よみかく分室(仮)


いろいろ
No.8001 投稿日 2004年5月10日(月)05時04分 投稿者 新木 伸
○春日

>家を示す言葉

 やり直し。まだ変だ。

 俺の出している注文は、「よく使われるもの順」なわけね。
 会話やら文章やらのなかで、もっともよく使われる、一般的な使用頻度の高い順ということ。

 その順番で思いついてこれるようになれと、そう言っている。
 50より下はいらないから、50個まで、あと3〜4回、反復してみること。

 こんなのは小説を書いている最中に、言葉の言い換えを探しているうちに、自然と積んでゆく訓練なわけだが。(言葉の言い換えを探しもしないアホウでは10年書こうが20年書こうが、身に付きゃしないだろうが)
 おまえぐらい経験値が足りていないと、個別にすこし練習しておいたほうがいいだろう。

 家で50個×5セットやったら、次は「女の子の呼びかた」で5セットな。
 その次は「食べものの名前」で5セットな。
 その次は、自分でお題を決めて、なにか2種類、5セットずつな。

 それだけやったら、すこしは習慣として身に付くだろうから、終わってよし。
 課題と平行してやること。課題は休まず、こっちもやれということね。




>気配とか

>>ここで僕の勘違いが発覚。
>>そもそも「そういう気配」と書くだけで、「そういう気配」を感るための要素が読み手にも伝わると思っていました。
>>主人公が「彼女が部屋の奥へと引っ込んでいく気配」を感じたのなら、そういう振動なんかが多少なりともあったのだろうと推測してもらえる、などという都合のいいことを考えていたわけですね。

 そう。お前は「小説」というものを甚だしく勘違いしていた。
 俺語では「小説をナメてる」となり、春日語では「勘違い」となるわけだが。
 とりあえず共通見解が成立したな。

 お前がいま現在プロ作家でないのは、そういった勘違いを、ほかにも無数に持っているからだ。「こんなもんでいいはず」てな、春日語的「勘違い」――新木語的「ナメてる」を、他にも山のように抱えこんでいるからだ。

 だから、金に換金できる小説を書けないでいるわけ。

 まあ、見つけ次第、ひとつひとつ叩いて潰して矯正してゆくわけだが。まあ今回は、たまたま、これなわけだな。


 「気配」というものについて。
 なんとなく、なんてのは、ないわけだ。
 物事にはすべて理由があるわけ。
 「気配」というものを人間が感じるためには、視覚やら、音やら振動やら空気の動きやら、匂いやら、なにか五感の中だけで感じ取れる刺激があるはずなんだ。
 第六感なんてものはない。あったとしても、それは意識に上らない程度のわずかな五感の刺激によるものだ。

 ちなみに「空気の動き」は毛によって感じる。頭髪、眉毛、まつ毛、ヒゲ、あと全身の産毛だ。ためしにカミソリで産毛を剃って、つるつるにしてみそ。その状態で、剃りあげた場所に、手のひらを近づけたり遠ざけたりしてみる。産毛がなくなっただけで、「空気の動き」をとたんに感じ取れなくなるのがわかるから。(こんなもんはむだ毛処理している女の子には常識だな)

 おまえ、自分が感じている感覚がどこから来ているか、意識したことなんてないだろ。空気の動きを自分がどこで感じているのか、いま初めて知ったんじゃないのか?

 アホなアマチュアがよくやるミスがある。
 視覚というものが、目によって発生していることを知らないんだな。アマチュアってのは。するとどうなるかっていうと、主人公から死角になる場所で起きた物事を書いてしまったりするわけだよ。
 見えない位置にあることを、主人公は見てしまっている。視線が通らなきゃ見えないってことさえ、知らないわけだ。そいつは。

(はい。ここでギクリとしたやつ。あんたはその「アホアマチュア」です)

 ひとが普通に暮らしているぶんには、いちいちそこまで考えないわけよ。しかし小説なんてものを書こうとしているやつは――というか、あらゆる業種で「プロフェッショナル」になろうとするやつは、すくなくとも自分の仕事の範疇においては、隅々まで熟知していないとならないわけ。

 たとえばビデオデッキというものは、テープを入れてボタンを押せば再生が始まるものなわけだな。なんとなく、そういうものだと一般の人は理解している。
 だが「ビデオデッキを作る側」の人間は、テープを引きこむフロントローディングの仕組みも、そこから磁気テープに記録された信号を読み取る再生ヘッドの仕組みも、読み取った信号をビデオ信号に変える仕組みも、プロセッサが各部を制御してゆく仕組みなんかも、すべて熟知していないと、ビデオデッキは完成しない。

 最近の物作りでは分業が進んでいて、全体を知っている人なんて少数だろうが。ソフト屋と、デジタル部分のハード屋と、アナログのハード屋と、機械屋と、電源屋と、無線屋と、部品レイアウト屋と、熱設計屋と、基盤屋と、シャーシ屋と、筐体屋と、もう本当に細かく分業化が進んでいるものだろうが。

 しかし小説ってのは、原稿の完成までは個人で行う仕事なわけね。
 原稿を編集者に渡してから先のことであれば、「なんとなく本になる」でも仕事はできるが。原稿を完成させるまでの部分で「なんとなく」なんてものがあったら、小説は完成しないわけ。

 で、「気配」ってものを書くのであれば、作家という小説を書くプロフェッショナルは、なにが「気配」を引き起こしているのか、その正体と仕組みとを熟知していなければならない。


>>気配を感じるための要素が抜け落ちている。
>>気配というのは錯覚であったりする場合もありますが、それでもなにかしらの要素があるはずで、それをどう認識したかの違いなわけですしね。

 ――で、春日の気づいたこれは、とっかかりではあるが、それで正しい。

 小説中に「気配」なんて書かなくたって、気配を感じるための「要素」を正しく選択して、ひとつふたつ、あるいは三つぐらい拾いあげて、文中にさらりと書いておくだけで、読者は鉄扉の向こうの彼女の気配を「本当」に感じ取ってしまうわけだよ。

 それが小説ってもの。それが描写。疑似体験させるということ。
 「気配」を感じ取るのは、あくまで、それを読んでいる「読者」でなければならない。

 「気配」なんてのは、描写のなかでは簡単なほうだぞ。
 「味」を描写しろ(読者に感じさせろ)なんて言われたら、プロだって泣きが入るわい。
 俺最近、「味」のひとつ下の難易度あたりにある「動き」くらいまでは描写できるようになってきたが。




>辞書とか

 春日……。
 学習用辞書しか持ってないのか……。
 いま、そのことが俺にバレたぞ。

 辞書買え。
 作家を目指すと言ってるやつが、辞書ひとつ、ボロボロにしたこともないなんてのは、なんかの悪い冗談に聞こえる。目の前に顔があれば、張り倒してるところだ。

 すくなくとも広辞苑と大辞林。あと漢字辞書も、なにかひとつ必要だ。
 なお1万円単位の出費が可能なら、EPWING規格の電子辞書を買ったほうがいいぞ。

EPWINGコンソーシアムHP
http://www.epwing.or.jp/

EPWING規格の電子辞書一覧
http://www.epwing.or.jp/lineup/lineup.html

 なぜ電子辞書がいいのか。
 それは手で引く手間が省けるから。紙の辞書で引くと、どうしても20〜30秒は掛かってしまう。だが電子辞書なら、立ち上げっぱなしにしておけば、5秒で引ける。
 この場合には辞書を引いて出てくる「結果」が大事なのであって、辞書を引く行為自体に意味はない。楽なほうがいいに決まっている。ただし余計な出費がかさむが。しかし日常的に辞書を引く人間であれば、充分に元が取れるだろう。

 なぜEPWING規格に対応していると良いのか。
 電子辞書には、各社の独自規格のものと、統一規格のEPWINGのものと、二つあるのね。
 まずEPWING規格の辞書は、そのままHDDにコピーできる。CD−ROMは必要ない。各社独自規格のものでもHDDコピーできるものはあるが、できないものもある。
 さらに辞書を引くためのソフトをビュワーというが、これがEPWINGだと自由に選べる。各社独自規格のものは、付属のビュワーだけしか使えない。ビュワーの使い勝手が悪くても、取り替えることはできない。
 お勧めはDDWINという無料のフリーソフト。
 なぜDDWINが良いのかというと、「串刺し検索」ができるところ。広辞苑、大辞林、類語辞典、三省堂現代国語辞典、漢字源、知恵蔵、現代用語の基礎知識、英和、和英――俺のところには、このくらい入れてあるわけだが。

 この10種類程度の辞書に対して、一回の操作、ほんの5秒でもって、すべて引ける。それが「串刺し」の意味な。
 広辞苑ではこう出てくるけど、大辞林ではこう出てくるなぁ。――とか、比較検討が非常に容易。
 辞書なんて、けっこう嘘が書いてあるもんだから、3つ4つ当たってみて、多数決を取らないことには信用が置けない。

 この「串刺し検索」をしようとすると、電子辞書で、DDWINが必須となるわけだ。


 過去ログを「EPWING」(全角)で検索すると、色々とヒットしてくるから、そっちのほうも見るように。
 過去に何回か話題に出している。





>知ったつもりのアホタレ的文章

 べつに春日宛ではないが。
 たとえば、「気配」と同じような、知ったつもりのアマチュア的アホタレ文章の例として、こんなものもある。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 夜の繁華街は猥雑な雰囲気に満ちていた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 アマチュアってイキモノは、こんなものを書いて、「俺って巧いじゃん」とか、自画自賛に浸っているわけよ。

 「猥雑」ってなによ? 「雰囲気」ってなによ?

 「猥雑」を醸し出す様々な要素があるはずなのだ。ピンクチラシでいっぱいの電話ボックスとか。どぎつい色のネオンだとか。超ミニスカワンピでパンツ見せて立ちんぼしてるエキセントリックな顔のお姉さん方(必ず二名以上の組で)とか。電柱の下に、そのままにされている数日前の吐瀉物だとか。

 観察してきてるやつは、猥雑な印象を与える様々な「要素」をすぐに出してこれるわけね。ていうか、ディテールを知っているやつは、「猥雑」なんて言葉は使わない。そんな大ざっぱな言葉で言い表すことを良しとしない。それでは自分のイメージが伝わらないと感じる。満足しない。

 観察してきていないやつは、猥雑を猥雑としか書けないわけね。
 この間に、天と地の開きがあることを、アマチュアは知らない。


 実際、作家の文章でも、「猥雑」と書くことはあるのだ。そのシーンにおいて、それが重要でないときには、いかに豊かなイメージを持っていたとしても、あえて省略して「猥雑」と圧縮して書くことになる。より重要なことのほうを「たくさん描写」するために、重要でないことはおざなりに済ませておくわけね。

 しかしアホタレアマチュアは、作家が「猥雑」と書いたのを見て、「ああこれでいいんだ」と、春日語における「勘違い」をする。新木語では「ナメる」ことになる。

 猥雑と書くのは、いわば「手抜き」なわけね。作家がやっているのは、必要があってやっている「手抜き」であるわけだが。

 作家が最低に手を抜いて書いたものと、アマチュアが最高に手を込めて書いたものとが、だいたいイコールで結ばれたとする。
 つまり繁華街の雰囲気を表現するのに、「猥雑」と書くことね。

 「猥雑」がそのシーンにとって重要ではないときに、プロは「猥雑」と書く。
 「猥雑」がそのシーンにとって重要なときに、アマチュアは「猥雑」と書いてしまう。

 これでアマチュアは「俺はプロ並の文章を書いているぜい」と錯覚する。
 錯覚して、満足して、その場所であぐらをかいてしまうから、そこから一歩も伸びやしない。

 本来ならここで、8年と、13年と、進歩のないまま「化石化」して書き続けている「ダメアマチュア」の典型的な文章例を、二人分ぐらい出してみようと思ったのだが。サンプルが手に入らなかったので、残念ながらやめにする。





>竹井に関して

 あんまりイジメちゃ、いかんのかしらん?
 弟切の書きこみをみて、ふと思った。

>>実体験があることは、書きやすいのですよね。
>>学校のことでも、アルバイト先で経験したことでも、家庭内のことでもいいですから、しばらくは、実体験している場を舞台に作品を書いてはいかがでしょうか。

 ここにもひとつの「誤解」があるわけだな。
 竹井は春日語的に「誤解」している。新木語的には「ナメくさってる」。

 実体験として知っているか、もしくは実体験と同等なイメージを持てるま高密度に想像し得た物事でなければ、小説の中には、なにひとつ書いてはいかんのだ。
 つまり「見てきてないもの」を書いてはいかんと、そういうことだ。
 「見てきたような嘘」をつくのが、嘘で飯を食っている作家のやることであり、最低限のモラルなわけね。
 「本当」のことか、「見てきた嘘」か、どちらかだけだ。書いていいのは。

 プロは、もちろん、皆、そのことを知っています。
 たま〜に、どうもそのことを本当に知らないらしいプロを見かけないコトもないのだけど。どこにでも例外はいるわけだから、ごく少数は、ないものとして扱う。だいたいすぐに消えていって、本当になくなるわけだし。

 どうも竹井は、そのことを知らなかったらしい。
 俺はこれを「ふざけんな」と叱りとばしているわけだが。
 弟切は叱らずに優しく諭している。

 俺は小説に取り組む態度に問題の本質があると思うので、叱りとばす言葉が「ふざけんな」となるわけね。
 しかし、違うのかしらん?
 この問題は、ただ「知らなかった」で片づけてやるべき問題なのだろうか?

 知らなかったんだから、仕方がないよね。
 ――ということってあるじゃん。

 たとえば小学生がインターネットに、自分の住所氏名年齢を書いてしまうとか。
 見逃した番組があるので、録画したテープを誰か貸してください。送料負担します。責任持って返送します。――と、掲示板に書いてしまうとか。

 小学生なら、インターネットに住所氏名を上げることがどれほど危険なことか、知らなくても仕方がないし。
 小学生なら、録画したテープを他人に貸すことがいけないことだと、知る由もないし。(べつに大人も納得しているわけではなくて、法律でそうなっているから従っているだけだろうが)

 この先、色々と知らないことが、竹井には出てくると思われる。
 そういうとき、毎回、叱らずに怒らずに――。なるほどそういうふうに誤解しちゃっていたんだね。――と、理解を持って、優しく教えて、諭してやるべき?

 俺、たぶん、どっちもできると思われる。
 竹井のことを小学生だと思えば、べつに怒る理由も必要もないわけだし。

 竹井の希望を聞いてみようか?
 叱らない新木と、叱る新木と、どっちがいい?




>竹井

 あ、書きこみしようと思ってリロードかけたら、竹井のがあった。

 またひとつ「誤解」があるなぁ。
 「頑張りました」なんて言うと叩かれる理由。おまえ勘違いしてるだろ。

 頑張る、なんてことは、あたりまえのことなのね。
 そんなこと、いちいち言ってくるから叩かれるのだ。
 「僕は息をしています。いま心臓を懸命に動かしています」なんて言ってるやつがいたら、「うるせぇ黙れ。あたりまえのことで騒ぐな」と言うだろ。ふつー。

 頑張るのは人として「あたりまえ」って発想がないんだな。お前には。

 お前が頑張っています、なんて声を張り上げていると、じゃあ津荒や春日や2号や弟切や、俺やみやびさんや鷹見さんや三枝さんは、頑張っていないのかと、そういう話になったりするわけだが。
 俺ら、いちいち言っているかよ?
 「頑張っています」とか、そーゆーこと。「頑張っている」のは、世界でお前ひとりなのかよ?

 ところで今回、なにをどう頑張ったのだ?
 そこんところが書いてないから、頑張った、頑張った、と言われても、よくわからん。
 文脈から読み取ると、どうも、1000字内に収めるために頑張ったように読めるのだが。
 そうなのか? ちがうのか?

 今回のものは、1000字できつかったのだとすると、では、何字必要だったのだ? 必要な文字数を申告すること。字数内に収めるのも構成力なら、あるものに必要な文字数をぴたりと言えるというのも、構成力の別の側面だよ。
 この「何字必要なのか」という質問にも、竹井が答えられないということを知っていて、いま聞いているわけだが。
 1000字で足りないと、ぐずぐず泣きゴトを言いつつも、「では何字必要だったのか?」と聞かれると、それまた、正確にはわかんないわけだろ。そのときに口にする泣きゴトは、「そんなこと言われたって、よくわかりませんよぅ」というカンジかな?

 あと竹井は「アイデア」やら、「嘘」やら、そういったものについても、なんか酷い誤解をしている気がするが。まあこっちは、いまはいいか。




 ――で、今回のやつ。

>>940 1000字課題、5/10、No.6『雨の降る夜に』

 いままでのものよりは、世界のデタラメ度は少ない。あと作者の酔い加減も少ない。

 だがまだ許容範囲を越えてデタラメだし、許容範囲を越えて酔ってるし。

 まずデタラメなところ。
 これから男はどこの国に向かうのか、なにをするために向かうのか。おまえ、決めてねーだろ。バレバレなんだよ。
 あと、これから空港に向かうのなら、荷物はどうした?

 かろうじてホンモノと思えるのは、「雨の中」というものぐらい。
 肝心かなめの別れ際の二人(心境含む)だとか、外国に渡航する人間の様子とか、そういうあたりが全部ニセモノなのが丸わかりだ。

 そして酔っているところ。
 別れなきゃならない自分、ってところね。

 酔っている状態から脱却するには、客観視が必要なんだってば。
 酔っている最中の心境の中には、他人から見ても気持ちの良い陶酔と、他人から見たらゲロ気色悪い陶酔との、二種類の感情があるわけね。
 それを切り分けるためには、酔っている気分から脱して、一度、感情ってものを客観的に見つめなければならない。

 そのへんを本能的に処理してしまえる「天才」はいる。
 だがおまえは違う。凡才は、そーゆー方法しかないわけ。技術でやるしかないのよ。

 そうして切り分けた「他人も引きこめる気持ちのよい陶酔」だけを小説中に書いて、残りの汚物は生ゴミ用のポリバケツに放りこむわけ。

 そもそも「感情」なんてもんは、サカナのハラワタと似たようなものなんだよ。たいていは煮ても焼いても食えないもんなんだ。だが食えるものも、たまには混じっている。サンマのハラワタはだいたいそのまま食えるけど、サケのハラワタなんぞ、旬の時期のメスのタマゴ以外は食えたもんじゃないだろ。

 おまえの持つ「感情」=「ハラワタ」も、ほぼ8割は、他人にとっては食えたもんじゃないのだ。
 残り2割の価値ある「感情」を、精確に切り出して、皿の上にきれいに並べて出すためには、どんな「技術」が必要となるんだ?

 それを考えろ。





>紙とペン

 紙は裏紙を使ったか。――で、ボールペンは?
 きちんと「景品でもらったオマケのボールペン」を使っているか?

 ちなみに外で書くときの話ね。家で書くなら、パソコンを使って良し。


雨が降る
No.8002 投稿日 2004年5月10日(月)11時56分 投稿者 名無し君2号
 細かい雨粒が、飽きることなく屋根を叩いております。
 だけどなぜか静けさを感じてしまうんですな。絶え間なく音は鳴り続けているはずなのに……どうして。
 答えとしては雨以外の音が聞こえないから、なんでしょうけども。
 音が鳴っているのに、静けさを感じた瞬間、でした。

 ところで、「傘がない」という歌がありましたが、いまの私にはマウスがありません。1000円の安マウスだからなのか、買ってから半年も経っていないのにブッ壊れました。たしかにつなげているのに、USBマウスとして認識されない。

 新しいのを買いにいかなくちゃならないんですが……雨がなあ。
 傘はあるけどなあ。気力がないなあ。金もないしなあ。
 ノートパソコンだから、なきゃないでなんとかなるんですけどね。タッチパッドを使えばいいし。




>音読みの問題点

 逆の方向から攻めてみたり。

 なんで音読みにしなくちゃいけないのか、を考えてみます。
 漢字の音読みが多いということは、二文字以上の漢字を使った単語も増えるということです。そうじゃないと音読みできないし。

 試しに上の文で、音読みを増やしてみます。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 漢字の音読みが多数なのが事実であれば、二文字以上の漢字を使用した単語も増加する。それが否定されれば、音読みは不可能になるからである。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 国語力がないのでヘッタクソかつ変ですが、なにやら難しそうにはなりましたよね?

 「多い」も「多数」も、たいして変わりはありません。ちょっと「多数」が読みづらいくらい。ですが、それがつもりつもれば読む気をなくします。意味がおなじなら、なるべく読みやすいほうがいいですよね。(「ちょっと」だって大問題なんですが)

 なのになんで音読みを増やす――読みにくくするのかといえば、難しそうだから。一見難しそうだと、なんか中身も難しいっぽいでしょ?

 少なくとも私はそうでした。
 気合いが入りすぎると、よく小難しい漢字を使ってました。いま思えば、なんとか格好良く見せようとしていたんでしょう。えへへ。

 小説はだれのためにあるのか。
 そりゃあ読者のためにあるんではないのかと。まあ、読者が払う対価が欲しいからこそ作者は書くんでしょうが、9対1ぐらいで読者のものじゃないでしょうか。せめて1ぐらいは私にください。

 わざわざ難しく書く理由がないのであれば、易しくしたほうがいい。

 ラーメン屋だってそうじゃないかなと。
 理由もなしに「麺は一本ずつすすってください」なんて、そんな難しい食べ方をさせたらお客さんは怒ります。「麺を一本ずつ食べなきゃ本当のおいしさはわからんのですよ!」というならまあともかく。

 味つけを問題にしてるのではなく。
 それ以前、食べさせ方を問題にしてるんです。普通に食事したい。

 ラーメンはなるべく食べやすくするべき。
 複雑な味つけにしたいなら、まず食べさせてからにしなくちゃ。
 小説もなるべく読みやすくするべき。
 複雑な話にしたいなら、まず読めるようにしてからにしなくちゃ。

 だから音読みは減らすべきである。
 そうすれば、わざわざ漢字の単語を使わなくてもすむから。


 ――と、自省の意味もこめて考えてみました。




>竹井さん

>竹井さん、1000字課題、5/10、No.6『雨の降る夜に』

 読みました。
 まだ酔っていると思います。

 「酔い」を感じたところを挙げてみます。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ヘッドライトの中にだけはっきりと浮かび上がった雨。それを綺麗だと思う人もいるのかもしれない。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 すぐ隣から媚びるような声。僕は聞こえないふりをして、ただ目の前の道路を見続ける。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ベージュのコートの下の体が震えてるのは、ただ寒いからだろ?
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 傘がなかったならよかった。そしたら、頬を伝うこの液体は雨だ、って言い張れるのに。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 こんなところでしょうか。
 主人公の考えや言葉使いが、どうにも鼻についてしまいます。「こういうおれって、格好いいだろう?」という思いが伝わってくるといいますか。

 彼がどんな人なのか、ぜんぜんわからないんですよね。
 どんな顔つきなのか。どんな生き方をしてきたのか。どんな仕事をしているのか。夢はなにか。まわりの環境はどうなのか。

 わからないのに、言動はハンサム様のそれ。
 ハンサム様の行動は、やっぱりハンサム様にしか許されないと思うんですね。格好いい奴が格好いい行動を取るのはまあ許せるけれど、そうでもないのが格好つけちゃ、まわりから失笑を買うだけじゃなかろうかと。ひと昔前に流行ったベッカムヘアーとか、あれは彼だから似合うのであって、普通、もしくはそれ以下の顔した奴がやっても……うーん。

 つまり、本当に格好いいのかどうかわからないうちに、格好つけさせちゃ駄目だということです。それが酔っている=自分がどう見られているかわかっていない、につながるのではないかと。

 ちなみに酔っている文章の例を読みたいのであれば、私こと2号の初期から中期……最近もかなあ、あたりに書いたものがばっちりだと思います。もう酔いまくってますから。



 あとは読んでいて感じた疑問です。

 このふたりに、「遠距離恋愛」という概念はなかったんでしょうか。どうしてこんなに悲壮感にあふれているのでしょうか。



>1000字課題

 No.126「ぼくはぼくだけのために」(1000字)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=941&e=res&lp=550&st=0

 別れ話を終えたカップルが、最後の別れを交わす話――ええと、竹井さんの「No.6『雨の降る夜に』」の設定を丸パクリで、一本書いてみたものです。

 人に言っといて自分が出来ないんじゃアレだよなあ、と思って書いてみたら、意外とうまくいったのであげてみます。酔ってはいないと思うんですが……酔っていたら問題ですね。





>エロリスト

>>エロ描写に抵抗があるというのは、そもそも、なぜ?
>>俺、そこんとこわかんない人間なんだけど。説明してくれ。なぜ抵抗があるもんなの?

 恥ずかしいからです。
 乳とか尻とか脚とか太ももとかうなじとか、匂いとか臭いとか乱れとか感触とか温もりとか湿り気とか、血のつながっていない妹とか姉とか母とか、そういった「えっち」さを連想させる書き方をするのが恥ずかしいのです。

 でも恥ずかしいのは書き手であって、決して読み手ではないらしく。まあ読者が楽しいんならいいです。……本当に楽しんでもらえているんだろうか?

 ん。
 どうして「恥ずかしい」のだろうか。

・エロさを話の売りにするのにちょっと抵抗がある。
・作者はスケベ野郎なんだと思われたくない。

 この二点です。
 エロさの抵抗については、まあ出せるもんはぜんぶ出しておいたほうがいいかなと思いました。ただでさえ売りが少ないので。
 作者はスケベについては……ばればれですし。なんだか嗜好も丸わかりになっていそうですごく嫌ですが、もういいや。


>>もともと「エロは恥」と思っていた人間が、なんか吹っ切ったつもりになってトレンチコートの内側の中の恥ずかしい物体を解禁するのと、もともと恥ずかしいと思っていなかった人間が、まわりに合わせてあえて服を着ているそれとは、違うんじゃないかな?

 たしかに違いますね。
 どき、としたのは、もしかするといま私が書いているエロさって、ストリーキングのソレかもしれないなと……そうなのか?


>>よし次のリクエスト。
>>アメリカ南部の農家が舞台。
>>突如、納屋に現れた全裸の少女(原始人)を、家族から隠してエサ与えたり水で体拭いたりして、世話してやる少年の話。

 無理です。
 ――と、そう思ったんですけども、やってみます。そもそも「アメリカ南部の農家」ってのが……どうすりゃいいんだ。おまけに原始人。あー。


>>しかし最近ぶいぶい言わせている2号だが。

 言わせていた自覚はないんですが……そうだったのかー。




>938 1000字課題、5/8分、No.125「愛は純粋ですから」(4000文字)

>>掴みの部分が読めやしない。よってそこでもう終わってる。

>>誰が来たのか。どんなやつが来たのか。なぜ来たのか。その部分が書かれていないんだよな。それがないのに、ただ「反応」だけを書いちまっている。
>>つまり、5W1Hがないのだ。

 言われてようやく気づきました。
 たしかに「だれ」が来たのかまったくわかりません。やってきた熊田の顔や、少年との関係はクラス全員が知っているはずで、そこになんらかの反応がなきゃおかしいんですね。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 勢いよく扉が開いた。
 おいしそうな匂いで満ちていた教室に、涼やかな風が流れこむ。扉の滑車が鳴らし
た音と、肌を撫でる涼しい感触とに、教室中の視線が出入り口に集まった。
 もっとも、机の半分は空いている。さらに半分は机に突っ伏して、牛になろうと努
力していた。残った十名ほどが、突然の来訪者を見つめているだけ。それはちょうど
昼食を食べ終えようとしていた、五十鈴少年もおなじだった。
 五十鈴の、いまだ大人のそぶりを見せない顔つきに、驚きが生まれる。それはすぐ
に喜びへと変わった。
「熊田さん」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 ここから読みとれるのは、「どこぞの教室にだれかがやってきたらしい」だけです。ちゅうか、昼寝しているやつなんか書いている場合かよ私。書くべきは「昼休みの生徒の様子」ではなくて、「熊田がやってきたときの生徒の対応」なんだな。

 5W1Hを確かめてみます。

(どこ)教室
(いつ)
(だれ)
(なぜ)
(どうする)来た

 「おいしそうな匂いで満ちていた教室」なら、調理実習のほうがふさわしいよね。なので(いつ)は無し。ホントにヒデエなコレ。

 そして掴みというのは、読者に興味を持たせるためのしかけ。
 「なにが起こるんだろう?」でも「これは楽しそうだ」でも、「おお、ぱんちゅぱんちゅ〜」でも、なんでもいいと思う。先を期待さえさせれば。

 それをふまえて、書き直してみる。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 勢いよく扉が開く。
 弁当の匂いで満ちていた教室に、涼やかな風が流れこんだ。扉の滑車が鳴らした音
と、肌を撫でる涼しい感触とに、教室中の視線が出入り口に集まる。
 ざわめきが起こる。しかし一瞬でかき消えた。
 腕を枕代わりに、机でシエスタを気取っていたものも、異変に寝ぼけ眼で顔をあげ
る。思わず声をあげ、すぐに口をつぐんだ。
 そんな変化はまったく目に入らないかのように、来訪者はすたすたと歩を進める。
長いコンパスが動くたびにスカートがひるがえって、張りのある太ももを、ちらちら
と見せつけていた。
 目的地は窓際にある机らしい。
 そこで弁当を広げていた少年は、しかし彼女を怖れてはいない。大人になる気配も
ないあどけない顔つきに、輝くような喜びを浮かべていた。ごはんつぶを横につけた
唇が、大きく動く。
「熊田さん」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 以下は5W1H。

(どこ)教室
(いつ)昼休み
(だれ)怖れられている女
(なぜ)少年に会いに
(どうする)来た

 さっきよりはだいぶましになったと思う。
 (いつ)(どこ)は「弁当の匂いで満ちていた教室」とはっきり書いてしまった。(だれ)は、ざわめきの後の静けさで怖れを、スカートで女性を書く。(なぜ)は熊田を動かすことで解決。

 掴みについては、みんながビビっているらしい女性を、なぜか歓迎している少年、というのでいけると思うのだけれど。人によっては「張りのある太もも」になるかもしれませんが。バレーボールはいいなあ!(最低)




 レスには4時間ほど。
 書いた文字数は、1000字課題で1000文字、あとはバンドもので3000文字ほど。一万字近く書いて、いまだ演奏シーンが始まらない……無駄が多いのかもしれません。


>新木さん&読書課題提出
No.8003 投稿日 2004年5月11日(火)02時33分 投稿者
春日秋人
>新木さん

 簡単なレスです。


>言い換えを探す練習
 
 了解しました。


>辞書

 近日中に揃えます。



>読書課題提出

 今回は伏線ばりばりな話。
 伏線に関わることは極力書かず、話の中心の流れを汲み取って書いてみたつもりですが。
 自分でも今回はボロボロな気がします。
 焦点の当て方がまだまだですね。
 書くのには一時間です。

5冊目 「スクラップド・プリンセス11 路地裏の挽歌」 著:榊一郎
 http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=944&e=res&lp=898&st=0

 よろしくお願いします。


熱いまだ引かず
No.8004 投稿日 2004年5月11日(火)03時09分 投稿者 弟切 千隼
 今日一日、くらくらしながら仕事をしていた弟切です。なぜこう仕事がせっぱ詰まっている時に熱なんて出すのでしょう、弟切は?



 竹井さんの千字課題「雨の降る夜に」と、それを2号さんがリライトした「ぼくはぼくだけのために」を読みました。
 両作品の本文は以下にありますね。

「雨の降る夜に」
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=940&e=res&lp=940&st=0

「ぼくはぼくだけのために」
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=941&e=res&lp=550&st=0


 どちらも、読んだ印象はあまり変わりませんでした。2号さんのもののほうが、少し酔い加減が少ないかな、という感じです。

 冒頭にだけ関していえば、竹井さんのほうが読みやすいです。なぜならば、竹井さんの作品のほうが、5W1Hがわかりやすいからです。
 これはあくまで比較論です。竹井さんのものが、5W1Hに関して完璧だ、と言っているわけではありません。どちらがよりましかといえば、竹井さんのほうがまだ状況がわかりやすい、という程度です。


 以下に、両作品の冒頭を引用してみます。

「雨の降る夜に」
―――――――――――――――――――――――――――――――
 交差点に突っ立って、信号が変わるのを待つ。傘をさしているからか、あたりの音がいつもと違って聞こえた。やけにこもった、水を切る音とともに、いくつもの車が目の前を走り去っていく。ヘッドライトの中にだけはっきりと浮かび上がった雨。それを綺麗だと思う人もいるのかもしれない。水気を含んだズボンの裾は重く、気持ちが悪い。僕はなんとなくつま先をぐりぐりと地面に押し当てていた。
―――――――――――――――――――――――――――――――


「ぼくはぼくだけのために」
―――――――――――――――――――――――――――――――
道路の向こう側では、あざやかに滲んだ赤い灯りのなかで、小さなヒトが姿勢よく立ちすくんでいた。すなわち、歩行者はそこで待てとのあかし。素直に従い、ぼくも歩道に立ちつくす。その姿勢は悪いけれど。
 きらめく影が目の前の道路を切り裂き、細かいしぶきをかけてきた。目を閉じてすべて受けとめながら、妙に冷たいな、なんて思う。顔についた水を手で払っていると、頬にそっと布が当てられた。
―――――――――――――――――――――――――――――――


 「雨の〜」は、最初に『交差点』と場所を特定していますね。そのすぐ後に『信号が変わるのを待つ』とあって、誰かが信号待ちをしていることがわかります。二文目で『傘』が登場するので、雨が降っていることもわかります。

 時刻ははっきりしませんが、『ヘッドライトの中にだけはっきりと浮かび上がった雨』とありますから、暗い時間帯だろうと推定はできます。

 だいぶ後ろになって、やっと主役の『僕』が登場します。ちょっと遅すぎますね。

 5W1Hの達成率は

When = △ 夕方から夜?
Where = ○ 交差点
Who = △ 僕(登場が遅い)
What = ○ 信号待ちをしている
Why = × なし
How = ○ 雨の中で

となります。


 「ぼくは〜」のほうは、時刻も場所もいつどこなのかわかりません。

 場所について、いきなり信号機のことをごたごた書かれても、そこが交差点だとは気づきにくいです。そもそも、『あざやかに滲んだ赤い灯りのなかで、小さなヒトが姿勢よく立ちすくんでいた』という表現が信号機のことを指していると気づくまで、時間がかかりました。この表現は懲りすぎです。

 時刻については、上に挙げた冒頭部分に、まったく示す言葉がありません。夜か昼かも判断できませんね。

 しかも、雨が降っていることさえもわかりません。『きらめく影が目の前の道路を切り裂き、細かいしぶきをかけてきた。』のところで、「え? しぶきってことは、ここは水辺なのかしら?」と思ってしまいました。
 場所がわからないことが、状況のわからなさに拍車をかけています。交差点にいることがわからないために、「交差点を通ってゆく車が水たまりに突っ込んで、そのしぶきをかけられた」という状況を、思い浮かべることができません。

 5W1Hの達成率は

When = × なし 
Where = × 交差点(ひどくわかりにくい)
Who = ○ ぼく
What = × 信号待ちをしている(ひどくわかりにくい)
Why = × なし
How = × 雨が降っているのがわからない

となります。



 正直なところ、どちらの作品も、冒頭からとても読みにくかったです。たった千字なのに、冒頭の四行くらいを読んだところで読み捨てたくなりました。


暑い
No.8005 投稿日 2004年5月11日(火)14時12分 投稿者 名無し君2号
 昨日まで最高気温は17度くらいだったのに、今日になったらいきなり25度にもなりまして、暑くてたまらんです。これを書き終えたら寝る予定なので、こんな暑いなか眠れないよ……といまからすこしせつない気持ち。ああ……。




>弟切さん

>【941】 1000字課題、5/10分、No.126「ぼくはぼくだけのために」(1000文字)

>>「ぼくは〜」のほうは、時刻も場所もいつどこなのかわかりません。

 5W1Hが無いとの指摘を受けまして、読み返してみました。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 道路の向こう側では、あざやかに滲んだ赤い灯りのなかで、小さなヒトが姿勢よく立ちすくんでいた。すなわち、歩行者はそこで待てとのあかし。素直に従い、ぼくも歩道に立ちつくす。その姿勢は悪いけれど。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 ホントにわからんがな。
 ええと、書いてはいるんです。「あざやかに滲んだ赤い灯り」がそこなんですけど、まわりが暗くなければ、灯りは「あざやかに」見えないですよね。そして「滲んだ」となるためには、雨なり霧なりがなければいけませんが、霧じゃあざやかにはならないし。

 ということで、夜であり雨であるように書いてはいますが、それだけじゃあ通じない。そうなのだと判断するためのとっかかりが少なすぎる。

 だから――。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 朝から降り続けた雨は、夜になっても止まなかった。濡れた道路の向こう側では、信号機の赤い灯りがあざやかに滲んで、歩行者のマークを姿勢よく立ちすくませている。素直に従い、ぼくも歩道に立ちつくす。その姿勢は悪いけれど。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 雨が降っていて、いまは夜で、横断歩道の前にいると、わかるように書く。その上で信号機を凝ったふうに書けのならば、読者だって楽しむことができる。

 通じなきゃ書いてないのとおなじことでした。

 「夜」「雨」「信号機」「交差点」、これらの言葉を使わないで状況を説明しようと試みてみたんですが……失敗です。ちょっと調子にのるとこれだよ。

 やっぱり酔っていたのもショックです。




>1000字課題

 リクエストにお答えしてみる。

 No.127「ノラ少女」(3600文字)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=945&e=res&lp=550&st=0

 納屋に隠した原始人少女にご飯をあげる少年の話。

 なるほど、これはアメリカの田舎だなあ、と思ってもらえればいいんですが。原始人少女は自信ないです。




 レスには1時間。書いた文字は1000字課題分の3600文字です。では。


思うようにならない日々です。
No.8006 投稿日 2004年5月11日(火)15時42分 投稿者
津荒 夕介
 日曜はネットができず(学校しまってる)。昨日は閉館時間の午後八時に間に合いませんでした。
 中々……上手くいきません。うぬぬ。

>春日さんとの区別
 なんだか話題が終わってるようです、が……終わってるの?
 春日さんと僕には誤解があるので、そのことを書きます。
 
 まず、新木さんが「見わけがつかない」と言っているのは、掲示板でのことです。
>>実際のところ、話の通じなさ加減というか、人の話の聞かなさ加減というか、そのあたりに、俺が二人を識別できない理由があるのだが。
 ここからわかります。

 ですから僕の言っている「文体」とは、掲示板の書き込み時の文体を指しているんです。課題の文体じゃないっすよー。

 で、なぜ「文体を変えればいい」と提案したかといいますと、それが一番楽だからです。
 1 話が通じない。
 2 人の話を聞かない。
 3 他人に注意を向けない。
 4 言われたことしかやってこない。
 5 本当にわかってるのか謎。
 ――というのが、まあ。僕の特徴です……。
 で、春日さんはこの5個の中のどれかに重なっているんですよ。だから区別がつかない。
 それなら僕が、上の欠点を(春日さんの場合は僕と重なっている点を)改善すれば、オッケーです。
 が、改善するのは難しい。
 ですから、楽が好きな津荒は「文体変更」をしましょうと、提案したんです。
 だからといって改善する気がないというわけでは、ありませんけど。(汗)


○課題:描写訓練
 前回の指摘、ありがとうございました。
 1 言葉をもっと考えて選べ。
 2 キャラクターが死んでいる。
 3 何を書くかを決めていない。
 4 読者への配慮が足りない。
 5 描写が薄い。
 ――ですね。了解です。

 今回のは、「古本屋での話」です。
 http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=943&e=res&lp=943&st=0
 上の指摘に注意して書きました。
 よろしくっす。
 


いきなり真夏日
No.8007 投稿日 2004年5月12日(水)02時05分 投稿者 弟切 千隼
 東京では、昼間の最高気温が30℃を越えたそうですね。湘南も暑かったです。
 このくらいの気候になると、湘南では、早くも海岸に人が出始めます。泳ぐのではありません。夏に綺麗に焼けた肌を見せたいがために、今から熱心に焼く人たちがいます。



>描写課題

 2号さんにならって、弟切も「同性二人」の書き分けをしてみました。弟切の場合は、もちろん男性二人の書き分けです。

 同じ部活動をやっている、同い年の男子高校生二人にしてみました。三人称です。片方の男子寄りの三人称ですね。
 片方の男子は女性っぽくて、男性には珍しく花が好きな人です。もう片方は普通に男性っぽい男子で、花のことにはとんと疎いです。この二人を花屋に行かせてみました。
 キャラクターが立っているかどうか、花屋の雰囲気が出ているかどうかを、見ていただけると嬉しいです。

 本文は以下にあります↓

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=946&e=res&lp=610&st=0


いろいろ
No.8008 投稿日 2004年5月12日(水)11時30分 投稿者
新木 伸
○2号

>小説は誰のためにあるのか

>>小説はだれのためにあるのか。
>>9対1ぐらいで読者のものじゃないでしょうか。せめて1ぐらいは私にください。


 そうそう。それ。
 その感覚は正常な。ちなみに1割だと取りすぎだぞ。オマエ程度ならせいぜい3%ぐらいが、読者が怒りださない限度ってもんだ。よっぽどウマイものを提供しているなら、10%ぐらい取っても客はついてくるだろうが。
 もしくは、たまたま作者の個性が素で食えるものであった場合だとか。

 世に出ている本を見てみろ。
 そこに何パーセントぐらい作者の「我」が含まれているか計測してみろ。

 比率を出すには、単純に行数で計算すればいいのね。読者はあんまり嬉しくないが、作者のほうは書いてて愉しそうな文章。
 それが10行につき1行混じっているなら、作者が10%取っていることになる。
 文庫の1ページ(17行)に1行なら5%。普通の作家はこんなもんが限度。
 3%だと、見開き2ページに1回って程度だ。

 ちなみにこれが100%に近いものが、竹井の書く小説なわけだな。

 あと、この作者の取り分って話になったときに、書こうと思っていた話題がある。
 自分の取り分は1割以下が「適正」である。せめてそのぐらいは取らせてくれ。――こういう意識状態にある者でないと、言ってもわからないだろうから、これまで言わなかったことだが。

 あかほりさとる、という作家がいる。
 あの人の凄いところは、この「作家の取り分」をゼロにしてしまえるところだ。
 だからライトノベル作家は、あの人のことを「すごい」と言い、尊敬して、そして怖れているわけね。
 わかる? このことが、いかにすごいことなのか?

 キャラクター名からして、「ライム」「チェリー」「ブラッドベリー」。
 らいむいろ戦奇譚では、「更紗」「絹」「ラシャ」「紅糸」「黄糸」「木綿」「麻」「サテン」「蒼糸」――と、布製品シリーズだったか。

 おまえ、できる?
 自分のキャラに「木綿」とか付けられる? 果物でも炭酸飲料でも布でも、そんなシリーズで名前を振っていける?
 「凛子」だなんて、自分好みのカッチョエエと思う名前を、勝手に付けちゃだめなんだよ。キャラだって当然ながら読者のものなんだから。




>エロリスト

>>恥ずかしいからです。
>>乳とか尻とか脚とか太ももとかうなじとか、匂いとか臭いとか乱れとか感触とか温もりとか湿り気とか、血のつながっていない妹とか姉とか母とか、そういった「えっち」さを連想させる書き方をするのが恥ずかしいのです。

 ここがわかんない。
 問題となっている「恥ずかしさの発生源」は、えっちなことを自分が考えていることなのか? それともそういったものを表に出すということなのか?
 えっちなこと自体は、そもそもお前の頭の中にあるわけだよね。
 どうもそれを他人の観測が及ぶところに持ち出すと、恥ずかしさが発生するらしい。

 たとえばゴミでいっぱいの汚い部屋に住んでいる男がいたとする。女でもいいけど。
 ひとりで部屋にいるぶんには、汚い部屋も、ぜんぜん気にならないんだな。この男だか女だかの、こいつは。
 だがそこに他人を連れてきて、汚い部屋を見られてしまうことは、恥ずかしいのだと、そんなコトを言ってきやがる。
 俺のわからないのは、そういうヤツだ。つまりオマエだ。

 俺に理解できるケースもある。
 汚い部屋自体が嫌いな人間であれば、普段から、ひとりでいるときにも気になってしかたないだろう。せっせと掃除や整頓をするはずだ。結果として、いつも綺麗な部屋となっているわけで、人を連れてきても困ることはない。
 だがなにか、やむにやまれない事情があって、部屋が荒れてしまったのだとする。仕事が忙しくて、睡眠時間3時間程度の日が二週間も続いているとか。風邪引いてしまって寝込んでいる最中だとか。
 そんなときに来客があって、散らかった部屋を見せなきゃならなくなると、こういう人は恥ずかしがってしまうわけだ。
 本当の私の部屋は、こんなんじゃないのに――とそう思う。来客のタイミングとしてはいちばん最低な時であり、いわば「失敗してしまった」わけだな。
 こういうケースなら、俺にもわかる。

 だがひとりのときはぜんぜん平気でいるやつが、他人に見せると困ってしまうらしい。
 ふだんは「えっち」な妄想をいっぱいしているくせに、それを口にすることは、イケナイことらしい。

 俺は以前、「恥ずかしい」という感情は、人間しか持っていないものだと書いたことがある。

 その正体はなにかというと、「失敗した」という認識であるらしい。
 動物において、なにかを「失敗した」場合には、すみやかにその場所から立ち去らなければならない。でないと身に危険が及ぶわけだ。穴があったら入りたい――という言葉、この「隠れる場所を探したい」という本能を忠実に言い表しているといえよう。

 「恥ずかしい」と思う気持ちの源は、もともと動物の本能に根ざしているものだが、人間以外の動物は、原因→結果とすぐ行動に移すことができるので、「恥ずかしい」と思う気持ちまで育たない。
 だが人間だけは、原因である感情を感じたときに、そこら逃げることができないので、つねにそのストレス下に置かれる。それが恥ずかしいという気持ちの正体だと、そう分析した。

 えっちなものを書くときに、お前はいったいなにを「失敗」しているわけ?
 なにか失敗しているのか? このうえさらに何か失うものでもあるのか?
 こんなこと書いたら、これまで築いてきた清純なイメージが崩れちゃう〜、とか、そう思っているのか?
 ないだろ。そんなもん。

 べつに失うものなんてなにもないのに、「失敗している」と認識している理由がわからん。
 それは錯覚なのではないか?

 なにか失うものがあるのだとすれば、列挙してみい。
 たぶん、なんにもないから。



>>作者はスケベについては……ばればれですし。なんだか嗜好も丸わかりになっていそうですごく嫌ですが、もういいや。

 作者がスケベだとわかっても、なにをいまさら――で、べつに失うものなんてないよな。
 嗜好がバレると、なぜ嫌なのだ? なにか失うものでも出てくるのか?




>>945 1000字課題、5/11分、No.127「ノラ少女」(3600文字)

 視点が変。
 というか、これでは誤解させる。

 なんだか、その場にいる人物の視点っぽい。主観に寄りすぎ。
 「少年」はてっきり納屋の中にいるのかと思った。
 客観視点で開始して、人物が出てきたらスイッチしてゆくやりかたなら、もうすこし客観寄りにしておかないと誤解する。

 人物を出すのが遅すぎ。10行やそこらが限度で、読者が注目する人物を出してこないことには、飽きる。
 お前がいまやっているのは、まず少女を出して、次に少年を出して、そして少年を視点人物として――という流れなわけだが。

 はい。納屋の中書きました。はい。少女が出てきました。ああでもこの少女は視点人物じゃないんですねー。勘違いしないように。本当はこっちの少年が視点人物なんですよう。ああ少年ですか。いま出しますから。うるさいなぁ、もう。

 おまえのやっていることを端的に言い表すなら、まあ、こんなもの。
 読者をからかっているとしか思えん。
 殴っていい?

 あとディテール多すぎ。
 ごはんを盛っているつもりなのだろうが、食えないものばっか盛りつけられてもなぁ。オマエはサービスのつもりなのだろうが、それサービスいわんし。
 これ、5分の3ぐらいにできるな。
 40%ぐらい――5行のうち2行は不要だ。


 ――で、原始人だが。
 キャラがいねーじゃんか。そこに誰もいやしない。なんか出てくるが、人間でもなければ生き物でもない。心が通ってない。
 ためしに、これ、少女バージョンで書いてみろ。まったく同じシーンを、この原始人少女から眺めてみたら、どのようになる?
 書けやしないから。

 おまえ、そういう発想を持っていないだろ?

 二人以上の人物が出てくるシーンというのは、そのどちらの人物の心の中に入っても書けるようでなければ、不自然になってしまうものなんだよ。
 おまえは少年のほうからしか見ていない。
 今回は少年視点なんだから、少年の側からだけやればいいと、ナメくさって、手を抜いている。わからないとでも思うのか。

 そういう手抜きをやる癖がついているから、テメェの書くものは読めるデキにならねーんだよ。

 あるひとつのシーンってのは、そこに居合わせた誰の主観を通しても描くことができるし、誰でもない空中に視点と主観とを設定しても書くことができる。ちなみに空中に視点を起きつつ、主観を交えないで書いたのが「完全客観」というものだが。




>熊田女が教室にやってくるシーン

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 勢いよく扉が開く。
 弁当の匂いで満ちていた教室に、涼やかな風が流れこんだ。扉の滑車が鳴らした音
と、肌を撫でる涼しい感触とに、教室中の視線が出入り口に集まる。
 ざわめきが起こる。しかし一瞬でかき消えた。
 腕を枕代わりに、机でシエスタを気取っていたものも、異変に寝ぼけ眼で顔をあげ
る。思わず声をあげ、すぐに口をつぐんだ。
 そんな変化はまったく目に入らないかのように、来訪者はすたすたと歩を進める。
長いコンパスが動くたびにスカートがひるがえって、張りのある太ももを、ちらちら
と見せつけていた。
 目的地は窓際にある机らしい。
 そこで弁当を広げていた少年は、しかし彼女を怖れてはいない。大人になる気配も
ないあどけない顔つきに、輝くような喜びを浮かべていた。ごはんつぶを横につけた
唇が、大きく動く。
「熊田さん」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 書き直してきても、まだダメだな。

 5W1Hは3行目までに――と、いつも言うとろーが。
 いったい、いつ、「9行目までならOK」なんてふうに、ルールが変わった?
 それはおまえのルールか? そんなもん世間様には通用しないんだってば。俺の経験からいうと、3行目までになければNGなんだよ。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 勢いよく扉が開く。
 弁当の匂いで満ちていた教室に、涼やかな風が流れこんだ。扉の滑車が鳴らした音
と、肌を撫でる涼しい感触とに、教室中の視線が出入り口に集まる。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 この3行目まで、おんなじじゃんか。
 まず1行目、「扉が開く」と書いてあるだけだよな。

 これでは誰かが来たということは確定しないわな。
 風で開いたのかもしれないし。なんか他の理由で開いたのかもしれん。そもそも自動ドアなのかもしれん。
 「扉」とあるだけで、押し戸か引き戸かもわからんわけだから、風で開くような戸なのかもしれないわけよ。自動ドアなら開く理由さえ不要だし。

 ここで、「扉が開けられた」と書いてあったなら、誰かが開けたことぐらいは確定したろうが。
 しかしそれにしたって、風でも自然現象でもなく、犬猫でも動物でもなく、おそらく人間が目的を持って扉を開けたということが確定するだけだわな。

 オマエが書いたつもりになっている、「扉が開く」=「誰かが入ってくる」ってのは未確定なんだよ。
 眼鏡でショートカットの下級生が、蚊の鳴く声で、戸口から誰かを呼ぶために扉を開けたのかもしれないだろ。

 書き直してきてなお、そんなことにも気づかんのか。
 このばかちんが。


 あと「来訪者」って、いったい何行目に出てくるんだよ。
 「来訪者」なんて書かれたって、誰が来たのかわかんねーんだよ。そもそも隠す必要はあるのか? 「背の高い女」とか具体的に書かないで、わざわざ隠すように濁しておく必要はあるのか? どんな効果があるのだ?
 おまえ、なんかまた変な「病気」に感染してないか? 「必要もなく言葉を濁しておく病」とか、そんなもの、またどこかでもらってきたのか?



 あと、もうひとつあるのだが。
 「扉」といったら、普通、開き戸のことをいうぞ。つまりドア。蝶番のあるやつ。
 滑車があるほうは、「戸」とか「引き戸」とかいう。

 もう怒るを通りこして、あきれるばかりだが。
 辞書を引いていない言葉、使用禁止――って、何度オマエに言い渡せば、実行してくるわけ?

 いま3秒あれば、辞書引けるだろ。電子辞書を使っているんだから。
 電子辞書を使っていて、なお、引く手間を惜しむほどモノグサだったら、作家目指すのはやめちゃえば?





>「ぼくはぼくだけのために」

 ここも5W1Hが読み取れん。
 トラッキング不能で、イメージ構築のスタートに失敗する。よって読めんわ。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 道路の向こう側では、あざやかに滲んだ赤い灯りのなかで、小さなヒトが姿勢よく立ちすくんでいた。すなわち、歩行者はそこで待てとのあかし。素直に従い、ぼくも歩道に立ちつくす。その姿勢は悪いけれど。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

>>道路の向こう側では、あざやかに滲んだ赤い灯りのなかで、小さなヒトが姿勢よく立ちすくんでいた。

 この文の主語述語の関係は、「ヒトが〜立ちすくんでいた」だ。
 それ以外の部分は読み落とされるのだと覚悟しろ。主語と述語に直接関係してこない修飾部分なんてのは、いわば回り道であり、ただの飾りなのだな。「ここは重要ではないですよ〜」と、お前自身がフラグを立てて、明示しちゃっていることになる。
 わかる?
 この一行を要約したなら、まっさきに消されちゃう部分なんだよ。「赤い灯り」っていう部分は。
 そんなところに5W1Hに関わる重要なことを入れておくな。

 よってこの文には、「滲んだ赤い灯り」は書いていないことになるんだな。
 読んで欲しかったら、文をわけろ。2文に分けて、「信号の赤い灯り」と、「ヒトが〜立ちすくむ」と、二つの文章で表せば、読者の頭にもインプットされる。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 朝から降り続けた雨は、夜になっても止まなかった。濡れた道路の向こう側では、信号機の赤い灯りがあざやかに滲んで、歩行者のマークを姿勢よく立ちすくませている。素直に従い、ぼくも歩道に立ちつくす。その姿勢は悪いけれど。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


>>朝から降り続けた雨は、夜になっても止まなかった。

 こっちもNG。
 いきなり「朝から」なんて、ぶちあげるかね。誰がいつどこでなにを――ってことを書かなきゃならない部分で、その最初のひとつの言葉で、なんだって「朝から〜」なんていう始まりかたをしなきゃならんのかね。まったく理解不能だ。

 この話は回想の話かなんかなのか? 過ぎ去った「朝」の出来事を、「いま」の時制から語ってゆくという、そんなトリッキーな作りをした話なのか?

 そしてこれまた意味が二つ含まれている文だから、2文に分けないと理解不能。「雨は朝から降り続いていた。夜になっても止まらなかった」――と、平易に書くなら、こうだろう。
 おまえの掛かっているのは、「長文病」なのか?


>>濡れた道路の向こう側では、信号機の赤い灯りがあざやかに滲んで、歩行者のマークを姿勢よく立ちすくませている。

 ここも二つ意味が入っているし。
 ひとつの文に、二つずつ意味をこめてゆくのは、それ、なんかのカッコつけの一種か? それってどういうふうに、カッコいいわけ? 仕組みを俺に説明してみろよ。
 カッコつけようとして、肩に力を入ると、とたんに文章が長くなるのは、どうしてなんだろ。音読みの多い難読熟語を散りばめることでカッコつけようとするのと、同じ理屈なのかな?
 2号的には、「長い文章は美しくて上手で巧い」とか、そんな偏見でも持っているのだーか。




>春日

>>この5個の中のどれかに重なっているんですよ。だから区別がつかない。
>>それなら僕が、上の欠点を(春日さんの場合は僕と重なっている点を)改善すれば、オッケーです。

 そうだよ。
 掲示板上のコミュニケートにおける欠点が、ばっちりと重なっているわけね。オマエと津荒とで。
 ちなみに重なっているのは、5個すべてだ。

 文体なんか変えたって、無駄だぞ、ムダ。
 それを直さんかぎり、個体識別なんぞ、いちいちやってられるかアホくさい。アホは掲示板上に一度にひとりで充分だ。一膳でお腹一杯だ。

 いま仮におまえら二人に「あだな」を付けたりすると、俺的には、同じ名前になってしまうわけね。だから見分けがつかないわけ。



>943 生課題 五月八日分 bQ 「古本屋での話」

 うーん。読めん。

 というか、これはなにを美味しくいただけばいいモノなのだ?
 夏のさなかの古本屋の感じかな――と思って読んでいたのだが、「古本屋感」がぜんぜんない。

 店内の様子を、ただ書いているだけだよな。羅列に近い。こういうの「無味乾燥」という。
 「データ」なんて、読者は読みたくはないんだ。――と、2号の桜の公園の回で書いてあるけど。やっぱおまえ、他人あてのレスは読んでないのな。

 せっかく主人公を出しているのだから、もっと「生」の感じを――彼がどう感じたのかを読みたいわけよ。こちらとしては。

 だから「生」課題なわけね。
 データの羅列しかできないシロウトが、生っぽい描きかたを会得する練習課題なわけ。

 古本屋で立ち読みをはじめるときに、こっそりやってるやや後ろ暗い心境やら、さもなければお金が節約できることに喜んでいる心境やら、まあ、なんでもいいんだけど。津荒の心が感じるところの「古本屋で立ち読みをするってのは、こんな心境」ってやつを披露してもらいたいわけね。
 俺ら、そういうところを読んで摂取するわけだから。
 小説の中の人物がどう感じてどう行動するのか、そういう「生」の部分を知りたくて小説を読むわけだから。

 他にもあるだろ。
 クーラーの効いた店内に入ったときの心境とか。
 昔のいじめっこたちと再会した心境だとか。


 ちなみに、いちばんどうでもいいことなので最後に言うことにするが。
 ブックオフ系は、あれ、古本屋とはいわんぞ。
 まあ津荒の歳じゃ、古本屋っていうと、ああいうのしか知らないんだろうから、仕方ないのかもしれんが。神保町あたりに行くと、いわゆる「古本屋」ってのがどんなものだかわかるはずだ。

 なぜ古本屋といわないのかというと、古本も扱っているが、主力となる流通商品はあくまでも別のものだからだ。あそこは新古本のリサイクルがメインなわけだ。
 「リサイクル書店」とでもいうべきだろうな。ああいう場所は。


 あと、直接関係ないんだけど。
 この手の新古書問題に関して、俺の逆鱗に触れる地雷がいっぱい埋まっているから、注意すること。
 作家なんてのは、著作権やら、新刊販売によって守られて、生かされている存在なわけね。著作を「新品」として買ってもらわないことには、作家の懐には印税は一円も入ってこないのだ。
 BOOK−OFFでいくら著作が売り買いされていようと、それは作家の収入には結びつかない。現状は、そうなっている。
 音楽関係だと、CDレンタルもカラオケでも、JASRACが頑張っているおかげで、きっちりと著作権使用料が徴収されて、音楽家の収入に結びついているんだけど。本やゲームや映像作品(映画など)では、そういう仕組みがないのだ。

 よって作家志望者を自称するやつが、「出たばかりの新刊をBOOK−OFFで買いました」なんて発言を、俺の目に入るところでしていたひにゃ、俺はいちいちぶん殴って回らないとならなくなる。

 「タダ読みできてあたりまえ」ていう消費者の感性でいると、いつかそのうち地雷を踏んでしまうから、気をつけるように。
 俺らプロってのは売文家なんだから。
 書いたものをタダで読まれちゃったら、商売あがったりで、オマンマの食い上げなわけよ。


あ、そうそう
No.8009 投稿日 2004年5月12日(水)11時32分 投稿者
新木 伸
>津荒

 財布を落としたそうだな。

 んじゃ、次の1000字課題は、「落とした財布」ってことで。
 さっそく小説に生かせ。


>2号
No.8010 投稿日 2004年5月12日(水)14時04分 投稿者
新木 伸
>2号

 そうそう。

 長文病とか。
 5W1H欠落症とか。

 そういうものが出てしまう原因は、はっきりしている。
 ビビるからだ。
 なにか気の利いたことをやろうとか、ここは大変なシーンだぞとか、そう意識したとたんに硬直して、柔軟性が失われて、思考停止したまんま、変なことをやらかしちゃうわけね。
 だがそもそもの原因は、「ここは大変」って思うからだ。ビビるからだ。言いかえると怖がるからだ。

 水を怖がっている人間は、勝手に溺れてしまうわけ。水飲んで死んじゃうわけ。
 人間、60秒やそこらは息を止めていられるわけだから、水に落ちたって、そうすぐには死にはしないのに。そもそも人間の体というものは、息を吸いこんだ状態なら水に浮くようになっているのに。
 だけどパニックになって、暴れて変なことやって、自滅しちゃう。

 おまえも同じな。
 パニックになって、変なことやって、自滅した結果が、最近の一連のゴミの山だ。

 ようは弱いのだ。心が。

 まあ水を怖がるのはともかく、人に見せる文章を書くときに怖がるというのは、正常な反応というものだが……。
 生まれつき肝が太いヤツならともかく、一般ピープルがその怖さに慣れてゆくには、場数を踏むしかないわな。

 俺なんか、「ここは困難な部分だぞ」と思いはしても、それが理由で腕がにぶるなんてことはないがなぁ。
 ただし遅くはなるけどね。まあそれは仕方がない。余計に注意して慎重になるわけだから。

 おまえもいいかげん、慣れてもいいんでない?
 それなりの場数は踏んできてるだろ。100だか200だか、まあそんなもんだけど。
 自分がどんな仕組みで萎縮しているのか。失敗の原因が明らかになれば、すこしは失敗を回避できる率が上がるんじゃないのかね?


わざと?
No.8011 投稿日 2004年5月12日(水)14時41分 投稿者 名無し君2号
 なんだか意地悪な人がいるような気配が。いくら区別がつかないからって、それはぜったいわざとだろうと。
 でも、端から見ているぶんには楽しいから、オッケーなんです。
 自分がおなじ立場になったらたまらないけれど。




>津荒さん

>943 生課題 五月八日分 bQ 「古本屋での話」

 読みました。

1 酒井の様子(暑い春。自転車で店まできた)

>>胸を上下させながら自転車からおりた。焦点の合わない目でチェーンをつけようとして二回失敗する。彼の青いティーシャツは、すでに脇の所が紺色になっていた。

 暑いというより、ちょっと危ないのかな、と思ってしまいました。「焦点の合わない目」が効きすぎたようです。


2 店の様子

>>店内には流行りの曲が流れている。レジの定員が「いらっしゃいませー!」と叫んだ。学校の教室五つ分はある店内の、右・真中・左から「いらっしゃいませー!」が聞こえてくる。本の整理をしている店員が三人いるようだった。

 かつて私がこの場所で言われた言葉をさしあげましょう。

「流行りの曲ってどんな曲じゃい」

 べつに曲名を書けということではないです。その曲を聞いて、主人公の酒井はどう感じたのか、ということです。「アニメソング以外に興味はないので、なんの曲かは知らなかった」とか、「好きなアイドルの曲だったので、思わず振りつけのとおりに体を動かしそうになって、どうにか我慢した」とか、いろいろあるんじゃないでしょうか。

 学校の教室五つ分ある店内で、三人の店員から挨拶されると、酒井はどう思うのか。こんな説明的には感じないはずですよね。キーワードは「生っぽく」らしいですよ?


3 酒井の目的(座り読み)

 これは感想部屋でも指摘されてましたが、座り読みさせる新古書店はないと思います。……あるのかな? 自信ないなあ。立ち読みのことでしたら、しっかり書けています。


4 酒井を昔いじめていた相手に、酒井が気づき緊張する

>>酒井の顔面は真っ白になった。吐き気がする。

 吐き気まで感じるものなんですかね?
 嘔吐感というのは恐怖からは生まれないんじゃないかなあ、と。よくはわからないんですが、拒絶からじゃないかと思うんですが。うーん。


5 必死に逃げようとする酒井

 伝わりました。


6 万引と間違えられ店員につかまるが、そのことを理解できない酒井

 伝わりました。が――。
 酒井って本を手に持ったまま、店の外に逃げようとしたんですよね? そこは伝わらないです。店員に、酒井が握りしめたままの本をもぎ取られるとか、なんか描写がほしいところでした。



 あとは気になったところです。

>>酒井の心に深く癒えない傷を作った相手――小学時代に酒井をいじめた少年達に違いなかった。

 W酒井です。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 心に深く癒えない傷を作った相手――小学校時代に酒井をいじめた少年達に違いなかった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 これでも通じるはずです。


>>音楽がとまり、幸せそうな声で古本屋の宣伝が始まる。

 あの宣伝は、「幸せそうな声」じゃないと思います。
 「妙にテンションが高い」とか、そんなところじゃないかと。




>弟切さん

>946 弟切、描写練習、「男性二人」

 冒頭、少年の見分けがつきにくかったです。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 夕方、駅前の商店街を、学生服の少年が二人、歩いていた。
 一人は細面で眼鏡をかけている。もう一人はあごが張って、眉が太い。二人とも身
長は同じくらいで、手に鞄を下げていた。
 さほど大股ではないのに、眼鏡をかけているほうが歩くのが速い。眉が太いほうの
少年は、きょろきょろしながら歩いていた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 ここまでは「なるほど、メガネくんとふと眉くんが登場人物か」とわかるんですが。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 前を行く少年が立ち止まった。すぐ横の店へとあごをしゃくる。
「ここ」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 うん? 「前を行く少年」って……だれだろう。
 読み返すと、メガネくんの歩みが速いことから、彼が「前を行く少年」であることがわかるんですが。どうにかして、もうすこしふたりの位置関係をわかりやすくしてほしいです。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 後ろの少年も立ち止まった。
 店の前面は大きなショーウィンドーになっている。その前にたくさんの鉢植えが置
かれていた。花の咲いているものも、咲いていないものもある。
「こんなとこに花屋があったんだ。知らなかった」
「通学路だろ。毎日通ってるじゃん」
「俺、花なんて興味ねえし」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 「こんなところに花屋があったんだ。知らなかった」と発言したのが、はたしてどっちの少年なのかがわかりません。
 「後ろの少年」=ふと眉くんなんですけど、だってふと眉くんは立ち止まっただけですよね。そのせいで、『店の前面は〜』からの花屋を観察した文章が、ふと眉くんから見たものであることが判断できません。視点がまだふと眉くんに寄っていないからです。

 もしかすると、まだ視点は少年の外にあるままなのかもしれませんが。
 それならそれで、だれが「こんなとこに〜」と喋ったのか、わかるようにしてほしかった。



 視点の移行のしかたにもぎこちなさを感じました。
 最初は三人称客観視点で、花屋に入ってから……名前が判明してからは、三人称ふと眉くん寄り視点になるようですが、ちょっと違和感がありました。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 もう一人の少年は、太い眉をちょっとひそめた。ためらいがちに、店へ足を踏み入
れる。
 店内には、青臭い匂いが満ちていた。
(花屋って、もっと甘い匂いがするもんだと思ったけど……これって、草の匂いだな)
 遅れて入った少年は、ぐるりと店内を見渡した。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 ふと眉くんが花屋に入って、なかの感想を述べている場面です。
 (花屋って〜)はふと眉くんの思考ですね。視点が思いきり寄って、ふと眉くんの内部にまで入っているということです。
 が。
 次の行では「遅れて入った少年は」と、ふと眉くんを客観的に見ています。視点がふと眉くんの外に出ているんですね。
 そのせいで、ふと眉くんが耕平だと判明するのに手間取ります。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 遅れて入った少年は、ぐるりと店内を見渡した。
 平たい菊みたいなピンクの花があった。何本も、円筒形の容器に入れられている。
その隣にも、よく似たオレンジ色の菊もどきがある。どちらの花も、一本一本首の回
りをセロファンに包まれていた。
 円筒形の容器の列は、奥まで続く。黄色い小さなラッパ型の花や、米粒みたいな白
くて細かい花や、薄紫の蝶に似た形の花もあった。
「どうする? 耕平はどんな花がいいと思う?」
 隣から声をかけられて、耕平は眉をぴくりと上げた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 ここですが。
 「遅れて入った少年は」なので、まだ視点は外にあるのだとこちらは思っています。なのに、「どうする? 耕平はどんな花がいいと思う?」と話しかけられても、耕平=ふと眉くんだとつながりにくいです。



・キャラクターが立っているかどうか

 んー、あんまり立ってないような。
 まず、セリフにあまり違いがないですよね。真面目とか不真面目とか、性格の違いはセリフにもあらわれるんじゃないかと思うんですが、あまりメガネくんとふと眉くんで変わりがない。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「こんなとこに花屋があったんだ。知らなかった」
「通学路だろ。毎日通ってるじゃん」
「俺、花なんて興味ねえし」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 冒頭、見分けがつかなかった理由にもなるかもしれません。
 どっちがどっちの発言でもおかしくないんですよね。メガネくんが「こんなとこに花屋があったんだ。知らなかった」と言っても変じゃない。ふと眉くんが「通学路だろ。毎日通ってるじゃん」と言ってもかまわない。「俺、花なんて興味ねえし」は、ふと眉くんでいいと思うのですが。



・花屋の雰囲気

 出てると思います。
 でも店員さんがいなかったのは残念ですね。そういえば、「いらっしゃいませー」とは言われなかったなあ。




 以上、レスには1時間ほど。
 書いた文字数は4000字、バンドものの続きです。

 ただ――。
 ちょっといろいろと疑問が生まれてきてます。いまの時点で15000文字まで来ているわけですが、いまだ演奏は始まらず。途中、主人公と凛子との回想シーンも入れているんですが……余計かなあ、と思ってしまったり。読者は回想シーンなんかより、先のほうが読みたいんじゃないかなあ。

 うーん。
 このままだと、最終的には原稿用紙換算で50枚分ぐらいになりそうなんですね。ここで区切って一度アップしたほうが、読者のかたがたも読みやすいよなあ、とか思うんですが……どうしよう。

 あ、新木さんのレスは興味深い話題が多いので、次回にさせてもらいます。5時間ぶっつづけでバンドものを書いていたら、集中力が……ぷすん。なんかスポンジみたいになってます。気の利いた言葉がなにも浮かばないのれす。もう寝るのれす。

 あかほりさとるさんについて。

 凄さがよ〜くわかりました。といいますか、どうしてそれで小説が書けるんでしょう? 読者が喜ぶものだけを、か……。なんかゾッとするんですが。キャラに対する愛着とかないんだろうか? 魔人?
 ああ、真似できない。
 いまですら9は読者のもの〜とかぬかしといて、実際はどれだけ持っていってるのか。さすがに半分は残していると思うんだけど。あああ。


ありがたや、ありがたや
No.8012 投稿日 2004年5月13日(木)02時16分 投稿者 弟切 千隼
 こちら分室と、感想部屋に書きこまれた弟切あての感想、および指摘を読みました。
 へたれアマチュアの作品を待ち構えて、感想や指摘を下さる方がいらっしゃるなんて、なんとありがたいことでしょう。
 皆さんの御好意に応えるためにも、弟切は上達しなければなりませんね。



 皆さんから「男性二人」にいただいた指摘をまとめますと、

● 男性二人の区別ができない。

に尽きます。
 そもそも男性二人を書き分けるための課題ですのに、ダメダメですね(;_;)


 以下、皆さんからの御指摘を元に、二人を書き分けられなかった原因を探ってみます。
 花屋感については、後ほど考察します。


>2号さんからの御指摘

1)『前を行く少年』・『後ろの少年』という書き方がわかりにくい。どちらが「眼鏡くん」で、どちらが「ふと眉くん」なのか迷う。

2)最初の会話で、どちらがどの台詞をしゃべっているのか判断がつかない。

3)視点が人物の中に入ったり出たり、忙しすぎる。視点の移行が滑らかでない。

4)耕平と直哉の台詞に差がない。どちらがどちらの台詞をしゃべっても同じに見える。


 1)は、単純に、弟切の書き方に配慮が足りませんでしたね。ここではまだ話が始まったばかりですから、どちらがどちらなのか、くどいくらいに強調すべきでした。

 2)は、4)と大いに関係がありますね。この4)が、上記の中では最大の問題点です。
 要するに、耕平も直哉も個別の人物として「生きていない」ために、どちらの台詞も同じになってしまっています(^^;

 3)は、弟切がまだ視点を身につけていない証拠ですね。視点が人物の外にあるのか中にあるのか、明確に自覚できていないのでしょう。
 これは……精進を続けるしかありませんね。



>浦戸シュウさんからの御指摘

 浦戸さんは、感想部屋のほうに書いて下さっています。感想部屋はいつ消えるかわかりませんので、確実にログに残すために、こちらで応答させていただきます。
 浦戸さんの書きこみは、感想部屋のNo.0139にあります。


 以下が、浦戸さんが指摘されたことです。

1)冒頭、二人の容姿と行動が、交互に書かれているのがわかりにくい。

2)男性にしては、二人ともおしゃべりすぎる。

3)似合うかどうかも考えずに、花を贈ると決めたのか? それは変だ。


 1)については、容姿は容姿、行動は行動、とまとめたほうがわかりやすいかと弟切は考えていました。そうではなかったようですね。
 試しに、冒頭部分を書き直してみます。二人に共通する特徴と、異なる特徴とをまとめてみました。

―――――――――――――――――――――――――――――――
 夕方、駅前の商店街を、二人の少年が歩いていた。
 二人とも学生服で、手に鞄を下げている。身長も同じくらいだ。
 一人は細面で眼鏡をかけていた。さほど大股ではないのに、歩くのが速い。もう一人はあごが張って、眉が太かった。きょろきょろしながら歩いている。
―――――――――――――――――――――――――――――――

 どうでしょう? このほうがわかりやすいでしょうか?



 2)については、弟切も悩みました。
 一般的に、男性のほうが女性よりもずっと無口ですね。男性の友人同士の会話を聞いていると、浦戸さんが例に挙げたような「へ?」とか「おう」とかだけで成り立っている会話があります。
 だからといって、現実のそういう会話をそのまま書いては、読者さまに対して不親切すぎます。読者さまにわかる範囲で、なるべく言葉数を少なくしたつもりでした。

 それでも、読者さまにリアルだとは感じてもらえませんでした。おそらく、中途半端に言葉数が少なかったのが原因でしょう。
 男性にしては台詞が長すぎ、女性にしては短すぎます。したがって、男性っぽい耕平の台詞としても、女性っぽい直哉の台詞としても、不自然になりました。おまけに二人の区別が付かない台詞になりました(;_;)

 冒頭の会話の部分も、書き直してみました。男性っぽい耕平と女性っぽい直哉と、二人の差が出るように書き直したつもりです。

―――――――――――――――――――――――――――――――
「こんなとこに花屋が?」
「本当に知らなかったんだな、通学路なのに。毎日通ってても、気づかないやつは気づかないんだなあ」
「悪かったな」
―――――――――――――――――――――――――――――――

 これなら、少しはリアルさが出るでしょうか?



 3)については、弟切の説明不足でした。
 耕平と直哉が所属している部では、卒業する三年生に、ほぼ慣習として花束を贈ることになっています。一応、部で会議を開いて、卒業生への贈り物に何がいいか検討はするものの、いつも「花束」に落ち着いてしまいます。
 誰にでも喜ばれて、高校生のお小遣いでもそこそこ見栄えのするものが買えて、卒業式にふさわしい贈り物、といいますと、花束になってしまうのですね。

 という事情を、わかるように書かなかった弟切の失敗です。どう書けば読者さまにわかっていただけるか、考えます。



>感想部屋のNo.0140のromさんの御指摘

 浦戸さんに対するレスと同じ理由で、分室本体で答えさせていただきます。


 この方の御指摘は、そのものずばり「二人に差がない」ですね(^^;;;
 台詞にも、その他の行動にも、差が感じられないと指摘されています。

 弟切としては、耕平と直哉の性格の違いを出した「つもり」でした。けれども、実際には出ていませんでしたね。今までに指摘を下さった全員が「差がない」とおっしゃっていますから。


 romさんが例に挙げられたように、耕平と直哉の立場が反対になった場合は、耕平も直哉も反応が変わります。
 直哉がぼけをかましても、耕平は爆笑しません。ぽかんと呆れた顔になるだけです。直哉はそんな耕平を見て、赤くなってうつむきます。

 耕平と直哉の差を出せるように考えて、書き直します。


いろいろ
No.8013 投稿日 2004年5月13日(木)07時44分 投稿者
新木 伸
>津荒

 生っぽさ、にまつわる話。
 2号の書いているレスを見て、知って、思ったのだけど。

 店に入ったとたん、三人の店員から勢いよく「いらっしゃいませー」と声を掛けられたわけだな。
 そして主人公は、そもそもこの本屋になにをしにきたのかというと――本を買うつもりではなくて、立ち読みをするつもりで来ているわけだな。

 ここには非常に興味深いものがある。

 はじめから立ち読みをするつもりでいる客が、「いらっしゃいませー」と声を掛けられて、なんとも思わないわけ?

 べつにどっちでもいいのだ。おまえがどう感じるかなんてことに、俺はとやかく口を出さん。
 なんとも思わないなら、「なんとも思わない」というその心境を書けばいいのだし。
 なにか後ろ暗いところがあるなら、その後ろ暗さを書けばいいわけだし。


 ちなみに、ここ、本来なら「お前の感性」が問題になるのではなくて、このシーンに登場してくる「キャラの感性」のほうが問題となるわけだが。
 お前自身はなにも感じない人間であっても、このキャラはなにか感じる人間として、作者とは別の人格を立てることもできるわけだよな。もちろん。小説っていうのはフィクションなんだから。
 まあ、まだそのへん、うまく切り分けて考えられないだろうから。
 とりあえずは、「お前の感性」の話でいこうか。





>弟切

―――――――――――――――――――――――――――――――
「こんなとこに花屋が?」
「本当に知らなかったんだな、通学路なのに。毎日通ってても、気づかないやつは気づかないんだなあ」
「悪かったな」
―――――――――――――――――――――――――――――――

>>これなら、少しはリアルさが出るでしょうか?

 出ません。


 弟切の持っているビョーキは、「説明的台詞病」か。

 会話っぽい会話、っていうフォーマットがあってだな。
 読者はそのフォーマットに沿っているものを目にすると、「会話っぽい」と感じるわけだよ。

 その特徴ってのは、非論理、飛躍、短絡、主観による自分語。

 会話文が致命的で壊滅的なやつ向けの練習法を思いついた。
 ――というか、自分がどうやって会話文を身につけたのか、練習法を思い出した。
 まずICレコーダーか、テープレコーダーでも持って歩いて、自分と他人との会話とか、他人同士の会話とか、録音してくること。

 そしたら、それをテープ起こしする。
 もちろん相手方の許可を取ってな。

 ちなみに、講演慣れしている人だとか、テレビで喋り慣れしている芸能人だとか、筋道だって会話することに慣れている人は、避けておくこと。
 あくまで一般人をターゲットにすること。

 録音してくる手間を省こうとして、「これだって会話よね」とか、テレビのバラエティ番組の録画などから、テープ起こしなんてするんじゃねーぞ。
 あれは「会話のプロによるコントロールされた会話」であって、日常会話とは別物なんだよ。

 ちなみに「テープ起こし」っていうのは、会話を文章に書き起こしてゆくことな。
 本当に、喋ったままの言葉を、一字一句違わずに、書き移してゆくわけよ。
 普通のテープ起こしっていうのは、内容が違っていなければいいわけだけど。小説修行に役立てる場合には、口調も再現することを心掛けるべし。

 漢字の開く開かないやら、ひらがな/カタカナとか、……とか、読点の打ちかただとか、そういうものでニュアンスやらも表現するように心掛ける。言葉と言葉のあいだにある間とかも、なるべく再現してみる。


 ――で、テープ起こししてみるとわかることなのだが。
 日常生活のなかの実際の会話って言うのは、書き起こしてみると、省略しすぎで、ワケわけんないものになっているわけね。
 その場の当事者同士では、それで意味がしっかりと通じていたわけだが。それが不思議なぐらい、ぶっ飛んだ内容になっているのが普通なわけだ。
 また奇妙に重複している内容があったりする。同じことを二度三度言っていたりとか。そんな部分もあるはずだ。

 そこでテープ起こしをしたあとに、リライトしてゆく。
 不足部分を補い、重複部分を削ってゆく。そして第三者が閲覧しても、意味が通るものに書き換えてゆく。

 そうして整形していったものが、おおむね、僕らがインタビュー記事やら、小説のなかで見かける「会話文」というものなわけだ。

 課題部屋に、生のものと、リライト整形済みのものと、両方あげてみそ。



 昔々、鷹見さんが台詞文のリアリティについて書いていた。
 リアルすぎる会話文ってのは省略しすぎだから、補ってやらなきゃならない。――とか、なんとか。
 あの話題を正しく理解できたのは、まあ、たぶん現役プロ作家だけだったろうなぁ。(笑)
(鷹見さんの話すことは、いつもレベル高すぎ。噛み砕いてやらなきゃ、アマチュアには伝わりませんって。そのことをすでに知ってるプロ作家にだけ伝わったところで、意味ないですよ)

 弟切もこの訓練をやってみれば、わかるようになるはずだ。なるといいなぁ。

 論理性と非論理性のさじかげんを、どのぐらいにすれば、会話文っぽくなるものなのか。「生」の会話では、どんな飛躍が起きるのか。そういうことは、テープ起こしをしたことある人間であれば、感覚として理解している。

 浦戸さんはテープ起こしの経験があるわけよ。僕もみやびさんもある。鷹見さんも、たぶんあるだろう。

 感想部屋での浦戸さんの指摘は、その経験をベースにしての発言なわけね。
 いまの弟切の頭じゃ、理解できないだろう。だが練習してみれば、わかるはずだ。




>2号

 あかほりさとる、のこと。

>>凄さがよ〜くわかりました。といいますか、どうしてそれで小説が書けるんでしょう?
>>読者が喜ぶものだけを、か……。なんかゾッとするんですが。キャラに対する愛着とかないんだろうか? 魔人?

 キャラへの愛着?
 ないわけ、ねーだろ。
 ばかか、てめぇ。

 我が子を千尋の谷に突き落とすがごとき、修羅の振る舞いなわけ。だから「怖い」と言っているのだ。

 で、なんでそんなことをやっているのかというと、「何も考えずに適当に書きました」感の演出のためね。
 「小説ってムツカシイものなのかな〜。やだな〜」って身構えちゃっている小説初心者の読者に対して、「ボクも適当に書いたから、キミも適当に読んでちょーだい」と、肩の力を抜いて気楽に読んでもらうためだ。
 ライトノベルのライトノベルたる由縁を、実践するためだ。

 まあ、これはあくまで俺の個人的解釈に基づくもので、本人に訊いてきたことではないが。だからこれが「事実」だなんて誤認されても困るが。
 こんど会ったら訊いてみることにしよう。訊くまでもないと思ってわざわざ訊いてなかったが、話題に出した以上は、裏を取ってこないとな。


 かたや、「何も考えずに書きました感」の演出のために、自分のキャラから名前さえも奪ってしまえる漢と――。
 かたや、「なんで二字以上の熟語を増やして読みにくくするのかといえば、難しそうだから。一見難しそうだと、なんか中身も難しいっぽいでしょ?」とか言っているイキモノと――。

 ヘタレアマチュアと、「一流」とのあいだにある距離は、まあざっと、こんなもんだ。


説明的台詞病
No.8014 投稿日 2004年5月13日(木)21時15分 投稿者 弟切 千隼
 エウレカ病とか飽きっぽい病とか、いろいろなビョーキ持ちの弟切です。また一つ新たなビョーキが判明しました。説明的台詞病ですね。

 会話文らしい会話文を書けないのは、小説書きとしては致命的です。何としても矯正しませんと。


 テープレコーダーなり何なり、携帯用の録音機器を入手して、現実の会話を録音してみます。その後で、録音された会話を、一字一句、正確に書き取ってゆくわけですね。
 「説明的台詞病」をほぼ確実に治せる方法として、今のところ判明しているのは、この「テープ起こし」だけです。ならば、やるしかありません。

 録音機器を入手できるまで、また、会話を録音してもいいという協力者が現われるまでは、周囲の会話に耳をそばだてることにします。いえ、これからずっとそうしなければいけませんね。弟切は、今まで周囲に対する注意力がなさ過ぎました。



お知らせ:
 弟切は明日より実家へ帰ります。三日ほど、ここへアクセスできなくなります。次に書きこめるのは、5月16日(日)の夜になる予定です。


課題提出
No.8015 投稿日 2004年5月13日(木)23時06分 投稿者
春日秋人

 こんなことじゃ駄目だと思いつつも、憂鬱な状態が続いています。
 財布のことだけが原因ではないのですよ……


>1000字課題 5/13分 No5「財布」
 http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=947&e=res&lp=897&st=0

 よろしくお願いします。


すかすかぽん
No.8016 投稿日 2004年5月14日(金)10時51分 投稿者 名無し君2号
 なんか15時間ぐらい寝てました。寝過ぎて脳みそが溶けてなくなったみたいです。ああ、頭が白い……すこし痛い……。




>エロスは原罪であるか

>>俺は以前、「恥ずかしい」という感情は、人間しか持っていないものだと書いたことがある。
>>その正体はなにかというと、「失敗した」という認識であるらしい。

>>えっちなものを書くときに、お前はいったいなにを「失敗」しているわけ?

 えっちなのはイケナイことだと思いますっ! ――とはなんのキャラクターのセリフだったか忘れてしまいましたが、たいていは「えっちなのはイケナイこと」だとされています。とくに子供のときはそうですよね。不用意に「うんこちんちん」とかぬかせば叱られますし、ドリフはPTAに下品だと睨まれますし、思いおこせば私が幼少のみぎり、親に「石鹸の国って英語で言ったらどうなると思う?」と質問したなれば、「答えはソープら……がふっ」と問答無用でぶっ飛ばされた記憶もございますれば、やっぱりえっちはイカンのです。くそっ、嫌なことを思いだしたよ。

 ええと、ですので、たぶん「えっちはイケナイこと」→「イケナイことは悪いこと」→「悪いことをすれば怒られる」→「怒られるちゅうことは、こりゃあ失敗じゃあ」ということで、「えっちは恥ずかしい」になるんじゃないでしょうか。

 ――結論。
 幼少時の刷りこみから、私はいまだに逃れられていない。

 こんな感じじゃないでしょうか。

 それと、「えっちはイケナイことじゃないけど、でもイケナイことであったほうが気持ちいいもんねー」というのもあるかもしれません。悪いことのほうが愉しい、だから刷りこみから逃れようとしていないのかも。



>>嗜好がバレると、なぜ嫌なのだ? なにか失うものでも出てくるのか?

 普通じゃないと思われるのが嫌なんですね。
 「ああ、足が好きなのね」ならまだしも、「力をこめたとき、太ももにほのかに浮かびあがる筋肉の線がたまらんのです」とか「ハイヒールを履いたときにのみ完成される、ふくらはぎのラインがっっ」とか「やはりくるぶしのざらつきでしょう?」とか「膝裏のくぼみ、この軟らかさですよ!」とか「いやいや、微妙に変形した小指が……」とか「剃ったすね毛が微妙に生えそうになっている、この瞬間しかオレにはないんだ」とか、こんなのは普通じゃないと思うんですよ。……どうでしょう。

 うーん。

 「えっちなのはイケナイこと」以上に、「ヘンタイはヤバイ」との思いこみがあるからか。いや、私自身がそう思ってなくても、普通の人は「スケベはいいけどヘンタイはまずいだろー」と思っている、はず。28年の人生経験を総動員するならば。

 ヘンタイちゅうのは、嗜好が普通じゃないということですよね。
 世の中、普通であるほうが生きやすいし……出る杭は打たれまくりだし……なんか言ってて情けなくなってきたなぁ。

 はっ。
 結局、自分の嗜好は普通じゃないと告白したようなものではないのか?




>945 1000字課題、5/11分、No.127「ノラ少女」(3600文字)

>>視点が変。

 あんまり視点のことは人に言ってられないと判明。


>>なんだか、その場にいる人物の視点っぽい。主観に寄りすぎ。

>>人物を出すのが遅すぎ。10行やそこらが限度で、読者が注目する人物を出してこないことには、飽きる。

>>あとディテール多すぎ。

 これらのミスはすべてひとつのことが原因です。
 すなわち、「アメリカ南部の田舎ってどう書けばいいの」、これですね。

 不安なものだから客観的になれないし、まずは「アメリカ南部の田舎」をある程度書かなきゃいけないのではないかと人を出すのが遅くなるし、細かく書かないと「アメリカ南部の田舎」ってわからないんじゃないかと細かくなるし。

 ホント、慣れないことをするとグダグダですな。
 でも慣れてないことのほうが多いんだよな……。



>>――で、原始人だが。
>>キャラがいねーじゃんか。そこに誰もいやしない。なんか出てくるが、人間でもなければ生き物でもない。心が通ってない。

 原始人のモデルは猫です。
 でも猫だけじゃあ、ただの猫娘になってしまうので、なんかいろいろ変なことをさせて……たしかに原始人に視点を置いては書けないです。

 しかし、原始人から見て書くって、どうすればいいんだろうか。原始人の気持ちになってか。原始人なんて見たこともないんだけどなあ。そんなことを言ったらファンタジーなんて書けないよなあ。ホントにどうしようか。



>>二人以上の人物が出てくるシーンというのは、そのどちらの人物の心の中に入っても書けるようでなければ、不自然になってしまうものなんだよ。

 ああ……そうか。
 だからNo.124「愛しさの朝食」はうまく書けていたわけか。作者があんまり良くないと思っていたにもかかわらず普通に読める出来だったのは、姉と妹、どちらも人になるように気を使っていたからだ。つまり、どちらから見ても書けるということだ。

 ふむ。
 じゃあ、小説を書くときに選択する視点も、それで決まるわけかな。
 どこに視点を置けば一番面白く読めるのか。だれかに入るのか、空中に置いておくのか、作者が語って聞かせるか。そんなに自由に扱えるわけじゃないけど……いままで適当に決めて書いてたからなあ。とりあえず一人称と三人称主人公寄りさえ使えれば、どうにかなるだろうと……うーん。




>熊田女が教室にやってくるシーン

>>おまえ、なんかまた変な「病気」に感染してないか? 「必要もなく言葉を濁しておく病」とか、そんなもの、またどこかでもらってきたのか?

 「もったいぶる病」でしょうね。粗末なくせに。
 ええと、じらしたいんです。なにやら怪しげな人物がやってきた、どうやら女性らしい、どんな奴なんだ? ああ見たい見たい見たい……となればいいなあ、と考えていたんです。だから読者を惹きつけるということを勘違いしてるんだと思いますですよ。



>>「扉」といったら、普通、開き戸のことをいうぞ。つまりドア。蝶番のあるやつ。
>>滑車があるほうは、「戸」とか「引き戸」とかいう。

 すうと血の気が引きました。
 過去に調べたはずなんですけど……覚えてないのか、なんなのか。注意が足りないタコだった――タコに失礼ですね。だっておいしいもんね。きみは役に立っているもんね。




>941 1000字課題、5/10分、No.126「ぼくはぼくだけのために」(1000文字)

>>ひとつの文に、二つずつ意味をこめてゆくのは、それ、なんかのカッコつけの一種か?>>それってどういうふうに、カッコいいわけ? 仕組みを俺に説明してみろよ。

 さて、これはなんなんでしょう。
 カッコつけ……なのかなあ。うん、たぶんそうでしょう。きれいな文章ってのは、なんかすらすらと流れるような感じ、なんていうイメージがあるんです。逆に短く、淡々とした文章は、なんかハードボイルドな印象が。




>1000字課題

 No.128「美味しく煮こみました」(4800文字)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=948&e=res&lp=550&st=0

 狂気を感じさせる少女に、特製カレーを食べさせられる少年の話。

 かなりグロテスクな話なので、気持ち悪いのが嫌な人、今晩カレーを食べる人は読まないほうがいいです。だれも読んでくれなかったり……して。ぽてちん。




>あかほりさん

>>「小説ってムツカシイものなのかな〜。やだな〜」って身構えちゃっている小説初心者の読者に対して、「ボクも適当に書いたから、キミも適当に読んでちょーだい」と、肩の力を抜いて気楽に読んでもらうためだ。

 ああ、ああ、ああ、なるほど。
 そうか、そういうことなのか。擬音をそのまま書いてるのも、登場人物の名前が適当っぽいのも、えっちなのはイケナイのも、エグい展開がないのも、だいたいハッピーエンドなのも、さらにいえば筆名がひらがななのも、ぜんぶそのためか!

 よし、私も見習って……ってもうそこは埋まってるしなあ。いなくなってくれないだろうしなあ。

 どこか隙間はないだろうか。それがバンドものか。そうか!
 ノミの夫婦ものとかどうだろね。「かぼちゃワイン」みたいなの(ROMしている人の半分には通じないだろうな)。妹、姉と来たらつぎは母じゃないかな。母性を感じさせる方向でひとつ……ハルコとイクオがそうだったんだねえ。無意識だったねえ。吸血母さんもそっちの路線だけど、こちらは母親が年下なんだねえ。

 隙間、スキマっと。
 もしかすると……新鮮味があれば、筆力なんかある程度は多めに見てもらえるのかな? こんな考えも逃げなのかな?




 レスには3時間ぐらいです。書いた文字数は4800文字。これからバンドものをすこし書く予定です。スキマスキマ。


新鮮味が存在理由だよ(笑
No.8017 投稿日 2004年5月14日(金)13時38分 投稿者
鷹見一幸
 ガンズ・ハート3のあとがきにも書いたんだけどね。
 人間という生き物は多様性というものに価値を見出すように遺伝子に組み込まれているんじゃないかと思うんだ。

 物語だって、2号くんの好きな音楽だって、いわば過去の遺産がそれこそ山のよ
うにあるわけさ。
 一人の人間では、一生かかっても消費しきれないくらいの膨大な量のソフトがすでに生産され、蓄積されそして保存されている。
 読もうと思えばいつでも読めるし、聞こうと思えば何度でも聞ける。
 読んだことの無い物語、聞いたことの無い音楽。
 これは、それを初めて読む人間、初めて聞く人間にしてみれば「新作」となんら変わらない位置にあるわけだ。
 つまり、やっと本を読み始めた中学生にしてみれば、古典もライトノベルも同じ「新作」なわけだ。流行のポップスもクラシックも同じように「聴いたことの無い新曲」ということになる。
 図書館には本があふれている。CDだって山のようにある。
 
 ……ということは、もはや物語も音楽も飽和状態になっているはずだよな。

 だとしたら、人類はこれ以上「新しい物語」も「新しい音楽」も必要としていない。そういったものを生み出すエネルギーを他に振り向けるべきだ。
 なんてことを言い出す人間が出現してもおかしくない(実を言うと実在しているんだけどね、こういうことを言った人間が)
 だけど、誰もそんなことを言わないで「新作」を求めるよね。

 物語の基本構造はどれも同じだ、ということを以前にもここに書き込んだことがあるけど、基本構造が同じならば、どれも同じというわけじゃないよな。
 たとえば「クラシック音楽」というものがある。
 この音楽の基本構造は同じだ。なんせ同じ楽譜で演奏しているんだから、変えようが無いし、変えちゃいけない。
 だとしたら「ベートーベン交響曲第五番」という音楽のタイトルのアルバムはこの世に一枚しか存在しないのかな?
 そんなことはない。店に行ってみれば、何十枚という「交響曲第五番」のアルバムが並んでいる。
 同じ楽譜で、同じように演奏しているならば、全部同じはずなのに、全部違う。

 だからアルバムは売れる。
 まして、リバイバルのように同じ音楽でも、歌う人演奏する人が変われば、新曲として通用する。

 小説だって映画だってこれは同じだ。
 物語構造が同じものはいくらでもある。
 ミュージカル映画で言うならば「ウェストサイドストーリィ」と「ロミオとジュリエット」は全く同じ物語構造だ。
 リスペクト、とかオマージュとか、いろいろな言い方があるけど、基本的には同じものだと俺は思っている。

 パクリという言葉があって、面白いものでどんな人間でも、既存の物語のなかに同じ構造を見ると「これはパクリだ」と騒ぎたくなる人生の一時期というのが必ずある。
 だいたい、いくらか本を読んで、自分は世間の人間より世の中を知っているんだ。とうぬぼれる中学生の頃にこの「パクリ指弾症候群」に感染する。
 自分の知識が及ぶ実に狭い範囲で正義の旗印のようにオリジナル幻想を振り回す姿は、「ぼくはおまえらとは違うんだぃ!」という自己の確立を求める思春期の裏返しなので、ほほえましく見守るしかないのだが、まあ2号くんはそんな時期はとっくに過ぎているだろうから、心配はしていないがね(笑

 どんなに物語構造が同じでも、書く人間が違えばそこに「新鮮味」が生まれる。
なぜなら物語を書くのは人間であってコピー機ではないからだ。
 マンガ家のアシスタントを長くやっていると、どうしても先生に似る。
 絵柄も、ペンタッチも画面構成も、物語の構成も、どこか似る。
 でも、別の物語として受け取ってもらえるのは、この「新鮮味」があるからだ。

 よくある設定で、よくあるキャラクターが、よくある話を繰り広げる。
 よくあるライトノベル。

 もし、これが売れなくて、商売にならないのなら。
「あるある夢境学園」はシリーズ化されなかっただろうね(笑


No.8016まで読んでいます。
No.8018 投稿日 2004年5月14日(金)14時37分 投稿者 津荒 夕介
>区別とか
 欠点を克服しよー。
 ということで、出来る範囲の指摘をします。

○春日さんへ
>1000字課題 5/13分 No5「財布」

 主人公は、高校生なのかしらん。そういう前提で指摘します。

1 最初の雑誌を買うシーン。これには、なんの意味があるんですか?
  無意味に思えます。

2 体育の授業後に着信履歴に気づいたということは、親は授業中に電話をしてきたんですか? 大胆ですねー。
  また、財布が見つかったことで、
>>『財布を見つけたと連絡あり! 至急自宅に連絡せよ!』
  と、なることが不可解です。
 「至急」連絡しなければならない理由は、なんですか?

3 体育の後っぽい感じが全くしません。
 
4 普通、体育の授業中に貴重品である財布をないがしろにするということは、ないと思うんですよ。
  学校によりけりだと思いますが、教師に預けたりするでしょう。
  ……といいますか、高校生が自分の財布に銀行のカードを入れた状態で、学校にはいかないと思うんですけどね。

 描写は僕がわかってないので、指摘できません。


>2号
No.8019 投稿日 2004年5月14日(金)14時53分 投稿者
新木 伸
>2号

 15時間ぐらい寝るのは、普通だが。なに威張ってんだか。
 俺、時計一回りで12時間となるのが基準だし、「爆睡」っていうと、24時間以上のことをいうし。



>>なんだか意地悪な人がいるような気配が。いくら区別がつかないからって、それはぜったいわざとだろうと。

>>かたや、「何も考えずに書きました感」の演出のために、自分のキャラから名前さえも奪ってしまえる漢と――。

 そういやこんな話題が出ていたけど、よーく考えてみたら、俺、すげぇアホだったかも。
 ややっ。失敗しちゃったアルよー。ハズカシー。

 名前も持ってねーやつに、そんな、「名前」にまつわる話をしてみたところで、わけるわけがないのだ。意味なんてないのに。
 なにマジメに会話しちゃってたかね。俺。

 「馬の耳に念仏」「犬に論語」「兎に祭文」「牛に経文」「豚に真珠」「猫に小判」
 えーと、あとなんだ? そう、「竹井に説教」だな。





>えっちなことはいけないことだと思います

 話を聞いてみても、やっぱ、わけわかんない。
 「えっちなことはイケナイことだと思います!」って、お前自身がそうした意見を持っているのならともかく。
 それ、まわりの意見であって、お前の意見じゃないじゃん。
 お前、自分で考えてねーし。

 ただ刷り込みに従っているだけじゃないか。自分で考えてないよな。
 そんなんと比べたら、自力で迷路を抜けてくるロボットマウスだとか、転んだら自分で起きあがってくる二足歩行ロボットのほうが、まだ「考えてる」っていうだろうな。

 ――で、嗜好がばれると、なぜイケナイのか?
 これについても、答えになってない。

 見直したときに、気づかんのか? わかんないのかな?


>>普通じゃないと思われるのが嫌なんですね。

 そうした理由が掘り出されてきたところで、つぎに当然向かうべきなのは、「なぜ普通でないと嫌なのか?」という方向だろうが。
 それが「思考」ってもんだろうが。

 4段階、5段階と運んでゆくから「推論」っていうんだろ? 一段階で止めちゃっていたら、論を推し進めるっていわないじゃんか。

 お前が筋道立てて「思考」できるように、こうして手伝ってやってんだから、思考しろっつーの。





>慣れないことをするとグダグダになる件

 慣れないことでも書けるようにならないと、とてもエンターテイメントなんて書いていられないと思われる。

 魔人と鬼人とが対峙する場。空間支配力と空間拒絶力とがぶつかりあう、壮絶なる死闘。

 ――なんてものを書かなきゃならんとき。
 これを「慣れている」と言ってしまえる豪のものは、まあ軽く200〜300冊は書いてきている人間しかいないわけだよ。
 だからたいていの作家は、そういうものを書くときには「慣れていない」ものを書くことになる。

 「慣れていないものを書く」ということに、なんとかして慣れていかなきゃならないわけだが。
 どうすりゃ慣れることができるのか。その練習方法を自分で考えてみること。考えたら、ここに発表ー。

 ちなみに、慣れていないことをしたときにグダグダになってしまう原因なんてのは、自分の中にあるわけね。
 はじめて書くものなのだから、うまく行かないのは当然なのだが。
 それ以上に足を引っぱってしまって、実力以下の仕事しかできず、読めないものにしているわけだな。
 身構えて硬直してみたり、気負ったりするのが原因なわけだが。

 真の料理人というものは、見たこともない深海のイカを出されてきても、とりあえず食えるようには調理できるものなのだ。

 ヒントとしては――。
 アプローチとしては、まあ大きくいって二通りあるってことね。





>原始人少女

 あの原始人少女は猫だって?
 バカ言え。猫にだってなってやしないぞ。
 猫であるというなら、猫視点で書けるはずだろ。

 視点に入って書けないっていうことは、猫にさえなっていないってことだよ。
 なんでもなく、なににもなっていないのだ。




>視点とか

>>じゃあ、小説を書くときに選択する視点も、それで決まるわけかな。
>>どこに視点を置けば一番面白く読めるのか。

 ようやく「それ」に気づいたわけねー。

 ちなみにそんなこと、生まれつき知っているような人間ってのがいるわけだよ。

「話に登場する人物はすべて人間でなくてはならず、それぞれ独自の人格を備えているものであり、どの視点からでも物語というのは眺めることができるのだ。そして当然、いちばん面白く視点から書いてゆくのが小説というものなのだっ!」

 ――なんて、いちいちぶちあげていると、「はぁ? なにあたりまえのこと言ってんの。他にどうするってーの? バッカじゃねーの?」とか、白眼視される世界があるっていうことだ。
 みんな、そんなものたいてい、幼稚園の砂場で遊んでいたころには知っていたわけね。

 俺はだいぶ遅くて、17〜8歳あたりに、TRPGを始めてからだったけどね。
 プレイヤー6人を目の前にして、彼らの分担する6人のキャラが、それぞれ個別の人格と視点とを備えていることを目の当たりにしていれば、いやでも学習するわけだよ。
 6人のうちのどの人物にスポットをあてると「いま」いちばん面白くなるかを常に計りながら、プレイを進めていたっけ。
 いま「彼or彼女」からどう見えているのかってことを、本人の口から語らせてみたり、こちらで代弁して語ってみせたりするわけだよ。
 他人の視点に入れるってことは、それだけでセンスオブワンダーだし、エンターテイメントであるから、他の5人も楽しめるわけだ。

 なるほどなぁ。
 2号はこれまで、「それ」を知らなかったわけか。
 だからお前の書くものは、あれほど「つまんない」わけか。

 ある「出来事」を見せるにあたり、いちばん面白くなる見せかたってものがあるわけね。
 どっちか、どこか、どれか――視点の選びかたひとつでもって、その同じ出来事が、面白くなったり、つまんなくなったりする。
 サイコロってのは、ある面を見れば「6」って出てくるもんだが、べつの面には「1」となっているのだ。6で出したきゃ、6の面を映さなきゃならない。

 どんなに美味しそうな料理であっても、ライトの当てかたひとつで、マズそうに見えてしまうのだ。新鮮なマグロの刺身だって、蛍光灯の下で見たら、いかにもマズそうに見えるもんだろ。
 (最近の蛍光灯は高いやつだと三波長揃っているから、トマトの赤もレタスの緑も、どっちもおいしそうに見えたりするが)

 どんな美人のお姉さんだって、映す時間帯を選ばなきゃ美人にはならんだろ。
 起き抜けで化粧してない顔を映したらオバケになっちゃう「美人のおねえさん」もいるわけだろ。


 いちばん面白くなる切り取り方を選ぶというのが、「視点」というものの使いこなしかたなわけね。
 これを意識的にやっていないと、「偶然」に頼らないと、読めるものが書けないことになる。たまたま選んだ視点が、偶然にも、その素材の面白さを引き出す場所になっていときだけ、うまく書けることになる。
 ちょうどお前がそれなわけね。



 なんだよ。
 しかし、そうだったのかよ。

 これまで、みんな、視点、視点って、普通に用語を使っているから、視点がなんのためにあるのか、どう使うべきなのかまで、もちろん知っているのだと思っていたよ。
 なるほど。知らずにただ用語だけを振り回していたわけか。
 じゃあ弟切もそうなのか。

 また下方修正のネタが増えやがった。
 どこまでレベルを下げればいいのだろーか。
 やれやれ。




>熊田女のもったいつける件

>>ええと、じらしたいんです。なにやら怪しげな人物がやってきた、どうやら女性らしい、どんな奴なんだ? 

 また無思考か。
 こんどは「無思考病」再発かよ。
 なぜじらしたいと思ったのか、そこまで突き詰めないと思考したことにはならんわけだが。

Q.「言葉を濁すのはなぜか?」
A.→「もったいを付けたいんです」
A.→「じらしたいのです」

 問答の答えになっていないというのは、おわかり?
 「濁す」→「もったいをつける」って、こんなの、言い換えているだけでしかないぞ。シソーラス類語辞典で引いてみたら「関連語」あたりに出てくるんじゃないのか?
 お前の「思考」ってのは、データベースソフトの人工無能並の動作しかしないものなのか?
 おまえやっぱ、人工無能なんじゃないの? チューリングテスト、いま失敗か?




>「扉」

 しかし、字面を見てわかんねーのかな? おかしいってこと。
 不思議なんだよなー。漢字ってのは表意文字なんだから、形を見ただけで、外人だって宇宙人だって、わかりそうなもんなのに。
 エジプトの壁画のヒエログリフの文字みたいに、なんとなーく、意味が伝わってきそうなもんだが。

 解字でいえば――。
 「扉」という字は、「戸」と「非」なわけだろ。
 「非」ってのは左右に分かれることをいうわけだから、開き戸のことじゃんか。
 「非」ってのを否定と受け取っちゃったとしても、「戸にあらず」ってことだから、おかしいって気づきそうなものだが。





>二つずつ意味をこめる文はカッコいい件

 ようは、「句点(。)」を打たないで長々と続ける文章が、カッコいいと感じているわけね。
 ――で、自分はそういう文章を書けないくせに、マネだけしようとするもんだから、二つの文をくっつけて、無理矢理長くしてくるわけね。

 わかった。じゃあおまえ、これから2文といわず、3文でも4文でも合体させていけよ。「。」を打つかわりに、「、」にしておけば、ローコストかつ簡単に、カッコいい長文が書けるぞ。

 てめえ、おれが80文字の壁を超え、3行に渡る長い文をさらさら書けるようになるまでに、どれだけ苦労したと思ってるんだ。
 空気を吸うかのように文章を自然に気負いなく書けるようになるまで、俺だって書けやしなかったんだぞ、バカヤロウ。

 おまえの現在の力量だと、30文字が限度だ。
 1行の右端まで続くような文章は書けないってことだ。そこまでヒドいのだ。
 見てみりゃわかることだが、40文字に届くものは、かならず破綻している。




>あかほりさとる

 余談だが。
 あかほりさとるは、長い文も書けるのに、あえて短文ばかりにしているわけね。
 これも読みやすさを取るためだ。長文を書きたいという欲求も、こってりと描写したいという欲求も、すべて捨てているわけだよ。
 文体さえも、読者のものなわけ。

 ――で、あれが出来るっていうなら、やればいいじゃん。
 お前にそれだけの覚悟があるっていうならな。
 向こうは元祖だが、自分は本家を名乗ればいいじゃん。そして客を奪い取っていって、向こうを営業停止に追い込んで、いなくさせればいいじゃんか。

 この業界、椅子取りゲームなわけだから。
 お客さんが選んだことなら、すべてフェアなんだよ。

 ちなみにスキマをねらって成功させたのが、撲殺天使ドクロちゃんだが。
 現代小説全盛のこの時代に、ライトノベルという最先端の現場でもって、旧式の物語作法である「昔話風語り部」をやっていいのだとは。そういうのが受け入れられるとは、思わなかったわけよ。
 ショックを受けたのは、俺も含めて、物語作法に対する認識を改めさせられることになった作家なわけね。ショックを受けなかったのは、そういうのもアリとはじめから思っていた作家なわけだ。たいていショックを受けていたみたいだが。
 だが現実がそうであるというのなら、自分の価値観なんぞ、変えてゆくのはやぶさかではない。俺は。

 んーと。現代のレースに、昔風のスカイラインGTR(箱スカ)あたりが出てきて、上位入賞しちゃいました――ってカンジ?
 峠をレーサーレプリカで攻めていたら、陸王あたりにぶち抜かれてしまったってカンジ?
 一年戦争時代の単なる旧ザクが、「ν」とか「θ」とか、そんなギリシャ文字の付いていたり、「ゴッド」やら「ウイング」やらなんやら、カタカナの接頭詞の付いている豪華でカッチョええガンダムを墜としちゃったカンジ?
 ポリゴンも使ってなくて、色数が4色しかない平面キャラが、ぴこぴこ動いているグラフィックめちゃショボイゲームが、バカ売れしたってカンジ?
 女性キャラにボイスも付いていないエロゲーがブレイクしたってカンジ?

 あ。できるんだ。いいんだ。
 ――と、まわりの既成観念をぶっ壊して呆気にとらせるぐらいのものが、スキマを狙うということだ。

 お前の考えているそれは「バリエーション」というもので、スキマとは違うな。

 スレイヤーズも、あかほりさとるも、登場当初は本当の意味での「スキマ」だったんだよ。
 ロードス島もそうだよ。

 パチモンが大量発生して後に続いていったなら、一ジャンルとなりうる。――そのぐらいの潜在パワーを持っているものでなければ、スキマとは言わん。





>948 1000字課題、5/15分、No.128「美味しく煮こみました」(4800文字)

 5W1Hが見あたらず。
 トラッキング不可。ノイズばっかで脳内映像は再生不能。
 すいませーん、このビデオテープ、うちのデッキで再生できないんですけどぉ〜。不良品なんですけどぉ〜。


>>「せんぱぁい、来てくれたんですね?」

 ――の部分を、最初に視野に入るブロックに出してこいっつーの。
 5行目くらいまでってことね。


べ、べつに
No.8020 投稿日 2004年5月15日(土)12時10分 投稿者 名無し君2号
 いばってなんかいないやい! そんな、睡眠時間を自慢するなんて……ごにょごにょごにょ。

 いやあ、なんでも偉ぶるネタになるもんだ。てゆーかですね、指摘されて気づいたですよ。ええ、私はたしかにいばってました。あっはっは。

 実際のところは、なんか損した気持ちになるんですけど。
 うっすらと眼を開けて、まず窓を見ますね。カーテンごしの光で時間を判断して、ぼんやりとしたまま時計で正確なところを確認する。そこで、ああ、とため息ついて、枕に突っ伏して。あれもできたこれもできたのにー。もう時は還らないのにー。そのままふて寝する。

 だから。
 ちょっとぐらい取り返そうとしても、大目に見てはくれないだろうか。
 あれですよ。博打ですった人が、なぜか自慢げに語るようなもんですよ。「競馬でウン十万飛んじゃったよ〜(泣き笑い)」なんつって。

 あと、24時間も眠れるのはすごいと思った。
 眠るのにも体力がいるよな、とか感じたり。




>ななし

>>名前も持ってねーやつに、そんな、「名前」にまつわる話をしてみたところで、わかるわけがないのだ。意味なんてないのに。

 そう……なんだよなあ。
 しかし、どう考えればいいかのとっかかりすら見つからなかったりもする。何百本とお話を書いたって、いまのところはぜんぶ「名無し」なのよね。私のものじゃないわけよね。なんとも虚しさがこみあげてきてます。ようやく。


 ちなみに「犬に論語」「兎に祭文」「牛に経文」を知らなかったりした私です。このうち兎と牛は「馬の耳に念仏」を電子辞書で全文検索すれば出てきたけれど、犬は出てきやしない。こういう取りこぼしがきっと多いんだろうな。
 物知りというのはたくさん情報を覚えているということではなく、ほしい情報を手に入れるにはどうすればいいのか、その手段を知っているということだ――でしたっけ? いろんな人からそのようなことを言われた記憶がありますが、でも最低限の知識ってのは必要だよな、と思った。じゃないとどう調べればいいのかもわかりゃあしない。とっかかりがないと壁に貼りつくことすらできやしない。




>いやん、ばかん、そこはダメよ

 「えっちはダメなのです」も「変な嗜好は知られたくない」も、突き詰めれば「普通じゃないと思われたくないから」に辿りつきます。これが前回までのあらすじ。

 さて、なんで普通じゃないと駄目なのか、と問われれば、だっていじめられるじゃん、と答えてしまう。「違うもの」に世間は冷たいと思うのだな。これは私の思いこみもありそうですが。

 なんで「違うもの」だと冷たいのかといえば、たぶんですけど、理解できないからです。なんかわけわからん、とりあえず遠ざけておこう、あっちいけーと石を投げる。動物とおなじ。知らないのが来たら威嚇する、かないそうになかったら逃げる。

 わからないのならわかりあおう、相互理解のためにまずは説明しましょう……というがまともな対応なんでしょうけども。

 嗜好を? 説明? それって羞恥プレイ?

 まあ、それでも理解してもらえればいいです。しかし残念ながら物別れに終わった場合、さらなる誤解を招くような気がぎゅんぎゅんするんですな。そもそも、自分でもどうしてそれが好きなのかよくわかんなかったりしたら……どうしようもない。

 だから隠す。
 だって知られなきゃ説明しなくてもいいんじゃーん。冷たい目で見られないじゃーん。なんだよ結局逃げてんのかよ。

 ここでさらに突き詰めると「理解させられないテメエが腐れ虫だから」にまで来ちゃって左手首をじっと見つめたりしちゃったりなんかして。私の好みとしては「いいえ、世間に負けた」ですが、そんなんだからカッコよくなれないのでは、とも思う。


 さて、ここでどうして私は小説を書くのか、を思いだしてみる。よく忘れるんですな、これが。

 第一は「読者に喜んでもらうため」。たとえ建前でも。

 第二が「自分の主張を理解してもらうため」。これはテーマだったり、眼鏡をかけた女性は最高だよなあ! なあ兄弟? だったりする。

 ここで手をあげる。
 なんにしたって他人を納得させられなきゃ、作家なんかとてもやってられと思うんですな。それが自分のエロ嗜好でも。

 だから……うーん。
 やっぱり、自信がないからになるのか。納得させられる自信がないから。だから変なこともあんまり書けない。「鎖骨のラインってたまらないじゃん」と理解させられない。

 まあ……頑張ります。

 ちなみに第三は「作者が楽しいから」。
 ただし前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、みたいですが。作家三原則?




>慣れないとグダグダ

>>はじめて書くものなのだから、うまく行かないのは当然なのだが。
>>それ以上に足を引っぱってしまって、実力以下の仕事しかできず、読めないものにしているわけだな。

 もともと実力自体がこんな程度なのかもしれませんよ? という自虐ネタにももう飽きたので真面目に考えます。


>>「慣れていないものを書く」ということに、なんとかして慣れていかなきゃならないわけだが。
>>どうすりゃ慣れることができるのか。その練習方法を自分で考えてみること。考えたら、ここに発表ー。

 とりあえず、自分が慣れないものに対峙したとき、どういう行動を取っているのかを思いだす。

 ……うーんと。
 まずは悩みますやな。見たこともない材料を手に、ぐるぐると回してみたり、ひっくり返してみたり。悩んで悩んで悩み疲れて、ええい、ままよ、と言わんばかりに包丁をざっくりと突き刺す。後は野となれ山となれー。

 なるほど、ひどい。

 どうすれば防げるかって……まずは基本を思いだす、かな。

・5W1Hを早め(五行以内)に確定させる。
・なるべく一文を短くする。
・読者を惹きつける努力をする。

 ……最後がなー。

 あと、最近になって5W1Hがないと突っこまれているのは、頭のなかに場面のジオラマを作るようになったからだと思います。精密になればなるほど情報量が増えるわけで、それをいちいち出していると、あっというまに10行目に到達! 読者は置いてきぼり!
 もっと情報を選別したほうがいいと思った。

 ともかく。
 どんな状況でも、5W1Hはぜったいにあるわけです。だったらまずそれを書く。さらに気合いを入れすぎるとやたらと文章が長くなる(カッコつける=自信がない)ので、短くしようと心がける。読者を惹きつけるのはそれからですやね。

 読者に状況をわかってもらうこと。
 カッコつけないこと。

 ホント、出だしは難しい。




>視点を知ってんのかい

>>これまで、みんな、視点、視点って、普通に用語を使っているから、視点がなんのためにあるのか、どう使うべきなのかまで、もちろん知っているのだと思っていたよ。

 フライパンしか使えない人がいるとします。
 そんな人じゃ「ここは中華鍋か。いや、網で焼くのもいい……」とは思いつかないと思うんです。

 つまり、なにが言いたいかというと。

 ひとつの視点すら満足に使いこなせないのに、ほかの視点を使って書こうとは思いもしねえ、ということです。視点が使えないんだから、「この場面を客観視点で書いたらどうなんのかなー」と、ためしに頭のなかで描いてみることすらできない。できないんだから場面によって使いわけるべきだ、との考えなんかありゃしない。

 いや、私の場合ですけども。

 ずっと三人称主人公寄りの視点を身につけようと努力して、最近、どうにか形になってきたかなあ、と思えてきた状態なんです。客観視点はまだ視点保持者を消しきれないし、一人称は怪しいし。やっぱり使いやすいものを使う……うーん。作者視点も理解しきれてないくさいしなあ。

 ちなみに私の小説そうだったのか! 表。

・キャラクターの性別を変えて使ってもイインダヨ。
・場所のジオラマを作らなきゃ駄目ダヨ。
・登場人物全員の視点に入れなきゃ駄目ダヨ。
・小説は読者のものダヨ。
・変な嗜好……毒は弱めると薬になるヨ。
・力まず、普通の文章を書かなきゃ駄目ダヨ。

 ほかにもあるような気はするけれど。
 これに、

・視点はいちばん面白くなるものを使うんダヨ。

 も加わりました。




>熊田女(愛称はクマちゃん)のもったいつける件

>>なぜじらしたいと思ったのか、そこまで突き詰めないと思考したことにはならんわけだが。

 じらしたほうが、正体がわかったときに喜びが深いだろう、と思ったんです。読者へのサービスの一環だったんですが、方向性を間違えていたようです。




>扉と戸の違い

>>しかし、字面を見てわかんねーのかな? おかしいってこと。
>>不思議なんだよなー。漢字ってのは表意文字なんだから、形を見ただけで、外人だって宇宙人だって、わかりそうなもんなのに。

 しっかりと漢字を読んでないんでしょう。アレだ、図形を暗記しているから、そこから意味を読み取ろうなんて思わないんですよ、きっと。




>948 1000字課題、5/15分、No.128「美味しく煮こみました」(4800文字)

>>>>「せんぱぁい、来てくれたんですね?」

>>――の部分を、最初に視野に入るブロックに出してこいっつーの。
>>5行目くらいまでってことね。

 つまり5W1Hの「なぜ」の部分ですか。
 なぜ少年は夜の調理実習室なんかにやってきたのか。「少女に会いにきた」がわからないから、読者も不安になると。

 とゆーか、私って5W1H大丈夫なのか? わかったふりしてないか?




 レスには3時間です。

 ところで話は変わるんですが、いま書いているバンドもの第五回、すでに一万字を越えているんですけど、最初から書き直したいんですよね……だって5W1Hがないから。

 この場合どうすればいいんでしょうか。

 いや、だって前の分を消しちゃったら、本当に書いていたのかどうかわからないじゃないですか。いちおうはすでに書いてある分も、アップしたほうがいいんでしょうか。


○課題:描写訓練
No.8021 投稿日 2004年5月15日(土)15時50分 投稿者 津荒 夕介
 前回と同じ、新古本屋での話を書きました。
 bR「新古本屋に行った話」です。
 「暑い日のブックオフ感」と、「天敵に遭った恐怖感」を描写しようとしています。
 
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=950&e=res&lp=927&st=0
 
 よろしくお願いします。


いろいろ
No.8022 投稿日 2004年5月16日(日)11時28分 投稿者
新木 伸
○2号

>睡眠時間

>>あと、24時間も眠れるのはすごいと思った。

 24時間とは言ってない。「24時間からが爆睡」とゆった。

 まず俺的最高記録は72時間というのがあってだな。
 普通に爆睡だと、36時間ぐらいだな。
 「爆睡」と呼べる下限が「24時間あたり」と言ったわけだ。

 威張るつもりなら、相手の「発想の外」にいるぐらいでないといかんよ。


 しかしいまだにコントロールが利いてないのな。
 なにか発言するときに、自分の発言意図を自覚してないってのは、とほほじゃん。
 指摘されてはじめて「威張っている」ことに気づくなんてやつには、発言者の資格はないんだぞ。わかってる?

 どんなネタを用意して、それをどう調理していったのか。
 すべて判明していなかったら、客は安心して口にできないだろうが。

 この発言は自分のちっちゃな虚栄心とか、寝過ぎてしまって、その元を取ろうというコスイ考えからきているものです。
 よって中毒死するほどの害はないでしょう。調理手順としては、いつもの自虐ネタとして処理しています。普通の味では満足できない、アクの強いネタをお好みの方にはお勧めできます。しかし、はじめての小学生女子にはお勧めできません。
 ――と、自覚もなかったら、そのくらいの注意書きも書けんだろうが。
 自分がなにを書いているのかの自覚もなしに、おまえは書いたモノを人に読ませているのか?




>情報とか

 「何も知らない情報屋」ってのを思いついた。
 そいつ本人はなにも知らないのだ。――が、ある「情報」を誰が握っているのかは、すべて知り得ている。





>普通でないとなぜイケナイのか

 だーら、考えろっての。
 「頑張ります」っていうそれは、つまるところ思考停止だろ。「頑張れば平気」っていうお題目にすがりついているだけで、なんにも解決に向かっとらんが。

 「えっちはだめなのです」に関して。
 えっちは普通でないと決めつけているようだが、本当にそうなのか?
 「えっちなことを考える」こと自体は、いたって普通だと思うのだが。それを表に出すことは普通でないというのはわかるが。

 「普通でなくてイケナイこと」というのをきちんと切り分けもしないで、ぐだぐだ夢想してんじゃねーよ。ばーか。ばーか。ばーか。


 作家が作品を書いたときに、自分の取り分として込める、3%だか5%だか10%だかのものについてだが。

 お前がなにを恥ずかしがっているのか、まるで理解できん。
 自分の趣味やら主義やら主張やらを、そのわずかな取り分のなかに込めるもんだろ?
 恥ずかしいっていうなら、べつに取り分を取らなくたっていいわけだが。読者の求めるものだけ書いていたって、一向に問題ないのだが。

 おまえ、作家に向いてないんじゃないの?
 知られなければイジメらんなーい、なんて考えてるやつは、作家やらんほうがいいぞ。
 作家ってのは、先天的露出狂がなるものなんだってば。もしくは恥ってものを知らないような人間がなるもんだってば。
 掲示板上で一年間付き合うよりも、短編の一本でも読んでみたほうが、相手の人となりを掴むのに役立つんだってば。思想、価値観、趣味趣向、いろいろとわかってしまう。丸裸だよ。
 自分をプレパラートの上に載っけて、顕微鏡観察できる標本として読者に渡すのが、小説を書くってことだよ。

 作品ってものは、普通は――、その趣味主義主張によって他人を洗脳するために書かれるものなわけね。自分がいいと思うものを、形にして提示することで、相手を共感させて納得させようとするわけだよ。

 「眼鏡っ娘は素晴らしい」と書いたところで、誰も納得も共感もしてくれやしない。(除く「眼鏡っ娘ミーム」のキャリアー)
 ※注:「ミーム」とは情報遺伝子。知らない人はgoogleあたりで検索よろしく。

 口で言ったところで、わかってはもらえない。
 だから物語のなかに、実際に素晴らしい眼鏡っ娘を登場させて、実際に読者を「萌え」させることで伝達するわけだな。そして染めるわけだ。読者も「眼鏡っ娘スキー」にさせてしまうわけだ。(ここでは「眼鏡っ娘好きミーム」が伝達されている)



>>まあ、それでも理解してもらえればいいです。しかし残念ながら物別れに終わった場合、さらなる誤解を招くような気がぎゅんぎゅんするんですな。

 本読みの潜在人口と、実際の読者数の比率って、知ってるか?
 およそ100対1ってところかな。
 ある本を目にした100人のうち、99人は買わないで、1人は買っているわけだ。
 いまは出版点数が多くなってきているから、その本があること自体を知らないという現象も出てきているが、まあ、だいたいの作家の趣味なんてもんは、100人のうち、1人ぐらいにしか受け入れられていないってことになる。




>見慣れないものの調理法

>>悩んで悩んで悩み疲れて、ええい、ままよ、と言わんばかりに包丁をざっくりと突き刺す。後は野となれ山となれー。

 ようは、思考停止ってことかい。
 そりゃマトモなものが出来上がるはずがないわな。
 アタマを使わずとも、手を動かしていれば料理が出来上がってしまう領域にでも達していればともかくとして。




>視点の話

 うん? 言ってることがわからん。

 いまおまえは、フライパンを使っているわけだろ? 中華鍋はうまく使えないけど、とりあえずフライパンだけは使っているわけだよな。
 ――で、そのお前は、フライパンがなんのためにあるのか、わからないというのか?
 それで料理できているのが不思議なのだが。

 ちょいと、「視点」ってものが、なんのために存在しているのか、説明してみそ。

 フライパンの役割がきちんとわかっているなら、いまそこにフライパンしかないのなら、フライパンで出来るように工夫するわけよ。中華鍋を使用するのがベストであることは言うまでもないが、フライパンでも代用させられる。




>連載

 とりあえず上げちゃっておけば?
 昔の巻島みたいに、毎日、書いたぶんだけ上げていけばいいのでは?

 ある程度進めていって、きりのいいところに来るたびに、直しとか削りとかをやるのであれば、それまでは「暫定版」と書いておけばいいじゃん。「書いてます」の証明のために上げておくだけで、レス不要ってことにしておくとか。(レスしてもらうなら推敲版のほうがよかろう)

 俺ら、推敲版が上がってきたら、見るようにするから。
 あと単位は文字数でなく、なんか他の単位で統一しよう。

 「ページ数」なら、40文字×17行換算。
 「原稿用紙枚数」なら、20文字×20行換算。





>津荒

 「avは、機種依存文字な。
 もう最近使っちゃってもいいんじゃないかと思いはするが、いちおうインターネットでは使用禁止文字種となっている。過去ログを「機種依存文字」で検索のこと。

 内容については――。

 ひとつ質問。
 「生っぽくせい」と言われて、主人公の心の中をいっぱい書いてきたようだけど。

 「生っぽい」=「心の中の思考を書くこと」

 ――と考えた理由について書いてくること。


○新木さんへ
No.8023 投稿日 2004年5月16日(日)14時11分 投稿者 津荒 夕介
 日曜でもパソコンができる場所を、大学で見つけました。
 ふるーいパソコンなので動作が遅かったり、公共用なのでファイルの保存が禁止されていたりしますけど。

>生っぽいとか
 「生っぽい」というのは、読者がそこにいるように感じる、ってことです。
 あと「生っぽい」=「心の中のベタ書き」とは考えていません。
 
>>古本屋で立ち読みをはじめるときに、こっそりやってるやや後ろ暗い心境やら、さもなければお金が節約できることに喜んでいる心境やら、まあ、なんでもいいんだけど。津荒の心が感じるところの「古本屋で立ち読みをするってのは、こんな心境」ってやつを披露してもらいたいわけね。
>>小説の中の人物がどう感じてどう行動するのか、そういう「生」の部分を知りたくて小説を読むわけだから。

 と、新木さんに指摘されまして、それなら
 1 キャラの心。
 2 心の動きによって起こること。
 を書こうと考えました。
 
 しかし1のキャラの心を書くというのは、「店内のデータを羅列する」と同じ段階にあります。
 美人を見かけたとして、
 (美人だ……)
 とベタに書いても、真実味がない。
 美人だと思った故に、まわりの風景が見えなくなる〜とか、時間の流れがゆっくりに感じる〜とか、そういう結果を書くべきである。そうすると描写になる。
 
 今回僕が1を書いたのは(2も書いたと思っているんですが)、描写である2しか書かなかったら、内容が伝わらないんじゃないかと不安になったからです。



>津荒さん
No.8024 投稿日 2004年5月16日(日)15時50分 投稿者
はせがわみやび
>> 今回僕が1を書いたのは(2も書いたと思っているんですが)、描写である2しか書かなかったら、内容が伝わらないんじゃないかと不安になったからです。

 そゆときは、1を書いたバージョンと、抜いたバージョンと両方書いてきて、掲載してみるといいんじゃなかなーと思います。

みやび


>津荒
No.8025 投稿日 2004年5月16日(日)18時05分 投稿者
新木 伸
>生っぽさとか

 ど〜も、津荒の「現実」の見方っていうものと、俺らの現実の見方というものとは、ズレているようだなぁ。

 ひらたく言うと、お前はすべての物事を、節穴の目で見ている。
 おまえはきちんと見て、感じているつもりになっているようだが、実際には何も見てやいないし、なにも感じてもいない。
 そこまでズボラに物事を見ているヤツに、描写を叩きこむのは骨が折れそうだが……。


 「美人を見かけた時」というのを題材とした場合――。
 津荒は以下のふたつのことしか、書くべきことを見いだせずにいるわけだが。

1.「美人だ」と思う。
2.心理的、肉体的変化が現れる。

 俺が「書け」と言っている「生のこと」というのは、津荒の言うところの「1」の手前にあるものなわけね。いわば「0」の部分にあることだ。
 美人を「美人だ」と認識する前段階にあるものが欲しいわけ。

 主人公が美人と出会うじゃん。
 しかしいきなり「美人だ」なんて思ったりはしないんだよ。人間ってものは。
 まず五感のなにかに訴えてくるものがあるわけ。
 まず見る。そして聞く。そして嗅ぐ。――それらの情報が脳味噌のなかにインプットされて、そして総体的に判断される「印象」として、「美人」ってものが出てくるわけ。

 お前が出してきている「1」ってのは、この脳内の課程がすべて完了してしまったところなわけだ。「美人」って印象が決定してしまっているところなわけね。
 おまえはそこをスタート地点としているようだが……。俺らは、そこはゴールラインの「向こう側」としているわけ。
 視点保持者の頭の中で「美人」が確定してしまった後では、もう遅いんだよ。
 そんなところからはじめていたんじゃ、なにを書こうが、描写にはなってくれないわけ。

 なんていうのかな……。
 「刺身」っていう料理を作ろうとしているときに、焼いた魚からじゃ刺身は作れんだろ?
 「美人」って認識しちゃっている段階ってのは、もう生情報に火が通っちゃっていて、焼き魚になっちゃっている状態なわけね。
 焼き魚を材料に、刺身は作れないのよ。無理なの。どうやったところで。


 視点保持者が、なにかを見るなり聞くなりするだろ。
 そいつが美人を見たとして、「美人だ」と認識する前に、頭の中で動いている物事を捕まえてこなくちゃならないのだ。
 そいつはなぜ「美人」って思ったのか。そこに「生の情報」があるわけだ。

 普通にしていたんじゃ意識にも上らないような、一瞬の判断プロセスを捕まえてこないといけないわけね。

 言っている意味、わかる?




 たとえば、認識過程がすっ飛んでいる部分を抜き出してみる。

>>店内には流行歌が流れている。
>>ズボンのポケットに指を入れる。が、サイフはなかった。
>>少年達は小学生時代、酒井をいじめていた張本人である。

 なぜ流行歌であると分かったのか?
 なにか聞こえてきて、それが歌であるとわかり、さらに流行の曲であると分かるまでのプロセスを、可能なかぎり細かく述べよ。

 なぜサイフがないと分かったのか?
 あると思っていたサイフがなかったわけだが。ポケットに指を入れてから、サイフがないと納得するまでのプロセスを可能な限り細かく述べよ。

 少年たちがいじめっ子であることが分かるまでプロセスを――、以下同様。



 んで、津荒には、お題を出す。以下のものを好きな順番でやってみること。


・街の雑踏。
・美人と遭遇。
・驚く。(なんでもいいので、視点保持者が驚くシチュエーション)

 街の雑踏ってのは、元祖生課題だわな。
 これ、意外と難しいらしい。(なぜ難しいのか俺にはわからんのだが。難易度1でしかないんだけどな)


 なんならぜんぶ、実際にやってみること。
 そのときの自分の心理の動きを記録するつもりで、自分自身の心の中を詳細に観察してみろ。

 流行歌は簡単だよな。街を歩いていれば有線放送をかけている店ぐらい、いくらでもあるだろう。
 サイフも簡単だよな。ポケットにサイフがあるつもりで、手を入れてみればいい。
 誰かを見つけるのも簡単だよな。べつに本当に「いじめっこ」でなくたっていい。誰か知り合いを発見するときで代用可能だ。キャンパスを歩いて、顔見知りに出会う瞬間の心の動きを観察してみればいい。誰かの顔をみたときに、それが顔見知りであることに、どうやって気づくものだ?
 雑踏も簡単だよな。実際に出てみて観察してみればいい。
 美人も簡単。大学のキャンパスを美人と出会うまで歩いていればいい。


そういう話になっちゃうのかー
No.8026 投稿日 2004年5月16日(日)21時12分 投稿者
はせがわみやび
 じゃあ、「心の声のべた書き治癒法」の話は、書いちゃったほうがいいかなー。

>「新古本屋に行った話」
>>描写である2しか書かなかったら、内容が伝わらないんじゃないかと不安になったからです

 っていう話なんだけど。
 とりあえず、冒頭のところを見てみよう。

───
 太った中学二年生――酒井は、全国チェーンの新古本屋の前で自転車を止める。
 肉がゆれる顎から、汗がぽたりと落ちた。脇の部分が紺色になっているティーシャツが、肌に吸いついて気持ち悪い。
(ったく、やってらんないぜ)
 酒井は鎖状の鍵を自転車につけながら、粘つく唾を吐き出した。
(なんでうちは貧乏なんだよ……車なら涼しいのにさ)
 自転車の後輪を蹴って、酒井は店に向いた。
───

 描写しか書かなかったら、内容が伝わらないんじゃないかっていう話だよね。
 では、描写されている部分と、心理をベタに書いている部分を抜き出してみよう。

>>(ったく、やってらんないぜ)

 ここ↑ と ここ↓ が対応している。

>> 酒井は鎖状の鍵を自転車につけながら、粘つく唾を吐き出した。


 「ったく、やってらんないぜ」と思うから、唾を吐くわけだね。酒井くん、唾が溜まっても吐かなくたってよかったはずだ。呑みこんだってよいわけだし、そもそも唾を意識しないで終わらせるって手もあった。
 なんで、作者が唾を吐かせているのかといえば(唾唾と連呼して、食事中のかたには申し訳ないが)、それは、「ったく、やってらんないぜ」という酒井くんの心情を伝えるためだ。
 古典的な表現ではあるけれど、つまり、唾を吐くのは「ちっくしょー」という酒井くんの心情の描写であるわけだね。
 んで、描写のほうが十分であれば、心理のべた書きのほうはいらない。
 ためしにとってみよう。

───
 酒井は鎖状の鍵を自転車につけながら、粘つく唾を吐き出した。
 自転車の後輪を蹴って、酒井は店に向いた。
───

 ヤな主人公だなーとちょっと読んでてイヤな気分だけど、まあそれはともかく。
 酒井くんが「ちっくしょう」と思っているのは、まあまあ伝わる。自転車の後輪を蹴っ飛ばすのも、「ったく、やってらんないぜ」という気持ちを伝えるためだよね。

 描写が充分であれば、それに対応する心理説明とか心理独白のほうはいらない。
 ここでは、充分ではないかもしれないが、まあまあわかる。

 そこまでは、納得できるかな。

 ※

 ところが、書かれている文章をよく見ていくと、心理のべた書きに対応する描写がそもそもない場合がある。
 たとえば、

>>(なんでうちは貧乏なんだよ……車なら涼しいのにさ)

 「涼しいのにさ」は、ようするに今は暑いってことだから、それは汗が滴っていることでわかる。
 でも、「なんでうちは貧乏なんだよ……車なら」に対応する描写はない。

 ・酒井くんが世間的に見て貧乏であるという描写
 ・酒井くんが貧乏を嫌がっているという描写
 ・貧乏でさえなければ涼しいはずだ、という理屈の描写

 ないよね?
 だめじゃん?

>>(さてと、次は何を読もうかな……)

 も、そう。
 次は何を読もうかな、って思っている酒井くんの心理に対応する描写がない。

 これじゃあ、

>>描写である2しか書かなかったら、内容が伝わらないんじゃないかと不安になったからです

 と言われても困る。そもそも、2も描ききっていないんだから。

 えっとね。
 実は……「悔しいときに唾を吐いてタイヤを蹴っ飛ばす」ってのは、ものすごーくベタな表現なんだよね。
 手垢のついた表現って言ってもいいかな。
 津荒さんが、ここだけは描けたのは、これがものすごく「あるあるな表現」だからだ。
 つまり、ベタな心理の表現方法は辛うじて覚えていて、それを応用できるけれど、どこにも見本のない心理の表現ができない。
 つまり、心理に対応する描写が実はぜんぜんできてない。

 なんでできないかっていうと、観察してないからだ。

 たぶん、悔しいときに唾を吐いてタイヤを蹴っ飛ばすっていうのも、実際の観察の結果じゃないはずだ。
 市販されている小説で、唾を吐いてタイヤを蹴っ飛ばすなんて描写は、ギャグで使うか、個性がないことの表現だったりするんだけど(ありがちな行動しかできないやつってことだね)、そーいうので学んだのかもしれないなあ。
 ひとは、ひとりひとり個性があるので、生きているキャラクターだったら、ほんとは、ぜんぶ異なる反応をするもんなんだな。悔しがっている表現だって百万通りあるわけだ。
 それは、実際にまわりのひとを観察していればわかる。

 だから津荒節穴眼力説なんて出てきちゃう。

 ※

 で、あとは新木さんのメソッドに従ってやってもらうとして。
 実際にこの手の文章を書いてしまった場合の処方箋。わたしのよーに文章力のないひとは、もう理屈で直すしかありませんので(^^;

 1.思い切って、心理を説明している部分や独白している部分をぜんぶ削る。
 2.切り捨てた文章を見つめながら、それに対応する地の文や台詞を探しだす。
 3.対応する地の文や台詞がない場合は、それを作成し、付け加える。

 充分に描写してあれば、心理の説明文や独白はいらないと思うんだけど、それでも不安になるときもあるだろう。
 そういうときは、仕方ないから、心理をべたに書いた文をくっつける。
 このとき、できれば、描写を先に説明を後にすること。そのほうが読みやすいから。これは実際にやってみればわかる。たまーに、まず説明しちゃってから描写したほうが良いときもあるんだけど、まあ、最初は考えない。

───
 酒井は鎖状の鍵を自転車につけながら、粘つく唾を吐き出した。
 自転車の後輪を蹴る。
(ったく、やってらんないぜ)
 酒井は店に向いた。
───

 みたいな。

みやび


>津荒の目が節穴の件
No.8027 投稿日 2004年5月16日(日)22時41分 投稿者
新木 伸
>津荒の目が節穴の件

 だからみやびさん、まず津荒には、自分の目(観察眼)が節穴であることを自覚させなきゃならないんだってば。

 みやびさんが話していることは、「観察」ってものがなんなのか理解していて、身につけている人間用の話です。
 人間以下のやつには、人間以下用の言語で話してやらなきゃ、理解できるはずもありません。

 たとえば津荒は、「美味しそうなリンゴ」を描写することができないわけだよ。
 「美味しそう」という言葉なしには「美味しそう」を定義できないし。「リンゴ」という言葉なしに「リンゴ」を描くこともできないわけね。


 デッサンの練習でもやったことがあれば話が早いのだけど。
 人間というのは、物を見ているつもりになっていても、実際のところはろくに見ていやしないのね。

 リンゴを見る。
 「ああ。リンゴね」とわかった時点で、もう見るのをやめてしまっている。

 それが初めて目にするものであれば、「なんだろう?」と思ってじっくり観察もするのだろうが……。
 知っているものだと、まるっきり観察をしない。

 あるリンゴをたっぷり3分間見せたとして、「いま見た物はなんですか?」と聞けば、「リンゴです」と答えてはくる。
 しかし「いま見た物を絵に描いてください」と言うと、一般的なリンゴの絵を描いてしまうわけだよ。

 しかし、リンゴっていったって、一個一個、形も色も、表面のデコボコ具合も、点々の場所も数も、虫食いの位置も、まったく違うわけだよ。ひとつとして同じリンゴなんて存在しないのだ。

 だが、ボンクラのアホタレどもは、一般的なリンゴしか描けない。
 やつらの機能していない脳味噌が見ているのは、実際にそこにあるリンゴではなくて、「ああ。リンゴね」と思った時点で脳内に現れた「脳内リンゴ」だからだ。

 これが津荒の状態。
 目が節穴の状態。

 ここできちんと「観察」している人間はどうなるのかというと、本人の観察能力と、観察した量と、あと記憶力などによって正確さは変わるだろうが、すくなくとも実物に即した「絵」が上がってくるわけだ。

 デッサンの練習をやると、きちんと見て書く訓練を積まされる。
 見ているつもりと、観察しているのとは、違うことがわかる。


 ――で、生課題でやらせているのは、そこのところ。

 暑い中、チャリ飛ばして古本屋にやってきて、暑いのと疲れたのでひどくイラついていて、店内に入ったら涼しくてご機嫌になってくるのだが、しかし昔のいじめっ子たちに出会ってしまって、命からがら逃げ出してゆく。
 ――そういうものを描くというなら、べつにかまわない。
 スケッチ対象なんてのは、なんだってかまわない。
 路上でトグロを巻いている犬のウンコをスケッチしたっていい。

 ただし、きちんとスケッチすること。
 どんなふうに認識が起きて、どんなふうに心が動いてゆくのか、きちんと写し取ること。
 適当にでっちあげるんではなく。


戻りました。
No.8028 投稿日 2004年5月16日(日)23時17分 投稿者 弟切 千隼
 実家より戻りました弟切です。帰宅早々仕事メールの処理に追われています。


浦戸シュウさんへ >

 感想部屋No.0142での再度の御指摘、ありがとうございます。

 実家へ帰っている間に、「会話文フォーマット」を身に付けるべく周囲の会話に耳を傾けてみました。おかげで、いくつか発見がありました。
 今さら気づくのは遅すぎですが(^^;、「何かを始めるのに遅すぎるということはない」という諺を肝に銘じて、精進します。



感想部屋No.0140のromさんへ >

 「男性二人」の台詞抜き出し、ありがとうございます。

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=949&e=res&lp=946&st=0

 ぱっと読んだだけでも、「そうだったのかー」と気づくところがありますね。本当に、気づくの遅すぎです(;_;)
 romさんの手間を無駄にしないためにも、会話文フォーマットを身に付けます。


2号さんと弟切さんに
No.8029 投稿日 2004年5月17日(月)02時35分 投稿者
とんびの羽根
 ようやく2号さん恐怖症がとれたので2号さんへの指摘を再開します。
 なぜいまごろとれたかというと次の書き込みを読んだから

>> ちなみに私の小説そうだったのか! 表。
<<中略>>
>>・変な嗜好……毒は弱めると薬になるヨ。

 毒についてこのことをいつも注意できるならおそらく読者であるわたしにも、作者たる2号さん本人にも毒にあたるおそれは当面遠のいたと思います。もう安心。
 上記のことを指摘したのはもちろん新木さんだけど、それを2号さんが実際に最重要項目のひとつとして選び取ったという事実が重要なことです。
 2号さんはまだ認識されてないようだけど、その結果として、作家性というか、作家としてのアイデンティティというか、2号さんの作家としてのキャラがたったのは間違いない。名前を決めるなら今です、いや恥ずかしさの考察がすんでからかな。

>弟切さん
>930 弟切、描写練習、「親切」書き直しその6、削り版2
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=930&e=res&lp=930&st=20
 削りなんですが、冗長度を下げるという目的からすると削りすぎなんじゃないのかな。

 話の本筋でない部分を削るという意味では非常に読みやすくなったのだけど、内容的には描写が減ってしまっています。
 たとえば平日の昼間というところは残して、風邪の流行とか、バレンタインの売れ残りとか、あくびをかみ殺すとかまで消してしまうと季節感とかレジの忙しさとか、主人公の仕事ぶりとかまですべてなくなってしまってます。これって情報密度が下がってしまっているのですが、「冗長度の削り」としては行き過ぎなんじゃないでしょうか。
 本来、削り、増量、削り、増量と繰り返すことで情報密度を上げていかなければならないんですよね。今回の削りだと増量した分をまるまる削ってしまったような感があったのです。
 もしそうだとしたら、削りと増量を何度繰り返しても永久に情報密度が上がらないんじゃないでしょうか。なんだか誰も指摘しないようなんですが、わたしの思い過ごしなのか。

 一応ひとつだけ

>平日昼間のスーパーに、

 「いつ」なのか情報密度が低い説明文です。「風邪の流行」と「バレンタインの売れ残り」を削った結果、季節感がすっぽり抜け落ちているのが目につきました。
 「平日昼間」でしかも「暇」という状況があとで描写されてます。主人公が正社員さんの繊細な手や自分のごつい手を観察しているところがもう暇な時期で、暇な曜日で、暇な時間帯ですよね。

>2号さん
>948 1000字課題、5/15分、No.128「美味しく煮こみました」感想です。
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=948&e=res&lp=948&st=0

>>勢いよく戸が開いた。

 視点が確定しない。
 (亮一が)教室の入り口で一旦息を落ち着けて、閉ざされたドアを横に引くと、勢いよく戸が開いた。
 などと亮一が主語になるように書かないと読者は視点が戸を開けた人間の側にあるのか、その反対にあるのかがわかりません。

>>暗い部屋のなかに亮一はおどりこむも、数歩進んで立ち止まる。

 躍り込んだら数歩で立ち止まれません。躍り込みかけて急ブレーキをかけないと無理。立ち止まるでは急ブレーキになりません。
「おどりこむ」は仮名にひらきすぎて意味がとりにくい。
「おどりこむも」の「も」は説明口調です。説明口調をとる理由がありません。

>>Tシャツにジーンズ姿の亮一は、

 ほぼ夏確定ですね、暗い部屋だけなのでまだ時刻までは不明 (WHEN)

>>素速く視線をまわりに走らせる。

 後ろの描写を見ると視線は走っていません。光の当たっている場所に止まってしまってます。

>>教室だ。

 暗い部屋、教室、調理実習室のみっつの言葉はかなりイメージがことなります。言葉の言い換えのたびにイメージも大幅に書き換えなければならず、かなり読者に負担がかかります。
 視点保持者も最初から教室であることまではわかっているはずですから、教室であることは冒頭から入れておくべきです。 (WHERE)

>>ただし窓ガラスの向こうには深い夜が広がっている。

 入り口から数歩の位置からは窓の外の深い夜は見えません。視点が窓際に飛んでます。

>>そこから差しこむ青白い月の光が、並んでいる縦長の机を映しだしていた。

 青白い月の光も窓際でないと自明ではありません。縦長の机を照らす月は夏でいいですね。冬だと月の位置が正面に来るときは、高い位置から差し込むことになりますから、机を映し出すことができないです。窓と校庭が東南に大きく開けているという設定ならなんとかなるけど、常識的には南面しているという思いこみがありますからね。

>>教室は教室でも、調理実習室だった。

 「教室は教室でも」はくどい。「調理実習室だった。」だけでいいのじゃないでしょうか。

>>亮一の目が、一点に留まっている。

 走っていた視線はいつ止まったんですか。止まってからでないと留まれない。

>>窓際の机だ。コンロに青白い炎がついている。大きめの鍋がかけられ、くつくつと
煮こむ音を立てていた。

 大きめの鍋の下から炎が見えてる状態だと、数分でくつくついう状態ではなくなるのだけど、ここは演出のための誇張でいいか。
 忠実にやるなら「炎はみえないがとろ火がついているのだろう、くつくつと煮込む音を立てていた。」辺りでしょうか。

>>「せんぱぁい、来てくれたんですね?」

 怖かったです。くつくつ煮込む音があって、それから声がかけられるという間ができていると思います。

>>そんな影の笑顔以外、なにも亮一には伺うことができなかった。

 ここだけ前後と視点が合いません。ここだけが亮一の内部に入ってしまってます。

>>「そうなんだ。恵さんは先輩のものなんだ。所有物なんだ。一心同体なんだ。あたしとは違う。違う、ぜんぜん違う、違う、違う……」

 論理が飛躍するのは怖いから良いです。でもですね、飛躍するなりに一直線に仮定が結論に向かう方向性があるはずです。
 所有物と一心同体とは別ですよね、こう並べると「あたしとは違う」という結論に連れて行くことはできないです。

>>ぴた、と止まった。
>>速くなった亮一の呼吸だけが、教室のなかで唯一の音を立てていた。
>>いや、もうひとつ――水滴が落ち、はねる音もする。

 ここの緊張感のダイナミックな変化はわたしには効果的でした。うまいと思います。

>>それで亮一は思いだし、

 ここもここだけ視点が内部に入っちゃってます。


>>変な味はしない。まずくもない。いや、むしろ……うまい?

 視点が内部に入るのはここで間違いないと思います。このあとはほぼ一気に読めます。

>>背中ごしに陶器が割れる音と、金属が跳ねる音、床にへばりついて広がる音とを聞きながら、恵に
近寄ってゆく。靴の裏でなにか水らしきものがはねたが、気にしてはいられない。

 ここは情報量が多すぎて目が滑りました。整理して字面的にもわかりやすくなるように編集整形してほしい。

>>亮一は恵の異変に気づく。眼を大きく見開き、体を小刻みに震わしていた。その視線は、亮一の肩ごし――教卓のほうに注がれている。

 恵の震えと視線を経由して美和に目が向かうのは、絶妙な間になっていて怖いですね。
 でも助けられたばかりの恵が美和を直視してしまう必然性、タイミングがちょっと不自然かも。
 恵が美和の話と様子に気を向けられるようになるまで、もう少しかけると、もっと怖くなるかと思います。


・怖さ(ぶるぶる)→怖いというよりグロいかも > 怖いです。
・夜の調理実習室(ふうん)→まあまあ > 火気を使う場所なりの戸や椅子、机のらしさがあまりなかった。


新木様へ
No.8030 投稿日 2004年5月17日(月)11時26分 投稿者 ネタ泥棒
はじめまして。
メールで伺おうかと、迷ったのですが、
見ず知らずの人間のメールなんて読まないだろうと思い、
こちらに書き込みました。

今回、お願いがありまして、書き込みします。
新木さんが、NO.8022で書いた「何も知らない情報屋」
という思いつきを、いただけないでしょうか?
「もう使うアテがある」もしくは「どう使われるか判らないから嫌だ」
など、いろいろあると思うので、駄目なら駄目でかまいません。

この書き込みは、とても私的なお願いなので、不快に思われたなら、
削除してください。許可がおりなかったと判りますから。

それでは、失礼いたしました。


何も知らない情報屋のネタは……
No.8031 投稿日 2004年5月17日(月)13時16分 投稿者
鷹見一幸
 どこに行けば知りたいことを知ることができるのか、を知っている情報屋という
ネタは、すでに使われています。
 「インデックス・マン」という名前のキャラクターとして登場する小説があります。ただし、まだ日本では訳されていませんから、ポピュラーではありません。
 
 使うなら早い者勝ち(笑


鷹見様へ
No.8032 投稿日 2004年5月17日(月)13時42分 投稿者 ネタ泥棒
 ……そうなんですか……。
残念だけど、知って良かったです。
ありがとうございました。

 早い者勝ちではありますが、やはりすでにあると判ると、
勝負できなくなりますね。ああ、でも、悔しい!


悔しがる理由は無いと思うよ(笑
No.8033 投稿日 2004年5月17日(月)16時45分 投稿者
鷹見一幸
「情報を持っていない情報屋」のネタだけど。
要するに「カブったならアレンジすればいい」だけの話だと思うけどね。
基本的なアイディアが共通でも、見せ方を変えればいいんだ。

手前味噌になるけど俺の書いている「でたまか」の最初の方で、強大な傭兵部隊と
戦うハメになった主人公が、敵の傭兵部隊を株の仕手戦に巻き込んで、不渡り手形を出させ、倒産寸前に追い込む。というネタがある。

 実を言うとこれはビジョルドという人が書いた「戦士志願」というSF小説の中に出てきた「敵の傭兵隊の給料運搬船を攻撃する」というネタのアレンジだったりする。

 ビジョルドの方はダイレクトに給料を攻撃する。だったらこっちはその給料の元になる会社組織そのものを攻撃するという話にしようと考えたわけだ。

 要するに「正面から当たったら勝てない相手でも経済的にダメージを与えることによってなんとかなる」という基本の部分は同じで、見せ方を変え、アレンジして使ったわけ。

 ハインラインが好きだった俺は、ずっと一人称で書かれたスペースオペラが書きたいと思っていたんだけど、その熱は、この戦士志願を読んでさらに高くなって、そして「でたまか」の原型である「アウトニア王国物語」を書き出したわけだけど。
 この「戦士志願」から引っ張ってきたことを隠すつもりはないから、わかる人にはわかるように書いているしね。

 オリジナルにこだわるのも大事だけど、特許が取れるようなアイディアはめったに生まれない。既存のアイディアにアレンジを加え、より面白く見せる「実用新案」でも充分通用する。
 ひねりを加えて、より面白いものを作り出すのは、オリジナルを考えるのと同じぐらい大変でそしてそうやって生まれたものは、オリジナルと同じくらいに評価されてもしかるべきだと俺は思う。
 
 もし、それが許されないことなら、この世にあるテクノロジーのほとんどが許されないことになる。自転車は今でも木の車輪で、地面を蹴って進むしかない品物だろうし、自動車は自分でクランクを回してエンジンをかけなきゃならないシロモノのはずだよ(笑


もう一度、鷹見様へ。
No.8034 投稿日 2004年5月17日(月)17時22分 投稿者 ネタ泥棒
 「何も知らない情報屋」、面白い物になるかは判りませんが、練習として、あらすじや構成を作っていきたいと思います。
 参考として「インデックス・マン」も読みたいけれど、うーん、日本語でないとは。それでも、読んでやるぞという根性がないといけないのかもしれませんが。
 お話、本当にありがとうございました。
 


十七年ゼミ
No.8035 投稿日 2004年5月18日(火)00時55分 投稿者 弟切 千隼
 米国では、今年は十七年ゼミの「当たり年」だそうです。
 十七年ゼミとは、その名のとおり十七年間を幼虫のまま土中で過ごし、地上に出て成虫になって二週間くらいで死んでしまう、というセミの仲間です。十七年ゼミと呼ばれるセミは一種ではなく、およそ三種(異説もあります)の総称です。
 米国東部のニューヨーク州やメリーランド州、バージニア州などでは、この初夏に数十億から数兆匹(!)の十七年ゼミが羽化すると見られています。想像するだにうるさそうですね。



>会話文フォーマット

 帰省している間に、周囲の会話を注意深く聴いてみました。おかげで、会話文フォーマットのいくつかの特徴に気づきました。
 以下にまとめてみます。


1.主語が省略される傾向が強い。

 日本語は、主語を省略できる言語として有名ですね。会話文は、その傾向が顕著です。
 特に、「ぼく」・「わたし」・「わたしたち」などの話者を示す一人称主語は、発言されることのほうが少ないです。

 考えてみれば、これは当然ですね。
 面と向かって会話していれば、誰が発言しているのか一目瞭然です。誰かが言った言葉は、その人の感情や意見を表わしているとわかります。わざわざ「ぼくは○○と思う」とか「わたしは××と感じた」とか、言う必要はありません。
 一人称主語を口にするのは、「これから言うことが他の誰でもなく、自分(自分たち)の意見である」ことを強調する場合です。



2.目的語も省略される傾向が強い。

 これは、日本語の書き言葉では見られない特徴ですね。会話文の雰囲気を出すのに、この特徴は一役買っていると推測できます。

 例えば、「食べる?」という会話文があったとしましょう。
 書き言葉としては、普通こんな文はありません。失格です。意味が通じませんから。
 けれども、会話文としてはありだ、と皆さん思いますよね?

 実際の会話の場合は、会話している者同士が、時間と空間とその他の場の状況と、話題を共有しています。共有している情報の中に、目的語となるものが含まれているため、目的語を口にする必要が少ないわけです。
 一人称以外の主語を省略できる理由も同じです。会話者同士の共有情報の中に、主語も含まれているため、発言する必要が少なくなります。


 上記の「食べる?」の場合は、以下のような状況なのかも知れません。〔〕内は省略されて発言されない部分です。

 夜遅く帰宅した会社員の男性が、奥さんに迎えられます。その時に、奥さんが「〔もう外で晩御飯を食べてきたかも知れないけれど〕〔あなたは〕〔うちの晩御飯を〕食べる?」と訊くのは、ありそうな状況ですよね。

 あるいは、女の子二人がお茶をしに出かけて、喫茶店に入ったとします。互いに違う種類のケーキを注文して、ケーキが運ばれてきました。その時、片方の女の子が、もう一人に話しかけます。「〔どちらも美味しそうだから〕〔私がこのケーキを少し食べた後〕〔あなたも〕〔このケーキを〕食べる?」と。
 この場合は、さらに、「〔その後〕〔私に〕〔あなたのケーキを〕〔食べさせて〕」という会話文も隠れています。



 こうしてみると、一つの会話文の背後には、ずいぶん多くの情報が隠れているとわかりますね。
 「会話する」という行為は、何らかの情報を、面と向かって言葉で伝え合うことと定義してよいでしょう。とすれば、伝えたい情報のうち、会話者の間で自明なものは、わざわざ口にしなくてよいはずです。共有する情報が多ければ多いほど、省略される言葉が多くなって、会話文が短くなります。

 だから、長年連れ添った夫婦などは、短い会話しか交わさないことが多いのですね。そういう間柄なら、長年共有情報を蓄積していますから、必要な情報は短い会話だけですべて伝わります。


 この項、続きます。今回は時間が取れませんので、ここまでとします。


いろいろ
No.8036 投稿日 2004年5月18日(火)00時56分 投稿者
新木 伸
>何も知らない情報屋

 アイデアなんてものは、人類共有の資源であって、しかも無尽蔵な資源であるわけだから、遠慮せず、好きなだけ、好きなように使ってください――とか、カッコいいことを書こうとしてたら、鷹見さんに書かれてしまったか。
 ああ、やっぱどっかの誰かがすでに見つけていますね。

 だけど、ネタ泥棒さんも使えばいいのではないですか?
 僕もそのうち必要があったら、自分でも使いますけど。

 そもそも僕の場合、アイデアに関して「早い者勝ち」となることが、よくわからんのですが。「知識(アイデア)を所有することができる」なんて発想は、そもそもナンセンスではないですか?
 鷹見さんも書いていますけど、発見を共有しなければ、発展なんぞ有り得ないわけです。

 個人的には、物や資源なんかも、所有できるっていう仕組みが、よくわからんのですよね。
 地面を掘って、鉄なり温泉なり石油なりが出てきたら、それは「みんな」のものであって、決して個人が占有して良いものではないでしょう。そりゃ掘った人は、掘るのに苦労した分の見返りぐらいはもらえないとフテちゃうでしょうけど。

 こんな、なにかのハズミで思いついた程度のアイデアなんてのは、道を歩いていたら拾ってしまったようなものですから。得るのに要した労力はほとんどゼロです。僕が掘ったわけでもありませんし。



>>物知りというのはたくさん情報を覚えているということではなく、ほしい情報を手に入れるにはどうすればいいのか、その手段を知っているということだ――でしたっけ?

 もともと、2号がこんなことを言うもんだから、思いついたわけですね。
 欲しい情報を手に入れる手段だけを知っていて、自分ではなにひとつ情報本体を持っていないやつってのは面白そう――てな発想でしたが。
 この話は、もともと誰の口から出てきたものかというと、たしか、鷹見さんだったかしらん?



 手間がかかるのは、アイデアを形にしてゆくところですから。
 実際に練り上げて形にして、小説とするまで持っていったなら、それはアイデア泥棒さんのものでしょう。



 ちなみに――。
 「アイデアかぶりを避ける」というのは、また別の話となるでしょうね。
 狭いジャンルの中では――たとえばミステリの中であるとか、同じジャンルの文庫内であるとか、同じ少年漫画マンガ雑誌の中であるとか。読者となるべき人間のほぼ全員が、他の作品もまず全部知っちゃっているような場所に出すのであれば、他とかぶることを避けることがあります。
 これは読者の利益(と作者の利益)を考えての戦略です。身銭を切って読んでいる読者というのは、すでに知っているものを見せられると損した気分になります。常に目新しいものを求めます。
 たとえば、「女賞金稼ぎ四人組」の話なんてものをやるとして。そのジャンルの中なり、その文庫レーベル内なりに存在していたとしたら、まあ避けるわけですね。

 しかし、場所さえ変えておけば、なんにも問題ないはず。
 たとえばSFではありきたりな、アイデアともいえないようなものをライトノベルに輸入してくると、斬新で真新しいものとしてウケますし。
 寿司屋をアメリカでオープンすれば、斬新なヘルシー食として大人気なわけです。なんたって生の魚と、大量のスパイス(ワサビ)とを、野菜(サワーライス)とでサンドイッチにして食わせるわけですから、そりゃ斬新に映るってもんでしょう。世界のどこにもなさそうな料理です。(米は野菜ってのが欧米の常識)





>アイデアの話、その2

 ちなみに上の話は、持ってゆくのは自由だけど、僕も自由に貰ってゆくからね。
 ――ということも意味していたりします。

 たとえば、拙作の「星くず英雄伝」では、《ヒロニウム》なるものを持つ《ヒーロー》という人々たちが、銀河を股にかけて活躍している世界が舞台なのですけど。
 じつはこれ「レンズマン」だったりするのですね。

 レンズマンは複製不能のレンズを所持しており、それを示すだけで誰に対しても身分を証明することができ、その人格の高潔さに対して、誰からでも信頼を得ることができる。レンズは所持者に対して、テレパシーや精神攻撃などの、精神系能力を与える。
 《ヒーロー》は《ヒーロー》であるだけで潔白であり、彼or彼女の良心は信頼に足りるものである。それは宇宙のどこでも認知されるものである。《ヒロニウム》は所持者に対して、物理法則を超越する能力を与える。

 貰ってきたのは、問答無用で身分を証明する「バッジ」としての役割と、超常の力を発揮する触媒としての役割の二つ。

 自分でアレンジした部分は、非物質であったレンズを、実体のある《ヒロニウム》なる金属にしたこと。精神感応物質(オリハルコン系)なんかと合体させてみたわけです。
 またFBI的捜査官であったレンズマンを、国家元首の盟友たる地位にまで引き上げたこと。このへんはキャプテンフューチャーと合体なわけですけど。

 近いところから貰ってくるとバレますし、知っている人は嬉しくないだろうから、自分の中で、できるかぎり遠いところから持ってくることにしていますけどね。
 アレンジなしにそのまま使っちゃうのも、良くないでしょうね。それなら元のものを読めば済むわけですし。




>とんびさん

 なんで2号恐怖症だったのか、説明しないと、たぶんだれもわからないかと思います。





>弟切

>>実家へ帰っている間に、「会話文フォーマット」を身に付けるべく周囲の会話に耳を傾けてみました。おかげで、いくつか発見がありました。

 いままで会話に耳を澄ませていなかったんかい!

 会話文ってものを、いったいなんだと思っていたのだ?
 現実の会話の写しだろ?
 誇張されて、様式化され、紋切り型にされているとはいえ――。
 あくまで「現実の会話」というものが元にあって、その音声のならびを写し取ったものが、「会話文」というものなわけだよな?

(様式化っていうのは、たとえば「〜だわ」「〜よね」みたいな女性の語尾に現れていたりする。現実世界で、「だわ」やら「よね」やら、言う女はいやしない)


 いままで弟切が会話に耳を澄ませたことがなかったということは――。

 つまり、おまえはリンゴの絵を描くのに、リンゴを見たこともないで、描いていたっていうことか。
 龍やら鳳凰やらを描くのなら、そりゃ、実際に見ることは叶わないのだから、想像でやるしかなかろうが――。
 リンゴなんて、そのへんにありふれているものだろうが。

 会話なんて、どこでも聞けるものだろうが。観察できるものだろうが。
 そんなありふれたものを、これまで一度も観察してきていなかったのか。
 呆れたもんだな。


 見ないでも描けるよ。よく知ってるもん。――とか、思ってたんだろ。
 アマチュアの小説が読めない理由は、やっぱ、ナメきってるせいなんだなぁ。
 弟切の会話文が読めない理由は、やっぱ、会話文をナメきっているからなんだなぁ。

 「自分は知っている」と思うそれこそが、理解を阻む「バカの壁」なわけね。お前はこれまで会話ってものを知っていたと思っていたのだろうし。
 そして予言しとくけど。
 なにせお前はバカだから、会話を意識的に聞くようになって、そこそこわかってきたら、またそのあたりで「私は会話というものを(もう充分に)知っている」と思って壁を作ってしまうわけだよ。

 さらに予言すると、「あたしはバカの壁を知っているもん。だからだいじょうぶ」とか思っているのだろうなぁ。なんたってバカなわけだし。





>2号

>>あと、最近になって5W1Hがないと突っこまれているのは、頭のなかに場面のジオラマを作るようになったからだと思います。精密になればなるほど情報量が増えるわけで、それをいちいち出していると、あっというまに10行目に到達!

 昨日今日、ジオラマを作り始めたヤツは、これだからなぁ……。

 ようはジオラマ作るようになって、書けることが増えてきたから、あれもこれもと書いてしまうわけだろ。目に付くものはすべて書かなきゃ「もったいない」とでも感じてしまうのか。

 金を握った貧乏人が、あれもこれもと、使いもしない物を、山ほど買いこむのと似たようなもんだな。
 もしくはホテルのバイキング料理で、食いきれもしないのに、大量の料理を取ってきてしまうとか。そして結局、食い残すとか。
 ファミレスのサラダバーで山盛りにしてきて、食い残すとか。
 もしくは焼き肉食い放題で……以下略。

 根が貧乏性だから、いかんのだ。そうなってしまうのだ。

 頭の中にジオラマがあって、書くべきことなんか、いくらでも見つけられるのが「普通」であるというリッチな状態に、とっとと慣れろ。
 なんでもあるし、なんでも取ってきていいわけ。
 なんでも書いていいし、なんでも好きなものを好きなだけ食えるのね。

 ただし、腹に入る分量は、一定なのだ。
 目に付くものを片っ端から取り皿に載せていってしまう癖は、いいかげんに直せっつーの。
 それは貧乏人の欠食児童の思考ってもんだ。

 頭の中のジオラマは、逃げやしないんだから。
 落ちついて、まず全体を見回す。そして腹に入る分量と相談しながら、一皿にバランスよく盛りつけのであれば、どれとどれを取ってくるべきなのか。

 考えないで、いきなり皿に盛りつけるのをやめろ。
 実際に取り始めてしまう前に、皿の出来上がり図を予想する。その通りに盛りつけていけば、盛りすぎは回避できるはずだ。
 プロットなり、シノプシスなり、使えるメソッドは紹介してあるはずだが。

 津荒に紹介したメソッドがあるだろ。
 文章のブロックごとに、なにをポイントとして書いてゆくべきなのか、まず箇条書きにしてみるわけだ。2〜3行で一項目を立ててゆく。
 そうやって書きすぎをコントロールしてゆくわけよ。
(津荒のほうには「書かなさすぎ」を矯正するためにやらせているわけだが)


>弟切
No.8037 投稿日 2004年5月18日(火)01時05分 投稿者
新木 伸
>弟切
>会話文

>>夜遅く帰宅した会社員の男性が、奥さんに迎えられます。その時に、奥さんが「〔もう外で晩御飯を食べてきたかも知れないけれど〕〔あなたは〕〔うちの晩御飯を〕食べる?」と訊くのは、ありそうな状況ですよね。

 弟切の書く会話文というのは、ここで、〔〕の中のものをすべて書いてしまうわけだよ。

「あなた、もう外で晩ご飯を食べてきたかもしれないけど、うちでも食べます?」

 ――とか、そう書いてしまうわけね。
 そんな実際には有り得ないものを、弟切は会話文なのだと言い張っていた。


 んで、その観察して、理解してきた会話文のフォーマットに従うと、例の「949 「男性二人」台詞抜き出し」あたりには、ぽろぽろとエラーが見つかるわけだよ。
 修正可能なはずだ。

 主語と目的語の省略のほかにも、なにか見つけてきたらしいから、それらの成果をすべて使って、あの会話文を実際に修正してみるのこと。


いろいろです。
No.8038 投稿日 2004年5月18日(火)17時25分 投稿者 津荒 夕介
○観察眼とか
 
>>美人を「美人だ」と認識する前段階にあるものが欲しいわけ。
>>言っている意味、わかる?
 わかりました。


 認識が飛んでいた代表選手の、前段階を書きます。
>流行歌であるという認識の前段階。

1 店に入る。
2 音が聞こえる。
3 声が入っていることから、歌とわかる。
4 伴奏に聞き覚えがあるように思う。
5 知っている歌詞を聞く。
6 確実に聞き覚えがある、と思う。
7 ラジオでその歌が、近頃良く流れていることを思い出す。
8 流行歌だと認識する。
 
>サイフがないという認識の前段階。

1 ズボンのポケット(前の右ポケット)に指を入れる。
2 指が挟まって、少しいらつく。
3 指先が何にも当たらない。
4 おかしいと思う。
5 指をさらに深く入れる。
6 サイフがない、と思う。
7 指を抜いて、ポケットを見る。
8 ポケットを上から触る。
9 右ポケットには、サイフが絶対にないと認識。
10 多分ないだろうなと思いながら、残りのポケットに手をつっこむ。
11 最後に、もう一度全てのポケットを上から簡単に触る。
12 サイフがないと認識する。

>酒井をいじめていた張本人だと認識する、前段階。

1 本を読み終える。
2 内容の余韻にひたる。
3 意識が本から外れる。
4 横を見る。
5 隣の人と本棚の間から茶髪がチラリと見える。
6 茶髪から不良だと考え、すこし怯む。
7 隣の人が下がり、本を読んでいる茶髪の横顔が見える。
8 見たことがあると思う。
9 自分をいじめて笑っている茶髪少年の小学生時の顔を、思い出す。
10 いじめっ子だと認識する。
 

○みやびさんへ
 
 指摘ありがとうございました。
 観察と描写に対する自分の甘さが、よくわかりました。
 まともな観察眼を目指します。
 あと、処方箋も大変参考になりました。


バチなのかもしれない
No.8039 投稿日 2004年5月18日(火)22時10分 投稿者 名無し君2号
 カレーがらみでグロい話を書いた二日後、夕食にカレーが出る。気持ち悪くてあまり食べられなかったのなら、まだかわいげもあるんでしょうが……腹がふくれるまで食いました。ごちそうさま。

 んー。
 食べられなくなるぐらいにリアルな話を書いてなかった、ということなのかもしれない。私が思い浮かべた情景が100%読者に伝わるわけはないんだし、もっと生々しく作らないといけない。あんまりリアル過ぎても気持ち悪いのはまずいけど。

 いま、何パーセントぐらい伝えることができているんだろうかなぁ。




>1000字課題

 No.119−5「深く重く、そして強く」(原稿用紙40枚)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=953&e=res&lp=953&st=0

 演奏して勝負して、ドラマーが仲間になるまで。
 ようやくドラマー加入編終了。長いし、なんか無駄だし。




>操縦不能

>>指摘されてはじめて「威張っている」ことに気づくなんてやつには、発言者の資格はないんだぞ。わかってる?

 どうにも暴れ回る本能を操縦しきれません。
 結局は自分の話を聞いてもらいたいのだなぁ、と自覚した。だったらせめて楽しませなきゃ詐偽ですね。




>まいのりてぃ

>>「えっちはだめなのです」に関して。
>>えっちは普通でないと決めつけているようだが、本当にそうなのか?
>>「えっちなことを考える」こと自体は、いたって普通だと思うのだが。それを表に出すことは普通でないというのはわかるが。

 あー、あー、あー。(ぽんと手を打つ)
 そりゃそうですね。


>>「普通でなくてイケナイこと」というのをきちんと切り分けもしないで、ぐだぐだ夢想してんじゃねーよ。ばーか。ばーか。ばーか。

 くっ……。単純ながら罵声の連呼は効くぜ……。とか言ったら「いや、事実を連呼しているだけだが?」とかカウンター喰らうとみた。


>>おまえ、作家に向いてないんじゃないの?
>>知られなければイジメらんなーい、なんて考えてるやつは、作家やらんほうがいいぞ。

 たまに自分でもそう思います。たまになのがいけないのかもしれない。




>視点を知ってんのか

>>ちょいと、「視点」ってものが、なんのために存在しているのか、説明してみそ。

 切り口です。
 場面を読む人に見せるための切り口。

 「すすきの原っぱで決闘する剣士」という場面があるとして、美少年の剣士から見た世界を描くのか、むさくるしい浪人から見た世界を描くのか、はたまた立ち合い人から見た世界、勝利を祈っている美少年剣士の恋人から見た世界、浪人の母親などなど、それぞれ違うはずなんですよね。もちろん、だれにも寄らずに乾いた見方も出来るし、全員に入って見ることもできる。

 これら無数にある視点のなかから、面白くなるものを選ぶのが本道らしい。


>>フライパンの役割がきちんとわかっているなら、いまそこにフライパンしかないのなら、フライパンで出来るように工夫するわけよ。中華鍋を使用するのがベストであることは言うまでもないが、フライパンでも代用させられる。

 つまり、三人称主人公寄り視点しか使えないというのなら、それで一番面白くなるようにするべきだ、ということですね。この場合だとだれを主人公にするのか、ということになりますが。




>とんびの羽根さん

>2号恐怖症について

>>毒についてこのことをいつも注意できるならおそらく読者であるわたしにも、作者たる2号さん本人にも毒にあたるおそれは当面遠のいたと思います。もう安心。

 おそらくは、例のロマンティックうんぬんを書いた掌編が当たったのではないかと思います。だから恐怖症になってしまった。どうでしょうか。

 ただ……とりあえずは、「女性キャラクターを書くと毒になる」という件についてはなんとか自覚している、という状態なんですよね。いまだ自分の特性については理解できていない。もしかすると「逃げる」ことがそうなのかもしれませんが……どうだろう。

 1000字課題No.128「美味しく煮こみました」の指摘については次回にお答えします。感想部屋にもレスをかかないといけない。




 レスには2時間ほどです。書いた文字数は……5000文字以上はいったはず。では。


>2号さん恐怖症
No.8040 投稿日 2004年5月19日(水)01時47分 投稿者
とんびの羽根

 2号さんが怖いというのは、もちろん「饅頭怖い」の怖いではなくて、指摘を通じてダメージを食らうのが怖いということです。

 精読することで指摘する側が毒にあたりダメージを食らうということに関してはもとより覚悟はできているのですが、指摘を読むことで2号さんがダメージを食らって書けなくなることとか、さらに2号さんが書けなくなることで指摘側がさらに追加ダメージを食らうこと、とかを想像するとかなり恐怖です。

 沢口さんがすごくおっかなびっくりで指摘してましたけど、わたしもあの気持ちよくわかります。わたしの場合は戯れで叩く真似をしていたつもりが、きついのがはいってしまうということが、自覚するくらい経験あって、今回もやっちゃったかも知れないと思ったのです。2号さんは私的なことでいろいろあったと書き込みされていたのは読んでいたのですが、指摘と同じくらいのタイミングで書き込みが少なくなったのが怖かった。

 で原因となった指摘は確かにロマンティックな光景に大量に毒が含まれていたことなんですね。で、わたしの説明では2号さんはまったくぴんときていない状態でした。そのちょっと前に桜庭さんの指摘をしていたのですが、それも毒がらみでして、指摘をしたあと桜庭さんは結局撤退されてしまったのですよね。

 毒は読むひとにも毒だけど、それを下手に自覚させると毒を出している本人にもあたるんじゃないかという認識がこのときできました。

 毒はタイミングと量をコントロールできれば食えるようになるどころか、妙味になるわけですが、その加減を指導できるだけの技量をもってない自分に気づいたといいましょうか。で2号さんが自力で毒をコントロールできるようになるまでは、下手に手を出すのが怖くてできなくなったというわけです。

>>おそらくは、例のロマンティックうんぬんを書いた掌編が当たったのではないかと思います。だから恐怖症になってしまった。どうでしょうか。

 わたし自身は毒を自覚していたので、これであたったということはありません。むしろ自分の未熟さにあたったと言った方が近い。
 タイトルがすでに毒なんだもんね、こりゃ指摘するのに絶好だと思っちゃったものね。

>>ただ……とりあえずは、「女性キャラクターを書くと毒になる」という件についてはなんとか自覚している、という状態なんですよね。いまだ自分の特性については理解できていない。もしかすると「逃げる」ことがそうなのかもしれませんが……どうだろう。

 最初はそんなもんでしょう。初めはかっこいいと思って出したのがダサいと言われ、実はかっこわるい自分に気づく。そのあとそのかっこわるい自分が笑いものにされているのだと疑心暗鬼に陥り。次になぜかそれがヒット数が多いとか、実は受けてるとか気づき。かっこわるい自分を恥じて隠してもにじみ出ているのに気づき、それこそが自分の汁だと気づく。

 常人の場合こういう自分の売り物になる個性を見つけ出すためにはひたすらフィードバックが必要なもんです。文章に関してはハウツー本を読み、いくら小手先の文章がうまくなっても、肝心の自分のウリがなにかわからないで、ウリにあった文体ができるはずもなく、無個性な文体のまま、プロになれるわけがないのだけど、みんな気づかない。

 2号さんの場合は「理解不能の人外の存在であるような女の子」を書かせたらなかなかいける味になるのは事実です。もちろんロマンティックな女の子が人外の存在であるのは言うまでもないことですし。ホラーなら「ロマンティックな光景」はありなんだし。

 逃げるという特性がウリになるのかどうか、それは書いてみてその反響をみるしかない。反響がない特性は磨いてもしょうがない。妙な感じにウケるにしても、非難を受けるにしても、読者を感情的に動かすものなら、磨けば可能性はあるんじゃないでしょうか。


バカの壁壊し
No.8041 投稿日 2004年5月19日(水)02時38分 投稿者 弟切 千隼
 また一つ、バカの壁があることが発覚した弟切です。弟切くらいの頑固なおばか者となると、きっと何重ものバカの壁を持っているのでしょう。
 ベルリンの壁でさえ崩れたのですから、バカの壁も崩せないことはない、と信じます。おばか者が自覚して努力すれば。



>会話文フォーマット

 前回の書きこみNo.8035の続きです。会話文フォーマットの特徴を挙げてゆきます。


3.修飾語は省略されるか、後付けされる傾向が強い。

 修飾語というのは、ものごとの様子や特徴を示す言葉ですね。修飾語がなくても、最低限の意味は伝わるはずです。なくても済むものは、口にされにくいです。
 ただ、修飾語には、ものごとを具体的にイメージさせやすくする機能があります。会話においてそれはとても便利な機能ですので、後からでも付けられることがあります。


 例えば、映画スターの話をしている時に、

「オードリー・ヘップバーンって知ってる? 『ローマの休日』に出てた」

という会話文があったとします。この文の場合は、後ろにある「『ローマの休日』に出てた」という部分が、「オードリー・ヘップバーン」を修飾していますね。

 この会話文を口にした人は、オードリー・ヘップバーンという女優のことを相手に伝えようとしました。そのためにまず名前を出して、相手がこの女優のことを知っているかどうか確認します。
 けれども、相手がオードリー・ヘップバーンという名前を知らなくても、彼女が出演した映画を観ている可能性はありますよね。どんな映画に出演しているどんな女優なのか、言えばわかってもらえるかも知れません。
 と気づいた話者は、女優の名前の後に、『ローマの休日』という有名な映画の名を出しました。オードリー・ヘップバーンを修飾する(具体的なイメージを示す)言葉が、後に付いたわけです。

 このように、本来先にあるべき言葉が後ろに付けられる技法を「倒置法」といいます。



4.5W1Hの情報のうち、「なぜ=Why」は省略されるか、ずっと後ろに付けられることが多い。

 「なぜ」は、書き言葉においても、省略されたりずっと後回しにされたりすることが多いですね。
 その理由は、「なぜ」がわからなくても、当面の状況を理解するのにはあまり困らないからです。普通にありそうな状況であれば、その理由は容易に推察できますから、省略されることも多いのですね。


 例えば、同じ塾に通っている学生が二人いる時、片方が

「俺、今日は塾休む。プリント、俺の分までもらっといて」

と言ったとします。
 こう言った本人が、見るからに体調が悪いのであれば、もう片方は「なぜ?」とは訊かないでしょう。塾を休む理由(=Why)という情報は、言葉に拠らない情報として得られています。

 全く健康そうな相手から、

「俺、今日は塾休む。プリント、俺の分までもらっといて」

と言われれば、もう片方の学生は、「なぜ?」と思うはずです。
 実際にそう訊くかどうかは、二人の親密度やその場の雰囲気などによって変わるでしょう。「休む」と言った相手が、訊かれなくても、または訊かれても理由を言うかどうかは、これまた二人の親密度やその場の雰囲気などによります。
 しかし、休む理由がわからなくても、片方の学生が「これから行くはずの塾を欠席する」という状況は理解できますよね。言われた学生は、きっと塾へ行って二人分のプリントをもらってくれるでしょう。言ったほうは、欠席した日の塾のプリントを入手するという目的が果たせたのなら、問題なく通じる会話ができたことになります。


 ここでは、「なぜ?」と訊かれて、片方が理由を話したとしましょう。

「親戚が亡くなって、お葬式に行かなきゃいけないから」

と答えたとします。
 この理由は、おそらく言われなければ入手できない情報ですから、言葉によって「なぜ=Why」の情報が満たされたことになります。

 最初から「親戚が亡くなって〜」と言わなかったのは、ちょっと言いにくいことだから、というのがあるでしょう。少なくとも現代日本では、人の死は不幸な知らせであり、身内でない人にやたら言いふらすものではないとされています。


 上記の「塾を休む」云々の文章を全部つなげてみますと、以下のとおりになります。

「俺、今日は塾休む。プリント、俺の分までもらっといて。親戚が亡くなって、お葬式に行かなきゃいけないから」

 本来なら先に来るべき理由の文が、後ろになっています。「なぜ」も倒置法で言われることが多いのですね。
 上記の文章を書き言葉っぽく整形すると、以下のようになるでしょう。

「親戚が亡くなって、お葬式に行かなきゃいけないから、俺、今日は塾を休む。俺の分までプリントをもらっといて」

 文章が伝える意味は変わりません。なのに、印象は全く変わりますね。理路整然としすぎていて、会話文としては変です。
 つまり、弟切は今までこういう会話文を書いてしまっていました(;_;)



 この項はまだもう少し続きます。


いろいろ
No.8042 投稿日 2004年5月19日(水)03時19分 投稿者
新木 伸
>弟切

 会話文に関する発見。
 なんだか目覚ましいものがあるのだが。ていうか、たった1日かそこらの観察で得られるものを、お前は何年見ようとしなかったのかと、問い詰めたいところであるが。


>>「オードリー・ヘップバーンって知ってる? 『ローマの休日』に出てた」

 ここなんか、まだ甘い。
 会話の最中には、当然、相手の顔を見て話しているわけだよ。
 なにか言葉を受けとったときには、人は表情でもってサインを送り返しているわけね。

「ヘップバーンって、いるよね? オードリー・ヘップバーン。――ほらっ、ローマの休日って映画に出ていたひとぉ」

 ――と、こう書くだけで、色々と伝わることがある。

 「ヘップバーンって〜」のあたりで、まず話し手は、相手も知っていると思っていた。あたりまえの普通の口調で話すのだが、相手の表情がピンときたものでなかったので、「〜いるよね?」と途中で口調が変転して疑問形となってしまう。
 それでも知らないので、しかたなくフルネームで言ってみる。
 じれてきて、映画名を出す。「ほらっ」のときには、相手の注意を促すために、声のトーンも不自然に跳ねあげて、身振りなどもまじえたりする。
 このときに「ローマの休日」を知らないかもしれないと、途中で考えて、「〜って映画」と付け加える。最後にはお願いだからわかってよ〜と、甘えた口調になったりもする。語尾のとこの「ひとぉ」ね。

 ちなみにこのくらいの読み取り精度――。
 声のプロ役者である声優は、皆、やってくるよ。プロだし。
 この台詞がどんなシチュエーションで発せられたものであり、そのときのキャラの心理の動きはいかなるもので、どのような身振り手振り表情が交わされたものであるのか――。すべて、こちらの意図通りのものが向こうにも伝わる。
 一切の説明抜き。この台詞をひとつ、ただ読んでもらうだけ。
 まあ新人さんだと補足説明しなきゃ読み間違えることも多いけど。ベテランさんは読み切ってくる。リテイクなしで一発てOKテイクが出る。

 一行の会話に、これだけ詰めこめるものだし。
 それを読み解けるものだし。

 そういう世界もあるということね。

 俺、それが出来るのはスゴイこと――なんて思っていたら、向こうの業界では「プロとしての最低水準」であったらしい。





>2号

 視点とか。
 視点ってのは、切り口だって?
 じゃあ「切り口」はなんのためにあるのだ。ていうか、なぜ切るのだ?
 なぜ切らずに丸ごと、ごろんと出したのではいかんのだ? なぜ切り口を見せなきゃならんのだ?

 フライパンの例えよりも、この「切り口」のたとえのほうがいいな。

 素材を調理するための手法のひとつなわけね。ある場面やらシーンやらに、「断面」=「切り口」を与えるものが視点なのだとする。
 調理法のひとつなわけだ。

 ――で、この「素材の断面を出す」という調理法は、なんのためにあるのだ?
 それがわからないことには、イタズラに包丁振り回していたって無駄なことだろ。
 それは「調理」にはならない。せいぜい、幼稚園児のオママゴトで、「調理ゴッコ」となるのがが関の山だ。

 お前も弟切も、包丁振り回して、素材をさくさく切っているもんだから、俺はてっきり「断面を出す」ということの意味を知っているものと思っていたんだが。


 あと課題部屋にあげる時だが。
 削りと推敲を行ったバージョンには、その旨、書いておくこと。
 書いてないやつは、俺、読まないから。





>とんびさん

 ようするに、指摘することで潰しちゃうのが怖いってことかな?

 ダサいやつを、ダサいと言ってやって、ダサいことを自覚させてやる。――他人がしてやれることといえば、そんなもんです。
 笑われていると疑心暗鬼に駆られたり、びくついてみたりおどおどしてみたり、色々ぐるぐるしたものはあるだろうけど、そんなもんは、本人がどうにかするしかないものであって、他人がいちいち気に掛けてやったところで、なんにもなりゃしませんって。
 自分とそいつとは、はじめから他人であり別人であって、一心同体になれるはずもないんだし。
 心の痛みを自分以外の他人が癒せるなんて話、見たことも聞いたこともありません。
 だいたい気に掛けてやること自体、相手の人格に対して失礼ってもんです。(相手に人格があると認めている場合)

 「ダセぇ」でノックアウトされて、立ち上がってこないやつは、うっちゃっておいていいですよ。すくなくともこの分室では。
 どうせそんなやつ、プロになったところで、3秒と生きてられやしないんだから。
 初陣で塹壕からひょっこり頭を出して、撃ち抜かれて、それで終わり。
 そんなやつ訓練していたところで、訓練期間が無駄となるだけだから、どうせなら早めに摘み取っておいちゃったほうが有益ってもんです。

 てなことで、気にしないでガンガンやっちゃっていいですよ。

 まあ鍛えるということと、辻斬りをするということとは、別なんですが。
 指摘することで潰してしまう怖さを知っている人は、まあだいじょうぶでしょう。辻斬りをしそうになったら、止めに入りますんで。
 そして僕まで一緒になって喜々として辻斬りをはじめるようになっちゃったら、ここを閉じるだけですんで。
 最悪のケースを考えてみたところで、どうせたいしたこたぁないんですから、ガンガンやっちゃいましょう。ガンガン。





>竹井

 あんまり書かないつもりだけど。まあ最後あたりに、もう一回だけ。
 お前は立ち上がってくるほうなのか? それとも「摘み取られちゃった」ほうなのか?
 それを決めるのはお前だが。


いろいろ
No.8043 投稿日 2004年5月19日(水)13時33分 投稿者
新木 伸
>2号

>>テーブルをぶっ壊して、暴力でも怖れさせたほうがよかったかも。いや、やはり言葉だけで沈黙させる……。うーん、もっと考えます。

 凛子が周囲を黙らせるアイデア。
 だーら、こういうところこそ、ネタ出し必須なんだってば。
 読んでないからよくわからないが、ここは楽屋に乗り込んでいったところの、一番の見せ場なんだろうが。ったく。なにやってるんだか。

 俺なら、アレだな。単純だけど大声で黙らせるかな。
 ただし常人には出せないほどの大声。発声練習をきっちりと積んだ人間だけが出すことのできる周囲の物体を振動させるほどの声量をもってして、「たわけ」と一喝させる。




>>冒頭部分、段落の文字数が「60文字」「20文字」「60文字」「20文字」と、奇妙なリズムになっている、との指摘を受けました。
>>ここの部分、どうやれば正解なのかがまだわかってません。

 プロが何人かいるんだから、名指しで頼んでみりゃいいだろうに。「すいませんが○○さんの正解を見せてもらえないでしょうか?」みたいに。指名料は出世払いで。受けてもらえるかどうかは相手次第だろうけど。

 お前の正解はお前自身が見つけるしかないわけだが、各自の作家の正解でいいなら、すぐ出てくる。

 ちなみに俺の正解だと、こんな感じ。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「あたしぃ、ちょーのうりょくしゃ、なんですぅ」
 制服姿の少女は真奈美と名乗った。自分は「超能力者」なのだと断言するその声は舌っ足らずで、顔にはにこにこと笑顔が浮かんでいる。彼女の前にあるのは期間限定ホルモン煮込みバーガー。Mサイズのポテトとコーラ付きのセットだったが、ポテトの一本にさえも手を付けてはいない。
 取材用のメモ帳を手に、私は固まっていた。ボールペンをノックすることも忘れていた。
 目だけを動かして、となりに視線を送る。八嶋桜子――私の姉が、こちらも新発売の酢豚バーガーを丸かじりした姿勢のままで凍りついているところであった。
 無理もない。
 比芙美女子高等学校二年、新聞部副部長のこの私、八嶋咲見の記者人生においても、ここまでの取材対象は初体験なのだから。
 来たときと同じく、店内はざわめいている。放課後のファーストフード店は学生たちで混みあっていた。おなじ制服も目に入ってくる。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 キャッチは1ページにひとつぐらいまで。それ以上あると埋もれてしまう。一番強調するならどこかと考え、そこを中心に前後を組み立てる。
 本当は各文の長さまで見てゆくものだけど、段落の長さだけを考えるなら、20−130−40−80−5−30−30、となっている。




>胸の話

 浦戸さんの言っているのは、筋肉ムキムキの女の人は、胸まで固いのではないか? ――という疑問、もしくは違和感の話。
 お前が言っているのは、「なぜこの女を筋肉ムキムキ+巨乳」にしたのかという理由の話。

 きちんと相手の話を聞いてレスを書け。アホ。

 ちなみに相撲取りの「乳」は柔らかいものであるわけだし。筋肉が付いていてもバストは柔らかくてOK。バストアップするときには、まず大胸筋を鍛えてゆくのはエクササイズの基本。




>月夜で色が見えるか

 読んでないのでシチュエーションはわからないが、晴れた満月の夜であれば、色はすぐにはわからないが、じっと目を凝らせばわかるくらいの光量はあるもんだぞ。
 満月のもとでは本が読めるし、くっきりと影だってできるもんだし。
 赤みがかっていることは、すぐにはわからなくても、じっと凝視すれば「赤? 褐色?」と推察できるぐらいがリアルってもんだろう。
 てか、満月の夜にでも、表に色見本帳を持って出ていって、見てこいっつーの。


人間の目の感度
No.8044 投稿日 2004年5月19日(水)18時17分 投稿者
新木 伸
 人間の視覚について話しはじめると、本が一冊書けちゃうくらいになるのだけど。

 あと視点設定によっては、人間の目の特性なんかを無視してもかまわない場合もあるわけね。人物主観で書かれているなら、急に暗いところに入ったときには、目の性能は落ちていないとならないわけけども、はじめから室内に居た視点保持者(もしくは室内に置かれていた視点)であれば、暗順応済みで、暗闇がよく見えるような視点で書けるし。

 で、視点はどうなっているのだ?
 ……しかたないから、課題読んでくるかな。

 ふむ。
 どうも視点がガチャガチャしててわからないけども、いちおう、作者的には主人公寄りをやっているらしいのか。主人公と同様に、暗闇に目が慣れるまではよく見えない――としておけばいいのかな。あ、この主人公、夜の中を歩いてきたのか。じゃあもうすでに暗闇に目が慣れていてかまわないのかな。


 直射日光に照らされた地面は10万ルクスで、満月の下は0.2ルクスといわれている。
 ちなみに1ルクスというのは、おおむね、ロウソク1本から1メートル離れたところの明るさのこと。
 満月下の明るさのデータには、0.2〜1.0なんて幅があるらしい。照度計持って計ってみれば一発なんだけど。僕の感覚だと、0.5ルクスくらいはあるんじゃないかと思うんだけど。


 人間の目には錐体(色を感じる)と、桿体(明るさだけを感じる)という二種類の細胞があって、昼間のような明るいところでは錐体のみ。反対に夜間の暗いところでは桿体のみで物を見ている。
 そのちょうど中間の明るさ、夕焼け後あたりから、満月の月夜の晩くらいのときには、両方の細胞で物を見る「薄明視」と呼ばれる状態になる。

 このときの色の見えかたというのが、通常とすこし異なっていて、色が赤色方面にずれて見えることになる。赤は暗くなる。緑は赤と錯覚する。そして青はよく見える。


 よって、月明かりで「普通の赤」を見たのであれば、赤褐色に見えるはず。もともと赤褐色だったのであれば、それはおそらく「黒」に見えるはず。

 ちなみに0.1ルクスあれば錐体はかろうじて働いているから、色の識別は可能となる。
 満月下の明るさについてのデータは、0.2〜1.0ルクスとなるわけだが、そのどれであっても、色は見えて構わないだろう。

 また月の光というのは、太陽の光が月面に反射した色なわけだけど。
 若干色が付いていたりするわけだが、それは色の見えかたには影響を与えない。
 人間の視覚というものには、自動調整機能が備わっていて、多少色の付いた照明下で物を見たとしても、赤は赤、青は青――というように、正しく色が再現されるようになっているので。


 ――と、科学的にそういう結論が出てくるけど。
 しかし、満月下の「物の見えかた」ってものを、きちんと観察してきていれば、わざわざ科学に基づいて出してこなくたって、経験則から「満月の下で色は見えるよ。赤は暗い赤になるよね」とか言えるはずなんだけど。

 みんな、観察してきてないんだなぁ。
 普通に生きてきていれば、満月の下くらい、何度か歩いてきているはずだけど。



 あと直射日光下と、月光下では、10万ルクスと0.2ルクスで、その差は50万倍ほどあるのだけど。50万倍まぶしいのかというと、そうでもない。
 数値で出せばたしかに50万倍なのだけど、「まぶしい」というのは人間の「主観」に基づくものであるというのがポイント。

 詳しくは説明しないけど、感覚尺度というものがあって、おおむね、10を底とする対数の関係となる。
 10倍ほど違っていて、ようやく「2倍違う」と感じるのが人間の感覚尺度というもの。
 よって50万倍の違いは、おおむね、5〜6倍程度の違いとして認識されることになる。

 これは明るさに限ったことではなく、音の大きさにせよ、痛みや刺激の強さにせよ、手や体に伝わる重さの感覚にせよ、時間感覚にせよ、みんなそうした「10倍違ってようやく2倍」の仕組みになっている。

 重さや時間っていう感覚は、現代人だと、時計や計りがあるから、その目盛りによってだいぶ矯正されてしまっているけどね。
 でもじつは、100グラムと1キログラムの重さは、手に伝わる感覚的には、たったの2倍しか違っていないのだ。

 ぢなみに音の大きさを示すデシベルって単位は、この対数関係が織り込み済み。音の大きさが20デシベル違うと、音のエネルギーは10倍で、人の感覚的には2倍の音量の差になってくる。



 ――書いてて思ったけど。
 このへんSFモノにとっては基礎教養であって常識なのだが。普通は常識じゃないんだよなぁ。全部高校レベルの科学で習うはずだから、高卒以上なら知っていて当然なはずなんだけど。


満月下の明るさ
No.8045 投稿日 2004年5月19日(水)18時39分 投稿者
新木 伸
 ああ、そうそう。
 満月の下の明るさを、擬似的に体験してみる,いい方法があった。

 まずロウソクを用意。
 真っ暗な部屋でロウソクに火をつける。そのあかりから、きっかり2メートル離れたところの明るさ。それが満月下の明るさとほぼ同じ0.25ルクス。

 ただ、目が暗順応するまでに30分かかるから、真っ暗な部屋で30分以上経過してからやらないといけない。

 ロウソクがないなら、ライターの火でもいいかもしれない。だいたい同じくらいだし。


はじめまして
No.8046 投稿日 2004年5月19日(水)20時05分 投稿者
白猫
はじめまして、白猫と申します。
私は小説家志望準備者(でいいのかな?)ですので、ここで技術を吸収するために参加させていただきたく書き込みさせていただきました。
これから、よろしくお願いします。


これがほんとの耳学問?
No.8047 投稿日 2004年5月19日(水)22時49分 投稿者 弟切 千隼
 今までの人生でいくらでも会話を聞いてきたはずなのに、これまで「会話文フォーマット」に気づかなかったのは、弟切の耳が節穴だったからでしょう。きっと、今ごろになって人語を解する耳が生えてきたに違いありません。

 間違って、猫語しか解さない猫耳や、犬語しか解さない犬耳が生えなくてよかったです(笑)



>会話文フォーマット

 No.8041の書きこみの続きです。弟切が気づいた会話文フォーマットの特徴を挙げます。


5.助詞は省略されることが非常に多い。

 助詞とは、単語と単語をつなぐ「が」・「は」・「を」・「に」・「へ」などの言葉です。助詞の省略はあまりにも普通に行なわれているので、これを省略しないでしゃべると、たいへん丁寧な言葉遣いに感じます。


 例えば、下に挙げる例文は、〔〕内の助詞を入れるだけで、お嬢さま言葉みたいになりますよね。

「その指輪〔を〕見せて」
「昨日、ディズニーランド〔へ〕行ってきたの」
「そこの陰〔に〕、何か〔が〕いるみたい」


 助詞は、たいがいの場合なくても意味が通じるために、省略されがちなのでしょう。
 例外はあります。例えば、以下の文は、助詞一つで意味が全く変わりますね。

「遅刻の理由は?」
「列車遅れまして」
「列車遅れたのか? 列車遅れたのか?」

 助詞一つで意味が違ってしまう場合は、助詞の省略は慎重にしなければなりません。



6.文節の区切りに、「さ」・「ね」・「なあ」などの「合いの手言葉」が入ることが多い。

 これは、間を取るためですね。なぜ間を取るかといえば、おもに相手の反応を見る間が欲しいからでしょう。

 会話の場合は、話し相手と直接向かい合っていますから、すぐに反応が見えます。
「言ってることわかってるかな? 関心持ってくれてるかな?」と、常に相手の反応を見ながら、人は会話しています。いちいち意識していなくても、みなやっているはずです。


 合いの手言葉は、単なる癖という場合もありますね。
 癖だとすれば、特定の合いの手言葉を入れることによって、台詞でキャラを立てることができます。


 例えば、友人に対してあきれ返っている人の台詞なら
「お前なぁ、いい加減にしろよ」

とっておきの噂話を仕入れたおしゃべりさんの台詞なら
「それでねそれでね、聴いて聴いて」

お年寄りの愚痴まじりの昔話なら
「おいらがよう、若い頃よう、戦争に行ってよう、大陸でよう、さんざん歩かされてよう」


といった感じになるでしょうか。



 会話文フォーマットの特徴は、まだまだあるでしょう。とりあえずはここで一区切りします。
 次は、会話文フォーマットにのっとって、「男性二人」の会話文を修正します。



>月の光の下で

 弟切の経験からいいますと、赤は、黒や茶に次いで闇に沈む色ですね。
 赤系統の色は、暗いところでは黒っぽく見えて、茶系統の色と区別が難しいです。特に、濃い赤や鮮烈な赤はどす黒く見えます。

 闇夜に比べれば、月夜はずっと明るいです。けれども、昼間ほど明るくないのは言うまでもありません。
 月夜であっても、赤系統の色は、やはり黒っぽく沈んで見えます。


 間が開いてしまいました。
No.8048 投稿日 2004年5月20日(木)03時26分 投稿者
春日秋人


 鬱な気分が続いていたのですが、一時期よりはマシになってきました。
 これから六月なか頃まで、時間が取れない日が続きますが、三日に一度は顔を見せたいと思います。
 退室勧告されない限りは、自分から降りるつもりはありませんので。


>白猫さん

 はじめまして。

 まだまだ、さらにまだまだ分室新人の春日秋人です。(そもそも過去ログを全部読めていない)
 自己紹介はNo.7883にあります。

 お互いがんばりましょう。


>感謝

 1000字課題「財布」の感想、ありがたく読ませていただきました。
 個別にレスをつけていきたいところですが、それよりも課題をこなせということで。
 まとめて、この場で感謝の意を表させていただきます。
 いつも、ありがとうございます。


>読書課題

 伏線を使って書いてみました。
 次の読書課題では二巻目のあらすじに取り組むつもりですので、感想はその時でかまいません。
 もちろん、単体で見てくれる感想も書いてもらえれば嬉しいですけどね。

・6冊目 「鉄コミュニケーション@ ハルカとイーヴァ」 著:秋山瑞人
 http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=954&e=res&lp=898&st=0

 よろしくお願いします。


>春日さん
No.8049 投稿日 2004年5月20日(木)06時43分 投稿者
とんびの羽根
>6冊目 「鉄コミュニケーション@ ハルカとイーヴァ」 著:秋山瑞人 感想です。
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=954&e=res&lp=954&st=0

>>一行あらすじ(ハルカ)
>>「ロボット達と暮らしていた少女ハルカが、自分そっくりなイーヴァと、その相棒のルークと出会う話」

 この一行あらすじはとっても変です。ハルカの初期条件がどう変わるのかという観点を持ってください。

 ロボットたちと暮らしていたという初期条件はハルカの初期条件として本当に重要なことなんでしょうか。物語として欠くべからざる重要事だとして、この一冊目のラストにはロボットたちとくらしていたことがどう変わるんでしょうか。

 またイーヴァと出会う、ルークと出会うことが「この物語」として重要なことなのでしょうか。春日さんのあらすじを読む限り、彼らはもっと重要な行動をとっていますよね。なぜ一行あらすじから抜け落ちているのでしょうか?出会ってからのことはハルカのあらすじには関係ないのですか?

 ハルカの初期条件
 イーヴァの行動
 ハルカの変化
 ルークの行動

 この四つが一行あらすじで、おかしい、またはすっぽりと抜け落ちてます。
 再考して頂けませんか

 わたしもいちおう考えてみましたが、上記のヒントだけにしておきましょう。(順番もヒントになるかも)


>春日明人さん
No.8050 投稿日 2004年5月20日(木)17時03分 投稿者
白猫

こちらこそよろしくです。

私も過去ログはまだ全部読めてないんですよ。
早く読みたいんですけど、量が膨大すぎてw


5月病
No.8051 投稿日 2004年5月20日(木)17時24分 投稿者 名無し君2号
 自分には5月病ってあったかなあ、と思い返してみる。
 ぜんぜん覚えていない。でも、たぶん5月病にかからなかったのではなくて、忘れちゃっているだけなんだろうなあ、と思う。




>948 1000字課題、5/15分、No.128「美味しく煮こみました」

>とんびの羽根さん

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 勢いよく戸が開いた。
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>>視点が確定しない。

>>亮一が主語になるように書かないと読者は視点が戸を開けた人間の側にあるのか、その反対にあるのかがわかりません。

 あらためて自分でも読み返しました。
 これは、小説を書き進める上での方針を決めてないのが原因です。冒頭の部分、プロットではたしかこうなっておりました。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 深夜。学校。調理実習室。電気はついていない。月光だけが明かり。少女の姿は最初見えない。主人公、あわててやってくる。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 これにもとづいて、進めるのですが……なんどか書き直しているのですね。それも今回に限ったことではなく、毎回そうです。いつも書いては消し、書いては消しでやってます。たまには一発で決まるんですが。

 最初は作者視点だったような。例のごとく、くだくだと室内を描いてたような。スパッと削って、まず主人公を出そうと思って書き直しても、客観視点だったはず。それで最後には三人称主人公寄り視点になりました。
 なりました、が。
 まだ煮え切ってないもんで、「勢いよく扉が開いた」なんて書いてしまったんです。ここ、「ここまでやってきた勢いそのままで、亮一は扉を開ける」などなどにすれば、視点はしっかりと納まるんですよね。読者も安心して読み進めることができる。



−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 暗い部屋のなかに亮一はおどりこむも、数歩進んで立ち止まる。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

>>躍り込んだら数歩で立ち止まれません。躍り込みかけて急ブレーキをかけないと無理。立ち止まるでは急ブレーキになりません。

 躍りこんだとたん、「異変に気づいて、足取りを弱める」。そのまま数歩踏みだして立ち止まった。
 ――私の頭のなかにある絵はこのとおりでした。「異変に気づいて」をわかるように書かなきゃ伝わらないか……そうか。


>>「おどりこむ」は仮名にひらきすぎて意味がとりにくい。

 漢字の開く、開かない。むー。
 でも「躍りこむ」だと、すらすら読めるんだろうか。ここのページを見ている人、おそらくみんな漢字自体は読めると思います。でも引っかからないかな? 一瞬でも考えないかな? これはあなどりすぎなのかもしれないなあ。
 ひらがなだとかえって考えてしまうのかー。
 なんだか、違う言葉を使えばいいだけの話な気がしてきた。



−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 素速く視線をまわりに走らせる。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

>>後ろの描写を見ると視線は走っていません。光の当たっている場所に止まってしまってます。

 視線を走らせたのだから、「ここは調理実習室か」と書いてしまってもよかった。暗い部屋が教室であり、じつは調理実習室であるとイメージを変更することに、なにか意味はあるのか……ないなあ。



−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ただし窓ガラスの向こうには深い夜が広がっている。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

>>入り口から数歩の位置からは窓の外の深い夜は見えません。視点が窓際に飛んでます。

 うーん。これはよくわからない。
 室内は暗いんですよね。外のほうが明るいんですよね。そういう状態だと、外の景色は普通に見えるんじゃありませんでしたっけ。
 それとも、外の景色を「深い夜」と書いたこと自体が変なんでしょうかね。どうなんだろう。



>>青白い月の光も窓際でないと自明ではありません。縦長の机を照らす月は夏でいいですね。冬だと月の位置が正面に来るときは、高い位置から差し込むことになりますから、机を映し出すことができないです。窓と校庭が東南に大きく開けているという設定ならなんとかなるけど、常識的には南面しているという思いこみがありますからね。

 ほへー。
 月の位置なんてまったく考えないで書いとりました。あと……えーと、南向きの窓ですか。そりゃ南じゃないと日の光が入ってきませんもんねえ。



−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 亮一の目が、一点に留まっている。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

>>走っていた視線はいつ止まったんですか。止まってからでないと留まれない。

 「留まっていた」と過去形なら問題なかったですねえ。やっぱり視点が定まってないんだな。



−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 窓際の机だ。コンロに青白い炎がついている。大きめの鍋がかけられ、くつくつと
煮こむ音を立てていた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

>>大きめの鍋の下から炎が見えてる状態だと、数分でくつくついう状態ではなくなるのだけど、ここは演出のための誇張でいいか。

 月明かりしかない場所なら、弱火であっても炎は見えるのでは……違うな。「青白い炎」という表現がいけないのだな。だから強い炎である印象を与えてしまうんだな。

1)コンロには青白く小さい炎がついている。
2)コンロからうっすらと青白い光が洩れている。
3)コンロに大きめの鍋がかけられている。くつくつと煮こむ音を立てていた。

 (1)はそのまんま事実を書く。(2)は視点保持者の印象として。(3)だとすっぱりと炎の描写は削る。これだと薄暗い感じは減ってしまうけど。

 ……(2)かなあ。ただ、青白い光だと月光ともかぶるんだよなあ。大丈夫かな……大丈夫か。



−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 そんな影の笑顔以外、なにも亮一には伺うことができなかった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

>>ここだけ前後と視点が合いません。ここだけが亮一の内部に入ってしまってます。

 うーん、と……。
 ああ、なるほど。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 そこに人の輪郭がある。おさげの髪で、それほど背は高くない。ふたつの瞳は細い
への字型ににぶく光り、口元は逆への字形に白くぼんやりと浮かびあがっている。そ
んな影の笑顔以外、なにも亮一には伺うことができなかった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 前の文章を引用。
 「そこに人の輪郭がある――」は、亮一から見た映像ではありえないんですね。だって相手がだれなのかはすでにわかっているから、いちいち身長や髪形を観察したりはしないんだな。なのに最後で「亮一には伺うことができなかった」と、まるで亮一から見た映像のように書くのは変だ、ということですね。
 これ、「亮一には」を削ればいいんだな。「なにも伺うことができなかった」と。



−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「そうなんだ。恵さんは先輩のものなんだ。所有物なんだ。一心同体なんだ。あたしとは違う。違う、ぜんぜん違う、違う、違う……」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

>>論理が飛躍するのは怖いから良いです。でもですね、飛躍するなりに一直線に仮定が結論に向かう方向性があるはずです。

 いちおう、「所有物」と「一心同体」の間には、「恵さんは亮一さんのもの。亮一さんは恵さんのもの。つまり一心同体」という流れがあったりもしますが……実際に書いたほうが怖かったでしょうかね。
 考えていることをぶつぶつ呟いているというのは、たしかに怖いよなあ。



−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 背中ごしに陶器が割れる音と、金属が跳ねる音、床にへばりついて広がる音とを聞きながら、恵に近寄ってゆく。靴の裏でなにか水らしきものがはねたが、気にしてはいられない。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

>>ここは情報量が多すぎて目が滑りました。整理して字面的にもわかりやすくなるように編集整形してほしい。

 こう書いたほうがよかったですね。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 背中ごしに皿の割れる音、スプーンの跳ねる音、カレーライスが床にへばりつく音を聞きながら、恵に近寄ってゆく。なにか小さな水たまりでも踏みつけたような音が足元で聞こえるが、気にしてはいられない。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 こんなところで読者に負担をかけてもしかたないのだし。ちなみに重要なのは、主人公が血の水たまりを踏んづけているという描写。ひそかな伏線だったり。なんだか自己満足っぽいけどなあ。



−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 亮一は恵の異変に気づく。眼を大きく見開き、体を小刻みに震わしていた。その視線は、亮一の肩ごし――教卓のほうに注がれている。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

>>助けられたばかりの恵が美和を直視してしまう必然性、タイミングがちょっと不自然かも。
>>恵が美和の話と様子に気を向けられるようになるまで、もう少しかけると、もっと怖くなるかと思います。

 力を注ぐ部分を間違えている、ということですよねえ。ご飯盛って、カレーをかけるところなんかどうでもいいから、こういうところに手間と時間をかけろと。

 そうか……。
 助けだされたばかりの被害者。まずは恋人に注意を向け続ける。落ちついてきたところで、そばに彼氏がいる心強さもあって、こんな目に遭わせた相手を睨みつけて……気づくと。ふんふんふん。
 一応はこの子から見ても、今回の話を書けるようにしておいたはずなんだけどなあ。




>ジオラマ

 頭のなかにジオラマを作りあげる面白さ、というのもありますよね? じつはジオラマを作るのはまだ負担なんですけど、最近になって気づいたことがあります。

 登場人物が、第一印象じゃ気づかないことに気づけるんですね。
 ……いまもの凄く当たり前のことを言っているような気がしますが、続けます。

 どこかの部屋に入る。まずは視点保持者がざざっと観察したものを描きますよね。女の子の部屋だと「いい匂いだなー」「整頓してあるなー」「ぬいぐるみだなー」とか。第一印象はそんなところを書く。
 だけども、後になって会話を進めていくうちに、壁になにやらポスターを貼っていたらしい跡があることに気づく。そこだけやけに白い、長方形の跡。水を向けてみれば、「じつは○○が好きで……」と顔を赤らめる。○○はアニメでもプロレスでも映画でも宝塚でもいいですが。

 こういうのってジオラマを作ってなきゃ書けないんじゃないかな? とか思うんですが。

 ほかにもアクションシーンなんかはそうじゃないかと。教室で戦えば、移動するのに机や椅子が邪魔になるだろうし、ぶっ飛ばされれば一緒になぎ倒しちゃうだろうし。

 なにが言いたいのかというと。

>>頭の中のジオラマは、逃げやしないんだから。
>>落ちついて、まず全体を見回す。そして腹に入る分量と相談しながら、一皿にバランスよく盛りつけのであれば、どれとどれを取ってくるべきなのか。

 いきなり盛りつけることはないんですよね。小出しに出してもいいんですよね。つうか市販の小説はそうなってる。自然な動きや会話のなかで、部屋のなかや登場人物の顔つき、服装、髪形を書いてる。
 最低限、まずは伝えなきゃいけないことはなんなのか。
 それだけを5行までの間に書く。ほかに書きたいことは、少しずつ、後に回す。

 口で言うのは簡単なのよ〜♪




>視点を失点

>>視点ってのは、切り口だって?
>>じゃあ「切り口」はなんのためにあるのだ。ていうか、なぜ切るのだ?

 そのほうが食べやすいからです。いくら材料がおいしいものであっても(少なくとも作者はそう思っていたとしても)、そのまんまドン、とテーブルの上に出されちゃ食べる気になれません。

 だから……おいしくするためであり、食べやすくするためである。

 言い替えると、小説を面白くするためであり、読みやすくするために、視点はある。




>1000字課題

 No.129「たとえ負けるとわかっていても」(7200文字)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=955&e=res&lp=550&st=0

 ボクシングで決闘しようとする少年たちと、勝者の賞品にされた少女のやりとり。

 昔なつかしい、ハルコとイクオのお話です。もうふたりがどんな性格だったのか忘れてましたが。




>バンドもの

>>あと課題部屋にあげる時だが。
>>削りと推敲を行ったバージョンには、その旨、書いておくこと。
>>書いてないやつは、俺、読まないから。

 こちらにリンクをつけているものは、完成したバージョンだけです。ほかのは「暫定版」とつけて、課題部屋にだけあげてます。なので『No.119−5「深く重く、そして強く」(原稿用紙40枚)』は完成しています。




>白猫さん

 はじめまして。
 さて、いつから分室を読んでいるのかわかりませんが、とりあえずは自己紹介すると吉だと思います。春日さんや竹井さんが初登場したとき、どんなことを書いていたのかを読むと、参考になるんじゃないでしょうか。




 レスには4時間。残りのレスはまた明日。書いた文字数は二日合計で7200文字。おやすみなさい。


自己紹介
No.8052 投稿日 2004年5月20日(木)21時22分 投稿者
白猫
えーと、すみません。
説明に書いてあったのに自己紹介すっ飛ばしちゃって。

ご指摘どうもです>名無し君2号さん

私は埼玉県在住の高校三年生の17歳です。

小説を読み始めたのは高一の夏休みから、友人に薦められて読んではまりました。(そのころ一日二〜三冊くらい読んでましたw)

書きたいと思ったのは今年の四月からです。
ただ、まだ一回も書いたことないです(その頃はまだ漠然と思い描いてただけでした。)書きたくてたまらなくなってきたときにここを見つけ、感動にうち震えました。過去ログは少し前に書きましたが、まだ少ししか読んでません。おいおい読んでいこうと思います。

好きな小説は
デルフィニア戦記 スカーレットウィザード ホーリィの手記 A君(17)の戦争 時空のクロスロードです。

意識的に甘えたところがいくつもあると思うのでガンガン言ってください。

改めてこれからよろしくお願いします。


>とんびの羽根さん
No.8053 投稿日 2004年5月21日(金)00時01分 投稿者
春日秋人
 感想ありがとうございます。
 自分なりに再考してみました。
 

一行あらすじ(ハルカ)直し
「人類最後の生き残りかもしれない、記憶喪失の少女ハルカが、自分とそっくりのロボット、イーヴァと出会い友達になるが、彼女の相棒であるルークのことで喧嘩になり、そのせいで死にかけたところをルークに助けられ、その時わずかに記憶を呼び覚ます話」

 長いので、短くしてみます。
「記憶喪失の少女ハルカが、ルークと出会い、わずかに記憶を呼び覚ます話」
 全二巻の話をまとめると、また違った切り口の一行あらすじになると思うのですが、一巻でのハルカの変化といえばこんなものかと。

 ちなみに、この話の起と承にあたる部分の一行あらすじ。
「ロボット達と暮らしながらも、同い年の友達のいなかったハルカが、自分とそっくりのロボットイーヴァと出会い、友達になる話」
 ここでひとつの変化が見られるのですが、この巻ではまだ結果がでるところまでいっていないわけですね。


台風上陸せず
No.8054 投稿日 2004年5月21日(金)00時26分 投稿者 弟切 千隼
 五月にもかかわらず台風2号が本州に接近して、どきどきしていた弟切です。明日、出かける予定があるのに、直撃されたらどうしようと思っていました。
 でも、どうやら台風2号は、本州には上陸しなさそうですね。



>会話文フォーマット

 描写課題「男性二人」の台詞を修正するつもりでしたが、その前に、もう一つだけ会話文フォーマットの特徴を挙げておきます。前回の書きこみNo.8047の続きですね。


7.体言止めが多い。

 体言とは、名詞や代名詞のことですね。主語や目的語にはなっても、述語にならない言葉です。述語に使える動詞・形容詞・形容動詞のことを、用言といいます。
 日本語の一文は、述語で終わるのが普通です。その規則を破って名詞や代名詞で終わることを、体言止めといいます。

 会話文には、この体言止めが非常に多いです。例えば、以下のような会話はとても普通に行なわれますね。


「フリージアって何?」
「花の名前」


 会話文に体言止めが多いのは、言葉を節約できるからでしょう。
 上記の例文にあるとおり、述語がなくても、必要な情報が得られることがよくあります。あってもなくてもいい言葉は、口にされないことが多いです。


 上記の例文に述語を付けてみると、例えば以下のようになります。


「フリージアって何ですか?」
「花の名前です」


 とたんに丁寧な言葉遣いになりますね。最初の例文より、大人がしゃべっている感じもします。
 ということは、丁寧さを出したい時や、大人同士の会話であると示したい時には、きちんと用言で終わる文を書けばよいのですね。体言止めを多用すると、乱暴さや幼さを表わす会話になります。



 体言止めの会話文には、以下のような使い方もあります。
 友人同士が何人かで居酒屋へ行って、飲み物を注文しているとします。


「何飲む?」
「とりあえずビール」
「チューハイ。レモンハイね」
「俺、ウーロンハイ」


 上記の文に全部きっちり述語をつけると、たいへんうっとうしいことになります。なぜなら、みな同じ「飲む」という動詞が付くからです。
 場所が居酒屋で、飲み物を注文しているのですから、「飲む」のは自明のことです。自明のことは、いちいち口に出されません。


 これは、会話文で主語や目的語が省略されるのと同じ仕組みですね。
 いちいち「ぼくは」・「私は」と言わなくても、誰が発言しているかは自明ですから、口に出されません。
 喫茶店でケーキのお皿を差し出して「食べる?」と訊いている女の子にとっては、食べる物がケーキであるのは自明ですから、「ケーキを食べる?」とは訊かないわけです。


 会話の場合、人は、とにかく言葉を節約したがります。その場で自明のこと=共有している情報は、ほぼすべて会話文から落とされます。
 会話文に残るのは、話者が最も言いたいことか、その場で必ず伝えなければならない言葉だけです。


 上記の居酒屋での会話を例にしてみましょう。

 もし、その場にアルコールに弱くてお酒を飲めない人がいたとすると、こんな会話があるでしょう。

(飲めない人がそもそも居酒屋なんか行くか、という御意見は、置いておいて下さい。オトナには、飲めなくても居酒屋に行かなければならないこともあります(^^;)


「何飲む?」
「私、飲めないの」
「ノンアルコールでいいよ」
「じゃあ、トマトジュース」


 ここは居酒屋ですから、最初の「何飲む?」は、当然「〔アルコール飲料のうち〕何を飲むか?」という意味です。で、普通は、自明のことである「飲む」を略して、アルコール飲料の名前だけを答えます。

 ところが、アルコール飲料を飲めない人は、何よりもまず「飲めない」ことを伝えなければなりません。
 そのために、「何を?」という質問の主旨からは外れた「飲めない」という答えを返します。この場合、「何が飲めないのか?」の「何が」は自明なので、略されます。

 次に、飲めないことを了承した相手が、ノンアルコール飲料を勧めます。
 飲めない人は、今度は「トマトジュース」と、飲料の名前だけを答えます。「飲む」という述語は自明なので、口には出されません。



白猫さんへ >

 初めまして。弟切千隼と申します。白猫さんよりは、ずーっとずーっと年上のおばさんです。大学をとっくに卒業した社会人です。

 白猫さんは、まだ一回も作品を書いたことがないのですね。うーん……まずは、何でもいいから一度書いてみると、自分がどのくらいの力があるか、主観的にも客観的にもわかっていいのではないでしょうか?

 などと、ここの家主でもない弟切が言うことではありませんね(^^;;
 でも、実際に書いてみるのが一番練習になると思いますよ。


いろいろ
No.8055 投稿日 2004年5月21日(金)02時14分 投稿者
とんびの羽根
 女の子の会話文は女性が書いたものでも意外にリアルに感じないことがあります。無意識的に過去のフォーマットに染まってしまうのでしょうか。
 わたしの読んだ中でいまどきの娘の発言ぽいなと思うのは、少女マンガだけど『プラチナガーデン』藤田麻貴(発行:秋田書店)の主人公江ノ本花(えのもとかずら)、うちの娘とあんまり変わらないです。あと『破天荒遊技』遠藤海成(発行:一賽社)の主人公ラゼルもきれたときがいい感じ。2号さんにおすすめしておきます。

>2号さん@No.8051

>>躍りこんだとたん、「異変に気づいて、足取りを弱める」。そのまま数歩踏みだして立ち止まった。

 (半開きのドアに手をかけて)勢いよく飛び込む
 何かに気づく、もしくは予期していた人影が見えないことに気づく
 違和感、不自然、異状を察知する
 無意識下に警報が発動し、身体にブレーキをかけようとする
 足を止めようとする(が身体はまだ止まらない)
 たたらを踏みながらなんとか踏み止まる

 こうした情報がいくつか描写にあててあれば「異変に気づいて」が素直に理解できたと思います。


>>漢字の開く、開かない。むー。

 わたしは漢字が好きなので、このあたりの指摘はむずかしいですね。個人的に好みの量の漢字を使うと、ライトノベルとしては漢字が多くなりすぎるかもです。


>>室内は暗いんですよね。外のほうが明るいんですよね。そういう状態だと、外の景色は普通に見えるんじゃありませんでしたっけ。
>>それとも、外の景色を「深い夜」と書いたこと自体が変なんでしょうかね。どうなんだろう。

 深い夜は夜空のことだと思ったのですが違いましたか。

 月光とはいえ机が照らし出されてるなら、その反射で室内がそれなりに明るくなります。逆に夜空はより暗く見えるでしょう。月明かりが強い夜は星すらも薄れて見えます。
 廊下側から教室の対向した窓の外が見えるとして、それが月光に照らし出された光景だとすると、それは深いんだろうか。このあたりも疑問。
 やはり印象としては窓際から夜空の月のない方角を見てるような気がします。
 

 青白い月の光も窓際でないと自明ではありません。それに本当に青白いですか?? あとのガスコンロの青白い炎ともかぶりますし。個人の印象だから、それはそれでいいんですが。
 ちなみにわたしは深夜に煌々と照る満月を見上げながら、空気の澄んだ高原の山道を歩いたこともありますけど、その印象は金色のまばゆい光でした。


>>「留まっていた」と過去形なら問題なかったですねえ。

 いえ、過去形でも「視線を走らせる」の直後に「留まっていた」は不自然だと思うけど


>>いちおう、「所有物」と「一心同体」の間には、「恵さんは亮一さんのもの。亮一さんは恵さんのもの。つまり一心同体」という流れ

 所有物の関係は主従関係なので、なぜ主従関係が逆転し、さらに主従関係そのものが消滅してしまうのかなあ。そんなに大きな変化は流れとは言えないんじゃなかろうか。

 食人と同一化のほうは文化人類学方面ではたぶん常識なのでしょう。
 弟切さんが詳しそうだけど。鷹見さんもですね。ついでに鷹見さんの時空のクロスロードで出てきたカレーはうまそうでした。

 一心同体はよい選択だけど、所有物から始めたのがまずいんじゃないだろうか。


>白猫さん@No.8052

 はじめまして。
 趣味で楽しく文章を書きたいのなら、ここはそういう場所ではないのでよく確認してください。
 サンドバッグになる覚悟があるのなら、頑張ってください。そのときは応援します。



>春日さん@No.8053

>>一行あらすじ(ハルカ)直し
>>「人類最後の生き残りかもしれない、記憶喪失の少女ハルカが、自分とそっくりのロボット、イーヴァと出会い友達になるが、彼女の相棒であるルークのことで喧嘩になり、そのせいで死にかけたところをルークに助けられ、その時わずかに記憶を呼び覚ます話」

 それじゃわたしのも出しておきましょう
 無理に短くする気がないのでちょっと長いままですが

「(起)記憶を失っている人類最後の少女が、(承)自分と同じ顔のロボット少女に地下道に閉じこめられて死にそうになるが、(転)飼い犬の名前を思い出し救いをもとめたとき、(結)ロボット少女の相棒のロボットが救け出してくれる話」
 
 初期状態で重要なのは「記憶喪失」で一致しましたね。このキーワードが漏れていたために、あらすじがおかしくなったわけです。

 こうした話を通じて変化がはっきりするキーワードを発見することが大切です。
 もちろん春日さん自身が話のネタを思いついたときも、そのキーワードを見つけておいたほうが、あとで役立つと思います。

>新木さん@No.8042

>>ガンガンやっちゃっていいですよ。

 ぼちぼちいきます。ガンガンやる気力があれば仕事で使います。使わねば。使いたいなあ。打たれ強い人には感嘆します。そういえば杉井光もがんばってたなあ。(遠い目)


一字訂正
No.8056 投稿日 2004年5月21日(金)02時17分 投稿者
とんびの羽根
『破天荒遊戯』遠藤海成(発行:一賽社)

 でした、写してるときに目が離れてしまいました。すみません。


こんにちは
No.8057 投稿日 2004年5月21日(金)06時12分 投稿者
白猫
>弟切さん

アドバイスをありがとうございます。書いてると物語が捻じ曲がっちゃって途中で書くのやめてしまうんですよね。プロットがしっかりなってないせいだと思ったのでこちらで練習させていただいてから書こうと思ってました。でも一度全部書くこともしてみるべきですね。

>とんびの羽根さん

>趣味で楽しく
そういうふうに考えている部分は私の中に少なからずあると思います。ここでその甘ったれな根性をも直せたらなあって狙いもあります。本来、これは自分で何とかしないといけないのですが。(すみません、これも甘えですね)

>サンドバックになる覚悟
あります。それぐらいはここに書き込むときに覚悟しました。理論で攻められることならば、全然かまわないです。それがここの魅力のひとつだと思いますし。


いろいろ
No.8058 投稿日 2004年5月21日(金)17時25分 投稿者
新木 伸
>会話の時の行動や反応

>>会話の場合は、話し相手と直接向かい合っていますから、すぐに反応が見えます。
>>「言ってることわかってるかな? 関心持ってくれてるかな?」と、常に相手の反応を見ながら、人は会話しています。
>>いちいち意識していなくても、みなやっているはずです。

 そうでもない。
 相手の目を見て話さない人間というのがいて、その癖がついているやつは、自分が話すばかりで相手の反応を見ていない。だから相手が理解できていないサインを表情や目線で送っていても、無視して話し続ける。
 文章での会話を交わしていたって、それはわかることでしょ。

 ていうか、相手の反応を見て話す――が、確実に身に付いている人間なら、はじめから分かる文章が書けてしまうもんだって。
 人生経験積んできている人の文章が、はじめから「理解しやすさ」において破綻してないのはそうした理由。
 心の中の誰かに話しかけるつもりで書いていると、「あ、ここちょっとわかりにくいよな」と、心の中の相手の反応を見て、文章を直すことができる。

 俺が「人に読ませる文章を書いていないとダメ」といつも言っているのは、心の中に映した相手の反応を窺いながら書く習慣を付けて、それを維持するということ。




>月の光の色

 そういや、「青白い」ってことで、話が通ってしまっていたけど。
 誰かが青白いと言い張っていようが、黄色と言っていようが、光の色の付き具合で、目にしているものの色は影響を受けないという話には影響がなかったので、気にもかけないでいたけど。

 月って、べつに色は一定じゃなかろ?
 なんで「月は青白い」って、根拠もない固定観念を持ってるわけだ?

 青白いときもあれば、金色の時もあれば、真っ赤なときだってあるし。真っ赤な月のときとか、ベランダに奥さん引っ張っていって、ふたりで観賞したりするけど。

 ちなみに月がいくつもの色を取りうるのであれば、そのシーンのコンセプトにあった色にするのが「物語」ってものなわけね。
 青白い月と、金色の月と、赤い月――さてこの闇鍋を食わされる話のBGMとして、読者の潜在意識に先行イメージを流しておくための情景描写としては、いちばんふさわしいのはどれでしょう?
 小説には映画やドラマの手法であるBGMはないんだけど、こうした情景描写なんかをBGMがわりに用いるわけね。

 ちなみに青白い色のもとでも、白い紙が白く見えるというのは、人間の目で見た場合の話ね。カメラやCCDなどはもろに影響を受けてしまう。たとえばデジカメで取った、月の光の下の「白い物体」の画像を人間が見ると、「これは白」となるのに、コンピュータに色を識別させると「青白」と回答してしまう。
 この差を埋めて、「人間の主観と同じ色の判別」をコンピュータに与えるのは、しばらく前までは先端の研究課題だったりしたわけね。人間の目というのは、自分が見ている物がなにか――「紙」なのか「テーブルクロス」なのか、そうした認識によっても色が変わって見えるものだから、ややこしいのだ。「葉っぱ」と思ったら、黒ずんでいたって「これは葉っぱだから緑」と認識してしまうわけだし。
 たくさんの人が長いこと研究してはいても、まだ片づいてなかったはず。




>白猫さん

 いらっしゃいませ……、と言いたいところなのだけど。
 う〜ん。なにか温度の違いを感じます。
 ぶっちゃけ、来るところをお間違えではありませんか?

 白猫さんの通われている高校にも、運動部とか、ありますよね。
 通うに学校によって違うので推測することしかできませんが、まあなんとなく一般的なところで言ってみますけど。

 たとえば野球部があったしまして。
 その野球部が、たとえば甲子園出場の常連校であるとか、地区予選でいつも上位にいるような野球部であったりすると、力の入りかたも違うってものですよね。
 べつに野球部でも、バレー部でも、テニス部でも、ボクシング部でも、まあなんでもいいんですけど。マジになっちゃってる部活のひとつふたつ、どこの学校にもあるもんだと思います。

 そういう部に「これから○○をはじめるんですけど」という人が、入部希望しにきているような、そんな危うさを感じるのですけど。
 マジにやっちゃっている部活であっても、そういう人を拒否したりはしないでしょうが……。しかし部に入れたとしても、「ちょっと野球をやってみたいと思った」という人と、「なにがなんでも甲子園!」と思っている人とは、だいぶ温度差があるわけです。
 「ちょっと野球をやってみたくなった」という人にとっては、目がマジになっちゃっていて、本気で甲子園目指している連中と一緒にやることは、あまり楽しいものではないと思われます。

 また本気でプロを目指すにしても、はじめに書きあげた長編でデビューする人なども大勢いるわけですし、まず一度は長編を書きあげてみたほうがいいよ、とアドバイスすることにしています。
 その長編でデビューできるなら、練習とかは不要ですし。

 長編って、書きあげるだけでも大変なものなのですね。
 作品の出来は問わずに、ただ原稿用紙300枚を意味のある文章で埋めること、これ自体が、もう大変なことなのです。
 僕は高校生のころは文章なんてまったく書かなかった人間だったんですけど、当時の僕なら、裸足で逃げ出すような「巨大な壁」ですね。原稿用紙300枚っていうのは。はじめから無理だと考えて、チャレンジすることもないはず。それまでの一生に書いた作文の最大枚数が、原稿用紙2枚とか、3枚とか、そんな人間でしたから。

 長編のひとつを書きあげられるかどうか。情熱か執念か勢いか気迫かは根気か、理由はどれだっていいんですけど、この「長編を書く」というハードルを越えられることを証明してきていない人に、どんな技術を仕込んだところで無駄となりますので。

 一本の長編も書いたことのない人間は、作家になれるかもしれない可能性は「ゼロ」です。

 えーと、野球をやるとして。
 炎天下に2時間立ち続けていられる体力はあるのかどうか。
 投手をやりたいなら、2時間のうちに百何十球の全力投球ができるのか?

 ――そんなような話であると、読み替えてください。
 2時間立っていられない人間が、野球選手になるのは無理ってもんですよね。
 百何十球投げられない人は、投手にはなれませんよね。

 ちなみに長編を書きあげることができないのは、「プロットがしっかりしていない」からではなくて、上記の情熱から根気までのうちの、なにかがないからです。
 プロットがしっかりしていなくても長編は書きあげられます。ただおもしろくならないだけで。



 まあ長編はおいおい書いてゆくのだとして……。
 お試しの体験入部状態で、しばらく出入りしてみるっていうのは、どうでしょう?
 もう五月も終わるところだし。2ヶ月くらい、なんとなく、課題やらなんやらをやっているうちに、夏休みが来るかと思います。その夏休みを使って、長編を一本書きあげてみるとか。
 書きあげられたのなら、10/1とかに角川スニーカー大賞の締め切りがありますし。そのあたりに応募しちゃってみるとか。
 そして夏休みのあいだに書きあげられなかったら、作家目指すのは諦めておく。まあすくなくとも、数年経って長編が書けるようになるまで、夢は休眠させておくとか。
 とりあえず、そういう感じでいるっていうのは、どうでしょう?

 ところで高校三年生ということなのですが、受験とかは?
 就職組とか、専門学校に行くことを決めているので受験はないのかな? 高卒でいきなりフリーターってのは、最近はさすがにないんじゃないかと思いますが。(親がどこか学校入れようとするか、きちんと就職させようとするか、普通はどちらかでしょうし)

 またちょうど進路を決められる時期にいる人がやって来たことはないので、いままで勧めたことはなかったんですけど。

 小説のことを教えてくれる場所としては、専門学校もありますよね。たとえば「アミューズメントメディア総合学院」とか「東放学園」とか「代々木アニメーション学院」とか。
 そういう場所の存在は、知っていましたか?

 ちょうど進路を決められる時期にいるなら、そういう選択肢もあるわけですけど。
 プロ作家を目指すということは、小説を書いて生計を立てる道を目指すということであり、ようするに職業を選択することなわけです。

 この分室にやってくる人は、専門学校に入って教わるのではなくて、インターネット上で無料でやっているこの場所にやってくる理由があるわけです。
 白猫さんの場合には、いまひとつ、そのへんが薄いんじゃないかなぁと。これは単なる推測ですが。

 とりあえず、自分の進路というものについて、なにをどう考えているのか、書いてみてください。
 受験はどうするのか。
 小説家を職業として選択することを、親と話しあい、了解済みとなっているのか。
 そんなところなど。


新木さんへ
No.8059 投稿日 2004年5月21日(金)19時09分 投稿者
白猫
>お試しの体験入部状態と長編の件

是非お願いします。長編のほうは今日から取り掛かろうかと思います。それで、もし夏休みの終わりまでに書き上げられなかったら、他の皆様に迷惑になりますから、ここからは去ろうと思います。それまでは、練習させてください。よろしくお願いします。

>小説のことを教えてくれる場所と進路の件

そういう場所は知らなかったです。只、私は大学で学びたい学問があるので、大学を受験しようと考えております。大学に行き、学ぶことと小説家になることは現時点ではどちらも諦められません。ですから、専門学校には行けないのでこちらで練習したいのです。

>受験について

上にもかきましたが、私の中で現在、大学で学ぶことは夢のひとつとなっております。ですから、受験はします。しかし、二兎を追うもの一兎も得ずということことわざがあるように、このまま両方続けると両方とも失敗するかもしれません。ですので、小説家になることは夏休み〜11月くらいまでで一旦区切りをつけたいと考えております。その辺が長編を書くことですね。その辺りで受験に専念し、大学を合格してからまたこちらで練習させていただきたいと考えています。(長編を書き上げられなければ別ですが)

>親の許可
許可は得ています。

最後に、長編を書くにあたってPCで書くのと手書きは素人にはどちらがお勧めでしょうか?
私は手書きで書こうと思うのですが、その辺のことについて皆様の意見をいただきたいです。


いろいろ
No.8060 投稿日 2004年5月21日(金)21時11分 投稿者
新木 伸
>白猫さん

 リンクくらい、貼っておけば良かったかな?

アミューズメントメディア総合学院
http://www.amgakuin.co.jp/index.html

代々木アニメーション学院
http://www.yag.ac.jp/


 この手の専門学校の授業というのは、1日3時間ぐらいなものです。
 また代アニに関しては、夜学もありますので、大学と兼業することは可能でしょう。1、2年のうちに単位をたくさん取得しておいて、3年あたりを暇にできるように設計すれば、3年目の昼に、昼学のほうに通うことも不可能ではないはず。(って、大学のシステムってよく知らないのですけどね。僕は)
 また、どこでも「体験入学」ぐらいはやっています。本気で考えているのなら、専門学校に通うか通わないか決める前に、体験入学の一回くらいはしてくるものではないですか?

 紹介したり、提案したりしても、こうやってさらりと「考えていません」てな答えが返ってくるところをみると、なにか練習法を用意したとしても、やってもらえるのかどうか、不安だなぁ。

 とりあえず、上記サイトを徹底的に見て回ってくるぐらいのことはしてから、答えるようにしてきてください。

 うちは基本的に、教えるとこではないのですね。
 ジムの会長が目を光らせていて、練習するつもりのある人間がサボってないか監視するための場所です。サボってたら、ぶん殴るわけです。
 あと「プロのモノサシ」という測定器を用いて、いまの自分の実力がどのぐらいか測定するための場所。

 小説の書きかたを教えてください――てな感じの人が来ることは、正直、想定してませんでした。実際、やや困惑しています。うちは甲子園目指す野球部なのだけど、「野球やってみたいんです」っていう素人が入部希望で来ちゃったよ、みたいな監督の心境?

 分室でなにかを教えているのだとしても、それは本屋に行って、小説作法書の数冊を買ってきたなら、すべて載っているようなことでしかありません。
 専門学校のことも知らなかったのだから、きっと、そうした小説作法書の存在も知らないのでしょうね。

 本を読めば、すべて書いてあるようなことを、なぜ、わざわざ学校に行って習う必要があるのか。
 また分室でサンドバッグにされる必要があるのか。

 読んで理解した気になるのと、本当に理解することとは、別だからです。
 また理解することと、実際にやれるようになることとも、別だからです。
 理解したことを実践できるようになるためには、反復練習が必要なわけです。その練習場としての分室という位置づけです。



 ――で、それはそれとして。

 長編を書くなら、主人公たちは中学生で、学校生活を舞台にした話がいいかと。
 そのなかで、なにか不思議なことか、異様なことか、日常ではないことが起きるような話がいいんじゃないかな。

 なぜそれがいいのかというと――。
 高校生が客観的、かつリアルに書ける話というのは、そのあたりに限られるので。
 高校生が高校生の話を書くと破綻するので。高校生の話は、自分が大学生になるぐらいで書けるものと思うこと。

 あと長編をいきなりスタートするまえに、ざっと基本ぐらいはやっておいたほうがいいかな。

 津荒や春日がやっているように、1000字課題と、あらすじ写し取りを、お試し体験ということで、2〜3個ずつやってみましょうか。
 とくにあらすじ写し取りのほうは、数本程度で効果が現れるようなので。
 課題部屋のほうに、ツリーを作っておきました。
 あらすじ写し取りに関しては、題材とするのは、学校ものがメインってことでやってみましょう。夏休み中に集中して書く長編の、参考研究素材にでもするつもりで。

 まあ、なんだかんだで、一ヶ月ぐらい、すぐかと。


>白猫さん
No.8061 投稿日 2004年5月21日(金)21時16分 投稿者
新木 伸
>白猫さん

 手書きで書くべきかどうか。

 べつにどっちでもかまわないでしょう。
 道具として便利で効率がいいのはパソコンのほうだろうけど。

 しかし、手書きでやるメリットもあるわけだし。
 漢字を使いすぎる癖が付かないだとか、変な誤字を出さなくなるとか。余計なことをウダウダ書かなくなる癖が付くとか。辞書を引いてくる癖だとか。

 ただし、応募原稿は手書きで書いたとしても、投稿前にパソコンで清書すること。
 ペン習字の段でも持っているようならともかく、普通はプリントアウトされた文字のほうが読みやすくなるため。これは純粋に読む人のためね。下読みさんも、審査員も生身の人間なのだ。

 いつでも使える自分専用のパソコンを持っていないなら、いっそ、小説は手書きで書く癖でも付けておいたほうがいいかもしれないなぁ。
 プロになったらパソコンで直書きしてなきゃ追いつきゃしないけど、アマチュアのうちは、そうたいした量を書くわけでもないだろうし。


新木さんへ
No.8062 投稿日 2004年5月22日(土)06時33分 投稿者
白猫
>リンクくらい、貼っておけば良かったかな?

すみません。自分で調べるべきでした。次回からは気をつけます。

>専門学校について

挙げてもらったサイトは見てまわりました。実績もありますし、通えるのなら通おうと思います。これについては下に書きます。

>体験入学

アドバイスをありがとうございます。体験入学は都合がつく日が7月しかなかったので、その日にしようと思ってます。専門学校へ行くかどうか決めるのは体験入学をしてからに決めようと考えてます。只、行くとしても大学の二年か三年からになると思います。大学生活に慣れてからにしたいのと専門の学費を稼いでからにしたいからです。

>うちは基本的に、教えるとこではないのですね

これは自分では分かってたつもりですが、私の書き込みの仕方が悪いようです。

>長編を書くなら、主人公たちは中学生で、学校生活を舞台にした話

書こうと思ってたのは高校生活だったのですが・・・。破綻しやすいですか。分かりました。書きたかったものはあまり変わらず書けますし、中学生のにします。

>課題

学園物を主にですね。了解しました。帰ってきてからやろうと思います。

>手書きで書くべきかどうか

質問に答えていただきありがとうございます。手書きの方が時間が取れますので、手書きでやろうと思います。もうひとつ質問なのですが、パソコンで清書するとき、何かお勧めのソフトはあるでしょうか?私はワードかwindowsに元から入ってるワードパットを使おうと思いますが・・・。


ペペロンチーノ
No.8063 投稿日 2004年5月22日(土)12時17分 投稿者 名無し君2号
 100円ショップで買ったパスタ、オリーブ油、にんにく、赤唐辛子、バジルでペペロンチーノを作って食べる。しめて525円だが、パスタは七食分あるから……お得ですやね。ど素人の料理だけど、結構美味しくできた。よかよか。




>ネタ出し

>>凛子が周囲を黙らせるアイデア。
>>だーら、こういうところこそ、ネタ出し必須なんだってば。

 三種類しか考えてませんでしたね。

・机を蹴り飛ばす。
・相手に襟首を掴まれるも、逆にビンでかち割る。血の海でのたうちまわる男を尻目に、演説開始。
・罵声を浴びせる。

 これだけです。それこそ100個ぐらいアイデア出ししないと、使えるものにならないようで。
 ……。
 どんな話であっても、ネタ出ししなければならないポイントがあるはず。いや、書く時点で何種類かはあげてるけれど、もっと数を増やさないと話にならないか?




>文章のリズム

>>プロが何人かいるんだから、名指しで頼んでみりゃいいだろうに。

 うーほ? そいつはまったく考えにありませんでした。忙しいかもわからないのに、そんな甘えちゃっていいんでしょうか。頼む=甘えという感覚があったりしますが。


>>お前の正解はお前自身が見つけるしかないわけだが、各自の作家の正解でいいなら、すぐ出てくる。

 指摘されてから、いろいろと文章のリズムを変化させてみています。たぶんですけど、読者が違和感を覚えないようならば成功じゃないかな、なんて思っていたり。
 キャッチにしろ、「!」「?」「――」「……」などの記号にせよ、使いすぎると効果が薄くなりますよね。化学調味料とおなじで、どうも使いたくなっちゃうのですが。味が薄いよなあ、ぱっぱっぱ、と。

 最初の行はなるべく短いほうがいいのではないか? などという妙な思いこみもあったりしたんですが、市販の小説を読むと、どうやらそんなこともないようです。新木さんの例でも、いきなり結構な文字量ですし。




>胸の話

>>きちんと相手の話を聞いてレスを書け。アホ。

 ええ、ええ、アホでした。といいますかね、沢口さんに「マッチョなのにボインボインは変じゃないの?」と指摘されて、「ああ、そういえばそうじゃん」と慌てたんですね。だから必死で取り繕っているわけですよアホだから。




>月下

>>満月のもとでは本が読めるし、くっきりと影だってできるもんだし。
>>赤みがかっていることは、すぐにはわからなくても、じっと凝視すれば「赤? 褐色?」と推察できるぐらいがリアルってもんだろう。
>>てか、満月の夜にでも、表に色見本帳を持って出ていって、見てこいっつーの。

 もうすでに、月の下ではどう見えるのか、がレスにレスを重ねられておりますが。百聞は一見にしかず、自分でも見てみることにします……って色見本帳持ってないな。っと、これも折り紙で代用可なのか。ホント、いろいろ考えないと。




>とんびの羽根さん

>女の子のセリフ

>>女の子の会話文は女性が書いたものでも意外にリアルに感じないことがあります。無意識的に過去のフォーマットに染まってしまうのでしょうか。

 ただ……いまどきの女の子が喋るように書くと、男と見分けがつかなくなっちゃうんですよね。つけられない自分が悪いんですが……まあ聞いてくださいな。だってさ、「〜だわ」「〜かしら」なんて言葉使いする子、現実にはいないんですよ? おまけに一人称が「ボク」な女の子もいないんだって。ホントがっかりだ。

 そんなことをクダクダと述べていても、一向に問題は解決しない――ので、言い訳終了。

 とんびさん(勝手に略す)がお勧めしてくださったマンガ、まだ読んでませんが、とりあえず『作品名 セリフ 人物名』でググってみました。

「ガラスの靴も、眠ってる間に見知らぬ奴に唇奪われるのも趣味じゃないもの。いい? ききなさい、昔の人は素晴らしい格言を残したわ。『人とォ いう字はァ 明らかに左側の奴が楽をしている!』」(破天荒遊戯より、ラゼルのセリフ)

 ああ、素晴らしい。
 んー、でも、たしかにカッコいいけど、やっぱりこういう名セリフっぽいのでは本当の魅力はわからないのかも。リアルか……リアル……。べつに現実そのままっていう意味じゃないんですよね。現実的ってことなんですよね。むー。



>948 1000字課題、5/15分、No.128「美味しく煮こみました」

>>深い夜は夜空のことだと思ったのですが違いましたか。

 私がこの作品を書いた時点で、頭のなかに浮かんでいた映像を思いだしてみます。
 ……窓は校庭に面しています。だけどはっきりとはわからない。あいまいな闇のなかで、ただ窓の側に植えられている木のシルエットだけはくっきりと見えてます。
 ここは一階なんですよね。上の階なら夜空が印象に残るだろうけれど……一階でもそうなのかな。校庭だからさえぎるものもないし、見えるか、うん。

 そもそも「深い夜」と書いたのが失敗くさい。



>>ちなみにわたしは深夜に煌々と照る満月を見上げながら、空気の澄んだ高原の山道を歩いたこともありますけど、その印象は金色のまばゆい光でした。

 ええと。
 月はそりゃあ、日によって青かったり黄色だったり薄ら赤いと思います。でも、そこから降りそそぐ光はやっぱり青白いんではないかなあ? 赤い月だからって、地上が赤く染まるもんでもないと思います。

 思います……あー、ダメだ! 断言できない!

 おまけに、なぜか田舎だとおだやかな金色の光のような気がするんだよなあ。うー、ただのイメージくさい。



>>所有物の関係は主従関係なので、なぜ主従関係が逆転し、さらに主従関係そのものが消滅してしまうのかなあ。そんなに大きな変化は流れとは言えないんじゃなかろうか。

 ちょっとアレな子なんで、そもそも言うことに整合性なんてないんじゃないか、といまになって思ってきました。
 そういうことではなくて、やっぱりある程度は理屈通りじゃないと、読んでいて引っかかるってことなんでしょうね。「ええ? どういうこと?」って。

「そうなんだ。恵さんは先輩のものなんだ。お前のものはおれのもの、おれのものはおれのもの、おまえはおれでおれがおまえ、あああ! ふたりはひとつなんだ。おなじなんだあ。あたしとは違う、ぜんぜん違う、ぶつぶつぶつ……」

 こんな感じかしら。




>竹井さん

 なににダメージを受けているのかぜんぜんわからないんですが、頑張ってください。べつに沈んでいるわけじゃないのかもしれないですけど。




>1000字課題

 No.130「依頼はすでに解決していた」(8400文字)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=959&e=res&lp=550&st=

 若い二代目探偵事務所所長が、朝早く押しかけて来た依頼人に追いつめられる話。

 最近ちょっと文字数が多すぎるかも。主人公の男性は、いままで無かったタイプだとは思います。




 レスには4時間ほど。書いた文字数は8400文字。では。


いろいろ
No.8064 投稿日 2004年5月22日(土)15時26分 投稿者
新木 伸
>エディタとか

 過ぎたるは及ばざるがごとし。というけれど。
 高機能だったり、多機能だったりするものは、逆に使いづらかったりする。
 テキストエディタというものは、そもそも多機能だが動作の重たいワープロへの対極的なツールとして普及したもの。――だが、しかし、最近のエディタは縦書きが出来たり、詳細な印刷設定が出来たりと、ワープロ的な方向に変化しちゃっていってしまっている。
 エディタの看板もう下ろしとけや、みたいなエディタもたくさんあるのだけど。

 機能的には、メモ帳で充分。
 ワードはおろか、ワードパッドでさえ、出来ることが多すぎ。
 文字飾りを付けてみたり、見出し行のフォント種類や文字サイズを変えたりする機能とか、小説を書くだけなら、まったく不要。――というか、害になる。
 ここの母体となっていて、いまはもうなくなってしまった「よみかく」という場所に投稿されていた小説のうち、けっこうな数が、ワードやワードパッドの使えこなせない余計な機能のせいで、改行が入っていなかったり、逆に枚行ごとに改行を入れてきてしまっていたり、行頭の全角1字開けができていなかったり、もうハチャメチャだった。

 まずはシンプルなテキストエディタを使いながら、機能に不満が出てくるようなら、適時乗り換えてゆくべきだと思う。
 いまはパソコンのCPUもパワフルになってきているから、ワープロも重たくないだろうし。メモ帳あたりで不満がでてきたなら、いきなりワープロに変える手もあるだろう。

 ちなみに、「メモ帳」がテキストエディタで、ワードパッドやワードは、あれ「ワープロ」の分類ね。

 あとWINDOWSの、バージョンはなに?
 WINDOWS−MEか、WINDOWS−XPなら、メモ帳でも大きなファイルを扱えるようになっていたから、小説一冊だって、問題なく書ける。


 ちなみに僕がメモ帳でなく秀丸を使っているのは、以下の点のカスタマイズ機能が、どうしても欲しかったから。

・キー割り当ての変更。(F1〜F12のファンクションキーや、CTRLキーと英字キーの組み合わせに、エディタの各機能を割り振れるようになっていないと)
・画面配色の変更。(背景が黒、文字色が白と、通常と白黒を逆転させている)
・マクロ機能。(マクロというのは、簡単なプログラミング言語。自分でマクロを組めるので、どんな文法でもいいけど、マクロ機能を持っていてくれないと)
・行間の間隔の変更。(行間の間隔の調整機能があって、3分の1行ほどの空間を開けている)
・オートセーブ機能。(保存操作をしなくても、エディタが自動で定期的にセーブしてくれる)

 白猫君の場合には、メモ帳でも充分だろうけど、ただ個人的には、オートセーブ機能くらいは欲しいと思う。
 あれがないと、何時間も掛けて書いてきた力作が、ほんの一瞬でパーになったりするので。集中して書いているときほど、セーブってのは、忘れるものなんだな。


 お勧めができるほど、たくさんエディタを知っているわけではないのだけど。
 以前、藤極堂さんの勧めていた「紙」という名前のエディタがいいんでないかな。「使い方」のページを見てきたけど、パソコンマニアでない普通の人が使うには、癖がなさそうで良い感じ。
 フリーソフトだから無料だし。(HP上でユーザー登録すれば無料になる)
 あとエディタの寸評を書いているページを見つけたので、見てみるといいかも。

紙 2001
http://www.ki.rim.or.jp/~kami/

エディタの一覧が置かれているページを発見
http://web1.aaacafe.ne.jp/~imajun/edit/old/edit_old.html

 ちなみに僕の使っているのは「秀丸」。
 けっして満足しているわけではないのだけど、同じくらい著名なシェアウエアを試してみても、これ以上に不満点が少なくて、使いやすいものがないというだけの話。なんでみんな、あんな独自の設計思想にするのだろう。




○2号
>色見本帳とか

 ああ、そっか。
 普通の家には、色見本帳とか、ないんだっけ。
 色見本帳というのは、CYMKの4色インクの混合比を10%ごとに変えていって、実際の色を示した見本帳のことね。図鑑ぐらいの白い紙に、ただ何ページにも渡ってちょっとずつ違う色が載っているというだけのもの。



>リライト依頼とか

 甘えるというのは、自分の能力の範囲内でも出来ることを、他人にやってもらおうとすること。
 またその必要もないのに他人に世話を焼かせようとすること。

 リライトはお前の能力の範囲外であるわけだし。
 リズムを掴むのには必要なことだろうし。


>>忙しいかもわからないのに、そんな甘えちゃっていいんでしょうか。頼む=甘えという感覚があったりしますが。

 なにが問題となるのか、よくわからん。相手のこと基本的にナメてない? 相手は人格を確立している人間なわけだが。
 頼んだら、忙しくてもやりたくなくても断れなくて、やってくれちゃうんじゃないかとか、思っていたりする?
 たまたま忙しかったり、もしくはお前のためになにかするのは嫌だって思ったり、タダ原稿なんてふざけんな、とかそう思ったなら、はっきりそう言うだろ。
 頼まれてやってもいいか、と思う人だけ、いいですよと言ってくるものだろ。

 俺が言ったのは、「頼んでみたら」ということであって、「やってもらったら」とは言ったわけではないのだが。


>>最初の行はなるべく短いほうがいいのではないか? などという妙な思いこみもあったりしたんですが、市販の小説を読むと、どうやらそんなこともないようです。新木さんの例でも、いきなり結構な文字量ですし。

 ああ、俺も昔、それと同じことを思考していた。
 でもかならず始めの文を短く決めていると、ワンパターンとなってしまうものなのね。ワンパターンってのは、なによりもイケナイことだ。

 だけど、最初の段落は長めだけど、最初の文は短いぞ。(最初の地の文のことね)
 あと本当の最初は会話文なわけだが、これだって短めだぞ。
 あと長い短いというのは、なにも物理的な文字数に限ったことでもない。それを読解するために掛かる時間をもって、長い短いを計る観点もあるだろう。
 また心理的な重さと軽さで計る観点もあるだろう。たとえば最初の台詞だけど、ぜんぶひらがなになっているから、これは軽いわな。軽いものは実際の長さよりも短く見えたりする。




>女の子の一人称

 「だわ」「かしら」はいないけど。
 一人称「僕」の女の子はいないことないだろ。オタク系入っていないといなさそうだが。
 一人称「オレ」の女子高生とか、いるだろ。


初めての課題提出
No.8065 投稿日 2004年5月22日(土)16時48分 投稿者
白猫
>読書課題

一冊目 「イリヤの空、UFOの夏 その1」 著:秋山瑞人
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=960&e=res&lp=906&st=0


できるだけ要点のみを書いたつもりですが全然短くできていません。自分の実力の無さを改めて実感いたしました。


>エディタ

返答ありがとうございます。自分はWindows XPです。メモ帳でも十分ですか。紙のほうは早速使ってみます。


>1000字課題
No.8066 投稿日 2004年5月22日(土)21時06分 投稿者
白猫

NO.1 「入学式」(850字)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=962&e=res&lp=906&st=0

いじめられていた少年の中学への進学にあたっての希望を描いたつもりです。

しかし、読みにくいな。すみません。
余白が足りないのかな。


>画面配色の変更。(背景が黒、文字色が白と、通常と白黒を逆転させている)

これについて質問なのですが、逆転させることのメリットって何かあるんでしょうか?


また倒れる
No.8067 投稿日 2004年5月22日(土)22時36分 投稿者 弟切 千隼
 今度は激烈な頭痛と吐き気で倒れた弟切です。
 昨日、出先から帰る小田急の列車内で、坐っていられないほど体調が悪化しました。隣に坐っていた見ず知らずのおばさまに親切にしていただき、横にならせてもらいました。
 体調がひどくて、隣のおばさまの名前も聞き忘れたことが心残りです。せめて、困っている人を見かけたら、親切にすることで世の中に恩返しをしようと思います。



>会話文フォーマット

 課題部屋に、とりあえず「男性二人」の会話文だけを修正したものを上げておきました。

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=963&e=res&lp=946&st=0

 今日はまだ体調が悪いので、これだけで失礼します。


課題提出
No.8068 投稿日 2004年5月23日(日)02時57分 投稿者
春日秋人

 1000字課題を提出します。
 
>1000字課題 5/23分 No6「チャンス」
 http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=964&e=res&lp=897&st=0


 あと、いちおう、宿題のほうも少しだけ。

>家や部屋を示す言葉(使用頻度順)No2
 http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=965&e=res&lp=897&st=0


>白猫さん
No.8069 投稿日 2004年5月23日(日)03時43分 投稿者
春日秋人
 僕が口を出すのもどうかと思うのですが。

>課題について

 えーっと、読書課題にも文字制限がありまして。
 800字で書かないといけないんですね。
 20文字×40行で、40行目できっちり終わること。
 なぜって、これは長い話を要点をおさえて、短くまとめるための練習だからです。
 あと、文字数について、No.7921で僕の質問に新木さんが回答されてますので、見ておいたほうがいいんじゃないかな。
 
>イリヤの空 UFOの夏

 これは、一話ごとに区切って、短編としてあらすじ(400字でいいのかな)を書いていったほうがいいのではないかと思います。
 前後編あるときは、長編として考えてもいいとは思いますが。200ページ前後あるから。


>春日秋人さん
No.8070 投稿日 2004年5月23日(日)08時17分 投稿者
白猫
>文字制限
 
 わざわざ、ご指摘いただきありがとうございます。
 了解しました。
 
>区切って、あらすじ
 
 せっかくアドバイスをくれたのに申し訳ないですが、悔しいのでもう一回長編のままでやってみます。


>読書課題
No.8071 投稿日 2004年5月23日(日)09時57分 投稿者
白猫

 読書課題 書き直し 「イリヤの空、UFOの夏 その1」

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=967&e=res&lp=967&st=0

 あまりに長かったので書き直しました。今度は何とか800字以内に収めました。


いろいろ
No.8072 投稿日 2004年5月23日(日)13時15分 投稿者
新木 伸
>津荒

>>6冊目 「鉄コミュニケーション@ ハルカとイーヴァ」 著:秋山瑞人 2004/

 おいこら津荒、ナメてんのか、テメー。

 このあいだ「avは機種依存文字だって言ったばかりだろーが!
 まーた機種依存文字使ってきやがって。
 「@」も機種依存文字なんだよ。

 何度言ってやれば、オマエは理解するのだ?





○白猫君

>画面配色とか

>>これについて質問なのですが、逆転させることのメリットって何かあるんでしょうか?

 あー、「紙」を試していないで聞いてるなぁ?
 「紙」だと「箱の書式」のところで、配色の変更が行えるよ。

 WINDOWS付属のメモ帳やワードパッドでは、画面配色を変更できないから効果を実感できないんだけどね。(じつはできないこともない。が、WINDOWSの配色そのものを変えなきゃならないので、メモ帳以外も背景が黒になってしまう。あまりよろしくない)

 背景白と、背景黒とで、スクリーンショットを撮ってみたので、こちら参照のこと。

背景白、文字黒
http://www.araki-shin.com/araki/cgi/else/white_black.png

背景黒、文字白
http://www.araki-shin.com/araki/cgi/else/black_white.png


 メリットは目の疲れ具合が少ないという一点。
 なぜ背景が黒だと疲れにくいのかというと……。

 まず第一に、白地に黒文字だと、文字の線が潰れてしまうという点。
 人間の目の構造上、色の境界部分には「にじみ」が発生してしまうのだな。たとえば「|」なんて縦線があったとしよう。すると背景の白色がにじみによって浸食してきて、ただでさえ細い文字の縦線が、余計に細く見えてしまうわけだ。ヘタをすると黒い縦線自体が消失してしまいかねない。
 だが背景が黒の場合は、白い縦線に発生する「にじみ」は線の幅を太くする方向に働く。

 線がより細く見えてしまう白背景と、線がより太く見える黒背景とでは、どちらが見やすくなるのかは、自明だろう。

 この「にじみ」という現象。他の言いかたで説明してみるか。
 曇りガラス越しに景色を眺めたら、よく見えないし、目に負担がかかるのはわかるだろう。白地に黒という配色は、いわば曇りガラス越しに文字を見ているようなものなんだな。さもなければトレーシングペーパー越しに文字を見ているとでもいうべきか。

 また第二の理由としては、目の中に入ってくる光の総量を減らすという効用がある。
 テレビを観るときなども、画面を明るくしすぎると疲れるわけだけど。あれと同じこと。
 眩しいときに、目に痛みを感じることがある。
 あれは瞳孔の収縮する筋肉の緊張と、過剰な光によって刺激された網膜とから発生する痛みなわけだ。
 ものを見るときに、ある程度の明るさは必要なのだけど、明るすぎても疲れてしまうわけだ。
 本を読むのは明るい場所が良いというけれど、直射日光の下で本を読もうとすると、これが異様に疲れてしまう。なぜ疲れるのかというと、瞳孔が収縮したままの状態になってしまうためね。目の瞳孔を収縮するための筋肉があるのだけど、これが収縮しっぱなしでは疲れ果ててしまうわけだな。


 ただ……。
 読むだけなら、背景が白や水色なんかでも良い感じ。
 僕も分室のログを読むときには、背景が水色でも、べつに平気だもの。

 黒背景に白文字が良い(さらにモニターの明るさを文字の視認できる最低輝度にまで落とすこと)というのは、ずーっと視線をモニターに向けていて、何時間も何十時間も書き続けなければならない――なんて状態を想定しての話ね。

(それでも最近は、ログもブラウザでそのまま読むことはなくて、コピー&ペーストして、エディタに貼り付けた状態で読んでいるけど。上にリンク貼ったスクリーンショットのような状態で読んでいるわけね)




○白猫君

>エディタとか

 「紙」、使え。

 1000字課題のほう、さっそくワードパッドの余分な機能による余計な弊害が出ている。
 入れたはずの行頭空白が、投稿するとなぜか消えてしまうという現象ね。

 あれ、ワードパッドの独自機能の意味を理解していないことから出てくる現象なわけだ。
(ワードパッドの「段落の設定」を使って書いているでしょ? あれは使っちゃいけない機能のうちの、ひとつなわけね)

 僕自身もようやく試してみたわけだけど。
 「紙」には文章の整形/再整形機能があるのが便利だわ。たぶん初心者には。
 課題部屋への投稿など、半角76文字で改行を入れて投稿することを要求されることがあるのだけど。その改行挿入作業って、たぶんみんな手作業でやっているわけね。
 「紙」にはその機能がある。
 76文字目で改行を入れて整形してみたり、逆に整形済みの文章から改行を抜きとったりすることが、一発で行える。

 上級者になれば(というか、いまだと達人クラスになるのかな)、マクロの使えるエディタを使うことで、自分で組んだマクロによって、整形/再整形機能など、好きな機能をエディタに追加していけるわけだけど。
 はじめからその機能を持っているエディタは、便利で親切だろう。




>一字下げとか

 一字下げの件。
 行頭は一字下げるのが基本です。→はい。わかりました。

 ――と言われて「はいそうですか」と答えてしまう人は、小説家には絶対になれません。

 せめて、「なぜですか?」と食い下がってみせること。
 できれば理由を自分の頭で考えてくること。
 もしくは、「うるせぇ、ばーか」とでも言って我を通すこと。

 いちばんダメで、絶対小説家になれないのは、「はい。わかりました」ね。わかっていないのにわかったフリをする人間。これが小説家としては、いちばんダメです。
 わかんないなら、納得しないこと。百万年でも「わかんない」と言いつづけること。

 ちなみに自分の頭で考えられない人間は、プロになれたとしたって、長続きしません。「どうして僕の作品は売れないんだろう」って疑問の回答をくれる人はいやしないので、どうせセミプロ(プロになって一作書いて終わるやつのこと)止まりですんで。

 では一字下げについて。
 なぜこれが日本語の基本であるのか。そうする理由は?
 自分で考えてきて、ここに発表すること。

 またアラビア数字でなくて、漢数字を使うということ。
 「・・・」ではなく「……」を使うということ。

 これらも、どうしてそうするのかの理由を考えてくること。




>イリヤのあらすじとか

 イリヤのあらすじは、あらすじっぽくなったかな。

 でも……。
 ただ書きゃいいや、と思って書くのではなく、もっと真剣になって書くこと。
 とか言うと、真剣にやってますと思うだろうが。

 僕の言うのは、違う意味の真剣さね。
 たとえば、「イリヤの空、UFOの夏」を読んだことのない人も、これを読むわけね。
 するとその人は、君の書いたこれを見て、「ふむ。なるほど。イリヤってのはこういう話なのか」と思ってしまうわけだ。
 もしここに間違ったことが書いてあったとしても、その人はそう思ってしまうわけだ。

 数学の宿題をやったのだとしよう。もしくは試験で数学の問題を解いたのだとしよう。
 計算の答えなんて間違えたって、まあたいしたことはないわけね。宿題の答えが間違えていたってなんてことはないし。試験で答えが間違っていたって、せいぜい、点数が足りなくて赤点になって落第するなり、入試に失敗するくらいなものだ。
 なにか影響が出たって自分どまり。

 しかし仕事としてやっているときに、計算を間違えたのだとしよう。
 すると最悪の場合では死人が出るわけだ。信じられないことかもしれないけど、足し算、掛け算、ひとつ間違えただけで、そんな些細なことで人が死んだりするんだな。
 設計者が計算間違いをして、必要な強度を間違えてしまったら、大変なことになるわけだ。ジェットコースターの車軸の直径を0.2ミリ間違えただけで、ぽきりと折れて怪我人が出かけたこともある。ひとつ間違えていれば全員死んでいたかもしれない。

 僕の言うのは、そういった意味での真剣味ね。
 宿題レベルの気分で小説を書いていても、プロにはなれない。
 まあ仕事の真剣味――と言われたところで、まだ高校生で仕事を経験していないのだから、わからないことなんだけど。
 とりあえずは、もっと真剣にならないといけない、ぐらいに思ってくれればいい。

 実際、僕なんか、自分ではこの話を読んでないわけね。
 ――で、いま白猫君が書いてきたから、「なるほど。イリヤってのはこういう話だったのか」と、いまそう思っていたりする。
 いいのかな? 間違えてない? これでだいじょうぶ?

 僕、秋山さんに会ったときに(ていうか先週の木曜に一緒に飲んでいたけど)、「イリヤってのはこういう話なんですよねっ」とか言って、「ちげぇよ」って灰皿でぶん殴られたりしない? そして僕は脳挫傷で救急車の中で死んじゃって、秋山さんは傷害致死で現行犯で連行されちゃったりしたりしない?
 ねぇ、ホントに、だいじょうぶ?

 これで大丈夫かどうか、他の人は答え合わせをしてくれない。僕は読んでないから、そもそも大丈夫かどうか判断できない。
 君が自分自身で保証しなくちゃならない。
 ――で、どうなのかな? これで合ってる? 間違いない?


 それはそれとして――。
 読んでないなりにも、指摘できるところは指摘してみる。

>>パトカーのサイレンとともに現れた少女の兄貴みたいなものと名乗る男に君が先に出て行ってくれといわれ、

 これ必要? 必要だとしても全部必要? 書くとしても、もっと短くできるのでは?
 これを書くかわりに、なにか他のことを書いておいたほうがよかったりしない?


>>伊理野があっちいけ発言でクラスで孤立したことを知り、浅羽は自分の行動を悔やむ。

 「あっちいけ発言」って、なんのこと?
 これより前の部分に出てきていないよ。


>>クラスメイト達は戦争が始まったとちょっとした恐慌状態に陥るが、誰かが訓練だと言ったおかげで落ち着きを取り戻す。

 ここも冗長。もっと短く言えるはず。


>>浅羽の手を凄い勢いで引き、シェルターに逃げ込み隔壁を閉じてしまう。

 隔壁を閉じただけなら、開けてすぐ出て行けばいいのでは? また外からも開けられるのでは? なぜ二人がずっとシェルターにこもっているのか不明。


>>治すためには心臓に注射するしかないらしい。意をけっして胸をまくりあげ心臓に注射器をつきたてようとするが、そのとき隔壁が開いた。

 なにを治すのか不明。
 なぜ注射しないと命に関わるのか、それも不明。
 いちばん問題なのが、「注射しないと死にそう」と匂わせているのに、結局、注射したのかしないのか、不明なまま。
 注射しなかったのなら、なぜイリヤは生きているの?


>>授業と掃除も終わり、帰ろうと下駄箱を開けるとそこにはピンクの封筒が入っていた。
>>誰もいないところまで行って封筒をあけると、新聞部への入部届けが入っていた。

 ここも冗長。


 ところでこの話って……。
 主人公は小学生なの、中学生なの、高校生なの?
 さっぱりわかんない。
 ぱっと見たところ、小学生の話かな、と思ったけど。





>弟切

 会話文直し。

 直してきたなら、ばらばらに書かれていて、過去ログのなかに散在している「会話文フォーマット」をまとめてきて、収録し直さないか。
 1〜7までの項目をそらで覚えているのは、この世界でおまえ一人だっつーの。

 「直しました」と書くだけでは、なにを直してきたのか、わからんわい。
 ――と、いつも言い続けているような気がする。

 ああ、そっか。
 つまり弟切の書きこみの悪い癖は、会話文フォーマットに則ったものなわけだな。
 「直しました」と言ってきて、「なにを」が欠けているのは、つまり会話文の最大特徴である「1.主語の省略」であるわけか。
 その場にいる人間の間で、「同じ空気」を共有しているという前提で交わされる会話では「主語の省略」が見られるわけだが。
 それを掲示板上でやっちゃうのが弟切であるわけか。だからなにを言ってるのかわからなくなるし、いつまでもアマチュアなわけだな。

 んで、弟切がやらないもんだから、「いったい、どこ直したんだ?」という疑問点を独自に調査してみた。そのついでに、ここにも上げておくことにする。

1.主語が省略される傾向が強い。
2.目的語も省略される傾向が強い。
3.修飾語は省略されるか、後付けされる傾向が強い。
4.5W1Hの情報のうち、「なぜ=Why」は省略されるか、ずっと後ろに付けられることが多い。
5.助詞は省略されることが非常に多い。
6.文節の区切りに、「さ」・「ね」・「なあ」などの「合いの手言葉」が入ることが多い。
7.体言止めが多い。


 体調悪いかどうかは、関係ない。
 死にかけの作家が書いた小説でも、体調万全の作家が書いた小説でも、つまらんものはつまらんし、おもしろいものはおもしろい。
 それだけの話だ。
 作者の「特殊な経験」という経歴が評価にプラスされるのは、ドキュメンタリー系のノンフィクションである場合だけ。
 小説なんてもんは、すべて嘘で作り話でフィクションなんだな。はじめからそう銘打って売られている商品なわけ。作家のリアル人生なんて、どうだっていいんだよ、読者には。

 ――んで、見てみた結果。
 直ってねーじゃん。ぜんぜんだめじゃん。

 上記7点が反映されているかって点だけを見てもだめなわけだけど。
 そもそも二人の人物の会話って見たときに、人間の区別がつかねーじゃんかよ。
 一般的会話フォーマットは観察してきたらしいが。じゃあつぎは「個別会話フォーマット」だろうな。

 どうして会話文を文字として書き取ったものだけで、個人が識別できるのだ?
 そのときに文字かすることで欠落するものとしては、「声質」なんてものがあるよな。「口調」は完璧ではないものの、それなりに込めることができる。
 だが声の質はどうしても欠け落ちてしまう。
 声の主が誰かということを聞き分けるとき、まず判断基準の第一となるのは「声質」なわけだが。小説の場合には、それ抜きに、発声者を特定できるようにしなければならない。

 そうでないと、商品として、使い物にならない。

 会話文の後ろに、毎回「〜と誰々は言った。」なんて付けていたら、うざったくってかなわない。会話文が長いこと続くときに、途中から読み始めたときにも、台詞一個を見て、誰が言っているのか判別できないと困るわけだ。


 弟切には課題を出そう。

・登場人物は複数。
・いきなり会話から始まる。
・地の文は一切無し。
・会話文のみ。

 この条件で、会話文のみで小説を書いてくること。
 絵の練習をするときに、水墨画の練習をしてみるようなものだな。赤だか青だか緑だか黒だかはしらないが、会話というひとつの色だけを使って、他の色を見せられるようになる練習な。

 この会話文のみで小説を書く――という課題。
 前に誰かに出したような気がするのだが。誰だったっけか……?
 覚えのある者は、名乗り出るように。
 んで、弟切にコツを伝授すること。

 労せずにそれを出来ちゃえる人間は、「コツ」なんてわからんのよ。マジで。




>春日

 家の使用頻度別順。
 これ、思いついた順で、一発でこうなって出てきたものなのか?
 出してから並べ替えたんじゃ意味ないんだぞ。
 はじめからこのような順番で思いつくようになってないと、いかんのだぞ。

 「もう完璧ですよー。なにを出せと言われたって、もー、どんな順番でだって出てくるようになってますよー」とか言うならいいが。

 じゃあ次、家や部屋を示す言葉。「広い順」で。
 あと家から離れて、「駅前にある店。よく見かける順」で。

 どちらも上位50まで。
 あとズル禁止な。本当に出てきた順で書きとめて、それをアップのこと。
 もしあまりにもヘンテコな順番でしか出てこなくて、恥ずかしいなら、10回くらい練習してから、本番用でやってきた最後の1回分だけをアップのこと。

 べつにたいした量にはならないので、課題部屋でなくていい。

>>民家、一戸建て、アパート、マンション、団地、二階建て、木造建築、レンガ造り、安アパート、高級マンション、学生寮、ホテル、屋敷、館、一軒家、平屋、下宿、社員寮、宿舎、ビル、掘っ立て小屋、山小屋、山荘、ログハウス、洋館、プレハブ、テント、民宿、旅館、コテージ、城、別荘、メゾン、安宿、豪邸、邸宅、別宅、ビジネスホテル、高層マンション、宿屋、キャンピングカー、トレーラーハウス、家屋、実家、ペントハウス、古城、ぼろ屋、仮設住宅、竪穴式住居、母屋

 ほれ。こんなもんで終わるじゃんか。




○2号

 あいかわらず2号は感想部屋で泳いでいるなぁ。
 感想部屋専属、課題部屋――とか、特別に作ってあげようか?
 おまえ、こんどからそこに課題を提出するようにするかい?

 感想部屋というものの存在意義を、どーも本気で理解していないようなので、匂わせても考えないだろうし、ベタは嫌だけど直接言うしかないだろうので、言うけども。

 あそこはお前のためにある場所ではないのね。
 ぶっちゃけて言うなら、お前が書きこみしていい場所じゃないわけ。

 気の弱い小鳥のための餌場に、ふてぶてしい面のカラスが出現して、我が物顔でくつろいでいたりしたら、おまえ、どうするよ?
 普通、撃ち殺すわな。――あ、カラスは野鳥だから撃っちゃだめなのか。




>異性としての魅力

 キャラが人間として描けてさえいれば、そんなもん、読者がそれぞれ勝手に思い入れして、勝手に萌えるもんだ。
 作者が「ここんとこが魅力」なんて押しつけたりしたら、それは「毒」っていう。

 考えてもみろ。作者定義の異性としての魅力あるキャラなんてものが出てきていたら、それはアイドルの押しつけみたいなもんだぞ。そのとたん、読者はシラけて、「あーはいはい。この作者はこーゆーのがカワイイと思っているわけね」と、覚めるわい。
 ある女の子なり女の人なりを可愛いと思うかどうかは、人それぞれなんだから。



>>なんといいますかね、テレビ番組で、カラオケを歌って80点以下になったら罰ゲーム、みたいなのを見たことがありますが、

 罰ゲーム、させてもらえるだけマシって話があるが。
 ただ単に、もう小説を書かせてもらえなくなるってだけだが。

 テレビのバラエティ番組において、「罰ゲーム」っていうのは、最大にオイシイ見せ場であるわけだが。すくなくとも「芸人」にとって。ザリガニに鼻を挟まれたり、乳首ハサまれたり、ニシキヘビをマフラーにしてみたり、いかにウケるリアクションをするか、見せ所じゃんか。




>台詞

 説明的であることと、生っぽいこととは、対立していない。
 「説明的だが生っぽいもの」は書けるわけだし。
 説明的だと生っぽくなくなるとか、生っぽいと説明的でないとか、そんな対立関係にあるわけじゃない。

 俺、読んでないからよくわからんけど。
 ようするに、生きた台詞じゃないと言われているわけだろ。
 人間がしゃべっているように聞こえないってことだろ。その場にいる、そのキャラが、その生きた主観から言葉を発していないということね。
 ここでこんなことを言わせないとストーリーが進まないから、とか、そのキャラがその台詞をしゃべる要請が他のところから来ていて、そのキャラの内側から発したものじゃない。しゃべっているのではなく、しゃべらされているように見えるという話だろ。

 台詞に必然性がない、とも言い換えられる。
 これに関しては、分室の5775あたりを参照のこと。鷹見さんが書いている。




>男主人公とか

 人間が成長して個性を獲得してゆく話なのだから、スタート時点をひょろひょろと歩いている主人公に個性がないのはあたりまえ。

 お前は「個性を獲得してゆく話」というものの、基本フォーマットというものを知らんのか。
 なんのために周囲を「個性的」なキャラで固めて埋め尽くしているのやら。
 意図してないなら、それは偶然だったわけ?

 「ひのきのぼう」と「ぬののふく」で武装して、街のまわりでスライムいじめをしているような主人公が何者なのかといったなら、「何者でもない小僧」でしかないだろう。ストーリーの終わりには竜王を倒す伝説の勇者になるのかもしれんけど。

 まじめに練習することぐらいが取り柄でしかなく、エロいことに目先を奪われて流されてばかりのアホタレ――あたりが、少年少女向け物語用の、等身大の主人公像というものだ。
 むしろ「取り柄」がひとつでも存在してしまうあたりが、贅沢なくらいだ。
 個性獲得の物語の初期状態の等身大といえば、「良くいえば優しい、悪くいえば優柔不断」――それだけしかないというのが、相場ってもんだ。

 少女小説と、少年小説とでは、基本フォーマットが違うんだよ。
 少女の物語というのは、個性を持った少女が、ありのままの自分を受け止めてもらう話。
 少年の物語というのは、何者でもなかったやつが、個性を獲得して何者かになる話。


 あとお前はアホか?
 なに読者の声を、まじめにひとつずつ聞いているのか。
 二人の読者がいたなら、その二人はまず正反対のことを話すわけだよ。
 「草一郎くんは没個性でイケてないと思います」という読者と、「草一郎くんの普通っぽいところにとても共感できました」という読者と、同時に二人現れたなら、おまえ、どーすんのよ?

 そうなったときに悩むくらいなら、はじめからなにも書くな。このアホが。
 てめーは自分の意見を作品にして世に出さなくていい。紙資源の無駄だ。そんなやつが数万部も刷るなんてのは犯罪だ。地球少女に折檻されてしまう前に、地球環境とジャングルの密林さまに、同じ生物として、無駄に伐採してしまってごめんなさいと詫びろ。お前の妄想話はおまえの脳内だけに書きとめておいて、地球資源を使用するな。

 自分の考えた話を、わざわざ何万部も刷って世に送り出すということが、どういうことなのか、おまえ、わかっているのか――と訊くのは酷だろうから、考えたことがあるのか、と訊いてやる。

 何万部の本いうのが、どれだけの紙の量になるのか、お前、知っているのか。
 仮に3万冊だとして――。

 垂直に積み上げれば、東京タワーを軽く越えるんだぞ。富士山の6分の1はあるんだぞ。
 重量にすれば6トンもあるんだぞ。小錦24人分だぞ。
 縦横高さ、2メートル立方の体積を占めるだけの本の量があるんだぞ。
 これはうちにある本の全量よりかは少ないけど、お前がこれまでの一生に買った本よりは多いだろうな。なにか一冊書くごとに、そんな量の本を出版しているのが、プロ作家という人間なわけ。

 二人の人間が言ったことぐらいで、グラグラ揺れてしまう程度の浅い考えでしかないものを書くために、おまえはどれだけの量の白い新品の紙(本に使われるのは紙の中でも最上のものだ)を使おうとしているのだ?
 何トンの紙に、その浅くてくだらない考えをなすりつけてダメにするつもりだ?

 そのために何本の木を切り倒す?
 街路樹くらいの木なら、軽く30本は必要だな。6トンのパルプを作るためには。
 そしてそのくらいまで成長するには、まあ軽く20〜30年は掛かるわけだよ。
 お前のそのクソくだらない話は、30年の立木の命を30個も刈り取って語るに足りるものなのか?

 自信ないです、なんて言うなら、てめーは作家目指すのはやめておけ。
 そうです、と言うやつだけ、作家を目指せ。


>画面配色とか
No.8073 投稿日 2004年5月23日(日)14時14分 投稿者
白猫

 自分でも試しました。最初はあんまり変わらない気がしたのですが、常にそれでやっていると普通の配色より疲れないような気がしました。

>あー、「紙」を試していないで聞いてるなぁ?

 すみません。試さないで書きました。あの書き込みの後、落として使ってみました。これいいですね。保存がオートですしタスクバーに常駐してるから簡単によび出せますし。これからはワードにはなく紙を使っていこうと思います。

>一字下げ

 段落は意味ごとに分かれているから、それの区別を簡単にわかるようにするためだと思います。

>またアラビア数字でなくて、漢数字を使うということ

 これは分からないです。漢数字でもアラビア数字でもあんまり変わらないような気がします。あまりに桁が多かったり、縦書きで書いたりしたら、漢数字の方が分かりやすいとは思うのですが……。

>「・・・」ではなく「……」を使うということ

 字数を食うからだと思います。「・・・・・・」は六文字「……」は二文字分ですから。

>イリヤのあらすじ

 再び読み直してみました。話の筋は間違ってないと思います。只、イリヤやプールサイドに来た男の謎が出せてないためにこの作品のよさを生かしきれてないです。

 指摘されたところが多いのでもっかい書き直してきます。


課題再再提出
No.8074 投稿日 2004年5月23日(日)16時18分 投稿者
白猫
>読書課題

読書課題 書き直し再 「イリヤの空、UFOの夏 その1」

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=968&e=res&lp=968&st=0

新木さんに言われたところを直しました。よろしくお願いします。


いろいろ
No.8075 投稿日 2004年5月23日(日)16時20分 投稿者
新木 伸
>白猫君

 一字下げは、それで正解。
 というか、正解かどうかはわからないけど、とりあえず僕の解釈と同じ。

 段落の開始位置を、ぱっと見た目で、一目で見つけやすくなるためね。
 箇条書きをするときには、項目の頭を「・」ではじめるわけだけど、それが空白に置き換わったものだと思うこと。「・」のない箇条書きは、イラつくほどに見にくいものとなってしまうわな。

 漢数字に関しては、小説が縦書き前提で書かれるものだからだ。
 二桁以上の数字を縦書きに並べるとおかしなことになるから、ということになる。
 課題部屋は横書きになっているけど、モノ自体は、縦書きを前提として書いてもらっている。
 アラビア数字ってのは世界のどこでも横に並べているもので、縦に並べることはしない。数字がほかにないのなら仕方がないが、日本にはもともと漢数字ってものがあって、縦書きで使われ続けていた。
 じゃあアラビア数字は横にだけ使いましょう、というのが暗黙の了解事項となっているわけだ。

 ちなみに発表媒体が横書きの場合もある。
 僕のデビュー作は、雑誌掲載時には横書きだったから、「二百人」ではなく、「200人」とアラビア数字で書いていた。
 文庫化したときには、ぜんぶ直していったけどね。こんどは媒体自体が縦書きなもんで。

 また「ストリートファイター2」とか、この手の使い方をする場合には、縦書きでもアラビア数字となる。これは「に」と読むのではなくて、「ツー」と読ませるわけだから、英語文化圏でも使われているアラビア数字のほうが正しいだろう。

 「……」は、なぜそうなのか、俺も知らん。
 すくなくとも字数が理由じゃないだろうな。
 字数が理由なら、べつに「・・・・」とか「‥‥」とかでもいいじゃないか。どちらも全角2文字ぶんだし。

 じつは昔、僕も「‥‥」を使っていた。
 理由は「そっちのが好きだから」というものだが、しかし、そんなものは理由とはいわない。

 絶対に「‥‥」でなければならないというほどこだわりもなかった。
 「‥‥」でなければならない理由を出せと言われても、出せなかったもんで、まわりに合わせたわけね。

 周囲を納得させられるだけの理由を出してこれるなら、べつに「・・・」でもいいんじゃないかね。

 ちなみに「・」の記号は中黒といって、小数点や並列を示す専用記号とされているものなわけね。「テーマ・パーク」とか、そんなときに使うもの。
 その記号を三つ並べて「沈黙/余韻」を示すことに、なにか説得力ある理由を出してこれる?

 これないでしょう。
 明らかに考えが足りていなくて、そのくせ既存のフォーマットをぶち壊すようなことをやっているから、叩かれてしまうわけね。
 そして「違うよ」と言われると、やはり考えもなしに改めてしまうから、さらに叩かれるわけね。

 考えてないということを、叩かれているわけ。
 考え抜いたうえでやったことであれば、間違っていたっていいんだ。すくなくとも自分にとっては正解なんだから。




>画面の配色

 黒背景に白文字は、使いやすいって?
 本当に、本当?
 俺がもっともらしいことを言ったから、そんな気分になっているだけじゃないのか?

 プラシーボ効果って知ってる?
 「これは最近開発されたばかりの新薬です」と言って毒にも薬にもなるはずのない片栗粉を飲ませると、飲んだ人は「だいぶ良くなった気がします」とか言い始める現象ね。
 そうした「錯覚」でないと、言い切れる?

 ひょっとしたら、君は騙されているのかもしれないよ?
 じつは目にいいのは白背景のほうで、黒背景はじつは目に悪いのかもしれない。
 俺の言うことを鵜呑みにしていても、いいのかな?


 ちなみに体育会系部活の練習法で、昔々、「ウサギ跳び」というものがあったわけだけど。当時は信じられていたわけね、それが良い練習法であるのだと。
 しかし、じつは膝を壊すばかりで、まったくぜんぜん役に立ちゃしない――ということが、後々になって判明した。

 俺が「やれ」と言ってやらせる練習や課題なんかも、そうした「役に立たないし、体を壊す」練習であるのかもしれないぞ。

 練習の意味や、効果というものを、きちんと考えて、納得してやっている?
 俺は責任なんて持たんぞ。練習法が間違っていたせいで、君の膝が壊れようがなんだろうが。だって金取って教えてるわけでもねーし。

 いまやっている1000字課題と、あらすじ写し取り読書課題。
 これはなんのためにやるのであり、どんな効用があるものなのだ。
 その二つを考えてきて、ここで発表〜。


>1000字課題
No.8076 投稿日 2004年5月23日(日)17時52分 投稿者
白猫

 1000字課題 5/23分 NO.2「ある夜の日常」

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=969&e=res&lp=957&st=0

 今回は台詞を中心に書いてみました。描写のほうはやっぱり難しいです。これからも努力を続けようと思います。


No.8077 削除ずみ

新木さんへ
No.8078 投稿日 2004年5月23日(日)18時21分 投稿者
白猫
>画面の配色
 「錯覚」ではないと言い切れるのか?と聞かれれば自信がありませんが、現時点では黒背景のほうが目が疲れないように感じたんでそちらを使ってます。長く使ってれば、変わるかもしれませんがその辺はまだわからないです。

>練習法
 間違ってても、責任転嫁をしようとは思いませんこれは強制されてるわけじゃないので、もし間違ってても責任はその練習法を選んだ自分にあると思います。

>1000字課題について

 大体1000字の中に起承転結を盛り込ませるための作業だと考えます。この作業によって自分の中から出てくるアイディアをうまくまとめるための技術が身につくと思います。

>あらすじ写し取り読書課題について

 ある字数以内に収まらせるためにはどのエピソードとどのエピソードを使えばいいのか?それについて考えさせるためにあるのだと思ってます。そうすることによって分量の感覚が身につくと思います。


白と黒の間には無数の色がある
No.8079 投稿日 2004年5月24日(月)00時12分 投稿者 弟切 千隼
 体調快復傾向の弟切です。
 前回の書きこみでは、不親切な課題の上げ方をしてしまい、たいへん失礼しました。フォローありがとうございます > 新木さん。

 一般的な会話文の特徴としては、前回の書きこみまでで弟切が挙げたもの↓は誤っていなかったようです。


1.主語が省略される傾向が強い。
2.目的語も省略される傾向が強い。
3.修飾語は省略されるか、後付けされる傾向が強い。
4.5W1Hの情報のうち、「なぜ=Why」は省略されるか、ずっと後ろに付けられることが多い。
5.助詞は省略されることが非常に多い。
6.文節の区切りに、「さ」・「ね」・「なあ」などの「合いの手言葉」が入ることが多い。
7.体言止めが多い。


 しかし、これらだけでは、「人間の台詞」にはなっても、「特定の個人の台詞」にはなりません。
 そこで、


>>・登場人物は複数。
>>・いきなり会話から始まる。
>>・地の文は一切無し。
>>・会話文のみ。


 上記の条件で作品を書くこと、了解しました。個別会話フォーマットの練習ですね。


 たしか、このような会話文だけの課題は、以前に2号さんがやっていましたね。課題部屋から該当作品を探してみました。
 けっこうたくさんありますね。課題部屋のNo.655「修学旅行の夜」からNo.669「決して死ぬなとあなたは言った」までの一群と、No.674「そろそろと足踏み」が、会話文だけからなる作品でした。
 すべての作品にリンクを貼るとうっとうしいので、「修学旅行の夜」と「決して死ぬなとあなたは言った」と、「そろそろと足踏み」にだけ貼っておきます。


課題部屋No.655「修学旅行の夜」
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=655&e=res&lp=655&st=0

課題部屋No.669「決して死ぬなとあなたは言った」
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=669&e=res&lp=669&st=0

課題部屋No.674「そろそろと足踏み」
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=674&e=res&lp=674&st=0


 上記の2号さんの作品群を読んで、まず感じたのは、「性別が同じ人物同士では、会話で区別をするのが難しい」ことでした。

 例えば、課題部屋のNo.658「シンデレラVSピーターパン」やNo.666「いいじゃないか」などは、男女二人の台詞の差がよくわかります。けれども、男性二人のNo.655「修学旅行の夜」や、女性ばかり三人のNo.668「見張り塔からずっと」などは、差がわかりにくいです。

 男女が混じっていても、男性三人・女性三人の計六人が登場するNo.662「話し合い」は、誰が誰やら全然区別できませんでした。
 これは、単純に、これを書いた当時の2号さんの書き分け能力が追いつかなかったのでしょう。いきなり六人などという人数を出してはいけない、とわかりました。


 No.674「そろそろと足踏み」を読むと、年齢・性別・立場などに差がある人物同士のほうが、会話を書き分けやすいとよくわかります。
 この作品に登場するのは、女性教師が一人と、男子生徒が二人です。女性教師の台詞は、どれを取ってもはっきり彼女のものだとわかります。でも、男子生徒二人の台詞は、ちゃんと区別はできるものの、雰囲気が似ています。それは、この二人の性別が同じで、おそらく年齢も同じで、「学校の生徒」という立場も同じだからでしょう。


 性別や年齢や立場が同じ人間というのは、友人同士になりやすいですね。共通する要素が多い相手には、親しみを感じるものですから。
 友人同士の会話は、小説には最もよく登場する会話のひとつでしょう。これが書けないようでは困ります。性別・年齢・立場を同じくする人間同士の、せめて三人の台詞を区別できる、あたりを当面の目標にします。



>少女小説と少年小説

>> 少女小説と、少年小説とでは、基本フォーマットが違うんだよ。
>> 少女の物語というのは、個性を持った少女が、ありのままの自分を受け止めてもらう話。
>> 少年の物語というのは、何者でもなかったやつが、個性を獲得して何者かになる話。
(新木さんのNo.8072の書きこみより)

 ↑これを読んで、「魔法少女もの」は非常に多いのに、「魔法少年もの」が非常に少ない理由を理解しました。


 「魔法少女もの」では、主人公の少女は、最初から超人的な魔法の力を持っています。あるいは、何者かからいきなり魔法の力を授かります。あとは、その魔法の力を使って、悪と闘ったり仲間を探したり恋人と結ばれたりします。
 主人公が魔法の力を持っているのは物語の前提で、「いかに魔法の力を使うか」によって物語が展開します。

 けれども、少年ものの場合は、たとえ魔法を使う主人公だとしても、最初から超人的な魔法の力を持っている少年なんて、まずいません。素質はあるにしても、ものすごく苦しい修行をした末に、やっと魔法の力が花開くのが普通です。
 「魔法少年もの」では、魔法の力を身に付けてゆく過程こそが物語になります。


 こうしてみると、『ハリー・ポッター』シリーズは、最初から超人的な魔法の力が約束されている点で、稀有な「魔法少年もの」ですね。
 『ハリー・ポッター』シリーズの、本来想定されている読者層は、十代前半以下の子供たちでしょう。しかし、このシリーズは、十代後半以上の女性にかなり愛読者がいるといいます。その秘密はこのあたりにありそうですね。


ズルしたつもりはないのですけど
No.8080 投稿日 2004年5月24日(月)00時35分 投稿者
春日秋人
>新木さん
>宿題

 書いてから並び替えるということはしていません。
 が、書く前に、これまで書いていたものにざっと目を通すくらいはしましたね。
 やっぱり、これもズルのうちですか。


>家や部屋を示す言葉(広い順)

>>城、古城、城(日本の)、豪邸、邸宅、寝殿造り、屋敷、館、ペントハウス、皇居、官邸、高級住宅、一戸建て、レンガ造り、木造建築、洋風建築、瓦屋根、住宅、家屋、二階建て、ビル、高級マンション、別荘、ログハウス、別宅、母屋、生家、自宅、高級アパート、マンション、団地、アパート、六畳一間、安アパート、山小屋、小屋、掘っ立て小屋、プレハブ、メゾン、離れ、ぼろ屋、旅館、ホテル、宿屋、安宿、トレーラーハウス、キャンピングカー、テント、カプセルホテル、ダンボール


 これもまた、新木さんが整形したバージョンに目を通してから書いたものなので、正確な力ではないのかも。
 一発目を出しちゃってますが、旅館とホテルあたりの位置が下になってしまった以外は、いい感じにできたと思います。
 うーん、ホテルひとつとってみても、高級ホテル、ホテル、安ホテルと単純に三つには分けることができます。
 これもなんか、ズルっぽいなぁ。
 いちおう、イメージできるものは異なっているわけですけれど。


>主に春日さん
No.8081 投稿日 2004年5月24日(月)11時05分 投稿者
とんびの羽根
>月の位置
 冬は高く上がるとか書いてましたけど、実際は春分のころが一番高く上がるそうです。一番低いのが秋分の頃。けっこう月の位置は気をつけて見ているつもりなんだけど、わたしの季節感覚が甘いのでした。

>月の色
 大気の塵、水蒸気、火山灰などで青い色の成分は散乱するそうです。空気が澄んでいるほど散乱しないので特に冬は青白くなる。地平線近くの月は大気の散乱を受けて夕日のように赤くなる。火山の噴火や黄砂によっても月の色は橙から赤までいろいろに変化するのでしょう。

>月照
 光りが弱い場合、人間の目は赤い光りを良くとらえられないため青っぽく見えるそうです。

>春日さん
>964 1000字課題 5/23分 「チャンス」 感想
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=964&e=res&lp=964&st=0

 赤、青、黄、緑。
 夜の浜辺を、様々な色の光が照らしている。

 何の光かわからないです。
 夜の浜辺を照らすような光はいろいろとありますよね。湾岸を走る車道の自動車、街路灯、ビーチサイドのホテル、海の家、島の灯火、船の灯火、暴走族。
 このあとに花火と書いてあるわけなんですけど、一度こうしたイメージが浮かぶと、イメージの修正がしきれないのです。浜辺が照らされるほどの花火というと普通は花火大会で打ち上げられる巨大な打ち上げ花火をイメージしますし。
 例えば光のイメージを具体的に描くとか(WHAT)、 場所をもう少し狭く限定するとか(WHERE)、光り方を工夫するとか(HOW)、が必要でしょう。


>「……馬鹿だ」

 ここまでの6行に主人公もヒロインもでてこないですよね。これは読み捨ての対象になります。もちろんこのあとは感想はありません。
 もっと読んで欲しかったら冒頭を工夫することが必要です。


>1000字課題 
No.8082 投稿日 2004年5月24日(月)13時18分 投稿者
白猫
 書き直し NO.1「入学式」

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=970&e=res&lp=962&st=0

 書き直しました。まだまだ未熟ですが、少しはましになったと思います。


No.8063 まで読んでます。
No.8083 投稿日 2004年5月24日(月)19時53分 投稿者 津荒夕介
>白猫さんへ
 津荒(つあら)と申す者です。よろしくお願いしますね。

○課題:描写訓練
 今回は、「○○だ!」と認識するまでの行程に気をつけて書きました。

「新古本屋での話 その2」
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=972&e=res&lp=928&st=0
 です。
 よかったら、見てやってください。

 それでは。


>白猫さん
No.8084 投稿日 2004年5月25日(火)01時03分 投稿者
とんびの羽根
 母の三周忌でした。月日のたつのは早いものです。お彼岸以来の墓参りで、ウグイスのたにわたりの声(ケキョケキョケキョって啼いている)が響き渡っていました。


>白猫さん
 書き直し前の分は見ていませんのでよくなっているかどうかは書けません。書き直しをしている姿勢をみて気持ちが動かされましたので、書き直し版に感想をつけます。

>970 1000字課題 5/22分 書き直し NO.1「入学式」 感想
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=970&e=res&lp=970&st=0

・校門の真ん中に立ち止まる少年

 一人だけ少年が立ち止まっている。特徴は真新しい制服をきっちりときていること、つまり転校生ですね。取り柄は真面目なところだけ。他の生徒に迷惑をかけても平気な性格。
 これから成長していく、ほとんど何の取り柄もない自己中心的な転校生が登場するシーンです。なかなかわかりやすいです。

 <皮肉ととられるでしょうけど、素直に読むとこんな印象になるはずです。なぜ転校生のように読めてしまうか、ちょっと考えてみると良いかも知れません。(つうか考えるのだ)

 この初期状態からは終了状態がほぼ自動的に決まります。長編でしたら少年は成長し、友人たちを大切にするようになり、彼らを巻き込んで大きなことを成し遂げるでしょう。
 しかし1000字課題だとそこまで変化するのは無理ですから、人目をひく主体的な行動をとって、ことなかれっぽい他の生徒たちの気持ちを少し前向きに変えるような話になるのでしょう。


・小学校で理不尽ないじめにあい、耐えきれず不登校になる少年。

 小学生の時の少年は理不尽ないじめにあう、原因は修学旅行中の嘔吐。他の理由もあるが嘔吐事件がいじめの最大の原因。侮蔑的なあだ名と扱いに耐えきれず不登校になる。しかし有名私立中学に進学するために独学を続けていた。
 これから主人公や周囲が出会い、ぶつかり、成長していくのかと思ったら、なんと過去の回想になってしまいました。

 ストーリーの基本は起承転結です。この場所は承にあたる場所で、起で紹介された少年が向かう方向を示すべき場所です。この場合は出会いがあるはずです。読者はここでは主人公の辛い過去を聞かされたりしたくありません。読者が少年に同情、共感させる前に、マイナス方向にストーリーのベクトルを設定してはいけません。特に短編では、回想自体が執筆意図でない限り回想場面を描写説明する余裕はないのです。


・少年が人生をリセットさせるために入った有名私立中学は、静かで不気味だった

 文字数的にもうここは転が置かれるべき場所です。しかしこの段落は承の機能しか持っていません。校門に立つ主人公→校内を移動する主人公。
 ところがここでは主人公の位置や意識が多少変化するだけでベクトルを決定づける出会いもしくは主体的な行動がありません。


・静まりかえった教室に入る少年。体育館前に移動し、巨体の新入生と目が合い動揺する。

 ここは出会いですね。でも目があっただけ。目が合うなんてストーリー的には「何もなかった」のと同じなんです。話を大きく動かし読者を緊張した場面に連れて行くためには、周囲の誰にも分かるような火花のぶつかり合いと行動が必要です。主人公は「やむを得ず何らかのアクションを返す」でもかまいません。なのに先生に声をかけられてお流れな展開なんて、読者は誰も読みたく無いのだけど、わかるでしょうか?
 ここは転となるべき部分です。期待に胸を高鳴らせて入学した有名私立中学の入学生たちは異様に静かだった。「ところが」そこには明らかに異質な巨体の生徒が存在していて(例えば)目をつけられる、喧嘩になる。ストーリーが大きく展開し緊張させるべき部分が転です。出会うのは主人公を変化させるにたる、重要な役割を担わせる相手ですから、そのキャラクタはじっくり考え抜かないといけません。ここにあるようなハリボテみたいなモノでは全然足りません。白猫さんの出会ったことのあるひとの中でも最大にインパクトをもっていたような人を当てるくらいのことはしてください。


・入学式会場に入場する少年。新入生代表として挨拶に向かう。

 結局読者が主人公に期待するようなことは何もおこらない。まじめだとかかれていた主人公が新入生代表だったとわかっただけ。
 初期状態に対応する変化が少年にも、少年の周囲にもありません。新入生代表であるということは冒頭の校門に立ち止まったときにはもう決まっていたことですね。だとすると少年には「なにもおきていません」。つまりこの話には結が存在しません。


>全体構造

 起-回想-承-承(転のなり損ね)-承(結なし)
 お話になっていないです
 何かを描写する訓練にしても、お話をつくろうという意識がほしいですね。
 起承転結がまだわかってないと思いますが、心の中で「起承転結、起承転結」と唱えておいてください。


補足というか
No.8085 投稿日 2004年5月25日(火)01時51分 投稿者
とんびの羽根
>白猫さん
 
 上記の感想ですけどアップしてから読み直してみると、「出会い」は承なのか転なのかどっちやねん(笑い)な説明になってます。
 白猫さん、混乱させたと思います。すみません。

 この作品の構造は次のようになりますので、承では出会いの必要は必ずしも無く、出会いは転ということになります。


(起)期待に胸を高鳴らせて入学した有名私立中学
(回想)< 不要
(承)だがその入学生たちは異様に静かだった
(転)「ところが」そこには明らかに異質な巨体の(あるいは単に巨体だけの見かけ倒しなのかもしれない)生徒がいて目があった(だけ)
(結)「結局」なにもおこらず、なにも変わらず少年は新入生代表として挨拶に向かう

 承で出会いをいれると、転でのイベントに集中できるかなともおもいますけど、このあたりの理解はわたしの現在の能力を超えつつあるようです。


いろいろ
No.8086 投稿日 2004年5月25日(火)02時14分 投稿者
新木 伸
>津荒、春日

 なんだ。おまえら名前間違えられても、ぜんぜん平気なのか。
 俺が間違えるたびに、毎回「ちがってます」と言って訂正してこないと、本当に二人に同じ名前を名乗らせるぞ。
 二人とも「名無し君」でいいかな?





>白猫君
>>970 1000字課題 5/22分 書き直し NO.1「入学式

 直してくるよりも、どんどん次のを書いてみたほうがいいよ。

 う〜んと、ね。
 これは小説ではないのだな。

 なぜなら変化がないから。
 校門のところに立っている新入生の心境と、教室における心境とが書かれているだけ。
 2枚のスナップショット――心象を写しとった写真でしかない。

 「初期状態」と「終了状態」という分室用語は、いまはなにやら暗号に聞こえるだろうけど。あと「起承転結」とかいう言葉なんかも。
 これはあらすじ写し取りをしているうちに、なにを示した言葉なのか、掴めるはず。
 アマチュアの書いているダメなものはともかくとして、市販されている小説なら、「小説」の要件は絶対に満たしているから。

 話の始まりと、話の終わりとで、なにかが変わっているのが「物語」というものなのだな。それは主人公の心境であったり、周囲の状況であったり、様々なわけだが。

 この「入学式」が小説でないというのは、なにも変わっていないからなのだな。主人公の心境は、ここに書かれている中では、なにも変化していないでしょう?

 小説というのは、言葉で書かれた物語なわけであり、物語というのは変化を描いたものであるわけだ。物語になっていないので、つまり小説でもないということになる。


追加
No.8087 投稿日 2004年5月25日(火)02時23分 投稿者
新木 伸
>白猫君

 べつに今回の書き直しが無駄であった、ということではないので。

 校門の前に立っている感じやら、クラスの感じとかは伝わってくる。
 そういう「○○感」というものを、分室では「肉」とか「ディテール」とか言っていたりする。
 しかしそういうものとはべつに、物語には「骨」が必要なのだな。その骨がぜんぜんないままだから、「小説でない、物語でない」と言ったわけだ。

 生き物っていうのは、肉と骨とで構成されているものなのだ。
 どっちかっていうと、骨のほうが重要なのだな。
 肉がほとんど付いていなくって、あらすじに毛の生えたような話だって、がりがりに痩せてはいるが、いちおう物語である。骨格さえきちんとあれば、物語の要件は満たしている。
 津荒が最初に書いてきた「夢見ぬ少女」が、ちょうどそんな感じ。「○○感」なんてほとんどなくって、ガリガリもいいとこ。でも骨格はなんとかあったわけだから、いちおう「物語」と呼べる。

 まあそういう話は、こんどは別の意味で「小説でない」と叩かれるわけだけどね。
 ディテールがないという意味で。


虫に好かれる
No.8088 投稿日 2004年5月25日(火)03時01分 投稿者 弟切 千隼
 今日、弟切が道を歩いている時に、首筋をむずがゆく感じました。手をやったところ、何かごしょごしょするものがありました。手に付いたそれを見ると、昆虫のコメツキムシの一種でした。
 コメツキムシは、コガネムシやカブトムシなどの甲虫の仲間で、人体に害はありません。しかし、家まで付いてきては、コメツキムシくんのほうが生活に困るだろうと思ったので、近くの原っぱへ逃がしてあげました。
 我が家は田舎にあるため、こんなようなことは時々あります(^_^)



 今回は、他の参加者の方が提出された課題の、感想と指摘を書いてみます。

>白猫さんの「入学式」書き直し

 本文は、以下にありますね。

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=970&e=res&lp=962&st=0

 指摘したいところは、たくさんあります。けれども、一度にあれもこれも指摘しても、脳みその処理能力が追いつかなくて理解できないでしょう。ですから、最も気になった部分だけ指摘します。


 最も気になったのは、以下の部分です。

>>あの日以来、彼は「生ゴミ」という非常に不名誉なあだ名を頂戴した。それ以来本当に生ゴミみたいな扱いを受けた。――少なくとも、僕はそう感じた――汚いものを見るような目でみられ、僕に近づくのも嫌がった。

 ここで、主人公の呼び方が、『彼』から突然『僕』に変わっています。これはおかしいですよね?
 今、読み返せば、白猫さんも「何かおかしい」と気づいただろうと思います。もし、何回読み返しても「おかしい」と感じないならば、御自分の感性が、世の中の大部分の人からずれている、と覚悟して下さい。

 少なくとも、商業作品を書こうとしている人にとっては、このずれは致命的です。ずれを自覚して直さないと、世の中の多くの人々に「しっくり来る」作品を書けません。多くの人に「しっくり来ない」作品は当然売れませんから、そういう作品を書いた作家は、食べてゆけなくなってしまいます(^^;


 通常、一つの作品中では、ある特定の個人の呼ばれ方(人称)は統一されています。『彼』や本人の名前で呼ばれる場合は、「三人称」です。『私』や『僕』や『俺』なら「一人称」です。
 ただし、台詞や独白(心の中の台詞)の部分は例外です。台詞は、それを発した人物の立場や思考や感情をそのまま反映しますから、誰かの呼び方がいちいち違っても不自然ではありません。


 上記の『――少なくとも、僕はそう感じた――』の部分は、主人公の独白なのかも知れませんね。しかし、今の状態では、独白だと読み取るのは難しいです。
 なぜなら、普通の地の文から、主人公の独白に移行するよ、というサインがないからです。すぐ前の『彼は「生ゴミ」という非常に不名誉なあだ名を頂戴した』から、何の前触れもなく『僕』に変わっています。
 これでは、読み手は混乱します。

 しかも、すぐ後ろに『僕に近づくのも嫌がった』とあるのに、もっと後ろに行くと、わざわざ()でくくった文に『僕』を使っています。さらにその後ろでは、また突然に主人公の呼び方が『彼』に戻っています。
 以下の部分ですね↓

>>(僕は変われるはずだ)
>> 彼は意気込んだ。

 この調子では、台詞や独白として意図的に人称を変えたのではなく、書き手が混乱しているだけだ、と読み手に思われてしまいます。

 当面は、「主人公の呼び方を統一する」ことを心がけて書くと、よいのではないでしょうか?
 主人公の呼び方を『彼』・『彼女』などで統一して、主人公の独白を一切禁止すれば、できるでしょう。
 独白は、読み手にとってはたいがいだるくて面白くないため、最初のうちは禁じ手にしたほうが、練習になると思います。


自分のことを「ボク」という女の子は実在する!
No.8089 投稿日 2004年5月25日(火)12時11分 投稿者 名無し君2号
 ずずんと胸に響きましたよ。まったく世の中捨てたもんじゃねえなあ魂畜生《こんちくしょう》。※正確には此畜生です

 やっぱりショートカットなんですかね? 背は低めですかね? オーバーオールとか履いちゃったりしますかね? 体を動かしているのが好きなんですかね? 猫っぽいんですかね? つばの部分を後ろにまわして帽子をかぶるんですかね? スニーカーが似合うんですかね? じつは可愛いもの好きなんだけど、秘密にしていたりしますかね? 女の子らしい級友を見つめて、ため息ついたりしますかね? 主張しない胸がひそかな悩みだったりしますかね? 体温が高いんですかね? 水着はセパレートタイプですかね? 下はスパッツタイプで。それかスクール水着ですかね? 大きな犬を飼っていたりしますかね?

 しかし。
 みなさんの話をまとめてみると、自分を「ぼく」という女の子はなんだかけっこういるらしく……なんで私は出会えなかったのだろう。日頃のおこないが悪いからでしょうか。




>色の三原色

 「CMYK」とはよく聞きますが、いったいなんの略なのかちっとも覚えてませんでした。
 辞書によれば、それぞれCはシアン(青緑色)、Mはマゼンタ(赤紫色)、Yはイエロー(黄色)、Kはブラック(黒)だそうな。
 調べてゆくとけっこう面白かったです。印刷する場合はCMYK、モニターに発色する場合はRGBだとか、その理由とか。こんなの当たり前のことなんだろうけどさ。

 ちなみに、なんで黒はBlackなのに「B」じゃなくて「K」なのかといえば、BだとBlue(青)と混同されるかららしいです。へえ。




>引っ込み思案ヌ

>>たまたま忙しかったり、もしくはお前のためになにかするのは嫌だって思ったり、タダ原稿なんてふざけんな、とかそう思ったなら、はっきりそう言うだろ。

 できることなら嫌われたくないんですな。
 このあつかましいガキめ、餓鬼界へ帰れ! とか思われたくないのです。

 八方美人になりたいんですかね、私は? どちらかというと八方破れな感じですが。

 利用できるものはなんでも使い倒す覚悟が必要ですよね。
 といいますか、まだ本気になれてないということなんでしょうか。もっと情熱的になったほうがいいんでしょうか。などと問いかけてはみるものの、「なれ」と言われてなれれば苦労は無し。




>リズム

 過去ログでも、文章のリズムについて語っているところがありました。

 No.3076、新木さんの弁。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 2〜3文字ぐらいの極端に短い行。5〜6文字ぐらいのだいぶ短い行。
 10文字ぐらいの行。20文字ぐらいの行。
 40文字をぎりぎり越えない行と、40文字をほんのすこし越える行。
 2行目のまんなかぐらいまでかかる行。
 3行以上もの行。

 文章のリズムの音階は、こうして8つぐらいある。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 もちろんプロはぜんぶ使いこなしているんでしょう。ただ、それぞれの使用量には差があって、短い文を多く使う人もいれば、長い文が続く人もいる。一ページまるまる改行がなかったりする作品もあったりしますし。そこら辺が文体につながるのだとみた。

 で、いま問題になっているのは、書き出しをどうするのかということ。

・短い文章にする。
・セリフにする。

 このふたつは、プロが書いた小説でもよく使われている方法。単純に読みやすいからと思うけれど。
 ここで新発見。

>>だけど、最初の段落は長めだけど、最初の文は短いぞ。(最初の地の文のことね)
>>あと長い短いというのは、なにも物理的な文字数に限ったことでもない。それを読解するために掛かる時間をもって、長い短いを計る観点もあるだろう。
>>また心理的な重さと軽さで計る観点もあるだろう。たとえば最初の台詞だけど、ぜんぶひらがなになっているから、これは軽いわな。軽いものは実際の長さよりも短く見えたりする。

 まとめるとこういうことですか。

・たとえ段落全体が長くても、最初に来る文章は短くする。
・わかりやすい書き方にして、長い段落でも短く感じさせる。
・軽い文章にして、長い段落でも短く感じさせる。

 最初のはそのまま。段落が三行に渡るとしても、最初に来る文章は20文字以内しておく。短いほうが意味が通じやすい。

 わかりやすい書き方とは、たとえば「彼女は不可思議な表情で断言した」じゃなくて、「彼女はわけのわからない顔つきで言い切った」と書き換えるとか。……そう考えると、描写よりも説明してしまったほうがいい場合もあるのかな。

 軽い文章というのは、セリフなんかもそう。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 母は私に留守番するよう指示をして、玄関より出ていった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 よりも、

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「じゃあ、行ってくるから。おるすばん、お願いね」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 ――とセリフで書いたほうが軽い。
 あとは地の文を語り口調にしてみるとか。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 じゃあいってくるから、なんていってママ、軽い足取りで出ていっちゃった。なんだかいつもより化粧が入念な気がするしさ、服だっておろしたてだしさ、友達に会うんだなんて言ってたけど、どんな友達なんだか――考えすぎかな?
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 どんな一人称だこりゃ、と思われそうですが。これも軽い……よね? ね?

 最初はとても大事なんだと思う。物語の導入だし。初対面のばあい、やっぱり第一印象が大事でしょう。小説だっておなじ。最初の二、三ページは、とくに気を使わなきゃいけないのではないだろうか。そこである程度興味を持ってもらえたら、ちょっとは無茶してもよさそうだけれども。

 そういうことを考えると、どんどんと筆が重くなってゆくわけなのですが。




>田舎のカラス

>>あいかわらず2号は感想部屋で泳いでいるなぁ。

>>気の弱い小鳥のための餌場に、ふてぶてしい面のカラスが出現して、我が物顔でくつろいでいたりしたら、おまえ、どうするよ?

 そんなに私はふてぶてしく見えるんでしょうか。まあ、見えてっから書かれてンだろうけどナ。

 いや、あの、私ってとても繊細なんですよ。傷つきやすいガラスのハートを抱えているんですよ。こう書くと、「テメエはプラスチックをガラスと思いこんでるだけだろ」とか返されるんでしょうけれど。嗚呼。

 べつに課題部屋にレスするのが楽しいわけではなく、いや楽しいのも否定はしませんが、せっかく感想を書いてもらったのですから、せめてひと言ふた言なりと、お返ししたいと思っているだけです。お礼を申しあげたい。それが人情というものではありませんか。

 これも本音をいえば、レスしておけばまた書いてくれるかな、というこすっからい精神を発揮しているだけなんですけどね。どうせアタシはカラスですよ。けっ。




>毒

>>キャラが人間として描けてさえいれば、そんなもん、読者がそれぞれ勝手に思い入れして、勝手に萌えるもんだ。
>>作者が「ここんとこが魅力」なんて押しつけたりしたら、それは「毒」っていう。

 あー、あ? そうか。
 これはキャラクターだけじゃなくて、全体的にいえることじゃないだろうか。ひとつの単語にせよ、小説の文体にせよ、話の設定にせよ、なんでもかんでも、「ここが面白えンだよ」と押しつけてはいけないのでは。自然体というか、さりげなく、あるがままに出す。作者の好みでゆがめない。「蒼い夜に、白銀の月が真円を描いていた」なんて書かない。「満月だった」とそのまんま書く。
 カッコよけりゃ、繕わなくたってカッコよくなるもんだ、きっと。




>セリフ

>>ここでこんなことを言わせないとストーリーが進まないから、とか、そのキャラがその台詞をしゃべる要請が他のところから来ていて、そのキャラの内側から発したものじゃない。しゃべっているのではなく、しゃべらされているように見えるという話だろ。

>>台詞に必然性がない、とも言い換えられる。
>>これに関しては、分室の5775あたりを参照のこと。鷹見さんが書いている。

 読みました。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 これが、どういうことを要求しているかというと、小説における会話文とは

 登場人物は複数。
 いきなり会話から始まる。
 地の文は一切無し。
 会話文のみ。

 この条件で、誰が話しているのか、読み手がわかるような「会話文」を書くことを求められるということだ。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 これ、いま弟切さんがやっている課題じゃありませんか。

 その必要条件はわかったんですが、知りたいのは「どうすりゃそれができるか」なんですけど。そいつは自分で掴むしかないようです。うまい話は転がってないヨネ。

 たしかに私も昔、「会話文のみで小説を書く」のをやりましたが……ただ、そのときの目標は、「会話文とはどういうものなのかを知る」という低いものだったので、会話文を使いこなせるようになるところまでは到達していないんですよね。

 いまやったらどうなるのか。
 四兄弟は出来ると思う。秘技・性別反転法を使えば四姉妹も出来るはずですね。
 でも友達程度の関係だと、うーん……三人まではともかく、四人は辛いような気がする。そういえば老人って書いたことがない。社長もない。サラリーマンもない。学生さんばっかりだ。書いたことがないことを書くと、高い確率で失敗する私。どうしよう。




>声なき声

>>あとお前はアホか?
>>なに読者の声を、まじめにひとつずつ聞いているのか。
>>二人の読者がいたなら、その二人はまず正反対のことを話すわけだよ。

 最近になってようやく、「小説というのは読者のもんだ」という考えが染みてきたんですけど、とはいいつつも脳内読者がほとんどいないわけですよ。男と女、ふたりしかいない。だから「面白いかどうかようわからん」とかチンプンなことをぬかして小説をアップしたりするんですよね。
 そこでリアルな読者さまのご登場ですよ、ハイ。
 もう飛びついたね。猫まっしぐら――私はカラスでしたっけ? じゃあアレだ、なにかきらきらと光っているから、ぱくっとついばみにいったんですよ。危ないかもわからんのに。
 ついばんだのはいいんですけど、どう消化していいのかわからないんですね。できれば耳障りのいい意見ばかり聞きたいけれど……それじゃダメな気がする。

 考えなしではありますが、なんだかダメな気がしたので、反対意見を重点的に採りあげているわけです。ここがダメだ、あれがダメだ……かしこまりました! と。

 ただ……。
 感想部屋の意見と分室本舗での意見では、私の対応も違ってますよね。分室のばあい、納得できない部分は反論していたりします。たいがいは自分の間違いを思いしらされて終わるんですけどー。

 これはなんじゃろうか。感想部屋のばあい、ありがたや、という感じ。分室のばあい、なんですと? という感じ。




>1000字課題

 No.131「きみよ、ぼくといってくれ」(2800文字)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=973&e=res&lp=550&st=

 男友達に「ぼく」っていってくれと頼まれ、イヤだと答える少女の話。

 思いつきをそのまんま書いたような話です。めずらしく短いのがセールスポイントか。



 No.132「その手は食いませんから」(3500文字)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=974&e=res&lp=550&st=0

 道場で試合するふたりの少年に立ち合う女性の話。

 ずっと課題だった、格闘シーンを描いてみたもの。とりあえず第三者を入れて、その人に語らせてみましたが、どんなものやら。




 レスには5時間ぐらいです。では。


ご指摘ありがとうございます
No.8090 投稿日 2004年5月25日(火)14時29分 投稿者
白猫
>津荒さん

 初めまして、こちらこそよろしくです。

>とんびの羽根さん

>門の真ん中に立ち止まる少年

 私の描写だと真新しい制服を着ているのが、一人にしか見えないから転校生に見えるのだと思います。

>小学校で理不尽ないじめにあい、耐えきれず不登校になる少年。

 読者がキャラに共感する前にこういう辛い話を入れると読者が引いてしまうんですね。

>起承転結について

 以後は物語になるように努力したいです。これは次の1000字課題で見せようと思います。

>新木さん

>物語というのは変化を描いたもの

 初耳でした。考えてみると当然ですね。主人公がずっと停滞しているところなんか見てても全然面白くないですし。

>弟切さん

>人称を統一

 了解です。自分で見直してみても確かに変でした。以後、気をつけたいと思います。

>独白
 
 私は読者としては独白好きなんですけど、これはやっぱり特殊なんですかね?独白があったほうが主人公の性格の一端が知れていいと思うんですけど……。

>読書課題

 2冊目A 「イリヤの空、UFOの夏 その1とその2 『正しい原チャリの盗み方前後編』」

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=975&e=res&lp=958&st=0

 Aとかなっているのはこれが丸々一冊じゃないからです。

 皆様に起承転結のことについてご指摘をいただいたのでこの作品の起承転結を書こうと思います。

起 「伊理野と浅羽がデートをする」
承 「その様子を盗聴器を使ったりしながら見ている4人」
転 「伊理野が盗聴器を発見し、カーチェイス」
結 「伊理野の過去の話を聞く」

承のところが自信ないです。


いろいろ
No.8091 投稿日 2004年5月25日(火)17時13分 投稿者
新木 伸
○2号

 めんどーくせーので、レジュメで書く。
 読んでわからなくて、どうしても知りたいことがあったら、「これはどういう意味でしょう」と書いてこい。

・「短い」の定義はいくつも存在する。段落が短い。段落は長いが初行は短い。意味的に短い。心理的に短い。おまえは1種類しか見てないが、じつは何種類もある。はじめを「短く」というのは小説のセオリーだが、どの種類の短さでもいいわけだ。
・小説のはじまりは「こんにちは」から。なにを難しく悩む必要があるのやら。はじまりが簡単でわかりやすいことから入るのは当然というもの。
・おまえがふてぶてしくなかったら、いったいなにがふてぶてしいというのやら。
・課題も提出してねーのに感想部屋で遊んでいるから叱られるんだよ。
・魅力の押しつけの話。「すごくうまいラーメン。ありがたがって食え」とか言われたら、どんなにうまいラーメンだって食いたくなるなるだろ。ましてやお前の作るものは、そんなにおいしくないんだしさ。仰々しい書きかたをして、客を身構えさせてどうする。期待してないところに、ぽんと、普通に食える味が出てきたら「うまい」と思ってもらえるだろう。あと腹減ってる読者には、なんだってうまいんだよ。普通に食えるものを出していたら、腹減っている客にヒットしたら、「うまい」と言ってもらえるだろうさ。
・必然性のある会話の必要条件。俺が知りたいのは、どうすりゃそれをクリアしない会話文が書けてしまうのかってことだ。必然性のない言葉なんて、ひと言だって発さないもんだろう。キャラっていうのは。人間っていうのは。そして人間が違うんだから、個性も違うのがあたりまえで、ある人物の話す言葉には、単語の選択やら発音などに癖ができるものであり、見分けが付かない会話を書けてしまえることのほうが、俺にはスゴイことに思えるのだが。いわばそれは他人の口調のモノマネをするようなものであり、本当に見分けのつかない会話文を書けるなら、それは「芸」として認知されるべきものなのでは?
 すごいな。弟切も2号もモノマネ芸人だな。
 掲示板の書きこみでも、個性の確立してるやつの書きこみは、投稿者名がなくたって間違えようがないだろう。俺とか、鷹見さんとか、みやびさんとか、弟切や2号。
 俺が書いたら、なにをどう書こうが、だれがどう読んだところで俺の文章だってわかるものになるわけだし。他人が模写するとしたらかなり苦労するだろうな。
 津荒〜春日〜白猫、あたりの連中は、見分けが付かんのだけど。



>白猫君

>>私は読者としては独白好きなんですけど、これはやっぱり特殊なんですかね?独白があったほうが主人公の性格の一端が知れていいと思うんですけど……。

 それでは、独白だけで書いた小説と、独白一切抜きで書いた小説と、ふたつを試してみるとよいでしょう。
 100%完璧に独白だけ――とかだと、じつはかなり難易度が高くて芸の領域になってしまうので、まあ8〜9割くらいが独白って感じで。なるべく多めに。
 独白抜きのほうは、完璧に独白は0%でいきましょう。

 実際に書いてみれば、なにか会得できるかもしれません。
 教えられても実感できなかったことは身に付かないし、実感するためには、自分でやってみないとならないのが、人間って生き物の不便なところです。
 ほんと、「自分でやってみないとわからない」ものなんですね。なにもかも。

 聞かされただけで、わかって、できるようになるのなら、小説作法書を読むだけで誰でも作家になれるわけです。作法書を読んで作家になった人はいるでしょう。そういう人は、本に書かれていることを噛み砕いて自分向けの「実習法」を考案して、実行していった人です。
 どうもそれは難しいことらしい。それが僕にはわかったので、こうして分室は「実習の場」としているわけです。

 独白は良いものなのか。いけないものなのか。独白は好まれるものなのか。嫌われるものなのか。
 答えを言っちゃうことは簡単だけど、それでは白黒君は、本当の意味で理解はしないのですね。

 とりあえず、両方書いて試してみれば、自分でわかることができるんじゃないかな〜と、僕はそう考えましたので、実習してみてください。
 まあ半分人体実験のようなものですが。
 分室は「人間サンドバッグにされる場所」というのは、そういう意味も込められています。
 僕が考案した「練習法式」を実験して、成果を試す場所でもあるという意味で。

 ちなみに1000字課題の実験台となって有用性を実証したモルモットは名無し君2号であり、あらすじ写し取り課題の実験台のおサルさんは津荒です。このふたりには、有り難く合掌すること。(笑)




>(解)と(感)とを書く方式

 浦戸さんの開発した、段落ごとの「解釈」と「感じたこと」を書き記す方法……。
 なんだか良さそうですね。
 浦戸さん、前にも一度、誰かにたいしてやっていたようだけど、そのときは意識に引っかからずに見逃していました。
 今回はアンテナにかかりました。

 「本文」と「解」とが一致しちゃっている段落は、「まんま」ということであり、なにか工夫が足りていない。つまり描写になっていない。
 ただしストーリー展開上、本当に必要な説明文であるなら別。

 「解」と「感」とがあるもの。
 「本文」よりも「解」や「感」のほうが文章量が増えるくらいでなければ、読める描写とはいえない。本文の文書量と、「解」や「感」との文書量との比率が、情報密度となり、描写の良し悪しを計るモノサシとなる。

 「感」がない段落は、不要。
 削って捨てるべき灰色の文章。
 ここ、誤解しないこと「解」がない、ではない。「感」がないものは不要と言っている。
 削ってしまうと意味が通らなくなる場合は、不要でないものに変えること。「解」は同じで、「感」の付いてくるような文章をひねりだすこと。

 ちなみに情報密度に関しては、一概に高けりゃいいってものでもない。
 2号あたりにはまだ理解の外かもしれないけど、文章のリズムには、「情報密度の濃淡」という種類のリズムもあるのだ。作家はこれさえコントロールして文章を書いているわけね。

 ただ、まあ――2号あたりのレベルなら、とりあえず「情報密度を上げる」ことだけを考えていて構わない。どうせ全力でやったってたいしたことないのだし、なんかのマグレか偶然でもなければ、使い物になる情報密度の描写なんて出てきやしないんだし。
 情報密度を高くできるようになりさえすれば、落とすほうは自在だし、いつでも出来る。


 ――で、思いついたことがあるのだけども。

 この「解」と「感」というものって、他人に頼らなくても、自分でも出せるのではなかろうか?
 自分の文章をセンテンス単位で客観的に見つめて、これはどう解釈されるだろうか。これを読んだ相手はどう感じるだろうか。――とシミュレートすることくらいは、できるんじゃないかと思うのだが。

 2号は自分で行った結果を出してくること。浦戸さんのものと対比できるはず。
 違う人間なのだから、違いがあって当然だけど、けっこう重複部分はあるのではないか? 重複する部分が「人間」の共通部分であり、コンセンサスの取れるところ。まあだいたい、人間であれば、誰が読んでも変わってこない部分。
 自分の感性と他人の感性とで、どこがどう重複していて、どこが異なっているのか付き合わせて調べることができるわな。

 また自分で行った分析結果をもとにして、上で書いた削りや直しの指標が使えるはずだよな。

・「本文」と「解釈」が一致するものは、一律削除。
・「感」のないものは一律削除。直すのであれば、「解」は同じで「感」付きのものにする。
・「解」と「感」とはあるけど、文章量で本文を上回っていないものは、もう一工夫する。工夫した結果は、再び「解」と「感」との分析に回して、たしかに情報量が増えているか確認する。増えないようなら、まだ前のがマシなので元に戻す。

 おお。簡単簡単。削れる削れる。直せる直せる。


 ちなみに、これもまた思いつきの一環であって、人体実験のひとつね。
 ただし、この法則っていうのは、俺自身が推敲やリライトを書けるときの法則に近いものだと感じたわけね。
 とりあえず2号は、この分析と、それに基づく直しをやってくるのこと。毎日のノルマより優先事項な。


○名前のこととか。
No.8092 投稿日 2004年5月25日(火)18時34分 投稿者 津荒 夕介

>>なんだ。おまえら名前間違えられても、ぜんぜん平気なのか。
>>俺が間違えるたびに、毎回「ちがってます」と言って訂正してこないと、本当に二人に同じ名前を名乗らせるぞ。
>>二人とも「名無し君」でいいかな?
 
 いいわけねーですよ……

 前回の書き込みは、No8063までしか読んでいない状態で書き込みました。ちゃんと題名に書いてあります。
 新木さんが意図的に僕の名前を利用して春日さんを指しているのは、No8072です。
 読んでませんでしたよ。

 
 名前を間違えられるというのは、かなり不愉快です。
 僕は最初に間違えられた時から不愉快でした。

 ですが、ただ訂正するだけではいけない状態になっていきました。新木さんが意図的に名前を間違えて書いていてからです。
 それは、僕と春日さんの悪い状態を、改善させるのが目的でした。
 僕は不愉快なのを我慢しまして、間違えられないための段取りを提案してきました。
 そのことは以前書き込んでいます。今は、悪いところを直そうとしています。

 
 僕は名前のことは、十分理解しています。ですから、そのことについては、結構です。

 
 春日さんは、名前を間違えられることに、抵抗がないみたいです。
 名無し3号とでも、つければいいじゃないですか。僕を巻き込んで、まわりくどいことをしないでください。

 
 僕は、津荒です。
 津荒夕介(つあら ゆうすけ)ですよ。
 
 
 名前についての話で、時間を割きたくないんです。
 描写訓練がしたいんですよ。
 お願いしますよ。本当に。


コメツキムシくんに再会
No.8093 投稿日 2004年5月25日(火)21時35分 投稿者 弟切 千隼
 今日の湘南は、久しぶりに気持ち良く晴れました。思いっきりベランダに洗濯物を干して、取り込もうとしたら、洗濯物に昆虫のコメツキムシが付いていました。
 昨日遭ったコメツキムシくんと似ていましたが、まさか同じ個体ではないでしょう。

 同じ個体だったとしたら、やはり好かれているのでしょうか?(笑)



>会話文の練習

>> 登場人物は複数。
>> いきなり会話から始まる。
>> 地の文は一切無し。
>> 会話文のみ。

という条件で、会話文の練習をしました。
 課題部屋のNo.976に、練習したものを上げておきました。

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=976&e=res&lp=610&st=0


 同い年の女子高校生三人の会話です。年齢・性別・社会的地位が同じ人間を書き分けるのに挑戦しました。
 書くに際して気をつけた部分は、以下のとおりです。

1)三人の台詞が区別できるか。
2)三人のうち二人が口喧嘩をしているように見えて、実は互いのことを思いやっているのがわかるか。



>自分を「ぼく」という女の子

 私の周囲にも何人かいました。のみならず、自分を「おれ」という女の子もいました。何を隠そう若き日の弟切です(爆)
 さすがに、自称が「おれ」という女の子はめったにいませんね。小説に登場させるなら、よほど特殊なキャラクターにしなければ使えないでしょう。


新木さんへ
No.8094 投稿日 2004年5月25日(火)22時36分 投稿者
白猫
>それでは、独白だけで書いた小説と、独白一切抜きで書いた小説と、ふたつを試してみるとよいでしょう。

 分かりました。やってみます。それをやり終えた後で自分の考えが正しかったのか間違っているかを考えてみたいと思います。

>白黒君

 えーと、これは間違いには思えませんし、わざとやっているんでしょうか?どんな意図があるのかは私にはわからなかったのですが、わざとならやめていただきたいです。


名前のこと
No.8095 投稿日 2004年5月25日(火)23時15分 投稿者
春日秋人
>新木さん
>春日を津荒と書かれる件

 どうでもいいなんてことはなくて。

 なぜ訂正しなかったかといえば、それは新木さんがわざと間違って書かれていると思ったからです。
 つまり、そう書かれても仕方のない状態にあるのだと、僕が思ったからです。
 
 口で訂正するのは簡単です。
 でも中身が変わらなければ、同じことの繰り返しにしかなりません。
 
 しかし、ここは決意の意味を込めて、名乗りましょう。
 
 僕は、春日秋人(かすが あきと)です。
 
 
>津荒さん

>>口で訂正するのは簡単です。
>>でも中身が変わらなければ、同じことの繰り返しにしかなりません。

 津荒さんを巻き込んでいるのに、まことに自分勝手な考え方でした。
 すみませんでした。


ぼくっ子のつぎはおれっ子だあ☆
No.8096 投稿日 2004年5月26日(水)15時22分 投稿者 名無し君2号
 じゃあ最後はワシっ子でしょうか。
「ワシ、あんたのことが好きで好きでたまらんのじゃけぇ」
 なんでか広島弁。でも普通は「ウチ」ですね。

 いくらなんでも、萌えには限度ってものがあると思った。




>白猫さん

 たったひとことだけ。

 「伊理野」は「伊里野」じゃないでしょうか。伊理野で検索してもあんまり数が出てこないものだから、なんかおかしいと思って調べた私を褒めてあげてください。




>面、胴ときました

>>めんどーくせーので、レジュメで書く。

 どうも愛と称される、無色透明なくせにパゥワフルな力が足りないような気がしますが、まあそれはそれでいーです。でも、それだとたぶん私しか読まないんじゃないかと思うんですがどうですかお客さん。



>短小

 小説の始まりは「短い」ほうがいい。たとえ長くても、読ませるだけの面白さがあれば問題はないんですが、それが出来れば苦労はないのです。

 ただ、私が小説を選ぶときって、最初の文はまったく読んでないんですよね。
 ぱらぱらとめくって、「エロス」「バイオレンス」「その他、面白そうなキーワード」がないと棚に戻してしまう……。オッサンだからかもしれませんが。こんなことをいったら世のオッサンたちに失礼ですが。

 キーワードはいろいろと変化していきます。
 「プロレス」「格闘技」「日本刀」「侍」「忍者」「セーラー服」「マシンガン」「ロック」「ブルース」「イカしたジジイ」「姐さん」「気の強いお嬢」「ダメ男の成長」「突き抜けたバカ」「過剰なエゴイスト」「粋」

 えとせとら、えとせとら。
 こうしてあげてみると、自分がどんなバカなのか見えてきてちょっと嫌なんですけども。若い頃はまた違いました。あんまりえっちなのは好きじゃなかったはず。

 あいかわらず話題が右往左往してますが、けっきょくなにが言いたいかというと、小説の出だしは、さっさと本題に入るほうがいいだろう、ということです。
 面白そうだと思ったキーワードが早く出てこないと、すごくイライラするから。
 私の場合は容赦なく読み飛ばしてました。コドモだからかもしれませんが。こんなことをいったら世のコドモたちに失礼ですか?

 さらに言ってしまうと、私はその話がハッピーエンドかバッドエンドか、まず確認してから読むタイプなんですよね。信頼できる作者なら、べつにハッピーでもバッドでもかまやしないので、おとなしくはじめから読むんですが。

 ともかく。
 小説の出だしはさっぱりしたほうがよろしかろう。自分のモノに自信があるなら、もちろん話はべつですけどね? という結論でした。



>ふてぶて

>>おまえがふてぶてしくなかったら、いったいなにがふてぶてしいというのやら。

 えー……。
 私はとても引っこみ思案で、人見知りで内気でひ弱なヒキコモリですよ。ちっともふてぶてしくなどはないのです。(自信満々に)

 半年も名無しのままでいられるのは、どう考えてもふてぶてしいと思った。



>魅力の押しつけ

>>期待してないところに、ぽんと、普通に食える味が出てきたら「うまい」と思ってもらえるだろう。

 そりゃそうですよね。当たり前といえば当たり前ですよね。

Q:そんな当たり前のことを、すぐに忘れてしまうのはなぜだろう?
A:それは「当たり前」だからですよ。

 などといった禅問答はともかく、それって「小説は読者のものである」にも通じるんですかね? 「キャラクターの魅力を押しつけするな」というのは、キャラクターの味わい方は、読者にまかせろって意味ですよね。



>必然性のある会話

>>必然性のある会話の必要条件。俺が知りたいのは、どうすりゃそれをクリアしない会話文が書けてしまうのかってことだ。

 キャラが作れないからじゃないでしょうか、たぶん。
 人間としてしっかり書きわけができていないから、見た目だけで中身はおなじキャラになってしまう。中身がおなじだから、喋る言葉もおなじになってしまう。

 人物の魂が降りてくる、というのがぜんぜんわからないんですよね。
 それならそれで、どうにかしようと頑張っています。ようやく人らしきものが描けるようになってきました。あとはセリフだけ、だといいなあ。



>解釈と感想、そして直し

 段落ごとに見ていって……。

>>・「本文」と「解釈」が一致するものは、一律削除。
>>・「感」のないものは一律削除。直すのであれば、「解」は同じで「感」付きのものにする。
>>・「解」と「感」とはあるけど、文章量で本文を上回っていないものは、もう一工夫する。工夫した結果は、再び「解」と「感」との分析に回して、たしかに情報量が増えているか確認する。増えないようなら、まだ前のがマシなので元に戻す。

 をやれとのこと。
 ちなみに「解」は段落を読んでの読者の解釈、「感」は感想です。

 さて、またなにか思いついたようで。ジムのトレーナーというより、マッドな博士のほうが似合ってるー、なんて感じたのは私だけでしょうか? 
 マッドな博士で、死神博士が思いうかんでしまった私は、古すぎてかえって新しいのかもしれない。以上、たわごと終了。

 さて。
 この分析、やる前からすげえ大変だとわかるんですが。やってくださった浦戸さんには感謝です。人の小説、原稿用紙40枚は苦労だよな……。

 やってみました。が、途中でこれでいいのか? と疑問になってきましたので、確認のためにあげてみます。

 課題部屋、「「解」「感」分析、途中まで」

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=977&e=res&lp=953&st=

 こういうやり方でいいんでしょうか?

 あとやっていて気づいたんですけども。
 私は、「深く重く、そして強く」を今回から読み始めた人向けに書いていた、ということです。いま気づくのがすごいマヌケ。だから回りくどい説明が多い。




>津荒さんと青葉さん

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 掲示板の書きこみでも、個性の確立してるやつの書きこみは、投稿者名がなくたって間違えようがないだろう。俺とか、鷹見さんとか、みやびさんとか、弟切や2号。
 俺が書いたら、なにをどう書こうが、だれがどう読んだところで俺の文章だってわかるものになるわけだし。他人が模写するとしたらかなり苦労するだろうな。
 津荒〜春日〜白猫、あたりの連中は、見分けが付かんのだけど。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 なぜか私あてに書かれていた、おまけにレジュメからの引用です。ちなみにNo.8091より。
 これを踏まえて、投稿者名を読まずに、おふたりの書かれた本文だけを読んでみました。

 たしかに見分けがつきません。
 本当に見分けがつかなかったので、ちょっと面白かったのはナイショです。

 このあたりから察してみるに、本文だけでもわかるように個性を確立しろい、と言いたいのかもしれない。なんといっても発言者はベタは嫌なそうですから。まわりくどいの大好きですから。

 なんで掲示板の書きこみでも個性を確立しなければいけないのか? それを考えるのは私の仕事じゃないので放り投げる。ぽいっとナ。そもそも私って個性が確立しているのカナ? え? 自虐?


 でもね、おふたりさん。

>>春日さんは、名前を間違えられることに、抵抗がないみたいです。
>>名無し3号とでも、つければいいじゃないですか。僕を巻き込んで、まわりくどいことをしないでください。

>>津荒さんを巻き込んでいるのに、まことに自分勝手な考え方でした。
>>すみませんでした。

 その考えは違うと思いますよ。
 青葉さんのせいで津荒さんがひどい目に遭っているわけではないんじゃないかな。青葉さんのおかげで、いままで見えていなかった問題点が浮き彫りになっただけじゃないかな。「僕を巻き込んで」とか「巻き込んでいるのに」は違うと思うんだなー。

 まあ、名無し草がどうこういえる問題でもないのだなー。




 レスには3時間です。


感謝です
No.8097 投稿日 2004年5月26日(水)18時16分 投稿者
白猫
>「伊理野」は「伊里野」じゃないでしょうか。伊理野で検索してもあんまり数が出てこないものだから、なんかおかしいと思って調べた私を褒めてあげてください。

 うぉ!まったく気づかなかった。新木さんに自分の名前について抗議している場合じゃないですね。これは非常にまずいです。


 名前間違えたりして、本当にすみませんでした。以後は絶対にやらないように努力いたします。


 そして、見つけてくださった名無し2号さんには大感謝です。ありがとうございます。


>津荒さんと青葉さん

 只、気になったのですが、青葉さんというのは春日さんのことなのでしょうか?何で全然違うのになっているのか分からないので理由をお聞きしたいのですが。引用している文にも春日さんって書いてありますし。

 しかし、お二人となっていて引用文には名前があるのに自分に話題がまったく振られていないのがちょびっと悲しかったりしてる白猫だったりします。


>私って個性が確立しているのカナ

 ちゃんとあると思いますよ。この分だって、こんな風に書くのも名無し2号さんだけだと思いますし。ちなみに私が書くとこうなります。

「私って個性ありますかね?」

 新木さんに言われているようにないんだろうなあ、とか自虐的になってみたりとか。


課題提出
No.8098 投稿日 2004年5月26日(水)20時16分 投稿者
白猫
>1000字課題

 NO.3「そしてすぐに旅行 その1」

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=978&e=res&lp=957&st=0

 とりあえず、独白なしのものから。
 今回は未熟なりに起承転結に気をつけてみました。
起 「明日は学校での旅行に行く」
承 「朝、家でのやりとり」
転 「少年とサラリーマンの言い争い」
結 「同じクラスだった少年と友達になる」

 転と結はまだ弱いでしょうか?御感想や御指摘をいただけたら、白猫は非常に喜びます。どうか喜ばせてやってはくれないでしょうか?


いろいろ
No.8099 投稿日 2004年5月26日(水)20時25分 投稿者
新木 伸
○2号

>解釈と感想

 よし次は右手をドリルにしよう、カッコいいぞ。
 その次の次は、バッタの遺伝子を組み込んでみよう。おもしろそうだぞ。


>>こういうやり方でいいんでしょうか?

 よくない。
 お前の書いている「感」は、それ、書き手が読み取ってもらいたいと思っているものであって、読者が受け取る感想と違う。
 読者というのは、それまでになにを読んできたか、なにを感じてきたかによって、そこに書いてあるものの注目優先順位が変わるものなんだってば。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 客席には、その言葉とはうらはらにひとりも客がいなかった。ライブ中は薄暗くてわからなかったが、床は緑色のタイルだった。紙コップや紙くず、煙草の吸い殻で汚れている。まさに祭りの後という感じ。床の半分ほどをモップがけで濡らしていた、エプロン姿の若者が、転がっている酒瓶を拾いあげた。振って中身を確かめてから、そのまま口をつけ、あおりだす。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 たとえばこの部分。
 これまでの部分では、演奏が終わったあとの空虚感みたいなものを書いてきているから、とうぜん、読者の意識はそっちにある。
 すると読者は、ここに書かれているもののうち、「祭りの後」にまず引っかかる。そして「寂しさ」という偏見をかまされた意識で残りも見ることになる。
 紙コップや紙くずや煙草の吸い殻も、「さっきまでは賑わっていた」を補強する材料として読まれてしまう。

 お前が言うような、「ガラの悪いライブハウス感」なんて読み取るはずがないのだ。

 ――が、作者のおまえは、これを書いたときには、「ライブハウス感。しかもけっこうタチ悪いみたい」というものを書こうとしていたわけだよな。

 そのへんの意識のズレが、お前の書いたものがスベってしまう原因だ。
 しかも、直そうとしても、自分では直せなかったりする原因だ。お前が自分の書いたものを直そうとしたときにも、やはり、はじめに書こうとしていた路線に沿って直そうとしちゃうわけね。「もっとガラが悪くみせるにはどうしたらいいか?」なんて誤った方向にロックオンしてアイデア出しして直していったところで、意味はない。

 もし直すなら、「祭りの後の寂しさ」って偏見で読者がものを見ないようにするには――とか、そっちで直さなければならないところだ。

 だから流れを作るまでは気を使え――と、言っているのだが。
 具体的には、3行、ないし5行。

 初対面の人間同士が出会ったとき、「この人怖そう」「この人ずるそう」とか思った先入観って、なかなか消えないものだろ。偏見の理由なんていくらでもある。たまたま眼鏡をなくして目を細めていただけなのかもしれないし、名前が「スネオ」だったからかもしれないし。
 先入観を持つところで失敗すると、その後になにを書いたところで、早い話が「無駄」なわけね。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 草一郎は舞台の上に立って、しらじらと明るい客席を見おろしていた。
 さっきまで凛子と一緒に、目の前のフロアーで演奏を聴いていた。いま立っている舞台を眺めていた。激しい音を鳴らすバンドを見ていた。
 こんどはそれを自分がやらなくちゃいけないわけで。
 客席には、その言葉とはうらはらにひとりも客がいなかった。ライブ中は薄暗くてわからなかったが、床は緑色のタイルだった。紙コップや紙くず、煙草の吸い殻で汚れている。まさに祭りの後という感じ。床の半分ほどをモップがけで濡らしていた、エプロン姿の若者が、転がっている酒瓶を拾いあげた。振って中身を確かめてから、そのまま口をつけ、あおりだす。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 おまえはここで、なにを書こうとしていたわけ?
 どんな印象を読者に与えようとしていたわけ?
 その与えようとしていたものと、読者の受けとったものとは、同一であったのか?
 同一でないなら、その原因はなぜ? どこにある?
 またどうすれば一致させられる? 複数考えること。そしたら回を変えて、ぜんぶ実施してみろ。いちばんうまくいったものを、とりあえず暫定的な自分の方法論として採用しろ。

 浦戸さんのやってくれたものと、おまえのやったものとで、えらい食い違いが生じているわけだが。それについては、どう考えている?
 実際に自分でやってみるまでは、違いがあることに気づいていたのか?

 あれだけの力作をもらって、のほほんと平然としてたくらいだから、きっと違いが出ることにも気づいていなかったのだろうなぁ。




>必然性のある会話が書けない件

 キャラが作れない、てのはどういうことなのか。
 書きわけができないというのは、どういうことなのか。これはいちおう人間にはなっているけど、外装を換えただけで中身は一緒ってことなのかな。

 そのキャラは、自分で喋っているわけ? それとも喋らされているわけ?

 ある場面と状況とにおいて、あるキャラがなにか言葉を発したとする。もしくはなにも言葉を発さなかったのだとする。いずれにしても、キャラの口から発された言葉である以上、それは必然性のある言葉なわけだな。

 キャラが出来ているというのは、経歴と感性とを備えた人格がそこにあるってことだよ。同じ場面と同じ状況に置かれたときに、まず違う反応をするということだよ。

 いつも言っているように、違うキャラはアイスコーヒーの飲みかたからして、もう違いが出てくるわけだ。

 逆に、キャラの確立している2名のキャラが、ある状況に置かれたときに、ふたりとも同じ行動を取ったりしたら、それは「笑うところ」になる。

 現実生活の中でも、たとえば性格の似ている姉妹ふたりが、ある状況で同じリアクションを返していたりしたら、それを目にした共通の友人は笑い出したりするはずだ。
 たとえばナンパされた姉と、ナンパされた妹とがいて、二人とも同じリアクションを相手に返していた――とかさ。

 それほどまでに、「別人は別なことをするもの」――という事実は、あたりまえの常識として皆の脳裏に刷り込まれているわけね。

 津荒だか春日だかが、機種依存文字を使ってきて、そのすぐ後にもうひとりも使ってきて、俺、笑ったもん。「こいつらおんなじだ〜」って。
 ここ、笑うところアルね。





>津荒春日

 タイトルと投稿者名なんぞ、いちいち見るかい。
 本文見て、おまえら二名、区別がつかないんだって、そう言ってるわけだよ。

 しかしとりあえず、今回ようやっと、「春日津荒重合体」のリアクションに違いが出てきたように見える。

 名前を間違えられて、不快感を露わにしたのが津荒のほう。またそれを「相方」のせいであると主張したのが津荒のほうってことだな。
 そして僕のせいで巻きこんでしまってごめんなさいと、なんか知らんが相方に腰を低くして謝っていたほうが春日なわけだな。

 よし、以降は、気の荒さを見せたほうが津荒。(名前とも合ってる)
 そして温厚――といえば聞こえはいいが、不必要に低姿勢になったほうが春日ってことで、識別が可能かもしれない。


 ところで、いまは見分けが付いてるから間違えずに名前が呼べるけど。5分もすると、もうどうだか怪しくなってくるけど。
 津荒のほう――。

>>名前を間違えられるというのは、かなり不愉快です。
>>僕は最初に間違えられた時から不愉快でした。

 名前を間違えられて不愉快だっていうこと、いまのいままで、一度も書いてきてないじゃんか。なんなら過去ログぜんぶひっくり返して、自分の書きこみを見てくること。
 それでどうして、「じつは津荒は不愉快で怒っている」ということを、他人が読み取れると思うのだい?


>>僕は不愉快なのを我慢しまして、間違えられないための段取りを提案してきました。


 ――で、我慢してきたから、なんなのだ?
 不愉快なら不愉快であると、はじめに言えばいいところを、君の勝手で我慢してただけのことだろう。こっちは君が我慢していたことさえ知らなかったわけだし。
 その「我慢」の存在をいま明かすと、まわりの人はなにか君の「苦労」に対して負債を抱えることになって、その代償を払わなきゃならなくなるの?
 なんでさ? 君の「ルール」では、そういうことになっているってこと?


>>そのことは以前書き込んでいます。今は、悪いところを直そうとしています。

 以前書きこんだ、というのは、見た。
 なにか文体を変えようとか、根本解決にもならない、アホくさいローコストな方法をやるとかどうとか、そんなことを言っていた気がする。(根本解決にならないことは、自分でも認めていた気もする)
 で、文体を変えたら見分けを付けてもらえるか、それはおいておくとしても――。
 とりあえず文体は変えてきたわけ?
 変わっているようには見えないな。

 文体改造以外に、他に提案していた点があったなら、それを書くこと。


>>名前についての話で、時間を割きたくないんです。
>>描写訓練がしたいんですよ。

 他人と見分けが付かない点に関して、現在、直そうとしているところなのか(実行中)、直したのか(完了済み)、直すことはやめたのか、それとも保留中であるのか、どれなのか、まず自分の選んだスタンスをはっきりしろ。
 あと文体改造よりも、描写訓練がしたいわけだな。

 訓練するだけなら、べつに名前はいらんだろ。感想部屋で書いている人のなかにも「ROM」で書いている人もいるわけだし。

 津荒のほうが名無し君3号になってもいいのだろうし、ふたりとも3号でもいいのだろうし、ふたりとも「WOM」とかいう名前になるのもいいかもしれない。WOMは、ライトオンリーメンバーって意味ね。課題提出練習者。

 練習するだけなら、課題部屋を使うことと、それを見て批評してくれる人間がいれば、筆名なんかなくたっていいわけだ。

 ジムの会長なんてのは、サンドバッグを叩く練習生が、いい音をあげるようになるまでは、個体名なんぞいちいち覚えたりしない。――かどうかはわからないが、すくなくとも、ここの会長はそうらしいぞ。
 いつ鼻水垂らして泣いて飛びだしていってそれっきり――になるかももわからんわけだし。
 それまでは名前なんか、「おい」とか「おまえ」とか「そこの」とか、それで充分だわな。




>白猫君

 上の二人に関しては、名前を間違えているのはわざとですが。
 白猫君に関しては、たまたまです。ごめんなさい。

 前、「白黒猫」という人がここにいまして、どうも反射的にそっちの名前をタイピングしてしまうのですね。じつはもう何回かは間違えていて、すべて書きこみ前の見直しや、書いている最中に気づいて、水際でストップされていましたが。いつかやっちゃうだろうなぁと思っていたのですが、ついにやっちゃいましたか。
 今後も気をつけますが、またやっちゃっても許してください。




>個性だとか

 個性ってのは、生まれつき人が備えているものであって、神聖なものであって、土足でどすどす侵してゆくのは許されざる大罪であり――などという、へんてこな信仰が現代人の間には根付いているようだけど。

 そんなもの、幻想なので。

 獲得のための苦労なく備えている個性なんてない。
 半人前にも届いていないやつに、観測可能な分量の個性なんて、あったためしはない。

 まあ、もちろん例外はあるのだけど。他人が評価するベクトルの個性を、初めから多量に備えているやつは、まあ、ごく少数なんで。
 天性の動体視力だとか、天性の戦闘センスだとか、そんなもんなくたってプロボクサーにはなれるので心配なく。

 ないやつはないので、しょうがない。そういうやつは、死に物狂いで個性を身につけてゆけばいい。もしくはちょびっとある個性を発見していって、磨いていって、尖らせてゆくとか。毒の濃度とコントロール法を獲得して個性と詐称するとか。

 自分は何者なのか。自分で定義して、その方向に這いずっていけば、進んだその分が個性となる。




>弟切
>会話文練習

 寒っ。

 ――とか言っちゃいかんのだろうなぁ。
 まあ。がんばれ。
 おいちゃんにはそれしか言えん。

 リクエストがあれば、僕のシリーズあたりから、なんか女性キャラ三名ほど連れてきて会話させたものをテープ起こししてみてもいいけど。
 そういうのを見せても、なんか、弟切が身につける役には立たなさそうだしなぁ。(とかいいつつ感想部屋にアップ)

 弟切のものをもとに直すのであれば、まだ身につけられる可能性はあるのだろうけど。
 しかし、占いを本気で信じている感性というのが写し取り不能だし、ビタミンと運勢を同一レベルで考えている感性というのも、写し取り不能っぽい。

(飛躍や非合理を出そうとしてコケてるだけかな?)

 あとこの手のもので名前を出したところで、読者が覚えるはずもないし、識別の役に立ちもしないから、いっそやめれ。
 現実の会話では、名前なんてほとんど出てきやしないぞ。(名前を呼ぶのは相手が遠くにいるときだけだ)


ごめんなさい
No.8100 投稿日 2004年5月26日(水)21時25分 投稿者 名無し君2号
>白猫さんの突っこみ

>>只、気になったのですが、青葉さんというのは春日さんのことなのでしょうか?何で全然違うのになっているのか分からないので理由をお聞きしたいのですが。引用している文にも春日さんって書いてありますし。

 春日さんごめんなさい申し訳ない素で間違えました生まれてきてすみません。どうぞ、私の名前を間違えてもかまいません……って名無しじゃーん。責任すら取れないじゃーん。

 本当に悪いことしたと思ってるので、しばらく重点的に春日さんの課題を指摘していこうと思います。罪と罰。そのあたりで許してくれると私はとても嬉しく思うんですがどうでしょうか春日さん。

 しかし。
 オレってけっこうカッコいいこと言っちゃった? ウヘヘ? とか思ってたのに、見事なまでにぜんぶ台無しです。ぜったいいつか小説でもやるな、これ。

 ちなみに、青葉さんっていうのはかつて分室にいた人のことです。描写がなんなのかを、私に気づかせてくれた人でもあります。



>>しかし、お二人となっていて引用文には名前があるのに自分に話題がまったく振られていないのがちょびっと悲しかったりしてる白猫だったりします。

 ぶっちゃけますと、私ってとてもヒドイ人なんですよね。
 本当に申し訳ないとは思うんですが、新しく入った人が、ずっといる人なのか、すぐに消えちゃう人なのか、すぐには判断がつかないんです。
 ――で、すぐいなくなっちゃう人に手をかけても意味ないじゃん、とか思っちゃうんですよこの私という男は。ヒドイでしょう? 自分はさんざんまわりに迷惑かけてきたくせにね。いまだに継続中のくせにね。

 だからスルーしちゃったのかもしれない。
 なんらかの意図があったわけではなく、無意識のうちにそういう行動を取ってたんですね。ヒドイから。今回も、津荒さんが絡んでなければ口出ししてなかったと思います。ヒドイから。

 白猫さんは頑張っているようなので、そのうち絡むかもしれません。そのときはよろしくお願いします。

 以上、今回は謝罪にもなってない謝罪だけでした。


>2号
No.8101 投稿日 2004年5月26日(水)23時13分 投稿者
新木 伸
>2号

 やっぱ素だったのか。
 わざとやってるなら、青葉さんまで巻きこむなよ、とか思っていたが。
 ヒドいやつだな。自分は名無しのくせに。

 おまえ、謝意を示すというなら、春日のだけでなくて、青葉さんのほうも指摘しろよな。って、いないのか、いま。

 ある人が居着くのか消えるのか、そんなことは、俺にだってわからん。
 俺だって、お前が来たとき、ああこいつすぐに消えるなだって盆梅会とかへんな名前だし盆栽が趣味ならそういうとこ行けばいいのに小説との区別がついていないのかなかわいそうだな、とか思ったわけだけど。

 残るか消えるか、考える必要は、あまりない。
 残ったやつが残るやつだし、消えたやつが消えるやつだったってことだし。
 決めるのは本人であって、俺でもお前でもないし。

 べつに分室に居着かなくたって、どこかで小説書き続けていればぜんぜんOKなんだけど。まあたぶん、いなくなったやつは、小説も書いていないんだろうな。
 つまり小説家とは縁がなかったってことだ。作家用の筆名を持ったそいつは、死んだってことだ。作家的には。


>2号さん
No.8102 投稿日 2004年5月27日(木)00時24分 投稿者
春日秋人
 許す、許さない。
 えーっと、べつに怒っていませんし。
 2号さんが重点的に指摘してくださるというのであれば、僕としては「ラッキー!」と言う他ない。
 なんて言いつつ、今日も出せてない。(ほんと本読むの遅いな、僕)

 というか。
 パソコン立ち上げて分室を覗いたら、2号さんが僕の名前を間違っているのを発見して。
 これわざとなんだろーか、なんか試されてんのかな、よくわからんけど、とか思って。
 さらに分室を見ていると、なんか素で間違っていたことが判明して。
 正直、怒るよりも呆れましたってば(笑)
 

>怒るということ

 僕は怒らない人。怒れない人。
 あれもこれも、こうなってしまったのは、けっきょく自分が不甲斐ないせいだ。
 なんて考えてしまう。
 相手の失敗で自分が迷惑をこうむっても、まあ、仕方ないなーって思うし。
 温厚といえば、聞こえはいいのだろうけど。


>白猫さん
No.8103 投稿日 2004年5月27日(木)02時26分 投稿者
新木 伸
>白猫さん

 がんばれー。
 物語とはなにかということを、最低限、つかまないことには、長編にトライしたって丸々ムダになっちゃいますので。

 ちなみに前回のは2つの連続したシチュエーションがあっただけ。
 今回のは4つのバラバラのシチュエーションがあっただけ。

 どっちも物語とは違うもの。

 ところで「独白最大値」と「独白なし」のふたつを、そのうち書いてみませんか、てな話だったわけですけど。
 今回のこれは、ひょっとして「独白最大値」のほう?

 そうならそうと書いておいてくれないと、他の人にはわからないですよ。


鷲っ子?(違)
No.8104 投稿日 2004年5月27日(木)03時02分 投稿者 弟切 千隼
 自称を何というかは、方言の影響も大きいようですね。
 弟切が聞いた範囲では、少なくとも数十年前までの上州(群馬県)では、女の人が自称を「おれ」というのが普通だったそうです。少し丁寧な自称でも、「わし」だったといいます。



>会話文の練習(課題部屋のNo.976)

 感想部屋で感想を下さった方々、ありがとうございました。浦戸さんととんびの羽根さんのリライトも、参考になりました。

 新木さんが感想部屋に書いて下さったリライトは、キャラが立ちすぎていて、今の弟切にはあまり参考にできません(;_;) 確立したキャラクターとは、ああいうものなのですね。


 弟切の会話文練習課題は、ぼろぼろですね。人物の書き分けもできていませんし、内容もよくわからないと言われています(泣)
 それでも、とにかく、前進しなければ始まりません。少しずつ直してゆきます。



浦戸さんへ >

>>1.主語が省略される傾向が強い。
>>2.目的語も省略される傾向が強い。
>>3.修飾語は省略されるか、後付けされる傾向が強い。
>>4.5W1Hの情報のうち、「なぜ=Why」は省略されるか、ずっと後ろに付けられることが多い。
>>5.助詞は省略されることが非常に多い。
>>6.文節の区切りに、「さ」・「ね」・「なあ」などの「合いの手言葉」が入ることが多い。
>>7.体言止めが多い。

 上記は、弟切自身が挙げた会話文の特徴ですね。
 これらの特徴を人物ごとに使い分けて、台詞の区別ができるようにすればよいのでは、という御意見は、おっしゃるとおりだと思いました。相変わらず、弟切は気づくのが遅すぎです(;_;)


 三人のうち、区別できたのは一人だけでしたか。その一人は、少しは台詞でキャラが立っていたのでしょう。
 唯一区別できたというその少女の名は、作品中には出てきませんね。もちろん、出てこなくても名前は決まっています。彼女の名は「文枝」といいます。
 文枝は、言葉、特に語尾を引き伸ばす癖があります。こういうしゃべり方は、たいがい甘ったれた感じになりますね。文枝は甘ったれた性格という設定のため、このようなしゃべり方にしました。


 ちなみに、貴美子はいつも自分が中心にいたい女王さまタイプです。いわゆる「ええかっこしい」ではあるものの、みんなの前でいい格好をしたいがために、ひたむきに努力する人でもあります。
 智香―読み方は「ちか」です―は、冷静で理屈っぽい人です。感情的になることはあまりありません。

 という具合に決めてあるのに(本当はもっと細かく決めてあります。ここに書くと煩雑になるので、詳しくは書きません)、それが台詞に反映されていませんでしたね。人物造形が足りないということでしょう。もっとちゃんと「人間」にしなければいけませんね。


 会話の内容が『飛んで』理解できないのは、弟切が、省略すべきところと省略すべきでないところを間違えているためでしょう。
 会話らしさを出すには、省略は必要です。けれども、省略しすぎると、リアルであったとしても、読者さまに理解してもらえなくなります。また、省略するところを間違えても、読者さまに理解してもらえなくなるか、会話文としておかしなものになります。
 弟切は、この加減がまだわかりません。


 具体的な例を挙げますと、いきなりチョコレートが出てきたのは、貴美子がチョコレート好きだからです。文枝も智香も普段から貴美子と付き合っていますから、彼女がしょっちゅうチョコレートを食べていることを知っています。そのため、会話の中にごく自然に「チョコレート」が登場します。
 それならそれで、読者さまにわかるように書かなければいけませんね(^^;

 ザクロよりグレープフルーツがいい理由を書かなかったのは、説明くさい台詞になって、読者さまが読む気をなくすのではないかと考えたからです。でも、これは、逆効果になる人もいる、とわかりました。

 東条君が山羊座生まれなのも、いちいち書くと説明くさくなると考えて、書くのを避けました。
 これももっと工夫の余地がありましたね。このくらいの情報量なら、説明くさくせずに書く方法があるはずです。


 智香が貴美子にライバル宣言した、と読み取られたのは、書き手の意図したとおりです(^_^) 
 しかし、「絶対負けないからね、やるぞやるぞ」モードではなく、「正々堂々とやり合おう、それで負けたらしゃあないね」モードのつもりでした。そこまで読み取れるように書けなかったとしたら、弟切の腕が未熟なためです。



とんびの羽根さんへ >

 リライトして下さったものは、とてもリアルに感じました。現在の女子高校生は、まさにこういう言葉でしゃべっているのかも知れない、と思わせるところがあります。
 さすが、現役女子高校生の父親ですね。


 むろん、貴美子も文枝も智香も、弟切版とは違う人になってしまっています。三人ともハイテンションですね。
 弟切は、とんびの羽根さんのリライトを読んで、ハイテンションぶりに疲れてしまいました。貴美子が「ビタミンたっぷし」と言い始めたあたりで、もう、目が滑ってしまって、読む気がなくなりました。
 もちろん、せっかくリライトして下さったものですから、最後まで読みました。

 おそらく、弟切の感性がおばさんだから、耐えがたかったのでしょう(^^;;; 感性が擦り切れるというのは、こういうことを指すのでしょうね。


色々と
No.8105 投稿日 2004年5月27日(木)06時29分 投稿者
白猫
>新木さん

 独白なしのつもりだったんですが、独白最大値にみえますか?独白なしということはリンク貼るときに書いたんですが、課題部屋に直接書かなきゃダメでしょうか?

とりあえず、今日中に独白たくさんUPしようと思います。

>物語をつかむこと

 とりあえず、つかむよう努力します。難しいなあ。

>名前の間違え

見たとき何でわざとやっているのかわからなかったんで、間違いとわかって安心しました。只、前の人にも猫は入ってたということなんで、間違えるにしても猫はいれてほしいです(笑)


>弟切さん@8104
No.8106 投稿日 2004年5月27日(木)07時06分 投稿者
とんびの羽根

>課題部屋関連
>> むろん、貴美子も文枝も智香も、弟切版とは違う人になってしまっています。

 同じ人なんて書くの無理です。それだけの情報ありませんでしたから。
 浦戸さんも指摘されてますが、どれが誰の発言すらも判然としないので、こちらで適当に役割を振りました。

 貴美子はいまどき恋に占いにお弁当つくりになんでも本気になる、のりのよい明るい女の子
 文枝は甘ったれの、自分で考えることもできない20年前に絶滅したぶりっこ
 智香はクールにあこがれるものの、なりきれない男性的キャラ

 と勝手に仮定して改造しました。改作であって、はっきり言ってリライトでは無いと思います。


>>三人ともハイテンションですね。

 弟切さんの文章はもともとハイテンションでした。すくなくともそう読みました。
 文枝が必死で二人を止めようとしてましたけど、それでハイテンションでないほうが変です。

>>現在の女子高校生

 およ、女子高生だとは思いませんでした。話の内容から見てOLの昼休みの会話だと思ったので、むしろ2−30代くらいのしゃべりにしたつもりなんだけどな。


いろいろ
No.8107 投稿日 2004年5月27日(木)17時17分 投稿者
新木 伸
>白猫さん

>>独白なしということはリンク貼るときに書いたんですが、課題部屋に直接書かなきゃダメでしょうか?

 僕は感想部屋の書きこみにあった浦戸さんの張った誘導リンクのほうから入ったものでして……。
 それで見落としました。
 他にも「課題部屋へのリンクやブックマーク(お気に入り)から直接入る」とかいう経路もあるわけですし。

 見落とされないようにするためには、「独白少ない版」ということを、課題をアップしましたと報告のときに書き、課題のタイトル部分にも書き、本文の前か後ろにも書いておき――としておくのが確実かと思います。


>>独白なしのつもりだったんですが、独白最大値にみえますか?

 一人称の文章ってのは、いわばすべてが独白なわけですね。
 と、こう書くと、こんどは「三人称を書いたつもりなのですが」となるであろうので、そっちも説明しておきます。

 人称というものは、「僕/俺/私」と書くか、「彼/彼女/佐伯一」と書くのか、名前の書きかたによって決まるものではありません。
 その文章の物の見方の話です。物をどう見ているのか。誰が見ているのか。どこから見ているのか。――そういう話。
 主語がどうであろうと、一人称的物の見方によって書かれている文章は、やはり一人称であるわけです。

 よって「そしてすぐに旅行 その1」は一人称であり、一人称であるがゆえに地の文はすべて独白なのであり、独白MAXであるわけです。

 独白っていうものの定義も、ひょっとして違うのかな。
 僕の言う「独白」というのは、心の中で思っているものですね。()で括られるような、心の中で直接響いている「声」を現したものだけでなく、心の状態を説明しているものも独白のうちに含めています。

 とりあえず次は、白猫さん的な「独白MAX」らしいので、それを見れば、白猫さんがなにを独白と呼んでいるのかわかりそうですね。


 うーん。まだ難しいかな。
 一人称、三人称、独白――と、一気に三つも新概念が飛びだしてきているわけだし。
 とんびさんや浦戸さんの話の中でも、「起承転結」の話とかが飛びだしてきてますけど。無理に話を合わせて、分かっている風を装わなくても、わからなかったら「わからない」と言っておいたほうがいいですよ。

 わからないことは恥ではないです。わかったふりをするほうがむしろ恥です。ていうか、知ったかぶったままで話を続けると、相手はそれを知っている前提で会話を交わすことになるので、すべて無駄になってしまって、迷惑をかけてしまいますし。

 そもそも小説用の専門用語だし、どこでも教えてくれないし、さらに分室独自の解釈や意味が付け加えられていたりするし。

 まあとりあえず手を動かしていさえすれば、そのうちわかるでしょう。
 とりあえず、読んで、書いてゆきましょう。





>読者とは自分を喜ばせるために存在しているモノ

 まあ。そう考えてしまうのも、しかたないかも。

 苦労とした――と、そう思うと、自動的に見返りを求めちゃうんでしょうね。

 脱サラして、ラーメン屋やら、アクセサリーショップやらを開業した人なんかでも、「どうして客がこねーんだよ」と、経営不振の不満を客に向けるような人もいるぐらいなので。
 ここでも、自分は苦労したので客がいっぱい入って店は繁盛して、自分を喜ぶようにならなければならない。――と期待する気持ちがあるからでしょう。
 自分がやりたいことのために苦労するのは、それ、あたりまえの話なのに。

 あとは、ネットの片隅に小説をあげて、感想が付かないと、訪問者を責める人だとか。そもそも訪問者が来ないことを、訪問者のせいにする人だとか。

 枚挙にいとまがないです。
 物事がうまくいかない原因は、自分より他者に向けておいたほうが、心穏やかでいられるんだろうなぁ。

 きちんと手を動かしている人間は、うまくいかない理由なんて考えたりしないものなんですけどね。手を止めているから、へんなことを考える暇が出きてしまうのだけど。


もう、木曜日!?
No.8108 投稿日 2004年5月27日(木)19時30分 投稿者 津荒 夕介


○2号さんへ

>>でもね、おふたりさん。

>>春日さんは、名前を間違えられることに、抵抗がないみたいです。
>>名無し3号とでも、つければいいじゃないですか。僕を巻き込んで、まわりくどいことをしないでください。

>>津荒さんを巻き込んでいるのに、まことに自分勝手な考え方でした。
>>すみませんでした。

>>その考えは違うと思いますよ。
>>青葉さんのせいで津荒さんがひどい目に遭っているわけではないんじゃないかな。青葉さんのおかげで、いままで見えていなかった問題点が浮き彫りになっただけじゃないかな。「僕を巻き込んで」とか「巻き込んでいるのに」は違うと思うんだなー。

>>まあ、名無し草がどうこういえる問題でもないのだなー。
 
 ……と、長い引用で、すんません。
 ええとですね、僕は春日さんのせいで名前の問題に巻き込まれているとは、思っていません。
 火のないところに煙はたたない、ですから。
 
 しかし、そう思っているように読めます。それは、僕の文章が間違っているからです。すんません。
 というわけで正しい考えを書きます。
 
 前回の書き込みの時点では、「春日さんは名前を間違えられることに抵抗がない」と考えていました。
 で、

>>なんだ。おまえら名前間違えられても、ぜんぜん平気なのか。
>>俺が間違えるたびに、毎回「ちがってます」と言って訂正してこないと、本当に二人に同じ名前を名乗らせるぞ。
>>二人とも「名無し君」でいいかな?

 を読んで、「名前に対する価値観」の話に突入している! と思ったんです。
 僕は、その話に参加するのが嫌でした。それで「巻き込まないでください」と、書いたんです。

>>名無し3号とでも、つければいいじゃないですか。僕を巻き込んで、まわりくどいことをしないでください。
 
 この「まわりくどいこと」は、「名前をわざと間違える行為」を指しているのではなく、「名前に対する正しい価値観についての教育」を指していました。
 あー、ほんと最悪な文章でした。ごめんなさい。


○新木さんへ

 えーとですね。実はこんな書き込みを過去にしていたんですよー。
>>1 話が通じない。
 2 人の話を聞かない。
 3 他人に注意を向けない。
 4 言われたことしかやってこない。
 5 本当にわかってるのか謎。
>>――というのが、まあ。僕の特徴です……。
>>で、春日さんはこの5個の中のどれかに重なっているんですよ。だから区別がつかない。
>>それなら僕が、上の欠点を(春日さんの場合は僕と重なっている点を)改善すれば、オッケーです。

で、新木さんは
>>そうだよ。
>>掲示板上のコミュニケートにおける欠点が、ばっちりと重なっているわけね。オマエと津荒とで。
>>ちなみに重なっているのは、5個すべてだ。

>>文体なんか変えたって、無駄だぞ、ムダ。
>>それを直さんかぎり、個体識別なんぞ、いちいちやってられるかアホくさい。アホは掲示板上に一度にひとりで充分だ。一膳でお腹一杯だ。

 でした。
 そんなわけで、僕は「文体変更は止めだ」「よっしゃ、内面を変えようじゃないか」と、考えました。
 (……つうか、僕はその考えを掲示板に書けっての)
 

>>名前を間違えられて不愉快だっていうこと、いまのいままで、一度も書いてきてないじゃんか。なんなら過去ログぜんぶひっくり返して、自分の書きこみを見てくること。
>>それでどうして、「じつは津荒は不愉快で怒っている」ということを、他人が読み取れると思うのだい?
 
 いままでは不愉快だということを隠していました。隠していた理由は、皆さんに遠慮していたからです。
 僕が不快感をあらわにしたら、読む人の気分が悪くなってしまう。それは、いかん――
 その遠慮が、
 1 話が通じない。
 という欠点につながっています。
 なので、不必要な遠慮はやめます。
 自分の思っていることを、伝えようとする意思が非常ーに弱いんですよね。

 
 前回の書き込みで、「お、なんか津荒が怒ってるらしい」と、感じてもらえたなら、一歩前進です。(正しく内容を伝えれていないけど)
 前回の書き込みは、改善しようとしている「ニュ〜津荒」の書き込みだったんですよ。
 
○色々

>>とりあえず文体は変えてきたわけ?
>>変わっているようには見えないな。
 変えてません。

>>文体改造以外に、他に提案していた点があったなら、それを書くこと
 ということで、具体的に書きます。
 
 1 話が通じない。>自分の考えをきちんと書く。
 2 人の話を聞かない。>相手の話に、きちんと返信する。
 3 他人に注意を向けない。>指摘をもっとする。他人の話題につっこむ。
 4 言われたことしかやってこない。>がんばる。
 5 本当にわかってるのか謎。>理解した行程を書く。
 
 です。
 
 今まで、「とりあえず謝る」でやってきたので、僕は文章力がとても低いです。説明しようと、してきませんでしたから。
 元から低い文章力が、低いままなんですよねー。最悪です。
 きちんとした説明文を書くためにも、書き込みを改善していきたいです。
 
  
>>他人と見分けが付かない点に関して、現在、直そうとしているところなのか(実行中)、直したのか(完了済み)、直すことはやめたのか、それとも保留中であるのか、どれなのか、まず自分の選んだスタンスをはっきりしろ。
 
 実行中であります。
 
>>あと文体改造よりも、描写訓練がしたいわけだな。
 
 文体改造という話は初耳です。以前の指摘以来、文体変更には意味がない、と考えていたので。
 とりあえず、描写訓練がしたいっす。

>>練習するだけなら、課題部屋を使うことと、それを見て批評してくれる人間がいれば、筆名なんかなくたっていいわけだ。
 なくてもいいですねぇ……。
 じゃあなんで、僕は筆名にこだわろうとしているのか。
 筆名を認識してもらえるようにする行程の中で、僕の悪習を改善したいから。
 自分の存在を知ってもらいたいから。
 自分に匿名という逃げ道を与えたくないから。

○個性とか

>怒るということ
 僕はすぐに怒りますし、すぐに泣きます。単純です。
 それから、とても怖がりです。
 だから、いらない遠慮をするんですよねー。
 馬鹿なやつです。

>>掲示板の書きこみでも、個性の確立してるやつの書きこみは、投稿者名がなくたって間違えようがないだろう。俺とか、鷹見さんとか、みやびさんとか、弟切や2号。
>>俺が書いたら、なにをどう書こうが、だれがどう読んだところで俺の文章だってわかるものになるわけだし。他人が模写するとしたらかなり苦労するだろうな。
>>津荒〜春日〜白猫、あたりの連中は、見分けが付かんのだけど。

 
 僕の書き込みは、個性を潰したものでした。他人と接するときは、かなり親しい人を除いて、個性を潰して接しようとします。その方が安全なので。
 個性を潰すのをやめようと思います。だたでさえ、米粒並みの個性を、自分で潰してどうする俺バカー。
 
>>なんで掲示板の書きこみでも個性を確立しなければいけないのか? それを考えるのは私の仕事じゃないので放り投げる。ぽいっとナ。そもそも私って個性が確立しているのカナ? え? 自虐?

 自分の個性すら把握してないヤツに、本番でまともなキャラが書けるわけねーじゃねーか。
 みたいな理由じゃないっすかね。
 「自分の個性はなんであるか」についてすら考えていない僕は、個性に対する姿勢が甘すぎ。


○これから
 文章を読んだだけで、「これ津荒じゃん」とわかるようにするには……
 まず、5つの欠点を直す。これは読めるようにするため。
 それから、自分の個性を探し、のばす。これは「津荒だ」と特定してもらうため。

 


みんな違って、みんないい
No.8109 投稿日 2004年5月27日(木)19時54分 投稿者 弟切 千隼
>誰もが見やすい色に

 感想部屋のNo.0167で、新木さんが、色覚異常の人に対する配慮を述べています。
 簡単にまとめて書きますと、ネットで色を使う時は、色覚異常の人のことも考えて使いましょう、ということです。


 色覚異常の人は、普通に思われている以上に数が多いです。圧倒的に男性に多く、新木さんが書いておられるとおり、日本人の男性では二十人に一人くらいの割合で、色覚異常の人がいるようです。

 これほど多いにもかかわらず、ネットでは、色覚異常の人に配慮された色使いがされていることが少ないです。それは、単に情報や知識がないために、気づかないだけのようです。
 色覚異常の人にも見やすい色使いを案内しているサイトがありますので、紹介しておきましょう。皆さん、参考になさって下さい。

カラーバリアフリーガイド
http://homepage3.nifty.com/ondo/cbfg-ver101/index.html



>会話文の練習(課題部屋のNo.976)

とんびの羽根さんへ >

 すみません、前回の弟切の書きこみNo.8104は、書き方がまずかったですね。

 とんびの羽根さん版の女の子たちが、弟切版と違ったキャラクターになったことを、責めるつもりはありませんでした。そんな不遜なことはできません。書き手が違えば、キャラクターが変わるのは当然です。
 ましてや、弟切は未熟者です。自分の思いを完全に文章に込めることが、まだできません(;_;) 読者さまの解釈には、ずいぶん幅ができてしまうでしょう。

 感想部屋No.0166のリライトは、「とんびの羽根さんは、こういうふうに読み取ったのか」と、たいへん興味深く読ませていただきました。


 弟切の元文章も、ハイテンションといえばハイテンションですね。ただ、少なくとも弟切は、とんびの羽根さんのリライトのほうが、よりハイテンションだと感じました。
 たぶん、この弟切の感覚は、わりと普遍的ではないかと思います。なぜならば、とんびの羽根さん版のほうが、「!」の数がずっと多いからです。

 弟切版では、「!」は一個です。

>>「今日は特製! 見て」

 とんびの羽根さん版では、「!」が七個あります。

>>「今日は特製だよん 見れ!」
>>「でた、貴美の占いっ そんなんただの迷信!」
>>「ビタミンたっぷしだもんね。フルーツ最高。お肌きれいになるし恋愛運ますますアップっ!」
>>「なっ!?関係ないじゃん!」
>>「えっ!?」
>>「貴美、ザクロもらい!」


「!」の数が多いほうが、明らかにハイテンションだと感じますよね。
 どのくらいまでのハイテンションなら、読者さまに受け入れてもらえるかは、難しい問題です。とんびの羽根さん版くらいのが好きな方もいるでしょう。弟切の場合は、おばさんゆえ疲れました(笑)

 ハイテンションな台詞は、勢いがあるために若い人っぽく感じます。とんびの羽根さん版を、「二十代〜三十代のOL同士の会話」と見るには、ちょっとハイテンション過ぎるでしょう。

 それにしても、弟切版が、十代にしては婆くさすぎるのかも知れませんね(^^; 若さを出す方法を考えます。



 そういえば、新木さんが感想部屋のNo.0168に書いて下さったリライトは、とんびの羽根さん版ほどハイテンションだと感じませんでした。

 一つ一つの言葉を見ると、特に落ち着いた言葉遣いをしているわけではありません。むしろ、とんびの羽根さん版より乱暴な言葉遣いをしている人もいます。
 なのに、「読んでいて疲れるハイテンションさ」はありません。よく見れば、新木さん版にも、「!」は一個しかありませんね。


>>「今日のべんとーは特製だっ! 見れやウラー」

↑これだけです。


 記号に頼りすぎてはいけない、ということですね。
 新木さん版は、さほどハイテンションだとは感じないのに、勢いは感じます。幼さはあまり感じません。十代後半から二十代前半の人たちだな、と感じます。



お知らせ:
 弟切は、明日から仕事で出張します。帰宅するのは5/30(日)の夜です。出張中は、おそらくここに書きこめません。


>新木さん
No.8110 投稿日 2004年5月27日(木)20時25分 投稿者
白猫

>一人称の文章ってのは、いわばすべてが独白

 ここではそんな意味でしたか。私のとっての独白は「ひとりごとのようなもの」でした。ってことは三人称でもう一個書いてこなきゃいけないですね。

>書いてきた感想

 自分の中の定義の独白ありとなしで書いてきた感想は、独白を使ったほうがクドくなるような気がします。只、私の中では主人公の中身と表のギャップとか使えるので好きなのはやっぱり変わらないんです。好きなだけでどうしても使いたいというわけではないので、邪魔だというならやめます。とりあえず、ここ流の独白なしで書いてきてから、また感想書きます。

>わかったふり

 してるつもりはないんです。只、どうやら私の中の傾向として自分で勝手に納得している部分が多いんだと思います。ですので、間違っていないか心配なので、最近出た概念の自分の中で分かったと思っている意味を書いていきます。

「起承転結」
 物語には必須。起で文章を起こし、承でその文章をうけて、転で物語のなかで事件などがおこり文章を一転させ、結でそれが完結する文章の流れ。

「一人称」
 自分を主体として書かれた文章。

「三人称」
 客観的に登場人物たちのことを見てその視点から書かれた文章。

「独白」
 心の中で言っていることだけではなく、自分の心の状態まで含めたもの。

 私の中ではこういうふうに理解しております。合っているでしょうか?

>読者とは自分を喜ばせるために存在しているモノ

 確かにいくらかそう考えている部分はありました。すみませんでした。只、ここのことについてはうまくいってないとは思っていないです。指摘がもらえることが嬉しかったので、ついこういう風に書いてしまったのが理由です。

>>1 話が通じない。
 2 人の話を聞かない。
 3 他人に注意を向けない。
 4 言われたことしかやってこない。
 5 本当にわかってるのか謎

 私にもあてはまっているところがありますね……。私もこれからの解決策について書いときます。

1 話が通じない。   
 多分、大丈夫だと思います。ダメなら言って下さい。

2 人の話を聞かない。 
 これも大丈夫だとは思うのですが……。ダメなら言って下さい。

3 他人に注意を向けない。
 他人の課題についてはまさに当てはまってます。目は通しておりますが、指摘などは未熟なのでまだ遠慮させてください。

4 言われたことしかやってこない。
 言われてないやるべきことが分からないので、当分はこのままなのかもしれないです。すみません。必要なことがわかるように努力はします。

5 本当にわかってるのか謎。
 理解したと思ったら、そのことについて書くことで解決したいと思います。


>1000字課題

「旅行の前に その2 (独白MAX)」

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=979&e=res&lp=957&st=0


 今回のは独白を大分いれたやつです。
 ちなみに自分にとっての独白は上にも書いているとおり「ひとりごとみたいなもの」です。


いろいろ
No.8111 投稿日 2004年5月27日(木)23時34分 投稿者
新木 伸
>白猫君

 白猫的「独白MAX」のもの。ちょっと書き換えると、以下のように、白猫的「独白なし」版と変わらないように見えてきます。()のカッコを取り去って、会話調の口語を地の文っぽくしただけ。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 入学式がおわったばっかりなのにもう旅行なんて。いくらなんでも早すぎる。しかも泊り込みである。たしかに泊まりの旅行ならクラスメイトと早く仲良くなれるかもしれないが、いきなり初対面に近い人と同じ部屋に泊まるなんて不安にならないほうが無理というものだ。
 かといって、旅行を休んでしまっては仲良くなるスタートに失敗してしまう。だから休むわけにもいかない。
 うじうじ悩んでてもしょうがなかった。明日も早いので、さっさと寝ることにする。
 布団を敷き、その上に寝転がる。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 対比のために、白猫的「独白なし」も部分抜粋しておきます。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 うちの学校は変わってると思う。入学式の次の日にはもう泊り込みの旅行にいくのだ。理由は簡単。クラスメイトとはやく仲良くなるためだ。確かに旅行に行けば、友達ができるかもしれない。しかし、佐伯一は不安だった。いきなり見ず知らずの他人と一緒の部屋で寝るのだ。誰だって不安になるに決まっている、そう自分を納得させ、畳敷きの部屋で一人静かに持ち物を確認をしていた。確認し終わると、バッグにそれらをつめて準備完了だ。バッグは針でついたら爆発しそうなほどになるまで膨らんでいた。
 もう十一時だった。明日も早いので今日はもう寝ることにする。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 つまり()カッコの有無にかかわらず、白猫さんのやっていることは、本質的に変わっていないということです。
 ()カッコの有無なんて、ほんの見かけの違いにすぎません。


 ――で、この心理独白のことについては、昔、解説を浦戸さんに向けて書いていたらしい。過去ログの7592。
(自分でなにを書いて、なにが過去ログにあるのか、すっかり忘れてしまっている奴)

 あと心理独白版と、心理独白なし版と、で同じシーンを書き分けてみたものが、「好きって、言って」で過去ログを検索すると出てくる。
 パターン1とパターン2とがあって、パターン2のほうが独白あり版。ちなみにパターン1は心理描写版。
 心理独白と心理描写の違いだとかは、いま考え始めるとパンクしちゃうだろうから、考えなくていいです。
 理解しやすさの順としては、「起承転結 < 人称、視点 < 描写」という感じではないでしょうか。
 まあ個人差はあるんだけど。なにを書いても描写になってしまう人というのがいて、そういう人は、逆に起承転結を理解してゆくことが難しかったりします。(じつは僕がそう)

 理解しやすいものから順にマスターしていったほうが楽です。ひとつ理解すれば、その用語や概念を取っかかりに、次のことも理解していけます。

 とりあえず次は、新木的な意味での「心理独白」を抜きにして書いてみてください。
 いっそ主人公の心の中はまったく書かないで、完全に外側から眺めて書いたほうが簡単でしょう。(三人称でやるということ)


 なお過去ログは1−8000までのテキスト版をダウンロードしておいたほうが、なにかと便利だと思う。ZIP形式の圧縮ファイルとなっているけど、WINDOWS−XPなら特別なツールなしに、そのまま読めるから。

↓ここね
http://araki-s.hp.infoseek.co.jp/yomikaku_oth_log/yomikaku_oth_log_0001-8000.zip





>会話文とか

 ……!

 会話に勢いを付けるのに、「!」を付ければいいや……、とか。

 そんな幼稚なレベルだったのかい。
 まあ俺も疑問符「?」は多用しているから、あんま偉そうなことは言えんが。





>津荒

 上辺でしか物を話せないやつに、小説なんて書けるはずないんだから。
 とっとと腹くくって、こっち側に来いってーの。
 本音の付き合いってのは、思ったほど痛いものでもないぞ。

 ちなみにお前が不快感を露わにしない理由は、遠慮じゃないぞ。他のものね。
 伝えたい意志が非常に弱いわけじゃないぞ。そういうことにしておきたい、ということはあるんだろうけどね。しかし本当は伝えたくて伝えたくてたまらないのだな。でも伝えられない。なにか理由があって。
 さてなんだろう? 考えてくること。俺は知ってるけど、教えてやんない。

 ちなみにそのへんがわからないと、読者の心を動かす小説なんて書けやしないぞ。
 コミュニケーション不全の人物が心を開く話を書いて成功させるためには、作者が自分でそれを乗り越えてきて、なにが理由でコミュニケーションできずにいたのか知っておく必要がある。
 ちなみに「コミュニケーション不全の登場人物」っていうのは、昔書いた「夢見ぬ少女」のヒロインのことね。


>>を読んで、「名前に対する価値観」の話に突入している! と思ったんです。
>>僕は、その話に参加するのが嫌でした。それで「巻き込まないでください」と、書いたんです。

 なんでその話に参加するのが嫌なわけ? そこがわからん。説明しろ。コミュニケートしろ。
 これは名前についての価値観というよりも、人格についての話なのだが。名前ってのは人格に張られるラベルだから。
 才能測定やってたのって、たしか津荒だよな?
 それとも関わりのある話題なのだけど。

 ちなみに次の才能測定のお題が決まった。「怒り」だ。自分をイジメていたやつらへの怒りなんてチンケなものでなくて、なんかもっとデカイ怒りにしてくれ。読者が乗ってこれて、主人公に共感して愉しめるような種類の怒りね。
 いくつかネタを出しつつ、それと平行して描写練習課題な。
 しかしおまえ、見てみたら、一ヶ月使って、たったの二つしか書いてないじゃん。(直しは数のうちに含まれない)

 古本屋の直しはもういいから、新規のやつ、書いてみること。


>弟切さん@No.8104、No.8109
No.8112 投稿日 2004年5月28日(金)07時15分 投稿者
とんびの羽根
 出勤前で時間がないので前フリなしでいきます。
>弟切さん@No.8104
>会話文の練習(課題部屋のNo.976)

>>浦戸さんととんびの羽根さんのリライトも、参考になりました。

>>新木さんが感想部屋に書いて下さったリライトは、キャラが立ちすぎていて、今の弟切にはあまり参考にできません(;_;) 確立したキャラクターとは、ああいうものなのですね。


 弟切さんの問題は会話が会話らしくないことですね。
 で、弟切さん本人を含めて4人がおなじシチュエーションの会話例を出してます。

 会話が会話らしく見えるためには何が必要なのか。
 その観点から検討すべきことがいくつかあると思います。
 ところが弟切さん、自分が何をするべきかわかっていないようにみえるので、かなりはがゆい。

 「参考になりました」 ってなにが参考になったのか
 「キャラが立ちすぎて」だとなぜに「参考にできません」なのか、さっぱりわからない。

 浦戸さんへの回答をみていても結局いつもの課題と何一つ変わらず、なにが伝わらなかったの問題に終始していますね。「会話らしく見えない」原因の究明がいっさいされてない。問題点を見失った行動は解決に近づかないどころか、より問題を悪化させかねません。

 会話に見えない原因を考えてください。

 No.8109ではハイテンションに見える理由、を3人分比較検討してますね。これだけでもわたしが反論のごときものを書いて弟切さんを突っついたかいが多少はあったかもしれません。でも思考足りないですよ。浅いです。「!」の数だけ数えてどうするんですか。

 キャラがおりているかの問題は、弟切さんの固有の問題なので、キャラが立ちすぎている新木さんの例文が役にたたないというのは、まあ理解できます。
 しかし、会話に見えない原因はほかにもあるんですよ。新木さんも書いてますけど、読みとれてないでしょうか。

 人物の設定ですが、おおざっぱな性格づけはされているけど、その先にあるものが会話では重要になります。
 普段見ているテレビ新聞雑誌、趣味特技、仲間の所属、仲間の関係、共通の知人、いきつけの場所、会話を行っている場所、天気と時間帯、その後の予定。話題が転がっていく背景があります。描写のとき2号さんがジオラマを作成しているように、会話の背景が決まっているかどうかが会話の自然さに大きく影響をおよぼすのは当たり前でしょう。その点で新木さんのリライトは充分に参考になるはずなのに。

 キャラとシチュエーションと話題の背景のほかにも、会話では重要なことがあります。

 ひとの呼び方は、わたしが強調して見せました。もちろん新木さんのいうとおり、あんなにいちいち呼ぶもんじゃないです。しかし書く以上は実際の女の子が「ちゃん」はないだろとか思うのだけど。

 ハイテンションぶりもわたしが強調して見せたものです。女の子同士の会話を、男性がきくとああ聞こえるのね。だから弟切さんの会話で「!」が一個しか使われていないのですが、わたしには「目を背けたくなるほどハイテンション」!!なんですよ。文枝の反応なんて普通「はいはい」とか「おさえろ」くらいで充分じゃないですか。

 OLだと思ったのは、女子高生よりOLのほうがハイテンションだからでもあるんだけど。ハイテンションなほど年下という思いこみはどうかな。いまどきの女子高生はOLよりはるかに醒めてる。なぜならあせりがないから。プレッシャーが少ないから。もちろん個体差地域差はあるからハイテンションな女子高生だって存在するわけだけど、普通は浮いているぞ。
 まあわたしの例文がOLの会話に見えないのは単にわたしの力不足ですけど。女子高生である娘や娘の友達の口調はまた異なります。

 そして、わたしが一番手を入れたのは助詞じゃないかと思うのだけど、このあたりのチェックはなしですか。力を入れた部分を無視されると腹が立つというのは、エゴですが。
 


次は哲学の講義。
No.8113 投稿日 2004年5月28日(金)14時12分 投稿者 津荒 夕介

>>ちなみにお前が不快感を露わにしない理由は、遠慮じゃないぞ。他のものね。
>>伝えたい意志が非常に弱いわけじゃないぞ。そういうことにしておきたい、ということはあるんだろうけどね。しかし本当は伝えたくて伝えたくてたまらないのだな。でも伝えられない。なにか理由があって。
>>さてなんだろう? 考えてくること。俺は知ってるけど、教えてやんない。

 考えます。とりあえず今回は四つ。……正解、あるかな……。
 
 一つは、面倒だから。
 自分をさらけだして、人と真剣につきあう。そうすると衝突とかおきますよね。それを処理したり、それで悩んだりするのって、大変です。つかれますよ。
 津荒は、自分が必要だと痛感している物以外を、積極的に排除して、楽をしようとする人間なのです。
 
 二つは、自信がないから。
 まず、人の意見に反発する自信がない。
 そして、自分の説明文に自信がない。
 昔から、説明が下手だったので(レジュメとかやってたし)、自分の言いたいことを伝えられる自信がないのです。
 
 三つは、諦め。
 新木さん=怖い人が、脳に焼きついているので、「反発したら、殺される……」「それなら、我慢しよう……」と、考えてしまいます。

 四つは、怖いからです。
 他人と別のことを言う。あるいは、浮いたことをする。そうすると、孤立しますし、嫌われます。それが怖いので、言えない。


>名前に関する価値観の話
 
 これは、
 「津荒」というラベルを貼ることで生まれる、
 認めてもらえるって、ありがたいよな?
 自分が起こすことに責任を持つんだぞ?
 てなことを理解しましょうねー。
 ……という話を指しています。一番底辺の話を指しています。
 で、その一番底の話ならば、僕はわかっています。だから、やりたくなかったんです。
 
 しかし、まあ、そういう風に読んだのは僕の早とちりっす。
 
>>これは名前についての価値観というよりも、人格についての話なのだが。名前ってのは人格に張られるラベルだから。
 
 わかりました。
 筆名をつける段階の話なんですね。
 名前が必要であると認識する段階の話が始まったのだと、考えていました。
 
 名前をつけるには、
 まず、自分の個性を正しく把握しなければなりません。
 名前というのは、その人の個性を反映したものであるべきだからです。今のところ、才能測定で、まともかなーと言われたのは「恋愛」でした。「恋愛」作家が津荒って……。
 津荒って、こう「シリアス」とか「男っぽい」って感じですよねー。
 まったく、あってないんだよなぁ。
 それは、名前をつける前に、才能測定しなかったからです。自分の書きたいものと、才能は違う……と。

 だから才能測定は、正しい名前をつけるのに必要な課題である。
 

>>ちなみに次の才能測定のお題が決まった。「怒り」だ。自分をイジメていたやつらへの怒りなんてチンケなものでなくて、なんかもっとデカイ怒りにしてくれ。読者が乗ってこれて、主人公に共感して愉しめるような種類の怒りね。
>>いくつかネタを出しつつ、それと平行して描写練習課題な。
 
 了解です。怒りかー、考えなくちゃ……。
 
>>しかしおまえ、見てみたら、一ヶ月使って、たったの二つしか書いてないじゃん。(直しは数のうちに含まれない)
>>古本屋の直しはもういいから、新規のやつ、書いてみること
 
 うう。ううー。ぐふー。
 こう……
 意外と大学アンド一人暮らしがキツイとか。ネットにつなげる時間が少ないとか。パソコンが壊れたとか……。
 って、言い訳するな馬鹿。頑張ってる人に失礼だろうが! 皆さん見苦しくてすいません(汗)

 とにかく、がんばります(当たり前)
 がんばらないと、すぐに大学卒業ですよー……。このごろ一週間が妙に早いですし。やばいなぁ。やばいよぉ。


>新木さん
No.8114 投稿日 2004年5月28日(金)17時02分 投稿者
白猫

>ほんの見かけの違いにすぎません

 ほんとだ。やばい。全然気づいてませんでした。しかし、これで少し分室流の独白に近づいたような気がします。

>――で、この心理独白のことについては、昔、解説を浦戸さんに向けて書いていたらしい。

 過去ログ読みましたが、やっぱりというか理解できてません。これに関してはまだ考えなくていいといわれたんで考えるのはひとまず中止します。

>理解しやすいものから順にマスターしていったほうが楽です。

 了解です。とりあえず、起承転結を理解するために努力します。三人称の奴も書いたので下にリンク貼っときました。お暇なときにでも見てください。

>1000字課題

NO.5 「旅行の前に その3 (独白なし、三人称)」

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=980&e=res&lp=957&st=0

NO.6「旅行 一日目」

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=981&e=res&lp=981&st=0

 書き直しみたいなことばっかりやってるのもあれなんで、新しいのも書きました。NO.5 「旅行の前に その3 (独白なし、三人称)」は題名にもあるように三人称で書いた独白なしの奴です。NO.6「旅行 一日目」はその後のことを書いた話ですが、多分ここから読んでも大丈夫だと思います。

 NO.6「旅行 一日目」の起承転結はこんな感じです。

起「旅行で目的地までバスに乗るが、まったく話せる雰囲気ではない」
承「ホテルの部屋に行ってもその雰囲気のまま」
転「緊張にたえられなくなりお茶を入れようとして他人にかけてしまう」
結「そのちょっとした事件のおかげで打ち解ける」

 こんな感じでOKでしょうか?


とくになし
No.8115 投稿日 2004年5月28日(金)20時01分 投稿者 津荒 夕介
>生課題
 「商店街・雑踏」です。
 描写ができているかどうかが、気になります。
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=982&e=res&lp=928&st=0
 よろしくっす。


>白猫さんへ
 あらすじ書きについてです。

 975 読書課題 2冊目A 「イリヤの空、UFOの夏 その1とその2 『正しい原チャリの盗み方前後編』」
 なんですけど、一行あらすじと起承転結を、セットで投稿してください。その方がわかりやすいので。

 あと、夕子・水前寺が、なぜデートの尾行をしているのかが、わかりませんでした。
 少しですいません。それでは。


いろいろ
No.8116 投稿日 2004年5月28日(金)21時44分 投稿者
新木 伸
>津荒

 ばかたれ。タイトル付けをサボるな。
 サボっていいのは俺だけだ。

 タイトルっていうのは、その書きこみの内容を端的に表した一行なわけだろ。
 コンセプトを掴んでいないとタイトルは付けられない。ラベル貼りの練習になるんだよ。

 タイトル付けるのって、面倒だろ。
 面倒だから練習になるんだよ。
 面倒に感じなくなるまでず〜っと続けてゆくと、ラベル貼りの能力が身に付くわけだよ。
 そして俺ぐらいにもなれば、2号の顔を見て、「アンドロメダ忠夫」と、ばっちりのラベルを一瞬で貼れるようになるわけだ。

 ようするに、タイトルを書くことも、名前付けの修行の一環だということ。

 なんなら、毎回ごとに、なにかヒネリの利いたタイトルを付けるぐらいのことをしてきてもいいわけだよ。





>白猫さん

>>過去ログ読みましたが、やっぱりというか理解できてません。これに関してはまだ考えなくていいといわれたんで考えるのはひとまず中止します。

 理解できないのはいいのだけど。
 なぜ理解できないのか。どう理解できないのか。そうした「どこまではわかって、どこからがわからない」という思考開示を行う癖をつけてください。

 たとえばパターン1とパターン2を両方読んでみて、どう感じたのか。
 パターン2には心理独白があるわけだけど、そこはきちんと識別できていたのか。どこが独白であるかも見分けられなかったのか。
 ふたつのものは、なにか違いがあるように思えたのか。まったく違いが見分けられなかったのか。
 どちらが自分にとって好ましいと思ったのか。その理由は。
 などなど。

 思考開示というのは、考えた道筋を書き記すこと。
 毎回やっていると、分室はそうしたもので溢れかえってしまって大変ですので、ちゃんと思考する癖が付いたあたりで、いちいち書くのはやめることになりますが。
 最初は、自分の思考を開示していたほうが確実です。


おれおれ鷺
No.8117 投稿日 2004年5月29日(土)02時20分 投稿者 名無し君2号
 いろいろと自分の呼び名はありますよね。「ぼく」「ぼくちゃん」「おれ」「おれさま」「私」「小生」「拙者」「わし」などなど。自分の名前をそのまま使うのもありです。

 これ、どういったタイミングで変えてるんでしょうか。
 もちろん、状況によって変化するのはわかります。普段は「おれ」でも、目上の人の前では「ぼく」や「私」になると思います、たいていの人は。

 私が言いたいのは、成長の過程での変化です。
 子供のころは「ぼくね」だったのが、反抗期とともに「おれさぁ」になって、会社に入ったら「私は」になり、年金を貰えるころには「わしはのぉ」になる。

 知りたいのは「わし」。
 世のおじいちゃんたちは、いつから「わし」になったんだろう。というか、いつから使っていいんでしょう。もちろん「おれ」や「私」のまんまなおじいちゃんもいますけど。

 ……ふむむ?
 べつに理由があるわけじゃないのかな。おじいちゃんたちの生まれた世代は、「わし」が普通だったのかな? ならば私が年老いたときは、「わし爺」は全滅?

 ふと思いついたんですが、おじいちゃん子だったから、口調が移っちゃったってのはどうでしょう。「わしにはよくわからんのじゃ」とか「くりいむぱふぇが食べたいのう」とか言うの。Dが「ディー」じゃなくて「でー」なの。CDが「しーでー」になるの。ケータイも持ってないの。使い方わかんないから。梅こぶ茶が好きなの。

 おじいちゃんっ娘。つぎはこれがくるネ!

 とりあえず、自分が萌えられないものを人に勧めるもんじゃないなと思った。あと、意味もなく前書きが長いと思った。




>「解」「感」実験

 読者の「解釈」と、そこから生まれる「感想」を考える実験。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 草一郎は舞台の上に立って、しらじらと明るい客席を見おろしていた。
 さっきまで凛子と一緒に、目の前のフロアーで演奏を聴いていた。いま立っている舞台を眺めていた。激しい音を鳴らすバンドを見ていた。
 こんどはそれを自分がやらなくちゃいけないわけで。
 客席には、その言葉とはうらはらにひとりも客がいなかった。ライブ中は薄暗くてわからなかったが、床は緑色のタイルだった。紙コップや紙くず、煙草の吸い殻で汚れている。まさに祭りの後という感じ。床の半分ほどをモップがけで濡らしていた、エプロン姿の若者が、転がっている酒瓶を拾いあげた。振って中身を確かめてから、そのまま口をつけ、あおりだす。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 以上、No.119−5の「深く重く、そして強く、第5話(原稿用紙40枚)」の冒頭部分です。


>>おまえはここで、なにを書こうとしていたわけ?

 主人公は草一郎であるということ、場所がライブハウスであるということ、すでに終わったあとであるということ、これから草一郎は演奏しなければならないということ、草一郎が緊張しているということ。


>>どんな印象を読者に与えようとしていたわけ?

 思い返すと、5W1Hを書くので精一杯でした。主人公が嫌がっているのと、ライブハウス感は書いておこうと決めてましたが。
 客電がついたあとのライブハウスというのは、いつでも寂しいものだ……という感覚があったから、そのまま出てしまったのだと思われます。だから「祭りの後の寂しさ」という印象を与えてしまったのじゃないだろうか。


>>その与えようとしていたものと、読者の受けとったものとは、同一であったのか?

 違うんでしょうね。むう。


>>同一でないなら、その原因はなぜ? どこにある?

 まずはこの部分。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 草一郎は舞台の上に立って、しらじらと明るい客席を見おろしていた。
 さっきまで凛子と一緒に、目の前のフロアーで演奏を聴いていた。いま立っている舞台を眺めていた。激しい音を鳴らすバンドを見ていた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 ここだけ抜きだすと、主人公は昔の思い出にひたっているように見えます。まるで凛子と名のいう恋人と一緒に、ライブを楽しんでいたかのようです。
 ぜんぶ過去形で書かれているからでしょうか。「〜た」と。

 ……。

 わかった。「しらじらと」が原因だ。この言葉自体が、どうも寂しい印象を与えるのだな。
 さらに、回想も淡々と書いているのがいけない。
 凛子と一緒にライブを見て、草一郎はどう思っていたのか。楽しかったのか、嫌だったのか、なんとも思ってなかったのか。そのあたりをなんにも匂わせず、ただ思い出ばかりを書き連ねている。

 淡々と書いているということは、感情のぶれが少ないということだ。「寂しい」というのも、感情のぶれは少ない。だから読者は、「しらじらと」からそのまんま寂しさを連想してしまうのではないか。

 たとえばこう書くとする。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 草一郎は舞台の上に立って、しらじらと明るい客席を見おろしていた。
 いきなり凛子にライブハウスに連れられて、目の前のフロアーで演奏を聴かされて。いま立っている舞台の上に、やたらめったら動きと音の激しいバンドばかりがあらわれて。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 ぜんぜん受ける印象が違う。わー、おもしろーい。
 こうすると草一郎くんの性格もすこし見えてくる。凛子に頭があがらない。激しいバンドはあまり好きじゃない。
 すくなくとも、懐かしがっているようには、思い出にひたっているようには、見えない。嫌がっていた感がある。

 ……ここかな? 肝は。

 ちょっと楽しいことにも気づいた。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 草一郎は舞台の上に立って、しらじらと明るい客席を見おろしていた。
 さっきまで凛子と一緒に、目の前のフロアーで演奏を聴いていた。いま立っている舞台を眺めていた。激しい音を鳴らすバンドを見ていた。
 にへら、と草一郎の顔が崩れる。隠そうとするんだが、つぎつぎと湧いてきて隠せない、そんな笑顔だった。にやにやと頬がゆるむ。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 あえて淡々と書いて、「とても楽しかったんだけど、押さえていた」という風にもできる。こうすると溜めがあるぶん、嬉しさが多く感じられますな。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 草一郎は舞台の上に立って、しらじらと明るい客席を見おろしていた。
 さっきまで凛子と一緒に、目の前のフロアーで演奏を聴いていた。いま立っている舞台を眺めていた。激しい音を鳴らすバンドを見ていた。
 つう、と草一郎の頬を一筋の涙が流れる。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 こうすると悲しさが倍増します。あえて押さえて、溜めて、一気に出す。
 まあ緊張→緩和の流れのひとつですね。たぶん基本に属するテクニックだと思う。

 余談おしまい。


>>またどうすれば一致させられる?

 問題はここなんですが。読者の視点を持っていないと、そもそもずれているかどうかがわからない。時間を置く……じゃ根本的な解決にならないから、えーと。

 まず、ひとつの段落ごとではなく、ある程度おおまかなブロックに分ける。細かく見ていくと、どうも捉え方がばらばらになってしまう。ブロックごとに、読者はどう解釈して、そこからどんな感想を抱くのかを考えてゆく。

 そして、最初に受ける印象を重視する。最初に寂しいとか哀しいとか、ムカツクとか緊張しているとか思わせてしまったら、ずっとそのフィルターを通して読者は読んでしまうらしいからだ。

 うーん。
 ちょっとほかの人の作品で、分析の練習をしてみたほうがいいのかも。


 まあ、あとは……。
 そもそもこちらで設定していた「解釈」と「感想」がおかしい可能性がある。これをいっちゃあおしまいな気がするんですけども。

 ここで描かねばならないことを考えよう。
 細かい事情はさておいて、主人公はこれから演奏しなくてはならないわけだ。読者に与えなきゃならないのは、えーと……、そう、「ごくっ」と固唾を呑ませることじゃないのか? これから始まる出来事への期待。緊迫感。戦いの前の静けさ。

 さて、私はなにを書いていたのかな?
 さっそく読み直してみましょう。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 草一郎は舞台の上に立って、しらじらと明るい客席を見おろしていた。
 さっきまで凛子と一緒に、目の前のフロアーで演奏を聴いていた。いま立っている舞台を眺めていた。激しい音を鳴らすバンドを見ていた。
 こんどはそれを自分がやらなくちゃいけないわけで。
 客席には、その言葉とはうらはらにひとりも客がいなかった。ライブ中は薄暗くてわからなかったが、床は緑色のタイルだった。紙コップや紙くず、煙草の吸い殻で汚れている。まさに祭りの後という感じ。床の半分ほどをモップがけで濡らしていた、エプロン姿の若者が、転がっている酒瓶を拾いあげた。振って中身を確かめてから、そのまま口をつけ、あおりだす。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 ぐっはー!(血を吐く)

 明るくなった客席を見て、感慨にふけていちゃ駄目だー。主人公のテンション低すぎー。緊迫感が皆無ー。ちゅうかさ、いまから闘わなきゃならない男がさ、こんな呑気にまわりを観察しているものかな? 主人公を初めてリングにあがるボクサーだとしよう。そんなまわりのことなんか見てられないよ? ガチガチだよ?

 5W1Hは書かなくちゃならない。まだうまくないのはしかたがない。その後でもかまわないから、緊迫感を伝えなきゃ駄目だと思った。

 たとえば「フカオモ」(この略で本当によいのだろうか)第一話が意外と受けたのは、そこらあたりがしっかりしていたからではないか。傍若無人なヒロインを描くにはどうすればいいか。それだけを意識していたからではないか。

 おおまかにブロック単位で見てゆく。

(1)冒頭、ピアノの演奏シーン
 解釈:主人公はどこかでピアノの音を聴いている。きれいな演奏である。奏者もきれいかもしれない。
 感想:静かな高揚感。

(2)奏者の正体判明
 解釈:奏者は尖った風体の少女である。ここは音楽室である。
 感想:軽い驚き。

(3)凛子が草一郎をバンドのメンバーとして勧誘する
 解釈:凛子はかなり無茶な性格である。主人公は才能があるらしい。ふたりの関係。
 感想:ヒロイン、かっこいー。

(4)草一郎、同意する。
 解釈:すこしえっち。主人公はまぬけ。
 感想:ヒロイン、すげー。

 なにが書きたかったって、結局は赤羽根凛子というヒロインなんですよね。こうしてみてゆくと。意識してなかったのか? まぐれ? 小説の狙いを見ると、いちおうヒロインを描こうとしていたフシはあるな……。

 まー、いちおー短い話ならできるっぽい。

 ブロックごとに、コンセプトを立てて書く。
 ……これ、なんどか言われていたような気がするな。人の話を聞いてない私は、本当に駄目な男だと思う。

 この実験、次回に続く。



>>浦戸さんのやってくれたものと、おまえのやったものとで、えらい食い違いが生じているわけだが。それについては、どう考えている?
>>実際に自分でやってみるまでは、違いがあることに気づいていたのか?

 冒頭部分だけを引用します。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
>>草一郎は舞台の上に立って、しらじらと明るい客席を見おろしていた。

 (解)草一郎さんの立ち位置。明るい電灯に照らされた客席。(感)宴のあと、日常に返った場所。

>>さっきまで凛子と一緒に、目の前のフロアーで演奏を聴いていた。いま立っている舞台を眺めていた。激しい音を鳴らすバンドを見ていた。

 (解)さっき見ていたライブハウスの舞台に立っている。(感)回想してなつかしがっている。

>>こんどはそれを自分がやらなくちゃいけないわけで。

 (解)これから演奏する。(感)これからしようとしていることをためらっている。

>>客席には、その言葉とはうらはらにひとりも客がいなかった。ライブ中は薄暗くてわからなかったが、床は緑色のタイルだった。紙コップや紙くず、煙草の吸い殻で汚れている。まさに祭りの後という感じ。床の半分ほどをモップがけで濡らしていた、エプロン姿の若者が、転がっている酒瓶を拾いあげた。振って中身を確かめてから、そのまま口をつけ、あおりだす。

 (解)ひとりも客がいない(えーと。お客さんがいれば洋服が色とりどりなんで明暗が出来て『しらじらと明るく』なったりしないので最初の段落で私は「客はいないもの」と思っていました。客電をリノリウムの床が跳ね返してこうこうと輝いている客席をイメージしたもので)。床が緑色のタイル。汚れている。床の半分は濡れている。エプロン姿の若者がいる。転がっている酒瓶を拾いあげた。中身を確かめてから飲んだ。(感)なし。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 いろいろと考えるべきことは多いのですが、いちばん注目しなくちゃならないのは、ライブハウス感を出そうとして書いた、店員が客席を掃除している部分が、感想ナッシングなところですね。

 さて。どうしようか。

 まあ原因は「第一印象」にあるんでしょうけども。書き方がつまんねえ、というのもあるでしょうが。
 つまり、人間は興味のあることしか読んでくれないのだな。
 たとえば、主人公が「やべえ、こんなとこに連れられちまったー!」とか思っていれば、読者は「なになに? どこなの?」と感じて、こういうライブハウスの描写も読んでくれるのではないだろうか。

 そもそもライブハウス感の出し方として、こういう書き方はどうなのかな、という問題もあり。




>1000字課題

 No.133「のほほん書店」(4800文字)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=983&e=res&lp=550&st=0

 少年が初めて小説を買う話。

 「青臭さ」に焦点を当ててみましたが、さてはて?




 レスにはすごい時間がかかる。書いた文字数は4800なんですが。


○2号
No.8118 投稿日 2004年5月29日(土)02時50分 投稿者
新木 伸
○2号

>>974 1000字課題、5/25分、No.132「その手は食いませんから」(3500文字)

 ふと思い立って、冒頭の3行ぐらいは読んでやるかと、見てみたりした。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 道場のなかは薄暗かった。開けはなたれた窓や戸からは、外のまばゆい光が差しこ
んではいたが、広い道場のすみずみまでを照らすことは出来ないようだった。天井に
は蛍光灯も備えつけてあったが、明かりはついていない。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 なんじゃい、こりゃ。

 長文禁止って言ったろーが。
 おまえの現在の力量では30文字が限度で、それを越えた文章はいつも必ず破綻してるって、言ってるだろうが。
 これも実際に破綻してるだろうが。何文字だよ? 60文字か?

 二つの文章に分けられるものを、単純に読点のところで分割してくるぐらいの知恵もないのか。
 文章なんてもんは、どんなに細切れでもかまわないんだっつーの。

 だいたい冗長なんだよ。もっと削れってーの。
 あと薄暗いことの描写をしろっつーの。いくら5W1Hだとはいっても、本当に説明だけで終わるなっつーの。描写のひとつも入れておいて、1円ぐらいの価値単位を生じさせろ。

 3行分だけ特別サービスでリライトしてやる。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 道場のなかは薄暗かった。
 窓や戸から外のまばゆい光が差しこんできている。広い道場の隅までは照らせていない。蛍光灯も光はなく、灰色のままだった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 残りも台詞が出てくるぐらいのところまで、じっくり3秒ぐらいかけて見てみたが。
 同じぐらい削っていって、意味を濃縮すれば、まあ読めるものにはなりそうだが。いまのままじゃ薄くて食えんわ。こんなもんに金払うやつなんかいるもんか。ぺーっぺっぺっ。
 粥だって料理と呼べるのは七分粥までだろ。三分粥とかまで薄めちゃったら、それは病人食だ。

 で、台詞以降。
 合いの手がウザい。
 台詞のたびに、なにかしら地の文を挟んでいるようだが、それは台詞でキャラを立てられる自信がないから逃げてるだけだ。台詞のブロックの中に、本来描写なんてものは不要なんだ。弟切の台詞リライト大会の俺のやつ見ていればわかるだろ。口調から、表情や仕草は浮かばせることができるのだ。

 で、アクション部分。説明がウザい。
 動作も冗長。もっとガシガシ削れ。半分ぐらいまで。
 時間感覚のコントロールができていない。どこの行でどれだけの作中時間が、どれだけの速さで流れているのか、考えているのか?
 対峙しているときやアクション中というのは、時間の流れる速度がダイナミックに変化するものなんだよ。
 まずその変化の順序を作者が把握して、それを正確に文章上に再現できるようにならないと、生きたアクションは書けない。時間の速度感覚の制御ってのが、アクションのミソなんだ。
 だいたいアクション中に説明を挟むなバカチンが。説明文があると時間が停止するんだよ。もう知ってるはずだぞ。おまえはアホか。

 で、決着が付いてからのクソどうでもいい会話。
 合いの手がウザい。上で書いたのと同様。
 このシーンまるごと、ばっさり削って捨てちまえ。こんなもん読めんわ。キャラも立ってねーし、判別つかんし。
 そもそも何人出てきているんだよ。このシーンって。





>自分の呼びかた

 うちのじいちゃんは、そろそろ100歳になるが、「ぼく」と読んでいるぞ。
 ジジイが「ワシ」って言うのって、それ、どこの世界の話だよ?
 本当に「わし」なんて言ってるジジイ、いるのかよ?

 成長によって自分の呼びかたが変わるのだとする。
 「わし」なんて言ってる人間はいやしないだろうけど、たとえば男の子の場合には、「ぼく」→「僕」→「オレ」→「俺」、と変化するだろうな。二十歳ぐらいまでに。

 しかし、だな。
 いま現在「俺」って言ってる人間のなかにも、同時に「僕」と言う人格も存在しているわけだよ。
 人間なんてもんは、対峙した相手が違えば、べつの人格が顔を覗かせるものなのね。
 お前は「目上の人間と接した場合」しか区別が付いていないのだろうが、相手ごとに無数に存在しているんだよ。そういう別人格は。
 普通の人間で100ぐらいはあるはずだ。




>おバァちゃん娘

 ジジイギャルはしらんが。
 ババァギャルなら、それ騒ぐことのほどもなくて、ありがちキャラパターンのひとつだろう。
 「儂」とか「わし」とか自分を呼称するのね。でもチビなのね。外見年齢が10歳を越えてちゃいかんわな。
 だいたい、なんか秘術を使って若返りしていたりするのね。




>「解」「感」実験

>>ちょっとほかの人の作品で、分析の練習をしてみたほうがいいのかも。

 分析するのはいいけども。
 分室でうだうだやってる連中の課題なんかを題材にしてたって、意味ねーぞ。コントロールして書かれているものなんか、ありしないんだから。
 やるなら、巻島のリライト済みのやつとか。
 あとはプロの作品だわな。

 新木、みやび、鷹見、三枝――このあたりの作品からなら、まあ、どこからでも勝手に引用してきて構わないと思われる。


>津荒さんと新木さん
No.8119 投稿日 2004年5月29日(土)06時30分 投稿者
白猫
>津荒さん

>一行あらすじと起承転結を、セットで投稿

 了解しました。確かに今の状態じゃわかりにくいですね。

>夕子・水前寺が、なぜデートの尾行をしているのかが、わかりませんでした。

 今読み返してみると、書いてませんでしたね。最初の方に書いておくべきことでした。ちなみに理由は、夕子は兄に少しだけ違和感を感じて興味本位で。水前寺は、伊里野の謎を解くためです。

 最後になりましたが、ご指摘ありがとうございます。

>新木さん

>思考開示の件

 了解です。下に書きます。

>パターン1と2の印象

 パターン1とパターン2を読んだ印象は、1が好きということをジャケットをさりげなくかけてやる優しさという描写であまりはっきりさせないで描いています。2は主人公が直接心の中で好きと言うことで描いています。こういうものを独白というのだと思います。ちなみに私は1のほうが好きです。2は何やら直接描かれすぎているような気がして。1のように少し和らげたほうがいいと思います。

 ん?弟切さんが言ってたのはこういうことなのか。独白は直接的で描写は間接的に描く。直接的なほうが読者はあまり好きではないから、間接的に描写で描いたほうがいいということか。それでもなんか引っかかるんですよねえ。それが何なのかは分からないのですが。そもそも描写とかを完全には理解できてないのだから当然なのかもしれない。

>独白の見分け

 独白を見分けろといわれれば、多分できると思います。只、漠然と分かっているだけですので事細かに説明せよとか言われるとできません。まとめると「見分けることはできるが説明できない状態」ってところです。

>心理描写と心理説明

 心理描写と心理説明は区別すらすることができません。本当にまったく分からない状態です。
 
>>彼女は途方に暮れていた。自分ひとりでこんな重そうなブロックを運べるとは思えなかった。だが助けを求めに戻ったりしたら、また店長に「使えないやつ」と思われてしまう。彼女は決心すると、自分の体重の半分もありそうなブロックに手を掛けた。

>>こういうものが、ばっちり「心理説明」なわけです。

 私にはこれが心理描写かな、と思いましたが、ばっちり心理説明って書いてありますし。ちんぷんかんぷんです。


課題提出
No.8120 投稿日 2004年5月29日(土)18時20分 投稿者
白猫
>読書課題

2冊目B 「イリヤの空、UFOの夏 その2 『十八時四十七分三十二秒前後編』」

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=984&e=res&lp=958&st=0

起承転結
起「旭日祭が近づいてきた」
承「旭日祭の準備、伊里野に旭日祭について教えるが伊里野は来れないかもしれない」
転「旭日祭当日、伊里野は来ていなかったが二日日に電話で呼び出される」
結「伊里野の操る飛行機と踊る」

 一行あらすじ
「旭日祭のフォークダンスは伊里野とは参加できなかったが、浅羽は伊里野の操る飛行機と踊ったことを通して伊里野との仲を深めた」

 久々の読書課題です。むう。一行あらすじにまとめるの凄く難しいですね。まあ、精進して片手間にできるくらいになれるよう頑張ります。


いろいろ
No.8121 投稿日 2004年5月30日(日)00時15分 投稿者
新木 伸
>白猫さん

>>夕子・水前寺が、なぜデートの尾行をしているのかが、わかりませんでした。

 ふたりの尾行の理由を書いただけでは、まだ不足。
 どうしてふたりが一緒に行動しているのかということがわかりません。


 思考開示は見ましたけど。
 「やっぱりというか理解できてません」とあったのは、どれのこと? なにを「やっぱり理解できていない」と言っていたのかな。

 ちなみに白猫さんは、以前、「心理独白があったほうが好き」と言っていたわけだけど。
 その話を鵜呑みにするなら、心理独白のあるパターン2のほうが、好ましいってことになるはずなんだけど。「恵美のことは好きだ」と独白してますよね。この主人公。


 心理描写について。
 すこし早いかもしれないけど、がんばって、やってみますか。

 パターン1のほうでも、白猫さんにも見分けの付く心理独白や心理説明なんかは、じつはけっこうあったりします。二人の関係の長さやら、そんなことに言及する「独白」や「説明」ならあったりしますので。
 ――が、肝心の「恵美を好きかどうか」に関しての心理独白や心理説明は存在しないわけです。

 なのに、どうしてなのだか、白猫さんは、この主人公が恵美のことを「好き」であるとわかりましたよね。
 それは、なぜ?
 具体的に、どの部分によって、主人公が恵美を好きであるとわかったのか、抜粋してみるとわかるかも。
 ちなみに、2箇所あります。



 あと心理描写と心理説明&独白とか。
 これって、ようは読者の好みの問題でしかないことなので……。

 べつに描写のほうが高級で、心理説明のほうが低級だなんてことはないですよ。
 ただ高等かどうかといったら、高等かもしれません。ベタに書くことは誰にでもできてしまうけど、描写するには技術が必要になりますから。

 ――で、分室で「描写ができなきゃいかん」と教えているのは、どんな読者を相手にするにせよ、潰しが利くようにするためです。とりあえず「描写」もできるようになっておいて損はない。
 描写するかベタに書くかは、その時々で、お客さんの顔を見て決めればよろしい。描写が好きな読者に書くなら、描写すればいいわけだし。ベタ書きが好きな読者になら、ベタに心理独白すればいいわけだし。

 新米ボクサーに、距離を取ってのアウトボクシングも、接近してのインファイトも、いちおう一通り教えるようなもんです。
 そのうち自分のスタイルをどっちかに定めてゆくわけだけど、はじめは両方やれるようにしておくわけですね。
 ――で、心理独白なんてのは、白猫さんだってできているわけだから、わざわざ教える必要はないわけです。なので「描写せい」と、ジムの会長は言うことになると。


 読書歴が長い読者ほど、描写を好む傾向がある模様です。

 白猫さんは、とりあえずの目標としては、「心理説明」ができるようになるべきかな。
 いまのところは、なにを書いても独白になってしまう模様。心理を「説明」するには主人公の心を客観的に眺めて、短い言葉で端的に正確に言い表せるようにならないといけませんが。それがまだできていないようで。



>>結「伊里野の操る飛行機と踊る」

 「イリヤの操る」がわかりません。操るって、どんなことを指してます?
 リモコンで操縦すること? 口で「ああしろこうしろ」と指図するということ? どっちも「操る」なわけですけど。
 このへんが「正確でない」ということですね。

 あと「踊る」ってのもわかりません。なんで飛行機と踊れるの? どうやって?





>津荒
>>982 生課題 NO5 「商店街・雑踏」 

 レスが付かないようなので、書いてみる。

 描写になってない。
 描写するっていうことは、視点人物の感性のフィルターを通して、読者に世界を見せるってことだろ。
 特売のCDRを買いに来たという状況があるわけだな。そのときの心理がまるでない。
 たぶん作者が考えていないのだろう。

 主人公を無目的に商店街に出してくるのではなく、なにかの目的を持って出しているところは褒められるのだが……。
 その心理状態の設定が甘すぎて話にならんわ。
 楽しみとか、特売がなかったら来ないですんだのにめんどくせーとか、売り切れてないか心配だとか、信じられない値段だったので本当に売っているのか半信半疑だとか、いろいろありそうなもんだが。

 主人公が商店街をどういう心境で眺めているかってことで、その風景はまるで変わってしまうわけだよ。幸福なのかイラついているのかで、物の見えかたは百八十度変わるわな。

 ところでCDRってなに?
 まあなんでもいいんだけどさ。


 ――で、なんか説明しまくっているわけだが。
 その説明によると、主人公はひさしぶりに来た商店街に来たらしい。ここも上の「CDRを買いに来た」と同じように、主人公の心理状態のヒントになる状況だわな。
 ひさしぶりに商店街にやってきた主人公の気分にさせなきゃならんのだぞ。そこから眺める雑踏でなくちゃならないわけだよ。
 それを読者に感じさせなきゃならんのね。

 まず主人公は、ひさしぶりに来て、どう思っているのだ?
 かわんねーなと思うのか。なんか変わってきてるなぁと思うのか。
 そもそもこいつは、この商店街が好きなのか嫌いなのか? まるでわからん。
 考えてないんだろ。作者であるお前が。


 以前、先輩の家に行くってので描写課題やってたよな。あれたしか津荒だったよな。
 あのときには、目的と心理状態とが、けっこううまく描かれていたわけだよ。

 はじめて先輩の家に行く。訊ねてみたらデカイ家なのでどっきり。妹が美人でどっきり。
 主人公の心理状態があり、家や庭や美人の妹やらで、主人公の心が掻き乱されて、そこに感情移入できる。
 先輩の家に訊ねていったら、デカイ家なのでどっきりした。――という、主人公の体験を読者の心理内に転写できていたわけね。ある程度――という限定での話だけど。

 今回の「街の雑踏は」、ハッキリ言ってゼロだ。
 雑踏に立ってる主人公の体験を、まったく、なんにも、味わえん。

 んで、次はなんのお題にする?
 直していくより、どんどん違うシチュエーションでやっていたほうがいいだろう。
 前に出したお題でなくても、自分で考えたお題でやってもいいぞ。

 たしか、あと2個しかストックがなかったっけか……。
 お題のほうも、何個か自分で考えてくること。そしてここに発表。良さそうなお題があったら、俺がピックアップするから。


感想なんですが
No.8122 投稿日 2004年5月30日(日)00時33分 投稿者
浦戸シュウ
感想なんですが。

 夕方5時くらいから何度かアクセスしているのですが、感想掲示板に書き込もうとするとメッセージが出てきます。

>>取り消されたアクション
>>Internet Explorer は、要求された Web ページにリンクできませんでした。要求された Web ページは現在、利用できない可能性があります。

 だそうです。


 え〜、というわけで感想なんですが、こちらに書き込みます。

○白猫さんへ

>980「旅行の前に その3」
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=980&e=res&lp=980&st=0

 起承転結は整ってきたように思えます。


○津荒さんへ

>982「商店街・雑踏」
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=982&e=res&lp=928&st=0

 雑踏感は感じられませんでした。「痛そう」とか「ハイテンションな音楽(ああ、いや声ならわかるんですが)」というのが、うまくイメージできなかったのです。

 整理不足だと思いました。

 例えば「貴志は肩を小さくすくめて、歩き出す。」のあと「久しぶりに来た」までは、貴志さんの現在の状態を表しているので流れで読めます。そのあと「新しい店ができたかもしれない」とくるのは一見当たり前そうなんですが流れを中断してしまっています。
 最初に「特売のCDRを買いに来た」と明記してあるわけですから、その店を探しているんですよね? 友人に聞いてきているんですから、店名も新しい店かどうかも聞いているはずですよね?
「あそこのアーケード街で特売やっててさー」
「え、どこどこ?」
「真ん中あたりの○○」
 と、そんなような会話を交わしたあとで、この場所に立っているはずの貴志さんが「新しい店ができてないか、看板を見ながら歩く」のは変だと思います。

「 久しぶりに来たので、新しい店ができたかもしれない。店の看板を見ながら歩くことにした。」
 というのは。
『見たことのない看板がたくさん並んでいる。どうやらしばらく来ないうちに新しい店が出来たらしい。友人に教えられた店はすぐわかると思っていたが、見覚えのある看板と見慣れない看板が入り乱れてわかりそうにない。店の看板を見ながら歩くことにした』ということなんだと思うんですが、いかがでしょう。

 あとは「 貴志は外人を見て何度も頷く。どうやら、店よりも人間の方がおもしろいようだ。彼は、商店街に来ている人々を眺めることにした。」と「 小さくため息をついて、前を見る。 ……広告がない。」「 手を額に当てながら、彼は台の前に立った。紙を手に取って、裏を見る。『閉店セール! CDR10枚100円』 文字には、赤でバツがつけられていた。」の三カ所が、未整理と感じました。

○名無し2号さんへ

>No.133 題名:のほほん書店(4800文字)
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=983&e=res&lp=550&st=0

 主人公の青臭さ、は、感じました。
 すっとぼけた店員も。
 でも、古本屋の雰囲気はどうでしょう。
 古本屋の雰囲気を描くなら、「主人公は古本屋をよく知っている人にする」とか、店に入るのは初めてでも「一般的な古本屋のイメージに合わせた店にする」か、どちらかでないとむずかしいのではないでしょうか。
 初めて古本屋に入る主人公と、すっとんだ古本屋で「古本屋の雰囲気」って出るもんでしょうか。


感想掲示板
No.8123 投稿日 2004年5月30日(日)00時38分 投稿者
新木 伸
 書きこみテストしてみました。
 いちおう書けるようです。

 昨日掲示板のCGIをいじったので、その影響が出ているのかもしれません。(変更前のものがブラウザのキャッシュに残っているとか)

 感想掲示板の各状態(普通の閲覧時、書きこみフォーム)で、「CTRL+F5」を押して、強制更新をかけてみてください。


>2号
No.8124 投稿日 2004年5月30日(日)09時37分 投稿者
新木 伸
>2号

 ひとつ聞くのだが。
 なんで津荒宛の内容を、感想部屋のほうに書いてるわけ?
 書く場所間違えた?
 誤認防止に、それぞれの掲示板の背景色を「寒色系」「暖色系」と分けているのだけど。まだ足りないかしらん。


>>>>店から流れるハイテンションな音楽
>>宣伝用の音楽ってことでしょうか。音楽自体は普通のポップスだと思うのだな。ナレーションもしくは歌声がハイテンションなのかな。

 人は自分の通ってきた道を忘れてしまうものなのだなぁ。
 以下に、お前が昔、同じ「街の雑踏」のお題で書いてきたものを示す。

>>スピーカーからは流行の歌が聞こえ、それに負けないくらいの大きさで、携帯電話ごしに会話している少年。道いっぱいに連なって歩く女子校生。足早に歩くサラリーマン。派手な格好の女性が、化粧の匂いをふりまきつつ歩き、ものすごい勢いで横を自転車が通り抜ける。

 「自分棚」の話をしているのではなくてね。
 アドバイスをするにせよ、お前なら、もっと違うことが言えるだろ、てな話。
 お前がここで指摘すべきなのは、「流れている音楽をまるで決めてなかったでしょう。ただハイテンションな歌と決めてあっただけで」ということだ。
 そして「私も昔そうでしたからわかります」と続けるわけだな。

 なぜ昔の自分は「流行の歌」としか書くことができなかったのか、自分で通ってきて知っているやつが行う指摘にしちゃ、あまりにも芸がない。そう思ったので言ってみた。

 俺はその理由を知っている。だがお前は俺よりも、もっと知っているはずだぞ。


>新木さん
No.8125 投稿日 2004年5月30日(日)19時03分 投稿者
白猫
>どうしてふたりが一緒に行動しているのかということがわかりません。

 まだ、足りてなかったですね。これは映画館の前でばったり会ったからです。ちなみに二人は顔見知りです。一応、水前寺は兄の友人なので、これはいらないかな、とも思いましたが。

>「やっぱりというか理解できてません」とあったのは、どれのこと?

 心理描写です。書こうとしても、独白になってしまって書けないから、やっぱり理解できてないのかなあ、と。

>ちなみに白猫さんは、以前、「心理独白があったほうが好き」と言っていたわけだけど。

 と思ってたんですが、実際に比較してみると違うようなんで、前の書き込みと矛盾してるよなあと思いながら書き込んだんですけど、この場合はその旨を書き込むべきでした。

>心理描写について。
 すこし早いかもしれないけど、がんばって、やってみますか

 ういっす。早く身につけられるように努力したいと思います。

>主人公が恵美を好きであるとわかったのかの抜粋

「歩く速度をすこし緩めて、恵美の隣に並ぶ」

「ジャケットを脱いで――恵美の体をくるんでやる」

 この二つだと思います。二つとも恵美に対する優しさ、気遣いがあふれていると思います。

>べつに描写のほうが高級で、心理説明のほうが低級だなんてことはないですよ。

 言われてみるとそうですね。言われるまで気づかないなんて、私は何て阿呆なんだろうか。プロの小説にも両方ありますしね。プロは普通は両方できるはずだから、片方が低級だったら駆逐されるはずですね。

>白猫さんは、とりあえずの目標としては、「心理説明」ができるようになるべきかな。

 了解しました。努力します。一人称で書けということですよね?独白と区別がつけられるように。

>>結「伊里野の操る飛行機と踊る」

 操るというのは操縦するということです。踊るというのは……。これが難しいです。要は、お互いににあわせて動いただけなんですが。フォークダンスに行けなかったってこともあって、作中でも踊ると書いてあったのでそのまま使っちゃったんですけど、これは読んでない人には確かにわからないのかもしれないですね。


いろいろ
No.8126 投稿日 2004年5月30日(日)21時01分 投稿者
新木 伸
>白猫さん

 まだ「説明力」がついてきてないですねー。


 妹と水前寺が一緒に行動している理由。

>>これは映画館の前でばったり会ったからです。ちなみに二人は顔見知りです。一応、水前寺は兄の友人なので、これはいらないかな、とも思いましたが。

 ばったり出会うと、なぜ、一緒に行動することになるのですか?
 知人で、出会っただけなら、挨拶を交わしてすぐに別れるだけでは? 二人とも「尾行」っていう重大な用事があるわけですし。



 やっぱり理解できていないのは、なんであるか。

>>心理描写です。書こうとしても、独白になってしまって書けないから、やっぱり理解できてないのかなあ、と。

 それで、心理描写のなにが?



 はい。がんばって。
 こういうやりとりって、顔を付き合わしての会話なら、「なにが?」ってすぐ突っ込みを入れられるところなのですね。または白猫さんのほうで、僕の顔に浮かんだ「???」を読み取って、なにか言われる前に補足説明を追加してくるかもしれません。
 ――が、文章でのやりとりっていうのは、基本的に一方通行なものでして。
 掲示板はまだマシなほうです。往復に1日ずつ掛かるとはいえ、いちおう、疑問点を直接本人に聞いてみることもできますし。

 しかし小説っていうのは、出版しちゃったら訂正不可なのですね。
 しかも読者が読んで、ちゃんとわかってくれているのか、計る術がほとんどない。
 なにをどう書いたところで、変な日本語が出てこなくなるぐらいまで、体で覚えないとなりません。文章を書いたら、自動的にわかる日本語が書けている。そのくらいまでの力が必要です。
 これを日本語力といいます。

 まあ現実問題としては、意味も取れない変な文章なんかが、世に出ることはほとんどありえないのですけど。編集という強力なチェック機関がありますので、リライト指示が出ます。リライト指示をクリアしなければ、本は永久に出ません。
 読んで意味も取れないヘンチクリンな日本語の本を出版していては、文庫自体の信用問題にも関わりますから、真剣そのものです。
 そしてあまりに指摘が多くなるほど日本語力が劣っている場合には、そもそも、編集は相手をしません。時間の無駄ですので。そんなんと付き合っていたら、仕事にもなりゃしない。編集の仕事は本を形にすることであって、日本語も書けないヘタレな半人前以下のやつを育ててやることではありません。
 もっと日本語が上手になってからおいでなさいな、ボク――てなふうにあしらわれるだけ。
 たとえば小説賞の一次落ちとかが、そんな感じ。
 編集者でもない下読みの人が、日本語にもなっていなくて、意味も取れないヘンテコなものを分別して、資源ゴミとしてバンバン捨ててゆくわけです。
 森林資源の無駄ですねぇ。まあ新聞紙やトイレの紙として再利用されてるのでしょうけど。PPC用紙はとても上質な紙だし。

 ちなみに日本語になっていない――というのはどういうレベルを指すかというと、読んだ人から、「なんで?」とか「へんじゃん」なんて言葉が飛び出すようなものです。
 言ってることがわからない。意味がいくらにも取れてしまって確定しない。そういうもの。

 んで、いまのところ白猫さんの文章力っていうのは、こうして日常会話にも支障をきたすほどなわけですね。
 小説の筋を説明するのは、日常会話とはいわないかな。日常会話よりは、だいぶ複雑かもしれない。
 小説の1000字課題のほうでも、やはりそうして、日常会話レベルで破綻する日本語力のおかげで、「ここ、どういうことが書いてあるの?」みたいな突っ込みが山ほど入るわけです。

 一発で伝わるようにする。「なにが?」と返されないようにする。――と、その点を心掛けて、課題は続けていってください。

 まあ、これをどうにかするためには、書くしかないんで。
 書いて、読ませて、「わかんねー」と言われて、次にはそう言われないように工夫する。その繰り返し。あとは読むこと。きちんとした日本語の文章(特に小説)を大量に読むことで、そのリズムが体に写し込まれてゆきます。
 ちなみに僕などは、原稿用紙30枚を毎日のノルマにして、それを15年間続けてきてます。それでだいたい、こんなもの。
 スタート地点は白猫さんと大差なかったでしょう。どのくらいひどいもんだったか、当時のログでも発掘できればいいんですけど。手元にあるのは、3年ぐらい経ってからのものしかないもんで、参考にならない。
(ちなみに、いまこうして白猫さんに書いているこの文章なんかも、読んで一発で伝える文章の練習の一環。毎日30枚のノルマの一部)

 数千冊の小説を読んできている人は、ものを書いた経験がほとんどなくとも、いきなりプロレベルの小説文章が書けてしまうといいます。
 こっちの効用は、読書課題ですね。




 心理独白が好きな件。

>>と思ってたんですが、実際に比較してみると違うようなんで、前の書き込みと矛盾してるよなあと思いながら書き込んだんですけど、この場合はその旨を書き込むべきでした。

 本当は、パターン1と2を合わせたような、パターン3ってのもあるのですね。
 描写もやりつつ、同時に独白でも補足しているようなもの。
 ちょっとやってみますか。後ろに付けておきます。なんかこの「好きって、言って」のパターン。よく引き合いに出すことになるんで。

 たとえば描写版のほうで、主人公が上着を着せてやったのが思いやりであったりとか、主人公が彼女のことを好きであることは、書かなくても伝わると思いますが。
 なぜ女の子がそれで納得していったのかとか、主人公が「好き」と言わないのはなぜかとか、そのへんは読み取れませんよね。
 なんとなくわかるかもしれないけど、はっきりと確定はしない。そのへんのはっきりしない部分を直接書いておくという調整の仕方もあります。それがパターン3。

 ちなみにパターン1から3までのどれを取るかってのは、その小説を読ませる相手の年齢によっても変わるわけです。
 読書量の多い大人は、パターン1の描写だけのものを好みますし。
 白猫さんより若干年齢の若くて、中学生〜高校1年生あたりの読者であれば、パターン2の直接独白で書いてあるものを好みますし。(描写で描かれてもわからない)
 高校生〜大学生あたりの、平均的な読書量の読者であれば、パターン3の描写+心理独白のものを好みますし。白猫さんが、ちょうどこのあたりなのではないでしょうか。


パターン3
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「ねぇ、言ってよ」
 小柄な恵美は、すこし遅れぎみになりながら、俺についてくる。
「好きって、言って」
 付きあってもう二年、何度も繰り返された同じ言葉。
 答えの決まりきったその問いに、俺はいつものように苦い顔を浮かべた。
「ねぇったら、ねぇ!」
 息を切らしはじめた恵美のために、歩調をゆっくりにする。ますます恵美の視線にさらされることになる。
 恵美のやつは「今日こそは言わせてやるぞ」と意気のこもった目で、俺の横顔をにらんできている。視線の圧力さえ、頬に感じた。
 四月とはいえ、風はまだすこし冷たかった。
 恵美はそろそろしびれを切らして、頬を膨らましはじめたころだろう。俺は上着を脱ぐと、頭からかぶせるように恵美をくるんでいった。顔は見ない。膨らんだ顔が呆気に取られて変わってゆくのが、見ないでもわかった。
 立ちつくしていた恵美は、しばらくすると追いついてきた。その手が遠慮がちに、俺の腕に回されてくる。
「で、なにを言うんだっけ?」
「いいかな。もう」
 恵美の頭が腕に押しつけられてくる。セーター越しにその温かさが伝わる。
 言葉のかわりに、俺たちは寄り添いあって――葉を開きはじめた並木道をまっすぐに歩いた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

(もう、ほんのちょっとだけベタに、ハッキリめにして書いたほうが、白猫さん好みかな?)


 なにかこう、読んでいて空白になっている部分とかを、埋めてゆきたい衝動に駆られませんか?
 たとえばある行の、あるところでの主人公の心境だとか。自分が「わかっちゃった」そこの部分の気持ちなんかが、なぜ書いていないのだろうとか、思ったりしちゃうのではないかと。

 たとえば「いいかな。もう」と腕に抱きついたときの彼女の表情だとか。
 僕は書いていませんけど。その時の彼女が、どんな顔をしているのか、白猫さんの脳裏には「視え」ていますよね?

 小説において、もっとも大事なことというのがありまして。
 書かれていない「そこの部分」なわけです。そこが小説においてもっとも重要なところ。
 行間に書いてあること、とか言ったりもしますけど。
 実際に書いてあることのすべては、書かれていない「その部分」を浮き彫りにするために存在しているわけですね。

 まあ、いまはまだわからないかもしれないですが。
 なんか書いてないけど、わかってしまったことがあったぞ。読んでいてなにか発見しちゃったぞ。――という意識だけは覚えておいてください。

 他にも「発見」したことがあったら、書きだしてみると面白いかも。

 ちなみにこの話題、最近、2号と浦戸さんとがやっている、「解釈」と「感想」の話と同じだったりします。
 「解釈」っていうのは、いわば書いてあること。そして「感想」というのが、書いていない「その部分」のほう。
 読者に「ある感想」を持ってもらうために、小説は書かれるわけです。
 その「感想」の部分がベタ書きされちゃっていては、読者のいちばんの楽しみを奪ってしまうことになる。

 すごく美味しいラーメンが出されて、それを食べたとします。
 黙って出されたものを、食べてみて、「うわぁ。おいしい!」というのがお客さんの愉しみなわけですね。感動というもの。発見というもの。

 すごく美味しいラーメンを出すとします。上のときと、まったく同じラーメンです。
 そのときに、「さぁ。うわぁと驚くくらい美味しいラーメンです。お食べください」なんて言って出されたとしたら、それが本当に美味いラーメンだったとしても、お客さんは上と同じぐらい感動してくれるでしょうか。

 発見する愉しみっていうのかな。そういうもの。


出張より戻りました。
No.8127 投稿日 2004年5月31日(月)00時37分 投稿者 弟切 千隼
 仕事で炎天下を歩き回っていた弟切です。出先は暑かったですねえ。陽射しもきつかったです。
 弟切の年齢では、炎天下に素肌をさらすことなど、恐ろしくてできません。しみがー、そばかすがー、私を襲うんです〜〜(>o<)
 弟切は日除けとして帽子をかぶっていました。しかし、うっかり胸もとの開いた服を着てしまって、胸もとが少し日焼けしてしまいました(泣)



>会話文

 弟切の会話文能力は、きわめて低い水準にあります。一挙にそれを高めることはおそらく無理ですから、少しずつやってゆきます。


 会話文の勢いを表す指標は、むろん、「!」の数だけではありません。いちばん簡単で、わかりやすい指標が「!」の数ですね。弟切程度の低能力でも、すぐにわかる指標です。


>>「会話らしく見えない」原因の究明がいっさいされてない。問題点を見失った行動は解決に近づかないどころか、より問題を悪化させかねません。
>> 会話に見えない原因を考えてください。
(とんびの羽根さんのNo.8112の書きこみより)

 御指摘のとおりですね(^^;; 
 同じNo.8112の中でとんびの羽根さんが書かれているように、頭の中にきちんとジオラマを作って、落ち着いてそれを観察すればよいわけです↓

>> 普段見ているテレビ新聞雑誌、趣味特技、仲間の所属、仲間の関係、共通の知人、いきつけの場所、会話を行っている場所、天気と時間帯、その後の予定。話題が転がっていく背景があります。描写のとき2号さんがジオラマを作成しているように、会話の背景が決まっているかどうかが会話の自然さに大きく影響をおよぼすのは当たり前でしょう。その点で新木さんのリライトは充分に参考になるはずなのに。

 ジオラマを作れたなら、慌てて書くことはありません。慌てると、書くべきでないことを選択してしまったり、大事なところを書き落としたりして、会話に見えない会話文を書くことになってしまいます(^^;



 いまどきの女子高校生よりOLのほうがハイテンションかどうかは、一概に言えないでしょう。以前、技術系OLをやっていて、仕事でいくつかの会社に入りこんだ弟切の経験からしますと、会社によって雰囲気がだいぶ違います。


 助詞に気を使って下さったというとんびの羽根さんのリライトや、新木さんのリライトについては、次回に詳しく検討します。


>新木さん
No.8128 投稿日 2004年5月31日(月)08時31分 投稿者
白猫
>妹と水前寺が一緒に行動している理由。

 どこまで削って何処から書けばいいのか?その辺の判断とか難しいです。自分の文章をある程度客観的に眺めるのっていうのができてないからなんだろうなあ。
 理由はばったり出会って、会ったときにはもう互いに互いの意図が読めて同じ目的だとわかったからです。夕子が財布を忘れて、水前寺におごってもらわないと映画館に入れなかったというのもあります。

>それで、心理描写のなにが?

心理描写のなにがと言われても答えられないくらい全然分からないです。心理描写を細分化して理解できてないので、その中のなにが?と言われても答えることができないです。

>一発で伝わるようにする。「なにが?」と返されないようにする。――と、その点を心掛けて、課題は続けていってください。

 常に心のなかでつぶやいていくことにします。とりあえず、たくさん書いてきます。

>もう、ほんのちょっとだけベタに、ハッキリめにして書いたほうが、白猫さん好みかな?

 実際に会って話したわけでもないのに分かるなんてさすがです。読んでてビックリしましたよ。

>パターン3

 確かにパターン3の方が好きですね。同じ場面でも描写の仕方を変えるだけで変わるものですね。こういうところが面白いですね。

>発見したところ

>>答えの決まりきったその問いに

 主人公の好きという思いが伝わってきますね。ここが少しベタに書いた部分ですよね?

>>恵美はそろそろしびれを切らして、頬を膨らましはじめたころだろう。

>>膨らんだ顔が呆気に取られて変わってゆくのが、見ないでもわかった。

 長い付き合いということがわかりますね。

まだあるのかもしれませんが、私が感じたのはこんなところです。


>発見する愉しみ

 確かにあります。私がまだ幼いからかもしれないですが、何か書かれてないことを発見すると妙に嬉しくなります。


あー、塩梅わるい
No.8129 投稿日 2004年5月31日(月)16時03分 投稿者 名無し君2号
 体が熱っぽいです。なにか悪いことがおきる前兆っぽい。具体的には風邪ひきそう。
 ところで、私は体調が悪いとき、普通に「あああー、塩梅わりー」と呟いているのですが、これって、もしかしなくても変なんでしょうか。そもそも「あんばい」なんて言わない?




>わし爺

>>ジジイが「ワシ」って言うのって、それ、どこの世界の話だよ?
>>本当に「わし」なんて言ってるジジイ、いるのかよ?

 どこの世界って、一応、おなじ世界に属しているみたいですよ?

 昔、私が務め人だったころに、なんどか「わし」という人を応対したことがありました。でも、たしかに相手と状況によって人の対応は変わりますので、私が若造だったから「わし」だったのかもしれません。
 んー、田舎なのが一番の理由なのかもしれない。「わし」というか、「わす」だったような記憶もあるし。

 私は、祖父という存在に接したことがないのです。母方も父方も、どちらも私が産まれる前に亡くなってました。だから、あんまり「おじいちゃん」というものがわからない。たとえば孫は祖父に対してどんな感情を抱くのか、想像することしかできない。

 ちょっぴりほかの人がうらやましかったり。

 まー、爺さまを出さなきゃいいだけの話なんですけど、そんなこといったらなにも書けなくなるし。想像の翼を広げていきたい所存でした。




>974 1000字課題、5/25分、No.132「その手は食いませんから」(3500文字)

 なにを言われているのか、よく理解できねえんです。(さめざめと泣く)

 いや、このあたりはわかります。

・長い文を書くんならもっと気をつけてやらんかい。
・贅肉が多いんだよ。もっと削らんかい。
・すこしは描写しようという努力をせんかい。
・セリフだけで人物の動きを描写せんかい。合いの手禁止。

 過去になんども言われてますから、ええ。成長のなさが見てとれるネ!

 わからないのはここから。アクション部分について。

・動作が冗長。
・時間制御について。

 動作が冗長というのは、えーと。

(1)一文一文が長い。もっと削る。
(2)行動する数自体が多い。もっと省略する。

 どちらなんでしょう。いままでのパターンだと「どっちもだ、ボケ」とカウンター喰らいそうですが。


 問題はコレです。時間制御。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 対峙しているときやアクション中というのは、時間の流れる速度がダイナミックに変化するものなんだよ。
 まずその変化の順序を作者が把握して、それを正確に文章上に再現できるようにならないと、生きたアクションは書けない。時間の速度感覚の制御ってのが、アクションのミソなんだ。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 ちょいと抜きだしてみました。
 アクションでなくても、小説中に流れる時間は均一じゃあないです。で、アクションシーンだとそれが大きく変化する。もしかすると、だからアクションシーンは気持ちいいのかな? ダイナミックに速度が変化するから、読者はダイナミックに感じる? 我ながらなにを言ってるのかよくわからなくなってきましたが。

 たぶんわかってないと思うけど、とりあえず理解したとしよう。
 ダイナミックに変化させればいいというのはわかった。じゃあ、具体的にはどう変化させればいいのだ?

 溜め、というものがある。
 たとえば、とどめの一撃を食らわすとき、スローモーションになる、アレ。溜めて描くことで、相手を倒したあとに感じる気持ちよさが増える。

 そういうのともちょっと違うような気がするんだな。
 たとえ速くても、おなじ速度のままだとのっぺり感じるんじゃないかな。

 「相手の攻撃」→「防御」→「反撃」→「カウンターを喰らう」という流れがあるとする。「反撃」するところで、「もらった!」となりますわな。すこし溜めますやな。こちらが打ちますわな。
 たぶん、ここですな。
 ここで精彩に相手の繰りだしたカウンターを描写していたら、ダルダルですな。「もらった!」→「相手の反撃」→「痛!」じゃなくて、「もらった!」→「痛!」のほうがダイナミックでしょう? 「痛!」のあとで「なにをやられたんだろう?」と分析させればいいのだし。

 むー。
 まだわからない。

 アクションシーンには、それに似合った文体があるのではないだろうか。単純に、一文一文を短くするとか。

「蹴りを飛ばした。膝を狙う。にぶい音がした。ちょうど古タイヤを蹴ったような音。相手のふくらはぎにおれの蹴りは弾かれていた。すぐ間合いを離す。いまのは空手の受けだ。こいつ、強い」

 ……ホント単純だなー。
 いったいどう書けば速くなる? 考えるとどんどんわからなくなってくる。やっぱり省略しかないような気もするけれど……うーん? ほかの人はどう書いているのかを見ていったほうが早いかも。

 描写課題をやってみる気は……ないかな、どうかな? などと広大なネットに呼びかけてみる。お題は「アクションシーン」で。べつに格闘シーンじゃなくても。自分でもやりますがね。




>感想部屋

>>ひとつ聞くのだが。
>>なんで津荒宛の内容を、感想部屋のほうに書いてるわけ?
>>書く場所間違えた?

 間違えてないです。なんか論議を生みそうな感想を書くときはこっち(分室本舗)で、あくまで一意見として書くときはあちら(感想部屋)にしてました。


>>なぜ昔の自分は「流行の歌」としか書くことができなかったのか、自分で通ってきて知っているやつが行う指摘にしちゃ、あまりにも芸がない。そう思ったので言ってみた。

 ええ、もちろん知ってますとも。ですがね、ただじゃあ教えてあげられませんな。わかってンでしょ? ン?

 じゃなくって。

 どこまで指摘していいのかがよくわかりませぬ。経験上、人から言われたことは身につきづらく、自分で気づいたことだけが染みているような気がしますし。

 あと……たぶん津荒さんはどんな音楽が流れていたかは決めていたんじゃないかと思うんです。それを「生っぽく書くにはどうすればいいか」で躓いてるんじゃないかと空想。 どうなんでしょか?



 ここまで書いたあたりで体調悪化。寒気がしてくる。喉に微痛。



>1000字課題

 No.134「隣の芝生が青く見えすぎちゃった」(6000文字)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=985&e=res&lp=550&st=0

 こっちの世界の兄妹が、あっちの世界にいっちゃった兄妹を見ていろいろ思うところある話。

 熱にうかされつつこんな話を書いているぼくは駄目かもしんない。




 どんとはらい。頭痛い。


腹痛
No.8130 投稿日 2004年6月1日(火)02時04分 投稿者 弟切 千隼
 出張より戻ってから、おなかの調子が悪い弟切です。悪いものを食べた覚えはありませんのに。
 体力が持ちませんので、今回の考察はほんの少しだけです。



>会話文練習

 浦戸さんやとんびの羽根さんが、感想部屋に、弟切のもののリライトを置いて下さいましたね。弟切が、課題部屋のNo.976に上げたもの↓のリライトです。

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=976&e=res&lp=976&st=0


 せっかくリライトしていただいたので、弟切のものと比較して、どこをどう「会話文らしく」しているのか探ってみます。
 まずは、浦戸さんのリライトと比較します。浦戸さんのリライト源本は、感想部屋のNo.0164にあります。

 以下に、弟切の書いた冒頭の台詞と、浦戸さんが同じ台詞を書き直したものとを並べてみます。上にあるほうが弟切の台詞で、下が浦戸さんのリライトです。引用部分については、敬称は略させていただきます。



―――――――――――――――――――――――――――――――
(弟切版)「今日は特製! 見て」
(浦戸版)「見て! 今日の特製弁当!」
―――――――――――――――――――――――――――――――

 浦戸版と弟切版とでは、語順が違いますね。これは、浦戸さんが、台詞を言っている貴美子に「体言止めが多い」という癖を設定したことから来ています。体言止めにするのなら、文の末尾を「見て」という命令形にするわけにはゆきません。
 台詞をしゃべっているキャラクターを立てるために、癖を設定するのは良いアイディアですね。ここに一つ、浦戸さんの工夫があります。


 もう一つ、弟切版には「弁当」という言葉がなく、浦戸版には「弁当」がある、という違いがありますね。
 ここは、「弁当」を付けるべきかどうか、弟切は迷いました。付けないことにしたのは、以下の理由によります。


 ここの場面で、弟切の頭の中には、登場人物たちがコの字型に並んで座っている図が浮かんでいます。女子高校生三人組、貴美子と文枝と智香ですね。
 場所は高校の教室の中で、時間帯はお昼休みです。貴美子の隣席の文枝が、自分の机を貴美子の机にくっつけて、広くした食卓でお弁当を食べられるようにしてあります。二人分の机の上に、貴美子と文枝と智香と、三人分のお弁当箱が載っています。智香は自分の椅子だけ持ってきて、貴美子と文枝と同じ食卓に付いています。

 貴美子は、特製弁当をひけらかしたくてたまりません。今、まさにそのお弁当を取り出して、机の上に置いたところです。三人の目の前に、貴美子の特製お弁当があります。満面の笑みを浮かべて、貴美子はお弁当の包みをほどいています。
 この状態で、貴美子が「今日は特製!」と言うわけです。普段より一オクターブ高い声で、自慢げに。
 文枝も智香も、「特製」が弁当のことを指している、とわからないはずはないでしょう。「自明のことは言わない」会話文の特徴からすれば、この時、貴美子が「弁当」という言葉を使う可能性は低いです。


 しかし、ここで「弁当」という言葉を使わないと、読者さまへの親切度は下がってしまいますね。「特製」だけでは、何が特製なのかまったく不明です。
 この作品には地の文がありませんから、上記の状況を、すべて台詞だけで伝えなければなりません。読者さまへの親切度を考えるなら、多少不自然でも、「弁当」という言葉を入れるべきですね。

 弟切は、それでもあえて「弁当」という言葉を入れませんでした。
 一つには、不自然さを避けたかったためです。もう一つは、「何が特製なんだろう?」と、逆に読者さまの興味を惹けるのではないかと考えたからです。

 うーん、こんな小手先の技を使わずに、すなおにべたに「弁当」と書いたほうが、わかりやすくてよかったかも知れませんね。弟切は、台詞初心者ですから(^^;


いろいろ
No.8131 投稿日 2004年6月1日(火)05時55分 投稿者
新木 伸
>白猫さん

 「妹と水前寺が一緒に行動している理由」に関しては、それでOK。
 ポイントとなるのは、妹と水前寺の二人が顔を合わして、おたがいの目的が一致していると知ったため、という点。

 それだけ聞かせれば、誰でも納得しますし、疑問も出てきません。「そっか」と納得してくれます。
 相手が小学生の低学年くらいなら、「二人いっしょだと得があると思った」と付け加える必要があるでしょうが。

 ちなみに妹がお金を持っていなくて、映画代を出してもらわなければならないというのは、些末なことです。補強のための理由であって、本筋ではないです。



 イリヤのほう。
 「操る」が「操縦する」ということなら、操縦するって書けばいいのに。
 しかし本当に操縦していたのですか? 主人公は確認しています? もしくは地の文で確定してあるのだとか?
 読んでないから知らないのですけど、おそらくここは、「イリヤが操縦すると聞かされている」か、もしくは、「イリヤが操縦しているらしい」ではないかと思うのですが。

 あと「飛行機」って言葉も適当ではない。
 飛行機と書くと、それを聞いた人は、普通、一般的な「飛行機」を思い浮かべちゃうわけです。セスナとか戦闘機とか、ジャンボジェットとか、そういうものを。
 やはり読んでないから知らないのですけど、おそらくこことは、「飛行物体」「浮遊する機体」あたりが適切なのではないですか?
 それともなにか他に、一語か二語で言い表せそうな、適切な言葉がありそうですか?

 そして同様に、「踊る」が不適切です。
 踊るといったら、普通、人間二人が手を取って――(以下略)。

 「お互いににあわせて動く」というのが、これまた読んでないのでイメージがぜんぜん掴めないので、もう本当に白猫さんに任せるしかないのですけど。
 手は繋いでいたの? いないの?
 実際に手を繋いでいたのなら、「イリヤの機体と、手を繋いで踊った。」と書いてもいいかもしれない。

 なぜ、いまこんなことに、こんなにこだわっているのかというと、言葉を探してくるのは、小説を書くという行為の基本となるものだからです。
 ある言葉を他に言い換えられないか? もっと適切な言葉はないものか?
 そうやって探してゆくことが「表現」というもの。

 これが身体に染みつくくらいになっていて、常に表現を探す姿勢ができていないと、小説は書けません。
 はじめは語彙は貧困なのはしかたがないのですが、探しているうちに語彙が増えてきますし。
 世には「類語辞典」という武器もあります。
 学校の図書館にでも行けば、分厚いのがいくらでもあるはずです。「踊る」で引いてみましょう。あと辞書にない機能を持ったもので、シソーラス類語検索なんてものもあったりします。オンラインで関連語まで引けます。

 このあたり。
http://www.gengokk.co.jp/thesaurus/

(検索を書けるときには、「踊る」と用言(動詞)だと出てこないこともあるので、「踊り」と体言(名詞)のほうで引くのがコツです)




 心理描写のほう。
 これまでの流れを、抜き出してみます。

>>過去ログ読みましたが、やっぱりというか理解できてません。これに関してはまだ考えなくていいといわれたんで考えるのはひとまず中止します。

>>「やっぱりというか理解できてません」とあったのは、どれのこと?

>>心理描写です。書こうとしても、独白になってしまって書けないから、やっぱり理解できてないのかなあ、と。

>>心理描写のなにが?

>>心理描写のなにがと言われても答えられないくらい全然分からないです。心理描写を細分化して理解できてないので、その中のなにが?と言われても答えることができないです。


 ――会話になっていないというの、わかります?
 相手の発言意図も確かめないで、「相手はこう言ったに違いない」と早とちりして錯覚して、ひとこと、ふたこと、短い言葉を投げ合っているばかりでは……。
 コミュニケーションとはいいません。
 ちなみに僕のやっていることは、これ、白猫さんの言葉から、キーワードっぽいものを抜き出して、「〜なのはなぜ?」「〜ってなぁに?」と、オウム返しに訊ねているだけです。
 こういうことは人工無能という単純な会話プログラムでもできることでして。

 こうしてキーワードを返して質問攻めにしているだけで、考える習性のある人なら、自分で考えて結論に至れるわけですね。
 そろそろ考えてください。

 妹と水前寺のほうは、じつは僕がヒントを出しています。
 8126で出した質問がヒント。

 しかしこっちはノーヒントでただオウム返しをするだけにしました。
 自分ひとりで考えなければならないときには、このように、「〜なのはなぜ?」「〜ってなんだろ?」と、自分の中で問答を行う癖をつけるといいです。自分でオウム返しに問答をしつつ、自分で答えてゆくわけですね。
 皆、そうやって考えています。
 それが思考というものです。

 ――で、いままでの流れを踏まえると、今度は僕は、どんな「〜ってどういうこと?」のようなオウム返し質問をすることになるのでしょう。
 一手ずつやり取りするのではなくて、できたら数手分ぐらい一度に考えてきて、アップしてもらうようにすると、答えに到達するまでが早くていいかも。

 この自分の中での問答を、「なにが?」と出せなくなるまでやり尽くして、その途中経過をまとめて整理して、そうして書きこみしてくると、相手から「なにが?」と出ないものが書けるはず。




>パターン3とか

>> 答えの決まりきったその問いに、俺はいつものように苦い顔を浮かべた。

>>主人公の好きという思いが伝わってきますね。ここが少しベタに書いた部分ですよね?

 そうそう。
 「答えの決まりきった〜」と書くと、どう決まりきっているのか、自動的に想像しちゃうもんでしょう。そして「嫌いと決まりきっている」なんてのは有り得ないので、「好きだと決まりきっている」と定まるわけで。
 これは独白で補足しつつ、しかし直接「好きだ」とは書かないパターン。

 もうちょっとベタにというのは、たとえば以下のような感じ。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 答えの決まりきったその問いに、俺はいつものように苦い顔を浮かべた。恵美だって、わからないはずはないだろうに。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−





○2号

>塩梅とか

 女高生二人に、言わせりゃネタになるだろ。

「あー、あんばいわりー」
「それ死語っしょ」





>わし爺

>>どこの世界って、一応、おなじ世界に属しているみたいですよ?

 人間は皆一人一人「自分の世界」に住んでいるんだってば。
 アンドロメダ星雲は、俺のとこから230万光年ほど離れているんだよ。

 その「わし爺」の存在するお前の世界を、小説の中に顕在化させて見せて納得させてくれたら、わし爺が存在することを信じてやってもいい。
 望遠鏡で観測するんじゃなくって、そこに俺を連れて行ってくれたらな。
 そうでなかったら、「ダウト!」と叫んでそれで終わりだ。

 俺はできるぞ。
 「おれ女子高生」も「ボク女子高生」も実体化させられるぞ。


>>たとえば孫は祖父に対してどんな感情を抱くのか、想像することしかできない。
>>ちょっぴりほかの人がうらやましかったり。

 アホか。なにうらやましがっているのやら。
 それが想像つかないお前には、想像つかないお前にしか書けない小説があるだろうが。それを書けばいいだけのことだろ。

 たとえば、話の中にこんな展開を用意するわけだよ。
 急に、死んでいたと聞かされていた祖父が現れるわけね。もしくは急に、遠く離れた祖父のもとにやられるわけね。そこでの生活をするにあたって、祖父にどう接していいのかわからない主人公――。
 なんてのが、書けるじゃんかよ。祖父に対する心理を知らないなら、素で書くことができる。
 祖父を持ったことのある人間だと、祖父を持ったことがない人間の心理を想像するのは、そりゃ難しいだろうな。ほとんど不可能なほどに。

 いいか? 世にある「妹モノ」なんてジャンルはな、現実の妹を持っていない人間が書いているし、ハマっているものなわけね。
 現実の妹を持っている連中は、そんなもん書かないし、ハマりもしないわけ。知ってるか? 現実の妹って存在はな……。



 歳を取るんだよ!





>974 1000字課題、5/25分、No.132「その手は食いませんから」(3500文字)

 やっぱり前半はわかって、後半はわからんかったか。
 親切丁寧にわかるように書いてやるよりも、こうして、適度に不親切にやっていたほうが、自分で頭使って考えようとするからいいのかな。
 読んでわかったものなんて、所詮、身に付きはしないし。
 前半のほうは「わかった」らしいが、またいつものように、わかった瞬間、トコロテンのように押し出されて、耳の穴からニュルニュルと出て行ってしまっているのだろうな。
 前半で言っていること、お前が「わかった」のって、これでもう何回目であるわけだし。


 動作が冗長というのは、動作の個数が多いということ。
 いらん動作があるせいで、大事な動作の印象が薄らぐ。
 動作っていうのは「!」や「――」みたいなものと思うこと。本当に必要な場所以外で出すと、薄まってしまって意味がなくなる。

 時間制御というのは、単位文字あたりに流れる作中時間を、速くしたり、遅くしたりすること。文字数と作中時間との関係の話。
 密度を変えて緩急を付けるということ。
 なにか起きているときには、時間は速く流れる。短い時間のなかで色々と起きているように感じる。
 また長い時間が流れているのに起きていることが少ないと、時間は重く感じられるようになる。

 ちなみに試してみたら、段落単位になってるな。同じ段落内は、同じ時間速度が基本であるらしい。
 説明文のほうも試してみたけど、時間の重さが極大のときに挿入すると塩梅がいいようだ。

 試してみた結果は、こっち。
 例によって課題部屋に上げておくこと。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「ほい。はじめ」
 声をゴングに、二人は構えた。
 カズは左足を引き、自然体で身を斜めにする。トシは体を丸めて両腕を上げていた。
 じりじりと間合いが詰まってゆく。
 タコ姉さんは、口元に笑いを浮かべた。
 構えだけをみるなら、カズは間合いを取って、トシは接近戦に持ちこもうという狙いがみてとれた。道場の練習ぶりをみていてもその通りだった。トシは気が強く、そしてカズのほうは上達が早い。
 カズが出た。
 遠距離型のはずが、間合いを自分から詰めるなり、下段蹴りを飛ばしてゆく。
 威力のないフェイントの蹴りを、トシは前に出て受けた。すねが派手に鳴るが、意に介さず、さらに前に出てゆく。自分の距離に持ちこもうとする。
 カズの放った拳のいくつかが、ガードをすり抜けて顔と腹とを打ち据える。しかしトシは止まらない。
 トシの距離となっていた。カズの長い手足があだとなり、密着した相手の肩と背中しか叩けない。
 二人の合間で起きる出来事を見ようとして、タコ姉さんは身を乗り出した。
 カズが体をくの字に折っていた。鳩尾のところにトシの拳がはまっている。
「ゼァッ! ゼアァッ!」
 二発、三発、腹に拳を叩きこむ。
「イセアァッ!」
 打撃を受けてなお、カズは声をあげて応じた。
 膝が出ていた。頬をかすめ過ぎてゆく膝に、トシの動きがわずかに停滞する。その隙を逃さず、カズは大きく後方に退いていた。
 距離を取って構え直したカズに、タコ姉さんは声をかけた。
「あんたにそんな技を教えた覚えはないぞー、カーズ」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 2号のもとのやつも、そう悪いわけではないのだが。
 まあ商業水準の下のほうっていえば、下のほうにはかかっているのだが。
 最近見てないんだけど、みやびさんが、おおむね、そのくらいだった気がする。アクション苦手な人だし。みやびさんも。

 こっそり修錬していたのかどうかはしらんが。
 ぶっつけでやって、それだけ書けたら、アクションの才能はあるほうなのではないかしらん。

 だがもうちょい上を狙ってみ。
 アクションシーンを武器にしようっていうなら、まだもうちょい足りない。
 というか、段落内に時間の流れが違うものやら、説明やらが混在していたら、それアクションいわんて。
 そんなもんはアクションといわず、「戦闘順序説明」でしかない。こうしてこうなって、こう受けました。そしてこう反撃しました。そんな説明文の集まりに過ぎないものね。
 戦闘シーンを読者に「幻視」させなきゃアクションとはいわんのだ。




>なんか課題部屋にあがっていたやつ

 おまえ、これからしばらく、冒頭1ページ分捨てるのを習慣にしてみたら?
 台詞始まるところまでばっさり捨てて、台詞のとこからスタートさせたって、意味通じるんじゃねーのか? そこまでのあいだって、なんにも起きてないようだし。
 エンジン掛かっていないうちに書いちゃったヘンナモノは、捨ててきて人前に晒すなよ。な?





>弟切

 弁当を入れるか入れないか。
 僕のも入れてあったろ。

 だからそーゆーことは、テープ起こしをやってみて、読んで意味の通じるように加工してみた経験があると、さじ加減が自動的にわかるものなんだってば。

 リアルな会話を録音したテープでは、そこで絶対に「弁当」って出てこない。だって実際に相手の前に差しだして見せているわけだから、言う必要がない。
 発声するという行為は、すごく疲れるものなので、人間は可能な限り喋る言葉を少なくしようとするものだ。よって言わない。

 だけどテープ起こししてみりゃわかるんだけど、それじゃ読んでて伝わらないのね。
 起こしたテープの内容ってのは、普通は自分が喋ったものではないし、自分が喋ったものであっても、声は他人のもののように聞こえるし、自分が何を言ったか一字一句覚えている人間なんていないから、他人の話と大差なく聞こえるもの。
 つまり覚えのない話なわけだな。
 よって先入観を持たずに聞くことができる。

 「あン? なにが特製だっつーのよ わっかんねーんだよ! わかるように言えよな貴様ら。テープ起こしする身にもなってみろっつーの!」と苛立つ弟切がいてだな。
 そしてテープ起こしをした状況をすこし考えて、「あー、そっか、このときって、たしか弁当取り出してたんだっけ」と思い出して補足していったりするわけだよ。

 そういう経験がある人間は、「弁当」の有無で迷ったりしない。
 話し台詞では省略されていても、書き台詞では省略不可なんだな。


「商店街・雑踏」について
No.8132 投稿日 2004年6月1日(火)16時14分 投稿者 津荒 夕介
>タイトルとか
 わかりました。

○雑踏
>CDRとか
 中身のないCDのことです。例えるなら、白いノート。
 その白いノートを何に使うのかと言いますと、何かを書き込むのに使います。つまり、データを保存するための製品です。


>>特売のCDRを買いに来たという状況があるわけだな。そのときの心理がまるでない。
>>たぶん作者が考えていないのだろう。

>>まず主人公は、ひさしぶりに来て、どう思っているのだ?
>>かわんねーなと思うのか。なんか変わってきてるなぁと思うのか。
>>そもそもこいつは、この商店街が好きなのか嫌いなのか? まるでわからん。
>>考えてないんだろ。作者であるお前が。

 えーと。考えてはいたんですよ。
 
 ひさしぶりに来た >すこし変わってておもしろいなぁと思っている。
 <外人のことで書いたと思っている。

 商店街が好きか >どちらでもありません。あってもなくても別にいい。普段は使ってないから。
 <これは書いてない。

 CDRの特売は >嬉しい。だから気分は良いんです。道に落ちていたごみを拾っちゃうぐらい。
 <書いたと思っている。

 書いたと思っているのもありましたが、伝わってないようです。
>>描写するっていうことは、視点人物の感性のフィルターを通して、読者に世界を見せるってことだろ。
 これがキチンとできていないから、ですね。


○二号さんへ

>>店から流れるハイテンションな音楽
>>宣伝用の音楽ってことでしょうか。音楽自体は普通のポップスだと思うのだな。ナレーションもしくは歌声がハイテンションなのかな。
>>どこまで指摘していいのかがよくわかりませぬ。経験上、人から言われたことは身につきづらく、自分で気づいたことだけが染みているような気がしますし。

>>あと……たぶん津荒さんはどんな音楽が流れていたかは決めていたんじゃないかと思うんです。それを「生っぽく書くにはどうすればいいか」で躓いてるんじゃないかと空想。
>>どうなんでしょか?

 えっと、考えていました。
 流れているのは、大きなパソコン屋の宣伝曲で、「パソコン買うなら、○○電気〜」のような歌詞です。
 曲調はひたすらに明るくて、
 なんともない気分なら、苦笑。
 かなり明るい気分なら、気にしない。
 暗い気分なら、怒る。
 ……という反応をします。(僕の場合)

 で、どう生っぽく書くかが、問題なんですよね。
 視点保持者に情報を一度入れて、そこから出てきた情報を書く……という方法をとるべきらしいですので、やってみます。

>>それはいいんですけども、結局どうだったんでしょう? 新しい店はあったのかな。たとえば「ナースパブ・ミルキー」とかいう看板を見つけて、「ほえほえ〜」と妄想が広がったとか。これは私ですが。

 あー……、新しい店は特になかったので、妄想も広がらず。そのまま外人を見て、人間観察に移行しました。
 なかったから、残念だったーとか、安心したとか、書くべきですよね。
  
>>貴志は外人を見て何度も頷く。どうやら、店よりも人間の方がおもしろいようだ。彼は、商店街に来ている人々を眺めることにした。
>>すこし嘘くさい。「人間観察したほうが楽しい」と思える人間が、街に来るのがひさしぶり。そもそもどうして街に来るのがひさしぶりなんだろうか。人ごみが嫌いだからじゃないのかな? 違うんだろうなあ。
 
 商店街が、家から遠いんですよ。だからあまり来ない。自転車で一時間ぐらいのところにあります。説明してませんでした。
 それに、描写しとくべきでした。
 買い物をする前なのに、疲れているとか。足取りが重いとか。注意が散漫になっているとか。遠すぎるので、怒っているとか。
 

>>(が、外人がいるのかよ……)
>> 貴志は外人を見て何度も頷く。

>>ここもすこし違和感。「が、外人がいるのかよ……」だとビビっているっぽいのに、なんどもうなずく。なんでだろう。あと「外人」は、地の文では「外国人」にしておいたほうが無難かなと思った。たしか「外人」は「外の人」ってことで差別くさい、とか言われてたよーな気がする。貴志くんが外人と思いうかべるのはまあいいと思うんですけども。

 (が、外人がいるのかよ……)は、びびってるっぽい感じです。
 頷いているのは、国際化が進んでるんだなぁとか考えて、自分の考えに頷いているからです。
 まさに、説明不足ですね。

 外人については、思考していませんでした。が、貴志くんなら外人と言っちゃうんじゃないかなぁと思います。なにしろ僕=貴志君で書いていますから。
 ともかく、思考していないことが駄目でした。思考して、それから使うべき。気をつけます。
 

>>貴志は携帯売り場に近づき、広告に手をのばす。
>>拾い上げた紙は、しわと靴跡だらけだった。彼はそれを手早く丸めると、ズボンのポケットに入れる。上から軽く叩いて、頷いた。

>>落ちたゴミを拾う貴志くん。すばらしいとは思うけれど、どんな子なのかさらにわからなくなりました。

 「さらにわからなくなる」ということは、それまでも良くわからない人物であった貴志君。なぜわからないのかと言えば、描写ができていないから。あと説明が足りないから。今回はこの二つですね。
 つうか、両方できてないって……どうしようもねーなぁ……。


課題提出
No.8133 投稿日 2004年6月1日(火)19時59分 投稿者 津荒 夕介
>生課題
 「可愛い女の子・図書室」です。
 一人称で書いてみました。そのほうが書きやすいかと思って。

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=986&e=res&lp=986&st=0
 
 よろしくっす。


>津荒
No.8134 投稿日 2004年6月1日(火)23時34分 投稿者
新木 伸
>津荒

 CDRとか。

>>中身のないCDのことです。例えるなら、白いノート。
>>その白いノートを何に使うのかと言いますと、何かを書き込むのに使います。つまり、データを保存するための製品です。

 はァ?
 なにバカなこと言ってんだよ。
 CDっつーのは、アレだろ? つまりレコードみたいなもんだろ。シングルレコードよりも小さくて、キラキラした円盤で、プレイヤーに掛けると音楽が鳴るやつだろ? LPレコード1枚分ぐらいが、あの小さい中に入っているんだよな。しかも音がいい。俺だってそのくらい知ってるぞ。バカにするなよ。はーん。

 けど、なんでレコードに書きこんだりできるんだよ?
 しかも中身がないだって? 中身がないCDなんて、役に立たなさそうだが。プレイヤーに掛けたって、なんも音がしないんだろ?

 しかもそれをノートに使うって? 最近じゃそんなことが流行っているのか?
 あんな丸くて厚みのあるものをノートにしてたら、使い勝手悪そうなもんだが……。シャープペンシルじゃ書けなさそうだから、なんだ、マジックでも使って書くのか?
 まあCDをコースターにしてみたり、オブジェにしたりすることもあるらしいが、そういうのは本来の使いかたじゃないだろ。

 ――で、CDっつーのは知ってるが、お前の言っているのはCDRのことだろ。
 CD−Rなら、なんか聞いたこともあるが、CDRってのは、俺、知らんなぁ。

 説明しろよ。



 道に落ちていたゴミを拾っちゃう件。
 これがよくわからない。

 誰かも指摘していたっけ。
 主人公の性格(生真面目)を表現しているのかと思っていたが、特売に向かう喜びを表現していたつもりだったのか。
 うきうきしている気持ちを描くなら、足取りが速くなるとか、極端なところではスキップしちゃうとか、そんなふうにならない?

 気分が良いときには、つい善行をしちゃうってのは、人間の行動としてあり得る反応のひとつだと思うけど。
 たとえば初デートの待ち合わせのときに、普段はしないような街頭募金に協力しちゃうとかね。

 しかしゴミを拾うという行為が、善行であるのか、本人の潔癖性やなにかから来ることなのか、わからないわけだよ。
 募金とかなら、明らかに善行とわかるだろ。
 しかしゴミを拾うのは――。この場合のゴミは広告チラシなわけね。
 それを捨てた中年ババアにムカついて、自分は違うぞと示したかっただけなのか、そのチラシが欲しかっただけなのか、善行なのか、なんだかよくわからないわけね。
 非常にわかりにくい。



 ハイテンションな音楽。

>>かなり明るい気分なら、気にしない。

 CDRを買おうとしている主人公は、明るい気分なんだよな?
 ならこの音楽は、「ハイテンション」って認識されないんじゃないのか?
 普通の気分か、落ちこんでいる気分のときには、「ハイテンションだなぁ。この音楽」とか、「人が落ちこんでるのに騒ぎやがって」と気に掛かるはずだが。

 ここは俺なら、「ハイテンション」って言葉は主人公寄りでは使えない禁句となるために、どうやってそれを書くか苦心するところだ。

 たとえば主人公が入口に来ているようなら、
 「宣伝文句を歌い上げる音楽に乗せて、階段を駆け上がってゆく」とか、そんなふうに書く。ハイテンションを「駆け上がる」で表現するわけね。



>>商店街が、家から遠いんですよ。だからあまり来ない。自転車で一時間ぐらいのところにあります。説明してませんでした。

 待て待て。
 自転車で一時間だってぇ?
 どのへんを想定しているわけ? この商店街ってのは。
 無意識のうちに、自分の行動範囲のなかから出してきているのだろうが、具体的には、どんな感じなんだ? 具体的に地名を出されても、こっちにはわからないから、商店街とその周囲のようすとか、地理的にどんなところにある都市の、どんな商店街なのか、説明するのこと。


>>1 主人公の、図書委員を嫌がっている感じ。
>>2 女の子の可愛い感じ。
>>3 図書館の感じ。

 もうちょい具体的に書いてくること。どんな種類の「可愛さ」なのか。
 3のほうも図書館の「どんな」感じなのかとか。せめてプラス印象系なのか、マイナス印象系なのか、そのくらいは書け。
 あと「1」のこれは、「嫌がっている」ではなくて、「かったるがっている」の間違いじゃないのか?
 嫌がるというぐらいなら、もっと能動的に嫌がる行動を取るものだぞ。


閉店セール
No.8135 投稿日 2004年6月1日(火)23時42分 投稿者
新木 伸
 しかし関係ないが。

 CDRの安売りって、閉店セールだったのね。
 消費者は売り手の心境なんか、まるで関知しないという一例だわな。

 店の経営者はしょんぼりなのかもしれない。閉店=店が潰れる、ってことだよな。まあ業務拡張のために移転するための閉店なのかもしれないけど。
 しかしそこに買いに来る客は、そんな事情など一切関知しないで、ただ「安いから嬉しい」でウキウキ気分。
 しかもそのときに経営者が店内に流している「曲」は、購買欲を煽るハイテンション系なわけだな。

 う〜ん。商売人の鏡ですなぁ。店長。
 店長の心境からいえば、どんよりと鬱陶しい曲でも流したいところだろうが。具体的にはさだまさしの「精霊流し」とかさ。
 そこを、お客さんのために「ハイテンション」な歌をあえて掛けますか。


 津荒は「店」までは出しても、「店の人」までは考えてないのだろうな。
 「商店街」なんてほうも、きっと、「商店街の人」「商店街の歴史」とかまでは考えてないだろ?
 だから薄っぺらくなるのだぞ。


暑かったり寒かったり
No.8136 投稿日 2004年6月2日(水)00時01分 投稿者 弟切 千隼
 昨日の湘南はとても蒸し暑くて、一気に夏が来たかと思わせる陽気でした。ところが、今日は一転して肌寒い陽気です。
 こんなに寒暖の差が激しくては、健康な人でもおかしくなりそうですね。昨日から胃腸の調子が悪い弟切は、今日もすっきりしません。



>会話文練習

>> 弁当を入れるか入れないか。
>> 僕のも入れてあったろ。
  (中略)
>> リアルな会話を録音したテープでは、そこで絶対に「弁当」って出てこない。だって実際に相手の前に差しだして見せているわけだから、言う必要がない。
  (中略)
>> 話し台詞では省略されていても、書き台詞では省略不可なんだな。
(新木さんのNo.8131の書きこみより)

 なるほど、そうですね。
 録音された実際の会話には、音(聴覚)情報しかありません。その場にいれば得られるはずの、視覚情報や嗅覚情報といった情報は、すっぽり抜け落ちますね。


 例えば、雑誌を見ながら話している二人の大学生の会話を録音したとします。そうしますと、中に、

「この人、白いキョトウに出てたよね?」
「出てた出てた」

などという会話があるかも知れません。


 これだけでは、「この人」が誰なのか、さっぱりわかりませんよね。白いキョトウが何を意味するのかも不明です。何の予備知識もないままテープ起こしをしている人にとっては、上記の会話はまったく意味不明言語になってしまいます。

 その場にいた人なら、この二人が雑誌の写真を指差しながら話していたことを知っています。視覚情報が加わるわけですね。
 そのため、「この人」が、雑誌に載っていた俳優であることがわかります。俳優という情報があれば、「白いキョトウ」が、「白い巨塔」というテレビドラマであるという推定もできますね。
 したがって、上記の会話を誰にでもわかる書き台詞にすると、

「江口洋助って、『白い巨塔』に出てたよね? ドラマの」
「出てた出てた」

といった具合になるのでしょう。


 上記の書き台詞においては、現実の台詞では「この人」となっていたところを人名にして、誰なのかを明らかにしています。『白い巨塔』には『』が付けられて、何らかの固有名詞であることが示されます。
 末尾に「ドラマの」を付け足すことによって、『白い巨塔』がドラマであることも示されます。現代日本でドラマといえば、おそらく、最も一般的なテレビドラマが思い浮かべられるでしょう。
 かつ、「江口洋助」を知らない人でも、ドラマに出ていたならば俳優であろうと見当がつくようになっています。



 それでも、テープ起こしの場合には、会話だけでなく、周囲の音情報がいくらかは入りますね。
 例えば喫茶店での会話を録音すると、店に流れているBGMも一緒に録音されたりするでしょう。

 そういう状態のテープを聴いていれば、

「この曲、誰のだっけ?」
「ビートルズナンバーじゃん」

などという会話が登場しても、「意味不明だー」と戸惑うことはありません。実際の曲が聞こえるからです。


 しかし、小説の台詞としては、上記そのままではNGですね。
「この場は喫茶店であり、その店内にはBGMが流れている」という情報は、どこかに書かれない限り、読者さまには決して伝わりません。

―――――――――――――――――――――――――――――――
 艶のある木の扉を押して入ると、聞き覚えのある男性ボーカルの曲が流れていた。
「この曲、誰のだっけ?」
「ビートルズナンバーじゃん」
―――――――――――――――――――――――――――――――

のように地の文に情報を入れるか、

―――――――――――――――――――――――――――――――
「この曲、今流れてるやつさぁ、誰のだっけ?」
「ビートルズナンバーじゃん」
―――――――――――――――――――――――――――――――

のように台詞に情報を付け足すか、何らかの加工が必要ですね。


 次回以降、再び浦戸さんのリライトと弟切の書いたものとの比較を続けます。



 以下は余談です。

>>現実の妹と仮想現実の「妹」

 仮想現実の「妹」を好む人たちは、大部分が現実の妹を持たない人のようですね。現実の妹がいたら、ギャップがありすぎて、仮想現実の「妹」には拒絶反応を起こすだろうと弟切も思っていました。
 しかし、中には、現実の妹がいても仮想現実の「妹」を好む人がいるのですね。そういう人が実在すると知って、弟切はびっくりしました。
 さすがに、そういう人は少数派みたいですね。


>弟切
No.8137 投稿日 2004年6月2日(水)06時02分 投稿者
新木 伸
>弟切

 だーら補完の仕方の練習なんか、テープ起こしを30分ぶんもやってくれば、いやっていうほど積めるっつーの。毎行ごとにいくつもの単語を補完していかなきゃならないのがテープ起こしってものなんだから。

 5717で、鷹見さんがそれについて語っている。

>>『えーと他に(カウンターマジックかけて)欲しい人(いる)?』
>>『あ、俺(に頼む)、(敏捷度)高いから、(次のターンで)最初に攻撃だから』
>>『それ(カウンターマジック)よかフィジカルエンチャント(シャープネス)の方(がいいん)じゃないの?(クリティカル値)上るし』

 TRPGのプレイ中の会話だが。こんな例を出してきてくれているわな。

 まったく、こうまで粘るのは、なんか理由でもあるのか?
 なにか宗教上の理由によって、テープ起こしをしてはならない理由だとか? 戦国時代から伝わる弟切家の家訓にでもなっているとか。去年死んだハムスターの遺言だとか?

 ちなみに鷹見さんのは、もとは巻島の「氷魔法」の生課題のなかで、師匠が弟子になげかけた台詞の話だった。

(巻島)
「ふむ、まあ合格だね。でもこれくらいで安心されたら困るよ。氷に空気が多すぎて脆いし、なにより、これを動いてる敵に向けてやらなきゃならないんだから、もっと素早く出来なきゃね。……さ、今日は終わりだ。ゆっくり休め」

(鷹見)
「ふむ……合格ラインというところかな。しかし、氷の質が悪い、気泡が入っていて脆すぎる。動いている相手に使うことを考えれば、もっと素早さが必要になることは言うまでも無い。さらに練習を積むことが必要だということはわかっているね? ならばもう今日は休みなさい」

 巻島のぶっ壊れた台詞を直すと、こうなるという見本ね。



>>「この人、白いキョトウに出てたよね?」
>>「出てた出てた」

 この会話は、リアルではありだろう。


>>「江口洋助って、『白い巨塔』に出てたよね? ドラマの」
>>「出てた出てた」

 それを直すと、お前はこうやってしまうのか。


「この背の高い人、たしか白い巨塔に出てたよね。ほらこのまえの回」
「出てたと思うけど」

 せめてこのくらいにしとけ。
 テープ起こしというものは、もとの会話のライブ感を尊重するものなんだよ。
 基本は起こしたものを本人に見せて、OKを取らなきゃならないものなんだ。「ええ? 俺こんなこと言ったっけ?」なんて言われたらいけないわけね。

 「この人」と言ったのと、実名を出してしまうのと、まったく違うだろうが。天と地ほども意味が違うだろうが。
 片方は「この人」が誰であるのか知らない意識から出てきた言葉であり――。
 片方は「江口洋介」と知っている意識から出てきた言葉であり――。

 内容的に180度も違うだろうが。
 こんなもん、会話した本人に見せたひにゃ、「ちがう。このときわたし、その人が江口洋介って知らなかったもん。言うはずないよ、そんなこと」とリテイクが掛かるだろーが。

 本人の知らないようなことを、「そのほうが具合がいいから」なんていう作者の都合で喋らせてしまうから、弟切の会話はぶっ壊れているというんだ。

 それがわからないのは、単に弟切が30分ぶんのテープ起こしをやってきていないからだと、そう指摘している。まだ仮説だが。

 浦戸さんが30分だけやって、ちゃんとわかっているわけだから、30分やれば弟切も浦戸さん並になれる可能性はあるわな。

 ちなみに俺は数時間。みやびさんは数十時間の経験がある。鷹見さんはよく知らないけど、数百時間ぐらいあってもおかしくないかなぁ。




>>「この曲、誰のだっけ?」
>>「ビートルズナンバーじゃん」

 あと、これだって変。
 リアル会話のつもりで出してきた例が、もうこの時点でトンチンカン。
 だーら頭で考えてないで、テープ起こしをして、リアルな会話を実体験してこいっつーの。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「これ、なんだっけ?」
「ビートルズだよ」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 これがリアルな会話というもの。
 さらに小説的に補完するなら、こうだろう。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「これ――、なんだっけ?」
「ビートルズだよ」
 上を向いて訊ねてくる竜雄に、啓二は答えた。天井から流れてくるやや古めかしい響きの曲は、ビートルズの「フール・オン・ザ・ヒル」――。BGMがジャパニーズ・ポップスではないことが理由で、啓二はよくこの喫茶店を利用しているのだった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−




>現実世界の妹とか姉とか

 うちには姉がいるけど。っていまも一緒に住んでるわけではないけど。
 「姉というのはすべからく理不尽なものである」という意見に、激しく同意する一派の一人だけど。
 綺麗で優しくて有能で包容力のある、いわゆる「お姉さん」キャラも萌えなので、出していたりするけどね。

 現実を知っているからこそ、ファンタジーに逃げこむということもある。
 本当の姉はこんなんじゃないやい! どこかにきっと本物の「姉」がいるんだいっ! ――と、そういう願いが昇華されてパゥワァを高めてゆくことで、理想的な姉の生息する「姉時空」を降ろして、具現化させる能力を得ることもある。

 まあヌルいやつは、「現実の姉を知ってるから、俺はもういいやぁ」とヘタれるところだろうが。


 現実のカノジョができたら恋愛物が書けなくなるのか、とか。
 結婚して新婚生活を営んだら、お嫁さんに憧れる少女小説が書けなくなるのか、とか。
 童貞卒業しちゃったらポルノ小説が書けなくなるのか、とか。
 異世界に喚ばれて勇者になる体験をしちゃったら、異世界召還勇者物が書けなくなるのか、とか。

 そういうケースもあるし。そうでないケースもあるだろう。


○新木さんへ
No.8138 投稿日 2004年6月2日(水)16時53分 投稿者 津荒 夕介
>CDRとか
 誤字でした。すんません。
 持っていたCDRのパッケージに「CDR」と書いてあったもんで、こっちにしちゃいました。
 ネットで調べると、ヤフーコンピューター用語辞書に「CD−R」とあるではないですか……。ああ、しまった……。

 しかし、
>>はァ?
>>なにバカなこと言ってんだよ。(以下略)

 を、読んでると、うう、泣けるー。ぼくぁホント、打たれ弱いなぁ……。まあ、どうでもいいんですけどね。

 で、二号さんの関節技説明の時と同じよーな感じになってますね。
 過去ログ見直してから書きまっしょい、と。

>CD−Rの安売りとか

>>しかもそのときに経営者が店内に流している「曲」は、購買欲を煽るハイテンション系なわけだな。
 
 いや、流れてませんよ。安売りしてる店じゃなくて、そこに行くまでに見た店が、ハイテンション系なのです。
 閉店セールをしている電気屋は、このあいだ行ったんですが、いやー、静かでしたー。棚が穴ぼこだらけで、寂しかったなぁ。
 それを書かないとなぁ……。

>>津荒は「店」までは出しても、「店の人」までは考えてないのだろうな。
>>「商店街」なんてほうも、きっと、「商店街の人」「商店街の歴史」とかまでは考えてないだろ?
>>だから薄っぺらくなるのだぞ。
 歴史ですか……。
 すげぇ、そこまで考えなきゃならんのか。あるいは、調べなければならんのか。
 やっぱし小説は大変だべさー……。


>商店街のモデル
 いらないって書いてありましたけど一応。
 
http://www.osu.co.jp/
 ここです。
 (休日(土曜日)ということで書きます)
>>商店街とその周囲のようすとか、
 商店街の周りには、高いビルが沢山あります。近くに地下鉄があって、そこから来る人もけっこういます。子供からおじいさんまでが、歩いています。片側二車線の道路では、車がひっきりなしに走っています。

>>地理的にどんなところにある都市の、
 名古屋です。

>>どんな商店街なのか、
 江戸時代からある商店街で、最近(昭和50年ごろ)から復興し、今の形になりました。
 パソコン屋・服屋・飲食店などが多いです。あと隠れるようにして、同人誌屋とかエロゲ屋があったりします。


>図書室の話とか

>>もうちょい具体的に書いてくること。どんな種類の「可愛さ」なのか。
>>3のほうも図書館の「どんな」感じなのかとか。せめてプラス印象系なのか、マイナス印象系なのか、そのくらいは書け。
>>あと「1」のこれは、「嫌がっている」ではなくて、「かったるがっている」の間違いじゃないのか?
>>嫌がるというぐらいなら、もっと能動的に嫌がる行動を取るものだぞ。

 可愛いにしても、嫌がるの間違いにしても。定義が甘すぎるってことですね。
 もっとがっしり決めて書かないと……。


>不快感をあらわにしなかった理由とか。
 なんか、すっかりスルーですが……。正解したんでしょうか?
 重要な理由から順番に、怯え、諦め、自信がない、面倒。です。

 まず心の一番奥で怯えていて、不快感をあらわしたくないと思う。
 それを強化するために、諦め・自信なし・面倒という理由を付け加えているんだとか、思ったり。しています。


それは意味なし
No.8139 投稿日 2004年6月2日(水)19時57分 投稿者
浦戸シュウ
○弟切さんへ

 「白い巨塔」と言われて田宮二郎だと思った浦戸です。

>> 次回以降、再び浦戸さんのリライトと弟切の書いたものとの比較を続けます。(No.8136)

 とありますが、意味ないです。

 もともとの感想部屋への投稿(No.0164)にあるリライトは、ほんの少ししかいじっていません。
 弟切さんが書かれたセリフの語尾や語順をちょっこし変えただけですし、どう変えたかは自己申告してあります。
 「弁当」など、細かいところの変更は変えた本人は意識していません。そのほうがわかりやすいと思ったとしか言いようがないです。また、文法上おかしなところがあって指摘いただけるのでしたら私は助かりますが、国語は弟切さんが私の千倍出来るので、今さら私に指摘しても弟切さんの勉強にはならないでしょう。

 とんびの羽根さんは、

>>「会話らしく見えない」原因の究明がいっさいされてない。
>>そして、わたしが一番手を入れたのは助詞じゃないかと思うのだけど、このあたりのチェックはなしですか。力を入れた部分を無視されると腹が立つというのは、エゴですが。(No.8112)

 と書いてらっしゃいますが、私は特にこれといって力を入れましたーってところはないです。むしろ分析を始められて困惑しています。
 私が書いたのは感じたこと想ったことなので、弟切さんが「参考にならない」と感じたらスルーしてもらってかまわないです。そういう意味で「感想部屋」のほうに書き込んでいます。
 弟切さんが「残らないのはもったいない」という理由で分室に持ち込まれるのは構いませんし、ウェブに上げた以上は全世界に発信なわけでどこに持っていかれてもそのこと自体はしかたありません。
 が、ダイレクトに関わっているのですから、「場」を選んだ私の心情を汲み取ってはもらえませんか?
 分室の分析に耐えられるだけのモノを書いていると思ったら、もしくは耐えられなくとも、どうしても作者さんに返事してもらわなくてはならんのだーと思ったら、「分室」に書き込みます。

 とんびの羽根さん、と、私、では、「感想に対する態度」の要求がまったく逆なんですよ。

 弟切さんはいつも「発言者は誰か」ということに考慮しないで反応なさっているように見えます。ジムの会長さんと、特別トレーナーさんと、ゲストトレーナーさんと、通りすがりの観客と、熱心だけども観客席に座っているだけの人の区別をつけていますか?

 リングに上がっているボクサーが一番耳を傾けるべき相手はどなたでしょう? また、どんな態度で耳を貸すべきでしょう?
 それに試合の相手は「ご自分の作品」であって、感想人ではない、と私は思うんですが。弟切さんは感想にいちいち突っかかっているように私からは見えます(自戒しているにも関わらず、私もときどきケンカ腰の物言いをするのでひとのことを言ってる場合じゃないですが)。

 もちろん、弟切さんが私の要求を受け入れなくてはならない理由は何もありませんので、私が観客ポジションでやっていることがわかってて分析をしてらっしゃるのなら、それはそれで構いませんが。
 もし、わかっててやっているのだとしたら……(たぶん弟切さんは意識してらっしゃらないと私はふんでます)。
「誰も分析しろなんて言ってないじゃん。あんなちょこっと直しただけのもの分析するなんて、すげー意地悪!」と、された私が感じたことだけはわかってください。

 と、自分の要求だけ書き込むのは気が引けるので、セリフのキャラ区別の仕方をもう少し書いていきます(わかっている人ばっかりのところに書き込んでも意味ないような気もするんですが)。

 いろいろやり方があると思うんです。

「見て見て見て、今日、特製弁当なのーっ!」(「なの」を語尾にいつもつけて口調の特徴とする)
「豪華じゃナイか」(文章ならではの区別のつけかたで、一部を変則表記してキャラ特性とする)
「栄養学的見地から言えば意味のない食事です」(客観的に断言させることでキャラの性格を表す)

 ……とか……(笑)。


>新木さん
No.8140 投稿日 2004年6月2日(水)21時15分 投稿者
白猫
ちょっと風邪でぶっ倒れてました。現在、大分良くなったので書き込みます。しかし、この時期風邪がはやっているのでしょうか?二号さんも風邪を引きそうなようですし。私の周りでも三人ほど風邪でダウンしてましたし。

>伊里野の操る飛行機と踊る

>本当に操縦していたか?
 たしかにはっきりとは書かれてないですね。「らしい」が正解でした。考えてみれば、主人公が乗り込むところを見たわけでもコックピットを見たわけでもないので当然ですね。私は最初から乗っていると決め付けていたので気づきませんでした。

>「飛行機」って言葉も適当ではない。

 作中でも飛行機と書かれていたのでそのまま使いました。乗ってるのは軍の最新の戦闘機ですので、これは飛行機で問題ないと思います。

>「踊る」が不適切です

 手は繋いでないです。教えていただいたHPで色々検索してみましたが、やっぱり踊るが一番近いです。他の表現にしようとするとフォークダンスに出られないから演習場に呼び出すという行為と合わない気がします。やはり、私の前後の表現がいけないのですかね。私は作中で書いてあった「踊る」ということに妙に納得したものですが、それを一割も伝えることができてないから指摘されるのですよね。

>常に表現を探す姿勢

 確かに今回の「踊る」でもさまざまな表現がありました。関連語も引いてみたりして色々と勉強になりました。残念ながら今回は私の中では踊るというのよりいい表現は見つかりませんでしたが、この姿勢を常に意識していけば、面白い小説を書くということに近づけそうです。


>心理描写の件

 まず、最初に謝罪と感謝を。あまり、深く考えずに返信してしまってすみませんでした。そして、そのへんの考えの甘さを指摘していただいてありがとうございます。ですので、ここからは一連の書き込みに対しての矛盾が出ると思います。

 心理描写とは登場人物の心理を描出すること。心理描写とは読者に登場人物の心理を分かってもらうためのもの。独白は吐露で、描写は客観的に描いたもの。

 とりあえず、上が今までの心理描写についての理解です。で、ここからが分からないのですが、「描写」と「説明」の違いとは何なのか?上に書いたことだけだと「説明」にも当てはまってしまいます。つまり、描写とは上に書いただけの定義ではないということなのだと思います。現在の私の理解では描写という枠の中にさらに説明ということも含まれてしまっています。これでは「描写」と「説明」が切り離せません。私の考えではこれらを切り離せるようなもうちょっと細かい説明があるということになります。そこがわからないのです。そこがわかってしまえば、ある程度は書けるようになる可能性もあるのでここでは心理描写が書けないことについては置いておきました。



>1000字課題 

NO.7「旅行 二日目」

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=987&e=res&lp=957&st=0

起「ハイキングを楽しみにする六人」
承「ハイキングに行く」
転「そこで道に迷う」
結「携帯電話が通じることに気づき、危機を脱出」

 見てほしいところは少年たちの仲のよさ、最後の少年たちの安堵感、六人の書き分けです。しかし、いきなり六人も出すもんじゃないですね。めちゃめちゃ大変でした。でも、実際学校の旅行で一部屋に泊まるのはそのぐらいですから無理して書きました。心理描写、説明に関してはどんな風に書けばいいかが分からなかったので、できるだけ独白を書かない方向にしてみました。


いろいろ
No.8141 投稿日 2004年6月2日(水)23時30分 投稿者
新木 伸
>津荒

 商店街、クリックして見てきたが……。

 あれはもはや、商店街って規模じゃないだろ。
 商店街っていうのは、通りが1本か、せいぜい2本程度までだぞ。
 通りが何本もクロスしていて、全域に渡って商店が密集しているものは、もはや商店街とはいわん。
 渋谷や池袋を「商店街」っていうか? いわんだろ。――って、津荒は名古屋在住か。渋谷や池袋を出してもわからない可能性が大いにあるな。

 うーん。あっちのほうは知らんなぁ。大阪ならいったことあるが。
 カニが動いていて、ロッテの看板があったりするところがあるわな。渋谷や池袋の規模と範囲は、だいたいあんなもんなのだが。

 ええっと、な……。
 「商店街」っていうのは、場所のことなんだよ。範囲のことではないわけ。
 ほぼ一点で指し示すことのできるものなわけね。商店街の中央あたりを基点にした「点」の名称なわけだ。商店街のどこかに自転車を止めたら、その商店街のすべての場所は、歩いて気軽に行ける範囲にあるわけ。実際には通りに沿って拡がるものだから、「線」で拡がる一定範囲のことを指す。
 商店街の別の一角に行くために、また自転車に乗らなきゃならないものは、これは商店街の定義から外れてしまうわけ。


 CDRを「箱に書いてあったから」という理由でそのままアホのように無批判に使ってきたのと同様に、これも、HPに書いてあったからとか、アーケードに「○○商店街」と書いてあったからとか、そんな理由で使ってしまっているんだろうなぁ。
 「日本一の商店街」ってあるくらいなんだから、それはすでに商店街から逸脱した規模にあるものなのだと気づけ。

 いいか。
 なんか間違ったこと言ったり書いたりしたって、誰も責任なんて取ってくれないわけ。
 お前、自分の書く小説に署名するだろ?

 あれは文責を取るためのサインなわけね。「すべての文責は私が取ります」という印なわけ。

 「だってCDRの箱に書いてあったもん」とか。
 「だってアーケードに商店街ってあったんだもん」とか。

 そーゆーのは、言いわけにもならんの。
 どこで調べてきてもいいし、なにを根拠にしてもいいし、なんだったら電波受信したって、思い入れと想像だけだって、なんだっていい。
 だが最後はお前が判断するのだ。
 「これでいい」と判断して、自分の署名を行うわけだ。

 で、その判断がアホなものであったら、お前が食い詰めるだけだし。廃業して店たたんで、「俺も昔は小説家だったんだせー」と酒場の片隅で自慢話するだけだし。ていうか、まだ作家にもなってなかったんだっけかお前の場合は。
 また大ヒットすりゃ栄誉も印税もお前のものだし。

 それが自由業ってものであり、作家って商売なわけ。





>不快感をあらわにしない理由

 正解? んなもん俺が知るか。
 だが少なくとも「ダウト!」と叫ばなかったのだから、それでいいのだろうさ。

 ちなみに「ダウト!」っていうのはトランプのゲームのことね。
 カードを伏せたまま、数字をひとつずつ上げていきながら、皆で順番に出してゆく。そのときカードは伏せた状態で出す。必ずしも正直に正しいカードを出す必要はなくて、違うカードを出してもいい。
 ほかのプレイヤーは、そのカードが「嘘だ」と思ったら、「ダウト!」と叫ぶ。この掛け声は英語で「怪しい」てな意味ね。
 「ダウト!」の声が掛かったら、伏せていたそのカードを表にして、数字を確認する。

 もし嘘のカードだったら、そのカードを出した嘘つきの人が――。
 もし正しいカードだったら、「ダウト!」と言っちゃった人が――。
 場に溜まっていたカードをすべて引き取ることにする。

 誰かひとりが、最後の1枚を出し切って札をなくしたら、ゲーム終了。その人が勝者。
 しかしなかなか終わらないんだな、これが。

 ――で、それはそれとして。

 作家なんつーのは、嘘をついても合法として許される唯一の商売なんだから。
 それが本当だろうが、嘘であろうが、相手が「ダウト!」と思わなけりゃ、それでいいのだ。
 嘘であることが観測されなければ、それは嘘にはならんのだ。
 つまり嘘であるとバレるまでは、それは本当のことなのだ。

 科学の学説なんてのも、そうやって成り立っているものなんだぞ。
 誰かが学説を発表する。「ダウト!」と言った他の学者が、それが嘘であることを証明できないうちは、その学説は正しいものとして通用する。

 だからこそ、言葉には気を使えと言っているわけだ。
 「商店街」って書いてしまったら、それは商店街なんだよ。
 おまえが「商店街」と言っているものの地図を出してきたから、いまようやくバレたわけだが。
 読んでいた人間は、みんな小規模な「商店街」のつもりで読んでいたろうさ。





○白猫さん

>飛行機

>>作中でも飛行機と書かれていたのでそのまま使いました。乗ってるのは軍の最新の戦闘機ですので、これは飛行機で問題ないと思います。

 上で津荒に言ったことと絡んできますが。
 「だって○○だから」っていうのは、理由にならんですよ。作中で使われていたから、ということね。

 あと飛行機というのは、翼で揚力を生んで飛行する物体のことです。
 ガスの浮力によって浮遊するものは飛行船といいますし、ローターを回して空中に浮かぶものはヘリといいます。他にも飛行体には色々とあって、パラグライダーとか、ローターが付いているけど回さないオートジャイロとか、ロケットとか、無数にあるわけですね。

 ――で、すくなくとも「飛行機」であれば、空中に静止はしないものなのです。
 読んでないのでわかりませんが、イリヤの機体は、おそらく空中に浮いていたのではないかと思われます。
 それは飛行機ではないでしょう? てな話なのですけど。



>踊る

 「踊る」にしたって、「踊る」と「踊り」と、動詞と名詞とがあるわけですが。これらは別の言葉なんですね。よってニュアンスに違いがあります。「踊る」のほうがより能動的で積極的。「踊り」のほうはやや客観的。
 こんな違いでも、だいぶ受け取られ方が変わるものですが。




>心理描写の件

 ようやくわかりました。どこまでわかって、どこからわからないのか。

 まず「描写」というのは、書いたとおり、「描いて写す」ことなわけですね。
 なにを描くのかというと、この場合にはもちろん「心理」です。どこに写すのかというと、読んだ人の心の中です。

 つまり、登場人物の心理(思考や気持ちなど)を、読者の心の中に正しく写すことができたなら、どんなやりかたをしていても、それは心理描写であるわけです。
 これが大前提となっています。いたってシンプルなものでしょう?

 「心理描写」という概念には、技巧や方法は含まれていません。
 方法なんて問わない。どうやったっていいわけです。

 で、そんなことを言っていると、一部の天才しか心理描写ができないわけで。それでは困るので、誰でもできる方法が考案されたわけです。
 よく使われるやりかたというのが――。

 登場人物が心理を吐露してゆく「心理独白」とか。
 登場人物の心を覗ける立場にいる人(視点保持者)が、じっくりと観察して、その結果を視点保持者の言葉を使って説明してくれる「心理説明」だとか。

 他にも「会話文」で心理描写を行う方法もありますし。
 人物の「動作」のみで心理描写を行う方法もあります。たとえば一緒にベトナムで戦った戦友が死んだと聞かされた労探偵がいます。彼はひとり、薄暗い部屋のなかで、テーブルにグラスを二つ用意するわけです。そしてどちらのグラスにもウイスキーを注ぐ。さらに二本の煙草に火をつけ、一本は自分。もう一本は吸い口を向こうに向けて灰皿の上に置く。そして「友よ」と言う。
 心理独白なし、心理説明なし。動作のみでも心理は語れるということです。
 この表現形態に特化した小説は「ハードボイルド」といって、一ジャンルを築くほどです。

 誤解を怖れず極論しちゃえば、なんか原稿に呪力を込めて、魔術的に伝達したって、心理が転写されればそれは「心理描写」なんです。
 ページを開いたら撲殺バットが飛び出すギミックが内蔵されていて、撲殺されて、ぴぴるぴーと復活させられて、ああ俺いまドクロちゃんに撲殺された主人公の心境を味わっちゃったよなんたって実際に撲殺されたし、とか思っても、それは心理描写なのです。
 極端な例ですが。(笑)

 白猫さんは、おおもとの理念のほうがわかっていなかったわけですね。心理描写っていうものは、人物の心理を読者に感染させて、同じ心境にさせればいいのであって、手段は問わない。
 「心理独白」と「心理説明」というのは、多くの人が目的達成のために使う「道具」であり「手法」のひとつでしかないものですが、これを「心理描写」だと思いこんでしまっているので、話がこうしてややこしくなるわけですね。

 いったん頭をリセットしてください。間違った既成観念を捨てること。
 それは心理描写を達成する方法のひとつであって、心理描写そのものではないです。
 しかもどちらかというと、二つとも、技術が不要なほうです。上等、下等という言いかたはよくないし、正しくもないので使いませんけど。
 いわば誰にでもできるものだし、文章で芸を見せてお金をもらう人間が、あまり多用しちゃいけない方法です。
 白猫さんだって、心理独白なら、現状でも充分にできていますよね。そして心理説明のほうは、もうちょっと説明力をつければすぐにできるようになるはず。説明文の練習をやっていれば、自然と身に付きます。練習するという特別な意識がなくても、人に文章でなにかを説明する機会を重ねるうちに、自然と身に付くものですし。
 このあたりのものは、わざわざ教わらなくてもできるものなんですね。ジムに来て練習して身につけるようなものじゃない。

 せっかくなのですから、分室にいるなら、他の方法のほうを練習すべきでしょう。
 まあ完全に他の方法だけにするのは大変なので、「他の手法+心理独白」とか、「他の手法+心理説明」とか、そういう合体技あたりから入るのがよいかと。

 パターン1〜3のほうでも、心理独白や心理説明も併用していますよね。

 心理描写を行う手法は色々ありますが、書くときの「使いやすさ」と、読むときの「読み取りやすさ」ってのは、だいたい比例しているものなんですね。
 「心理独白」や「心理説明」は、書くときにそれほど技術を要さなくて、読むときにも読解力を要しません。
 その他の手法は書くときに技術が必要で、読むときにも読解力や経験を必要としてきます。

 まあ、このへんは対象読者の年齢やら、読書量なんかに関わってきますから。読ませる相手に応じて変えていけばいいわけです。

 白猫さんは「心理独白がそれなりにあったほうが読みやすい」と言っていましたから、自分と同じぐらいの読者に向けて書くのなら、「心理独白」もすこしあったほうがいいわけです。パターン3くらいな感じ。
 ライトノベルの場合には、平均読者が白猫さんぐらいの感じなのかな。十代後半ぐらいから、二十代前半ぐらいまで。

 二十代も後半を過ぎると、いちばんわかりにくいパターン1あたりを好むわけですし。
 さらに上の読者になると、パターン1でもベタベタで嫌、もっと読み取りにくくて、歯ごたえがないと読んだ気にならない――とかいう意見も出てくることがあります。
 僕なんか、個人的にはもっと乾いた「パターン4」(書いてないけど)あたりが好みなんですが、僕の好みと読者の好みとは切り離して考えるものですし。パターン1や3あたりでも書いていて嫌というほどでもないですし。(あとパターン4を書くのは時間がかかって大変というのもある)

 ちなみに最もベタなパターン2は、小学校高学年〜中学生あたりをメインターゲットにするときのもの用。独白ではっきりと「恵美のことは好きだ」と書かないとなりません。このあたりの年齢層だと、「はじめて小説を読みました」という読者もいることですし。

 とまあ、これでわかるかな? どうかな?
 まあわかったとしても、頭でわかっただけなので、白猫さんが実際に使える「手法」はいまのところ「心理独白」だけであって、技術がいきなり身について、心理描写がバシバシ自在に繰り出せるようになったりはしていないんですけど。
 そんな気分になっていたとしたら、それは錯覚ですので。

 わかったくらいで出来るようになることなんて、なにひとつありませんよ。
 自分で工夫して、自分の頭を絞ったぶんだけ、身に付くもんです。

 とりあえずは、「心理独白」以外の方法でなんとか心理を描き写そうと、創意工夫してみること。工夫してみたうえで、やっぱり足りないようなら、しかたないので「心理独白」や「心理説明」で補うこと。
 練習時にはあまり頼らないほうがよい手法とはいっても、ないよりマシです。
 登場人物の心理がまるでわからないよりは、独白や説明でもいいので、書かれてあったほうがだいぶマシってもんです。
 でもなるべく心理独白や心理説明の割合は、減らすように努力すること。



>987 1000字課題 6/2分 NO.7「旅行 二日目」

 細かくは見ていませんが。
 心理独白がないので、あきらかにこれまでのものとは違って見えますね。
 もう見た目からして。

 会話文ばっかりなのは、まあ仕方がないとしましょう。
 「描写」には「心理描写」のほかにも、「風景描写」や「情景描写」なんてものもあって、そういうものが欠けているから、会話文ばっかりになっちゃうわけですね。
 まあいまは心理描写のことなので。そっちはいいでしょう。
 ちなみにそっちのほうもそっちのほうで、やはり「大目的」を達成するための手法なんてものがいくつも存在して、容易な手法と、技術を要する手法とがあったりするわけです。

「会話文」
「風景描写」
「情景描写」
「心理描写」
「動作」
「アクション」
「説明文」

 ……おおまかに分けると、こんなものかな。

 それで、今回の心理描写の件ですけど。
 こうしてストイックに「心理独白一切なし」としたうえで、ほんのすこし、自制心の手綱を緩めて、必要なところを見極めてちょびっとだけ心理独白を使ったりすると、非常に効果的です。
 ただし緩めすぎないように。

 たとえばこれ全体で、5〜8箇所くらいかな。1回につき、1行か2行ぐらいの独白。
 それだけ「心理独白」を入れていいと言われたら、どことどこに入れますか? どこが大事な部分?


立っているものは親でも使え
No.8142 投稿日 2004年6月3日(木)02時12分 投稿者 弟切 千隼
>テープ起こし

 言い訳がましいことを書きたくありませんでしたので、今まで書きませんでしたが、少しは事情を説明したほうがよさそうですね。

 弟切が今までテープ起こしをしていない理由は、「テープ起こしに使えそうな会話に、なかなか遭えないから」です。


 弟切の日常会話は、仕事に絡むものがほとんどです。極秘プロジェクトに参加しているわけではなくても、会社の仕事絡みの会話を録音するのは、普通まずいです。会社というものが関わってきたら、個人で責任を取れる範囲ではありません。

 弟切は、普段、仕事以外では生の会話をほとんどしていません。一日の大部分の時間を仕事に取られてしまうからです。
 弟切の友人には、仕事が忙しい人や遠方に住んでいる人が多く、面と向かって話す機会が少ないです。普段の私的な会話は、ほとんどメールか電話で行なっています。


 今週になって、ようやく仕事絡みでない会話のできる友人を捕まえました。今度の金曜日に会う約束をしています。その人は分室を読んでいる人なので、会話を録音する許可も労せず得られるでしょう。

 というわけで、今週の金曜日には、会話の録音ができるはずです。



浦戸さんへ >

 まずは、貴重な感想を下さった方に、不快な思いをさせたことをお詫び申し上げます。
 弟切は、少なくとも意識的には、浦戸さんに意地悪をするつもりはありませんでした。


 弟切の目的は、浦戸さんのリライトを分析することではありません。自分自身の作品を分析することです。自分の作品を分析するための道具として、浦戸さんのリライトを使わせていただきました。
 弟切は、自分の作品を分析するのに、浦戸さんのリライトがとても有効な道具であると気づきました。だからこそ利用させていただいています。


 浦戸さん御自身は、御自分のリライトには価値がないと思ってらっしゃるようですね。『あんなちょこっと直しただけのもの』とおっしゃっていますが、その『ちょこっと』が、弟切から見れば「すごいこと」なのです。無意識にやってらっしゃるところが、さらにすごいです。

『ちょこっと』直しただけなのに、浦戸さんのリライトのほうが、確実に会話文らしくなっています。現在の弟切にはできないことです。ならば、大いに学ぶ余地があります。


 新木さんが指摘されているとおり、さっさとテープ起こしをしていれば、弟切が浦戸さんのリライトから学ぶ余地はなかったかも知れません。
 けれども、上記の理由で、弟切はこれまでテープ起こしができませんでした。次善の策として、テープ起こしの経験がある浦戸さんのリライトを使わせていただいたわけです。



 むろん、プロ作家ではない浦戸さんのリライトよりも、プロである新木さんのリライトのほうが、より「小説として使える」ものに仕上がっています。参考にするなら、こちらを参考にすべきだと思われるかも知れませんね。

 情けないことに、現段階の弟切はレベルが低すぎます(;_;) いきなり新木さんのリライトを分析道具にするのは、荷が重いです。
 まず、浦戸さんのリライトを踏み台にさせていただいて―失礼いたします―、「弟切のどこがどう悪いのか」を大ざっぱに理解します。それから、とんびの羽根さんのリライトや、新木さんのリライトも利用させていただきます。
 いわば、ホップ、ステップ、ジャーンプ! で、飛躍を目指しています。


 浦戸さんが観客ポジションでここに参加されていることは、わかっているつもりです。
 それでも、目の前に「作った本人はそのつもりでなくても、とても使えそうな道具」があるなら、弟切は使いたいです。使わせて下さい。



 それはそれとしまして。
 弟切の書き方が『いちいち突っかかっているように』見えたとしたら、それは弟切の腕が未熟なためですね。
 弟切は自分の作品を分析しているつもりなのに、プロ志望者でもない他人の作品をつついているように見えたのも、きっとそのためでしょう。
 重ね重ね、不快な思いをさせて申し訳ありませんでした。


ダメですってば
No.8143 投稿日 2004年6月3日(木)12時03分 投稿者
浦戸シュウ

○弟切さんへ

 と言われたらどうするのでしょう。
 「腕が未熟」なんですか? では、どこがどう「未熟」なのかレポートにまとめて明日までに提出のこと。と言いたくなりましたが。それは私がしていいことではないので我慢します。

>>少なくとも意識的には、浦戸さんに意地悪をするつもりはありませんでした。
 
 と書いてあると、私は「じゃあ、無意識では意地悪しようと思ったかも知れないなあ。そりゃ、作品に文句言われれば誰だって多少は拗ねたくなるよね」と、読んでしまうのですが、その読解でよろしいでしょうか?

 どうしてこんなに弟切先生を怒らせてしまったのか私にはわかりかねますが、「意地悪」と認識した上で「続ける」とおっしゃるからにはケンカを売られているわけですよね?
 受けて立ちましょう。

 というのは冗談ですが。

 ここまで私は「弟切さんを怒らせようとして」言葉を選びました。いかがでしょうか?
 
 それでは、ここから「弟切さんを怒らせないように」自分の主張をします。

>>まずは、貴重な感想を下さった方に、不快な思いをさせたことをお詫び申し上げます。

 ああ、いえ、こちらこそ。
 感情をじかにぶつけないとかえってわかりあえないという判断があっての書き込みだったのですが、言い過ぎというか、無造作すぎる物言いでした。

>>弟切は、自分の作品を分析するのに、浦戸さんのリライトがとても有効な道具であると気づきました。

 そのこと自体はとても光栄に思います。
 ただ「道具の使い方」に困惑しているのです。
 どういう風にリライトを作ったのかは、感想部屋で解説しました。
 「口語らしく、かつ、状況がわかるように書く」というのは無意識です。無意識にやっているということはコントロールしていないということで、たまたま、いいパンチが打てた(ように見えた)からといって真似をされたりやり方を研究されたりしても困ります。
 コントロールしている部分は「こうやりました」と申告してあります。
 私から、これ以上引き出せるものはないです。

 えーと、ですね。
 観客席に座っているひとをいきなりリングに引っ張りあげて「打ってみろ」と言ったら、そりゃあ、嫌がるだろうと思いませんか?

 もちろん、たくさんいる観客の中には「待ってましたぁ」と思う人もいるでしょうし、弟切さんがほぼ百パーセントの確率でそういう気持ちがある観客を選べるという自信がお有りでしたら、もう、これ以上止めませんが。

 感想部屋に投稿された感想を相手を選ばずに「分室」に持ってきて、書いてあることの分析を始めてしまうというのは、そういうことだと私は思います。

>>弟切の腕が未熟なためですね。

 えーと、いえ、「私からそう見えた」からといって、「弟切さんの腕が未熟」というわけではないです。
 他に「私が考えすぎ」「私の感覚が変」「私の読解力がない」「私が言葉に過敏になっている」なとなど、他にもいろいろ原因は考えられます(笑)。

 えーと、私は。

「弟切は、それでもあえて『弁当』という言葉を入れませんでした。」

 と書いてあると、

(考えたんだ、「弁当」を入れるかどうかはきちんと! だけど無いほうを私は選択したんだよー。文句あっか)

 と読んでしまうのです。

 私が過敏……なのかも知れません。

 さて、いかがでしょう。今度は怒らないで読んでもらえたでしょうか(って、最初のほうで怒らせられなかったら、思いっきりスベるんですが・汗)。

 もう一度繰り返しますが、私が「感想部屋」を投稿場所に選んでいる心情を、汲んでいただけないでしょうか。


ほとんど指摘。
No.8144 投稿日 2004年6月3日(木)19時15分 投稿者 津荒 夕介
>CD−R
 1 相手の立場に立つ。(CDは知っている人間)
 2 短く、わかりやすく。
 3 比喩をつかわない。
 というのに気をつけて、もう一度。
 
 普通のCDには、音楽などのデータが入っています。それを再生して楽しみますよね。
 しかし、CD−Rにはデータが入っていません。かわりに、パソコンを使ってデータを書き込むことができます。
 CD−Rは、データ等を保存するためのCDなのです。


○二号さんへ
 「隣の芝生が青く見えすぎちゃった(6000文字)」
 について。読んでいて、思ったことを書きます。


>>ふんふんふんと、なんとも楽しげな鼻歌だった。
>>我が家へと続く道をゆきながら、直春は前方から流れる音色に耳を澄ましている。夕陽の真っ赤な光のなか、奏でているのは妹の夏生だった。セーラー服姿のシルエットが、逆光のなかでまばゆい。まわりの家並みや道路はあざやかなあかね色だというのに、夏生の姿だけは薄暗かった。
 
 最初に鼻歌が出てきますよね。そうすると、次には鼻歌を歌っている人物が出てくると思ってしまうんです。
 ここでは夏生じゃなくて、直春が出てきたので、混乱しました。
 あと、最後の一文。
>>まわりの家並みや道路はあざやかなあかね色だというのに、夏生の姿だけは薄暗かった。
 これ、くどいような。
 

>>燃える日差しが目に染みて、直春は顔を伏せる。夏生の足元からは長い長い影が伸びていた。ちょうど腰のあたりを直春は踏みつけながら歩いていた。黒い学生ズボンの裾と、薄汚れたスニーカーの紐とを眺めてみる。
 
 「眺めてみる」ってのが引っかかりました。
 何か意図があって、見ているように感じるんですよね。ここは、なんとなく目線が下がって……。みたいなところだと思うんですが。
 あと無意識でリズムにのるってあるのかな。どうなんだろ。
 
 
>>さっきから夏生が熱心に奏でているのは、女性ボーカリストの曲だ。たしか実力派と呼ばれていたんじゃなかったかな。名前すらあやふやで、曲名だってまったく覚えていない。それでもテレビを見てれば、サビの部分はむりやりに覚えさせられてしまうもの。
 
 「主人公=音楽には無関心」視点に、結構よっている視点なので、ボーカリストよりボーカルだけの方がいいような。あと、ミディアムテンポもまずいかと。
 
 
>>それも、無遠慮なはしゃぎ声が来るまでだ。直春の横を、ランドセルを背負った子供たちが駆けぬけてゆく。巻きおこった風が頬をくすぐり、直春は肩にかけたスポーツバッグを、なんとなく持ち直した。苦笑色のため息をひとつ、顔をあげる。
>>濡れたような瞳と、輝く黒髪が待っていた。
>>夏生が立ち止まり、振り向いている。直春は何でもないような顔して、歩きだした。妹のとなりに並び立つ。
 
 二段落目と三段落目に渡る情報があるので、読みにくいっす。


>>へっへー、と夏生は笑った。手に持った長方形の袋を持ちあげ、振る。
 
 なんだか気になったんですが、二人は学校帰りですよね。時間から考えても多分そうだと思うんですが。制服着てるし。
 CD買ったらカバンに入れるんじゃないかなぁと……。
 あー。学校帰りじゃないのかなぁ……。
 

>>「おい、夏」
>>夏生の見ている方向を見ようとした瞬間、いきなり突き飛ばされた。よろめきながら、どうにか体勢を立て直そうとしたとき、また押される。たまらず手をついてバランスと取ると、こんどは頭を押さえつけられた。
 
 読んだとき、夏生以外の誰かが攻撃してきたのかと思いました。


>>どうやら遊技用の壁に隠されたようだ。
 
 先に公園の説明がありましたが、その時に遊戯用具のことに、少しだけでも触れておくといいんじゃないかと思います。その方が読みやすいかと。


>>それからしばらく、直春は反射的に行動していた。
>>時間にしてみればわずか数秒だったろうそのシーンを凝視し、ようやく終わった高宮兄妹が、しっかりと手をつなぎながらこちらに向かってくるのにあわてて、それでも音を立てず、うまくタイミングをあわして壁の向こう側に隠れることに成功した。
 
 結構いろいろと考えながら隠れていると思うんですが、これって反射的にできることなんでしょうか。
 あと短く区切った方が、やっぱりいいと思いますよ。わざとだと思いますけど、やっぱり頭に入りにくいっす。


>>読んで欲しいもの()は読んでの読者感想、→は作者判断:
・かわゆい妹(ほのぼの)→ぼちぼち
 かわいいですね。普通にかわいいですね。典型的な女の子のかわいい感じです。

・仲よい兄妹(ほのぼの)→ぼちぼち
 めちゃくちゃ仲がいいなぁと思いました。てか、相思相愛? みたいな。そういう感じですよね。 
 
・夕暮れ、帰り道、公園(へえ)→最低限は
 夕暮れは良かったですけど、帰り道、公園は段取りが悪いかと。

・覗き見(どきどき)→ぼちぼち
 覗き見する行為にどきどき! とかはないです。でも、キスシーンを見てどきどき! あったと思います。

・なんか気まずい(どきどき)→成功
 ありましたねー。
 

○白猫さんへ
 
>>2冊目B 「イリヤの空、UFOの夏 その2 『十八時四十七分三十二秒前後編』」
 についてです。

>一行あらすじ

「旭日祭のフォークダンスは伊里野とは参加できなかったが、浅羽は伊里野の操る飛行機と踊ったことを通して伊里野との仲を深めた」
 読みにくいので、
「浅葉が、文化祭のフォークダンスに伊里野と参加できなかったが、伊里野の操る飛行機と踊ることで、彼女との仲を深める話」
 とかの方がいいと思います。

>起承転結
 起「旭日祭が近づいてきた」
 承「旭日祭の準備、伊里野に旭日祭について教えるが伊里野は来れないかもしれない」
 転「旭日祭当日、伊里野は来ていなかったが二日日に電話で呼び出される」
 結「伊里野の操る飛行機と踊る」
 
 転の「二日目に」っていうのがわかりにくいと思います。「文化祭の最後に」の方がいいんじゃないかな。

>あらすじ
 ちょっと字数がオーバーしてますね。これって20×40で書いてるんですよね? ――あ、細かいですか? うひー、すいません。

 あと、榎本が説明なしで登場していますが、イリヤシリーズだから説明なしで大丈夫。ってことでしょうか?
 一つ一つを違う話と考えて、書いた方がいいと思いますよ。だから榎本の説明も、伊里野と浅羽の関係も、書くべきだと思います。


 以上です。


いろいろ
No.8145 投稿日 2004年6月3日(木)20時40分 投稿者
新木 伸
>浦戸さん、弟切

 浦戸さんのほうは、他人の書いたものの添削までしておいて、それを当人が参考にして勉強しようというのを妨げようというのは、身勝手というものです。
 特に分室的には、リライトっていうのは、がんばって自力でいい線までやってきた人間へのご褒美的な意味合いがありますので。「もう一歩上がればワシゃ使いもんになるのかー」と勢いづいて飛びこんでこようってなもんです。リライトもらったら分析しないと叱られる、てなふうに仕込んでもありますし。
 まえ、鷹見さんが浦戸さんのために、冷凍倉庫のリライトを書いてくれたことがありますけど。浦戸さんは感心しているばかりで分析せず、弟切は人様に投げられたエサにも食いついて意地汚く横取りして分析していましたけど。そういう資質の違いであるかと。
 餓えていて強欲なワンちゃんは、自分の目の前に投げられたエサを食っちゃいけないのはなぜか、たぶん絶対にわからないと思うのです。たぶん弟切は、分析結果をアップして公開しなかったとしても、手元ではこっそりとやると思いますよ。

 弟切のほうは、感想部屋の設置意図というものを考えていない。
 匿名発言さえ許可されている場所。思ったことを気楽に言えるし、言っちゃっていい場所ってことで、作ってみたわけね。
 K1の試合を観ながら、「あんなパンチ、俺だって避けちゃえるぜー」と言っていい場所なわけだ。
 弟切がK1選手かというと、それはまあ怪しいのだが。弟切と浦戸さんだと、会話については浦戸さんのほうが上なのだが。K1の試合を見に来てたボクサーってあたりかな。パンチに関してなら上ということで。
 ――で、観客席からヤジを飛ばした人間がリング上に引っ張り上げられてしまった、てなことを目撃してしまうと、観客席の人は気軽にヤジも飛ばせなくなってしまう。
 そういう前例を作りたくないってのはあるわけだ。
 長期的展望に立ってみれば、観客席に乱入していって腕を引っつかんでリングに引っ張り上げてくるのは、得策なのかどうか。
 ぶっちゃけ、これが原因で浦戸さんいなくなったら、弟切は困るだろ。感想部屋の他の人とかも。
 もっと気楽に通りすがりの人が、ヤジや思いつきまで含めて、色々な意見を置いていってくれる場になったほうが、長い目でみたら、自分のためになるのでは?

 ――で、どのような形にしたらいちばん良いのか、二人で話し合って決めてください。



 たとえば僕あたりが、浦戸さんの書いたものくらい近いリライトサンプルを上げられればいいのだけど。僕は方法論で台詞を書いていないので、たぶん無理。自動書記してるだけなので、キャラを立てないとなにも書けない。
 こういうのはみやびさんが得意なんだよなぁ。でもたしか締め切り間際中。





>津荒おにいちゃんへ

>>普通のCDには、音楽などのデータが入っています。それを再生して楽しみますよね。
>>しかし、CD−Rにはデータが入っていません。かわりに、パソコンを使ってデータを書き込むことができます。
>>CD−Rは、データ等を保存するためのCDなのです。

 あのー、あたしCDは持ってますし、よく聞きますしー。あ、ミニモニとかです。
 津荒おにいちゃんは、この「R」のつくCDを、なんに使うんですかあ?
 なんかパソコンってでてきたんですけど……。えと。ガッコのパソコンとかで使うのかな? いえっ、使うんですか?
 パソコンにも「ロム」とかいう、CDみたいなの入るところありますけど。ほら、上のとこからお皿が飛び出てきますよね。CDのっけるお皿。
 ひょっとして、RのつくCDって、パソコンがないと使えないモノ……なんですか?
 おねがいしますう、説明してくださぁい、わかりませぇん。

(千葉県在住、小学五年生、11歳女子より)


蝶のように舞い、蜂のように刺す
No.8146 投稿日 2004年6月3日(木)21時17分 投稿者 弟切 千隼
 六月に入った途端、湘南では爽やかな晴れが続いています。おかげで、昼が長いのが実感できます。一年のうちで、日の出が最も早いのは、今くらいの時期だそうですね。
 未明まで仕事をしていたら、四時くらいから外が明るくなり始めているのに気づいて、慌てて床につきました。



浦戸さんへ >

 No.8143の浦戸さんの書きこみを読んでも、弟切は怒りはしませんでした。怒るよりもびっくりしましたね。
「どどど、どうしちゃったんだろ、浦戸さん? 何かとっても嫌なことでもあって、怒ってるのかなあ?」と思いました。普段の穏やかな浦戸さんの印象とは、あまりにも違いましたから。

 わざと弟切を怒らせるために、あのような書き方をした、と知って、安心しました。
 他人を鼓舞したり、本音のやり取りをしたり、といった正当な目的があるのなら、他人を怒らせる書きこみを発信するのは、ありだと思います。


 浦戸さんの困惑については、理解しました。感想を下さった方を不快にさせたくはありません。
 浦戸さんのリライトを分析道具に用いることは、一時保留とします。

 明日には、弟切の会話の録音ができる予定です。浦戸さんのリライトを使わせていただかなくても、弟切は「会話文フォーマット」を身に付けられるかも知れません。
 けれども、弟切がテープ起こしを経験した後に、再び浦戸さんのリライトが役に立つ可能性もあります。そうなったら、もう一度、浦戸さんに「使わせて下さい」とお願いします。

 浦戸さんは、おそらくまた拒否されるでしょう。あるいは気が変わって、あっさり許可を下さるかも知れません。
 どちらにしても、今すぐ決める必要はありませんよね。ゆっくり考えて下さい。


 えーと、浦戸さんは、プロ志望ボクサーの練習試合を観に来ただけ、のつもりだったのですよね。なのに、突然、試合のリングへ上げられてしまったように感じているのですね?

 こう考えてはどうでしょう。
 弟切は、確かに素人の浦戸さんのパンチを参考にしようとしました。しかし、いきなり試合のリングへ上げたつもりはありませんでした。
 素人が、一回、素晴らしいパンチを打てたからといって、そのまま試合で通用するはずがありません。


 浦戸さんは、プロボクサーになる気はさらさらなくて、健康法としてボクシングを習いに来ていた人なのですよ。弟切がプロ向きメニューをこなしている横で、浦戸さんは自分なりに、健康になるためのメニューをこなしていました。
 たまたま、体格も実力の程度も、浦戸さんは弟切と似ていました。そのため、弟切は普段から、浦戸さんの動きを参考にさせていただいていました。

 ある時、弟切は、浦戸さんが「いいパンチ」を出すのを目撃しました。「おお、この体格の場合はこうやれば、この程度の威力のパンチを出せるのかあ!」と気づいた弟切は、早速その動きを参考にしようと考えました。
 でも、浦戸さんは素人ですから、もう一度その「いいパンチ」を出せといっても無理です。御自分でも、どうやって出したかがわからないからです。

 幸いなことに、そこのボクシングジムでは常にビデオカメラが作動していて、練習している人たちの動きが録画されています。浦戸さんの「いいパンチ」も、しっかり映っていました。
 弟切は、浦戸さん御本人に習うのではなく、浦戸さんが映っているビデオテープを見て参考にしました。


 つまり、弟切は、浦戸さんに会話文を習おうとか、浦戸さんの技術にあれこれ注文をつけようとかいうつもりはありません。浦戸さんの作品を読んで、勝手に技術を盗もうとしているだけです。
 作品と作者は、別ものですよね(^_^)

 健康法としてボクシングを習いに来ている奥様に、へなちょこプロ志望者が文句をつけてどうしますか(笑)


色々と
No.8147 投稿日 2004年6月3日(木)22時08分 投稿者
白猫
>新木さん

>飛行機

 私の課題にはこれを書いてなかったのが悪いのですが、この「飛行機」は普通のエンジンも搭載しています。それで普通に飛びます。止まったりできるのは特殊な機関が積んであるからなのです。つまり、本来の飛行機のエンジンにプラスアルファで物理法則を無視したようなめちゃめちゃな飛び方ができるような機関が積んであるということです。これでも飛行機じゃなくて飛行物体ですか?

>心理描写の件

 心理描写は概念で、心理説明と心理独白は方法なのですね。完璧に勘違いしておりました。お恥ずかしい限りです。技術の方は訓練することで徐々に身に着けていきたいです。

>それだけ「心理独白」を入れていいと言われたら、どことどこに入れますか? 

 これは課題部屋にアップします。

>1000字課題 6/2分 NO.7「旅行 二日目」(独白追加版)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=988&e=res&lp=987&st=0

 少ししか変えてないので、課題部屋にアップするのもどうかなと思いましたが、ここに書くとしたらどう書けばいいかわからなかったので。
 独白追加箇所は四箇所です。私が読んでて特につけたくなった場所を選びました。


>津荒さん

>一行あらすじ

 本当に精進が足りないです。直してくださったほうが数倍読みやすいですね。

>起承転結

 確かに「最後に」のほうがいいですね。二日目だと最後って感じがしないですから。

>ちょっと字数がオーバーしてますね

 「紙」で計った奴だと794字でしたし、数えてみても794字だったんですけどこちらが間違っているのでしょうか?

>あと、榎本が説明なしで登場していますが、イリヤシリーズだから説明なしで大丈夫。ってことでしょうか?

 そうです。

>一つ一つを違う話と考えて、書いた方がいいと思いますよ。だから榎本の説明も、伊里野と浅羽の関係も、書くべきだと思います。

 読書課題の大先輩に意見を言うのも何なのですが、これは相当きついと思います。巻を追うごとにその話の登場人物とか隠されてた設定とかが増えるわけですよね?それを出てくるたびに説明していたら字数が埋まっちゃうと思うのです。まだ、2巻ですからできると思いますが、これから長い話のあらすじを書くことがあるかもしれないので反論しておきます。


風邪の谷の……というシャレが浮かんだ私はオッサンくさいと思った
No.8148 投稿日 2004年6月3日(木)23時16分 投稿者 名無し君2号
 なんかダジャレが好きなんですよね。それも勝手に口から出てしまったりするから危ないんですよね。友達の前で発言してもたいがいスルーされますしね。スルーはいいんですけど、よもや不快感など抱かれてはおらぬだろうかと日夜不安な日々を過ごして、夜も眠れないので昼に寝てるんです――というのもどこかで聞いたネタだよなあ。しょんぼり。

 しょんぼり、と書いてすぐさま「しょんぼりルドルフ」とか連想した。「しょんぼり横町」とか。まったくもって話にならねえくだらねえ。




>口調

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「あー、あんばいわりー」
「それ死語っしょ」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 リアルな口調って、時代に即しているかもしれないけど、楽しくないなあ!

 と、ここで気づいたんですけども、こういう言葉づかいな、いわゆるリアル女子高生が出てくる小説ってあんまりないですね。私が知らないだけな気もしますが。
 現実と喜びとを天秤にかけた結果なのだとみた。つまり、みんな夢を見たいんだ! ということでよろしいんでしょうか。

 なんといいますか、「あー、あんばいわりー」な子が、そう言いながらぼりぼりと体を掻いている絵が浮かんできたんですが。そろそろ切らなくっちゃなショートカットで、肌は少々浅黒い感じ。ちなみに「それ死語っしょ」な子はウェーブがかったロングヘアーで、おでこ出してる。ケータイでメール送りながら、だるそうに返事。

 おや? なんか楽しくなってきたゾ?




>じいちゃん

 おじいちゃんの思い出がある人たちって、うらやましいナーと指先をくわえていた私に対して。

>>アホか。なにうらやましがっているのやら。
>>それが想像つかないお前には、想像つかないお前にしか書けない小説があるだろうが。それを書けばいいだけのことだろ。

 違う角度から見てみ、ということなのだと思う。第一声の「アホか」はただの挨拶だ。
 そっか、じいさまがいないと、いきなりできたらどんな思いなのか、を書くことができるのか。目からウロコがぼろぼろこぼれますね。



>妹萌え

>>現実の妹を持っている連中は、そんなもん書かないし、ハマりもしないわけ。知ってるか? 現実の妹って存在はな……。

>>歳を取るんだよ!

 魂の叫びをありがとうございます。と思ったら妹いないんじゃーん。でもお姉さんはいるんですね。その理論でいうと、「姉萌え」を新木さんは書くことができない……?


>>綺麗で優しくて有能で包容力のある、いわゆる「お姉さん」キャラも萌えなので、出していたりするけどね。

 書いてんじゃーん。
 夢を見る力が、人を月にまで飛ばした――ならば、夢を見る力が、弟を姉にすら萌えさせたってべつにかまいやしませんが。
 哀しいから哀しい話を書けるのか、哀しいから楽しい話を書けるのか。
 どっちもありということでよろしいか。不可能はないんだ! と前向きに受け取ってみた。




>アクション

 やっぱりまだよくわからないので、考えてみます。

>>動作が冗長というのは、動作の個数が多いということ。

 無駄な動きが多い……じゃなくて、無駄に書くな、ということだろうと判断。

 真正面にいる相手を、一発ブン殴るとします。
 まず一歩踏みだし、拳を振り上げる。反応する間を与えずに、一気に振り落とす。打撃が頬に当たる瞬間に、ぐっと力をこめて拳を固める。振り抜く。殴ったあとも、相手からの反撃に備えて、続けて殴るなり、一歩引いて様子を見るなりを選択、行動に移す。

 これらの動作は、細かく書こうと思えば、いくらでも書けてしまう。
 「一歩踏みだす」には、足で地面を蹴らなきゃならないし。どの位置に足を置くのかもあるし。ベタ足か、つま先立ちか。最初の姿勢は前傾なのか。それとも後ろに重心があるのか。殴るときはどうなのか。腰を回しているのか。腕だけで殴っているのか。

 なんかこう……重要なポイントをつかんで、そこを描くというか。そういうことじゃないのかな。うまく説明できない。つまりわかってないんですが。



>>時間制御というのは、単位文字あたりに流れる作中時間を、速くしたり、遅くしたりすること。文字数と作中時間との関係の話。

 ふんふん。

>>なにか起きているときには、時間は速く流れる。短い時間のなかで色々と起きているように感じる。
>>また長い時間が流れているのに起きていることが少ないと、時間は重く感じられるようになる。

 ……。
 えーと、なにか起きていると速い。なにも起きていないと、遅い。
 速いというのは軽いということだ。遅いというのは重いということだ。
 現実とおなじですね、ここは。
 夢中になっている(なにかやっている)と「え? もうこんな時間?」だし、やることがない(もしくは嫌々やっている)と、「あー、まーだこんな時間かよ」になるし。

 んでもって、それを、

>>密度を変えて緩急を付けるということ。

 コントロールするわけだ。
 ああだこうだ考えてもわからないので、実際に見ていくことにする。せっかくリライトがあることなのだし。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「ほい。はじめ」
 声をゴングに、二人は構えた。
 カズは左足を引き、自然体で身を斜めにする。トシは体を丸めて両腕を上げていた。
 じりじりと間合いが詰まってゆく。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 まずふたりはぱっと構える。それぞれの構えの説明。その後、動きだす。

 「はじめ」のかけ声があって、構えを取るまでは速い。
 じりじりと間合いを詰めるところは、重い。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 タコ姉さんは、口元に笑いを浮かべた。
 構えだけをみるなら、カズは間合いを取って、トシは接近戦に持ちこもうという狙いがみてとれた。道場の練習ぶりをみていてもその通りだった。トシは気が強く、そしてカズのほうは上達が早い。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 対戦者ふたりのデータなんだけど、ここは「じりじりと間合いが詰まってゆく」を強調する効果もある。タコ姉さんが解説している間、ふたりには動きがないってこと。少なくとも読者はそう感じるわけだからして。



−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 カズが出た。
 遠距離型のはずが、間合いを自分から詰めるなり、下段蹴りを飛ばしてゆく。
 威力のないフェイントの蹴りを、トシは前に出て受けた。すねが派手に鳴るが、意に介さず、さらに前に出てゆく。自分の距離に持ちこもうとする。
 カズの放った拳のいくつかが、ガードをすり抜けて顔と腹とを打ち据える。しかしトシは止まらない。
 トシの距離となっていた。カズの長い手足があだとなり、密着した相手の肩と背中しか叩けない。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 ちょいと大きく区切ってみる。
 最初の「カズが出た」は見出し文でもある。勢いをつける効果もある。タコ姉さんの解説で重くなった時間を、この一文で軽くしたいのではないか? たぶんだけど。

 ここからは軽く、速い。
 速いんだけど……おなじ速さじゃないっぽいんだなあ。何段階か速度があるようなんだな。

>>遠距離型のはずが、間合いを自分から詰めるなり、下段蹴りを飛ばしてゆく。

 1速。間合いを詰め、蹴った。

>>威力のないフェイントの蹴りを、トシは前に出て受けた。すねが派手に鳴るが、意に介さず、さらに前に出てゆく。自分の距離に持ちこもうとする。

 1速。受けて、さらに前に出た。

>>カズの放った拳のいくつかが、ガードをすり抜けて顔と腹とを打ち据える。しかしトシは止まらない。

 ギアチェンジ、速度があがる。2速としておこう。
 「放った拳のいくつかが」、いくつか行動しているということ。それだけ速いということ。


>>トシの距離となっていた。カズの長い手足があだとなり、密着した相手の肩と背中しか叩けない。

 ここも2速。「相手の肩と背中」を叩いているから。
 むう。


 あと気づいたのは、行動の主従。――主従じゃ変か。
 この文はだれの行動を主に扱っているのか、ということ。焦点があっているのはだれ、ということ。そこに変化がある。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 カズが出た。
 遠距離型のはずが、間合いを自分から詰めるなり、下段蹴りを飛ばしてゆく。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 ここはカズの行動。カズに焦点があっている。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 威力のないフェイントの蹴りを、トシは前に出て受けた。すねが派手に鳴るが、意に介さず、さらに前に出てゆく。自分の距離に持ちこもうとする。
 カズの放った拳のいくつかが、ガードをすり抜けて顔と腹とを打ち据える。しかしトシは止まらない。
 トシの距離となっていた。カズの長い手足があだとなり、密着した相手の肩と背中しか叩けない。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 ここはトシだよねえ。読者はこう感じるはず――「トシがなにかやってくれるんだろう」。うーんと、いまは「トシの番」というか。


 分析に戻る。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 二人の合間で起きる出来事を見ようとして、タコ姉さんは身を乗り出した。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 さあ、トシは間合いを詰めた。いよいよ攻撃が始まるゼェ〜、というところで一拍の間。「タコ姉さんの番」。溜めだね、溜め。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 カズが体をくの字に折っていた。鳩尾のところにトシの拳がはまっている。
「ゼァッ! ゼアァッ!」
 二発、三発、腹に拳を叩きこむ。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 で、タコ姉さんが身を乗りだしているあいだに、トシのボディーブローが炸裂してました。じつはここの速度は遅いんじゃないかと思う。「拳がはまっている」瞬間なんて、わずかなものなのだし。印象つけるために重くしたのだろう。停車してます。
 そしてかけ声。
 いままで動作文だけだったところに、ここで会話文――というか叫びなんですけど、それが出てくることでメリハリができるのだな。

 ちなみに「二発、三発、腹に拳を叩きこむ」で、トシの拳の重さを伝えてます。ここで「連続して腹に拳を叩きこむ」だと、あんまり重さは伝わらないのだな。2速。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「イセアァッ!」
 打撃を受けてなお、カズは声をあげて応じた。
 膝が出ていた。頬をかすめ過ぎてゆく膝に、トシの動きがわずかに停滞する。その隙を逃さず、カズは大きく後方に退いていた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 これ、「イセアァッ!」がカズの反撃を伝える声です。同時にここでカズは膝を飛ばしています。「打撃を受けてなお〜」は説明文なので時間経過は0。
 ところで、「膝が出ていた。頬をかすめ過ぎてゆく膝に、トシの動きがわずかに停滞する」を、頭のなかでスローモーション再生していた私は変なんでしょうか? 「その隙を逃さず、カズは大きく後方に退いていた」は速いんだよな。ぱぱぱっと逃げる様が浮かぶ。

 そうなると……。

>>ちなみに試してみたら、段落単位になってるな。同じ段落内は、同じ時間速度が基本であるらしい。

 この原則が崩れる……って、ああそうか。おなじ段落内はおなじ時間速度というのは、あくまで基本なのか。納得。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 距離を取って構え直したカズに、タコ姉さんは声をかけた。
「あんたにそんな技を教えた覚えはないぞー、カーズ」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 「距離を取って構え〜」は1速かな。攻防終了、すこし間が空く。そこでタコ姉さん登場だ。

 次回は、私が書いたやつとの比較検討。ちょっとだけやってみましたが、細かい違いが結構面白かったりしました。

 余談。

>>こっそり修錬していたのかどうかはしらんが。

 こっそり修練してました。秘密ですが。
 こうやって秘密を暴露したがるのは、やっぱり露出癖の一種なんでしょうか。肥大した自意識の成せる技? ナルシス、鏡に映ったぼくが好き?




>津荒さん

>986 生課題 NO6「可愛い女の子・図書室」

 ビシ! バシ! 言わせてもらうデェ〜!(カネやん調)
 ……カネやん調とか書いてもわからないんだろうなあ。と、すこし遠い目になりながら。

>>1 主人公の、図書委員を嫌がっている感じ。

 んーん。主人公の人格がよくわからないです。

 英単語帳を眺めているところから、勉強が好きなのかな、と思いました。
 主人公は高校生になったばかりですよね。「高校でこんなことをするはめになるとは、思っていなかった」「俺は図書委員だ。つい先週、じゃんけんに負けて任命された」、この二文から判断すると、そうとしか考えられません。
 入学して早々、テストってあるんでしょうか。
 テストでもないのに、どうして英単語帳なんて見ているんでしょうか。英単語帳よりは、そこいらの本でも読んでいたほうが、よっぽど暇つぶしになるんじゃなかろうか。ごろごろ転がっているんだし。

 結論、主人公はガリ勉くんである。
 ……だったらなおさら小説でも読むんじゃないのかナー。哲学書あたり。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 彼女は小さく、椅子が大きく見えた。きっと一年生なんだろう。
 黒くさらさらしたショートカットが、呼吸に合わせて小さく揺れている。その頭を抱きしめたいと思ってしまう。そしたらきっと、気持ちいいに違いない……。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 ここから先の指摘は、もしかするとただの勘違いかもしれないです。魂うんぬんはまだ私も自信もって言えませんデ。

 ここまで読んで、主人公はけっこうプライドが高そうに感じました。すくなくとも私はそう感じました。図書委員の仕事を「こんなこと」と言い、部活動に励む人を「時間を浪費している奴ら」と言い、司書をまったく視界に入れてない。(入れていたら、なんらかの描写があってしかるべきな気がする)図書室の書棚の薄暗さに、「こんな場所にずっといると、病気になるに違いない」と感じる。

 で、そんな主人公が、眠りこけている女の子を見て、「頭を抱きしめたい」と思うかなあと、疑問の黒雲がむくむくむく、湧いてきた、むくむく。

 どうしてこんなに好意的なんだろう?

 主人公は自分以外を見下しています。間違いない。図書室に対しては憎悪すら抱いている。間違いない。うつ伏せだから彼女の顔もわからないはず。間違いない。
 なのに、憎むべき図書館を利用している、憎むべき閲覧者(しかも安眠中)を見て、「頭を抱きしめたい」……。

 それは違うと思うのです。
 怒るんじゃないかなあ。「おれさまが受付なんぞをやっとるというのに、貴様、グースカピーと眠りこけおって!」と。イラっと来て、乱暴に揺するんじゃないだろうか。あわてて彼女は起き上がる。は、はわぁ!
 そこで彼は息を呑むんじゃないだろうか。
 しょぼついた寝ぼけ眼、唇から糸を引く唾液、ほっぺには袖ボタンの跡――。も、萌えた〜! ぼくの心に、いま愛の炎が萌えあがったよママン! セント、エルモス〜!

 すみません飛ばしすぎましたごめんなさい。

 ええと、ともかく、私にはちょっとばかり、主人公の心の動きが腑に落ちなかったということでした。



>>2 女の子の可愛い感じ。

 わかんにゃい。(かわゆく)
 どんな彼女なのか、よくわからなかったです。
 こういう状況で寝ているときに肩を揺すられたら、普通はびくんっ、と体を震わすと思うんです。つまりびっくりするだろう、ということですね。

 だけど彼女はそうしなかった。

 それがなにを意味するかというと、「のんびりさんである」「肝がごん太い」「じつは寝てなかった」「浮世離れしている」などなど、いろんなことが考えられると思います。

 彼女はどういう性格なんでしょーか。
 「浮世離れしている」のならば、ゆっくりと起き上がって微笑むシーンを、もっと肉厚に描いて欲しかったかなあ、とちょっと思いました。



>>3 図書館の感じ。

 雰囲気はよろしいかと。気怠さとか、放課後っぽさとか。
 でも、図書室の構造はあんまりよくわからない。どこに閲覧用の席があって、どこに書架があるのか。前に書かれた図書館とおなじ場所なんでしょうか?

 描くのが大変なのはよくわかります。ああ、大変なんだよ本当に。

 なぜか人の作品だと思いつくんですけども……たとえば、人がいないか見回りに行く際に、ついでだからと机の椅子を整頓させるとか。なにが面白いんだこんなのと呟かせながら、本棚を眺めさせるとか。やりかたはあると思います。

 頑張りましょう。というか頑張って、いい方法が見つかったら私にも教えてあげてください。




 ひさしぶりだと、どんなテンションで書いたらいいのか掴めないなあと思った。そんな悪戦苦闘の結果、レスには6時間ぐらいかかる。


いろいろ
No.8149 投稿日 2004年6月4日(金)06時51分 投稿者
新木 伸
>浦戸さん、弟切

 浦戸さんのほうは、他人の書いたものの添削までしておいて、それを当人が参考にして勉強しようというのを妨げようというのは、身勝手というものです。
 特に分室的には、リライトっていうのは、がんばって自力でいい線までやってきた人間へのご褒美的な意味合いがありますので。「もう一歩上がればワシゃ使いもんになるのかー」と勢いづいて飛びこんでこようってなもんです。リライトもらったら分析しないと叱られる、てなふうに強迫観念を植え付けて仕込んでもいますし。
 まえ、鷹見さんが浦戸さんのために、冷凍倉庫のリライトを書いてくれたことがありますけど。浦戸さんは感心しているばかりで分析せず、弟切は人様に投げられたエサにも食いついて意地汚く横取りして分析していましたけど。そういった資質の違いであるかと。
 餓えていて強欲なワンちゃんは、自分の目の前に投げられたエサを食っちゃいけないのはなぜか、たぶん絶対にわからないと思うのです。たぶん弟切は、分析結果をアップして公開しなかったとしても、手元ではこっそりとやると思いますよ。

 弟切のほうは、感想部屋の設置意図というものを考えていない。
 匿名発言さえ許可されている場所。思ったことを気楽に言えるし、言っちゃっていい場所ってことで、作ってみたわけね。
 K1の試合を観ながら、「あんなパンチ、俺だって避けちゃえるぜー」と言っていい場所なわけだ。
 弟切がK1選手かというと、それはまあ怪しいのだが。弟切と浦戸さんだと、会話については浦戸さんのほうが上なのだが。K1の試合を見に来てたボクサーってあたりかな。パンチに関してなら上ということで。
 ――で、観客席からヤジを飛ばした人間がリング上に引っ張り上げられてしまった、てなことを目撃してしまうと、観客席の人は気軽にヤジも飛ばせなくなってしまう。
 そういう前例を作りたくないってのはあるわけだ。
 長期的展望に立ってみれば、観客席に乱入していって腕を引っつかんでリングに引っ張り上げてくるのは、得策なのかどうか。
 ぶっちゃけ、こういうことが原因で浦戸さんいなくなったら、弟切は困るだろ。感想部屋の他の人とかも。
 もっと気楽に通りすがりの人が、ヤジや思いつきまで含めて、様々な意見を置いていってくれる場になったほうが、長い目でみたら、自分のためになるのでは?

 ――で、どのような形にしたらいちばん良いのか、二人で話し合って決めてください。



 たとえば僕あたりが、浦戸さんの書いたものくらい近いリライトサンプルを上げられればいいのだけど。僕は方法論で台詞を書いていないので、たぶん無理。自動書記してるだけなので、キャラを立てないとなにも書けない。
 こういうのはみやびさんが得意なんだよなぁ。でもたしか締め切り間際中。





>津荒おにいちゃんへ

>>普通のCDには、音楽などのデータが入っています。それを再生して楽しみますよね。
>>しかし、CD−Rにはデータが入っていません。かわりに、パソコンを使ってデータを書き込むことができます。
>>CD−Rは、データ等を保存するためのCDなのです。

「あのー、あたしCDは持ってますし、よく聞きますしー。あ、ミニモニとかです。
 津荒おにいちゃんは、この「R」のつくCDを、なんに使うんですかあ?
 なんかパソコンってでてきたんですけど……。えと。ガッコのパソコンとかで使うのかな? いえっ、使うんですか?
 パソコンにも「ロム」とかいう、CDみたいなの入るところありますけど。ほら、上のとこからお皿が飛び出てきますよね。CDのっけるお皿。
 ひょっとして、RのつくCDって、パソコンがないと使えないモノ……なんですか?
 おねがいしますう、説明してくださぁい、わかりませぇん」

(千葉県在住、小学五年生、11歳女子より)





>白猫さん

 じゃあその飛行物体は、飛行機としての特性と、そうでないものとの特性とを兼ね備えているわけですね。
 ――で、そのうちのどっちの属性が、いま重要なんですか?

 短く書き表さなくてはならないのだから、どっちか、重要な属性のほうを書けばいいだけかと。
 飛行機としての特性のほうが重要なら「飛行機」と書くのだろうし。もう片方のめちゃめちゃな飛びかたのできる特性のほうが重要なら、そっちに言葉を割り当てて書けばいいのだろうし。
 ちなみにここで重要なのは、主人公と「踊れる」ことですよね。「めちゃめちゃな飛びかたができる」って特性も、さして重要でない気がします。他になにかないのですか? 「踊れる」ことに最も関わる特性は?
 で、そこに言葉を割り当てるのは、白猫さんの仕事ですね。

 あとその手の飛びかたをするものを表すときには、「飛ぶ」って言葉が、そもそもふさわしくないですよ。
 飛行船や気球には「飛行」って使わないでしょ。「浮揚」とかいいますし。





○2号

>>目からウロコがぼろぼろこぼれますね。

 ウロコがぼろぼろ、とか言ってるし。
 弱点(とお前がお前自身の狭隘な価値観によって認識しているもの)を、どう武器として使いこなすか、考えないようだから、お前はいつまで経ってもアマチュアなんだよ。

 たとえば童貞であるお前には、童貞でしか見ない夢と、童貞でしか行わない妄想とがあるわけだ。
 それを弱点であると思っているうちは、その通り弱点として働くわな。
 それを武器として活用する術を考えれば、まずどんなものでも長所となって、武器となるんだ。本人が武器と思っていたら、それは武器なんだ。

 巻島の「ぐるぐるスパイラル」的性格だって、きちんと武器になったろう?
 うじうじ、うだうだ、不言不実行、――そんなものだって、きちんと転ばせば、売れるものになるんだ。
 意中の娘と出会うとコンビニに逃げこむ主人公のヘタレっぷりは、読者として新鮮な体験であり、ひとつの見物だったろう?

 とりあえずお前の欠点と弱点とを、洗いざらい晒してみろ。
 そしてどのようにすればそれを長所に転換できるか、考察の上、レポートすること。



 リアルであるということ。

>>現実と喜びとを天秤にかけた結果なのだとみた。つまり、みんな夢を見たいんだ! ということでよろしいんでしょうか。

 おまえ、フィクションをなんだと思っているわけ?
 現実の精巧な写しであることを要求されるのは、それノンフィクションってジャンル。
 俺ら小説家が書いているこれは、「フィクション」ってものなわけ。

 つまり、「ほら話」というものだ。
 読者がそこに求めているのは「リアルな夢」であるわけ。
 夢を見るために、みんな金払って小説を読むわけ。そのへんはもう共通見解であって、前提条件であって、作者と読者との間で、相互に了承済みの事項なわけ。
 「これからほら話を始めますよ〜」「いいですよ〜」と、おまえが知らないところで契約が取り交わされちゃっているわけ。
 ここで要求される「リアルさ」の量っていうのは、夢を見ているときに我に返って目を覚ましてしまわない程度の「微量」でいいわけ。

 まあその「微量」程度のリアルさも出してこれないのが、おまえらヘタレアマチュアってものなのだが。だからリアリティがなくてはいかんと、口を酸っぱくして言いつづけることになるわけだが。
 「夢」と「現実」とを天秤に掛けたら、どっちを取るかなんて、はじめから決まってンじゃねーか。
 これはフィクションなのだから、「夢」のほうが取られるんだよ。絶対に。



 アクションとか。

>> 真正面にいる相手を、一発ブン殴るとします。
>> まず一歩踏みだし、拳を振り上げる。反応する間を与えずに、一気に振り落とす。打撃が頬に当たる瞬間に、ぐっと力をこめて拳を固める。振り抜く。殴ったあとも、相手からの反撃に備えて、続けて殴るなり、一歩引いて様子を見るなりを選択、行動に移す。
>> これらの動作は、細かく書こうと思えば、いくらでも書けてしまう。

 これだけで、もう充分細かいわ。
 ジオラマ作れたようになってくると、「ジオラマ描き込み病」ってのが出てくるものなのかな?

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 地面を踏みつけた。そいつの顔を殴った。
 倒れた上にのしかかり――、
 殴った。殴った。殴った。さらに殴った。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 こんなんで、いいじゃん。



>>遠距離型のはずが、間合いを自分から詰めるなり、下段蹴りを飛ばしてゆく。

 これは1速。


>>威力のないフェイントの蹴りを、トシは前に出て受けた。すねが派手に鳴るが、意に介さず、さらに前に出てゆく。自分の距離に持ちこもうとする。

 ここ2速。


>>カズの放った拳のいくつかが、ガードをすり抜けて顔と腹とを打ち据える。しかしトシは止まらない。

 ここ3速。


>>トシの距離となっていた。カズの長い手足があだとなり、密着した相手の肩と背中しか叩けない。

 ここ4速。


 ちなみに速度というのは、単位語数のなかで起きている物事の多さが基準。
 4速がいちばん起きていることが多い。



>>この原則が崩れる……って、ああそうか。おなじ段落内はおなじ時間速度というのは、あくまで基本なのか。納得。

 そうそう。
 これまできっちりと「基本」を守ってきているから、読者にもそのリズムが伝染してきているわけね。だからここで「例外」のリズムを出すことで、「ここがクライマックスである」と伝わるわけだよ。
 ここまで基本を壊さないでやってきたから、ここで「壊す」ことが、はじめて有効になったわけだ。

 ビックリマークを使いまくっていたら目立たないけど、一箇所だけ使ったら、目立つのと同じ理屈。




>>こっそり修練してました。秘密ですが。

 こっそりやっててもいいけど、こっちが見誤るだろ。
 ぶっつけでそれだけできたら天才だが、なんだ、こっそり修錬してやってたんだったら、凡才もいいところだな。凡才は凡才らしく、もっとこっそり修錬しておくこと。


 ちなみにアクションのサンプルなら、こんなのもあるぞ。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ルーナは色黒のやつの右の腕、そして肩に錫杖を打ちこんだ。金属の鎧が鈍い音を立てつつ、錫杖の形にへこむ。
 そいつが片膝をつくよりも早く、ルーナは左の兵士の剣を跳ねあげていた。懐に飛びこみ、右の掌底を叩きこむ。そのまま右手を錫杖の環にからめ、錫杖のもう一端を後ろに向けて跳ねあげる。
 鋼鉄がしなった。
 背後で剣を振りかぶっていた男の、その顎を砕く。
 左側の兵士と、背後の兵士。
 二人が崩れ落ちる音は、ちょうど同時に聞こえた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 仕事で書いてる商品のほうの小説の中から抜粋してこようとも思ったが、なんか肩の力が入りすぎているのか、純粋にアクションとして薦められるものがないんだよね。小説の中に置かれているときは、アクションシーンとしてのデキだけで計るものではなく、他との兼ね合いとして、総体として計られるものだし。

 星くず6巻から、こんなのを持ってきたりする。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 遠くから、サイレンの音が響いてくる。
「呆れたモンだね。ドロボー捕まえるのに、サイレン鳴らして来やがんの」
 車の屋根に登っていたカンナが、背伸びをして坂の下を見ている。
「やりやすくていいわね――はい、準備完了。カンナもリムルも、消えてちょうだい」
 エレナは着ていたエプロンドレスをばっさりと脱ぎ捨てた。下につけていたキャミソール一枚になる。
「まかせたぞい、名女優――」
 リムルの手を引いて、カンナが路地に消えてゆく。
 ひとり残ったエレナは、車のドアにもたれかかってパトロールカーの到着を待った。
 ヘッドライトに照らし出されるころになると、その顔に妖艶な娼婦の笑みを浮かべて車道へと歩みでる。車のダッシュボードで見つけたサングラスが、その瞳を覆っている。
 腰をずいっと横に張りだして、真っ赤なヒールからすらりと伸びあがる脚線に、ぐっと体重をかけて立つ。片手でヒッチハイクでもするようにハンドサインを決めると、パトロールカーは寸前で停止した。
 もっとも――彼女が車線を塞いで立っている以上、止まらないわけにもいかないのだが。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−





>>怒るんじゃないかなあ。「おれさまが受付なんぞをやっとるというのに、貴様、グースカピーと眠りこけおって!」と。イラっと来て、乱暴に揺するんじゃないだろうか。あわてて彼女は起き上がる。は、はわぁ!
>>そこで彼は息を呑むんじゃないだろうか。
>>しょぼついた寝ぼけ眼、唇から糸を引く唾液、ほっぺには袖ボタンの跡――。も、萌えた〜! ぼくの心に、いま愛の炎が萌えあがったよママン! セント、エルモス〜!

 ふと思ったんだけど。
 この文体でギャグ小説書いてみんか?
 ためしに一本やってみること。
 本人が大マジメに書いてる小説はクソつまらなくて、不真面目に書いてる掲示板の書きこみのほうが超面白いのは、なぜだろう。杉井光もそんなやつだったんだよな。もう小説は書いとらんようだが。(遠い目)


合意に達したようなので
No.8150 投稿日 2004年6月4日(金)15時41分 投稿者
浦戸シュウ
○新木さんへ

>>浦戸さんのほうは、他人の書いたものの添削までしておいて、それを当人が参考にして勉強しようというのを妨げようというのは、身勝手というものです。

 今、耳がキンキンと鳴り出しました。
 ああ、痛いー。

 というわけで失礼しました。身勝手です。はい。
 今度、リライトするときは、分室に上げられるくらい気合を入れてやります(そんな日が来るかどうかはわかりませんが)。

>>手元ではこっそりとやると思いますよ。

 それは私のほうから干渉できることではありません。それに課題部屋に上がっているもののいくつかを、私はプリントアウトして色ペンでぐちゃぐちゃにしていますんで、他人のことをどうこう言えた義理はないかと。

○弟切さんへ

 わかっていただけたようで嬉しいです。
 ご配慮ありがとうございます。
 
 本来、許可するとかしないというものではないです。が、もし、テープ起こししてみてもまだ何か納得いかない部分がありましたら、どうぞ分析を続けてください(理由なく変更した部分がないことを確かめたので、ちょっと余裕が出てきました・笑)。

 では。感想部屋に戻ります。


返信のみ
No.8151 投稿日 2004年6月4日(金)19時23分 投稿者 津荒 夕介

○白猫さんへ
>文字数のこととか
 そりゃーあれです。改行してできた空白のせいですよ。空白も一字としてあつかってくだされ。
 20×40の用紙設定に、あらすじを貼りつけてみてください。ワードでできると思います。そうすると、ちょびっとだけハミでますよ。


>説明のこととか
 うーん。
 あらすじって、それを読むだけで「ああ、そういう話なのね」ってわかってもらえる文章を指してると思うんですよ。
 だから、それだけで成立する必要があると思うんです。
 
 絶対無理ですか? どうにかなりませんかねぇ……。ストーリーに関係することだけで、いいんですけど。
 
 浅葉については>新聞部であること。伊里野を好きなこと。
 伊里野については>新聞部であること。浅葉を好きなこと。軍に関わっていること。軍の中で、かなりの重要人物であること。
 二人の状態については>お互いに告白していないこと。
 榎本については>軍の関係者で伊里野の世話役をしていること。
 
 この程度なら、入ったりしませんか?


○二号さんへ
 どーわー、指摘ありがとうございます。

>人格とか

>>それは違うと思うのです。
>>怒るんじゃないかなあ。「おれさまが受付なんぞをやっとるというのに、貴様、グースカピーと眠りこけおって!」と。イラっと来て、乱暴に揺するんじゃないだろうか。あわてて彼女は起き上がる。は、はわぁ!
>>そこで彼は息を呑むんじゃないだろうか。
>>しょぼついた寝ぼけ眼、唇から糸を引く唾液、ほっぺには袖ボタンの跡――。も、萌えた〜! ぼくの心に、いま愛の炎が萌えあがったよママン! セント、エルモス〜!

 おー。
 すごい。自然な流れっすね〜。
 やっぱり、あれです。キャラが変でした。次はそこに、めっちゃ気をつけますよ。
 なんかいつも、そこが駄目なんですけどね。
 描写を派手にしすぎなのかもなぁ。
 
 
>可愛いとか
>>彼女はどういう性格なんでしょーか。
>>「浮世離れしている」のならば、ゆっくりと起き上がって微笑むシーンを、もっと肉厚に描いて欲しかったかなあ、とちょっと思いました。
 性格は、それでオッケーです。
 で、「肉厚」ですか。
 僕は、全部同じ調子で書いてましたからね。それじゃダメですわな。了解です。
 ふーむ。肉かー……。


>間取りとか
 難しいですね。描写で間取りの説明ってことですよね。
 とりあえず、説明すら書いていなかった僕は馬鹿決定。
 
 
 CD−Rの説明に関しては、次回やります。
 
 それでは。


聴々発止[ちょうちょうはっし]
No.8152 投稿日 2004年6月5日(土)02時31分 投稿者 弟切 千隼
>会話文の練習

 今日、弟切は、友人との会話を録音しました。とりあえず、録音できたかどうか確認するために、テープを少し聴いてみました。録音はできていました。

 今日は時間的な余裕がなくて、テープ起こしはできていません。しかし、実際の会話の録音をほんの少し聴いただけで、得られるものがありました。

 一つ、ヒトの耳がとても優秀であることがわかりました。もう一つ、人によりしゃべるリズムが全然違うこともわかりました。


 ヒトの耳がとても優秀だ、と弟切が感じたのは、以下の理由によります。

 テープを再生してびっくりしたのが、周囲の音がうるさいことです。
 レストランで食事をしつつしゃべっている間は、決してうるさい場所だとは感じませんでした。なのに、再生してみますと、店員さんの足音やら他のお客さんの話し声やらBGMやら、いろいろな音がはっきり入っています。とてもうるさく感じられました。

 ヒトの耳は、聴こうと思った音だけを抽出して、余分な音を排除する機能がある、といいます。それを実感しました。
 弟切は、聴きたいと思った友人の声だけを、抽出して聴いていたに違いありません。

 機械の場合は、どれが聴きたい音か、などと判断しません。いえ、できません。すべての音を、あるがままの音量で記録します。
 そういう状態では、ヒトは、聴きたい音が聴き取りにくいのですね。いらいらします。


 わりと普及しているものなのに、補聴器の開発が難しい理由がこれです。少なくとも今のところは、上記のようなヒトの耳の機能を、機械では再現できません。



 弟切がしゃべるリズムと、友人がしゃべるリズムとは全然違います。これには以前から気づいていました。
 けれども、会話録音テープを聴いて、改めて「こんなに違うんだあ」と感じました(*o*)

 実際の会話では、「しゃべるリズム」が、最もキャラクターが立つところですね。会話において、人間は、しゃべるリズムと声質で、個体識別のほとんどを行なっているのではないでしょうか。



浦戸さんへ >

 こちらこそ、わかっていただけたようで、嬉しいです(^o^)/

 テープ起こしの後、まだ浦戸さんのリライトが道具として必要かどうかは、現時点では不明です。もし、必要でしたら、その旨お知らせしてから使わせていただきます。


いろいろ
No.8153 投稿日 2004年6月5日(土)08時01分 投稿者
新木 伸
>白黒さん

 文字数のこととか。
 ああ。「紙」で数えると、改行は考えず、本当の文字数を数えるわけですね。
 しかしそれは「文字数」というもの。

 それとは別に出版業界では「字数」って単位が使われていまして。
 これは字詰めを想定して計算するものとなります。
 字詰め×行数で計算されるもの。

 なので物書きは「○○字で」と発注されたときには、必ず字詰めまで確認するわけですね。同じ1000字書くにしても、20文字詰めなら50行だし、40文字詰めなら25行になるのだし。

 これは空白や空行にも意味を持たせているという考えからくるものです。
 たとえば小説では一行空きを場面転換なんかに使いますが。あれも40文字詰めなら40字分と数えられるわけです。ギャラを原稿料でもらうときには、空行ひとつでも、きっちり40字分もらえます。
 えーと、原稿用紙1枚で3000円は貰えるとして……。
 20字詰めだと、空行ひとつで150円。40字詰めだと、空行一つで300円ぐらいな計算ですね。
 なので無駄に改行したり、無駄に空行を使ったりしてはいけないわけですね。

 分室では実戦形式ということで、あらすじの字詰めは20字×40行。
 小説本文のほうは、40字詰めでやっています。1000字なら25行。

 紙を使う場合には、1行の表示文字数が80字(半角)になるように横幅を調節したり、フォントサイズを調整したりして書きつつ、最後に「整形」→「指定された行数で折り返す」で40字(半角)を指定してやるといいでしょう。(ちなみに半角2文字で、全角1文字です)
 あと「箱の書式」のほうで、「行番号を表示」にチェックを入れておいて、行番号を出しておくと数えるのが楽でしょう。

 まあ、制限内で書くということに意味があるのであって、800字や1000字ということにはあまり意味はないので……。
 「紙」で表示される「文字数」を800と1000に合わせてくるのでもいいですが。

 この原稿の量を量るときの単位とか、作家さんごとに違うもんだし。
 多くの作家は原稿用紙枚数で計るし、僕は文庫本換算の「ページ数」で計るし、中里さんは見開き1枚(文庫2ページ)を単位にしているし。ファイルサイズのKBを単位にして計っている人もいるし。
 いちばんメジャーなのが「原稿用紙枚数」なのだけど、今日び、原稿用紙で書いている人なんてそうそういないだろうに、それで計っても意味ないと思うのだけど。


 人物関係をあらすじに書くかどうか。
 「書いてしまうのは相当きついと思います」――と口で言うことは、ここでは意味ないですよ。ここは練習する場所ですんで。「思います」なんて、やってもみないで言ってしまうことは、なんの役にも立ちゃしません。
 もし言うのなら、人物関係も書きこんだものと、省略したものと、二通り作ってみて、「やはりこちらのほうは相当きつかったです」と、自分でやってみた結果として言いましょう。

 津荒のアドバイスなんかも、(僕は津荒がなにを工夫していたのかよく知らんのですけど)、津荒が前に自分で両方試してみた結果として、「そういうのは入れられる」と思ってのことなのかもしれません。





>津荒
>>986 生課題 NO6「可愛い女の子・図書室」 津荒 夕介

>>描写を派手にしすぎなのかもなぁ。

 主人公がガリ勉と受けとられたり、プライド高いと受けとられたり。
 心理描写――というか、あれを描写というとワシは暴れ出して放射能火炎を吐きながら市街を破壊してまわらなきゃならんのだが。
 まあ心理説明だな。

 説明を派手にしすぎたってことがあるわけだ。これは「ハッタリ症候群」というやつで、書いているものに自信がないときに、力が入ってしまって、とにかく強調しすぎてしまうわけね。

 初心者が料理をするときに、塩とかコショウとかケチャップとかマスタードとかマヨネーズとか、とにかくハッキリした味のものを、ドバドバ掛けてしまって食えない変な物体を作ってしまったりとか。

 2号も前はよくその種類の粗相をしまくっていた。「ロマンティック毒」といって、とんびさんを中毒症にさせてしまったあの毒だ。

 おそらく人物造形が甘いんだろうな。そして人物造形が甘いことを、津荒は無意識では気づいている。だから無意識にハッタリをかませて、強調しちゃおうとするわけね。
 人物造形が甘いのは、主人公に限ったことではなくて、女の子のほうもそうだわな。
 起こされたあとの反応が変だという指摘は、つまりそういうこと。

 ちなみに2号の出してきたあのキャラは、派手な思考やアクションをしているけども、不自然ではないんだな。「プライド高い自己中心なやつ」というキャラを立てたうえで、そのキャラにとって「自然」な行動を取らせているだけ。

 なにが自然な言動であり、なにが不自然な言動であるかということは、人物造形がしっかりできていないと判断のしようもない。まずはどんなやつなのか、ということを考えてゆくことから。キャラのイメージが掴めたら、つぎにいまの状況では、なにがそいつにとって「自然」であるのか考えれてゆけばいいわけだ。




>弟切

 スルーかい。
 浦戸さんだけ叱ったわけではないのだが。
 弟切のほうも同じだけ叱ったのだが。

 まあそれはそうと。
 しゃべるテンポの話。

 しゃべる速さ――テンポのことなら、織り込み済みだよ。
 いつも長く色々と言っている人は早口で、いつも短くひとつのことしか言わない人物は遅いテンポに聞こえるものだ。(短い台詞でも突っ込み系は除く)
 俺のリライトに出てきたあの三人、早い、普通、遅いと、3種類立ててある。
 だがそうしたことは、ある程度の長さの会話文が続かないと目立たないものだから、会話でキャラを立てるなら、十行程度は地の文なしに会話文だけでシーンを支えられるだけの会話文処理能力が欲しいよね。


贖罪の山羊
No.8154 投稿日 2004年6月5日(土)21時54分 投稿者 名無し君2号
 贖罪の山羊ってのは、スケープゴートを日本語に訳したもの。なんか日本語のほうが生々しい。

 小学生の女の子が同級生をヤッチマイナーで本当に殺っちまった事件が、世間をにぎわしておりますね。事件の内容よりも、むしろ報道の論調のほうに憤っているのは私だけですか。ああそうですか。
 「チャット」「バトルロワイヤル」。
 どうもマスコミさんはこのふたつをやり玉にあげたがってます。見え見えです。でもソレってどうなんでしょう。だいたいにしてね、ムカついたからって人を殺すようなのはね、最初っから頭がおかしいんだよ! 小説が関係あるかー!
 ――で済ませるのも、乱暴かつ思考停止だとはわかっているんですが。でもー、悪者がいれば安心するんだろうけどー。なにかあるとホラー映画とか漫画とかゲームとかー。ぶつぶつ。

 なにかを書くってことは、そういうことも覚悟しなくちゃいけない――ってのも前に言われた記憶がありますが。じゃあ名無しの分際でこんなことを書いてちゃ駄目じゃん。そもそも「バトルロワイヤル」を読んだことがないんじゃん。沈没。




>短所を長所に変える

>>とりあえずお前の欠点と弱点とを、洗いざらい晒してみろ。
>>そしてどのようにすればそれを長所に転換できるか、考察の上、レポートすること。

 どういう羞恥プレイなんですかそれは。
 アレですか? 自己啓発セミナーですか? 自分がどれだけ駄目なやつか告白するなんて、そんな……あれ、気持ちEかも?

 露出癖と自虐癖があるから、まーいいんですけどね……。いや、よくない、よくないヨー! ちゅうか童貞って。三十路間近でチェリーボーイって。スチームボーイならともかく。7月17日全国東宝洋画系で公開予定。
 まあいいですけど。
 そうです。私の純潔は天にまします我らの父に捧げられているのです。寛容仁慈甘美にまします童貞マリアさまが見てるから! 見てるから!

 ――カトリックの尼僧のことを、童貞と呼ぶそうな。
 それにぴくん、と来たのは私だけでしょうか。ホント罪深い。これでも幼稚園はプロテスタント系のところだったんだけどなあ。ぼくはいったいどこで道を間違えたのだろうか。教えて童貞さま。

 えー、んじゃあやります。
 その前にひとつの疑問が。「欠点」と「弱点」ってどう違うんでしょうか。

■けっ‐てん【欠点】

(1)不完全な所。非難すべき所。短所。「―のない人」
(2)やりそこない。失敗。
(3)合格点に達しないこと。あか点。


■じゃく‐てん【弱点】

(1)不十分なところ。欠点。短所。
(2)よわみ。うしろぐらいところ。「―につけ込む」「敵の―をつく」


 どちらも広辞苑第四版より。
 欠点は「無いもの」。弱点は「弱いもの」。
 ええと。
 欠点は修正困難、弱点は修正できるかもしれない、という感じでやってみます。



■欠点

・自意識過剰
・自己愛過剰
・露出癖
・逃亡癖
・隠蔽癖
・マザコン
・ロリコン
・眼鏡好き
・ポニーテール好き
・ショートカット好き
・ロングヘアー好き
・もうなんでも好き
・病弱
・気弱
・ナマケモノ
・友達がすくない


■弱点

・知識がない
・常識がない
・最近の小説を読まない
・最近のアニメを見ない
・最近のゲームをやらない
・ゆえに好みが古い
・つうかセンスが絶対的に古いような気がする
・女性恐怖症(結婚すれば直るとか誰かがいってたんだもん。だから直るんだもん)
・引きこもり
・職業、プー太郎
・金欠
・対人恐怖症


 あああ、心が痛えええええ。なんで私はこんなことをやってるんだあああ。ちくしょう、だれだ、だれが悪いんだ! Hey you what's your neme? 人生はすりこぎなんだよ!
 なんでいまさら独りエヴァなんてやらなきゃいけねえんだよう。おまけにエヴァとかいってもさあ、若い人たちには通じやしねえんだよう。しくしくしくしく。

 まあいいですけど。

 「自意識過剰」「自己愛過剰」「知識がない」「常識がない」。思春期ってみんなそんなものだと思う。世界の中心は自分だと確たる根拠もなしに信じきっていて、だけどやっぱり根っこがないもんだからいつでも不安定で。だからまわりの目が気になる。自分のことしか目に入らなくなる。
 つまり、この時期の若者を書けるかもしれないってことでしょうかね。うまくコントロールできればの話なんですが。

 「露出癖」は、小説家になりたいんなら持っていて損はない様子。
 最近、それを免罪符に適当なことを書き連ねているのは……どうやら私のようだ。ははっと乾いた笑い。

 「逃亡癖」「隠蔽癖」「気弱」「ナマケモノ」。ヘタレが書けるじゃないか。つうかいままでの主人公はみんなヘタレだ。というか、自分が取る行動の正反対を書いたら、もしかしてヒーローになるんじゃないのだろうか。

 「マザコン」「ロリコン」その他いろいろ。
 まあ、範囲が広いのはいいことじゃないか。先鋭化しすぎなければですけど。

 「友達がすくない」「対人恐怖症」はなあ……。イタタタタ。
 そんな子が救われる話を書けば、シンパシーを持ってくれる人もいるのかも。イタタタタ。クラスにひとりはいたよね、そんな子。わ、私か……。イタタタタ。

 「好みが古い」はどうしようか。
 いまの作品を見ればいいだけの話ではあるんですけど、どうも面白くな……はわわ。そうだ、時代遅れのバカが書けるじゃないですか。
 うーん。
 いい感じに古ければ、それは強みになるかもしれない。ファッションだって、何十年かの周期で昔のものが流行ったりしますし。それでも「いまの流行」を知らないとまずいよなあ。わかってはいるけれど。

 「引きこもり」「無職」「金欠」。
 立派な大人なのに、引きこもりで無職で金がないなんてー! と、あんまり普通ではない。ならば充分売れるモノじゃないだろうか。じんわりとした焦りとか。真綿で首を絞められるような。普段は感じないんだ。ふとしたとき、寝る間際とか、風呂に入ったときとか、あんまり夕陽が赤かったときとか、感じるんだな。なにを? 静かな絶望を。ひぃぃぃ。


 余談。

>>――お前がお前自身の狭隘な価値観によって認識している――

 狭隘(きょうあい)って、読めませんでした。
 調べたら「度量が狭いこと」なんだって。ちっ。




>アクション

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 地面を踏みつけた。そいつの顔を殴った。
 倒れた上にのしかかり――、
 殴った。殴った。殴った。さらに殴った。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

>>こんなんで、いいじゃん。

 そ、そんなんでいいんですか。

>>こんなんで、いいじゃん。

 はあ。あ、あの……。

>>こんなんで、いいじゃん。

 ほえ〜。かちこまりました〜。(ぐるぐるまなこ)
 本当によかったりするから困りものなんですけど。いや、べつに困りはしないんですけど。つまりはひとまとめにするってことなんでしょうか。省略するというか。
 ジオラマ作ったら削れってことだろうな。



>速度域

 文章のなかの時間の流れを、1速、2速のギア表示であらわしてみたもの。
 ちょっと長くなるけど、まんま引用、そして検証。

>>ちなみに速度というのは、単位語数のなかで起きている物事の多さが基準。
>>4速がいちばん起きていることが多い。

 この言葉から判断すると――っていうか、「単位語数」ってなんだ? 辞書にも載ってねえズラ。単位分数という言葉から判断すると、こういうことかな。
 「物事/文章」
 物事が分子で、文章が分母。一文のなかに、複数の物事がこめられているということ。つまり、どれだけ文章の密度が濃いか、ということじゃないかだろうか。
 むろん、自信はない。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 遠距離型のはずが、間合いを自分から詰めるなり、下段蹴りを飛ばしてゆく。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

>>これは1速。

 カズが間合いを詰めた。蹴った。「1/1」で同等。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 威力のないフェイントの蹴りを、トシは前に出て受けた。すねが派手に鳴るが、意に介さず、さらに前に出てゆく。自分の距離に持ちこもうとする。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

>>ここ2速。

 文章の密度が濃くなっているだろうことはわかる。でもまだはっきりとした感覚では掴めない。「蹴りを受けた。気にせず進んだ」ってことなんだよな。うーん、物事が増えているのか? 増えているような気はするけど……うーん。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 カズの放った拳のいくつかが、ガードをすり抜けて顔と腹とを打ち据える。しかしトシは止まらない。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

>>ここ3速。

 カズが何発か打撃を浴びせている。ということで、単純に濃くなっていますよね。これはわかるんだな。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 トシの距離となっていた。カズの長い手足があだとなり、密着した相手の肩と背中しか叩けない。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

>>ここ4速。

 うーん。でも、やっぱり3速と4速はおなじに見えてしまう。
 分解能が低い。
 だめだ、悩んでも時間ばかり過ぎてしまう。刺激はないか、なにかエサは……。


>サンプル

 おお、エサだエサ。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ルーナは色黒のやつの右の腕、そして肩に錫杖を打ちこんだ。金属の鎧が鈍い音を立てつつ、錫杖の形にへこむ。
 そいつが片膝をつくよりも早く、ルーナは左の兵士の剣を跳ねあげていた。懐に飛びこみ、右の掌底を叩きこむ。そのまま右手を錫杖の環にからめ、錫杖のもう一端を後ろに向けて跳ねあげる。
 鋼鉄がしなった。
 背後で剣を振りかぶっていた男の、その顎を砕く。
 左側の兵士と、背後の兵士。
 二人が崩れ落ちる音は、ちょうど同時に聞こえた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 お。いきなり速度が速い。
 「右の腕、そして肩に錫杖を打ちこんだ」とあるけど、打ちこむためには振りあげなきゃならないわけで、そいつは省略されてるんだな。だから速いんだな。さっきの例だと2速くらいか? やっぱり省略が肝?

 で、次の段落は――さらに加速しているのかな、どうかな。おなじようにも見えてしまう……。

 「鋼鉄がしなった」は遅い。1速。
 だから「背後で剣を振りかぶっていた男の、その顎を砕く」があざやかに映る。ちなみにこの段落は2速と見たが。

 「左側の兵士と、背後の兵士」はニュートラル。パーキングかも。だって説明だし。
 あえてひとつの段落を説明に費やしている。ストップモーションというやつでしょうか。

 「二人が崩れ落ちる音は〜」は2速。よろめいたり、「あ……が……」とかうめき声をあげたり、速度を遅くするようなことはしてない。このあたりの選択がよくわからない。書けるものはぜんぶ書いてしまう私さ。

 もう一方、星くず6巻は後に。
 ちなみに文章を読んで、そういやアクションって格闘シーンだけじゃないよな、といまさらながらに思ったのは秘密。自分、狭隘な価値観でスから。



>比較検討

 前回、やるって言ってた見比べ。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(2号)
「ほい、はじめ」
 呑気な声のゴングと同時に、ふたりは構えた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(新木さん)
「ほい。はじめ」
 声をゴングに、二人は構えた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 ここは見比べるまでもないんですが。「呑気な声」はセリフへの合いの手です。セリフ読めば呑気ってわかるのだし。「同時に」もいらんから削ったのでしょう。普通はゴングと同時に構えるから。もしも構えなかった場合は、そう書けばいい。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(2号)
 カズは背を伸ばし、左足をやや後ろに引く。斜めになった体で、自然と右手が前に、左手は後ろになる。
 トシは体をぐっと丸め、前のめりの姿勢になっていた。両腕を、顔を守るようにあげている。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(新木さん)
 カズは左足を引き、自然体で身を斜めにする。トシは体を丸めて両腕を上げていた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 いまならわかるような気がする。
 ふたりを別々の段落で描くと、それだけ時間が経過してしまうんだな。――わかりづらいよねえ、これじゃ。
 えーと、段落というのは「基本的には」、ひとつの場面ごとに、一段落です。だから次の段落に移ったら、読者は時間が進んでいるように感じる……はず。それだけ間が空くということは、つまり緊張感が抜けちゃうってことだと思う。
 あとは最近の私のテーマ、省略が利いている。省略だと違うか。まとめるというか、文を短くするというか。あらすじを書くのとおなじ能力がいるのかもしれないなあ……。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(2号)
 タコ姉さんは、口元に笑みを浮かべながらふたりを眺めている。
 ――なかなか面白い。
 構えだけを見れば、カズは間合いをとって、離れた位置で闘うタイプ、トシは逆に、接近戦に強いタイプに思える。道場での練習ぶりから考えても実際その通りなのだが、トシは気の強い性格からか、あえて間合いを離そうとはしていない。
 物覚えがいいのはカズだったけど、さあて……?
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(新木さん)
 タコ姉さんは、口元に笑いを浮かべた。
 構えだけをみるなら、カズは間合いを取って、トシは接近戦に持ちこもうという狙いがみてとれた。道場の練習ぶりをみていてもその通りだった。トシは気が強く、そしてカズのほうは上達が早い。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 タコ姉さんに対するアプローチが違う。
 なんというのかな……視点の入る深さが違うといいますか。タコ姉さんのなかに入ってるんですけど、私版はずぶりと奥まで、だけどリライト版はあっさりめといいますか。たしかに説明しているんですけど、「タコ姉さんの思考」とは限らないんですよね。あえてそうしていると思う――それはなぜか?

 つうか私ってホントに説明が下手ね。あんまり下手すぎると、読者があまり知らないものを書けなくなっちゃうよ。バンドものとか。どーする。

 話を戻す。それはなぜか。
 闘っているふたりに焦点を合わせたいからじゃないかなあ。タコ姉さんに視点が入ったと読者に明確に意識させてしまうと、余計なフィルターがかかってしまうというか。うまく説明できないなあ。
 なるべく視点はごちゃごちゃと動かさないほうがいい、ということですかね。わかりやすくいうと。

 とりあえずはここまで。あとは次回。



>セント・エルモス

>>この文体でギャグ小説書いてみんか?
>>ためしに一本やってみること。

 でも、それって思いっきり不真面目に書き散らしたものなんですけども。なんか予想外のところを採りあげられて、戸惑うばかりの私です。ちゅうか「セント、エルモス〜」を引用されるとすげえ恥ずかしいんですが。

 意識してやると……たぶんクソつまらないものができあがると思うんですよね。どこがいいのかよくわかってないし。テンションの高さだろうか?


>>ちなみに2号の出してきたあのキャラは、派手な思考やアクションをしているけども、不自然ではないんだな。「プライド高い自己中心なやつ」というキャラを立てたうえで、そのキャラにとって「自然」な行動を取らせているだけ。

 こちらは津荒さん宛の書きこみですけども。
 なんというか……私は力を抜きまくって書いたほうが、いい結果になるんでしょうか。すこしばかり納得できない状況かもしれない。むむむ。

 とりあえず、そのうちにやってみます。




>1000字課題

 No.135「お刺身くわえたドラ猫」(2000文字)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=990&e=res&lp=550&st=0

 昼飯を食べた猫と闘う女性の話。

 アクションシーン強化日間。




>津荒さん

>「隣の芝生が青く見えすぎちゃった(6000文字)」ご指摘

 まずは読んでくださったことに感謝します。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ふんふんふんと、なんとも楽しげな鼻歌だった。
 我が家へと続く道をゆきながら、直春は前方から流れる音色に耳を澄ましている。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

>>最初に鼻歌が出てきますよね。そうすると、次には鼻歌を歌っている人物が出てくると思ってしまうんです。
>>ここでは夏生じゃなくて、直春が出てきたので、混乱しました。

 なるほど。
 どうすりゃ混乱しないのか。いろいろパターンを考えてみる。

(1)だれが歌っているのかをベタ書き。

 ふんふんふんと、夏生はなんとも楽しげな鼻歌を奏でていた。
 我が家へと続く道をゆきながら、直春は前方から流れる妹の音色に耳を澄ましている。


(2)焦点を直春に戻す。

 ふんふんふんと、なんとも楽しげな鼻歌だった。
 まったく、呑気なもんだよな。
 我が家へと続く道をゆきながら、直春は前方から流れる音色に耳を澄ましていた。


(3)鼻歌を奏でる人物を出してから、それを聴いている人物を出す。

 ふんふんふんと、なんとも楽しげな鼻歌だった。
 我が家へと続く道。前方から流れてくるのは妹、夏生の軽やかなメロディー。直春は、夕陽の真っ赤な光のなかに沈む夏生の背中をじっと見つめていた。


 個人的には(3)が好みですが。でも出だしはさらりと書いたほうがいいのかもしれない……どうなんだろう。


 あと、最後の一文がくどいということ。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 まわりの家並みや道路はあざやかなあかね色だというのに、夏生の姿だけは薄暗かった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 くどいんでしょうねえ。ただ、ここは現在地が住宅街の通り道だってことをあらわしたかったんですよね。夏生を登場させたのがまずかったんでしょう。家並みだけ書いていたほうがよかったかも。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 燃える日差しが目に染みて、直春は顔を伏せる。夏生の足元からは長い長い影が伸びていた。ちょうど腰のあたりを直春は踏みつけながら歩いていた。黒い学生ズボンの裾と、薄汚れたスニーカーの紐とを眺めてみる。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

>>「眺めてみる」ってのが引っかかりました。

 ここ、意図があって見てはいます。妹の影と、自分の足とを見比べているんですよね。あー、影を踏んじまってるなーと、なんとなく思っているところです。
 ちなみに書きたかったことは「主人公は学生ズボンを履いている(つまり学生)」と、「靴は薄汚れたスニーカーである(性格描写)」だったんですけども。

 ここはさりげなく見させるか、意図があることをハッキリさせるか。

 さりげない例。

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 黒い学生ズボンの裾と、薄汚れたスニーカーの紐とを、なんとなく見る。
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 意図をハッキリさせる例。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ちょうど腰のあたりを直春は踏みつけながら歩いていることに気づく。すこし罪悪感を抱いて、黒い学生ズボンの裾と、薄汚れたスニーカーの紐とを眺めてみた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


 意図をハッキリさせたほうが情報量は多いわけですけども。んーん。


>>あと無意識でリズムにのるってあるのかな。どうなんだろ。

 なるほど。あんまり一般的な感覚じゃないんですね。
 たまに街中に出たときですが。流れる有線のリズムに合わせて、歩いていることがあります。好きじゃない曲だったりすると、気づいたとたんに舌打ちすることもあり。
 これ、目的地があるときはないような気がします。足早に歩いてるからかなあ。無意識でのっているのは、たいがいぶらぶらしているときなんですよね。注意散漫だから?

 やってみるとわかるんですけども、速い曲を歌いながらゆっくり行動するのは難しく、逆もまた真なり、遅い曲を歌いながら素速く行動するのは難しいはずです。つまり、ゆっくりした曲をちゃんと聴きながら速く歩くのは難しい……と思うんだけど、どうだろう。


>>「主人公=音楽には無関心」視点に、結構よっている視点なので、ボーカリストよりボーカルだけの方がいいような。あと、ミディアムテンポもまずいかと。

 これは書き方を間違えたです。
 主人公はべつに音楽に無関心なわけじゃないんですよね。洋楽は好きなんだけど、邦楽は聴かない人なんです。だからボーカリストとかミディアムテンポとか言わせてました。
 でも……そうか。
 ボーカリストとかミディアムテンポという言葉は、違和感を覚えさせてしまうんですね? 私にとっては普通に使う単語が、人によってそうではない、というのを改めて自覚させられました。ありがとう。


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 それも、無遠慮なはしゃぎ声が来るまでだ。直春の横を、ランドセルを背負った子供たちが駆けぬけてゆく。巻きおこった風が頬をくすぐり、直春は肩にかけたスポーツバッグを、なんとなく持ち直した。苦笑色のため息をひとつ、顔をあげる。
 濡れたような瞳と、輝く黒髪が待っていた。
 夏生が立ち止まり、振り向いている。直春は何でもないような顔して、歩きだした。妹のとなりに並び立つ。
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>>二段落目と三段落目に渡る情報があるので、読みにくいっす。

 読みにくいですか、そうですか。
 ここは夏生の表情を印象づけたかったんですが、うーん、読みにくいとなると、むう。「濡れたような瞳と、輝く黒髪が待っていた」で顔のアップを、「夏生が立ち止まり、振り向いている」では全身を映しだしたつもりだったんです。カメラワーク……失敗? まだ文章の壊し方が下手ってことか。むー。


>>なんだか気になったんですが、二人は学校帰りですよね。時間から考えても多分そうだと思うんですが。制服着てるし。
>>CD買ったらカバンに入れるんじゃないかなぁと……。

 正解です。ぜんぜん考えてなかった。馬鹿といってください。


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「おい、夏」
 夏生の見ている方向を見ようとした瞬間、いきなり突き飛ばされた。よろめきながら、どうにか体勢を立て直そうとしたとき、また押される。たまらず手をついてバランスと取ると、こんどは頭を押さえつけられた。
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>>読んだとき、夏生以外の誰かが攻撃してきたのかと思いました。

 確かに。ちゅうか、いいアクション書いてますね、私。「押される」の後に「押さえつけられた」が出るのはよくないけれど――とかいって逃避。
 途中で夏生がやったんだとわかるようにしなくちゃ駄目ですね。


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 どうやら遊技用の壁に隠されたようだ。
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>>先に公園の説明がありましたが、その時に遊戯用具のことに、少しだけでも触れておくといいんじゃないかと思います。その方が読みやすいかと。

 遊技用の壁を、短く説明できなかったんです。
 ブランコ、すべり台、ジャングルジム、砂場なんかはひと言であらわせるんですけど、あの変なオブジェみたいなのはなんといったらいいものやら。主人公が興味を持っていない状態では細かく書けないしなあ。どうしたらいいのかなあ。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 それからしばらく、直春は反射的に行動していた。
 時間にしてみればわずか数秒だったろうそのシーンを凝視し、ようやく終わった高宮兄妹が、しっかりと手をつなぎながらこちらに向かってくるのにあわてて、それでも音を立てず、うまくタイミングをあわして壁の向こう側に隠れることに成功した。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

>>結構いろいろと考えながら隠れていると思うんですが、これって反射的にできることなんでしょうか。

 えーと、ですね。アクションシーンに取り組み始めたいまならわかるんですが。
 ここ、時間の流れを速めたかったんだと思うんですよ。これを書いたときの私は、ですけども。だから詰めこんでいるんですよね。キスシーンで時を遅くしたので、落差をつけるために速くした。
 んー。
 だから、省略すればいいんだろうなあ。こういうのはどうだろう。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 それからしばらく、直春は反射的に行動していた。
 キスシーンが終わる。高宮兄妹が、しっかりと手をつないでやってきた。
 ――気がついたときには、高宮兄妹の後ろ姿を見送っていた。しっかりと壁に隠れたままだ。うまくタイミングをあわせて壁の向こう側に移動したらしいが、自分がどんな行動を取っていたのか、よく覚えていない。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 これで時の流れを速くしたまま、省略……できてんのか? わっかんねえなあ。


>>あと短く区切った方が、やっぱりいいと思いますよ。わざとだと思いますけど、やっぱり頭に入りにくいっす。

 ウス。身に染みさせておきまス。


>>・覗き見(どきどき)→ぼちぼち
>> 覗き見する行為にどきどき! とかはないです。でも、キスシーンを見てどきどき! あったと思います。

 覗き見はだめかー。ここ、後ろめたさを感じさせなきゃ駄目なんだよなあ。うーん。




 レスには9時間ぐらいです。書く速度というより、考える速度が遅い。


出張帰り
No.8155 投稿日 2004年6月6日(日)00時53分 投稿者 弟切 千隼
 今日、仕事で日帰り出張だった弟切です。明日も早くから日帰り出張することになりました。
 今日・明日と時間が取れないため、テープ起こしは月曜日以降に行ないます。



新木さんへ >

 たいへん失礼しました。公私ともに用が多くて、注意力散漫になりました。
 忙しい時でも、余裕を持って行動できる人になりたいです。


>>  しゃべる速さ――テンポのことなら、織り込み済みだよ。
  (中略)
>> だがそうしたことは、ある程度の長さの会話文が続かないと目立たないものだから、会話でキャラを立てるなら、十行程度は地の文なしに会話文だけでシーンを支えられるだけの会話文処理能力が欲しいよね。
(新木さんのNo.8153の書きこみより)

 わかりました。『十行程度』を一つの目安として、会話文が続けられるようにします。


いろいろ
No.8156 投稿日 2004年6月6日(日)03時04分 投稿者
新木 伸
○2号

 欠点というのは、欠けているところ。
 たとえば俺なら、恥がわからないとか、そういうこと。
 石の角が欠けていたら、その尖った角を色々なことに使えたりする。

 弱点というのは、弱いところ。
 ある多数派の常識という尺度から考えたときに「劣っている」とされるところ。
 たとえば俺なら、悪人が嫌いなので作中に登場させられないとか、そういうところ。下衆極まりないやつっているじゃん。あれがだめ。あと馬鹿もだめ。どちらも出せない。


 ジオラマってのは観察するためにあるのであって、全部書いて見せていたら「メイキング・オブ〜」になってしまう。DVDのオマケの映像特典として付けるならともかく、作中にそんなもの出していたら、ひどい勘違いというものだ。
 設定なんかだって、そうだろ。山ほど決めておくけども、小説の中に実際に書かれるのは、その設定のなかで物語を動かしてみた「結果」なわけだ。
 人物造形もそうだろ。経歴や過去の体験などを決めておくけど、小説の中に書くのは「そういうキャラが動いた結果」なわけだ。

 たとえば津荒のほうで、広い図書館があり、それが西向きなのであり、いまの時刻が放課後であるのだとしたら――。

 「いくつもの席を越えて侵入してきた西日だが、睡眠中の彼女のところにはまだ届いていない。」とか、そう書くわけだよ。

 図書室の広さも席の数も、窓の広さも開け具合も、窓の向きも、現在の時刻も、主人公が図書係として座っていた時間の長さも、すべて一発で切り取ってこれる「断面」ってのがあるわけだ。
 こういうものは、ジオラマを作っていないと切り取りようがない。
 まえの桜のときにもやったのだから、いいかげん、勘所を掴まんかなぁ。まだ無理かなぁ。

 ジオラマの造りを書けなんて、誰も言っていないし、読者もそんなものは求めていない。
 ジオラマを作り、それを観察することで得た「現象」をひとつふたつ書いてこいと言っているわけ。

 ジオラマを作るということを、まだなにか特別なことに感じているからダメなのかな。
 がんばって作ったジオラマだから、なにか見て写さないと勿体ないと思う貧乏根性が邪魔をしているとか。
 ジオラマなんてもんは、捨てるために作るんだってば。毎回作るのは当然であって、あたりまえのことなの。特別なことでもなんでもないの。




>描写の速度とか

 「単位○○」というのは、これは物理用語だったか。SF者でもなければ通じないか。
 任意に定めた「○○の量」に対する「なにか」の比率をはかるときに使う言葉。

 ちなみに「時速」っていうのは、単位時間あたりに進んだ距離のことで「キロメートル/1時間」ね。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 威力のないフェイントの蹴りを、トシは前に出て受けた。すねが派手に鳴るが、意に介さず、さらに前に出てゆく。自分の距離に持ちこもうとする。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 ここは2速。
 「威力のないフェイントの蹴り」とか、「受けた」とか、そのあたりが圧縮、というか省略されて説明になっている。
 フェイントの蹴りってどんなん? ――とか。
 「蹴りを受ける」ってどんなん? ――とか。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 トシの距離となっていた。カズの長い手足があだとなり、密着した相手の肩と背中しか叩けない。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 ここは4速。
 パンチがいくつか出ているのはわかるよな。そこまでは3速と同じ。
 さらに描写で「焦っているカズ」ってのを織りこんでいる。
 だから同じ文字量で描いていることは多くなっている。




>>ルーナは色黒のやつの右の腕、そして肩に錫杖を打ちこんだ。金属の鎧が鈍い音を立てつつ、錫杖の形にへこむ。

>>「右の腕、そして肩に錫杖を打ちこんだ」とあるけど、打ちこむためには振りあげなきゃならないわけで、そいつは省略されてるんだな。だから速いんだな。さっきの例だと2速くらいか? やっぱり省略が肝?

 ふむ。やっぱ格闘技やアクションの素養がない人間だと、脳内で再生されないのかー。
 いちいち振りあげないで、腕を打ったところで溜めこんだ力を使って、ぽんと跳ね移って肩に打ちこむわけだよ。錫杖の先端がくるんと半円を描く感じ。
 はじめに腕を叩いて打撃を与えたときに、棍の先端は止まっているけども、それを持っている体のほうは螺旋の動きを続けていて、捻りモーメントを溜めこんでいるわけね。充分に溜めこまれた動きを、次の一挙動で一気に表現すると、鎧がへこむほどの打撃となるわけだ。
 この一撃目と二撃目とのあいだで、錫杖の先端は非常に小さな動きしかしていない。10センチぐらいしか持ち上がっていないよ。




>>「ほい、はじめ」
>> 呑気な声のゴングと同時に、ふたりは構えた。

 「呑気」と「同時」は不要だから削って引き締めたということもあるけど。
 これじゃ日本語として壊れてるから直したってのもあるのだが。
 「呑気な声がゴングであった」ということと、「声と同時に二人は構えた」ということとは、まったく別なことだろう。二つの別な事柄を、読点「、」で強引に接続してんじゃねーよ。ばかたれが。


 タコ姉さんにあまり視点を立ち入らせない理由。
 これまで読者は対峙する二人を見ていたのに、いきなり傍観者の心理にべったり貼りついたら、驚くだろうが。酔うだろうが。
 「これは始めからタコ姉さん視点の物語だったのかにょー」と、冒頭に戻って読み直してしまうだろうが。
 絶対NGなことを、あっさりやっちゃっているもんだから、原著作権者の意図をなるべく汲み取りつつ、小説としてぎりぎりOKなところまで直したのだろうが。



>>でも、それって思いっきり不真面目に書き散らしたものなんですけども。なんか予想外のところを採りあげられて、戸惑うばかりの私です。

 お前が真面目に書いているか、不真面目に書いているか、そんなこと読者はどーだっていいのよ。気にもしない。読者が気にするのは面白いか、つまらないか、そっちのほうだろ。
 不真面目に書いたほうが面白いというなら、むしろぜんぜんそっちのがオッケーだろ。



>「隣の芝生が青く見えすぎちゃった(6000文字)」ご指摘

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ふんふんふんと、なんとも楽しげな鼻歌をセーラー服の少女が奏でている。
 我が家へと続く道を歩いてゆきながら、直春は妹の背中の三本ラインを見つめていた。家並みが茜色に染まるなか、夏生のその紺色の服が暗く沈んでいる。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 うーん。試行錯誤抜きで、一発で「俺的正解」が出てきてしまうなぁ。
 てか、そのくらいになっていないと、仕事にならんのだが。書いたらそのまま入稿して本になるわけだし。直しの時間なんて取ってたら、こちとら仕事にならんわい。

 「妹を見ている兄」って視点でやることになる。他の書きかたを考慮したり比較検討したりしない。無意識化では実際に3〜4パターン書いていて、比較検討の作業が行われているのかもしれないけど、自覚しないところで「これしかない」と決定されてくるので、それを採用する。
 俺は無意識部分まで「小説家」であるので、無意識君も執筆活動に協力してくれるわけね。やーい、いいだろー。
 1行目では「見ている対象」のほうを描く。次の行では「兄」のほうを描く。
 さらに原著作権者によれば、なんか住宅街であるということを書かなきゃいかんそうなので、書いておく。明るさの対比なんかも書きたいそうなので、書いておく。
 すると2行目で書いた妹の背中を見つめているという兄の行為に、夕暮れの暗さのなかで、妹を見失うまいという気遣いが発生する。
 ああ、なるほど。兄はそういうやつかと、ここで納得する。2文目を書いた時点では、こう繋がることは知らなかったけど、3文目を書いてみたところでは、はじめからそのつもりで2文目に「三本ラインを見ている」と書いたのだと理解する。


>> それからしばらく、直春は反射的に行動していた。
>> 時間にしてみればわずか数秒だったろうそのシーンを凝視し、ようやく終わった高宮兄妹が、しっかりと手をつなぎながらこちらに向かってくるのにあわてて、それでも音を立てず、うまくタイミングをあわして壁の向こう側に隠れることに成功した。

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 二人が重なっていたのは、きっと数秒くらいのことだったろう。手をつなぎあって歩いてくる高宮兄妹は、おたがいの顔をしっかりと見つめあっていて、そのおかげで我に返ってからでも、反対側の壁に隠れ直すことができた。
 二人の足音が通過してゆく。直春は夏生と身を寄せ合って、その背中を見送った。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 なんか状況がよくわからんが、とりあえず時間経過を早くすればいいのね。
 たくさん書くのでもなく、省略するのでもなく、圧縮率を上げるんだってば。
 省略するということは、間引くということだろ。間引いたら圧縮率は上がらんだろ。たくさん書くという事は量を増やすということだろ。それじゃ圧縮率は上がらんだろ。


>2号
No.8157 投稿日 2004年6月6日(日)04時04分 投稿者
新木 伸
>2号

 課題部屋のほうにリライトあげておいたので、まあ好きに使うこと。
 推敲していないから、だいぶ適当。

 書くべき事を間違えているのだな。
 話のテンポっていうのは人それぞれなんだが、しかし、ある程度のセオリーはあるものなわけだ。
 その基本的なテンポから外れている。
 速くしなければならないところで余計なことを書きすぎて遅くして、遅くしなければならないところで書き足りなかったりする。

 それ以前に、テンポって概念があるのやら、ないのやら。


 しかし他人のものだと「愛」がないから、こうして適切なテンポで書いていけるんだけど。このくらい端折って筋っぽくしておくくらいが、普通の読者にはちょうどいいのだろうなぁ。
 俺も自分のものだと過剰な愛が邪魔をして、書きこみすぎて、テンポを悪くさせてることがあるなぁ。
 気をつけないと。


月下の色彩
No.8158 投稿日 2004年6月6日(日)23時13分 投稿者 弟切 千隼
 今日も日帰り出張だった弟切です。二日間強行日程をこなしたら、また熱が出ました。



 テープ起こしをやっている時間が取れませんでしたので、かわりに、先日の満月の夜に行なった実験について書きます。
「満月の夜に、色はどう見えるか?」という実験です。

 実験方法は、我が家にある『日本の色辞典』をベランダに持っていって、満月の下で観察する、というものです。
『日本の色辞典』は、吉岡幸雄[よしおか さちお]という方の著作で、紫紅社[しこうしゃ]という京都の出版社から、2000年に出版されています。



 結論を先に書きますと、月下で色が識別できる割合は、明度と彩度に比例しました。
 明度が高い(=明るい)色ほど識別しやすいです。また、彩度が高い(=鮮やかな)色ほど識別しやすいです。

 明度については、わかりやすいでしょう。
 例えば、青と水色でしたら、水色のほうが明るい色ですね。こういう場合、「水色のほうが明度が高い」といいます。
 月下に青と水色を置くと、水色のほうがはっきり見えます。

 彩度は、ちょっとわかりにくい概念でしょう。
 例えば、真っ赤と小豆色[あずきいろ]でしたら、真っ赤のほうが鮮やかですね。こういう場合、「真っ赤のほうが彩度が高い」といいます。
 月下に真っ赤と小豆色を置くと、真っ赤のほうがはっきり見えます。



 色の系統別に見てみますと、黄色系が断然識別しやすかったですね。よほど明度や彩度が低い色でなければ、かなりの割合で識別できます。


 反対に、識別しにくいのは茶色系と紫系です。よほど明度が高くない限り、暗く沈んでしまって、非常に見えにくいです。
 茶色系はもともと沈んだ感じの色なので、見えにくいのは予想していました。けれども、紫系がこれほど見えにくいとは予想外でした。
 紫系に限っては、彩度が高くてもたいへん見えにくいです。瑠璃色[るりいろ]に近い鮮やかな紫でも、月下では黒とほとんど変わりません。

 紫系の色をさらに分けると、赤紫系と青紫系がありますよね。どちらも見えにくさという点では同じでした。紫系の色は、一部の例外を除いて、月下ではみな黒に見えてしまう、といって過言ではありません。


 また、特筆すべきなのは、青系と緑系の色ですね。この二系統の色は、月下では区別できません。
 例えば、彩度が高くて識別しやすいはずのコバルトブルーと黄緑色であっても、月下では区別が困難です。どちらも同じ、青とも緑ともつかない色に見えます。
 ですから、例えば、満月の夜、一面緑の草原の中に、青い服をすっぽりかぶって隠れている人がいたとすれば、ものすごく見つけにくいでしょう。


 赤系の色は、青系と緑系に比べれば、月下で黒く沈みやすいです。(月下では青系と緑系の区別がつかないため、同じものとして扱います。)とはいえ、明度や彩度が高ければ、青系や緑系と同等か、それ以上に識別しやすくなります。

 例えば、満月の夜に殺人事件があって、大量の血液が流されたとしましょう。出血したての血液なら鮮やかな赤ですから、月下でもはっきりと色が見えるはずです。
 しかし、血液は、ちょっと時間が経っただけですぐに黒っぽくなります。そういう状態の血液は、月下では黒く沈んでしまい、まったく目立ちません。


梅雨入り
No.8159 投稿日 2004年6月7日(月)19時24分 投稿者 名無し君2号
 じめじめとして、熱くて。弱い体がさらに弱るっつーの。気がくさくさするっつーの。そんな日々がこれから続くんだね……。
 しかし、なんだって梅の雨?




>アクション

>比較検討

 続き。

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(2号)
 まず先にカズが動いた。
 下段蹴りを飛ばす。それほど威力は強くない。相手の出方を探るための蹴りを、トシは前に出て受けた。そのまま突き進み、一気に自分の間合いに持っていこうとする。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(新木さん)
 カズが出た。
 遠距離型のはずが、間合いを自分から詰めるなり、下段蹴りを飛ばしてゆく。
 威力のないフェイントの蹴りを、トシは前に出て受けた。すねが派手に鳴るが、意に介さず、さらに前に出てゆく。自分の距離に持ちこもうとする。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 まず一段落目。単純に文字数が違う。短いほうが目に留まりやすい。だから小さくまとめたというのがひとつ。もうひとつは、「まず先に」が余計だということ。見比べればすぐにわかるのだけれど、「まず先にカズが動いた」だと、緊迫感に欠けるのだな。「カズが出た」のほうが速い。速い分、読者から余裕を奪える――のかな? と、思う。

 二段落、「遠距離型のはずが〜」は説明の補足です。
 アクションシーンって、派手に動く分、読者を置いてきぼりにしてしまいがち。油断するとすぐに、なにがなんだかわけわからん状態になる。これは私の腕前の問題も多、なんですが。
 間合いを取って闘うタイプのはずなのに、自分から詰めた――というのは、「遠距離型のはずが」がなくても、通じる人には通じる。格闘技好きな人とか。
 だけど、読者全員が格闘技好きとはかぎらないわけで。
 最近はK1とかPRIDEとかが流行っているけれど、だからといって細かい部分まで見ているとも限らない。見てるだけじゃわからないことはたくさんあるのだし。経験しないとわからないことが。
 そのためにベタ書きする。「遠距離型のはずが」とあることで、読者は理解できる。ああ、そういうことなのね、と。

 圧縮面で分析する。
 私が「下段蹴りを飛ばす。それほど威力は強くない。相手の出方を探るための蹴り」と書いているところを、「威力のないフェイントの蹴り」とまとめている。単語が増えるほど、文字数が増えるほど、速度は遅くなるのではないか。たぶんだけど。

 あとは私の文のねじれ。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 下段蹴りを飛ばす。それほど威力は強くない。相手の出方を探るための蹴りを、トシは前に出て受けた。そのまま突き進み、一気に自分の間合いに持っていこうとする。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 「下段蹴りを飛ばす。それほど威力は強くない」はカズに焦点をあわせた文章。その後、「相手の出方を探るための〜」はトシに焦点をあわせた文章。もっともっと気を使わないといかんね。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(2号)
 トシは前に出て受けた。そのまま突き進み、一気に自分の間合いに持っていこうとする。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(新木さん)
 トシは前に出て受けた。すねが派手に鳴るが、意に介さず、さらに前に出てゆく。自分の距離に持ちこもうとする。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 「すねが派手に鳴るが」で痛さ――違うな。肉体感というか、現実感の増量ですね。ガキィッって音が鳴っているんだな。すげえ痛そうなんだな。視覚でずっと来ていたところに聴覚を出して、アクセントをつけている効果もあり。
 さらに「前に出て受ける」を補足している。どうやって受けているのかったら、すねで受けているんだな。

 あとは「意に介さず」がなあ……。
 言葉としては知っているけど、使えそうにないような気がする。どうもおんなじような言葉遣いで小説を書いてしまうんだな。それが文体になる? 「意に介さず」ぐらいは普通に使えるようになりたいもんだなー。
 ここの「意に介さず、さらに前に出てゆく」は、「そのまま突き進み」の補足。ここで意に介さず、とあることで、トシの表情さえも浮かんでくるのだな。
 「自分の間合いに」を「自分の距離に」に書き換えているのは、おそらく「間合い」という単語が続くことを嫌ったからではないかと思う。


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(2号)
 カズは下がらない。
 立て続けに拳を放った。ガードをすり抜け、顔や腹に何発かが当たる。
 しかしトシは止まらない。細い目をさらに糸のようにして、カズのふところに潜りこんだ。こうなれば、カズは長い手足がかえって邪魔をして、有効打を与えることができない。タコ姉さんは思わず身を乗りだした。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(新木さん)
 カズの放った拳のいくつかが、ガードをすり抜けて顔と腹とを打ち据える。しかしトシは止まらない。
 トシの距離となっていた。カズの長い手足があだとなり、密着した相手の肩と背中しか叩けない。
 二人の合間で起きる出来事を見ようとして、タコ姉さんは身を乗り出した。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 私のには「カズは下がらない」とある。これはあえて接近戦を挑んでいるんだよ、というのをあらわしたかったもの。これは前の「遠距離型のはずが〜」ですでに書いているので、省略したものと思う。キャッチ文を無駄遣いしたくない、というのもあるかも。

 一見して目立つのは、「トシは止まらない」の扱い。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(2号)
 立て続けに拳を放った。ガードをすり抜け、顔や腹に何発かが当たる。
 しかしトシは止まらない。
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−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(新木さん)
 カズの放った拳のいくつかが、ガードをすり抜けて顔と腹とを打ち据える。しかしトシは止まらない。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 私は改行して次の段落に持っていっている。
 だから……うーん。
 ええと、段落ってのは、ひとつの場面を切りとったものです。つまり、どこをどう切りとったのか、という違いだと思う。

 見てゆく。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 立て続けに拳を放った。ガードをすり抜け、顔や腹に何発かが当たる。
 しかしトシは止まらない。細い目をさらに糸のようにして、カズのふところに潜りこんだ。こうなれば、カズは長い手足がかえって邪魔をして、有効打を与えることができない。タコ姉さんは思わず身を乗りだした。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 私のですけども。
 一段落目でカズはパンチ飛ばしている。
 二段落目ではトシがカズのふところに入りこんでいる。おまけにタコ姉さんも動いている。――すでにひとつの場面じゃないな。あれだね、速くしようとして間違っているね。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 カズの放った拳のいくつかが、ガードをすり抜けて顔と腹とを打ち据える。しかしトシは止まらない。
 トシの距離となっていた。カズの長い手足があだとなり、密着した相手の肩と背中しか叩けない。
 二人の合間で起きる出来事を見ようとして、タコ姉さんは身を乗り出した。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 新木さんの場合。
 一段落目ではカズがパンチを飛ばすも、止められない場面を。
 二段落目になると、トシにふところに入られ、焦ってもがいているカズを。
 三段落目はタコ姉さん、前のめりを描く。

 うーん。
 結局、どこを中心として描くのか、ということか。いまだ勘所、わからず。

 さらに次回に続く。



>速度

 2速、4速の解説はわかりました。
 うーん、と……。

>>さらに描写で「焦っているカズ」ってのを織りこんでいる。
>>だから同じ文字量で描いていることは多くなっている。

 描写できないと速度あげられない、ということでしょうか。逆に言うと、描写すれば勝手に速度が上がってしまう? 精彩に書けばそれだけ遅くなるというのは理解できているんですけども。
 しかし、説明されれば「なるほど」と思うけれど、まだ自分だけでは判別できそうにもないなあ。判別できなければ使うこともできないわけで……描写とか視点とか、過去に似たような体験をしてきた。非常にもどかしいけれど、そのうちなんとかなるだろう。楽観。



>読者の精度

>>ふむ。やっぱ格闘技やアクションの素養がない人間だと、脳内で再生されないのかー。

 再生されまへん。すみまへん。
 で、ひとつ質問なんですが。作者としては、自分の書いたものがきちんと脳内再生されていないのはむかつきますか? 完全に脳内再生されなくても、意味は通じている。だからオッケーでしょうか。

 私の頭のなかでは、私フォーマットのルーナお嬢ちゃんが奮闘してます。なぜか髪の毛が青かったりするのは、たぶん昔やったゲームのヒロインの影響であろう。エターナルブルー。

 たぶん、読んだ人それぞれに、独自のルーナ像があるんだと思います。ライトノベルなら挿絵があるから、イメージは固定化されるんでしょうが。アクションシーンだと、本来の螺旋の動きと、私が脳内再生していたガッ、ゴッな振り上げ二連撃のように、人によってさらに違いが顕著になりそうな。

 えーと、私はなにが言いたいのだ。

 そうそう。
 省略することの意味です。

 前回出された、「こんなんで、いいじゃん」な「殴った。殴った。殴った。さらに殴った」も、実際にどう殴っているのかは読者によって違ってくるはずなんですよね。別々の映像を描いていると思うのです。

 髪の毛ひっつかんで、物理的に鼻っ柱を叩き折っていたり。
 ただがむしゃらに、右、左、右、左と交互に殴っていたり。
 機械のごとき正確さで、人中のみを攻撃していたり。(人中とは鼻と唇の間にあるみぞのこと。急所のひとつ)

 省略するって、つまり読者に委ねるってことで。
 前後の文脈から、ある程度はコントロールできるでしょうけど……むう。映像じゃなくて、意味が通じればいいのか。「よくわかんねえけどなんか凄え」みたいな。ボクシングだって、ジャブの速さとかフックの切れ味とかはわからなくても、殴り倒すシーンを見れば単純に凄いって感じるし。……違うのか?

 そのあたりが解釈と感想につながるか。
 遠距離戦が得意なはずの少年が、自分から接近戦を挑む。格闘技的な意味は通じなくても、「なにかあるんだな」とは感じるし。

 うーん。もう少し考える。



>壊れた日本語

>>>>呑気な声のゴングと同時に、ふたりは構えた。

>>これじゃ日本語として壊れてるから直したってのもあるのだが。
>>「呑気な声がゴングであった」ということと、「声と同時に二人は構えた」ということとは、まったく別なことだろう。二つの別な事柄を、読点「、」で強引に接続してんじゃねーよ。ばかたれが。

 がーん。(古い表現。もちろん顔には斜線)
 日本語の壊れっぷりが直らない。なんでしょうね。読書数が足りないというのが大きいのでしょうか。最近は図書館から借りて読んでいたりもするのですけども。小説って面白いなあ!(いまさら)



>タコ視点

>>タコ姉さんにあまり視点を立ち入らせない理由。
>>これまで読者は対峙する二人を見ていたのに、いきなり傍観者の心理にべったり貼りついたら、驚くだろうが。酔うだろうが。

 ああ……納得です。最初からタコ姉さん視点で書いてれば問題ないんですね。途中までは客観視点(神視点かもしれない)で書いていたのに、いきなりタコ姉さんの心理に入ってしまうから、違和感が生じてしまう。

 つーか、基本だよな。なんだかもー、つぎつぎとこぼれて。



>不真面目

>>不真面目に書いたほうが面白いというなら、むしろぜんぜんそっちのがオッケーだろ。

 しかしながら、不真面目ゆえに再現性が非常に低いんですね。ある意味では適当なもんで、どうやったらおなじ状態を作りあげられるのかまったくわからない。真面目だと再現できないこともないんですけど。



>「隣の芝生が青く見えすぎちゃった(6000文字)」ご指摘

>>俺は無意識部分まで「小説家」であるので、無意識君も執筆活動に協力してくれるわけね。やーい、いいだろー。

 それはもしかして、「経験」と呼ばれるものなんじゃないでしょうか。「ここはこうすべきだ」というのがやらなくてもわかるというのは、過去に経験しているからでは。まったくおなじじゃなくても、似たようなシチュエーションは書いたことあるから、比較検討するまでもなく、正解がわかる。正解っても人によって違うんだけど。

 個人的には「三本ライン」が、敗北感という名の槍となって突き刺さってきたんですが。
 私だって「セーラー服姿」ってベタには書きたくなかった。だけど、あの三本ラインが入った首まわり、背中にまわると四角いひらひらになる部分を、どう書けばいいのかがわからなかった! 正式名称もわからないし。襟でいいのかな?

 だのに「三本ライン」。
 その手があったのかー。見れば簡単ー。コロンブスの卵ー。

 くそ……。



>圧縮率

>>たくさん書くのでもなく、省略するのでもなく、圧縮率を上げるんだってば。
>>省略するということは、間引くということだろ。間引いたら圧縮率は上がらんだろ。たくさん書くという事は量を増やすということだろ。それじゃ圧縮率は上がらんだろ。

 むーむー。見比べてみる。

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(2号直し版)
 それからしばらく、直春は反射的に行動していた。
 キスシーンが終わる。高宮兄妹が、しっかりと手をつないでやってきた。
 ――気がついたときには、高宮兄妹の後ろ姿を見送っていた。しっかりと壁に隠れたままだ。うまくタイミングをあわせて壁の向こう側に移動したらしいが、自分がどんな行動を取っていたのか、よく覚えていない。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(新木さん版)
 二人が重なっていたのは、きっと数秒くらいのことだったろう。手をつなぎあって歩いてくる高宮兄妹は、おたがいの顔をしっかりと見つめあっていて、そのおかげで我に返ってからでも、反対側の壁に隠れ直すことができた。
 二人の足音が通過してゆく。直春は夏生と身を寄せ合って、その背中を見送った。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 なるほど。省略してないですね。言葉としては書いてなくても、ちゃんと時間は流れている。
 私の場合だと、「――気がついたときには」だから、時間さえも削ってしまってる。
 そうか……。
 時間は流して、文字は削る。ぬぬぬ。難しい。



>テンポ

>>課題部屋のほうにリライトあげておいたので、まあ好きに使うこと。

 ウス。好きに使いマス。
 ところで、リンクをしていないのは「だいぶ適当」だからですか?


>>話のテンポっていうのは人それぞれなんだが、しかし、ある程度のセオリーはあるものなわけだ。
>>その基本的なテンポから外れている。
>>速くしなければならないところで余計なことを書きすぎて遅くして、遅くしなければならないところで書き足りなかったりする。

>>それ以前に、テンポって概念があるのやら、ないのやら。

 ちょっと長い引用ですが。
 テンポという概念は……ないですね。ないというか、速度しか意識してなかったです。つまり、「1速」→「2速」→「3速」→「4速」→「0」→「2速」みたいな流れのことなんでしょうか?
 このあたりは実際に見比べて分析したほうが早いだろうなー。




>1000字課題

 No.136「眼鏡っ子同盟」(2000文字)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=992&e=res&lp=550&st=

 目つきが悪いことを気にしていた女の子に、眼鏡をかけさせて悩みを解決する少年の話。

 ほとんど息ぬきのようなものかも。バカな話です。




 レスには7時間ほど。アクションシーンは難しい。いや、難しいというより、新しいからわかりづらいというか。きっかけみたいなものは掴んだ……のかなあ。


いろいろ
No.8160 投稿日 2004年6月7日(月)20時28分 投稿者
新木 伸
○2号

>>描写できないと速度あげられない、ということでしょうか。逆に言うと、描写すれば勝手に速度が上がってしまう? 精彩に書けばそれだけ遅くなるというのは理解できているんですけども。

 描写には二種類あるのだ。
 豊かで精細で、脳内イメージをきっちりと縛りあげて渡すものと、多量のトリガーを一度に渡して想像の引き金を引きはするが、その結果に関してまではコントロール下に置けないルーズなものと、ふたつがあるわけだ。

 まず説明をやめて描写を書いてみよう。というときにはスローなほうをやる。
 アクションシーンでスピード感重視のときには、とにかく情報量を多くする。多少精度が落ちたとしても、キーワードを読者の頭に次々と放りこんで、勝手に膨らんだイメージで脳を過負荷にさせてパンク状態に持ってゆくハイスピードなほうね。

 ルーナの錫杖の動きに関しても、いくつか言葉を増やしてゆくことで、読者の脳裏に浮かぶ動画を二連撃でなくて螺旋の動きに変えることもできるけど、それをやるとスピードが死んでしまう。

 ボクシングやらK1やらの技の応酬とかって、目を鍛えてない人間が見たら、なにが起きているのかも分かりはしないはず。
 一般人の目で一発一発のジャブやフックをすべて見極めるには、スローモーションにしなければならないわけだが……。それではアクションとはいわない。
 どばばばばっと、わけわかんねーけど、なんかスゲーことやってる。――ぐらいのがアクションってものなわけね。
 ただし、目を鍛えている人間が見たら、きちんと、なにをやっているのか読めなきゃならん。
 適当にいっぱい書くことと、きちんとたくさん書くこととは、違うわけだ。



>>それはもしかして、「経験」と呼ばれるものなんじゃないでしょうか。「ここはこうすべきだ」というのがやらなくてもわかるというのは、過去に経験しているからでは。

 経験によるものは、考えなくても正解がわかるっていうもの。
 思考の量の違いなんだってば。あと質も。
 まず頭の上のほうだけで考えている状態があるわな。エディタを使って、ひとつひとつ思考していった結果を書いてメモしつつ試行錯誤しなきゃ、まともに思考もできない状態。

 ネタ出しをやるときなんかも、OKレベルのものしか思いつかないって言ってるじゃんか。
 意識にのぼってこない下のほうでも、もぞもぞとなにかを考えている感触があって、そこから上ぼってくるときには正解だけになった状態になっているわけね。自分が他にどんなものを考えていたのか、踏み込んでいけばボツ案なんかもすくい上げられはする。意味がないからやらないけど。

 自分の自覚できる領域にある思考能力が1だとすると、自覚できない部分の思考能力は、5ぐらいか、ひょっとしたら10ぐらいある感じだが。
 それ全部いつも活用できていたら、常に神様降りてきた状態になってスゴイことだけど。
 ただ「小説のことをやるとき」なら、2〜3ぐらいは常に使えている感じだが。


>>個人的には「三本ライン」が、敗北感という名の槍となって突き刺さってきたんですが。

 ジオラマ作って、ちゃんと兄の目に入って眺めさせたのかよ?
 ジオラマ作りと、動かすことと、あと観察が足りん。
 3Dで作るのが精一杯で、ちゃんと動かしてないんじゃねーのか? 止め絵じゃないんだから。歩いているシーンなら、動いているジオラマじゃないと意味ないんだぞ。

 俺、「えーと、兄はどこ歩いているんだっけ? 位置関係、どーなってんのよ? ふむふむ。妹が前歩いているのね。それで兄は後ろなわけね。この妹ってーの、年齢はいくつくらいなのか? ランドセル背負わせちゃいかんのか? なんだよ、中坊かい。それでセーラ服着てるわけか」――と、そこまできたときに、兄の目に入って眺めてみたら、ぴょこぴょこ揺れるラインが目立つものだから、兄の目はそこばかり見ているわけね。

 だったら、それを書くしかないだろーが。



>>ところで、リンクをしていないのは「だいぶ適当」だからですか?

 なにが哀しゅうて、リライトしてやったものにリンク貼って宣伝しなきゃならんのだ。こっちが見せたくて上げてるわけじゃない。おまえらの課題と違って、見て貰わなきゃ困る理由は俺にはまったくないのだが。
 見たけりゃ、見たいやつが労力払って探しに行けばいいだろう。


 アクションシーンに関しては、じつは俺もよくわかっていない。
 んだって、ぜんぶ自主開発なんだもの。まだ未整理のままで伝授しようとしてるから、話が混乱するのもやむを得ない。
 これに関しては、他の職人の仕事から盗めたためしがない。アクションのすげぇ作品/作家があったら、教えてほしい。盗むから。


ゾンビ化進行中
No.8161 投稿日 2004年6月7日(月)21時52分 投稿者 弟切 千隼
 昨日よりさらに熱が上がった弟切です。集中して物事に取り組める状態ではないため、今回は前回(No.8158)の書き忘れのみ書かせていただきます。



>満月の下で、色はどう見えるか?

 金色と銀色について、書き忘れました。

 実際に金箔や銀箔を貼ったものが、どんな色に見えるのかは、実験していないため不明です。
 少なくとも、紙に印刷された金色や銀色については、ぴかぴか光る光沢は識別できませんでした。
 金色は濁った黄色に見えます。銀色は濁った薄い灰色に見えます。


いろいろ
No.8162 投稿日 2004年6月8日(火)14時04分 投稿者
新木 伸
○2号

>>不真面目ゆえに再現性が非常に低いんですね。ある意味では適当なもんで、どうやったらおなじ状態を作りあげられるのかまったくわからない。真面目だと再現できないこともないんですけど。

 ふと思ったが。
 コントロール不能なのは、なにも「不真面目」に限ったことではないのでは?

 たとえば強気な女の子を書くときには、強気な女の子の心理状態になって書くわけだし。
 純真無垢なやつを書くときには、純真無垢な心境になって書くわけだし。
 シュワルツェネガーを出すときには、シュワルツェネガーの心境になって書くわけだし。スタローンならスタローンの心境になって書くわけだし。
 へたれなザコキャラを書くときには、いつものお前の心境でいいわけだし。

 緊迫した展開を書くときには、緊迫した心境に自分を持ってゆくわけね。
 ドキドキするシーンでは、どきどきする心境に。
 のんびりしたシーンではのんびりしつつ。
 コミカルで愉快なシーンでは愉快な心境に。
 怒るシーンでは怒れる心境に。

 作中に現れる色や雰囲気の数だけ、自分の心境をコントロールして持っていかなきゃならないわけね。

 そのどれも同じようにできないのと違うか?

 ちなみに俺が作家生活のなかで一番つらかったことは、親父の棺桶を机がわりにして原稿に向かいつつ、自分の心境を「コミカルで愉快」に持っていかねばならなかったときだ。これは一度きり。
 そして二番目につらかったことは、編集からの電話でテンションを途切れさせられて、不愉快な話を山ほどされて電話を切った直後に、「コミカルで愉快」な心境に自分を持っていかねばならなかったときだ。これはある時期継続的に続いたが。
 まあ不愉快な話をされる原因と責任は俺にあったわけだが。それはそうとしても、仕事をするためには、自分の心理をコントロールして、その時点の不愉快極まりない心境から、対極である「愉快な心境」に持っていかないと原稿は書けないわけね。
 まあそれはどうでもいいのだけど。

(ちなみに分室でコキおろされて不愉快になったときには、気持ちを切り替える練習の一環と捉えて、利用すること)


 んで、いま2号に再現できるのが「真面目」とかいう話だけど。
 それ本当に「真面目」なのかなぁ?
 どうも、見たところ、お前が確実に再現できるのは「肩に力が入りまくった緊張状態」のような気がする。おまえはそれを「真面目」と勝手に呼称しているようだが。
 リキむのと、真面目なのとは、違うのね。わかる?

 んで、ここで言っている「不真面目」というのは、コントロールされた脱力状態。脱力しきっているのではなく、よい意味で力が抜けているわけね。肩の力が抜ける、ともいう。





>992 1000字課題、6/7分、No.136「眼鏡っ子同盟」(4000文字)

 眼鏡屋に入るまでの部分。2割削れ。3割かもしれない。
 あと眼鏡屋に入ってからの会話部分。5%ほど削れ。

 本題に入るまでが、あいかわらず冗長。
 そのせいで、あやうく読み捨てるところだった。

>>「立花は美しい」
>>「な、なにを」
>>「しかしながら、まだ不完全だ」

 ここ、笑った。




>弟切

 紙に印刷された金色と銀色って、どの色のこと?
 特色使ったやつ?
 ちなみに「特色」というのは印刷用語で、CYMK以外の特別のインクを使って印刷すること。メタリック系の金属光沢を持つ色だとか。あと意外なところではピンク色だとか。(ピンク色はCYMKの色空間ではきれいに発色しない色なのだ)

 色鉛筆のセットの中に、金色と銀色が2本あったりするでしょう。金属粉を混ぜてあって光を反射するようになったメタリック系の色鉛筆。
 「特色」というのは、つまりああいったもの。

 特色を使わずにCYMKの4色インクで普通に印刷される金色と銀色っていうのは、つまり、薄い黄色と明るい灰色のことでしかないのだが。見る側が勝手に錯覚して、金色や銀色として見ているだけね。
 そういう色を月光下で見て「ぴかぴか感」が消えたのは、普通と違う暗い環境下でみたので「錯覚」が剥がれて真の姿が見えるようになっただけであって、べつに特別なことじゃない。


ゾンビ徘徊中
No.8163 投稿日 2004年6月8日(火)23時44分 投稿者 弟切 千隼
 まだ生者に戻れない弟切です。体調が悪いせいか、久しぶりに金縛りに遭いました。金縛りになっている間、ものすごく怖い幻覚を見て、気持ちが悪くなりました。



> 月下での金色と銀色の見え方

 弟切が実験した金色と銀色は、特色ではありませんでした。普通のCYMKで印刷された色です。
 ですから、新木さんが指摘されたとおり、太陽光より暗い月光の下では、錯覚が剥がれて「ぴかぴか感」がなくなったのでしょう。

 今度、晴れた満月の夜がめぐってきたら、本物の金や銀を外に持ち出して、どう見えるか実験してみます。
 銀は、弟切の持っている指輪の中にあります。金は……貧乏人の弟切は持っていないかも知れません。アクセサリー入れの中をあさります(^^;


眠いの
No.8164 投稿日 2004年6月9日(水)23時28分 投稿者 名無し君2号
 最近、なんか知らないけれども眠くて眠くてしかたがない。なんだろう。ストレスが溜まってるのかなあ……。ストレスなんか溜まりそうもない生活をしているはずなんだが。

 もしかして、雨が降っているからか? 私ってそんな単純?




>露出趣味

>>なにが哀しゅうて、リライトしてやったものにリンク貼って宣伝しなきゃならんのだ。こっちが見せたくて上げてるわけじゃない。おまえらの課題と違って、見て貰わなきゃ困る理由は俺にはまったくないのだが。

 哀しゅうて、ではなく嬉しゅうてリンクするもんじゃなかろうか。
 というのはアマチュアの遠吠えなのです。わかっているんです。
 だってプロなのだし。オリジナルでないのだし。ただのリライトなのだし。読んで読んで読んでっ。あたしの書いたものをぱっくりじっくり見てぇん。――っつーレベルじゃねーんですな、もう。

 何万人の前で踊るのを覚えちゃったら、戯れにさらさら舞ったのなんて、べつに見てもらわなくったって結構? てなもんや? 三度笠?

 あたしゃア読んでもらいたい、たとえそれがリライトでも。甘々に見えるんだなきっと。



>コントロール不能

>>作中に現れる色や雰囲気の数だけ、自分の心境をコントロールして持っていかなきゃならないわけね。

>>そのどれも同じようにできないのと違うか?

 正解です。未熟。
 ただ、「強気な女の子を書くときには、強気な女の子の心理状態になって書く」というのは、もしかすると魂をおろせる人だけなんじゃないかな、という気もしたりする。
 心理に入りようもない生物を書く場合はどうするんでしょーか。原始人とか、宇宙人とか、全宇宙を統べる大いなる意志とか。安易な回答としては、直接書かずに間接的に書く、でしょうが。


>>んで、ここで言っている「不真面目」というのは、コントロールされた脱力状態。脱力しきっているのではなく、よい意味で力が抜けているわけね。肩の力が抜ける、ともいう。

 わかるんですけども、まだ理解には至ってません。
 経験のなかで一番近いのは、試合するときの精神状態でしょうか。高校生のときは羽球部で、ヘタレながらも大会に出場したことがあります。あれはすんごい重圧だったなあ……。(遠い目)
 緊張すると力が入りすぎ、体も縮こまって、動きはぎこちなくなってしまいます。心を落ち着けて、平常心、体の力を抜く。そうすればいつもの力を出すことができる。いうのは簡単なんですけど。

 なかには重圧を力にする人もいたりするんですよね。
 アドレナリンをズビズバ耳だれするほどにあふれさせて、どこまでも飛んでいくような人。最初に飛ばしすぎて、あとで息切れするんだね。あれ?



>992 1000字課題、6/7分、No.136「眼鏡っ子同盟」(4000文字)

>>眼鏡屋に入るまでの部分。2割削れ。3割かもしれない。
>>あと眼鏡屋に入ってからの会話部分。5%ほど削れ。

 やってみました。

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=995&e=res&lp=992&st=0

 しかし……削るのって苦痛です。あいかわらず客観的には見れないし。会話部分を5%削れってーのもよくわからなかったり。

 具体的にはどこを削ったのか。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 夕方の商店街は、買い物客と、放課後の暇をつぶす学生とでにぎやかだった。手首にかかった、温もりある手錠がどうにも恥ずかしい。ざわめきがぜんぶ、自分たちについて語っているように聞こえてしまう。
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 「放課後の暇をつぶす学生とでにぎやかだった」とあるから、「ざわめきがぜんぶ、自分たちについて語っているように聞こえてしまう」はいらんかな、と削り。「恥ずかしい」ってベタに書いちゃってるから、主人公の心理状況は説明できてるし。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「逃げたりなんか、しないからさぁ」
 嘘だ。解放されれば、麻里はすぐに逃げるつもりである。
 それを見抜いているのか、白いYシャツの背中はけっこうな早足で、街のなかを突き進んでいた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 「逃げたりなんか、しないからさぁ」が嘘なのはわかりきったことである――と思うがどうですか?(弱気)削る。
 嘘なのを削ったので、「それを見抜いているのか、白いYシャツの背中はけっこうな早足で、街のなかを突き進んでいた」もいらないから削る。このすぐ後の行でクラスメイトだって説明しているし。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 心に重しをのせる言葉がある。重くて重くて、もうその場から動けなくなってしまうような言葉がある。たぶん、相手はそれほど深くは考えていない。なんの気なしに、軽い気持ちで喋っているのだ。
 だけど、唇から離れたとたん、言葉はそれを聴いた人間のものになってしまう。それを聴いた、麻里のものになってしまう。麻里は下唇をぎゅっと噛んだ。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 なかなかうまく書けたのー、むほほほほ。
 とかなんとか思っていたけど、ずっぱり削る。なんとかかんとか冷徹な目を持って見てみると、ちょっと酔っているような気がせんでもない。あと「それを聴いた」は「それを聞いた」の誤字だ。死。

 このあたりで3割程度は削れた。眼鏡屋に入るまでが、一行40文字で34行。削ったのが9行ほど。

 一方、セリフについてはよくわからない。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「そちらが?」
「そうだ」
 お爺さんは鋭い目で見つめてきた。麻里は身をすくませながら、やっぱり一条に目つきが似ているな、なんて考えていた。
「ふむ」
 あごひげに手をあてる。髪の毛とおなじく、まっ白だった。
「最高だろう?」
「さすがは三代目。たいした眼力だ」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 このあたりのやりとりはいらんと思うので、ずっぱり削る。どう考えても5%以上なんですが。暗。




>アクション

>比較検討

 最終回。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(2号)
 カズの体が後ろにずれる。
 くの字のちょうど曲がった部分に、トシの拳がめりこんでいた。さらに二発、三発と拳が叩きこまれてゆく。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(新木さん)
 カズが体をくの字に折っていた。鳩尾のところにトシの拳がはまっている。
「ゼァッ! ゼアァッ!」
 二発、三発、腹に拳を叩きこむ。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 トシのボディーブローが見事に炸裂したところ。カズ、苦悶の表情を浮かべるの巻。

 ひとつの段落にはおなじ場面、という基本から見れば、あきらかに私のは外れています。まあ基本はあくまで基本なんだけど、それだけに外すタイミングを間違えると、ただミスしたようにしか見えない。
 ボディーブローを喰らったから、カズの体は後ろにずれて、くの字に曲がっているわけです。だからここはおんなじ場面なんですな。

 リライト版を見ると、トシが攻撃を決めたシーンで、いったん流れを止めています。読者に印象づけるためと見た。ここまでが速かったので、ここでの急停止は効果的なんでしょうね。
 見比べれば効果は瞭然。リライト版のほうが動きを感じられます。私のはのっぺりしてますな。のぺのぺ。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(2号)
「ゼァッ!」
 声をあげたのはカズだった。声とともに、膝をトシに突きたてていた。頬をかすめただけだったが、さすがのトシも動きが止まる。生まれた隙を逃さず、カズは大きく後方に退いた。投げた石が水切りするように、カズは板の上を跳ねてゆく。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(新木さん)
「イセアァッ!」
 打撃を受けてなお、カズは声をあげて応じた。
 膝が出ていた。頬をかすめ過ぎてゆく膝に、トシの動きがわずかに停滞する。その隙を逃さず、カズは大きく後方に退いていた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 かけ声が違う。
 新木さんは空手経験者だからなぁ……。こっちのほうがリアルだろ、ってことだろうな。たしかに「ゼァッ!」って、くぐもった低音なんだよね。「イセアァッ!」は叫び声に近い。化鳥音というか。

 「声をあげたのはカズだった」「打撃を受けてなお、カズは声をあげて応じた」……。
 プロの小説を読んでいて感心するのは、一文の情報量が多いことなんだな。ちゅうか感心してちゃ駄目なんだけどナ。

 ここでは、叫び声をだれがあげたのかを書きたいところなんですね。「イセアァッ!」で攻防の流れを変化させているんだけど、なにぶん「イセアァッ!」じゃだれが喋ったのか読みとらせることはできない。こんなのセリフじゃねーし。
 で、カズが叫んだと書くんですが、こめられた情報量がぜんぜん違うんだな。
 私の「声をあげたのはカズだった」は、カズが叫んだことしか読みとれない。一方、新木さんの「打撃を受けてなお、カズは声をあげて応じた」だと、カズの表情まで浮かんでくるっしょ? これは「受けてなお」が利いてるんだな。あとは「応じた」ね。「やられていたんだけど、返した」ってことだな、つまり。

 こういう……情報の詰め方? 凝縮のしかた? なんというか、プロの小説ってちょっとした動きにでもなんか混ぜてるんだな。女性の困ったナーという感情をあらわすときでも、「ためらいがちに動かした手を、胸元に滑り落ちていた髪の毛へと伸ばした」とか書くんだな。
 これは私がいま思いついた例だから情報量が少ないんだけど、感情のみならず、「髪が長い」ことや、「胸元に垂れるような髪形、姿勢」であることなんかも描いちゃっているわけなんだなこれが! フンガー!(説明しているうちに興奮してきた)

 ああ……私、もっと情報をこめられるようになりたいデス。


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(2号)
 声とともに、膝をトシに突きたてていた。頬をかすめただけだったが、さすがのトシも動きが止まる。生まれた隙を逃さず、カズは大きく後方に退いた。投げた石が水切りするように、カズは板の上を跳ねてゆく。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(新木さん)
 膝が出ていた。頬をかすめ過ぎてゆく膝に、トシの動きがわずかに停滞する。その隙を逃さず、カズは大きく後方に退いていた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 情報量で行数取りすぎたので改めて引用。
 私の「声とともに、膝をトシに突きたてていた」は無駄な贅肉でした。脂身を落とすと「膝が出ていた」になる。
 重要なのは次か。

「頬をかすめただけだったが、さすがのトシも動きが止まる」(2号)
「頬をかすめ過ぎてゆく膝に、トシの動きがわずかに停滞する」(新木さん)

 新木さんのほうが動きがある。うーん。私の文は説明なんだな。すでに起こってしまった結果を書いているだけ。新木さんの場合、停止してない。スローモーションなんだけど、動いている。
 むー。むーずかしー。

 「生まれた隙を逃さず、カズは大きく後方に退いた。投げた石が水切りするように、カズは板の上を跳ねてゆく」(2号)
 「その隙を逃さず、カズは大きく後方に退いていた」(新木さん)

 「生まれた」が余計なんでしょう。あとカズの退き方を描いた文も邪魔な様子。個人的には「むほほほ。うまく書けたの。むほほほ」だったのだが。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(2号)
「な、なめてた」
 ちくしょう、とカズはあえぎ、咳きこむ。それを見据えながら、トシは左頬を手でごしごしとこすっていた。タコ姉さんはカズを睨みつける。
「カーズ。あんたにそんな技を教えた覚えはないぞ」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(新木さん)
 距離を取って構え直したカズに、タコ姉さんは声をかけた。
「あんたにそんな技を教えた覚えはないぞー、カーズ」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 んーと、カズの様子もトシの様子もタコ姉さんの様子もカット。
 読者に想像させる余地を残しとけ、ということなのか、アクションシーンを描く上で邪魔だということなのか。よくわからない。
 あ、でもタコ姉さんのガンつけについては、セリフで描けるからいらないというのはわかりました。




>1000字課題

 昨日の分。
 No.137「漂流王子」(3600文字)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=993&e=res&lp=550&st=

 妙齢の女性が、異次元からあらわれた生命体に酔っぱらってクダまきまくる話。

 息抜きです。いちおう、セリフに合いの手を入れない、という課題はあったりしますが。好き勝手やってますねえ。


 今日の分。
 No.138「追いかけっこ」(1800文字)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=994&e=res&lp=550&st=

 授業をサボろうとして、風紀委員に追いかけられる少年の話。

 アクションシーンをやろうとしていた痕跡はあるようだ。




 レスには6時間ぐらいです。


復調気配
No.8165 投稿日 2004年6月10日(木)01時26分 投稿者 弟切 千隼
 ようやく体調が上向いてきた弟切です。
 体調が悪い間、我が家の上空を飛ぶ軍用機の轟音が、ものすごく神経に触りました。神奈川県は米軍基地が多い県なので、軍用機による騒音がひどいです。



>会話文練習

 課題部屋に、実際の会話をテープ起こししたものを上げておきました。読みやすいように書き直してはいません。可能な限り、会話そのままを書いています。
 食事をしながらしゃべっているため、会話としてはちょっと間延びしています。また、どうしても聞き取れなかった部分が数箇所ありました。

 本当は、この会話はもう少し続いています。今日は時間が足りず、最後までテープ起こしできませんでした。しかし、いつまでもやらないよりはやったほうがいいだろうと考えまして、話題の切りがいいところまでやってみました。


http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=996&e=msg&lp=996&st=0


 上記は、弟切と弟切の友人の会話です。友人の名は仮名Yさんとしてあります。二人とも、働く女性です。
 会話中に登場するYさんの勤務先も、仮名Hとしておきました。Hのライバルに当たる別の会社名も、仮名Lとしておきました。


説明と課題提出
No.8166 投稿日 2004年6月10日(木)17時59分 投稿者 津荒 夕介
 ご無沙汰しています。津荒です。
 もうそろそろテストが近く、勉強がやばいです。頑張らないと。


>説明とか 

 CD−Rとは。前回の質問への解答。

 音楽CDの音楽は、パソコンの中に音楽データとしてコピーすることができます。その音楽データを、中身の無いCDであるCD−Rに入れれば……音楽CDになりますよね。だから、自分の好きな曲を選んで自分だけのCDを作ることもできます。もちろんそうやって作られたCD−RはCDプレーヤーで聞けますよ。
 CD−Rの使い道は他にもあります。大切なデータを保存したり、データを誰かに渡す時に使えますね。同じ保存するものとしてはフロッピーディスクがありますが、CD−Rにはフロッピーディスクの数百倍のデータを入れることができるんです。

  
1 CD−RがCDプレーヤーで再生できるかどうか。
2 CD−Rの優れている点。
 
 以上二つのことを説明してみました。わかってもらえるかな……。
 

>生課題
 
 「ゲームセンター・美人」
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=997&e=res&lp=928&st=0
 です。
 普通の思考をする、壊れていないキャラクターを書こうとしています。

 そんでは。


いろいろ
No.8167 投稿日 2004年6月10日(木)20時14分 投稿者
新木 伸
○2号

>>何万人の前で踊るのを覚えちゃったら、戯れにさらさら舞ったのなんて、べつに見てもらわなくったって結構? てなもんや? 三度笠?

 なんか根本的な誤解があるようだが。
 まず俺はプロなわけね。
 プロっていうのは、つまり、あれだ。カネをもらって芸をする人間のことだ。芸をしたらカネがもらえる人間もプロだろうが、俺は前者のほうのプロであり、分室でいうプロの定義はそうだし、いまそっちの話をしているのだと思うこと。
 分室でやってるリライトとか、サンプルだとか。そういったものは、いわば練習の一環として自主的にやっているものなわけだ。

 俺はなにか不出来な文章を目にすると、脳内で自動的に「完成型」を書いてしまっているわけだが。
 それを実際に形にして、文字にして見せているだけのこと。
 脳内だけでやっているのも、エディタの上で文章にするのも、差異はないのだけど、形にしないと他人からは見えないわけだし。

 ダンサーが毎日練習するのと同じ。プロのダンサーっていうのは、本番のステージに立つ前に、何十時間も何百時間も練習している。
 またはプロ野球選手が練習でバッティングしているのと同じ。プロ作家ってのは、いつでもシーズン中みたいなものだから、そうそう重い練習はできないが。

 練習で踊ったものだとか。練習でやったバッティングだとか。そんなもんでカネを取るつもりはさらさらない。そんな普段の練習を見せることで、誰かのなにかの役に立つというなら、見せるし、見学してたって構いはしないけど。

 だけど、なにが哀しゅうて、「見て見て見て読んで読んで読んで」とばかりにリンク貼って宣伝しなきゃならんのだ?
 わざわざ自分から宣伝してまわるのは「本番のステージ」――新刊ぐらいなもんだ。

 楽しませたのなら、カネを取るものなのだ。
 いいすか。プロなんだから、カネを取らないところで楽しませる必要はないわけね。そしてカネを取ったのなら、楽しませるものなのだ。
 ここんとこ、等価交換なわけね。物々交換なわけよ。


>>あたしゃア読んでもらいたい、たとえそれがリライトでも。甘々に見えるんだなきっと。

 オマエのその「読んでもらいたいモノ」には、なにか価値があんのか?
 甘えとか、そういう軽微な表現で済むような問題なのか?
 もっと遥かに凶悪な行為なのではないか?
 甘えとかそんな軽いコトではなく、恐るべきワガママの押しつけで、傷害行為に近いことではないのか?
 価値のない小説を読めと迫る行為というのは、たとえるなら、泥団子を食えと真顔で迫る幼稚園女児のようなものだぞ。
 それは「甘え」とかで済むレベルの話なのか?



>>あたしゃア読んでもらいたい、たとえそれがリライトでも。甘々に見えるんだなきっと。

 なーんか、課題部屋やら感想部屋があるせいで、変なふうにヌルいところで欲求が落ちついちゃったのかね。
 読んでもらいたいだけなら、目指すものが間違ってるだろ。読んでもらいたいだけの人間が目指すべきなのは、アマチュア小説家。
 プロってーのは、読んでもらい、対価をもらいたい人間が目指すべきものだ。

 たとえば料理好きの奥さんがいるとする。
 いちおう食えて、そこそこ美味しいものを作れる腕前があったなら、作った料理をご近所に配ってまわれば「食べてもらいたい」という欲求は満たされるわけね。もしくは人を呼んで料理を振る舞えばいい。つまりアマチュアの料理人。
 俺も結構、作った料理とかを配ってたりしてたもんだが。
 しかしそういう人が、店を開こうというのは、ちがうよな。

 おまえ、アマチュア小説家目指していたほうが、いいんじゃねーの?



>>心理に入りようもない生物を書く場合はどうするんでしょーか。原始人とか、宇宙人とか、全宇宙を統べる大いなる意志とか。

 そのくらいまでなら、入れるだろ。
 だって俺、やったもん。
 宇宙人と原始人なら出したことあるし。全宇宙の意志――まではやったことないけど、ひとつの次元と一惑星を総べる超越存在ってのもやったことがあるが。
 わけがわからん。
 なぜ宇宙人や原始人や超越存在だと、心理に入りようがないのだ? そのへんの仕組みが理解不能なので解説しろ。

 そのへんが入れないというのなら、それこそ自分でない他人はすべて入れないことになるんじゃないのか?
 女の子も無理だし、子供も大人も無理だし。犬とか猫とかも無理だし。
 大人も子供も、犬猫も、宇宙人も超越存在も、なにかしら共通するものはあるわけだし、根っこのほうでは、自分とどこかしら繋がっているんだ。そのパイプをたどっていけばどこまでだって陸続きだろうが。
 まあ自分自身の潜在意識にもアクセスできんようなやつには、無理かもしれんが。パイプの配管はすくなくとも潜在意識の下にあるわけだし。


>>経験のなかで一番近いのは、試合するときの精神状態でしょうか。
>>緊張すると力が入りすぎ、体も縮こまって、動きはぎこちなくなってしまいます。

 んじゃ、その精神状態に慣れればいいわけね。
 1日24時間、1年中、ず〜っと試合していればいいんでないの?
 試合をしていない時間を物理的にゼロにしてしまうわけだよ。
 そうすりゃ試合中以外の精神状態は存在しなくなるわけだから、試合中の状態ってのが「平常」になるわけだな。

 だから作家は1日24時間、いつでも作家なんだって、前から言ってるだろうが。




>992 1000字課題、6/7分、No.136「眼鏡っ子同盟」(4000文字)

>>眼鏡屋に入るまでの部分。2割削れ。3割かもしれない。
>>あと眼鏡屋に入ってからの会話部分。5%ほど削れ。

 削ってみた。(2号の削り版は見てない)
 眼鏡屋までのところ、24行→16行で、33%だった。
 眼鏡屋に入ってからの会話部分は、51行→43行で、15%も削っちった。

 ちなみに「紙」を使って文字数ベースで勘定すると、こうなった。

 648→409(37%)
 1064→842(21%)


 んで、削り時の思考開示しているので、そこにもコメント。
 ぜんぜんダメ。なってない。

 プロットに基づき直せと、いつも言っているだろうが。

>>「放課後の暇をつぶす学生とでにぎやかだった」とあるから、「ざわめきがぜんぶ、自分たちについて語っているように聞こえてしまう」はいらんかな、と削り。「恥ずかしい」ってベタに書いちゃってるから、主人公の心理状況は説明できてるし。

 たとえばオマエはこんなアホな対症療法によって削り方針を決定しているわけだが。

 そもそも、冒頭部分の麻里の第一の台詞と、第二の台詞との間のシーンはなんのためにあるのだ。
 すべて「麻里の恥ずかしさ」を描くためにあるのだろうが。

 たとえば、ここなんかは、プロットにはこう書かれているはずだ。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・手を掴まれたまま商店街を連行されてゆく麻里。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 さらに描くべきポイントを注釈するなら、「麻里の恥ずかしさ」なんて書かれているはずだ。

 なぜ直したり削ったりするときに、プロットに立ち返らない?
 無意識下でコンセプトワークを処理してしまえるほど、オマエはプロットに習熟してるとでもいうのか?
 表現レベルやら、描写レベルやら、そんな些末なところをチマチマ直すばかり。重複してるから片方削ろうとか、ベタはいけないと「おまじない」を無批判で適用させていたり。そんな愚にもつかないことばかりやっていて、本質にちっとも手を付けようとしない。

 「削れ」といわれてしまうということは、取捨選択が不充分だと指摘されているわけだろ。取捨選択を行うためには、なにをもって捨てるか残すかを判断する「コンセプト」が必須となってくるわけだろ。
 まずプロットを確認して、ここは何のシーンであるのか。重要なことはなんであるのか。それを確認するのが、まっさきに行うことだろうが。
 アホかっつーの。

 よってこの部分の削りの作業を行うときには、「麻里の恥ずかしさ」に関わるものはすべて残し、そうでないものはすべて捨てときゃいいんだよ。

 うん? そういや2号は、文章上のことばっかりで、プロットのほうは全然やってなかったんだっけか?
(この分室ってのは、そもそもはプロット修行の場所だったりするのだが)
 ちと今回のこの眼鏡の話のプロットを出してみろ。
 というか、次回から、末尾にプロット必須な。




>>−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
>> 心に重しをのせる言葉がある。重くて重くて、もうその場から動けなくなってしまうような言葉がある。たぶん、相手はそれほど深くは考えていない。なんの気なしに、軽い気持ちで喋っているのだ。
>> だけど、唇から離れたとたん、言葉はそれを聴いた人間のものになってしまう。それを聴いた、麻里のものになってしまう。麻里は下唇をぎゅっと噛んだ。
>>−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

>>なかなかうまく書けたのー、むほほほほ。
>>とかなんとか思っていたけど、ずっぱり削る。なんとかかんとか冷徹な目を持って見てみると、ちょっと酔っているような気がせんでもない。

 アホか。
 ロマンティック症候群ってやつだな。
 無論、俺のほうでも削って捨てたわい。こんな毒物。
 俺は「ロマンティック毒取り扱い調理免許」を持っているから、どことどこに毒が含まれているかすべて知っているのだ。



>>ためらいがちに動かした手を、胸元に滑り落ちていた髪の毛へと伸ばした。

 だーら薄いんだってば。
 文字あたりの情報量が少なすぎ。
 その半分の文字数で、5割増しの情報量が込められるわい。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 癖なのか、胸元で髪を撫で続けている。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−




>>ああ……私、もっと情報をこめられるようになりたいデス。

 「なりたい」って言ってるだけなら、誰にでもできる。
 「wanna be」ってやつだな。

 なりたいのなら、どうやって「なる」のかということを考えろ。そして実行しろ。
 宿題。
 情報密度を上げられるようになるための練習法を考案すること。



>>「な、なめてた」
>>ちくしょう、とカズはあえぎ、咳きこむ。それを見据えながら、トシは左頬を手でごしごしとこすっていた。

>>んーと、カズの様子もトシの様子もタコ姉さんの様子もカット。
>>読者に想像させる余地を残しとけ、ということなのか、アクションシーンを描く上で邪魔だということなのか。よくわからない。

 この部分を削ったのは、対峙して、一連のやりとりを交わした二人の心境から外れた行動だったから削っただけ。
 スパーリングとはいえ、いちおうは試合だろ?
 「それまで」と声がかかって、試合が終わったあとならともかく、まだ試合中なんだろ?
 こんな無駄口叩いたり、顔こすったり、するかっつーの。アドレナリンっていう物質は、人間の集中力を自動的に高めるものであって、だな。そして集中状態の人間は痛みなんて感じないし、まずたいていのものを気にしない。
 トシが左頬をこすっているのは、カユいのかなんなのかしらんけど、そんなもん、この状態の人間が気にするかってーの。
 顔が切れてたとか、鼻血出てたとか、耳がちぎれそうになっていたとか、骨にヒビが入ってたとか、そーゆーものは、すべてあとになってから気づくものなんだよ。

 そもそも空手ってのは、相手を斃してもなお、生き返って飛びかかってくることを警戒して「残心」てな動きを体に仕込まれる格闘技なんだな。
 「ちくしょう」なんて無駄口叩いてたら、隙ありってことで、その瞬間に飛びかかってこられるわい。まあ相手も顔なんて擦ってるぐらいだから、隙があっても見逃しているのだろうけど。

 ああ、そっか。
 「喋る」という行為が、どれだけ隙だらけになるものなのか、2号は知らんのだな。
 人間っていうのは、息を吐ききった状態っていうのは、基本的に無防備なわけね。息が肺に留めている状態でないと力が出ないし、瞬発力もない。そして喋るということは、息を吐いてしまうということなのだな。
 バッターが打つときも、ピッチャーが投げるときも、重量挙げの選手がバーベルを上げるときも、短距離選手が全力疾走を行うのも、すべて息を吸って「止めた」状態で行われる。
 格闘技では掛け声というものを使うことで、技を出すときに発声動作を含めることで、自然と呼吸が行えるようにしている。
 空手の発声はコケ威しじゃないのだ。呼吸法なのだ。意識して声を出すことで、息を吐いているのだ。(かわりに息を吐ききった瞬間を相手に容易に知られてしまうというデメリットもあるけど。まあ一撃必殺が身上だから、技出した後のことは考えないもんだし)




>弟切のテープ起こし

 おお。最近のhit数、弟切のテープ起こし、ダントツトップだな。
 てか、そんなに興味あるなら、ROMしてる人も弟切の起こした結果なんて眺めてないで、自分でテープ起こしすりゃいいのに〜。
 眺めても得られるのは「わかった気になる」という役に立たない些細な効用しかなくて、本当の取り分ってのは、手を動かしてやってみた人だけのものなので。

 しかし弟切が書いたとはとても思えない。
 会話文が死んでない。ちゃんと生きた会話になっている。

 ざっと見るだけでも、弟切の書く死んだ会話文と違って、以下のような特徴があることがわかったが。

・話がしっかりと噛み合っている。
・片方の言ったことで話が変わってゆくこともあり、会話の流れがダイナミック。
・片方が片方の知り得ないことを言っていて、きちんと驚く。(人間ふたりいるのだからあたりまえ)

 逆に言うと、弟切の会話文には以下の欠点があるということになる。

・話がとんちんかん。
・予定調和で進行する会話。
・全キャラの知識や常識が同一。違う人格は違う知識セットを持っていて、発想や思考の視野の向く「窓」の方向がそれぞれ違うはずだが、そうなっていない。

 なによりも、生きているナマの会話では、違う人格を持った人間がそこにいると、そう伝わってくるのが大きいわな。
 弟切もこれからずっと、キャラの会話をまずテープに録音して、そこからテープ起こしして書き写すようにすれば、生きた会話はばっちりってことだな。




>津荒

>>音楽CDの音楽は、パソコンの中に音楽データとしてコピーすることができます。

 ウソつけ。パソコンに音楽が入るはずないだろ。だいたい音楽ってのは音楽であって、レコードやCDのなかに入っているものであって、だな。
 その「音楽データ」ってのが、そもそもおかしい。
 どうすりゃ音楽がデータになるっていうんだ? おい正気か?
 おまえの言っていることがどれだけムチャクチャであるかというとだな、食い物が「食い物データ」になってパソコンの中に入るんです、とか、そういうようなことに近いぞ。不可能だろ、それは。
 なんか漫画で、車や飛行機や家なんかまで、ぽんとカプセルから出てきたり、またカプセルに戻せたりするのがあったけど、あれは漫画だからある話であってだな……。
 ああそうか。音楽がパソコンに入るっていうお前の話も、つまり、漫画の中の話なんだな?
 なんだ。そうならそうと早く言えよ。ああ納得。



>>その音楽データを、中身の無いCDであるCD−Rに入れれば……音楽CDになりますよね。

 ならねーよ。
 まあ百歩譲って、CD−Rとかいうやつが、中身のないCDなのだとしよう。
 なんに使うものなのか知らねーが。なんの役に立つのかも知らねーが。
 そこまでは、いい。まあ納得しといてやる。
 そのCD−Rってやつをプレイヤーで掛けたら、きっと、ずーっと無音なんだろうな。退屈そうだな。いったいどうなるんだ? おまえ知ってるのか?

 ――で、CD−Rっていうのが、中身のないCDだとして。
 だがどうやって音楽を中に入れるというのだ?
 音楽をCDに入れるのだって……、あれだろ、工場で、なんかスゴイ機械を使って入れてるわけだろ。工場に持って行ってやってくるならともかく、そんなことが、ご家庭のパソコンなんかで出来るわけねーだろ。
 じゃあうちのパソコンでもできるのかよ? どこのうちのパソコンでもできるのかよ? ゼッタイか? ゼッタイだな? ヒャクマンエン賭けられるか?



>>だから、自分の好きな曲を選んで自分だけのCDを作ることもできます。もちろんそうやって作られたCD−RはCDプレーヤーで聞けますよ。

 そんなことは「パソコンでCDが作れる」っていう前提があっての話だろうが。
 上記で証明したように、お前の行っていることは矛盾だらけだし、おかしいし、こちとら納得してねーし。



>>CD−Rの使い道は他にもあります。大切なデータを保存したり、データを誰かに渡す時に使えますね。同じ保存するものとしてはフロッピーディスクがありますが、CD−Rにはフロッピーディスクの数百倍のデータを入れることができるんです。

 わけわかんねー。CD−Rっていうのは、音楽を入れるものなのか、フロッピーみたいにワープロ文書とかを入れるものなのか、はっきりしろハッキリ。いったいどっちなんだよ?
 だいたい数百倍とかいきなり出てくるが、まずそれがウソなんだよな。
 だってCD−Rとかいうの、いくらぐらいするものなのか俺はよく知らないが、お前の話じゃ10枚100円で、1枚10円なのだろ? まあそいつは特売の時の値段だったのだろうけど、それにしたってその2倍か3倍ぐらいだろうから、1枚20〜30円なのだろ?
 フロッピーなら俺も知ってるぞ。値段までわかるぞ。コンビニで買って、1枚100円ぐらいだよな。

 なんで1枚20円のものが、1枚100円のものの、何百倍も大きいんだよ!

 おかしーだろっ! 気づけよっ! 常識ねーなー、オマエはー!
 それとも、てめえ、俺のこと中卒だからってバカにしてるのか? してるだろ! いま笑ったろ!
 ……まあいいけど。
 お前、間違えてやしないか? 本当は逆なんじゃないのか? フロッピーのほうが、CD−Rの数百倍ほど大きいんじゃないのか?
 だって値段からいったって、そうだろ?


会話のキャッチボール
No.8168 投稿日 2004年6月11日(金)01時58分 投稿者 弟切 千隼
>会話文練習

 おばかな弟切は、よく、「会話のキャッチボール」と言われることを、今回のテープ起こしでやっと実感しました。
 違う人格が複数あってこそ、「会話」というものが成り立つのですね。

(世の中には、「自分と会話する」という現象がないわけではありません。しかし、それは当面置いておきます。通常、小説の台詞回しには使えない現象ですので)


 考えてみれば、まったく同じ思考と知識セットを持った人間同士がいたとしたら、その人たちは、会話なんてする必要がありませんね。
 互いに、相手の知っていることを同じように知っているなら、話しても目新しいことはありません。思考が同じなら、何かについて討論しても、結論は同じとわかりきっています。それでは、話す気にならないでしょう。

 長い間一緒に暮らしている夫婦などの会話が少ないのは、このためですね。
 長年一緒にいれば、どうしても思考が似てきます。知識セットも共通の部分が多くなります。いちいち「会話」をして、相手の考えを確認したり新しい知識を仕入れたりする必要がありません。


 相手が何か「自分にとって新しい」情報を持っていると期待するゆえに、人は人と会話するのですね。互いに、相手の思考や知識セットとの相違点・共通点を探りながら、会話が進みます。
 相違点と共通点の割合が、どのくらいの相手を好むかは、人によりますね。


 フィクションの世界では、人間が人間でないもの―異星人だったり幽霊だったり地球上の他の生物だったり―と「会話」することも多いです。そういう相手は、当然、思考や知識セットにおいて、人間と共通する部分が少ないです。
 最初は、そもそも言語体系が違って話せない、といったところから始まるでしょう。身ぶり手ぶりで「会話」できれば、まだいいほうです。相手が視覚を持たない生物だったりしたら、身ぶり手ぶりも使えません。

 このように、思考や知識セットが極端に違う者同士では、「いかに会話を成り立たせるか」だけで、一つの小説が書けますね。SFの中の、「ファーストコンタクトもの」と呼ばれる作品群がそれです。



 最近、話題を呼んでいる漫画の中に、「いかに会話を成り立たせるか」をテーマにしている作品があります。SFではありません。
 大人の女性向けの漫画誌に連載されている『光とともに… 〜自閉症児を抱えて〜』です。ちょうど今、TVドラマ化もされて、放映されています。

 この作品は、題名どおり、「自閉症児がどうやって周囲と『会話=コミュニケーション』できるようになるか」をテーマにしています。
 自閉症の人は、普通の人と脳の使い方が違います。そのために、思考や行動様式に、普通の人とは隔たりがあります。主人公の男の子が、その隔たりを越えて、周囲と「会話=コミュニケーション」できるようになってゆく様子が描かれています。



 弟切も、小説の中でまともな「会話」ができるように、テープ起こしを続けます。


>2号
No.8169 投稿日 2004年6月11日(金)05時02分 投稿者
新木 伸
>2号

>>No.138「追いかけっこ」(1800文字)

 ふと質問。
 これは情報密度向上をめざしているつもりなのかな。

 手抜きの省略と、密度を上げるための圧縮とは違うのだが。

 ただ短くしただけだと、省略することになってしまう。そして手抜きと区別がつかなくなる。
 短くするのではなくて、圧縮するのだってば。書いている内容は同じなのだ。内容は減らさないのだ。きちんと読み解けば元の情報がすべて展開されるようにするのだ。
 ひとつのことを直接書くのではなくて、間接的に書いてみたり、一つの言葉で二つのことを表してみたりして、噛みごたえを増やす。すると結果的に短くなってゆくわけだ。

 短くしようと思うと省略手抜きになってしまう。
 そうではない。
 濃くしようと思うこと。

 わかりやすくわかりやすく書く、――そういうことをこれまでやってきたわけだけど、いわばこんどは、わかりにくく書くわけね。

 ちなみに文章には以下のような段階がある。

1.わかるように書く。簡潔にわかりやすく書く。
2.読めばわかるように難しく書く。内容は削らず、文字数を減らして密度を上げる。
3.簡潔にわかりやすく書く。内容も削る。文字数も減らしている。

 1は上手でなくてもいいから、正確なデッサンをするという段階。
 2は上手に描いてみるという段階。
 3は山水画のごとく、最小の線で複雑なディテールまで込めるという領域。

 お前は1の段階にいる。1の要件を全部満たしているとは言い難いけど、まあだいたいそんなところ。
 そんで俺は2の段階。じつをいうと3以降に関しては体験していないのでよくわからない。なので3の要件については、想像で言っている。

 おまえの場合は、1はだいたい満たしてきているから、2をやれと言っている。
 1を満たしていれば、いちおう商業水準の下のほうは引っかかっているが、致命的ではないというぎりぎりOKのラインであって、長所にはならない。ストーリー、キャラ、知識その他でアドバンテージがないとカネを取れない。


>弟切
No.8170 投稿日 2004年6月11日(金)05時27分 投稿者
新木 伸
>弟切

>>相手が何か「自分にとって新しい」情報を持っていると期待するゆえに、人は人と会話するのですね。互いに、相手の思考や知識セットとの相違点・共通点を探りながら、会話が進みます。

 これはなにも会話に限ったことではないぞ。
 小説を書くってこともまた、キャッチボールだろ。ただしボールが戻ってこない一方通行のキャッチボールだが。

 読者は「自分にとって新しい」情報がそこにあると思うから小説を読むのだ。
 そして書き手は読者との「共通点」を手がかりにして、話や文章を組み立てて送り出すのだ。

 どこが共通していて、どこが相違しているのか、探りもしないで書いているから、おまえらアマチュアの書く小説は読むに耐えないものとなるわけ。
 自分と同一の思考や知識セットの持ち主にしか伝わらない暗号のようなものになってしまっている。



 ちなみに若い読者は「ストーリー」を好み、老いた読者はディテール(細部)を好む傾向があったりする。そのことも、これが理由だったりする。「自分にとって新しい情報を求める」ということね。

 ここで「若い」というのは、「物語」に接してきた長さという意味。30歳でも若い読者はいるし、20歳でもう老成しちゃっている読者もいる。

 ストーリーの基本パターンっていうものは、分類方法によって変わってくるけど、数種ともいわれるし、数十種類ともいわれる。
 どちらにしても、かなり少ない数であり、有限なものであることには違いない。

 若い読者っていうのは、どの「ストーリーパターン」にしたところで、「初めて接するわくわくする体験」であるわけだよ。
 「未熟で弱い少年が、女の子に出会い、守ろうとして強くなる。」――なんてパターンは少年漫画の王道である。こんなありふれた展開でも、楽しく読めるわけだよ。なにしろ人生において初めて接するものなんだから。

 逆に老成した読者ってのは、たいていのストーリーパターンは、もう何度も食べてきているものだから、そこに関しては驚きを持てないわけね。だからディテールのほうでないと楽しめないわけだ。

 対象読者の年齢や物語体験(読書に限らない)によって、ストーリーを飛ばしてゆく速度のほうを取るか、ストーリー進行よりもディテールを描き込むことに専念するか、小説の書きかたってものは変わってくる。

 ライトノベル読者で、大学生2〜3年あたりを対象に書く場合は、ストーリー速度とディテール密度を半々のバランスで書くべき。
 逆に高校生以下を対象読者に据えるなら、ストーリー速度を優先すべき。
 また社会人あたりを対象読者に据えるなら、ディテール優先でいくべき。

 ちなみに鷹見さんが、ストーリー速度優先型。めちゃめちゃ速い。
 みやびさんがバランス型。
 僕なんかは最近ディテールを描きこみ過ぎてて、もっとストーリー速度を速めなきゃいかんと自戒してるけど、こればかりは読者の嗜好だけでなく、作者の嗜好も関わってくる問題なので、なかなかうまくいかない。
 三枝さんは、デビュー作はストーリー速度型だったけど、最近はどんどんディテール優先に傾きつつあるところ。


小説ってどう書けばいいんだっけ?
No.8171 投稿日 2004年6月12日(土)00時14分 投稿者 名無し君2号
 前置きはなし。パッパといこう、パッパと。

>アクション

 あくしょ〜ん大魔王〜とか無意識で口ずさんでいたりする自分は微妙だと思う。再放送ですら見たことないはずなんだけどなあ、ハクション大魔王。呼ばれて飛びでてジャジャジャジャーン。

 それでは(どれでは?)星くずのアクション分析します。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 遠くから、サイレンの音が響いてくる。
「呆れたモンだね。ドロボー捕まえるのに、サイレン鳴らして来やがんの」
 車の屋根に登っていたカンナが、背伸びをして坂の下を見ている。
「やりやすくていいわね――はい、準備完了。カンナもリムルも、消えてちょうだい」
 エレナは着ていたエプロンドレスをばっさりと脱ぎ捨てた。下につけていたキャミソール一枚になる。
「まかせたぞい、名女優――」
 リムルの手を引いて、カンナが路地に消えてゆく。
 ひとり残ったエレナは、車のドアにもたれかかってパトロールカーの到着を待った。
 ヘッドライトに照らし出されるころになると、その顔に妖艶な娼婦の笑みを浮かべて車道へと歩みでる。車のダッシュボードで見つけたサングラスが、その瞳を覆っている。
 腰をずいっと横に張りだして、真っ赤なヒールからすらりと伸びあがる脚線に、ぐっと体重をかけて立つ。片手でヒッチハイクでもするようにハンドサインを決めると、パトロールカーは寸前で停止した。
 もっとも――彼女が車線を塞いで立っている以上、止まらないわけにもいかないのだが。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 えーと、こ、これはアクションなのかな?
 ……。たしかに動いているんだな。派手に動けばアクションシーンってもんじゃないのか。ふむむむ。目からウロコポロン。
 一読した印象では、エレナさんに焦点が当たっていますね。だから、カンナやリムルちゃんの動きは描いていない。カンナは車の屋根に登っていたのだから、当然、降りる場面もあるはずなんだけど、そこはなし。エレナさんがキャミ一枚になってる間に、カンナは行動を終了している。
 エプロンドレスを脱がれちゃあ、そりゃあカメラも寄るってなもんだけど。
 カメラを特定の人物にしばらく合わせていると、この場の主人公はその人なんであると、読者にわかりやすい。というか、ここは三人称客観視点で書かれているので、カメラを合わせないとだれを中心にして見ていけばいいのかわからない。

 んー。そうか。あんまり視点をごちゃごちゃと動かすな、というのは、小説を読み進めていくうえで、中心となるべきところがわからなくなるからか。小説というのは、だれかの立場に立って読んでゆくものなんだな。わー、なんかいまさらだー。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「まかせたぞい、名女優――」
 リムルの手を引いて、カンナが路地に消えてゆく。
 ひとり残ったエレナは、車のドアにもたれかかってパトロールカーの到着を待った。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 ポイントその1。
 カンナとリムルが舞台からはける。それを見たエレナを、特別に描写したりしていない。たとえば、横目でチラリと見るとか、まったく見向きもしないとか、名女優と言われて苦笑するとか、私なら喜々として書いてしまいそうなところがない。

 なんとなく大切なところのような気がしたので、深く考えてみる。
 この後に出てくる、「その顔に妖艶な娼婦の笑みを浮かべて」を活かすため、というのがひとつ。当たっているかどうかわからないけどー。
 表情の描写をまったくしないからこそ、妖艶な娼婦の笑みが活きてくるんじゃないかと。自信はないけど。

 たぶんこちらが正解だと思うんだけど、テンポを優先した、というのがひとつ。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ひとり残ったエレナは、車のドアにもたれかかってパトロールカーの到着を待った。
 ヘッドライトに照らし出されるころになると、その顔に妖艶な娼婦の笑みを浮かべて車道へと歩みでる。車のダッシュボードで見つけたサングラスが、その瞳を覆っている。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 「パトロールカーの到着を待った」と「ヘッドライトに照らし出されるころになる」の間には、間があるわけで。時間にしちゃ数秒だろうけど、たしかな間がある。エレナさんの表情やらなにやらを細々書いていると、間が濁るというか……うん。テンポが悪くなるのかな。
 ここで描きたいのは、かすかな緊張感だと思うのだな。どんな困難であっても、緊張感がなきゃグダグダなのだし。ここはエレナさんが警官を適当にいなす場面なのだろう、たぶん。「どうやってしのぐんだろう」と読者に感じさせなきゃ失敗なところだ。だから、あえて余計なのは書かない……のか?



 ポイントその2。
 速度変化を見ていきます。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 遠くから、サイレンの音が響いてくる。
「呆れたモンだね。ドロボー捕まえるのに、サイレン鳴らして来やがんの」
 車の屋根に登っていたカンナが、背伸びをして坂の下を見ている。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 このあたりは1速。というか、とくに動きがあるわけじゃないよね。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「やりやすくていいわね――はい、準備完了。カンナもリムルも、消えてちょうだい」
 エレナは着ていたエプロンドレスをばっさりと脱ぎ捨てた。下につけていたキャミソール一枚になる。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 2速。服を脱いだー。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「まかせたぞい、名女優――」
 リムルの手を引いて、カンナが路地に消えてゆく。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 2速かなあ。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ひとり残ったエレナは、車のドアにもたれかかってパトロールカーの到着を待った。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 1速。すこし溜める。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ヘッドライトに照らし出されるころになると、その顔に妖艶な娼婦の笑みを浮かべて車道へと歩みでる。車のダッシュボードで見つけたサングラスが、その瞳を覆っている。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 2速。


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 腰をずいっと横に張りだして、真っ赤なヒールからすらりと伸びあがる脚線に、ぐっと体重をかけて立つ。片手でヒッチハイクでもするようにハンドサインを決めると、パトロールカーは寸前で停止した。
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 3速。動きが増える。


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 もっとも――彼女が車線を塞いで立っている以上、止まらないわけにもいかないのだが。
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 0速。説明です。

 おんなじテンポじゃないんですよね。当たり前なんですが。速度を上げる前には、いったん溜めるのがコツなのかもしれない。あげるときは一気に上げる。
 んー。でも、これもワンパターンになっちゃ駄目だよなあ。




>犯罪行為

>>価値のない小説を読めと迫る行為というのは、たとえるなら、泥団子を食えと真顔で迫る幼稚園女児のようなものだぞ。

 読めと迫ってはいないから大丈夫です。えーと、アレです。殺意だけじゃ逮捕できないのとおなじなのです。――と、厚顔無恥なことをのたまってみる。
 んーとですね、一応は、そのう、価値のあるものだけを並べているんですけどぉ、えー、あー。
 そのわりには「面白いかどうかよくわからない」とかコメントして課題部屋にあげたことが多々。あああ。味見してくださっている方々には本当にすみません。

 まあ、でも不味ければ速攻で読み捨てられるしな!
 だからって罪がないわけでもないんだよな。あああああ。


>>なーんか、課題部屋やら感想部屋があるせいで、変なふうにヌルいところで欲求が落ちついちゃったのかね。

 欲求が落ちついているわけではなく。なんかもう、欲望は留まるところを知らず。井の中の蛙大海を知らず。アマチュア小説家じゃお金貰えないしなあ。



>憑依

>>わけがわからん。
>>なぜ宇宙人や原始人や超越存在だと、心理に入りようがないのだ? そのへんの仕組みが理解不能なので解説しろ。

 えーと、逆にわからないところがあったりします。

>>大人も子供も、犬猫も、宇宙人も超越存在も、なにかしら共通するものはあるわけだし、根っこのほうでは、自分とどこかしら繋がっているんだ。そのパイプをたどっていけばどこまでだって陸続きだろうが。

 大人と子供はまだわからなくもないのですが、犬猫や宇宙人や超越存在あたりになると、共通するものなんてあるのかな、という感覚が。
 人と違う姿を取ってはいても、中身は人間である――というならば理解できるんですけども。中身が別物の場合、共通項ってあるんですかね? とか突っついてみる。


>>まあ自分自身の潜在意識にもアクセスできんようなやつには、無理かもしれんが。パイプの配管はすくなくとも潜在意識の下にあるわけだし。

 せ、潜在意識?
 アクセスしようとすら思ったことないです。どうすりゃできるんだろ? 禅? 酒? 薬? 鬱?

 自分が本当にやりたいことはなんなのか、ということか? それがわかれば筆名だってすぐ決まるわな。プロットだって立てられるわな。小説の直しだってできるわな。
 でも、人は自分にだって嘘をつく生き物なのだな。



>明鏡止水

>>んじゃ、その精神状態に慣れればいいわけね。
>>1日24時間、1年中、ず〜っと試合していればいいんでないの?

 どこかで聞いたことあるなあ、と思って頭のなかを探ってみたら、ドラゴンボールだった。スーパーサイヤ人に変身すると、力が爆発的にアップする変わりに、興奮するわ体の負担は大きいわという弱点もできてしまう。そこで、常に変身していることで心と体を慣らし、いわば異常を通常にすることで克服するというエピソードがあったのだな。

 常在戦場っつうことなんだろうけど。
 いつでも戦場にいるという心構えでいれば、いきなり襲われたとしても、あわてることなく対応できる。


>>だから作家は1日24時間、いつでも作家なんだって、前から言ってるだろうが。

 それはわかるんですけど。感覚としては理解できないんです。覚悟が足りないということなのだろうけども……ヌルイよな。ヌルヌルは好きなんだけどな。



>格闘中の会話

 空手および格闘に関する説法はためになりました。
 ちゅうか、やっぱり実際に殴りあってみないと駄目ですね。なんで空手ってわざわざ「ゼァ!」とか叫ぶんだ? という疑問が解決しました。そもそも調べてもいなかったわけだが。

 剣道の薩摩示現流が「チェストー!」という化鳥音を発して打ちこむのもおなじ理屈だろうなあ。ちなみにチェストって、鹿児島弁によるウリャーとかセリャーとか、いわゆるかけ声の一種らしい。



>No.138「追いかけっこ」(1800文字)

>>ふと質問。
>>これは情報密度向上をめざしているつもりなのかな。

 いや、そんなつもりはなかったです。ともかくアクションシーンを書こうとしてあがいてみたもの。
 簡潔に、わかりやすく。



 「眼鏡っ子同盟」の削りと情報密度については明日。




>弟切さん

>会話のキャッチボール

 べつに質問とか指摘じゃないんですけど、ちょいとインパクトのあったことだったので。

>>相手が何か「自分にとって新しい」情報を持っていると期待するゆえに、人は人と会話するのですね。互いに、相手の思考や知識セットとの相違点・共通点を探りながら、会話が進みます。
>>相違点と共通点の割合が、どのくらいの相手を好むかは、人によりますね。

 どうもこれがピンとこなかったんです。
 だって、人は、相手に「自分のことを知って貰いたい」から会話するんじゃないの? とか思っていたので。

 なんか気になったんで、しばらく考えていたんですけども。あることに思い至ったとき、すこしばかり愕然となりました。「すこしばかり愕然」って言葉としておかしい。

 もしかして、普通の人って情報を得たいから会話してるのか? 「情報を得たい」っつーのは、相手のことを知りたいということだ。べつに相手のことなんか知りたくねえや、とか思っていた私が変なんじゃないのか?

 そう考えると、友達がすくない理由とか、読者像を描けない理由とか、ぜんぶ説明がつきそうな気がするのだな。つまりは他者に興味を持っていないというか。自己愛に溺れすぎというか。裸のオレを見つめなよエンジェルというか。

 が、愕然。




>津荒さん

>997 生課題 NO7「ゲームセンター・美人」

 読みました。
 結論から言ってしまうと、あんまりよろしくないです。とくに、「3 落ち込んでいる主人公」がよろしくない。

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「……よし」
 背中を真っ直ぐにしてから、自動ドアの前に立った。
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 ドアが開く。音が一気に大きくなって、耳が馬鹿になった。クーラーの空気で、呼吸が楽になるのを感じながら、苦笑する。
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 入り口の近くにはクレーンゲームなどの大型ゲームが置いてある。学生グループが二つ、そこで遊んでいた。横を通ると、笑い声がかすかに聞こえる。が、気にしない。良治は奥へと歩いていく。
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 通路にはみ出した椅子を、膝で蹴散らしながら歩く。デモとして自動で闘っているキャラクターが、今日は愚かに見えた。
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 こちら、主人公の心理を描写している場面を抜きだしたものです。
 さて、ゲーセンに入るときに背筋を伸ばしたのはなぜでしょうか? ドアが開いて苦笑したのはなぜでしょうか? 笑い声を気にしなかったのはなぜでしょうか? デモ画面を愚かだと見たのはなぜでしょうか? ザ・質問攻め。

 普通に読み取ると、背筋を伸ばしたのは気合いを入れるため。ドアが開いて苦笑したのは……よくわからない。笑い声を気にしなかったのも不明。デモ画面が愚かに見えたのは、闘志がみなぎっているからと見た。

 ここでひとつ気づくことがあります。
 主人公、落ちこんでないじゃないですかー?

 落ちこんだ人は、気合いを入れることができないと思います。心が哀しみに占拠されているせいで、あまり感情が揺らがないと思います。楽しそうな笑い声はむかつくと思います。デモ画面は――よくわからないですけど。なんとも思わないような気がしないでもないです。

 告白して振られたんだとわかってからは、そこそこ落ちこんでいるようです。冒頭からそれが出てればよかったと思いました。


 ヒロインの子は好ましいです。主人公にとって都合のいいところが特に。でもおねーさんではないですよねえ。同い年っぽいです。そもそも主人公がヒロインをおねーさんと思ってないですし。
 おねーさんということは、つまりは立場が主人公より上ってことですよね。そうなると、自然に主人公の態度も変わってくると思うんですよね。甘えたりとか、逆に緊張しちゃって引いたりとか。そのあたりが見えてきませんでした。


 ゲームセンターな感じは、出てるんじゃないでしょうか。なぜか「へこみだらけの灰皿」に一番ゲームセンター感を覚えてしまった私は、すこし変だと思うので考慮しなくてもいいと思います。



 レスには7時間ぐらい。


梅の実の熟す候
No.8172 投稿日 2004年6月12日(土)01時33分 投稿者 弟切 千隼
 「つゆ」または「ばいう」を「梅雨」と書くのは、梅の実が熟する頃に降る雨だから、だそうですね。
 これには異説もあります。黴[かび]が生えやすい時期だから、もともとは「黴雨」―音読みでは「ばいう」―と書いていたのが、「黴」という字を嫌って「梅雨」とこじつけた、という説がありますね。



>会話文練習

 課題部屋のNo.999に、会話のテープ起こしの続きを載せておきました。
 前回―課題部屋のNo.996―の続きですから、会話している人物や、時間帯・場所などは同じです。
 今度は、テープの末尾の会話まで、全部入れてあります。


http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=999&e=res&lp=996&st=0


いろいろ
No.8173 投稿日 2004年6月12日(土)09時30分 投稿者
新木 伸
>2号

>>アマチュア小説家じゃお金貰えないしなあ。

 残念。アマチュア漫画家ならお金貰えるし、食っていくこともできるみたいだぞ。
 エロパロでないと駄目な模様だが。



>>大人と子供はまだわからなくもないのですが、犬猫や宇宙人や超越存在あたりになると、共通するものなんてあるのかな、という感覚が。

 犬猫なら、まず生物であり、地球の陸上に生息している生物であり、親の乳を飲んで育てられるほ乳類であり、人間と生活空間を共有して共生関係を送っているのであり――と、色々共通点があるじゃんか。
 また脳もでっかいし、記憶もあるし思考もするし。
 また感情面でいうなら、人間の持つ感情とまったく同一のものをワンセット有しているよな。喜怒哀楽ぜんぶある。愛情、勇気、友情、卑怯卑屈、打算、その他、人間しか持たない高度な感情とされてるものも、全部持ってるが。

 じゃあ犬猫が人間とどう違うというのか、そこのところを説明してみろ。
 たとえばお前自身は、犬猫と比べて、どう違うのだ?


 あと宇宙人。
 宇宙人といっても色々いるだろうが。肉体を持っていて呼吸するタイプなら、だいたい以下のところは共通しているだろう。
 生物であること。物を食わねばならぬこと。外界の環境に生存を依存していること。
 そして生物であるなら寿命があり、世代交代があるはずだ。つまり「死」というものを知っている。
 また環境に依存する生活をしているなら、母星の自然に関心を持ち、憧憬を持っているはずだ。同時に恐怖というものも持っているはずだ。
 さらに人類と同じように天敵の少ない生活から進化していった生物なら、理不尽への怒りってものも持っているはずだ。だが草食動物や植物から進化してきたなら、捕食されることへの怒りは持たないだろう。
 群れを作って社会を営むタイプなら、同胞への愛情や連帯感なんてものを持っているはずだ。

 こういうふうに、あるものと、ないものとを切り分けていって、あるものだけに着目すれば心理に入りこめるじゃんか。ないものについては忘れるのではなく、それがないことが「自然で普通」という精神状態を想像してみるわけね。

 だいたい同じ人間っていったって、俺の持っている感情のいくつかは、お前は持っていないんだし。お前の持っている感情のいくつかは、俺は持っていないんだし。
 わるいけど俺、アマチュアの心理状態ってものに精通して、コミュニケートしてゆくために、だいぶ「共にあるもの」と「そっちにはないもの」に関して想像をめぐらしているぞ。価値のないモノを他人様に読ませて平気でいられるその行動は、どんな感情からくるものだろう、とか。

 人間同士だって共通点を探っていって、あるものとないものとに切り分けて、あるものの部分だけでコミュニケートしなきゃならんのだ。

 なら犬猫だって、宇宙人だって、女の子だって、超越存在だって、同じことだろ。

 たとえばエネルギーを外部から摂取して自己を維持する存在であれば、「食事」はうれしいものだし、エネルギー欠乏状態は「餓え」ということで共通しているし。
 1000年閉じこめられていた超越存在は餓えていたらしいぞ。そして憎しみを感じていたらしいぞ。



>>せ、潜在意識?
>>アクセスしようとすら思ったことないです。どうすりゃできるんだろ?

 前にどっかで書いたけど。
 人間っていうのは、馬に騎手が乗っている状態に近いんだってば。騎手ってのが、自覚できる意識のほう。そして馬のほうが、潜在意識のほう。
 見ての通り、体重や役割でいうなら、馬のほうが遥かに大きい。
 走るだけなら騎手なんてなくたって走れるのだ。生きてくだけなら、脳味噌なんてほとんどいらんのだ。だいたいの場合において脳味噌なんてのは、「言いわけ」を考え出すことにフル回転して全能力を費やしているわけだし。

 「人馬一体」って言葉があるけども。あるひとつの目的に向かって、馬と騎手との意識が一致している状態が、最高の力を発揮できる状態ね。
 小説ってのは、この状態でないと書けない。
 馬はさぼりまくって歩いているのに、アホ騎手はそれと気づかず、全力疾走しているつもりで書かれたものとかが、山ほど溢れかえることになる。

 小説書こうなんていう連中は、頭でっかちのやつらが多い。言葉で書かれているものだから純粋思考の成果だろうと思いこむ。だから大きな仕事ができない。

 馬ってのは推進力。
 その進む方向を定めるのが騎手の役割。
 どっちが前かは、騎手が決めるもの。そして馬の鼻面をその「前」に向けるのも騎手の仕事。
 あとサボろうとする馬の尻に鞭をくれて、走らせるのも騎手の仕事。



>>でも、人は自分にだって嘘をつく生き物なのだな。

 おまえの言ってる「人」ってのは、それは騎手のこと。
 もっともっと大きなカラダを持っている「馬」がほかにいるわけ。生まれてこのかた、ずーっと一緒にいたから見えていないだけ。――てか、3〜4歳ぐらいまでは「馬」しかいなかったはずなんだが。もう覚えていないんだろうなぁ。




>>>>だから作家は1日24時間、いつでも作家なんだって、前から言ってるだろうが。
>>それはわかるんですけど。感覚としては理解できないんです。覚悟が足りないということなのだろうけども……ヌルイよな。ヌルヌルは好きなんだけどな。

 おまえだって、1日、1時間か30分か15分かは知らんけど、作家の状態になってる時間があるんじゃないのか? ぜんぶそれにしろって言ってるだけだが。そんなに無茶なことかねぇ?
 一生やる、とかいうと覚悟がいるだろうけど。
 なんなら数日ぐらい、試しにやってみたらどうだよ?
 さもなきゃ今後一生、1日6時間は作家でいるぞ、とかさ。覚悟量は4分の1で済むんじゃないのか? 土日を除いて週5日は6時間ずつ作家でいるぞ――だと、覚悟量は6分の1くらいで済むな。

 ていうか、覚悟とかそういうことではなくて、やるかやらないかって、それだけの問題なのでは?
 覚悟したって、やらなきゃ、やっぱり変わらないし。覚悟なんかしてなくたって、なにかのハズミでやってしまえば結果が伴うし。

 だからなにかのハズミでもいいから、1日6時間、3年間を小説の練習に費やしたら、誰でもプロ作家並の技量を得るに至る。――と、そう言っているのだが。

 たとえばこれを言い換えてみる。
 1日6時間の練習を3年間続けたら、誰でもプロスポーツ選手並の運動能力を得ることができる。


>説明の速度とか
No.8174 投稿日 2004年6月12日(土)14時17分 投稿者
新木 伸
>説明の速度とか

 説明が0速であるということ。
 文章に速度というものがあると知って、それを見てゆくようにすると、アクションシーンのなかに説明を含めることが、いかに危険かということがわかるはず。
 勢いのついているときに、いきなり0速に急停止したひにゃ、事故が起きようってものだが。

 やっちゃうんだよねー。
 アマチュアは平然とねー。
 車は急に止まれないっていうのに、急に止めちゃったりするんだよ。
 だから免許が下りないんだよねー。

>>しかしトシは止まらない。細い目をさらに糸のようにして、カズのふところに潜りこんだ。こうなれば、カズは長い手足がかえって邪魔をして、有効打を与えることができない。タコ姉さんは思わず身を乗りだした。

 たとえば2号のやつ。おそるべきことに、動きを持って始まった段落内に、説明が混入している。


 しかし2号の「1〜4速」って概念。
 どうも体感と違うんだよね。ほかになんかいい呼びかたとか、概念とかない?
 説明が0速ってのは体感と符号するのだが。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ひとり残ったエレナは、車のドアにもたれかかってパトロールカーの到着を待った。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 これは起きていることが少なく、時間が多く流れているわな。
 この1行において、時間は30秒程度流れているはずだ。そのあいだに姿勢変化という動きはたくさんあったはずだが、「ドアにもたれかかる」→「待つ」と、およそ二言で抽象的にまとめられてしまっている。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 腰をずいっと横に張りだして、真っ赤なヒールからすらりと伸びあがる脚線に、ぐっと体重をかけて立つ。片手でヒッチハイクでもするようにハンドサインを決めると、パトロールカーは寸前で停止した。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 これは流れた時間は少ないが、起きている出来事は多いわな。
 この1行で、時間は5秒程度。
 ここなんかも「車道に出て行って車を止めた」と抽象的に書いてしまえるところを、具象的に描写している。

 文中で流れている時間と、具象度と、ふたつの調整可能な量があって、それらふたつは別々なんじゃないの?

 一段落で30秒流して、そのあいだの出来事を具象的に描いてゆくこともできるし。
 一段落で5秒流して、そのあいだの出来事を抽象的に描くことも出来るわけだし。

 さらに具象度には、おなじ具象度を達成するために必要とする文字数というパラメーターもあるはずだ。それが情報密度ってもんだが。

 細かく考えてゆくとキリがないので、ある程度モデル化して簡素にするのは大事だと思うが……。
 いくらなんでも、文中時間量と、描写度と、両方ひっくるめて「○速」とやっているのは、荒っぽすぎると思うぞ。


>津荒
No.8175 投稿日 2004年6月13日(日)00時24分 投稿者
新木 伸
>津荒
>>997 生課題 NO7「ゲームセンター・美人」

 うーん。惜しいかな。

 もうちょっと描写が多ければ、何割か削っただけでなんとか格好が付くのだけど。
 これ削っちゃったら、会話文以外ほとんど残らなくて、なにが起きているのやらわからなくなる。
 なにを書こうとしているのかはわかるから、意を汲み取って書き直してやれば見れるものになるのだけど、それじゃ本当の書き直しだし。それを見せてやったところで、あんまり吸収できないだろうし。
 皆から「イメージが湧かない」「読み取れない」と指摘されているようなところね。

 書こうとしているものは悪くないのだが、言葉の選びかたが大ざっぱすぎる。適切な言葉探しができていない。

 たとえば「無計画に貼られたポスター」とかあるわけだが。
 これ、書くのなら、「無秩序に貼られたポスター」だろう。

 なぜこの言葉が出てこなかったというと――だな。
 それは執念が足りんからだ。
 人によっては、この「執念」というのを「愛」と呼ぶこともある。

 つまりお前はゲーセンの風景を愛していないのだ。
 愛があったなら、ぴったりの言葉を見つけ出してくるまで、延々と頭を加熱させて考えるものなのだ。寝ているあいだも夢の中でまで。

 俺がこの言葉をぱっと軽く見つけ出してこれたのは、まあ軽く見積もって、お前の百倍はゲーセンを愛しているからだな。
 よって言葉を探すときの気迫も違ってくるわけだよ。

 あとお前は同様に、クーラーから吹き出る冷風を愛していないし、ゲーム機から流れる音楽もデモ画面も愛していないようだな。あと落ちこんだヤツの心境というのも愛していないようだ。


梔子[くちなし]の花
No.8176 投稿日 2004年6月13日(日)00時56分 投稿者 弟切 千隼
 先日、弟切が道を歩いていると、強烈な甘い香りに遭遇しました。それは梔子[くちなし]の花の香りだ、とすぐに気づきました。
 梔子は庭木として好まれるため、住宅街でこの香りに遭遇することが多いですね。夏を告げる香りの一つでしょう。



>会話文練習

 前回までで、課題部屋のNo.996とNo.999に、テープ起こしの結果を上げました。この結果を整形しようとして、迷っていることがあります。
 どこまで整形すべきか、弟切には判断がつきかねています。

 判断に迷っているのは、以下のことです。


1.どうしても聞き取れなかった部分は、「聞き取れず」としてそのままにしてよいでしょうか?
  また、聞き取れなかったためにその前後で意味が通じなくなっている部分があります。そのような部分の台詞も、整形して載せておくべきでしょうか?

  意味が通じない台詞など、読者さまにとっては読みにくいだけでしょう。読みやすさを優先させるなら、意味が通じない台詞を含めて削ったほうがよいと考えます。
  しかし、「できるだけ生っぽさを出す」という方針からすれば、意味が通じない部分も載せておくべきですね。


2.今回テープ起こしした中には、具体的な台詞がなく、笑い声だけの部分も多いです。「(笑)」と書いてある部分ですね。
  このような部分は、整形せずにそのままのほうがよいでしょうか? それとも、ト書きのような感じで、「ここで笑い声。」などと、地の文にしてしまったほうがよいでしょうか?

  弟切は、「(笑)」のままのほうが読みやすいのでは、と感じます。けれども、弟切の感覚が当てにならないことは十二分に証明されていますので(^^;、皆さんの御意見を聞いてみる次第です。


3.会話の間が開いた部分は、どのように処理すべきでしょうか? 
  現在あるように、(間。食べている)・(少し間)のままでよいでしょうか? それとも、ト書き風に「しばらく食事を続ける。」といった地の文にしたほうが読みやすいでしょうか?


4.生の会話を練り上げて、小説に使える「会話文」にするまでには、いくつかの段階があると考えます。
  まずは、「生の会話」をなるべく残した第一次整形をして、その後第二次整形や第三次整形……といった具合に練り上げてゆく、という方針でよろしいでしょうか?

  もし、上記のとおり段階を踏むとすれば、第一次整形では、最小限の整形をすることになりますね。この場合は、読者さまにとってうっとうしいと思われる台詞―例えば、いちいち合いの手として入る「うん」や「へえー」など―も削らずに、すべて残すべきでしょうか?



浦戸さんへ >

 弟切のテープ起こしを読んで下さり、ありがとうございます。
 浦戸さんが、感想部屋のNo.0181に書かれたことについて、質問させて下さい。

>> 会話文の長さにびっくりしました。

とあるのは、会話文一文一文の長さに関してでしょうか? 
 それとも、今回テープ起こしした全体の長さが長い、と驚いてらっしゃるのでしょうか?


>テープ起こしの手順
No.8177 投稿日 2004年6月13日(日)01時23分 投稿者
新木 伸
>テープ起こしの手順

 まずそのまんま書き取った物を作るわな。これが弟切のいま終えたところ。
 テープ起こしをアルバイトで依頼された人間のやることは、ここまで。元のテープとともに依頼主に送り返せば済む。ちなみに最近の相場ってのは知らんけど、1時間のテープを起こして、1000〜2000円くらいかなぁ。
 やってみればわかるけど、ノロノロやってると何時間もかかってしまうわな。1時間分を起こすのに2時間以内でやると、割のいいバイトとなるのだが。

 で、テープ起こしした生会話原稿を使う側の話。
 インタビュー記事なり、TRPGのリプレイ記事なり、取材記事なり、回顧録や自伝なり、議事録なり、使い道は様々だろうが――。
 二つのプロセスがある。補完と編集だ。普通はそれを一緒にやってしまう。だがあえて分けて作業するなら、補完が先で、編集が後だろう。

 補完というのは、言葉を補って読み手にわかりやすく加工すること。前に、鷹見さんのTRPG的会話の例で示したけど。生会話では時間と空間を共有している相手と話していることで省略されている言葉がある。それを補う。

 編集というのは、ばっさばっさとハサミを入れて、会話を切り貼りしてゆくこと。台詞を一、二個落とすだけでなく、話題ごとすっ飛ばすこともある。見てゆけば話題ごとにブロックになっているのがわかるはず。
 生会話を題材にして、全体に起承転結の枠をはめて、そこにストーリーを捏造するわけだ。
 ただ落とすだけでなく、話の順序の前後関係を変えていったりもする。


 んで、聞き取れないから書き取れない――ってのが、よくわからないんだけど。
 だって弟切が自分で話した会話の内容だろ? 聞き取れない空白部分に、自分がなにを言ったか覚えているんでないの?
 なんとなく、こんなことを言ったはず――てな記憶から作り出して補完していっていいわけだな。

 どうせ補完してゆくときには、元の生会話との相関性は「原案」ぐらいのところにまで落ちてしまうんだし。そこは気にしなくていい。

 間とか笑いの記述だとか、補完段階ではそのまんま書いておく。
 編集段階では、ぜんぶばっさりと捨てることになる。残すべきものがあるなら、会話を編集して、間なり笑いなりが伝わるように書き直すわけだ。


今回はレスのみです。
No.8178 投稿日 2004年6月13日(日)23時35分 投稿者 弟切 千隼
浦戸さんへ >

 感想部屋のNo.0182で、弟切の質問に答えていただき、ありがとうございました。また、テープ起こしした会話文の整形についても助言していただき、感謝しています。

 感想部屋のNo.0181に、『会話文の長さにびっくり』とあるのを読んだ時、弟切は、「ええ? 私のしゃべった台詞って、そんなに長かったかなあ?」と驚いてしまいました。
 落ち着いて考えれば、「全体の長さのことをおっしゃったのかも知れない」と気がつきまして、訊いてみた次第です。

 もし、弟切(あるいはYさん)のしゃべった台詞が、一般的な基準よりもだいぶ長いのでしたら、あのテープ起こしは会話文の練習にふさわしくないものでしょう。そうでないとわかって安心しました。


大事なレスを書き忘れました(^^;
No.8179 投稿日 2004年6月14日(月)00時03分 投稿者 弟切 千隼
新木さんへ >

 テープ起こしの整形に関する御指摘、ありがとうございました。大きく分けて、「補完」と「編集」という二段階があるのですね。

 今回は初めての経験ですので、勉強のため、「補完」と「編集」と、二段階に分けて一つずつこなしてゆこうと考えています。
 二回目からは、「補完」と「編集」を一挙にこなせるようになるでしょう。


>2号
No.8180 投稿日 2004年6月14日(月)14時46分 投稿者
新木 伸
>2号

>>キャッチボール。家の前の細い道路。車一台分の幅。4時ごろ。(帰宅部のケンちゃんが帰ってきたところに、幼なじみの恵と会い、話の流れでキャッチボールすることに。ケンちゃんは元野球部なので、グローブを持っていた。恵のは中三のケン弟が使用していたもの。ボールは硬球)

>>「なつかしいねー」
>>「おう」
>> 恵の投げたボールはしっかり胸元に吸いこまれる。ケンが投げると、あっちこっち
へゆく。すべてうまくキャッチする恵。ケン、なんともいえない顔つきになる。
>>「そういや、思いだしたよ」


 なんじゃ、こりゃ?
 プロットを出してこいというに。

 なぜプロット付けろと言われたのか、わかってる?
 それがどんな話なのであり、どんな設計になっているのか、確認するためにあらすじとプロットが必要なんだってば。
 こんな台詞メモなんか見せられたって、なにがなにやら、わからんわい。
 もっと骨化して、出来事を概念的にまとめたものは書けんのか?

 俺が4000字程度の話のあらすじを書くなら――。
 まず1〜2行程度で簡潔にまとめたあらすじを書く。その後に、おおむね段落数に相当する程度の箇条書きメモを付け加えることになる。


>>991 題名:お刺身くわえたドラ猫(新木リライト版)

 たとえばこれをもとに、一行あらすじとプロットを起こすなら、こんな感じ。


 「昼食を猫に荒らされてしまった女性が、猫を追いつめるも、逃げきられてしまう話。猫の勝ち。よって刺身は勝ったほうのもん」

・昼食を始めようとする女性。質素な食事。マグロの刺身がただ一点のおかず。
・わさびを取りに冷蔵庫に立つ。
・戻ってくると、猫によって荒らされている食卓。
・怨みをあらわにして、猫に迫る女性。
・窓に向けて走り出す猫。ワサビのチューブを投げつけて止めて、窓を背に回りこむ。
・再び対峙。
・ダッシュする猫を掴もうとするが、手の中に毛だけが残る。
・風呂場の窓から逃げてゆく猫。
・気を取り直して食事を再開する女性。残されたマグロを窓から放り投げると、猫の嬉しげな声。



 話というものには、明らかに、ブロック構造ってもんがあるだろ。
 書き手がブロックをどのように捉えているか、そのブロックごとになにを書くべきと考えているか、プロットを見ればすべてわかる。
 そういうものを出せといってる。
 誰がコマ切れの台詞集を出せといった。

 あれかなぁ?
 これまでずっと2号には「描写せい」としか言ってきてなかったから、なにをどう書いても生っぽくなってしまうのかな?


>> 恵の投げたボールはしっかり胸元に吸いこまれる。ケンが投げると、あっちこっち
へゆく。すべてうまくキャッチする恵。ケン、なんともいえない顔つきになる。

 たとえばここなんか――。

・恵美よりもヘタなケン。

 ――と、まとめちゃえばいいじゃん。
 「なんともいえない顔つきになる」ってのが、どういう心境なのか、これだけではなんともいえんわけであるが、仮に「情けなさ」であるとして、そこんとこがけっこう重要であるなら、こう書けばいいのだし。

・上手な恵美。まるでヘタクソなケン、ボールを散らしてしまって情けなくなる。


 ――で、このキャッチボールの話って、そもそもなんの話なわけ?
 ただキャッチボールするだけじゃ、話にならんだろ?


返信ばっかり。
No.8181 投稿日 2004年6月14日(月)19時46分 投稿者 津荒 夕介
 いい加減学校のパソコンでしかネットができないというのは、辛い。
 下宿にネットをひこうかと、パンフレットを見るんですが……うむむ、やっぱし高価だ……。


>説明とか

 ええと。
 前回は女の子が質問してきましたよね。小学5年生の。だから僕の返答は、彼女を対象に書いたものでした。
 女の子が続けて質問してくるのかなーと思っていましたら――あら、違う人……。
 ここで、混乱。
 一体僕は、どうすりゃいいのか。どんな説明を求められているのか。 
 A 相手の立場に立った説明。
 B 正確かつ深い説明。

 小学生の質問が返ってきた時には、Aだと思ってました。
 しかし、前回でBに移行した……んだと思います。

 新しい質問は、
 1 音楽がデータになる理由と、データにする方法。
 2 つうかデータってなに。
 3 CD−Rの良さ(すべてを説明すれば自動的にわかる)
 4 そもそも音楽CDってどうやって作るの?
 5 CD−Rドライブについての説明。
 6 フロッピーディスクの構造説明。
 7 CDの構造説明から来る、多くのデータが入る理由と、低コストであることの説明。
 
 上の1〜7を知っていて前回の説明を書いたのかといえば、そうではありません。今、ようやく調べているという体たらくです。
 1〜7を知らずに小学生に説明できる! と思ったのは、彼女がCDの構造についてもパソコンの構造についても積極的に知ろうとしていない小学生だったからです。
 「これは、こうなんだよ」と説明すれば、納得してくれる。逆に詳しく説明したらパンクするんじゃないか。そう思ったんです。
 
 
 新木さんはそこのところを見抜いて(外から見ると丸見えなんでしょうかね)、あえて話をBの方向に持っていったのではないでしょうか。そして僕は自分の馬鹿さを痛感した……と。


 てなわけで、近々Bの立場からの説明を、やりたいと思います。


>997 生課題 NO7「ゲームセンター・美人」
 2号さん新木さん、指摘ありがとうございます。

>>さて、ゲーセンに入るときに背筋を伸ばしたのはなぜでしょうか? ドアが開いて苦笑したのはなぜでしょうか? 笑い声を気にしなかったのはなぜでしょうか? デモ画面を愚かだと見たのはなぜでしょうか? ザ・質問攻め。

>>普通に読み取ると、背筋を伸ばしたのは気合いを入れるため。ドアが開いて苦笑したのは……よくわからない。笑い声を気にしなかったのも不明。デモ画面が愚かに見えたのは、闘志がみなぎっているからと見た。


 背筋をのばしたのは>落ち込んでいる自分に、活を入れるため。かなりの力を使っています。朝失恋したので、どうにかそれくらいできる状態に回復しているんです。
 苦笑したのは>いつもと同じすぎるゲーセンに入るのに、馬鹿みたいに気力をつかった自分への苦笑。
 笑い声を気にしなかったのは>いつものことだから。あと、気にする力もでないから。早く格闘ゲームの場所に行きたいから。
 デモが愚かに見えたのは>気が沈んでいるから。

 2号さんはキャラクターがおかしいと指摘してくれましたが、キャラは正しいと思います。
 駄目なのは、それを正しく伝えられないこと。
 新木さんの指摘にありましたが、

>>書こうとしているものは悪くないのだが、言葉の選びかたが大ざっぱすぎる。適切な言葉探しができていない。
 
 文字に対する配慮が足りていない。少し違うだけで、読者の頭に浮かぶ映像は、全く違うものになるというのに。
 
 
 次回はその辺、気をつけます。

 それから、 
>>ヒロインの子は好ましいです。主人公にとって都合のいいところが特に。でもおねーさんではないですよねえ。同い年っぽいです。そもそも主人公がヒロインをおねーさんと思ってないですし。
 
 これ、スゲェと思いました。
 視点保持者が「お姉さん」と思ってないなら、「お姉さん」じゃない――。
 なるほどー。
 
 


>津荒
No.8182 投稿日 2004年6月14日(月)21時44分 投稿者
新木 伸
>ADSLとか

 過去ログの7194あたりで、1Mだけど月額2000円のサービスをいくつか紹介している。普通にインターネットを使うだけなら、1Mあればぜんぜん足りる。インターネット経由で映画でも観ようとか思わないかぎり、12Mとか40Mとかは、まったく必要ない。
 この2000円というのは、インターネット使い放題で2000円ということね。全部込み込みでその値段。実際には、2000円にプラスして、モデムレンタル料が500円ぐらい掛かるようだ。1万円ぐらいだから、2年以上使う予定があるのなら、モデムは購入してしまったほうが長期的には安くなる。

 あと掲示板を覗くぐらいなら、このご時世だけど、モデムを買ってくるのがいいかも。前に紹介した無料プロバイダに接続するようにすれば、電話料金だけでプロバイダ契約は不要。
 電話料金も市内通話だから、3分8円で済む。
 1日25分以下しか使わないなら、2000円のADSLよりも、モデム+無料プロバイダのほうが安くなる計算だわな。

「αインターネット無料接続サービス」
http://www.alpha-net.ne.jp/muryou/index.html

 繋げて、掲示板読んで、回線切ってOFFラインでレス書いて、また繋げて、書きこみする。
 ――こういう使いかたなら、接続している時間は3分もないだろう。
 ということで、モデムのほうが安いんでないかい?

 あ……。
 もしかして電話回線も引いてないのかな? 最近は携帯で事足りちゃうしなぁ。
 携帯電話を持っているなら、USBでパソコンに繋ぐケーブルを買ってくればいい。PHSだと32kなので速くていい。携帯だと9.6kでもって遅いけど、まあなんとか使えないこともない。(分室の表示に2〜3分ぐらいかかるだろうが)


 ちなみに津荒、「下宿」というのは、普通の作りの家の一部屋を貸すような賃貸形態のことだぞ。お前の住んでるところは、「アパート」ってもんだろ。よく知らんけど。
 本物の下宿っていうのは、おそらく津荒の知識にはないとみた。おまえ、俺んちの車よりも若造なわけだし。
 玄関共同、洗面所、トイレ共同。
 朝食や夕食を出してくれたりもする。食費は1万〜1万5千円で家賃と別ね。
 水道光熱費も家賃とは別で、一律徴収されたりする。
 津荒が生まれる前くらいまでなら、東京にもけっこう「下宿」が残ってたんだけどなぁ。日暮里のあたりとか。大塚のあたりとか。池袋の裏とか。友達が住んでいたもんで、よく遊びに行っていて、どんなもんだか知っている。
 カノジョ連れこんでエッチなんて、絶対できん感じだ。壁が薄いとかそんなんじゃなくて、完璧に声が筒抜けね。隣の住人の部屋は、襖一枚隔てたところにあったりするし。





>CD−Rとか

>>前回は女の子が質問してきましたよね。小学5年生の。だから僕の返答は、彼女を対象に書いたものでした。
>>女の子が続けて質問してくるのかなーと思っていましたら――あら、違う人……。
>>一体僕は、どうすりゃいいのか。どんな説明を求められているのか。 

 お前の書いたモノ――小説ってのは、読む相手が決まりきっているものなのか?

 小学5年生の女の子が読むとか、CDをぎりぎり知ってるオッサンが読むとか、パソコンはなんとか使えてるオッサンが読むとか、決まってるものなのか?

 ライトノベルっていったって、11歳の小学生から、30過ぎたオッサンまで読むものなんだよ。
 その全員に一発でわからせるようなものを書けと、俺はそう言ってるの。


>>「これは、こうなんだよ」と説明すれば、納得してくれる。逆に詳しく説明したらパンクするんじゃないか。そう思ったんです。

 おまえ、相手が小学生5年生の子供だと思ったんだろ。
 詳しく説明したらパンクしちゃうから、詳しく説明する必要はないと思ったんだろ。
 そして詳しく説明しないのだから、自分も詳しく知っておく必要がないと思ったんだろ。
 だから1〜7までのことを、調べておかなかったんだろ。
 相手が小学5年だと思ったから、こんなんでいいやと、手を抜いたんだろ。

 そーゆーの、「子供だまし」ってゆーのね。

 子供さえ騙せればいいや、と思って手を抜いて書かれたものは、子供さえ騙せやしないものなんだよ。
 覚えとけ、このタコ。


 ――で、説明っていうのは、詳しくやればいいってもんじゃない。

>>1 音楽がデータになる理由と、データにする方法。
>>2 つうかデータってなに。
>>4 そもそも音楽CDってどうやって作るの?
>>6 フロッピーディスクの構造説明。
>>7 CDの構造説明から来る、多くのデータが入る理由と、低コストであることの説明。

 たとえばこのへんは、あきらかに不要だわな。

 なにを説明しなきゃならんのか、よく考えろ。「CD−Rってなに? なんに使うの?」ってことが、そもそもの説明すべき内容なわけだろ。

 その道筋のなかで、音楽CDの作り方なんて、説明する必要があるのか?
 道筋から外れた説明なんぞ、つまんないだけなんだって。興味ないことをペラペラ喋られたとき、人間ってのは眠くなるものなんだ。

 小説家ってのはサービス業なんだよ。わかってる?
 いま読者が知りたいのは、「CD−Rってなんであって、なんに使うの?」ということなわけね。一字一句たりとも、回り道している暇はないわけ。まっすぐ一直線に最短経路で、追加の疑問も出ないように、完璧に説明しきらなきゃならんわけ。

 説明すべき内容を、最短経路で簡潔に説明しきるためには、なにとなにとを伝えればいいのだ? 最小限必要な説明項目はいくつある?
 またこの説明における対象読者は、どうなっているのだ?
 どこまでの知識以上を最低水準として、どこから「下」は切り捨てることにするのだ?

 ちなみに知識に関しては「上」のほうは考えなくていい。
 たとえば俺みたいに、CD−Rがなんであるのか、お前以上に知っている人間もいるわけだが……。そういった人間も、知識を持たない人間向けの説明を読んでわからなくて困るということはないからだ。

 どんな相手に伝えるのか。
 なにとなにを伝えて、どの状態から、どの状態まで、理解を引き上げるのか。
 そういったものを組み立ててゆくのに必要な力は構成力なわけだ。

 小説をはじめたときには、人物や舞台や話に関して、読者はなにも知らないわけね。そこから、このキャラはこういう人間であり、この舞台はこうであり、この話はこんな展開になっているのであり、と、ひとつひとつ積み重ねていって物語を語ってゆくわけだ。
 他人に対して説明するときも、その組み立ては同じこと。

 まず読者の最初の状態を定義する。
 そこから、なにを伝えてゆけばどういう相互理解ができあがるのかを、計算してゆく能力が構成力であり、説明力なわけね。

 CD−Rとはなんであり、なんに使うものなのか。
 この説明に関して、読者の初期状態をまず定義すること。
 そして最終的に理解に到達させるまでに、何ステップ必要であるのかを計算すること。ひとつひとつのステップごとに、伝えるべき内容を書き出してみること。


 ようは「説明」という行為に関してプロットを立てろと言っている。
 おまえ、あらすじの写し取りで構成力のほうを練習してたはずだから……。2号あたりがやるよりも、多少は、楽なはずだが。
(2号のやつは構成力のほうはサボってたみたいだから、関節技の説明、いまだにきちんとやれないんだろーな。きっと)


お久しく
No.8183 投稿日 2004年6月14日(月)22時55分 投稿者 名無し君2号
 ごめんなさい。家庭の事情でちょっと立てこみまくってます。よろめきながらしか歩けないほどに腹が痛いというから、もしかしたらと思ったら案の定、急性盲腸炎でやんの。どたばたしてます。現在進行形。



 No.135「お刺身くわえたドラ猫」の見比べ、No.136「眼鏡っ子同盟」削りの分析、どうしたら文章の情報密度を上げられるのか考える、作家であること、その他もろもろは次回へ。わー、いっぱーい。



>1000字課題

 No.139「愛と激情のキャッチボール」(3600文字)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1000&e=res&lp=1000&st=0

 幼なじみの女の子とキャッチボールしているうちに、相手の好意に気づかず怒らせてしまって、全力投球、尻にデッドボール喰らう男の話。

 6/12に書いたものです。
 本文および狙いに続けて、メモを載せてあります。これ、かっこしてプロット代わりとしてあるように、本文を書く時に使用したものです。

 というか、すでにプロットではなく初稿レベルなんですが。プロットを書けない――書いたことのない私。
 手始めに、今回の作品をプロットにしてみます。えーと、ブロックにわけるっと……。




 自分が入院するのも嫌だけど、人が入院するのを見るのも嫌ねえ、と思った日々さ。こういうことがあるとだらけた生活に気が入ります。


コミュニケーションの基本は実際に会うこと
No.8184 投稿日 2004年6月15日(火)01時10分 投稿者 弟切 千隼
>テープ起こし

 課題部屋のNo.996とNo.999に上げてあった会話のテープ起こしを、一つにまとめてアップし直しました。話がつながっていますから、一つにまとめたほうがわかりやすいですね。なお、再アップに際して、不適切な部分を少し削りました。

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1002&e=res&lp=1001&st=0


 テープ起こししたものを読み返してみて、弟切は、以下のことに気づきました。


1)「うん」・「へえ」などの相槌が多い。書き言葉にするとくどいほどある。

2)「あの」・「それ」・「こう」などの指示語が多い。書き言葉にすると、たいていは何を指しているのかわからない上に、冗長である。


 上記二つは、会話文の大きな特徴ですね。


 1)は、人間が会話している間、相手の反応をよく観察していることから来ています。たいがいの人は、無意識にこの観察をこなしていますね。

 話している側の人間は、「こいつ、ちゃんと話の内容わかっているかな? 興味持ってくれているかな?」と、常にはかっています。相手の表情や目の動きを見れば、話を理解しているかどうか、興味を惹かれているかどうかはわかりますよね。
 聞いている側の人間は、表情や視線の行方でもって、「私はあなたの話を理解していますよ/していませんよ」とか、「あなたの話は面白いですよ/面白くありませんよ」などと、常に返信しています。この返信も、たいがいは無意識のうちに行なわれています。

 「うん」や「へえ」といった相槌は、より明確に「理解しているよ」・「面白いよ」と相手に伝えることができますね。会話する相手に対して親切な返信といえるでしょう。


 話している側は、こういった相槌や言外の返信を受け取って、「よしよし、わかっているな」とそのままの調子でしゃべり続けたり、「今の説明じゃわからなかったな」と別の言い方で説明し直したり、「この話題は興味ないみたいだ」と話題を切り替えたりするわけです。
 会話は、話し手と聞き手が頻繁に入れ替わります。ですから、互いに常に相手を気遣うことによって、生身の会話が成り立ちます。相手の反応によって、ころころと話の方向が変わってゆくのが、生の会話の楽しいところですね。

 ならば、「相手の反応を(無意識にでも)観察して、それによって話し方や話題を変えている」という雰囲気がない文は、会話文らしくない、ということですね。



 2)の「指示語が多い」理由は、会話に際しては、「言葉だけから情報を得ているのではないから」ですね。
 「あの」・「それ」・「こう」などの指示語は、多くの場合、言外のものから得た情報を指示します。会話者同士には自明の情報ゆえに、わざわざ名指しで表現しません。


 人間には、聴覚のみならず、視覚も嗅覚も味覚も触覚もあります。これらの五感を全て活用して、入ってくる情報のどれかを取り上げ、話題にすることができます。
 例えば、食事しながら会話をしているのであれば、「これ美味しい」という台詞があり得ます。「これ」とは、今まさに食べている物=味覚で感知している物を指していますから、生身で会話している者同士であれば自明です。いちいち料理や食材の名を挙げる必要はありませんね。

 人間は、その場で得られる情報だけでなく、過去に得た情報を思い出して、話題にすることもできます。
 例えば、同じ学校を卒業した同級生同士の会話なら、「あの体育教師、いつも竹刀持ってた」という台詞だけで、誰のことかわかる、といったことがあるでしょう。


 会話文らしさを表す要素の一つには、「言外の情報を匂わせること」もありますね。これは、上記の1)「相手の言外の反応を観察する」ことにも通じます。


梅雨の中休み
No.8185 投稿日 2004年6月16日(水)02時05分 投稿者 弟切 千隼
 今週は、全国的に梅雨の中休みのようですね。弟切が住んでいる湘南でも、昨日・今日ととてもいい天気でした。



津荒さんへ >

 課題部屋のNo.997「ゲームセンター・美人」について、簡単に指摘してみます。
 本文は、ここにありますね↓

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=997&e=res&lp=997&st=0


 ここに登場するお姉さんは、「美人」とは感じられませんでした。男っぽいけれど、気さくで思いやりがある人だと感じたので、好感は持てました。


>> ぼそりと言って、彼女はジーパンのポケットに指を入れる。三枚の百円玉を取りだして、全てをゲーム機に入れた。

 ↑ここのところで、男っぽさを感じました。
 ポケットに直接お金を入れておくことは、女性はあまりしません。もし、「男っぽくしよう」と意識して書かれたなら、うまい表現だと思いました。


 落ち込んでいる様子の主人公に、クレーンゲームのぬいぐるみを取ってくれる、という行為から、お姉さんらしさは感じられます。ただ、優しいというよりは、やや強引で気さくで男っぽい姐御肌タイプの人に見えます。


 そもそも、女性一人でゲームセンターに行って、ゲームをやりこんでいることが男っぽいですね。こういう女性は少ないでしょう。
 気さくさは、男性の主人公と気軽に話しているところに感じられます。強引さは、気乗りしない主人公の手首をつかんで、クレーンゲームの前に連れて行くところに感じられます。


 このお姉さんは、タバコをすっているところからすれば、高校生である主人公よりは年上なのでしょう。しかし、普通の会社員には見えませんね。フリーターか、大学生か、専門学校生に見えます。
 津荒さんは、そういう身分の人だと設定して、このお姉さんを書きましたか?

 普通の会社員で、ゲームセンターに一人で入り浸っている女性だとしますと、仕事のうっぷんをゲームにぶつけている人のように感じられます。周囲の人々からは、あまり良い印象を持たれないでしょう。会社で「恋人もいなくてゲームくらいしかやることのない女」と陰口をたたかれそうです。

 けれども、このお姉さんにはそういう暗さが感じられません。仕事でストレスが溜まっている感じがしません。そのために、フリーターか大学生か専門学校生、と感じます。


返信ばっかり――やばいなぁ。
No.8186 投稿日 2004年6月16日(水)17時12分 投稿者 津荒 夕介
○新木さんへ

>ネットとか
 アパート(下宿じゃないっす。すんません)には、電話回線引いてません。携帯電話でことたりるので。
 電話回線の方も含めてネットをつなげようとすると月額四千三百円します。
 携帯からの接続のことも視野に入れて、考えたいと思います。
 
 
>説明とか
 
>>なにを説明しなきゃならんのか、よく考えろ。「CD−Rってなに? なんに使うの?」ってことが、そもそもの説明すべき内容なわけだろ。
 
 うーん。よし。
 詳しく書かず、率直に。疑問を持たれないようにする!
 深いことに対する疑問を持たれないためには、余計なことを説明しないことですね。
 深いことは、まあ、今はどうでもいい。
 CD−Rについて説明したいだけだから。

>>CD−Rとはなんであり、なんに使うものなのか。
>>この説明に関して、読者の初期状態をまず定義すること。
 
 読者は、音楽CDは知っているけど、CD−Rは知らない人。パソコンは「学校で使ったことがあります」程度の小学五年生の彼女を、対象にします。

>>そして最終的に理解に到達させるまでに、何ステップ必要であるのかを計算すること。ひとつひとつのステップごとに、伝えるべき内容を書き出してみること。

 内容を簡素にしたので、四ステップです。

 1 CD−Rとはその名の示すとおり、CDの一種である。
 2 CD−Rは、パソコン用品である。
 3 CD−Rは、データ保存用品である。
 4 保存には、CD−Rドライブと専用のソフトウェアが必要。

 以上です。
 音楽データを入れれば、CDプレーヤーでも聴けちゃいますよーとか。
 フロッピーよりも大容量のデータが保存できちゃいますよーとか。
 そういうのは、面倒になるのでうっちゃっておく。

>CD−Rとは

 CD−RはCDと同じ形をしています。が、音楽が再生されるCDではありません。パソコンのデータを保存するためのCDです。
 保存するには、専用の装置とプログラムをパソコンに追加する必要があります。
 
 
 
○弟切さんへ
 指摘ありがとうございます。
 
 美人とは思えなかった、ということで……。
 原因は、視点保持者がそもそも「美人である」と感じていないことですね。そこから失敗していました。

 「男っぽい」という要素があることは、意識していました。
 が、「描写したこと」の中に、書き忘れてしまいました。すんません。
 なんというか、僕の中では「男っぽい」のは当たり前で、プラス「優しい、美人の、お姉さん」だったんです。
 書くべきでした。
 
 あと、彼女は大学生です。
 ……ああ、そっか。そういう、キャラのデータも課題にそえて出した方が、描写訓練の目的に適いますね。
 次回からはそえようと思います。
 
 


サボりがち
No.8187 投稿日 2004年6月17日(木)00時21分 投稿者 名無し君2号
 すんません。家族の入院が、思ったよりも心に影響を及ぼしているようです。我ながら情けないとは思いつつ――明日。明日は必ず課題を書きます。

 ためしに自分を追いこんでみた。



>アクションシーン

 復讐、もとい復習編。いままでにわかったことを並べあげてみる。

・文章には経過時間というものがある。
・文章には速度というものがある。
・文章には密度というものがある。

 そんでもって文章にはテンポというものがある。
 テンポとは、「経過時間」「速度」「密度」のみっつの要素が絡みあって作られるもの――らしい。決して一元的に語られるものではないらしいのだな。
 すみません、一元的って使ってみたかっただけです。あまり意味はよくわかってません。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 千鶴子は鼻歌を歌いながら、ホットケーキの元を牛乳と混ぜあわせている。真新しい泡立て器が透明のボウルに当たり、かちゃかちゃと音を立てていた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 これだとなんかゆっくり。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 千鶴子は一心不乱にホットケーキの元をかき混ぜている。泡立て器がボウルにぶつかり、神経質な音を立てまくっていた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 これだと速い。実際に行動が速いのではありますが。

 まずは経過時間。「鼻歌を歌いながら」だとのんびりでしょ。「一心不乱」はせせこましいでしょ。
 続いて速度。「ホットケーキの元を牛乳と」が、「ホットケーキの元」だけになっている。「真新しい泡立て器」も「透明なボウル」も削除。余計な情報がないと、それだけ忙しくなるっぽい。逆にいえば、細かく書けるようならそれは速度ゆったりってことだ。

 問題なのは密度なんだけどね。
 「鼻歌を歌いながら」や「一心不乱」で、経過時間とともに千鶴子さんの感情も描いているでしょう? 「ボウルにぶつかり」や「神経質な音」でも、実際の行動と一緒に、苛立たしさも描いているでしょう? こういうことじゃ――ないのかな? ないんだろうなあ。まだ理解しきれてないな。
 ただねえ、密度を上げられれば、それだけ速度を上げることができるはずなんだな。密度を上げれば相対的に文章は短くなるわけで、短いとそれだけ速度は上がるからね。そういった意味では、密度と速度は一緒くたにしてもいいのかもしれない。とりあえず保留。


・アクションシーンはメリハリが肝要。

 ちなみに肝要と書いて「きも」と脳内ルビが振られている。――余談でした。
 要するにテンポを上手くコントロールしましょう、ということです。テンポという言葉もいまいちしっくりこないんだけど、とりあえず暫定で使う。

 で、テンポというのは基本的には段落ごとに一定らしい。(あくまで基本)
 テンポというのは前述したとおり、「経過時間」「速度」「密度」で決まる。そうして作られたテンポを、速くしたり遅くしたり、時には止めたりすることで、気持ちよさが生まれるのだな。
 青い空をぼーと見ながら考えてたんですけど、このメリハリのつけかた、実写の映像は参考にしづらいっぽい。映画やドラマのアクションを、そのままのテンポで文章にしても、なんかまったりとした感じになるのだな。これは私のやりかたが悪い可能性も大なんですが――なんか、テンポの変化が意外とない。だって「経過時間」の変化がないもんなあ、といま気づいた。このあたりはさらに考察する。

 ひとまとめにすると、

・文章にはテンポが存在する。
・テンポを上手く変化させてメリハリをつける。

 これがアクションシーンを書くときに気をつけなきゃいけないポイント。復習するは我にあり。



>No.135「お刺身くわえたドラ猫」(2000文字)

 見比べします。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(2号)
 ぱん、と八塚佐知は手をあわせた。親指には箸が挟まっている。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(新木さん)
 ぱん、と八重樫佐知子は、手と箸とを打ち鳴らした。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 まず名前が違う。なるべく普通の名前にしたってことでしょう。
 あとは密度。私のものより「手と箸とを打ち鳴らした」のほうが濃ゆい。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(2号)
「いただきまっす」
 拝んだ先には食事があった。ちゃぶ台の上に、ご飯、赤黒い刺身、みそ汁、漬け物にしょう油が並べられている。春の日はおだやかで、だから室内もおだやかに暗い。それを差し引いても、刺身の色合いはいいとはいえなかった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(新木さん)
「いただきまッす」
 ちゃぶ台の上の食事を拝む。
 ご飯。みそ汁。漬け物。くすんだ醤油差しの下のほうでは、黒くちびた醤油が揺れている。
 唯一のオカズは刺身であった。だがそれはなぜか赤黒かった。
 春の日はおだやかで、だから室内も穏やかに暗い。そのことを差し引いても、刺身の色合いとは――とても、いいがたい。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 セリフ、「っ」が「ッ」なんだな。すこし荒々しさが増す。ということは男の子っぽくなるのかな。
 「拝んだ先には食事があった」よりも「ちゃぶ台の上の食事を拝む」のほうがわかりやすいし密度濃いし。シンプルイズベストなのかしらん。
 あとは鮮度最低マグロ切り身の扱い。
 私の場合は他のおかずに埋まってます。これ、たしかわざとやっていたような記憶があるのだが、どういう意図だったのかぜんぜん思いだせない。きっと太陽が熱かったからではないだろうか。
 刺身をめぐる猫との攻防こそが、この話の中心点。
 だったら刺身に照準をあわせるのは当たり前です。まったくなあ。
 さりげなくカメラワークにも注目したい。「ご飯。みそ汁。漬け物」と簡潔に記しておいて、「くすんだ醤油差しの下のほうでは、黒くちびた醤油が揺れている」と醤油差しを細やかに描いている。これって「くすんだ」や「ちびた」で侘びしさも醸しだされているのだな。
 で、細やかに描くということは照準をあわせているということで、照準をあわせるということは、なにかあるということだ。ということで、醤油差しを使うおかず、生臭いマグロを自然に書くことができる。
 春の日うんぬんを、わざわざ段落わけしているのは……ええと。
 あ、わかった。室内を描いているからだ。扱っている場面が違うから、段落を変えているのだな。

 とりあえずここまで。




>津荒さん

 なんだか誤解させるようなことを言ってしまったっぽいので。

>>これ、スゲェと思いました。
>>視点保持者が「お姉さん」と思ってないなら、「お姉さん」じゃない――。
>>なるほどー。

 間違いではないです。が、これがすべてでもない。
 べつに視点保持者が「お姉さん」と思っていなくても、「お姉さん」を描くことはできます。できますっていっちゃうと、じゃあお前やってみなと突っこまれそうなんですが。
 女の子の動作や口調で「お姉さん」らしさを書くことはできます。できると思います。できればいいな。まあちょっとは覚悟しておけ。

 ただ、視点保持者に「お姉さん」と思わせたほうがやりやすいのは確かです。
 小説は視点保持者を通して描かれます。
 ということは、視点保持者が思っていないことは描きづらいんですな。たとえば、今回の話に出てきた佐久間お姉さんも、親、友達、恋人から見れば、当然「お姉さん」ではないはずですよね? 親の視点からなら「子供」だし、友達からは「さっぱりした友達」だし、恋人は「おれの前だと可愛いんだぜ?」。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「いくよー!」
 向かい側から声がした。女にしては低い声で、少し掠れている。常連客の佐久間に違いない。
 良治は眉をしかめる。
 彼女は強い。かつて格闘ゲームの地区大会で、決勝戦を争った相手である。勝てるかどうかは、わからない。
 ゲームが始まる。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 本文より引用。
 これをお姉さんフィルターを通して書いてみます。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「いくよー!」
 向かい側から、女にしては低く、すこしかすれた声がした。ゲ、佐久間だ。
 良治は眉をしかめる。
 この人、強いんだよな。かつてゲームの地区大会で、決勝を争ったことがあるし。そのときはギリギリで勝つことができたけど、いまはなあ。
 ゲームが始まる。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


 友達フィルター。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「いくよー!」
 向かい側から、女のくせに低音の効いた声がした。なんだよ、佐久間じゃんか。
 良治は眉をしかめる。
 こいつったら強いんだよな。この前の地区大会でも、決勝に立ちはだかってきやがったし。そんときはなんとか勝ったけど。
 ゲームが始まる。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


 彼女フィルター。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「いくよー!」
 向かい側から、耳に心地よいハスキーボイスが聞こえた。涼子のおでましだ。
 良治はかすかに眉をしかめる。
 この前の地区大会のときだって、決勝でぶつかるし。けっこう危なかったし。ただでさえ尻に敷かれてるのに、得意のゲームでも負けたんじゃあ、まったくいいとこなし。
 ゲームが始まる。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 あくまで一例ですし、ぜんぜん下手なわけですけども。
 参考になるようでしたらどうぞ。

 さらにひと言いうなれば、視点保持者が「お姉さん」と思うということは、とるべき行動も変わるはずなんですな。お姉さんにはお姉さんに対する態度というのがあり、美人には美人に対する態度というものがあるはずです。それを書くのが難しいんですけどね。



 レスには3時間ぐらい。


補完と編集
No.8188 投稿日 2004年6月17日(木)02時17分 投稿者 弟切 千隼
>会話文の練習

 課題部屋のNo.1003に、No.1002のテープ起こしの会話を補完・編集したものを上げておきました。
 ただし、前半部分のみです。元になったテープ起こしが長くて、後半まで手が回りませんでした(;_;) 

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1003&e=res&lp=1001&st=0


 最初は、補完と編集を分けて行なうつもりでしたが、弟切が未熟なためか、この二つを厳密に分けて行なうことができませんでした(^^; 
 最終的には「小説に使える会話文」が書ければいいのだから、と考えまして、とにかく手を動かして、補完と編集を行なってみました。

 会話の間が開いた部分は、なるべく会話文本体でその間を表すようにしました。
 しかし、どうしてもその間が表現できないと判断した場合は、()書きで間が開いたことを記しています。

(笑)については、すべて削って、会話文本体でその雰囲気が出せるようにしました。

 後半部分は、次回以降に上げます。


いろいろ
No.8189 投稿日 2004年6月17日(木)13時10分 投稿者
新木 伸
>ゲームセンター美人

 弟切の指摘を見ていると、なんだが男っぽいと美人ではないように聞こえてくる。弟切は美人のレンジが狭いのかしらん。

 まあ、そもそも津荒のやってることが、「美人を描く」ではなく、「ゲームセンターで落ち込み気分から脱出」のほうに脱線しちゃっているから、美人に感じられないという部分を指摘することに意味があるのかとも思うが。

 脱線しないで書くのって、難しいのかなぁ。
 本題より目立つものを入れちゃって、読者の目がそっちに移っちゃうばかりでなく、書いている作者の目のほうも、自分がなにやっているのかすっかり忘れて、本題以外のものを書くことに熱中してしまう模様。
 手を動かして、なにか書きあげればそれでいい、というものでもなかろうに。




>津荒
>CD−Rの説明

 CDってものを、なんとなく知っている世代まで切り捨てちゃまずいだろ。
 いまだにCDはわからないからって、カセットテープで音楽を買ってる人もいるぞ。
 CDをまったく知らない人は、さすがに切り捨てざるを得ないだろうが……。CDをなんとなく知っているぐらいの世代をわざわざ切り捨てないでも、ほんのちょっとの追加説明で拾うことができるはずだ。だいたい1段落程度。

 まず説明本文を書く前に、見出しを書いてみるわけよ。
 レジュメとかプロットとか、色々な呼びかたがあるが、内容と機能は同一だ。

・CDというのはなにか。(簡単に。なんとなく知っている人の知識を裏付けて、「あれでいいんだよな」と確信を与える程度)
・CD−Rというものが、CDとどこが同じで、どこが違うのか。名称にもなっている「R」の意味。
・CD−Rはパソコンで使うもの。どう使うのかの実際も軽く。
・記録には専用のドライブが必要。

 俺は普通、頭の中だけでこれを書いているが、今回はきちんとエディタ上に書いてみた。
 「説明」なんぞ、分室でなにか書くときに毎回練習している。
 いま相手はどの知識レベルにいて、その相手を理解に至らせるためには、何ステップ必要になるのか、分室の書きこみだけで、何千回、何万回となく練習してきたわい。
 そしたら、本文を起こす。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 CD−Rというものを説明します。
 まずそのまえに、CDというものの簡単な説明から。CDというのは、音楽が入っている円盤です。はじめて登場してきたのは1985年あたりで、もうそろそろ20周年になりますね。いまではレコードにすっかり取って代わっています。
 CD−Rの「R」というのは、英語で「Recordable」でして。「記録可能」という意味になります。レーザー光線を使って焼き付ることで、一度だけ記録することが可能なCDが、CD−Rというものです。専用の機械を使うことで、CDと同じ最大80分までの音楽を記録することができます。
 しかし最近は音楽を記録するためではなく、もっぱらパソコンによるデータ記録用に使われています。もともと汎用の記録媒体でしたので、音楽以外にも、ワープロ文書やらデジカメの写真やら、動画のムービーやら、パソコン用のプログラムやら、パソコンで取り扱えるあらゆるデータの記録に使うことができるのです。
 先ほど記録にはレーザー光線を扱う専用の機械が必要だと言いましたが、最近のパソコンは上位機種ではこのCD−R用のドライブが搭載されているのが一般的となっています。レーザー光線を使って熱で記録してゆくことから、この記録作業のことを「焼く」と言ったりしますが、焼き込み用の専用プログラムなども、この手のパソコンには入っていますので、家庭でも簡単にCD−Rを焼くことができるわけです。
 なおCD−Rの1枚には、新聞の朝夕刊で5年分、文庫本にして3000冊程度が入ります。そして単価は一流メーカーの信頼できるブランド品でも、量販店の安売りで1枚40円程度。コンビニで買っても70円程度です。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 序文と、締めのオマケ知識が1段落づつ付いたけど。
 本文部分は、レジュメ通り4段落となっているだろ。
 レジュメと内容も対応しているだろ。

 こういうやりかたで書いてゆくことが、設計図を引いて、その通りに組み立てるという方法。設計図の段階で、何ステップの工程が必要なのか、それぞれの工程が、その数と内容でOKか、すべて事前にわかる。

 CD−Rを説明するのであれば、このくらいの文字数をベースとして考えつつ、文字数と相談して、増やすか減らすかを考えてゆくわけね。
 数えてないけど、これでだいたい800字くらいだろう。
 だがこの半分の文字数で説明しなきゃならんなら、CDを知らない人は切り捨てさせてもらうわけだ。
 逆にパソコンを使っているぐらいの人を対象にするなら、600字程度にしないと余ってしまうぐらいだ。(CD−Rとは、記録可能なCD−ROMです、とそこから始めれば、「CDとの違い」に関してはバッサリと省略できてしまう)

 ――と、いまこうやって書いているこの文章も、津荒程度の知識レベルの人間に対する「説明文章の組み立てかた」の説明になっているわけね。





>2号

>>すんません。家族の入院が、思ったよりも心に影響を及ぼしているようです。我ながら情けないとは思いつつ――明日。明日は必ず課題を書きます。

 へー、オマエも言うようになったじゃん。
 つまり小説を書くためには、小説を書く心の状態にならないと出来ない、と、そう言っているわけだな。――で外乱のおかげで、その状態に入れない、と、そう言っているわけだな。
 普通のレス程度であれば、こうして書けるけども、小説は書けんと、そう言っているわけだな。

 ちなみに予行演習と思って、頑張って立ち向かって、なにかしら書いてくること。ゴミみたいな出来でもいいので。
 プロになって仕事で小説を書くようになったら、そういうことは、ちょくちょくやってくることだから。

 彼女と喧嘩しました、子供が熱を出しました、――その手のことがあるたびにいちいち「書けません」なんて言ってたら、オマンマの食い上げだ。

 どのぐらいピンチなときに、どのぐらいの出来のものを書けるのかということを知っておくのも、プロには大事なことだよ。




>リズムについて

 テンポって、いま辞書で引いてみたけど、速さのことだけを示す言葉らしいな。
 いくつもの要素が含まれるものは、リズムと呼ぶべきだろう。

 ところで音楽のリズムって、どうやって作られるものなの?
 リズムを構成する要素は、なにとなに?

 おまえ、俺よりは詳しいんじゃないのか?
 まえ杉井光にも同じ質問をしたのだが(あいつは幼少期からみっちりとやっていたらしい)。しかしあいつは結局、音楽の方面で習得しているはずのリズム感を、文体に応用しないまま終わっちゃっていたなぁ。なんで応用できないんだろう。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 千鶴子は鼻歌を歌いながら、ホットケーキの元を牛乳と混ぜあわせている。真新しい泡立て器が透明のボウルに当たり、かちゃかちゃと音を立てていた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 これ、なんだかせわしないなぁ。
 「ゆったり」というにしちゃ、忙しすぎる。
 次々と新要素が出てくるもんだから、読者が頭の中で、イメージを次々と更新してゆかなきゃならなくなる。目が文字を追いかける速度と、脳裏でイメージを書き換えてゆく速度との比が、高すぎるということね。
 「脳内イメージ更新回数/単位読書時間」の比率ね。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 千鶴子は鼻歌を歌う。泡立て器がボウルの中で踊りつつ、ホットケーキの元が練りあげられてゆく。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 読者をリラックスさせたいのなら、俺なら、こう書く。


 だいたい、なんで「ホットケーキの元」のほうが、「泡立て器」よりも前に出てくるんだよ。動いているもののほうが、先に目に留まるに決まってるじゃんか。
 なら先に書くのは、当然ながら、泡立て器のほうじゃんか。ボウルの中身なんて、手元にぐぐ〜っとクローズアップしていっていかなきゃ覗きこめないだろうが。

 あと「牛乳」なんて、なんで出てくるんだよ。
 かき混ぜ始めてすぐに、ホットケーキと牛乳とは渾然一体となってしまうわけだろ。そこで「牛乳」と持ち出してくることは、時間を遡ることになるわけだ。回想シーンに突入して「いまかき混ぜているこの物は、元は牛乳とホットケーキミックスだったのだ」と言っていることに他ならない。リアルタイムで時間が流れているアクションシーンにおいては、NGワードってやつだよな。

 真新しい泡立て器とか、透明のボウルだとか、それ必要なことなのかよ?
 ジオラマ設定は、当然行う作業だが。
 ジオラマで設定したからといって、ぜんぶ書き出してくるな、いつも言ってるだろ。
 そういうところを決めるのは、あたりまえのことで、プロならみんなやってることなんだよ。特別なことでもなんでもないの。
 真新しくて銀色で、ぴかぴか光っている泡立て器――とか。
 透明のボウルで強化ガラス製で、端っこがちょっと欠けてるけどお気に入りなので使っている――とか。
 そうしたディテールを考えたからといって、ぜんぶ使ってくるな。
 この貧乏モンめ。貧乏根性が抜けてないんだなぁ、ホントに。

 何度も言っているように、「密度を上げる」というのは、「たくさん書く」というのとは別なんだってばよ。書きかたを工夫することで、工夫した分だけ、意味情報を増やすってことなんだよ。スープ取りの手間を増やした分だけ、旨味が増すようなもんだっての。真新しいとか透明だとか、そういうのは具を増やしているだけだっての。


>>密度を上げられれば、それだけ速度を上げることができるはずなんだな。密度を上げれば相対的に文章は短くなるわけで、短いとそれだけ速度は上がるからね。

 ちなみに俺の書いたやつ。文章は短くなっている。密度も上がっている。だが速度は上がっているのか?



 ちなみに小説以外に、アクションのテクニックを求めるという話だが。
 実写映像が参考にならないということはないぞ。まあ普通の作りの映画は、時間流は固定だから、のっぺりしたアクションになるしかないのだが。(香港カンフー映画とかで、常人の数倍速で動ける超人が出てくるものは別として)
 しかし特撮であれば、時間速度も変えられる。マトリックスなんて、弾丸がゆっくり飛んでくる速度域で動いていたりするじゃん。
 あれって、漫画なんかでは以前からあたりまえに使われていたものなんだな。

 「漫画」→「アニメ」と技術が移動していって、ついに映画にもやって来たわけね。

 ちなみにアクションの勉強をするなら、マンガがいいぞ。いちばん進んでる。ジャンプあたりで連載中のアクション系は、どれも凄いレベルだ。小説において半分も実践できたら、余裕でトップクラスだわな。

 漫画がなぜ凄いのか。
 コマごとに速度も密度も変わるわけだよ。



>>あとは鮮度最低マグロ切り身の扱い。
>>私の場合は他のおかずに埋まってます。これ、たしかわざとやっていたような記憶があるのだが、どういう意図だったのかぜんぜん思いだせない。きっと太陽が熱かったからではないだろうか。

 かーーーっ、話になんねぇ。

 おまえ、自分が書いた小説の、どこかの部分がどうしてそういう表記になっているのかを、あとから説明できないのかよ?
 ふざけんな。

 家を建てた大工が、「この柱はどうして必要なのでしょうか?」と聞かれたときに、説明できないってことかよ。なら切っちまえ、そんな柱。
 料理において、「なぜここにこの材料が入っているのか」を説明できないようなものは、それ料理っていわんわ。オママゴトでこね上げているうちに偶然できあがった「変な物体X」ってもんだ。オマエはそんなものを食わせようというのか?
 使い道の説明できない経費が出たら、税務署に追徴課税されるぞ。
 役所がそれやったら、背信行為ってもんだぞ。

 物書きが、書いたものに関して、どうしてそうなっているのかの意図を説明できないってのは、いったいどういうことだよ?
 それはつまり、「意図がなかった」ってことだよな。つまりデタラメってことだよな。


いろいろっす。
No.8190 投稿日 2004年6月17日(木)19時57分 投稿者 津荒 夕介
○新木さんへ
>説明とか
 うーん。いや、なんというか。

>>詳しく書かず、率直に。疑問を持たれないようにする!
>>深いことに対する疑問を持たれないためには、余計なことを説明しないことですね。
 こんな風に考えてたんですけど、結構書いてますね。
 
 以前つっこまれた、
 「なぜCDにそんなにもデータが入るのか」は、フロッピーを出さないことで、考えさせないように。
 音楽が録音できる。から発生する「音楽データ」についての記述も避け、CDの構造についての説明を避けています。
 
 書くことを減らすのではなく、考えさせないように書く、ってことですか。確かに書くべきことは沢山あるしなぁ。

 分析してみます。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
>>CD−Rというものを説明します。

 何を始めるのかを前置き。読者が理解しやすくなります。

>>まずそのまえに、CDというものの簡単な説明から。CDというのは、音楽が入っている円盤です。はじめて登場してきたのは1985年あたりで、もうそろそろ20周年になりますね。いまではレコードにすっかり取って代わっています。

 対象が「CDをなんとなく知っている人」故に必要な段落ですね。
 レコードを登場させることで、CDが知識のどこに位置するかをわかりやすくしています。
 また普及していることも、具体的に説明。具体的だと説得力があります。


>>CD−Rの「R」というのは、英語で「Recordable」でして。「記録可能」という意味になります。レーザー光線を使って焼き付ることで、一度だけ記録することが可能なCDが、CD−Rというものです。専用の機械を使うことで、CDと同じ最大80分までの音楽を記録することができます。

 なんだこりゃ、と思っているだろう「R」を取り上げて、そこから説明をつなげていく。相手の身になってますね。
 「80分までの音楽を……」と音楽関係で書いているのも親切です。まだ読者の中では、CD=音楽ですからね。


>>しかし最近は音楽を記録するためではなく、もっぱらパソコンによるデータ記録用に使われています。もともと汎用の記録媒体でしたので、音楽以外にも、ワープロ文書やらデジカメの写真やら、動画のムービーやら、パソコン用のプログラムやら、パソコンで取り扱えるあらゆるデータの記録に使うことができるのです。

 ここでパソコン登場。一段落クッションがあるので、入りやすい。
 また一概にデータと言い切らないで、ワープロ文章、デジカメの写真……と具体例を挙げているのも、親切です。


>>先ほど記録にはレーザー光線を扱う専用の機械が必要だと言いましたが、最近のパソコンは上位機種ではこのCD−R用のドライブが搭載されているのが一般的となっています。レーザー光線を使って熱で記録してゆくことから、この記録作業のことを「焼く」と言ったりしますが、焼き込み用の専用プログラムなども、この手のパソコンには入っていますので、家庭でも簡単にCD−Rを焼くことができるわけです。

 レーザー光線からくる「焼く」という名称という知識は、いらないと考えていたんですが……書いてあります。
 それは、「CD−Rについて普通に知っている人」を作るために必要な知識だからですね。
 初期状態だけでなく、説明後の状態までを考えているんですね。


>>なおCD−Rの1枚には、新聞の朝夕刊で5年分、文庫本にして3000冊程度が入ります。そして単価は一流メーカーの信頼できるブランド品でも、量販店の安売りで1枚40円程度。コンビニで買っても70円程度です。

 最後に具体例から来る容量の説明と、その値段。疑問が出ないように配慮して書いてあります。

>次は……
 次はこれを、小説に生かさないと。
 それは次回までに考えてきます。


○2号さんへ
 補足ありがとうございます。
 行動・口調でもお姉さんは作れる……と。

 あと軽い指摘を、
>>愛と激情のキャッチボール(3600文字)

>>えりゃ。
>>かけ声とともに、相原恵が投げた白球。その伸びやかな球を、池田研介は古ぼけたグローブで受けとめた。乾いた音が夕方の住宅街に鳴り響く。
 
 「えりゃっ」という声に、ひっかかりました。なんか可愛い感じじゃないですか。可愛い>弱い投球、ってのがすぐに頭に浮かぶんですよね。それが崩れる。だからイメージしにくい――。
 たぶんそれを狙ってるんですよね。うーん。どうなんだろ。そういう小さな裏切りは、あったほうがいいのかしらん。(ああ、指摘になってない。すんません)


>>いきなり恵は振りかぶる。腰をぐいと回し――トルネード投法の構えを取った。
>>「待て待て待て!」
>>待たない。ぎりぎりと伸びきったゴムが、弾けて戻った。恵のしなる腕を研介は見ていない。逃げるように背中を見せていたからだ。
 
 ええと。
 ゴムが、戻ってますよね。「戻った」とあると、投げ終わっているように感じます。だからその後に「しなる腕」って書いてあると違和感があります。

 あと、この後に

>>空気が切り裂かれた。
 
 がくるのは、段取りが悪いような。
 トルネード投法>脅える研介>投げられるボール>逃げる研介>ボールの様子。
 よりも、
 トルネード投法>脅えて逃げる研介>ボールの描写>尻にヒット
 の方が、楽に読めると思います。
 

 読んで欲しいもの()は読んでの読者感想、→は作者判断:
・キャッチボールというアクション(おおう)→ぼちぼち?
 ぼちぼちっす。

・恵の横暴さ、ひるがえって可愛さ(おおう)→可愛さはあんまり
 可愛くないっすよ……。横暴です。僕的には嫌いです。
 
・かわいそうな研介(あはは)→成功
 凄くかわいそうです。笑えないっすねー。
 
・住宅街感(ふーん)→皆無
 ないっす。
 


腐草[ふそう]、化して蛍となる
No.8191 投稿日 2004年6月17日(木)23時29分 投稿者 弟切 千隼
 題名は、古代中国の俗説です。昔の中国人は、腐った草が蛍になると信じていたらしいです。
 あちこちで、蛍狩りの便りが聞かれる季節になりました。最近では、自然保護に対する理解が進んだため、蛍狩りといっても、蛍を捕らえることはほとんどされませんね。もっぱら鑑賞して楽しまれるようです。



>ゲームセンター美人

 No.8185の書きこみで、弟切は、津荒さんの作品「ゲームセンター・美人」の指摘をしました。課題部屋のNo.997に上げられている作品です。
 No.8185を読み返してみますと、「男っぽい≠美人」と書いているようにも見えますね(^^; これは、弟切の書き方がまずかったです。


 弟切は、「男っぽい美人」というものもあり得ると思っています。ですから、津荒さんの作品に対して、「男っぽい→美人じゃない→だからダメ」とは言いません。
 「男っぽさ」は、「美人であること」とは別の要素です。男っぽさが美人であることを引き立てることもあれば、削ぐこともあるでしょう。
 津荒さんのあの作品の場合は、「男っぽく、かつ、優しく、美人なお姉さん」を狙ったわけですね。残念ながら、「優しさ」と「美人さ」は足りませんでしたが。


 美人には、たくさんの種類があっていいですよね。というより、あるべきでしょう。種類が少なくては、多様な面白みに欠けてしまいます。
 弟切のへぼい頭脳でも、可愛い美人、清楚な美人、男っぽい美人、神秘的な美人、小悪魔的な美人、クールな美人、色っぽい美人、高飛車な美人、繊細な美人、野性的な美人、と、このくらいはすぐに浮かびます。どれも魅力的になり得る美人だと思います。



>愛と激情のキャッチボール(2号さんの作品)

 ごく簡単に触れさせていただきます。

 津荒さんが「ヒロインの恵が可愛くない」と書いていましたね。ここは、人によって感じ方が分かれるようです。弟切は、「このヒロインって横暴だけど、可愛い」と感じました。

 何も悪いことをしていない研介に対して、恵は当り散らします。そんな彼女は、確かに横暴です。
 けれども、その理由が、「昔、自分が好きだったことに研介が気づいてくれなかったから」というところが可愛いと感じます。その程度のことで怒れてしまうことが、弟切には可愛いと思えるのですね。

 まあ、こういう人は、現実に近くにいられると、いろいろ当たられて大変です(^^; 

 もちろん、一方的に当たられた研介はかわいそうだ、と弟切も思います。これだけ痛い目に遭わせたのだから、恵ちゃん、研介くんにラーメンくらいおごってあげなよ、と思います。



お知らせ:
 弟切は明日からまた出張です。明後日の夜に戻る予定です。次にここに書きこめるのは、明後日の夜以降になります。


明日は結婚式
No.8192 投稿日 2004年6月18日(金)14時44分 投稿者 名無し君2号
 いよいよ明日、友達の結婚式です。なんか知らないけど憂鬱。引きこもりにパーティー会場はきついな。当人でもないのにマリッジブルーです。



>明鏡止水

>>へー、オマエも言うようになったじゃん。
>>つまり小説を書くためには、小説を書く心の状態にならないと出来ない、と、そう言っているわけだな。――で外乱のおかげで、その状態に入れない、と、そう言っているわけだな。

 いや、たぶんサボっているだけだと思います。家族にかこつけて、ただ単にサボってんじゃないのかなあ。本当に駄目な男だなあ。ひゅーるらら〜。

 でも、小説を書こうとすると、なんというのか……モチベーションが、するするするりと手の平から滑り落ちてゆくんですよね。気がつくと、じっとりと心が汗ばんでおりまする。得体の知れない、やたら湿っぽいものが渦巻いておりまする。
 なんだろうか。小説を書くのはイケナイこと。そうとでも思いこんでいるんだろーか私は。大丈夫か。

 落ちこんでいるとゆーのも、ちょっと違う。
 普通だと思うんですけど……普通じゃないのかね。

 余談。
 「外乱」って言葉、知らなかったんで辞書を引きました。

■がい‐らん【外乱】グワイ‥

 機械や電気のシステムにおいて、秩序ある動作状態や平衡状態などを乱すシステム外からの作用。

 ――広辞苑第四版より引用。

 機械なのかー。電気なのかー。むしろ電波かー。



>1000字課題

 No.140「鳴らない電話が鳴りまして」(3600文字)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1004&e=res&lp=550&st=

 友人のアパートに遊びに行っただけのはずなのに、そこはまるで妖怪屋敷で、あげく怪奇現象の始末まで頼まれて困り果てる話。

 ぐだぐだな男ふたりの話です。




>リズム

>>ところで音楽のリズムって、どうやって作られるものなの?
>>リズムを構成する要素は、なにとなに?

 楽曲自体の速さと、音の密度です。

 この楽曲自体の速さというのは、つまりテンポのことです。楽譜を見て貰えばわかるんですけど、一番最初の部分に、「♪=120」とか書かれています。この数字が多ければ速い。少なければ遅い。クラシックだと、アレグロ(速く)とかアンダンテ(ゆるやかに)とか指示されてます。それに従って(たまに独自の解釈で)指揮者は棒を振っているはず。

 音の密度というのは、要するに音符の数のことです。「あ〜〜〜れ〜〜〜」と音を伸ばすのと、「いやんばかんそこはだめよ」では、後者のほうが速く感じますやね。経過時間は同じでも。

 いくらテンポが速くても、「あ〜〜〜」と音を伸ばしているだけじゃ速くは感じない。逆に、テンポが遅くても音数が詰まっていれば、それは速く感じます。

 あとは「ノリ」とかもあるみたいです。前ノリ、後ノリとか。
 普通の人に、音楽って何を中心にして聴いている? と問えば、大抵はボーカルと答えるはずです。クラシックだって同じこと。ベートーベンの「運命」を聴くときに、最初の「ジャジャジャジャーン!」の後、「ちゃらららん、ちゃらららん、ちゃらららーん」というメロディーは覚えていても、その後ろで薄く鳴ってる音を覚えている人は、ほとんどいないはずです。

 ただ、みなさんボーカルしか聴いてない、といっても、やはりまわりの音も耳には入ってきています。意識してないだけで、なんらかの効果は発揮しています。激しいな、とか優しいな、とか感じるのはボーカルだけの力じゃないんですな。

 そんなボーカルが、まわりの音よりやや先回り気味に歌うと、曲全体がせわしなく感じるという現象が起きます。これが前ノリ。逆に、まわりの音に引きずられ気味になると、なんかまったりした感じになります。これが後ノリです。
 CDだとカッコイイのに、テレビやコンサートで実際に歌っているのを聴くと、あれれ〜? とか思うのは、このリズム感の違いが大きい模様。なんか大御所になればなるほど溜める傾向があるような気がする。なんでだろ。

 せわしなさやまったりさは、曲の速さに影響を与えますやね。忙しけりゃ速いし、のんびりなら遅いし。いろんな要素が集まって、リズムは作られているようです。

 次に来る言葉はわかってます。
「それを小説に活かせよ」――ホントに。



>イメージ

>>「ゆったり」というにしちゃ、忙しすぎる。
>>次々と新要素が出てくるもんだから、読者が頭の中で、イメージを次々と更新してゆかなきゃならなくなる。目が文字を追いかける速度と、脳裏でイメージを書き換えてゆく速度との比が、高すぎるということね。

 そっか……。
 じゃあ、なるべくひとつの文では新要素は少なくすべきなのか。
 それか、「これから新要素を出しますよー」と宣言してから書くか。今回の場合、動きのなかで新要素を出すのではなくて、たとえばだれかに観察させた結果として書くとか。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 千鶴子は床の惨事を呆然と眺めていた。
 買ったばかりの泡立て器が! お気に入りのボウルが!
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 こういう書き方ならオッケーだと思う。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 聡美は千鶴子の手元を盗み見る。
 ぴかぴかの泡立て器。透明なボウル。花柄のふりふりエプロン。また新しいのを買っているわ……。
 そっとため息をついた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 こんなのとか。
 うーん。アクションシーンであるならば、細かく描くことは許されないのかな。たとえその経過時間がゆったりであっても。
 細かく描いている段階で、時間の流れが止まってしまうのか?


>>だいたい、なんで「ホットケーキの元」のほうが、「泡立て器」よりも前に出てくるんだよ。動いているもののほうが、先に目に留まるに決まってるじゃんか。

 おっしゃるとおりでございます。
 焦点を合わせるポイントを見誤っておりますな。いまだカメラワークに難ありです。


>>あと「牛乳」なんて、なんで出てくるんだよ。
>>かき混ぜ始めてすぐに、ホットケーキと牛乳とは渾然一体となってしまうわけだろ。

 ここはジオラマの作り方が甘々でした。
 自分でも一度ホットケーキを作ったことがあるんですが、そのときのことを思いだしつつ書いていて……。ともかく、簡単に混ぜ合わなかったなあ、という記憶ばかりが。あれって力いるよなあ。それともやり方が変だったのか。


>>何度も言っているように、「密度を上げる」というのは、「たくさん書く」というのとは別なんだってばよ。書きかたを工夫することで、工夫した分だけ、意味情報を増やすってことなんだよ。スープ取りの手間を増やした分だけ、旨味が増すようなもんだっての。真新しいとか透明だとか、そういうのは具を増やしているだけだっての。

 密度に関してはまだ駄目ですが。
 ジオラマの効力についてはすこしわかりかけてきました。今回の例だと、真新しい調理器具だからこそ生まれる瞬間というのがあるんですよね。一瞬きらめいてきれいとか。使い勝手がいいとか。心理にも影響はあるはず。新しい物を使うってのはなんだって気持ちいいものだし。鉛筆だって、新しい一本だと気分一新になるんだから。


>>ちなみに俺の書いたやつ。文章は短くなっている。密度も上がっている。だが速度は上がっているのか?

 上がってなーい。
 でもなあ。文章が短いと、それだけ速く読めるから、相対的に速度は上がる……と思ってたんだけどなあ。むむむ。



>アクション

>>ちなみにアクションの勉強をするなら、マンガがいいぞ。いちばん進んでる。ジャンプあたりで連載中のアクション系は、どれも凄いレベルだ。小説において半分も実践できたら、余裕でトップクラスだわな。

 一番参考になるのはアニメかなあ、とか思ってたりしました。
 漫画の場合は、コマとコマの間は省略されているんだよな。……そのあたりに肝が? むー。



>デタラメ野郎

>>物書きが、書いたものに関して、どうしてそうなっているのかの意図を説明できないってのは、いったいどういうことだよ?
>>それはつまり、「意図がなかった」ってことだよな。つまりデタラメってことだよな。

 まったくもって返す言葉もありません。
 書いたときに考えていても、いまになって思いだせないのでは、つまりたいした意図じゃなかったってことです。
 ホントに思いだせないなあ。考えなしよりなお悪いような気もするが。



>No.139「愛と激情のキャッチボール」(3600文字)

>弟切さん

>>これだけ痛い目に遭わせたのだから、恵ちゃん、研介くんにラーメンくらいおごってあげなよ、と思います。

 もちろんラーメンはおごります。ただし研介くんが恵ちゃんに。「乙女心を傷つけた!」とか言われて。押し切られるままに食事して、その帰り道で研介くんの彼女とバッタリ。慌てふためく研介くんに、恵ちゃんはわざとらしく腕を絡めるわけですよ。さらに甘えた声でこうのたまうわけですよ。
「あ〜ん、ケンちゃん、この人だあれ〜? お友達ぃ〜?」
 当然彼女は怒ります。激怒です。ビンタです。頬につけられた刻印をさすりながら、研介くんは遠ざかる彼女の背中に向かって手を伸ばします。
 さすがの研介くんも激怒。文句を言おうとした唇は、しかし恵ちゃんにふさがれます。え? なにでって? もう、わかってるくせに。
 唇ですよ唇。く、ち、び、る。
 フェイストゥフェイス、マウストゥマウスですよ。そして口ポカーンなケンちゃんを残して、メグちゃんは去ってゆくんですよ。そう、柔らかな感触と、レモンの香りだけを残して……。(バカ)

 アメとムチ、サイコー!

 ――と、こんな三流ラブコメストーリーは思い浮かぶんですが、それを伝える作業(つまりは小説化)がすげえめんどくさいです。ああ、なんで私は電波を発信できないんだろう。受信はできるのに! できるのに! はぁ〜、ベントラベントラ。

 んー。
 津荒さん、わがままな娘は駄目ですか。そーですか。

 ただ、個人的にはいままでで一番生きたキャラなんじゃないかと自画自賛しておったんですが。短絡的な行動を取るところが特に。
 恵ちゃんはまだ研介くんが好きなんですよ。彼氏いるけど。おまけにそのことに自身、気づいていないんですよ。なんでムカつくんだか自分でもよくわかっていない。自分の本心に気づき、葛藤する場面が、この物語のひとつの見せ場だとは思います――って、続き書くのか。

 ご指摘に対して。

>>「えりゃっ」という声に、ひっかかりました。なんか可愛い感じじゃないですか。可愛い>弱い投球、ってのがすぐに頭に浮かぶんですよね。それが崩れる。だからイメージしにくい――。
>>たぶんそれを狙ってるんですよね。

 ええと、本人は軽く投げてるんだけど、球威は素晴らしい、というのを書きたかったんですよね。だから、可愛いと思ったのにすごい球、を狙ったわけじゃあなかったです。「うぅりゃあああ!」じゃ全力投球だしなあ。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 いきなり恵は振りかぶる。腰をぐいと回し――トルネード投法の構えを取った。
「待て待て待て!」
 待たない。ぎりぎりと伸びきったゴムが、弾けて戻った。恵のしなる腕を研介は見ていない。逃げるように背中を見せていたからだ。
 空気が切り裂かれた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

>>ええと。
>>ゴムが、戻ってますよね。「戻った」とあると、投げ終わっているように感じます。だからその後に「しなる腕」って書いてあると違和感があります。

 ああ、そうか。
 「恵のしなる腕を研介は見ていない。逃げるように背中を見せていたからだ」が説明文なんだ。だから違和感があるんだな。

 ここは動かせばいいのね。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「待て待て待て!」
 待たない。ぎりぎりと伸びきったゴムが、弾けた。反射的に研介は背中を向ける。
 空気が切り裂かれた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 あ。

>>トルネード投法>脅える研介>投げられるボール>逃げる研介>ボールの様子。
>>よりも、
>>トルネード投法>脅えて逃げる研介>ボールの描写>尻にヒット
>>の方が、楽に読めると思います。

 そういうことかー。



 レスには5時間ほど。


いろいろ
No.8193 投稿日 2004年6月19日(土)00時00分 投稿者
新木 伸
>津荒

>>次はこれを、小説に生かさないと。

 説明力について。

 いちおう言っておくが。
 こんなもん、小説を書こうと思い立つ以前に修め終わって然るべきことだからな。
 「説明力」なんてもんは、ライターに要求される能力であって、小説を書こうという人間ならば、誰でも身につけている基礎能力だということ。

 小説でいうところの「文章力」には、この「説明力」は含まれていないのだよ。
 小説で文章力っていったら、描写力がどうだとか、そういった高次元の話になる。この程度の説明力は持っていて当然であって、文章力を測定する際の測定対象にもなりゃしないのだ。

 なぜ文章力に含まれないかというと、説明力っていうのは、じつは構成力に他ならないからなんだな。

 どんな状態の読者に対して、どのような内容の説明を行えば、どんな理解段階に至るかということを計る力。
 そして説明してゆく適正な手順を見極める力。

 いまお前は、「CD−Rを知らない人間に対して、CD−Rをわからせる」という想定で練習をしたわけだろ。
 小説を書くときも、まったく同じ。
 なにかを知らない人間に対して、なにかをわからせるわけだ。それが小説っていうもの。

 まず読者は、主人公が誰で、どんなやつなのか、まったく知らない。
 主人公の置かれた立場も知らない。
 舞台が現代ならともかく、異世界であったら、その世界のことはまったく知らない。
 そしてどんな出来事が起きるのかも、まったく知らない。

 すべて知っているのは作者であるお前だけ。
 よってお前は説明していかなきゃならない。

 小説というものは、すべて説明文だけで書くこともできるわけね。それは原始的な小説の形態であって、少なくとも現代のライトノベルの作法ではないけれど。
(お前の書いてくる生課題は、やたらと説明っぽいのだが)

 どんな主人公が、いまどこに立っていて、どんな心境で、それはどうしてであって、そしてどうなるのか、すべて読者は知らないわけだ。
 だから作者はすべて説明していかなきゃならんわけだ。

 ゲームセンターの前に立っていて、落ちこんだ心境であって、それはフラれたからであって、そこでやや苦手な女と出会ってしまって、ゲームで対戦してボロ負けするが、クレーンでマスコット取ってもらう展開となるわけだろ。
 なんかそんなの書いていたよな。




>2号

 速さの問題。

>>千鶴子は鼻歌を歌いながら、ホットケーキの元を牛乳と混ぜあわせている。真新しい泡立て器が透明のボウルに当たり、かちゃかちゃと音を立てていた。

>>千鶴子は鼻歌を歌う。泡立て器がボウルの中で踊りつつ、ホットケーキの元が練りあげられてゆく。

 上のと、下のとで――。
 上は無駄なディテールも多い。読者は想像しながら、しかも何度かイメージをワイプされながら読むことになる。つっかえつっかえ読むぶん、時間が余分に掛かる。また読者が集中できないがために、読者の脳内で起きる思考も散漫になってしまう。
 そうした色々な原因によって、読んだときに読者のなかで起きる色々な物事が「遅く」なるわけね。
 印象だとか、感想だとか、イメージの膨らみかただとか、そんなもの。

 わかりやすく書くということは、速くするということでもあるのだな。


 下の俺の文が速いのは、読んだ読者の意識のなかで単位時間あたりに起きる物事の数が多いということ。

 上の2号の文が遅いのは――っていうか、遅いっていうよりも、動いていないというべきなのだな。ぶっ壊れている。時間の流れがおかしい。泡立て器よりもミックスのほうを先に注目しているし、その時刻には観測されないはずの牛乳を書いているし。時間軸の飛び飛びの位置から場面を切り取ってきてコラージュしたような変な状態。

 うーん。この速さの話は、なんて言ったらいいのかなぁ。
 2号の音楽の話で出てきたけど。人間は耳に入った音をすべて聞いているわけではないのだな。意識に残る音と、残らない音とがある。だが残らない音も聞いていないわけではない。
 で、お前の書くものは、残らない言葉が多すぎるわけよ。意識に残る音の代表格を「ボーカル」としているようだが、そのボーカルが鳴っていないわけ。

 リズムを作る要素のなかに、「音の強さ=大きさ」って概念がすっぱり欠けていたが。
 後ろで鳴っているはずのものが、ボーカルと同じ音量で鳴っているわけよ。もしくはボーカルよりも大きく鳴っている。
 それでは単なる騒音にしかならない。

 ♪=120とか、楽曲の速さの話を書いているけど。騒音がひどくて、ボーカルがよく聞き取れず、曲がどんな速さで流れているのかもわからない状態なわけね。
 そのぐらい、いま、ひどいわけ。
 小説内時間速度と、読者の読書体感速度とのあいだに関連性を持たせて、かつ、それを作者の意図に基づいてコントロールするのがアクションなわけだが。
 まず小説内時間速度が読み取れるようにならなきゃ、なにも始まらないわけよ。

 猫にマグロ取られた話とか、眼鏡屋に連行される話とかでリライトしたわけだが。
 あれはボーカルに相当する主軸となる出来事を抽出して、メリハリを利かせて、きっちりと聴き取れるようにする方面でのリライトであったわけね。ボーカルのボリュームを上げないことには、曲がどんな速さで流れているのかもわからんわけよ。


 あと小説のアクション文におけるリズムの要素は、いまのところ、以下のような感じだと俺は考えている。

 時間速度/文字数、具象度、情報密度


発熱体質?
No.8194 投稿日 2004年6月20日(日)00時07分 投稿者 弟切 千隼
 湘南の自宅に帰還しました弟切です。出張先も、梅雨であることが信じられないほど晴れて暑かったです。
 睡眠不足のまま仕事で炎天下を歩き回ったら、また熱が出ました。食欲もなく、食べずにいたら胃が痛くなってきたので、食事をしてバファリンを飲んで寝ることにしました。

 とりあえず生存証明でした。


梅雨らしくなってきました。
No.8195 投稿日 2004年6月21日(月)01時11分 投稿者 弟切 千隼
 今日の湘南はとても蒸し暑いです。梅雨らしい気候です。
 けれども、この気候は梅雨前線のためではなくて、台風六号が接近しているためのようですね。五月・六月と連続して、日本列島本土に台風が来るなんて、何か間違っている気がします。



>会話文の練習

 課題部屋のNo.1005に、テープ起こしを補完・編集したものの続きを載せておきました。
 今回は体力がなく(^^;、最後までできていません。次回には、最後までやるつもりです。

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1005&e=res&lp=1001&st=0


いろいろ
No.8196 投稿日 2004年6月21日(月)02時53分 投稿者
新木 伸
 うーむ。
 新章に入ってから、キャラ寄りでない、ごく普通の外部視点からの三人称で書かなきゃならない必要に迫られて……。

 書けん。
 普通の三人称を忘れていることが判明。どうしてもキャラに入ってしまう。
 習作のひとつふたつ書いて、思い出すか。
 昔は確かにやれてたんだけどなぁ。デビュー作は主観を乾かした完全客観寄りの作者視点で書いていたものだが。
 ――って、あれたっぷり十年前のことか。そりゃー、忘れるって(笑)。




 あと、まあ、いつもながら……。
 いちばん時間がなさそうな弟切が、いちばんやってるようだなぁ。

 いま分室って、弟切ひとりのためにあるようなものかしらん。
 まあそのうち閉鎖することがあるにせよ、過去ログだけは残しておいて、誰でも閲覧できるように残しておくか。人類の資産だし。
 てめーらいつまでも分室があると思うなよ。……と、そんなふうに定期的に脅しておいたりするわけだが。
 ぶっちゃけ、一〜二ヶ月くらい、誰にも目立った動きがなかったら、閉鎖しない理由はないんだからな。1ヶ月もいらないかな。二週間ぐらいで充分?
 練習する人間のいないジムに、存在意義はないし。
 俺は分室なくたって、小説家を続けるわけだし、小説を書いてゆくわけだし。


 関係ないが、このあいだ仕事で台詞だけの小説、4ページ×2本ほど書くことになった。
 「あとがき」ってのが苦手で、大嫌いで、しかも無理矢理書いても、出来として面白くないものになったりする。
 次に出る本のあとがきを書かなきゃならない時期が来て、「上下巻の上巻なのだから、あとがきなくても済みますよね〜」と編集さんに話しかけてみたら、キャラクター座談会でもいいってことになった。
 キャラの掛け合いなら、キャラ降ろして、皆で勝手に喋ってもらって、テープ起こしするだけなので、僕としては楽なもの。

 弟切のテープ起こしなどでも、YとかOとか、名前の一文字くらいを識別子にするものなんだけど。キャラ座談会といえば、それが普通なのだけど。
 やってみたら、その手の小細工をしないでも、誰が喋っているのか見分けがつくものになったので、会話文のままで、識別子なしで入稿することになった。
 出てきたキャラは、まあ5人ぽっちだが。



 あと2号。
 せっかくの修羅場の実習体験、自分からすっぽかしてやんのー。
 あー、もったいない。

 アマチュアのうちに一度でも体験しておけば、いざプロになってから、同じような修羅場がやってきたとしても、それは自分にとって二度目となるわけだから、迎え撃つ余裕も、心の耐性も、乗り越えられる自信とかも、段違いなのだがなぁ。つまり不測の事態が起きたときの生存確率が上がるっていうこと。
 まあプロになってからやって来たら、ぶっつけ本番で、どうにか越えることだな。越えられなかったらそこで廃業するだけのことだし。また運が良ければ、いつもベストコンディションで、ノーアクシデントで、一生のあいだ作家業ができるかもしれないし。


台風と戦う
No.8197 投稿日 2004年6月22日(火)01時33分 投稿者 弟切 千隼
 弟切が住んでいる湘南は、台風から遠いのに、大荒れの天気でした。その嵐の中、弟切は買い物に出かける羽目になりました。
 食料が切れたからです。昨日、体調が悪くて買い物に行けなかったのが失敗でした。
 当然、弟切はずぶ濡れになりました。これでまた風邪でも引いたらどうしましょう(^^;



>会話文練習

 課題部屋のNo.1006に、テープ起こしの補完と編集の続きを上げておきました。今度は、最後まで書けています。

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1006&e=res&lp=1001&st=0


質問〜
No.8198 投稿日 2004年6月22日(火)05時04分 投稿者
新木 伸
 ふとした疑問。そして質問。
 女の子が、外泊でお泊まりする用意をするシーンなどを書くかもしれないもんで……。

 女の人の下着ってのは、どのくらいの頻度で取り替えるもの?
 そりゃ風呂に入ったら替えるのが普通だろうし、風呂に入れないときでも下着だけは替えるだろうし。そのへんはわかるのだけど。

 まず、ブラとぱんつとがあるよね。
 ぱんつのほうは当然替えるわけだけど、ブラのほうって、毎日取り替えて選択するのが普通? それとも数日は使い回しするのが普通?

 ベランダなんかに干されている洗濯物を見てみると、ぱんつとブラとの数が合わないことが多い気もする。(ブラのが少ない)

 個人的なことは答えづらいだろうので、「わたしの周りでは〜」みたいな一般論でいいので聞かせてプリーズ。


 いったいどこのベランダみてるんですか
No.8199 投稿日 2004年6月22日(火)05時35分 投稿者
とんびの羽根

 下着は毎日替えるもんでしょ。洗濯さぼると洗濯かごがすぐ一杯になるし。
 上下の数が合わないのは純粋に持っている数が違うからでしょう。
 ブラが高いしバリエーションが少ないので使い回し度が高いだけ。

>浦戸さん

 リライト大会なる企画に巻き込んでご迷惑をおかけしました。
 浦戸さんのスタンスについては当方完全に誤解しておりました。
 遅くなりましたがお許しください。

>きょろちゃん

 電撃一次通過したの、本人かな?
http://www.mediaworks.co.jp/3taisyo/11/11.php


ブラ交換頻度とか
No.8200 投稿日 2004年6月22日(火)08時34分 投稿者
新木 伸
>とんびさん

>>下着は毎日替えるもんでしょ。

 それが、そうでもないようす。

http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=696915

 固定観念だけで、「○○が常識でしょ」――なんてことなら誰でも簡単に言えちゃうわけで。
 僕がいま欲しいのは、とんびさんの思いこみの固定観念でなくて、生のデータなわけですね。「実際はどうなの」って、そっちのほう。
 どうせひとこと書くのであれば、奥さんやら娘さんやら、その友達の方々なりの生のデータを取ってきてほしいところだったりしますが。(でもプライバシーに関わるので難しいところですけど)

 女性であれば、まわりを見回して、「十人いたら2〜3人くらいは替えない派っていたかなぁ」とか、言えるかと思って訊いてみたわけですね。


課題提出
No.8201 投稿日 2004年6月22日(火)18時41分 投稿者 津荒 夕介
>生課題
 「歯医者でショック」です。
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1007&e=res&lp=928&st=0
 

>>てめーらいつまでも分室があると思うなよ。……と、そんなふうに定期的に脅しておいたりするわけだが。
 うわわ。恐ろしい……。
 が、がんばります。

>説明とか
 文章力としてではなく、構成力として利用しなさいってことですね。わかりました。
 

 あと、余談ですが。
 なんといいますか、毎日なにか書かないと、ほんと駄目ですね。
 今日は勉強、明日は小説……ってな具合に分割してやってるんですが、間をあけると、なんだか上手くならない……ような気がする。
 うーん……毎日書こ。


こないだ洗濯機が煙を吹きやがった
No.8202 投稿日 2004年6月22日(火)20時41分 投稿者
とんびの羽根
>新木さん
>>(でもプライバシーに関わるので難しいところですけど)

 これを考慮した上での発言と承知してください。
 なんせ去年までは女ばかりのわが家で洗濯当番もやってたもので。
 ときどきさぼって数日分をまとめ洗いしたりするのだが、わが家はいっつも一対一だった。で、一応ウラもとっておいたんだけど、わが家は同時に替えるんです、あくまでもわが家のはなしだけど。

 ちなみに見えるところに干してるとやはりよく盗まれるらしい。特に上下で買ったのが上だけ取られたりする。お気にだったりすると特にショックが大きい。なもんでブラだけ別洗いしたり、別に干したりするのはよくあることだそうな。そういやわが家では最近外では干してないや。
 というわけでブラが少ないってのを観察してるのは危険ですな。見てるだけで下着泥棒と間違えられても知らん。

 わが家以外のことはご指摘の通り、わたしにはわかりませんので一例として受け取ってください。固定観念っぽい書き方だったのは、確かでしたので、誤解させたことは申し訳ない。でも詳しくはやっぱり書きにくいぞ。

 
 


女性の下着はいろいろ難しいですね。
No.8203 投稿日 2004年6月23日(水)01時15分 投稿者 弟切 千隼
新木さんへ >

 題名どおり、女性の下着は、男性のものとはたいへん違って、いろいろややこしいです。
「女性は下着をどのくらいの頻度で着替えるのか?」という、一見単純な質問でも、答えるのは難しいですね。


 弟切の感触では、おそらく、ブラもパンツも毎日替える人が最も多いと思います。
 特に、パンツのほうは、ほぼ確実に毎日替えるでしょう。大概の人は、「パンツは毎日替えないと気持ち悪い」と言います。例外は、スキー旅行で車中泊のため着替えられない、といった特別な場合ですね。


 ブラは、人によってずいぶん違うようですね。「毎日替える」という人が最も多いでしょうが、そうでない人も、弟切の想像していた以上にいるようです。「三日に一度くらいしか替えないよ」という人もいるようですね。
 具体的に、毎日替える人が何割くらいか、という数字は、弟切には出せません。しかし、毎日替える派が六割を切るようなことはない、と思います。


 下着は直接肌につける服ですから、見た目以上に汗や垢で汚れます。その点は、ブラもパンツも変わらないはずです。
 なのに、「パンツは毎日替えないと気持ち悪くて、ブラはそう感じない」という女性が、けっこういます。こうなる理由にはいくつかあるでしょう。
 弟切が知る限り、以下の二つの理由が大きいですね。


1)ブラを付けている時間が短い。
2)ブラは洗濯するのが面倒くさい。


 まず、1)について説明しましょう。
 男の人でも女の人でも、通常は、一日のうちでパンツをはいていない時間って、ほとんどありませんよね? 入浴中か、トイレに行く時か、恋人とベッドインしている時くらいでしょう。
 けれども、ブラはパンツと違って、一日中は付けていないのが普通です。大概の女性は、寝る時にはブラを外しています。もちろん、車中泊などという時は別です。

 起きている時間はずっとブラを付けている、という女性が多いですが、家にいる時はブラを付けていない、という女性も多いです。「家ではブラを付けない派」の女性では特に、ブラを付けている時間が短くなりますね。
 付ける時間が短ければ、当然、汚れ方が少なくなります。「これなら替えなくていいや」と感じても不思議ではありませんね。


 ちなみに、なぜ、「家ではブラを付けない女性」と、「起きている限りはブラを付けている女性」とが存在するのかも説明しておきましょう。

 「家ではブラを付けない女性」に理由を訊いてみると、即座に「窮屈だから」という答えが返ってきます。具体的には、「締めつけられて苦しい」・「ワイヤーが当たって痛い」・「肩紐やカップが、動くたびにずれたりこすれたりしてうっとうしい」といった答えです。
 そんなに窮屈なものなら、誰だって外したくなりますよね。では、なぜ外出する時には付けるのか、という話になります。
 その理由は、ブラを付けないと、乳房がやたら揺れ動いて目立つからです。それと、普通の服の上に、乳首の輪郭がくっきり出てしまう可能性が高いからです。この二つは、普通の感性の女性なら、恥ずかしいと感じるでしょう。


 もう一方の、「起きている限りはブラを付けている女性」は、なぜそうするのでしょう?
 実は、自分の体にちゃんと合ったサイズのブラを付けていると、付けていないより楽なのです。上に書いた様々な「ブラの窮屈さ」は、サイズが合っていないためなのですね。
 女性にとってとても大事なものなのに、なぜか、ちゃんとサイズを測ってブラを買う女性は少ないです。「私は胸が小さいからAカップだよな」などと、思い込みで買っている女性が多いですね。
 そのために、上記のような窮屈さに苦しむ女性が、大勢発生しています。

 なぜこんなことを言い切れるかといえば、弟切自身が、以前、ブラの窮屈さに苦しんでいたからです。ちゃんとサイズを測って買ったものを付けるようにしたら、ものすごーく楽だ、ということを体感しました。


 女性の乳房には筋肉がありません。乳房の膨らみは、皮下脂肪でできています。ですから、乳房を支えるものがないと、体を動かすたびに揺れ動いて、たいへん邪魔です。ブラとは、乳房を支えて、その揺れ動きを抑えてくれるものです。
 特に乳房が大きい女性は、ブラを付けていないと動きにくいです。料理をするのに包丁を持つのでさえ、やりにくくて嫌ですね。弟切は胸が大きいほうなので、切実に感じます。

 そういうわけで、胸が大きい女性は、「起きている限りはブラを付けている派」であることが多いです。必然的に、付けている時間が長くなりますから、「毎日ブラを替える派」である可能性が高いですね。
 一日中外で働いている女性や、肉体労働をしている女性なども、「起きている限りはブラを付けている派」かつ「毎日ブラを替える派」の人が多いでしょう。動けばそれだけ汗をかきますから、下着を替えなければ気持ち悪い、というのもあるでしょうね。

 胸が小さい女性や、家にいることが多い女性や、周囲の好奇の眼差しを気にしない女性などは、ブラを付けている時間が短いことが多いでしょう。となれば、「二、三日に一度しかブラを替えない派」である可能性が高いですね。



>>2)ブラは洗濯するのが面倒くさい。


 これについても説明しましょう。

 ブラには、乳房をしっかり支えるために、金属製のワイヤーが入っているものが多いです。ワイヤー入りのブラは、洗濯機でごーごー洗えません。手洗いするか、下着洗い用のネットに入れて、そうっと洗います。ネットに入れても、洗濯機で洗うと傷みやすいので、手洗いするのが理想です。

 手洗いするのって、面倒くさいんですよ。この面倒くささが嫌で、なるべくブラは洗濯したくない、と思うようになります。洗濯しないようにするには、着替えずにいるのが一番ですよね。
 かくして、面倒くさがりの人は、ブラを毎日替えることをしなくなります。



 で、若い女性が外泊をする場合は、下着をどうするでしょう?

 若い女性は、一般的におしゃれです。しかも旅行となれば、自分の姿を一日中他人に見られる可能性が高いですね。そういう状態では、ほぼ一日中ブラを付けている人が多いと推測されます。きっと、普段しているものよりも、値段も機能性も高いブラですよ。
 そういうブラは数を持っていないから、三日くらいならずっと付けっ放し、かも知れません。逆に、ブラを大切にしている人、または、きれい好きな人なら、外泊する回数分ブラを持ってゆくでしょう。

 結局は、その人の性格によって決まりますね。一日/一着から三日/一着くらいの範囲でなら、どれでもありだと思います。


蒸し焼きにされそうです。
No.8204 投稿日 2004年6月23日(水)23時36分 投稿者 弟切 千隼
 今日の湘南も、昨日に引き続き暑いです。しかも、今日は湿度が上がって蒸し暑くなりました。
 暑さに弱い弟切はぐったりしています。「夏はずっと海に浸かって過ごしたい」と友人に話したら、「人類アザラシ科」と言われました。



>会話文練習

 課題部屋に上げたテープ起こしと、それを書き直したものについて、浦戸さんより指摘をいただきました。感想部屋のNo.0184に浦戸さんの指摘があります。

 小説に使える会話文として見ると、要らない部分があるという指摘を受けました。これはそのとおりだと思います。
 この原因ははっきりしています。テープ起こしから書き直すにあたって、弟切に迷いがありました。初めてのことですので、どこまで直していいのかわからず、中途半端な書き直しになってしまいました。
 書き直したものを読み返すと、弟切にも、「ここは(小説の会話なら)要らないな」とわかります。


 それから、読点が多い(多すぎる?)という指摘を受けました。これは、弟切のしゃべり方の癖をそのまま生かしたためにこうなりました。
 これに関しては、良かったか悪かったか、自分でも判断がつきかねています。
「しゃべり方の癖でキャラクターを立てる」という点からすれば、成功かも知れません。しかし、「読みにくい」点からすると、まずかったかも知れませんね。

 読点のところで息継ぎをするかどうかは、人によって違うでしょうから、せわしないと感じるかどうかは人によるでしょう。
 弟切の場合は、同じように読点があっても、息継ぎをする場合としない場合があります。

 実際の会話では、文節や単語の区切りの部分でわざとちょっと言葉を止めて、相手の反応を見ます。反応の仕方により、次に言う言葉を変えるわけですね。
 意識せずとも、おそらく誰もが、弟切のように相手の反応を見てしゃべっているはずです。その「生の会話感覚」を出したいというのもありまして、読点を多いままにしてみました。


 あ、芝居の役作りについてのお話は、参考になりました。ありがとうございます > 浦戸さん。



 今回のテープ起こしでは、とにかく、「生の会話感覚」をつかむのが第一目的でした。ですから、今回の書き直しをさらにきれいに書き直すことは、絶対必要ではないと考えます。それよりも、もう少しテープ起こしを続けて、「生の会話感覚」を身に付けるほうがいいでしょう。

 実は、Yさんとの会話を録音したテープは、あと四十五分あります。今回書き直した分は、九十分テープのA面の分でした。
 残りのB面の分もテープ起こしをしてみます。


いろいろ
No.8205 投稿日 2004年6月24日(木)02時10分 投稿者
新木 伸
>下着とか

>>ちなみに見えるところに干してるとやはりよく盗まれるらしい。

 まーた、とんびさん、自分ちローカルな話を〜。

 「洗濯物が盗まれる家」に住んでいる人が、どれだけいるというのですか。一軒家か、もしくは一階(せいぜい二階)に住んでいるってことですよね。

 ちなみにうちの周囲でいうと、洗濯物を観察できるのは安アパートやら団地やらで、部屋も狭くて洗濯物をベランダに干すしかない家庭ばかりなので、ブラとパンツの数が合わない率は7〜8割ってところでしょうか。

 とこのように、ローカルなサンプリングだけやって、そのまま信じこんじゃうのは危険なのですね。「うちの周囲ローカル」だけを見ていたら、「世間の女性はブラは数日使うのが普通なのだな」となってしまっているわけで。(笑)
 「高いブラだけは室内に干す」という選択肢もあるのかもしれない。表に出ているものの数が合わないのはそういう理由なのかも。


 ちなみにGOOの例のページだと毎日換える派が多数なのだけど、それを信頼しないのは、匿名発言とはいえ「毎日換えません」の人は恥を感じて申告しないことが考えられるため。
 あそこからわかることは、「毎日換えない人も存在する(ゼロにあらず)」ということだけであって、その比率の参考にはならない。




>ブラの装着日数

 女性に聞く生のデータとは別に。

 「男の子の予想」ってほうも聞いておくかな。

 津荒とか2号とか。彼女いなさそーなやつの代表ってことで。
 自分の思い入れでいいから、女の子は毎日ブラを当然毎日換えるものなのか、それとも2〜3日は同じの付けていそうなのか、答えるべし。

 あと点呼がわりに春日と白猫さんも。
 白猫さんは性別聞いてなかったっけ。たぶん男性だと思うけど。





>男の下着

 ちなみになにかの役に立つかもわからないので、こっちのことも書いておきます。

 サンプルはおしゃれに興味のない男性。35歳。十代後半から着ているものはずっと変わりなし。

 下着はTシャツとトランクス。(ガラパンというやつ)
 基本的に風呂に入ったら交換します。
 通勤、通学をしているときには、体も動かすし汗も掻くので、毎日風呂に入るのが基本。
 長期の連休など、ずーっと家にいてゴロゴロしているときには、風呂も2〜3日に一度となるので、下着も着けっぱなし。
 作家業に入ってからは、ずっとそんなもんですが。

 男性下着に関しては、過去ログのどこがちリサーチがありましたね。
 中学生以上の男の子は、白ブリーフでなく、トランクスが多数派である模様です。

 ちなみに男性が小用を足したときには、おちんちんをぷるぷると振って滴を跳ね飛ばしたあと、そのままパンツの中に格納することになりますので、パンツが数滴分の尿を吸うことになります。ちなみにおちんちんというものは、どんなにプルプルやって跳ね飛ばしたとしても、その構造上、尿道の長さ分の尿はどうしても残ってしまうわけですね。膀胱の出口からだから、十センチくらいあるのかな。けっこう残ってます。
 よって数日も穿いてると、股間部分の布地に色が付くほどです。

 ちなみに僕は下のほうは、家にいるときにはトランクスではなく、もっぱら「長ズボン下」でいたりします。オッサンが冬に防寒用に着用する木綿の長ズボン下。それを本来の用途ではなく、肌に直接触れる下着として使っていたりします。皮膚がやや弱くて、縫い目やゴムがあたっているとかぶれてしまうもので、その対策。
 Tシャツに付いているタグなんかも、外さないとかぶれてしまうもんで。




>津荒

>>なんといいますか、毎日なにか書かないと、ほんと駄目ですね。

 いまごろわかったのか。
 俺がなんのために、毎日何十枚の人に見せる文章を書き、そして何枚かの小説を書いているのか。
 毎日やっていないと、プロの技量を維持できず、あっというまに素人程度のレベルに退行してしまうからだろうが。

 一度身に付いたものは一生残る――と、おまえらがなんの根拠もなしに幻想を信じこんでいるのが、俺にはわからん。

 おまえら、半年や二、三年くらい、小説書くのやめていたって、書き始めればすぐに戻ると思っているだろ?

 有り得ないんだよ。そんなことは。
 スポーツだって、言うだろ? 1日休んだら、取りもどすのに3日かかるって。
 1ヶ月休んだら、3ヶ月も4ヶ月もかかる。
 陸上やっていたなら、絶対に言われているはずだ。まあ、そんなレベルにまで行っていなかったかもしれないが。

 3年も書いていなかったら、作家としては、もう死んだようなもんだな。取りもどすのに何年かかるやら。
 小説ってのはスポーツと同じで、体で書くものだから、イメージに体が追いついてこなくなるわけよ。


 まあ何日何年中断していたところで、批判家能力だけは残るだろうな。
 批判家能力というのは、あれもだめ、これもだめと、他人の仕事にケチを付ける能力のことだ。否定するためにそれっぽい理屈をこじ付ける能力ぐらいは、何年経っても残ると思うぞ。
 小学生の頃に草野球をやっていたオヤジが、飲み屋のテレビでナイターを観戦しながら、プロ野球選手の試合ぶりに偉そうに「ダメ出し」を出せるぐらいには。


 小説ってのは、趣味じゃなくて、生きかたなんだってば。
 空手家や柔道家がジジイになっても格闘家であるのと同じように。また日々の生活も24時間すべてにわたって格闘家であるように。
 小説家ってのも、いつでも小説家なわけね。

 昨日は大学生で、今日は作家志望者ってのは、そういうのはないのだ。
 趣味で小説を書く程度なら、そんなんでもいいが……。プロになろうっていうなら、そんなんでなれるものか。物凄い才能でもあれば別だが。お前にゃそんなもんねーのは、もうわかっているよな?

 勉強してるときだって、小説のためにその勉強時間を使うんだよ。スポーツ選手ってのは、通勤電車の中でだって、肉体やバランス感覚を鍛えているものだろ。
 勉強日であっても、すこしは時間を取って、何百文字でもいいから、小説を書くようにするんだよ。ちょっぴりでは成長は見込めないけど、すくなくとも維持はできる。現状から落ちないように留めておくことはできるわけだ。



>>1007 生課題 NO8「歯医者でショック」

 読めん。
 全然ダメ。「新古書店」あたりを書いた頃のレベルに退化してる。

 いちばん伝えたいものが「美人」なのか、「歯医者でイヤーン」なのか、「歯医者で嫌だけど美人でラッキー」なのか、なんなんだかわからん。

 ちなみに女医さんは、「プロの歯科医だなぁ」とは思ったが、美人だなぁ、とは思わなかった。
 前回とちがって、主人公は相手のことを美人と思っているわけだな。その面では進歩がある。だがその主人公の印象が、読者の頭に定着しないで、流れて消えてしまっているわけだよ。
 書いてあっても、読んだ相手が覚えていなければ、それは書いていないのと同じことだ。

 記憶に残らないことには理由がある。それはお前の落ち度である。
 女医さんが美人であるということが、なぜ読者の記憶に残らないのか、その理由を考察のこと。





>2号
>1004 1000字課題、6/18分、No.140「鳴らない電話が鳴りまして」(3600文字)

>>鳴らないはずの電話が鳴るという怪奇現象の解決を頼まれて困る主人公の話。

 頼まれてねーじゃん。


 あと物語として壊れてる。

 まず「用事で呼びつけられた」ということを、冒頭早い部分で書いておかなければだめだろう。「起」で必要だわな。一般的には起部の転が、「用事があるからやってきた」と明かされる部分だろうな。
 そして友人の言う「用事」の正体がわかることが、この話のオチなわけだよな。
 起点から終点に向けて線を引くと、線分に「長さ」と「方向」とが生じるわけだ。方向と変化量とを備えたものが、「お話」というものであり「物語」というものなわけだ。
 つまり主人公が「用事で呼ばれた」ということを明かさないうちは、この話は始まってもいないことになる。
 起点たる「用事で呼ばれた」が明かされるのが、なんと電話が鳴り出す直前となっているわけだが……。正気かよおい。

 「用事で呼ばれた」をずーっと隠し通しているのは、これも、あれか? 面白いという自信がないあまりに肝心なことをひた隠しにしようという「ロマンティック症候群」というやつか?

 用事で呼ばれたから、この主人公は、友達の家に始めて訊ねてきたのだろう?
 そして用事で呼ばれたから、床板を踏み抜きかねないボロアパートの廊下を歩いて部屋に向かうわけだろう?
 そして用事で呼ばれたから、やきもきしながら――あるいはイライラしながら、用事を言わない友人を問い詰めるわけだろう?
 「用事で呼ばれた」を書いていないものだから、盛り上げがまったく足りなくなるのだ。

 友人の家に普通に遊びにきて、ただ廊下を歩いて部屋に行く――なんていう普通のシーンのどこが面白いんだよ、このタコが。
 アパートがボロくて古いぐらいしか、見るところがねーじゃんかよ。
 それでも文章力と描写力のある人間が書いたなら、そのボロさかげんとか、友人の天然ぶりとかだけでも充分に楽しめるものが書けるのだろうが……。お前みたいなドヘタは、「筋」の助けも借りなければ、読めるものにはならんのだ。


>>・おんぼろの木造アパート。遊びに来た昇太、入り口でその古さに驚く。
>>・二階から声をかける友之。いま行く、と言って窓から消える。
>>・部屋に入る場面に変わる。昇太、部屋のなかを見回す。やはり古いが、整然としている。

 この部分まで。
 ここのどこが筋的に面白いのか、言ってみろ。
 さらに部屋に着くまでを筋的に面白くするには、どうしたらいいのか、プランを出せ。


おひさしぶりです
No.8206 投稿日 2004年6月25日(金)02時24分 投稿者
春日秋人

 定期テストも終わり、やっと余裕が出てきました。
 課題は土曜日にでも。

>ブラの装着日数(思い込み)

 一般的に、毎日換えるもんだと思ってます。
 風呂入った時に外して、朝起きたときに清潔なものを着けるわけです。そして風呂は、基本的に毎日入るものです。
 2〜3日換えずに平気というのは、まあ、ありえなくはないけれど、勘弁なところですね。とくに夏は。


下着泥棒、許すまじ
No.8207 投稿日 2004年6月25日(金)02時42分 投稿者 弟切 千隼
 下着泥棒の話で、思い出したことがあります。

 弟切の友人(二十代男性)で、下着泥棒に遭ったという人がいました。一緒に住んでいる彼女の下着を盗まれた、といった状況ではありません。自分の下着を盗まれたというのです。
 その人はアパートの一階に住んでいて、いつもベランダに洗濯物を干していました。下着もその他の服もすべて一緒に、です。
 いつもなら夕方には洗濯物を取り込むのに、ある日、彼は取り込むのを忘れてしまいました。夜になってから気づいて取り込もうとしたら、トランクスだけがなかった、といいます。他の服はまったく無事ですのに(*o*)(^^;;;

 この話を聞いた時、弟切は「そんなことってあるんだなあ」と驚きました。他にこういう例を聞いたことがありませんから、あまり一般的なことではないと思います。



「盗まれるのが嫌なために、下着だけは外に干さない」という話は、女性の間ではよく聞きますね。外に干しても、バスタオルなどの陰になるようにして、見えないようにする、という話も聞きます。
 これらがどのくらい一般的なことなのかは、弟切には何とも言えません。


 そもそも、下着泥棒がどのくらい世の中にあるものなのか、実態がつかみにくいです。弟切の回りでも、「下着泥棒の被害に遭った」という話を時々聞くものの、そういう被害者が被害届を出す確率は低いです。つまり、公的な統計に実態が反映されにくいのですね。

 下着泥棒という犯罪は、被害者にとっては、金銭的被害以上に心理的打撃が大きいです。たいていは大きすぎて、被害届を出そうなどという気分になりません。

 被害届を出すには、警察へ行って、被害の状況を微に入り細に入り話さなければなりません。
 思い出したくない嫌な体験を、こと細かに他人に話すなんて、誰でもしたくありませんよね?

 こんなわけで、「女性が下着泥棒の被害をどのくらい気にしていて、どのくらい防止策を取っているのか」もわかりにくいです。



お知らせ:
 弟切は明日(日付の上では今日ですね)から、実家へ帰ります。戻るのは日曜日(27日)の夜になる予定です。
 次にここに書きこめるのは、おそらく日曜日の夜以降となります。


返信と提出。
No.8208 投稿日 2004年6月25日(金)19時18分 投稿者 津荒 夕介
>>全然ダメ。「新古書店」あたりを書いた頃のレベルに退化してる。
 あかんあかん……。退化してる。
 新古本屋の時って、「描写の前段階が欠如している」って指摘をもらったあたり、か。そこからダメになってるのか……。
 

>>記憶に残らないことには理由がある。それはお前の落ち度である。
>>女医さんが美人であるということが、なぜ読者の記憶に残らないのか、その理由を考察のこと。

 書いてある事がバラバラだからです。
 
 僕的には「美人の歯科医に会って喜んでいた主人公が、意外に深刻な自分の歯の状態を知って落ちこむ話」だったんです。
 しかし。
 美人を出して、それを強調するなら、美人を中心に話を進めなくてはいけない。
 意外に深刻な歯の状態を知って落ちこむ話にするなら、美人を強調してはいけない。
 
 美人によって喜び、美人によって落ちこむべきなのに、
 美人によって喜び、歯の噛み合わせの悪さによって落ちこむ話になっている。
 
 それが理由で焦点が「美人」ではなく、ラストで強調される「噛み合わせ」にいってしまい――
>>「プロの歯科医だなぁ」とは思ったが、美人だなぁ、とは思わなかった。
 ということに、なっている。
 
 
>ぶらとか。
>>自分の思い入れでいいから、女の子は毎日ブラを当然毎日換えるものなのか、それとも2〜3日は同じの付けていそうなのか、答えるべし。
 
 毎日換えてるもんだと、思ってました。
 下着だからです。僕はパンツを毎日換えます。僕でさえそんなんですから、綺麗好きの「女の子」が換えないはずがない、ってな理由です。
 というか、2〜3日同じのをつけている、という可能性は夢にも思いませんでした。弟切さんの書きこみは勉強になります。
 ついでに友人の男二人(彼女ナシ)に聞いたところ、僕と同じ意見でした。


>生課題
 とりあえず、自分の身近なことを書こう。(弱気)
 というわけで、「寝坊」です。
 
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1008&e=res&lp=928&st=0
  


点呼挙手ー、はーい
No.8209 投稿日 2004年6月26日(土)00時22分 投稿者 名無し君2号
 結婚式に行きました。ずっとお酒を飲んでました。だってなにを話せばいいのかわかんないんだもん。身の置き場がないからといって、酒に逃げるのは良くない。そんなこと私にだってわかっているんだ。み、見るな、そんな目で見るなぁぁぁ。

 「いま仕事なにやってんの?」は許す。プー太郎にはものすごく痛い言葉ですけど、知らないんだからしかたないです。だけど、お願いですから、ほかの人から目くばせされて、「あ」とか言わんでいただきたい。「ごめん」とか続けないで。こらえきれなくなっちゃうから。

 酒のつまみとしては、「哀しみ」はあまりにも味が濃すぎるのです。かぱかぱ杯が空になってゆくよ。渇いて渇いてしかたがないよ。相手に悪意がないからなおさらだよう。悪意があるのは、あ、私だけか。

 以上、結婚式の感想でした。式自体には興味ないのかよ、と自己つっこみ。



>見比べ

 No.135「お刺身くわえたドラ猫」の比較作業、続き。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(2号)
 佐知は気にもしない様子で、箸を伸ばしてゆく。
 ぴたりと止まった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(新木さん)
 佐知子は気にもしていない。まず刺身から箸を伸ばす。オカズから、というのが彼女の流儀であった。
 が、その箸がぴたりと止まる。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 ちょっと鮮度が悪い刺身を、主人公が気にもしないで食べようとする場面。
 ここで面白いのは、「まず刺身から箸を伸ばす。オカズから、というのが彼女の流儀であった」という文です。彼女がオカズから食べ始めるというのは、どうやら特筆すべきことらしい。
 いま気づいたんですけど、人によって「食べ方」って違うようなんだな。
 まずはご飯をひとくち含んでから……とか、最初はみそ汁を啜り……とか、漬け物ひと囓り……とか、あるみたいなんですわ。こうして書くと当たり前のことなんですけど、ちょっとした売りになるほどだとは想像すらできず。
 些細なことでも売りになるものなのか? む?

 リズムという観点から見れば、「オカズから、というのが彼女の流儀であった」は説明文だからして、時間経過はないんですな。
 そのため、読者が作りあげているイメージには隙間ができる。
 だからこそ「が、その箸がぴたりと止まる」という文にインパクトが生まれるんじゃないかな。
 注目を集めたい動きの前に説明文を入れる。
 説明文を読んでいるあいだ、時間の流れは止まっている。説明文が終わるとまた動きだす。それってダイナミックじゃなあい? そういう効果だと思うのだけど。

 そうやって色を変える手法って、けっこうありますよね。
 推理ものでよくありますわな。物思いに耽りだす主人公。思考文がしばらく続いて、ああなってこうなってとこれまでの話の流れを整理しはじめる。いよいよ「じゃあ、犯人は――そうか!」となったところで、いきなり声かけられたり(会話文)、物音がしたり(動作文か描写文)、だれかの悲鳴が聞こえたり(描写文)。おいおい、だから犯人は誰なんだよ――という読者の声を抱えたまま、次の場面に続く。

 しばらくおなじ種類の文章を続ける。説明文だったり思考文だったり、たとえば動作文でもいいですやね。おんなじ色が続いたところに、ふっと違う種類を出す。それで流れが変わる。

 いままで、説明文はなるべく無いほうが……と考えていたけれど、もうすこし大きな目で見なくてはいかないのかな。あえて説明文を入れることで、生まれる効果もあるのだし。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(2号)
 きょろきょろと首を動かして、唇をへの字に曲げた。
「……わさび」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(新木さん)
 なにかを探すようなその目が、ちゃぶ台の上をさまようが、もとより品数の少ない昼食である。一周で充分なところを何周かしてから、どっこいしょと、腰を上げる。
「わさび」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 わさびが無いことに気づく場面。
 私のとうってかわって、ぶ厚く書いてます。これでなにが変化しているかというと、主人公の性格描写の濃さなのだな。
 「一周で充分なところを何周かしてから、どっこいしょと、腰を上げる」。
 こっちのほうが彼女の変さが際だちますわな。目に浮かびますわな。

 浮かぶイメージの精細さといいますか。
 べつに細かく書いているわけじゃないんですよね。うまく切りとっている、ということなんだと思うんだけど……むー。

 あとは、読んでいる人間になにかを期待させる文であるということ。
 「なにかを探すような」とあるおかげで、どうして彼女は刺身に伸ばす手を止めたのか、という疑問が方向づけられる。「ああ、なにか足りないんだ」と。私の文だと、なにかを探している行動ではあるんだけど……限定できない。そもそもちゃぶ台の上を眺めているってわかんないじゃん。駄目じゃん。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(2号)
 立ちあがり、すぐ隣の台所へ向かった。ぺたぺたと床を歩く。空気を押しのけるような冷蔵庫の開閉音がした。のんびりした足音が戻ってくる。
 左手に箸、右手に緑色のチューブを持って、佐知は帰ってきた。
 そのまま動かない。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(新木さん)
 ぺたぺたと素足で床を踏みながら台所に入ってゆく。
 右手に箸を持ったまま。左手に緑色のチューブを取って戻ってくる。
 足が畳を踏んだところで、佐知子は立ち止まった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 台所からわさびを取ってくる場面。
 冷蔵庫を開けるところが削られている。不必要だからだろうけど……。
 んー、もしかすると、そうか?

 ここ、意味がないのね。ただ行動をなぞっているだけ。
 例えば、だ。
 「あっれ〜? どこだっけ〜」と中身を引っかき回すとか。じつはここが極寒の地で、彼女は外を冷蔵庫代わりに使っていたとか。だから窓をからから開けてそこから取り出すとかね。そういうなにか「特筆せねばならないこと」が無いのであれば、いらない。

 だから「ぺたぺた」は生き残ってる。「素足で」って補強されてるし。これは性格も表せるから。だらしない歩きかた、スリッパが無いということ、汗ばんだ感じとか、いろいろ出てくるし。

 選択だね。
 「書くこと」「書かなくていいこと」を選び取って、書くことは増量。いらんとこは削る。そういうことをやっていけば、すこしは文章の密度も上がるんじゃないか、もしかして。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(2号)
 ぼさぼさの寝ぐせ頭でまったく化粧っけのない顔の、だから健康そのものの色をしている唇を、ぽかんと開いていた。
 ちゃぶ台の上で、熱心に刺身に食らいついていたものが、顔をあげた。
 うにゃん。
 虎じまのひげ面の真下、スーパーのパック皿の上では、残された刺身が乱れきって寝そべっていた。ある意味では、色合いにふさわしくなったといえないこともない。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(新木さん)
 寝ぐせ頭で化粧っ毛のない顔。佐知子は口をぽかんと開けて、ちゃぶ台の上を見ていた。
 ちゃぶ台の上で、佐知子のオカズに食らいついていた物体が、振り向いてきた。
 にゃあと、そう言った。
 虎じまのひげ面の下では、刺身が惨たらしい死体となっていた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 猫登場。
 主人公の表情を描く文が、短くなっている。私のじゃ意味が取りづらいってことだろうね。あいかわらず長い文は駄目ね。
 「刺身に食らいついていた」が「オカズに食らいついていた」が変更されているのは、たぶん次の次の段落、「刺身が惨たらしい死体となっていた」を目立たせるためじゃないだろうか。なるべくおなじ単語は使わないってことじゃないかな?

 あとは……。
 「スーパーのパック皿の上では、残された刺身が乱れきって寝そべっていた。ある意味では、色合いにふさわしくなったといえないこともない」というクソ長い文を、「刺身が惨たらしい死体となっていた」と鮮やかに切りとったのがなんともいえませんわな。
 どうすりゃこう切りとれんのやら。
 書くときの考え方を変えなきゃ駄目かも。ぬーん。


 この後、猫との格闘編は次回です。



>情報密度

>>宿題。
>>情報密度を上げられるようになるための練習法を考案すること。

 理想としちゃ、すべての文が濃ゆい情報を抱えている、のが良いんでしょうが。(ホントにそうか? はとりあえず考えないようにする)
 いきなり頂上に行こうったって無理。
 ならば一歩一歩上がってゆくしかないではないですか。

 「切りとる」ということだと思うのだな。それは写真を撮るかのように――ええと、状況が一発で伝わる絵、というのがあるじゃないですか。
 例えば無人島ひとりぼっちを書くとしますな。
 「場所は島」「時刻は○○」「島の○○にいる」「主人公以外だれもいない」を、ひとつずつ書いていくほかに、ひとまとめにしちゃうことも出来るはずなんだわな。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 椰子の木から伸びた長い長い影が、砂浜に座る少年に覆いかぶさっていた。
 伸び放題に伸びた髪の隙間から覗く少年の瞳は、暗く濁っている。膝を抱えたまま、背にした夕陽が水平線の彼方に沈んでも、少年は動かなかった。
 ボロボロのTシャツが潮風にはためく。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 もっともっと短く出来るし、もっともっと濃く出来るんだろうけどさ。
 「無人島ひとりぼっち」ってどういうことだ、となると「強い孤独感」だと思うんだけど。それを表せるような瞬間を選んでみた。

 つまり、文章の密度を濃くするためにはどうするかというと。
 濃く書けるような瞬間を見つける。これが大事なんじゃないだろうか。


 あ、単純に情報密度を上げればいいというなら、それは削るのがてっとり速いですよね。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 椰子の木から伸びた影が、砂浜に座る少年にまで届いてた。
 伸び放題に伸びた髪の隙間で、少年の瞳が暗く濁っている。背中の夕陽が水平線に沈んでも、少年は膝を抱えたままだった。
 潮風にTシャツの切れ端がはためく。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 さっきの文を削ってみた。なんだよ削れるなら最初からやれよ。でもさ、削るとなんだかぼくの臭いが消えちゃいそうな気がするココロ。んなもん読者にとってはいらんのだろうけど。変な癖はないほうが読みやすいんだろうけど。

 とりあえずは書いてから削る癖をつけることだ。そのうち削れないような文が書けるようになる? とりあえずやってみることにしようっと。



>犬猫の気持ち

>>また感情面でいうなら、人間の持つ感情とまったく同一のものをワンセット有しているよな。喜怒哀楽ぜんぶある。愛情、勇気、友情、卑怯卑屈、打算、その他、人間しか持たない高度な感情とされてるものも、全部持ってるが。

 これって本当に感情なのかな、とか思ったりするんです。勝手に人間で勘違いしているだけじゃないのかな、とか。


>>じゃあ犬猫が人間とどう違うというのか、そこのところを説明してみろ。
>>たとえばお前自身は、犬猫と比べて、どう違うのだ?

 創造できるかどうか、かしら?
 ようわからん。いまから調べても泥縄じゃ。己の無知が憎いがな。
 想像でしかないんですけど、脳みその構造とか調べりゃわかるのかも。ちゅうかすでに結論とか出てるのかも。どうすれば知ることが出来るんだろう? なんの本を読めばいいのかすらわからない。知識がないというのは哀しいことだ。


>>人間同士だって共通点を探っていって、あるものとないものとに切り分けて、あるものの部分だけでコミュニケートしなきゃならんのだ。

>>なら犬猫だって、宇宙人だって、女の子だって、超越存在だって、同じことだろ。

 このくだりはわかりやすかったでーす。
 でも異性も犬猫と一緒にされたらたまらないよね。ということは私は犬猫を下に見ているよね。差別主義者だね。たぶんそーなんだろーね。


>>たとえばエネルギーを外部から摂取して自己を維持する存在であれば、「食事」はうれしいものだし、エネルギー欠乏状態は「餓え」ということで共通しているし。
>>1000年閉じこめられていた超越存在は餓えていたらしいぞ。そして憎しみを感じていたらしいぞ。

 うーん。納得してしまったけど。
 やっぱなあ。会長の試合は見てなきゃいかんよなあ。金はないわSFって難しそうだわエロそうだわで見ないふりしてたんですけども。いや、エロは望むとこなんだが!
 そもそも本を読んでないのに、よくその作家さんのサイトに居座っているよな私は。まったく厚顔無恥の鏡である。

 ……それにしても、いままでよく怒んなかったですネ。



>潜在意識

>>前にどっかで書いたけど。
>>人間っていうのは、馬に騎手が乗っている状態に近いんだってば。騎手ってのが、自覚できる意識のほう。そして馬のほうが、潜在意識のほう。

 このお馬さん、隙あらばサボろうとするんですが。
 馬が悪いのか、騎手が悪いのか。あるいはどっちもか。やりたくないとき、言い訳をこしらえようとするのか、なんとか気力を振り絞ろうとするのか。馬は走りたくないんだな。そこで甘やかしちゃいけないのだな。ムチをいれろと。



>作家業

>>だからなにかのハズミでもいいから、1日6時間、3年間を小説の練習に費やしたら、誰でもプロ作家並の技量を得るに至る。――と、そう言っているのだが。

 勤め人時代を思いおこすと、だいたい1日6時間ぐらいは集中して仕事してました。……いや? 1日3時間ぐらいかな? チンタラやってたなあ。酷いものだったなあ。

 仕事の場合は手さえ動かしていれば片づくんですが、小説は思いうかばなきゃいつまでたっても書けやしない。
 とか、そういう「言い訳」を考えるほうに騎手を動かすな、ってこってすな。へーい、やりまーす。
 ただ、結果が出ないと空しさが募るんですよねえ。あれだけ時間かけて、なあんにもできなかったよぉ。だからそっちに動かすなと何度言えば。



>ブラ問題

>>自分の思い入れでいいから、女の子は毎日ブラを当然毎日換えるものなのか、それとも2〜3日は同じの付けていそうなのか、答えるべし。

 え? 毎日変えるもんじゃないんですか? だって肌にじかで触れるわけっしょ、Tシャツみたいなもんじゃないのん? ――という男の思いこみ。
 でも変えない理由を聞けば納得はできます。べつに汚いとも思わないなあ。私が変態だからかもしれませんけどー。

 そういや、乳バンドをつけたまま寝る人もいるって聞いたことがあります。胸の型くずれを防ぐためなそうですが。「え? そもそもぱいんぱいんって型くずれすんの?」と強い衝撃を受けたことを覚えておりまする。
 そんな認識でもっていかがわしいビデオを見ると(見るなよ)、妙にかたちのよい一品ばかりなんですよね。寝そべってもつぶれないなんて!

 つまり天然ものじゃナイってことだ。

 嘘ばっかり! 嘘ばっかり! そんな谷間は正にシリコンバレー!(最低)



 以上、だらだらと書き連ねました。取りこぼしている話題については次回。課題も書いてはいますが、1000字ほど書いたところで止まっとります。明日には完成させる予定――寝ます。


いろいろ
No.8210 投稿日 2004年6月26日(土)06時54分 投稿者
新木 伸
>今年の電撃大賞

 望月と、あと巻島かな?
 応募したなら、戦果の報告ぐらいせんか。なんちて。

 どうも京路が一次通過っぽいが、巻島はそもそも応募したのか? 一次落選か?
 リライトしきれなかったので送っていません、とかオチがついてしまいそうだなぁ。


 人間があるひとつの物事に興味を持続させられる期間というのは、どうも3年が限度らしい。
 その期間中になにか劇的な変化が起きない限りは、興味が失速して他に移ってしまうもよう。杉井しかり、巻島しかり。

 2号は小説書き始めて、これで何ヶ月だっけ? そろそろ1年?
 深く重くを完結させて、投稿用にでっちあげるって話はどうなったのだ?
 電撃狙うなら、あとせいぜい2回ぐらいしかチャンスがないってことになるぞ。
 そこまでで、たぶんお前は「飽きて」しまう。
 俺の経験からいって、80%ぐらいの確率で確かな未来だ。





>春日

 なんだ。定期テストやってたのか。
 あやうく「あー君、きみ、明日からこなくていいよー。だからもう分室のことは気に掛けることないからー」とか、言い渡しちゃったりするところだったり。(笑)




>津荒

>>毎日換えてるもんだと、思ってました。
>>下着だからです。僕はパンツを毎日換えます。僕でさえそんなんですから、綺麗好きの「女の子」が換えないはずがない、ってな理由です。

 すげぇ偏見。
 お前の言うことを真に受けてしまうと、だな。

 綺麗好きでない女の子は、女の子にあらず!

 ――と、そう言っていることになるのだが。
 女の子には、綺麗好きな女の子と、そうでない女の子とがいるはずなのだが。
 片方は女の子の範疇には入らんのか?

 いや、まあ、どんな夢見ようと勝手ってもんだが。




>ブラの洗濯

 ずーっと装着しつづけているものではない。
 肌に触れて、それなりに汗も吸うが、局部の汚れを直接受け止めるものではない。

 ――こうした属性から考えるうちに、同様な物が存在していることに気が付いた。
 それは男女の隔てなく使う物であり、そうそう洗濯をしないでも、皆が平気で使っているものだったりする。

 帽子ね。

 特に野球帽なんかは、額に直接くっついて汗も吸いこむ。
 しかしいくらなんでも、防止を1回使ったくらいで洗濯している人はいないだろう。また週に1回程度の洗濯を不潔と思うこともないだろう。ワンシーズン洗濯なしっていうのは、さすがにバッチイかもしれないが……。
 1週間の旅行に帽子をひとつだけ持っていって、ずっと着けていたって、誰からもなにも言われないはずだ。
 あと同様なものに、手袋とかもあるわな。これだって、肌にぴったりくっつけているし、それなりに汗も吸っているはずだが、そうそう洗濯はしないはずだ。でも汚いとは感じない。




>2号

>>オカズから、というのが彼女の流儀であった。

 ここの部分に差し込む説明は、べつになんだっていいのね。
 ただ2号の言うように、「オカズからが彼女の流儀」は、ちょっとしたセンスオブワンダーとなることだし、どうせ説明を入れるなら、金を取れる説明であるべきだし。
 ちなみにこの説明文が出てきたのも、俺が過去のどこかで観察を通じて仕込んできていたからだ。
 こんなこと、皆でファミレスにでも行って食事をしてくれば、誰だって観察可能なことでしかない。俺、飯食うときでも、どんなときでも、1年365日、1日24時間ず〜っと作家なもんで、飯を食うのも作家に役立てるためだし。他人と飯を食えば、当然ながら、観察するわさ。

 しかしおまえ、「結婚式」なんていう、一生に数回もない体験をしてきて、観察してきたのは、恥辱にまみれた自分の心境だけかよ。あー、もったいねーのー。
 だーらおまえはアマチュアなんだっつーの。



>>「スーパーのパック皿の上では、残された刺身が乱れきって寝そべっていた。ある意味では、色合いにふさわしくなったといえないこともない」というクソ長い文を、「刺身が惨たらしい死体となっていた」と鮮やかに切りとったのがなんともいえませんわな。
>>どうすりゃこう切りとれんのやら。

 最近、自分自身で三人称の練習などをやっていて思ったのだが。
 どうにも、切れ味が鈍い。2号や弟切のものを切り捨てて再構築するように、自分の書いたものをどうしてリライトできんかな〜と、首をひねっておった。
 他人の原稿に対してであれば、わずか15分で行えるようなことを、まる1日かけてやっているような始末。

 ようは、どれだけ冷徹になれるかってことかなぁと。

 俺も他人(2号)の書いた小説に手を入れているからこそ、いらんものはバッサリと捨てていけるし、こうして鮮やかに切り取ることもできるわけだ。

 外科医だって、「ああこの足はもーだめですねー。切断しちゃいましょう」と他人の体は冷徹に切り刻めても、自分の足を切り捨てなきゃならんとなったら、すこしは躊躇するはず。医者はやったことないんでわからんけど。

 自分の書いた小説というのは、いわば、自分の身肉を切り取って作った料理のようなものなわけね。どこも自分自身であり、どこも捨てがたい。
 だがその自分のモモ肉で作ったステーキには、固くて食えないスジもあれば、余分な脂身だってあるわけよ。
 どこも愛おしいし、愛着もあるから、捨てるのが惜しいわけだが。
 ――が、捨てなきゃならんものは、やはり、捨てなきゃならんわけだ。小説ってのは、最終的には読者のものになるわけだし。



>文章の刈り込み

 文章を刈り込むことなんぞ、基礎の基礎だっつーの。
 いまさら始めました、とか言うなっつーの。
 文体だのなんだの、イッチョマエなこと言い出すまえに、当然積んであるべき功夫(クンフー)だっつーの。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 椰子の影が、少年のところにまで届いている。
 伸び放題となった髪の隙間から、暗く濁った目で、少年は水平線を見つめていた。
 今日も夕陽が沈んでゆく。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 さらに削ってみた。
 砂浜もいらん。膝を抱えたもいらん。
 Tシャツなんか、もっといらん。まるごといらんわ。



>>やっぱなあ。会長の試合は見てなきゃいかんよなあ。金はないわSFって難しそうだわエロそうだわで見ないふりしてたんですけども。いや、エロは望むとこなんだが!
>>そもそも本を読んでないのに、よくその作家さんのサイトに居座っているよな私は。まったく厚顔無恥の鏡である。

 いや、べつに構わんが。
 ここはファンサイトではないのだし。
 ここは道場、もしくは練習場であるわけで――。
 そして俺は、俺が俺であることに基づく俺固有の部分を伝達しようとしているのではなく、俺の持つ諸々の要素の中から、万人に伝授可能なノウハウ部分だけを伝達しようとしているわけだから。
 俺はここに一匹存在していればいいのであって、コピーなんぞ作ったところでしかたがない。
 伝達しようとしているのは、俺の備える個性ではなくて、俺の備える技術のほう。
 つまり、俺の作品を面白く感じるかどうかは、一切関係ない。

 また最近の研究によると、だな。
 人は自分の持っていないものに憧れて、惹かれるという性質を持つらしい。
 合理的な人間というのは、直感的な人に憧れるもんだろ。その逆で、直感的な人というのは、合理的な人に憧れたりするものだな。しかし中途半端に理屈っぽい人は、真に合理的な人を嫌悪したりするわな。
 同様に、情熱的な人は冷静な人に憧れるのものだし。冷静な人は情熱的な人に憧れるものだし。
 自分の対局である存在に「なりたい」と思う心の働きというのが、人には存在しているもよう。

 すると俺の作品を読んで、すごくハマってしまった人間というのは、じつは俺の伝えようとするノウハウに向いていない人間だということになる。作家として、人間として、タイプが正反対ってことね。
 つまり俺の作品を読んで「こうはなりたくない」と拒絶してくるような人間のほうが、じつは、俺の伝授可能なノウハウ向きの資質を持った人間ということになる。
 だから2号の場合にも、「新木の書く小説はクソくだらねー」ぐらい言ってきたほうが、じつはいいわけだよ。
 興味がないから読んでなかった――ってのは、そうした意味では、かなり有望ってことね。

 たとえば竹井なんかは、言うまえに自分から消えていったが……。
 「大ファンです」なんて言ってくる参加者がいたら、「それなら、うちで学ばないほうがいいよ」と追い出すところだ。
 上記のように、タイプが逆だから惹かれるということもある。その他にも、別の場所で学んだほうがよい理由もある。(別の実習可能な場所、しかも無料で――というのがほとんど存在しないという現状はあるのだが)
 大ファンであれば、なにか言ってみたところで、すべて無批判で聞いてしまうに決まっているもの。
 てめぇこのやろ、あんなつまらんものを書いているテメエが、なにをこのやろ、えらそーに――。ぐらい、批判精神バリバリで聞いてるぐらいのほうが、有意義かつ、健全かつ、建設的ってもんだろう。

 師匠の言うことなんざ、5割を越えて正しければ、それでいいんだってば。前に言っているはずだが。
 親やら師匠やら、上の人間の言うことなんざ、半分くらいが正しのが、いちばんいい状態なんだってば。
 すくなくとも、一から十まで正しいってのは、絶対に良くない。
 すべて完璧に正しい存在なんてものがあったら、人は考える必要がなくなってしまう。

 師匠の言うことの5割は正しいことで、5割は間違ったことであるという環境を仮定してみる。そこの生徒は、なにが吸収すべきことで、なにが遠ざけるべきことか、常に判断を求められるわけだな。
 常に頭を使わさせられるわけだ。自主性を育てるのに、良い環境じゃん。


結果報告、しないとだめ?
No.8211 投稿日 2004年6月26日(土)12時15分 投稿者
巻島翔史
 べつにしなくてもいいような気がするのですが、それでも律儀に書きに来てしまうオイラはいったいなんなのか。露出狂か?


今年の電撃大賞>

 送りましたよ。そして落ちた。
 60枚ぐらい、それこそエピソードをなくすレベルで削ってなんとか応募規定の尺に収めたんですけどね。まあ結果は結果。

 敗因は文章的な技量よりも題材にあったんじゃないか――なんてことを考えています。
 分室での反応を信ずるなら、あれの技術的な側面はそう絶望的に劣ったものでもなかったんだろうと。
 まあ、どのみちあの題材では受賞はムリ、ってことは新木さんに言われてたので、すこし納得している部分もあります。仮に世に出ても、売れ線には絶対なり得ないってことは容易に想像つきますからねぇ。
(電撃の一次がどの次元まで審査しているのか、たいして知らないのに憶測でこういうことを言ってしまうのはあんまりよくはないと思いますが。ほんとに題材を審査基準に入れてたのか?)


 もし投稿版を読みたい、というような方がいらっしゃるなら、申告してください。メールで送って差し上げますので。



 いまはとりあえず、次回に向けて研究、ってとこでしょうか。まだまだ当分「飽き」は来ないようなので。
「傾向と対策」をやりすぎると、手段と目的が入れ替わっちまうってな話は聞いたことがありますけど。受賞が目的化してしまうという。
 なんとかそのドツボにはまらないように気を払いながら、自分のペースでがんばります。そいでは。


>巻島
No.8212 投稿日 2004年6月26日(土)22時53分 投稿者
新木 伸
>巻島

 なんだかすっかり会わないうちに、文章から滲み出るオーラが昔に戻ってしまっているなぁ。「時間のある人はいいですよね」なんてことを言って、小倉お姉さんに叩かれてた頃ぐらいなとこね。
 ふて腐れてるオーラというやつ。



>>べつにしなくてもいいような気がするのですが、

 指摘をくれた人間に結果報告して回るのは、義務とはならんのかな。
 俺は義務やら礼儀やらにうるさいほうではないけれど、「しなくてもいい」ことになるというのは、理解不能だ。
 なんとなくしづらいので、なんとなくしないまま終わっちゃった、とかいうことならわかるけど。
 ただ胸を張ってする必要はないと言いきり、さらに「俺って律儀だね」といらんひとことまで付け加えて、自分は偉いと持ちあげる。そうして自分を持ちあげることで(無意識のうちに)相対的に相手をおとしめている。そうしたあたりなどが、昔でいうところの腐敗したオーラが滲み出ている部分なわけね。



 今回の電撃は……と。応募総数2603作品(長編1587、短編1016)
 一次選考通過の本数は、250か。

 一次通過作の長編比率がわからないけど、まあ短編で応募してくる人間のほうがヌルくてレベルも低いと仮定すると、通過作のほとんどは長編ということになる。
 振り落とし比率は、6:1付近ってことかな。

 まあ6:1〜10:1程度の範囲を見込むとして。
 最小6本、最大10本のうちから1本を選ぶくらいなら、話の内容など選考基準にしなくていいはずだ。そんな必要はまったくない。
 日本語が変なもの、わけのわかんねーことベラベラ書きすぎているもの、描写がないもの、ばんばん捨てていけば事足りる。
 というか、無作為に集められた10本のうち、まともな日本語で書かれていて、読み捨てにならなかったものが1編以上も存在していたということは、驚愕に値する比率だ。

 ところで、応募期間の締め切り直前に、駆け込み応募なんてやってねーよな?
 集計期間が始まったばかりで活力ばっちりで面白いものを探し出そうという意欲に燃えてる下読みさんと、締め切り直後にうずたかく積み上がった山を前にして、気力も体力もヘロヘロ状態のなかで、捨てていけるものを探している状態の下読みさんと、お前は自分の原稿をどっちの状態の下読みさんに読んでもらうことを希望していたのかって話なわけだが。
 そして現実にはどっちに読んでもらい、落とされたのかという話だが。
 もし希望と現実とが食い違っていたのなら、お前が馬鹿なだけ。希望の下読みさんに当たる確率をあげる方法は、何度も言ってある。

 あと冒頭だけきちんと書いてあったって、もちろんだめだぞ。下読みさんも冒頭から読むわけだから、冒頭がきちんとなっているということは、いきなり捨てられたりしないという効果をもたらしはするが――。
 途中で読めない文章に出くわして、それがずっとラストまで続くようなら、やはりその程度だと判断される。


 んでもって、だな。
 文章のほうは大丈夫だったのだ。つまり題材で落ちたのだ。今回は選考基準が変わっていたのだ。
 ――とか、自分のダメージが最小となる方向性に現実を歪めたい気持ちはわからないでもないけど、その居心地の良い妄想から早めに抜け出して、現実を見ろ。


 お前の小説は、読めんものだったから、一次で捨てられたのだ。


 それ以上に複雑な説明はいらない。


>巻島
No.8213 投稿日 2004年6月27日(日)00時30分 投稿者
新木 伸
>巻島

 ああ、そうそう。
 まあ、なんだから……。

 食べてもらえなかった残飯だったとしても、いちおう課題部屋には上げておけ。前のツリーが残っているだろ。
 ボツ原稿なんぞ、天日に晒しておくより他に使い道なんてないんだし。(プロの原稿だってボツ原稿はそんなもんよ)


こざっぱりと用件を中心に
No.8214 投稿日 2004年6月27日(日)01時02分 投稿者
巻島翔史

>>なんだかすっかり会わないうちに、文章から滲み出るオーラが昔に戻ってしまっているなぁ。
>>ふて腐れてるオーラというやつ。

 そうですか。まずいなぁ。
 なんだかんだ言って落ちたのが堪えてるんでしょうか。自分では平静を保ってるつもりだったんですけど。
 心が掻き乱れると、負の部分を押さえていた壁が決壊するとか。あわあわ。早く塗らないと。



>>指摘をくれた人間に結果報告して回るのは、義務とはならんのかな。

 うーん。
 まず結果だけ知りたいなら、公式に発表されているリストを見ればいいですし……
 だいいち、落ち報告なんて聞きたいですか? 少なくとも俺は、人の落ちた報告はあんまり聞きたくないです。いい気分になれないから。

 そういうふうに、落ちた報告は普通しなくてもいいものだと勝手に自己解釈していましたが……確かにお世話になったことは事実ですし、そうした事実に対する配慮が欠けていたのもまた事実です。
 「律儀」とかはあきらかに言葉がすぎました。気分を害した方がいらしたらすいません。


>>ところで、応募期間の締め切り直前に、駆け込み応募なんてやってねーよな?

 三月末日に出しましたが……この時期は駆け込みですかね?
 自分基準では駆け込みは五日前からと考えてます。



選考基準とか>

 今回だけ選考基準が変わっていたとは思ってません。
 ただネット上で、電撃の一次=他社の二次レベルの選考をするってなことが通説として語られてるのを聞いたことがありまして、電撃は深いところまでやるのかな、なんてことを考えたわけなんです。
 裏とってないことを根拠に喋るのは我ながらロクでもなかったですけど……


>>お前の小説は、読めんものだったから、一次で捨てられたのだ。

 本当に読めないものだったら、ここで連載してた時点で「読めない」って突っこみがあったはずだろう――と思ってるんですが。
 みんながそろって黙ってたとは思えないので……えーと、なんだろう。これはちょっと原因がわからない。分室を過信しすぎだったとかでしょうか。


 あー、そうか。読めないにも原因がいろいろあるのか。日本語になってるか、描写の有無、灰色の多さ、リズムの悪さ、キャラの魅力のなさ……etc

 どれかが飛びぬけて悪いか、あるいは全部悪いか。果てがないなぁ。
 自分の信じる面白さを信じて進んでいくしかないんですけど。結局それだけ。地図なしで、コンパス一個で樹海を突っ切れってなもんです。とにかく頑張れ俺。


レスは後に回してしまういい根性
No.8215 投稿日 2004年6月27日(日)02時21分 投稿者 名無し君2号
 とりあえず課題を書きあげたので、そちらを上げるだけ。あとはちょこちょことしたレスを。



>1000字課題

 No.141「亡者ふたり旅」(5000文字)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1009&e=res&lp=550&st=

 記憶喪失の幽霊に取り殺されそうになるも、逆に襲いかかって退散させる守銭奴の少年の話。



>資質

>>すると俺の作品を読んで、すごくハマってしまった人間というのは、じつは俺の伝えようとするノウハウに向いていない人間だということになる。作家として、人間として、タイプが正反対ってことね。
>>つまり俺の作品を読んで「こうはなりたくない」と拒絶してくるような人間のほうが、じつは、俺の伝授可能なノウハウ向きの資質を持った人間ということになる。

 あいーん。ということは私は似たタイプだということになってしまいますが。
 絶対にそれはないと思うんです。
 い、いや、べつに嫌がっているわけじゃないですよ? う、嘘じゃないですよ……。(目を逸らす)そ、尊敬してますよ……。(顔まで逸らす)

 といいますか、ジムに入るにあたって、会長がどんなタイプのボクサーだったのかぐらいは、普通は調べておくもんじゃないのだろうか? どうなんだろうな?

 そうでもないのかな。
 過去ログやここ最近のものを読めば、どんな教え方をするかはわかるだろうし。それに納得さえすれば、べつにどんなもの書いていたってねえ。

 あらためて過去ログを読み返してみたら、最初は優しかったんだなあ……。厳しくなったのは、なんとなく自分のせいな気がしないでもない。んなことないだろ。でも私ってばいまだに名無しだし……。とほほん。



>津荒さん

>1008 生課題 NO9「寝坊」

 まずは目についたところを。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 目が覚めた。
「……」
 良太は、のろい頭で考える。
 確かラブレターの相手を待っていたんだが……つうか、相手って誰だっけ……。
 ……夢か。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 開始五行経過しても、いまいち状況がつかめません。
 良太くんが眠っていたのはわかります。どこで眠っていたのかがわからないのです。
 「いつ」「どこで」「良太が」「睡眠から意識を」「なぜ」「覚醒させた」と、5W1Hに抜けている箇所がありますよね。

 目を覚ましたんなら、見慣れた天井が目に入るとか、小鳥の鳴き声が聞こえるとか、カーテンの隙間から差しこむ光が眩しいとか、なにか状況のわかる感覚が飛びこんできてもよさそうです。

 もっとも、これが小説じゃなくて、良太くんの感覚を抜きだしたものと考えるならば、とらえ方は正しいような気もしますが。いきなり寝ぼけていたり、目やにが取れたり喉が痛かったり、的確だと思います。
 あとは読者に伝わるように書けば――それが難しいって?

 津荒さんが書きたかったものを見ますと。

 1 良太のあわてている感じ
 2 一人暮らしの部屋の感じ
 3 良太の鍵を必死に探している感じ

 おや? 「目覚めたばかりの感じ」が無いですね?
 とりあえず全部感じることは出来ました。若干過剰なところもあったような気がしますが――過剰だった点は後で抜きだすかもしれません。



 ほかのレスは明日にいたします。


ひさびさの読書課題提出
No.8216 投稿日 2004年6月28日(月)01時11分 投稿者
春日秋人
 ずいぶんと間を空けてしまいました。昨日は昨日で金曜日にテスト終了記念で騒いだのが原因でダウンする始末。
 それもこれも全部、心が弱いからだ。
 危うく追い出されるところだったし。
 と、無駄話はここまでにして。
 読書課題です。

>7冊目 「鉄コミュニケーション2 チェスゲーム」 著:秋山瑞人
 http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1010&e=res&lp=898&st=0

 時間が空いてしまったのと、二巻目を読んでわかったことがあったりで、違和感がある部分もあるかもしれません。
 あと、こちらは一巻目あらすじへのリンクです。

>6冊目 「鉄コミュニケーション1 ハルカとイーヴァ」 著:秋山瑞人
 http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=954&e=res&lp=954&st=0

 合わせて読んでみてくれると嬉しいです。すべての伏線は二巻目の転で集約されているのがわかるでしょうか?
 よろしくお願いします。


実家でものんびりできるとは限りませんね。
No.8217 投稿日 2004年6月28日(月)02時21分 投稿者 弟切 千隼
 静岡の実家より神奈川に戻りました弟切です。今回は、常にも増して盛りだくさんな用事を済ませなければならず、せわしない帰省でした。



>犬猫の気持ち

 これについては、近年、いくつかの興味深い研究成果が発表されています。詳しく書きますと、本が何冊も書けるほどの量になってしまいますので、ここには書きません。
 犬猫に限らず、動物の行動や心理を研究する学問を、動物行動学といいます。「動物行動学」をキーワードに調べれば、犬猫などの気持ちについて、手がかりが得られるでしょう。

 一冊だけ、この分野の古典といわれる本を挙げておきましょう。
『人イヌにあう』という本です。動物行動学の基礎を築いた偉大な学者、コンラート・ローレンツ(故人)さんの著作です。至誠堂[しせいどう]という出版社より、日本語訳が出ています。
 学者さんの著作といっても、この本はエッセイのようなもので、小難しいことは書かれていません。一度読んでみて損はないと思います。



 以下は雑談です。

 分室を長く読んでいる方はお気づきでしょうが、弟切は全般的に生き物が好きです。イヌは、特に好きな動物の一つです。昔イヌを飼っていたこともあって、イヌの行動様式なら、ある程度はわかっているつもりです。

 反面、弟切には、同じヒトの男性の行動様式がわかりません。そもそも弟切がヒトに生まれたのが、何かの間違いかも知れません(笑)


 ある時、弟切はふと「もしかして、ヒトの男性の行動様式も、イヌに似ているかも知れない」と思いつきました。で、後輩の男の子で実験してみました。

 イヌは、お散歩に連れて行ってくれる人と、ごはんをくれる人に懐きます。「ヒトの男性も同じかな」と思って、後輩を食べ歩き―お散歩とごはんですね(^_^)―に連れ回したら、懐いてくれました。
 今度、彼に「お手」と「おすわり」を教えてみようかと思います(爆)


荒れぎみ
No.8218 投稿日 2004年6月28日(月)12時34分 投稿者
新木 伸
>巻島

>>まず結果だけ知りたいなら、公式に発表されているリストを見ればいいですし……
>>だいいち、落ち報告なんて聞きたいですか? 少なくとも俺は、人の落ちた報告はあんまり聞きたくないです。いい気分になれないから。

 だからこのへんがふて腐れているんだってばさ。
 よーするに、なんか他に理由があって報告したくないわけだろ。お前は。
 恥をかきたくないのか、プライドについた微少な傷をほじくられたくないのか、悲嘆に暮れて自己憐憫にひたるという甘美な時間を乱されたくないのか、どんなんだかわからんけど。まあどれであっても同じくらいのヘタレっぷりだけど。
 ――で、その本当の理由をスパッと言っちゃうと、さすがにアレなもんだから、ごにょごにょと、それっぽい理屈をこうして捏造し続けて、ぐだぐだと不平を垂れているわけだよな。

 で、とりあえずこの屁理屈は却下する。

 まず第一に、お前に世話を焼いた覚えのある人というのは、結果のみを知りたいわけではなくて、お前の口から報告を受けたいと思うわけね。
 しかし結果を知りたいならリストを見に行けばいいじゃん、とか、よく言うものだなぁ。
 合理的でないことを、わざわざ他人にさせるのは、わがままではないかい。お前が知っていないはずはないのだから、お前が言うのが、いちばん早いのだよ。だいたい応募者でもなく、応募要項のページにブックマークを張り付けていない人間は、リストが発表されているページをサイト構成の迷路の中から探し出すのに、ゆうに数分かかるんだぞ。
 まっきーは、知りたい各人がリストを見に行って、各人が手間を掛けて、それぞれ自分で探してこいと言っているわけだが……。
 一行一行見ていって、「巻島、あるかな? これちがう。これもちがう。これもちがう」――と、200行に渡って目を動かしていけというわけね。それ掛けることの数人分の労力が、そこで無駄に費やされるわけね。
 数人がそれぞれに行動を起こすよりも、結果をすでに知っているひとりの人間が、ただひとこと報告したほうが、全体としての手間は減るはずなのだけど。
 なんとまあ、不合理なことを言うもんだ。屁理屈にしたって、もうすこし筋の通ったものを出してこい。

 第二に、落ちた報告っていうけれど、「落ちた」と感じるそれは、まっきーの主観だけによるものだわな。
 たとえばプロから見たら、使いもんにならない小説モドキが、ただ分別されていっただけのことだし。
 たとえば作家志望者でもなんでもない指摘者から見たら、通用せんかったのね、とは思うけれど、「落ちた」という主観に基づくショックとか、そんなものはないわけだ。しょせんは他人事なんだし。

 第三に、自分基準で考えすぎ。
 お前は他人の落ちた報告を聞きたくない人種なのかもしれない。だが世の中のすべての人が、お前と同じに考えるはずもなかろう。ありえない。


 ということで、課題部屋に晒しておくこと。
 欲しい人にいちいちメールで申告させるなんていう、余計な手間を相手様に掛けさせるな。おまえ何様のつもりだ。

 なにか他にまっとうな理由があるのなら、1ヶ月ぐらいの期間限定で上げておけばいいだろう。課題部屋は自己削除できるわけだし。
 まあ、プロになるつもりの人間であれば、出版するつもりのある作品は、ボツ原稿であっても、WEB上に晒しておかないほうがよいかもしれない。




>2号

>>会長がどんなタイプのボクサーだったのかぐらいは、

 過去形で言うなってーの。俺は現役だっつーの。7/20に新刊出るっつーの。いま著者校チェック終えたとこだっつーの。
 しかし著者校戻しが本の出る月の頭とかっていうの、いつもながらスパルタンなスケジュールだなぁ。ファミ通文庫ってところは。編集さんは朝の四時とかにメールやりとりしてるしー。こっちも即座に返事返すけど。
 これは悪い意味ではなく、体力と活気があるという意味ね。


>>あらためて過去ログを読み返してみたら、最初は優しかったんだなあ……。

 ちなみに最初は優しかったのが、どんどん乱雑になってきたのは、てめーらアマチュアくんという人種が、甘い顔しているとどこまでも付け上がってきやがります人種であることを、学習した成果であるわけで。
 ちなみにこれは翠が教えてくれた。

 あとプロがアマチュアと会話するときに、へんに対等な物言いをしていたりなんかしてさ。誤ってアマチュアくんがプロと対等だと錯覚しちゃったりしたらマズいじゃん。実力もないのにさ。
 そんなことになったら、この場所では俺の責任になるじゃん。そうならないように、君たちが身の程を間違えないように、わざとこうして話しかけているわけね。わかりやすいだろう? 錯覚は生じないだろう?
 マクドナルドのアルバイトのネームプレートの色が違ったりするのと同じ原理ね。
 そのうち実力が伴ってきて、きちんとした物を書けるようになったら、ちゃんと敬語使うようになるよ。プロになってみて、試してみるのもいいかもな。

 丁重にやっていても付け上がったりサボったりしない相手なら、会長もにこにこ笑顔で、仏の顔で丁寧語でやれるとは思わないか。いつも怒鳴り散らしていたりしないでさ。
 実際、ここに来た人で、そうした扱いを受けている人だっているわけだが。





>弟切

>>ある時、弟切はふと「もしかして、ヒトの男性の行動様式も、イヌに似ているかも知れない」と思いつきました。で、後輩の男の子で実験してみました。
>>今度、彼に「お手」と「おすわり」を教えてみようかと思います(爆)

 それは名案。
 じつは僕も、前々から女性の行動様式というものがわからなくてねぇ……。
 女性というものは、なんとなく、「ハムスター」と似ているのではないかという仮説を立ててみたりしたのだが。
 今度、身近な女性で実験してみようかな。
 たとえば、んーと、そうそう。分室に出入りしている女性とかで。
 回し車の回しかたと、巣材を集めて快適なお家を作る方法と、エサを蓄えないでも毎日新鮮なものが出てくることとを、どのくらいの速さで学習できるのか見てみようかと思うんだけど。
 弟切は、どう思う?(木亥火暴)


公開
No.8219 投稿日 2004年6月29日(火)01時50分 投稿者
巻島翔史
 いくばく考えましたが、そもそもメールでなら公開可なんてやってる時点で、人に見せるのはオールオッケー状態でありますから……拒んでも説得力がない。


 というわけで、課題部屋にアップしました。クロシン投稿版。

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1011&e=res&lp=1011&st=0


 あらすじも別枠でつけました。



 内容として地味すぎるので、再利用はしないでしょう。構成自体は使うことはあるかもしれないけれど。もっと大きく、地味さをなくした上で。



 今日はこれだけです。では。


弟切=ハムスター説
No.8220 投稿日 2004年6月29日(火)02時39分 投稿者 弟切 千隼
>>回し車の回しかたと、巣材を集めて快適なお家を作る方法と、エサを蓄えないでも毎日新鮮なものが出てくることとを、どのくらいの速さで学習できるのか見てみようかと思うんだけど。
(新木さんのNo.8218の書きこみより)

 弟切の場合は、「正しいハムスター」になれそうもありません。

・回し車…弟切は運動不足なので、きっとうまく回せません。
・お家を作る方法…弟切は不器用なので、きっとうまく作れません。
・餌が出てくることを覚える…弟切は怠け者なので、きっとこれだけはすぐに覚えるでしょう。

 上記以上に、弟切は重大なことに気づきました。
 弟切は汗っかきで水をたくさん飲むのに、ハムスターはほとんど水を飲みません。だめです、弟切がハムスターになったら死んでしまいます。


 ……と、ここまで書いて、はたと思い当たりました。
 もしかして、普通の人は、自分がイヌやハムスターといった他の動物にたとえられることを嫌うのですね?

 そういえば、生物学的な文章ではなく、普通の文章の中で人を犬にたとえた場合は、良からぬ意味を持つのが普通ですね。
 これはたいへん失礼いたしました。前回の弟切の書きこみNo.8217を不快に感じた方は多かったことでしょう。ごめんなさい。


 またもや、弟切が「普通」から大きくずれていることが判明しました。
 イヌのように一般に親しまれる動物ではなく、クモやムカデやサソリといった動物にたとえられたとしても、弟切は、「そうかもねー」と納得できてしまいます。大好きなイヌにたとえられたりしたら、むしろ誉め言葉と受け取ります。何しろ、「弟切がヒトに生まれたのは間違いかも知れない」と思っていますから。


 あ、くだんの後輩は、決して粗略に扱っているわけではありません。御安心下さい。
 だいいち、粗略に扱われていると感じたなら、懐いてはくれないでしょう。

 弟切の友人たちには、とてもできた人が多いに違いありません。これほどずれている人間と付き合ってくれるのですから。
 弟切は、友人たちに大いに感謝しなければなりませんね。彼等の応援に応えるべく、精進します。


いろいろ
No.8221 投稿日 2004年6月29日(火)05時45分 投稿者
新木 伸
>弟切

>>もしかして、普通の人は、自分がイヌやハムスターといった他の動物にたとえられることを嫌うのですね?

 そこは問題にしていない。
 他の人は嫌がるかもしれないが、僕はどうとも思わないし。だいたい自分でもやっているし。分室の参加者は実験動物だと公言してみたり、脳味噌がついているのはなにかの間違いで、人間と呼べるほどたいした分量は使っていないからケダモノと変わらないだとか。よく言っているし。

 僕が思ったのは、人と動物を対比させるならともかく、なんで「男性」=「犬」になるのだろうということ。
 男性を「オス犬」にたとえて、女性を「メス犬」にたとえるならわかるけど。
 なんで男性だけイヌなんじゃい?
 だから女性だけハムスターにたとえ返してみたわけだけど。

 前々から思っていたのだけど、男、女、という区別の部分に関して、なにか弟切は固有の毒を秘めているもよう。弟切毒とでも命名しようか。
 コントロールして適量を計るようにしないと、2号のように読者を中毒させてしまう危険性があるぞ〜。取り扱い注意だろう。その毒は。

 前訊いたあたりから、ぬるい素人分析をしてみちゃったりすると、女の役割を押しつけられることに反発でもしていて、それが原因で「男性はわからない」というポーズを取ってみたりする行動に繋がるのだとか。
 自分は女だと異様に主張してみたりするときと、中性的であることを異様にアピールするときと、自分の女性という性に対してアンビバレンスな感情が揺れ動くことで、まわりからは忙しく見えたりするのではなかろうか。

 勘違いしないように言っておくけど。
 それを悪いとか直せとか言っているのではないのね。
 それは弟切汁であって毒であって個性であって、味でもあるので、認識して、コントロールして、生かしきった小説を書いて、読者を愉しませろと言っている。
 そこは弟切の「怒り」に繋がるところでもあるわけだろう?

 微量に抑えて提供してくれれば「珍味」で美味しくいただけるが……。
 8217ぐらいの濃度で出されてきたら、頭を殴りつけられるぐらいの毒性に、くらくらしちゃうよ。ガスマスク必須ってぐらいだったな。あれは。そういう魚の発酵缶詰があったりするようだけど。





>巻島

 ふと思ったけど。
 巻島にいちばん足りないものは、やはり、「サービス精神」なのだろうなぁ。

 知りたい人は自分で調べに行くだろう。とか。
 見たい人はメールを送ってくればいいだろう。とか。
 アクセスの手段が用意されているのだから問題なし、とか、そう思ってしまう。より簡単で楽ちんな手段が提供されたほうがいいとは考えない。

 セルフサービスの店と、美人のウエイトレスが席まで料理を運んできてくれる店と、どっちがサービスがいいかと聞いたら、「セルフの店」とか言っちゃうくちなんだろうなぁ。
 それは個人の自由ってもんだけど。巻島がそう思っているのはかまわないけど。「巻島的サービス」は、セルフサービスのことを言うのだろうけど。
 しかし一般的な感性と違うぞ、それは。
 一般的には、サービス精神というのは、「席まで上げ下げ」のほうをいうのだ。

 作品においても、やはりそうした欠点がモロに出てくる。





>2号

 そういや前回プロット付きで出してきたときに、指摘しなかったっけ。
 放っておいたら勝手に直ってくれると、カイチョーとしては大変楽なのだけど、まず永久に直りそうもないので、指摘してみる。


>>・時刻は夜。二階の自室で、札束を数えている主人公。下品な笑い声をあげる。
>>・デスクの上にあるプリンに手を伸ばし、食べる。口元でスプーンが止まる。
>>・窓の外で指をくわえている女性の姿。おい、ここは二階だぞ、と首をひねる。
>>・悩む間もなく、女性はぬるりと窓をすり抜けて侵入してくる。主人公、札束をばらばら落とす。

 これではプロットではない。出来事メモだ。
 話の骨格の検証に役立てるためには、もっともっとディテールを削ぎ落とさんと、使い物にならない。


>>・時刻は夜。二階の自室で、札束を数えている主人公。下品な笑い声をあげる。

 たとえば「金を数えて下品な笑い声をあげる」という部分だとか。
 これは守銭奴ということを示しているのか。それとも下品なやつだということなのか。大儲けして喜んでいるのか。どこにスポットが当たっているのかわからない。

 書きかたが悪いとかいうのではなく、思考が整理されていないのだろうな。そのシーンの持つ意味を把握しきれていない。把握しているのなら、ただ、ベタに書けばいいだけのこと。簡単なはず。


>>・デスクの上にあるプリンに手を伸ばし、食べる。口元でスプーンが止まる。

 ここも同様。
 プリンを食ったのはわかる。手を止めたのもわかる。
 だがそんなものは些末なことで、ディテールである。
 それらの出来事の備える「意味」を書かなきゃならないところ。


>>・窓の外で指をくわえている女性の姿。おい、ここは二階だぞ、と首をひねる。

 女性が幽霊なのか超能力者なのか、まるでわからない。
 首をひねるというのは、驚いているのか不思議がっているのか、あっけにとられているのか、まるでわからない。


>>・悩む間もなく、女性はぬるりと窓をすり抜けて侵入してくる。主人公、札束をばらばら落とす。

 これも同様。具体的に書かなくていい。出来事の意味のほうを、抽象的に書け。



 プロットっていうのは、描写とまったく逆のことをやるんだってば。
 具体的に具体的に――というのが、描写ってもんだろ?
 プロットはその逆で、抽象的に概念的に――とやってゆくものなのね。具体的な部分を可能な限りなくしてゆくと、最後に残ったものが「骨」であるわけ。


 俺が手本を示して書き直してやるのは簡単だが、まず一度は自分の手でやってみること。




>春日

>>人類の生き残りであるハルカは

 ここ、「人類の(おそらく唯一の)生き残りであるハルカは」とすべきだろうな。
 生き残りが他にもいるかどうかという情報は、この話にとっては、だいぶ重要だと思うのだけど。
 もしくは、以前に説明したから――と割り切るのなら、いきなり「ハルカは〜」とはじめてしまうべきだろう。


>>自分は、ハルカの犬だったのだ

 意味が通らん。
 ここは「ハルカの飼い犬だったのだ」だろう。


>>ハルカは犬だった頃の大切な人

 「ご主人様」とか、「友達」とか、もっと簡潔な言葉がありそうなもんだが。



>>ふたりで荒野を旅していた頃、ルークが無意識に誰かを探していることにイーヴァは気づいた。プロテクトされた記憶の中の女の子。それがハルカ。だから私はハルカになろうとした。いつかルークが女の子のことを思い出した時、置いていかれないように。インチキしてでもルークに振り向いてほしかったのだ。

 「だから私は〜」とか、いきなり一人称になるな。「イーヴァは」と三人称で始めているあらすじなら、すべての場所で人称を統一しろ。
 あと台詞だか、心の声だとか、そういう生っぽいものをあらすじに入れるな。

 あらすじっていうのは、あくまで高所から見下ろしたものなのだ。筋をわかりやすくするためには、キャラの心情なんかに入らないのが、いちばんわかりやすい。
 小説でキャラの心理に入り込むのは、そのほうが説得力が増すから。感情移入度が上がって、疑似体験率が上がるからだ。

 あらすじを書くときと、小説を書くときとで、距離感の使い分けをしろ。もっとも遠いところから客観的に眺めたのがあらすじであり、もっとも近いところから主観的に眺めたのが小説なわけね。



>>わかった、と思う。これはハルカをキーにするルークとイーヴァの物語だ。だから前回の一行あらすじは、イーヴァ視点のほうが正しいですね。

 イーヴァ視点で眺めてみると、この話というのは、イーヴァがルークの心の中の「いちばん」になることを求めて、途中では誤った行動なども取ってしまうのだけど、本質的には善な良い子であったので、最後にはその悲願が叶えられるという話なわけね。
 純粋な子の一途な思いが叶って幸せになるという物語のパターンだ。たとえばシンデレラとか。

 ルーク視点で見てみると、記憶をなくしてはいるものの、「だいじなもの」を探し続けていた者がいる。追い求めているそれが、彼にとっては一番大事なものなのだけど、旅のあいだに二番目に大事なものもできている。一番大事なものを取り戻したところで、彼はそれを捨てることにする話ね。二番目に大事だったものが、彼にとっての一番になったわけだ。
 要約すると、なにかに渇望して、それに縛られて、追い求めていたものを得たものが、それを得ることで呪いにもにた束縛からはじめて解放される。そして自分自身のための新たな人生を踏みだし始める話なわけだ。
 復讐物とかって、たいてい、このパターンだわな。

 話のパターンっていうものがいくつあるのか……。
 俺は研究者ではないので、よく知らないのだが……。
 まあ少なく見積もって百個から、多く見積もって数百個程度のあいだだろう。
 このどちらの筋も、そのうちのひとつだよ。しかもわりとよくあるパターンのうちだ。王道っていうやつね。

 あらすじ写し取りを、そのくらいの数やっていって、すべてを網羅すればあらすじマスターってところかな。

 ちなみにハルカの筋っていうのは、これは、ない。
 変化量が測定できないぐらい希薄。ぶっちゃけ、「ない」としておくべき。
 春日も察している通り、ハルカはなんにも変わらない。友達ができそうになって喜んで、なんか恨まれてしまって、襲われておそわれて怖い思いもしたけど、最後には仲直りできて、旅立つ友達を見送るだけ。な〜んにも、変化していない。

 ハルカという少女は、イーヴァとルークと、ふたりの関係の焦点となるべく存在しているのであって、この話は彼女の話ではない。

 あと別な観点として……。
 イーヴァとルークと、筋が2本しか入っていないのは、これは技術的限界っていう考えもあるわな。
 上下巻で筋3本も入れるっていうのは、プロでも泣きが入る難易度なんだってば。仮にハルカの筋も入れようとしても、かなり難しい。
 だからこの話は筋2本にせざるをえないという見方もある。
 もしかすると、ハルカの筋は、漫画のほうで語られるものという制約もあったのかもしれないし。

 ちなみに漫画版での彼女の筋は、ハルカがもうひとりの生き残りである少年と出会う話だ。その少年はロボットさんたちを嫌っていて、利用しようとしているのね。ロボットさんたちと仲良くやっているハルカとは、ちょうど対極のつきあいかたをしている。しかし二人は人類でただ二人の生き残りでもあるのだ。


>>というわけで一行あらすじはルーク視点。ひっくり返せばイーヴァ視点になるかな。どっちにしろ、「ふたりの絆が確かなものになる話」です。

 ちがう。ふたりが初めて絆を結びあう話だ。
 ハルカとのことを解決しないかぎりは、二人は絆を持ったとは言わない。
 イーヴァが「ハルカの顔」を脱ぎ捨てた象徴的なエピソードから、もっと意味を読み取れってーの。
 「偽ハルカ」でしかなかった存在から、自分自身をさらけ出したイーヴァに変わったわけだろう? そしてようやく、二人は「本当の絆」を持てたわけだろう?


サッカーが悪いんです
No.8222 投稿日 2004年6月29日(火)10時38分 投稿者 名無し君2号
 深夜にサッカーヨーロッパ選手権、通称「EURO2004」ってのをテレビでやってたんですけど。なんの気なしに見たらおもしろくって課題を書いてる暇がない。あれー?

 じょ、冗談ですよ、冗談。

 ヨーロッパ選手権という名前のとおり、欧州の国のみでやっている大会なんですけども、ワールドカップと同じくらいにレベルが高いんだそうです。テレビの受け売りなんですが。

 私はあんまりサッカー詳しくないんですけど、超一流の選手たちが本気でぶつかりあっているのを見るのは楽しいもんです。技術も凄いし、気迫も凄いし、緊張感も凄いし、だから結果として生まれるプレーがもの凄いし。
 素人が見ても凄いと感じるから大したもんだなー。

 この前やったイングランド対ポルトガルとか、一進一退の攻防が続いたあげく、最後はPK戦だったんですけども。
 ちなみにPKというのはプレイヤーキルではもちろんなく、ペナルティキックの略で、キーパーと選手が一対一で向かいあった状態で、選手がゴールから11m離れた場所からシュートを放つことをいいます。もちろん選手はシュートを入れればいいし、キーパーは止めなきゃ駄目。これがPK戦だと5人ずつお互いにくり返して、最終的にゴールした人数の多い側の勝利になるんですな。

 それでいきなりベッカムが外しちゃったりするんですね。おお、とか思ってたらポルトガルの中心選手(つまりベッカムみたいな人……てのもひどい例え)も外しちゃったりする。
 PKは圧倒的にキッカーが有利で、たしか8割ぐらいの確立でゴールできるはずなのに、それでも外してしまう。それも無理がないと思わせるほどの重圧だったりする。
 ここで外したら「自分のせいで」チームが負けちゃうかもしれない。何万人といる観客(テレビで見ている人も含めればもっと)も祈っている。期待されているということは、それを損なったら――反動でボコボコにされてしまうということだし。ドイツなんて敗退したら国で暴動が起こったし。昔、コロンビアでは自殺点入れた選手が殺されたし。怖。

 そんだけプレッシャーがあれば、そりゃ外すよなー。というかベッカムはツラがいいだけじゃなくて、本当にサッカーが上手い人だったんだと知りました。じつはキャプテンだし。いつのまにかボウズだったし。
 結局はイングランドが敗退、ポルトガルが勝利しましたとさ。どんとはらい。

 あと、なんでイングランドはイギリスの一地方でしかないのに、一カ国みたいな顔して出場しているかといえば、サッカー発祥の地だから特例なんだそうです。イングランドとスコットランドとウェールズと北アイルランドで別の国扱い。凄え。なんかこれ、トレビアの泉に出てきたような記憶もうっすらと。



>見比べ

 No.135「お刺身くわえたドラ猫」の比較作業、猫との格闘編。本格的にアクションシーンが始まります。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(2号)
 鼻をすする音がした。
 佐知は右腕で目元を拭っている。練りわさびがいっしょに動いていた。
「たしかにさ、昨日の残りだけどさ」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(新木さん)
 佐知子は洟をすすった。握りしめた手の間から練りワサビが洩れていた。チューブの蓋の隙間からにゅるにゅると。その手で涙をぬぐったものだから、もっと涙が出てきた。
「たしかにさ、昨日の残りだけどさ」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 「鼻をすする音がした」が「佐知子は洟をすすった」に変更。
 まずは「鼻」が「洟」になっていることに注目する。どっちも「はな」と読むんですが、恥ずかしながら私は「洟」を読めませんでした。読めないものは使えないよなー。

 ちなみに意味は以下のとおり。

■はな【洟】
 鼻腔から出る液。はなみず。はなしる。

 広辞苑第四版より引用。


 つまり鼻水の場合は「洟」って書くのが正しいのだね。へー、ふーん、ほー。

 視点の違いもあり。
 「鼻をすする音がした」は客観です。「佐知子は洟をすすった」はやや主人公寄りの視点です。
 いや、違うな。どっちも客観視点だろ、これ。
 うーんと、じゃなくて、えー、あ、そうだ。
 いる場所の違いといいますか。音がした、ということは主人公を見ていなかったってことです。いきなり行動を書けるのは、ずっと主人公を見ていたということです。
 それでなにが変わるのかというと。
 ……なんだろ? 主人公を見ている視点のほうが、なんだかぺたりとしてるよね。こっちのほうが読みやすいのか。ぬ。

 握りしめすぎて練りわさびにゅるにゅるは、笑い分増量でしょうね。「こういう話なんだよ」という宣言なのかもしれない。「ああ、イカレタ話なんだね」と読者も納得。でもわさびが目に入ったら涙で済むかな? 激痛にのたうちまわりそうな気もするが。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(2号)
 やがてあらわになった瞳には、暗い炎が燃えあがっていた。後ろ手で、静かに戸を閉める。
「それでも……」
 ぴくん、と猫が体を緊張させる。
「マグロはマグロォ!」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(新木さん)
 隻眼となった佐知子は、その目に昏い光を宿していた。後ろ手で、静かに戸を閉めてゆく。
「それでも……」
 ぴくん、と猫が構えに入った。口から刺身がぽとりと落ちる。
「マグロはマグロォ!」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 たんげさぜーん。隻眼はカッコいいよね! 正確には、隻眼のキャラクターにはカッコいいのが多いですよね。伊達政宗とかー、柳生十兵衛とかー。ハーロックとかー。大名と剣士と宇宙海賊を同列に扱いますか。

 「暗い炎」が「昏い光」へと。「昏い」ってのは前後不覚、心が乱れまくっている状態を指す――と思うがどうか。ちなみに変換できませんでした。言葉はなるべく知っておいたほうがいい。でも不用意にこういう単語を使用しまくると、なんかスカした感じになってしまうのだなー。バランスが難しいよなー。
 「戸を閉める」は「戸を閉めてゆく」になった。
 ええと、「閉めてゆく」のほうがなんかゆっくりです。「閉める」だと速いでしょ? 速い……ですよね? だから、これは溜めですね。

 で、「ぴくん、と猫が体を緊張させる」を生っぽくすると、構えに入ったり刺身を落としたりするんでしょう。生っぽくというのは分室用語で……んっと、つまり、猫が緊張すると、いったいどうなるのさ? をそのまんま描くということです。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(2号)
 絶叫とともに、猫は身をひるがえした。開けはなたれたガラス窓に向かって駆ける。その眼前に、緑色の棒が飛んできた。畳に当たって跳ねたのは、練りわさびだった。
 影が舞う。
 窓際に佐知は降り立った。ほとんど四つんばいに近いその姿勢に、わさびにつんのめっていた猫が、あわてて後ろに退いた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(新木さん)
 猫がちゃぶ台から畳みに飛び降りる。
 開け放たれたガラス窓に向かって、二歩、三歩と、勢いを増しつつ跳躍してゆく。四歩目の着地点に旋回する練りワサビが飛んだ。
 猫が急停止したときには、佐知子はすでに窓を背にして立っていた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 「絶叫とともに」が削除。書くまでもないからだろうねえ。
 あとは猫の動きだ。きちんとトレースしているんだな。ちゃぶ台から飛びおりて、ガラス窓に向かって逃げる。このあたり、結構精度が高いんだけど……ぬ。


>>あと小説のアクション文におけるリズムの要素は、いまのところ、以下のような感じだと俺は考えている。

>>時間速度/文字数、具象度、情報密度


 この弁を参考にするならば――あとで検証するです――具象度が高い、ということになりましょうかね。具象度が高いというか、細かいと、それだけ勢いは出るんだよな。細かい分、経過時間は少ないんだけど。

 猫にわさびを投げつけたあとで、私の場合は主人公を飛ばしている。「影が舞う」ってね。新木さんの場合は、猫が急停止している間に、すでに先回りしてふさいでいる。

 だから、まあ……やっぱり、なにを描くか、ということになるのだなー。
 書ける文章量というのは限られている。起きている現象を片っ端から書き連ねていたら、テンポは悪いわ長いわカメラワークはぐちゃぐちゃだわで、とても読めたものにはなりませぬ。だから、どうしたって選択、切り捨てしなければいけないんだけど。

 いちどカメラの焦点を合わせたら、すぐには移動できないもんだと思う――基本としては。だからそのあたり、考えてやらなきゃいかんのだが……どうすりゃいいんかなー。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(2号)
 部屋の隅に猫を追いつめ、佐知は舌なめずりをする。逆手に持った箸の先端が、やけに鋭かった。
 じり、じりと近づいてゆく。
 どん、と左足をちゃぶ台の横に踏みだした。弾けたように猫は右へと飛びだす。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(新木さん)
 その顔に微笑みを浮かべる。
「さぁ、猫ちゃん」
 逆手に握った箸の先端が、ぎらりと光を跳ね返す。
 猫は後じさりながら、体を丸めていった。溜めこまれていったバネが弾けて、右に飛ぶ。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 カメラワークの違いが大きーの。
 主人公が猫を追いつめてゆくところ、私は主人公に焦点を合わせています。ところがリライト版だと猫に焦点があっているのだな。

 「猫は後じさりながら、体を丸めていった。溜めこまれていったバネが弾けて、右に飛ぶ」――こっちのほうが圧迫感がありますな。

 あー、そうか?
 主人公が見ているだろう映像を描くことで、一体感みたいなのを作りあげる効果もあるのかな。

 ……。
 客観視点というか……えーと、今回の話は、主人公と猫と、もうひとり、目に見えないだれかが居て、そいつが見た映像を書いているのだな。仮にこいつを幽霊とする。
 そう考えると、リライト版がだいたい腑に落ちてくる――ような気がする。

 わさびを投げつけられた猫が止まっている間に、すでに主人公が窓をふさいでいた場面。それはつまり、幽霊は逃げようとした猫を見ていたから、移動している主人公に注意を払えなかったからだ。
 主人公が猫を追いつめる場面も、幽霊としては、狩人ではなく獲物のほうを見たいと思ったのだと思う。
 この考え方で書くとなると……幽霊をちゃんとした観客として設定しなくちゃいけない。ちゃんとした観客ってのもなんか変な言い方だけどー。

 なんかただ楽しようとしているだけな考え方のよーな気もするが。
 でもなー、いつだったか言われたんだよなー。「横で見ている観客の視点で書いてみ。どんなことを思って、どんな風に見ていくのか、考えてみ」だった……っけ? 当時はよくわかりませんでしたが。たしかクラスメイトの女の子に巫女さんの格好をさせようとして蹴り飛ばされる男の話でのことだったと思う。我ながらなんなんだろう、その話。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(2号)
「逃すかぁ!」
 佐知は背中から後ろに倒れこみながら、手を伸ばした。
 指先にかかる感触。
 舞いあがる毛。
 そして、哀しみに歪んだ佐知の眉。
 部屋のなかに毛だけを残して、猫は窓の外へと消え去っていた。開いた指先が虚しい。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(新木さん)
「逃がすかぁ!」
 佐知子は畳の上をスライディングしながら手を伸ばした。指の合間に毛が入る。握りしめた。
 だが手の中に残ったのは、虎じまの毛だけであった。
「ぎにゃー」
 悲鳴か抗議か、はたまた威嚇の声か、遠ざかって泣き声が上に跳ねて消えた。風呂場の窓も開いたままであった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 攻防終結、主人公の負け。
 「後ろに倒れこみながら、手を伸ばした」が「スライディングしながら手を伸ばした」になっている。「指先にかかる感触」が「指の合間に毛が入る。握りしめた」へ、「舞いあがる毛」は「手の中に残ったのは、虎じまの毛だけであった」へと。

 どういうことかというと、私の書いている「現象」を、わかりやすく、具体的に書き直したということだ。
 私は主人公がとった行動をそのまま書いているのね。一方ver.新木さんのほうは、読者がわかりやすいように書いている。
 つまりだね、読者が想像しやすくしなくちゃ駄目なのよ。
 「左拳を軽く握りこみ、素速く相手の顔面に向かって何度も放った」よりも、「左ジャブを連打した」のほうがわかりやすく、想像しやすいのだな。……たぶん。

 現象を細かく想定すること自体はかまわんのだと思う。
 問題なのは、それを読者にわかってもらうように書くことだ。いくら超絶素敵活動映像であっても、なんのこっちゃか意味わからんのでは――伝わらないのでは、価値ないジャナーイ。

 だから翻訳する。翻訳っていうか……意訳する。
 訳するレベルは対象読者層によって変わってくるんでしょう。ギタースキーなら「ファズの荒々しく、しかし甘やかな音色は正に悪魔の絶叫だった。彼の左手は、うなり声を上げ続けるオールド・レスポールを優しく愛撫する。右手はひたすら繊細に蠢き、さらに悪魔を燃えあがらようとしていた。ピッキング・ハーモニクスが閃光を放つ」とか書いても、通じないことはない……とは思うがどうか。
 でもギター知らない人にとっては異国の言葉だし。私がSF読んでもそこには異国が広がっていたし。わけわからんなりに面白かったけど、ニューロマンサー。

 だから……うーんと、私が書いた「後ろに倒れこみながら、手を伸ばした」でも絵を浮かべられる人はいるとは思うのだな。されどなれど、けっこうな負担だったりするのだろう。「スライディングしながら手を伸ばした」のほうが、はるかに優しく(易しく)映像を作ることができる。

 どっちがいいのか。
 私は楽なほうがいいなあ。――だったら自分が書くときも気をつけなきゃ。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(2号)
 そのまま佐知は天井を仰いだ。歯をぎりぎりと噛みしめる。うめき声をあげながら、手足をじたばたと動かし始めた。う、う、う、う、う〜。
 むくりと起き上がる。
 眉間に皺を寄せ、唇を尖らせたまま、ちゃぶ台に向かった。座るなり残された三切れの刺身をつまみあげ、見つめる。立て続けに、みっつ窓の外に投げた。
 うにゃん、という鳴き声を聞きながら、佐知はみそ汁をご飯にぶっかけた。かきこむ。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(新木さん)
 畳の上に突っ伏していた佐知子は、やがてむくりと起きあがると、指の合間の毛を一本一本捨てていった。
 そしてちゃぶ台に向かう。
 荒らされて死体となった刺身だが、まだ三切れほど残っている。
 三切れの刺身と見つめ合ったのち、佐知子はそれを窓の外に放った。
 うにゃん、という窓の外からの声を聞きながら、佐知子はみそ汁でご飯を食べた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 敗北宣言した場面。
 主人公の悔しさ描写が丸々カット。過剰だからかなあ……ロマンティックですか? ここはけっこう淡泊に書いているんだよな……なんでだろう。
 キャラクターの違いというのもあるのかな。
 淡々と書いたほうが悔しさがあらわせる、というのもあるかもしれない。

 最後の猫まんまが「みそ汁でご飯を食べた」になっていますが。
 どーなんだろ? これで猫まんまだって通じるのかニャー。




>津荒さん

>1008 生課題 NO9「寝坊」

 読み返しました。

 狙いである「1 良太のあわてている感じ」「2 一人暮らしの部屋の感じ」「3 良太の鍵を必死に探している感じ」はぜんぶ出ていると思います。

 なので前回に書いた「過剰だと思われるところ」を抜きだしてみようとしたら……何度も読み返しているうちに、どこが悪いのかわかんなくなったー。
 だから方向転換します。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 目が覚めた。
「……」
 良太は、のろい頭で考える。
 確かラブレターの相手を待っていたんだが……つうか、相手って誰だっけ……。
 ……夢か。
 体を起こして、目をこする。でっかい目やにが、ぼろっと落ちた。
 喉がいたい。
 布団の横にあるちゃぶ台に手をのばし、湯呑みに入った昨夜の麦茶を飲んだ。妙に苦いが、飲まないよりはいい。
 ちゃぶ台の下にある携帯電話を取る。携帯は便利だ。一人暮らしには必須だと思う。良太は時計と、目覚まし代わりにも使っている。
 彼は自然に起きた。というか夢の先が想像できなくなったから、起きた。
 てことは、まだ朝か……。
 そのわりには、やけに明るい。電気つけっぱなしで寝たっけな。
 携帯電話を開く。
 十時二十五分。
 手から携帯が落ちて、布団にぼすっと埋まる。
「うそだ……ろっ!」
 良太は布団を跳ね飛ばした。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 冒頭部分、なんかまったりしてます。
 ということで削ってみました。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 目が覚めた。
 体を起こして、目をこする。でっかい目やにが、ぼろっと落ちた。
 布団の横にあるちゃぶ台に手をのばし、湯呑みに入った昨夜の麦茶を飲んだ。妙に苦いが、飲まないよりはいい。
 ちゃぶ台の下にある携帯電話を取る。
 十時二十五分。
「うそだ……ろっ!」
 良太は布団を跳ね飛ばした。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 わーい。人のだと容赦なく削れるやーい。
 ということで、削ったところはぜんぶ過剰なのかもしんないです。「目覚め感」は狙いにもなかったりするし、ずっぱりといってみましたが……どうでしょう。

 これ以降は普通に読めるとは思うのです。
 ただし最後以外は。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「もう知らんよ……」
 言いながら、良太は少し泣いた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 なんだかギャグテイストです。しくしくしく……で締めるのならば、もっと話中のお笑い濃度を高めないと駄目じゃなかろうかと。なんかそっちの方に持っていこうとしているのは感じるんですが。

 あと、だんだん「津荒キャラ」とでもいうべき人物が出来てきたように感じます。以前書かれた図書館の話、ゲーセンの話、歯医者の話、先輩の家に行く話、ぜんぶ主人公の人格が似ているような……気のせいでしょうか?
 それが良いことなのか悪いことなのかはわからないです。
 ちゅうか人のことは言えない。ええ、決して言えませんとも。だからぼくはくちをつぐむ。




>Do the dog

 えーと、男を犬に例える話。
 「有能な女上司に連れ回される素直な新人男子? 尊敬の念? 尻尾ふりふり? も、萌え〜」と勝手に脳内補完していたので、毒どころか薬だったりした私はやっぱり劇薬なんでしょうか。いや、実際にそういう構図じゃなかったんだろうとは思うんですけど。(爆、核爆……えーと、ガスバス爆発?)←まちがい



 課題が書きあがらないのでとりあえずレスだけ提出します。プロットの話や刈り込みの話はまた次回。


>2号
No.8223 投稿日 2004年6月29日(火)17時00分 投稿者
新木 伸
>2号

 PKの説明、リテイクな。

 あと、つまんねー。まったく同じことを書くにせよ、もっと面白く書けるだろ。
 かねかえせー。



>>客観視点というか……えーと、今回の話は、主人公と猫と、もうひとり、目に見えないだれかが居て、そいつが見た映像を書いているのだな。仮にこいつを幽霊とする。
>>そう考えると、リライト版がだいたい腑に落ちてくる――ような気がする。

 その「だれか」というのは、俺ね、俺。
 まずジオラマ作るだろ。そしたら動かしはじめるだろ。俺はそのなかに立って、見ているわけだよ。なにを見るか、見たいのか。考える必要はなく、見たいものを見ればいいわけだ。

 視点が定まらないっていうのは、ジオラマの中に位置を占めて立っている人物が存在しないか、もしくはジオラマが動いていないのでは?
 静止してない? おまえんとこのジオラマってさ。

 そもそもお前の書いたほうは、いったい誰が見ているわけなのだ?
 「鼻をすする音がした」と書いたときには、視点保持者は主人公のほうを見ていなかったらしいし。ならそのとき見ていたものが書かれそうなもんだが。そーゆーのもないわけだし。
 また「影が舞う」なんてあるときには、主人公のほうを見ていたわりには、それを「影」なんて書いてあるし。逃げる猫を見ていないで、きちんと主人公のほうに注意を向けていたのなら、視点保持者は「主人公」=「影」と知っているはずだろ。

 つまり視点が変。
 お前の書いたものには、視点保持者がいないわけ。
 もしいるとしたら、それは気が狂っている。


>>「指先にかかる感触」→「指の合間に毛が入る。握りしめた」
>>「舞いあがる毛」→「手の中に残ったのは、虎じまの毛だけであった」
>>「左拳を軽く握りこみ、素速く相手の顔面に向かって何度も放った」→「左ジャブを連打した」

 ……これって、対応が取れておらんが。
 前二つと、最後の一つは、左辺と右辺とがあべこべだろ。

 「指先にかかる感触」なんて言われたって、それがどんな感触なのか聞かされた人間にはわかんないし。わかっているのは、お前ひとりだし。それよりはまだ、「指の合間に毛が入る」のほうが、どんなんだか想像できるってものではないか?
 「左ジャブ連打」よりは、まだ「握りこんで素早く何度も放った」のほうが、具象的であるといえるだろう。

 しかし左ジャブを連打したって言われたって、よくわかんないしー。
 素早くってことを描写しろ。放ったってことも描写しろ。何度もってことも描写しろ。
 ジャブってどんなんだよ?

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 手を軽く握りこんだところから、空気を瞬間的に打ち抜いて、顔面を狙う。相手が目を閉じてゆくあいだに手はすでに戻されていて、その目が開くまでのうちに、さらに三回、音だけが響いた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 これでわかる? ジャブの連打って、どんなものなのだか。
 てゆうか、ジャブって知らんのかな? 知らんで、ただコトバだけをもてあそんで、、ジャブジャブと連呼してるのかな。
 自分で打ったことも、他人から打たれたこともないのかな? なら書けんよなぁ。



>>私が書いた「後ろに倒れこみながら、手を伸ばした」でも絵を浮かべられる人はいるとは思うのだな。されどなれど、けっこうな負担だったりするのだろう。「スライディングしながら手を伸ばした」のほうが、はるかに優しく(易しく)映像を作ることができる。

 同じことを目的とするなら、相手の負担は軽いほうがいいじゃん。
 ここでは、読者の脳裏に絵を浮かばせるのが「目的」なのだろ。なんだって、わざわざ読者に負担をかけるのさ?
 俺がリライトで具体的に描いていたりすることって、すべて、読者の負担を減らす方向でのリライトだぞ。よ〜く、見くらべてみろ。
 読者の負担を増やす方向でリライトしている部分が、一ヶ所でもあるか?



>>最後の猫まんまが「みそ汁でご飯を食べた」になっていますが。
>>どーなんだろ? これで猫まんまだって通じるのかニャー。

 知りませんニャー。てめーのほうだって、「猫まんま」なんて書いてありませんニャー。
 オチのつもりですかニャー。
 わかるか。アホ。


弟切=毒生物説
No.8224 投稿日 2004年6月30日(水)02時43分 投稿者 弟切 千隼
 弟切は、自分に毒があることは自覚していましたが、どういう毒なのかはわかっていませんでした。
 No.8221の新木さんの書きこみを読んで、「なるほど」と思いました。


>> 前々から思っていたのだけど、男、女、という区別の部分に関して、なにか弟切は固有の毒を秘めているもよう。弟切毒とでも命名しようか。
>> コントロールして適量を計るようにしないと、2号のように読者を中毒させてしまう危険性があるぞ〜。取り扱い注意だろう。その毒は。
(No.8221の新木さんの書きこみより)

 読者さまを中毒させてしまったのでは困ります(^^; 適量を調合して、毒を薬に変えられるようにします。


>> そこは弟切の「怒り」に繋がるところでもあるわけだろう?
(No.8221の新木さんの書きこみより)

 弟切の根っこにある巨大な「怒り」は、複数の要因から成り立っています。要因が複雑に絡み合っているため、まだすべてを分析しきれていません。
 ただ、少なくとも要因の一つは、「男女の区別」の部分にあることは間違いありません。とはいえ、この部分も単純ではなくて、分析するのは難しいです。

 弟切の「怒り」は、大いに創作の役に立つでしょう。しかし、巨大すぎるために、すぐに役立てるのは無理そうです。少しずつ自己分析を進めます。



>ブラ問題

 No.8209で2号さんが書いているとおり、「胸の型崩れを防ぐために、ブラを付けたまま寝る」という女性は存在します。
 が、おそらく「普通」ではありません。弟切の感触では、七割以上の女性はブラを外して就寝します。その理由は、さすがに寝る時にまで付けているのは窮屈だからです。


 女性の乳房は、確かに型崩れします。だからといって、形の良い乳房や、寝そべってもつぶれない乳房がすべて豊胸手術の賜物かといえば、そんなことはありません。天然もの(笑)でも、そういう乳房は存在します。

 女性の乳房の形は、皮下組織の固さによって保たれています。皮下組織は年齢とともに柔らかくなるため、女性の乳房は年齢とともに柔らかくなります。つまり、女性の乳房は、年齢を重ねるにつれて型崩れしやすくなります。
 ですから、一般的に、若い女性の乳房のほうが形が良く、また、寝そべってもつぶれにくいです。ただし、これは個人差が大きくて、二十代のうちから無残なほどに型崩れしている人(^^;もいれば、五十歳を過ぎていてもきれいな形の人もいます。


1000字課題
No.8225 投稿日 2004年6月30日(水)02時49分 投稿者
春日秋人
 前の提出日から、一ヶ月ぶりくらいになりますね。
 とにかく提出です。
 新木さんに指摘されたことへのレスは明日しようと思います。

1000字課題 6/29分 「雨上がり」
 http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1013&e=res&lp=897&st=0


返信のみ
No.8226 投稿日 2004年6月30日(水)17時36分 投稿者 津荒夕介
>2号さんへ
 
 指摘ありがとうございました。
 まず、必ずやらねばならない5W1Hが抜けていること。
 二つに、余分な要素が描写してあったこと。余分なものは、削るべし。
 三つに、ギャグにするなら、もっと壊せ。
 と、了解です。

 ……あ、あと、キャラは近頃自分を使っています。それが一番楽だし。いまは描写の訓練中だし。(いい加減卒業しなきゃならんのだが)
 


かみなりを真似て腹掛けやっとさせ
No.8227 投稿日 2004年7月1日(木)00時15分 投稿者 弟切 千隼
 今日の湘南は、午前中にばりばりと雷が鳴りまくりました。そのため、午前中は停電が怖くて、PCがあまり使えませんでした。
 梅雨明けには雷が鳴る、と昔から言われますが、まさかこんなに早く梅雨明けは……しませんよね? しないで欲しいです、暑くなりますから。



>会話文練習

 課題部屋のNo.1014に、現実の会話のテープ起こし第二弾を上げておきました。これは、まだ全体の三分の一くらいです。続きは順次上げてゆきます。

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1014&e=res&lp=1001&st=0


 第一弾と同じ日に、友人の仮名Yさんとの会話を録音しました。テープ起こし第一弾の会話が済んだ後、二人で某博物館を観に行って、その帰りに入ったカフェで録音したものです。


 第一弾を録音したレストランと違い、このカフェはとても静かな場所でした。ところが、意外な音が入ってしまって、うるさく感じるところがありました。
 ここのカフェは、紅茶を頼むとポットで出てきます。ポットにある限り、何杯でも自分の好きなだけ飲むことができます。その、ポットから紅茶を注ぐ音や、ケーキのラップをはがすぱりぱりという音が、ずいぶんうるさく感じました。
 実際にその場にいる時には、それらの音はとてもかすかに感じます。しかし、機械はばか正直に、それらの音も正確な音量で拾ってしまうのですね。

 それと、離れたところにいる店員さんの声が、はっきり入っているのにも驚きました。目の前にいるYさんの声が聞き取れないことがあるのに、です。
 こういうのは、生来の声の質にもよるのでしょう。けれども、店員さんは、広い店内で聞こえるように話すことを続けている間に、よく響く声になったに違いありません。
 話が聞き取りやすいかどうかは、声の質にもよるのだなあ、と感じました。


>新木さん
No.8228 投稿日 2004年7月1日(木)02時15分 投稿者
春日秋人
 鉄コミュニケーション2に対するご指摘、ありがとうございました。


>>「だから私は〜」とか、いきなり一人称になるな。「イーヴァは」と三人称で始めているあらすじなら、すべての場所で人称を統一しろ。
 あと台詞だか、心の声だとか、そういう生っぽいものをあらすじに入れるな。

 うん、なるほど。
 確かにあらすじで生っぽいこと書くのは、もうそれはあらすじじゃないですね。
 しかし、書いてるうちにどんどんノッてきちゃうと、なんだか小説の本文を書いてるような感覚に陥ってしまいます。
 これは、まあ、きちんと意識していれば大丈夫でしょうけれど。
 以後、気をつけます。


>絆について

 あやふやでも偽者でも絆はあったんじゃないかと、僕は思うわけですが。
 この場合は偽者かな。イーヴァは仮面をかぶってたわけだし、ルークは意識はしなかったろうけど、その仮面を見ていたわけだし。
 偽者の絆なんか絆じゃないと言われれば、まあそうなんですけど。
 僕の場合は、つまり、仮面を脱いでも絆は確かにあった。という解釈をしたわけですよ。
 でも、「絆を結びあう話」のほうが、やっぱりしっくりくるのかなぁ。
 新たなる出発、みたいな雰囲気があるし。

 頷いてばかりもアレなんで、ちょっと自分の思考提示なんかをしてみましたが。どうなんだろ、こういう考え方には矯正が必要でしょうか?

 話は変わりますが、あるかないかのハルカの筋。
 これ、無理やりでっち上げるとするならば、「ロボットたちと家族としての絆を確かめあう話」となりますね。 


いろいろ
No.8229 投稿日 2004年7月1日(木)07時35分 投稿者
新木 伸
>音声チャット実験希望

 いつもはみやびさんや紫やらと、やるところなんだけど。
 どうも捕まらないんで、音声チャットの実験相手募集。
 複数音声チャットのソフトを見つけたもので、実験したいと思った。
 OFF会は大変だし体力も使うけど、定例音声チャット会とかなら、それほど手間もかからないし。その日のその時間に起きているだけでいいわけだし。
 実用になるなら、考えよう。


 とりあえず、7/3(土)の、21:00から開始。
 若干名募集。とりあえず2名以上。7名以下。(ソフトの最大人数が8人までなので)
 必要なものは、パソコンにつなげられるマイクとスピーカー。両方ついているヘッドセットがベスト。
 ソフトはすべてフリーソフトでダウンロード可能。

 最初の連絡は、メッセンジャーの文字チャットによって付けることになる。
 これはXPの付属の「WINDOWSメッセンジャー」でもいいし、フリーで配布されている「MSNメッセンジャー」のほうでもOK。どちらでも互換性があるのでチャットはできる。
 そこで落ち合ってから、複数参加OKのクライアントソフトを落としてもらって、インストールすることになる。
 そして音声チャットがうまくいくようなら、会話はそちらに移行。
 うまくいかないなら、トラブルシューティングやら雑談やらをやって、適当に解散。

 なおメッセンジャーの登録方法などは、こちら参照のこと。

http://messenger.msn.co.jp/

 これはMSNメッセンジャーのページだけど、WINDOWSメッセンジャーもほぼ同等。パソコンのOSがXPの人は、はじめから入っているので、ダウンロードしたりインストールしたりする必要はない。

 メッセンジャーを使うためには、アカウントを作らなければならないのだけど、それはメールアドレスがあれば出来る。また友達の登録とかをするときにも、やはり相手のメールアドレスが必要になってくる。
 参加者は、僕にメールを入れておくこと。
 そうしたら返信でもって、僕が登録してあるメールアドレスを教えるので。それを事前に登録しておくこと。
 また自分が登録した(する予定)のメールアドレスも教えてくること。相互に登録しておかないと、相手がいるかどうか(インターネットに繋いでいてメッセンジャーを起動しているかどうか)が確認できない。


 なお複数音声チャットのソフトは、以下のソフト。
 わかる人は、先に準備しておいてもいい。
http://www.ventrilo.com/download.php
 「Windows i386 - 32bit 2.2.0」ってやつね。

 わかんないひとは、ダウンからインストールまで教えるので問題ない。






>弟切

 なんのためにテープ起こしをやるのか、考えないでただ盲目的にやっていたって意味ないぞ。
 なぜ自分がテープ起こしをしているのか、そろそろ忘れかけてきている頃じゃないか?


 あとテープ起こし用のレコーダーは、ステレオマイクにするのが仕事上の知恵ってもんね。ステレオマイクに対して、すべての発音者が正面に来るように配置しつつ、さらにマイクに対しての各人の位置としては、角度で30度以上変わるようにする。そういう場所にレコーダーを置く。つまりレコーダーは机の端ってことになる。

 聞き取りにくいということだから、モノラルマイクでもって、二人のど真ん中に置いて録音していたりしたのだろうな。





>春日

>>しかし、書いてるうちにどんどんノッてきちゃうと、なんだか小説の本文を書いてるような感覚に陥ってしまいます。

 バカチンが。
 書いていてノッてきて、脱線するなんてのは、あたりまえの話だ。
 だから見直しをする必要があるんだろうが。そして直す必要があるんだろうが。
 書いたものを書いたままでOKとして使えるようになるためには、壮絶な功夫を積む必要があるんだっつーの。すくなくとも10年は早え。
 俺だってそんな領域まで行ってねぇっつーの。

 なんだよ、お前。書き上げて見直しもしてないものを、これまで人様に読ませていたのかよ? なんとなくデキちまったものを、皆にわざわざ時間を割いてもらって、見てもらっていたわけかよ?
 ふざけんな、とか、言っていい?


>>あやふやでも偽者でも絆はあったんじゃないかと、僕は思うわけですが。
>>この場合は偽者かな。イーヴァは仮面をかぶってたわけだし、ルークは意識はしなかったろうけど、その仮面を見ていたわけだし。

 じゃあ、「偽物の絆が本物の絆に変わる話」とか書けばいいんでないの?
 だから思考が足りていないんだってば。

 俺が「それまで絆なんてなかったろ」とか極論をぶつけると、「えー、ありましたよう。だってほら、本物とはいえないけどぉ、偽物の絆だったらあったじゃないですかあ」とかゴネてきたりするわけだが。
 だったらはじめから、そう書いておけ。
 そんな「壁打ち」の一回程度で出てくるような軽い思考さえ、お前はやっていなかったわけだよな。
 ちぃとばかり負担を掛けて迫ってみれば、きちんと頭を動かして出してこれるのに、放置しておくと自分じゃ考えようとしねーんだからな、ったくよー。

※注:「壁打ち」は分室用語。思考を研ぎ澄ますために、人工無能的に言い返す程度の相手を対象に、コミュニケーションともいえない程度の言葉のキャッチボールを行うこと。


 ちなみにこの話の絆に関しては、まだもう1回、2回、理解を深めていかないと、真理には到達しないぞ。

 AがBに変化する話なのか?
 A+Bとがあって、片方のAが壊れて)、しかしもう片方のBは残る話なのか?
 A+Bとがあって、はじめAしか見えていなくて、それが壊れたら、じつはBがあったのだということが判明した話なわけ?

 このように、話の構造なんてもんは、つきつめれば、数式になるんだ。
 どうも「絆」ってことが、この話にとって大事なものであるらしい。――と、いまおまえは、そこまで漠然と掴んでいる。

 変化を描くのが小説ってもんだ。これは何度も言っているけど。
 なら絆のありようの変化が大事なわけね。
 それがどれなのか確定してみろ。思考を研ぎ澄ませ。
 もしくは、俺はわざと意地悪して、ここには正解を出してきていないかもな。(笑)


いろいろです。
No.8230 投稿日 2004年7月1日(木)19時18分 投稿者 津荒夕介

>生課題
 提出します。「夜、家に来た友達」です。
 本編はこちら、
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1016&e=res&lp=1016&st=0
 で、色々やってみたのは、こちら、
 http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1017&e=res&lp=928&st=0
 です。
 よかったら、よろしくっすー。

>音声チャットとか
>>OFF会は大変だし体力も使うけど、定例音声チャット会とかなら、それほど手間もかからないし。その日のその時間に起きているだけでいいわけだし。
>>実用になるなら、考えよう。
 おー、すばらしい。ぜひやってみたい! ……のですが、ネットつながってねーし(涙)
 七月三日のチャットには出れません。
 もし定例音声チャット会が採用されるなら、定額料金のADSL(DION)に加入しようと思っています。

>おしらせ
 もうすぐテストなので、課題提出が滞ると思います。
 すんません。単位落とすわけにも、いかんのです。


半夏生[はんげしょう]
No.8231 投稿日 2004年7月2日(金)00時20分 投稿者 弟切 千隼
 今日は、半夏生と呼ばれる日でした。古来、夏至から十一日目をいいます。意味は、「半夏[はんげ]という植物が生える日」だそうです。

 半夏とは、正式な種名ではカラスビシャクと呼ばれる植物です。昔から民間で薬用にされているとはいえ、さほど重要な薬草ではありません。なぜこんな目立たない植物が生える日が、一年の区切りとして残ったのか不思議です。



>テープ起こし

 確かに、目的をはっきりさせなければ、練習をしても効果が薄いですね。
 弟切としては、目的を把握しているつもりでした。が、その目的を書き忘れました(^^;
 書かなければ通じませんのに(;_;)


 えーと、前回のテープ起こしをやったおかげで、弟切は、「会話文の基本的な特徴」はつかめた感じがしています。少なくとも、テープ起こしを経験する前よりは、ずっとましになっているでしょう。

 「現実の会話」をそのまま書き写すと、第三者にはほとんど意味不明です。それを書き直して、第三者にも意味が通じる会話文にするところまでは、何とかこなせているのではないでしょうか。最低限の基準をぎりぎりクリアする程度ですが(^^;;


 前回のテープ起こしに使った会話は、一般性の高いことを話している会話でした。雑貨系の商店の話や、ペットの話などは、おおむね誰にでも受け入れられる話です。世間話として、それほど珍しい話題ではありません。特殊な知識を必要とする会話でもないでしょう。

 こういう会話の場合は、比較的簡単に、第三者にも通じる会話に仕上げることができます。文体を直したり、余分な相槌を削ったりするだけで、それらしいものになります。現実からフィクションへと、手直しする際の壁が低いわけですね。


 ところが、今回のテープ起こしに使っている会話は、一般性の低いことを話しています。ぶっちゃけていいますと、おたくの会話です。特定の漫画や小説の作品名がばりばり出てきます。しかも、ごく一部の人々にしか通用しない略語や俗語が飛び交っています。

 こういう会話は、小手先の修正だけでは、読めるものに仕上がりません。「おたく世界」を知らない読者さまにも、話の内容が理解できるように、ある程度の説明を入れる必要があります。
 かといって、説明を入れすぎると不自然です。会話らしい会話になりません。

 小説の中で使える会話文として考えるなら、「この会話をしている二人はおたくで、普通の人には通じないおたく話をしている」という雰囲気を伝えるべきです。ですから、わざと通じにくい略語や俗語を残して、おたくっぽい雰囲気を出す、という技も使ったほうがいいでしょう。

 こう見てきますと、今回のテープ起こしのほうが難易度が高いです。説明を補足しつつ、会話として自然に見せつつ、おたくな雰囲気も伝え、と、前回以上の課題をこなさければなりませんから。
 現実からフィクションへの壁が高いわけです。

 より難易度が高いものに挑戦したほうが、技術は上がりますよね?


 というわけで、テープ起こし第二弾によって、弟切はさらなるレベルアップを目指します。


呼ばれた気がした
No.8232 投稿日 2004年7月2日(金)01時24分 投稿者
京路
 まさに「なんとなくしづらい」から書きこめなかったやつです。
 いやぁ、お久しぶりです。(一年ぶりだ……)

>一次通過など
 書きこみづらかった理由の一つとして、そもそも自分がなんで通過できたか、不思議に思うほどの出来だったことがあります。
 書け込み投稿。やっちまいました。
 「終わった(ということにしておこう)」と叫んだのが、締め切り当日――郵便局に持っていく二時間前のこと。
 帰り道は、毎年恒例の自己嫌悪です。ろくに推敲もしていない、それどころか読み返しすらまともにしていない原稿を送りつけて、そんなもん通るわけないだろう……と。思ったとおり、冒頭から誤字とか出してるし。

 まあ、なんで通ったのだろう、なんて考えても仕方ないですが。
 さすがに二次以降は無理でしょうから。一次だけ通っても最後まで行かなきゃ、そもそも小説賞に送った意味はないわけです。
 出したものは忘れて、今は次の話を書いています。


 さて。
 この一年間、「書き込みしていなかったから、なんとなく入りづらくなっていた」状態が続いていたわけですが。
 一応、過去にこの分室に籍を置いた者として。
 ちゃんと、退室を宣言しておきます。
 恐らく、新木さんの中ではとっくにいなくなったものとして処理されていたのでしょうけど。まあ、けじめとして。自分のなかの「なんとなく消えてしまったまま」という状態も、気持ち悪かったですし。
 ちなみに、一次通過とは関係ないですね。新木さんに名前を呼ばれたので、「あ、この機会に退室を伝えておこう」と思った、というのはありますが。

 ただ、プロを目指すのをやめるというわけではないです。小説を書かなくなった自分、というのは現時点では想像できませんし。
 今まで分室で得たものや他で得たものを、整理しなおし、自分なりにやってみよう、と思っただけです。


 それでは。
 今までありがとうございました。


読書課題提出です。
No.8233 投稿日 2004年7月2日(金)03時15分 投稿者
春日秋人
 以前、単行本として出されていたものが、文庫になって出ていました。それは友達に借りて読んだ小説だったので、僕は「よし買おう、読書課題にも使えるし」ということで迷わず購入。そして読了。
 いやしかし、これをはじめて読んだのは一年半くらい前なのかな? よく覚えてないけど。
 今になって読み返してみると、共感できる部分が多くなっていました。
 前はわからなかったことが、色々わかったような気がしました。

8冊目「ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ」 著:滝本竜彦

 http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1018&e=res&lp=898&st=0



>絆の変化

 まず、出会った頃のイーヴァとルークの絆は、これはふたりが「ひとりは寂しい」ということから、お互いを求め合ったというものですね。
 次、この話が始まった時点でのふたり。もう何年もともに相棒としてやってきたふたりです。ルークはイーヴァにメンテナンスに必要な暗号鍵を渡したりしていて、すっかり心を許しています。ルークの場合は記憶が封じられていますから、この時点でのルークのイーヴァに対する絆はルークにとって本物です。ルーク自身はそう思っている。ハルカの代わりなんて思ってない。
 でも、イーヴァにとっては、これは違う。本物の絆ではない。ルークの中に、自分とは違う女の子がいることに気づいて、知ってしまった時点から、イーヴァの絆は揺らいでいる。自分はルークにとって、あの女の子の代わりでしかないんじゃないか? というふうに。だから、その女の子がもし現れたら、ルークは自分を置いてそっちに行ってしまうんじゃないかと、絶えず不安だった。だからイーヴァは仮面をかぶった。あの女の子――ハルカと同じになるような仮面を。そうして生まれる絆は偽物だとわかっていても、イーヴァはそれにすがりつくしかなかったのだ。
 そして物語の終わり。
 ルークに、記憶が戻りました。イーヴァは、仮面を捨てて、ひとり去ろうとします。何故なら、それがルークのためだから。
 ルークを想う。これが彼女の絆なのでしょう。最初から最後まで、これは変わらない想いです。
 そしてルーク。すべてを思い出しても、彼はイーヴァを選びました。それはつまり、イーヴァとの絆はハルカの代わりではなかったということ。最初はそうだったかもしれないけれど、積み重ねた歳月が、確かな絆を作っていたということです。もはや、イーヴァがいないことは考えられない状態です。
 結論。
 A−B=C
 A……余分な不安要素(ハルカのこと)が含まれた状態。
 B……不安要素。あやふやな部分。はっきりしない、解決していないこと。
 C……確かな絆。本物の絆。
 
 こんなふうになりました。
 


いろいろ
No.8234 投稿日 2004年7月2日(金)09時39分 投稿者
新木 伸
>音声チャット実験

 いまのところ、まだ1名。
 もうひとりはおらんと、実験できんぞ〜。

 名も知らない人とかだとさすがにアレだけど、感想部屋の住人さんとかでもかまわないのだけど。

 ちなみにMSNメッセンジャーが動作しているぐらいの人だと、ステップがとばせるので、いいかもしれない。

 ちなみにメッセンジャーの設定方法に関しては、また良いページを見つけてきました。

http://bb.watch.impress.co.jp/cda/im/4469.html


 しかし、NATのポートがらみで、複数音声チャットのほうは、動作しない確率がだいぶ高そう。ルーターを使っている人は、トラブルが出て、繋がらないかもしれないということね。
 ああ。だけど、そもそも普通の人っていうのは、ルーターなんて使っていないものか。仮に使っているのなら、ポート開けてトラブル回避するぐらいの技能は持っているか。

 ちなみにADSLモデムにパソコンを直接繋いであって、その1台のパソコンからしかインターネットに入れないようになっている場合には、それは直繋ぎです。これは問題なし。

 ルーターを使っている場合には、家庭のすべてのパソコンから同時にインターネットに入れるようになっています。





>弟切

 ほうら、やっぱ手段と目的を混同してる。

 お前はテープ起こしのプロを目指すつもりかい。(笑)
 テープ起こしの技術を向上させて、テープ起こしをうまくなって、どうする。

 小説の会話文をうまくなるためのテープ起こしなんだろ?
 つまりテープ起こしをやることで改善できる弱点が直っていたなら、もうテープ起こしをやる必要はないわけだよな。

 なら一本分やってみたなら、その都度、試してみることが必要だよな。
 テープの生会話のリアリティに頼らずに、100%人工的に作り出した会話にリアリティがどれだけ込められるようになっているか、確認してみるとか。





>津荒

 描写のために思考して、そこから抜粋をかけてみたわけね。
 まあいくつかあるのだが……。

 まず、なにを抜粋したのか、わかるように書け。
 課題部屋のおまけのほうで、抜粋したものを数字で書いてあるけど、なにを込めるつもりなのか、こっちが確認しようと思ったら、数字とリストを照らし合わせて、いちいち確認しなきゃならねーんだよ。

 しょうがねーから、こっちで作ってみたよ。本来ならこれは見てもらう側のおまえが払うべき手間だろうが。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
>警戒している

4 動きをゆっくりにするってのは、どういうことか>すぐにドアを開けないってこと。
気にしない。
7 必死に頭をつかうってのは、どういうことか>いろんな可能性を考える。
8 警戒してるってのは、それだけか>息をひそめたりする。肩に力が入る。

>安心する

5 饒舌ってのは>友人に自分の警戒していた様を、おかしく話す。
6 しばらく思考が停止すると>なんの用で友人が来たのかを、訊くのをわすれる。(といっても、しばらくすれば思い出す)
8 より疲れるとは>止めていた息を、吐く。

>小沢の自分勝手(無遠慮に)

1 なぜ自分勝手なのかと言えば、怒っているから。故に>むっつりしている。言葉が少ない。
7 自分の環境をよくする。>クーラーの温度を下げる。座布団を押入れから出す。
8 嫌なことを忘れようとしているので>ゲーム・酒に没頭しようとする。
9 相手のことを考慮しないとは>相手を自分の都合の良いように考え、説明をしないこと。
10 相手のことを考慮しないとは>話しかけられても、無視で返す。

>怒る義久

2 身体的な変化とは>顔が赤くなる。険しくなる。
3 〃>話がしつこくなる。
4 〃>上手く話せない。声が大きくなる。
6 思考が短絡的になるとは>相手に遠慮せずに話す。
9 〃>相手からの謝罪を、なんとしてでも得ようとする。 

>自分の主張が通って、怒りを静める義久。

2 勝ったという優越感とはなにか>急に相手に優しくなる。
3 〃>冷静になり、自分の悪いところを認める。
5 〃>怒っていた自分が、恥ずかしくなる。
9 〃>体が冷める
10 〃>冗談を言える。。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


 まあやろうとしていることはいいとしても、いろいろな面でボロボロなのだが。

 まず思考経緯が変。各段階が思いつきの妄想で出てきてしまっている。
 たとえば「警戒する」のところで、「最悪の事態に備える」となって、「ナイフを持つ」と行っているわけだが。
 これは警戒っていったって、夜遅くにドアがノックされたときの警戒だろ。
 なんで「ナイフを持つ」になるんだよ? 飛躍しすぎで、突飛すぎやしないか?


 あと、抜粋したものと本文を照らし合わせてみたのだが、入っていないものがあるじゃないか。
 たとえば、これとか。

>>8 警戒してるってのは、それだけか>息をひそめたりする。肩に力が入る。

 肩に力が入るということは、どこにも書いていないが?


 また抜粋の基準もすこし変だわな。
 心の内側だけで起きているものよりも、外側から見える――つまり言動に現れているもののほうが、一般的にいって、わかりやすいわけね。
 そうしたもののほうを、多めに残すべき。
 だがざっと見たかぎりでは、その逆をやってしまっている。
 「心の中で起きること」のほうを重視して、わざわざ残しているよう見受けられるが、それは直せ。


 しっかり思考して、妄想的な飛躍をしないようにするだろ。
 抜粋の基準を変えるだろ。
 抜粋したものを、忘れずにちゃんと書くようにするだろ。

 ――このへんまでは、やるべきことが具体的だし、津荒にも理解できると思うが。


 そしたら、あともうひとつあるのだな。
 これはまだ津荒には理解できないかもしれないし、がんばって考えればわかるかもしれないけど……。
 抜粋したものが書いてあったとしたって、読者の印象に残らなかったら、書いていなかったのと変わらないということなのだな。

 つまり抜粋して書いた描写文は、きちんと目立つようにして、読者の脳裏に残るようにしておかなければならない。
 どうやれば印象づけられるかというと、メリハリが大事なのだな。
 目立たせる部分と、目立たせない部分を作る。強調する部分と抑える部分だ。
 いちばん悪いのが、単調にやってしまうこと。それではなにも目立たなくなってしまう。すべて殺してしまう。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 なにか神経に触る音が聞こえてきた。彼女は反射的に腕を振るった。固いものが腕にあたって、どこかに動いた。――が音はいっこうに消えていってくれなかった。
 そのうち意識が鮮明になってくると、その音が目覚ましのベルであることに、彼女はようやく気がついた。
「あ」
 ベッドから頭だけを出した彼女は、カメの格好で、床に落ちてヒビの入った目覚まし時計を見つめていた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 ここでは、以下の6個のものを投入しているが、いちばん強調されているのは7であり、つぎに強調されているのは8である。
 3、4、5の3つは同等で、同じぐらい目立たないようにしてある。つまり埋もれさせてある。
 6はやや目立たせてある。

 目立たせたり、埋もれさせたり、そういう仕掛けは、言葉の選びかただったり、文章構造で調節してある。
 3、4、5が、おなじひとつの段落になっていて、同じくらいの長さになっていて、同じような言葉選びになっているわな。同じ調子で語っているのは、ここを目立たせないようにするため。「――」なんて使ってみたりするのは、6をやや目立たせるため。
 7は文が長くなり、独立したひとつの段落を占有している。さらにこのブロックの中で唯一の会話文までもが、この7のために使われている。これだけ違いを付けると、ここは目立つ。
 8でもまた、このブロックの中で唯一、視覚情報を使って書いてあるわな。「カメの格好」とか、「ヒビの入った」とか。具体的な視覚を書くことと、カタカナを使うことで、やはり目立たせている。

 7と8とを目立たせるための仕掛けとして、3、4、5と、あと6とがあるわけね。
 そして読者の脳裏に残って定着されることになるのは、7と8だ。
 寝ぼけて目覚まし落として壊しちゃって、布団の中でぼんやりと硬直しちゃってる絵が残る。

 津荒の今回書いてきた課題だと、読者の脳裏になにを残すのかということが意識されていない。あれではなんにも残らない。読み終わったら記憶からすっぱり飛んでしまう。
 つまり描写したことにはならない。
 描写という言葉は、描いて写すと書く。
 描いて写す先は「読者の記憶」であって、文章の字面の上ではない。

 ――と、まあ。
 いちおう解説したけど。どっちかっていうと、2号とか巻島向きだわな。この講座は。



(以下。オマケ資料。リストから抜粋)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
3.判断力が欠けているのというのは、どういうものか? →なにか音を聞いても、それがなんの音であるのかわからない状態だ。(累計0.3単位)
4.判断力が欠けているというのは、それだけか? →不注意に体を動かしてしまったりする。(累計0.4)
5.判断力が欠けているというのは、それだけか? →聴覚における識別能力の欠如と同様、体に触れたものが、なんなのかわからなかったりする。(累計0.5)
6.判断力が欠けているというのは、それだけか? →物事の因果関係の認識が乱れるということだ。おかしな認識をしたり、思いこみをしたりするということだ。(累計0.6)
7.目覚めで意識がはっきりしないというのは、それだけか? →意識が徐々に明晰になるという状態変化を伴うものだ。ずっと意識が混濁しているのは、目覚めの混濁とは違うものだ。(累計0.7)
8.目を覚ましたばかりというのは、それだけか? →大きく動こうとしないものだ。体温を維持してくれる寝具などから、出ようとしないことだ。(累計0.8)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
3→ なにか神経に触る音が聞こえてきた。
4→ 彼女は反射的に腕を振るった。
5→ 固いものが腕にあたって、どこかに動いた。
6→ ――が音はいっこうに消えていってくれなかった。(腕が当たれば音が消えるはずというおかしな思いこみがある)
7→ そのうち意識が鮮明になってくると、その音が目覚ましのベルであることに、彼女はようやく気がついた。
8→ ベッドから頭だけを出した彼女は、カメの格好で、床に落ちてヒビの入った目覚まし時計を見つめていた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−




>春日

 「単行本が文庫になった」だと、日本語としておかしいぞ。
 文庫というのは、単行本の一種だもの。

 新書でもなく、文庫でもなく、ハードカバーでもないあの形態の本は、どうやらソフトカバーというらしい。
 値段は新書より高く、ハードカバーより低い。

 僕などは内容同じなんだから、文庫でいいじゃん、と思うのだけど。
 本好きな人には、所有する喜びというのもあるのだろうし。
 うちなんか、最近置き場所がなくなってきたから、文庫でさえ体積とってかなわんのだけど……。中身のデータだけでいいんだがなぁ。


 絆の変化。
 だーら、思考の壁打ちが足りん、つーの。

 津荒がやっているけども、「警戒してるってどういうこと?」――みたいな、ひどく簡単なことを突き詰めるためにも、10段階ぐらいの思考が必要なわけね。
 話の筋なんていう大変なものを突き詰めるために、2回や3回で結論に行き着くわきゃねぇだろーが。

 そうやって結論急ぎたいなら、苦しい思考から解放されて楽になりたいんだったら、もう考えなくたっていーよ。10年ぐらいして、もっと頭の中身がオトナになってから考えてみるかい? ぼうや。
 考えるのが苦しいのなら、なんか適当に見つけてきたものをあてがって、「この話はこういう話なのです」と結論出しちゃえばいいじゃんか。頭なんて使わなくたって、人間、生きていけるんだしー。
 しかし小説は書けんがな。

 まずイーヴァの不安の正体を見極めろ。
 彼女はなにを恐れていたのだ? おまえは「ハルカが現れること」としていたけど、あの世界っていうのは、そもそも人間が滅んだ世界なのだろ? ルークがまだヒシャマルだったころの飼い主なんかが、本当に生きていると思っていたのか? 本当にそんなことを心配していたのか?
 あと、ルークとヒシャマルの関係も見極めろ。これは別の存在なの? 同じ存在なの? お前は「ルークに記憶が戻った」とか気軽に片づけているけども。ルークにとって、ヒシャマルだった頃というのは、どういう意味を持つんだよ? 単なる記憶? 記憶ってなに? ルークはその記憶を取り戻そうとしていたのか? ちがうのか? ルークの旅はなんのためのものだったの? なぜルークは群れを飛び出して旅をしていたわけ?
 また、ルークのほうと同様に、イーヴァ(素顔)と、イーヴァ(偽ハルカ顔)の関係も見極めろ。この二人は別なの? それとも同じなの?

 あとお前の分析を見ていると、イーヴァ(素顔)とルークとのあいだには、はじめ本物の絆があったように思える。イーヴァがルークの心の中から、ハルカの顔を見つけなかった頃ね。そうするとイーヴァはハルカの顔を得ることで、二人の関係を偽物にしてしまったってことになるよな。
 だとしたら、方程式は変わるんじゃないのか?
 はじめ完全なAという関係があったのに、それが壊されて偽物に変えられ、最後にまた本物に戻るという方程式だとか。
 完全なAは壊されていないけど偽物のBという関係で埋め立てられていたが、最後にBは壊されて撤去されたので、またAが出てきた。――とか。


急ぎで
No.8235 投稿日 2004年7月2日(金)11時27分 投稿者
巻島翔史
>音声チャット実験とか

 いい機会なので、手を挙げてみたりします。
(んでも、2時間3時間もやるとか、そういうのはできないかも)

 ですが、「Windows i386 - 32bit 2.2.0」のインストール法がよくわからないです。
 お手数かけますが、方法を連絡していただけますか?
 すいません。


すんません。
No.8236 投稿日 2004年7月2日(金)18時09分 投稿者 津荒 夕介
 あいかわらず、配慮が足りてませんでした。
 使うことにした描写のリストを、あげておきます。
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1019&e=res&lp=1017&st=0

 いろいろと、問題だらけのNO10でしたが、すこし前に進めた気がします。やっぱり自分から動かないとだめなんだなーとか、あらためて思ったりしています。


からから天気
No.8237 投稿日 2004年7月3日(土)00時04分 投稿者 弟切 千隼
 今日の湘南はよく晴れて、乾燥していました。とても梅雨時の日本とは思えない気候です。
 弟切は、「ここはカリフォルニアかい!」と一人で突っ込みを入れながら、洗濯物を干していました。弟切が体験したカリフォルニアの気候は、ちょうどこんなでした。



>会話文練習

 弟切は、テープ起こしのプロを目指すつもりはありません。ので、会話文がどれくらい身についたか、一度確認することにしました。

 課題部屋のNo.1020に、会話文の練習課題を上げておきました。会話文だけで成立している文章です。

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1020&e=res&lp=610&st=0

 これのでき具合によって、今後の方針を考えます。


なにやら世間は7月になったらしい
No.8238 投稿日 2004年7月3日(土)01時01分 投稿者
はせがわみやび
 嘘だ。信じないぞ。

 と現実から目をそむけたくなるほど原稿が進まないです。
 ルールブックって、どう書くんだっけ? どんな風に書いたら伝わるのか、悩みはじめると、ドンドンわからなくなってくるよ〜〜〜。
 くるくる、きゅー。(←目を回したらしい)


>弟切さん

 以前の会話モドキよりも今回のは百万倍マシだと思う。
 でも、できれば、最初の2行で性別を確定して欲しいかな。

───
「ねえ」
「なに?」
───

 これ、上が女性はぎりぎり予想できても、下は男女のどちらか確定できないんじゃないかなぁ? 
 地の文の助けを借りるのならば、別だけど。
 会話だけだったら、もうちょっと冒頭は男女差がわかったほうがいいと思うんだけど。いちど始まっちゃえば、交互だから判別しやすいけどね。

みやび


普段どれだけ頭を使ってなかったことやら
No.8239 投稿日 2004年7月3日(土)02時59分 投稿者
春日秋人
>音声チャット

 参加してみたい気もするのですが、あいにくとその日はバイト……
 帰ったら午後10時半すぎてますし。
 またの機会があれば、ぜひ参加させていただこうと思います、です、はい。


>ソフトカバー

 言葉自体は知ってたんですけど、なぜだか使うことに躊躇したみたいです。というのもその言葉を知ったのは、二日前。それもどこか半信半疑の認識でした。
 それまであの規格の本のことは僕のなかでは単行本で統一されていました。ようするに決まった名前がなかったってことなんですけど。
 こういうところをきちんとしないと、オトナにはなれそうにありません。


>絆
 まずはイーヴァの不安の正体を見極めろということで。
 終章の冒頭。イーヴァの独白を読み直してみました。
 
 あー、そっか。そーだよ。ハルカが現れるか現れないかはそんなに問題じゃないんだ。
 イーヴァが恐れていたのは、またひとりぼっちになってしまうこと。(彼女は最初、ひとりで荒野を旅していた)
 つまり、ルークが彼女をおいて、何処かに行ってしまうということ。
 彼女は、こう思っていた。
 ルークの中の女の子は、きっと戦争で死んじゃってる。そうに決まってる。でも、それでもルークにあの女の子の記憶が戻ったら、ルークは探しに行ってしまう。あの女の子が生きてる可能性がほんの少しでもある限り、ルークはあきらめない。わたしはきっとおいていかれる。だって足手まといだから。
 イーヴァから見て、ルークはずっとその女の子を探していた。彼はナイトとビショップから逃げるために旅をしているのではなくて、その女の子を探す旅をしていた。
 だからイーヴァは不安だった。
 ルークにとって、自分はただあの女の子の代わりで、いつかルークに記憶が戻ったら(絶対にいつかその時は来ることを彼女は知っていた)、きっとおいて行かれてしまう。またひとりぼっちになってしまう。
 それが不安の正体。あの女の子――ハルカの仮面をかぶったのは、ルークに記憶が戻ってからも、なんとしてでも自分と一緒にいてほしかったから。それこそインチキしてでも。そうしてとどまったルークは、ハルカの影を見ているだけで、イーヴァのことが好きで一緒にいてくれるわけじゃないとしても。イーヴァにはそうするしかなかった。

 次、ルークと飛車丸(ヒシャマル)の関係について。
 ルークと飛車丸。現在と過去。だがその間には大きな隔たりが存在します。それは犬とサイボーグという差。
 犬であったころのルーク――飛車丸は、ハルカの飼い犬で、ハルカのことが好きでした。
 サイボーグになったルークは、軍の目的のためには都合の悪かったハルカの記憶も完全に封印されており、人もたくさん殺しました。
 ナイトとビショップから逃げたときからのルークは、記憶が蘇りかけており、無意識にハルカを探す旅をしていました。というか、やり遂げられないまま終わっていた「とってこい」の、まずフリスビーを見つけ出して、それを主人のところに持ち帰ろうとしていました。
 また、その旅の中でいつも共にいたイーヴァの存在は、ルークの中で大きなものとなっていきました。
 「とってこい」をやり遂げない限り、ルークの中でハルカの存在は過去ではなかったように思います。つまり、その時点までは、飛車丸という昔の自分もまた過去ではなく、故にルークを縛りつけていました。
 そして完全に記憶も戻り、「とってこい」も完成させたルークは、わかっていました。人もたくさん殺して、悪いことをいっぱいした自分は、ハルカのそばにいられない。ハルカはいいというかもしれないけど、駄目だと。
 飛車丸のときの記憶も、ハルカも、ルークの中ではすでに思い出になっていました。
 そしてイーヴァにルークしかいなかったように、飛車丸ではないルークという名の自分を受け入れてくれる相手は、イーヴァしかいませんでした。
 ひとり去ろうとしたイーヴァに、ルークは言っています。
 一緒に、連れていってくれる?
 その時のルークは、イーヴァと同じでした。ひとりでおいていかれるのが怖かったんだと思います。
 ルークにとって、飛車丸とはハルカとの絆だった。
 けれど彼は飛車丸のままではいられなかった。
 ルークとは、もはやイーヴァとの絆をもった存在であった。

 イーヴァ――その素顔と仮面。
 イーヴァは、逃げていたんだと思います。最初にあきらめてしまっていたんだと思います。自分ではルークの中のあの女の子には勝てないと。
 だから仮面をかぶった。そうやって、ルークと一緒にいようとした。
 まあ、ルークにとっては、姿かたちに意味はなくて、イーヴァはあくまでイーヴァだったのだけど。
 仮面をつけたイーヴァは、なんとしてでもルークと一緒にいたいイーヴァ。
 素顔に戻ったイーヴァは、ルークのためにルークのことをあきらめ、ひとりで生きていこうとしていました。ひとりで生きていくのに、ハルカの顔はいりません。それにハルカの顔のままだったら、ルークが気にしてしまうかもしれません。
 でもルークにとってイーヴァはイーヴァで、ハルカの顔であろうとなかろうと関係ありませんでした。
 そして、仮面をはずすことによって、今度は本当の自分としてルークと生きていくことができるようになりました。

 方程式。
 ((A+B)+C)−B=D
 A+B=Eとおき、
 (A+B)+C=Fとする。
 えーっと、最初、絆が結ばれかけていたAの状態があって、ルークの心の中の女の子というBという不安要素が出現して、この状態がイーヴァがルークに他に好きな人がいることをなんとなく気づいた状態Eであります。まあ、それはイーヴァからの視点であって、ルークの視点からみれば、彼の記憶が完全ではなかった時点で彼の無意識の中にもともとこのBは含まれていました。ただこのBの要素がなければルークとイーヴァはこの話のような形で出会うことはなかったので、必要不可欠な要素であったともいえます。
 そしてなんやかんやで不安要素Bはなくなります。ルークのなかでハルカはすでに過去の思い出となっていたわけですから。だけどそれだけだとAに戻るだけですよね。でも、このふたりにはBが解決するまでに培ったCという要素がありました。いろんな失敗と成功と、それだけでは表せないたくさんの要素がつまったCです。だから、Bがなくなったときには、本物の絆Dはすでに完成していたのです。ただBという要素のせいで、イーヴァはそれに気づくことができなくて、ルークはそれときちんと向き合うためには順序を踏まなければならなかった。
 簡単にすると、F−B=D
 本物の絆がすでにあったが、Bという要素に妨害されていて正しく向き合うことができなかったが、Bが解決してなくなったので、ふたりは本物の絆を結ぶことができた。

 ど、どうでしょう。


強者の敗北
No.8240 投稿日 2004年7月3日(土)04時14分 投稿者 名無し君2号
 あいかわらずサッカーを見ている私です。
 ものすんげえ強いチェコ代表が、それほどでもないギリシャ代表に負けちゃいました。ジャイアントキリングだー、とか覚えたばかりの単語を使ってみる。

 こういうことがあるから勝負は面白い……わけでもなかったりして。
 決勝戦、すでにもう一チームはポルトガルが勝ち上がっていたんですよ。ポルトガルはけっこう強いんですよ。おまけに開催国でもあるんですよ。ホームディシジョンという言葉があって、これは審判が地元のチームに対して有利な判定をすることなんですけど、やっぱりそれはありえる。だって審判も人間だもん。つまりポルトガルは強いってことです。

 これで相手がチェコだったら、強いチームと強いチームの決勝戦だったのに。
 ギリシャじゃあ……うーん。あんまり思い入れがないというのも大きいのだけれども。



>音声チャット実験

 不参加を表明します。

 理由その1――生で会話するのがこっ恥ずかしい。

 いや、まあこれはいいんですけど。いくら掲示板で顔をあわせているとはいえ、生身では会ったことのない人たち。人見知りの上に引きこもりには高いハードルだ。いや、まあこれはいいんですけど。


 理由その2――パソコンの性能が低い。

 音声チャットソフトの推奨性能がどれくらいかはわからなかったんですけども。(ページを探してはみた。インストールもしてみた。されど不明)
 当方、CPUがAMD−K6Uの400Mhz、メモリが64Mという骨董品級ノートパソコン。
 複数チャットということは、音声データの圧縮、解凍を高速でくり返すってことですよね? 違うのかな? すごいキツそうな処理です。たぶん無理じゃないかな……と予想してみる。


 理由その3。
 時間帯の問題。

 ADSLモデムは茶の間にあるんですよね。なので私はいつも茶の間で小説を書きウェブを閲覧しているわけです。そして21:00といえば、ちょうど家族がだらだらテレビを見ている時間帯です。

 そこで「あ、はい、名無し君2号です」って? 名無し君2号ってだれだよ。おれには(検閲削除)って名前があるんだよ。
 家族の前で別の自分を出すのは辛い……。あうあう。



>春日さん

>1013 1000字課題 6/29分 「雨上がり」

 読みました。
 気になったところ、ひとつめ。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 生暖かく、湿った風が吹いていた。
 もうすぐ雨が降る。バケツの底がぬけたような雨が。
 経験からくる確信。間違いない。
 だから啓太は走っていた。両側を田んぼで挟まれた農道を電光石火で駆け抜けようと。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 出だしの部分、すこし力が入りすぎているようです。
 こういう書き方はなんていうのかな……。ハードボイルド風味? 勢いがありますし、カッコよくもありますが、事件といってもただ雨が降りそうってだけですし、もっと肩の力を抜いてもいいんじゃないかと思います。


 気になったところ、ふたつめ。
 主人公がどんな人なのかがさっぱりわからんです。

 雨宿りするまではいいです。
 引っかかったのは、雨があがり、同級生が登場してからです。以下に引用します。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「あ、啓太君」
 突然呼びかけられて啓太が振り返ると、そこには同級生の沙織がたたんだ傘を持って立っていた。
「すごい雨だったねー。傘があってもスカートなんかびしょ濡れになっちゃったよ」
 啓太はじっと沙織を見ていた。雨に濡れて、なんとなく色っぽい。いや、それどころか虹を背景にたたずむその姿は、初めて見る女神のようですらある。
 どきりとした。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 まず、主人公と女の子がどういう関係なのかがわからないです。
 同級生とはあるんですが、いったいどれほど近しい間柄なのか。ただ挨拶するだけなのか、たまに会話するだけか、友達なのか、秘かにラブラブなのか。「じっと沙織を見ていた」から判断すると、けっこう仲がいいような気もしますが。
 だがしかしだがしかし。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「? どうしたの? なんか難しい顔しちゃって」
 沙織はきょとんと啓太の顔を見ている。
 啓太は、気づくと、思ったままを口にしていた。
「沙織さん。今日はまた、一段と綺麗だね……」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 沙織さんと、相手の名前を「さん」づけで呼んでいるんですよね。おまけに口説いてるし。
 名前からは親密な印象を、「さん」づけからは引いた印象を、口説き文からはまた親密な印象を受けます。いったいどれが本当の関係なんでしょう?

 また、関係がわからないと主人公の行動の意図もわからなくなります。意図がわからないと、性格もわからない。
 相手をあまり知らない場合、普通に会話する程度な場合、親密な場合、それぞれで行動の意図が変わってきます。
 どうして主人公は相手を「沙織さん」と呼び、どうしてあんなセリフを言ったのか。
 真面目だからなのか、普通だからなのか、不良だからなのか。社交的だからなのか、内向的だからなのか。そのあたりがつかめませんでした。


>>・意表を突かれた彼、初めてクラスメートを意識した瞬間。

 春日さんの狙いにはこうありましたが、初めて意識して「一段と綺麗だね」なんて言葉がでるのかどーか。前から意識していたからこそ、「一段と」という言葉が発せられるのではなかろーか。

 このあたりですこし混乱しました。


 細かい突っこみ。みっつめ。

 主人公は「両側を田んぼで挟まれた農道」を走って、途中で雨が降り、「農具などを置いておく小屋の軒先」に逃げこみました。
 ということはここは農道ですよね?
 やがて雨も上がり、日の光が「濡れたアスファルトに反射」するんですが……。

 辞書を引くと「農道」はこうなってます。

■のう‐どう【農道】
 農作業のために設けられた私道。


 「私道」はこうです。

■し‐どう【私道】
(1)公明でない道。わたくしの道。
(2)〔法〕私人が所有し、一般交通の用に供する道路。←→公道


 どちらも広辞苑第四版より引用。

 なにがいいたいかといえば、「農道」なのに「アスファルト」で舗装されているのはちょっと変じゃないかな、ということでした。



>アクションシーン

 いままでいろいろと分析してきたわけですが、なんか書くはじから忘れている私がいる。鳥か。三歩ですべて忘れるのか。すっかり忘れるならともかく、中途半端かつ間違って覚えていたりするから、なおさらタチが悪いのか。タチといえば最近、朝(検閲削除)


 いま私がわかっていることを、箇条書きにしてみます。

・アクションシーンの要素
 経過時間。情報密度。速度。あと具象度というのもあるらしい。

・経過時間
 段落のなかで流れている時間の長さを指す。

・情報密度
 段落のなかで書かれている情報の濃さを指す。

・速度
 段落のなかでの動き自体の速さを指す。

・具象度
 物事をどれだけくっきりはっきり書いているのかを指す。たぶん。

・メリハリ
 アクションシーンには必須。一文の長さ、文の種類、経過する時間、その文における情報の密度、カメラワークを使えばメリハリ自体はつけることができる。
 問題はそれが読者にとって気持ちいいかどうかなんだけど。

・新情報
 ひとつの文における新しい情報は少なくすべき。読んでいて引っかかっちゃうから。多く出すならば「宣言」すること。

・カメラワーク。
 なるべく派手に動かさないようにする。読んでいて酔っちゃうから。動かすならば「宣言」すること。

・ジオラマ
 使い捨てるためだけに存在している。作成の労は惜しまず、しかし勿体がらず。そんな人に私はなりたい。

・行動
 人物が取る行動から、人格は透けて見える。見えなきゃおかしい。

・削り
 自分で書いた意図を説明できない文章はすべて不要。削ること。

・セリフにおける合いの手
 基本的には禁止。

・一文
 短いと吉。

・力み
 息をはけ。力を抜け。文章が硬くなるから。

 こんなところでしょうかね。アクションシーン以外にも通じそう。
 このあたりをふまえて書いていきたい所存。



>観察

>>しかしおまえ、「結婚式」なんていう、一生に数回もない体験をしてきて、観察してきたのは、恥辱にまみれた自分の心境だけかよ。あー、もったいねーのー。
>>だーらおまえはアマチュアなんだっつーの。

 観察した結果ですか。

 みんなそれほど楽しくなさそうだ。でも女性陣はけっこうはしゃぎ気味だ。舞台裏はけっこうどたばたしている。経歴はうまく誤魔化すもんなんだな。そもそも出会った場所も方法も違うんじゃないか。お色直しは3回。とりあえず拍手しておけ。会社の同僚と学生時代からの友人とはなにやら断絶がある。お互い知らない人だしなあ。スタッフは出した料理をすべて食べさせようとしているのか。新婦から両親への手紙。感動の場面。あ、親戚と思わしき中学生があくびをした。

 ああ、なんだかネガティブなことばっかり。



>PK

>>PKの説明、リテイクな。

 つまんないって言われたよママン。涙が止まんないよママン。ホットミルクをつくってよ。甘い甘いのだよ。ふうふういいながら飲むからさ。

 ……ずずっ。あぢぢ。

 PK、ペナルティ・キックとはなにか。
 ひと言でいっちゃえばキーパーとキッカーのタイマンです。一対一、キッカーは約9m離れた場所からボールをゴール目がけて蹴る。キーパーは両手両足、体のどこを使ってもいいから、飛んできたボールを止める。

 「ペナルティ・キック」という名の通り、ペナルティ=反則に対する罰です。だから蹴る側のほうが圧倒的に有利になっています。
 だってゴールってでかいし。横が7.32m、縦が2.44mの長方形ですし。キーパーがゴールの真ん中に位置するとして、左右両端まで約3.6mもあるわけですし。
 ちなみに、9m離れた場所から、プロのサッカー選手に思いっきりシュートされた場合、1秒ほどでボールはゴールに吸いこまれてしまいます。

 ここで想像してみよう。イマジン。

 たった1秒で、約3m離れた場所に飛んでくるボールを、あなたは止めることができるでしょうか? おまけにどっちに飛んでくるかなんてわかりません。左かもしれない。右かもしれない。えいやって飛んでみたら、意外とど真ん中に来るかもしれない。ちなみに成功率はど真ん中がいちばん高いです。

 まあキーパーだってプロですから、相手のフォームから方向を読んだりもします。キッカーはそれを見越してフェイントをかけたりもします。騙し騙され。

 読みきったか勘が当たったか、どちらにせよ方向が当たった場合。おめでとうございます。ところがそれでも捕れない場合が往々にしてございます。
 ギリギリを思いっきりの強さで狙われると、やっぱりほとんど捕れません。とくに両端上部を狙われれば、約3mの距離プラス、約2mの高さまで横っ飛びでジャンプですよ。捕れるかそんなもん。――止める化け物もいたりするんですけどネ。超一流って凄いや。

 なのでシュートの成功率は8割もあります。
 でも2割が失敗?

 失敗する場合、キーパーが止めるときもありますが、やっぱりキッカーのミスが多いようです。
 ギリギリを狙いすぎて、ゴールの枠から外れちゃったり。外しちゃいけないと弱気になるばかりに、へろへろのボールを蹴っちゃって、あっさり止められたり。

 入って当たり前、成功して当然という状況だと、かえって人は緊張するものです。外したら非難されますし。サッカーてのは1点の重みが強いですから、なおさら重圧が凄いんですよね。
 まあ、それでも普通の試合内で行われるPKであれば、まだましです。

 問題はPK戦です。
 サッカーは前後半90分、延長戦30分をやって、それでも引き分けのままであれば、PK戦で勝負をつけることになります。
(これは試合形式によって異なります。たとえばJリーグで通常行われる試合の場合、前後半90分やって決着がつかなければ、そのまま引き分けで試合は終了します)

 PK戦というのは、前述のPKをお互いに5回ずつ、計10回やって、ゴールを決めた数が多いほうが勝ちになるという勝負のことです。

 これがまた。重圧がまた。もの凄いんだまた。

 だって1回も外すことができません。試合中ならまだいい。次にチャンスがある。だけどPK戦では、外せば即、それは敗北につながってしまいます。ミスを挽回する機会は、もはやありません。
 つまり「だれのせいで」負けたのかが丸わかりになってしまう。おっかねえ。

 いまやっているEURO2004(ユーロと読む)では、あのベッカムが試合中に1回、PK戦でも1回外して、結果としてチームは敗北してしまいます。結果として戦犯扱い。もともとゴシップの多い人なんで、ボッコボコです。



>1000字課題

 No.141「悪魔っ子、地上に降りる」(2600文字)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1021&e=res&lp=550&st=

 サラリーマンのオッサンが悪魔とぐだぐだな会話をして、ぐだぐだな願いを叶えてもらう話。ぐだぐだ。

 もうすこしはっちゃけようかと思ったんですが、なんとも中途半端な結果に。笑いって難しいとしみじみ思いましたわ。



 レスには、えーと……7、8時間くらいか? では。


いろいろ
No.8241 投稿日 2004年7月3日(土)08時34分 投稿者
新木 伸
>「文頭チェッカー」利用者各位

 いたずらが行われていたら把握できるようにと、いちおうログは取ってあるんですけども……。

 6/30の夕方頃。
 一人旅の少年と、絵師の女の子との、島でのお話。
 流した方は、名乗り出てくださいな。
 続きがあるなら、ぜひ読みたいです。メールで結構ですので。





>音声チャット関連

 じゃあ、春日も参加ねー。

 だいぶ遅刻ですけど参加します、とか、融通が利かないのは、まあ、年齢特有のものなのだろうな。
 ちなみに開始時間は、はじめ24:00と書いてあって、それでは遅すぎると思ったので急遽直したりして。

 2号。却下。おまえも参加だな。
 家族に「オレ友達こんなにいるんだぜ。なんと4人もぉ! えっへん」と示して安心させて、家族孝行するいい機会じゃんか。
 パソコンのスペック的には、P2−233ぐらいでも充分に追いついているので問題ないと思われる。
 しかしメモリ64Mなのか、プアーだなー。まあ足りるだろうが。
 このあいだのときに、余ってたメモリも送ってやればよかったか。あ、メモリなら封筒で送れるじゃん。メモリの規格名わかる? もしくはマシンのメーカーとか型番とか、自作機ならマザーボードの型番とか。まあ、PC66とか、そのあたりだろうけど。





>弟切

 会話文、いきなり、2号並みになったじゃん。
 もうすこし上手くなると、みやびさん並みかな。(キャラを作るタイプの作家の最高峰ともいう)





>春日

>>ルークの中の女の子は、きっと戦争で死んじゃってる。そうに決まってる。でも、それでもルークにあの女の子の記憶が戻ったら、ルークは探しに行ってしまう。あの女の子が生きてる可能性がほんの少しでもある限り、ルークはあきらめない。わたしはきっとおいていかれる。だって足手まといだから。

 説明すべきところで、なんだって生の心の声を響かせてくるかなー。
 こういうのって楽だろ?
 だからやるな。
 練習しなくたって、こんなの、いつでもできるんだから。

 あらすじでも、このあいだ禁止になったろ。
 こういう心の生の声ぶちまけ文章ってのは、化学調味料みたいなもんで、お手軽にそれっぽく見せられる手法なわけね。
 化学調味料を使っちゃいけないということはない。使うべきところで、必要な分だけ用いるならいいわけだな。
 小説の本文の中でも、抑制利かせて限定的に用いるならOKということだが。ここぞっていう長編中最大の見せ場で、がっちりと読者の心を鷲掴みにするために使うならよい。
 だがあらすじで使ってみたり、こんな掲示板の書き込みの心境説明で使うようなもんじゃないわな。

 うまく抑制が掛けられないうちは、禁止にしといたほうがいいのだろうなぁ。とりあえずなにかしらないけど「悪いこと」ぐらいに躾けておいたほうが、使うときにも罪悪感を覚えながらになるから、適度に抑制が付くに違いない。

 なぜ容易に使ってはいけないのか、たとえを思いついた。
 この手の心理吐露型の文章というのは、いわば会話文に付ける「!」のようなものなわけね。あるいは「……」だとか。

 毎回毎行、「!」が付いていたりしたら、そもそも大声を示す記号の意味がなくなるだろ。本当に強調したいときには、こんどは、「!!!!!」とか、記号の有無でなくて、個数によって違いを付けなければならなくなる。
 素人の掲示板書き込みとか、メールの文面とかで、毎行毎行、行末に「!」とか「!!!」とか、ハートマークとか付けてくる文章って、よく見かけたりしない?
 ああいうの見てどう思う?
 幼稚だねー、とか思う? 思わない?

 俺は思うわけだが、まあ春日はどう思うかわからないが。

 心理吐露の生の声っていうのは、小説でいうと、そんなものなわけだ。
 まともな文章書けないのか、幼稚園児か、こいつ。――となる。
 小説を読み込んできている人間からすると、だ。
 キャラの心理を伝えるときに、生の声ぶちまけるしか能がないのかよ、この作者――てなことになる。
 キャラが口を開いて台詞を発するたびに、毎回毎回、「!」が大量に出てくるようなもんだわな。いいかげん目について、うんざりとする。


 んで、イーヴァとルークとの関係。
 そうそう。ようやく目が開いて、おまえにも見えてきたじゃん。

 おまえはこれまでイーヴァに感情移入するあまり、ルークのことを過大に立派に見ていたわけね。なんの戦闘能力も持たないイーヴァからすれば、ルークってのは強大で頼りがいのある存在であるわけだ。そう見える。
 その視点に引きずられたまま、色眼鏡をかけたまま筋の分析を行うものだから、変なことになってしまう。

 しかしルークっていうやつも、ようく見てみれば、相当に情けないヘタレであるわけだよ。
 そこに立派な姿を投影していたのは、イーヴァの主観だ。
 イーヴァは自分のほうが、もっともっと情けないヘタレだと思っていたから、相対的にルークを立派だと思っていたわけよ。



>>ルークのなかでハルカはすでに過去の思い出となっていたわけですから。

 「いつ」過去となったのか、その時点を明らかにせよ。
 その瞬間は物語中にあるのか、物語の始まる前にあるのか。

 あと方程式化するときに、左辺と右辺とを等号で結ぶのは、わかりにくいかな。
 物語っていうのは変化なのだから、変化途上の各段階を、単なる式として表記すればいいかと思う。
 変化が二段階なら、二つの式。三段階あるなら、三つの式を縦に並べればよかろう。
 またAが微妙に変化した状態とかを表記するなら、A’とかという書きかたがあるわな。質的に完全に変わったのであれば、別の記号となるだろうけど。

 あと、もっと考えて整理してくること。

 ふたりの個々の状態。
 それから、二人の状態。
 それぞれについて別々に、3通り、はじめの関係と、あとの関係とは、ある状態とある状態の合成されたものなのか、それともまるで質的に別なものに変わっているのか。きっちり切り分けて定義してくること。




>読書課題

>>陽介は、怪人という明確な敵を見つけたことで、なにか救われたような気持ちになっていた。

 あいかわらず、精度低いなー。
 読み取り精度が低いのか、書き出し精度が低いのか、どっちなのかわからんが。

 こう書かれると、まるで怪人が陽介の敵であるように見えるけど。
 主人公、そんな立派で大層な人物だったんかい。熱血ヒーロータイプ?
 だいたい「なにか救われた」って、なにを救われたんだよ?
 ふざけんな。そんな曖昧で書きかたで、なにを納得しろというのだ。

 主人公が見いだした目的というのはなにか、検証のこと。
 たしか、はっきり地の文で、ベタ書きされていたはずだぞ。「俺は○○を目的として持てるようになった」とか、なんかそんなふうな一文があったように記憶しているが。

 あと、結局のところ、主人公はなにを果たしたわけ?
 話の初期状態と終了状態とで変わっているものはなんであって、それはどうして、誰の行動によって引き起きたものなのか。そのなかで主人公の行動によるものはなんであるのか。
 そのへんを突き詰めていけば、主人公がなにをしたのかが見えてくるはずだ。


>>「平凡な高校生活を送っていた山本陽介が、雪崎絵理と出会い、さらに悪者であるところの怪物と対決することによって、自分なりの幸せを見つける話」

 すくなくとも、こんなのは、全然違うわな。

 お前の思い込みなんぞを聞いているのではなくって、事実を並べていったところから導き出せる、法則性を読み取れといっているの。

 変わったものはなにとなにか。それが変わったのはなぜゆえか。
 ――そのあたりの事実を並べ立てるだけなら、誰にでも検証可能な客観的なものが拾い上げてこれるだろう?
 まずそれを並べてみろ。
 法則性を読み取るのは、それからだ。

 一行あらすじっていうのは、物語のなかでの変化分と、その変化の理由とを書き記したものなわけね。


>>「平凡な高校生活を送っていた山本陽介が、雪崎絵理と出会い、さらに悪者であるところの怪物と対決することによって、自分なりの幸せを見つける話」

 こんなもんは、お前が読みたかった――もしくは、そういうものだと錯覚して読んでいたものにすぎない。
 主観による身勝手な思いこみをしていいのは読者の特権ってもんだが。
 おまえは実作者であり、自分の小説を書くため、分析のために筋の写し取りをしているのだろうが。
 てめえがどう受け取ったのか、どう楽しんだのか――なんてこたぁ、このさい、クソどうでもいいわけ。

 その話はどういう話であったのか。――そこが肝要。

 主観と色眼鏡とを外せ。
 イーヴァのときと同様に、お前は主人公である陽介の主観に感情移入しすぎているために、見えるものも見えなくなってしまっている。




>2号

>>「沙織さん。今日はまた、一段と綺麗だね……」
>>どうして主人公は相手を「沙織さん」と呼び、どうしてあんなセリフを言ったのか。

 それは、だな。
 きっと、なにも考えていなかったからに違いない。
 難しく考えるな。すべて無駄だ。
 さらに変な深読みをすると、考えてもいなかったやつにネチネチとあーでもない、こーでもないと言っているお前は、とんでもない意地悪に見えるぞ。(笑)

 せいぜい、「なんかカッコいいやつ」を描こうとして、カッコいいっていったら、どーゆーもんかなーと考えて、「ふつうはできないことを出来るやつ」とかヌルっぽく考えて、「サラリと女を褒めることのできるやつ」とエウレカした一発目を、なんの検証もせず無批判で書いておいただけなんだろう。

 これは思考といわないから、俺的には「なんも考えていなかったから」となるわけだが。

 ひらたくいうと、人物造形が薄っぺらいわけね。
 こいつはどういうやつだから、女の子に欲情したときのリビドーをどう表に顕すやつなのかとか、そういうふうに考えていかないわけよ。

 まず「どういうやつ」という部分が空白だし。なーんも決まっちゃいない。上に出た「カッコいいやつ」ということだって、最後の最後で、なんか台詞を言わせなくちゃならなくなったとき、その瞬間に決まったようなことだ。はじめから決まっていたわけじゃない。

 また演出と取捨選択って概念がない。
 どんな行動を選択させれば、そのキャラのひととなりが十全に表現できるか、演出手段を多数出してから、比較検討をかけるという発想を持っていない。

 思いついたもんを、そのまんま使うレベルなんだってば。春日なんだし。
 お前だって通ってきた道だろうが。
 それを知っている人間なら、もうすこし気の利いた指摘をしろ。なに自分と同じレベルの相手にするような指摘をしてるかね。



>アクションシーン

 そうそう。頭でわかったことなんて、すぐに忘れてゆくもの。
 だから体に覚えさせるんだってば。体で覚えたことは、忘れないでしょ? 君、いまでも自転車乗れるでしょー?

 アクションシーン、書いてみろよ。

 たとえば、両手拳銃の女の子が、マフィアのアジトに乗り込んでいって、恋人を救出して飛び出してくる、なんてシーンを書いてみろよ。

 ――とか、難しそうなことを言うと、お前は例によって肩に力を入れたり、時間をかけてきたりするだろうから。
 これ見たら、すぐに2時間な。
 その時間内に書ける程度の手抜きでかまわん。

 いいか? ポイントはそこね。肩の力を抜いてみる練習だと思うこと。
 いかに手を抜くか、2時間内で余裕をもって仕上げられるぐらいの、ちょうど良い手抜きの分量を計るつもりで、書いてみること。

 夜までにあげてくると、皆でさらし者にしてオカズにできるからいいかもしれない。


 リズムに関しては、なにが気持ちいいかってことは、感性的なもんになってしまうけど。
 音楽のほうが、その手の「気持ちいいリズムとは何か」てなことについて、分析が進んでいるんじゃないのか?

 まあ普通は、自分の気持ちよいリズムというものでやってゆくと、たいてい、うまくゆく。(希に自分のリズムが他人にとっては毒薬である場合もあるが)
 また他人の作品のアクションシーンを読んでいて、自分が気持ちよく感じたときに、そのリズムを真似してみることで、身につけてゆくという模写系の方法もある。


>>・ジオラマ
>> 使い捨てるためだけに存在している。作成の労は惜しまず、しかし勿体がらず。そんな人に私はなりたい。

 まあな、注文住宅を設計して施工する建築会社なんかは、精巧極まりない模型を作ったりするわけだが、クライアントに見せてOKもらって用が済んだら、ぶちこわして捨ててるわけだな。そこで惜しむのは、なにか間違っているわな。

 ちなみにジオラマを捨てることを勿体がらないようにするためには、ジオラマ作りに掛かるコストを、主観的にゼロにすればよい。
 コストがタダだと感じるなら、勿体なくはないよな? 捨てるのも簡単だよな?

 日本人、水をタダだと思っているから、蛇口から下水口に向けて流れっぱなしになっていたって、気にも留めないだろ。
 地球人、空気をタダだと思っているから、「部屋の空気を換えましょ」なんて、気軽に全取っ替えしちゃうだろ。

 俺はジオラマ作りのコストがゼロになるように、自動的にジオラマ作っちゃうように自分に条件付けをした。
 勝手に湧いて出てくるものだから、捨てるのも気楽になるわけね。
 お前や春日の書くような小説を読んでも、自分が書こうとするシーンを思い浮かべるときも、自動的にジオラマを作っちゃっているわけだよ。必要のない時にまでやってしまうからこそ、自動的という。
 自動ドアが、誰かが前を通りがかっただけで意味なく開いてしまうのとおなじことだ。
 なにか見聞きしたら脳内で文章に起こして描写していたり、なにか目に付くものがあったら観察してしまうとか、なにか気になることがあったらそのときに即座に思考して納得ゆくまで思考をやめないとか、そういう自動的に起きることのうちのひとつだ。ジオラマ作りも。

 どんな方法でもいいから、ジオラマ作りに関わるコストをゼロにできるやりかたはないのか? たとえば、他人に作ってもらうとかさ。




>PKの説明

 よくなったが、半分で書いてもおもしろさは変わらないな。
 ということは、2倍の分量で書いているぶん、おもしろさの濃度は半分になってしまっているということだ。


>弟切
No.8242 投稿日 2004年7月3日(土)18時34分 投稿者
新木 伸
>弟切

 浦戸さんからもOKがもらえたってことで――。
 じゃあ次いこうか。
 「昼休みの会話」四人娘にリベンジしてみよう。

 人物の性格配置などは前回と同じような感じで。必然的に変えなければならないものは、変えてよし。
 前回のものは見ないでやってみるように。


音声チャット中〜
No.8243 投稿日 2004年7月3日(土)21時57分 投稿者
新木 伸
 うまく動作しているので、いま、紫、浦戸、新木、巻島――にて、会話中〜。


オリンポスの神々、嘉[よみ]したもう
No.8244 投稿日 2004年7月4日(日)02時03分 投稿者 弟切 千隼
 サッカーの欧州選手権で、ギリシャがまさかの快進撃を果たしていますね。アテネ五輪効果でしょうか。
 きっと、ギリシャの聖なるオリンポス山の上から、ゼウスやアポロンが応援しているのでしょう。



>会話文練習

 課題部屋に提出したNo.1020で、進歩が見られたようなので、以前書いた「昼休みの会話」に再挑戦します。四人娘ではなくて、三人娘の会話ですね。



2号さんへ >

 No.8222と、少し前の書きこみへのレスになります。「猫まんま」という言葉が気になりました。


 2号さんの考えでは、「猫まんま」とは、御飯に味噌汁をかけたものを指すのですね。弟切の周囲では、それを「猫まんま」とは呼びません。「犬ごはん」とか「犬の餌」などと呼びます。
 しかし、弟切の周囲でも、「猫まんま」という言葉は使われます。こちらでいう「猫まんま」とは、御飯に削り節と醤油をかけたものを指します。

 えーと、2号さんの「猫まんま」の使い方が誤っていると言いたいのではありませんよ。

「猫まんま」にしろ「犬ごはん」にしろ、俗語ですから普通の辞書には載っていません。俗語は、普遍的な意味が確定していないということですね。地方や世代により、指している内容が違うことがよくあります。2号さんと弟切と、どちらが間違っているとも言えません。


 たとえ雑談の中でも、このような意味が確定しにくい言葉を使うと、誤解が生じやすいですね。ましてや小説には、普通は使うべきではないでしょう。
 普通の言葉以上に、俗語は使い方が難しいですね。


音声チャットにて
No.8245 投稿日 2004年7月4日(日)04時59分 投稿者
春日秋人
 午前三時も過ぎると、新木さんとみやびさんと僕の三人になりました。
 そこで僕は、ありがたい教えをいただいたのです。
 ITの時代、天竺も近くなりました。
 お二方にはとても感謝しています。
 みやびさん、仕事がやばいといいつつも付き合ってくれてありがとうございました。

>1000字課題 6/29分 「雨上がり」
 新木さんのリライト

 http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1022&e=res&lp=1022&st=0

 沙織のことを女神のように美しく、神々しく、色っぽく見えるように新木さんが色々とリライトした中のひとつです。これが出るまでの過程に5つくらいあって、さらにこれが出てからも5つくらいリライトされてました。
 他人の文章にもそこまで入れ込めるというのは作家のデフォルトだそうです。
 だから自分の作品には当然、それ以上に入れ込める。
 最低そんくらいじゃないと、作家になれはしないのですね。


音声チャットに参加できなくて残念でした。
No.8246 投稿日 2004年7月5日(月)02時09分 投稿者 弟切 千隼
 弟切は、土曜日に先約がありまして、夜遅く帰宅する予定でした。しかも、お酒を飲む予定でしたので、酔っぱらいモードで途中から乱入しても迷惑になるだけだと考え、今回は参加を断念しました。



>会話文練習

 課題部屋のNo.1023に、「昼休みの会話 その2」を上げておきました。前のものより、少しはましになっていると思いたいです(^^;

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1023&e=res&lp=610&st=0


いろいろ
No.8247 投稿日 2004年7月5日(月)11時06分 投稿者
新木 伸
>複数音声チャット

 テストしてみた結果としては、充分に実用的。
 最大8人まで参加可能。
 音質は良好。遅延やや多め。誰かが声を発してから、それが皆のところに届くまで1〜2秒ほど遅延がある。MSNメッセンジャーなどでは、遅延は0.5〜1秒程度なので倍ぐらいになる。
 遅延が2倍になってしまうのは、これはソフトの仕組みからくる制限なので仕方がない。会話する2点間でデータを直接やりとりするのではなくて、データがいったんサーバーのある場所に集められてから、各参加者に送信されているため。光回線など、速い回線を引いている人がサーバーを立てれば、すこしは改善されるかもしれない。

 遅延に関しては、慣れで解決する問題でもあるもよう。
 1〜2秒の遅延は、はじめ違和感があって、他人が話しているところに声をかぶらせてしまったりしてギクシャクするものの、1時間も話していると間の取りかたに慣れてくる。

 メッセンジャーのチャットと比べたときの弱点は、マイク音量やスピーカー音量などの自動調整機能を持っていないこと。
 音量調節を自動で行っておかないと、声が小さかったりして聞き取りにくかったり、そもそも声が拾われなかったりすることがある。(デフォルト設定では、一定以上の大きさで声を発するとマイクの音量が自動でONとなる仕組みになっているため)

 あとこの手のツールを使うときの共通的な問題。
 ポートがどうとかいう、ややこしい問題に関しては、わりと素直であるもよう。
 使っているポートも1個のみ。デフォルトでは3784番(変更も可能)。
 サーバーを立てる人間だけは、ルーターの設定をいじってポートを開けておく必要があるし、そのポートに届いたパケットの行き先となるコンピュータも指定しておかなければならない。
 ただし一般の参加者のほうは、普通にルーターを使って会話していてかまわない模様。UPnPに対応しているような癖のないルーターを使っているなら、無設定で使えるのではないかと思われる。




>音声チャット会とか

 「言わんとしていることの伝達」という面では、電話並みになるから、たいへん楽でいいんだけど。
 結局は顔を合わせてやることの延長なわけで、あんまりハマっていると分室の意義がなくなってしまうわな。やるとしたって、せいぜい月一ぐらいかなぁ。

 チャットでやったことは、その場にいた人間にしか影響を及ぼさないわけだ。
 たとえば三時以降にやっていたことは、そこにいた春日にしか影響を与えていない。
 影響が薄くてもいいから、誰にでもエサをついばむチャンスを――ということで、分室はインターネット上でやっているわけだし、過去ログだってすべて公開されているわけだし。
 効率重視でいくならば、週一の定例会でも開いていたほうがはるかに高いなんてのは、何年も前にわかっていたこと。

 まあ、有りがたいお話をいくら熱心に聴いていたところで、小説書けるようにはならないのだし。聴くだけとか、読むだけとか、そんなことで身に付くようなら、人間なんも苦労はしないしー。

 分室ぐらいの、伝わっているのかいないのかはっきりしない文字のみの希薄なコミュニケート作用下でも、とくに問題ないと思われる。
 ようは、自分で実際にどれだけ書いているのかってことが重要なのだから。





>2号

 音声チャットだから、聞こえてくるのは音だけだから、適当な漢字をあてちゃえばごまかせるんでない?
 「ななしくんにごう」→「七瀬弐郷」とか。




>今回やったこと

・まっきーへの説教と、まっきーいびり。
・雑談。
・紫が先輩風吹かせて、ぶいぶい言う。
・春日の1000字課題「雨上がり」の「書きたかったのはなにか」の聞き出しと、その方向性での直し。目の前におけるリライト。

 春日に対することが、掲示板ではなかなかできない収穫だったかなぁ。

 アマチュアがなぜずっとアマチュアのままで、そこから一歩も抜け出せないのかというと、自分とその周囲、ヌルいところでヌルいことばかりやっている連中を基準にしてしまうから。どこかで「こんなもんでいいんだろ」と思ってしまう。だから一生ヌルいままなわけね。
 なにか突然変異的に、周囲の平均から大きく逸脱する情熱を持ってしまった人間だけしか、プロにならない。

 文章に対する熱意と執着心――真剣味というもの。
 小説のプロが、どれだけ小説に対して真剣なのかということは、いっぺん、体験してみりゃわかる。間近で見て観察してみりゃわかること。
 自分基準よりも、ぜんぜん違う基準がそこにあり、そっちのほうこそが「あたりまえ」の世界なのだということを知れば、「物事の基準」がそっちに切り替わる。

 陸上競技でも、100メートル10秒の壁ってのは、なかなか破られなかった。それ以前の常識では、人間が10秒の壁を破ることは不可能だとさえ言われていた。
 しかし誰かひとりがその壁を破って9秒台で走ってしまうと、つぎつぎと、破る人が出てきた。
 つまりアマチュアっていうのは、情熱の限界を自分で決めてしまっている。人がこれ以上一生懸命になることは不可能だろう、なんて、自分で決めてしまっている。


 春日の「雨上がり」の指摘やら、リライトとか。
 まず8240で2号が指摘したような部分の追求から始まった。

・主人公がクラスメートの女の子に「さん」付けしているのはなぜか。どんな関係なのか。
・主人公はどんなやつなのか。「今日は一段と美人だね」なんてさらりと言えてしまうのはなぜか。

 なんも考えてなかったんだろ、と決めつけてかかる俺。
 いやいや。待ちたまえ。とりあえず訊いてみようではないか、とするみやびさん。

 ――で、訊きだしてみたら、見かけただけで笑い転げるか踊っちゃうかした「女神のような」という描写(のつもり)の一文が、「書きたいもの」に絡んでいたことが判明。

 つまり、距離的には遠くて、「さん」付けして呼ぶような間柄の女の子に対して、思いも掛けぬタイミングで「女神的」な美を感じてしまったことが急所に入り、よろよろとグロッキーになって、変なことを口走ってしまったということだったらしい。

 なら――と。
 台詞を修正して、「沙織さん。今日はまた、一段と女神だね」――なんて壊れたことを言うバリエーションも作ってみたのだが。コメディにしかならんのでボツ。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 啓太の視線に沙織が気づく。
「どうしたの? 難しいカオ……」
「沙織さん……、今日は、その、一段と女神だよね」
「なに、それ?」
「いいだろ。わかるだろ」
「えーと……、ごめんなさい。館山君。パスで……」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 啓太の視線に沙織が気づく。
「どうしたの? 難しいカオ……」
「沙織さん……、今日は、その、一段と女神だよね」
「どの女神? 豊穣の女神? 狩猟の女神? それとも嫉妬の女神とか?」
「全部」
「じゃあ原初の女神?」
「うん。たぶんそれ」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 コメディに落とすのではなく――。
 女神的美にうちのめされて、主人公がグロッキーになったというふうに伝えるのであれば、その「美」ってものを、真面目に文章上に顕現させなきゃならんわけだ。
 やり応えのある攻略課題を前に、俺のスイッチが入ったのでリライト開始。
 「雨上がり」の前半はうっちゃっといて、後半のみリライトしてみる。

 「美」の部分はこんな感じにまとめる。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 同級生の沙織が傘をたたんで持っていた。雨に濡れて、びしょぬれで、しかしそれでいて背筋はしゃんと伸ばして立っている。長いまつげの先端からしずくが落ちて、細い顎を伝ってゆく。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 そして春日が「女神」というキーワードを読者に渡すことで、どんなイメージを読者に抱いてもらおうと思っていたのか、事情聴取してみると、「美しい」「神々しい」「清らか」てなものだったらしい。
 まあ、ようするに、男の子が女の子に勝手に抱く女の子の「理想像」なのだと了解する。
 また「綺麗」と「色気」の配分をどのくらいが正しいのかという配分も聞き出す。
 「綺麗:色気」は7:3なのだという。

 つまり、春日の書きたかったものは、こうなのだろう。
 「女神のように清らかで綺麗なのだけど、生身の肉体を感じさせる女の子に、どきりとした」

 ――で、何度かリトライを繰り返してできあがったのが、こんなもの。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 同級生の沙織が傘をたたんで持っていた。雨に濡れて、びしょぬれで、しかしそれでいて背筋はしゃんと伸ばして立っている。長いまつげの先端からしずくが落ちて、細い顎を伝ってゆく。
 濡れたスカートには太腿の形が浮きあがっていた。
 そのときになって、啓太は彼女の後ろに虹が浮かんでいることに気がついた。
 虹を背中にして、沙織の姿は神々しく啓太の目に写っていた。
 じっとその姿に見入っていると――。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 綺麗を7割描き、わずかな色気を込めるように色気を3割描き、さらに「女神的美」を描写するために、虹などの小道具も効果的に使ってゆく。
 しかし最後には、どうしてもイメージが足りなかったので、「神々しい」という言葉を使用せざるを得なかった。
 ――が、地の文で「沙織は神々しく〜」とはやらず、「神々しく啓太の目に映った」と、啓太主観でやることで逃げることにする。客観であるべき地の文で「神々しい」という言葉を使うのと、「啓太にはそう見えた」と主観である断り書きをして使うのとでは、だいぶ印象が変わってくる。

 「神々しい」という言葉を使わずに、なんとか神々しさを描き出そうと思って、色々と試みてはみたのだけど、俺の手にも余るようで、そこまでは無理だった。

 ――と、そうやって。

 自分のものでもない文章に、プロ二人がかかりっきりになって、あーでもない、こーでもないと、短時間のうちに試作バージョンを山のように作り出してゆきながら、最終バージョンを決めてゆくまでの課程を、春日に見学させたわけね。

 おそらく春日は、見学しつつ、こう思っていたに違いない。

 「どうしてこの人たち、他人の原稿にここまでこだわるの? もーいいじゃん、適当に済ましちゃっておけば。適度とか、適切とか、そーゆーコトバ、このひとたち知らないのー? 正気? いいから早く解放してくれよー。僕、眠いし、疲れたし、もうどれでもいいと思うんだけどなー。てゆうか、このひとたちどうして疲れないの? だいたいこんなにたくさんバージョン作って、どうすんの」

 いま録音ファイルから計ってみたら、まっきーが落ちた瞬間から解散までだから、およそ1時間30分ぐらいかな?


虹の女神イリス、走る
No.8248 投稿日 2004年7月6日(火)00時34分 投稿者 弟切 千隼
 サッカーの欧州選手権で、伏兵のギリシャが優勝しました。びっくりです。
 むろん、選手たちががんばったから、結果がついてきたに違いありません。素直に祝福してあげたいですね。

 それにしても、準々決勝以降の成り行きは、やはりオリンポスの神々が助力しているのでは?と思ってしまうほど、ギリシャにとっていい流れでした。
 きっと、優勝の知らせは、虹の女神イリスがギリシャ全土の神々に伝えたのでしょう。古来、イリスは、神々の使者の役割を果たすといわれています。



>春日さんの作品リライト

 弟切は、このたびの音声チャットには参加できませんでした。せめてその成果を分析して、少しでも栄養にします。

 春日さんが課題部屋のNo.1013にあげた作品(の一部)を、新木さんがリライトしたのですね。このリライトを分析してみます。
 以下に、新木さんのリライトと、その意図を書いた部分を引用します。


―――――――――――――――――――――――――――――――
>> そして春日が「女神」というキーワードを読者に渡すことで、どんなイメージを読者に抱いてもらおうと思っていたのか、事情聴取してみると、「美しい」「神々しい」「清らか」てなものだったらしい。
>> まあ、ようするに、男の子が女の子に勝手に抱く女の子の「理想像」なのだと了解する。
>> また「綺麗」と「色気」の配分をどのくらいが正しいのかという配分も聞き出す。
>> 「綺麗:色気」は7:3なのだという。
>>
>> つまり、春日の書きたかったものは、こうなのだろう。
>> 「女神のように清らかで綺麗なのだけど、生身の肉体を感じさせる女の子に、どきりとした」

>> ――で、何度かリトライを繰り返してできあがったのが、こんなもの。

>>−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
>> 同級生の沙織が傘をたたんで持っていた。雨に濡れて、びしょぬれで、しかしそれでいて背筋はしゃんと伸ばして立っている。長いまつげの先端からしずくが落ちて、細い顎を伝ってゆく。
>> 濡れたスカートには太腿の形が浮きあがっていた。
>> そのときになって、啓太は彼女の後ろに虹が浮かんでいることに気がついた。
>> 虹を背中にして、沙織の姿は神々しく啓太の目に写っていた。
>> じっとその姿に見入っていると――。
>>−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
―――――――――――――――――――――――――――――――
(No.8247の新木さんの書きこみより)


 元の春日さんの作品を読んだ時、弟切も「女神」の部分で悩みました。新木さんが指摘されているとおり、女神のイメージは多様すぎて、何も指していないのと同じだからです。
 一般的に美しいものとされている「虹」が出てきたので、「美しい女性」を表現したかったのかな、と推測していました。弟切の推測は、それほど間違いではなかったようですね。


 新木さんは、「綺麗:色気」を「7:3」で書いたとおっしゃっています。どこにどのように「綺麗」や「色気」が入っているのか、分析してみましょう。


 最初の一文

>> 同級生の沙織が傘をたたんで持っていた。

は、ほとんど説明ですね。まず、誰がどんな状況でそこにいるのかを、読者さまにすばやく提示しています。



 次の一文

>>雨に濡れて、びしょぬれで、しかしそれでいて背筋はしゃんと伸ばして立っている。

は、ヒロインの具体的な様子を描写しています。ここには「綺麗」が込められていますね。
 普通、雨でびしょぬれになれば、人は意気消沈します。背筋を曲げて、うなだれているものでしょう。
 けれども、このヒロインは『背筋はしゃんと伸ばして立って』います。これは「綺麗」ですねえ。格好いいです。



 その次、

>>長いまつげの先端からしずくが落ちて、細い顎を伝ってゆく。

 これも、「綺麗」を表わした文ですね。『長いまつげ』と『細い顎』で、容貌の綺麗さを書いています。繊細な、女の子らしい綺麗さが浮かびますね。

 加えて、弟切は、『まつげの先端からしずくが落ちて……伝ってゆく』という表現に、隠れた色気を感じました。露骨でない色気といいましょうか。
 日本の伝統では、直接的にものを指す言葉が避けられますね。また、雨の多い日本では、水を使った比喩や表現がたくさんあります。こういった伝統を踏まえた日本的情緒を感じますね。



 段落が変わった次の文、

>> 濡れたスカートには太腿の形が浮きあがっていた。

は、あからさまな色気を表しています。これは説明の必要がないでしょう。

 段落が変わったのは、むろん、前の段落とは書いてある内容が違うからですね。前の段落は「綺麗」で、こちらは「色気」です。



 次にまた段落が変わります。

>> そのときになって、啓太は彼女の後ろに虹が浮かんでいることに気がついた。

 主人公は、この前の文までは、ヒロインの「綺麗」と「色気」に見とれていたわけですね。ですから、虹なんて目に入りませんでした。ここでようやく、『彼女の後ろに虹が浮かんでいることに気がついた』となります。
 いつもよりいっそう「綺麗」で「色気」がある同級生に、ぽーっとなっている主人公の様子がわかりますね。

 ここでは、主人公が、ヒロインの「綺麗」と「色気」の魔力から一瞬解放されています。それまで書かれていた「綺麗」と「色気」から離れています。段落が変わっているのは、そのためですね。



 さらに段落が変わります。

>> 虹を背中にして、沙織の姿は神々しく啓太の目に写っていた。

 この文で、主人公の視線は再びヒロインに戻っています。ゆえに段落が変わっています。

 新木さんが書いているとおり、「虹」を道具立てにして、ヒロインの「綺麗」が引き立てられています。
 このヒロインは「女神的美」を持っていることを表現しなければなりません。そのために、「虹」という浮世離れしたイメージを援用しています。「女神的美」にはそれでも足りないので、べたに『神々しく……写っていた』と書いています。



 最後の一文、

>> じっとその姿に見入っていると――。

は、主人公の行動を表しています。『見入っている』だけですから、ずいぶん消極的な行動ですが、主体的な動きには違いありません。
 これまでは、周囲に対する主人公の観察結果を書いているだけでした。それが主人公の行動を書くことになれば、段落が変わります。

 この文は、末尾を『――』として、余韻のある書き方をしていますね。いよいよ主人公が行動し始めたところで、次に何が起こるのだろう、と読者さまに期待させる効果があります。



 こうしてみますと、「綺麗」ははっきり書かれているのに、「色気」は露骨でない形で書かれていますね。奥にある「色気」まで含めれば、「綺麗:色気」は「6:4」くらいになるかも知れません。
 しかし、色っぽい経験が少ない若い人―十代から二十歳くらいまで?―ならば、「綺麗:色気」は「7:3」と読み取るのではないでしょうか。
「神々しさ」要素も入っているので、あからさまに「色気」が印象に残る可能性は、さらに減りそうですね。


良い体験をさせていただきました。
No.8249 投稿日 2004年7月6日(火)02時37分 投稿者
春日秋人
 僕がその場でやってたことって、ただ質問に答えて相槌打ってただけなんですよね。
 アマチュア作者の作品が目の前でこねくり回されてました。
 最後のほうなんか、新木さんが「おまえらに萌えというものを教えてやる」とおっしゃられまして。
 いやホント、僕が「美」と「色気」の配分を7:3と言ってなかったら、それはもう「色気」12割の沙織を本気で書かれたことでしょう。
 とにかく入れ込み方が半端じゃないんですよ。
 自分の作品やキャラクターになら、そのくらい入れ込んでもぜんぜん不思議ではないんですけど。
 他人のキャラですよ? それに対して、あーでもない、こーでもないと一時間半。
 もうね、泣けてきたよ。嬉しくて。
 不甲斐ない自分を感じつつ、そんな自分ためにここまでやってくれる人がいたことがまず嬉しかった。
 手とか震えてたし。まあ、あれは緊張のせいかな。
 だからですね。

>>「どうしてこの人たち、他人の原稿にここまでこだわるの? もーいいじゃん、適当に済ましちゃっておけば。適度とか、適切とか、そーゆーコトバ、このひとたち知らないのー? 正気? いいから早く解放してくれよー。僕、眠いし、疲れたし、もうどれでもいいと思うんだけどなー。てゆうか、このひとたちどうして疲れないの? だいたいこんなにたくさんバージョン作って、どうすんの」

 こんなこと、思ってませんでしたよ?
 だって、どんどん良いものが出来上がっていたし。
 もっともっと、さらにその先を見たかったくらいですよ。だってあったもの、その先。
 僕はそこに可能性を見たんです。
 んでもって、欲が出てきました。
 絶対、伝えてやります。伝えられるようになります。
 ――僕の世界を!
 おし、がんばろ。



>鉄コミュニケイションのこと

 誤字に気がつきました。
 鉄コミュニケ「ー」ションではなく、鉄コミュニケ「イ」ションでした。
 ななんてことだ。

 気を取り直して、いってみます。


・ハルカはいつ、過去になった?

 これはルークが記憶を取り戻し、「とって来い」をやり遂げたことを知ったときです。
 ルークのなかでは「とって来い」が出来なかったことがずっと引っかかっていて、それをやり遂げたことでルークは過去から解放されたのです。
 この時、ルークは自分が変わっていることを悟っています。


・ふたりの個々の状態

・イーヴァ
 はじめ ルークにおいていかれる不安を抱えている。
 あとの 不安が消えた。
 変化  ある状態(不安)が消えている。

・ルーク
 はじめ 無意識に過去に囚われている。
 あと  過去から解放された。
 変化  はじめの状態に、過去を思い出したという状態が合成され、あとの状態へと変化した。


・ふたりの状態 

 はじめ ルークがはっきりしない状態なので、すれ違いが起こっている。
 あと  ルークがはっきりして、お互いに正しく向き合っている。
 変化  ルークの記憶が戻ることで、不安要素がなくなり、互いに本物の絆が結べた。

・方程式

 A+B−C
 不安を含むA状態があり、記憶が戻るというB要素が加わることで、不安の源であったCが壊され、本物の絆A’が発見される。




 さすがに平日のこの時間は眠いですね。


いろいろ
No.8250 投稿日 2004年7月6日(火)15時54分 投稿者
新木 伸
>弟切

 元バージョンと、リライトバージョンとで、どこが変わったのかの比較分析ではなくて、片方のみを対象として精読かける方式でやるなら、浦戸式で、解釈と感想とを切り分けて書くようにすると、読み取りプロセスが意識化されて、精度が上がるんじゃないかな。

 ざっと眺めると、解釈と感想とが切り分けられないまま混ざっていて、やたら精度が悪い。


>>同級生の沙織が傘をたたんで持っていた。

 じつは内緒だけど、ここにも込められた意味があったりする。ここがこうなるべきであることを、たしか、5分ぐらいかけて解説していたような〜。
 これを読んで「感想」は出てこないから、「ここは単なる説明ですね」と弟切はやってしまっているけど、解釈で情報展開してみると、なんか出てくるかもよ〜。
(まあ、綺麗や色気とは関係ないことなのだが)



 色気の種類。
 青少年に対しては、「まつげの先端からしずくが落ちて、細い顎を伝ってゆく」というほうの色気と、「濡れたスカートには太腿の形が〜」のほうの色気とは、別物なのだよ。
 なにが違うのかというと、「オカズ」として使用可能かどうか。

 前者をオカズにできる男の子は、よっぽどフェチな趣味だろう。
 だが後者なら誰でも容易にオカズとなるだろう。

 綺麗さ7、色気3……というオーダーを受けて、僕が職人の腕を発揮したときには、「まつげの先端からしずく〜」のほうは、男の子的「色気」には含めていなかったわけだ。

 女的意識というのは、「綺麗さ」の分解能が高いわけよ。
 「まつげの先端から〜」を読んで、「綺麗さ」とはちょっと違うわよね、とそう思ってしまう。そして色気のほうの分解能は低かったりするから、これは色気の一種よね、と、そっちに分類してしまう。

 そして男の子的意識のほうでは、こんどは「色気」のほうの分解能が高くなるわけだ。
 オカズに使えるかどうかの見分けが厳しい。なにせそれは実用に関わることだから。(笑)
 そして「綺麗さ」のほうの分解能は低い。オカズに使えないものは、とりあえず「綺麗さ」に分類しちゃえ、みたいな乱暴な振り分けをする。


 男の子読者にアピールしようとするなら、ただ「綺麗」なだけでは足りないよ。
 女の子はただ綺麗なだけでもOKなのだろうが。男の子は、それでは食いついてこない。
 色気のうちの、しかも「実用」となる種類の狭い範囲の「色気」を2〜3割込めないと、男の子的にはキャッチーではない。

 また女の子にアピールしようと思ったら、「実用となる色気」なんてものは、吸引力がないばかりか、あまり多いと敬遠される要素になったりもする。
 微エロなら女性もOKなのだが。その範囲は個人差によるけど、せいぜい3割。

 つまりこの綺麗さ7、色気(実用)3という割合は、男性読者と女性読者と、両取りにできる唯一のバランス点なわけね。

 これより実用色気が多いと、男の子は喜ぶかもしれんが、女の子はNGとなってしまう。
 これより綺麗度が多いと、女の子は喜ぶかもしれんが、男の子はNGとなってしまう。

 その点じゃ、春日の最初の判断「7:3」は正しかったわけよ。
 それが偶然でなくて、春日の身につけた確かなバランス感覚によるものであるなら、春日は男女ともに読まれるようなものを狙ってゆくといいんじゃないかね。
 男の子向けライトノベルといっても、けっこう女性読者はいるから、両取り出来ると大きいよ。


 ちなみに上記では男女の区分を類型的にやっているけども……。
 男のなかにも、少女漫画を摂取して育ったみやびさんのような、女性に近い感性もいるわけだし。男とか女とかいう区別は、そもそも意味がないんだけど。まあわかりやすくするために。
 みやびさんって、放っておくと、オカズ的実用色気をゼロにしちゃったりするぐらいだしなぁ。





>春日

>>不甲斐ない自分を感じつつ、そんな自分ためにここまでやってくれる人がいたことがまず嬉しかった。

 いや、べつに春日のためにやっていたわけじゃないぞ。
 俺もみやびさんも、「小説のため」にやっていたわけだし。
 あれが誰の書いてきたものだって、まったくおなじようにしていたわけだよ。
 だいたい分室で付き合っているのだって、春日が「小説を書く人間」だからであって、春日秋人という個人だからではないだろう? そもそも分室来るまで、俺、お前のこと、知らんし。
 作家は小説のもとに、皆平等。
 俺もみやびさんも、懸けてた時間と到達ランクが、春日よりもすこし高いだけ。

 そのへん、誤解しないように。
 誤解してなついてくれたら、あれやれ、これやれと、指示出しても素直に従うだろうから、扱いやすくていいかもしれんけど。

 音声チャットの場で、「目前リライト」の題材とするなら、どうせならその場にいる人間のものを題材にしたほうがいいだろう。
 あと俺はともかく、みやびさんは自分もリライトされた経験があるから、「たしかに“上”が存在する」ということを、実際に目のあたりにすることによる、意識変革のほどを、自分で知っているわけだし。


 ――で、リライトされてる最中、感激していたのか。
 うーむ。自分の文章に手を付けられることを、普通は嫌いそうなもんだがなぁ。
 他人が手を付けることを喜んでいるようだと、作家向いてないかもしれんぞ。

 まあ、それはそれとして、たしかにあの「先」はあった。
 すくなくとも、もう一段階は絶対に良くなる。「神々しい」を使わずにやることはできたはず。
 俺は知ってる。
 あの先は存在するし、実際に、出るし。
 ただ、それが出せることもあるが、いつも確実に出せるとは限らない。――そういう領域にあるもんで、あのときは出なかった。
 ただ、あそこまででいいなら、俺はいつでも出せるわけね。あのくらいの時間と、あのくらいの集中度を振り向ければ、いつでも確実に出すことができる。
 あそこまでのものを、いついかなるときでも「確実」に出せるようになっているから、プロとして、食っていけているわけだ。

 ちなみに、「先」なんてものは、いつだって存在するわけだな。
 あの「先」を確実に出せるようになっていたら、そのさらに「先」に手が届くようになる。小説修行に果てはない。

 俺がプロとなっていて、小説のことだけやっていていい環境に身を置いているのも、修行に集中するためなのね。より多くの時間を小説に使えるようにするため。



>鉄コミュニケイションのこと

 二人の変化、物語としての変化。
 まあ、そんなところだろう。


ギリシャー!
No.8251 投稿日 2004年7月6日(火)18時57分 投稿者 名無し君2号
 我ながらヒドイとはわかっているんですが、EURO2004、優勝がギリシャと決まって、思いっきり脱力しました。えええ〜、空気読めよ〜って。いや、真剣勝負に空気もへったくれもないんですが。

 だいたいギリシャの選手知らないし。守ってばっかりで試合つまんないし。
 そもそもポルトガル対ギリシャって、開幕戦のカードだったんですよね。そのときもギリシャが勝ってますし。アレですか、一ヶ月かけて大会やったのは無駄ですか。開幕戦ですべて決まってたんですか。

 あのですね、ポルトガルには優勝するだけの伏線があったんですよ!(真剣勝負に伏線なんてありません)
 1989年および91年、世界ユースでポルトガル代表は優勝してるんですね。そのときの世代はゴールデンエイジと呼ばれ、国民の期待を一身に受けることになります。そりゃユース時代に強ければ、大人になったらさぞかし……と思いますやな。
 ところがところが、彼らは期待を一身に裏切り続けることになります。もう代表の大会じゃぜんぜん駄目。弱いわけじゃないんですが、なぜか結果は出ない。
 そんなこんなでもう10年以上経過。あの頃ユースだった若者たちは、もう引退を考える年齢になってしまいました。

 しかし最後にチャンスがおとずれた。欧州選手権、地元開催。
 ゴールデンエイジと呼ばれながらも裏街道まっしぐらだった代表人生を、ついにひっくり返す時が来た。終わりよければすべてよし! あれよあれよと決勝まで勝ち上がって、はい!

 ギリシャに負けやんのー。

 これで相手がもっと強い国なら救われるんですが。いや、ギリシャも弱くはないんでしょうけど、ネームバリューがいかんせん足りませぬ。

 現実はおっかねえ。なんて非情なんだ。ゴールデンエイジとか呼ばれて、待ち受けていたのはこんなオチなのか。ロマンティック過ぎてついていけないよ!



>音声チャット実験

 うえーい、バックれました。
 眠かったり恥ずかしかったりと、逃げる材料はいろいろありました。いちばん大きかったのは「嫌なもんは嫌なのらー、えへへ」とへそをねじ曲げちゃったことでしょうか。最近、ちょっと心が狭くなっているような気がする。

 逃げたら逃げたで、その場所はとても楽しそうで、軽く指くわえてみたり。ジト目ジト目。


>>音声チャットだから、聞こえてくるのは音だけだから、適当な漢字をあてちゃえばごまかせるんでない?

 べつに本名を名のってもいーんですけどね。そこはまあいいのです。
 問題なのは――対家族用でない自分をさらけだしてしまうことです。
 対友達、対知りあい、対職場の同僚、対キャバクラ嬢などなどなど、状況によって自分のキャラクターって違ってくるものでしょ?

 ぶっちゃければアレですな。
 対分室用の私ってカッコよくないじゃん。アンドロメダだし。名無しだし。そんな見下げ果てたゲス野郎な私を家族には知られたくないんですよ!(逆ギレ)

 だったら立派な大人になればいいんだけどー、だってー、ゲスなのが好きなんだもーん。楽なんだもーん。自虐趣味っちゅーか、堕ちる喜びっちゅーか、まあ暗いんだな、根が。



>1000字課題

 No.143「両手にガンを持つ少女」(6000文字)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1024&e=res&lp=550&st=

 ヤクザに拉致監禁された主人公が、戦闘少女に助けられる話。

 すみません。チャットには間に合いませんでした。
 すみません。7時間かけてしまいました。
 すみません。おまけに6000文字です。でもすらすら読めるはずです。

 一人称です。文体も変えてます。ひとつひとつ、意識して文章を短くしてます……テンポ良くなるかと思ったんです。



>愛のメモリ

 PC66……ってナニ?
 調べてみると……なるほど、メモリの規格ですか。えーと、どうやらPC100のようです。
 メーカーは「東芝」、機種名は「PX100」、品番は「PX010K402C84」。
 たしか1999年の末に買ったので、えーと、もう4年も立つのか。(遠い目)ともかく安かった記憶があるなあ。それでも15万。あの頃は景気がよかったなあ。(さらに遠い目)

 ここで問題になるのは、メモリスロットがひとつしかないということですかね。つまり128Mに増設しようと思ったら、128Mのメモリを使用するしかないんですね。64×2で128Mなんてことが出来ない。効率悪し。
 ちなみに192Mまで増設できるんですけど、そんな中途半端な容量のメモリは売っていないという。純正にすら無いんだから本物だと思った。



>今回の目からウロコ

>>どんな方法でもいいから、ジオラマ作りに関わるコストをゼロにできるやりかたはないのか? たとえば、他人に作ってもらうとかさ。

 そいつは素晴らしい。脳内アシスタントのA子さん、ジオラマ作っておいてー!

 じゃなくて。

 例えば地図を見たり、間取り図を見たり、現場に取材しにいったり、ジオラマを作るのを楽にするための方法はいくらでもあるんだな。いえーい、なまけるのは得意中の得意だぜーい。
 どこかにないのかな? いろんな場所の間取り図が載っている本とか。



>指摘のやりかた

>>お前だって通ってきた道だろうが。
>>それを知っている人間なら、もうすこし気の利いた指摘をしろ。なに自分と同じレベルの相手にするような指摘をしてるかね。

 ちゅうか難しいんですけど指摘って。いまごろ気づきましたけど。
 相手の力量を推し量る……ぬー。だって私レベル高くないじゃん! 似たようなもんじゃん! 推し量れるほど上にいないっつーの!

 んー。通ってきた道を思いおこす。

 とりあえず、いま課題とすべき点を重点的に見ればよいのだろうか。
 たとえば出だしの文章だったり、文の種類だったり、視点だったり、5W1Hだったり、アクションだったり……。一気に全部は出来ないから、ひとつずつ、すこしずつ指摘する。そのうち体に染みこむようになる。

 いや、だからなにから指摘すればいいのかわからんちー。
 どうも毎日課題を書ける状況にはないようだから(私がいうかな)、ある程度修行箇所をしぼったほうがいいのかなあ。そのあたりはジムの会長にまかせておけば、まいっか。



 レスには2時間ぐらいです。


>新木さん
No.8252 投稿日 2004年7月7日(水)01時08分 投稿者
春日秋人
>いや、べつに春日のためにやっていたわけじゃないぞ。

 はい。そこはちゃんと心得ております。
 単にあの場に残ったのが僕だったというだけで、他の誰でもよかったってのはもっともな話。
 でもまあ、春日主観からすれば、すごいためになたので、とにかく感謝ってことです。


>感激

 そのリライトが良いものになってれば問題ないんです。
 むしろそれを超えてやろうとか思えるから。
 ただ方向性が違ったりして、違和感が出たりすると嫌ですね。
 たとえば、

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 啓太の視線に沙織が気づく。
「どうしたの? 難しいカオ……」
「沙織さん……、今日は、その、一段と女神だよね」
「どの女神? 豊穣の女神? 狩猟の女神? それとも嫉妬の女神とか?」
「全部」
「じゃあ原初の女神?」
「うん。たぶんそれ」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 これ、沙織のキャラが違います。
 原初の女神とかポンと出せる子じゃないんです。
 と、これは冗談で出されたものなんで、普通に笑って済ませましたけど。


>綺麗さ7、色気(実用)3

 それが自分の好みっス。


>春日リライト

 神々しくを使うことなく。
 ここはあくまでスカートだけびしょぬれで。
 やってみました。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 同級生の沙織が傘をたたんで持っていた。天上から差し込む陽光を受けて、しっとりと湿った頬をやわらかい光が包んでいる。大きな瞳もいまは眩しげに細められており、長いまつげの先端についた微小なしずくがキラキラと輝く。
 濡れたスカートには、ほっそりとした太腿の形が浮きあがっていた。
 啓太は、じっとその姿に見入った。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 天上から差し込む陽光=神々しさ
 しっとりとした頬=綺麗
 光が包んでいる=神々しさ(無茶だったかな)
 細められた大きな瞳=可愛いからのギャップで綺麗を主張
 長いまつげ=綺麗
 キラキラと輝く=綺麗と、神々しさも少し
 太腿=色っぽさ
 
 今のところはこんなもの。
 夕立のあがるタイミングなんかをいじったりしてやれば、もっと良い演出ができる感触。

 傘を差して沙織がやってきたところでちょうど雨がやんで、傘をたたむと顔が良く見えて、そこに日の光が差して、虹が出て、といった具合かな。


海開き
No.8253 投稿日 2004年7月7日(水)02時36分 投稿者 弟切 千隼
 多くの地方では、七月一日に海開きしたことでしょう。弟切が住んでいる湘南でも、海開きが行なわれました。
 海開き直後は、まだ梅雨の真っ最中で肌寒いくらいのことが多いですね。ところが今年は、梅雨なのに台風でしか雨が降らないという異常事態です。早速、湘南の海は賑わっているようです。



>春日さんの作品リライト

 弟切の分析能力は、まだまだ低いですね。精進します。
 浦戸さん開発の「感想・解釈分離方式」は、たしかに具合がいいようですので、使わせていただきましょう。
 今日は時間が取れないため、とりあえず最初の一行のみに適用してみます。


>>同級生の沙織が傘をたたんで持っていた。

〔解釈〕『同級生』ということは、視点保持者(主人公)は学生でしょう。『沙織』と名前で呼んでいることからすれば、少なくとも視点保持者のほうは、この人物にかなり親しみを持っているはずです。

〔感想〕(前の文章からのつながりで)ヒロインが現れましたね。


 うーん、上記の解釈からすると、後になって、主人公がヒロインに愛の告白めいたことを言う伏線がありますね。
 もともと親しんでいない人に、「今日は一段と綺麗だね」などと言うのは、いくら何でも唐突過ぎます。普通の読者さまは付いてゆけないでしょう。


 元の春日さんの作品では、上記の文に当たるのは以下の文です。

>> 突然呼びかけられて啓太が振り返ると、そこには同級生の沙織がたたんだ傘を持って立っていた。

 これですと、文が長すぎて、「同級生の沙織」という重要な情報が埋もれてしまいますね。

 ここは、大事なヒロインの初登場場面です。ヒロイン自身が読者さまの印象に残らなければなりません。ヒロインは、主人公が普段から親しみを持っている同級生だよ、と読者さまに知らせる必要があります。
 新木さんのリライトでは、元の文の前半がすっぱり切られて、ヒロインのことのみ書かれていますね。読者さまの脳裏に、ヒロインの印象がしっかり残るように工夫されています。


いろいろ
No.8254 投稿日 2004年7月7日(水)16時56分 投稿者
新木 伸
○2号

 サッカーネタ。
 くそつまらん。
 こーゆーのは、書き直しても、どーにもならんな。

 サッカーに興味のない人を相手にしても、なにがしか意味があって、なにかしら興味を持てて、なにかしらの「ギブ」を与えられるのでなかったら、こんなところにそんなことを書くのはまったく意味がないんだぞ。
 小説を書くための、練習の一環なわけだろ。

 このあいだのPKの話と違って、今回のこれは、まずサッカーファンでないと面白くない。さらにEURO2004とかいう大会に興味がなければ面白くない。
 さらにその狭い中でも、さらに範囲を狭く絞ってしまっている。お前と同じ「アンチギリシャ」の人間だけが、読んでいて面白い(かもしれない)わけだよな。
 なにが面白いんだよ、そんなもん。





>メモリ増設

 あー、そっか。ノートパソコンだっけか。
 ノートのメモリは、適合関係が、ややこしいんだよな。PC66〜133の規格は上位互換があるけども、それ以外のところでも、シングルサイドやらダブルサイドやら、色々と制約があるもんだから、PC規格さえ守っていれば動くというものでもないし。
 とりあえず、なにやら手元に32MB,64MB,256MBと、3種類転がっているので、3枚とも送ってみる。どれか適合するはず。適合しなかったやつは送り返してくるのこと。256MBのやつが動くといいんだけど。
 しかしそちらのマシンの増設上限は128MBだから、256MBをはめても半分しか使えないかもしれない。
 あと型番から調べてみたけど、メモリソケットは、増設用が1個空きになっているはず。64MBのメモリは内蔵のはず。内蔵64MB+増設128MBで、最大192MBね。しかしこの辺の上限記載値というのは、当時に流通しているメモリの最大容量による数値だったりするから、使ってみれば、じつは使えてしまうこともあったりする。



>>対分室用の私ってカッコよくないじゃん。アンドロメダだし。名無しだし。そんな見下げ果てたゲス野郎な私を家族には知られたくないんですよ!(逆ギレ)

 対家族的には、お前って「穀潰し」なんじゃないの? 三十近いのに就職もしないで、ごろごろ夜中に起き出してパソコン向かって、なんかやっている変なやつ。最近流行の引きこもりとかいうやつかしらん、と家族は心配しているのではなかろうか。
 だから、「ほら! ぼくトモダチいるよ! 4人も! まだだいじょうぶだよ!」――とアピールすることは、家族孝行だと思ったわけだけど。

 まだ「見下げ果てたゲス野郎」とはなりきっていなくて、守るべき体面やらなんかがあるのかい? なにかまだ残っていると思うのは、それ錯覚では?



>>No.143「両手にガンを持つ少女」(6000文字)

 なにが起きているのか、まったくわからん。
 この身の程知らずが。
 一人称なんかでアクションを書いて、わかるように伝えられる腕かっつーの。

 一人称ってのは主観フィルターによって、見えるもの感じるもの、わかるもの伝わるものを制限することで臨場感を上げる手法なわけだ。
 だがなにが起きているのかわからなくなってしまっては、臨場感もへったくれもない。
 一人称ってのは、いちばん難しい視点なんだっつーの。そんなこともわからんようだから、お前はアマチュアだっつーの。

 それはそうと、この二人の関係は面白そう。
 ただメカ少女よりか、野獣系とかいうほうが、もっと面白そうだが。「狩人」とかいうから、まず肉食系で、犬系か猫系かと思ったが。比喩の対比が正しくないわな。
 プロットを見るとメカ少女らしいが、本文のほうでその通りになっているのか、確認することさえもできず。本当になにが起きているのやら、まったくわからん。




>ジオラマ作り

 頭の中だけで処理するのが大変だったら、間取り図、書いてみればいいじゃんか。
 チラシの裏紙にでも、鉛筆で適当に、おおざっぱに。
 その間取り図を見ながら、カメラ位置からどう見えるか想像していったりするんだよ。
 そうすれば少しは楽になるだろ。





>春日

 大仰にやるなっての。
 またみやびさん、モニターの向こうで大笑いしているところだな。

 印象づけようとするときに、大仰な言葉を使うというのは――。
 目立とうとして大声を出してみたり、奇抜なことをしてみたり、ケチャップやコショウで濃い味付けをしてみたりするのと同じことで、ひどく幼稚なことだと心得ること。
 こうした文章はよく2号が書いてくるけど、中身がない不安を隠すために、形に力が入って大仰になってしまうんだよな。

 綺麗な女の子を表現するのに、「女神みたいに」と書いてしまうのと大差ない。同じぐらい笑える。
 どのへんが大仰なのかというと、以下の語句のあたり。

 「天上」
 「差し込む陽光」
 「しっとりと湿った頬」
 「やわらかい光が包んで」
 「大きな瞳」
 「眩しげ」
 「長いまつげの先端」
 「微小な」

 普通の言葉だけを使って、書き直しな。



>沙織のキャラが違う

 違うもなにも……。
 俺、お前の中の「沙織」とは一度も対面してないもん。
 おまえ、キャラが掴めるように書いて見せてないじゃん。俺に。
 見せてもらってもいないもんに、「違う」とか言われたって、こっちが困るよ。




>弟切

>>同級生の沙織が傘をたたんで持っていた。

 「傘を持っていた」でなく、「傘をたたんで持っていた」とあるから、直前まで使用していた傘をたたんだ状態で持っているんてことになるわな。
 傘って、たたんでから、紐でくくって棒状にするじゃん。
 その前の状態の、たたんではいるけど、細くなっていない状態の傘を持っているということになる。両手で傘を持っているのかもしれない。


雨上がり、春日リライトのリライト
No.8255 投稿日 2004年7月8日(木)01時19分 投稿者
春日秋人

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 同級生の沙織が傘をたたんで持っていた。空から降る光を受けて、ほんのりと白い頬。くりっとした目は細められている。まつげの先についた小さなしずくが、まばたきに合わせてキラキラしていた。
 濡れたスカートには太腿の形が浮きあがっている。
 そのときになって、啓太は彼女の後ろに虹が浮かんでいることに気がついた。
 虹を背にした彼女の姿から、啓太は目を離すことができなかった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


 こんなものかなぁ……


七夕猛暑
No.8256 投稿日 2004年7月8日(木)01時33分 投稿者 弟切 千隼
 七月の初めだといいますのに、この暑さは何でしょう? 今日の湘南の気温は、32℃に達しました。皆さんのところはいかがですか?

 弟切が星に願いをかけるならば、「もっと涼しくして下さい」とお願いしますね。ロマンもへったくれもない願いごとですみません(^^; 
 弟切は暑さに弱いため、今からこんなに暑くては、八月を迎える前に夏ばてで倒れそうです。



>会話文練習

 感想部屋のNo.0195で、浦戸さんより感想をいただきました。弟切が課題部屋のNo.1023に上げた「会話文 その3」に対してです。
「前のものよりもずっと読みやすい」と言っていただけて、少しは進歩しているのだな、と胸を撫で下ろしました。



>>  引っ掛かったのが「生理不順」と「女らしさ」がどう関係するのかわからなかったことです。ここははっきり、女性ホルモンに似た成分が入っているから効く、まで書いて貰いたかったです。
(浦戸さんの感想部屋No.0195の書きこみより)


 ここは、弟切も迷ったところです。女性ホルモン云々まで書いたほうがわかりやすいだろう、と弟切も考えました。しかし、それを書くと説明的すぎる台詞になるかな、と考え直して、書かないことにしました。

 もっと、不自然さを出さずにわかりやすくする工夫をすべきでしたね。例えば貴美子に

「それ、聞いたことある。なんか、女性ホルモンみたいなのが入ってるって、ほんと?」

などと訊き返させれば、智香が説明くさい台詞を言ってもおかしくありませんよね。

 思いつくのなら書きなさいよ > 自分(;_;)



>> それと最後の「信じない。」が、何にかかっているのかわかりませんでした。
(浦戸さんの感想部屋No.0195の書きこみより)


 実は、この「信じない。」は、掛け言葉のつもりでした。
 智香は、「私は占いなんて信じないよ」と、「私が東条君に手を出すなんて、信じないでよ」と、二つの意味を込めて「信じない。」と言っています。

 が、これでは読者さまにはわかりにくいですね(^^;; どちらかの意味に決めるべきでした。
 例えば、

「うっそ、占いなんて信じないー。」とか

「うっそ。人のもんには興味ないね。」とか

智香に言わせれば、意味が確定してわかりやすくなったでしょう。

 だから思いつくなら書きなさいって > 自分(;o;)



>春日さんの作品リライト

>>同級生の沙織が傘をたたんで持っていた。

 この文の『傘をたたんで持っていた』の部分が問題なのですね。

 えーと、弟切は、ここの部分をどう解釈するか、迷いました。
「傘をたたむ」という場合、新木さんがおっしゃったように、「傘をつぼめただけの状態」と、「傘をつぼめて紐でくくって棒状にした状態」と、どちらもあり得ると思ったからです。


「たたむ」を国語辞典で引くと、以下のようになっています。

―――――――――――――――――――――――――――――――
たた・む [0] 【畳む】 (動マ五[四])
(1)広げてあるものを折り重ねて小さくする。「着物を―・む」「布団を―・む」
(2)開いていたものを閉じる。「傘を―・む」
(3)それまでの商売・暮らしなどをやめて家を引き払う。「店を―・む」「家を―・む」
(4)心中に秘める。「その思を我胸一つに―・んで/雁(鴎外)」
(5)道に敷石などを敷く。「石を―・んで庫裡(クリ)に通ずる一筋道/草枕(漱石)」
(6)殴ったり蹴(ケ)ったりしてやっつける。殺す。「―・んでしまえ」
(7)幾重にも折り重なる。「用ガ―・ンデキタ/ヘボン(三版)」「氷の上に―・む白波/山家(秋)」
[可能] たためる
―――――――――――――――――――――――――――――――
『大辞林』より


「つぼめる」は、以下のとおりです。

―――――――――――――――――――――――――――――――
つぼ・める [0] 【窄める】 (動マ下一)[文]マ下二 つぼ・む
(1)開いていたものを閉じて小さくする。「傘を―・める」
(2)先のほうを狭くする。すぼめる。「そでぐちを―・める」「口を―・める」
―――――――――――――――――――――――――――――――
『大辞林』より


「つぼめる」なら、辞書に例示されているとおり、「開いていた傘を閉じた」だけの状態だと確定するでしょう。
 けれども、「たたむ」の場合は、「開いていたものを閉じる」という意味以外に、「広げてあるものを折り重ねて小さくする」という意味があります。つぼめた傘の布を「折り重ねて小さく」して、紐でくくってある、と読めないこともありません。

 むろん、弟切の読み方がおかしい可能性もあります。それでも、少なくとも弟切にとっては、『傘をたたんで持っていた』がどのような状態を指すのか、確定できませんでした。


 ヒロインが「傘をつぼめているだけ」ならば、「彼女がつい先ほどまで雨の中にいた」ことと、「すぐ雨がやむだろうと予測して、ちょっとの間だけ雨宿りしている」ことが確定します。

 ヒロインが「傘の布までたたんでいる」状態ならば、「雨が長引くと予測して、腰を据えて雨宿りしている」ことを示しているでしょう。あるいは、「彼女が几帳面な人である」ことを示しているかも知れません。


>春日
No.8257 投稿日 2004年7月8日(木)01時34分 投稿者
新木 伸
>春日

 変わってないよ。大げさな言い回しは減ってない。

 「空から振る光」
 「ほんのりと白い肌」
 「くりっとした目」
 「まばたきに合わせてキラキラ」

 ……前は8つ発見されて、今回は4つだから、半分にはなっているか。
 減ってないわけではなかったな。しかしまだまだ多すぎ。

 ぎりぎり譲歩して、コテコテの脂ぎった表現は、一段落に1個まで。それ以上はお腹一杯ってなもの。
 この種の「目立つ言葉」を一回だけ使っていいというなら、どんな一句にするのだ?


>弟切
No.8258 投稿日 2004年7月8日(木)02時47分 投稿者
新木 伸
>弟切

 女性ホルモンの件とか。

>>「それ、聞いたことある。なんか、女性ホルモンみたいなのが入ってるって、ほんと?」

 だから、そうやって作者の都合で気軽に操作して歪めていっちゃうから、台詞が死ぬんだってば。
 必要があって歪めるにしたって、無自覚で行うのと、自覚しつつ、作者の手で台詞にトドメを刺さないように配慮しつつやるのでは、結果も変わってくるってもんだ。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「肌、きれいにしたいの? なら、ざくろよりグレープフルーツだね。ビタミンC多いから。ざくろは女らしくする成分があるんだってよ」
「ホルモンとか、なんかそんなやつ? じゃあ生理不順にもきくかな?」
「効くんじゃない?」
「それじゃあ、ざくろは智香にざっくりと……」
「は?」
「生理不順だって言ってたじゃん。女らしくなってね。智香、もてるから」
「あー、そうそう、きっとそーだよお」
「あたし、男子の受け悪いからな」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 「ホルモン」って単語を入れるなら、ぎりぎり、こんなところだろうな。
 「女性ホルモン」まで飛び出してきちゃったら、キャラが別人になってしまう。
 「ビタミンC」と口にした娘はインテリっぽいから、彼女が言うならばアリだろう。
 だがビタミンの用法さえ知らんかったような普通の娘が、「女性ホルモン」を知ってたりしたら、それは別人だ。キャラが化けているという。
 そして作者の都合で台詞を殺してしまったという。


>>「それ、聞いたことある。なんか、女性ホルモンみたいなのが入ってるって、ほんと?」

 この娘、ただ者じゃないわな。
 ざくろに入っているものが、「女性ホルモン」そのものではなくて、「女性ホルモン状物質」であることまで知っているじゃんか。
 ビタミンの用法さえ知らなかった普通の女子高生の知識量じゃないわな。

 それを知っているのは誰だ? 弟切本人だろう。
 わりとお馬鹿だった女子高生が、いきなりお利口な弟切自身に化けてしまっている。だからここで台詞が死ぬわけ。わかる?




>たたんだ傘

 紐でくくって棒状にした傘を言い表すなら、わざわざ「たたんだ」なんて付けなくていいじゃん。単に「傘」と書けばいい。
 なにも修飾しないで、ただ「傘」という言葉を書いて渡すと、受け取った相手は「棒状の傘」のほうをイメージする。
 小細工したり、修飾したりする必要はないよ。

 あと、納得いかないようなら、二つ並べて見てみるとよい。


「同級生の沙織が傘をたたんで持っていた」
「同級生の沙織が傘を持っていた」

(この時、雨はもう上がっていて、晴れている)


 ちなみに「つぼめる」を使えば確定したのに――てなことには、意味がない。
 それ、春日は知らない言葉だから。
 聞いてみんさい。知っていたかどうか。たぶん知らないはずだ。

 「つぼめる」という言葉に関して、辞書を引いてきた内容を引用しているけど。
 弟切自身も「ちょっと難しい言葉かな?」とか思っていたりするのでは? だから辞書を引用してくる必要があったのでは?

 いま春日は対象読者を意識せずに書いている。つまり自分自身に向けて書いていることになる。18歳、男子、読書経験わりと少なめ――というあたりかな。春日が「つぼめる」を知らなかったのなら、つまり、その言葉を知らない読者に向けて書いているということになる。

 読者の知らない言葉を使ってはいけない。これ、大衆小説の大原則ね。
 小説ってのは電車の中でも読むものなんだから。常に手の届くところに辞書が置いてあるとは限らない。家で学習机に向かって、辞書を傍らに置きつつ、居住まいを正して読むってわけにもいかんだろう。


いろいろ
No.8259 投稿日 2004年7月8日(木)13時25分 投稿者
新木 伸
 うーん。寝付けん。4時間もすると目が覚めるのはなぜだろう。
 洗濯物でも取り込んでくるか……。



>春日

>>天上から差し込む陽光

 みやびさん、しばらく忙しくて読んでなかったそうだ。読ませたら、俺の予想通り、ここんとこで大爆笑。

 で、そこで出た話。
 笑かしてくれるから俺らは楽しいし、笑われて恥を掻いたら、恥ずかしいのはいやだろうから自分で改善しようとするだろうし、1回、2回は、笑ってやってるだけでいいのだろうけど。
 「大仰だから、変えてこい」と言っているだけでは、春日には伝わらないだろう。永久に無限ループだろう。――と、そういう話になった。もっと低い目線で説明しないと、なにがまずいのかわからないだろうと、そういうことに。

 思うに春日は、「大仰」と言われてもピンと来ていないのではないかな?

 たとえば俺らの分解能でいうと、「陽光」ってこの一句だけでも大仰であることが感知できてしまえるわけね。「陽の光」って書けば普通になるのに、わざわざ「陽光」なんて書くことで、堅くしていると見なしちゃうわけだ。
 いわゆる「熟語多用症候群」ってやつだな。これは2号も感染していた。
 なぜ熟語を多用するのかというと、熟語は難しそうで、カッチョイイからだ。コトバを使うことになれていないアマチュアは、そうしたアホな思いこみを無意識的に持っている。俺が観測した中では全員。100パーセントがそう。もちろんオマエもそう。
 カッコつけようと、気張って書いたシーンでは熟語を多用してしまったりする。
 中身が伴っていないで、うわべだけでカッコつけたって、周りから見たら滑稽なだけってことが、まるでわかっていない。

 しかし春日的には、べつにお堅い言葉をわざわざチョイスしてきたつもりはないのだろう。普通に出てきたものを使っているだけなのだろうな。

 2号あたりの、「カッコつけてる情けない自分」をうっすらと自覚しているヤツ相手なら、「大仰なの禁止」で伝わるわけだ。
 しかし「カッコつけてる自分」に気が付いていない天然君には、それでは通じないとみたわけね。

 使いこなせる言葉の絶対数が少ないことと、言葉を選ぶという習慣自体がそもそも備わっていないことが原因かな。まあ無邪気っていえば、無邪気なのだが。
 思いついたものをそのまま使ってしまうことが、悪いことだと思っていない。
 ワンコが人前でオチンチン舐めるのがどうしていけないのー? だって気持ちいいじゃん、これー。てなふうに思うのと一緒だな。気持ちいいことがなぜ悪いことなのか、理解不能。


 なんといったらいいのかなぁ。
 まあ例によって、たとえ話を、ひとつしてみようか。
 たとえ話には、うまくハマったときには、どうすれば直せるのかの対応策も類推できるようになるという、とても有り難い効用があったりするのだ。
 改善策を考えだす必要があるときには、便利な手法だ。

 ある奥さんが「コショウ買ってきて」とダンナをおつかいに送り出したとする。
 言葉探しと、コショウ探しとをかけているわけだな。

 しかしダンナがスーパーに行って買ってきたものは、コショウはコショウなんだけど、それは普通の黒コショウでも、ちょっと特殊な白コショウでもなくて、「緑コショウ」なんていう、どこに置いてあるんだそんなもん!? ――てなくらいマニアックなものだったりしちゃったわけだよ。

 あー、春日には通じないたとえかもなぁ。
 春日、コショウってもんに、白だの緑だのあるってこと自体、初耳だろ?
 あるんだよ。緑色のコショウってのも。
 そしてダンナは、どうしてか、そんなものを見つけて買ってきてしまったのだよ。

 おつかいを頼まれたダンナがすべきだったのは、スーパー行って、スパイスの棚に行って、いちばん「ありきたり」で、いちばん「普通」なコショウを手に取ってくることだったわけね。変なことはしなくてよかった。
 しかしダンナは春日やら大抵の男性諸氏と同じで、コショウの種類なんてものには無頓着なわけだ。そもそもコショウに種類があるなんてことさえ知らなかった。
 たまたま手に取ったそれが、緑コショウなんてゆー、超が付くほどマニアックなコショウだったりするわけよ。

 ――で、「コトバ選び」という行為に関して、春日はこの区別の付いていないダンナと同じなわけね。

 「天上から差し込む陽光」は、それ緑コショウでしょっ!

 ――と奥さんから叱られる。恥を掻く。もういちどお使いに叩き出される。とぼとぼとスーパーに行って、また適当に手に取ってきた瓶は、こんどは「空から振る光」という、「ピンクペッパー」並みに珍奇なものだったりする。
 そしてまた奥さんに叱られ――ないかな。2度も続けたら、ここ、笑うところだろうな。力なく笑うところ。愛があるなら笑ってやれ、奥さん。

 ――で、直しかた。
 まず自分が酷い料理音痴であり、コショウの区別を、黒も白も緑もピンクも――まるで区別の付けられない分解能不自由者であるという自覚を持つこと。そして本当に慎重に、ふつーに、無難に、普段よく使っている言葉だけを注意深く選ぶようにすること。
 基準としては、友だちとの日常会話の中で使って違和感のないコトバ――にしておくべきだろうな。「天上」なんてコトバ、友だちとの会話のなかで使ったりしないだろ? 「陽光」だって使うか? 「空から振る光」なんて言い回しはどうだ?

 とにかく、完全に普通の言葉だけで書くようにしてごらん。

 上記のたとえ話のダンナだって、自分が料理音痴なのだとわかっていたら、注意するだろうから、無難に慎重に、いつもテーブルに載っている「テーブルコショー」とまったく同じメーカーの同じ瓶を選んでこれたはずだよ。人は注意さえしていれば、不慣れなことでもそうそう失敗しないものなのだ。
 失敗してしまったのは、自分の目が節穴だということを知らなかったからだ。
 自分がデキルつもりで、うっかり適当に、さらに「大胆」に選んでしまったからだな。


音声チャットの流れで
No.8260 投稿日 2004年7月9日(金)02時22分 投稿者
巻島翔史
 こんにちは。巻島です。
 先日は音声チャットに参加しました。その節はみなさん、お世話になりました。

 あらためて思うことは、自分は話すのが下手だなぁ、ということです。
 そのせいで、何人かの方が「巻島は不機嫌であった」という誤解をしてしまったようで。
 えーと、俺はだいたいいつもあんな感じです。どこでも。あれが普通です。

 そのへん、一応表明しておきます。



 で、ですね。
 音声チャットでなにをやったかといますと。
 ここの課題部屋にも置いている、クロッシング〜のあらすじについてやりあいまして。

 早い話が、あれでは面白そうに見えない、ということなのです。
 多くの人は、本文にいく前にあらすじに目を通します。
 先に目を通す、ということは先入観をそれで作るということです。
 先入観で面白いと思うかつまらないと思うか――ささいなことのようですが、自分に置き換えて考えてみると、決して無視しきれるものではありません。
 自分でお金を出して買ってきて、きっと面白いだろうと思って読み始めるものと、ネット上にあるアマチュアのよくわからないものを読むときと、構えが違いすぎますから。


 と、いうわけで、あらすじの直しをやってみようかと思います。
 これ↓がそれです。

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1027&e=res&lp=1027&st=0



 本文の展開にそって、

・遭遇→受容→へたれ発覚→鬱屈→卑屈→変革→成長

 こういう流れで、あらすじにしてあります。
 つまり、展開はいじってません。


 変わったところといえば、宇宙人関連のディテールをほとんど削り、地球人ふたりに大きく寄っています。



 こちら↓が、あらすじを書く上で行った、書くべきことの意識化資料。

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1028&e=res&lp=1028&st=0



 あと参考として、音声チャット時にネタになった、書き直したもの(一度目)をあげておきます。
 こちらは参考程度なんで、まあ、番号順一覧からどうぞ。
 書き直し1とかのタイトルがそれです。



 あ、それから、課題部屋感想掲示板ネタですが。
 浦戸さん、読んでくださってありがとうございます。
 いかなる反応であっても、巻島にとってはありがたいですよ。


去年と足して二で割りたいです。
No.8261 投稿日 2004年7月9日(金)02時40分 投稿者 弟切 千隼
 今日も全国的に猛暑だったようですね。熱中症で死んだ人がいると聞きました。
 八月に入っても梅雨が続いた去年とは、ずいぶん違いますね。何ゆえこんなふうに、寒いか暑いか極端なのでしょう? 去年と今年と足して二で割れば、ちょうどいい気候ですのに。

 こんなに異常気象が続くと、「地球温暖化説」がとても信憑性を帯びて見えてきます。実のところ、これは実証されていない説だそうですが。



>会話文練習

 弟切、またまたやってしまいました。人物を勝手にねじ曲げてはいけませんね。貴美子に「女性ホルモン」などという言葉をうっかり言わせたら、キャラが違ってしまいます(^^;

 例えば。
 毎日『思いっきりテレビ』を観ている健康おたくのおばさん同士の会話なら、ビタミンだの女性ホルモンだのといった単語が、ぽんぽん飛び出してもいいでしょう。

 けれども、普通の女子高校生であれば、そんな単語がぽんぽん出てくるのは、標準から外れた存在ということですね。インテリっぽさが示されている智香なら許されても、貴美子や文枝がそれらを言うのはおかしいです。

 このあたりの加減が、なかなか弟切にはわかりません。修行を積むしかありませんね。



>たたんだ傘

 弟切の感性が、普通とずれていることは自覚しています。ですから、これについては、弟切の感じ方がおかしいのかな、と最初から思っていました。


 しかし、世の中には弟切以上にぶっ飛んだ感性の人もいますね。たまたま、今日つかまった友人(三十代男性会社員)に「たたんだ傘」のイメージを訊いたら、「たたまれた折りたたみ傘」と答えてくれました(^^; 
 その人は、「俺の感性もきっと変だと思うよ」と言っていましたね(笑)

 彼いわく、「『閉じる』でも『つぼめる』でもなくて、わざわざ『たたむ』という言葉を使っているからには、『たたむ』を一部に含む『折りたたみ傘』のことじゃないのか? で、折りたたみ傘を『たたむ』と言ったら、そりゃ、全部きれいに折りたたんだ状態だろう」とのことでした。

 その友人に、「折りたたみ傘でない普通の傘で、紐をかけないでつぼめただけの状態の傘を、何と言う?」と訊いてみました。「閉じた傘、だろうね」という答えが返ってきました。
 さらに、「普通の傘で、閉じて紐をかけてくくった状態の傘は?」と訊いたところ、「俺なら、巻いた傘、かなあ」という答えでした。


 この友人や弟切は、おそらく少数派でしょう。だとしても、難しいですね。
 少数派であっても、一定以上の割合で存在したならば、その人たちにも通じるように書かなければなりません。プロを目指すのなら、パイは大きいほうが有利ですよね。



「つぼめる」に関して。
 弟切にとっては、これは子供の頃から使っていた親しい言葉でした。あまりに親しすぎて、これまで辞書を引いてみたことがありませんでした。
 改めて意味を考えるにあたって、「これではいけない」と辞書を引いてみた次第です。


いろいろ
No.8262 投稿日 2004年7月9日(金)18時55分 投稿者
新木 伸
>地球温暖化説

 地球が温暖化しているということは立証しきれていないのに、さも事実であるように世間一般がエウレカしちゃっていて、CO2対策とかに躍起になっている。――ということに警鐘を鳴らしている人はいるみたい。

 「地球は温暖化しているか?」の命題に答えるためには、それなりのデータと知識とがないとならないので、素人には「よくわからん」というところだなぁ。

 しかし、じつは温暖化してはいなかった――なんてことになったら、経済にブレーキ掛けただけで、無駄だったってことになる。

 そのうち100年ぐらい過ぎ去って、じつは地球は温暖化してはいなかった。なんと寒冷化しつつあり、緩やかに氷河期に向かいつつあるのだ。――ということが判明しちゃって、また世間がエウレカしちゃったのだとしよう。
 そうしたら、こんどはCO2をどんどん排出していこう、てなことになるのだろうなぁ。
 発電は軌道衛星のマイクロウェーブ送信や核融合から、化石燃料に切り替えよう! ――てなことが推進されていったりとか。

 静止衛星軌道に巨大なミラーを浮かべて、日射量を増やしたほうが早いかな?




>弟切

>>普通の女子高校生であれば、そんな単語がぽんぽん出てくるのは、標準から外れた存在ということですね。インテリっぽさが示されている智香なら許されても、貴美子や文枝がそれらを言うのはおかしいです。
>>このあたりの加減が、なかなか弟切にはわかりません。修行を積むしかありませんね。

 テープ起こしのとき、弟切は、このあたりの「知識体系」の違いでミスをしない。
 なぜなら違う人間の口から出てきた言葉というのは、おのずと、違う「知識体系」に基づいて発せられているからだ。

 キャラごとに異なる「知識体系」を持たせて、その範囲の中から言葉を選ばせればいいだけなのだが……。

 まあ、頭でわかってはいても、うっかりやっちゃうってことだろうな。
 そして台詞を殺す、と。

 「修行積むしかない」とすぐに口から出すけども、具体的には、どんな修行が必要なのだ?

 どうすれば、その人物の言わないことを言わせて台詞を殺してしまわないようになれるのだ? 口先ばっかで「修行します」とお経のように唱えているよりも、その訓練法を考案して、実践してみたほうがいいのでは?

 考案したのが、たとえ効率最悪の練習法だったとしても、ただお経を唱えているよりは、なんぼか役に立つのでは?

 これに関しては、俺に期待すんなよ。
 俺はそのあたりで苦労したことのない人間なんだから。異なる仮想の人格を作り出すことに関して、意識して練習は積んできていないんだから。


 ちなみに思いつくかぎりで、適当に言ってみるけど。
 演劇でも経験してみるのもひとつの手じゃないかな。自分以外の他人を演じる訓練をしてみるとかさ。
 演劇で役者を鍛えるシステムに、なんか役にノウハウが転がっているかもしれない。役者のための演劇の本とか、チェックしてみたらどうかな?
 そういや浦戸さんが演劇上がりだっけか。

 ちなみにおいらはTRPG上がり。
 キャラ立て、キャラ作りに関して、共通することは多い。
 1シナリオのGMをすれば、十数人からのNPCをキャラ立てして、個別に演じわける。掛けることの100本分……くらいは場数踏んでいたかな? つまりこれまで1000〜2000人程度の「別人」を演じる経験を積んできたことになる。

 ライトノベル作家の3分の1はTRPGあがりで、3分の1は演劇あがりであるという、身近な観測結果が出てきているのだけど。
 ライトノベルという、キャラを特に重視する文芸の一ジャンルで、演劇に関するノウハウが役にたつかもしれない根拠にはなるわな。

(あ、弟切はライトノベル指向じゃないっけ。まあ大人向け小説でも、キャラは立っていたほうが良いだろう)




>言葉の一般度

 はてさて。「つぼめる」は難しい言葉なのか、どうなのか。

 言葉の一般度みたいなものを定量的に計る方法ってないものかな。
 俺が「それは難しいだろう」てなふうに言うのも、結局は主観なわけだし。これまでの読書体験に基づく主観ね。

 弟切の「だって自分は使ってきたもん。普通だもん」という、「うちではご飯にマヨネーズかけるのが普通です」的なものよりは、多少、客観性があるかもしれないといった程度か。

 ちなみに「すぼめる」ならともかく、「つぼめる」を使っている小説は、読んだことがないなぁ。

 校正するためのモノサシが提示されたなら、照らし合わせて、確認することはやぶさかでないよ。
 なにか、テキストを流しこんだら、その言葉の「お堅い度」によって色の濃淡で視認できるようなツールとか、作れないものかしらん。

 充分に多いテキストのサンプルがあって、その中での使用頻度あたりがデータとなるかなぁ。
 ライトノベル千冊分ぐらいのテキスト量があれば、サンプルとしては充分かな。




>まっきーのあらすじ

 じつはメールでしばらくやっていた。
 分室に話題を持ってゆくにあたって、経緯を説明しろと言っておいたのだが……。

 なにがなんだか、ぜんぜんわからねーっての。>巻島


 かわりに説明をすると――。
 巻島が課題部屋にあげていた「あらすじ」に対して、「このあらすじは作品の面白ポイントを全然あらわしていない」と物言いが付いたわけね。
 元の作品がそれほど面白いってわけでもないんだけど、あらすじがクソつまらない出来のおかげで、作品のほうも必要以下につまらなく見えてしまっている。

 まあ、あらすじの出来で、賞の結果が変わるわけではないけれど……。
 あらすじになにを書くべきか作者が掴んでいないということは、その作品の面白い部分も掴んでいないことになり、作品自体もハッキリしない面白くない出来に終わってしまう可能性が高い。
 ツマラナイあらすじを書いてしまう癖は、これは改善しなければならない。

 ――という経緯があって、「あらすじのなかに込めること」=「面白い部分」の個別抽出をさせてみたり、それをもとにあらすじを書き直させてみたりしているわけだな。
 問題点の指摘と分析のところが、メールでやりとりしたもの。
 直しの部分からは、分室で行えと指示を出した。

(メールでのやりとりを伏せようとして、わかりにくいものになったのかしらん? 音声チャットでやったことも書いているんだから、メールでやったことも書いたっていいじゃん。私信度では両方とも似たようなもんだろ)



>>1027 クロッシング〜 あらすじ 書き直し2

>>・遭遇→受容→へたれ発覚→鬱屈→卑屈→変革→成長

 ――てな流れなんだな? じゃああらすじも、全7段落になっているわけだな?
 しかし8段落あるようだが……?

>>清水亮介は早瀬有希のことがどこから見てもわかるほど好きだった。だが臆病なせいで、姿を見るたびいつも逃げていた。

 第一段落。前提の提示な。上の物語の8部構成のなかに、ここは含まれていないようだな。
 デキにはだいぶ不満だが、まあ、「好き度」と「ヘタレ度」の二つの要件は押さえているから、よしとする。



>>そんな二人の体が宇宙人の精神に侵入される。彼らは体を乗っ取って勝手に行動した。亮介は勝手な彼らに協力したくなかったが、自分たちの身も既に彼らの敵から狙われていると知る。有希を護るため、亮介は協力を決める。

 第二段落。ここが「遭遇」の部分なのだろうな。
 この第二段落は、困難の規模やら構図やら、それに対して、どう立ち向かおうとするのかという動機を描いておくべき部分だわな。

 まず困難さを示すところで、これでは「詰み」になってない。(詰みっていうのは将棋用語。逃げ道がなく、決着が確定している状態って意味だ)
 体を乗っ取られた――ということはわかる。しかし出ていってくれと言えばいいじゃん。そしたら問題解決だろう。相手が話の通じる平和的存在なら、それで解決だわな。
 宇宙人が出ていきたくとも出て行けない理由と、相手の話のわからなさ加減の両方を示さなくては、困難であることが確定して「詰み」とはならないわけよ。
 きちんと詰んで、困難が確定するようなものを書いてこい。

 また主人公の動機の動きを示す部分も甘い。
 「亮介は協力したくなかったが〜」って、なんじゃ、そりゃ?
 具体的行動に移らずに、心の中だけで観念的に進行することは全面禁止って言い渡してあるだろうが。協力したくなかったと書くぐらいなら、主人公がどのように具体的に拒んで抵抗したのかを、具体的にきちんと書け。
 さもなければ、いっそ、こんなもん書くな。ばっさり削れ。
 この段落に必須な要素の二つめである「どう立ち向かうかのか」の構図には、主人公がはじめ嫌がっていたなんてこたぁ、なくたってかまわないことだろうが。



>>当然、共に行動しようとする宇宙人たち。有希との接近に亮介はときめきながらも戸惑うが、宇宙人の常識が地球人から離れすぎているせいで、体に触ったり裸を見せたり、大胆なことを互いにしてしまう。何度も恥ずかしい思いをする二人。だがそのことで有希が亮介のことを嫌がったりはしなかった。

 この第三段落は、地球人二人の間に発生するトラブル部分が、面白ポイントなわけね?
 接近がときめきに通じるってのが、わからん。これは主人公の特殊な性格設定に依るものだろう? 意中の女の子の5メートル以内に近づくだけでドキドキするなんてこたぁ、一般人の読者様の想像の外にあるんだよ。そこをわかるように説明しろ。
 「体に触ったり」のほうも、やはりわからん。体に触れるという言葉の範囲はかなり広い。腕や肩に触れて引っ張るぐらいのことだったら、ドキドキする理由にはならないだろ。「裸を見る」は、大変わかりやすい。
 あと、「大胆なことを互いにしてしまう」――のではなくて、「させられてしまう」だろうが。自分の意志ではなく、体を動かされた結果として、意に沿わずにやってしまうことなのだろうが。そこが面白いのだろうが。



>>あるとき、亮介が臆病なせいで宇宙人の戦闘力が下がっていることがわかる。亮介は悩み、やるしかないと己を奮い立たせるが、意欲だけが空回りし続ける。自分のせいで有希に怖い思いをさせていることに、亮介は自責の念を抱く。

 四段落目は、主人公のヘタレ個性の影響で、どのような問題が引き起こされてゆくのか、困難拡大の図式の提示だわな。

 亮介の臆病が、どのように戦闘力低下に繋がるのか、ちっとも具体的でない。
 「臆病なせいで〜戦闘力が下がる」なんて、脳内結線をショートさせたかのようなテメエにしかわかんねー理屈をこねてないで、きちんと誰にでもわかるように説明しろ。


>>亮介は悩み、やるしかないと己を奮い立たせるが、意欲だけが空回りし続ける。

 いまの話題に関係ないことを書くな。印象が薄まる。
 この第四段落の主点は、「ヘタレ個性を原因とする困難拡大」だろうが。主人公のヘタレ個性の定義なんぞは、その前の段落までに済ませておけっての。
 だいたい、こんなこと、書くにしたって、「奮起するがうまくいかず、さらに自分を責める亮介」とか、抽象的にまとめることだってできるだろう。

 大事な部分は、抽象的に書いてあって、さらに論理がすっ飛んで自分にしかわからないように短絡していて――。
 どうでもいい部分のほうは、不必要なまでに具体的に書いてあって――。
 バランス感覚が、まるでなっとらん。



>>そんななか、宇宙人たちが仲違いを起こしてしまう。片方が弱気を見せたことからくるものだった。亮介は、強い彼らが弱気を見せたことで、元々弱い自分が頑張ってもどうせ無理なんじゃ、とさらに自信をなくす。有希は温かく励ましてくれたが、それでも自信が回復することはなかった。

 第五段落。こんどは宇宙人同士がトラブルを起こすわけね?
 わけわかんねー。片方が――って、姫なのか護衛なのか、書かずに伏せておくことに、なにか意味があるのかよ?
 ――と思ったら、宇宙人の二人というのが、お姫様とその護衛であることさえ書いてないのか。とほほ。いらんこと書いてばかりいるから、必要なことを書く文字数を稼ぎ出せないんだよ。
 宇宙人二人組の関係について、ざっと書いておくのなら、第二段落か第三段落のあたりだろうな。


>>元々弱い自分が頑張ってもどうせ無理なんじゃ、とさらに自信をなくす。

 「心の言葉」を生で書くなっつーの。いちばん文字数を食う元凶だっつーの。
 あと不要な修飾語が多すぎ。「温かく励ましてくれた」というのは、「励ましてくれた」と、いったいどう違うんだ?


 あと、宇宙人同士が仲違いしたのはいいとする。
 だがそのことによって、いったいどのような、具体的/肉体的――困難が生じるわけ?
 ぜんぜん困難度アップになってねーじゃん。
 こんなん困難じゃないじゃん。なんちて。

 わかるか? わかんねーかな。

 宇宙人たちが仲違いしました。それを見て主人公は自分のヘタレを正当化していたりしました。女の子に励まされました。でもボクチンの自信は回復しませんでした。

 ――どこが「困難」なんだよ?
 宇宙人同士が仲違いしたことで、なにか「実際に」困難は増大しているはずなのだ。そういう現実に関わっていて、「話の筋」にまつわることを書け。
 主人公の観念の中でしか起きていないことなんぞ、読者様にとっては、どーでもいいことなんだよ。



>>翌日。突如支援者が地球に着くのだが、それは罠だった。有希は拘束され、さらに亮介の体も二人分の精神に耐えきれなくなり壊れかける。負担を減らすため、宇宙人は自らを亮介のもとへ融合させてしまう。

 第六段落。
 これ読んだら、読んだ人間はやる気なくすわ。「突如」ですか。そうですか。
 せめて「かねてから連絡のあった支援者が〜」ぐらいにしておけ。

 あと「二人分の精神に耐えきれなくなる」ってのは、「オーバーヒートする」と書いていた前のバージョンと変化しとらんな。
 耐えきれなくなると、どうなるのだ? 具体的に起きる「物事」のほうを書け。観念的なことはいらんっつーの。

 あと「融合」も、わけわかんねー。
 つまり宇宙人の自我は消滅するんだろ? そして亮介ひとりとなるんだろ? そして亮介は大幅にパワーアップするんだろ?
 なんで具体的に、わかりやすい図式に落とせないかなー。



>>ひとりになって、自分しかやれる人間がいないと気づいた亮介。自分は傷ついてでもみんなを、というところまで覚悟を決める。有希が殺されかけるというピンチも逆に力を貸し、敵を倒す。

 第七段落。「成長」……のところなのかな?
 どんな理由で、どんなふうに成長したのか、まったくわからん。
 じぇんじぇんダメダメ。
 わかるように書けっつーの。



>>やがて本物の迎えが来て、彼らは去っていった。逃げていたって何もできないと知った亮介は、有希に告白。有希は喜んでそれをOKし、二人はつき合うことになった。

 第8段落。
 まーた妙な感じに具体的。意識化が不十分。
 「逃げていたって何もできないと知った亮介は」とあるけど、つまり、亮介はどうするようになったわけ?
 亮介の変化をダイレクトに書けばいいのだが。
 しかし書いてあるのは、亮介の変化を引き起こす原因となった観念的なものだけ。その観念を受けて、なにがどう、具体的に変わったんだよ?




>誤字とか

>>・ニ段落目

 「ニ」のところが、「二」ではなく、カタカナの「ニ」になっているぞ。変なふうに学習させて、それっきりになってるだろ。これ、明朝でなくてゴシック体で書いている人は気づかないんだよなー。
 恥ずかしいから、二度とすんな。
 間違った学習結果を削除するのは、IMEにもよるけど、変換中にDELキーかな? (ATOKだとこれで消える)

 ちなみに投稿版の原稿の中でも、やっちまっているのを発見。(笑)

「ニ十歩」「ニ、三度咳払い」


パソコンが
No.8263 投稿日 2004年7月10日(土)00時54分 投稿者 名無し君2号
 暑いせいか、どうもパソコンの機嫌が悪いです。
 アプリケーションを普通に終了させても異常終了しましたとか言われるし、その異常終了のお知らせ自体が、なんど「OK」をクリックしてもまた出てくるし。インターネット・エクスプローラーも挙動不審だし。

 かといって変なウイルスを貰ってきたわけでもないらしい。

 ならばと、スパイウェア除去ソフトを使ってみることにしました。ちなみにスパイウェアとは、本人の気づかないうちにパソコンのなかに入りこんで、いろんなデータを勝手に送信するプログラムのこと。たとえばA社のソフトをインストールすると、同時にスパイウェアも入っちゃって、使用状況とかいろんな情報を勝手にA社に送りこんだりするとか。すべての会社がそんなことやってるわけじゃないですけどね。

 結果からいえば、危険度:中のものが12個も出てきました。いつのまにやられたのやら。深く考えず、ぜんぶ除去する。これで調子が――。

 よくなりませんでした。ヘコーッ!

 OS再インストールしかないのかなあ。
 1日仕事だから嫌なんだよなあ。汗をかきたくない。



>懲りもせず

 クソつまんないとか書き直してもどーにもならんとか、そういうことを言われるとどうにかしてみたくなったりして。しかし困ったことに、語れるほどにはサッカーについて詳しくない。
 だから方向転換しようっと。

 もともと私はそれほどサッカーにはさほど興味がなかったわけです。日本代表の試合はたまに見ますけど、どうしてもってほどではない。Jリーグの試合はぜんぜん興味がない。

 なのに、なぜ欧州選手権、通称「EURO2004」は見続けたのかと。

 そこに物語を感じたからです。
 なにに感じたかといえば、設定でしょうか。100年以上もあるサッカーの歴史が作りあげた、各国の特色や因縁などの「設定」でしょうか。

 例えばドイツなら、「前評判は低いのに、なぜか本番ではするすると勝ち抜いていく」とか。
 イタリアなら「カテナチオ=堅守」、オランダは「個々の力は最強、しかし連携最悪」、フランスは「前回王者。優勝の大本命」、ポルトガルは「ゴールデンエイジ最後の戦い」、イングランド「サッカー発祥の地、ベッカム素敵」、チェコ「実力急上昇中、ダークホース」、スウェーデン「攻撃力はあなどれない」などなど、各国にわかりやすい特色があるんですよね。

 大事なのは「わかりやすい」ということ。
 それこそが小説を書く上でも参考になるんですよ――とつなげてみる。

 いつだったか、カードゲームなど、読者がよく知らないものを小説の題材とする場合、どうすればルールの説明をしないで書くことができるか、という話が出ましたが。

 まったく説明しないわけにもいかない……とは思う。でもどっさり説明文じゃたまらない。じゃあすこしずつ説明していくしかない。のっけから説明、説明、また説明じゃだれも読んではくれないのだし。

 説明は必要最低限にとどめる。
 「どうすれば勝ちなのか」「最低限、やっちゃいけないことはなにか」のふたつだけ。サッカーならば、ボールをゴールに入れれば点が入るってことと、手を使っちゃ駄目ってことだけでしょうか。ボランチとかトップ下とか言ったってわかんないし。

 むしろ書くべきなのは、わかりやすい特色だと思う。見方、といえばいいのかな。
 アイシールドにせよ遊戯王にせよ、ともかく特色を描いてるようです。「相手は守備が堅い」「だからどうにかして突破しなくてはならない」「そのためには○○しなくちゃいけない」のように、見るべき場所、注目すべき箇所をわかりやすく示している。

 そういえば女子バレーもそうだったかも。
 4年前はオリンピック出場を逃したという屈辱を示して、新しい戦力が加入したこと、前回のメンバーも残っていること、そんな見るべきポイントをしっかり提示してくれた。だから面白かった……のかなあ?

 つまり、読者にとって未知の世界でも、見方を提示すればどーにかなるということですね。
 ……あれ、サッカーの話はどこにいった?
 ああ、そうそう。つまり、ポルトガルにはわかりやすいストーリーラインがあったけれど、ギリシャはどうもわかりづらかった、ということでしょうか。感情移入させてくれるものを見いだすことが出来なかったんですね。


>ごくつぶし

>>まだ「見下げ果てたゲス野郎」とはなりきっていなくて、守るべき体面やらなんかがあるのかい? なにかまだ残っていると思うのは、それ錯覚では?

 なんとなく気づいてはいた。き、気づいてはいたんだ……。
 だけどそんなハッキリいわなくったって。鬼だ、ここに鬼がいるよ。ガラスのハートはいま砕かれてしまったよ。たすけてウェンディ。

 お約束気味な暴走はともかく、いまパソコンってイメージ悪いみたいです。正確にはインターネットのイメージが悪いのか。
 私が「ピコピコ」(母いわくゲームやパソコンのこと)やっていると、「あの小学生みたいになるんじゃないだろうね?」とか突っこんで来るし。わたしはもう三十まぢかなんですけどおっかさん。稼ぎがない点では小学生と同じだけどな。未来がない点では……うっうっ。(キーボードに落涙)

 インターネット=得体の知れないもの=なにか恐ろしいもの、という図式がまずあるようです。あとは佐世保の小学生死傷事件がだめ押し。報道のやりかたが、ともかく「インターネットはヤバイぜ!」な感じでしたし。
 やだなあ、といつも思うのが、かならず背景に不気味な音楽を流していることです。恐ろしげなムードを作らないで欲しい。音楽って記憶に残らないし。あとに残されるのは「こいつはヤバイぜ!」という印象のみ。いえーい、情報操作ー。
 って、ハナっから与えたい情報は決まってるんだね。そしてたぶん、知りたい情報も決まってるんだろうなあ……。

 そんなこんなで、親からは「ともかく人は殺したりしないように」とか言われてますヨ。……あれ、もしかして信用皆無? やっぱりたすけてウェンディ。まあネバーランドに行ったら行ったで、フック船長にカマでも掘られるんでしょうが。


>しかしなんですな

 話のなかに2号と出るのは構わない――どころかむしろ喜んどいたほうがいいのかもしれませんが、ことごとく悪い例えにしか使われていないのはどういうことか。



>1000字課題

 No.144「腹がへったら気が短く」(3400文字)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1025&e=res&lp=550&st=

 スパゲティの取り合いが殺しあいになり、間一髪で我に返って、ホッとする男ふたり組の話。

 取り合いをする場面がアクションシーンのつもりです。まだぜんぜん掴めてません。いくら分析しても、実際に使うことができなきゃ意味がないんですが。



>>No.143「両手にガンを持つ少女」(6000文字)

>>なにが起きているのか、まったくわからん。

>>一人称ってのは主観フィルターによって、見えるもの感じるもの、わかるもの伝わるものを制限することで臨場感を上げる手法なわけだ。

 ちぇ。
 三人称でもまともにアクションシーンを描けないのに、一人称で書くのは難しかろうと思ってはいましたが。実際に書くの大変でしたし。

 さて、どのあたりまでは「日本語」だったんでしょうか?
 頭の部分からなにがなんだかさっぱりだ、ということになると、一人称自体書けないということになる――また問題点が増える。それはそれでいいんですけど。


>>それはそうと、この二人の関係は面白そう。
>>ただメカ少女よりか、野獣系とかいうほうが、もっと面白そうだが。「狩人」とかいうから、まず肉食系で、犬系か猫系かと思ったが。比喩の対比が正しくないわな。

 常にヒロインのほうが主人公より立場が上である――というのは私の書く作品すべてに共通しているような気もしますが。
 作者の嗜好が透けて見えちゃうから、小説はおっかないと思った。

 でも、たしかに今回はヒロインの強さが増してます。そういえば主人公もヘタレじゃないな? でもヒロインの前ではヘタレてるな。
 ふうん。面白そうなのか……。私はいつもの関係だよなとか思っていたし。なんかもう、いろんなことがもったいない。もったいないオバケに取り殺されそうだ。



>ジオラマ作り

>>頭の中だけで処理するのが大変だったら、間取り図、書いてみればいいじゃんか。
>>チラシの裏紙にでも、鉛筆で適当に、おおざっぱに。
>>その間取り図を見ながら、カメラ位置からどう見えるか想像していったりするんだよ。
>>そうすれば少しは楽になるだろ。

 捨てるとこないんでぜんぶ引用。
 そういえば、はっきりとした間取り図を書けるほど調べてないんじゃないかということに気づいた。例えば宅地販売のチラシなんかを見て、家の間取りなんかは頭に入れるようにはしてましたが……。
 倉庫とか工場とか、テレビで見られるような範囲までならともかく、正確な間取りはわかんないんですよねえ。ど、どうしよう。見学に行こうか。



>1004 1000字課題、6/18分、No.140「鳴らない電話が鳴りまして」(3600文字)

 「どうして主人公が友人宅に呼び出されたのかが提示されていない。だから主人公や友人の行動の、どこを面白がればいいのかがわからない」――指摘されたことをまとめてみました。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・おんぼろの木造アパート。遊びに来た昇太、入り口でその古さに驚く。
・二階から声をかける友之。いま行く、と言って窓から消える。
・部屋に入る場面に変わる。昇太、部屋のなかを見回す。やはり古いが、整然としている。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

>>この部分まで。
>>ここのどこが筋的に面白いのか、言ってみろ。
>>さらに部屋に着くまでを筋的に面白くするには、どうしたらいいのか、プランを出せ。

 回答は次回に。
 じゃあなんでわざわざ今回引用したのかといえば、このままだと忘れてしまいそうだったからです。ちゅうか指摘したのにスルーされちゃ、手をかけた側としてはたまらんですわな。

 言い訳すると、いまはアクションシーンの書き方について注力してたんですよね。だからどうしても他のことは後回しになりがち……失礼。



>弟切さん

>>2号さんの考えでは、「猫まんま」とは、御飯に味噌汁をかけたものを指すのですね。弟切の周囲では、それを「猫まんま」とは呼びません。「犬ごはん」とか「犬の餌」などと呼びます。
>>しかし、弟切の周囲でも、「猫まんま」という言葉は使われます。こちらでいう「猫まんま」とは、御飯に削り節と醤油をかけたものを指します。

 うえーいス。ありがとうございます。
 自分のまわりの常識=読者のまわりの常識とは限らないっつーわけですね。

 気にはしたいし気にしてるつもりですけども、ひとりじゃ限界がありそうです。ここに巣くってるあいだはまわりが注意してくれますけど、いつかは独り立ちしなきゃいかんですしね。
 テレビを見て新聞を読んで、人と話をして。情報を入れていくしかないかー。使用する前に辞書を引く。辞書にない言葉なら、ネットで検索してみるとか。



 レスには5時間ほど。


狂熱の季節
No.8264 投稿日 2004年7月10日(土)01時00分 投稿者 弟切 千隼
 関東地方は、連日猛暑が続いています。北海道など一部の地域を除いては、全国的にもひどく暑いようです。
 昼に外出すると、太陽光線にぐわっとのしかかられているように感じます。古代中国の伝説にあるとおり、太陽が十個くらい空にあるのではないかと思ってしまいます。

 中国の伝説にならい、弓の名手羿[げい]を呼んで、「ちょっと、あの太陽を射落としてくれ」と頼みたくなりますね。羿は、空に昇った十個の太陽のうち、九個を射落として、人々を異常な暑さから救ったといいます。



>会話文練習

 ライトノベル指向ではなくても、キャラクターが立っているに越したことはありません。キャラ立ちの練習のために、演劇やTRPGをやってみるのは良い手でしょう。ある程度効果が実証されていますから。

 しかし、それでなくとも弟切には時間がありません。演劇やTRPGに時間を割くのはなかなか難しいです。しかも、どちらも相手をしてくれる人が必要で、相手と都合を合わせなければなりません。
 そこで、次善の策として、演劇などの脚本や戯曲を読みながら一人芝居をしてみる、という方法を考えました。これなら都合のいい時に、一人でできます。

 弟切は、演劇の経験は小学校の学芸会くらいしかありません。一人芝居といっても、傍からは、ただ朗読しているようにしか見えないでしょう。
 それでも、気分は一人芝居です。自己流でとてつもなく効率が悪くても、やらないよりましですね。


 ちなみに、小学校の劇では、弟切は『白雪姫』の継母を演じました。当時の友達には、「合ってるよ」と言われました(笑) 
 かの有名な「鏡よ鏡、この世で一番美しいのはだぁれ?」の場面も、もちろんやりましたとも(^o^)V



 もう一つの策として、「現実に存在する人間をモデルにして書いてみる」というのも考えました。

 身の回りに実在して、よく知っている人間なら、ある時ある場所である状況に置かれた場合、どのように行動するかシミュレーションできるでしょう。よく知っている作品ならば、小説や漫画などの登場人物でやってみてもいいかも知れません。

 むろん、既存の作品から借りる場合は、名前や世界設定は変えないといけませんね。でないと二次創作になってしまいます。不特定多数に公開されている場所で、商業作品の二次創作をやりたくはありません。
 自分の手もとだけでひそかにやるぶんには、まあ、許されるでしょう。


 モデルを使う方法は、すぐにできますね。この方法で、貴美子と文枝と智香の「三人娘」の話を、もう一度書いてみます。



>「つぼめる」

 弟切は、この言葉が一般的だ、と主張するつもりはありません。弟切にとっては普通でも、世間一般ではそうではないことが、いくらでもありますから。

 響きも意味も「つぼめる」とよく似た「すぼめる」のほうが一般的でしょうね。弟切にとっても、「すぼめる」は親しい言葉です。「傘をすぼめる」も使います。


 うーん、言葉の一般度を計るのは、難しいですね。手法としては、世の中にある膨大な量のテキストを集めて、その中に出てくる言葉の頻度を計ればよいわけですが……言うはやすく行なうは難し、ですね。


バカの証明
No.8265 投稿日 2004年7月11日(日)02時19分 投稿者 弟切 千隼
 何だか調子が悪いなあと思っていたら、弟切は夏風邪を引いたようです。夕方から熱が出て、上体を起こしているのもつらい状態になりました。

 風邪薬を飲んで少し眠ったら、何とか座っていられるくらいになりました。とりあえず生存証明として書きこんでいます。



2号さんへ >

 課題部屋のNo.1025「腹がへったら気が短く」を読みました。今日は体力がないため、少しだけ指摘させていただきます。
 本文は以下にありますね↓

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1025&e=res&lp=550&st=


 えーと、この作品は、冒頭から読みにくいです。


>> 空気が体にへばりつく。気温と体感温度の差が、いちばん悪い方向に傾くのがこの時期だった。

 これが冒頭の二文ですね。一文めは良いとしても、二文めの意味が取りにくいです。
『気温と体感温度の差が、いちばん悪い方向に傾くのがこの時期だった。』とは、抽象的すぎる言い回しです。具体的なイメージが全然湧きません。
 弟切はここで読み捨てようかと思いました。


 それでも先を読み進むと、次のところでまた読み捨てたくなりました。

>> なのに彼らは、開放感あふれる表情で台所から出てきた。

 この文は、明らかに三人称ですよね。けれども、弟切は、この前の文までは一人称かと思っていました。


 なぜならば、この前までの文章が、肉体を持った人間が語っているとしか思えないからです。三人称視点の持ち主である「透明な幽霊」にしては、生々しすぎます。

 例えば、『空気が体にへばりつく。』は、肉体を持った存在でなければ言えない表現ですよね。
 また、『年期の入った木造アパートなのがさらに悪い。』では、「悪い」という判断をはっきり書いています。判断力を持った普通の人間が語っているように感じます。


 それから、『開放感』という漢字に違和感を覚えました。
 狭いところから広いところに出てきたのなら「開放」で良いでしょうが、この場合は違いますよね? 「火を使って炎熱地獄になった台所」から「解放」されたのですよね?
 ならば「解放感」が正しいのではないでしょうか?



 明日は参院選ですから、何としても投票に行かなければなりません。出かける体力を温存するために、今日はもう寝ます。


雨上がり、春日リライトのリライトのリライト
No.8266 投稿日 2004年7月11日(日)04時16分 投稿者
春日秋人
とにかくやってみるしかないわけで。(普通)
試行錯誤しかないわけで。(大仰)


>大仰な言葉を使わないように心がけたつもりバージョン
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 同級生の沙織が傘をたたんで持っていた。日の光を受けて、湿った肌が白い。細められた目。まつげの先についた小さなしずくも光っている。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

>大仰な言葉で光を強調バージョン1
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 同級生の沙織が傘をたたんで持っていた。日の光を受けて、湿った肌が白く、照り輝いている。細められた目。まつげの先についた小さなしずくも光っている。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

>大仰な言葉で光を強調バージョン2
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 同級生の沙織が傘をたたんで持っていた。日の光を受けて、湿った肌が白い。細められた目。まつげの先についた小さなしずくもキラキラと光り輝いている。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 この段落の目的は「綺麗」と「神々しさ」を出すことなんで、「光」を強調するのが良いのではないかと……
 といっても、一度にふたつを表すのは難しい。
 どちらかを立てればどちらかが死んでいくし、両方にしようと思ったらどちらも中途半端になってしまう。
 そもそも、そんなことの言える段階でもないのかもしれませんが。


>つぼめる

 ぬー、知らない言葉っス。
 でも読むぶんには、意味を捕らえることくらいはできそうかな。花のつぼみとか、そういうのから連想して。
 ちなみに、僕がその状態の傘を強調する場合、「巻いた傘」になるようです。
 あ、「すぼめる」は知ってます。でも僕が使えるのは「口をすぼめる」くらいかな。


いろいろ
No.8267 投稿日 2004年7月11日(日)20時01分 投稿者
新木 伸
>2号

>>気温と体感温度の差が、いちばん悪い方向に傾くのがこの時期だった。

 なんかここのところ、日本語にさえなってないじゃん。

 気温と体感温度の差って、なんなんだろうかと、まず考える。
 これはよくわからんが、とにかく数字で出てくるものだよな。
 さらにそれが、「悪い方向に傾く」とあるのだが、悪い方向って、そもそもなんなのだ?
 数字は数字であって、悪い方向もなにもないだろう。数字というのは、ただ大小で計るものだろう。この数字が大きいと悪いとか、小さいと悪いとか、前もって定義しておいてくれれば別だが。
 また悪い方向というのを、「不快なこと」と定義しているのであれば、気温と体感温度の温度差は関係ないはず。体感温度が一定以上か、一定以下であれば、人は不快を感じるというだけの話。

 気温が32度で体感温度が25度なら涼しく感じるし。気温が26度で体感温度も25度でも快適だし。差は関係ない。


 さらに日本語としておかしいのは、悪い方向に「傾く」とあるところ。
 方向ってのは方向であるから、傾いたりするものではないわけだ。受ける言葉が変だということね。「方向に向かう」ならわかる。

 最後、「時期」って言葉も変。
 そもそもこの言葉が、主語なんだよな。
 倒置法を直して、普通に書いてみると、このようになるのだが……。

 「この時期は気温と体感温度の差が、いちばん悪い方向へと傾いている。」

 意味がわからん。

 まあ例によって、こけおどし目的で、小難しい言葉やら、小難しい言い回しやらを使えば箔が付くだろうとか、そんな浅薄な考えに基づいて、なんか変なことをやらかしているだけなのだろう。
 普通に書けっての、普通に。
 春日みたいに、大仰な言い回し禁止でやればいいのに。





>春日

>>同級生の沙織が傘をたたんで持っていた。日の光を受けて、湿った肌が白い。細められた目。まつげの先についた小さなしずくも光っている。

 主人公の目がどこを見ているのか、はっきりさせること。肌なのか、目なのか、まつげなのか、まつげの先のキラキラなのか。
 列挙してたくさん並べれば描写になるだろうというのは、ひどく幼稚な考え。捨てること。

 主人公がまず何を見て、そして次に何を見て――と、視線移動を正しく書き写すだけで描写となりうるものなのだ。
 小説の文章において、書いてゆく順番というのは、そのまま、始点保持者が見ていった順番を示しているわけね。

 ああ、そっか。
 例によって、ここにも無頓着なわけね。これまで観察してきていないのだな。
 人間というのは、なにかを見てゆくときに、見てゆく順番というものがあるのだよ。

 このシーンでも、声を掛けられて振り返ってみたら、思いも掛けず同級生が立っていて、つい観察しちゃっている主人公がいるわけだろ。その無意識のうちの目の運び、その順番を書けと言っている。
 それがぱぱっと出してこないのは、春日が「人間の観察する順番」に無頓着であったため。いまから考えるなり、観察するなり、自分がなにかを見るときにどこに、どんな順番に注目していっているのか、自己観察をしてみろ。
 もしくは他人の目の動きを盗み見て、他人がどう観察しているのか、横から観察してみろ。

 俺のほうでは、きちんと書いてあるよな。
 まず背筋が伸びていることを見て、つぎにまつげから垂れ落ちた水滴の行方を、喉のほうまでずっと追いかけていってるわけだよ。

 過去ログの3782と、3792あたりで、観察点の変化が著しいサンプル素材を出して、その観察点推移の解説なんぞをやっている。


 あと見ただけではわからないようなことは、絶対に書いちまわないこと。
 いまは視覚のみによる描写なわけだな。なら視覚以外に基づく情報は絶対禁止だ。
 「湿った肌が」とあるけど、肌が湿っているか乾燥しているのか、主人公は見ただけでわかるものなのか?
 わかるわけ、ないよな。
 その「湿っている」という情報は、視覚ではなく、触感に属するものだ。完璧に濡れてしまっている肌なら、触らずに眺めただけでわかるだろう。だが湿っている程度では、触れてみないとわからないはずだ。
 あと「まつげの先のしずく」も、主人公の位置から見えるものなのか? 何メートルあるのか、よくわからないけど。キスするような至近距離から眺めているわけでもあるまい?

 それと……、だな。
 1段落中で書くことは、一個だけだっつーの。欲張るな。
 俺だって、最初の1段落(3行)の中で書いていたのは、「綺麗」だけだぞ。
 「びしょぬれ」「でも背筋を伸ばしている」「まつげから喉まで水が伝い落ちてゆく」と、この三つを書くことで「綺麗」を描いたわけだ。
 そして「腿の形が浮き出たスカート」で「エロ気」を描いてインターバルをはさんでから、「神々しい」のほうは、後ろのほうで虹を出したりして、そっちのほうで書いていたわけだよな。


選挙に行ってきました。
No.8268 投稿日 2004年7月11日(日)20時49分 投稿者 弟切 千隼
 ついでに買物もしてきました。今日はそれだけで力尽きました弟切です(^^;


 一つだけ、春日さんに質問です。


>> ちなみに、僕がその状態の傘を強調する場合、「巻いた傘」になるようです。
(春日さんのNo.8266の書きこみより)

 この文の意味がわかりませんでした。

『その状態の傘』というのが、どういう状態の傘なのかが不明なのですね。
「閉じただけで紐をかけていない状態の傘」なのか、「閉じて紐をかけて棒状にした傘」なのかがわかりません。


 弟切の場合は、「巻いた傘」と聞くと、「閉じて紐をかけて棒状にした傘」を思い浮かべます。弟切の感覚が標準的だという保証はありませんが、参考までに。


土日は時間の感覚がおかしい。
No.8269 投稿日 2004年7月12日(月)06時38分 投稿者
春日秋人
 というわけで今日は徹夜なのでした。
 まあ、その分、昨日の午前中は丸ごと寝てたんですけど。
 んで、なにしてたかというと本を読んでました。
 どうやら僕は300ページの本を読むのに4時間は必要なようです。

>視線移動

 意識はしていたつもりだったのです。
 頭でわかっててもできてないんじゃ意味ないですが。
 一応、ズームアップするような形にしてみたつもりでした。
 その後は、少しどきりとして慌てて視線を外したものの、ちょっと色っぽいところに視線がいっちゃって、いかんいかんとそらしたところで虹を見つけて、そこですべての要素が結合して、最終的な認識に啓太ははっとする――といった流れになります。
 太腿を入れるなら、視線移動はそんな感じがベターかと。というか新木さんと同じにしてみただけという気もしますが。

 まあ、この順序は視点保持者の性格でいろいろ変わりますね。
 いきなり足を見る奴とか、胸を見る奴とか、いると思います。
 ただ普通は顔ですね。


>>あと見ただけではわからないようなことは、絶対に書いちまわないこと。
>>いまは視覚のみによる描写なわけだな。なら視覚以外に基づく情報は絶対禁止だ。
>>「湿った肌が」とあるけど、肌が湿っているか乾燥しているのか、主人公は見ただけでわかるものなのか?
>>わかるわけ、ないよな。

 はっとしたのはこの部分ですね。
 過去ログでも何度か書かれているようなことなのに、いざ自分が言われるまで意識していませんでした。


>リライトのリライトのリライト

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 同級生の沙織が傘をたたんで持っていた。日の光を受けて、白い肌は輝いている。細めたれた目がキラキラと光ってみえる。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 とりあえず上のは啓太の視覚情報だけで書いてみました。

 ……駄目っぽいです。
 神々しさをべた書きせずに「女神」を表すには、もう文字数を増やすしかないようですね。
 いや、絶対なにか方法はあるはずなんですが、実力がぜんぜん足りてない。分不相応に欲張っている。
 とにかくこの段落では「綺麗」を出すことに専念するならば、まず湿っているという「印象」をまず啓太に感じてもらって、それでさらに沙織を引き立たせて――という具合に持っていくかなぁ。うーん、しかし、びしょ濡れに勝つのは大変そうです。

 ああ、それにしても、なんか沙織がやたらと眩しくなってしまった。


>弟切さん

 「閉じて紐をかけて棒状にした傘」です。
 他には「つぼめた状態の傘」、「すぼめた状態の傘」のことを指しています。
 話の流れからして、「その状態」で通じると思っていたもので、そう書きました。
 しかし、通じなかったようなので、こちらのミスということですね。次回からは改めようと思います。


いろいろ
No.8270 投稿日 2004年7月12日(月)13時05分 投稿者
新木 伸
>2号

 そうそう。サッカーネタのリテイクの件。

 ようするに、ドラマを持っていないギリシャが勝ったので面白くなかった。ドラマがないわけでいないのかもしれないが、日本のヌルい一サッカーファンには伝わってきていないし、わかりにくい種類のものであったのかもしれないし、そういうのは面白くないよね。
 ――てなことだったわけね。

 ならはじめから、そう書け。

 どこが面白いのかわからずに書いているから、ぐだぐだトークになるんだよ。




>愛のメモリ

 そろそろ届くころだろう。ちなみに認識してうまく動く率、50%ぐらいと見ている。128MBだけでも認識してくれればいいけど、挿しても認識されずにまるで増えない可能性もあり。
 返却用封筒が着いているのはそのため。
 64MBとか128MBとかの認識されそうなバンク構成のメモリもあったのだけど、こちらはPC66だったので送らんかった。(別の意味で認識されない)





>春日

 だんだんと「光」に特化してきたわな。

 ようするに、なにかを描きだそうと思ったら、ひとことで言いあらわせるぐらいまで煮詰めて練りあげていかなきゃならないということだ。
 つまり春日は、「綺麗っていうのは、眩しいこと」として、描きだそうとしているわけだな。それが春日が思考して、苦労して見つけてきた自分オリジナルのアプローチなわけだ。

 ちなみに俺の取ったアプローチというのは、「綺麗というのは姿勢が正しいこと」と、「綺麗というのは、男の子には認識不能なある種の色気があること」と、この二つ。
 女性は色気に含めるが、男の子的には色気には含まれない、そんな境界線にあるもの。いわゆる「水も滴る」ってやつね。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 同級生の沙織が傘をたたんで持っていた。日の光を受けて、白い肌は輝いている。細めたれた目がキラキラと光ってみえる。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


>>日の光を受けて、

 ここ、漠然としすぎているんだよね。
 どんな光を、どのように受けているのか、もっとイメージが膨らむように書けないものかなぁ。
 言葉を増やせと言っているのではない。「日の光」と、「受ける」って言葉が、どちらも漠然としすぎていると言っている。
 まあ、換えろっていうことだな。もっとイメージを縛って特定できる言葉に。


>>白い肌は輝いている。

 肌が白いことを書きたいのか、肌が輝いていることを書きたいのか、焦点をどちらかに絞れ。
 一度に二つのことは書けないんだ。
 いいかげん腹をくくれっての。自信がないあまりに、あれもこれも表現しようと手を出して、取り散らかして、その挙げ句すべてダメにしてしまうようなことばかりやっている。

 ――で、どっちなの?
 肌が白いことが大事なのか、肌が輝いていることが大事なのか。

 ちなみに輝いていることに絞って書いてゆくにせよ、どんなふうに輝いているとか、そういう類の補足は入れられるわな。それなら取り散らかすことにはならない。
 たとえば肌が白く見えるということも、輝きかたの補足表現としてなら入れられるだろう。
 また肌が湿っているとか、濡れているとかも、輝きかたの違いとして視覚で確認できるような形で現れてくることもあるはずだ。湿った肌と、濡れた肌とは、直射日光のもとで、輝きかたの違いとしてどう現れてくるものなのだ? すぐ出ないか。そうか知らんのだな。これまで観察してきてないもんな。
 じゃあ、いまからやればいい。
 いまちょうど夏で、日差しも強くてちょうどいいわな。コップに水を汲んで表に出て行って、肌を濡らしたり、湿らせたりしてみて、輝きかたがどう変わるのか確認してみろ。
 本当なら美少女の白い肌を濡らしたほうがいいのだろうが……。まあ、この際、お前の肌で代用っつーことで。足りないぶんはイマジネーションで補完すること。右手だけ美少女になったつもりで。(笑)

 あと、せっかく表に行って「直射日光」なるものを数分間も体験してきたのなら、もののついでに、それをもっとうまく言い表せる言葉も探してみること。
 いまお前が「日の光」なんてコトバで言い表している「それ」だが。
 もっと、なんつーか、こう、違うんでない?


けっきょく難局
No.8271 投稿日 2004年7月12日(月)23時42分 投稿者
名無し君2号
 OSの再インストールをしました。そのこと自体はめんどくさいことではなく、パソコンに付属してきたリカバリーCDってやつを読みこませればいいだけなんですが。
 問題はここからなんだなー。

 すっかり買ったときの状態に戻ってしまったパソコンに、やっちゃいけないことを教え(ウィンドウズアップデート)、やるべきことを教え(ソフトのインストール)、いろいろな作法を教え(各種設定の変更)、荷物を渡し(退避していたデータの読みこみ)、そんなことをやっていたら、やっぱり一日かかってしまう。

 まったく、手間のかかる奴だ!(うれしそうに)

 めんどうくさかったし、大変だったんだけど、けっこう楽しかったです。完成させてゆくのが気持ちよかったんだな。こんな呑気なことを言ってられるのは暇だからだ。うれしそうな顔をしている場合じゃないんだ。むー。

 そうそう、なんでこんな事態になったかといえば、「ウィンドウズが98」「いらんソフトをインストールしすぎ」などもあるんでしょうが、一番の原因は……「いかがわしいサイトに行き過ぎ」と判明しました。

 ちがうんだ。
 「エロスはほどほどに」って、誰かに言って欲しかった。ただ、ただそれだけなんだよ……。



>とんがり帽子のメモリーというのはどうか

>>そろそろ届くころだろう。ちなみに認識してうまく動く率、50%ぐらいと見ている。

 今日届きました。おありがとうござーい。
 すげえっス。256M、かっちり認識したっス。おかげさまで、我が愛機ただいま319Mです。64+256は324だと思うんですが、このあたりはきっといろいろ事情があるんでしょう。深くは追求しない。

 ちょうどよく? OSも入れたてほやほやでしたので、相乗効果でもー、すんごいキビキビと動きます。いままでのはなんだったのっつーぐらいに。楽しいな……ウフフ。

 よーしおじさん、バリバリ小説を書いちゃうぞー、とか言ってみたりする。でもこのメモリって音声チャット用なんだよね、たしか。



>1000字課題、7/8分、No.144「腹がへったら気が短く」(3400文字)

>弟切さん

>>えーと、この作品は、冒頭から読みにくいです。

 ウス。気合い入れてくれてありがとうございます。
 指摘内容をまとめると以下のとおりですね?

1)「気温と体感温度の差が、いちばん悪い方向に傾くのがこの時期だった」という文章はまったく想像力を喚起しない。だって意味わかんないから。

2)冒頭の視点がおかしい。三人称視点にしては饒舌すぎる。

3)「開放感」は「解放感」の間違いですー。


 (1)、文章の意味が不明については返す言葉が見つかりません。梅雨どきの不快さを表そうとしたらなぜかこうなったってなところです。

 (2)、視点がおかしいってのも言われりゃその通りです。これは「幽霊は作者自身」ってのをやってみたらこうなりやんした。でも確かに幽霊の存在を読者に感じさせすぎなんだな。どうすんべえか。

 (3)、「開放感」が「解放感」は……返す言葉がどこかへ行った!


>新木さん

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 気温と体感温度の差が、いちばん悪い方向に傾くのがこの時期だった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

>>なんかここのところ、日本語にさえなってないじゃん。

 ういっす。
 指摘をふまえて、私が書きたかったであろう文章に直してみます。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 気温はたしかに高い。さらに湿気も高い。だからかなりの不快さを感じる、それがこの梅雨という時期だった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 たぶんこんな文が書きたかった……はず。


>>普通に書けっての、普通に。
>>春日みたいに、大仰な言い回し禁止でやればいいのに。

 アクションシーンを書こうとしてるから、力が無駄に入っちゃうんでしょーか。これでもできるだけ力を抜くように心がけてはいたんですが。




 昨日は参議院議員の投票日、でも私は親戚の家に行って、一日中酒を飲んでました。うぇいっぷ。帰ってからは趣味チャック全開のバカ短編小説を書いていました。今日になって読み返したら、やっぱりバカだった。そして最低だった。

 レスにはこれでも2時間かかっているよまったくモー。もうちっと無駄をなくしたい。


どんどんぼろぼろになってゆく気がします。
No.8272 投稿日 2004年7月13日(火)01時18分 投稿者 弟切 千隼
 なかなか体調が戻らない弟切です。

 とりあえず、「昼休みの会話」その3を課題部屋のNo.1029に上げました。実在の人をモデルに使ったバージョンですね。


http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1029&e=res&lp=610&st=0

 どんな人をモデルにしたかなどについては、次回以降に書きます。


ジト声
No.8273 投稿日 2004年7月13日(火)02時05分 投稿者
巻島翔史
 セミの季節です。
 耳の奥に鳴き声が粘ついています。たまりません。
 今年は梅雨らしい雨も降らなかったので、例年より早く鳴きだしたような。
 夕方のセミには寂寥を感じたりするのにね。クソ暑い昼間だと、酷暑意識増進効果しかないんじゃなかろうか。


>>メールでのやりとりを伏せようとして、わかりにくいものになったのかしらん? 音声チャットでやったことも書いているんだから、メールでやったことも書いたっていいじゃん。私信度では両方とも似たようなもんだろ

 音声チャットはすでに存在が公開されている私信ですが、
 メールはまだ存在が公開されていない私信でした。

 そういうものを明らかにしていい権利が俺にあるのか疑問だったので、伏したのです。




あらすじ>

第二段落>

>>まず困難さを示すところで、これでは「詰み」になってない。
>>宇宙人が出ていきたくとも出て行けない理由と、相手の話のわからなさ加減の両方を示さなくては、困難であることが確定して「詰み」とはならないわけよ。

 んー。
 出て行きたくても出て行けない理由はなにか。
 本文中から拾ってくるなら、転送装置が使い捨てであるということと、宇宙船が壊れたということ、替えの体はないということ。これらみっつが複合して要因になっています。
 書くとしたら、どれかひとつだけだよな。

 まあ説明が少なくても納得しやすいのは「宇宙船が壊れた」ことですかね。替えの体って概念を書くと、その宇宙人は用途によって体を着替えるってことを説明しなきゃいけなくなる。文字を食う。


 相手の話のわからなさ加減は……どうしたものか。
 ああ、そうか。宇宙人たちが追われてて逼迫した状況にあるって、前回のでは書いてないんだ。
 逼迫状況にある人とは、平和的な話し合いはムリですからね。逃げるのに手段を選ばないという覚悟で、地球人に入ったような連中ですし。


>>また主人公の動機の動きを示す部分も甘い。
>>「亮介は協力したくなかったが〜」って、なんじゃ、そりゃ?
>>具体的行動に移らずに、心の中だけで観念的に進行することは全面禁止って言い渡してあるだろうが。協力したくなかったと書くぐらいなら、主人公がどのように具体的に拒んで抵抗したのかを、具体的にきちんと書け。
>>さもなければいっそ、こんなもん書くな。ばっさり削れ。

 本文中における、この場面の具体的行動は、(つまりどのように拒んだのかというと)
 文句を垂れる、という程度のことしかしていないんですよね。
 拒否→新事実発覚→意識転換(動機発生)という流れに思い入れがありすぎたのだと思います。
 
 まあ、なくしてもいいとこですね。



第三段落>

>>接近がときめきに通じるってのが、わからん。
>>意中の女の子の5メートル以内に近づくだけでドキドキするなんてこたぁ、一般人の読者様の想像の外にあるんだよ。そこをわかるように説明しろ。

 えー。
 俺の普通は世間の非常識なんでしょうか。
 高校のとき、あの子が廊下の向こうから歩いてきて、おいひょっとして俺すれ違っちゃいますかどないしよーとか考えてドキドキしながら、でも足のバカは勝手に早歩きになりやがって、そしていざすれ違った瞬間すっごいいい香りの風が鼻をくすぐってきてうひゃああああぁぁとかひとりで勝手に興奮してニヤついていたら、それをクラスの噂好きの女子に見られてしまって嘲笑われたりしてた俺の青春はなんだったんですかぁっ。
(注:事実からの誇張度はわずか10%。ハイそこ、あからさまにヒいた顔しないで。頼むから)


 いままで姿を見るたびに逃げていた主人公にとって、好きな相手と一緒に行動するということは不慣れなことです。
 同時に、心の奥で望んでいたことでもあります。
 ときめきとは、望みながらも同時にそのことに慣れていないからこそ起こる感情である、と巻島は考えています。

 初めてのデート。ドキドキして、ときめきませんでしたか?
 それは、デートという行いに慣れていなかったからこそ、生じたものです。
 同時に、その子とふたりだけで歩く、ということにも慣れていなかった――ってな場合もあるでしょう。その場合はさらに増幅されていたはずです。
 程度の差こそあれ、誰にでも、近づくだけで・顔を見ただけでときめく時期があると、あるいはあったと思います。

 ようはそれを、あらすじで、短いセンテンスで表せられれば、ということなんですが。



第四段落>

>>亮介の臆病が、どのように戦闘力低下に繋がるのか、ちっとも具体的でない。
>>「臆病なせいで〜戦闘力が下がる」なんて、脳内結線をショートさせたかのようなテメエにしかわかんねー理屈をこねてないで、きちんと誰にでもわかるように説明しろ。

 戦闘力低下の理屈は、元からの体の持ち主のほうが体と親和性があるので、非操縦下でない状況でも、思ったことが体に伝わってしまう――という話ですが……

 臆病さが影響して〜と書くと、わかるだろうか?
 でも具体的に書けと言われてるしな。
 あ、ひょっとして概念のことでなくて、実際に(能力低下したことによって生じた)ピンチのほうを書け、と言われてるんでしょうか?

>>どのように戦闘力低下に繋がるのか

 とあるし。



第五段落>

>>あと、宇宙人同士が仲違いしたのはいいとする。
>>だがそのことによって、いったいどのような、具体的/肉体的――困難が生じるわけ?
>>ぜんぜん困難度アップになってねーじゃん。

>>宇宙人同士が仲違いしたことで、なにか「実際に」困難は増大しているはずなのだ。そういう現実に関わっていて、「話の筋」にまつわることを書け。

 うううううーん。
 まずいぞ。
 これは本文でも、実際たいした困難アップになっていない。
 主人公の観念に影響を与えるためだけに仲違いさせた感じもないではないというかあるというか。

 間単にギブアップするのも腹立たしいので、考えてみる。


 宇宙人同士が仲違いして、どういう困難が生じるのか。

・仲違いする→護衛に余計なストレスがかかる→疲れる→よろめく

 実際にここでは、後の伏線ということもあるのですが、護衛が疲労困憊でよろめいています。
 疲れが急に増したのが、仲違いのせいだったとするのもおかしくないでしょう。
 そういうふうな意識付けを持ってここを読むと、そう読めないこともない。



第七段落>

>>どんな理由で、どんなふうに成長したのか、まったくわからん。

 う……。

 どんなふうに成長したのか、のほうから先に考えてみよう。

 
びびって充分敵に向かっていけなかった

怖れを捨てて、敵に向かっていけるようになった。傷ついても、目的意識がヒロインのため、というところにあるので、手を休めなくなった。


 という感じか。

 どんな理由で、のほうは……どうしよう。
 マジに本文から持ってくると、実はロクなもんじゃないってことが確定しているので……(ヒロインの励ましを思い出してうんぬんというのは、話を決定づける、絶大な変化を与える要因としてあまりにも内的・観念的すぎるのです。もっと外的なことから攻めていかなければならない)

 必ずしも本文と違ってないことを書くなら、ヒロインが暴力を受けたとか、武器を突きつけられたとか、そういうところでしょうか。



第八段落>

>>「逃げていたって何もできないと知った亮介は」とあるけど、つまり、亮介はどうするようになったわけ?
>>亮介の変化をダイレクトに書けばいいのだが。
>>しかし書いてあるのは、亮介の変化を引き起こす原因となった観念的なものだけ。その観念を受けて、なにがどう、具体的に変わったんだよ?

 俺としては、「知ること」自体が前とは変わったことだとも考えていたのですが……だって前はその価値観しか知らなかったわけだし。
 あらすじに書くべき「変化」とは、すなわち観念のほうでなく、もっと人の表に出てくるもののほうなのですね。

 なにがどう具体的に変わったか。

 会っても逃げなくなった。一緒に帰るようになった。自分からヒロインに声をかけられるようになった。ヒロインに対して積極的になった。

 ははあ。行動前の観念よりも、行動結果を書いたほうがイメージが伝わりますね。
 あらすじでさえ、やはり具体的なイメージ(絵)が伝わったほうがいいことには変わりがないのか。




 というわけで提出↓

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1030&e=res&lp=1030&st=0




 献血みたいになんかモノくれたら、投票率あがるんじゃないだろかと思った夏の午後。紙パックジュースでも配ってくれるとオイラは嬉しかった。


いろいろ
No.8274 投稿日 2004年7月13日(火)21時39分 投稿者
新木 伸
>2号

 メモリ。
 ああ、192MB制限ってのは、旧機種で128MBのDIMMまでしか市場に出回っていない時期のマシンだったせいか。
 ちなみにそのメモリは、うちのIBMのThinkPadたちでは認識しなかったメモリね。東芝君は素直であるもよう。



>>気温はたしかに高い。さらに湿気も高い。だからかなりの不快さを感じる、それがこの梅雨という時期だった。

 無味乾燥だな。ちっとも面白くない。
 外国の人や北海道の人に読ませるのならともかく、こんなこと、日本人なら誰だって知っとるわい。

 どう不快であるのかとか、温度と湿度がともに高いということが、いったいどういう「感じ」なのかとか、その視点人物の感性と観察と発見とに基づくコトバによって切り取って見せれば、説明文でも読めるものになるのだがなぁ。

 不快であることが、ただ「不快」と、紙に書いただけの書き割りにしかなっていない。
 だいたい「かなりの不快さを感じる」って、なんなんだか。「不快である」と、なぜ書かない。

 あと「たしかに」「さらに」「だから」「それがこの」――と、文章の半分ばかりが、いらねー接続詞で埋められている。
 おまえ、接続詞を多用するのが高級な小説だと勘違いしてないか?


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 梅雨という時期は、気温と湿度がともに高くて不快である。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 ――と、同じ無味乾燥に書くのでも、こうやれば、半分の長さで済むじゃんか。




>巻島

 宇宙人が出て行けないことの処理の仕方には、いくつか方法があるわけよ。

 ひとつは理由を書いてしまう方法がある。(おまえはこれしか思いつかなかったようだが)
 または「出て行けない」とだけ書いて、理由は省略してしまう方法もある。(本文を読めばわかるのだろうと、読み手はあらすじ段階では保留してくれる)
 さらに「出て行くつもりはない」とだけ書いて、出て行く意志がないことを書く方法もある。(理由の如何によらず、相手が出て行かないなら結果は同じ)

 実際、この場合には、「出て行くつもりはない」なんじゃないの?
 仮に精神体のリムーバーみたいな機械があったとしたって、別の地球人の体を持ってこなければ出られないわけだろ? 希望者がいるかわからないし、すぐに用意するのは無理ってもんだろうし。

 とにかく、話に必要な構図としては、宇宙人が出て行かないという状況が固まっていればいいわけね。出て行けない理由があるのか、出て行けるけどそのつもりがないのか、どっちだってたいして影響はない。



>>>>意中の女の子の5メートル以内に近づくだけでドキドキするなんてこたぁ、一般人の読者様の想像の外にあるんだよ。そこをわかるように説明しろ。

>>俺の普通は世間の非常識なんでしょうか。

 きちんと本文中で、ご飯を盛りつけて書いてくれれば、読み物になるだろうけど。
 あらすじでいきなりやられたって、わからんって。
 それはお前の常識であっても、世間の非常識ってもんだし。

 だいたい彼女は、幼なじみで、主人公の隣の家に住んでいる女の子なのだろ?
 滅多に遇えない女の子相手なら、接近遭遇でどきどきしてたっていいけど、隣の家に住んでる女の子じゃなぁ……。やっぱ変だよ。
 まあ、あらすじには、幼なじみということは書いていないのか。

 ちなみに、接近以外のことにときめいたというなら、そのように書かないとわからんって。
 なにに対してドキドキしていたのか、お前自身がよく切り分けられていないんじゃないの? 「接近」=「距離」に対してドキドキしているのか、他の何かにドキドキしているのか。
 デートの例を出してきているけど、それ、距離じゃないじゃん。
 「はじめてのデート」「二人っきり」ということでドキドキしているわけだろ。

 もしそういうことでドキドキが発生しているのであれば、「有希との接近に亮介はときめきながらも戸惑う」とあるのを、「有希とふたりっきりの体験に戸惑う」とかしてとけばいいだけのこと。



>>戦闘力低下の理屈は、元からの体の持ち主のほうが体と親和性があるので、非操縦下でない状況でも、思ったことが体に伝わってしまう――という話ですが……
>>臆病さが影響して〜と書くと、わかるだろうか?

 だから、臆病さがどう影響するんだよ? 具体的には、臆病だから、どうなるの?
 「臆病さが影響して」では、なんの答えにも解決にもなっていないのが、わかんないかな〜?
 「影響」って、ひどく抽象的な言葉だと思わない? 抽象的というのは、何百通りにも解釈できてしまえるって意味ね。お前は「自分ルール」によって、その何百通りのうちの1つの意味として使っているのかもしれんけど、読み手のほうはお前の「自分ルール」なんて知らされていないから、何百通りの意味のうちのどれなのか、わかんねーんだよ。



 話の最後で、主人公の変わったこと。
 アホだなぁ〜。
 一行目が、こんなふうになっているんだろ?

>>清水亮介は早瀬有希のことがどこから見てもわかるほど好きだった。だが臆病なせいで、姿を見るたびいつも逃げていた。

 なら、「有希を避けていた昔と違って、自分から有希と並んで登下校をするようになった」――とでも、すればいいじゃんか。主人公のヘタレ具合を思い出してもらうために、もういちど、昔はどんなんだか書いておくのがポイントね。
 人間ってのは、たかが800字前のことでさえも忘れているような低容量の中枢神経系しか持っていないイキモノなのだ。

 ちなみに告白までしちゃうのは、なんだか嘘くせぇなぁ。



>>献血みたいになんかモノくれたら、投票率あがるんじゃないだろかと思った夏の午後。紙パックジュースでも配ってくれるとオイラは嬉しかった。

 アホか。投票は国民の権利だ(ついでに義務でもある)。
 権利の行使に、なんだって「ご褒美」が必要になるのだ。権利の行使をしたくなきゃ使わなきゃいいだろ。投票できること自体が、いわばご褒美なのだがなぁ。
 また義務だとしても同じこと。義務を履行したところで、ご褒美は出ない。

 独裁政権の国にでも行って、同じこと言ってきやがれ。
 「ジュースぐらい飲ませてくれなかったら、投票する気も起きないですよね〜。ね〜。あなたもそう思いますよね〜?」とかさ、同意を求めてこい。
 そこの国の人には投票する権利さえないわけだが。



 んで、新しいほう。


 第二段落、体を乗っ取られることに対することは、まあOK。
 ただし主人公の協力姿勢が、まだ曖昧。
 完全に乗り気になっているのか、有希のために嫌々なのか、どれなのかわからん。なにがどう面白いのかというあらすじ書きの原点に立ち返って書くこと。

 第三段落。いきなり「当然」とあるのが不明。なにが当然?
 話の筋を知っているお前にとっては当然なのかもしれないが、読者にとっては当然でもなんでもない。


 第四段落。

>>護衛が体を動かしているときでも、体の元々の持ち主の精神が動作に波及してしまうのだ。

 ここ、つまらんし、わからんから、いらん。
 妙な設定なんかあらすじに書かんでいい。


 第五段落。
 宇宙人が仲違いをする必然が見えてこない。
 そもそも宇宙人同士の関係を書いてきていないのに、いきなり「仲違い」なんて書かれたって、興味など持ちようがない。ここまで読んできただけの読者は、これまで宇宙人二人の仲が親密なのか悪いのか、信頼と尊敬があったのか、そうでなかったのか、なんにも知らないわけ。
 初めて話を聞かされる読者の立場になって書けと、何度言えばわかる?

 あと二人が仲違いすることって、話的にはどんな意味があるわけ?
 作劇意図ってやつね。話全体に対しては、どんな役割を持つエピソードなのだ?

 あとひとつ前の第四段落において、逃亡後にはじめて話が動いたように見えたわけだが、その流れの先が見えてこない。皆に迷惑を掛けていると感じ、自責の念を覚えた主人公のその先が、この第五段落において語られるんじゃないのか?

 全体において、逃亡を続けている感が弱いんだよな。敵が何回襲ってきたのかもわからんし。どこからどこまで移動しているのか、それともある範囲をぐるぐる回っているのか、一箇所に根城を構えて立てこもっているのか、まるでわからん。


 あと基本的に、手を動かすことをサボっているわな。
 あーだこーだと悩んでいるくらいなら、色々なタイプで何回も書くぐらいのことをしてみろってーの。ちまちま直してきては、これでどうですかと、ロクにかわりもしないもんを見せてくる。指摘されなかったところは直しもしねーし。
 何も言われんでも、書き直してくるなら、問題のなかったところたって前よりも良くして出してきやがれ。学校の宿題やってるんじゃないんだぞ。ダメだしされたところしか手を付けないのはさぼり癖なのやら、なんなきやら。

 たかが800字。5分で書けるだろうに。1時間あったら、12パターンは書けるはずだろうに。
 宇宙人の関係を増強したバージョンだとか。逃避行に焦点を当てたタイプだとか。起きた出来事のみを羅列して観念完全消滅バージョンだとか。

 あらすじひとつ書くときに、普通は脳内で色々なバージョンを作って、いいとこ取りをして完成させるものだけど。脳内で済ませられないのなら、実際に手を動かせっつーの。


なにがなんだか
No.8275 投稿日 2004年7月14日(水)23時50分 投稿者
名無し君2号
 こんどは「GDI.exeエラー」だってさ。
 インターネット・エクスプローラーでここ、分室にアクセスしようとしたら「GDI.exeエラーでうんちゃらかんたら」とか言われて強制終了です。アクセス不能です。アクセスEDです。

 再インストールして、まだ3日も経っていないのに。まだいかがわしいサイトになんか行ってないのに。いったいぼくがなにをやったっていうんだい?

 ――ま、やったんだろうけどさ。

 原因を調べようにもgoogleにすらアクセスできないし。なんだよもう。どうにもならんので、またまた再インストールです。
 脱力。本当に肩を落とした。キーボードの上にうつぶせになった。
 あー、もー、息をす・る・の・も・めんど〜だ〜。

 そんなこんなでまた一日仕事でした。本当にいいかげんにしてもらいたいんですが、いったいだれに文句を言ったものだかわかりません。
 調べてみましたが、「GDI.exe」ファイルってのはウィンドウズのグラフィック関係を担当しているようです。
 ……で?
 なんか知りませんが、このGDIさんがイカレちゃったらもう駄目っぽいです。再インストール以外に手段はないとか。いや、だから原因はなんなんだ。インストールして3日も経ってないんだっつーの。



>ナッシン自信

>>だいたい「かなりの不快さを感じる」って、なんなんだか。「不快である」と、なぜ書かない。

>>あと「たしかに」「さらに」「だから」「それがこの」――と、文章の半分ばかりが、いらねー接続詞で埋められている。
>>おまえ、接続詞を多用するのが高級な小説だと勘違いしてないか?

 物事を言い切れないのも、不要な言葉をまじえてしまうのも、原因はひとつ。
 自信がないからです。

 もっと確信をこめて言い切れるようにしますが、でもそれだと私らしくないような気もしたりして。



 ああ、ATOKの変換効率が悪い。文字を入力するのに手間がかかる。ちゃんと辞書は移行したのになあ。なんか意図してない変換してくれるんだよなあ。
 つうことで今回は愚痴を垂れ流して終了です。なんかまともに小説を書いていないような気が。実際に3日も書いていないんだモー。


もう梅雨明けだなんて勘弁して下さい(;_;)
No.8276 投稿日 2004年7月14日(水)23時58分 投稿者 弟切 千隼
 昨日、炎天下を出歩いたら、帰宅後に熱が出て寝込んだ弟切です。

 それでなくとも暑くて食欲がないのに、昨日は発熱のため全く食欲が湧きませんでした。だのにやたら喉は渇きます。水分をまめに補給しないと、熱中症になりそうでした。
 消化が良くて、水分と蛋白質を補給できるもの、ということで、弟切はひたすら「飲むヨーグルト」を飲んでいました。三十分足らずで一リットルを飲み切った時には、我ながら異常だ、と思いました。



>会話文練習

 課題部屋のNo.1029に上げた作品のモデルについて、説明します。

 この作品に登場する三人の女子高校生には、それぞれモデルがいます。貴美子は弟切の伯母、文枝は弟切の中学時代の同級生、智香だけは架空の人物で、ある少女漫画に登場する女子高校生がモデルです。
 以下に、三人のモデルについて詳しく書きます。


 貴美子のモデルになった人物は、むろん今では立派な「おばちゃん」です。弟切はこの伯母に可愛がられて、若い頃の話をいろいろ聞かされたので、「あの伯母が十代の女子学生だった頃は、こんなだったろう」と想像してモデルにしました。

 モデルになった伯母は、若い頃は美人だったそうです。学校の成績も良いほうでした。天才肌ではなくて、努力して勉強する人です。
 ただし、努力している姿を人に見られるのを嫌います。こっそりやって、回りの人には格好いいところ(だけ)を見せたいタイプです。プライドが高い「いい格好したがり」なんですね。
「いい格好したがり」ゆえに、何でも一生懸命やって、かなり高いレベルまで行く人です。「いい格好したがり」は、欠点とされることが多い性質ながら、この伯母は、それが良いほうに働きました。


 こういう人をモデルにしていますから、貴美子はもちろん美人で、「いい格好したがり」です。いい格好をするために、人一倍、陰で努力します。今回は、好きな男の子とうまく行くように、いろいろ調べて努力しています。
 恋愛は、不確定要素が大きいことです。努力しても、必ずしもうまく行くとは限りません。貴美子が、占いという怪しげなものに頼ってしまうのは、そこが不安だからです。「溺れる者は藁をもつかむ」ですね。

 努力している姿を見られるのが嫌いなのに、貴美子は、文枝と智香にそういうところを見せています。これは、貴美子がこの二人には心を許しているからです。
 欠点はあっても、文枝と智香の良さを、彼女はちゃんと認めています。友達付き合いしてもいい相手だと思っています。
 でも、自分が懸命にやっていることを否定する発言を智香にされると、むっとして、ちょっといやみを言ったりもします。本気で怒りはしません。



 文枝のモデルは、上に書いたとおり、弟切の中学時代の同級生です。一時期、委員会の役職を一緒にやりました。
 彼女はおとなしくて引っ込み思案な人でした。容貌は普通です。成績は中の下か、下の上くらいでしたね。人前に立つのが苦手で、そういう役柄からは逃げて回っていました。自信がなかったのだと思います。とにかく、誰かに頼ろうとする傾向が強い人でした。


 こういう人をモデルにした文枝は、やはり自信がない人です。自分には何の力もないと思っているために、力がある(と、彼女が見なした)人に頼って、すべてを乗り切ろうとします。
 文枝から見れば、貴美子と智香は、タイプは違うものの、共に力がある人です。とりあえず彼女たちにくっついていれば、なにかと複雑な女子生徒の人間関係も乗り切れる、と考えています。

 これだけでは、文枝は自主性のない、いやな娘ですね。わりと頭の良い貴美子や智香が、彼女と友達でいる理由がありません。
 文枝は、自信がないけれども、無邪気なんですね。自分のやりたいことをどんどんやる貴美子や、理知的な智香を本当に尊敬しています。
 彼女には、「いやみを言う」などという行動の選択肢はありません。そんなことは思いつきませんから。彼女が貴美子や智香を誉める言葉は、心からのものです。



 智香のモデルになったのは、とても頭が良くて勉強が好きな女子高校生です。「趣味は?」と訊かれて、平然と「勉強」と答える人です。当然、成績は優秀です。理屈で説明できることが好きです。
 彼女は、普通の女子生徒のように群れたがりません。他人が何と言おうと、我が道を行くタイプです。そのかわり、他人の思想や嗜好に対して、普通はとやかく言いません。他人は他人、自分は自分、と思っています。
 容貌は普通です。けれども、常に冷静沈着で表情をあまり変えないため、仏頂面に見えます。理屈っぽいうえに仏頂面ですから、男子にはもてません。彼女自身、それを自覚しています。


 智香は、このモデルになった人物そっくりそのままです。本来なら、昼休みに一人でお弁当を食べていそうな人ですね。

 そんな彼女が貴美子や文枝と一緒にいるのには、もちろん理由があります。彼女は、貴美子の隠れた努力家ぶりを評価しています。また、いやみさえ言えない文枝の無邪気さを気に入っています。
 普段、智香は他人の思想や嗜好に文句をつけたりしません。それが貴美子や文枝に対してだけは言うことがあります。それは、智香にとって、この二人が「どうでもいい他人」ではないからです。



浦戸さんへ >

 感想部屋No.0197での御指摘、御助言、ありがとうございます。
 レスしたいことがありますが、今回は時間が取れません。次回以降に応えさせていただきます。


ヒカリ
No.8277 投稿日 2004年7月15日(木)02時32分 投稿者
春日秋人
 観察してみましたところ、濡れた状態では眩しいくらいにキラキラ輝き、湿った状態では薄っすらと滲むように光りました。水気が十分に残っているところはキラッと光るんですが、強い日差しの下ではすぐに蒸発してしまいますね。ただ、水気がなくなったように見えてからも、しばらくは薄っすらと光っている印象を受けるんですよね。それはおそらく、汗がないためだと思います。汗っぽい肌はテカテカしていますが、湿った肌というのはそれとはまた違って、透明というか清らかというか、そんな感じ。


肌の白さバージョン
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 同級生の沙織が傘をたたんで持っていた。午後の日差しを受け止めて、淡く光る肌の白さが目に染みた。キラキラと光っているまつげの下で、細められた瞳も湿っている。
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輝きバージョン
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 同級生の沙織が傘をたたんで持っていた。午後の日差しを受け止めて、肌が薄っすら白く輝いている。キラキラと光っているまつげの下で、細められた目も湿っている。
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 肌の白さを強調すると「美しさ」の強調になり、輝きを強調すると「神々しさ」の強調になる気がする。
 なのでここでは肌の白さを強調していくべきだと思われます。
 ここで白さを強調する手段としては、着ているブラウスの白と対比させたり、あとは湿っておでこにくっついている髪の毛なんかも利用できるかも。
 でもそうするとまた大仰な言葉を多用してしまいそうな……
 「着ている真っ白いブラウスとの境も曖昧になるような白さ」
 「おでこにくっついた髪の毛を浮き上がらせるような白い光」
 上手くないよなー。
 もっとひねってこねられるようにならんと。
 
 ちなみに午後の日差しというのは、西に傾いた位置からの日差しということです。学校の帰り道ですんで、時間帯は午後4時前後ということになっています。
 うーん。「西からの日差し」とか「放課後の日差し」とかもっと具体的なほうがいいのだろうか。


いろいろ
No.8278 投稿日 2004年7月15日(木)06時01分 投稿者
新木 伸
 牛乳は3リットルあれば、1日のカロリーは足りてしまうらしい。飲むヨーグルトでも3リットルでOKなのだろうなぁ。




>2号

 メモリテストをしたほうがいいぞ。
 一見うまく動いているようでいて、じつはエラーが出ていてもナイショにしちゃうのがメモリっていうもの。
 現象としてはアプリケーションの不具合のように見える。メモリをよく使うシステム系のファイルが落ちたりするのだ。そう、たとえば GDI.EXE とか。

 メモリテスト用のソフトは、これがお奨め。

http://intel800.at.infoseek.co.jp/mem86.htm





>弟切

 じゃあキャラ立ても済ませたことだし、その三人を主たる登場人物として、なにか話を書いてみようか。
 まあキャラ立ての練習みたいな意味合いで。長さ的には短編ぐらいの尺になるのだろうけど、筋とかはあんまり気にしないでもよし。

 一気に書こうとすると、時間のない弟切の場合、上がってくるのはいつになるのかわからないから、3000字(文庫本5ページ)程度の連載形式ということで。週に一本ぐらいはやれるといいなぁ。
 だいたいワンシーンがそのぐらいの長さになるはずだ。





>春日

>>午後の日差しを受け止めて

 「午後の日差し」って、どんなの?
 あと「受け止める」って、つまり、どういうこと?

 単なる「日差し」でなくて、そこに形容を付けてゆこうとしているのだろうが、なんか適当に思いついた言葉で飾っても、ダメだぞ。
 それ小説いわんぞ。

 「午後の日差し」と書くことで、どんなものを伝えようとしていたのだ?
 あ、書いてあったか。
 しかし日の高さが傾いていることに、なにか意味があるのか?
 それが「光」とか「輝き」とかに、どう関係するのかってことだが。
 西日にでもなれば赤みがかったりもするだろうが、夏場の4時じゃ、まだまだぜんぜん色は変わってきてないだろうし。
 この部分の主題は「光」なわけだろ。それに関係しない形容なんか、あったらダメじゃん。

 あと「日の光」というのを、「日差し」と言い換えしてきたのだろうが……。
 10や20は言い換えの形を探せる気がするのだけどなぁ。
 どーも、適当に見つけてきたはじめの1個を使っているように思えてならない。

 まえに、「住居」の言い換えを、20個とか100個とかやらせていたのって、あれ、春日だっけ津荒だっけ。どっちだったっけ?

 俺がリライトしているところを見学していて、どう思ったよ?
 言葉ひとつ決めるのに、俺やみやびさんが、どれだけの数の言い換えを探していたのか、なんとなく伝わったりしなかった?
 お前もおなじだけ、おなじように執念を燃やして言葉探しをしていなかったら、だめだろ?
 俺より手抜きしていて、ものになる文章が書けるわけないじゃん。
 おまえ、俺より言葉知らないし、俺よりヘタなんだからさ。
 せめて執念ぐらいは同じところに並ばなきゃ話にならんぞ。
 語彙や経験や技術なんてものは、一朝一夕に身につくものではないのだが……。しかし「執念」ってモンだけは、いますぐにでも、いきなり同じレベルで発揮することができるものなのね。



>>「着ている真っ白いブラウスとの境も曖昧になるような白さ」
>>「おでこにくっついた髪の毛を浮き上がらせるような白い光」

 うまい、うまくない――という以前に、だな。

 ここ分室じゃ、「ような」は禁止だ。
 それは分室用語で気弱語という。うまく表現できないので、「〜のような」と言って逃げているだけだ。


HDDの検査もせんと
No.8279 投稿日 2004年7月15日(木)21時47分 投稿者
新木 伸
>2号

 メモリチェックのほかにも、やるべきことはあるはず。
 たとえばHDDのチェックだとか。HDDのセクタやクラスタが壊れていると、そこの領域に書かれたデータがおかしくなることもある。
 HDDの動作中にノートパソコンの蹴っ飛ばしてしまったり、持ち運ぶときに落っことしたり、そうでなくても荒っぽく取り扱ったりすると、HDDの磁気ヘッドがディスク面に衝突して、一部を小さく壊したりする。
 壊れたところは検査して、マークしておいて、使わないようにする処置が必要。

 リカバリーCDで元に戻すときに、HDDの領域切り直しやら、再フォーマットやらを掛けていれば、この段階で全面検査が行われて、クラスタのチェックはされているので問題ないのだけど。
 リカバリーの方式によっては、HDDの検査とかはやらないものもあったりする。この場合には、破損があってもそのまんま。

 この検査ツールとしては、WIN98だと、スキャンディスクがある。WINDOWSが動くなら、WINDOWS上で動くスキャンディスクが使える。
 ちなみにWINDOWSが起動しなくても、コマンドライン上で使えるSCANDISKもあったりする。

 スキャンディスクのオプションは以下の通り。

 チェック方法……完全(標準チェックとクラスタのエラーチェック)
 完全チェックのオプション……
  調べるディスクの領域……システム領域とデータ領域
  書き込みテストをしない……チェックを外す
  隠しファイルとシステムファイルの不良セクタは修復しない……チェックを外す
 エラーを自動的に修復……チェックする

 すべてのドライブにおいて検査すること。チェック中はなにもしないこと。(マシンにさわっていると、いつまで経ってもチェックが終わらない)
 全面を緻密に検査してゆくから、やたらと時間がかかるはず。HDDの要領にもよるけど、30分ぐらい?
 これでエラーが出なければHDDは大丈夫だし、エラーが出ても「欠陥セクタ」としてマークされているなら大丈夫。その場所にはデータは書かれないから。


雷さまのお鳴り
No.8280 投稿日 2004年7月15日(木)23時09分 投稿者 弟切 千隼
 今日の夕方、湘南地方は激しい雷に襲われました。弟切は夕立が降りそうなのを見て取って、急いで帰宅しました。
 弟切が帰宅してから、本格的に雷が暴れ始めました。今回の雷は雷鳴も稲光も猛烈で、久々に怖いと感じましたね。すぐ隣のアパートに落雷して、避雷針がバシバシーン!と鳴った時には、びっくりして飛び上がりました。



>キャラ立ての練習

 貴美子・文枝・智香の三人娘を使ったお話を書く、ということですね。了解しました。
 長さとしては短編ですね。具体的には、一シーンずつくらいの掌編を積み重ねて、連作のような形にするわけですね。

 話の内容は、ジャンル分けするとすれば、「学園恋愛もの」にしようかと考えています。登場人物が高校生で、貴美子の恋愛というネタがすでに現れていますので。
 週に一本、おおよそ一シーン分を出すことを目標にします。



浦戸さんへ >

 感想部屋No.0197の御指摘に応えます。弟切が課題部屋のNo.1029に上げた「会話文」その4についてです。


>> えーと。最初の一文でずっこけました。
>> 「モデル」を選んだからには、セリフも変わるんじゃないでしょうか。
>> 智香ちゃんが知識豊富なインテリ系に統一されたのはわかりますが、貴美子さんももうひとりの女の子も変わってないようですが。
>> 何をなさりたかったのか、今ひとつ理解できないです。
(感想部屋No.0197の浦戸さんの書きこみより)


 実は、この作品に登場する三人のうち、貴美子と文枝については、当初からモデルを意識して書いていました。貴美子は弟切の伯母、文枝は弟切の中学時代の同級生です。
 もちろん、当初はモデルというほどではなくて、漠然と「こんな感じの人がいたっけなあ」という程度でした。そのため、キャラクターが立っていなかったわけです。

 「会話文」その4では、より明確にモデルを意識して書きました。ですから、貴美子と文枝については、基本的な部分は変わっていません。モデルが意識されていなかった智香については、変わったと見えるのでしょう。


新潟が!
No.8281 投稿日 2004年7月16日(金)12時21分 投稿者
名無し君2号
 ぼけーっとよだれ垂らしながらテレビを見てたんですが、もしかして……もしかしなくても、新潟の集中豪雨災害って、えらいことなんじゃないだろうか。築二年の建てたてホヤホヤの家が、洪水のせいで3メートル横にずれていた映像を見たりしたら、すごく実感が湧いてきました。家の土台がそのまま元の場所に残ってやんの。うわあお。

 あれ? なんでいままで大変だって気づかなかったんだ? 人だって亡くなっているのに。

 なんだかいろんなことに鈍感になっている……。それってモノを書く人としては非常によくないことだと思うんですがどうですか。



>くらっしゅ・ざ・うぃんどうず

>>メモリテストをしたほうがいいぞ。
>>一見うまく動いているようでいて、じつはエラーが出ていてもナイショにしちゃうのがメモリっていうもの。

 不安だったのでやってみました。
 結果はとくに異常無し。

 いったいなんなんでしょうか。まあこれでメモリが原因だと判明しても、外すのにはなかなか勇気がいるんですが。いちど便利になってしまったら元の環境には戻れない、戻りたくない。ああ、環境貧乏は嫌だ。


>>メモリチェックのほかにも、やるべきことはあるはず。
>>たとえばHDDのチェックだとか。HDDのセクタやクラスタが壊れていると、そこの領域に書かれたデータがおかしくなることもある。

 不安だったのでやってみました。
 やっぱり異常は無し。

 いったいなんなんでしょうか。まあこれでハードディスクが不調だと判明しても、修理に出す金なんざあろうはずもないわけで、騙し騙し使うほかはないとゆう。ああ、リアル貧乏は嫌だ。

 ま、おかげでハード自体は健康体だってわかったから、喜ぶべきなのかもしれませんがね。
 されど不安は去らじ。またいつの日かGDIエラーの悪夢が……。お、おっかねえ。原因が不明ってのがなあ。



>1000字課題

 No.145「だって仕方がないんだ」(6400文字)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1031&e=res&lp=550&st=

 夜の川原にエロ本を取りに行った少年ふたりが、首尾良く戦利品を抱えた帰り道、クラスメイトの委員長と出会い、全部行動がバレ、軽蔑されて打ちのめされる話。

 アクションシーンの書き方って、もしかすると普通のシーンでも使えるのかもしれない。書きながらそんなことを思いました。



 たかだか6000字の小説を書くのでエラいこと消耗してしまう。これを毎日続けていれば、やがて執筆する体力もつくんだろうか。
 とりあえずは10分が問題ですやね。
 課題をやり始める前の、逡巡やら気怠さやら面倒くささやら、いろんなものを振り切るまでの10分間が大問題だ。もうやるしかないから、やるしかないんだけど。ああ、悪文だ。

 ほとんどレスでもなんでもないのれす。パソコン自体はすごく快適です。もうイカレないでくれと切に願う。


遠い思い出
No.8282 投稿日 2004年7月17日(土)01時41分 投稿者 弟切 千隼
 昨日、雷が落ちたあたりに雷獣(※注参照)が落ちていないかなあと、わくわくしながら見に行った弟切です。残念ながら何も落ちていませんでした。


※注:雷獣[らいじゅう]とは、昔の日本で信じられていた超自然的な獣の一種です。妖怪と言っていい存在ですね。落雷と共に天から落ちてくると信じられていました。姿かたちは伝承によりとても多様で、一概に言えません。



>キャラ立ての練習短編

 キャラ立ての練習のために、「学園恋愛もの」を書こうとして、はたと詰まりました。
 弟切が学生だったのははるか昔のことです。今のリアルな高校生を書く自信は、まったくありません。
 そうは言っても練習のために、書くつもりです。


 で、参考のために、現役高校生、あるいは最近まで高校生だった方に、教えて欲しいことがあります。
 具体的には、春日さんや津荒さんが対象者ですね。現役高校生をお子さんに持っているとか、現役高校教師といった方からの情報でも結構です。


 高校の委員会活動について教えて下さい。

1)高校には、保健委員やら図書委員やらといった「委員会」がいくつか存在した記憶があります。そのような「委員会」にはどんなものがありますか? 一つの「委員会」には、何人くらい所属しますか? それぞれの「委員会」はどのような活動をしているのでしょうか?

2)委員会の委員というのは、一クラスから何人くらいずつ選ばれますか? どんな人が、どうやって選ばれますか? それぞれの委員は、クラスではどのような活動をするのでしょうか?

3)委員会と生徒会とは、どのような関係にありますか? 委員会は生徒会の下部組織なのでしょうか? それとも、互いに独立した上下関係のない組織でしょうか? 

4)委員会と生徒会が、協力して活動することはありますか? それはどんな時で、どんな活動でしょうか?


 どうかよろしくお願いします。


>弟切
No.8283 投稿日 2004年7月17日(土)04時35分 投稿者
新木 伸
>弟切

 アホだなー。
 コストを注ぐべき部分を、勘違いしている。べつに売り物じゃないんだから、現代のリアルな高校生でなくたっていいじゃんか。
 自分が現役だった頃の高校生像でいいじゃんか。なんなら作中の時間だって、1980年代にしちゃえばいいじゃん。それなら矛盾も出ない。黒電話で恋人と長電話していて、父さんから「いつまで長電話しているー!」と怒られたっていいんじゃんか。親子電話で盗聴されてたっていいじゃんか。
 カラオケもCDも、ビデオデッキもなかった時代、高校生はどうやって遊んでいたんだっけかな。デートにはどこに行って、どんなことをしていたっけかな。
 ちなみに三人称神視点なら、いまの18歳にもわかる説明できるわな。「この時代、携帯電話というものはまだ世の中に登場していなかった」とか書いておくと、携帯のなかった時代の高校生の生活が、春日にもわかるかもしれないぞ。

 んで、恋愛モノをやるのなら、せめて三角関係にしとけよ。


貴美子「好きです!」
東城君「僕もだ!」
 −−(完)−−

 ……では、あまりにアレってもんだろ。

貴美子「好きです!」
東城君「すまない。僕は智香さんのことが好きなんだ!」
貴美子「えええっ!?」
 −−(続く)−−

 ……ほら、これなら続きそうだし。(笑)


No.8284 投稿日 2004年7月17日(土)04時56分 投稿者
春日秋人
>午後の日差し
 「光」にまったく関係ないことはない気もするんです。色が変わってなくても、朝と昼じゃ感じられるものが違うと思う。
 なんというか、重さ、強さが違う。
 って、これは観測者の状態が変わってるだけか……
 ちなみに色を変えようとするなら、「西日」とか書くかな。色が変わると「日差し」って言葉は合わないし。


>受け止める
 「受ける」より「受け止める」の方が、光が全身を包んでいる感じがします。そしてこれがポイントなんですが、その光に負けていない感じもします。


>住居の言い換え
 やったのは僕です。


>言い換え

 とりあえず、やってみる。

 日の光、日差し、日光、陽光、斜光、太陽の光、直射日光、太陽光線、太陽光、太陽の恩恵、太陽の恵み、白光、サンシャイン。

 大仰なのしか出てこない。
 ちょっと見方を変えて、立っている位置について、やってみる。

 日向、日溜まり、日当たりのよい場所、日のあたる場所。

 うーん、強い光が当たってる場所を簡単に表す言葉はないだろうか。
 とんりあえず夏は日差しが強いよなぁっと。

 夏、真夏、真夏日、初夏、仲夏、晩夏、夏日、夏季、夏期、夏空、夏場。

 あ、「夏野」、これは場所を表してる。でも今回は使えないな。


>春日リライト、夏

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 同級生の沙織が傘をたたんで持っていた。夏の日差しを受け止めて、淡く光る肌の白さが目に染みた。キラキラと光っているまつげの下で、細められた瞳も湿っている。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 「午後」を「夏」に変えてみました。夕立の時点でほぼ季節はわかっているのですが、あえて夏と入れて日差しの強さを表してみました。
 
 
>弟切さん

 一年のときに図書委員と学園祭の実行委員をやったくらいで、委員会活動に詳しいわけじゃないんですけど、わかる範囲で答えようと思います。

 僕の通う高専では、まず生徒会と呼ばれるものがありません。高専生は学生なので、学生会です。
 学生会の構成は、会長をはじめとして、総会・評議会運営係、書記係、会計係、広報係、庶務係といった事務部、それに中央執行委員会、クラス会議、小委員会を含む評議会、あとは監査委員会、選挙管理委員会からなりたっている――らしい。
 ここでわかるのが、弟切さんのいうような「生徒会」というまとまった集団がないことですね。生徒会室、見たことありません。それっぽいことは行われているのかもしれませんが、僕は知りません。たぶん、部活の予算決めに集まったりするくらいのものだと思います。
 僕がわかるのはこの中の中央執行委員会くらいですね。クラス会議なんかはそのままの意味です。
 中央執行委員会は、運動局、文化局、特別委員会、小委員会からなりたっています。
 運動局、文化局、というのは部活のことですね。それぞれ、運動局長、文化局長なる人物が存在します。
 特別委員会というのは、その時々で臨時に設けられるもので、学園祭の実行委員などがそうです。
 それで小委員会というのが、俗に言う「委員会」ですね。図書委員とか。

 どのようなものがあったか、思い出してみます。
 連絡委員、体育委員、美化委員、交通安全委員……えーっと、あと3つくらいあったかな。
 それぞれクラスから1〜2人ぐらい選ばれます。立候補で決めます。
 うちは1学年が4クラスで5年まであるから、ただ5年生は主要な活動から退いているとすると、ひとつの委員会は16〜32人で構成されることになるのかな。

 ここでは自分の所属していた図書委員について書いてみようと思います。
 図書委員はクラスで1人が選ばれてたので、16人構成だったと思います。
 聞いた話によると、今年は朗読会などのイベントを行うそうなのですが、僕がいた時はそういうのはありませんでした。
 実際、図書委員は暇でした。普段はとくになにをするでもない。図書委員はクラスですることもありませんでした。
 たまに集まることがあって、そこではブックハンティングの話をしていました。
 ブックハンティングとは、ようするに書店にいって、読みたい本を選んで図書館に入れようということです。図書委員で本屋に行って、クラスでリクエストのあった本や自分が読みたいと思った本を選びます。秋くらいに、一度みんなで行きました。
 あと委員会にも部活の顧問みたいに先生がついていましたね。少なくとも図書委員は。

 自分が所属していたせいもあるのかもしれませんが、学園祭の実行委員が一番、忙しく活動していました。
 やはり学園祭が一番、学生の活動が全面に押し出されるものであります。まあ、瞬間的なものではあるのですが。
 パンフレットに広告を載せることをを条件に周辺のお店から資金を集めて回ったり、当日はお化け屋敷のスタッフとして借り出されたり、下っ端の活動はそんなところ。

 とりあえず、こんなところですね。
 詳しく聞きたいところがあったら言ってください。ちゃんと調べてきますんで。

 って、書き込もうとしたら新木さんの発言が(笑)
 確かに自分の経験をもとに書いたほうが、低コストではありますね。


いろいろ
No.8285 投稿日 2004年7月17日(土)19時35分 投稿者
新木 伸
>高専とか
>春日

 高専の学生会の説明をするまえに、基本概念を説明しておかないといかんだろう。
 まず高専には「教師」というものがいないこと。すべて「教授」であって、勉学の面倒は見るけども、学生たちの生活の面倒までは見ないのだということ。通ったことはないからわからんけど、これは大学の仕組みに近いのではなかろうか。
 なので学生が自分たちで色々と自治していかないと、勉学には滞りがなくとも、生活に潤いがなくなる。そもそも文化祭も体育祭も、生徒主導で企画しないと、やらないままで済んじゃうし。

 部活なんかでも、顧問は名目上存在したが、ま〜ったく顔を見せてこなかったなぁ。一度も見ていなかった気がする。
 空手道連盟の四段の恐い人は、よく来て、しごいてくれていたけど。

 学生会室はあるだろ。行かないだけで。
 どこの高専も研究室がいっぱいで、大学並みに敷地が広いもんだから、あまり見かけないところにあるだけで。
 生徒会室と似たようなもんで、学生会長とか役職付きの人たちは、暇さえあればこもっておった。なんやかやと、色々と仕事があるらしい。
 俺のところでは、兄妹で会長と副会長とを努めている文武両道の名物兄妹がおってだな、その妹さんのほうが、これまた美人であったりしたのだ。(ちなみに高専は5年制なので、年の差2歳の兄妹でも、4年生と2年生ということになる)
 兄の学生会長のほうは寮長も兼任しておった。

 うーん。俺もトンデモ学園ものでなく、リアル高校ものを書くのなら、高専を舞台にしたほうがいいかなぁ。五年生まで同居している学校ってのは、知らない人から見たら面白い舞台なのだろうし。
 取材が必要なら、母校に行けばいいわけだし。HPを見てみたら、担任だった教授が、まだ現役でいるのを発見。20年は前の話なのだが……。




>春日

>午後の日差し、とはなにか。

>>朝と昼じゃ感じられるものが違うと思う。
>>なんというか、重さ、強さが違う。

 だから、重さと強さが、どう違うんだよ?
 おまえの話はちっとも具体的でないんだよ。「違う」って言ったって、それだけじゃ、どうちがうのか、俺にはわかんねーだろ。わかるように言えっての。

 たとえば、よくわかんねーけど、「重さが増している」という違いがあると感じるなら、「頂点を過ぎて、日差しは重たく変わりつつあった」とか表現すりゃいいだろ。
 強さの違いというのが、重たいのか軽いのかわかんねーから、いま適当に書いてみたけど。
 おまえの主観なんだから、俺はわからん。


 前に、「〜とは、それはどういうこと?」と、繰り返し際限なく、自己問答を重ねて突き詰めてゆくことで、描写に必要な生っぽさが発生する、なんて話をした覚えがあるのだが。
 あれは春日だったっけ、それとも津荒だったっけ?

 過去ログでいうと、7530あたりだな。
 目覚めて寝ぼけている状態を描写するにあたって、俺が書いた描写が、どのような手順で導き出されてきたのかということを、分解して示してある。
 ああいうふうにやるんだ。

 「彼女がまぶしい」ということを描写するにあたって、「まぶしいって、どういうこと?」「光があたって反射しているってどういうこと?」「光って、どんなの?」――と、そんなふうに突き詰めてゆくわけね。

 このへん、さわりに関しては、似たようなことを、このあいだの音声チャットでやっているはずだ。「〜〜って、どういうこと?」とか、問い詰めていた覚えがあるのだが。(なかったっけかな?)

 掲示板の書き込みだと、往復1日ずつかかるから、1ステップずつやっていると、ひどく効率悪いんだよ。こんなの壁打ちと同じだ。相手がいなくたって自分一人でできることだ。出てきたものをオウム返しに、「〜ってのは、どういうこと?」と問い返すだけだ。おまえのほうで、一気に10や20ステップずつ進めてこいっての。
 その頭はなんのためについている? 相手がいて、わざわざオウム返しにしてくれなくたって、自分でオウム返しにするぐらいできるだろ。そのぐらいの知恵はあるだろ?

 ちなみに「オウム返し」ってわかる? 言われたことを、そのまま変えずに返すことね。




>>「受ける」より「受け止める」の方が、光が全身を包んでいる感じがします。そしてこれがポイントなんですが、その光に負けていない感じもします。

 だれが「受ける」と「受け止める」の違いを書けと言ったのか。
 「受ける」っていうのは、どういうことなのかって、そう聞いているんだよ。
 思考の壁打ちを行うことで、もっと掘り下げて具体的にできないのかって、そう聞いているんだ。


二十世紀の残像
No.8286 投稿日 2004年7月18日(日)01時05分 投稿者 弟切 千隼
 前世紀に青春時代を過ごした弟切です。ああ、こうやって書くと、自分が一挙に歳を取った気になりますね(;_;)


 練習用の短編は、練習用なのですから、何も今の高校生を書かなくてもいいわけですね。うーん、一九八〇年代ですか……その頃の高校生にしてみましょうか。


 弟切が通った高校は、私立の共学高でした。特に歴史があるわけではなく、名門でもありません。毎朝「ごきげんよう」と挨拶を交わすようなお嬢さま学校でもありませんでした(笑) 二流の進学校といったところでしたね。

 私立の学校というのは、だいたい、どこか偏ったところがあるものです。弟切の母校も、偏っていたと思います。
 一九八〇年代を舞台にするにしても、自分の経験だけを参考にして、「普通の人に通じる高校生活」を書くのは無理かも知れない、と考えました。どこがどう偏っているのかわからなくては、どこを説明していいのかわかりませんから。

 そういうわけで、いろいろな方の高校時代のお話を聞けるなら、それに越したことはない、と考えます。もし、情報を提供してもよいという方がいらっしゃれば、引き続きお願いします。
 早速の情報提供、ありがとうございました > 春日さん。



 恋愛ものを書くに当たっては、さすがに、「告白してあっさりうまく行って終わり」にはしません。それではあんまりです。「恋愛は障害があるほうが燃える」といいますから、三角関係とか、怖いお父さんとか、何かしら障害は作ります。


私信>新木さん
No.8287 投稿日 2004年7月18日(日)20時48分 投稿者 月白
 メール送りました。
 ご確認ください。


世の中は三連休
No.8288 投稿日 2004年7月19日(月)03時07分 投稿者 弟切 千隼
の人が多いようですが、弟切には休みはありません。公私共にいろいろありまして。


 課題部屋に、キャラ立て練習用の作品やメモなどを置けるように、新たにツリーを立てました。とりあえず、「三人娘」のメモ書きを置いてあります。
 ツリーの根っこはこちらです↓

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&search=&mode=&bk=1032&st=0#tree


夜の生活の悩み
No.8289 投稿日 2004年7月19日(月)03時53分 投稿者
巻島翔史
 扇風機の角度調節に毎晩苦闘しています。
 じかに当たりたくないし、かといって下半身だけしか風来ないと暑い。
 跳ね返りで、狙ったところに当てたいんですけどねぇ。




あらすじ話>

>>だから、臆病さがどう影響するんだよ? 具体的には、臆病だから、どうなるの?
>>「影響」って、ひどく抽象的な言葉だと思わない?

 うーん。

 どう影響するのか。なんとか拾ってみると、

・反射/反応速度が鈍る。
・動作時の初動が遅くなる。
・パワーダウン。

 こんな感じですね。
 一番人に見せたかった、解釈してもらいたかったのは、反応が鈍る件ですから、それを書くといいのか。
 あるいはいっそ、「原因は亮介が臆病なせいだった」とだけ書いて、理屈はスパッと落とすとか。



>>あと(宇宙人)二人が仲違いすることって、話的にはどんな意味があるわけ?
>>作劇意図ってやつね。話全体に対しては、どんな役割を持つエピソードなのだ?

・地球人ふたりが、宇宙人たちがいままで黙っていた逃亡に関する深い事情を知るきっかけ。それによって、地球人ふたりの宇宙人シンパシー度が高まる。
・また、主人公の不安を増幅させる目的もある。

 昔書いたプロットに目を通してみますと、構成的な側面から考えるとどうも宇宙人側の深い事情を読み手に公開するために出したエピソードのようなんですけど……不安増幅をやりたいーって感じで本文は書かれてるっぽい。内的観念ばかりに目がいっている証拠。



 で、提出。
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1034&e=res&lp=1034&st=0

 今回は五つ。
 パターンごとに、あらすじで書くべき流れも変わる=同じ場面でも、取りあげる事象も変わるということを意識してやったつもりではあります。



感想部屋198の月白さん>

 おひさしぶりです。
 拙作に時間を使っていただき、ありがとうございます。

 いまの自分が読んだ限りでも、あの場面は特に読みにくいです。
 視点者の内面と、外で起こっている騒動が段落中で切り分けられていないことと、書かなくていい詳細までやたらめったらに(そしてパッチワーク的につけたして)説明してあるせい(分室語で言うところの灰色か?)だと、自分では感じています。

 特に内面吐露に関しては、安易に頼りすぎていると思います。
 確かに楽なんですよね。個人の内面をだだっと連ねちゃうの。某小説賞の選評で、投稿作の九割が一人称だったと語られていましたが、ようするにそのほうが、ただ書いていくだけなら書けてしまうんですよ。
 実際は、一人称(内面中心)で「面白く」書くことは、三人称より難しかったりするんですけどね。

 あらすじが終わったら、三人称の下手さを是正する意味でも、ちょっと手を入れてみたいなぁと思っていますが……できっかなぁ。気が残ってるかどうか不安……。


学生会室発見
No.8290 投稿日 2004年7月19日(月)04時40分 投稿者
春日秋人
>発見

 探してみるとありました。MM室の隣にさりげなくありました。
 というか、いつだったか前にこんな会話を友達としたことがあったんだった。すっかり忘れてたけど。

僕「あ、こんなところに学生会室なるものがある!」
友「うん。そうだよ。知らなかったの?」
僕「知らなかった。うー、なんか秘密の陰謀の臭いがするな」
友「……なに言ってんの?」

 ちなみにMM室とは、マルチメディア室のことで、パソコンが50台くらいある部屋です。一年の時は授業でよく利用してたし、いまでも前を通ることはあるのですが。
 学生会室……存在感薄いなぁ。
 いや、僕が注意力ないのか。


>光を受けて

 1.受けるということはどういうことか? →外から影響を受けているということ。
 2.影響を受けるということはどういうことか? →それに対して、なんらかの反応を返すものだ。
 3.なんらかの反応とはどういうものか? →受けたものによって決定されるものだ。
 4.受けるものとはなにか? →この場合、光ある。
 5.光とはどんな光か? →日の光である。
 6.日の光とはどんなものか? →強い光である。
 7.強い光とはどんなものか? →眩しいものだ。
 8.眩しいとはどんな感じだ? →白っぽい。
 9.では、その光を受けた状態はどんなだ? →白く光っている。
 10.光っているとは? →目立つ。
 11.目立つとは? →周囲のものに負けないものを持っている。
 12.周囲のものとは? →日の光である。
 13.日の光に負けていないとは? →日の光と同等以上か、別種の輝きを持っているはずである。
 14.この場合は? →別種の輝きを持っている。
 15.それはどういう状態と表すのが良いだろうか? →光を受け止めている状態。
 16.受け止めるとは? →外からの働きかけを受けてそれに対応することである。
 17.光を受け止めたときの彼女の肌の対応とはどんなだ? →淡く光っている。
 18.淡く光っている彼女の肌はどんなだ? →白さが目に染みる。
 19.白い肌とはどんなだ? →清潔だ。
 20.清潔とはどんなだ? →清楚な印象だ。
 21.清楚とはどんなだ? →綺麗だ。

 「受けて」が「受け止めて」になった思考の流れです。
 「受け止めて」というのは、それまでの流れをから、「受ける」をより相応しいものにしようとした結果です。
 この中には「〜というのはそれだけか?」というのが入ってないんで、壁打ちが足らないといえばそうかもしれません。
 その足らないところをすべて補完するつもりでやって、さらにそれからいらない部分を省けば、生っぽくなると。
 感じはなんとなくつかめたかな。


いろいろ
No.8291 投稿日 2004年7月19日(月)07時23分 投稿者
新木 伸
>音声チャットOFF会、第二回

 7/24(土)、22時からとなりました。
 ちなみに名目は「月白叩きOFF」。

 月白さんの一次選考落選作を肴にします。
 時間割は、以下の通り。
 まず最初の1時間程度は、挨拶やらソフトの調整やら。

22:00〜23:00 挨拶、ソフトの調整など
23:00〜24:30 読書会。(月白さんの一次選考落選作)
24:30       みやびさん登場。
24:30〜03:00 批評会。
03:00       月白さん退場。
03:00〜      小説談義。もしくは誰かのリライト実習など。

 とりあえず、いまのところの参加予定になっているのは、新木、みやび、紫、月白。
 残り枠は、あと3名。
(1名分の枠は、録音用)

 参加希望者は、新木伸へメールのこと。
 自己紹介まだの人は、メールを送る前に分室に書くこと。なおオフレコ話なんかも飛び出す可能性もなきにしもあらずなので、参加者からは、住所氏名電話番号等を頂くことになってます。

 ただし、希望者多数の場合には、音声チャットソフトをVENTRILOではなく、TeamSpeak2へと変更の予定。(これもインストールしただけで簡単に使える)
 こちらのソフトは、制限人数が8人までではなく160人なのだとか。
 すでにVENTRILOで一回実績があるので、人数がオーバーしなければソフトの切り替えはしない予定。





>巻島

>>・反射/反応速度が鈍る。
>>・動作時の初動が遅くなる。
>>・パワーダウン。

 だから、そんなこと書かれたって、わけわかんねーんだってばさ。
 「臆病なことが原因で反応速度が鈍くなる」なんて書かれたって、なにがわかるんだっつーの。わかんねーだろ。こんなんじゃ。


>>一番人に見せたかった、解釈してもらいたかったのは、反応が鈍る件ですから、それを書くといいのか。

 お前は見せたかったのかもしれないが、読者はそんなもん、知りたくもないんだってば。もっとわかりやすく、噛み砕いて欲しいんだってば。
 つまり、どういうことなのか? ――それが知りたいわけ。

 いま春日にやっているのと同じように、思考の突き詰めが足りないんだよ。

 もう一段、思考を推し進めろ。
 反応速度が鈍くなったり、初動が遅くなったり、パワーダウンしたりすると、つまり、どうなるわけ?



 あらすじ5パターンは、ぜんぶ読んでないけど。
 何通りだって、どのようにだって書けるってことは、わかったろう?

 基本的に「出来事」を追いかけつつ、その他のパターンからいいとこだけを取ってきて合成した最終形態を作ってきたなら、800字ぐらい見てやってもいいかなぁ。
 ちなみにベースとなる「出来事」の部分は、可能な限り簡潔に端的に、コンパクトな説明文で書くようにすると、他のバージョンからディテールを移植してくる文字数が稼げるぞ。





>春日

 ああ、「受けて」を「受け止めて」に変えた部分には、きちんと思考の裏付けがあったんだな。じゃあそれはよし。
 ていうか、俺もここを書くなら、「受け止めて」にするところ。


>>同級生の沙織が傘をたたんで持っていた。夏の日差しを受け止めて、淡く光る肌の白さが目に染みた。キラキラと光っているまつげの下で、細められた瞳も湿っている。

 で、今現在、こんな形だわな。

 まず綺麗路線を表現するために、日差しを受け止めて淡く光る肌があるわけだな。
 この「淡く光る」という部分は、肌が湿っているという考察があって、湿った肌は直射日光のもとで淡く光るように見えるという観察があって、そして出てきたものなわけだな。
 ここもよし。

 しかし、後ろのほうの「目に染みた」なんてのは、類型的とか、ありきたりとか、カビが生えてるとか、そういう種類の言い回しというやつだわな。
 本当に目に染みたわけではなく、目が強く惹きつけられたということを書くときに、よく見かける表現だから、自分もこんなふうに書いておこ〜っと、てな感じで使っている安直な手抜き極まりない言い回しなわけだな。



 恥を知れ。



 ――なので、ここは削る。

 その後ろの「キラキラと光っているまつげ」やら、「細められた瞳」やら、「湿っている」とかいうのは、なんか、取って付けたようだなぁ。
 だいたい肌を見ていたあとに、その視線がまつげに行って、瞳に行くって、へんだろう。まず瞳を見てから、まつげなんじゃないのか? 先にまつげを見ているやつって、絶対に変だぞ。
 あと「瞳が濡れている」ってのは、これ、こう書いたら彼女は目を潤ませていたってことだから、なにか悲しいことでもあって、涙を溜めて泣きそうになっているというように読まれてしまうわな。
 この2文めって、まったくいらないんじゃないのか?
 思考が足りていないから、このままじゃ使い物にならないのだが。もしきちんと書いたとしたって、綺麗ってことを言い重ねているだけだし。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 同級生の沙織が傘をたたんで持っていた。夏の日差しを受け止めて、その肌は淡く光っているようだった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 ――と、こんな感じで、後ろはバッサリと削ってしまえばよいかと思う。あとありきたりな言い回しの部分も削る。
 ちなみに、ここで「ような」と使っているのは、これは気弱語にあらず。肌は日の光を反射しているのであって、光っているのではない。しかし主人公の主観では、まるで肌それ自体が発光しているように見えているわけだ。なので「ような」と付けざるをえない。


 光関係で、綺麗さ、神々しさを書く練習は、まあこんなところにしておくか。
 一文に対して、どれだけ真剣に考えぬかないと、まともなものが書けないのか、それをお前が理解すればよし。

 次のステップに行ってみよう。

 お題を出す。「ボーイミーツガール」

 ――といっても、解説しないとわからんか。
 男の子が女の子に会うってことだ。
 初対面かそれに近い状況(何年も会っていなくて再会だとか)で、女の子にあって、どきどきしたり、なんかそんなことだ。
 ちなみに「雨上がり」もボーイミーツガールのうちに入るわな。知っていたクラスメートだけど、知らない顔にあってどきどきなのだから、これも立派にボーイミーツガール。
 まあ1000字ぐらいで。

 あともうひとつ注文がある。
 今回やったような言葉の吟味や思考法を、すべての行に対して行ってくること。
 どの一行も、同じだけのコストを払って書いてこい。
 きちんとコストを払って、考えて観察して書くようにすれば、OKの出るようなものが書けるんだからさ、おまえもきちんとやってこいよな。
 プロはみんな、一行に対してそのくらいのコストを払ってるんだからさ。
 同じになりたいなら、同じことをやれ。


今日は海の日です。
No.8292 投稿日 2004年7月19日(月)23時23分 投稿者 弟切 千隼
 海の日は、影が薄い祝日ですね。国民に定着する前に、「ハッピーマンデー」とやらのせいで、日付がころころと変わることになりました。そのため、何だかありがたみのない祝日という気がします。
 それでも、年に一日くらい、海について考える日があるのはいいことでしょう。日本人はとても海にお世話になっていますから。



>第二回音声チャットOFF会

 参加したいです。ですが、弟切は7/24(土)に予定が入っています。

 たぶん、少しは時間を空けられると思いますので、一応参加人数には入れておいて下さい。予定を調整して、参加できることになりましたら、改めてメールします。



巻島さんへ >

 課題部屋のNo.1034にある「クロッシング・マインド」のあらすじを読みました。簡単な指摘をさせていただきます。
 あらすじはこちらですね↓

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1034&e=res&lp=1034&st=0


 五つのあらすじの中で、最も読みやすかったのは、最初のものでした。『・出来事羅列で観念を排したもの』ですね。
 他のあらすじは、ごちゃごちゃしていて、とても読む気が削がれます。最初のあらすじに、余計なものを付け加えただけのように見えます。

 読みやすいといっても、最初のあらすじも、まだまだ削れそうです。余分なことが書いてあるのに、知りたいことが書いてない部分があります。


 弟切が一番気になったのは、主人公とヒロインの正体について、全く書かれていないことです。
 この二人の年齢も性別も、どこに住んでいるのかも、どんな社会的地位にいるのかも、書いてありませんよね? 書かれているのは、『清水亮介』と『早瀬有希』という名前だけです。

 これだけの情報では、亮介が男で有希が女だろうということ、おそらく二人が日本人であること、くらいしかわかりません。あとは、二番目のあらすじに『幼なじみ』とあるので、かろうじて同年代だろうと推定できます。
 これだけでは、二人が十歳未満の子供なのか、七十代の老人なのかも不明です。もちろん職業や身分もわかりませんよね。

 主人公とヒロインが日本人でも、舞台が日本とは限りません。時代についても何も書かれていませんから、現代であるという保証もありません。「宇宙人が存在するファンタジー世界」に紛れ込んだ現代日本人の話かも知れませんし、人類が宇宙に進出して「宇宙人」が発見された未来の話かも知れません。


 まずは、物語の舞台と、主人公とヒロインの立場をはっきりさせることから始めると、もっとわかりやすいあらすじになるでしょう。


業務連絡
No.8293 投稿日 2004年7月20日(火)00時16分 投稿者
新木 伸
>7/24の音声チャットOFF

 月白さんから連絡があって、体調不良のため、不参加のこと。
 回復については不明なので、無期延期ってことで。


 しかしまあ、せっかくだし……。
 月白さん不参加だけど、ノンジャンルってことで、なんとなく音声チャット会を開こうかと思っている。
 なんか見て貰いたいものがある人とかは、持って来るべし。

 7/24(土)の22:00からね。


質問〜
No.8294 投稿日 2004年7月20日(火)04時28分 投稿者
新木 伸
 プロレスのリングのトップロープの高さって、1メートル何十センチくらいなのだろうか?

 最近、こんな検索サイトを発見したりして、「プロレスのリングのトップロープの高さは何メートル?」とか、平文で質問を記入すると、答えを探してきてくれる検索エンジンがあったりして、便利に使わせてもらっているが。
 さすがに出てこないなぁ。

(GOOラボ)
http://labs.nttrd.com/


文章にかかるコスト
No.8295 投稿日 2004年7月20日(火)04時58分 投稿者
新木 伸
 春日をメッセンジャーで上で発見したので、チャットですこし指導。

 「目に染みる」に関しては、慣用句の容易な使用であったことが判明。恥を知れ。

>>同級生の沙織が傘をたたんで持っていた。夏の日差しを受け止めて、淡く光る肌の白さが目に染みた。キラキラと光っているまつげの下で、細められた瞳も湿っている。

 ここに関して、3文目の「キラキラと〜」の部分が、その前の「淡く光る肌」で綺麗を描いた2文目とくらべて、まったく手抜きであり、まるでコストが掛かっていないということをわからせる。

 「細められた目」という部分では、気品のある女らしさみたいな種類の美しさを書きたかったらしい。書いてもいいので、きちんとコストをかけろと指導。
 春日は今日はプールに出かけるらしい。
 ならちょうどいいので、陽光のもとで目を細めている美人のお姉さんをたっぷり観察してこいと言っておいた。
 なにか掴んで帰ってくるかもしれない。


 しかし、小説商売ってのは、ほんと、ナメられてるもんだよな。
 前から何度も書いているのだけど、俺らプロって、こうして小説の文章の1行を書くごとに、時給1時間分程度のカネを貰っているわけよ。
 つまりこんな、なんてことなく書いた一行にだって、そのカネに見合うだけのものが込められているわけだな。


>>夏の日差しを受け止めて、淡く光る肌の白さが目に染みた。

 ――って、これだと「目に染みる」が手抜きなのでダメダメだが。

>>夏の日差しを受け止めて、その肌は淡く光っているようだった。

 まあ、このくらいの文章であったなら、時給1時間分……ええと、600円とか、800円とか、その程度の金額を貰うのに見合った労力が掛かっているわけだよ。
 なにしろ春日は、夏の日に表に出て行って、肌を濡らしてみたり、湿らせてみたりして観察して、湿った肌は淡く輝くものであるということを自力発見して、そして表現のための文章を起こしたわけだ。
 だからここには、時給1時間分の価値がある。


>>キラキラと光っているまつげの下で、細められた瞳も湿っている。

 しかしこんな、安っぽい慣用句で飾られた、ローコストで意味不明の自分語てんこ盛りの一行なんぞに、誰がカネを払うんだっつーの。
 ぺーっぺっぺっ。
 プロの仕事をナメんのも、たいがいにしとけや。

 プールに行ってきちんと見てきて、夏の日光の下のお姉さんの美しさを、「細められた目」という切り口によって、しっかり切り取ってこい。
 そしたら、カネを受け取るのにふさわしい文章になるわい。


 ちなみに俺らプロが、表に出て行って肌を湿らさなくても、お姉さんを観察しにプールに行かなくても、すぐにバッチリの表現が出てくるのは、これまでに観察してきていて、すでに知っているからだ。

 俺は――。湿った肌と渇いた肌の、日光のもとでの光りかたの違いだとか、目を細めたお姉さんがどんなふうに綺麗であるのかとか、すべて過去のどこかで観察済みで、業務用冷蔵庫のなかに、すぐにでも使用可能な仕込み済みの状態にしてしまってあるわい。
 いちいち観察しにいかなくたって、すぐに出てくるわい。そんなもん。

 どこかで仕込みをやっているわけ。だから何気なく一行書いて、それでカネをもらえるわけ。
 これまで仕込みをぜんぜんやってきてないやつは、一行書くごとに仕込みしやがれ。

 プロの仕事をナメんのも、たいがいにせーよ。


とりいそぎ
No.8296 投稿日 2004年7月20日(火)11時01分 投稿者
名無し君2号
 プロレスのリングのサイズについて、知っている限りのことを。

 私の記憶では、トップロープの高さは1m50cmということになってましたが、いかんせん本当かどうかがわからない。
 なので調べてみました。

 まずはこちら。

 新日本プロレス オフィシャルルール
 http://www.njpw.co.jp/rules/rulebook_01.html

 これの「第二章、試合運営と役員」の第一条にリングの大きさが記されています。ルールを引用されて怒る人もいないと思うので、そのまんまコピー&ペースト。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
第一条
 正常のリングの広さは6メートル50センチ以内の正方形で、高さは床から90センチ以上とする。強く張った三段のロープで四方を囲まねばならない。フロアは水平で表面はキャンバスで覆わねばならない。以上と異なるリング使用の場合はコミッションの許可を得なくてはならない。リングと客席の間に危害防止のためフェンスを設ける事が出来る。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 結論。トップロープの高さについてはわからなかった。
 ヘコー!

 気を取り直して、次はこちら。

 パンクラス オフィシャルルール
 http://www.pancrase.co.jp/data/rules/

 厳密にいうとプロレスというよりPRIDEのような格闘技をやっている団体です。とはいえ団体を立ち上げたメンバーはプロレスラーでしたし、さほど遠い位置にあるわけでもない……のか?

 ここにはきちんとサイズが記されていました。「第一章 試合場」より引用。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
第1章 試合場

第1条 試合場は、次の規定のリングを原則とする。

1,リングの広さは一辺が7m四方の正方形とし、4本のリングロープにより硬く仕切り、リングロープの外側のマットの幅は32cmとする。また、床の高さは95cmとする。

2,リングの床は水平で厚さ1.3cm~1.9cmのフェルト、または同じ程度の柔軟なものを敷き、キャンバスで全床をたるまないように張る。

3,リングロープの最上段の高さを1.25mとし、あとの3本を均等にその空間へ配置する。また、リングロープの角にはパッドをあてがい、対立する2つのコーナーのメインを赤、もう一方を青とし、中立コーナーを黒とする。

4,4本のリングロープは四方とも2ケ所を均等に一本の紐で縦に結び、その紐もリングロープとみなす。

5,リングロープ内には試合に支障を来す硬いものなどを配置してはならない。

6,上記以外のリングでもパンクラスが認可する場合は公式試合場とする。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 答え判明。トップロープの高さは1m25cm。
 ――なんですが、前述したようにパンクラスはプロレスより格闘技のカテゴリーに入れられる団体です。プロレスのリングというには少し弱いかも。

 ちなみにボクシングのリングの場合、一番下のロープはフロアから18インチ(約46cm)、一番上は52インチ(約1m32cm)と決められています。


 以上、あまり役に立ちませんでした。ヘコー……。

 ですが、リングのサイズは各団体で違う上、統一されたルールも無いので(そもそもオフィシャルルールなんてのは新日本プロレスしか作成していない)、適当でもいいんじゃないかとは思います。私がプロレス雑誌やテレビ放送で目測したところだと、1m30cm〜50cmぐらいだと感じるんですが。


疲れた日
No.8297 投稿日 2004年7月21日(水)01時02分 投稿者
春日秋人
 プールに行ったまではいいのですが、帰りによった場所でバイクの鍵をなくしまして、なんかもー、疲れました。

 後悔を乗り越えて、観察結果など。
 うーん、まず美人のお姉さんとかいないよね。子供を連れた親子連ればっか。
 仕方ないんで、この際友達(男)を観察。
 いやー、それにしてもこの友達は白かった。ので、日の光を受けた白い肌の観察のほうがよくできたような。

 ともかく、目のことです。
 うーん。まつ毛って水滴とかあんま付かないんですよね。
 霧吹きなんかで吹き付けてやればまた違うのかもしれませんが。
 あとは、うん、長いまつ毛ならそれなりに付くんじゃないかなとも思います。少なくとも、湿ったことがわかるくらいには、光を反射してくれるんじゃないかな。

 というか、まつ毛などより目のほうがキラキラです。
 ですが、ここは綺麗さを出すためにあえてまつ毛を強調しようと思います。目を細めていれば、目が受ける光も減りますし。問題ない範囲でしょう。たぶん。きっと。

まつ毛キラキラバージョン
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 同級生の沙織が傘をたたんで持っていた。夏の日差しを受け止めて、その肌は淡く光っているようだった。伏せたまつ毛がきらめいている。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 うーん。

 ここまでやって、まつ毛をきらめかせるのは難しいと気づく。
 伏せたまつ毛ってので「細められた目」はいちおう表現できるわけだけど。
 なんか、イメージと合わない。
 いや、まつ毛を使って綺麗を出すのはそんな悪くないと思うのですが。この場合は違う気がします。完璧に目を伏せた人でなら、通用しそうですが、沙織は目を細めてるだけですからね。
 そもそも「細められた目」が書きたいわけだ。んで、光を受けてキラキラってのも出したいんだ。まつ毛は長いんだ。
 けっきょく観察してわかったことは、キラキラなのは目なのだということだ。

目キラキラバージョン
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 同級生の沙織が傘をたたんで持っていた。夏の日差しを受け止めて、その肌は淡く光っているようだった。伏せたまつ毛の下で、目がきらめいている。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 これでどうだろう。こっちはまつ毛バージョンより目は開いてる感じ。というか単にまつ毛バージョンのほうが閉じすぎな感じなのか。
 ちなみに「伏せた」っていうのはけっこう下を向いてるように受け取れる表現ですが、沙織の立ち位置は視点保持者より上なので、問題なし、かな。
 「伏せた目がきらめいている」とすると矛盾がでてきますが、「まつ毛が伏せた状態」とすれば、それを押しのけてきらめきが見える、という表現になるのです――いちおう、そういう狙いです。


学校で暮らすということ
No.8298 投稿日 2004年7月21日(水)01時43分 投稿者 弟切 千隼
>「三人娘」の物語

 高校生が主役の物語を書くには、高校生の感覚を呼び起こさなければならないでしょう。高校を離れて久しい弟切には、それはなかなか難しいことです。感覚を呼び起こすために、高校時代に買っていた若い女性向け雑誌を、ウン年ぶりに買ってみました。
 不況といわれる出版業界で、その雑誌が生き残っていたのが嬉しいです(^_^)


 弟切は、もともと女性向け雑誌の類には、とんと縁のない人でした。けれども、その雑誌だけは買っていました。
 ファッション・恋愛・占いなど、十代の女の子が興味がありそうなことが、おおむね偏りなく紹介されていたからです。学校の女子の友達と話を合わせるのに、便利だったのですよ。

 この雑誌は読者投稿が多い雑誌で、自分と同世代の女の子たちの、生の体験談がたくさん載っているのも魅力でした。女の子たちの昼休みや放課後の会話が、凝縮されて載っている感じです。同世代だけに、共感できる話が多く、いちいち笑ったり怒ったりしながら読んでいました。

 久々に読んでみたら、ほとんど雰囲気が変わっていないのが嬉しかったですね。相変わらず読者投稿も多くて、とても懐かしく感じました。


 雑誌を読んで改めて思ったのが、「高校時代って、生活のほぼ全てを高校に支配されているんだなあ」ということです。
 たとえ週休二日であっても、週七日のうち五日は、朝から夕方までびっしり学校にいますものね。学校にいる間は、校則やら教師やら、常に何かに従っていなければなりません。しかも、学校の一日のスケジュールは、分刻みで決まっています。現在、いい加減な生活をしている弟切には、ずいぶん窮屈な生活だと思えます(^^;

 でも、弟切も、高校生だった当時はそんなものだと思っていました。他人が勝手に決めたスケジュールをやり繰りして、友達としゃべったり好きな本を読んだり、結構楽しくやっていました。


「三人娘」の貴美子も文枝も智香も、「他人が決めた分刻みのスケジュールが当たり前」な人たちということですね。
 その中で恋をしたり、友達と喧嘩したり、仲直りしたり、勉強に苦しんだり、親に反抗したり、進路に悩んだりするわけです。うぅん、高校生ってめまぐるしいですねえ。

 女子高校生の生活を、全部書こうとしても無理でしょう。貴美子の恋愛を軸にして、高校生活の一断面を、うまく切り取れるように考えます。


いろいろ
No.8299 投稿日 2004年7月21日(水)03時12分 投稿者
新木 伸
>プロレスのロープ

 なんだよ。使えねーな。
 2号も知らなかったのかよ。おまえそれでもファンなのかよ。きっとヌルいほうのファンなんだな。

 軽く調べて出てくるぐらいのとこまでなら、俺のほうでも調べがついていたさ。
 ボクシングのほうなら、出てくるんだよね。しかし種目が違うのだから、同じリングでもすこし違うんじゃないかという迷いがあると、いけないわけだよ。「俺は本物を知っている」てな確信が、描写に凄みと厚みとを与えるわけだから。

 実際、ボクシングだとロープは4本あるし、揺れたり隙間ができたりしないように、各ロープ間にはブリッジが渡されてまとめられていたりするし。

 しかしよく考えてみれば、人間を基準にしたサイズのリングじゃないんだよな。人間向けを参考にしても意味ないってことに、いまさら気がついた。アンドレやビッグショーが普通にロープワークできるぐらいの高さっていうと、150センチぐらいかしらん。




>2号

 手間をかけたので、いいことを教えてやろう。

>>とりあえずは10分が問題ですやね。
>>課題をやり始める前の、逡巡やら気怠さやら面倒くささやら、いろんなものを振り切るまでの10分間が大問題だ。もうやるしかないから、やるしかないんだけど。ああ、悪文だ。

 おまえもようやく自分で体験して、気が付いたようだけど。
 誰でもそうなのね。最初の10分間が大問題なんだよ。
 ただアマチュアってのは、気が向いたときにしか執筆に取り組まないから、そういうことを知りもしないわけだけど。
 気が向いたときだけ書けばいいのなら、苦労せんわい。
 プロにとって、いかにスイッチを入れるのかってことは、ずっとつきまとう日常的な問題なんだってば。

 どうやって自分にエンジンを掛けて、執筆状態に持ち込むのかってことは、そのプロごとに独自のノウハウがあるわけね。他のプロの話を聞いたりして参考にしたり、実際に試してみたりするけれど、自分にあったやりかたっていうのを自分で探してゆくわけだ。

 よく聞く方法は、仕事場を持つというもの。
 とにかくその場所にいるときには、仕事しかしない。仕事に集中できなくなったら、仕事場から出る。仕事場でだらだらすることはしない。自分をそう躾けることで、仕事場に行くということが、スイッチを入れる儀式となる。サラリーマンの人は、通勤時間が、このスイッチ時間に相当するのではなかろうか。
 仕事場を持てない場合には、仕事用のマシンだとか。仕事用の部屋だとか。仕事するときは自分の部屋でなく居間や茶の間に場所を移すとか、そんなことで応用可能だ。

 俺はファミレスを使うことにしている。他人に見られているって感じがいいんだよな。「こんなとこで仕事しちゃってる俺ってどうよ、カッコいい?」みたいな外面を見ず知らずの他人に見せるために、疲れを隠してせっせと取り組む、なんて見栄みたいなものも、よい方向に働くわけだ。
 とりあえず食事して、コーヒー飲んで――と、それが切り替えの儀式にもなる。

 みやびさんも執筆にはファミレスを使っているらしいな。

 また散歩など、軽い運動を1時間ほどやってくることで、頭に酸素を送って活性を上げておくという方法もある。頭が回転している状態にしておくことで、はじめの10分の気怠さを回避するわけね。(これはアイデアを考えるときにも使える。座って考えるより、歩いて考えたほうが頭が働く)
 また規則正しい生活を送って、毎日9時から執筆に取り組み、夕方5時になったらすぱっとやめることでリズムを作っている人もいる。ず〜っと長年続けていると、9時になると自動的にスイッチが入るようになるわけだ。
 また俺みたいに、原稿用紙30枚、駄文を書くことでスイッチを入れてる人もいる。30枚も指と頭を動かし続けていると、いいかげん、物を書くことに対する抵抗感なんぞなくなってくるから、はじめの気怠さがなくなるわけね。
 駄文ならなんの気構えもなく書けるしな。あとおまえらの書いたものにリライトかけることなんかも、力を抜いてやっているから、エンジン掛けるのにちょうどよかったりする。

 あと昔、バイトをしていたときには、帰ってきて執筆に取り組める時間が限られていたもんだから、スイッチ入れることで苦労したことはなかったな。バイト中に、その日帰ってから書くつもりの部分について、頭の中でイメージを作ってあって、半完成品状態まで練り上げていたから、それを定着させるだけだったし。

 せっかくプロ作家が何名もここを読んでいるんだから、訊いてみればいいじゃん。
 どうやってスイッチを入れているんですか? てなことを。
 ちなみに年12冊以上書いているような人は、スイッチ切れることがないか、入れることに苦労を感じない人なので、たぶん聞いても無駄。





>春日

>>あとは、うん、長いまつ毛ならそれなりに付くんじゃないかなとも思います。少なくとも、湿ったことがわかるくらいには、光を反射してくれるんじゃないかな。

 おまえはなんにも見てきていないな。
 まつげってのは、個人差がどのくらいあるものなんだ? 長い人と短い人とで、具体的に何ミリ違うのよ?
 何十人も人がいたんだろ。いちばん長い人はどのくらいで、いちばん短い人はどのくらいだったのよ?


>>伏せたまつ毛の下で、目がきらめいている。

 まつげを伏せてたら、目が見えねーじゃん。見えないはずの目がきらめいて見えるわけねーじゃん。

 なんだか、「閉じられた目がきらめいている」とか、読ませられた気になるのだが。


熱中症
No.8300 投稿日 2004年7月21日(水)21時54分 投稿者 弟切 千隼
 体温より高い気温の中を、出歩くものではありませんね。弟切は熱中症気味です。

 今日の湘南は、38℃に達した東京都心よりましとはいえ、35℃を越える気温となりました。平熱35℃台の弟切にとっては、まさにゆだるような熱さ(←誤字ではありません。実感として、「熱い」です)でした。

 熱中症は、平静にしていてもなることがあるそうです。防ぐコツは、水分補給を怠らないこと、だそうです。皆さんもお気をつけ下さい。
 弟切は水分を取ってもう寝ます。


日記的内容
No.8301 投稿日 2004年7月21日(水)23時10分 投稿者
新木 伸
 クーラーつけてても、そうそう冷えやしないし。
 真昼の2時だの4時だのといったときにぐーすか寝ていることあるし。12時間以上寝てることもあるし。

 熱中症対策というか、喉が渇くもんで、枕元にコップ置いて目を覚ましたときに水を飲むようにしているのだが。500mlのカップでは足りなくなってきたので、ステンレスの魔法瓶タイプの水筒を探しにいった。土曜の丑の日なので、ウナギもゲット。無論半額シールの貼られたやつ。

 水筒は、ボタンをワンプッシュすると、飲み口がバシャっと、カッチョよく開くギミック突きのやつ。開けたり閉めたり開けたり閉めたりするのだっ。

 誰もなんにもやってこないから、日記的内容しか書くことがないよう。なんちて。


思うところあり
No.8302 投稿日 2004年7月22日(木)00時10分 投稿者
名無し君2号
 ジュリーこと沢田研二のCDを買いに行きました。
 「勝手にしやがれ」とか「時の過ぎゆくままに」などの往年のヒット曲が聴きたかったので、ベストアルバムが欲しいな……と探してみるも、無い。どこにも無い。最近のものしかない。六甲おろしに興味はない。

 ネットで調べてみたら、なんとまあ、昔のジュリーのCDは軒並み廃盤になっています。
 マジですか、ジュリーは80年代を彩ったスーパースターじゃねえんですか。いまでもテレビで昔の映像が流れたりするというのに、それを見て曲を聴きたいと思っても、CD屋には売っていないという。

 なんだかなあ。
 いろいろと事情があるような気はしますが、残すべき文化ってあると思うんです。いつかは再販されそうではありますが……私はいま聴きたいのよね。無いとわかるとなおさら欲しくなるのはなぜでしょう。



>リングのサイズ

 世間一般じゃリングは指輪のことらしい。「リングのサイズ」で検索したら指輪のページばかり引っかかったよ。

 はい、ヌルヌルなファンです。正直に言ってしまうと、もうプロレスのテレビ放送は見てなかったりもします。たまに雑誌をぺらぺらと立ち読んで、あとはネットで情報を得るくらいです。

 昔は良かった……という言葉は使いたくないので黙りこむ。今もいいけど、私が理解できないだけです。



>やる気スイッチ

>>せっかくプロ作家が何名もここを読んでいるんだから、訊いてみればいいじゃん。
>>どうやってスイッチを入れているんですか? てなことを。

 人のやりかたでやっても無理です……無理でした。
 最近は朝の9:00から12:00まではパソコンの前に座って、書けても書けなくてもなんかするようにしてます。昼飯食べたら15:00まで小説読んだりいろいろやったりで、今度は15:00から19:00までまたパソコンの前でしこしこと。

 ちゅうか小説を書くのにすげえ時間かかるんですよ最近ホントどうしよう。



>1000字課題

 No.146「ナイフ使い、お婆さんに拾われる」(4800文字)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1035&e=res&lp=550&st=

 少々己を剥き身にして色々やってみようかなシリーズ。
 能天気なヒットマン少女がしくじって追われて怪我して、なにやら曲者のお婆さんに助けられたんだけどシメられちゃう話。

 わざわざ説明するまでもなく、変な話です。どんな反応されるのやらドキドキ。いっそスルーされてしまったほうが……とか思ったり。




 以上、レスには2時間ほどです。ちなみに岩手県は大して暑くないです。冬は寒く、夏は暑いのが盆地である岩手の特徴なんだけどなあ。ところで梅雨はどこにいったのだ?

 と、書き忘れてました。
 7/24の音声チャットOFF、家族の寝静まるだろう午前1:00過ぎあたりなら、参加できると思います。そこからでも良ければ……うふふ。


いろいろ
No.8303 投稿日 2004年7月23日(金)06時52分 投稿者
新木 伸
>音声チャット会

 参加メンバー。
 新木、みやび、春日、紫、2号、弟切、浦戸、望月。

 紫、みやび、弟切は遅刻組。2号は遅刻するかどうか未定。

 ちなみに、頭を使ってみたうえでも、23:00に遅刻しそうなやつは、申告すること。肴を事前配布する。
 23:00〜24:30までは、読書会だ。望月の原稿を皆でライブで読む。

 あら……。人数8人だな。録音用の枠が取れないな。
 すると音声チャット用のソフト切り替えが、必須となるなぁ。


http://www.teamspeak.org/modules.php?op=modload&name=Downloads&file=index

 皆、ここ行って、右上のほうの「Quick Download」ってところにある、「TS2 Client (Win) 」ってやつをダウンロードしておくこと。
 ファイル名が「ts2_client_rc2_2032.exe」のやつ。

 インストールもしておくこと。インストールぐらいまでは、皆自力で出来るようなので、説明は省略。基本的にはnextで進めてゆくだけ。
 わからない場合には……

http://miouzaki.zive.net/jas/comunication/ts2.html

 ……の、「導入方法」の項あたりを参照のこと。

 設定類は、今回は不要。
 「Quick Connect」の機能を使って、サーバーアドレスとニックネームを打ちこんで繋ぐだけとなる。Ventriloは二つの項目を新規で作っておく必要があったけど、今回はそれさえも不要。簡単簡単。





>2号

>>7/24の音声チャットOFF、家族の寝静まるだろう午前1:00過ぎあたりなら、参加できると思います。そこからでも良ければ……うふふ。

 別のところでも、「参加したいんだけど、マイクがないんです」なんて言ってるやつに、「もう一台あるノートパソコンをマイクとして使え」「ヘッドフォンってマイクになるって知ってた?」とか、言ってきたとこだが。

 ほんとにアタマ悪いなー。応用力ねぇなー。

 本当は参加したくなくって、やりたくなくって、その言いわけとして「○○がないから」「△△だから」と言っているなら、わからいでもないが……。
 参加したがっているヤツが頭使わねーのは、ホント、どうしてなんだろうね?


 ADSLモデムが居間にあるわけだな。だからノートパソコンも居間固定なわけだな。
 ところでADSLモデムってのは、電話線でもって壁のモジュラージャックに繋がれているわけだよな。ADSLモデムには、あとコンセントと、パソコンと繋げるためのLANケーブルが繋がっているんだよな。

 なら、LANケーブルの長いのか、もしくは電話線の長いのかがあれば、問題解決だわな。
 ケーブルの長さが足りるかぎり、パソコンはどこへでも移動できるわな。

 電話線の長いのを買ってきて、お前の部屋までADSLモデムごと持ってゆくとか。
 LANケーブルの長いのを買ってきて、ADSLモデムを居間に置いたまま、ノートパソコンだけ別の場所に持ってゆくとか。

 電話線のほうが安いわな。
 20メートルぐらいのモジュラーケーブルが、1000円以下で安く売っているはずだ。




>>ちゅうか小説を書くのにすげえ時間かかるんですよ最近ホントどうしよう。

 時間かけずに書きゃいいだけのことだろうが。
 もしくは時間掛けてもいいから、体感時間のほうを加速させて、実時間においては短くすませるとかさ。10倍に加速された時の中で執筆すれば、30時間使っても、実時間では3時間しか経過せんぞ。

 できねぇとか、時間が掛かるとか、しかたがないとか、そんなことが頭の片隅をかすめているようだと……まあ当然のことながら、できやしないわけ。

 時間掛かっちゃうんだよね、とか――。
 無理だよ、とか――。
 そんなことを考えるために、脳細胞を一秒たりとも使うな。

 3500字を3時間で書くと決めたなら、どうやって時間内に書くのか、それだけを考えろ。


 だいたい、ただ時間掛ければいいっていう、そのヌルヌルの発想をどうにかしろ。
 執筆時間なんざ、1日3時間も取りゃ充分なんだよ。
 ただし、自分の集中力の最高の部分を3時間な。
 本当に3時間を集中しきったら、へとへとになっているものなんだよ。
 4時間+4時間で、計8時間もパソコンに向かっていられるってのは、集中してない証拠だ。真の集中をお前が知らない証拠だ。


>2号
No.8304 投稿日 2004年7月23日(金)09時00分 投稿者
新木 伸
>2号

 そうそう。忘れておった。

>>はい、ヌルヌルなファンです。正直に言ってしまうと、もうプロレスのテレビ放送は見てなかったりもします。たまに雑誌をぺらぺらと立ち読んで、あとはネットで情報を得るくらいです。

 そんなヌルヌルなファンでいて――、なに? ペンネームは「盆梅絵」だって?
 おまえ、昔、マジにその名前でデビューするだとかなんだとか、フザケタこと言ってたよな?
 デビューしますできますそのつもりです、とか言ってたのは、「平凡人」とかいうほうだったっけか?

 以前はヌルいって言われると怒ってたようだが、最近は自分から認めてくるのな。
 この変化は、なんなのだ?

 「ヌルい/ヌルくない」の基準がどのへんにあるのかという意識の変化?


河童忌近し
No.8305 投稿日 2004年7月23日(金)18時01分 投稿者 弟切 千隼
 あまりにも具合が悪いので、友人にヘルプを出した弟切です。このままですと、食料も買出しに行けないまま、廃墟に埋もれて死にそうです(^^;;
 忙しいサラリーマンの友人は、週末に家事をやってくれるとのことです。ありがたや。


 それでも、音声チャットOFFには参加したいです。静養のために、土日の予定はすべてキャンセルしました。たぶん、最初から参加できると思います。
 けれども、何しろ今は体力がないため、ずっと参加は無理です。おそらく、早めに落ちることになります。後ろで友人がごそごそしているかも知れませんが、気にしないで下さい。

 新木さん、メールは届きました。最初から参加できそうなので、肴は読んでいません。

 では、弟切はこれからまた寝ます。


>音声チャット会
No.8306 投稿日 2004年7月24日(土)02時27分 投稿者
新木 伸
>音声チャット会

 いま現在、参加者は以下の通り。まだ間に合うし、音声チャットソフトをソフトを変えることにしたので、収容人数にも制限はなし。
 7/24(土) 22:00〜

 参加希望者は新木までメールのこと。住所氏名電話番号必須。
 必要なものは、ADSLなどのブロードバンド回線と、マイクとスピーカー。
 MSNメッセンジャーが使えるようにしてあれば、音声チャットソフトのセットアップなどはそちらのチャットで行えます。

新木
みやび
春日

浦戸シュウ
巻島
2号
望月
弟切


音声チャットの件ですが、
No.8307 投稿日 2004年7月24日(土)03時32分 投稿者
巻島翔史
 えーと。参加します。
 返事が遅れてすいません。
 TS2にするみたいなので、とりあえず人数超過は心配しなくていいということにホッとしています……。
(でも最大160人て……どういうときに使うんだろう)

 22時ジャストには行けないかもしれませんが、23時までには参上します。

 ……って、いま見たらメンツに自分の名前が入ってますね。はじめから頭数に入っていたのでしょーか。




 で、あらすじ話がこんがらがってきたので、ともかく、ここにいたるまでの自分の思考の流れをまず整理してみる。

(注:思考のしやすさを優先したため、文体が微妙にエラソーになっています。気に触るかたがいたらすいません)


 最初は、

>>亮介が臆病なせいで宇宙人の戦闘力が下がっていることがわかる。

 だった。
 これに対し、「臆病が、どのように戦闘力低下に繋がるのか、ちっとも具体的でない」という意見が出た。


 俺は、戦闘力低下に繋がる具体的な流れを書けばいいのかと合点して、

>>護衛が体を動かしているときでも、体の元々の持ち主の精神が動作に波及してしまうのだ。

 と次にやった。
 これには、「設定なんぞ書かんでよろしい」と言われた。さらに、「影響とは抽象的な言葉、何百も解釈のしかたがあるので、もっと端的に、解釈のぶれのない表現をしろ」とも言われる。


 そして、

>>どう影響するのか。拾ってみると、
>>・反射/反応速度が鈍る。
>>・動作時の初動が遅くなる。

 影響の結果のほうを、より細かい表現に言い換えてみた。あるいは、

>>やがてピンチの原因は亮介にあるとわかる。

 などと、具体をかっ飛ばしたやり方も試してみた。
 そもそもこのタームで伝えるべきは、亮介の臆病がみんなにはっきりバレてへこむことであるとか、それから宇宙人と亮介の関係のプチこじれなのだから、あらすじ全体に設定したテーマによっては、まったく影響の具体を書かなくてもいい場合もあるはずなのだ。

 これに対する書きこみは、「もっとわかりやすく。反応速度が鈍くなったり、初動が遅くなったりすると、つまり、どうなるわけ?」だった。



 ――少し、迷っています。
 前回あげた表現。突き詰めていくと、ご覧の↓ように、

――――――――――――――――――――――――
1.臆病が原因で、どうなるのか?→護衛の戦闘力が低下する。
2.戦闘力が低下するとは、どういうものか?→反射/反応速度が鈍くなる
3.戦闘力が低下するとは、それだけか?→動こうとするときの初動が遅くなる

4.反射/反応速度が鈍くなるとは、どういうことか?→敵の攻撃を喰らいやすくなる。
5.敵の攻撃を喰らいやすくなるとは、どういうことか?→単純に弱くなる。

6.初動が遅れるとは、どういうことか?→自分の攻撃を、相手に当てられなくなる。
7.相手に攻撃を当てられなくなると、どうなるのか?→相手優位の流れを作ってしまう。相対的に弱くなる。

――――――――――――――――――――――――

 どれも、弱くなるという表現に行き着いてしまう。

 だが、弱くなるというのは果たして、具体的な表現といえるのか?
 むしろ総体概念/抽象概念ではないのか。
 弱いという表現には、幾百幾万の解釈が存在しているのではないか。


 試しに文にはめてみると、

――――――――――――――――――――――――
 臆病なことが原因で、弱くなる
――――――――――――――――――――――――

 これでは、一番はじめの「宇宙人の戦闘力低下」とたいして変わらないと思う。

 つまり、まるっきりループしてしまっているということ。



 このままではまずいので、もっと考えてみる。


 風呂に入っているときに気づいたのだけれど、「反応速度が遅れる」「初動が遅れる」と表現した場合に、どれほどぶれなく読み手にイメージを伝えられるだろうか、という疑問がわいてきた。
 というのもつまり、日常、使われる表現ではないのだ。反応速度も、初動も。字面で見ればこそ、多くの日本人が意味を理解できるだろうが、日々生きるなかでそうしたものを「現象」として見たことがないので、イメージとなるとまったく喚起しにくい。

 言葉が硬いというか、専門的というか、万人に伝わる領域の言葉ではないのだ。


 それでは、イメージをもっと万人に等しく喚起させる手段はなにか。
 身体感覚、ではないかと思う。
 いかなる人間でも、自分の体というものは持っているのだから。
 つまり、身体にまつわることとして言い換えられるものならば、言い換えてしまったほうがイメージを広くぶれなく伝えられることができるはず。



 それを踏まえて、やり直してみる。

――――――――――――――――――――――――

4.反射/反応速度が鈍くなるとは、どういうことか?→敵の攻撃を喰らいやすくなる。
8.敵の攻撃を喰らいやすくなるとは、どうしてなのか→足が(思ったように)動かなくなるから。

6.初動が遅れるとは、どういうことか?→相手に有利な状況を作らせてしまう。
9.相手有利な状況を作らせてしまうのは、どうしてなのか?→足が、体が、前に出られないから。

――――――――――――――――――――――――

 「動作に波及してしまうのだ」などと過去に自分で書いたりしていましたが、動作とは、そのほとんどを足によってまかなわれているものではないでしょうか。
 すなわち、ここの具体化のキーワードは「足」だったわけで。




弟切さん(8292)>

 指摘どうもです。

>>弟切が一番気になったのは、主人公とヒロインの正体について、全く書かれていないことです。

 これは確かに、言われてみれば納得できる部分があります。
 高校生と中学生でも、まず話のイメージ変わりますからね。ひとによっては小学生だと思う人もいるやもしらんし。
 ライトノベルのお約束的な意味合いで、なんも書いてなくても十代だと受け取ってもらえるやろなどと考えて削っていたんですが、なるほど、十代といってもピンキリですしね。




 で、提出↓

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1036&e=res&lp=1036&st=0


 ベースは出来事羅列で、そこにディテールを加えていきましたが……


音声チャットお疲れさまでした。
No.8308 投稿日 2004年7月26日(月)00時29分 投稿者 弟切 千隼
 第二回音声チャットに参加しました弟切です。
 体調が悪かったにもかかわらず、明け方の五時くらいまで何とか持ちました。土曜日の昼に、静養に努めたのが効いたのでしょう。
 だからといって、睡眠不足のまま、今日の午後に外を歩き回ったのはいけませんね。夕方にまた熱っぽくなりました(←おばか)



 音声チャットの大まかな様子(弟切視点)を報告します。


 今回の音声チャットの参加者は、新木さん、みやびさん、浦戸さん、紫さん、巻島さん、春日さん、京路さん、2号さん、弟切の九人でした。主な話題は、京路さんの作品叩きと、マイクの怨霊、じゃなかった、音量調整でした。
 京路さんの作品は、今年の電撃小説大賞に応募したものです。一次審査まで通過し、二次審査で落ちたということでした。


 弟切は、7/24(土)の22時ちょうどくらいから参加しました。まず、メッセンジャーの文字チャットで他の方々と合流し、それから音声チャットにも入りました。
 参加者ごとにPCの環境やマイクの性能が違うため、各自のマイクの音量調整にとても手間取りましたね。全員の声がちょうどいい音量で聞こえるようになるまでに、時間がかかりました。
 弟切の場合は音量が大きすぎて、皆さんに御迷惑をおかけしました m(-_-)m


 音量調整が終わって、京路さんの作品をみんなで読み始めました。読むだけでずいぶんかかりましたね。四百字詰め原稿用紙で換算して、三百枚を越える長編ですから。
 最短の人でも、一時間くらいはかかったのではないでしょうか? 弟切は二時間くらいかかった覚えがあります。

 読みながら、気になった部分はどんどん口に出して言う、という方法で、京路さんに指摘を行ないました。独り言みたいに、各自が勝手にぼそぼそ言うわけです。いちいち詳しく指摘していたら、夜が明ける前に末尾まで行き着けなかったでしょう。


 全員、途中で精読を諦めて、飛ばし読みモードに移行しました。理由は二つあります。
 一つは、単純に時間が足りないためです。もう一つは、京路さんの文章が読みにくくて、精読する気力が失せたからです。

 特に、冒頭部分が読みにくいのが致命的でしたね。これは全員が指摘した記憶があります。
 多くの参加者が、冒頭数ページ分で精読する気をなくして、飛ばし読みに移ったようです。
 冒頭数ページを過ぎると、文章の読みにくさはなくなります。慣れたのではなくて、冒頭部分だけが、表現が硬くて読みにくいのでした。


 正直なところ、京路さんの作品には、欠点はいくつもありました。それでも一次審査を通ったのは、キャラクターが立っていることが大きかったのでは、と思います。ところどころに、「この台詞いいなあ」と感じる言葉があって、その点では面白かったです(^_^)
 弟切以外の方々も、おおむね同じ意見でした。


 とても残念だったのは、構成がめちゃくちゃだったことですね。構成が下手なために、物語の骨組みが変になっています。出すべき伏線をちゃんと出していないために、とても御都合主義的に見える部分があります。
 キャラクターが立っていて、基本的なアイディアも面白いのに、出すべき要素の出しどころを間違えているために、面白さがなくなっています(^^;


 弟切が参加している限りでは、明け方まで、京路さんの作品について話していましたね。合間には雑談もしていました。
 何人かの方が中抜けしたり、途中参加したりして、メンバーの変動がありました。
 5時20分ころ、弟切は睡魔に負けて落ちまして、その後のことは知りません。



 以上、簡単ながら、弟切の音声チャットOFF報告でした。


天気が良い
No.8309 投稿日 2004年7月26日(月)23時58分 投稿者
名無し君2号
 み〜わたっすかっぎりっのあおっぞらっ♪ ほいっ。(奇妙な振り付けで踊りながら)
 晴れた空を見るのは気持ちいいです。でも梅雨の時期にきちんと降ってくれないと、後になってお米や野菜が高いゼ高いゼ高くて死ぬゼ〜になっちゃうので、素直に喜べない。

 そんなアンビバレンツな心境が、思わず私を歌い踊らせたんだなきっと。

 はい。最初の一行で書いた頭の悪そうな歌詞ですが、実際に家の中で歌って踊ってました。あげく母親に見られて真顔で「どうしたの」と訊かれました。ハッ!

 ま、最近暑いからね。仕方ないよね。そしてもう梅雨は明けたのさ。
 さらに暑くなるんだから、無意識でいろいろ垂れ流すのは止めておこうと誓った28歳。もうボケが始まっているのだろうか……。(遠い目)



>読者数の変化

 なにかしら課題を書けば、課題部屋にその文章を置きます。で、課題部屋に置いてある文章は、クリックした人の数がわかるようになっているんですね。タイトルの横、一番末尾に「○○hit」と表示されていて、それを見れば読者数が一目瞭然ということになります。

 この読者数、気になる人は気になるんでしょう。そんなことには影響されず、どっしり構えている人もいるでしょう。私はどっちなのかといったら……もう気になって気になって仕方がない人。

 読者数=人気というわけではないです。
 しかしひとつの指針であることは間違いがない。だったらドキドキしたっていいじゃないか、作者だもの。みつを。嘘。

 いろんな要因で数字が変化していくんですよね。
 分室や感想部屋でなにかしらのレスがつくと、いくらか増える。面白いとか言われているとさらに増える。つまり、周りの反応を見てからクリックする人が意外と多いってことですね。オゥ、クール。

 そりゃ下手な小説を読むのは苦痛だし。下手な小説を読んでいると下手なのが移るし。というか私、読んでいる小説の文体が移ってしまうんですがどうしよう。影響を受けやすいってのは、つまり自分(の文体)が無いってことだな。

 ――とりあえず影響うんぬんは置いといて。

 ええと、最近の私の課題です。ここ分室でも感想部屋でも取りあげられてません。つまりプレーンな状態で評価を得られるということです――ポジティブポジティブ。

 タイトルと一行あらすじだけが、クリックするか否かの指標となる。

 もちろん読んで貰いたい気まんまんなので、なるべく面白そうに見せている「つもり」です。しかし私の感覚はズレているというかちょっとサムイかなあ、とも自覚しています。これはいいチャンスだ。ここ最近の読者数の推移を調べれば、タイトルと一行あらすじがいったいどんな評価を受けているかがわかるはずだ。

 結果。
 ――わっかんないよう。

 7/16分、No.145……バカふたりがエロ本を拾いに行って見つかる話。
 たしか二、三日あたりまではあまりhit数が無かったはずなんです。私の中では普通と駄目の基準が30hitで、そこまではいってなかったんですよね。だから「あー、駄目だったかー」と気を取り直して、7/20分、No.146、ナイフ使い少女の話を書きました。けっこう出足はいい。すぐに30hitいった。
 うきうきしながら7/16分のエロ本バカふたりストーリーを見てみたら……なぜだかhit数が増えているし。いったい何があったのだろうか。

 わからない。読者さんの気持ちがわからない。
 7/26現在、どちらも40hitです。喜べば……いいのか?



>1000字課題

 No.147「秘技・すいか斬り」

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1037&e=res&lp=550&st=

 周りに海水浴客がいるのに、格闘一家の家族から強制されて、嫌々ながらも氷の角柱入りすいかを手刀で叩き斬ることになってしまった、凄腕少女のお話。

 プロット通りに終わらなかった……。主人公の造形を掴みきれてませんでした。

 すげえ暑くて死にそうです。とかいう話はもう飽き飽きだと思うので、健康的に汗をかけて健康生活促進だ〜ぜ〜、オ〜イェ〜とか強がってみる。だからこんな話を書いてしまったのかもしれません。
 ちなみに汗をかきすぎると体のミネラル分も一緒に流れ出てしまうので、もちろん健康には良くないらしいです。がっくり。




 昨日の音声チャットではお世話になりました。もっとも私の場合、どちらかというと声での会話よりも、普通にメッセンジャーでチャットしていた時間のほうが長かったような気もしますが……失礼。

 午前1:00から、4:30くらいまでしか居なかったんですよね、私。結局、どういう結論が出たのか気になったりもする。他の人と小説のお話するのは楽しかったけれど……批評されていた本人はたまらなかっただろうなあ、とも思う。

 巻島さん、浦戸さん、春日さんとは喋れなかったですね。ま、次回があれば、その時はよろしくお願いします。



 レスには1時間ほどです。では。


音声チャットで得られたこと
No.8310 投稿日 2004年7月27日(火)00時12分 投稿者 弟切 千隼
 弟切なりに、第二回音声チャットOFFで得られたことをまとめてみました。



1)特殊設定の持ち主は、やたらに登場させてはいけない。
  逆にいえば、最低一人は「普通の人」を登場させたほうがいい。

 例えば超能力者であるとか、天才であるとか、人間ではない吸血鬼などの一族であるとか、そういう特殊設定の者は、書くのが難しいです。
「普通の人が普通の生活をしている」様子でさえ、弟切のようなへたれアマチュアは書けずにいますからね(^^; 

 超能力者でも天才でも妖怪でもない弟切のような者は、普通の人間の経験しかしていません。人間は、経験していないことはなかなか書けないものです。「普通の人」であると自覚している人は、まずは「普通の人」が書けるようになりませんと。

 もちろん、自身が超能力者であったり天才であったり妖怪であったりする方は、ぜひその経験を生かして書いて下さい(^_^) そういう方が何も書かないのは、人類にとっての損失です。


 特殊設定持ちをなるべく出さないほうがいい理由は、他にもあります。
 「普通の人」には、「普通でない者」を理解するのが難しいからです。

 読者さまの大部分は、「普通の人」です。ゆえに、書き手は、「普通の人」の気持ちをつかまなければなりません。
「普通の人」が感情移入しやすいのは「普通の人」です。物語の中に「普通の人」がいないと、読者さまが感情移入できなくなる可能性が大です。それは避けなければいけませんよね。



2)伏線は、派手派手に目立つように出さなければならない。

 人間は、忘れっぽい生き物です。何百ページもある小説を読んでいる場合、最初から最後まで、一字一句覚えている人なんて、まずいないでしょう。最後のほうまで来たら、よほど印象の強いことでない限り、最初のほうに書いてあったことは忘れています。

 ですから、「ほのめかす程度に」書かれていたことなど、読者さまの脳裏には残っていません。「これだけ書いたら書き過ぎだろう。全部ネタばれしちゃうよ」と感じるくらいはっきりと書いて、ようやく読者さまに「そういえば前にこんなことが?」と、思い出してもらえるようです。


 OFF会の時、みんなで読んだ京路さんの作品は、伏線が目立ちませんでした。全く、どこにも、伏線がないように見えたのです。そのために、だいぶ後まで読んでから、「ええーっ! 今更こんなのあり?」という部分がいくつかありました。

 京路さんに訊いてみたところ、京路さん自身は「伏線を書いたつもり」だったようです。けれども、弟切を初めとした参加者―普通の人々―には、印象に残りませんでした。「普通に書いたつもり」程度では、効果がないのですね。



 今回のOFFで、弟切の印象に残ったのは、以上の二点でした。いつもながら、勉強になります。


復活挨拶と課題提出と浅い指摘
No.8311 投稿日 2004年7月28日(水)17時05分 投稿者
津荒 夕介
 どうも、やっとテストが終わった津荒です。わーい、夏休みだー。
 近頃は酷く暑くて大変ですが、よろしくお願いします。(礼)
 
 あと、アパートにインターネットを引くことにしまして、八月二日から開通する予定になっています。わーい。これで一日中部屋で生きれるぞー。

○課題
 とりあえず、提出します。
 「出会い」です。
 http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1038&e=res&lp=1038&st=0
 で、こちらが書くのに使った色々な物です。
 http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1039&e=res&lp=1039&st=0
 たぶんまーた下手になっているんだろうなぁ。挽回しないと。
 

○2号さんへ
>>No.147「秘技・すいか斬り」
 の批評を書きますね。
 
>>読んで欲しいもの()は読んでの読者感想、→は作者判断:
>>主人公がすいか入り氷を割る動作(おお)→あんまり
 動作については良いんですが、一つだけわからないことが。主人公はどうやって氷(スイカ)を割ったんですか? なにか特殊な方法なんですよね。それとも、それはわからなくても、良いことなんでしょーか?

>>一癖ある家族(わはは)→そこそこ
 家族がこれだけ存在する必要性がわかりませんでした。が、個性がきちんと出ていて面白かったです。
 
>>家族が回りに与えている威圧感(わはは)→そこそこ
 威圧感というよりも、珍しい感を与えているように思えました。
 
>>浜辺感(ふーん)→あんまり
 普通に出ていると思います。
 
 あと、細かいことですが。
 海水浴客の人達が、「ヤクザじゃないの?」とか話している声が、主人公にしか届いていないというのが、不自然に感じられました。鍛えてるし、家族も聞き取っちゃうと思うんですよね。
 一家全員にささやきが聞こえちゃって、悟くんが怒鳴りちらす――とか、そんな展開が頭に浮かんでました。

 それから主人公が怒りを感じていましたが、それは「家族が普通じゃないこと」に対しての怒りですよね。その怒りを、「悪気はないんだから」という理由で、家族にぶつけないと言うのは、なんだかおかしいような気がしました。
 家族に怒っても理解してもらえないから、とか、逆に怒られて状況が悪化するから――という理由があるなら、怒りを家族にぶつけないのも分かるんですが……。そこがちょっと引っかかりました。

 以上です。


雷雲盛ん
No.8312 投稿日 2004年7月28日(水)23時50分 投稿者 弟切 千隼
 今日の湘南では、雷雲が発達してにわか雨が降りました。まるで空に天井ができたように、濃灰色の雲が低く垂れこめていました。だのに、空の一部には青い部分も見えて、全体的には明るかったです。不思議な空模様でした。
 このような空模様は、雷雲が発達する時の特徴だそうです。



2号さんへ >

 課題部屋のNo.1037「秘技・すいか斬り」の指摘をさせていただきます。
 本文はこちらですね↓

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1037&e=res&lp=550&st=


 すいか斬りそのものよりも、主人公の家族の面白さが目立ちました。この作品の主題は、どう見ても、「すいか斬り」ではなくて、「格闘技家族」のほうですね。
 最初から「格闘技家族」の面白さを追求した作品にすれば、いい線まで行ったのではないでしょうか。津荒さんも指摘されたとおり、家族一人一人が個性的でいいです。


 津荒さんが気になったという「主人公が家族に怒りをぶつけない理由」は、弟切には納得できました。

 主人公は、たぶん、「普通に」海水浴を楽しみたいのですよね。家族で和気あいあいとして、へっぴり腰の女の子が棒を持って「きゃー」などと言いながらすいか割りをするような、ほほえましい海水浴をしたいのでしょう。
 それが、周囲に異様な雰囲気を振りまく海水浴になってしまっているわけです。年頃の女の子ならば、恥ずかしさと周囲の人々をびびらせていることとで、怒りを感じるのは当然でしょう。

 でも、主人公は、その怒りを家族にも、周りの人々にもぶつけていません。「誰も悪くないから、怒っても仕方ない」と判断して、怒りを抑えるだけの冷静さを持っています。いい娘ではありませんか。
 唯一、弟だけが彼女の怒りをぶつけられています。この弟は、口ばかりで軽薄な感じが出ていますので、「こいつなら仕方ないな」と感じますね。ちゃんと、主人公が嫌なやつにならないように書かれています。


 弟切が気になったのは、以下の二箇所です。

>> なのにビーチでは、戸惑いにあふれたざわめきが砂にまみれて漂っている。

 『砂にまみれて漂っている』が、気取りすぎた表現だと感じました。こなれない表現のため、目が流れます。


>>可愛さよりも機能性を重視した、セパレートタイプの水着。

 女性の水着は、機能性なら、断然ワンピースタイプのほうが上です。ここは理解できませんでした。



津荒さんへ >

 復帰おめでとうございます。早速、課題部屋のNo.1038「出会い」の指摘をさせていただきます。
 本文はこちらですね↓

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1038&e=res&lp=1038&st=0


 一番気になったのは、「女性で百七十八センチも身長がある人に、どうして主人公の目が止まらなかったのか?」という点です。

 日本人の女性で身長百七十センチを越えていれば、図抜けて高いです。通常、日本人女性で身長が百六十五センチを越えている人は、「高いねえ」と言われますよ。
 しかも、彼女は高校に入学したての十五歳か十六歳ですよね。そんな成長途上の若い女性で、そんなに背が高ければ、いやでも目に付いてしまいますよ。

 加えて、この女の子は可愛いのですよね? 主人公は背が高くて可愛い女の子が好みなのですよね?
 ならば、友人に指摘されるまでもなく、主人公はこの女の子に惹かれているはずです。これだけ大きければとにかく目立ちますから、陸上部に来る前から校内で見かけて、チェックを入れていてもおかしくありません。


 あと、弟切が気になったのは、以下の二箇所です。

>> 山本はハキハキと言った。
>> 水居たちは、あっけにとられてしまう。

 ここで、なぜ水居たちがあっけにとられたのか、理解できませんでした。


>>急に回ってきた出番は、一年生でもないのに失敗してしまった。

 この文は、日本語として壊れていますよね?



 以上、お二人に簡単に指摘させていただきました。


台風銀座
No.8313 投稿日 2004年7月30日(金)03時25分 投稿者 弟切 千隼
 またもや台風が日本に近づいていますね。湘南で昨日から雷雲が発達しているのも、台風の影響らしいです。
 弟切は、週末に、どうしても出かけなければならない用がありますのに……。台風に直撃されないことを祈っています。



>キャラ立て課題

 ようやく第一弾を提出しました。課題部屋のNo.1040に上げてあります。

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1040&e=res&lp=1032&st=0


 教室の中の場面は、登場人物が多くなって大変ですね。
 何よりも、「どこで何が起こっているのか」がわかるように書けているといいなあ、と思っています。


鈍足台風
No.8314 投稿日 2004年7月30日(金)16時50分 投稿者 弟切 千隼
 南海上にある台風十号は、自転車より遅い速度で進んでいるようですね。おかげで、日本の太平洋岸ではいつまでも雨雲が取れず、不安定な天気が続いています。
 弟切は、明日、親族の結婚式に出かけなければなりません。どういう巡り合わせか、このままでは式を台風に直撃されそうです。
 いくら安くても、こんな真夏に結婚式をやるのはやめたほうがよかったですねえ > 親族のRさん(^^;



2号さんへ >

 少し前の話題―No.8309―にレスします。

>> 7/16分、No.145……バカふたりがエロ本を拾いに行って見つかる話。
>> たしか二、三日あたりまではあまりhit数が無かったはずなんです。
  (中略)
>> うきうきしながら7/16分のエロ本バカふたりストーリーを見てみたら……なぜだかhit数が増えているし。いったい何があったのだろうか。
(2号さんのNo.8309の書きこみより)


 読み手の立場から見れば、この現象の原因はわかりますよ。

 これは、「ナイフ使い少女」の話が面白かった―と、多くの読者さまが感じた―ために起きた現象ですね。
 これが面白いなら、この直前に書かれた「エロ本バカふたり」の話も面白いかも知れない、と読み手は思います。それまで読んでいなかった人も、「じゃあ、読んでみようかな」となって、クリックするわけですね。


 おそらく、2号さんが課題部屋に上げている課題を、漏れなく全部読んでいる人など、ほとんどいないでしょう。思い出したように、ぽつぽつ読む、という人が多いのではないでしょうか。
 時々最新作を読んでみて、「面白いじゃん」と思えれば、最近の作品も読んでみる、という人が多いのでしょう。


 普通に本屋で売っている商業小説でも、そうですよね。
 ある小説家の作品を読んでみて、「面白い」と思ったら、その小説家の別の作品を探しませんか? 探して読みたいと思いますよね?
 むしろ、「この人の別の作品も読みたい」と思ってもらえなければ、小説家として食べていけないでしょう(^^;



 弟切は、「エロ本バカふたり」の話も、「ナイフ使い少女」の話も読みました。

 弟切としては、「エロ本バカふたり」のほうが面白かったですね。なぜなら、どこを楽しめばいいのかわかりやすかったからです。
 この作品は、主人公二人―ですよね?―のバカさ加減を楽しめばいいわけです。基準がわかりやすいのですね。とにかく笑えれば成功、と思える話です。弟切はそこそこ笑えました。


「ナイフ使い少女」のほうは、何を楽しめばいいのかわかりませんでした。シリアスとしてもギャグとしても中途半端な気がします。

 シリアス路線だとしたら、主人公が間抜けすぎます。山中の温泉宿で暗殺を実行するのに、山中を逃げることを考えていないなんて、まともな暗殺者ではありません。
 かといって、ギャグ路線というほどには、登場人物がはじけていません。ギャグにするなら、主人公はもっと間抜けでもいいです。おばあさんは、もっと人間離れした強さを持っているべきでしょう。あるいは人間離れした怪しさでもいいですね。



 弟切は、明日はここに書きこめません。親族の結婚式に出かけますので。
 あまり形式ばったことはやらないそうですが、最近の結婚式がどういうものか、観察してきます。


なつやすみ
No.8315 投稿日 2004年7月30日(金)18時38分 投稿者
新木 伸
 作家業を始めてから、ずーっと十年以上夏休みのこちらとしては、いまさら「夏休み」とか言われても実感がないよなぁ。
 えーと、今日は何曜日だっけか? 誰か教えてぷりーず。

 もちろん夏休みなので、やるべきことは宿題なんかではなくて、もちろん「好きなこと」だわな。つまり小説を書くことだ。





>津荒

 あれれっ。
 なんだ。夏休みがうれしいな、と言ったり、2号の課題に指摘していたりしたのは、あれ津荒だったのかー。弟切が「復帰おめでとう」なんて言ってたから、ようやく気づいたよ。
 なんだ春日じゃなかったのかー。
 消えたかなと思ってた春日が課題出してきたなー、と思ったりしたのだが。
 おまえんとこADSL回線あるじゃんか、なに暑さでボケてんだか、もお春日はぁ。――とか思っていたさ。

 あいかわらず、本文だけでは区別つかんのな。おまえら。

 ところで大学の夏休みって、8月からなの? それ、津荒の大学ローカル? それとも一般的に、そーゆーもん?
 しかしそうすると、何月まで夏休みとなるのだ?

 んで、課題のほう。
 プロットだけ見た。

>>1 春のグランドで、新入部員の紹介をする。一年生たちは緊張している感じ。それを見ながら、主人公は二年前の自分を回想して、ひどく緊張していた昔の自分を苦笑する。
>>2 千夏の番になる。張りきって、空回りしているのがわかる。かわいいと思う。ほほえましい感じ。
>>3 部長(里中 恵利)が千夏を気に入り、同じ種目の先輩である主人公に、話題をふる。予想していなかった主人公は慌てて、挨拶を失敗する。
>>4 練習が始まり、千夏が親しげに話しかけてくる。


 4つあるから、起承転結として分けているのだろうが……。
 まず、これだけ見てもわかることだが、3と4がだめだな。なっとらん。転結の部分な。
 まず動きがない。ず〜っと会話会話会話で、単調。「転」というぐらいなのだから、それまでの会話続きから変化を持たせなきゃいかん。いっそ練習がスタートするところを転に持ってくるとかしろ。
 あと、いくら短いっていったって、起承転結揃った話の最小構成要素なんだから、主人公がちっちゃい困難に直面したり、そこを抜けてカタルシスを得たりしなきゃならんわけね。じゃないとエンターテイメントといわない。

 物語の3部構成でいうなら、「平常」→「緊張」→「解放」ってやつね。
 解放=カタルシスね。

 俺なら、こんな感じに構成するわな。

起:一年生の中のひとりに注目。
承:その子に好感を持つ。
転:挨拶終わって練習に移行。その子の指導をさせられることになる。なにか小さな困難or苦難に遭遇。
結:その子に惚れる。



>>1 状況説明>説明文
>>昔の自分を回想する主人公>説明

 あと、本文なんか読んでないけど、ここんとこボツな。
 いきなり回想かよ。ふざけんな。金返せ。
 始まった直後の回想シーンは、風輪型読み捨てポイントっていうんだ。

 そんな退屈でくだらねーもん読ませるよりか、ちっちゃいのに男勝りで主人公を尻に敷いちゃっている女子キャプテンとの掛け合いだとか、そーゆー楽しそうなもんを読ませろ。一年のときに主人公がどうだったかという話も、回想でなくて、その女部長の口から語られるなら、聞いてやってもいいかな。

 あと、どうせ現段階じゃ本文なんて読まないから、関係ないんだけど。
 可愛い女の子を描写するのに、まさか、「可愛い」なんて言葉を使っちゃいまいな?
 地の文で使ってたら、ぶっ殺すぞ。わかってるよな?

 ちなみにとっとと書き直してこないと、この課題、おまえの手から取り上げて、2号にリライトやらせるからな。
 あいつの書くやつだと、読んでみたい気もする。

 ……ああ、いっそ競作にしてみようか。
 ちょうど春日にも、ボーイミーツガールのお題を振っていたところだ。
 2号と春日も、参加のこと。あと弟切も参加な。
 他にも、参加したい人は名乗り出ること。

 俺が上に書いた起承転結で書いてくること。
 文字数は3500字目安で。増えても減ってもいい。おもしろけりゃ、多少のことには目をつぶる。

 キャラ配置も変えたっていい。
 陸上部の三年生男子が、新入生の女子にボーイミーツガールする。最初の挨拶で気になって、練習を教えることになって惚れる、てなシチュエーションは変えずに、みんな同じでやってみようか。
 ただし、小さな緊張と解放を入れるのは忘れるなよ。解放によって「惚れる」というイメージが読者の脳裏に定着するんだから。緊張と解放とがセットで存在しなかったら、なにを語ったことにもならんのだ。

 初稿を書き上げたら、参加者同士で、お互いのものを削ってみたり、リライトしたりしてみるのな。

 各自、自分で締め切り設定して、ここに書いて皆に宣言して、それを守って書いてくること。
 3500字なんて一晩のはずだが……。まあ、何日か掛けてもいいよ。弟切は本業に無理のない範囲で。

 俺も参加すると面白そうだが、そんなもんあったら、仕事の原稿書かなきゃならんので、パスイチな。
 みやびさんはそろそろ締め切り開けだろ? 参加できるかな?





>機能的な女性の水着

>>可愛さよりも機能性を重視した、セパレートタイプの水着。

 ここは、「可愛さよりもスポーティな印象を重視した〜」と、そう書きたかったのだろうと思われる。
 また「セパレート」っていうのは、ようするに、普通のビキニではないということを言いたかったのだろうと思われる。ホルターネックになっているとか、そういうのあるじゃん? もしくはタンキニだとか。

 たとえば具体例をあげるなら、今週の週刊少年ジャンプ35号に載っている「武装練金」の斗貴子さんの着ているやつだとか。
 あー、もう金曜日か。じゃあ残っていないかな。

 だいたい女性用水着を着たこともないやつが、じつは機能性はワンピースが一番である――なんて知ってるわけないじゃん。
 ミニスカートはロングスカートよりも活動的である――だとか、なんの根拠もなく思いこんじゃっているような、そんな牧歌的な世界なわけよ。2号の頭の中ってのはさ。ひらひらとチョウチョが舞っているお花畑なわけ。
 本当にそうなのか、機能的なのかどうなのか。自分で着てみて確かめる――なんて知恵も湧かないぐらいだから、そのお花畑から一生出てくるつもりはないらしいぞ。


 ちなみに2号の「秘技・すいか割り」とかいうやつ。
 5W1Hが三行以内に出てこなかったんで、読み捨てた。
 ここんところな。

>> ぎらぎらと輝く太陽が、海を、砂浜を照りつけていた。絶好の海水浴日和、本当な
ら家族連れや若い男女の、とても楽しげな声で満ちているはずだった。
>> なのにビーチでは、戸惑いにあふれたざわめきが砂にまみれて漂っている。

 主人公さえも出てきてねーじゃん。

 ところでこれって、5W1Hがすべて揃って確定するまで、何行あんの?
 何行我慢していたら、5W1Hが一式揃うのー?
 読んだひと教えてぷりーず。

 みんな本当に気が長いよなぁ。いったい何行我慢してたのさ?
 なんでそんなに我慢してやってるの? 我慢するの趣味?




>弟切

 つぎ、弟切のやつ。

 今日の3本のなかでは、いちばん読めた。っていったって、他は「読んでない」と「3行でリタイヤ」なわけだが。
 いちおう、飛ばしながらでも、最後まで目で追っていけた。

 まず灰色率。2〜3割だった。

 キャラ作りには、やや不満が残るが、弟切なら、こんなもんだろ。
 しかし男性キャラが薄っぺらいんだよなー。ステレオタイプっていうか、書き割りの紙人形っていうか。まあ異性が薄っぺらとなるのは、プロでもそんなもんだから、仕方のないことではある。
 ちなみにいまの弟切の書く女性キャラは、男性プロ作家が書く女性キャラ程度ね。
 女性一般読者や、女性プロ作家から見たら、ひどく嘘くさく見えるに違いない。

 男性キャラは、どうなんだろ。女性読者から見て違和感を感じなければ、女性向けの土俵ではやっていけると思うが……。このへんは、女性から感想をもらうこと。なんなら身の回りの人に見せて回れ。

 男性読者としての意見は、とても嘘くさくて、書き割りの紙人形ってところ。


 キャラ以外のこと。
 文章的な問題点は、大きく二つ。
 のっけから視点が変。
 あと例によって、「装飾過多、長文押し込め病」が出てきてる。


>>教室の中に、チョークのこすれる音が響いていた。
>>黒板に向かっているのは、白いブラウスを着た女子生徒だ。丁寧にチョークを動かすたび、ブラウスの背中でおさげ髪が揺れた。

 「教室の中」に響くチョークの音を聞いている視点保持者が、いきなり女子生徒を見ている。そこで飛躍している。
 教室内を見回しているようなアングルから、前置きなしに、いきなり「黒板に向かう人物」に被写体が飛んだら、読者は、酔うわな。
 だいたい2段落目、2文めなんぞ、一文内の前と後ろとで、「動くチョーク」と「お下げ髪」と、写しているものが生き別れ状態だ。

>> 一斉に、視線が彼女に注がれた。
>> 彼女はひとつ、深呼吸をした。表情は落ち着いている。
>> 声にならない驚きが、教室に広がった。委員など誰もが面倒くさがって、普通はやりたがらないものだ。

 ここなんか、視点の飛びかたが、ひどすぎ。
 この3行、それぞれ写している対象物が別々だ。



 2段落目の一文目。
 主語は「生徒」で、述語は「向かっている」だわな。
 それぞれに係っている形容語句は、以下の通り。

 「白い」→「ブラウス」→「着ている」→「女子」 >>> 「生徒」
 「黒板に」 >>> 「向かっている」

 のっけから、4重に形容された言葉なんか使うな。ボケ。
 なんとか表現を工夫して、形容の段数を減らせないか検討しろ。


>>丁寧にチョークを動かすたび、ブラウスの背中でおさげ髪が揺れた。

 ここも形容関係がどんな複雑面妖さになっているのか、自分で分析すること。

 基本的に、形容が左から右に――文頭から文末に掛けて流れるような関係で係っているときは、読者に与える負担が少ないのね。しかしその自然な法則に逆らって、形容詞が巻き戻るように、前の語句に係るような不自然なことをやっている場合には、負担が大きくなってしまう。
 前の「メイド派遣業」の話の時に、このへんはさんざんやったってーのに、まーだ同じことやってるのか、このバカチンが。

 上級者(プロレベル)では、そういうものまで利用して、読者の目を止めさせたり、読む速度を調節したり、ある語句やある一文だけを強調したりすることに使うわけだが……。

 弟切の場合には、ややこしい形容関係にするのが「高等」で「上等」で「上手」であると、きっと、そんな勘違いをしているのだろうなぁ。

 だから、形容関係の順列やら巻き戻しやらをコントロールできもしなくて、ただ普通に書くのだけでも手一杯で、すぐパニックになってしまうような文章初心者は、長文は書くなって言ってんの。
 係り受けのシンプルな単文のみを書くようにしろっての。そうすりゃ、一度にあれもこれもと注意を向けなくて済むようになるから、楽になるぞって言ってんの。


>>黒板に向かっているのは、白いブラウスを着た女子生徒だ。丁寧にチョークを動かすたび、ブラウスの背中でおさげ髪が揺れた。

 この部分、4文に分けるくらいで、おまえには丁度いいだろ。



 つぎ。展開面。
 なにが起きているんだか、よくわかんない。せっかく三人称でやってるんだから、メタ視点というか、どういう思惑が裏で流れているのか、高みから見下ろすように大局的に、かいつまんで説明してくれたっていいように思う。一人称ではやれないことだが、三人称ならできるだろ。カンタンだろ。
 なんか三人娘がグルになって、ややこしいことが起きている模様だが。さっぱりわからん。

 だーら読者ってのは、楽しむために小説読むんだっての。頭を使ってクイズさせられるために読むんじゃないっての。
 ミステリでさえ、読者が自力で謎を解くために読まれるのではなく、ローコストに頭を使わず、謎を解いた気分に浸るために読まれるものだっての。


>弟切
No.8316 投稿日 2004年7月31日(土)12時01分 投稿者
新木 伸
>弟切

>>1040 「三人娘」本文その1

 一個、言い忘れ。

 主役というか、メインの登場人物は三人娘であるわけだが。
 この冒頭シーンでは、きちんと数えてないけど、男女合わせて6〜7人ぐらいのキャラが登場してくるよね。
 そのうちのどのキャラが主役もしくは主役級なのであり、どのキャラが脇役であるのか、読者にはまったく判別が付かんぞ。

 こういうことは、普通、プロの書く小説では発生しないことなのだ。
 なんでそんなことになってしまうのか、原因を考えてみた。

 そしたら、わかった。
 キャラを一度にたくさん出し過ぎなのね。普通は構成で工夫するもんだ。まず三人だけの登場シーンから始めるなりして、「この三人が主役ですよ〜」と、了解してもらう。

 まあキャラを扱うのが得意な作家なら、7人ぐらい出したうえでも、三人が主役級であることを印象づけることも可能かもしれないが……。
 出来たとしても、やらんわな。プロならなおのこと、そういうのは避ける。


ブラボー! ……おお、ブラボー!
No.8317 投稿日 2004年7月31日(土)19時51分 投稿者
名無し君2号
 暑くて暑くてなにもする気が起きないんだけど、なぜかいまになってどらくえ7をくりあーしちゃったりしているのはヒミツダヨ?

 おお、これだけ暑いのにフリーズ(凍る)してしまうとはなにごとだ!



>津荒さん

>1038 生課題NO11「出会い」

 わ、私も! 私も背の高い少女スキー! なので良いだろう。これはとても良いだろう……と思っていたんですけども。
 なーんっかおっしいんだよナー。どうにも萌えきらないですよ津荒さん。関係ないけど津荒と津村って似ているかもしれない。

 理由。キャラが定まっていないから。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 彼女は一歩前に出て土を踏みしめると――胸を張って、気をつけをした。
「はじめまして。このたび陸上部に入部しました、山本千夏です!」
 山本はハキハキと言った。
 水居たちは、あっけにとられてしまう。
「私は中学の時から陸上をやっていまして、種目はフィールドの走り幅跳びと、走り幅跳びをやっていました! 精一杯頑張りますので、どうぞよろしくお願いします!」
 少しの間を挟んで、部員たちは小さく笑った。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 この、部の先輩連中の前で挨拶をしている千夏ちゃんと――

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「そうなんですか……。でもちょっと寂しいですね」
「ま、しょうがないよ。黄金時代は大分前だし。……よし。山本さんが頑張って、新入部員を増やすんだ!」
「はい! ……あ、でも私だけじゃなくて、先輩もがんばりましょうね」
「あはは……はい」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 この、主人公と会話している千夏ちゃんは、なんか違う人な印象です。

 部員全員の前で挨拶させられて、緊張しているのはわかります。その緊張から解放させられて、ホッとしているのもわかります。そりゃくだけた口調にもなりますよね。
 でも、主人公は一応先輩なんじゃなかろうか。
 そんなたしなめるような、「先輩もがんばりましょうね」なんて発言をするんですかこの子は。挨拶の通りなら、この時もガチガチなんじゃないんですの? シャレだと気づかず、「はい! 私、頑張ります!」ぐらいなことは、言って欲しかった。(希望)

 新人挨拶をしている千夏ちゃんを見て、私は「生真面目」または「あがり症」だと読みとってしまいました。なのに主人公と会話しているときにはどちらの属性もないです。なんか「しっかり者」に見えました。


 あとは読んでいて突っかかった所。

>>高校陸上部はグランドの隅で円陣をくみ、新入部員たちの挨拶を聞いていた。

 高校陸上部は新入部員の挨拶を聞かないと思います。「新入部員たちが挨拶をしていた」もしくは「新入部員たちに自己紹介をさせていた」かな。




>1000字課題、No.147「秘技・すいか斬り」

 津荒さんの批評へお返事。

>>主人公はどうやって氷(スイカ)を割ったんですか? なにか特殊な方法なんですよね。それとも、それはわからなくても、良いことなんでしょーか?

 ズバリ言えば、「気」でしょうか……わははは。
 「力も体重も技も無いのに、やたらと攻撃が効く」「あれを使うと、体が熱くなる」あたりで匂わせてはいたつもりです。
 正直にいえば、なんとなく伝わるんじゃないかなとは思ってました。
 でも伝わらなければ、それはそれでいいです。「なにやら得体のしれない技を使う」「強い」「主人公も充分に変」という印象が読者に残れば、それでいい部分ではあります。


>>家族がこれだけ存在する必要性がわかりませんでした。が、個性がきちんと出ていて面白かったです。

 キャラの書き分けをしてみたかったのがひとつ。これは読者には関係ないですね。
 これぐらいの人数がいないと、読者に与えるインパクトが少ないかな、と思ったのがもうひとつの理由です。
 変な家族で笑わせようと思ったら、ひとりふたりじゃ足りないだろう。ズバリ下手な鉄砲も数うちゃ当たる方式です。


>>>>家族が回りに与えている威圧感(わはは)→そこそこ
>>威圧感というよりも、珍しい感を与えているように思えました。

 なるほど……。周りの海水浴客のリアクションが、いまひとつ物足りなかったのかな……。ちょっと考えてみます。


>>海水浴客の人達が、「ヤクザじゃないの?」とか話している声が、主人公にしか届いていないというのが、不自然に感じられました。鍛えてるし、家族も聞き取っちゃうと思うんですよね。
>>一家全員にささやきが聞こえちゃって、悟くんが怒鳴りちらす――とか、そんな展開が頭に浮かんでました。

 それぞれの反応はですね、

・祖父……まったく気にしていない。周りの噂なんかどうでもいいと思っている。
・父……鈍感なので、聞こえていないし目にも入っていない。
・母……周りの反応はわかっているけど、もう慣れっこなんで黙殺。
・長男……母と同じ、無視。実は面白がっているのもあり。
・次男……こちらは父と同じ、鈍い。
・三男……ビビッてるならそれはそれでいいと思っている。鈍いのもあり。

 父、次男、三男については、自分たちのことを噂しているとは思ってないです。祖父と母と長男はあえて無視してます。

 彼らの人物像には一応モデルがあって、それはプロレスラーだったり……はは。
 昔のプロレスラーは豪快な人が多くて、それにはふたつの種類があると私は考えました。

 ひとつ、ただ鈍いだけ。
 ふたつ、あえてそうしている。

 一口に「鈍い」といっても、いろいろそうなるための理由があります。ぼーとしているからわからない、自分にしか興味が無いからわからない、自分が変だという自覚が無いからなどなど。
 「わざと」にも理由はあります。プロレスラーだから豪快でなくてはいけないという思いこみ、プロレスラーは一般人とは違うのだというイメージ像を守るため、周りが驚くのを見るのが楽しい、どうせ理解されないから無茶苦茶してやれと自暴自棄だから、などなどなど。

 そこいら辺を適当に当てはめてみました。
 津荒さんに指摘されて、その辺りをわかるように描けば、もっと面白さを増すことが出来たなとも気づきました。


>>それから主人公が怒りを感じていましたが、それは「家族が普通じゃないこと」に対しての怒りですよね。その怒りを、「悪気はないんだから」という理由で、家族にぶつけないと言うのは、なんだかおかしいような気がしました。

 ここ、津荒さんが理解できなくて、弟切さんが理解できなかったというのは、やっぱり年齢的なものなんだろうなあ、とか思ったり。

 家族は自分の一部なんかじゃないってことを理解しているかどうかの違いかな。
 えーと、お互いを尊重しあっているかどうかといいますか。「彼らには彼らの人格がある」と思えれば、「私が恥ずかしいから」止めてとは言えないはずなんだな。……まだ悟りきれてはいないんですけど。

 ええと、別に津荒さんにどうこう言いたいわけじゃないです。
 むしろ羨ましく思っているんですよね。「ここで怒りを家族にぶつけないのは不自然だ」と感じることが出来るのが。
 それは津荒さんと同年代の人たちの意見と重なっているんだろうし。つまり、ライトノベルの読者層と同じ感覚を持っているってことだし。その感覚があれば、誤解されないように書く努力だって出来たはずだし。

 いいなあ。それ、いいなあ。(指をくわえながら)


>弟切さん

 弟切さんの指摘へお返事。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 なのにビーチでは、戸惑いにあふれたざわめきが砂にまみれて漂っている。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

>>『砂にまみれて漂っている』が、気取りすぎた表現だと感じました。こなれない表現のため、目が流れます。

 やっぱりそうかー!(強がり)
 言い訳してしまうと、そこは何度も削ったりまた付け加えたりしたんですよね。「砂にまみれて」を入れたかったのは、まあ……その……ビーチ感増量というか……エヘ。やっぱり砂浜だから、それにちなんだ比喩のほうがいいと思ったんです。

 ありきたりの言葉じゃ読んでいてつまらないだろうと思って、なんとか努力してはみたんですが。もっと努力すべき箇所があったと、今になって思います。つうか比喩を外すと痛い。



−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 可愛さよりも機能性を重視した、セパレートタイプの水着。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

>>女性の水着は、機能性なら、断然ワンピースタイプのほうが上です。ここは理解できませんでした。

 ああ、はい。わかりました。
 セパレートタイプでも、華やかなものと地味なものとあるじゃないですか。どんなタイプの水着でもそりゃいろんな種類があるんですけど。ここで伝えたかったのは、「セパレートタイプだけど派手派手セクシーじゃないよ」ってことでした。言葉足らず……というよりは単語を置く順番を間違えているのか。

 日本語って難しいよなあ……日本人のはずなんだけどなあ。

 ちゅうか新木さんに見透かされているのがちょっとアレだと思った。



>1000字課題

 いったいどこが1000字なんだ課題。
 No.148「しっかり殺れよ」(7200文字)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1041&e=res&lp=550&st=

 廃倉庫でボクサー崩れのチンピラを、少年が女性に手ほどきしながら始末する話。

 課題はチンピラがどうにも薄っぺらいこと。それはともかく、アクションシーンがちゃんと読みとれるものになっているかどうか見て貰えると私はうれしい。




>いろいろに返事

>ヌルファン

>>>>はい、ヌルヌルなファンです。正直に言ってしまうと、もうプロレスのテレビ放送は見てなかったりもします。たまに雑誌をぺらぺらと立ち読んで、あとはネットで情報を得るくらいです。

>>そんなヌルヌルなファンでいて――、なに? ペンネームは「盆梅絵」だって?
>>おまえ、昔、マジにその名前でデビューするだとかなんだとか、フザケタこと言ってたよな?

>>以前はヌルいって言われると怒ってたようだが、最近は自分から認めてくるのな。
>>この変化は、なんなのだ?

 たわけたペンネームに固執していた訳と、ヌルさを認める理由ですね。

 えーと、大人になったからでしょうか。

 頭ごなしに否定されると、条件反射で逆らってしまいます。だから「お前マジでそれ名乗るつもり?」と問われれば「ああっ、名乗ってみせるさ!」と答え、「やーいやーい、ヌルいファン〜」と突っこまれれば「んなことありませんぜ旦那!」と返します。ええ、深く考えずに。

 意地を張るのは悪いことじゃないと思います。でも、無駄な部分で突っ張ってもしゃーないんですよね。本気でそう思ってないからえらいこと疲れるし。
 ですんで、譲れないものについてはともかく、そうでなければなるべく冷静になって、できるだけ頭を使って返答しようかなって考えている最中です。

 実行できるかどうかは時の運ですが。ぜんぜん大人じゃないじゃん。


>ボーイミーツガール

>>ちなみにとっとと書き直してこないと、この課題、おまえの手から取り上げて、2号にリライトやらせるからな。

 私と津村……津荒さんの仲を引き裂こうという考えですね? 引き裂けるほど確かな仲じゃ無いような気もしますが。負けませんよ。きっと津荒さんはやってくれますよ。


>>……ああ、いっそ競作にしてみようか。
>>ちょうど春日にも、ボーイミーツガールのお題を振っていたところだ。
>>2号と春日も、参加のこと。あと弟切も参加な。

 では明日(8/1)中に書き上げたいと思います。なんだかテコ入れのような気がするし、そうだとしたら私がヌルヌルなせいな気もするし。



>1000字課題のすいかを斬るやつ

>>たとえば具体例をあげるなら、今週の週刊少年ジャンプ35号に載っている「武装練金」の斗貴子さんの着ているやつだとか。

 正解です。ブラボーです。



>>ちなみに2号の「秘技・すいか割り」とかいうやつ。
>>5W1Hが三行以内に出てこなかったんで、読み捨てた。
>>ここんところな。

 あれ? 出してませんでしたっけ。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ぎらぎらと輝く太陽が、海を、砂浜を照りつけていた。絶好の海水浴日和、本当な
ら家族連れや若い男女の、とても楽しげな声で満ちているはずだった。
 なのにビーチでは、戸惑いにあふれたざわめきが砂にまみれて漂っている。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 いつ、どこで、だれが、なぜ、なにを、どうした。

 日中、ビーチで、海水浴客が、不明、異変を、感じている。

 捉え方が変なのだろうか。ちなみに主人公は四行目で出てきたりもします。「なぜ」が判明するのは……十六行目か。




 レスには三時間ほど。


締め切り設定
No.8318 投稿日 2004年8月1日(日)03時42分 投稿者
春日秋人
 インターンシップ(会社への体験実習)が始まったもので、課題提出をサボっておりました。インターンシップは今週の金曜まであります。

 そんなことはともかく。
 競作に参加とのことなので、とりあえず自分締め切りを宣言しときますね。
 僕の締め切りは、

 八月三日(火)

 ってことで。
 いちおう、今日、陸上部の友達に話を聞いたりして、だいたいの構想は考えました。
 さて、上手く書けるかな。


いろいろ
No.8319 投稿日 2004年8月1日(日)16時34分 投稿者
新木 伸
>2号

 家族が自分の一部であるという感覚。
 青少年にとっては普遍的な感覚ってもんだわな。
 まあ家族ぐらいの範囲に収まっていりゃ普通ってもんで、誰でもある年代まではそんなもんなのだが。
 その「自分の延長感」が、友人、恋人、学校の先生、スポーツ選手、作家――と、どこまでも果てしなく延長されてゆくと困りもの。相手が自分の思う通りになっていないと不満を覚えてしまったりする。

 ちなみに「自分の体の一部」っていうのは、手や足のように思い通りになるという意味ね。自分の体ってのは、自分の思い通りになるもんだ。それと同じことを「他人」に求めてしまうわけ。

 「自分」である部分と、他人である部分との、区別がうまくついてない状態。
 ちやほやされて、親や家族が言うことを聞いてくれる状態でわがままに育ってしまうと、一生そこから出てこれなかったりもする。

 ちなみにいま俺、某所で実験&観察しながら、お勉強中。
 彼らはどこまで区別が付いていないのか、とか。諭されてみたらわかるもんかな、とか。


 ――で、だな。
 2号にはひとつ言うことがある。

 その青少年の感覚ってのを、うらやましいとか言ってるんじゃねえよ。バーカ。
 過ぎてしまった時間は戻らないんだから、いまなにが出来るのかを考えろ。ターコ。

 まずその感覚のズレを認識していたのか?
 認識していなかったら、お前は頭を使っていないアホウだ。

 「スイカ割り」の話の中の主人公の女の子は、普通の感性を持った高校生なんだろ。
 とくに大人びているという設定じゃないんだよな。
 なら、変じゃん。
 家族に怒りをぶつけているのが、普通ってもんじゃん。

 しかし主人公を家族に不満をぶつけるようなガキにするっていうのは、2号としては、書きたくないんだよな。それが高校生という年齢的にはリアルだといわれても、避けていっちゃうわけだな。

 青少年の実像と、いまの自分の感性。
 そこのところの違いを意識していないとならない。
 違いをきちんと把握したうえで、大人になってる自分の感性からは、どんなアプローチが取れるのかを考えるわけよ。
 それが「いま何かできるのか考えろよタコ」の部分な。

 たとえばずーっとずーっと昔のことだが、おまえはイクオとハルコの話を書いていたわけな。牛乳逆噴射の話ね。
 あれは中学生のカップルの話なわけだが。
 ハルコの背が高いことを、イクオは怒ってないわけよ。
 あれ、リアルな中学生像にするなら、「なんでおまえは背が高いんだよ!」と、イクオは怒っていなきゃならないところだ。
 イクオはガキだから、女の子は自分より背が高くてはいけないと思っていて、そうでなくて背の高いハルコはいけないわけで――だから怒ってしかるべき。
 そうなるはずだろ。

 しかし、「リアルだから」といって、それをそのまま書いてしまったのでは、読んでも得るものがない。
 等身大の中学生だって、いやだろ、こんなの読ませられるの。自分の汚い部分を鏡写しで見せられるようなもんだしな。

 小説っていうのは、もちろんエンターテイメントであるわけだが、人生の教科書って一面も持っていたりするわけね。
 リアル中学生やら、リアル高校生やらは、小説の中に人生の縮図を読み取る。
 自分と同じ年代の登場人物が、自分と同じ等身大の悩みや困難やらにぶつかって、「どう解決してゆくのか」――その答えを探すために読む。
 まあ100%タメになる教科書として作っちゃうと、鬱陶しいものになってしまうから、教科書的な要素の強い作品でも、楽しみながらタメになるように作られているものだが。

 んで、ここでクエスチョン。
 あの「スイカ割り」の話に、「家族を自分の一部だと思い、不満を覚える」という青少年に特有の問題の「解答」を小説中に込めるとしたら、どのような展開にすべきだろうか?
 三行あらすじ、および、プロットで答えよ。

 あとついでに、「なんでおまえは背が高いんだよ」と言ってしまったイクオのその後の展開は?




>5W1H

>>日中、ビーチで、海水浴客が、不明、異変を、感じている。

 はァ?
 なにいってんの、おまえ?

 この話の主人公は、海水浴客なのかよ?
 5W1Hのうちの「だれ」は、もちろん、主人公のことを指しているのだろうが。
 はじめの3行に、主人公、出てきてないじゃん。俺はそう言ってんの。
 おまえひょっとして、これまでず〜っと、5W1Hをそんなふうに勘違いしていたのか?



 主人公がいつどこでなにをどうしていて、それはなぜなのか、てことが確定するのってさ――。

>>ふぅ、と息をはいて、真理は足下の物体を見下ろした。

 ――と、ここになるわけだな。なんと51行目だ。

 夏の、砂浜で、真理が、足下のスイカを、割ろうとしている。なぜなら、ジジイに割れと言われているから。

 もしくは、

 夏の、砂浜で、真理が、足下のスイカを、ジジイに言われて割ろうとしているがモタモタしている。なぜなら人前で目立つことをしたくないから。

 まあどっちなのだかわからんが……。
 51行まで5W1Hが出てこないようなもんは、読む価値ないので、どっちだっていいや。





>ボーイミーツガール競作

 うん? 表明したのは、津荒と2号だけか?
 春日はどーした。そもそもお前の書いたもののリライトじゃないのか。

 しかし2号の申告した自己締め切りのほうが、津荒よか、1日早いのな。やるじゃん。





>津荒

 前から気になっていたのだが。
 課題部屋のほうの提出時に、「NO11」とか書いてきてるけど、あれどういう意味?
 「ノー、11」だから、日本語訳すると、「嫌なんですよ、11って」とか、そんなところ?
 ずーっと意味がわかんないまま、「ま。いっか」と放置してあったんだけどさ。





>1038 生課題NO11 「出会い」

 これ、ラストまで見てみたんだが。
 終わってなかったじゃん。

>>4 練習が始まり、千夏が親しげに話しかけてくる。

 とあるから、てっきり練習風景があるのかと思ったら。
 練習始まってねーじゃん。
 練習場所に移動しよう、というところで終わっておった。「移動しよう」っていうだけで、移動も始まっていないし終わってもいない。

 まあ競作のときには、以下のようにプロットにあるわけだから、練習もさせてくると思われるが。

起:一年生の中のひとりに注目。
承:その子に好感を持つ。
転:挨拶終わって練習に移行。その子の指導をさせられることになる。なにか小さな困難or苦難に遭遇。
結:その子に惚れる。


内臓からして庶民
No.8320 投稿日 2004年8月1日(日)22時48分 投稿者 弟切 千隼
 親族の結婚式より戻りました弟切です。心のこもった良い式でしたね(^_^)
 披露宴の会場は格式の高いホテルでした。料理は本式のフランス料理でした。とても美味しくいただきました。
 けれども、おなかがもたれて調子が悪くなりました。高級なバターなどをたっぷり使った料理のためです。
 たまに御馳走を食べると、弟切の胃腸はびっくりするようです。体の芯から庶民だと証明されてしまいました(^^;



>ボーイミーツガール競作

 了解しました。津荒さんの作品―課題部屋のNo.1038「出会い」―をリライトする形ですね。
 起承転結は、新木さんが示された以下のものを用いる、という条件ですね。

>>起:一年生の中のひとりに注目。
>>承:その子に好感を持つ。
>>転:挨拶終わって練習に移行。その子の指導をさせられることになる。なにか小さな困難or苦難に遭遇。
>>結:その子に惚れる。


 自分締め切りは、今週の木曜日(8/5)までとします。



>キャラ立て課題

 弟切が提出した作品―課題部屋のNo.1040―に、以下の欠点があることを認識しました。

1)キャラクターが薄っぺらい。嘘臭い。とりわけ男性キャラクターがダメ。
2)視点が飛躍しまくって、読者さまが酔ってしまう。
3)文章に「装飾過多、長文押し込め病」が出ている。一文をもっと短くして、装飾を減らすこと。
4)話の展開が、何がどうなっているのかわからない。大局的に、何が起こっているのか少しは説明したほうがいい。
5)人物を一度に大勢出しすぎている。そのため、誰が主役かわからない。


 上記の欠点を修正して、書き直します。ボーイミーツガール競作が終わってからですね。


Yes,I am!
No.8321 投稿日 2004年8月2日(月)00時24分 投稿者
名無し君2号
 なんかはじめて締め切りを守ったような気がします。こんなのはじめてっ!




>ボーイミーツガール競作課題

 競作ということなんで、わかりやすいように根っこを作っておきました。

 競作課題、ボーイミーツガールの根っこ

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1042&e=msg&lp=1042&st=0


 で、こちらが書きあげた課題です。

 2号作「ないぺた」(9000文字)、8/1作成

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1043&e=res&lp=1042&st=0

 ぺたんこな胸の女性にしか興味の持てない陸上部三年生が、背も高く胸も大きな新入部員の、実は真っ平らなことを知って、たちまち惚れてしまう話。

>>文字数は3500字目安で。増えても減ってもいい。おもしろけりゃ、多少のことには目をつぶる。

 文字数が9000文字ってのは、多少かぁ? 面白いんじゃないかとは思ってたりするけれど……むむむ。




 新木さんのクエスチョンへの回答は明日です。ぶっ続けで書き続けたせいで、脳みそが酸っぱくなってます。この発酵した頭じゃ答えられないです。


>2号
No.8322 投稿日 2004年8月2日(月)01時18分 投稿者
新木 伸
>2号

 なんかおまえって、リライトだと張り切ってくるのなー。
 オリジナル小説はすっぱり諦めて、ノベライズ作家を目指してみてはどうだ?
 ノベライズ職人は、需要あるぞー。

 んで、おまえは明日までにもう一本な。
 プロットは同じで。今回のとは、また別パターンで。

 おもしろいかどうかは、観客が決める。
 全員のが揃ったら、皆に票を入れてもらうか。
 ちなみにエントリーした全員分が揃うまで、一人、何本書いてきたっていいぞ。

 票入れてもらって出す結果は、「誰がいちばんおもしろいものを書いたか」ってことだな。


あ、悪魔め!
No.8323 投稿日 2004年8月2日(月)23時48分 投稿者
名無し君2号
>>んで、おまえは明日までにもう一本な。
>>プロットは同じで。今回のとは、また別パターンで。

 な、なぬー!
 それでもやったんだ私は、追加注文ヘイお待ち。すんげえ疲れたんですが、プロはこんなこと毎日やってんだと思うと、ちょっとせつなくなったりする。


>ボーイミーツガール競作課題

 2号作「胸のドキドキ」(4200文字)、8/2作成

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1044&e=res&lp=1043&st=

 生意気な新入部員の少女の、意外と可愛い一面を見て、思わず胸を高鳴らせてしまう三年生マネージャーの話。

 バカ度は前回より低めです。



>>オリジナル小説はすっぱり諦めて、ノベライズ作家を目指してみてはどうだ?
>>ノベライズ職人は、需要あるぞー。

 目指してもいいんですけど、どこを目指して歩けばいいんでしょう。イメージとしては、ある程度の実績がないとノベライズを依頼されることはないような気がするんですが。

 それにノベライズはノベライズで、すんげえ大変そうなんですけど。シューティングゲームのノベライズなんて、どーすりゃいいんだかもう。



 疲れ果てたのでおやすみしますマイダーリン。なんかもう勢いだけで書いているな今。ねーむーいー。


H2ブロッカーを飲みながら仕事
No.8324 投稿日 2004年8月3日(火)01時18分 投稿者 弟切 千隼
 昨夜、胃が痛くてあまり眠れなかった弟切です。
 今朝になって医者へ行ったら、立派な胃炎だと言われました。H2ブロッカーという成分が入った薬を処方されました。
 H2ブロッカーとは、ものすごく簡単に言えば、胃液の分泌を抑える成分です。何らかの原因で、胃液が胃壁を荒らしている場合に、それを防ぐために用いられます。



2号さんへ >

 課題部屋のNo.1043「ないぺた」とNo.1044「胸のドキドキ」にざっと目を通しました。
 詳しい指摘は後に回します。ごく簡単な感想だけ書いておきます。


 No.1043「ないぺた」は、題名でネタばれしているのが残念でした。


 No.1044「胸のドキドキ」は、スイセンの花の季節感が、関東以南に住んでいる人間とは違うなあ、と感じました。
 日本の国土は南北に長いです。同じ植物でも、地方によって花の咲く季節はずいぶん違います。ですから、2号さんの季節感がおかしいとは言いません。弟切の季節感が正しいとも、もちろん言いません。


 参考までに、弟切の故郷である静岡県では、スイセンは一月に咲きます。どうかすると十二月のうちから咲いています。遅くまで咲き残ったとしても、せいぜい二月までの花ですね。
 四月にスイセンが咲いていたら、その年の静岡県は異常気象です(笑)
 でも、2号さんの住んでいる地方では、それは全く正常な気象かも知れませんね。


返信のみ。
No.8325 投稿日 2004年8月3日(火)02時30分 投稿者 津荒 夕介
 二日前にゼミのテスト打ち上げがありまして、酔った友人を支えて夜の名古屋を歩き回り、一晩をカラオケ屋で徹夜して過ごしました。
 ああ――アホだ(笑)
 でもまあ、これで大学生の酔っ払いは、書けるぜー。


○弟切さんへ
 指摘ありがとうございます。

 1 主人公の注目がおかしい。
 2 あっけにとられた理由がわからない。
 3 日本語が壊れている。
 ですね。
 いや、情けないです。1・2・3とも、馬鹿なミスでした。
 1と3はそのまんまミスです。
 2は「あっけにとられる」の意味を間違えて理解していたために起きたミスです。「驚き呆れる」なのに、「驚く」だけだと思ってました。
 最低でした。すんません。知ってるぜーとか思っても、辞書をひかねば。


○新木さんへ
>大学とか
 僕の大学の夏休みは、八月の頭から始まって、九月の終わりまでです。
 大学によって、科目の内容にばらつきがあるでしょうから、確実に全ての大学の夏休みが、そうだとは言えません。が、大体は七・八・九月の辺りが休みになるんでしょう。夏休みだし。

>課題
 起承転結が甘い、と。
 会話だけじゃ単調、ってことに気づきませんでした。確かに単調だなー。
 新木さんの起承転結で、書き直します。

>NOとか
 うひゃ、「No.」じゃないか。ぐあー赤面。

>競作表明とか
 一応断っておきますけど、僕は表明してませんよー。
 なんか表明していないことを表明するってのも、まぬけだ。
 今日中に提出しますね。


○2号さんへ
 指摘ありがとうございますー。

 1 キャラが変わってるじゃないか。
 2 言葉選びが甘いじゃないか。
 ですね。
 うーん。うーん。
 なんつうか、あれです。ごめんなさい。おっしゃる通りです。
 ちなみに千夏は、「緊張しやすくて」「真面目」でした。
 真面目なら「鈍感」も込みで考えるべきでしたか。そりゃー小説だしね。個性を特化させないといけないよな。


>怒る理由とか 

>>家族は自分の一部なんかじゃないってことを理解しているかどうかの違いかな。
>>えーと、お互いを尊重しあっているかどうかといいますか。「彼らには彼らの人格がある」と思えれば、「私が恥ずかしいから」止めてとは言えないはずなんだな。……まだ悟りきれてはいないんですけど。
 
 んー、いまいちわかりません。
 家族が自分の一部じゃない、とわかったら、家族に対して意見をしなくなる、ってことですか。
 あー。
 イヤなことは言うと思うんですけどねー。
 ああ、主人公って結構卑屈なのかな。自分が嫌な気分をするだけですむんなら、それで良いや、みたいな。
 それで「悪気はないんだから」ってのを理由に、卑屈な自分を正当化している、のかな……。
 んー、ピンとこない……。


いろいろ
No.8326 投稿日 2004年8月3日(火)13時03分 投稿者
新木 伸
>2号

 悪魔だと?
 そういうことは、これから言え。



 んじゃ、おまえ、今日もまた一本な。




>>プロはこんなこと毎日やってんだと思うと、ちょっとせつなくなったりする。

 ふーん。
 「プロ」ってのは楽な仕事だったんだなー。俺、12年もやってたけど、知らなかったヨー。
 こんな課題みたいなの、1日一本あげてれば、それでいいのかー。
 俺も参加しようかって言っていたけど、あれ、「気分転換」って意味だったんだがなぁ。もちろん「仕事」のほうも同じ日に別にやるわけ。

 さて3本目。
 普通にやったんじゃおもしろくないから、「ガールミーツボーイ」でやってみっか。
 女の子が先輩で主人公で、男の子が新入部員な。




>>追加注文ヘイお待ち。

 なんか、この2本目って、1本目に比べて、ウスいんですけどー。
 俺、こんなの頼んだかなー?
 3本目は1本目以上に濃いやつでよろしく。





>ノベライズ職人への道

 俺は知らん。だって俺、ノベライズ書けないもん。
 みやびさんに聞け。

 まずそっち方面に向かうなら、他人の作った色々な話に興味を向ける素養がないとだめだわな。
 「自分のお話」を語ることでなくて、「お話」を語ることに興味のある人向けってこと。

 考えてみたら、2号がリライトのときに生き生きしてくるのって、色々と他人に決めてもらって楽してるからだわな。


 ちなみにシューティングのノベライズは、いちばん楽だよー。
 ストーリーなんてほとんど存在しないから、設定だけ使って、オリジナルを書けばいいだけのことだ。
 一番難易度が高いのが、ビジュアルノベルのノベライズ。文章作品→文章作品のコンバートだから、死ぬほどきつい。
 次にきついのが漫画作品。間の取りかたが小説に似ているので、これも縛りが大きい。オリジナルストーリーにしちゃうなら楽なんだけどね。
 次がアニメなどの映像作品やら、RPGやらシミュレーションRPG。ストーリーも世界観もキャラも、すべて元作品のものを使って構築するのが、けっこう大変。

 MMORPGは設定と世界観ぐらいを共有すればいいだけで、キャラクターやストーリーはオリジナルでもって立てられるから、シューティングのノベライズ並に楽なほう。
 みやびさんがやっているのがこれな。

 世界を創出するのがオリジナル作品の大変さであり、世界を駆使するのがノベライズ作品の大変さ。
 どっちも大変なわけだが、俺は同じ大変なら創り出す大変さのほうがいいなぁ。


>津荒

 ところで「No.」って、どういう意味?

 しかし9月いっぱい、夏休みなのかー。
 9月ならもう暑くもないだろうに、なぜ休む必要があるのだろう。世の中は不思議だなぁ。





>津荒

 まず、べつに怒っているわけではないので、そのつもりで。

>>家族が自分の一部じゃない、とわかったら、家族に対して意見をしなくなる、ってことですか。イヤなことは言うと思うんですけどねー。

 意見する、ということも、つまり「自分の思うとおりに動かそう」という気持ちの表れなわけね。そういった相手をコントロールしたいと思う欲求というのは、相手は自分の手足も同然の存在なのだから、自分の思うとおりに動くのが当然――なんていう思い違いから発生しているわけよ。
 相手は自分の体の一部じゃない、と、はじめから分かっていれば、不満を覚えたり、怒りを感じたりはしないはずだ。

 だが人間ができているかどうかということと、恥ずかしく思うかどうかってのは、また別なわけだな。
 周囲の人の目を引いてしまう家族のことを、恥ずかしいなぁ、と思ったとしよう。
 人間のできている人でも、「恥ずかしいから普通にして」とか、そんな穏やかな形でお願いをすることはあるだろう。
 だが不満を覚えたり、怒りを感じたりしちゃうのは、それは、ちがうわけ。

 うーん。なんといったらいいのかなぁ。
 「私が恥ずかしい」とか、「私が腹を立てた」とかいうことは、それは「私」の問題であって、相手には関係のないことじゃん。自分の心の領域の問題だよな。
 その自分の問題でしかないことに関して、相手になにか要求する権利なんて、そもそもありゃしないわけよ。
 お願いするのなら、いい。
 相手が聞いてくれるかどうかは、それは相手の問題だ。断られるかもしれないし、聞いてくれるかもしれないし。とりあえずお願いしてみるのは構わんだろう。
 ちなみに断られたら怒りだす、とかいうのは、これはお願いとはいわんからな。断られても怒らないのが、ここでいう「お願い」っていうもの。

 この「お願い」をするという行為は、広い意味では意見をすることに含まれるかもしれない。
 だが問題となってくるのは、その意見を行う動機の部分だ。
 「嫌だから」とか「腹が立ったから」とか「当然そうすべきだから」とか、そういうのは、それは家族が自分の一部だと思っている証拠。


 津荒の言っているのは、「腹を立てないのはおかしい」ってことだよな。
 あ、ちがうか。腹を立てるところまでは、2号の課題の中でも書いてあるか。
 腹を立てて、その怒りを家族にぶつけないのがおかしいと、津荒は言っているわけだよな。

 だがオトナに言わせると、だな。
 その怒りを家族にぶつけてしまうほうがおかしい。どうかしている。

 たぶん津荒は、まだ納得しないだろうから、どのように考えていけば理解できるか、その道筋を示してみる。
 まー、こんなもん、言葉で言われて、すぐ一発でわかるようだったら、世の中はみんな「理性的な人間」で溢れかえっていることだろう。

 津荒が理解するための道筋。
 家族に怒りをぶつけることが、正しいことであるという、その理由を考えてみるべし。
 もしくは相手に意見して、その通りに相手を行動させることが正しいことである理由だな。

 俺のほうは、上のほうで書いてあるだろ。
 家族に怒りをぶつけず、相手の行動を意のままにコントロールしようとしないことが正しい理由ってやつ。
 家族は自分の一部じゃない。自分と対等で、いくらアホに見えても別個に物を考えて動いている一個の人格だ。
 相手の言動に対して怒りはあるだろうが、そんなもんは自分が勝手に怒っているだけのこと。
 お願いという形で相手の言動を変えてほしい旨を告げるならともかく、自分の怒りを相手にぶつけて、「こうしなくてはならない」などという、自分が勝手に決めたルールを押しつけようとするのは間違っているわけだ。




>2号

 んで、2号には、感性のズレで済ませるなといいたい。「うらやましい」とか言ってんじゃねえぞこのタコ、ってやつね。
 宿題忘れるなよ。

 「家族を自分の体の一部と思う」感性と、「家族は自分の体の一部ではない」と思う感性とのあいだを橋渡しするためには、どのような構成や展開のストーリーにすればいいのか、それを考えてこい。


主に投稿報告 
No.8327 投稿日 2004年8月4日(水)00時41分 投稿者 津荒 夕介
○新木さんへ
>怒りとか
 なるほど、「自分の延長じゃない」とわかっているのならば、確かに過度な期待はしないか。怒りがそもそも起こらない……と。
 で、ありがた迷惑的なことをされたときは、「お願い」するに止まる……と。


○課題
 昨日から書いてたのを投稿しました。
 いやー、書くの遅すぎ。
 なんか手直ししてたらキリがなくって……。ああ。

  競作課題「惚れました」(3920字)です。
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1046&e=res&lp=1046&st=0

 


競作「ボーイミーツガール」提出
No.8328 投稿日 2004年8月4日(水)01時00分 投稿者
春日秋人

>競作課題 「ボーイミーツガール」 、春日作「儀式」(2240字)

  http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1047&e=res&lp=1042&st=0

 背の低い少女の高飛びに対する気持ちを知り、惚れてしまう男の話。


 自分で締め切りを設定しただけに破るわけにもいかず、どうにかこうにか書き上げた。というか、でっち上げた。
 しかも、1000字以上文字が足らないという、トホホな内容。
 とにかく「背の低い女の子」で書きたかった……


ちょっとだけ補足
No.8329 投稿日 2004年8月4日(水)01時38分 投稿者 弟切 千隼
津荒さんへ >

>>家族が自分の一部じゃない、とわかったら、家族に対して意見をしなくなる、ってことですか。イヤなことは言うと思うんですけどねー。
(津荒さんのNo.8325の書きこみより)


 おとなが、家族に対してまったく意見をしないわけではありません。

 例えば、明らかに他人に迷惑をかける行為や、危険な行為を家族がしていたら、意見します。意見というより、注意ですね。
 このような場合は、注意しないほうがおかしいです。「他人になるべく迷惑をかけない」・「意味なく危険なことをしない」というのは、おとなの心得ですから。


 2号さんの作品(課題部屋のNo.1037)を例に挙げてみましょう。
 主人公の女の子が、本物の刃の付いた日本刀を渡されて、「これでスイカを斬れ」と言われたとします。この場合、主人公は怒って当然です。むしろ、その怒りを家族にぶつけるべきです。
 なぜならば、それはあまりにも危険な行為だからですね。

 主人公の周辺には、海水浴客が大勢います。普通の海水浴客には、武道の心得なんてありません。その上、海水浴客とは、無防備な格好をしているものです。
 そんなところで長い刃物を振り回すなんて、危険すぎます。


 実際の2号さんの作品では、主人公は素手でスイカを斬っていますね。素手なら、周囲に危険を及ぼすことはありません。ゆえに、主人公は何も意見せず、家族に従ったわけです。


書き忘れです。すんません。
No.8330 投稿日 2004年8月4日(水)01時46分 投稿者 津荒 夕介
>>ところで「No.」って、どういう意味?
 No.は「ナンバー」と呼ばれる記号です。
 この場合のナンバーは、「雑誌などの号数」という意味です。
 だからNo.1というのは「一作目」って意味です。


いろいろ
No.8331 投稿日 2004年8月4日(水)16時00分 投稿者
新木 伸
>No.
>春日

 「No.」って、「ナンバー」だったの?
 でもそれだとおかしくない? 「ナンバー」なら「Number」だから、省略形なら「Nu.」になるんでないの?
 なんで「No.」なんだよ? 説明しろよ。





>春日

 リテイク。適正分量まで増量な。
 あらすじを上げろなんて言ってないぞ。小説としてのワンシーンを書いてこいと言ってる。

 増量の締め切りを自分で切って、それに合わせて上げてくること。





>津荒

 津荒のほうは、もう一本、新しいやつな。
 締め切り切ること。





>2号

 おーい。おかわり3杯目はー? まだー?


へんじ。
No.8332 投稿日 2004年8月4日(水)23時35分 投稿者 津荒 夕介
○新木さんへ

 次の課題は、明日までに。
 
>>でもそれだとおかしくない? 「ナンバー」なら「Number」だから、省略形なら「Nu.」になるんでないの?
 いや、まったくその通りです。昨日は調べてもわからなかったので、とりあえず由来については触れずに書きました。
 明日図書館にいってきます。


 あと、なにやら春日さんと僕を間違えているんですが、わざとですか?
 わざとじゃなかったとしたら、考えるだけ無意味なので、確認取りたいっす。
 
 ……まあ、新木さんが無意味なことをするはずが、無いんですけど。
 うーん。とっとと、自分のキャラを作って、確定して、実践しろっていう催促なんだろうか……。
 


ちなみに原稿用紙換算だと、七枚半。
No.8333 投稿日 2004年8月5日(木)00時06分 投稿者
春日秋人
>リテイク締め切り

 8/7(土)とさせていただきます。


 とりあえず、以上。


ち、遅刻だー
No.8334 投稿日 2004年8月5日(木)00時17分 投稿者
巻島翔史
 いくらなんでも言うのが遅れすぎで、さすがにちょっと恥ずかしい気分もあるのですが。

 陸上部競作、参加します。
 締め切りは、えーと、八月六日が終わるまで。二十三時五十九分五十九秒までですね。


 それだけです。用件だけで今日はおうちに帰ります。ではでは。


予想
No.8335 投稿日 2004年8月5日(木)12時09分 投稿者
新木 伸
 本命2号、対抗巻島、大穴春日。


こ、この尻魔人め!
No.8336 投稿日 2004年8月5日(木)18時08分 投稿者
名無し君2号
 ……これだとかえって喜ばれそうだなあ。
 罵倒するにもセンスがいるよ。とほほ。

 待たせてしまいましたね。つうか注文の多い料理店だよまったくよ。


>ガールミーツボーイ競作課題

 2号作「一奈部長の青春」(10000文字)、8/5作成

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1048&e=res&lp=1043&st=0

 新入部員が入らないことを悩む、生真面目だが不器用な部長が、ようやく少年が入部してくれたことに喜び、さらにその頑張りっぷりに胸キュンしてしまう話。

 濃くしようと思ったら話が脇に行きまくりです。理由はそのまま、脇のキャラクターを強くしてしまったため。でも一番好きなのは主人公の部長さー。
 とにかく「男前な女の子」で書きたかった……。(春日さん調)

 しかし春日さん。その伝でいうと、春日さんは背の低い女の子に撲たれたいなんて願望がアルわけデスネ? くひょひょひょひょ。(ゲスの勘ぐり)




>彼女が家族を怒らなかった理由

 せっかく海水浴に行ったのに、家族が周囲の客から変な目で見られているものだから、少女は楽しむことができないでいる。なのに彼女は家族に当たり散らさなかった。
 ――なぜ?

 どう説明したもんだろな、と思っていたら、なんかもう津荒さんったら納得しているっぽい。楽ちんでいいな。少し淋しいのは愛ゆえか?

 あと津荒さん。いいかげん「次やったら臓物ブチ撒けるゾ☆」って怒ってもいいと思います。横にいるこっちも、いったいどっちの話をしているのかわかりゃしねえ。予想とか書いてあるけど、あの春日さんはどっちの春日さんかわからない。もうブチ撒けろ!

 そもそも何の予想か書いてないんだよなあ……。
 もしかして締め切りブッチですか? それはさりげなく巻島さんに失礼だと自分でも思った。




>弟切さん

>1040 弟切、キャラ立ての練習用課題、「三人娘」本文その1

 いまからでも間に合うか……感想を書きます。

 まず、誰が誰なのかよくわかりませんでした。

 次々と人物が出てくるせいか、どの子がどの子なのか掴みづらかったです。名前や口調だけでなく、容姿やしぐさでも判別させて欲しかったかも……ってそういう課題じゃないんでしたっけ。

 あとは三人称客観とはいえ、主役級は優遇されてしかるべきかな、とも思いました。
 例えば――貴美子が保体委員に立候補しますよね。それは、好きな男子と一緒に委員活動をしたいという目論見があったからですよね。ところが、そこに他の男子が立候補して割りこんできます。

 以下はその場面です。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「はい。俺も保体委員やります」
 おおお、という野太い声が、ざわめきに混じった。発言した男子生徒の背を、後ろの男子生徒が小突いた。
「格好つけちって、尾形」
 尾形と呼ばれた生徒は、後ろの生徒を小突き返した。
「俺そそっかしいから、よく捻挫とかすんだよ。応急処置とか、覚えといて損ないだろ」
「あー、お前、バスケ部だっけ」
 尾形は顔を上げて、教壇へ呼びかけた。
「他にいないなら、決まりだよな」
 教壇の男子生徒は、慌てて生徒たちに話しかけた。
「あーと、保体委員は、相馬さんと尾形で決まり、でいいかな?」
 拍手が教室に響いた。教壇の女子生徒が、再びくるりと向き直って、黒板に文字を書き始めた。
 貴美子は唇を噛みしめた。「尾形雪彦」の隣に、自分の名が書かれるのを見ていた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 他の男子が立候補したあと、まずクラスの反応を描いてますよね。そこから貴美子の反応ですよね。
 この順番が違うんじゃないかなあ、と思いました。
 まず貴美子の反応を描いて、そこからクラスの反応じゃないのかなあ、と。これは私の感覚でしかないのかもしれませんが……。



>課題部屋にあげた作品の、hit数の変化について

>>読み手の立場から見れば、この現象の原因はわかりますよ。

>>おそらく、2号さんが課題部屋に上げている課題を、漏れなく全部読んでいる人など、ほとんどいないでしょう。思い出したように、ぽつぽつ読む、という人が多いのではないでしょうか。
>>時々最新作を読んでみて、「面白いじゃん」と思えれば、最近の作品も読んでみる、という人が多いのでしょう。

 あ、なるほど。よくわかりました。
 ここで問題となってくるのは、なんでクリックする気になったのか、ということなんですが……それは私が考える問題か。
 感想を書いてくれるような方は、なんとなーくですけど、もれなくクリックしてそうな気がするんですよね。その他、不特定多数の目に見えない読者さんはどういう基準で読んでいるのか。女の子が主人公だったから? 案外そんなところだったらどうしよう。


 それと、「エロ本バカふたり」と「ナイフ使い少女」の話も参考になりました。タイトルだけじゃなんのこっちゃわかりませんが。

 シリアスなのかコメディーなのか、はっきりしてもらわないと面白ポイントがわからない。どう楽しめばいいのかがわからなければ、当然つまらないものとなる。読めたものじゃなくなる。

 本人はシリアスのつもりでも、ギャグになってしまうのは哀しいなあ……。



 レスには2時間だっ。つうかボーイミーツガールばっかりで、「感性のズレこのタコ宿題」ができねえよっ。ヒーホー!


>2号
No.8337 投稿日 2004年8月5日(木)20時13分 投稿者
新木 伸
>2号

>>もしかして締め切りブッチですか? それはさりげなく巻島さんに失礼だと自分でも思った。

 おまえの場合には、存在自体が巻島に失礼なんだってばよ。
 なんたって「2号」なわけだし。1号はおまえの名前を見かけるたびに、ちくちくと胸が痛むわけだよ。

 で、もうここまで来ると、わかっているとは思うが……。




 んじゃ、おまえ、今日もまた一本な。


たぁーまぁーやぁー
No.8338 投稿日 2004年8月5日(木)20時40分 投稿者 弟切 千隼
 先日の夕方、用があって街中を歩いていた弟切は、浴衣を着た女の子に大勢遭いました。「今日は何かあったかな?」と考えて、江ノ島の花火大会の日だったと気づきました。
 弟切は、花火好きです。けれども、江ノ島や隅田川などの、首都圏の有名な花火大会には行ったことがありません。
 理由は、混雑しすぎていて耐えられないからです(^^; 田舎者には、あの人込みはつらいです。



>ボーイミーツガール競作

 ようやく提出しました。課題部屋のNo.1049に上げてあります。

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1049&e=res&lp=1042&st=0



2号さんへ >

 キャラ立て課題「三人娘」への御指摘、ありがとうございます。御指摘が遅すぎる、などということはありませんよ(^_^)

 2号さんの御指摘をまとめると、以下の二点ですね。


1)登場人物の区別がつかない。
2)主役の三人が主役に見えない。


 上記の二点は、まさしくキャラが立っていないことが原因でしょう。全然キャラ立て課題になっていませんね(;_;)
 前に新木さんに指摘されたとおり、登場人物が多すぎるのも原因です。

 2号さんの御指摘も踏まえて、「三人娘」を書き直します。



お知らせ:
 弟切は明日より仕事で出張します。帰宅するのは8/8(日)の予定です。
 次にここに書きこめるのは、8/8(日)の夜以降となります。


>No.
No.8339 投稿日 2004年8月5日(木)21時05分 投稿者
新木 伸
>No.

 辞書引けば出てくるものを、わざわざ図書館行って調べんでも……。
 ――って、辞書持ってないんか。
 図書館行かないと、なんにもないんか。
 じゃあ仕方ないわな。図書館行ってこい。

 ちなみにヒントを出すと、知恵蔵と英和辞典の両方に載ってたぞ。
 物の調べかた、いいかげんに学べっての。
 物を知らないこと自体は、若いんだから仕方がないことだが、調べかたをいつまでも身につけないのは、単なるアホウってもんだ。教えてるし、聞くこともできるってゆーのに。

 とりあえず、自分でどういう調べかたをして見つからなかったのか、書いてくること。
 なにとなにで調べたのかも書いてくること。

 ちなみに俺、そもそも調べないでも知っていたけども、質問を出すにあたって、どのくらいで答えにたどり着けるのかの難易度を計るために、自分でも調べてみた。
 そしたら電子辞書で一発だった。
 8冊の辞書で串刺し検索するように設定してあるソフトね。


 あと、わざとって、なにが? 俺がなにを間違えたって? 言ってる意味がわからん。


返信まみれ。
No.8340 投稿日 2004年8月6日(金)01時26分 投稿者 津荒 夕介
○新木さんへ

>>>No.
>>>春日
>>「No.」って、「ナンバー」だったの?
>>でもそれだとおかしくない? 「ナンバー」なら「Number」だから、省略形なら「Nu.」になるんでないの?
>>なんで「No.」なんだよ? 説明しろよ。

>わざと、とか。
 上の話題の対象が間違っています。「ナンバー」についてやってんのは、津荒です。よろしく。


>調べとか
 今日図書館にいって調べたらすぐにわかりました。辞書の名前は覚えてませんが、英和辞典だったと思います。
 No.はラテン語の「数において」という意味の「numero」の略語です。最初のnと最後のoをとって、「No」です。
 なんで最初と最後かというと、ラテン語の活用変化が語尾で起こるからです。
 「.」は、略語ですよ、という印。


>最初に調べた過程
 広辞苑>日本語大辞典>gooの辞書>わからなかったので、Googleで適当に調べまくる>さっぱりわからん>眠い>撃沈

 gooの辞書の時点で気づくべきだったんですが、見つけられませんでした。ちょっと見にくいんですよねgoo辞書。「no」で調べると五つ項目が出て、そこからさらにクリックして読まないといけないんですよ。全部一気に表示すれば良いのに……とかなんとか言い訳。まあ、あれです。僕がアホなだけですわな。

 調べ方はわかってると思いますよ。普通には。
 ただしアホなので、効果が十分にあらわれていない……ということです。まあ、同じ間違えは二度としないようにします。単純なことですし、気をつけます。


○2号さんへ
>>あと津荒さん。いいかげん「次やったら臓物ブチ撒けるゾ☆」って怒ってもいいと思います。横にいるこっちも、いったいどっちの話をしているのかわかりゃしねえ。予想とか書いてあるけど、あの春日さんはどっちの春日さんかわからない。もうブチ撒けろ!

 いやーすばらしい。ビシビシとキャラが伝わってくる文章を、ありがとうございます。良い手本だ。
 で、新木さんはべつに故意じゃないそうなので、あれです、大丈夫っぽいです。
 でもまあ、キャラの確立とかは、実際問題やらないといけないことなんですけどね。
 あはは、俺ってなにものなんだ? あははは。


報告のみっ!
No.8341 投稿日 2004年8月6日(金)03時06分 投稿者 津荒 夕介
 競作課題「ボーイミーツガール」の2作目を投稿しました。
 「入部試験」
 
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1050&e=res&lp=1050&st=0
 です。


いろいろ
No.8342 投稿日 2004年8月6日(金)12時58分 投稿者
新木 伸
>No.

 ラテン語は、たしか弟切が使えたんだっけか。

 いま出張中だからかわりに書く。
 ラテン語の「numero」は、英語でいえば「in number」というところ。
 単純に「number」って意味だと「numerum」になるはずのところに、「in」という意味が付いて格が変わったりするので、省略形のときに頭と終わりの一文字を使うわけね。


>>gooの辞書の時点で気づくべきだったんですが、見つけられませんでした。ちょっと見にくいんですよねgoo辞書。「no」で調べると五つ項目が出て、そこからさらにクリックして読まないといけないんですよ。全部一気に表示すれば良いのに……とかなんとか言い訳。

 言いわけっつーか……。見つからなかったことを辞書の表示のせいにしとるのか。しかもネットで引けるタダの辞書に責任をおっかぶせようとしとるのか。
 他力本願と言いわけ捏造も、ここまでくると、けっこう、すげぇなぁ。


 あと、なんか調べかたが、やっぱ、はちゃめちゃだわ。
 今回見つかったのも、偶然に近い。
 図書館の英和辞典で出てきたそうだが、語源やら、どうして先頭と末尾の一文字を取ることになるのかとか、偶然にもばっちり出ていなかったら、どうやって調べを付けてきたつもりだ?

 「numero」が「number」のラテン語なのだということは、早い段階で調べが付くはずだ。
 そうしたら、あとはgooでもって、「No. 語源 numero」とかキーワードを与えてやって引いてゆけば、どうして「Nu.」でなくて「No.」となるのか、出てくるわけだ。

 googleで引くときには、キーワードの与えかたがポイントだ。
 適当にやってたってヒットせんわい。あたりまえだ。最初のとき、どういうキーワードで引いたのか、ちと書いてみろ。
 キーワード選択に引きかたのコツがあると考えたことはないのか?



>>>わざと、とか。
>> 上の話題の対象が間違っています。「ナンバー」についてやってんのは、津荒です。よろしく。
>> で、新木さんはべつに故意じゃないそうなので、あれです、大丈夫っぽいです。

 えー?
 だからなにを間違えたっていうんだよ?
 故意であるか偶然であるか、そんなことじゃなくって、そもそも、俺、なにかを間違えていたっけ――と、そう聞いているのだが。
 区別付けなくてもいいものなんだから、どっちだっていいじゃん。春日でも津荒でもさー。
 実際区別つかねーんだし。
 実際春日に同じ質問出しても、同じような経緯になるんだろーし。

 こないだ怒ってみせたときには、ちょこっとはキャラ立った気がしたのだが……。
 あれれ? 怒ったのって、津荒だったっけ、春日だったっけ? まあいいか。どっちでも。

 投稿者名を抜きにしても、区別が付くような文章を書いてこいって言ってんの。





>ボーイミーツガール競作

 んじゃ、2号の4本目と、巻島の1本目があがってきたら、すべてのエントリー作のなかで、どれが一番おもしろかったか、投票でもすることにするか。
 ちとcgiでも立てて、投票フォームを作っておくか。
 ……作った。

http://www.araki-shin.com/araki/cgi/boy_meets_girl/votec.cgi

 こんな感じな。
 まだ投票すんなよー。ぜんぶ揃ってからだぞー。

 ああ……、春日の増量締め切りが、8/7か。まだ若干時間があるな。
 2号なら、5本目がいけそうかなぁ。ところで4本目はマダー?
 アクマ呼ばわりされちゃったしなぁ、期待に応えて、アクマやらんとなぁ。


返信だけ。
No.8343 投稿日 2004年8月6日(金)14時07分 投稿者 津荒 夕介
>調べ方
>>>最初に調べた過程
>>広辞苑>日本語大辞典>gooの辞書>わからなかったので、Googleで適当に調べまくる>さっぱりわからん>眠い>撃沈
 
 この調べ方は最初に調べたときの調べ方ですね。2回目に調べたとき(英和辞典でnumeroを知った後)は、新木さんが書いたのと同じ手順で調べました。

 1 ネットにより略が最初と最後だと知り、
 2 それからラテン語のつくりとかをネットで大雑把に調べて、
 3 そんで、前回の解答にいきつきました。

 ちなみに英和辞典には、どうして先頭と末尾を使うのか〜とかは書いてなかったです。


>一番最初にGoogleを使ったときのキーワード
 「No.  由来」とか「No.  語源 記号」とかで調べてましたね。でも「numero」には行きつけませんでした。
 「numero」をキーワードに入れてからは非常にスムーズに調べられました。



>間違えとか
>>故意であるか偶然であるか、そんなことじゃなくって、そもそも、俺、なにかを間違えていたっけ――と、そう聞いているのだが。
 あははは、名前を間違えてるんですよー。


>>区別付けなくてもいいものなんだから、どっちだっていいじゃん。春日でも津荒でもさー。
 そんなら荒気でも新木でもいいんすか? 
 

>>実際区別つかねーんだし。
 ――ん? これはつまり。
 区別をつけられないような文章しか書けないやつらは、区別する必要もないし、
 区別をつけられないような文章しか書かないやつらは、「区別してもらいたい」とも思ってないに違いない。だから区別をつけなくてもOK。
 ってことですか。
 ふーむ、なるほど。
 だから区別のつく文章を書く新木さんは、区別するべきであり、当然荒気では失礼であり、新木さんなわけですか。
 
 なんつうか、怒るというか。
 僕が悪いんですよね……。

>>投稿者名を抜きにしても、区別が付くような文章を書いてこいって言ってんの。
 うーっす。
 考えます。
 なんか、自分の素で書くと春日さんとかぶっちゃうんですよね。
 じゃあ、みなさんは素で書いているのかといえば、どうなんでしょう。新木さんや弟切さんは、素で書いてらっしゃるように思えるんですよ。2号さんは、自分を作って(もちろん、ある程度でしょうが)、書いてるような印象です。
 素がだめなら、自分のキャラを設定して、それを大幅に強調して書くしかない。2号さんみたいに。
 じゃあ俺の性格ってなんなんだ? ……というと、実際のところ日常生活で意識したことがないんですよねー。
 ちょっと友人に聞いてみます。外から見た方がわかりやすいもんでしょうし。

 


出しまーす
No.8344 投稿日 2004年8月6日(金)23時21分 投稿者
巻島翔史
 ……ってあれ? いつのまにか投票イベントになっとる。
 そういうものだったんですか? これ。

 あーでも、競うっていう字にはそういう意味があるか。どっちが上かってやりあうことですから。
 まあ分室のROMの人数を正確に知ることができるかもしれないので、そういう点で有益かもしれない。


 で、提出↓
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1051&e=res&lp=1051&st=0

「ひとりで走るのが好きな主人公が、女の子と一緒に走ることで併走の楽しさを感じ、その子に恋愛感情を抱く話」


 中学時代、持久走で学年最下位に輝くこと数度の自分が、今回チョイスした陸上分野が長距離とはね……。いや、見るのは好きなんですよ。大学駅伝とか。



2号さん>

 これまで何回か言ってきて、それでも改善されなかったので、簡単なことを要求します。
 ハンドルから「名無し」を取ってください。
 ハンドル名「2号」だけでも、もうここを見てる人間には充分通用するでしょう。ハンドルとしての機能(信用とかブランドとか)は果たせると思います。

 「2号」という歪なハンドルがいやなら、自分でハンドルを考えてください。
 筆名なんていきなり難しすぎるでしょうから、考えなくてもいいです。
 俺の要求は、「名無し」などという、小説書きとして極めていかれたハンドルをこの場からなくすことです。
 そのことだけが達せられるなら、もう特別な要求はなにもしません。



 ではっ。


ボーイミーツガール参加希望
No.8345 投稿日 2004年8月7日(土)08時16分 投稿者
紫ゆきや
●ボーイミーツガール参加希望

 面白そうなので参加したいです。よろしくお願いします。

 キャラクターを見て貰えればと思います。


URLを貼り付け忘れていました
No.8346 投稿日 2004年8月7日(土)08時31分 投稿者
紫ゆきや
 分室に毎日のように書きこみしていた頃は、書きこみするのがあたりまえで、悪い意味での緊張は無かったです。しかし、こうして思い出したように書きこみするときは、どうやら緊張のあまり思考力が無くなっているらしく、失敗してしまいました。
 失敗した理由が、緊張のせいか、集中力をあげる力が落ちているせいかは、わかりませんけどね。
 失敗したくないと思える場所に、定期的に書きこむというのは大切だな、と思いました(^^;

 URLを貼り付け忘れていました。

>ボーイミーツガール競作
 紫ゆきや作「マネージャーになれない」(4200文字)、8/7提出です。

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1052&e=res&lp=1052&st=0


いろいろ
No.8347 投稿日 2004年8月7日(土)16時44分 投稿者
新木 伸
>巻島

 2号に「筆名を考えろ」というのは、俺も同感なところだが。
 「名無し」っていうのはふざけていて、いかれているなぁ、とも思うが。いっそその名前でデビューするなら、それはそれでインパクトあって、知名度得るのにいいかもしんない、とか思ったりもするが。

 まあなにか個人的に思うところがあるにせよ、他人に改名を要求する正当な理由って、そうそうないと思うんだけど。「嫌だから」ってのは、それは理由になんない。
 まっきーはどんな根拠をもって、2号に要求を突きつけているのだ? そこんとこをもっと明らかに。

 巻島翔史としては、どんな要求の根拠があるわけ?





>津荒

>>>>区別付けなくてもいいものなんだから、どっちだっていいじゃん。春日でも津荒でもさー。
>> そんなら荒気でも新木でもいいんすか? 

 いまの話は、文体による個体識別の話だろ。
 人の名前に誤字を混入してみることと、どう関係してくるのかわからん。

 しかしまあ、名前間違えてもいいんじゃないか。
 素で間違ったなら、相手にとって、自分がその程度の存在であったことが観測されるだけだし。俺をもっと重要人物として取り扱えよ――なんて、他人の心の領域に干渉するつもりもない。
 わざと誤字を出してくるなら、明確な意志を持った嫌がらせだわな。なんか嫌がらせをしてくる理由が相手にはあるんだろうと、そう認識するだけだし。




>素で書いているかどうか

>>じゃあ、みなさんは素で書いているのかといえば、どうなんでしょう。新木さんや弟切さんは、素で書いてらっしゃるように思えるんですよ。2号さんは、自分を作って(もちろん、ある程度でしょうが)、書いてるような印象です。

 いや、じつは俺、すっごい控えめで遠慮っぽい人間だから。これは文章上だけの人格だから。
 他のやつらは、単に地を出して書いているだけだろうな。
 素で書くというのと、地を出すというのは意味が違う。

 春日と津荒と――人付き合いをするにあたって、上辺に作った「殻」の形が一緒だって言ってるわけ。
 人付き合いをするにあたって、トラブルの起きない態度とか、言いたいことを飲み込んじゃってはっきり言わないことで波風立てないスタイルとか、そういうのってあるじゃん。
 二人がそれぞれに作り出したそれは、偶然でなくて必然として、似通っちゃっているわけだよ。いい子のそれっていうやつね。巻島も昔はそんな感じだった。

 おまえが思っている「自分は素でやっている」というのは、「素だと思っているいつものアレ」であるわけだ。やはり作った殻の一枚でしかなく、地ではない。
 たぶんおまえは自分で自分の地を知らない。




>確実に区別してもらえる文体

 ひとつ、完璧なのを思いついたぞ。
 語尾を工夫するのだ。

 語尾に「〜だニャ」とか。語尾に「〜だにょー」とか。
 語尾に「〜だオコジョ」とか。語尾に「〜だゴブリン」とか。





>巻島

>> ……ってあれ? いつのまにか投票イベントになっとる。
>> そういうものだったんですか? これ。

 はじめから「競作」って、言ってるじゃん。競わせなかったら、競作言わねーじゃん。
 投票することを黙っていたのはわざとだが。





>2号

 おーい。あとふたつ、まだかよー。
 おまえが5つめを出して来なかったら、投票スタートしねーんだからよー。
 はやく書けよなー。


締め切りを三時間ほど過ぎましたが……
No.8348 投稿日 2004年8月8日(日)03時11分 投稿者
春日秋人
 競作課題の提出です。
 背の低い少女はそのままで、他は新規に立ち上げました。
 主人公がヒロインに惚れるには、読者にもヒロインに惚れてもらう必要があるわけですが……ああう。

>競作課題 「ボーイミーツガール」 、春日作「ショートガール」(5800字) 8月8日 作成

 http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1053&e=res&lp=1047&st=0

 かつての自分と同じ境遇でがんばる少女の姿を見て、惚れる男の話。


>2号さん
>>しかし春日さん。その伝でいうと、春日さんは背の低い女の子に撲たれたいなんて願望がアルわけデスネ?

 まあね。
 アリかな、とは思います。



 では。


競作
No.8349 投稿日 2004年8月8日(日)16時15分 投稿者
新木 伸
>2号

 あと2作、いつまでに書いてくるんだ?
 それとも競作から下りるのか?
 「もう2作なんて書けましぇ〜ん」と言って下りておくのか、頑張って書くから皆に待ってもらうのか、ハッキリしろよ、はっきり。


え? え?
No.8350 投稿日 2004年8月8日(日)23時09分 投稿者
名無し君2号
>>えー?
>>だからなにを間違えたっていうんだよ?

 う、う、うわーっ! 開き直ったーっ!
 開きといえばですな、鮮度のいいアジをですな、お腹から割ってですな、背中の皮一枚で半分に開いてですな、その身を三時間から四時間ほど天日に干しますとですな、普通に焼いて食べるよりもコクと旨みが増してですな、酒のつまみとしても逸品で……ってこれはアジの開きでした。クッキングパパ、ファッキンママ。

 言ってやれ、言ってやるんだ津荒さん!
 いっそのこと行って殺れ!

>>なんつうか、怒るというか。
>>僕が悪いんですよね……。

 ギャース!(もんどり打ちながら倒れる)
 だ……だが! これほど虐げられながらそれでも平然と人を信じてのけるッ! そこにシビれる、あこがれるゥ!

 一生ついていくぜ、春日さん!

 あ。

(バッドエンド05 やっちゃった)

    ・
    ・
    ・
    ・
    ・

 ちと人が良すぎるんじゃないかと思いました。
 それがいいところなのかもしれませんね。


>アクマさん

>>んじゃ、おまえ、今日もまた一本な。
(8/5のアクマさん)

 まあ、来るとは思っていました。


>>2号なら、5本目がいけそうかなぁ。
(8/6のアクマさん)

 ……。


>>おーい。あとふたつ、まだかよー。
>>おまえが5つめを出して来なかったら、投票スタートしねーんだからよー。
(8/7のアクマさん)

 え? 5つは確定なの?


>>あと2作、いつまでに書いてくるんだ?
(8/8のアクマさん)

 いつのまにか、書かなきゃならないことになってるぅー!
 えー……。

 とりあえず四本目ェ……。

>ボーイミーツガール競作課題

 2号作「思い出よりも速く」(12000文字)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1054&e=res&lp=1043&st=0

 全国三位の経歴を持つ新入部員の少女が、じつは昔結婚の約束までした幼なじみで、さらにずっと好きだったと告白されて心が動いてしまうが、同時に仲の良い女の子との板挟みにもなってしまって複雑な立場に陥る陸上部員の話。

 さすがに一万字を越えてしまうとブラウザで読むのは辛いと思いますので、76文字改行の整形はしていません。


 そして質問への回答。

>>「もう2作なんて書けましぇ〜ん」と言って下りておくのか、頑張って書くから皆に待ってもらうのか、ハッキリしろよ、はっきり。

 できればいままで提出した四作で、投票を開始して貰えればありがたいです。というのも、もう一作、五作目を書くにはおそらくまた三日はかかってしまいますから。
 とりあえず投票を開始するということでファイナルアンサー。
 競作とは別に、五作目は書きますが――ホントは気が進まないんですけどー。アクマアクマアクマ〜。

 それにしても、んー、投票フォームを見ると気分が盛りあがりますね。どきどきしますね。今回の結果で、ここのお客さんがどういうのが好みなのかわかるかもしれないですね。

 まあ間違いないのは、いちばん陸上部の知識が無いのは私だということなんですけど。
 陸上の練習場面はないし、専門用語も出てこない……出せないし、なんだよもう乳ばっかしだし! 下品だ、下品だ!

 そして私は下品なのが大好きだ。



>巻島さん

>>これまで何回か言ってきて、それでも改善されなかったので、簡単なことを要求します。
>>ハンドルから「名無し」を取ってください。

 断る。

 なぜなら……私の真の名は、ニゴー・トエル・ウル・ナナーシ。ウルはナナーシ語で王、トエルは真……。

 そう、私はナナーシ王室の正当な後継者、ニゴー王なのだよ!

 え? なに? なんだよう、その目は……え? うん。
 ……こ、言葉をつつしみたまえ! 君はナナーシ王の前にいるのだ! きーっ、きーっ!

 はあはあ……。だ、だったら見せてあげよう、ナナーシの雷を!
 旧約聖書にあるソドムとゴモラを滅ぼした天の火っぽいよ! ラーマヤーナではインドラの矢とも伝えているかもね! 全世界は再びナナーシの元にひれ伏すことになるだろう! あーはっはっはっ!

 あははっ、ほら、見ろ、人がゴミのようだ! はっはっはっ……ってこれは鏡? ということは映っているの私? こ、これは何かの間違いだ。ううう……この目だ! この目が悪い! えーい、こんな目……ギニャース!

 あ〜ああ〜、目が、目がぁ〜! 目がぁぁぁ〜!


 ――というのはどうでしょうか?(なにがだ)
 元ネタがちゃんと伝わっているかどうかが凄く不安です。

 そんでもって改名の件ですね。
 というか、私が返事をしたかったのにー。

>>まっきーはどんな根拠をもって、2号に要求を突きつけているのだ? そこんとこをもっと明らかに。

 まあ返事の要旨は変わんないんですけども。
 私は「要求」という言葉に思うところがあったんですよね。


■よう‐きゅう【要求】エウキウ
 必要である、当然であるとして強く求めること。「賃上げ―」「時代の―」「からだが休息を―する」

 広辞苑第四版より引用。

 「要求」とはこういうことですよね。
 あの、巻島さんが「当然である」と思ったのはなぜでしょーか。別にケンカ売っているわけではなく、まーなんといいますか、コミュニケーションの一環です。

 てゆうかー、なんか求められると逃げたくなっちゃうなー。改名できない99の理由をでっちあげたくなるなー。

 どうしてそっち方面にばかり情熱って奴は燃えあがるんだろうなあと思った。



 レスには2時間ほどです。


いろいろ
No.8351 投稿日 2004年8月9日(月)00時05分 投稿者
新木 伸
>2号

>>できればいままで提出した四作で、投票を開始して貰えればありがたいです。というのも、もう一作、五作目を書くにはおそらくまた三日はかかってしまいますから。

 いや。おまえの意向は聞いてないから。
 おそらく何日かかるか、なんてことも聞いてないから。
 5本書きあげてエントリーを果たすのか、リタイヤするのか、それだけを聞いてる。

 じゃあ、5本目は明日までな。
 それで締め切って、投票をスタートしよう。



>>それにしても、んー、投票フォームを見ると気分が盛りあがりますね。どきどきしますね。今回の結果で、ここのお客さんがどういうのが好みなのかわかるかもしれないですね。

 ああ、それ――。キミには関係なくなるかもしれないから。
 明日までに上がんなかったら、2号の作品は抜きにして、他の皆の作品だけを対象として投票をスタートしようか。





>巻島

>>巻島さんが「当然である」と思ったのはなぜでしょーか。

 そうそう。「自分には当然要求する権利がある」と錯覚したのは、なぜなのか、そこんとこをもっと詳しく。





>素の自分、地の自分

>> なんか、自分の素で書くと春日さんとかぶっちゃうんですよね。
>> 素がだめなら、自分のキャラを設定して、それを大幅に強調して書くしかない。2号さんみたいに。
>> じゃあ俺の性格ってなんなんだ? ……というと、実際のところ日常生活で意識したことがないんですよねー。

 なんかこのへんを読んでいると――。
 普遍的に存在する自分の人格ってものが、あるように聞こえるが。
 たぶん津荒は――ええと、津荒でいいんだよな? 「春日とぶつかる」と本文中にあるから、論理的にいってこれを書いているのは津荒だよな。うん。

 津荒は、なんかヘンテコな錯覚を持ってるんだろうな。

 ひとえに「自分」っていったって、いくつもの自分があるじゃんかよ。
 親と話しているときの自分。教師と話しているときの自分。バイト先でお客さんに接しているときの自分。友達とダベっているときの自分。好意を持っている女の子を前にしたときの自分。

 相手によって、話しかただって変わるだろう。親切かどうかなんてことも変わるだろう。
 好きな女の子の前で、普段より余計に親切になったり、普段より余計に意地悪になったり――どう変化するかは、まあ人それぞれだろうけど。
 普通の自分とは違っているはずだ。

 んで、お前が俺に見せているのは、「先生の前にいるときの自分」なわけね。
 そんなクソつまらん個性なんざ、小説を書く役にゃたたねーんだよ。
 誰だって知ってる人格なんだよ。
 百万人の学生がいたら、そのうちの百万人が、知ってる「人格」の型なわけ。春日が見せてる型とまったく同じで、区別がつかねーって言ってるわけ。

 小説っていうのは、なにか新奇なものであるとか、刺激を求めて読むものなわけね。
 自分も知ってる人格の作者が書いたものなんか、読みたがるはず、ねーだろ。
 なにを考えているのか、どんな思考をするのか、すべて読む前にわかっちゃうんだぜ? 「ああ。あれね。先生を前にしたときの、あいつね。俺の中にも棲んでるよ。じゃあ読む必要ねーな。知ってるし」――と、そうなっちゃうわけよ。
 面白くないわけ。

 お前の場合は、怒らせてみると、化けの皮が剥がれてすこしは面白くなってくるのだが……。


>>そんなら荒気でも新木でもいいんすか?

 このへん、ケッサク。
 常にそんな調子で、毎行ごとに1回ずつ嫌味でも込めるぐらいの芸を見せてきたら、充分、他と識別できるだろうな。
 語尾に「ニャ」を付けるのと、どっちがいい?


名前のはなし
No.8352 投稿日 2004年8月9日(月)00時19分 投稿者
巻島翔史
>>まあなにか個人的に思うところがあるにせよ、他人に改名を要求する正当な理由って、そうそうないと思うんだけど。
>>まっきーはどんな根拠をもって、2号に要求を突きつけているのだ?


 まず先にこういうことを言うのは、詭弁めいているなぁと思うのですが……でもマジな気持ちだし、そのまま書きます。

 2号さんの場合は、「改名」ではありません。
 改めようにも、名を持ってないのです。「名無し」だから。
 俺は名前を変えろとは言ってません。名前をつけてくれと言っているのです。
 名前を変えろという要求には根拠は必要でしょうが、名前をつけてくれと言うのに根拠は要るでしょうか?
 ここは掲示板です。そして掲示板はコミュニケートのために存在しています。掲示板に住む人間には、掲示板の存在意義である「コミュニケート」の円滑化に協力する義務があり、その義務のひとつに名前を名乗るというものがあるかと思います。
 無論、場によっては名乗らないことが円滑化への協力になってしまうこともあるんですが。少なくとも、分室はそうではないと判断しています。

 ついでに、円滑化に協力する義務意識というものが、今回の俺自身の行動を後押ししていることもつけ加えておきます。


 これまで分室は、2号さんがハンドルを自分で考えられない、および考える気がないということで、なかばなあなあな感じでこの状態を認めてきました。その結果、「名無し君2号」という投稿名が、一種ハンドルとしての機能・地位を獲得するにまでいたっています。

 新木さんは、改「名」と言ったので、「名無し君2号」をハンドルとして認識しているようですが、そもそも「名無し君2号」なるものがハンドルとして容認されてしまったのは、あくまで状況が許したことです。つまり、2号さん以外に「名無し」という投稿者名を使う人間がいなかったからというだけのこと。
 たったひとりだけが使うものだから、それはハンドルとしての機能を獲得したわけです。
 ですが。
 やはり本来は「名無し」なわけです。本来なら、掲示板で長らく他人とコミュニケートし続けるなんて許されざることなのです。
  自分で「名無し」とタイプする行いは――自分は無記名でこの場に投稿したい、という意思表示にあたるものです。記名することによる義務を負うことも権利を享受することも、放棄しているのです。

 よその掲示板ならまだしも、この分室においてそれが放置されているというのはどうでしょう?
 書いたものに責任を取らなければならない小説書きにおいて、そうした放棄行為を堂々としているというのはあまりにもあんまりではないでしょうか。
 2号さんもあんまり深刻に思ってなかったようですし。8350を見るにつけ。
 ここは小説書きのための場なんですから、せめてそこはケジメとしてきちんとすべきです。


 1号だか2号だかなんてことはどうでもいいのです。
 俺が問題にしているのは「名無し」の一点。だから俺の欲求は、せめてハンドルから「名無し」を取って「2号」にしてくれ――というものだったわけです。



2号さん>

>>元ネタがちゃんと伝わっているかどうかが凄く不安です。

 そんなネタの煙幕、簡単に晴らせますよ。くひひひ。

 バルス!


 ……どうだ!、これでお前の頼みにする城は崩れ――あれ、なんかこっちの足もともおかしくなっうわぁぁああぁぁぁ!



(なんで相手のペースに乗せられてるんだ俺は(苦笑) どちくしょー)


>まっきー
No.8353 投稿日 2004年8月9日(月)00時33分 投稿者
新木 伸
>まっきー

 ああ、なるほど。そういうことか。

 しかしその論には大穴が開いているぞ。
 2号が他の場所で「名無し君2号」という名前を使っていたのなら、当然、そうしたお叱りを周囲の人から受けて然るべきだろうけど。

 分室内には適用されんだろ。だって2号にその指示を出しの、俺だもん。
 6804参照のことね。


地とか。
No.8354 投稿日 2004年8月9日(月)00時34分 投稿者 津荒 夕介
>識別とか
 混乱しているので、頭をリセット。
 一体何を求められているのか?
 求められている理由はナニか?
 解決策は何か?
 以上三つを考えないと、いけません。

>何を求められているのか
>>投稿者名を抜きにしても、区別が付くような文章を書いてこいって言ってんの。
 
>理由は
 誰かわからんから。
 誰なのか、わかって貰いたいから。(僕が)

>解決策
 語尾を変える。地を出す。


○地とか
 自分の地を、僕は知らないらしいです。それじゃあ、地を出そうにもだせん……。
 つうか、地ってなんだ?
 
 素がありのまま。
 地が生まれつき。
 地に「人生色々」を加算すると、素になる……ってことかな……。いまいち、わからない。
 まあ、ともかく、猫をかぶってない状態ってことですわな。今の僕には、その程度の認識で十分だ。

 

>新木さんへ
>>たぶんおまえは自分で自分の地を知らない。
 なぜ、そうお考えに?

 ちなみに自分は、卑屈で、他人に勝つのが好きで、面倒くさがり屋で、寂しがり屋で、努力が続かなく、頭が悪く、短気で、素直で、まぬけで、テンションが低めで、お人よしで、真面目で、理屈が好きで、口が悪い人間だと思ってるんですが。
 これ、地じゃないんですかね?

 
>語尾とか
 近頃は、もう流行ってないっすよねー。語尾。
 にょとか、にゅとか、うぐぅ……は違うか。
 確かにつければ一目瞭然なんだが、なんか語尾つけるって馬鹿だよなー。馬鹿が余計馬鹿に見えて、洒落にならん……。

 
>地を出せば区別がつくとか
 ここまで書いて、自分は地を出しているんじゃないかな、と思いました。
 以前新木さんに、

>>上辺でしか物を話せないやつに、小説なんて書けるはずないんだから。
>>とっとと腹くくって、こっち側に来いってーの。
>>本音の付き合いってのは、思ったほど痛いものでもないぞ。
 
 と言われてからは、遠慮せずに書き込みをしています。
 
>>言ってやれ、言ってやるんだ津荒さん!
>>いっそのこと行って殺れ!

>>なんつうか、怒るというか。
>>僕が悪いんですよね……。

>>ギャース!(もんどり打ちながら倒れる)
>>だ……だが! これほど虐げられながらそれでも平然と人を信じてのけるッ! そこにシビれる、あこがれるゥ!

 2号さんのこの書き込みは、「あんた、猫かぶってんだろ?」という指摘です。つまり僕は、傍目には、いまだに遠慮しているように見える。
 
 ――が、別に遠慮してないです。
 遠慮して怒りを押さえ込んでいるってことは無い。納得して、自分の否を認めているだけです。
 以前怒った時は、納得がいかなかったからです。不快だからという理由だけで怒ったわけではない。
 だから僕の書き込みは、地なんじゃないでしょうか?
 
 だから結局。
 文体で区別をつけるしか、残されてないんだと、思いますね。


>追記
>>一生ついていくぜ、春日さん!
 馬鹿にしてますか?
 不快になるネタは、ご勘弁です。


出張より戻りました。
No.8355 投稿日 2004年8月9日(月)01時00分 投稿者 弟切 千隼
 湘南の自宅に戻りました弟切です。
 出張先で、長さ二メートル以上あるニシキヘビを担いできました(どんな仕事ですか)。このくらいの長さですと重さは二十キロ以上ありまして、担ぐのは大変でした。



>ボーイミーツガール競作

 紫さんも参戦されましたか。このくらいの人数が揃うと、壮観ですね。

 投票システムは、弟切も良いと思います。これならROMの方も気軽に投票してくれそうですから。
 より大勢の方の意見を聞いてみたいですよね。少人数でも「他人の目」が期待できる分室は、なんと贅沢な場所だろう、と思います。

 皆さんの作品に、ざっと目を通してみました。やはり、それぞれ個性が出ていますね。内容の良し悪しは別にして、質の違いが出るところが競作は面白い、と感じました。


 今回は、とりあえず帰還報告のみとさせていただきます。


投稿したら、新木さんの書き込みがあったので、それに対するリアクション。
No.8356 投稿日 2004年8月9日(月)01時14分 投稿者 津荒 夕介
 投稿したら、新木さんの書き込みがあったので、それに対するリアクション。

 
>>んで、お前が俺に見せているのは、「先生の前にいるときの自分」なわけね。
>>そんなクソつまらん個性なんざ、小説を書く役にゃたたねーんだよ。

 僕は、新木さんをはじめ、自分より能力がある相手に対しては、自動的に「生徒キャラ」になります。
 「生徒キャラ」になりやすいっていう個性は、確実に持ってますよ。


>>なにを考えているのか、どんな思考をするのか、すべて読む前にわかっちゃうんだぜ? 「ああ。あれね。先生を前にしたときの、あいつね。俺の中にも棲んでるよ。じゃあ読む必要ねーな。知ってるし」――と、そうなっちゃうわけよ。
>>面白くないわけ。
 
 あー……。
 なんか猫をかぶるのをやめる、とかじゃなくて、面白い自分を出す。あるいは作る。って話になってますね。
 でもそうやって登場した人格は、地じゃないですよね。

 ……てことは、僕は地がつまらんから、人格作っておもしろく書けってことなのか?


 なんか、地とか素とか。
 わけわかんないっすよ。
 前回は「自分の地を自覚するのじゃ」みたいな内容だったのに、今回は「面白い自分を作るのじゃ」みたいな内容だし。
 とりあえず、地と素の概念を確定しないと新木さんの言っていることが理解できない。

>推測
 
 地>生まれつきのキャラ。
 素>状況に応じて、後から作ったキャラ。
 
 新木さんの前で僕がなってしまう「生徒キャラ」は地。
 僕は地でつまらない「生徒キャラ」になるが、2号さんは、地でおもしろいキャラになっている。だから地でOK。
 僕は書き込みに適した素を、作らなければならない。

 と、こんな認識であってますか?

 


いろいろ
No.8357 投稿日 2004年8月9日(月)01時31分 投稿者
新木 伸
>二人のどっちか

 べつに誰かわからなくたって、それ自体はたいして困らん。
 話題に対してレスを返すだけなら、こうやって、間違えないように「二人のどっちか」とか書いて返しておけば、話自体はつつがなく進行していけるわけだし。

 なぜ区別が求められているのかというと、だ。
 それはもちろん、そうでないとロクな小説が書けないからだ。
 ここはカネの取れる小説を書けるようになるための場所なんだな。すべてのことは、そこに繋がっているわけ。
 それに関係してこないことは、どうだっていいよ。
 しかし、どうでもよくないことは、こうやって矯正される。

>>ちなみに自分は、卑屈で、他人に勝つのが好きで、面倒くさがり屋で、寂しがり屋で、努力が続かなく、頭が悪く、短気で、素直で、まぬけで、テンションが低めで、お人よしで、真面目で、理屈が好きで、口が悪い人間だと思ってるんですが。
>>これ、地じゃないんですかね?

 それは自分の思っているところの人格ってやつだろ。
 それが主観による思いこみでなくて、実際に客観的にそうであるという確証は?
 客観っていうのは、他人の目から見てどうかっていうことね。

 2号と俺の言う遠慮云々は、俺たちの目から見てそう見えているってことね。
 「遠慮してないと主張して自分自身にも欺瞞を働くことで、猫をかぶりつづけることを正当化する姿勢」ってやつだわさ。

 お前は「遠慮してない」って、そう言うわけだけど。
 この場合には、どっちが主観で、どっちが客観になるのだろう?





>投票フォーム

 フライングして見に行った人にはわかると思うけど。
 投票理由必須――って、投票ルールは、外そうかと思っているところ。なるべく多くの人に投票してもらいたいと思ったら、負担は可能な限り減らしておかないと。
 単に選んでボタン押すだけで投票できるようにしておいたほうが、より多くを見込めるだろう。

 その作品を推した理由の記入については、「推奨」くらいにしておこう。


お、かぶった
No.8358 投稿日 2004年8月9日(月)01時37分 投稿者
新木 伸
>どっちか

 どうすりゃいいのかは、てめえで考えろ。
 学校式で「解きかたを教えてください」なんて聞いてきたって、ここは学校じゃねーんだから、だれも教えてくれやしないの。

 ただ――。辿り着かなきゃならない場所だけは、示してあるだろ。
 あそこまで登れと、場所だけは指し示している。
 「内容だけで他人と見分けられるものを書けるようになる」という地点だ。そこに辿り着かないことには、絶対に作家にはなれんと、そう言ってる。


面白い自分とか。
No.8359 投稿日 2004年8月9日(月)08時34分 投稿者 津荒 夕介
○新木さんへ
 色々と質問したけど……
 答えは無し。
 だから、質問は忘れる。
 地やら素やら、さっぱりわからんことは無視。時間の無駄だ。

>>「内容だけで他人と見分けられるものを書けるようになる」
 こいつを達成できれば、いいだけなんだから。


>見分けのつく文章を書かなければならない理由。
>>なぜ区別が求められているのかというと、だ。
>>それはもちろん、そうでないとロクな小説が書けないからだ。

 区別がつく文章を書けるようになることで>まともな小説が書けるようになる。
 と、新木さんは、こう言ってるんですが。
 それは文章的にってことなのか?
 それとも内容的にってことなんか?
 ちと考える。 
 
1 文章的に「まともな小説」
 区別がつく文章を書くようにすることで>面白い文章が書けるようになる。
 なんかピンとこないけど。
 本当にそうなのかしらん?
 面白い人間が書かねば、文章が面白くなるはずがない。ならば面白い人間になって面白い書く習慣をつけて、小説でも面白い文章を書けるようになれ。
 ってことなのかな……たぶん。なんとなく、わかる。
 あれだな。
 小説における「面白い文章」ってのを理解してないから、いまいち実感がないんだな。
 西尾維新とかは、文章が露骨に面白い系だから、わかるんだけどねー……。他の小説はどうなんだろ。考え中。
 

2 内容的に「まともな小説」
 区別がつく文章を書くようにすることで>内容的に面白い小説が書けるようになる。
 自分で新しい自分を作る(あるいは伸ばす)ことで、違う展開を考えることができるようになる……。
 なんか1の副産物的な位置づけだな。

  
>区別できるようにする>面白くする方法。
 書く時のキャラを変える。
 自分の主観的地から、伸ばせば面白くなるものを伸ばして、面白いキャラになって書く。
 禁止は、生徒キャラの文章。
 生徒キャラの文章とは……
 1 反論がない。
 2 文章が硬い。
 3 自分の立場を必要以上に下げる。
 4 感情をあらわにしない。
 ってところか。


>問題 
>>2号と俺の言う遠慮云々は、俺たちの目から見てそう見えているってことね。
>>「遠慮してないと主張して自分自身にも欺瞞を働くことで、猫をかぶりつづけることを正当化する姿勢」ってやつだわさ。

 実際に遠慮してね−のに、外から見て遠慮しているように見える場合。こまったもんだ。
 だけど怒っていないなら、怒った文章を書く必要もないと思う。
 怒りがわかないのは事実だし。
 
 遠慮してないのに遠慮している風に読めたのは、まだ僕が生徒風の書き込みをしているからだろう。
 だから生徒風に遠慮してるように見えないように、本当に遠慮していないということを書かなければ、ならない。
 上の「生徒キャラ文章の要素1〜4」をやらないようにすれば、まあ、達成できるはずだ。


>これから作るキャラ。
 どんなんがいいんだろう。あんまり無理しない方がいいよな……。
 考え中。


>どっちか
No.8360 投稿日 2004年8月9日(月)19時34分 投稿者
新木 伸
>どっちか

 思考停止しろとは言ってないぞ。考えろと言っている。
 キャラを作ればいいんだろうとか、変な風にエウレカしちまっているようだが。
 じゃあ、なにか? 世の中の面白いものを書いているひとは、みんなキャラ作って書いているわけか?


>>区別がつく文章を書けるようになることで>まともな小説が書けるようになる。
>>と、新木さんは、こう言ってるんですが。

 言ってない。

 区別のつく文章を書けないと、面白いものは書けない。作家にもなれんと、そう言っている。
 区別の付く文章を書けたら、面白いものが書ける。そして作家になれる――なんてことは言ってない。そんな保証書なんざ、発行してねぇ。200円の収入印紙も貼った覚えはねぇ。

 そういう思考が「生徒的」って言ってるんだよ。
 先生の言うことを守っていたら、きっと大丈夫なんだよな。言うこと守って、いい子にして、言われることをやっていたら、先生がよろしくやってくれて、そしてテメェを作家にしてくれるわけかい。

 小説を教わるつもりでいるなら、専門学校でも探してみたら――とか言ったのは、あれは津荒だったか、春日だったか。
 まあいいか。どっちだって。





>おもしろいってのは、どういうことか

 おもしろいってことは、どういうことか、説明してみろ。
 なんだがお前の話を聞いていると、「おもしろい」ということをよく知っているようだが……。
 本当にそうなのか?
 それを本当にわかっているやつが、他人と区別の付かない文章なんざ、書こうとしたって書けるはずがねーんだが。
 おもしろいって、どういうことだよ?





>怒りが沸かないという自己欺瞞

>> 実際に遠慮してね−のに、外から見て遠慮しているように見える場合。こまったもんだ。
>> だけど怒っていないなら、怒った文章を書く必要もないと思う。
>> 怒りがわかないのは事実だし。

 ここんところの、「怒りがわかないのは事実」っていうのが、自己欺瞞だって言ってんの。怒りが沸いていないことにすれば、怒らなくてすむから、物わかりのいい生徒を演じるのに都合がよろしいわけだよな。
 お前は怒っているのだが、怒っていないと言い張っているだけなのね。そんなコスい欺瞞なんざ、ガラス張り状態で、周囲からは丸わかりなわけ。
 2号も俺も自己欺瞞の達人なんだから、十八や二十歳の小僧が、どんな自己欺瞞の技を持っているかなんて、知り尽くしているわけ。


○新木さんへ〜
No.8361 投稿日 2004年8月9日(月)21時04分 投稿者 津荒 夕介
>地と素

>>思考停止しろとは言ってないぞ。考えろと言っている。
 つっても要素が少なすぎる。
 わかっているのは、
1 なんか地と素というものがあるらしい。
2 よみかく分室で新木さん以外は、地で書いているらしい。新木さんの書き方は、キャラを作って書く書き方。
3 生徒的対応は、素でも地でもなく、その素と地の上にある殻にあたる。

 こんなけ。
 で、そもそも地とか素とか意味がわからんから、
>>素がありのまま。
>>地が生まれつき。
>>地に「人生色々」を加算すると、素になる。
 これでいいのん? と訊いたら、放置された。
 思考停止するしかなくなくない?
 言葉の疎通が取れてない状態で、なにを思考しろと?
 電波受信できませんぜ?  


>>キャラを作ればいいんだろうとか、変な風にエウレカしちまっているようだが。
>>じゃあ、なにか? 世の中の面白いものを書いているひとは、みんなキャラ作って書いているわけか?
 
 みんなは作ってないでしょう。
 あ、でも知ってました?
 新木伸っていうプロ作家はキャラを作って書いてるらしいですよ。

 ところで世の中の面白いものを書いているひと全員がキャラを作って書いてないと、キャラを作って書く方法は禁止なんですかい?
 キャラを作らずに書くほうの話題は、上にも書いたけど、コミュニケーション取れないので、やむなく思考停止中。




>おもしろいとか
>>おもしろいってことは、どういうことか、説明してみろ。
 読むことで、何らかの大きな感想がでる文章ってこと。
 (勉強になった。笑えた。カッコ良かった。癒された。怒れた。いらついた等)



>自己欺瞞
>>ここんところの、「怒りがわかないのは事実」っていうのが、自己欺瞞だって言ってんの。怒りが沸いていないことにすれば、怒らなくてすむから、物わかりのいい生徒を演じるのに都合がよろしいわけだよな。 
>>お前は怒っているのだが、怒っていないと言い張っているだけなのね。そんなコスい欺瞞なんざ、ガラス張り状態で、周囲からは丸わかりなわけ。
>>2号も俺も自己欺瞞の達人なんだから、十八や二十歳の小僧が、どんな自己欺瞞の技を持っているかなんて、知り尽くしているわけ。

 へぇ、あの時(No.8343)俺は怒っていたんだ。知らなかったなぁ。
 俺はてっきり
 1 新木さんの書き込みを読む。
 2 怒る。
 3 しばらくして冷静になる。
 4 真意を探る。
 5 真意を見つけたので納得する。
 6 というか真意を見つけたので、うっしっしと喜んでいる。
 7 返信する。
 こんなんだと思ってたんですけどねー。
 これって自己欺瞞だったんだ。へー。欺いてたんだ。すげー。
 
 あ、達人! ちょっと質問よろしいですか?
 私の自己欺瞞は上の1〜7のどこで起こっていたんでしょうか?
 素人なので、さっぱりわかりません!
  
 
 書いた時の状況:普通に怒っている。(最後の方を書いているあたりでは、結構おさまっていた)


No.8362 削除ずみ

>津荒
No.8363 投稿日 2004年8月9日(月)23時13分 投稿者
新木 伸
>津荒

 んだよ、やっぱ怒ってんじゃん。
 それなのに「怒ってない」とか言って、澄ましたカオをしてやがるから、欺瞞だって言ってんだよ。

 しかし、ちっちぇえ怒りだなぁ。
 こうやって嫌味を言うのが関の山か。駄々っ子パンチだな。まるで効かんぞ。
 怒りを表に出す訓練をしてきていないから、そういうことになるんだ。人を殴りつけるときは、体重を乗せて、腰ごとぶつかるように行くもんだ。
 手をぐるぐる振り回してポコポコ叩いてきたって、痛くもなんともねぇぞ。

 おまえの書く話の中で、怒ったキャラがどんな行動まで取りうるのかというと、そうやって効きもしねぇ嫌味を言ってるのが関の山ってことになる。
 つまらんだろ。そんなの。小説としたって。物語としたって。

 そうやって生徒の仮面をかぶったまんま、脱ごうとしないやつは、脱いだところで駄々っ子パンチを繰り出すぐらいしかできないし、小説のなかでもそんなんだし。
 だからつまんねー小説しか書けないって言ってんだよ。

 言ってる意味、わかるか?





>おもしろいとか

>>読むことで、何らかの大きな感想がでる文章ってこと。
>>(勉強になった。笑えた。カッコ良かった。癒された。怒れた。いらついた等)

 じゃあ、おもしろい文章は、なぜ大きな感想が出てくるんだ?
 おもしろくない文章は、さしたる感想が出てこないわけだな。なにがどう違うわけだ? どういう違いがあって、片方は感想が生じて、片方は感想が生じないんだ?

 思考するときは、一段で止めずに、何段も続けて考えてゆけと、前に教えてあるだろ。



 ちなみに8362の削除は、甘夏さんな。
 なにかひどく心を掻き立てられて、思わず頭に血が上って「感想」を書いてしまって、そしてすぐに自己削除しているわけだが。

 どんな種類であれ、他人から「感想」を引き出せたということは、8361のおまえの書き込みは、おもしろかったということになる。


アクマアクマアクマ〜
No.8364 投稿日 2004年8月9日(月)23時28分 投稿者
名無し君2号
>>じゃあ、5本目は明日までな。
>>それで締め切って、投票をスタートしよう。

>>明日までに上がんなかったら、2号の作品は抜きにして、他の皆の作品だけを対象として投票をスタートしようか。

 うわーん! ボクをひとりにしないでよー!
 やだよう、ひとりぼっちはやだよう。

 でも大勢は大勢で鬱陶しいんだけどさー。そんなアンビバレンツな感情を抱きながら、今日も私はゆく。ヘイおまち〜。


>ガールミーツガール競作課題

 2号作「コドモでオトナで」(8400文字)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1055&e=res&lp=1043&st=0

 子供っぽい陸上部三年の女の子が、やたらと大人っぽい新入部員の女の子にときめく話。

 もうガールミーツガールにしちゃった。エヘ☆
 ちゅうか、人間やればできるもんだなあ……。でも魂は削れたような気がする。さすがはアクマさんだね!

 しかし私は、そんなに競作に参加したかったのだろうか? したかったんだろうなあ、なんだか恥ずかしいなあ。

 すんげえ疲れたんでもう眠りたい……。



 しかしまだ眠れない。

>>2号と俺の言う遠慮云々は、俺たちの目から見てそう見えているってことね。

 わわわわ、私、そんなこと言ってないよォー!


>>2号も俺も自己欺瞞の達人なんだから、十八や二十歳の小僧が、どんな自己欺瞞の技を持っているかなんて、知り尽くしているわけ。

 なんかヘンな達人になっているゥー! せつなさの達人ならともかく、そんな達人にはなりたくないよォー!

 はあはあ。
 気づいたら巻きこまれてるんだもんなあ。


>津荒さん

 なんかいい感じにやさぐれてて、非常に好感が持てます。もっとやっちゃえ。(無責任)
 わざと春日さんと間違えたのは、ただ単にオチをつけたかったからです。不快にさせちゃってごめんなさい。でも新木さんなら理由を考えてくれるのに、ボキのばあいは考えてくれにゃいんだにゃあ……ちょっぴりせつない。


>欺瞞ぎやまん

>>1 新木さんの書き込みを読む。
>>2 怒る。
>>3 しばらくして冷静になる。
>>4 真意を探る。
>>5 真意を見つけたので納得する。
>>6 というか真意を見つけたので、うっしっしと喜んでいる。
>>7 返信する。

 なんだか知らない間に達人にされておりましたんで……サポートサポート。

 「3 しばらくして冷静になる」でしょうねえ、ここでのポイントは。「なんで冷静になったのか」が問題かな。どうして怒っていたのに冷静になれるの? とゆー。

 でも、キツイんなら無理に考えないほうがいいと思いますよ。今の状態なら嫌でも見分けつきますんで、ゴーゴーゴーです。

 そうだ。気分転換に小説を書いてみるというのはどうでしょう? ……あれ?



 力つきました。寝ます。私の場合、眠るとたいがいの怒りは静まるんだよなあ。


8月の競作、投票要項
No.8365 投稿日 2004年8月10日(火)01時25分 投稿者
新木 伸
 8月の競作の投票をスタートします。
 以下にエントリー作の冒頭12行目までを抜粋してあります。また本文全体を読むためのリンクも用意してあります。

 投票規定は以下の通りです。

・投票はひとり1回。どなたでも投票できます。
・投票作品は最後まで読み切ることのできたもので、いちばん楽しめたものに投票してください。
・投票理由はあったほうが望ましいです。しかし面倒なら、なくてもかまいません。
・エントリーした12作品のすべてを読まずに投票しちゃって、ぜんぜんオッケーです。(まあ読み捨てするにしても、下に抜粋した冒頭12行ぐらいは読んであげてください)


 投票ページへのリンクは、この書き込みのいちばん下にあります。
 投票項目はすでに立ててあるので、選んで投票して、理由のコメントを書き込むだけです。

 なお以下に紹介するエントリー作品は、公平を期すために、著者名はなし、タイトルと本文だけの状態にして、ランダムな順番に並べてあります。
 誰が書いたのかは気にせず、内容で選んでください。



エントリー No.01 「ランナーズ・ファン」

 チャイムが鳴っても、楕円の白線の上を走る真人の足は緩まなかった。ひとりで黙々と走り続ける。真昼の太陽に照らされたグラウンドは白く輝いて、真人の目を細めさせる。真人の呼吸と足音だけが、グラウンドに響いている。
 六時間目がいま終わったばかりの第二グラウンド。穂野川北高校の敷地の奥まったところにあるそこは、陸上部がほぼ独占的に使っている。グラウンドとは言うが、第一グラウンドの広さの半分もない。部員の多くは常々、その狭さについて愚痴をこぼしている。
 しかし真人にとっては、広いか狭いかなんてさしたる問題ではなかった。走って回れるコースがあるのなら、どこだって真人は満足できた。
 走り続けているうち、グラウンドにいつもの面子が入ってきた。なんだろう、うしろに制服姿の見慣れない連中がたくさんいる。不可解な集団の登場に、真人は走りながら首を傾げる。

(続きを読むにはこのリンク)
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1051&e=res&lp=1051&st=0





エントリー No.02 「儀式」

 和哉を含む、陸上部の先輩たちが並ぶ前で、新入部員の挨拶が始まった。
 ハキハキ言う奴もいれば、緊張で固まる奴もいる。
 ひとり、ふたり……と自己紹介が行われるなか、ふと和哉はひとりの少女に目をとめた。
 小さな顔に大きな瞳。背中にかかるかどうかという長さの髪を、頭の右と左で括っている。身長は、百五十センチもないだろう。小学生と言っても通りそうな――女の子。
 体操着からすらり伸びる、少女の足を和哉は見た。転んだだけで折れてしまいそうな、日焼けもしそうにない足だ。
 と、顔を上げたところで彼女と目が合った。
 あ。という形に唇を開くと、見る間に彼女の頬は赤く染まった。それまでの表情が強張り、目が泳ぐ。うつむいてしまった。
 ……どうやら、足を見ていたことがばれたらしい。

(続きを読むにはこのリンク)
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1047&e=res&lp=1047&st=0





エントリー No.03 「思い出よりも速く」

 熱気、熱気、熱気。
 暖かいはずの春の風が、涼しく心地よく感じるんだから、こりゃー本物だわ。多少あきれつつ、馬渡太輔はまわりでざわめく陸上部の仲間たちを眺めた。体育館の建物が作りあげた影のなかで、三年生はもとより二年生にいたるまで、彼らの興味はただひとりの少女に傾けられている。
 同じ新入部員の群れからもぽつんと離れて、彼女はたたずんでいた。上にはジャージ、下にはショートパンツ。すらりと伸びた小麦色の足が、春の日差しに鮮やかだった。
 少女の名前は伊能かなめ。
 これほどまでにみんなを静かな興奮に陥れているのには、理由があった。
 ひとつ。彼女は中学校時代、百メートルで全国三位の成績を残したことがあること。
 ひとつ。彼女はあまたの有力校からの推薦の話を全部蹴っ飛ばして、なぜかうちのような無名校にやってきたこと。
 ひとつ。彼女は非常に……美形だったこと。

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http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1054&e=res&lp=1054&st=0





エントリー No.04 「ないぺた」

「えー、我が高乃島高校陸上部のモットーは、明るく激しく、そして楽しく! ニコニコ笑って体で泣いて、さー新入部員たち、一緒に頑張ろーねー!」
 八島祐一は、秋山みどり陸上部部長の挨拶を、左耳から右耳へと聞き流していた。新入部員にとってはありがたいスピーチかもしれないが、同じ三年生の祐一にとっては、春一番で吹きあがった校庭の土ぼこりのほうがよっぽど気になることだった。
「な、八島。お前、どれだ?」
 舞い踊る前髪を手で撫でつけていると、祐一と同じように挨拶を聞き流していた部員が、小声で話しかけてきた。にやついた口元を、祐一は一瞥する。
「バカ。私語は厳禁だ。秋山大部長さまに説教くらうぞ」
 みどり部長は黄色いメガホンを派手に振り回しながら、熱い語りを続けていた。ぶん、と立ち並ぶ二十名ほどの一年生たちをなぎ払うように手を振ると、一緒に胸のふくらみもぶるんと震えた。

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http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1043&e=res&lp=1043&st=0





エントリー No.05 「惚れました」

 放課後。陸上部は新入部員に挨拶をさせるため、練習前に顧問の担当する教室に集まっていた。部長が新入生を連れてくる手はずになっている。
 走り高跳び選手の水居は、友人と話し込んでいた。新入生の女の子についてだ。今の陸上部には、可愛い娘はいるのだが、すでに彼氏持ちばかり。自然、会話には熱が入る。
 ガラガラと音をたてて、部長が入ってきた。後ろには新入生たちが続いて――
 全員が感嘆した。
 部長に続いて入ってきた少女の背が高かったからだ。百八十センチあるかもしれない。
 彼女は視線を集めるのが恥ずかしいのか、赤くなった顔で床を見ていた。肩まである髪を、後ろで一つにまとめている。首や足が細いので、実際より背が高く見える。
「おいおい……まじかよ」
 水居は上ずった声で、小さく言った。
 長身好みの水居にとって、彼女の外見は最高だった。

(続きを読むにはこのリンク)
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1046&e=res&lp=1046&st=0





エントリー No.06 「胸のドキドキ」

 花が匂った。爽やかで若々しい香り。
 おそらく校庭の隅に咲いたスイセンから、春の風に乗ってやってきたのだろう。木島晋介は、目の前に並ぶ新入部員たちとイメージを重ねあわせて、微笑ましい気持ちになった。
(おれにもこんな時があったのかね)
 一同、緊張に顔を引き締めている。これから自己紹介の挨拶をしなくてはならないとあっては、なおさらだろう。
 晋介はノートを開き、眼鏡をくいと押し上げた。すでに陸上部マネージャーの仕事は始まっている。
 名前、クラス、陸上の経験があるなし、中学時代の成績、希望する種目、体格、性格、精神面の強さ……挨拶の内容に基づいて、晋介はすらすらとペンを走らせた。
(少々小粒か、な)

(続きを読むにはこのリンク)
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1044&e=res&lp=1044&st=0





エントリー No.07 「入部試験」

 弓長沙希は、今日も陸上部の部室にいた。彼女しか使わない部室には、ゴミも悪臭もない。棚も整頓されている。
 広すぎる部室で、彼女は黙々と体操服に着替える。
 着替えが終えて服を鞄にしまっていると、ドアがノックされた。
「へいへい……」
 友人が英語のノートを返しに来たのかと考えながら、鍵を開ける。
 ドアの向こうには、少年が立っていた。背が低いが、なかなか可愛い顔をしている。当然知らない奴だ。
 少年は間違えてノックしたのだろう。沙希はそう考えると、ドアを閉めることにした。
「って、ちょっと! 待ってくださいよ!」
 ドアに上履きを挟んで、少年が言う。
「陸上部。ですよね、ここ」

(続きを読むにはこのリンク)
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1050&e=res&lp=1050&st=0





エントリー No.08 「コドモでオトナで」

 はっ、はっ、はっ。
 規則正しく息を吐きながら、スポーツバッグを抱えて小此木まゆは疾走していた。
校舎の裏、影になっていて湿っぽい土に、スニーカーの跡をつけてゆく。制服のスカートがまくりあがりそうになっても、まるでおかまいなしだった。
(もう、先生ったら長いんだよー!)
 なにも新入生が入部する日に、ぐちぐちとお説教しなくてもいいじゃん。いきなり遅刻なんて、最上級生としてのあたしのしめしがつかないじゃん。ぶつぶつ言いながらまゆは駆けた。髪が揺れ、頬をぱさぱさと撫でる。
 部室が近づいてきた。横にずらりとドアの並んだ建物だ。
 三つドアを通り過ぎて、四番目で急ブレーキをかける。思いきり戸を開いた。
「ごめん、遅刻したー!」
 ……あれ? まゆは口は半開きにした。

(続きを読むにはこのリンク)
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1055&e=res&lp=1055&st=0





エントリー No.09 「春の訪れ」

 放課後のグラウンドは、春の陽射しに満ちていた。グラウンドの隅に、人の集まりが二つできている。
 片方の集まりは、男子生徒ばかりだ。みな、揃いの運動着を着ている。西尾忠志はその一人だった。
 忠志の正面にいる男子が、自己紹介をしている。だが、忠志の目は話す生徒に向いていなかった。
 彼は、隣の集まりを見ていた。正確には、その中の一人の女子生徒を見ていた。
 彼女は、抜きん出て背が高かった。百七十センチ以上あるだろう。運動部の女子であっても、これほどの背の高さは珍しい。
 ぴしりと伸びた背筋の上に、小ぶりな頭があった。短い黒髪が、陽射しに柔らかく輝いている。
(あれだけ背があるのに、バレーやバスケじゃなくて、陸上部に来るなんて。どういう種目をやるつもりかな?)

(続きを読むにはこのリンク)
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1049&e=res&lp=1049&st=0





エントリー No.10 「一奈部長の青春」

 心地よいはずの春風が、やたらと寒々しい。
 新明高校陸上部部長、佐々木一奈は、腕を組み、じっとグラウンドを見つめていた。
周りの野球部、サッカー部、ハンドボール部、遠くのコートではテニス部、プールじゃあ水泳部まで、それぞれに新入部員を集め、すでにミーティングを始めている。
 なのに、我が陸上部には、だーれもこない。
 風に横髪がなびき、頬をさらさらとくすぐった。一緒に心もさざめき、暴風波浪注意報。一奈はぎゅっと目を細め、どうにかして波を押さえようとした。
「ぶ、ぶちょー……」
 そよ風にも負けそうなほどか細い声。一奈は横に視線を走らせた。
 二年生たちだった。若干三名、いずれも女の子だ。この暖かいのに凍えそうな顔で、互いに身を寄せあっている。
 気持ちは……わかる。

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http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1048&e=res&lp=1048&st=0





エントリー No.11 「マネージャーになれない」

 部室のホワイトボードには、『第二グランド倉庫前に集合!』と殴り書きされていた。
 ああ、そうだった、しまったなー、と武藤仁は頭のうしろをポリポリ掻く。
『午後一時 遅刻厳禁!』とも書かれているが、すでに、百メートル走の金メダリストが全力で走ったとしても守れそうになかった。
 ――まぁ、焦っても仕方ない、と武藤は開き直る。運動着に着替えてから、部室を出た。
 女の子が立っていた。
 黒髪を肩の高さでぴっちり切りそろえ、黒縁めがねをかけている。
 図書委員か美術部ですって感じだ。体育系の部室ばかりが連なる、汗臭い部室長屋には縁遠そうな女の子だ。
 その女の子が、たたっと駆け寄ってきて、武藤のことをじっと見あげてくる。
「あの、陸上部の部室は、ここですよね?」

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エントリー No.12 「ショートガール」

 和哉が走ってグラウンドまで行くと、すでに新入部員の挨拶は始まっていた。
「しまった……」
 バツの悪い表情を作り、小走りに近づいていく。ただし部長に見つからないように、部室の裏に回り込むルート。
 二、三年の部員たちは部室を背に並んでおり、数名の新入部員がそれと向き合う形になっていたはずだ。部長は背後に注意を払っておらず、上手くすれば見つからずにすむ。
 足音を忍ばせて、和也は部室の影の中に入った。プレハブの端から表の様子をうかがうと、ちょうどひとりの少女が前に出たところで、
「あの、わたし……神谷小春っていいますっ」
 小さな背中をピンと張って、少女が言う姿が目に入った。近づいてよく見れば、その頬は上気しているに違いない。
 ほっそりしている。背は女子のなかでも低く、百五十センチといったところ。肌は白く、まるで彼女のまわりだけいつも光が当たっているみたいだった。

(続きを読むにはこのリンク)
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1053&e=res&lp=1053&st=0






「投票はこちらから」
http://www.araki-shin.com/araki/cgi/boy_meets_girl/votec.cgi


ならば新木さんに問いますが、
No.8366 投稿日 2004年8月10日(火)01時49分 投稿者
巻島翔史
 うーん。
 これまで、「新木さんはきわめて暫定的な措置として、『名無し』なるいかれたハンドルを与えた」と認識していたんですが。

 あらためて当事の発言(6804)を見ると――どうも普通のハンドルの候補として提案してるくさい。
 

 結局、どうだったのですか?
 真意を聞いておきたいです。
 新木さんは「名無し」などという文字が含まれたハンドルを、まともなハンドル候補として、本気で考えていたんですか?
 当時がもしそうだったなら、現在もそのお考えに変わりはない?

 仮にも文責うんぬん、言ったことは己に跳ね返ってくるんだぞうんぬん言っている人間なんですから、まさかそういうことはないですよね?
 名無しなるものの、他人(内輪の外の人)に与える印象の悲惨さについて、充分認識していらっしゃるはずなんですから。


 実は、暫定的(と俺は思っている)とはいえ、責任放棄を連想させるハンドルを与えたこと自体、掲示板管理者としてどうなのよ? と疑問を投げかけたいところなんですが……過ぎてしまったことを言ってもしかたないですし、言いません。その場で止めなかった俺にも責任がありますので。
 次のステップのことを話します。

 で、いつまでこの措置を、続けるつもりですか?
 こういうふうに訊くと、「2号がてめえで名前つけてくるまで」てな答えが返ってきそうですが……
 この状態が不健全でいかれていて、ひいては分室全体の信用を傷つけていることは理解してますよね?
 対外的には、新木さんが暫定で仕方なく(←くどいが、まだあくまで俺が思っていることにすぎない)「名無し」というハンドルを与えているなんて、もはやわかりはしないはずです。与えた当時が古すぎて。
 ここは放棄行為をしている人間がいるのだな、としか思われない。


 俺は掲示板の一員として、この場所の発展を願っています。
 「名無し」という措置をを放置し続けることは、分室が内輪に閉じてしまう弊害を引き起こす恐れがあるのではないでしょうか。
 分室の特質上、内輪に閉じていくのはすごく危険だと思います。小説はつねに不特定多数の他人=読者のためにあり、なればこそ、その不特定多数を遠ざけるような真似はするべきではありません。

 個人の問題ではなく、場にまで言及するのは差し出がましいことではあるかと思いますが、誰かが言わねばならなかったであろうことですから、自分が言わせていただきました。


 「名無し君」のたった四文字、いかれた四文字を削るだけで、場としてまともになるんだから、なんとかしてくれないか――というのが、一貫した俺の主張です。
 デビュー後も使えるような筆名を決めるのは無理そうですし。暫定的にこの場で使うハンドル案(すなわちこの場所限定筆名?)でさえ、ともすれば新木さんボツにしそうだし。
 この案が現状、もっともベターであると考えています。
(いかにセンス最悪でも、名無しより下位の投稿者名は存在しないので、ハンドルとしてなら2号さん的なセンスのものでも認めるしかないと思いますけど)



――――――――――――――――――――――――

 ここのスペースには自分なりの地の出しかたについて書いてみたんですが、きっと「ヒントを出すな」とかいう理由で管理者削除されるだろうなぁと思って、自主規制しました。どの程度のことまでなら語っていいのでしょうねぃ。


アオマツムシが鳴き始めました。
No.8367 投稿日 2004年8月10日(火)02時16分 投稿者 弟切 千隼
 昨日の夜、道を歩いていた弟切は、頭上から甲高い虫の鳴き声がするのに気づきました。街路樹にいるアオマツムシの声でした。
 アオマツムシは、コオロギの一種です。樹上に棲むという、コオロギとしては変わった性質を持っています。地上に緑がなくても、街路樹などに棲めるため、最近は街中でアオマツムシが増えているといいます。



>ボーイミーツガール競作

 2号さんの五作目も提出されました。これで投票開始ですね。
 投票する前に、皆さんの作品に対して、軽く感想を書いておきます。詳しい指摘は、投票が終わった後にします。


春日さんへ >

 二作目「ショートガール」は、一作目「儀式」の書き直しですね。欠点はあるにせよ、二作目のほうが一作目より良くなっています。ちゃんと描写しようとしているふしがうかがえます。



巻島さんへ >

 主人公の内面描写が多いところが、巻島さんらしい、と思いました。
 この特徴は、長所にも短所にもなりますよね。どうせなら、これをうまく長所にして欲しいです。

 今回の主人公も、一人でいろいろ考えて、ぐるぐるしていますね。けれども、主人公の周囲の人は、彼の思惑とは関係なく動いています。このギャップが面白ポイントの一つでしょう。



紫さんへ >

「マネージャー志望の女の子が、実は……」という発想は面白いと思いました。



 津荒さんと2号さんの作品については、数が多いのでこの次に回させていただきます。


嬉しい……?
No.8368 投稿日 2004年8月10日(火)02時36分 投稿者 津荒 夕介
>前回書いたこととか
 地とか素の定義とか、キャラを作って書く〜とか。
 新木さんの返信がないので、やっぱり思考停止だ。停止するなって書いてあったけど、無理無理!
 それになんかもう、思考しなくてもいい雰囲気なのでむしろラッキ〜。
 つうか、俺の怒りを誘うためにあえて無視したのかしらん? てことはやっぱり誘導されてるってことなのか? なのか!? 
 

>生徒キャラだとつまんねー小説しか書けないとか
>>言ってる意味、わかるか?
 わかるけど、スゲー感動すらしているけど、それだけがわかる感じ。地とか素とか、そういう要素は完全無視で、わかる感じ。
 だけど拙者にはかなり難しい話だと思うね。
 感情を表に出す文章など、めったに書いてこなかったから。……やらなきゃだけどね。



>困った
 うわー。
 今回、俺はどんな書き込みをすればいいんだ?
 前回は怒りを文章に混ぜて書いた。
 今回は別に怒っちゃいない。それどころか、なんだか話が進展している雰囲気なので、喜んでいる。
 素直に自分を出すなら、ハッピーであるってことを混ぜるのか?
 でもどうやって。ハッピーな文章って……テンションが高いとか? 奇声を発するとか?
 …………うーむ。
 
 ……考えているうちに、普段通りの低いテンションになってしまった。わはは、はは、はー、……。
 ハ、ハッピー。書けぬ……。
 


>面白いとか。

>>おもしろくない文章は、さしたる感想が出てこないわけだな。なにがどう違うわけだ? どういう違いがあって、片方は感想が生じて、片方は感想が生じないんだ?

 面白い文章は手がこんでいて、面白くない文章は手抜き。
 面白くない文章としては生徒文章がある。具体的には、
 1 反論がない。
 2 文章が硬い。
 3 自分の立場を必要以上に下げる。
 4 感情をあらわにしない。
 こんな文章。
 普通過ぎて面白くない。
 面白い文章は、なにかを強調してあったりする。
 豆知識を入れるとか。いらだちを誘う文章とか。感情を表面に出した文章とか。
 そういうのは、普通じゃないから面白い。
 ……ああ! この説明つまんねー!!
 


>結局
 なんだか、わかったような、わからないような。
 今のところは、「文章に感情を込めろ。さすれば少しは面白くなるだろう」
 ってことはわかった。



>2号さんへ
 すんません。自己欺瞞のレスは次に。
 あ、でもなんか、キツイなら考えなくていいとか書いてあるから、良いかな?
 そうなんですよ。
 もう頭がいっぱいいっぱいで、辛いっす。
 自己欺瞞とか考えたくない……。


>>なんかいい感じにやさぐれてて、非常に好感が持てます。もっとやっちゃえ。(無責任)
>>わざと春日さんと間違えたのは、ただ単にオチをつけたかったからです。不快にさせちゃってごめんなさい。でも新木さんなら理由を考えてくれるのに、ボキのばあいは考えてくれにゃいんだにゃあ……ちょっぴりせつない。
 
 この書き込みとか。
 すごい「すいません感」が出ていて面白いんですけど。にゃあとか可愛いし。萌え萌え。
 こういうのを読むと、たやすく「あ、すんません。僕が悪かったです。いやーあはは……大人気無かった……。僕の馬鹿チン!」とか頭が考えてしまうのは、自己欺瞞?
 なんかもう、自動的に生徒的思考が働いてるyo……。最悪。
 やばいな……病気かな……。
 それとも2号さんの力がスゴイってことなのかなー……。
 とりあえず、これも棚上げさせてもらいます。


いろいろ
No.8369 投稿日 2004年8月10日(火)02時52分 投稿者
新木 伸
>巻島

 お。こんどはそっち方面から来たか。
 ふむふむ。分室の発展を願って、なわけね。

 しかしまっきー、そういうのは「独善」っていうんだぞ。意味は辞書引けな。

 けど、えらく大層に物を考えるんだなぁ。
 なんだか、権威があって信用があって、社会的責任まで担っている場所らしいな。この分室っていうところは。

 しかし、違うんだな。これが。

 この場所は、パン屋のおじさんが、仕事で余ったパンの耳を、もったいないからといって、ハトポッポたち相手に撒いているだけの場所だって、いつも言ってるじゃん。
 んなもんに発展もクソもあるかっつーの。
 おじさんが飽きるか、ハトポッポが来なくなるかすれば、簡単になくなるようなものでしかないんだってば。

 自分に見えているものが真実だと思いこむのは、まあ若いからなんだろうけど。
 すこしは疑ってみたほうがいいぞ。別な見方があるかどうかってことを。
 違う角度から物を見たら、違うふうに見えるのがあたりまえなんだな。一利用者のお前と、管理者の俺とでは、見えかたが違っていてあたりまえなんだよ。


 で、それはそうと、筆名のこと。

 「名無し君2号」って名前でデビューしたって、いいじゃん。
 「アンドロメダ唯夫」と同じぐらい、イカれていて、イカしていると思うのだが。

 巻島はどう思うわけ?
 たとえばスチャラカ小説っぽいタイトルの本があって、その筆者として、「名無し君2号」もしくは「アンドロメダ唯夫」と作者名があったら、興味にかられて、手に取ってみる? みない?
 そういう筆名はイケナイもの? アリなもの?
 筆名とは、そもそもなんであると、俺は言っていたっけ?

 筆名っていうものがどういうものか、考え抜いたあとで辿り着いた結論として、あえて「名無し君2号」と名乗るのなら、ありだと思うが。
 俺が叱っていたのは、考えもせず「盆梅会」とか、名前を付けていたアホな姿勢な。

 最近、2号の確立しつつある芸風は、スチャラカ風なわけね。なら筆名はそれに見合ったものでなくちゃいかんわな。
 なんなら、スチャラカ小説書きにふさわしい筆名を、いくつか具体的に考えてみろよ。そしたら俺の言う「名無し君2号でいいじゃん」ってのが、わかるかもしれないぞ。





>津荒

 なんか文体で試行錯誤しているようだが。いま見せているその個性は、小倉と間宮と望乃と桜庭と藤極堂さんとが見せていたっけ。あまりめずらしいもんじゃない。
 他のいけ、他の型。

>>面白い文章は手がこんでいて、面白くない文章は手抜き。
>>面白くない文章としては生徒文章がある。

 これは違う。生徒文章は、けっこう手間が掛かっているはずだ。
 手間の大小と、おもしろいおもしろくないとは、関係がない。

 考えるべき場所は、一個に絞ってやったんだから。
 しばらく考えなくていいから、頭休めること。
 そうしてから考えるのは、「おもしろいってどういうこと? どうすればおもしろくなるの?」――だ。

 あと2号も言っていたが、そういうときこそ、小説を書けっての。
 お前も物書きなら。なんかあったら小説を書くことで癒せ。
 いっぺんぐらい、取り憑かれたように一心不乱に飲み食いも睡眠も休息も取らずに小説の一本を書き上げるぐらいの経験をしたっていいと思うのだが、どうだろうか。


たとえばこんな最終回
No.8370 投稿日 2004年8月10日(火)23時27分 投稿者
名無し君2号
>>バルス!

>>……どうだ!、これでお前の頼みにする城は崩れ――あれ、なんかこっちの足もともおかしくなっうわぁぁああぁぁぁ!

 大丈夫。だってホラ、例の石があるんじゃん?
 ほーらほーら光るよ、おお、光った光った、浮いた浮いた。ほらほら、見て見てー、凄いでしょー? ふーわふーわ。

 あ……。(視線に気づく)
 イ、イ、イヤー!(胸元を押さえる)

 や、やだ、ペンダント見るフリして胸元を覗きこむなんて……。ああっ、その野獣のような瞳! まるで餓えた野犬! 可哀想だけど、次の瞬間にはあたしのお腹のなかに入っちゃってる運命なのよねーみたいな!
 そんな人だったなんて、信じられないっ。

 そ、そうだ。そうよ。こんなものがあるからいけないんだわ。
 こんな石――。

 えいっ。

 ……あ。

 ……あう。(あたふたしている)
 ……はうはう。(試しに空中で平泳ぎしてみる)
 ……ううう。(あきらめる。狂ったように笑いだす)
 ……はああ。(今度はめそめそと泣き始める)
 ……はぐっ。(涙を拭う。ハンカチで鼻をかむ。捨てる。凄い勢いで舞い上がってゆくハンカチ。ぽかんと口を開けて見送る)

 ぐすっ、巻島さん――えへ。(泣き顔でスマイル)

 ――きみはどこに落ちたい?



(夜空に、ひと筋の流星がきらめく)



「あ、流れ星」
「なにをお願いしたの?」
「へへっ、おもちゃが欲しいって」
「まあ」
「じゃあお姉ちゃんは?」
「私? 私は、名無しさんに名前がつきますように。この掲示板の人が、平和に暮らせますようにって、祈ったわ」

(サイボーグ774〜地底帝国ヨミ編、完)



>競作課題

 たまにはこういうのもいいですよね、刺激があって。なんだか倦怠期の夫婦みたいですが。
 一通り作品に目を通しました。
 それぞれの作者特有の色が出ているように感じました。薄い毒と言ってもいいのかもしれない。面白いなあ。

>巻島さん

 閉じていた主人公の世界が、外からの刺激で開いてゆく……というのが巻島さん作品に共通のフォーマットなのでしょうか。今回の主人公はヘタレじゃないんですけど、独白の多さにそう感じてしまったのかも。


>春日さん

 エントリーされている二作を読むと、春日さんは気の強い女の子がお気に入りなのかなあと。ウフフ。二作目は妹さんがけっこう印象に残りました。ウフフ。


>津荒さん

 同じくエントリーは二作ですね。どちらも、主人公は新入部員に感銘を受けていますね。かといって情けない主人公というわけでもなく。自分の弱さに気づく、というか。なるほど。


>弟切さん

 知識を絡めたストーリー展開に、「らしさ」を感じたといいますか。「成長痛」で「ウッドチップ」か……いいなぁ、それ、いいなぁ。(指をくわえる)


>紫さん

 紫さんの話を読んだのは今回が初めてです。脈絡もなく女子部長の胸が描写されているのに、確かなサービス精神を感じたりしました。――あれ? 間違ってます?
 眼鏡はいいですよね、眼鏡っ子はね……ウフフ。



 すべて読んでの感想は、同じ起承転結でも、書き手によってこうまで変わるものなんだなあってことでした。
 細かい指摘は、私も投票が終わってからにしようと思います。ところで、これって作者も投票したほうがいいんですかね?



>競作課題を読んでくださる方へ

 ただいま絶賛投票受付中のボーイミーツガール競作課題ですが、ブラウザのままだとけっこう読み辛いかもしれません。なんといっても4000文字から、ものによっては10000字オーバーしていたりしますので……私のですね。ごめんなさい。

 そこで、お手数をおかけすることにはなるのですが、お使いのパソコンに入っているワープロソフト、「word」なり「一太郎」なりにコピーアンドペーストすると、いくらか読みやすくなると思います。
 ctrlキー+「A」で全文選択、さらにctrl+「C」でコピー、ワープロソフトの上でctrl+「V」でペーストできます……無理にショートカットキーを使うことはないですよねえ。

 さらに一行の文字数を40文字(半角80文字)に設定していただきますと、作者が想定したかたちで読んでもらうことが出来ます。よりいっそうおいしくなるとゆー。

 よろしかったらどうぞ。
 まあ、冒頭の部分を読んでもらえるだけでもありがたいんですけどね。おほほ。



 レスには2時間ほどです。
 ちなみに、

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 んで、ここでクエスチョン。
 あの「スイカ割り」の話に、「家族を自分の一部だと思い、不満を覚える」という青少年に特有の問題の「解答」を小説中に込めるとしたら、どのような展開にすべきだろうか?
 三行あらすじ、および、プロットで答えよ。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 は考えているんですけど、すいかを割るのと「解答」を、いったいどう絡めればいいのかが思いつきません。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 あとついでに、「なんでおまえは背が高いんだよ」と言ってしまったイクオのその後の展開は?
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 こっちはすぐに浮かびました。
 「どうしてあんたは背が低いのよ」と逆にハルコに言い返されてぎゃふん。

 もしくは、いつもなら強気に返してくるはずのハルコが、ひと筋の涙を流しながら走り去る。そこでようやくイクオは自分がどれほどひどいことをしたのかを知る。
 うーん、でも……。
 これだと「相手の自分の一部だと思う」へ、明確な解答は示せないんだよな。それはそれでいいのか? 「相手を思いやる」のは、「相手は自分とは違う人格である」と理解しなきゃ出来ないような気がするしなあ。


水菓子
No.8371 投稿日 2004年8月10日(火)23時55分 投稿者 弟切 千隼
 毎日暑いですね。弟切は、今日、みずみずしい桃を買って食べて、暑さをしのぎました。
 今年のような猛暑の年は、たいてい果物の当たり年になります。果物は、日射量が多いほどよく実り、甘くなる傾向があるからです。
 猛暑にへばっている動物に対して、自然からの贈り物でしょうか(^_^)



>ボーイミーツガール競作

 先ほど、投票状況を覗いてみました。着々と票が入れられていますね。ありがたいことです。


2号さんへ >

 ボーイミーツガール競作の作品について、簡単な感想を書かせていただきます。「ないぺた」と「胸のドキドキ」の感想は以前に書きましたから、これら以外の作品の感想を書きますね。


●「一奈部長の青春」

 二年生の女子、三人の区別が付きません。三人のキャラが読み手にしっかり認識される前に、展開が先走っている気がします。
 ちゃんと識別できれば、三人とも、面白いキャラクターだろうと思います。


●「思い出よりも速く」

 シリアスな話かと思っていたら、途中でコメディに入って、戸惑いました。コメディならば、最初にコメディフラグを立てておいて欲しいです。


●「コドモでオトナで」

 子供っぽい先輩と大人っぽい後輩とを対比させて、読み手にどう感じさせたいのかわかりません。笑わせたいのか、まじめに考えさせたいのかわからない、ということです。
 まじめに考えさせたいのだとしても、先輩と後輩と、どちらにどう感情移入していいのかわかりませんでした。



津荒さんへ >

 2号さんに対してと同じく、競作の作品に関する感想を書きます。


●「惚れました」

 題名に反して、主人公がヒロインに「惚れた」ことが、よくわかりませんでした。主人公は最初からヒロインが気に入っていて、それが変化なく最後まで続いている気がします。


●「入部試験」

 スターティングブロックを「スタブロ」と略すなど、細かい部分に陸上部らしさが出ているのが良いです。全体的に現実味があって、これだけで結構読めました。
 ただ、この作品も、主人公が新入生に惚れてはいませんね(^^;


話のあとかたずけ
No.8372 投稿日 2004年8月11日(水)00時43分 投稿者
巻島翔史
新木さん(8369)>

>>そういうのは「独善」っていうんだぞ。

 いやその、独善的だなぁということは自分でも自覚していたのですが……
 たとえ不評を買っても、誰かが言わなければならないことだとその時は考えていたので、そのまま押し切ってしまいました。


>>たとえばスチャラカ小説っぽいタイトルの本があって、その筆者として、「名無し君2号」もしくは「アンドロメダ唯夫」と作者名があったら、興味にかられて、手に取ってみる? みない?

 個人的な判断で構わないのであれば言いますが。
 アンドロメダ唯夫なら取ります。でも名無し君2号なら取りませんね。のちのちよっぽど評判作になったら取るかもしれませんけど。鈴木君2号や佐藤君2号ならば問題なく手に取れます。
 いかなる内容であろうと、商業の現場(「本」と書いてあるので、この例えは出版をもとにしたものですよね?)で、名無しなんて名義でモノが出てきたらば、俺は出版したほうの頭の中身をちょっと疑います。自分にとっての充分な購入回避材料です。

 でもまあ、世の中にはおそらく手に取る人も大勢いるでしょうね。名無しでも。
 匿名掲示板が隆盛する時代だし。名無しという名義に抵抗感が薄い人も、結構な数いると予測できます。
 ですから……必ずしも「名無し」で出したら商業的に失敗するかというと、そうでもないと思う。すべては仮定の話ですけれど。


 まあ、スチャラカ小説書きとしての「名無し君2号」はありだろ、というのは了解しました。
 ただ、「名無し君2号」だとまだニュートラルのにおいが残ってる感じがします。アンドロメダ唯夫のほうは、ザ・スチャラカって感じなんですが。)

 ともかく、名前の話はこれでおしまい。俺としては、言うことはなくなりました。



 競作への感想に対する返信とか、競作関連の話題は後日。
 だってほら、建前として全作品作者伏せてあるんだし。すぐバレルることだけどさ。


いろいろ
No.8373 投稿日 2004年8月11日(水)01時50分 投稿者
新木 伸
>8月の競作

 ログに埋もれそうなんで。
 左(←)のメニューのところに、案内ページへのリンクを置いておきました。
 まだのひともどうぞ。





>2号

>>あの「スイカ割り」の話に、「家族を自分の一部だと思い、不満を覚える」という青少年に特有の問題の「解答」を小説中に込めるとしたら、どのような展開にすべきだろうか?

>>は考えているんですけど、すいかを割るのと「解答」を、いったいどう絡めればいいのかが思いつきません。


 ああ。質問が悪かったか。スイカを割るとか割らないとか、そんなことは、どうでもいいのね。
 そこんとこ、ぜんぜん面白くないから。
 変な家族に迷惑を感じている女の子が、自分の心の中の問題にどうケリを付けるのか。そこがおもしろいところなわけ。

 おまえはどっちだったかに指摘されて、「不満の覚えかた」が足りないと認識したわけだな。それをどう改善するのか、プランを示せと言っているわけ。





>巻島

>>いやその、独善的だなぁということは自分でも自覚していたのですが……

 「〜的」ってのは、なんだよ。的っていうその気弱語は。
 独善であるのか、独善でないのか、ハッキリしろよ。

 結局なんだったんだろうか。ようわからん。
 なにが言いたくて、なにをどう納得したのか、そのあたりもわからん。

 ひとこと、ふたこと言ったぐらいで引き下がるくらいなら、はじめから一人で考えておいて、出てきた結果に納得しとけばいいのに。
 もしや脊髄で書いているから、2手先までも読むことができていないとか?





>2号

 そういや、1万字、原稿用紙25枚、文庫本の20ページ相当を書くのに、3日は掛かるんですよう、とか、ぬかしとったな。

 しかし、「明日までに上がらなかったら、競作エントリー取り消しね」と脅したら、1日で出来たっけ。

 ちなみに1万字を3日という、ノロくさいペースのほうでも、30日で文庫本一冊が上がってくる計算なわけね。
 おまえ、本気でデビュー目指すつもりなら、3日に1万字のノロいほうのペースでいいから、きちんと書いていって、30日で1冊書きあげて、「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」の理論でもって、あちこちの新人賞に応募するぐらいしたっていいんじゃないの? 毎月1作書き上げていれば、半年で6箇所に送りつけられるだろ。

 ところでフカオモは?
 まず手始めにあれを完結させろよ。

 新人賞でも、佳作入選はしたものの、担当編集がついて原稿預かりで、3回も4回も全面書き直しして、都合3〜4冊分の原稿を書いたうえで、入賞から1年かかって、ようやくOKが出て、出版にこぎつける――なんてケースもザラだから。

 そんな完成度高くなくたって、応募原稿はへいきだよ。なんか光るもんのあるほうが大事なようだ。
 たしかに、どうせ全面書き直しするんだったら、応募当時の完成度なんて、たいして関係ないもんなぁ。
 現場はそこまで人材不足であったとは。現場にいるけど知らんかったよ。(笑)

 今回の競作の件で、俺、学習したから。
 2号は目の前にエサをぶら下げて、尻を叩けば、やるヤツなんだということを学習したぞ。

 じゃあとりあえず、8月中にフカオモ1巻、完結な。(もしくは別な一冊分の話を新規で立ち上げて完結までな)
 上げてこなかったら、なにを「取り消し」にしたらいいかな〜。
 作家志望取り消しがいい? それとも、ほかになにか取り消せるものとか、ある?


投票
No.8374 投稿日 2004年8月11日(水)23時14分 投稿者 弟切 千隼
 先ほど、弟切はボーイミーツガール競作の投票をしてきました。自分の作品は冷静に見られる自信がないため、投票の対象から外しました。


 公表しますと、弟切が投票したのは、エントリー No.11の「マネージャーになれない」です。
 投票時のコメントにも書いたとおり、ヒロインの意外性と、主人公の適度なゆるさを買いました。最後の一行できれいに落ちているのも好感が持てました。

 ただ、ヒロインの俊足に対して、主人公が何も驚いていないことが気になりました。
 主人公は、陸上部の男子部長ですよね。走破タイムもけっこう良いようです。そういう人に女子で付いてこられる人がいれば、とてつもない俊足でしょう。喜ぶ以前に、驚くのが普通だと思います。



>名無し論争

 ちょっとだけ横槍を入れさせていただきます。

 すちゃらか系の作品を書く人の筆名として、「名無し君2号」というのはありだと思います。
 しかし、商業出版された本の作者名が「名無し君2号」となっていたら、弟切の場合は手に取りません。商業出版されているものに「名無し」と付けるのは、いかにも無責任な態度と感じるからです。

 手に取るか取らないかに関しては、あくまで弟切の個人的な感想です。逆に、面白がって手に取る人もいるかも知れませんね。



お知らせ:
 弟切は明日より帰省します。自宅に戻るのは8/15(日)の予定です。次にここに書きこめるのは、8/15(日)の夜以降となります。


続・あとかたずけ、プラスアルファ
No.8375 投稿日 2004年8月12日(木)03時00分 投稿者
巻島翔史
>>なにが言いたくて、なにをどう納得したのか、そのあたりもわからん。

 出発点は、いまから考えると、名無しに対する嫌悪であったと思います。
 名無しはいるだけで害を撒き散らし、場を壊し、文章責任論を骨抜きにする絶対悪で、積極的に排除すべきもの――というのが俺の認識でした。

 ただ、やはり出発点が嫌悪という感情の問題である以上、主張を続けるにも限界があります。
 感情に正しいというものはないのです。つまり、正しい感情/正しくない感情というものはない。名無しが嫌いだ、という主張には、それが感情である以上、それだけをもって「正しい」とする根拠はないのです。

 しかし。
 ここはおおいに反省すべきところなのですが、俺はこの名無しの問題に関して、きわめて盲目でありました。
 名無し=絶対悪という認識を、一分の隙もなく心に詰めていたことで、感情と理論の分別がつかなくなっていました。そんな極端なものを一分の隙もなく詰めたていたのは、自分を楽なほうへ流さないためです。かつて名無し=ダメなものという認識改めをここで受けた日から、自分はそっちへもう流れてはいけないと、かたく戒めることを誓いました。そこから、かたよった、柔軟さを欠いた認識ができあがりました。
 一応誤解されないように言っておくと、名無し=ダメと言われたときの言われかたが悪かった、などというつもりは毛頭ありません。すべては俺本人の中身の問題です。

 感情と理論の分別がついていない俺は、疑いもなく、ここで名無しを排除するための弁をふるいました。いかにも理論っぽくこしらえて。
 だけれども、所詮は理論の皮をかぶった感情にすぎません。スチャラカ小説書きのための看板という、自分のなかにまったくなかった新しい概念を前に、感情は弾切れを起こし、新しい皮を用意することができませんでした。そして弾切れを起こしたことで、俺は自分の行動の根源が感情にあったことをようやく自覚しました。

 実を言うと、俺、「納得」はしていなかったりします。ただ理解し、了解しただけです。納得していたら、前回、名無し君2号だったら取りませんなんて書きません。

 名無しという看板があってもいいじゃないということに「納得」するには、いまあるこの感情を根底から作りかえなきゃいけません。現実的にそれは無理です。
 そんな感情をもとにして、これから先もまだ論陣を張っていくことはできなくもないかもしれません。ただ、新しい概念を突きつけられたことで、「ああ、これって感情のことでしかなかったんだな」と俺自身が気づいてしまったので……続けることは実質的にもう不可能でしょう。


 まとめると、名無しは絶対悪だからこんなところにあっちゃおかしいだろ、と言いたかった。しかしそれは正当な理屈に見えて、その実感情でしかなかった。スチャラカ小説書きのためのもの、というまったく想像だにしえなかった新概念を突きつけられたことで、自分でも感情のことに気づいてしまった――ということです。
 それを人に見せないために、さっと流すように前回、この話題を終わらそうとしたのですが、そんな繕いはやっぱりすぐバレてしまうわけで。



>>2手先までも読むことができていないとか?

 読めていなかったことには違いはありませんね。
 例外なく名無しは排除すべきという意識しか持っていないのだから、名無しをハンドルとして認知している新木さんの方針は、自分のなかからは引き出して推測しようがなかったわけで。
 むしろ、なんでずっと放置しているのか、疑問符だらけの状態でしたから。

 こういう視野狭窄が、独善そのものなんでしょう。





タイトルのプラスアルファってなんだよコラ!>

 はい。お答えしましょう。
 その答えは、過去ログ8289にあります。

>>三人称の下手さを是正する意味でも、ちょっと手を入れてみたいなぁと思っていますが

 見ましたね?
 そうです。クロシンの冒頭アクションの再提出です。

 ただ、見境もなく一から書き直しても、同じテツを踏むのが見えているので、まずはすでにある原稿を削ることからスタートしました。というのも、自分で読み返しても、余計なことかなり書きすぎているのがわかってしまったので。まずなにが余計で、なにが要るかをもっと考えんとあかんな、ということです。

 特に、アクション部なのに内面を使いまくっていることは、おおいに改善の余地があります。
 内面吐露を使うと、速度が相対的にゼロになるのです。つまりそこで止まる。当時の俺が、その効果にまるで気づいていない。

 あのターム、読みにくいと言われた理由のひとつは、速度感が一定方向に向かって走っていないからだと考えます。
 説明やら内面やらが継ぎ足し継ぎ足し書かれた結果、ベクトルがふらふらふらふらしていて落ち着かないったらありゃしない。


 六月頭あたりに2号さんがやっていた、アクションの速度についての話題を参考にもしながら、削ってみました。

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1056&e=res&lp=1056&st=0


どこの誰だか知らないけれど
No.8376 投稿日 2004年8月13日(金)08時05分 投稿者
名無し君2号
 クリックすればすぐわかるってなもんで。
 競作課題、感想を書いてもらった以上は嫌でも返答したいんですが、作者名は伏せなきゃいけないみたいだから不能。ポテンツポテンツ。

 褒められてはいるんですけど、なんだかちょっぴり小骨混じりな気が。
 いいんだけどね! 骨が入っているほうが体にいいから!

 あれだけの数を読むのは大変だと思います。私は大変でした。(カミングアウト)
 読んで、さらに投票までしてくださった方には感謝します。

 いまだ絶賛投票受付中ですので、気が向きましたら左の「8月の競作投票案内」からどうぞです。
 ちなみに私が誰に投票したかと言うと……。
 今回は見送ろうかなあと。だってぇ、自分の作品が一番面白く感じちゃったんだもん。うひゃー、おれの小説オモシレー!(湖に映った自分を見つめながら)

 あっ……。

 ぼちゃん。


 ぶくぶくと沈みながら、ああ、自分以外の作品で一番面白いものに投票すればいいんだ、と思った。



>世代間格差

 1000字課題で、格闘家な家族が周囲から奇異の目で見られ、そのために恥ずかしい思いをする少女という話を書きました。(7/26、No.147「秘技・すいか斬り」)

 で、津荒さんから「家族のせいで恥ずかしい思いをしているっつーのに、当の家族に文句のひとつも言わねーのはおかしいんじゃねーですか?(意訳)」という指摘を受けました。ええ、津荒さんから。

 私は「若い人はそー思うかもしれんけどー、年寄りはそー思わんナー。若人の感覚を持っているのはえーのー(意訳)」と返答しました。はい、津荒さんに。

 これじゃわからないですね。

 まとめると、
「家族といえど個別の人格を持った人間なのです。特に今回は、周りが変な目で見ているのは相手の勝手な勘違いですから、家族自身には問題がありません。それで文句を言うというのはおかしいんじゃないかな。でも青少年はそういう感覚なんだよねえ。うらやましいな」
 ということを答えました。

 ここで新木さんの突っこみ。

「なにをうらやましがってんだターコターコ。若い人うんぬんとか抜かす前に、てめーは自分の感覚がズレていることに気づいてたんか? 気づいてなかったらてめーは阿呆だ! ウヌゴーッ!(叫び)」

 はい、まずは阿呆だったことを告白します。
 そういう反応が返ってくるとはまったく意識してなかったデスよ。

「『家族は自分の一部ではない』って理屈を知ってるオッサンだからこそ、それを知らないヤングメンに伝えられることがあんだろ? だが説教臭いのは駄目だ! 小説は教科書じゃねえんだ! ゴアーッ!(雄叫び)」

 と、続き――。

「ここで質問だ! あの「スイカ割り」の話に、「家族を自分の一部だと思い、不満を覚える」という青少年に特有の問題の「解答」を小説中に込めるとしたら、どのような展開にすべきだろうか?
 さあ、三行あらすじ、およびプロットで答えよ! うぬらばっ!(気合い)」

 に至ります。
 ほんのりと脚色してますが、以上いままでのあらすじです。

 その後、ボーイミーツガール競作課題があったり、そこでアクマさんを召還しちゃったりで忙しすぎて死にそうだったので、しばらく放置してました。まあそれはともかく。


 さて、昼食のひやむぎも食べ終え、私は考える。
 ……思いつかない。眠くなってきた。昼寝することを決意。

(安眠中)

 夕方になって目が覚めました。なんだか岩手はもう涼しいです。だからたっぷりと眠っちゃった☆――そんなことはどうでもいい。

 ええと、青少年の感覚としては、家族のせいで恥ずかしい思いをした場合、とりあえず文句を言うのが当たり前なわけです。

 となれば選択肢はふたつ。

(1)当然、主人公は家族に文句を言う。
(2)残念ながら、主人公は家族に文句を言ったりしない。

 さて(1)文句を言うを選んでも、それで終わりにはできません。「家族が自分の一部だと思うがゆえに、不満を覚える」問題に、「解答」を示さなければなりません。
 となれば、「家族に文句を言う」のはいけないことだ――そういう展開にしなければならない。そうじゃないと、家族に文句をブチ撒けてハッピーハッピー終了ですし。

 どうして「いけない」のか。
 ま、相手の身になってみろとよくいいますよね。ということなので、文句を言われた家族の気持ちを理解させればいいと思います。
 そこでさらに選択肢。

(1−1)主人公にどうして「いけない」のか教える。
(1−2)主人公に家族の気持ちを悟らせる。
(1−3)主人公を家族と同じ立場に立たせる。

 (1−1)は、物わかりの良い主人公向けです。「家族が逆に説教する」とか、「家族が優しく諭す」とか、ベタに「こういう理由で駄目なのです」と説明してしまう。

 (1−2)は、普通の主人公向けでしょうか。
 「家族が哀しい顔を見せる」とか「もの凄く怒る」とか。罪悪感を抱かせる方向で進める。理由はともかく、いけないことだとわからせる。

 (1−3)だと、頑固な主人公向けかも。
 「逆に家族から文句を言われる」とか、「家族に同一視されて不快な思いをする」です。 ファッションについて、「そんなの(私が近所に)恥ずかしいからヤメロ」と言われてむかつくとか。子離れできてない両親から、過ぎた干渉を受けて困り果てるとか。例えば、娘の交際を認めない父親とかどうなんだろう? 相手は立派な青年だというのに……とか。

 世の中にある物語を見ますと――というか思いだしますと、複合して使われることが多いようです。
 (1−2)で家族が哀しい思いをしていると気づいても、その理由まではわからない。だから第三者から(1−1)でどうしていけないかを説明されて理解する、のような。

 ただ……。
 そこまで親切丁寧に書くべきなのか、というのもあったりしたり。「小説は教科書じゃねえんだ!(意訳)」は、つまりそういうことかなとも思いますし。
 なにかが読者の心にちょっぴりだけ残れば、それでいいのではないか。

 まだ自分の小説書きとしてのスタンスも定まってはいないんですけどネ。

 ちなみに(2)家族に文句なんか言わない、を選べるかどうかは主人公の性格によります。大人びている、大人しい、沈着冷静など、文句を言わないだろう性格ならば、この選択も説得力を持ちましょう。


 今回は(1)文句ブチ撒け、で進めていきます。

 じゃあ三行あらすじを考えますか。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 海水浴場にて、家族が周りから奇異の目で見られて恥ずかしい主人公が、母親に相談するも「家族といえどお互いを尊重するもの」と返される。いまいち納得できないところに「でも人に迷惑かけたら別」と続けられ、喜んで弟を八つ当たり気味にいじめる話。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 うわー、ひでえー。

 ちゅうかですね、「家族は自分の一部分ではない」と頭ではわかっていてもですね、バカな家族を見ていると文句のひとつも言いたくはなるですよ。文句だって言われてますよ。ええ。「実家に帰省中」を「実家に寄生中」と聞き間違えてビクッとしたりしますよ、ええ。(泣き笑い)

 ということなので、青少年ならなおさら、説教されても諭されても、なかなか納得できないと思うんです。
 だったら「解答」らしきものは提示するけども、主人公には守らせない。
 ただ守らせないだけじゃ後味悪すぎるので、抜け道を使わせると。

 今回の話の家族たちじゃ、いくら文句を言ってもちっとも応えっこないので、(なんといっても格闘一家なので)「なぜいけないのか」を教えるには、直接伝えるか同じ立場に立たせるしかないです。でも同じ立場に立たせるのじゃ――最低でも短編ぐらいの分量は必要だろう、と思う。なんとなくなんですけど。

 なので直接伝えることにしました。
 でもいくら言葉で伝えられても、実体験するのにはかなわない。説得力だってない。だから今回の話では読者に納得させようとは思わない。できないといった方が正直。
 ただ、一応の「解答」だけは提示する。
 それで少しでも読者になにかが残れば上々、上々。

 さて、プロット。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(起)
・真夏の海水浴場に、家族総出で遊びに来た主人公。本来ならば楽しいはずなのに、格闘一家なため、いかつかったりマッチョだったり不気味だったりで、周りに変な緊張感をもたらせてしまう。そのために非常に主人公は恥ずかしい思いをする。

(承)
・たまらず、母親に相談する主人公。しかし、「たとえ家族でも、お互いを尊重しなければいけない」と優しく諭される。頭ではわかっていても、やっぱり恥ずかしくて主人公はたまらない。

(転)
・主人公が納得できていないのを見て取った母親が、「でも他人に迷惑をかけたら話は別」と、はしゃぎすぎている末の弟を示す。

(結)
・筋を通しつつストレスを解消する手段を教えられた主人公は、喜び勇んで弟をシメに行く。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 5000字〜6000字くらいでまとめるとなると、こういう感じになりましょうか。家族の描写を最低限に押さえれば、4000字にもまとめられ……ればいいなあ。



>長編を書くのら

 8月末までに「フカオモ」(これで略は決定なのか)を完成させろとのお達し。アクマさんを召還した覚えはないのだけどなー。
 実を言えば、きちんとプロット立ててから書き直したかったりもします。あの頃よりもレベルアップしている自覚があったりなかったり。――どっちだ?

 まあいいや!
 とりあえずスッパリと終わらせよう。初の長編を書き上げよう。

 ただいま、すでに書いた部分を読みこみ中。
 うわあ、ひでえ出来だ!


>>上げてこなかったら、なにを「取り消し」にしたらいいかな〜。
>>作家志望取り消しがいい? それとも、ほかになにか取り消せるものとか、ある?

 取り消すよりもご褒美をくれる方向でお願いしたいんですがアクマさん。
 まあ……アレですね。駄目だったら、そこまで書いた「フカオモ」を廃棄。新たに別の長編を書き上げるまで、触れることが出来ないとか。



 レスには4時間ぐらいかかったデスよ。


いろいろ
No.8377 投稿日 2004年8月13日(金)10時30分 投稿者
新木 伸
>8月の競作

 思ったほど投票数が上がらんかったなぁ。
 分室は重複アクセスを除いて1日200〜300ヒットはあるわけだ。毎日通ってくる人ばかりでもないだろうから、推定400〜500人は定期閲覧者がいると思われる。
 しかし、10行なりとも読んでみて、おもしろかったものを選ぼう――なんていう面倒臭いことこの上ないものに手を出す気になった人は、500人中の10名だったわけだね。

 書店の店頭で……。
 通りすがりの人が表紙を一瞥して、本に興味を持ち、手に取ってすこし読み、さらに買っていってくれる率なんて、1000人中の3人かそこらなんだな。
 プロの書いてる商業水準の小説で、イラストレーターさんが表紙と挿絵を付けてくれて、デザイナーさんがカッチョええロゴでタイトルを打ってくれて、装丁の力添えがあってさえ、そんなもん。

 その割合から考えると……。まあ、こんなもんだな。500人中の10人なんて、できすぎなぐらいだ。
 おそらく「面倒くせぇ」と感じつつも、半分義理で投票に参加してくれた人も、幾人かはいると思われる。





>作者不詳にしている件

 あれは案内のなかの立ち読み10行に関して、順不同、作者不詳としていただけであって、べつになにからなにまで作者不詳にしろと言ってるわけじゃないんだけど。

 だいたい一見さんにとっちゃ、作者名なんて、関係ないじゃん。タイトルは作品の一部だが、作者名は作品の一部とはならない。誰が書いたものだろうが、おもしろいものはおもしろいのであって、つまらんものはつまらんのだし。

 作者名が必要になってくるのは、おもしろい作品を見つけたとき、その読者がリピーターとして、次も同じ「ブランド」を買うためだ。
 今回の企画は、「作品のおもしろさ」を計ることが狙いなので、そういうリピーターを呼んでしまうようなブランド名はじゃまになるわけね。




>自己投票

 なにか、自分以外の書いた作品に投票しなきゃならんような決まりでもあるかのごとく、示し合わせたように振るまっているが……。
 なんで自分の書いたものに投票しないの?

 おまえら、正気?

 たとえば政治家が立候補するじゃん。
 自分以外の候補者に投票するような政治家がいたら、そいつ、選挙に出てくれなくていいよな。自分自身に投票するの、あたりまえだよな。他人に投票しちゃうようなやつなんかに、選挙の場に出てきてほしくはないわな。

 自分の作品以外に投票してるやつがいたら、そいつ、作家になんなくていーぞ。

 だけど、これだけ評が少ないところでは、集計結果が狂うから、投票すんなよな。





>スチャラカ系の名前

>>しかし、商業出版された本の作者名が「名無し君2号」となっていたら、弟切の場合は手に取りません。商業出版されているものに「名無し」と付けるのは、いかにも無責任な態度と感じるからです。

 スチャラカ=無責任ってことだから、それでいいんでないの?
 受けた印象は間違ってないだろ。なに「そういうのはイケナイと思います!」なんて、声高に主張してんだか。
 弟切もそうだし巻島もそうだけど、おまえらスチャラカ小説は読まないタイプだろ。

 「無責任生徒会長ナナシ・ニゴー」――なんてタイトルの本が並んでいたら、それだけで、作者名がどうであれ、もう決して手に取らないくちだろ?
 ひらがな名前の作家の本は、はじめから手に取らないくちだろ?

 それは単に、おまえらがスチャラカ小説を好きくないというだけの話だ。
 自分が好きでないということと、物の善し悪しとを、一緒くたにするなっつーの。

 おまえらは真面目でお堅い小説が好きなのだな? そして小説家は真面目でないとならないわけだな?
 アホくせぇ。
 俺はいつも言ってるけど。
 できあがったモンが良ければ、真面目にやってようが、不真面目にやってようが、どーだっていいんだっつーの。

 なんのために競作をやらせてるんだか。
 なんのために2号に5発も絞り出させたんだか。
 「ええっ!? そんなのアリなのかよっ!!」と、目を開かせるためだろーが。

 お前らお堅い連中に「そういうのはイケナイと思います!」と、得意げに指摘させるためじゃねーぞ。





>屋号とか

 昔、近所に、「日本一まずいラーメン」って名前のラーメン屋があったわけだが。
 弟切や巻島は、こういった屋号に関しても、難癖付けるタイプなのかしらん?





>巻島

 そのあたりが動機だってーのは、だいたいわかっていたけど。
 まだ掘り下げが足りないぞ。せっかくお膳立てしてやったんだから、その腐った色をした臓物をすべてブチ撒けておけ。

 おまえは以前俺に、名無しでいた罪によって、こっぴどく叱られたわけね。そして「名無し」の罰を与えられたわけね。
 それなのに、2号のやつはのうのうと生きて空気を吸っていて、あまつさえ「その筆名でデビューしたら」とまで言われている。
 その不公平たるや、到底許し難いわけで――。
 とりあえずお前としては、2号から「名無し」の称号を取り上げんことには、心穏やかに眠れんわけだ。

 ようするに、ぶっちゃけて言うと、「ひどいや。ボクはダメだったのに、なんであいつはいいんだよう」ってところな。

 そもそも「公平でなきゃいけない」なんて理屈は、コドモの夢物語なわけだが――。
 この場合には、ケースだってぜんぜん違う。すこし考えりゃわかることだが。

 おまえのしでかしたことは本当の「名無し」だ。どこの誰ともわからなくて、どんな悪事をやってても足の付かない匿名としての名無しなわけだ。
 2号の場合には「名無し」と付いてはいても、それは屋号としての名無し。「こんなスチャラカな名前の作者が書いてますから、内容だって、きっちりスチャラカですよー」とラベルを張るための屋号だ。

 身を隠す透明マントとしての卑怯な名無しとは、ココロザシが違うんだよ。

 ――が、まあ2号のやつも、そこまで腹を括る気はないらしいな。なんか他に筆名を探そうとしてるし。




>2号

 フカオモ。
 ふーん。プロットとか考えているのか。
 まあ直すにしたって、いったん書き上げてからでいいんでないの?
 長編の一本も書き上げたこともないやつが、プロットばかりこね回している図って、なんか悪い冗談でしかないよ。

 お前に必要なことは、プロットを練ることではなくて、まず長編の一本を書きあげてみることだろ。

 とりあえず、毎回1万字ぐらいの範囲で、プロットっぽいものを事前に考えて、そのシーンを想定した内容でまとめてゆくことを繰り返して、ラストまで辿り着くように。
 1万字程度の、小さな範囲内での起承転結が身に付いたうえでないと、それより大きな一冊単位での起承転結とかは、見通しが立てられないはずだ。
 1万字程度なら事前設計なしで、無意識の部分で処理してしまって、ロクに考えもせず、いきなり書き出せるぐらいになってくると……。
 長編全体が、1万字×16ブロックぐらいとして計れるようになってくる。全16ブロックを起承転結で4つに割ってみるなり、4×4として割ってみるなり、色々といじれるようになる。
 1万字の尺ってのがどんなものであり、どんなものが1万字の中に書けるのか。
 体で知っているってことね。

 そのくらいに達していないのに、長編のプロットを練っていたって、机上の空論だわな。

 ちなみにプロでは数冊単位での起承転結を考えるものね。じゃないとシリーズが立てられん。まあ実際には、そこまで身につける前にデビューしちゃって、現場に放り込まれて荒波に揉まれつつ、苦労しながら身につけてゆく――ってのが、よくある道筋なわけだが。




>ご褒美

 ご褒美?
 んー。
 じゃあ、書き上げたら、どっか新人賞に送ってよし。

 プロットレベルまで遡って書き直していたっていいけど――。
 次の書くなら、あまり手間は掛けず、削って増やして推敲してと、軽く手直ししたくらいで送っちゃっていいぞ。

 身の程もわきまえずに「電撃でなきゃ絶対やだーい」てなやつも多いようだが。
 お前の場合には、寄生生活から脱出できればいいだけなんだから、「えんため大賞」あたりがおすすめだな。もしくはスーパーダッシュだとか。応募総数が200〜300ぐいのところね。


ボーイミーツガール課題提出
No.8378 投稿日 2004年8月15日(日)05時16分 投稿者
春日秋人

 競作のじゃなくて、自分の課題だったやつです。

>1000字課題 8/15分 No.8 ボーイミーツガール1「お約束」(2000字)

 http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1057&e=res&lp=1057&st=0

 ヒロインを思いついた勢いで書いてみました。
 よろしくお願いします。



>2号さん
>>エントリーされている二作を読むと、春日さんは気の強い女の子がお気に入りなのかなあと。

 気が強いというより、芯の通った女の子がいいっすね。


伊豆も暑かったです。
No.8379 投稿日 2004年8月15日(日)22時41分 投稿者 弟切 千隼
 静岡より戻りました弟切です。久しぶりに伊豆の海で泳いできました。大観光地だけあって、伊豆の浜辺は色とりどりの水着のおねえさんたちで一杯でした。



>すちゃらか系の名前

 No.8374に書いたとおり、すちゃらか系の作品を書く人の筆名として、「名無し君2号」はありだ、と弟切は考えます。「何が何でも、それはいけない」と主張したつもりはありませんでした。
 個人的な感想を、一般的な善悪と同一視しているように見える書き方をしたのは、弟切のミスですね。どうもすみませんでした。



春日さんへ >

 課題部屋のNo.1057にある「お約束」を読みました。一つだけ、気になった部分を指摘させていただきます。


>>次の瞬間には風を全身に受けてカッターがはためいた。

 上記の部分で、『カッター』が「カッターシャツ」のことであると認識するのに、少し時間がかかりました。

 最初、弟切は「カッターナイフ」を思い浮かべて、「なぜここでカッターナイフが出てくるんだろう?」と悩みました(^^; 
 その次に『はためいた』とあるのを読んで、ヨットの一種である「カッター」を思い浮かべました。「はためく」という言葉の意味から、ヨットの帆を想像したのですね。


 ここで「ヨットのカッター」を思い浮かべるのは、おそらく普通ではないでしょう(^^;; 
 けれども、「カッター」という言葉に複数の意味があることは確かです。読み手に余分な負担をかけないために、ここは「カッターシャツ」と明記したほうがよいでしょう。


いろいろ
No.8380 投稿日 2004年8月16日(月)08時13分 投稿者
新木 伸
>春日

 カッター……ならぬ、「カッターシャツ」って、どんなのさ?

 俺、知らないから教えてくれよ。
 ――とか言うと本気にされてしまうかもしれない。冗談だが。
 「カッターシャツ」と聞いて、ぱっと思い浮かぶ人間が読者でなかったら、その言葉を文中に使ったところでなんの意味もないだろ。

 ましてや、「カッター」で「カッターシャツ」のことだと分かれっていうのって、思わず「正気か?」とか問い返してしまうようなところだぞ。

 あと「カッターがなびいた」って、それはつまり、どんなふうな状態なわけ? どこのへんが、どんなふうになっている状態なわけ?
 「なびいた」って書かれたところで、伝わってくるのは、「なんか動きがあるんだな〜」てなことがわかるくらいだ。
 ぜんぜん脳裏に絵が浮かんでこんぞ。





>2号

 なにかお題と縛り条件とを与えられると、そこそこ読めるものを書くことのできるヤツってのは、プロの底辺付近――アマチュアとの境界近辺には、山ほどいるのね。それこそもう腐るほどいるし、実際に腐ってるし。

 技術力と、センスやら感性と呼ばれるものと、それら二つまで兼ね備えている人間ってのはたくさんいるわけだ。しかしそれだけでは作家に「化け」ない。

 無制限の自主性を与えて、あらゆる制限をなしにして、なにもかも好きなようにやらせたうえでも、面白いものを書けるのが、作家なわけだ。

 他人から与えられなくても、自分でお題を決めていけるっていうか。
 自分で縛り条件を設定して、独り遊びができるっていうか。

 いるじゃん。ほら。
 ルールを教えてもらえないと遊べないやつ。そーゆーの、ダメなわけね。
 自分で遊びかたを作っていっちゃって、独りでもどんどん遊んでしまうやつ。そーゆーのでないと、ダメなわけよ。

 小学校のとき、学校からの帰り道とか――。
 ただ歩いて帰ると退屈だけど。
 同じ石を蹴り続けて家までたどり着くのだ、とか。
 友達とじゃんけんして、勝ったら「グリコ/チヨコレイト/パイナップル」と数えながら歩いてゆくのだ、とか。
 なんかルール決めると、単なる帰り道が、ガゼン面白くなったりしなかったか?
 あれと同じね。

 つまんない小説ってのは、お題と縛りと――「ルール」を定めないで書いているから、つまんないわけよ。つまんないルーチンワークの「ただ歩いて帰る」学校の帰り道になってしまっているわけよ。

 作家に真に求められているのは、既存の遊びをうまく遊べる能力ではない。
 なにもないフィールドで、新しい遊びを創作してゆく能力のほうだ。


 ようするに、だ。
 今回のように「ボーイミーツガール」というお題を与えられなくても、自分でお題を立ててゆき、自分で自分に縛り条件を課してゆけということ。

 こんなお題で、こう縛ったら面白しれーんじゃねぇのか?
 と、そんな視点で毎回考えろということ。

 いまおまえは1万字くらいの長さの中でしか物を見ることができない。そういう近視眼的な視野しか持てていない。
 長編小説を書くときには、すべてのシーンに、お題と縛り条件があるわけだよ。その制約の中で、各シーンごとにベストを尽くすわけだ。1万字課題で、お題と縛り条件を貰ってやっていたように、自分で決めたお題と縛り条件に沿って書く。

 そういうのが、プロットを立てて書く方式だ。

 フカオモも、これからの部分に関しては、いま書く1万字に関して、毎回ごとに「お題」と「縛り条件」の二つを明文化してから、取り組むこと。
 意識して――なんて、なまぬるいことじゃないぞ。
 きちんと「明文化」するわけね。「ボーイミーツガール」のときに俺がやってやっただろ。

 「お題はボーイミーツガール。新入部員に会って、緊張と解放とがあって、盛り上がったところで惚れさせて、読者の意識に女の子との出会いを定着させる」――と、そんな「ルール」を決めたよな? そのうえで、皆に遊ばせたよな? そしたら、面白かったよな?
 

 お前の作品では、お前が自分で「ルール」を決めるわけだ。
 そしてその自分で決めたルールの中で遊ぶ。1万字ごとに、それを繰り返してゆく。

 長編を書き上げたこともないやつに、全編通しての「構成」を考えろなんてことは、犬に逆立ちしろと命じるぐらい無茶なことだから……。
 とりあえず、次に書く1万字に関してだけでいいから、毎回、自己お題出しと、自己縛りと、「今回のルール設定」を繰り返していって、体にそのサイクルを染み渡らせること。

 まあ例によって完成するまでは読みゃしないだろうが。
 毎回、そのお題と縛り内容だけは上げてくること。

 んで、毎回の1万字の締め切りは、3日おきな。アップする曜日を決めろ。
 週に1日は休みの日としていいぞ。休みの曜日も決めろ。


ゴリンゴー
No.8381 投稿日 2004年8月16日(月)21時56分 投稿者
名無し君2号
 なにやら気がついたらオリンピックが始まっていて、なにやら気がついたらすでに日本人選手がいくつか金メダルを取っていたという。
 ちょっぴり世間に置いてゆかれた気分になる。



>春日さん

>8/15分 No.8 ボーイミーツガール1「お約束」

 読みました。また妙な話ですな、というのが第一印象。(褒めてます)


・ヒロインは魅力的かどうか。

 「お約束」が好きな彼女ということですが。
 わー、遅刻する〜と道を急ぐ主人公と、転校生なヒロインが出会い頭にぶつかると。そこで普通に対応しようとする主人公に対して、「もっとお約束に従って行動してよ!」とヒロインがベタなストーリーを強制しようとするんですよね。

 実に変なヒロインです。(褒めてます)

 特に指摘するところも無いんですけど、ただひとつ。
 こういうヒロインなら、容姿も「お約束」にすれば良かったかもしんないですね。金髪にツインテールでもいいじゃん、腰まで伸びた黒髪に眼鏡でもいいんじゃん。食パンをくわえていても面白かったかも。


 以下に目についた部分を。

・主人公があせっていない。

 遅刻する、遅刻するってあせっているのに、「ヒィィィイイッヤッホォォォォオオオオ!」と坂道を走り下りてゆくのはいかがなものでしょうか。

>>その時、チャイムの音が聞こえてきた。予鈴である。残り時間は五分。
>>拓也が絶望的な気分に浸っているなか、いきなり彼女はぱっと顔を輝かせた。

 ここを見る限りでは、遅刻することをものすごく嫌がっているようなんですよね。「絶望的な気分」とか言ってますし。はっちゃけた性格でもないかぎり、道を急いでいるときに喜びの声はあげないんじゃなかろうかと。


・パンツ描写が無い。

 ここ重要です。いや、別にエロスがどうのこうのではなく。

>>後ろで聞こえたその声に、はっとして拓也は振り向いた。制服姿の少女が股を広げ、尻餅をついていた。

 パンツが見えていたかもしれない描写は、ここの部分だけです。
 本当に主人公が見ていたなら、書いてもらわなきゃわからない。私も楽しくない。いや、別にエロスうんぬんじゃなくてですね。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「こういう場面では普通、『見えてるぞ』とか言うものじゃないの? じゃないとあたし、立てないじゃない」
「えーっと、よく意味が……」
「だ、か、ら。こんなチャンスもうないかもしれないじゃない。出会いを大切にしましょうよ。ていうか、あなたあたしのパンツ見たじゃない。見たからには『見えてるぞ』っていうのが礼儀ってものよ! ねぇ!」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 パンツを主人公が見ていたことがわからなかったから、ここのやりとりも滑り気味になっちゃいました。パンツを書きましょう、パンツを。ちゅうか、いったいどんな「お約束」パンツを履いていたんだろう。いちごか、それとも純白か……ううむ。興味はつきない。

 パンツパンツと下品な感想だな、と我ながら思った。


 それと「カッターシャツ」の件ですが、地域によってはそれを「ワイシャツ」と言います。ちゅうか東日本はだいたいワイシャツみたいですが。




>フカオモ

 芸人さんとつき合っている、というニュースが意外と衝撃的でした。
 それはフカキョン。


 新木さんの話、完全には理解できていないです。アマチュアとプロの差うんぬんは私には計り知れない部分であるし。そうなんかな、という感じです。

 ただ、「物語に縛りくれたれや」というのはわかりました。
 好きな絵を書けやって紙を渡されるよりは、「公園の中、どこでも好きなところを写生してみましょう」と言われたほうがやりやすいのだし。

 結局、「遊び」ってのは縛りを作ることなんですよね。ルールが無い遊びなんてないし。確かになあ、小説を書くのも、課題を決めるとやりやすかったりしたんだよなー。

 それじゃ、お題と縛り内容ですか。

 お題は「出会い」。
 縛り内容は「前バンドのリーダーと、バンドを抜けるための緊張感あるやりとりをさせ、主人公に好意を剥きだしにしたファンの子を出し、凛子と共に新メンバーを乱入させ――えーと、新しい登場人物全員を読者に印象づけさせ、今後の展開に波乱を予感させる」

 出来るのかホントに?

 水曜日提出予定です。
 これからは月〜水、木〜土で書きあげましょう。日曜日に休む。普通の人らしく。



 レスには2時間ほどです。ふにふに。


いろいろ
No.8382 投稿日 2004年8月17日(火)00時36分 投稿者
新木 伸
>春日

 カッターシャツ、ワイシャツ。
 それぞれ、なぜそういうふうに呼ぶのか説明のこと。

 ず〜っと前に、「辞書で引いたことのない単語、今後一生使用禁止」とか言い渡してるわけだが、ぜんぜん守っちゃいねーようだなぁ。

 知ってるつもりの一般名詞だって、当然含むんだぞ? 例外じゃないんだぞ? わかってる?

 ちなみに、調べてないことなんか、とっくにバレてんのね。
 「ワイシャツ」のことを「カッターシャツ」と呼び、さらに「カッター」なんて縮めて書いてる時点で、調べもしないで、疑いもなく使っちゃっていることは、論理的に立証できるのだ。





>2号

 縛りを設定すること。それに従ったうえで、最大限にはっちゃけること。

 おまえ、春日の課題に、「パンツ見えてない」と突っこんでいたよな。
 あれがすなわち、そうなわけよ。

 おまえは春日の課題を読んで、縛りを読み取ったわけだな。「お約束の出会いをさせる」というのがあの課題の縛りなのに、だ。
 こともあろうに、パンツを見てないわけだよ。主人公は。
 それじゃいかんだろう。縛りをクリアしてないだろ。

 ――というのが、お前が指摘したことなわけだ。
 つまりおまえは、「ここでパンツを見せなきゃ、微妙にルール違反で、面白くならないでしょ?」と、そう言っている。
 ただし、春日がそれを理解するかどうかわからん。
 縛りだのルールがあったほうが面白いだの、そういう話題についてこれるかどうか、まだわからんから。


真夏日途切れる
No.8383 投稿日 2004年8月17日(火)01時00分 投稿者 弟切 千隼
 静岡から弟切が戻った途端に、関東では涼しくなったようですね。昨日・今日と、湘南では比較的過ごしやすい気候です。



春日さんへ >

 課題部屋のNo.1057にある「お約束」について、指摘し忘れたことがありました。
 気になったのは、以下の部分です。


>> つんのめりながら拓也は、目と鼻の先に迫る人影の、大きく膨らんだ目の奥にある光を見た。
>>(なんでこいつ、ワクワクしてんだ?)
>> 疑問が頭をかすめたが、すぐにどうでもよくなる。人影を巻き込んで、彼の身体は硬い地面を転がった。

 自転車で転びそうな時に、ここまで詳しく観察する余裕は、普通の人にはないでしょう。相手の驚きを認識するのが精一杯だと思います。

 ただ、ここで相手の「驚き」以外の感情をほのめかしておくのは、良い手法ですね。後の展開を自然に見せるためです。
 それでも、相手が『ワクワクして』いることまで書くのは、不自然すぎる気がします。「相手の表情に違和感を持つ」くらいにとどめておけば、もっと良かったのではないでしょうか。



ボーイミーツガール競作に投票して下さった皆さまへ >

 先ほど投票状況を見てきました。弟切が帰省している間に、さらに多くの方々が投票して下さったようですね。心から御礼申し上げます。

 何人かの方は、コメントを書いて下さっていますね。自分の作品へのコメントでなくとも、大いに参考になります。ありがとうございます。
 皆さまのコメントを読んで、「人の心を捉えることは難しいのだなあ」と改めて感じています。



見鳥さんへ >

 感想部屋のNo.0199を読みました。丁寧な感想をありがとうございます。

「人物の台詞や独白が説明的過ぎる」点は、前々より弟切の欠点として指摘されていますね(^^; 気をつけているつもりでも、まだ矯正しきれていません。
 すぐに実行できそうな策として、『削ると意味が通らなくなりそうなら、分解してしまうのがいいんじゃないでしょうか』という御助言を、心にとめることとします。


カッターシャツについて
No.8384 投稿日 2004年8月17日(火)02時16分 投稿者
春日秋人

 カッターシャツをカッターと書いたのは僕のミス。
 そのあとに「はためく」と書いたので、「カッター」でも意味は通ると思いました。
 言い訳じみたことを言いますと、カッターかカッターシャツと素直に書こうか悩みはしたんですよ。


>西日本ではカッターシャツ、東日本ではワイシャツというのがどうも一般的らしい。
 というわけでgoo辞書。(夏休みのバイト代が入ったら、電子辞書購入予定)

カッター-シャツ
 〔もと商標名〕ワイシャツで、えりとカフスがとりはずしのできないもの。

ワイシャツ
 〔ホワイト-シャツの転〕前開きで、台襟・カフス・前立てのついたシャツ。多く男性が背広などの下に着る。もと、襟・カフスをボタンで身頃・袖にとめて着た。

 カッターシャツの説明がちょっとよく分かりません。ワイシャツのえりとカフスって取り外しできるのかな?
 まあ、見た目同じものですよね、このふたつって。googleのイメージ検索で見てもみましたけど、とくに違いはなし。

 ちなみにカッターシャツの名前の由来は「勝った」+シャツ。もとは運動用シャツとして売り出されたもので、スポーツ用品会社ミズノの創業者・水野利八さんが名付け親だという。
 ワイシャツの名前の由来は明治時代、ホワイトシャツが訛ったものらしい。Tシャツは名が体を表してますが、Yシャツはそうではないようで。
 だからYシャツ=ホワイトシャツってことになる。最近はいろいろ色が出てきてるから、白いYシャツなんていうこともあり、イコール白いホワイトシャツで意味が二重になってたり。

 と、書き込む前に新木さんの書き込みが。
 いや、「カッターシャツ」の辞書調べまではやったんですが……
 「はためく」も辞書調べまでならやってますが……
 ふっ、論理を超えた! なんて言ってる場合じゃない。
 まあ、自分のイメージしてるものと意味が一致してるかどうかってのを調べただけのことで。
 で、あってたから、じゃあ「カッターでも通じるよなぁ」と思ったわけで。
 でもこれワイシャツに置き換えると、ワイとか言われてもチンプンカンプンに……もしかしたら東日本の人はワイシャツのことをワイと呼んでいるかもしれないのに。
 ああ、だからカッターでは通じないんだな。

 ……ようするに思考が足らんのです。


>新木さん
>カッターがなびいた状態
 ではなく、カッターがはためいた状態ですね。
 腕の外側、わきからわき腹にかけて、つまり上半身の側面ってことなんですが、そのあたりには布があまってます。側面というよりは背中よりですが。手とかで押さえつけない限り、強い風を受けると自然とそこにあまりが出てきます。そのあまった布がはたはたと音を立てている状態です。

 というつもりで最初は書いていたのですが。
 いっそこう書けばスピード感が出てよいかもしれません。少なくとも元のよりかは。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 下り坂に差し掛かる。一瞬の浮遊感の後、腕を通しただけのカッターシャツが背中で広がり、バタバタと音を立てて暴れ始める。後ろから引っ張られるような感覚に自然、心は高ぶっていく。車輪が回る音がうなりになって聞こえ、それをかき消すように拓也は叫んでいた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−



>2号さん

 ご指摘、ありがとうございます。

 (地団駄を踏みながら)食パン! しまったー、一番最初のイメージではくわえていたのにっ。なんで抜けちゃったかなぁ!


>妙な話

 辞書で確認もとりましたが、妙ってほんとに褒め言葉ですね!(素直に喜ぶ)
 ぶっちゃけ、元ネタは新世紀エヴァンゲリオンのTV最終話にある1シーン。シンジと綾波がぶつかるアレです。2号さんは知ってますよね?
 ボーイ・ミーツ・ガール。お約束。というキーワードで頭の中を検索すると、最初にあのシーンが出てきまして……
 んでもって、あとはあの変なヒロインを放り込んで自転車に突っ込ませるとあのようなものに。


>パンツ

 やっぱりいりますか?
 いりますよね……
 ちょっと抵抗があるんですが、というか「股広げたんだからそれで満足でしょ」とか思ってた。
 仕方がない、こうなったら!
 
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「だ、か、ら。こんなチャンスもうないかもしれないじゃない。出会いを大切にしましょうよ。ていうか、あなたあたしのパンツ見たじゃない。見たからには『見えてるぞ』っていうのが礼儀ってものよ! ねぇ!」
「……てか、パンツ、はいてなかったぞ?」
「…………」
 と彼女はスカートを押さえて立ち上がった。動きからして、怪我はないようだった。キッと上目使いに視線を向けてくる。
「えっち!」
「んなこと言われても……」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 その後の会話が全部変わってしまうのでボツですが。それ以前の問題でボツですが。



>弟切さん

 二度のご指摘ありがとうございました。
 
>> つんのめりながら拓也は、目と鼻の先に迫る人影の、大きく膨らんだ目の奥にある光を見た。
>>(なんでこいつ、ワクワクしてんだ?)
>> 疑問が頭をかすめたが、すぐにどうでもよくなる。人影を巻き込んで、彼の身体は硬い地面を転がった。
 
 実はこのシーン、スローモーションなのです。思考が加速している状態。
 って、それで片付けちゃいけませんね。アニメーションで演出するとしたら確かにスローモーションのシーンですけど。
 指摘を踏まえていじってみる。こうかな。
 
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 つんのめりながら拓也は、目と鼻の先に迫る人影の大きく膨らんだ目の奥に、驚きとはまた別の感情の色を見た。光っている。
(――なんだ?)
 疑問が頭をかすめたが、すぐにどうでもよくなる。人影を巻き込んで、彼の身体は硬い地面を転がった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 


課題提出
No.8385 投稿日 2004年8月17日(火)04時14分 投稿者
春日秋人

 課題提出します。
 妙な話。

>1000字課題 8/17分 No.9 ボーイミーツガール2「ヒコウ少女」(1600字)

 http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1060&e=res&lp=897&st=0
 
 不思議少女(=ヒコウ少女)に出会った主人公が感動する話。
 
 よろしくお願いします。


>春日
No.8386 投稿日 2004年8月17日(火)07時48分 投稿者
新木 伸
>春日

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 つんのめりながら拓也は、目と鼻の先に迫る人影の大きく膨らんだ目の奥に、驚きとはまた別の感情の色を見た。光っている。
(――なんだ?)
 疑問が頭をかすめたが、すぐにどうでもよくなる。人影を巻き込んで、彼の身体は硬い地面を転がった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

>> 実はこのシーン、スローモーションなのです。思考が加速している状態。
>> って、それで片付けちゃいけませんね。アニメーションで演出するとしたら確かにスローモーションのシーンですけど。

 だーら、スローモーションになってるなら、そうわかるように書けっての。
 それがわからないから、「冷静に観察しすぎ」と言われてしまうわけ。
 そして「指摘を受けて直してみました」なんて言ってるけど、ぜんぜん直っちゃいないわけ。

 この場合、どんなふうに書けば、スローモーションになっていることが、絶対確実に100%間違いなく伝わるんだ?
 工夫しろ。


スローモーション
No.8387 投稿日 2004年8月17日(火)13時33分 投稿者
春日秋人
 絶対確実に100%伝えるにしても、まさか文中にスローモーションていれるわけにはいかんよな。
 一時間くらいかけて自分なりに工夫してみたのですがいかがなものか。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 身体が宙に浮くと同時に、まわりから音が消え去った。
「ウ、ワ、ア、オ、アア――」
 自分の声だけが引き伸ばされて聞こえてくる。
 ゆっくりと、人影の――少女の顔が視界にいっぱいに広がっていった。
 大きく膨らんでいく少女の目の奥、拓也は、驚きとはまた別の感情の色を垣間見た。光っていた。
(――なんだ?)
 疑問が頭をかすめたが、すぐにどうでもよくなる。気づくと少女を巻き込んで、身体は硬い地面を転がっていた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


お下品レス
No.8388 投稿日 2004年8月17日(火)17時59分 投稿者
名無し君2号
>春日さん

 ちょっと衝撃的なことを言います。
 春日さんは、「ワイシャツ」と聞いて「カッターシャツ」のことだとわかるんですよね? 

 ところが。
 驚かないでくださいね、私の住む岩手県では、「カッターシャツ」と言われてもなんのこっちゃかちっともわからんのです。少なくとも私の家族と友達ふたりに確認しましたが、誰もわからなかったです。母親は「なんか聞いたことはある……」と答えましたが、若い連中……といっても三十路まぢか……は「なんだそりゃ? それってうまいのか?」状態でした。

 私の周りにいる人間が、のきなみ常識がないだけかもしれません。それも決して否定はすまい。

 でも、テレビでも「カッターシャツ」ってあまり聞きませんよね。あの、学生服の下に着たり、サラリーマンが背広の下に着たりするシャツは、たいてい「ワイシャツ」って言いますよね?
 もしかしたら――私は太鼓判は押しませんが――「カッターシャツ」って西日本でしか通用しない単語かもしれませんよ。

 そこになにかしらの意図がないのであれば、なるべく広い範囲で通じる単語を使ったほうがいいと思います。ここでの意図というのは、「登場人物が西日本出身であると確定させたい」とかです。



>ぱんちゅ

>>ちょっと抵抗があるんですが、というか「股広げたんだからそれで満足でしょ」とか思ってた。

 ちと違います。
 満足度もそうなんですけど、いまのままじゃ主人公がパンツを見たと読者に伝わらないと言いたかったんです。書きたくないのなら、別に魅惑のバミューダトライアングルを覆う天女の羽衣を描写しなくてもよいです。
 それでも主人公がパンツを見たことは確定させなくては駄目です。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 後ろで聞こえたその声に、はっとして拓也は振り向いた。制服姿の少女が股を広げ、尻餅をついていた。紺色のスカートのなかまで太陽の光が降りそそいでいるのを認めて、あわてて拓也は視線を逸らした。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 こう書けば、パンツを描かなくても、主人公が見たことは伝わりますよね。
 どうしてパンツを見たと確定させなくちゃいけないのかは、No.8381での私の書きこみをば参照お願いします。ああ、またもやパンツパンツ。



>のーぱんちゅ

 いいんじゃないですか、それも。
 設定を活かしつつリライトしてみちゃったり。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「だ、か、ら。こんなチャンスもうないかもしれないじゃない。出会いを大切にしましょうよ。ていうか、あなたあたしのパンツ見たじゃない。見たからには『見えてるぞ』っていうのが礼儀ってものよ! ねぇ!」
「いや、だから、そもそも見てないし」
 彼女が興奮に小鼻をふくらませる。
「もう、それでもあなたオス? ふつー、あなたぐらいの男の子って、パンチラ透けブラばっかり考えているんじゃないの? ちょっと男性ホルモン足りなくない?」
「あのね……」
「えーい、これでもかっ」
 大きく彼女が股を開いた。
 あ。
 拓也は思いっきり目を見開いた。口も開く。わなわなと体が震え始めた。
 むりやりに視線を引っぺがす。よろめき、その場に四つんばいになった。荒い息をつく。
「な……なによなによなによ! そんな汚いモノでも見るよーな態度は! 恐れ多くも先の副将軍、乙女の純白ぱんちーさまなのよ、ええい、ひかえおろー!」
 くい、と腰をあげた。
 ぜいぜいと拓也はあえいでいる。だらだらと顔から汗をしたたらせ、コンクリートに滲みを作っていた。
 震える指先を、いまだ開きっぱなしな少女の股ぐらに向ける。
「……ない」
「へ」
「ないんだよ」
「ないって……」
 ゆるゆると彼女が下を覗きこんだ。
 Oの字に口を開く。ばふ、とスカートを押さえつけた。
「……」
「……」
 しくしくしく、と彼女がすすり泣きを始めた。泣きたいのはこっちだ、と拓也はさらにうなだれる。
(でも、ああなっているんだ……)
 ぶんぶんぶん。拓也は首を横に振った。ショックなのは、彼女のほうが大きいはずだ。
 しかし。
 し、しかし、いわゆる生理現象によって、拓也は立ちあがることができない。下手に慰めようと近づいてしまえば、さらにショッキングなものを彼女に見せつけることになりかねない。拓也はかけ算の九九を数え始めた。
 いんいちがいち、いんにがに、いんさんがさん……。
 ちょうど四の段まで来たときに、彼女の呟きが洩れ聞こえてきた。
「こんな……いきなり丸出しにするヒロインが、どこの作品にあるっていうのよ。ちらりとかいま見えるエロチシズムで主人公のハートをがっちりキャッチの予定が、成人指定まっしぐらじゃない。あたしはエロゲーのヒロインになりたいんじゃないの! そうよそうよそうなのよ、ちょっぴり大人な色気を振りまきつつ、最後の一線はかろやかに守りきる、最後の最後まで寸止めなジャパニメーションヒロインになりたいのよ!」
 ……よくはわからないが、どうも拓也の考えるショックとは方向性が違うようだ。
 いきなり少女が立ちあがった。頬からきらりと涙を舞わせる。おもむろに腰に手を当て、もう一方で拓也を指さした。
「こうなった以上、責任とってよね!」
 まだ拓也は立てなかった。
「せ、せきにん」
「結婚よ、結婚! あたしのすべてをみんな見ちゃったワケなんだからァ!」
「なんじゃソラァ!」
 予鈴の鐘が高らかに鳴り響いて、拓也の叫びをかき消した。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 今度はノーパンツ。
 まったくもって下品な星の元にぼくらは生まれたんだねきっと。



 フカオモはいま書いている最中です。まだ2000字しか書けてません。


アテネを見てね
No.8389 投稿日 2004年8月18日(水)01時30分 投稿者 弟切 千隼
 アテネ五輪では、日本選手の活躍が目立ちますね。日本勢は、すでに金メダルを五つ獲得しています。
 どうやら、日本選手はオリンポスの神々の覚えがめでたいようです。ギリシャの神々と日本の神々は仲が良いのでしょうか。
 同じように力自慢のヘラクレスと手力男命[たぢからおのみこと]が、お酒を酌み交わしながら五輪観戦しているかも知れません。想像すると楽しくなってきます(^_^)



>自己課題

 ボーイミーツガール競作で得たことを生かすために、自己課題を課すことを考えました。テーマを決めて、おおよそ二千字くらいの掌編を書いてみます。

 ここのところ、皆さんが「出会い」を書いているので、弟切は「別れ」を書くこととしました。
 人生、出会いがあれば別れがあります。出会いと別れは物語の基本要素ですよね。


 今回、弟切がクリアしたい目標は、以下の二つです。

1.最初から最後まで、意図した意味が通じる文章を書く。
2.最後まで、とりあえず読んでもらえる文章を書く。


 締め切りは、今週の金曜日(8/20)までとします。


真夏日戻る
No.8390 投稿日 2004年8月19日(木)00時48分 投稿者 弟切 千隼
 湘南では暑さが戻ってきました。日中の陽射しの強さは、相変わらず暴力的です。
 しかし、日が落ちると、コオロギやキリギリスの類の声が盛んになってきました。確実に秋が忍び寄っていますね。



春日さんへ >

 No.8387の書き直し―課題部屋のNo.1057「お約束」の一部書き直し―を読みました。

 これが最善ではないかも知れませんが、スローモーションだとは感じました。これなら、「冷静すぎる」という違和感はありません。少なくとも、弟切はそう感じました。


 ちょっと余談をしますと、交通事故を起こす時、本当に周囲の風景がスローモーションで見えることがあるそうですね。自動車事故を起こした知人から、そう聞きました。



 課題部屋のNo.1060「ヒコウ少女」の指摘もさせていただきます。本文は以下にありますね。

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1060&e=res&lp=897&st=0


 この作品は、冒頭から違和感がありました。

>> 夜、亮介が通り歩いていると、少女が近づいてきた。

 まず、いきなり脱字があります。本来ならば、「通り『を』歩いている」ですよね?


 それと、亮介に関する情報が、何もないのが気になります。全編通して読んでも、年齢も職業も外見の描写もありませんよね。
 これでは、この主人公くんが何者なのか、わかりようがありません。5W1HのWho(=誰)がないも同然です。
 得体の知れない主人公に導かれる話なんて、普通の読者さまは付いてきてくれないでしょう。感情移入しようにも、相手が正体不明では、できません。


 亮介の正体が不明であるために、なぜ、彼が夜に通りを歩いているのかもわかりません。
 5W1HのWhy(=なぜ)がないわけですね。これも、読者さまが不安になる要素です。


 加えて、『通り』がどんな通りなのかも書かれていません。全編を通して、です。
 高層ビルが立ち並ぶビジネス街の通りなのか、風俗店などが並ぶ怪しげな裏通りなのか、こぎれいな住宅が並ぶおしゃれな住宅街の通りなのか、木造長屋が軒を連ねる下町の通りなのか、まったくわかりませんよね。5W1HのWhere(=どこ)がないことになります。



 まとめてみます。
 この物語は、「どこかわからない場所で、誰かわからないやつが、なぜか夜に道を歩いている」ところから始まります。この時点で、読み捨てられてしまう可能性が高いですね(^^;


>春日
No.8391 投稿日 2004年8月19日(木)01時21分 投稿者
新木 伸
>春日
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 身体が宙に浮くと同時に、まわりから音が消え去った。
「ウ、ワ、ア、オ、アア――」
 自分の声だけが引き伸ばされて聞こえてくる。
 ゆっくりと、人影の――少女の顔が視界にいっぱいに広がっていった。
 大きく膨らんでいく少女の目の奥、拓也は、驚きとはまた別の感情の色を垣間見た。光っていた。
(――なんだ?)
 疑問が頭をかすめたが、すぐにどうでもよくなる。気づくと少女を巻き込んで、身体は硬い地面を転がっていた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 大げさすぎ。また例の病気が出たか。
 なぜ大げさに書いてしまうのか。それは自信がないからだ。

 春日は自分自身の体験として、なにかがスローモーションに感じられたという経験はあるわけ?
 もし体験として持っていなかったとしたら、実際にそういうときに、そういうふうになるものだってことを、自分自身で確信できんわな。
 確信できないことを書くってのは、いいかげんにやっているか、嘘を書いていることになる。

 そのいいかげんさとか、自信のなさとか、嘘っぽさとかは、読者にも伝わる。

 確信を持っていることなら、誇張しないで、そのまま書けばよろしい。


レス 2号さん 弟切さん 新木さん
No.8392 投稿日 2004年8月19日(木)04時13分 投稿者
春日秋人
>2号さん
>カッターシャツ
 なるほど。そうなのですか。カッターシャツとは自分が思っているより知られていない名称のようで。

>パンツ
 いや、なんというか、2号さんヒロインは過激だなぁ……



>弟切さん

 ご指摘、ありがとうございます。

>脱字

 書き込みしてから誤字に気づいて二回も直したというのに(一回はタイトルのところを失敗したんだけど)、最初からそんな脱字があったなんて……

 そうですね。
 「通り『を』歩いている」です。

>5W1H

 ぬー、ほんとだ。
 突如として僕の脳裏に現れた理屈屋の少年R――僕にも彼がどこにいてなにをしようとしていたのかわかりません。
 というのは冗談ですけど(笑)
 以後、気をつけます。
 


>新木さん
>スローモーション体験

 四歳のときに車にはねられて九死に一生を得るような体験をしてるんで、まあ、体験したことがあるといえば、あるような気もするんですけど。
 覚えてない……
 今回書いたスローモーションは確かに大げさです。映画でいえば「マトリックス」のイメージになります。
 覚えている体験――自転車で畑に落ちて腕の骨を折ったり、二人乗りして坂道でこけたりした経験からいえば、
 
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 浮遊感。
 つんのめりながら拓也は人影――少女の顔を視界にとらえた。
 大きく開かれた少女の目の奥には、驚きとはまた別の感情の色が垣間見えた。
(なん――?)
 疑問が頭をかすめるが、気づくと少女を巻き込んで身体は硬い地面を転がっていた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 こんなものでしょうか。
 印象に残った1コマだけが目に焼きついたあと、気づくと倒れている。
 スローモーション感はほとんどないんですよね。一瞬を切り取っているだけなので。

 余談ですが、バイクで事故した友人はこんなことを言っていました。
「なんか飛んでる最中、ずっとB’zの『ラブ・ファントム』の歌詞が流れてた。『いらない なにも 捨ててしまおう』って、それがリフレインしてた。『いやいや! いるから! 捨てないから!』とか突っ込んでたよ……」
 その後地面に投げ出された友人は、偶然その現場に居合わせた他の友人たち(通学の時間だった)に向かって、立ち上がるとピースサインをしてみせたという――
 つわものです。
 他にも彼についてはいろいろとおもしろいエピソードがあるので、いつか彼をモデルにした小説を書いてみたいと思っています。


>春日
No.8393 投稿日 2004年8月19日(木)06時33分 投稿者
新木 伸
>春日

>>こんなものでしょうか。
>>−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
>> 浮遊感。
>> つんのめりながら拓也は人影――少女の顔を視界にとらえた。
>> 大きく開かれた少女の目の奥には、驚きとはまた別の感情の色が垣間見えた。
>>(なん――?)
>> 疑問が頭をかすめるが、気づくと少女を巻き込んで身体は硬い地面を転がっていた。
>>−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 こういうものをやるつもりだったら、「スローモーション」なんて大げさなものを持ち出さなくたって、いいじゃんか。

 転倒したときに見た1コマだけが印象に残っていて、他はよく覚えていない。気づいたときには、もう地面に寝転がっていた。
 認識の「飛躍」を書くことで、「転ぶ」という感じを描写しているわけだな。

 これはこれでいいと思う。「転倒したとき」ってのは、そんなもんだろう。よく書けてると思う。
 だが「スローモーション感」っていうのは、そういうものとはまた違って、明らかに別物だよな?

 俺、課題のほうはよく見ていないから、わかんないんだけど、このシーンで「スローモーション感」という、派手な味付けは必要なのか?
 その必要があるなら、なんとか頑張って、「スローモーション感」を描写しなきゃならんのだろうし。
 その必要がないなら、そもそも「スローモーション感」を書こうとしていたのは、例の春日の「ハデハデスキスキ病」という悪い病気が出ていただけであり、はじめからこの「転倒感」で書いておけばよかったわけだよな。

 ところで、このシーンって、そもそもどんなシーンなわけ?
 俺、読んでないから知らないのだけど。春日の口から、説明プリーズ。
 なにか交通事故でも起こして、主人公は死にかけちゃいました――てなシーンなのかい?

 そもそも、なんでスローモーションでやろうとしてたわけ?


 質問、3個な。

・このシーンは何のシーンであるのか。
・このシーンにスローモーション感は必要なのか。不要なのか。必要であった場合でも、不要であった場合でも、その理由。
・もともとスローモーションにしようとしていた理由。


明日、明後日
No.8394 投稿日 2004年8月19日(木)17時27分 投稿者
春日秋人
 アミューズメント総合学院大阪校のサマースクールに参加するため、大阪に行きます。
 一日目にプロットを作って、二日目にそれを小説にしてみようという内容です。講師はおそらく、秋口ぎぐるさん。
 一泊するんで、時間があれば大阪の街をぶらぶらと観察の予定。
 体力が残ってれば、もう一泊くらいして京都のほうにも行ってみたいっすねぇ。


>新木さん
>このシーンはなんのシーンであるか

 学校に遅刻しそうで自転車をとばしている少年が、下り坂で突然出てきた人影に、慌ててブレーキをかけたものの間に合わず、ぶつかってしまう瞬間のシーン。


>このシーンにスローモーション感は必要なのか。不要なのか。

 不要。出会いの瞬間のシーンではあるが、この時点でスピードを殺すのは不自然。人影の顔を一瞬目に焼き付けるくらいで良い。その後、改めて観察すれば良い。
 ただし、ここで互いの唇がぶつかるなどのアクシデントがある場合は、スローモーションの必要性はある。


>もともとスローモーションにしようとしていた理由。

 出会いの瞬間であるので、印象的なシーンにしたかった。
 ふたりが互いに見合う――彼のほうはただ慌てているのだが、少女のほうはなにやらワクワクしていた。
 という、その対比を伝えたかった。
 それにはどうすべきかと考え、スローモーションにしてやろうと思いました。
 その後、弟切さんの指摘を受けて、この時点では違和感でとどめておいて、後ではっきりさせる形にしようと思いました。そうするとスローモーションの必要性はなくなりましたね。


「おもしろいってどういうこと? どうすればおもしろくなるの?」
No.8395 投稿日 2004年8月19日(木)20時41分 投稿者 津荒 夕介
 ご無沙汰です。怒ると嫌味を言う津荒です。
 あれから旅行して、帰省して、旅行してました。楽しかった。うん。
 これからも、よろしくお願いしますね。
 

 さて、と。
 まず目的を明確にせねば。
 今回は「おもしろいってどういうこと? どうすればおもしろくなるの?」から、おもしろい文章とつまらない文章の違いを考えていくぜ。


 とりあえず、辞書をひこう。
 おもしろ・い 【面白い】<goo辞書から抜粋

 (1)楽しい。愉快だ。
 (2)興味をそそる。興味深い。
 (3)こっけいだ。おかしい。
 
 さらに――調べる。
 1 楽しい>心が満ち足りて、うきうきするような明るく愉快な気分である。
 2 興味深い>物事に心がひかれおもしろいと感じること、が深い。
 3 こっけい・おかしい>おどけていて、面白いこと。おかしいこと。また、そのさま。

  
 上の定義があてはまる文章とは、具体的に――
 1 読者を意識している文章。十分に説明して、わかりやすい。
 2 読者の知らないことを啓発系。
   テレビや新聞などのメディアとは違った視点で書いてある。
 3 2号さんのような文章。ギャグが随所に入っている文章。

 それぞれの文章から受ける印象とは、
 1 共感できる文章。
 2 感心できる文章。
 3 笑える文章。
 
 う…………ぬ。
 辞書から考えると、これで終わりになってしまうんだが、これだけではないと思う。
 上では心地よい感情=おもしろいになっているが、そうだとは思わない。だって「痛い」小説やら「恐怖」小説だってあるし。「痛い」の大好きだし。
 俺が考えるべき「おもしろい」は、普通とは少し違う。
 
 ……前も書いたけど、やっぱり「おもしろい」とは「なんらかの強い感想を読み手に与える文章」だと思う。
 うーん。堂堂巡り。まあ、いいか。あってるべ。
 
 
>おもしろいとか

>>じゃあ、おもしろい文章は、なぜ大きな感想が出てくるんだ?
>>おもしろくない文章は、さしたる感想が出てこないわけだな。なにがどう違うわけだ? どういう違いがあって、片方は感想が生じて、片方は感想が生じないんだ?
>>思考するときは、一段で止めずに、何段も続けて考えてゆけと、前に教えてあるだろ。

 おもしろい文章を読むと、大きな感想がでる。(オモシレー)
 つまらん文章を読むと、小さな感想がでる。(ツマンネ……)
 とりあえず、これは確定。
 では、なぜ大きな感想が出るのか。
 なぜ小さな感想しか出ないのか。

>大きな感想が出る理由。
 おもしろいから……じゃあ答にならんな。
 1 ためになったから。(啓蒙系)
 2 感情移入できたから。(愉快系)
 3 こっけいだから。
 4 泣けるから。
 5 興味のあることだから。
 6 怒れるから。
 ……等々。これは以前やった、小説の評価される対象とつながっている。だから色々あるね。
 こいつらを想起させる文章が、おもしろい文章だ。
 
>小さな感想が出る理由。
 「ツマラン」の要素を考えればいい。
 1 知っていることだから。
 2 読みにくいから。(他人を意識していない。文章が下手)
 3 専門的だから。
 4 ありきたりの反応・文体だから。視点に独特な感じがない。
 5 内容がくだらない。
 今のところは、これくらいしかわからない。
 生徒的文章は4にあたってるわけだ。手間の差は関係ないね。
 
 
>まとめ〜

>>おもしろくない文章は、さしたる感想が出てこないわけだな。なにがどう違うわけだ? どういう違いがあって、片方は感想が生じて、片方は感想が生じないんだ?
 
 おもしろい文章は「読者を意識し、読者のことを考えている文章」だから、大きな感想が生まれる。
 つまらん文章は「読者を意識していない文章」だから、小さな感想しかでない。
 これが答でーい。
 
 

>これからのこと。
 
 これから。
 ……。
 どうしようね。
 俺、どうしよう。
 
 なんてね〜、考えると虚しくなる。
 あいかわらず俺は、生徒的思考しかできないようだ。上の四行は、指示を待ってるんだよね。
 誰かの指示がないと、怖くて動けないんだよなー。
 今まで18年間、それで生きてきたからしょうがないといえばしょうがないのかもしれんが、やっぱり虚しい。
 中学・高校とやってきた人間が、この程度の思考しかできない。自分の行為に自信を持てない……。しょぼー。
 
 大学に入って、大人が見えてきた。本当に怖い。親の助けが無い世界。責任が全部自分にくる世界。
 オーエ。オエ。恐怖で嘔吐なり。
 
 つうわけで、とりあえあず自分でこれからどうするかを決めないといけない。
 さてと、俺には何が足りないんだ? 
 

>足りねーこと。
 とりあえず、認識していることを書いてみる。
 小説を書くのに大切なものとは、
 A 文章の技術。
 B ストーリーの構築。
 C 生き生きとしたキャラクター。

A 文章の技術
 1 視点
 2 文体
 3 描写
 4 アクション文章
 5 リズム
 6 描写の強調

B ストーリー
 1 プロット術
 2 起承転結
 3 飛躍を無くす。
 4 内容と枚数の加減を知る。
 5 受ける内容(ジャンル)を意識する。
 6 伏線。
 
Cキャラクター
 1 書く前にきちんと設定を作る。
 2 ストーリーの都合に合わせて動かさないようにする。あくまでキャラが主体なのだ。
 
 以上を認識している。これは完璧だぜ〜というのは、ないんだなぁ……。
 で、これからどれをやるべきだろうか?
 
 
 四月ぐらいから描写をやってきた。で、だいたい描写ってのはわかった。
 文章には、新木さんが以前書いていたが、風景描写、状況描写、会話、アクション、説明文があるそうで……、2号さんがアクションに取り組んでいたのは、記憶に新しぃ。
 おいらもアクションやるべきじゃろうね……。
 ……よし。
 文体を探しながら、アクション中心でやろう。
 書いてる量が少ないのが、俺の最大の欠点だと思うので、沢山書きたい。
 
 
>春日さんへ
>>アミューズメント総合学院大阪校のサマースクールに参加するため、大阪に行きます。
 おー、すごい。頑張ってください。
 
 夜間があるなら喜んで行くんですけどね、小説の専門学校。
 名古屋には昼しかないッ! 最悪じゃ(笑)。
 どんな内容か興味あるので、ぜひ感想聞かせてくださいね。
 


目についた順に返すのです
No.8396 投稿日 2004年8月19日(木)23時01分 投稿者
紫ゆきや
●2号さんへ

>> 脈絡もなく女子部長の胸が描写されているのに、確かなサービス精神を感じたりしました。――あれ? 間違ってます?

 やはり、脈絡なく見えますか(^^;

 あれを書いたのは、女子部長が精神的にも肉体的にも大人であることが、あのシーンで要求されたからです。
 なぜなら、彼女はヒロインに立ちはだかる壁だからです。壁は簡単に越えられるものではいけません。
 ただし、それだけの理由ならば他の点に注目することもできました。もう一つ別の理由もありました。
 ヒーロー役の少年がクールすぎるので、告白となるシーンの前に、彼の人間味を出しておきたかったというのが、その理由です。
 彼は超然としていますが、ついつい女子の胸に視線がいってしまうくらいには人間的でなくてはなりませんでした。「男の子だなぁ(笑)」と感じてもらう必要があったわけです。
 もし、そのようなシーンが無く、少年がクールなだけの存在であったなら――そんな人物と恋愛関係になったヒロインが幸せになれるとは、私は信じられなかったでしょう。

 物語の中心になるであろうヒロイン(めがねの女の子)の困難をより大きく見せることと、告白シーンでハッピーエンドを予感させるため。あの描写が必要だったのです。


>> 眼鏡はいいですよね、眼鏡っ子はね……ウフフ。

 あれもギャップから逆算した結果だったんですけどね。
 私の趣味が入っていたのは、むしろ、おかっぱ頭でしょうか(笑)



●巻島さん
>> 1056 冒頭アクション削り&元の文

 どちらを応援したらいいかも分からない戦闘は、ちと盛り上がりに欠けますね。
 姫を護る騎士VS悪漢達――のような、分かりやすい構図から入ることもできたと思います。

 主人公はもっと苦労するべきでしょう。視点保持者ではなく体感者にしたほうが、一人称に近い三人称の意味がでてきます。


またまた台風ですね。
No.8397 投稿日 2004年8月20日(金)02時36分 投稿者 弟切 千隼
 日本海を台風十五号が北上しています。おかげで、全国的に強風が吹き荒れているようです。
 明日(日付としては今日)には東北か北海道に上陸しそうですね。2号さんのところは大丈夫でしょうか?



春日さんへ >

 課題部屋のNo.1060「ヒコウ少女」について、もう一つ指摘します。


>> いきおいよく彼女は手を上げた。
>>「空って書いてクウっていうのでーす」

 ここは、ヒロインが名乗る大事な場面ですね。
 だのに、弟切は最初、『空』がヒロインの名前だと認識できませんでした(^^;


 原因の一つは、名前が奇抜すぎることですね。
 けれども、この風変わりなヒロインにはふさわしい名前だと弟切は感じます。
 できれば名前はこのままにして、別の原因を取り除くほうがいいでしょう。

 別の原因としては、「言い方が悪い」ことが考えられます。
 例えば、台詞の中に「あたしの名前」という言葉を入れておけば、すぐに名前だと認識されたでしょう。



 アミューズメント総合学院大阪校のサマースクールは、どんなものでしょう? 弟切も大いに興味があります。当面通うつもりはありませんが。
 戻っていらしたら、ぜひここで報告して下さいね。


いろいろ
No.8398 投稿日 2004年8月20日(金)13時01分 投稿者
新木 伸
>AM学院説明会

 そういや大阪校で講師をしている榊さんも、講師になる前に、体験説明会に「作家志望です」とか言って潜り込んでみたのだとか。すでにプロだったのに(笑)。

 春日の行くのはサマースクールだから、体験説明会とはすこし違って、もうすこし本格的に実習形式なわけか。
 こんなことをやるようね。

http://www.amgakuin.co.jp/info/2004/040802_05.html





>津荒

 言葉遣いでキャラ立てするなら、ですます調の丁寧語を外してみると面白いかも。
 あと自分を呼ぶときの一人称は「俺」にしてみるとか。

 普段、友達とかと話すときには、なんてふうに言ってる? その年齢だと、普段から「僕」って言ってる男の子は少数派だと思うが。
 俺も二十歳ぐらいのころは、「俺」って言ってた。35歳となったいまでは「僕」だな。こうして威張り散らすときのポーズとして「俺」を使うこともある。

 生徒やってるときの仮面をかぶっていて、地になるとこまで身に付いていない「ですます調」とかを使っているから、区別してもらえないわけね。

 世の中には、地からして「ですます調」の人も存在する。
 しかし津荒の場合には、やはり「地」に見えないんだよなぁ。
 おまえの場合はの地ってのは、やっぱ嫌味風なのかしらん。





>面白いということ

>>「なんらかの強い感想を読み手に与える文章」

 言いたいことはわかるが、それは津荒語だ。
 自分語であって、万人に伝わるように書いていない。もっと言葉を適切に使え。

 面白いというのは、読み手の関心を引くということ。
 そして「面白い」の逆は「つまらない」だ。
 つまらないというのはどういうことかというと、関心がないということだ。無関心ってやつね。

 関心を持てない理由には色々出てくるが、津荒の出してきた理由のなかに欠けていて、おまえらのレベルでは最も多い理由ってのが、「わからない。理解できない」ということ。
 たとえば、「なんらかの強い感想を読み手に与える文章」っていうコレなんかも、わからないし、理解できない文章の一例な。

 そして生徒調の場合。
 生徒調っていうのは、なにを言っているのかはわかるが、しかし、つまんねーんだよ。
 つまらない理由に関しては、「4.ありきたりの反応・文体だから。視点に独特な感じがない」が該当するだろう。
 生徒調なんていうのは、どこでも見かける一番つまんない顔だ。一クラスに40人いる。誰でもその顔なら持っている。

 しかしこんなものは、日常生活の中で磨ける感性だぞ。
 たとえばなにかを「おもしろい」と感じたとき。あるいはなにかを「つまんねー」と感じたとき。
 なぜおもしろいと感じたのか。なぜつまらないと感じたのか。それは自分がそれまでに知っている「おもしろい理由」や「つまらない理由」のどれかに該当するのか。
 もし該当しない理由なら、考えて分析してゆき、その理由を掘り下げていって自分のモノにするわけね。

 そういうことを日常生活のなかで続けてゆくことで、感性は磨いていかれる。感受性を育てるともいうけど。
 そーゆーのは、自分でやることなんだよ。
 もとから生まれ持ってくるものでもない。誰かが磨いてくれるものでもない。

 おまえ、感性磨いてないだろ?

 春日は最近、磨いているぞ。魅力的な女の子のなにが「いい」と思ったのか、突き詰めて、頭が加熱するまで思考するようなことをやっているぞ。





>モラトリアム

>>大学に入って、大人が見えてきた。本当に怖い。親の助けが無い世界。責任が全部自分にくる世界。
>>オーエ。オエ。恐怖で嘔吐なり。

 それはモラトリアムといって、だな。
 社会に出ている人なら、みんな経験済みのことね。
 そこから抜け出せないと、引きこもりになったりする。

 ちなみにプロ作家っていうのも社会人なわけだ。
 当然、親の援助はないわな。責任も全部自分にくるわな。

 会社もないから誰も守ってくれないし、毎月給料がもらえるわけでもないし、普通の社会人よか、もっと厳しいぞ。
 ところでおまえ、プロ作家になるつもりだったんじゃないのか?
 なに社会に出ることぐらいで、ぐだぐた言ってんだ?

 前に言ってたはずだが。プロ作家になるっていうことは、独立起業して、会社を創るようなもんだって。自営業を起業するってことだって。

 ちなみに、「作家になったら、社会人にならなくてもいいやー」とか、逃げ込む先として作家になりたいなんてほざいているなら、なにやっても無駄だから、とっとと荷物をまとめて出て行くことな。
 そんなアホウのために無駄にする時間は、俺は一秒たりとも持ってない。



 ――で、だ。
 こういうことを言うのは、いかにもカッコ悪いもんで、あんまり言いたかないんだけど。
 あたりまえのことを言うってのは、恥ずかしいことなんだが。

 しかし津荒はたぶんわかっていないだろうから……。
 言うまでもないような、あたりまえのことなんだけども、言っておくことにする。

 まず俺はお前に、なにひとつ教える義理はないわけね。
 ひとりの社会人が、他の社会人を養ってやる必要がないように――。小説の専門家は自分の責任を果たしていればそれでいいわけだ。
 俺の責任っていうのはなにかというと――。自分の作品を書いて自分自分を食わせてゆくことだな。
 読者に対しては、本の定価分の責任があるだろう。定価分はきっちり愉しませんと、次の本を買ってもらえなくなってしまう。責任を果たさないと、それは俺自身に、きっちりと返ってくる。
 だが他の「書き手(作家)」に対しては、俺はなんの義務も責任も負っていないわけ。また「書き手未満」の作家志望者に対しても同様だ。
 つまり俺がお前に何かを教えてやる、義務も責任も、まるでありゃしないわけよ。

 ――わかる?
 以上。まったくあたりまえのこと。言うまでもない、あたりまえのこと。

 あー、あたりまえすぎて、つまんねー。
 つまんねーことを言うのってのは、作家としては、とても恥ずかしいねー。

 その「あたりまえのこと」を踏まえたうえで、俺がこうして練習場を「無償」で提供していることの意味を考えてみること。



 学校の先生とかであれば、それが仕事で給料を貰っているのだから、教える責任があるだろう。中学、高校あたりまでは、出来の悪い生徒には「補習」といって、特別に多く教えるようなこともしているようだ。ありがたいことだ。
 この補習っていうのは、「生徒」の立場からは、ぜんぜんありがたいものじゃないらしいが。「休み潰してガッコ来て勉強しろっつーのかよ、ふざけんな」といったところだろうな。

 大学あたりでは、教わる気のない学生は放置されるよな。D評価取って単位落としても、追試ぐらいはやってくれるだろうが、教授が特別サービスで「補習」なんてやってくんないだろ。
 そうやって、だんだんと、自分から動かない者は置き去りにされるようになってゆく仕組みに変わってゆくわけね。


 ――で、そうしたことを踏まえた上で、俺は言うのだが。

 その生徒面をどうにかしろ。はっきり言って、吐き気がする。
 小説は教わってどうにかなるものじゃない。つまり生徒でいるうちは、どうにもならない。
 生徒面のやつになにか言うのはすべて無駄なことだ。そして俺は無駄なことは大嫌いな人間だ。またそんなヌルい気分で小説を書けるようになると思っているやつは、俺の愛している小説を冒涜されているようで気分が悪い。その二つの点によって、吐き気がする。
 はっきり言っておく。俺はガキは嫌いだ。生徒も嫌いだ。

 まあそうはいっても、すぐにどうにかなるもんでもないだろう。
 一般的には、大学の4年間と、社会人になった最初の2年間ぐらいと、合計6年ぐらいかけて、小〜中〜高と12年かけて擦り込まれた生徒面を洗い流してゆくもんだし。
 「教えてもらおう」っていうヌルけた心根を入れ替えるつもりがあるというだけで、いまのところは充分だ。





>専門学校で教わるということ

 小説の専門学校の話題が出ていたから、誤解がないように書いておくけども。
 専門学校という場を否定してるわけじゃない。
 上で書いた通り、俺は「生徒」ってやつは大嫌いだけども、それは偏見だと自覚しているから、学校制度自体に偏見は重ねないようにしてる。

 しかし「教わる」つもりで行ってるやつは、やはりだめだろうな。
 学校に通ってマジメにやっていたら、プロ作家に必要な技術をすべて教えてもらえて、すべて身に付いて、さらに「プロ作家にしてもらえる」とか思ってるやつは、行くだけ無駄ってもんだ。

 だが、盗めるものはすべて盗んで、搾り取れるものはすべて搾り取ってやるぜい、という気概で通うなら、学校というのは、非常に有効な場所だろう。

 分室は「練習せい」と尻を叩くぐらいで、ノウハウなんぞは気まぐれにしかこぼさんけど、講師であれば教える義務があるわけだから、一通りノウハウは渡してもらえる。
 でも小説創作のハウツー本に載っていることと同じだけどね。基本ってのは、そうそう変わるもんじゃない。講師をやっている人も、最初の二回くらいでだいたい教えることは終わってしまうと、そう言っておった。まあハウツー本だって、数時間もあれば読み切ってしまうのだから、そんなもんだろうな。
 専門学校の利点は、講師の首根っこを引っつかんで、質問をぶつけて、生の人間からしか得られないものを、もぎ取ってこれるというとこだ。

 分室が練習の場所であるのは、耳で聞いただけでは、技術は身に付かないものであると、俺がそう思っているからだ。座って講義を聴くだけで身につくなら、そんな楽なことはない。――が、実際にはそうではない。反復練習を行わなければ、どんな技術も身に付くことはない。

 学校のメリットは他にもある。
 プロが一人ではなく、複数いるってこともポイント。
 あの講師とこの講師とで、これについては言ってることは同じ。――とか。
 あっちの講師とそっちの講師とは同じことを言っているが、こっちの講師は違うことを言っている。なら、こっちの講師の言っていることは、この人独自のものなんだな。――とか。
 比較検討して、摂取するノウハウを選ぶことができる。


返信のみだがね。
No.8399 投稿日 2004年8月20日(金)17時16分 投稿者 津荒 夕介
>新木さんへ
 普段は俺だね。でも、威張ってる感じの俺じゃなくて、女の子の「あたし」レベルの「俺」。
 僕ってのは、生徒キャラとか友人キャラの時に使う。家を出ると僕になるって感じかな……。

>>「なんらかの強い感想を読み手に与える文章」
 ではなく、
「関心を持ってもらえる文章」
 か。
 なるほど、もう1段階具体的にしてあって、わかりやすい。


>>おまえ、感性磨いてないだろ?
>>春日は最近、磨いているぞ。魅力的な女の子のなにが「いい」と思ったのか、突き詰めて、頭が加熱するまで思考するようなことをやっているぞ。

 ぬぬ!
 日常生活からダメ人間だな俺は! 負けてられんぞぃ。


>嘔吐とか。
>> 前に言ってたはずだが。プロ作家になるっていうことは、独立起業して、会社を創るようなもんだって。自営業を起業するってことだって。
 
 わかってる。「頭」ではわかってる……けど、「体」がついてこない感じ。


>>――で、だ。
>>こういうことを言うのは、いかにもカッコ悪いもんで、あんまり言いたかないんだけど。
>>あたりまえのことを言うってのは、恥ずかしいことなんだが。以下略

 こういうのを読んで「おもしろい」と思ってる俺は、やっぱりガキだ。
 新鮮なネタに見えてしょうがない(笑)

 
>>その「あたりまえのこと」を踏まえたうえで、俺がこうして練習場を「無償」で提供していることの意味を考えてみること。

 自分の執筆コンディションを良好に保つため。
 「ついでに」自分と同じレベルの人間を出やすくするため。故に、個人指導ではなく、ネットで公開される分室方式を採用している。


課題提出
No.8400 投稿日 2004年8月21日(土)00時07分 投稿者 弟切 千隼
 課題部屋に自己課題―テーマは「別れ」―を提出しました。作品の題名は「プラスチック」です。

 どこかのツリーにくっつけると、発掘するのに大変になりそうですので、新たにツリーを立てました。本文は、課題部屋のNo.1062にあります。

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1062&e=res&lp=1061&st=0



津荒さんへ >

 お久しぶりです。どうでもいいことにレスします(笑)

 No.8399の書きこみの題名「返信のみだがね」が、個人的にヒットしました。名古屋弁は味があっていいですね。
 文字媒体では、アクセントが伝わらないのが残念です。


目に付いた順に返すのです
No.8401 投稿日 2004年8月21日(土)00時54分 投稿者
紫ゆきや
●「春の訪れ」感想

 うんちくが面白かったです。
 練習も大切だと思いますが、そろそろ長編とか書きませんか? 短篇とかも良いですよね。

 気になったところについて。
 忠志が優子に惚れているように見えません。
 それっぽい記述はありますが、どこでどうして惚れたのか。不足していると思います。


 面白いと思ってもらうには、どこかで感情をひっかく必要があるんですよね。笑えるとか、泣けるとか、気恥ずかしくなるとか、身体が動かしたくなるとか、怒りを覚えるとか、怖くなるとか。
 うんちくによって、知的好奇心を満足させるというのも、そのひとつなんですが、その他の感情をひっかく部分が弱いと感じました。

 例えば、美人の後輩のめんどうを見ることになってドキドキするシーン――のはずが、関節痛の描写のために、主人公のドキドキ感が飛んじゃってますし。
 美人の後輩の姿に見惚れてドキドキするシーン――のはずが、成長痛のうんちくに飛んじゃってますし。
 跳んではいけないのに、跳びたいという後輩に困るシーン――のはずが、豊富な知識であっさり解決してますし。
 木漏れ日のなか二人っきりで公園を歩いてドキドキのシーン――のはずが、ウッドチップのうんちく語ってますし。

 うんちくをウリにしていくにしても、それを抑えて、別の感情をひっかく狙いを持ったシーンも入れていってはどうでしょうか。



●「一奈部長の青春」感想

 毎日のように書いてるせいか、最初からテンポが良いですね。
 私のは出だしが重たい。見習わないといけません。

 文体について。
 楽しく書いてそうに見えるのが良いですね。気楽にサクサク読めますからね。
 実際は苦労も多いでしょうけども、良い文体だと思います。

 ちと気になったのは。
 ひねった表現が多すぎて、かえってテンポが落ちてしまっている場所もあるように感じました。
 例えば、ここ。
===
 普段は晴天のように明るい後輩の顔が、いまは不安に曇天模様だ。一奈の胸は、
===
 私は『不安に曇天模様』で、ひっかかりました。
 『晴天のように明るい』と掛けるなら、例えば『暗く曇っている』なんてのもありますよね。
 サクサク読めることがウリならば、使う単語も簡単なものを選んでいったほうが、良いのではないでしょうか。
 『滴り』とか『若干』とかも、やや気になりました。


 あと、情報を出す順番をもうすこし整理できないかと思いました。
 例えば、ここ。
===
 二年生たちだった。若干三名、いずれも女の子だ。この暖かいのに凍えそうな顔で、
互いに身を寄せあっている。
 気持ちは……わかる。
 普段は晴天のように明るい後輩の顔が、いまは不安に曇天模様だ。一奈の胸は、
ぎゅぎゅぎゅっと絞られた。
 い、いけない、水が滴りそうだ――目から!
===
 分解すると、以下の通り。
===
 二年生たちの情報。
 部長の情報。
 二年生たちの情報。
 部長の情報。
===
 これを並べ替えると、以下のような文にもできますよね。
===
 二年生たちだった。若干三名、いずれも女の子だ。この暖かいのに凍えそうな顔で、
互いに身を寄せあっている。普段は晴天のように明るい後輩の顔が、いまは不安に曇天
模様だ。
 気持ちは……わかる。
 一奈の胸は、ぎゅぎゅぎゅっと絞られた。
 い、いけない、水が滴りそうだ――目から!
===
 このほうが、がちゃがちゃしないと思うんですが、どうでしょうか。


 たぶん、2号さんが意識して修行しているであろう、キャラの書き分けについて。
 部長、舞花、勇樹は区別がつきました。風子と真央は口調が違うのは分かりましたが、価値観に差がないように見え、区別がつきにくかったです。
 役割で見ると、ヒロイン=部長、ヒーロー=勇樹、障害=舞花、観衆=風子・真央となっているので、よけいに難しかったかなと思います。


 個人的には、部長が脱いだ辺りで、ちと辛くなったりしました(^^;
 2号さんの作品は、いくつか読んだことがあったので分かってはいたのですが――女性が何のためらいもなく性を強調する行動に出るところとか――やっぱり私は抵抗を感じるみたいですね。
 方向性については好き嫌いはあっても善し悪しはない、と思っています。
 お互いに、がんばりましょう。


いろいろ
No.8402 投稿日 2004年8月21日(土)06時00分 投稿者
新木 伸
>津荒

 なるほど。名古屋弁だったのか。


 一人称とか。
 しかし分解能が低い。

 俺にしたって、「俺」「オレ」「おれ」と3種類あるし。
 僕のほうも、「僕」「ぼく」「ボク」と3種類あるし。
 女の子の私のほうは、「私」「わたし」「私【私:わたくし】」「わたくし」「あたくし」「あたし」「アタシ」「あたい」「わたい」と9種類もある。

 女の子の「あたし」的なニュアンスの「俺」であるなら、「おれ」にならんかな?



 ところで自営業の起業の話だが。過去ログの7890あたりでやってたな。言っていたのは、春日にだったが。

 あと7631あたりで、いまと同じことを津荒に言ってた。「真面目な生徒面の皮をかぶってる」てな話題。おまえにいちばん足りないのは「自主性」だ、とも言ってた。半年前にすでに見抜いている。すごいな俺。すっかり忘れていたけど。

 ちなみに俺が過去ログの番号を示したときには、「読み直せ」ってことね。その番号だけでなく、その周辺あたりも。近い番号が二つ示されているから、そのあいだは全部読めってことだな。

 あと津荒はこの半年を振り返ってみること。
 他人に言われてやったことと、自分で自主的にやってみたこととを切り分けて、箇条書きで並べてみること。
 そして分室にやってきた頃と現在とで、自分のなにがどう変わったのか、箇条書きで並べてみること。
 「人間が生きる理由はなにか」とか。「楽が好き人間」が、なぜ小説を書かなきゃならんのか、とか。そのへんについては、なにか答えが出たのか?
 半年前と比べて、子供気分はどのぐらい抜けたのか?


>>夜間があるなら喜んで行くんですけどね、小説の専門学校。
>>名古屋には昼しかないッ! 最悪じゃ(笑)。
>>どんな内容か興味あるので、ぜひ感想聞かせてくださいね。

 津荒にはもうひとつ課題を出す。
 プロ作家を身近で見て観察してくること。それも一人ではなく複数。どうやって、っていうのは、それはおまえが考えろ。
 すぐにとは言わないので、半年、一年といったスパンのうちにやってくること。
 ところで名古屋にはクリエイター系の専門学校はないのか?
 専門学校の体験説明会に入り込めば、1回につき、最低ひとりはプロ作家を見ることができるはずだが。(ただし学校による。大阪か東京の専門学校でないとだめかな。プロ作家の居住地は東か西に分布してるから)
 人に聞くのではなくて、自分で見てこい。

 あとどうして夜だと行けるのだ? 体験説明会は、普通、昼間だけだろ。
 大学に通いながら専門学校も行くっていうこと?
 そういう変なことは、普通はしないもんだが。夜間があるのは、働きながら自分で学費を出して行く人のためだが。

 しかし、津荒はどうしても発想が「学校で教えてもらう」から離れないのだなぁ。
 そんな意識のやつが学校に行ったところで、学費を献上するだけで、なんの意味もねーぞ。何度も言ってるけど。



http://www.amgakuin.co.jp/novels/curriculum/

 これはAM学院のカリキュラム。
 文章力、キャラクター、ストーリー。
 ――に、三別しているらしい。

 津荒の場合、文章力に関しては、低いなりにも、それなりのところにきたわけね。
 はじめは、あまりに低すぎて話にならんかった。図書館を図書館としか書けないようでは、小説を書く以前の段階だ。だがここ一連のものを見ていると、すこしは具体的に書けるようになってきている。

 もっと突きつめたことはいずれ行うにしても、文章力だけ突出して、その他が低いままではアンバランスになってしまう。だから他のことをやらせようとしているわけね。

 ここ一連の「自分を出せ」と言っているのは、作風やらテーマやらを決めてゆくために大事なことだからだ。
 生徒の皮をかぶったままで小説を書いたって、つまんないんだよ。
 どれだけ凄い文章力を持っていたって、つまんないものは、つまんない。上手であるということと、おもしろいということとは別だから。

 小説というのが、「なに」を「どう書く」というものであるなら――。この作風やテーマというものは、「なにを書くか」というほうに相当する。
 ちなみに「どう書くか」っていうのは、文章力であったり、ストーリー構成力であったりする。

 「どう書くか」ということばかり上手になったって、「なにを書くか」というほうを持っていなかったら、意味がない。

 お前の半年前の「夢見ぬ少女」の状況は、その逆で、なにか書こうとしているものはあるのだが、「どう書くか=文章力」のほうが幼稚園児並だった。
 これはこれで、バランスが悪い。
 ある一線以下の文章力で書かれたものは、そもそも、誰にも読まれることはない。読んだって分かりゃしないから。
 だから読み捨てられない最低水準以上に引き上げた。

 そうしてくると、「なにを書くか」が貧弱なほうが目立ってくるのね。
 で、ここんとこ、それをやっているわけ。
 お前は何者であって、なにをおもしろいと感じるのか。なにを書きたいのか。そういうことを問うために、その「生徒の皮」で作った仮面を取り外して、素顔を見せろと言ってるわけだ。

 なんか、外せと言っても、「はいわかりました」と簡単に外せないようだが。
 どこまでが仮面で、どこまでが素顔なのか、自分でもよくわかっていないのかもしれない。もしくは長いこと(12年間)付けっぱなしでいたために、仮面と素顔とが癒着しちゃっているとか。





>>>>その「あたりまえのこと」を踏まえたうえで、俺がこうして練習場を「無償」で提供していることの意味を考えてみること。
>> 自分の執筆コンディションを良好に保つため。
>> 「ついでに」自分と同じレベルの人間を出やすくするため。故に、個人指導ではなく、ネットで公開される分室方式を採用している。

 それは俺の側の意味だ。てか、それはすべて俺が公言してることだろ。俺は「考えろ」と言ったのであって、俺の過去の発言から抜粋してこいと言ったんじゃないぞ。
 おまえにとっての意味を考えて引っぱりだしてこいって言ったの。
 もしくは俺とお前とその他の人間も含めた「全体」からの意味であるとか。

 練習場を開いて維持する義理も、教える義理も持たない人間(俺)が、なんの義理のない相手(おまえら)のために練習場を開いているわけだよな。
 そうした無料で「教われる/盗み取れる」場所ってものが存在している。

 俺の側にはなんか理由と意味とがあるのだろう。だがそうしたことは、おまえらハトポッポの関知するところじゃない。
 またそっち側にもなにか理由があるのだろう。ハウツー本を読むのではなく、専門学校に通うのではなく、プロ作家のやっている「アシスタント募集」の公募に応じるのでもなく(冲方丁さんが仕事を手伝ってくれるアシスタントを自分のHPで公募してる)、わざわざインターネット上の無料練習場にやってきていることには、なんかしら理由があるに違いない。だがそうしたことは、一介のエサ捲きオジサンである俺が関知するところじゃない。

 事実として、いまここにあるのは、俺は無料の練習場を提供していて、おまえらはそれを利用しているということだ。
 そこにはどういった意味があるのか。
 またその場を利用しているおまえは、どうしなくてはならないのか。
 そういうことを考えろと言った。





>小説の要素とか、今後の方針とか

・文章力。
・キャラクター。
・ストーリー。

 ――の3つに大別される。
 ストーリーのところはさらに細分化できる。「構成力」「設定力」と「アイデア発想力」とが含まれる。
 すると「小説力」というものは、5分化されることになる。

・文章力。
・キャラクター。
・構成力。
・設定力。
・アイデア。

 このうちのどこから手を付けていってもいいわけだが……。

 ぜんぶ均等に行える練習としては、800字ほどで短編のあらすじを作ってゆくことだわな。
 あらすじの書きかたは、あらすじ写し取りをたくさんやってきているのだから、わかっているはずだ。あのフォーマットで、過不足無く、短編ひとつのストーリーを、設定やアイデア込みで作って、800字内に起承転結山場付きで構成してみる。

 練習する気があるなら、一日1本ずつな。そのくらいは集中的にやらないと効果がない。
 あと自分の言い出した「アクションの習作」も書いてみること。やりたいと思った練習をやったほうが、やる気の分だけ効果も上がるってもんだ。「アクション力」が足りないことも事実なんだから、練習して損はない。
 短編のあらすじ作りと平行してやること。

 俺は練習メニューまでは考案するが、実際にやるかどうかは本人まかせなんで、やってもいいし、やらんでもいいし。まあ好きにしろ。

 ただし、ずーっと同じことやってると飽きるだろう。飽きたら言うこと。
 それまで書き溜めたあらすじのなかから、いちばんおもしろそうなものを選んで、その話を膨らませていってみたり、実地に書いてみたりすることにしよう。


終わらない夏
No.8403 投稿日 2004年8月21日(土)15時10分 投稿者
名無し君2号
 いや、もうすっかり残暑ですね。というか、さっきトンボが飛んでいるのを見ました。どうやら岩手はもう秋に入ってしまったようです。まったくどういう気候なんでしょうね、今年は。すごしやすいのはいいことなんですが、こうも激変されちゃうと、体調を崩してしまいます。

 そろそろこの辺りで、「終わらないのはお前の課題だろ」と突っこんでくれると救いがあったりするんです。おもに私にとっての救いが。ギフフ。

 とりあえず提出。

>フカオモNo.6

 深く重く、そして強く「出会いと別れ」(16000文字:原稿用紙33枚)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1063&e=res&lp=889&st=0

 ギタリストだったのに強引にベーシストにさせられた、ちょっとお色気に弱い高校生、車矢草一郎くんが、前にいたバンドのおっかないリーダーに、辞めることを謝りにいくも、そこで引き留めのためファンの子と称した美人なお姉さんを出されたり、いまいるバンドのリーダーである赤羽根凛子という少女に乱入されたり、どさくさまぎれに凛子から新メンバーの少年を紹介されたりと、ぐちゃぐちゃになりながら、どうにか離脱を認めて貰う話。

 前回までのあらすじを絡めつつな一行あらすじ。ぜんぜん一行じゃないのさ。

 書いても書いても終わらないんです。
 まだ書きあげたばかりなので冷静にはなりきれてませんが、無駄な部分が多いのだと思います。力が入りすぎたのか、はっちゃけぶりも弱い気がする。


 引き続き次に入ります。
 お題は「練習、そして軽い挫折」。
 縛り内容は、
「ついにメンバーが揃い、喜びながら主人公は練習を始める。しかしまわりのレベルの高さについていけない。落ちこむ主人公。しかしなんとか気を取り直す」

 一度落として、そこからまた上げる。そしてまた落としたいんだけれど、それはさらに次のお話。ここは8000文字くらいに納めたいけれど、たぶん無理。



>津荒さん

 なんだかいろんな津荒さんが楽しめますね。強気なんだか弱気なんだか、さっぱりわからないところがステキだと思います。

 まあ、レスの文体なんておまけですしね。(ちゃぶだい返し)
 肝心なのは中身です! それがエロい人にはわからんのです!

 ん。自爆かしら。

 これからアクションシーンを鍛えてみるとのこと、いまの私には、そっちの課題をやっている余裕は波平の毛の数ほどもないんですけど、書きあげたら目は通させていただきます。感想を書く余裕は……あるか……? ないかな……?

 ひそかに、春日さんもキャラを模索しているような気がしたりして。
 あかー負けるなー。しろー負けるなー。どっちもがんばれー。そんな私は傍観者。



>紫さん

 「ボーミーガー」競作課題への感想、ありがとうございます。ていうか、得票数おなじデスよ? らいばる? らいばる? なーんて無邪気な……そう、まるで天使のような笑顔で尋ねてみたのさ。フッ。

 返信はもう少し待っていただきたいです。現在もがいているところでした。

 ――ただひとつ。

>>2号さんの作品は、いくつか読んだことがあったので分かってはいたのですが――女性が何のためらいもなく性を強調する行動に出るところとか――やっぱり私は抵抗を感じるみたいですね。

 そんな、人を平成のエロリストみたいな扱いしないでくださいっ。学校で「ジョイトイ」とかあだ名をつけられたらどうするんですかっ。イジメ、かっこわるいじゃないですかっ。

 いや、学校なんかとっくに卒業しているわけなんですけどね。

 あと「じょいとい」を変換したら、最初「女医問い」と出てちょっぴりドキンとしたりしました。なんか得したなと思いました。やっぱりエロリストかもしんないです。

 ていうか、そんなに「女性が何のためらいもなく性を強調する行動に出る」作品が多いですかねぇ、私の書く話って……。すこし落ちこんだのはナイショです。そしてすこし興奮したのもヒミツです。変態ですか、私は、ジョイトイ。

 はあはあ。お互い、頑張りましょう。



 以上、レスには2時間ほどです。

 「ボミガ(略しすぎて意味不明)」競作課題への感想をくださった方、具体的には弟切さんと、感想部屋の見鳥さん。必ず返事はします。申し訳ないんですけど、月が明けるまで待ったってください。


へんじ。
No.8404 投稿日 2004年8月21日(土)16時02分 投稿者 津荒 夕介
>>女の子の「あたし」的なニュアンスの「俺」であるなら、「おれ」にならんかな?

 ぐ!
 いきなり、一本かよ……。かはぁっ!(吐血)


>へーんしんっ。

>>あと津荒はこの半年を振り返ってみること。
 やったことから順番に番号をつけて、振りかえる。
 1 あらすじ書き。
 2 短編作成。(才能判定)
 3 生課題。(描写主体)

>>他人に言われてやったことと、自分で自主的にやってみたこととを切り分けて、箇条書きで並べてみること。
 
 言われてやったこと。 
 1 あらすじ書き。
 2 短編作成
 3 生課題
 
 自分でやりはじめたこと。
 1 あらすじを面白く書こうとした。
 2 新木さんがやっていた描写展開を真似した。
 3 短編書いた後に、自分の欠点を見定めようとした。
 ……て、これだけか!?
 少ないなぁ、おい。
 
>>そして分室にやってきた頃と現在とで、自分のなにがどう変わったのか、箇条書きで並べてみること。
 1 話の規模がわかるようになった。(あらすじ書きから)
 2 あらすじが、まあ、書けるようになった。
 3 描写を学んだ。
 4 アイディア出しの大切さを知った。
 5 自分が学生野郎だと知った。(甘さを知った)
 6 プロットを細かく書くようになった。



>>「人間が生きる理由はなにか」とか。「楽が好き人間」が、なぜ小説を書かなきゃならんのか、とか。そのへんについては、なにか答えが出たのか?

 「人間が生きる理由」とは何か! そんなこと言ってました。いやーそれを思い出すと心踊る。

 今の答えはこちら。
 「人間が生きる理由」は不明。現状では、無いと思われる。
 理由を知りたければ、文明を発展させて、頑張って「理由」を探そう。
 ただし、結局のところ人間にとって重要なのは、「どう生きるか」にある。満足のできる生きかたを、選びましょう。

 「楽が好き人間」だけど、「小説書きたい人間」だから。
 あとプロになりたいのは、(前も書いたけど)できるだけ多くの人に読んでもらいたいから。


>>半年前と比べて、子供気分はどのぐらい抜けたのか?
 大人にならないと、いま自分が大人と子供の間の、どの地点にいるかはわからない。
 ……けどまあ、少しは前に進んだ――というか、進んでしまったというのは、わかっている。大学に入ったからね。(ただし、近頃の分室では自分から進もうとしている……はず)


>>しかし、津荒はどうしても発想が「学校で教えてもらう」から離れないのだなぁ。
>>そんな意識のやつが学校に行ったところで、学費を献上するだけで、なんの意味もねーぞ。何度も言ってるけど。
 わーってますよ〜。
 盗むつもりで行くんデスよ〜。
 当たり前じゃないっすカ〜。


>プロを見てくるとか
 
http://www.yag.ac.jp/
 代々木アニメーション学院なら、田舎名古屋にもある。つうわけで、体験説明会予約だー。
 ……しかし、なぜプロを、しかも「生」で見なければならんのか?
 おそらく、おれの考えている「甘いプロ像」を打ち砕くため――じゃないかなぁ。実際のプロはもっとアレでソレなんだよ、と。目で見りゃ馬鹿でもわかるだろ、と――いうこと。だろう。


>分室とは
>>おまえにとっての意味を考えて引っぱりだしてこいって言ったの。
 おれにとって分室とは――。
 とってもありがたいところである。
 1 大学行きながらにして、プロを近くに感じられる。
 2 頑張ってる人がいるので、危機感が増してイイ感じ。
 3 新木さんの書き込みが好き。なんかやる気がでるし、楽しくなる。
 4 小説の技術を身につけようと思えば、身につく。
 5 他人を意識して文章を書ける。
 
 だからおれは――。
 1 貪欲に頑張るべき。こんな恵まれた環境は、そうそうない。


>これから
 課題二つとも了解なり。 

>余談
 近頃は暗くて痛いのを書きたいなぁとか思ってる。ハッピーエンドが、嫌な年頃なのでしょう。
 あとアクション物とか、いいなぁ。能力とか使う感じのやつ。
 なんかベタベタに近頃の影響を受けているような……!?


秋津島[あきつしま]
No.8405 投稿日 2004年8月21日(土)22時35分 投稿者 弟切 千隼
 2号さんの住んでいる岩手県では、トンボが飛び始めたそうですね。弟切が住んでいる神奈川県でも、トンボが飛んでいます。
 普通の人にとって、トンボは秋のイメージが強いようですね。けれども、トンボは秋にしかいないわけではありません。夏に飛んでいるトンボもたくさんいます。
 秋になると、赤とんぼが人家の近くにたくさん現われるため、印象が強いのでしょうね。



>自己課題「別れ」

 提出するだけして、どこを重点的に見ていただきたいのか、書き忘れました(^^;
 今回の作品で力を入れたのは、以下の点です。


1.最初から最後まで、意味がすぐにわかる文章を書くこと。

2.面白くなくてもよいから(本当はよくありませんが、当面の目標ということで)、とにかく途中で読み捨てられない文章を書くこと。


 あともう一つ、こんな点にも気を遣ってみました↓

3.うんちくに頼らない作品にすること。具体的には、今回はうんちく禁止。


 弟切の作品を読んで、何かコメントしてやろうという奇特な方がいましたら、上記の点に気をつけてコメントして下さるとありがたいです。
 以下は作品へのリンクです↓

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1062&e=res&lp=1061&st=0



紫さんへ >

 ボーイミーツガール競作「春の訪れ」に対する御指摘、ありがとうございます。


>> 面白いと思ってもらうには、どこかで感情をひっかく必要があるんですよね。笑えるとか、泣けるとか、気恥ずかしくなるとか、身体が動かしたくなるとか、怒りを覚えるとか、怖くなるとか。
>> うんちくによって、知的好奇心を満足させるというのも、そのひとつなんですが、その他の感情をひっかく部分が弱いと感じました。
(紫さんのNo.8401の書きこみより)


 ↑この部分を読んで、「なるほど」と思いました。『感情をひっかく』とは、わかりやすくて良い表現ですね。
 読者さまの「感情をひっかく」ことを、今後の強化目標にします。


 たまたま、書き上げたばかりの自己課題でもって、弟切は、うんちくを禁じ手にしました。うんちく以外のことでも、読者さまを惹きつけることができなくてはだめだな、と感じたからです。シンクロニシティですねー。


 上にあげた自己課題の作品が、「とりあえず読める」ものになっていれば、少しは成功したといえるのでしょうが……どうでしょうか?


提出ノミ。
No.8406 投稿日 2004年8月22日(日)01時21分 投稿者 津荒 夕介
>短編あらすじ課題
 
 No.1「他縄他縛」
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1066&e=res&lp=1065&st=0
 とりあえず、書いてみたー。
 よろしくぅ。


星合[ほしあい]の夜
No.8407 投稿日 2004年8月22日(日)23時56分 投稿者 弟切 千隼
 今日は旧暦の七月七日、七夕です。
 そう、本来の七夕は、立秋過ぎの行事でした。今ごろなら、夜空が晴れて星が見える確率が高いですね。
 残念ながら、今夜の湘南は曇っていて、星は見えません。でも今年は、珍しく新暦の七夕が晴れましたから、牽牛と織女はその時に逢っているでしょう(^_^)



2号さんへ >

 久しぶりに、フカオモこと「深く重く、そして強く」を読ませていただきました。
 欠点はあっても、このシリーズは面白いです。続きが読みたいと思わせます。ぜひがんばって書き続けて下さい。


 以下に、少しだけ文章のことを指摘します。けれども、今すぐ書き直したほうがいいとは言いません。やる気が削げないように、今は書き進んで下さい。
 少し時間が経ってからのほうが、より冷静に、自分の作品を見られるでしょう。書き直すのは、それからでいいと思います。


 今回の作品は、2号さん自身がおっしゃるとおり、文章に無駄な部分が見受けられますね。例えば、冒頭の四行分を見てみましょう。


>> さほどファミレスは混んでいなかった。すでに夕食の時間も過ぎ、店内にはまばらなお客さんの姿しかない。家族連れの子供があげる楽しげな笑い声が、たまに草一郎のところに届いてくるだけだった。
 それだけに、前に座る男が指先でテーブルを叩く音が、とても寒々しく響く。


 最初の一文『さほどファミレスは混んでいなかった』と、次の文の『店内にはまばらなお客さんの姿しかない』とは、意味が重複していますね。どちらかをばっさり削ることができます。

 三文目の後半『たまに草一郎のところに届いてくるだけだった』の後に、四文目の『それだけに、前に座る男が』と続きますね。
『だけだった』のすぐ次に『それだけに』と、「だけ」が連続するのがうるさく感じます。ここは、つなぎ方を工夫する余地があります。


 具体的な指摘はこのくらいにしておきます。細かくやってゆくときりがありませんので(^^;
 前に書いたとおり、内容は悪くありません。文章を引き締めれば、もっとテンポが良く、面白くなるでしょう。



 ボーイミーツガール競作への指摘に対して、レスは急がなくていいです。なくてもいいくらいです。作品を書くほうを優先させて下さい。


帰ってきたでー
No.8408 投稿日 2004年8月23日(月)03時31分 投稿者
春日秋人
 京都観光もしました。清水の舞台から飛び降りたらどうなるのか、とか。地主神社の恋占い石の間が自分の足では何歩かとか。調べてきましたでー。
 あ、刀買った、刀ー。2本〜。大きいのと小さいやつー。

 以下、旅行帰りでテンション高め。
「おまえなに調子乗ってやがんだ?」と思われるような文章を書いていく。


>アミューズメントメディア総合学院サマースクール

 実際にプロの方――秋口ぎぐるさんが来て話をしてくれたのは、二日間で四時間ほどだったんですが。それでも十分有意義な時間でした。
 一日目。秋口さん自身がデビュー作で参考にした「天空の城ラピュタ」の構成を抜き出して、ふたり一組でそれにそったプロットを作った。
 二日目。一日目に作った話のプロローグを実際に書いてみる。できたところまで、それぞれ秋口さんが助言してくれた。
 ちなみに僕はこんな内容を書いた。
 夜道を少女が逃げていて、背後からなにかの気配が迫っている。息を荒げて立ち止まってしまった少女に、気配の主が姿を現す。
 この時、一番に見せてやろうと思って、普段使わない擬音で緊迫感を出そうとしてしまい、後悔です。
 いやそれ以前に後から考えるといろいろなところが駄目でした。
 街灯のあるところで少女は立ち止まり、そこで振り返ることで追ってくる気配の主の正体を見る、程度の書き方だったんですよね。ある程度は少女の緊張も入れたつもりでしたけど。
 せめて、その街灯が切れかけてて点滅してて――いや、むしろ無視をとったりするやつの青白い光が点いたり消えたりしてて、背後から虫の焼けるジジって音でビクッとして少女は立ち止まり、振り返る。足がすくんでその場から動くことができず、明かりが点いたり消えたりするその空間から目が離せなくなり、喉を鳴らして唾を飲む。バサバサ音。慌ててそちらを見上げるが、それはただの鳥のようだった。再び視線を戻した彼女の目に飛び込むのは光の消えた場所。ジジっと音がして光が点く。そこにいたのは――
 くらいの段階の緊迫感、もとい恐怖になったのを見せたかったんだけど、みんなのを一通り見たところで時間切れ。(まあ、二行目をどうするか悩んでて、文章には起こせてなかったんだけど)
 褒めてもらおうと思って一生懸命やったのにー。

 んでもって感じたことは「よみかく分室」に参加しててよかったなってことですね。
 なぜって?
 予備知識があったから。
 学校でいうところの予習ってのができておったわけですね。
 けっきょく言ってることはひとつなんだよね。
 一行、いや一文字にどれだけ執念を込められるかってこと。
 新木さんが津荒さんに複数のプロを見てこいって言ってるのも、そこら辺が理由なんじゃないかと。(さりげなく文中に津荒さんの名前を入れることで区別してもらおうという魂胆)
 分室で何度も言われてることですが、会って話すことでより強く実感できたし。
 ……あれ? でも、見るだけ? オーラか?
 たぶんあれっすよ。見かけたらそく話しかけるくらいの意気込みを見せろという裏の意味が。


>収穫

 新木さんの気分を少しは理解しちゃったかもしれない。
 それというのもね、プロットをふたり一組で作った際にそいつと友達になりまして……

 聞いてみると、彼は体験学習に来たのは今回で三度目でした。んじゃあもうプロの考えとかも少しは分かってきるはずだと僕は仮定しました。そのつもりでプロットも意見を出し合って作ったわけなんです。彼がキャラ設定のファイルを持ってきてたんで、それをもとに僕が大まかな流れをでっち上げました。ホテルに帰ったあと、僕はその日にまとめた最終的な内容をメールで送りました。すると、やはり「ここはこう思うんだけど」という内容のメールが帰ってきました。
 次の日、早い時間にあって話し会いましたが、それでも決着はつきませんでした。
 そのままそれぞれ二日目の課題、プロローグ作りに。
 んでまあ、秋口さんが帰った後に彼の原稿を詳しく読んでみたのですが……
 これが、また……一昔前の自分を見ているような。(いまの自分が立派かどうかといえば、無論いいえですけどね)
 瞬間、「ああ、こいつはただ反抗してただけだな」とピンときました。
 その後、午後七時頃まで喫茶店で自分が言われてきたことをクドクドと彼に言い聞かせることに。
 さらには彼の家まで押しかけてって、
「いいか、プロの書く一行には100円以上の価値があるんだぞ」
「――淡く光っているような印象を受けた。ってなんやねん! 淡く光ってないやん!? しかもこれ、誰が印象を受けてんのかまるでわからへん!」
「おまえはいま朝起きて寝ぼけてる状態やねん。で、いま話してるっていうか話すことでわかってきてんけど、僕が今日やっと顔を洗った状態やねんな。プロにとっての準備体操、まあこのたとえでいくと身支度の段階にもなってへんのや。わかるか? 仕事にならへんのや」
 とか……
 まあ、言ってる最中も思ってたけど、よくもこんな偉そうに語れたもんだ。

 なーんてことがありまして。
「自分ならこうする」って感覚がわかったつもりになりまして。
 でも実際、話を盛り上げるためにどうすればよいのかってことの考え方を知ることは、できたわけです。

「なるほど」と頷かれるたびに、「こいつほんとに分かってんのかよ?」という疑問が頭を過ぎります。
 その度に、「今日、秋口さんもこう言ってたろ? それはつまりこういうことなんだよ」と他人の力を利用して説得力を増したりする努力などしてみつつ。
 楽しかったなぁ。
 すっげー、楽しかった。
「俺にはこんなことができるんだぜ、ふっふーん。おまえこれ以上のもんができるか? できんなら見せてみろ!」
 とか実際に言ってみたりして。
「だからこの言葉を使うのは別に悪いことじゃない。小説に間違いなんてないんだ。おまえがそれがいいと思うならそれでいいのさ。でも読者は納得せんぞ。つまりだな、こーいう言葉を使うなら、あくまでそれにこだわらなきゃならない確かな理由があるのなら――他で納得させなきゃ駄目だ。この言葉を使ってもおかしくないように、たとえば……ここをこうしてこうしてだな、この設定をもう白紙にして、こうやったほうがしっくり来るだろ? なんか反論ある?」
「確かにそっちのほうが面白いなー」
「マジで!? 納得しちゃう!? それじゃ駄目だってことよ、僕の案のほうが最初のよりおもしろいと思ったのはともかく、それより面白いのをだそうとせんとさ、これ、君の作品だぞ」
 なーんて。なーんて。なーんてことまで言ったりなんかしちゃったりして。
「でもま、俺自身、実践できちゃいないんだけどなっ」(ここが新木さんとの違い。この部分が違うために「今回僕がとった行動の理由」は「新木さんの分室をやってる理由」とはまったく別物である可能性、大)
 と冷静なツッコミもしつつ。
「うっわっ、かっこいいな、それ。そういう言い回しって、かっこよく見えるよな? あと、これとこれと、ああ全部かな。かっこつけてるつもりなんだよね? くはははは!」
 過去の自分を思い出して真っ赤になりながら、大爆笑。ああ、いまならみやびさんの笑いの理由もわかる。(音声チャットで爆笑された過去を持つ)
「これはあれだ「ガッツ伝説ってあるだろ? 僕の目から見たらそれと同じくらい笑えるわけ。いやあれのほうがマシだよな、だって人を笑わせられるもんな。こういうのはさ、一般の読者からみたら落書きでしかないわけな」
 と、笑った後にフォローして納得させてみたり。(納得してくれたらしいよ?)
 三回もプロと触れたことがあるってのが良かったんだろうなー。いや、そういう人相手じゃなきゃ、ここまで言わなかったわけだけどねっ。
 それでも最後のほうになっても「妹が帝国に捕らえられていることにしよう」と僕が力説しているのに「いや、親父にしよう。この親父は昔強い剣士で――」とかいうし。そういう理由も、ただ設定にこだわってるだけでさ。彼にとっては設定は宝物わけな。「だから。そんな親父なんてほっとけよ! そんなやつ助ける必要ないんだよ! 俺は妹を助けたいの!」それをわからせるのも大変だった。「べつに親父を助けたっていいんだけどな、でもこのままじゃ駄目だろ」もちろんフォローも忘れない。
 そんな感じで、新しい設定でプロットをでっち上げるのに一時間もかからんかったな。
 どうせ大半に人の手の入った話をそのまま使うわけないんだし、ここでどんなのができたのか書いてみるか。

 メモとかとったわけじゃないからうろ覚え。
 まあ、適当に書く。

 大陸には帝国と王国という大きなふたつの国と、いくつかの小さな国があった。
 あるとき帝国が王国に侵略戦争を起こした。これはそのときの話。(周りの小さな国々がどうしてたかとかは、彼になんか理由を書いとけとは言っといた)
 主人公は妹を助けるために傭兵となって戦場に出た。(そうしなきゃいけない理由は、まあいろいろとあるんじゃない? ひとりじゃ無理だったから傭兵隊長をしていた古い友人に頼み込んだとか)
 部隊とはぐれてしまった主人公は、「自分は死ぬ代わりに他人の願いをかなえられるヒロイン「妖精」と出会う。
 妖精と仲良くなり、仲間たちと合流したが、そのなかに妖精の秘密を知る敵のスパイがおり、そいつの扇動によって仲間たちは妖精を主人公から奪おうとしてくる。居場所を失い逃げる主人公。(隊長がその時その場にいなかったため、そういう事態が起きたわけね。だからあとで合流したときに部隊は再び仲間となる)
 ひとり、妹を助けようと帝国に向かう主人公。ついてくる妖精。(ここで主人公は優しさゆえに妖精を突き放すシーンがある)
 帝国最強の部隊の隊長(黒騎士)に出会う。なぜか見逃してもらえる。(その黒騎士は忠義の人。この時点では皇帝家に義理を貫いている。ラストでは主人公の行いに心打たれて、争いを鎮めてくれる。馬鹿息子皇帝が始めた戦争だった)
 部隊の仲間と合流。
 最初に彼らの部隊にいた敵スパイ(卑怯な奴)に遭遇。妹を人質に取ってくる。
 ヒロインが命がけでチャンスを作り、妹は無事、敵(卑怯な奴)も倒す。(でも殺しはしない)
 黒騎士、剣を納めよと働きかける。
 戦争が終結する中、妖精の命の火は消えようとしていた。(ああ、そうそう、馬鹿息子皇帝がその妖精が欲しいとかいったから戦争が起こったことにしよう)
 主人公が願いを言う。「ずっと君と一緒にいたいんだ」願いを叶え、妖精は消えてしまう。
 数日か数年後、妖精とよく似た少女が主人公のもとを訪れる。

 そこまでぶっ通しで話したところで、気がつくと午前三時でしたとさ。
 なーんだ、僕、やればできるんじゃん! 宿代の足しにはなったかなー?
 他人のでこれだけやれるんだから、自分のでできないはずないし。


>彼へ

 なんだか吊るし上げるみたいに書いてしまいましたが。
 言っとくと、これは誰もが一度は通る道だと思うのです。
 だから、怒らないでね(笑)


>恐るべき計画

 とりあえずどうにかして東京か大阪に住む。
 んで。アミューズメントメディア総合学院生のいる寮に押しかけるのだ。
 ポイントは春に入ったばかりの一年生をひっ捕まえること。
 そこで恩を売っておくのだ。
 そして内部の情報を……
 いやいや、ライバルになってもらうのだ。
 必ずしもアミューズメントメディア総合学院生である必要はないけれど。
 やっぱりね、そういう環境ってのは大事だと思うから。思ったから。


>プロット作り補足。
 こんなことをやった。(もちろんその時間にこれだけできたわけじゃない。ホテルでパコパコ)

 抜き出すと。

・ヒロイン シータ
・主人公 パズー
・敵1 ドーラ一家
・敵2 軍

1、ヒロインと主人公が出会う。
2、ヒロインと主人公が襲われる。
3、敵1と敵2がぶつかっている間にふたりは逃げる。
4、敵にヒロインが捕まる。
5、主人公が敵1と一緒に助けに行く→助ける。
6、主人公と敵1でヒロインの秘密解明。
7、主人公とヒロインが協力して敵2の野望を阻む。


さあ、やってみよう。

・魔本を媒体に異世界から力を得ることで発展した世界。だが、異世界からは時折、邪悪なものも紛れ込んでくる。

・ヒロイン……異世界の力をもつ。最近、自分に不思議な力があると思い始めている。財閥のお嬢様として生まれたが、その力のために狙われ、ひっそりとくらすことになったという過去があるが、彼女自身は知らされていない。絵のコンクールで優勝したため、全国に顔がわれ、敵1、2にその存在を察知される。活発だけど繊細なところもある。だって女の子だもん。行動目的「自分」探し。

・主人公……探偵社の手伝いをする勇気ある少年。行動目的「正義感」「恋愛」

・敵1……実態はヒロインの財閥の精鋭たちである。行方不明だった彼女を見つけ、保護しようと考えていたが若い者が先走った行動に出たため、最初、ヒロインにたち誤解されてしまう。行動目的は「お嬢様」の保護。

・敵2……異世界の力を我が物にしようと企む組織。その背後には異世界から紛れ込んだ魔獣――ムスカが暗躍している。行動目的は「力」の獲得。


1、主人公のいる探偵事務所にヒロインが訪れる。彼女は最近、何者かの視線を感じるのだという。
起 逃げているヒロイン。
承 力を使い、逃げ切る。
転 探偵事務所に逃げ込みむ。もしくは逃げているところを主人公に見つけられ、連れて行かれる。とか。
結 探偵事務所。

2、敵1のなかの若者が先走る。人相の悪いそいつが視線の主だと思ったヒロインは、事務所の所長が食い止めているうちに、主人公とともにその場を逃げ出す。
起 ヒロインを事務所でかくまっている主人公。
承 話をしているうちにヒロインに惹かれる主人公。
転 敵1が乱入。
結 逃げ出す。

3、そこに敵2が登場。追いついてきた敵1(大勢になっている)と衝突。魔本バトル。そのうちにふたりは逃げる。
起 逃げているふたり
承 追い詰められる
転 敵2が現れる。
結 どさくさのなか逃げる。

(絆を深める主人公たち。ヒロインは自分には不思議な力があることを話す)

4、敵2に遭遇。ヒロインの力が発動し、ひとりは倒す。が、力を発揮した自分を見る主人公の怯えた顔を見て、力の発動が止まる。捕まってしまう。
起 敵2に遭遇。力が発動。
承 敵2を倒す。
転 怖がる主人公を見たヒロイン、力を失う。
結 捕まる。

5、ボロボロにされ、ひとり取り残される主人公。とぼとぼと歩いていると、敵1と遭遇。彼らの目的を知り、自分も同行を申し出る。ヒロインを助け出す。
起 とぼとぼと歩き出す主人公。
承 敵1と接触。
転 決意を新たに助けに向かう。
結 助ける。

6、ヒロインが一度捕まったことで、世界に異変が起きていた。異世界への門が出現したのだ。異世界の門へ向かう一行。
起 異変が起きる。
承 元凶に行くことに。
転 ヒロインの役目が明かされる。
結 最終決戦地へ。

7、捕まった際に精神支配を受けていたヒロイン。門を前にしてムスカに操られ、門を開かされる。ムスカに飛び掛り、ヒロインに叫ぶ主人公。すんでのところでヒロインは我に返り、逆に門を閉じる。その影響でこれまで細々とつながっていた異世界との繋がりもすべて切れてしまう。自分のよりどころをなくしたムスカは消滅。
起 利用されるヒロイン。
承 助け出そうとする主人公。
転 ヒロインが門を閉じる。
結 元凶消滅。


余談
 主人公とヒロインは結ばれ、敵1もヒロインを連れ戻すことはせず、そっとしておくことにして去っていく。
 世界から異世界の力はなくなり、苦しい時代が幕をあけたが、異世界の力に頼ること自体が間違っていたのだ。
 暗雲の晴れた空から降り注ぐ光がふたりを暖かく照らしていた。

後付け。ラストを盛り上げるために。
 主人公は敵2が昔つくった人造人間で、でもなんの力もないため捨てられていたことにする。だから髪の色が白とかでもオッケー。
 異世界からの力の供給が立たれれば、彼も消滅する身体。
 それでも。
 それでも主人公はそのことを隠してヒロインに門を閉じさせるわけだ。
「門が開いたらおまえを幹部にしてやる」とかムスカは言ってくるわけだ。そのままじゃありきたりで嫌だけど。
 門が閉じ、主人公の意識は遠のいていく。
 その時『奇跡』が起きる。異世界の干渉のせいで弱っていたその世界にもともとある意思のある力が最後の力を振り絞って主人公を助けてくれるとか。ここが未完成な部分。
 主人公、目を覚ます。「なんで俺、生きてるんだろう……」隣ではヒロインが寝ている。
 でもこれじゃヒロインがちょい無責任に見えてしまうかも知れんなー。さてどうするか。



 もう三時か、疲れてるはずなんだけど眠たくないのはどうしてなのか。
 これを書き終えたらバタンキューかなー、と思ったらいきなりまぶ、た、が……


>津荒さん
No.8409 投稿日 2004年8月23日(月)12時53分 投稿者
春日秋人
>短編あらすじ
 ってこれは一章に相当する部分なのかな。完結してないように見えます。

No.1「他縄他縛」
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1066&e=res&lp=1065&st=0

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 高校生の山姫犬人は、母から受け継いだ特殊な力を持っている。その母は「鬼」と呼ばれる能力者に殺された。犬人は復讐のために、呪術士である父と、日々鍛錬をつんでいる。
 そんな犬人には、橋本紗江という彼女がいる。普通人で、良く喋る犬人とは対照的だが、芯がしっかりしている。二人は、帰り道でキスをするほどラブラブであった。
 ある日、紗江が欠席した。携帯をかけるが、つながらない。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 これについて。
 試しに、僕ならこうするってやつを書いてみますね。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 山姫犬人は、母からゆずりの特殊な力を持っていた。「鬼」と呼ばれる能力者に母を殺されている彼は、仇を討つため、呪術師の父と修行の日々を送っている。
 そんな犬人にも高校生の彼女がいる。橋本紗江。犬人の心が折れそうになったとき、優しく側で支えてくれたのはいつも彼女だった。
 ある日、紗江が欠席した。携帯にかけるがつながらない。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 僕ならこうする。
 それから下はもうこんな話は好きじゃないので直す気になれなかった。
 疑問点だけ書いて見ますね。

1、『復讐』のために日々鍛錬を積んでるような奴が普通に高校生やってるのはおかしいんじゃないか。

2、親しい彼女の親。親しいがどちらにかかってるか分かりにくいかな。

3、紗江が行方不明だと聞かされる。最初からなんで鼻で探さなかったんだろう。そうれに耳だけってことは、血の臭いがしてるはず。『大切な』彼女が血を流してるのにも気づけない嗅覚なのか?
 志村一矢さんの「月と貴方に花束を」では人狼が出てきてたけど、そういうことをやる場合には主人公の鼻がつまってたりとかしてたはず。

4、父の行動が意味不明なんで、もうわけわからん。なんとなく、やりたいことはわかるけどさ。そうするんだったら、父を完全な悪者にしたほうがいい。母が人食いである意味はない。
 もしくは、そのことを話した時点で、父は犬人を殺そうと思ってるわけね。だんだん母に似てくる犬人のことに耐えられなくなったとかで。
 紗江を食わせたのはただの嫌がらせ。
 まあ、でも犬人の力が思ったよりも強くて、殺すことはできなかったわけ。って、すっげー間抜けな父だな。
 でも僕はそんなの嫌なわけね。だから母を殺した自分をずっとせめてる父親ってことにする。紗江の首とかも、犬人を怒らせるためのフェイクなわけ。あと「鬼」ってやつらも暴走し始めてて、でも自分の力ではどうしようもないとか考えてるわけ。それに息子を使うのもどうよって話だけどさ。
 うん? 津荒さんのなかでも、書いてないだけでそうなのかな?

5、あとで復活するんかもしれないが、すぐ死ぬ奴にこの時点で名前はなくていいんじゃないか。父親の名前も書いてないのに。


 津荒さん、答えはちゃんと用意してありますか? 
 反論があればバシバシ言ってきてください。


>弟切さん
No.8410 投稿日 2004年8月23日(月)13時36分 投稿者
春日秋人
>自己課題「別れ」
 http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1062&e=res&lp=1061&st=0

 読みながら感想を書いていきます。なので内容ではなく、違和感のあるところの指摘になります。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「ってことで、久しぶりに集まろうよ。あの久松君がど〜やって初音ちゃんを口説いたのか、問い詰めちゃお」
 理沙には想像がついた。久松聡がどんなふうに、津久井初音を口説いたのか。
 つい半年前、理沙自身が聡に口説かれたからだ。
 会って、確かめなければ。
「私も行く」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 会話の対応がおかしい。行こうっと誘われてるのに「私『も』行く」と返すのはおかしいです。
 上の台詞の中にみんなで集まるってことになったんだけど〜、といった内容が含まれていないとおかしいのですね。
 あとは「私も行く」にかぎかっこがなくてもいいんじゃないでしょうか。


>木目模様のレストランの扉を、理沙は押し開けた。意外と軽い。木に見せかけたプラスチックのようだ。

 主人公は重たい気分だから「意外と軽い」という感想を抱いたと思うのですが、ここはプラスチックとは思えない重さとしたほうが良いのではないでしょうか。

>店内はクリーム色が基調だった。壁のところどころに、造花が飾られている。

 主人公の気分とは裏腹に、店内は明るい雰囲気ってことですよね。

>なら男にふられてみれば、という声を、理沙は心にしまいこんだ。

 なら男に振られてみれば?
 もしくは、なら男に振られてみなさいよ。
 男に振られてみればいいのよ。
 と僕ならしますね。こういう部分はそれぞれのこだわりですけれど。
 ここはせいいっぱい嫌味な感じを出すところでしょう。


 あとラスト。トイレから出てきたばかりの女性の前に行くっていうのは抵抗がある気がします。男として言っても。
 ふたりきりにするにしても、ちょっと外の空気を吸ってくる――とすれば、もっと良くなるはず。
 
 うがった見方をすれば、達也との「出会い」の話にも見えました。


喧嘩上等。
No.8411 投稿日 2004年8月23日(月)14時12分 投稿者 津荒 夕介
春日タンへ

 まず、質問。
 なんかボクの書いたのを訂正してるけど、どういう意図で直したのかね。
 下手になってるようにしか、見えないんだが。

 津荒
>>高校生の山姫犬人は、母から受け継いだ特殊な力を持っている。
 春日
>>山姫犬人は、母からゆずりの特殊な力を持っていた。
 
 まず高校生という情報が削られているのは何故? 40代の社会人でもいいのか?
 あと、「母からゆずり」ってのはどうかね。「母からゆずりうけた」ならわかるけど。
 それから「いた」にすると今はもう能力ねーのかよって話にならないか?


 津荒 
>>その母は「鬼」と呼ばれる能力者に殺された。犬人は復讐のために、呪術士である父と、日々鍛錬をつんでいる。
 春日
>>「鬼」と呼ばれる能力者に母を殺されている彼は、仇を討つため、呪術師の父と修行の日々を送っている。

 春日チンのは、主語が最初に出ていない。「彼」が主語なんだろうけど、登場が遅すぎて読みにくいね。
 あと一文が長すぎる。二つに分けた方が読みやすくないか?


 津荒
>>そんな犬人には、橋本紗江という彼女がいる。普通人で、良く喋る犬人とは対照的だが、芯がしっかりしている。二人は、帰り道でキスをするほどラブラブであった。
 春日
>>そんな犬人にも高校生の彼女がいる。橋本紗江。犬人の心が折れそうになったとき、優しく側で支えてくれたのはいつも彼女だった。

 1 橋本紗江が独立して書かれているけど、逆に読みにくくないか?
 2 「には」を「にも」に変えているのは正しいと思う。
 3 犬人が騒がしいという情報を削ったのは、はぜだ?
 4 べつに犬人の心が折れそうになったことは、ないんだが……こまったねぇ。抽象的にするより、この場合はキスうんぬん書いた方が、伝わりやすいのではないか?
 5 紗江が普通人であるっていうのも大切だと思う。犬人は変な能力持ってるじゃん。それなら当然犬人の相手も、能力持ちって考えるだろ? 持ってないんだから書かないと。誤解されるよ。
 
 

 津荒
>>ある日、紗江が欠席した。携帯をかけるが、つながらない。
 春日
>>ある日、紗江が欠席した。携帯にかけるがつながらない。

 「が」の後の「、」は、タメの効果を狙ったんだが、それもいらないのか?
 

>>それから下はもうこんな話は好きじゃないので直す気になれなかった。
 あ、終わるの? よかった〜、これ以上訂正するの面倒だし。
 
 ……え?
 あ、はぁ。まだあるんですか。ふぅ。


>>疑問点だけ書いて見ますね。

1、『復讐』のために日々鍛錬を積んでるような奴が普通に高校生やってるのはおかしいんじゃないか。
 犬人は「復讐」にそこまで本気じゃないってこと。人生のついでに復讐しとくか程度の感覚。
 高校に通っているんだから、その程度の意気込みでしかないってことだったんだけど。ベタ書きすべきか。
 ああ、親父の方は、復讐に人生をささげているけどね。

2、親しい彼女の親。親しいがどちらにかかってるか分かりにくいかな。
 なるほど、確かに。

3、紗江が行方不明だと聞かされる。最初からなんで鼻で探さなかったんだろう。 
 最初から鼻で探してるんだけど。
 そんなにわかりにくい文章だったか。
 ああ、最初に一度紗江の家に行ったことを言っているのかな。そりゃいくだろ。いきなり最初から本気で探すか? まずは風邪かなぁとか、思うんじゃないか?
 

>>そうれに耳だけってことは、血の臭いがしてるはず。『大切な』彼女が血を流してるのにも気づけない嗅覚なのか?
 気づいてるけど? 
 

4、父の行動が意味不明なんで、もうわけわからん。

 父の行動理由、わからんか。
 これもベタ書きする必要性があるのかー……
 ふう。
 父は鬼を心底恨んでいる。だから自分の子供に呪いをまでかけて、鬼を殺そうとたくらんでいるんだね。自分で殺さないのは、自分が弱いから。だってただの呪術士だし。
 紗江を犬人に食べさせたのは、犬人が鬼殺しに真剣じゃないから。父は犬人の怒りを自分に向けることで、鬼を殺させようと考えてるんだね。
 
 
 
5、あとで復活するんかもしれないが、すぐ死ぬ奴にこの時点で名前はなくていいんじゃないか。父親の名前も書いてないのに。
 
 紗江のことを言っているのかしらん? ……まあ、多分そうだろう。
 これは視点が犬人視点だから。彼女の名前は大切じゃん。だから書く。親父は、親父だからね。親父で十分。


 以上ね。
 ちなみにオレは、こういう話、大スキよ。スキスキィ。
 あと完結してないっていうけど、こんなもんだと思うね。引きも必要だし。
 そんじゃ。


 ……あ、そうだ。
 あとねー
 

>>そうするんだったら、父を完全な悪者にしたほうがいい。母が人食いである意味はない。
>>もしくは、そのことを話した時点で、父は犬人を殺そうと思ってるわけね。だんだん母に似てくる犬人のことに耐えられなくなったとかで。
>>紗江を食わせたのはただの嫌がらせ。
>>まあ、でも犬人の力が思ったよりも強くて、殺すことはできなかったわけ。って、すっげー間抜けな父だな。
>>でも僕はそんなの嫌なわけね。だから母を殺した自分をずっとせめてる父親ってことにする。紗江の首とかも、犬人を怒らせるためのフェイクなわけ。あと「鬼」ってやつらも暴走し始めてて、でも自分の力ではどうしようもないとか考えてるわけ。それに息子を使うのもどうよって話だけどさ。
>>うん? 津荒さんのなかでも、書いてないだけでそうなのかな?


 これこれ。
 これねー、わけわからんよ。
 日本語ぷりーず。 


提出っ!
No.8412 投稿日 2004年8月23日(月)16時56分 投稿者 津荒 夕介
>短編あらすじ課題

No.2「相棒っ!?」
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1069&e=res&lp=1065&st=0
 と……

>アクション課題

No.1「殺し屋の笑み」http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1068&e=res&lp=1068&st=0
 です。
 
 よかったら(暇つぶしに)どうぞ。ついでに指摘も(暇つぶしに)どうぞ。


やっぱ喧嘩売ってるように見えるのか
No.8413 投稿日 2004年8月23日(月)17時45分 投稿者
春日秋人
>津荒さん

 どういう意図かって聞かれても。
 自分のなかで自然とやっちゃったことを、分室の場に提供してみただけなんです。
 下手になってるかどうかってのは関係なくてですね。自分ならってこうするなって意見を言ってみたかっただけなのね。
 ぶっちゃけ、自己満足ですね。

> まず高校生という情報が削られているのは何故? 40代の社会人でもいいのか?
 いいんじゃないかと思う。だってこのあらすじで主人公が高校生である必然性なんてないからね。
 ああ、でも主人公ってヌルい考えの奴なんだっけか。だから安穏と高校通ってるわけだよね。彼女作ってるわけだね。
 だいたい復讐に燃える父親と育ってる時点で、復讐に燃える人格になってないのはおかしいと思う。反発してるんだったら、そもそも鍛錬なんてしないだろうし。まあヌルイ奴だから仕方ないのか。

> あと、「母からゆずり」ってのはどうかね。「母からゆずりうけた」ならわかるけど。
 ごめん。それ誤字です。ほんとは「母ゆずり」なんです。消し忘れてました。

> それから「いた」にすると今はもう能力ねーのかよって話にならないか?
 どっちだっていいし。ヌルい修行やってたから、そんな元からある能力も本来の力を発揮できなくなっているとかでもいいと思うし。

>1 橋本紗江が独立して書かれているけど、逆に読みにくくないか?
>2 「には」を「にも」に変えているのは正しいと思う。
>3 犬人が騒がしいという情報を削ったのは、はぜだ?
>4 べつに犬人の心が折れそうになったことは、ないんだが……こまったねぇ。抽象的にするより、この場合はキスうんぬん書いた方が、伝わりやすいのではないか?
>5 紗江が普通人であるっていうのも大切だと思う。犬人は変な能力持ってるじゃん。それなら当然犬人の相手も、能力持ちって考えるだろ? 持ってないんだから書かないと。誤解されるよ。

1 そんな独立してるかな。

2 そう? 津荒さんのあらすじを見て、さっき言い分聞いた限りでは、そこはそれでいいと思うんだけど。

3 削ったつもりはないのです。叱咤激励して励まされるやつってのは、気性が大人しいと思う。じゃあ優しく側で支えてもらうことで励まされるって奴はどういう奴か。普段は虚勢を張ってんじゃないかと。

4 そりゃ折れんだろうね。なんの決意も覚悟も持とうとしていない奴だもん。
  キスばっかしてるよりか、僕の書き方のほうがふたりの絆が見えてこんかな?

5 だから高校生って書いてあるんですが。「普通の高校生」って書かなきゃ駄目? 普通ってなに?


> 「が」の後の「、」は、タメの効果を狙ったんだが、それもいらないのか?
 あらすじでそんなものはいらない。あんま伝わらないし。一文字分を無駄にしちゃってる。

 それより注目するのはここだと思う。携帯「を」が携帯「に」になってること。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
1、『復讐』のために日々鍛錬を積んでるような奴が普通に高校生やってるのはおかしいんじゃないか。
 犬人は「復讐」にそこまで本気じゃないってこと。人生のついでに復讐しとくか程度の感覚。
 高校に通っているんだから、その程度の意気込みでしかないってことだったんだけど。ベタ書きすべきか。
 ああ、親父の方は、復讐に人生をささげているけどね。

2、親しい彼女の親。親しいがどちらにかかってるか分かりにくいかな。
 なるほど、確かに。

3、紗江が行方不明だと聞かされる。最初からなんで鼻で探さなかったんだろう。 
 最初から鼻で探してるんだけど。
 そんなにわかりにくい文章だったか。
 ああ、最初に一度紗江の家に行ったことを言っているのかな。そりゃいくだろ。いきなり最初から本気で探すか? まずは風邪かなぁとか、思うんじゃないか?
 

>>そうれに耳だけってことは、血の臭いがしてるはず。『大切な』彼女が血を流してるのにも気づけない嗅覚なのか?
 気づいてるけど? 
 

4、父の行動が意味不明なんで、もうわけわからん。

 父の行動理由、わからんか。
 これもベタ書きする必要性があるのかー……
 ふう。
 父は鬼を心底恨んでいる。だから自分の子供に呪いをまでかけて、鬼を殺そうとたくらんでいるんだね。自分で殺さないのは、自分が弱いから。だってただの呪術士だし。
 紗江を犬人に食べさせたのは、犬人が鬼殺しに真剣じゃないから。父は犬人の怒りを自分に向けることで、鬼を殺させようと考えてるんだね。
 
 
 
5、あとで復活するんかもしれないが、すぐ死ぬ奴にこの時点で名前はなくていいんじゃないか。父親の名前も書いてないのに。
 
 紗江のことを言っているのかしらん? ……まあ、多分そうだろう。
 これは視点が犬人視点だから。彼女の名前は大切じゃん。だから書く。親父は、親父だからね。親父で十分。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

1、やっぱそうだったんだ……<親父

3、血の臭いに気づいてるのに本気で探さない? マジですか?

4、この父は……鬼なんかよりよっぽど悪い奴だ。

5、彼女の名前が大切に見えないんだから、しょうがないじゃないですか……
  ぜんぜん納得できない。


> ちなみにオレは、こういう話、大スキよ。スキスキィ。
 だから僕には書けない話が書けるのでしょう。


> あと完結してないっていうけど、こんなもんだと思うね。引きも必要だし。
 そうかな? この言い様だと、これで完結してるって思ってるってことでしょう?
 僕の感覚では、この「引き」は不必要なレベルなんですよ。


>日本語ぷりーず?

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
>>そうするんだったら、父を完全な悪者にしたほうがいい。母が人食いである意味はない。
>>もしくは、そのことを話した時点で、父は犬人を殺そうと思ってるわけね。だんだん母に似てくる犬人のことに耐えられなくなったとかで。
>>紗江を食わせたのはただの嫌がらせ。
>>まあ、でも犬人の力が思ったよりも強くて、殺すことはできなかったわけ。って、すっげー間抜けな父だな。
>>でも僕はそんなの嫌なわけね。だから母を殺した自分をずっとせめてる父親ってことにする。紗江の首とかも、犬人を怒らせるためのフェイクなわけ。あと「鬼」ってやつらも暴走し始めてて、でも自分の力ではどうしようもないとか考えてるわけ。それに息子を使うのもどうよって話だけどさ。
>>うん? 津荒さんのなかでも、書いてないだけでそうなのかな?


 これこれ。
 これねー、わけわからんよ。
 日本語ぷりーず。 
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

> 父は鬼を心底恨んでいる。だから自分の子供に呪いをまでかけて、鬼を殺そうとたくらんでいるんだね。自分で殺さないのは、自分が弱いから。だってただの呪術士だし。

 こういう考えで書いてるってことを見透かしてます。で、その父親は父親としてどうよって言ってます。
 ああ、主人公は父親の実の子じゃなかったんだ。そっかそっか。


>正否
 まあ、見たとおり、調子に乗ってるんで。
 間違ってたら新木さんが矯正してくれるはず。
 さて。


追記
No.8414 投稿日 2004年8月23日(月)17時58分 投稿者
春日秋人
 突っ込むところはたくさんあるが、バイトに行くんでとりあえずひとつ。当たり障りのないないものを。

>津荒さん 短編あらすじNo.2「相棒っ!?」
>>田舎だから守る必要性がないし、魔物があまり出ない、出ても弱いからだ。

 この書き方だと「田舎なんてどうでもいい」と田舎を軽んじてるふうに読めてしまいます。
 田舎で弱い魔物しかでてこないからだ。それもたまにしか出ない。
 って意味ですよね?


はいはいはい
No.8415 投稿日 2004年8月23日(月)18時37分 投稿者
名無し君2号
>春日さん

 ちょっぴり突っこもうカナ。

>>それでも最後のほうになっても「妹が帝国に捕らえられていることにしよう」と僕が力説しているのに「いや、親父にしよう。この親父は昔強い剣士で――」とかいうし。そういう理由も、ただ設定にこだわってるだけでさ。彼にとっては設定は宝物わけな。「だから。そんな親父なんてほっとけよ! そんなやつ助ける必要ないんだよ! 俺は妹を助けたいの!」それをわからせるのも大変だった。「べつに親父を助けたっていいんだけどな、でもこのままじゃ駄目だろ」もちろんフォローも忘れない。

 体験入学でのお話ですが。
 妹を助けなくちゃならない理由ってなんでしょ。
 「俺は妹を助けたい」って、それは設定スキーな彼とレベル的に変わらないと思います。そもそもこの話のテーマがわからなかったです。一本筋が通っていないといいますか、その場その場で口あたりのいいエピソードをブチこんでいるだけといいますか、うーん。

 それとおなじで……。

>>それから下はもうこんな話は好きじゃないので直す気になれなかった。

 こちらは津荒さんへの指摘ですね。
 「こんな話は好きじゃない」って、それは理由になってないです。もっと具体的に、「こういう展開だから好きじゃない」まで書かないと、相手の参考にはならないと思いますが、どうっスか。

 さらに……。

>>まあ、でも犬人の力が思ったよりも強くて、殺すことはできなかったわけ。って、すっげー間抜けな父だな。
>>でも僕はそんなの嫌なわけね。

 「僕はそんなの嫌」って。津荒さんに「でも私はそんなのが好き」って返されたら終わりじゃないですか。もうちょっと嫌なポイントを具体的にしないと、相手も納得できにゃい。そもそも個人の好みで語られてもなあって。

 そうそう。
 紫さんが私あてのレスに、こんなことを書いていたんです。

・No.8401、紫ゆきやさんの書きこみより抜粋
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 個人的には、部長が脱いだ辺りで、ちと辛くなったりしました(^^;
 2号さんの作品は、いくつか読んだことがあったので分かってはいたのですが――女性が何のためらいもなく性を強調する行動に出るところとか――やっぱり私は抵抗を感じるみたいですね。
 方向性については好き嫌いはあっても善し悪しはない、と思っています。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 嫌ポイントが、じつに具体的ですよね。
 これだと参考にしやすいわけですよ。春日さんの指摘だと、なにが嫌なのかさっぱり。自分あてのレスしか読んでないのかな、もしかして。

 これが例えば感想部屋で、いちROMさんが感想を書いているなら話は別です。いいんですよ、「こんな話は嫌い」でも。そういう感想なんですから。
 でも春日さんは小説家志望者なわけです。
 嫌いなら嫌いで、その理由の深いところまで探らないと、自身の鍛錬にもならないんじゃないでしょーか。


 指摘する態度には、まったく文句はありません。
 ただ、強い口調で突っこめば、おなじ強度で返されやすくなるかもね……とは言っておきます。おなじ強さで指摘してもいいですか? 文句は言えないはずですよね。自分だってやっているんだから。

 遠慮しているよりはいいカナ。
 でも乱暴な口調=本音での指摘ってわけじゃないとは思うんだけどねえ。丁寧な口調でも、痛いところを突かれれば効くんだし。

 まあ覚悟はできているんでしょう。見届けたいと思います。

 ……とか考えていたらー。

>>まあ、見たとおり、調子に乗ってるんで。
>>間違ってたら新木さんが矯正してくれるはず。
>>さて。

 生徒面したやつは大っ嫌いだ! って宣言されたばかりなのに、判断を委ねますか。いい根性だー。
 それは先生の顔色をうかがう不良と変わらないんじゃないのかな。

 ねえ、自分で判断しようよ。
 矯正されるのを待つのは止めようよ。



>津荒さん

 せっかくの指摘を「喧嘩」と受けとっちゃいけない。
 春日「タン」なんて、バカにしちゃいけない。

 そんなところです。返答の口調はともかく、内容は問題ないと思いました。
 ちゅうか、小説と関係のない部分でもめないでね。津荒さんの書きこみを読んでいるのは春日さんだけじゃないんだよ。新木さんいわく、えーと、何百人が閲覧しているんでしたっけ、二百人だったかな? その人たちが津荒さんの書きこみを読んで、どういう風に感じるのかって、ちょっと想像してみてね。

 んー、イマジン。



 しかし。
 ジムの会長が口が悪いからってさ、なにも練習生までその真似をするこたあないと思うんだけどさ。まあ練習生同士でやりあっているうちはいいのかな……すでに被害は他に及んでいたんでしたっけ。

 どうして会長の口が悪いのか、考えたことはあるんかなあ。

 え? そりゃあの人の性格が悪いから? 正体がアクマだから? じつは特級のサディストだから? 前世で敵だったから?
 うーん。どれも惜しいんだけど。

 答えですか?
 そんなの、私は会長じゃないんだからわかりませんです。


 さあ、会長、出番ですよ!
 ――なぜか私が怒られたらどうしよう。


……。
No.8416 投稿日 2004年8月23日(月)20時23分 投稿者 津荒 夕介
>春日さんへ
 なるほどと思ったのがあったので、レス。

>>3、血の臭いに気づいてるのに本気で探さない? マジですか?
 なるほど、確かに。
 今日学校にこねーなーと思ってたら、血の匂いがした。だったら家なんか行かずに、血の後を追うだろう。
 確かにその通り。
 まいった〜。
 それにそっちの方が、おもしろいね。

>>こういう考えで書いてるってことを見透かしてます。で、その父親は父親としてどうよって言ってます。
 親父は最低人間だね(笑) それで良くないかい?

 
 あと「相棒っ!?」の方で
>>この書き方だと「田舎なんてどうでもいい」と田舎を軽んじてるふうに読めてしまいます。
>>田舎で弱い魔物しかでてこないからだ。それもたまにしか出ない。
>>って意味ですよね?
 いやいや。滅茶苦茶軽んじてるよ田舎を。ボクは軽んじてないけど。
 本部が軽んじているんだよね。事務所の分布を考えるのは当然本部だし。
 だからそこは、そのように読んでもらってOK。


 ……それから反論を書こうかなぁ……と思ったけど、やめとく。
 なんかさ。
 理解する気も、おれに理解させようって気もないように思えるから。
 例えば新しく春日さんが出してきた話題

>>それより注目するのはここだと思う。携帯「を」が携帯「に」になってること。
 これも理由が書いてない。説得する気がないよね。(あるのかもしれないけど、無いように読める)

 「読んで思ったことを書いただけなんだけど。文句ある?」
 ……みたいな感じに思える。
 …………。
 これって、指摘って言うかな?
 態度として、どうかな? 
 

 あと、題名で「やっぱ喧嘩売ってるように見えるのか」って書いてるけど、本気でそう思ってるの?

>>それから下はもうこんな話は好きじゃないので直す気になれなかった。


 この発言って、喧嘩売ってねぇか?(笑)
 好きじゃない、とか。
 直す気になれない、とか。
 言われたら、むかっとこないかなぁ? エラそうにしやがってとか、思っちゃうよ?

「こんな話、読む価値ね−よ。ハハ、ばっかじゃネーねの? え、理由? だってオレ嫌いだし(笑) お前死ねよ」

 ……って感じなんだけどね。おれからすると。

 
 ……でもまあ、怒り返した俺が悪いのかね……。
 ……ん……。
 ……。
 ……。



>2号さんへ
>>せっかくの指摘を「喧嘩」と受けとっちゃいけない。
>>春日「タン」なんて、バカにしちゃいけない。

 うっす……。
 なんつうか、馬鹿にされていたので、つい……。(春日さんは馬鹿にしたつもり、ないみたいだけど)口を悪くしたい! とかは思ってないですよ。
 ……。
 ……。
 ……ああ……きついなぁ本音……。
 春日さんはおれと新木さんのやりとりを読んで、本音トークバリバリなんだよね?
 ってことは、春日さんは俺が嫌いなんだよね。
 ……。
 以前春日さんを馬鹿にする発言をしたからかな。あの……名前騒動の最初らへんの時に、おれ「春日さんは「津荒」と間違えられても平気みたいですから」、って発言したじゃん。
 あの時オレは、完全にぶちぎれてた。
 新木さんの策略にみごとにはまり、ぶっちぎれてました。
 おかげて他人への配慮が完全に欠けていました。
 すいませんでした。
 いまさら遅いかもしれませんが、すいませんでした。謝ろう謝ろうと思ってたんだけどタイミングを逃して、今まで謝れなかった。
 おれは別に春日さんのことを嫌ってはいません。
 ……。
 それでは……。
 おいらもバイトなので……。



 ……どうすりゃいいんだろう。


えっと、ほんとに喧嘩を売ってるわけじゃなくて、たんに本音トークしたいだけです。
No.8417 投稿日 2004年8月24日(火)01時00分 投稿者
春日秋人
>津荒さん

 津荒さんのこと、僕、嫌いじゃないし。津荒さんのこと、好きとか嫌とか言えるレベルまでわかってるわけじゃないし。
 というか、そんな昔の話、忘れてるってば。実際、怒ってさえいなかったんだから。
 って、こういう書き方が悪いのかな。いや、ほんと、マジで嫌いじゃないからさ。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
>>それから下はもうこんな話は好きじゃないので直す気になれなかった。
 この発言って、喧嘩売ってねぇか?(笑)
 好きじゃない、とか。
 直す気になれない、とか。
 言われたら、むかっとこないかなぁ? エラそうにしやがってとか、思っちゃうよ?
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 うーん、本音トークすること=喧嘩することってなるのかなぁ。ヒートアップしたい! とは思ってる。
 そりゃそんなこと言われたらムカッてくるだろうさ。
 でも津荒さん。
 ムカッてきて、それだけですか?

>>それから下はもうこんな話は好きじゃないので直す気になれなかった。

 こんなこと言っちまった僕に、「すいませんでしたっ。津荒さま、僕が全面的に間違っておりました!」って言わせられる反論を考えようとは思わなかった?
 僕、弟切さんへのレスでは、津荒さんのときと比べると、けっこう丁寧に話してますよね。
 あれは弟切さんが僕の発言に対して、平静な状態であっても、きちんと僕の言い分を納得したうえで反論を考えてくると信じているからなんです。たとえ分室に書いてこなくても、頭の中ではちゃんとやってるはずなんですよ。
 津荒さんの場合、怒らせないと駄目なんです。
 僕ひとりを納得させるなんて簡単なものなんですよ、じっさい。
 プロはいったい何人を納得させなきゃならないと思います?


>>それより注目するのはここだと思う。携帯「を」が携帯「に」になってること。
 お願いします。考えてください。伝えたい意味がぜんぜん変わっているでしょう?


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
>>こういう考えで書いてるってことを見透かしてます。で、その父親は父親としてどうよって言ってます。
 親父は最低人間だね(笑) それで良くないかい?
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 なぜですか?


>「読んで思ったことを書いただけなんだけど。文句ある?」
 ちゃんと伝わってるじゃないですか。文句ある? って聞いてるんだから、答えてください。
 態度としては問題あるけど、それは必要があるからなんだって。
 僕の感覚としては、僕のほうが早く目を覚ましたから、津荒さんも起こしてあげよう――ということなのだけど。



>2号さん

>「俺は妹を助けたい」って、それは設定スキーな彼とレベル的に変わらないと思います。

 うーん。理由、書いてますよ。
 ただ、わざと分かりにくく書いてます。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 そういう理由も、ただ設定にこだわってるだけでさ。彼にとっては設定は宝物わけな。「だから。そんな親父なんてほっとけよ! そんなやつ助ける必要ないんだよ! 俺は妹を助けたいの!」それをわからせるのも大変だった。「べつに親父を助けたっていいんだけどな、でもこのままじゃ駄目だろ」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 なんの考えもなしに「父親」なんてのを出してるのが悪いと言ってるんですよ。
 僕はべつに「妹」が好きだから助けたいというわけではない。ただ「妹」としたほうが行動理由に説得力が出る。ああ、そうだ、そのとき確かその妹を唯一の肉親だってことにしたんだっけ。
 同じように「むさい親父」を助けることに命をかけるにはそれなりの理由がいるわけです。その場でその「理由」を言ってこなかったってことは、なんも考えてなかったってことですよ。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 こちらは津荒さんへの指摘ですね。
 「こんな話は好きじゃない」って、それは理由になってないです。もっと具体的に、「こういう展開だから好きじゃない」まで書かないと、相手の参考にはならないと思いますが、どうっスか。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 なんで僕が好きじゃないって言ったのか、それを考えてほしかったんですよ。
 なんも考えてなかったら、確かに失敗ですけど。意図としてはそういうものが下地にありますから。
 ちなみに今の段階(素人である僕の状態も含む)でこういうやり方は正なのか否なのか。
 それを新木さんにたずねてます。
 新木さんがいるからこその分室なんですから、その存在意義を否定してはいけないと思いますよ。
 新木さんの対応を見て、なぜそのような反応をするのか。それを探るんです。

>俺に触れると
>>ただ、強い口調で突っこめば、おなじ強度で返されやすくなるかもね……とは言っておきます。おなじ強さで指摘してもいいですか? 文句は言えないはずですよね。自分だってやっているんだから。
 いいっすよ。どんどんやってください。望むところです。
 ただ、長引くことは覚悟してください。僕から返信を打ち切るということはないので。


>>どうして会長の口が悪いのか、考えたことはあるんかなあ。
 口を悪くしてるつもりはなくて。むしろせいいっぱい優しくしてくださってますよ?
 僕のやったような経験をすればわかります。
 今まで気づかなかった新木さんの優しさに僕は気づきました。
 新木さんが女性だったら惚れていてもおかしくないっす。
 みやびさんほどになると、半分は優しさでできてるとしても不思議じゃないと思います。
 秋口さんもすっげー優しかったし。
 作家に悪い人はいないのか!?


>余談
>スティール・ボール・ラン
 今週のジャンプで主人公が「納得」について語ってました。
 この話の中ではひとりの子どもが死刑になろうとしてるんですよね。
 で、主人公はその少年を助けようとしているわけです。
 でもその理由っていうのが、少年がかわいそうだからっていうわけじゃないんですよ。
 主人公は自分が「納得」するために命をかけるのです。
「『納得』は『誇り』なんだ!」
 実にかっこいい。


ちょっと書き忘れたので
No.8418 投稿日 2004年8月24日(火)01時17分 投稿者
春日秋人
>2号さん
>>そもそもこの話のテーマがわからなかったです。一本筋が通っていないといいますか、その場その場で口あたりのいいエピソードをブチこんでいるだけといいますか、うーん。
 うん。テーマなんかないっすよ。
 なんか「妖精」ってのを出したいと言っていたから、さらにそれをヒロインにしたいと言っていたから、そのようになるように話をでっち上げただけなんすよ。
 だから強いて言えば、テーマは「妖精と結ばれるにはどうすればよいか?」ってことになるっす。


議論上等
No.8419 投稿日 2004年8月24日(火)02時11分 投稿者 弟切 千隼
 なんだか面白い事態になっていますね。春日さんと津荒さんの間で論議が高まっています。

 議論すること自体は、とても良いことですよね。お互いに考えが深まりますから。
 けれども、議論をしているつもりだったのに、いつのまにかただの喧嘩になっていることがよくあります。ただの喧嘩=感情のぶつけ合いでは、実りがありません。


 春日さんも津荒さんも、小説の技量を高めるために分室に参加しているのですよね? 喧嘩をするために参加しているのではありませんよね?


 議論をする時には、感情的な好き嫌いの気持ちは、心の棚にしまっておきましょう。理性的に判断して、「ここはこうしたほうがわかりやすいのでは?」とか、「このままでは話のテーマからずれるのでは?」といった具合に、提案する形で言い合えば実りがあります。
 お二人とも冷静さを保って、大いに議論して下さい(^_^)



 ネットで冷静さを保つのに、とても有効な方法があります。それは、「時間を置く」という方法です。

 ネットで、とても頭に来る書きこみを見たとします。そういう場合、かっとした勢いですぐにレスをすると、無益な喧嘩になりやすいです。怒りが文章に表われて、相手を刺激するからです。

 頭に来たら、いったんネットを離れましょう。少し時間を置いてから、もう一度問題の書きこみを読み返してみます。
 すると、たいがい、怒るほどの書きこみではないことに気づきます。実は自分が誤読していたとか、相手に悪意はなく勘違いしていただけだったとか、そんなものです。

 かっとしたら冷却期間を置きましょう。ネットへは、常に冷静な状態で書きこみましょう。



 一連のやりとりを読みますと、春日さんも津荒さんも、勢いに任せて書いてしまっているようです。
 御自分の書きこみを読み返してみて下さい。誤字脱字や、日本語になっていない部分が多いですよ。


 例えば、以下の部分です。

―――――――――――――――――――――――――――――――
せめて、その街灯が切れかけてて点滅してて――いや、むしろ無視をとったりするやつの青白い光が点いたり消えたりしてて、
―――――――――――――――――――――――――――――――
(春日さんのNo.8408の書きこみより)

 これは、無視→虫の誤字ですね。

 こんな単純なことでも、一つの書きこみの中にいくつもあると、読む気がなくなります。まったく意味の違う単語を、いちいち頭の中から探さなければならないからです。読み手の負担は大きいですよね。



 以下の例もありますね。

―――――――――――――――――――――――――――――――
 父は鬼を心底恨んでいる。だから自分の子供に呪いをまでかけて、鬼を殺そうとたくらんでいるんだね。自分で殺さないのは、自分が弱いから。だってただの呪術士だし。
―――――――――――――――――――――――――――――――
(津荒さんのNo.8411の書きこみより)

 ここで使われている「呪術士」という言葉は、津荒さんの造語ですね。辞書には「呪術師」という言葉しか載っていません。
 だとすれば、「呪術士」が強いのか弱いのか、読み手にはわかるはずがありません。書き手が説明してくれなければ。
 説明がない以上、上記の文章は意味が通らないものとなります。



 また、以下のあらすじの部分は非常に読みにくかったです。正直に言いますと、弟切も、このあらすじがどんな話なのか、理解できませんでした。

―――――――――――――――――――――――――――――――
 大陸には帝国と王国という大きなふたつの国と、いくつかの小さな国があった。
 あるとき帝国が王国に侵略戦争を起こした。これはそのときの話。(周りの小さな国々がどうしてたかとかは、彼になんか理由を書いとけとは言っといた)
 主人公は妹を助けるために傭兵となって戦場に出た。
   ・
   ・
   ・
  (中略)
   ・
   ・
   ・
 主人公が願いを言う。「ずっと君と一緒にいたいんだ」願いを叶え、妖精は消えてしまう。
 数日か数年後、妖精とよく似た少女が主人公のもとを訪れる。
―――――――――――――――――――――――――――――――
(春日さんのNo.8408の書きこみより)


 このあらすじには、突っ込みどころがたくさんあります。多すぎるので、全部はここでは挙げません。
 上に挙げた部分だけでも、


1)妹を助けるため、というが、妹がどんな苦境に陥っているのか、まったく書かれていない。戦争だからといって全ての人が苦しんでいるとは限らない。

2)願い事を叶える妖精が、全然叶えていない。主人公は妖精本人と一緒にいたいのであって、似た人ならば誰でもいいわけではないのでは?


といった突っ込みどころがあります。


 ぜひ、上記のあらすじを、意味がわかる文章に書き直して下さい。きっと春日さんの良い勉強(サマースクールの復習)になるでしょう。


いろいろ
No.8420 投稿日 2004年8月24日(火)10時53分 投稿者
新木 伸
>春日

 体験説明会レポ。なにがなんだか、よーわからん。
 楽しかったということだけは、なんとなく伝わってくる。

 しかしわざわざ出かけて行って、やってきたことといえば、「隣のやつ」に教えることかい。キミは教わりに行くのではなくて、教えに行っていたわけだな(笑)。
 まあ向こうとしては、無料でやってる体験説明会なのだし、その目的は専門学校における講習の雰囲気はこんなもんだと知ってもらって、生徒を獲得することだし。

 春日が取ってきたメリットとしては、自分と同レベルの相手と交流することが益となるという体験と――。
 あとは、俺とみやびさん以外のプロの実物を見てきて、「一字や一行に信じられない執念を燃やすもんだろ。プロってのは」というコトの裏付けをまた一例取ることができたというのが収穫だったのかな。
 他人の出してきたものに対して、どこまで踏み込んでいって良いのかという距離感とかも、大きく変わったようだし。妙な自信も持ち帰ってきたようだけど、積極性に繋がるなら、それもまあいいか。
 本人の意識次第では、もうちょっと取り分が増えていた気もするが……。まあ二日の体験でそのくらい持ち帰ってくれば充分だろ。

 津荒の出してきた話に、「こんな話は好きじゃない」と言うところとか。おもしろい。おもしろい。
 津荒も津荒で、「おまえのこんな話は好きじゃない」くらい、言ってやれ、言ってやれ。重箱の隅つつきで引用返しして、小さくポイント稼いでゆくのは、見ていて地味だぞ。いくならズバっと一本取り返しにいけ。

 そういや春日には課題出していなかったっけか。津荒がやり返すにも、材料がないんだっけか。
 とりあえず春日には、津荒と同じもんということで……。
 サマースクールの復習と平行して、1日1個、短編を想定したあらすじ作成な。
 作家志望者たるもの、1日に話の一個くらい作ったところで、バチはあたるまい。


 あと、「これ嫌い」と言うときには、なぜ嫌いであるのか、その理由まで言わんと、単なる悪口にしかならんぞ。作家志望者なら、嫌いを嫌いで済ませずに、なぜ嫌いなのか、それを説明できるようになれ。
 そして嫌いと言われて反論するほうも、それのどこが好きなのか、どう好きなのか、それはなぜなのか、そういったことを説明できるようになること。
 はじめは難しいだろうが、そういう方向を目指すということで。

 感情は大事ね。「これ好き」というのと「これ嫌い」というのは、両方とも、作家が何かを書くモチベーションになる。

 また「好き」と「嫌い」というのは、じつは紙一重なんだな。同じものの両側面だったりもする。無関心よりか「嫌い」のほうが、心を掻き立てるぶん、自分に引っかかるなにかを持っているということだ。「嫌い」のほうが、「無関心」より興味を持っているわけだろう。
 じつは「嫌い」なものっていうのは、その引っかかる部分の処理のしかたによっては、「好き」に転ずることもできるのだ。

 「どこがどう嫌いである。が、そこをこう変えれば好きになれる」――と、そのくらいまで言えるといいなぁ。作家志望者ならば。

 津荒のあの話、現状のまま見せられたなら俺は嫌いだけど。
 基本テーマは変えないまま、ここをこうすれば好きになる――ってプランなんかも、見ると自動的に出てきてしまう。




>>「いいか、プロの書く一行には100円以上の価値があるんだぞ」

 1行100円ぽっちじゃ、俺ら、干上がっちゃうよう。
 それじゃ一冊書いて35万円ぐらいの計算だよ。原稿用紙350枚書いて35万円。月刊一冊書いていたところで、年収420万にしかならんけど。

 1行100円。原稿用紙1枚が1000円っていうのは、ライターの単価だな。
 読んで分かる文章を書ける――という専門技能に対して支払われる対価ね。

 プロ作家の原稿料ってのは、原稿用紙1枚、5千円〜1万円ぐらいが相場。
 1行に換算すると、1行500〜1000円となる。
 書き下ろしの文庫だと印税になるから、部数によって結果は変わってくるけど。まあ普通に売れてる本(3万部〜6万部あたり)なら、だいたい同じ範囲に入る。

 だから話すなら、「1行が、時給1時間以上」と言うべき。





>2号

>> どうして会長の口が悪いのか、考えたことはあるんかなあ。
>> え? そりゃあの人の性格が悪いから? 正体がアクマだから? じつは特級のサディストだから? 前世で敵だったから?
>> 答えですか?
>> そんなの、私は会長じゃないんだからわかりませんです。

 答え。
 会長がそのやりかたでしか教わってきてないから。
 で、そのやりかたの成功例がここに実在(俺)しているわけだし、わざわざ不確かな他の方法を試すこともなかろうってことで、このやりかたなわけね。
 他の人は他のやりかたでやってるのだろうが、俺はこれなわけ。
 増長を防ぐのに好都合だと思うんだけどね。どうだろうね。





>津荒のあらすじ
>>1066 No.1「他縄他縛」 津荒夕介

 タイトル部の情報が不足。
 こうして課題部屋のタイトルをカットアンドペーストしてきただけで――。誰の、何の課題の、何番目であり、何月何日に作成されたものなのか、すべてわかるように工夫すること。

 あと、たしかに完結しとらんな。
 連載の1回目として読むなら、まだしも……。読み切り短編として読まされたら、肩すかしを食らった気分になるな。
 なぜかというと、山場が弱いから。




>>>>こういう考えで書いてるってことを見透かしてます。で、その父親は父親としてどうよって言ってます。
>> 親父は最低人間だね(笑) それで良くないかい?

 なぜ最低な人間を書きたいのか、そこを説明せんと、津荒は納得せんだろうな。


(1)ある日、紗江が欠席した。携帯をかけるが、つながらない。(津荒)
(2)ある日、紗江が欠席した。携帯にかけるがつながらない。(春日)

 冷静に考えりゃわかるはずだが。
 なんか変にエキサイトして、怒りが残っているせいか、まともに考えようとしていないみたいだな。そのせいで見落としているっぽい。
 損だろ、それは。
 指摘されたら、すべて吸収しないともったいないぞ。

 (1)は、「自分の携帯を使って紗江の家に電話したが、繋がらない」――となる。
 (2)では、「紗江の携帯に連絡したが繋がらない」となる。

 同じ「携帯」という言葉が、「自分の携帯」と「紗江の携帯」と、まるで意味が変わっている。





>練習とか

 こうして30枚程度の構成を考えつつ、あらすじを立てて、それを実際に短編として仕上げるところまでやる。
 ――てなことを、3日サイクルとはいわないまでも、一週間サイクルで練習していりゃ、まずたいていの人間が、半年や1年程度で、プロの力が身に付くところまで行くはずなんだがなぁ。
 しかし、シロウトにその練習をさせるには、まずそれだけの体力を養わなきゃならんハメとなる。そしてたいがいのヤツは、自分が知的貧弱モヤシ君であるという自覚さえないという始末だ。体力がないという自覚もないから、体力を付けなきゃならないという意識さえない。

 なんとかついてこれてるのは、2号ぐらいなもんか。
 しかし週二回提出っていってるのに、初っ端からいきなり週一になってるし。あとで直せるんだから、とっとと書いてこいっての。
 だいたい18時間を6で割ったら、1日平均3時間しか使っていないってことになるだろうが。1日6時間使ってたら、3日ごとに提出ができてるってことだろうが。練習量はそのまま上達量に繋がるんだから、もっと練習時間を絞り出せっつーの。

 プロは商業水準の短編一本書くのに、3日や4日だって、前に言ったろ。
 30〜40枚ぽっちなら、そんなもんが作業時間の相場なわけね。

 夏休み中で、時間はめいっぱい使えるはずなのに、1日に出来ることは、あらすじ1本を作るか、ワンシーンを書いてみるのが関の山ね。いまキミらの体力は。
 短編一本を3日で完成させる体力がプロのアスリートのレベルなわけね。そこまでの体力を養わなきゃならんわけだ。





>2号

 縛りの自己設定について。

>> お題は「出会い」。
>> 縛り内容は「前バンドのリーダーと、バンドを抜けるための緊張感あるやりとりをさせ、主人公に好意を剥きだしにしたファンの子を出し、凛子と共に新メンバーを乱入させ――えーと、新しい登場人物全員を読者に印象づけさせ、今後の展開に波乱を予感させる」

>> お題は「練習、そして軽い挫折」。
>> 縛り内容は、「ついにメンバーが揃い、喜びながら主人公は練習を始める。しかしまわりのレベルの高さについていけない。落ちこむ主人公。しかしなんとか気を取り直す」

 いちおう趣旨を理解してはいるみたいだが、縛り設定がまだ甘いんだよな。
 ざっと本文を見てみたところ、方針がわかったので、俺ならこういう「自己縛り」を課すという見本を見せる。

お題:新たな出会い。
縛り:
 前バンドのリーダーと、バンド脱退に関わる駆け引き。さらに主人公に好意剥き出しお姉さんが現れて波風を立てる。
 そしてバンドメンバーには官能的美声ロリータ美少年が加わって、ようやく4人のメンバーが揃う。波乱を含みつつも、前半と後半との転換点として今後の展開への期待(ヒキ)を読者に与える。

 これすべて、クリアしなきゃならない縛り要件な。
 太字の強調文字になっているところは、特に重要な部分。
 本文を見てみると、やはり足りないのはそうした部分だわな。
 あと冒頭にファミレス感がないなぁ。話し合いの行われる場所はさして重要でなく、シーン的にはどんな場所だって構わないとはいえ……。場所となるファミレス感の描写をはしょりすぎだ。
 ライトノベルっていうのは中学生も読むのだと思うこと。たかがファミレスであっても、それは中学生にとっては「行ったこともないスゴイところ」か、「年に数回しか行けない憧れの場所」だったりするわけだよ。
 2号はサラリーマン経験者の大人の感性から離れずに書いてるもんだから、ファミレスなんてべつに珍しくもない場所に思えてしまうのだろう。だから普通にさらりと書いちゃっているわけだが。


色々。
No.8421 投稿日 2004年8月24日(火)13時50分 投稿者 津荒 夕介
 春日さんは、すいぶんとボクを見下している気がする。
 指摘にしても書きかえたのを放り投げるだけ。「やる気」を見せて自分でどこが変わっているのかを理解し反論して来い、とやる。
 わざと下品な言葉でボクを怒らせて、指摘の反論を求める。
 津荒はだめだから。
 しょうがない、おれがやってやるか。
 そんな感じを受けますね。全体的に。
 恐らく春日さんが、気弱なボクの正反対であるところの、自信家だからだと思う。
 

 なぜ故に見下されているのか。その理由をまず、はっきりさせてください。

>>あれは弟切さんが僕の発言に対して、平静な状態であっても、きちんと僕の言い分を納得したうえで反論を考えてくると信じているからなんです。たとえ分室に書いてこなくても、頭の中ではちゃんとやってるはずなんですよ。
>>津荒さんの場合、怒らせないと駄目なんです。
>>僕ひとりを納得させるなんて簡単なものなんですよ、じっさい。
>>プロはいったい何人を納得させなきゃならないと思います?
 
 怒らないと、津荒は全然ダメだ――その根拠を教えてください。

 
 春日さんから見て、ボクは劣っている。だから上のような態度を取った。
 それは了解しました。
 ただし、前提がわからない。「津荒が劣っている」この部分の理由がわからない。
 
 例えば先ず最初に春日さんがボクに対して、弟切さんあてのような指摘を書いたとする。
 その時にボクがまったく反応をしめさず、取れるものを取ろうともしなかった……だから、その次からは、あえて怒りを誘う文章を書いたのだ。
 こういう流れなら、全てを納得するし、春日さんのやりかたを歓迎する。
 
 

>おれには、怒りがあっていない。

 おれは喧嘩が嫌いだ。
 悪口をいわれるのも、言いたくもない悪口を言うのも嫌。普通に悪口は嫌い。
 それに疲れるし、無意味としか思えない。
 ヒートアップしたいと書かれていますが、べつに普通のテンションで話していてもヒートアップは出来るでしょう?
 
 もう一つの理由。
 それは怒ると狂うから。
 弟切さんの指摘のように時間をあけて書き込んだとしても、その時やはり「怒り」を誘う文章が目に入れば、また怒ってしまう。
 怒れば反論は空転し(携帯の所に気づかなかった事・突然昔のことを必死に謝罪しはじめたことが具体例)
 小説の話題でヒートアップすることは難しい。
 怒りやすいけど、怒りを乗りこなせるような、怒りの達人じゃないんだよ、ボクは。


>結論
 ボクを怒らせて、小説の話題をヒートアップさせようというのは無理。
 なぜならボクは、喧嘩が嫌いだから。
 普段なら、普通に相手をしてくれない相手からは、逃げる。相手にしなくなる。
 だって疲れるし、面倒だから。
 小説が関係しているとあっちゃあ、そうは言えないのでどうにか続けるが……。
 やはり苦しい。
 話題はスムーズには進まず、ヒートアップのしようがないと思う。
 



>提案
 ボクは「怒り」と相性が悪いと思う。
 だから怒らせても逆効果としか思えない。
 
 だけど、春日さんが、それでも今のスタイルを続けるというのなら、これから書くことを実行してからにしてくれ。

 次の指摘では弟切さんにしたような指摘をよろしく。ボクの怒りを誘うような文章を避けてくだされ。
 その上で。
 ボクがしょぼい反応しかせず、春日さんを無視するに近い反応をとったというのならば。
 その次からは、怒りを誘ってくだすって、問題無いです。
 
 こんなんで、どうですか?
 

 
>反論・納得
 他縄他縛に関する指摘の反応とかは次回に。


>フカオモNo.7
No.8422 投稿日 2004年8月24日(火)16時15分 投稿者
名無し君2号

 深く重く、そして強く「練習、そして軽い挫折」(13200文字:原稿用紙26枚)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1070&e=res&lp=889&st=

 ついにバンドメンバーが全員揃ったことで、意気揚々と練習を始める凛子一行。しかし草一郎だけが、凛子の欲求するレベルについていけない。どうにかついていけるようになったが、それは海里の素晴らしいボーカルにうまく乗せられたからだった。
 練習後、ひとりでスタジオのソファーに腰掛け、自分と他三人との差に落ちこむ草一郎。そこにカレンがやってきて、自分の過去のエピソードをまじえて、慰めてくれる。どうにか立ち直る草一郎。
 ひとり席を立ったカレンは、聞き耳を立てていた凛子と出会う。あせって追いこむな、とのカレンの言葉に、凛子は不穏な笑みを浮かべつつ、わかったと答えるのであった。(もちろんわかっていない)

 というあらすじ。
 一行あらすじだと、「バンド練習後、まわりのメンバーのレベルに追いつけないことで落ちこむ草一郎が、カレンにうまく慰められる話」になります。


 さっそく次のお題。

お題:近づく距離と、大きな挫折
縛り:
 少しずつ草一郎も腕前をあげ、バンドの仲も、そして「凛子との距離も近づきつつ」あった。初めて凛子に自宅に招かれ、「喜びやら妄想やらで胸を高鳴らせる」草一郎。「立派な家に圧倒」され、さらに「海里もいることで肩すかしを食らい」ながらも、楽しい時間を過ごす。
 トイレからの帰り、執事さんに「凛子がどれだけ音楽に狂っているのか」を教えられる。自分との違いに落ちこみながら部屋に戻ると、「凛子と海里が抱きあっている場面」に遭遇する。立ちつくす草一郎に、「お前もやるかと誘いをかける凛子」。「すべては音楽のためと断言する凛子」に「恐れすら抱いて」、草一郎はその場から逃げ去る。

 カギ括弧でくくったところが重要縛りポイントです。
 もちあげて、落とす。

 字数はすごくかかると思います。……二万字くらい?



>春日さん

>>津荒さんの場合、怒らせないと駄目なんです。
>>僕ひとりを納得させるなんて簡単なものなんですよ、じっさい。
>>プロはいったい何人を納得させなきゃならないと思います?

 うーん……。
 もしかして春日さんって、自分あて以外の書きこみは読まない人なのかな。その「怒らせないと本音を出さない津荒さん」は、もう古いんじゃないかな?

 知らなかったかもしれないけれど、いま津荒さんは自分を出そうと努力しているところなのですよ。だからわざわざ怒らせる必要はないと思うのですが。

 突っこんでみて、それでも本音が出てこないようなら……まあ仕方がないと思うのですが。

 っと、当人もおなじような書きこみしてるるる〜。
 まあいいや、残しとこ。でもちょっと弱気すぎると思うんだけど津荒さん。


 あと、これは繰り返しになりますけど、べつに指摘の内容がどうこうではありません。もっともっとやっちゃっていいと思います。私が言いたいのは、「なんでそんなに喧嘩ごしなの?」ってことです。



 あとは意地悪な私からの質問。

>体験入学のあらすじ

>>うーん。理由、書いてますよ。
>>ただ、わざと分かりにくく書いてます。

 なんのために分かりにくく書いたんでしょうか。それはこちらが読みとらなければならないものなんでしょうか。え? そうなの?
 そもそも……。

>>そういう理由も、ただ設定にこだわってるだけでさ。彼にとっては設定は宝物わけな。「だから。そんな親父なんてほっとけよ! そんなやつ助ける必要ないんだよ! 俺は妹を助けたいの!」それをわからせるのも大変だった。「べつに親父を助けたっていいんだけどな、でもこのままじゃ駄目だろ」

 ここから「僕はべつに「妹」が好きだから助けたいというわけではない。ただ「妹」としたほうが行動理由に説得力が出る」なんて、ちょっと読みとれないと思います。書いてないじゃんかー。行間を読めというのかねチミは。

 そもそも「行動理由に説得力が出る」って……だから、なんでそれで「説得力が出る」んでしょうかね? 知りたいのはそこなんですけども。

>>ああ、そうだ、そのとき確かその妹を唯一の肉親だってことにしたんだっけ。

 だったら父親が唯一の肉親でもEジャンEジャン。

>>うん。テーマなんかないっすよ。
>>なんか「妖精」ってのを出したいと言っていたから、さらにそれをヒロインにしたいと言っていたから、そのようになるように話をでっち上げただけなんすよ。

 テーマなんかないなら、なおさらですな。
 ただ単に春日さんが妹萌え〜なだけじゃないのかしら。


>余談

 スティール・ボール・ランの話、ジャンプを読んでいない人にはまったく通じないと思います。なんか読みとりかたも間違えているような気もしますし。

>>この話の中ではひとりの子どもが死刑になろうとしてるんですよね。
>>で、主人公はその少年を助けようとしているわけです。
>>でもその理由っていうのが、少年がかわいそうだからっていうわけじゃないんですよ。
>>主人公は自分が「納得」するために命をかけるのです。
>>「『納得』は『誇り』なんだ!」
>>実にかっこいい。

 死刑になりそうな子供を、「納得」するために命をかけて助けようとする主人公、カッコイイッ! そこにシビれるあこがれるゥ!

 ――らしいですけれども。
 どうして子供は死刑になりそうなのかを書かなきゃ、主人公が助ける理由がわからないです。「無実の罪」とか書かなきゃいけません。ちなみに「無実」ではないんですけどネ。法は犯していますから。
 それに「納得するため」とか書かれても、なんで子供を助ければ「納得」できるのかわからないですし。なにがどうすれば納得が誇りになるのかもわからないですし。

 結論。なんで「カッコイイ」のかわからない。

 ちなみに私がここの場面から読みとったのは、「死刑執行人という自分の仕事に誇りを持つため、罪のない人間を裁いてしまうのは防がなくてはならない」でしょうか。「国家反逆罪とはいうがよー、この子は反乱を起こそうとしていた奴らのそばで、ただ靴を磨いていただけなんだぜ……。それをお上にご注進しなかったからって死刑つーのは、ちょっとばかしキビシーニョホ〜」というのも読みとっていたりする。「少年がかわいそうだから」ってもの理由のひとつだと思うんですけど、どーですか春日さん。納得できました?



>弟切さん

>1062 弟切、自己課題、テーマ「別れ」、題名「プラスチック」(5000字)

 読みました。
 細かいところの指摘です。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 三週間前、理沙の携帯に、圭子からメールが入った。
「聞いて驚け。久松君と初音ちゃんが付き合ってるんだってーー!!」
 その日から、理沙は食事ができなくなった。
 仕事はしなければならない。そう思うから、栄養剤で命をつないでいる。粉末を水に溶かした液体や、錠剤を飲み下すことは、食事とは呼べないだろう。
 圭子のメールには続きがあった。
「ってことで、久しぶりに集まろうよ。あの久松君がど〜やって初音ちゃんを口説いたのか、問い詰めちゃお」
 理沙には想像がついた。久松聡がどんなふうに、津久井初音を口説いたのか。
 つい半年前、理沙自身が聡に口説かれたからだ。
 会って、確かめなければ。
「私も行く」
 理沙はそう返信した。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 ちょっと長いんですけど、冒頭から丸々引用です。
 一番最後に、「理沙はそう返信した」とありますが、ここは「理沙はそう返信していた」なんじゃないでしょうか。

 なんか違和感があるんですよね。
 三週間前にメールが来て、そしてショックを受けて、「その日から、理沙は食事ができなくなった」とあるので、なんだか時間が経過してしまったような感じがあります。
 さらにメールの続きがあって、主人公は返事をすると。
 それは三週間前の話なんですよね? だったら「返信していた」じゃないのかなあ、と思いました。



>>圭子の隣には、稲垣達也がいた。彼も圭子や聡や初音と同じ、大学時代の同期生だ。圭子の向かいには初音がいて、達也の向かいには――聡がいた。

 達也に関しては、最初っからフルネームなんですよね。
 他の登場人物――主人公、圭子、久松、初音はまず名字や名前を出して、それからフルネームなのに、達也はいきなり稲垣達也。
 そのせいか、なぜか彼を重要人物と認識してしまいました。
 重要は重要なんでしょうけど、別れがメインテーマだからなぁ。久松や初音のほうが重要なはずだし。まあ、細かいんですけども。

 とりあえず達也について読みとったのは、「達也は主人公と久松の関係を知っている」ってことでしょうか。ぜんぜん違ったりして。


 あとは弟切さんが心がけていたポイントに従って。

>>1.最初から最後まで、意味がすぐにわかる文章を書くこと。

 つまることはなかったです。


>>2.面白くなくてもよいから(本当はよくありませんが、当面の目標ということで)、とにかく途中で読み捨てられない文章を書くこと。

 最後まで読みました。


>>3.うんちくに頼らない作品にすること。具体的には、今回はうんちく禁止。

 うんちくらしきものは――「扉が木に見せかけたプラスチック」ぐらいなものでしょうかね? 大丈夫だと思います。



>津荒さん

>1068 アクション課題 No.1「殺し屋の笑み」

 読みました。
 とはいえ、アクションに関しては、私もそれほど指摘できるわけでもなく……。でもやってみようかな。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「どうしたぁ!」
 片手に拳銃を持った眼鏡の男が、ドアを開ける。
 ツタタタタタ!
 音と共に、男の胸に穴が開いた。彼は眼鏡を落とし、ドアを血で汚しながら動かなくなる。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 「眼鏡の男」の姿を、読者に認識させる順番がおかしいと思います。ドアを開ける前に、すでに男の姿がわかってしまうってのは……どういう視点なんだろか? 神視点か。
 リライツ。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「どうしたぁ!」
 通路の奥にあるドアが、勢いよく開いた。
 眼鏡の男が飛び出してくる。手には拳銃を握りしめていた。
 ツタタタタタ!
 排出された薬莢が床に散らばって、軽い金属音をあげる。
 胸に無数の穴を空けた男が、ずるりとその場にへたりこんだ。血だまりが広がり、ひび割れた眼鏡を浸してゆく。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 これならどうでしょうか。すこしはスピード感みたいのがでませんかね。
 あと、ドアを開けた男が、そのドアを血で汚しながら動かなくなるってのは、ちょっとばかり無理があるような。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 男は大きく息を吸い込み、
「ああああああ!」
 銃口を、アロンからシロウに向けようとして――
 ツタタタッ
 額から血を垂れ流し、崩れ落ちた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 ここ、人質を盾にとっていた男が、主人公に頭だけを撃たれる場面です。
 ――マシンガンで。

 む、無理っしょっ?

 最近の銃は知らないんですけど、マシンガンってそんなに狭い範囲を狙えるものなんですか? そもそもマシンガンって弾をばらまく銃なんで、普通は人質ごと殺ってしまうんでは。どうなんでしょ?

 まあ、どうせ人質も殺る予定だったからいいんですけどネ!
 ……そうなのカナー。



 レスには3時間ほど。


あまり話題と関係ないので、読みとばしてください。
No.8423 投稿日 2004年8月24日(火)16時16分 投稿者 ネタ泥棒
 津荒さんの書き込みを読んで、

 喧嘩すんのはイヤ。怒りとは相性が合わない。

 というのは、小説を書く上で、「いかがなものか?」と思いました。物書きさんは、何でもガツガツ経験しなきゃいけないんじゃないのかなあ、と。
「経験しなくても、想像で補えるのが小説家」かもしれないけれど。
 喧嘩も怒りもない小説を書くには、よりよくそれらを知っていないと書けないのではないかと。

「優しい言葉が欲しいだけなんじゃねーの?」と、よく読まない人には誤解されるカモ。

 あと「怒りとは相性が合わない」という表現も、何だかなあ、と。「小説書き始めたばっかの子って、こういう表現、大好きだよね」とは、私の友人の談。

 関係ないですが、春日さんと津荒さんの見分けが、未だにつきません。「やや明るいほう」と「やや暗いほう」で、友人と話しています。

 以上、関係ない、通行人の呟きでした。



 


まずは、
No.8424 投稿日 2004年8月24日(火)16時18分 投稿者
春日秋人
 弟切さんに言われた、あらすじの書き直しをしてみました。
 書き直しというか、分かりやすくまとめてみたって感じですね。


>長編「妖精の願い事」

最低限あらすじ

 帝国の侵略が始まろうとしていた。王国に暮らす主人公は、生き別れたはずの妹が帝国の人柱にされることを知り、助けようと決意する。親友の率いる部隊とともに帝国へ向かった。戦場で部隊とはぐれてしまった主人公は、「妖精」である「ヒロイン」と出会う。
 初めは主人公を避ける「ヒロイン」だったが、彼の優しさ、意思の強さを知るうちに、惹かれてゆく。部隊と合流を果たす主人公たち。だが、そこに親友の姿は見当たらず、嫌な目つきの男――ザッパが先頭に立って「妖精」をよこせと言ってくるのであった。一度は「妖精」を渡してしまう主人公。だがそれは自分の想いとは違うこと気づき、「ヒロイン」を助けると部隊から離れる。その後、ひとり帝国に向かおうとするが、「ヒロイン」はついて行くと言ってきかなかった。
 ついに妹のいる場所まで辿り着いた主人公たち。しかしそこに待ち受けていたのは、妹を人質に取り「妖精」をよこせと言ってくる帝国スパイ――ザッパの姿であった。「妖精」は自らの命と引き換えに他者の願いを叶える力を持つという。帝国はそれを探すために侵略戦争まで起こしたのだ。妹を助け出したものの「ヒロイン」は重傷を負ってしまう。戦争も終結に向かうなか、最期に主人公の願いを叶えようとする「妖精」に主人公は自分の願いはすべて叶った、だから一緒に生きようと懇願する。「ヒロイン」は微笑むと、消えてしまった。
 時は流れ、主人公のもとをひとりの「人間」の女性が訪ねてきた。彼に向かって微笑みを浮かべみせる。その女性こそが「ヒロイン」であった。


一行あらすじ
・ヒロインと出会った主人公が、ヒロインと結ばれる話。

 山はふたつ。
 一度ヒロインを渡してしまうが、最終的に助け出す。という絆を深めるための前半の山。
 主人公のために妖精が願いを叶える。というクライマックスである後半の山。
 章で分けるとすれば、目的地に向かう過程を描く間の章を真ん中に持ってくるとして、最後の山に2章使い――5章構成になります。

 「妖精」と「ヒロイン」を使い分けているのは、その時々での彼女の立場を表しています。

 筋は三つ。主人公。ヒロイン。ザッパ。


反省
No.8425 投稿日 2004年8月24日(火)17時47分 投稿者
春日秋人
>津荒さん
>>春日さんは、すいぶんとボクを見下している気がする。
>>指摘にしても書きかえたのを放り投げるだけ。「やる気」を見せて自分でどこが変わっているのかを理解し反論して来い、とやる。
>>わざと下品な言葉でボクを怒らせて、指摘の反論を求める。

 ほんとに見下してたら、「理解」して「反論」して来いとは言っていません。
「読むだけできちんと理解できるように書いてあげなきゃ」
「どういう風にすれば僕に効く反論ができるのか、教えてあげなきゃ」
 ということになると思います。
 とは言っても、僕も書き方が悪かったです。フィルターに通さずに書き連ねると、余計なものが混入したままなわけで。そういう汚い部分を見たから、津荒さんは怒ってしまったのでしょう。
 僕としては、津荒さんを対等か、それ以上の相手と思うからこそ、反論を求めています。そこに自分の及びもつかない領域を発見したいと思っています。そして、それを乗り越えたいとも。
 僕はけっして自信家ではありません。
 「なるようになるさ」というのが僕の座右の名でした。
 ただ最近になって、前に「やるならとことん」というのが付きは始めています。

 津荒さんのあらすじを見て、「僕ならこうする」と思ったからには、そのあらすじはさらに面白くなる可能性があるのです。
 ヒロインさえ死ななけりゃ――死体は偽者だったとか、人形に魂を入れることで生き返るとか――僕は「納得」して、好きになれると思います。
 ただどうしてもヒロインが死ななきゃならないのならば、親父の設定を一段二段ひねる必要があります。親父のなかの葛藤。そういうものが描けていれば、文句ありません。
 実はその時の親父は偽者で、本物は殺されていたとか。主人公が憎しみを抱くことで、敵の野望が叶うとか。(これが一番、津荒さんのやろうとしていることに近いような気がしますが、どうでしょうか)

 んで。
 なんで嫌いなのかっていうと――

 まず、救いがないこと。
 津荒さんが「週間少年ジャンプ」を読んでいると仮定して話しますが……
 今週のジャンプで東城と向井が言い合ってましたよね。
 僕が言ってるのは向井さんと同じことです。
 ほんの少しでいいんで、救いが欲しいんです。

 次、親父の行動に筋が通ってない。
 ヒロインを殺すなんていう――あまつさえその肉を主人公に食わすなんていうことをやる前に、いくらでも主人公を納得させる方法はあったんじゃないでしょうか?
 そのことが説明されてないので、僕は納得できませんでした。


>2号さん
>そもそも「行動理由に説得力が出る」って……だから、なんでそれで「説得力が出る」んでしょうかね? 知りたいのはそこなんですけども。

・妹。
 主人公自身よりは年下。もしくは同年齢。
 女性。

・父親。
 主人公より年上。それも一世代の開きがある。
 男性。

 ふたつの属性について、特殊設定がない限り、絶対に動かない要素を並べてみました。
 このふたつを並べて、どちらを守りたいと思いますか?
 小説を読む人は様々で、父親を守りたいと思う人もいるでしょう。ですが、妹を守りたいと思う人のほうが、僕は多いと考えます。
 古来、女性は守られる立場にありました。
 また、親に対して、子どもとは守られる側です。年上と年下の関係もこれに当てはまる部分があるでしょう。
 結論。
「妹は守らなければならないもの」


>聞きたいこと
>>「べつに親父を助けたっていいんだけどな、でもこのままじゃ駄目だろ」

「このままじゃ駄目だろ」というところから説得力がないってことを言いたかったんですけどね。まあ、説得力って言葉じゃなくても、必然性とか、魅力とか、そういう言葉を含んだ意味合いを感じてほしかったんです。
 ここで質問なんですが、そういうことを言っている。を前提とした場合でも――そういうことを言っている。とは読み取れませんでしょうか。


>春日さんへ
No.8426 投稿日 2004年8月24日(火)21時41分 投稿者 津荒 夕介
 さて。
 色々と騒いでぐちゃぐちゃになっていた他縄他縛を、終わらそう。


>>あと、たしかに完結しとらんな。
>>連載の1回目として読むなら、まだしも……。読み切り短編として読まされたら、肩すかしを食らった気分になるな。
>>なぜかというと、山場が弱いから。

 なるほど……。確かにあの話だと山場は「主人公が父親を殺して恨みをはらす」所になる。それが達成されずに終わるというのは、あまりに自分勝手……! か。
 
 次回からはどの程度まで「引き」が許されるのかを考えながら書いていこう。



(1)ある日、紗江が欠席した。携帯をかけるが、つながらない。(津荒)
(2)ある日、紗江が欠席した。携帯にかけるがつながらない。(春日)
>>(1)は、「自分の携帯を使って紗江の家に電話したが、繋がらない」――となる。
>>(2)では、「紗江の携帯に連絡したが繋がらない」となる。
 
 おれの(1)はダメだね。ここで家にかけたとなれば、あとにある「家に行く」という展開がおかしくなる。
 つうわけで2が正しい。

 
 さて、本題だ。
 なぜ「他縄他縛」を嫌いなのか――という話題。

1 まず、救いがないこと。ほんの少しでいいんで、救いが欲しいんです。
 
 ほんの少しでも救いをいれなければ、それは毒にしかならない。
 ということだね。うん。
 了解。次は少しの救いを入れる形で、考えるよ。

2 親父の行動に筋が通ってない。
>>ヒロインを殺すなんていう――あまつさえその肉を主人公に食わすなんていうことをやる前に、いくらでも主人公を納得させる方法はあったんじゃないでしょうか?
>>そのことが説明されてないので、僕は納得できませんでした。

 説明しなかった。親父が狂ってるってのは自分の中で確定していたくせに……。
 狂った人間のの行動理由を、おれは書かなかった。
 あー……。
 読んでわかるわけねぇよな。
 狂っているんだから、当然書くべきだった。
 理由は、
 
1 主人公の山姥の力(人を食べるとかなりパワーアップ)を利用しようとしていた。
2 口で説得しても、主人公は本気にならない。だから自分を本気で恨ませ、それを利用し鬼を殺すしかなかった。故に彼女を殺し、怒りを自分に向けた。

 こんなんだった。
 書いてないからダメだけど。
 なんか今回のあらすじには、書いてないことが多すぎた。次はもっと全体を圧縮し、普通の考えでは理解できない事は確実に押えて、書こうと思う。


●「プラスチック」感想
No.8427 投稿日 2004年8月24日(火)22時24分 投稿者
紫ゆきや

>> 仕事はしなければならない。そう思うから、栄養剤で命をつないでいる。粉末を水に溶かした液体や、錠剤を飲み下すことは、食事とは呼べないだろう。

 ……ここは、うんちくでは?(^^;
 栄養剤で命をつなぐことができる――これは、普通の人には「へー」と感心できるうんちくだと思います。
 さらに、栄養剤に、粉末を水に溶かしたものや、錠剤タイプがあることも、うんちくに分類される可能性がありますね。

 もしも、うんちくでなかったのだとしたら。
===
 その日から、理沙は食事ができなくなった。
 栄養剤を飲み下すことは、食事とは呼べないだろう。
===
 こんな感じになるはずですね。誰でも知っていることなら、説明不要なので。
 説明が必要だと思ったから、説明が入っているのでしょ。
 その説明こそが、うんちくだと、私は思いますよ。

 ――それはさておき、別にうんちくを無くさなくもいいと思うんですよね。
 まずは他の意図を持ったシーンを入れられるようになるのが先ではないでしょうか?
 練習は、いっぺんに2つやらない。これが基本でしょう。


===
 木目模様のレストランの扉を、理沙は押し開けた。意外と軽い。木に見せかけたプラスチックのようだ。
===
 最後まで読んで、この仕掛けは面白いと思いました。
 理由はふたつ。
 ひとつはヒロインの感情がよく伝わってきます。食べ物がプラスチックに見えるなんて、よほど悲しいのだろうと想像しました。
 もうひとつは自分のよく知ってる物の、別の見方を知るのは面白いということです。

 問題があるとすれば、以下の点でしょうか。
 主人公の女性は、自分の彼氏が他の女性とつきあっているかもしれないと聞いた。
 食事もできなくなってしまうほどの不安をかかえている。
 疑惑を確認するための場所に到着し、今、まさに女性がドアを開けた。
 その瞬間考えたことは――
===
意外と軽い。木に見せかけたプラスチックのようだ。
===
 この思考は変だと感じました。……軽い重いの話ではないですよ。
 意識が何かに強く捕らわれている人間が、周囲に注意を向けられるのは異常だということです。
 もしかしたら、人間は意外とささいなことにまで注意が向くものかもしれません。しかし、小説は現実より理論的でなくてはいけません。

 必要なのは食事が出てくるまでに、どこかでプラスチックの作り物を出すことだったわけですから、もう少しねばってアイディア出すべきだったかなと、私は思いました。


 全体的には、今までよりもキャラクターの感情が読み手に伝わってくるようになったかなと思います。
 良い方向に進んでいるのではないでしょうか(^^)



●「マネージャーになれない」の感想指摘に感謝
 それぞれへの返信は、私の自由になる時間の関係で控えますが、たびたび読み返しています。
 ご指摘は、次の作品に活かします。
 ありがとうございました。


しまった、訂正!
No.8428 投稿日 2004年8月24日(火)22時36分 投稿者 津荒 夕介
 投稿してからミスに気づいた。すんません。

>>1 まず、救いがないこと。ほんの少しでいいんで、救いが欲しいんです。
 
>>ほんの少しでも救いをいれなければ、それは毒にしかならない。
>>ということだね。うん。
>>了解。次は少しの救いを入れる形で、考えるよ。
 

 これこれ、これです。
 これ、書き方が悪かった。もっとくわしく書かないと、伝わらなねぇや。
 
 ヒロインを殺すのはそもそも、救いがなさすぎるので避けるべき。それでも殺したいなら(おれは殺したい)親父を変える事で親父方面から救いを作るべきだ。
 ……というのが春日さんの指摘だった。
 正当な指摘だと思う。救いが一切ない話など、毒でしかない。
 
 で、これに対して上の返答じゃ、見当違いだ。具体的にここを変え、救いを作ると答えるべきだった。 
 さて、ではどこを変えるか……と考えると……変えられない(笑) というか変えたくない。

 第1回は色んな意味で最初から失敗していたんだと、今になって思う。(おそいわ)
 新木さんから「夢見ぬ少女」の例えを出され、とにかく自分の書きたいものを出すべきだと、それで頭が一杯になりながら書いたのが「他縄他縛」。
 だから中身はおれのわがままで満ちている。
 春日さんが嫌いだというのも、まさしく納得なのだ。だっておれの世界だから。キモいわな、おれの世界なんて。
 
 おれはおれの世界の美味いところだけを出すべきだった。しかし、それをすっかり忘れていた。
 それが今回最大のミスだった……と、思う。
 他人を意識しないあらすじも、当然つまらない。

 かといって今から救いを作るわけにはいかない。「他縄他縛」には、救いがあってはならない。
 これは、おれのわがままで、作家としては最低だと思うが、救いがある「他縄他縛」は、「他縄他縛」ではないのだと、思ってしまう。
 
 自分が間違っていたことは重々承知しているし、改善するべきだとも思う。
 次からは、もちろん直す。
 ですから「他縄他縛」を直すのは(だからというのも変だが)、勘弁である。
 何しろこの話のテーマは「救いがゼロの話」なのだから。

 
 以上訂正でしたー。これで全部拾った、かな……?
 あ、あと、最初らへんの細かい色々。あれらは全部反論と言うほどの反論がでなかった。
 全体を通して、より短く書こう、という目的に向かって構成されている意見だった。あらすじ書きにおいてはふさわしい方針だと思う。
 これからのおれには大切だと思うので、(狂った親父の思考とか、書くべきことは多いし)是非とも吸収したいと思う。
 
 では。
 指摘、ありがとう。
 それから2号さん弟切さん、分室を汚してすんませんでした。本音で謝りまくりっす(笑)。こういうことができるってのは……ああ〜本音丸出しは楽だ。
 そう……おれは分室を小説技術向上の場にしなきゃならんのだぁ。


>津荒さん
No.8429 投稿日 2004年8月24日(火)23時47分 投稿者
春日秋人
>>春日さんが嫌いだというのも、まさしく納得なのだ。だっておれの世界だから。キモいわな、おれの世界なんて。

 つまり、サマースクールから帰ってきた僕も、調子に乗って自分の世界をさらけ出していたわけです。ああいうのを書いて、「これで分かれ!」とか思っちゃってたわけですから。


>>さて、ではどこを変えるか……と考えると……変えられない(笑) というか変えたくない。

 では、津荒さんが変えてもいいと思える場所はどこなのでしょう。
 まったくない、というのであれば「他縄他縛」の話題はこれで打ち切り。下の質問に答える必要はありません。


>>何しろこの話のテーマは「救いがゼロの話」なのだから。

 このテーマであるならば、僕はヒロインを敵にします。主人公に近づいたのは、親父を殺すため。あと主人公に憎しみを抱かせるため。
 簡単にあらすじを書きますと、

 まず親父の偽者がヒロイン(偽)を殺して主人公に食わせるわけですよ。この時点で親父は死んでます。で、主人公は親父をうらんでしまうのですが――戦い続ける主人公の前に、ヒロインが現れます。そして親父を殺したのは自分だと言う。そして最後はヒロインを殺して終わる。(実はヒロインも操られてただけだったり。ってその設定を出すなら偽親父は必要ありませんけど)。泣き叫ぶ主人公を背景にエンディングテロップが流れてゆきます。

 ど、どうでしょうか。救い、ないですよね。うん。ないと思うんだけど……(親父が実は悪くなかったってのは、救いといえば救いです。これがあるからなんとか納得できる)
 今週のジャンプ(僕の流行ってる?)で「ブリーチ」がやってた手法ですね。
 希望をちらつかせておいて、つき落とす。



>津荒さん、弟切さん、2号さん、他のみなさん、ROMのみなさん

 僕のせいで不快な気分を味わった方、この場を借りて全員にお詫び申し上げます。

 ただ、後悔はしておりません。
 今回のやりとり。自分なりに得るものはあったと感じておりますし。
 だから「自分のため」になると思ったら、周囲の迷惑をかえりみず、また暴走するかもしれません。こういうの、「味を占めた」っていうんでしょうか(笑)
 できる限り注意を払うつもりですが――まあ、そんときは「あの馬鹿、またしでかしやがった」と生ぬるい目を画面に向けつつ、みなさんの思うところを遠慮なくそのまま書いてくださって結構ですので。


質問。追加。
No.8430 投稿日 2004年8月25日(水)00時25分 投稿者
春日秋人
>津荒さん

 すごく興味があるので質問します。べつにすぐ答えてもらわなくて結構ですし、答えなくてもそれはそれでいいので。


>狂った親父の思考とか、書くべきことは多いし

Q、この狂った親父の思考。津荒さんはどうやって書くのでしょうか?

 狂った親父はこう考えていた――というのは、なしですよ?
 僕は狂った人の狂った原因なら書けると思えるのですが……思考となると、まだまだ雲の向こうの領域です。
 なんですごく興味があるわけでして……
 いや、僕はけして意地悪で言ってるわけじゃないんですよ。ホントに。
 津荒さんは書けるものだと信じているんです。マジで。

 …………
 いえ、正直言うと嘘です。意地悪してます。
 おまえ出来もしないこと書いてんじゃないよ。とか思ってます。
 でも。
 だからこそ。
 チャンスですよ。津荒さん!
 僕をひれ伏せさせるのは今ですよっ!

 あと、それと……
 こうこうこうなったからこういう考えの人が出来上がったっていう、原因から書く方法。僕ができると思うのはこれなんですが。
 それを使って僕がおよびもつかないリアリティを出すってことでも、僕をひれ伏せさせることはできるんで……

 ……と、怒らせないように書いてはみたんですけど。
 なんというか、挑発ってことに変わりはないし。
 むしろ嫌味度アップ!? みたいな。
 あ、いや、でも。

>そう……おれは分室を小説技術向上の場にしなきゃならんのだぁ。

 その主旨としては最適なことしているという自覚を持ってやってることなんで。
 だから津荒さんが今、それより大事な練習に時間を割きたいのであれば、べつに答えてくれなくてけっこうですし。


思いついた!
No.8431 投稿日 2004年8月25日(水)01時07分 投稿者
春日秋人
>津荒さん

 たびたび、スイマセン。
 的外れな発言かもしれないんで読み飛ばしてくれていいです。

> なるほど……。確かにあの話だと山場は「主人公が父親を殺して恨みをはらす」所になる。それが達成されずに終わるというのは、あまりに自分勝手……! か。

 これを読んでいて思ったんですが、これにしても山が弱いと思うんですよ。「救いがない」がテーマであるとするならば。
 主人公は知らなかったとはいえ、ヒロインを「食ってしまった」わけですから、それが伏線になると思うんですよ。
 だからラスボスは「ヒロインの怨念」っていうのはどうですか?
 
 ズバリ山場は「ヒロインの怨念に殺される」です。
 
 もう本を投げ捨てたくなるほどの感情が、好きか嫌いかというベクトルの方向はともかく、爆発するに違いありません! 少なくとも僕ならそう。
 秋山瑞人さんの「E.G.コンバット2nd」を読んで感じたあの「切なさ」「やり切れなさ」と同じくらいの強さの「不快感」を僕が味わうのは間違いないです。秋山瑞人さんの「E.G.コンバット2nd」を知らない人は、1stも合わせて注文しましょう(笑)
 あ、救いがないと嫌だとは言いましたけど、ハッピーエンドじゃなくてはいけないということではなくてですね。秋山さんの作品はどれも大好きです。見方によってはハッピーエンドにも見えたり見えなかったり。
 だから上の話も、やり方しだいで僕にとっての「良いもの」に化けることは出来ます。ただ僕がそれをすると「ほんのちょっとの救い」が必要になってくるんで、テーマとは外れちゃうんですけど。


春日さんへ
No.8432 投稿日 2004年8月25日(水)01時39分 投稿者 津荒 夕介
>>さて、ではどこを変えるか……と考えると……変えられない(笑) というか変えたくない。
>>では、津荒さんが変えてもいいと思える場所はどこなのでしょう。
 
 「救いゼロの話」というテーマ以外は、全部変えておっけーですな。キャラも設定も展開も。
 
 ただ春日さんの新しい話だと、
>>親父が実は悪くなかったってのは、救いといえば救いです。これがあるからなんとか納得できる
 があるから、条件にあわないけど。


>>この狂った親父の思考。津荒さんはどうやって書くのでしょうか?
 これ、質問の意味がわからん。
 実際に小説として書くなら……という話なのか?
 あらすじで書くなら、「狂っているので〜と考えていた」って書く方が文字数少ないからそっちを取るべきだし。
 
 実際に小説で書くのなら、(狂った人間を主人公にしても救いナシ話にはできないのでやらないけど)想像して書くしかないよね。狂ったことないから。
 狂っている事を書くなら、普通の行動の中に狂ってるっぽい言動とかをいれると際立って面白くなると思うけど……。
 うーん……。そんなことは春日さんはわかってると思うし……。
 
>>狂った親父はこう考えていた――というのは、なしですよ?
>>僕は狂った人の狂った原因なら書けると思えるのですが……思考となると、まだまだ雲の向こうの領域です。

 ???
 狂ってるって言っても、人生目標が復讐で、目標達成には手段を選ばないってだけなんだけど……。べつにわかるでしょ。そんな奴の思考なんて。
 んぬー……。いまいち質問の意味がとれない……。


> なるほど……。確かにあの話だと山場は「主人公が父親を殺して恨みをはらす」所になる。それが達成されずに終わるというのは、あまりに自分勝手……! か。

>>これを読んでいて思ったんですが、これにしても山が弱いと思うんですよ。「救いがない」がテーマであるとするならば。
>>主人公は知らなかったとはいえ、ヒロインを「食ってしまった」わけですから、それが伏線になると思うんですよ。
>>だからラスボスは「ヒロインの怨念」っていうのはどうですか?

 ごめん。その「なるほど……以下略」は、救いを入れる場合の山場だった。
 救いを入れないなら、鬼を倒せず死ぬ、だな。だけど……、読者が切れるよなぁ(笑)。
 
 ヒロインの怨念か。でもなー、そうすると怨念(ヒロイン)が恨みを晴らしちゃうからなー。主人公も納得して死ぬだろうし。
 ちょっと救いが入るで?
 その方が受けるけどね。つうか、今のおれなら救いを入れるよ(笑)
 でもまあ……救いを入れる構成のほうが、難しいんだけどね。


処暑は一日だけ
No.8433 投稿日 2004年8月25日(水)02時07分 投稿者 弟切 千隼
 昨日、八月二十三日は処暑でした。処暑とは「暑さが一息つく頃」という意味だそうです。
 名にたがわず、昨日の湘南は涼しかったですね。やれ嬉しや、と思っていたら、今日はまた暑さが戻ってきました(;_;)



 何人もの方より、「プラスチック」の感想と指摘をいただきました。ありがとうございます。
 少しずつ返信してゆきます。


春日さんへ >

>> 会話の対応がおかしい。行こうっと誘われてるのに「私『も』行く」と返すのはおかしいです。
>> 上の台詞の中にみんなで集まるってことになったんだけど〜、といった内容が含まれていないとおかしいのですね。
(春日さんのNo.8410の書きこみより。以下、引用元はすべて同じ)

 ここは、弟切も悩んだところです。
 弟切の原文では、まず圭子が「集まろう」と誘っています。「行こう」ではないところがみそです。
「行こう」と誘われたなら、「行く」の一言で返事になるでしょう。けれども、「集まろう」と誘われたら……「私も行く」という返事が自然だと考えました。



>> あとは「私も行く」にかぎかっこがなくてもいいんじゃないでしょうか。

 ここのかぎかっこは、ないとおかしいです。なぜなら、圭子からのメールの文が、かぎかっこでくくられているからです。
 同じメールの文なのに、ここだけかぎかっこがなかったら、変ですよね。



>>>> 木目模様のレストランの扉を、理沙は押し開けた。意外と軽い。木に見せかけたプラスチックのようだ。

>> 主人公は重たい気分だから「意外と軽い」という感想を抱いたと思うのですが、ここはプラスチックとは思えない重さとしたほうが良いのではないでしょうか。

 プラスチックとは思えない重さにしますと、主人公の思考過程が複雑になりすぎます。
 弟切の原文では、主人公の思考過程は、以下のとおりです。

1)木目模様を見る。
  ↓
2)木の扉だと思う。
  ↓
3)扉を押す。
  ↓
4)軽さに驚く。
  ↓
5)プラスチックだと気づく。


 以上の思考過程には、飛躍やひねりはありませんよね? 普通に理解できる思考過程です。
 ところが、重く感じることにすると、どこかに思考の飛躍やひねりが入らなければなりません。おおよそ以下のような思考過程になるはずです。


1)木目模様を見る。
  ↓
2)木の扉だと思う。
  ↓
3)扉を押す。
  ↓
4)重さ以外の何かで、違和感を持つ。
  ↓
5)プラスチックだと気づく。
  ↓
6)それにしては重いと感じる。


 思考過程が複雑になれば、読者さまにわかりにくくなります。これでは、読者さまに不親切です。



>>>> 店内はクリーム色が基調だった。壁のところどころに、造花が飾られている。

>> 主人公の気分とは裏腹に、店内は明るい雰囲気ってことですよね。

 ここは、春日さんの推測どおりです。



>>>> なら男にふられてみれば、という声を、理沙は心にしまいこんだ。
  (中略)
>> ここはせいいっぱい嫌味な感じを出すところでしょう。

 主人公をいやなやつにしたくなかったため、ここはいやみ度を減らしました。同情すべき余地がある人でも、いやみたらしい人は、普通は嫌われますから。



>> あとラスト。トイレから出てきたばかりの女性の前に行くっていうのは抵抗がある気がします。男として言っても。
>> ふたりきりにするにしても、ちょっと外の空気を吸ってくる――とすれば、もっと良くなるはず。

 トイレから出た場面は、もっと工夫すべきでしたね。
 ここのレストランでは、男子トイレと女子トイレがすぐ隣同士にあります。男性と女性がトイレの前で顔を合わせても、まったく変でない構造です。
 そういう構造を、読者さまがわかるように書くべきでした(;_;)


『ちょっと外の空気を吸ってくる』案は、却下です。
 レストランで何人かがしゃべっている時、誰かがトイレで中座するのは、よくあることですよね。不自然な行動ではありません。
 外の空気を吸ってくるのは、トイレに比べると不自然な行動です。みんなを心配させたくないと気遣っている主人公が、わざわざそんな行動をするはずがありません。



 今回はここまでとします。他の方への返信は、次回以降にいたします。


うーむ。
No.8434 投稿日 2004年8月25日(水)02時43分 投稿者
春日秋人
>津荒さん
>>狂ってるって言っても、人生目標が復讐で、目標達成には手段を選ばないってだけなんだけど……。べつにわかるでしょ。そんな奴の思考なんて。

 いや、情けない話ですけど、分からないんですよ……
 小説にしても、あらすじにしても。「思考」を書くことはできない。今はね。

 自分を殺せない呪いをかけれるぐらいなら、鬼をすべて殺さないと主人公自身が死んでしまう呪いをかければいいだけですし。それで鬼を倒せず死んじゃったりなんかしたら、本当に救いのない話になりますし。
 目標達成に手段を選ばないってレベルの狂いなら、ちゃんと論理的思考できるはずなんで。そもそも主人公に彼女が出来なかったらどうするつもりだったのでしょうか。
 つまりこの親父、「狂ってる」と僕は思うのですが。

>狂ってるって言っても、人生目標が復讐で、目標達成には手段を選ばないってだけなんだけど……。

 この津荒さんの言ってる親父は、僕にしてみたら「狂ってない」んです。だから「狂っているので〜」と書かれても納得できない。
 他人からは狂ったように見えても、本人には確かな目標があるわけですから。
 目標もなくただ「狂っている」状態。なに考えてんだか、本当にわからない状態。その思考を僕は書けません。
 津荒さんのあらすじでは、僕は親父を「狂っている」と思いました。なので僕には書けないなと。あらすじにしても、小説本文にしても。

 だからけっきょく、僕の質問は的外れだったってことですね。
 意味不明な質問をしてすいませんでした。
 また、真剣に答えてくださって、ありがとうございました。


やっとかめ(八十日目)
No.8435 投稿日 2004年8月25日(水)02時58分 投稿者
巻島翔史
 名古屋弁が少し前に話題になりましたが、俺の場合、名古屋弁と聞くとこれ(↑タイトル)を思いだします。
 意味は、おひさしぶり、という感じらしい。細かいニュアンスはわかりませんが。
 でもほら、すごくこの書きこみにぴったり……って嬉しげに語ってどうする(笑)



 えと。陸上部競作の感想と、自分向けの書きこみに対する返信などをやります。

 まず陸上部。
 もう投票もないだろうと思うので、タイトルと作者を併記しています。
 作者名は敬称を略しています。ご了承ください。
 例によって自分のことは棚上げしまくりです。



・惚れました/津荒

 読めないです。
 なにが「読めない」かというと、文章が描写というより説明に近いから。
 特に冒頭の、

>>放課後。陸上部は新入部員に挨拶をさせるため、

 から、

>>首や足が細いので、実際より背が高く見える。

 までとか。


 ここではまず、放課後感がほしいですね。ただ放課後と書くのでなく。
 彼氏持ちの女子ばかりである――というのも、描写できなくはないと思う。ベタでもいいなら、女子の会話に耳をそばだてさせて、その会話文を書いちゃうとか。なんかあるはず。

 あと、この話。惚れてるように見えません。主人公が、ヒロインに敬意を持つようになった話に見えます。



・入部試験/津荒

 文章的なことは上と同じ。ただこっちのほうが、内面を地の文に表出できるぶんだけ、見た目のごまかしは効いています。
 入部させるために競争(テスト)させる、というシチュエーションは、ありきたりですけどなかなか面白いです。津荒さん本人が元陸上部であるがゆえに出せるリアリズムも、上より発揮できていました。
 ただ、男のキャラの性格がユルすぎかなぁと。足の実力との反比例効果を狙ったというのはわかるんですけどね。
 あとこれも、惚れた話には見えません。好敵手&仲間の出現に胸躍るスプリンターの話って感じ。



・儀式/春日

 うーん。
 確かに言えることとしては、人物の感情の交わりかたが急すぎるのではないかと。
 お互い会ったばかりなのに、「やめたほうがいい」だの平手打ちだの、普通はやれないでしょう?
 話を進めるためだけに、キャラクタが機械的に動いている印象。



・ショートガール/春日

 これをクリックしたとき、ちょっとびっくりしました。
 前投稿作のリメイクだったので。
 投票イベントなんで、違う手を用意してくるほうが投票されやすくなるだろうなぁ、と考えていたので……。
 中身は上のものよりずっと読めるものになっています。
 人物間になんらかの、かつ明白な対立があると、読み進める牽引力を作ることができるんですよね。

 あとこれ、「新入部員が先輩に惚れる話」ではないでしょうか。



・春の訪れ/弟切

 セリフですが。

>>「はい! 久しぶりに跳べるの、嬉しいです。受験で部活引退してから、跳んでませんから」
>>「はい。運動してないとだめですね。体なまっちゃって、ちょっと走ると膝が痛いんですよ」

 こんな露骨な説明を、唐突に自分から喋る人間はおそらくいません。
 それから、最初のほうの男子部長&女子部長のかけあいがまるっきり要らないのではないかと。女の子の部長だけ出しても事足りるでしょう。確かに男子部長も実際の陸上部にはおりますでしょうが、リアリズムをときに捨ててでも、出す人物を減らしたほうが読みやすくなると思います。

 最後のヒロインに見とれるくだりは、とってつけた感が強いですね。膝痛の話に入りこみすぎちゃって、人物の感情の交わりがいったん読み手の頭のなかでリセットされてしまうからではないでしょうか。伏線が埋没しちゃったってことですかね。



・マネージャーになれない/紫

 なかなか無難に冒頭をこなしたなぁと思っていたのですが、女の子が叫んで、自分から主人公を引っぱるあたりでどうも違和感爆発。
 原因はおそらく、

>>黒縁めがねをかけている。
>>図書委員か美術部ですって感じだ。

 このふたつが俺のなかで親和作用を起こしたからです。
 つまり、眼鏡少女で、文化系の香りときたらば、物怖じしてしまうタイプの子と相場が決まっているんです。俺のなかで。
 そういう期待(予測?)をもって読んでいたので、ここでひっかかってしまいました。

 そのあとは……男子副部長は要らないかなぁ。説明のためだけに出してきたのが悪印象。

 オチの運びかたは上手いです。まず、女部長が反対したことに、普通の展開だと逆に反論するところを賛同させてみて、サプライズを与えてくれています。
 さらに、「(足に)惚れている」と言ったことを、まわりに勘違いされるくだりなど。

 

・ないぺた/2号

 暴走まではなかなか読めたんですけどね……
 暴走に説得力がないというか、微乳が好きって伏線は確かに出されてますけど、あそこまでの行動を納得させるにはあまりにも伏線として足りなさすぎます。
 まあそもそも、高校生でパット入れてくるという前提もかなり説得力ないんですけどね(笑) ばれたときのリスクを考えるとやらないと思う。この子の性格的にもしないだろうなぁとも思えるし。

 S乳N乳は個人的にツボでした。



・胸のドキドキ/2号

 五本のなかで一番作りが浅いですね。
 短いので特別言うことはないんですが、まあ、ラストで自らの恋愛感情を疑うのはちょっと無理があるかなぁと。ラスト以外は全編、コーチと弟子みたいな空気ですし。



・一奈部長の青春/2号

 読んだ瞬間、「ああ、これがトップかな」と思った。
 脇の三人――個人個人の区別はあんまりつかないんだけど、楽しそうなのはよく伝わってくるんですよ。そこには強い牽引力があるというか。あとショタね。年少万歳。

 正直、俺にとっては楽しめる話ではなかったんですけどね。展開がちょっとだれ気味だし。三人娘がひっかきまわすのにまかせてしまって、展開のほうが無駄にとろくなってしまった気はあります。もっと洗練できるような。



・思い出よりも速く/2号

 う、ん。
 王道ですね。
 幼なじみにウザさを感じますけど、きっとあえてこういうキャラにしてあるんでしょう。強引な昔の女と、静かに闘争心を燃やすいまの女。その対比狙いで。あと、幼なじみをウザいぐらいの強引キャラにすることで、話を進ませる意図もあるはず。
 これもなんというか、上と同じで、もっと洗練できる気がする。ただそれをやると、いま在るいいものも一緒に死んでしまうような予感も。

 ハムスターで思いだしましたが、今年の夏はひまわりを生で見てないなぁ。



・コドモでオトナで/2号

 ……一番苦手なやつかも。
 男としての視座をむりやりなくしても、面白みがないんですよね。だって2号さん男だし。男の内側のほうが圧倒的に知ってるわけだし。

 あと、ほむらっていう後輩キャラがね、どうも好きになれない。考えが読めないというか。主人公と対比させるために「できる子」にしたんでしょうけど、超人然としすぎてしまっているような。




 次。返信いきます。


弟切さん(8367)>

>>今回の主人公も、一人でいろいろ考えて、ぐるぐるしていますね。

 ですねえ。
 実を言うと、本人としてはかなり抑え目にやったつもりだったりします。冒頭のほうにはまだ、行動を書くことのほうに重きを置こうとする姿勢の影が見えますし。
 ただ結局は、そもそも題材の時点でぐるぐるが避けられないものを選んじゃってるんですよね。俺。発想自体は後述しますが。
 恋愛、というテーゼに肩肘が張りすぎた感はあります。恋愛とは心のありかたの問題でもありますから、まっとうにやろうとすると心の中身のことをががっと書いてしまう。もっと行動と反応のみで客観的に惚れるだろうな、って変化量を重ねていければいいのですが……



2号さん(8370)>

>>閉じていた主人公の世界が、外からの刺激で開いてゆく……というのが巻島さん作品に共通のフォーマットなのでしょうか。

 えーとえーと。
 この話に関して、なぜこのフォーマットを選んだのかと言いますと、恋愛感情を起こさせるには相応の変化量を積まないとだめだな、という意識があったからです。
 自分の前に出ていた諸作品は、どれも惚れるために必要な変化量を満たしてないなと感じていましたし。
 課題の都合として仕方なく、とってつけたように惚れる展開ではなく、ある程度の納得力をもって惚れさせる展開にしようというか。

 恋愛は世界の見えかたの変化にもかかわる事象なので、はじめから、積ませる変化量は「世界認識方面」にしようと決めていました。だからまあ、実は書いてるときは「閉じてるのを開くフォーマット」などということは意識してなくて、ただ主人公の走るということに関する認識の変化を書いているつもりだったわけなんです。

 人を遠ざける性質のものはすべからく内輪に閉じている、ということを、俺自身、再認識しなければならないようです。恥。



見鳥さん(感想部屋199)>

 こちらこそはじめまして。


>>コミック系イラストを拒否する性質があるというか……、とにかく、漫画を読むようには読めない。絵にならない。

 このへんはわかります。
 行動やセリフに重きを置いて書かれてないので、漫画的な変換ができないんですよね。
 少女漫画だってあんなにモノローグばかりやらないですし。
 かなり自分でも課題に思っているところです。


>>以前の宇宙人の話と比べて(といってもそっちは序盤しか読んでないのですが)、文章に気遣いが感じられました。

 率直にここは嬉しいです。ありがとうございます。



紫さん(8396)>

>>どちらを応援したらいいかも分からない戦闘は、ちと盛り上がりに欠けますね。
>>姫を護る騎士VS悪漢達――のような、分かりやすい構図から入ることもできたと思います。

 ふんふん。
 宇宙人としてのリアリズムを優先して、機能重視な、華々しさのないフォルムを敵味方ともに着せたのですが……ごてごてしく装飾させてもよかったかもしれない。味方の側の宇宙人を。
 ここらへんは、俺の側の意識固着に問題があったと思われます。

 リアリズムと、ライトノベル的華々しさがぶつかり合ってしまう場合、いくぶんウソくさくなってしまってでも華々しさのほうを取る――ということが必要なのかもしれませんね。


>>主人公はもっと苦労するべきでしょう。視点保持者ではなく体感者にしたほうが、一人称に近い三人称の意味がでてきます。

 例えば、主人公を挟んで武器の衝き合いをするとかでしょうか。あるいは勝手に肩を踏み台にされるとか。
 どうせ傍観者としての戦闘を上手く書く力は俺にはにですしねぇ。それならまだマシになるほうをチョイスしたほうが、ってなもんでしょう。
 このあいだあげた削りは、内面をなるべく削ぐこと=すごい勢いで置いていかれている傍観者、ということをイメージしてやったわけですけども。


>弟切さん
No.8436 投稿日 2004年8月25日(水)03時40分 投稿者
春日秋人
>久しぶりに集まろうよ。
 これでは集まることが決定していません。つまり、都合があわずに集まらない可能性があるのです。
 ならば返信の内容は、
「私は行けるよ」とか「わかった」
 が妥当だと思うんですけど……
 どうでしょうか。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
>> あとは「私も行く」にかぎかっこがなくてもいいんじゃないでしょうか。
 ここのかぎかっこは、ないとおかしいです。なぜなら、圭子からのメールの文が、かぎかっこでくくられているからです。
 同じメールの文なのに、ここだけかぎかっこがなかったら、変ですよね。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 ここ、僕には彼女の独白の一部に読めました。内容に違和感があったこともあって、メールの文に見えなかったのですね。
 独白として読めば、「私も行く」という言葉にも納得できたので。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
重く感じることにすると、どこかに思考の飛躍やひねりが入らなければなりません。おおよそ以下のような思考過程になるはずです。


1)木目模様を見る。
  ↓
2)木の扉だと思う。
  ↓
3)扉を押す。
  ↓
4)重さ以外の何かで、違和感を持つ。
  ↓
5)プラスチックだと気づく。
  ↓
6)それにしては重いと感じる。


 思考過程が複雑になれば、読者さまにわかりにくくなります。これでは、読者さまに不親切です。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 主人公は何度かその店に来たことがあり、扉がプラスチックだと知っていた。

 ということにしておけば、思考が短縮されるのではないでしょうか。
 また、それならばいちいち意識を向けなくても、彼女は店の様子をある程度知っていることになります。紫さんの指摘した問題点も少しは改善されるのではないでしょうか。

 といいますか、扉がプラスチックだと彼女が意識できた時点で、彼女はこの店には何度か来たことがあるのかな? と、僕などは思ってしまっていました。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
『ちょっと外の空気を吸ってくる』案は、却下です。
 レストランで何人かがしゃべっている時、誰かがトイレで中座するのは、よくあることですよね。不自然な行動ではありません。
 外の空気を吸ってくるのは、トイレに比べると不自然な行動です。みんなを心配させたくないと気遣っている主人公が、わざわざそんな行動をするはずがありません。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 個人的な意見を言いますね。「好き」「嫌い」のことです。
 僕としては、このシーンにはもっと「光」が欲しいところ。開放感が欲しかった。
 彼女がみんなに心配させたくないというのなら、トイレに行くフリをして外に出ればいいのです。店もそれが可能なつくりにしておきます。ホテルの一階に入っているようなレストランなら、可能ですしね。


きんぴかメダル
No.8437 投稿日 2004年8月25日(水)18時44分 投稿者
名無し君2号
 なんだかオリンピックが凄い。日本人が凄い。なんなんだろう、このメダルの数は。なんか朝起きるたびに、誰かがメダルを取っているような気がする。
 もしかすると、記念すべきオリンピックを見ているのかもしれないなあ、とか思ったり。

 後年、語られることになるのであろうか。2004年ギリシャオリンピックは、かつてないほど日本勢が躍進した大会であったと。

 リアルタイムじゃ見ていないから、ぜんぜん実感はないんですけどネ。



>春日さん

 妹でなければならない理由、つまり「妹だと女の子だし年下だしで、守らなければならない気になりやすい」ってことですね。
 そういうことならばわかります。

 でも、もう少し大きい範囲で見るべきだとも思います。

 あらすじをざざっと眺めてみましたが……。

>>王国に暮らす主人公は、生き別れたはずの妹が帝国の人柱にされることを知り、助けようと決意する。

 ここだけとってみても、「王国に暮らす主人公」ってなんだろう、平民? 兵士? それによって変わってくるんじゃないのかとか、「帝国の人柱」ってなんだろうとか、いろいろ疑問はございますが。5W1Hが足りないんじゃないかな?
 まあともかく、妹は「帝国の人柱」なんですよね?

 それが、話の後半になると妹の立場が変わります。

>>しかしそこに待ち受けていたのは、妹を人質に取り「妖精」をよこせと言ってくる帝国スパイ――ザッパの姿であった。

 人質になるのかよっ。(ぺしっと手の甲を当て、つっこむ)
 だったら別に、人柱にする必要ないんじゃないのカナーとか考えてしまうのですが。むしろ「騎士である父が帝国の捕虜となり……」のほうが話の座りがよくないかにゃ。どうですかね。



>>「このままじゃ駄目だろ」というところから説得力がないってことを言いたかったんですけどね。まあ、説得力って言葉じゃなくても、必然性とか、魅力とか、そういう言葉を含んだ意味合いを感じてほしかったんです。
>>ここで質問なんですが、そういうことを言っている。を前提とした場合でも――そういうことを言っている。とは読み取れませんでしょうか。

 すみません。質問自体がよくわかりません。
 そういうことを言っている前提でも、そういうことを言っているとは読みとれないかって……そもそも「そういうこと」ってなんですか。

 ええと、つまり、「説得力がない」ってことですか?
 いや、だからわからないって言ってるはずなんですけどー。

 あーもう。


「べつに親父を助けたっていいんだけどな、でもこのままじゃ駄目だろ」

 ここから理由なんて読みとれねーよ。
 駄目な理由なんて説得力のほかにいくらでもあるだろ。だいたいにして説得力と必然性と魅力は別のものだ。辞書を引け。

 そもそも分解能が低すぎる。
 なんでその説得力とやらは生まれないんだ? 大事なのはそこなんじゃないのか?

「オッサン助けても読者は喜ばねー」「テーマにあってねー」「お前に魅力あるオッサンを書けると思えねー」「いいか、男の大半はマザコンなんだよ。わかるか? なんで母親にしない?」

 いいか?

 「説得力」などとただ漠然とあげられるのと、上のように具体的に理由をあげられるのとでは、どちらがわかりやすいんだ? そもそもお前、そこまで考えていたのか? どうなんだ、ええと、お前どっちだっけ? まあどっちでもいいや。


 ――以上、春日さんが大好きな人の真似。
 ホントに増長を防ぐ効果があるのかどうかを実験。まあ私にやられてもムカツクだけだろうけどにゃ。


 なんちゅうかな。
 指摘するのはいい。素晴らしい。ぜひ応援したい。

 でも浅い。

 例えば弟切さんへの指摘。

>>僕としては、このシーンにはもっと「光」が欲しいところ。開放感が欲しかった。
>>彼女がみんなに心配させたくないというのなら、トイレに行くフリをして外に出ればいいのです。店もそれが可能なつくりにしておきます。ホテルの一階に入っているようなレストランなら、可能ですしね。

 どうして「開放感」が欲しいのか。
 どうして「彼女を外に出したい」のか。

 その理由を書いて欲しいです。じゃないと指摘されたほうも困る。春日さんのダーリンからも言われたでしょうに、「理由もなくただ嫌いと言ったら、そりゃただの悪口だよ」って。

 彼女が外にうんぬんなんて、問題点がずれているじゃんか。
 不自然さを感じさせないようにしつつ、彼女と元カレをふたりきりにしたいっていう問題なんでしょ? それが春日さんのレスでは、どうすれば外に出せるのかになっている。
 彼女が外に出てそれを元カレが追いかけたら、どうしたって不自然さ爆発でしょうに。それなら帰り道で一緒になったとか、後で彼が自宅にやってきたとかのほうがいいんじゃないの?

 なるべく場面転換せず(そのぶん字数がかかるから)、ふたりきりにしたいっていう縛りでしょう、ここは。

 彼女が外に出るには理由がいる。それを説明するためには、それなりの文字数がいる。トイレだったらべつに理由はいらない。つまり文字数が少なくてすむ。

 場面を変えるたびに、話はおおげさになっていくんだな。
 だって5W1Hを書かなきゃならないから。だからトイレという、不自然さもなく、説明に手間のかからない場所を選んだわけだ。

 ……作者でもないのに語っている。は、恥ずかしィ!

 え、えーと、春日さんがやる気MAXなのは素晴らしいことです。ただ、もうちょっと考えてから書いて欲しいのです。
 あと、指摘もいいけど課題を書くべきです。指摘だけじゃレベルアップしないですよ。小説家が小説を書かないで、どうやって上達しろってのさ。



 レスには1時間ほど。フカオモ書き書き中。


名前が出てると、ついつい
No.8438 投稿日 2004年8月25日(水)19時44分 投稿者
紫ゆきや

●巻島さん

 誤解させました。ごめんなさい。
===
(私の指摘)
>>どちらを応援したらいいかも分からない戦闘は、ちと盛り上がりに欠けますね。
>>姫を護る騎士VS悪漢達――のような、分かりやすい構図から入ることもできたと思います。

(巻島さんの返事)
>> 宇宙人としてのリアリズムを優先して、機能重視な、華々しさのないフォルムを敵味方ともに着せたのですが……ごてごてしく装飾させてもよかったかもしれない。
===

 見た目のデザインのことではないのです。
 むろん、見た目に違うことも必要でしょうけれども。

 私が「分かりやすくしたほうがいい」と思ったのは、宇宙人達の位置関係や、状態についてでした。
 元々の文章にもありますよね。

 赤い人が、白銀の人を後ろ手にかばいつつ、光る剣で牽制している。
 それを取り囲む、複数の緑色の巨体たち――。

 このシチュエーションを最初に見せれば、すぐに宇宙人たちの関係が推測できるのではないか、と考えたのです。
 分かりやすい状況が、後から出てくるのはもったいない、と言いたかったわけです。

 分かり難くてごめんなさい(^^;



●主人公を傍観者にしない

 まぁ、この手のストーリーのパターンからすれば、主人公たちが相手の盾にされたり、人質に取られるパターンですよね。
 宇宙人側は主人公たちを守らなくてはならない立場にないから、盾にされるパターンかな。




●春日さん

>> 主人公は何度かその店に来たことがあり、扉がプラスチックだと知っていた。
>> ということにしておけば、思考が短縮されるのではないでしょうか。
>> また、それならばいちいち意識を向けなくても、彼女は店の様子をある程度知っていることになります。紫さんの指摘した問題点も少しは改善されるのではないでしょうか。

 ドアについて書いた瞬間に、アウトだと思いますよ。もう異常な思考になってしまっている。

 そもそもですね。「食事も出来ないくらい、不安」なキャラクターならではの視点を読ませないのであれば、彼女の視点である必要はありませんよね。
 しかし、ドアの素材に言及した瞬間、「ドアの素材を気にできるくらいの余裕のある、不安」なキャラクターの視点でしかなくなるわけですよ。

 他の言い方をしてみましょう。
 彼女にとっては、「彼氏>食事」なわけです。
 これが、一瞬とはいえ「ドア>彼氏>食事」になるわけです。
 普通の人には理解できないでしょう。

 例えば、考え事するあまりドアに激突したとか、ドアが故障してて開かなかったとか、そのくらい意外なことが起きれば別ですけどね。



>> といいますか、扉がプラスチックだと彼女が意識できた時点で、彼女はこの店には何度か来たことがあるのかな? と、僕などは思ってしまっていました。

 もしも、何度か来たことがあるとしたら、さらに異常度が増してしまいますよ。

 人間の注意は新しいものほど強く向けられます。
 つまり、「未知>既知」なわけです。
 だとすると、注意力の強さは、「知らないドア>知っているドア」になるわけです。

 それとも、春日さんは自分の家のドアの素材をいつも気にする人ですか? 違うでしょう。



 春日さんの良いところ、と私が思うのは、感性が鋭いらしいところです。
 弟切さんへの指摘箇所も、津荒さんへの指摘箇所も、おおむね修正の余地があると思われる場所に対して、指摘を入れています。
 その違和感は、とても大切だと思います。
 自分の作品に向けられれば、すごく有効ですからね。

 春日さんの悪いところ、と私が思うのは、理屈が通っていないところです。
 場所は合っているけれども、問題の内容と対策がどうにも理屈で考えるとおかしいわけです。

 その欠点の理由は2つでしょうか。
 まずは、理屈を知らないことですね。
 知らない理屈は使えませんからね。知らないとどうにもならないでしょう。

 もうひとつの理由は、考えが足らないことでしょう。
 自分の代案ではダメなんじゃないか、というアプローチが不足している。
 代案を出したら、そのパターンを脳内で書いてみればいいわけです。いや、実際に手を動かしてもいいですね。たかだか数行です。

 ちなみに、私が指摘するときは、たいてい改稿バージョンを作っています。
 例えば、巻島さんのアクションシーンについては、3つほど別々のバージョンを作り、自分が一番良いと思ったバージョンに近づくように指摘しました。
(作ったのは、単純に文章を削ったバージョン。情報を増量したバージョン。展開を変更したバージョン)。

 2号さんへの指摘については、指摘のなかで代案を出していますよね。

 弟切さんの「プラスチック」の場合は、ドアの記述をごっそり取ることで、違和感がなくなることを確認しています。

 見せるか見せないかは別として、そのくらいやって指摘しないと、自分へのプラスにならないと思うんですよ。
 指摘は小説の訓練になると思いますが、やり方は重要でしょう。



●考えたことには意味がある

>> 僕としては、このシーンにはもっと「光」が欲しいところ。開放感が欲しかった

 誰かが考えたことには、たいてい意味があります。
 このシーンをトイレの出口なんていう、イメージとして暗い場所にしたことには、意味があるはずなんですね。

 ――きっと意味があるはず。

 そのように考えます。
 まぁ、相手によりますけどね。弟切さんなら、たぶん意味があるだろう、とか、そんな感じです。

 私も思いましたよ――トイレの出口か、なんだか消臭剤がにおいそうなシーンだなぁ、とね。
 しかし、意味があると考えてみました。
 このシーンは悲惨なシーンなわけです。一連のストーリーがあるとすれば、このシーンは「どん底」です。
 薄暗くて、消臭剤がにおって、思い出したら泣けてくる情けないシーンでなくてはならない。もちろんだ。ということでしょう、たぶん。


 念のため。
 好き嫌いで論じてはいけない、て意味じゃないですよ。
 弟切さんがトイレの前を舞台にしたのと同じように、春日さんが嫌だと思ったことにも意味があるはずなんです。

 必要なのは、メリットとデメリットを把握することです。
 春日さんが主張するように「光」があったとしましょう。その場合のメリットは何ですか? トイレの前に比べて、どこが良くなるんでしょうか?
 逆にデメリットは? 全ての読者にとってメリットしかない?

 考えなくてはいけません。
 自分は、本当に間違っていないのか?


いろいろ
No.8439 投稿日 2004年8月25日(水)20時01分 投稿者
新木 伸
○津荒
>怒りとか

>>ボクは「怒り」と相性が悪いと思う。

 ウソつけ。
 おまえの書く話にゃ、「怒り」がぷんぷん漂ってくるんだよ。

 「夢見ぬ少女」しかり、「他縄他縛」しかり。
 どうにもならない現実とか、他人の思惑に縛り付けられている現実とか、そういったものに対する怒りがテーマになってるじゃんか。どっちの話も。

 そういうものを書くやつこそ、「怒りマスター」にならなきゃいかんのね。
 怒りって、なんであるのか。自分がなにに対して怒っているのか。そういうことを知らなきゃならん。


 あと津荒は「狂人」とか好きだよな。
 こっちのほうも「狂気マスター」になるためには、狂気ってどういうものなのか、しっかりと、知っておかなきゃならん。

 「他縄他縛」の親父に関して、なにがどう狂っているのか、誰にでもわかるように、説明するのこと。これ宿題な。
 たぶんすぐには説明できないから。そして説明できるようになるまで考えぬくと、この親父の狂気に関して、津荒の理解は深まっているはずだから。

 なんか春日はあっさり引き下がっちゃっているけど。
 俺はどう狂っているのか、わかるし、津荒よりもうまく説明できるが。津荒が自分でやらなきゃ意味がない。




>巻島

>> 宇宙人としてのリアリズムを優先して、機能重視な、華々しさのないフォルムを敵味方ともに着せたのですが……ごてごてしく装飾させてもよかったかもしれない。味方の側の宇宙人を。
>> リアリズムと、ライトノベル的華々しさがぶつかり合ってしまう場合、いくぶんウソくさくなってしまってでも華々しさのほうを取る――ということが必要なのかもしれませんね。

 なにか、わけのわからないことを言っているが。
 リアリズムを優先すると、機能重視で、華々しくないフォルムになる――って、それはただ単に、おまえが科学ってものを知らんからだが。

 宇宙人なんて、普通に造形したって、地球人から見たら異様に見えるもんだぞ。
 地球人が見慣れていて「地味に見えるモノ」になってしまう可能性のほうが、はるかに低いぞ。
 宇宙人がハデにならない可能性ってのは――異星生命を地球人が食べて、毒にならずに、しかも栄養として消化吸収できちゃう確率ぐらいに低いものだぞ。

 あの宇宙人がイカンのは、俺に言わせると、「ちゃんと作ってないから」に尽きるのだが……。
 そもそも宇宙人の文化からして、地球文化の劣化コピーじゃんか。
 宇宙人が地味なのは、そのあたりの手抜きが、そのまんま出てきちゃってるだけだよ。






>「他縄他縛」

 これは主人公がヒロインを食わさせられる話なわけだな。親父の影響化にがんじがらめにされていて、しかも親父は狂っていて、それによって最愛の者を奪われて、人生狂わされてしまう少年の話だな。

 まあ、いいんじゃないの。需要あると思うぞ。
 恨み節の話って、メジャー路線とはならないけれど、一定の読者はキープできるぐらいの売れ線だぞ。
 俺みたいなのは、そーゆーのは書かんだろう。だからこそ、そーゆーのは津荒みたいなのが書いてくれんとな。


 さて、「他縄他縛」の山場が弱いという件。
 ヒロインがいなくなって、探していたと思えば、いきなり夕食のシチューになってて、オヤジ問いつめるが、襲うこともできずに終わり――てな話なのだな。
 盛り上がるべき「山」がないわけだ。

 言い換えると、緊張するシーンがないってことになる。
 この「山場がない」を、津荒は「親父を殺すシーンがない」と読み取ってしまったようだけど、それはちがう。
 親父は殺せず逃げちゃっていいんじゃないかな。

 この話の中盤では、主人公はヒロインを探しているわけだ。無事に見つかるかどうかってところで、緊迫させなきゃならないわけだな。
 してみると、ヒロインの殺害を予感させるシーンとか、なにかそんなふうなものが足りないのことになる。


 しかしヒロインを食らって力を付ける恨み節の話は、けっこうパターンがあるもんだぞ。

 たとえば強大な敵を倒すために、ヒロインが魔剣に変わって、主人公の力になるとか。
 ヒロインが自分の命を魔力に変えて主人公に授けるとか。
 一般化すると、ヒロインが自分の命(血肉)と引き替えに、主人公の力になるアイテムや力を得るというものになるのかな。

 この手のパターンに共通しているのが、ヒロインは自分の死を覚悟しているということね。自分が命を投げ出すことで、どういうことが起きるのか、きちんと知った上で、自分の判断でそうしている。

 世の多くのパターンと、津荒の話とで違っているのは、ヒロインが自分の死の意味を知っているか、いないか、というところ。

 ヒロインが死ぬというところはそのままでゆくとして、ヒロインが自分の死の意味を知っているようにするというふうには、変えられないものかね?
 ヒロインのほうも、「私の肉を食ったんだから戦いなさい」みたいに言ってきたりして、さらに主人公を縛ってくるとか。
 まあ、そういうことをしていると、短編の尺じゃなくなっちゃうんだけどね。

 つまり、山場もあって売り物となる完成品に仕上げることを考えたなら、そもそもこの話は、短編の尺ではなかったということだ。

 短編の筋作りの練習なのだから、短編の尺に収まるものをやってくること。
 はい。どんどん次いけ〜。



 余談だが。
 「親父は偽物にすり替わっていて、ヒロインは実は敵だった」って春日のやつは、すでに別の話だな。
 動かしてはならないところを、動かしてしまっているっぽい。よくわからんけど。

 津荒自身、自分の話のなかで、どこは動かせない部分で、どこは変えてもいい部分であるのか、切り分けができていないよな。――てか、そういうとこ、すべて見切れていたなら、それすなわちプロってことになるのだが。


御意見有用(^_^)
No.8440 投稿日 2004年8月25日(水)23時58分 投稿者 弟切 千隼
 皆さんより、拙作「プラスチック」に御指摘をいただいている弟切です。ありがとうございます。
 自分の頭の中を整理しつつ、返信します。弟切は頭の回転が悪いため、情報がたくさんやってくると、整理に時間がかかります(^^;


 「プラスチック」の本文はこちらです↓

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1062&e=res&lp=1061&st=0



>冒頭部分の「返信」うんぬんについて

>> 一番最後に、「理沙はそう返信した」とありますが、ここは「理沙はそう返信していた」なんじゃないでしょうか。
  (中略)
>> それは三週間前の話なんですよね? だったら「返信していた」じゃないのかなあ、と思いました。
(2号さんのNo.8422の書きこみより)

>> 2号さんも指摘なさってますけど、ここまでの時間経過がわかりずらいです。読みながら「あれ? 返信したのはいつ?」と思いました。
(感想部屋No.0202の希澄さんの書きこみより)


 お二方より、同じ部分に違和感があると指摘されました。確かに、ここは時間の流れが前後しているため、わかりにくいですね。
 最も簡単な解決法は、2号さんがおっしゃるように、「理沙はそう返信していた」とすることでしょう。簡潔でわかりやすい文ですから、これが最良に近いと考えます。



>達也について

>> 達也に関しては、最初っからフルネームなんですよね。
>> 他の登場人物――主人公、圭子、久松、初音はまず名字や名前を出して、それからフルネームなのに、達也はいきなり稲垣達也。
>> そのせいか、なぜか彼を重要人物と認識してしまいました。
(2号さんのNo.8422の書きこみより)

 ここは、弟切の失敗です(;_;) ここで達也のフルネームを出す必要はありませんでした。

 なぜこんな失敗をしたかといえば、達也のフルネームをどこかで出しておきたいという考えがあったからです。一人だけ名字が紹介されないのはかわいそうかな、と思ってしまいました(^^;
 しかし、必要ないものは必要ありません。読者さまに違和感を与えるなら、必要ないものです。


>> とりあえず達也について読みとったのは、「達也は主人公と久松の関係を知っている」ってことでしょうか。ぜんぜん違ったりして。
(2号さんのNo.8422の書きこみより)

 達也は、理沙と聡の関係を知りません。
 ただ、達也は観察力がある人なのですね。細かいことによく気がつきます。ですから、理沙と聡の様子が不審なのに気づいて、「この二人の間に何かあったのでは?」と思っています。



>栄養剤うんちく疑惑(笑)

>> 栄養剤で命をつなぐことができる――これは、普通の人には「へー」と感心できるうんちくだと思います。
>> さらに、栄養剤に、粉末を水に溶かしたものや、錠剤タイプがあることも、うんちくに分類される可能性がありますね。
(紫さんのNo.8427の書きこみより)

 この程度のことでも、うんちくになりますか……。

 弟切が「普通に」文章を書くと、弟切以外の人にとってはうんちく満載の文章になるようです(^^; 薄めて書いているつもりでも、人によっては「うんちくがうっとうしい」と言われます。
 そこで、多くの人に受け入れてもらえる文章を書くには、「うんちく禁止」というくらいの意気込みでないといけないと考えました。今回、禁止という厳しい規定を自分に課したのには、そういう理由もあります。


 結果として、この作品では、うんちくの「禁止」まではできなかったようです。
 けれども、今のところ、どなたからも「うんちくがうるさい」という御指摘をいただいていません。きちんと薄めたうんちくなら、多くの人に受け入れてもらえるのですね。
 うんちくの入れ加減について、やっと少しわかってきた気がします。


>> ――それはさておき、別にうんちくを無くさなくもいいと思うんですよね。
>> まずは他の意図を持ったシーンを入れられるようになるのが先ではないでしょうか?
(紫さんのNo.8427の書きこみより)

 今回の自己課題で、弟切は、「うんちくの薄め方」について学ぶことができました。この点では、実りがあったと感じています。
 次の自己課題では、他の意図を持ったシーンを入れる練習をするつもりです。「感情をひっかく」練習ですね(^_^)



>プラスチックの扉

>>===
>>意外と軽い。木に見せかけたプラスチックのようだ。
>>===
>> この思考は変だと感じました。……軽い重いの話ではないですよ。
>> 意識が何かに強く捕らわれている人間が、周囲に注意を向けられるのは異常だということです。
>> もしかしたら、人間は意外とささいなことにまで注意が向くものかもしれません。しかし、小説は現実より理論的でなくてはいけません。

>> 必要なのは食事が出てくるまでに、どこかでプラスチックの作り物を出すことだったわけですから、もう少しねばってアイディア出すべきだったかなと、私は思いました。
(紫さんのNo.8427の書きこみより)

 扉については、紫さん以外の方からも、違和感があると指摘されていますね。

 弟切自身、ここはどうするべきか悩んだところでした。ちょっと不自然かな、と思いつつも、現在の形にしました。
 皆さんの御指摘を受けて、弟切は自作を読み返しました。紫さんのおっしゃるとおり、扉がプラスチックであるうんぬんは、削ったほうがすっきりするな、と思いました。


 しかし、単純に削ってしまうのが最良の選択か、といえば、まだそれには確信が持てません。


「プラスチックの扉」を登場させた意図は、二つあります。

 一つは、食物=プラスチックの連想を出やすくするためです。
 もう一つは、舞台となっているレストランが、お高いところではないと示すためです。こぎれいで、ちょっぴり高級感があるものの、庶民的な値段でイタリア料理が食べられるお店です。

「プラスチックの扉」は、これら二つを同時にうまく表わせる表現だったので、使いました。描写はなるべく字数を少なく、簡潔にしたほうが、読者さまにわかりやすいですから。


 頭を絞って、もっと良い表現はないものか、考えます。



>トイレの前で

 弟切が、春日さんの「外へ出る案」を却下した理由は、2号さんが書いて下さっています。No.8437の、このあたりです↓

>> どうして「開放感」が欲しいのか。
>> どうして「彼女を外に出したい」のか。

>> その理由を書いて欲しいです。じゃないと指摘されたほうも困る。
  (中略)
>> 場面を変えるたびに、話はおおげさになっていくんだな。
>> だって5W1Hを書かなきゃならないから。だからトイレという、不自然さもなく、説明に手間のかからない場所を選んだわけだ。


 また、紫さんの以下の御指摘も、的を射ています↓

>> このシーンをトイレの出口なんていう、イメージとして暗い場所にしたことには、意味があるはずなんですね。
(紫さんのNo.8438の書きこみより)

 これに関する詳しい説明は、次回に回させていただきます。


No.8441 削除ずみ

よく考えてものを言え、僕。
No.8442 投稿日 2004年8月26日(木)06時20分 投稿者
春日秋人
 そして上の削除は僕です。誤字です。

>2号さん、紫さん。

 おふたりに指摘された通りです。
 正直、直感で書いていました。
 理屈じゃなくて、感じたままを。
 なんも考えずに話を読んだとき、僕は自然とその中に希望を探しているのだと思います。弟切さんへの指摘でラストシーンはこうしたほうがいいんじゃないか――と思ったのも、そこに希望を見ていたからなのでしょう。

 ここで「光」にこだわった理由を書いてみます。
 この話のラスト、彼女は別れを乗り越えているように感じました。つらいのでしょうけど、自分の否を認め、初音の気持ちを思い、聡の選択を許しています。けして晴れ晴れとした気持ちではないでしょう。心の中で荒れ狂う感情を必死で押さえつけているせいで、胸には締め付けられたような痛みがあるはずです。それでも彼女は心を決め、前に歩き出そうとしているのです。
 そんな彼女を包む空気は、清々しいものであって欲しい――というのは僕の身勝手なわけですが。店内も明るい空間ではあるのですが、室内という閉鎖空間であることから、僕の求める開放感は生まれません。ですから、僕のなかであのシーンは「外」でなければならなかったわけです。
 また、その場合のデメリットとしては、彼女の悲壮感が伝わりにくい、というのがあります。ですが、あのような台詞を言い、後ろを振り帰らなかった彼女に、そもそも悲壮感はあまり感じられませんでした。そこにあったのは、凛とした強い女性です。
 つまり、このシーンを悲惨なシーン、「どん底」とは見れなかったんです。僕の読み取りが間違っているのであればそれまでなのですが。そう感じてしまったことは事実なのです。ここでもし彼女――理沙の声が震えていたら、涙声であったならば、ここはトイレの前であるべきだったと思います。けれど、実際の彼女は凛としていました。
 以上をまとめると、僕が「光」にこだわった理由――それは「凛とした女性に暗い場所は似合わない」ということになります。
 けっきょく、自分の価値観だけでものを言っていたわけですか……
 ま、まあ、「こういう考えをする奴もいるぞ」っていうことの見本ということで。
 


>2号さん

>「王国に暮らす主人公」ってなんだろう。

 とにかく王国側の人間であれば、王族であれ貴族であれ、兵士であれ平民であれ、なんであれ人間の男であれば問題なく話は進められると思ったので省略しています。とにかくこのあらすじは話の流れだけを伝えようとできる限り短く書こうとしたものでした。
 まあ、そんなことは言い訳なのでしょうけれど。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 まあともかく、妹は「帝国の人柱」なんですよね?

 それが、話の後半になると妹の立場が変わります。

>>しかしそこに待ち受けていたのは、妹を人質に取り「妖精」をよこせと言ってくる帝国スパイ――ザッパの姿であった。

 人質になるのかよっ。(ぺしっと手の甲を当て、つっこむ)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 ここ、妹の立場が変わるのは当然なんです。
 最初、妹が人柱であることで、主人公に時間的な制約がかされます。早く行かないと妹が死んでしまうからですね。
 ですが。
 後半、敵に「妖精」の情報が渡ります。そもそも敵――帝国は「妖精」を探していたわけです。ちなみに人柱を使うというのも、「妖精」を探すための儀式の一部だったりします。
 この時点で敵――ザッパは、妹が主人公に対して、人質として効果があると知っているわけですね。
 だったら、ここで妹を人質に使うというのは、自然なことではないでしょうか。


>質問、だったはずのもの(不快になられる可能性アリ)

>>むしろ「騎士である父が帝国の捕虜となり……」のほうが話の座りがよくないかにゃ。どうですかね。

 ええっと、すみません。良ければ理由を教えてください。
 おそらく「人柱」をなくそうという考えなのでしょう(違うかもしれませんが)。
 ですが父が人質となった場合、父は自ら死を選ぶ可能性があります。そして主人公がそれを受け入れる可能性も出てき、ま、す、し……

(……って、あれ?
 なんかこっちの方がいい話になりそうな……
 死を覚悟する父。その想いを受け入れる主人公。だが「妖精」は父を助けようとする。主人公のために!
 ああ、やべぇ、こっちのほうが面白いや。あくまでメインはヒロインである「妖精」なんだから、妹にこだわる必要はないし。

 くっそー、でもなぁ……
 あ。
 そ、そうだよ! 妹だって死を受け入れることできるはずだよ!
 むしろそっちのほうが妹の健気な心意気が……!
 くぅっ! や、やばいよ……やばすぎる……
 俺って天才じゃねぇの?)

 ごめんなさい。さっそくリアルタイムで思考の垂れ流しです。いつもこんな感じです。
 てか思いついたときって、ぜったい自分は最高だって思ってます。僕の場合、理屈を無視してそういう考えに至ったりするから、タチが悪いわけですね(上のだって感情まかせである)。納得。そして反省。



>紫さん

>ドアのこと

 冷静に考えてみてわかったんですが。
 そもそも僕はドアに注意を向けること自体に違和感を感じてはいなかったんです。
 何故なら、彼女――理沙さんは聡のことを最後に見つけていますよね? 周囲の様子を見て、友人が呼んでいるのを見て、そこに近寄って、順々にメンバーを見回して――聡を見つけるのは最後です。
 これは果たして異常なことなのでしょうか。少なくとも僕には異常ではありませんでした。
 何故か。
 彼女は聡に会うことを――会って真実を知ることを恐れているはずなんです。会って確かめようと思っていても、いざとなると恐れが湧いてくるものです。ここで彼女は「逃避」しているのではないでしょうか。どうでもいいことを考えて、問題に直面するのを先延ばしにしようとしているのではないでしょうか。
 そう考えると、何度も来たことのある店の扉に注意を向けたとしても、違和感はありません。むしろ自然な行為に感じられます。いつも来たことのある場所でも、まるで別世界のように彼女は感じているはずですし。

 と――いうことを勝手に頭のなかで決定しちゃってたみたいなんです。どうやら。
 紫さんの指摘の意味、ぜんぜん考えてなかったってことです。事実を都合のいいように捻じ曲げていたというか……
 ほんとうに、ごめんなさい。
 考えたらずでした。




>課題提出

 ええっと……つ、津荒さん。どうぞ、憂さを晴らして、くださいね。

>1072 800字、短編あらすじ。 8/26 No.1「人魚SOS」 春日秋人
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1072&e=res&lp=1071&st=0


課題提出
No.8443 投稿日 2004年8月26日(木)08時02分 投稿者
春日秋人
 なんだか、ポンとできました。
 あらすじの書き方、果たしてこんなものでよかっただろうか。とちょっと不安なんですが。
 とにかく主人公たちの考え方は主に行動で示してみたつもりです。わかりにくい。納得できない。などなど、率直な感想を。
 よろしくお願いします。

>800字、短編あらすじ。 8/26 No.2「一度目の勇気」 春日秋人

 http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1073&e=res&lp=1071&st=0


課題提出
No.8444 投稿日 2004年8月26日(木)09時20分 投稿者
春日秋人
 その時、その時のせいいっぱい。
 もの悲しい話。でも僕はこの主人公は報われたのだと思う。思いたい。彼の行動はけっして無駄なんかじゃなかったんだと……

>1074 800字、短編あらすじ。 8/26 No.3「機械の道」 春日秋人

 http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1074&e=res&lp=1071&st=0


いろいろ
No.8445 投稿日 2004年8月26日(木)12時43分 投稿者
新木 伸
>感情を引っ掻く

 感情という言葉は「理性」と対比されて使われることが多いから、感情を引っ掻くというと、好ましくない印象を与えるという意味になってしまうわな。

 ここは「情動を引っ掻く」とでもすべきだろう。




>春日

 はじめ「人柱」と言われていたものが、あるところから急に「人質」にすり替わっていたら、まず読者は変だと感じるわな。

>>そもそも敵――帝国は「妖精」を探していたわけです。ちなみに人柱を使うというのも、「妖精」を探すための儀式の一部だったりします。

 とか、書いているけど。
 読者はそんなこと、知らんもん。

 ジャンケンで後出しをされるようなもんだな。
 はじめパーを出しておいてから、急に指を握りこんで、「だって俺、はじめからグー出すつもりだったもん」とか、言うに等しい。

 読者は納得しないってこと。

 あと、人柱にしても生け贄にしても、人の命を用いるのであれば、それはなにか大きな目的のためでないと変だぞ。
 「妖精を探すため」というその理由は、人の命という重たいものと釣り合いの取れた目的に見えない。

 あと妹にせよ、父にせよ、基本的に不要だろう。
 このストーリーには、主人公が帝国に向かうための理由が必要なわけだが、その理由付けの役にしかなっていない。まったく動いてもいないし。わざわざキャラを出さなくたって、なんか他の理由で充分でないかと思うが。

 そもそも主人公の動機が薄い。あと無理やりすぎ。
 「侵略を始めた国に出かけていって、なにかをする」ということが、旅をさせるために必要になってくるのだが、まず「旅をさせなきゃ」ってほうが先にあり、理由を後付で考えているから、動機が薄くなってくるし、無理も出てくる。
 抜本的に改めなきゃだめだろうな。たぶん。

 ちなみに俺なら、そのへんの「帝国に向かう動機が薄い」を踏まえて、こんな話に直すかなぁ。

 主人公は山賊の一人。帝国の脅威が辺境にまで陰を落としはじめたころ。ひょんなことから仲間とともに妖精を掴まえてしまった主人公は、皇帝が妖精を求めているという話を聞きつけて、仲間とともに帝国に向けて旅にでる。目的は妖精を高く売りつけるため。
 道中ではヒロインである妖精との交流があって、次第に心惹かれてゆく。
 旅の途中で帝国の妖精捜索隊と出くわすが、その隊長はとても悪いやつ。妖精捕獲を自分の手柄にするために、主人公たちを抹殺しようとしてくる。
 その男から逃れてゆくうちに、仲間はひとりまたひとりと死んでゆき、妖精と主人公との関係はさらに深まってゆく。
 追いつめられた主人公は、「妖精を手放せば命だけは助けてやる」という隊長の言葉に乗って、命惜しさに、一度は妖精を手放してしまうのだな。しかしヒロインへの想いを自覚して、隊を追跡してゆくことになる。
 帝都に入る直前で、襲撃を掛けて奪い返すのだが、そのときの戦闘でヒロインは重傷を負ってしまう。
 最後、主人公の願いを叶えて妖精は消える。主人公は帝国からの追っ手に掛かって、すぐに死ぬ。知らせを聞きつけてやってきた皇帝みずからが、主人公の首をはねるぐらいあったほうがいいかもしんない。
 そしてエピローグで、転生したふたりが幸せに暮らしている光景を描く。人間に転生して、主人公も真人間で、ヒロインとは幼なじみになってる。

 見所は妖精ヒロインのけなげさ。
 はじめ欲深だった山賊の主人公が、ヒロインの純粋さに感化されてゆくさまであるとか。

 あと「欲深はいけないね」とか、そういう教訓めいたものもテーマのうちか。
 最後には結局死んでしまうわけだし。(しかし生まれ変わって救いはある。主人公の口にした望みは、「おまえと一緒に幸せに暮らしたい」であったとか)

 アクション要素としては、レンジャー系の主人公の戦闘技能や戦術とか。
 あとエロ要素としては、主人公も含めた山賊たちは荒くれ者そろいだから、ヒロインにエッチなひどいことをしちゃったりとか。なんかそんなの。

 金or名誉、暴力、性、勝利――と。
 うん。エンターテイメントの4要素は、すべて入っているな。

 喜怒哀楽――も。
 情動を引っ掻くことも、一作品のなかで、ひと揃い、すべて揃っているわな。

 ほい。検査OK。
 あらすじロールアウト完了。
 色々と見所を膨らませてゆくと、短〜中編相当かな。
 80枚ぐらいが適正枚数とみた。まあ俺が書くと、どうせ100枚以上に膨らんじゃうだろうが。


 ちなみにこれって、春日の書きたかった話?
 たいていの場合、こうして自分好みに変えてゆくと、それは本人の書きたかった話ではなくなってしまうものだが。
 おなじこと、津荒に対してやってない?



>>800字、短編あらすじ。 8/26 No.2「一度目の勇気」 春日秋人
>>1074 800字、短編あらすじ。 8/26 No.3「機械の道」 春日秋人

 あらすじになってない。
 細かいとこまで書きすぎ。そして全体像が見えない。
 次からは800字版と、400字版と、両方作ってくること。400字版でまだディテールがこもっちゃうようなら、200字版も作ること。

 魔法使いの話は、女の子がなぜ主人公を引っぱって危険なところに行ったのか不明。
 人形の話は、ラストが意味不明。

 あと、話全体がのっぺりとしていて、山谷がついてない。起承転結というか、平常−緊張−解放というか、そういった構造が見あたらない。

 二、三回ほど、大きく直してみること。
 ただいつまでもやっていてもしかたないから、二〜三回ほど直してみたら、直らなくても、そのまま放置して、次に行くこと。





>津荒
>書きたいものと、読まれるもの

 書きたいものと、読みたいものと、読まれるものと、それぞれ違いがあったりする。

 津荒は救いのない話を書きたいそうだけど。
 その手の話を、自分でも読みたがっているの?

 また救いのない話を書きたいのはなぜだ? そういう話を誰かに読ませたいのかな? 誰かに読ませて、どういうふうに相手の情動を引っ掻くというか、どんな感想を持ってもらいたいわけだ?

 質問の形を取ってはいるけど、答えは、いちおう予想していて――。

 津荒は救いのない話を書きたがっている。――が、自分ではそういう話を読みたいとは感じていない。(そもそも他のタイプの話もそんなには読まない)
 その救いのない話を、誰かに読ませたがっているのかどうかは、よくわからない。考えたことはあまりない――が、たぶん、自分は誰かに読ませたいと思っている。読ませてどうしようというのは、よくわからない。

 ――と、こんなあたりか。


 プロ作家として活動するのなら、「書きたいもの」と「読まれるもの」とを一致させることが絶対必須条件となるわけね。この「読まれるもの」というのは、読者が読みたがるものってことだ。
 さらに自分の書いたものが「読みたいもの」でもあるなら、自分自身が読者として自分の書いたものを読むこともできるから、さらに良いわけだが。

 ちなみに、このへんは細かくやってゆくと……。
 書きたいもの、書けるもの、読みたいもの、読まれるもの。
 みんな違ってくる。

 前に才能測定をやっていたときに言っていたことだが、「書きたいもの」は「救いゼロの話」であっても、じつは「書けるもの」はハッピーエンドの話かもしれない。
 そして「読みたいもの」は「書きたいもの」ともまた違って、自分の書くような話は読みたくないのかもしれない。

 ちなみに「読まれるもの」に関しては、市場を分析するとわかる。
 なにも大ヒット飛ばした作品に限定しなくたって、シリーズが続いて、打ち切り食らわずにきちんと完結させてもらえるあたりを対象にしてもいいわけだ。


聖火のもとに
No.8446 投稿日 2004年8月26日(木)20時22分 投稿者 弟切 千隼
 発祥地に戻ったアテネ五輪は、今までのところ、つつがなく行なわれているようですね。
 けれども、古代五輪では守られたという「五輪期間中停戦」が、現代の五輪では守られません。例えばイラクでは、連日どこかが爆撃されています。
 アテネで素晴らしい活躍を見せる選手団と、イラクを爆撃している軍隊とが、同じアメリカ合衆国に属することを思うと、複雑な気持ちになります。



 以下、「プラスチック」御指摘への返信です。

「プラスチック」の本文はこちらです↓

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1062&e=res&lp=1061&st=0


>最後の場面

「なぜ、トイレの前という暗いイメージの場所で終わるのか」を説明します。

 この時、主人公の理沙は完全には立ち直っていません。食事ができなくなるほどの衝撃を受けた人間が、そんなにあっさり立ち直ってはおかしいです。
 たとえて言えば、理沙は暗いトンネルの中にいて、ようやく行く手に出口の明かりが見えてきた、くらいの状態です。先に希望はあっても、まだどん底に近いところにいます。

 ゆえに、最後の場面は、陽光が明るく降り注ぐような戸外であってはなりません。暗いイメージの場所で、もがきながらも前進する理沙を象徴しなければなりません。
 きれいな場所できれいな格好をしているお姫さまみたいな人は素敵です。でも、「掃きだめに鶴」みたいな人も素敵ですよね。


「イメージが暗いこと」・「レストランで中座してもおかしくないこと」・「聡と二人きりになれる可能性があること」を考慮して、最後の場面はトイレの前にしました。



>「久しぶりに集まろうよ」に対する返信

>> これでは集まることが決定していません。つまり、都合があわずに集まらない可能性があるのです。
>> ならば返信の内容は、
>>「私は行けるよ」とか「わかった」
>> が妥当だと思うんですけど……
(春日さんのNo.8436の書きこみより)


 えーと、圭子が「集まろうよ」というメールを出した時点では、集まる日時は決まっていません。

 圭子は、なるべくみんなが出席できる集まりにしたかったのですね。そのために、まず「集まろう」と声をかけて、それからみんなに都合を聞いて、集まる日時を決めようとしていました。
 つまり、圭子がこのメールで理沙に訊きたかったのは、「行けるか行けないか」ではありません。「行く気があるかどうか」です。

 とすれば、「私は行けるよ」という返事はおかしいですよね。

「わかった」という返事は、返事になっていません。これでは「集まりがあることは承知した」という意味しか伝わらないでしょう。
 はっきり「行く」・「行かない」と返事しなければ、理沙の気持ちは圭子には伝わりません。


 理沙や圭子の年齢は、二十七歳と設定しています。大卒でこの年齢の社会人といえば、仕事を覚えて本格的に忙しくなってくる頃です。いきなり日時を決めて集まれといっても、なかなか都合がつくものではありません。
 この年齢の社会人が友人同士で集まろうとすれば、まず声をかけてからみんなの都合を聞き、日時を決めるのが普通でしょう。




巻島さんへ >

 ボーイミーツガール競作「春の訪れ」への御指摘、ありがとうございます。
「春の訪れ」の本文はこちらですね↓

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1049&e=res&lp=1049&st=0


>> >>「はい! 久しぶりに跳べるの、嬉しいです。受験で部活引退してから、跳んでませんから」
>>>>「はい。運動してないとだめですね。体なまっちゃって、ちょっと走ると膝が痛いんですよ」
>> こんな露骨な説明を、唐突に自分から喋る人間はおそらくいません。
(巻島さんのNo.8435の書きこみより)

 これらの台詞については、弟切自身、説明くさいなと思いました(^^; たいへんなおしゃべりであるといった特殊なキャラでない限り、現実にはありえないでしょう。
 読者さまに情報を渡す手っ取り早い方法として、弟切は台詞に走ってしまったわけです。

 今考えれば、こんな不自然な台詞に走らなくても、読者さまに同じ情報を渡す方法がありますよね。
 走りだしたヒロインに「痛い!」と叫ばせるとか、痛みのあまり膝を抱え込んでしまうとか、そういった動作をさせれば済むことです。それなら主人公が「どうした?」とヒロインに訊くでしょうし、訊かれたヒロインが説明的台詞を吐いてもおかしくありません。



>> それから、最初のほうの男子部長&女子部長のかけあいがまるっきり要らないのではないかと。
(巻島さんのNo.8435の書きこみより)

 ここはちょっとだるいなあ、と弟切も思いました。思いながらも、うまく省略できませんでした(;_;) 弟切の力量不足ですね。



>> 最後のヒロインに見とれるくだりは、とってつけた感が強いですね。膝痛の話に入りこみすぎちゃって、人物の感情の交わりがいったん読み手の頭のなかでリセットされてしまうからではないでしょうか。
(巻島さんのNo.8435の書きこみより)

 膝痛と、それによって生まれた主人公とヒロインの心の交わりを、もっとはっきり絡めるべきでしたね。
 せめて、ヒロインが主人公の助言に感謝する台詞くらい、付ければよかったと考えています。




お知らせ:
 弟切は明日よりまた遠出します。帰宅するのは8/29(日)の予定です。次にここに書きこめるのは、日曜日の夜になるでしょう。


返信だい。
No.8447 投稿日 2004年8月26日(木)20時42分 投稿者 津荒 夕介
>2号さんへ
 
 指摘ありがとうございあす!
>>「眼鏡の男」の姿を、読者に認識させる順番がおかしいと思います。ドアを開ける前に、すでに男の姿がわかってしまうってのは……どういう視点なんだろか? 神視点か。
 おお……ミスった……。
 すんません。ボクの間違えです。
 ちなみに作者視点を狙って書いてました。うーん……視点について、もう一度見なおさないとな……。


 それでは、具体的にどこが違うのかをくらべよう。

>津荒
「どうしたぁ!」
 片手に拳銃を持った眼鏡の男が、ドアを開ける。
>2号
 「どうしたぁ!」
 通路の奥にあるドアが、勢いよく開いた。
 眼鏡の男が飛び出してくる。手には拳銃を握りしめていた。
 
 まず、視点が違う。ぼくのが間違っている。あと2号さんのは視点の流れがスムーズで、頭に映像を浮かべやすい。
 それから「勢いよく開いた」や「飛び出してくる」が文章に躍動感を持たせているのも、見逃せない。
 
 
>津荒
 ツタタタタタ!
 音と共に、男の胸に穴が開いた。彼は眼鏡を落とし、ドアを血で汚しながら動かなくなる。

>2号
 ツタタタタタ!
 排出された薬莢が床に散らばって、軽い金属音をあげる。
 胸に無数の穴を空けた男が、ずるりとその場にへたりこんだ。血だまりが広がり、ひび割れた眼鏡を浸してゆく。

 「排出された〜あげる」の一文が追加されている。これは銃に対する描写が少なすぎたからだと思う。
 銃を印象づけてから男がへたりこんだことを書く。「ずるり」の部分で動きをプラスしている。
 さらに最後に死んだ男の描写が入る。血の広がって行く様子が書かれていて、これも動きを感じさせる文章である。眼鏡を使っているのもチェックだ。 
 
 全体を通して、1 視点の直し。2 足りない描写を増やす。3 文章から動きを読めるようにする。
 の3っつがしてあった。
 うん、勉強になります。

>>あと、ドアを開けた男が、そのドアを血で汚しながら動かなくなるってのは、ちょっとばかり無理があるような。
 たしかに。
 普通に頭で想像すると、無理がありますね。作者であるぼくからすると、男と主人公の立ち位置とかをわかっているから自然だけど……。 
 普通に考えて不自然ならば、当然それを回避する文章を入れろ――ってことですな。うーん、馬鹿ミス。

>マシンガンとか
 ええと、すいません。ぼくのミスです。
 これはサブマシンガンでした。FN P90を使っているつもりでした。
 
http://homepage3.nifty.com/sweeper/gun/smg/p90.htmを情報ソースとして使いました。
 ケアレスミスか……ちくしょう。



>狂った! とか
 
 狂ったについて、春日さんと新木さんからつっこまれた。
 最初に春日さんのつっこみから。新木さんのは、後から。

>>自分を殺せない呪いをかけれるぐらいなら、鬼をすべて殺さないと主人公自身が死んでしまう呪いをかければいいだけですし。それで鬼を倒せず死んじゃったりなんかしたら、本当に救いのない話になりますし。
 
 息子が鬼を殺す姿を見たかったから、自分を守る項目を付け加えた。

>>目標達成に手段を選ばないってレベルの狂いなら、ちゃんと論理的思考できるはずなんで。そもそも主人公に彼女が出来なかったらどうするつもりだったのでしょうか。
 できなくても、構わない。それなら、後から呪いをプラスすれば良い話。

>>つまりこの親父、「狂ってる」と僕は思うのですが。
 
 人間として破綻した思考をしているので、狂っている<キャラが壊れている。
 ……という指摘が春日さん。
 思考が破綻しているキャラの思考は書くことはできねぇ、ってことだね。
 で、ここからが本題。
 なにか目的があって、そのために動いている人間は、外から狂っているように見えても、「狂っていない」というのが春日さんの主張。
 
 だけど。その人が狂っているとか、可愛いだとか……。そういうことは外が決定するものだと思う。だからぼくは、通常の親子関係を考慮にもいれない親父は、狂っているんだと考える。


>巻島さんへ

 指摘ありがとうございます。
 1 描写が少なすぎる。
 2 惚れているようには見えない。
 ですか。
 もうなんか、うん。
 反論はないです。当たり前のことができていなかった、ということ。
 この二つには重重気をつけて、書いていきたいです。


>新木さんへ

>>ボクは「怒り」と相性が悪いと思う。

>>ウソつけ。
>>おまえの書く話にゃ、「怒り」がぷんぷん漂ってくるんだよ。

 うーんと。言葉が足りなかったかな……。すんません。
 
 「怒り」は好きです。新木さんの言う通り、書きたい話っつって出したものから、読み取れる事ですな。
 しかしボクは怒りに弱い。
 怒りやすいし、怒りに振りまわされる。ついでに怒っているのは非常に疲れる。怒りつづけていると、精神的にヤバくなる。
 だから怒りと相性が悪い。
 好きだけど、相性が悪い。……ってことなんですよ。

 だから「怒りマスター」には、なりたい。好きだから。
 だからといって、分室で怒りを誘われつづけるのは嫌だ。分室を汚すし、自分の進行も遅れるし、苦しいし。
 
 とまあ、そういうことで。
 とりあえず「怒り」については、考えて行こうと思う。


>>「他縄他縛」の親父に関して、なにがどう狂っているのか、誰にでもわかるように、説明するのこと。これ宿題な。
 
 親父は人生の目標であるところの「復讐」に固執しすぎているために、息子を道具としか考えなくなり、また人を殺すことにも罪悪感を全く持てなくなっている。
 
 ……というのが今の答え。
 「狂いマスター」になるには、もっと思考しないとだめだけどね。
 

>山場とか
>>言い換えると、緊張するシーンがないってことになる。
 緊張するシーンか……。

>>してみると、ヒロインの殺害を予感させるシーンとか、なにかそんなふうなものが足りないのことになる。
 なるほど。

>長さとか
>>この手のパターンに共通しているのが、ヒロインは自分の死を覚悟しているということね。自分が命を投げ出すことで、どういうことが起きるのか、きちんと知った上で、自分の判断でそうしている。

>>世の多くのパターンと、津荒の話とで違っているのは、ヒロインが自分の死の意味を知っているか、いないか、というところ。

>>ヒロインが死ぬというところはそのままでゆくとして、ヒロインが自分の死の意味を知っているようにするというふうには、変えられないものかね?
>>ヒロインのほうも、「私の肉を食ったんだから戦いなさい」みたいに言ってきたりして、さらに主人公を縛ってくるとか。

 ???
 えー……と。なんで多くのパターンと同じにする必要があるんだろう。それが売れるから……かな。
 「救いゼロ」がコンセプトなら、ヒロインが「自分の意思で犠牲になる」というのなら、それはコンセプトにそぐわないと思う。ヒロインの目標が達成されるし。
 「何も知らずに、いきなり殺される」
 こっちの方が、「救いゼロ」だと思う。

 でも、えーっと、この話をマトモにする。つまり「救い」を入れるということなら、ただしい変更だと思う。
 というか、ヒロインの方を変えるというのは思いつかなかった。ぐふ。

 で、良くしようとすると……
>>まあ、そういうことをしていると、短編の尺じゃなくなっちゃうんだけどね。
 
 あー……やっちゃったか……。ぼろぼろだな「他縄他縛」……。
 まあ、次で頑張ろう。


>>津荒自身、自分の話のなかで、どこは動かせない部分で、どこは変えてもいい部分であるのか、切り分けができていないよな。
 まじっすか!?
 エー……そうなのか……。
 「救いゼロ」っつうコンセプト以外は、変えていいっていう考えは間違ってるんですか。
 うぐぐ……。わからん。
 つうわけで、まあ保留。


>読みたいものとか・書きたいものとか

>>津荒は救いのない話を書きたいそうだけど。
>>その手の話を、自分でも読みたがっているの?
 読みたがってます。
 んーと、具体的には……
 例えばダブルブリットを読んでいるじゃないですか。「痛い」話だからすごい楽しいわけです。……でも当然「救い」はあるんです。それを読むとがっかりしたりする。で、自分の脳内で「救い」が無くなったバージョンを妄想して、喜んだりしていたり、します。
 あ、でもギャグも好きだなぁ……。ジャンプのジャガーさんとか。


>>また救いのない話を書きたいのはなぜだ?
 世界には救いがない――という思想が好きというのが、根っこにあるから。

>>そういう話を誰かに読ませたいのかな?
 読ませたいよー。

>>誰かに読ませて、どういうふうに相手の情動を引っ掻くというか、どんな感想を持ってもらいたいわけだ?
 
 反論・怒り・やるせなさ・悲しみ・それから同類(いるのかねぇ)には喜びを。

 
 ――で。
 ええと、この話題は、なににつながるんだ?
 ……んと。
 新木さんは、この話題についておれがなにも把握できていないと書いている。
 で、把握するべきだとも書いている。
 
 ……つまり、上に自分の考えを書いてはみたが、まだダメダメなんだろう。
 まあ、もっと考えて。考えながら、いろんなジャンルに手を出してみるべきなんだろうかしらん。
 ちと中途半端な話題だったように思う。(というか中途半端にしか返せなかった)


救いのない話
No.8448 投稿日 2004年8月26日(木)23時16分 投稿者
名無し君2号
 だれも救われない話というと、どうもホラーが思いうかんでしまいます。
 引っ越してきた家族が、その家が呪われているがために惨殺されるとか。そんなの家族にはなんの責任もないのになあ。
 映画だと「キャリー」でしょうか。虐められていた少女が、超能力に目覚めて――最後は大暴走しまくり、クラスメイト惨殺しまくり。最後は母親もろとも死亡。
 ……でしたっけ? よく覚えていなかったりしますが、ともかくラストは哀しかった記憶が。

 おお。ホラーなら救いがなくてもオッケーなのかな?



>ヒロイン食すなんて、ひどいショックす

 主人公がヒロインを食べる話だと、「魔獣戦線」という漫画が脳裏に焼きついております。石川賢さんというド凄え漫画家さんの作品なんですが。

 マッドな父親の実験のせいで、主人公はスライム状の化け物にされるんですよね。さらにマッドパパの魔の手は自分の妻、つまり主人公の母親へと。めでたく魔獣にされる母親。うわあお。
 地獄のような展開は続きます。マッドパパは失敗作の主人公を始末しようとするんですね。魔獣ママは逆らうも、あえなく返り討ちにあい、死亡。いよいよ主人公がトドメをさされようとした瞬間、研究所に落雷が落ちる。
 その衝撃で、スライム主人公と魔獣ママが悪魔合体!
 母親の力を得た主人公は、背から翼を生やし、泣きながら逃亡する。その手には母の亡骸を抱いて。

 それから数年後……。
 成長した主人公は帰ってくる。すべては父への復讐のために!


 すこし津荒さんの話に似ているのかな?
 発狂パパにいいようにされ、ヒロイン……というか母親は殺され、しかもその力を取り入れてしまうという構図が。
 ただ「魔獣戦線」のばあい、とことんまで追いつめられた主人公が、どうにかこうにか逃げおおせる――というかたちにして盛りあがらせています。

 あ、ちゃんと(というのも変な話ですが)後になってヒロインも喰われます。
 これもカタルシスが凄いんだよなあ……。


 機会があれば一読してみるのもいいかもしれないですね。石川賢さんの作品(ゲッターロボ、魔獣戦線、5000光年の虎とか)は敵も味方も狂いっぷりが凄いんで、いろいろ参考になるかもしれません。



>サブマシンガン

>>これはサブマシンガンでした。FN P90を使っているつもりでした。

 べつにサブでも薔薇でもなんでもかまわないのですが、ようするに私が言いたかったのは、「マシンガンって命中精度がそんなに高いものなのかな?」ということです。

 で、そのFN P90って銃はどうなんでしょうか。
 人質を盾にとった相手の、頭だけに弾をまとめることができる銃なんですか? リンク先を読んでもよくわかりませんでした。

 うーん、それに……。

 主人公の使っている銃が「FN P90」だとわかって、すぐに性能が思い浮かぶガンマニアな人ならともかくですね、私みたいな一般人だとなんのこっちゃいな、なんですよね。

 マシンガン? 弾がたくさん出る銃でしょう? えっとぉー、マグナムは凄くて、ライフルは遠くまで当たるんだよねっ。えへへ、えらい? なでなで、みたいな。

 さぶましんがん……? それってぇ、ましんがんとどうちがうんですかー?

 だから私――読者に知らせるべきなのは、主人公の銃の名称ではなく、その銃がどんな性能なのか、なにが出来てなにが出来ないかなのではないでしょうか。



 フカオモは7000字まで書きました〜。


>2号さんへ
No.8449 投稿日 2004年8月27日(金)00時42分 投稿者 津荒 夕介
 マシンガンとは機関銃の事。機関銃とは、
 引き金を引き続けると弾丸が自動的・連続的に装填(そうてん)・発射される銃を指します。(goo辞書より)
 そんではサブマシンガンとはなにか。
 サブマシンガンとは、短機関銃のことを指す。一人で扱う事ができるちっこいマシンガン。
 一般的にサブマシンガンは、2号さんの言うとおり、弾をばらまいて室内などを制圧するのに使う。
 が、命中率がべらぼうに低いわけじゃあない。敵との距離は5メーターぐらい(部屋の中だし) で、殺し屋なら、狙いをさだめれば命中できると思う。切りかえれば、単発で撃つ事もできるし。

 だからOKだろ、とか、考えてました。
 ――が、やっぱしダメなのかな。「一般認識」があるから。
 
>>べつにサブでも薔薇でもなんでもかまわないのですが、ようするに私が言いたかったのは、「マシンガンって命中精度がそんなに高いものなのかな?」ということです。
 ですよねぇ。
 で、それを解決するにはどうすればいいか。こういう銃なんですよ〜なんて、名前を書いてもわかりゃしない。

 それならば、

>>だから私――読者に知らせるべきなのは、主人公の銃の名称ではなく、その銃がどんな性能なのか、なにが出来てなにが出来ないかなのではないでしょうか。
 というのは、納得です。
 つまり銃を出すなら、――それがサブマシンガンとかいうマイナーな物なら、「命中率はそんなに悪くないんだよ」と説明すればいいのではないか、ということ。
 
 ……でも具体的に描写しても、説明しても
「うそだろー俺知ってるもんねーマシンガンって、あたんねーんだろ?」
 と思われたらどうしよう……。
 どうしようもねー……な。
 マシンガン(サブマシンガン)=当たらない。の法則ができあがっているのが一般的ならば、むしろサブマシンガンを使ってはならないのでは、ないだろうか。使うと「うそだろー?」が出て読者の思考が止まっちゃうから。
 なんか拳銃は結構当たるっていうイメージがあるので、(ありますよね?) 人質をとった犯人を殺すシーンだけ拳銃を使うとか。最初から拳銃を使うとか。
 そういうことをした方が良いのだろう。
 ……と、思いました。
 一般認識を知っておかないと、書けないですね。小説は。でもなー、一般認識ってどうやって知ればいいんだろー……。うーん……。


>ホラーとか
 ほ・ほ・ほらーっすか。いやぁほらーは苦手で……ああ、すんません。ぼく実は、ホラーってほとんど読んだり見たことないんですよぅ。
 だからホラーでは救いなしでもOKかどうかってのは、わかんない。っつかホラー(怖い!)と推理もの(頭痛い!)は読むの苦手なんですよ……。え、どうでもいい? あ、はい、すんません。


>>主人公がヒロインを食べる話だと、「魔獣戦線」という漫画が脳裏に焼きついております。石川賢さんというド凄え漫画家さんの作品なんですが。
 
 むむ、そうなんですか。紹介どうもっす。
 読まねば。
 うんうん。漫画とか読まないと。構成学ばないと。


ドアとあらすじ
No.8450 投稿日 2004年8月27日(金)11時01分 投稿者
紫ゆきや
●春日さん
>> ま、まあ、「こういう考えをする奴もいるぞ」っていうことの見本ということで。

 そうですね。その感覚が大切だと、私は思っています。


●ドアのこと
>> 彼女は聡に会うことを――会って真実を知ることを恐れているはずなんです。会って確かめようと思っていても、いざとなると恐れが湧いてくるものです。ここで彼女は「逃避」しているのではないでしょうか。どうでもいいことを考えて、問題に直面するのを先延ばしにしようとしているのではないでしょうか。

 おお、なるほど。
 それはそれで面白いなぁ。
 彼女は中に入るのが怖くて、ドアをじっと見つめる――なんてアクションが入っていれば、ぐっと納得度が上がりますね。

 問題は、そうは書いてないってことですね。「逃避してしまう」という思考は面白いとけど、そう書かれなければ分からないことです。
 だから、春日さんがそう読み取ったのなら、「こう読んだけど合ってますか?」て聞いたほうが良かったかもですね。

 そのポンと出てくる発想は、春日さんの良いところなので、あとは説明する力をつけたら、自身の小説でも役に立つと思いますよ。



●1073 800字、短編あらすじ。 8/26 No.2「一度目の勇気」 春日秋人
 試しに、ひとつだけ読んでみました。
 あらすじになってないですね。途中からアクションシーンになっちゃってます。


 参考になればと思い、書き直してみました。
(これが正解と言うつもりは無いです。念のため)
===
 アッシュは、魔術学校の落ちこぼれ。
 放課後。いつものように虐められて、ボロボロの姿でトイレから出てくると、こんどはクラスの主席魔術使いローラに付いてくるように言われる。

※虐めという危機的状況からはじまるのは良いですね。魔法学校らしい虐めになるといいと思います。ネガティブなネタなので難しいシーンだとは思いますけど。
 ここでは、アッシュのローラに対する気持ちを書いておくべきでしょう。ローラのことを信用しているのか? また虐められると警戒しているのか? 好意を持っているのか?
 同じようにローラのアッシュに対する態度も明示しておくべきでしょう。バカにしているのか? 心配しているのか? 本心を隠しているのか?

 ローラに連れられて洞窟を探検することになったアッシュ。理由は説明してもらえない。不安。
 アッシュの不甲斐なさに、ローラが腹を立てる。しかし、アッシュには変えることができない。

※ローラが腹を立てているのは、普段の不甲斐なさですか? それとも、洞窟の中での態度に関してですか?
 洞窟という物理的な対立要素と、男らしく振る舞えないという葛藤が入っているのが良いですね。

 洞窟の奥の巨大な地底湖に辿り着いたアッシュたち。
 そこでローラが大きな蜥蜴に襲われてしまう。
 ケガをしたローラを助けるために、無我夢中で蜥蜴に立ち向かうアッシュ。
 戦いの最中、アッシュは意識を失ってしまう。
 アッシュは夢をみる。夢の中でアッシュは、ローラに淡く光るペンダントをかけてもらう。

※最後のシーンを夢の中にするのは、十分な意味を持たせる必要があります。なぜ夢の中でなくてはならなかったのでしょうか? 他のシチュエーションと比較検討した結果でしょうか?
 無我夢中で挑むことができたからといって、その後、男らしく振る舞えるとは限りません。普通に考えれば、成長した姿を描くべきですね。(何か理由があれば別ですけども)
 ささいなことですが……蜥蜴って爪で攻撃するんでしょうか?
===

 プロットはキャラから生まれる――という言葉があります。
 つまり、誰が何をしたのか。その結果、誰がどうなったのか。アクション(行動)とリアクション(反応)の繰り返しが、そのままプロットになるという理屈です。

 逆に言うと、666万冊の蔵書があろうとも、そこで誰もリアクションを取らないのであれば、それを書く必要はありません。ディテールとしては面白いですが、あらすじに入れる必要のない情報だということです。

 決して正解ではないでしょうけども、やり方のひとつではあると考えています。


いろいろ
No.8451 投稿日 2004年8月27日(金)16時06分 投稿者
新木 伸
>弟切

 説明的な台詞とか。

>>「はい。運動してないとだめですね。体なまっちゃって、ちょっと走ると膝が痛いんですよ」

>>今考えれば、こんな不自然な台詞に走らなくても、読者さまに同じ情報を渡す方法がありますよね。
>>走りだしたヒロインに「痛い!」と叫ばせるとか、痛みのあまり膝を抱え込んでしまうとか、そういった動作をさせれば済むことです。


 それじゃ五十歩百歩だって。
 ひさしぶりに運動して、膝がちょっと痛いくらいのことで、うずくまるだの叫んでみるだのと、そんなオーバーなリアクションを取るような「物体」は、それは「人間」とはいわないよ。
 作者が「ああこれ言わせておかなきゃ」と考えて操っている人形だわな。――その「物体」は。


 たとえば人間であるなら、多少痛くたって、周囲に対してアクションは起こさないはずだ。新入部員で入ったばかりという心理を考えてゆくと、我慢しちゃおうとするはずだ。
 しかし走るときに足をかばうような動きが、主人公の目にとまる。はじめ主人公は、彼女の走り方が変な理由がわからないが、見ていると、足をかばっているのだとわかってくる。どうしてかばっているのだろう。気が付いた自分はどうするべきだろう――と、思案したあげくに、聞いてみることにする。するとはじめて、彼女の口から「足が痛い」という言葉が発される。
 ――と、そこまでの流れを作っていかなきゃ、この情報は読者に示せない。ちなみに主人公視点から出ないで処理する場合ね。

 作者視点や神視点であれば、もっと簡単。
 ヒロインが痛む足をかばって走っていると、ベタに書いてしまえる。主人公がそれに気づいて声を掛けるまでのプロセスも、端的に説明して書いてしまえる。

 だから人物視点に入って書くのは大変なんだってば。その人物からはわからない死角(ブラインド)が、必ずできてしまうから。
 物事をどのように出していけば、主人公の認識の死角に入らないように話を構築していけるか、常に計算しつづけていなきゃならんのだ。

 視点の特性とか、気にもしないで書くのなら、神視点で書いてりゃいいんじゃないの? そのほうが小説初心者向きだぞ。
 視点を扱うなら、視点の特性をきちんと考えろ。

 ところで……。そもそもこの「なまっていて走ると足が痛い」ってのは、どんな必然性があるものなわけ?
 説明的台詞とか、ワザとらしくて臭いオーバーアクションまで駆使して、絶対に書いておかなきゃならん、その理由って?





>春日の指摘とか

>>春日さんの悪いところ、と私が思うのは、理屈が通っていないところです。
>>場所は合っているけれども、問題の内容と対策がどうにも理屈で考えるとおかしいわけです。

 指摘の訓練を積んでないと、そんなもんだよ。
 春日はまるで訓練してないんだから、シロウトなのは当然の話。
 編集さんでも、場所は正しいけど、理由と対策はあてにならんことも多い。(編集さんは受け取った原稿を本にするプロであって、原稿を直させるプロにあらず。直す必要のある原稿しか書いてこれんやつの相手をする必要はないのだ)

 人の原稿に指摘できないということは、自分の原稿も直せないことになる。
 違和感を覚える場所は気づけるのだが、なぜなのか、どうすればいいのか、直感で見当違いのことをやる――と、そんなことを自分の原稿に対してもやってしまうわけだな。




>救いのない話

>>映画だと「キャリー」でしょうか。虐められていた少女が、超能力に目覚めて――最後は大暴走しまくり、クラスメイト惨殺しまくり。最後は母親もろとも死亡。

 これ、ぜんぜん救いがあるじゃん。復讐に成功してる。
 「復讐するは我にあり!!」って話の、どこが、「救いのない話」なのやら。

 豚の生き血を浴びせかけたりと過激なイジメを受けていた少女が、ついにブチ切れて超能力に目覚めるのだが、イジメっこたちは少女を上回る超能力の持ち主で、ぜんぜん通用せず、チンケな能力でキバを剥いてきたことが彼らの不況を買ってしまい、少女は手足をもがれて目も耳も口も生殖器も潰されて肉ダンゴにこねられるが、超能力ゆえに死ぬことも叶わず、ただ思考するだけの肉の球体となって、培養液のなかに浮き沈みしながら、死を願い続ける。そして何十年か生きたあとで、ようやく老衰で死ぬ。
 ――とかだと、本当に救いがないと思うが。
 老衰でも、死ねるのでは、まだ救いがあるかなぁ。

 う〜ん。俺って、ひょっとして、「酷い話」とか「救いのない話」とかを書く才能があるのかしらん?
 人は自分のやりたいこととは別の才能を持っているもの――というのが、俺の持論であるわけだが。いらねーや、俺、こんな才能。


 津荒のいう救いがないというのは、たぶん、あらゆる種類のカタルシスがないってことだと思うよ。
 強烈な復讐のカタルシスがあるから、キャリーはエンターテイメント作品たりうるわけだが……。そのカタルシスも否定したいらしいぞ。

 だって恋人を食わせた父親への復讐を封じているじゃん。
 あそこで父親ぶっ殺してしまっては、だめなの、自分の書きたい話ではなくなるの、って、そう言ってなかったっけ? 言ってたっけ? どうだったっけ?





>津荒
>マシンガン

 マシンガンもサブマシンガンも意味は一緒。サブが付くか付かないかの違いは、銃身が短いかどうかだから、機能的には対した違いじゃない。
 長さや大きさを区別する必要がないときには、細かなニュアンスを省いて、むしろ「マシンガン」と表記すべきだろうな。

 さて、問題点はいくつかある。

 まず津荒に常識がないこと。
 「マシンガン」と書いて、どんなものか思い浮かべられる人間が、どれだけいるのやら。
 津荒だって、辞書で引いてこなけりゃ、きちんと定義もできなかったわけだよな。

 どこまでが一般認識で、どこからは一般認識ではないのか。
 サボらずに毎回考えていくしかないだろ。そして必要ならリサーチしてみる。まずおまえは考える習慣を付けろ。自分の認識=一般認識と直結させてしまう癖を抜きさえすれば、もうちっとはマシになる。

 二つめ。
 おまえがマシンガンというものを知らないこと。

 人質を取られていて、頭だけを狙撃するのにマシンガンを使うのは、アホウのすることだ。
 サブマシンガンを実際に構えて、弾倉ひとつ分、弾をばらまいてくりゃ、説明なんぞされなくてもわかることだろうけど……。

 銃を知らずに銃を出してんじゃないよ。
 実銃に触れろとは言わんけど、せめてモデルガンぐらいは触ってからにしろ。
 話にもならねぇ。
 5メートルの距離を置いて、リンゴ大の標的に命中させることが、どれだけ難しいことなのか。その感覚も知らねぇだろ。

 ぜんぶ「〜と思います」などと、思い入れで言ってるだけじゃねーか。幼稚園児のお遊戯じゃねーんだぞ。大の大人がマジになってやってる修行であり、課題なんだろーが? あァ?


>>敵との距離は5メーターぐらい(部屋の中だし) で、殺し屋なら、狙いをさだめれば命中できると思う。

 ――と、こんなふうに「思います」と書いてるわけだ。
 感覚を知っているなら、「訓練積んだ人間なら出来ます」と断言できるはずだよな。
 ちなみに「5メーター」ってなんだ? メーター5個のことか?

 あとマシンガンというものは、引き金を引いていたら連続して弾が出るものだと、自分でも書いているわな。
 狙いを付けて、一発目は狙い通りの場所に当たるかもしれない。
 しかしそこで銃口が反動で揺れるから、二発目が同じ場所に着弾するとは限らないわな。
 1秒間に15発も弾が出るんだぞ。弾丸を1発発射するごとに、時速80キロの硬球を受けとめただけの衝撃が手にくるわけだぞ。それが秒間15発だぞ。そして銃口がほんの数ミリ横にぶれただけで、人質の頭を撃ち抜いてしまうわけだぞ。しかもこの主人公、SMGを片手で持ってるわけだよな。

 その状態で、フルオートのまま、犯人の頭だけを狙い撃つということが、いかにアホくさいかということは、イメージできたか?

 だが単発なら問題ない。マシンガンであっても、はじめの一発目だけは、狙ったところにきちんと当たるから。5メートルでリンゴ大の標的なら、スコープ使って狙いを付けなくたって、熟練者なら当てられるだろう。(抜き撃ちや早撃ちでは狙いは付けられない)
 モードセレクターで単発にも切り替えられるとも書いているが……。

 しかし、いつ切り替えたんだよ?
 そういうことを書けというんだ。
 精密射撃をするためにモードセレクターを変えたなら変えたで、それを書くとかさ。


 総括すると――。
 知らないやつが知らないまま、自分が知らないことも知らないで書いているので、話にもならん。
 どーしてかな〜。どーして、そうやって、知らないまま、へーきで書いちゃうのかねー。シロウトってーのは。
 ぜんぜんわからねぇ。理解できねぇ。なんで自分が知らないということさえ知らないんだ?





>津荒
>書きたいもの、読みたいもの

>>例えばダブルブリットを読んでいるじゃないですか。「痛い」話だからすごい楽しいわけです。

 あー、言うと思った。
 市販作品と比べるなよ。市販されている作品は、他にも色々入っているだろ。
 お前の書きたいのは、不純物なしで、「それ」しか入っていない話なわけだろ。違うものじゃんか。津荒が読んで愉しんでいるのは、自分が書きたいような話じゃない。

 ダブルブリッドって作品は、「痛い」と「苦しい」のほかにも、「楽しい」や「嬉しい」であるとか。ほかにもアクションだって入っているし、恋愛要素も入っているし、謎解きや設定やら、色々と魅力があるわけじゃんか。

 津荒の書きたいのは、「それ」なんだろ? 他のものは、べつに書きたくないわけだろ?

 さて津荒は、「それ」の含有されている市販作品を読んで愉しんでいたということだが……。
 はたして「それ」を愉しんでいたのか。それとも「それ以外」のほうで愉しんでいたのか。きっちり判別を付けられるのか?


 俺、ニンニクは好きなんだけどさ。ニンニクを使った料理を好んで食べるんだけど。
 しかし、ニンニクを丸ごとバリバリ食うほどには好きじゃないんだよな。前、焼肉屋で、「ニンニクホイル焼き」とかあったんで、どんなもんかと思って頼んでみたら、球根丸ごと焼いたやつが出てきちゃってさ……。(笑)
 全部で15粒ぐらい? もー、死ぬ思いで食ったけどさ。

 そーゆー感じ?
 お前は「ニンニク」が好きなんだって言うんだけど。ホントかねぇって俺は思うわけよ。
 お前は「丸ごとのニンニク」を書いている。そして自分がニンニク好きであることの証明として、市販の「ニンニクを使った料理」が好きであると言うわけだが。

 しかし別物じゃん。
 「ニンニク丸ごと」っていうのと、「ニンニク料理」っていうのは。


 ちなみにこの話、モチベーションの根っこというか、幸せの根っこというか、そういう話に繋がっている。
 作家が小説を書くのは、例外なく「幸せになるため」なわけね。自分が。

 「書きたいもの」を、なぜ書きたいと思うのか。色々と理由は出てくるだろうけど、大きなレベルでまとめてみると、「自分が気持ちよくなるから」なわけだ。
 「気持ちよい」=「幸せ」と言い換えてもいい。

 津荒の場合には、書きたいのは「世界には救いがない」というもので、それはいうならば「閉塞感」ってことになるのかな。
 まあなんだか知らんけども……。そういうものを書くと、津荒は気持ちよくなれるわけだな。
 だから書きたいし、書いてるわけだな。

 ここでひとつ質問。
 「世界とは救いがないものである」という思想を、実際に物語にして再確認してみると、津荒はなぜ気持ちよくなれるのだ?
 自分で書くにせよ、他人の書いた話を読むにしろ……。どういう仕組みで、津荒の幸せに結びつくのだ? どういう仕組みで心地よくなるの?

 言い換えるなら、「世界とは救いがないものである」ということが真実であったりすると、津荒は幸せになるわけだよな?
 その逆を言うなら、「世界は救いがあるものである」が、もし事実であったりすると、津荒はずーんと不幸せになってしまうのかな?

 ところで「救い」って、なに? これ津荒語でよくわからん。
 上のほうでは「救いがない」というのは閉塞感かもしれないという仮説を立てているが、そうすると「救い」というは「自由であること」とかになるのかな。

 説明しろ……と言っても、自分でもよくわかっていないだろうから。
 まず考えろ。



 また、そういう種類の話を自分以外の人間に読ませることについて。
 書いた作品を誰にも読ませないのであれば、べつにどんな性癖を持っていたって、どんなものを書いていところで、それは個人の自由だから、誰がなにをいうことでもないのだけど。
 津荒は書いたものを他人に読ませようとしているのだよな。
 しかもアマチュアとしての作家活動だけでなく、プロ作家を視野に入れようとしているのだな。プロ作家を目指すのは大勢に読ませるための手段なのかもしれないけど、まあ現実問題として、他人に小説を読ませて対価を得る道を目指しているわけだ。

 ならば聞いておかないとならない。
 「救いのない話(津荒語)」というモノを他人に読ませることで、津荒はどういう仕組みで、気持ちよくなるわけ?
 どこかにいる(かもしれない)同類を喜ばす――という理由は、とてもわかりやすい。これについては説明不要だ。

 他の多くの場合には、普通の人には「反論」「怒り」「やるせなさ」「悲しみ」――などを与えることになってしまうわけだよな。そのへんは自覚済みらしいけど。
 こちらのほうでは、どういう仕組みで、津荒は気持ちよくなれるわけ?

 「反論」「怒り」「やるせなさ」「悲しみ」――といったものを、まあ平たく「不快感」と言い表すとしようか。
 他人に「不快感」を与えると、どういう仕組みで、津荒は「快感」を得るわけ?


>津荒
No.8452 投稿日 2004年8月27日(金)19時30分 投稿者
新木 伸
>津荒

 1、2個忘れてた。

>>親父は人生の目標であるところの「復讐」に固執しすぎているために、息子を道具としか考えなくなり、また人を殺すことにも罪悪感を全く持てなくなっている。

 そういう狂いかたってのもあるだろう。だけど「他縄他縛」の父親に関しては、それは違うだろ。
 わざわざ合理的でない方法に固執しているよな。復讐を最大目的にするなら、他にも方法はあるはずだ。しかしどういうわけだか父親は、「息子に復讐を実行させる」に固執している。
 この場合には、それを説明できる「狂いかた」でないといかんわけね。



>>>>津荒自身、自分の話のなかで、どこは動かせない部分で、どこは変えてもいい部分であるのか、切り分けができていないよな。

>>「救いゼロ」っつうコンセプト以外は、変えていいっていう考えは間違ってるんですか。


 「救いゼロ」が動かせない部分――って、自分では思っているのだろうけど。
 そんなのはぜんぜん浅い認識なわけよ。

 なぜ救いゼロの話を書きたいのか、おまえ、自分でわかってないじゃん。
 救いゼロの話を書きたい理由を突きつめないことには、なにが動かせない部分なのか判明せんぞ。


レスのみ。
No.8453 投稿日 2004年8月27日(金)20時49分 投稿者
春日秋人
>新木さん
>他人による書き直し

>>ちなみにこれって、春日の書きたかった話?
>>たいていの場合、こうして自分好みに変えてゆくと、それは本人の書きたかった話ではなくなってしまうものだが。
>>おなじこと、津荒に対してやってない?

「やってない?」と聞かれれば、「やった」。
 確かに自分の書きたかった話とは違うものになていますね。
 ただ、でも、やられて怒るかと言えば、そうでもない――僕の場合。

「こう書けば面白いんじゃない?」と他人が言って、直してくる。そして直したものを読む。確かにおもしろくなっていた。けれどそれは自分の書きたい話とは違った。

 ということがあった場合。僕は、じゃあなにをするか。
 自分のやりたい話。その形を変えることなく、書き直してきた他人の話よりも面白くするにはどうすればよいか、考える。
 ここには確かに「怒り」があるんですけれど……
 この「怒り」はすべて自分のほうに向かっていて、話を考える燃料になります。
 なんて言えばいいのかな。こういう感情的なものは台詞で言わせたほうが簡単に説得力が得られる。「負けるもんか!」

 だから――「自分がやられて嫌なこと」じゃないから、平気で津荒さんにそれをしてしまいました。

 うーん、それにしても口調が乱暴になってしまったことは失敗でしたね。津荒さんにはほんとうに申し訳ないことをしてしまいました。反省しています。


>「救い」

 僕も普通に「救い」とか言っておりましたが……
 春日語で「救い」は「誰かの願いが叶うこと」です。
 んで、「願い」というのは「強く思ったこと」。
 簡単にまとめると、「目的が達成されること」ですかね。
 そう考えると「救い」のない話なんて世の中にあるのだろうか……って話になるような。
 つまり「救い」に関して僕が言う「ある」か「ない」かっていうのは「満たされてる」か「不足している」か、ということですね。



>紫さん
>指摘ありがとうございます

 同じ書き直すという作業でも、このような形にすれば相手の怒りを誘わない、というまさに見本ですね。参考になります。


>新木さんへ
No.8454 投稿日 2004年8月28日(土)01時22分 投稿者 津荒 夕介
>マシンガン
 一般認識は調べながらやっていくしかない。ふむ。
 マシンガン調べが浅すぎたのは、ひい、す、すんません。


>救いとは
 救いとは、その人物のやりたいことをその人物が達成できる展開のこと。
 死んでも目的を達成していたら、それは救いがあるということになる。


>書きたい話とか

 なんだかわけがわからなくなってきたぞい!(挨拶)
 ども津荒です。

 書きたい話と、読みたい話と、読まれる話。……なんか呪文みたいだな。

>>さて津荒は、「それ」の含有されている市販作品を読んで愉しんでいたということだが……。
>>はたして「それ」を愉しんでいたのか。それとも「それ以外」のほうで愉しんでいたのか。きっちり判別を付けられるのか?
 
 うーん。どうなんだろう。……つけれないかなぁ……。こう、一番楽しいと感じたときが、悲劇なシーンだったってことなんだけど。もしかしたら、それを支える違う要素が面白かったのかもしれない……。


>>「ニンニク丸ごと」っていうのと、「ニンニク料理」っていうのは。
 
 つまりニンニク(悲劇)が好きなんじゃなくて、ニンニク(悲劇)を上手くつかってある料理が好きなんだろう? ってことか。ううむ。なる。

 ではつまり、ぼくはこのままの路線で行けば、悲劇を中心に作られた料理が好きなわけか。
 

>>「書きたいもの」を、なぜ書きたいと思うのか。色々と理由は出てくるだろうけど、大きなレベルでまとめてみると、「自分が気持ちよくなるから」なわけだ。
>>「気持ちよい」=「幸せ」と言い換えてもいい。
 
>>ここでひとつ質問。
>>「世界とは救いがないものである」という思想を、実際に物語にして再確認してみると、津荒はなぜ気持ちよくなれるのだ?
>>自分で書くにせよ、他人の書いた話を読むにしろ……。どういう仕組みで、津荒の幸せに結びつくのだ? どういう仕組みで心地よくなるの? 
 
 うーんと……。
 どこまでも落ちていく(不幸になる)のが面白い。
 かな……。

>>その逆を言うなら、「世界は救いがあるものである」が、もし事実であったりすると、津荒はずーんと不幸せになってしまうのかな?
 いやいや、そんなことはない。
 ずーんと不幸にはならん。
 普通だなぁと思う。あと、感動したり、良かったーとか思ったりする。
 

>>「反論」「怒り」「やるせなさ」「悲しみ」――といったものを、まあ平たく「不快感」と言い表すとしようか。
>>他人に「不快感」を与えると、どういう仕組みで、津荒は「快感」を得るわけ?
 
 うーん……。
 


>なんとなく、混乱。
 今日あらすじを考えていたら、辛くなった。ヒロインが死ぬ話なんだけど、「死」を中心に話を考えたんで、悲しくて怖くてしょうがなくなってしまったのだ。
 とりあえず、「死」を中心にした話は、苦手なんだろうなぁと、思った。
 ……すごく変だ。
 「救いの無い話」ではなく(もはや、受け入れられるわけがないから)、「悲劇」を書きたいなぁと思っている人間が、「死」というキーワードを嫌う。
 おかしい。
 一体どういうことなんだろう。
 ついでに「悲劇」に近いはずの、「ホラー」「推理」「グロ系」が苦手。(他縄他縛でも残虐シーンは、正直ちと辛い。おもしろそうだけど)
 沢山のキャラが死ぬ話や、死を中心とした話を書く人は、死が好きなんだろうか。
 小説のすべてが好きで、できているのだろうか? そんなわけはないか。
 

>おれが悲劇を好きな理由
 考えルー
 考えルゥー
 
 ……。
 あ。そっか。
 おれが悲劇を好きな理由は、間違っているんだ。「悲劇が好きだから」じゃない。
 おれは、悲劇の「意外性」が好きなんだ。 
 小説を読むと(ライトノベル中心)、大体がハッピーエンドで素晴らしく終わる。それになれているから、逆に悲劇が来ると、予想を裏切られて、気分が良くなる。
 だから悲劇が好きなんだ……。
 ……見えてきたかな。
 じゃあおれは、悲劇じゃなくて、予想を裏切るのが好きなんだ。予想を裏切るなら喜劇でもいいってことか。 
 救いがない(だれも自分のやりたい事を達成できない)という話は、読者の予想を完全に裏切る。裏切られたいおれからすれば、そりゃぁー最高な気分になれる。
 ……。
 おお……。そうかも。そうに違いない。
 予想を裏切る……話が好きか。

>解決か?
 すったもんだのあげくに出た結論。
 オイラは、予想を裏切る話を書きたいらしい、です。予想を裏切られてびっくりする読者を見て、幸せになる。
 でも暗い話が好きってのもあるだろうな。明るい話と暗い話両方で「予想を裏切る話」はできたけど、最初に選んだのが暗い方だったから。

>>津荒の場合には、書きたいのは「世界には救いがない」というもので、それはいうならば「閉塞感」ってことになるのかな。
 その思想が、普通じゃないから書きたいのだろう。意外性があるから。
 あと「ついでに」昔の悩みを誰かに共感してもらいたいから……ってのもあるか。
 
 それから読みたい話も「意外性のある話」だと思う。……これは、まだ考えが浅いかな。


 
>他縄他縛の親父の狂い
>>そういう狂いかたってのもあるだろう。だけど「他縄他縛」の父親に関しては、それは違うだろ。
>>わざわざ合理的でない方法に固執しているよな。復讐を最大目的にするなら、他にも方法はあるはずだ


 すんません<このごろ多いな。
 書き忘れです。以前弟切さんにもつっこまれたことなんですけど、「呪術士」って強いの? っていうのがポイント。
 妻のかたきである鬼は人間だけど、「妖怪クラス」と呼ばれる力の持ち主です。「妖怪クラス」に勝つには、同じレベルの力を持ちうる存在、「妖怪クラス」の血をひく者でなければなりません。普通の人間では、まったく歯が立たない。呪術士の親父でもやはり、手がでない。
 親父にとって利用できる「妖怪クラス」の人物は息子(山姥)しかいなかった。だから赤ん坊の時に全力をつぎこんで、例の呪いをかけた。
 ――という裏設定がありました。
 
 こういうのをあらすじに書かないとなぁ……。おれのバカチン。


課題提出。
No.8455 投稿日 2004年8月28日(土)05時43分 投稿者
春日秋人
 よろしくお願いします。

>1075 800字、短編あらすじ。 8/28 No.2「一度目の勇気」リライト版――「立ち向かう勇気」 春日秋人

 http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1075&e=res&lp=1073&st=0


いろいろ
No.8456 投稿日 2004年8月28日(土)17時47分 投稿者
新木 伸
○津荒

>予想を裏切る話が好き

>>じゃあおれは、悲劇じゃなくて、予想を裏切るのが好きなんだ。予想を裏切るなら喜劇でもいいってことか。
>>救いがない(だれも自分のやりたい事を達成できない)という話は、読者の予想を完全に裏切る。裏切られたいおれからすれば、そりゃぁー最高な気分になれる。
>>おお……。そうかも。そうに違いない。

 アホ。
 こういうのはエウレカっていうんだ。確信を感じてふっと気持ちが楽になった感覚があったろう。そいつは「ニセモノ」だから、覚えておくように。
 以後、なにかを考えていて同じ感覚があったときには、エウレカの早とちりってことだ。自分の心の動きによく注意すること。

 というわけで、その「予想を裏切るのが好き」に関しては、俺はぜんぜん信じてない。
 そもそもエウレカ丸見えだし。出てきた答えの検証もしてねぇから、疑いくさいこと、この上ない。
 なんか綺麗なほうの理由を捏造してきたな〜、って感じかな。
 当たり障りがなくて、汚れてもいなくて、綺麗でいい理由だよな。

 だいたい明白な嘘があるじゃんかよ。
 お前は他人に「反論」「怒り」「やるせなさ」「悲しみ」を与えたいのだろ?
 予想を裏切るのが好きなだけなら、べつに「怒り」「悲しみ」やら「反論」やらを他人の心のなかに呼び起こす必要はないじゃんか。

 お前は他人に「反論」「怒り」「やるせなさ」「悲しみ」を与えたいのだよな?
 ――ここまでは信じる。
 その先のところから、理由を新たに考え直してくること。





>悲劇とはなにか

 どうやら津荒は悲劇が好きであるらしい。このあたりまでは信じてもいい。
 ここも漠然としているんだよな。まず「悲劇」ってのが、なんなのか、津荒はよくわかっていないっぽい。よくわかっていないまま言葉を使っているから、さらにややこしくなる。

 ニンニク丸ごとっていうのと、ニンニクを使った料理とは別物であるという件にも関連してくるのだが……。

 津荒は「悲劇」が好きだっていうけども。
 悲劇が悲劇として成立するためには、その前に「幸せ」を描いておかなきゃならんわけよ。
 まず幸せなシーンがあるわけよ。そこから転落するから、その落差でもって、「悲劇」というものが生まれるわけね。

 しかし津荒が好んで書くものっていうのは、はじめから「底」にいるわけだ。
 はじめから底。途中も底。終わりまでずっと底。
 そういうものを悲劇と呼称するのなら、おまえは悲劇のなんたるかをわかっていない。もしくは違う物を「悲劇」と呼んでいるのか。どっちかってことだな。

 ちなみにはじめから終わりまでずっと「底」なものは、これは売れない。需要がない。商業出版ではそういうのは書けない。書いてもどうせ売れないから、企画が通らない。
 「ずっと底」ってのは、べつに意表を付いているわけじゃない。商業出版ではそういうものが出回っていないというだけで、アマチュアのシロウトどもは、大勢でしこしこと大量に生産してる。津荒が知らないだけ。
 なぜ商業出版では出回らないのかというと、「売れないから」の一言に尽きる。

 「悲劇」ならそこそこの需要が見込めるから、うまく作れば、書かせてもらえるけどね。





>悲劇は好きだけど、死はキライ

 「死」「残虐」「グロ」は苦手なのか。ふむふむ。
 「暴力」とかはどうなのだ? 残虐と近いかもしれないけど、やや違うよな。残虐でない暴力もあるから。
 これがなにを意味しているのか、データ不足だから仮説も立てられんけど。
 しかし変だよな。

 悲劇は悲劇でも、死なない程度のヌルめの悲劇を、津荒は好きだってことになる。




>>小説のすべてが好きで、できているのだろうか? そんなわけはないか。

 小説のすべては、「好き」か「嫌い」か、そのどちらかで、できているんだよ。
 死がたくさん描かれる話を書いている人は、死が「すごく」好きか、死が「すごく」嫌いか、どちらかなわけだ。
 嫌いで嫌いで嫌いであるがゆえに、そこから離れられずに書いてしまうという、呪いみたいもので書いている人もいる。

 だから感性を磨けって言ってる。
 あるものを好きなのか嫌いなのか、なぜ好きなのか、なぜ嫌いなのか、意識できるようになるということが、感性を磨くということだ。
 ただ見分ける目を磨くだけでなく、好きなものをもっともっと好きになったり、嫌いなものをもっともっと嫌いになったりして、色々な意味で磨いてゆくものなのだ。



>>あと「ついでに」昔の悩みを誰かに共感してもらいたいから……ってのもあるか。

 昔の悩みって、どんなんだ?
 わかるように書いてくること。

 あと「人間が生きる理由」ってほうも、答えてもらったが、よくわかんないままなんだよな……。

 てっきり「人間」っていうのは、自分や他の人を含めた一般論としての「人」って意味だと思っていたのだけど。
 文明がどうこうと言っているってことは、人間っていうのは「人類」って意味だったわけ?




>呪術士の父親は合理的か

 まず話の前に――。
 「呪術師」だと呪術を教える人で、「呪術士」だと呪術を身につけた人って意味ね。
 この場合は教えてないから、「呪術士」で正解だろう。

 ところで「例の呪い」ってなんだっけ?
 上の話題でも「昔の悩み」と書いてみたり。こっちの話題でも「例の呪い」って書いてみたり。
 「例の」とか「昔の」とか書かれたって、わかんねーんだよな。
 お前自身は自分に関わることだから、よく知ってることかもしれんけど。お前のことに関して、他人がそんなに関心を持ってられるかってーの。
 必要な説明はきちんと行え。

 「例の呪い」というのは、「父親を殺せなくなる呪い」のことだったっけかな。

 では、津荒が言うには――。
 父親は息子が赤ん坊のときに、その赤子が「自分を殺せなくなる呪い」を掛けたということになる。
 ではそのときから、息子が自分を憎むような計画を立てていたってことか?
 しかし言ってることが変じゃん。

 父親は息子を鍛えていたんだけど、その息子が復讐に乗り気でないもんだから、ガールフレンドを食わせちゃって怒りを掻き立てるようなマネをしちゃったわけだろ?
 息子が復讐に乗り気であったなら、そんなことはしなくて済んだんだよな?

 その十数年前、父親の話になるが――。
 息子がまだ赤子だった当時の父親は、なにしろ復讐に燃えていたわけだから、赤子も自分と同じように復讐に燃えて育つと、信じて疑わないはずなんだな。人間ってな、そういうもんだし。特にそんな精神年齢の低いオヤジだと、自分と赤ん坊の区別が付いていないわけだな。赤ん坊は自分の一部であると思っていたりするわけだ。自分の一部が反抗してくるなんてのは、発想の外にあるわけだ。手足みたいなもんだわな。意に反する動きをするはずがないんだな。
 なのに「息子が自分の思い通りに動かない」ことをその時点で確信していて、自分を殺せない呪いを掛けておく――なんてのは、変なわけよ。

 また、息子が成長していってから、思い通りに動かないことを知り、その時点で呪いを掛けられるぐらいなら、それは充分に強い力を持った呪術士ということになるから、息子なんか使ってないで、自分で復讐を果たせばいいってことになるわけよ。

 おなじ赤ん坊に呪いを掛けるのでも、なんかほかに、もっと合理的な呪いはなかったのかよ?
 もっと考えろよ。話になんねーよ。




>春日
>他人による直し

 他人の話を自分好みに書き直すとな、それは「指摘」なんてものではなくなってしまうわけだ。
 なんになるのかというと、「二次創作」だ。
 他人の設定、他人のキャラ、他人のストーリーラインをベースとして作った二次創作なわけね。

 低いコストで、なんか立派なモンをこしらえた気分になるから、とてもラクで楽しいことだから……。みんな、人の指摘をするようになって、ちょいと力が付いてきて、ちょいと増長してくると、ついつい、はじめちゃうわけだけど。

 しかしそれは、「指摘」とは違うものだから。

 正しく指摘を行うためには、その人間がなにをやろうとしていたのか、正しく汲み取らなきゃならないわけね。
 そのうえで、人の話を変えないように直していって、あるべき完成系を示したりすることもできるが……。それはかなり高度な話だし。そもそもやる意味がないし。

 鐸碑さんのやってる仕事が、ちょうどそんな感じのものらしい。
 ユーザーの持ち寄ってきたキャラや設定の断片を組み合わせていって、整合性のあって完成したストーリーに組み立てて送り返す仕事なわけだな。

 そういう仕事もあるわけだけど……。
 「小説家」のやるのは、自分の話を完成させることであって、他人の話を完成させることじゃない。

 頼まれもしないのに、二次創作物を作って、それを「どうよ」とばかりに原作者に突きつける行為は、怒りを掻き立てるぐらいの役にしか立たんわな。
 本人の大事な話を自分の作った「変なもの」で踏みにじって、怒らせて発憤させるわけだ。より真剣に作品に取り組む効果がある場合が、ある時もあるが……。

 しかし春日の場合には、「見本」のつもりで示したわけだろ。しかしぜんぜん見本になってなくて、自分の変な「二次創作物」を見せただけだろ。
 津荒に対してだけでなく、例の体験説明会に来ていた隣の彼に対してもやってたようだが……。
 まあ、被害が二人で済んだなら、早く気づいたほうでないかね。




>2号

>>お題:近づく距離と、大きな挫折
>>縛り:
>> 少しずつ草一郎も腕前をあげ、バンドの仲も、そして「凛子との距離も近づきつつ」あった。初めて凛子に自宅に招かれ、「喜びやら妄想やらで胸を高鳴らせる」草一郎。「立派な家に圧倒」され、さらに「海里もいることで肩すかしを食らい」ながらも、楽しい時間を過ごす。
>> トイレからの帰り、執事さんに「凛子がどれだけ音楽に狂っているのか」を教えられる。自分との違いに落ちこみながら部屋に戻ると、「凛子と海里が抱きあっている場面」に遭遇する。立ちつくす草一郎に、「お前もやるかと誘いをかける凛子」。「すべては音楽のためと断言する凛子」に「恐れすら抱いて」、草一郎はその場から逃げ去る。

 こ〜んなもんは、縛りとは言わん。
 縛りってのは、要点の中の要点なわけね。
 こ〜んな、300字もあるような〜、も〜んは、要点とはいわない。あらすじというのだ。
 誰があらすじを書けと言った?


>>トイレからの帰り、執事さんに「凛子がどれだけ音楽に狂っているのか」を教えられる。

 だいたい……。
 なんじゃ、これは。

 おまえ、「縛り」ってもんを、なにか勘違いしとらんか?
 執事から口頭で説明される内容のどのへんが縛りなんだよ? どのへんがキモであって、焦点であって、肝要な部分なんだよ? どのへんが注意と配慮が必要なんだよ?
 ふざけんな。んなもん小学生だって書けるわ。

 いいか。
 縛りの部分だけを抜き出してみるぞ。
 俺とお前のものとで、焦点の絞り込みかたがどう違うのか、精度がどれだけ違うのか、そのあたりを見てみそ。

(俺)
「駆け引き」
「好意剥き出し」
「お姉さん」
「波風」
「官能的美声」
「ロリータ美少年」
「波乱」
「転換点」

(おまえ)
「凛子との距離も近づきつつ」
「喜びやら妄想やらで胸を高鳴らせる」
「立派な家に圧倒」
「海里もいることで肩すかしを食らい」
「凛子がどれだけ音楽に狂っているのか」
「凛子と海里が抱きあっている場面」
「お前もやるかと誘いをかける凛子」
「すべては音楽のためと断言する凛子」
「恐れすら抱いて」


新木さんへ
No.8457 投稿日 2004年8月29日(日)01時55分 投稿者 津荒 夕介
>エウレカとか

>>だいたい明白な嘘があるじゃんかよ。
>>お前は他人に「反論」「怒り」「やるせなさ」「悲しみ」を与えたいのだろ?
>>予想を裏切るのが好きなだけなら、べつに「怒り」「悲しみ」やら「反論」やらを他人の心のなかに呼び起こす必要はないじゃんか。
 
 まったくです。
 「反論」等は、必要無しです。
 その四つを必要だと書いたのは、自分が「救いがないのが好きだ」と思い込んでいたから。(むしろこっちがエウレカ)
 その後に新木さんにつっこまれて、「反論」等から、自分が幸せになる原理を考えたが、わからない。
 なぜわからないのか……と考えるうちに、「救いがない」ということが好きなんじゃなくて、「ええ? 救いがないの?」と読者に思わせる、あるいは読んでいてそう思うのが好きなのだと気づいた。

 おれは「反論」等を呼び起こす必要はない。必要があると思っていたのは、考えが浅かったから。


>>お前は他人に「反論」「怒り」「やるせなさ」「悲しみ」を与えたいのだよな?
 実のところ、あんまし与えたくない。


>>そもそもエウレカ丸見えだし。出てきた答えの検証もしてねぇから、疑いくさいこと、この上ない。
 救いがないという事が好きでしょうがないのか? と訊かれ。また、逆に救いがあると嫌でしょうがないのか? と訊かれた。
 べつにどっち(救いがあっても、なくても)でもいいなぁと思った。
 ではなぜ救いがない話を書こうと思ったのだろうか。
 それは救いがない話なんて読んだ事がないからだ。(救いがない話は売れないので、手に取る機会がなかった)
 「これなら完璧に意表をつけるぜ、くくく」――なんつう考えが底にあって、そこから考えたのが「救い皆無の話」。
 だからべつに悲劇が特別スキでもないし、ハッピーエンドが特別嫌いでもないのだ。



>悲劇には幸せが有る
 わーってますよぅ。
 だから他縄他縛はダメダメなんです。あれはひたすらに、マトモな話を壊そうとしているだけなんです。


>>悲劇は悲劇でも、死なない程度のヌルめの悲劇を、津荒は好きだってことになる。
 死も嫌いだし、暴力も嫌いっすねぇー。痛いのは嫌い。いじめとかも嫌いだなぁ。精神的に痛いのも苦手ってこと。

 ただし、嫌いなんだけど、ある条件がクリアされれば「要素」として好きになる。
 死等を「意表をつく」ということに利用してあるのならば、好きなのだ。
 逆に死や暴力を中心に話が進む場合。その話に意表をつく展開がなければ、そういう話をボクは嫌う。
 実際に死を中心に話を作ろうとしたら、作るのがすげぇ大変で、やっとつくったその話もいまいち好きになれない――という始末だった。(これです
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1077&e=res&lp=1077&st=0)

 具体的には、悲劇の特性上、意外性はあるので、意外性の部分は好き。――だけど、ヒロインが死ぬ事を告白するシーンとかは、考えただけで可愛そうで嫌だ。
 他縄他縛の場合は「意表をつく」が話の中心だから、ヒロインが食べられるという要素は、意外性の一つとして許されてしまう。
 悲劇を書こうとすれば辛く。
 意表をつこうとするのなら、辛くなかった。

 パターンを裏切る話といえば悲劇が最初に浮かぶので、おれは悲劇を好きなんだとエウレカしていたんだろうナー。

 

>>昔の悩みって、どんなんだ?
>>わかるように書いてくること。

 人類には存在の意味があるのかどうかという悩み。
 くだくと、人類が地球に存在する理由がわかんねー、ってこと。
 人間っていう言葉が正しくないっていうつっこみは、その通りです。
 


>他縄他縛

>>その十数年前、父親の話になるが――。
>>息子がまだ赤子だった当時の父親は、なにしろ復讐に燃えていたわけだから、赤子も自分と同じように復讐に燃えて育つと、信じて疑わないはずなんだな。人間ってな、そういうもんだし。特にそんな精神年齢の低いオヤジだと、自分と赤ん坊の区別が付いていないわけだな。赤ん坊は自分の一部であると思っていたりするわけだ。自分の一部が反抗してくるなんてのは、発想の外にあるわけだ。手足みたいなもんだわな。意に反する動きをするはずがないんだな。
>>なのに「息子が自分の思い通りに動かない」ことをその時点で確信していて、自分を殺せない呪いを掛けておく――なんてのは、変なわけよ。
 
 うーう……そうか……。

>>また、息子が成長していってから、思い通りに動かないことを知り、その時点で呪いを掛けられるぐらいなら、それは充分に強い力を持った呪術士ということになるから、息子なんか使ってないで、自分で復讐を果たせばいいってことになるわけよ。
 ですねぇ。


>>おなじ赤ん坊に呪いを掛けるのでも、なんかほかに、もっと合理的な呪いはなかったのかよ?
 
 呪いをかけるってことは、拘束するってこと。親父は息子が自分と同じ人間になると思っているのだから、息子を拘束する必要性はまったくない。ので拘束しないだろうな。
 呪いをかけること自体が、まず必要無い。前提から間違っていたのか。くそー……。
 まあ、あるとするなら……。
 母親を失った悲しみを持続させ、復讐のテンションを保つために、親切心で、鬼に母親が殺される夢をたまに見てしまう呪いをかけるぐらい。
 かな……。


>課題
 
 「800字で短編あらすじを考えよう課題」の、No.3「最初で最後の――」津荒夕介です。
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1077&e=res&lp=1077&st=0


しまった。おれのアホウ。ドアホウ。
No.8458 投稿日 2004年8月29日(日)02時05分 投稿者 津荒 夕介
 すんません書き忘れました。

>課題提出
 「800字で短編あらすじを考えよう課題」の、
 No.3「最初で最後の――」8月29日 作:津荒夕介
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1077&e=res&lp=1077&st=0
 です。

 日付を書き忘れておりました。


課題提出
No.8459 投稿日 2004年8月29日(日)04時14分 投稿者 津荒 夕介
 あははは。いやぁ、近頃課題投稿でのミスが多い。ちょっとやばいな……。
 なんか感覚であるんですよね。「よし、大丈夫だ」みたいなのが。
 それが出ないうちは、絶対に投稿しないことにしよう。「最初で最後の――」なんて、すごい嫌な予感がしてたし。気になって見直したら、ぼろぼろだし。ぎゃー。
 もっと緊張感を持たねば……。


>短編あらすじを800字で書いてみよう課題
 
 No.3の直し。
 800字で短編あらすじNo.3「最初で最後の――」 9月27〜29日 津荒夕介
 
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1078&e=res&lp=1077&st=0
 悲劇として考えました。
 

800字で短編あらすじNo.4「コクハク」 8月28日 津荒夕介
 http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1079&e=res&lp=1077&st=0
 もどかしい話として考えました。
 もどかしいのは、イイネ!


 800字短編あらすじNo.5「予知夢を見たら」 8月29日 津荒夕介
 http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1080&e=res&lp=1077&st=0
 意表をつくのが目的の話です。
 ヒロインの肩書きがスゴイことになってます。


いろいろ
No.8460 投稿日 2004年8月30日(月)01時23分 投稿者
新木 伸
>津荒

>意表を衝く話とか

 意表をつく話が好きだという話。そういうことなら半分ぐらい信じてもいいかな。
 ――ていうか、その「驚かす」ということは、エンターテイメントの基本なのだが。

 ただし、既存のパターンを破壊するという――いまの方法をやってるだけじゃ、箸にも棒にもかからんものを量産するばかりで、読んでもらえるモノは書き上がらんぞ。

 過去の蓄積ってもんを、ちょっとばかりナメすぎているよな。
 お前の壊そうとして頑張っている「物語のパターン」というものは、数千年か1万年か、おそろしく長い時を掛けて、何億人か何十億人かの語り部の手を経て、いまのパターンに収束してきたものなわけね。
 そこに含まれない新しいパターンの発見の可能性ってものは常にあるわけだが、18年ぽっちしか生きとらんお前が、ほんの思いつき程度でやったものが、見事に当たる確率なんざ、宝くじ買って一等が当たるよりも低いわけね。

 ちなみにストーリーテラーには、こんな金言が伝わっていたりする。


     予想は裏切れ。だが期待は裏切るな。


 おまえのは予想は裏切っているかもしれんが、期待も一緒に裏切っちゃっているのだ。だから読まれない。

 予想は裏切るが、しかし期待は裏切らないようにうまくやったなら、その方法は成功するぞ。





>半分ほど疑っている件

 悲劇系の話が好きだって、言ってたじゃん。
 あれについてはどう説明が付くのだ? 痛い話と、悲しい話――書くのは苦手でも、読むことに関しては大好きなんだよな?





>人類の存在意味

 SFを読め。
 それっぽい解答がいくつも展示されてるぞ。
 俺のお気に入りは、「人類は地球生命の感覚器官である」というやつね。目であり耳であるという論。

 SF者に「人類の進化の意義を説いている作品は、どんなものがありますか」と質問すれはいくつか出てくるはず。手当たりしだいに乱読すりゃ、納得できるのがいくつか見つかるだろう。

 しかし津荒のその疑問だと、人類ばかり特別視するのはおかしいよな。
 生命ってなぜ存在するの――と、まずそっちの疑問が先にくるはずではないか。

 そのあたりを自分で考えるためには、生物進化の理論やら、エントロピーの理論やら、色々と知っておかないとならない。


 全宇宙的には、エントロピーというものは増加の一途をたどっているのだけど、局所的にみると逆転している場所もある。たとえばまさに地球上なんかがそうした場所。

 エントロピーというのは、乱雑さの尺度を表す単位だ。
 エントロピーが増加するということは、整然としたものが、乱雑になってゆくということね。片づいていた部屋が雑然としてゆくようなもんだわな。
 全宇宙的に見ると、宇宙全体のエントロピーは常に増加してゆく。乱雑さは増してゆくばかり。整然とした状態から、乱雑な状態に動いてゆく一方通行。
 ただし部分的には、その流れに逆行している場所もある。
 それはエネルギーの供給が行われている場所だ。

 たとえば地球上とか。太陽からの光を受けることで、地球上という限定した中でだけ「乱雑」→「整然」という逆行現象が起きている。
 しかし全体としては帳尻が合っているのね。地球上でエントロピーの減少が起きている以上に、太陽のほうではエントロピーが増加している。

 エントロピーの減少というのは、乱雑なものから整然としたものが組み上がるということだ。単なる原子から分子が発生して、分子が合わさってタンパク質やDNAになり、単細胞生物から、多細胞生物、脊椎生物、陸上生物、ほ乳類、人類ときて、人類は文化や科学を生み出してどんどんと複雑なことをやるようになっている。
 これもエントロピーの減少で説明が付く。
 もともとそういう流れになっているわけだ。地球上の環境っていうのは。
 だから地球上においては、単純なものが複雑なものに変化してゆくのは、ごく当然の成り行きなわけだ。
 人間が物を考えるようになったのも、物を考えるようになると、よりエントロピーが減少してゆくからだ。
 地球上では、物事ってのは、そういう方向に進むように条件付けられている。

 エネルギーの流れがあるところには、エントロピーの減少という逆行現象が起きて、それが化学進化から、生命進化という形で発現して、さらには人類みたいな大きな脳を持って思考する生物を生みだしてゆく推進力となる。
 これは喩えて言うなら、水の流れがあるところに、渦が生まれるようなものだわな。
 渦ははじめ小さいが、自然と大きくなってゆく。その大きくなった渦が人間ってことね。
 津荒の言う「人間の存在する理由」ってのは、渦が生まれることやら、渦がさらに大きくなろうとする理由に相当するのだろうな。
 その理由を言うなら、それが物理法則だってことになる。
 水の流れがあるところには渦が生まれて、渦は大きくなるわけだ。それと同じ。


 ――というのは、これ、俺の論だが。
 べつにSFを書くつもりはないけどさ。

 さて、どこまでは一般に認知されている「事実」であって、どこからが俺の「創作」なのだろう。(笑)




>赤ん坊に呪いを掛けた件

 やーい、納得してやんのー。
 そのくらい、はじめに考えておけっつーの。

 復讐心を持続するための呪いを掛けるってほうは、ありそうだわな。
 しかしそれだと、カノジョ食わせちゃう話と繋がらねーじゃん。だめじゃん。

 「父親が赤ん坊のときに何かを仕掛けた」という路線でやって、「カノジョを食わせる」という話に繋げるためには、二つの縛りを課した上でアイデアを出してこれるだけの発想力と検索力が必要なわけよ。
 お前、そーゆー訓練やってないんだよね。発想力に関してはシロウトなわけね。
 だから出てくるアイデアってのは、片方はなんとかクリアできても、もう片方は未解決になっちゃうわけよ。「赤ん坊の時に仕掛けたこと」のほうはクリアできても、「カノジョを食わせる」のほうには繋がってないだろ?
 縛りを二つも課した上で、両方クリアできるだけのアイデアを引っぱってくるまでの力はないわけね。訓練してないから。
 まあ発想力もそのうち訓練しなきゃならんだろう。自分の課題メモに書いとけよ〜。どうすれば発想力が養えるのか、その訓練法も自分で考えてみること。

 ちなみに「赤ん坊の時に仕掛けた」と「カノジョを食わせる」の両方をクリアするためには、父親が息子が復讐に走らないことを「なんらかの理由により」予見していることにする手があるな。
 その「なにかの理由」については、いくつかあるはず。
 ここは10ぐらい出してくるところだな。

 また予見した理由への対策として、どんな「処置」を赤子に施すのかも、また10ぐらい考えられるだろうな。父親の能力はそう高くないのだろうから、あまり無茶なことはできないだろう。また呪術の体系なんてものも設定しておかなければ、どんなことが出来るのかも決まりはしない。
 このへんは設定力の範疇だが。津荒には設定力もないんだよな〜。そっちもシロウト並だし。

 しかし父親が予見していたとしても、「自分を殺させない呪い」ってのは、やっぱりありそうにないのだな。春日も書いてたけど、息子にカノジョができることまで予見していて、カノジョを食わせる作戦まで、主人公が赤子のときに決まっていたことになるから。
 やっぱ変だ。




>800字短編あらすじNo.5「予知夢を見たら」 8月29日 津荒夕介

 これは予想は裏切りつつ、期待は裏切らずにやれているよな。
 ちなみにこの場合の「期待」ってなんだろうな。宿題な。


台風と胃痛
No.8461 投稿日 2004年8月30日(月)01時25分 投稿者 弟切 千隼
 台風十六号が日本列島に迫っていますね。その影響による雨の中をくぐり抜けて、帰宅しました弟切です。
 難を逃れて帰り着いたと思ったら、胃痛に襲われました。悪いものを食べた記憶はありませんのに。



>ボーイミーツガール競作「春の訪れ」への御指摘

>>>>「はい。運動してないとだめですね。体なまっちゃって、ちょっと走ると膝が痛いんですよ」
  (中略)
>> それじゃ五十歩百歩だって。
>> ひさしぶりに運動して、膝がちょっと痛いくらいのことで、うずくまるだの叫んでみるだのと、そんなオーバーなリアクションを取るような「物体」は、それは「人間」とはいわないよ。
(新木さんのNo.8451の書きこみより。以下、引用元は同じ)

 うわー、そのとおりですね。



>> ところで……。そもそもこの「なまっていて走ると足が痛い」ってのは、どんな必然性があるものなわけ?
>> 説明的台詞とか、ワザとらしくて臭いオーバーアクションまで駆使して、絶対に書いておかなきゃならん、その理由って?

 説明します。


 まず、ヒロインに説明的台詞を吐かせた理由は、この作品が、主人公寄りの三人称視点で書かれているからです。
 痛みは、痛い本人にしか感じられません。痛そうな様子を見せたとしても、本当に痛いかどうかは、本人が語らない限りわかりません。
 この作品では、ヒロインの内部に入る視点を避けたため、台詞で痛みを語らせなければ、読者さまにヒロインの膝痛を知らせることができませんでした。

 新木さんがおっしゃるとおり、神視点か作者視点で書いていれば、このような問題は起こりませんでしたね。
 または、ヒロインの痛そうな様子を見て、主人公に問わせるようにすれば、不自然な台詞を吐かせることにはなりませんでした。



「なまっていて走ると足が痛い」とした理由は、ヒロインが膝痛を放置していた理由を示すためです。

 体のどこかが痛ければ、普通の日本人は医者に行くでしょう。ヒロインが医者に行けば、当然、成長痛という診断が下されるはずです。
 主人公に指摘される前に、ヒロインが成長痛だと気づいていたら、この話は成り立ちません。ヒロインに成長痛だと気づかせないためには、彼女を医者に行かせてはいけませんね。

 痛みがあっても、その原因がはっきりしていて、かつ、すぐに治るものだとわかっていれば、人は医者に行きません。ヒロインが「この膝痛は原因がはっきりしていて、医者に行かなくてもすぐ治る」と誤解していれば、医者に行かなくても不自然ではありません。

 その種の痛みのうち、中学生の女の子が思い浮かべられるものには、どんな種類があるでしょう? 
 さほど種類は多くないはずです。「運動不足から来る痛み」は、数少ないその種の痛みの一つでしょう。
 というわけで、ヒロインが膝痛を放置していた理由として、「体がなまっていて膝が痛い」という誤解を示しました。


新木さんへ
No.8462 投稿日 2004年8月30日(月)04時57分 投稿者 津荒 夕介
>意表をつくとか

>>ただし、既存のパターンを破壊するという――いまの方法をやってるだけじゃ、箸にも棒にもかからんものを量産するばかりで、読んでもらえるモノは書き上がらんぞ。

 そうっすねぇ。


>>過去の蓄積ってもんを、ちょっとばかりナメすぎているよな。
>>お前の壊そうとして頑張っている「物語のパターン」というものは、数千年か1万年か、おそろしく長い時を掛けて、何億人か何十億人かの語り部の手を経て、いまのパターンに収束してきたものなわけね。
>>そこに含まれない新しいパターンの発見の可能性ってものは常にあるわけだが、18年ぽっちしか生きとらんお前が、ほんの思いつき程度でやったものが、見事に当たる確率なんざ、宝くじ買って一等が当たるよりも低いわけね。

 いや、新しい話を作ろうとは思ってないっす。
 新しい話のパターンを作り出すのは、そりゃカナリ大分無理がある。
 だけど主流の話のパターンはだいたい決まっている。面白いパターンだけが生き残るんだから。
 それを利用して、主流の話のパターンをちょびっと壊して、意表をつく。
 っていう方法……が、話のパターンから意表をつくってこと。
 話のパターンから意表をつく以外の方法は、これから考えよー。これだけじゃあ、ハシにもボウにもかからないし。


>>予想は裏切れ。だが期待は裏切るな。

 うっす。
 そういう話を目指さないとね。


>悲劇系の話がスキとか
 
>>悲劇系の話が好きだって、言ってたじゃん。
 
 具体例としてあげていたのは、ダブルブリットと乙一のダーク系作品ですね。
 双方とも悲劇系の話なんですが、それを利用して意表をついている。だから読むのが好きなんですな。

 悲劇が好きならば、悲劇好きっ! て自分でわかりますよ。べつに好きじゃないです。どっちかといえば嫌い。
 ぼくぁ、春巻きが好きなんですけど、料理とかダメなんで、具体的にどこがどういう風だから好きだ、というのはわからない。皮がかりっとしてるのがイイとか。中がトロっとしているのが良いとか、その程度(笑)
 だけど春巻きが好きである、っていう確信だけはあるんですね。
 悲劇に対してはそれがない。
 悲劇も喜劇も、フツーです。面白く書いてあるなら、うん、読むよーって感じ。
 本を探すときに、あおりを読んで悲劇を探したりはしない。むしろ悲劇は基本的に避けます。
 痛いの嫌いだし。死ぬのも嫌だし。
 
 いやしかし……「悲劇が好きだ」とは、とんだエウレカだったなぁ。
 エウレカしちった理由はアホだから。悲劇を利用した意表をつく話って、過激だから(死体とかでまくるし)、頭にこびりついてたんだろーなー。



>人類(というか宇宙の)存在理由とか

 なんで宇宙ってあるのー?
 そりゃあんた、ビックバンがあったから。
 ――で、終了。


 でもそれって寂しい。
 なんか、虚しい。目標がないっていうのが悲しい。
 男子高校生のおれは、そう考えた。
 その頃おれは、人生をつまらないと思い込んでいて人生が苦痛だった。
 だから人生に意味を求めた。辛い人生に、なにかの意味があるなら、やっていけるんじゃないだろうかと思ったからだ。
 神とかは、なんかうさんくさかったし。
 新木さんの説もなんか嬉しくないし(笑)
 おれが納得できる説っていうのは、
 1 楽しい。快楽につながる。
 2 やることで、意味があるなーって実感できる。
 3 絶対正しいと確信できる説である。
 この三つを満たした、人類の存在理由だった。
 うふふ。
 いやいや、アホだね。
 まったく、大した話じゃないんですわ。
 人生をつまらないと思い込んでいたが故に、人生以外に楽しみを求めていた。
 でもそれが見つからなくて、悲しかった。
 それだけの話。
 まあ、そんな高校生が書けるから、いいけど。 


>親父とか
 は、次回に。……ね、眠い。


いろいろ
No.8463 投稿日 2004年8月30日(月)13時29分 投稿者
新木 伸
>弟切

 女の子は膝が痛くて、それは成長痛なんだけど、本人は運動不足だと思っているわけね。

 ちなみに俺の元々の質問は、なぜ膝痛を書く必要があったのか、ってことだったんだけど。それは弟切の競作課題を後ろまで読んでみたら解決。
 新入部員の女の子の膝痛がもとで、先輩との縁が深まる話なわけか。

 俺は後ろまで読まないでいたので、この膝痛のエピソードがまるで不要なものなんじゃないかと思ってたわけね。失敗失敗。

 その情報自体は、この物語に必要なものであったのだけど、弟切は出しかたを間違ってしまったわけだな。


 走りかたを観察して気が付く――ってパターンだと、自然だけどもったりする。
 てっとり早くやるなら、俺なら、走る彼女になにか言ってもらうかな。
 「あたっ――、あたっ――、あたっ」とか、そんな感じに声を出してもらう。
 その変な掛け声が主人公は気になるから、すぐに訊くことになる。そうすると展開が速くなっていい感じ。
 ちなみにこれは、俺が成長痛だったときの体験による。一歩ごとに声が出た。俺の時は1年で30センチ伸びたから。


>>この作品では、ヒロインの内部に入る視点を避けたため、台詞で痛みを語らせなければ、読者さまにヒロインの膝痛を知らせることができませんでした。

 弟切の場合には、登場人物を「人間」として扱っていないんだよな。作者の自由になるお人形とでも思っているらしい。そんなふうにして書かれた小説は、ひどく魅力が薄くなってしまうんだな。
 人間が関心を持つのは「人間」であって、お人形に関心を持つことはないからだ。

 作者がその都合から「膝の痛みを訴えてもらいたい」と思っていたところで、登場人物だって人間なんだから、思い通りに動いてはくれないもんなんだよ。それを無理に動かすと、キャラは死んで、すぐ人形に戻ってしまう。
 キャラに命を吹き込むには、「膝の痛みを抱えている人物」の心の中に入りこんで、どう感じるか、どう思うか、そしてどういう言動を取るのか、不自然にならないようにしなくてはならない。

 キャラの周囲の環境に関しては、作者がかなり自由にできる。
 たとえば弟切のものでは、二人で向かい合っているだけだが――。
 そこをランニングが開始するという流れに変えることもできるわけだ。おなじ作為的な変更であっても、キャラの言動を直接操るのに比べると、周囲の環境や状況を操るほうは、気にならないわけだ。

 たとえば女の子の体の「細さ」を強調する目的があるのなら、周囲の気温を下げるとか。4月なのに2月なみの気温の日ということにするわけね。
 さらに彼女がジャージの上着を、朝カバンに詰めるのを忘れるかなにかして、着てこれなかったことにする。
 するとその女の子は、寒いなか、上着もないので、二の腕を押さえるようになるわけだ。
 すると主人公の目からは、彼女のか細さがより強調されて見えてくる。

 なにかの方向に誘導するために、作為的な手を加えるときには、そうした方面で行う。
 キャラの言動に直接手は付けない。それは絶対のタブーだ。

 弟切はすぐキャラを直接操ろうとするんだよな。それが楽だと考えているからか、人間がなに考えているのかに関心がないからなのか、なんなのか、よくわからんけど。
 しかし、ひとつだけハッキリしているのは、それがお前の小説がクソつまらなくしている最大の原因だということだ。

 人間でない「人形」が、なにやらゴチャゴチャとやってる話なんか、誰も読みたくないわけ。




>津荒

>> いや、新しい話を作ろうとは思ってないっす。
>> 新しい話のパターンを作り出すのは、そりゃカナリ大分無理がある。
>> だけど主流の話のパターンはだいたい決まっている。面白いパターンだけが生き残るんだから。
>> それを利用して、主流の話のパターンをちょびっと壊して、意表をつく。

 なんだよ。
 ちっちぇえなぁ。
 「新しいパターンを作ってやる」というのと比べて、志(こころざし)のスケールが、もっと遙かに小さいところにあったわけね。

 しかし、その方法はダメだって、わからんかなぁ。
 すでに完成されてるものの一部を壊して、なにか新しいものが生まれてくるはずがないだろ。
 完成している製品――たとえば1台の自動車があったとする。
 その自動車のヘッドライトをぶち割ってみたら、なにか新しいモノが生まれるのか?

 モノを創るってことは、そういうことじゃないんだよな。
 誰かがきちんと完成させた「自動車」のヘッドライトをぶっ壊して、「これは新しい創造です。芸術なのです」とか言うのって、あまりにも情けないことだわな。

 だいたいお前さ。
 「壊す」とかいうまえに、まず普通に作れるようになれよな。
 意図して壊してんだか、それとも素でぶっ壊れてんだか、よくわかんねーんだよ。お前の場合は。

 子供のラクガキと、ピカソのシュールな絵と、一緒にしちゃいかんわけよ。






>悲劇の話

 悲劇系の話っていうのは、死体はけっこう出るだろうし、人も死ぬし、普通ではあまり体験しないことが出てくるわな。
 物珍しさがあるということ。

 しかし、なまじな読書量しかないやつが、「これ新しいよね!」と得意げに出してきたものって、そこそこ読んでいる人間にとっちゃ、たいてい既知のものだったりするんだよな。本人的には「これは新しい!」とか思っているわけだけど。

 いま津荒に足りないのは、まず読書量なのかね〜。

 3月頃には、1日1冊ずつ読んで、あらすじを1本ずつ書き取らせていたわけだが。あれはいまも自主的に続けているのか?
 作家をやってくなら、一生続けることだと、言ってあったよな。

 実際に手を使って、文章に起こして書き取りをするのは、習慣づけを行う初期段階の練習内容だ。
 本番は筋の写し取りを頭の中だけで行えるようになってからね。
 何かを見聞きしたときに、自動的にあらすじ化してしまっているように、心が条件付けされてからが本番だ。
 そこまでやらなきゃ、筋の写し取り練習はまったく意味がない。
 1ヶ月頑張って、30本やそこら取ってみたところで、どうなるものでもない。

 腕立て伏せやランニングなどを、毎日続けてゆけば体力も付くが、ごく短期間だけ頑張ってみたところで、なにも変わらないのと同じだ。
 3月に津荒は何十本かやってみたけど。あれは腕立てやランニングでいうなら、1日だけ無理して頑張ったようなもんだな。あれはずっとやらなきゃ、意味がない。

 3月頃からだと、もう5ヶ月ぐらい経っているわけだが。
 俺は話のパターンの習得は、日常の習慣となっているから、テレビを観て、ドラマやミニコントを観て、漫画を読んで、小説を読んで、映画を観て、アニメを観て、ゲームをやって、迷惑メールで送られてきた「18歳の寂しい女子高生。オトナの付き合いできるフレンド募集♪」なんてストーリーを観て――と、色々なところで話のパターンの習得を行っている。
 1日10本は取ってるから、この5ヶ月で、1000〜2000本はストックが増えている。

 そのあいだ、お前は話のパターンのストックを、何本増やしたんだ?





>人生の意味

>> なんか、虚しい。目標がないっていうのが悲しい。
>> だから人生に意味を求めた。辛い人生に、なにかの意味があるなら、やっていけるんじゃないだろうかと思ったからだ。

 つまり目的を「外部」に求めていたってことか。
 誰かが現れて、人生の意味はこう――と、お前をバッチリ納得させるものを示してくれることを待ち望んでいたというわけね。

 目標なんてもんは、自己設定するもんだろ。
 人に与えられた目標にそのまま向かってゆくヤツなんていたら、うすら寒いわい。

 いま2号にやってる「縛り」の話題が、ちょうどそんな感じの話だな。
 その5ページなり、1万字なりのシーンのなかで、何と何をどのくらいのクオリティでクリアしてゆくのか――。
 他人から与えられるのではなく、すべて自分で目標設定して、自分でクリアして――。
 そうして自分でルールと目標とを決めた「自分遊び」をやるように、小説を書いてみろと言っている。

 まあ津荒もそれを取り入れて、似たようなことを自主的にやってるようだが。
 毎回ごとに「もどかしい話を書く」とか、原始的ではあるものの、目標設定をしてやっているわけだよな。


 ちなみに「生きる意味」を外部に求める姿勢だとか。
 「夢見ぬ少女」のヒロインが、ちょうどそんな感じだったわな。自分で探そうとしないで、他人を実験材料にして探していた。
 ああいう話を書けるのは、その問題がお前にとってリアルに感じられるうちだぞ。
 いずれそのうち、自分のことのはずなのに、そのときの自分がなんでそんなふうに考えていたのか、まるでわからなくなるときがくる。昔の自分がまるで別人に感じられるようになるわけね。
 そうなったら、もう書けない。

 ひょっとしたら、もう遅いかもしれないなぁ。
 まあ覚えているうちは、まだ書けるってことだ。しかしどんどんリアルでなくなってゆく。その話を形にしたいと思ったら、そうなってしまう前に実力を付けんとな。


>春日
No.8464 投稿日 2004年8月30日(月)19時31分 投稿者
新木 伸
>春日
>1075 800字、短編あらすじ。 8/28 No.2「一度目の勇気」リライト版――「立ち向かう勇気」 春日秋人

 これ、200字と100字も提出な。
 3行ぐらいで書ける内容に要約できるはずだ。


200字、400字版あらすじ
No.8465 投稿日 2004年8月30日(月)23時35分 投稿者
春日秋人
>心の声
 こんな感じかなぁ。
 うーむ、100字版……あの情報は削るべきか、否か。でもそこが面白どころだし。削るわけにはいかない。よし。

>1082 短編あらすじ。 8/28 No.2「一度目の勇気」リライト版――「立ち向かう勇気」200字、100字版  春日秋人

 http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1082&e=res&lp=1075&st=0
 

 よろしくお願いします。



>人生の意味(春日主観)

 人が生きてることに、「意味」なんて「ない」。
 人が生きている。それは「結果」に過ぎない。
「目的」も。僕にとっては死なない「理由」――いや、「屁理屈」でしかない。

 そんな感じ。


胃炎再発
No.8466 投稿日 2004年8月31日(火)00時53分 投稿者 弟切 千隼
 昨夜、胃痛のためあまり眠れなかった弟切です。今朝になって医者にかかったら、胃炎が再発していると言われました。
 医院で、薬と共に「消化性潰瘍の治療と再発防止」という紙をもらいました。それには以下のように書いてありました。

『充分な睡眠をとり、あまり神経を使わないようにしましょう』
『エネルギーを消耗しないように、過労を避けるようにしましょう』

 それらができたら苦労はしません。



>ボーイミーツガール競作「春の訪れ」への御指摘

>> 弟切の場合には、登場人物を「人間」として扱っていないんだよな。作者の自由になるお人形とでも思っているらしい。そんなふうにして書かれた小説は、ひどく魅力が薄くなってしまうんだな。
>> 人間が関心を持つのは「人間」であって、お人形に関心を持つことはないからだ。
  (中略)
>> キャラの周囲の環境に関しては、作者がかなり自由にできる。
>> たとえば弟切のものでは、二人で向かい合っているだけだが――。
>> そこをランニングが開始するという流れに変えることもできるわけだ。おなじ作為的な変更であっても、キャラの言動を直接操るのに比べると、周囲の環境や状況を操るほうは、気にならないわけだ。
(新木さんのNo.8463の書きこみより)

 ああ、確かに、そうですね。


 人物をいじるのではなくて、舞台装置をいじればよいのですね。置かれた環境が変われば、同じ人間でも行動が変わります。

 例えば、ある人物に「寒い」と言わせたければ、季節を冬にすればいいわけです。
 話の都合上、どうしても真夏に「寒い」と言わせたい場合は、冷房が効き過ぎた場所に人物を連れてゆけば、不自然な言動にはなりません。


 もちろん、舞台装置の改変にも制限はありますね。不自然でない範囲で改変しなければいけません。
 いくら真夏に寒くしたくとも、「いきなり氷河期がやってきた」とか、「実は舞台は南極大陸だった」とかしてしまったら、やりすぎですね(笑)



津荒さんへ >

 課題部屋にあるあらすじについて、気になった部分だけ指摘させていただきます。


>課題部屋のNo.1069「相棒っ!?」

 主人公のリジュ・アジュの性別が書かれていませんね。
 そのため、『好戦的で活発な彼女は、そんな脇役的な能力を見下していた。』のところで戸惑いました。最初、ここにある『彼女』が、リジュを指すことに気づきませんでした。もう一人の女性、レムのことかと思いました。



>課題部屋のNo.1078「最初で最後の――」

『国一番の飛行機乗り』の意味がわかりませんでした。
 ぱっと考えただけでも、以下のような複数の意味を取ることができます。


1)国で一番豪華な設備の飛行機に乗っている飛行機乗り
2)国で一番飛行性能がいい飛行機に乗っている飛行機乗り
3)国で一番飛行機の操縦がうまい飛行機乗り
4)国で一番繁盛している宅配便屋の飛行機乗り



>課題部屋のNo.1079「コクハク」

 ヒロインが好きな男性である『秋山賢治』が、どういう立場の人間なのかわかりません。
 例えば同級生であるなら、この話は問題なく成り立ちそうです。けれども、もし彼が教師だったりその他の大人の男性だったりしたら、ヒロインが告白をためらうほうが普通になってしまいます。



>課題部屋のNo.1080「予知夢を見たら」

 ヒロインの説明として、『女子高生兼巫女兼陰陽術士』というのは、必要でしょう。しかし、ヒロインが『ロリロリ』であることは、不必要な説明ではないでしょうか。


>弟切
No.8467 投稿日 2004年8月31日(火)17時21分 投稿者
新木 伸
>弟切

 キャラの行動を直接動かさず、他を変えることで行動をコントロールする件。
 なんか返ってきた反応を見てみると、よくわかっていないんじゃないかと思われる。

 弟切は乗馬経験があるんだっけ。

 キャラを馬。作者を馬の背に乗っている騎手であるとする。
 馬を前に進ませるにしても、進路を変えるにしても、騎手が直接なにかをやれるわけじゃないよな。
 騎手は馬の背に乗って運ばれているだけの存在なのだし。馬は何百キロも体重があるのだし。人間は手綱を動かすか、腹を締めるか蹴るか、そんなような軽い力で行えることしかできない。「人力」で馬を動かすなんてのは、そもそも無理なこと。
 馬のほうを「動く気」にさせるのが、馬に乗って「操る」ということ。

 なのに弟切は、騎手の力で馬を持ち運ぶかのようなことをやっているわけだよ。
 話の中のキャラを「操る」のではなく、直接自分で「動かして」しまっている。

 馬の例で言うと、人力で行えることは高が知れているわけね。生身の馬を人力で持ち運ぶのは無理というもの。何百キロもの体重があるんだから。
 人力で運びきれるのは、生身の馬ではなく、ハリボテの馬くらいだろうな。薄っぺらくて中身が空洞になってるニセモノの馬だ。

 だから作者の動かしてるキャラっていうのは、薄っぺらくて、ぺらぺらになってしまうわけ。キャラの人間としての深みというか、重さというか、質量というか、そういうものがぜんぜん足りなくなってしまうわけ。
 自分で動いている本物の人間ではなく、作者が動かしているハリボテの人間だから、存在が軽いのだ。

 だからお人形だといわれる。お人形ってのは、手に握って自由に動かせるもんだろ。そのぐらい軽い存在なわけだろ。
 だがお人形は生きていないよな。作者が手に握って動かしているときは命が通っているように見える時もあるだろうが、手を離しているときには、そこらに転がっているだけで、単なる物体でしかないよな。




>>「はい。運動してないとだめですね。体なまっちゃって、ちょっと走ると膝が痛いんですよ」

 この台詞に関しても、キャラが自分から言う気になって自然と口をついて出た言葉ではなくて、作者である弟切が口を操って言わせてるわけだろ。

 生きているキャラというものは、作者が動かさそうと思っても、思うとおりには動いてくれないものだが……。


 ちなみにキャラに関して、俺の持っているノウハウってのは、「生きているキャラをストーリーの要請に沿うように操るノウハウ」とかなわけね。
 いま周囲の環境のほうをいじれ、とか言っているのもその一環。
 弟切には合わないかもしれないなぁ。

 キャラの生き死にの見分けがつかない人間がいるということは、知識としては知ったわけだけど、なんで見分けがつかんのか、俺にはまったくわからない。
 どうすれば見分けが付くようになるのか。
 そもそも見分けがつかない状態から、つけられるようになるものなのかも、まるで知らない。

 そのほかのことなら、自分が通ってきているから、「だめなやつ」→「できるやつ」に変身できることに、確信を持っているのだけど。

 日本語が書けない状態から、書ける状態にとか。
 あらすじを書けない状態から、書ける状態にとか。
 コンセプトワークができない状態から、できる状態にとか。
 アイデア暴走をコントロールできない状態から、できる状態にとか。
 エウレカ症を直すとか。

 プロット、構成、文章、アイデア――などに属することなら、一通りの道筋を経験してきたんだけど。キャラに関してだけは、通ってきていないので、よくわからん。


>春日
No.8468 投稿日 2004年8月31日(火)18時26分 投稿者
新木 伸
>春日

>>1082 短編あらすじ。 8/28 No.2「一度目の勇気」リライト版――「立ち向かう勇気」200字、100字版  春日秋人


 200字版になって、ようやくどんな話なのかわかってきたぞ。

 異世界に入ってしまったあとで、彼女が出口を探そうとはじめたことというのは、俺は「当然取るであろうあたりまえの行動」と思って着目していなかったんだけど……。

 しかし、そここそが大事なポイントだったわけね。
 主人公的には、それは「裏切り行為」であったとは……。
 わかるかっつーの。そんなもんっ。

 なんつーか、変だよ。
 出口を探すということは主人公にとっては裏切りになるのであった――なんて聞かせられたって、よくわからんし、理解不能だぞ。

 ちなみに800字版だと、出口と思われる場所にたどり着いたときに、彼女が主人公を置き去りにして一人だけで行ってしまったことを「裏切り行為」としているようなのだが。
 これ、どっちが正しいの?

 主人公を置いていったことと、異世界から出て行こうとしたことと、どちらが裏切り行為なわけ?
 それによって、話はぜんぜん違うものとなるぞ。
 800字版から200字版までのあいだに、話が別物に化けているんだよな。主人公がなにを「裏切り」と感じたのか、そこんとこの軸がズレているからだ。


 まあどちらのバージョンであったとしても、筋が通っていないってことは、一緒なのだが……。




>>いじめられっ子の少年が、受け身でありつづけることの間違いを知り、立ち向かうことを決意する。

 800字版でも400字版でも、裏切りに焦点が当たっているよな。
 しかし一行コンセプトによると、この話は裏切られた主人公がどうこうする話ではなくて、主人公が受け身であることをやめる話なわけだ。

 いまこの話には、以下のように3つの異なるバージョンがあることになる。

・800字版、ローラに置いて行かれたので、裏切られたと思う話。
・400字版、ローラが出口を探したので、裏切られたと思う話。
・受け身をやめる話。

 どれが書きたい話なのか、どれを書くのか、決めてくること。
 それとも、これらのどれとも違う、また別の話なのかな?


>春日
No.8469 投稿日 2004年8月31日(火)18時35分 投稿者
新木 伸
>春日

 しかし春日の出してくるあらすじって、なにがなんだかよくわからんものが多いなぁ。
 自分がなにをしたいのか、書きたい物のカナメがどこにあるのか、よくわからずに作ってるからだな。

 津荒がやっているように、どのへんが書きたい部分であるのか。
 また短編としての山場はどのあたりになるのかを明示してやってみること。

 たまに立ち止まってきちんとした形に仕上げてみるのも大事だけど、基本的には、うまくいかなくてもどんどん数をこなしてゆくのが大事なわけね。こういった練習ってのは。


風邪を併発しました。
No.8470 投稿日 2004年8月31日(火)23時00分 投稿者 弟切 千隼
 胃痛と吐き気と倦怠感に、頭痛と腰痛と発熱が加わりました弟切です。
 さすがに、起きているのがほとんど不可能な状態になりました。静養に専念せざるを得ません。今、少し熱が下がった隙を見て、書きこんでいます。



>キャラ作り

 少なくとも現時点では、弟切は生きているキャラクターを作れません。こういう人でもいつかは作れるようになるのか、弟切にはわかりません。

「生きている」とまでは行かなくとも、「生きているように見えるお人形」のレベルまで持ってゆければ、最低限何とかなるでしょう。このレベルならば、修練すれば誰でもできそうな気がします。
 とりあえず、そこを目指します。当面は、「誰かをモデルにしてキャラクターを作る」方式で練習します。


>弟切
No.8471 投稿日 2004年8月31日(火)23時35分 投稿者
新木 伸
>弟切

 誰かをモデルにしてキャラを作るにしても、話を書いてゆくときには、やっぱりストーリーやシチュエーションに応じて動かしてしまうわけだろ。
 それではやはり死んでしまうわけだな。

 キャラを動かさないようにして、話を進めてゆく方法を考えなきゃいかんだろう。
 不自然に動かすのはナシ。キャラが自分から動く形にするには、どうしたらいいのか、考えてみること。


 しかし……。
 どこまでわからないのか、やっぱりわからない。

 あるシーンにおいて、キャラがどう感じているとか、なにを考えているとか、なにをしたいと思っているとか、どこまでわかるの? あるいはわからないの?

 まったくなんにもわからない――っては、想定しづらいんだけど。すこしはわかるんじゃないかと思うんだけど。
 すこしわかるなら、それを補強してゆくだけだと思うのだけど。

 あとテープ起こしによる自然な会話文を書く練習が、まったく利いていなくって、会話文のレベルがすっかり昔に戻ってしまっているのは、なぜゆえ?


明日から学校が始まりますが。
No.8472 投稿日 2004年8月31日(火)23時38分 投稿者
春日秋人
 宿題が出来ておりません。
 9/3にはテストもあります。
 大変です。
 ああ、言い訳だ。僕は今、言い訳をしているぞっ。


>話の流れ
>短編あらすじ。 8/28 No.2「一度目の勇気」リライト版――「立ち向かう勇気」200字、100字版  春日秋人

 いじめられっ子の主人公がいじめっ子のヒロインと異世界でふたりきり。
  ↓
 異世界の中で出口を探すうち、主人公はヒロインも女の子なのだと思うようになり、好意を持つ。
  ↓
 彼をおいてけぼりにして出口に向かうヒロインに、主人公は裏切られたと思う。なぜかというと、主人公は彼女が自分と同じ気持ちになっているに違いないという勝手な思い込みをしていたため。つまり、友達になった気になっていた。
  ↓
 自分の間違いに気づく主人公。


 話の流れとしては以上です。
 異世界に行っても主人公にはなんの変化もなかったわけです。状況が変化したために、ヒロインの見え方が変わっていたというだけで。
 そんな主人公ですが。出口を前にして現実が突きつけられます。ここが情動に働きかけるポイントです。信じていたものに裏切られる主人公。でもそれは勝手な自分の思い込みだった。気づく主人公。自分が変わらなきゃ、なにも変わらない。

 と、いうことだったんです。リライトした段階から、自分の中では一貫して。


>新木さん
>主人公を置いていったことと、異世界から出て行こうとしたことと、どちらが裏切り行為なわけ?

 主人公を置いていったことです。


>書きたかった話

 書きたかったのは、受け身をやめる話です。
 ただその決意までにいたるためには、これまでの自分の受け身具合を自覚させなくてはなりません。そのために主人公には、好意をよせたヒロインに裏切られたと思ってもらいました。
 ヒロインにとって、主人公とは置き去りにしていける存在でした。それは何故そうなのか――と主人公に考えさせる必要があったのです。
 あとは、そんなヒロインもありかな、と。


>書きたいもの

 とりあえず最初に出したあらすじ。
>8/26 No.1「人魚SOS」
 について言えば、

「人魚が水槽の縁に掴まって話をしているシーンが書きたかった」

 という、あらすじ自体とはまったく関係のないことがモチベーションになってたりします。


>春日
No.8473 投稿日 2004年9月1日(水)00時12分 投稿者
新木 伸
>春日

 だからさー……。

>>彼をおいてけぼりにして出口に向かうヒロインに、主人公は裏切られたと思う。なぜかというと、主人公は彼女が自分と同じ気持ちになっているに違いないという勝手な思い込みをしていたため。つまり、友達になった気になっていた。


 置いてけぼりにしたことと、自分と違う気持ちであったことと、どっちが裏切ったことになるんだっつーの。
 整理しろっつーの。わけわかんねーんだよ。


1.置いてけぼりにした。→主人公にひどいことをした。
2.出て行こうとした。→この世界にいたいと思っていなかった。
3.自分と違う気持ちでいた。→自分は好意を持っていたのに、向こうは好意を持っていなかった。

 このどれもが、まったく別の事柄だろうが。一緒にすんなよ。気持ちわるいなー。
 ヒラメとカレイは、別のイキモノなんだよ。
 アジとイワシも別ものなんだよ。牛丼と豚丼は別なんだよ。プレステとドリキャスとX−BOXも別物なんだよ。アニメとマンガは違うんですよお母さんわかってくださいよー。
 なんで一緒にしちゃうかなー?


 あと、1であればヒロインを恨むのに妥当な理由だよな。大勢の理解と共感も得られるだろうな。
 しかし2と3で恨むのは、主人公の身勝手ってもんだよな。大勢の理解と共感は得られないだろうな。

 あと、春日が言うには、この話は「受け身をやめる話」らしいのだが……。

 主人公が自分の身勝手でヒロインのことを恨み、それをやめる話が、なぜ受け身をやめる話になるのか、ぜんぜん不明だ。
 わけわかんねー。

 広義でいうところの「成長」の話なわけだろ。この話は。
 なにがどう成長するのだよ。最初の状態はどうであり、成長後の状態はどうであるのか。その変化分はどれだけであるのか。その変化を引き起こす出来事は、どんなものであるのか。きちんと変化分に見合ったものであるのか。
 すべて定義して、見せてみろ。
 どっかおかしくねーか?

 あと主人公はヒロインのことが好きならしいが。
 彼女のどこがどうだから好きなんだよ?
 いつ好きになったんだよ? この話の外なのか中でなのか。前から好きだったけど自覚したのが話の中なのか。どれなんだよ?




>>「人魚が水槽の縁に掴まって話をしているシーンが書きたかった」

 そのわりには、そのシーン、なにかのオマケみたいに短いのな。
 そのシーンが書きたいなら、そのシーンが重要な意味を持つように、話の全体を構築しなきゃならんよ。
 ――と、そういう高度なことは、話作りにもっと慣れてからでないと無理な注文か。

 話作りに熟達して、ある話を幾通りにでも、自由自在に作れるようになってきてからだと、あるワンシーンをその話の「主」として作るようなこともできるんだけど。


へんしん。
No.8474 投稿日 2004年9月1日(水)17時31分 投稿者 津荒 夕介
○新木さんへ

>他縄他縛

>昔の親父が、めちゃくちゃ子供だっていう前提とか
 一度は納得したけれど……
 でもやっぱりそれは、回避できますよ。
 きちんとした大人でも、恨みから人殺しとかするじゃないですか。推理小説読めば溢れかえってるし。
 前提として親父を、自分と息子が違う人間だってことぐらいは理解できている大人だと仮定する事はできるはず。
 

>大人な親父
 親父が大人だとしても、おれの考えた呪いの内容は、おかしい。
 「鬼一族を殲滅するまで、犬人は父を傷つけられない」
 こりゃへんだよ。
 「鬼一族を殲滅しないと、犬人は死ぬ。また父を傷つけることはできない」
 なら、正しいけど。


>発想力と捜索力の訓練。
 おまえは素人だ! と言われたなら、素人を止めなきゃね。
 つうわけで、とりあえず訓練をしてみようと思う。
 条件としては、
 「親父は息子を自分と同じものだと思っている」
 「赤ん坊の時に呪いをかけた」
 「彼女を殺す」
 「鬼を殺すこと。またそれを親父が見るのが目的」
 
 今回は新木さんのヒントがあるので、ありがたく利用しよー。これからの、日々発想力等を訓練するメニューについては保留。

>>ちなみに「赤ん坊の時に仕掛けた」と「カノジョを食わせる」の両方をクリアするためには、父親が息子が復讐に走らないことを「なんらかの理由により」予見していることにする手があるな。
>>その「なにかの理由」については、いくつかあるはず。
>>ここは10ぐらい出してくるところだな。
 
 なんらかの理由により予見する――というのは、「親父が子供だから」必要になってくる条件ですな。
 さて、と。
 何があるかしらん。
 1 友人から助言を貰う。
 2 未来を占う。
 3 そもそも、めちゃくちゃ用心深い。
 4 息子が赤子なのにすでに喋り、親父の意見に賛同しなかった。
 5 大人な妻が、息子は復讐に走らないよと、死ぬ前に助言。 
 6 息子が赤ん坊なのに、親父を食べようとした。怖くなって、制御するための呪いをかける。
 7 息子を鬼がしばらく預かって教育すると言ってきたから。息子は鬼によって、まっとうな妖怪になってしまう可能性がある。それを恐れたから。
 8 自分の未来を占ったら、ラッキーアイテムが、息子への呪いだったから。
 9 実は息子が、親父の息子ではないという設定をつくれば、さすがの親父も息子を他人と見るだろう。
 10 妻がいなくなってから、社会で真面目に働き、大人の思考を持つようになったから。(主人公がまだ3歳となので呪いはかけられる……ってことにする)

 十個とも思えない十個だが、まあ――次っ!


>>また予見した理由への対策として、どんな「処置」を赤子に施すのかも、また10ぐらい考えられるだろうな。父親の能力はそう高くないのだろうから、あまり無茶なことはできないだろう。また呪術の体系なんてものも設定しておかなければ、どんなことが出来るのかも決まりはしない。
>>このへんは設定力の範疇だが。津荒には設定力もないんだよな〜。そっちもシロウト並だし。

 まず設定。
 親父ができるのは、呪いだけ。プラス効果がでる術は一切使えない。回復とか。そういうの。ただし呪い解除だけはできる。
 相手が人間なら、髪の毛など体の一部を使って、遠くから呪いをかけることができるが、妖怪相手となると赤ん坊でも体に直接呪いを叩き込まなければならない。
 こんなもんで。

 で、呪いの内容
 1 自分の言うことに素直になる呪い。
 2 手順をふめばいつでも殺せる呪い。それで脅迫。
 3 毎晩悪夢を見せることができる呪い。で脅迫。
 4 鬼を殺さないと死んでしまう呪い。
 5 親父を大好きになる呪い。
 6 鬼をめちゃくちゃ嫌いになる呪い。
 7 母親を大変愛する呪い。 
 8 本能的に鬼を殺したくなる呪い。
 9 人を食いまくりたくなる呪い。<食いまくると鬼が退治にくるので、それを倒す。
 10 人を肉としか認識できなくなる呪い<鬼が退治にくるので、それを倒す。
 
 2、3、4、10は、親父を殺せない、という呪いも併用する。
 主人公の彼女を殺す理由は、
 1 むかつくから腹いせに。
 ……。
 ……うーむ。
 呪いの一環として、彼女を利用しようと言うのはやはり無理があると思う。
 たとえば「恋人の肉を食わせれば、言うことを聞くようになる呪い」つうのは、あまりにもおかしい。そもそも恋人ができるかどうかは、未知数だし。

 だけど、呪いに彼女が利用できなくても問題無い。条件は達成できる。
 「親父が子供である」という設定があるからだ。
 「俺の計画の邪魔をしやがって、むかつくから殺したる。そうだ息子の栄養にしてやるか、ぐひひひ」
 で、殺す。
 親父はそれぐらい、普通に考えるだろうから。

  
>800字短編あらすじNo.5「予知夢を見たら」 8月29日 津荒夕介

>>これは予想は裏切りつつ、期待は裏切らずにやれているよな。
>>ちなみにこの場合の「期待」ってなんだろうな。宿題な。

 予想は、ヒロインは死なないだろう、っていうこと。
 期待は、最悪な運命を変えてくれ〜っていうこと。
 

>意表をつく……とか

>>すでに完成されてるものの一部を壊して、なにか新しいものが生まれてくるはずがないだろ。
 壊すってのは、言葉のが悪かった。
 なんつうか、リニューアルな感じに利用するってこと。まあ、基本が出来てないと難しい話なんだけど。


>>「壊す」とかいうまえに、まず普通に作れるようになれよな。
>>意図して壊してんだか、それとも素でぶっ壊れてんだか、よくわかんねーんだよ。お前の場合は。
 げー。まじっすか。
 それっていまんところ出してあらすじ全部ですか?
 ……えー。
 だったらそれを指摘してくだされよー……。
 それとも「他縄他縛」のことっすか?
 


>>しかし、なまじな読書量しかないやつが、「これ新しいよね!」と得意げに出してきたものって、そこそこ読んでいる人間にとっちゃ、たいてい既知のものだったりするんだよな。本人的には「これは新しい!」とか思っているわけだけど。
 
 まあべつに、「新しい話」という要素で意表をつかんでもいいんです。意表がつければいいんだから。



>>1日10本は取ってるから、この5ヶ月で、1000〜2000本はストックが増えている。
>>そのあいだ、お前は話のパターンのストックを、何本増やしたんだ?

 ぐーあー1000本〜2000本!?
 すげぇ。
 テレビでドラマとか見てたりとか、小説読んだり漫画読んだら、とりあえず筋をとったりしてました。
 が、が、どうかなぁ。
 やっぱし一日一本! って気合を入れてた時の方が密度が高くてよかったし。それに毎日あたらしい漫画やら小説やら読んでないから、やっぱり速度が遅いし。
 他縄他縛を考えてから、自分には話の筋がたりてねぇと思って、近頃は一日一個は絶対に入れることにしている。
 しかし一日10本か……。
 ぐぅ。
 もっとこう、筋を効率良く手に入れるようにならんとな。そのへんについても考えよ。
 

>>まあ覚えているうちは、まだ書けるってことだ。しかしどんどんリアルでなくなってゆく。その話を形にしたいと思ったら、そうなってしまう前に実力を付けんとな。
 ですねぇ。


○弟切さんへ
 あらすじの指摘ありがとうございます。
 あれですね。ケアレスミスというか、そんな感じのミスばかりですか。すんません。

 解決するために、「絶対に書かなきゃわからんだろ要素」を事前に決めるようにします。同級生……とかそういうの。
 で、それに関係無い要素は無くす。ロリロリ……とか。
 あと自分語は絶対に入れないようにしないと。国一番の……とかそういうの。

 次は内容に目が行けるように書いてみせます。よー。


>津荒
No.8475 投稿日 2004年9月1日(水)18時39分 投稿者
新木 伸
>津荒

 現状の津荒に「大人」が書けるかどうか。

 これは無理なのだ。
 人間っていうのは、自分より精神年齢の高い人物を、話の中に登場させることはできんのだ。お前の精神年齢は、実年齢通り18歳なのだとする。本当はもうちょっと低いかもしんないけど、まあ18歳なのだとしておこう。

 すると津荒に書ける「大人」というのは、実年齢は30歳だったり40歳だったりと、好きに設定できるけど、精神年齢のほうは18歳までとなってしまうわけね。

 ――で、これは物書きには誰にでもついて回る宿命なのだな。
 これを回避するためには、話の軸に深く関わってくるところには、自分の書けない精神年齢の人物を配置しないようにする。

 たとえば主要な登場人物を十代か二十代前半ぐらいで固めておくとか。
 大人を出しても、話の軸にあまり関わらせないようにストーリーを調整しておくとか。
 大人を出しても精神年齢の低い大人ということにしておくとか。

 津荒はそれを知らずに、なんの工夫もなく、そのまんまやっちゃっているわけだ。
 親父さんが精神年齢18歳のまま、話の重要な部分に組み込まれてしまっている。




>呪いに関して

>>親父ができるのは、呪いだけ。プラス効果がでる術は一切使えない。回復とか。そういうの。ただし呪い解除だけはできる。
>>相手が人間なら、髪の毛など体の一部を使って、遠くから呪いをかけることができるが、妖怪相手となると赤ん坊でも体に直接呪いを叩き込まなければならない。

 こんなもんは設定とはいわん。
 上っ面のとこだけしか決めてないじゃないか。
 「呪い」というものが、どういう仕組みで働くものなのか。そういう根っこの部分を決めなきゃならない。
 根っこの作用原理が決まっていれば、「回復には使えない」ということなんかも、おのずと決まってくるから、いちいち書かなくたって済む。

 根っこがなにも決まっていない今の段階では、行動や思想に制約を与える系の効果(親父を殺せない)とかが、可能なのか不可能なのかさえ、わかりゃしないんだな。




>壊してるのか壊れているのか判断つかない話

 なんか新しいことをやってみた――って話は、全部だろ。





>話のパターンのストック

>>やっぱし一日一本! って気合を入れてた時の方が密度が高くてよかったし。

 その密度と集中力のレベルを、ぼんやりとテレビを眺めていたり、普通に漫画を読んでいる状態で発揮できるように、自分を作り変えるんだよ。

 相撲取りってのは、何気なく手を前に出しただけで、常人を殺せる威力の張り手が出ちゃうんだよ。
 短距離走者ってのは、軽く走って百メートル12秒台が出るんだよ。

 一応は陸上をやっていたのなら、訓練して体を作り変えることで、常人には不可能なことが易々と行えるようになるということを見てきているんじゃないか?

 気合い入れて集中しなきゃ、話の筋の写し取りができないなんて言ってるから、だからお前はシロウトなわけ。
 物語に接するときに、分析しながら見る姿勢っていうのは、クリエイターの基本だ。プロなら誰でもやっていること。


熱が下がってきました。
No.8476 投稿日 2004年9月3日(金)00時33分 投稿者 弟切 千隼
 体調回復途上の弟切です。短時間なら普通に立って歩けるようになりました。
 やっと近所に買出しに行くことができ、ほっとしています。食料が切れかけていましたので(^^;



>キャラクター作り

>> あるシーンにおいて、キャラがどう感じているとか、なにを考えているとか、なにをしたいと思っているとか、どこまでわかるの? あるいはわからないの?
>> まったくなんにもわからない――っては、想定しづらいんだけど。すこしはわかるんじゃないかと思うんだけど。
>> すこしわかるなら、それを補強してゆくだけだと思うのだけど。
(新木さんのNo.8471の書きこみより。以下、引用元はすべて同じ)

 キャラクターが考えていることが、まったくわからない――ことはありません。少しはわかります。少なくとも生理的欲求のレベルはわかりますね。


 例えば、長い距離を歩いている人がいるとしましょう。当然、疲れていることはわかります。炎天下なら、喉が渇いていることもわかります。場合によっては空腹だったり、熱中症になりかかって目まいがしていたり、というあたりもわかります。


 けれども、喉が渇いている人が何を飲みたがるか、という点になると、わかる場合とわからない場合があります。

 歩いている途中に清涼飲料の自動販売機があったとして、どの飲み物を選ぶかは、キャラクターの違いがよく表われるところですよね?
 手っ取り早く水分補給ができるスポーツ飲料を選ぶ人、果物が好きでジュースを欲しがる人、暑くても熱いコーヒーやお茶が好きな人、炭酸が好きでソーダやコーラを飲む人、清涼飲料よりもビールが欲しくて隣の自販機まで行く人、など、たくさんの選択肢があり得ます。


 キャラクターの考えがわかる場合はよいとして、わからない場合は、作者である私が考えて作るしかありませんね。
 何かにつけて合理的な考えをする人なら、喉が渇いたらスポーツ飲料を飲むでしょう。趣味人でコーヒーやお茶に凝っている人なら、夏でも熱いコーヒーやお茶を好むはずです。ジャンクフード好きならソーダやコーラに走る可能性が高いですし、酒好きならむろんビールを欲しがるでしょう。

 という具合に、わかる部分を手がかりにして、補強してゆくわけですね。



>> あとテープ起こしによる自然な会話文を書く練習が、まったく利いていなくって、会話文のレベルがすっかり昔に戻ってしまっているのは、なぜゆえ?

 これはたぶん、弟切が「忘れっぽい」からだと思います。一度やったことでもすぐに忘れてしまって、なかなか身につかないのでしょう。
 弟切の「説明文癖」があまりにも頑強ゆえ、すぐ元に戻りやすいという理由もありそうです。


 この対策としては、覚えたいことを何回も繰り返しやって、体に染み込ませるしかないでしょう。
 ということで、もう一度テープ起こしをやってみます。ちょうど以前、やりかけて中断しているテープがありますから。


ああ面白い虫の声
No.8477 投稿日 2004年9月4日(土)00時46分 投稿者 弟切 千隼
 九月になっても、湘南では残暑が厳しいです。けれどもさすがに、日が落ちれば涼気が立つようになりました。
 夕暮れ後の時間帯には、コオロギやキリギリス類の声が賑やかです。弟切の家の周辺では、ウマオイ―すいっちょ、すいっちょと鳴く虫―が盛んに鳴いて、秋の雰囲気を盛り上げてくれています(^_^)



津荒さんへ >

 あらすじ「他縄他縛」に登場する呪いについて、No.8475で新木さんに指摘されていますね。
 あの説明だけではわかりにくいかも知れないと思いましたので、補足させていただきます。


 呪術や魔術というものは、じつは科学技術と似ています。よって立つ原理が違うだけで、一貫した理屈があることは同じです。
 科学技術に理屈に基づく制限があるように、呪術や魔術にもそれなりの理屈に基づく制限があります。


 例えば、現在の日本でそこら中を走っている自動車は、科学技術の産物ですね。
 自動車は、人が走るよりもずっと速く走ることができます。でも、水上や水中を走ることはできません。空を飛ぶこともできません。『サンダーバード』や『007』に登場するような特殊な自動車を除いては(笑)

 自動車は、科学技術に基づいて「地上を速く走る」ために作られました。空を飛んだり水中を走ったりする機能は、付けられていません。
 空を飛ぶには、飛行機という別の機械が必要です。水中を行くには、潜水艦というまた別の機械が発明されました。こういうところが、科学技術の制限ですね。



 呪術や魔術にも、同様の制限があります。

 例えば、自然界に存在する「精霊」の力を借りる呪術があったとしましょう。「精霊」が存在しないところでは、この呪術は使えませんね。
「精霊」が存在しても、無条件で力を貸してくれるとは限りません。力を借りるたびに生け贄を捧げること、などという条件があるかも知れませんよね。だとしたら、生け贄が入手できなければ、この呪術は使えないことになります。


 新木さんがおっしゃった『呪いの根っこの部分を決めなければならない』というのは、上記のような呪術の原理を決めることです。原理が決まれば、呪術の制限も自然に決まります。


提出。
No.8478 投稿日 2004年9月4日(土)23時45分 投稿者
津荒 夕介
 ちょっとごたごたあって、動きが遅くなっていました。情けない俺。馬鹿。

>課題提出
 800字で、短編あらすじ No.6「我侭鬼娘」 9月3日 津荒夕介
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1083&e=res&lp=1065&st=0
 です。
 戦闘で意表をつこうと思って考えました。
 自分の体を犠牲にして攻撃するところが意外だなぁと、自分では思っております。


>設定とか
 新木さんに能力の結果じゃなくて、原理を書けいと指摘を貰い、弟切さんに補足を貰いました。
 なぜそういう能力があるのか。
 どういう風に使われているのか。
 を意識して、「我侭鬼娘」の設定を書きました。
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1084&e=res&lp=1083&st=0
 これです。

 今日はこれだけ。それでは。


水の滴るいい女(だったらいいのですが……)
No.8479 投稿日 2004年9月5日(日)01時58分 投稿者 弟切 千隼
 夜に外出したら、突然の雷雨に遭いました弟切です。ずぶ濡れになって、すっかり体が冷えてしまいました。
 せっかく体調が上向いてきましたのに、また具合が悪くなりそうです(;_;)



春日さんへ >

 課題部屋に提出されたあらすじを読みました。いくつかあるあらすじのうち、「機械の道」について指摘させていただきます。
 細かいことまで書くと、春日さんを混乱させてしまいそうなので、簡単に二点のみとします。

「機械の道」のあらすじは以下にありますね↓

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1074&e=res&lp=1072&st=0


 最も気になったのは、この800字あらすじには「落ちがない」ことです。最後の部分の意味がわかりません。
 この作品の一行あらすじは、以下のようになっていますね。

―――――――――――――――――――――――――――――――
 自分は捨てられるのだと思った機械が、希望を求め旅に出て絶望を知るが、最後に報われる話。
―――――――――――――――――――――――――――――――


 ところが、800字あらすじの最後は、以下のようになっています。

―――――――――――――――――――――――――――――――
 動かなくなったベスタのもとにひとりの老人が訪れる。涙を流す老人の横には、ベスタに似た顔立ちの「少女人形」が立っていた。
―――――――――――――――――――――――――――――――

 この文章のどこが『報われる』ことになるのか、弟切には理解できませんでした。



 もう一つ気になったのは、「機械人間」に自由意志がある理由です。

 機械人間に自由意志を持たせれば、逃亡したり反抗したりする可能性があることは明らかです。なのになぜ、この世界の人間は、わざわざ自由意志を持つ機械人間を作ったのでしょうか?


おひさしぶり
No.8480 投稿日 2004年9月6日(月)00時03分 投稿者
名無し君2号
 もういちど探しだしたぞ。
 何を?
 フヌケている自分を。(ランボー調で)


 えーと、前回のパートを書きあげたのが8月24日、いまが9月5日ですか。12日間もかかっているわけですね。
 おまけにまだ終わってないんだな。

 文字数は22000文字。400字詰め原稿用紙では42枚。
 でもまだ前回にあげた縛り……縛りというか、あらすじ部分はまだ終わらず。まだあと1万字くらいはかかりそうなんで、とりあえずアップです。


>フカオモNo.8

 深く重く、そして強く「近づく距離、大きな挫折」(22000文字)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1085&e=res&lp=1085&st=0


 さすがに2万字までゆくと、インターネットエクスプローラーなどのブラウザ上では読んでいられないとは思うのですが……いちおうは76文字で整形したものもあげておきます。わざわざコピペなんかしてられねー、という方はこちらがよろしいかも。

 76文字整形板

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1086&e=res&lp=889&st=


 以下、言い訳。

・弟が買ってきたサッカーゲームに、うかつにもハマってしまった

 のっけから言い訳不能だったり。ちょっと一試合、10分だけ……のつもりが、気がついたらあら、何試合も! やだ、もうこんな時間? というのが多すぎました。ウイニングイレブンはおっかねえ。いや、悪いのは自分なんですけど。


・会話文が書けない

 面白い会話をさせられない。なんか書いてみてもつまらない。
 この「つまらない」というのは、書く作業がつまらないというのではなくて、自分で読んでみてもいまいち面白いと思えないってことです。


・やる気が出ない

 やる気なんつうもんは、出てくるもんじゃなくて、むりやりでもしぼり出すもんだ! なんですが、なんだろう、なんでしょう。
 ここで感想をいただくのがモチベーションになっちゃマズイんだよなあ。なにはなくとも、ともかく書かずにはおられないぐらいな気持ちでないと、プロになったらどうするのさ。

 でも途中でアップしたりしてるし。あうあう。


 結論としては、つまりテメエの責任なわけです。なんだよもう。



>縛り

>>こ〜んなもんは、縛りとは言わん。
>>縛りってのは、要点の中の要点なわけね。
>>こ〜んな、300字もあるような〜、も〜んは、要点とはいわない。あらすじというのだ。

 おー、あー、うー?
 えーと、私の理解していた「縛り」というのは、物語の要素をある程度決めてしまうことで、実際に書くときの負担を少なくする……というものだったりするのですが。

 要素というのは、キャラクターだったり(長身気弱少女、年下なのに母親)、話の方向性だったり(コメディ、悲劇)、場面の意味だったり(導入、状況説明、転換)、面白ポイント(ラブラブなやりとり、壮絶なシバキあい)だったりと、いろいろございます。

 ……あれ?

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(新木さん)
お題:新たな出会い。
縛り:
 前バンドのリーダーと、バンド脱退に関わる「駆け引き」。さらに主人公に「好意剥き出し」の「お姉さん」が現れて「波風」を立てる。
 そしてバンドメンバーには「官能的美声」の「ロリータ美少年」が加わって、ようやく4人のメンバーが揃う。「波乱」を含みつつも、前半と後半との「転換点」として今後の展開への期待(ヒキ)を読者に与える。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(2号)
お題:近づく距離と、大きな挫折
縛り:
 少しずつ草一郎も腕前をあげ、バンドの仲も、そして「凛子との距離も近づきつつ」あった。初めて凛子に自宅に招かれ、「喜びやら妄想やらで胸を高鳴らせる」草一郎。「立派な家に圧倒」され、さらに「海里もいることで肩すかしを食らい」ながらも、楽しい時間を過ごす。
 トイレからの帰り、執事さんに「凛子がどれだけ音楽に狂っているのか」を教えられる。自分との違いに落ちこみながら部屋に戻ると、「凛子と海里が抱きあっている場面」に遭遇する。立ちつくす草一郎に、「お前もやるかと誘いをかける凛子」。「すべては音楽のためと断言する凛子」に「恐れすら抱いて」、草一郎はその場から逃げ去る。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 比べてみました。
 ああ、物語の要素ということを念頭においてみると、ぜんぜん精度が違いますやね。話の方向性もわからないし、場面の意味もわからないし。

 あとは縛り自体の精度の違いか。

「凛子との距離も近づきつつ」って、つまりどういうことなのよ、です。
 友達として、恋人として、相棒として――いろいろあるわけなのだし。そのあたりをつまり私は、考えていなかったようなもんです。


 ここはもっと考えたいと思います。
 でも、まずはフカオモNo.8の残りを片づけるのが先かも。



 レスには1時間ほど。また。


台風見本市
No.8481 投稿日 2004年9月6日(月)01時38分 投稿者 弟切 千隼
 つい先日、台風十六号が日本に爪跡を残したばかりですのに、また次の台風が来ています。今年は台風の当たり年ですね。
 しかも、西に進む台風やら、日本近海でいきなり発生する台風やら、珍しい形の台風が多いです。なんだか、台風の標本箱か見本市を見ている気がします。



津荒さんへ >

 課題部屋No.1083のあらすじ「我侭鬼娘」を読みました。今回は、設定の説明を付けたのがわかりやすくて、良かったです。
 「我侭鬼娘」のあらすじは、こちらですね↓

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1083&e=res&lp=1083&st=0


 気になったことを二点、指摘させていただきます。


 一つめは、「妖怪」の定義が理解できませんでした。
 800字あらすじには、「妖怪」について、以下のとおり書かれています。

―――――――――――――――――――――――――――――
「鴉天狗」や「鬼」とあるが、本当の妖怪ではない。魔術士である。強い魔術士は妖怪の名を貰うのだ。
―――――――――――――――――――――――――――――

 これによれば、「人間とは違う本物の妖怪」と、「妖怪の名で呼ばれる人間(魔術士)」と、二種類の「妖怪」がいることになりますね。

 ところが、設定の説明には、以下のとおり書かれています。

―――――――――――――――――――――――――――――
4 妖怪とは
 妖怪が人間と体の作りが違うと上にありますが、自然にそうなったのではない。魔術を極めた先祖が、体に実験を施す事で、そのように作り変えた結果である。その血が故に、妖怪となる。つまり一般的に妖怪の名は受け継がれていくものです。また、天才魔術士ならば新しい妖怪になることができる。
―――――――――――――――――――――――――――――

 この説明では、

1)「妖怪」は人間と体の作りが違う(=人間ではない)。
2)それは、魔術を極めた人間とその子孫(=魔術士)がそうなったものである。
3)つまり、魔術士は人間ではなく、「本物の妖怪」である。

ということになります。800字あらすじと矛盾していますよね。



 二つめは、『戦闘で意表をつくのが目的の話』というのが、理解できませんでした。

 津荒さんは、『自分の体を犠牲にして攻撃するところが意外』とおっしゃっています。
 しかし、『修行をつまなくても、自分の肉体強化、自分の傷を(ある程度まで)治すのは簡単にでき』る魔力を持っているならば、自分の体を犠牲にする戦闘方法など、普通に考えつくのではないでしょうか? 体を犠牲にしたところで、すぐに治せるのですから。


>弟切さんへ
No.8482 投稿日 2004年9月6日(月)20時57分 投稿者
津荒 夕介
>弟切さんへ
 指摘ありがとうございます。礼。


―――――――――――――――――――――――――――――
「鴉天狗」や「鬼」とあるが、本当の妖怪ではない。魔術士である。強い魔術士は妖怪の名を貰うのだ。
―――――――――――――――――――――――――――――

>>これによれば、「人間とは違う本物の妖怪」と、「妖怪の名で呼ばれる人間(魔術士)」と、二種類の「妖怪」がいることになりますね。

 ふむふむ。
 そう……読めますね。
 この話に妖怪は存在しません。妖怪と呼ばれる、高度な魔術で改造された人間がいるだけです。
 だから……

「鴉天狗」や「鬼」とあるが、妖怪ではない。彼らは魔術士である。強い魔術士は妖怪の名を貰うのだ。

 で、どうだろう。
 「本物の」という言葉がるせいで、余計な情報が文章に含まれてしまっている。
 と思う。


―――――――――――――――――――――――――――――
4 妖怪とは
 妖怪が人間と体の作りが違うと上にありますが、自然にそうなったのではない。魔術を極めた先祖が、体に実験を施す事で、そのように作り変えた結果である。その血が故に、妖怪となる。つまり一般的に妖怪の名は受け継がれていくものです。また、天才魔術士ならば新しい妖怪になることができる。
―――――――――――――――――――――――――――――

 この説明では、

>>1)「妖怪」は人間と体の作りが違う(=人間ではない)。
>>2)それは、魔術を極めた人間とその子孫(=魔術士)がそうなったものである。
>>3)つまり、魔術士は人間ではなく、「本物の妖怪」である。

 まず、題名がまずかった。
 妖怪とは、ではなく、妖怪と呼ばれる魔術士の定義――でした。
 で、1。体の作りが違うというのは、派手過ぎた。体が改造されている、程度です。ベースは人間。
 1を正しく書けば、妖怪と呼ばれる魔術士が、人間を改造した者だとわかってもらえるはず。


>妖怪と呼ばれる魔術士とは
 妖怪と呼ばれる強力な魔術士は、高度な魔術で体を改造し、通常では考えられない魔術を使う人間のことを指します。その改造の影響は遺伝して、妖怪と呼ばれた人間の子供も、その人間と同じ特性を持つ事になります。故に妖怪の名前は受け継がれていきます。


 どうでしょう。



>わざと攻撃されるとか
 うーん。
 
 あるていど、とあるように、傷を治す力はそんなにありません。ただ能力のシステム上、少しなら治す事ができる……という話。

 回復が速いけど、基本的には、人間と同じと考えてもらえばいいです。
 ああ……つうか、そういう回復能力が主人公にあるってことが前提にあってしまうと意表をつくことにならんか。
 つまり設定の作り方が悪いということ。
 つうわけで変更します。
 

>回復能力について

 魔力は人間の力を高めてくれます。例えば魔力を拳に集めれば、攻撃力が上がる。魔力をぼんやりと傷口に集中させれば、肉体の回復を促進できる。が、それは回復ではない。
 潰れた腕を回復するには、ただ魔力を腕に集めればいい、というわけではありません。適切な部分に回復強化の魔力をそそぐ必要があります。体のしくみを明確に理解していなければならず、知識を持たずに魔力を集中すれば、傷が魔力に耐えきれず、逆に傷が深くなってしまう。
 故に一瞬で体を回復させることができる魔術士は少ない。


 これでどうだろう。回復魔術を困難にしてみました。


地震
No.8483 投稿日 2004年9月7日(火)01時49分 投稿者 弟切 千隼
 昨夜、紀伊半島沖と東海道沖とで地震がありましたね。弟切が住んでいる神奈川県も、震源地から離れているのに、けっこう揺れました。皆さんのところはいかがでしたか?



>会話文練習

 弟切は、会話文らしい会話文を書くのが不自由です。油断すると、すぐに説明口調の会話文になってしまいます。

 会話文の勘を取り戻すため、現実の会話のテープ起こしを、もう一度やってみました。課題部屋のNo.1087に上げてあります。課題部屋のNo.1014の続きです。

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1087&e=res&lp=1014&st=0


レス
No.8484 投稿日 2004年9月7日(火)02時00分 投稿者
春日秋人
>新木さん
>心の動き

 初期状態 いじめられっこのい主人公。
    
 本の中の世界でいじめっこであるヒロインとふたりきりになる。
 異世界の中で怖がるヒロインを見て、はじめて主人公はヒロインに好感を持つ。しだいにヒロインを「好き」と思い込んでいく。
 出口を見つけた途端、普段の態度に戻るヒロイン。主人公を置いて出口へ。どうしてそんなひどいことをするのか理解できない主人公は、裏切られたと感じる。ヒロインにとって主人公はけっきょくどうでもいい存在であったと知る。
 怪物に立ち向かうヒロインを見るうち、主人公は受け身である自分に問題があることを確信する。

 立ち向かうことが必要だと知った主人公。


>どれか
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
1.置いてけぼりにした。→主人公にひどいことをした。
2.出て行こうとした。→この世界にいたいと思っていなかった。
3.自分と違う気持ちでいた。→自分は好意を持っていたのに、向こうは好意を持っていなかった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 3ですね。
 ここで主人公にショックを与えることで、自分の認識を改めさせるという流れなのです。読者の共感は得られないかもしれませんが。ここは読者をじらすことが目的です。


>好きなった
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 あと主人公はヒロインのことが好きならしいが。
 彼女のどこがどうだから好きなんだよ?
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 異世界でふたりきりになることにより、普段とは違うヒロインの一面を見たことで好きになった。具体的には、怖がりなところ。 


>おかしなところ
>怪物に立ち向かうヒロインを見るうち、主人公は受け身である自分に問題があることを確信する。

 問題があるとすれば、ここでしょうか。
 いちおう、ヒロインと主人公との差異を明らかにしようというシーンなのですが……

 ヒ「私は闘う」
 主「に、逃げなきゃ」

 普通だったら考え事のできる場面ではないかもしれませんが、この異世界というのは主人公の願望を叶える世界であるので、それについての葛藤をしていくうちに、結論に達するという流れです。
 自分では納得できるんですが……うーん、変化量が足りないのか。
 主人公が動くことで解決するんだから、それがきっかけにならないのだろうか。
 うーん。うーん。
 違和感があるとするなら、やはりヒロインを憎たらしく思っていたところから、自分自身の問題へ心を動かすところか。納得度がイマイチ。


>弟切さん

>報われる

 最後に出てきた老人は実は主人であり、隣にいた「少女人形」は主人公の兄弟にと主人が購入したものでした。

 つまり、彼は捨てられてはいなかった。
 
 と、いうことは考えていたんですけれど、
―――――――――――――――――――――――――――――――
 動かなくなったベスタのもとにひとりの老人が訪れる。涙を流す老人の横には、ベスタに似た顔立ちの「少女人形」が立っていた。
―――――――――――――――――――――――――――――――
 あらすじでこんなこと書かれても、意味分かりませんよね……


>機械の自由意志

 主人公にはバグがあったんです。
 普通の「機械人形」は擬似的な意思を持ってはいますが、あくまで擬似的なもので、主人公ほど感情と呼べるものはありません。人と接するうちに学習してある程度のレベルに達することはあっても、本来なら逃亡したりはしません。
 そこで「逃亡」や「反抗」をした危険な「機械人形」を処理するために「処理屋」という機関が作られています。たんに捨てられた「野良」の処理も「処理屋」の仕事のうちです。
 高度化した人工知能の弊害といったところでしょうか。
 
 ……というのをさっき考えました。
 実を言えば、あらすじを作ったときにはそこまで考えていませんでした。


 ご指摘、ありがとうございました。


災害日本
No.8485 投稿日 2004年9月8日(水)00時30分 投稿者 弟切 千隼
 現在まさに日本上空を、台風十八号が進行中です。これで、年間に上陸した台風の数は、最多記録を更新だそうですね。
 火山の噴火・地震・台風と、今年は災害が多いですねえ。気象庁の方々はさぞお忙しいだろうと思います。



津荒さんへ >

 No.8482の書きこみに対する応答です。津荒さんが書かれたあらすじ「我侭鬼娘」についてですね。
「我侭鬼娘」のあらすじはこちらにあります↓

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1083&e=res&lp=1083&st=0


>> この話に妖怪は存在しません。妖怪と呼ばれる、高度な魔術で改造された人間がいるだけです。
(津荒さんのNo.8482の書きこみより。以下、すべて引用元は同じ)

 この設定は了解しました。
 津荒さんの脳内には、最初からこの設定があったにもかかわらず、書き方がまずくて伝わらなかったのですね。

 でしたら、以下の書き方でも、正しい意味は伝わりません。

>>「鴉天狗」や「鬼」とあるが、妖怪ではない。彼らは魔術士である。強い魔術士は妖怪の名を貰うのだ。


 普通は、妖怪といえば「人外のもの」という認識でしょう。
 けれども、この世界には、そういう妖怪は存在しないのですね? すべての『妖怪』は魔術士なのですね?

 まず、それを説明してくれませんと、このあらすじは理解できません。説明がないまま『鴉天狗』やら『鬼』やらの『妖怪』名を出されたら、読み手は「主人公たちは人外のもの」と思うのが普通でしょう。
 後から、『実は妖怪というのは魔術が使える人間で……』などと説明されては、読み手は混乱してしまいます。


 あらすじのこの部分だけ書き直しても、意味は通りません。最初から書き直して、説明すべきところをきちんと説明しないと、やはり意味が通らないあらすじになります。



>> 妖怪と呼ばれる強力な魔術士は、高度な魔術で体を改造し、通常では考えられない魔術を使う人間のことを指します。その改造の影響は遺伝して、妖怪と呼ばれた人間の子供も、その人間と同じ特性を持つ事になります。故に妖怪の名前は受け継がれていきます。

 こちらの解説は、こんなものでよろしいのではないでしょうか。



>わざと攻撃される

 えーと、本来、このお話は、『戦闘で意表をつく』のが目的ですよね?

 それなら、ここは気合を入れてアイディア出しをすべきところでしょう。『わざと攻撃される』にこだわる必要は、ありませんよね?


 少なくとも二十個くらいは案を出してみて、一番面白いものを選びましょう。
 その結果、『自分の体を犠牲にしてわざと攻撃される』案が最良のものならば、それでいいです。


 攻撃するヒロインの意表をつくことができて、戦闘の手段として有効で、もちろん読者さまの意表もつくことができる戦闘とは、どんなものでしょう?


暑い年には地震が多い
No.8486 投稿日 2004年9月8日(水)23時11分 投稿者 弟切 千隼
という俗説があるそうです。この俗説が正しいという確証はありません。しかし、記録的な猛暑だった今年は、東海道沖で何回も地震が起こっていますね。
 ものすごく大局的に見れば、気象と地殻活動には関わりがある、かも知れません。あったとしても、今すぐ地震予知に役立てられるほど、明確な関わりはないでしょう。



>現実の会話テープ起こし

 先日、課題部屋に上げたテープ起こし(その2)を、前に上げておいたものと合わせて一つにまとめました。話がつながっていますから、そのほうがわかりやすいでしょう。課題部屋のNo.1089に上げてあります。

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1089&e=res&lp=1001&st=0



春日さんへ >

 No.8484の書きこみに応えます。春日さんのあらすじ「機械の道」への指摘に対するお返事ですね。
「機械の道」は、課題部屋のNo.1074にあります。

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1074&e=res&lp=1074&st=0


>> 最後に出てきた老人は実は主人であり、隣にいた「少女人形」は主人公の兄弟にと主人が購入したものでした。
>> つまり、彼は捨てられてはいなかった。
(春日さんのNo.8484の書きこみより。以下、引用元はすべて同じ)

 それならば、あらすじに、『ベスタが捨てられたと思っていたのは誤解だった』と書けばよかったですね。

 あらすじは「粗い筋」ですから、登場人物の細かい仕草やら特徴やらは、書く必要がありません。そういうものまで書いていたら、あらすじではなくなってしまいます。

 上記の場合で言えば、ベスタの元主人が老人であるとか、少女人形を連れていたとかは、些細なことです。細かい情景などは抜きにして、「最後にベスタが報われた理由」を、そのまま書くべきでした。



 もう一つ、別のあらすじ「立ち向かう勇気」のほうで、気になったことがありました。


>> 普通だったら考え事のできる場面ではないかもしれませんが、この異世界というのは主人公の願望を叶える世界であるので、それについての葛藤をしていくうちに、結論に達するという流れです。

 この異世界は、主人公の願望を叶える世界なのですね?
 ならばなぜ、主人公が嫌っているはずのいじめっ子が、一緒に異世界へ吸い込まれたのでしょう? いじめられている主人公なら、いじめっ子のいない世界へ行きたい、と願うものではないでしょうか?


書いてる書いてる
No.8487 投稿日 2004年9月8日(水)23時38分 投稿者
名無し君2号
 およそ8000文字くらいは書きました。
 が、まだ終わらず。こんな調子で、いったいいつになったら書きあげることができるのだろう? 飛びます飛びます、私も飛びたい。

 ちょっと逃避でレス。



>津荒さん

 妖怪もの、好きですよねえ。なにやらこだわりを感じます。私の時代は妖怪といえば「ゲゲゲの鬼太郎」だったりするのですが。津荒さんだと「幽々白書」や「うしおととら」になるんでしょうか。

 さてさて、短編あらすじ No.6「我侭鬼娘」を読みました。
 いきなり違和感があったのは以下の一文。

>>「鴉天狗」や「鬼」とあるが、本当の妖怪ではない。魔術士である。強い魔術士は妖怪の名を貰うのだ。

 妖怪と魔術士って、ちょっとばかり食いあわせが悪いような気がします。だって、妖怪って東洋的な存在じゃないですか? でも魔術士という言葉には西洋的な響きを感じるんですよね。妖怪なんだから、どちらかといえば妖術士になるんではないだろうか――あんまり変わらないか?

 このあたりはただの言葉遊びになっちゃうのかもしれませんが。
 でも、津荒さんの物語に出てくる妖怪というのは、たしか前回は砂かけババアでしたっけ、今回は鴉天狗に鬼と、けっこうオーソドックスですよね。ならばなおのこと、言葉の選択には気をつかったほうがいいような気がします。

 しかし正体が魔術師ということは、異形の妖怪は今回の世界観では存在しないってことになるんでしょうかね? 一反もめんとかいないのかしら。妖狐とか猫娘とか、そんなおいしいキャラクターは出てこないのかしら。



 あと気になったのは、この話って戦闘が中心になりますよね? それってどういうタイプの戦闘になるんでしょうか。具体的には、「ドラゴンボールタイプ」なのか、「ジョジョタイプ」なのかってことです。(注、勝手に私が命名しました)

 ドラゴンボールタイプだと、単純に力の強いやつが最強ですやね。100と50なら100が勝つ世界です。もしも50が勝つとしたら、それは戦闘中にパワーアップして(怒りで理性がふっとんだ、隠されていた能力に目覚めた、合体した等)、50が120になったからです。

 ジョジョタイプだと、力よりもむしろ、互いの特殊能力を利用した戦いになります。いくら殴りあいの強い奴でも、真っ正面から襲ってくる相手でなければ、全力は発揮できないわけで。毒ガスをまき散らすとか、遠くから狙撃してくるとか、空気を操って真空状態を作り出すとか、そういう攻め方をされて、さあパワーな奴はどうするの? という戦いになります。

 まあ、意表をついた戦闘を書くのが目的らしいので、ジョジョタイプなんかな。ただ、鬼は力と魔力が強いから最強と書かれていたので、どうなんでしょう。これこそ「縛り」があったほうが面白いと思うんですが。鴉天狗とくれば、やっぱり風属性の術しか使えないとか、山のなかだと強くなるとか。鬼は力だけのバカだとか。



 レスには1時間くらいです。


返信と投稿
No.8488 投稿日 2004年9月9日(木)06時04分 投稿者 津荒夕介
○弟切さんへ

>>あらすじのこの部分だけ書き直しても、意味は通りません。最初から書き直して、説明すべきところをきちんと説明しないと、やはり意味が通らないあらすじになります。
 
 なるほど。
 妖怪の名前が出てくる前に、それが単なる「あだ名」でしか無いことを説明しておかなければ、混乱するに決まってますね。了解です。



>意表をつく攻撃とか

>>えーと、本来、このお話は、『戦闘で意表をつく』のが目的ですよね?
>>それなら、ここは気合を入れてアイディア出しをすべきところでしょう。『わざと攻撃される』にこだわる必要は、ありませんよね?
 
 うっす。

>>少なくとも二十個くらいは案を出してみて、一番面白いものを選びましょう。
>>その結果、『自分の体を犠牲にしてわざと攻撃される』案が最良のものならば、それでいいです。
 
 そうっすね。
 どうも考えが浅かった。「自分の体を犠牲にして勝つ」、という戦闘は、一応意表をつくことはつくと思いますが、ありふれている。
 そんなアイディアで、自分にオーケーを出したのは、「意表をつければいいや」――なんつう妥協があったから。
 「意表をつくことを第一に考える」というのなら、それを妥協してどうするんだ馬鹿野郎っつう話です。
 反省。
 
 もう一度「意表をつく戦闘」のアイディア出しをやって、新しい話を作りたいと思います。



○2号さんへ

>>妖怪もの、好きですよねえ。なにやらこだわりを感じます。私の時代は妖怪といえば「ゲゲゲの鬼太郎」だったりするのですが。津荒さんだと「幽々白書」や「うしおととら」になるんでしょうか。

 いやあ、妖怪が特別好きってことはないっす。
 ただ使いやすいので使っているだけ。
 使いやすいっていうのは、一般的だっていうこと。「鬼」と言えば、大体イメージしてもらえる。
 しかし今回使ったのは失敗だった……。
 今回は自分で設定を色々作ったから、設定が一般的な妖怪像と衝突して、わけのわからんことに! うわああ。


>魔術士と妖怪
 妖怪の名前を魔術師の「あだ名」に選んだのは、舞台が日本だから。日本の強い魔術士ならば、なじみのある妖怪の名前で呼ばれるんじゃねーのかなーと思ったんです。
 ただ、魔術という言葉が、2号さんの指摘通り西洋的なんですよね。
 作品内で使われている能力の設定は、魔術でもなんでもないです。ぼくが勝手に考えた設定。
 それなら魔術なんつう「西洋的」な印象を持った言葉ではなく、自分で言葉を作って、能力の名前にあてるべきなんだろう。それなら読者が混乱することもないし。
 ハンターハンターの念とか。シャーマンキングのオーバーソウルとか。そんなん。
 う、うーん……考えなきゃ。
 
 
>戦闘で……
 
 戦闘で意表をつく。
 当然勝つだろうと思われたAが、意表をつく「何か」によって、Bに負ける――という筋。
 それなら勝つ理由が「急にパワーアップする」でも、「巧みな戦術によって」でも「意表をつける」ならアリですよ。期待には応えないといけませんけど。
 

 

○課題提出
 
>800字で、短編あらすじ。No.7「瞳を見れば」 九月六日 津荒夕介
 
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1088&e=res&lp=1088&st=0
 ちょびちょび意表をつく話です。

>800字で、短編あらすじ。No.8「ライバル」 九月八日 津荒夕介
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1091&e=res&lp=1088&st=0
 展開で意表をつく話っす。
 
>アクション課題No.2 「砲丸」 九月九日 津荒夕介
 http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1090&e=res&lp=1090&st=0
 砲丸を……投げる!
 


魔術、呪術、妖術
No.8489 投稿日 2004年9月10日(金)00時32分 投稿者 弟切 千隼
津荒さんへ >

 2号さんが指摘されたとおり、「魔術」という言葉には、西洋風のイメージがありますね。日本風のイメージを出すためには、別の言葉を使ったほうがいい、という2号さんの御意見には、一理あるでしょう。


 ただ、日本風の言葉で「魔術」に当たるものを探すのは難しいです。
 あえて言えば「まじない」ですね。この言葉は現代では「おまじない」という形で使われることが多く、「気休め」の印象があります。
 それ以外では、「呪術」や「妖術」といった言葉がありますね。しかし、「呪術」も「妖術」も、おどろおどろしい印象の言葉です。怪奇な味わいの作品にしたいのでなければ、避けたほうがよいでしょう。


 以下は、あくまで弟切の意見です。
 魔術とは一般的な言葉で、誰でもそれがどんなものか、何となくわかります。「わかりやすさ」という利点は、「西洋風のイメージがある」という欠点を補って余りあるのではないでしょうか。
 もちろん、きっちりと原理を考えて新しい言葉を作るなら、そのほうが面白さが増すと思います。


 妖怪の名前を日本風にした点は、良かったと感じました。舞台が日本であるという地域性を生かしていますね。
 例えば、これが西洋風の悪魔の名前だったら、「なぜ、舞台が日本なのに西洋の悪魔が出てくるのか」を、読者さまに説明しなければなりません。こんなところで余計な手間をかけることはありませんよね。



>「瞳を見れば」

 津荒さんの別のあらすじ「瞳を見れば」の指摘をさせていただきます。
 あらすじは課題部屋のNo.1088にありますね。こちらです↓

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1088&e=res&lp=1088&st=0


 ざっと読んだ限りでは、致命的な欠点はなさそうです。学校という、津荒さんにとって身近な場所を舞台にしたことが大きいのでしょう。やはり、実体験は効きますね。
 裏返せば、「魔術」みたいな超自然的なものや、実体験がないものを登場させる場合は、より綿密に考えなければならないわけですね。


 以下に、疑問点を書きます。

1.麻生竜一は優しい性格だと設定されているのに、『派手な喧嘩をしていた』のはなぜでしょう?

2.麻生君のほうは、主人公の相沢さんをどう思っているのでしょう? 彼としては普通に相沢さんに優しくしているのか、それとも相沢さんが好きだから優しくしているのか、わかりません。



お知らせ:
 弟切は明日から仕事で出張します。帰宅するのは9/12(日)の予定です。次にここに書きこめるのは、12日の夜以降になります。


書きあげた
No.8490 投稿日 2004年9月10日(金)22時47分 投稿者
名無し君2号
 ――遅い。
 我ながら時間かかりすぎだと思う。そして満足もしていなかったり。あー、まーいーやー。(頭をがりがりと掻きながら)あとで直せばいいんだよ……きっと。

>フカオモ9

 深く重く、そして強く「逃げる」(9600文字、原稿用紙17枚)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1092&e=res&lp=1092&st=

 前回のつづきです。
 凛子の過去と本性を知って、バックれる主人公の巻。主人公が衝撃を受けて落ちこむ場面です。なるべく自分に酔わないように気をつけたつもりではありますが。どうかなあ。

 次回は主人公逃亡編の予定。
 縛りについて、ちょっと考えなくちゃいけないな。



>津荒さん

>1090 アクション課題No.2 「砲丸」 九月九日 津荒夕介

 読みました。

 へえ、砲丸ってさらさらしてるんだーとか(個人的には『ひんやり』のほうが強いのではないかと思ったりもするけれど)、へえ、投げる前には「砲丸いきます!」って宣言するんだーとか、そんなところを面白がってしまいました。

 さて、肝心かなめの投擲シーン。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 そこからの動きは、まさに一瞬だった。
 上半身を前に倒し、地面と水平にする。右足を軸に左足をのばし、戻す。
 ぎゅっと体を縮めて――解放。右足で後ろ向きに跳んだ。
 笠原はサークルの半分まで右足を運んだ。左足はサークルの端についている。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 ここ、ちっともわかりませんです。
 まず「上半身を地面と水平にする」のがわからない。右足を軸に左足でなにかやっているらしいけれど、なにがなんだかさっぱり。さっき軸にしたはずの右足で後ろ向きに跳ぶ……んー?

 つまり、えーと、これって体を後ろにねじって、縮めて、力を溜めているってことなんでしょうか? 

 続けてここ。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 いままでの移動で作られた力を、右足に乗せる。ふくらはぎの筋肉が盛り上がる。力強く地面を蹴った。
 続けて、流れるように動く。胸を持ち上げながら、腰を捻った。全く力を殺さない。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 胸を持ちあげながら……。上半身を起こしながらってことかしら。なんとなくはわからないでもなかったです。

 結論。
 脳裏に動きを描けなかったです。イメージできませんでした。

 アドバイスの真似事なんかをさせていただくと、動作を描くとき、「いったい読者にどんなイメージを抱かせたいのか」を考えながらやってみるといいかもしれないです。

 砲丸投げならば、こう……バネをぎゅっと縮めるような感じ、力が張りつめる感じになるんですかね。それを、どうやったら読者に抱いてもらえるのか。

 細かい動きをトレースするのではなく、もっと大まかな感じで捉えるといいのかも……うーん、私もまだよくはわかっていないんですが。いっしょに頑張りましょう。



 レスには2時間です。


ぱくぱく
No.8491 投稿日 2004年9月11日(土)23時07分 投稿者
名無し君2号
 最近、やたらとご飯がおいしくてしかたがないのです。さらに間食まで取ってしまうのです。メシを食らい、おやつを食らい、運動はせず……太るって。

 まだ秋じゃない。食欲のほにゃらら〜とは言えない。
 ああ、ちいさい秋はどこですか? いや、秋が来ればメシを食っていいわけじゃないですけど。



>縛り

 んーん。
 新木さんの指摘を自分なりに考えてみると、前にプロットを書いたときに突っこまれたのとおなじことのような気がするんだな。

 具体的に書くんじゃなくて、抽象的に、ぼかして書くといいますか。むしろ、凝縮するっていえばいいのかな。

 一例。
 「凛子との距離も近づきつつ」「喜びやら妄想やらで胸を高鳴らせる」というのは、つまり「凛子と草一郎の仲が進展」(まだまとまるとは思うんですけど)ってなことです。

 また――。

「立派な家に圧倒」
「海里もいることで肩すかしを食らい」
「凛子がどれだけ音楽に狂っているのか」
「凛子と海里が抱きあっている場面」
「お前もやるかと誘いをかける凛子」
「すべては音楽のためと断言する凛子」
「恐れすら抱いて」

 これって「草一郎が凛子に、大きな差を感じるためのエピソード」なんですよね。つまり、「草一郎は凛子から離れる」ということ。物語全体から見てどうなのかと言えば、後半の起になるのかな。

 だから、「縛り」というのは、あらすじをさらに凝縮して、面白ポイントを抜き出したものと考えればいい……のか?

 まあやってみるか。


お題:凛子からの逃亡
縛り:
 草一郎が、凛子から「音楽面でも恋愛面でも離れる」ためのエピソード。志保里が再登場し、「草一郎を思っての行動」で「さらに状況を悪化」させる。
 これからどうなるのか、と読者を不安にさせ……不安にさせていいのか? まあいいとしよう。「暗雲」がたちこめていることを読者に感じさせる。


 ……こんなところか。
 そんなこんなで、とりあえず4000文字は書きました。



>津荒さん

>>短編あらすじ。No.8「ライバル」

 読みました。
 まず、いろんな単語が、もうすこし短く言い換えられるんじゃないかと思いました。


>>男子高校生二年生の佐山孝介は、成績がいい。入学以来ほんどのテストで一位になっている。この高校はレベルが高いので、これは凄いことだ。しかし彼は天才ではない。人並み外れた努力で、この成績を保っているのだ。

 「男子高校生二年生」→「男子高二年生」
 「成績がいい」→「秀才だった」
 「この高校はレベルが高い」→「一流校」

>>彼にはライバルがいた。犬谷信也という男だ。彼も頭が良く、佐山が一位を逃した時には、必ず一位を取った。彼らは仲が悪い。二人ともが自分の自慢を派手にしたり、人の悪口を良く言ったりするような性格だったからである。

 「佐山が一位を逃した時には、必ず一位を取った」→「常に佐山と一位を争っていた」
 「二人ともが自分の自慢を派手にしたり、人の悪口を良く言ったりするような性格だったからである」→「二人ともが傲慢かつ超毒舌家だったからである。つまりは同族嫌悪だ」

 こんな感じで。
 まあ、短くすればいいってもんでもないとは思うんですが。


 あとは狙いの部分ですね。

>>普段は仲の良いクラスメイトが叱咤してくれなかったのに、ライバルが叱咤してくれた――という意外性。

 ライバルが叱咤してくれた――だけじゃ、意外性としては弱いような気がします。そう思うのは、私が「強敵」と書いて「親友」と読んだりする熱血バカだからでしょうか。80年代のジャンプだと、ほとんどのライバルは主人公を叱咤したりするんだよなあ。ラオウとかテリーマンとか剣崎とか。

 主人公がバカにされているのを見て、「こいつをバカにしていいのはおれだけだ! この愚民どもが!」と、ライバルだけがかばってくれたとかだと意外かも。ライバル性格悪いし。
 主人公が犯罪の濡れ衣を着せられて、普段は仲の良いクラスメイトが信じなかったのに、ライバルだけが信じてくれたとかだと、感動も呼べたりして。

 ……あんまり津荒さんのと変わらないですね。



 レスには2時間ほど。


提出と返信
No.8492 投稿日 2004年9月12日(日)06時05分 投稿者 津荒夕介
 このごろナタデココばっかり食べている。
 親分! 歯ごたえが、たまりません!


>提出
 800字で、短編あらすじ。No.9「外へ、外へ!」 九月十一日 津荒夕介
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1094&e=res&lp=1065&st=0
 意表をつくということで、ミスディレクションをやってみました。



>弟切さんへ
 指摘ありがとうございます。

>>1.麻生竜一は優しい性格だと設定されているのに、『派手な喧嘩をしていた』のはなぜでしょう?
 これは相手(不良気取り)が喧嘩を売ってきたからです。

>>2.麻生君のほうは、主人公の相沢さんをどう思っているのでしょう? 彼としては普通に相沢さんに優しくしているのか、それとも相沢さんが好きだから優しくしているのか、わかりません。
 相沢のことが好きです。

 説明不足……です、ね。
 失敗したのは、相沢視点であらすじを書いたからです。
 1も2も相沢からだと、最初は分からない事項ですから、書き忘れた。(俺バカ)
 読み手からすれば不思議に思うところだから、もちろん説明は必要です。
 こういう場合は、最後にまとめて、和解してから「〜だったのだ」と書くか、そのまんま補足するかの二つがありますね。
 相沢視点であらすじを書くほうが面白いし読みやすいと思うので、できることなら最後にまとめて補足する手法をとりたいもんです。


>2号さんへ
 アクションはちょっと保留しまして……。あらすじの話題。

 短くするのは了解。
 
>>ライバルが叱咤してくれた――だけじゃ、意外性としては弱いような気がします。そう思うのは、私が「強敵」と書いて「親友」と読んだりする熱血バカだからでしょうか。80年代のジャンプだと、ほとんどのライバルは主人公を叱咤したりするんだよなあ。ラオウとかテリーマンとか剣崎とか。

 ですね。まだ弱い。
 とりあえずは一つの話にひとつの意表――1意表(意表の数の単位)でやってますんで。そのうちに増えていくと思います。
 この場合だと、ライバルを女の子にして、実は主人公は彼女に惚れていたのだったーとか、そういう展開にすれば、2意表になるか。
 ……なんか。
 すぐに思いつくのが恋愛ものばかり。……あはは(汗)


ぢょうおうさまとおよび(ぴしり
No.8493 投稿日 2004年9月12日(日)06時50分 投稿者 甘夏
 甘夏です。

>2号さん

 次のフカオモは面白ポイントがよっつしかないんですか。
 んじゃ読みませんね。
 もう4000字も超えてる段階で面白い点がよっつなんてあんまりです。

 と、イヤミは置いておいて。
 もっとかっちり縛りましょうよ。
 抽象的に書くことと曖昧に書くことはまったくぜんぜん別のことです。
 抽象って言うのはむしろはっきり言っちゃうことです。いらないものを全部捨てて本質だけを抜き出すわけですから。
 ぼやかしちゃあダメですよ(笑)
 どんな展開になるのかは読んでないのでさっぱりわかりませんが、
 縛りってのが最初にそのシーンの面白いポイントを決めておくということだと仮定してちょっと書いてみます。
(2号さんの縛りは書きながら、もしくは書き終わってから決めてるような気もするんですけどね。違ったらゴメンナサイ)

 主人公は音楽に「一途」なヒロインについていけなくなり、彼女から音楽からの「逃亡」を図る。「逃避」する主人公は「好意剥き出し」の「お姉さん」と「再会」。彼女の「好意的な行動」が「裏目に出て」さらに「距離の離れる二人」。「悪化」していく「二人の関係」とバンドのこれからはどうなるのかという「不安」を読者に与える。

 こんな感じでしょうか。もう小説はぜんぜん書いてなくて、読むばっかりなので腕はなまりまくってていまいちわけわかんないでしょうけど、ちょっとは面白そうになってると思います。
 こんな要素がつまった作品ですよっ! とアピールできる程度にはなってると思いたいです。アピールすることが目的じゃないんですけどねっ。
 たぶん2号さんの書きたいこととは違う縛りになってると思いますけど、コレは私が書くとしたらこういう縛りを使うかなぁとそういう程度だと思ってください。

 むぅ。なんかマチガッテルきがするなぁ。


出先で雨に降られました。
No.8494 投稿日 2004年9月12日(日)23時04分 投稿者 弟切 千隼
 自宅に戻りました弟切です。出張先はおおむね晴れていたものの、一度豪雨に見舞われました。傘が役立たないほどの激しい雨でした。
 雨宿りをして、止んだところで急いで宿に戻りました。でも、途中でまた降られて、少し濡れてしまいました。



津荒さんへ >

 No.8492の書きこみを読みました。あらすじ「瞳を見れば」について、もう少し書かせて下さい。
「瞳を見れば」は、課題部屋のこちらにありますね↓

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1088&e=res&lp=1088&st=0



>> 説明不足……です、ね。
>> 失敗したのは、相沢視点であらすじを書いたからです。
>> 1も2も相沢からだと、最初は分からない事項ですから、書き忘れた。(俺バカ)
>> 読み手からすれば不思議に思うところだから、もちろん説明は必要です。
(津荒さんのNo.8492の書きこみより)

 説明不足なのは、津荒さんがおっしゃっているとおりです。
 ただし、相沢視点であらすじを書いたこと自体は、間違っていないと考えます。

 このお話を実際に書くとしたら、むろん相沢視点ですよね。麻生視点で書いたら、最初から麻生の内面がわかってしまいますから、面白くも何ともありません。
 視点保持者―今回の場合は、相沢―から見て、矛盾のあるあらすじではいけません。その確認をするために、視点保持者に沿ったあらすじを書くのは意味があるでしょう。


 小説の中には、このような「視点の隠蔽」が大事な作品がありますよね。ある方向の視点が隠されていて、その視点からの情報が制限されている作品です。情報の制限がないと、面白さがなくなってしまう作品ですね。

 こういうお話は、視点保持者ごとのあらすじを書いてみるといいのではないでしょうか? 「瞳を見れば」の場合なら、相沢視点と麻生視点と、二つのあらすじを書くわけです。
 これなら読者さまへ説明できますし、作者自身も話の筋を確認しやすいはずです。


胃炎にはヨーグルトが効く
No.8495 投稿日 2004年9月14日(火)01時43分 投稿者 弟切 千隼
そうです。医者の指示により、弟切はせっせとヨーグルトを食べています。



>自己課題

 キャラクターを立てる練習として、自己課題をやります。テーマは前回と同じ「別れ」とします。締め切りは、今週の金曜日、9/17です。
 今回の目標は、以下のとおりです。


1.最初から最後まで、意味がすぐにわかる文章を書くこと。
2.途中で読み捨てられない文章を書くこと。できれば、面白さも備えた文章にすること。
3.うんちくに頼らない作品にすること。今回は、軽いうんちくならOK。
4.読者さまの「情動をひっかく」こと。


 1・2・3は、前回の自己課題とほぼ同じですね。2と3は、少しハードルを高くしました。

 4は、皆さんから指摘を受けているうちに気づいたことです。
 読者さまの「情動をひっかく」ことができれば、何らかの形で読者さまを楽しませたことになるでしょう。読者さまを楽しませることができれば、「ちっとは金払ってやってもいいかな」と思っていただけるはずです。


 弟切の当面の大目標が「キャラクターを立てること」ですので、できればキャラクターの魅力でもって「情動をひっかく」ようにしたいですね。


書いたり書かなかったり
No.8496 投稿日 2004年9月14日(火)23時58分 投稿者
名無し君2号
 書くときは枚数いくんですが、書かないときは1000字ぐらいしかいかないです。せめて毎日3000字書ければ、だいぶペースも速くなると思うんですが。

 じゃあやれよ そんな言葉が 秋しぐれ

 ――おそまつ。



>フカオモ

 とりあえず途中までを。10000字、原稿用紙19枚。

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1095&e=res&lp=889&st=0

 まだ「縛り」としては甘いながらも、なにかしらを設定すると、だいぶ話を作るのが楽になりました。なにを縛るのかが問題になってくるのでしょうけども。

 ちなみに現時点では12000字まで書いています。



>甘夏さん

 お久しぶりでございますね、1000年女王ならぬアイロン女王さま。カッターシャツの襟はうまくかたち作ることができるようになられたのでしょうか。
 やっぱりムチよりはアイロンのほうが似合って(じゅっ)あぢぢ! アイロンはシャレにならねえ! でもハンガーだと武田鉄(がごっ)ってやまびこの詩! 刺さってます、ハンガーの先が刺さってます!(くるくる〜)ああっ、回さないで! 飛んじゃうから、空を飛んじゃうから!

 ――なんて勝手なイメージを植えつけてみる。
 アイロン女王さまを怒らせてはいけない。


>>抽象的に書くことと曖昧に書くことはまったくぜんぜん別のことです。
>>抽象って言うのはむしろはっきり言っちゃうことです。いらないものを全部捨てて本質だけを抜き出すわけですから。

 つまりこういうことっスか。

■具体的
 きみは動き始めるまでがトロいし、言い訳ばっかりのたまうし、始めたら始めたでいままでやったことはほとんど忘れている鳥頭だし、本当にどうしようもない。

■抽象的
 きみはじつにばかだな。(ドラえもん調)

 「つまりどういうこと?」を押し進めていけばいいのかしら。
 いや、「好意剥き出しのお姉さん」など、登場人物の造形まで縛りを設定しているのは、たしかにその通りだなと思いました。ちゅうか新木さんの例でもそこまで縛ってましたね。


>>(2号さんの縛りは書きながら、もしくは書き終わってから決めてるような気もするんですけどね。違ったらゴメンナサイ)

 一行あらすじから膨らまして、プロットを作りあげ、そこから初めて縛りを考えています。今回「強調」しなきゃならないのはなんなのだろうかと。
 ――あれ? それじゃ駄目か?
 ただ、なにもない状態では「縛り」を作りだせないんです。なにかおぼろげでも姿が見えてこないと……。

 うーん、手間がかかってもいいから、一度「縛り」をひねりだしたら、またプロットをやり直すべきか。
 そもそも話全体が見えていないから、いま書くべき箇所が、いったいどういう意味を持つのかがちっともわからんのだな。ぬ……。



>津荒さん

 ナタデココって、まだ売っているんですねー。
 じゃなくって。

>1094 800字で、短編あらすじ。No.9「外へ、外へ!」

 読みました。

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1094&e=res&lp=1065&st=0

 とくに破綻はないような気はします。
 と、いいますか……起承転結については、たぶん私より津荒さんのほうが理解していると思うんですよね。だって私はずっと1000字課題しかやってこなかったし。

 だからいままであんまり指摘してこなかったんです。だってわかんないんだもん。(カミングアウト)

 なので細かい部分の突っこみを。

 主人公のシロが異形の存在であることがわかるのが遅いと思います。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 山奥に地図にない村があった。村で一番活発な青年シロは、ある日森の中で大きな音を聞く。驚いて向かうと、見知らぬ男が獣に襲われていた。シロは獣を倒してやる。男はビスと名乗り、自分が森に迷った都の人間だという。手紙を届ける途中だと言うが、傷が深くて動けない。シロはビスを村のはずれにかくまった。
 村にビスを連れて行くわけにはいかなかった。村に近づくよそ者は殺す、というのが掟だからだ。シロはこっそりとビスの世話をしながら、世界についての話を聞いた。村しか知らないシロは喜んだ。ビスが獣に使った、大きな音を出した道具は銃だった。また、普通の人間は角がなく、シロ達より力が弱いことを教えてもらった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 80字詰めで、シロに角があることが判明するのが8行目。それは遅いです。仮にシロたちが「鬼」であるとして……鬼だという前提がないと、シロが獣を倒したことや、村が外部の存在を排除している意味あいなんかが、だいぶ変わってくると思うんですが。

 そんなところですかねえ。

 あとひとつで十話ですか……そろそろ、どれかを小説にしたてあげてもいいかもしれないですね。私としてもそっちのほうが突っこみやすいし。



 レスには2時間程度。


八朔[はっさく]
No.8497 投稿日 2004年9月15日(水)02時01分 投稿者 弟切 千隼
 今日は旧暦の八月一日です。古来、この日は八朔と呼ばれて、祝日の一つでした。だんだん夜が長くなる時期に当たるので、昔はこの日から夜なべ仕事を開始したそうです。



津荒さんへ >

 課題部屋のNo.1094「外へ、外へ!」の指摘をさせていただきます。あらすじはこちらにありますね↓

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1094&e=res&lp=1091&st=0


 2号さんと同じように、筋として致命的な欠点はない、と思います。ただ、主人公のシロが「普通の人間ではない」とわかる部分が、いくら何でも遅すぎます。


 あと、細かい部分でわからないことがいくつかありました。津荒さんが考えきれていないのか、考えているけれど表現できていないのかは不明です。
 どちらにせよ、もう少し詰めて考えて、はっきりさせたほうがいいでしょう。以下に疑問点を挙げておきます。


1)シロの村が、『村に近づくよそ者は殺す』ほど厳しく隔離されているのはなぜでしょう? 異形の者ゆえ、迫害されることを恐れているからでしょうか? それにしても厳しすぎる気がします。
 ここがわかりませんと、村長たちがビスの存在を見逃していた理由がわかりません。なぜ、ビスの場合だけは『村に近づくよそ者は殺す』という掟から逃れられたのでしょう?


2)ビスは、異形の者であるシロを見て恐れなかったのでしょうか? なぜシロの世話になろうと思ったのでしょう? また、異形のシロを外に連れ出すことに同意したのはなぜでしょう?


返信と投稿。略して返投。
No.8498 投稿日 2004年9月15日(水)04時23分 投稿者 津荒夕介
 なんといいますか、時間を贅沢に使いすぎている自分がヤバイ……。
 あきらかに進行速度が遅いんだよな(^^;
 せっかくの夏休みだからという理由で、昔から好きだったエロゲーのシナリオでも書いてみようかーとか、ごちゃごちゃやってるせいだ。
 近頃すっかり涼しいですし。
 もうすぐ夏休み終わりです。宿題やらねば。
 くぅ――時間よ戻れッ!<バカ


>外へ、外へ!
 2号さん、弟切さん。
 指摘ありがとうございます。

>>主人公のシロが異形の存在であることがわかるのが遅いと思います。
 
 そっか……。そうですよね。遅いよなぁ。
 ええと、異形であることを最初っから書かなかったのは、このあらすじをシロ視点で書いたから。シロが普通じゃないっつう情報は、落ち着いたビスから後で聞かされる……という展開なので、そのまんま書いたんです。
 が! こりゃミスった。
 能力があるとかは初期設定なんだから書いておかないと話が把握できん。
 シロが自分が変わっているのだと知るのが遅いなら、それはそれで、後から書くべきだった……。


>>あと、細かい部分でわからないことがいくつかありました。津荒さんが考えきれていないのか、考えているけれど表現できていないのかは不明です。
>>どちらにせよ、もう少し詰めて考えて、はっきりさせたほうがいいでしょう。以下に疑問点を挙げておきます。
 
 うぐっ。

>>どちらにせよ、もう少し詰めて考えて、はっきりさせたほうがいいでしょう。

 うひー。(涙)
 すんません。もっと考えます。
 どうも毎回毎回しょーもないことばっかり指摘させてしまっている俺。最悪じゃん! いいかげん学習しよう俺……。

>>1)シロの村が、『村に近づくよそ者は殺す』ほど厳しく隔離されているのはなぜでしょう? 異形の者ゆえ、迫害されることを恐れているからでしょうか? それにしても厳しすぎる気がします。
 
 まったくです。
 ええと設定では……
 シロの村はシロの一族が二百年前に異形として攻撃され、山奥に逃げて出来たものです。
 昔は人間を憎んでいたんですが、近頃はその感情も薄らいできて、村の上層部だけが村の歴史を知っています。
 上層部は能力を隠し人里に結構降りたりしていて、能力さえ隠せば人間と共存できるだろうと考えています。(角は小さいので隠すことが容易です)
 ですから、人間に対しては好意的になっています。だから村に近づこうとしないビスは殺さないでおきました。
 ビスがシロ達のうわさを流す可能性もあります。が、殺さなくても処理できます。
 ビスが森から出ようとしたら、彼を気絶させて森の外まで運び、道を分からないようにするのです。また森は大変複雑な上、危険な獣が良く出るので、シロの村に普通は近づけません。ビスは例外だったのです。(ビスは村の近くまで来ましたが、それはシロの導きがあったからです。シロがいなければ村の近くには来れなかった)
 「村に近づくよそ者を殺す」「村を出てはいけない」というのは昔からの掟です。ですが、今の村長たちなら殺さないでしょう。ならなぜ掟を変えていないのかといえば、友好的とはいえ人間を警戒しているからです。
 ですので、ただの村民であるシロは、掟が絶対的に正しいと思い込んでいます。ただし、人間は悪であるという教育はされていません。
 また「村の外に出る」が却下されたのは、シロが外に出てしまうと、村のことがかなりの信憑性と共に外に伝わるからです。ビスが言ったところでバカにされるだけですが、シロが実際に力を使って見せれば誰もが納得するでしょう。
 

 ――で、ですね。これをあらすじに書けよオマエ、ということなんです……。
 でも書かなかったのは、無意識の中でこの設定が駄目だとわかっていたからなんじゃないだろうか?<ホントかよ。
 この設定は内容が複雑すぎる。まったくもって短編向きじゃない。単純な設定にしておけよぅ。
 世界設定を設定する能力が低いってことです。
 次はその辺を意識します。

>>2)ビスは、異形の者であるシロを見て恐れなかったのでしょうか? なぜシロの世話になろうと思ったのでしょう? 
 最初は恐れましたが、シロに全く敵意が無かったので安心しました。
 この事を書けなかったのは、脇役であるビスにまで気が回っていなかったからです。すんません。

>>また、異形のシロを外に連れ出すことに同意したのはなぜでしょう?
 シロに感謝しているので、彼の望みならば(任務に差し支えないなら)大体OKします。ビスは義理堅いのです。
 これも上と同じ理由で書き漏らしました。


>課題提出
 アクション課題No.2 「砲丸」の直し 九月十五日 津荒夕介
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1096&e=res&lp=1096&st=0
 です。
 アクション部分をいじりました。
 うーん。これで少しはマシになったかな……。
 緩急をつけてみました。
 投げる前<ゆっくり
 投げてる時<早い
 投げ終わる<ゆっくり
 という感じです。
 うーん……むずかしい。


秋涼し[あきすずし]
No.8499 投稿日 2004年9月16日(木)02時21分 投稿者 弟切 千隼
 湘南では、昨日から急に涼しくなりました。これまでの残暑が嘘のように快適です。
 でも、天気予報によれば、すぐに残暑が戻ってくるそうです。やっと楽になったと思いましたのに。



津荒さんへ >

 課題部屋No.1094のあらすじ「外へ、外へ!」に、もう少し指摘させていただきます。


 前回の書きこみ(No.8497)で弟切が書いた疑問は、津荒さんが脇役にまで気を配れなかったために生まれた疑問でしょう。
 主人公のシロ視点に入りすぎて、シロが知らない・気づかない・気にしないことは、あらすじに書けなかったわけです。


 こういう場合は、主人公視点だけでなく、他の人物視点のあらすじも書いてみるといいでしょう。
「瞳を見れば」の指摘(No.8494)をした時にも、同じことを書きましたね。

「瞳を見れば」の場合は、視点の隠蔽が大事な作品だったため、主人公の相沢視点ではわからないことが多すぎました。ですから、相沢視点と、相手役の麻生視点と、二つのあらすじを書いてはどうかと提案しました。


「外へ、外へ!」の場合は、主人公のシロが未熟な若者です。村の掟の意味も、自分たち以外の種族のことも、よく知りません。シロ視点だけでは、やはりわからない部分が多いですね。
 この作品でしたら、シロ以外に、「外のことをよく知っているビス」と、「村の掟をよく知っている村長」と、二つの視点からのあらすじが必要でしょう。これら三つのあらすじが揃えば、読者さまにも作者にもわかりやすくなります。


「瞳を見れば」でも、「外へ、外へ!」でも、あるいはこれから書くあらすじでもいいですから、一度、複数の視点からのあらすじを書くことをお勧めします。


空蝉[うつせみ]の世
No.8500 投稿日 2004年9月17日(金)01時52分 投稿者 弟切 千隼
 温暖な湘南では、九月の十日を過ぎても蝉が鳴いているのが普通です。しかし、ここ二、三日で、だいぶ蝉が減ってきたようです。
 入れ替わるように、彼岸花が咲き始めました。



2号さんへ >

 今回は指摘というより、感想です。


 課題部屋No.1070にあるフカオモで、「面白いな」と感じた部分がありました。カレンさんが草一郎くんに、体にぴったりした服を着ている理由を説明している部分です。
 本文はこちらにありますね↓

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1070&e=res&lp=1070&st=0


 カレンさんの悩みは、胸の大きい女性がみな悩んでいることです。
 胸の大きい女性は、太っていなくても、胸が入らないために大きめサイズの服を着なければならないことが多いです。そのため、肥満体に見られがちです。
 本当はただ胸が大きいだけですのに。

「太って見られるのがいやで、ぴったりサイズの服を着る」というカレンさんの態度は、とても理解できますね。潔くて好きです。彼女の性格も、よく表わせていますね。


 現実には、カレンさんみたいな態度を取れる女性は、それほどいません。胸が目立つのは恥ずかしい、と感じる女性が多いからです。
 特に、「男性の目を惹いてしまうのがたまらなく嫌だ」という人が多いですね。必要以上に性的な眼差しで見られることは、大変なストレスになります。

 そういう「眼差しの暴力」を跳ね返せるカレンさんは、精神的にとても強いとわかります。困難があっても、自分のスタイルを貫く人ですね。女性から見ても格好いい女性ですよ。


 フカオモ、がんばって書き続けて下さい。弟切は結末まで読みたいです。


課題提出
No.8501 投稿日 2004年9月17日(金)23時46分 投稿者 弟切 千隼
 自己課題を書き終わった弟切です。課題部屋のNo.1097に上げておきました。
 今回も、テーマは「別れ」です。題名は、「天の星、地の星」です。
 本文はこちらにあります↓

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1097&e=res&lp=1061&st=0


 今回の自己課題で、気を遣った点を挙げておきましょう。

1.最初から最後まで、意味がすぐにわかる文章を書くこと。
2.途中で読み捨てられない文章を書くこと。できれば、面白さも備えた文章にすること。
3.うんちくに頼らない作品にすること。今回は、軽いうんちくならOK。
4.読者さまの「情動をひっかく」こと。


 1は、そのままの意味ですね。わかりやすい文章を心がけました。

 2の「文章の面白さ」は、おもに主人公とその友人の会話で追及してみました。気安い友人同士の掛け合いが、楽しいものになっていれば成功です。
 弟切にはお笑いのセンスはない、と自覚しています。スベっていたらごめんなさい m(-_-)m

 3のうんちくに関しては、軽く入れたつもりです。普通の人でも楽しめる程度のうんちくを目指しました。

 4の「情動をひっかく」ことに関しては、「笑い」・「友情」・「懐かしさ」・「驚き」・「悲しみ」などの情動をひっかいてみたつもりです。
 全体を通して、最も強く打ち出したのは、「友情」ですね。読者さまに「こういう友情っていいなあ」と思っていただけたら、弟切としては大成功です。


スト2
No.8502 投稿日 2004年9月18日(土)03時19分 投稿者
名無し君2号
 プロ野球はいよいよスト突入のようです。私はいつも野球は見てないし、野球中継がないぶん、なにかしら別番組をやるんでしょうが、そもそも最近はテレビ自体あんまり見てないですし。だから本来ならばどうでもいいはずなのですが。

 でも、揉めているのを見るのは大好きだ!
 いろんな思惑が絡みあってぐちゃぐちゃで素敵。

 ……野球ファンの人にとっては大問題なんですよね、きっと。
 こんな楽しみかたをしている私は最低だと思った秋の夜、虫が鳴いている。



>フカオモNo.10

 今回のパートは終わりです。文字数12000文字、原稿用紙24枚。
 ということで、前回のやつといっしょに上げておきます。


 深く重く、そして強く「逃亡者」その1(10000文字)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1095&e=res&lp=889&st=0

 深く重く、そして強く「逃亡者」その2(12000文字)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1098&e=res&lp=889&st=1

 ヒロインについていけなくなって逃げだし、ひたすら落ちこんでいる主人公が、綺麗なお姉さんに慰められ、導かれるがままに前のバンドに復帰しちゃう話。

 お姉さんとのデートシーンが、なんとも初々しいものになっちゃってさあどうしよう。前バンドのリーダーが、なんだかいい人になりすぎちゃってどうしよう。

 なんといいますか、話をうまくコントロールできません。
 最初に立てたプロット通りにどうも進んでくれない……って、過去ログの最初あたりの壁にようやくぶつかってるなあ私。やっとスタート地点に立てたのかしら。



>弟切さん

 まずは私がフカオモを書き続ける上で、モチベーションを高めることができる感想を書いてくださってありがとうございます。しかも定期的に。まあ、書きあげたら遠慮なくボコボコにされるんでしょうが……いまはマイナス面は考えずに、とりあえず最後まで書きあげたいと思います。合言葉は「あとで直せばいいんだよ!」で。

 お礼というわけではねえんですが。

>1097 弟切、自己課題、テーマ「別れ」、題名「天の星、地の星」(11520字)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1097&e=res&lp=1061&st=0

 読みました。

 いきなり余談ですが、締め切り日を設定するのは、いろんな意味で効果的なのかもしれないですよね。追いつめられると力って湧いてくるものだし。ミッキーだってドラを噛みますよそりゃ。以上、余談終了。


 ここから感想。

1.最初から最後まで、意味がすぐにわかる文章を書くこと。

 ちょっと簡潔すぎるきらいはありましたが、つまるところはありませんでした。



2.途中で読み捨てられない文章を書くこと。できれば、面白さも備えた文章にすること。

 問題はここですよね。
 会話文に関しては後述するとして、その他ですこし気になった箇所を抜きだします。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 外から蝉の声が聞こえている。
 窓辺のすだれが風に揺れる。畳に影が踊った。
 畳の上に、秀紀【ひでのり】は長々と寝そべっていた。頬杖をついて、漫画雑誌を読んでいる。
 べらりとページをめくると、秀紀は頬を支える腕を換えた。と、今まで雑誌に添えていたほうの腕に、畳の跡があるのに気づいた。
 軽く鼻息を吐く。雑誌から目を離した。ぼんやりと、腕に付いた畳の目を数える。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 退屈しきっている主人公を描きたいのだとは思いますが、ちょっと冒頭としては掴みに欠けると感じました。なんだかだらりとしてテンポが悪いです。
 短くしてさらりと流すか、どうにかして読者の興味を引くか、もっと面白く読めるように書くか。掴みは大切だと思うんですが、どうでしょうか。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 秀紀は玄関に向かう。板張りの廊下が、素足にぺたぺたと貼りついた。
 玄関には、滝口翔太が立っていた。小学校以来の友人だ。今は、秀紀とは別の大学に行っている。
「滝口軍曹、ただいま帰還しましたぁ」
 翔太は軍隊風の敬礼をして、にかっと笑った。
「御苦労。いつこっちに?」
「ほんとに今帰ってきたとこ。峠で雨に降られて、まいったぞ」
 秀紀は、翔太のジャケットに目を止めた。確かに濡れているように見える。真新しい感じの、バイク用のジャケットだった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 昔からの友人に、それも久しぶりにあったのならば、主人公はなにかしらのリアクションを取るのではないでしょうか。テンションがあがったり、喜びを態度であらわしたり。さらりと流してしまっているのは、ちょっと不自然な気が。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 翔太の言うとおりだ。明るくて思いやりもある翔太は、皆に好かれていた。内気で口下手な秀紀とは大違いだった。
 なぜ翔太は、こんな自分を友達にしたのだろう?
 秀紀は、翔太の声で我に返った。
「お前、ここでいつもビー玉買ってたよな。あのビー玉コレクション、どうした?」
 上目遣いに、翔太が秀紀の顔をうかがっていた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 「秀樹は、翔太の声で我に返った。」が入る箇所が、翔太の台詞の前だというのはちょっと変かなと思いました。「我に返った」と過去形になってますし。どうなんだろう?


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 翔太が地面を指差す。秀紀が目で追うと、細長い穴が点々と連なっていた。
 側溝【そっこう】に、ずらりと蓋がかぶせてあるのだ。蓋と蓋のつなぎめに、穴が開いている。
「暗渠【あんきょ】か、全部」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 「暗渠」がなんなのかわかりませんでした。ここは読者が理解できなくてもいいと判断したところなんですかね……? 文章的には蓋をかぶせられた側溝を指しているのだとわからなくはないんですが、でも、やっぱり「暗渠」という単語自体は意味がわからない。ゆえにちょっと引っかかりを覚えます。

 そんな単語を知っている秀紀は、けっこう物知りですよね。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「自分で、確かめろよ。まだあるはず」
「確かめるって、登れってこと?」
 翔太はうなずいた。
「や、けど」
「頼む」
 秀紀は断れなかった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 断れなかったのはなぜでしょうか。なにに対して、秀紀は強いものを感じたのでしょうか。


 そして肝心かなめの、男ふたりの会話ですね。
 どちらがどちらなのか、見分けは完全につきました……って、もはやそういうレベルじゃないのか。
 正直に言ってしまうと、面白みを感じるまではいかなかったです。
 読み捨てるとか、そういう酷さはぜんぜんないんですが、なんだか無難なところでまとまってしまっているような……。
 どうなんだろうなぁ。
 子供のころのエピソードなどに、面白みを感じる人はいると思います。ただ、私はそうじゃなかったという。


3.うんちくに頼らない作品にすること。今回は、軽いうんちくならOK。

 ビー玉を夜空の星に例えたところでしょうか。OKです。


4.読者さまの「情動をひっかく」こと。

 「笑い」→そこそこ
 「友情」→感じた
 「懐かしさ」→ぼちぼち
 「驚き」→もうひと押し
 「悲しみ」→もうひと押し

 こんな感じでした。ちなみに「そこそこ」より「ぼちぼち」のほうが強いです。わかりづらい感想ですみません。
 話の展開については、翔太が自身の秘密を切り出したあたりから、「ああ、こういう話なのね」と察してしまいました。



 レスには2時間ほど。では。


胃炎慢性化
No.8503 投稿日 2004年9月19日(日)02時21分 投稿者 弟切 千隼
 慢性胃炎が持病となりつつある弟切です。今週後半から、症状が急激に悪化しました。今週は忙しかったため、食事と睡眠の時間を削ったのが原因らしいです。
 このままですと、強制入院させられそうな勢いです。それは避けたいので、少し養生するつもりです。



2号さんへ >

 「天の星、地の星」に対する御指摘、ありがとうございます。


>> 退屈しきっている主人公を描きたいのだとは思いますが、ちょっと冒頭としては掴みに欠けると感じました。なんだかだらりとしてテンポが悪いです。
>> 短くしてさらりと流すか、どうにかして読者の興味を引くか、もっと面白く読めるように書くか。掴みは大切だと思うんですが、どうでしょうか。
(2号さんのNo.8502の書きこみより。以下、引用元はすべて同じ)

 これは、まったく御指摘のとおりですね(^^; 読み返してみて、弟切自身「テンポが悪いなあ」と感じました。
 冒頭としては、大失敗ですね。この作品を書き直すとすれば、この冒頭部分は何としても修正します。



>> 昔からの友人に、それも久しぶりにあったのならば、主人公はなにかしらのリアクションを取るのではないでしょうか。テンションがあがったり、喜びを態度であらわしたり。さらりと流してしまっているのは、ちょっと不自然な気が。

 ここも、弟切の書き方がまずかったです。

「主人公が久しぶりに友人に会ったのに、テンションが上がっていない」こと自体はよいです。ここは、わざとそういうふうに書きました。
 問題は、「なぜ主人公が、そういう態度を取ったのか」が、読者さまに伝わらなかったことですね。


 翔太は、秀紀の『小学校以来の友人』です。「以来」という言葉を辞書で引くと、以下のようになっています。

―――――――――――――――――――――――――――――
い-らい [1] 【以来】
(1)ある一定の時から今日に至るまでずっと。爾来(ジライ)。「気象庁開設―の記録的豪雪」「卒業して―会っていない」
(2)こののち。今よりのち。以後。「―屹度心得まする/湯島詣(鏡花)」
―――――――――――――――――――――――――――――
(『大辞林』より)

 弟切は、上記の(1)の意味で用いました。ですから、秀紀と翔太は、「小学生の時から、大学生の今に至るまで、ずっと付き合いが続いている」友人です。しかも、かなり密な付き合いが続いています。


 秀紀と翔太は、小学校・中学校と一緒で、高校と大学は別になりました。
 普通、学校が別になると疎遠になるものですが、二人は違いました。家(実家)が近所ということもあって、連絡無しにいきなり相手の家に遊びに行っても、まったく不自然でない、という状況が続きました。

 大学に入ってからは、二人とも実家を離れたため、会う機会は減りました
 しかし、現在はインターネットや携帯電話といった便利な道具がありますから、連絡を取るのは容易です。二人は普段から、頻繁にネットで連絡を取り合っています。二人とも帰省すれば、互いの家に遊びに行くのが当たり前です。

 こういう状況ですから、実際に会うのは久しぶりでも、二人には「久しぶり」という感覚はありません。数ヶ月ぶりに会っても、まるで昨日も会ったかのように「よっ」と挨拶して、しゃべり始めることができます。


 ということが、読者さまに伝えられなかったのが失敗ですね。
『小学校以来の友人』だけでなく、もう少しわかりやすい説明を付けるべきでした。



>> 「秀樹は、翔太の声で我に返った。」が入る箇所が、翔太の台詞の前だというのはちょっと変かなと思いました。「我に返った」と過去形になってますし。どうなんだろう?

 ここは、弟切も迷いました。迷ったあげく、現在の位置に『秀紀は、翔太の声で我に返った。』を入れました。
 不自然に感じる人が多いなら、弟切のほうがおかしいということですね。



>> 「暗渠」がなんなのかわかりませんでした。ここは読者が理解できなくてもいいと判断したところなんですかね……? 文章的には蓋をかぶせられた側溝を指 しているのだとわからなくはないんですが、でも、やっぱり「暗渠」という単語自体は意味がわからない。ゆえにちょっと引っかかりを覚えます。
>>
>> そんな単語を知っている秀紀は、けっこう物知りですよね。

 ここも、どうすべきか弟切が迷ったところです。
「暗渠」という単語は、読者さまが知らない可能性が高いことはわかっていました。けれども、秀紀は「暗渠」を知っています。


「暗渠」とは、

『覆いをしたり地下に設けたりして,外から見えないようになっている水路』(大辞林より)

です。実態を簡潔に表わせる言葉ですね。いちいち「全部蓋がしてあって、外から見えない」などというよりも、簡単にそのものを言い表すことができます。

 会話では、人はなるべく短い言葉を使おうとします。秀紀は、実態を簡潔に表わせる「暗渠」という言葉を知っていますから、それを使いました。


 秀紀が大学生で、比較的知的レベルが高い、という設定のために、こうしたのですね。
 今日び、大学生だから知的レベルが高い、と言い切れないことは知っています(^^; とはいえ、大学は一応「最高学府」ですから、フィクションの中くらい、知的レベルの高い大学生を出したいです。
 もちろん、物語として意味があれば、知的レベルの低い大学生も出します。


 ちなみに、秀紀は化学科の学生です。理系ながら読書が好きで、いろいろな本を読むため、言葉には詳しいほうです。
 翔太のほうは、機械工学科の学生です。秀紀よりは読書量が少ないものの、本は好きなほうです。


「暗渠」の意味を知らなくても、漢字を見れば、だいたい意味は想像できますよね。
 あるいは、「暗渠」という漢字表記を知らなくても、「あんきょ」という言葉を知っている人もいそうです。『覆いをしたり地下に設けたりして,外から見えないようになっている水路』のことを「あんきょ」というのだと、耳で聞いて知っている人ですね。

 こういった理由で、多くの読者さまは、ふりがな付きの「暗渠」が何なのか、何となくわかってくれるだろうと考えました。
 最悪、意味がわからなくても、物語として支障はありません。ここは、秀紀のキャラクターのほうを優先させました。



>>>> 秀紀は断れなかった。
>>−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
>>
>> 断れなかったのはなぜでしょうか。なにに対して、秀紀は強いものを感じたのでしょうか。

 ここは、弟切の描写不足ですね。秀紀の行動の理由を書くべきでした。
 具体的には、「翔太の表情があまりに真剣だったため」です。長年の付き合いがある秀紀でも、めったに見たことのない表情でした。



>> そして肝心かなめの、男ふたりの会話ですね。
>> どちらがどちらなのか、見分けは完全につきました……って、もはやそういうレベルじゃないのか。
>> 正直に言ってしまうと、面白みを感じるまではいかなかったです。
>> 読み捨てるとか、そういう酷さはぜんぜんないんですが、なんだか無難なところでまとまってしまっているような……。

 とりあえず、男性二人の見分けがついたのは良かったです。読み捨てられなかっただけでも、今までよりは進歩したようですね。

 でも、ここで満足なんぞしてはいけません。まだまだずーーーっと上があります。次は、面白みのある文章を目指します。



 他の御指摘に対するレスは、次回に回させていただきます。


○弟切さんへ
No.8504 投稿日 2004年9月19日(日)05時30分 投稿者 津荒夕介
 ども、津荒です。
 
>1097 弟切、自己課題、テーマ「別れ」、題名「天の星、地の星」(11520字)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1097&e=res&lp=1061&st=0
 読みました。
 そんで感想を書きました。
 しょぼい内容ですが、なんかの参考になれば幸いです。

 
1.最初から最後まで、意味がすぐにわかる文章を書くこと。
  OKだと思います。

2.途中で読み捨てられない文章を書くこと。できれば、面白さも備えた文章にすること。
 
 会話文は普通でした。めちゃくちゃおもしれぇ! ってことは無かったです。
 
 あと、「飴の話」と「風間がドブを飛び越えようとした話」は、削っても良いのでは。
 飴ではなく最初からビー玉の話をすれば、よりスッキリすると思います。風間は最後の「隠した理由説明」の時に名前が出る程度でも十分理解できると思います。
 ただこれは僕の感覚からの意見なので、「そんな風に思うやつもいるのか」程度に考えてください。


 会話についてです。
>>「なんか、おっしゃれー。おしゃれ過ぎ。昔はおんぼろ木造だったのに」
 ちょっと上品な気がします。
 おしゃれ……とは、言うことは言うと思いますが……。うーん、ちょっと引っかかる。しゃれてんなー、ぐらいじゃないでしょうか。
 あとは引っかからなかったです。
 
 
3.うんちくに頼らない作品にすること。今回は、軽いうんちくならOK。
 良かったです。
 ビー玉に星の名前をつけるというアイディア(小道具?)は、好きです。綺麗だから。


4.読者さまの「情動をひっかく」こと。
 「笑い」 なし
 「友情」 十分にあり
 「懐かしさ」 あり 
 「驚き」 あり 「死んでいた」の方はそんなに驚きませんでした。ただ翔太がアルビレオを隠していた――ということには驚きました。
 「悲しみ」 なし


>その他
 翔太に余裕があるのに違和感を感じました。
 死んでしまい、最後に謝りたいことがある。それなら結構焦ると思うんです。ぼくが翔太なら最初の玄関のシーンで謝っちゃいます。


 それから翔太が死んでいるということなんですけど、これはどうでしょうか。
 起 翔太が来る。
 承 昔を懐かしみながら小学校へ。
 転 翔太がアルビレオ隠しの真相を告白する。
 結 翔太の胸のつかえが下りる。
 
 こんな感じだと思うんですけど、死んでいるっていうのは起承転結に関係してませんよね。死んでいるってのは「翔太が秀紀に昔のことを謝る」ことの動機として存在しています。
 しかし動機として「死」は適当でしょうか。
 「死」は重たく暗い言葉です。使うのは難しいと思うんです。
 また「死」を出せば驚きは得れます、が、こういう形での「死」は結構ありふれています。そこまで新鮮な驚きを提供してはくれないでしょう。逆に「ああ、あれね。はいはい」てな感じで評価が下がってしまう可能性すらあると思います。
 ですので「死」を使わず……海外に行くからこれからは中々会えなくなる、だから思い残さないように謝っておく、とか。そんなんでも良かったように思います。


誤字です。
No.8505 投稿日 2004年9月19日(日)05時35分 投稿者 津荒夕介
>>転 翔太がアルビレオ隠しの真相を告白する。
転 翔太がアルビレオ事件の真相を告白する。
 です。すんません。


のんびりさん
No.8506 投稿日 2004年9月19日(日)11時58分 投稿者
名無し君2号
 生まれてからこのかた、メシや睡眠を削るほど忙しかったことは一度たりともなかった日本男児、それが私です。それがすこしコンプレックスだったりして。
 いっぺんぐらいは、妖精さんが見えるぐらいに仕事してみたかった……やっぱり嫌です。

 いっぺん生活のリズムを崩すと、体調から頭の回りぐあいから睡眠時間まで、すべてガタガタになります。おまけに一日徹夜しただけだというのに、回復するのには三日はかかってしまうという怖ろしさ。そのあいだずっとボロボロのまま。

 年を取るとなあ。回復力が落ちるなあ。昔は寝なくても平気だったんだけだなあ。
 まだ三十路でもないのにこんなこと言ってると、不惑な人に怒られると思ったよ。私はまだ勃っ……立ってもいないし。ED! ED!

 ということなので、学を志している若い人はもっと無茶すべきだ!

 ――などとむりやり話の尻をそっちに押しつけてみる。きみたちが頑張ってくれないと、私がサボっているのがバレバレじゃないかね?

 ちなみになんで私が論語なんか知っているかといえば、元プロレスラーで格闘家の前田日明(そういう人がいたんです)が、BGMにのせてひたすら論語を朗読しているという、どこにニーズがあるんだかちっともわからない奇跡のCDがあったからです。その名も「闘為論語」。

 なんでこんなの持っているんだと、しばし考えこむ。



>フカオモ

 今回の縛りです。

 前バンドに復帰するも、「ぬるま湯のような環境」で、草一郎にとってはあまり居心地がよくない。それを補うように「お姉さん」は「好意をぶつけてくる」。「居心地の良さと悪さ」、草一郎にふたつを抱かせたまま話は進み、なにかが起これば弾けそうな「変化の予感」を読者に感じさせる。
 そこに期待通り「破壊者、凛子」登場。草一郎に「凛子への思い」や「音楽への思い」などを「強く認識させ」、「凛子の元への復帰」「お姉さんとの別れ」という物語の大きな動き、「転」を匂わせつつ、いよいよ「次回クライマックス」。

 これで今回は書き進めます。
 まだ「縛り」をよくわかっていないのかも。どうなんかな。



>弟切さん

>1097 弟切、自己課題、テーマ「別れ」、題名「天の星、地の星」(11520字)

 レスにレス。

>>大学に入ってからは、二人とも実家を離れたため、会う機会は減りました
>>しかし、現在はインターネットや携帯電話といった便利な道具がありますから、連絡を取るのは容易です。

>>こういう状況ですから、実際に会うのは久しぶりでも、二人には「久しぶり」という感覚はありません。数ヶ月ぶりに会っても、まるで昨日も会ったかのように「よっ」と挨拶して、しゃべり始めることができます。

 あ、おもしろい。
 私の場合はですね、ネットや電話でいつもコミュニケーションを取っていても、実際に友達と顔をつきあわせるとなると、やっぱり緊張してしまうんですよね。緊張するからごまかすためにテンションを上げるか、ぎこちなく「……ひさしぶり」と目を伏せるかの二択であって、「よっ」と気安く手をあげることはないです。

 でも、そうじゃない人もいるってことですね?
 考えてみれば、私ってば人見知りするたちなので……人見知りする奴がこんな場所で毎回恥をさらすものなのかと問われれば、返す言葉は藪の中なんですけども。

 ええと、トゥー・シャイ・シャイ・ボーイでもなきゃ、そんなに態度に変化はないってことですよね。まあ恋人同士じゃないんだから、そんなもんか。



>>「暗渠」の意味を知らなくても、漢字を見れば、だいたい意味は想像できますよね。

 すみません。字面だけ見ると、なぜだか妖怪を想像してしまいました。たぶん津荒さんのせいです。彼が、彼が妖怪ものばっかり書いてくるから!

 ちなみに暗渠さんは地面を四つ足で這いずりまわってそうです。表皮はぬらついてます。舌が長そうです。帰り道、ふいに視線を向けた横脇、外灯の光さえ届かぬ闇の中から見つめ返してきそうです。語りかけてくる言葉は「あ〜んきょ〜」。ゲゲゲの鬼太郎に出てきたぬりかべの声で。

 冗談はともかく。
 「渠」はちょっと想像できないとは思うんですけども。おらこんな漢字、いままで見たことがねえだ。「渠」が「みぞ」のことだって、他の人はわかるものなのかなあ。


>>秀紀が大学生で、比較的知的レベルが高い、という設定のために、こうしたのですね。

 ええと、ここで問題になってくるのは、「暗渠」という言葉以外に、知的レベルの高さを感じることができるようなエピソードがないことでしょうか。
 知性って、もっとこう、普段の所作からも匂ってくるものじゃないかしら? といいがかりをつけてみる。

 ほかの場面でも、「暗渠」くらいに普通の人は知らないであろう単語を使い回していたりしたら……鬱陶しいだけかも。

 うーん、難しい。



 レスには1時間ほど。
 フカオモはこんどの火曜日、9月21日には書きあげたいと思います。


「もうここらは白鳥区のおしまいです。ごらんなさい。あれが名高いアルビレオの観測所です。」
No.8507 投稿日 2004年9月20日(月)02時28分 投稿者 弟切 千隼
 題名は、宮澤賢治の『銀河鉄道の夜』に登場する台詞です。
 白鳥座は、一羽の白鳥が翼を広げて銀河の中を飛んでいるような形をしています。アルビレオは、白鳥座の嘴にあたる位置にあります。宮澤賢治は、ちゃんとそれを踏まえて物語に組み入れています。



 以下は、「天の星、地の星」に御指摘を下さった方々へのレスです。「天の星、地の星」の本文はこちらにあります↓

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1097&e=res&lp=1061&st=0



2号さんへ >

>> 「笑い」→そこそこ
>> 「友情」→感じた
>> 「懐かしさ」→ぼちぼち
>> 「驚き」→もうひと押し
>> 「悲しみ」→もうひと押し
(2号さんのNo.8502の書きこみより)

 一番重視していた「友情」が伝わったのはよかったです。

「笑い」に関しては、「取れたらラッキー」くらいの気持ちでしたので、『そこそこ』でも嬉しいですね。方向性としては、さほど間違っていなかったのでしょうか?
 方向性が合っているなら、それを強化すればよいのですよね。

「懐かしさ」は、読者さまの年齢や生育歴により、ものすごく違ってくるでしょう。『ぼちぼち』感じていただけたのなら、手ごたえがあったことになります。
 読者さまの年齢層などを考慮に入れて、標的を絞れば、もっと「懐かしさ」を感じていただけるでしょう。

「驚き」と「悲しみ」が『もうひと押し』なのは残念です。

「驚き」に関して言えば、最後の落ちの部分は、おそらくばれるだろうな、と思いながら書いていました。ばれてもいいから、きっちり落ちた話を書くつもりでした。最後の部分は、「驚き」よりも「話のまとめ」としての機能を重視しました。
「驚き」は、途中のアルビレオ事件で感じてもらうつもりでした。ここが『もうひと押し』だったのなら、悔しいです。

「悲しみ」が『もうひと押し』だったのは、弟切の力量不足によるものですね。
 弟切自身の分析では、秀紀の内面の書きこみが足りなかったために、こうなったのではないかと考えています。
 長年付き合った親友ともいえる友人を失って、秀紀は悲しくないはずがありません。大変な喪失感があるはずです。それが出せなかったのは、翔太ではなく、秀紀のほうの書きこみが足りなかったのでしょう。



 No.8506のレスのレスも、とても参考になりました。こちらに対する返答は、次回に回させて下さい。


 以下は余談です。

 えーと、2号さんは、『生まれてからこのかた、メシや睡眠を削るほど忙しかったことは一度たりともなかった』そうですね。それは、本当ですか?

 仕事のことでなくてもいいんです。小学生の頃、八月三十一日に夏休みの宿題が終わらなくて、泣きながら徹夜したとか、ゲームや読書にはまってしまって、寝食を忘れてプレイしたり読んだりしたとか、高校の文化祭の準備に熱中して、ふと気づくと夕食も食べずに夜遅くまで学校にいたとか、そういう経験もありませんか?

 現代日本で二十代後半まで生きてきた人間が、生涯、ただの一度もそういう経験がないというのは、弟切にとって信じがたいです。


 あと、「不惑」という言葉と『論語』という書物の名前がすんなり結びつく人は、さほど多くないと思います。
 弟切にとっては、「不惑」は普通に使う言葉なので、『論語』に出てくる言葉だということを忘れていました。No.8506の書きこみに『論語』の名を発見して、「なぜここで急に『論語』が?」と、ちょっと考えてしまいました。



津荒さんへ >

「天の星、地の星」を読んでいただき、ありがとうございます。

 御指摘は、簡単なものであっても非常にありがたいですよ。他人の目は貴重です。自分の作品を読んでもらって、悪いところを指摘してもらえるなんて、プロでもなかなかできない贅沢だと思います。


>> あと、「飴の話」と「風間がドブを飛び越えようとした話」は、削っても良いのでは。
>> 飴ではなく最初からビー玉の話をすれば、よりスッキリすると思います。風間は最後の「隠した理由説明」の時に名前が出る程度でも十分理解できると思います。
>> ただこれは僕の感覚からの意見なので、「そんな風に思うやつもいるのか」程度に考えてください。
(津荒さんのNo.8504の書きこみより。以下引用元は同じ)

 「飴の話」は、どうするか弟切自身も迷いました。削ったほうが確かにすっきりするかも知れません。
 ただ、ここで「懐かしさ」を感じてくれる方もいるかも知れませんね。ここは、読者さまに「懐かしさ」を感じていただこうと意図したところですから。
 あともう一つ、駄菓子屋を知らない人に対して、「知らない知識を与える」という意図もあります。知らないことを知るのは、娯楽になり得ますよね。

「懐かしさ」や「知らない知識」の魅力と、ごちゃごちゃするという欠点と、差し引きしたらプラスになるでしょうか? プラスにならないのなら、削ったほうがいいですね。


「風間がどぶを飛び越えようとした話」が要らないように感じられたのは、弟切がこのエピソードを生かしきれていないからだと考えます。
 これは、秀紀の内面を表わすのに、重要なエピソードとして使えたはずです。

 内気な秀紀は、最初、数少ない友人の翔太にべったりでした。しかし、活発な翔太と付き合ううちに、徐々に他の人とも関わるようになりました。風間とはそうやって仲良くなったのですね。
 翔太は、秀紀に人付き合いのきっかけを作ってくれたわけです。秀紀はそれに気づいていました。だからこそ、秀紀にとって、翔太はとても大切な友人でした。

 ここがきちんと書きこめていれば、秀紀の喪失感がうまく表わせたはずです。「悲しみ」が伝えられなかった原因と結びついていますね。上の2号さんあての部分に書いたとおりです。



>>>>「なんか、おっしゃれー。おしゃれ過ぎ。昔はおんぼろ木造だったのに」
>> ちょっと上品な気がします。
>> おしゃれ……とは、言うことは言うと思いますが……。うーん、ちょっと引っかかる。しゃれてんなー、ぐらいじゃないでしょうか。

 ここは、翔太のキャラクターが出ているところですね。
 普通の若い男性なら、津荒さんがおっしゃるとおり「しゃれてんなー」になるでしょう。
 けれども、翔太にしゃべらせてみると、違うのですね。翔太は軽口を叩くわりに、言葉遣いは丁寧です。あまり下品な言葉や乱暴な言葉を使いません。

 翔太にも秀紀にも、モデルがいます。頭の中で翔太のモデルの人物にしゃべらせてみて、どうしてもここは「しゃれてんなー」にはなりませんでした。



>> ビー玉に星の名前をつけるというアイディア(小道具?)は、好きです。綺麗だから。

 ああ、よかったです。やっと、読者さまに楽しんでもらえるうんちくが書けるようになりました。
 この感覚を忘れないようにします。



>> 「笑い」 なし
>> 「友情」 十分にあり
>> 「懐かしさ」 あり 
>> 「驚き」 あり 「死んでいた」の方はそんなに驚きませんでした。ただ翔太がアルビレオを隠していた――ということには驚きました。
>> 「悲しみ」 なし

 津荒さんの「笑い」のアンテナには、今回の作品は引っ掛からなかったようですね。
 弟切は、「笑い」の方向性を探り始めたばかりです。今後もいろいろ探ってみます。

「友情」は、2号さんと同様ちゃんと伝えられたようです。とりあえずこれは成功でしょうか。

 若い津荒さんにも「懐かしさ」を感じていただけて、ほっとしました。方向性は間違っていなかったのでしょう。

「驚き」は、弟切が意図したとおりに感じていただけて、よかったです。

「悲しみ」を感じていただけなかったのは、やはり、秀紀の書きこみが足りなかったためでしょう。
「風間がどぶを飛び越えようとした話」が要らないと感じた津荒さんが、「悲しみ」を感じられなかったのは、両者に関連があることを示唆しています。



 他の御指摘へのレスは、次回以降に回させていただきます。


竹の春
No.8508 投稿日 2004年9月20日(月)23時03分 投稿者 弟切 千隼
 普通の草木は、春に芽が出て若葉を開きます。ところが竹の仲間は、秋に芽が出て新しい葉を開きます。ゆえに、「竹の春」といえば秋のことを指します。
 ちょうど今、竹の若葉が美しい季節です。



津荒さんへ >

「天の星、地の星」への御指摘に対して、応答の続きです。
「天の星、地の星」の本文はこちらにあります↓

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1097&e=res&lp=1061&st=0



>> 翔太に余裕があるのに違和感を感じました。
>> 死んでしまい、最後に謝りたいことがある。それなら結構焦ると思うんです。ぼくが翔太なら最初の玄関のシーンで謝っちゃいます。
(津荒さんのNo.8504の書きこみより。以下、引用元は同じ)

 うーん。おっしゃるとおり、津荒さんなら最初の登場場面で謝るのでしょう。しかし、翔太は津荒さんではありません。


 この期に及んでも、翔太には謝ることにためらいがあります。自分は悪くないと思っているからではありません。謝ることで、逆に秀紀の心の傷を開いてしまうのではないかと恐れているからです。
 翔太は、秀紀がアルビレオをどんなに大切にしていたか知っています。アルビレオをなくした時、秀紀がどんなに落ち込んだかも知っています。それは大きな心の傷になっているのではないかと、翔太は想像していました。


 人間は、嫌な記憶は思い出したくないものです。思い出せば、また嫌な思いをするからです。心の古傷がつつかれて、また痛くなるわけですね。
 翔太はそれを懸念しました。ですから、「どんなふうに謝ったら、なるべく秀紀を傷つけずに済むだろうか?」と、悩みながら秀紀のもとへやってきました。

 翔太は確かに悪いことをしました。謝るべきです。けれども、ことが済んで何年も経ってから、秀紀の状態も考えずに「謝りたい」というのは、翔太の勝手な都合でしょう。
 翔太が死んだのは、秀紀のせいではありませんよね。


 翔太は、相手のことをちゃんと思いやれる人です。したがって、自分の都合だけでいきなり謝ろうとはしませんでした。秀紀をやたらに驚かせないように、傷つけないように、と考えました。
 その結果、最初はまったくいつもどおりに、明るく玄関に現われることにしました。その後もいつもどおりのバカ話をしながら、秀紀の様子を探ったわけです。

 翔太は秀紀と話すうちに、秀紀が本気でアルビレオのことを忘れていると確信しました。これは、自分のほうからストレートに言いだして、謝るしかない、と決意したのですね。


 えーと、例えば、津荒さんが秀紀の立場だったとしてみましょう。
 翔太が事故で死んだ時のまま、血まみれの姿で現われて、いきなり「あの時はごめんよぉー。ビー玉隠したの俺なんだよぉー」などと言われたら……全然謝られているようには感じませんよね(^^; ただのホラーです。



>>死んでいるっていうのは起承転結に関係してませんよね。死んでいるってのは「翔太が秀紀に昔のことを謝る」ことの動機として存在しています。
>> しかし動機として「死」は適当でしょうか。
>> 「死」は重たく暗い言葉です。使うのは難しいと思うんです。

 津荒さんにこのように感じさせてしまったのは、弟切の力量が不足している証拠ですね(;_;)

 この作品中に「死」を出したのには、二つの意味があります。
 一つは、津荒さんが指摘されたとおり、「翔太が秀紀に謝る」動機に使いました。
 もう一つは、「友情は死に勝る」ことを表わすのに使った……つもりでした。広い意味で言えば、「肉体が滅んでも、精神的な財産が残る」ことを表わしたかったのです。
 前者は読者さまに伝わったものの、後者が伝わりませんでしたね。


「小学生が友達のビー玉を隠す」なんて、よくありそうなことですよね? 悪いこととはいえ、犯罪といえるほどのものではないでしょう。大人になれば笑い飛ばせる程度の、子供のいたずらです。

 たったそれだけのことなのに、翔太はそれが心残りだったために、あの世へ行けませんでした。翔太にとっては、それほど重いことだったわけです。
 翔太にとって、秀紀はそれほど大切な存在でした。

 死んでしまった翔太は、この世の物体は何一つ持ってゆけません。でも、心は持ってゆくことができます。秀紀との友情を心に抱きしめて、翔太はあの世へ行くことができました。


「友情が死に勝る」ことが伝わらなかったのは、やはり、秀紀の内面の書きこみが足りなかったことが原因でしょう。

 秀紀がビー玉のことを忘れていた理由や、風間と秀紀の関係など、書くべきことはまだいくつかありました。書きこみ不足のために、秀紀のほうも、死んでしまった翔太との友情を決して忘れないだろう、と読者さまに伝えることができませんでした。



 今回は時間が取れませんので、他のレスに対する応答は次回に回します。


○弟切さんへ
No.8509 投稿日 2004年9月21日(火)04時54分 投稿者 津荒夕介

>「天の星、地の星」について
 ええっと、反論です。


>>この期に及んでも、翔太には謝ることにためらいがあります。自分は悪くないと思っているからではありません。謝ることで、逆に秀紀の心の傷を開いてしまうのではないかと恐れているからです。
>>翔太は、秀紀がアルビレオをどんなに大切にしていたか知っています。アルビレオをなくした時、秀紀がどんなに落ち込んだかも知っています。それは大きな心の傷になっているのではないかと、翔太は想像していました。
 
>>人間は、嫌な記憶は思い出したくないものです。思い出せば、また嫌な思いをするからです。心の古傷がつつかれて、また痛くなるわけですね。
>>翔太はそれを懸念しました。ですから、「どんなふうに謝ったら、なるべく秀紀を傷つけずに済むだろうか?」と、悩みながら秀紀のもとへやってきました。
 
>>翔太は、相手のことをちゃんと思いやれる人です。したがって、自分の都合だけでいきなり謝ろうとはしませんでした。秀紀をやたらに驚かせないように、傷つけないように、と考えました。
>>その結果、最初はまったくいつもどおりに、明るく玄関に現われることにしました。その後もいつもどおりのバカ話をしながら、秀紀の様子を探ったわけです。

 
 うーん。
 なんか違うと思います。
 翔太は秀紀のことを思いやっているから謝れずにいる――ということなんですけど……。 
 嫌な記憶を覚えているなら>そのまんま謝る。
 嫌な記憶を覚えていないなら>謝らずに去る。
 自分より相手を尊重しているのなら、こういう流れになりませんか?
 嫌な記憶を覚えていない>思い出させて、謝る。
 これじゃあ結局のところ自分勝手じゃないでしょうか?

>>えーと、例えば、津荒さんが秀紀の立場だったとしてみましょう。
>>翔太が事故で死んだ時のまま、血まみれの姿で現われて、いきなり「あの時はごめんよぉー。ビー玉隠したの俺なんだよぉー」などと言われたら……全然謝られているようには感じませんよね(^^; ただのホラーです。

 うーん。怖いとは思いますが、謝られているってことはわかります。

 ……で、えーと、僕は相手に対して完全に配慮をしないのが普通――と言っているわけではありません。
 わかりにくくてすんません。きちんと書きます。
 翔太は、
 「ある程度は相手に気を配るが、基本的には謝りたくてしょうがない」
 ってな状況になると思います。これは、そうしないと狙い通りの話にならないからです。
 本編で翔太は血まみれで秀紀の家に来ませんでした。相手のことを思いやっていれば、「血まみれの姿」は処理できるようです。
 では、「ある程度は相手に気を配るが、基本的には謝りたくてしょうがない」翔太の行動を考えます。
 まず血とかを処理して、余計な恐怖感を与えないようにします。
 で、玄関から入ってまじめに話を切り出します。
「あのさ、お前、アルビレオのこと覚えてるか?」
 秀紀は答えます。
1 「覚えてるよ。あれは悲しい思い出だ」
2 「あ? なんじゃそら」
 で、1なら、「すまん。それおれがやったんだ!」
 2なら、「思い出してくれよ。〜説明〜 すまんかった!」
 相手を思いやるといっても結局は「謝りたい」の方が上位に来ているのなら、こういう流れで十分だと思います。
 あ、あと、小学校まで歩かせるというのは、相手のことを思いやっているようには思えません。その場で謝ってしまった方が、秀紀にとっては楽なはずです。夏の日差しの下、学校まで行くのは結構大変ですから。

 翔太がすぐに謝れなかったのは、「相手を思いやっているから」ではなく、「いまだに踏ん切りがつかないから」じゃないかと思うんです。本当のことを言えば秀紀は怒るかもしれません。あるいは嫌われるかもしれない。それが怖くて謝れないという状態なんじゃないでしょうか。
 ですから
 起 踏ん切りがつかない。
 承 とりあえず秀紀と会話。その中で踏ん切りをつける。
 転 謝る。
 結 成仏。
 という流れにすべきじゃないかなと。



>>もう一つは、「友情は死に勝る」ことを表わすのに使った……つもりでした。広い意味で言えば、「肉体が滅んでも、精神的な財産が残る」ことを表わしたかったのです。
>>前者は読者さまに伝わったものの、後者が伝わりませんでしたね。

 うーん。死に勝る……ですか。すんません。ちっとわからないので、確認を。
 「友情等の精神の幸福こそが人間には一番大切なのだ。死ぬ時になればそれがわかるんだよ」
 ってことでいいでしょうか?
 
 


お彼岸に真夏日
No.8510 投稿日 2004年9月21日(火)23時31分 投稿者 弟切 千隼
 昨日から秋のお彼岸に入ったといいますのに、暑い日が続きます。湘南は今日も真夏日でした。
 真夏日の日数で比べると、今年の東京は平年の鹿児島と同じくらいの暑さだそうです。そのうち、日本列島の多くが亜熱帯になってしまう気がしますね。急激な気候変化が何をもたらすか、想像するだに恐ろしいです。



2号さんへ >

 No.8506の書きこみに応えます。


>> 私の場合はですね、ネットや電話でいつもコミュニケーションを取っていても、実際に友達と顔をつきあわせるとなると、やっぱり緊張してしまうんですよ ね。緊張するからごまかすためにテンションを上げるか、ぎこちなく「……ひさしぶり」と目を伏せるかの二択であって、「よっ」と気安く手をあげることはな いです。
>>
>> でも、そうじゃない人もいるってことですね?
>> 考えてみれば、私ってば人見知りするたちなので……人見知りする奴がこんな場所で毎回恥をさらすものなのかと問われれば、返す言葉は藪の中なんですけども。
(2号さんのNo.8506の書きこみより。以下、引用元はすべて同じ)

 弟切にとっては、2号さんのこのお答えが面白かったです。

 人見知りをする人にも、いろいろなタイプがいますよね? 家族以外とはほとんど打ち解けない人もいれば、最初は人見知りしても、いったん慣れてしまえば図々しいくらいになる人もいます。

 人見知りする人の中には、2号さんのように、「旧知の友達であっても顔を合わせると緊張する」というタイプもいるのですね。勉強になりました。


 弟切の観察によれば、男性同士の友人のほうが、女性同士の友人に比べてそっけないです。

 女性同士の友人が久しぶりに会うと、テンションが高いですよ。「きゃー、○○ちゃんだー」「わーい、久しぶりー」といった調子で、いい年になっても大騒ぎすることが珍しくありません。
 男性同士の友人だと、お互いに、「よっ」とか「おう」とかで済んでしまうのが普通みたいです。親しい者同士であるほどそうですね。あまり親しくない人同士だと、やはり緊張するのか、テンションが高くなる傾向にあります。


 ついでに、ちょっと訊かせて下さい。

 2号さんは、久しぶりに会う人は、どんな人でも人見知りするのでしょうか? 親族なら大丈夫とか、小学校などの小さい頃からの友人なら大丈夫とか、何か「人見知りする法則」がありますか?
 もしも何らかの「法則」があるなら、それを知っておけば、リアルな「人見知り」を書くのに役立ちます。ぜひ教えて下さい。



>> ええと、ここで問題になってくるのは、「暗渠」という言葉以外に、知的レベルの高さを感じることができるようなエピソードがないことでしょうか。
>> 知性って、もっとこう、普段の所作からも匂ってくるものじゃないかしら? といいがかりをつけてみる。

 いえ、いいがかりではありませんよ。2号さんのおっしゃるとおりです。
 今のままでは、確かに、「暗渠」という言葉の部分だけ浮いているように見えます。この言葉以外に、秀紀の知的レベルの高さを示すエピソードが必要でした。

 それよりも、ここまで読者さまに違和感を持たせる言葉は、使うべきではありませんでしたね。
「天の星、地の星」は短編ですから、書ける量には限界があります。長編のように、多数の言葉を費やして登場人物の人となりを書くことはできません。
 他の言い方を工夫したほうがよかったです。



津荒さんへ >

 早速の反論、ありがとうございます。今回は時間が取れませんので、レスは次回以降に回させて下さい。


暑くなったり涼しくなったり
No.8511 投稿日 2004年9月22日(水)00時07分 投稿者
名無し君2号
 季節の変わり目ってやつは、なんだってこう気候の変化が忙しいのやら。これまで何回こんなことを繰り返しているんだい? 何億回とやっているんだから、そろそろ慣れて、サッ、スパッ、しゃらんと変化することができないものかね?

 地球にイヤミを言ってみた。




>フカオモNo.11

 はい、予定通りできあがりました。

 深く重く、そして強く「自覚」(16800文字、原稿用紙32枚)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1100&e=res&lp=889&st=0


 こちらは、76文字で整形した版です。インターネットエクスプローラーなどのブラウザで読むのならば、こちらのほうが見やすいと思います。

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1101&e=res&lp=1100&st=1


 前のバンドに戻るも、環境の悪さにうんざり気味だった主人公が、ヒロインに、お前はあたしとおなじ音楽マシーンなんだ! と指摘されて、自分の本性を自覚する話。

 ……というか音楽マシーンとは言ってないんですけどね。
 本当は上記のような話を書くつもりが、いろいろ膨らんでしまいました。いまだコントロールできず。でも大筋は変わらないはず。

 次回で終わると思います。もうちょっとおつきあいください。




>津荒さん

 たしか感想書いていたよな……と思ったら書いていなかったことに気づく。

>1096 アクション課題No.2 「砲丸」の直し 九月十五日 津荒夕介

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1096&e=res&lp=1096&st=0

 ひそかに読んでました。

 前回よりは砲丸を投げるシーンはいいとは思います、が……。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 笠原は大声で宣言して砲丸を首に当てると、上半身を前にすっと倒す。右足を軸に左足を伸縮させ、その力で後ろに地面を擦るように跳んだ。
 着地と同時に腰を捻りつつ上半身を持ち上げる。
 右足で大地を叩き踏んだ。体が宙に浮く。右腕の筋肉が盛り上がり――
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 「右足を軸に左足を伸縮させ」というのが、具体的に頭に浮かんできません。といいますか、そもそも私ってば、砲丸投げがどういう動きをするのか、ぼんやりとしか覚えていないことに気づきました。うわあ、それじゃどこがおかしいのかわからないよう。

 他の人はどうなんでしょうか。
 アクションシーンうんぬんはともかくとして、これで「砲丸投げ」の動きが想像できるものですか?


 あ、ここは良かったと思います。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「ッダァ!」
 気迫と共に砲丸を撃ち出した。
 おお――。
 他の選手たちが思わず声を出してしまう。
 砲丸は砂場の上に大きな弧をえがき、ぼすっと埋まった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 砲丸が飛んでいる間をあらわすのに観衆のリアクションを描くというのは、なかなかうまいんじゃないでしょうか。これは頭のなかに浮かびましたし、楽しかったです。


 あとは主人公のキャラクターですかね。
 いまいち好きになれない感じでした。これはただの個人的好き嫌いになっちゃうか。なにかしら好ましいポイント……ストイックさとか、傲慢であってもバカ丸だしなんで憎めないとか、そういったものがあれば。まあこれは頭の端にでも置いといてもらえればいいです。




>弟切さん

>1097 弟切、自己課題、テーマ「別れ」、題名「天の星、地の星」(11520字)

 さらにレスレスレス。
 ……なんですが、無理にご返事はいりません。あまり体に無茶はせず、ご自愛どうぞ――ってだったら私が続けてレスするなって話だと思った。


>>「笑い」に関しては、「取れたらラッキー」くらいの気持ちでしたので、『そこそこ』でも嬉しいですね。方向性としては、さほど間違っていなかったのでしょうか?

 ひとくちに「笑い」といいましても、お腹を抱えて地面を転がるような大爆笑もあれば、口の端をにやりと曲げちゃうひねりの効いた小ネタ、そして心がぽかぽかとなるハートウォーミングなおかしさなどなど、他にもいろいろ種類があると思います。

 私が感じたのは最後のハートウォーミングものでした。
 思わずくすっとしてしまうような、そんなやりとり。もし弟切さんがそっちを目指していたのであれば、間違ってないと思います。



>>読者さまの年齢層などを考慮に入れて、標的を絞れば、もっと「懐かしさ」を感じていただけるでしょう。

 ここでふと思った疑問。
 津荒さんはどこに懐かしさを感じたのだろう。駄菓子屋さんって、津荒さんの時代でもまだあったんでしょうか。春日さんはどうなんでしょう? ビー玉に郷愁を誘われたりしますか?

 私の近所の駄菓子屋は、十年前にはぜんぶ潰れてました……哀。
 だから、駄菓子屋を知らない高校生もいるんじゃないかと思うんですけどねえ。どうなんでしょう。



>>「驚き」は、途中のアルビレオ事件で感じてもらうつもりでした。ここが『もうひと押し』だったのなら、悔しいです。

 あー。
 驚かなかったのは、「この話はどういうふうに転がるのか」と考えつつ読んでいたからだと思います。おそらく寸前まで宮部みゆきさんの「レベル7」を読んでいた影響が大。ミステリモードのままだったんですねえ。

 ここ以降は思いっきりネタばれなんで、まだ弟切さんの課題を読んでいないかたは、すっとばすと吉です。ラッキーカラーは灰色。血の繋がってない妹がやってくるかもしれません。

    ・
    ・
    ・
    ・
    ・

 はい、ここからネタばれです。
 学校へと向かう途中で翔太から、

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「ビー玉でさ、お前、覚えてねえか?」
「何を?」
「いいや、覚えてねえなら」
「なんだよ、言えよ」
「後で言うよ」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 とあって、学校に到着して、

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ひとしきり笑った後、翔太は急に表情を引き締めた。
「実は、五小行こうって言ったのは、アルビレオのことでな」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 さらに隠してある木の前まで行って、

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「ごめん」
 いきなり翔太は頭を下げた。
「ごめん。アルビレオ、俺が隠した」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 でしたから、その、驚きは、とくに。

 ビー玉についての隠し事を匂わせておいて、事実そのとおりだった、というだけでは……うーん? 私が嫌な読者すぎでしょうか。

 なにも言わずに主人公を木に登らせて、隠したビー玉を発見させ、「こ、これは、アルビレオー! なぜここに?」とびっくりさせたところで、「ごめん。じつは俺が……」と翔太が切りだすのだったら――あんまり変わらないか。

 以上の理由で、アルビレオ事件もあまり驚きがありませんでした。



>>弟切自身の分析では、秀紀の内面の書きこみが足りなかったために、こうなったのではないかと考えています。

 その分析は間違っていないと思います。
 ただ、私が感じたのは津荒さんの指摘とおなじものでした。

>>また「死」を出せば驚きは得れます、が、こういう形での「死」は結構ありふれています。そこまで新鮮な驚きを提供してはくれないでしょう。逆に「ああ、あれね。はいはい」てな感じで評価が下がってしまう可能性すらあると思います。
(津荒さんNo.8504の書きこみ)

 「死ねばそりゃ悲しいよね」という――我ながら可愛げがない。

 そんな雑音をもシャットアウトできるほどの悲しみを、読者に感じさせればいいのでしょうが……ただ私の経験上、秀紀の内面でそれを処理すると、「作者が自分の作品に酔っている」と読者に感じさせかねない気もします。

 うーん、登場人物と、読者との間に歴史が足りないといいますか。「こいつが居なくなったら悲しいな、淋しいな」と思わせることができれば勝ちな気もしますけど、まだよくわからない。



>余談に返答

>>えーと、2号さんは、『生まれてからこのかた、メシや睡眠を削るほど忙しかったことは一度たりともなかった』そうですね。それは、本当ですか?

 はい、本当です。

 夏休みの宿題……やったことがありません。うわ、本当にやったことないや。夏休みに限らず、宿題と名のつくものをやった記憶がないです。テスト勉強した記憶もないなあ……。社会人時代も仕事はテキトーに……。

 もしかして私はいま、自分のオロカさを告白させられているのではないだろうか。生まれて二枚目に買ったCDが日本一の無責任一代男、植木等さんの「スーパーベスト」だというのがなにかを暗示していたのではないだろうか。ちなみに一枚目がプロレスラーの入場曲集だったというのは、恥ずかしいから口をつぐんだまま墓場まで持ってゆかねばならないのではないだろうか。

 すこし「忙しい」の感覚が違うのかな、と思ったのはこちらの文章です。

>>ゲームや読書にはまってしまって、寝食を忘れてプレイしたり読んだりしたとか

 これは「忙しい」と言ってしまってよいのでしょうか。仕事や勉強ならば「忙しく」とも、趣味や娯楽で使っていい言葉なのでしょうか。

 辞書を引くと……「忙しい」とは暇がないこと、用があることを指すのだから、問題はない、の、か、な?

 でも、「用」ってやらなきゃいけないことや、仕事の意味じゃないのかな。ゲームや読書ってやらなきゃいけないことなのかしら。 といいますか、「暇」だからこそゲームしたり読書できるんじゃないのかな……って。

 ああ、こういう知識系の話題ではちっとも勝てる気がしない。
 びくびくしながら返答してみました。



>>あと、「不惑」という言葉と『論語』という書物の名前がすんなり結びつく人は、さほど多くないと思います。

 学生さんならいけるんじゃないかなって思ってました。高校生ならちょうど漢文で学んでいるはずだから、記憶に引っかかるんじゃないかな? だから高校生、大学生ならわかると踏んでいました。

 と、ここまで書いて、いまの教科書がどうなっているのか知らないことに気づく。いや、でも、論語は学ぶはず……だといいな。

 とはいえ上記のような意図を差し引いても、私のレスは不親切でした。書いている話が「論語」がらみであることを、もっとわかりやすく書くべきでした。前フリで頭を使わせてどうする。

 わけのわからない前フリを読まされる→きっとこいつは書く小説もわけがわからないに違いない→だから避けて通る→だれも読んでくれない→ひとりぼっちで淋しい思いをする→自暴自棄になり(以下略)

 ああ、どんどん思考がマイナスへと。
 これぞデフレスパイラルならぬ鬱スパイラル。




 レスには3時間くらいです。フカオモを書く途中途中で、気分転換にレス書いていたりしました。では。


大丈夫。
No.8512 投稿日 2004年9月22日(水)17時46分 投稿者 津荒夕介
 毎日を無駄に過ごしてはいないと、主観的には思っている。
 ……。
 マイペース。マイペース。
 ……。


>課題提出
800字で、短編あらすじ。No,10「悪ガキバトーの水曜日」 津荒夕介 9月22日
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1102&e=res&lp=1065&st=0

 暇つぶしにどうぞ。


>砲丸投げ
 むかつくキャラは止めとけ……と。了解です。

>駄菓子屋
 駄菓子屋は、いまだに家の近くで営業していたりします。
 小学生の時には、たまに行ったりしていました。ので、出てくると懐かしいですね。
 ただし地域によって差が出ると思います。都会育ちだと多分リアルでは知らないんだろうなぁ。


生存証明
No.8513 投稿日 2004年9月22日(水)21時10分 投稿者
春日秋人
 ちょいと名前が出たので、この機会に生存証明。
 祖父の葬儀、稲刈り、テスト勉強、学園祭の準備……と、まあ、いろいろあって課題提出をサボってます。頭の中で、ぐだぐだやってます。

>2号さん
>駄菓子屋

 何回か行った記憶はあります。まあ、田舎ですからねぇ。


>ビー玉

 僕は駄菓子屋にはあまり縁がなかったけれど、ビー玉は、なんか、ラムネに入ってるやつを取り出して、大切にしていたような記憶があります。
 ビー玉、懐かしいですね。


スーパーボール
No.8514 投稿日 2004年9月22日(水)23時23分 投稿者
名無し君2号
 スーパーボウルだとアメフトですが、スーパーボールといえばクソガキが夢中になる駄菓子屋オモロアイテムのひとつでした。
 色とりどり、大きさもとりどりなゴム製の玉で、地面に強く叩きつけると、すごい勢いで空に跳ね返ってゆくんですよね。高く飛ばしちゃあキャッキャッキャッキャと騒いでいたような記憶がございます。

 思い返せば正にお猿さんそのもの。うっきゃっきゃ。

 実際のところ、遊びかたなんて跳ねているのを見て猿になるぐらいなものでした。なのになぜあれほど夢中になったのかといえば、ひとえにコレクション性があったからです。

 駄菓子屋にいくと、スーパーボールが一枚のボール紙に並べてはめこまれていました。大、中、小とサイズがあり、小だとだいたい五百円玉とおなじ直径、大きいとちょっとしたトマトぐらいはあったかな? 色も、赤だったり青だったり黄だったり、透明に細かい金や銀のつぶが混じったようなのはレアものだった記憶が。

 もちろん、好きなものを買えるわけではありません。クジを引いて、出た結果で貰えるボールが変わってきます。種類もあるし、レアものもあるし……まあトレーディングカードみたいなものですか。

 集めちゃあ引きだしのなか、さらにクッキーの空き箱なんかにしまって、たまに眺めちゃあにんまりしたりして。猿というよりカラスかも。

 ここで駄菓子屋のお婆さんがやり手ババアだったと思えるのは、おそらく「大きいボールの当たりクジは抜かれていた」ということでしょうか。これは確証があったわけではなく、あくまで想像でありますが……だって大きいボールは最後の最後まで無くならないんだもん。どころかついに無くならなかった記憶すらあるんですが。記憶の捏造か?

 同様に集めていたものとしては、キン消しことキン肉マン消しゴム……ビックリマンチョコのシール……ラーメンばあというのもあったような……いまのお子さまは遊戯王のカードになるんでしょうか。

 いまも昔も、子供のやることはあまり変わってないのかなあって思いました。




>フカオモ

 最後のパートです。

 縛りはこちら。

■タイトル:
「覚醒」

■縛り内容:
 自分も音楽第一の人間だと主人公に「自覚」させ、お姉さんとの「別れ」を描く。「ライブ」では主人公の能力(周囲の演奏を細部まで捉えて、活かしきる)の「目覚め」、限界まで高揚したことによるメンバーとの「交感」を描く。
 主人公が凛子たちと音楽に向かいあう姿勢で同等の立場になる話。つまり「主人公の成長」。そして「物語の完結」。

 自分に酔わぬよう、かつなるべくはっちゃけるよう、頑張りたいと思います。難しいぞそれは。




>弟切さん

>トゥー・シャイ・シャイ・ボーイふたたび

>>2号さんは、久しぶりに会う人は、どんな人でも人見知りするのでしょうか? 親族なら大丈夫とか、小学校などの小さい頃からの友人なら大丈夫とか、何か「人見知りする法則」がありますか?

 「久しぶり」なら、どんな人であっても緊張します。
 んーん、たぶんですけども、実際に顔をあわせるのはすごく「嬉しい」んです。でもその「嬉しい」という感情を相手に気づかれるのは、ものすごく恥ずかしくてぼくはもうぼくはもう……! なので、ことさらに緊張するのではないかと。

 人見知りするのは、つまり恥ずかしいからみたいです。

 「こいつになんと思われようがどーでもいい」のなら緊張しないし、「お互いによく知っているから、いまさら屁の音を聞かれたって平気さー」な相手でも緊張しません。

 「この人には変に思われたくない」……それが恋愛感情であれ、友情であれ、仕事のつきあいであれ、なんであれ、そう思える相手ならば緊張する模様です。初めて会う相手でも、やっぱり「いきなり変人だとばれたら困る」から緊張します。

 あ、あと「この人は苦手だ」な場合も緊張度は強いです。親戚や先生や上司なんかが該当します。ただしこれは恥ずかしさとはまた違う感じです。むしろ「恐怖」っぽい。




>津荒さん

>1102 800字で、短編あらすじ。No,10「悪ガキバトーの水曜日」

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1102&e=res&lp=1065&st=0

 読んで思いついたことはふたつです。

 まずひとつめ。
 主人公の行いにはいったいなんの意味があるのだろうか。

 主人公は「モンスター対策金を王都から貰って、その金を溜め込んでいる」村長を脅して、「村人達に真相をばらされたくなければ貯め込んだ金を全部モンスター達に渡せと要求した」んですよね。

 だけど……べつにモンスターは村長の企みで損をしてないのでは? だって村を襲うふりをして、食料とお金を貰っているんですから。せいぜいが村人から悪者扱いされているぐらいか。
 村長の企みで損をしているのは、食料を差しだしている村人と、王都の国庫ですよね。ここでモンスターに金を渡すのは筋違いもいいところだと思うのです。モンスターも貰わなきゃならない理由がないんじゃあ。「おれたちのおかげで稼いだんだ。ちっとはよこしやがれ」ってことでしょうかね。

 うーん。弟切さんから言われた、「他の登場人物の視点からもあらすじを書いてみる」をやってみてますー? べつに実際に書かなくても、モンスター側から今回の話を見てみれば、矛盾があることには気づくかと思うんですけども。いくら主人公が頼んだって、心やさしいはずのモンスターが村を荒らすわけがないんじゃないかなあ。
 ここは、まきあげた金をどうしたのか、でも変わってきますけども……書いてないからなんともいえないです。


 ふたつめ。
 これは些細なことです。権力者たる村長を罠にはめたりして(しかもその罠は村に損害を与えている!)、この主人公は後々ひどい目に遭うだろうなあと。村八分という言葉が脳裏に浮かんだりして。




>春日さん

 稲刈り!
 いや、べつに驚くことじゃないんですが。なんか凄いな。うん、スゲエ。
 私も田舎もんですが、いままで農作業をしたことはいちどもないです。ちょっと興味あるなあ……どういうことをやるんだろう。

 でも農家ものの小説を書くつもりは春日さんにはないとみた。
 まあ、農家もののライトノベルってどんなんだ、という話でもありますが。




 レスには2時間ほど。では。


もう一度アテネを観てね
No.8515 投稿日 2004年9月23日(木)02時40分 投稿者 弟切 千隼
 先日まで、アテネでオリンピックが開催されていましたね。今度は、同じアテネでパラリンピックが開催されています。パラリンピックとは、体に障害のある人たちが競技する五輪です。
 障害がある人たちは、普通に生活するのも苦労が多いでしょう。それを乗り越えて、さらにスポーツで頂点を極めようとする姿は美しいと思います。



津荒さんへ >

 No.8509の反論に応えます。


>> 翔太は秀紀のことを思いやっているから謝れずにいる――ということなんですけど……。 
>> 嫌な記憶を覚えているなら>そのまんま謝る。
>> 嫌な記憶を覚えていないなら>謝らずに去る。
>> 自分より相手を尊重しているのなら、こういう流れになりませんか?
(津荒さんのNo.8509の書きこみより。以下、引用元はすべて同じ)

 翔太には、「謝らない」という選択肢はありません。「確かに悪いことをしたのだから、謝るべきだ」というのが翔太の考えです。相手が覚えていないのをいいことに謝らないのは、卑怯なことだと考えています。
 そういう考えの人だからこそ、謝るまではあの世へ行けなかったのですね。


 ただ、翔太は自分勝手な謝り方をしたくありませんでした。相手の都合も考えず、突然現われて玄関先で頭を下げてはい終わり、では、あんまりです。
 津荒さんがおっしゃるように、

>> 「ある程度は相手に気を配るが、基本的には謝りたくてしょうがない」

のが、翔太の内心だというのは間違っていません。



>> で、玄関から入ってまじめに話を切り出します。
>>「あのさ、お前、アルビレオのこと覚えてるか?」
>> 秀紀は答えます。
>>1 「覚えてるよ。あれは悲しい思い出だ」
>>2 「あ? なんじゃそら」
>> で、1なら、「すまん。それおれがやったんだ!」
>> 2なら、「思い出してくれよ。〜説明〜 すまんかった!」
>> 相手を思いやるといっても結局は「謝りたい」の方が上位に来ているのなら、こういう流れで十分だと思います。

 登場した早々、玄関で翔太が謝るという展開は、なしです。
 なぜなら、それでは面白くないからです。


 1の場合でも2の場合でも、冒頭部分でアルビレオのことを説明しなければなりません。説明がなければ、読者さまには何のことかわかりませんからね。

 秀紀と翔太が小学校時代からよく一緒に遊んだこと、秀紀が小学校時代にビー玉を集めていたこと、アルビレオというお気に入りのビー玉があったこと、アルビレオの名を星から取ったこと、アルビレオがなくなって一緒に探したこと、などを、冒頭から延々と説明するわけです。
 小説としては最悪のパターンですよね。大概の人には、読み捨てられること間違いなしです。


 それよりは、「翔太がなぜか秀紀を母校に誘って、不思議に思いながらも秀紀が付いてゆく」としたほうがましです。
 これなら、読者さまに飽きられないように、情報を小出しにすることができます。また、「翔太が秀紀を誘った理由」という謎でもって、読者さまを引っ張ることもできます。


 もちろん、これは作者の都合です。登場人物の都合ではありません。
 登場人物と作者の都合が合わないのに、無理やり作者の都合で動かせば、人物は作者の操り人形になってしまいます。

 幸いなことに、翔太は思いやりのある人でした。自分の都合だけで謝ったりせず、相手の都合や気持ちを思いやれる人です。
 考えた末、翔太は「アルビレオの隠し場所まで秀紀を案内して、謝る」という方法を選びました。



>> あ、あと、小学校まで歩かせるというのは、相手のことを思いやっているようには思えません。その場で謝ってしまった方が、秀紀にとっては楽なはずです。夏の日差しの下、学校まで行くのは結構大変ですから。

 翔太が秀紀を小学校まで連れ出したのには、三つの理由があります。


 一つめは、「翔太がアルビレオを隠したのが本当のことだと、秀紀に確信させるため」です。
 秀紀は翔太に全幅の信頼を寄せています。翔太が悪事を告白しても、信じない可能性があります。
 確実に信じてもらうためには、物証を見せるのが一番ですね。


 二つめは、「アルビレオを秀紀に返すため」です。
 本来なら、翔太がアルビレオを持ってきて、秀紀に返すべきですね。しかし翔太は幽霊なので、この世の物を持つことができません。秀紀に場所を示して、取り戻させるしかありませんでした。


 三つめは、「最後に、秀紀と想い出の場所を訪ねたかったため」です。
 小学校からずっと付き合ってきた親友に対して、こういう気持ちを持つのは自然でしょう。おそらく、二度と(この世では)会えない友人です。想い出の場所にも、おそらく二度と行けません。
 人生の最後に、親友と一緒に想い出にひたる時間を欲しがるのは、わがまますぎる願いでしょうか?
 秀紀のほうにしても、ただ謝られて別れるより、一緒に想い出にひたる時間があったほうが、嬉しいのではないでしょうか?


 上記の三つの理由があれば、夏の日差しの下、秀紀を小学校まで歩かせたことは、許してもらえるでしょう。秀紀は健康な若い男性で、ちょっと歩くくらいは支障がありませんし。


 ただ、上記の理由が津荒さんに伝わらなかったことは問題ですね。少なくとも、読者さまの一部には「炎天下に秀紀を歩かせるなんて、翔太は自分勝手だな」と思われる可能性があります。

 ベタでも、「やっと(アルビレオを)返せた」くらいの台詞を、翔太に言わせておけばよかったでしょうか。



>> 翔太がすぐに謝れなかったのは、「相手を思いやっているから」ではなく、「いまだに踏ん切りがつかないから」じゃないかと思うんです。本当のことを言えば秀紀は怒るかもしれません。あるいは嫌われるかもしれない。それが怖くて謝れないという状態なんじゃないでしょうか。

 謝る踏ん切りがついていないということは、アルビレオを返す踏ん切りもついていないということですよね。
 きちんと謝るかどうかもわからず、アルビレオを返すかどうかもわからないのに、秀紀を小学校まで歩かせたのなら、それこそ翔太のわがままになってしまいます。



>>うーん。死に勝る……ですか。すんません。ちっとわからないので、確認を。
>> 「友情等の精神の幸福こそが人間には一番大切なのだ。死ぬ時になればそれがわかるんだよ」
>> ってことでいいでしょうか?

 少し違います。
「友情等の精神の幸福こそが人間には一番大切なのだ」の部分は、おおよそ合っています。「精神の幸福」というより、「精神の絆」といったほうが、より正しいですが。
 ただし、後半部分は違います。「肉体は死んでも、精神の絆は滅びない」です。

 まとめて書けば、以下のようになります。

「友情などの精神の絆は、人間にとってとても大切だ。そういった精神の絆は、肉体が死んでも滅びない」


 これでわかっていただけたでしょうか?


返信です。
No.8516 投稿日 2004年9月23日(木)21時19分 投稿者 津荒夕介
>2号さんへ
 すんませんです。
 指摘有難うございます。了解しました。
 気合い入れて出直してきます。

>弟切さんへ
 翔太の話題についてですが、納得しました。
 説明ありがとうございました。

>>ベタでも、「やっと(アルビレオを)返せた」くらいの台詞を、翔太に言わせておけばよかったでしょうか。
 すんません。
 理由の二つ目である「アルビレオを秀紀に返すため」というのに気づけず、翔太は「隠したことを謝りたい」だけだと思い込んでいました。
 少し考えればわかることなんですけど……できませんでした。
 ですが普通の人なら読み取れることだと思います。
 ぼくは読解力がかなり低いです。ですからぼくに分かるように書く必要はないです(^^;。どちらかといえば、ぼくが力を上げて普通に追いつけという話なのです。


駄菓子屋
No.8517 投稿日 2004年9月23日(木)23時53分 投稿者 弟切 千隼
 弟切が子供の頃、実家の近所にいくつか駄菓子屋がありました。どのお店も薄暗くて、おばあさんが店番をしている、昔ながらの駄菓子屋でした。すべてのお店が、弟切が成人する前になくなりました(泣)

 ところが、それらのお店がなくなって何年か経って、新しい駄菓子屋ができました。売っている物は昔風の駄菓子ですが、お店の作りは今風で明るいです。今どきやっていけるのかなあと思っていたら、けっこう繁盛している模様です。



2号さんへ >

「天の星、地の星」に対する重ねての御指摘、ありがとうございます。


>> ひとくちに「笑い」といいましても、お腹を抱えて地面を転がるような大爆笑もあれば、口の端をにやりと曲げちゃうひねりの効いた小ネタ、そして心がぽかぽかとなるハートウォーミングなおかしさなどなど、他にもいろいろ種類があると思います。
>>
>> 私が感じたのは最後のハートウォーミングものでした。
(2号さんのNo.8511の書きこみより。以下、引用元はすべて同じ)

 それならよかったです。目指したところは間違っていなかったようです。



>懐かしさ

 津荒さんや春日さんが答えて下さっているところをみると、十代の若い人でも、駄菓子屋に対する懐かしさは感じる(人もいる)のですね。

 年齢や地域による差はあっても、駄菓子屋に対する懐かしさは、日本の多くの人が持っているようです。懐かしさを出す道具立てとして、駄菓子屋を出したのは正解でした。



>> 驚かなかったのは、「この話はどういうふうに転がるのか」と考えつつ読んでいたからだと思います。おそらく寸前まで宮部みゆきさんの「レベル7」を読んでいた影響が大。ミステリモードのままだったんですねえ。

 自分の作品を読んでくれる読者さまが、直前に何を読んでいたかなんて、作者の側がどうこうできることではありません。どんな状況で読まれようと、作者は文句を言えません。

 2号さんに驚きを与えられなかったのは、弟切の力量が足りなかったためですね。

 何のヒントも出さずに、いきなりアルビレオのことを出したのでは唐突過ぎます。多くの読者さまが付いてこられなくなるでしょう。
 かといって、ヒントを出しすぎてはネタばれしてしまいます。この加減が難しいですね。



>> 「死ねばそりゃ悲しいよね」という――我ながら可愛げがない。
>>
>> そんな雑音をもシャットアウトできるほどの悲しみを、読者に感じさせればいいのでしょうが……ただ私の経験上、秀紀の内面でそれを処理すると、「作者が自分の作品に酔っている」と読者に感じさせかねない気もします。
>>
>> うーん、登場人物と、読者との間に歴史が足りないといいますか。「こいつが居なくなったら悲しいな、淋しいな」と思わせることができれば勝ちな気もしますけど、まだよくわからない。

 要するに、読者さまがもっと翔太に愛着を持てるようにしなければなりませんね。愛着がある人ならば、いなくなったら悲しくなるでしょう。

 具体的には、秀紀が翔太に対して持っている愛着を、読者さまが共有できればいいのでしょうね。読者さまが秀紀に感情移入できれば、そうなるはずです。

 「読者さまが翔太に愛着を感じにくい」=「秀紀の愛着が読者さまに伝わらない」のは、以下のような原因が考えられますね。


1)秀紀が(特殊すぎるなどの理由で)感情移入できないキャラクターである。
2)翔太が(嫌なやつなどの理由で)愛着を持てないキャラクターである。
3)秀紀の翔太に対する愛着の描写が足りない。秀紀が翔太に愛着を持っていないように見えてしまう。


 弟切の考えたところでは、3)の原因が一番ありそうです。これについてはもう少し考えてみます。



>「忙しい」という感覚

 仕事や勉強がらみでなくても、やることがたくさんあって時間がなければ、「忙しい」と言えるでしょう。

 で、2号さんのお答えが今ひとつ明確でなかったので、もう一度訊かせて下さい。
 仕事でなくても何でも、今までの人生で、「寝食を削って何かをした」経験は、一度もないのでしょうか?


 弟切にとっては、寝食を削る生活が当たり前になっています。よって、「常に寝食を削らないでいられる生活」がどんなものか、うまく想像できません。


 寝食を削った経験があるのなら、それはどんな時ですか? なぜ、削ったのでしょうか?

 寝食を削った経験がないのなら、それはなぜでしょう? 以下のうちに、当てはまる理由はありますか?

1)寝食は人生の最重要事だ。だから、絶対に削らないできた。
2)何も考えずとも、寝食の仕度をしてくれる人が常にそばにいた。だから、それに甘えてきた。
3)寝食は重要なことだが、最重要事というほどではない。ただ、寝食以上にやりたいことや、やらなければならないことに遭遇しなかった。



 他のレスは、次回以降に回させて下さい。



春日さんへ >

 時間がない時でも、頭の中だけで何かをやっているより、手を動かしたほうがいいですよ。
 普通の人間は、実際に手を動かさないと、何も身につきません。頭の中だけで考えたことをできるのは、天才だけです。

 春日さんはもの書きを目指してらっしゃいますから、とにかく、何か書かなければ始まりません。分室に書かなくてもいいですから、毎日、どこかに何かを「実際に書く」ことをお勧めします。


>稲刈り

 分室を読んでいる方の中では、確か巻島さんが稲刈りの経験者ですね。
 農業経験があるのは、ものを書く上でとても強みになりますよ。

 例えば、中世ヨーロッパ風のファンタジー小説を書くとしましょう。農村で農作業をしていた平凡な少年が、何かのきっかけで冒険に旅立つ、などという話を書く場合に、実体験に基づいた農作業風景を書けるではありませんか。

 人間、何が役立つかわからないものです。若いうちにいろいろな経験をしておくに越したことはありません。


漢方の力
No.8518 投稿日 2004年9月25日(土)01時33分 投稿者 弟切 千隼
 用があって横浜へ行ったついでに、中華街へ寄ってきた弟切です。中国茶専門店に行って、薬草入りのお茶を買ってきました。
 そこは、以前から弟切がひいきにしているお茶屋さんです。ここのお茶は弟切の体に合うようで、食べ過ぎた時など、ここの薬草入り茶を飲むとおなかがすっきりします。



2号さんへ >

> 人見知り

 No.8514でのお答え、ありがとうございます。

>> 「この人には変に思われたくない」……それが恋愛感情であれ、友情であれ、仕事のつきあいであれ、なんであれ、そう思える相手ならば緊張する模様です。初めて会う相手でも、やっぱり「いきなり変人だとばれたら困る」から緊張します。
(2号さんのNo.8514の書きこみより。以下、引用元はすべて同じ)

 この説明には、弟切は納得しました。
 弟切も、『この人には変に思われたくない』相手と会う時には、多少なりとも緊張します。「この人の前では、変なところを見せないように言動に気をつけなきゃ」と思うからですね。

 けれども最近は、「もういいや、どうせ変人なんだから」と、開き直ることが多いです。おばさんになったからでしょうか(笑)



>> あ、あと「この人は苦手だ」な場合も緊張度は強いです。親戚や先生や上司なんかが該当します。ただしこれは恥ずかしさとはまた違う感じです。むしろ「恐怖」っぽい。

 恐怖を抱いている人の前で、緊張するのは当然ですね。それはわかります。

 ただ、気になったことが二つあります。

 一つめは、2号さんにとって「苦手な人」=「怖い人」なのか? ということです。
「苦手」には、「怖い」以外に、「嫌い」・「うっとうしい」・「痛々しい」など、いくつかの種類がありそうです。でも、2号さんにとってはすべて「怖い」=「苦手」なのでしょうか?


 二つめは、『親戚や先生や上司』という人選です。全員、目上の人みたいですね? 『親戚』だけは、目下の人が含まれるかも知れませんが。
 2号さんにとっては、目上の人はすべからく「怖い人」なのでしょうか? あるいは、全員でなくとも、目上の人を「怖い」と感じることが多いのでしょうか?



 さらにもう一つ、以下の部分は、なぜそうなるのか、理解できませんでした。

>> 「久しぶり」なら、どんな人であっても緊張します。
>> んーん、たぶんですけども、実際に顔をあわせるのはすごく「嬉しい」んです。でもその「嬉しい」という感情を相手に気づかれるのは、ものすごく恥ずかしくてぼくはもうぼくはもう……! なので、ことさらに緊張するのではないかと。

「嬉しい」という感情を気づかれるのが恥ずかしいのは、なぜでしょう?

 人間は、普通、好意的な感情を示してくれた相手には好意的な感情を返します。ゆえに、好意的な感情を露わにすることは、自分にとって有利にはなっても不利にはならないはずです。
 なのになぜ、「嬉しい」という好意的な感情を気づかれるのは、恥ずかしいのでしょうか?



 いろいろ訊いてしまってすみません。余裕があれば、答えて下さると嬉しく思います。



津荒さんへ >

>> 理由の二つ目である「アルビレオを秀紀に返すため」というのに気づけず、翔太は「隠したことを謝りたい」だけだと思い込んでいました。
>> 少し考えればわかることなんですけど……できませんでした。
>> ですが普通の人なら読み取れることだと思います。
>> ぼくは読解力がかなり低いです。ですからぼくに分かるように書く必要はないです(^^;。
(津荒さんのNo.8516の書きこみより)

 弟切の書き方では、少なくとも、一部の読者さまには意図したところが伝わらない、とわかりました。ですから、津荒さんの御指摘は無駄ではありませんよ。勉強になりました。

 プロのもの書きを目指すからには、より多くの人に通じる書き方を身に付けなければいけませんよね。


変わり種[だね]おはぎ
No.8519 投稿日 2004年9月26日(日)00時29分 投稿者 弟切 千隼
 お彼岸なので、おはぎを買ってきて食べました弟切です。
 普通の小豆餡[あずきあん]や黄粉[きなこ]のおはぎ以外に、変わった種類のおはぎが売られていました。柚子[ゆず]おはぎです。餅の部分に柚子の成分が入っていて、中の餡[あん]も柚子の味がする柚子餡でした。
 柚子おはぎは、甘すぎなくて美味しかったです(^_^)



津荒さんへ >

 課題部屋のNo.1096「砲丸」の直しに対して指摘させていただきます。


>> 笠原は大声で宣言して砲丸を首に当てると、上半身を前にすっと倒す。右足を軸に左足を伸縮させ、その力で後ろに地面を擦るように跳んだ。
>> 着地と同時に腰を捻りつつ上半身を持ち上げる。
>> 右足で大地を叩き踏んだ。体が宙に浮く。右腕の筋肉が盛り上がり――
(課題部屋のNo.1096「砲丸」の直しより)

 2号さんが指摘してらしたこの部分は、弟切もぴんと来ませんでした。どういう状態で砲丸を投げているのかわかりません。


 原因の一つは、「一文が長すぎる」ことにあるでしょう。一文に、たくさんの情報を詰め込みすぎです。弟切もよくやってしまいますが(^^;


 例えば、以下の一文を見てみましょう。

>> 笠原は大声で宣言して砲丸を首に当てると、上半身を前にすっと倒す。

 上記の文を要素別に分解すれば、以下のようになります。

●主語…『笠原は』
●述語…『宣言して』・『当てると』・『倒す』
●目的語…『砲丸を』・『上半身を』
●補語…『首に』・『前に』
●修飾語…『大声で』・『すっと』


 この文の主語は一つです。けれども、述語や目的語や補語は複数含まれていますね。
 つまり、ある人物の複数の動作を、全部一つの文に押し込めています。加えて、修飾語まで複数付いています。

 これでは、わかりにくくなりますよね。
 読み手は、次から次へと現われる人物の動きを、休みなく追っていかなければなりません。文の区切りがありませんから、思考を一区切りする余裕がないわけです。


 述語が三つあることは、人物の動作が三つあることを表わしています。述語に従って、上記の文を三つに分けてみましょう。


1)『笠原は』『大声で』『宣言した』
  主語 + 修飾語 + 述語

2)『笠原は』『砲丸を』『首に』『当てた』
  主語 + 目的語 + 補語 + 述語

3)『笠原は』『上半身を』『前に』『すっと』『倒す』
  主語 + 目的語 + 補語 + 修飾語 + 述語


 こうやって書き出せば、情報がぎゅうぎゅうに詰まっていたことに気づきますよね。
 上記三つの文を、元の一つの文に再構成すると、元の文の複雑さがわかります。


>> 『笠原は』『大声で』『宣言して』『砲丸を』『首に』『当てると、』『上半身を』『前に』『すっと』『倒す』。
  主語 + 修飾語 + 述語 + 目的語 + 補語 + 述語 + 目的語 + 補語 + 修飾語 + 述語


 文の構成が複雑すぎて、わけがわかりませんね(^^;
 これらを全部、一挙に理解するのは苦しいです。


「砲丸」の直しには、上記のような文がずっと続きます。一つの長文を読み終えてやれやれと思ったら、次の文もまた同じ調子です。


>>右足を軸に左足を伸縮させ、その力で後ろに地面を擦るように跳んだ。

 この文を分解して再構成すれば、

>>『右足を軸に』『左足を』『伸縮させ、』『その力で』『後ろに』『地面を擦るように』『跳んだ』。
   修飾語 + 目的語 + 述語 + 修飾語 + 補語 + 修飾語 + 述語

となります。
 これでは、理解しにくいうえに、文章のリズムもたいへん悪いですよね。


 アクション課題の場合は、一文を短くすることを心がけると、良くなるでしょう。


ヘッドホン
No.8520 投稿日 2004年9月26日(日)23時44分 投稿者
名無し君2号
 私は眼鏡をかけているんですが、そのせいで普通に両耳を挟みこむタイプのヘッドホンだと、つるがあたる部分がだんだんと痛くなってきます。
 いつも課題を書いたり、レスを考えたりしているときは音楽を聴いているので……長時間だと辛くなってくる。でも外すと音楽聴けない。ボク哀しい。

 対策として、耳に差しこむタイプの、いわゆるインナーイヤーヘッドホンに変えてみました。
 かなり良好です。ちっとも痛くならない。いくらでも聴いていられる。ボク嬉しい。

 おまけに期待してなかった音質が、これがまた意外とよろしい。なにやらいままで聞こえなかった音が聞こえてくるぞ? なんかもう楽しくなって、昔のCDをあさっちゃあ聴きまくる生活です。

 ……あれ?
 手が動いてないよ、手が!

 音楽に集中してしまって本末転倒。
 小説を進めるために聴いてるのに! 手! 手!




>フカオモ

 とりあえず書いたところまでアップです。

 深く重く、そして強く「覚醒編」その1(8000文字、原稿用紙17枚)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1103&e=res&lp=889&st=

 三角関係ヒロイン? のひとりとの関係清算編。
 男女の別れを書いたわけですが……なんか中途半端な弾けかたといいますか、酔わないように、酔わないようにと頑張ってはみたんですが、そうすると書いていること自体が恥ずかしくなってきちゃって、もうどうしようです。

 どうも……「恥」の感覚が私は人と違う気がしてきた今日この頃。

 ニッチもサッチもどうにもブルドック……って、若い人は知らないだろうなあ。ちなみにサッチモはルイ・アームストロングという偉大なジャズ・トランペッターの愛称だったりして。意味は『大きな口』。トランペットのみならず歌声も、いわゆるダミ声なんですけど、非常にいい味してます。

 最近、余談がちょっと長いかもと思い始めている。




>津荒さん

>>気合い入れて出直してきます。

 おう、頑張れ!
 とりあえず自分のことは棚にあげてエラそうにしてみる。




>弟切さん

>寝食

>>仕事でなくても何でも、今までの人生で、「寝食を削って何かをした」経験は、一度もないのでしょうか?

 食事を削った経験は本当に無いです。
 睡眠については若いころ……二十代前半のころは、寝ないで遊んで、そのまま仕事して、なんていう経験はあります。

 メシを食えた理由は、

>>2)何も考えずとも、寝食の仕度をしてくれる人が常にそばにいた。だから、それに甘えてきた。

 これなんでしょうねえ。
 ずっと親にパラサイトしているので、ご飯は用意してくれるのが当たり前になっています。でも昼ごはんは昔っから自分で作っていたんだけど。仕事していたときはコンビニ弁当だったしなあ。

 睡眠については、1)の「寝るのがいちばん」だったからです。ふとんはさすがに自分で敷きます。


>>弟切にとっては、寝食を削る生活が当たり前になっています。よって、「常に寝食を削らないでいられる生活」がどんなものか、うまく想像できません。

 さりげなく書かれてますが、「寝食を削る生活が当たり前」ってとんでもないことなのでは。私にとってはそちらのほうが想像できません。
 仕事の種類、それに人間の種類の違いなんでしょうか。



>対人関係

>>一つめは、2号さんにとって「苦手な人」=「怖い人」なのか? ということです。

>>「苦手」には、「怖い」以外に、「嫌い」・「うっとうしい」・「痛々しい」など、いくつかの種類がありそうです。でも、2号さんにとってはすべて「怖い」=「苦手」なのでしょうか?

 どうだろう。
 でも、「嫌いな人」(というか嫌いにもいろいろ種類があるとは思いますが)の場合、緊張はしないです。憎しみの炎が燃えあがったりはしますけれど。

 あれ、じゃあ私は「嫌いな人」のほうが自然体で会話できるのか?
 「うっとうしい」「痛々しい」場合も緊張はないなあ。


>>2号さんにとっては、目上の人はすべからく「怖い人」なのでしょうか? あるいは、全員でなくとも、目上の人を「怖い」と感じることが多いのでしょうか?

 これはたぶんその通りです。指摘されていま気づきました。
 上にへつらい、下にあたるのか?


>>「嬉しい」という感情を気づかれるのが恥ずかしいのは、なぜでしょう?

 ハードボイルドな人生だから。

 ――は冗談にしても、自分の本心を知られるのはあまり好ましくないです。これは好きな相手や家族であってもそうだから、もう私がそういう生き物なんだということなんでしょう。因果、因果。

 おそらくは過去に「本心」を知られたことによるトラウマでもあるんじゃないかと思っているんですが……よく思い出せない。よっぽど嫌なことだったとみた。




 レスには2時間ほど。では。


天の光はすべて星
No.8521 投稿日 2004年9月27日(月)00時03分 投稿者 弟切 千隼
感想部屋で指摘して下さったHIMAJINさんへ >

 「天の星、地の星」への御指摘、ありがとうございます。いろいろな方からの御指摘をいただくことは、勉強になります。


>>1.なんかよみにくい。
>>アルビレオって(苦笑)
(感想部屋No.0206のHIMAJINさんの書きこみより。以下、引用元はすべて同じ)

 星の名前には、確かに読みにくいものが多いですね。日本人に馴染みがないラテン語やアラビア語に由来する名前が多いためです。
 これは、弟切が付けた名前ではありませんから、どうしようもありませんね(;_;) 


「ならば、せめてもっと読みやすい名前の星にすべきだ」という御意見はあるでしょう。
 しかし、ここはどうしてもアルビレオでなければなりませんでした。理由は二つあります。

 理由その一は、美しい星でなければならないからです。
 星好きの秀紀が、一番お気に入りのビー玉に付ける名前です。天文ファンの間では知られているくらいの美しい星である必要があります。

 理由その二は、アルビレオが二重星だからです。
 親友同士の秀紀と翔太の二人を象徴するために、二重星の名前にする必要がありました。


 上記二つの条件を満たす星といえば、アルビレオ以上にふさわしいものはありません。



>>星好きの小学生ってアリですか? 節足動物好きとかカードゲームの達人とかならすんなり納得できるけど。ここらはあくまで俺の感覚ですが。

 これはありです。確信を持って言えます。
 なぜなら、弟切は、星好きの小学生を複数知っているからです。弟切自身、かつてその一人でした。


 小学校四年生の時、同級生の星好きの男子に影響を受けて、弟切も星好きになりました。二人で小学校の図書室へ行って、星の本を読みまくったものです。
 そうしているうちに、周囲に星好きの友人が集まりました。小学四年生にして、「白鳥座の網状星雲がね……」といった話で盛り上がっていました。



>>2・これほんとにふたりの男の子っすかあ? なんか同一人物の独り言に思える。

 これは、言い訳のしようがありません。弟切はキャラクターが弱い人ですから、その欠点がもろに感じられたのでしょう。
 これからも、キャラクターの強化に努めます。



>文頭チェッカーの結果

 わざわざ文頭チェッカーまで活用して下さり、ありがとうございます。

 この結果を見ますと、HIMAJINさんがおっしゃるとおり、教科書に載っている例文みたいな文が多いですね(^^;


 この原因は、弟切が、「とにかく意味の通じる文章」を目指したことにあるでしょう。
「味のある文章」や「面白みのある文章」以前に、意味が通じない文章ではどうしようもありません。弟切は文章が下手だと自覚していますので、まずは「意味の通じる文章」が書けることを目指しました。


 教科書の例文は、まさに「きちんと意味が通じる文」の例です。弟切の文章が教科書的になってしまったのは、目指したところが同じだからでしょう。


 皆さんの御指摘を総合すると、弟切は、やっと「普通に意味が通じる文」を書けるようになってきた模様です。
 これからは、「意味が通じる」に加えて「面白みのある」文章を目指します。


七曜[しちよう]
No.8522 投稿日 2004年9月28日(火)01時24分 投稿者 弟切 千隼
 今年は夏の猛暑が長引いて、いつまでも暑いなあ、と思っていたら、突然秋がやってきました。一昨日あたりから、湘南は妙に涼しいです。



津荒さんへ >

 課題部屋のNo.1102にある「悪ガキバトーの水曜日」を読みました。どうしても気になることがありましたので、そこだけ指摘させていただきます。

「悪ガキバトーの水曜日」のあらすじは以下にありますね↓

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1102&e=res&lp=1102&st=0


 先に書いておきます。今回、説明の必要上、少々マニアックな解説をしなければなりません。どうかめげずにお付き合い下さい。



 何よりもまず、題名にもある「水曜日」に引っ掛かりました。

 この作品の世界は、架空のファンタジー世界ですよね? モンスターだの王都だのが登場するところを見れば、そうとしか思えません。
 季節感も生活習慣も、もしかすると物理法則も現実とは違う架空の世界なのに、「週」という暦の区切りがあるのですか?


 月や週といった暦の区切りには、必ず意味があります。それらの区切りは、多くの場合、季節感と生活習慣に従って決められています。季節感や生活習慣が違う世界であれば、暦の区切りが違うのが当然です。
 ほとんどの暦は、天体の運行を基に作られています。そこに季節感や生活習慣を織り込んで、何らかの区切りを付けています。


 例えば、暦の「月」は、地球の衛星である月の運行を基に作られた区切りです。ですから、月という衛星のない世界ならば、月という暦の区切りがあるはずはありません。
 作品世界で、月という暦の区切りを使いたければ、月という衛星のある世界にしなければなりません。



 暦の「週」=「日月火水木金土」という区切りは、ユダヤ教から来ています。ユダヤ教は、キリスト教の母体となった宗教です。
 ユダヤ教には、二千年以上の歴史があります。古くから、中東に住むユダヤ人たちに信仰されてきました。イエス・キリストも、もともとはユダヤ教徒の家に生まれました。
 ユダヤ教は現役の宗教です。中東のイスラエルをはじめ、世界中に何十万人ものユダヤ教徒がいます。


 ユダヤ教には、七日間を一区切りとして労働を休む戒律があります。これが「週」の起源です。七日間のうち、六日間は働いて、七日目は「安息日[あんそくにち]」として休息しなければなりません。
 これは戒律です。休むのは義務です。安息日は、「神のことを思って静かに祈る日」と決まっているため、遊びに出かけることもいけません。できるのは、休むことと祈ることだけです。
 現在のユダヤ教徒も、週の七日目の土曜日を安息日としています。


 上記のとおり、「週」は、もとは中東の一民族が使っていたに過ぎません。とてもローカルな暦の区切りでした。
 それがなぜ、世界的に使われる区切りになったかといえば、ユダヤ教からキリスト教という世界宗教が生まれたからです。


 ユダヤ教徒の家に生まれたイエスは、伝統的なユダヤ教の教えに、新たな思想を付け足しました。これが後にキリスト教になります。
 いろいろな要因が重なって、キリスト教は、世界有数の強大な宗教になりました。現在、欧米のほとんどの国が、キリスト教国といってよい状態です。それらの国では、暦の区切りなど、多くの生活習慣がキリスト教色に染まっています。


 キリスト教は、ユダヤ教の多くの部分を引き継ぎました。「週」もその一つです。七日間を一区切りとして、七日目を安息日とするのは同じです。
 ただし、キリスト教では、土曜日でなく日曜日を安息日としました。なぜそうしたのかには諸説あります。
 それでも、「週の七日目が安息日」という形は整えたかったのですね。曜日の並びを「月火水木金土日」と解釈して、つじつまを合わせたようです。


 日本に「週」という区切りが入ってきたのは、もちろん明治時代以降です。明治以降、欧米に追いつけ追い越せが目標だった日本は、欧米の暦の区切りである「週」を導入しました。



「週」の一日一日を区別する「曜日」の名前は、天体の名前から取っています。日曜=太陽、月曜=月、火曜=火星、水曜=水星、木曜=木星、金曜=金星、土曜=土星、ですね。
 曜日の日本語名は、英語の曜日名を意訳して付けられました。


Sunday = 太陽の日 = 日曜日

Monday = 月の日  = 月曜日

Tuesday = 北欧の神チュールの日 = チュールはローマの神マルスのこと = マルスは火星の神 = 火曜日

Wednesday = 北欧の神ヴォータン(オーディン)の日 = オーディンはローマの神メルクリウス(マーキュリー)のこと = メルクリウスは水星の神 = 水曜日

Thursday = 北欧の神トールの日 = トールはローマの神ユピテル(ジュピター)のこと = ユピテルは木星の神 = 木曜日

Friday = 北欧の神フレイヤの日 = フレイヤはローマの神ウェヌス(ヴィーナス)のこと = ウェヌスは金星の神 = 金曜日

Saturday = ローマの神サトゥルヌス(サターン)の日 = サトゥルヌスは土星の神 = 土曜日



「週」や「曜日」といった暦の区切りは、上に書いた膨大な下地の上に成り立っています。
 もしも、架空のファンタジー世界に「週」や「曜日」を出そうとしたら、上と同じだけの裏づけがある世界を作らなければなりません。

 ユダヤ教やキリスト教やローマ神話や太陽系が存在しないのに、現実世界と同じ「週」や「曜日」が存在することは、あり得ません。
 架空世界には、不用意な暦の区切りを出してはいけません。


月の暈[かさ]
No.8523 投稿日 2004年9月28日(火)23時53分 投稿者 弟切 千隼
 今夜は十五夜です。湘南では、雲が多い空に満月が輝いています。
 月に雲がかかると、月の周囲に円い虹のような光が見えます。太陽や月にかかるこのような光の輪を、暈[かさ]と呼びます。
 台風の接近に備えて、月もかさを差しているのでしょうか。



2号さんへ >

 No.8520でのお答え、ありがとうございます。

>寝食

 お答えを明確にするために、弟切は2号さんの発言をまとめてみました。もし、どこか違うようでしたら、その旨教えて下さい。


●睡眠について
 基本的には、人生の最重要事なので、削らない。
 ただし、気力・体力が充実している時なら、削ることはある。一時的という条件付きで、睡眠以上にやりたいことがある。主に遊びたい場合である。


●食事について
 今まで削った経験がない。なぜなら食事が好きだから。
 だが、睡眠と違って、人生の最重要事というほどではない。常に食事を用意してくれる人がいたために、それに甘えていた。



 弟切が常に寝食を削っているのは、時間の管理が下手だからです(;_;) 「やるべきこと」と「やりたいこと」をやろうとすると、どうしても時間が足りません。時間を捻出するために、寝食の時間を削っています。


 今回は時間が取れませんので、この他のレスは次回以降にします。


膝が痛ェ
No.8524 投稿日 2004年9月29日(水)00時14分 投稿者
名無し君2号
 なぜかはわからないんですけど、左膝が痛いです。よっこいショーイチ(もう通じないんだろうなあ)と立ちあがれば、みりみりみりと破滅の音がっ!
 またこれが治らないんだな。
 昔ならばふいに痛くなっても、いつのまにか治っていたんですが……それどころかだんだんと痛みが増してきたような。

 原因はなんなんだろう。
 ずっと座っているからでしょうか。あぐらだし。
 腰痛や首の痛みはだいぶ改善されたといいますか、もう体が慣れてしまったんですが、膝はいままでなかっただけに、けっこう嫌な感じです。

 こういう場合は動かさずに安静にといいますが、歩かないわけにはいかないし。どうしたもんだかなあ。



>フカオモ

 書いたところまでアップです。

 深く重く、そして強く「覚醒編」その2(5000文字、原稿用紙10枚)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1104&e=res&lp=1104&st=0

 主人公が元の鞘に収まるまでです。

 自分の感想としては、なんか視点が変な気がします。あと文章が粗い気も。
 気のせいじゃなかったりしてね……。



 レスに時間はまったくかかってないです。なんにも書いてないんだから当たり前ですが。さてさて、もっと頑張んべえなっと。


台風が来た
No.8525 投稿日 2004年9月29日(水)23時43分 投稿者
名無し君2号
 子供のころって、なぜか台風が近づいてくるとわくわくした。
 たぶん、緊急事態という非日常感がたまらなかったのではないだろうかと思う。子供だからべつに植木鉢を中にしまったり、自転車にカバーをかけたり、雨戸を閉めたりとかしなかったし――やったっけ? まあやったとしても楽しかったんだろう。

 大人になったいま、台風なんて鬱陶しいだけ。
 それが、すこしだけ哀しい。

 ちょっと前書きの毛色を変えてみたりした。



>フカオモ

 連続アップ。あっぷあっぷ、溺れてしまいそうだ!

 深く重く、そして強く「覚醒編」その3(6000文字、原稿用紙11枚)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1105&e=res&lp=889&st=

 外で泣きじゃくっていた主人公の元カノが、同じく主人公の元バンドメンバーと会い、主人公のライブを見届けましょうと会場に向かう話。

 間奏部分といいましょうか。気合いがいいかんじで抜けたせいか、なんだかいちばんはっちゃけていると思います。こんな感じで本編も書ければなあと思った。



 レスなんて20分さ。ちゅうか、9月中にフカオモ終わりませんね、こりゃ。困ったもんさー。


砂漠の国にお恵みを
No.8526 投稿日 2004年9月30日(木)01時52分 投稿者 弟切 千隼
 夕方のニュースで、三重県で一日に800mmの雨が降ったと聞きました。台風21号の影響です。標準的な年間総雨量をずーっと越えています(*o*)
 今年はやたら台風が多くて、平年の三倍くらい雨が降っている気がしますね。砂漠の国に少し分けてあげられたらいいのに、と思います。



2号さんへ >

 レスの続きです。

>対人関係

>> あれ、じゃあ私は「嫌いな人」のほうが自然体で会話できるのか?
>> 「うっとうしい」「痛々しい」場合も緊張はないなあ。
(2号さんのNo.8520の書きこみより)

 2号さんは、苦手な人相手なら誰でも緊張する、わけではないのですね。
 苦手な人の前では緊張すると思っていたのが、実は、苦手な人ではなく「怖い人」の前で緊張するとわかりました。


「嫌いな人」や「うっとうしい人」や「痛々しい人」の前で緊張しないのは、そういう人には何と思われてもいい、と2号さんが感じているからではないでしょうか。


>> 「こいつになんと思われようがどーでもいい」のなら緊張しないし、「お互いによく知っているから、いまさら屁の音を聞かれたって平気さー」な相手でも緊張しません。
>>
>> 「この人には変に思われたくない」……それが恋愛感情であれ、友情であれ、仕事のつきあいであれ、なんであれ、そう思える相手ならば緊張する模様です。
(2号さんのNo.8514の書きこみより)

 と、2号さんは書いていますよね。

 逆に、好きな人には良く思われたいですよね。ゆえに緊張してしまって、嫌いな人の前よりもぎくしゃくしてしまうのでしょう。

 これは面白いですね。何とも思っていない人の前では普通の態度なのに、好きな人の前に出るとひどく緊張して失敗ばかり、なんて、恋愛コメディの主人公に使えそうです。



「怖い人」の前では緊張するなら、「なぜその人が怖いのか」がわかれば、緊張しなくなるかも知れません。
 2号さんのNo.8520の書きこみで、「目上の人が怖い」ことが明らかになりました。これは重要な手がかりですね。

 目上の人が怖い理由は、何でしょう? この理由は考える価値があります。もしかしたら、この性質も、小説のキャラクターに使って面白いものかも知れません。



>>自分の本心を知られるのはあまり好ましくないです。これは好きな相手や家族であってもそうだから、もう私がそういう生き物なんだということなんでしょう。
(2号さんのNo.8520の書きこみより)

 2号さんは、自分の本心に関しては、秘密主義ということですね。

 それ自体は、別に良くも悪くもありません。しかし、表現を変えると、全く反対の印象を持たれる性質ですね。
 悪く言えば、「澄ました顔をして、裏で何を企んでいるかわからない」といった表現ができます。良く言えば、「どんなに嫌なことがあっても、それを表には出さない」といった表現になりますね。


 この性質も、うまく使えば面白いキャラクターができそうです。

 例えば、あるお店で、いつもにこやかだけど本心が知れない、と同僚に思われていた店員がいたとします。遊びに誘っても付き合いが悪いため、「実はみんなが嫌いなんじゃないか」とか「裏で何をしているかわからない」とか陰口を言われていたとします。
 ある時、その人の肉親が亡くなったという知らせが入ります。肉親が長く患っていて、その世話をするために、その人は遊びにも行かなかったことが判明します。
 忌引きもそこそこに、その人は店に出てきました。その人はいつもと変わらず、にこやかに接客します。その様子を見た同僚たちは、その人が内面の動揺を出さず、プロの態度でいることを知って、その人を見直すのでした。


 なんだか、話が一つできてしまいました(^^; この話、筋は通っていますよね?
 おかしなところがなければ、弟切の次の自己課題として、この話を書いてみるのもいいかも知れません。


ご無沙汰しております、月白です
No.8527 投稿日 2004年9月30日(木)23時30分 投稿者 月白
 お久しぶりです。
 今年の三月頃、分室に参加させていただいた、月白と申します。

 といっても、覚えていない方がほとんどだと思いますので、もう一度自己紹介させていただきます。

 月白と申します。作家志望、というより、自分の物語を読ませたくて本にしたくて、7年ほど投稿生活をおくっています。今まで書いた作品は、掌編5本、短編1本、長編12本程度。応募した作品は、残念ながら全て一次選考落ちしています。
 33歳。男。独身。オタク。分室は、2年ほど前からROMさせていただいております。趣味は、エロゲーとか好きです――って書いていて、ちょっぴり哀しいものがありますが。社会的には、まあ、ダメ人間です。

 だったんですが、心身的肉体的な理由より、「作家志望」から「作家希望」に転進させていただきます。分室の説明には、アマチュアの技術向上希望者も歓迎とありますので、再び短い間ですが、参加させていただきます。短期間というのは、僕のスケジュール的な都合で、今から一週間程度を考えております。短い期間で申し訳ありません。ですが、短期間でも充分に実りあるものにできる、そう思っての参加です。その間の目標は、現在の文章レベルの把握とその欠点の解明、に置いております。


 で、最近書いた掌編をアップいたしました。

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1107&e=res&lp=1107&st=0

 現在、手持ちの作品で適当なものがなく、一番最近書いた18禁創作小説を、エロシーンカットという形で掲載いたしました。
 「18禁小説としてどうか?」ということではなく、「文章レベルはどうか?」ということを認識するのが目的ですので、この形でOKという判断です。
 18禁のシーンを除いてありますので、分室にも迷惑がかからないだろうと思っております。

 分室の参加者のみなさま、ROMのみなさま、よろしくお願いいたします。


天高く百舌[もず]の声
No.8528 投稿日 2004年10月1日(金)01時24分 投稿者 弟切 千隼
 最近、弟切の家の近辺で、百舌[もず]が鳴いているのが聞こえます。
 百舌は雀より少し大きい程度の小鳥で、春から夏には山に棲んでいます。秋になると人里に下りてきて、甲高い声でさえずります。その声と姿が目立つため、「百舌」は秋の季語とされています。



2号さんへ >

 フカオモ、いよいよクライマックスですね。毎回楽しみに読んでいます。

 御自分で書いてらっしゃるとおり、最近の回はちょっと文章の粗さが目立ちますね。でも、それは後で簡単に直せることです。モチベーションが下がらないうちに、全部書いてしまったほうがいいでしょう。


 ここ数回、シゲこと立花重之がいい味を出していますね。どこか抜けている杉原と、草一郎に夢中な志保里の間に入って、うまく場を調整しています。
 お笑い担当のモヒカン男もいいですね。全体的に、フカオモはキャラが立っているのが面白いです。


 少年向けの小説や漫画などで、バンドものって、ありそうでありませんね。少なくとも「ヒットした」といえるほどの作品は、ほとんどないのではないでしょうか。
 ここは狙い目です。ぜひ書き上げて、少年向けのどこかの賞に送りましょう。その前に、書き直すことは必要でしょうけれど。


 実は、少女小説の分野では、「ヒットした」といえるバンドものが存在します。今までは、変に意識させてしまってはいけないと考えて、黙っていました。
 書き直しも終わって落ち着いたら、読んでみるといいかも知れません。今はまだ題名を言わないでおきます。


掌編、アップしました
No.8529 投稿日 2004年10月1日(金)12時40分 投稿者 月白
 掌編、
「俺と高野美咲の、なんつーかすげー言い難い関係」
 アップしました。


http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1108&e=res&lp=1108&st=0


 今回は、ご報告まで。


商品知識は大切ですね。
No.8530 投稿日 2004年10月2日(土)02時16分 投稿者 弟切 千隼
 今日、弟切はちょっと高い買物をしてしまいました。
「高い」というのは、単純に値段が高いという意味ではありません。商品の価値に対して、高いお金を払ってしまったという意味です。
 弟切に商品知識があれば、もっと安く買えたはずでした。授業料を払って、社会勉強をしたということでしょう。



月白さんへ >

 お久しぶりです。スタンスの変更があっても、書くことは続けてらっしゃるのですね。
 今回は一週間程度の御参加ですか。よろしくお願いします。


 課題部屋のNo.1107「生徒会書記、吉野春香の日常」を読みました。
 本文はこちらにありますね↓

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1107&e=res&lp=1107&st=0


 月白さんは、現在の目標を文章力の強化に置いてらっしゃるようなので、主に文章面を指摘させていただきます。
 例によって、自分のことは棚に上げさせて下さい(^^;


 以下に、冒頭部分を引用します。


―――――――――――――――――――――――――――――――
 私立港北学園は、首都圏から電車に乗って三十分ほどの郊外にある、中高一貫のエスカレーター校である。
 この共学校は入学金と授業料の理由から比較的裕福な家庭の生徒が多く、そういったせいもあってか校内はおおらかな雰囲気に包まれていて、学校側も自由で鷹揚な校風をモットーとしていた。
 その昼休み。
 廊下を、緩やかに進んでいる女生徒が一人。
―――――――――――――――――――――――――――――――


 物語の冒頭は、とても大切ですね。同時に難しくもあります。読者さまに5W1Hを示しつつ、退屈させずに物語に引き込まなければならないからです。

 最初に、『私立港北学園』という場所(5W1Hの一つ、Where=どこ)を示しているのはいいです。けれども、この場所の説明が長すぎます。
 一行を四十字とすれば、場所の説明だけで、五行も使っていますね。少なくとも最初の五行以内に5W1Hが確定しないと、読者さまは離れてしまいます。


 最初の一文、

>> 私立港北学園は、首都圏から電車に乗って三十分ほどの郊外にある、中高一貫のエスカレーター校である。

は、まあいいとしましょう。(本当は良くありません。これについては後で書きます)
 しかし、その次の

>> この共学校は入学金と授業料の理由から比較的裕福な家庭の生徒が多く、そういったせいもあってか校内はおおらかな雰囲気に包まれていて、学校側も自由で鷹揚な校風をモットーとしていた。

という文は、まるごと要りませんね。

 物語が進んでいけば、どこかでこのような文は必要になるかも知れません。でも、ここに入れるべき文ではありません。
 この文は、思いっきり説明文ですよね。説明文は、一般的に退屈なものです。読者さまを引き込むべき冒頭では、なるべく説明文を少なくしなければなりません。


 最初の五行以内には、一つのことについて、長々と説明を書いている余裕はありません。さっさと5W1Hを確定させなければなりませんから。
 絶対に説明文を書いてはいけない、と言っているのではありませんよ。むしろ、冒頭では説明文は必要です。説明文は、簡潔にものごとを表わすのに適した文だからです。
 説明文は、短い中にわかりやすく5W1Hを示すために、使われるべきです。



 ここで、もう一度、最初の一文に戻ってみましょう。

>> 私立港北学園は、首都圏から電車に乗って三十分ほどの郊外にある、中高一貫のエスカレーター校である。


 先に書いたとおり、これは、場所について説明している文です。簡潔に場所の情報を示すはずの文にしては、無駄が多いです。

 まず『首都圏』という言葉の意味が曖昧すぎます。これは、人によって、意味する範囲が非常に異なる言葉です。
 東京都内に住んでいる人なら、「首都圏」といえば「東京二十三区内」のことかも知れません。けれども、北海道や九州に住んでいる人にしてみれば、東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県の全域を含めて「首都圏」かも知れません。


 このままでは、「私立港北学園は、関東地方のどこかにある」ことしか伝わりません。場所をはっきりさせる必要がさほどないなら、「私立港北学園は、関東地方にある学校である」と書けばよいでしょう。
 場所をはっきりさせる必要があるなら、「東京都の区外」とか、「さいたま新都心」とか、もっと具体的に書かなければ、読者さまにはわかりません。


『中高一貫のエスカレーター校である』という部分も、無駄が多いですね。ここは、「中高一貫の」だけで意味が通じるはずです。



 試しに、先に挙げた冒頭部分を、弟切が書き直してみました。

―――――――――――――――――――――――――――――――
 東京都庁がそびえる都心から、電車で三十分。緑多い郊外に、中高一貫の私立港北学園がある。
 昼休み。
 一人の女子生徒が、廊下をゆるやかに歩いていた。
―――――――――――――――――――――――――――――――

 いかがでしょう? 最初の四行以内に、5W1Hのうちの4W1Hは入っていますよね。

 これだけで、読み手が知りたいと思う情報は、最低限入っているでしょう。読者さまを惹きつけられるかどうかはともかく、いきなり最初から長たらしい説明文を読まされるストレスはないはずです。



 今回は、冒頭部分のみの指摘で失礼します。


いろいろ
No.8531 投稿日 2004年10月2日(土)17時03分 投稿者
新木 伸
>「明日をつかめ」平成若者仕事図鑑、という番組

 NHKの教育テレビで、そんな番組がある。
 人生の進路が定まっていない若者向けの番組。
 桐タンス職人だとか、コンサート会場のPAの仕事であるとか、理容師であるとか、雑誌写真用のフードコーディネーターであるとか、色々な仕事を紹介している。
 その仕事はどういうものなのか。どう大変であり、どう楽しいものなのか。新人から一人前になってゆくまでの道筋はどういうものになるのか。
 その仕事に就くためにはどういった活動が必要となるのか。
 そうした諸々を30分番組で見せてくれる。その仕事についている20代前半ぐらいの新人の人をカメラで追いかけて、スポットをあててゆく形式。

 これ、世の中の色々な人の仕事を知るのに良い番組。作家志望なら見ておくべき。人物を出すときの資料となる。
 テレビの前に座って、口を半開きにして眺めているだけで、普通なら何日もかけて取材しなきゃならないような社会勉強ができてしまうぞ。

 僕も見ている。
 いちばん見ておきたいのは「普通のサラリーマン」の回なのだけど……。やらないだろうなぁ(笑)。





>月白さん

 「文章面」とあるだけだと、いまいち指摘しづらいなぁ。
 文章力といっても色々あるのだから。どこを見ればいいのやら。

 言葉に関する鋭敏さであるとか。時制や視点の用法の正確さであるとか。
 書こうとしたものを正しく伝える能力だとか。
 読み手の立場に立って自分の文章を見直せる他者視点没入能力だとか。
 表現の豊富さであるとか。語彙の豊富さであるとか。正確に言葉を選び取る能力であるとか。
 場面を描写する能力であるとか。描写するために元となる場面イメージを組み上げる力であるとか(分室用語でジオラマ構築能力)。

 ――と、いろいろあるわけだが。
 このへんぜんぶ、月白さんのサンプルに見られた欠点なわけだが。



 「1107 生徒会書記、吉野春香の日常」に関しては、冒頭から説明文が長々と続くもんで、指摘はパス。

 小説の文章として、これの指摘をするなら、まず、「説明文から始めるのはやめましょう。それは小説ではありません」と言わなきゃならない。


 月白さんのHPのほうにあった別の掌編を、課題部屋のほうにアップしてもらったわけだが。
 そっちをやろう。
 「1108 俺と高野美咲の、なんつーかすげー言い難い関係」のほうね。

 皆のために説明すると、じつは月白さんとはメールで2〜3回やりとりがあったのだな。そこで出てきた僕の指摘やらリライトやら、月白さんのレスやらを、まず転記することにする。


(僕の指摘)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
>> 俺の名は、都築聡一郎。私立彩雲学園に通う何の変哲もない高校生……のはずだったのだが、何の因果か三年生なったこの四月から、いろいろあって幼友達のいるこの高野一家にお世話になっている。
>> 高野家は閑静な住宅街に位置する新築の一軒家で、毎朝その二階の一室をノックして朝食を知らせるのが俺の日課となっていた、もとい、日課とさせられていた。

 不要。話が始まりもしないうちに説明すんな。
 いきなり「俺の名は〜」でぶちかます書き出しは、もはやギャグ的。ギャグ小説ならアリか、というレベル。


>>「どうぞ」
>> いつもどおりの流麗な声に促されてしぶしぶと、俺は扉を開く。と、下ろしたてのような青のブレサーをまとったロングヘアの美少女が、鏡台に向かって身なりを整えていた。

 「流麗な」――修飾が華美すぎ。笑える。
 「ロングヘアの美少女」――描写になってない。作者は描写しているつもりなのだろうが。「描写」ってものが、まるでわかっていない証拠。
 「下ろしたてのような」――下ろしたてなのか、そうでないのか、はっきりしろ。いわゆる分室用語の「気弱語」というやつ。作者の自信のなさが文章にそのまま現れてしまっている、よくあるシロウトの悪い癖。要矯正。


>> こいつだ、こいつ。俺の気分を毎日暗澹たるものにしている元凶。
>> 高野美咲、十八歳。
>> 俺と同じ彩雲学園に通う、俺の幼馴染だ。
>> こいつは、昔は泣き虫の弱虫で、何かにつけて俺の後ろに隠れて回っていたりしたのだが……、

 話が動いてもいないうちにキャラの関係を説明されたって、読者はシラケるだけ。読者はまだこの二人に興味もなにも持っていない。
 とにかくストーリーを動かせ。


>>「あら聡一郎」
>> アーモンド形の瞳に綺麗な弧の唇という、端整な美人顔をこちらに向けて、滑らかな声を響かせてくる。

 「アーモンド型の瞳」――非描写。
 「綺麗な弧の唇」――装飾華美。
 「端正な美人顔」――非描写。美人であることを美人だと書いてしまったら、描写ではない。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「もう少し早ければ、起き掛けに一回、楽しめたのに」
「起き掛けに一回じゃねえ!」
 俺は思わず叫び返していた。
「お前、なんつーか、乙女の恥じらいとか女の貞淑ってやつはないのかっ! 毎日毎日、年頃の女子高生が発情したメス犬のように俺に要求しやがって!」
「あら、聡一郎は楽しくないの? 私とするの?」
「程度問題なんだよっ! 俺はお前専用の種馬肉奴隷じゃないんだよっ!」
「一つ屋根の下に住んでいる男女が肉体関係を持つのは、当然のことだと思うけれど」
 ふふっと、サキュバスのように薄く笑ったこの女は、通っている彩雲学園のアイドル的存在で、三年になった今年の四月からは生徒会長もやっている。正体隠しまくっているわりにそれがばれてもなくて、美人で聡明・優しい性格で通っていたりするから、世の中どうにかしている。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 このへん、OK。
 「ふふっと〜」から始まる説明文は、二人の関係に興味を持てた段階で書くなら、美味しく読める物事となる。前に二つあって、「不要」と削られてしまった説明文は、説明するタイミングを間違えている。

 このへんで、ようやく話が動いてくるし、構図も見えてくる。
 つまりこれ以前の部分はすべて蛇足。
 余計な部分を削り落として、シェイプすれば、それなりに読めるものになると思った。
 同居している清楚な美人が、外見に似合わず性に対してすごく貪欲で、その股に敷かれている青年……ってのが、面白いポイントであるわけだけど、贅肉が多いために、一読しただけではぜんぜん伝わってこない。

 ちなみに贅肉を削って再構成してみる。
 ついでに気弱語も削る。装飾華美を普通の言葉にしてみる。描写になっていない部分は描写にする。
 人間の発する会話文として壊れている台詞も直す。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「どうぞ」
 いつもと変わらぬ澄んだ声に促され、俺はしぶしぶと扉を開く。
 と、下ろしたてのブレサーの背に、艶やかな髪が流れているのが見えてくる。鏡台に向かう彼女はブラシを手に身支度を調えているところだった。
「いま起きたの? 遅いわよ。聡一郎」
 鏡の中で桜色の唇がそう動く。
「もう少し早ければ、起き掛けに一回、楽しめたのに」
 その唇と、その声とで、彼女はとんでもないことを言ってくる。
「起き掛けに――じゃねえっ!!」
 俺は思わず叫び返してしまっていた。
「おまえ、乙女の恥じらいとか女の貞淑ってやつはないのかよ!? 年頃の女子高生が、毎日毎日、発情したメス犬みたいに要求してきやがって!」
「あら、楽しくない? 私とするの?」
「程度問題なんだよっ! 俺はお前の種馬奴隷じゃないんだっ!」
「一つ屋根の下に住んでいる男女が、肉体関係を持つことは、当然のことだと思うけど」
 ふふっと、美咲はサキュバスのように薄く笑う。
 俺の名は都築聡一郎。私立彩雲学園に通う何の変哲もない高校生……のはずだったのだが、何の因果か三年生なったこの四月から、いろいろあって幼なじみのいるこの高野一家にお世話になっている。
 この女は高野美咲。十八歳。俺の気分を毎日暗澹たるものにしている元凶。
 見ての通りに、見かけだけならおそろしいばかりの美少女。俺の通う学校の生徒会長でもある。正体隠しまくっていて、ばれていない。美人で聡明、優しい性格で通っている。世の中まったくどうかしている。
 毎朝美咲の部屋をノックして朝食を知らせるのは、俺の日課となっていた。もとい、日課とさせられていた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


(月白さんのレス)(私信部分もあったので、それ以外のところで、指摘に関わる部分のみ)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 うん。確かに味が違う。僕が書いたものとは、はっきりと違う。

 あえて挙げるのなら、
>と、下ろしたてのブレサーの背に艶やかな髪が流れているのが見えてきた。
の、「見えてきた」には違和感を覚えます。「見えた」としたいです。
 扉をゆっくりしぶしぶ開いているということで「見えてきた」としているのでしょ
うが、基本的に「見える」ということは瞬時のことです。
 「しぶしぶと扉を開く」はゆっくりにしてもある程度の速度を感じます。「見えて
きた」はそれに対応しません。

 いきなり説明はダメということは納得しますが、ヒロインが女子高生であるという
情報提示が遅く(ブレザーという単語だけでは不足)、始まりから十行程度、人物像
が実を結びません。一人称なので、主人公が高校生であるという情報もないわけです
し。
 読者の読み方によっては、出だし、主人公とヒロインが大学生にも社会人にも読み
取れます。

 というか、新木さんなら読めば一目瞭然だと思いますが、この「俺と〜」は、書き
上げ状態のままのもので、ほとんどリライトしていません。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


 反論から、きっかけを作って話を引っぱってくるのが楽だったりする。
 山ほどある欠点のうち、どの反論部分が、どの欠点にあたっているのか言ってみる。

 まず「見える」という現象が瞬時のことだと考えているのが、時制や動作に対してルーズというか、感覚のニブい部分。

 「見えた」「見えていた」「見えてくる」「見えてきた」

 これらは全部意味するところが違う。
 まず時制の違いがある。すでに起きたことと。現在起きつつあること。
 また視点の持ち主が出てきているのなら、その本人による認識の有無の違いもある。その物事を認識したのが「いつ」なのかということね。

 すでに起きている。もうすでに認識している。
 すでに起きている。いまちょうど認識した。
 すでに起きている。いま認識しつつある。
 いま起きつつある。いま認識しつつある。

 同じ動詞ひとつ使うのでも、この4種類ぐらいの違いは意識しつつ使い分けできなければならない。


>>いつもどおりの流麗な声に促されてしぶしぶと、俺は扉を開く。と、下ろしたてのような青のブレサーをまとったロングヘアの美少女が、鏡台に向かって身なりを整えていた。

 この文章からは、認識の過程やら、その速度やらが、なんにも伝わってこない。
 本当に、もう単なる「説明文」でしかないわけだ。味も素っ気もありゃしない。

 動作の「速度」に関わることが、ほんのちょっとだけ書いてあるかな。扉を開いた動作が「ゆっくり」であることは、かろうじてわかる。

 ここに書かれている情報は、以下のように多岐に渡るわけだけど……。

「ブレザーは青い」
「ブレザーは下ろしたて(っぽい)」
「少女は美しい=美少女」
「美少女の髪はロングヘア」
「美少女はブレザーを着ている」
「少女は鏡台に向かっている(つまり背中が見えている?)」
「少女は身なりを整えている」

 情報ってのは、それだけじゃ意味を成さないのだな。
 それらをどういう順番で受け取ったのか。どういう速さで伝わってきたのか。そうしたことが欠けていたなら、小説の文章とはならない。

 上記の情報を、主人公がどういう認識したのか。この文章からでは、まったく掴めない。たぶん訊ねても、月白さんは答えられないはずだ。考えてないから。
 月白さんは、主人公の心の動きとか、このシーンの1秒未満のあいだに起きた認識の動きだとか、そういう細かなことには、いまのところ、まるで無頓着でいるわけね。

 月白さんの書くものは、ざっと見たところ、全部がそう。
 読んだときに「動きのあるシーン」が脳裏に浮かんでこないのは、それが理由。

 「そんな細かなところまで考えて書かなきゃならない」とか。
 こうしたことは、誰かから一度言われてみないとわからない。いままでの慣れたやりかたで書いていると、いままでと同じようにしか書かないから、いつまで経っても直らない。
 おなじダメなやりかたで書いている時間が長ければ長いだけ、固まってしまって直せなくなる。いわゆる長年書き続けているアマチュアが、悪い癖のついた形で固まってしまう状態。
 自分の発想の外にあったそっちのほうこそ「常識」であると、新概念を植え付けられなきゃならないわけね。人から言われなくても、自分で気づいて自分で直せてしまう人はいるんだけど、そうした人ってのは、自力でプロになってゆくような人。
 分室にゃ、来ない。(笑)



 変な喩えで混乱させちゃうかもしれないけど。
 ちと音楽で喩えてみるか。

 「ここにはラの音が三つと、ファ、ソ、ドがそれぞれひとつずつある」――って情報があったとする。
 音階と個数は書いてある。
 しかし、これだけではメロディーを再現するには不十分だわな。

 音の長さ、何分音符かっていう情報も必要だ。
 そしてメロディーに最も重要なのが、音の並ぶ「順番」なわけね。

 「ラ・ラ・ラ・ソ・ラ・ド」なのか。
 「ファ・ソ・ラ・ラ・ラ・ド」なのか。
 「ソ・ラ・ファ・ド・ラ・ラ」なのか。

 順番次第で、まったく違うメロディーになってしまう。

 月白さんの書く文章は、上で言うところの、「ここにはラの音が三つと、ファ、ソ、ドがそれぞれひとつずつある」――というヤツなわけね。
 そんなものでメロディーを再現しろというのは、無理な話。

  「ブレザーは青い」
  「ブレザーは下ろしたて(っぽい)」
  「少女は美しい=美少女」
  「美少女の髪はロングヘア」
  「美少女はブレザーを着ている」
  「少女は鏡台に向かっている(つまり背中が見えている?)」
  「少女は身なりを整えている」

 これらの情報が、すべて同列になっちゃっているわけよ。
 主人公の「視覚/聴覚/嗅覚/皮膚感覚/その他の感覚」――によって、認識されていった順番に並べていかなければ、メロディーは再生されない。




>>いきなり説明はダメということは納得しますが、ヒロインが女子高生であるという情報提示が遅く(ブレザーという単語だけでは不足)、始まりから十行程度、人物像が実を結びません。一人称なので、主人公が高校生であるという情報もないわけですし。

 次。描写力に関わることにいこう。
 月白さんは「高校生」ってものを小説文中にそのまま書いていいと思っているようだけど。
 そのところが「描写」ってものを本質的にわかっていない証拠。
 「高校生」ってことは、描写対象となる物事なわけね。
 ある人物が話のなかに出てくるとする。なぜその人物が「高校生」だとわかったのか。

 言葉ってのはベンリなもので、「高校生」と書いてしまえば、その人物が高校生であることは疑念の余地なく瞬時に確定させてしまえる。
 が、そーゆーのは説明であって描写ではない。

 そもそもヘンだよ。
 なぜ「高校生」であることがわかってしまうのか。
 ある人物が高校生であるかどうかなんて、いきなりわかるものではないだろう?

 以前、「死体が倒れていた」と、出だしでいきなりそう書いちゃってある小説を目にしたことがあるんだけど。(たぶん羽矢野のやつ。該当部分が出てきたら、サンプルで上げてみて。部分抜粋で、ここに。>羽矢野)
 これだってヘンなわけだ。
 人が倒れているとする。そこまではいい。だがその人が「死んでいる」ことを知るためには、色々と「手続き」が必要なわけだな。脈を取ってみるとか、体をつついてみるとか、しかるべき確認をしたうえで、それが「死体」であることがようやく「認知」される。
 そうした認知のプロセスを経ることなく、いきなり「死体」と書いてしまったり、いきなり「高校生」と書いてしまったりするのは、言葉の持つ「説明力」に頼ってしまっているわけだ。往々にして、描写のできない人がよくやってしまうことだったりする。

 「言葉」っていうものは、そもそも記号化であり、情報圧縮なわけね。
 「生の事象」っていうのは、本来膨大な情報量を持っているものなんだけど、そこに2文字だか3文字だかの「記号」を当てはめることで、概念的に表そうというのが言葉だ。

 たとえば「美人」っていったって、「生」の美人には、色々あるわけだ。清楚な美人もあれば、色っぽい美人もいるし。可愛らしい美人も、怖い美人もある。そうした細々としたディテールを削ぎ落としてしまって、すべてひとからげに「美人」という言葉で言い表してしまうのが、「言葉」を使うということ。

 なんでそうなるのかっていうと、言葉ってものが、他者への(確実な)概念伝達のために生まれたものだからだ。細かな部分は削ぎ落としてしまってでも、大雑把な情報だけでいいから、確実に伝えようとして生まれてきたのが言葉っていうもの。
 「美人」って書けば、細かなところはともかくとして、その概念のうちで最も重要な根幹部分だけは、間違いなく伝わってくれる。

 言葉ってのは、そういう荒っぽいが確実な伝達を目的として生まれ、何千年、何万年もかけて、その方向に向かって磨かれてきたものなわけだ。

 そして小説で行う「描写」っていうのは、そこに逆らい、言葉の進化してきた方向性と、まったく真逆のことをやろうと試みることなのね。小説が文芸といわれる由縁がここにある。普通はできないようなことをやるから、「芸」なわけだよ。
 言葉を使って、なるべく「生」の情報に迫っていこうとするのが描写という「芸」。


 高校生ということを書くのなら、高校生という言葉を使わずに伝えるのが描写というもの。

 僕が思うに、月白さんは、高校生を描写することができないはずだ。

 ここで、ひとつ課題。
 高校生って言葉を使わずに、そこに出てきた人物が高校生であることがわかるように書いてみること。

 この場合には、「高校生」ってのは重要な部分なのだから、言葉の説明力に頼らずに、きちんと描写しなきゃいけない。
 ヒロインが二十代後半とかなら、淫らであってもインパクトはないわけだ。高校生なのに性的に淫らというところがインパクトのある部分なのであり、面白ポイントなのだから。
 主人公が女子高生であるという情報提示が必要だと、なんだか、僕に対して指摘してくれているようだけど。
 もともと月白さんの文章なのだから、自分でやってみよう。

 なにとなにを書いたなら、読んだ人が、「ああ、この人物は高校生なんだな」とわかってくれるだろうか。
 考えてみて、ここに発表。

 ヒントは――。
 高校生を「絵」もしくは「動画」だけで、言葉を使わずに映像情報のみで表現するなら、なにとなにを絵として描くか、もしくはビデオカメラのフレームに写してゆくか――と、考えてゆくといい。

 漫画や映画やドラマやアニメでは、言葉で「高校生」って書けやしないので、別の手段で高校生であることを伝えているはず。


「吉野春香」の冒頭部、リライトしてみました
No.8532 投稿日 2004年10月2日(土)22時41分 投稿者 月白
 月白です。
 

>弟切さん
 丁寧なレス、ありがとうございました。
 書き方に対するスタンスは変わりましたが、目標に向かってマイペースで続けるつもりです。
 マラソンに例えると、走っていたのを歩くのに変えた、という感じでしょうか。

 弟切さんのレスなどに従って、冒頭部をリライトして見ました。


http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1111&e=res&lp=1108&st=0


>新木さん

 課題、少々お待ちください。


風邪ひいたーっ!
No.8533 投稿日 2004年10月2日(土)23時22分 投稿者
名無し君2号
 季節の変わり目、体調には気をつけないといけませんネ? なんて言う間すら与えられず、風邪をひいてしまったのです。

 正確にはひきかけで、べつに熱はないんですけども、喉が痛く鼻水が止まらず、やたらと肩は痛くなるしどうにもだるいしという。
 この程度で小説が書けなくなる……ああ、なんとやわな性根よ!

 風邪はひきかけが大切ですからして、イソジンでうがいしまくりつつ風邪薬を飲んで寝まくる日々。ネギをお尻に入れるといい――というのはやっぱり民間療法なんでしょうねえ。試してみる根性はありませんが。



>フカオモ

 ちょっとだけ書いた部分をアップです。
 深く重く、そして強く「覚醒編」その4(2000文字、原稿用紙5枚)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1112&e=res&lp=889&st=

 ついにバンドが演奏を始めるまで、です。

 今回、けっこういろいろと試行錯誤しながら書いてみまして……よくはわからないけど、なんだか凄いなあって感じて貰えれば成功です。なるべく自分に酔った書き方はしていないつもりですが、んー、どうでしょう。



>弟切さん

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 例えば、あるお店で、いつもにこやかだけど本心が知れない、と同僚に思われていた店員がいたとします。遊びに誘っても付き合いが悪いため、「実はみんなが嫌いなんじゃないか」とか「裏で何をしているかわからない」とか陰口を言われていたとします。
 ある時、その人の肉親が亡くなったという知らせが入ります。肉親が長く患っていて、その世話をするために、その人は遊びにも行かなかったことが判明します。
 忌引きもそこそこに、その人は店に出てきました。その人はいつもと変わらず、にこやかに接客します。その様子を見た同僚たちは、その人が内面の動揺を出さず、プロの態度でいることを知って、その人を見直すのでした。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 わ、私はこんな立派なニンゲンではないのです。ああ、嗚呼。
 キャラクターの置き換え次第で、こんなカッコいい人になるんですね。ああ、嗚呼。


>>なんだか、話が一つできてしまいました(^^; この話、筋は通っていますよね?

 私がおんなじキャラクターを使うにしても、「普段超クールな女の子が子猫相手にはメロメロ、そんな場面を異性に見られて動揺しまくり」とかになると思います。人によって書く話(書きたい話)は違うんだなと。当たり前。


>>目上の人が怖い理由は、何でしょう? この理由は考える価値があります。もしかしたら、この性質も、小説のキャラクターに使って面白いものかも知れません。

 高校生のときに体育会系のクラブ(バドミントン部ですが)に入ったせいじゃないかと。それまでのほほんと生きていたのに、いきなり体育会系年功序列、三年神、二年人、一年虫な世界にブチこまれたから……でしょうか。

 社会人になってからも、なんだかいつも目上の人には怒られていたような記憶が。どんどん情けなくなるなぁ。




 すげえ首痛いんですけど、膝も変なんですけどなレスには30分ほど。風邪は怖いです。みなさんもお気をつけて。げふんげふん。


夜中だといいますのに、
No.8534 投稿日 2004年10月3日(日)00時51分 投稿者 弟切 千隼
弟切の家の近所で、建設工事をしているかのごとき音がします。いくら土曜日の夜だといっても、この時間帯に工事をするのは非常識ですよね。



月白さんへ >

 新木さんが「俺と高野美咲の、なんつーかすげー言い難い関係」のほうを指摘されているので、弟切もそちらの指摘をすることにします。
 月白さんは短期参加ですから、一つの作品に集中したほうが、成果が上がりやすいでしょう。

「俺と高野美咲の、なんつーかすげー言い難い関係」の本文は、課題部屋のこちらにありますね。

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1108&e=res&lp=1108&st=0


 弟切がこの作品を読んで、不自然に感じた部分を以下に並べてみます。


1)「俺と高野美咲の、なんつーかすげー言い難い関係」という題名に、違和感を持ちました。

 ここにある『言い難い』という言葉には、二つの読み方があります。「いいがたい」と「いいにくい」です。
 どちらの言葉も、基本的な意味は同じです。けれども、微妙なところが違いますね。

「いいがたい」のほうは、「複雑なことゆえ、表現するのが難しい」という意味が強いですね。例えば、「現在の宇宙がどうやってできたかということは、一言では言いがたい」といった具合に使います。
「いいにくい」のほうは、「表現するのは簡単だけれど、社会的に言うことがはばかられる」という意味が強いです。例えば、「言いにくいことだが、彼が離婚したのは彼の女癖が悪かったせいだ」といった具合に使います。


「俺と高野美咲の、なんつーかすげー言い難い関係」は、「いいがたい」と読んでいいのか「いいにくい」と読んでいいのかわかりません。これは題名ですから、読み手は何の予備知識もない状態で読むわけです。どちらかといえば、『言い難い』は「いいがたい」と読む可能性が高いでしょう。


「いいがたい」と読むのだとすれば、この題名は内容と合っていません。
 主人公の聡一郎と美咲の関係は、「種馬奴隷と女主人さま」以外の何ものでもありませんよね。「表現するのが難しい」関係ではありません。

「いいにくい」と読むなら、内容と合っています。「種馬奴隷と女主人さま」の関係は、大っぴらに言えるものではないでしょう。
 しかし、それでしたら、『言い難い』という漢字にすべきではありませんでしたね。これでは、「いいがたい」と読まれる可能性が高いです。弟切もそう読んでいました。



2)聡一郎が、家の中で「発情したメス犬のように俺に要求しやがって!」と叫んでいますが、これでは美咲の両親に聞こえてしまうのではないでしょうか?

 一軒家とはいえ、家の中で大声で叫んだら、二階の声も一階に届きそうです。普通の神経を持った両親なら、こんな台詞を聞いたら血相を変えるのではないでしょうか?



3)上の2と関係することです。
 美咲の母親が、年頃の娘を同じ年頃の男性と二人っきりにすることに、何の懸念も示していませんね。これは不自然すぎます。

 年頃の娘を持った両親は、娘を男性と二人っきりにすることに、ひどく神経質になるはずです。そもそも、若い男性を家で預からなければならないなどという状況は、何としても回避しようとするでしょう。普通の神経を持った両親ならば。


 聡一郎と美咲を都合よく同居させるなら、以下の理由のどれかを使うしかないでしょう。

その一。聡一郎が性的にひどく奥手で、娘と二人きりにしておいても何の心配もない、と美咲の両親が思い込んでいる。

その二。よほどのっぴきならない理由があって、美咲の両親は聡一郎を預かる。ただし娘のことを心配して、娘の部屋には厳重な鍵をつけるなどしている。

その三。美咲の両親は異常にさばけていて、娘が淫乱でも全く気にしていない。


 上記のような理由を示さなければ、普通の読者さまは納得しないでしょう。



4)サキュバスという言葉は、通じない人も多いのではないでしょうか?
 サキュバスという単語は、『大辞林』や『広辞苑』などの普通の辞書には載っていません。辞書に載っていない言葉を使う場合には、慎重さが必要でしょう。



5)聡一郎が、なぜこんなに美咲に対して弱い立場なのか、理解できません。
 いくら預けられている身でも、ここまで立場が弱いのは不自然に感じます。聡一郎が預けられているのは美咲の両親にであって、美咲にではないはずです。

 聡一郎は美咲の肉欲にからめ取られて、めろめろになっているからでしょうか? だとすれば、『俺の気分を毎日暗澹たるものにしている元凶』などと言っているのはおかしいですね。
 そこまで嫌ならば、いくら恥ずかしくても、聡一郎は美咲の両親に「何とかしてくれ」と訴えるのではありませんか? なぜ聡一郎は、『暗澹たる』現状を変えるために行動しないのでしょう?



6)ローターという言葉の意味も、わからない人が多いのではないでしょうか。
「ローター」を辞書で引くといくつかの意味が載っています。が、この作品中の『ローター』は、普通に辞書に載っている意味ではありませんよね?



7)聡一郎は授業にも出ずに、盗撮ビデオのデータを回収していますね。こんなことをしたら、怪しまれてすぐに盗撮のことがばれるのではないでしょうか?

 盗撮は、明らかに犯罪です。高校生がこんな確信犯で盗撮をしているとなれば、未成年でも逮捕されるでしょう。
 犯罪をする時には、もっとばれないようにやるものです。



8)真昼の生徒会室で、美咲が盗撮ビデオを観ています。上記の7と同じで、明らかな犯罪がばれそうなことを、こんなに無造作にしていいものでしょうか?



 上に挙げた「不自然なこと」のいくつかは、この作品がギャグだとするならば、何の問題もありません。ギャグならば「この作品世界はリアリティレベルの低い世界だ」と、読者さまが納得してくれるからです。

 しかし、現状では、この作品はギャグには読めませんでした。少なくとも、弟切はそうです。



 今回は、文章面ではない指摘が多くなってしまいました。短い参加期間では、月白さんは消化できないかも知れませんね。
 やりきれなければ、分室を退室した後にでも、考えて下さるといいと思います。


いろいろ
No.8535 投稿日 2004年10月3日(日)17時42分 投稿者 月白

 月白です。

 メールのお返事とか分室参加とか、いろいろあって、あっぷあっぷの状態ですが。
 とりあえず、参加中に指摘だけは欲しいので、もう一本、掌編、アップいたします。
 やりきれない分は、弟切さんの言うとおり、分室退去後に考えます。


http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1115&e=res&lp=1106&st=0



>新木さん

 なにとなにを書いたなら、読んだ人が「高校生」だとわかるか?

=========================
1 15〜18歳程度の外見描写
  にプラスアルファして、
  制服姿(ブレザーとかセーラー服とか)

2 15〜18歳程度の外見描写
  にプラスアルファして、
  体操服姿(ブルマとか短パンとか)

3 15〜18歳程度の外見描写
  にプラスアルファして、
  スクール水着姿

4 高校学生証を持っていること

5 15〜18歳程度の外見描写
  にプラスアルファして、
  授業風景(制服でなくても可)

6 15〜18歳程度の外見描写
  にプラスアルファして、
  登校風景(必ずしも制服でなくても可。まとまって通学していれば可)

7 高校でしか取り扱っていない授業を受けていること
 (基礎解析とか微分積分とか)

8 15〜18歳程度の外見描写
  にプラスアルファして、
  宿題をやっている姿

9 15〜18歳程度の外見描写
  にプラスアルファして、
  校内風景(部活とか)
===========================


 などです。
 15〜18歳程度の外見描写というのは、中学生と誤読されないためです。
 

>弟切さん

1「言い難い」は、「いいがたい」……表現するのが難しいという意味です。
 主人公は、確かにヒロインに困らされてはいるのですが、だからといって本心から嫌っているわけじゃなくて、本当は好きに近いんだけれどでも、淫乱すぎる彼女にはそうとうに参っていて、という感じです。
 「うる星やつら」の「あたる」と「ラム」の関係にちょっと近いかも。
 単純に、「種馬奴隷と女主人の関係」ではありません。

2 確かに、怒鳴ったら、両親に聞こえてしまいます。が、小さい頃からの聡一郎をずっと知っていて、その人となりを好いている美咲の両親は、聡一郎になら美咲を任せてもかまわないと思っています。加えて、両親は鷹揚な性格なので、それほど声が聞こえてもそれほど気にしません。

3 上記
 想定読者層は、「大学生程度の、オタクライトノベラーとかエロゲオタ」です。
 いわゆる、弟切さんが考えている「普通の読者」ではありません。

4 サキュバスを知らないオタは、いません。
 それはオタではありません。
 常識単語です。
 サキュバスが通じない「一般人」を読者層には考えておりません。

5 本心では、美咲を好いているからです。小さい頃からの思い出とか、感傷といったものもあります。

6 ローターをしらない、エロゲオタはいません。エロゲーをしない人でも、オタなら知っているでしょう。
 サキュバスよりはローターの方が一般度は落ちますが、まあ、使ってよいレベルでしょう。

7、8 ラブコメなので。

>しかし、現状では、この作品はギャグに読めませんでした。

 うーん。これはちょっと問題だ。一応、「ラブコメ」なんだけれど。
 弟切さんだけの特殊事情か、あるいは、誰が読んでもそうなのか?


追加
No.8536 投稿日 2004年10月3日(日)18時04分 投稿者 月白
 月白です。

 すいません、弟切さん。
 出来れば、文章面の指摘、お願いします。


 新木さんが言っている、

 言葉に関する鋭敏さであるとか。時制や視点の用法の正確さであるとか。
 書こうとしたものを正しく伝える能力だとか。
 読み手の立場に立って自分の文章を見直せる他者視点没入能力だとか。
 表現の豊富さであるとか。語彙の豊富さであるとか。正確に言葉を選び取る能力であるとか。
 場面を描写する能力であるとか。描写するために元となる場面イメージを組み上げる力であるとか(分室用語でジオラマ構築能力)。

 とかです。

 どうも僕の文章は、ぼろぼろみたいなので。
 そのぼろぼろの部分がわかれば、文章をなんとかするきっかけ、になるかもしれないので。


風邪が治らないー
No.8537 投稿日 2004年10月3日(日)22時59分 投稿者
名無し君2号
 じわりじわりと悪化してゆく我が風邪。ただいま体温37.3度。
 明日はどっちだ?



>月白さん

>1115 早瀬と雪

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1115&e=res&lp=1106&st=0

 こちらについて指摘させていただきます。

 正直に言って、文章力についてはよくわかりません。それを語れるレベルに私はいないのです。
 ですが――とりあえず描写力については、ちょっとアドバイスできるかもしれません。

 こつとしては、視点保持者のフィルターを通して物を見るってことでしょうか。

 よく聞きますよね。死を間近に迎えた人間は、普段ならなんとも思わない光景にも美を感じるって。道ばたに咲く、名もない花にすら感動するって。

 それは通常の場合でもおなじことだと思うのです。

 例えば、ごくごく普通の街の風景であっても、視点保持者がうきうきしていれば、それは楽しいものに映り、逆に落ちこんでいれば、どんよりとよどんで映るはずです。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「東野君……」
 脇から柔らかい声がして、前面のデパートや行き交う人波、どんよりと曇った空を眺めていた俺は、そちらを見る。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 こちら、ぜんぜん視点保持者の意志が読みとれないですよね。これは一人称視点なので、すなわち主人公の意志になるんですけども。
 「俺」は、果たして楽しんでいるのか、落ちこんでいるのか。「前面のデパートや行き交う人波、どんよりと曇った空」という言葉からは、「普通」ってのがふさわしいような気もしますけども。やや落ちこみ気味?

 さて、主人公は「普通」の状態でいいのかどうか。
 読み進めてゆくと、どうやら主人公は彼女とデートの待ち合わせのようです。さらに主人公は彼女に惚れているようです。

 だったらもっと浮かれポンチでいいんじゃないかと。街ゆくカップルのつないだ手と手を見て妄想一直線、あんなことそんなこといやんばかんうふん――ぐらいまでやっちゃうといきなり読み捨てられそうですが、少なくとも「軽い興奮」「緊張」「かすかな不安」「喜び」あたりのフィルターを通した映像を描くべきじゃないでしょうか。

 「湿っぽい空なんか気にする様子もなく、街には大勢の人で溢れていた」とか。「道ゆく中学生くらいのカップルがつないでいた手に、俺の心拍数は跳ねあがった」とか。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「まった?」
 落ち着いた白のロングコートをまとって、さらさらの黒髪を肩にまで流した女の子。優しい光を湛えた瞳でこちらを見ている少女、早瀬雪野がいた。
 早瀬は、僅か一ヶ月前に転校してきた高校二年の同級生だ。たったひと月ばかりいただけで十二月にはまたよそへ行ってしまうことになっている。
 その彼女は物静かな女の子で、十七歳という騒ぎたい盛りの年齢にもかかわらず、いつも教室に溶け込むこともなく独りでいたことが多い気がする。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 彼女がやってきたことに対する「喜び」「驚き」「興奮」がまったく感じられません。
 普段は制服なのかな……わかりませんけども、好きな女性が私服でおめかししてあらわれたのなら、もうちょっと胸のどきどきを感じてくれても良さそうです。んな呑気に彼女のデータを思い浮かべている場合なのかしら。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「あのさ、早瀬さん……」
 商業ビルの立ち並ぶ雑踏の中を進みながら、俺は隣をちらちらと見やって尋ねる。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 「雑踏」とありますが、どの程度の「雑踏」なのか。どれほど混みあっているのか。ふたりで並んでスムーズに歩ける状態を、「雑踏」と呼んでふさわしいのか。雑踏というなら、肩ぐらいぶつかりそうになって欲しいような。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 慌てて俺が否定すると、彼女はくすっと笑いこちらを見て、それから腕を絡めてきた。
「ね、あそこに入りましょう」
 早瀬にそう促されて目を向けると、四・五階建ての大きなショッピングモールがあった。デパートの看板も幾つか出ていて、その脇から白亜の直方体が空高く伸びている。
 俺は、彼女と腕を組んだまま、モール内に入った。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 だから、惚れた女に腕を絡まれたのなら少しはどきどきしろと。木石かねチミはと。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 前面に、大パノラマ。
 足元には、家屋や建物などが無数に密集していて、徐々に遠くなるにつれ大きな建築物の形しかわからなくなり、やがて全てが融けてただの青黒いすり流しになる。それが、地と空の境界だ。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 「足元」という言葉に違和感ありありです。これは「眼下」じゃないのかな。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「ゆき……」
 つぶやいた彼女に、俺も天を仰ぐ。と、灰色の小さな羽みたいなものが、ちらほらと舞い降りてくる。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 雪が「灰色の小さな羽」かー。
 東北地方では雪は真っ白です。まあ都会だと薄汚れているの――かな? 本当に?


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 落ちてくる白片だけが視界を流れてゆく静寂に包まれて、ほんとうに穏やかな表情をした早瀬は、今にも天空に上ってゆくように見える。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 一文が長いです。
 まず「落ちてくる白片だけが視界を流れてゆく静寂」で詰まりました。どんな静寂かしら?
 リライト、ワン。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 静寂が俺たちを包み込み、落ちてくる白片だけが視界を流れてゆく。そんな世界のなか、ほんとうに穏やかな表情をした早瀬は、今にも天空に上がってゆくように見えた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 これでどうでしょう。



 レスには30分です。げふんげふん。


1000字課題。
No.8538 投稿日 2004年10月3日(日)23時48分 投稿者 津荒夕介
 自分には小説を書くという経験が圧倒的に少なく、また継続的に書き続けるという経験がまさしく無いので、1000字課題に取り組むことにしました。
 短編のあらすじ書きは、ぼちぼちやっていきます。一番単純な話なら作れるようになったので、これからはもう一段上の話作りを目指して行こうと思います。

 あと、月白さんがいらっしゃっているので、僕のやつはしばらく放置決定です。

○1000字課題
>1000字課題 No.1 「ホントにもうサイアク」 9月26日分 津荒夕介
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1109&e=res&lp=1109&st=0

>1000字課題 No.2「暇人」 9月27日分 津荒夕介
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1110&e=res&lp=1110&st=0

>1000字課題 No.3「君はどうする?」 9月28日分 津荒夕介
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1114&e=res&lp=1114&st=0

 よかったらよろしくお願いします。
 2号さんは、無理しないように頑張ってください。風邪は怖いでっせ。


衣替えの季節
No.8539 投稿日 2004年10月4日(月)00時17分 投稿者 弟切 千隼
 今日の湘南は冷たい雨が降って、とても涼しいです。慌てて秋物の服を引っ張りだしました。



2号さんへ >

「風邪で喉が痛い時は、ネギを喉に貼るといい」と弟切は聞いたことがあります。


>> 私がおんなじキャラクターを使うにしても、「普段超クールな女の子が子猫相手にはメロメロ、そんな場面を異性に見られて動揺しまくり」とかになると思います。人によって書く話(書きたい話)は違うんだなと。当たり前。
(2号さんのNo.8533の書きこみより)

 2号さんと弟切は違う人間ですから、書く話が違うのは当然ですね。みんなが同じ話を書くのなら、この世に小説家はたった一人いればいいことになってしまいます。
 お互い、「自分ならでは」の味がある話を書けるようになりましょうね。


「本心を他人に明かさない人」の話、かっこいいと感じていただけたなら、よかったです。人さまに読んでいただける話になりそうですね。この筋で自己課題を一本書いてみます。


>> 社会人になってからも、なんだかいつも目上の人には怒られていたような記憶が。どんどん情けなくなるなぁ。
(2号さんのNo.8533の書きこみより)

 二十代くらいまでの若いうちは、目上の人に叱られることがとても多いです。誰でもそういう道を通ります。
 なぜならば、若いうちは誰でも未熟だからです。未熟なうちは失敗が多いですね。失敗して叱られないと、人間は成長しません。


 おばさんになった弟切は、この頃叱られることが減りました。
 これは逆に怖いことだと思っています。何が正しくて何が正しくないか、すべて自分で判断しなければならないからです。

 人間、叱られているうちは、他人に甘えさせてもらっているのだと考えたほうがいいです。叱るほうは、「こいつが一人前になるのを手伝ってやりたい。それまでは、こいつの失敗は、まあ俺がフォローするか」と思いながら叱っているものです。

 叱られながらちゃんと成長していれば、『どんどん情けなくなる』ことはありませんよ。



月白さんへ >

 文章面での指摘をすること、了解しました。

 ちょうど月白さんが「生徒会書記、吉野春香の日常」の冒頭部分をリライトしましたね。これについて指摘します。
 今回は時間がありませんので、一つだけの指摘にとどめさせて下さい。

「生徒会書記、吉野春香の日常」のリライトは、以下にありますね。

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1111&e=res&lp=1108&st=0


 えーと、リライト前の「生徒会書記、吉野春香の日常」や、「俺と高野美咲の、なんつーかすげー言い難い関係」を読んだ時も感じたことですが、

自分の作品を書いた後、ちゃんと読み返していますか?


 これまでの作品を読んだ限りでは、月白さんの作品には、誤字脱字や日本語になっていない表現が多いです。
 例えば、以下のようなものです。

>>人口樹木とはいえ観葉植物があったりして、
(「生徒会書記、吉野春香の日常」リライト前より)

これは、人口樹木→人工樹木 ですね。


>>正体隠しまくっているわりにそれがばれてもなくて、
(「俺と高野美咲の、なんつーかすげー言い難い関係」より)

正体を隠しまくっているなら、正体がばれていないのは普通でしょう。この表現は日本語としておかしいです。


「生徒会書記、吉野春香の日常」のリライトは、課題部屋に上げられている題名が、そもそも間違っています。「俺と高野美咲の〜」冒頭部リライトとなっていますね。
 作品の区別をするための大事な題名を間違っているようでは、たいがいの読者さまは、読む気をなくすでしょう。


 細かいミスでもこうも続くと、作者自身が作品をいい加減に書いているとしか思われません。ほんのちょっと注意すれば、防げるミスですから。


 まずは、作品を書き終えた後、最低三回は読み返してから投稿するようにしましょう。
 できれば、二十分後に一回、五時間後に一回、一日後に一回、という具合に、時間差をもうけて読み返すと、効果が高いです。



 以下は、No.8535の月白さんの書きこみに対するレスです。


>> 主人公は、確かにヒロインに困らされてはいるのですが、だからといって本心から嫌っているわけじゃなくて、本当は好きに近いんだけれどでも、淫乱すぎる彼女にはそうとうに参っていて、という感じです。
(月白さんのNo.8535の書きこみより)

 月白さんの脳内では、そうなっているのかも知れません。が、作品を読む限りでは、主人公の聡一郎は、ヒロインを嫌っているようにしか読めません。


 ヒロインのことが好きなら、彼女に対して『俺の気分を毎日暗澹たるものにしている元凶』とか、『今日は朝からついてない。今日は格別陰鬱な日だ』とまでは言わないでしょう。
「つらいけれども、彼女を抱けるのは嬉しい」といった告白がどこにもないのは、変です。

 あるいは、口ではひどいことを言っていても、態度に嬉しさが表れていれば、読み手には伝わります。
 けれども、美咲に対する聡一郎の態度を、作品中から抜き取ってみますと、


>>朝食を知らせるのが俺の日課となっていた、もとい、日課とさせられていた。

>>しぶしぶと、俺は扉を開く。

>>俺は胸中で毒づきながら扉を叩きつけ、ダイニングに下りた。

>>くそっ。前回は逃げ回って何とか餌食となるのは避けたが、今回も逃げおおせられるという自信はない。

>>こいつらは俺よりもこの女のいうことを信じそうだし、あとの美咲の報復もこわいので、

>>そんな朝礼も終わるが、俺の難儀は終わらない。

>> 俺は言葉を叩きつけてから、頭を抱えた。


 こんな文の中からでは、聡一郎の美咲に対する好意を読み取ることはできません。



>> 確かに、怒鳴ったら、両親に聞こえてしまいます。が、小さい頃からの聡一郎をずっと知っていて、その人となりを好いている美咲の両親は、聡一郎になら美咲を任せてもかまわないと思っています。加えて、両親は鷹揚な性格なので、それほど声が聞こえてもそれほど気にしません。
(月白さんのNo.8535の書きこみより)

 ならば、そういう両親であることを、作品中に書いて下さい。書かれていないことは、読み手には伝わりません。



>> 想定読者層は、「大学生程度の、オタクライトノベラーとかエロゲオタ」です。
>> いわゆる、弟切さんが考えている「普通の読者」ではありません。
(月白さんのNo.8535の書きこみより)

 たぶん、そうではないかと思っていました。
 でしたら、最初に、そういう作品である旨を明らかにしてから、指摘を求めるべきですね。限られた期間の参加だといいますのに、つぼを押さえた指摘をもらえないことになります。


 弟切は、エロゲーと呼ばれるものをやったことがありません。ですから、「エロゲーの文脈」、あるいは「エロゲーのお約束」というものは、わかりません。
 しかし、弟切のような人に対しても、「これは、エロゲー的御都合主義の展開が許される作品だよ」と示すことは、できると考えます。


 例えば、上記の美咲の両親に関する描写を利用できます。

「年頃の女子高生が発情したメス犬のように俺に要求しやがって!」と聡一郎が叫んだ時、階下にいる美咲の母親が、「美咲ったらぁ、ほどほどにしなさいよ〜。聡一郎君をあんまりいぢめちゃだめよぉー」などと声をかければ、「ああ、これはそういう世界なのね」と、読み手は理解できます。
 エロゲー的世界にするなら、最初からこのくらいぶっ飛ばさないとだめでしょう。



 サキュバスとローターについては、月白さんのおっしゃるとおり、「エロゲーおたくの常識」なのかも知れませんね。
 これらに関して、弟切は、深く調べる術を知りません。想定読者層の常識とばっちり一致しているなら、それでいいと考えます。



 聡一郎が美咲に対して卑屈すぎる理由は、「美咲が好きだから」と言われても、納得できません。
 理由は、上に書いたとおり、聡一郎が美咲を好いているようには全然見えないからです。



 盗撮という犯罪行為が、あっさり許されるラブコメ的世界なら、それらしく見えるように書いて下さい。

 おそらく、上に書いたように、ぶっ飛び方が足りないのでしょう。
 美咲の学校の生徒たちが、自分たちが盗撮されていると知っても、「え、俺の盗撮ビデオを美咲さんが観てくれてるんですか!? 光栄ですぅ〜」などと言って感激するような能天気な世界なら、笑って読めます。誰も傷ついていないとわかるからです。


 月白さんは、エロゲー=ラブコメ、と考えてらっしゃるようですが、世の中には、ラブコメでないエロゲーもありますよね?
 エロゲー的世界だからといって、すべて笑って済ませていいラブコメ的世界であるとは限らないでしょう。


 盗撮が犯罪にならない世界だとしても、聡一郎が授業に出ずにビデオのデータを回収しているのは、変です。
 こんなことをしょっちゅうしていれば、先生方やクラスメイトには、聡一郎は何をしているのかと疑われるでしょう。遠からず、盗撮がばれるのは確実です。
 盗撮がばれれば、それらのビデオを美咲が観ていたこともばれるでしょう。『美人で聡明・優しい性格の彩雲学園のアイドル』という美咲のイメージは崩れ落ちてしまいます。

 この作品の「笑いどころ」は、美咲の外面と内面のギャップにあるのですよね? そのギャップをなくしたら、作品の笑いどころがなくなってしまいます。
 聡一郎にこんなことをさせているようでは、美咲は自分の『正体を隠しまくっている』ことにはなりません。


いろいろ
No.8540 投稿日 2004年10月4日(月)16時11分 投稿者
新木 伸
 風邪の季節。
 わしも虚弱体質。
 出歩かないせいで免疫力が落ちているのか、人の多いところにゆくと、すぐに風邪をもらってくる。

 ちなみにイソジンのうがい薬は、予防に効果があるのだな。外に出かけてきて、家に帰ってきたときに、すぐにうがいをすると良い予防になる。
 喉が痛くなってから、うがいしまくったりするのは、むしろ逆効果というもの。なぜならうがい薬というのは殺菌薬だから、病原体以外にも、喉の表面粘膜の細胞も一緒に殺してしまう。そして痛んだ粘膜に病原菌がとりついて、さらに荒らされてしまうのだな。

 ちなみに風邪薬ってものには、治す力はまったくない。
 風邪の諸症状が苦しいときに、苦痛を和らげるだけのもの。

 よって2号や俺みたいに、会社にも学校にも出て行かなくて良くて、風邪引いたら寝ていられるような人間は、なんにも飲まずに我慢しているのが、いちばん速く直る。
 風邪薬の抗アレルギー成分には眠気を催す(脳の活動を低下させる)副作用があるから、風邪薬飲んで小説とかは書けないし。飲んで寝てしまうだけなら、飲まずに寝てたほうがいい。
 ちなみに酒のほうは、体温を上げて代謝を良くする効果があるから、ちゃんと効くよ。卵酒だよな。



 土曜の夜の突貫工事。
 工事の音はたしかに迷惑かもしれないけど、工事をやっている建設作業員の人たちは、土曜の夜にも関わらず上に命じられて工事させられているわけで、それは大変だなぁ、と。
 「工事の音で迷惑してる」というこちら側の視点だけでなく、「向こう側」に視点を移して眺めてみると、工事をやっている人に悪気も罪はないような気も〜。しかも向こうは多々同情すべき状況にあるような気も〜。

 夜中の作業って、効率落ちるし、危険だし。
 しかも過労の中で、集中力が極度に低下する中でやっているとなるとなおさらである。とか、見てきたように言ってみる。

 ということで、工事の音に迷惑して非常識。という弟切の意見には、同感できなかったってことで、ここに一票〜。
 きっと弟切はガテン系の仕事をしたことがないのだな。知的労働ばっかやってると、肉体労働の人の苦労がわからなくなるぞ〜。





>バンドものアニメ

 なにやら「BECK」という、バンドもののアニメが始まるらしい。
 10月6日(水)深夜1時30分〜(テレビ東京)
 2号のところで見れるかどうかは、しらんけど。

http://www.beck.ne.jp/

 音楽ものっていうのは、漫画にしてもアニメにしても、めずらしいなぁ。小説だともっとめずらしいのだけど。
 ていうか、2号。
 バンド経験有りっていうのは、貴重な体験だぞ。
 音楽と文章って、どういうわけか両方やってる人間って、非常に少ない。作家の「楽器扱える率」の低さというのは、統計的有意差が出るくらいなのではないかと、個人的には思っている。作家の「プログラム書ける率」の高さっていうのも、これまた統計的有意差が出るくらいじゃないかと思うのだが。




○月白さん

 ん? メール出した?
 どうも最近、スパムフィルターの調子が悪いもんで、手動で振り分けしているもんだから、タイトルも送信者名もどちらもアルファベットのみのメールは、スパムとして、デリートキー連打しているうちに消えてしまう可能性が……。
 目視で判別するときは、メール10通に1秒くらいしかかけてないもんで。

 タイトルと送信者名の両方に「漢字」を使ってくれていると確実かと。
 月白さん、メールの名前にローマ字使っているけど……。外人にメールを出す機会がないのなら、アルファベットだけにすることには、なんの意味もないよ。日本語名にしておくべし。
 「外国の研究者と論文をよく取り交わすもんで」とか、サラっと言えちゃう人なら、別だけど。




>意識のこと

 サキュバスって言葉。
 これを知らない層は読者に含めない、となると、ライトノベルを読む層のうちの、かなりの割合を、みずから捨てることになっちゃうよ。なんの得があるの? そうやって切り捨てることには?

 ライトノベル読みの中にだって、オタクもいれば、一般人だっているのだ。そしていつだって、オタクのほうが少数派なわけだ。
 少数だからオタクはオタクたりうる。多数派になったら、それはもうオタクたりえない。

 そしてサキュバスという言葉自体は知っていたとしても、「女の魔物のこと」ぐらいに理解している層も多いだろうね。
 その程度の理解度では、形容詞的意味合いを持たせるためには利用できないよね。

 モンスターの名前を形容詞的に使うなら、「スライム」あたりが、使っていいぎりぎりの線だろう。(ザコの代名詞として)


 「コレ」をわかる人間がどのくらいで、わからない人間がどのくらいで――と、そう考えてみたあとでやるべきことは、わからない人間のために、なにができるか考えること。
 「切り捨てます」なんて答えは論外だ。

 君の書こうとしているのは、「これがわかる人だけ読め」という自己満足のものではなくて、商業小説なわけだろ?
 商業小説ってのは、客を選ばないものなのだ。
 客を選んでいる小説はSFぐらいなもんだ。(だから廃れるのだ)
 もちろん、メインターゲットとなる読者層は想定しておくものだ。しかしそれ以外の読者が来たときに、「切り捨てるます」っていうのは、論外なわけ。

 この世の中に、「一見さん」だと入れない店ってのは、どのくらいある?
 たとえ場違いな人がやってきたとしても、追い返したりせずに店に入れ、買い物していってもらうのが「商売」ってもんだろ?
 プロで書こうということは、商売しようってことなのだ。
 よって、どんな相手が来たとしても、手に取って自分の小説を読みはじめたからには、もう「お客さん」なわけ。
 お客さんが「これは合わないな」と判断して自分から立ち去ってゆくのは仕方ないとしても、店主のほうから追い出すようなマネは、絶対にしちゃいかんわけ。
 そーゆーのは「商売」って言わない。


 さて。「ローター」って言葉も、サキュバスと同様だわな。
 そういう言葉自体は、べつに使ってもかまわない。もっともっと特殊な言葉だって、使っちゃってもかまわない。

 ただし使うなら、工夫すること。
 周囲の台詞やらで、言葉の意味を察することができるように工夫すべし。
 「エッチな女のモンスターである」とか。「エッチなことに使う電動パワーの器具」とか。その言葉の備える属性を、まったく知らない人が読んだとしても察することか出来て、確定できるようにしておかなければならない。
 それが「お客さん」に対する配慮ってものだ。

 商売っ気というか。気遣いというか。サービス精神というか。

 月白さんに欠けてるものの、ひとつだな。
 (月白さんに――というか、アマチュア作家全般に欠けてるわけだけど)

 んーと。
 そこらのライトノベルをぱらぱらとめくって、「これって、ちょっと特殊な言葉でない?」と思ったものを抜粋してみること。

 たとえば「ブギーポップは笑わない」のなかで、ブギーポップが口笛で吹いていた曲の名を「マイスタージンガーだよ」と言うシーンがあるのだけど。
 この曲名を出しただけで、どんな曲かわかるようなやつは、クラシックオタクだ。
 しかし知っての通り、「ブギーポップは笑わない」という作品は、べつにクラシックオタクに向けて書かれたものではない。

 どんな工夫がしてあるのか。
 曲名が出ただけでは、終わっていないのだな。次の台詞では、会話の相手が「なんだい。それ?」と聞き返して、「ワーグナー」という作曲家と、「マイスタージンガー」なる曲について語る展開になっている。
 具体的にどうやっているのかは、自分で本を開いてみて、確認してみること。ブギーポップなら持ってるだろう。

 こういうプロ作家の気遣いって、とても些細なことで、気づかない人が多いんだけど……。
 ちょっとでも一般レベルから飛び出した「難しい言葉」を使うときには、プロはそういうことをやっているわけね。必ず――だ。
 しかしアマチュアはやらないわけね。全然――だ。

 ほんの些細なことなんだけど、それがプロとアマの差でもある。
 根底にある意識の違いから、そういう配慮の違いが出てくるわけだ。

 「読んで頂いている」と感じているのか。
 「読ませてやっている」と感じているのか。
 その違いと言ってもよいかもしれない。アマチュアは心のどこかで、「読ませてやっている」と感じている。

 読ませてやっているんだから、ちょっとした誤字やら、ちょっとしたわかりにくい表記やらは、我慢しろよ。――と、そんな意識って、心のどこかに持ってたりしない?

 これはオタク層向けなんだから。
 これはエロゲーやってる層向けなんだから。
 これは「ギャク」だって分かってくれるフィーリングの人向けなんだから。

 ――と、そのようなことは、「読んで頂いている」という意識を持って書いているなら、とても言えないことなのだけど。





>文章のこと

 「早瀬と雪」、でもやろうか。
 分室に来てからの新規書き下ろしのようだし。

>>脇から柔らかい声がして、前面のデパートや行き交う人波、どんよりと曇った空を眺めていた俺は、そちらを見る。

 例によって、データの羅列だなぁ。小説じゃねーぞ、この文章。
 2号は「主人公の情動が感じられない」という指摘をしていたけど。
 主人公の感情がどうとか、内容面について言うよりまえに、単に文章として、良くない。
 もっと単純なところで指摘できるよ。機械的に、一意の単純なルールで善し悪しを判別してしまえるよ。

・脇から声がした。
・その声は柔らかいものであった。
・俺の前面にはデパートが存在している。
・俺はデパート、及び、デパートの道を行き交う人々、及び、どんよりと曇った空を眺めていた。
・俺は声がしたときには、前記の物を見ていた。
・声のせいで俺は視認行為を中断して、声のしたほうを見た。

 こう箇条書きにしたものが、あの一行には書かれていたわけだが……。

 これらの内容が書かれてゆく順番に、まったく、なんにも、配慮が見あたらないのだ。
 文章の流れとして収まりの良いように、適当に言葉や文章を配置しているだけ。内容の重要さとか、時系列の順序とか、主人公の意識内での重み付けだとか、そうしたことに配慮していない。
 ただ書いているだけ。データを羅列してあるだけ。
 順不同で箇条書きで並べてあるだけ。

 それじゃいかん、と、言ってるわけだ。

 6個のデータが一揃い存在していればいいってもんじゃないわけ。
 6個のデータを、どういう順番で並べるのかってことに「意味」を込めるのが小説の文章なわけ。

 「俺と〜」の掌編で、月白さんに見せた僕のリライトだけど。
 主人公とヒロインの関係を説明していた文章ブロックを、後のほうに移動させていたりしたでしょ。
 「俺とあいつ」のことを説明しているブロックが、先頭にあるのか、後にあるのかで、意味がぜんぜん変わってくるわけ。
 月白さんは「何を書くか」に関しては考えているようだけど、「どこに書くか」ということには無頓着なわけだ。
 「俺とあいつ」の関係を、とりあえずわかりやすいように、頭のところに書いちゃえ〜。とか考えて、小説の冒頭1行目から、「俺の名は○○である。俺と××とは幼なじみなのである」とヤッちまっているわけだが……。
 同じことを書くのでも、どこに書くのかという「場所」が重要なわけね。

 これは「文章ブロック」の位置に関する話なわけだが。
 6つのデータを、どういった順番で書いてゆくのかということだって、まったくおなじだ。ひとつの文章ブロックのなかに、6つの事柄を、どういった順番で書いてゆくのか……。
 ひとつの掌編全体での順序と、ひとつの文章ブロック(段落)内での順序と、規模が違うだけで、基本は一緒。
 順列に意識を払え、ってこと。


 あと月白さんが気を遣っていないことが、もうひとつあるんだよな。
 一文の長さというもの。
 見ての通り、箇条書きにすると6項目になっているわけだな。つまり6センテンスあるということだな。6つも内容があるものを、わずか一文の中に詰め込んでしまっている。
 なんだい。そりゃあ。

(余談だが、ここで「センテンス」という特殊用語を使う際のフォローと工夫とをやっていたりする。「センテンス」という言葉を知らない人でも、これを読んだだけで、どんなニュアンスのものであるか、わかるだろ? 見て。盗め。タダだよ)

 アマチュアがよく掛かっている悪いクセに、「長文病」というのがあって、だな。
 なんでもかんでも繋げてしまって、すぐに長い行を作りたがるという悪癖だ。そうやって書くと美しい文章になると思っているらしい。難解であることを高尚であることと勘違いしてしまう浅はかな思いこみからくるわけだが。
 弟切が最近治したみたいだ。治療法は弟切に聞くこと。




>>落ち着いた白のロングコートをまとって、さらさらの黒髪を肩にまで流した女の子。優しい光を湛えた瞳でこちらを見ている少女、早瀬雪野がいた。

 このへん長文病。およびデータ羅列病。
 外見描写しようとしているのだな。それはわかる。
 しかし描写というものを、「色々たくさん書くこと」としか捉えていないから、あれもこれもと、一文に多くのセンテンスを詰め込んでしまうわけね。だから長文病となる。



>>早瀬は、僅か一ヶ月前に転校してきた高校二年の同級生だ。たったひと月ばかりいただけで十二月にはまたよそへ行ってしまうことになっている。
>>その彼女は物静かな女の子で、十七歳という騒ぎたい盛りの年齢にもかかわらず、いつも教室に溶け込むこともなく独りでいたことが多い気がする。

 このへん、データ羅列病。
 データをたくさん書いてゆく以外に、描写の手法ってのはあるんだから。
 他にどんなやりかたがあるのか、頭をひねって考えること。おなじやりかたをしていたところで、おなじモノしか上がってこないよ。




>高校生と分からせる描写

>>1 15〜18歳程度の外見描写

 いの一番に上げてくるのが、「15〜18歳の外見描写」ってか?
 とほほ。

 で、その15〜18歳の外見描写ってのは、具体的には、どんなもの?

 月白さんがこれを書いた場合……。書いて見せてもらうまえに、だいたいわかっちゃうんだけど。
 「その十五、六歳の少女は〜」――とか。
 そんなふうに書いてしまうわけね。

 十五、六歳っていうデータがあったなら、その数値を、そのまんま、言葉として書いてしまうわけ。月白さんは。
 それじゃあ、描写にならん、って言っているのだ。

 ああ、そういえば、実際に、やっちまっていたっけ。


>>その彼女は物静かな女の子で、十七歳という騒ぎたい盛りの年齢にもかかわらず、いつも教室に溶け込むこともなく独りでいたことが多い気がする。

 上で指摘したこの部分にも、女の子の年齢を書くのに「十七歳」というデータを直接書いてしまっている。
 物静かな女の子であるとか、十七歳であるとか、そういうことを、言葉を使わずに書く方法はないのか? ある気はしないか? あるんだよ。
 ここで言う「言葉を使わずに書く」っていうのは、こうしたベタで直接的な「十七歳」とか「物静か」という言葉を使わないって意味ね。小説は言葉で書くものである以上、なにかしら言葉は使うことになる。

 前々からヒントは出しているけど……。
 「絵」で描くのなら、これは、どういうふうになるのよ?

 「物静か」ってことを絵で描くなら? どう描けば「物静か」だとわかる?
 「十七歳」を絵で描くなら?
 「高校生」を絵で描くなら?

 絵で描くとどういうふうになるか考えることは、言葉を封じるための良い方法なわけね。
 言葉の多くは、絵で直接描けないものであることが多い。

 「物静かな性格」とか、「十七年ほど生きている女の子」とか、「高校生」とか、そういったものは、すべて実体を持たない「概念」でしかない。
 概念は形を持たないから、直接絵にすることはできない。だから間接的に「描写」することで、絵にしなきゃならない。

 しかし言葉っていうのは、「概念」にあてはまる単語が存在している。
 それを直接書いてしまえる。「彼女は物静か」って書けば、物静かな少女を表現してしまえる。
 簡単でいいよね。楽ちんなのだ。

 だが……。それではプロにはなれない。
 いま月白さんは、そういう単語を書くだけの、簡単で楽ちんな方法でしか物事を書けないわけ。「物静か」とか「十七歳」とか「高校生」とかを、単語を使って書くことしかできないわけね。

 しかしそれは「描写」しているとはいわない。
 概念に対応する単語を、ただ書き出してきているだけ。ただ言葉を知っているというだけ。
 プロとして、商業水準の小説を書こうとするなら、「描写」ができないと、話にならない。



 問題点の理解と把握は、OKかしらん?

 これまでのところ……。
 自分なりに理解したことを、かいつまんで書いてみてくれると、伝わったかどうかがわかるので、よろしく。

 「描写」ってなんなのか。なぜ自分の書くものは「描写ではない」と言われてしまうのか。
 それがわかるかどうかっていうのが、けっこう大きなステップなんだよね〜。
 つまずかない人は、はじめからつまずいたりしないもんなんだけど。
 つまずいてしまう人は、自力では、一生越えられなかったりする。

 まあ、鉄棒の「逆上がり」の出来る/できない、と一緒だな。
 はじめから逆上がりの出来る子もいる。
 しかしできない子はできない。
 コツさえ教えてもらえば、そのうち出来るようになる。
 誰でも出来るようになる、と言ってしまっても、過言ではないだろう。
 「大車輪」なんて技は誰でも出来るようなものではないけど、「逆上がり」なら、誰だってできるようになるさ。

 問題はその「コツの教えかた」というのが、体系だっていないということだけど……。
 逆上がりみたいに、「おヘソを鉄棒から離さないでやってごらん。ほ〜ら出来た」とかやれれば楽なんだけどなぁ。

 月白さん、そろそろ「描写」のこと、わからん? まだだめかなぁ。





>リライトするなら

 「早瀬と雪」

 リライトするなら、「1行には1センテンス」という原則で書いてみること。
 その原則を守って書くと、はじめ文章がぎくしゃくして、無味乾燥なものになってしまうけどね。そこで付いた「詰め込みすぎない」という良い癖は、あとで役に立つはず。

 たとえばどんなふうにぎこちなくなるかというと……。

>>1097 弟切、自己課題、テーマ「別れ」、題名「天の星、地の星」(11520字)
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1097&e=res&lp=1097&st=0

 このへんになるわな。
 歯列矯正中の小児の口が、銀色のワイヤーだらけで惨たらしいものであるように……。
 矯正途上の文章なんてのも、こんなもんなわけ。
 しかしひん曲がった歯列を矯正するためには、これは必要なプロセスなのね。


 ちなみに弟切のコレと、月白さんのアレ。

 素人目では、「月白さんのほうがうまい」と見えるはず。
 だが玄人目では、「どっちもヒドイが、弟切のほうがまだ少しマシ」となるわけ。

 月白さんも、自分のがうまいじゃん。――とか思ったなら、目がまだ素人目のままだということだな。


風邪前線、停滞中
No.8541 投稿日 2004年10月4日(月)23時11分 投稿者
名無し君2号
 悪くもならず、良くもならず――いっそ高熱を発してカラッと治ってしまえばいいのに。ぐじぐじぐじぐじと居残り続ける風邪野郎め。風邪に性別なんかないだろうから「野郎」というのは間違っているような気がしますが。

 ああ、微熱シンドローム。



>津荒さん

>>あと、月白さんがいらっしゃっているので、僕のやつはしばらく放置決定です。

 放置なんかしてあげない。


>1109 1000字課題 No.1 「ホントにもうサイアク」

 似たような経験が私にもございます。「ぐちゅ」っていうか、「ぱきみちっ」という感じでしたね、奴はね。

 段落の頭を一字下げしていないのが二カ所ありました。たかが千字なんですから、しっかりしてやってください。


>>ジャガイモの影から黒くしなやかな毛が動いている。

 なんか変です。「ジャガイモの影から」と「黒くしなやかな毛が動いている」はつながらないと思います。
 「ジャガイモの影で、黒くしなやかな毛が動いている」、もしくは「ジャガイモの影から、黒くしなやかな毛が覗いている」でしょうか。



>1110 1000字課題 NO,2「暇人」

 余計な字下げが一カ所、字下げされていないのが四カ所。要反省。

 思ったことをそのまま書いてしまうと、もっとはっちゃけてもいいんじゃなかろうか。どこまでが本気で、どこまでがギャグなのかがよくわからなかったりする。

 具体的にあげると、

>>サングラス男は彼の部下で、金谷は「不良から理香を救うヒーロー」になるつもりなんだろう。

 なのに、

>>「おのれ父の仇! かならず倒してやろう!」
>>「ええい、返り討ちじゃ」

 というセリフが出るのはアリなのか? ということだったりします。それじゃ「不良から理香を救うヒーロー」にはなれないんじゃないかという。もしもボケなら、どこからかツッコミが入らないとわかりづらいです。



>1114 1000字課題 No.3「君はどうする?」

 ちょいとばかり話の流れに違和感ありです。

 要するに、超クールなメガネっ子が、主人公とおなじ大学に行こうとしていることを見透かされてしまってあたふたあたふた、それで読者を萌え狂わせる――という話ですよね。

 ならばこの会話はおかしいのでは。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「あ、最後に一つ。昨日進路を書く紙貰っただろ? お前どこ志望?」
 氷屋はバッと顔を上げた。
「だ、大学ですか」
「そう大学だ。俺は東大狙いだぜ」
「――東大!? 本気ですか!」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 主人公とおなじ大学に行こうとしているのなら、前もって調べておいてしかるべきですよね。なのになんで「――東大!? 本気ですか!」なのかと。

 ここは「――東大!? きょ、京大じゃないんですか!」と、予想が外れたことを驚かなければならない部分なはず。「そ、そんな……」でもいいんですけど。

 伝わるかしら。
 「本気ですか!」というセリフからは、「あんなレベルの高いところに行くなんてこの人正気なのかよマジかよやってらんねえよ」と誤読されやすい……ような気がするんだけどあなたはどう思う?

 「京大じゃないんですか」or「そんな……」あたりならば、「あなたに合わせて志望校を決めたのになんなのよこの人ったら憎いあんちくしょう」と読みとりやすいと思うんだけどきみはどうだい?



 1000字課題、書くのであればどんどん書くべきだと思います。一ヶ月もするとネタ切れで地獄を見るんですが、それを味わうまではやるべきだと思う。地獄は凄いぜ、いろんなことから逃げたくなるんだぜヤホホーイ。



>弟切さん

>>これは逆に怖いことだと思っています。何が正しくて何が正しくないか、すべて自分で判断しなければならないからです。

 分室にいれば悪いところを指摘してもらえるけれど、プロになったらぜんぶ自分で判断しなくちゃいけやせん。つまりそういうことですね。自由なんだけど、それには責任がついてまわるという。

 偉そうなことを言うのは親元を離れてからだなあ、私。
 もはやかじる脛もないんですが。




 レスには40分ほど。けふけふ。


現場と机上の乖離[かいり]
No.8542 投稿日 2004年10月5日(火)00時41分 投稿者 弟切 千隼
 先週の土曜日の夜、弟切の家の近所で、建設工事が行なわれていました。その工事について、追加情報を載せておきます。

 弟切は、あの時、現場の作業員に対しては、怒っていませんでした。むしろ、新木さんと同じように同情していました。「こんな夜中に、上の命令で無理やり働かされているんだろうな、気の毒に」と。
 弟切が怒っていたのは、作業員に命令したはずの「上の人たち」に対してです。


 町内の回覧版で告知された情報によれば、その工事は八月中に終える計画となっていました。それが、十月に入った今も終わっていません。ここまで遅れるのは、工事の見積もりを誤ったとしか考えられません。
 見積もりを作ったのは、現場の作業員ではないでしょう。彼等を監督する立場の、いわゆるホワイトカラーの人のはずです。ホワイトカラー=オフィス労働者、ですね。


 これだけ工期が遅れれば、依頼主からは文句が出まくりでしょう。監督する立場の人は、少しでも遅れを取り戻すべく、現場のおじさんたちをせっついたに違いありません。

 ホワイトカラーの人のミスなのに、ミスの尻拭いをするのは、ホワイトカラーの人ではないのですね。結局、現場のおじさんたちが苦労を背負い込まされます。


 現場のおじさんたちは、立場上文句が言えないはずです。言われた仕事を懸命にこなすしかありません。
 そんなおじさんたちに、弟切は怒るなんてできません。「上の連中」はいったいどんな仕事をしているんだと、怒っていました。



月白さんへ >

 No.8540で新木さんがおっしゃっているとおり、弟切も長文病にかかっていました。今も、完全には治っていないかも知れません(^^;

 長文病患者の一人として、この病気の対応策を書いておきます。


 とにかく、一文を短くすることを考えることです。七十文字を越える一文があれば、二文以上に分割できるものと疑いましょう。


 短くても分割できる文もあります。長さに関わらず、主語または述語が複数ある文は、分割できます。複文とか重文とか呼ばれる文ですね。


―――――――――――――――――――――――――――――
ふく-ぶん [0] 【複文】
構造上からみた文の種類の一。主語・述語の関係が成り立っている文で,さらにその構成部分に主語・述語の関係がみられるもの。「花の咲く春が来た」の類。

じゅう-ぶん ヂユウ- [0] 【重文】
(1)独立した二つ以上の文が,対等の資格で結合した文。「春が去り,夏が来る」などの類。ちょうぶん。
―――――――――――――――――――――――――――――
『大辞林』より


 上の『大辞林』の例でいえば、

●複文
花の咲く春が来た。 → 春が来た。春には花が咲く。

●重文
春が去り、夏が来る。 → 春が去る。夏が来る。

という具合に分割できますね。


 複文や重文と、そうでない文―単文といいます―の見分け方は、

主語と述語のどちらか、あるいは両方が、一つの文に含まれていること

です。

 主語と述語が一つずつしかない文が、単文です。これから書く文は、すべて単文にするつもりで書きましょう。



 月白さんの書いた「生徒会書記、吉野春香の日常」リライト版で、文の分割を実習してみましょうか。
 「生徒会書記、吉野春香の日常」リライト版は、以下にありますね。

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1111&e=res&lp=1111&st=0


 この作品の冒頭部分を抜き書きしてみます。


―――――――――――――――――――――――――――――
 まだ太陽が空の天辺に昇りきっていない、淡い日差しが強い日照に変わりつつある時間帯。
―――――――――――――――――――――――――――――


 冒頭のこの文からして、重文ですね。末尾が体言止めになっていて、普通の重文ではありませんが。
 以下に、この文に登場する語を、分類してみました。


まだ       = 修飾語
太陽が      = 主語
空の天辺に    = 補語
昇りきっていない = 述語
淡い日差しが   = 主語(修飾語+主語)
強い日照に    = 補語(修飾語+補語)
変わりつつある  = 述語
時間帯      = 体言止め


 主語と述語が、みごとに二つずつありますね。この文は、少なくとも二文に分割できます。
 末尾の体言止めを除いて、単純に二文に分割してみましょう。


―――――――――――――――――――――――――――――
 まだ太陽が空の天辺に昇りきっていない。淡い日差しが強い日照に変わりつつある。
―――――――――――――――――――――――――――――


 どうですか? このほうがわかりやすいですよね?
 二文に分けたほうの構造を解析してみます。


まだ    太陽が  空の天辺に  昇りきっていない。
修飾語 + 主語 + 補語  +  述語

淡い日差しが  強い日照に  変わりつつある。
  主語  +  補語  +  述語


 どちらの文も、「○○が、××している」といった単純な形ですね。考えなくても、すぐに意味がわかります。

『まだ太陽が空の天辺に昇りきっていない。』で、読者さまは、この舞台が朝だと理解します。5W1HのWhen=いつを示したわけですね。
『淡い日差しが強い日照に変わりつつある。』も、読者さまに伝わる意味はほぼ同じです。舞台が朝で、晴れていることがわかります。



 最初の、一文のほうを解析してみましょう。

まだ   太陽が  空の天辺に 昇りきっていない、 淡い日差しが 強い日照に 変わりつつある 時間帯。
修飾語 + 主語 + 補語 + 述語  +     主語  +  補語  +  述語  +  体言止め


 こちらのほうが、圧倒的に複雑ですね。意味を取るのに苦労します。


『まだ太陽が空の天辺に昇りきっていない、』まで読んだ人は、この舞台が朝だと理解します。意味としてはここで完結していますから、文がここで切れていいはずです。

 ところが、文はまだ続いています。
 読者さまは、『〜昇りきっていない、』までの部分を脳内に一時保留して、次に何が来るかと準備します。文が続いているということは、この後ろには、前と強い関連がある何かが来るはずです。

 次にあるのは『淡い日差しが強い日照に変わりつつある時間帯。』ですね。
 読んでみれば、前と同じことが書かれています。何も目新しいことはありません。
 要するに、「晴れた朝」です。


 けっこう長い一文ですのに、伝わる情報量が少ないですよね。
 同じような意味のことをだらだらと読まされて、結局大したことが書いてない、となれば、読み捨てられる可能性が高いです(^^;

 それでしたら、思いきって文を切り捨てて、

―――――――――――――――――――――――――――――
 まだ太陽が空の天辺に昇りきっていない。
―――――――――――――――――――――――――――――

だけにしたほうが、まだ読みやすくなります。



 今回は詰め込みすぎたでしょうか? 理解しがたい部分があれば、どんどん訊いて下さいね。


難しいなぁ、苦しいなぁ、楽しいなぁ
No.8543 投稿日 2004年10月5日(火)01時51分 投稿者 月白

 心身的な負担と、メールでのやりとりと、分室参加で、かなりあっぷあっぷな月白です。
 脆弱もここに極まれり、という感じですが、マイペースでいきます。



>2号さん
>こちら、ぜんぜん視点保持者の意志が読みとれないですよね。
>彼女がやってきたことに対する「喜び」「驚き」「興奮」がまったく感じられません。

 2号さんのご指摘通りです。
 リライトの際、考慮したします。



>「足元」という言葉に違和感ありありです。これは「眼下」じゃないのかな。

 サンシャイン60と、六本木ヒルズ屋外展望台に取材にいったことがあります。そのときの印象で「足元」と書きましたが、この場合、「眼下」の方が適切でしょうか。



>雪が「灰色の小さな羽」かー。

 僕は雪が大好きで、何度も降ってくるのを見上げたことがあります。
 都会の場合、灰色です。



>一文が長いです。

 確かに長すぎます。読者に対して、親切ではありません。
 リライトすると、
 ================================
 落ちてくる白片。それが視界を流れ続けてゆくだけの、静寂。その中で、ほんとうに穏やかな表情をした早瀬は、今にも天空に上ってゆくように見える。
 ================================



>弟切さん


>自分の作品を書いた後、ちゃんと読み返していますか?

 すいません。お叱り、真摯に受け止めます。

ちなみに、「人口樹木」は、自分で気づけたミスです。
「正体隠しまくっているわりに、それがばれてもなくて」
は、思い込みによるミスなので、自分で気づくのは無理だったと思われます。



>おそらく、上に書いたように、ぶっ飛び方が足りないのでしょう。

 僕もそう思います。
 読み返してみて、この「俺と高野美咲の〜」も、「生徒会書記、吉野春香の日常」も、ここにアップしていない掌編も、温度が一緒というか、シリアス度が一緒というか。
 今の僕には、シリアスな小説と、ラブコメを書き分ける実力はありません。



>新木さん

 僕からは、メールを出してません。
 お返事、少々お待ちください。


 サキュバスとローターに関しては、わかりました。
 確かに、一般の読者にわかるようにサービスして、なんの損もありません。プラスアルファがあるだけです。


 ブギーポップについては、バレエ音楽の「サロメ」が出てくるシーンがあって。
 サロメという単語が出てくる前に、曲の描写があって。
 単語の後に、作曲者についての話が続くという展開です。



>15歳〜18歳の外見描写

 伸びやかでつやつやと輝く髪だとか、ポニーテイルとかツインテールだとか。
 整っているけれど、まだ子供の面影を残している顔立ちだとか。
 大人になりきっていない、でもこれから成熟してゆくだろう目鼻立ちだとか。
 若さをぎゅっと詰め込んだような身体だとか。
 張りのある、すべるような太ももだとか。
 型崩れしていない、芯のしっかりしたバストだとか。
 薄い色の、でも艶やかで滑らかな、化粧などいらない唇だとか。
 希望と、意志と、未来への夢を詰め込んだ、瞳だとか。
 キュートな鼻だとか。
 まだ汚れを知らない、美しい手とか。
 あまりに早すぎる、左手くすりゆびの輪とか。
 まだぎこちない化粧の乗り、だとか。
 若々しい肌色の手に、赤いマニキュアだけが背伸びした感じだ、とか。
 しなやかなで伸び伸びとした、立ち振る舞いだとか。
 淡く、優しさのある笑みだとか。
 男にみせる、はにかんだ笑みだとか。
 まっすぐな背と、自信に満ちた歩き方だとか。
 あと、なんだ?
 わけわかめ。



>問題の理解と把握

 描写とは、書くべき適切な「事象」を、適切な「強さ」と「順序」に従って意味付けし記述することにより、読者の中に1つの「概念(高校生とか、美人とか)」を形作ることである。従って、単なる「事象」の羅列は、読者の中に1つの「概念」が形作られない以上、描写ではない。
 形作るべき「概念」そのものを言葉として記述してしまうのも、描写ではない。それは、描写とは逆の行為、説明である。
 「説明ブロック」にだって、書くべき適切な「事象」と、適切な「順序」がある。
 ということは、単なる事象の羅列は、「描写」でも「説明」でもない無意味なもので、それは作品を構成すべきものではない。

 「事象」の、強度と順序による適切な配置による「概念」の構成 → 描写
  描写文と描写ブロック、説明文と説明ブロック、セリフの、強度と順序づけによる適切な配置 → ストーリー・物語(メロディを奏でる)

 
 今の月白が行っていること。

 描写のための「事象」を選ぶこと。
 その、「事象」に重み、順序づけをおこなわず、流れのままに羅列するだけ。
 天才なら、それでもメロディになるのだろうが……。



>弟切さんのアレと、月白のコレ

 素直に、弟切さんの方が、読める。
 月白のコレには、動きが全く無い。単なる情報の羅列。特に冒頭部は、ヒドい。


いろいろ
No.8544 投稿日 2004年10月5日(火)10時30分 投稿者
新木 伸
 10日〆切となった原稿の舞台が、なぜか上海だったりする。原稿用紙100枚の中編に5日かぁ。上がるかしらん。上げなきゃいかんのだけど。
 資料集めにビデオ屋に。今日は本屋が開いたら行ってこなくちゃなぁ。観光ガイドは良い資料になるのだ。
 てか、書きはじめる段になって資料を集めているようではまったく遅いのだけど。

 ところで、弟切あたり、上海に詳しくない?




>>分室にいれば悪いところを指摘してもらえるけれど、プロになったらぜんぶ自分で判断しなくちゃいけやせん。つまりそういうことですね。自由なんだけど、それには責任がついてまわるという。

 なんだなんだ? いまの間に分室は、「悪いところを指摘してあげる場所」になっていたのだ?
 俺、初耳。

 トレーニングの器具と場所と方法とを無料レンタルして、各自が自主トレに励む場所だったはずだが。
 会長やら現役プロ選手やらが、たまにぶらりとやってきては、なにかエサを撒いてゆくこともある。くちばしでつついて飲み込める大きさのエサなら飲み込んで、消化できるようなら血肉とすればいいわけだけど、たいていはバラ撒かれたそれがエサであることにさえ気づかないでポーっとしてるままなんだよなぁ。ハトポッポってもんは。





>長文病

 不思議なんだけど。
 小説の文章で長文病に掛かっている人も、掲示板に書いたりする「普通の文章」では、べつに長文が目立っているわけでもないのだな。
 なぜ小説のときだけ、しかも描写を試みようとしている文章のときだけ、長文になってしまうのだろう?
 主語が複数あったり、述語の修飾関係が入り乱れていたり、そういうややこしい文章を書いてしまうのだろう?

 弟切が現在も続けているように、「70文字以上の文は分割できるものと疑って掛かる」というルールを自分に適用させていけば矯正可能であるのだが。
 なにか長文で書いてしまう根本原因のほうに手を付けたなら、ちょちょいと、一瞬にして直ってしまったりするのではないかと思ったりもする。

 『この肩凝りも偏頭痛も、すべては「歯の噛み合わせ or 骨盤の歪み」から来ているのです。ですからこうやって原因部分をちょっと直すと、ほうら、すべて解決するでしょう?』――てな具合に。
 もっとエレガントにできないものかしらん。
 歯列矯正ワイヤーを噛ませて、数ヶ月も1年も掛かるような方法って、な〜んか泥臭く感じるんだよなぁ。

 なんで複合長文になるわけ? なぜごてごてと装飾しまくってしまうわけ?
 根本原因に関して、なにか自分でわかることは?





>>>「足元」という言葉に違和感ありありです。これは「眼下」じゃないのかな。
>> サンシャイン60と、六本木ヒルズ屋外展望台に取材にいったことがあります。そのときの印象で「足元」と書きましたが、この場合、「眼下」の方が適切でしょうか。

 こういうときこそ、「〜ような」という言葉を使うのだな。

 「家や建物は足下にあるようだった。」

 とか、書く。
 この場合の「ような」は、以前指摘した作者の自信がないあまりに、つい使ってしまった「コトバの印象を弱める言葉」ではなく、視点人物の主観に基づく比喩となる。
実際には違うことを知りつつ、主人公の主観としてはそう感じられたということね。

 あと、例によって「読者おいてけぼり病」も出てるかな。
 2号は田舎育ちだから、生まれてこのかた、高層ビルなんてものに登ったことがないわけね。そしてそういう人のほうが、全国的には多数派なわけね。日本の人口分布を見れば、大都会に住んでいる人のほうが少ないわけだ。首都圏人口は全人口の30パーセントでしかない。

 ビルに登ったことのない人が、頭で考えて、違和感を感じたわけだ。
 そこまで予測しつつ、はじめから疑問や違和感が生じないように書くぐらいのことができなければならないのだな。プロの商業水準の原稿では。

 もう一歩ほど、進まないとだめなのだ。
 高いところから下を見ると、眼下というよりは、足下って感じる。そういう感覚を、自分の体験のなかから掘り出してくるのはいい。
 問題なのは、その体験を丸ごと放り投げちゃっているところ。
 自分以外の人で、それを知らない人を想定していないところ。
 その不親切さが、知らない人には違和感として感じられるわけだ。

 このへんが、例によって、欠点のひとつである「読者おいてけぼり病」ね。
 サキュバスやローターというものを読者は知っているのか? 自分は知っている。→だから使ってOK。
 自分はそうであるからOK。と、思考が直結してしまって、読者をおいてけぼりにしていることに気づけない状態。

 「ビルの屋上に立った時って、まるきり足下――ってカンジなんだけど。知らない人がいきなりそう聞かされたら違和感持っちゃうだろうなぁ〜。そりゃ困るよな〜。じゃあどう書いておけば、すんなり受け止めてもらえそうかな〜」と、思考して、試行錯誤し、書いて見直しをしてゆく。
 そして時間をおいてまた見直して、また思考して、また直して――そうやって何度も何度も「この文章はどう読まれるか」というシミュレーションを重ねたうえで、自分の中で「これならOK」というものを練りあげるわけね。

 人に見せるのは、本来、そこまで練りあげたものなのだけど。

 いま月白さんは、一発目に書き上げたものを、そのまま見せちゃっている。
 まあ、本人的に「リライト」と称する作業はやっているのかな? どうかな? ケアレスミスや誤字が残っているところをみると、それも怪しいなぁ。まあ「自分的リライト」はやっているのだとしよう。
 しかし、上記のような「読者に読ませたときの反応」まで想定したシミュレーションまではやっていないのだな。

 小説っていうのは、他人に読ませるものなのだな。
 商業小説っていうのは、特にそうだ。
 したがって、他人が読んだときにどうなのか、という判断基準を抜きにして、いくら直していたところで、それは直したうちには入らない。
 月白さんのしている「リライト」が、僕のいうところのリライトにはあたらない、と言っているのは、そういうこと。




>>>雪が「灰色の小さな羽」かー。
>> 僕は雪が大好きで、何度も降ってくるのを見上げたことがあります。
>> 都会の場合、灰色です。

 これも同様。
 「雪は白」と思っている、もしくは実体験としてそちらがリアルである人を、おいてけぼりにしている。それで得することって、なんにもないでしょ。
 ちなみに2号は、岩手だかどっか、東北の豪雪地帯に住んでいるもんだから、彼にとっては、もう雪は絶対的に「白」いものなわけね。
 彼に納得してもらうためには、「都会の雪は白くないものなのだ」ということから、まず教えてあげねばならない。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「ゆき……」
 彼女のつぶやきに、俺も天を仰いだ。と、灰色の小さな羽みたいなものが、ちらほらと舞い降りてくる。
「ほら……」
 白くない雪を手のひらに納めて、彼女は俺に微笑んできた。じわり、と融けてゆくのを見守っている。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 ――と、前後関係も気にせずに、この部分だけを直してみる。
 これが全体の中でどういう意味を持ったシーンなのか、気にしていないので、内容面の突っこみはなしね。

 「白くない雪」と、わざわざ書いているところ。
 「雪って白では?」と思った読者も、この一文があるおかげで、「うん。雪は普通は白いもんだよな。俺は間違ってないよな。するとここで出てくる雪ってのは、普通じゃない雪ってことなんだな」と理解して、安心してくれる。

 こうやってフォローの一文があるかないかで、「雪は白いもの」と固定観念に凝り固まってる2号みたいなのが、黙らせられるかどうかが決まるわけ。
 こういうふうに書いておけば、「へー、都会の雪って、白くないんだ、へー」と、逆に「2ヘー」ぐらい稼げたりもする。

 違和感と反感を買ってしまうのと、「2へー」を稼げるのと、どちらが得だろう。





>高層からの眺めと、雪の白さのこと

 誰かから、なにか指摘されたときには、いちいち不毛な反論をしていたって無意味なので、それをどう利用して「プラス点」に巻き返せるかを考えること。




>誤字一個

 「足元」は、この場合には、誤字ね。

 「足元/足下/足許」と、みんな意味と用法が違う。
 このへんは、「言葉に対する鋭敏さ」の欠点ね。

 いまの月白さんには、「足元/足下/足許」の区別がない。
 どれも一緒に感じるでしょ?




>15〜18歳の外見描写

>>伸びやかでつやつやと輝く髪だとか、ポニーテイルとかツインテールだとか。
>>整っているけれど、まだ子供の面影を残している顔立ちだとか。
>>大人になりきっていない、でもこれから成熟してゆくだろう目鼻立ちだとか。
>>若さをぎゅっと詰め込んだような身体だとか。
>>張りのある、すべるような太ももだとか。
(以下略)

 たくさん出してきたわけだけど。
 「大人になりきってない目鼻立ち」とか、いったいどう書くんだよ? ――という突っこみもあるのだが、それはおいておくことにする。
 他のことがあるので。

 こうしてたくさん並べてみたわけだけど、しかし、その場面場面によって、書けるものと書けないものとが出てくるわな。
 おもに「視点」によって制約が付くわけだが……。

 たとえば彼女が下着か全裸のシーンでもなかったら、「太腿」とか「若さを詰め込んだ身体」とかは、書けんわな。また「芯のあるバスト」なんてものは、見ただけでわかるはずもなく、揉んでみないことには書けんわな。
 服さえ透視してしまい、揉んでもいないのにすべて知覚してしまうような「神視点」ってのも、あることはあるんだけど……。
 一般的な三人称ってのは、透視能力までは持っていないもんだ。

 ケースによって、色々な視点を使いこなせるようにしておくに越したことはないけど、まず一般的な三人称がきちんと使えるようになってから、メタ視点だとかなんだとか、滅多に使わない視点に取りかかったほうがいい。

 基本は三人称と一人称ね。

 さて。
 「視点」という概念には、視点の持ち主の意識に上ったかどうかということが重要になってくる。
 「それ」が視界に入っていたとしても、視点の持ち主が注目を向けていなかったら、書くことができないということだ。
 このシーンにおいては、主人公はヒロインとは肉体関係になって長いわけだよね。
 髪型などは、普段と違う髪型をしているのでもないかぎり、注目しないはず。

 髪型や毛髪の質感について不自然なく言及するためには、たとえば――ブラシで髪をとかしているシーンに視点人物を出くわせるとか、そうした工夫が必要になってくる。


>>と、下ろしたてのブレサーの背に、艶やかな髪が流れているのが見えてくる。鏡台に向かう彼女はブラシを手に身支度を調えているところだった。

 これ、僕のリライトの一行なのだけど。
 ここでなにをやっているのか、月白さんにも、いまならわかるかもしれない。
 このあいだリライトしたときには、ちんぷんかんぷんだったろうけど。

 まず僕は、「十八歳」という年齢を描くために、彼女の「髪の艶」を書こうとしたわけね。これは月白さんの出してきた要素のなかにもあったよね。

 18歳っていうのは若いってことだ。若い女の子ってもんは、髪がツヤツヤなもんだ。
 これはそのまま、逆にも成り立つ。
 「ツヤツヤの髪の女の子」と書けば、若いって受け取ってもらえる。そしたら18歳ぐらいかな、と思ってもらえる。

 しかし視点保持者の男は、彼女と同居して、もう長いらしい。さらに最近は倦怠感さえ漂ってきているらしい。
 そんな彼が、彼女の髪にいまさら注目するような「必然性」がなかったら、彼女の髪の艶を書くことはできないわけよ。
 したがって、僕は「工夫」を行って、彼女がブラシをかけているシーンにしたわけね。

 人間ってのは、動きのあるものには目が行く習性があるから、ブラシを動かしていれば、倦怠期の彼だって、彼女の髪を注目していておかしくない。


 じつは視点ってのは、「書いていいもの」を減らしていって、不便にするということなのだな。表現に制約を付けるということだ。

 「十八歳」を十八歳と書いてしまえばいいところを、わざわざ、こんなことをやっている。また彼女の髪の長さに関しても、「ロングヘア」と書いてしまえばいいところを、わざわざ、「毎朝のブラッシングが必要なぐらい長い髪」ということを書いて示していたりする。

 年齢もそうだけど、髪が長いということも、描写すべき重要な要素と判断したわけね。
 さらさらストレートには一般的に「清楚」ってイメージがあるから、それと淫乱とのギャップを狙っているわけだな。だからロングヘアは直接書いてはいけなくて、描写対象となる。

 さてここで問題。
 なぜ、わざわざそんな制約を設けて、書いていいものを減らしていって、制約を課さなきゃならんのだろうか?
 そうすることで、どんな良いことがあるのだろうか?


 ちなみに「つまずかない人」ってのは、この設問の意味がわからないもの。
 答えられない、っていうことではなくて、そんなあたりまえのことが設問になりうるということが理解できないって意味ね。
 「だってそんなのあたりまえじゃん。そのほうが○○じゃん」となる。




>描写とは

>>描写とは、書くべき適切な「事象」を、適切な「強さ」と「順序」に従って意味付けし記述することにより、読者の中に1つの「概念(高校生とか、美人とか)」を形作ることである。

 なんか難しい単語を並べているけど。
 もっと簡単に書ける。

 描写っていうのは、自分の頭の中にあることを、相手の頭の中に転写することだ。

 そのときに使う道具は、小説家の場合には「言葉」であり、漫画家の場合には「絵と言葉」であり、絵描きの場合には「絵」であるわけね。
 そして頭の中にあるものを正しく伝達するためには、言葉に頼っていては、充分に伝わらない。美人を美人と書いて伝わるのは、本当に「最低限度」の情報でしかない。

 月白さんは、これまで大きな勘違いをしていたわけだ。
 美人を美人と書いて伝わる些細な情報によって、小説が成り立っているのだと錯覚していたわけだな。
 プロの書いている小説をたくさん読んできているはずだけど、そこにある工夫を、これまで見落としていたわけだな。目が節穴だったので。

 たとえば僕のリライトでは、18歳を書くために、髪の艶を書こうとして、そのためにブラシを持たせているわけだけど。
 ああいう工夫されている部分を見落としていた。
 自分の書いた「ロングヘアの18歳」という手抜きの記述も、そういったプロの工夫されたものと同じ出来になっていると、錯覚してしまっていたわけね。

 「ロングヘア」「18歳」「女子高生」――そういった単語一発で伝わる貧困なイメージでは、金の取れる出来の小説にはならないんだ。
 もっと豊潤なイメージを伝えなきゃならない。
 すこしでも自分の脳内のイメージに近づけるような工夫が必要なわけね。

 その「工夫」というのが、「文章力」というもの。




>文章力以外の話

 文章力を磨く以外にも、色々とやることがあって、だな。
 脳内イメージを伝達する力が文章力なのだとする。
 そもそもの脳内イメージ自体が貧困であったら、いくら文章力があっても意味がないのだな。そっちも鍛えなければならない。

 頭の中にジオラマを作れ、とか。
 観察しろ、とか。

 2号とか津荒とか春日とかによく言っていることは、そっちの方面のことだったりする。
 こっちは伝達すべき脳内イメージ自体を強化してゆく修行ね。

 こっちのほうも、意識改革しなきゃならんだろうなぁ。
 月白さんの自分で思う「基準」は不充分なのよ。ぜんぜんヌルい。「こんなもんでいいだろ」っていうのは、ぜんぜん通用しないくらい低い。
 ぜんぜん足りてなかった。と、思い知らなきゃならない。

 2号なんかには、「――で、そのヒロインが、いま穿いているパンツについてる、染みの匂いと味はどんなんだ?」とか聞いてみたことがあるけども。
 プロ水準に必要とされているのは、そういうレベルのイメージなのね。
 ジオラマの中を歩き回って、触れることもできて、味も匂いも存在して、五感ともうひとつの第六感まで含めたあらゆる感覚を完璧に備えた空間を、すくなくとも部屋一個分程度は構築しなきゃならないわけ。

 ちなみに部屋一個分というのは、本当に「最低限」ね。

 その修行を2号にやらせていた初期のころ、「学校の倉庫」を舞台にした習作を書かせたことがあったけど。
 そのときに2号は「倉庫の中」しか構築していなかった。
 そのとき僕がリライトしたんだけども。僕は倉庫だけでなくて、倉庫の外に続く廊下やら、近くの教室数個まで構築していた。その違いっていうのは、実際に文章に起こしてみると、出てくるものなんだな。
 すべて過去ログにあるので、必要なら「倉庫」で検索するとか、7464以降を見てみるとか。僕のリライトと、それに対する2号の分析とかね。


 あと、そろそろ気づいてきている頃かと思うけど。
 なにを描写するのか、という選択が、非常に肝要なわけね。
 たとえば例の「俺と〜」のシーンでは、僕は「18歳」と「ロングヘア」が重要であって、描写対象だと判断したわけだけど。
 こういう判断を、月白さんは自分でやることができない。

 なにが重要なのかを人に指し示してもらえば、その物事を描写することはできるだろう。
 描写っていうのが「直接書かないこと」という基本さえ押さえておけば、描写自体は、それほど難しいことじゃない。

 しかし、なにを描写すべきなのか、ということを見極めるのは、これまた別の能力なわけね。
 そっちはそっちで、また別の修行が必要だ。
 こちらはコンセプトワークっていうんだけど。

 これまた、じつはいま2号にやらせているところ。
 毎回、書くたびに一行コンセプトやら、プロットやら、縛り内容やらを出させているけど……。特に「縛り内容」を提出させているのが、じわじわと効いている模様。

 縛り内容っていうのは、その回のなかで、押さえなければならない重要事項のリストね。
 小説文章内で描写するときに、具体的に具体的に、とやってゆくのとは真逆となる。可能な限り概念的に概念的に、と書かれていったものになる。

 「切ない別れ」とか。「自覚」とか。そんな小説文中でのNGワードばかりが飛び出してくることになる。


「早瀬と雪」、冒頭部リライトしました
No.8545 投稿日 2004年10月5日(火)23時04分 投稿者 月白
 月白です。
 とりあえず、「早瀬と雪」、冒頭部リライト、アップしました。

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1116&e=res&lp=1116&st=0

 描写とか、ちょっとはまともになっているかしらん?(2号調で)


>弟切さん。
 長文病について、色々丁寧な説明ありがとうございます。
 なんで、長文になってしまうか、考えてみますと。
 僕の場合、自分で書いた作品が、ありまして。
 主に短い文からなっているその作品の文章が、どうも、美味しくない。
 で、文章をつなげて長くしてみると、あら不思議。
 少し美味しくなっているではありませんか。
 というわけで、小手先のごまかしに走ってしまうんですね。
 この作品の文章が美味しくない理由も、短文が多かったからじゃなくて、文章が単に情報の羅列だったからなんですね。いま思い起こして見ると。


>新木さん
>なぜ、わざわざそんあ制約を設けて、書いていいものを減らしていって、制約を課さなきゃならんのだろうか?

 そのほうが、臨場感があるから。
 そのほうが、リアリティがあるから。
 そのほうが、「ほんとうのそれ」を感じられるから。
 そのほうが、生っぽいから。
 究極のところ、そのほうが、「面白い」から。


 本日は、こんなところで。(マイペース、マイペース)


上海帰りの弟切
No.8546 投稿日 2004年10月6日(水)01時26分 投稿者 弟切 千隼
新木さんへ >

 はい、弟切は上海に行ったことがあります。
 ただし、もうだいぶ昔の話なので、現在のリアルな上海について、情報を出せる自信はありません。


 とりあえず、年月が経ってもあまり変わらないことについて書いておきます。


●気候について
 けっこう暖かいです。具体的には、静岡市と同じくらいです。おそらく、雪が降ることは、十年に一度くらいしかないでしょう。



●言語について
 上海で話されているのは、中国の標準語である北京語ではありません。上海語です。
 上海語は、北京語とまったく発音が違います。北京語しか習っていない日本人が聞くと、何を話しているのかわかりません。表記は同じ漢字なのですが。


 中国は国土が広いだけあって、たくさんの方言があります。方言というよりは、別の言語じゃないかと思うほど、それぞれの発音が違います。
 日本で言えば、標準語と沖縄方言くらい違いますね。中国人同士でも、出身地が違うと通訳が必要な場合もあります。

 しかし、上海の人は教育水準が高いので、ほとんどの人が北京語も理解できます。話そうと思えば北京語を話せる人が多いですね。


 中国で出世するためには、北京語を話せることが必須条件です。したがって、教育熱心な親は、子供に北京語を教えようとします。中国では、教育水準が高い土地=北京語が通じやすい土地、と考えて間違いありません。



●都市のイメージ
 上海は、日本でいえば横浜か神戸といった感じですね。おしゃれな港町です。行政の中心地であると同時に、観光都市でもあります。
 中国の人に聞くと、上海は、一度は行ってみたい憧れの都市だそうです。



●地理的情報
 港町といっても、上海の中心地からは海は見えません。

 上海の中心地には、黄浦江―日本語読みでは「こうほこう」、中国語(北京語)読みでは「ファンプーチャン」といった感じの発音―という川が流れています。
 これは有名な長江―日本語読みで「ちょうこう」、北京語読みで「チャンチャン」―の支流です。中国の基準では、さほど大きな川ではありません。
 しかし、日本の基準で言えばかなり大きな川です。東京を流れる隅田川より川幅があります。日本人が見ると、「海か?」と勘違いしそうになります。


 何百人もの人が乗る客船も、黄浦江を遡ることができます。黄浦江は、上海の交通の大動脈です。客船や貨物船や軍船など、たくさんの船が行き交っています。
 上海の港は、海にではなく、この川に面したところにあります。外国からの客船もこの港に着きます。


 黄浦江の水は、茶色く濁っています。これは、近年の環境汚染のせいではありません。上流から泥が運ばれてくるために、もともとそういう色をしています。黄河とは違って、黄色くはありません。



●政治的な位置付け
 上海は、日本で言う政令指定都市のような位置付けにあります。市でありながら、県や省と同じくらいの権限を持つ特別な都市です。

 中国の「県」は、日本の「郡」くらいの地方自治体ですね。「省」が日本の「県」に当たると考えていいです。
 ただし、面積で言えば、中国の「県」と日本の「県」は同じくらいです。何しろ大陸ですから、土地の広さはスケールが違います。


 中国では、日本のように、勝手に引っ越すことはできません。誰がどこに住むのかは、お国によって決められています。
 同じ市内で移動するくらいなら、問題はないかも知れません。しかし、市や県や省をまたいで移動するとなると、国か、少なくとも地方自治体政府の許可が必要です。


 こういう国なので、上海のような特別な都市に住める人は、社会的地位の高い人と言っていいです。日本人が日本の高級住宅街に住むより、もっと難しいですね。
 お金さえあれば住めるものではありません。社会的に高い地位の肩書きと、コネが必要です。



 こんなものでしょうか? 他に知りたいことがあれば訊いて下さい。わかる範囲で答えます。



2号さんへ >

 雪の話が出たついでに、ちょっと教えて下さい。


 弟切は、三年に一度くらいしか雪が降らない静岡県の出身です。けれども、スキーをやりますので、雪国で雪が降っているのは何回も見たことがあります。

 弟切の記憶では、降ってくる雪を下から眺めると、雪国の雪でも灰色っぽく見えました。
 雪国であっても、光の状態や雪を見る方向によっては、灰色っぽく見えることもありませんか?

 雪が灰色に見えるかどうかは、雪そのものの色よりも、光の状態や雪を見る方向によるのかも知れません。

 2号さんは雪を見慣れすぎていて、じっくり見たことがない可能性もありますよね。今度そちらで雪が降ったら、ぜひ、降ってくる雪を下から眺めて、どう見えたか教えて下さい。


またまたまた(中略)台風
No.8547 投稿日 2004年10月7日(木)19時09分 投稿者 弟切 千隼
 台風22号が、南海上から日本列島をうかがっています。この台風が日本に上陸すれば、今年に入って九個目です。
 こんなに台風が来たのでは、海の中も大変でしょうね。海水が派手にかき回されて、環境が変わってしまうところもあるでしょう。海の生物たちにとっても死活問題ですね。



月白さんへ >

 課題部屋のNo.1116「早瀬と雪」冒頭部リライトを読みました。本文はこちらにありますね↓

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1116&e=res&lp=1116&st=0


 前のものよりは、良くなっていますね。一文が短くなったことが大きいです。
 以下、気になった部分を指摘してゆきます。


>> 前面にはデパートがある。

 いきなり『前面には』とあるのに違和感がありました。どこの前面なのかがわからないからです。

 前面という言葉を使うなら、「僕の前面には」として欲しかったですね。これならば、視点保持者の前面であるとはっきりします。視点保持者の性別もわかります。情報密度が上がりますよね。



『デパート』という言葉は、人によって思い浮かべるものがだいぶ違うのではないでしょうか? 

 大都市圏に住んでいる人なら、十階建て以上の巨大な建物を思い浮かべるでしょう。そのデパートの前には何車線もある広い道路があって、多くの車が行き交い、歩道には大勢の人が歩いている、という感じではないでしょうか。

 けれども、地方在住者は、違うものを思い浮かべるかも知れません。
 せいぜい五階建てくらいの建物が、駅前に建っています。それでも周辺では一番高い建物です。駅前にはささやかなロータリーがあって、タクシーの運転手さんが暇そうに客待ちをしています。デパートの周囲は一応商店街になっているものの、歩いている人はまばらです。


 前者の状態と、後者の状態とでは、全然違いますよね。

 月白さんの書き方では、前者とも後者とも断定できません。具体的な情景が感じられません。


 小さな子供でもない限り、デパートという言葉がわからない人は、日本人にはいないでしょう。ですから、デパートという言葉を使うこと自体は、かまいません。
 しかし、その言葉が、いろいろな人にどういうイメージを持たせるかを、考えて使わなければなりません。


 例えば、「僕の前面には、十五階建ての巨大なデパートがあった」とすれば、田舎の光景を思い浮かべる人はまずいないでしょう。
 あるいは、「僕の前面には、五階建てのデパートがあった。この辺りでは一番大きな建物だ」とすれば、どう考えても田舎の光景ですね。



>> 前面にはデパートがある。それを眺めているのに耐えられなくなった。僕は、行き交う雑踏の左右を見る。願う気持ちで、目を凝らして探す。

 冒頭のこの段落は、二つに分けられます。

 なぜ二つに分けられるかといえば、二つの内容が一つの段落に押し込められているからです。一つの段落に書ける内容は、一つです。


>> 前面にはデパートがある。それを眺めているのに耐えられなくなった。

までは、「デパートを眺めている主人公」が書かれていますね。

 ところが次の

>>僕は、行き交う雑踏の左右を見る。願う気持ちで、目を凝らして探す。

では、「デパートから目を離して、何かを探す主人公」が書かれています。ここで内容が分かれていますよね。

 内容が別のことになったら、段落を分けるのが鉄則です。



>>僕は、行き交う雑踏の左右を見る。

という文の、『行き交う雑踏の左右』という部分に、違和感を抱きました。

 行き交うのは人であって、雑踏ではありませんよね?
 弟切は、「雑踏」という言葉自体に、大勢の人が行き交っている様子を思い浮かべます。『行き交う雑踏』では、「馬から落ちて落馬して」と同じ感じがします。弟切がおかしいのでしょうか?


「雑踏」は、人間がはっきりと一塊になっている様子ではありません。隊列を組んで行進しているのとは違います。
 輪郭がぼんやりしたものに対して「左右」と書かれても、どこを指しているのかわかりません。



>>願う気持ちで、目を凝らして探す。

 ここの『願う気持ち』に違和感を持ちました。主人公の気持ちの変化に戸惑ったからです。


 同じ段落の前の部分に、『耐えられなくなった』とありますよね。その理由は書かれていません。
 読者さまは、「なぜ、眺めるだけのことに耐えられないのだろう?」と不思議に思っているはずです。

 その疑問が解決されないうちに、主人公の気持ちが変わっています。
 眺めるだけのことに耐えられないなんて、主人公はよほど苦しんでいたに違いありません。なのに、主人公は、その苦しみを一瞬で忘れたようです。突然何かを願っています。何を願っているのかも書かれていません。


 現実の人間は、ころころと気持ちが変わるものです。が、物語においては、「なぜそうなったのか」を書かないと、読者さまは付いてきてくれません。他人の気持ちなど、表明してもらわなければわかりませんから。



 あと、「早瀬と雪」という題名が良くないと感じました。
 早瀬という言葉は、人名でも地名でも、「流れのはやい瀬」という一般名詞としてもあり得ますよね。どれを指すのかがわからないので、ぴんと来ませんでした。


 人名を題名に使うなら、よほどインパクトのある氏でない限り、名を使ったほうがいいでしょう。「これは女性(男性)が登場する話だよ」と、読者さまにアピールできるからです。
「女性(男性)が登場しない話は読まない」という読者さまがいたとしたら、そういう方に「読んでみようかな」と思わせることができます。

「鈴木」とか「佐藤」とかいった平凡な氏であっても、それに意味があるなら、氏のほうを題名に使えばいいわけです。


 この作品では、ヒロインの名が「雪野」ですね。そのまま題名を書き換えると、「雪野と雪」になってしまいます(^^;
 こういう場合は、そもそも題名のつけ方がおかしいのですね。わかりやすくて、読者さまにアピールできる題名を工夫しましょう。
 それが難しいのですけれどね(^^;;



お知らせ:
 弟切は明日から仕事で出張します。帰宅するのは10/10(日)の予定です。次にここに書きこめるのは、10日の夜以降になります。

 台風で帰れなくなりそうで、ちょっと不安です……。


熱は下がった。あとは……
No.8548 投稿日 2004年10月7日(木)23時43分 投稿者
名無し君2号
 咳だけなんだっが! げふげふがふんっごはほっ!
 かーっ!

 ……ぺ☆(かわいく)

 いや、いくらかわいくったって痰を吐いてますから。
 某ヨン様とつなげるか、某カトちゃんとつなげるか、どれにしようか迷ったあげくこれにしたのは秘密です。我ながら無駄なことに労力を払っているなあと思った。たばこを吸うわけでもないので、痰が出るなんかここしばらくなかったんですけどもねえ。うわあ、我ながら汚え話。

 なんでしょう、ともかく咳が止まりません。風邪をひきたてのときよりヒドイです。エグイです。咳きこみすぎて腹筋が筋肉痛になったってのは、さすがに自分の体の貧弱さを考えてしまいましたけども。ぷよぷよだなあ。でもまだ三段にはなってないさ。

 といいますか、なんだか肺が痛みだしたんですけどどうしよう。
 おろおろおろおろ。




>バンドものアニメ

>>なにやら「BECK」という、バンドもののアニメが始まるらしい。
>>10月6日(水)深夜1時30分〜(テレビ東京)

 2号のド田舎では見られません。TBS、フジテレビ、日本テレビ、テレビ朝日は系列局があるんですが、噂に聞くアニメ王国、テレビ東京の局はないのでございますよ。
 ちゅうかフジテレビの系列局名が「めんこいテレビ」ってどうなのよって話でしてね。
 あまりに自暴自棄じゃないか――平成3年開局だから/もう10年以上も/めんこいなんですけどね――ははは、なぜか乾いた笑いが唇から洩れてゆくんだよ。

 たとえ系列局があったとしても、安心するのはまだ早く。
 深夜放送のアニメはこちらド田舎ではやってくれません。とくにフジ……めんこいテレビは全滅気味。レンタルビデオ店から借りるしかないとゆう。

 あ。ビデオデッキ壊れているんだった。

 ……。

 母さん、今年の冬は厳しそうです。
 ちなみに「めんこい」って岩手の方言で「かわいい」って意味です。あっはっは。

 ええと、原作である漫画の「BECK」なら読んでいます。月刊少年マガジンにて好評連載中ですね。映像で見せられるぶん有利な点もあれば、小説のように音を言葉で描写できないぶん、不利な点もありだと思いました。

 なんのとりえも無いややいじめられっ子な少年がギターと出会い、仲間と出会い、バンドを組んで、すこしずつ才能を認められ、おかげでいじめられっ子からも認められ――という話の流れだったと思います。ん? かの有名ボクシング漫画、「はじめの一歩」と似た構造か?


>>音楽ものっていうのは、漫画にしてもアニメにしても、めずらしいなぁ。小説だともっとめずらしいのだけど。

 めずらしい……んでしょうね。「マクロス7」は音楽もののカテゴリーに含めちゃ駄目ですかね。二、三回しか見てないからなんとも言えないんですが、なんかバンドものだったような気が。

 漫画だとはるか昔に少年週刊サンデーで連載されていた「TO−y(トーイ)」が超絶有名なはず。うわ、懐かしい。ちっとも内容を覚えていない。他にも少女漫画だとけっこうあるような気もしたりしますが、詳しいわけではないのでコメントは控える私です。ビッグコミックで演歌ものの「俺節」とかあったなあ。
 いまだと、月刊アフタヌーンで「俺と悪魔のブルース」が連載されてますね。伝説のブルースマン(四辻で悪魔に魂を売ったらしい)ロバート・ジョンソンの伝記漫画なんですが、なんか雑誌からは浮いているような気もしたり。

 小説。
 え、えーと、直木賞を獲った「青春デンデケデケデケ」とか。読んでませんけど。
 あとはミュージシャンな人が書いた小説にはバンドものが多いっぽいです。大槻ケンヂさんの「グミ・チョコレート・パイン」とか。よ、読んでないんスけど……。

 といいますか、私って漫画が好きなんだなあと思った。
 ライトノベルももっと読みたいけれど図書館には置いてないさー。

 それでも、なるほど、たしかに無い。なんか週刊少年マガジンあたりで一本ぐらいバンドものがあっても良さそうな気がしますが、無い。
 ああ、そういや「コータローまかりとおる」という基本路線はバトルものな漫画で、なぜかバンドものをやっていた時期があったなあ。一流の格闘家は天性のリズム感があるとかで、主人公がドラムを叩いていた。
 というかいつのまにか「コータロー」終わってたんだなあ。


>>ていうか、2号。
>>バンド経験有りっていうのは、貴重な体験だぞ。

 そうですね。おなじ経験ありとしては病人とかありますけども。どうにか活かせないものかな。あとはスチャラカサラリーマンものとか。



>月白さん

 「かしらん?」というのは山田風太郎さんのエッセイ(その名も「あと千回の晩飯」。私が晩ごはんを食べられるのもあと千回ぐらいだろうなあ、という思いからつけられた題名なそうな。凄え)を読んでいて、なんだか印象に残っちゃったので丸パクリしたものです。ちなみに山田風太郎さんは「か知らん」と使用してます。

 それにしても。
 こうやって情報は連鎖してゆくのだろうか。
 山風死すとも言葉を残す?

 いや、残したいのは忍法帳や明治物シリーズのほうでしょうけど。まさか「かしらん」とは思ってなかったでしょうな。なんだかすごく申し訳ない気持ちになる。でも謝ったりなんかしない。


>1116 「早瀬と雪」、冒頭部リライト

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1116&e=res&lp=1116&st=0

>>描写とか、ちょっとはまともになっているかしらん?

 おそらくは「主人公の感情をあらわす」ことに重点を置いてリライトしたのではないかと思います。それについては成功しています。
 ただ、ちょいとばかり飛ばしすぎじゃなかろうかと。

 なんだか落ち着いて読めないです。
 原因は以下のふたつ。

・スピードが速すぎる。
・テンションが高すぎる。

 スピードに関しては、一行を四十字に整形してみるとよくわかります。二行に渡る段落がふたつしかありません。一行だけの段落が続くと、それだけぽんぽんぽんと読めるわけで……どうしても速くなりますよね。

 メリハリということを考えると、重要なシーンでなければ、なるべく普通のスピードのほうがいいような気がします。じゃないと注目させたい場面でスピードを上げたりとかできないですし。


 あとテンションが高いということ。それ自体については、まあ構わないと思うのですが。

 ただ、読者には主人公が興奮している理由がわからないんですよね。主人公と彼女がどんな関係を築いて来たのか、ちっともわからないわけです。
 そういったまったく白紙の状態で、いきなり「身体が震えた」とか言われても、読者としては置いてきぼりにされるしかないわけで。

 こういう状況になる以前のストーリーが頭にある状態ならば、今回のテンションであってもなんとかついていけそうな気はします。読者もテンションを上げてますからね。

 なんといいましょうか……飲み会に遅れて行ったような感じ?
 まわりは酔っぱらいまくりテンション上がりまくりなんだけど、ぼくはまだシラフだしなーという。さて、ぼくはまわりの人を知らないんだけど、一緒に酔っぱらえば面白くなるの? じゃなきゃもう帰っちゃおうかな……。

 いや、まあ、「感情を出せ」といわれて直したのに、じゃあどうすりゃいいんだよ! って話かもしれませんが。

 わかりやすいのはここかなあ。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 目端に映っている白いコート。その先が見たくて、見たくて。
 僕は、ゆっくりと顔を向けてゆく。
 肩にまで流れている、さらさらの髪が見えはじめて。
 柔らかな目と口が、徐々に形になっていって。
 淡い笑み、その中に優しさを湛えた早瀬雪野が、そこにいた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 「その先が見たくて、見たくて」「見えはじめて」「なっていって」。
 えーと、こういうのってなんていうんでしたっけ。体言止め? ともかく、普通の書き方ではないですよね。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 目端に白いコートが映っていた。僕は、ゆっくりと顔を向けてゆく。
 肩を流れている、さらさらの髪が見えはじめた。柔らかな目と口が、徐々に形になってゆく。淡い笑みのなかには優しさがたたえられていた。
「待った?」
 早瀬雪野が、そこにいた。
「あ……いや」
 言葉がなかなか出てこない。
「ちっとも。ぜんぜん。その……待ってないよ」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 セリフは余計リライト。
 注目していただきたいのは前半部分です。なんといいますか、この程度のテンションがいいと思いマスですよ。人が死んだとか殺されそうとか、そういった一大事件ならともかく、たかだか――高校生には『たかだか』じゃないのかな――待ちあわせしていた女の子がやってきたというだけですから、こんなもので。ここはさらりと。
 これでも、主人公の感情は伝わるはずです。

 テンションが高すぎれば「ついていけないわ」と捨てられ、低すぎれば「つまらないひと」と捨てられ……読者って、ホント、もう。お客さまは神さまですよなあ。


 ちなみに私が文章を書く上で心がけているのは、力を抜く、抜き倒すということです。

 文章にも「力み」はあらわれるんですよね。
 で、問題なのは、血管が浮きあがったバッキバキの文章ってのは、あんまり読者には好まれないということでして。だからさらりと、するりと。

 ……それができれば苦労はないんですけどねえ。




>弟切さん

>>雪国であっても、光の状態や雪を見る方向によっては、灰色っぽく見えることもありませんか?

 あると思います。
 でも田舎ものな私としては、やっぱり雪は白という印象が強いんですよね。白で確定だったので、ホントかどうか確かめようとすらしていなかった。

 朝、目を覚まして外を見たら、あーあ、一面銀世界〜、雪かきめんどくせ〜、という人生を過ごして28年。雪が降ったって珍しくともなんともないから、そもそも空すら見あげていない気もする。思いこみは怖い。




 レスには2時間ほど。明日には、課題を書きあげてアップしたいと思います。肺が〜あ〜あ。おろおろしながら眠ります。


名無し2号さんへ
No.8549 投稿日 2004年10月8日(金)01時01分 投稿者 鐸碑
 その症状少し前に私の患ったのと同じ様な病状ですね。ウィルス性の気管支炎の可能性が高いと思われます。
 養生していれば免疫力だけでも治らない事もないでしょうが、なまじ熱が上がらず動ける分身体に負担をかけて長期化する危険が高くなります。医者に掛かり、抗生物質でも貰って早期治療をした方が良いと思います。
 病原体を阻止する咽喉の粘膜がやられて、城門の朽ちた城の様に防御力が落ちた状態になっていますので、余病を患う危険が高くなっています。特に肺への感染の危険が高く肺炎を併発する可能性はかなり高いので、一度診断くらいは受けておいた方が良いでしょう。

 肺炎も治らない病気じゃないですが、気管支炎程度と比べれば治療に時間も費用も掛かりますから、それを阻止した方が結果的に時間もお金も浮く事になるはずです。


いろいろ
No.8550 投稿日 2004年10月8日(金)10時02分 投稿者
新木 伸
 上海のこと。
 とりあえず、上海留学経験者のさつきさんと、弟切とが名乗り出てくれたので、電話なりなんなりで連絡を取って片づけるつもり。
 時間があったなら、他の人の資料にもなるから、掲示板上でやるところだけど。




>文章力ってなに

 ふと思った。
 「文章力」というけれど――。「○○力」と付いているからには、それはなにかの「力」を示している言葉なわけだ。

 文章力とは、いったいなんの力を示した言葉なのだろう。
 文章力って、なに?
 どういう種類の力の指標であるのだろうか。

 これに答えられるのであれば、文章というものがなんであるのか分かっているわけだ。
 つまり身についていることになるが。





>文章力とか

 まあ行きがかり上、いま文章面ばかりやっているわけだけど。

 じつは文章力ばかりやっていても、あんまり意味はなかったりする。
 小説力ってものは「総合力」だから。

 凄い文章力があったとしても、話がつまんなかったり、キャラに魅力がなかったりしたらぜんぜんダメだし。
 また話が凄くおもしろかったとしても、文章がダメだったら、これもやっぱりダメなわけだ。

 「小説力」を構成する三大要素は、「文章力」「ストーリー」「キャラクター」だとする。

 「文章力」のサブジャンルには、説明力、描写力、演出力、いろいろある。もっと細かくやるのなら、月白さんに指摘した欠点の数が増えることになる。
 また「ストーリー」のサブジャンルにも、構成力やら、発想力やら、設定力やら、知識量やらがある。
 「キャラクター」のサブジャンルは、僕は分解能が低いのでよくわからんけども、人物造形力のほかにも、なにかあるのだろう。

 構成力ってのは、ストーリーを組み立てる力。話の要点を見失わずに、話を組み立てていったりする力。この力のある人は、話をあらすじ化したりするのが自由自在となる。

 演出力は見せかたを工夫する力。怖いシーンをより怖く。楽しいシーンをより楽しく。同じものを書くとして、いかに効果的に見せることができるかという力。これには発想する力やら、知識としての演出手法の引き出しの数も関係してくる。


 話を戻す。
 小説を様々な力が合わさった「総合力」として考えていったばあい、とりあえず目標とすべきなのは、他の足を引っぱらない程度の文章力なわけね。
 月白さんの場合、文章力が低くて、明らかに足を引っぱっている。

(あと「ストーリー力」のなかの設定力も弱いんだけど。それよりも文章力のほうが、まだ低い)

 文章力が足りていない場合、まずたいてい、描写力の欠如として現れてくる。
 描写をしたことがない。描写がなんであるのかわからない。よって描写のつもりで書いているものが、ぜんぜん描写になっていない。と、そうなってしまう。
 それでいま、描写のことをやっているわけだ。


 描写だけやっていても文章力は向上しないし。文章力だけ向上しても小説力は向上しないわけだけど。しかし、なにかからはじめていかないと、なにも変わらない。





>見る目ができていない件

>>僕の場合、自分で書いた作品が、ありまして。
>>主に短い文からなっているその作品の文章が、どうも、美味しくない。
>>で、文章をつなげて長くしてみると、あら不思議。
>>少し美味しくなっているではありませんか。
>>というわけで、小手先のごまかしに走ってしまうんですね。

 と、あるけれど。
 ようするに、短文より長文のほうがおいしいと感じてしまう味覚があったってことだよね。んで、それは錯覚であったと。
 書いてある内容が同じまま、ただ句点を省いて文章を接続していっただけで美味しくなってしまうなんて、そんな夢みたいなこと、あるわけないじゃん。
 錯覚錯覚。
 単純な錯覚に囚われてしまう程度の舌だったというわけだ。

 ちなみに見分ける目を養うためには、分析精神を持って文章に触れること。
 これは上手いのか。下手なのか。
 上手いと思ったその感覚は本当のものなのか? たんなる錯覚ではないのか? ――そう疑ってゆく姿勢も必要だ。
 自分の感覚の確かさを検証する方法もある。
 上手いと感じたのなら、その「理由」を出してみること。また下手だと感じた場合にも、なぜそれが下手であるのかという「理由」を、毎回、掘り出してゆくこと。

 感覚に、いちいち理由づけしてゆくことになるから、これは苦しい作業だ。
 人間というの感覚で動くように出来ている。多くの物事を直感で処理している。そのほうが楽だし、速いから。
 しかし物事を感覚で処理していると、その感覚が間違っている場合には、どうにもならない。軌道修正もままならないまま、だめなほう、だめなほうへと突き進んでしまう。
 理屈や理論っていうのは、自分の感覚を較正するための道具なわけね。

 月白さんの場合には、自分の「感覚」があてにならない状態なわけね。
 ある文章が美味しかった理由を、「長文であるため」と直感的に感じてしまったわけだけど、美味しい理由はほかにあったわけだ。
 ある文章を美味しいと感じたとき、「理由は長文であるためだと思うが、本当にそうだろうか?」と検証してみる癖がついていたなら、間違えなかったかもしれない。


 物事がうまく行っているときには、理屈や理論は必要ない。
 しかしうまく行かないときに、うまく行くための方法を模索するためには、理屈や理論が必要になってくる。
 月白さんの文章ってのは、いま、うまく行っていない状態なわけね。だから考えてやらなければならない。

 ちなみにどんな物事の修行もそうなんだけど……。
 最終的には、感覚やフィーリングで処理するためにやっているわけね。そのために頭で考える。
 考えずにできるようになるために、まず、考え抜いてやってみるわけよ。





>描写の件

>>そのほうが、臨場感があるから。
>>そのほうが、リアリティがあるから。
>>そのほうが、「ほんとうのそれ」を感じられるから。
>>そのほうが、生っぽいから。
>>究極のところ、そのほうが、「面白い」から。


 描写の件。
 書けるものを制約してゆく理由。

 ここもエウレカ病だなぁ。
 分室用語ね。すぐに答えを出してしまって、考えるのをやめてしまう性癖のことを、エウレカ病と呼んでいる。

 こんなんじゃ、なんの答えにもなっていないことに、まず気づきましょう。

 制約を付けると臨場感が出るというけど。
 なぜ臨場感が出るの? どんな仕組みで、書ける物事に制約を課すと臨場感が発生するわけ? また臨場感って、この場合にはどんなもののこと?
 そういうことまで考えて、答えてこなかったら、答えたことにならないよ。

 リアリティって、なに? 生っぽいって、どういうこと?

 上に書いたように、不確かな目とあやふやな舌しか持ってない人が、自分の目と舌とを磨いてゆくためには、感じたことに理由付けして、本当にそうであったのか確認してゆくしか方法がないんだ。
 目と舌っていうのは、感性と言い換えてもいい。
 「感性」ってのは、「感じる性能」ね。
 月白さんは文章に対して、感じる性能が低いのだ。

 制約を付ける理由は、臨場感が出るためだ――と、エウレカして思考停止していないで、なぜそうなるのか、本当にそうであるのか、検証してくること。





>「デパート」とか

>>前面にはデパートがある。

 デパートという言葉を書いたとき、相手に伝わるであろうイメージを計っていないのね。
 大きなデパートもあれば、小さなデパートもあるわけだ。
 月白さんとしては、自分的基準における一般的な「デパート」のつもりで書いたのだろう。

 だが自分の「一般的」が、読者すべての「一般的」と合うときもあれば、合わないときもある。この場合は合わない場合だわな。デパートという言葉は、人によって意味するところがだいぶ違う言葉。

 弟切のいうように、5階建ての小さなデパートもあれば、都会の大きなデパートもある。月白さんはこれまでの言葉の使い方やら、認識セットからすると、都会人らしいから、おそらく「都会の大きなデパート」をイメージしているのだろうけど。
 世の中には、5階建て以上の大きなデパートを見たこともない2号のような人間もいるわけだよね。
 その逆に、都会のデパートしか見たことがない人もいる。首都圏から一歩も出たことのない人ね。
 そういう人は、ただ「デパート」と聞けただけでは、無条件に「大きなデパート」を思い浮かべてしまう。

 これはビルの屋上から街を見下ろした光景が「足下にある」と書いてみたり、「都会の灰色の雪」と書いてみたりしたときと、同じところに根がある問題。
 読み手の側のことを考えていない。
 自分にとって、ではなくて、読み手にとってその言葉がどういう意味を持つのかってことが大事なのだな。

 何度も繰り返し言っていることだけど――。
 「商業小説」というものが、不特定多数の読者に向けて書かれているものである以上、どちらの人も読者となることを想定して書かていなければならない。

 大きなデパートであるなら、ただ「デパート」と書くだけではなくて、大きなデパートであることの伝わる工夫を。
 逆に地方の小さなデパートであるなら、都会育ちの人が自分的イメージをあてはめて大きなデパートを思い浮かべてしまわない工夫を。


 じゃあ、ちとリライト。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 デパートの上にある大時計が、五時の鐘を鳴らしはじめた。
 首を折って文字盤を見あげた僕は、すぐにその目を雑踏に下ろした。視線はさっきまでの周回コースに戻って、ウインターセルの垂れ幕から、灰色の壁面に、そして人々の黒い頭を順番に回ってゆく。
 こつん。
 と、立ち止まったヒールの音が、うしろでした。
 その音は僕の心臓にまで届いてきた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 「大きなデパート」を描写してみた。
 また「雑踏」も描写にした。
 「人を待っている」ということも描写にした。

 行動が周回コースになっているのは、良い観点なのでイキにした。
 あと立ち止まった音が心臓に響くってのも良かったのでイキにした。
 ただし演出がなってないので、出しかたや書きかたは工夫してみる。

 あと主人公のテンパり具合っていうか、なにかひとりで気分が盛り上がっているようなんだけど……。
 今日、この日の逢瀬は、主人公にとってすごくすごく大切な日だったりするのかもしれないけど。
 物語が始まったばかりの読者は、そんなこと知らないし、わからない。
 だからそーゆーものは、一切、削除しておいた。わけわからんもんは、いらない。

 以下のことだけに情報を限定して書いた。

・男が誰かを待っている。
・たぶん都会。たぶん駅前。たぶん大きなデパートの前あたり。夕方5時くらい。
・待ち合わせの相手は、たぶん女。たぶん男にとって大切な相手。

 これ、つまり、5W1Hなわけね。
 「誰が」「いつ」「どこで」「なにを」「どうしているのか」「なぜゆえに」

 「男が夕方に駅前で緊張しながら女を待っている。緊張する理由は女が大切な相手だから」というのが、この場面の5W1Hね。





>男はなぜテンパっているのか

 ここ、2号からも「テンション異様に高すぎ」と指摘されていたけど。

 なにか意図したものや理由があるわけではなくて、ただ単に、頑張りすぎちゃっただけなのではないかと思われる。
 感情を込めようとして、極端に込めすぎちゃったわけね。

 前、誰だったか。
 「主人公が1日バイトでこき使われて疲れている様を書け」としたら、「心臓停止寸前の極度の疲労」を書いてきてしまった人がいるけれど。
 まあそういうのと同じかな。

 1日働いて疲れたぐらいの疲労を描写すればいいところを、とにかく「疲労」を描こうとして、最果ての地まで行ってしまったというか。
 月白さんも、2号に言われて感情を込めようとして、同じように最果ての地まで行ってしまったわけだな。





>2号
>力みを抜くということ

 いきなり2号のほうにレスだけど。

>>ちなみに私が文章を書く上で心がけているのは、力を抜く、抜き倒すということです。
>>文章にも「力み」はあらわれるんですよね。
>>で、問題なのは、血管が浮きあがったバッキバキの文章ってのは、あんまり読者には好まれないということでして。だからさらりと、するりと。

 これはつまり、アレだな。
 「一生懸命」ということが、「力を入れる」ということであると、混同しているからそうなってしまうわけね。
 注意を払うということと、力を入れるということとは、別なのだが。

 そのことに慣れていない人は、そのことに対して自信がない。自信がないことをするときに、人はどうするかというと、まず本能的に力を入れてしまうわけね。つまり「力んで」しまう。

 無論のこと、力んで書いたものが、いいものであるはずがない。

 ただやっているだけだと、この仕組みは防げないんだけど。防ぐ方法もある。
 「自信がないことをやろうとしているときには、力んでしまうものであり、いま自分は自信のないことをやろうとしているのだから、なおのこと力を抜いてやらなきゃならない」――と、そういう心構えを条件反射として刷り込んでおくのね。つまり、なんとなく書いているのではなくて、考えて書くということ。




>余談

 本筋とは関係ないけど。
 18歳程度の年齢の女子高生を、女子高生と書かずに描いたものが、リライトしたなかにあったことを、ふと思い出した。忘れないうちに抜粋しておく。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 穏やかな午後の光を浴びて、桜の枝がゆっくりと騒いでいた。残り少ない花びらが、また一枚、落ちてきては、地面に重なる花びらの一枚と変わってゆく。すぐに混じっていってしまい、いま落ちてきたものがどれだったのか、もう見分けがつかなくなってしまう。
 二本の桜並木が交差して、交わる場所であった。
 街の音もここからは遠い。ベンチには人の姿はなく、かわりに花びらが何枚も腰を掛けている。
 ――と。
 そのベンチに足を乗せ、黒いソックスを膝下まで引き上げている娘がいた。
 娘は足を乗せたままで、散りゆく桜並木を見回していた。風に運ばれた長い黒髪が、紺色の制服の胸と腰とに引っかかって溜まっている。彼女は風に髪を与えたまま、一直線に揃えた前髪の下で、眉を小難しく引き寄せていた。目は遠くに向けられて、じっと桜の枝を見つめている。
 その唇が不意に動いた。古めかしい響きの一句がつむぎだされてくる。
「散ればこそ、いとど桜はめでたけれ――うき世になにか、久しかるべき」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 少女の容貌と、年格好の描写ね。あと性格も若干含まれているか。





>ウイルス性気管支炎

 そういえば、僕も前にあったなぁ。咳が2〜3週間止まらなかったとき。放置しておいたら、そのうち治ったけども。あれがウイルス性気管支炎というやつだったのか。
 またそういえば、うちの親父の死因も、たしかそれだったような。「急性」の付くほうで、喉が詰まって呼吸困難にて死亡。

 ところで抗生物質って、ウイルスには役に立たないわけだけど。
 抗生物質が効くのは、ウイルス自体にではなくて、合併症として起きる他の細菌性の症状に対してなのかな?


一休みいたします
No.8551 投稿日 2004年10月8日(金)16時43分 投稿者 月白
 月白です。
 予定の1週間となりましたので、分室から一時退室させていただきます。
 まだ分室で活動できそうな気はしますが、この辺りで一休みさせていただきます。
 倒れてしまっては、なんにもならないので。


 新木さん、2号さん、弟切さん、他ROMの方々、ありがとうございました。
 今まで戴いた丁寧なレスを自分なりに消化しながら、マイペースで進んでゆきたいと思います。
 

 また参加することがありましたら、そのときはよろしくお願いいたします。

 それでは。


台風が来る
No.8552 投稿日 2004年10月10日(日)02時14分 投稿者
名無し君2号
 なんだか今年は台風ばっかり来るなあ、と思ったらさっそく日本を離れて、太平洋側へ行ってしまった。午前2時10分現在、岩手県は静かな夜を迎えております。



>フカオモ

 深く重く、そして強く「覚醒編」その5(3000文字、原稿用紙7枚)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1117&e=res&lp=889&st=

 演奏を始めたバンドを、外から眺める志保里の巻。

 わざわざ志保里たちに凛子バンドを見させているのは、外から見た視点が欲しいなあ、と思ったからだったりします。内側からは草一郎に語らせればいいんですが、それだと演奏している側からしか書けないんですよね。演奏を聴いている側からも書きたかったので、志保里たちを参加させています。
 今回はその成果が出ているかどうか、です。なんだかまとまりがなくなっているような気もするんですけども。

 およそ一週間ぶりに小説を書いたら、すごくぎこちなかった。風邪だろうがなんだろうが、なにかしら文章は書いてなきゃ駄目だー。また覚えなおしだー。



>鐸碑さん

 情報ありがとうございます。水でうがいばっかり(喉に湿り気を与えようという意図)していたら、だいぶよくなってきました。気管支炎で検索してみると、なかなか馬鹿にできない病気のようでして。怖い怖い。



>月白さん

 分室からはさようならですね。またどうぞ。



 レスには30分です。


台風禍をくぐり抜けて
No.8553 投稿日 2004年10月10日(日)21時52分 投稿者 弟切 千隼
帰宅しました弟切です。

 台風が直撃した場所に近いところにいたので、大変でした。一昨日は雨の中、震えながら外を歩きました。昨日はさすがに外での仕事はできませんでした。
 それでも昨日は用があって、雨の中を歩かざるを得ませんでした。おかげで風邪を引いたようです。喉が痛いです。

 今日は養生することにします。とりあえず生存証明でした。


泥の川
No.8554 投稿日 2004年10月12日(火)03時35分 投稿者 弟切 千隼
 出張から帰る途中、弟切は列車に乗って、いくつかの川を渡りました。どの川も満々と水をたたえていました。水の色は泥色です。
 その川を眺めていると、上海の黄浦江が思い出されました。



>自己課題

 以前、分室にあらすじを書いた「本心を他人に明かさない人」の話を書きます。以下にあらすじを再録します。


―――――――――――――――――――――――――――――
 ある店に、「いつもにこやかだけど本心が知れない」と同僚に思われている店員がいた。遊びに誘っても付き合いが悪いため、「実はみんなが嫌いなんじゃないか」・「裏で何をしているかわからない」などと陰口を言われていた。
 ある時、その人の肉親が亡くなったという知らせが入る。肉親が長く患っていて、その世話をするために、その人は遊びにも行かなかったことが判明する。
 忌引きもそこそこに、その人は店に出てくる。その人はいつもと変わらず、にこやかに接客する。その様子を見た同僚たちは、その人が内面の動揺を出さず、プロの態度でいることを知って、その人を見直すのだった。
―――――――――――――――――――――――――――――


 今回の課題の目標は、以下のとおりです。


1.意味のわかりやすい文章を書く。
2.目新しい、どきどきする、などの味のある文章を書く。
3.ほどほどのうんちくを含める。
4.読者さまの「情動を引っかく」。
5.登場人物のキャラクターを立てる。


 1は、原点の原点ですね。当たり前のこととはいえ、その当たり前を実現し続けるのは難しいです。当たり前を忘れないように、掲げておきます。

 2は、読み捨て防止策です。「意味がわかる」ことは当然として、それだけでは読者さまは付いてきてくれません。
 料理に例えれば、たとえちゃんと食べられる食材を使ったとしても、甘い・辛い・酸っぱいなどの味がない料理は、味気なくて食べられませんよね。読者さまに好まれそうな味付けをして、食べて(読んで)もらえるようにします。

 3は、うんちくの入れ加減の練習です。うんちくは弟切の売りとなり得る重要な要素ですから、売れる加減をきちんと見極める必要があります。

 4は、小説の原点の一つですね。「登場人物の掛け合いが笑えた」とか、「主人公の過酷な運命に涙した」とか、何かしらの情動が引き起こされることがなければ、人は小説なんて読みません。
 涙・笑い・怒りなどの情動を、きっちり引き起こすことを目指します。

 5は、弟切の弱点の克服です。弟切はキャラクターが弱いので、この弱点が他の要素の足を引っ張らない程度にしたいです。



 自己締め切りは、今度の日曜日(10/17)とします。


暖かいの
No.8555 投稿日 2004年10月12日(火)23時45分 投稿者
名無し君2号
 なんだかほんわかと暖かいです。寒いよりはこっちのほうがいいや。
 ちなみに我が家ではとっくにストーブを出していたりします。でもまだ雪は降っていない。岩手だからってまだそこまで寒くないやい。




>フカオモ

 深く重く、そして強く「覚醒編」その6(6800文字、原稿用紙16枚)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1118&e=res&lp=889&st=

 主人公が能力を発揮して、バンドの演奏を盛り上げまくりな話。

 なるべくかっこつけないで書こうと努力してみました。
 ――が、やっぱりかっこつけてると我ながら思います。クライマックスなもんで、どうしても力が入ってしまうのでしょう。もっともっとさりげなく書けたらなあ。

 なんてことを考えていたんですが、力が抜けすぎてるのも問題じゃないだろうか、と思い始めてきました。理想的なのは、場面場面で程よいテンションを保てればいいのでしょうけども。もっと場数を踏む(つまりもっと書く)ことが必要だと思いました。

 あと二話か三話で終わります。最初にこの章を書き始めたときは、どんどん量が増えてゆくので、いったいどれくらいやれば終わるのかとも思いましたが。どんな小説でも書いてりゃそのうち終わるんだなあ、と。




 レスには20分。ちゃお。


我が家の台風被害
No.8556 投稿日 2004年10月13日(水)01時00分 投稿者 弟切 千隼
 台風22号のせいで、ベランダのサンダルがまたもや飛ばされてしまいました。16号だったか18号だったかの台風で飛ばされて、新しく買ったばかりでしたのに。
 もっと重いサンダルを買うとか、サンダルの置き場所を工夫するとか、考えるべきですね。学習能力がない弟切です(;_;)



月白さんへ >

 お疲れさまでした。月白さんとのやりとりは、弟切にとっても勉強になりました。
 機会があれば、また一緒にやりましょう(^_^)



2号さんへ >

 フカオモはじりじりと最後に近づいていますね。技術面は置いておきまして、作品に熱気が感じられます。良いことです。


 最後に近くなって、「志保里が草一郎のことを本当に好きなんだなあ」と伝わってきます。それまでは、年上のおねーさんが若い男の子をもてあそんでいるだけ、にも見えていましたけれど。


 ただ、志保里がなぜこれほど草一郎を好きなのか、理由がわからないのが気になります。

 あ、これは、今すぐに直せと言っているのではありませんよ。全部書き終わって、冷静になってから考えて下さい。そのほうが良くなるでしょう。


 現実には、とても大人っぽい女性が子供っぽい男性にぞっこんだったり、もてもてのいい男がだめ女に惚れこんだり、といったことが普通にあります。恋に理屈は通用しませんからね。
 けれども、フィクションの中では、そのような「釣り合わない恋」には、何らかの理由付けが必要でしょう。


 2号さんとしては、その理由を書いているつもりかも知れません。でも、少なくとも弟切には、納得できる理由を読み取れませんでした。


 おそらく、この問題は、志保里の人物像をもう少し掘り下げれば解決するでしょう。書き直しに際しては、ぜひ志保里の人物像をもっと考えて下さい。


はじめまして
No.8557 投稿日 2004年10月13日(水)11時03分 投稿者 まこと
はじめまして、新木さま、みなさま。
 私は、仙台市近郊在住のまことと申します。
 ひとつ質問させてください。
 現在、新規参加を受け入れていらっしゃいますか? 

 過去ログも読み終わらないうちからの質問で恐縮なのですけれど、まだ、1000あたりなのです。この分では年明けまでかかるのは必至。はっちゃきになってスピードアップを計って参加できないという不安が、頭の隅にこびりついて離れず、寂しくなってしまいました。勝手な言い分なのですけれど、ほんとに。
 
 それで、参加希望だけ表明させてもらおうとやってきました。
 ずうずうしいついでに、早速、自己紹介もしたいと思います。初対面の気がしないので、なれなれしい文にならないよう気をつけていますが、にじんでおりましたらすみません。

 私は、社会人です。打たれ弱い性格で、そのくせ貪欲です。「小説」を書きたいです。

 去年のちょうど今頃、作家で飯食いたい! と突然思い立ちました。何をしていいか分からず、2ヶ月読書しました……それだけです。十二月から長編を書き始め、5ヶ月で480枚くらい書きました。多分、ファンタジーに分類されると思います。有頂天です。この時プロットを知ります。
 息切れして中編を二ヶ月で100枚書きました。その後マニュアル本を読みあさり、プロットより箱書きが合っているのかと切り替えました。
 さらに息切れ、短編を書きます。が、脱稿後に納得いかずボツ。書くもの書くもの納得いかず、原因がプロットを作れないことにあるのではないかと悩み自信喪失。長編を読み返すことなく削除。
 そんな時、このサイトを見つけたのです。

 回り右! に迷わずブラウザの戻るを押すような臆病者です。
 なのに、なんであきらめ切れないのでしょうね。覗くだけ、読むだけ、のつもりで、気が付けば寝ても覚めてもシンデレラの毎日です。三連休は寝食も忘れました。

 今、人の採点を始めています。人のものを採点するようになって、ようやく、ボツネタをすてる心境になれたところです。
 オフ会のくだりも、これは過去なんだから。そう自分を慰めて泣く泣く通り過ぎました。
 自分もシンデレラも無欲になりかけているというのが現況でしょうか。確信持てませんが。

 いきなり訪問しておいて、お忙しいなか、長々と失礼いたしました。社会に出ているとは言いながら、礼儀作法に疎いのでご不快な点があればお詫びします。
 また、書くことを目指しているのに稚拙な文章でお恥ずかしいかぎりです。上手くなりたいと願って習作を重ねているところなのでお赦しください。
 
 お返事をいただければ幸いです。
 まこと


いろいろ
No.8558 投稿日 2004年10月13日(水)15時11分 投稿者
新木 伸
>まことさん

 いらっしゃいませ。

 新規参加というか、最近の分室は基本的に練習場となっています。世間に向けて開かれていますので、誰が利用してもいいことになっています。
 各人の練習ポイントも、使える時間もそれぞれ違いますから、皆、てんでに練習しているという状態です。
 小説の書ける体となるためにやらなければならないことは誰でも共通ですが、そのとき重点をおいてやるべきことは、それぞれに違ってきますので。

 シンデレラの課題は、いまにするとやや古いものです。「小説を書きたい/作家になりたい」という人の平均像を、僕がまだ捉えそこねていたときに作ったものでして。

 参加に際しては、過去ログを全部読むことは必須となっています。分室で使われる用語やら概念やらを、ひとつひとつ再説明する手間を省くためです。まず参加して、なにか書きつつ、平行して読んでゆくという形でもいいです。
 そのさいには、まず頭から1〜2000ぐらいまでと、最新〜過去1000ぐらいを読んでおくとバランスがいいかも。2000ぐらいまでは、おもに話の筋書きのことについてやっていて、最近1000ぐらいでは、おもに文章面のことについてやっていますので。


 はじめての人には、まず作品を課題部屋に公開してもらうことから始めるのが常となっています。どんなものを書いているのか、まず見たほうが早いため。
 しかし長編……は、削除してしまって、もうないのですよね。短編や中編のほうは残っています?
 とりあえず、現在残っているものを、すべて公開してみてください。
 自分のHPなどに上げてもらって、リンクを張ってもらう形でもいいですし、HPスペースなどを持っていないなら、課題部屋に上げてくれてもいいです。

 あと、いまから短編をひとつ書いてきてください。
 内容はノンジャンル。特に決まりはなし。好きなもので。
 枚数は原稿用紙換算で、40枚ぐらいを目安に。べつに増えても減ってもかまいません。そこそこ量のある短編ってことです。
 期間は、う〜ん……。期日を指定されて、それに合わせてぴったりと書けるくらいなら、悩んだりもしませんよね。
 気が急いて、思わず飛び込んできてしまうぐらいですから、いまのそのエネルギーを集中して、なるべく早く、なるべく最大限のエネルギーを注ぎ込んで、ということにしておきましょう。
 過去ログ読むのを中断してやってもいいですし、平行しつつやってもいいです。


 また、とりあえず短編を書く、というこの課題のほかに、雑談というか、予備質問がひとつあります。
 書いたものに納得がいかなかったということですが。
 どのへんに納得がいかなかったのでしょうか?
 ここ、重要です。

 ものにならない物書きには二つのタイプがありまして。
 書いたものに納得ゆくのにそれが認められないパターンと、書いたものに納得いかないパターンとがあります。
 たいていは前者のほう。自信満々のそれが、じつはぜんぜんだめである――ということを知らせることに、まずエネルギーを費やさなきゃならないものなのですが。
 後者のパターンはめずらしいかなぁ。

 自分の書いたものに、どのような不満を持っているのですか。
 具体的に。



 なにか質問がありましたら、遠慮なくどうぞ。
 課題部屋へのアップの仕方だとか。
 僕か、僕が忙しくて書けないときには、誰か古株の人が答えてくれるでしょう。





>ALL
>描写の件

 そういや月白さんに出したクエスチョン。

 「描写で書けるものを制約してゆくのはなぜゆえか?」

 ――が、いま宙ぶらりんになっているから、誰かやってもいーよ。
 だが「わかる人」は、うかつに解答を書いてしまわないように。
 わからない人と、わかっているつもりの人あたりが、チャレンジすべきだわな。


サンダル救出作戦
No.8559 投稿日 2004年10月14日(木)02時02分 投稿者 弟切 千隼
 弟切の家のベランダから下を見たら、草むらに弟切のサンダルが落ちているのを見つけました。
 しかし、その草むらは、半端ではない茂りようです。加えて、雨続きの気候ゆえ、草むらはすっかり濡れています。その中に突っ込むならば、全身ずぶ濡れになる覚悟をしなければなりません。
 サンダルを取るために合羽を買えば、新しいサンダルを買うより高くついてしまいます。晴れるまで待ったほうが良さそうですね。



まことさんへ >

 初めまして。弟切千隼[おとぎりちはや]と申します。分室設立当初から居着いていますのに、いまだにプロになれていない大ボケ者です。過去ログを読んで下されば、弟切の大ボケぶりがよお〜くわかると思います(^^;


 No.8558の新木さんの書きこみに、わかりにくいと思われる部分がありましたので、ちょっと補足します。


>> ものにならない物書きには二つのタイプがありまして。
>> 書いたものに納得ゆくのにそれが認められないパターンと、書いたものに納得いかないパターンとがあります。
>> たいていは前者のほう。自信満々のそれが、じつはぜんぜんだめである――ということを知らせることに、まずエネルギーを費やさなきゃならないものなのですが。
>> 後者のパターンはめずらしいかなぁ。

 上記のうち、『書いたものに納得ゆくのにそれが認められないパターンと、書いたものに納得いかないパターン』のところが、わかりにくいかも知れませんね。


『書いたものに納得ゆく』というのは、「自分が書いた作品に、自分で納得できる」という意味です。自分では、「俺の作品は傑作だ。面白い!」と思えるのに、他人はそうだと認めてくれないパターンですね。

『書いたものに納得ゆかない』は、そのままの意味です。一生懸命書いたものの、自分で自分の作品が面白いと思えないパターンですね。この場合は、他人の評価は関係ありません。


 御自分の作品を、誰かに見せたことがありますか?
 もしあるならば、「自分では○○が納得できなかったけれど、友達には××がだめだと言われた」といった情報も、書いて下さると助かります。小説の技量を上げる手がかりになりますから。


描写の件
No.8560 投稿日 2004年10月14日(木)03時33分 投稿者
春日秋人
 わかっているつもりの人、として書き込みます。

>「描写で書けるものを制約してゆくのはなぜゆえか?」

 ロングヘアをロングヘア、清楚を清楚と書いてしまっては、読者様の思考がそこで停止してしまうからです。分かりやすい概念が提示されると、人はそれで納得してしまうものです。僕自身の経験から言えば、テストの答えだけ聞いて分かった気になるようなものですね。頭を働かすことを止めてしまいます。

 書けるものを制約するということは、逆にそれ以外の言葉を使うことは許されるということになります。たった一つの「伝えたいこと」を書くのに、実に多くの表現があるわけです。その中でさらに、もっとも「伝えたいこと」を読者様にイメージさせる表現――アプローチを見つけるわけですね。

 この方法だとさらに深く、読者様にイメージを伝えることができるわけです。ロングヘアという文字が、ロングヘアの映像として認識させることができるようになります。なぜならば「書いてない。しかし存在することはわかっている」、そんな時、人はそれがどんなものか、ほとんど無意識に頭を使って考えます。考えると、考えた人の頭の中でイメージが構築されます。このときどんなイメージが構築されるかは、言葉によって導くことが可能なわけです。
 例えるなら、型を作ってやることができるということでしょうか。読者様には、その型を思考で生めてもらうわけですね。

 頭の中にイメージが構築されると、その人はあたかもそれを自分で体験したかのような気持ちになります。これによって、臨場感やリアリティと呼ばれるものが生まれます。


 新木さま、弟切さま
No.8561 投稿日 2004年10月14日(木)12時20分 投稿者 まこと
 
お返事ありがとうございました。
 
>誰が利用しても良い。
 ありがとうございます。

>過去ログ全部読む。
 かしこまりました。

>課題部屋に公開。
 これですね、ある程度予想していたのですがビビリました。
 本日ばたばたしておりまして、中編ひとつ、短編ひとつ、明日公開できると思います。非常に怖いし、恥ずかしいです! 自分で言い出しておいて、もはや逃げ腰、オヨビゴシ……。困ったちゃんです。
 パソコン苦手なんでもたつくかもしれませんし……。
 
>自分のHP
 ありません。
 
>短編を書いてください。
 頑張ります。

>エネルギーを集中して
 現在、エネルギーはエンプティです。燃え尽きた明日のジョー。息切れして、勢いも無くなって、謙虚に近い心境なんです。ワラにもすがりたいと言うか……。ただ、ほんとに純粋な「書きたいのに」と言う気持ちだけは燃え残ってて、じたばたしております、です。

>認められないパターン
 ありました。最初これでした。

>納得いかない
 脱稿後こう感じる作品を書くようになっちゃいました。

>どのような不満
 作品が変だと感じるのに、それがどこで、なぜだか分からない。プロットの作り方が分からないからだと考えてます。
 自分の作品の欠点
1、設定の説明が足りない
2、時間経過がぼんやり
3、心理描写足りない
4、先細り(冒頭からどんどんボリュームが下がるとでも申しますか)
 こういったところを人に指摘されて妙に納得しています。がっくり肩落としています。

 えっと、スランプって体験ありますか? 
 ありますよね。私は何か始めると、すぐこの状態になります。そして現在も最低線のところで、どよんってなってます。「どうせダメ」いじけ状態でしょうね。
 いいのいいの、十年先に小説書ければ。と逃げておいて。うーん、十年先に小説書くために何すればいいのかなぁ。
 で、分室を訪ねました。

>人に作品を見せたこと、
 あります。前回失念しておりましたが、長編の後中編の前に短編書いて友人に見せてます。パンツ脱ぐより恥ずかしかった。細かく指摘してくれて、最後に、何が言いたい? と聞かれ撃沈しました。
 それも捨てました。
 
 実は、今まで小説を読んでも面白い、と面白くない、のふたつしか感想がありませんでした。分解能がないってことになりますね。
 なのですが、ログ読み始めてからこっち、どこが面白いのか考えるようになりました。おばかな私にとっては大きな一歩です。

 以上です。
 分かりましたでしょうか。また、明日お邪魔しますので、意味不明な部分ありましたら教えてください。
 よろしくお願いします。
 
 読み返してみると説明不足を感じますね。これで、手一杯なんです。そういうとこ作品にも出てます。トホホでございます。
 まこと


いろいろ
No.8562 投稿日 2004年10月14日(木)17時27分 投稿者
新木 伸
>まことさん

 説明不足っていえば、たしかにそうですね。

 まず返事をするときには、なんの話題に対しての返事であるのか、わかるように書きましょう。言葉の端切れを引用してきて、そこに答えをぶら下げたって、何の話題なのかよくわかりません。
 回答だけを書くのではなくて、どんな質問をされたのかということも、自分の返答の中に含めるようにしましょう。


>>>認められないパターン
>> ありました。最初これでした。

 たとえば、これだとか。
 「認められないパターン」と短い部分引用に、「ありました」と答えてみたところで、意味が通じるのは、答えている本人のまことさんだけです。

 「自分は傑作だと思ったけども、人からは認められないという経験があるかという話ですが、そういった経験は実際にありました」――とか、そのくらいきちんと書いておかないと、読んでもなんのことやらわかりません。


 実際のところ、まことさんの欠点は、プロットだとか、そういうこと以前に、伝える力の欠如にあるんじゃないかなぁ、と思っていますが。
 小説以前の日常的な文章で、過不足なく物を伝えること、という意味ですが。
 掲示板の文章できっちりと意思疎通を行えるようにならないと、小説だってまともには書けません。

 小説以外で、文章はどのくらい書いてきていますか?
 書いてきた文章量の質問です。また文章を書いてきた履歴とかも。
 ここでいう文章というのは、ビジネス文書などの定型文ではなくて、相手がいて、その相手とコミュニケートするための文章って意味です。

 あと読書量の質問です。
 小説を書くためには、それなりの読書量が必要になってくるのですが。小説やそのほかの物語(漫画、ゲーム、映画など他ジャンルの物語も含む)は、これまでどのくらい読んできています? 

 書いたものが変だとは思うが、どこがどう変なのかわからない、ということについてですが。
 わからない、って回答だとこっちもわかりませんので、不満である理由を、なにか見つけてきてください。
 そもそも自分の作品を面白いと思っているのか、面白くないと思っているのか。
 どうも話を聞くかぎりだと、面白いと思ったものを人に見せて、指摘されてから自分の作品への自己評価が変わったようですが。どう変わったのかとか。書くことはいろいろあると思います。
 あと、自作を変だと感じる原因が、「プロットの作り方がわからないからである」と結論しているようですが、それはなぜ?

 また、なぜまことさんは作品を書くのか。
 なぜプロ作家を目指すのか、てなことも聞いておきたいことのひとつではありますが、そのまえに、なぜ作品を書くのか。なぜ人に見せるのか。なぜ人に見せるのが恥ずかしいのか。そのあたりを聞いてみようと思います。


 まあ、いろいろと聞いていますが。
 ひらたく言うと、「自己紹介が全然足りない」ということ。






>春日
>書いていいものに制約を課す理由

 なに言っているのか、わけがわからん。
 要約しろ。


描写の件(要約)
No.8563 投稿日 2004年10月14日(木)20時54分 投稿者
春日秋人
>書いていいものに制約を課す理由

 イメージを伝えるためには直接的な概念を示してみせることはせずに、読み手の想像力を刺激しなければならない。
 描写対象を直接書いてしまうと、読み手はそれで納得してしまい、想像力がストップしてしまう。同時にその事柄に対する興味も失われてしまうと思われる。

 ええっと、つまり――書いていいものに制約を課した方が、読み手に興味を持ってもらえる。
 興味を持ってもらえると、想像力を働かせてもらえる。
 想像力を働かせてもらうと、イメージを伝達しやすい。
 イメージが伝達されると、臨場感が生まれる。
 臨場感が生まれると、読み手を物語のなかに引っ張ることができる、と。
 

>まことさん

 はじめまして。春日秋人(かすがあきと)といいます。

>スランプ
>>私は何か始めると、すぐこの状態になります。そして現在も最低線のところで、どよんってなってます。「どうせダメ」いじけ状態でしょうね。

 自分もよく経験があります。
 でもこれ、スランプとは違うんじゃないかと思います。
 この状態になる原因って、最初に設定する「自分はこのくらいできる!」っていうのが妙に自信家で高かったりするものだから、実際やってみた後でそのギャップに負けてしまうってことなんじゃないかと。
 最初からできるわけないし、それが当たり前なんだけど、自分自身にはやっぱり期待してしまうものですからね。
 一歩一歩、できるようになっていきましょう。
 僕も、できるようになろうとしています。


作家はサッカーがしたかったー?
No.8564 投稿日 2004年10月14日(木)23時32分 投稿者
名無し君2号
 サッカー日本代表が、無事にワールドカップ一次予選を突破しました。なにはともあれめでたいことです。みんなが喜ぶ。私も嬉しい。

 予選はあと一試合を残しているんですが、まさに消化試合になっちゃったわけですよね。そこでカズこと三浦知良選手や、ゴンこと中山雅史選手ら、過去に日本代表で活躍した選手を起用しようという話があるようです。夢があっていいんじゃないでしょうかね。みんなが喜ぶ。私も嬉しい。




>フカオモ

 深く重く、そして強く「覚醒編」その7(3500文字、原稿用紙7枚)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1119&e=res&lp=889&st=

 主人公が自分の行いを反省しつつ、仲間がいることを感謝しつつ、ライブ終了。

 演奏シーンを書くのがすんごい疲れます。なるべくわかりやすくするのが特に負担。だれにでもわかるように書くのって大変だと思った。どうなんでしょう、ちゃんと伝わっていればいいんですが。




>まことさん

 初めまして、どうぞよろしく。

 五ヶ月で480枚書きましたか。働きながらというのが凄い話で。こっちはプーなのにおなじ程度しか書いてねえです。もっと頑張らないとなー。

 とりあえず「明日のジョー」は「あしたのジョー」であることだけ指摘しておきます。




>春日さん

 春日さんが書いたのは、「描写する理由」に対する答えじゃないでしょーか。

 Q:「ロングヘア」を「ロングヘア」と書かないのはなぜ?
 A:臨場感があるからです。

 間違ってはいないと思うんですが、そもそもQ――クエスチョン、問いかけが違っているような。
 新木さんと月白さんの話のなかで出てきたのは、「描写で書けるものを制約してゆくのはなぜゆえか?」という問いかけだったと思うのです。

 彼女の「ロングヘア」を描写したいとします。
 で、描写するためには、視点保持者が注目しなくちゃいけないですよね。視点保持者がロングヘアを認識しないことには、文章に書くことができない。
 しかし視点保持者である主人公は、彼女のロングヘアがきれいなことなんかわかりきっているわけです。つきあいが長いので、もう見慣れているわけです。
 つまり、いまさら彼女の「ロングヘア」なんて注目しない。
 そういう状況で「ロングヘア」を描写するには、さてどうしましょうか?

 新木さんは彼女に髪をとかさせてましたね。
 「ブラッシングさせる」→「動きがある」→「主人公が注目する」→「描写できる」。

 ここで質問発生。

 なんでこんなまわりくどいことをしなければならないのか。どうして視点保持者の意志なんかすっとばして直接ロングヘアを描写しないのか。
 すなわち、「描写で書けるものを制約してゆくのはなぜゆえか?」。

 ……という設問だと思うんですけど。
 これだけ自信ありげに語っといて間違っていたら、凄くかっこわるいだろうなあ、私。ちなみに視点と描写は切り離せないものだと思うんですがどうでしょうか。




 レスには2時間ほど。アディオス・アミーゴ。


どくたーすらんぷ
No.8565 投稿日 2004年10月15日(金)01時19分 投稿者 弟切 千隼
 今日(10/14)の昼間、日本の大部分では部分日蝕が見られました。日蝕とは、太陽に月の影がかかって、太陽が欠けて見える現象ですね。
 弟切の住んでいる地域でも、日蝕は見られたはずでした。でも、弟切は、日蝕があることをすっかり忘れていました。思い出したのは、日蝕が終わった後でした(;_;)



まことさんへ >

 新木さんが指摘されたとおり、No.8561の自己紹介には、いろいろ足りないことがありますね。
「他人に何かを伝える力」を養成するために、何度でも書き直して下さい。これだけでも、良い練習になりますよ。


 まことさんの文章を読んで、気になったことを一つ、書いておきます。

 No.8561で、まことさんは『スランプ』という言葉を使っていますね。春日さんも指摘されているように、まことさんがおっしゃっている現象は、「スランプ」と呼べるものとは違うでしょう。
「スランプ」を辞書で引いてみますと、以下のようになっています。


―――――――――――――――――――――――――――――
スランプ [2] slump
(1)気力や体調が一時的に衰え気味で,仕事の能率や成績が落ちる状態。また,その時期。「―に陥る」
(2)不景気。不況。
(3)生コンクリートの軟度を表す数値。円錐台形の枠に詰めたコンクリートの頂部が,枠を取り去ったとき何センチメートル低くなるかで表す。
―――――――――――――――――――――――――――――
『大辞林』より


「スランプに陥って執筆が進まない」などという場合は、(1)の意味でしょう。おそらく、まことさんが使いたかったのは、この(1)の意味だと推測します。

 けれども、上の引用をよく読んで下さい。スランプとは、『気力や体力が一時的に衰え気味』な状態とありますね。
 つまり、普段は気力や体力が充実していることが前提です。仕事がばりばりできたり、成績が良かったりすることが普通の状態で、たまに調子が悪くなった状態が「スランプ」です。


 まことさんが書かれたように、『何か始めると、すぐ』『最低線のところで、どよん』というのは、スランプではありません。それは何か別の名で呼ぶべきですね。


 人間、知っているつもりで知らないことがたくさんあります。言葉についても、「知っているつもりで使っていた言葉が全然違う意味だった」ということがよくあります。

 プロのもの書きを目指す人間が、言葉を知らないのはまずいですよね。
 ちょっとでも「あれ?」と感じた言葉は、必ず辞書を引くようにしましょう。言葉の意味を確認するために、辞書というものが存在します。



 同じNo.8561に登場した言葉で、『謙虚』という言葉も気になりました。この『謙虚』も、辞書に載っているのとは違う意味にされてしまっています。

「謙虚」を辞書で引いて、普通の意味を確認して下さい。そして、自分が言いたかったことは、本当は何という言葉で表せるのか、考えてみて下さい。


寸足らずで申し訳ありませんでした。なのに、また寸足らずかもしれません。お赦しください。
No.8566 投稿日 2004年10月15日(金)15時52分 投稿者 まこと
 みなさま、説明不足な文章の中から多くのことを読み取ってくださりありがとうございました。お手数をお掛けしております、まことです。

 たくさん質問いただきました。お答えしていきたいと思うのですが、その前にひとつ問題が発生しました。
 中編を発表すると書きました。実はこの中編、コバルトのノベル大賞に応募したんです。すいません、今頃思い出しちゃって。
 今、自宅でなく仕事先なので手元に応募要綱ないのですけど、確か未発表のものという注意書きがあったような……。その場合どうなんでしょう、ネットにのせるのも微妙な気がします。
 それでですね、調べてみますから中編の方はもうすこしお待ちください。土、日と出かけるので、月曜日以降にまた報告します。
 今回のは短編、と言うより掌編ですね。これは今日中に掲載できると思います。
 それでは、質問の回答の方に移ります。

>新木さま
>小説以外で文章はどれくらい書いてきていますか? 
 文章量の質問ですよね。
 コミュニケートするための文章って言うと……ほとんどありません。考えてみたら、小説を書き始める以前、意志を伝える文章は皆無と言っていいくらい書いていませんでした。
 自分の意志を伝える時は、電話でももどかしくて直接顔を見ながら話しをしていましたから。まずいですね。これからは書いて意思を伝えるよう訓練します。

>小説やそのほかの物語(漫画、ゲーム、映画など他ジャンルの物語も含む)は、これまでにどれくらい読んできています?
 どれくらい……量ですよね。量……ええと、覚えているものを数えていけばいいのでしょうか。平均すると半月に一冊くらい……かな、少ないです。
 映画を見るのは好きです。ビデオを月一程度見ています。これも少ないのかな。
 ゲームはドラクエのUだけ攻略成功しました。
 こんな返事でいいのか不安なんですけど、また突っ込み入れて下さい。
 
 次は書いたものが変だと思うことについてはこんがらがってしまいまして、少し待ってください。

 なぜ作品を書くのか、なぜ人に見せるのか、なぜ恥ずかしいと思うのか。ということですね。
 ええと、なぜ書くのか、これから。
 頭の中に映画のワンシーンみたいなものが繰り返し浮かんできます。それを膨らませて空想していると物語になってきます。
 物語になってくると、人に伝えたくなって、文章にしてみたくなって、で書いています。
 こんな回答で良いんでしょうか。ふざけてはいません。真面目に書いています。続けます。
 なぜ人に見せるのか。これは、なぜ人に見せたんですか? という意味ですよね。なぜ見せたかというと、自分が書いたものが人に理解されるのか知りたかったからです。面白いのかな、というのも気になりました。
 なぜ、恥ずかしいのかは、自分に自信がないからでしょう。自分の内面を見られるようでこわいです。
 まだ説明不足でしょうか。伝える力が欠如しているっていうのは、そのものずばりでしたね。あれだけで見破られてしまった、と非常に驚いています。

 自己紹介はこれでもまだまだ足りていませんね。おいおいさせてもらえないでしょうか? 今のところ伝える力が足りていません。自覚できたのはいいのですけど、かといってすぐにその力はつきません、よね。
 
>春日明人さま
 はじめまして。
 スランプのこと。そうですね、弟切さんにも指摘いただきましたが、誤用です。自信喪失の状態だと思います。言葉を正しく理解するため、辞書と仲良くしていきます。
 不束者ですが、これからも、よろしくおねがいします。

>名無し君2号さま
 五ヶ月で書いたというのは、確かに書いたんですが、膨大なあらすじを書いちゃったということです。あれは小説とは言いがたかったと思ってます。機会があれば、同じものにまたチャレンジしたいです。
 あしたのジョー……爆笑。笑ってる場合じゃないですね。反省。
 一生懸命なわりに方向が勘違いチックの私ですが、仲良くしてやってくださいね。よろしくおねがいします。

>弟切さま
 スランプのこと、謙虚のこと、丁寧にありがとうございます。謙虚、早速調べました。
 説明は足りないけれど、誤用は多かったようで、思わず赤面しました。
 伝える力はこれからつけていきたいと思います。
 さしあたって、自分の事をわかっていただくために補足の書き込みがまだ必要になるかと思います。あつかましいのですが、足りないところはそのたび指摘していただけるとありがたいです。わがままばかり言いますが、よろしくおねがいします。

 これだけ書くのに朝からかかりっきりでした。ほんと、伝えること、出来なさすぎ……。稚拙な文章力。勉強することは山ほどあります。
 これからもご指導よろしくお願いします。
まこと


すみません! やっぱりもたつきました。
No.8567 投稿日 2004年10月15日(金)16時21分 投稿者 まこと
 課題を出そうとしました。したんですが、初心者の私には今ひとつよく分かりませんでした。時間がありません。月曜日再チャレンジさせてくださいっ。
 失礼しました。
 チェッカーも見つけましたが、これも使いこなすのは時間かかりそうだし、次回から使わせてもらいます。というより、今回のは、使っちゃダメなんですよね。
 また、やっちゃうところでした。
 では、月曜に。
 まこと 


他人に意思を伝えることは難しい
No.8568 投稿日 2004年10月16日(土)00時02分 投稿者 弟切 千隼
まことさんへ >

 題名に書いたとおり、自分の意思を、他人にあやまたず伝えるのは難しいです。誰でもいきなりできるようにはなりません。少しずつ前進すればよいと思います。


 偉そうにいろいろ書いていますが、弟切も、しょっちゅう間違いをしています。まことさんと、そんなに隔たったところにいるわけではありません。鈍くてぼけているおばさんです(^^;
 こんなおばさんでも、練習しているうちに、他人に意思を伝えられるようになりました。少なくとも、普通の説明文でなら。

 まことさんも、練習し続ければ、弟切くらいにはなれますよ。いえ、普通は弟切よりも進歩が速いでしょう。弟切はぼけぼけのおばさんですから(;_;)


 ここが「小説練習場」である以上、参加者が互いに指摘し合うのは当然です。他人の指摘をすることで、学べることは多くあります。もちろん、指摘されて学べることも多いです。

 ですから、指摘されることにも指摘することにも、遠慮は要りませんよ。まことさんが弟切の文章を読んで、「何じゃこれ? 意味わからん」と感じたら、どんどん指摘して下さい。
 掲示板の書きこみであっても、小説であっても、他人の指摘が重要なのは同じです。



2号さんへ >

 No.8564にある『視点と描写は切り離せないもの』という御指摘は、そのとおりだと弟切も考えます。


いろいろ
No.8569 投稿日 2004年10月16日(土)01時34分 投稿者
新木 伸
>まことさん

 なにかまずいことをやったとしても叱られるわけでもないし、回復不能になるわけでもないのだから、もっと気を楽にしていいですよ。

 ただ、直すべきところとか、足りないところとかは、それはそれ。
 見つけしだい指摘してゆきます。――が、べつに叱っているわけではないので。

 この分室という場所は、忌憚なく物を言い合う場所としています。
 小説の向上のために、遠慮だとか気遣いだとか、そういう余計なものをすべて取り払ってしまおうという方針です。

 だめなものはだめ。
 それを言ったら傷つくだろうかとか、気を悪くするだろうかとか、恥を掻いてしまうだろうとか、面子が潰れてしまうだろうとか、そういう気遣いはしないということです。

 敬語を使わず、僕や他の参加者と、言いたいことをガンガン言い合えるような状態を目指して、なるべく早くなじむようにしてください。まずは「さま付け」をなくすところからかなぁ。


 さっそく見つかったまことさんの弱点に、「言葉の不正確さ」というものが出てきましたね。
 辞書と仲良くする――と言われていますが、もっと踏み込んで、辞書を丸ごと覚えこむぐらいの気構えでいてください。
 辞書にある言葉の意味をすべて覚えこんでいるぐらいにならないと、小説はとても書けません。最終的にはそうなるように。
 その際には、「正しく覚えている」というのが重要なポイントです。
 たとえば「スランプ」の意味を間違って覚えていたら、自分は自信喪失の状態のことを伝えようとして「スランプ」と使っていても、相手に伝わるのは別の意味になってしまいます。
 誤って知っているということは、知らないことよりも、なおマズい状態です。
 普通は、誤りを正す機会なんてありませんから。

 まことさんの現状っていうのは、覚えているつもりだがじつは間違えていた、というあやふやな状態ですよね。「スランプ」と「謙虚」のほかにも、たぶん山ほどあるのでしょう。
 まずすべて覚え直す覚悟が必要ですよ。

 分室の参加者には、まず言い渡すことになるものがありまして……。
 「辞書を引いた覚えのない言葉は、今後一生使用禁止」という指示です。
 これを続けているうちに、辞書のほとんどの単語は既知の単語となってゆきます。
 言葉の正しい使用が身に付いている人には不要な指示なんですが。たいていの人が、これを言い渡されることになります。

 なお辞書を引きやすくするなら、紙の辞書よりも電子辞書を使うといいです。紙の辞書の数十分の一の手間で引くことができます。紙の辞書だと、一つの語句を引くために三十秒ぐらいかかることがありますが、電子辞書なら2〜3秒です。しかも何冊もの辞書に対して一回の操作で同時に検索をかけることもできます。広辞苑と大辞林で同時に引いて、両方の結果を見比べてみる、なんてことも簡単です。
 過去ログに「電子辞書」のキーワードで全文検索をかけると、お勧めの電子辞書とかが出てきます。
 全文検索の仕方はわかるかな? わからないならすぐ質問。

(このへん、質問がきたら、説明よろしく。>春日か津荒あたり)



 また、まことさんのべつの弱点も、今回新たに発見されましたね。
 それは読書量。

 作家になろうというなら、常人の100倍くらいの物語体験が、最低限必要になってきます。

 小説や漫画を月に2冊。
 映画を月に1本。
 ――というのが、まことさんの読書量なようですけど。
 これではまるで一般人の読書量です。

 おおざっぱな目安を言うと、月額5万円ぐらいを本代に費やす生活を10年間つづけて、ようやく最低限の基礎ができるというぐらいでしょうか。(本代で換算してみた場合)
 自由になるお金が少ない人は、図書館を利用するなり、友人や親兄弟親戚縁者に借りるなり、立ち読みするなり、本のかわりにただで視聴できるテレビ放送で済ませるなり、いろいろと手があるでしょう。
 とにかく金額換算でいうと5万円分ぐらいです。

 たしか、最初に書いた長編はファンタジーものだったということですけど。
 そのファンタジー的な世界観は、どのあたりから持ってきましたか? 参考にした作品はなんであるか、ということですが。
 ためしに、これまで読んだことのあるファンタジー作品をすべて列挙してみてください。小説、漫画、映画を問わず、すべて。また例の長編を書いたときに、特に思い返してイメージしたものがあったなら、その作品名も。

 ファンタジー的世界観の話を書くのでも、参考にする作品をたったひとつしか持っていない人は、世界観は丸うつしになってしまうのですね。

 それに比べて豊富な物語体験を持つ人では、小説で数十作、漫画でも数十作、コンピュータゲームで十数本、ファンタジーとは直接関わりないが中世物の映画も十数本、さらにファンタジーの源流である「指輪物語」あたりの作品も、翻訳小説と映画化されたものとの両方を知っていたりします。
 そのぐらいの素養があって、はじめて、「自分なりのファンタジー観」を構築できるわけですね。

 そのインプット量を具体的な数値であらわすと、毎月5万円の本代が10年間――ぐらいとなるわけです。


 ちなみに、これは「読む」方面で必要とされる素養です。
 「書く」方面に費やさなければならない労力は、その月額5万円の本を読み倒すのにかかる時間と労力の、2倍とか3倍とかが必要になってきます。

 毎日、読むのに2時間使うとして――。
 書くほうには、毎日4〜6時間ぐらい使うとしましょう。それで軽く2〜3年ぐらい。そのくらいやると、まあどんな人でも、素人からプロに変身します。
 しかしそれをやり遂げられる人ってのが、そうそういないみたいなんですけど。

 ちなみにいまプロをやっている人と、まだプロではないけどそのうちプロになる人ってのは、やはり同じことをやっています。
 志半ばで挫折していってしまう人たちと違いがあるとしたら、読みに2時間、書きに6時間ということを、苦労だと思わずにやってしまっている点かもしれません。本人にとって、それは苦労ではなくて楽しいことなので、放っておいてもついやってしまうわけですね。そうして、「読み/書く」――ための素養ができてゆく、と。

 やっているか、やっていないかが問題であって、楽しいか楽しくないかは、さしたる問題ではありません。
 練習嫌いのボクサーも、練習大好きのボクサーでも、実際の練習量が同じなら、リングの上で同じ動きをしますから。
 苦労だと思いつつやっていたって、構わないのです。




>なぜ書くのか

 なぜ書くのか。なぜ人に読ませるのか。なぜ恥ずかしいのか。
 ――このあたりの理由は、まあ、創作者っていうのは、だいたい誰でもそんなもんです。プロアマ問わず。
 僕などは「恥ずかしい」というのがよくわからなかったりしますが。
 本人の自信のあるなしと、著作物の商品価値とは、まったく別なのだし。まるで自信のなかったものでも、他人様が「良い」と言ってお金を払ってくれるなら、金と引き替えに自分は売るのだし。またいくら自信のあるものでも、他人様が「ダメ」と言ったら、それはまったく売れないのだし。
 内面を知られてしまうことについては、そもそも自身の内面(内世界)を広く世に知らしめるために書いているのだし。

 作品を見せることを恥ずかしいと思う感情は、つまり……。
 自分でも自信のなかったものが、やっぱりだめだと他人から言われてしまうことを怖れているのではないのかなぁ。ダメなことがバレてしまうことを怖れる気持ちであるというか。(このへんの仕組みについては、2号がオーソリティっぽいなぁ)

 ところで「その気持ち」って、「恥ずかしい」という言葉で合っていますか?
 この言葉はだいじょうぶですか?

 僕は「恥」って感情が、よくわからない人間なので、そのあたり、個人的に興味があったりします。
 たとえばまことさんは、こうやって分室に書き込むことも、たいへん恥ずかしいのでしょうけど。それはなぜなのか、とか?





>謙虚のこと

 調べたのなら、結果を報告のこと。
 謙虚の本来の意味と、自分は本当はなんと言うつもりであって、それは正しくはどんな言葉であったのか。などなど。

 他の皆もやってることです。言葉を間違えて使ってしまったときの罰ゲームみたいなもんですね。分室では。
 わざわざ書かせて、面倒なことをさせるのは、おおざっぱに調べてわかったつもりになることを防ぐため。
 まことさん、「調べました」と書いているけど、「謙虚」の意味を辞書で引いて、自分の言おうとしていたのと違うことを確認しただけですよね? 正しくはどんな言葉であったのか、そこまで調べ出してはいないでしょう?
 そのへん、僕にも他の人にも、バレバレですので。

 正しくはなんと言うべきだったのか、きちんと調べあげて、この機会にきちんと覚え直してください。





>掲示板のやりとり

 まあ、最初のうちは、なんてことのない量を書くのに、1日仕事になったりするでしょうが……。
 それも必要な修行の一環となります。
 これまでやってきていなかったから、大変なわけですね。たとえるなら、運動をほとんどしていなかった人が、プロのスポーツ選手を目指して猛練習を開始したら、筋肉痛になるのと一緒です。

 ちなみに、最終的に目指すべきは、文章による意思疎通を、まるで負担とならないで出来るようになるところ。
 プロとして必要になってくるのは、掲示板での意思疎通を、息抜きとか現実逃避とか気分転換とかウォーミングアップだとかと称して、なんの負担もなく行えるあたりでしょうか。

 ちなみに2号が掲示板の書き込みにかかる時間を毎回書き出しています。
 長く継続しているうちに、だんだんと短縮化されてきていることに注目。(まだまだぜんぜん遅いんだけど)





>春日

 おお。そうそう。
 面倒なので説明しなかったところを、2号がうまく言葉にしてくれた。
 ちなみに「なに言っているのか、わけがわからん」と言ったほうは、それ以外の部分に関してね。

 「ええと、つまり」――だなんて、書き言葉による説明文に入れてくるなよ。
 話し言葉であれば、思考する時間を作るために「えーと」なんていう声も必要だろうけどさ。書き言葉なら、推敲すれば消してこれるだろ。
 特別な効果を狙うのでなかったら、以後、文章による説明時に「えーと」とか禁止な。

 ちなみに春日の書いてきたのは、「言葉レベル」での話だな。
 言葉レベルで注意を払って、とくに「概念的/抽象的」である言葉をチェックして、それをNGワードとして、べつな具体的な言葉に置き換えていこう、なんてのは、描写文を書くときの初歩の話なわけだ。

 いまやっているのは、認識レベルでの話。もう一段高度な話。(俺にとっては一段だが。その間にはもっと段数があるのかもしれないが)
 視点保持者が認識し得ない事柄は書かない――と、制約を課してゆくのはなぜ故か、ということ。

 ちなみに理解できんようなら、言葉レベルの設問ということに、設問のレベルを落としてもいーよ。

 しかし春日は「女神のような彼女」のときに、主人公が彼女のどこをどう認識してゆくか――てなことをやっていたのだから、ついてこれると思ったんだがなぁ。
 しばらくお休みしていたから、レベルダウンしちゃったか?

 「長いまつげ」は書けるのか書けないのか、とか、そんなことやってなかったっけ?
 「びしょぬれ」→「背筋はしゃんと伸ばしてる」→「長いまつげ」→「しずくが落ちる」→「細い顎を水滴伝い落ちる」――と、こんな順番でないと書くことができないとか、やっていた気もするのだが。

 設問意図が理解できるのか。
 設問レベルを上げたほうがいいのか。下げたほうがいいのか。考えて報告のこと。





>描写問題

 描写と視点とが、切り離せるものかどうか悩んでいる人。
 切り離せるのか。切り離せないのか。切り離せないのであれば、それはなぜゆえであるか、説明してみるのこと。
 そもそも、描写って、なんであるわけ?

 ちなみに問題のレベルが違う場合は、他のレベルの問題を考え中の人にはなんの参考にもならないし、妨げにもならないから、やっちゃってよし。





>2号

 描写がわかっているのか、2号も怪しいんだよな。
 ついこのあいだ書いたものに、こんなのがあったじゃん。(って、もう半年前なのか)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 街の中央に、その公園はあった。
 自転車止めのチェーンが張られた入り口を抜けて、固い土の上を道なりに進む。左
手の芝生を眺めつつ行くと、やがて地面が、桃色の絨毯に覆われてゆくことに気づく。
 花びらが盛大に舞い散っていた。
 ひらりひらり、またひらり。つぎつぎに地面に降り積もってゆく。
 道の脇に並んでいる桜は、だいぶさっぱりとした装いになっていた。とはいえ、ま
だ軽装といったところで、すっかり脱ぎすてるにはもうすこしだけ時間がかかりそう
だった。
 そこに――。
 しゃり。
 桃色の絨毯に、だれかがブラウンの革靴をのせた。
 靴から伸びた足には黒色のソックスが履かれ、膝の下まである深い紺色のプリッツ
スカートのなかへと隠れた。すそを隠すように、鞄が両手で持たれている。風にそよ
いでいるのは腰まで伸びた黒髪で、つややかに輝きながら、あたりを舞う桃色の花び
らに彩られていた。スカートとおなじく深い紺色の、セーラー服の胸元は豊かに膨ら
み、すこし窮屈そうに見える。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 これは描写をしよう、という練習だったはず。

 しかし、いきなり「公園」とNGワードを書いちまってるし。
 「桜並木」「散り際」といった描写要素のほうはともかく。
 最重要要件である「女子高生」のほうは、まるきりデータの羅列だし。羅列というのは、順番に配慮せず、順不同でただ書き並べてあることね。単なる箇条書きとして書き出しているばかり。
 データを羅列すれば描写になると思っているのは、月白さんと同じレベルってことだよな。

 データの置きかたに、いちおう、狙いと意図とはあるのかな?
 足首から舐めるように上に向かわせているのかな?
 しかし人間の視線ってのは、そんなふうに連続的に動かないのだ。注目すべき箇所を転々と、個々の優先順位にしたがって、飛び移るようにして動いてゆくものなのだ。

 映画やドラマのカメラワークで、じっくりと舐めるように移動してゆくテクニックがある。だがあれは視点とは違うテクニック。演出の部類に入る。
 「先を見たい/別の場所を見たい」という視聴者の欲求があるのだな。ローアングルの足首を見せられたら、その上の太腿やらスカートの奥やらを予想して、男の視聴者なら、そこを見たいと思うわけよ。しかしその「見たい場所」はすぐには画面に写さない。
 わざと視聴者にストレスを掛ける。ごく短時間における「緊張→解放」の効果を演出しているわけね。軽いストレスに対する生理反応は思考の集中だ。視聴者の集中力を上げさせて、画面に目を引きつけたり、離れ掛けていた目を引き戻す効果を狙っているわけ。


 なんか最近書いた描写文はないのか?
 これ、○○を描写している部分です、みたいに、なにをどう描いたのか、きっちりと自覚済みで、すぐに出してこれるものとかは?


勘違い
No.8570 投稿日 2004年10月16日(土)17時04分 投稿者
春日秋人
>勘違いの原因

 制約と聞いて考えてみたすえに、概念的な言葉を使わないことなのだと思ってしまった。
 それがまず間違いだった。
 では、なぜそんな勘違いをしてしまったのだろうか。

 認識レベルでの話、というのはつまり視点の話なのですね。
 これ――視点保持者が認識し得ない事柄は書かない――というのが、僕のなかでいまいち描写と結びついていませんでした。
 描写以前の問題で、視点を書くうえで当たり前のことだと思っていました。


>視点について

 ちょっと大袈裟な言い方かもしれませんが。視点保持者が認識し得ない事柄は、読者も認識できないのです。

 読み手は書かれている視点で本を読みますね。一人称であれば語り手の視点。三人称であれば主人公よりの視点。
 視点保持者は、視点保持者の思考に基づいて視点を動かします。
 そこには「興味」と「認識」があります。
 まず「認識」が起こったとします。その時、「認識」から派生するかたちで「興味」も起こります。この時起こった「興味」は、視点保持者が感じている「興味」であり、また読み手の「興味」とも一致しているはずです。(視点保持者が「興味」を持っていないものに読み手が「興味」を持ってしまう場合、その視点は失敗しているといえます)
 そうして読み手に「興味」が生まれると想像力が発揮され、次にその対象を「認識」しようという力が働きます。これを認識力――物事を見定め、その意味を理解する力――と呼ぼうと思います。
 認識力が働くと、結果として対象は「認識」されます。逆にいえば認識力が働かないかぎり「認識」は起こらないということになります。そして認識力を働かせるためには「興味」がなければなりません。

 視点保持者が認識し得ない事柄というのは、視点保持者が「興味」を持っていない事柄です。視点保持者が「興味」を持っていないのに、読者が「興味」を持てるはずがありません。しつこいようですが、「興味」のない事柄は「認識」されません。
 「認識」されない事柄を書いても意味がありませんし、そんな余裕は小説にはありません。ですから、視点保持者が認識し得ない事柄は書いてはならないのです。

 ――というのが僕の考えです。そもそもこの考えが間違っていたらこの書き込み自体がまたまた見当はずれの間違いなわけですね。


>描写について

 思うに描写とは、いかにして読み手の想像力に働きかけるかということに、すべての力を注ぎ込んでいるのではないか。
 そして、その一番てっとり早い方法は、読み手に「興味」を持ってもらうことではないのか。
 そこに描写と視点は切り離せないものという僕なりの答えもあります。


>設問レベルを上げたほうがいいのか。下げたほうがいいのか。

 ここまで考えたすえ、設問意図も理解したつもりです。「ああ、そういうことね」、と。
 というわけで、設問レベルは上げてもいいんではないかと。(上の考えが見当はずれでないことを祈ります)
 次は興味の起こる仕組みについての話になってくるのかな?


視点とか描写とか
No.8571 投稿日 2004年10月16日(土)19時29分 投稿者
新木 伸
>春日

 あいかわらず、なに言ってんのか、わからない。
 わかんないから、興味も持てない。興味を持たれない事柄は、春日の弁だと認識されないんだよな。
 というわけで、なにを言っているのか認識不能だ。

 ちなみに視点がない物語ってのも存在するぞ。

 「昔々、おじいさんとおばあさんがいました。ある日のことです。おじいさんは山へ芝刈りに。おばあさんは川に洗濯にいきました」

 こういう話の視点は? 視点保持者はどこにいる?



 想像の余地がある、という意味では、具体的に書かないほうがいいんだけどな。
 「おそろしい竜がいた」と書かれただけなら、緑色で酸を吐いてしっぽにトゲトゲのある竜も、火炎を吐き2枚の翼で大空を飛ぶ竜も、どんなのでも好きに思い浮かべられる。言葉で括れば括るだけ、イメージは限定されてしまう。
 またデータの羅列っていうのは、想像してゆくための良い材料となるわな。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 その女の子の瞳は茶色だった。背は僕とおなじぐらいだ。茶色の髪は軽くカールしていて、顔にはそばかすが残っている。膝まである白いワンピースを着ていて、その半袖の袖口から、ひょろりと細い手がのぞいていた。肌はとても白かった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 うーん。どうしても視点が入っちゃうなぁ。「僕」の注目順に書いていってしまう。
 意識してデータの羅列の悪文を書こうとしてみても、こんなもんが限度か。


 まあこのようにデータを豊富に書き出してあるほうが、想像できて良い、という読者もいる。
 じっくりと噛みしめるように文章を読むタイプの人ね。
 上の3行を、30秒とか、60秒とか、かなりの時間をかけて読むわけよ。ひとつのデータを読み取るごとに、頭のなかのイメージを更新してゆく。
 想像する努力を、読者が行っているわけね。

 昔はこういうのを描写といった。
 描写しろ、といわれたら、可能な限り詳細にデータを羅列しろ、という意味に受け取っていい時代もあった。

 作者が行うのは、自分の頭の中のイメージを観察して、目に付いたものを片っ端から書き出してゆく仕事。
 読者が行うのは、作者が断片で送ってくるデータから、全体像を再構築する仕事。
 その読者側の労力が「想像力」と呼ばれている。

 でも、いまは違うのね。特にライトノベルでは。
 小説ってのはエンターテイメントだ。エンターテイメントってのは、楽しませるということだ。読者は楽に愉しくなれるものを求めているわけだ。
 小説もエンターテイメントである以上、その手法ってのは、どんどん進化している。楽であり、負担が少なく、もっと愉しくなる方向にな。

 実際、おまえら自身だって、3行に1分も掛けるような読みかたはしていないだろ?
 自分自身はどういう速度で小説を読んでいるんだ? 3行に10秒もかけてたら、長いほうじゃないのか?
 そしてどういう仕組みによって、頭の中にイメージを構築しているんだ?

 「想像力に働きかける」とか言ってるけど。
 春日、おまえ自身が実際に、想像力を使うような読みかたはしていないだろ。
 ウソつくなよ。

 昔の本読みは、噛みしめながら文章を読み解いていったわけだが、いまではそうした読みかたはしていないわけだ。
 余談だが、昔のゲーマーは、コンピュータゲームでダンジョンに潜るときには、方眼紙に自分でマッピングしていったもんだ。しかし、いまではオートマップが基本だろ。ボタン一発で、自動で記録されてるマップを見れるのがあたりまえだよな。
 昔のゲームは、「○○は××にこうげきした。15のダメージ」とか、そんなメッセージしか出てこなかったんだ。しかしいまでは、実際に3Dの動きで攻撃モーションが見られるよな。「かいしんのいちげき。100のダメージ」とかいうものだって、通常攻撃よりハデな攻撃が決まるところを、実際に見ることができるよな。
 方眼紙へのマッピングを必要としたり、攻撃エフェクトのひとつも見れないレトロなゲームなんざ、この時代には売れやしないだろ。

 ――と、いまはそんな時代だというのに、おまえらの書いてる描写文ってのは、旧態依然のデータ羅列型の、レトロ極まりない描写なわけよ。
 昔はそれを描写と呼んだのかもしれないが、現在ではそれは描写とはいわない。

 さて。話を戻す。
 読み手が想像力を使っているかどうかってことの検証。

 春日がゲームをやる人間かどうかはわからないけど、ゲームのたとえで説明をする。
 たとえば3Dの人物が剣で攻撃する一連のモーションがあったとするわな。剣が炎をまとっているのだとする。「炎牙破竜斬」とかいうカッチョイイ名前の技だったとする。
 当然、なんかハデなモーションが繰り出されるわな。

 おまえはプレイ中に、そのモーションを見ているわけだ。
 さてこのときのおまえは、想像力を働かせているといえるのか?

 画面上に映しだされるエフェクトやらモーションやらが、「炎牙破竜斬」の描写であることは間違いない。
 「炎牙破竜斬」ってどんな技、といったら、いま見えたとおりの技なわけだ。

 「ああああは炎牙破竜斬をはなった」とか、メッセージだけが表示された場合には、それがどんな技であるのか、頭の中で想像しなくちゃならない。
 こっちのほうは想像力を使っているといえそうだが……。
 技のモーションを直に見ているプレイヤーは、想像力を使っているわけではないわな。



 ということで、またあらたに設問を増やす。
 描写ってなんなのか。なんのために描写があるのか。また視点というのはなんであり、なんのためにあるのか。
 そして、さらに根っこのところでは、小説は(物語は)なんのためにあるのか。

 設問レベルをまたも引き上げちゃったかしらん?
 ぜんぶ同じことなんだけどね。


 だいたい春日、考えが浅いんだよな。
 「視点」なんてものは、昔は存在していなくって、あるとき生まれてきたテクニックなわけね。単なる技術であり、道具であるわけよ。ちなみに視点は映画が生まれてから発明されたもので、小説に持ち込まれてきたのは、だいぶ時代が下ってからのこと。
 「視点」ってものを、春日あたりは、悠久の昔から存在しているもののように思っているだろ?
 違うの。これは単なる道具なの。
 どこかの誰かがはじめて、それを見た誰かが、「あ、いーな、ぼくもつかーおっと♪」と模倣することで広がっていって、さらに目端の利くどこかのヤツが改良してゆき、創作者の間を受け継がれてくることで、いまの形にまで洗練されてきたものなわけ。
 そして道具であるからには、もちろんながら、「目的」があるわけよ。
 なんのために視点があるのか。なんのために視点を使うのか。なんのために視点が発明されて、開発されてきたのか、すべて理由がある。
 知らないで振り回していたわけだな。怖いというかアホというか。

 そもそも視点と描写とは、同じ目的のために生み出されてきた道具だ。


 まあそれはそれとして。
 当初の設問。

 書けることに制約を課すのはどうしてか。
 そうすることで、どんなメリットがあるわけ?
 視点保持者が認識しえないことを書かないと、どんな効果が起きるのだ?

 春日の弁だと、視点保持者の認識しうることでないと興味を持たれないから、書いても無駄である――てなことになっているけど。
 そうしないと発生するデメリットのことばかりで、そうすることで発生するメリットについては書いていない。これでは答えたことにならないし、本質を理解していることにもならない。

 そうしないとまずいから、そうしているのだ。
 ――てな論は、単なる対症療法だわな。本質や原因を理解していなくてもできることだ。

 たとえば法律があったとする。
 どうしてその法律があるのかを知らなくても、とりあえず法律を破ると罰則があるということは、誰でも知っている。法律を守る理由を聞かれて、「そうしないと罰を受けるから」と答えているようでは、法律を理解しているとはいえない。

 前述したように、メリットがあるから視点は生まれ、使われているのだ。そのメリットに関して答えなきゃいかん。


寒いんだ
No.8572 投稿日 2004年10月17日(日)00時32分 投稿者
名無し君2号
 朝の寒さがきつくなってきました。明日なんか予想最低気温が4度ですよ。最近は規則正しく美しい生活を送っているので、朝にしゃっきりと目を覚ましているんですよね。ああ、ふとんから出たくないいいい。




>まことさん

 そんなにかしこまらなくてもいいと思いマスですよ。
 小説家であらせられる方々には敬意を払ってもいいと思います。ものを書いてメシを食っているというだけで素晴らしい。エロい、もといエラい人グランプリですからして。

 でも私を始めとした、ここに居座っている他の面々は、まことさんとおんなじ「作家志望者」でしかないわけです。つまり対等。まことさんより上な人はいません。

 ですから、名を呼ぶときに「さま」はいらないです。「さん」でオッケー。私なんか呼び捨てでもグッド。名無し君ですし。なあまこちゃん?(調子に乗りすぎ)


 課題部屋に小説をアップするやりかたですが。

 このページの左側に、「課題部屋」という文字がありますよね。まことさんが見つけた「文頭チェッカー」のふたつほど上に書いてあります。その「課題部屋」をクリック。
 それで「よみかく分室 課題部屋」に移動できるはずです。

 さて、小説のアップです。
 一番上のでっかい「よみかく分室 課題部屋」という文字のすぐ下に、「新しい話題」「検索」「最新の一覧」……と並んでいますよね。そこの「新しい話題」をクリックしてください。それでアップできる画面になります。

 投稿者、Eメール、パスワード、題名、内容と入力する箇所があります。
 「投稿者」にはまことさんの名前を入力してください。「Eメール」は入力してもしなくてもよいです。パスワードは適当な半角英数字を、四文字以上十文字以下で入れること。「題名」は、「まこと、小説サンプル」あたりでよいのではないでしょうか。「内容」に小説の本文をコピーアンドペーストします。
 あとは「投稿」のボタンをクリックすれば、小説をアップできるはずです。

 これで大丈夫だとは思うんですが。
 まことさんの「わからない」部分がどこか「わからない」ので、こんな説明でいいのかどうか「わからない」。




>描写

>>描写がわかっているのか、2号も怪しいんだよな。

 概念としてはわかっている(と自分では思っている)んですけども。使いこなせていない可能性が高い。


>>なんか最近書いた描写文はないのか?
>>これ、○○を描写している部分です、みたいに、なにをどう描いたのか、きっちりと自覚済みで、すぐに出してこれるものとかは?

 最近書いたのといえば、「深く重く〜」になりましょう。
 今年の9月21日に書いたもので、『【1100】9/21分、No.119−11「深く重く、そして強く」自覚編(16800文字、原稿用紙32枚) 』より。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「――よし」
 杉原が笑顔を見せた。オレンジのサングラスごしに覗く瞳も、自信ありげな笑顔の
かたちに孤をつくっていた。
「いいんじゃないかな、いまの?」
 杉原の問いかけに、マイクを手に持っていた長髪の男が笑みを返す。薄い唇をゆが
めていた。
「そうだな。ぼくの歌も完璧だったし」
 ボーカルの谷口万里夫だ。本人はマリーと呼んでほしいらしいが、バンドのなかで
従っているのはいまのところ草一郎だけだった。
「おれのギターも完璧だったよ」
 互いに笑いあっている。それを離れた場所から眺めているのは、元ベースである現
ギターの立花重之、通称シゲだった。彼はみんながシゲと呼ぶ。頭に巻かれた白いタ
オルに、顎に生やした髭が、オッサンくさいあだ名を抵抗なくさせているのだろう。
実際に年上でもあった。
 立花が、草一郎をちらりと見て口の端を曲げる。
(どうだよ、こいつらのおめでたさは)
 そう言っているのが態度で伝わってきた。草一郎は静かに視線を逸らす。
 ドラムセットに座っている、立派な体格の大男を見た。横を刈りあげてっぺんは平
らに揃えた頭に、角張っている顎のせいで、顔はみごとに長方形だった。彼の名は大
滝。だれからともなくゴリと呼ばれている。
 大滝はいつものように、口を真一文字にしたまま、バンドメンバーを睨めつけてい
た。本人に言わせると、べつに睨んでいるつもりはないらしいが。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 主人公の草一郎が、以前に所属していたバンドに戻って練習している場面。バンドのメンバーをそれぞれ描写しています。
 「オレンジのサングラスごしに覗く瞳も」「薄い唇をゆがめていた」「頭に巻かれた白いタオルに、顎に生やした髭が、オッサンくさいあだ名を抵抗なくさせている」などなど、サングラスをかけていることや唇が薄いこと、タオルを巻いていたり髭を生やしていることなど、顔の造形やファッションを直接書くのではなく、動きや連想に絡めて描いていました。
 自然な草一郎の視線の動き、認識になっていると……自分では思っていたりするんですけども。まだヌルいのはわかっているんですが。


 こちらのほうがまだマシかも。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 カーテンごしに入りこんだ月の光が、フローリングの床を窓のかたちに青白く染めていた。草一郎は音を立てぬようにそっと足を踏みだす。ぺたりと貼りついた足の裏を、気をつかってはがしながら、壁にかけられた自分の服に向かう。
 ハンガーに雨に濡れたズボンが干してあった。ごわごわとした触感は、まだまだ湿っぽいことを伝えてくる。
 ズボンのポケットに手を差しこむ前に、草一郎はベッドに視線を走らせた。
 豊かな曲線を描いて、シーツはひとのかたちに盛りあがっていた。抜け出た黒髪はしっとりと濡れ光っている。
 ゆっくりと上下するシーツが、志保里の寝息を伝えていた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 夜であること、志保里のマンションであること、草一郎くんがマッパであること、ずぶぬれだったこと、いろんな意味で事後であること、なにやら主人公がこれから気まずいことをやろうとしていることを描写。いやんばかん。


 ちなみに例として出された、『903 1000字課題、4/22分、No.122「花もだんごも」(3600文字)』ですが。

>>データの置きかたに、いちおう、狙いと意図とはあるのかな?
>>足首から舐めるように上に向かわせているのかな?

 なーんにも考えてないです。
 いや、狙いと意図はあったんですが、考えていないに等しいです。
 狙いは「実際にビデオカメラで撮ったように書いてみよう」、意図は「そうすることで、流れるような映像が浮かぶのではないか」ってなことでした。それにしたっておそまつなカメラワークでございますが。

 このころは……いまもかもしれませんけども、「カメラワーク」という言葉を誤解していました。頭のなかでジオラマを作って人物を配置、そのなかをカメラで撮してゆくというやり方で、それ自体は正しいと思います。

 ただ、カメラが一台しかないんですよね。さらには編集もなし。

 現実の映画やドラマだと、複数のカメラで撮影して、効果的に映像をつなげていますよね。アップにしたりロングにしたり、場面場面で考えて編集されている。
 でも私の場合は一台のカメラで長回し。ワンカット撮影。そこに意図がないのが最悪だったり。

 なので……。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 街の中央に、その公園はあった。
 自転車止めのチェーンが張られた入り口を抜けて、固い土の上を道なりに進む。左
手の芝生を眺めつつ行くと、やがて地面が、桃色の絨毯に覆われてゆくことに気づく。
 花びらが盛大に舞い散っていた。
 ひらりひらり、またひらり。つぎつぎに地面に降り積もってゆく。
 道の脇に並んでいる桜は、だいぶさっぱりとした装いになっていた。とはいえ、ま
だ軽装といったところで、すっかり脱ぎすてるにはもうすこしだけ時間がかかりそう
だった。
 そこに――。
 しゃり。
 桃色の絨毯に、だれかがブラウンの革靴をのせた。
 靴から伸びた足には黒色のソックスが履かれ、膝の下まである深い紺色のプリッツ
スカートのなかへと隠れた。すそを隠すように、鞄が両手で持たれている。風にそよ
いでいるのは腰まで伸びた黒髪で、つややかに輝きながら、あたりを舞う桃色の花び
らに彩られていた。スカートとおなじく深い紺色の、セーラー服の胸元は豊かに膨ら
み、すこし窮屈そうに見える。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 このように、公園の入り口からず〜っとカメラを構えて移動し、少女を発見、下からなめるように撮影したりするんです。安手のAVじみたカメラワーク。そのうち室内でインタビューが始まりそうだ。

 ひさしぶりに「花もだんごも」を読み返してみたんですけども。ところどころの描写はすんげえ不味いけれど、女の子ふたりのやりとり自体は面白かった。ええ、自画自賛でございます。
 だから、さっさと面白ポイントを出すべきだと思った。ともかく私の書く話は、頭の部分がクソつまんないことが多い。話自体は面白いんだ、面白いはずなんだ、たぶん……面白いカモヨ? なんだけども、そこに行くまでに読み捨てられちゃどうにもならない。




>描写と視点

>>描写と視点とが、切り離せるものかどうか悩んでいる人。
>>切り離せるのか。切り離せないのか。切り離せないのであれば、それはなぜゆえであるか、説明してみるのこと。

 切り離せません。
 なぜなら、視点保持者が見たり聞いたり感じたりしたものしか、文章としては書けないからです。そして、なにを「見て」「聞いて」「感じる」のかは、視点保持者によって変わってくるからです。

 たとえば。
 女の子が好きで好きでたまらない男がいるとします。また、女性恐怖症の男がいるとします。
 そんなふたりの前に、ひとりの美女があらわれたとします。

 当然ながら反応には違いがでますよね。
 女好きならばじろじろ見るし、興奮だってするでしょう。
 女嫌いならば目を逸らすし、恐怖を覚えるでしょう。

 そうなれば描写する対象も変わってきます。女好きは彼女の美しさや自身のときめきを、女嫌いは彼女の怖ろしさや自身の恐怖を描くことになります。おなじ男であっても、子供のころと青年のころ、老境では、見る場所や感じ方や好みが変化します。

 これが女性だったら? なんの感情も無いカメラ(客観視点)だったら? 私自身(作者視点)だったら? すべてを見通せる存在(神様視点)だったら?

 それぞれ感じるところ――認識するところは違うはずです。そうなると描写される内容も違ってくる。だから視点と描写は切り離せなくなる。

 以上、私の認識でした。




>春日さん

 リクエストです。
 もうちょっとやさしく書いてくださいな。なんか教科書か説明書でも読まされている気分になっちゃいます。

>>まず「認識」が起こったとします。その時、「認識」から派生するかたちで「興味」も起こります。この時起こった「興味」は、視点保持者が感じている「興味」であり、また読み手の「興味」とも一致しているはずです。(視点保持者が「興味」を持っていないものに読み手が「興味」を持ってしまう場合、その視点は失敗しているといえます)

 わからんちん。だからリ・ライト。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 まず、視点保持者がなにかを見たとします。ぱいんぱいんでもムチムチでもなんでもいいや、ともかくなにかに興味を惹かれたとします。そうすると、普通は読者も興味を持ちますよね? (視点保持者が興味を持っているのに、読者が興味を持ってなかったりしたら、その視点は失敗です)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 こういう具合に書き直せるんじゃないかと。
 「派生」とか「一致」とか、難しい単語を使う必要はないんじゃないかと。

 新木さんだけではなく、私や他の分室参加者、それにただROMをしているだけの人まで、みなさんに通じるように、わかるように書いたほうがぜったい得です。だって、読者はひとりでも多いほうがいいでしょ?

 だからぁ、ね、やさしくして。
 まあ、それだけ手間はかかってしまうんですけどね。そこは愛と打算で突き進めボーイ。


 なお、引っかかったのが一点。

>>視点保持者が「興味」を持っていないものに読み手が「興味」を持ってしまう場合、その視点は失敗しているといえます

 これは違うと思います。推理小説なんかどうなります? 作者が必死になってミスリードしようと(つまり他の部分に興味を持たせようと)しても、読者は隠している部分に興味を持って、犯人やトリックを明かそうとするものなんじゃないですか。それって失敗なんですかね。

 まあそれは意地悪にしても。
 てんで鈍い少年が視点保持者だとしましょう。そんな彼にラブラブな少女がいるとしましょう。でも少年は彼女の思いには気づかないの。ニブチンくんだから。
 この場合、読者が「ああ、この娘は主人公が好きなんだなあ」と気づいてしまったら、視点は大失敗ですか? だって主人公は彼女の「想い」になんか興味を持ってないのだし。でも読者は興味を持っちゃってるし。

 なんとなーく、春日さんの言わんとすることはわかるんですけどね。書き方を間違えていると思います。とりあえず「興味」という言葉がダウトっぽい。どうっスか?


 そもそも――。

>>視点保持者が認識し得ない事柄は、読者も認識できないのです。

 これがダウト? 前述のニブチン少年とラブラブ少女の話でも書きましたが、視点保持者――主人公が認識していなくても、読者は認識していることって、あるんじゃないのかなあ。ちゅうかそれだって描写の一種?

 「視点保持者が認識してないことは、文章としては書けないのです」が正しいのかしら。




 フカオモをしこしこと書いておりました。ありぃう゛ぇでるちー、ちゃお。


いろいろ
No.8573 投稿日 2004年10月17日(日)20時54分 投稿者
新木 伸
 ものを書いて飯を食っているというだけだと、あんまり威張れないような気もする。
 世の中の3分の1くらいの人は、自分で働いて自分を食わせているのだから、それとおんなじことなのだし。




>素人の描写は長回ししてるホームビデオ説

 素人の描写が見れたもんじゃない理由が、素人の撮ったホームビデオが見れたものにならないのと同じ理由によるという話。
 おもしろい。

 ず〜っとカメラを回しっぱなしでいるだけ。撮ってきたものを編集しない。だからだめ。

 編集を施すためには、「編集意図」なるものが必要なのね。どんな映像にするのか企画して、それに基づいて構成するということだ。

 まずカメラが一台きりしかないというのが、いけない。
 頭の中で思いついた場面であるとか、思いついた文章であるとか、そのまま使っちゃっているというのがいけない。「撮り直し」をしていないわけね。

 現実の映像は撮り直し不可だから、複数台のカメラを用意して、別アングルから撮ったりするわけだ。
 小説の場合には、違うアングルで書いてゆくことも、違う場面で書いてゆくことも望みのままなのだが……。

 だが、そもそも「編集」って概念を持っていないと、頭の中に浮かんだものを、ただそのまま書いていってしまう。




>2号

 描写になっているかチェック。
 バンドメンバーの紹介のほう。

 これはなんの描写になっているというのだ?
 「バンドのメンバーを描写」と言っているけど、バンドのメンバーの「なに」の描写なわけ?
 ただ人物の容姿を説明していっているようだが。

 まえに2号は、月白さんの書いた「彼女との待ち合わせ」の課題で、視点保持者のフィルターを通して見ていないからだめ、とか言っていたようだが。
 それ、まんまじゃん。
 描いてある物事は、視点保持者の認識したり連想したりする順番になっているのか、どうなのか、よくわからんけど。
 とりあえずそこに視点保持者の意識によるバイアス(偏向)は感じられない。このとき視点保持者は緊張しているのだとも、リラックスしているのだとも、元のメンバーとやれて喜んでいるのだとも、落ち込んでいるのだとも、わからない。

 そもそも、ここで描写すべきなのは、なんなのか。きちんとわかってるのか?
 メンバーの容姿なのかよ。なんなのだよ?
 バンドメンバーの「なに」を描くべきなんだ?

 よくわからないが、たぶんここは、このバンドメンバーと読者との初対面のシーンだよな。主人公にとっては既知だけど、読者にとってははじめてのはず。


 で、志保里との事後のシーンのほう。
 こっちもシーンの意味が汲み取れない。これが描写だというのなら、なんの描写であるのか、端的にひとことで言ってみろっての。

 体裁をそれっぽく整えてあったら描写になるってものでもないぞ。
 描写は手段であり道具であり技法であるのだから、目的があって、その目的を達していて、はじめて描写となるのだな。

 ――で、これらでは「なに」を描写していたわけ?




>美女とか

 「美女」って言葉を使った時点で、もう視点が消失するわな。いわば無視点とか客観視点というものになる(分室用語としていま命名)。
 その女性は、ある視点から見たら「美女」であるのかもしれないか、別の視点から見たらぜんぜん美女ではないのかもしれない。
 そのあたりの違いは吸収しちゃって、まあ世間一般的にこういう容姿は美しいとされているのであるから、炉利もペドもデブ専も眼鏡専もブルマ専も世の中にはいるのだろうけど、ここはそういった少数意見は圧殺しちゃって、この一般的に美的な容姿を持つ女性を「美女」と呼んでも差し支えないだろう。――ということになるわけだ。
 個の価値観でなく、平均的な価値観を持ちだしてきているから、視点はなくなっているといえる。

 で、そういう無視点語や客観語だけで書いた文章があったとする。それは描写にはならんのか?

 またいわゆる時間の流れていない説明文。
 「いつ」「どこで」の特定できない説明文のみで書かれたものがあったとする。それは描写とはなりえないのかな?

 実際、おまえだってやってたじゃん。「花もだんご」のときに、「公園があった」という一文を使っていたよな。
 その「公園」って言葉は、「美人」と同じように客観語なわけだ。



 2号には、追加で設問。

 誰の視点にも入らない完全客観だとか、メタ視点(超越視点)だとか、そういう文体にはどんなメリットがあるのだ?





>春日

 2号が翻訳してくれたおかげで、ようやくなに言っているのかわかった。――気がする。
 2号の翻訳が間違っているようなら、2号に怒鳴りこみに行くべし。こちらはそのつもりで話を続けるので。

 もともとの設問は、「描写で書けるものを制限するのはなぜゆえか?」だったよな。
 それに対して、翻訳されてきた春日の答えでは、「視点保持者が認識してないことは、文章としては書けないのです」となるらしい。

 しかしこれでは、設問を言い換えてるだけだぞ。

 描写では書けるものを制限するわな。
 制限されるのは、視点保持者が認識していない事柄だわな。

 ――で、なんで制限されるのだ?
 そっちのほうを訊いているのだが。

 うーん。やっぱ質問の段階を飛ばしすぎたか。
 まず「描写で書けないものはどんなものであるか」と、その部分だけを設問として仕立てて、訊いていかなきゃならなかったのねん。


自己課題を提出しました。
No.8574 投稿日 2004年10月18日(月)01時17分 投稿者 弟切 千隼
 弟切です。課題部屋のNo.1120に、課題を提出しました。「本心を明かさない人」をテーマにした作品です。本文は以下にあります。

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1120&e=res&lp=1061&st=0


 今回の課題の目標を再録します。

1.意味のわかりやすい文章を書く。
2.目新しい、どきどきする、などの味のある文章を書く。
3.ほどほどのうんちくを含める。
4.読者さまの「情動を引っかく」。
5.登場人物のキャラクターを立てる。


 弟切の作品に指摘をしてやろうという方がいましたら、上記の目標が達成できているかどうか、重点的に指摘して下さるとありがたいです。


キャパオーバーぎみのまことです。
No.8575 投稿日 2004年10月18日(月)11時13分 投稿者 まこと

 パンクする前にやることを優先順位別に整理してみました。

1.過去ログを読む
 これが分室になじむ一番の早道だと思うからです。

2.短編を書く
 課題がたくさんあります。全部平行していきますが、創作は比重を重くした方が良いのかなと考えました。

3.ここに連絡、報告、相談にくる。
 私は考える速さが相当遅いです。しかも一度に多くのことを考えるということが出来ません。それで、勝手ながら、一回のレスでは、ひとつの事だけに集中します。
 質問ならひとつ集中して答える、というふうに。
 脳味噌のシワが是非そうしたいと訴えておりますので。
 
 そうすると、今回は短編をアップすることが最優先されます。新木さんの(さんづけにしました!)たくさんの質問には順次お答えしていきます。

 で、短編についてですが、某鍛練サイトに投稿した作品です。その時もらった指摘で内容を手直ししてます。
 どこら辺かというと、冒頭、受けが悪かったので削ってみました。あと、年齢ののわりに幼いと指摘があったので設定を下げ、幼すぎるところを書き換えました。直しちゃったのはそれぐらい、かな。
 習作のつもりだったので、書きやすいものをやりました。ファンタジーじゃなく、自信の体験談がもと、です。
 読んでやってください。よろしくお願いします。
 
 そして、ノベル大賞の応募要綱には、未発表とあるだけでした。電撃みたいにネットはオッケーですみたいなこと書いてないんです。これは、ネットにのせちゃダメってことだと思うので、課題部屋に出さない方法でなにかありませんか?
 これは新木さんへの質問です。どうしましょうか。

>2号さん
 アップの仕方、ありがとうございました。早速トライします。ツリーがエイリアンに見えて、すぐには手が出ませんでした。スプラッタとかいったホラー系は苦手です。
 教えをもらったお陰でツリーがタダの木に見えるようになりました。園芸を趣味にしていたので木ならなんとかなります。ガーデニングと書いた方がカッコよかったような。って直せば良い話か……。

 えー、今回はこの辺で。
 たっぷり二時間以上。
 次回ですが、明日公私共に忙しくなりますので、水曜日に来ます。
 それでは。

 まこと


まことさん
No.8576 投稿日 2004年10月18日(月)13時52分 投稿者
新木 伸
 とりあえず上げるという短編は、過去の直しではなくて、新規書き起こしのものですよ。見るのは昔の実力ではなくて、いまの実力のほうですから。昔より伸びてるかもしれないし、昔より落ちてるかもしれないし。

 課題部屋へのアップの仕方は、操作面は2号の書いた通り。
 そのほかのことでは、まず自分用の根っこを作るというのがポイント。その下に枝を付けてゆくように、課題やらなんやらをぶら下げてゆくという形。大元の根っこの下に、課題の種類ごとの根っこを、適時、作ってゆくことになります。
 たとえば「まことの根っこ」があり、そこに「サンプル提出」という根っこがあり、他にも「1000字課題」とか「読書課題」とかの根っこが作られるわけですね(やることになれば)。
 それぞれの枝は、二つぶんの根っこの下に付けてゆくことになります。あまり根元に近いところに枝を生やしてしまうと、もさもさと見にくくなりますので。
 園芸でも木の根本に近いところから生えてきた枝は、切り落とすでしょう?


 自分でやるべきことに優先順位を定めるのはいいことです。

 まことさんの場合は、読むのと書くのが、いまあまりにも遅すぎるので、まずスピードアップを計るべきですね。たぶん思考の速度と密度の問題でしょう。
 たくさん読んで、たくさん考えて、たくさん書いているうちに、速くなってゆきますから、とにかく継続すること。
 ちなみに現在の10倍ぐらいはないと、話にならんです。
 ちなみに2号あたりで、思考速度/密度は、いまのまことさんの3〜4倍はあります。でも分室に来た当初はまことさんぐらいなものでした。

 書き込みをするときの時間計測も効果があるみたいです。「○時間ぐらい」と漠然と計るよりも、きっちりと時計を確認して「今回のレスは○分以内にやるぞ!」と、目的意識を持ってチャレンジしていたほうが、頭の回転を速くするのに役に立つようです。
 ということで、とりあえず、書き出す瞬間と、書き上げた瞬間とで、しっかり時計を確認して、分単位で計ってみるように。


 短編の確認方法は、編集部に電話かメールで、「投稿後にhpなどで公開するのはどうなのでしょう?」と訊いてみるのが筋でしょうね。一般的には商業媒体に対して未発表という意味になるはずですが、編集部や出版社によって違う解釈かもしれません。
 まあそこまでしなくても、とりあえず僕にメールで送ってくれば、ここの主な参加者には同報メールで回覧できます。
 また、まことさんが自分のメールアドレスを書いてあれば、欲しい人は直に請求もできますね。


ナッシン描写
No.8577 投稿日 2004年10月19日(火)00時04分 投稿者
名無し君2号
 描写のない小説というのは、いわば適当な絵で書かれた漫画みたいなものなのかもしれない。――そんなことを今週のジャンプを読んで思った。プロならしっかり書いてくれ、というのは間違っているのであろうか。




>フカオモ

 これでおしまい。
 深く重く、そして強く「覚醒編」その8(6400文字、原稿用紙12枚)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1122&e=res&lp=889&st=

 ライブ終了後、お互いの絆を確かめあったり、草一郎と凛子の仲が若干進展したりしつつ。

 なんか変な癖がついてきたような気がします。いいんだか悪いんだか。なんにせよ、これで終了です。
 あとはぜんぶつなげて、長編に仕立て上げなくちゃなりません。
 問題点もいろいろとありますし。次回は自分で気づいた問題点および、みなさんから指摘された点を確認してみたいと思います。

 とりあえず、いきあたってばったりな話の展開だと思った。




>描写

>>そもそも、ここで描写すべきなのは、なんなのか。きちんとわかってるのか?
>>メンバーの容姿なのかよ。なんなのだよ?
>>バンドメンバーの「なに」を描くべきなんだ?

 主人公と、バンドメンバーとの温度差です。
 現状に不満を持っている主人公と、満足しきっているバンドメンバー。主人公は「倦怠」、バンドメンバーは「安っぽさ」でしょうか。だからやや引き気味でメンバーを見ていたりします。相手からの問いかけにも反応が鈍いといいますか。


>>で、志保里との事後のシーンのほう。
>>こっちもシーンの意味が汲み取れない。これが描写だというのなら、なんの描写であるのか、端的にひとことで言ってみろっての。

 えーと、「昔の女に走る男」です。やることやっといてそろ〜っと足音を消しつつこそこそと。




>視点

>>誰の視点にも入らない完全客観だとか、メタ視点(超越視点)だとか、そういう文体にはどんなメリットがあるのだ?

 ワカラナーイ。
 そもそも完全客観視点や、メタ視点――神様視点でいいのかな、そのあたりは使ったことがないです。なのでメリットって言われてもちんぷんかんぷん。

 とか言っていても仕方がないので、考えることにする。

 メタ視点はいちばん制約が少ないですよね。
 なんだって書ける。だれの視点にも入れる――らしいから。
 こんな感じなのかしら?

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 青ざめた顔で、ジョディーは床を見おろしている。フローリングの上に、陶器の皿がこなごなになって散らばっていた。
(どうしよう。ママに怒られちゃう)
 隣に立ちつくすアランを睨みつけた。
「あなたのせいよ。あなたが押すから」
 あわててアランは手を振った。
(そんなのってないよ)
 ぼくが触る前に、お皿はジョディーの手から離れていたじゃないか。
 しかし声がでない。ジョディーが怒ったときの怖ろしさが身に染みていたからだ。もう輪ゴムはいやだ……。
 一方、ジョディーの手によって原型をとどめぬままに砕かれた皿は、いま無明の闇にいた。哀しかったわけではない。彼にはわかっていた。かたちあるものはいつか壊れると。ジョディーの母であるカレンの思い出など、彼にとってはなんの意味も持たなかった。
 諸行! 無常!
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 メタ視点って本当にこんな感じでいいのか? 初めて書いたんですが。
 えーと、べつにジョディーやアランや皿の意志を書いてもいいし、書かなくてもいい。それを決めるのは、この場面で読者にどんな感想を抱かせるかという作者の戦略のみだ。だから制約はない。……この例文で正しければ、ですけど。

 三人称主人公寄り視点ならばこうなる。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 青ざめた顔で、ジョディーは床を見おろしている。フローリングの上に、陶器の皿がこなごなになって散らばっていた。
(どうしよう。ママに怒られちゃう)
 隣に立ちつくすアランを睨みつけた。
「あなたのせいよ。あなたが押すから」
 あわててアランは手を振った。唇を開くも、力なくぱたんと閉じる。うつむいた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 こんな感じ。アランの心のなかは書けない。だから外見や行動で描く。ジョディーの外見や思考は書ける。でもちょっと考えて書かないと、視点が出たり入ったりで忙しくなってしまう。

 こんどは一人称視点。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 こなごなになったお皿が、床の上に散らばっていた。すぅ、と頭から血が下がったような気がした。
(どうしよう。ママに怒られちゃう)
 アランを睨みつけた。すぐ隣でマヌケな顔で突っ立っている。
「あなたのせいよ。あなたが押すから」
 ぶんぶんぶんとアランが手を振った。なにか言いたいことでもあるのか、唇を開く。すぐに閉じた。なんなのよいったい――こんどはうつむく。まったくもう、はっきりしないんだからっ。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 アランの心は書けません。そしてジョディーの外見も書けない。さらには冷静になんかなれない状況なので、三人称視点よりも文章がぐちゃぐちゃ気味。


 メタ視点が、いちばん読者にとっては状況がわかりやすいですよね。だってそのまま書けますもん。登場人物がなにを考えているのか、とった行動にはどんな意味があるのか、まんま説明できる。その気になれば無機物であるはずの皿にまで入れちゃうし。

 三人称主人公寄り視点や一人称視点だと、逆になりますよねえ。主人公の考えていることはわかる。ほかの登場人物の考えていることも、しぐさや表情で描くこともできる。ただしそのまま説明はできない。しぐさや表情の書けないものだとお手上げ。すくなくとも私の場合はですけど。
 でも感情移入はしやすいはず。だって現実に近いから。
 人間は他人の思考なんかベタ書きではわからないものです。超能力者でもないかぎりはね。普通はしぐさや表情から読みとるしかない。それは三人称主人公寄り視点や、一人称視点に近い状態とも言えます。だから感情移入がしやすくなる。メタ視点なんか現実にはありえないもんね。人は神様にはなれないのさ。

 さーて、じゃあ完全客観はどうなるんだ?

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 青ざめた顔で、ジョディーは床を見おろしている。フローリングの上に、こなごなの破片が散らばっていた。
 隣に立つアランを、ジョディーは睨みつけた。
「あなたのせいよ。あなたが押すから」
 目を見開き、アランは素早く手を振った。唇を開く。すぐに閉じる。うつむいた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 こ、こんな感じかなあ……。
 いちばん状況はわかりづらいでしょう。主人公をふくめた登場人物の意志を、読者はしぐさや表情で読みとるしかない。逆にいうと隠せるってことなんですけどね。感情移入度は普通かなあ。映画やドラマを見ているのに近いのかもしれない。

 客観だから……視点保持者に意志がないのだから、「部屋のなかは静けさに凍りついていた」とかは書けないんですよね? 「凍りついていた」と感じているのはだれなんだって話ですし。ひたすら事実を書き連ねてゆくしかない。書き連ねる順番には作者の意志が入ってくるのでしょうけども。


 結論。

■メタ視点のメリット・デメリット
・読者に状況をわかりやすく説明することができる。
・読者が感情移入をしにくくなる。

■完全客観視点のメリット・デメリット
・読者は状況を自分で判断するしかない。読解力のない読者だと意味不明。
・登場人物の意志を隠すことができる。
・主人公がだれだかわかりづらい。

■一人称視点のメリット・デメリット
・完全客観視点よりは状況の説明が簡単。メタ視点ほどではない。
・読者は感情移入がしやすい。
・主人公の意志を隠すことができない。だだ漏れ。

■三人称主人公寄り視点のメリット・デメリット
・完全客観視点よりは状況の説明が簡単。メタ視点ほどではない。
・読者は感情移入がしやすい。
・主人公の意志をある程度は隠すことができる。


 あ。
 描写する上でのメリットか。

 うーん、「作者の好き勝手に注目する場所を選べる」ってことでしょうか。一人称や三人称だと、視点保持者の意志に従って注目する場所を選ばなきゃならないんですよね。視点保持者が足フェチならばまず足を見ちゃうし。でも客観やメタだと、登場人物の意志なんか知ったこっちゃないんですよね。乳でもくびれでも尻でも、好きな場所を見ればいい。

 問題なのは、その見る場所の選択なんですけど。
 「物語の求めるところに従って」――になるんだろうか。まだよくわかってないけどなあ。要は読者にどんな感想を持ってほしいのか、になるのか。うーん。




>弟切さん

>1120 :弟切、自己課題、テーマ「本心を明かさない人」、題名「笑顔の下で」(10480文字)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1120&e=res&lp=1061&st=0

 読みました。
 まず気になったところが一点。

>>睦美は店の奥に入って、届いた商品の検品―品数や品目の確認―を始めた。

 とりあえずダーシは「――」と二文字に渡って使ったほうがいいんじゃないかと思いました。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 睦美は店の奥に入って、届いた商品の検品――品数や品目の確認――を始めた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 こんな感じです。
 なんでかっていえば、一般の小説ではそうなっているから、としか答えられないんですけども。普通は「――」なのに、「―」だったりしたら、読者もちょっと戸惑うような気がします。どうしてもという理由でもなければ、なるべく一般の小説の書式に従ったほうがいいんじゃないでしょうか。


 さて、感想です。

 けっこう心に来るものがありました。
 具体的にはこちら。

>>睦美は、見た。
>>美佐江の手が、固く、握り締められているのを。
>>手袋がしわくちゃになっている。拳が震えている。ぎりぎりと、指が手袋にめりこんでいる。

 延髄のあたりをぞわっと撫でるものがありました。いままでの作品のなかでは、いちばん訴えかけてくるものがあった。マザコンな私としては、父親よりも母親の看病で……という設定だったほうが、かなり心を引っかかれたと思うんですけど。これは余談ですな。


1.意味のわかりやすい文章を書く。

 文章自体はわかりやすかったです。
 が、意味をはかりにくい文はありました。

>>指は、手袋ごと掌を突き破りそうだ。
>>美佐江の手が荒れた理由を、睦美は知った。
>>彼女はこうしてこらえてきたのだ、すべての悲しみを。

 終盤に出てくるこちらの文章。
 「こうしてこらえてきた」ってことは、ずっと前から手のひらに爪を立てていたってことなんですよね? 辛いことがあるたびに、顔で笑って手では泣いて頑張ってきたんですよね?
 ならば、冒頭から手が荒れてなければおかしいのではないでしょうか。傷跡が見えるとか、ずっと手袋をつけているとか。怪奇、なぞの白手袋女あらわる!


2.目新しい、どきどきする、などの味のある文章を書く。

 むしろ無味無臭かも。あえて押さえて書いた、ということかもしれませんが。


3.ほどほどのうんちくを含める。

 せっかくの武器なんだからガンガン使ってもいいような気もしますが。うんちくも込めすぎると毒になるんでしょうかね。
 煉瓦ブラの話はほどほどに収まっていると思います。


4.読者さまの「情動を引っかく」。

 引っかかれた引っかかれた、引っかかれました。
 でももっと演出があっても良かったかなあ、とも思います。
 最後にホルスタイン娘さんがエロパパの話をしてるじゃないですか。そこでもっと無邪気に、「もう最っ低ぇぇですよあのエロジジイは! 娘の乳ばかり見やがって、父が乳でチチつながりとでもいうのかって話じゃねえですか。ぷんぷん」とさんざんに父親をこきおろさせるとか。「生きてるだけでいいじゃねえか!」と胸のうちで叫びながら手をぎゅっぎゅしつつ、にこやかに応対する美佐江さん。萌え。もとい、せつなさ倍増。

 まあこれは好みでしょうね。さりげないほうがいいという読者もいるとみた。


5.登場人物のキャラクターを立てる。

 主人公と美佐江はキャラが立っています。
 あとはおんなじです。客の女子高生たちも同僚の直子も、ホルスタイン娘も、みんなおなじキャラクターに見えました。これはこちらが鈍い可能性もありです。




 レスには6時間ぐらいかかったですよ。ダスビダーニャ。ロシア語。


最近のスパムメール
No.8578 投稿日 2004年10月19日(火)01時03分 投稿者 弟切 千隼
 弟切のところには、海外から発信されるスパムメールがたくさん届きます。大概は「ドラッグの通販」か「アダルトサイトの御案内」です。
 最近、それらとは違う趣向のスパムが届くようになりました。題名を見ると、「あんたの女房が浮気してるよ」―弟切訳。原文は英語です―とあります。

 弟切は女性なのですが。同性愛者でもないのですが。ついでに言いますと、海外に住んでいる配偶者にも心当たりがないのですが。
 モニタの向こうの発信者に、思いきり突っ込みを入れたくなります(笑)



浦戸シュウさんへ >

 感想部屋No.0210の書きこみにお応えします。

 早速、弟切の自己課題「笑顔の下で」を読んで下さり、ありがとうございます。そのうえ丁寧な指摘までして下さり、感謝いたします。
「笑顔の下で」の本文は、以下にありますね。

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1120&e=res&lp=1061&st=0


 以下、浦戸さんの御指摘に応えてゆきます。


>>1)意味のわかりやすい文章を書く。
>>
>> 一読して、何が書いてあるのかわからない文章はありませんでした。
(感想部屋No.0210の浦戸さんの書きこみより。以下、引用元はすべて同じ)

 これはよかったです。弟切はやっと、「普通に読める」文を書けるレベルになったようです。



>>2)目新しい、どきどきする、などの味のある文章を書く。
>>
>> 感じませんでした。

 こちらはまだまだですね。これからの課題です。



>>3)ほどほどのうんちくを含める。
>>
>> 私はうんちく好きなので、ほどほどかどうかの判断はちょっとつきませんが面白いうんちくでした。

 うんちく許容度は、人によってずいぶん差があるようです。少なくとも浦戸さんには、魅力の一つになったということですね。

 量の面ではともかく、質の面では面白いうんちくとして、成功したようです。これで量を間違えなければ、広く通用する魅力の一つにできるでしょう。



>>4)読者さまの「情動を引っかく」。
>>
>> 感想が湧いた段落だけ書いておきます。
>>
>>「美佐江が振り返った。(中略)まだ、五時半にもなっていない。」
>>
>> 睦美さんが美佐江さんを少々不気味に思っているんだなあと思いました。
>>
>>「美佐江が手を後ろに回した。(中略)指が手袋にめりこんでいる。」
>>
>> 亡くなった父親を、美佐江さんが思い出しているんだと思いました。


 一部、「情動を引っかく」ことに成功していますね。
 しかし、

>> ただ、ここはあらすじを読んでいなかったら、なぜ拳を握り締めているのか、理解できなかったかも知れません。

という御指摘があります。


 これは致命的です。ここは、美佐江の隠れた本心を表わす重要な場面ですから。
 握り締めた拳が、美佐江の悲しみを表わしています。それが読者さまに伝わらないのでは、他の部分がどんなに良くても、この作品は大失敗です。

 美佐江の悲しみを表わすのに、手を使ったことは悪くなかったと考えています。「手に悲しみが表われている」ことを、読者さまに伝えるやり方がまずかったのでしょう。

 今は、どこがどうまずかったのか、弟切にはわかりません。もう少し考えてみます。



>>5)登場人物のキャラクターを立てる。
>>
>> セリフはとっても読みやすくなりましたが、やっぱりどこか説明調でナレーションを聞いているよう気分になります。
>> キャラクターは立ってません。

 やはり、これは弟切の弱点ですね。キャラクター強化運動を続けませんと。

 台詞の説明口調は、弟切のしつこい癖ですね。こういう癖は、根気よく直すしかありません。


 今回の作品では、「店員が客と話している」台詞が多く登場します。こういう台詞に限っては、説明口調が許されます。
 というより、こういう台詞は、ある程度説明口調にならないとおかしいです。なぜなら、文字どおり「商品の説明」をしていることが多いですから。

 けれども、店員同士の雑談や客の台詞は、説明口調ではいけませんね。普通の会話と説明口調が許される会話と、めりはりを付けるべきです。


 浦戸さんが指摘して下さった台詞一つ一つについては、次回に見てゆきます。


re:8531
No.8579 投稿日 2004年10月19日(火)19時19分 投稿者 ててて
はじめまして。ROMのてててと申します。

 10/2の荒木先生の書き込みの

>>「明日をつかめ」平成若者仕事図鑑、という番組
> NHKの教育テレビで、そんな番組がある。
> 人生の進路が定まっていない若者向けの番組。

 ですが、以前NHKで同じようなコンセプトで
 「オトナの試験」というさまざまな職業とその資格について
  紹介する番組がありました。

 残念ながらサイトがなくなってしまっているようなので
   InternetArchive −− 
http://www.archive.org/
  で探してみたら残っていました。

http://web.archive.org/web/20021209031230/http://www.nhk.or.jp/otona/
 
 ご参考に。


いろいろ
No.8580 投稿日 2004年10月19日(火)19時41分 投稿者
新木 伸
>>描写のない小説というのは、いわば適当な絵で書かれた漫画みたいなものなのかもしれない。

 まさにその通り。
 ――が、もうすこしひどいかもしれない。適当な絵で描かれた漫画だって、いちおう絵は描いてある。たとえば開けた平原が舞台であるのなら、開けた平原であるとわかるように描いてある。

 しかし小説の場合、本当に「開けた平原」としか書いていない。
 昔々、ある漫画家が、「すげぇ爆発が起きていると思いねぇ」と、コマの中に文字を書き、伝説となったけど。
 いわばそれと同じなんだな。「凄まじい爆発が起きた。」とか、アクションシーンで書いてしまうことは。
 でも多いよね。そーゆーの。

 そんなことをしていたら、漫画だと一目でわかってしまう。
 だが小説だと、これがどうしたことか、なかなかわからないらしい。
 白いか白くないか、ちゃんと描いているかいないか、一目見りゃわかるだろうに、わからない人が多い。

 読み手に見る目がないのだな。見る目がないから、描写がなくても気にしないで読んでしまう。そして書き手を甘やかしてしまう(笑)。
 読み手だけでなくて、書き手のほうにも見分ける目がなかったりする。「凄まじい爆発が起きた。」と書いて、描写してるつもりの書き手が、わんさかいるわな。

 絵の上手い下手は誰でもすぐにわかるのに、文章の上手い下手がわかりにくいのは、なぜなのか?
 視覚と言語、その媒体の違いなのだろうと思われる。
 人間は生後すぐに目で物を見るようになる。視覚自体は、ヒトがヒトとなる前から持っていたものであり、億年単位の遙かな太古に獲得したものだ。
 それに比べて、言語というのは、数歳ぐらいにならないと満足に扱えない。しかも完成を見るのは二十歳を過ぎてからだ。ヒトが言語を操りはじめたのも、せいぜい、ここ数万年といったところだろう。
 視覚に比べると歴史が浅いので、その扱いに慣れていないわけだな。ようするに、ヒトという種族は、全員が全員とも、文章音痴であるわけだ。
 だから描写がなくても、まるで気づかずに読んでしまう。また書き手のほうも、平然と書いてしまう。

 脱線したが。
 読み手が気にしないのだから、それでいいじゃないか。――という考えかたもある。
 真っ白な漫画も、コマに「すげぇ爆発」と書かれた漫画も、金を払う読み手がOKといっているならアリだろう。という考えかたもある。

 物語というものには、本来、描写は必須ではないのだな。
 本来、物語というのは話の筋書きを伝えるものであり、ディテールは受け手の想像力に頼り切っていた。「そのときです。恐ろしいドラゴンが現れたのです」と言ってやれば、受け手は自分で「おそろしいドラゴン」を思い浮かべるわけだ。
 ただ、演劇の発生以降、物語というのは、どんどん進化してきている。

 漫画では「すごい爆発」をリアルに描いている。ゲームでもエフェクトは凄くリアルだ。
 そうしたものに遅れを取らないようにするためには、小説もきちんと描写していかないとならない。
 小説だけ、あまり手抜きで遅れたものを旧態依然のままやっていると、そのうち、「小説ってつまんねー」となって、そっぽを向かれてしまうだろうな。




>サンプルで描写すべきもの

>>主人公と、バンドメンバーとの温度差です。

 書いてないじゃん。
 前にも言ったとおり、あるのは「バンドメンバーの容姿」だけだって。
 満足しきっているメンバーとあるけど、どのへんで、満足しきっている感じを描いているのだ?
 あと主人公の不満は、どのへんにある? べつに不満を持っているようには見えないぞ?
 書いたつもりになってるだけなんじゃねーの?

 「演奏は完璧だった」とか書いてあるけど、本当はどうだったのかを書いてないじゃん。本当はぜんぜんダメダメなのだけど、それを「完璧だった」と言っているなら、低いところで満足している連中――と確定するけど。
 本当はどうだったのか書いていないんだから、読んだこっちには、わかりようがないわな。



>>えーと、「昔の女に走る男」です。やることやっといてそろ〜っと足音を消しつつこそこそと。

 あと志保里のほうだが。
 ようやくわかった。
 「罪悪感を感じつつ、いまの女の元を立ち去って、昔の女のもとに行こうとしている男」――というものを書こうとしていたわけね。
 キーワードは「罪悪感」なのか。

 夜。暗い部屋。情事のあとっぽさ。
 このへんは伝わってくる。だが肝心の「罪悪感」がないじゃんか。
 こそこそ感は若干あるのだが、寝ている人がいたら、起こさないように静かに行動するのはあたりまえのことだわな。
 この夜中のシチュエーションとしては、ごく普通の行動なもんだから、印象に残らない。あたりまえのことをあたりまえにやっているだけで、「こそこそしている」とか、「罪悪感がある」とか、そっち方面の特殊な意味に繋がらない。

 その室内にあるものを、どう使って、どういう切り口から、どんなふうに書けば、「罪悪感」が最大限に切り出せるのだ?

 おまえは、ぜんぜん考えてもいねーし、工夫もしてねぇ。





>視点とか

 まずメタ視点。
 登場人物が脚フェチであれば、まず脚を見てしまうわな。
 メタ視点では、主要人物の視点に乗っかって脚を見ることもできる。また脚を見ているそいつはほっぽっといて、室内の別なものを書いたっていい。
 また脚を見られている女性側の視点に入って、「いやね。もう」と呆れている心境を書いてもいい。もしくはそいつの視線がいかにギラついているのかってことを書いてもいい。
 また人物の視線が脚に向いていることを、外側から眺めて、さらりと書いてもいい。

 一人称だと、主要人物の視点に乗っかって書くことしかできない。その人物が脚フェチであれば、脚を見ざるをえない。他の選択肢はない。


 ちなみに、もういっぺん練習な。
 脚フェチの男と、美脚の女性で、すべての視点で書いてみること。三人称キャラ寄りと一人称は、男、女、両方から。

 ああ、そっか。
 視点なんて気にしてなかったから、そういう練習、いままでやったことがないのだな。2号は。
 こんなもん、基本も基本なのだがなぁ。小説作法書に書いてあったことを読むくらいはしたのかな? まあ読んだだけで身に付いたつもりになっていて、実際に練習してみたことはないのだろうな。
 分室じゃ、座学だけで終わりなんてことはないから。実際にできるようになるまでは、身に付いたとはいわんから。




>例文

 んで、書いてきた例文のほう。
 各パターンの人称でもって、なにやら、使い回しの行が多いのが目立つ。
 台詞以外の文は、視点が変われば、すこしずつ違うものになるはずだが。
 なぜまったく同一の文があるのか、わからん。


 一人称と三人称キャラ寄りは、まあ慣れているのか、あまり破綻がない。書き直せば、手を入れるところはあるけど、まあそんなもん。


 メタ視点はメタメタだな。
 メタ視点ってのは、こんなもんでないかなぁ。俺はあんまり書かんのだけど。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 床を見下ろすジョディーの顔は、青ざめていた。
 無数の破片が床に散らばっている。ジョディーの手から滑り落ちた皿の破片だった。
 ――母親に叱られてしまう。彼女の頭はそのことでいっぱいになっていた。
 彼女はとっさにひらめいた。隣で同じように立ちつくしているアランをにらみつける。
「あなたのせいよ。あなた、押したわよね」
 断固とした口調で、ジョディーは言った。
 本当は自分がふざけていたからだということはわかっている。だがアランのせいにしてしまえば、叱られなくてもすむ。ジョディーは自分のことは忘れて、アランのせいだと思いこんでいった。すべてがアランのせいだと――。
「ぼ、ぼく……」
 アランは手を振って否定しようとした。だがジョディーの眼差しの強さに押されてしまう。
「ぼく。ごめん……」
 アランはうつむいた。ジョディーの罪をかぶって、自分が叱られる覚悟を決めていた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 まず心の声は入らない。
 また超越したところから見ているがゆえに、あまり深く入りこまない。誰に対してもあまり感情移入せず、やや冷めた感じで観察させる。

(メタ視点の「わかりやすい」というメリットは、他の視点でも工夫次第で引き出せる。しかし他の視点のメリットは、メタ視点では引き出せない。メタ視点のメリットがいらないぐらいになっていれば、メタ視点を使う理由はない)


>>青ざめた顔で、ジョディーは床を見おろしている。フローリングの上に、陶器の皿がこなごなになって散らばっていた。

 あと、視点の正確さとは、直接関係ないのだが……。
 ここ、語順が壊れてる。
 「青ざめた顔」が先で、「床を見下ろしている」があとっていうのは、カメラワークが変だろ。
 このカメラワークを翻訳すると、まず顔のアップ」がきてから、その顔が下を向いていることを写し、さらに視線の先に床があることをわかるまで、カメラが引いてゆくことになる。

 アップから入って、ロングに引いてゆくのは、セオリー違反だろ。
 ロングから入って、アップに行くもんだ。特に最初のカットは。
 また「フローリング」「の上」「陶器の皿」「こなごな」――なんかも、順番がすべて逆転してる。

 映像を言葉に写したとき、意識していないと、こういう逆転現象ってのはよく起きてしまう。
 目で見たバラバラの事象を頭の中で、ひとつの概念として組み上げて、「破片がある。もとは一枚の皿だったものだ。つまり皿が割れているのだ」と理解して、それから書き出すと、こういうことになる。
 最後に認識されたいちばん高度な概念(皿が割れている)が文章の最初に現れ、はじめに認識された低級な物体認識(破片がある)が最後に書かれる。

 まあ、ジオラマを作ってから書いてる証拠なんだが。
 ジオラマ初心者がよくやってしまうミスね。ジオラマを見て写し取ることに手一杯になって、他に気が回らないから、こうなる。

 たとえば床が「フローリング」であることを認識するのって、実際、かなり後のほうだろ。
 「木製の気のタイルを貼り付けた床のことをフローリングというのだから、この床を言い表すのならフローリングというべきだ」なんて認識が脳内で流れてからでないと、「フローリング」という言葉が出てくるはずがない。
 そういうものが、いちばん最初に書かれてしまっている。

 事象が観察者の心の中で認識される順番に従って、正しく書くなら、こうなるはずだ。

 「こなごな」→「破片」→「それは皿」→「床の上にある」→「フローリングの床」

 リライトでは、この順番に従って直している。(フローリングの床は、かなり高度な認識なので、ここでは書けないので除外してある)
 「臨場感」なんぞ、認識した順番に言葉を並べてゆくだけで、自然と発生するものなんだがなぁ。
 おまえの逆転した書きかたは、わざと臨場感を捨てているアホな書きかただ。


 また完全客観のほうだけど。これも完全にダメ。

 「青ざめた」はNGワードになるだろ。
 あれは深刻な顔を言い表すための、安っぽくよく使われる定型句であって、実際に顔が青ざめていることを表現する言葉じゃない。
 本当に顔が青ざめることはあるが、貧血で倒れる直前ぐらいの状態であって、皿を割った程度のときには不適切。

 NGワードを列挙してみる。

「青ざめた顔」
「フローリング」
「こなごな」
「散らばる」
「隣に」
「睨みつけた」
「見開き」
「素早く」

 主観がなければ出てこない表現だったり。
 名詞でも一般的でないもの(その名詞を知っている知識セットを限定するもの)だったり。
 位置関係を表す言葉で、位置の基準点が「ジョディー」となっている言葉だったり。

 なんなら、一個ずつ、NGである理由を書いてくること。




>メタ視点の使い方

 あるひとつの出来事を、外からも中からも、その場の別の登場人物の中からも、あらゆるところから観察可能なのがメタ視点なのだとする。
 自由度がダントツ高い。
 この自由度の高さを持って、神様視点とか、作者視点とかいったりもする。

 この自由度の使い道に、青少年は悩んでしまったりするようだが。
 「いちばん面白いところから眺めさせればいいじゃん」という答えになるのだが、悩んでいる人には答えにならないだろうなぁ。

 ようは、そのシーンのコンセプトによる。
 たとえば「女を捨ててゆく男の罪悪感」に焦点を置いたシーンであるなら、まずベタに思いつく第一候補といえば、「男の心理に立ち入った視点」だわな。
 ベタすぎるから、対立候補も出すということで、次点は「外から眺める。客観寄り」にしてみるわな。
 候補を2、3通りに絞ったら、すべて書いてみてばよろしい。
 どっちのパターンでも推敲して完成までもってゆく。そのうえで、より、そのシーンのコンセプトを体現しているほうを選べばよろしい。

 手間かけろっての。

 そのうち、頭の中だけで文章を起こしてみて、比較検討は5秒で行えるようになるから。そうなってくると、そのうちに、比較検討さえもせず、「いちばん面白い位置はここ」ということを、感覚的に、いきなり思いつくようになるから。

 ちなみにプロ作家は、皆すべて、この段階以降に達している。
 プロの仕事の出来不出来は、すべて、ここから「先」にあること。
 何通りも比較検討して、コンセプトに従って最適解を出すのが常となっているのは、最低水準ってこと。



 ちなみに、一人称では、どこから書くかという「切り口」は一種類しか選べない。

 素人は「一人称が簡単だ」と言い、玄人は「一人称がもっとも難しい」と言う。
 その理由はここにある。
 「最適な切り口を選択する」という意識がない素人では、一人称がいちばん簡単なのね。悩まなくていいから。
 逆に最適な切り口を探す癖の染みついた玄人では、まったく選ぶことのできない一人称が、逆に難しく感じるわけだ。



 また、メリット・デメリットでも出てきたけど。
 メタ視点は、なによりわかりやすい。わかりやすさは最大だ。その逆に感情移入しにくい。つまり臨場感が低い。
 一人称は、わかりにくさは最低だ。しかし臨場感は最大だ。

 プロの提供する商業小説では、メタ視点であっても、一人称であっても、どちらも必要最低限の「わかりやすさ」と「感情移入度=臨場感」を出さなければならない。
 一人称では、主人公の視点に捕まって振り回されるまま、なんとか、「わかりやすさ」を込めるように工夫しなくてはならない。
 もしくは、筋自体をひどく単純なものするとか。「あたし、あいつのことが好きなんだけど、あいつはあたしが嫌いみたい。ああんもおどうしよう」――ぐらいの筋の話にするとか。

 メタ視点に代表される三人称では、感情移入度をどうやって向上させるかで、工夫しないとならない。

 両方のいいとこ取りをしているのが、キャラ寄り三人称。
 都合のいいときだけ一人称となり、都合のいいときだけ三人称となる。

 あと完全客観。これは感情移入度最低。わかりやすさ最低。
 必要最低限のわかりやすさと、必要最低限の感情移入度を得るために、工夫に工夫を重ねなければならない。

 たとえば、ある男が、かつて戦場で共に戦った戦友の死を悼むシーンがあるのだとする。完全客観では「事実」しか書けない。だから「事実」を工夫する。
 誰もいない、一人きりの薄暗い部屋に、灰皿を置くわけな。そして煙草を二本。一本は吸い口をこちらにして置き、もう一本は、吸い口を向こう側に向けて置く。そして言う。「友よ」――と。
 べつにストレートのウイスキーを注いだグラスが2個でもいいんだけど。

 ちなみに完全客観というのは、じつは映像メディアの手法、そのまんま。
 映像では、カメラに写るものしか写せない。心の中で渦巻いている情念なんて、カメラに写らないから、写せっこない。

 これのメリットについては、俺もよくわかっていないのだけど。
 まず印象としてはカッコ良くなる。
 またそこに描かれているものを読み解いたときに、達成感とか、充実感とかがある。読者が自分の頭を駆使して得たものだから、理解した瞬間、なにか高尚で素晴らしいもののように感じる。

 ちなみにこの手法で書かれたもので、有名なのは、ハードボイルドというジャンル。




>元々の設問

 もともとの設問って、「なぜ書けるものを制約するのか」だっけか。
 もう答えが出ているようなもんだけど、これは春日のためにとっておくか。





>煉瓦色の下着

 あるアニメの、温泉の脱衣所における脱衣シーンで、大和撫子風の清楚な女子高生が、臙脂色のブラとぱんつを脱いで畳んでいたのを見て、「うわっ。すっげーの穿いてる。見かけによらんもんだなっ」とか思っていたが。
 じつは深く考察されたキャラの性格描写であったのか。控えめな性格だからこそ、透けない色の下着だったわけね。





>弟切の話

 なんか、怖かったなぁ。
 爪をぎりぎりやっているシーンで、お客さんに対して、殺意でも浮かべているようで。
 あとこれまでも「爪をぎりぎり」で、それが手荒れの原因となっていたらしいのだが。そのことの真意は読者の身としては確かめようがないのだな。だが主人公がそう決めつけちゃっているのだから、釈然としないなりに、そう受け取っておくしかない。すっきりしない。
 その昔からの「爪ぎりぎり」は、おそらく、同僚からの無思慮な言葉が掛けられるたびにあったのだろう。「あら今日も帰るの? つきあい悪いのね」みたいなことを言われるたびに、彼女はぎりぎり、ぎりぎり、とやっていたわけだな。
 ――と、そう読んだのだけど、それで間違ってないのかしらん。
 なら、やっぱ怖いわ。
 怖さを感じた理由は、そのうち、ぶちんと音を立てて切れそうな、破滅型の忍耐っぽさにあるのね。
 美佐江さんがいつ暴れ出すか、気が気ではなかった。

 非常に緊迫感があった。
 俺的にはこれは「怪談」であった。

 あと、読後感をどこに着地させたいのか、未整理なのが伺えた。
 最初不気味に思わせておいて、それが一転して、プロ根性だったのだと知るのはいいのだけど、はじめに感じた不気味さが未処理のまま、宙ぶらりんになっているのだ。
 マイナスの感情が、プラスの尊敬という感情に昇華したのだ――と、作者としては言いたいのだろうけど、失敗してる。
 不気味さが不気味なまま残ってしまっている。
 話の掴みとして、読者の心を引っ掻くために「不気味」という強い感情を出したのかもしれないが、話を閉じるときには、きちんと処理しなきゃいかんよ。


 あと台詞多すぎ。
 無意味に台詞を水増ししているせいで、キャラの区別が付かん。

 また、なにが起きているのか読み取れず、いまなにが起きているのか、読んでいて意識を合わせるのに失敗する。トラッキングに失敗するともいう。

 客のいない店内にいるマヌカン。客が来る。店一番のできる店員が接客を始める。なにが欲しいのかもよくわかっていないヌルくて冷やかしでしかない客に、プロの手並みを示して、買う気にさせて品物を売りつける。

 こういう流れがあるわけだが、その構図を読み取り損ねてしまうのだな。
 なんなら、まったくの説明文でもいいから、「いまこういうことが起きてますよ」と、どこかに書いておいたらいいのでは?
 主人公が傍観者視点になっているのだから、それは書けることだろ。

 冒頭の、女子高生にブラを売りつけるまでが長い。台詞水増しのせいだな。
 また冒頭において、主人公が動いていない。別の店員の接客を眺めているだけ。行動させないと、主人公としての印象が薄くなってしまう。冒頭からいきなり傍観モードに入ってしまっているのは、明らかに失敗。

 構成段階で回避できるミス。ろくにプロット立ててないな。
 自分の手に余る客を、デキる店員に頼ってフォローに入ってもらうとか、そういう構成にすれば、傍観者となってしまう状態は回避できたはず。

 商品の説明をしているシーンは、台詞だけに頼るな。台詞以外でも、動作や現物を示すことでも説明しているはずだが。台詞がいちばん楽なせいか、台詞だけで済まそうとしているサボりの姿勢が見え見えだ。




>平成若者仕事図鑑

 そういや次回は、「公務員」らしい。最近は「高校生のなりたい職業ベスト5特集」らしい。
 津荒が昔、公務員のお姉さんが残業やってるシーンとか書いていたけど、どこから「公務員の仕事風景」を得たのだろう。


構成力の話
No.8581 投稿日 2004年10月19日(火)21時01分 投稿者
新木 伸

 見せることと隠すこと。それらを計画する力が構成力ってもの。

 見せることと見せないこと、ともいうか。それは見せるのか、それとも見せないのか。見せるなら、いつ、どのような順番で見せるのか。どんな形で見せるのか。

 この見せるものと見せないものの選択は、文章レベルでも付きまとうもの。
 またエピソードレベルやら、ストーリーレベルでも付きまとう。
 思いつくまま書いているようでは、構成力の「こ」の字にも届いていない。

 で、2号は思いつくまま、書き上げてみたわけね。
 「あれ」は書くべきなのか。いつ書くのか。あそこにああいう形で書いたが正しかったのか。「これ」は書かないでおいたが、じつは書くべきであったのか。

 本来なら、書きだす前に完了させておく作業だが。
 まあ、長編のひとつも書いたことのないやつに、「事前にやっとけ」なんて言ったって無駄だわな。話がどこに落ちるのかもわからないのに、途中の計画なんて立てようがない。

 書き終わってみて、着地点のわかったいまだから言うし、わかるかもしんないけど。
 なにを書いてなにを書かないか、その計画表がプロットというものなわけね。

 いまからプロットを構成してみること。
 修正は、それに基づいて行うべし。

 ただ修正するのと、次のをすぐ書き始めるのと、どっちがいいかな〜。


風水恐るべし?
No.8582 投稿日 2004年10月19日(火)23時07分 投稿者 弟切 千隼
 上陸すれば、今年十個目となる台風が来ていますね。今度は超大型台風だそうです。
 天気図で進路を見ると、今回の台風23号も、鋭角に曲がって日本本土へ向かっています。理屈では「気圧配置のせい」とわかっていても、感覚的には、この進路に納得できません。一つくらい、素直に台湾や中国大陸へ向かう台風があってもよさそうです。
 もしかして、台湾あたりの風水師が、台風除けの技でもかけているのでしょうか(笑)


注:
風水…その土地の地勢や水勢を占って,住居や墓地としてよいかどうかを定めるもの。(←大辞林の定義より) 土地を削ったり建物を建てたりして、運勢を変えるという積極的な手法もある。



浦戸さんへ >

 前回の書きこみNo.8578の続きです。浦戸さんの御指摘に応えてゆきます。


>> >>「ひぐっちゃん、煉瓦色のガードル、あったよ」
>>>>「ありがとう」
>> と、答えてますから、ガードルを直子さんに持ってくるように頼んだのは「樋口睦美さん」のはずですよね?
>> ですが、睦美さんはこの後、
>>>>(十代の若い子には、派手なレースは敬遠されちゃうんだけどなあ。お客さまによって、アピールの仕方は違うのに)
>> と思っているわけで、煉瓦色のガードルに対して不満があることを表明しています。
(感想部屋No.0210の浦戸さんの書きこみより。以下、引用元はすべて同じ)

 ここは、御指摘のとおり、弟切の説明不足でした。

 本来は作品中でやるべきですが、行きがかり上、ここで状況を説明します。


 まず、睦美が、店頭ディスプレイを秋っぽいものに替えようと考えました。秋っぽい色ということで、煉瓦色のブラジャーとパンツを選びます。
 その様子を見ていた直子が、パンツよりガードルのほうがいいのでは、と言いだします。ガードルは私が探しといてあげるから、と直子に言われ、睦美はとりあえず店頭に出ます。

 ここまでが、話が始まる前の段階ですね。

 睦美は、もともとガードルが派手すぎる気がして、ディスプレイに使うのは乗り気でありませんでした。実物をマネキンに当ててみても、やはり乗り気になれません。

 という状況です。
 こういう状況を、きちんと読者さまに伝えることができませんでした。明らかに、弟切の説明が不足しています。



>>>>「仕事は、すごいと思うけどさ。付き合い悪すぎだよね」
>>
>> ここまでの流れで合コンの話しかしていないのに、直子さんが仕事の話を持ちだすのは不自然です。

 ここは、弟切のキャラクターが弱いことが原因でしょう。キャラクターがちゃんと動いていないために、作者である弟切が、自分の都合だけで台詞をしゃべらせてしまうのですね。
 同じ原因により、以下の部分も不自然さを指摘されています。


>>>>「胸が揺れないの、感動! うち、わりとスポーツ一家で、家族でバドミントンしたりするんです。けど、胸が邪魔で……いつも父親に、『ホルスタイン』ってからかわれるの、いやなんです。もう、エロ父で」
>>
>> 胸の話とスポーツの話をつなげるのに「うち、わりとスポーツ一家で」などと、訊かれもしない説明をするのは不自然です。
>> 通常、自分の話しかしないでしょう。特にここの部分は「父親の話を出したい」という作者さんの意図がスケスケです。

 おっしゃるとおりです(^^; 
 キャラクターを「ただの操り人形」にしてはいけませんね。せめて「生きている操り人形」にしたいです。



>> >>「やばっ。今日白いブラじゃん。もしかして丸見え?」
>>>>もう一人の女の子も、慌てた様子で胸を押さえた。
>>>>「あたしもだー。制服だからって、いつも白いブラ買ってるのにー」
>>
>> ずっとブラの話をしているんですから「白」だけでブラのことだとわかります。通常より言葉を略しがちな女子高生の言葉とは思えません。説明過剰です。

 「台詞は短く、短く」と心がけているものの、まだ足りませんね。全ての単語について、「これは削れないか?」と疑って書くようにします。
 以下も、余分な言葉のある台詞ですね。


>>>>「早番だから、お先に失礼するね」
>>
>> シフトがどうなっているかは、事前に確認済みのはずです。通常通りに帰るのなら、いちいち「早番だから」「遅番だから」とは言いません。



 台詞以外の点でも、浦戸さんは二つほど指摘して下さいましたね。

>>>>夏の名残のハワイアン
>>
>> 名店が並ぶファッション街なら、季節を先取りした音楽をかけることがあっても、前の季節の音楽をかけるなどとは考えられないのですが。

『ハワイアン』は、季節感を出す小道具として使いました。けれども、失敗でしたね。
 読者さまに、舞台の雰囲気を誤解させてしまったからです。

 以下、少し説明が長くなりますが、お付き合い下さい。


 睦美が勤める店があるのは、高級店ばかりが揃ったファッションビルではありません。シャネルやらディオールやらといったブランド店しか入っていない、ほどお高くありません。
 かといって、百円ショップが入るほど激安に走ってもいません。中堅どころで、少しお金に余裕のある十代後半から四十代くらいを狙っています。スーパーの衣料品売り場を、もう少し高級にしたくらいの感じです。


 ばりばりの高級店が揃っているビルなら、九月にハワイアンを流したりしないでしょう。そういうところは、常に季節を先取りします。九月一日には全館秋色に染まっているでしょう。

 しかし、この舞台になっているファッションビルは、もう少し庶民的です。そこまで季節を先取りはしません。庶民の感覚に合わせて、わざと少し「ダサさ」を狙っています。


 現実問題として、九月の前半は、真夏並みに暑いことが多いですね。少なくとも、日本の関東地方以南では。
 この話の舞台は神奈川県という設定です。日にちは九月十日より前です。ビルの外に出れば、とても暑いです。

 こういう気候の時に、全館秋色のファッションビルに入れば、普通の人は違和感を持つでしょう。肌の感覚とあまりにもかけ離れているからです。
 いくら冷房が効いていても、一歩外に出れば、だらだら汗を流すほど暑いわけです。こういう状況で、「秋色のスカート」なんて見せられても、買いたいと思う人はあまりいません。

 まして、ビルの中に「里の秋」だの「赤とんぼ」だのが流れていたら、違和感倍増ですね。
 実際の季節感と離れすぎた場所は、生活感がありません。そういう場所で買物をするのは、上流階級の人か、食費を削ってもブランド品を買ってしまうブランドマニアだけです。


 睦美の勤めるファッションビルは、上記のような一部の人たちだけを相手にしてはいません。ですから、ビルの雰囲気は、庶民の肌の感覚に合わせる必要があります。
 真夏の雰囲気を残す季節には、真夏の匂いのするBGMのほうが、感覚には合っているでしょう。現に、弟切はそういうBGMを流すファッションビルを知っています。



 という舞台を踏まえて、弟切は、『夏の名残のハワイアン』と書きました。
 しかし、先に書いたように、これは失敗です。舞台の様子も、季節感も、読者さまに伝わらなかったからです。それどころか違和感を持たせてしまいました(;_;)

 アイディア出しが足りませんでしたね。舞台の雰囲気と、季節感と、両方をうまく表わせる小道具をもっと考え抜くべきでした。



 今日は時間が取れませんので、ここまでとします。さらなるレスは次回以降に回させて下さい。



2号さんへ >

 フカオモ完結おめでとうございます(^_^) 指摘は、後ほどゆっくりさせていただきます。
 今は少し頭を冷やして下さい。そのほうが、良い書き直しの構想が練れるでしょう。

「笑顔の下で」への御指摘、ありがとうございます。ちゃんと読んでいます。レスは少しお待ち下さい。


伝える力
No.8583 投稿日 2004年10月20日(水)03時16分 投稿者
春日秋人
>描写の目的

 読者からイメージする負担を減らすことが描写の目的である。
 という認識でいいのかな。こう考えると、僕のなかでしっくりくる。


>描写で書けるものを制限するのはなぜゆえか?

 読者は視点保持者の視点で話を読む。
 視点保持者の知り得ないことを書かないことで、視点保持者の感覚を読者に伝えることができる。そのシーンで何を感じればいいのか、分かりやすくなる。
 分かりやすくなると、感情移入しやすくなる。


>小説は(物語は)なんのためにあるのか。

 読者になにかを伝えるためにある。
 楽しさだったり悲しさだったり、とにかく「なにか」である。
 それが根っこ。


中編のメール配信について
No.8584 投稿日 2004年10月20日(水)11時24分 投稿者
まこと
 連絡します。
 
 まことが書いた中編を、新木さんに添付資料としてメールします。
 他の方にも要望があればメールで送信しますので、手を上げてください。って見えませんね。
 ここに、書いてもらうか、私に直接メールで請求してください。
 その際、お願いがあります。タイトルがアルファベットで書かれていると捨てちゃう可能性があるので、日本語で書いて欲しいのです。
 大量のヘンテコメールに悩まされているもので……。おねーちゃん裸だったり……。
 
>新木さんへ 
 今回、質問の答えを用意出来ていないので、また延ばさせてください。

 それと、短編に関してカン違いがありました。古い手直しした方を課題部屋にアップしてしまったのです。荒木さんが言っていたのは新しいものだと分かったので、アップしたものを削除しました。毎度お騒がせいたしております。
 尚、新しい短編の方は「何を書こう」と唸っている状態です。
 
ここまで25分でした。次回、金曜日に来ます。
まこと


ついに十個目
No.8585 投稿日 2004年10月21日(木)00時00分 投稿者 弟切 千隼
 台風23号が日本列島に上陸しましたね。まさか、一年間に十個も台風が来ることがあろうとは思いませんでした。湘南でも、朝からざんざか雨が降っています。
 これほどの雨をもたらす台風を、砂漠の国に分けてあげたいですねえ。一つなんて、けちなことは言いません。「五つでも六つでも持っていって」と言いたいです。



浦戸さんへ >

 前回の書きこみNo.8582の続きです。感想部屋No.0210の「笑顔の下で」に対する御指摘にお応えします。
「笑顔の下で」の本文は、課題部屋のNo.1120にあります。

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1120&e=res&lp=1061&st=0



>>>>(十代の若い子には、派手なレースは敬遠されちゃうんだけどなあ。お客さまによって、アピールの仕方は違うのに)
>>
>> このお店のコンセプトは「若者向け」なんですか? それにしてはサイズが揃い過ぎているような気がします。万人向けならば、お客さまによってアピールのしかたが違うからこそ、いろいろな展示品が要るように思えます。どんなお店なのか今ひとつわかりませんでした。
(感想部屋No.0210の浦戸さんの書きこみより)

 睦美が勤めている店は、「成熟したすべての女性向け」です。女性下着専門店のため、男性には御遠慮願っています(笑) 商品の性質上、男性を除いて考えれば、万人向けと言えます。

 問題は、このお店が「万人向け」に見えなかったことですね。浦戸さんの御指摘どおり、万人向けなら万人向けらしいアピールの仕方があるはずです。今のままでは、「若者専用」みたいに見えてしまいます。


『万人向けならば、いろいろな展示品が要る』という浦戸さんの御意見は、ごもっともです。直子が言うような派手な商品も、睦美が好むシンプルな商品も、展示してあっていいわけです。
 展示品を登場させるなら、もっと「万人向け」らしいものを考えるべきでした。あるいは、睦美と直子のやりとりや、店の描写をすることで、「万人向けの店である」ことを示せたはずです。
 考えが足りませんでした。



2号さんへ >

 No.8577の「笑顔の下で」への御指摘に応えさせていただきます。


>ダーシ

 これについては、おっしゃるとおりです。これからは一般に合わせて、「――」と二文字に渡って使います。



>意味をはかりにくい文

>>>>彼女はこうしてこらえてきたのだ、すべての悲しみを。
>>
>> 終盤に出てくるこちらの文章。
>> 「こうしてこらえてきた」ってことは、ずっと前から手のひらに爪を立てていたってことなんですよね? 辛いことがあるたびに、顔で笑って手では泣いて頑張ってきたんですよね?
>> ならば、冒頭から手が荒れてなければおかしいのではないでしょうか。傷跡が見えるとか、ずっと手袋をつけているとか。怪奇、なぞの白手袋女あらわる!
(No.8577の2号さんの書きこみより。以下、引用元はすべて同じ)

 そうですね。美佐江の手は最初から荒れていなければおかしいです。その描写をすべきでした。

 ただ、肉親の死は、人間が受けるストレスの中でも格別に大きいものです。そのため、この時の美佐江は、いつも以上に手が荒れています。普段はささくれができる程度なのに、爪まで割れています。
 普段は、手袋をするほどには荒れていないのですね。それが、この時は手袋をせざるを得ないほど荒れていました。
 その描写をすれば、美佐江の悲しみがよりよく伝えられたでしょうに(;_;)



>>2.目新しい、どきどきする、などの味のある文章を書く。
>>
>> むしろ無味無臭かも。あえて押さえて書いた、ということかもしれませんが。

「わかりやすさ」と「味があること」を兼ね備えるのは難しいですね。
 今のところ、弟切は「わかりやすさ」を優先させているために、こうなるのでしょう。こちらを優先させないと、弟切は、すぐ訳のわからない文を書いてしまいます(^^;;

 とりあえず、「全体的にはわかりやすく、ところどころに味のある文を」というのを目指します。



>>3.ほどほどのうんちくを含める。
>>
>> せっかくの武器なんだからガンガン使ってもいいような気もしますが。うんちくも込めすぎると毒になるんでしょうかね。
>> 煉瓦ブラの話はほどほどに収まっていると思います。

 今まで、弟切が「普通に」文章を書くと、「うんちくが多すぎて読めねー!」というお声をたくさんいただきました(^^;
 したがいまして、うんちくは、「弟切的には入れてあるとは言えないくらい」に抑えるのがよいことに気づきました。

 今回のうんちくは、質量ともにおおむね好評なようです。ほっとしています。



>>4.読者さまの「情動を引っかく」。
>>
>> 引っかかれた引っかかれた、引っかかれました。

 予想より「情動を引っかかれた」というお答えが多くて、驚いています。
 弟切は、読者さまの情動を引っかくことに慣れていません。ゆえに、どの程度書いたらどれだけの反応が返ってくるのか、計りかねています。

 今回の場合は、こちらの計算よりも効果が高かった模様です。これはまぐれ当たりみたいなものでしょう。安定してこの程度の反応を引き出せるように、試行錯誤します。


>> でももっと演出があっても良かったかなあ、とも思います。
  (中略)
>> まあこれは好みでしょうね。さりげないほうがいいという読者もいるとみた。

 ここで演出を施しすぎると、本来のテーマが吹っ飛んでしまうでしょう。
 ものすごく上手くやれば、さらなる面白さを引き出せるかも知れませんが……今の弟切には無理です(泣)



>>5.登場人物のキャラクターを立てる。
>>
>> 主人公と美佐江はキャラが立っています。
>> あとはおんなじです。客の女子高生たちも同僚の直子も、ホルスタイン娘も、みんなおなじキャラクターに見えました。これはこちらが鈍い可能性もありです。

 主人公の睦美は、まじめで少し気弱なタイプですね。美佐江は「本心を明かさない人」であり、しっかり者です。

 直子はちょっとがさつなタイプです。お客の女子高校生二人は、一人は直子を幼くした感じで、一人はもう少しおとなしいタイプです。
 この三人は似たタイプに設定しましたので、『おなじキャラクター』という御指摘は合っています。もっと、区別しやすいキャラクターに設定すべきでした。

 ホルスタイン娘は、キャラクターがぶれていますね。弟切がキャラクターを詰めきれませんでした。
 胸が大きいことが悩みで、それが高じて鬱っぽい人です。が、本来はスポーツ好きで明るいタイプ、というわかりにくい設定でした。
 そもそも、そんな設定にしたのが間違いです。ちょい役なのですから、わかりやすいキャラクターにすべきでした。



 皆さまからの御指摘には、順々に応えてまいります。今回はここまでとさせて下さい。


台風が来た
No.8586 投稿日 2004年10月21日(木)22時21分 投稿者
名無し君2号
 またも台風は岩手を素通りしてゆきました。途中でルート変更、太平洋へとグッド・バイです。トカゲという名前らしいですが、いったいだれが名づけ親なんでしょうか。台風がトカゲってのも意味不明だなあと思った。




>フカオモの反省会

 だらだらと書き連ねた――本当にだらだらしてたなぁ、どのくらいかかったんだ? 第一話を書いたのが今年の4月12日。終わったのが10月18日だから、だいたい半年ですか。途中ほったらかしにしていた時期があったので、それをさっぴくと、およそ三ヶ月で書きあげたことになります。

 よく書いたなあ。だれつつ、飽きつつ、なんとかかんとか。
 みなさまの叱咤激励のおかげであります……そういうのに頼らずとも書けるようにならなきゃならんのですが。そもそも書きあげるのなんて当たり前だと思った。話はそこからなのだ。

 というわけで、ようよう書きあげた初長編を反省してみる。長編といっても連載形式だったんですけどね。

 まずは文字数を調べてみましょう。とりあえず加工なしでぜんぶつなげてみます。
 ふむふむ、400字詰め原稿用紙で370枚とでました。

 さ、370枚?
 多い、多すぎるよ!

 どんな新人賞に送るのかはぜんっぜん考えていないのですが。でもたいていの賞は400字詰め原稿用紙200枚が上限でしょう。
 じゃあ、削らなきゃ応募できないじゃーん。

 さっそく無駄ポイントを挙げてみます。

・無駄なシーン。
・無駄な登場人物。

 見るべきはこのふたつになるんでしょう。

 今回の話はこんな展開でした。

1)主人公の草一郎、ヒロインの凛子に勧誘され、なかば強引にバンドに引き入れられる。
2)凛子に引きずられるままにライブハウスに連れてかれる。ドラマーを獲得するために強制演奏バトル。ドラマーのカレン加入。
3)凛子のせいで、以前いたバンドのリーダーに正式に抜けることを直接告げさせられる草一郎。サブヒロインの志保里および、バンドのボーカルとして海里が登場。
4)バンドメンバーが全員揃う。スタジオにて練習。
5)誘われて草一郎は凛子の家にゆく。そこで考え方やら行動やらにギャップを感じさせられる。ついていけないと思う。
6)ショックで草一郎、凛子から離れる。志保里と急接近、前のバンドに戻る。
7)戻ったはいいがレベルが低いせいで、草一郎はやる気なし状態。ぼんやりとこのままじゃいけないナーと思っていたところに、凛子登場。問題点をずばり言い当てられる。
8)自分も凛子とおなじ穴のムジナだと気づく。志保里やら前のバンドの人やら、いろんなものを犠牲にしつつ凛子の元に戻る。
9)ライブ場面。覚悟を決めたおかげで草一郎は全力発揮。成長を感じさせつつ終了。

 (1)から(5)までは、草一郎は凛子によって動かされてます。
 (6)から(9)までは、草一郎は自分の意志によって動いてます。

 つまりこの話は、「最初はヒロインに引きずられるだけだった主人公が、最後には自分の意志によって動きだす話」なんですな。傍若無人なヒロインの後ろを歩いていた主人公が、自分も傍若無人になってとなりに並ぶという――いいのか、それで?

 テーマは「成長」になるのか。
 ほかにも「自分がどんな奴か思い知る」とか、「目的のためなら他人を犠牲にするのもいとわない」とか……あれ、ロクなもんじゃないぞ。


 ところどころに無駄な場面が多いですやね。

 まずは書いた本人からして無駄と思うのは、(2)ドラマーを引き入れるために演奏するシーンでしょうか。あそこはこんな流れになっております。

1)主人公の草一郎、凛子と待ちあわせ。
2)ライブ会場のなかを移動。
3)新メンバーが所属しているバンドの演奏を聴く。
4)楽屋に乗りこみ、凛子がバンドにケンカを売る。
5)じゃあ勝負だ! ということになって演奏の準備。
6)演奏。
7)勝利。新メンバー獲得。

 とりあえず(1)と(2)の待ちあわせおよび移動シーンはいらないと見た。いきなり(3)のバンドの演奏を聴くシーンからでもいいんじゃなかろうか。
 (4)、ケンカを売るシーンは必要。凛子のキャラクターも売れるし。
 (5)の準備シーンはいる……けど、実際にここを読んでみると、ちょっと長すぎる。無駄にだらだらと悩んでいるんだな。削れるところは削るべき。(6)(7)の演奏および勝利するシーンは必要。盛りあがるところだし。

 こうなる。

3)新メンバーが所属しているバンドの演奏を聴く。
4)楽屋に乗りこみ、凛子がバンドにケンカを売る。
5)じゃあ勝負だ! ということになって演奏の準備。(分量少な目に)
6)演奏。
7)勝利。新メンバー獲得。

 これだけで1/3が削れる。
 全体に渡ってこんなのばっかりなんだろうなあ。無駄無駄無駄っと。


 そして、登場人物の無駄。

 前バンドのリーダーである杉原が、あんまり意味のないキャラクターになってしまった。さらにはシゲこと立花が妙に意味を持ちだしてしまった。なんにも考えず書いていたのが原因なんでしょうが。

 べつに立花が重要キャラクターでもいいんです。
 それならそれで、前もって登場させるとかしないといけない。なんだかとってつけたみたいになっちゃうから。事実、とってつけてるんですけどね。

 杉原に関しては完全に失敗かなあ。本当なら、草一郎が乗り越えなきゃならない壁になるはずだったんだけどなあ……。むーん。ただのお調子者になってしまった。


 このように、勢いだけで書き散らしたというのがバレバレな話ですが、その最たるのが物語の展開です。

 やっぱりいろいろと強引なんだな。
 まず凛子から離れる原因が強引。「貧富の差」「音楽に対する覚悟の差」「手段を選ばないやりかたに対する嫌悪感」とか、いろいろ並べてはみたんですけども、どうも無理矢理感はぬぐえない。ここは凛子がわざと突き放している、というのもあったりはするんですが。

 で、さらに凛子の元に戻る原因も強引。「自分も音楽第一だと気づいた」のはいいんですけど、もっともっと丁寧に描かないといけない。いまのままだとやっぱり無理矢理感が漂うと思う。

 「急速に凛子と接近しすぎ」とか、「志保里と別れなければならない原因が薄い」とか、ほかにも多々あり。後半に多いような気がするなあ。展開を急ぎすぎたのかなあ。


 なんだか悪いとこばっかり目についてしまうのはなぜ。

 えー、こほん。
 頑張ります。ちゅうかぜんぶ書き直さなきゃ駄目なんじゃねーのコレ。


>>いまからプロットを構成してみること。
>>修正は、それに基づいて行うべし。

>>ただ修正するのと、次のをすぐ書き始めるのと、どっちがいいかな〜。

 本音を言ってしまえば、新しいのを書きたかったりするのですが。
 とりあえず今回の話を、投稿できる状態にまでもっていきたい所存です。

・原稿用紙200枚になるまで削る。(とくに前半、バンドメンバーが全員揃うまで)
・強引な展開に、もうちょっと納得力をつける。

 目的は上記二点。




>描写

>>読み手だけでなくて、書き手のほうにも見分ける目がなかったりする。「凄まじい爆発が起きた。」と書いて、描写してるつもりの書き手が、わんさかいるわな。

 なんだか、いま私についている変な癖がわかったような気がする。
 すなわち、「描写をサボる病」。

 描写がない。だから文章に潤いがない。物語を先に進めるために必要最低限のものしか書かないから、ぱさついたものになってしまう。
 厚みのある描写をするってことは、気合いを入れて絵を描くってことだ。

 そしてそれはとても疲れることだ。

 だからおざなりになる。定型文のような――「息を呑んだ」やら「顔が青ざめた」やら「苦笑した」やら、そんな言葉を多用してしまったりする。そりゃコピーを貼っているようなもんでしょー。

 いかんいかんいかん。
 そんな文体で固まってしまうのは駄目だ。もっと読者に対して誠実にならなきゃいけない。

 でも絵を描くのは大変なんだよう。しくしくしく。

 まあ、誠実にならなくて困るのは私自身なんですけどね。困るといっても読者に捨てられちゃうだけですけどね。それはいちばんいけないじゃん。



>視点練習

>>ちなみに、もういっぺん練習な。
>>脚フェチの男と、美脚の女性で、すべての視点で書いてみること。三人称キャラ寄りと一人称は、男、女、両方から。

 やってみました。

(メタ視点)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「ご注文はお決まりになりましたか?」
 ふりふりの制服を着たウェイトレスが、にこやかな笑顔で青年に向かって問いかけた。春のお日様のように暖かな、決して押しつけのない微笑みだった。老若男女、だれからも好意を持たれるだろう。
 しかし、今夜の客はひと味違っていた。
 彼の視線は、ちまたでかわいいと評判の制服にも、また、ひなたのような彼女の笑顔にも注がれてはいなかった。ちらとも見やしない。
 ただひたすら一点に向かって――そう、放射状に広がった短いスカートから覗いている、豊かな太ももにだけぶつけられていた。
 熱い。正に視線のレーザービーム。
 彼の外見が、鋭い目、高くとおった鼻、薄い唇と、冷たさを感じさせるものだけに、かえってその熱さは引き立っていた。
 大きなメニューを見る振りをしながら、じっと太ももを射ぬき続けている。
「それじゃ……チーズハンバーグとライスのセット……それに」
 ゆったりとした口調だった。すこしでも至福の時を長引かせたい――彼はその一心だった。
 自分がどれほど浅ましいことをしているのか、彼自身にもよくわかっていた。しかし罪の意識は、背筋を這い上がる快楽が押し流してしまう。
「そうだな……食後に、マンゴープリンを……いや」
 もはや彼にも止められない。
「すまない、チーズハンバーグはキャンセルで、やはりたらこスパを」
「はい、たらこスパゲッティーおひとつですね」
 彼女はとうに気づいていた。
 ちりちりと太ももが焼けつくような、そんな熱い視線だ。感じないはずがなかった。いくらメニューで隠しているといっても、彼女は上から見おろしているのだ。男が睨むように自分の足を見つめているのは、ひと目でわかった。
 しかし彼女は笑顔をたやさない。身をよじらない。手で隠そうともしない。
 なぜならプロだから。
 プロフェッショナル・ウェイトレスとしてのプライドが、彼女に退くことを許さなかった。見るなら見ればいい。いくらでも受けてたちましょう。
 燃えあがる情念を笑顔で覆い隠し、彼女は注文を繰り返した。
「五色アイスおひとつですねっ」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 長い。無駄に長い。
 でも三人称なら短くなるでしょう。たぶん。


(三人称男寄り視点)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「ご注文はお決まりになりましたか?」
 高村龍一はメニューから顔をあげた。月に一度、無性に食べたくなってしかたがなくなる、このファミレスだけのスペシャルメニュー、パインカレーを頼もうとする。
 「ぱ」のかたちに唇を開いたところで、開けっ放しになった。
 メニューからウェイトレスへ。普通ならスムーズに動くはずの視界が、ある一点で固まってしまった。
 ここの制服はひらひらしたフリルがかわいいと有名だ。だが龍一の趣味ではない。ウェイトレスが美人だった? 顔を見ることすらできなかった。
 太ももだ。
 龍一の瞳を捕らえて離さない、諸源の太陽があった。
 太すぎず、細すぎず。なにより張りと柔らかさのバランスが素晴らしい。黄金律を保った奇跡の存在、理想が、夢が、現実のものとして、すぐ目の前、手が届く場所にあった。透き通る肌が、ほんのりと色づいている。
 し、信じられない。
「それじゃ……チーズハンバーグとライスのセット……それに」
 思うより先に、口が勝手に動いていた。不自然になってはいけない。彼女に気づかれてはいけない。幸いにも、ファミレスのメニューはとても大きい。普段は邪魔くさい大きさが、いまはありがたかった。
 メニューを眺めるふりをして、龍一は肌色のダイヤモンドを眺める。
 素晴らしい。頭のなかがどんどんと透き通ってゆく。アドレナリンがじゃばじゃばと溢れだしてきている。耳から垂れてしまいそうだ。
「そうだな……食後に、マンゴープリンを……いや」
 注文を長引かせるほど、快楽は長く続く。
 我ながら姑息だとは感じていた。だが止められない。
「すまない、チーズハンバーグはキャンセルで、やはりたらこスパを」
「はい、たらこスパゲッティーおひとつですね」
 明るい声。彼女はまったく気づいていないようだ。
 罪悪感に胸が締めつけられる。そしてそれ以上に心がとろけちゃう。
 かすかに太ももに線が浮かぶ。彼女が体を動かしたのだろう。張りつめた筋肉がすぐに弛む。動と静。こうなれば走るところが見たいっ。
「五色アイスおひとつですねっ」
 ああ……おれはなにを注文しているんだ? 本当はなにを注文したかったんだっけ?
 どうでもいい。いま、すべてはここにある。
 心なしか、太ももが赤らんだような気がした。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 ちっとも短くならないよう。なんだかメタ視点を引きずっているような気もするし。
 女性からの視点ならば変わる。きっと。


(三人称女寄り視点)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「ご注文はお決まりになりましたか?」
 いつものように安宅由佳は声をかけた。ファミレスにはいろんな客がくる。家族連れ、カップル、仕事帰りのサラリーマン……どんな客であっても、完璧な笑顔で応える。それが由佳のちいさなプライドだった。
 今回のお客さんは、男性で、椅子にひとりで腰かけていた。黒を基調とした服を着て、テーブルの下で細い足を組んでいる。メニューを眺める横顔は、やせ気味な顔つきもあいまって、どこか影が感じられた。
 投げやりな感じで、男が顔をあげる。
 いや、正確には、あげようとした。
 薄い唇を開いたまま、固まっていた。長いまつ毛に彩られた目を大きく見開き、ついで、糸のように細めた。
 モノクロから急に色づいた男の視線を、由佳は熱いほど感じる――自分の太ももに。
 思わず身をよじろうとして、押さえつけた。
 いけない。お客さんに恥ずかしい思いをさせては、いけない。
 店の制服は、フリルがかわいさを、短いスカートが色気を強調していた。伸びやかにあらわとなった足に、いままでだって視線を感じることはあった。
 だが、これほどに熱いのは初めてだった。
「それじゃ……チーズハンバーグとライスのセット……それに」
 男性の言葉に、あわてて手に持った機械を操作する。セットメニュー、チーズハンバーグ。キーを押して、入力してゆく。
 メニューを見る振りをしながら、男性はねっとりと足に視線をへばりつかせていた。どんどん眼光が強くなっているように感じるのは、気のせいなんだろうか? 由佳は自分の足を思った。
 ちょっぴり太いのに……。
 立ち仕事をしていると、自然に立派になってしまう。
「そうだな……食後に、マンゴープリンを……いや」
 機械に入力しながら、由佳は注文を繰り返す。
 太めがお好みなのかな、このお客さん。
「すまない、チーズハンバーグはキャンセルで、やはりたらこスパを」
「はい、たらこスパゲッティーおひとつですね」
 さりげなく由佳は声を張った。湧きあがる恥ずかしさを打ち消すために。
 なぜだろう? ここで恥ずかしいことを気づかれてしまったら、負けだと思ったのだ。
 見たいなら、見ればいい。
 受けてたつ。なぜなら、私は……。
 いつものように、由佳は完璧な笑顔を浮かべた。
 ――そう、プロだからだ。出しゃばらず、引っこまず、空気のように、お客さんのささやかな食事タイムを満足させる。
 なにも感じさせなければ、成功なのだ。
「五色アイスおひとつですねっ」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 長いうんぬんはもういいや。
 けっこう面白いです。それぞれの立場によって、おなじ場面がまったく違う印象を与えるものに変わるのね。

 それにしても、客観視点が鬼門です。どうしてもわからない。書ける気がしない。
 ということで、こちらは次回。

 ちなみに書く上での難易度って、こんな順番で難しくなると思った。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
☆易しい☆
  ↑
「メタ視点」
「三人称キャラ寄り視点」
「一人称視点」
「客観視点」
  ↓
☆難しい☆
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 あくまで私の場合ですけども。人によって違うんでしょうけどねえ。




>客観視点ダメテスト

>>また完全客観のほうだけど。これも完全にダメ。
>>なんなら、一個ずつ、NGである理由を書いてくること。

「青ざめた顔」
「フローリング」
「こなごな」
「散らばる」
「隣に」
「睨みつけた」
「見開き」
「素早く」

 ――と、単語が並べたてられました。言葉狩りじゃ、言葉狩りじゃ!

 こちら、元の文。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 青ざめた顔で、ジョディーは床を見おろしている。フローリングの上に、こなごなの破片が散らばっていた。
 隣に立つアランを、ジョディーは睨みつけた。
「あなたのせいよ。あなたが押すから」
 目を見開き、アランは素早く手を振った。唇を開く。すぐに閉じる。うつむいた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 「青ざめた顔」については説明がありました。実際に青ざめることなんか滅多にない、この表現は「意志のあるだれかさん」が感じないと出てこないものだ、と。
 客観視点は、「意志のあるだれかさん」がカメラじゃ駄目なんですよね。「意志のないだれかさん」じゃないと。

 これはどうすりゃいいのかなあ。
 「さっきまで肌色だった顔が、白くなっていた」はどうなんだろう。事実だけを挙げているんだけど……以前のことを覚えていちゃ、「意志のあるだれかさん」になっちゃうのかな。

 「フローリング」は、木の床がフローリングと呼ぶということを知っていなきゃならないから、駄目なんでしょう。これは一般的に知られている事柄じゃないから、読者に「意志のあるだれかさん」を感じさせちゃうってことじゃないのかなあ。

 「こなごな」。
 こなごなってな、辞書によると「こまかく砕けたさま」だ。つまり、視点保持者は破片が「なにかがこまかく砕けた」と知っているということだ。それは元の状態を知っていることになる。「意志がある」ことになってしまう。NG。ちなみに「NG」は「no good」、「よくねえ」って意味です。

 「散らばる」もこなごなと同様。散らばるって言葉を使えるってことは、散らばってない状態を知っているってことですからね。このあたりちょっとややこしくなってきたな。

 「隣に」は、視点保持者が、ジョディーを中心として物事を見てしまっている証拠。
 「ジョディーは顔を床からあげ、横を向いた。その先にはアランがいた」なら可。

 ハイハイ、「睨みつけた」も駄目なんでしょ。
 「睨む」ってな辞書によると「鋭い目をして見つめる」だから、そう書けばいいのだな。「ジョディーは鋭い目をして、アランを見つめた」って。
 でも「鋭い」が微妙じゃないか……? 大丈夫か。うん、大丈夫だな。

 「見開き」。「まぶたを大きく開いた」と書こう。

 「素早く」。なにと比較して素早いのか、という話で。
 「アランは手を振った。前髪が揺れる」とか、比較できるものを出せばいい。まあ前髪は揺れないんだけども。

 そのあたりをふまえて、書き直してみる。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ジョディーの顔色が白くなった。彼女の視線は床にある。大小さまざまなかたちをした白い硬そうなものが、ある一点から放射状に広がっていた。それは天井にある蛍光灯の光を鈍く反射している。
 ジョディーが顔を床からあげた。右横を向く。そこにはアランがいた。ジョディーは眉間に皺を寄せ、目を細める。アランは体を震わした。
「あなたのせいよ。あなたが押すから」
 アランは手を顔の前にあげ、何度も振った。栗色の前髪が揺れる。手を下げた。唇を開く。すぐに閉じる。うつむいた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 ハイ、「白い硬そうなものが」はNG!
 つうか無理! できない!
 読者にはわかりづらい、書くのは大変、そのメリットは「かっこいい」……ズバリ、この視点って意味ないっスよ!(失言)

 ぜひ私は誤魔化すことを提案したい。(暴言)

 どうしてこんな視点が「かっこいい」と感じるかって、視点がクール(この言い方も陳腐ですが!)だからだと思います。やや突き放した感じがシビレルゥ!

 んー。「かっこいい」というか……。
 謎な感じがいいのかもしれないです。得体の知れない場所で、得体の知れない会話をしている得体の知れない男女。なになに、なんなのこれ? と読者に想像させるのには効果的じゃないのかなあ。ミステリなんかで、犯人らしき人物に思わせぶりな会話をさせるとか。

 だったら突き放して書けばいいんじゃないかと。(甘言)
 視点保持者の感情を極力抑えて書けば、近い効果は得られるんじゃないかしら。もちろん登場人物のなかには一切入らない。離れた場所から冷静な目で書く。

 それで充分なんじゃないの、とか思った私は罰当たりですか。さよですか。小説の神様に懺悔ですか。えーと……志賀直哉? だれそれ?(妄言多謝)




>弟切さん

>>ここで演出を施しすぎると、本来のテーマが吹っ飛んでしまうでしょう。

 今回のテーマはなんだったのでしょう……ってタイトルにあった。「本心を明かさない人」ですね。
 こちら、本心を明かさない人を描くことで、読者にどんな思いを抱かせたかったのでしょうか。私が感じたのは「いじらしさ」だったんですけども。完璧だと思われた人が見せる「弱み」にメロメロでした。




 レスには6時間ほど。オゥルヴォワール、フランス語でさようなら。ちなみにアデューだと「永遠にサヨナラ」なんですと。いままで別れの言葉はアデューで大丈夫だと思いこんでましたよ。調べてみるものです。


山は崩れる、川は溢れる、海からは高波が押し寄せる
No.8587 投稿日 2004年10月22日(金)02時10分 投稿者 弟切 千隼
 一夜明けてみたら、台風23号の被害がひどいことになっていますね。直接被害を受けた方々は、本当にお気の毒です。
 直接被害を受けなくても、間接的には、ほぼ日本国民の全員が被害を受けるでしょう。台風のために農作物のできが悪く、野菜が高騰しています。



新木さんへ >

「笑顔の下で」への御指摘、ありがとうございます。


>> なんか、怖かったなぁ。
>> 爪をぎりぎりやっているシーンで、お客さんに対して、殺意でも浮かべているようで。
  (中略)
>> 非常に緊迫感があった。
>> 俺的にはこれは「怪談」であった。
(新木さんのNo.8580の書きこみより。以下、引用元はすべて同じ)

 うーん。「怪談」ですか。
 弟切としては、この話を怪談にするつもりはありませんでした。どうすれば、読者さまに怖く感じさせないようにできるでしょうか?


 美佐江が神経質だったり、暗い雰囲気だったりしたら、この話はそのまま、「普通に」怪談にできますね。「普通に」というのは、世の中の多くの人々が怖いと感じるだろう、という意味です。
 美佐江に「怖い」などの負の印象を持たれないように、最初に「いい人」であることを示したつもりです。けれども、それだけでは足りないようですね。


>> 怖さを感じた理由は、そのうち、ぶちんと音を立てて切れそうな、破滅型の忍耐っぽさにあるのね。
>> 美佐江さんがいつ暴れ出すか、気が気ではなかった。

とあります。
「爪ぎりぎり」という感情の押し殺し方がまずかったのでしょうか? それとも、感情を押し殺していること自体が「怖い」のでしょうか?



>> あと、読後感をどこに着地させたいのか、未整理なのが伺えた。
>> 最初不気味に思わせておいて、それが一転して、プロ根性だったのだと知るのはいいのだけど、はじめに感じた不気味さが未処理のまま、宙ぶらりんになっているのだ。
  (中略)
>> 話の掴みとして、読者の心を引っ掻くために「不気味」という強い感情を出したのかもしれないが、話を閉じるときには、きちんと処理しなきゃいかんよ。

 今のままでは、美佐江に対する「不気味」という感情が、読者さまの心に残ってしまうのですね。

 これは、弟切が、読者さまの「情動を引っかく」ことに慣れていない証拠でしょう。
 ある感情をどれだけ書けば、読者さまにどれだけの印象を残せるか、計算ができていません。


 弟切としては、美佐江に対する「不気味」を、さほど強く打ち出したつもりはありませんでした。しかし、「不気味」という感情は強烈なものであるため、読者さまには強い印象を残しやすいのですね。
 これを避けるためには、以下のような方策があるでしょう。


1)「不気味」という感情を出すのをやめる。代わりにもっと強烈でない負の感情を出す。
2)「不気味」の印象を薄める。
3)「不気味」を打ち消して余りある正の感情を出す。


 今回の場合、どれが良かったかは、きちんと比較検討しないとわかりませんね。



 他の御指摘に対するレスは、次回以降に回させて下さい。


プロットデビューかも
No.8588 投稿日 2004年10月22日(金)13時45分 投稿者 まこと
 自分の書いたものに満足できない。どこが悪いのか分からないのはプロットを作れないせいだ、と愚痴った事について説明してみます。
 
 経緯から。
 今年の電撃hpの短編に応募しようとファンタジーを書きました。脱稿して一息ついた後にちらっと読んでみました。なんか変だと思いました。どこがどうと自分では分からないのに、ダメだこりゃ、という気がするんです。
 
 そこで、手直ししようとしました。ところがどこを直して良いのかさっぱり分かりません。どこが変なのか自分で分からないんです。
 どこかのサイトで同じような状態になった時の対処法が書いてありました。今から考えると同じ状態だと勝手に思い込んだチックですが……。
 そこには「プロットを見直す」とあったんです。(どこのサイトだったんでしょう。覚えていません)

 ところが、私、プロットそのものをよく知りません。手元にはストーリーエディターというフリーのエディターを使って作ったプロット風のものがあるだけ。
 私はこのプロット風のものを読み返す作業をしました。何回も読み返しました。
 どこなんだ原因はー、と焦って、なのに結局見つけることは出来ませんでした。 仕方なくこの作品を送るのはあきらめ、新たに書いたものを投稿しました。
 締切ぎりぎり(郵便局が閉まる直前)の嵐が過ぎ去った後、なぜ、直せないんだろうと考えました。

「ちゃんとしたプロットってどんなんだろう。見たことないしなぁ、それが分かれば直せるんだろうなぁ」
 と、自分なりの結論を引っ張り出してきました。  
 その頃、シナリオ作家養成用のマニュアル本を読んで、箱書きを知りました。これか? と思ってやってみました。なのですが、箱書きもいまひとつ使いこなせません。
 ますます、思い込みが激しくなり、プロットのせいに違いない、と決め付けるようになりました。
 この状態で冒頭の愚痴をこぼした訳です。
 
 伝わったでしょうか……。
 ちなみにストーリーエディター使いこなせなくて、今はパソコンの肥やしになってます。

 あ、新木さん? お願い! なが〜い目で見てください。ながーい目で。
 
 えー、プロットについて。
 過去ログに新木さんの作ったプロットのってましたよね。あれを参考にして、短編のプロット作ってみました。プロットデビュー、だー。
 それで、枚数なんですけど……。
 まだ、枚数の見当をつけることがつきません。
 プロットを実際に作ってみて、四十枚でおさまらない感じがするんです。習作を重ねていれば枚数の見当がつくようになるのでしょうか。おさまらなかったら、削れば良いものなのでしょうか?
 今日から少しずつ、過去ログ読みと平行しながら、本文書き始めてみます。
 
 ここまで、書いたり消したりしながら1時間56分。
 次回は月曜日に来ます。
 まこと


キャベツが一個五百円なんて〜〜〜\ (>o<)/
No.8589 投稿日 2004年10月23日(土)01時30分 投稿者 弟切 千隼
 台風の影響で野菜が暴騰しています。題名は貧乏人の心の叫びです。
 貧乏な弟切は、野菜を食べるなということでしょうか(;_;)



新木さんへ >

 前回の書きこみNo.8587の続きです。「笑顔の下で」に対する御指摘に応えます。
「笑顔の下で」の本文は以下にあります。

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1120&e=res&lp=1061&st=0


>> あと台詞多すぎ。
>> 無意味に台詞を水増ししているせいで、キャラの区別が付かん。
(新木さんのNo.8580の書きこみより。以下、引用元はすべて同じ)

 弟切自身、台詞が多すぎる気がしていました。なら素直に削れ、ということですね(^^;

 台詞に関しては、後ろのほうに、

>> 商品の説明をしているシーンは、台詞だけに頼るな。台詞以外でも、動作や現物を示すことでも説明しているはずだが。台詞がいちばん楽なせいか、台詞だけで済まそうとしているサボりの姿勢が見え見えだ。

という御指摘もあります。

 台詞が多い文章は、短い文がぽんぽんと続くため、書くのが楽です。読むのも楽だろうと錯覚してしまいます。
 そんなことにごまかされてはいけませんね。書き手が楽をしてはなりません。楽をしてもらうのは、あくまで読者さまです。
 どんなに大変でも、必要な描写や説明を省いたら、訳のわからない作品になります。それでは、読者さまにそっぽを向かれます。


>> また、なにが起きているのか読み取れず、いまなにが起きているのか、読んでいて意識を合わせるのに失敗する。トラッキングに失敗するともいう。

というのは、まさしく、弟切が必要な描写や説明をサボったことに原因があるのでしょう。

 物語を読んでいて、今、何が起きているのかわからないのは、最低ですね。筋を追うことすらできない物語なんて、物語と呼べません。


 弟切は、一つ一つの文については、ちゃんと意味がわかるものを書いているようです(味がある文かどうかは、この際置いておきます)。
 しかし、それらの文がつながって「文章」になると、まだ下手くそです。「文章」全体で何を表わしているのか、明確でなくなる場合があります。


>> なんなら、まったくの説明文でもいいから、「いまこういうことが起きてますよ」と、どこかに書いておいたらいいのでは?

 読者さまにすばやく状況を把握してもらうには、こういう方法もありますね。物語の冒頭のように、一刻も早く世界観をつかんでもらいたい部分では、説明が有益でしょう。
 綿密な描写をするにしても、大ざっぱな状況がわかってから読んでもらったほうが、より味わってもらえるはずです。説明と描写は、うまく使い分ければいいのですね。

 物語の最低限の条件として、「意味がわかって、状況が追える」文章を書くことを目指します。



>> また冒頭において、主人公が動いていない。別の店員の接客を眺めているだけ。行動させないと、主人公としての印象が薄くなってしまう。冒頭からいきなり傍観モードに入ってしまっているのは、明らかに失敗。

 睦美を最初から傍観モードにしたのには、理由があります。この物語の中で、睦美は、主人公というより視点保持者だからです。
 本当の主役は、美佐江です。


 普通なら、主役を外から見る視点で書く、などとまどろっこしいことをする意味はありませんね。
 ところが、この作品のテーマは「本心を明かさない人」です。普通にやるように、主役の一人称視点や三人称キャラ寄り視点で書いたのでは、最初から主役の心中がばればれです。それでは面白くありません。
 そのため、主役を外から見る視点キャラクターとして、睦美を置きました。


 なぜメタ視点や完全客観視点でやらなかったかにも、理由があります。

 メタ視点では、誰の心にも自由に入れます。美佐江の心を隠すために、彼女の内部にだけ入らないのでは、不自然です。

 完全客観視点は、乾いた感じの文章になりますね。視点保持者の感情や主観といったものが、一切排されますから。
 この物語では、美佐江に対する好意的な主観が入らないと、彼女はただの不気味な人に見えてしまうでしょう。完全客観視点では、そうなる可能性が高いです。それを避けるため、完全客観視点はやめました。


 睦美は視点用キャラクターですので、いきなり傍観モードに入るのは、物語の性質からすれば正しいです。視点キャラクターの印象は、薄くてもかまいません。
 しかし、それは書き手側の都合ですね。読んで面白くなければ、読者さまには何の利点もありません。

 視点保持キャラクターが動かなくても、そのキャラクターが見ている人物や状況が面白ければ、読者さまを退屈させずに済みます。今のままでは、冒頭の状況に面白さが足りないのでしょう。

 新木さんが例に挙げたとおり、『自分の手に余る客を、デキる店員に頼ってフォローに入ってもらう』といった動きを入れれば、もっと退屈しないものになった可能性が高いです。冒頭の状況には、もっと工夫の余地がありました。


いろいろ
No.8590 投稿日 2004年10月23日(土)05時47分 投稿者
新木 伸
>まことさん

 えーと、まずこちらとしては、なにからわからないのかというと。
 まことさんが「どこが悪いのかわからない」と言っているのが、小説の文章上のことなのか、話の筋立てのことなのか、どっちであるのか、まずそこらへんからして、わからないわけですね。

 まことさんの話を聞く限りでは、どうも筋立てのほうに関して違和感を感じているようですが。
 「本当にそうなのかなぁ?」と、いまのところ半信半疑です。
 そもそもまことさんが、文章と筋立てとの区別ができているかどうかも、わからないわけですし。(小説の要素には、他にもアイデア、キャラクター、設定、演出、などがあるわけですけど)
 これだけ途中経緯が存在しなくて、聞いてみても「プロットができないせい」と結論ばかり繰り返されていると、早まって結論に飛びついているだけなんじゃないかいう気がしてきます。
 プロットというものがよくわかっていないと言いつつ、悪いのはプロットができていないせいと結論しちゃうところが、かなり怪しいんですけど……。

 ちなみにプロットを立てるのに、専用のソフトウエアなどは必要ありません。
 紙にボールペンで箇条書きで書いてゆくだけで充分です。紙の替わりにワープロやエディタがあれば言うことなし。


 ところで、小説作法書の選びかたとか。

 小説作法書にはいくつかのタイプがありまして。
 「小説とはかくあるべき」という著者の理想の小説像を語っているだけの本もあれば、一般的とはいえない自分の書きかたを紹介しているだけの本もあれば、著者の小説道を自慢しているだけの本もあれば、自分の方法論に対する不信感を和らげるために自己肯定しているだけの本もあれば、実習形式になっていて実際の練習が行えるようなものもあります。
 玉石混合ですから、きちんと選ばないとなりません。

 もっとも多いタイプの作法書は、小説はこうして作る。こういうものが良い。――というものです。
 この手の本に、小説の書きかたは書いてあるのですね。
 どういうものを書けば良いのかは書いてあります。またそのための方法も紹介されています。たとえばプロットを立ててから書きましょうとか、描写するようにしましょうとか、そういうことが書いてあったりします。

 ただし、どうすればその「作りかた」が身に付けられるかということまでは、書いてないわけです。

 どういうものが良いのかを示されただけで、そこに至る道筋を自分で考案できる人は、その手の本だけで事足りるのですが……。
 そうでない人は、「こういうものが良い」と示されただけでは、ちょっと困りますよね。

 練習方法はここでも考案していますけど。
 一冊、練習方法まで載っている良い本を知っているので、とりあえず目を通しておくといいかもしれません。

「小説を書くための基礎メソッド 小説のメソッド〈初級編〉」
 著・奈良裕明/監修・編集の学校
http://www.esbooks.co.jp/books/detail?accd=31125120

 他人の目を持って、文章を見直せるようになる方法。
 プロットとはなんであり、どうやって身につけるのか。
 シーンの断片やキャラクターなど、思い浮かんだ断片から、話を組み上げてゆく方法。
 などなど。

 小説の基礎を身につける方法を、実習形式で紹介している本です。小説学校の授業の内容を一冊にまとめあげた本だそうです。
(たしか、ここで紹介するのは初めてのはず。他の者もできれば入手して、見てみること)

 ちなみに良い小説の書きかたというのは、突き詰めてしまえば、たった二つのことを行うだけです。
 きちんと味見をすること。
 自分の舌の評価に従って直すこと。

 この2点。
 違和感の正体がなんであるのか突き止めることと、どうすればそれが直るのかを考えること。この2点なわけです。
 書き始めたばかりの初心者でも、中〜上級者でも、プロになっても、やっていることは同じです。楽をする道ってのは、ないのですね。



 あとここは練習場ですので。
 どのくらいの期間で、どのくらいの上達量を見込みたいのかということは、それぞれの自由です。
 2〜3年でプロ級になりたいとか言えば、「1日18時間を小説に捧げろ」とシゴくことにもなりますが、ゆっくりやるつもりなら、そんなきついことも言いません。
 あまりだらだらやっていても練習効果が消えてしまうから、1週間に2000字の掌編ひとつぐらいは書いてゆこうよ、ぐらいは言うでしょうけど。





>弟切

>>睦美を最初から傍観モードにしたのには、理由があります。この物語の中で、睦美は、主人公というより視点保持者だからです。

 傍観者という役を与えて出してきたなら、もっと傍観者っぽい位置があるんじゃないかなぁ。いまの位置は「同僚」だよね。もっと自然に傍観者をしていていいポジションがありそうだ。
 たとえば見習い店員だとか、単純な仕事だけやらされているアルバイトだとか。接客する先輩店員を眺めていて当然な役ってことね。

 名探偵ホームズにおける「ワトソン役」というやつね。
 ホームズは「名探偵」で、ワトソンはその「助手」なわけでしょう。助手というのは観察していてもおかしくない役だわな。
 この場合には、二人は同僚の間柄だから、探偵ホームズが主役となる話で、語り部役のほうもひとりの「探偵」ってことになってしまうわけだが。




>退屈させない仕掛けのこと

 テーマとか構成とか、それ以外のことで、もうひとつ大きな欠点がある。
 エンターテイメント的なこと。

 退屈で読んでられない。
 メリハリがないから。

 メリハリっていうのは、緩みと張りのこと。
 緊張する場面と、ほっとする場面とが、リズムを持って交互にやってくるという意味。それがない。

 「視点キャラは女性店員。自分の手に余る客を、デキる店員に頼ってフォローに入ってもらう」――という冒頭でも、それなりに退屈しないんだけど。

 俺なら、もっと上を狙うかな。もっと緊張するように仕掛けを作る。
 視点キャラは、女ばかりの職場に咲く一輪の花――アルバイト青年にしちゃおうかな。
 かわいい感じの男の子。名前は睦実クン。オーナー店長の甥っ子で、いま倉庫整理の期間なので、特別に来ている男手なわけだ。
 冒頭の展開は、ちょうど人が出払ったときで、ひとりで店番をしていると、下着を買いに来た女子高生たちがやってきて相談してくる。性別のことと接客の経験不足なこととがあって、客と店員の睦実クンと二者ともに困り果てているところに、デキるお姉さん美佐江がやってくる。タッチして交代してもらって一安心。そしてほっと息をついたところで、傍観者モードに入って、感心しながら彼女の接客ぶりを眺めることになる。
 そして閉店時間が迫ってきたときに、他の店員のお姉さんがたに言われて、なんとしてでも美佐江さんを飲み会に誘えと厳命されてしまう。口説きにいくんだけど、はぐらかされて断られちゃって、任務に失敗してしまう。

 視点キャラを男の子に変えたのは、色々なところでストレスを与えるため。
 話の主役と視点キャラとは別なわけだが、読者はそんなことは気にしないから、視点キャラに感情移入することになる。視点キャラが緊張感のある状態に置かれたり、そこから解放されてほっとしたりを繰り返すことで、話にメリハリができる。
 女子高生たちに迫られて困り果てるのも、「美佐江を絶対誘ってこい」とお姉さん方に命じられたりしちゃうのも、そうした退屈させない仕掛け。





>2号

>>1)主人公の草一郎、凛子と待ちあわせ。
>>2)ライブ会場のなかを移動。
>>3)新メンバーが所属しているバンドの演奏を聴く。
>>
>> とりあえず(1)と(2)の待ちあわせおよび移動シーンはいらないと見た。いきなり(3)のバンドの演奏を聴くシーンからでもいいんじゃなかろうか。

 この直前のシーンというのが、誘惑されてバンドに引き入れられるところなわけだろ。
 テンションが高くなったところで終わってるわけだから、読者の頭をクールダウンさせる必要があるわな。
 話の基本構造は、小さな「起承転結」の繰り返しなわけだ。演奏を聴くシーンからいきなりスタートしたら、起承転結が壊れるんじゃないのか?

 あと、ロックンローラーとでもいうのか。
 そういう連中の溜まり場のビルの雰囲気を描かずして、いきなり演奏風景から入ったところで、読者置いてきぼりだぞ。ヤバそうなところに来たぞ、という序の仕掛けから入らないと失敗するわな。


 ちなみに小説賞の枚数制限は、250〜350枚ってところが多いようだ。場所によって上限が400枚だったり、450枚だったりする。450枚のところは、上下巻構成を考えているのだろうな。
 単位が原稿用紙枚数ではなく、42文字×34行で、80〜120枚ってところもある。これは文庫本240ページに合わせてあるわけだな。

 ちなみに、字詰めが変わると、枚数なんてのは、ころころ変わる。
 20文字詰めの原稿用紙だと、20文字以下の行は1行となるので、コンパクトになる。
 同じ20文字以下の行でも、40字詰めの場合には、1行分と数えられて40文字を取ってしまうことになるから、枚数はそれだけ太る。
 改行の多い文章ほど、誤差が大きくなる。


 てーか、おまえ、ぜんぜん調べてないだろ。
 小説賞のレギュレーションだとか、傾向とか、色だとか、そういうこと。
 バツとして、自力で調べてくること。

 今回の作品の傾向を考えたうえで、応募対象となりうる賞が、まずいくつ存在しているのか。
 それぞれの文庫の売れ線は、現在、どんな作品であるのか。それぞれの賞からは、どんな受賞作が出てきているのか。受賞した作品はその文庫の看板となっているのか。
 ラインナップの傾向は、最近5年ぐらいまででいいかな。この変化の速い業界で、あまり古くまでのデータを取っても意味がない。

 また大賞や最優秀作品以外に、佳作や審査員奨励賞(に相当する賞)なんてものもあるわけだが、どこまで出版されているのか。どこまでの賞を取った作家が現在も生き残っているのか。応募する賞を選ぶときには、デビュー後の生存率も重要なファクターだわな。

 あと、過去2〜3年の応募総数なんかもな。締め切り日なんかもな。寝かせる期間とリライト期間を取った上で、ちょうど良い時期に締め切りが来ていると、いいかもしんない。
 まあ、締め切り日なんざ、あんまり関係ないが。どうせ毎年1回あるのだし。

 調べてきたことを詳細にレポートしてもいいが、調べただけで書かなくてもいい。概略と要約だけ報告でもいい。
 詳細データを掲示板に書くことで、誰かの役に立つことはないだろう。自分で調べもせんようなやつは、教えてもらったところで、どうせ無駄だ。

 みやびさんあたりと、「あれを送るなら、あそこかあそこだろうねぇ」なんて話をしていたのだが、自分で調べ終えてからでないと、教えてやんねー。



 リライトは、いま370枚だというなら、250枚ぐらいまで削った上で、100枚程度加筆する形になるだろうな。
 ただ、すべて結合した初稿版を見せてみろ。誤字脱字くらいは抜いたやつな。
 ざっと30秒もかけて眺めれば、灰色率が見えるから、何割削ればいいのかもわかるだろう。

 あと、リライトするまえに、寝かしたほうがいいんでない?
 とりあえず1ヶ月以上は。

 そのあいだ、筆が鈍ることを防止するために、日常的になんか書き続けること。
 適当に生課題とか。気軽な掌編、短編とか。視点練習の習作とか。

 他のものを書きたいと思うなら、一ヶ月程度の準備期間を取ったうえで、次の連載形式長編執筆に取りかかること。(準備期間のあいだも、なにかを書き続けること)

 まず、ネタ出しからかな。
 課題のどこかに、長編に膨らませそうなものが、いくつかあったろ。
 それなりに世界観のデカいやつ。
 エンターテイメント作品ってのは、世界の命運がかかるぐらいのスケールがあったほうが受けるもんだ。
 そうでなくても、最低、人間一人の運命やら、生き死に程度のスケールがあったほうがいいのね。
 思春期ってのは、「死」って概念が他人事でなくて自分の身にも降ってくることだと認識した直後なもんだから、「死」がマイブームであるわけよ。話のなかに「死」がばんばん出てきたほうが、ウケるわけ。
 あとテーマ的には、「どう生きるか」とか、「自分は何者なのか」とか、「自分はなにをすべきなのか」とか、そういったものがウケたりする。
 いわゆる「個の確立」ってやつね。
 これも思春期突入直後のマイブームとなるのが、そういった思索だからだ。

 吸血鬼ロリ母を追いかける、凄腕破戒神父の話とかあったよな。
 あのへん膨らまして、長編にならんのか? なんか世界の命運ぐらいのスケールの器に話を盛りつけてさ。
 マザコンは需要があるぞ。なにせ人類の半分はマザコンだからな。
 また「死」がぽんぽん出てくるところも、ストーリー展開が「個の確立」というところも、条件に見合っている。

 他に、課題で書いていたもののなかに、話のスケールが大きくて、読者の需要に見合っていそうなものは、なにかないのか?

 色々書けるわけだし、色々書きたいのだろうけど、どうせなら、その山ほどの「書きたいもの/書けるもの」のなかから、「いちばん需要のあるもの」を選んだほうが得策だろ。
 「書きたいけど需要のなさそうなもの」なんざは、売れてビッグネームになってから書けばいいんだ。デビューを狙う作品で需要のないものを書こうとするのは、アホのやることだ。

 過去すべての課題を掘り返してみて、長編に膨らませるヒントが潜んでいるものがないか、チェックしてみること。
 1000字課題や生課題を、すべて含めれば、100や200はあったよな?


いろいろ
No.8591 投稿日 2004年10月23日(土)09時08分 投稿者
新木 伸
>区別の分解能

 筋立てと文章との区別。――とか、前に書いたけども。
 なんか良くないと思った小説があったとして、その原因がどこにあるのかわからない。筋立てにあるのか文章にあるのか、区別がついているかどうか怪しい。
 このことについて、もうすこし説明してみる。

 たとえば歌を歌ったとする。
 その歌があまりよくなかったとする。このときに曲自体がよくなかったのか、演奏が悪いのか、楽器が悪いのか、それとも歌いかたに問題があるのか、判別が付かないような感じ。

 また、たとえば料理がまずかったのだとする。
 このときに、そもそもの調理法(レシピ)がまずかったのか、食材がよくなかったのか、それとも調理の腕がまずいのか、判別が付かないような感じ。

 切り分けて考えられるというのは、かなり上級のスキルがあることになる。





>まことさん

 メールチェックしたら、届いてました。

 まず、内容以前の点でいくつか。
 ワードの文書で送られてましたけど、小説はテキスト形式でのやりとりが基本ですよ。
 ワードの文書だと相手が開けないこともありますので。相手のパソコンがWINDOWSパソコン以外だったりすると開けないか、開くのが非常に大変になります。

 段落はじめの空白1文字を、ワードの段落設定でインデント指定(0.55cm)を行うことで入れていますが、これは一般的じゃないです。
 ワードの段落設定ではやらず、キーボードのスペースキーを押して、空白文字を1個打つことで段落はじめの字下げを行います。
 そうしないと、課題部屋のようなところにコピー&ペーストで貼り付けて書き込みするときに、段落はじめの空白文字が消えてしまうはずです。
 ワードの機能を使って行う字下げは、「行頭位置の指定」であって、空白文字じゃないのですね。空白というものも、文字のひとつなのです。

 前に、課題部屋にひとつ書いていましたけど、そのときにも消えてしまいませんでしたか?


 内容のほうは、いまちょっと見ている暇がないのでパス。
 分室の参加者で、僕がメールアドレスを持っている人間には回覧転送しておきました。

 ぱっと見たところだと、散漫な感じがしたかなぁ。
 まことさんの普段の書き込みから感じるものと同じ印象。
 なんの話であるのか、いまひとつよくわからないまま進んでいって、目立つ盛り上がりもないまま終わっているもよう。個々のイベントも意味が薄いようだし。って、詳しく見てませんけど。
 どこが最も書きたい部分であるのか、核となる部分はどこなのか、まずそこを決めてから組み立ててゆくもんですが。

 文章面では、書いている場面の「いま」がはっきりしないので、なんだか夢の中を漂っている感じですね。場面転換がどこで起きているのか。場面が切り替わったときに、「いま」はいつなのか、「ここ」はどこなのか、誰と誰がその場にいるのか。そういうことがはっきりしません。

 まあ、多くの人が見れないものに対してコメントするのもなんなので。
 前に言ったとおり、短編を書いてきてもらってから、それに対してすることにしましょう。たぶん欠点は同じになります。

 20〜30枚ぐらいの短編がひとつ。
 あと2000字の掌編がひとつふたつ。
 そういうことでよろしく。

 あと、一人称は避けたほうがいいです。あれは「私」の語り口になってしまって、「いつ」とか「どこ」とかが、はっきりしない原因となりますから。
 じつは一人称がいちばん難しいのです。
 人称は三人称でよろしく。


いろいろ
No.8592 投稿日 2004年10月23日(土)09時32分 投稿者
新木 伸
>区別の分解能

 筋立てと文章との区別。――とか、前に書いたけども。
 なんか良くないと思った小説があったとして、その原因がどこにあるのかわからない。筋立てにあるのか文章にあるのか、区別がついているかどうか怪しい。
 このことについて、もうすこし説明してみる。

 たとえば歌を歌ったとする。
 その歌があまりよくなかったとする。このときに曲自体がよくなかったのか、演奏が悪いのか、楽器が悪いのか、それとも歌いかたに問題があるのか、判別が付かないような感じ。

 また、たとえば料理がまずかったのだとする。
 このときに、そもそもの調理法(レシピ)がまずかったのか、食材がよくなかったのか、それとも調理の腕がまずいのか、判別が付かないような感じ。

 切り分けて考えられるというのは、かなり上級のスキルがあることになる。





>まことさん

 メールチェックしたら、届いてました。

 まず、内容以前の点でいくつか。
 ワードの文書で送られてましたけど、小説はテキスト形式でのやりとりが基本ですよ。
 ワードの文書だと相手が開けないこともありますので。相手のパソコンがWINDOWSパソコン以外だったりすると開けないか、開くのが非常に大変になります。

 段落はじめの空白1文字を、ワードの段落設定でインデント指定(0.55cm)を行うことで入れていますが、これは一般的じゃないです。
 ワードの段落設定ではやらず、キーボードのスペースキーを押して、空白文字を1個打つことで段落はじめの字下げを行います。
 そうしないと、課題部屋のようなところにコピー&ペーストで貼り付けて書き込みするときに、段落はじめの空白文字が消えてしまうはずです。
 ワードの機能を使って行う字下げは、「行頭位置の指定」であって、空白文字じゃないのですね。空白というものも、文字のひとつなのです。

 前に、課題部屋にひとつ書いていましたけど、そのときにも消えてしまいませんでしたか?


 内容のほうは、いまちょっと見ている暇がないのでパス。
 分室の参加者で、僕がメールアドレスを持っている人間には回覧転送しておきました。

 ぱっと見たところだと、散漫な感じがしたかなぁ。
 まことさんの普段の書き込みから感じるものと同じ印象。
 なんの話であるのか、いまひとつよくわからないまま進んでいって、目立つ盛り上がりもないまま終わっているもよう。個々のイベントも意味が薄いようだし。
 どこが最も書きたい部分であるのか、核となる部分はどこなのか、まずそこを決めてから組み立ててゆくもんですが。
 って、さほど詳しく見てませんけど。


 文章面では、書いている場面の「いま」がはっきりしないので、なんだか夢の中を漂っている感じですね。場面転換がどこで起きているのか。場面が切り替わったときに、「いま」はいつなのか、「ここ」はどこなのか、誰と誰がその場にいるのか。そういうことがはっきりしません。

 まあ、多くの人が見れないものに対してコメントするのもなんなので。
 前に言ったとおり、短編を書いてきてもらってから、それに対してすることにしましょう。たぶん欠点は同じになります。

 20〜30枚ぐらいの短編がひとつ。
 あと2000字の掌編がひとつふたつ。
 あとリクエストしていいなら、地に足の付いた現代物か、ファンタジーでも現実感あるものでよろしく。メルヘンは苦手なのです。「夢の中にいる感じ」が欠点となるのか味なのか区別つきませんし。

 それと、一人称は避けたほうがいいです。あれは「私」の語り口になってしまって、「いつ」とか「どこ」とかが、はっきりしない原因となりますから。
 じつは一人称がいちばん難しいのです。
 人称は三人称でよろしく。


 あともうひとつ。
 小説には色々なタイプがありますけど、この分室でやっているのは、おもに散文的(趣がない)といわれる大衆小説の系統です。なにしろ家主がライトノベル作家ですんで。

 僕が参加者に対して行っているリライトなどを見て、「こういう文章は書きたくないな」と思う場合には、近寄らないでおくほうが賢明です。そっち方面に矯正されることになりますから。
 過去ログから探し出すなら、「−−−−−」あたりをキーワードに検索するとそのうち見つかるかと。また長いリライトは、課題部屋のほうで「新木リライト」とついているものが、いくつかあがってます。見ておいてください。文章的には、ああいうものを書きたいのかどうか。

 メールで送られてきたのは、一人称の体裁を取った回顧録系のファンタジーでした。私小説系とでもいうのかな。僕の最も苦手とするジャンルなのです。


いろいろ
No.8593 投稿日 2004年10月23日(土)21時20分 投稿者
新木 伸
 小説の神様は、まだいない。
 もしいるとしたら、小説書きたちが、ず〜っとず〜っと研鑽を続けていった先、つまり遙かな未来にいる。



>2号
>視点とか

 注文する男と、脚を見られていることを意識している女の書き分け。
 なにか余計なものがいっぱい書かれているなぁ。暴走しすぎ。もうすこし手綱を締めろ。
 視点の違いによって、特に変わってくる部分だけ抽出して書けば、もっとコンパクトに収まるのだがなぁ。10行やそこらで、視点の違いによって、記述がどう違ってくるかを端的に示せるものが出来そうなもんだが。
 なんだって、そんなに長くなってしまうのやら。

 ああ、そっか。
 いちどに一つ一つしかやれないからか。男視点で書いてみているときには、女視点で書いたらどうなるかってことが、念頭にないからか。
 両バージョンの差分となる特徴的なところだけまとめてきて、コンパクト版を作れというのも、無理な話か。

 俺がこーゆーのを書くときには、女視点で書くにせよ、男視点で書くにせよ、いったんすべての視点で眺め回してみて、いちばん面白そうな視点を選んで、実際に書いてゆくわけね。
 まず男で書いて、つぎに女で書いて、と逐次でやっているのではなくて、同時にやっちゃうわけだが。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「ご注文はお決まりになりましたか?」
 ウエイトレスの声がかかると、男はメニューに顔をおろしたまま口を開いた。
「ああ。チーズハンバーグのセットと……」
 ウエイトレスはボタンを押して待っていたが、男の言葉が途切れたままなので、怪訝そうに視線を持ち上げる。
 ――と。男の目線が自分の脚に向けられていることに、彼女は気づいた。
 ミニでタイトなスカート。膝頭などとっくに越えて、太腿の下端までもが露出している。スリットが入っていなくても、動き回るのに支障がないほどの長さだった。ストッキングは規則で履くことができない。十代の子たちならともかく、生の脚を見せるというのは、彼女くらいの歳になると、やや気恥ずかしいことであった。
「チーズハンバーグは、やっぱり、やめて……。ええと……、たらこスパゲッティとサラダのセットにしようかな」
 いつも長々とメニューとにらめっこをしながら、それでいてチーズハンバーグしか頼まないと、そんな評判の彼である。だが今日に限って注文を変えてきた。
「たらこスパゲッティ、ランチセットでございますね」
 彼女は復唱した。自分が注文を取ることは、はじめてであったことに気づく。
「あ、いや……、やっぱり……」
 相手がもう何度か注文を変えるのを、彼女は気づかないふりをしてやり過ごした。最後にチーズハンバーグに戻るまで、彼の目線はずっと脚に向けられていた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 三人称キャラ寄り女性視点になっちゃったか。
 メタ視点も面白そうだが、男側と女側と両方書くと文章量が太るんだよな。また男側の「太腿に大注目」を書いてしまうと、女側の「あら、脚を見られていたのね」という驚きがなくなってしまう。どっちを取るかのトレードオフになってしまうから、やっぱり女側が面白いわな。

 視点とウエイトレスとの距離感は、彼女の友達幽霊。
 彼女のことならたいてい知っている幽霊が、彼女の近くの空中に浮かんで眺めている感じ。




>言葉狩り

 客観視点で使えない言葉を刈り込んでゆくと、こんな感じになる。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 床に向いたジョディーの顔からは、表情が消えていた。
 木目の上に、白い破片が散乱している。
 ジョディーは破片から目を離すと、同じように床を見つめているアランに、その顔を向けた。しばらくすると、アランも顔を上げてきた。ジョディーと目線を合わせるまでには、もうしばらくかかった。
「あなたのせいよ。あなたが押した」
「でもお皿を洗っていたのは……」
「おだまり。ママに言うのよ。お皿を割ったのは僕なんだ――って。はい。リピート」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 いろいろ書けないのがつらいなぁ。
 「白い破片はもとは皿であったものだった」とか書いちゃうと、経緯を知ってるメタ視点になるし。
 本当を言うと「表情が消えていた」もNGなのだな。
 あと過去を書けないかわりに、「しばらくすると」とか、現在内における時間経緯を書いているが、これだって厳密に言えばNGだ。

 ちなみに2号の書き直してきたものから、NGワードリスト。

「硬そう」
「放射状」
「天井にある」
「鈍く」
「右横」
「震わせた」
「栗色」

 「〜そう」「〜状」――とかいうのは、比喩してる意識の主体があることになるから、客観語にあらず。
 「右横」なども、どこから見て右となるのか。基準位置と基準方向が定まっているってことは、主観があることになる。
 「鈍い」は主観語。鈍いか鋭いかは、主観の持ち主によって基準が変わるため。
 「栗色」は、色を栗の色と喩えているのだから、やっぱり主観語。「白」「青」「赤」など、単体で名詞となっている色しか使えない。

 まあ、俺もズルしないと客観視点では書けないわけだし。「言語」ってものの性質上、厳密な客観表現は、じつは不可能。そもそも言語で書く以上、主観からは離れられない。「白」は使っていいといっても、白を白と定めている主観があるわけだし。
 ズルをしなきゃ書けないのは仕方がないとする。
 ただし、ズルの度合いや程度が、ある一定以上になってしまうと、もはや客観描写とはいえなくなる。

 客観描写の効用は、超然としている感じが演出できるってことね。
 「非人間」を話の中に出すときに使うと箔が付いたりする。神だとか機械知性だとか、連続猟奇殺人犯だとか、人外の存在であるとか。
 1000年生きてる吸血鬼の始祖を出すときに、「鈍い」だの「栗色」だの「素早い」だの、そんな人間くさい言葉を使って書いていたら興醒めなわけね。


天変地異
No.8594 投稿日 2004年10月24日(日)01時27分 投稿者 弟切 千隼
 台風で大被害の後は、地震で大被害です。今日の夕方、新潟県で大きな地震がありました。
 今年は本当に自然災害が多いですね。まさに天変地異の年です。

 天変地異は、人の力では防ぎようがありません。しかし、古代においては、嵐や地震などの天変地異も時の為政者のせいにされました。為政者に民を治める「徳」がないために、神が天変地異を起こすと考えられました。
「徳」を失った為政者は倒されます。具体的に言えば、神への生け贄に捧げられます。
 今がそういう時代であれば、小泉首相が文字どおり首を切られていたでしょうね。



2号さんへ >

>>>>ここで演出を施しすぎると、本来のテーマが吹っ飛んでしまうでしょう。
>>
>> 今回のテーマはなんだったのでしょう……ってタイトルにあった。「本心を明かさない人」ですね。
>> こちら、本心を明かさない人を描くことで、読者にどんな思いを抱かせたかったのでしょうか。私が感じたのは「いじらしさ」だったんですけども。完璧だと思われた人が見せる「弱み」にメロメロでした。
(No.8586の2号さんの書きこみより)

「笑顔の下で」の最後のほうに登場する巨乳娘は、はっきり言って余計でした。悪目立ちしています。


 No.8589で弟切が書いているとおり、「笑顔の下で」の主役は美佐江です。一番目立つのは、美佐江でなければなりません。
 物語の最後に来て、こんな巨乳娘が出てきては、美佐江の印象が薄まってしまいます。この上さらに演出を凝らしたら、よけいに「本心を明かさない人」美佐江が目立たなくなります。それはテーマに外れますよね。


「本心を明かさない」こと自体は、善でも悪でもありません。見方によって、善にも悪にも見えます。
「本心を明かさない」人の、外から見た評価をひっくり返すことで、読者さまにそれに気づいて欲しかったのですね。人間を一面的に見てはいけない、ということです。

 評価をひっくり返すなら、「善→悪」よりも「悪→善」にしようと考えました。そのほうが後味が良いからです。



新木さんへ >

>>>>睦美を最初から傍観モードにしたのには、理由があります。この物語の中で、睦美は、主人公というより視点保持者だからです。
>>
>> 傍観者という役を与えて出してきたなら、もっと傍観者っぽい位置があるんじゃないかなぁ。いまの位置は「同僚」だよね。もっと自然に傍観者をしていていいポジションがありそうだ。
(No.8590の新木さんの書きこみより)

 おっしゃるとおりです。傍観者なら、もっと傍観者っぽい役柄の人を出すべきでした。
 今の睦美は、中途半端に物語に介入しています。これでは、役柄のすわりが悪いですね。



>退屈させない仕掛け

>> テーマとか構成とか、それ以外のことで、もうひとつ大きな欠点がある。
>> エンターテイメント的なこと。
>>
>> 退屈で読んでられない。
>> メリハリがないから。
(No.8590の新木さんの書きこみより)

 物語、少なくとも娯楽として読まれる物語には、緊張する部分と、その緊張が解放される部分がなければいけませんね。緊張→解放→緊張→解放……という連続が、メリハリになります。

 弟切は、この基本が身についていません。それは、退屈な物語になるわけです(^^;


>> 俺なら、もっと上を狙うかな。もっと緊張するように仕掛けを作る。
>> 視点キャラは、女ばかりの職場に咲く一輪の花――アルバイト青年にしちゃおうかな。
  (中略)
>> 話の主役と視点キャラとは別なわけだが、読者はそんなことは気にしないから、視点キャラに感情移入することになる。視点キャラが緊張感のある状態に置かれたり、そこから解放されてほっとしたりを繰り返すことで、話にメリハリができる。
>> 女子高生たちに迫られて困り果てるのも、「美佐江を絶対誘ってこい」とお姉さん方に命じられたりしちゃうのも、そうした退屈させない仕掛け。
(No.8590の新木さんの書きこみより)

 上記の新木さんの例でいえば、


緊張1…女店員ばかりの中のアルバイト青年。
    ↓
解放1…他の店員が出払って、店には青年が一人。
    ↓
緊張2…女子高校生たちが下着を買いに来て、不慣れな青年は大弱り。
    ↓
解放2…ベテランの美佐江さん登場。青年は接客を交代してもらう。
    ↓
緊張3…青年は、美佐江さんを飲み会に誘う羽目になる。
    ↓
解放3…美佐江さんにはぐらかされて、青年は任務失敗。


という流れができますね。実際には、解放2と緊張3の間に、美佐江さんの優れた客あしらいを見る傍観者モードが入ります。
 この流れがメリハリになるわけですね。

 次の自己課題では、「緊張→解放」の流れを意識した作品を書いてみます。



巻島さん、およびHIMAJINさんへ >

「笑顔の下で」への御指摘、ありがとうございます。感想部屋のほうもちゃんと読んでいます。
 レスは次回以降に返します。しばらくお待ち下さい。


台風の次は
No.8595 投稿日 2004年10月25日(月)00時17分 投稿者
名無し君2号
 地震かよって話で。
 新潟は水没したり揺れたりと、今年は厄災が多いですなあ。でも真冬になる前だったのが不幸中の幸いでしょうか。暖房設備で火事、停電で暖房が使えない、大雪で通行はできず……岩手も人ごとじゃないですわ。

 ニュース番組を見ながら、「この地割れを小説に書くとしたら、どう描写すべきかナー」とか考えていたりする私は……作家志望者としては正しいが、人としては間違っているような気がしないでもない。




>フカオモ

 引き続き、削るとか直すとか、そんな感じで。

 とりあえず、今回の話をあらすじにして起こしてみました。

■タイトル
「深く重く、強く」


■舞台
 現代。ライブハウスが複数あり、若者がバンドを組んでいたりする程度には都会。しかし政令指定都市ほどの大都会ではない。


■一行あらすじ
 普通の高校生、車矢草一郎が、傍若無人な女子高生ギタリスト赤羽根凛子に振り回されながら成長し、ついにはおなじ音楽に殉じた生き方をすると決意する話。


■あらすじ(800文字)
 バンド少年、車矢草一郎は、入学した高校で、音楽の才能は凄いがその分イカレてると評判の先輩、赤羽根凛子に見込まれ、色気と迫力でもって、いまいるバンドから引き抜かれてしまう。扱う楽器もギターからベースに強制転向させられた。
 さっそくドラマーのカレンを引き抜くため、ライブハウスで演奏させられる。失敗すれば、カレンのバンドメンバーからシメられること必死な状況に泣きをいれながらも、なんとか成功させ、草一郎はベースの面白さを知り始める。
 さらに草一郎は、以前所属していたバンドに脱退を告げにゆかされる。逆に引き留め工作としてファンと称する女子大生、志保里を紹介され、気持ちが揺らぐ。そこに凛子が乱入、喝を入れられ、正式に脱退を決めた。ついでに新ボーカル、海里も紹介される。
 メンバーが全員揃ったことでバンドは始動、練習に明け暮れる日々が続く。他メンバーとの実力差に悩みつつも、草一郎は直実に成長し、また音楽にのめりこんでいった。
 そんなある日、凛子に自宅に正体される。豪華な家に貧富の差を感じ、海里の天才性に嫉妬し、凛子の狂気じみた音楽への姿勢に草一郎はおびえさせられる。おなじ世界まで来いと、体すら利用しようとする凛子に、草一郎は恐怖し、逃げだしてしまう。
 落ちこむ草一郎の元に、志保里から連絡があった。すがりつき、流されるままに草一郎は前バンドへの復帰する。楽しいバンド活動、志保里というかわいい彼女。なのに草一郎の心は晴れない。ついに草一郎は、自分も凛子とおなじ、音楽がすべてになってしまったことを自覚してしまう。そこに凛子があらわれ、ライブがあることを告げてゆく。
 ライブ当日、志保里や前バンドメンバーを捨て、草一郎は凛子の元へと戻る。音楽だけに生きることの哀しみ、喜びを草一郎は知り、本当の意味で凛子たちの仲間となった。


 こんな話だと思うんですけどナー。あらすじを書くのにすんごく時間がかかりました……場面の意味を把握するのが難しい。書くこと、書かないことの判断が難しい。
 あらすじ書き、やってこなかったからなあ。



>キンチョーとヘイジョー

>>この直前のシーンというのが、誘惑されてバンドに引き入れられるところなわけだろ。
>>テンションが高くなったところで終わってるわけだから、読者の頭をクールダウンさせる必要があるわな。

 あ。
 そうだった。たしかここを書いているときにも、「緊張」→「平常」を意識していたんだった。ちょうどカリオストロの城の分析をしていたところじゃなかったっけ? だから演出らしきことも考えていたのね。

 三歩あるいたら、ホントに忘れているよ。



>気持ちはわかるがすこし落ち着け

>>あと、リライトするまえに、寝かしたほうがいいんでない?
>>とりあえず1ヶ月以上は。

 これは弟切さんからも言われてましたが……頭を冷やしたほうがいいってことでしょうか。書きあげたばっかりだと冷静な目で見れないから、どこが悪いのかがわからない。だから頭のなかからいったん消して、落ち着いてから改めてリライトするという。

 でもとっととデビューしたいんだよなあ。
 正確にはお金が欲しい、になるんだけど。銭ゲバ90分。ゲバゲバ。

 よく考えてみれば、そもそも賞の締め切り日を知らないことに気づく。やっぱり熱くなってんのかも。テンション上がりすぎなのかも! ふきーっ、ふきーっ!

 はあはあ。
 やっぱり落ち着こう。



>全文統合版

 「深く重く、強く」、すべてをひとまとめにしたのがこちらです。

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1123&e=res&lp=889&st=0

 アップしようとしたとき、一度にぜんぶ貼りつけたら、なんとブラウザが落ちました。うはは。メモリの容量は充分なはずなので、おそらくCPUの性能が低いんでしょう。
 しかたがないので、すこしずつコピーアンドペースト。時間がかかるしめんどうくさいし、タッチパッドを人差し指でこねこねしていたら、腕がつりそうになるし。

 ともあれ、これがすべてです。
 読み返したら……面白いじゃないですか。なるなるナルシスト。




>新人賞、その傾向と対策

>>てーか、おまえ、ぜんぜん調べてないだろ。
>>小説賞のレギュレーションだとか、傾向とか、色だとか、そういうこと。
>>バツとして、自力で調べてくること。

 うえーい、ちっとも調べておりませんでした。
 書きあげたはいいが、ロックバンド小説なんか受け入れてくれるライトノベルの賞なんて、この世のどこかにあるんか? と恐れおののいてました。とくに超常現象が起こるわけでもなく、異世界でもなく、萌えキャラもおらず、人が死んだりもしない。そんな小説、みんな読みたいの?

 なんとなく「スーパーダッシュ小説新人賞」かなとかは思っていたのよね。「銀盤カレイドスコープ」というフィギュアスケート小説があるから。バンドものでもいけそうジャン。

 んなこと言ってないで、自分が先駆者になればいいんですが……うじうじ。

 さて、これ以上ないほどに泥縄ですが、どんな新人賞があるのかを調べてみようと思います。こういうときってインターネットは便利よね。


 まず最初はハイ、みんな大好き電撃文庫。第11回の応募総数、長編が1,587作品、短編が1,016作品とな。大人気です。

■電撃小説大賞

●募集内容
  オリジナルの長編及び短編小説。
  ファンタジー、SF、ミステリーほかジャンルを問わず。
  未発表の日本語で書かれた作品に限る(他の公募に応募中の作品も不可)。

●応募規定
  〔長編〕=ワープロ原稿の場合80〜120枚。縦書き。
  〔短編〕=ワープロ原稿の場合15〜30枚。縦書き。

  作品に以下の(1)(2)を明記した紙を添付の上、右肩をひもで綴じて郵送すること。
  1P=42文字×34行で印刷すること。フロッピーでの応募は不可。
  400字詰め原稿用紙応募可(長編:250〜410枚。短編:42〜100枚。
  ワープロ原稿と文字数に多少の誤差はありますがご了承ください)。

●応募資格
  不問。

●選考方法
  ・2005年4月10日の締め切り後、1次〜3次の選考を行い、最終候補を選出する。
  ・2005年9月に選考委員により大賞及び各賞の受賞作品を決定する。

●選考委員(敬称略)
  安田 均(作家)
  深沢美潮(作家)
  高畑京一郎(作家)
  佐藤辰男(メディアワークス社長)
  鈴木一智(電撃文庫編集長)

●注意事項
※営利を目的とせず運営される個人のウェブサイトや同人誌等での作品掲載は、未発表と
 みなし、応募を受け付けます。(掲載したサイト名または同人誌名を明記のこと)


 以上、メディアワークスのウェブサイト上から、重要と思われる部分のみ引用。

 ズッパリいきますが、この賞は無理ですな。少年少女ロックバンド小説を求めているとは思えない。ともかく異質な存在を絡めてなきゃ駄目そう。美少女退魔師がギターを奏でるとき、鋼鉄の音色が悪霊を切り裂く! とか。まさに悪魔を憐れむ歌ってな。
 ……けっこう読みたいかも。シスターが並んでデスメタル賛美歌をがなりたてる! ロッケンロール琵琶法師が呪言を叫ぶ! バカって素敵だよね!

 私が読みたいものが、読者が読みたいものであるとは限らないと思った。
 あと、B級スプラッター映画ですでにありそうだとも思った。

 ちなみに生存率は高し。デビュー率も高い。三次選考の人までデビューしてたりします。投稿者数が多いぶん、レベルも高いってことなんでしょうかね。



 お次は富士見書房主催、ファンタジア長編小説大賞。
 えーと、第14回の応募総数が1,083ですね。だんだんと増えていって、最近は1,000あたりで収まっている模様。

■第十八回 ファンタジア長編小説大賞

●【募集作品】
 ドラゴンマガジンの読者を対象とした長編小説。未発表のオリジナル作品に限ります。短編集、未完の作品、既製の作品の設定をそのまま使用した作品などは選考対象外となります。

●【原稿枚数】
 400字詰め原稿用紙換算250枚以上350枚以内

※手書きの場合は、A4またはB5の400字詰め原稿用紙に、たて書きしてください。鉛筆書きは不可です。ワープロを使用する場合は400字詰め原稿用紙に換算しやすい書式(20×20・20×40・40×40)にたて書きしてください。マス目の入った原稿用紙に印刷する必要はありません。両面印刷は不可。感熱紙は変色しやすいので使用しないください。

●【応募資格】
 年齢・性別を問いません

●【応募締切】
 2005年8月31日(当日消印有効)

●【発表】
 月刊ドラゴンマガジン2006年7月号誌上予定

●【選考委員】
 安田均・岬兄悟・火浦功・ひかわ玲子・神坂一
 富士見ファンタジア文庫編集部・月刊ドラゴンマガジン編集部


 「ドラゴンマガジンの読者を対象とした長編小説」ですか。「ファンタジア」という冠がついている段階で門前払いな感じです。

 佳作、努力賞まではデビューできる模様。入賞すればだいたいOKってことかしら。



 同じく富士見書房主催で、富士見ヤングミステリー大賞。そもそも今回の私の作品は、ミステリーじゃないわけなんですが。
 応募総数は300人程度。電撃あたりと比べると少なく感じますが、実際300人がライバルって多いと思うのだがどうか。

■第5回 富士見ヤングミステリー大賞

●【募集作品】
 読んでいてドキドキするような、冒険心に満ち、魅力あるキャラクターが活躍するミステリー小説およびホラー小説。ファンタジー世界やSF設定におけるミステリーも可。ただし自作未発表の物に限ります。

●【原稿枚数】
 400字詰め原稿用紙換算250枚以上400枚以内

※ワープロ原稿可。縦書き使用で、1ページの印字は400字以上1600字まで。感熱紙は不可。フロッピーのみの応募は不可。

●【応募資格】
 年齢・プロアマ不問

●【応募締切】
 2004年12月31日(当日消印有効)

●【発表】
 月刊「ドラゴンマガジン」2005年11月号誌上予定

●【選考委員】
 有栖川有栖・井上雅彦・竹河聖
 富士見ミステリー文庫編集部・月刊ドラゴンマガジン編集部


 バンドものであって、人は死なず、事件は起こらず、怪奇現象もなく。
 ただ、ミステリーやホラーでさえあれば、細かいところはどうでもいいっぽい。幅は広いような気がします。



 「スニーカー大賞」……は、残念ながら角川のホームページに詳細が載っていない。のでわからじ。いや、小説誌であるザ・スニーカーを買えばいいだけの話なんでしょうが。でもバンドものは違うと思うなあ。

 ちょっぴり「角川学園小説大賞」が気になったりもしますが、やはり詳細は不明。



 んでもって「スーパーダッシュ小説新人賞」。応募総数は300〜400人ほど。

■第四回スーパーダッシュ小説新人賞

●応募作品
 自作未発表のもの。日本語で書かれたものに限る。
 同一作品で他の賞との二重応募は認められません。

●原稿枚数
 400字原稿用紙、縦書きで200〜700枚。

 ワープロ、パソコンでの応募の場合は20字×20行を基本にしてください。
 その場合、印字は白い紙を使用してください。電子メールでの応募は 一切認められません。
 また、ワープロ、パソコンで作成したデータを、選考途中でご提出願う場合がありますので、必ずなんらかの形で保存してください。

 20字×20字が基本ですが、2段組にしても可です。
 人名など特殊な読み方にはルビ(よみかた)をいれてください。

※用紙のサイズはB5かA4をおすすめいたします。

●応募資格
 資格 年齢、性別問わず。ただし新人に限る。

●締め切り
 第4回は2004年10月25日(以降毎年10月25日)消印有効

●審査員
 阿部和重(作家)
 新井素子(作家)
 高橋良輔(作家、アニメプロデューサー)
 堀井雄二(作家、ゲームデザイナー)


 フィギュアスケートものが受賞したという一点のみで、ここがいけるんじゃないかとか思っとるわけですが。ちゅうか締め切り明日じゃーん。
 すこし低年齢向けなのかな……とか思っていたらベニー松山さんがエロいというよりエグいバスタード小説を書いていたりしてな。いったいどっちなんでしょか、と。



 最後に、ファミ通文庫のエンターブレインえんため大賞。応募総数は第6回が259作品、第5回が283作品。

■第7回エンターブレインえんため大賞

●応募作品
 ファミ通文庫で出版可能なエンターテイメント作品を募集。SF、ファンタジー、ホラー、ギャグなどジャンル不問。

●原稿枚数
 大賞・優秀賞受賞作品はファミ通文庫で刊行します。400字詰め原稿用紙250〜360枚。
 ワープロなどプリントアウトでの応募の場合、A4用紙ヨコ使用、39字詰34行タテ組85〜120枚。

●応募資格
 年齢・性別・国籍は問いません。

●締め切り
 平成17年3月31日(当日消印有効)

●審査員
 不明。少なくともホームページ上には載っていなかった。
 前回、前々回だと、秋津透さん、久美沙織さん、中村うさぎさんが選考委員を務めてらっしゃったようですが。選考委員が不明ってのも凄い話ではあるな。


 個人的に、ファミ通本誌を「ファミコン通信」時代どころか、創刊号のころから購入していた(いまは買ってませんが)身としては、ファミ通という単語自体に思い入れがあったりします。ファミ通本誌のイメージとしては、「本気でバカをやる雑誌」なんですが……ファミ通文庫はどうなんだろか?


 ネットで調べられるのはこんなとこでしょうかね。

 なにはともあれ、それぞれのレーベルがどんな作品の傾向なのかは、実際に自分の目で確かめるしかないでしょうな。そういったことを調べているサイトさんもありますが、まんま鵜呑みにするのはイケナイことだ。下手をすれば一生がかかってくることでもあるし。



 ……とか言いつつ、スーパーダッシュに送っちまおうか、なんて考えている自分もいる。どうせ受賞したら直しまくるんだし、ケリつけて先に進んじゃおうかって。

 ようするにフカオモを書くのに飽きてんだけどな!(問題発言)
 飽きっぽいね私、ホント私。

 ホント、図書館で借りるような普通の(非ライトノベルという意味)小説ばかりじゃなくて、イマドキのライトノベルも読まなきゃならないんだけどなあ。金がねえだよ金がよ。



>これから

>>色々書けるわけだし、色々書きたいのだろうけど、どうせなら、その山ほどの「書きたいもの/書けるもの」のなかから、「いちばん需要のあるもの」を選んだほうが得策だろ。

 色々は書けないですね。色々と書きたいですけども。
 だから、色々エロエロ、書けるようにならなきゃならない。とりあえず吸血神父を「カッコよく」書けるように頑張ろうかなあ。吸血ロリ母を、客観視点で「カッコよく」書くとかね。ロリ母がなにを考えているのかわかっちゃったら、なんかドッチラケになっちゃうし。得体がしれないから美しいんだ、きっと。

 ちょっと吸血鬼自体が食傷ぎみですから、そこは設定を変えたほうがいいのかしらん。ゾンビじゃあ……腐ってるからなあ。萌えないよなあ。




>まことさん

 なんかすげえお忙しそうで。

>>分室の参加者で、僕がメールアドレスを持っている人間には回覧転送しておきました。

 ということで、転送されています。
 さらさらと読んだらなんか面白そうでしたんで、余裕があったら感想をメールで送るかもしれません。




 レスには7時間ぐらいかかったっスよ。アウフ・ヴィダーゼーエンはドイツ語で「さようなら」。チュース! も「バイバイ」って意味らしい。もしかして体育会系あいさつ、「チュース」はドイツ語から来たのかしらん? チュース!


中越地震
No.8596 投稿日 2004年10月25日(月)00時19分 投稿者 弟切 千隼
 弟切は、新潟県に住んでいる知人が一人います。昨日の地震の後、その人のことが心配になって、彼の運営するサイトを見に行ってみました。日記に無事だと書いてあったので、ほっとしました。



巻島さんへ >

 感想部屋No.0211の御指摘に対して、応えさせていただきます。
 御指摘を受けた弟切の自己課題「笑顔の下で」は、こちらにあります。

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1120&e=res&lp=1061&st=0



>1.意味のわかりやすい文章を書く。

>> >>樋口睦美[ひぐちむつみ]は、店の入り口のマネキンの前に立っていた。
>>
>> この文を見て、俺は主人公は店に客としてきたんだなと思いました。で、そのあとに店員設定とか出てくるもんだからまた読み返してみたり。
>> もっと「店員」って確定できる書き方のほうがよかったのではないでしょうか。
(感想部屋No.0211の巻島さんの書きこみより。以下、引用元はすべて同じ)

 確かに、この文だけ見ると、睦美が客として店にやってきたように見えますね。

 睦美が店員であることは、最初からわかるほうがよいに決まっています。そのほうが読者さまへの負担が減りますから。
 店の制服を着ているとか、店の中で接客しているとか、そういう描写から入ったほうがよかったですね。



>2.目新しい、どきどきする、などの味のある文章を書く。

>> わかりやすさを求めるとどんどん味はなくなっていくんですけど。たまにきばって自分汁を出そうとすると思いっきり外れるし。分室語でいう「ロマンチック症候群」ってやつです。
>>
>>>>女性の横で、美佐江が微笑んでいた。ほんのり紅い唇が三日月を描く。
>>
>> このへんは目新しさを目指してますね。でも三日月ですか……地平付近の三日月は確かに緩い、皿のようなU字になりますけど、普通三日月って言われたらCの字みたいな縦にした型を連想しませんか?

 料理でも文章でも、「味」の加減は難しいですね。
『三日月』云々の文は、塩味が足りないからといって塩をどばっと入れすぎてしまった、みたいな感じでしょうか。

 三日月といえば、上が切れたU字型よりも、横が切れたC字型を思い浮かべるほうが一般的でしょう。この表現は失敗でした。



>3.ほどほどのうんちくを含める。

>> ポイントポイントでうんちくを使おうという意志が見られたので、そこはよかったです。
>> 効果もあったと思います。

 うんちくの出し方にも、メリハリが必要ですね。出すべきところできちっと出して、あとは出さずに流したほうが、読みやすくなるのでしょう。



>4.読者さまの「情動を引っかく」。

>>>>指は、手袋ごと掌を突き破りそうだ。
>>>>美佐江の手が荒れた理由を、睦美は知った。
>>>>彼女はこうしてこらえてきたのだ、すべての悲しみを。
>>
>> ここはよかったです。手が荒れてることも伏線になってたのが小気味いいサプライズでありました。
>> このあとの「美佐江は、プロだ」って文はいらないと思いますけど。

 この最後のところは、おおむね評判が良いですね。「情動を引っかく」やり方が、ほんの少しわかってきた気がします。

 むろん、まだ完璧にはほど遠いです。余計な文を入れてしまったりするあたり、ダメダメです。文のレベルで取捨選択ができていません。


>> 巨乳娘のエピソードも、なんのために出てきたのか最初わからなかったです。
  (中略)
>> でもやっぱり長いですよ。白石さんの来店以降。白石さんの謎がわかったあとすぱっと終わらせないと読後感に影響します。ぐだぐだに見える危険性有。

 前回の書きこみNo.8594で書いているとおり、巨乳娘のエピソードは、まるごと要りませんね。来店した客を書くのは良くても、こんなに悪目立ちした客はいけません。

 弟切は、文のレベルどころか、エピソードのレベルでも取捨選択がなっていないということですね。基本に戻って、アイディア出しからしっかりやります。



>5.登場人物のキャラクターを立てる。

>> >>(十代の若い子には、派手なレースは敬遠されちゃうんだけどなあ。お客さまによって、アピールの仕方は違うのに)
>>
>> 十代の、は要らないのでは。主人公、二十代ですよね? その年ごろなら、自分より若い子はすべて「若いの」「若い子」ですませます。年代区別の必要性がないので。

 弟切のいつもの「説明的台詞癖」が出ていますね(^^; おっしゃるとおり、『十代の』は要らないでしょう。



>> >>「店長もさ、ほんとに知らなかったんだって。白石さんのお父さんのこと。ずっと入院してたのに」
>>
>> 白石さんのお父さんのこと、は抜いてもいいなかなぁ。入院ってうしろで書くんなら。

 ここも上と同じですね。台詞に余分な説明が入っています。



>> >>「大変でしたね。ほんとに、出てきていいんですか?」
>>
>> 本当に大変な目にあってきた人に対して、「大変でしたね」とは声をかけないでしょう? ましてや人が死ぬってことはデリケートな問題です。もっと気を使うはず。

 ここは、弟切も悩みました。

 本当に大変な目に遭った人に対しては、現実には、かける言葉がありません。しかし、ここで睦美に絶句させると、大げさに感じる読者さまもいるだろうと考えました。
 世の中には、肉親の死を経験していない人も大勢います。そういう人には、「しょせん他人の父親だろ? この程度で絶句するなんて、おかしいんじゃないの?」と感じられるかも知れません。

 では、どういう言葉をかけさせるのがよいでしょう? まさか店先で「御愁傷さま」はありませんよね?


 現実には、こういう時の最も正しい態度は、「いつもと全く同じように接する」かも知れません。平常を装うことで、大変な目に遭った人に気遣わせない、というやり方ですね。

 けれども、フィクションでそれをやってしまうと、睦美が冷たい人だと思われる可能性があります。「つらい目に遭った人に対して、慰めの言葉一つかけないのかよ、こいつは」と思われかねません。
 いくら視点用キャラクターでも、睦美を冷たい人だと思われるのは避けたいです。


 いろいろ考えた結果、弟切は、睦美に「大変でしたね」と言わせました。
 あまりにも平凡な言葉です。が、とっさに気の利いた慰めの言葉など、出る人のほうが珍しいです。
 誰にでも思いつく慰め言葉を出して、現実味と、読者さまの納得度とを上げたつもりでした。

 とはいえ、巻島さんにとって不自然に感じられたということは、弟切の考えが足りなかったのでしょう。



>> >>「胸が揺れないの、感動! うち、わりとスポーツ一家で、家族でバドミントンしたりするんです。けど、胸が邪魔で……いつも父親に、『ホルスタイン』ってからかわれるの、いやなんです。もう、エロ父で」
>>
>> 年ごろの娘を持った父親の気持ちはわかりませんが……娘のセクシャルな部分をネタに笑う父親というのは存在するのですか? 
>> 父親って、娘の性と距離感をとりたがるものだという思いがどうもあるんですよね。反抗期にさんざ嫌われますから、なるべく嫌がられないように微妙な話題は避けるというか。

 この巨乳娘の部分は、すでに大失敗だったと明らかになっていますね(^^;

 普通、年頃の娘を持った父親は、娘の性と距離を取りたがるでしょう。巻島さんのおっしゃるとおりです。
 ただ、実在するかしないか、ということで言えば、こういう父親は実在します。知人の父親で、こういう方がいました。

 そうは言っても、こういう父親は非常に珍しいことは確かです。主役級でない人の父親に、こんな珍しい人を持ってくるべきではありませんでしたね。


 拙作をお読みいただいたお礼から
No.8597 投稿日 2004年10月25日(月)13時40分 投稿者 まこと
 まず最初に、拙作をお読みくださりありがとうございました。
 
>弟切さんへ
 メールで請求いただいていた件で。
 新木さんからみなさんへ配信されたようなので、本日は送信しませんでした。対応が遅くてすみません。

>2号さん
 余裕があれば感想をいただけるとの事、よろしくお願いします。

>新木さん
 質問に対して、同じ内容を繰り返しただけの私。自分の考えを説明できないって、小説以前に社会生活送れてるのが不思議になってしまった。周りが理解力あるのか、投げられてるのか、はたまた超能力なのか。
 話し逸れました。いけません。
 送らせていただいた中編ですが、書き上げた当時、自分では小説を書いたのだということで満足していました。ところが、ある日、本当にこれは小説の形になっているのか不安になってしまいました。
 小説のようでいて、小説になっていないものが多いという投稿雑誌のコラムかなんかを読んでからだったと思います。
 自分が書いたものも小説ではないものかもしれないと不安になったんですね。
 あ、これ不満じゃなくて不安ですね。また私日本語を間違ってる。
 これから訂正してもいいですか。私は自分の書いたものに不満があるというより自信がもてていないのでした。
 なんか情けないことを大声で宣言してる。
 その後も不安は消えませんでした。世の中にあるちゃんとした小説を読んでるくせに、自分の書いたものは小説と呼べるものなのかどうなのか見極められない。それでいいのかなと。自力で見極められるようになりたいと考えています。

 この前よりは説明できてきたでしょうか。
 
 亀のスピードでも、進んでいるならいいのですが。
 
 小説作法書も紹介してもらいましたから、早速取り寄せたいと思います。
  
 それから、短編のことです。
 新木さんから短編をと書き込みを頂いた時は、40枚ということでした。その方向で書き始めてます。40枚でもおさまるかというところです。なので今回の20〜30枚でというのを読んで考えてしまいました。10枚減らすことになり、きついなと思ったからです。
 40枚で進めて良いでしょうか。
 30枚以内に変更というなら考えます。どういたしましょう。

 文章について。
 新木さんのリライトは今読んでいる過去ログにもたくさん出てきています。こういう文章をかきたくない、なんて思いません。教えてもらいたいと思ったから押しかけてきたわけで。
 たしかに私の書くものは、文体が独特だという指摘を友人にも受けました。見せたのはこれではないんですけど、文章あっさりしすぎと言う感想でした。
 私としては文章を矯正していただけるなら願ったりかなったりです。それを望んでいたんですから。
 ありゃ、出ました。
 私の望んでいたのは、文章に関することですね。新木さんもそこらへんを指摘されていたような。
 なんとか自分の頭の中を、正しく伝えられる文章を書けるようになりたいものです。

 ワードのこと
 基本的にテキスト形式なのですね。知らないことだらけで、脳味噌が必死に働いています。
 過去ログに「紙」の紹介が出ていました。私も早速使い始めました。慣れるよう習作を重ねていきます。

 あとは? あと、えー、まだお答えしていない質問もあります。でも、今日はこれで倒れることにします。バタッ。
 かなり以前の質問もそのままになっていて……。時間下さい。
 かかった時間 3時間34分
 過去ログ、1000番台と8000番台並行読みしてます。読んでも読んでも全然減らないのに、現在進行形の分室が激しい。
 泣き言を書いちゃって冷や汗しながらのまことでした


取り急ぎ
No.8598 投稿日 2004年10月25日(月)14時01分 投稿者
新木 伸
>2号

 まあとりあえず送っちゃって、すっきりして次に取りかかってもいいだろうし、一度くらいはリライトしてから送るのでもいいだろうし。
 いまみやびさんと話してみたら、送っちまってもいいんじゃねーの、てなことになった。
 なんか送ろうと思った日が締め切り日だったなんて、運命の吸引力もありそうだし、送れ送れ。と、けしかけてみる。

 ちなみに郵便局の本局なら、24:00までは開いているし、当日消印になるそうだぞ。

 だいたい一生作家やってくつもりなら、畑違いのところに送って速攻ボツを食らったとしたって、たいしたことじゃない。たとえばジュネ系(♂同士のヤオイ系)の小説賞にカラミの一回もない純SFを送りつけちまうとかな。
 まあそんなことになったとしたって、プロトタイプまでは作った話のストックということで、自分の財産になるわけだ。いつかリライトして日の目を見せることもあるだろう。

 しかしあらすじを見ると、転の部分が弱いなぁ。
 主人公がスゲぇメンバーたちのバンドを離反して、元のヌルいメンバーのバンドに戻るくだり。理由と動機が弱いし、取って付けたようだし、なんの予感も伏線もないし。
 またスゲぇバンドに復帰するときも同様だ。
 ここんところは補強しておいたほうがいいだろうなぁ。まあ後付けの補強でやれることは限られているわけで、未補強とたいした差はないのだが。
 ちなみに補強の方法としては、海里と志保里を起承転結の「起」から登場させる手だろうな。そして二人に役割を持たせて、伏線張ったり、離反と復帰の予感を流したりする。いまのままじゃ、二人とも出番もなく不要なキャラでしかない。

 なお送っちまうなら、送り終えたら、完全に忘れ去ること。
 送った事実さえ忘れちまうこと。そうして次の作品を書いているのが、作家志望者の正しい姿だ。どうせ一生書いてゆくことになるのだし。


 ちなみにスーパーダッシュという選択は、そう外してもいない。

・スニーカー大賞。
・えんため大賞。
・スーパーダッシュ。

 こんなところかなぁ。いちおう上から順におすすめだけど、ほぼ同率。
 電撃と富士見は、やはり超常要素かファンタジー要素がないと厳しい感じ。
 スニーカーは学園小説大賞と共に、いま現在、学園物の強化週間だ。主人公が中学生ぐらいだとさらにグーであろう。
 ここいらに送るなら、主人公と凛子を中学生にして、海里が小学生で、志保里は高校生のおねいさんに全員年齢ダウンの手だな。カレンだけは大人のまんま。中学生バンドがライブハウスに殴り込みして、ドラマーかっさらってくるなんざ、カッコいいじゃん。

 ちなみに富士見ミステリー文庫は、現在のラインナップを見るかぎりでは、ミステリーとは名ばかりで、恋愛系がメインとなっている。そう考えると狙い目がないこともない。――が、それは文庫のラインナップがそうであるということであって、賞で募集しているのは本格ミステリーなのかもしれない。
 まあ、そういう賞のネーミングと実態との食い違いは、電撃なんかでもあったわけだ。元は「電撃ゲーム小説大賞」となっていた。しかしべつにゲーム小説というわけでもない。

 しかし、ラインナップを探るときには、受賞/出版作の傾向のほうを調べろよな。
 既存作家が出している本のジャンルを調べても、あまり意味はないぞ。
 デビュー済みの作家ってのは、隙あらば自分の書きたい物を書こうとしているわけだな。販売部数の実績さえあれば、だいたいどんなものでもシリーズ企画が通っちまうから、変な話でも書いてしまえるのだ。売れるとへんなもん出しはじめる作家ってのは多いだろ。
 それにくらべて、新人作家のデビュー作のほうには、編集部の「取りたい作品」の意向が直接現れてくる。大賞や金賞だけにあらず、銀賞や審査員奨励賞あたりの下位のほうまで見回すと、編集部の意向が現れているはず。

 最終選考に上げる作品を選ぶのは、編集部なのだな。
 審査員は編集部が推してきた8〜10作品のなかで優劣を決定するわけだ。
 まあ意向が見え隠れするとはいっても、あくまでも優先されるのは、完成度やおもしろさのほう。それらが同程度の作品が並び立ったときに、次に持ち出してくる選択基準が、いま編集部的に売りを仕掛けてゆきたいジャンルや毛色、ってことになる。

 あと選外でありながらも出版された作品とかは、編集部の意向をもろに打ち出していると言える。電撃だとキノの旅、ドクロちゃん、などなど。

 んで、どうすんの?
 今日締め切りのスーパーダッシュに送るの、やめとくの?
 おまえの原稿だ。好きにせい。


冬の使者到着
No.8599 投稿日 2004年10月25日(月)14時56分 投稿者 弟切 千隼
 日本の各地から、冬の渡り鳥到来の便りが聞かれます。弟切が聞いた範囲では、ミヤコドリ、コハクチョウなどがすでに飛来しているようです。
 弟切の家の近所でも、冬鳥のジョウビタキが鳴き始めました。この声を聞くと、「秋深し」という感慨が湧きます。



HIMAJINさんへ >

 感想部屋No.0212の御指摘にお応えします。弟切の自己課題「笑顔の下で」についてですね。
「笑顔の下で」の本文は以下にあります。

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1120&e=res&lp=1061&st=0



>>単純に質問すけど、これ本物の販売員の話っすか?
>>それとも、鈍感な周囲の人間と個人的な苦境に耐えつつ、キレそうになってるのにがんばり続けてる脆くてアブナい、俺個人としては行く末が心配な、女の話、すか?
(感想部屋No.0212のHIMAJINさんの書きこみより。以下、引用元はすべて同じ)

 弟切としては、どちらかといえば、後者(がんばり続けている女性の話)のつもりでした。ただし、前者(販売員の話)の要素もあります。


 この話のテーマは、「本心を明かさない人」です。弟切が何度か書いているとおり、「本心を明かさない」という性質は、善でも悪でもありません。見方によって、善にも悪にもなるものです。
 本質は変わらないのに、外からの見方によって評価がひっくり返る、という状況を示すために、主役を「販売員」にしました。販売員は接客業のため、「外から見られる」機会が多いからです。



>>いくら読んでるほとんどのひとが大手小売業業界で働いた経験ないからって、「爪ギリギリ」だからそれを隠すために手袋、おまけに接客中に「ギリギリ」って、こりゃひどくないですか?? いくら嘘の話でも? 
  (中略)
>>もし作者さんが本物の販売員の話書きたいなら、この話はなんかおかしい。根本で。

 要するにこれは、現実味がないということですね。HIMAJINさんは、美佐江が全くまともな販売員には見えないと指摘されています。

 現場を知っている方のお話は、決しておろそかにできません。少なくとも、美佐江が客をばかにしているように見えるのは、極めてまずいです。
 美佐江が客をきちんと尊重していると伝われば、多少嘘くさくても許されるでしょう。HIMAJINさんが例に挙げられたように、せめてバックヤードで本心を見せるようにすべきだったと考えます。



>>で、もし、鈍感な周囲の人間と個人的な苦境に耐えつつ、キレそうになってるのにがんばり続けてる脆くてアブナい、俺個人としては行く末が心配な、女の話なら、これまたこの話はなんかおかしい。
  (中略)
>>美佐江に同情してもらいたいなら、余分なもんが多すぎる。で、必要なもんがぜんぜんない。美佐江魅力的じゃなさすぎ。

 美佐江が魅力的でないのは、致命的ですね。この話は美佐江が主役で、悪役ではありません。読者さまには美佐江に好意を持ってもらわなければなりません。


 他の方にも指摘されている巨乳娘や、回りくどい台詞が、美佐江の魅力を削いでいるのは確かですね。これらは余分でした。

 美佐江が魅力的でないのは、魅力となる要素が足りないからですね。HIMAJINさんにも「がんばっている」ことは伝わったようですが、それだけではいけませんでした。

 これは、上記の販売員云々の話と通じますね。美佐江が「まともなプロの販売員」に見えれば、それだけで彼女はとても魅力的になったでしょう。
 あとは、これまたいつも指摘されている台詞でしょうか(^^; もう少し洗練された台詞であれば、さらに美佐江は魅力的に見えたでしょう。



>>あなたの作品には、そういうサービス精神がなくて、ムダ知識がぼーんと放り出してある。俺みたいなバカには、食いつけないんす。固くて汗

 サービス精神がないのは、弟切の作品の大きな欠点です。これは、何としても修正しなくてはなりません。

 特に、うんちくの出し方には要注意ですね。うんちくは、食べやすく調理して出さなければ、読者さまには見向きもされません。HIMAJINさんのおっしゃるとおり、『退屈もいいとこなウンチク』になって、逆に作品の魅力を削いでしまいます。


 ちなみに、弟切は『トリビアの泉』を観ていません。TVを観る習慣がほとんどありませんので。
 友人たちと話していて、やたらに彼等が「へぇー」を連発して机を叩くのが、どうしてだろうと思っていた時期がありました。だいぶ後になって、『トリビアの泉』に「へぇーボタン」というものが登場することを知り、こちらこそ「へぇー」でした。



>>文章が解るわからんは俺が思うに問題じゃなくて、文章読んでよーく考えなきゃ今何が起こってるのか解んないってのが、作者さんの問題なんじゃないかと。

 これは、文章の取捨選択の問題ですね。弟切は、「何を書いて、何を書かずにいるか」の選択を間違えていることが多いのでしょう。
 書くべきことが書いてなくて、書かなくていいことが書かれているために、読者さまは、何が何だかわからなくなってしまうのですね(^^;



 あと、もし余裕がありましたら、HIMAJINさんに教えていただきたいことがあります。

 感想部屋No.0212の書きこみに、弟切にとって意味のわからない言葉がありました。辞書に載っていない言葉ですので、業界専門用語か何かだと思います。これらの意味を教えていただければ幸いです。


1)AT従業員専用トイレ
2)エゴS

 上記の二つの意味がわかりませんでした。
 正確に言えば、1)の『専用トイレ』のところはわかりました。『AT従業員』というものがいて、その人たちだけが使うトイレですよね? 『AT従業員』の意味がわかりません。


連絡がふたつ
No.8600 投稿日 2004年10月26日(火)11時47分 投稿者 まこと
  新木さんの苦手なジャンルということで、感想は無理だと思っていたのですが、浦戸さんから感想をいただきました。ありがとうございます。
 次回に生かせたらと思います。

 短編のことで。
 書いている短編が新木さんの苦手ジャンルと判断して、掌編に代えさせてもらいます。なるべく早めにアップできるようにします。

 今回はこれだけです。時間にして20分です。
まこと


いろいろ
No.8601 投稿日 2004年10月26日(火)22時40分 投稿者
新木 伸
>ファミ通文庫、えんため大賞

 編集さんから原稿催促電話が来たので、ついでに聞いてみた。
 えんため大賞の場合は、明記してないけど、未発表作品は「商業未発表」と解釈していいそうな。雑誌や商業出版に対して未発表であればよく、hpや同人誌はかまわないとのこと。
 ようするにその作品の出版権がバッティングしなきゃいいってことだわな。

 解釈に困ってたやつがいましたよ〜、と告げておいたから、そのうち直るかもしれん。明記してなかっただけで、送られてこなかった作品があったら、あきらかに損だしな。






>上海語とか

 ああ原稿進まねー。やっぱ上海活劇は避ければ良かったか。
 ところで日本語→上海語の翻訳をしてくれる人を、そろそろ募集中。
 北京語でなくて、上海語のほうね。

 さつきさんか、弟切あたりができるかな〜。できるかな〜。

 チンピラが口にする「おい、そこのてめえ」「このアマ」「ふざけんな」程度の短い言葉。難しい長文はなし。

 そんなに急ぎません。最悪、著者校のときに台詞を差し替えればいいから。1〜2ヶ月は猶予あり。
 お礼はあとがきのスペシャルサンクスってことで。




>まことさんの回覧作品に、感想指摘した人

 回覧者にも同じものを流すこと〜。
 BCCアドレスではなくて、普通に同報メールで送っているから、「全員に返信」で回覧者全員に送れるはず。





>弟切

 話の緩急をチェックするなら、プロットでやったほうが早いだろ。
 自主課題をいきなり書いてしまうまえに、あらすじ、もしくはプロットをあげてみること。一目瞭然となるから。

 わかる者の目にはわかる――とか、そんな難しいことでもなく、自分の目で見てもわかるはず。
 あらすじやプロットっていうのは、それをチェックするためにあるんだよ。
 知らんかったろ。




>2号

>>こんな話だと思うんですけどナー。あらすじを書くのにすんごく時間がかかりました……場面の意味を把握するのが難しい。書くこと、書かないことの判断が難しい。

 アホ。
 場面の意味を把握するのが難しいって……。

 そんなもん、場面を書くまえに把握しておくもんだろ。
 てゆうか、場面の意味を把握しないで、場面を書けてしまう状態ってのが、想像も付かんわ。なんかサイコロでも振ってシチュエーションと展開を決めてんのか?

 だから何度も言っているように、「あらすじ」ってのは、話を書く前に作るもんなんだよ。話を書き終えてからあらすじを書いているのは、はなはだ順番が狂っているわけ。


>>さっそくドラマーのカレンを引き抜くため、ライブハウスで演奏させられる。失敗すれば、カレンのバンドメンバーからシメられること必死な状況に泣きをいれながらも、なんとか成功させ、草一郎はベースの面白さを知り始める。

 意味不明。
 なにがさっそくなのか。カレンって誰なのか。誰からどんな理由でシメられるのか。

 5W1Hのうち、いつ、どこで、だれ、なぜ、どうして、あたりがごっそり欠落している。「どう」=「引き抜こうとする」というところだけが、唯一わかるが。
 全段落にわたって、要チェック。
 5W1Hが欠落していないか。欠落していても自明として伝わるか。他人の目で見直すこと。

 「読んで内容が理解できる」だけのあらすじなんざ、単なる5W1Hの集合体なんだが。ライター程度の芸がありゃ書けるものなんだが。
 そんなものさえも書けねーのか。
 「読んで面白いあらすじ」を書けと言ってるわけでなし。
 それで小説家になるつもりか。げらげら。
 小説家があらすじを書いたら、「原稿料の取れるあらすじ」を書くことになるんだぞ。一文字単位で金銭の授受が発生するんだぞ。


 とりあえず、読んで理解できるあらすじからな。
 シーンがいくつあり、それぞれの時間はいつであり、そのシーンの時間的スパン(シーン内部の時間量)はどのくらいなのか、すべて把握できるものを書け。




>まことさん

 落ち着いたためか。
 それとも、人になにかを伝えるこということは大変難しいという認識に至ったせいか、最近は、なにを言われているのか、前よりわかるようになってきました。

 大変だと思うから、気を使うし、わかりやすくしようと努力するわけですね。
 簡単に伝わると思いこんでいる人ほど、コミュニケーションが粗雑になっています。


 ところで、本編をそのままあげることはできなくても、あらすじの形でなら、見せることは問題ありませんよね。投稿規定の上でも問題ありません。

 400字と800字で、ちょっとばかり、あらすじ書いてみませんか。

 僕は「作品を見て〜」といわれたとき、本人と対面可能であるなら、まず「――で、それはどんな話なの?」と、読む前に聞くことにしています。

 経験上、本人が口で説明できないものは、まずかなりの確率で「物語」になっていません。

 対面できないときには、あらすじ書いてみて〜となるわけですが。
 言っておいてなんですが、たぶん、まことさんはあらすじを書けないはず。
 まことさんの能力的にってことではなく、あの話がそういう形になっているんじゃないかと思っています。(僕の苦手なのはそのタイプの話なのです)
 それでも頑張ってみてください。
 あと投稿作品なら、便覧であらすじを付けますよね。それがあったら、旧版ってことで、それもアップのこと。それとは別に、いま新規書き起こしで、400字と800字を。

 話の筋立てを論じるのなら、作品がなくても、あらすじだけでも行えます。
 プロの現場でも、筋の直しは書き出す前のあらすじ検討段階で入ります。執筆段階で筋を直していたら、それは異常事態というもの。





>物語になっていないとは、どういうことか

「女の子は花を摘んでいました。夢中になっていたら夜になってしまいました。道に迷ってしまい、夜の森で魔物におそわれます。しかし白馬の貴公子に助けてもらえました。めでたしめでたし」
 これは物語です。起承転結、揃ってますからエンターテイメントでもあります。

「女の子が花を摘んでいました。花はとてもとても綺麗でした。おしまい」
 これは物語ではありません。単なる「ワン・シチュエーション」です。
「女の子はお洗濯をしていました。お買い物もしました」
 これも物語ではありません。「シチュエーション×2」です。

「女の子が花を摘んでいました。女の子は魔王を倒す決意をして旅に出ることにしました」
 これも物語ではありません。なんとなく「シチュエーション」の並びよりは物語っぽいですが、繋がっていなくて、なんか変な物体です。

 ちなみに「シチュエーション×1」とか、「シチュエーション×2」とか、「変な物体X」とかが、投稿批評で「小説モドキ」と呼ばれてしまうものに多いパターンです。

 余力があるなら、ここで宿題です。
 上記の、「物語である」と「シチュエーション」「物体X」のそれぞれの違いを感じられたか――というのが、まずひとつめ。
 ふたつめは、違いが感じられたなら、なにがどう違うのか、言葉で説明してみること。


 それはそれとして……。

 なにが小説で、なにが小説でないかってことは、僕にはよくわかりません。
 個人的には「純文学」の「私小説系」あたりは、僕の定義によると小説に入らないのですが……。しかし世間一般的にはあれこそ小説とされています。きっと僕の定義のほうが間違っているのでしょう。
 逆を返すと、僕が小説だと思う「それ」もまた、きっとどこかの人の定義によれば、小説だとみなされていないはずです。

 ただ、物語になっているかどうかは、はっきり見極めがつくのですね。
 始まって、終わっていないものは、物語ではありません。上でいう「シチュエーション」は物語ではありません。
 また始まりと終わりとで変化がないものも、完全な物語とは言えません。

 「花を摘んでいました。おしまい」だと、はじまっていませんし、終わってもいません。また変化もありません。

 「花を摘みはじめました。花を摘み終わりました」なら、はじまりと終わりがあるのでいちおう物語。でも変化がないのでまだ弱い
 「花を摘みはじめました。花畑をぜんぶ摘んで丸裸にしちゃいました」なら、はじまりと終わりと変化がありますね。ギャグ話にしかなりませんが。

 「病気でしずみがちなお婆さんのために、女の子は花を摘みはじめました。両手がいっぱいになるまで摘んで、家に帰ってお婆さんを喜ばせてあげました」
 はじまり、終わり、変化ありで、これで完璧な物語です。
 さらに起承転結だとか、緊張状態とそこからの解放だとか、山場を盛りこむ工夫をしてゆくと、エンターテイメント(娯楽)となります。


 まあ、しかし、筋立てがきちんとしているかどうかは、じつはおもしろさの直接要因でもなかったりします。
 明らかに筋がおかしいのに、でもめちゃくちゃ面白いって話も存在します。
 僕も実例を知らなきゃ信じないとこだけど、でも、あるんだからしかたがない。
 プロの商業作品で、しかも売れてる話です。実名を上げるのは避けますけど。過去ログ全部読んでいれば、どこかで出てきます。

 ――なので、「筋がきちんとしている」は良いお話の絶対条件ではありません。
 そして筋立てを固めてゆく方式で修行すると、「そっち系」の話は書けなくなります。
 得るものあれば、捨てなきゃならんものもあります。

 長距離走者向けに体を鍛えると、短距離走者にはなれません。
 ゲーム的に言うと、「魔法使い」として育てちゃうと、戦士にはなれない。

 「筋のきちんとしている話」が物語や小説のすべてではないです。
 「短距離」という種目が陸上種目のすべてではないのと同じように。「魔法使い」がRPGゲームの職業のすべてではないように。
 「ボクシング」が格闘技のすべてではないように。

 そのへんを理解したうえで、この練習場をご利用ください。
 ここは「筋がきちんとしている話」で、「具体的描写の文章」という方向性で、大衆向け小説を書くということに特化した練習場ですので。

 ボクシングジムは、腕で殴り合いするための技術を磨くための場所なわけです。
 蹴り技主体の格闘技を身につけたいなら、テコンドーかカポエラ道場に行くべきですよね。
 どっちも格闘技ではあるけど。ぜんぜん違う。


 「苦手なジャンル」というのは、つまり、そういうことです。
 うちはパンチの専門家だから、うちで練習するとパンチはうまくなるけど、キックはうまくならんよー。あんたひょっとしたら、キックに向いとるかもしれんよー。

 まあ、こうやって警告していなくたって、「合わないな〜」と思った人は、お試し期間のあいだに、変な癖がつかないくらいのうちに、自分から去っていってくれるんだけど。


干し芋
No.8602 投稿日 2004年10月26日(火)22時42分 投稿者
名無し君2号
 久しぶりに干し芋を買ってみました。子供のころはよく食べたものです……といってももう20年以上前の話になってしまうわけなんですが。
 すっと食べたいとは思っていたんですが、どうも高いんですよね。私のふところにはからっ風がぴゅうぴゅうと吹いていることはもはや常識! ――なので、いつも指をくわえて通り過ぎていたのです。

 ところが。
 なんと近所のスーパーにて、干し芋がひと袋100円で売られているではありませんか。普通なら350円ですよ。心のなかで歓声をあげつつ手にとり、包装の裏面を見てみると……やっぱり中国産か。いや、べつになにがどうとか言うわけではなく、えーと、残留農薬がもごもごもご。

 でも買った。そして食った。美味かった。そのまま食べてもいける。オーブンで軽くあぶってもいける。食後には濃いめにいれたお茶をすする。

 幸せって安いものだね!

 ……ほのかにギャンブル風味だけどな。猫にも食わせた。一緒にイこうね? ぺろりと舐め、猫はぼくのもとから去っていった。心が寒いよ。




>フカオモ

 送っちゃいました。スーパーダッシュ小説新人賞に。
 タイトルはそのまんま。ペンネームは……まあ、その、まんま……。さらには本文もそのまんま。誤字脱字の修正はしたつもりですが。

 とりあえず心の平穏は得られた。
 下品な話、溜まっていたものをすっぱり出した気分です。



>>しかしあらすじを見ると、転の部分が弱いなぁ。
>>主人公がスゲぇメンバーたちのバンドを離反して、元のヌルいメンバーのバンドに戻るくだり。理由と動機が弱いし、取って付けたようだし、なんの予感も伏線もないし。
>>またスゲぇバンドに復帰するときも同様だ。

 あらすじを見ただけでわかるものなんですねえ。
 主人公がヒロインである凛子から離れるくだり、そして戻るくだり、たしかにどっちも弱いんですな。
 戻る理由については、もっと元のヌルヌルバンドで過ごす日々を、じっくりと描かなきゃ駄目だと思ってました。最初は期待しながら戻ったものの、すこしずつ失望し、やがて倦んでゆく……のをかっちり描けば、説得力は生まれると考えてました。

 離れるくだりはアイディア出しをしなきゃならないです。
 やっぱりこっちも、すこしずつ凛子の怖さを知ってゆく……という流れじゃないと駄目です。


>>ちなみに補強の方法としては、海里と志保里を起承転結の「起」から登場させる手だろうな。そして二人に役割を持たせて、伏線張ったり、離反と復帰の予感を流したりする。

 志保里は、主人公好き好きな幼なじみということにしようかと考えてました。志保里の兄が、主人公が元いたヌルいバンドのリーダーということにして。志保里が主人公を元のバンドに戻そうとする動機の補強にもなりますし、志保里が主人公を好きになる理由も、最初から好きなんだから書かなくていいですし。

 ただ、そうすると主人公を取り巻く世界が小さくなるような気がして……どうなんでしょう。大学生のお姉さんと、幼なじみの同級生では、やっぱり違いが出ると思うんですなあ。

 海里についてはなーんにも考えてなかった。
 本当ならば海里で、「天才ゆえの哀しみ」みたいなものを描こうとしていたんですが。味つけ程度にしかならなかったなあ。


 ま、よしとする。
 投稿した。だから忘れる。忘却、便利な言葉。


 とはいえ、ですが。
 「深く重く、強く」の感想をいただけるんであれば嬉しいです。
 ようやく書きあげて「おもしれー、この話はおもしれー」とか心底思っている作者の鼻っぱしらを、思いっきりへし折ってくれるかた募集してます。徹底的にやってしまってください。どうスか、日々のストレス解消に。

 ……びくびく。怯えたりなんかしない。

 もちろん褒めてくださるぶんには遠慮なくお受けします。どきどき。




>春日さん

 スルーするのはヒドイと思うんだ。だから私が代理。


>描写の目的

>>読者からイメージする負担を減らすことが描写の目的である。
>>という認識でいいのかな。こう考えると、僕のなかでしっくりくる。

 近いんですけど、「イメージする負担を減らす」ではないと思います。
 むしろ「作者のイメージをあますことなく読者に伝える」のが描写の目的じゃないでしょうか。
 例えば、『雑踏』って書いても、人によって浮かぶ映像は違いますよね。
 それが「疲れ果てた顔のサラリーマンが足早に歩いてゆく。道の横にだらりと広がる女子高生の列を避けていった。彼女たちは携帯を見ながら、ぺちゃぺちゃとお喋りしていた。コンビニの前では、だぼついたスケーターファッションに身を包んだ若者が輪を作っている」と書けば、ある程度は細かくイメージさせることができますよね。

 つまり描写というのは、自分の思うとおりに読者のイメージをコントロールしたいという、作者のエゴが生みだした技法なんだっ!

 ま、私の想像(妄想ふくむ)なので、正しいかどうかは知りませんが。


>>なんのために視点があるのか。なんのために視点を使うのか。なんのために視点が発明されて、開発されてきたのか、すべて理由がある。
>>知らないで振り回していたわけだな。怖いというかアホというか。

 はーい、アホでしたー。
 ぶっちゃけまして、春日さんへレスを書いているたったいま気づきました。描写ってのは、自分が思うとおりに読者にイメージさせるためなんですな。はー、ほー、へー。



>描写で書けるものを制限するのはなぜゆえか?

>>読者は視点保持者の視点で話を読む。
>>視点保持者の知り得ないことを書かないことで、視点保持者の感覚を読者に伝えることができる。そのシーンで何を感じればいいのか、分かりやすくなる。
>>分かりやすくなると、感情移入しやすくなる。

 こちらはノーコメント。たぶん、つぎは「感情移入しやすくするのはなぜゆえか?」と返ってくるのではないかと思われる。



>小説は(物語は)なんのためにあるのか。

>>読者になにかを伝えるためにある。
>>楽しさだったり悲しさだったり、とにかく「なにか」である。

 正解だと思います。




 レスには3時間ほど。
 そろそろ「フカオモ」完成後のフヌケ状態から脱してきました。とりあえず2000字でも書きます。つぎの長編への題材を探します。こんなところで満足してられねーだよ。


>2号
No.8603 投稿日 2004年10月27日(水)00時37分 投稿者
新木 伸

 しかし、ほんとうに「名無し君2号」で送ったのか。マジ?
 すげー。すげー。かっくいー。
 エロ漫画家ならよくあるネーミングなんだが。
 ライトノベルじゃ、ちとないなぁ。

 しかし電撃をあっさり切り捨てるとは。なんか作家志望者には電撃信者が多くって、ジャンルも作風も、自分の書けるものも考えずに「電撃じゃなきゃ絶対ヤだい」ってアタマから決めてかかっているやつも多いのだが。
 そういう連中からは、「このバチかぶりめがっ」と思われているに違いないな。絶対だな。

 ちなみに応募したら忘れるといったけど。ほんとに忘れるわけね。半年経ったときに、覚えてたら折檻だ。
 一次選考の結果とか見てんじゃねーぞ。
 行くとこまで行きゃ電話が掛かってくる。掛かってこなけりゃどこかで落ちたってことで、なら、どこで落ちていたって同じこった。

 んで、来年4月までには、もう2本ぐらい、いけるだろ。2本目からはもっと速く書けるはずだ。
 三雲さんなんかは、同時に3〜4カ所に送って、全部で同時に入賞して新人賞ハンターの名を欲しいままにしたりしてもんだが。
 べつにどこに何通送ってもいいんだから。デビュー前のアマチュアの場合は。

 4月には電撃と、えんため。
 8月に富士見。スニーカー大賞は9末だったかな。
 がんばりゃ、このへん全部、一作ずつ送れるんじゃねーの?

 ちなみにデビュー直後の新人が、出版社の囲い込み半専属から逃れるためには、同時受賞技しかない。
 小説賞デビューの新人には、売り出しをかけてもらった心理的な道義的な恩と、あと実際の経費とが掛かってる。世の中にタダのものはない。最低でもその分は、受賞作から始まるシリーズを売って、出版社にゼニを落として、担当編集と文庫自体の株を上げて、掛かったコストを数倍して納付しないことには、年季明けしないというのが世の中の理だ。

 あと、あらすじでわかる話の欠点2つだが。
 その手の欠点ってのは、じつはあんまり、影響は出ない。
 入選してから、本になるまでに、何回書き直すと思ってる。5割も書き足されて出版されるなんてザラだぞ。
 足りない、弱い、というのは、増強すれば済むことなのだな。多少なりともその要素が入っていたということは、おそらく作者も漠然と入れなきゃらならないと認識しつつ、未熟ゆえ、うまく入れられなかったわけだ。

 ただ、まったく「ない」というのは、これはいかん。未熟以下。

 話には、直せるところと、直せないところとがあるわけよ。
 どんなものが直せるものの部類であり、どんなものが直せないものであるのか、いまのおまえなら区別が付くだろ?
 直せるところであれば、じつは大きな問題とならない。大賞あたりを狙うなら、直せるところが残るような完成度じゃいかん。けど入賞の下のほうならー。
 銀賞とか佳作とかいうのは、未完成の作品専用の賞なわけね。

 ところで「干し芋」ってなに?
 関東じゃ食わんなぁ。干し柿なら知ってるが。





>春日

 なんか書いてたようだが。見落としていたらしい。あとで見る。


天に口無し、人を以[も]って言わしむ
No.8604 投稿日 2004年10月27日(水)01時17分 投稿者 弟切 千隼
 洋の東西で、似た諺があるのは、よくあることですね。題名に上げた日本の諺と、よく似たものが西洋にもあります。「民の声は神の声」――原語はラテン語で「vox populi, vox Dei」――というものです。
 もの書きにしてみれば、さしずめ「読者の声は神の声」ですね。



HIMAJINさんへ >

 感想部屋No.0213でのお答え、ありがとうございました。

「AT従業員専用トイレ」のATは、英語の「at(=において)」という単語だったのですね。日本語の中に前触れもなく出てきたために、気づきませんでした。間抜けですみません。

「エゴS」のほうは、HIMAJINさんの造語でしたか。これはHIMAJINさんに解説していただかないと、誰もわかりませんね。



>現場の経験

 弟切は、百貨店の現場は知りません。けれども、女性下着専門店の現場は知っています。


 弟切は、下着の好みがはっきり決まっていまして、あるメーカーのものしか着ません。いつも、そのメーカーの下着を売っている専門店で買っています。もう七年以上、その専門店に通っています。

 通っているうちに、女性下着の奥深さに気づき、自分なりに勉強しました。店員さんや他のお客さんともたくさん話しました。「もう、それだけ詳しくなったんなら、うちで働いてよ」と、何度も店員さんに誘われました。
 実際に、見習い店員のようなこともやりました。メジャーを持って、人の体を測ったこともあります。


 その経験から言いますと、女性の体は、実際に測って、なおかつ試着してみるまで、下着のサイズはわかりません。

 何百人という女性の体を測って、下着のサイズ出しをしているベテラン店員さんも、同じことを言います。「見た目で下着のサイズは、絶対にわからない」と。

「女性下着に関して言えば、百貨店の店員さんは甘い」と、専門店の店員さんは口を揃えます。弟切が通っているお店では、ヌードで体を測り、試着もしてからでなくては、決して下着を売りません。


 その専門店は、そもそも、体の測り方が尋常ではありません。
 例えばブラジャーを買う場合、トップバストとアンダーバスト以外に、以下の部分も測ります。


・チェスト(胸囲)…乳首より上の胸回り。健康診断の時に測る「胸囲」と同じ。
・乳頭下り…片方の鎖骨から、その直下にある乳首までの距離。左右とも測る。
・乳頭間…左右の乳首間の距離。
・下乳丈[かにゅうたけ]…乳首からその直下のアンダーバストまでの距離。左右とも測る。


 これらに加え、両方の乳房を手で持って持ち上げた時のアンダーバストなども測ります。身長・体重も測ります。場合によっては、ウェストや腹囲まで測ります。

 これだけ細かく測っても、合いそうなサイズを着てみると、「ちょっと苦しい」とか「ずれる」とかいうことがよくあります。数値は同じでも、体の形は一人一人みな違うため、そのようなことが起こります。
 ですから、測った数値は「アンダーバスト75cm」であっても、着てみると「アンダーバスト70cm」のサイズがぴったりといったこともあります。自分ではAカップの胸だと思い込んでいたのに、Cカップの胸だった、といったこともざらです。



 上記の経験を踏まえて、弟切は、「女性下着専門店なら書ける」と考えました。
「笑顔の下で」の舞台を、百貨店ではなくファッションビルにしたのも、ここに理由があります。
 ファッションビルはテナントの集合体ですから、いろいろな専門店が入っています。中に女性下着専門店があっても、おかしくありませんよね。



 ちなみに、HIMAJINさんは、感想部屋No.0213に、以下のように書いてらっしゃいますね。

>>アンダー90ってどういう巨乳だよ泣 それただの超デカデヴじゃねーのかよ慟哭
>>俺史上見た目最高の女で165cm57kgトップ98アンダー82ウェスト67ヒップ93のアマゾネスだったぞ汗

 上に書きましたように、見た目だけでは、女性の下着サイズは決してわかりません。体重も、です。

 HIMAJINさんは、トップバスト98cm、アンダーバスト82cm、ウェスト67cm、ヒップ93cmの女性は「デブ」だと思ってらっしゃるようですね。
 しかし、弟切が実際に測った限りでは、このくらいの女性は「普通」の範囲です。見た目では決して太っていない、おしゃれして街を歩けば「けっこう綺麗だな」と思われる女性が、このくらいのサイズということがよくあります。

 アンダーバストが90cmという方は、細身とはいえません。けれども、「超デブ」かといえば、見た目はそうでもなかったりします。


 グラビアアイドルや女優などの、公表されているサイズを参考にしてはいけません。あれは「営業用数値」です。
 弟切が通っている下着専門店には、芸能人のお客さんもいます。そのうちの一人で、一時期グラビアアイドルとして人気があった人から、お話を聞いたことがあります。



 長々と反論めいたことを書きました。これは、弟切が根拠あって「女性下着専門店」を舞台にしたことを、わかっていただくためです。
 弟切の力量不足を正当化するつもりは、全くありません。

 HIMAJINさんが弟切の作品を読んで、「こんなんあり得ねー!」と思ったのは確かでしょう。
 読者さまに違和感を持たせた責任は、書き手である弟切にあります。


 世の中には、いろいろな人がいます。
 女性下着について一時間でも二時間でも語れる人もいれば、「アンダーバストって何?」という人もいます。グラビアアイドルの「営業用数値」を信じ込んでいる男性もいれば、体に合う下着を求めて下着屋巡りをしている女性もいます。
 そういった多様な人みなにわかるように、文章は書かなければなりません。プロを目指すのならば、それが理想ですね。


「笑顔の下で」の中で、下着のサイズが出てきたあたりには、せめて説明を入れるべきでしたね。
 見た目でサイズを選んで、失敗した経験を誰かに語らせるとか、そういったフォローがあればよかったです。


干し芋を知らない子供たち
No.8605 投稿日 2004年10月27日(水)23時53分 投稿者
名無し君2号
 ――干し芋とはなにか?
 さつまいもを天日で三日ほど干したものです。

 まずさつまいもの皮を剥きます。そして縦に細長く切る。べつに輪切りでもいいんですが、市販されているものはみな縦に切っているようです。見栄えがいいからかな?
 切った芋をふかします。ふかしたら天日に干す。三日ほど干せばちょうどよい固さになります。干しすぎるとかちかちになって保存は利くようになりますが、食べづらいです。
 干しあがった芋に片栗粉をまぶします。そうすることで芋どうしがくっつきにくくなりますし、なんと日持ちもよくなるそうです。日持ち効果倍増の理由はわかりませんが。

 はい、これでできあがり!
 噛みしめるとむっちりとした歯ごたえがあり、干すことで凝縮された芋の甘みが、じわんじわんと舌の上に広がってゆきます。甘味料を使わない天然の甘さ。うーんヘルシー!
 オーブンや火で軽くあぶったりしますと、さらにやわらかくほっくほくとなり、また違った旨みが! むちむちだから、噛んでいるうちに顎だって鍛えられるヨ! 食物繊維だってたっぷりサ!

 いったい私はなんの回し者なのだろうかと思った。
 好きなのは好きですが、それは懐かしさという味つけがしてあったからだし。毎日干し芋を食べろと言われたら、ちょっと勘弁願いたいです。

 具体的にブツを見たいかたは、「干し芋」でグーグル検索をすれば、すぐに映像を発見できるはずです。
 しかし干し芋、関東じゃ食べないのか……。
 東北の常識は日本の非常識かー。(ねたみ)
 私の常識は世間の非常識かー。(ひがみ)
 貧乏人は芋を食えというのかー。(そねみ)

 でも干し芋って茨城県の特産物ですゾ。茨城は関東だけど……広まってないのかなあ。




>筆名

>>しかし、ほんとうに「名無し君2号」で送ったのか。マジ?

 いかにコーガンムチムチな私でも、「名無し君2号」がどれほどたわけた名前なのかはわかっています。想像してみよう……イマジン。私が最初に応募原稿を選別する下読みさんであると……イマジン。

 もう私は疲れている……。
 何十冊と小説にもならない小説を読ませられ、疲労困憊の極み……。
 ああ、つぎはどんなやつだ? どれどれ……ああ? 「名無し君2号」だぁ? フザけンな! きーっ! こんなもん、読まなくてもわかる!
 ボツの箱にポイっとな。
 はい、これで下読み料一冊ぶん。さあつぎのやつだ……。

 イマジン終了。
 結論、「名無し君2号」の名は危険である。

 じゃあどうしたのかといいますと、ズバリ「ななしくんにごう」に適当な漢字を当てました。「なな」=「七」、「し」=「氏」のように。
 安いごまかしです。偽装牛肉よりヒドイです。

 具体的にはどんな名前かって……忘れちゃったなぁもう。だって、覚えていたら折檻されちゃうからね。たぶん折檻されるんだろうけどね。――え?




>次作を考える

 新人賞の各締め切りはこんなところでしょうか。

・富士見ヤングミステリー大賞……2004年12月31日
・MF文庫Jライトノベル新人賞……第2回予備審査、2004年12月31日

 これはメディアファクトリー(頭文字でMF)文庫の新人賞ですが、ちょいとばかり毛色が変わってまして、この第2回予備審査と、前の第1回予備審査、2005年3月31日の第3回予備審査で、それぞれ佳作を決定するようです。そして予備審査を突破した佳作たちをまとめて、2005年6月25日に最終選考、大賞を決めるそうな。ほえ〜。

 選考委員は冲方丁さん、桑島由一さん、榊一郎さん、清水マリコさん、MF文庫J編集部御中。

 レーベルが立ちあがってから2年しか経っていないので、まだ色らしきものは出来上がっていない……のかな? ある意味ではものすごくふところが広い賞なのかも。

 あとは……。

・エンターブレインえんため大賞小説部門2005年3月31日
・電撃大賞……2005年4月10日
・富士見ファンタジア長編小説大賞……2005年8月31日

 あとはスニーカーが9月か10月あたりですか。

 それじゃー、お次は富士見ヤングミステリー大賞向けに書きましょうか。

 ふーむ。しかしミステリー……?
 ミステリーってどんなものを指すんだろう。ラインナップを眺めてみると……ミステリー? ともかく謎があって、それが解ければいいんだろうか。あなたの思うものがミステリーです?

 ミステリーのほかにも、ホラーも受けつけているようです。
 ホラー……怖ければいいのかな。

 なんか吸血鬼ものでもいけそうな感じ。例のロリママ吸血鬼。ちょっと考えてみます。

 余裕があればMF文庫にも投稿したいですが、こちらは3月もあるようですし。まずは富士見優先で。




>1000字課題

 ネタは考えついたんですが、5時間パソコンの前に座っても、まったく本文が書けません。なんでだどうしてだ、と悩んでいたら、そういや投稿作書きあげてから小説書いてなかったことに気づく。

 あはははは。
 書いてないと、ホントに駄目になるなあ。はあ。

 次回は必ずアップします。こんなことじゃ一ヶ月に一本長編を書くことはできないよう。




 レスには2時間です。なんの気なしに課題部屋を覗いたら、例の投稿作がヒット数100を越えててびっくりしているんですが。なんでしょう、スーパーダッシュに送ったのがそんなに効いているんでしょうか。ほえ〜。だったらどなたさまか感想部屋にでも感想お願いします〜。

 あ。私は投稿作のことは忘れなきゃ駄目なのか。


山装う[やまよそおう]
No.8606 投稿日 2004年10月28日(木)00時10分 投稿者 弟切 千隼
 あちらこちらで紅葉の便りが聞かれますね。弟切の住んでいる湘南では、まだ紅葉は始まっていません。神奈川県でも山のほうへ行くと、紅葉が観られるようです。
 山の木々が赤や黄色に色づいている様子を、古来、「山装う」といいます。しゃれた表現だと思います。



まことさん、および、まことさんの作品を回覧された方々へ >

 弟切のところにも、ちゃんと作品は届いています。作品への感想指摘も届いています。
 弟切が感想や指摘を書けるのは、もう少し後になりそうです。しばらくお待ち下さい。



新木さんへ >

>上海語

 弟切は、残念ながら上海語には詳しくありません。参考になるかどうかわかりませんが、かわりに、上海語の解説本を紹介しておきます。


『スーパービジュアル すぐに使える上海語会話』
ランゲージ・リサーチ・アソシエイツ編、張 一紅・佐藤 直昭 著
http://www.unicom-lra.co.jp/sv/svsh.html



>話の緩急

 本文がなくてもプロットがあれば、話の緩急はチェックできるのですね。次の自己課題では、本文より先にプロットを上げます。



2号さんへ >

>フカオモ

 もう、投稿してしまいましたか。とりあえずすっきりなさったようですね(^_^)

 では、以前弟切が言及した、バンドものの小説を紹介しておきましょう。


『グラスハート』
若木未生[わかぎ みお]著
http://www.s-book.com/plsql/com2_detail?isbn=ISBN4-08-611809-2


 集英社コバルト文庫から出ています。ジャンル分けすれば、少女小説でしょうね。

 この作品は人気があって、シリーズ化されています。第一巻が出たのが1994年で、1999年に第五巻が出て、一応完結しています。
 一応と書いたのは、その後に番外編のようなものが書かれているからです。2001年から2002年にかけて、三巻のシリーズ作品が出ています。1997年には、また別の番外編『グラスハートex.』が出ています。



>干し芋

 新木さんは「関東では食べない」とおっしゃっていますね。弟切のふるさと静岡県では、普通に食べます。
 2号さんがおっしゃる『干し芋』は、こういうものではないでしょうか?↓

http://www.rakuten.co.jp/nozawana/425604/541220/


 もし上記のものなら、弟切が言う「干し芋」と同じです。
 違うものでしたら、ぜひ、どういうものか教えて下さい。ついでに知っておきたいです。


きょうはこれからふぁみれすかんづめ
No.8607 投稿日 2004年10月28日(木)01時27分 投稿者
新木 伸
>弟切

 アホだなぁ。
 ギャラリーさんと口論して勝っても、得るものはないぞ。むしろ失う。建設的意見を言ってくれる人を、ひとり失うことになるわな。




>干し芋

 本来の干し芋は天日で三日ほど干したものだろうけど。
 普通に売られている「それ」は、熱風で機械の中で乾燥させたものなのでは?


木枯らし一号?
No.8608 投稿日 2004年10月28日(木)14時11分 投稿者 弟切 千隼
 昨日の湘南は、冷たい風が吹きまくってとても寒かったです。あれは湘南の木枯らし第一号だったのでしょうか?
 湘南は温暖なため、普段は十一月に入らないと木枯らしが吹きません。こんなに早くから寒くなるなんて嫌だなあ、と思っていました。
 今日は風がなく、暖かいです。外で日向ぼっこしたい気分ですね。



HIMAJINさんへ >

 失礼いたしました。弟切は、またHIMAJINさんの書いた文の意味を取り違えましたね(^^;

 読解力の修行のために、どのようにして弟切が意味を取り違えたのか、分析してみます。


 弟切が意味を取り違えたのは、以下の文です。


>>俺史上見た目最高の女で165cm57kgトップ98アンダー82ウェスト67ヒップ93のアマゾネスだったぞ汗
(感想部屋No.0213のHIMAJINさんの書きこみより。以下、引用元はすべて同じ)

 上記の文を、弟切は、以下の意味だと読み取りました。

「俺が人生で出会ったうち、見かけ上最高に太った女は、身長165cm体重57kgトップバスト98cmアンダーバスト82cmウェスト67cmヒップ93cmの、アマゾネスみたいな女だったぞ」


 ところが、HIMAJINさんは、以下の意味で書いていました。

「俺が人生で出会ったうち、外見が最高にナイスバディだった女は、身長165cm体重57kgトップバスト98cmアンダーバスト82cmウェスト67cmヒップ93cmの、アマゾネスみたいな女だったぞ」


 なぜ弟切は、上記の誤読をしたのでしょう?

 原因は二つあります。
 一つは、弟切が間違った先入観を持ったことです。もう一つは、ある言葉に対するイメージが、HIMAJINさんと弟切とで食い違ったことです。


 まず、先入観について。
 HIMAJINさんが書いた上記の文の前には、以下の文がありました。

>>アンダー90ってどういう巨乳だよ泣 それただの超デカデヴじゃねーのかよ慟哭

 ここにある『超デカデヴ』という言葉が、弟切に強烈な印象を残しました。そのために、弟切は、「この後に来る文章は、『デブ』のことについて書いてあるに違いない」という先入観を持ちました。


 次に、言葉のイメージの食い違いについて。
 HIMAJINさんが書いた中に、『アマゾネス』という言葉がありましたね。この言葉に対するイメージが、HIMAJINさんと弟切とで大きく違ったようです。


 アマゾネスとは、ギリシャ神話に登場する女戦士たちのことですね。むろん、ここではギリシャ神話の話をしているのではなくて、比喩として使われています。

 弟切が「アマゾネス」に対して持つイメージは、以下のようなものです。

男勝り、武術が得意、スポーツが得意、力が強い、大柄、筋肉ムキムキ、気が強い

 上記のイメージは、決して悪いものばかりではありません。けれども、女性に対して「アマゾネス」と言う場合、誉め言葉より悪口として言われるほうが多い気がします。
 弟切が勝手に「そういう気がする」だけで、これらは一般的なイメージではないのかも知れませんね。


 弟切の持つイメージでは、「アマゾネス」は誉め言葉にふさわしくない言葉でした。
 加えて、上記の「デブ」という先入観があります。「デブ」は、「アマゾネス」のイメージの一つである「大柄」と重なります。
 これら二つの要素が合わさって、『見た目最高の女』を、「見かけ上最高に太った女」と解釈してしまいました。


 HIMAJINさんにとっては、『アマゾネス』は、良いイメージの言葉なのでしょう。「骨太だけどナイスバディ」といったイメージなのかも知れませんね。

 言葉に対するイメージは、人によりものすごく違うものだ、と、改めて認識しました。



 百貨店の現場を知ってらっしゃるHIMAJINさんの御意見は、貴重なものです。HIMAJINさんはその経験と知識をもって、「弟切の作品には現実味がない」と指摘して下さいました。
 物語の面白さを追求するのに、現実味は大事ですね。いくらドラマチックでも、現実味がなさ過ぎれば白けてしまいます。かといって現実に即しすぎると、フィクションではなくノンフィクションになってしまいます。

 現実味とドラマ的要素とのバランスを取れるよう、努力します。



お知らせ:
 弟切は明日から帰省します。自宅に戻るのは10/31(日)の予定です。次にここに書きこめるのは、日曜日の夜以降になります。


布団が恋しい
No.8609 投稿日 2004年10月29日(金)00時30分 投稿者
名無し君2号
 朝は寒くて寒くて、布団から出たくないのさ。
 布団に入っていると眠くなっちゃうのさ。
 おかげで睡眠時間が増えて増えて……ふわぁぁぁあ。(おおあくび)




>1000字課題

 なんとかかんとか書きあげる……一部だけ。

 10/28分、No.149「べんとらべんとら」(2400文字)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1124&e=res&lp=550&st=

 姉狂いの妹が、姉が家に初めて男を連れこんできたので嫉妬に狂う話。

 文末に添付したプロットを読んでいただくとわかるんですが、本来ならば今回の話だけでは終わりません。冒頭のアクションシーン……といっても、帰ってきた姉をいそいそと出迎える妹ってだけなんですが、それを書くのにすんげえ手間がかかりました。

 慣れないことは時間がかかります。
 慣れればいいだけなんですが。




>干し芋

 弟切さんのいうものとおなじです。

http://www.rakuten.co.jp/nozawana/425604/541220/

 これですよこれ。
 まあ、こんな高級品は食べたことがありませんが。やっぱ味が違うんだろうな……。



>>本来の干し芋は天日で三日ほど干したものだろうけど。
>>普通に売られている「それ」は、熱風で機械の中で乾燥させたものなのでは?

 う。
 たしかにそんな感じはしないでもない。です、が……。

 調べてみます。




 レスには30分です。じゃ。


いろいろ
No.8610 投稿日 2004年10月29日(金)11時43分 投稿者
新木 伸
>数日書かないと、とたんに書けなくなる件

 これ、意外と、知らないやつが多いのね。
 いちど出来るようになったことは、維持のための努力は必要とせず、いつでも出来るのだと思いこんでいるアホがなんと多いことか。
 小説を書くのは、体を動かすのと同じようなものなんだから。
 筋肉と同じで、使わなきゃ衰えるもんなんだよ。あたりまえだっつーの。

 毎日書けー、なんでもいいから書けー、と、俺が口を酸っぱくして言ってるわけだが。
 ようやくわかるかもしんないやつが出てきたようなので、いま書いてみる。

 そんなあたりまえのことなのだが――。
 これが、わからないものなんだな。
 日々継続して書くという生活をしてないと、わからない。
 継続して書いていることが日常となり、そして書かずにいた非日常の時間が差し挟まれてみないと、数日のブランクでどれだけ筆がナマっちまうかってことを、体感することもできやしない。
 つまり、そのことがわかるためには、数ヶ月間、書きっぱなしの生活っていうものを、やってみなければならないということになる。

 数十枚程度の短編を、一、二ヶ月に一遍だとか、数ヶ月に一遍だとか。
 そんな「趣味の頻度」で書いていたって、わかりゃしない。
 そんな程度じゃ、書いている時のほうが非日常で、書いてない時のほうが日常だろうな。

 いわゆる作家希望者の生活ってのは、長編の一本を書き上げると、くじ引きの結果が出るまで休みに入っちゃうもんだから、書いているのが日常という域まで達することがない。
 なるべく楽に作家になりたい、てなことが、作家希望者の希望なのだから、くじ引きの結果が出るまで待ちに入ってしまうのは、これは仕方がない。それが作家希望者ってものだから。

 「作家になりたい」というのと――。
 「書いた小説を金に換えたい」というのの違いだわな。
 前者が希望者で、後者が志望者ね。


 プロと作家志望者であれば、常に書いてるもんだ。違いは書いたモンが金になってるか、いないかぐらい。
 「書いている」ときのほうが日常となってる。

 さて――。
 運動部にいたことのある連中なら、数日程度のブランクが、どれだけ体に影響を与えるか知っているはずだ。試験期間の一週間程度、練習をしていなかっただけで、普段通りの練習にもついていけなくなる。すぐ息が上がる。体が思った通りに動いてくれない。技にキレがなくなる。
 それ以前の状態に復帰させるために、休んでいた日数の二倍も三倍も掛かってしまう。

 学校の部活レベルであれば、数日で元に戻るかもしんない。
 だが達成していた元のレベルが高ければ高いだけ、復帰させるのに時間がかかるようになってくる。

 趣味で書いてるのと、希望者が小説賞というクジ引きのために書いてる程度では、休んでしまうことが問題となるレベルまで来ないという話な。




>2号

 あっひゃっひゃっ。ひでーデキ。
 昔のあの癖が出ているな。なに書いていいかわかんないから、どうでもいいことを、だらだらと書き連ねてゆく病。
 核心に入るまでが長すぎなんだよ。
 最初の台詞まで十数行ぐらいあるが、あれ、ぜんぶ蛇足でいらん。
 「お姉さま、お帰り……っ」までは、三行に縮まるだろ。5W1Hを確定するまでの必要最低限としての3行な。

 あの場面が、「帰ってきた姉をいそいそと出迎える妹」のシーンであるというなら、出迎えるところから開始しろよ。「シーンの意味」の意識化ができてりゃ、なにから始めるべきかも、自動的に判明するはずだが。

 シーンの意味を抽出したのは、書く前なのか、書いたあとなのか?
 たぶん書いてからシーンの意味を抽出してるだろ。
 それは順番が逆だ。書く前に抽出しろっての。それが出来ないのなら、一度下書きを書いてから、シーンの意味を抽出して、それに基づいてもういちど書き直せ。下書きは捨てるために書くわけね。二度手間で効率は50%に落ちるが、手間さえ惜しまなければ、このやりかたでも用は足りる。


 あと、まったく書けなくなって、手が動かなくなってしまう原因は知ってる。
 頭が覚えているイメージと、実際の体の動きとに、食い違いが生じるためだ。

 頭のほうは、自分が、かつて達成していた「最高レベル」を覚えているのね。
 そして、そういうものを書こうとする。
 だが体が達成できるのは、そこよりも、じぇんじぇん低いものとなる。
 文章が浮かんだ瞬間に、「こんなんじゃだめだ」とボツ出ししてしまって、書けなくなるわけだ。

 そこを越えて書けるようになるためには、あきらめて、現状の自分のヘタさ加減を、いま現在の真実の実力なのだと受け入れるしかない。
 「本調子だった時の自分」なんてものは、もうどこにも存在しないわけ。
 そいつは死んだ。もう存在しない。
 「本調子」なんてものはない。幻想だ。夢ね夢。

 話にならんデキのものを書き、どうしようもないほど下手クソな「ソレ」が、その時点における自分なわけ。
 その事実を認めて、底辺から再出発かけないことには、一行も書けない状態がいつまでも続くぞ。




>構成面の修行、および次に書く長編の選定作業

 ところで2号。
 話の構成面の練習をするために、長編を想定したあらすじを、毎日複数本、書いてくること。
 2000字で文章のリハビリをするのとは別に、これも毎日な。
 目標はトータル数十本。

 長編を想定した話のあらすじを、毎日、2〜3本ずつあげる。
 えーと、次はMFなんだっけ? ならレギュレーションが1000字のようだから、1000字にしとくか。
 しばらくの期間、あらすじだけ作り、選定期間とする。

 へー、MFJのほうは、12末と3末なのか。これ、2期と3期とに、両方送ってもいいんだよな?
 MFのほうは、今回が第一回なのか。てっとり早く小説を金に換えたいというヤツには、知名度が低いところは狙い目だな。
 へー。審査員、榊さんじゃん。
 例によって未発表作の扱いが不明なのだな。聞いておくか。しかしなんで明記しないのだろう。
 2週間ぐらいであらすじ何十本も書いて、そこから選定して、残り1ヶ月半で書けばいいわけだな。そしたら3末までに、MFにもう1本と、えんため用にもう1本な。

 鉄は熱いうちに打てというし、おまえ、ここから半年ないしは1年以内に書いた長編でデビューできなかったら、もう終わりだと思え。

 死ぬ気でやれ。
 小説書いてばかりの生活ってのを、一生のある一時期ぐらいはやってみろ。(プロになったらずっとやるのだけどな)
 書きかけの小説のことで常時頭がいっぱいで、横断歩道さえ満足に渡れないぐらいの経験をしてみろ。(そのぐらいの半トランス状態書いたものでないと、市場では通用しない)

 ちなみに1冊を1ヶ月半というペースは、1日にしたら、たった5ページなわけね。
 3500字課題を毎日やるのと同じこった。できないことじゃないだろ。おまえは知っている。すでにやらせているからな。毎日きちんとパソコンに向かって、毎日きちんと「アレ」をするだけのことだ。「始めて」さえしまえば、3500字、書ききれることも知ってるよな。
 ちなみに週に2回だけ、3500字を書くというペースでは、フカオモのときのように書き上げるまで6ヶ月かかる。だが毎日やってりゃ、1ヶ月半だ。


 あらすじ作り作業に関して――。
 一日のうちの時間割を作って、レスを書く時間と、2000字課題をやる時間と、長編あらすじを作る時間とを、分けること。
 その中だけでやること。残業禁止。
 はじめの数本は満足に作りきれないだろう。
 だが自分の決めた時間のなかで、書ききれなかったのなら、へにゃへにゃのままでも、字足らずのままでも、中途半端な形で課題部屋にさらすこと。

 ちなみに、これ。
 プロ作家にしてみたら、負荷にもならんような、頭の体操程度のことなわけね。
 1日に、たかがあらすじ2〜3本。「売れなきゃダメ」って死活問題に関わる深刻な縛りもなく、ただ単に「話になっていればOK」てなものであれば、朝飯を胃袋に収めるまえに終わっちゃうものだな。
 ん〜。せいぜい15分ぐらい?

 物語の起点と終点とを、まず定める。
 起点から演繹される「承」を作る。風呂敷を大きく展開させる。そしたら「起」と「承」を結ぶ線の延長が、話の向かう先となる。その「話の方向性」を、まず読者にしっかりと見せる。
 そしたら予測される方向とは違う方向に、波乱を起こして、そこを「転」とする。
 最後に「結」に落として、広げた風呂敷を閉じて終わる。
 これが物語の基本構図。

 フカオモで言うなら、こんな形になってるわけだ。

起・主人公がヒロインによって引っこ抜かれる。
承・主人公ヒロインのもとで鍛えられる。
転・主人公、みずから飛び出す。
結・自分のやりたいことを見つけ、ヒロインのもとに回帰する。

 このような起承転結の反復を、毎日1回、規定文字数で構成するわけだ。
 一冊の長編なんて、起承転結をワンセット閉じこめた、物語の最小単位でしかない。描写によって膨らませた短編が、長編というものである。長編っていうのは、言いかたを変えるなら、デブっただけの短編の出来損ないであるともいえる。そのデブった部分こそ、長編のオイシイところであり、賞味すべき部分なわけだが。
 しかしその、短編と長編とを分けている「描写」の部分は、話の筋を考えるときには必要ないわけだ。
 よって、あらすじだけを考えるなら、3分もあれば出来るのだな。書き記す時間を含めたって、15分かそこらだ。
 ディテールまで考え出してゆくとなると、長編一本分を執筆するだけの時間が必要となるのだが。

 おまえはそっち方面の修行が足りていない。
 とりあえず、ひとつの目標としては、あらすじを100本ぐらいかな。
 文章力の修行も、100本もやったら目鼻が付いたようだから、ストーリー力のほうも100本ぐらいで目鼻が付くんでないかね。

 そのぐらいやれば、「書く前にあらすじを作る」ということが、あたりまえの感覚として身につくだろうさ。

 ほい。教えたからな。構成面が身につく練習法。

 次に書く長編は、勢いと思いつきとで開始するのではなくて、いくつか数を出してみて、そこから選定する形でやってみること。

 ちなみに、これはプロと同じやりかたということになる。
 プロは編集部に対する企画提出のとき、自分のストックしている話のタネのなかから、上澄み部分をすくいとって見せている。100も200も作ってある話の中から、相手の趣向に合わせて、もっとも有望であると思われる数点だけを見せるわけね。
 いまいちばん書きたい物とか、いまいちばん時流に合うものとか、相手のニーズにいちばん合いそうなものとか、選択基準はその時々で変わってくるけど。




>あらすじのこと

 長々と書いたので、指示内容を要約する。

・800〜1000字で長編想定のあらすじを書く。
・毎日2本以上。トータル数十本目標。
・時間を決める。その中で書く。決めた時間は報告。1日何ラウンドやるのかも決めて報告。
・文章練習2000字課題も並行。
・レス、文章練習、あらすじの3つの配分に関して、時間割の提出。





>文章面の練習方法とか

 ちなみに小説の「文章面」が身につく練習法のほう。
 これまでの道すじが、どんなものであったのか、おまえの口から、語ってみること。
 なにをどのように、どれだけ実行すると、どのぐらいのものが身につくもん? 定量的に、これだけやると、このぐらい、とか、いま語ってみそ。

 誰かになにかを教えるということは、自分の中の方法論をシェイプアップする役に立つ。
 春日に描写の目的を説いてみたら、描写が必要である理由がわかったわけだろ。
 「文章力を身につける方法」を、「どこかの誰か」に教えるつもりで書いてみそ。そしたら「文章力」ってなんなのか、ピピッと天啓としてわかるかもしれないぜ。
 さて文章力って、なんなのだろう?


 ところで、最近感心したのが、地震のニュースでアスファルトのひび割れを見て、「これをどう言葉で表現するか」と、つい考えてしまっていたという件。
 まあ作家としては普通であたりまえのことなのだが。ようやくそれが身についたのか。
 「シロウト」から、ようやく、「こっち側」に来たのかって感じなのな。
 見聞きして注目に値するものを、頭の中で、リアルタイムに文章化してしまう習慣ってことね。
 それはプロであれば誰でも24時間いつでも継続してること。
 9・11のビル倒壊シーンを見ても、放射能臨界事故の犠牲者が何十日間もかけて生きながら組織が崩壊して死に至るまでのドキュメンタリー映像を見ても、我ながら業が深いなぁ、とか思いつつ、子細に観察して文章に起こして記憶している。

 描写を行うためには、注目する目と、日頃からの姿勢とが伴わなければダメなのだな。文章上のことだけじゃない。「生きかた」からして、関係してくる。

 ちなみに「描写」だの「視点」だのといったものは、文章力のサブジャンルなのだな。、文章力の部分でしかない。





>春日

 8583のやつ、読んだ。
 おおむねOK。補足事項は2号の書いたもんと、あとほかに――。

 描写で書けるものを制限する理由は、視点保持者の受けた順番のまま、読者に伝えてゆくためね。
 伝えてゆくのは、「感覚」であるとか、「思考」であるとか、もうすこし高度な知性の働きである「認識」など。
 書けるものを制限するというが、どんな法則で制限されるのかというと、そのとき視点保持者のなかにある「感覚/思考/認識」だけとなっているわけだ。

 春日は感じるものをわかりやすくするため、と書いている。
 だが正確には、ひとつの瞬間にはひとつのことしか伝えないという、シンプルな法則が働いているだけなのだな。
 なぜひとつの瞬間にはひとつきりと決まっているのかというと、人間の頭ってのが、そういうふうにしか働かないため。
 一度に二つのことはできないのだ。
 そして言葉や文章というものは、そうした人間の頭の働き方に準じて作られている。
 文章でも、構造的に、一度に二つのことは書けないだろ。一度にひとつずつ。順を追って書いてゆくしかできないだろ。
 文章のそうした構造や制約も、人間の頭の働き方から来ているわけね。
 これを「逐次的である」とか「シーケンシャルである」とかいうのだけど。

 ちなみに春日は高専生だったよな。ノイマン型のプログラム言語が逐次処理になっているのも、人間が逐次処理だからなのね。コンピュータのアルゴリズムは他にも色々あるのだけど、人間が理解できるのが逐次処理なわけだ。

 この人間の頭の働きに合った方法で、いちどにひとつずつ選んだものを与えてゆくと、結果的に「わかりやすくなる」。
 春日は「わかりやすくするため」と書いているが、それは最終目的でなくて、法則を適用させたときに起きる結果でしかない。
 人間が理解できる唯一の自然な方法で情報伝達を行うと、結果として、わかりやすくなるわけよ。

 んでもって、次のお題は、「なぜ感情移入させる必要があるのか?」ってことね。


少しずつでも進みます
No.8611 投稿日 2004年10月29日(金)11時52分 投稿者 まこと
>辞書をひいて調べてみること。
  
 遅くなりましたが宿題やってきました。
 
 けんきょ 謙虚 
 ひかえめでつつましやかなさま。「―な態度」
 辞林21
 
 私が謙虚を誤用したことを、落ち着いた頭で考えてみました。
 まず、分室に書き込みをするのに大変緊張するところから話します。すでに周知の事実だとは思いますが、極度のあがり性なのです。レスを書くのは緊張のためにカチンコチンになった状態の時です。その状態はなかなか解消されず続いていました。クールダウンしかけても、レスを考えるだけでまた緊張してしまうんです。

 不思議な事に、今日はだいぶ冷静に考えられます。多分、2000字の掌編が書きあがったからだと思います。 
 
 まがりなりにもとにかく仕上げた! と思ったら、緊張が少しほぐれました。自信がもてたのかもしれません。つたないけれど、時間がかかったけれど(あ、きれぎれで三日かかってるので時間はっきりわかりませんが少なくとも5時間以上掛かってます)書いてきました。今日課題部屋のほうにアップします。見てください。
 これも新木さんが苦手だったらどうしようとか思ってます。その時はまた別なのを書いてきます。
 
 そういえばみなさん直接課題の作品まで飛べるようにしていますが、あれはどうやるんでしょう。教えていただければ次回からそのようにします。

 そう、それでやっと謙虚のことになるのですが、結局、私が言いたかったのはこんなかんじです。
 謙虚な態度でご指導ご鞭撻をお受けしたいと思います。という簡単な事を言いたかったのに、自己紹介の前後左右の話しを、これとごちゃまぜにしてしまいました。
 そして、そのおかしなところをツッコミしてもらえたというのに、私は舞い上がったまんまだったのです。早く早くと焦って中身が空のお返事だけをしてしまいました。急がなければいけないというルールもないのに、ひとりだけ出遅れているようで、あわてまくってしまったのです。ごめんなさい。
  
 私はとんでもないあがり性なのでこれからも緊張する場面は山ほど出てくるでしょう。その時には一旦頭が冷えて落ち着くまで静かにじっとしていることにします。結局その方がお手数をかけずにすみそうです。


>読んできたファンタジーの題名
 どんなものを読んだかということでしたよね。少ないのですが書きます。
 最近読んだファンタジー、
「十二国記シリーズ」小野不由美さん
「陰陽の京」渡瀬草一郎さん
「封神演義」許仲琳

 過去に読んだファンタジー
「西遊記」
「ピーターパン」児童書でしょうか?
「新約聖書」宗教書でしょうか?
 あとは、うーん覚えていないのです。
 
  
 学生の頃は今よりちょっとは多く読んでいました。特にファンタジーを読んでいたというのではなく、雑多な種類を読んでいました。それこそ、宗教書から、児童書まで。アニメとかまんがとかも好きですが、これもファンタジーに限らず、ジャンル関係なく見てました。


>課題部屋にアップした作品は字下げがされていたか。
 テキストでデーターをやりとりする。というところで出てきたのですよね。これ、今ごろ聞かれていたのだと気づきました。鈍いです。
 えっとですね、課題部屋で削除した時のものは、たしかにワードからコピー&ペーストしたものです。なのですが、見直しはしてません。字下げは当然反映されるのだと思ってしまったのです。
 試しにワードからテキストにコピー&ペーストしてみたら、字下げされないところがたくさんありました。
  
 現在、文章は「紙」を使って作っています。「紙」で作った文章なら、字下げはされるんですよね。
 あとで、課題部屋にアップしながら試してみます。
 
 本日はこれで終わります。
 かかった時間、2時間16分

 って、今、分室見てみたら新木さんからまた宿題でてますし、毎回私に宛てて丁寧に分かりやすく書いてくださって感謝してます。ところが感謝したとたん緊張するし……。
 焦らず、じっくり。
 アラスジやらせていただきます。

>弟切さんへ
 感想をくださるとのこと、恐縮します。時間が空いた時でけっこうです。読んでいただいただけで有難いと思っています。なので時間が無ければ、感想は次回作からでもかまいません。どうかよろしくおねがいします。

 それでは、また
 まこと


いろいろ
No.8612 投稿日 2004年10月30日(土)15時18分 投稿者
新木 伸
>まことさん

 課題部屋への書き込みとか。字下げの件とか。
 書き込みしたあと、きちんと書き込めているか、自分で確認していなかったわけですね。
 ということは、見直す習慣がないってことか。書いたら書きっぱなしで……。
 書き込む前に充分な回数見直すことも、書いてから、最低一度は見直すことも、書き込みするときの基本ですよ。
 いわば常識の範疇なので、早めに慣れてください。

 ちなみに課題部屋には「プレビュー」機能があります。
 どういう形で書き込まれるか、実際に書き込むことなく、事前に確認してみることができます。

 あがり症といえば、2号が最初はいまのまことさんみたいな感じだったかなぁ。舞い上がりかたも似たようなもので。
 いまからは想像も付かないんだけど。(でも過去ログで確認できる)
 2号も掲示板のやりとりではなく、音声チャットだと、やっぱり舞い上がっていて面白いです。


 課題部屋にあがったものは、見てみました。

 いくつか宿題。
 まず、あの話は、どんな話なのですか?

 なにがどう変わる話であるのか。またなぜそう変わったのか。
 それを「なにが、どうなる話。なぜ故に」――と。
 what、how、whyと、2W1Hの形で答えること。

 自分が書いた話がどんなものであるのか、意識化できると、もっと自信がつきますよ。
 自分がなにを書いたのやら、よくわかんないでいる状態だと、いまひとつ自信も薄いですよね。

 ふたつめ。
 起承転結への分解は、まだ難しそうだから……。
 上記の「なにが、どう変わる。どんなことがきっかけで」ということがわかったら、それに従って話を分解してみましょう。

・変わる前のところ。(Aパート)
・変わる最中のところ。(Bパート)
・変わった後のところ。(Cパート)

 ――の、3つの状態にシーンを分割するのだとしたら、どこで線を引けるか、実際の作品の行単位で回答のこと。
 何行目、という形で、その前後の部分を引用してみて、あいだに線を引いて示すこと。
 3パートに分けるのだから、きれいに2本の線が引けるのが基本ですけど。

 構成が壊れている場合には、綺麗に線が引けなくなります。
 その場合には段落単位で分けてもいいです。
 冒頭から段落○個はAパートに属しているけど、続く×個はBパートで、その後の△個はまたAパート、みたいな形でもOK。

 手元でやるときには、プリントアウトして、色付きマーカーでなぞって、色分けしていったりすると、わかりやすいかも。まあなにか工夫してみてください。
 掲示板に書くときは、テキストだけになってしまうので、色分けとか使えないですけどね。





>課題にかけた時間

 あと、もうひとつ質問。
 課題は5時間でやったということですが。
 時間の取りかたは、だいぶ細切れなわけですね。
 それは5時間の連続集中が行えないため? それともなにか他の理由によって?
 連続集中を行えない理由には、集中力が持たないということと、集中力は持つのだがまとまった時間を取ることができないことと、二つの理由が考えられますよね。
 そのどちら?

 ちなみに次回以降からは、集中時間と、進んだ分量もメモしておくといいです。
 掲示板にはトータル時間だけ書けば充分ですが、自分のペースをつかむために、時間と分量とはメモしておくべきです。
 自分が毎日どれだけ書いているのか、実際のデータとなります。
 心証ってあてにならないんですよね。この分室のサボり小僧で、ひとり、「小説執筆時間は週に21時間以上」なんてウソついてるやつもいます。(でも本人の心証的にはウソではなくて、そのくらいのつもりでいるのだろうなぁ)

 集中を開始した日時を書き、そのときの行数(もしくは文字数)を書きます。
 集中が途切れたら、終了時刻と、終了行数を書きます。

 これを習慣にすると、時刻と行数をメモする行為が、集中力のスイッチを入れる儀式として働くようになります。


負荷がかかる日々
No.8613 投稿日 2004年10月30日(土)23時51分 投稿者
名無し君2号
 大変だぞ大変だぞ。とりあえず大変だということにしておこう。
 なんというか、我ながら質の低いものしか書けないのが嫌になってくる……が、仕方ない。そう思いこむことに決めた。

 もともと質の高いものを書けていたのかったら、そうでもない気もするしー。
 めでたしめでたし……なのか?




>干し芋

>>本来の干し芋は天日で三日ほど干したものだろうけど。
>>普通に売られている「それ」は、熱風で機械の中で乾燥させたものなのでは?

 調べてみました。
 といってもグーグルに「干し芋 機械 乾燥」と突っこんでみただけなんですが。

 私は「冬季に天日で三日ほど干す」と書きましたが、実際に流通しているものは十日から二週間ほど干しているようです。三日ほどってのは自宅で作ってみる場合だったみたい。デマを流してしまったヨ!

 で、茨城産の9割は天日干しなそうな。機械干しより天日干しのほうが美味しいからだそうです。食べくらべたことがないからわからない。
 中国産については不明。うかつなことは書かない。
 ただ、冬以外の季節に干しても腐るだけ(寒いからこそ細菌の繁殖を押さえられる)なので、夏や秋に出回っているものは、冷凍保存したものを解凍したか、機械干ししたもので確定です。

 安価な中国産に押されて、農家のみなさんも大変なようです。ああ胸が苦しい。だけどこっちの懐も苦しいんです。わかってやってください。


 で、そもそも「機械干し」について調べる必要があったのかどうか。

 そもそもの発端は、「干し芋」がなんなのか説明しなくちゃならなかったんだよね。説明しなきゃならない相手の方はたぶん知っていたんだろうけど。一時的かつ自由自在な記憶障害。いつものアレだよきっと。

 結論。
 「干し芋」について説明するのに、機械干しうんぬんはいらないだんしょ。
 ひとつのうんちくにはなりますが、それにかかる手間と得られる成果を考えると、ワリが合わにゃい。

 コストを考えている段階でなにかを失っている気もしますが……これがオトナになるってことなのさ。

 ――「あなたは間違っている!」って痛罵されたいなあ。できれば若い人に。




>まことさん

>>そういえばみなさん直接課題の作品まで飛べるようにしていますが、あれはどうやるんでしょう。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 該当する課題のリンクにカーソルを合わせて、右クリックしましょう。「ショートカットのコピー」という項目があると思います。それを選択すれば課題作品へのURLがコピーできますので、あとはレス文章の適当なところでまた右クリック、今度は「貼りつけ」を選択しましょう。課題作品へのURL、「http://www〜」が貼り付けされます。
 それでOKです。この掲示板はULRの文字列があれば勝手にリンクしてくれますから、とくにタグを使う必要はありません。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(ある程度パソコンの操作を知っている人むけの説明文)

 ――と書いても、まことさんはわからないと見た。
 私の判断はあっているでしょうか、どうでしょうか。もしも侮りすぎていたらすみません。

 こんどはわかりやすく書いてみました。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 まず課題部屋にアップした作品へのリンクに、マウスのカーソルを合わせます。今回の例でいいますと、

【1125】 2000字 掌編 まこと 2004/10/29(金)12:04 まこと (3303) (11 hits)

 という文字列の、青い文字で、アンダーラインが引いてあるところです。具体的には「2000字 掌編 まこと」ですね。そこにカーソルを合わせて、マウスの右ボタンを押してください。カチっとクリック。

 そうすればメニューがずらっと出てくるはずです。「切り取り」だ「コピー」だいろいろございますが、その中で「ショートカットのコピー」にカーソルを合わせて左クリックです。ポチっとな。これだけでリンクへのショートカットがコピーできます。

 あとはレスする文の、リンクを貼りたい場所でまた右クリックです。出てきたメニューの、こんどは「貼り付け」で左クリック、ピコリン。
 成功すればこうなります。

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1125&e=msg&lp=1125&st=

 あとはそのまんまレスとして掲示板に書きこみするだけです。
 普通の掲示板のように、「a href=〜」みたいなタグ文を入れる必要はありません。ここの掲示板は賢い子なので、勝手にリンクを貼ってくれます。

 この説明でわからないことがありましたら、どうぞご質問ください。

 よみかく分室カスタマーサポートセンター
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 こんなものでどうでしょう。

 なお、課題部屋に小説をアップするときのタイトルですが、できれば、投稿した日付、通し番号、小説の題名、小説の文字数も書き入れたほうがいいと思います。

 具体的にはこうです。


1000字課題、10/13分、No.59「シンデレラvsピーターパン」(1000文字)


 私が課題部屋にあげていた作品から適当にもってきました。
 なんでこんなことをするかと言えば、この話は「なんの課題で、いつ書いて、作者にとって何番目の作品で、どんな題名で、どのくらいの文量なのか」がわかったほうが、読む人にとって親切だからです。




>弟切さん

>バンドもの小説

 「グラスハート」、教えていただいてありがとうございました。

 私が知りたいのはふたつ。

・演奏シーンをどう処理しているのか
・実際の音楽の流行をどれだけ取り入れているのか

 演奏シーンについては曲名、曲調、楽器の弾き方ほか、あと歌詞をどうしてんのか、というのが気になります。下手に歌詞を出すと非常にお寒くなりそうなんだなあ。

 音楽の流行り廃りってものすごく激しいですし。ひと昔前はビジュアル系なんていう、お化粧してお耽美な曲を歌うバンドが大流行でした。いまなんか影もかたちもありゃしない。下手に流行りを取り入れると非常にお寒くなりそうなんだなあ。

 一巻が出たのが1994年ということは……10年前かー。
 だいぶ音楽事情も変化した2002年までなんらかのかたちで続編を出し続けたんですから、どうにかしてるんでしょうな、きっと。

 読んでみるのがいちばんいいんですが。
 三十男がコバルト文庫を手に取るのはちょっと恥ずかしかったり。本屋さんの少女小説コーナーには中高生の女子ばっかり、そこに紛れこむむさ苦しい無職男、異物混入、異物混入! そんな目で見ないでくれ、おれを排除しないでくれ。

 そういうときこそネットショッピングの出番です。
 便利な時代になったもんです。

 しかし先立つものが無いという現実が私を押しつぶす。図書館には……置いてないよなあ。




>1000字課題

>>シーンの意味を抽出したのは、書く前なのか、書いたあとなのか?
>>たぶん書いてからシーンの意味を抽出してるだろ。

 いえ、書く前に煮出ししております。
 なのにどうしてあんなにだらだらとなったのかといいますれば……。

 動きで妹の活発さ、喜びが伝わるかなって思ったんです。ひさかたぶりでアクションシーンも書きたかったし。



>>あの場面が、「帰ってきた姉をいそいそと出迎える妹」のシーンであるというなら、出迎えるところから開始しろよ。

 ウス。書き直してマス。
 でも10行しか書けてない。




>文章面

>>ちなみに小説の「文章面」が身につく練習法のほう。
>>これまでの道すじが、どんなものであったのか、おまえの口から、語ってみること。
>>なにをどのように、どれだけ実行すると、どのぐらいのものが身につくもん? 定量的に、これだけやると、このぐらい、とか、いま語ってみそ。

 毎日、1000字の掌編を一編ずつ書けば、

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=551&e=res&lp=550&st=
(いちばん最初の1000字課題)

 から、

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1037&e=res&lp=550&st=
(一年半後の1000字課題)

 このぐらいにはなるらしいです。

 昔のを読み返して思わず笑ってしまったのはここです。

>>豪華な調度品で囲まれた部屋のなか、若い男が面白くもなさそうな顔で、テーブルの椅子に腰かけている。リズミカルに、指先でテーブルを叩いていた。

 「いらだち」を指でテーブルをとんとん叩くことで表現してるんですが。
 この前の長編でもまったくおなじことやってました。イライラ男が、指先でとんとんトントンテーブルを叩いているとゆー。描写の幅がない。変わらない。あまり上達していない……。

 ぶっちゃけまして、自分がどれくらい成長しているのか、よくわからんのです。
 ただ、やるべきことはたくさんできました。

 ひとつ、一文はなるべく短くすること。
 ひとつ、対象読者によって文体(漢字の開く開かない、言い回し等)を変えること。
 ひとつ、カッコつけた文章は読んでるほうがサムいから止めること。
 ひとつ、意図を説明できない文章は無駄だからぜんぶ削ること。
 ひとつ、セリフのあとにいちいち合いの手を入れないこと。
 ひとつ、まずジオラマ(舞台、人物の位置関係等)を作ってから書くこと。
 ひとつ、一文にこめる新情報はなるべく少なくすること。
 ひとつ、視点はあまり派手に動かさないこと。
 ひとつ、書いているシーンの意味を考えながら筆を動かすこと。
 ひとつ、つねに俯瞰しながら書くこと。
 ひとつ、メリハリを意識すること。
 ひとつ、つまらなくなるから、おなじ言い回しは使わないこと。

 こんなところでしょうか。ほかにもまだありそうな。

 まず私が目指さねばならないのは、上に書いた注意書きを、意識しなくても自然にこなせるようになることです。いくつかはできてますが、いくつかはできていない。ひとつ覚えれば、ひとつ忘れる。そんな繰り返し。ああ無情。

 なんでいちいち「一文は簡潔に」とか考えながら書かなきゃならないのか。
 そのほうが読みやすいからです。優先すべきは作者の書きやすさではなく、読者の読みやすさであるべき。それがプロフェッショナルってもんだ。オトナってもんだ。そしてぼくはまだコドモなんだ。

 つまり、「常に読者の目を意識して書く」ってことでしょうか。
 まずは読者に意味が通じなきゃ始まらない。文章の面白みとか考えるのは、かんっぺきに相手に通じるように書けてからじゃなかろか。


 で、「文章面が身につく練習法」なあ……。

 えーと、そうですね。
 私の場合、分室で毎日書いていたのが大きいんじゃないでしょうか。もしも私が成長しているならば、ですよ。

 下手なものを書けば、すぐさまクソみそにされる地獄の廻り舞台。
 嫌でも他者の目を意識してしまいます。いまでもおっかない。とうてい信じてもらえないような気もしますが、こうやってレスを書くのだって怖いんスよ。マイクロフォンのなかからガンバレって言ってほしいっスよ。


>>「文章力を身につける方法」を、「どこかの誰か」に教えるつもりで書いてみそ。そしたら「文章力」ってなんなのか、ピピッと天啓としてわかるかもしれないぜ。

 人に過不足なく意志を伝える力、それが文章力です。
 だったら説明文が書ければまったく問題ない、ということになるんですが。

 そもそも普通の人ってのは、文字を読むだけでも負担なんですな。わかるもん。私がそうなんだもん。マンガのほうが楽に読めるんだもん。文字を読むのが好きなんて、「読書家」という一部の変態だけなんです。普通の人は新聞すらロクに読まないんです。そして小説を書こうなんてエラい人にはそれがわからんのです。

 だって彼らは「読書家」だから。

 小説を読まないくせに小説家になろうなんて、そんなたわけものがいるわけないじゃないですか。自分で書いていて心が痛いんですが。

 「読書家」な作家志望者は、文字を読むことがどれほど苦痛なことか知らない。
 だから自分の書く文章にあまり気を使わない。多少不味くても、「読書家」なら平気で読んでしまうからだ。自分なら食べれるからだ。
(そもそも読者がいるってことを考えていない場合もありますが、ここでは除外)

 でも普通の人――ライトノベルの読者層は違う。
 説明文が続くような文章は、読めない。食べられない。

 それを食べさせるために描写があり、萌えキャラがあり、挿絵があり、オモロストーリーがありジャンル分けがあったりするんだきっと。

 「文章力」ってつまりアレですよ。
 他人に美味しく文章を読ませる力ってことですよ。
 そのためにわかりやすく書く。興味を惹くようにメリハリをつける。飽きさせないようにおなじ言い回しは使わない。

 わかりやすいだけじゃ読んでくれない。
 美味しくなくちゃ読んでくれない。
 その美味しくするひとつの方法として、「文章力」がある。

 で、「文章力」が美味しくないんなら、ほかの部分でどうにかするしかないですな。
 「ストーリー」とか「キャラクター」とか「設定」とか「構成力」とか、「挿絵」とか「流行っているから」とか……。だんだん他力本願になってゆくよ。




>あらすじ作り(つまり物語作り)

>>一日のうちの時間割を作って、レスを書く時間と、2000字課題をやる時間と、長編あらすじを作る時間とを、分けること。

 あらすじ作りなんてやったことがないから、どれほど時間がかかるものなのかがわからない。なのでまずはやってみることが必要でしょう。

 だからやってみた。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
■おっさんファンタジーもの(800文字)
 すでに魔王は打ち倒され、世界から魔物は姿を消しかけていた。平和の訪れは冒険者から仕事を失わせる。ベテラン冒険者のダレルは、もう引退してなじみの女と暮らそうかと考えつつも、勇者と呼ばれる夢を捨てきれてなかった。商隊の護衛として街道を行くとき、いないはずの魔物に襲われる。魔物の狙いは荷馬車に隠された少女。商隊とは敵の目を欺く偽装、商人は魔法使いだった。魔物を退けるも、ダリルと王女を除き、みな全滅する。
 仕事を斡旋した組合に、ダレルは話が違うと抗議をする。そこに現れたのは、かつて一緒に組んだことのある魔法使い、ラシムだった。今回の件は魔法組合を裏切った最高位クラスの魔法使いロフトが首謀者であり、少女はある王国の王女と明かす。王国はロフトの手によって全員が石と化し、王女には魔王を復活させるための呪いがかけられた。魔王復活を防ぐためには期限以内に解呪せねばならず、そのためには聖王都に向かわねばならない。ラシムは新たに護衛を依頼する。ダレルは悩みつつも、結局引き受けた。
 旅が始まった。魔物や、魔導師の配下である魔法使いたちの妨害を、ダレルはラシムやわがまま王女、かつての仲間たちと力を合わせ、なんとか乗り越えてゆく。
 期限直前で聖王都に到着した。解呪の術法に入ったとき、ロフトがみずから乗りこんでくる。強大な力で、聖王都の僧侶は巫女をのぞき石化させられてしまう。ダレルはただひとり抵抗するもかなわない。ラシムはロフトの部下の相手で手一杯で手助けできず、ついにダレルは絶命した。誰もが絶望しかけたとき、巫女が解呪用の法力をダレルに注ぎこみ、ラシムはみずからも無力化する魔法無効化の術法を使う。ダレルは復活し、魔法の使えないロフトを打ち倒した。ロフトの死により王女の呪いは解ける。王国、魔法組合の対面もあり、表だって勇者と呼ばれることはないが、ダレルは満足した。女の元へ帰る。


起:勇者と呼ばれる夢を捨てきれず、引退できないおっさん冒険者。
承:世界の危機に遭遇し、喜んで立ち向かう。
転:絶体絶命の危機に陥るも、復活、敵をうち倒す。
結:世界を救い、満足して引退する。
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 手元にあった「濡れ落ち葉な冒険者、世界を救う」というメモから話を広げてみたもの。まず起承転結を決めてから800字のあらすじに膨らましてみました。人物名は超適当。舞台背景すら考えてません。

 なのに2時間もかかったんだよう。

 えーと、こんなんでいいんでしょうか。なんか承の部分がぜんっぜん描かれていないわけですが。舞台設定を明かすだけで半分くらい文字数を使ってますが。教えて津荒さんor春日さん。

 あ、MF文庫向けに1000字でやるように、と言われましたが、ファミ通文庫も電撃もあらすじは800文字なんですよね。なので汎用が利く800字で書くことにします。
 もし1000字で書くとして、増える200文字は今回の場合、「旅が始まった。魔物や、魔導師の配下である魔法使いたちの妨害を、ダレルはラシムやわがまま王女、かつての仲間たちと力を合わせ、なんとか乗り越えてゆく」あたりを増量することになると思います。

 もう一本。

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■酔いどれ天使(800文字)
 春から大学に通うために上京してきた青年、田嶋宗徳。念願のひとり暮らしに胸を沸きたたせながら、引っ越し先のアパートに向かった。アパートの住人は奇妙な人たちばかりだった。年下にしか見えない三十路管理人、高屋敷日向子に出会い、宗徳はひと目ぼれする。
 住人たちが宗徳の歓迎会を開いてくれた。うわばみな住人たちと、その中でも一番酒を飲む日向子に巻きこまれ、下戸な宗徳は泥酔させられてしまう。ロリな外見のくせに底なしな日向子に幻滅しながら、宗徳は気を失った。
 二日酔いの頭を抱えながら、宗徳は大学に登校する。一緒に受験した同郷の桜山幸に心配されながらも、ついに入学式の最中に嘔吐。一躍有名人になってしまう。
 事情を知って憤慨した幸が、面白そうだからついてきた学友たちと一緒にアパートにに乗りこんできた。幸の抗議を日向子はのほほんと受け流す。いつのまにか飲み会が始まっていた。火花を散らす幸と日向子を見つめながら、やはり宗徳は気を失った。
 目が覚めると、宗徳はなぜか裸で、ついてきた学友の女性のひとりとふとんのなかにいた。幸に罵られ、自身もだらしなさに宗徳は激しく落ちこむ。何もなかったと日向子は証言、慰めてくれるが、思わず宗徳は逆ギレし、酒を好きすぎることを糾弾する。
 アパートの住人から日向子が酒好きになった理由を教えられる。日向子のすでに亡くなった父親は、ウイスキーの製造に携わっていたこと。父のブレンドした酒を飲むことで、日向子は両親を思いだすのだと。
 猛省し謝る宗徳に、私はただお酒が好きなだけと笑って許す日向子。仲直り記念ということでまたも飲み会。宗徳は日向子の父のウイスキーを飲み、少しお酒を好きになれた。


起:主人公、ヒロインと出会い、好意を持つ。
承:ヒロインは酒好きであった。下戸な主人公は幻滅する。
転:なんやかやと構うヒロインを、酒のことで主人公は糾弾する。
結:ヒロインが酒好きになった理由を知り、主人公反省。惚れ直し、酒も好きになる。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


 ライトノベルの題材じゃないなあ。スケールちっちぇえ。
 昔、1000字課題で酒好きな管理人さんの話を書きました。それを膨らましたものです。まあ「めぞん一刻」ですよね。恋の障害がないからすぐ終わりそうだけど。

 こんなものでも1時間30分かかりましたよおっかさん。

 こんなかたちでかまわないのでしょうか。
 元ネタ自体は1000字課題から引っぱってくれば……まあ20本ぐらいは使えそうなのあるかなあ。あればいいなあ。なんですけど、膨らますのが大変であり、実際にあらすじを書くのも大変であり。

 ここから考えると……あらすじ書きには2時間ぐらい必要ですか。
 慣れれば早くなるのかな。

 で、時間割ですか。
 レスを書く時間と、2000字課題と、あらすじと。

 2時間ずつってのが美しいのかな。
 レスするのにもすんげえ時間かかるんだよなぁ……。うう。
 とりあえずレスに2時間、2000字に2時間、あらすじに2時間でいきます。後々調整するかもしれませんが。



 以下余談。

>>2号も掲示板のやりとりではなく、音声チャットだと、やっぱり舞い上がっていて面白いです。

 面白がられている側は面白くないんだもん。


>>この分室のサボり小僧で、ひとり、「小説執筆時間は週に21時間以上」なんてウソついてるやつもいます。

 反応なんかしないんだもん。




 レスにはすんげえ時間がかかったとだけ。眠い。寝る。


お芋の美味しい季節ですね。
No.8614 投稿日 2004年10月31日(日)22時38分 投稿者 弟切 千隼
 実家より戻りました弟切です。実家にて、父が栽培した薩摩芋を食べてきました。とても甘くて、ねっとりした食感があって、美味しかったです。



2号さんへ >

『グラスハート』については、ここで弟切が書いた解説を読むより、2号さん御自身が作品を読むのが一番でしょう。

 図書館によっては、コバルト文庫などのライトノベルを置いているところもあります。図書館の蔵書として一般的ではありませんが、近隣の図書館で探してみる価値はありますよ。



まことさんへ >

 課題部屋のNo.1125にある「さっくりと次」を読みました。簡単な指摘をさせていただきます。
「さっくりと次」の本文は、以下にありますね。

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1125&e=msg&lp=1125&st=0


 弟切は、主人公の詩織が「今、どういう状態にいるのか」わかりにくくて戸惑いました。

 冒頭で、詩織が勝也からの電話を受けたことはわかります。けれども、その時、詩織はどこにどういう姿勢でいたのでしょうか?

 電話を取った途端、詩織と勝也の関係の説明になっていますね。その次の段落まで読んでも、詩織の就職活動についてしか書かれていません。かろうじて、詩織が自分の部屋にいるらしいことは伝わります。


 就職のことがごちゃごちゃと書かれた後に、ようやく

>>何もする気になれず、寮のベッドにごろごろと横になっていた。

とあります。


 しかし、就職活動の印象が強すぎて、この文は印象に残りません。少なくとも、弟切は「詩織が自分の部屋にいる。立っているか座っているかのどちらかで、わりとくつろいだ状態」としか認識できませんでした。
 そのため、末尾のほうで

>>それから突如として顔を上げ、ベッドから跳ね起きた。

とあるのを読んで、「えっ!? 詩織って寝てたんだっけ?」と、前のほうを読み返してしまいました。



 作品の冒頭では、5W1Hを意識して書きましょう。5W1Hがないと、何がどうなっているのか状況が読み取れません。
 5W1Hとは、


When  = いつ    … 時間帯や季節
Where  = どこで   … 場所
Who   = 誰が    … 言動を起こす人物
What  = 何を    … 人物によって動かされるものごと
Why   = なぜ    … 言動の理由
How   = どのように … 具体的な言動の様子


のことです。上記の英単語の頭文字を取って、5W1Hと呼びます。

 おおよそ、作品の冒頭三行以内に5W1Hがなければ、その作品は読み捨てられます。何がどうなっているのか意味がわからない文章は、読むのが苦痛だからです。



「さっくりと次」の冒頭を例に挙げてみましょう。


When(いつ)   … 情報無し
Where(どこで) … 「詩織の部屋で」。ただし情報が出てくるのが遅い。
Who(誰が)    … 「詩織が」
What(何を)   … 「電話を(取って相手の声を聞く)」
Why(なぜ)    … 「電話が鳴ったから」と思われる。
How(どのように) … 「驚いて」


「いつ」と「どこ」の情報がないのが致命的ですね。このために、舞台があやふやなものになっています。この作品世界が、どんなところなのかわかりません。

「誰が」と「何を」と「どのように」は、一応クリアされています。
 ただ、「どのように」の情報が足りません。詩織が「驚いている」という内面的な情報だけでなく、「どんな格好でいるのか」という外面的な情報が欲しかったですね。

「なぜ」は、この場合は書かれていなくてもかまいません。「電話が鳴ったから電話を取ったのだろう」と、容易に推測できる状況だからです。



 作品の冒頭を書く時は、「5W1H、5W1H」と呪文のように唱えながら書くとよいです(笑) 少なくとも最初のうちは、そのくらいしないとうまく書けないでしょう。文章力がない弟切など、いまだにそうやって書いています(^^;


淡々と書き込みます。
No.8615 投稿日 2004年11月1日(月)02時57分 投稿者
春日秋人
>なぜ感情移入させる必要があるのか?

 読者はどうして小説を読むのだろうか。
 言ってしまえば、「楽しむために」である。読者は娯楽として小説を求めている。
 なぜ感情移入させる必要があるのかといえば、まさにその部分――読者に楽しんでもらうためである。
 では、どうして感情移入させると読者に楽しんでもらえるのか。
 
 それは「緊張と解放」です。
 読者は「緊張」から「解放」されることで満足します。
 不幸のどん底だった主人公が、最後に幸せになるとかです。
 主人公だけが緊張と解放を味わっていても意味がありません。当たり前ですが。
 読者に感情移入してもらわなければ、「緊張と解放」は成立しません。

 感情移入できない状態というのは、読者にとって登場人物たちがまったくの他人なのです。
 登場人物たちがなにをしていても「へー、そう」てな感じで、読者は退屈しています。
 だから読者には主人公たちのことを知ってもらって、彼(彼女)らに対して、なんらかの感情を持ってもらわなければなりません。
 読者に彼(彼女)らの友人になってもらう、という感じでしょうか。友人のことは気にかけますよね。友人のピンチは他人事ではないのです。彼(彼女)らのために一喜一憂します。


>2号さん

 代理コメントありがとうございました。


いろいろ
No.8616 投稿日 2004年11月1日(月)10時28分 投稿者
新木 伸
>NGワードの話

 やや古い話題となるが。
 言葉で表現する際に、使える言葉に制限を設けるという話から「NGワード」という概念が出てきたわけだが。

 小説を書くということは、NGワードの山の中から、使える言葉を拾いあげてゆく作業なわけだな。
 そのときの視点であるとか、その時点における読者の理解度であるとか、その時々における物語に対する関心度や集中度によっても、NGとなって使えない言葉が出てくるわけだ。
 ただ書き手の備える元々のボキャブラリーが貧困すぎると、NGの網をかぶせてみたときに、残る言葉がなくなってしまう。

 おなじ言い回しを避ける身に付いていると、言葉を探すうちにボキャブラリーも増えてゆく。ある程度のボキャブラリーがあれば、あれもNG、これもNGと、思いついた言葉が次々と撃墜されていっても、なにがしかは残ることになる。


 ちなみに「読者の理解度」でNGワード出てくる例。
 2号がまことさんに「ショートカットの貼りかた」を教えているが、はじめに書いた「パソコンに詳しい人向け」の説明では「リンク」とか「右クリック」とか「ショートカット」とかを使っている。
 しかしその後で書き直した「パソコンに詳しくない人向け」のほうでは、どちらもNGワードとなって使えずにいる。「リンク」とはなにか、「ショートカット」とはなにか、「右クリック」とはなにか、すべて説明を入れてるわな。

 ちなみに書いたけどアップし忘れていた俺の説明文を下に書いておく。似たようなことをやっている。




>リンクの張りかた

 あれはリンクとか、ショートカットとかいいます。
 ブラウザ(IEとか)でクリックを行える部分には、すべてショートカット文字列なるものが内的に存在しています。それを取得してきて、書き込みの中に入れておくだけです。
 ショートカット文字列はhttpで始まる半角英数の文字列です。url文字列ともいいます。
 それを書き込みのなかに書いておくと、この掲示板では自動識別して押せるようにしてくれます。

 取得の方法。
 課題部屋に書き込みをしたあとで、自分の書き込みを見ようとすると、ツリー表示なり、番号順表示なりで、下線が引かれていて、クリック可能な部分がありますよね。
 あそこの上で、マウスの左クリックをするかわりに、右クリックをします。すると出てくるメニューのなかに、「ショートカットのコピー(T)」なるものがあります。それを実行。
 これでクリップボードのなかに文字列がコピーされました。エディタなりで「貼り付け(ペースト)」の操作を行うだけです。
 ちなみにクリップボードというのは、WINDOWS用語で、コピー&ペーストの最中にコピーした物が入る場所のことです。




>文章力の話

 文章力という言葉を使ったときには、その示すものはふたつある。
 低いレベルでの意味として使うときと、高いレベルの意味として使うときね。

 低いレベルのほうでいう「文章力」が意味するところは、伝える力のこと。
 読んで理解する気が満々の相手に、自分がなにを言わんとしているのか、過不足なく伝える力だ。
 ようするに説明文を書くことのできる力だな。
 電気製品や道具のマニュアルであるとか、パンフレットの文章だとか。読み手が情報を必要としているときに、間違いなく理解できれば良いものだ。

 つぎに高いほうの文章力。
 これは読ませる力のことをいう。
 この場合、読み手はとくに情報を必要としていない。関心がないか、関心が薄い。
 とくに読みたいと思っていない状態の読み手を引きずり込んで、強制的に情報を送りこむ力のことをいう。

 マニュアルや事務書類は、読み手は読む必要を持っている。電気製品の使い方を知らなきゃ使えないし、必要なことが書いてあるパンフレットは読まなきゃならない。事務書類を読むのは仕事だ。いやも応もない。

 しかし小説は「娯楽」なわけだ。
 読み手の側に、読む必要は、これっぽっちも存在していない。つまんなきゃ他を読めばいい。書店には山ほど本が溢れかえっているし、本読みなら買ってあるけど読んでない本が山積みされてるはずだ。「積ん読」という。
 よって、ただ「理解させる力」を越えて、「読ませる力」が必要になってくる。

 高いレベルの文章力は、「読む行為を継続させうる力」とでも、定義しておこうか。


 ――が、これは高いレベルでの話。
 そこまで行ってないやつは、まず「理解させる力」のほうを身につけなきゃならない。

 掲示板のコミュニケート程度で、自分の言わんとしてることも充分に伝えられずにオタオタやってるやつは、小説書くなんて、まだ早いわけね。

 説明文など、頭を使わずに指先だけで書けるぐらいになって、それから先のことだ。
 高いレベルの文章力をうんぬんするのは。

 昔、2号にも「関節技ってなにか説明せよ」と言って、全然説明できんかったけど。
 いまならもうすこしマシに説明できるのかしらん?


 ちなみに「プロ作家」が必要とする最低文章力は、低いレベルの文章力なのだ。
 無味乾燥であっても、書こうとしたことが間違いなく伝わる文章。
 ――最低限、それだけあれば充分。ストーリーやキャラクターや演出やアイデアや世界観や設定などで、他になにか見るべきものがあれば、文章力はそれだけでも充分。
 他がないか、あっても弱い場合には、文章力でもう少しアドバンテージを取っておかないと、いかんだろうけど。

 それ以上の高いレベルの文章力のほうは、最低水準を押さえたあとに、何冊も何冊も書いてゆくうちに、だんだんと身に付いてくるものだ。

 実際、「上の文章力=読ませる力」のほうは、俺にもよくわからん。
 自分ではある程度実現できているけど、どうやっているのかさっぱりだし、どうすれば身に付くのかもさっぱりだし。

 仮説でいいなら、上の文章力というのは「リズム」なのだな。
 生理的快感を発生させるリズムがある。文や言葉の長さの緩急とか。情報密度の緩急とか。時間速度の緩急とか。字面の白い黒いの濃淡とか。漢字とかなの分布パターンだとか。
 さまざまな緩急の音階があり、リズムがあり、メロディーがある。
 まあ、音楽みたいなもんだな。音楽理論のほうでは、どんなリズムがどんな感情を呼び起こすか、かなりのところまで判明しているらしい。

 話を戻す。
 そして要約する。
 文章力を身につける方法は――。
 まず「基本」を身につけてから、あとは「書いて書いて書きまくる」ということになる。

 基本を身につけるまでは、考えて書け。自分自身を正しく条件付けして、考えなくてもきちんとしたものが書けるように、考えて書け。
 2号が作っているようなチェックリストを自分なりに作って、一条一条、書いた文章を照らし合わせてチェックしろ。
 続けているうちに、チェックしないでもそういうものが書けるようになってくる。(そういうものしか書けなくなる)





>商業水準において最低レベルの文章力

 「画力」というものにたとえて説明してみる。
 プロ漫画家の漫画は、毎週、いろいろな作者のものが一冊にまとめられて売られているわな。絵の上手い漫画家もいれば、下手な漫画家もいる。
 しかし本に載って売られる以上は、最低限クリアしている「画力」というものがある。

 たとえば室内のシーンで「机」が書かれていたとする。
 それが木の机なのか、鉄の机なのか、プラスチックなのか。椅子は木なのか鉄なのかパイプなのか――?

 または野外のシーンがあったとする。
 地面が土なのかコンクリートなのか。アスファルトなのか、草地なのか。草は青々と茂っているのか、まばらなのか――?
 コマの中にある「物体」が描かれたとする。それが「石」なのか「木」なのか、「コンクリート」なのか「大理石」なのか「鉄のかたまり」なのか――?

 女の子が服を着ているとする。
 彼女の下半身を覆っているのがミニスカートなのかキュロットなのかショートパンツなのか――?
 また上半身に着ている服のほうは、その素材が、布なのか、ビニールなのか、本革なのか、自前の「毛皮」なのか、それとも鉄板なのか――?
 布であるとすれば、さらに木綿なのか、化繊なのか、毛織物なのか、シルクなのか――?

 描かれたものが「何」であるのか、誤解の余地泣く伝わる画力というのが、プロ作品に最低必要な水準である。

 どんな「下手な絵」であっても、プロ作品であれば、上記はクリアしている。
 雑誌をめくって確かめてみるといい。(実際に確認しろよ)
 書いてある物が「何」であるか判別付かずに困ることはないから。

 画力でいうところの「最低水準」が、描かれたものが「何」であるかわかる――ということなら。
 文章力の最低水準もまた、「何を言っているのかわかる」ということなわけだな。




>最低水準に達していない例

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 豪華な調度品で囲まれた部屋のなか、若い男が面白くもなさそうな顔で、テーブルの椅子に腰かけている。リズミカルに、指先でテーブルを叩いていた。
 しばらくたって、扉が重々しく開いた。
「おせえよ、ジジイ」
「最初に遅刻したのはどっちのほうじゃ。とうに昼は過ぎておるぞ」
 上等なローブを身にまとった老人が、部屋のなかに入ってきた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 部屋があるらしい。部屋には豪華な調度品があるらしい。

 これ、絵に描いて起こすとしたら、なにか家具らしき直方体を9本の線で描いて、そこに「豪華な調度品」と手書き文字で書き込んであるくらいだろうな。
 漫画の用語では「ネーム」の状態という。
 注釈が書いてなければ、なにがなんだかわからない状態。

 ぱっぱっと線を引いて、場所のあたりだけを付けて、アシさんに渡すわけよ。
 そして――「ここに豪華な家具描いといて」と渡すわけだ。「豪華な家具」を他の誰かが描いてくれるなら、それでいいのかもしれないけど。

 「若い男」も「面白くなさそうな顔」も、「重々しく開く」も、「上等なローブ」も、すべて同様。
 なにか丸と楕円を描いて「若い男」と書いてあるだけ。
 顔はのっぺらぼうのところに「面白くなさそうな顔」と書きこんであるだけ。
 ローブにも「上等な感じ」と書きこんであるだけ。

 ちゃんと書いてあって、それとわかるのは、「苛立っている」というところぐらいだな。「指でとんとん」という表現方法の善し悪しは置いておくとして。

 ちなみに低レベルの文章力に関して、どれだけ上達しているか確認したいなら、書き直してみるといい。

 「豪華な調度品」
 「若い男」
 「面白くなさそうな顔」
 「重々しく開く」
 「上等なローブ」

 このあたりに関して、「なにが描かれているのかわかる水準」で書くことができるのか。やってみればわかる。

 ちなみに上のほうで、文章力の最低水準とは「説明文が書けることだ」と言っていて、ここでは「描写ができることだ」と言っている。
 混乱するかもしれない。
 俺のほうに両者を区別する分解能がないために、一緒になってしまっているわけだが。

 説明文というのは、「言葉で直接書けることを書く能力」だよな。
 描写というのは、「言葉で直接は書けないことを書く能力」だよな。

 どちらも「何を書いているかわかる」という点で等価だ。たいして違わん。

 漫画における「画力」というのは、もともとの題材が「立体物の映像」である以上、そもそも言葉で書けないものを絵として描く力であるわけだ。
 漫画において、言葉で直接書けるものは、台詞とト書きぐらいなものだ。




>物語とは

 「文章力とは」が片づいたから、2号には次の宿題。
 つぎは「物語とはなにか」について。

 物語って、なんなの? なんのためにあるわけ?
 ヒントは、読者であるとき、おまえはなんのために物語を読むか、ということにある。
 読み手の自分がなんのために物語を読むかわかったなら、書き手に回ったときにも、その要求を満たすように書けばいいだけだ。





>あらすじとか

>>■おっさんファンタジーもの(800文字)

 退屈だな。転がねーじゃん。
 起承でもって、「王女を王都に連れて行って儀式を行わねばならない」という流れを作ったわけだな。
 その流れのまんま、片づいてるだけじゃん。

 いいか? 見せるぞ?

起)・王女を拾いました。
承)・魔王の復活を阻むため、王女を王都に連れて行くことになりました。
転)・(空白)
結)・王都で儀式を行いました。

 簡単に言うなら、「転」というのは、「しかし〜」と続く流れの転換なわけね。

起)・王女を拾いました。
承)・魔王の復活を阻むため、王女を王都に連れて行くことになりました。
転)・しかし〜……
結)・王都で儀式を行いました。

 この空白部分を、「しかし」で始まる展開で埋めるわけね。

 ちなみにフカオモではどうなっていたかというと……。

起)・音楽の天才に拾われました。
承)・天才にしごかれて一人前のミュージシャンを目指すことになりました。
転)・しかし逃亡しました。
結)・戻りました。

 こんなふうに、起承の流れとは異なる「しかし〜」の展開があったわけね。
 この「しかし〜」のところを、大量にアイデア出しな。何十個か出してこい。
 突飛すぎてもダメ。容易に予想がついてしまう程度でもダメ。
 予想は裏切り、期待は裏切らない――という、さじ加減が必要だ。
 そういうものを選べ。

 あと主人公に葛藤がない。ヒロインにも他のキャラにも葛藤がない。葛藤している状態というのは、一種の緊張状態なわけだ。物語としての山場にあわせて、主人公の葛藤が解決されるから、カタルシスがあるんだ。
 葛藤のないこの話には、なんのカタルシスもない。

 おっさんには、「勇者になりてぇ」とかいう願望があるみたいだから、なんか葛藤の芽みたいなものはあるんだよな。しかしそれがストーリーに反映されていない。

 あと話のスケールが、ちっちぇえ。
 「魔王復活で大変なことになる」程度だろ?
 魔王が復活してくるぐらいのスケールにしろよ。

 きょうびのライトノベル読みのお客様方が、こんな中途半端にちっちぇえスケールの話で満足すると思うのか?





>>■酔いどれ天使(800文字)

 これ短編か?
 山場が見あたらねぇぞ?

 主人公と酒好きお姉さんとの喧嘩があるな。これを山場だとカウントすると、話全体で一個しか山場がないことになる。
 長編は起承転結で構成されているのだから、山場は4つくらいはあるはずなのね。そのうちの最大の山場がラストの山場となるわけだ。

 話のスケールがちっちゃいのは、こういう話のジャンルなので、おいておく。
 なによりも悪いのは、スケールが大きそうなふりをして、じつはちっちゃいことなのだな。裏切り行為は死罪に値する。
 はじめから「スケールは小さいですよ〜」と言っておけば、そう気にならない。
 なお「小さいですよ〜」とか言いつつ、じつは際限なくでっかくなってゆく、というのもある。こういう裏切りは許される。



>>元ネタ自体は1000字課題から引っぱってくれば……まあ20本ぐらいは使えそうなのあるかなあ。あればいいなあ。なんですけど、膨らますのが大変であり、実際にあらすじを書くのも大変であり。

 じゃあ、その20個、さっさと使い切ってしまえ。
 容易に出てくるそんなもん、どうせゴミだ。たぶんゴミだ。きっとゴミだ。
 拾うべきものは、そこから先に出てくるものだ。

 そういや2号はアイデア出しの練習もしてないんだっけか。
 最初に出てくる10〜20個は、ゴミだから、無条件に捨てるというのが、分室で教えているアイデア出しの秘訣なわけだ。

 そのゴミの20個分、起承転結を付ける練習台として使おう。
 毎日2本な。
 とっとと書いてこいよ。おら。




>あらすじ、プロット叩き

 なんか構成面のことをやるの、ひさしぶりな気がする。
 最近文章のことばっかだったもんなぁ。
 そもそも俺は、構成面の指摘のほうが得意なのだ。

 本人自身が、文章よりも構成のほうを苦手としているから、克服してきたものが多いぶん、構成面の指摘のほうが引き出しが多いのだ。

 下のレベルの文章力――「説明する力」なんて、わし、とくに練習しないでも、自然と身につけてたよ。






>春日

>> 読者はどうして小説を読むのだろうか。
>> 言ってしまえば、「楽しむために」である。読者は娯楽として小説を求めている。
>> なぜ感情移入させる必要があるのかといえば、まさにその部分――読者に楽しんでもらうためである。

 「感情移入」と「娯楽」に関して、説明しろ。
 感情移入のほうは間違えている。ごく浅い感情移入が行われた場合には、友人に起きることのように気に掛ける。だがそれが感情移入であるといったら間違いだ。それは薄っぺらい感情移入が起きたときの現象でしかない。

 娯楽に関しては、娯楽がなんであるのか、まったく説明していないよな。「楽しむ」ってどういうことよ?

 あと変なところで聞きかじった理屈を我田引水してくるんじゃない。
 おまえの言葉で説明しろと言ってる。


補足
No.8617 投稿日 2004年11月1日(月)11時44分 投稿者
新木 伸
>文章力について
>補足

 書かれていることが、読み手にとって「新奇」なものであれば、読ませる力が足りなくても、読もうとする力が働く。
 よって「上のレベルの文章力=読ませる力」が多少足りなかったとしても、なんとかなってしまう。
 目新しいことを書いておけば、多少の文章力のなさは、なんとかカバーできてしまうわけだ。といっても最低水準はあるわけだが。「説明力」に事欠くほど低い場合は、もはやどうしようもない。


>>書きあげたはいいが、ロックバンド小説なんか受け入れてくれるライトノベルの賞なんて、この世のどこかにあるんか? と恐れおののいてました。とくに超常現象が起こるわけでもなく、異世界でもなく、萌えキャラもおらず、人が死んだりもしない。そんな小説、みんな読みたいの?

 ライトノベルで、これほどかように、「異世界」「人死に」が多くなってくるのは、そのせいもある。一般小説と比べて、そうしたものの比率が異様に多いよな。
 新奇な世界だったり、新奇な出来事だったりする。(人が死ぬっていうことは、たいていの人にとって新奇なことである)


 真に文章力が必要とされるのは、なんでもないことを面白く読ませるときだ。
 すると上のレベルの文章力の練習を行うには、なんでもないシーンを書いて練習すればよいということになる。

 そういや、昔、「朝起きて歯磨き」なんて課題をやらせたことがあったっけなぁ。


質問の答えとあらすじ
No.8618 投稿日 2004年11月1日(月)15時17分 投稿者 まこと
 新木さんにお答えすることがたくさんあります。毎度わがままを言いますが、説明文が短くてすむ順にさせてください。週末、時間をとるのが厳しかったので。

>時間。私が、よみかく、ということにかけられる時間について

 私には時間をとることが難しい。なぜか。
1.仕事を持っているということ。あまりいい訳にはなりませんが。
 
 ふたつめは、少々説明が要ります。自己紹介で自分個人のことを全く書いてませんでしたから。自分の事まで説明する余裕がなかったというのもありますし、時間が取れないことを指摘されるのが怖かったということもあります。
 えーと、わたしにはひとり、娘がいます。
 
2.子育ての最中です。これも、こなしながら執筆する方は案外多いようです。
 
 でも、1.と2.を両立させつつ執筆もとなると、時間が取りづらかったりします。
 
 以上の理由で、平日は平均して2時間。休日も、まるっきり使えるというのはなかなかありません。
 集中して時間の取れる時は、書く。細切れでも5分時間が空けばプリントアウトした過去ログを読む、という毎日です。読書は風呂の中。
 長編を書いたときは平均睡眠時間が4時間を切った状態で5ヶ月。疲れました。へなちょこの私には睡眠を削るのは無理みたいです。
 今は時間を捻り出すのがだいぶ上手くなってきました。日夜、時間のダイエットをしています。
 
 新木さんへの質問の答えですが、集中力は人並みにあると思います。ただ、まとまった時間をとるためには尚一層の努力を必要とします。
 努力します。


>あらすじだったり……
 おかしなことに、罰ゲームに臨むような気分です。作品読み返すのが結構苦しかったりして。
 なぜか? それは普段、人に隠して表に出さずにいる考え方とか思いなどが、如実にあらわれてしまっているから。
 自分の作品を人に見せるのが恥ずかしい。この説明と調度つながりました。良い流れなので書きたいと思います。
 自分の想いを作品中で思う存分語っておきながら、人に本音を知られるのが恥ずかしいという性格なので、気づかれたらどうしよう、と思ってしまう。
 この中編にも同じ現象が起きてます。書いた当初は達成感でいっぱい。満足であるし、投稿も出来る。ところが時間が経って冷静になると、これを人に見られた日には大変だ、という気分になってくる。

 自分で書いたのだから責任持たなければいけないんでしょうけど……。
 中編の本文の方も赤面しつつ読みました。これを見てもらって、まともな物書きになる為だ、と自分を励まして。でも、梗概はもうダメ。こっぱずかしくて倒れました。
 自分の作品ですし、書きたかった理由も分かるのですが、こうまでこってりなりきっていると、なんだか、おなかいっぱいでのみこめない。これのあらすじを書き直すというのは、きついかもしれません。
 あらためて、拙作をお読みくださった皆さん(含む下読みさん)ありがとうございました。感想をお寄せくださった皆様こころより感謝いたします。新木さん我慢強い対応ありがとうございます。
 なのですが、気がついたってことと実践できるのってまた違う気がしてます。
 今回の掌編の感想でも、このことを指摘いただいたからです。矯正していきたいと思いますが、どうしてもでてしまうようで、困っています。
 読める物語を書きたいのに。難しいです。
 
 
 
 で、生あらすじです。あらすじと言えるかどうかあやしい、違うものだという気がしています。自分はこういうお話にしたかった的説明文というのでしょうか。
 読んでもらうにはしのびない。
 多分、今書き直しても大差なく下手くそですがこれよりはいくらかマシでありたい……。
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 幼い頃のあたしはいじめに幼児虐待と八方塞の状態で「死んだ方がマシ」とまで思いつめていた。
 ある時湖で死にかけ、助けてくれた青年を勝手に神様だと勘違いしてしまう。
 神に見守られているのだから、と勇気をふるい果敢に運命と立ち向かうが一朝一夕とはゆかず、事態は悪化することも多々あった。
 くじけそうになると湖をおとずれ、大きな声でひとり言のように報告をする。彼は姿をみせないけれど、心のよりどころ、なくてはならない存在となっていく。
 十年がすぎた。父に捨てられすさんでいた母は、あたしを話し相手としてくれるようになり、いじめっ子たちとも対等にわたり合えるまでになっていた。
 たくましく生きるあたしの前に湖で会った青年がひょっこり姿をあらわす。彼はいきなり「結婚しよう」と言いだすなど以前のイメージからあまりにもはかけはなれていた。
 パッとしないあたしに言い寄る美貌の青年をいぶかしんだいじめっ子が「だまされている」と警告してくれるが、ついつい反発し、心にもない言葉を残して逃げだした。母にも知られ、玉の輿の縁談話で喜ばせようとするが「そんな遠くの村に嫁にいくのか」と逆に嘆かれるのだった。
 悩んでいるさなか、青年の恐ろしい心根を垣間見てしまい恐怖にうちふるえる。絶体絶命の窮地を救ってくれたのは彼の双子の兄で、彼こそが湖で出会った青年だった。
 再会を喜んだのもつかの間、自分は精霊であると正体をあかされ、さらに人間とは結ばれない運命だと知らされる。彼のあふれる愛情の前に胸がいっぱいになる。
 ふたりは同じ思い出を共有してきたのだ。
 姿を消した彼に、あたしは涙でかたりかける「孤独のつらさはだれよりもわかる、これからも変わらず湖をおとずれ今度はあなたのためにも話しかける」と。

-----------------------------------------------
 
 これが中編につけて送った梗概です。
 
 800字と400字のあらすじは次回以降に書いてきます。

 宿題が山。余談ですが、私の会社も山の中にあります。山にご縁があるのだと思います。山は好きです。宿題もきらいじゃありません。これもやはりご縁でしょうか。

 最後になりましたが、リンクの仕方、分かりました。
 練習してみたりして。
 
 まことの掌編課題は↓です
 
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1125&e=msg&lp=1125&st=0
 
 新木さん、2号さん、丁寧な解説、ありがとうございました。 

 かかった時間、書いたり消したりで3時間27分
 まこと


いろいろ
No.8619 投稿日 2004年11月1日(月)20時33分 投稿者
新木 伸
>弟切

 5W1Hとはなにか、ということを書いてはいても、なぜ5W1Hが必要なのか、それがあるとどのように良いのか、ないとどんなことになってしまうのか、それらを書いていないものだから、読み手がぜんぜん切実にならない。
 よって説明力にも欠けているわな。だめ出しだ。





>まことさん

 仕事をしながら執筆とか。子育てをしながら執筆とか。
 そういう話は聞きますが、仕事をしながら子育てをしながら執筆っていうのは、さすがに聞かないなぁ。
 小説修行は習い事と一緒で、週3回、1回につき2時間ぐらいの労力を注ぐことが最低でも必要になってきます。それ以下だと、あまり意味がなくなります。
 様々な習い事に照らして考えてみるとわかります。学校の部活でも、習字でもお花でもお茶でも、バレエでも、たいていのものは、ものになるためには、そのくらいの頻度で行うことが必要ですよね。(趣味のレベルとしても)

 習い事と違うのは、切れ切れの時間でも使えるということ。
 まとまった時間を取らなくても、切れ切れであっても、問題ありません。

 子育てはしたことがないのでわかりませんが、乳幼児の頃を過ぎて、中高生ぐらいになってくると手が掛からなくなると聞きます。
 えーと、経験者は、ここだと、とんびさんと、浦戸さんかな?
 そのくらいの頃までに基礎をやって地力を養いつつ、本格的に傾倒するのは、仕事と小説の2本にできる頃という計画でいきますか。
 それでも仕事+家事+小説と、3本立てでしょうが。
 大変でしょうが、頑張ってください。

 僕なんかは、小説に時間を傾けるために、早々と色々なものを捨ててきてしまいました。背負ったまま頑張っている人には、素直に頑張ってくださいと言えるようになりました。最近は。

 使える時間が同程度の人間っていうと――。
 弟切かなぁ。毎日2時間を切ってるかも。色々と時間の使い方のノウハウを持っているかもしれません。


 ちなみに文章を書く時間を取る話。
 パソコンを前にしていないと文章を書けない、と思ってる人も多いのですが。それは間違った認識。
 頭の中だけで文章を練り上げるという技術もあります。
 紙もなにもなくても、1000〜2000字程度の掌編であれば、頭の中だけで書いておいて、家に帰ってから手をまったく止めずに入力するだけ、てなことも可能です。

 パソコンを前にしていないと書けないというのは、道具に頼っている書きかたであって、良くないのですね。パソコンは文章を書き記すための道具であるはずなのに、画面を見ながら考えてしまっているわけです。これはワープロとかパソコンとかの弊害。画面に映しだされる文字を見て考えてしまっている。
 本来、文章というのは頭の中で流れるものであって、頭の中だけで完全に構築してから、パソコンに書き写すものなんですが。
 パソコンは文章を考える道具ではなくて、清書する道具。




>本音を知られることが恥ずかしい

 先天的露出癖のある人間は、本音を知ってもらうために書くものなんですけどね。
 普段、ぱんつを履いて人から隠しておかなきゃならないモノを、創作という名の大義名分を得て御開帳できるんですから、こんないい仕事ったらないです。

 だからといって、ただ本音をぶちまけただけだと、人から読んでもらえるものにはなりえません。ドラマにして起伏をつけてテーマを立て、「人間ってこういうものだよね」とか、他人事のように仕立てて、そら美しい感動系の綺麗なものに変えてみせたりとか。いろいろな苦労を経て、楽しめるものの隙間にこっそり埋め込んでおくわけですね。
 これを僕は「作者の取り分」と読んでいます。
 代金分、きっちりと読者を楽しませた上で得られる作者の取り分ってもんです。

 想いを語ることを恥ずかしがっていると、恥ずかしさをこらえてぶちまけるのに精一杯となって、料金分楽しませることまで気が回らなくなりかねませんから、注意してください。


 なお、あらすじは一人称(あたし)を避けて、三人称で客観的に書いてゆくといいです。登場人物は名前で書くということ。

 また、冒頭のシーンの「幼い頃虐待されていた」ということとか。
 「虐待」というと、体にアザができたりするようなことを意味するので、この場合には不適切。

 また、その「幼い頃のこと」は、現在進行形で起きている出来事ではなく、昔のことですよね。
 すると誰かが回想していることになります。誰かというのは、もちろん主人公なわけですが。
 この「誰か」がどこにいて、いつ、どんな状況に置かれたうえで、昔を回想しているのか、それらをはっきり書かないとなりません。

 誰かが昔を回想している。――では、書きかたとして不十分なのです。
 いつ、どこにいる誰が、どんな状況において、自分の過去を回想している。――と、すべて書かないとなりません。

 「出来事」を書くときに、「いつ」「どこで」「だれが」「なにを」「どうする」「どんな理由で」――と、6つの付属情報を添えておく。
 これはニュースなどでも使われている方法です。
 「東京の新宿歌舞伎町で本日二時過ぎに暴力団同士の銃撃戦があり、組員の一人が別の組員一名を射殺しました。抗争の原因は口論がきっかけでした」――とか、報じられますよね。

 人間というのは、どういうわけだか、「いつ」「どこで」「誰が」「なにを」「どうした」「どんな理由で」――と、これらすべてが揃っていないと、物事が頭の中に入ってこないようになっているのです。

 「本日二時過ぎに暴力団同士の銃撃戦があり、組員の一人が別の組員一名を射殺。抗争の原因は口論がきっかけ」――と、あっても、「どこでだよ?」という疑問が出てきます。
 「東京の歌舞伎町で銃撃戦があった」――では、「いつだよ?」となります。
 「東京の歌舞伎町で暴力団組員が射殺された」――では、「誰がやったんだよ?」と。
 「東京の歌舞伎町で本日事件がありました」――では、「どんな事件だよ?」と。

 どこで起きたかわからなかったり、いつ起きたかわからなかったり、誰がやったかわからなかったり、なにをしたのがわからなかったり、なぜやったのかわからなかったり――そういったものは、情報としては不完全なのですね。
 不完全なものは、意味を持たない。

 たとえば「いつ?」が不明な場合。
 仮に10年前に起きたのだとします。しかし10年前の銃撃戦のことなんか、覚えていたって無駄ですよね。しかしつい昨日のことだったら、「最近の歌舞伎町は物騒なんだな」と、自分なりの結論を出すことができます。
 「いつ」が不明なままだと、その情報が重要なものなのか、そうでないのか、判断が付けられません。

 他の「だれ」「どこで」「なにを」「どうする」「どんな理由で」――も、すべて同様。
 どれひとつ欠けていても、その情報が重要かどうかの判断が行えないので、情報としては意味のないものとなってしまいます。

 ――ですので。

 あらすじに何かを書く場合には、上記のすべてが揃うように書きましょう。
 ただし、いつもいつも書かなければならないということはなく、時間的に繋がっていたり、場所的に繋がっていたりして、自明である場合には、省略可能です。

 分室用語では、この6つのことを5W1Hと言っています。

 さっそく、800字版と400字版を書くときに反映させてください。





>マシンガン、サブマシンガン、自動小銃の違い

 そういや昔、「マシンガンとサブマシンガンは大して変わらん」と書いたことがあったけど。
 いま書いている原稿の都合で調べていたところ、その違いが判明したので、書いておく。
 間違ったことを書いていたことを発見したもので。

 なにも付かない「マシンガン」ってのは、固定式の大型のやつ。
 サブマシンガンは小型のマシンガン。使用する弾頭が拳銃弾である。
 自動小銃ってのは、ライフル形の銃でオート連射ができるもの。アサルト・ライフルともいう。

 サブマシンガンと自動小銃の明確な違いは、拳銃弾を使っているか、ライフル弾を使っているかにある。炸薬の量も弾頭重量も違うので、一発一発の威力やら、射程距離やらが違ってくる。

 てなことで。


タイムはお金です
No.8620 投稿日 2004年11月2日(火)00時22分 投稿者
名無し君2号
 私って、時間的にはものすんげえ恵まれているんですよね。そりゃあもう罰当たりなほどに。無い人からみたら憎たらしいほどに。

 えーと……がんばります。




>1000字課題

 あれから書き直して、とりあえず5200文字です。一日2000文字は、まだ守れている模様。ただ、まだ終わってませんので、アップはしません。明日にはあげられると思います。




>あらすじ作り

■ロリ吸血鬼もの
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 中学卒業を控えた少年、高岡ハルキは、友人たちと思い出づくりと称して夜遊びしていた。気になっていた同級生、佐久間イクミともすこし良い仲となり、おなじ高校に通える日を待ち遠しく思う。帰り道、ハルキはなにものかに追われている少女と出会う。少女に、ハルキは幼いころに死に別れた母のおもかげを感じ、思わずかばってしまう。少女はサエリと名乗った。母とおなじ名前だった。
 ちょうど出張で父のいない家に、ハルキはサエリをかくまうことにした。日常生活でサエリがみせるふるまいのはしばしに、ハルキは母を感じてしまい、とまどいながらも惹かれてゆく。自然とイクミとは距離ができてしまっていた。妖しくも楽しい日々に、行方不明者が増加しているというニュースも、ハルキは気にならなかった。
 そんなある日、ハルキはイクミから公園に呼び出される。そこでサエリが人を食らう化け物であることを知らされる。サエリを追っていたのは、退治しようとする組織であり、イクミに教えたのも彼らだった。サエリからハルキを遠ざけるために利用されていた。
 あわてて家に戻ったハルキの前には、多くの死体と傷ついたサエリの姿があった。いまにも止めをさされそうなサエリをかばい、一緒に逃げる。
 廃倉庫にまで逃げるも、まわりは囲まれていた。絶体絶命の危機に、サエリは告白をはじめる。すべて事実である。自分が死んだというのは嘘で、ある人の力で化け物にされたという。ついに囲んでいた男たちは突入する。しかし、ハルキを食らって傷を治したサエリと、おなじく化け物となったハルキによって全滅させられた。
 倒した相手を喜びながら食らうサエリに、ハルキはかつての母がいないことを思い知る。襲いかかりサエリは抵抗せず倒された。ハルキは母を化け物にした男を倒すため、旅立つ。


起:主人公の前に、死んだはずの母があらわれる。
承:一緒に暮らすも、少しずつ母がおかしいと思い始める。
転:母が人を殺さねば生きていけない化け物だとわかる。
結:母を人として死なせてやる。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 うわ、起承転結と流れが違う!
 最初にまず起承転結を考えて、そこから肉づけをしたんですが……違う。

 で、こんなのに1時間30分ほどかかりました。
 それにしても私はあらすじの書き方が下手だなあ。「襲いかかりイクミは抵抗せず倒された」ってなんだそりゃ。たかだか800文字がコントロールできない。

 それと、いまはこちらにアップしてますが、ある程度の数がそろったら、ひとまとめにして課題部屋に置いておきます。800字なんてわざわざクリックするの、めんどくさいかなあって思ったのさ。




>物語とは

>>物語って、なんなの? なんのためにあるわけ?
>>ヒントは、読者であるとき、おまえはなんのために物語を読むか、ということにある。

 これはべつに小説にかぎりません。マンガ、ドラマ、映画、ゲーム、それだけじゃあなくって、たとえばスポーツ中継なんかでも、人はなにかしらの物語を見いだしたりします。

 この前、海の向こうアメリカでは、野球のワールドシリーズ(アメリカ最強決定戦)で、レッドソックスというチームが86年ぶりに優勝しました。
 もう86年ってだけですごいですよね。前回優勝したときに生まれた子供はもうおじいちゃんになっちゃってます。あまりに優勝できないので、ライバルチームの名選手、ベーブ・ルースの呪いがかかっているんじゃないかとまで言われてました。

 「呪いがある」――だからこのチームは優勝できないのだ。

 これだけで、ひとつの物語になっていると思います。どうして呪いをかけられたのか。どんな呪いなのか。どんな犠牲があったのか。
 優勝しちゃったことで、この物語にはひとつの区切りがついてしまったのですが。

 どうして人は物語を求めるのか。
 どうして無理にこじつけてでも、物語を作りだそうとするのか。

 そりゃそのほうが面白いからですよね。
 どきどきしたい、わくわくしたい。物語には、それがある。

 さて、なんで物語は面白いのか。

 人の不幸は蜜の味を申します――。
 父がギャンブルで借金を作り蒸発、母は愛人と逃げ、家には年端もゆかない姉弟だけが残された。「おなかすいたよう、ねえちゃん」「ごめんね、ごめんね。でももううちにはごはんがないの。食べるものがないの」――やべ、自分で書いていて涙腺がゆるんできた。

 ぐすん……こ、こんな感じの物語が、ドラマでもドキュメンタリーでも小説でもなんでもいい、あるとします。
 それを眺めて、人は幼い姉弟に胸が締めつけられたり、無責任な親にいきどおったり、我が身と置きかえてああまだ私は幸せだと思ったり、かわいそうな姉弟萌え〜とか感じるわけです。

 感情が揺さぶられる。喜怒哀楽、哀しくなる。

 無理にかわいそうな話じゃなくてもいいです。
 気弱で純真なか細い少年のもとに、天使やら悪魔やら超能力者やら魔法使いやら吸血鬼やら格闘家やら――いずれも超絶美形少女だったりお姉さまだったり熟女だったり――が大挙して押し掛け女房にやってくる。うはうはひほ〜なハーレム状態だけど少年は純真だから寸止め寸止め〜。
 こういった話だと○○ちゃん萌え〜△△さますてき〜××さんいじらしい〜とか、読者はもだえ狂うわけです。

 喜怒哀楽でいえば、喜びでしょうか。

 つまり、物語というのは心に刺激を与えるから面白いんですね。

 そして……人は刺激にはなれちゃうものなのです。
 つねに新しい刺激を、もしくは強い刺激を。もっともっともっともっと。

 赤ん坊のころなら、変な顔をするだけできゃっきゃっと笑ってくれます。
 でも、成長したらそうはいかないでしょ。目を剥きだしにして唇を突きだしたって、「バカじゃねえの?」と片眉をあげられるぐらいでしょう。

 だからわざわざ「物語」なんか作らなきゃならない。
 主人公を姉弟にして、父親も母親もひどいやつにして、おまけにいなくならせて、親戚からもたらい回しにさせなきゃならない。姉や弟に才覚がありすぎてはならない。安易に事態を解決させてはならない……。
 そこまでやって、ようやくに人は悲しがってくれる。
(世の中には、「部屋で泣いている姉弟」だけでも悲しくなる人もいる――が、上に書いた物語で得られるよりも、少数なはず)

 普通の男が、普通の女と、ごくごく普通の恋愛をしたって、そんなもんちっとも面白くない。なんでかといえば、たいした刺激じゃないから。ある程度の強さか新しさがないと、人の心はぴくともしない。

 だから天使だの悪魔だの吸血鬼だのアンドロイドだのが出てくる。
 まあこれはライトノベル向けだとしても、一般向けであっても、なにかしら事情のあるヒロインと、さまざまな困難を乗り越えてくっつくものです。

 人の心に刺激を与えるための武器。
 物語とは、そのためにあるのです。


 ……しかし、こうエラそうに分析はすれど、私がやれているかというと……いや、あえていうまい……。




 レスには2時間。


干し芋発見
No.8621 投稿日 2004年11月2日(火)02時07分 投稿者 弟切 千隼
 今日の夕方、弟切は近所のスーパーで、干し芋を売っているのを発見しました。野菜売り場の片隅にありました。
 どうやら、神奈川県でも干し芋は普通に手に入るようです。ただ、目立たない場所に置かれていたので、それほど需要がある商品ではないかも知れませんね。
 その干し芋の包みには、「茨城県産、天日乾燥」と書かれていました。



まことさんへ >
>5W1H

 No.8619で新木さんに指摘されたとおり、No.8614の弟切の説明は不十分でした。再度説明します。

 前回の書きこみNo.8614で、とりあえず、「5W1Hとは何か」はわかっていただけたのではないかと思います。ですから、今回は、「なぜ5W1Hが必要なのか」に焦点を当てて説明します。



 ある小説が、「人が銃で撃たれて死ぬ」場面から始まるとします。物語の冒頭としては、インパクトがあってよいですよね。現代日本人にとって、「銃」や「死」は珍しいものですから。

 しかし、同じ「人が銃で撃たれて死ぬ」場面でも、5W1Hによって、全く意味が違ってきます。「いつ」「どこで」「誰が」「何を(この場合は、誰を)」「なぜ」「どのように」撃ったかによって、物語の雰囲気や展開が大きく変わることは、予想できますよね。


 現代日本で人が撃たれたのなら、それは報道すべき価値のある事件です。

 同じ日本でも、戦国時代の戦の最中だとしたらどうでしょう? 当時はマスコミなど存在しませんが、人々の口コミにのぼる価値もないほど、平凡なことに違いありません。

 現代であっても、日本ではなく、イラクのような紛争地帯だったらどうでしょうか? 報道される価値があるにしても、ニュースバリューはだいぶ違うでしょう。紛争地帯では、銃も人の死も日常の延長です。


「いつ」と「どこで」という情報が変わるだけで、同じできごとの意味がこんなに変わります。
「現代日本で人が撃たれた」ことで始まる物語と、「戦国時代の日本で人が撃たれた」ことで始まる物語と、「現代のイラクなどの紛争地帯で人が撃たれた」ことで始まる物語とでは、雰囲気が全く違いますよね。同じ物語にはなりません。



 同様に、「誰が」や「何を」の情報が変わっても、物語の雰囲気は変わります。

 現代日本で、暴力団員が別の暴力団員を撃ったのなら、たいていの人は「暴力団同士の抗争かな」と思うでしょう。こういう冒頭の物語であれば、暴力団の事情を描いた『仁義なき戦い』や『極道の妻たち』みたいな話だろう、と想像されます。

 同じ現代日本でも、テロリストが政府要人を撃ったのなら、全然違う物語になりますね。このような冒頭であれば、読み手は、現代政治の暗部をえぐる政治小説か、テロリストと警察の逃亡・追跡を描くサスペンス小説かと推測するでしょう。

 戦国時代の日本が舞台であっても、「誰が」「何を(誰を)」撃ったかによっては、衝撃的な事件となり得ます。
 例えば、「ある戦国大名が放った特別な刺客」が「武田信玄」を撃ち殺したとなれば、多くの読み手を惹きつけるのに充分ですね。歴史小説の冒頭にふさわしいでしょう。



 5W1Hのうちの1H「どのように」という情報も、物語の雰囲気を決めるのに重要な役割を果たします。

 現代日本で、ある暴力団員が、別の暴力団員を撃ち殺したとします。原因は、先輩の暴力団員にいじめられた若い衆が、キレて銃を乱射したからだ、とします。これだけなら、よくありそうな暴力団内部のいざこざですね。
 ところが、何人もの人が巻き添えになって撃たれた中で、一人だけ、きれいに一発で心臓を撃ち抜かれて死んだとします。狙いもつけずに銃を乱射したにしては、不自然ですよね。

「どのように」撃たれたかという情報を、『一人だけ、きれいに一発で心臓を撃ち抜かれて』とすることで、ただの暴力団員のいざこざではないと匂わせることができます。このような冒頭ならば、のちのち日本国内の暴力団抗争話にとどまらない物語にしても、「ははあ、そういえば」と読者さまに納得してもらうことができます。


 戦国時代の日本で、一人の武士が、銃で撃たれて死んだとします。これだけでは、平凡なできごとです。
 ところが、その武士が、戦国時代にはあり得ない現代の銃で撃たれたとすれば、話は違いますよね。時を越えた現代日本人が、戦国時代の武士の中に紛れ込んでいるのかも知れません。
 こんな冒頭の物語なら、SFですね。半村良さんの『戦国自衛隊』が、こういう感じの話でした。



 5W1Hのうち、「なぜ」については、省略される場合もあります。

 例えば、戦国時代の日本で、一人の兵士が別の兵士を撃ち殺したなら、理由は書かれなくてもいいでしょう。なぜなら、それは当たり前だからです。戦争中に兵士が敵兵を殺すのは当然、と誰もが知っています。

 現代日本で、警察官が殺人犯を撃ち殺したなら、理由が必要です。現代日本では、警官といえども、殺人者を簡単に撃ち殺してはいけないことになっていますからね。

「いつ」「どこで」「誰が」「何を」「どのように」といった情報により、「なぜ」は書くまでもなく自明なことがあります。また、それらの情報によって、「なぜ」が容易に推測できることもあります。
 そういった場合は、「なぜ」を省略することができます。


 だからといって、「なぜ」が物語に与える影響は、決して小さくありません。

 現代日本で、警察官が殺人犯を撃ち殺した理由が、「威嚇のつもりで撃ったのが、誤って当たってしまった」なら、比較的ありそうな理由です。そういう冒頭であれば、「その警察官が一生それを悔い続ける」という贖罪の物語かも知れません。

「威嚇と見せかけて、殺すことを狙って撃った」なら、上記とは全然違う話になりますね。「その警察官は、そもそも怨みのある人を撃ち殺すために警察官になった」という復讐の物語かも知れません。



 5W1Hによって、同じ「人が撃たれて死ぬ」場面が、全く違ったものになってしまうことは、おわかりいただけたでしょう。

 だとすれば、「いつ」「どこで」「誰が」「何を(誰を)」「なぜ」「どのように」撃ったのかわからない場面など、小説としては大失格だと理解していただけるでしょう。
「いつとも知れない時代、どこともわからない場所で、誰かが誰かを撃ち殺しました。理由はわかりません。人々は、誰かを撃ち殺した誰かを探し始めました」などという物語があったら、誰だって読み捨てるでしょう。


感想のお返事と掌編に関する宿題
No.8622 投稿日 2004年11月2日(火)11時52分 投稿者 まこと
>弟切さんへ
 拙作お読みいただき、また、具体的な指摘をしてくださったこと、ありがとうございます。ひとつひとつ分かりやすく書いてありました。
 
 この掌編を書いている時の私は、読み手のことを考えるどころか、自分に向けて言い訳をして、それで納得してしまっていました。読み手のことを意識して書くことが出来ていない、ひとりよがりで、しかも自分に甘かった。
 頭の中にある話を文章にしてもそれが散漫であったり。なんとか文章にあらわせることが出来ても、そのタイミングが遅かったり。
 
 書くからには冒頭で、情報を順序良く、メリハリのある書き方で、アピールするところを強く書かなければいけない。
 弟切さんからの指摘で私が感じた事です。
 せっかくこれだけのことを知ることができたのですから、これの身に付け方を学ばなければいけませんよね。
 身に付け方。習作を重ねるしかないのでしょうか。そうなると、すぐとはいきません。次に書くものは今回より良くするという意欲はあります。けれど、これまでの自分の成長度を見ると、大きく進歩というのは難しいように思います。努力はしますが、この次にも必ずご指摘いただくところが出てくるでしょう。その折にも、時間が許す限りでかまいません、ご指導よろしくお願いします。

 再度の5W1Hの解説を今見つけました。詳しい説明をもらいました。頭では理解できました。実践してみてどの程度身に付いたか調べてみないといけませんね。次を書くのはまだ先になりそうですが、やっていきたいと思います。

>新木さんへ、宿題提出。
 あの話はどんな話か。2W1Hで答える。
 「主人公が(なにが)次に進む話(どうなるのか)元彼はとっとと次に進んでいたから(なぜ)」
 ええとですね、最後の「なぜ」は自分で書いた話なのに自信がありません。
 あの話しがあっさり流れているからだと思います。
 自分でも、先に進む理由を、意識していたかというと自信がありません。まして、はじめて読んだ人がそう感じてくれるかというと、無理でしょうね。
 これじゃ私、無茶な要求をつきつけている凶悪犯みたいです。書ききれていないのを承知で、上記の説明をしているなんて。読んだ人はびっくりしているかもしれない。そんな話だったの? こうなると開き直るしかないですね。そういう話、なんです。もう、最後まで読んでくださってホントありがとうございました。
 思考が宿題から逸れてます。

 分解は次、してくることにします。
 
 それから、すみません。また日本語をまちがえました。新木さんの反応で不安になって辞書引きました。なんと、やってしまっているではありませんか。日本語使えない人が増えているそうですが、私がその筆頭になっていたとは、がっかりです。
 私が間違えて使った単語と本来の意味、
 
 子育て(goo辞書)
 子を育てること。育児(↓)

 育児(goo辞書)
 乳幼児を育てること。

 乳幼児! うちの娘は今年やっと中学校に入ってくれました。平均的中学生より幼い子ですが、親の手は離れてきています。
 子供を育てている。ならまだしも、子育ての単語は使ってはいけません、でした。知っているつもりをまたやっています。
 ペナルティでしょうね。
 すでにいっぱいいっぱいですけど、覚悟はしております。どうぞ、お願いします。
 
 一度ですっきりというのがない、私のレス。格好だけの反省ザルみたいです。そういう奴という烙印を押されないうちに、まともなレス書けるようにならないと。 物語以前に人としての勉強もさせてもらっています。
 この恩を新木さんに返せる日って……来ると思います。たぶん。

 新しいレスがありますね。毎日ありがとうございます。新木さんと同じだけ分かりやすい文章を書くことを目標に置いてますから、自分向けのレスを頻繁に読めるというのは贅沢で、また有意義なことですね。
 
 有意義、怪しいから調べておくと、
 ゆういぎ(goo辞書)
(名・形動)「文」 
 意義のあること。意味・価値のあること。また、そのさま。
「――な仕事」「――な夏休み」「時間を――に過ごす」
 
 合っていました。一安心。
 
 新木さんに今回もいろいろなアドバイスをいただきました。 
 掌編を頭の中だけで書いておくこと、出来るのでしょうか。やってみます。
 作者の取り分。恥ずかしいと言いながら、ほとんど自分が取ってしまってますので、遠慮する方に力を入れます。
 そして、5W1Hはさっそくあらすじに反映させ、ます。
  
 本日も書いたり消したりで3時間24分
 歩みがのろいのは亀とカタツムリとそれから
 まこと


いろいろ
No.8623 投稿日 2004年11月2日(火)13時22分 投稿者
新木 伸
>まことさん
>あの話はどんな話か

>>「主人公が次に進む話。なぜなら元彼はとっとと次に進んでいたから」

 理由のほうがいまひとつはっきりしませんね。元彼が次に進んでいることを知ると、どうして自分も次に進めるようになるのかが、ぜんぜんわかりません。
 自分が次に進めないでいた原因が、彼が進んでいなかったことにあるわけですか?

 ところで、ここにある「次」というのは、いったいどんな状態のことでしょう?
 元彼は「次」に進んでいたとありますが、主人公と違って、彼のほうはどうなっていたのでしょう?
 「次」って、なに?

 あの話は、そもそも、そういう話ではないんじゃないかなぁ。
 はじめ、主人公はなにか落ちこんでいるように見えましたけど。あれはなぜでした? なぜ落ちこんでいたのですか?
 終わりのところでは、落ちこんでいたのが直ったように見えましたけど、それはなぜ?




>2号

 スポーツにあるのはドラマであって、物語じゃないだろ。

 夢想してないで、思考しろよ。

 物語があると、なぜおもしろいのか。
 なぜわくわくどきどきするのか。
 心に刺激が与えられることを良いこととされるのは、なぜなのか。

 ヒントをひとつ。
 物語というのは、すべて「他人」の話なのね。
 物語を読むということは、他人の話にわくわくどきどきして、心に刺激を与えられたいということなのだな。

 不幸な話でも悲惨な話でも、幸福な話でも冒険の話でも、なんでもいいのだけど。
 所詮は他人の話なわけね。
 なぜそんなものを、それほどまでに読みたがるわけだ?

 ちなみに2号、こんなやつの話は読みたいと思う?

 どこかの病気持ちの引きこもりがいるわけだよ。
 そいつは親のすねを囓って穀潰しをしながら、才能もねーのに小説家なんて目指してるわけよ。そいつの日々の生活における、ちっちゃい幸せと、ちっちゃい不幸とを綴っていった話。

 こいつの話は、お前以外の人間には価値がある。まあいくら貰えるかわからんけど、まったくのゼロでないことは確かだ。
 しかしおまえにとっては無価値なものだよな。

 おまえ以外の人間にとっては価値(微細といえども)があり、おまえにとって価値がないのは、なぜゆえだ?





>あらすじ

 ぜんぶ読むの面倒くさいから、こんどから、3行あらすじも付けておくこと。
 また、どこがその話の「ウリ」であるのか、そこんとこも書いておくこと。
 たとえば、母の面影のあるワケアリ少女をかくまうことになって、妖しくスイートな生活のあたりが、いちばんの食べ頃ですよ、とか。ラストのバトルシーンですよとか。たくさんあれば、あるだけいいわな。

 あと、この手の話は、基本的に現実から遠ざけておくのがセオリーなんだがなぁ。
 現実に近いところで「母に似た少女」が出てくると、読者は現実の自分の母親のイメージを出してきちゃって、萎えてしまうわけよ。現代が舞台となるのでも、どうにかしてファンタジー感を持ちこんで、現実と絶縁しておかなければならない。

 参考作品、その1。「破壊魔サダミツ」とか。
 これは宇宙人がいっぱい押し寄せてきた地球にしてる。

 参考作品、その2。「エヴァンゲリオン」。
 主人公は巨大ロボットに乗って変な巨大生物と戦わせられてる。

 おまえが前にやった例の吸血鬼母親ものだと、吸血鬼という存在と、バチカンの使徒ってあたりが、現実との絶縁の役を果たしているわけね。

 あと、どうしてそうやってスケールを小さくしてゆくかなぁ。短編じゃないんだぞ。長編なんだぞ。小説賞の応募作ということは、シリーズ展開も見越して書くということだぞ。
 数冊シリーズの尺に見合うスケールってもんがあるのだ。
 世界の命運ぐらい懸けろよ。

 数冊も使って、延々と親の敵を追いかけてゆくような――そんなちっちゃい話。誰が読みたがるものかね。


かぼちゃ祭り?
No.8624 投稿日 2004年11月2日(火)22時54分 投稿者 弟切 千隼
 最近、ハロウィーンという西洋起源のお祭りが、日本に浸透してきましたね。十月になると、花屋の店先などにたくさんのかぼちゃが飾られます。
 弟切は、それらのかぼちゃを見ているうちにおなかが空いてきました。今夜のおかずはかぼちゃの煮物です。



まことさんへ >

 弟切の説明が理解できるものだったようで、ほっとしています。弟切も、気を抜くとすぐに訳のわからない文章を書いてしまいますから(^^;

 前に書きましたように、まことさんと弟切は、それほど隔たった場所にいるわけではありません。弟切のほうが、ほんの少し、先が見えるだけです。見えるだけで、できるわけではありません。
 弟切もまだまだ修行中です。

 天才でない限り、人間は一足飛びに進歩できません。実践を重ねて、試行錯誤して、進歩するしかないのでしょう。
 それでも、前進し続ければ、いつか目標に行き着けるはずです。少しずつでも進みましょう。お互いに。



HIMAJINさんへ >

 感想部屋No.0219の書きこみを読みました。「そういう感じ方をする人もいるのか」と感心しました。
 HIMAJINさんの書きこみは、いつも勉強になります。

 せっかくですので、弟切にもう少し勉強させて下さい。「読者さまにわかる5W1H」を追求したいです。


 以下に、二つの文章を挙げます。これらの文章を読んで、先を読みたいと思いますか? 
 読み捨てたなら、どこで読み捨てたか教えて下さい。「なぜ読み捨てたのか」まで教えていただければ、なお嬉しいです。


1)ヌヌヌの年、ガガガの都で、トトトがスススを殺した。その理由は、スススがトトトのケケケをポポポしたからであった。
 トトトはすばやく身を隠し、その行方は誰も知らなかった。スススのミミミであるジジジは、復讐のためにトトトを探し始めた。


2)唐の天復四年、洛陽で、時の皇帝である昭宗が殺された。殺したのは有力な地方勢力の一人、朱全忠の部下である。
 昭宗が殺された時、国の実権はすでに朱全忠に握られていた。朱全忠にとっては、用済みの操り人形を始末しただけのことだった。


説明
No.8625 投稿日 2004年11月2日(火)23時11分 投稿者
春日秋人
>感情移入

>>ごく浅い感情移入が行われた場合には、友人のことのように気に掛ける。

 では本物の感情移入とはなにか?
 それは登場人物たち(主に主人公)を自分のことのように気に掛けるようになった状態である。
 感情移入させるってことは、小説を読んでいる間、読者を別の人物になりきらせるわけですね――物語を体験してもらうために。


>娯楽

 娯楽とは、望みを叶えて人を満足させるものである。
 つまり望みを叶えると、人は満足する。
 叶うことの難しい望みが叶ったときのほうが、簡単な望みが叶ったときより満足感は大きいです。
 望みは「期待」と「願い」に分けられます。
 期待はやや客観的な感じです。願いはもうすこし切実です。
 とりあえず、望み=期待としましょう。
 読者は小説を読むとき、さまざまな期待をするはずです。
 
「この主人公(ヒロイン)はきっと幸せになるはずだ」
「主人公はこの敵をスカッとぶっ飛ばしてくれるはずだ」

 などなど。
 小説はそれらの期待に応えます。(いい意味で)裏切ることもあるかもしれませんけれど。
 また、望み=願いの場合――

「この主人公(ヒロイン)には幸せになってほしい!」
「この敵をスカッとぶっ飛ばしてほしい!」

 などなど。
 こういった感情は登場人物に読者が強く感情移入することで起こると思われます。
 期待に応え、願いも叶えることで読者は満足してくれるのですね。


明日は休みか……
No.8626 投稿日 2004年11月3日(水)03時29分 投稿者
名無し君2号
 オバケにゃ学校ほか、な〜んにもないと歌にもございます。
 つまり私はオバケだと思った。Q、Q、キュ〜。オバケにゃ休みも関係ねえぜ〜。そういえばプロ野球の新オーナー、楽天に決まりましたねえ……野球にも興味ねえぜ〜。

 勢いだけの前書きだなあ。




>1000字課題

 終わんね。ただいま8400字。
 どうして私って、どんどん文章量が増えていってしまうんだろう? もっとそぎ落とさなくては……書き上がってから削るとしよう、そうしよう。




>あらすじ作り

 前々回、おっさん冒険者が世界を救う話の話題。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
起)・王女を拾いました。
承)・魔王の復活を阻むため、王女を王都に連れて行くことになりました。
転)・しかし〜……
結)・王都で儀式を行いました。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

>>この「しかし〜」のところを、大量にアイデア出しな。何十個か出してこい。

 ということで、転を考えてみるの巻。

1)しかし、主人公としては魔王が復活してくれたほうが「勇者になる」という夢を叶えられるので、あっさりと裏切りました。
2)しかし、主人公はおっかないんで逃げました。
3)しかし、王女は魔王を復活させたかったのです。懇願され、いっしょに逃げだしました。
4)しかし、王女は魔王を復活させたかったのです。懇願されましたが、王女を王都に連れていきました。
5)しかし、王都で儀式をすると王女が死ぬとわかりました。悩みながらも連れていきました。
6)しかし、王女を救うと王女の国が、侵略戦争を行うとわかりました。悩みながらも連れていきました。
7)しかし、それは王都が神を復活させるための謀略だとわかりました。敵対するも捕まりました。
8)しかし、仲間に裏切られました。王女とふたりきりで王都に向かいました。
9)しかし、魔王と神は表裏一体でした。魔王を復活させねば、地上から神は消えたままになってしまうとわかりました。
10)しかし、王女はさらわれてしまいました。時間ぎりぎりで救出に成功しました。


 さしあたって10個、上げてみました。もうこれだけでひいひいふうふう、とろけた脳みそが耳から出そうですよ。情けなや。

 なんとなくこつがつかめてきた……のかなあ。
 ようするに、思うとおりに事が運ばなきゃいいのだと見たね。

・主人公の行動
・王女の行動
・魔王復活の是非(動機の是非)
・意外な真相

 これらのバリエーションでやってみました。主人公の行動でどう「しかし」が作れるか、王女の行動ではどうか、魔王復活は、意外な真相はどうだ……。



>ロリ母ネタ

>>あと、この手の話は、基本的に現実から遠ざけておくのがセオリーなんだがなぁ。

 げ。また私の「毒」が出ましたか。名前はマザコン毒。
 でもなあ。たしかに私はマザコンですが、現実に母親と恋愛したいとは露とも思わないしなあ。あくまで母性にラブなのであって。



>ちっちぇえなあ

>>あと、どうしてそうやってスケールを小さくしてゆくかなぁ。短編じゃないんだぞ。長編なんだぞ。小説賞の応募作ということは、シリーズ展開も見越して書くということだぞ。

 小さいスケールの話が、だんだんと大きくなるというのではダメですか。そういうのはプロになってからやるべきか。



>今日のあらすじ

■三行あらすじ
 なんどもおなじ一週間を繰り返すこととなった女子高生が、仲間と力を合わせて、失望したり落ちこんだりしながらも、時の流れを取り戻す話。


■みどころ
・やり直しできる喜び。
・無限におなじ日々を繰り返すことの恐怖。
・失望。それをひっくり返すことによるカタルシスみたいなの。
・文化祭の楽しさ。
・仲間との団結。憎しみあい。
・結末のほろ苦さ。


■あらすじ(800字)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
題名:ループ
 水無月あやみは、高校の文化祭で演劇部の出し物として劇に出演していた。練習不足のせいで、大事な場面でセリフをとちって台無しにしてしまう。仲間に慰められるも、情けなさ、恥ずかしさで後悔し、「もう一度やり直せたら」と祈りながら眠りについた。
 朝になって学校に登校するも、あやみは奇妙なことに気づく。なんと一週間前にあやみは戻っていた。不思議に思うも、これ幸いと劇の練習に励む。二度目の文化祭。あやみは失敗なく役をこなすことができた。幸せな思いで眠る。
 しかし、またもあやみは一週間前に戻っていた。友人に相談してみるもまったくとりあってもくれない。まわりの人間はあやみのように時を繰り返しているわけではないようだった。孤独と恐怖を覚えたとき、科学部の部長である滝田天羽があらわれた。
 天羽に誘われ、部室についていくと、そこには五人の男女がいた。彼らはみな、あやみとおなじく時を繰り返してた。天羽はすでに何十回と繰り返しているという。あやみと天羽、その他合わせて七人は、時の流れを取り戻すために協力しあうことを決めた。
 いろんな手段を確かめてみるが、やはりおなじ日々が続いた。何度も繰り返す一週間のなかで、自殺するものもあらわれた。しかし生き返らせられ、またやり直される。みんなついには、諦めたり、疑心暗鬼となったり、自暴自棄となった。最後の手段として、「文化祭に後悔がある」から繰り返すという天羽の仮定のもとに、全員がすべてを完璧にこなすことにした。しかし結果は変わらない。天羽は諦めろと仲間を説得しはじめる。
 失望のなか、あやみは完璧でも後悔はなくならないと気づいた。ただ一生懸命やることを提案、文化祭をこなす。その夜、天羽が告白した。彼はすべて理解した上で嘘をつき、仲間と無限の時間を生きようとしていた。ついに八日目の朝が来る。天羽だけを残して。

起:事件が起こる。
承:解決しようとする。
転:解決したと思ったら間違っていた。
結:真相を解明する。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


 書いておいてなんですけど、たぶん、こういう話ってすでにあると思う。おまけになんだか説教くさいし。原因は不明なままだし。SFっぽいのかなあ……「すこし」「不思議」のほうですけど。なおさらだれか書いてそうなんだよなあ。

 え? なんですか? 世界の危機?
 えっと、ほら、ずっと時間を繰り返していたら、世界は前に進まないわけで……はいはい、わかってますよ、すんませんすんません。

 あと、これ続けようがないっスね。
 スケールもちっちゃいっスね。
 こんなのに2時間もかかっちゃいましたね。




 レスにあまり時間がまわせないです。それでも3時間かかっているんですけどねえ。


いろいろ
No.8627 投稿日 2004年11月3日(水)10時41分 投稿者
新木 伸
>春日

 本物の感情移入というのは、登場人物と完全に同一化することなわけね。
 そして娯楽というのは、望みを叶えることだそうだな。

 前に春日は、感情移入は娯楽のためにあると言っていたわけだが。その関係を説明せよ。
 その論によれば、「娯楽」を成立させるために必須となるわけだよな。感情移入ってものは。





>2号

>>・主人公の行動
>>・王女の行動
>>・魔王復活の是非(動機の是非)
>>・意外な真相
>>これらのバリエーションでやってみました。主人公の行動でどう「しかし」が作れるか、王女の行動ではどうか、魔王復活は、意外な真相はどうだ……。

 「転」の形をバリエーションに分けてみたのはいいのだが。
 それぞれ3個ずつかよ。せめて10個ワンセットぐらいでやってこいよ。体力ねえなぁ。
 「腕立て伏せ」とかだって、ふつー、10回とか20回とかがワンセットになるもんだろ?
 3回ぽっちのことで、「腕立てやってきました!」とか言っているのかねオマイは。どこの貧弱コゾーだよ?

 そうやってバリエーションを立ててから考えてゆくのは、アイデア出しの方法としては正しいのだが……。
 しかし、物語の作りかたとしては間違っている。

 「この話はなんの話であるか」ということが先に決まっていて、話の主が定まっているなら、「転」の展開がどのバリエーションに属するものなのかも、おのずと定まっているはずなのだ。
 山場っていうのは、話にとっていちばん重要なところだろ。
 その肝心な部分を、この段になっていまさら決めようとしているのは、どこか間違えているとは思わんか?

 肝心な部分が、なぜ揺れてしまうのか。
 この話が何の話であるか、作者であるおまえが認識していないからだ。

 おっさんの話なのかよ? 王女の話なのかよ? 魔王復活とその再封印にまつわる叙事的な話で「事件」そのものが主役であって、キャラクターは事件を進展させるためのコマなのかよ?
 それとも「意外な真相」なんてものが主役となる、一発ネタの話なのかよ?

 この話がなんの話であるのかによって、おのずと、転の形が定まってくるわけだ。
 「王女」が話の主人であるなら、王女系の「転」がくるわけだし。おっさんならおっさんに属した転になる。事件が主役なら、事件が転がるのが転となる。

 それが定まらずに揺れていたり、そもそも転自体が存在しなくて、なんとなく山場もなくダラダラ続く話を作っちまっているってのは、なんの話なのか、わかっていないということだ。

 ようするに、とくに書きたいわけでもないのだな。おまえはこの話を。
 「おっさんが書き手ええええ!」とか。
 「姫君萌ええええええええええ!」とか。
 「そのとき歴史が動いたああああ!」とか。
 「このネタどうよどうよどうよどう!」とか。

 そんなふうに、創作の動機がはっきりしている場合には迷わないもんだ。

 この段階で「王女の行動ではどうか、魔王復活は、意外な真相はどうだ」なんてやってるのは、論外で、話にならんわ。
 なんの話なのかわかっていなくて、いまさら転を選択しなきゃならんような場合には、いくらこねくりまわしたって無駄だから捨てちまえ。
 ていうか、そういうのはまだ話になるほど熟してない。アイデアの断片は話の「種」であるかもしれんが、もっと寝かしておいて栄養つけなきゃ、話として育たない。


 ちなみに、見分ける方法がある。
 あらすじを作ってしまうまえに、話の主が定まっているかどうか判断する方法ってことね。
 タイトルが決まっているかどうかで見分けられる。
 正確には、タイトルのイメージが定まっているかってことね。まだ具体的にはフレーズが見つかっていないけど、こんな感じのタイトルになるはず――と、そうしたイメージがあるかどうか。

 タイトルのなかに、話の主は必ず出てくる。
 話にタイトルを付けるという行為は、内容物にラベルを貼ってゆく作業である。
 人間というのは、この「ラベル貼り」を本能として備えている。狩猟採集生活をしていたあたりに身につけているから、もう何百万年も使ってきている能力だ。遺伝子と脳構造に刻まれている。
 よって、卑しくも1300cc以上の脳容量を持つヒトであるかぎり、どんなヘタレでも間違えることはない。

 「クレヨンしんちゃん」なら、しんちゃんが話の主。
 「世界の中心で愛を叫ぶ」なら、「想い」が話の主。
 「エシュタール年代記」なら、なんかエシュタールとかいうもんの歴史が主だ。

 タイトルのイメージさえないということは、瓶に中身が入っていないってことだ。中身がないから、適切なラベルを貼れないのだ。
 中身の空っぽなそんなものは、物語ではないわけだ。
 物語でないものを、いくらこねまわしていたって、物語にはならんのだ。




>>でもなあ。たしかに私はマザコンですが、現実に母親と恋愛したいとは露とも思わないしなあ。あくまで母性にラブなのであって。

 現実母との恋愛はNGで、母性になら憧れる、その理由を示せ。
 現実母は母性を帯びているはずだが、そのほかの要素があるために酷くNGとなってしまうわけだよ。そのほかのものとは、なんなのだ?

 それがわかったなら、マザコン系の話をやるときに、どのように処理すれば受け入れられるモノとなるのかも、わかるのだ。
 NG要素だけをうまく取り除いて、OK要素である「母性」だけを残すように、設定面でうまく都合を付けるわけよ。

 毒のある部分だけを、正確に除去するわけよ。
 フグは美味いけど、皮と卵巣と内臓とに毒があるわけよ。しかし正しい知識と充分な腕前を持った料理人が、その部分を精密に取り除いていったのなら、おいしく頂けるようになるわけよ。

 おまえの場合は、現実母を不死の怪物にして出してきたよな。
 しかし現実母のままだから、NG属性はそのまま残っている。だからやっぱりNGで、拒絶されるわけね。
 取り除くべき属性の本質をしっかりと見極めていないもんだから、「不死の怪物」なんて設定を付け加えて、見てくれをごまかしただけでOKだと錯覚してしまう。
 自分自身が自分のアイデアによって目くらましを受けている。
 激しく、とほほだ。




>>小さいスケールの話が、だんだんと大きくなるというのではダメですか。そういうのはプロになってからやるべきか。

 なにを言っているのか、意味不明。
 たとえば、下宿ではじまった三角関係が、転がってゆくうちに、ついには地球の命運のかかった話になってしまうような話のこととか?
 下宿の大家のお酒スキーなお姉さんが、じつは地球を破壊するか存続させるか決定する外宇宙文明の監査官だとか?

 「涼宮ハルヒの憂鬱」なんかが、その手のパターンだったな。
 ワガママ炸裂美少女の下僕にさせられるという、だいぶ小さなスケールのスタート地点から、最後には全宇宙存亡の危機にまでインフレーションが起きてゆく。
 そう。彼女の「憂鬱」が宇宙を滅ぼすことになる。

 「銀河文明の監査官」なんてのは、単なる一脇役という扱いで出てきてたっけ。





>「ループ」

 事件が主役の話なわけね。
 しかし、あいかわらず、スケールがちっちぇえなぁ。
 たかだか数人の、そう深刻でもない状況が懸かってるだけかよ。時間がループしたって、死ぬわけでもない。


>>なんどもおなじ一週間を繰り返すこととなった女子高生が、仲間と力を合わせて、失望したり落ちこんだりしながらも、時の流れを取り戻す話。

 3行あらすじが、違っている。
 脱出するために、色々やる話だろ。しかも脱出しなきゃならない動機が薄弱。なんでそんなことになったのかの理由も薄弱。

 どうやれば出られるのか? なぜこんなことが起きているのか? ――てな「謎解き」方面を話の主にすれば、ミステリーとして成り立ちそうだが。
 人間ドラマにもなりきっていないし。はなはだ中途半端。
 しかも話が終わってねーし。未解決だし。真相はわけわかんねーし。

 あと、上に書いたように、やっぱり「転」がない。
 瓶にラベルが貼られていない。内容物不明。「転」不在。
 「ループする時間」が話の主であるのなら、「転」は論理的帰結として、「同じ一日を繰り返してきたループに異変が生じて……」となるはずだが。

 「時間ループ現象」のほうが話の主なのか。
 現象に巻き込まれた「人々」のほうが主役となるのか。
 はっきりさせてないからダメなのだ。

 参考作品:「漂流学園」
 →人々が主役。
 あらすじ:省略。有名だから知ってるだろ。

 参考作品:「うる星やつら/ビューティフル・ドリーマー」。
 →「現象」が主役。
 あらすじ:文化祭前日が何度も繰り返される。誰かの「夢」のなかに皆が取り込まれているのだとわかる。――が、誰の夢であるのか、どうすれば出られるのかは不明。登場人物はひとりずつ「消されて」ゆき――。

 こちらの話の場合には、文化祭前日ループから、荒廃した世界での生活ループに移行するところが転となる。現象が主役なもんで。


>技術と書きたいモノ
No.8628 投稿日 2004年11月3日(水)17時05分 投稿者
新木 伸
>技術と書きたいモノ

 技術と書きたいモノとの二本柱が、創作には必要という考えが、最近のマイブーム。
 情熱と技術ともいう。

 技術というのは、書きたいモノを形にするためのもの。書きたいモノがないのに、技術だけあっても宝の持ち腐れだわな。
 またいくら書きたいモノがあっても、技術がなかったら、読んでもらえるものにはならんわな。

 2号の場合、書きたいものが特にない、というのが、弱点であったりする。技術がそこそこ身についていても、書きたいモノを掴んでいないと、その技術は持ち腐れとなるぞ。

 「やりたいことがない」というテーマは、お前の書く話のパターンに、よく出ている。
 なにをしたいわけでもない主人公が、なにかの状況に入りこむわけだよ。そいつがなにをするかといえば、そこから逃げだすことに腐心するわけだ。ついに逃げ出すところが転。しかし逃げ出したはいいが、しまったーと思うわけね。そして戻っていって、なんとなく丸く収まってくれる。そんな話。
 おまえはいつも、そういうものを書いている。

 作者と主人公をダブらせるのもたいがいにしとけと思ったりもする。
 自分の人生のあれやこれと、わざわざオーバーラップさせなくてもいいじゃん、とも思う。んな辛気くさいことしなくたって、せっかくの作り話なんだから、もっと自由にやればいいのに、とも思う――が。
 まあたいていの作家が、そういう自分の人生の修復不能な部分を物語内で消化させたり悪夢のようにエンドレスに繰りかえしたり、取り憑かれたように回し車を回し続ける呪われた永久運動を「創作活動」と称しているようだから、そういうもんなのだろうな。


 前に書いた探偵モノも、今回のフカオモも、結局、そのパターンなわけだろ。
 なにをしたいわけでもないやつが、状況に取りこまれて、逃げて、戻ってくる話。

 そういうテーマがいけないわけではないし、需要もあると思う。辛気くさいがな。
 なにもしたいことがなく、状況のほうから押しかけてきて、積極的に立ち向かうでなく、消極的に逃げることばかり考えるというのは、とてもヘタレであって、現代の若者としては等身大だろう。

 しかし、だな。
 自分がなにを書こうとしているのか、わからずにやっているのが、いかんわけ。
 たとえば状況が押しかけてきて、そこから逃げることばかり考えるというパターンであっても、いくらでも風呂敷を広げる手はあるだろ。放っておいたら限りなくスケールが小さいほうに向かう傾向が自分にあると気づいていれば、意識的にスケールを極大に振ってみるという対策も取れる。
 また、どうしてもつきまとう辛気臭さを消すためには、ハデで、けれんみのある題材と組み合わせてみるとかさ。香辛料をたっぷりとまぶして、素材の生臭さを消すわけよ。

 銀河文明のお姫様が押しかけ女房にやってきて、そこから逃げることばっかり考えてる主人公とか。
 始祖たる吸血鬼の美少女になぜだか見初められちゃって、さらにエクソシスト美女とか御祓い巫女とかもやってきて、方術戦争の核心として、美女美少女入り乱れ、ムチムチ、ナイチチ、ウハウハプリン赤字出血大サービスの、争奪戦の焦点に置かれてしまう主人公だとか。

 羊肉の料理は、どうやって臭いを消すかで工夫をしなけりゃ、食えるものにはならんのだ。そのためには、まず、自分の体から切り出してきた身肉が、臭くてそのままでは食えない、ぎとぎとのアブラギッシュなマトンであることを知らなくてはならんのだ。

 その面では、「母親毒」のロリ吸血鬼風味は、ほどよい加減に臭みが取れて、いい感じになってるわけ。



 ちなみに余談だが。
 俺の書いているものはどんなのかというと、規格外の存在で世界からつま弾きにされている主人公が、世界のほうを強引に自分に合わせることで、規格外の自分のまま変わることなく、世界から「それであたりまえ」として受け入れられるようにする話だ。

 状況が状況であれば、規格外のやつが「はみ出し者」ではなくなる。それがあたりまえとなり、世に求められている資質を備えた人物となりうる。
 そんなテーマ。
 ほうっておくと、いつもいつも、そんなものばかり書いてしまう。

 いわゆる青臭くてよくある青年の主張――「世界は間違っている!」を、ひとつ昇華させてみたわけだが。
 主人公に「世界は間違っている」なんて台詞は言わせない。かわりに不言実行させる。主人公が正しくなくては世界が滅ぶという状況に叩きこんで、主人公に世界を救わせることで、主人公マンセーとさせる。
 結果的には、世界のほうを「自分」に合わせてしまうわけだが、それがエゴではなくて正当化させるために、「世界の危機」なんてものを持ち出してくる必要がある。
 そのことは話のスケールを大きくする役に立っていて、作者の欲求と読者の要求とのギアとが、うまく噛み合っているわけね。

 自分がなにを書いているかなんて、作家なら誰でも意識化しとるぞ。


心なき身にもあはれは知られけり鴫立つ沢の秋の夕暮
No.8629 投稿日 2004年11月3日(水)21時30分 投稿者 弟切 千隼
 題名は、有名な西行法師の歌です。「出家して『風流』などと言っていられない身でも、秋の夕暮れの物悲しさは感じられる」という歌ですね。
 弟切も、秋の夕暮れには心動かされます。出家した人にすらほど遠い不風流な身ですが(^^;



HIMAJINさんへ >

 感想部屋No.0221でのお答え、ありがとうございます。お答えについて、確認させて下さい。


1)ヌヌヌの年、ガガガの都で、トトトがスススを殺した。その理由は、スススがトトトのケケケをポポポしたからであった。
 トトトはすばやく身を隠し、その行方は誰も知らなかった。スススのミミミであるジジジは、復讐のためにトトトを探し始めた。


2)唐の天復四年、洛陽で、時の皇帝である昭宗が殺された。殺したのは有力な地方勢力の一人、朱全忠の部下である。
 昭宗が殺された時、国の実権はすでに朱全忠に握られていた。朱全忠にとっては、用済みの操り人形を始末しただけのことだった。


 面白いかどうかは別にして、上記の1)、2)とも、文章の意味は通じたのですね?
「ヌヌヌ」や「天復」などの固有名詞の意味は除いて、です。

 もし、通じなかった部分があるとしたら、それはどこでしょう? 
 また、「これが知りたいのに、書いていなくてもの足りない」とか、「こんなの要らない。書いてあるとウザい」などと感じた部分はあったでしょうか?



>「5W1H殺人事件」

 こういうトリッキーな小説は、プロでも書くのが難しそうです。少なくとも、現在の弟切には書けません(;_;)

 かわりに、HIMAJINさんが面白いと感じるかも知れない小説を紹介しておきます。あくまで「面白いと感じるかも知れない」であって、全然面白く感じない可能性もあります。弟切はHIMAJINさんではありませんので、本当のところはわかりません。そこのところは御容赦下さい。


筒井 康隆 著『バブリング創世記』、徳間書店、1982年、469円

ジェイムズ・ジョイス 著、柳瀬 尚紀 訳『フィネガンズ・ウェイク1』、河出書房新社、2004年、1260円


 上記の二冊はどちらもミステリではありません。最近のミステリにはトリッキーな作品が多いようですので、「5W1H殺人事件」みたいな作品が存在するかも知れませんね。
 ミステリでは、今、弟切には具体的に思いつく作品がありません。勉強不足ですみません。


かけあしで
No.8630 投稿日 2004年11月3日(水)23時56分 投稿者
名無し君2号
>1000字課題

 No.149−1「べんとらべんとら改」(10500文字、原稿用紙22枚)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1126&e=res&lp=1124&st=1

 姉スキーな妹が、初めて男を連れこんできたので嫉妬に暴れるが、勘違いだとわかってホッとする間もなく、相手が宇宙人なので驚きぶっ倒れる話。

 ま、いつもの変な話です。
 後半になるにつれ、勢いが加速してゆくんですが……最初っからこのテンションを出せないものかと考え中。




>物語とは

>>物語というのは、すべて「他人」の話なのね。
>>物語を読むということは、他人の話にわくわくどきどきして、心に刺激を与えられたいということなのだな。

>>おまえ以外の人間にとっては価値(微細といえども)があり、おまえにとって価値がないのは、なぜゆえだ?

 そうですよねえ。
 仮に吸血鬼がいたとして、血を吸う化け物の話なんか読みたいと思わないでしょうしねえ。じゃあ物書きなんかは、締め切りに追われて地獄のごとき日々を過ごす小説家の話なんて、読みたくないんでしょうか。

 どうして人は他人の話を求めるのか。
 覗き見したいからです。ピーピングピーピング! 嘘です。でもすこし本気です。

 おさまりのいい答えは、「違う世界を体験したい」からとなりましょう。でもなんか罠がありそうな気もするぞ。大丈夫か?

 ……大丈夫、か、な?

 伝記物なんかそのまんまですよね。エラい人の人生を読んで、感心したり時に呆れたり。ファンタジーもそう。おとぎ話もそうか。SFもそうだし。

 自分の人生なんか見たくないのは、そんなのわかりきっているし。いま現在進行形だし。過去の話ならまだ、ある程度は客観的に読めそうな気がしますが。新鮮味もない、楽しくない。




>あらすじ

>>>>小さいスケールの話が、だんだんと大きくなるというのではダメですか。そういうのはプロになってからやるべきか。

>>なにを言っているのか、意味不明。

 すんません。これは――。

>>数冊も使って、延々と親の敵を追いかけてゆくような――そんなちっちゃい話。誰が読みたがるものかね。

 この言葉にかけてました。
 親の敵を追いかけていくうちに、話がどんどん大きくなっていくならどうでしょう、と訊きたかったんです。たとえば、仇が世界征服を狙う組織の親玉で……とか。敵組織の抗争に巻きこまれて……とか。



>>2号の場合、書きたいものが特にない、というのが、弱点であったりする。

 そう面と向かってはっきり言われると、なんていうか、照れますね。ぽっ。

 ――じゃなくて。

 書きたいものですか。
 こんど、自分の心に訊いてみるとしましょう。



 あらすじ書きができない。レスには1時間ほど。


宿題を少し
No.8631 投稿日 2004年11月4日(木)12時15分 投稿者 まこと
>>あの話はどんな話しか。
>>あの話は、そもそも、そういう話ではないんじゃないかなぁ。
 自分で書いた話もわからないでどうするんでしょう。再度読み直しました。
 
 話が飛びますが、まず、句点が2つ続いているところを発見。他にも手直ししてから削除忘れの個所を見つけました。
 それでですね、本題から逸れてしまうのですが、私は直しにかける時間が多すぎる気がしています。
 今回の掌編でも、メモ書きをして本文を作り終える時間よりも、直しにかかる時間のほうが多かったのです。
 とにかく、最後に推敲してからアップしようとするとまた、直したくなって大量に手を入れてしまう。直前までごちゃごちゃいじりまわして、冷めてない頭で最終チェックしてしまいました。
 時間をあけて見直しするというのは、頭を冷やす期間が必要だということなんですね。
 
 あわてて見直して、大丈夫だと思ってしまった後も、何度か開いてますが、さらっと眺めただけでしたから、見逃していました。
 分解してみようとプリントアウトしたものをじっくり見てやっと気づいた次第です。読みづらかったでしょうね、すみませんでした。
 
 メモ書きをもっとずっと詳細なものにすればいいのかもしれません。
 次回その方法でやってみます。
 
 そして、話を戻します。
>>主人公はなにか落ちこんでいるように見えましたけど。あれはなぜでした? なぜ落ちこんでいたのですか?
 そうでした。それは、内定をもらえなかったからでした。

>>落ちこんでいたのが直ったように見えましたけど、それはなぜ?
 元彼からの電話を、自分とよりを戻したくてよこしたのだとカン違いし、この滑稽な出来事によって、落ちこみをふっきることができた。
 
 カン違いした滑稽な自分を笑い飛ばすことで落ちこみから立ち直ることができた。→未熟な自分を認識した。→くよくよしていてもしかたがない、次の就職先を探そうと考えた。

 なので、この話は「内定をもらえず落ちこんでいた主人公が、立ち直る話。自分の滑稽さで、落ちこみをふっきることが出来たから」
 どうでしょうか。
 お伺いをたてないと自信がないってのも情けない。
 これが現状でして。
 
 あらすじ400字と800字書きましたが、見直ししてから明日持ってきます。
 掌編の分解にも挑戦したのですができませんでした。どこから切るのかまったく見当がつきません。再度チャレンジしてきます。
 
 本日はここまでで1時間33分。
 まこと


IQは131だったらしい
No.8632 投稿日 2004年11月4日(木)15時36分 投稿者
新木 伸
 視点変換とか。
 昨日、「テスト・ザ・ネイション」とかいうIQテスト番組を見ていて――。

 「積み木で作った立体物を、別方向から眺めたらどのような形に見えるか」ということが、テスト問題となりうることを初めて知った。

 頭の中にジオラマを作って、あらゆる角度から眺めるってことを、日常としているからなぁ。できないと場面描写が行えないじゃん。
 それがテスト問題にされていても、なんだかピンとこない。
 しかしそれがIQテストの問題となっているからには、「あたりまえ」ではないのが普通ということか。

 シロウトがジオラマ作って眺めるということをやらないのは、ただ単にやりかたを知らないだけだと思っていたけど……。
 やりかたを知っていても、なかなか、やれないものなのか。そういや2号が手こずっていたなぁ。望月も結局できないままだったなぁ。
 しかしこんなのは訓練でどうとでもなることだから、まず脳内3D化の練習からはじめりゃいいことだよな。ひとつ下に段を設ければいいだけだな。




>まことさん

 主人公が落ち込んでいた理由は、就職活動がうまくいっていないため?
 だとしたら、立ち直るためには、就職活動がうまくいく必要があるのでは?


 お話(物語)というものには、ひとつの約束事がありまして。
 それは展開が合理的であること、という約束です。
 なにかの結果があったときには、かならず、原因となるものが前のほうにあるわけですね。
 このことを「因果関係で結ばれている」ともいいますが。

 就職内定が出なくてブルーになってる女の子が、すっきりしゃっきりして元気を取り戻したという「結果」があったなら、その原因となることが、物語のなかになくてはいけません。必ずです。
 誰にでも説明の付く形でなければなりません。
 それが物語の約束事。

 この約束事を満たしていない物語は、古代においては存在しますが、近代にはありません。(古代というのは神話伝承の類という意味。神話などでは、登場人物がよく理由もなく心変わりしていたりする)
 ある人物を支援していた神様が、急に罰するように変わって、そこに納得のゆく理由が無くてもいいのが神話というもの。

 まことさんの話のなかでも、主人公の心が変わってますよね。
 憂うつから元気に変わっているわけです。
 その元気になった理由は、説明が付くものでなければなりません。現代の物語のお約束として。

 元彼から電話がかかってきました。話しました。
 それで憂うつが解決したということは、彼女がブルーになっていた原因が「彼との関係」の中にあったことになります。
 しかし話の中では、ブルーになっている原因は、就職活動がうまくいっていないせいとなっています。
 ここがねじれているわけです。

 彼女が憂うつであった原因は、そもそも彼とのこととは、まるで無関係なわけですよね。

 これが、たとえば……。
 彼と別れて非常に寂しいという状況がまずあって、そこに就職活動はうまくいっていないという追い打ちがかかって、二つのことのダブルパンチで孤独に負けそうになっているということだったとしましょう。
 そういうことであれば、彼との電話を、立ち直りのきっかけにできるかもしれません。

 しかし、彼女が憂うつな原因は、就職活動のこと「だけ」でしたよね。
 冒頭の部分を読むかぎりでは、はじめに電話がかかってきたとき、彼女はそもそも彼のことを忘れていたようです。ぜんぜん引きずっていない。



>>元彼からの電話を、自分とよりを戻したくてよこしたのだとカン違いし、この滑稽な出来事によって、落ちこみをふっきることができた。

 この筋道は、まことさん的には筋が通ったものなのかもしれません。
 それとも自分でも「なにかへん」と思っているのでしょうか?

 自分では筋が通っていると思うなら、それは「自分的」なものあって、一般的ではないと思ってください。
 自分でもどこか変だと思っているなら、他人が見たら、自分が思う数倍ぐらい変に感じるものだと理解してください。
 他人の目のほうが、自分の目の数倍ぐらい鋭敏ですので。



 なぜそんなふうに厳密に因果関係を付けなければならないのか。

 物語のなかではなくて、現実世界のなかでは、物事が理由なく変化するなんてことはしょっちゅう起きています。
 気分がすぐれなかったとして、たいしたこともなく、それが直ることもあります。
 この話のように電話一本で直るとか。たまっていた洗濯物を片づけてきたら、憂うつな気分がどこかに飛んでいたとか。
 明確な因果関係で結びつけられていることのほうが、むしろ少ないものです。

 ――が。
 人が物語に求めているものは「現実そのもの」ではなくて、「カリカチュアされた現実」のほうなのですね。誇張された現実というもの。

 因果関係がきっちりしている、という物語のフォーマットも、「現実の一側面」を強調して写し取ったものなわけです。
 また物語のなかに登場する女の人は、「〜だわ」「〜わよ」「〜よね」――などと、現実の女の人がまず話さない「誇張された女言葉」を話します。男の老人は「わし」という一人称を使ったりします。
 そうしたことなんかも、誇張の一種。

 あと恋愛話でも、誇張は顕著かな。
 ある人物がある人物を好きになるということに、かならず原因となる出来事を出してきますよね。物語の中では。
 しかし現実じゃ、その逆ですよね。人が人を好きになることに、さしたる理由なんてないことのほうが多いです。

 物語のなかくらい、物事にはきちんとした理由があるようにしておこうよ――という、お約束が働いているわけです。
 書き手と読み手との間で、ずっと昔からの了解事項となってます。
 たぶん何百年という大昔からです。たぶんシェークスピア以降から。

 ――てなわけで。
 現代風の物語に慣れてる人に向かって書かれる小説であれば、まことさんも、きっちりと説明の付く因果関係で結んでください。

 あの話の主人公が憂うつから立ち直る、誰でも納得させられる合理的な理由は?
 修正のための方法は二つです。
 憂うつの原因を変えるか、憂うつが直るきっかけのほうを変えるか。

 こう書きながら、僕はどちらの方法でも数パターンずつくらい、つい思い浮かんできてしまっていますが……。
 まことさんが自分で考えないと、まことさんのためにはならないので、書かないでおきますが。


>2号
No.8633 投稿日 2004年11月4日(木)18時28分 投稿者
新木 伸
>2号
>親の敵を追い掛ける話がダメな理由

>>親の敵を追いかけていくうちに、話がどんどん大きくなっていくならどうでしょう、と訊きたかったんです。たとえば、仇が世界征服を狙う組織の親玉で……とか。敵組織の抗争に巻きこまれて……とか。

 いったい何冊でやるつもりなんだよ?

 1冊目で敵ができる。
 2冊目で敵の足取りを追ってゆく。
 3冊目で敵と戦うが逃げられてしまう。
 4冊目で……。

 こんな感じの話をやっていても、だめなわけよ。


 それにしたって、結局は親の敵を追う話じゃん。
 そこのところは変わらない。

 なぜ、はじめからスケールを大きくしておかないのだ?

 たとえば――。
 喪われた超科学を操り、美女&美少女スタッフを引き連れて、銀河を支配する巨大海賊組織に、ただ一隻の宇宙船で立ち向かう一人の少年。彼の目的は復讐にあった。
 ――とか。


 はじめちっこくて、あとで大きくすることに、なにか作劇意図があるならともかく――。
 話のスケールがどんどんインフレを起こすような話は、そういう作劇意図のもとに行われるものなわけね。読者を楽しませるために、はじめは小さく、あとからでっかくしてゆくわけ。インフレ感を楽しんでもらおうという趣向なわけだ。

 そういや俺も書いたっけな。
 女の子ひとり助けようとしたら、その女の子は200億人の国民を抱える国家元首であって、あれよあれよというまに、話のスケールが英雄譚レベルになっていってしまい、ついには惑星一つを救わなきゃならなくなってしまう話だとか。

 だがおまえの場合には、大きな風呂敷をいきなり広げると大変だし、疲れるし、なるたけローコストに開始しようという、しょぼくれていて、へたれた意図が見え見えなんだよな。
 おまえがやろうとしているのは、作者が楽をするためのものじゃないのか?

 そういうのは、だめなの。
 趣味や遊びで書いてる話じゃないんだから。
 対価を受け取る商業小説なんだから。

 何度も言っているようにだな。
 コストを注ぎ込むつもりがないなら、プロ作家目指すのやめろっつーの。どうすれば楽ができるか、どうすれば手を抜けるか――そんなことを考えてるようじゃ、プロにはなれんし、なったとしても長続きしないし、1年鳴いたら木から落ちて死んでる『セミプロ』だし。目指すだけ無駄だっつーの。

 考えるべきなのは、どうすれば、より多くの手間をひとつの作品に込めることができるかという、そっちのほうだ。

 スポーツ選手なんかでも、そうだろ?
 どうすれば楽ができるか、と考えるのではなく――。
 どうすればもっと多くのトレーニングを一日のうちに行えるか。そっちのほうを常に考えるもんだろうが。

 ――で。なんか、あるわけ?
 はじめスケールが小さくて、あとになって大きくなってゆく話が、他よりも多くの手間を注ぎ込めるという理由と根拠とが?





>宿題

>>とくに超常現象が起こるわけでもなく、異世界でもなく、萌えキャラもおらず、人が死んだりもしない。

 超常現象が起きたり、異世界が舞台だったり、萌えキャラがいたり、人が死んだりする話をライトノベル読者が読みたがるのは、なぜなのか答えよ。
 ヒント。
 まずそういう話を自分が読みたい理由を考えてみる。


小春日和ならぬ小夏日和
No.8634 投稿日 2004年11月5日(金)00時25分 投稿者 弟切 千隼
 今日の湘南は快晴で、気温が上がりました。昼間は半袖で外を歩けましたね。十月が寒かった分、十一月が暖かさを取り返しているのでしょうか。



HIMAJINさんへ >

 感想部屋No.0222を読みました。HIMAJINさんのおっしゃることは、読み手としては当然の御意見でしょう。失礼だなんて思いません。

 HIMAJINさんへの見返りとして、掌編を書きます。もちろん自己課題の一環として、でもあります。

 ただし、実際の作品を出す前に、ここにプロットを提出します。「緊張→解放→緊張→解放」という物語のリズムができているかどうか、確認するためです。弟切は、ちょうどこのリズムを重点的に練習しようというところにおりますので。
 プロットを出すと、ネタばれになってしまいますね。その分、実際の作品を読んだ時の面白さは削がれてしまうかも知れません。それは御了承下さい。


 書く話は、殺人事件が起こるミステリはやめました。ネタばれしたミステリほどつまらない作品はありませんものね(^^;
 話のテーマは、ボーイミーツガールとします。


あらすじ他
No.8635 投稿日 2004年11月5日(金)14時47分 投稿者 まこと

>自己申告。
「恥ずかしい」克服のため、やりはじめたこと。 
 小説を書いていることを一部の友人にだけ打ちあけていましたが、その人数を増やしていってます。
 読ませてと言われてもまだ無理ですけど、徐々にそっちもしていきます。昨日は会社の後輩に、今日は実家の母に。あー、恥ずかし。ふー。明日は同僚のおねーさまに。くらくらっ。
 でも、好意的な反応が多くて励ましになります。頑張れとか、自分もなにかにトライしたいとか、ふざけてないで真面目に稼げとか。
 内緒にしているから恥ずかしいんですね。知られてしまうとあきらめがつくものらしいです。こうなったらしょうがない、みたいな覚悟ができます。
 自分の考えも出していこうと思います。


>400字のあらすじ
 あらすじは過去何度か書いています。何度かでは不明瞭ですね、正確には三回です。三回とも本文を書き終えた後に作りました。何の疑問も持たずに書けました。何も考えていなかったからでしょう。
 このたび、新木さんや弟切さんに教わった5W1Hと、2号さんのあらすじの書き方を自分のものに反映させようとしたら、さあ大変。いきなりつまづきました。困っています。
 「いつ」が本文にはっきり出てこないからです。これじゃあらすじが書きづらい。
 「だいたいこれくらいの時代」でしかない。
 こういう風に、はっきりしないものをつきつけられると、かなり怠惰な作品といった印象になるんですね、なるほど。心象が悪くなってしまう。
 どうしましょう、いきなり詰まってしまいました。
 そして、そんなボケた時代に設定する必要あったのか。いまさら悩んでいます。
 現代にすれば、あらすじも作りやすかった。じゃなくて。
 すっきりしない時代にしたメリットってなんだったのか。
 ボケた話だから、ボケた時代。あの時点でそんなに深く考えていたんだろうか。
 
 難しいですが、あらすじ作りやっていきます。
 5W1Hの抜き出しから、
 
「いつ」昔
「どこで」湖で
「だれが」アマリアが
「なにを」溺れていたところを
「どうする」救われる
「どんな理由で」死にかけていたから

「どのような理由」でというと、溺れて死にかけていたから。これで理由になるのでしょうか。

 次の5W1Hにも、理由が見あたらない。強いていえば成長したから。
 言い訳しているのだか、あらすじを作っているのだか。

「いつ」10年後
「どこで」省略(冒頭の山村)
「だれが」アマリアが
「なにを」話し相手を、友人に
「どうする」する、なる 
「どのような理由で」成長したから

「いつ」(10年後の)ある日
「どこで」省略(冒頭の山村)
「だれが」アマリアが
「なにを」精霊の弟に
「どうする」怯える
「どのような理由で」正体(乱暴者)を垣間見たから

「いつ」省略(10年後のある日)
「どこで」省略(冒頭の山村)
「だれが」アマリアが
「なにを」精霊と想い合っていたのに
「どうした」別れた
「どのような理由で」精霊は人と結ばれることがないから

 以上のことを踏まえ、400字であらすじです。
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 昔、山村に住む少女アマリアが、湖で溺れ、死にかけたところを精霊である青年に救われた。しかしその後、精霊がアマリアの前に姿を見せることはなかった。
 乱暴な母やいじめっ子に悩まされていたアマリアは、湖に通うようになり、精霊に向け、心の内を語りかけては、自分を励ましていた。
 十年が過ぎる。
 成長したアマリアは母の話し相手となり、いじめっ子の友人にもなっていた。
 ある日、アマリアは、精霊によく似た青年と出会う。彼は精霊の双子の弟だった。だが、命の恩人の精霊とは性格がまるで逆。弟の残忍性を垣間見たアマリアは、恐怖に怯える。そこに精霊があらわれる。そして残忍な性格を改めることができなかった弟を霊力をもって封印する。
 アマリアと精霊はお互いに深く想い合っていたことを知る。だが、精霊とは女神に仕えるために存在するのであって、その重責により、人と結ばれることはない。再会もつかの間、待っていたのは悲しい別れだった。
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 反映できたでしょうか。
 次、800字。
--------------------------------------------------------
 昔、山深い村に住む少女アマリアが乱暴な母やいじめっ子に悩まされ暮らしていた。
 ある時、湖で溺れ、死にかけたところを精霊である青年に救われる。その後、精霊がアマリアの前に姿を見せることはなかった。
 悩みをもつアマリアは、毎日のように湖に通っては、精霊に向け、独り言のように心の内を語りかけるのだった。
 十年が過ぎる。
 アマリアは成長した。母の話し相手をつとめ、いじめっ子とも友人になっていた。そして相変わらず湖に通い続けている。
 そんな時、神様だと思っていた青年が目の前に姿を現わす。驚くアマリア。記憶していた人物とはかけはなれており、突然プロポーズされるなど戸惑いを感じる。
 翌日、その様子を見ていたといういじめっ子から、青年に対する忠告を受け、言い争いに発展する。そのさなかに見掛けた青年は、仲裁に入るでもなくそのまま姿を消した。アマリアは困惑する。
 その晩、母に青年の事を尋ねられる。いじめっ子の告げ口だったが、心配しているのであって、反対をしているわけではなかった。アマリアは申し訳ない気持ちと、青年にからかわれたのだという思いから、縁談は作り話だったと母に伝える。
 次の日、訪ねてきた青年は態度を豹変させた。その乱暴な口ぶりにアマリアはすっかり怯えてしまう。そこにもうひとり、姿かたちのそっくりな青年があらわれる。実はこのふたり、双子であった。
 遠い過去、彼らは女神によって不老不死を与えられた。けれども過ちを犯し、ひとりは長らく湖の底に封印され、ひとりはその番人として精霊になった。彼女が出会い、支えとしてきたのは精霊だった。改心しきれなかった弟を封印する精霊。アマリアと精霊は、互いに同じ想いだと知るが、女神に仕える精霊が人と結ばれることはない。
 再会もつかの間、待っていたのは悲しい別れだった。
-----------------------------------------------------------------
 ちゃんと話しが見えるでしょうか。

 あらすじ作りは、最初、読み返すのがいやでじたばたしていました。
 やりはじめると書き取るほうに夢中でそれどころではなくなりました。
 集中していたのだと思います。
 少々強引ですが、集中の話も少し。
 
>集中した時間の把握。
 えーと、時間のデーターですが、細かくつけるために日記を作りました。気づいたことなどもメモできる大きさにしたので、宿題も忘れないように書き込み、普通に日記としても残そうと思います。
 ですが、ご存知のとおりかなり抜けています。忘れていることがあったら言っていただけるとありがたいです。
 自分で覚えている分は申告しながら伸ばしたいと思います。
 
>掌編の分解。
 その前に、
 分解しようと読み返す際、HIMAJINさんからお寄せいただいた感想を頭において読むと、解説書付きみたいでよく分かりました。自分の作品なのにそういうこと言ってはいけないのかもしれませんが、事実です。
 
 作品中においては設定を説明しなければいけない。私はこれを額面どおりに受け取り、せっせと説明しておりました。でも、思い違いでした。
 
 HIMAJINさんの感想を読んだときの印象を書いておきます。
>>文章が説明ばっか
 え? ダメなの? なんで? この時、頭の悪い私はなかばパニックでした。
 
>>出だしの何行か、説明ばっかしでしょ?
 そのつもりで書いていましたから、ちょっと驚きでした。
 
>>他人なんで、「はーそうですか」としか感じない。
>>面接先から内定決まってるなら掛かってくるはずの電話がないとか
>>そういう時感じる気力とかがだーっと全身の毛穴から流れてっちまうような脱力感を読んでるこっちに感じさせてくれないと

 つまり描写をしてちょうだいってことだったんですね。
 説明は描写でしなきゃってこと、私にも分かりかけてきました。
 
>>お客様には商品の説明しちゃだめなんです。あとお説教と言い訳、嘘、ごまかしや手抜きは絶対だめ。
>>簡潔に、感覚的に。感じさせないとだめ。商品の良さを。
>>とにかくと試食とご試着、ご試用いただくこと。
 
 説明せずに、でも感じてもらう。描写ってそのためにあるんですね。おばかな私にもやっとわかりました。
 説明と描写は別物だと思っていた私。
 描写しろとはよく聞くので、なんでもかんでも手当たりしだいにそういう場面を引っ張ってきて、てんこもりすればいいのだと思っていました。
 でも、そうではなかった。説明を描写ですればいいってことだったんですね。読み手に状況を理解してもらうために。
 心理描写、情景描写、匂いも、味も、説明するために意味があって書かれているもの。
 描写をするためにわざわざシーンを捏造することはない。描写すりゃいいってもんじゃないんですね。
 中編を見ればわかると思いますけど、描写のための意味不明なシーンのなんと多いことか。味のために料理。匂いのために花を摘んで、情景描写のために紅葉を眺めて、あげれば枚挙にいとまがない。勘違いもはなはだしい。
 
 サリバン先生から教えられて水に触ったヘレンケラーみたいです。やっと描写が持つ意味を理解できました。
  
 それとセリフでも。
 今読んでいる過去ログでタイミングよく、弟切さんが実際の会話起こしをしてらっしゃいます。
 全部読んでいないのですが、どういうことだかいまひとつピンときていませんでした。
 読み終わった時点で分かるかなと思っていましたが、HIMAJINさんのおかげでだいぶ分かりました。
 
>>普通の会話そのまんまセリフにしちゃうと、読むもんはなんでだか疲れますよね。
 疲れる? どれどれ、と会話だけ読みました。なるほど違和感があります。地の文と一緒のせいなのか、書いているときには気がつきませんでした。
 さらに続けて読んでいくと。ホントだ疲れる。読みづらい。うるさい。やめてくれって感じです。
 こんなことも知らなかったんだ。熱出そう。知恵熱がこれなら、頭良くなるんですよね。きっと。
 HIMAJINさんありがとう。こんなに学びとることができました。って、これ読んでくれているでしょうか。
 
 でも、理解だけができたのであって、これからが長そうです。
 わかったからってできちゃったら、日本中小説家だらけですから。ありえませんし。
 なので新木さんにくっついてやりかたのお勉強をしていきます。
  
 それはそうと、みなさん、たとえがうまいですね。頭が柔軟なんでしょう。尊敬します。まねっこしてたとえ話をもってきたいけれど、まだ無理みたいです。おいおい盗んでやる、と意気込みだけはあったりして。
   
 2号さんの書いていた「過不足なく意志を伝えるのが文章力」もこれとつながって頭に入りました。意味のないものはいらない。それが「過」の部分なんですね。不足もだめだけれど、いらないものを足してもだめ。必要なものだけチョイスしましょうってこと。

 わかっているつもりだった私の頭も、ようやく、描写の文章について正しく理解しました。
 背骨矯正されたかな。姿勢悪いと肩こるんですよね。
 
  
 でも、分解はまだ理解できない。だめです。分けられない。どうしてなんでしょう。ゼロからのスタートにもなってない。マイナスな気分。自分で書いたものなのにわからないなんて。
 だれか助け舟なんて出してくれないものでしょうか。とか言っていると他力本願が身についてしまいそうなので、苦しんでみます。

>掌編の分解
・変わる前のところ。(Aパート)
 
「……」言葉もありません。
 
 うーん、うーん、申し訳ございませんが、難しくてぜんぜんできません。次回まで待ってください。
 堂々と公言できてしまう自分が情けない。

 ここで新木さんの書きこみを発見しました。

>>この筋道は、まことさん的には筋が通ったものなのかもしれません。
>>それとも自分でも「なにかへん」と思っているのでしょうか?
 
 正直を言いまして「なにかへん」状態でした。どう説明してもしっくりこなくて途方にくれてくれていたのです。
 ですが、新木さんの正解を読んで、なんとか理解できました。
 この掌編にはふたつの話が混在しています。私はふたつをぶつけてお茶をにごそうという、まこと、にお粗末なことをやらかしたのですね。
 自分のしでかした失態にも気づけない。ご指摘でやっとそれが見えました。正解を聞いてからでないと、自分の出したクイズにさえ答えられない。小学生並の生徒です。(なにげに生徒であると宣言しております)
 私はウソをついたときの言い訳が下手です。すぐバレます。知恵が足りないのだと思います。
 このたびも、うまい言い訳(理由)を思いつかなくて、考えるのから逃げたんですね。手っ取り早く他の話を引っ張り出してきて、それでごまかしてしまった。
 その手にまんまとだまされたのが自分で、周りはだまされていなかったということ。なんともおそまつでした。
 
 話はシンプルにしましょう。ひとつずつ理由も必要ですよ。ということですね。
 掌編にこれをあてはめてみます。

 ひとつめの案。
 憂うつの理由を、元彼との関係をくよくよしていたことにすれば話はまとまります。しかし、この場合就職の話は切り捨てる。
 
 ふたつめの案。
 憂うつの理由を、就職にするなら、なかなか内定の電話がかかってこないから落ちこんでいたことにする。そして、内定の連絡がきたことで立ち直るなら話はまとまります。しかし、この場合、元彼の話は切り捨てる。
 
 抱き合わせにしてごまかすのはダメだということをこれで理解できました。

>>物語のなかくらい、物事にはきちんとした理由があるようにしておこうよ――という、お約束。
 お約束が守れるように、5W1Hを使うんですね。この失敗のおかげで、すこし踏みこんで5W1Hを理解できたと思います。

 非常にわかりやすい解説、ありがとうございました。
 解説がないとねじれた世界から抜けられない、初歩の初歩からの出発。手がかかる生徒です。(なにげに念を押してみたり)

 ここまでで、細切れを切り貼りしながら7時間39分 自己最高記録樹立 
 
 実り多い秋、でした。
 まこと
 


平均年齢
No.8636 投稿日 2004年11月6日(土)01時51分 投稿者
名無し君2号
 分室に集まっている方々の平均年齢が、どんどん高くなっているような気がする今日この頃。人ごとのように言いつつ、私も高年齢化の一端を担っているわけですが。

 若手も頑張ってくれると、中年は嬉しく思う。
 もちろん負けるつもりはないんですが。
 なにで勝ち負けが決まるのかはよくわからないんですが。




>1000字課題

 No.150「ざんざんざん」(5500文字、原稿用紙11枚)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1127&e=res&lp=550&st=

 化け物を狩るお仕事をしている若者が、化け物になっちゃった先輩ハンターを始末するお話。けっこうグロいので、血とか肉とか苦手な人は読んじゃ駄目です。

 血と肉が書きたかったのがひとつ。
 狂気を感じさせる登場人物を出したかったのがひとつ。
 刀を使ったアクションシーンを書きたかったのがひとつ。
 あるていど醒めた感じの文章を書くのがひとつ。

 今回の話の目的は以上です。




>宿題

>>超常現象が起きたり、異世界が舞台だったり、萌えキャラがいたり、人が死んだりする話をライトノベル読者が読みたがるのは、なぜなのか答えよ。
>>ヒント。
>>まずそういう話を自分が読みたい理由を考えてみる。

 そういえば、最近は異世界が舞台の話は読んでないなあ。
 読んだのって、侍が人をぶった切るようなものばかり……。

 ――まてよ、チャンバラ小説だって、舞台は江戸時代だ。現代と江戸時代。そいつは充分に異世界なんじゃないのか? 政治形態も違うし。法律も違うし。人も死ぬし。ちゅうか斬殺されているし。

 刺激があるからでしょうか。
 新鮮味があるから。日常と違う決まり、日常と違う人物、日常と違う出来事……だから読みたいんだな。

 つまり「非日常」がキーワードなのか。



>>はじめスケールが小さくて、あとになって大きくなってゆく話が、他よりも多くの手間を注ぎ込めるという理由と根拠とが?

 理由はあります。
 私の考えるストーリーというのは、だいたい漫画が元になっているようです。いちばん触れたことのある物語が漫画なんだからしかたないんですが。

 そして漫画というのは――とくにジャンプだと、雪だるま式にスケールが大きくなってゆくようなものが多いんです。ドラゴンボールだって、最初は「願いを叶えるために世界を旅する」だったのが、「世界を救う」になり、「宇宙を救う」になり……ってなもんで。

 ――とか言い訳を考えていたんですが、そもそも漫画ってスケールが大きい話が多いことに気づく。北斗の拳なんて核戦争後の世界だ。世紀末救世主伝説だ。

 ううううん?
 私は「スケール」の意味を取り違えてやしないか。
 「世界を救う」とか「宇宙が舞台」だけがスケールの大きい話じゃないんだよな。
 ルパン三世だってスケールが大きいじゃん。あれは「世界一の大泥棒」で「世界を股にかける」からなんだよな。ドラゴンボールもでかいか。元が西遊記だもんなあ。

 イメージ的にはゴージャス? きらびやか?

 そうだよなあ……チンケな話なんか、読みたくないよなあ。
 目指すは世界ってことかしらん。




>まことさん

 飲みこみ早っ!

>>2号さんの書いていた「過不足なく意志を伝えるのが文章力」もこれとつながって頭に入りました。意味のないものはいらない。それが「過」の部分なんですね。不足もだめだけれど、いらないものを足してもだめ。必要なものだけチョイスしましょうってこと。

 多少なりとも手助けができたようで、なによりです。
 ただ……。


>>このたび、新木さんや弟切さんに教わった5W1Hと、2号さんのあらすじの書き方を自分のものに反映させようとしたら、さあ大変。いきなりつまづきました。困っています。

 あらすじの書き方については、私のは参考にしないほうがいいような気が。
 できてないですよ。私、あらすじ書きはできてないっスよ!




 レスには2時間ほど。では。


照準を合わせる
No.8637 投稿日 2004年11月6日(土)03時48分 投稿者 弟切 千隼
 ここ二、三日の湘南は、とても良い陽気が続いています。洗濯物や布団を干すのにぴったりです。
 ところが、こんな時に限ってカメムシが発生しています。そう、あの臭い昆虫です。カメムシさんたち、お願いだから我が家の洗濯物にとまらないで下さいな(;_;)



HIMAJINさんへ >

>>あなたに俺が要求する「見返り」は正確に言うと、あなたが「読者さま」と呼ぶひとたちの年齢、性別、趣味、ファッション、年収、今興味があること、を明確にした上で、そのひとたちのために面白い話を書くこと、です。
(感想部屋No.0223のHIMAJINさんの書きこみより)

 これは、要するに、「読者層を絞れ」ということですね? きっちりと読者さまがたの顔を見て、その人たちに向かって書け、とおっしゃっているのでしょう。


 以前より、弟切の大きな欠点の一つとして「読者さまの顔が見えていないこと」が挙げられています。これは致命的な欠点です。克服できなければ、決してプロの書き手にはなれないでしょう。
 できるかできないかは、今は問題ではありません。やります。やっているうちにできるようになるはずです。



 今回の自己課題に限っては、弟切は以下の人々を対象にします。弟切が常にこの人たちに向かって書くかどうかは、まだ保留としておきます。


年齢:十代後半から二十代前半です。他の年齢層の人も排除しません。社会的地位で言えば、主に高校生と大学生とフリーターとニート(注)。専門学校生や社会人も含みます。

性別:主に男性。女性も排除しません。

趣味:小説・漫画・アニメ・ゲームなどが好きな、いわゆる「おたく」趣味です。

ファッション:無頓着です。ブランド品にほとんど関心がなく、ブランド名もあまり知りません。

年収:学生や無職である場合が多いため、収入は低いです。アルバイトをしていたとしても、月に10万円稼ぐ人は少ないでしょうから、年収は0〜120万円といったところですね。

今、興味があること:自分の将来、ですね。興味があると言うより、最も不安を感じていることと言ったほうがいいかも知れません。


※注
ニートNEET…Not in Employment, Education or Trainingの略で、「職に就いていず、学校機関に所属もしていず、そして就労に向けた具体的な動きをしていない」若者のこと。


 上記の読者さまの条件には、説明が必要でしょう。今回は時間が取れませんので、次回に説明します。


ああカン違い
No.8638 投稿日 2004年11月6日(土)10時35分 投稿者 まこと
 なんというカン違いなんでしょうか。
 宿題を見落としてないかと、新木さんのレスを見直していたら、

>>400字と800字で、ちょっとばかり、あらすじ書いてみませんか。
 
 これ、中編のあらすじをもう一度書く、ことだと思ってました。

>>それとは別に、いま新規書き起こしで、400字と800字を。
 
 新規書き起こし! あの話のあらすじではなく、新たに書き直しましょう。だったんですね。
 早とちりでした。落ち着きがなさすぎ。
 一生懸命だったんですけどね。方向が違っちゃいました。コントじゃあるまいし、時間がもったいなかった。その前に、新木さん、どっと疲れたでしょう。すいません。
 
 新規で書き直したほうがいいでしょうね。
 あの中編を、昨日つちかったオツムのフィルターにかけてみます。すると、三つのお話しがごちゃまぜになっているのがわかります。

1.主人公とお母さんの話→関係が改善しました(理由はよくわからないけど)
2.主人公といじめっ子の話→関係が改善しました(理由はよくわからないけど)
3.主人公と青年の話→お別れしました。理由は人と結ばれることのない精霊だったから。

 タイトルからするとあれは、3.のお話しのはずです。1.と2.は要りません。登場人物もたったふたりだけでよくなります。そうなると短編か、掌編でもいけそうな、すっきりした話になりました。
 
 あらすじ、なんとか考えられそうです。
 作ってきます。

 こんな短いのに51分で
 まこと
 


ちょっぴり鼻風邪
No.8639 投稿日 2004年11月7日(日)01時38分 投稿者
名無し君2号
 寒いわけじゃないんだけどなあ。
 なぜだか鼻水がだらだらと。熱はないんですけど。気をつけなくちゃ、気をつけなくちゃ。体調が悪いと小説を書く気力がなくなるからやっかいやっかい。




>あらすじ作り

 久しぶりですけど。

■三行あらすじ
 自分の能力に嫌悪感を抱いていた主人公が、この世のものならぬ存在と触れあい、必要とされることで、力を受け入れ、世界を救う話。

■みどころ
・異質の存在が作りあげている別の世界
・ヘタレ主人公のささやかな成長
・ヘタレ主人公がみせる強い力
・護衛してくれ、世にすれてなく、お姉さんなヒロイン
・街の危機を救う
・強大な敵
・学校生活のほのぼのさ

■あらすじ(800字)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
題名:くおんの龍(神話、妖怪もの)
 ちょっと気の弱い高校生、八塚九郎は、幽霊や妖怪の存在を知覚してしまうのが悩みだった。夏休み中、人ならぬものの目を感じ怯える。休み明け、夜斗という少女が転入してくる。すぐに九郎は人ならぬものと見抜いた。放課後呼び出されるも、監視していた相手と思い、逃げだす。しかし逃げた先の公園で化け物に襲われた。間一髪、夜斗に救われる。
 護衛するために来たという夜斗に連れられ、高層ビルの最上階で、街を統べる大妖、阿言と会う。阿言から、ヤマタノオロチの首のひとつ、雷龍が復活すること、復活すれば人も妖怪も滅ぶだろうこと、九郎も龍のひとつであることを告げられ、龍の復活を阻止するために助力を請われる。自分の力の嫌悪感と、妖怪への不信感から、九郎はしぶる。
 納得できるまで夜斗がつくこととなった。学校生活中ずっと夜斗に守られる。まわりから誤解されつつ、九郎は徐々に夜斗と通じあっていった。そんなある日、ついに自宅を雷龍側の妖怪が襲ってくる。家族の危機に九郎は力に目覚め、敵をうち払った。
 覚醒の衝撃に気絶した九郎。目覚めるとビルのなかにいた。阿言は協力を強制してくる。味方の裏切りにより、雷龍の復活が次の満月、一週間後に決まってしまったのだ。そこに雷龍の意識体があらわれ、九郎に裏切るよう誘いをかける。揺れる九郎。夜斗が戦いの意志を示したことで、ようやく戦う覚悟を決める。力を扱えるよう九郎は修行する。
 期限一杯で、敵の本拠地が地下にあるとわかった。復活する前に乗りこむ九郎と、夜斗と阿言ら妖怪たち。激戦が始まる。最下層、どうにか九郎は雷龍を倒した。が、またも裏切りが発覚、本拠地は別の場所にあり、雷龍は復活、地上は危機に陥る。崩れゆく地下で、圧倒的な力の差に絶望する九郎。だが夜斗は諦めず、自爆して地下から地上まで道を切り開こうとする。夜斗の献身と信頼に九郎は力を全覚醒、地上に転移し、雷龍を打ち倒した。

起:力を忌み嫌っている。
承:力を必要とされるも、しぶる。
転:力をどうしても使わねばならなくなる。
結:悩んだ末、力を受け入れる。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


 とりあえず、スケールは大きくしてみました。まだ勘違いしているかもしれませんが。街のひとつは滅びかけたり、ヤマタノオロチとか出してみたりして。

 問題は私が日本の神話をよく知らず、日本書紀や古事記も読んだことがないということなんですが。どろなわどろなわ。
 ちなみにあらすじには書ききれませんでしたが、ヤマタノオロチの首はじつは九本あって、主人公は隠された九本目だったとか、そんなこじつけぐらいは考えてました。

 しかし、やっぱりあらすじは書くのが難しい。
 はずせない設定部分を入れると、どうしても使える文字数が減ってくる。



>書きたいもの

>>前に書いた探偵モノも、今回のフカオモも、結局、そのパターンなわけだろ。
>>なにをしたいわけでもないやつが、状況に取りこまれて、逃げて、戻ってくる話。

 そもそも私が分室にやってきて最初に書いた話が、「なにをしたいわけでもない少年が、ヒロインに流されるまま、とくに選択もせず、流されっぱなしな話」なんです。まだ2号になる前……変な名前だったころ。花火のやつです。

 そこから見ると、ちっとは前向きになっているのかと思ったり。
 探偵ものだとすこしは主人公が動こうとはして、最近の音楽ものだと、「逃げて戻る」と実際に動きを見せる。それにしても私って、巻きこまれ型のストーリーが大好きなんだなあと実感。

 今回のあらすじでも、やっぱり巻きこまれているんですが。
 しかし、「なにをしたいわけでもない主人公が、状況に取りこまれて、逃げずに立ち向かい、勝利する話」にはなっているはずです。

 こんどは「巻きこまれ型」じゃない物語を書こうかなと夢想しております。夢想で終わりそうな気もしますが。

 ああ、それと、私の好むストーリーとして、「主人公は普通から外れてゆく」「世間でいう正しさとは違う結論を出す」「失敗を取り返す」ってのがあるようです。
 ほかにもあるかな……あればいいな……。




>HIMAJINさん

 「暇人」と漢字で書くと、不思議に風流な感じになりますね。というかあまり暇そうではないようなんですが汗 読んでくださってありがとうございます喜 あ……ふ、ふが、ぶぇっくしゅん唾飛沫 失礼しました鼻水

 じゅる……ホントにちょっと風邪気味です。鼻風邪ですけど。


>>俺の好みは巨乳アマゾネス永井豪ねえちゃんなもんで、クるもんはなかったが、ここはガキじゃないと怖くないんで、これで正解でしょう

 永井豪さんはスケベだしイカレてるから私も好きです。もとい、永井豪さんの「作品」はどえっちだし狂ってるからの間違いでした。


 で、問題は、

 すぷらったーとか、登場人物とか、戦いの場面とか、ロリな化け物とか、「読みどころ」は感じられたんだけど、それ以上のものはなかったってことですか。

>>ひょっとして本当は「このくらいでしかないこと」に悩みすぎてアンニュイになってるとか涙

 う。
 ぜんぜん倦怠感なんかぁ、ありませんよぉ。やる気まんまんですよぉ。
 頑張ってます。頑張っていきたいと思います。



 刀を抜くシーンについて。

>>俺が見たことある流派だけかもしれませんが、腰で抜いてました。手首は固定されてたように思います。ねじって抜いてはいなかった。

 このあたり、時代劇での抜刀シーンが頭にありまして……抜きやすいように、刀の向きを変える動きがあるんですよね。日本刀ってのは反ってますよね。だから、抜くときの軌跡とおなじ向きに反りを変えないと、うまく引き抜けない……んじゃないかなあ。お金があったら模造刀の一本でも購入するつもりなんですが、いまのところはヒマジンならぬ、イマジンです。

 HIMAJINさんの感想を読んだかぎりでは、私の意図したとおりに、アクションシーンは伝わっているようです。そこがいちばんホッとしました。ようやくこの程度の動きなら、読者に伝わるぐらいには書けるようになったみたいです。



>>ひとつ質問なんすけど。
>>名無し2号さんって、ひょっとしてコンビ組んでます?

>>なんかお笑いの匂いを感じるんだよな〜笑

 コンビどころか、1号、2号……じつは9号までいるんですよ!

 ――だと私としては楽なんですが。
 あらすじ書きと1000字課題書きとレス書きと、分割してやれないもんかなぁ。切り替えがうまくできない。

 とりあえず、笑われるんじゃない、笑わせるんだという気持ちで書いております。小さなことからコツコツと、です。



>>俺個人は、「ジャンプ的インフレ話」と密かに呼んでましたっけ遠い目

 雪だるま式に強い敵が出てきて……というストーリー展開ですよね。どなたでしたか、「シャブストーリー」とか聞いたことがあります。シャブってな覚醒剤の隠語ですね。いまだとスピードとかになるんですかね、おっかないですね、昔だとヒロポンですね、おっかないですね。
 覚醒剤は使うと劇的な効果があるが、すぐに耐性がついてしまうために、どんどん量を増やさなければならなくなり、最後には破滅が……から来たらしいですが。




 レスには2時間です。


少数派の悲哀
No.8640 投稿日 2004年11月7日(日)03時26分 投稿者 弟切 千隼
HIMAJINさんへ >

 弟切が前回(No.8637)書いた読者さまの条件について、説明します。

 本来、弟切が想定した読者さまは、年齢や性別や趣味の内容には関係なく、「少数派の趣味を持った人々」でした。少なくとも、本人たちが「少数派だ」と感じる趣味を持った人々です。

 少数派の趣味を持った人々は、多数派の趣味を持った人に比べて、苦労が多いです。それらの苦労は、以下の三つに集約されるでしょう。


 その一。趣味のための道具や場所や情報を入手するのが困難です。
 例えば、アーチェリーや馬術などのスポーツは、日本では人気がありませんね。こういったスポーツを趣味にする人は、練習場所や練習道具を確保するだけで、ものすごく苦労をします。野球場やサッカー場ならそこらじゅうにあっても、アーチェリー場や馬術用の馬場なんて、めったにありませんよね。
 また、野球やサッカーなら、プロどころかアマチュアの試合すらTVで中継してくれます。しかし、アーチェリーや馬術の試合など、オリンピックの時に申し訳程度にTV中継されるだけです。四年に一度、一時間も放映してくれたら万万歳、という状態です。


 その二。趣味の話ができる友人や恋人を見つけるのが困難です。
 誰だって、自分の好きなことを語り合える人は欲しいでしょう。少数派の趣味を持つ人は、たったそれだけの願いを叶えるのも難しいです。
 恋人ができたとしても、その人が少数派の趣味を理解してくれるかどうかわかりません。大好きな人と一緒にいるのに、その人と趣味のことを話せないのはつらいでしょう。


 その三。多数派の趣味を持つ人から、迫害を受けることが多いです。
 少数派の趣味を持つ人にとって、最もつらいのはおそらくこれです。なぜなら、上記の二つに比べて明らかに理不尽だからです。

 少数派の人は、多数派の人から悪口を言われることがよくあります。単に少数派の趣味を持っているというだけで、他人に迷惑をかけているわけではありませんのに。
 自分の趣味がばかにされるだけでも、普通の人には耐えがたいでしょう。それどころか、人間性を否定するようなことまで言われるのも珍しくありません。「○○が好きなんて、性格歪んでるよな」とか、「頭おかしいんじゃねえの」といった言葉を聞きます。


 商業的な観点からすれば、その一の苦労はやむを得ないでしょう。少数しか売れないものは、少数しか作られませんからね。
 その二の苦労も、純粋に人数が少ないことに由来します。これもどうしようもないこと、とある程度諦めがつきます。
 しかし、その三の苦労は理不尽です。他人の趣味がどうであろうと関係ないはずなのに、なぜ、少数派の趣味だからという理由だけで、他人をおとしめる人がいるのでしょう?

 自分が大好きなことをけなされ、人間性まで否定され続けた人は、いじけてしまいます。特に若いうちは、破壊的な影響を受ける可能性があります。本人は何も悪いことをしていませんのに。
 これはいけない、と弟切は思いました。少数派にもっと光を!



 弟切が見るところ、上記の「少数派の苦労」を最もよく受けている集団の一つが、いわゆる「おたく」です。とりわけ、その三の苦労が異様に大きいです。
「おたくって、働きもしないで引きこもってる社会の寄生虫じゃないの」、「アニメとか好きなやつって、ロリコンで幼女さらってそう」など、言われたい放題言われていますね(^^;


 弟切は、ちょうど今大学生くらいの世代の、「おたく」の人と話す機会が多いです。実際に会って話してみると、巷間言われる「おたく」のイメージとはずいぶん違います。

 弟切が見る限り、「おたく」には真面目な人が多いです。学校や会社では、だいたい成績優秀なほうですね。服装も、不潔なことはほとんどありません。センスはあまり良くなくて、ブランド物も持っていなくても、身ぎれいにしています。言葉遣いは丁寧で、普通に会話ができます。
 要するに、外見はまったく「普通の人」なのですね。単に趣味が「おたく」であるだけです。中身はむしろ平均より真面目で、礼儀もわきまえているほうでしょう。

 どうしてこんないい人たちが、理不尽に迫害されなければならないのでしょう? 
 弟切は、こういった人たちを励ましたいと考えました。


「おたく」も、細かく分ければ種類がたくさんあります。漫画おたく、アニメおたく、ゲームおたく、フィギュアおたく、プラモおたく、等等ですね。
 とはいえ、「少数派として迫害されている」状況は同じです。「周囲の不当な心理的圧力なんて、気にしなくていいんだよ。好きなものは好きでいていいんだよ」と言ってあげる作品があれば、きっと喜んでもらえるでしょう。

 都合が良いことに、「おたく」は、大概ものを読むことが好きです。小説のヘビーユーザーであることも多いです。ものを書く人にとっては、決して無視できない上等のお客さまです。
 だから、弟切は、「おたく」の人たちに向かって、彼等を励ます作品を書こうと考えました。


いろいろ
No.8641 投稿日 2004年11月7日(日)04時22分 投稿者
新木 伸
>まことさん

 十代と二十代だと、「小説を書いている」なんてまわりに言うと、応援にかこつけたやっかみと羨望と嫌がらせの混じった反応を引き出すことになって、本当の友人を見分けるいい機会になったりするもんですが。
 年代が違うと、周囲の反応も違うのですね。

 5W1Hのこと。


>>山村に住む少女アマリアが、湖で溺れ、死にかけたところを精霊である青年に救われた。
>>「どのような理由」でというと、溺れて死にかけていたから。これで理由になるのでしょうか。

 「なぜ」のところが、つけにくいですよね。
 おぼれたのはアマリアであり、それ助けたのは青年です。行動してる主体がふたつありますから、二つの5W1Hに分けるべき。

 アマリアが湖でおぼれるというほうですが。
 その前はないのですか? 溺れる前の出来事。なぜ彼女はおぼれることになったのか。
 これは決めてないのかもしれないなぁ。

 「アマリアは溺れた/(なぜゆえに)」
 「青年は助けた/(なぜゆえに)」

 精霊である青年には、「助ける/助けない」という二つの選択肢があったはずです。助けることにした理由があるはず。
 青年は精霊ですから、いわば種族が違うわけです。
 「死にかけていたから助けた」というのは、人間同士であったとしても、理由としてはやや弱いです。たとえば敵対している勢力の人間なら見殺しにする選択もあるかもしれません。いつどんな時でも絶対確実に当然助けるもの――とか、自明の理であるところまでは、いっていません。
 ましてや、この場合は種族違い。よって理由の説明が必要です。


>>成長したアマリアは母の話し相手となり、いじめっ子の友人にもなっていた。

 これも、なぜ?
 母との和解の理由。いじめっ子との和解の理由。

>>そして相変わらず湖に通い続けている。

 前のほうで、湖に通うのは孤独であったから、とありますが。はじめの理由が消えているのに、まだ湖に通っている、その理由は?


 あらすじに関して。
 話の大筋を書くのがあらすじというものでして。細かな部分は省略してゆきます。
 どこが大筋に関係する部分で、どこが些末な部分となるのか、見極めがまだうまくいっていないようですね。

 細かな部分のことをディテールを言いますが
 あらすじにそのディテールが混入してくると、文字数が足りなくなって、大事な部分を取りこぼすことになります。

 過不足なく、といいますが。
 余分なものを書いてしまうと、それは「過」であって、足りない部分は「不足」なわけです。
 この場合には、大筋が足りなくて、ディテールが過剰なわけす。

 あらすじには、主人公の視点からはわからないことなども書いてしまってかまいません。主人公に対して隠されていることを書く場合には、主人公にはどう見えた、主人公にはどう思えた、主人公はどう誤解した、などと書いておけばわかります。

 プロポーズしてきたのは、どっちなのですか? 本物のほう? 偽物のほう?
 偽物はなにをしたかったのですか? そしてどういう思惑で、どんな行動に出たのですか?

 元いじめっ子は、なにがしたかったのですか?
 なんだか主人公が幸福になることを嫌って、足を引っ張っているように見えますが。そうなのだとしたら、それはなぜ?




>掌編のほう

 就職活動がうまくいかずにブルーになっている話のほう。
 気づかれたように、話の頭と尾っぽとが、別々の生き物になってしまってます。
 こういうのは、よくあるタイプの誤りです。
 就職活動の話か、元カレとの話か、どちらかに統一するというのが、対処法となります。

 話はシンプルにしましょうというのは、シンプルな話が基本だからです。
 シンプルな話でなければ絶対にいけない、ということではありません。
 ただ複雑な話は、シンプルな話が確実にこなせるようになってからやらないと、たいてい失敗します。
 またプロレベルであっても、シンプルな話だけで、充分に通用します。

 ちなみにあの話、解釈の仕方では別の見方もありまして。

 故郷から出てきたり、一人暮らしが長かったり、就職活動だったり、忙しくて家のゴミ出しも洗濯もままならなかったり、ストッキングが伝線したけど替えがあると思っていたのになかったり、コンビニで買う高かったりと、色々なことが鬱積していてブルーになっていたけど、予期しなかった元カレの滑稽な勘違い電話のおかげで風穴が開いて、心が楽になった話。――であるとか。

 そうした話であったのだという解釈も可能です。
 まことさんが、本来、そういう話を書きたかったのではないか、ということですね。
 なにを書きたかったのか、そもそも本人がわかっていないのだから、他人がなにを考えてみたところで推測の域を出ないのですけど。

 その場合には、ブルーになっている原因が一つしか書いてありませんよね。それが誤りであることになります。

 上のほうには、例として色々と書いてあります。しかしあの掌編にあったのは「就職活動がうまくいっていない」という一点だけでしたよね。
 その一点しか示されなければ、読者は当然、「この話は就職活動にまつわる話なのだろう」と読み解くわけです。

 また、一点だけでなく、何点も憂うつの原因を示されたのなら、「この何点ものことすべてに関係する話なのだろう」と読み解くわけです。

 話の中に書かれたものは、それが一個であることも、それが複数個であることも、どちらも意味を持ってしまうわけです。




>あらすじ練習

 うん。どんどん書いてゆくとして。
 書いたものを分析してみるのも大事です。

>>1.主人公とお母さんの話→関係が改善しました(理由はよくわからないけど)
>>2.主人公といじめっ子の話→関係が改善しました(理由はよくわからないけど)
>>3.主人公と青年の話→お別れしました。理由は人と結ばれることのない精霊だったから。

 これらのほかに、もう一個ないですか?
 精霊の双子の片割れの話。
 なにか善良なほうの青年にやっかんでいて、それで主人公の娘にちょっかいを出してきたようですけど。

 話にはこうして複数の話が含まれるわけです。それら小さな話が協調しあって、ひとつの大きな話を織りなすように作っていくわけですね。
 そのための基本となるのは、まずひとつひとつずつのシンプルな話をきちんと作る能力です。
 話がいくつ入っていて、どう絡み合っているのか、作者がその関係をきちんと認識してなきゃいけません。本当は創作意図にもとづいて吟味していかなきゃならないんですが、まあそういうのは、まず内容物を認識できるようになってから。

 まことさんは家事をやられているでしょうから……。
 小説を書くことを、人のために料理を作るというたとえで書くと伝わりやすいのかなぁ。

 料理を作ったとき、その料理に入っている材料を、作った人が言えないはずがないですよね。しかし、現在のまことさんの場合には、なにが入っているのか自分でもわかっていないわけです。
 自分で作っておきながら、「これ、なにとなにが入っているの?」と聞かれても、「え〜と」なってしまって、答えられない。
 まずなにが入っているのかを、自分で意識できるようになりましょう。

 この場合には、メインとなる話が「精霊との話」であるとわかったなら、三行あらすじはその筋に中心にして書くわけです。

 料理でいうなら。
 ジャガイモ、タマネギ、ニンジン、牛肉――と入ったカレーには、ビーフ・カレーという名前が付きますけど。

 その料理を最も短く書けば、「牛肉のカレーです」となります。
 ほんのすこし長くするなら、「牛肉のカレーで野菜も入っています」となります。
 やや詳細に書くなら、「牛のもも肉の一口サイズのブロックと、ニンジン、タマネギ、ジャガイモが入っています」となります。
 ジャガイモの品種がメークインであるか男爵であるかということは、もっと長いバージョンでようやく出てくることですね。

 それぞれの文字数で、なにを書くのか、どう省略するのかの話。





>ニートってなんじゃらほい

 弟切が変な言葉を使うもので、調べてみたが。
 ひきこもりと、すねかじりとの総称であるわけね。女子の「家事手伝い」というのもすねかじりのうちだな。
 「パラサイト」って言葉があるが、それと同じってことか。

 フリーターは働いているほうに含まれるので、「ニート」には含まれんそうだ。

>>厚生労働省の「04年版労働経済白書」によると、03年の15〜34歳の若者のうち、フリーターは前年比8万人増の217万人に上った。ところが、フリーターのほかに「ニート(NEET)」と呼ばれる層が52万人もいることも明らかになった。

 フリーターというのは、そこそこ存在しているけども、その4分の1にもあたる人数が、パラサイトしてるわけか。
 また同年代の全体人数との比較では、15〜34歳の約2%が、この「ニート」といわれる層となるらしい。

 ところで喜べ2号。34歳までは「若者」らしいぞ。
 ついでに言うと、おまえもその「ニート」のうちの1人に数えられているらしいぞ。

 働いてもいないで、他人にたかっているばかりのやつを対象読者として書かなきゃならんのは癪だし、そんなやつを楽しませてやりたいとも思わんが……。
 これも仕事だし。金払う以上はどんなんだってお客さんだし。お客さんであるのなら、それを想定して物を書かなくてはならないし。





○2号

>>題名:くおんの龍(神話、妖怪もの)

 スケールが小さいなぁ。

 その話が週刊少年マンガ雑誌に連載されたとして、おまえ、「おうスケールのでかい話」と思って読むのかよ?

 俺の言ってるのは、ウリとなって武器となるぐらいのスケールの大きなわけ。週刊誌の10数本の連載枠のうち、上から数えて何番目に入るようなものなわけ。そうでないものは、「普通のスケール」でしかないわけ。
 普通のスケールはそれ自体は武器にはならないから、他でポイントを稼がなきゃいかんわけよ。

 現在連載中とか、ここ最近とかで、おまえが「スケールが大きい」と感じた作品名と、その理由とを出してみろよ。




>>お金があったら模造刀の一本でも購入するつもりなんですが、いまのところはヒマジンならぬ、イマジンです。

 ボケ。
 ボール紙で自作しろよ。
 鞘も作れば、抜くときの感じはわかるだろ。




>非日常が好まれる理由

 物語というのがフィクションだからだ。
 フィクションってのは、つまり虚構のことだ。
 現実を模倣して一部だけ変えた手抜きの虚構より、一からフルスクラッチした手間暇の掛かってる虚構のほうが、虚構としての価値は高くなるだろ。

 おまえ、完成済み、塗装済みのプラモデルを買うとしてだ。
 市販のプラモのツノや武装や装甲の厚みだけ変えたカスタムモデルと、プラ版とパテを材料に、ほとんどすべて一から全部作り上げたフルスクラッチ・モデルとがあったとしよう。
 どっちのほうが価値が高くなると思う?
 両方とも同じ値段で並んでいたら、おまえ、どっち買う?


 なんのために虚構を求めるのかというと、おまえの言うとおり、刺激のためね。
 ただ現実から離れていたほうが良いかというと、そうでもない。あまりにもぶっ飛び過ぎていて、馴染みがなさすぎてもダメ。適度に未知で、適度に既知であるぐらいがいい。




>あらすじ書き

 おまえがスケールの小さいものばかり書いてくるのには、理由があってだな。
 リミッターがかかっているのだ。
 これまでずっと1000字とか3500字とかをやらせてきただろ。
 その文字数で書ききれるスケールには限界があり、おまえにはその限界がよくわかっている。
 あと自分の書ける物と書けないものの限界もわかってきている。
 おそらくおまえは、あらすじを考えるときに、実際に書くときのことを考えながら作っているはずだ。自分の書けないものには手を出さない。

 ヨーロッパ諸国を舞台に行われるキャノンボールレース!

 ――なんてものには、手を出さんだろ?
 だってヨーロッパなんて知らないから。
 せいぜい冒険して、日本古事ぐらいなわけだろ。

 そうして自分にリミッターが掛かっている場合には、まずリミッターを認識したうえで、意識的にリミッターを越えることをするわけね。

 書けないと確信してる話を作ってみろ。
 いまの自分に書けるか書けないかはおいておいて、考え得る限りスケールの大きな話を作ってみるわけだ。
 想像力の地平までいってこい。まず一度。

 アマチュアのヘタレ小僧が、ヘタレた能力の範囲内で安全に書ける話なんぞ、誰も金払って読みたがりゃしねーんだよ。
 書けないぐらいの物を書いてモノにしなけりゃ、ならないんだよ。

 100歩踏み出してしまったら、踏みだしすぎだが。
 10歩ぐらいは踏み出さなきゃならん。

 その加減を計るためにも、まず1000歩ぐらい踏み出してみること。どうせ単なるあらすじであって、実際に書くわけじゃないんだから、馬鹿話でやってみろ。


新規のあらすじです
No.8642 投稿日 2004年11月7日(日)14時55分 投稿者 まこと
スーパーシンプルにしたあらすじです。違う話になってしまいがちで、修正しながら書きました。
 そして、気がついたら主人公がスイッチしてました。
 主人公が変わってはダメですか? 
 確信犯的にやっておいてなんですけど、どうして主人公が変わってしまったのか自分でもうまく説明できません。このほうが書きやすかったのです。
 ごちゃごちゃした設定の人物に視点があるほうが書いていて楽。ではあきれられてしまうでしょうね。けど、正直なところです。
 
 もうひとつ設定で困ったところ。
「精霊が人と結ばれることはない」
 これの理由を、元の話では「女神に仕える精霊は、弟の牢番という仕事を与えられており、女にかまけている場合ではない」としましたが、ずいぶん強引だな。それちょっと無理がないか? と感じてしまいました。
 どうしたら良いか。
 設定を変えるとか。精霊じゃなくて、気持ち悪い魔物にする。大蛇だったとか。昔話にありがちな。
 
 昔話だと、こんな設定でも許されるのに、小説だとダメなんですね。なんでだろう。昔話の場合は、ローカルルールで「不条理の世界なんですよ」というのをだれもが理解しているからオッケー。
 でも、私が書いたものは、ローカルルールなんて適用外。結果「あんたの勝手ですから」と斬らたってゆうような感じでしょうか。

 だからといって、私のオツムには、うまいこじつけを思いつくだけの柔軟さが、ないし。

 ぐだくだ言い訳をならべたところで、そろそろ、あのお話しに忠実な線のあらすじ、書き直し編いってみます。

○人物
 主人公 エーリアス 精霊 非道な領主だったが改心する
     アマリア  精霊に恋心をいだいて湖に通い続ける
     
○5W1H
 「いつ」昔
 「どこで」山深い森の湖で
 「だれが」精霊のエーリアスが
 「なにを」アマリアと
 「どうする」別れる
 「どのような理由で」人と結ばれることがないから
 
----------------------------------------------------------------  
 昔、非道の限りをつくした過去を持つ精霊が、山深い森の湖に封じられていた。
 ある時、湖に泳ぎに来ていた少女が溺れる。彼は少女を助けた。少女が正気を取り戻す前に、村人が助けに駆けつけたため彼は姿を隠す。
 少女は夢うつつに、精霊に救われたことを覚えていた。後日、それを確かめに湖に会いに来る。少女は精霊の語る過去を、不思議な昔話として聞いていた。そして、精霊を怖れるでもなく、湖に通い続ける。
 精霊は少女によって癒され、いつしか訪ねて来るのを心待ちするようになっていく。
 時が経ち、女らしく成長した少女が、自分に恋心を抱いていることを知る精霊。自分も同じ気持ちであると気づく。
 だが、精霊である彼が、人と結ばれることはない。気持ちを打ちあけずに別れを告げる。
-----------------------------------------------------------------
 
 こんなに削りすぎだとアウトでしょうか。お母さんもいじめっ子もなしです。
 次、800字で。
 
-----------------------------------------------------------------
 昔、山深い森の湖に、精霊エーリアスが封じられていた。彼は遠い過去、非道の限りをつくし、女神に断罪された領主であった。
 罰として、小さな湖から、一歩たりとも出ることことのできない精霊にさせられたのだ。
 夏の盛り、山村に住む子供達が遠出の途中で湖を見つけた。子供達は服を脱ぎ捨て泳ぎはじめる。そのうち、少女アマリアが溺れ、驚いた子供達は大人を呼びに走った。
 エーリアスはアマリアを助けたが、正気を取り戻す前に、村人が駆けつける。エーリアスは姿を隠した。
 しかしアマリアは、夢うつつながら、救われたことを覚えていた。そして、それを確かめに遠い湖までたったひとりで会いに来る。 
 戸惑いを覚えるエーリアス。わざわざ訪ねてきて、礼を言うアマリアに、自分の過去を自嘲気味に語る。
 不思議な昔話として受け取り、熱心に耳をかたむけるアマリア。怖れるということもなく、ことあるごとに、湖に通うようになり、エーリアスは癒されていく。
 エーリアスも、訪ねて来るのを心待ちにしていた。そのふれあいのなかで、エーリアスは心根を入れかえすっかり改心する。
 時が経ち、アマリアは女らしく成長した。
 彼女が湖に通うのを、村人達がこころよく思っていないことを知るエーリアス。
 その話題に水を向けると、会えなくてもかまわないのかとアマリアに詰め寄られる。彼女の真剣さに、自分への想いがこめられていると気づく。自分もまた、彼女を想っていたことを自覚するが、精霊とは人と結ばれることのない身の上である。
 打ちあけて別れをほのめかすと、反発され言い合いに。アマリアのためを思い、身も心も女神のものだと嘘をつく。悲しむアマリアに、二度と来るなときつく言い渡し姿を消す。
-----------------------------------------------------------------

 こじつけられてます? 車を運転してても、フライパンを振っていても、トイレでうなっていても、思いつかなかったこじつけなのですが、キーを打ってたらポロッと出ました。
 おかしなものです。
 ポロッとだけに、うまいとはいえませんが、なんとかこじつけにはなっているような。やっぱダメでしょうか。

 そして、次。
>掌編の分解
 難しいです。わけられません。もうすこし悩ませてください。
 
 と、ここで新木さんのレスを見つけました。
 自分で料理の中身がわかっていない。闇なべをつくっちゃったんですね。しかも、私はその闇なべしかつくれないときています。
 今必要なのは、料理をつくることより、料理の作り方を学ぶことだと思います。分解のしかたを理解したいですのですが、ありませんか? よい方法。
 
 
 かなりの細切れで7時間46分
まこと


立冬
No.8643 投稿日 2004年11月7日(日)20時46分 投稿者 弟切 千隼
 今日から、暦の上では冬ですね。しかし、温暖な湘南では、まだ紅葉さえ本格化していません。紅葉が早い柿の葉が、ようやく色づいてきたくらいです。



HIMAJINさんへ >

 感想部屋No.0225を読みました。わざわざ「生おたく」を観察して下さったとのこと、ありがとうございます。
 弟切が言う「読者さま」の補足説明をしつつ、HIMAJINさんの御質問に答えます。


 今回の自己課題を書くにあたって、弟切は、いわゆる「おたく」を主なお客さまとしました。
 けれども、「おたく」だけをお客さまにするつもりはありません。少数派の趣味を持つ人々全体に読んでもらえたら、と考えています。

 例えば、

「アーチェリーなんて何が面白いの」と周囲からばかにされつつ、数少ないアーチェリー場を捜し出して遠方から通い、試合があってもTV中継がないため自前でビデオカメラを担いで撮影し、アーチェリーの道具の高さに悲鳴を上げながら練習に励む人

とか

「ヘビなんて飼ってるの!? キモーイ」と言われながら爬虫類を愛し、少ない飼育情報を求めて高価な専門誌を買い、飼育ケージの場所を確保するために部屋の中で縮こまって眠り、質の良い餌を供給するためにマウスまで飼って、旅行にも行けない人

とかです。


 上記のような人々は、「アーチェリー好き」・「爬虫類好き」といった個々の観点から見れば、圧倒的な少数派です。商業的に大きな流れを作れるほどの勢力ではありません。
 だからといって、切り捨てられる一方なのは、あまりにも気の毒です。

「周囲から理不尽に迫害される少数派」という観点でくくれば、分野が違っても、互いに共感できる集団になるでしょう。まとめれば、かなり大きな流れになるはずです。


 弟切が「少数派の趣味を持つ人々」の中から、主な読者さまとして「おたく」を選んだ理由は、以下の三つです。

1)個人的に「おたく」の知り合いが多く、実態を知っているため

2)全体から見れば少数派でも、「おたく」専門の商売が成り立つほどの人数と購買力があるため

3)「おたく」は小説のヘビーユーザーであることが多いため



 で、HIMAJINさんが観察して下さった「生おたく」の様子についてです。

>>タイプ1 デブ
>>タイプ2 痩せ
>>タイプ3 ビジネスマン風スーツ
>>タイプ4 スーツ以外
>>
>>で、俺の観察では、1+4、2+3、2+4はよく見たが、1+3はほとんど居なかったっす。
(感想部屋No.0225のHIMAJINさんの書きこみより。以下、引用元はすべて同じ)

 弟切の経験に照らして、この観察は的を射ていると思います。さすがですね。
 一般的に言われるほど、太った「おたく」は多くありません。社会人であれば、スーツを着ていることも多いです。


 以下、HIMAJINさんの御質問に答えます。男性の人間性を考える上で、HIMAJINさんのアプローチの仕方は一理ある、と弟切も考えます。


>>今回の読者である男ヲタクさんたちは、生身の、つまりひんぱんに会ってHできる彼女居ますか? 居るならひとり、それとも複数? ナンパ得意ですか?

 男性の「おたく」は、ほとんど彼女がいません。年齢=彼女いない歴であることも多いです。当然、童貞率が高いです。
 彼女がいるとしたら、一人に絞っている人が大部分ですね。複数抱えている人が全くいなくはありませんが、確率は低いです。

 だいたい、男性の「おたく」は、女性に対してとても内気です。彼女どころか、まともに話せる女友達も少ないです。仲の良い女友達がいたとしても、そこから踏み込んだ関係になるには、長い時間がかかります。

 こういう状態ですから、ナンパをしたことのある「おたく」は皆無に等しいです。多くの「おたく」にとって、ナンパという行為は想像の範囲外でしょう。


>まことさん
No.8644 投稿日 2004年11月7日(日)22時08分 投稿者
新木 伸
>まことさん

>>こじつけられてます? 車を運転してても、フライパンを振っていても、トイレでうなっていても、思いつかなかったこじつけなのですが、キーを打ってたらポロッと出ました。

 なにが?
 どれのことを言ってます?


 母親やら、いじめっこやら、精霊の青年の双子の兄弟だとか、そういったものを取り外してみたら、すっきりと筋の通った話になってきましたね。

 虐待していた母親と、和解とか。
 いじめっこと和解とか。
 邪悪な双子の精霊とか。

 なんのために入っているのか、よくわからないものですよね。そういうものは、ばっさり取ってしまったほうがいいです。よくわからない材料の入っている鍋は、闇鍋といいます。お客さんに出すものではないですよね。

 主人公が変わってしまったのは、ヒロインの側から変化を取り除いたことが理由です。
 ヒロインは精霊に助けられたことでなつくわけですが、その後、特に変わってみたり、葛藤を抱えていたりはしませんよね。
 この話の中で変わっているのは精霊の青年のほうです。
 話の中で変化する人物が、その話の主人公となります。ヒロインが変化しなくなった以上、精霊の青年のほうが主人公となるのは必然です。

 ただ、前よりもだいぶ筋が通っているとはいえ、精霊の側の葛藤や変化が、まだすこし変ですね。
 はじめ極悪であったのなら、子供を助けるのが変ですし。また自由を得ているというのも変です。湖に縛り付けられているのかもしれないけど。
 あと、肝心の「結ばれることのできない理由」が空白のままです。精霊と人だと、なんで結ばれないのですか?

 大蛇なり怪物なりの番をしなきゃならないというのは、説得力があるのだけど、そんな設定を入れてしまうと、話の中にその大蛇を出さなきゃならなくなります。せっかくシンプルになった話が、また無意味に複雑化するだけです。
 この話は恋する二人が結ばれない悲恋の話であるのですね。大蛇の話ても、邪悪な兄弟の話でもないわけです。余計なものは出さない。

 これまで出てきたアイデアを見てみると、ひとつの共通項があることがわかります。
 精霊には「義務」があるというものですね。
 その「義務系」に絞って考えてみると、いいアイデアが出てくるかも。

 精霊にはなにかの義務があるために、娘と結ばれることはできないのです。
 さて、その義務とは?


 ところで、そういう話でいいのですか?
 娘がいて、男性がいて、男性の側には大切な義務があるために、娘と添い遂げることはできない。――そういう話が書きたかったもの?

 ちなみに、そうなのだとすると、この話の男性側は、べつに精霊でなくてもいいのですね。
 人間の男性で、なにかの重い義務を持っている人物であっても、成り立つことになります。

 話をどんどんシンプルにしていったときに、外せない要素というものが出てきます。
 男性は精霊でなくてはならないのか。人間でもいいのか。
 添い遂げられない理由は義務でなければならないのか。他の理由でもいいのか。

 母親といじめっ子のほうは、必須要素ではなかったようですね。精霊の青年の兄弟も同様。
 つぎは男性が精霊であるかどうかと、添い遂げられない理由の種類の見極めです。

 そうやって自問自答していって、自分の書きたいその話が、なんの話であるのかを見極めるわけです。


はじめまして。
No.8645 投稿日 2004年11月8日(月)09時30分 投稿者 HIMAJIN
はじめまして。今回新木さんのご許可により参加させていただきます、私HIMAJINと申します。30代後半、接客業に従事してまいりました、実践型サディスト野郎です。至らない発言等々あるかとは存じますが、どうかよろしくお願い申しあげます。

と、ご挨拶が済んだところでさっそく飛ばしていきたいと汗

>弟切さん
なるほど、彼女いない暦=年齢で童貞、が多いってことは。多くのヲタクは風俗にも行かない、と解釈していいわけですね?
つまりは生身の、人類の女性そのものと接触する機会がないし、(金で買う、というやり方を含めて)自分から接触する機会を持とうと努力もしない。と、仮定しておきましょう。話を早くするために汗

それでも男性である(というか生物である)以上、ある程度の年齢をこしたら、自分の性欲を満足させたいという欲求があって、あたりまえな訳です。性欲の一歩前、つか土台だと俺は考えるんですが、「他人に好かれたい」「他人を好きになりたい」という自然な欲望も、あってあたりまえな訳です汗
それらを満足させたくて、アニメの中の女性キャラに入れこむ、そう考えていいんでしょうか汗

弟切さんの解説と、俺自身が観察した印象からすると、男ヲタクさんたちは「強い雄であることを見せびらかす」努力を投げていて、生きていく上であったほうが有利な「あつかましさ」とか「図々しさ」に欠けた人達である、という気がします。
ネットではどうか知りませんよ汗 実際の世間では、です。あくまでも。

雑誌、TVなどのメディアでは、ぶっちゃけ「強い雄がモテる」とされてるんですが、「モテる」というのが「ヤリまくれる」ということだとしたら、そんな正しい答えではないんですね。「見た目がよくて、価格の高いカッコイイ車に乗っていて、金があって、流行のレストランや遊び場の常連、そういうのをさりげな〜く女に見せびらかす」というのが、男性誌が提唱する「強い雄」で、そういう条件さえ満たせば……と考えて、多くの男が金を使うわけですが。
残念! そういうのは、「男が考える『モテる男』」ですから!!
てなもんです。実際は。

女性誌をながめると、「いかにして(上記のような勘違い)男をおだてて結婚まで持っていき、人生の勝ち組みになるか」のノウハウがぶわーっと特集されてたりするし、なんか男とセックスしないとブスになるみたいに、遠まわしな脅迫がなされてたりするんですが。
あきらかに、女性が好く、カッコイイと思う、そういう女性は、男がヤリたがる女とはズレてるんですよね汗 それに結婚して子供作ることが人生の勝利であるとは、言いきれない世の中になりつつある、とも。

今後、「強い雄」であることに価値を見出してない男ヲタクは、増え続けると俺は思います。今現役ヲタクやってる人達は、おそらく親と同居であると思われますが(でないと、月収10万前後では生きていくこともおぼつかない汗)彼らの親が稼いで、子供であるヲタクの衣食住を賄ってやっている間は、順調に増加するはずですし、親も子供のヲタク性を矯正しようとか考えないでしょう。親としては、もっと年齢を重ねれば「強い雄になって生身の女とヤろう!!!」と自然に考えはじめる、そんな幻想を抱いてるのではないでしょうか汗
違ってますよなんて、言えませんヒロシ調

で、です。
俺の分析では、以上のような人間性を持つ、つまり強い雄であろうとはしない男ヲタクさんたちは、アニメの中の女性キャラに、何を求めるんでしょうか?
俺なりに考えてはみましたが、みなさんのお考えも提示していただければ幸いです汗


宿題も
No.8646 投稿日 2004年11月8日(月)10時47分 投稿者 まこと
 バッターボックスに立ってボールを打ったまでは良いのだけれど、サードのベースに向って走ってしまいました。
 すこし落ち着きます。深呼吸。

>こじつけられてます?
>なにが? どれのことを言ってます?

 精霊が人と結ばれない理由を考えていたつもりだったのですが、読み返してみたらそんなことはひとことも書かれていませんでした。
 精霊がした言い訳を理由だと思いこんだようで。面目次第もございません。

>主人公がスイッチした理由

主人公が変わったのにもちゃんと理由があったのに、説明がつかなかった。新木さんの解説でやっと理解できました。変化するほうの人物に視点をおくのですね。
ちゃんと、必然性があったということ。

>人と結ばれない理由

 これでてこずっていますが、他に話を引っ張ってきてなんとかしようという悪い癖がでてしまいました。
 ちょうど良いつながりなので余力はないですけど、ここで宿題をしたいと思います。

>>三つのものの違いを感じられたか、なにがどう違うのか、言葉で説明してみること。
 という宿題でした。三つのものは下に、

(物語である)
「女の子は花を摘んでいました。夢中になっていたら夜になってしまいました。道に迷ってしまい、夜の森で魔物におそわれます。しかし白馬の貴公子に助けてもらえました」

(シチュエーション×1)
「女の子が花を摘んでいました。花はとてもとても奇麗でした。おしまい」
 
(シチュエーション×2) 
「女の子はお洗濯をしていました。お買い物もしました」

(物体X)
「女の子が花を摘んでいました。女の子は魔王を倒す決意をして旅に出ることにしました」  

(物語である)を読むと、女の子に事件がおこり、解決し、最後にやっぱり助かったと納得できました。話が完結しているので、読後もすっきりしています。

(シチュエーション)では、話が始まりそうな感じで止まるので、先があるような気分が残っています。尻切れトンボで、読後に物足りない気になりました。
 
(物体X)は、読んでいる途中で、なんでそうなるのと、読むのが止まりました。

 それぞれに、納得度が違いました。
 物語は、最後まで読むことができ、読後も話に納得できます。
 シチュエーションは読めますが、これで終りかな、もっとなんかあってもいいでしょ、と思うと納得がいきません。
 物体にいたっては、途中で納得がいかずに、読むのが止まります。
 
 この困った(物体X)を変だと感じているくせに、得意技としているおパンピーがいて、それが私でした。
 習慣とは恐ろしいもので、苦しくなると無意識にやってしまうのですね。意識していかなくてはいけません。またやりそうな気配があったら蹴り飛ばしてください。気がつくことはできますので。自主規制がきくくらい鍛練しなければ。

 ところで、この話をひと言で語ったとき。
 「娘がいて、男性がいて、男性の側には大切な義務があるために、娘と添い遂げることはできない」
 となり、べつに精霊にこだわる必要がなくなるということ。
 理由も、精霊に課せられた義務、でなくてもいいのだということ。

 シンプルになって、ネタを考える範囲が狭まってしまったように思っていましたが、すそはいくらでも広げられる。見方の問題。専門家は、どんな方向からでも見ることのできる力を養っているのですね。
 せっかく、ヒントをもらっておきながら、がまの脂汗をたらたら流して考えている、固まった脳味噌。
 
 結ばれることのない理由、ご本人達にインタビューしてみます。

 時間にして3時間39分

 


いろいろ
No.8647 投稿日 2004年11月8日(月)12時28分 投稿者
新木 伸
>男オタク

 男オタクは「アニメ/マンガ/ゲーム/小説」の中の少女になにを求めるのか。
 ここでその話をすると、痛たたたたの人もいるだろうなぁ。(笑)

 そういや十代前半ぐらいまでは、「オタク」って言葉が、そもそもなかった。記憶にあるかぎりでは、「超時空要塞マクロス」というアニメがヒットした以降ぐらいからだったような。登場人物が他人のことを「おたく」と呼んでいて、それがアニメファンのあいだで大流行して、皆が「おたく、おたく」と呼び合うのを不気味に眺めていた人たちが命名したというもっともらしい話があるけど。
 たしかにあの頃、そういう呼びかたが流行ったりしたけど、実際のところ、どうなのだろう。

 オタクとナンパとのあいだには、どういう相関性があるのだろう。
 ナンパというのもひとつの趣味なのだろうし。
 ひとつの趣味に打ちこんでいる人は、他の趣味には時間をかけられなくなるものだと思うけど。

 しかし男オタクが人類の女性と接触する機会がない、というのはないはず。
 男オタクがいるならば、女オタクというのもいるわけだし。遊び人系の女性と知り合う機会はたしかにないかもしれないけど、それなりに出会いの場面はあるわけで。(女オタクは人類に含まれていない?)

 あと、以下のところを解説よろしく。

 男(ナンパが趣味)のヤリたがる女。
 女(結婚願望大アリ)が掴まえたがる男。
 女(女性週刊誌を読む)が思うカッコよくてモテるはずの女。
 男(男性週刊誌を読む)が思うカッコよくてモテるはずの男。

 最後のは、オタクとはいえ、男にはわかるので解説不要かも。
 ただ、弟切やまことさんや、浦戸さんあたりは、わからないかもしれないから、解説が必要かも。

 この場所は、それぞれが持っているノウハウやデータや秘伝までも、惜しみなく世界に向けて非営利で開示してしまおうという、奇跡のようなアホのような場所なもんで。参加される以上は出し惜しみは禁止です。


 男オタクが虚構の女性に求めること。
 即物的な性行為は求めてないような……。たとえば今後、アンドロイドが劇的な進歩を遂げて、性行可能なセクサロイドなんて出てきたとしても、一部にしか売れないんじゃなかろうか。
 求めているのは理想の女性像だから。理想であるがゆえに、それは空想の世界にしか住んでいない。
 読者というのは、物語の主人公の立場に自分を投影するわけですね。そして「理想の女性」から好かれる体験をする。この場合、好かれるというのは、認められるということです。「認められたい」という欲求を、ここで充足させる。

 セクサロイドが売れないだろうというのは、形を備えて現実的存在になってしまうと、その時点で理想から外れてしまうため。
 機械とはいえ生身だから汚れるし、使用後には洗ってやらなきゃ臭くなるし、部屋の片隅からずっと自分を見つめてきてたら、うざったくもなるだろうし。
 さらに飽きても取り替えが利かない。
 理想像ってのは嗜好だから、ある期間で変わってゆくものだし。半年や一年も経ち、自分が嗜好の変わった別人に変わったときも、アンドロイドは前のまま。過去の自分を半身を見せられているようで、いい気分にはならんでしょう。


 昔は物語のヒロインっていうのは、主人公が戦って勝ち取るもんだったんだけど。
 これには現実世界の予備練習的な意味合いがあって、苦労して、困難に立ち向かって、成長していった結果として、信頼と愛とを勝ち取るというストーリー。成功と性行とを勝ち取るともいうか。なんちて。
 金を手にして、いい服を着て、いい車と、いい遊び場を開拓してゆくと、女が得られる。――てな仕組みと同じ。
 現実のほうで試みるまえの予行演習的な意味合いとして、恋人獲得の物語があったもんですが。

 いまの主流は、そうではないみたい。
 「戦うヒロイン」なんて言葉があるぐらいで、戦うのは女性キャラの役割となっている。
 そうした話でも、やはり主人公は「男の子」なのだけど。
 その主人公の男の子をなにをしているかというと、戦うヒロインの心の支えになるという役どころ。
 これは以前であれば、ヒロインのポジションだった。頑張る男の子を傍らで支える役どころ。
 ようするに物理的に守られる側。

 「強い雄であれ」てな幻想的価値観がいま行き過ぎてしまっていて、その圧力に踊らされるか、押し潰されるかのどちらかになってしまっていて……。
 その押し潰された側の男の子が、自分の代わりに戦ってくれる「存在」を求めてるんじゃなかろうか。と、僕は分析しているけども。

 ただ「戦うヒロイン」がいるのは、アニメと小説と、一部のゲームだけなんだな。不思議なことに。
 最大多数のユーザーを獲得しているマンガの世界では、あいかわらず、男の子が元気に戦っている。




>まことさん

 掌編の分解。
 難しいです、と言っているだけだと、「わかりません」と繰り返しているのと同じことですよ。どこがわからないのかもわからないので、アドバイスのやりようがない。

 なぜ難しいのか。
 どこまではできているのか。
 理由の分析までいっていなかったり、まったく進展していない状態でも、どう取り組もうとしていて、どう詰まっているのかぐらいは言えるはず。

 まあ、だいたい見当がつきますけど。

 一行ずつか、一段落ずつ、そこに書かれている物事が「いつ」のことなのか、時間を確定させてゆくようにします。
 会話文なら、発声された時間が決まりますよね。描写文も描いたものがあるわけだから、時間は決まります。
 説明文は書いてある内容によります。「彼と付き合っていた頃」の説明であれば、それはだいぶ過去のこと。

 一行ごとに「時間」を確定させていって、その不連続面に線を引くわけです。
 大きく間が空いていたり、逆行していたり、そういうところ。
 物語というのは、基本的に時間的に連続しているものです。一行目から順に、起きている物事を、時系列順になぞっていってます。前にある会話文は、後ろにある会話文や描写よりも、前に起きた出来事なわけです。

 それが基本のお約束。
 その基本が、何カ所で破られているかを自分で計ってみようというのが、この宿題の意図です。

 自分のものが、ぶつぶつと時系列破りまくりなのを確認した後で、他の読みやすい文章を同じやりかたで分析にかけて、一本の線も引かれないことを確認してみたりとか、そうしたことをしてゆくわけです。




>2号

>>1127 1000字課題、11/5分、No.150「ざんざんざん」(5500文字、原稿用紙11枚)

 読めんかった。
 最近の話の流れから考えるに。
 視野に制約をかけることで、臨場感を増そうとした習作なのだろうけど。
 書かれることが断片過ぎて、全体像の構築に失敗してしまう。

 なにが起きているのか、まったくわからん――で、失敗してる。

 全体像を俯瞰する部分と、臨場感を増すための部分と、交互に織り交ぜていかなきゃいかんよ。最初にリズムが付くまでは、3〜5行ぐらいで交互に、ある程度繰り返さなきゃいかん。
 慣性がついてきたら、意図的に、10〜17行ぐらい連続して、主人公の限定された知覚を書き連ねてゆくことで、現実感を喪失させて、逆説的にリアル体験を生じさせる、なんてテクもある。もしくは内面思考に没入させて、自閉的な現実との隔絶感やら無感覚感を出すとかいうテクもな。


質問
No.8648 投稿日 2004年11月9日(火)00時47分 投稿者
名無し君2号
 私って、性格ねじまがってますでしょうか?
 いえ、自分では素直なよい子だと思っていたのですが……「私はなにを書きたいんだろう?」という部分を突きつめて考えているうちに、実はろくな奴じゃないのではないか、と感じ始めまして。

 とりあえず、いろんなことに中途半端だなあ、というのはわかりました。そういうのって、書いた小説にも出てくるのよね。困ったものよね。天才でもなく、馬鹿にもなれず……いや、充分バカって言うな、バカて。ソコ、キコエテルゾ!(うつろな目で、よだれを垂らしながら)


 なんなんだろう。小悪党? 小悪魔ならかわいいのにな。うーむ。




>ニート

>>ところで喜べ2号。34歳までは「若者」らしいぞ。
>>ついでに言うと、おまえもその「ニート」のうちの1人に数えられているらしいぞ。

 マジうれしくねえ。
 弟切さんの狙っている読者層の定義、「ファッションに無頓着」とか「年収は0」とか、とくに「将来に不安を持っている」を読んで、プチ落ちこみかけたのに。でもぼくって若者じゃないし! と前向きなんだか後ろ向きなんだかよくわからない気の取り直しをしていたのに。

 ニート。ああニート。

 34歳が若者はないだろう、と思う。
 厚生労働省なんて嫌いだ。東大卒のエリートにはニートの気持ちなんてわからないんだ。私だってぇ、そんなことぉ、わかりたくぅ、なかったがっ!

 働いたら負けだなんて、そんなこと……そんなこと、思わないんだからっ。

 ところで、35歳以上で「職に就いていず、学校機関に所属もしていず、そして就労に向けた具体的な動きをしていない」場合、どういう扱いになるのだろうか。語源である「Not in Employment, Education or Training」を見ると、べつに若者限定である必要もなさそうですが。
 小ニート、中ニート、大ニートと分かれていたら面白いかもしれない。60歳からは大ニートとか。定年退職して日がな一日家でごろごろしていて、奥さんから邪魔にされているお父さん方は大ニートでどうでしょう。そのうちワイドショーで使われそうですな。

 我ながら年長の方々に対する敬意が足りないと思った。
 あと、井上陽水の「人生が二度あれば」という歌を思いだした。




>1000字課題

 No.151「彼女はこん、とかわいく咳をして」(6800文字、原稿用紙13枚)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1128&e=res&lp=550&st=

 年上少女に誘惑されて、流されそうになったところで、じつは相手が化け狐だとわかるも、勢いのままいかれてしまう少年の話。

 なんか私、こんなのが得意になってきてしまいました。さらりと書けてしまう。もうちょっと、苦手といいますか、いままでやってきてない話を書かなきゃいけないですね。これは練習でもあるのだから。

 苦労はね 買ってでもしろと (のび太の)パパは言い

 それでも「妖怪少女」を書こうという試みはしています。




>あらすじ書き

 書けねえ。
 リミッターを外す……むーん。

 なぜだか、スケールが極大となると、宇宙が思いうかんでしまいます。宇宙の絶対意志がなんとやらって奴。そんなもん文庫本一冊で終わるかい。




 レスには1時間。いざさらば。


冬の花火
No.8649 投稿日 2004年11月9日(火)01時54分 投稿者 弟切 千隼
 昨日が立冬だったといいますのに、昨夜、弟切の自宅では、打ち上げ花火の音が聞こえました。どうやら湘南のどこかで冬の花火大会があったようです。
 冬の花火には、夏とは違った趣があって、良いですね。



HIMAJINさんへ >

 こちらへおいでになりましたか。改めてよろしくお願いいたします。

 HIMAJINさんは、プロのもの書きを目指しているわけではありませんから、分室用語でいうところの「ROM」さんということになりますね。ネットで普通に使われる「ROM」とは意味が違いまして、「指摘専門の人」という意味です。


 普通の分室参加者には、過去ログをすべて読むことが義務づけられています。とはいえ、HIMAJINさんのようなROMさんにそれを要求するのは酷ですね。
 それでも、余裕がおありでしたら、最近の二百個分くらい読んでおくと便利でしょう。議論の流れなどがわかります。

 過去ログを読むことは強制しません。でも、「よみかく分室 説明」は、是非とも読んでおかれることをお勧めします。ここのローカルルールなどがわかって、指摘がやりやすくなるはずです。
 お互い、要らない誤解は避けたいですよね。「説明」を読んでおけば、ルールを知らないための単純ミスは避けられるでしょう。


 うるさいことを書いてすみません。ネットでは、書かれていない情報は全く伝わりません。暗黙の了解が非常に成り立ちにくい世界ですので、老婆心ながら書かせていただきました。
 もし、すでに「よみかく分室 説明」を読んでおられるのでしたらごめんなさい。



 以下で、HIMAJINさんの御質問に答えます。

>>なるほど、彼女いない暦=年齢で童貞、が多いってことは。多くのヲタクは風俗にも行かない、と解釈していいわけですね?
(No.8645のHIMAJINさんの書きこみより。以下、引用元はすべて同じ)

 これは、その解釈で正しいです。中には風俗に行く「おたく」もいますが、全体から見れば少数派です。



>>つまりは生身の、人類の女性そのものと接触する機会がないし、(金で買う、というやり方を含めて)自分から接触する機会を持とうと努力もしない。と、仮定しておきましょう。話を早くするために汗

 話を早くするためだとしても、これはちょっと極論過ぎますね。

 これに関しては、弟切の説明が足りないために、HIMAJINさんに誤解させてしまったふしがあります。追加説明をしましょう。


 弟切が今回照準を合わせたのは、「十代後半から二十代前半のおたく」です。
「おたく」は性に関して奥手なため、この年齢層で性的経験が豊富な人は、ほとんど存在しません。

 けれども、「おたく」は十代や二十代にしかいないわけではありません。弟切が知る限り、上限を四十代として「おたく」と言える人々がいます。
 三十代や四十代の「おたく」となれば、十代や二十代とは様子が違ってきます。


 十代から「おたく」になった人が年齢を重ねて、二十代後半になったとします。このあたりに、「おたく」の分かれ道があります。どういう分かれ道かといえば、将来を決める分かれ道です。
 二十代後半となれば、奥手の人でも結婚を考えだす頃ですよね。結婚するには相手の承諾が要ります。社会的に認知されにくい「おたく」を続けるには、つらい条件です。
 分かれ道に立った「おたく」は、以下のどれかを選びます。


1.「おたく」をやめて「普通の人」になる。

2.趣味としての「おたく」はやめない。しかし、社会的にはその趣味を隠蔽して、異性と付き合って、結婚を果たす。

3.一生「おたく」全開な生活をすることを決意する。これはさらに、以下の二種に分かれる。
 3.1生身の異性との付き合いや結婚を諦める。
 3.2「おたく」同士で付き合ったり結婚したりすることを考える。


 1を選んだ人は、もはや「おたく」ではなくなりますから、今回の議論からは外します。
 現在三十代や四十代で「おたく」をやっている人は、2か3を選んだ人ですね。


 2を選んだ「おたく」は、社会的には「普通の人」と同じ生活を営んでいます。結婚して、大概の場合は子供もいます。
 こうなるためには、当然、異性と知り合ってお付き合いをして、という過程が必要ですよね。2を選んだ「おたく」は、生身の異性と付き合いたいという欲望を持っているわけです。かつ、その欲望を実現する力も持っています。
 2の「おたく」は、奥手であるだけで、異性との付き合いはできる人たちです。


 3.1を選んだ「おたく」は、生身の異性との付き合いを放棄した人たちですね。この人たちは、生身の異性との付き合いよりも、仮想の異性キャラクターとの付き合いを選んだといってよいでしょう。
 このタイプの「おたく」は、世間的に思われているほど多くありません。現在の日本では、三十歳を過ぎても結婚していない人は多いですが、そういう人たち全員が「おたく」というわけではありません。大概は、別の理由があって独身です。


 3.2を選んだ「おたく」は、最も幸福なタイプでしょう。自分の趣味と社会的な体面とが一致していますから。
 新木さんがおっしゃるとおり、おたくには男性も女性もいます。男性よりは数が少ないとはいえ、女性のおたくも多いですね。
 異性との付き合いが苦手な「おたく」でも、共通の話題があれば話しやすいです。「おたく」同士なら、さほど苦もなく異性とお付き合いすることができます。そこまでできれば、結婚に行き着くのも難しくありませんね。



 上記の「おたく」に関する説明は、男性にも女性にも当てはまります。

 ただし、興味深いことに、女性の「おたく」で3.1を選ぶ人はほとんどいません。少なくとも、弟切の聞いた範囲では、女性の「おたく」で3.1を選んだ人は、一人もいません。
 三十歳を過ぎた独身女性が、たまたま「おたく」だという例はあります。しかし、それは「おたく」ゆえに独身なのではなくて、別の理由で独身を通しています。


 女性の「おたく」の場合、容貌に恵まれていれば、あっさり上記の2を果たせるようです。男性は、どうしても女性の外見に惹かれる傾向が強いためでしょうか。
 容貌に難があっても、女性なら、上記の3.2に収まることが多いですね。「おたく」の男女比率は男性のほうが多いために、女性の「おたく」が全員男性の「おたく」とくっついたとしても、男性のほうが余ってしまいます(^^;



 同じ「おたく」でも、生身の異性に対する姿勢は、男女でみごとに違います。

 結婚が身近な問題になる前、十代の頃から、男女の姿勢の差は鮮明に表われます。
 男性の「おたく」には、「三次元(現実)の女の子より二次元の女の子のほうがいい」・「生身の女性と付き合うなんて面倒くさい」と言う人がけっこういます。どこまで本気かはわかりませんが。
 けれども、女性の「おたく」で「生身の男と付き合いたくない」と言った人を、弟切は見たことがありません。二次元の男性キャラクターの熱烈なファンであっても、「それと現実の恋人は別」と、はっきり分けて考えています。熱心な「おたく」で、かつ男持ち、という女性は多いですね。


 この差はとても興味深いなあ、と常々弟切は思っています。きちんとしたデータを集めて分析すれば、心理学や社会学の論文が何本か書けそうです。
 弟切は学者ではありませんので、書く気はありませんけれど。



 ちなみに、すべての「おたく」が月収十万円前後の低収入なのではありません。「十代後半から二十代前半」に限って言えば、学生やフリーターが多いために、そういう低収入になります。
 二十代後半以降の「おたく」は、ほとんどがまともな職に就いています。ですから、収入の面では、普通の社会人と変わりません。



 弟切が、「十代後半から二十代前半」のおたくに照準を合わせた理由は、次回に説明します。


学園祭が終わりました。
No.8650 投稿日 2004年11月9日(火)03時25分 投稿者
春日秋人
 学園祭、僕は学科展示なるものに参加しておりました。自分たちの科が作ったものを展示しておいて、お客さんに見てもらったり、触ってもらったりして、楽しんでもらおうというものです。
 ダンボールで作ったマスコットキャラをリモコンで動かしたりしました。そのマスコットの顔がとてもユニークで、子供は怖がって逃げていましたが……


>感情移入と娯楽の関係

 物語のなかで望みを叶えるのは登場人物であり、読者ではありません。
 ですがその登場人物に感情移入することで、疑似的に望みを叶えることはできます。
 つまり娯楽とは、正確には「疑似的に望みを叶えること」なわけです。


いろいろ。
No.8651 投稿日 2004年11月9日(火)14時23分 投稿者 HIMAJIN
私事がたてこんでて、納得いくまで調べた考察ができません汗
どうかご容赦ください。

>新木さん
ちょっと言葉足らずかもしれませんが。

>闘うマンガ少年と支えるアニメ・小説少年の二分化
上手く言えないんですが、ドラゴンボールの梧空って、結局息子が大きくなってもガキのまんまっすよね。闘う少年のまま。
アニメ・小説の中の「支える少年」は、どうでしょうか。「支え、共に闘う男」に成長というか、するんでしょうか? 例えば、映画「GIジェーン」のヒロインの恋人役とか、マスターチーフ役(確かヴィゴ・モーテンセン)みたいに。あと、「エイリアン2」のビショップとかみたいに。この三人は、少年ではない気がします。俺的には。ビショップは人工人間ですが汗

>男(ナンパが趣味)のヤリたがる女。
それぞれのナンパ男の守備範囲内で、目的に合致した女でしょう。
なんでもいいから数多くの女とヤってみせ、同性を威嚇つか、同性に対する優越感にひたりたいタイプは、簡単にヤらせそうな女。女に食わせてもらって生きる男は、ダメ男好きの女。好みの容姿の女を捜してるやつも、居ます。つまりギャル系もあればインテリキャリアウーマン系もありえますし、特定の性的嗜好を満足させうる女、というのに絞ったナンパだってあります。

俺が男ヲタクさんたちはナンパするのか、風俗に行くのか知りたかったのは、ここらに他人に対するスタンスが見えるからです。ナンパには、愛嬌、あつかましさと図々しさ、そして必要に応じて相手に対して冷酷になれる、等々が要ると俺は思います。
風俗で手軽に性欲を解消しうるかどうかは、女性をモノとして見られるかどうかという性質が、大げさに言うとかかってます。性に対する潔癖さ、幻想のあるなし、というか。今回、風俗に関しては読みが外れましたが汗

>女(結婚願望大アリ)が掴まえたがる男。
これは大きく二つに分かれるのではないでしょうか。
結婚したい女そのものが、2タイプあると思うので。
ひとつは「私を理解し愛してくれるひとと結婚したい」女。
もうひとつは「私に高い社会的地位とリッチな生活を与えてくれる男と結婚したい」女。
もちろん、このふたつの間をさまよってるひとが、一番多いはずかと。みんな生身の人間ですから。

>女(女性週刊誌を読む)が思うカッコよくてモテるはずの女。
「女性『週刊誌』」と限定するとちょっと違う。女性誌も男性誌も週刊と月刊では死ぬほど違っており、それはご存知だと思ってました汗 
週刊誌は「女性自身」「女性セブン」とかで、主な記事は、有名人のスキャンダル、皇室関係、悲惨な事件などの興味本位ニュース、「馬鹿ッ母」とか「アホ嫁」とかのよく居るタイプのひとの誇張した悪口とかで、はっきり言ってゲスな感じが売りです。買うのは恥ずかしいので美容院や銀行に置いてるのを読む、という女性さえ居ます。

月刊誌は単価が高く月イチ刊行なので、主な記事はファッション、グルメ、旅、占い大特集、anan(たしか隔週刊ですが、これはカラー的には月刊)が「セックスできれいになりたい!」て特集で爆発的に売れてからこっちセックス特集、でしょうか。これはいちいち俺が下手糞な分析するより、女性月刊誌の表紙を見てください。カバーガール即、その月刊誌を買う女性が考えるイイ女、もてるはずの女、です。
対象は様々で、仕事に賭けてる女性、普通の専業主婦、「収納」命主婦、ギャル、最近ではイタリア系艶女(アデージョ、と読むとか汗)やヒップホップ系シスター女対象のまであるようです。


>男(男性週刊誌を読む)が思うカッコよくてモテるはずの男。
男性誌の場合、週刊誌の広告は、精力剤、育毛剤、健康食品など。雑誌のカラーが下世話になると、これに風俗店情報が入ってきます。面白いもんで、そういう雑誌(週刊実話、アサヒ芸能など)の映画批評欄・書評欄などには、おもわず「これ観てみようかな」「読んでみようか」と思わせる、気骨と気合の賜物っぽいもんがあったりします。書いたひとと会う機会なんてないでしょうが、「愉しみにしてますよ」と言いたくなるものも。

月刊誌は反対にスーツ、車、万年筆、酒などの広告がカラーページを占め、週刊誌によくある広告は白黒のページの隅っこに追いやられてます。
これも表紙の男を見ていただければ、その雑誌を買う男の理想像がわかると思います。ぜひご自分で見てみてください。


補足として、「たいていの男が好むが、ほとんどすべての女が毛嫌いし憎む女」をあげておきます。あくまで俺の見たところですが。
さとう玉緒。
小倉優子。
しかし、この二人の真似をしてみせる女は、まず居ないでしょう。女友達全部捨てる、いや敵に回す覚悟が要るから汗
なんでかというと、たぶん、あんまり露骨に媚びをふりまき男狩りで抜け駆けしようとするやつは協定違反ということで許してはならない、そういう暗黙の掟でもあるんじゃないすかね汗 女性の間には。

で、上記の対極、「かなりの女が今好んでるが、ほとんどの男がなぜモテるのか理解さえできない男」です。主に30〜40既婚女性が好んでるんですけど。
ズバリ、ペ・ヨンジュンっす。
なんでペがきゃーきゃー言われるかの分析は、すいませんがそのうち。時間ないのと、今回の弟切さんの課題には役に立たない気がするので。

>弟切さん
だいたい、理解できたと思います。過去ログについては、一気読みは無理なので、ぼちぼちで勘弁してください。
きしょ、時間がねえ泣

ふたつだけ。男ヲタクの両親との同居率はどのくらいでしょうか? 
あと、女ヲタクさんたちが理想の男と現実の男を両立させることができるのは、不思議じゃないっす。
またまた露骨な言い方ですが、俺が思うに女性は、現実に対し、どこでどう妥協するか、常に考え決断しつつ生きてる気がします。それを続ける強さが、ほとんどの女性には潜在的に在ると思う。
男は、そうじゃない。女よりひ弱で人工的な生き物である男は、自分をイイコイイコしてくれる何かを、常に必要としてるような気が汗

わけわかんねえ、自分でも泣

以上で約一時間半。
失礼します汗


参加希望
No.8652 投稿日 2004年11月9日(火)16時09分 投稿者 サカモト
 初めまして
 東京都在住のサカモトと申します。

 今年の5月ころからこちらの分室のROMをさせていただくようになりました。過去ログはまことさんと同じく1000番台くらいまで読んでおります。まことさんに便乗させていただくようで申し訳ないのですが、私も分室へ参加させていただけないでしょうか?

 PCのトラブルで今手元にありませんが小説は、100枚程度の中編(同人含む)を一年に一本ペースで3本程度書きました。
 
 何度か友達などに読んでもらったことはありますが、内容が独りよがりで読者を楽しませようというサービス精神が観られないという指摘をもらっています。

 以下は簡単なプロフィールです。

性別:男
職業:フリーター
年:25歳
読んでいる本:ライトノベル「バッカーノ」シリーズなど(もちろん「星くず英雄伝」シリーズも)。他には、「グインサーガ」シリーズなど。
 
 掲示板への記入と言うことになれていませんので、少し硬い文章になってしまいまた。
 宜しければ来週までに40枚程度の短編を書いてきます。

 よろしくお願い致します。

所要時間:1時間


だだをこねましたが、ついに分解しました。
No.8653 投稿日 2004年11月9日(火)18時49分 投稿者 まこと

 小さな子供がケーキ屋さんのまえで駄々をこねました。まさか買ってもらえるとは思っていません。でも、こねました。
 すると、とんでもないことが起きました。なんとお母さんがケーキを買ってくれたではありませんか。
 ビビッた子供はその晩、言われる前に歯をみがきました。
 
 分解できない、できないと騒いでいました。まんま、私ですね。
 
 まさか、教えてもらえるとは思っていませんでした。
 大泣きした後バツの悪さがあります。ズルは二度としないことにします。
 これからは、できなくてもいいからとりあえずやる。これを徹底します。

 ここまで教えてもらってはずしたくないなぁ。よけいプレッシャーだった。

>掌編の分解
・変わる前のところ(Aパート)
・変わる最中のところ(Bパート)
・変わった後のところ(Cパート)
 
 行で、または、段落で分ける。
 段落って。えー、段落を習うのは小学校でしたっけ。

段落(だんらく)辞林21
@長い文章の中の、一つのまとまった部分。また、その切れ目、段、節。A物事の区切り。

 いえ、意味は知っているのですが。
 その、なんといいましょうか、段落もしっちゃかめっちゃかのようで。

 すみません、行で書かせてください。
 
 冒頭、2行目まではBパート
 続く4行目までがAパート
 その後7行目までBパート
 9行目までAパート
 23行目まではBパート
 25行目までAパート
 37行目までBパート
 40行目までAパート
 42行目の途中までCパート
 43行目までAパート
 残りはCパート
 
 のように、分けました。
 
>掌編の解釈
>>色々なことが鬱積していてブルーになっていたけど、予期せぬ元カレの滑稽な勘違い電話のおかげで風穴が開いて、心が楽になった話。
 
 書いた私が説明できないのに、新木さんにはできてしまう。
 私の読み解く力はゼロにも達していないわけで。
 細分化と並んで、読み解くことの学習も必要です。


>あらすじ練習
 
 主人公が精霊である必要がなくなった。
 それでは主人公が人間であったとき、ふたりが結ばれない話にはどんなものがあるか。
 これをいくつか考えてみました。ありがちなものしか浮かばないんですけど、あげてみます。

1.実はきょうだいだった。
2.高校の先生と生徒で、付き合っていることがバレ、引き離された。
3.大会社の社長の養子で政略結婚させられる。→息子だと逃げちゃうかもしれないけど、養子だと拾ってもらった恩があるかなと。
4.不治の病だった。
5.実は犯罪者だった
6.オリンピックに出場できそうだけど、彼女のせいで成績不振に。
 (かなり、苦しくなってきましたね)
7.タイタニック的な緩慢な事故。彼だけオン・ボード。
8.実はCIAとかKGBとか、モサドとかの諜報部員だった。
9.華道とか茶道とかの宗家で、娘とは家柄の違いがあった。
10.芸能界にデビューしたら売れてしまった。今どき、女がいたって関係ないでしょうけど。アイドルだと、どうなんだろう。
 キムタクが恨めしいかも。 

 無茶がありました。無理やり10個。

 ここまで、2時間27分
 まこと


ホットホット
No.8654 投稿日 2004年11月10日(水)00時36分 投稿者
名無し君2号
 MSN、Hotmailの容量が250メガになっていてびっくりする。私が使っているプロバイダーのメールアドレスは、たしか容量10メガ……でも、そんなにあっても使い道ないなあ。




>あらすじ書き

 スケールスケールとひとくちに言うけれど、いったいスケールとはなんぞや。
 辞書を引けば、規模や程度って意味なんですけども。つまり物語の規模ってことです。

 どうすれば物語のスケールって奴を大きくできるのか、スケールのでかい作品を見て考えていこうじゃないか。そんな今回のくわだて。

 スケールのでっかい作品。
 そうだなー……「宇宙戦艦ヤマト」? うわ、なんでこれが最初に出てくるか。古い、古いよ!

 古くたっていいものはいいんです。以下、適当にあげつらねてみる。

 「宇宙戦艦ヤマト」「AKIRA」「俺の空」「ワンピース」「三国志」「機動戦士ガンダム」「デビルマン」「ウルトラマン」「ドラゴンボール」「ゴルゴ13」……まとまりのかけらもない。

 さて、ここまであげてみて私、ようやく気づくことがありました。
 物語にはいくつか要素があります。
 スケールが大きいというのは、それら要素が大きいということではないか。


■宇宙戦艦ヤマト
 戦艦大和を改造した船に乗って宇宙に旅立ち、地球滅亡の危機を救おうとする話。

 舞台……宇宙。銀河のかなたイスカンダル。
 主人公……国の代表。
 敵……宇宙を侵略しているガミラス帝国、デスラー総統閣下。地球なんか鼻クソ扱い。
 目的……地球の危機を救う。
 行動……宇宙戦艦に乗って宇宙を進む。

 でかい、でっかいよ!
 こうやって抜きだしてみるといちいちビックです。逆に小さいところがないよ。


■AKIRA
 近未来、首都東京を一度崩壊させた「AKIRA」という存在を軸とした、不良少年と軍隊と革命家と教団の戦いを描いた物語。

 舞台……近未来、第三次世界大戦後の東京。
 主人公……不良少年。
 敵……日本国軍隊。首都を消滅させちゃう超能力者。
 目的……かつて友達だった現超能力者を倒す。
 行動……けっこう適当だったような。

 「近未来」「超能力者」「軍隊」「大破壊」。このあたりがでっかいか。


■俺の空
 本宮ひろ志さん作のマンガ。超金持ちの青年が、花嫁を探すために日本から世界まで巡る話。旅先で起きたトラブルは莫大な財力でたいがい解決する。花嫁を探すとかけてえっちしまくり。

 舞台……序盤は日本。途中から世界。
 主人公……財閥のひとり息子。たぶんビルゲイツ並みに金を持ってる。
 敵……並みの金持ち。ヤクザ。
 目的……嫁探し。
 行動……庶民をいじめたり、嫁さん候補とえっちに励んだり。

 ともかく主人公がね……。ラスベガスの対カジノのオーナー戦では、負けても負けても財閥から金が入ってくる。だから負けない。倍々ゲームでお金を賭けていたから、カジノ側は一回でも負けたらそこで終わりという。まさにエコノミックアニマル。


■ワンピース
 ジャンプ連載。海賊王になりたい少年が、伝説の海賊が宝を隠したというワンピースという場所を目指して旅をする話。

 舞台……異世界。世界中。
 主人公……海賊王になりたいくん。じつは人じゃないんじゃないだろうか。
 敵……賞金首の海賊。海軍。謎の組織。
 目的……海賊王。宝。
 行動……ひたすら目的地に進む。途中、国を救ったり島を救ったり。

 目的が海賊王というところからしてでっかい。世界を旅するのもでっかい。国を救っているのもまたでっかい。


■三国志
 横山光輝さん原作、全60巻の大長編マンガ。中国の三国時代、大陸に覇を唱えようと戦う群雄たちの生き様を描く。

 舞台……中国大陸。
 主人公……皇帝の末裔。後に皇帝まで成りあがり。
 敵……国。英雄。
 目的……現国家の建て直し。最後は国を立ちあがるわけだけど。
 行動……戦争。政治。

 皇帝を目指しているわけですから。でかいね。登場人物の数も多い。横山光輝さんのマンガだと全60巻ということで、これまたスケールでかい。


 どういう時に、人はスケールの大きさを感じるのか。
 現実ばなれしていればいるほど、大きさを感じるのではないか。

 舞台の大きさ。
 異世界だったり、世界だったり、はたまた宇宙だったり。

 主人公の大きさ。
 超金持ちだったり、世界最強だったり、世界最高の殺し屋だったり。

 敵の大きさ。
 国家だったり、銀河帝国だったり、魔王だったり。

 目的の大きさ。
 皇帝だったり、海賊王だったり、地球を救うことだったり。

 行動の大きさ。
 戦争したり、銀河を旅したり、宇宙最強の奴と戦ったり。


 これら物語の要素のうち、どれかひとつだけ突きぬけてもダメっぽい。ふたつみっつは突きぬけないと、スケールの大きさは出てこない。


 そのあたりを踏まえて物語をひねりだしてみる。

■ともかくスケールをでっかくしてみるんだ(800文字)
 宇宙最強の超能力者、ナナシノ=ゴンベエはその力を利用して帝国を建設、初代皇帝となっていた。宇宙の大半を手中に収めたところで、先行きの見えた戦いに飽きる。退屈のあまり、帝国をほっぽり出して並行宇宙へと飛んだ。目的は、己より強い存在との戦い。
 しかし最初の宇宙をあっさりと支配、その後も何度となく転移、制圧を繰り返すが、自分と互角に戦える相手すらいない。もうぜんぶ消しちまえ、と宇宙を消滅させ始めたところで、上位の存在、俗にいう「神」があらわれる。世界の歪みを保つため、神がゴンベエを消滅させに来る。喜び勇んで戦い、あっさり神を倒す。この結果には他の神も驚き、神同士で話しあいが始まる。
 いくら話しあっても原因不明なところに、ゴンベエが乗りこんでくる。阿鼻叫喚のハルマゲドンの結果、神の軍団、壊滅。神の神の神の……最終存在を消滅させ、ついにゴンベエは諸源の存在の座を射止める。
 神のなかの神となり、宇宙を作ったり消したり、いろいろ遊んでみるも、すぐ飽きる。
 ゴンベエは自分の存在を七つに分け、互いに争ってみることにした。数千年後、決着がつくも、元は自分なのでどうも盛り上がりにかける。
 考えを変えることにした。自分より強い相手がいないのなら、作ってみよう。あらゆる次元に種をまき、ともかく強さを目指させることにした。
 第二、第三のゴンベエがあらわれ、そのたびに戦いを挑まれ、そのたびに勝利した。しかし幾度となく争いを続け、勝利するなかで、ついに飽きを覚え始めてきた。
 最後の手段として、ゴンベエは自分の体を分割した。ただし、こんどは記憶を消去、べつの存在とした。幾星霜ののち、ついにゴンベエは自分の前にあらわれた自分に敗北する。薄れゆく意識のなかで、かつて倒した最終存在も自分だったことを知る。以下繰り返し。

 舞台:あらゆる次元。
 主人公:全次元最強。
 敵:自分。
 目的:自分より強い奴を倒す。
 行動:ケンカ売りまくり。


 すでにだれか書いてそうな気もするんですけどね。


>>その加減を計るためにも、まず1000歩ぐらい踏み出してみること。どうせ単なるあらすじであって、実際に書くわけじゃないんだから、馬鹿話でやってみろ。

 馬鹿以外のなにものでもない話でーす。




 レスには3時間ほど。馬鹿なのも大変なのよ。


冬の虫
No.8655 投稿日 2004年11月10日(水)02時08分 投稿者 弟切 千隼
 先日、弟切が自宅でくつろいでいると、視界の端を黒い物が横切りました。
「ん? まさか」
 その「まさか」でした。立冬を過ぎたというのに、大きなクロゴキブリが台所を歩いています。さすがに寒さで弱っていたらしく、よろよろ歩きでした。
 弟切は、虫は嫌いではありません。しかし、ゴキブリは衛生上の問題があるので、退治させてもらいました。



HIMAJINさんへ >

>「たいていの男が好むが、ほとんどすべての女が毛嫌いし憎む女」

『あんまり露骨に媚びをふりまき男狩りで抜け駆けしようとする』女性が、同じ女性からひどく嫌われるという観察は、正しいです。こういう女性は、同性から最も嫌われるタイプです。


 男性にも、「男性の前と女性の前とで、極端に態度が違う二面性男」はいるでしょう。そういう男性は、同じ男性からは嫌われないのでしょうか?



>過去ログ

 急いで読む必要はありませんよ。「よみかく分室 説明」さえ読んでいれば、とりあえず何とかなります。HIMAJINさんはROMさんですから、ゆったりペースでどうぞ(^_^)



>男性おたくの親との同居率

 すみません、これについては、具体的な数値はわかりません。

 弟切の感触では、同年齢層の人と比べて、「おたく」のほうが特に同居率が高いとか低いといったことはなさそうです。


 例えば、十八歳未満であれば、大部分の「おたく」が親と同居しています。別に「おたく」でなくても、現代日本の十八歳未満の人間なら、そうですよね。

 十八歳以上になると、進学や就職に伴って、親元を離れる人が多いですね。これも、「おたく」と「普通の人」とで変わったところはありません。


 一般的には、「おたくはみんなフリーターか引きこもりで、親と同居していて、経済的にも精神的にも親に頼りきっている」といったイメージがあるようです。
 実際には、決してそんなことはありません。むしろ「おたく」であるがために、一刻も早く親から独立したいという人もいます。

 なぜかといいますと、現在、四十代以上の世代は、「おたく」に対する偏見が強いからです。自分の子供が「おたく」であることを喜ぶ親は、ほとんどいません。
 そういう親を持つ「おたく」にしてみれば、さっさと親の監視の目を逃れて、自由な「おたく」生活を満喫したいわけです。
 一般のイメージと逆に、「おたく」であることが、子供の自立を促す場合もあります。



>>俺が思うに女性は、現実に対し、どこでどう妥協するか、常に考え決断しつつ生きてる気がします。それを続ける強さが、ほとんどの女性には潜在的に在ると思う。
(No.8651のHIMAJINさんの書きこみより)

 鋭いですね。ほとんどの女性は、HIMAJINさんのおっしゃるとおりだと思います。大部分の女性が、無意識のうちに現実とうまく妥協していますね。



 弟切の自己課題の照準に関しては、次回に説明させて下さい。


いろいろ
No.8656 投稿日 2004年11月10日(水)04時24分 投稿者
新木 伸
>サカモトさん

 いらっしゃいませ。
 分室デビュー直後の指示は、だいたい共通となります。まことさんの例を見直しておいてください。
 まず短編ですね。短編の様子にもよりますが、その次はおそらく、まことさんと同じく、しばらく2000字やあらすじ練習になると思います。

 あと、自己紹介が足りていません。
 なにが足りないのかは書きません。どのように足りないのか考えることも良い練習となりますので。
 サカモトさんとまるで初対面であり、仲間になるかもしれない人を迎える立場の人間(ここの参加者やROMさん)が、いまなにを知りたいと思っているのか、相手の立場に立って考えてみましょう。

 ROMされていたなら、見てきていることかだと思うのですが。
 足りない自己紹介を読む側の立場に回ったことは?

 独り善がりとか、サービス精神だとか、楽しませる心づもりとか、すべてこの「読み手の立場に立って考えてみる」に繋がっているものです。





>2号

 俺は馬鹿話をやってみろと言ったのであって、SFオタクの中学生の誇大妄想を開示しろと言ったんじゃないのだが。
 オトナが本気になって馬鹿話を突き詰めようとしたときに書くようなものを見せろと言ったつもりだが。
 誰もわざわざ書いちゃいないだろう。
 だがどこかの誰かが妄想したことは確かだ。

 あと、あいかわらずスケールがちっちぇえ。
 話のはじめから、すでに宇宙最強の超能力者で皇帝でいるわけだな。
 するとその存在っていうのは、「三丁目最強のガキ大将」と等価になってしまうのだよ。
 スケールを大きくしたつもりが、じつは小さくなってしまっている。

 スケールってなんなのか、まだわかってないんだなぁ。
 教えてやっても身につかんだろうから、自分で考えろ。自分で正解を導き出したら、一生忘れんだろうからな。

 「銀河帝国」も、「ガキ大将帝国」も、目盛りの取りかたを変えるだけで、スケール的には同じことになってしまっているわけよ。数億の銀河文明を支配する存在と、数人の悪ガキを支配する存在とは、スケール的に等しい。
 単なる数字の問題だ。1億倍すればおんなじだろ。

 ふむふむ。
 するとこの話は、三丁目最強のガキ大将が、1丁目と2丁目の遊び場支配に乗り出すわけだな。ついに大人がでてきてゴチンとやりにくるのだが、返り討ちにされてしまう。たぶんガキはスタンガンか催涙スプレーでも持っていたんだろう。で、そのガキ大将は大人たち全員をやっつけて、大人の立場を乗っ取ってしまって好き放題やるわけだな。酒とタバコと、あとバイクや自動車でも遊ぶのかね? でもついには遊びあきてしまうわけね。
 ところで警察は出てこんのかね。この話?
 武器を持った子供と、武器のない大人が出てきて、ただそれだけなの?

 つまりガキ大将が、悪のりして、タバコと酒とをキメる話というわけだな。
 警察までは出てこないんだから、無免許運転や麻薬まではやっていないのだろう。
 そんな話の、どこがどう、スケールが大きいんだよ?

 設定のデカさばかりに目がいっていて、肝心の「話のデカさ」のほうを見てないだろ。
 俺が言っているスケールは、話のほうのデカさのことだぞ。


 世には、「数百万年前から宇宙戦争を続ける巨人戦闘種族の戦いに巻きこまれ、地球存亡を懸けた危機的状況のなかで繰り広げられる、二人の女と一人の男の三角関係の話」――なんていう、設定の大きさと話の小ささのミスマッチが、もはや芸の域にまで到達している迷シリーズもあったりするわけだが。
 確信犯的にやるならともかく、天然でやるのはNGだ。

 そういや関係ないが、コンシューマーゲームのドラゴンクエストって、シリーズのどれもスケールがでっかいな。1と2はでかい。3は小さい。4以降はまたでっかくなった。こんどの8はどうなんだろう。





>まことさん

>>書いた私が説明できないのに、新木さんにはできてしまう。
>>私の読み解く力はゼロにも達していないわけで。

 べつに読み解いているわけではなくて、素材から料理の種類を類推しているだけです。
 ジャガイモとニンジンとタマネギと牛肉と小麦粉とが、材料としてある。そしてなにやら煮込み料理っぽいものを作ろうとしていたのだとします。
 シチューっぽく見えるけども、もしかしたら、カレー粉を入れ忘れたカレーなのかもしれない。

 「ひとり暮らし」「就職活動」「憂鬱」「故郷」「元彼からの電話」

 ――と。この材料から作られる話は、だいぶ限定されてくるわけです。
 自分の知っている話のパターンと照らし合わせているわけですね。


 あと精霊のほうの話ですけど。
 「精霊である必要はない」と言ったわけではなくて、必要があるのかないのかを、まことさんに確認しようとしたわけですが。

 僕は作者ではないので、どこまでが譲れるラインで、どこからが譲れないラインなのかの見極めは付きません。どんな組み合わせでも話は作れます。――が、作者の書きたい話はそのうちのひとつなわけです。

・この話は、二人が添い遂げられない話でなくてはならないのか? 結ばれて終わるというハッピーエンドはなし?
・青年は精霊でなくてはならないのか? 魔物であったり、エルフであったり、人間以外の存在ならOK? それとも人間でも構わない?(人間でいいなら現代物としても書けるはず)
・青年が娘と添い遂げられない理由が、大きな義務を背負っているためでなくてはならないのか?

 とりあえずこの3点。他にもなにかあったっけかな?
 自問自答してみて、その結果をください。


 時系列順の分解に関しては、「○行目」という書きかただと見ることができないので、実際に線を挿入してみたものを見せてください。
 まあそんなに長くないから、こちらのほうに。(課題部屋のほうにも、同じものを資料として、元となった課題の下にぶらさげる形で書きこんでおくように)


 あと、○のなかに数字の入っている丸文字は、機種依存文字というやつで、古いMACを使っている人にとっては見えない文字だったりします。
 まあいまの御時世では、そんな古いマシンを使っている人も少ないだろうから、たいした実害もないんですが。
 自分の画面で見えるのと同じように、相手にも見えているわけではない。――ということを知るための教訓と

 過去ログに機種依存文字で全文検索をかけると、過去に何人も「やっちまっている」のが見て取れますが。
 全文検索のやりかたは、わかります?
 テキスト版の1−8000を落としてきて、エディタなどで検索するわけですが。





>段落とは

 分室用語ってわけでもないけど。
 文章の専門用語ですね。

 段落というのは、行頭の空白一文字から始まる、一連なりの文章ブロックのこと。
 複数の文を含むこともありますし、単文でも一段落となります。
 また「」で括られる会話文なども、一段落として扱われます。

 段落内で書かれるのは、ひとつのことです。よって「いつ」にあたる時間も同一となります。





>HIMAJINさん

 そういや少年漫画は、変化しない主人公と、成長する主人公と両方あるなぁ。
 「NARUTO」の主人公は成長してますね。
 「ワンピース」の主人公は成長していません。強くなってはいるけど。悟空も成長はしないで、強くなっているだけ。

 小説のほうの支える立場の主人公は、成長しません。
 葛藤に立ち向かって痛みに耐え、そして成長するという役を、女の子に譲り渡しているわけだから。

 週刊誌と月刊誌の違い、了解です。
 こちらの区別する分解能が低くて、注意して言葉を使ってなかった。

 男オタクは、ナンパもしないし、風俗にも行かんでしょう。
 彼らは棚ボタがやってくることを信じています。
 理想の女の子――とまではいかなくても、自分にとって許容できる程度の女の子(とはいえ、それがとんでもなく可愛いレベル)が、自分の秘められた「魅力」にようやく気づいて好意を持って接してきたなら、男として受け入れてあげる「度量」を見せてやらねばならないだろう、とか、かなり本気で考えていたりします。

 基本的にマザコンなもんで。
 「女の人」ってのは、自分に優しくしてくれて「当然」なのです。
 ママがボクに優しいのは物理法則でしょ。女の人はママとおなじでしょ。だからボクに優しいよね。と、そんな三段論法。
 なぁ、2号?

 なにしろ人生のコストのほとんどを趣味の方角に注いでいるわけだから、そっち方面には関心が薄いし、努力や苦労をするつもりもない。棚ボタでやってきたら、受容しようか、ぐらいなとこでしょう。


 女が思うところのカッコいい女。
 月刊誌と週刊誌の区別がつくようになったのと、あと「表紙を見ればわかる」で、わかりました。
 ようするに、電車の吊り広告のモデルのお姉さんね。
 うーん。
 たしかにあれは、ヤリたいとは思わないなぁ。隙がないというか、なんかマネキンみたいで。
 あと「綺麗」かというと、それもどうだろう。女性から見た「綺麗」の定義にはバッチリなのだろうけど、綺麗のベクトルが、ややずれている感じ。
 少女漫画における「カッコイイ男」が、ぜんぜんよくわからないのと通じるものがあるかもしれない。
 肩幅だけ異様に広くて、胸板は異様に薄いのって、奇形的体型に見えて、非常にキモいのだけど。


 百貨店の一般売り場にオタクが迷いこんでこないのと同様に、男性月刊誌を読む層と小説を読む層とはかぶらないものなので、これまであまりリサーチしてこなかったなぁ。
 一般小説を書くつもりなら、そっち方面も攻めなきゃいかんのだろうけど。僕自身はライトノベルに骨を埋めるつもりだし。


あらすじっていったい。
No.8657 投稿日 2004年11月10日(水)12時13分 投稿者 まこと
 あらすじ【荒筋・粗筋】辞林21
 物語・事件・考えなどの大体の筋道。梗概。
 
 こうがい【梗概】辞林21
 大体の筋。あらすじ。
 
 意味は知っていたようです。でも、理解していたつもりで、またしてもきちんとわかっていない気がしています。

 あらすじに書かなくてはいけないはずせないもの、がぼんやりとしか見えてきません。たぶん、バラしかたがわかっていないから、ですよね。
 
 とにかく、やってみるのみ。
 
>>山村に住む少女アマリアが、湖で溺れ、死にかけたところを精霊である青年に救われた。

>>「なぜ」のところがつけにくいですよね。おぼれたのはアマリアであり、それを助けたのは青年です。行動している主体がふたつありますから、二つの5W1Hにすべき。

「いつ」昔。
「どこで」湖で。
「だれが」アマリアが。
「なにを」銅貨を捜そうとして。
「どうする」おぼれた。
「どんな理由で」不注意で足を踏みはずしてしまったから。

「いつ」昔。
「どこで」湖で。
「だれが」精霊が。
「なにを」アマリアを。
「どうする」助けた。
「どのような理由で」本文には理由がありませんでした。苦しい言い逃れですが、見殺しにする理由もなかったから。とします。

>>母との和解の理由。いじめっ子との和解の理由。
>>前のほうで、湖に通うのは孤独であったから、とありますが、はじめの理由が消えているのに、まだ湖に通っているその理由は?
>>プロポーズをしてきたのはどっちなのですか? どういう思惑で、どんな行動に出たのですか?
>>元いじめっ子はなにがしたかったのですか?

 教えてもらった、これらを全部入れて800字であらすじ。
-----------------------------------------------------
 昔、湖で、少女アマリアが、いじめっ子になくされた銅貨を捜しているうちに、足を踏みはずしておぼれる。
 精霊である青年は、見殺しにもできずにアマリアを助けた。
 母からも暴力を受けていたアマリアは、精霊によって癒され、湖に通うようになる。
 十年後、アマリアは母の話し相手を勤められるまでに成長した。
 いじめっ子も、なかば強引に仲間として認めてくれている。
 アマリアは、精霊を慕い今も湖に通い続けていた。
 そこへ、精霊の弟があらわれ、兄になりすましいきなりプロポーズする。
 アマリアに気があるいじめっ子は弟のことで忠告するが、反発して言い争いになる。
 その弟の恐ろしい一面を垣間見て、アマリアは怯える。
 そんなアマリアの前に、精霊自身が姿をあらわす。そして、自分達の過去を打ちあける。
 女神の寵愛を受け、調子に乗りおごりたかぶった弟は、女神の怒りにふれてしまう。そのせいで、湖の奥底に封印された。
 兄は改心したため封印はまぬがれたものの、精霊として、弟の牢番を言いつかる。
 弟の封印をといたのが、湖でおぼれた幼い日のアマリアだった。
 恩人のアマリアに恋慕の情を抱いた弟は、その気持ちが兄にあることを知った。嫉妬から、女神に仕える重責をおった精霊が、人と結ばれることはないことを暴露した。また、アマリアに気があるいじめっ子を始末することもいとわないと、残忍さをのぞかせる。
 精霊は改心することのない弟を、女神に代わり湖の底へ封印した。
 精霊はアマリアへの想いを吐露しながらも、宿命にはさからえず姿を消す。  
 これからも変わることなく通い続けると、湖にむかい想いをこめて語りかける。
-----------------------------------------------------

 何度でも直しますし。

 2時間55分で

 と、またここで新木さんのレスがありますね。
 
 料理に使われた素材から種類を類推しているのですね。
 物語に使われているエピソードの組み合わせをみて、全体の話をつかむということ。
 なんかわかりかけてます。パチッとまでいかないけど、前より理解できてきました。キャパに合わせて徐々に進んでいきます。
 あらすじも、入っている素材を全部抜き出して、それを抜けなく、理由付けして盛り付けるというとこ。
 
 素材を見落とさない力を養うことが今しなければいけないこと。
 掌編を分ける作業はその学習に役立ちますね。
 次までに課題部屋にあげます。

 精霊の話について、譲れるラインの自問自答、すこし考えさせてください。頭の中が混沌としています。まとまっていません。

 さらに45分
 まこと


サカモトさん、はじめまして
No.8658 投稿日 2004年11月10日(水)13時14分 投稿者 まこと
 すみません、見落としてました。
 若葉マークをほこらしげにかかげてしまう、困った初心者です。よろしくお願いします。
 新しい生徒さんが増えるのは心強いですね。一緒に学び盗っていきましょう。
 
 まこと


>まことさん
No.8659 投稿日 2004年11月10日(水)20時16分 投稿者
新木 伸
>まことさん

 主人公が湖で溺れて、そして精霊に助けられるわけですね。
 ここには説明しておかなければならない、いくつかのポイントがあります。

 まず、なぜ精霊以外の誰か(他の大人や子供など)が助けてくれなかったのか。
 なぜ精霊は人間の子を助けたのか。もしくは、なぜ助けなければならないハメになったのか。

 これはようするに、主人公が一人で溺れていて、助けられそうな人間がその場にいなかったから――となるわけですが。

 主人公が一人きりであったということを、どこにも書いていないのに、まことさんは書いたつもりになってますよね。

 「捜し物をしている」とありますけど、捜し物というのは一人でやるものと決まっているわけでもないですし。

 書き手側にとっては、主人公がそのとき一人でいたことを当然知っています。
 しかし読み手のほうは聞かされてないので、まるでわかりません。
 捜し物といったって、友達に手伝ってもらって大勢で探しているのかもしれない。


 ここの理由としては、一人で探しものをしていたのでもいいですし、一人で遊んでいたのでもいいですし、一人でおつかいに出たのでもいいですし、一人で魚捕りをしていたのでもいいのですけど……。
 ここで大事なのは「一人」ということ。
 いじめっ子になくされた銅貨を探していて云々……は、話の筋に関わらないので些末なことです。書かないほうがいいですね。そもそも「いじめっ子」そのものが、あらすじに絡んできてないですし。

 んで、「母との不仲」と「いじめっ子」という素材ですけど。
 これは必要なのですか? 譲れないラインの見極めをしないうちに、あらすじを直していても二度手間ですよ。


2回目の自己紹介です
No.8660 投稿日 2004年11月10日(水)21時55分 投稿者 サカモト

>新木さん

参加を了承して頂きありがとうございます。
書き込む時はかなり緊張していたのですが、
今は少し胸をなでおろしています。

>まず短編ですね。短編の様子にもよります>が、その次はおそらく、まことさんと同じ>く、しばらく2000字やあらすじ練習に>なると思います。
了解いたしました。
遅筆なので、少し時間がかかると思いますが来週中にはupさせて頂きます。

>あと、自己紹介が足りていません。
> なにが足りないのかは書きません。どの>ように足りないのか考えることも良い練習>となりますので。
失礼しました。
まことさんの文などを参考にさせて頂き、足りない分を補足したいと思います。

 まず、私が小説家を目指す理由ですが、小学生あたりにいじめを受けていたことが原因だと思います。そのころに感じたことが、未だに胸の内に渦巻いていて、それをどうにかしてぶちまけたいという思いが、生来の怠け癖にさからいつつ私を動かしています。

 次に、今まで書いてきた文章の量ですが、駆け出しのライターとして、カタログの解説の仕事(月に1Pほどですが)をさせていただいておりますので、ある程度の分量は書いていると思います。ただ、小説に関しましては前に書き込みしたとおり、趣味の範囲内ですので素人同然です。
 また、このような掲示板の書き込みに関しましては、経験が全くありません。少し、文章が硬いと思いますが、だんだんと慣らしていくつもりですので、みなさま、よろしくお願いします。

 読書量に関してですが、小説はライトノベルを中心に3〜4冊程度。マンガに関しましては、趣味がマンガ喫茶に籠ることですので、ジャンプ・サンデー系の有名作は、ほぼ読んでいると思います。 

 ちなみに仕事ですが、わずかなライター仕事だけでは食べていけませんので、以前の過去ログで出てきたような派遣会社に所属し、デジタル製品の販売応援(平たく言うと店員に混ざって接客し、特定の商品をお客様に買っていただくこと)で生計を立てています。

 最後に、私がなぜ小説家になりたいのかは、単に小説が好きだからです。ただ、書くことに関しては遅筆で、技術も全くありませんので、こちらに参加させて頂きました。

 以上が自己紹介の補足です。後、付け足すとしたら、文章を書き始めたのはここ2年ほどということでしょうか。定職に就いたことはないので、礼儀作法に疎いところもありますが、よろしくお願いします。

 
>まことさん
>若葉マークをほこらしげにかかげてしま
>う、困った初心者です。よろしくお願いし
>ます。
>新しい生徒さんが増えるのは心強いですね
>。一緒に学び盗っていきましょう。
ありがとうございます。
あと、すいません。書き込まれた文など勝手に参考にさせて頂きました(汗)
よろしくお願いします。

所要時間:3時間


にんにくニキニキ
No.8661 投稿日 2004年11月11日(木)00時44分 投稿者
名無し君2号
 お昼はほぼ毎食インスタントラーメン、生ラーメン、スパゲティ、そば、うどんという麺づくしな生活を送っている私です。
 とくにラーメンは昼食ローテーションの8割に登板しているんですが、さすがに飽きた。飽きまくった。チャルメラもうまいっしょもサッポロ一番もラーメン屋さんも、みんな食い飽きたんじゃあ。私はラーメン大好き小池さんにはなれないんじゃあ。

 そんな言葉をいくら叫んだところで、コストの関係から食わないわけにもいかない。窮余の一策、薬味として100円ショップでチューブ入りの「おろしにんにく」を買う。

 ちょっぴり入れてみたら……うまうまホホー!

 いけるっ! まだまだいけるっ! にんにくが醸しだす香気と、コクのある旨みがたまらんっ!
 家族からは嫌がられるけどナー。臭いってさー。

 これにも飽きたら、つぎはごま油かラー油かなあ、と思った。
 だれか安くて旨いもののレシピを教えて欲しいな……なんてことを、小説について語らねばならない場所でのたまう厚顔ぶりはどうでしょうか。




>ビッグあらすじ

>>話のはじめから、すでに宇宙最強の超能力者で皇帝でいるわけだな。
>>するとその存在っていうのは、「三丁目最強のガキ大将」と等価になってしまうのだよ。
>>スケールを大きくしたつもりが、じつは小さくなってしまっている。

 さっぱりわからん。
 その伝でいうと、「北斗の拳」はただの兄弟ケンカということになるではないか。その通りな気もするけど……いや、北斗の券はスケールでっかいと感じるんだけどなあ。私の感覚がイカレているだけ、という可能性もありますが。

 最初はけっこう弱いんだよな、ケンシロウ……。物語が始まった段階で、すでにライバルに負けて彼女を奪われてるんだな。いろいろあって、最後には最強と言われた漢を倒すんですけど。

 つまりは成長させろってことなのかしら。
 強大な存在(強さだったり、権力だったり、彼女との身分の差だったり)を主人公に乗り越えさせることで、話のスケールの大きさが生まれる? うーむ……。



>>そういや関係ないが、コンシューマーゲームのドラゴンクエストって、シリーズのどれもスケールがでっかいな。1と2はでかい。3は小さい。4以降はまたでっかくなった。こんどの8はどうなんだろう。

 さらにわけわかんない!
 1と2と3はおなじじゃないのかー。勇者が魔王を倒すんじゃないのかー。4のほうが小さいんじゃないのかー。4の大ボスであるデスピサロは魔王じゃないじゃんかー。主人公も、勇者の使命というより、家族、ご近所さんおよび彼女をブチ殺された恨み節で行動していたんじゃないのかー。8の定価が9,240円ってのはどうなんだー。

 たぶん。
 話にうねりを与えろってことのような気はする。落差が大きいほどにスケールの大きさは生まれるんじゃないか。

 なんだか煮えきらないのは……。
 本当にスケールの大きさって必要なのか、とまだ納得しきれていないからと思う。ちっちゃくったっていいじゃん、とか考えているくさい。

 増長したり謙虚になったりする日々。いまは増長day?


 それはそれとして、あらすじ書きましたよ。
 書いているうちになにか見えればいいなと思いつつ。他力本願……いや、自力本願か?

■三行あらすじ
 異世界。古代の超兵器を復活させるために帝国軍にさらわれた少女を救うため、田舎の村から帝国首都、皇帝の墓まで、ずんどこずんどこ追いかけてゆく少年の話。

■みどころ
・とことん頑張る主人公。
・気の強いヒロイン。
・年端もゆかぬ女帝陛下。
・ままならぬ展開。
・異世界。
・村の祭り。帝都の大きさ。皇帝の墓の不気味さ。古代兵器の凄さ。
・古代兵器登場。
・ヒロインを救うことで世界も救う。

■あらすじ(800文字)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
題名:天帝の騎士(ファンタジー)
 その世界では帝国が半分の地を占め、なおも領土を拡大し続けていた。そんなことは知らんと言わんばかりに、帝国領からも離れた山深くの小さな村は、秋祭りの準備で大わらわ。村の警護役の息子トトは、いつものごとく村長の娘ビビに振り回されていた。
 秋祭りの前日、トトは父親からビビを守れという言葉とともに、一対の剣を渡される。秋祭りの日、いきなり帝国が村に攻めてくる。陥落するかと思われた瞬間、トトの双剣が光を放つ。強大な力で帝国軍をなぎ払った。しかし多勢に無勢、村は押し囲まれる。帝国側はビビと村の安全を交換条件にした。ぜったい助けに来いよ、とトトに誓わせ、ビビは自分から連れ去られた。だが約束は守られない。村は帝国軍に襲われた。
 誓いを果たすため、生き延びたトトは帝国の首都へと向かう。城に忍びこみ、年端もゆかない女帝と会う。帝国の実権は宰相の手にあった。宰相はビビを連れ、初代皇帝の墓へと向かったという。目的は破壊兵器の復活。トトの双剣もその一種らしい。大破壊を防ぐため、宰相を止めて欲しいと、ロリ女帝から頼まれる。
 初代皇帝陵。女帝の手引きもあり、トトは侵入に成功する。ビビと出会うも、いきなり攻撃された。宰相が、ビビこそが初代皇帝の血を唯一受け継ぐ存在だと明かす。皇帝陵の装置により、ビビは初代皇帝の思考を持たされていた。絶対絶命のトトを、生き延びたトトの父が救う。村は、皇帝の血を封印するために、初代皇帝の息子が作った組織だった。
 ビビにより破壊兵器は復活した。宰相は世界を手中に収めようと動く。そうはさせじと、女帝は帝国軍を率いて立ち向かった。戦場でトトはビビと対峙、「助ける」ために倒す。兵器は暴走、宰相を巻き添えにして自爆した。ビビに殉じようとしたトトを父が止める。トトも皇帝の血を薄くだが引いていた。皇帝陵の機械をトトは使い、ビビを蘇生させる。

起:彼女がさらわれる。
承:彼女を救いにいく。
転:彼女は取り戻せない。
結:彼女を救う。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


 古代兵器とか、帝国とか、ベタではありますが。
 だってボク、ベタなの好きなんだもん。とりあえず主人公がヒロインをその手にかけちゃうところがすこしは新鮮味かも。
 ……とか思っているのは私だけなんだろーなー。




>マザコン

>>「女の人」ってのは、自分に優しくしてくれて「当然」なのです。
>>ママがボクに優しいのは物理法則でしょ。女の人はママとおなじでしょ。だからボクに優しいよね。と、そんな三段論法。
>>なぁ、2号?

 ケッ。
 ンな幻想は小学校で霧散してまさあな。だから私の書く女性は毒々モンスターなんでしょーが。ママが子供に優しいとも限らない、こんな世の中じゃ〜ポイズン。

 あと、私はオタクじゃないと思う。
 この程度の執着と情熱でオタクと呼ばれちゃあ、真性オタクの人に失礼じゃなかろか。どうなんだろ? 世間一般から見たら、十把ひとからげなんだろうなあ、たぶん。




>サカモトさん

 どうも、始めまして。
 さっそくですが、自己紹介のなかで、ひとつだけわからないことがありました。

>>読書量に関してですが、小説はライトノベルを中心に3〜4冊程度。

 これはいままでで3〜4冊しか読んでないってことじゃ……もちろんないですよね。
 一ヶ月に3〜4冊は読んでいるということなのか、一週間に3〜4冊は読んじゃうということなのか。まさか一日で!?


>>最後に、私がなぜ小説家になりたいのかは、単に小説が好きだからです。

 ということですから、おそらくは一週間に3〜4冊あたりとみました。活字中毒ってやつでしょうか。すごいすごい、私とは大違いだ!




 レスには2時間ほど。げっふーっとにんにく臭い吐息でさよなら。


 課題部屋へ宿題提出
No.8662 投稿日 2004年11月11日(木)11時28分 投稿者 まこと
 お手数かけまして。よろしくお願いします。
 ↓です。線引き、当たってるかな。ってクイズじゃありません。
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1129&e=res&lp=1125&st=0
 
 あらすじについて、またカン違いがありまして。
 古いものと、新規にを同時にやるのだと思いこみまして。
 つっぱしりぐせがついてしまわないうちに、落ち着かないといけません。
 深呼吸。

>精霊のほうの話。譲れないラインの見極めについて。
 この話を作るきっかけになったのは、湖での出会いのシーンでした。どうしてもそのシーンが書きたくて、そこから膨らんでいったお話です。
 読み返しても、そのシーンだけいやに丁寧で、ほかのエピソードとは力の入れ具合が違います。
 そこだけ書いて満足してしまったわけですから、あとはただのつじつま合わせでしかありませんでした。物体Xにまっしぐら状態。
 だから、書いた当時は、そこいらあたりが譲れない部分であったのかもしれません。
 しかしながら、今、譲れないところはありません。
 物語を完結させるためなら、総入れ替え、つまり別ものにしたってかまないと思っています。
 たしかに、最初はあのシーンとか、そういう物語、とかを書くのが目的でした。
 でも、今、物語を書くのは。
 これを書くと、ヤナ奴っぽくなるんですけど。
 物語を書くのは、手段になりました。
 遠い将来で良い、私は小説家になりたいと考えています。
 そして、ちゃんとした物語を、乱発できるくらいの実力を身につけたい。
 そのためなら、ぜんぜん平気で譲れちゃうんですけど。
 これって、ダメですか? 
 こだわらなきゃならないところを持っていたほうがいいのでしょうか。

 だけど、今回の質問は、そういうことを言っているわけじゃなくて、この話はどういう運びでいこうか、という趣旨なんですよね。
 飛躍しましたが、ふと思ったので、書いてみました。
 なので、質問の3点は自問自答した結果、青年は人間でいいし、ハッピーエンドでいいし、精霊に義務はいりません。となります。
 

>機種依存文字
 検索かけて、抜きだして、読んでみました。
「機種依存文字は読めないんだよ」という書きこみやら、けっこうな量のログを見つけました。
 読めなかったんですね。
 マックの皆さんごめんなさい。マルでわかっていませんでした。

 過去ログの話つながりで
>サカモトさん
 新木さんからのレスにあるのですが、はじめのうちは、過去ログのNO.2000までとNO.8000から現在までを読むと良い、とのことでした。
 

 以上、2時間29分
 まこと


さっそく
No.8663 投稿日 2004年11月11日(木)17時45分 投稿者 サカモト
 書き始めて、3秒ほどでさっそく煮詰まったサカモトです。
 これ40枚用のプロットでいいのかな? 実は80枚あっても足りないのではと首をひねっています。

 先に書き込みした自分の文ですが、エディタで下書きをしたせいか
一部の改行が行われていないのを見落としていました。
 以後、気をつけますのでご容赦ください。

> 名無し君2号さん
>>読書量に関してですが、小説はライトノベルを中心に3〜4冊程度。

> これはいままでで3〜4冊しか読んでないってことじゃ……もちろんない>ですよね。
> 一ヶ月に3〜4冊は読んでいるということなのか、一週間に3〜4冊は読>んじゃうということなのか。まさか一日で!?

 すいません。期間をつけ忘れていました。
 3〜4冊というのは一ヶ月が目安です。
 ただ、場合によっては一日で3〜4冊と、かなりのだめっぷりを発揮することもあります。
 
>まことさん
> 新木さんからのレスにあるのですが、はじめのうちは、過去ログのNO.
2000までと
>NO.8000から現在までを読むと良い、とのことでした。
 ありがとうございます。
 NO.1000まではいってるんですが、
まだ、先が長そうなのでゆっく読んでいこうと思います。


いろいろお返事と質問。
No.8664 投稿日 2004年11月11日(木)19時10分 投稿者 HIMAJIN
>新木さん
ちょっと混乱してるっす汗

>小説のほうの支える立場の主人公は、成長しません。
 葛藤に立ち向かって痛みに耐え、そして成長するという役を、女の子に譲り渡しているわけだから。

うーむ汗 他人を支えるってのは、俺だけの考えかもしれませんが、「自分の感情や利益を度外視して、支えたいひとの感情や利益をまず考え思いやること」だとばっかり思ってました汗 で、そういう「他人を優先する」粋な振る舞いができるのは、大人だけだと。例えば「G・Iジェーン」のマスターチーフは、訓練中ヒロインをそっとサポートするだけでなく、自分が憎まれ役になることによって、ヒロインが男部下どもを掌握できるよう、気を配ってましたし。

要するに「支える少年」たちは、自分を犠牲にして「支える」ことを通し、成長していくのだ、と思ってました汗
成長せずに支えるってのは、ひょっとしてアイフルのCMのくうちゃん(チワワ)みたく、うるうる見つめるだけ……じゃ、ないすよね汗
すいません、何も読んでないし、最近はアニメ見てないもんで汗 俺のアニメ知識は、もはやデートで見に行くジブリものだけっす大汗

>弟切さん
女の前と男の前で態度を変える男は、当然嫌われまし軽蔑されます。しかし面白いことに、そういう素人ホストみたいなのは、同じようなのと群れを作ってしまうんですね汗 お友達なんてんじゃなくハイエナの群れつか、わりと階級制度のはっきりした群れです。
男の前と女の前で態度が変わる女がめったに群れることがないのと、対照的かもです汗 
ただ、対等な立場に立って付き合える親友は、居ないですね。そういう男には。
自分は素人ホスト男の親友だ、と思いこんでるやつはたまに居ますが、実は素人ホスト男のほうじゃ便利な道具くらいにしか考えてない、ってケースがほとんどっす汗

>サカモトさん
こちらこそどうぞよろしく。
当方は30代後半、接客業従事のサディスト野郎です汗 いつか自分で何か商売したいとは思ってますが、まだ業態も業種も未定、資金もないという頼りない状態っす。
文章にはシロウトっすけど、もしそれでよかったら汗

で、です。パソコン等の販売もしておいでなら、有利ですよね笑 
だって若年層のパソコンユーザーって、小説読んでそうなひと、ぶっちゃけヲタク多くないすか? だとしたら観察できるし、話も聞けますよね。今どんな小説が流行ってるか、とか。どんなアニメキャラが好きか、とか。エロゲのイチオシ作品は、とか。それってすごく有利かもですね笑

>まことさん
どういたしまして笑
何かする時、自分は何をどんな理由でどうしたいのか、って見極めは大事ですよね汗
がんばってください汗


妖怪天国
No.8665 投稿日 2004年11月11日(木)20時06分 投稿者 弟切 千隼
 昨日の夕方から今朝にかけて、弟切は寝込んでいました。激烈な頭痛と発熱のためです。
 熱に浮かされて、妖怪がぞろぞろ出てくる夢を見ていました。なぜかみな、水木しげる先生風の妖怪でした。ねずみ男や悪魔メフィストが、脳内を跳梁していた気がします。



>弟切が照準を合わせた理由

 自己課題を書くにあたり、弟切が「十代後半から二十代前半のおたく」に照準を合わせた理由を説明します。


 一言で書きますと、十代後半から二十代前半の人は、まだ「自分の生き方」が固まっていないからです。

 この年代は、進学や就職を控えて、本格的に実社会と向き合う時期です。夢想ではなく、現実的に自分の将来や生き方を考えなければなりません。
 よほど成熟が早い人でない限り、この年代の人々は、自分の将来や生き方について「これでいいんだ」と確信してはいないでしょう。ある程度は考えていても、「本当にこれでいいのか?」・「自分にはこの道は向いていないのではないか?」と、迷っているのが普通です。

 特に「おたく」と呼ばれる人々は、迷いが多いのではないでしょうか。世間ではまだまだ、「おたく」に対する偏見が強いですから。
 例えば、進学や就職の試験の面接で、「趣味は?」と訊かれて「漫画やアニメが好きです」とは、普通は言えませんね(^^; そういう答えが許されるのは、特殊な学校や職場です。特殊な学校や職場は、当然ながら求人が限られています。

 趣味として「おたく」を続けたくても、仕事にはしたくないという人もいるでしょう。そういう人たちは、世間の冷たい目から自分の趣味を守りつつ、社会的に自立する道を探さなければなりません。


 二十代後半以降の「おたく」では、ほとんどの場合、すでに自分と社会との折り合いがついています。自分の生き方が固まっているわけですね。他人が口出しをする余地は、あまりありません。
 弟切は、生き方が固まる前の、おろおろうろうろ迷っている人たちに、「こんな道もありだよ」と言ってあげたいのですね。


 もちろん、年齢がいくつであろうと、「おたく」以外の趣味の持ち主であろうと、「少数派の趣味ゆえに理不尽に迫害されている人」には読んでもらいたいです。そうして少しでも元気になってもらえれば、言うことはありません。



サカモトさんへ >

 初めまして。弟切千隼[おとぎり ちはや]と申します。よみかく分室の設立当初から住み着いている古狸です(笑)
 そのわりに進歩が遅いのは、過去ログを読んでいただければわかりますね(;_;)

 新しい方が参入して下さるのは、嬉しいです。刺激になりますから。怠け者の弟切は、刺激がないとすぐ怠けたくなっていけません。
 物覚えの悪いおばさんですが、よろしくお願いいたします。



 また熱が上がってきました。とりあえず寝ます。


いろいろ
No.8666 投稿日 2004年11月12日(金)17時30分 投稿者
新木 伸
>まことさん

 時間ごとの線引き。
 だいたいそんなもん。ただし「過去」に分類しているAパートのなかは、さらに3つに分けられるんじゃないかな。まだ彼と付き合っていた時代と、一人暮らしを始めてから以降の時代と、電話が掛けられてくる1日くらい前と。

 ――で、この時間軸の入り乱れ現象は、精霊の話でも同じように見受けられます。
 たぶんまことさんの書く話すべてに共通しているんじゃないかな。

 話がワン・シチュエーションなのですね。
 前に出した例で言うところの、「女の子が花を摘んでいました。花はとてもとても綺麗でした」というやつです。
 場面ひとつしかないので、それ以前に起きた物事は「過去の説明」として挿入するしかないわけです。

 話の作りかたには色々ありまして……。
 ひとつのシチュエーションが浮かんでくる人だとか、まずキャラが浮かんでくる人だとか、一発ネタが浮かぶ人とか、色々あります。

 まことさんは俗に言う「シチュエーション萌え」というタイプなのでしょう。
 電話が掛かってくる話のほうだと、おそらく、電話で元カレと話しているシーンあたりが浮かんでいて、そこから過去にあたる「付き合っていて別れたこと」は、いまひとつ萌えないので過去解説として済ませてしまったのでしょう。

 このタイプの人は気をつけてないと、書きたいと思ったワンシーンの前は「説明」で端折られ、後ろのほうは適当にお座なりに済ませてしまう傾向があります。



>>しかしながら、今、譲れないところはありません。
>>物語を完結させるためなら、総入れ替え、つまり別ものにしたってかまないと思っています。

 んじゃ、これは捨てて、別のに取りかかりましょう。
 譲れないところがない話を書く必要はないし。譲れないところがない話を読まされる人も、ぶっちゃけ迷惑ってもんでしょうし。
 青年は精霊でも人間でもいいし、話はハッピーエンドでも悲恋でもいいし、青年が少女と結ばれない理由はなんだっていいし――と、ここまで自由度があると、なんのアドバイスもできないです。

 しばらく止まっていた2000字練習を再開させましょう。
 書きたいシーンを生かすように他のシーンを配置する。他のシーンをつじつま合わせのために適当にしない。
 時間をひょいひょい遡ったりせず、なるべく時間繋がりで書く。

 そのあたりに気をつけて、物体Xにならないように注意してやってみましょう。
 2000字を使って、4つ、多くても6つ以内のシーンで構成される話にしてください。
 シーンの区分けは、空間的に場所が変わったほうがやりやすいでしょうが、ひとつの部屋の中だけで始まって終わるような話でもいいです。その場合には、「電話が掛かってくる前」「電話中」「電話を切ってから」のように、意味的にシーンを分ける感じで4〜6シーン。




>HIMAJINさん

 そうそう。アイフル犬とかのポジション。早い話がぬいぐるみですね。女の子がぎゅ〜っと抱きしめることで慰撫を得るという。

 作品名はいくつも出てくるんですが、信者が怖いので、具体的な名前は挙げずにおきます。





>サカモトさん

 「ライター」とか書くと、プロライターを想定して、そのスキルと能力があるという前提で扱っちゃいますよ〜。

 サカモトさんには、宿題をひとつ。
 自分の仕事の紹介文を書いてみてください。小説より楽に書けるかな。
 出張販売員で配置はデジカメ売り場なわけですね。どんな仕事なのかということを、知らない人を愉しませつつ解説してゆく文章を。





>2号

 あれ? 4が恨み節だったっけ?
 じゃあ、スケールの小さいのはそれだ。

 1は、村の小僧が「おまえは勇者ロトの子孫なのぢゃ」と王様におだててまつり立てられて、竜王を倒しちゃう話だよな。
 2は、あれだよな。体力馬鹿の王子が思いこみで魔王を倒す旅に出かけ、隣の国のダメ王子も、国から体のいい厄介払いをされて仲間となって、もうひとつの国の王女も、犬畜生へとその身を堕とされて辱めを受けていて、どこにも行く当てがないから、しかたなくくっついてくるという話だったよな。

 3はなんだっけ? 転職システムでウィザードリィみたいになってきてたのだけを覚えている。


 北斗の拳は、それなりにスケールがデカいじゃんか。
 あれだろ。兄弟のなかで、技も心もいちばん弱かった弱虫小僧が、神のごとき長男に勝つまでの話だろ。その後も続きがあったような気がするが。そこまでだって、充分、デカいじゃんか。

 おまえの場合には、はじめと最後とで、強さが変わんないんだってば。
 こんど書いてきたやつだって――。

 初期状態:世界最強
 終了状態:世界最強

 ――と、変わってない。変化してないってことは、スケール的にはゼロじゃんか。
 さらに主人公が強いのではなくて、剣が強いんだよな。主人公自身の肩書きは「村の警備役の息子」から変わってないよな。装備がスゴイっていうだけで。

 ちなみに今回のおまえのシナリオ。
 これで実際にゲームを作ったら、クソゲー確定だわな。どのへんがクソゲーのクソシナリオなのか、客観的に冷静に分析してみろ。
 馬鹿話をやれとは言ったが、クソ話をやれと言った覚えはないのだが。


いやァ、映画ってホントに汗
No.8667 投稿日 2004年11月12日(金)21時49分 投稿者 HIMAJIN
>名無し2号さん
スケールのデカいファンタジーのあらすじで、ひとつ気がついたところがありますが、外れてそうなんで黙っときます汗

毎度バカバカしく、関係ない話を一席。
えー、白状しますが、俺とてつもなく凹まされたことが昔ありまして、おまけにその時家に帰ったら、最悪なことに「ロッキー」やってたんですよ。
さらに最々悪なことに、俺が点けた時ちょうどあのランニングのシーンでした。
スタローンが、殴られ過ぎたヘヴィー級ポール・マッカートニーって顔で、灰色のスウェットの胸元一面汗で濡らして、フィラデルフィア(だったよな汗)の裏町を走ってたんす汗 
バックに流れるのは当然「あの」ロッキーのテーマ。
いやもう、泣けて泣けて汗 これくらいのことで凹んでいちゃ、いかんと思いました。はい。

で、何が言いたいのかというと。
あの映画の脚本はたしかスタローン本人だったと記憶してますが、もし作中で、ロッキーがアポロとの試合をマジでやるかどうか、悩まなかったら。
悩んだ挙句に決心し、マジなハードトレーニングをはじめなかったら。
いろんなひと……ユダヤ系のトレーナー(ですよね? たしかヤムルカ帽かぶってたし)、ぱっとしない容姿の彼女、はた迷惑な叔父さん、そんなひとたちの有形無形の助力を得て、選手としても男としても、もちろん人間としても成長して、リングに上らなかったなら。死力を尽くして闘わなかったら。
「ロッキー」は脚本段階でボツになり、スタローンは未だに売れない大根役者だったんじゃないか、そう俺は思います。

ただ、アイフル犬くうちゃんで居たい、ってひとたちがお金を払うものにしなければならないなら……ううむ汗 そういう話は俺の想像の域なんか越え、遠い遠い銀河系宇宙の彼方っす汗 
あいむ、よお、ふぁざー。シュコー・プファー
馬鹿っすね、俺汗

>新木さん
わ、わかりました。それ怖いっす汗 SMの世界でも似たような動きというか、連中が増殖してるんすけど、小説に関係ないし、アダルトかつアブノーマルな話なんで、自粛します汗

>弟切さん
「少数派の心を癒す、松明を掲げ、彼らに見えてない選択肢を照らす」ってのは、意外と大きな商売になるかもです。かなりの割合で、女性は「自分は正しく理解されていない少数派だ」と感じてますし、そもそも、ほんとに多数派どっぷりなひとは、フィクションを愉しむ能力が、ないです汗 根拠は例によって俺の勘のみっすけど汗
つまり、深刻な迫害を受けてる少数派に向けたモノ作りをしつつ、選挙でいう「無党派層」みたいな「自称少数派」に、売るわけですね汗


妖怪退散す?
No.8668 投稿日 2004年11月12日(金)23時22分 投稿者 弟切 千隼
 今日の弟切は熱が下がって、だいぶ体調が良くなりました。妖怪たちも夢から退散したようです。
 でも、目覚めたら枕がとんでもない位置にありました。妖怪「枕返し」が出たのかも知れません。



HIMAJINさんへ >

 No.8664でのお答え、ありがとうございます。

「男性の前と女性の前とで態度が変わる男性」は、やはり男性の間で嫌われるのですね。おそらくそうだろうと思っていました。
 しかし、「そういう男性はそういう者同士で群れる」ことは、弟切にとって全く新しい知見でした。そういうことがあるのですねえ。

 女性の場合は、「女性に嫌われる女性同士が群れる」ことは、まず考えられません。これは、嫌われる理由の如何を問いませんね。



2号さんへ >

 No.8661のあらすじを読みました。前回(No.8654)のものよりは、スケールの大きさを感じます。絶対的にスケールが大きいかどうかではなく、比較してどうか、という問題ですが。


>> 話にうねりを与えろってことのような気はする。落差が大きいほどにスケールの大きさは生まれるんじゃないか。
(2号さんのNo.8661の書きこみより)

 御自分で書いてらっしゃる上記の部分に、大きなヒントがありますね。


 No.8661のあらすじを読んで、気になったことを書いてみます。


 主人公が、村に攻めてきた帝国軍を、双剣で薙ぎ倒していますね。そんなにすごい力を持った剣なら、帝国軍は真っ先にそれらを奪うのではありませんか? 
 そのほうが、力が発動するかどうかもわからない村の小娘をさらうより、よほど確実に力を手にできそうです。


 主人公が、特に修行した様子もないのに、双剣を使えるのも不自然に感じました。最後には、戦場で、破壊兵器を伴ったヒロイン(=初代皇帝)を倒すことまでしていますね。
 たかだか「田舎の警護役の息子」が、修行一つせずに、そんなことができるものでしょうか? これでは、主人公は最初から「世界最強」であるみたいです。ちっともがんばっているように見えません。



お知らせ:
 弟切は明日から仕事で出張します。本当は今日からの予定だったのですが、体調不良のため一日ずれました(^^;
 帰宅は11/14(日)の深夜になる予定です。次にここに書きこめるのは、おそらく11/15(月)でしょう。


いろいろ
No.8669 投稿日 2004年11月13日(土)00時30分 投稿者
新木 伸
>スケールの大小

 なにがまずいと言われているのか、2号はわかっていないわけか。

 スケールという言葉も一般人の基準のままで受け取ってるみたいだしなぁ。
 あげく、話の舞台範囲を無意味にデカくすればいいのだと受け取ったらしく、迷走してるし。

 いま問題にしている「アレ」を、正しく言い表す語彙は日本語にはないのだ。みやびさんと話してみたら、俺は「スケール」と呼称していて、みやびさんは「ドラマ」とか呼称してる。それでいて話は通じる。
 違う言葉で、あるひとつのことを指し示している。

 おまえの話には「アレ」がないのよ。「アレ」がないために、ぶっちゃけ、つまんねーんだよ。

 いまやっているこの話題は、ようするに、面白くて売れる話を書くためのものなわけね。

 本当は筆が鈍ってしまわないうちに、すぐ次の長編に取りかかったほうがいいのだけど。毎日1000字も書いていればそうそう鈍らないはずだが、どうせなんか言いわけこいて、毎日書いてはいないのだろう。
 それにしたって、いくら次の長編に取りかかったほうがいいとはいえ、書いてもダメな話を書いてもダメなわけね。「アレ」のない話は書くだけ無駄。
 書いてもダメかどうかってことは、あらすじ段階で判別が付くわけね。新木語でいうところの「小さい話」。みやび語でいうところの「ドラマティックでない話」は、やるだけ無駄というもの。

 話を面白くする方法には、いくつかある。
 設定面で大きくする場合には、いままで見たことがない新しい物を出せばいいのね。
 これまでにないような大きいものを出せば、それは確かに新奇なものとなるだろう。初めて戦艦を宇宙に浮かべてみたり、初めて14万8千光年を旅させてみたり、はじめて超人暗殺拳を出してみたりと「初めて」を出すことで面白くなる。
 ――が、おまえがこれまでやっているように、既存の「大きいもの」を出してみたって、陳腐になるだけ。
 帝国やら魔剣やら古代兵器やら銀河最強やら並行宇宙やら、手垢のついたものばかり並べてきたって、地に足がついていない。
 そういうことに腐心するときには、設定をどうやってパクってくるかに頭が向いてしまうから、足下に目が向かなくなるのね。
 話の基本骨格がおろそかになる。

 あらすじの800字を埋めきったら、なんか話を作ったつもりになって有頂天になっているのだろうが……。これまでの二つを、ためしに筋だけにしてみろ。設定を別に書いて800字の外に追い出し、話の中身だけで800字を使ってみるわけね。
 そうすると、ドラマのほうがお留守になっていて、まったくスカスカになっているのが確認できるから。
 見れたもんじゃないから。

 次は設定は設定で別に書き、「筋立て」だけで800字を使い切るようにしろ。
 話の起伏というか、主人公の心の状態のアップダウンというか、そういうものを大きくするわけだ。そして800字をきっちり使う。

 フカオモの場合には、音楽キチガイに捕獲されて音楽奴隷にさせられたり、元のバンドやめさせられたり、仲間ゲットに修羅場を渡ったり、カノジョが出来たり、音楽しか見えてないヒロインにショック受けたり、元バンドに戻って幻滅したり、カノジョを振ったり、自分の居場所を感じられて盛り上がったり、色々と変移があるわけだろ。
 特殊な設定がないから、800字分、きっちり書くことがあったよな。

 この話題は、設定の使いこなし方の話でもあるんだ。
 ドラマと噛み合っていない設定は意味がない。
 設定ってのは器で、ドラマってのは器の中に盛られる食べもののことなんだな。器と中身のふたつが揃って、料理っていうのは成り立っているわけだ。

 器だけでっかくたって、器だけ奇抜だって、中身に合っていなけりゃ、料理としてはヘンテコなもんになる。
 そうめんはガラスの器に盛るもんだし、おまえが毎日食ってるインスタントラーメンは、ラーメン模様の描いてあるドンブリに盛るのが、いちばん映えるもんだろ?
 ガラスの器に盛ったラーメンとか、どんぶりに盛ったそうめんとか、どんなもんだよ?

 設定とストーリーとの調和ってもんを考えろよ。
 それ以前に、器にどんなストーリーを盛りつけたらいいのか、考えろ。




>個性受容と、個性獲得の話

 前にどこかで書いた覚えがあるのだけど。

 少年と少女のストーリーの「王道」ってのがあって――。

 少年のストーリーの王道は、個性獲得の話。
 少女のストーリーの王道は、個性受容の話。

 個性獲得というのは、はじめ何者でもなかった少年が、頑張って成長して、何者かになってゆくという形態の話のこと。
 人と変わっていない自分が、人と違うなにかになる話。

 個性受容というのは、人とは違う個性を持つ少女が、ありのままの自分を受け入れてくれる相手(や集団)を見つける形態の話。
 人と違う自分が、受け入れてもらえて幸せを得る話。


いろいろとお返事
No.8670 投稿日 2004年11月13日(土)05時08分 投稿者 サカモト
あと、4時間後には店頭に立って販売をしているはずのサカモトです。
うーん。寝ておかないとやばそうだなー(汗)
と思いながらPC立ち上げてしまいました。

約、一日半間を空けただけですごいスピードで書き込みが来ているので
お返事のみ慌てて書こうと思います。

>HIMAJIN さん
>で、です。パソコン等の販売もしておいでなら、有利ですよね笑 
>だって若年層のパソコンユーザーって、小説読んでそうなひと、ぶっちゃけヲタク
>多くないすか? だとしたら観察できるし、話も聞けますよね。今どんな小説が流
>行ってるか、とか。どんなアニメキャラが好きか、とか。エロゲのイチオシ作品
>は、とか。それってすごく有利かもですね笑
よろしくお願いします。
私も、はじめはそう考えてみたんですが
どうも、私の店にPCを買いにこられる方は
親子連れで息子・娘の入学祝にとか
新入社員のかたが会社に入ったから仕事用にとか
なかなかマニアな方たちと触れ合えないんですね。
たまに、PCに詳しいかたがこられてPC自作の話で盛り上がったりするんですが
でも、私の周りにそういう方面に詳しい方がいっぱいいるので大丈夫です(笑)
ちなみに、以前の店舗ではPC含めてデジカメなども扱っていたのですが
東京の店舗に移ってからはMP3プレーヤー専門の販売員になってます。

>弟切さん
はじめまして。
以前のチャットの報告から作品までいろいろ愛読させていただいてます。
体調が回復されたようですね。
私も先月はかなり風邪にやられていました。
刺激になれるように怠け癖をなおしつつがんばりますので
よろしくおねがいします。

>新木さん
>サカモトさんには、宿題をひとつ。
>自分の仕事の紹介文を書いてみてください。小説より楽に書けるかな。
>出張販売員で配置はデジカメ売り場なわけですね。どんな仕事なのかということ
>を、知らない人を愉しませつつ解説してゆく文章を。
 了解いたしました。
 できればでいいのですが
どんな雑誌に載ってるどんな記事風になどの指示もいただけますでしょうか?
 といっても文体を真似るなんて器用なことはできないんですが
 参考になる資料があると書きやすいです。

 あと、今扱っている製品はMP3プレーヤーになります。
 デジタル製品というおおまかな表現でHIMAJINさんにも誤解をさせてしまったようです。失礼しました。
 今の仕事の解説という形で書いてこようと思いますので、よろしくお願いします。

ちょっと急いだので所要時間30分


日々勉強にて
No.8671 投稿日 2004年11月13日(土)16時44分 投稿者 まこと
 過去ログNO.2180榎野さんの書きこみを読みました。
 ファンタジーとメルヘンの差異について書かれていました。
 いたたたっ。
 痛いです。
 
 ファンタジーとは「あるかもしれない」と思わせることができる物語。
 メルヘンとは、それができない物語。
 メルヘンの世界には法則が無い。
「ウサギがしゃべる」ということの理由が存在する世界と「だってしゃべるんだもん」という世界では物語の成立する基盤がそもそも違うのだ。
 ということが書かれていました。
 
 私はこの違いをまったくわかっていませんでした。
 メルヘンって音の響きがいいから、きれいな物語がそこにあるように感じていたのですね。
 そう思ってながめると、メルヘンが未確認生命体に思えてしまったり。
 未確認生命体が悪いというわけではないのですよね。
 昔話や神話であれば、小さい頃からローカルルールをたたきこまれているので、動物がしゃべっても説明いらずでいいわけですし。

 ただ、私が書いたものは昔話でも、神話でもなかったのに。ということですよね。

 物体Xは、しかも、未確認生命体だった。
 実は○○だったシリーズみたいです。もうこれ以上は出てこないでしょうが、すごいことになっていました。私の中編は。
  
 自分がいかに無知であったか。無知の智。
 
 榎野さん。大変ためになりました。ありがとうございます。


>新木さん
 
 2000字課題、さっそくとりかかります。

 1時間16分で
 まこと


読者はいろいろ、雑誌もいろいろ♪
No.8672 投稿日 2004年11月14日(日)16時58分 投稿者 HIMAJIN
>サカモトさん
横から失礼します汗
「どの雑誌のどの記事風」ってことは、いろいろあるんすよね?
「プレジデント」みたいなエグゼクティブ風味ヲヤジのための雑誌(でもあそこが褒めた会社やアミューズメントパークって、ほとんど潰れるか合併か身売りしてるのは、なぜ?)にのる記事と、女性自身に載る(まずありえないけど汗)のとでは、死ぬほど違うはずだし。

俺(自分の将来のために)かなり手当たり次第雑誌読んでるほうだ、と自分では思ってるんですが、ちょっとお願いさせていただいていいっすか汗?
ひとつは、男性月刊誌「LEON」に載せるやつ。同誌のテーマは、ずばり「モテるオヤジ(とオヤジが思うオヤジ)になるには」っす。
もうひとつは、女性隔週刊誌「anan」に載せるやつ。同誌のテーマは「(同じ女から見て)きれいな女は、こんな風!」。
いずれの雑誌のテーマも、あくまでも俺の見たところ、ですが汗
最後のは、何かアニメ専門誌に載せるって仮定で。

これらのどれかで、書いていただけたらありがたいです。前二つなら守備範囲っすから、俺的には分析結果に、かなり自信あります。
最後のは、きっと俺以外の方が得意なんじゃないか、と汗
あつかましい提案すけど、ご一考ください汗


>HIMAJINさん
No.8673 投稿日 2004年11月14日(日)21時54分 投稿者
新木 伸
>HIMAJINさん

 勝手に課題を出さないように。

 サカモトさんに出した宿題は、自分のよく知っていることを他人に説明する力を見るためだったり、説明力の練習のためだったり、僕やROMさんが知識を得るためだったりと、説明はしていませんが、それなりの意図があります。
 誰に向けて書くのか、どんなコンセプトで書けばいいのか、そこを考えるのも実力を計るテストであったり、練習の一環だったりするわけで。

 しかしライター起用のテストをしてるわけではありません。
 無用に難易度をあげないように。
 小説家になるためにはライターと共通する能力が「基礎」として必要になってくるわけですが、一流雑誌でばりばり仕事するライターとなるためには、それはそれで別の能力も要求されます。


唐突ですんません。
No.8674 投稿日 2004年11月15日(月)03時28分 投稿者
津荒 夕介
 報告だけですので、流してください。
 どうも。消えていた津荒です。

>今の状況とか
 最後に1000字課題を出してから、しばらくは課題をボツボツ続けていたんですが、今月に入ってからほとんど動いていません。
 最近は将来のことを考えています。
 自分は、本当に小説家になりたいのかどうなのか―−とか。
 自分はどんな人生が好みなのか――とか。
 そんなん。
 こんなことを悩むのは、バイトや大学生活で「就職」って言葉がすぐそばに近づいてきたからです。部活の先輩に相談すると、一年の分際で気が早すぎると、苦笑されますけど(笑)。
 ええっと。それでですね、これからしばらくは、将来と小説について考えていこーと思います。
 そんなわけで一時的に分室を離脱します(今も十分離脱してるけど)
 
 分室の皆さんには大変お世話になっているのに書き込みが遅れ、ほんとにすいませんでした。 
 分室自体は読みますし、何か指摘できることがあったらします。
 皆さん、頑張ってください。
 それでは。


どうもすみません。
No.8675 投稿日 2004年11月15日(月)07時55分 投稿者 HIMAJIN
>新木さん
出過ぎた真似をして、本当に失礼しました。
お詫びします。

ええと、なんでヤっちゃったかという言い訳ですが、的を絞るってのが、そんな難しいことだとは思いもつかなかったもんで汗
ほんと、すいませんでした汗


過去ログの読みかた
No.8676 投稿日 2004年11月15日(月)10時59分 投稿者 まこと
 分室に来てから、過去ログの読みかたが変わりました。違うな。受け取りかたが変わりました。
 新木さんが私に向けて話しかけてくる緊張感を、そのまま過去ログを読んでいるときにも感じるから? じゃないような。なんというか、ポイントの部分が、ピカるというのか。
 
 今、私は、過去ふたりの新木さんと、現在の新木さんと、三人がかりっていうSF的指導を受けています。そうすると、どうなるか。マンガチックに、ガッシュベルの本みたいな感じで、つかみどころが光って見えたりして。
 突然なにを言いだすのでしょう。単なる雑談でした。 

 2000字課題を書き終えて、ホッとひと安心して過去ログを読んでいたら、NO.7693でまた、あいたたたが発生。
 
 怒られることを怖れるんじゃなくて、失敗を繰り返すことを怖れるべきだ。ということが書いてありました。
 怒られたことをくよくよするんじゃなくて、そんな失敗をしたことをくよくよしなさいよ。ということをおっしゃっているのだと思いました。ちょっと違うか。悩みどころを履き違えるな、ということです。訂正。

 私はまだ、新木さんから怒られてはいないのですけど、ですよね。注意はされますけど。
 でも、怒られるんじゃないかとか、追い出されたらどうしようとか、そんなことを考えてビビってたりするのです。
 だけど、そうじゃないでしょ。と。
 またへんなもの作っちゃうことこそ怖れなさいよと。そういうことなんだなと思いました。
  
 なるほど、そうだよなと納得して、次がNO.7695。
 作品の値段付けについて。

 一行たりとも無駄のない文章、そんなのあたりまえ。で、そのなかに、単語単位で価値が発生しているのだ。
 それを意識しないでどうするの。ということ。
 これを見て、瞬間、まずいと思いました。 
 あわてて書いたばかりの2000字の課題を見直しましたが、無駄な文章を見つけられなかった。どれなんだ。
 そして、お金に換算もできかねました。
 私には換算できる能力もないけれど、換算できる単語、組み合わせ、文章もまだ発生していないらしく。嘆息。
 先は、長い。長い。なが〜い、みたいです。

 過去ログが読み終わったら、自己換算できるくらい力がついているといいのですが。読み終わるって言ったって、先は長いし。
 焦るな、焦るな。

>その書き終えたという、2000字課題の提出です。
 ↓ここです。「ばあちゃん子ですから」
 
 覚えたことは盛りこんで、物体Xや未確認飛行物体を削いで、熟考しました。
 現在のところのぎりぎりまで努力しました。けど、これが限界なのです。どうぞ、読んでやってください。よろしくお願いします。

 過去ログ読む前は、書き終えても、妙におどおどしていたのですが、おかげで、腹とか、肝とかが、ちょこっとだけすわったようです。

>HIMAJINさん
 なんて良いタイミングで分室にいらっしゃるのでしょう。課題部屋に↑をアップしましたので、気が向いたらで結構です。うそです。なるべくなら読んでいただいて、指摘、ツッコミ、よろしくお願いします。

 2時間25分 
 まこと


リンクが抜けました
No.8677 投稿日 2004年11月15日(月)11時05分 投稿者 まこと
 すみません。↓ここです
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1130&e=res&lp=1130&st=0
 
 落ち着け、落ち着くんだ。深呼吸。
 まこと


睡眠不足でハイ
No.8678 投稿日 2004年11月16日(火)01時34分 投稿者 弟切 千隼
 出張より戻りました弟切です。
 先週の土曜の夜は、いろいろやっているうちに眠る時間がなくなりました。睡眠不足によって意識が高揚し、けらけら笑いながら人と話していました。傍から見れば不気味だったと思います(^^;



津荒さんへ >

>> 最近は将来のことを考えています。
  (中略)
>> こんなことを悩むのは、バイトや大学生活で「就職」って言葉がすぐそばに近づいてきたからです。部活の先輩に相談すると、一年の分際で気が早すぎると、苦笑されますけど(笑)。
(No.8674の津荒さんの書きこみより)

 将来のことを考えるのに、早すぎるなどということはありませんよ。むしろ、大概の人は考え始めるのが遅くて、直前になって慌てることが多いのではないでしょうか。
 弟切自身、のんびり構えすぎていた人でした。後になって、「もっと若いうちにきちんと考えておくべきだった」と、百回くらい後悔しました(^^;;
 時間に余裕のある学生のうちに、考えておくのはいいことです。

 余計な助言かも知れませんね。でも、学生時代をうかうかと過ごしてしまった弟切の真似はして欲しくありませんので、書かせていただきました。

 現役学生の意見を聞かせてもらえるという点では、津荒さんは貴重な存在です。何かありましたら、今後もよろしくお願いします。



まことさんへ >

 課題部屋のNo.1130「ばあちゃん子ですから」を読みました。簡単な指摘をさせていただきます。
 本文はこちらにありますね↓

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1130&e=res&lp=1130&st=0


 ところどころ読みにくい部分がありました。けれども、全体的には、面白く読めました。孫の優しさが伝わってきて、その点は良かったです。


 掌編なのに、単純な文章の誤りがいくつもありましたね。『しっかりしたとした足取りで』・『注意できいたない歳になったから』などです。
 単純ミスは、簡単に発見できるものだけに、読んでいるとがっくりします。何回でも読み返して、撲滅しましょう。


 以下に、読みにくかった部分の例を挙げてみます。


>>西からの日差しでひだまりになっている廊下の先で、足を止めた。

 上記の文には、日本語としての誤りはありません。しかし、読みにくいです。
 なぜ読みにくいかといえば、修飾語が長いからです。

 修飾語は、文字どおり、文を飾る語です。飾りですから、なくても意味が通じます。飾りが多すぎると、文の本筋が隠れてしまって、読みにくくなります。


 これは、弟切もいまだにやってしまう誤りです。なまじ日本語として間違っていないために、自己チェックが働きにくいようです。


 説明しやすいように、上記の文を、文節ごとに分解してみましょう。それぞれの文節がどんな役割を持っている語なのか、確認してみます。


西からの  日差しで  ひだまりに  なっている  廊下の   先で、   足を  止めた。
修飾語 + 修飾語 + 修飾語 + 修飾語 + 修飾語 + 修飾語 + 目的語 + 述語


『廊下の 先で』までは、全部修飾語ですね。ここまではなくしても、最低限の意味は通じます。『(おばあさんが)足を止めた』ことが、伝わればよいのですよね。

 それでも、場所を表わす言葉として、『廊下』は必要でしょう。『廊下で足を止めた』とすれば、場所の情報を含めて読者さまに伝わります。


 まことさんとしては、きちんと描写をしたかったのでしょうね。ただの『廊下』でなく、『西からの〜』という修飾語をつけたのは、描写のためだったと推測します。
 ところが、描写しようとしてずらずらと修飾語をつけると、読みにくくなるという法則があります。つい、やってしまうのですけれどね。


 上記の文の修飾語の部分を、詳しく見てみましょう。
 矢印の方向は、修飾している方向を示します。矢印の根元のほうが修飾している語で、矢印の先のほうが修飾されている語です。


西からの  日差しで  ひだまりに  なっている  廊下の   先で、
修飾語 → 修飾語   修飾語  → 修飾語    修飾語 → 修飾語

 ―――――――     ―――――――――    ―――――――
    |まとめて修飾している  ↑              ↑
    ――――――――――――――            
          |さらにまとめて修飾している        |
          ―――――――――――――――――――――


 見にくくてごめんなさい。上記の図示を説明します。


 文頭の『西からの』を読んだ時点で、読み手は「場所のことだな」と思います。『西』という方角の名前が登場しますからね。
 次の『日差しで』を読むと、読み手は「場所と時刻と天候を表わしているのかな」と思います。『西からの日差し』といえば、通常は晴れた夕方が想定されますよね。

『ひだまりに』までは、読み手の想定をさほど裏切りません。『西からの日差し』による『ひだまり』ですから、「時刻が夕方で、天気は晴れていて、場所ははっきりしないけれど西日が当たるところ」とわかります。

 この後の『なっている』で、文がいったん切れそうですよね。ここに「。」があっても、一つの文として成立します。
 ここで文が終わっていれば、読み手は、「時刻が夕方で、天気は晴れていて、場所ははっきりしないけれど西日が当たるところ」という情報を脳にしまいこんで、落ち着くことができます。とりあえず、何かが起こっている舞台装置を理解できるわけですね。


 ところが、まだ文は続きます。『廊下の』という文節があります。
 ここまで来た読み手は、「時刻が夕方で、天気は晴れていて、西日が当たる廊下」で何かが起こっているのだろうと、脳内の映像を修正します。

 まだ続きがあります。『先で』という文節があります。
『廊下の先』ということは、何かが起こっている現場は廊下ではありません。再び、読み手は脳内の映像を修正させられます。
 そのうえ、『先で、』と句読点がありますから、まだ文が続いていることが明らかです。

 読み手の脳内には、すでに「時刻が夕方で、天気は晴れていて、西日が当たる廊下があって、その廊下の先にあるどこか」という情報が蓄えられています。加えて、「何かが起こっている」という情報を入れるべく、準備しなければなりません。


 こんなに矢継ぎばやに情報を詰め込まれては、脳がパンクしてしまいます。「何かが起こっている状況」を理解して、さらに、「何が起こっているのか」を理解するために、読み手の脳はフル回転しなければなりません。
 文の区切りがあれば、休みながら理解力を発揮できますのに。



 前にも書いたとおり、一文は極力短くしましょう。長いと感じたら、修飾語を削れば、たいがい短くなります。

 描写や説明のためには、修飾語は必要です。けれども、一文に修飾語を詰め込むと、読みにくい文になります。
 修飾語をつける場合には、文を分けるようにしましょう。


弟切さんへ
No.8679 投稿日 2004年11月16日(火)10時55分 投稿者 まこと
 拙作への指摘ありがとうございます。

 文章を細かく分解する。私は、これをしたことがありませんでした。なので一文を丁寧に見ようとしても、目で文字を追うだけ。私は文の見かたを知らなかったのですね。

 文がふたつに分かれていたこと。これは文章の物体X現象です。文章もやはりシンプルに、を心がけます。

 もうひとつ。修飾語が長いと読み手のかたが疲れてしまうこと。だらだら長いと息も続かないですね。長い修飾語に頼らないと不安な文章力、そこに問題があるようです。矯正していきます。

 そして私は、読み手のかたが、文章にしたがって、情景を浮かべるのだということを理解していませんでした。
 自分だって読み手にまわれば、同じことなのに、おもいやりに欠けていました。

 弟切さんは一文を抜き出して、細やかな指摘をしてくださいました。一文を徹底的に見ていくということ。その実際を見せていただき、私にもやりかたがわかりました。勉強になります。このことを大変嬉しく思っています。
 毎回吸収することが多いです。分室を訪ねてほんとに良かった。
 ROMしているだけだったら、私は今も物体X博士だった。
「わしは、物体X博士じゃよ。これは新型じゃ」
 
 また、掌編2回書いて、自分の問題点もはっきり自覚できました。
 作品を仕上げるまでのプロセスです。
 書いて仕上げたものを、ぐちゃぐちゃこねくりまわしてしまう。
 これの対策として、人物表、一行コンセプト、5W1H、プロットをしっかり作る、ということを実行しました。しっかり度が足りないのですね。3回タイトルが変わり、季節が3回変わりました。
 しっかりどころか、ちゃらんぽらんなんですね。ぜんぜんたりない。
 これも、こねくりまわさずにすむ、そういった仕組みづくりをしていきたいと思います。

>HIMAJINさんへ
 ↓自分で読み返して最後の一文が蛇足かなと思いました。
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1130&e=res&lp=1130&st=0
 どう思われます?
 いえ、指摘を催促しているわけではありません。
 ただ、ちょっと知りたくなって。HIMAJINさんはどう感じたかな、と。

1時間46分
まこと


退室宣言とか
No.8680 投稿日 2004年11月16日(火)20時05分 投稿者
新木 伸
 そろそろ津荒と春日とに退室勧告でも出しておくかなー、とか思っていたところ。
 同じ練習が続くことに飽きただけなら、違う練習に切り替えればいいだけだし。小説を書くことに飽きたなら、他のことをすればいいのだし。
 そしてここは小説のことをやるところ。

 しかし津荒。
 俺の記憶によれば、たしか長編の一本も書いてはいなかったはず。
 それで小説家になるとかならないとか言っているのって、早計すぎるぞ。

 この日本では、職業作家というのは、まず確実に長編作家であるわけだ。
 長編の一遍も書いたことのないうちから、作家になるだのならないだの。考える必要もないことに思う。
 それはひどくナンセンスな考えだ。
 バイクに乗ったこともないのに、二輪レーサー目指してしまうとか。包丁も握ったことがないのに料理人目指しちゃうとか。
 まずバイクに乗ってみたり、まず包丁握って野菜を刻んでみたり。
 その道を目指すかどうか決めるのは、そのあとの話だろ。自分がバイクに乗るのが好きか。料理しているのが好きか。一日乗っていても、料理していても飽きないのか。まずそのことを確認してから、それを生業にすることを決めるもんだと思うんだが……。

 若人は「生業」って言葉の意味を、理解しとるのか疑問だ。
 なんで週に何時間ぽっち、片手間にやってるくらいのものを、仕事にできると思っちゃうのかしらん。
 俺なんか、実家が工場やっていて、親父が一日15時間ぐらい機械作りをしているのを見てきたから、仕事ってのは一日中ひとつのことをやることなんだと、3歳のときから理解してたけど。親の仕事を見て育ってないと、「仕事」ってのがどんなもんか知らないのかなぁ?
 作家に対する個人的な聞きこみ調査で、実家がなにかの商売をやっていた率というのは、余裕で過半数を突破していて、有為差があるように思えたが。そこにはやっぱりなにかあるのかしらん。

 週に数時間しか時間を使わないことって、それは「趣味」っていうだろ。しかも薄いほうの趣味だろ。濃い趣味であれば、週に十数時間は使うもんだろ。
 そして生業であれば、もっともっと時間を使うものなのだ。

 津荒には、前の春休みに、小説のことを日常になるという体験をさせたわけだけだが。
 睡眠時間を除いたすべてを、小説のことに費やす生活な。
 1日15時間ぐらいだっけか。
 作家になるということは、あれと同じことを、残り一生に渡ってやっていくということだ。

 目指すとか、目指さないとか、なりたいとか、なりたくないとか。
 頭で考えなくたっていい。

 毎日あれをやっていれば、そいつは作家だ。
 毎日あれをやっていないなら、本人がどう言おうが、本人が自分をどう思っていようが、そいつは作家じゃない。

 作家っていうのは、就職してなるものじゃないのね。生きかたにつく呼称なわけよ。
 武道に生きる人が武道家。料理に生きる人が料理家。陶芸に生きる人が陶芸家。そして物語を作ることに生きる人が作家。小説限定なら小説家。

 その意味では誰でも作家になれる。作家の生きかたをするだけだ。





>小説家になりたい

 小説家になりたくて、小説家になったやつって、たぶん、ひとりもいないんじゃないかな〜。
 小説を書いていたくて、そして小説家になってしまっていたやつなら、いくらでもいるだろうけど。

 小説家になりたいっていうのは「作家希望者」だって、前から言ってるじゃん。
 小説家という肩書きが欲しいだけ。
 そーゆーの、「want to be」→「wanna be」→「ワナビ」というらしいけど。
 厳密には違うのかな。
 まあいっか。ワナビの定義がどんなんだって。

 そのワナビとやらにとって、小説を書くことは、小説家となるための「手段」であって目的ではないわけだ。
 小説賞に応募するためには長編作品を書かなきゃいかんわけよ。
 スタジャン欲しくて、抽選のクジ引くために、ふだん飲みもしない缶コーヒーを買うのと、おんなじなわけよ。彼らにとって小説を書くという行為は。応募するために頑張って缶コーヒーを買うのと、応募するために頑張って長編を書くのと、おんなじだ。

 彼らの目的は「作家」になること。
 そのための手段として「小説を書く」ということがあるわけだ。

 逆ね。逆。

 実際に小説家になってゆくやつと、現在進行形で小説家でいるやつは、手段と目的との関係が、まるで逆になってる。

 小説家になること。また小説家であること。――そっちのほうこそ、「手段」であるわけ。
 その目的は「小説を書くこと」にある。

 専業作家であるということは、日々、小説だけ書いていていいということである。小説を書いていたいやつにとって、こんな幸せな環境はないわな。
 兼業作家の場合でも、小説を書くことで収入を得られるということになる。生活の支えや補助にできる。本業のほうを減らせるとか、増収分で貯蓄や趣味に投じる金が増やせる。


 ――と、まあ。
 こんなこと書いてみたって、わかんねーだろうなぁ。とも思う。
 経験から言うと、「おまえは作家になりたいだけで、小説を書きたいわけじゃない」と言っても、そうであるやつが認めたためしがないから。

 BOSSのジャンパーを欲しがっているやつに、「おまえはコーヒーを飲みたいわけでなく、BOSSジャンが欲しいだけだ」と指摘してやったら、「そうだよ」とあっさり返ってくるはずなのに、この差はなんなんだろう。
 あるいは食玩を買ってるやつに、「おまえは菓子を食べたいわけでなく〜(以下略)」でもいいけど。


 作家になりたい、とか口にするやつは、まず十中八九「ワナビ」なものなのだ。
 十中八九、なんて言葉じゃ生ぬるいな。99%ぐらいワナビだな。もしかしたらスリーナイン(99.9%)の純度でワナビかもしんない。

 ワナビじゃ一生、小説家にはなれんから、やるだけ無駄だ。
 小説家になるには、まずワナビを卒業して作家志望者にならんと。
 ちなみに分室じゃ、ワナビ→志望者へのクラスチェンジも請け負っている。

 ワナビは来んなよ、とか言いたいのは山々だが、それをやっていると、参加希望者の全員を追い返さなきゃなんない。

 はじめは小説書くのは「手段」であるのかもしれないけど、続けているうちに楽しくなってきて、それが目的にすり替わらないとも限らんからな。
 分室ではワナビは相手にせんが。
 ワナビが志望者に化ける可能性は常に存在するから、追い返したりもしない。
 ワナビから志望者に化けない場合は、そのうち自然消滅するから、追い返す必要もない。

 んで、津荒には贈る言葉。
 作家になるかならないか、なんてことを考えるより先に、まずワナビから脱却すべき。
 作家になりたい、じゃなくて、小説を書くことを好きになるのが先ってことな。

 小説をたくさん書きたい。毎日書きたい。たくさんの人に読ませたい。可能な限り多くの時間を小説専用に取りたい。――心底、そう思ったのなら、お勧めできる、ぴったりの職業がある。
 「小説家」という職業だ。

 小説に打ち込むようになって、毎日、なにかしら書いているし、気がつけば小説のことを考えている自分がいる。ニュースで地面のひび割れを見ても倒壊するビルを見ても、これをどう小説に生かすか、とか、考えてしまっている自分がいる。
 もしそんなふうな状態になったなら、そこではじめて、「作家になるかな、ど〜しよ〜かな〜、あの仕事って、食っていけるのかな〜」とか、本気で考えるようにすればいい。

 作家になりたい、と思い焦がれる状態は単なるワナビだし。
 その状態でいるかぎり、望むものには絶対になれないから、自分の将来の選択肢から「作家」ってのは外しておいたほうがいい。

 作家になりたい気持ちが消えて、小説を書きたい気持ちが出てきたら、もういっぺん門をくぐりに来い。

 ――と。ここまでは、おもに津荒あて。
 ここから下は不特定多数あて。


 しかし、なんで、わっかんないのかなー?
 ワナビに限って、自分がワナビであることに気がつかないんだよな。
 こうやって書いていたって、いま話題になっている「ワナビ」ってのは自分のことじゃない、そう思っているやつばかりのはずだ。99%ぐらい。

 プロにならなくたって、小説を書くだけなら、誰も止めやしない。
 いつでも、いくらでも書くことができる。
 つまり小説を書く限り、人は誰でも「作家」でいられるわけ。

 だから「作家になりたい」なんて希望には、じつはなんの意味もないんだ。
 小説を書きさえすれば、もうその時点で、そいつは作家なんだから。希望は現実になっている。

 ワナビの「作家になりたい」というのは、暗黙のうちに「プロ」という意味がこもっているわけだ。そして「有名作家」という意味もこもっている。
 作家になりたい、と思うのは、じつは文字の通りの意味ではなくて、作家になって人から認められたいという願望に他ならないわけだ。
 ぶっちゃけ、「ちやほやされたい」という願望。

 そういう欲求は、人として健全なものだけど。
 その「有名」ということは、本来は、書いた作品が多くの人に読まれたことの「結果」として出てくるものなわけね。
 小説を書くのが好きなやつが、小説を書いて、それがたくさんの人に受け入れられて、たくさん売れて。――そうして出てくる結果なわけだ。
 あとのほうにくるはずの結果を、先に求めてしまっているのが、そもそも間違いなわけだ。

 小説家の目的は小説を書くこと。作家でいるのはそのための手段。
 ワナビの目的は有名作家になること。小説を書くのはそのための手段。

 ここが逆転しちゃってるわけだ。
 そして後者のほうは高望みであるがゆえに現実にならない。望みがなくて現実的でないから夢っていうのだけど。




>サカモトさん

 仕事の説明の宿題。
 時間がかかるようなら、中断しちゃっていいですよ。
 短編を書いてみるのが優先されますので。
 その短編も、すぐに書けないようなら、まことさんのやっているような2000字のものとかに切り替えてしまってもいいです。
 もう約束の「来週」で、音沙汰もないので、たぶん詰まってるんじゃないかと思いますが。

 完全なものを書くよりも、まず量を書くのが大事だって時期もありますし。
(いまどんな時期にあるのか見たいので、なにか書いてもらおうとしているのですね)

 あと、分室の参加目的を訊くのを忘れていました。
 たとえばまことさんの場合は、当面の目標として、物体Xでないものを書けるようになる、というものがあったりします。
 サカモトさんの場合はなんですか?
 そもそも、プロ志望? 上達目的? プロ志望であればジャンルは?





>まことさん

 これまでにあった時間的混乱はないですね。「いつのシーンなのよ? 誰がどこにいるのよ」てな混乱は。

 別な種類のよくあるミスによって、誤読してしまう部分がいくつか出ていますが。
 まあ一度にひとつずつ身につけていきましょう。

 ちょうど話題が出たので、今回は重複文から。

 弟切が詳しく解説してくれてますけど、
 重文というのは、二つの独立した文に分けてしまえるもののこと。
 複文というのは、ひとつの文に、長ったらしい修飾部分がくっついているもののこと。
 まあ二つの細かな違いは特に気にしなくてもよくて。ようするに、長ったらしくて、読みにくくて、わかりにくい文章のこと。

 読み手でいるときには、誰でもこうしたものはノーサンキューなはずなのに、書き手に回ると、みんなそういうものを好んで書いてしまうもの。
 とくに描写しようとか、文章に趣や艶をだそうとか、なにか肩に力が入るとそうなってしまうようです。そして上手な文が書けたと悦に入る、と。

 その理由は、長い文章のほうが上手に見えるから。
 これは錯覚のせい。プロの書く長くて上手な文章を見たときに、「上手=長い」という誤った刷り込みがされてしまっているため。
 上手な人は長い文を書くという傾向はあります。しかし長いから上手なわけではなく、長いことと上手なこととは別なことなわけです。

 上手になれば、自然と文章は長くなってゆきます。
 しかし、上手な文を書こうとして、形だけまねて長くしてしまうと、見るも無惨なものとなってしまうわけです。

 ただし、目が出来ていない人が見た場合には、長いものが上手なものに見てしまうこともあります。書き手のほうの目が出来ていない場合には、どれだけ指摘されてもぴんと来ない場合があります。そこまで味音痴だと、まず舌から直さないとどうにもなりませんが。(というか、読書量が足りない)
 他人の文章であれば、読みにくさがわかるようであれば、だいじょうぶです。
 自分の作ったものにだけ味音痴になるという、手前味噌の依怙贔屓の性癖を直すだけ。

 弟切もあんなことを言ってますけど、ついこのあいだまで、こんなものを書いてました。

>>汚れた衣類が山をなしていた洗濯籠が、空っぽになっていた。

>>黒板に向かっているのは、白いブラウスを着た女子生徒だ。

 どちらもシンプルな二つの単文に分割できますし、そのほうが頭にすんなり入ってきます。
 このへんの分析と考察は、過去ログを「汚れた衣類」で検索すると、いっぱいでてきます。



>>書いて仕上げたものを、ぐちゃぐちゃこねくりまわしてしまう。
>>これの対策として、人物表、一行コンセプト、5W1H、プロットをしっかり作る、ということを実行しました。しっかり度が足りないのですね。3回タイトルが変わり、季節が3回変わりました。

 これは、今回の2000字課題も、何度も書きあげてからこねくりまわしたということですか?
 それとも、これまではそういう方法で書いていたけど、今回は「こねくりまわす」のは書く前にやってみた、ということですか?

 書く前にやっていたのなら、それで普通です。
 色々な部分が変わっていっても、変わらない部分もあるはず。
 たとえば「孫とお婆ちゃん」という部分は変わらなかったんじゃないかな?

 どこが流動的なのか、どこは不変的なのか、何度かひっくり返していきながら、手探りで確認してゆくわけです。それがプロットを「練る」ということ。
 季節なんかは、まあどれでもいいわけですよね。だから流動的な部分。
 しかしまあ、冬がいちばん良いでしょうね。心の暖かみの話だから。

 経験を積んでゆくと、一発目から、いきなり最終形態が出てきてしまうこともありますし、第一線にいる人は、たいていそういう領域に到達していますが……。
 そうなるためには、大量の泥をこねながら、そのなかにあるしっかりとした手応えのものを探してゆくという作業を繰り返して、話を「練る」ことの経験を積まないとなりません。

 こねくり回さずに作れるようになるのを目指すのではなく、たくさんこねくり回すような習慣を付けましょう。
 ただし、書き始める前に。


 それじゃあ、また次の2000字にいきますか。
 前回の「時系列が混乱」と、今回の「重文はやらない」とに気をつけて。

 もうひとつの誤読が生じた部分は、たぶん次回も出てくるだろうから、そのときに。

 あと次に書くものは、場所と時間が明確に変わっているものにすること。
 今回のものは、「廊下→部屋」ぐらいの変化しかなくて、時間も連続していて、シーンの区分けがいまひとつハッキリしませんが。(分ければ4つに分けられますが)
 つぎは4〜6の場面が連続していなくて、時間と場所がはっきり違うような話でやってみましょう。
 そのほうが構成の練習になりますので。





>HIMAJINさん
>的を絞るということ

 的を絞るのって、難しいことなんですよ。
 僕も分室を始めるまでは、知らなかったことですが。

 過去ログの昔のほうを見ると、「シンデレラ迷宮」なるものがありまして。「読者がシンデレラを健気に感じるようなエピソードを考える」というものですが。

 はじめこれを、軽いゲームとか、頭の体操くらいに思ってました。1時間で何個だせるか、さぁチャレンジだ! ――みたいな。

 しかしそれはゲームでなくて、修行のための課題となってしまいました。
 何個出しても、誰もストライクゾーンに投げてこない。どこからどこまでが「ストライクゾーン」であるのかという認識能力と、認識したストライクゾーンに正確に投げ込むための技量と、無数のアイデアを捻り出す発想力と、三つを同時に訓練する練習となったわけですね。
 単なるゲームだったんだけど。

 てなわけで、あれは難易度上げすぎ。
 エグゼクティブ志向オヤジ向けとか、いい女志向独身女性向けとか、それぞれのストライクゾーンがわかっていて、きちんと投げこむ文章を書くことができる。
 それが出来たらプロだし。
 それが出来るこそプロなのだし。


死せる孔明ナンパを指南す。
No.8681 投稿日 2004年11月16日(火)21時41分 投稿者 HIMAJIN
>新木さん
なるほど驚 常に「何をどのようなお客様に、どれだけお買い上げいただくか」ばっか考えてフロアに立ってたんで、それが難しいことだなんて、ほんとマジ考えつかなかったっす汗


>まことさん

なんてったらいいのか汗
技術的な指摘は、俺には無理ですんでパス汗
それよか問題なのは、話そのものではないかと汗
途中でオチが読めたつか、あ、このロックというよりパンクなガキが実はイイコで、ばあさん孝行するんだろうな、と思ったんす汗 でざーっと読んでったらやっぱそうだったんで、どっと疲れた、と汗 
容赦ない言い方ですいません汗

なんで「ばあさん孝行の話に違いない」と思ったか、自己分析してみます。
まずはタイトルかなあ。なんとなく、無理やりだろうがなんだろうがハッピーエンドっぽい匂いがした。
次に、「くりっとした目」「笑顔はやさしい」あたり。
作者のこのキャラに対する好意がぶわっと出てる気が汗 まだここで出ちゃいけないのに大汗
(個人的に「くりっとした目が弓なりに」はかなり疲れました汗 「えーとえーと、弓なり、ってどういう形だったっけ汗」などと考えてしまったんす汗 俺、弓に親しんだことない、汚れた街を行くヘンタイですんで汗)

なんでそう思ったか、すけど汗
なんかほら、「名探偵コナン」で殺されるヤツって、だいたい瞳が小さいキツネ目じゃないすか? 男女とわず。で必ず意地悪な言動するじゃないすか。登場したら即。
コナンのTVシリーズの方で殺されるやつって、ほとんど殺されて当然な悪党で、殺害の原因つか動機も被害者の過去の悪行の報いで、だから登場の瞬間から「こいつは悪党です。当然殺されます。さあみなさん、こいつが今回の被害者ですよー」って解らせないといけない、んじゃねえかな。
で、加害者はどうしてだか、一見気の弱そうなイイヒトなんすよね。視野の狭そうな。
気が弱くてイイヒトで視野が狭いからあーだこーだトリック考えて殺人やる、他の解決法は探さないし探せない、ってことなんだろうか汗 で、「殺人は悪いことだし必ずバレて犯人は逮捕されます。でも殺されたのは悪人で、当然の報いで殺されたんだから、よい子のみなさんは怖がらないでいいんですよ」ってメッセージが流れてる気が汗 で、悪党が殺される話なら、たぶん30分かスペシャルの一時間の枠で収まるんじゃないかな? 確かにハンニバル・レクターとかフランシス・ダラハイドとか(誰だか知らないひとは、恐れ入りますが検索してください。出るはずです。必ず、山ほど)引っ張ってきた日にゃ二時間は最低必要だし、予算もかかりそうだ。
でもなんかそれって、「殺されるのは悪人、殺すのは視野の狭い善人、探偵は視聴者の代理人として真の悪を暴き、気の毒な加害者に同情してみせる」っての筋は通ってるし、コナンって話にはぴったりだと思うけど……人間、ナメてねえか? ああ、コナンに人生の深み求める俺が阿呆か汗 
と、またズレちまいましたが汗

要するに、俺の脳裏にはこの正弘君は、コナンの絵柄で、「いいひと」の顔で出てきたんすよ汗 ほら、「難波の名探偵」クンとか、「怪盗キッド」とか、あんな顔で。
だから、タイトルと合わせ技でオチが読めてしまった、と。

つか、ぶっちゃけパターンですよね。こういう話。
パターンな話って言えば、「ハムレット」も「マクベス」もバレエの「白鳥の湖」も、世界中がストーリーを完璧に知ってますよね。で、新しく上演したい演出家は、それこそあの手この手使って新しさを出さなきゃならない。忠臣蔵とか千本桜とかの歌舞伎だってそうです。歌舞伎の場合、衣装や舞台装置まで決まってるから、新しさは役者の芸のちからで、出すしかないはずです。
そこまでやれ、とは言いません汗。ああいうひとたちはプロですから。それも一流の。俺ごときですらTVなんかで観る、芝居やってるひとたちは、っすけど汗
でも、この使い古された革袋に新しい酒を盛る努力って、してみました汗?
文章の表現に取りかかる前に、ですが汗

たぶん、俺はこの手の「いい話」を愉しむには、ひねくれすぎてるんじゃないか、と汗
でも、ですよ汗 このせちがらく汚れた世の中で、いいひとだってバレバレなひとが、やっぱりいいひとでした、って話は、難しくないですか汗 なんの捻りもなくて。
いいひとを最初っからいいひととして書いて、それで好いてもらう、話を面白いと思ってもらう、っていうのは、すごく難しい気がするんす汗
「オレいいひとだよー。だから彼女お茶でもどお?」とか言って通りすがった女子に寄ってっても、キモイってさえ言われず、速攻無視される。それと同じではないかなー、と汗
別に「いいひとじゃないと、好かれない」ってことないんすよ笑
顔見知り相手の場合特に、最初イヤな野郎で軽く押して、きっかけ掴んで豹変してみせたほうがずっとナンパ成功率は高い。

ずーっとずっと前の「キスイヤ!」かなにかで(これまた、わからないひとはお手数ですが検索してください)、中国人就学生がすっげえ美人日本女子をナンパして恋人になってまして、子曰く、「諸葛孔明の戦術でなんぱしました」
身を乗り出して聞いたっすもちろん。そしたら、「まず彼女にちょっと意地悪なことを言って、わざと嫌わせました。それから親切にして仲良くなり、いいところで深夜のバスケットコートで告白しました」と。
おお、これぞ中国四千年の歴史が生んだ、ナンパ好いちょう拳究極奥義! おまえはすでに死んでいる、じゃねえ、惚れている。違うか汗
感動したっす。さっそく真似て、本命女子に実行して成功したのは、言うまでもありません汗

小説の読者にも、これ使えませんか? 俺にはぶっちゃけよくわからないけど、この分量で「小ずるい浪費家で甘えん坊の孫が、読者の予想通り、ちゃんと恩返しする」を面白く見せるのは、かなりキツいんじゃないすか汗 手短に「小悪党ぽい孫は、実はいい孫だった」をやるには、べらべら喋らせるよか、もっときっぱりはっきりイヤなヤツっぽく行動させて、それからひょいっとひっくり返した方が、いいんじゃないすかね汗

最後に。俺はあくまでもシロウトなんで、ぶっちゃけ俺の感覚とかあてにしないほうがいいかもです。俺にとってそこそこ面白かった名無し2号さんの日本刀アクションものは、プロの厳しい目で見ると「読めない」シロモノらしいし汗 
ただ、あれは断片なんで、他のひとのよりは説明ぽいものを書かずにすんでるから得してる、って点はありました汗


遅くなってすみません
No.8682 投稿日 2004年11月16日(火)23時03分 投稿者 サカモト
>新木さん
> 仕事の説明の宿題。
> 時間がかかるようなら、中断しちゃってい
>いですよ。
すいません。
短編にかかりっきりで手を付けていなかったので、
明日、執筆します。


> もう約束の「来週」で、音沙汰もないので
>、たぶん詰まってるんじゃないかと思います
>が。
はい。
詰まっていました。遅くなって申し訳ありません。
 今日、エピローグ前までは書き上げたのですが現段階で原稿枚数が60枚に膨らみ、誤字脱字が山のようにある状態です。たぶん、まともには読めないと思います。
 できれば一日空けた明後日に、誤字脱字チェックと縮小作業を行い、その後、提出したいと考えているのですがよろしいでしょうか?
 過去ログで新木さんが勧められていた「小説のメソッド」にはここから更に3倍〜5倍と書いてありましたが、今の筆の速度では無理……ですね。もっと、筆を早くしてからでないと40枚の短編仕上げるのに、執筆1週間+直し3週間=一ヶ月なんて恐ろしい数字が出てきてしまいます。
 もっと速度を上げていかないと……。


>あと、分室の参加目的を訊くのを忘れていま
>した。
> サカモトさんの場合はなんですか?
> そもそも、プロ志望? 上達目的? プロ
>志望であればジャンルは?

 長編をほとんど書いていないうちから宣言するのは変かもしれませんが、プロ志望です。ジャンルまだ定まっていません。書くモノに幽霊が出るものが多いので、今はホラーを目標に据えていますが、他のモノも試してみようと思っています。


>HIMAJINさん
 ボクも新木さんの意図をくみ取れずに、参考資料を要求しちゃってました(汗)
今回は、こちらでどう説明するかも考えますね。


>まことさん
 思わずROMしていた時のクセで、読むだけ読んで感想を書かずに、食い逃げならぬ、読み逃げしそうになってしまいました。
 作品評価って苦手なんですがカンタンに感じたことだけお話しします。

>嘉代は、暗い廊下を、足ばやにすすんだ。め
>っきり弱くなった足腰ながら、しかし、しっ
>かりしたとした足取りで。

> 西からの日差しでひだまりになっている廊
>下の先で、足を止めた。

> すりガラスの引き戸に、お待ちかねの長ひ
>ょろい人影が映っている。体をしきりに揺ら
>せて。寒くもない、暖かな小春日和だという
>のに。
 の冒頭部なんですが、やはり私も読みにくく感じました。
 上の文はもう弟切さんが解説されてますね。その解説を読んだ後に自分の文を見返して、いっぱい発見してしまいました(笑)
 で、下の行なのですが、これは、わざと一つの文をバラバラにしていますよね? それを一つの行でまとめると、読者が普通の文章のつもりで読み違和感を感じてしまいます。ですので、改行を入れて普通の文章と差別化すれば読みやすくなるのでは? と思いました。
> すりガラスの引き戸に、お待ちかねの長ひょろい人影が映っている。

>体をしきりに揺らせて。

>寒くもない、暖かな小春日和だというのに。

あと、
「嘉代は」と「正広は」が少し多いように感じます。ボクもその癖があるので人のことをあまり言えないのですが、たぶん、もっと省略できると思いますよ。

 最初は孫が小遣いせびりに来て、最後におばあちゃんが結局出しちゃうんじゃと思っていたので、マツケンサンバが出てきたときはびっくりしました(笑) 言い終わり方ですね。

所要時間:2時間


青い電飾
No.8683 投稿日 2004年11月16日(火)23時27分 投稿者 弟切 千隼
 先週末、出張先で、弟切は街路樹に電飾がされているのを見ました。青と白の電飾でした。
 青は冷たさを感じさせる色ですが、あの電飾はそれほど冷たい感じはしませんでしたね。透明感があって、素敵だと感じました。



>自己課題

 弟切の自己課題のプロットを提出します。

 テーマは「ボーイミーツガール」です。想定読者層は、大きく言えば「少数派の趣味を持っているがゆえに迫害されている人々」です。絞って言えば、「十代後半から二十代前半の、いわゆる『おたく』男女」です。

 以下がプロットです。起承転結に分けて書いてあります。



題名「肺魚なボクら」


・吉永拓海[よしながたくみ]は、高校一年生の男子。熱帯魚屋でアルバイトしている。ある日、店で熱心に魚を見ている少女がいた。彼女が見ているのは、地味で一般受けしない肺魚という種類だった。肺魚は拓海が好きな魚でもあった。拓海は彼女に興味を持って――もちろん商売のためもあって――声をかける。


・拓海は声をかけた少女と話す。彼女は、女の子には珍しく熱帯魚の知識が豊富だった。彼女もネオンテトラなどの綺麗な熱帯魚より、肺魚を好きだと言う。拓海は初めて話の合う女の子と会えて、嬉しくなる。彼は自分が肺魚を飼っていることを話す。わからない点は助言できるから肺魚を飼えば、と少女に勧める。


・少女は肺魚飼育に乗り気な様子だった。拓海は店長に声をかける。店長は肺魚の飼育経験が豊富なため、さらに助言してもらおうと思ったからだ。店長は自分の飼育体験を話す。店長が肺魚を死なせたことがあると話すと、少女はその死体を食べたかと訊く。拓海は驚き、「貴重な魚である肺魚を食べるなんて」と憤慨する。


・少女は「死んだものを食べるのは命を無駄にしない行為ではないか」と言う。拓海はその考えに感心して、納得する。店長も、少女が命を本当に大切にしていることを理解する。店長は少女が気に入り、うちの店でアルバイトしないかと誘う。少女は承諾する。彼女が自己紹介をすると、拓海と同じ高校の同じ学年に在籍していることが判明する。


いろいろ
No.8684 投稿日 2004年11月17日(水)00時55分 投稿者
新木 伸
>>何をどのようなお客様に、どれだけお買い上げいただくか

 それ大事なんですけどね。
 小説はサービス業だし、販売業でもあるわけだし。

 しかし小説を書こうという人種の多くは、小説をゲイジュツだと思っちょるわけです。
 ここでいうところの「ゲイジュツ」を定義しておくと、思ったように心のまま書くと評価されるもの、という意味。
 本来の「芸術」という言葉とは意味が違うので、あえて「ゲイジュツ」としてみましたが。

 まず大抵の物書きは(プロ以外)、そもそも自分が「なに」を提供しているのか、わかってません。
 これホント。

 正体のわかってないものを売りつけようとしている人がいるなんて、信じられない話でしょうが、そんなのが現実。

 分室では、「3行あらすじ」とか称して、自分の書いた話の内容を簡潔に言い表させてますけど。そうした訓練が必要なのは、その能力を、普通はまったく持ちあわせていないため。だから訓練して身につけていかなきゃならない。

 自分の身のうちから切り出した「それ」がなんであるのか、まったくわかってないのです。
 まあ、自分の腹腔に手を入れて、引っ張り出してきた内臓が「なに」であるのか言ってみろ、と言われても、大抵の人が言えないでしょうが。医者か内臓マニアでもないかぎり。
 ちなみにこれ、小説の場合、取り扱うのは自分の身肉から切り出してきた「なにか」であるってことを暗喩してますが。

 サービス業や販売業のプロフェッショナルが、そのプロ意識のまま、小説を書けば、そのあたりのハードルはすんなりとクリアできるはずなんですけど。売りつけるものにラベルを貼るのは、職業的本能です。
(でも販売業は、はじめからラベルの貼られている品物を扱っているわけだから、ラベルなしで内容物もわからない品物を売れと言われたら、やっぱ困るかな?)

 どういうわけか、その筋の未経験者か、経験者であっても非プロが書くことになるわけです。小説ってのは。
 たぶん、物を作る資質と、物を売る資質とは別ってことでしょう。
 商人は物を売るけど作らない。職人は物を作るけど売らない。
 そっちの筋のプロはそっちの筋の仕事に生き甲斐を見つけているだろうから、小説なんてものに手を出そうと思わんのでしょうし。
 だって普通に販売業をやっていたほうが儲かるしー。お客さんの顔が直接見れるから、人のためになってる実感もあるしー。

 まあ、物作りの仕事ってのは、物流の中では裏方だから、お客さんの顔は見えないもんだし。そのへん覚悟してなきゃいけないことだし。物作りの仕事に携わる人がいなければ、販売業の人も困るし。逆に販売業の人がいなけりゃ物作りの人も困るし。世の中、持ちつ持たれつってもんですが。

 ただ、小説の場合には、物作りと販売業と接待業と、どれも兼ねなきゃならないのですね。
 一冊読むのに2時間くらいですか。その時間のあいだ、ず〜っとお客さんを接待して、様子を見ながら、次に出すものを考えて、最高のおもてなしをして、気分良く読み終えてもらわなければならない。
 そうしてリピーターになってもらわなければ、自分の稼ぎに繋がらないというのは、販売業と同じなわけです。

 リピーターを獲得できなかった作家は、まあ、デビュー後三冊くらいが限度かな。


一週間ぶりの書き込み
No.8685 投稿日 2004年11月17日(水)02時35分 投稿者
春日秋人
 退室勧告寸前の春日です。
 最後に課題をしたのはいつだったかな。


>ワナビなのか、どうなのか。

 分室に初めて書き込みした頃はワナビでした。これは間違いない。自分の自己紹介の流れを読み返してみると、非常に痛々しい。
 しかしこうやって自分でそのことを認められるってことは、あの頃よりかは成長してるのかな。それとも今の自分を成長している、作家志望者になっている、と見せかけるためにあえて過去の自分をワナビにしているのだろうか。
 最近、それを考えることが多い。
 実生活では思考のほとんどを費やしているといってもいいのだけれど。実際に手を動かしているかといえば、そうでもない。
 やっているのは、市販の小説の筋とりが主である。
 そのせいか、やたら理屈っぽくなってきた。掌編に挑戦するものの、書かなくてはならないことは頭で分かるのだけど、それが上手く文章になってくれない。自分の勝手な感覚ですけど。
 このままではいけないな、と思う。
 なので、

>自主課題

 明日からは、時間を決めて1000字課題を書いていこうと思います。時間オーバーした時点、出来たところまでを課題部屋に上げます。(でないと、いつまでたっても上がらない)



>サカモトさん

 はじめまして。
 春日秋人(かすが あきと)といいます。
 よろしくお願いします。


ワナビまことです
No.8686 投稿日 2004年11月17日(水)12時05分 投稿者 まこと
 公言してますね。
 取り消せないので、言い訳をします。
 一日中ものを書く仕事をしたいな、と思っています。そう説明したかったんです。
 物体X、いえ、今回のケースだと未確認生命体ですね。未確認生命体、それは私自身でもあった、ということです。
 ものがわかっていなければいけない年齢ですが、実際にはお子ちゃまなんです。
 ものを書くことについても、年相応に伝えることができるようになる。これが目標の筆頭になるでしょうね、私の場合。
 努力あるのみ。です。

>掌編で。
>書きあげてからこねくりまわしたということですか?
 書きあげたあとなんです。
 プロットの段階まですんなりいけるんです。なのですが、本文を書きはじめたとたん、あれ? こうかな、となってしまいまして。
 プロットのつめかたが、ぜんぜんたりていないのだと気がつきました。もっと、詳細にして、書きはじめる前、この段階でこねくります。

>掌編。
 注意点、わかりました。時系列と重文複文での、二つの教えを守って作ってきます。
 それから、汚れた衣類で検索かけて、新木さんのリライト文、拝見しました。
 あれを真似っこしてどれだけできるものか、やってみます。

>孔明、またはHIMAJINさん
 また、たっぷりおいしい解説ありがとうございます。どれだけ感謝しているか、伝えることが下手なのはもどかしいものです。
 
 HIMAJINさんの指南、楽しみだったんですよ。今回はコナンですね。うん、よくわかりました。
 だましてくれってことですね。おばあちゃんがだまされる話じゃなくて、読み手がだまされる話じゃなきゃいけなかった。
 
 私は、ここでも、カン違い突っ走り野郎全開、になってたんですね。
 タイトルでのネタばらし。親切な俺に気づいてちょうだいの伏線。
 物体Xではなかったけれど、未確認のほうに近かったもよう。
 
 読み手を裏切る表情をさせて、ばあちゃんに接しなきゃダメでした。逆の表情を見せておいて、バシッ。
 そうですか。そうなんですよね。
 手前味噌の依怙贔屓な感覚を磨いてしまった私には、そこいら辺が見えていませんでした。精進してまいります。
 ということで、次回もよろしくお願いしますね。私も、しっかりナンパに成功してます?
 
 それから、コナンから千本桜まで、バリエーションゆたかなたとえ、恐れ入りました。
 
 もうひとつ、表現のほうで。
 孫の「弓なりの目」も、未確認生命体に入りますね。
 実は、この手の表現ってどうなんだろう、と自分でもちょっとだけ思ったんです。でも、表現力の乏しい私は、踏ん張りがきかなかった。これでも通るかな、通るといいな。そうやって甘えていました。
 
 ちょっとでも迷ったらポイ捨て。いくらでも他の表現に直していく。
 それぐらいの根性が欲しい。こういった精神力、体力をつけていきたいと考えています。
 HIMAJINさん、またお会いしましょうね。成長しておきますから。

1時間55分
まこと


初めての課題提出
No.8687 投稿日 2004年11月17日(水)23時06分 投稿者 サカモト
お疲れ様です。山田です。

 新木さんからいただいた宿題「仕事の説明その1」を

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1131&e=msg&lp=1131&st=0

にアップさせて頂きました。
課題に記載し忘れたのですが執筆時間は3時間です。

 書いてみた感想なんですがわかり易い文を目指せば目指すほど長くなってしまいます(汗)
 しかも文体は、雑誌のソレよりもどちらかというと掲示板の書き込みそのもの……。いえ、でも、わかりやすく書いてある!……つもりです。
 宜しければ、どなたか感想お願いします。

>新木さん
 すいません。「仕事の説明」一つの文にまとめようとしたところ、
私の腕ではかなり長くなることに気づきました。
 宜しければ、今回UPした「まずはじめに」の他に
「販売応援とは」、「MP3プレーヤーとは」といった感じで
2000字課題のように提出していきたいのですが……
どうでしょうか? 
もちろん、不可の場合は、全て書き直します。

>春日さん
>はじめまして。
>春日秋人(かすが あきと)といいます。
>よろしくお願いします。
クラスチェンジ希望のサカモトです。
まだ、2000字課題のまでも行ってない新米ですが
宜しくお願いします。



底冷えの夜
No.8688 投稿日 2004年11月18日(木)01時43分 投稿者 弟切 千隼
 十一月の半ばになって、夜が冷えるようになってきました。温暖な湘南といえども、日が落ちると、コート無しでは歩きたくありません。
 気づけば、いつのまにかコオロギの声も聞こえなくなっていました。



まことさんへ >

 課題部屋のNo.1130「ばあちゃん子ですから」について、書き忘れたことがありました。遅ればせながら、追加で指摘させていただきます。

「ばあちゃん子ですから」の本文は以下にありますね。

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1130&e=res&lp=1130&st=0


 一文の長さとは別に、読みにくさを助長していることがあります。別の問題ではあっても、これは、一文の長さと関係しています。そのため、あえて後からでも取り上げました。

 読みにくい部分の例を挙げてみましょう。


>> すりガラスの引き戸に、お待ちかねの長ひょろい人影が映っている。体をしきりに揺らせて。寒くもない、暖かな小春日和だというのに。

 上記の段落は、三つの文からなっていますね。
 最初の文は普通の形をしています。けれども、後ろ二つの文は、普通の形をしていませんね。途中で断ち切られた形をしています。

 読みやすさを考慮しなければ、後ろ二つの文は、最初の文とくっつけることができます。つまり、上記の三つの文は、長〜い一つの文を三つに分けたものですね。


 試しに、上記の三つの文を、一文にしてみましょう。この際、とりあえず読みやすさは考慮しません。


「寒くもない、暖かな小春日和だというのに、体をしきりに揺らせて、すりガラスの引き戸に、お待ちかねの長ひょろい人影が映っている。」

 これを見ると、後ろにあった文が、前にくっついています。このように、本来は前につくはずの部分を後ろに持ってくる文の書き方を、倒置法といいます。


 倒置法は、その名のとおり「単語を普通とは逆の位置において、文を書く方法」です。普通とは違う書き方ですから、文章の中に倒置法が出てくると目立ちます。
 特に強調したい部分に倒置法を使うと、効果的です。

 この「普通とは違う書き方」というのがポイントです。普通と違うから目立つのであって、文章が倒置法だらけだったら、逆に目立ちませんよね?


>> すりガラスの引き戸に、お待ちかねの長ひょろい人影が映っている。体をしきりに揺らせて。寒くもない、暖かな小春日和だというのに。

 この一段落には、二重に倒置法が使われています。これだけでも、ちょっとくどいです。

「ばあちゃん子ですから」には、さらに何箇所か倒置法が使われていますよね。こんなに使われていては、せっかくの強調が強調の意味をなしません。

 倒置法のような特別な用法は、使い過ぎないようにしましょう。



 上記の段落を一文でなく、三つの文にしたこと自体は良いです。全部つなげて一文でしたら、読みにくいことこの上ありませんでした。

 長い文を分ける場合には、分け方に工夫が必要です。単純に長い文の一部を切り取って分けると、倒置法のような、変わった方法を使うことになってしまいます。


 そうは言っても、どうやったら上手く文を分けられるのか、初めはなかなかわかりませんよね。
 慌てないで、段階を踏んで分ければよいのです。


 例えば、最初に書いた文が、以下の長ったらしいものだったとします。

「寒くもない、暖かな小春日和だというのに、体をしきりに揺らせて、すりガラスの引き戸に、お待ちかねの長ひょろい人影が映っている。」

 これを単純にぶつ切りにすると、以下のようになります。

「寒くもない、暖かな小春日和だというのに。体をしきりに揺らせて。すりガラスの引き戸に、お待ちかねの長ひょろい人影が映っている。」


 まことさんの場合は、ここまで来たところで、「このままでは何かおかしい。スマートじゃない」と感じたのでしょう。語順を入れ替えて、倒置法にしたのですね。

>> すりガラスの引き戸に、お待ちかねの長ひょろい人影が映っている。体をしきりに揺らせて。寒くもない、暖かな小春日和だというのに。

 残念ながら、倒置法の使い方が上手くなくて、あまりスマートになりませんでした。


 こういう場合は、「文ごと捨てられるところはないか?」と、疑ってみたほうがいいです。
 例えば、「体をしきりに〜」の文か、「寒くもない〜」の文か、どちらかをまるごと消せないでしょうか? これらの文は、どうしても必要な文ですか? もしかしたら、消したほうがすっきりするかも知れません。

 文ごと捨てられるかどうかの検討が終わったら、単語ごとに捨てられるかどうかの検討もしましょう。検討すると、ないほうがすっきりする単語がよくあります。


「文ごと捨てられるか」・「単語が捨てられるか」の検討をきちんと行なえば、それだけで、短くて読みやすい文が実現できることが多いです。
 それでもなお、倒置法などの変わった書き方が残ったなら、そこは残しておきましょう。

 ただし、文の末尾は工夫する必要があります。ぶつ切り文のままではなく、なるべく普通の形にしましょう。
 変わったことをするのは、本当に強調したいところだけにしないと、効果が薄れます。


最後に。
No.8689 投稿日 2004年11月18日(木)02時48分 投稿者
津荒 夕介
○新木さんへ
 

>>作家になりたい気持ちが消えて、小説を書きたい気持ちが出てきたら、もういっぺん門をくぐりに来い。
 というわけで――、もう書き込んじゃいけない雰囲気ですが(笑)、最後に一つ、書かせてください。すんません。


 
 一時期新木さんがいない時期がありましたよね。9月ごろでしたっけ。あの時から僕は、「自分が作家になりたいだけなんじゃないだろうか」と考え始めていました。
 それまでは分室が楽しかったんです。あらすじ取りをしたり、短編を書いたり、生課題をしたり……楽しかった。新木さんの書き込みは、読むだけで楽しいですし。
 新木さんがいるうちは楽しくて、でもいなくなってしまったら、僕は分室が退屈になった。
 新木さんがいない間、(短編小説のあらすじを作っていた頃ですが)、僕は高校の頃の友達を誘って、ゲームを作っていました。エロゲーみたいなやつです。結局夏休みの間には完成せず、現在進行中という情けない状態ですが。

 新木さんがいないので、小説を書く気がしない。
 それが作家志望として根本的に間違っていると完全に理解したのは、つい先日です。大学のメインストリートを歩いてる時に、ふと分かったのです。
 僕は小説を書くのが好きじゃなかった。
 僕は誰かを、自分の作った何かで喜ばせたい。誰かに自分の作った物を認めてほしい。そして沢山の人に誉められたい――。
 そういう欲望しか持っていなかった。
 この欲望を成立させる「手段」として小説を選んだだけだったんです。
 小説を書きたいという欲望は無かった。結果が欲しいだけだった。
 
 
 ほかにも小説家志望と言い張った理由はあります。
 1 自分に夢が無いから。もっともらしいものを掲げて自分を安心させる。
 2 嫌いな勉強から逃避するため。
 3 迫ってくる大人の社会から逃避するため。
 等です。


>>――と、まあ。
>>こんなこと書いてみたって、わかんねーだろうなぁ。とも思う。
>>経験から言うと、「おまえは作家になりたいだけで、小説を書きたいわけじゃない」と言っても、そうであるやつが認めたためしがないから。
 
 新木さんは、僕に、「生徒だ」と言われました。
 僕は、新木さんに、「やけに素直だ」と、最初に言われました。
 だからここで僕が、『ぼくは作家になりたいだけだった。小説を書きたいわけじゃなかった!』と叫んだとしても、信じてもらえないでしょう(笑)
 ですが、新木さんのこの書き込みの前から、僕はそれを認めていました。
 他人にこの事を指摘されて肯定する人は、いないでしょう。
 僕は自分で気づいたので、肯定します。

 
 前回一時離脱します、と書きました。
 離脱して、一度長編を書こうと思ったからです。
 僕は今まで一度も長編を書いたことがありません。
 書いてみたいと思う話は、いつも長編でした。正直短編を、書きたくて書いたことはありません。「これは練習だ」って自分を説得して書いたものでした。
 だから分室から一度離れて――それで自分の好きな小説を、一度本気で作ってみよう。
 そう思っていたんです。
 そして、それがきっと完成しないことも、わかっています。
 所詮僕は結果が欲しいだけの奴ですので。



 分室は最高です。
 僕のような半端者の相手を、きちんとしてくれた。
 新木さん、2号さん、弟切さん、春日さん、鷹見さん、その他多くの皆様のおかげで、僕は少し進歩しました。
 みなさん。
 ありがとうございました。
 津荒夕介でした。                    


ひさびさの課題提出
No.8690 投稿日 2004年11月18日(木)03時17分 投稿者
春日秋人
 とにかく、書く。

>1132 1000字課題 11/17 No.10 「満員電車」(1600字)

 http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1132&e=res&lp=897&st=0

 まず題名に「満員電車」とかいっといて、満員電車感がまったく出ていません。
 起承転結だけで精一杯というところですか……それにしたって強引なことをしています。

 練習なんで、感想を貰おうなんて過ぎたことは考えていません。気が向いたら見てみてください。
 もちろん指摘をもらえれば嬉しいです。
 そんな感じでよろしくお願いします。


短編提出
No.8691 投稿日 2004年11月18日(木)22時34分 投稿者 サカモト
お疲れ様です。サカモトです。
 
 書くと宣言してから、はや一週間
 遅くなってしまいもうしわけありません。
 短編「踏切の中で」を提出します。
 
 最初、400字詰めの原稿用紙で60枚程度に膨らんだものを
大幅に削除し46枚にしました。
 プロットから、失敗してしまった感じです。
 
 削除したため内容が多少説明足らずになっていると思いますが
ご指摘・ご感想など宜しくお願いします。

 取り急ぎ課題提出のみにて

所要時間:10分


課題提出、追加
No.8692 投稿日 2004年11月18日(木)23時06分 投稿者 サカモト
 うわー。やってしまいました。
 すいません。
 短編へのリンクですがこちらになります。
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1133&e=msg&lp=1133&st=0

>まことさん
リンクの張り忘れって、結構、焦りますね(汗)
ものすごーく、以前のまことさんの気持ちわかりました(笑)


満月電車
No.8693 投稿日 2004年11月19日(金)02時42分 投稿者 弟切 千隼
 春日さんの課題の題名を、「満月電車」と読み違えました弟切です(^^;
 昔、そういう題名の歌がありました。それが脳のどこかに残っていたのですね。あの題名を見た途端、その記憶が保存されているところへ短絡してしまったようです。



春日さんへ >

 課題部屋のNo.1132「満員電車」を読みました。簡単な感想と指摘を述べさせていただきます。

「満員電車」の本文はこちらですね。

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1132&e=res&lp=897&st=0


 全体として最も気になったのは、満員電車感が全くないことです。春日さん御自身が書いてらっしゃるとおりですね。

 題名が「満員電車」ですから、読み手は、当然満員電車の描写があるものと期待します。
 ところが、実際には、いきなり冒頭に「満員電車」と書いてあるだけですね。その後は、満員電車らしい様子は書かれていません。

 これでは、舞台装置が何にもなくて、「満員電車」と書いた看板だけが立っている映画のようです。こんな映画は白けてしまいますよね。
 満員電車を描写するなら、少なくとも、「満員電車」という言葉を使ってはいけません。



 以下に、違和感を持ったところを、ざっと挙げてゆきます。


>> 満員電車でお尻に触れた。

 ここは、視点キャラクターが誰かのお尻に触れたのか、視点キャラクター自身のお尻に何かが触れたのか、どちらなのかわかりませんでした。



>> 彼女は制服を着ていた。信二と同じ高校の制服。襟のところに白いラインが一本引かれている。

 おそらく、これは「セーラー服を着ている」ことを描写しているのでしょう。
 しかし、これではセーラー服を着ていることが確定しません。セーラー服でなくても、襟にラインが入っている制服は存在します。
 もう少し、制服の形を描写したほうがよかったです。



>>彼がスカートに包まれた部位を触ってしまったのは、完全な不可抗力であって、けっして故意ではないのだ。

>> 信二は、もう一度、彼女の尻に触りたくなっていた。あの手ごたえをまた感じてみたくなっていた。
>> 引っ込めたはずの手が、気づくとするする伸びていた。
>> 気づいた理性が「やめろ」と叫んだ。だが彼の手は正直だった。止まらない。

 これらの部分は、くどく感じました。表現にくどいところがあります。
 単語一つ一つを見直して削れば、読みやすくなりそうです。



>> ちょっと待て。おいしいシチュエーションだが、状況を整理してみよう。なにかがおかしい。信二の思考は目まぐるしく回転をはじめた。

 ここで、主人公が冷静すぎるのが気になりました。
 この主人公は、前の部分で、自分の手が伸びることを止められないでいます。ここまで読んでくれば、読み手は、「この主人公は、理性の歯止めが利かない人である」と認識するはずです。

 ですのに、ここでの主人公は『おいしいシチュエーション』を捨てて、理性を働かせていますね。行動が一貫していません。これでは、読み手は混乱します。



>> それは、ぞっとする呟きだった。

 『ぞっとする』はベタ過ぎる表現ですね。もっと具体的に、主人公の恐怖が肌身に迫る表現をして欲しいです。
 決めの部分にベタ過ぎる表現を使うと、せっかく盛り上がった雰囲気があっても全てぶち壊しです。



 以上、簡単な指摘でした。



お知らせ:
 弟切は明日から帰省します。帰省中は、たぶんここにアクセスできません。
 帰宅するのは11/22(日)の予定です。次にここに書きこめるのは、日曜日の夜以降となります。


課題提出と、サカモトさんへの指摘。弟切さんへの感謝。
No.8694 投稿日 2004年11月19日(金)05時26分 投稿者
春日秋人
>1134 1000字課題 11/18 No.11 「メイドが来た朝」(1200字)

 http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1134&e=res&lp=897&st=0

 所要時間 一時間。
 あいかわらず、ぎこちない感じです。


>サカモトさん

 「踏み切りの中で」の指摘をさせていただきます。
 最初のほうを少し読んだあとに全体をざっと眺めてみただけなので、冒頭の指摘のみになります。

>>「とにかく俺はあの踏切を通らないからな」
>>木枯らしが吹きすさぶ中、少し高めの佐藤太郎の声が響き渡る。背が小さめの彼は、目の前に立つ長身の甲斐倫太郎を見上げるようにして睨んでいた。
>>しかし、睨まれた甲斐の方は、全く表情を動かさずに短く切り返し、手元を見る。彼の手には、大振りのビニール袋。中には、何故かぎっしりと肉まんが詰まっている。

 最初の三行。パッと見で違和感があったのは、次の部分です。
 
>>しかし、睨まれた甲斐の方は、全く表情を動かさずに短く切り返し、手元を見る。

 この背の高い人、甲斐さん、なにか切り返しているようなのですが……その動きがまったく見られません。
 ではこのあとにその動きがあるのかと期待してみれば、どうもそうではない。
 だからここは、意味の通らない部分を省いてしまえばいいのではないでしょうか。それだけですっきりすると思います。

>>睨まれた甲斐は、表情を動かさないまま、ゆっくりと手元に目線を落とした。

 調子に乗ってリライトしちゃいました。すいません。
 どうでしょう? すっきりしましたでしょうか?

 ただ、ここで彼――甲斐がなぜ、肉まんのつまった袋を見るのか、その理由がよく分からないですね。


>>そう言って体の向きを変えようとした、太郎の小さな体が空中へと浮き上がる。とっさに後ろを向いた太郎の目に、腕を突き出す甲斐の姿が映る。
>>「……おいっ!」
>>普通は襟首をつかんでもちあげれば、首もとが圧迫されるからすぐ気づくのだが、なぜか、後ろを見て初めて気づく太郎。
>>空中に浮き上がったのは、甲斐が襟首をつかんで太郎を持ち上げていたからだった。

 言葉の選びが甘い気がします。人のことは言えませんが。
 調子に乗りついでに、これもリライトしてみます。

>>そう言って背を向けた太郎の体は、いつのまにか宙に浮いていた。首をひねって後ろを見る。腕を突き出した甲斐の姿が目に映る。
>>まるで猫でもつまむみたいに。太郎は甲斐に襟首をつかまれて、持ち上げられていた。

 小さな体の「小さな」は、なんかクドいので削ってみました。
 三行目。これはつまり「いつのまにか宙に浮いていた」に集約。「気がつくと宙に浮いていた」とどちらにしようか迷ったのですが、この部分は伏線っぽかったので不自然度の強いほうを採用。
「首をひねって後ろを見る」。これは体の自由が利かないことを強調というか、動きを出すために。
「腕を突き出す甲斐」から「腕を突き出した甲斐」に変更。腕を突き出す甲斐の動作を読者は見ていないので。
 と、こんな感じで変えてみました。
 それはおかしい! 間違っている! などなど、反論受け付けます。


 最後に。

>>甲斐は手の中で暴れる太郎に短く言い放ち、目の前の道を歩き出していった。

「〜、目の前の道を歩き出した。」でいいのではないでしょうか。
「歩き出していった」では、なんだか引っかかりを覚えてしまいます。


 細かい指摘ばっかりですね。こんなんでも役に立てれば良いのですけど。
 
 ちなみに。
 あらすじや、一行あらすじ、起承転結などが書いてあると、指摘しやすくなります。
 またそれらを書くことで、自分がいったいなにを書いているのか、よく分かると思います。
 なので、次になにか「話」を提出するときは、それらを書くことをお勧めします。(実は書いてるけど、載せてないだけなのかもしれませんね。その場合はあしからず)


>弟切さん

 さっそくのご指摘、ありがとうございます。
 痛い、痛い、そこはツボですヨ。
 やっぱり、明らかに手を抜いた部分とか、自分でも「これはどうなんだろう?」と感じていた部分は指摘されてしまいますね。
 まあ、当たり前なんですが。


 では。


ご指摘に対するお礼です
No.8695 投稿日 2004年11月19日(金)12時08分 投稿者 まこと
弟切さんと、サカモトさんへご指摘のお礼のレスが、手違いで消えてしまいました。
ショック。
2時間以上かかって書いたのに。

この落ち着きのなさは、先祖代々受け継いだものですけど、恨めしい。
気を取り直して、また書きます。
せっかくご指摘いただいたのに、失礼をいたしますが、簡単にさせていただきます。
 勝手をお許しください。

>弟切さんへ
 毎回丁寧に解説していただいて感謝しています。
 
 このたびのご指導は、文章を効果的に使っていきましょうということでした。
 そして、単語単位、文単位で削げるところを熟考していきましょうということですね。
 表現力の乏しい私が苦しまぎれにやったことは、まったく逆効果でした。
 ご指摘で気づくことができました。ありがとうございます。
 文、ひとつひとつを大切にすることを心がけていきます。

>サカモトさんへ
 反応がだいぶ遅くなってしまい申し訳ありません。

 ご指摘いただいた文は、自己陶酔しているようにも見えますね。
 表現力がないため、ごまかそうとしたもようです。でも、そんな魂胆がみえみえなのを、本人だけが気づいてなかったのですね。
 いけません。

 表現力のなさは、孫の目の説明するところにもあらわれていますよね。
 これは、努力して体力と精神力を、もとい、表現力をつけていくしかありません。精進します。

 お忙しいところ、ご指摘くださいましてありがとうございました。
 また、あわただしいレスでごめんなさい。お詫びの気持ちが届きますように。 

1時間で
まこと


指摘ありがとうございます
No.8696 投稿日 2004年11月19日(金)16時04分 投稿者 サカモト
『ハウルの動く城』もうすぐ公開!
という風にメディアが宣伝している中、
ジブリ作品そっちのけで『血と骨』を観たいなー
と考えているひねくれもののサカモトです。
 ベストセラーとなった原作の過激な内容もおもしろそうなんですが、
何より、ビートたけしの怪演技が観てみたい!
 今月中に観にいけるよう計画してます(笑)

>春日さん
 ご指摘ありがとうございます。
 指摘された箇所にお答えしますね。

> この背の高い人、甲斐さん、なにか切り返しているようなのですが……そ
>の動きがまったく見られません。
> ではこのあとにその動きがあるのかと期待してみれば、どうもそうではな
>い。
> だからここは、意味の通らない部分を省いてしまえばいいのではないでし>ょうか。それだけですっきりすると思います。
他にも
>ただ、ここで彼――甲斐がなぜ、肉まんのつまった袋を見るのか、その理由>がよく分からないですね。
というようなご指摘をいただきましたが、
このあたりは、枚数が多くなって削除した部分で説明していたんですね。
 削除したときに、うまく補足説明を入れておけば良かったのですが
他を整えるのでいっぱいいっぱいで
今の状態になってしまいました。すいません。
 ちなみに、主人公と甲斐は見回りの先生に買い食いが見つかるから
踏切の道を通って帰るか、肉まんを捨てるかで
最初に言い合いをしていました。
 だから、肉まんみたりしてるんですが
今のは、ソレをごっそり削除したモノになってます。


>>そう言って背を向けた太郎の体は、いつのまにか宙に浮いていた。首をひねって後ろを見る。腕を突き出した甲斐の姿が目に映る。
>>まるで猫でもつまむみたいに。太郎は甲斐に襟首をつかまれて、持ち上げられていた。
> 小さな体の「小さな」は、なんかクドいので削ってみました。
> 三行目。これはつまり「いつのまにか宙に浮いていた」に集約。「気がつ>くと宙に浮いていた」とどちらにしようか迷ったのですが、この部分は伏線>っぽかったので不自然度の強いほうを採用。
>「首をひねって後ろを見る」。これは体の自由が利かないことを強調という>か、動きを出すために。
>「腕を突き出す甲斐」から「腕を突き出した甲斐」に変更。腕を突き出す甲>斐の動作を読者は見ていないので。
> と、こんな感じで変えてみました。
 確かに、改めてみるとくどいですね。
 下にあるご指摘も含めてそうなんですが、
まわりくどく表現してしまう癖があるみたいです。
今度、書くとき気をつけます。
 ありがとうございました。

> あらすじや、一行あらすじ、起承転結などが書いてあると、指摘しやすく>なります。
了解致しました。
文が長いと余計に要りますよね。
次回から、一緒に載せるようにします。

>まことさん
 全然、気にしてないので大丈夫ですよ。
 ボクもレス遅いですし(笑)

 予想はしていましたが、ボクもかなり、書き方で指摘を頂いています(汗)
 表現の力をつけれるよう一緒にがんばりましょう。


>津荒
No.8697 投稿日 2004年11月19日(金)18時29分 投稿者
新木 伸
>津荒

 ああ。べつに出入り禁止にしてるわけではなくて。
 練習生としては退室したとしても、指摘者やらなんやらでは出入りできるだろ。

 俺がいなかった時期は書く気がしなかったという件。

 熱気というのは伝染するもの。
 小説に対して熱気を持つやつの近くにいると、そこそこの情熱しかなかったやつに火がつくこともある。分室にプロが常駐しているのは、そうした効果も狙っているわけだが。
 ちなみにプロと交流していると楽しかったりするのは、「プロ気分」に浸れるからなのね。プロと話していると自分もプロになった感じがするもんだろ。もしくは自分がプロに手の届きそうなところにいる感じだとか。
 そういうのは錯覚。

 真っ赤に燃えてる炭のとなりにある物体は、赤く光って燃えているように見えるけど――。
 炭をどかしてみてもまだ自分で赤く光っている物体が、本当に燃焼している物体なわけね。

 俺が定期的に来なくなるのは、独りでも書いてるかどうか見るため。
 ――とかいうと、計画的にやってるように聞こえるが。まあ実際は忙しかったり気が乗らなかったりしていて不在な時期が定期的に来るわけだが。
 しかしそうして起きる定期的不在時期のあいだにも、尻を叩かないで書いてるやつは、自力燃焼している物体なのだと区別が付く。

 火を付ける役ぐらいはしてやるが。
 あと、燃え続けるのは自分でやるべきことだわな。


 ちなみに俺も小説は手段でしかない。もし文章よりも絵のほうに才があったなら、マンガを書いていたはずだ。

 物語を見せるのが、俺のお仕事。
 だから小説家ではなく、作家だといっている。
 物語を見せる媒体は、小説であることもあるし、ゲームのシナリオであることもある。日の目は見てないけど漫画原作なんてのもある。
 またはこんなふうに掲示板でシロウト弄って、生ライブでもって、現在進行形の生ドラマを観せることもある。

 津荒という登場人物に色々なドラマがあったよな。
 起承転結でいうと、起が登場で短編書いてたころだ。承は修行中であらすじ写し取りやってたころ。転は名前を間違えられて大激怒のとこ。そして自分が希望者であったことに気づいて退場宣言。このへんがこの物語の結。
 やや打ち切りくさいのだが。
 そして第二部があるかどうかは、まだわからん。

 この「ドラマ」をどう愉しんだかは、それぞれの観客の胸の内にある。


 ちなみに第二部が始まるかどうかという話。
 長編を書くというなら、書けばいいのだ。
 これまでやってきた練習は、すこしはその役に立つはず。
 筋に関することが少しと、あと文章や描写に関することも少々やっているわけだし。目はできているはずだから、破綻した筋の話を避けることもできるだろうし。なにが描写であって、なにが説明であるかの区別も付くだろうし。
 なんにも知らずに我流で立ち向かっていって、無駄に何百枚もの原稿を書いて玉砕するワナビよりか、ましなものが書けるはず。


 しかし、どうにも不思議なんだけど。
 まったく練習してないんだよね。ワナビって。
 いきなり長編書いたり、いきなり短編書いたりしてる。「習作」って概念がなくって、いきなり応募作を書いてるわけだ。おまえもここに来る前は、そんなんだったわけだが。

 津荒に、上達した部分がもしあるとしたら、それは「練習が必要だ」という認識を持った点。実際の練習量としてはさっぱりだが、「練習が必要」と思っているやつと、「練習は不要」と思っているやつとでは、大きな違いがある。
 作家志望者を自称する人間を見かけると、いつも言ってることなんだけどね〜。「練習しろ」って。しかし誰もやんねーの。「結果」が欲しいのであって、小説をうまくなりたいわけじゃないから、まー、そんなんだろうけど。

 練習もしないで売り物になるものを作れてしまう人間がいたら、よっぽどの天才だよ。

 ここでひとつ、それがどのくらいスゴいことなのかというのを、「受験」というものにたとえてみようか。
 事前の「練習」をまったくやらないわけよ。つまり普段からの「勉強」をまったくしないわけだよ。ノートなんて取りゃしない。問題集もやらない。
 それでいきなり受験当日の「本番」、つまり「受験」に臨んでしまうわけね。
 そして合格してしまうのだ。そいつは。

 練習なしに応募作を書いて、いきなり当選するというのは、そのくらいスゴいこと。

 えーと、小説賞の入賞水準ってのは、どのくらいかなしらん。
 東大とか、国立大ぐらいのレベルかな?
 勉強しないで、いきなり受験に挑んで、そういう難関に合格しようとする。そんな非現実的な夢を見てるわけだよ。ワナビって連中は。

 そりゃ受験するだけなら、誰にでもできるけどさ。


課題提出。
No.8698 投稿日 2004年11月20日(土)04時33分 投稿者
春日秋人
>1136 1000字課題 11/20 No12「危機一髪」(1200字)

 http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1136&e=res&lp=897&st=0

 指摘する場合は、描写面ではなく、話の構成に注目して指摘してもらえると嬉しかったり。
 よろしくお願いします。


課題やっています
No.8699 投稿日 2004年11月20日(土)17時02分 投稿者 まこと
>新木さんへ
 書いてからこねくりまわさないでいいよう、設定の段階で悩む練習をしております。
 この段階で話が変わるということを、はじめて体験しました。このほうが断然効率がよいし、本人もこんがらがってしまうことがない、というのを実感しました。
 私のやり方では、なにもかも、あっさりしすぎていたんですね。
 もちょっとこねてみます。

>春日さんへ
 課題拝見しました。指摘できるといいのですが、そこまでの力量はまだ、ないんですね、私。
 でも、嬉しいもんなんですよね、なにかしら感想をもらうというのは。
 ですから少しだけ。
 感想を書くのは緊張しますね。

 満員電車については、弟切さんと同意見です。便乗するようですが、かぶっているのでコメントは控えます。

 メイドさんのお話は一読しただけでは、理解できませんでした。
 私が毎度指摘を受けている、説明が足りないというのと同じかなと思いました。
 いえ、私は特に、読解力がないので、その辺は割り引いておいてくださいね。
 一行コンセプトを読んで、2度3度と繰り返して、自分の読解力のなさが身にしみました。
 
 読解力を身につけてから再チャレンジします。ということで許してください。

 35分
ワナビ卒業志願、まこと


いろいろ
No.8700 投稿日 2004年11月21日(日)01時50分 投稿者
新木 伸
>練習とか努力とか

>>努力あるのみ。です。

 これはまことさんか。
 努力なんてしなくていいので、練習しましょう。

 努力と思って忍耐しつつ練習を積むのも、楽しい遊びと感じて練習を積むのも、家の手伝いとして練習を積むのも、どれもまったく等価です。
 練習の質と量に見合ったものが身に付くわけです。

 幕内一歩というボクサーがいますけど。実家が釣り船屋で、揺れる釣り船の上で重たい荷物を運ぶということを子供の頃から何年も続けていた結果、絶大なバランス能力を持つ強靱な足腰を、ボクシングを始めた素人のときから持っていました。こういうものを「素質」とかいう言葉を使って片づけてしまうと簡単なのですけど。
 同じことを同じだけやったなら、誰でも同じ足腰を得られるわけですね。
 若いころにやったことのほうが、より身に付きやすい、という些細な差異はあるかもしれませんが。

 ワナビは「素質」を欲しがるんですよね。天賦の才とか、なにかそーゆーのが、ある日突然、自分のなかで目覚めないかと夢想する。
 「強靱な足腰と絶妙なバランス感覚」とか、その手の「才能」であれば、練習次第で手に入るものなのに。べつに夢に描かなくたって、現実になるのになぁ。

 素質が云々されるなんてのは、才能の限界点近くの話。
 それこそ世界の頂点でも狙おうって場合の話。
 プロとして仕事をしてゆくだけなら、あまり必要のないことです。

 練習量と上達との関係については、中国拳法の理念がイカしてます。
 中国拳法には、「素質」や「才能」てな概念がまるで出てこないんですね。すべて「功夫」です。
 功夫というのは、積んだ練習の量のこと。
 たくさん練習したやつが強い。――ただそれだけ。
 非常にシンプルです。さすが実用としての歴史を持つ格闘技です。


 ちなみに、「努力している」と思いつつ努力している人の練習量なんてのは、高が知れていたりします。
 それが苦労であるし、忍耐を要することだから、実際にやっている量を大げさに考えてしまうわけです。

 筋の写し取りの練習をしてる、なんて主張してるやつもいますけど。
 筋の写し取りなんてのは物書きにとっては日常であって、呼吸するのと同じようにやることだと、そう言っているのに、それがどういうことなのか、わかっていないんだろうなぁ。

 努力と思ってやっている練習は、毎日1〜2本くらい取っただけで、やった気になってしまうわけ。
 だが物語を見れば自動的に筋を取ってしまうようになっていると、毎日、自動的に数十本を取っている。一日に何本取っているか覚えてもいない。
 人が一日に何回呼吸しているか、いちいち数えないのと同じこと。

 取った本数を数えているようでは役に立たない。
 いちいち本数を数えもしないような――そんな領域に行けと、そう言っているのだけど。

 こーゆーの、実践してない人間が言っても机上の空論だし。
 実際にやってる人間しか言えないことだし。
 分室ぐらいでしか聞けない話ってのは、こーゆーものだと思うのだけど。





>春日

>>1132 1000字課題 11/17 No.10 「満員電車」(1600字)

 題名に自分の名前を入れろ。
 その課題が誰のものなのか、書いてなくてもわかるのは、この世でお前ただ一人だ。

 んで、これは一発ネタだな。
 なんてことない退屈な場面を書き連ねて、ラストでひっくり返して、その意外性だけがすべてというタイプ。
 オチがあるのはかまわないが、その途中の部分にしっかりと「ごはん」を盛りつけろよ。
 オチだけの話なんてのは、とても食えやしないんだ。
 満員電車感とか、女の子のカラダに触れてしまったドキドキ感とか、車内で告白されたときの不条理感だとか、その怖さだとか。そういった「ごはん」に相当する色々と食べられそうなものの片鱗はあるのに、オチに向かって駆け足で向かうばかりで、そーゆーところで全然楽しむことができない。

 そういや、なんのために読者を登場人物に感情移入させるのだとか。
 娯楽とはなんなのか、とか。
 あの話題は片づいたんだっけ? まだだったっけ?


>>物語のなかで望みを叶えるのは登場人物であり、読者ではありません。
>>ですがその登場人物に感情移入することで、疑似的に望みを叶えることはできます。
>>つまり娯楽とは、正確には「疑似的に望みを叶えること」なわけです。

 この定義が合ってるかどうか、なんとも言わんけど。
 望みが叶えられのが娯楽であるとするなら、あの「満員電車」の話のなかでは、どんな望みがどのように叶えられているんだ?
 「普通でない状況のなか、思いこみの激しすぎる女に告られて、怖かった」という経験をするのが、あの主人公の望みだったわけ?
 そうは見えない。望んでいないことが起きてるわな。

 反証が見つかったってことは、理論が間違っていたってことだ。



>>1132 1000字課題 11/17 No.10 「満員電車」(1600字)

 これも一発ネタ――というか、シチュ萌えだなぁ。
 あいかわらず、ご飯が盛っていない。

 起き抜けの寝ぼけ感がない。朝の部屋感がない。
 部屋に他人に踏み込まれた人間の慌て感がない。
 メイド感もない。
 メイドの人間性が欠如してる。まともな心理を持った人間であれば、向こうだって困り果てているはずだけど。まるで動じてない。鉄のメイド心を持っていて、何事にも動じない鋼鉄のメイドということなのかもしれんが、それならそっち路線だとわかるようにしろ。

 シチュエーション萌えというのは、ワンシーンがぽんと出てくるもののことね。
 流れがない。起承転結もない。ただワンシーンがあるだけ。なんてことない萌えだけのシチュエーションであるか、このように普通ではない一発ネタ系のシチュエーションであるか。どちらかとなる。
 二次創作ばっかやってて、きちんとした話を作れない人間が、よくこーゆーのを作る。

 普通では観せられないという不安があるから、奇抜なことに走ってしまうわけね。

 しかし「普通じゃない」ことを書くためには、普通より多い地力が必要なんだよな。
 普通でないシーンをわかるように書くためには、普通のシーンを書くよりも、一段高いチカラが必要となる。

 普通じゃないシチュエーションを選択した理由が、普通のシーンだと読めるものを書けないから――っていうのは、本末転倒している。
 力不足を補うために、もっと力が必要なことをやっている。アホかい。

 普通の感性の持ち主が、起きたら突然メイドが部屋にいた、という普通でないシチュエーションに遭遇しているわけだから、この「メイド」の話は、難易度2に相当しているわな。
 まあ実際には難易度2というのは、「殺されそうになる」とか、そのぐらいの異常さであるから、難易度1.5ぐらいか。
 ちなみに、金持ちの青年がいつものようにメイドに起こされる、というシーンであれば、難易度1になる。

 普通のシーンを読ませられないやつが、普通でないシーンを読ませられるはずがない。
 てなわけで、次は普通のシーンでやること。



 ちなみに、文章の難易度に関する話は、7106でやっている。抜粋すると……。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
難易度1:普通の感性の持ち主。普通のシチュエーション。
難易度2:普通の感性の持ち主。異質なシチュエーション。
難易度3:異質な感性の持ち主。普通のシチュエーション。
難易度3:視点なし。普通のシチュエーション
難易度4:異質な感性の持ち主。異質なシチュエーション。
難易度4:視点なし。異質なシチュエーション。

 ちなみにプロとアマチュアとの腕の違い。
 おおむね、こんなもの。ちなみに()内は存在比と思いねぇ。

○プロ
難易度1 朝飯前。(誰でもできる)
難易度2 本腰。(たいていできる)
難易度3 本気。(まあできる)
難易度4 できたらすごい。(できない人多数)
難易度5 よくわかんない。

○アマチュア
難易度1 できたらすごい。(まずできない)
難易度2 いたらすごい。(まずいない)
難易度3 不可能。(いません)

 こうして能力値を一次元でモデル化して、一本のモノサシで計ってしまうのは、おおざっぱだし無理があるんだけども……。まあ、だいたいこんなものだろ。そう大きく現実と食い違っていないはずだ。

 アマチュアで「難易度2」が書けると、手放しで褒められたり「プロになれるよ」と絶賛されたりする。でもプロだと、一部できない人はいるものの、まあたいていの人なら出来てしまえるレベルでしかない。

 とりあえずプロとしてデビューするに際しては、難易度2が、なんとか背伸びして書けるようになっていれば通用する。
 「背伸びして書く」っていうのは、本腰入れて、入念に、その部分だけ何度も直して、クオリティを上げるように努力して、ギリギリ到達できる――てな意味ね。
 ただそれだと余力がなさすぎるから、背伸びして難易度3ができるぐらいになっておいたほうがいいわな。そうすりゃ難易度1くらいなら、労せずに、できるようになっている。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


 春日の場合は、アマチュアの例にもれず、難易度1もおぼつかないレベル。
 ボーイミーツガール競作をやったころは、もうちょいましだった気もするが。しばらく書いていないうちに腕が冷めって、またスタートラインに戻ってるわな。

 ちなみに2号が、ず〜っと練習してきて、ようやく難易度1を普通に書けるようになってきた。
 だが商業水準の下端は「難易度2」だ。それがこなせるかどうかに掛かっている。
 しばらく書かないと、腕はすぐに浮き沈みする。難易度2が書けたり、書けなくなったりする。




>2号が難易度1をクリアしているという件

>>1128 1000字課題、11/8分、No.151「彼女はこん、とかわいく咳をして」(6800文字、原稿用紙13枚)
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1128&e=res&lp=1128&st=0

 このへんを見てみると、よくわかる。
 とりあえず冒頭をみると、放課後の音楽室に主人公の少年が呼ばれているわけね。呼んだ相手は年上の女のひとで、先輩か教師なのかはわからないけど、ピアノを弾く人で、そして美人なわけね。
 ――と、なにを書いているのか、なにが起きているのか、どんな構図になっているのか、きちんとすべてわかる。
 その年上の女性が、先輩なのか教師なのかということは、のちほど、きちんと判明する。
 重要でないことは先送りされているわけだ。

 ちなみにこれは難易度1。

 こういう、普通のことが普通に書けている文章と比較すると……。
 春日〜まこと〜サカモト、は、だいたい同じ段階にあるのがわかる。
 難易度1に相当する「普通の感性の持ち主が普通のシーン」でもおぼつかない、といったあたり。

 自分の書いたものは、そこでなにを書いたつもりなのか覚えているから、他の人より意味がわかって見えることもあるだろうけど……。
 横で見ていればまったくの五十歩百歩。
 まるで意味不明。
 いまそこで何が起きているのかさえ、よくわかんない――といったレベル。





>春日

>>指摘する場合は、描写面ではなく、話の構成に注目して指摘してもらえると嬉しかったり。

 なにを重点において練習したのか、書いていないから、変なところを突っ込まれることになる。
 どこを重点においたのか、自分でも意識していないから書けないのだろうけど。

 構成に注目、とあるけど、どういう構成にしてみたわけよ?
 構成っていうからには、その構成の狙いがあるわけだろ?

 たとえば――。
 「危機的状況にから助けだされることで、相手をより印象的に見せるように構成してみました」――とかさ。

 狙いも告げずに、狙いがうまく行っているか見ろっていわれたってさー。
 カミサマでもなけりゃ、どんな狙いがそこにあったのか、わかんねーぞ?






>まことさん

>>満員電車については、弟切さんと同意見です。便乗するようですが、かぶっているのでコメントは控えます。

 これは満員電車っぽくなかった、ということに関して同意見ということ?

 なら、まことさんには、ひとつ、お題。
 次の課題は「満員電車」ということで。


 あと、これまでの「禁止項目」に、いくつか追加します。

・時系列順にする。時間逆行禁止。
・重文、複文禁止。
・倒置法禁止。
・体言止め禁止。
・気弱語禁止。比喩禁止。

 前の二つは、これまで同様。
 重文禁止とかは、すでに実践してますね。そのまま続けましょう。
 やがて重文禁止のルールを遵守していると、どうしても不可能な表現をしたくなるときが時が来るでしょう。そういうときがくるまでは、ルール遵守でいること。

 まんなかの二つは、今回追加の新規分。「ばあちゃん子ですから」でもって見つかった欠点。
 倒置法も体言止めも、小説を書くには不要なものです。
 まったく使わないでも、充分に小説は書けます。

 「体言止め」がわからない場合には、娘に聞いてみるといいかも。中学なら、ちょうど習っているころです。(「ゆとり教育」で省略されていなければ)


 最後の1個は、「描写」を課題に出すと予想されることなので、事前に釘を刺しておきます。
 「〜ように」とか、「〜ような」とか記述することを比喩といいますが。
 表現するにあたり、比喩に頼ってしまうのは、他に表現の方法を持たないせいです。
 比喩もまた、小説を書くには不要なものです。

 また「すこし」とか「ゆっくり」とかいう言葉は、表現の程度を弱めるために使われます。

 たとえば、「彼女は少し怒ったような顔をした」、とかいう表現はNGってことですね。
 ばっちり怒ってるのか、たいして怒っていないのか、作者がどちらとも決めかねているときに使われます。「すこし」という便利な言葉をくっつけることで、どちらとも取れるようにしているわけです。
 この場合には「ような」もついているので、ダブルNGですが。

 以下に、使用禁止語句を書き出しておきます。
 書いてる最中に気にしていると大変なので、書いているときには気にせず、あとでチェックする時間を別枠で取ります。
 NGワードに該当する部分は、言い換えを探して潰していけばよいでしょう。
 そういうのを書き終えたあとの推敲といいますが。


○「気弱語」禁止ワード

 ような/ようだ/ように/ようで
 まるで、あたかも、ごとく、さながら、みたいに
 すこし、ゆっくり、わずかに、ちょっと





>サカモトさん

>>『ハウルの動く城』もうすぐ公開!
>>という風にメディアが宣伝している中、
>>ジブリ作品そっちのけで『血と骨』を観たいなー

 「ハウルの動く城」ってなんですか?
 あとジブリ作品って、なに?
 「血と骨」って?


 「仕事の説明」を見ました。
 わけわからんです。

 僕は家電販売店の店員の仕事を説明してくれと発注したわけだし、本人もそのつもりで書いてくれているようですが……。しかし実際の中身は「人員不足の実態とその対策」になってますよね。
 気づいてますか?
 気づいてないかな。たぶん。

 販売員がどんな仕事であるのかも、こちらは門外漢ですから、まったく知らないわけです。そのわからない状態のなかで、「人員不足の対策」なんていう専門的な話をされても、わからないの二乗で、ちんぷんかんぷんなわけです。


 「踏切の中で」
 わけわからんです。
 ぶっちゃけ、小説じゃないです。

 誰と誰とが出てきていて、どこでなにが起きているのか。そんなことさえわかりません。
 男二人が出てきているらしいのだけど、二人はどんな関係であるのか。どこでなにをしているのか。それはなぜなのか。
 まるでわかりませんでした。
 登場人物たちに興味を持てないことには、彼らの「話」に興味を持つこともできないわけです。
 おまけに、状況を把握するまえに、次々とシーンが切り替わっていって別場面になります。「キャラがわからない」のほかに、「いまどこなのかわからない」というのもあって、わからないの二乗です。
 読んでいるこちらは、完全においてけぼりです。

 62時間もかけて、いくら頑張って書いてみても、これでは読まずに捨てられてしまいます。
 どうやって食べればいいのかわからない料理は、食いようがないですし。


 両方を見てわかること。
 そこに書かなければならないことと、そこに書くべきではないことと、その見極めがついていないという点が挙げられます。
 それを「構成力」といいますが。


 サカモトさんの場合には、まず説明力からかなぁ。
 上の「ハウル」「ジブリ」あたりからいってみますか。
 以前には、「CD−Rってなに?」とか、「関節技ってどういうの?」とか、そういう練習をやらされていた人間もいます。

 角のタバコ屋に座って一日店番してる、耳が遠くてボケかけの婆ちゃんに説明して、きちんと理解してもらうつもりで。

 あと、他人への指摘は練習になるので、並行してやるように。
 「おかしい」と自分が思ったことを、相手に伝えることは、それすなわち説明力です。
 相手のためにもなるので一石二鳥てなもんですし。


 どういうわけだか、男ってのは説明が苦手なようですね。
 説明特訓を言い渡された女性は、過去、いません。皆、落ち着けば普通に話せたわけだし。普段、人と会話するということが、日々の練習の積み重ねとなっていて、下地になっているのでしょうね。

 構成力に必要な、書くべきことと、書かざるべきことの見極めって、相手の立場に立って物を考える能力が必須となるのですね。
 相手がなにを知っていて、なにを知らないのか、それがわからないことには、見極めが付けられませんし、構成もできません。

 サカモトさん、あまり人と話さない人でしょう? もしくは一方的に喋っているだけだとか。


課題提出。
No.8701 投稿日 2004年11月21日(日)06時06分 投稿者
春日秋人
>1000字課題 11/20 No.13「大人な女の子」(1000字)

 http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1137&e=res&lp=897&st=0

 神視点のようなものに挑戦してみただけ、の話です。
 あえて重点をおいたところといえば、ガキっぽい男の子と大人の余裕みたいなもののある女の子という、ふたりの対比です。

 ここ数日で書いている1000字課題は、1000字課題というよりもあらすじに近いですね。
 今回提出の1000字課題も、その例に漏れず、ごはんがありません。

 自分はいま、ボーイミーツガールで、起承転結のきちんとあるものを書こうと取り組んでいます。
 でもそのせいで(そのせいで?)中身がスカスカになっているようです。
 数をこなしていけば、ごはんを入れる余裕もできるかな、と思って書いています。

 一日ひとつ、満足のいかない出来でも提出することにしているので――というのは言い訳ですが。
 その限られた時間の中で、そこそこモノになるものを書けるようになる、というのが現在の目標であります。


>まことさん

 感想、ありがとうございます。
 1000字課題 11/18 No.11「メイドが来た朝」、話が理解できなかったようですね。

>>メイドさんのお話は一読しただけでは、理解できませんでした。
>>一行コンセプトを読んで、2度3度と繰り返して、自分の読解力のなさが身にしみました。

 一行あらすじを読んで、そのあと2、3度繰り返して読んでみて、ようやく「ああ、なるほどね」と分かったということでしょうか?
 それはまことさんの読解力がないというより、僕の説明力がないのだと思いますよ?

>>読解力を身につけてから再チャレンジします。ということで許してください。

 許すも許さないも……どちらかといえば、こちらが謝らなきゃならないことなんですよね。
 一読で理解できないような「不味い」ものに目を通していただいたわけですから。

 ありがとうございました。


生活のリズムが悪いです。
No.8702 投稿日 2004年11月22日(月)00時00分 投稿者
春日秋人
>娯楽について

 整理してみます。
 娯楽というのは読者を満足させるものである。
 OK。これはいいと思う。

 僕は、満足するとはどういうことかと考え、それは望みが叶うことだと結論しました。
 さて、これはどうなんだろう。
 というか、これでは言っていることはなにも変わってないんですよね……
 読者の望みというのは、けっきょく「満足すること」であるから。
 
 まあそれはいいとして、感情移入がそこにどう関わってくるか、という問題があります。
 つまり、読者を満足させるために感情移入は必須か?
 答えは、Yes。
 理由は、感情移入が出来ないと、読者は物語の中に入っていけないからです。

 なぜ入っていけないのか?
「他人事には関心がもてない」から。

 なぜ感情移入をすると、入っていってもらえるのか?
 感情移入とは「視点保持者になりきる」ことであり、視点保持者は物語のなかにいます。(完全客観なんかだとなんか違う気がしますが……うーん)

 で、その物語のなかで、普段の自分では体験できない体験をする。そこに満足は生まれる。
 とすると、小説は「自分のものではない体験を疑似体験するもの」ということもできますね。体験させるためには、感情移入させることが前提にあります。
 また、この体験は「視点保持者の体験」であるから、使う視点によって感じ方も変わってくると思われます。結果、その体験での感想が「ああ、満足した」となってもらえれば万々歳なのです。
 例えば神視点。人の知り得ないことをいろいろ知っちゃう満足感だとか。
 一人称視点。自分でない自分になれちゃうことでの満足感だとか。


>新木さん

 次は普通のシーンで、ということなので――

 雨が降っている。主人公が学校から帰っていると、傘を差した女の子が道の端で立ち止まっていた。近づいてみると、ダンボールのなかで子猫が鳴いていた。女の子は困っていた。主人公は自分がなんとかすると女の子に約束する。

 次の課題はこんなシーンをやってみます。


ひさかた
No.8703 投稿日 2004年11月22日(月)00時06分 投稿者
名無し君2号
 「ひさかたぶり」とはひさしぶりという意味であるからして、「ひさかた」だけでもしばらく顔を見せていなかったことの挨拶にはなるだろう、と考えた。
 考えたが、いちおう、念のために辞書を引いてみた。


■ひさ‐かた【久方・久堅】

 (枕詞「ひさかたの」から) 天・空・日・月・雲・都などの称。
 古今雑「―の中に生ひたる里なれば光をのみぞ頼むべらなる」


 広辞苑第四版より。ぜんっぜん意味が変わってくるという。
 ひさしぶりの挨拶が「天」って……素敵ね。



 で、なにをやっていたかといいますと、小説書いてました。カキたくってしょうがなかったんよ。正直、あらすじをひねりだすのがめんどくさくなってきたんよ。掌編のネタもないんよ。

 あらすじ作って、掌編書いて、レスして……ってンな器用なことは無理だったんよ。といいますか、自分が不器用な人間なのだとようやく思い知ることができたといいますか。だから、すっぱり、ぜんぶ切り捨てて、長編を書くことにのみ力を傾けてみた一週間。

 ――人、それを逃避と言う。

 いや、違う! ぼくは逃げたんじゃなく、えっと、戦略的撤退? うふふ? とか、言い訳を考えることもあまりなく。いいじゃん、逃避で書きあげられるものなら、それは、それで。

 あと、MF文庫の新人賞の締め切りが12月末日なので、それに間に合わせるためには、どうしても一ヶ月半はいるだろうというのもあり。だから15日から書き始めてます。あらすじはNo.8661で出した、古代兵器やら帝国やらでベタベタなあれです。

 ちなみにスケールについて。

>>なにがまずいと言われているのか、2号はわかっていないわけか。

 まだわかってません。
 わかるためにも、一本書きあげてみたいと思います。トコトンまでやってみて、それで駄目じゃないと、たぶん理解できない。まずは痛い目を見ないとね……。
 痛くなかったら、それはそれでいいのだし。


 いまのところ400字詰め原稿用紙で、30枚とちょっとまで書いてます。ん〜、スローペース。このレスをアップしてからも書き進めますが。一日に10枚は書かないと、追いつかにゃい。

 なので、レスする回数は減ると思います。新しく入った方が熱気を作りだしてますから、ちょびっと私がジム通いをサボっても、会長としてもOK牧場でしょう? ……たぶん。

 あ、ちょっと前に流行っていたwanna be、ワナビー話ですが、「なりたいくん」ってことなら、私もワナビですな。ワラビーっぽくていいんじゃないっスか。ぴょんぴょん。

※ワラビー
 小型カンガルー。ちっちゃいんだから、きっとかわいいです。




>津荒さん

 こちらこそ、いままでお世話になりました。

>>僕は小説を書くのが好きじゃなかった。
>>僕は誰かを、自分の作った何かで喜ばせたい。誰かに自分の作った物を認めてほしい。そして沢山の人に誉められたい――。
>>そういう欲望しか持っていなかった。

 私もおなじです。私のばあい、それに「お金が欲しいのです」が加わるんですが。
 でも、べつに書く理由なんてどうでもいいと思います。大切なのは、そうして書いたものが面白いかどうか、売れるか否かじゃないでしょーか。


>>だから分室から一度離れて――それで自分の好きな小説を、一度本気で作ってみよう。
>>そう思っていたんです。
>>そして、それがきっと完成しないことも、わかっています。

 このくだり、詩人だと思いました。
 なにはともあれ、頑張るこってす。私も頑張りまっさー。




>春日さん

 読みました。

>1132 1000字課題 11/17 No.10 「満員電車」(1600字)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1132&e=res&lp=897&st=0

 エロスが足りないです。
 「満員電車でお尻に触れた」のなら、温もりとか柔らかさとかスカートのざらついた肌触りとか書いていただきたいところ。相手がびくっと震えたりなんかしたらグッド。そのあとで身を委ねてきたらベリーグッド。



>1134 1000字課題 11/18 No.11 「メイドが来た朝」(1200字)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1134&e=res&lp=897&st=0

>>口をあわあわさせながら、目の前の瞳を見つめていると、彼女は不思議そうに首をかしげた。肩から髪がさらりとこぼれる。
>>金色の髪。

 ゴールデン・ヘアー? 彼女は外国の方なのでしょうか。だったら肌の色や瞳の色も描かないとわかりづらいと思います。
 たぶん日本人だろうと思いながらいじわるしてみるの図。


>>「見て、分かりませんか?」
>> そう言って、ミサはスカートの裾をつまんでみせた。

 グッドです。
 ミサミサの動きが伝わってきました。春日さんって動きのあるシーンを描かせると上手いような予感がします。あくまで予感だけかもしれませんが。



>1136 1000字課題 11/20 No12「危機一髪」(1200字)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1136&e=res&lp=897&st=0

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 背中に感じている銃口の冷たさに、汗がひとしずく、頬を伝い落ちていった。
 喉が渇いていた。カラカラだ。
 目の端に、覆面をした男たちの姿が映る。彼らは皆、手に手に武器を持っており、人質たちを取り囲んでいる。
「おい、早く金を出せ」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 さて、ここはどこでしょう?
 一行あらすじを見ると、銀行のようですが……。こう書けば、銀行であることを確定させられると思います。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 背中に感じている銃口の冷たさに、汗がひとしずく、頬を伝う。ぽたりと、窓口のカウンターに落ちた。銀行特有の、愛想のない肌色のテーブルだった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 我ながら強引だなー。
 人質の服装でも描けますね。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 目の端に、覆面をした男たちの姿が映る。彼らは皆、手に手に武器を持っており、人質たちを取り囲んでいる。スーツ姿の男に、銀行の制服を着た女。人質はみなうつむいていた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 1000字しかないので、これはしかたのないところでもあるのですが。
 満員電車、自室、銀行(銀行といってもカウンター前、金庫前など、いろいろあると思うのですが)とありますが、ほとんど場所が描かれてないようです。

 参考になるかわかりませんが、私が「場所」を描く方法です。

 まずは分解する。
 「満員電車」であるなら、どんな要素で成りたっているのかを考えて、抜きだします。「電車」「大勢の人」「押しくらまんじゅう」「ざわめき」「熱気」「不快感」「揺れ」「線路の音」「車内アナウンス」「隣の男のヘッドホンから洩れるシャカシャカ音」「ポマード臭」「化性臭」などなどなど。

 そこから適当に当てはめてゆく。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 毎朝のことではあるが、この混み具合はどうにかならないものだろうか。
 電車が揺れるにしたがって、乗客も揺れる。もちろん信二も揺れる。目の前の、いわゆる頭髪の不自由なオジサンから立ちのぼる整髪料の匂いに、信二は顔をしかめた。
 どこにポマードなんかつける髪があるんだよ……。
 どうにか体ごとねじって、臭いから逃れた。と、手の甲がやわらかいものにめりこむ。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 銀行強盗の話の指摘で、満員電車の冒頭リライトを書く性の悪さ。

 いまは起承転結をつける練習をしているとのことですので、余裕ができたら、このあたりについても考えてみてください。



>1137 1000字課題 11/20 No.13「大人な女の子」(1000字)春日秋人

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1137&e=res&lp=897&st=0

>>現在、このクラスでは牛乳の一気飲みが流行っている。その一番の貢献者は他ならぬ友樹である。彼はチャンピオンなのだった。しかし、女子に声をかけたのは今回が初めてである。

 「その一番の貢献者は他ならぬ友樹である」でちょっと詰まりました。「いちばん試合数が多いのは友樹である」ということかしら。

 あと、「しかし、女子に声をかけたのは今回が初めてである」という文章はいらないと思います。じゃあなんで初めて女子に声をかけたのか? という疑問が湧いてきてしまいます。


>> 千恵は牛乳瓶を友樹に返しながら、にやりとして言った。
>>「でも、あなたがこれ飲んだら……あたしたち、間接キスなのかな?」

 私の好き嫌い100%で語ってしまいますが、ここはあんまりよろしくなかった。「間接キスなのかな?」はハッキリ喋り過ぎちゃっていると思います。
 まわりにいる男子から指摘されるぐらいが好ましいかな……。
 「あー、チュウだチュウー! 間接キスだー!」と突っこまれて、あわてふためく主人公、あせらずさわがず微笑みを見せるヒロインってな図式で。

 そうそう。
 ここ、まわりの男子たちのリアクションも欲しかったところです。
 「あたしたち、間接キスなのかな?」なんて発言があったら、「こいつら、ラブラブファイヤー!」と炎上してもおかしくなさそうです。


>>そんな千恵と手元の牛乳を見比べて、友樹は難しい顔をしていた。
>>勝負は友樹の負けだった。

 描写するがヨロシ。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 そんな千恵と手元の牛乳を見比べて、友樹は難しい顔をしていた。
 けっきょく最後まで、口をつけることはできなかった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 これでも「勝負は友樹の負けだった」は伝わるヨロシ?


 ひとつ質問させていただきたいのは、ヒロインが主人公の牛乳に口をつけますよね。間接キスの状態になりますよね。それを気にして、主人公は自分の牛乳を飲めませんでした。おかげで主人公はヒロインとの牛乳一気飲み競争に負けます。

 これ、ヒロインは勝つためにわざと「間接キスしばり」の状況を作ったんでしょうか。それとも、なんの気なしに主人公の牛乳を飲んだら、結果として罠にはめてしまったんでしょうか。
 私はぜんぶわかっていてやったんだと思ってますが……主人公が負けたあとで、ヒロインがなにかしら動きを見せてくれれば、よくわかるんですけどね。落ちこむ主人公めがけてウインクするとか、まわりの女子に向かってガッツポーズ取るとか。

 なんでこんなことを訊くのかといいますと、春日さんがどこまで考えて書いているのかを露わにしてみたいからです。




>サカモトさん

>1133 短編 サカモト「踏切の中で」

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1133&e=msg&lp=1133&st=0

 読みました。

 冒頭、主人公が「とにかく俺はあの踏切を通らないからな」と、踏切を嫌がる理由がわかりませんでした。相棒の男が「いつも譲歩して遠回りに同行する。今日はお前が譲歩しろ」と、むりやり連れていく理由もわからないです。

 どうしても踏切を通らなきゃ遅刻する、だからどうしても連れてゆく……そんな理由があれば納得しやすいんですが。

 なんといいますか、「なぜ」が足りないと思います。なぜ、主人公は踏切を嫌がり、なぜ、相棒は踏切へ行こうとするのか。


>>しかし、睨まれた甲斐の方は、全く表情を動かさずに短く切り返し、手元を見る。彼の手には、大振りのビニール袋。中には、何故かぎっしりと肉まんが詰まっている。

 「何故かぎっしりと肉まんが詰まっている」とあるので、なにかしら特別なことでもあるのかと思っちゃいました。
 ただ単に、彼が食いしんぼなだけだったとは!

 べつに理由を書いてもいいと思うんですよね。「中には、朝食用の肉まんがぎっしりと詰まっている」とでも。隠されると、そこには理由があるんじゃないかと感じてしまいがちです。あまり読者の注意を余計なところに散らさないほうがよろしいんじゃないでしょうか。



 相棒である甲斐はいいキャラですね。食いしんぼ霊能力者。
 性別を女の子にしたいです。すこし変わっているの。ぶっきらぼうな口調なの。ともかく食べるの。人の三倍は食べて、デザートもぺろりなの。だけどナイスバディーなの。そして力を使いすぎるとスレンダーになっちゃうの。つるぺたなの。どっちの趣味の方もオッケーです!(なにが?)

 メシを美味そうに食べる人っていいよなあ。うっとり。




>まことさん

>「ばあちゃん子ですから」11/12 2000字課題 NO.2 

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1130&e=res&lp=1130&st=0

 読みました。
 とくに指摘することもなし。普通にいい話でございます。
 ただ、プロ仕様のめちゃめちゃクールなギターだと、30万ぐらいはしそうな気がしたりして。バイトで買える代物なのかしら?

 それはさておき、「すりガラスの引き戸に、お待ちかねの長ひょろい人影が映っている。体をしきりに揺らせて」って、描写として上手いと思うんですよね。
 すりガラスのある古いタイプの家であるということ、相手の体型に、落ち着きのない性格……いろんな情報が詰まってる。またさりげない描き方だし。

 「嘉代が両手で握ったパンフレットに、影ができる。正広の影だろう。ふるえはじめたパンフレットに、チケットが添えられた」――むー、ここもいい感じ。
 パンフレットに影ができるんだな。つまり相手が近づいてきているってことだ。「ふるえはじめたパンフレット」で、主人公が感動していることがわかるし。んー、見習いたい。

 たぶん……描写のなんたるかを、ちゃんとわかっているんじゃないかと思う。あるがままに書けば描写になるんだよねえ、きっと。

 でもおばあちゃんではさすがに萌えられません。
 こんどは若い女性でお願いします。




 レスには3時間ほど。じゃ。


おれおれ詐欺広がる
No.8704 投稿日 2004年11月22日(月)01時11分 投稿者 弟切 千隼
 静岡の実家より戻りました弟切です。故郷で、久しぶりに地元の友人たちと会いました。
 地元の友人たちの中に、「うちに『おれおれ詐欺』の電話がかかってきた」という人が何人かいました。幸いにして、騙された人はいませんでした。
 中に、「うちにも『おれおれ詐欺』の電話かかってこないかなあって、わくわくして待ってるのに、ちっともかかってこない」とぼやいている友人がいました(笑)



サカモトさんへ >

 課題部屋No.1133の「踏切の中で」を読みました。簡単な指摘をさせていただきます。
「踏切の中で」の本文は以下にありますね。

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1133&e=msg&lp=1133&st=0


 すでに新木さんが指摘されているとおり、この作品は、「いつ、どこで、何がどうなっているのか」わかりません。
 こうなった原因は、何よりも、5W1Hがしっかり書かれていないことです。

 5W1Hの説明は省略します。最近の過去ログを読めば、出てくるはずですから。
 作品が始まって、おおよそ三行以内に5W1Hが確定しないと、読者さまに読み捨てられる可能性が大です。なぜなら、「話の筋を追う」以前に、「作品世界で何が起こっているのか」がわからないからです。


「踏切の中で」の冒頭三行を見てみましょう。


>>「とにかく俺はあの踏切を通らないからな」
>> 木枯らしが吹きすさぶ中、少し高めの佐藤太郎の声が響き渡る。背が小さめの彼は、目の前に立つ長身の甲斐倫太郎を見上げるようにして睨んでいた。

 この中にどれだけ5W1Hがあるか、解析してみます。


When=いつ…時間帯は全く不明。『木枯らし』とあるので、季節は秋か冬。『踏切』という言葉があるため、時代は現代のようだが、確定情報はなし。

Where=どこで…国はおそらく日本だが、確定情報はなし。『木枯らしが吹きすさぶ中』とあるので、屋外である。それ以外の具体的な情報は、全くなし。

Who=誰が…佐藤太郎と甲斐倫太郎。佐藤太郎は男性と確定している。氏名からいって、甲斐倫太郎もたぶん男性。年齢は全く不明。おそらく二人とも日本人。

What=何を(しているか)…佐藤太郎が、甲斐倫太郎に話しかけている。

Why=なぜ…全く不明。

How=どのように…佐藤太郎が甲斐倫太郎を見上げている。


 情報が提供されているのは、5W1Hのうち、WhoとWhatとHowだけですね。
 情報の出方が極端です。WhenやWhereの情報がなくて、読み手が戸惑っているうちに、Whoの情報だけ二人分も出てきます。
 しかも、年齢や社会的地位などの重要な情報がありません。声の高さや背の高さなど、重要度の低い情報ばかりです。

 これでは、読み手は混乱します。作品の舞台がいつどこだかわからないところへ、男二人の情報が、ごちゃごちゃと詰め込まれるのですから。



 一行を四十文字と換算して、冒頭三行以内に、5W1Hを書くようにしましょう。最低限、4W1H(「Why=なぜ」だけ抜く)が確定すれば、読者さまはだいたい読み続けてくれます。


 作品の冒頭を書く時には、「5W1H、5W1H」と呪文を唱えつつ書くとよいです(^_^) そのくらいしないと忘れます。以前、まことさんにも言いましたね。


>努力なんてしなくていいので、練習しましょう。
No.8705 投稿日 2004年11月22日(月)13時07分 投稿者 まこと
 そうですね。肩に力がはいっていました。
 努力します。なんて宣言して、褒められたい、ハナたれ坊主ですね。根性がやらしかった。
 ハナはふきます。練習しよっと。

>新木さんに教えていただいた本について。
 小説を書くための基礎メソッド、読みはじめました。
 
 新木さんから話しかけられているような錯覚のする文章で、読みやすいです。
 写小説の勧めがありました。手書きでの効用は、なるほどと思いました。やってみます。

 明日、課題をアップ予定なので、次の満員電車のあとにするつもりです。つもりは気弱語かな。しますに訂正。
 
 30ページほどの短編ですね。
 文章の練習です。
 お手本になる短編を、新木さんに書いてもらって。
 ウソです。
 聖者の里あたり、写そうかと考えています。
 電撃hpの短編も考えたのですが、やはり新木さんのでやりたいので。
 長編の一部でもいいのなら、星屑英雄伝説を抜き取りしようかな、とも考えています。
 
 どちらにせよ、すぐにとはいきませんけれど。
 読んでいるものも、平行して6つほどあるし、課題もしているし。言い訳ばっかだし。
 
 レスも文章練習の一環ですね。
 NGやらないで書くことをレスでもしていきます。
 でも、次からです。
 
>2号さん
 感想をいただきありがとうございます。プロ仕様のギターで笑いました。笑っちゃダメですね。うなだれました。
 そうですね。だけどプロでまだよかったかな。個人名だったんです。プロのところ。キースとか、コステロとかにして、古すぎってやめました。ホンと古っ。せめてバンヘイレンとか、って同じか。

1時間15分
まこと


いろいろ
No.8706 投稿日 2004年11月22日(月)15時37分 投稿者
新木 伸
>まことさん

 書き込みを吹っ飛ばしてしまったという件。

 「紙」を使って書いてさえいれば、そうそう、飛ばしたりしないはず。
 常にセーブされているわけだし。
 ブラウザの書き込みフォームで直書きしていると、うかつにESCを押すと書きかけのものがすべて飛んでしまいますが。
 これはブラウザの仕様なので避けられないので。――が、消した直後であれば、CTRL−Zでアンドゥ(復帰)が利きます。

 でもブラウザの入力フォームっていうのは、小さいし、たいした行数も入らないし。
 そんなところで直書きしているということは、文章全体を俯瞰して書く癖がついていないことになります。見直す癖もない。つまり思いつくままの「垂れ流し」で書いているということ。
 物書きとしては、褒められたことじゃないですね。

 ず〜っとず〜っと文章研鑚を続けていった先には、垂れ流しで書いても、きちんと読めるものになっている境地もあるんですけど。
 しかし修行中の人間がやってたら、はたかれます。

 てなわけで、きちんとエディタで下書きをしましょう。



 あと例の本に、写小説の勧めがあったのですか。
 そこは読み飛ばしていたなぁ。
 小説作法書というのは、まあどれをとっても似たようなことが書いてあるもんです。そのなかで、どの本にも同じように書かれていることが、共通する一般的な「基本」というもの。
 どれか一冊の本にしか書かれていないことは、その著者のオリジナルってもんです。どんな人間であっても、個人の偏狭さから抜け出せないものなので、独特なものを一般的であると錯覚してしまうこともあります。よって個人のオリジナルには注意してかかったほうがいいです。それが自分に合えばいいけども、合わない場合も多いので。
 もちろん分室にあることも、例外にあらず。

 あの本を薦めたのは、他とちがって、実際の練習法が色々と書かれているため。

 そういや写本は、僕もはじめにやったなぁ。自分の心地よいリズムで書いてくれる作家がすぐ手の届くところにいなかったから、すぐにやめちゃいましたが。きちんと探さず、目のつくところしか見てなかっただけですが。
 既存のなかから探しだすよりも、自分で書いて見つけたほうが早いと思ったこともあったし。

 もし写本するなら、自分の惚れこんだ文体でやらなきゃいかんですよ。
 そして道具は合わせないと。小説を手書きで書くなら手書きで。ワープロで書くならワープロで。パソコンならいつものパソコンで。
 パソコンで書いているのに、手書きで写本しても効果は薄いです。

 手書きで写本するのは、ペンで書かれた時代の小説って、書いてありませんでした?
 ちなみにあの「聖者の里」は、もうパソコンで書いていたかなぁ。それもローマ字入力ではなく、「親指シフト」でもって。
 思考する速度にキータイプが追いついてくるという入力方式です。

 ちなみに僕が心地よいと感じる文体の持ち主は、いまなら二人ほど知ってまして。
 野尻抱介と賀東招二です。見てみるといいかも。
 リズムというよりは、言葉選びのセンスというか、情報の削ぎ落としかたのカッコ良さというか、そっちのほうに惚れているのかも。比べると、自分の文体の泥の残り具合に、がっくりときます。

 あと、努力しますとアピールしてみることもそうだけど。歓心を得ようとか、そういうのも上達とは関わりないことなので、やめときましょう。べつに不快でもないですけど、僕を喜ばしたってなんも出てきませんし。
 ちなみに手頃な長さの短編であれば、夢境学園の5巻が短編集になってます。ただその四編は人称が変則的なキャラ寄り三人称だしなぁ。
 やはり昔のもので、自分の文体の模索中で、いわば三人称の練習をしていた頃の「聖者の里」あたりが、素材には向いているのかもしれないかなぁ。

 短編は、誰かが僕を食わせてくれるとか、もう一生食っていけるぐらいの貯蓄があったりしたなら、オーダーに従って書いていたってかまわんのですが。
 金に換わらない小説を書いていると食えなくなってしまうので。パスってことで。
 たまにガス抜きでこっそり書きますが。えっちなやつとか。





>色々禁止

・倒置法禁止。
・体言止め禁止。
・気弱語禁止。比喩禁止。

 このあたりの禁止指定による縛りって、まあ料理でいうなら、「ほんだし/化学調味料禁止」というあたりかなぁ?

 使えると手軽で便利なんだけど、べつに料理をするのに絶対必須ではないもの。
 そもそも代替物だし。カツオブシや海草やら野菜やら乾貨やら、そのほか色々なものでだしを取ればいいのだし、そっちのやりかたのほうが料理の「基本」だし。

 ジャガイモの皮むきをナイフや包丁でやるのと一緒ね。あるいはキャベツをスライサーでやるのと一緒ね。
 ピーラー(皮むき器)やスライサーとかを使えば、皮むきだって千切りだって、誰でも簡単にできるわけだけど。
 プロだって実際の仕事の現場で、大量に下ごしらえをしなきゃならないときには、皮むき器やスライサーを使っているのだけど。
 中途半端な腕前の持ち主が包丁を使ってやったより、シロウトが便利な道具を使ってやったほうが、はるかに仕上がりが良かったりするのだけど。

 しかしはじめからそういう便利なモノに頼っていると、それ以外のことができなくなるわけだ。
 家庭料理ならそれでもいいのだろうけどね。
 プロとして仕事として、さらに一生やっていこうというのなら、そーゆーのは、だいぶ情けない。

 計算なんて、計算機使えばいいんだけど。でも、九九や筆算のしかたを学校で教えるわけだし。
 漢字の書きかたなんて、パソコンのIMEで打ち込めばいいんだけど。でも、学校で何百文字も書きかたを覚えさせられるわけだし。

 基本っつーのは、あるわけだ。




>春日

 「小説とは疑似体験装置である」
 ――なんてことは、昔々から言われていることであって、みんなすでに知ってることだぜ。
 知らなかったのはお前だけだぞ。やーい。やーい。やーい。いまごろ知ってやんのー。だっせー。

 「小説 疑似体験装置」でgoogleってみろよ。いっぱい出てくるから。

http://www.google.co.jp/search?num=100&hl=ja&q=%E5%B0%8F%E8%AA%AC%E3%80%80%E7%96%91%E4%BC%BC%E4%BD%93%E9%A8%93%E8%A3%85%E7%BD%AE&btnG=Google+%E6%A4%9C%E7%B4%A2&lr=lang_ja

 な? 皆の常識だろ?

 ちなみに、小説の目的は疑似体験させることにある、なんてことは、過去のお前に何度となく言っている。
 過去ログを「疑似体験」で検索してみると、ぽろぽろ出てくる。

 まあ自分で導き出した答え以外は、すべて忘れてゆくのが人間ってもんだし。
 教えてもらっただけで身に付くようなら、人間、苦労しない。
 なので、それはいい。

 小説といわず、すべての物語も疑似体験装置なわけだな。
 映画、漫画。それに写真もそうだろう。
 あと特筆するならば、前世紀末ぐらいから出てきた「ゲーム」というジャンル。
 これがすごい性能の疑似体験ツールだ。
 冒険者となって、街を救って魔王を倒して世界を救うゲームなんかも、勇者の道筋を疑似体験するためのツールなわけだ。
 神様の立場となり、惑星状に生命を誕生させて進化させて、文明を発展させてゆくゲームなんてのもあったし、市長さんになって、ひとつの街を運営発展させてゆくゲームなんかもある。国連軍を率いて宇宙怪獣と戦うゲームなんてのもあったっけか。

 物語というのが暇つぶしの道具であるとするなら、人間は古来より、こうして「他人の体験」をすることで愉しんで、暇つぶしをしてきたわけだよ。


 疑似体験を目的としないジャンルも、じつはある。
 たとえばアイデア勝負のもの。
 小説でも、ショートショートと言われるジャンルは、その傾向が強かったりする。ようはびっくり箱なわけだな。意外なことで驚かされるためにある。
 あとはSFとか。歴史小説とか。新種の発想によって知的な刺激を受けることとか、歴史の流れを俯瞰して眺めるものだとか、そういう愉しみかたをするものもある。

 ――が、小説の主流は疑似体験をさせること。
 違う世界、違う時代、違う立場、違う経歴、違う年齢、違う性別――の人物になった気分にさせること。

 「満員電車のなかのサラリーマン」なんていう、なんの変哲もなさそうなことが書いてあるだけでも、読者は満員電車の体験もできれば、月曜のブルーなサラリーマンの心境の体験もできるわけだ。
 地方の人には満員電車に乗るのは憧れだろうし。学生にとっては「サラリーマン」というのは未体験ゾーンだろうし。
 またその読者が実際に満員電車に乗って通勤しているサラリーマンだったとしても、「別人」の観点から満員電車を見ることで、新たな体験ができるわな。
 人間の感性は60億人すべて違うのだから、なんにせよ「他人」の体験ができるということは、面白いことなわけだ。


 小説とは疑似体験装置である、と言い切ったあとだが。
 またべつの定義を持ち出してみる。
 同じことを言い換えているだけなんだけどね。
 「視点があるのはなぜか」→「感情移入させるのはなぜか」と続いてきた話題を、より上位の概念に統括してみる。


 「小説とは、読み手をもてなすことである」――とか、言ってみる。

 これ、誰が言ってたんだっけかなー。
 俺は我田引水しただけで、どこかに原典があるはずなんだが。

 たとえばお前の家(部屋)に、誰か大事なお客さんが来るのだとする。
 そーだな。おまえが狙ってる女の子を、初めて部屋に呼ぶのだとしようか。

 まず部屋を片づけるだろ。エッチな本はどこかに追いやるだろ。壁の変なポスターは剥がすだろ。
 コーヒーはインスタントじゃなくて、本格的にドリップ式にしようとか、思案するだろ。
 カップもわざわざ新品を買ってきたりするだろ。
 あと服は新しいやつを下ろして、しわしわでくたびれたいつもの普段着はやめとこうとか、考えるだろ。
 ――そういうナイスガイ戦略であったのだとする。
 これは一般的な好印象を与えることが、相手を喜ばせる方法だと考えた場合だな。

 もしくは――。
 素の自分を見てもらうために、エッチな本もティッシュの詰まったゴミ箱もそのままにしておいて、普段通りのくたびれたスウェットで出迎えるのかもしれない。
 男の子の「生の部屋」を観察しにきた相手なら、こういう「もてなし」が喜ばれるであろう。

 どちらであっても、それは「もてなし」であるわけだな。
 ナイスガイを期待してる相手に「生の部屋」を見せたら幻滅されるだろうし。
 「生の部屋」を期待してきた相手に、小綺麗な部屋を見せたら、また別の意味で幻滅されてしまうだろうし。

 「もてなす」を辞書で引くと、「歓待して馳走すること」と出てきたりする。
 家にやってきたお客さんをもてなす方法は、色々とあるわけよ。
 料理をふるまって腹一杯になってもらうとか。おいしいお酒を飲んでもらうとか。いい音楽を聴かせるだとか。
 自分の子供のビデオを見せたり、ゴルフ大会のトロフィーを見せて自慢したりするのは……、これは間違ったもてなし方というものだが。もてなされる側と、もてなす側とを、取り違えている例だが。

 お前のいう「満足させること」というのは、もてなしのひとつの形でしかない。
 まあ、多数解というやつで、一般的に正しい解ではあるが。

 しかし場合が場合なら、叩きのめすことが歓待の方法となることもある。
 腕試しにやってきた道場破りという「客」は、叩きのめすことが、もてなしの方法なわけだし。この分室がそうだわな。腕自慢はまず一度へこまされる。最近は腕自慢が来なくてつまんないけど。
 どこかの地方やどこかの国では、買い物にやってきた客には、「値切る」という愉しみを味わってもらうために、わざと倍近い値段をふっかけるとも聞く。

 物語にだって、悲劇系の話がある。
 悲しく、切なく、やりきれない気持ちになってもらう。そういうもてなしをする話もある。
 ここでいう悲劇というのは、ハッピーエンドを盛り上げるための悲しい途中経過のことではなく、ラストまで完全に救いなく終わるやつね。
 悲しいというのは「不快」に属する感情であるから、満足とは正反対の心理状態となるはずだ。一般的には。
 しかしそれだって、求めている者にとっては、娯楽となりうる。

 叩きのめすのも、悲しませるのも、愉しませるのも、どんな種類のもてなしであっても、それは娯楽となるわけだな。

 「娯楽」とはなんのためにあるのか。
 前にもどこかで言っているが、娯楽の本質は「暇つぶし」にあるわけだ。暇つぶしというのは、退屈を吹き払うためにある。
 よって「退屈」でなければ、なんだっていいわけだ。

 ――で、もう忘れかけているんだけど、この話は、いちばんはじめの話題に繋がることになる。
 たしか、「おもしろいってのは、どういうこと?」てな話題だったはず。

 おもしろいっていうのは、退屈でないこと。
 満足させることは、退屈でなくするひとつの有効な方法だし。強烈な不満足を与えることも、ひとつの退屈でなくする方法だし。
 他人の体験をすることは、かなりエキサイティングな暇つぶしとなるし。

 読者は退屈でなくなるために、小説を読むのであり、書き手は利用可能なあらゆる手段を駆使して、読者の退屈をどうにかしなきゃならんわけよ。
 読者がマゾなら苦痛を与えるし、読者がスカトロなら口の上で大便を排出するし。
 まあ普通は、一般的な快楽を得ようとするもんだけどね。

 分室で、人称やら視点やら描写やら、文章面の技術や思想を叩きこんでいるのは、「疑似体験」というものが、一般的に有効で万人に通用しうる、万能普遍な娯楽の方法であるからだ。




>1000字課題 11/20 No.13「大人な女の子」(1000字)

 で、なに?
 「見て欲しいところは、友樹と千恵が小学生に見えるかどうか、です」――だって?

 ぜんぜん。
 小学五年生になった気分がしねー。

 ああ。神視点だっけか。
 なら「小学五年の教室に居合わせる気分」にしてもらうのが、正しい「もてなされかた」になるのかな。
 それもしねー。

 おまえちょっと、「今日の5の2」とか読んで勉強しやがれ。

http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000007121989&Action_id=121&Sza_id=B0

 おまえは小学生のなんたるかを、まるでわかっちょらん。
 罰として、お前の課題が「なぜ小学生に見えないのか」を研究考察し、「小学生に見せるため」に意識的に行った工夫を供述したうえで、さらにしばらくのあいだボーイミーツガールを小学生縛りで実行すること。
 登場人物たちの年齢は、妥協しても、ぎりぎり中学生1〜2年までだな。

 ボーイミーツガールに関しては、「出会い」というところを拡大解釈して、「はじめて相手を意識したとき」でもいいとする。


 ちなみにボーイミーツガールが「主題」であるということは、作中のほかのものは、すべてその「主題」に奉仕するものだということになるわけね。

 たとえば段ボールに入った捨て猫が出てくるじゃん。雨が降ってたりするじゃん。――それらはすべて、「男の子が女の子に遭遇する」のためにお膳立てされたものであるわけよ。主題を引き立てるなんらかの狙いを、明確に備えているわけ。

 また「銀行強盗」っていうのも、出会いをより効果的にするために存在しているわけよ。
 「牛乳早飲み」だって、そう。

 そのへん、大丈夫かい?
 ちゃんと意識してやってんのかい?





>1000字課題

 これって、みんな、なんだと思っているのだろう。
 どうも、温度差を感じる。
 こんなもんをやってるうちに、そのうち自分は上手になると、そう思っているのではないかと……。疑念の湧いてしまう今日この頃。

 これはそもそも、小説を書くのに慣れていなくて、たかだか1000字を埋めるのにもひーひー言ってるような、作文苦手小学生のごときワナビ向けの練習メニューなわけだが。
 原稿用紙1枚埋めるのも、ひーひー言って半べそかいてエンピツ握ってるような、文章的体力なし向けの練習メニューね。
 1000字=原稿用紙2枚版だけどさ。

 まあ、いわば――。
 腕立て伏せを毎日10回ずつやろうね――とかいうのと同じレベル?
 たしかに小説を書くということの一歩目ではあるが、これをやっててもプロにはならんぞ。

 まあ、春日の実態ってのは、そんなもんなのだが。

 やがて体力がついてくると、腕立て10回なんて物足りなくなってくる。もっと負荷をかけてカラダを動かしたくなってきたりするものだ。

 書き慣れてくると、そのうち、1000字では物足りなくなってくる。
 たった1000字じゃなにも書けねーじゃん、とか思うようになってくる。そうなってきたときに、2000字にしたり、3500字にしてみたりと、段階的に増やしてゆくことになる。
 3500字まで日常的にできるようになれば、あともう一息で、長編が書ける。なにかの勢いで50連発すれば、それで長編小説一冊分となる。


 「描写」の質が問題となってくるのは、3500字あたりからだな。文庫本5ページ相当を持たせるには、どうしても描写が必要となってくる。一発ネタのアイデアだけでは、どうにも間が持たない。
 ちなみに2000字での攻略課題は、起承転結となっている。

 いわば1000字課題を必要としているやつは、起承転結以前の問題なわけだな。
 まず書くことに慣れろ、といったレベル。
 腕立て10回なんてのは運動とはいわんが、それさえもこなせる体力がないのだ。おまえには。
 くたばりかけのジジイのほうが、まだ体力があるわい。

 1000字だの2000字だのでやってるうちは、小説を書かせてもらえていないのだと思え。それだけの体力も能力もないと思われてるってことな。
 1000字で体力を養って「文章」を書けるようになって、2000字で物語の基本構造に慣れて「お話」を書けるようになって、その先での話だ。「小説」というのは。

 まあ、2000字を数日かけて書いているのも、どうかと思うけど。
 まことさんも、1000字であれば、毎日やれそうだったりしますか?





>2号

 ろくな練習もやらないうちに、なんか書いて、それを送りつけるのは傲慢だと思うが。
 審査する人に失礼ってもんだよな。
 そして、それでどうにかなると思っているのは、アホの極みだと思うが。

 まあお前の場合、難易度1の文章なら余裕で書けて他人のリライトなんて偉そうなこともやれるくらいの練習は積んでるわけだし、どんどん書いて送りつければいいんでないの?
 2号を文章面での師範代に取り立てたりすると、俺は楽できていいんだろうけど。

 まあ、書け書け。
 書いて送れ。

 ところで今回は、毎日書いたぶんのアップはせんのか?
 書くことがなによりも大事なことであり、その助けになるなら、課題部屋を使用していいぞ。
 ただスーパーダッシュもそうだけど、MFも応募規定が不明なんだよな。「未発表原稿」の部分。編集部に電話して確認しとけ。よく考えてみたら、俺が調べてやる義理なんてねーじゃん。
 まあ規定違反で落ちたところで、どうってこたぁねぇか。
 面白ければ規定違反だろうが出版されるだろうし(賞は取れんけど)、つまんなければルールを遵守してたところで、どうせダメなんだし。

 どちらにしても、100枚ぐらい書いたところで、俺とみやびさんにいっぺん見せること。
 起が完了するところまでで、世界観の構築やら展開やらが完了しているはずだ。
 冒頭のヒロインが連れ去られるところぐらいまでかな。騒乱が始まる前までに、その手のことは終わっているはずだ。
 そのあたりまで。
 ストーリーやら設定やらに、目新しく特筆すべき点がないわけだし、異世界なわけだし、世界がしっかりと描けていなけりゃ、その先を書いたって意味がない。オカズで見せられないんだから、ごはんが美味しくなけりゃ、どうにもならん。
 地に足がついているかどうかってことな。違う世界で暮らしてる実感が持てるかどうかってことな。

 白いシーツが平然と干してあったりしたら、速攻、打ち切りだな。
 んなファンタジーもどきを書いてクジ引きを一回行うために、貴重な森林資源を無駄にするもんじゃない。
 あと今月末までに、そこまで書き切らなかったときも、やはり打ち切りだな。
 パソコン点けてて、うんうん唸ってるあいだの電気代がもったいない。



>>私もおなじです。私のばあい、それに「お金が欲しいのです」が加わるんですが。
>>でも、べつに書く理由なんてどうでもいいと思います。大切なのは、そうして書いたものが面白いかどうか、売れるか否かじゃないでしょーか。

 本人の希望するところが、労力を払わずに報酬のほうを享受したい、となっているのだから、その仕組みじゃダメなんだってば。
 他人から認められたい、褒められたい――という願望があるわけね。そこまでは誰でも同じなんだけど。

 あたりまえのことだが――。
 なにかを得ようと思ったら、なにかをしなきゃならんわけだ。
 これを正当と考えて受け入れるか、不当と考えて拒絶するか。
 ここが希望者と志望者の違いになる。

 わかりやすくお金の例でたとえると、だな。
 お金は欲しい。でも働きたくない。――てのが「希望者」なわけだ。

 いいかげん目を覚まして、お金を得るには働かなきゃならない仕組みというのを容認しなきゃならんのだけど。
 まあ大学っていう場所と、高校っていう場所とは、モラトリアムのためにあるようなもんだから、ある程度、しかたがないことだが。
 それに学生だけにあらず、働かないでお金をもらえている人、つまり誰かに食わせてもらっている人というのは、世の中にいっぱいいるわけで……。
 就労人口ってのは、日本全国では、50%を切ってしまうほどだ。
 誰かが自分を食わせてくれるし、誰かが自分にお金をくれるし、誰かが自分が欲しい物を与えてくれるし――というのが「あたりまえ」であるという認識の人も、それだけの数、いるってことだ。

 人から認めてもらって褒めてもらいたい、もちろんそれは無償で提供されてしかるべきだ――となる人も、50%ほどいるってことになる。

 小説を書かない自称作家志望者とか、よくいるだろ? 明らかに存在矛盾してるのに、自分じゃ気づかねーやつとかさ。
 また小説は書いても、より面白いものを書くための練習はしないで、いっつもぶっつけ本番で応募作ばかり書いてる、正気とも思えない自称作家志望者とかも、よくいるだろ? 年に長編の一本ぐらいしか書かねーやつとかさ。
 草野球やってるオッサンだって、週一くらいで集まって練習すっだろ? いきなり試合じゃ体も動かないし。あんまりにもヘッポコだったら、対戦相手だって怒りだすし、途中で試合投げて帰っちゃうだろうさ。

 ましてや、学生のうちは、「食わせてもらってあたりまえ」の世界に住んでるわけだから、50%を越えるかなりの高率で、「無償で認められて然るべき」と思っているわけだよ。
 「認めてもらうには、やることやらなけりゃなぁ」と腹をくくっているやつは、少数派と見たほうがいい。


 ちなみに小説家ってのはどんな人間かというと――。

 お金は欲しい。働かなきゃならないのはわかってる。でもどうせなら、楽な仕事がいい。――てなとこだな。
 小説を書くことは、満員電車に揺られて通勤することよりも、遙かにラクで楽しいことなわけだ。自分にとっては。


感想ありがとうございます
No.8707 投稿日 2004年11月22日(月)23時55分 投稿者 サカモト

 お疲れ様です。サカモトです。
 
 今年も残すところ一ヶ月とちょっと。
 お店の方は、年末商戦という、ほとんどの販売店が一番活気づく時期に突入しました。
 もう少しすると、冬のボーナスで懐が暖かくなったお客様が、その年で最後の大きな買い物をしていかれる時期です。
 20万〜30万の品物がポンポン売れていくのを見ていると、「お金ってあるところにはあるのだなぁ〜」と改めて実感する時でもあります。

>新木さん

>僕は家電販売店の店員の仕事を説明してくれ
>と発注したわけだし、本人もそのつもりで書
>いてくれているようですが……。しかし実際
>の中身は「人員不足の実態とその対策」にな>ってますよね。
>気づいてますか?
 すいません。
 気づいてませんでした。
 むしろ、「人員不足の実態とその対策」から説明してった方ががわかりやすいよねと、激しく勘違いをしていました。

>62時間もかけて、いくら頑張って書いてみても、これでは読まず
>に捨てられてしまいます。
> どうやって食べればいいのかわからない料理は、食いようがない
>ですし。
 わかりました。
 いろいろなトコロで説明不足な自己満足の作品になっているのですね。
 次回はせめて、食べてもらえる料理を作ろうと思います。

>サカモトさんの場合には、まず説明力からかなぁ。
> 上の「ハウル」「ジブリ」あたりからいってみますか。
> 以前には、「CD−Rってなに?」とか、「関節技ってどういう
>の?」とか、そういう練習をやらされていた人間もいます。
>
> 角のタバコ屋に座って一日店番してる、耳が遠くてボケかけの婆
>ちゃんに説明して、きちんと理解してもらうつもりで。
 だれが聞いてもわかるようにですね。
 了解致しました。
 明日にはアップするつもりです。

>あと、他人への指摘は練習になるので、並行してやるように。
> 「おかしい」と自分が思ったことを、相手に伝えることは、それ
>すなわち説明力です。
> 相手のためにもなるので一石二鳥てなもんですし。
「おかしい」とおもったことを伝える練習ですね。
 了解致しました。
 こちらも、近いうちにまとめて出したいと思います。

>サカモトさん、あまり人と話さない人でしょう? もしくは一方的
>に喋っているだけだとか。
 セールストークを別にすれば人と話すことは少ないと思います。
 また、バカ話しなどふざけて話すことは普通にできますが
正確な言葉のキャッチボールは苦手です。



> 名無しさん
 お久しぶりです。
 感想、ありがとうございました。

> 冒頭、主人公が「とにかく俺はあの踏切を通らないからな」と、
>踏切を嫌がる理由がわかりませんでした。相棒の男が「いつも譲歩
>して遠回りに同行する。今日はお前が譲歩しろ」と、むりやり連れ
>ていく理由もわからないです。

> どうしても踏切を通らなきゃ遅刻する、だからどうしても連れて
>ゆく……そんな理由があれば納得しやすいんですが。

> なんといいますか、「なぜ」が足りないと思います。なぜ、主人
>公は踏切を嫌がり、なぜ、相棒は踏切へ行こうとするのか。
 はい。
 皆様からも同じように指摘を受けています。
 もう、本当に説明足らずな作品でした。

> べつに理由を書いてもいいと思うんですよね。「中には、朝食用
>の肉まんがぎっしりと詰まっている」とでも。隠されると、そこに
>は理由があるんじゃないかと感じてしまいがちです。あまり読者の
>注意を余計なところに散らさないほうがよろしいんじゃないでしょ
>うか。
 了解です。
 ここら辺は、理由書かないと、本当に贅肉になっちゃいますね。
 あっても意味なく、削らなければいけない部分。
 読者にとっては邪魔にしか思えないわけですか。

>相棒である甲斐はいいキャラですね。食いしんぼ霊能力者。
> 性別を女の子にしたいです。すこし変わっているの。ぶっきらぼ
>うな口調なの。ともかく食べるの。人の三倍は食べて、デザートも
>ぺろりなの。だけどナイスバディーなの。そして力を使いすぎると
>スレンダーになっちゃうの。つるぺたなの。どっちの趣味の方もオ
>ッケーです!(なにが?)
 女性か〜。
 機械的な返答をして、物語を動かす用にだしてたんで性別はあまり考えてなかったです(汗)
 力使うとつるぺたになるとかはおもしろいですね。
むしろ、ボクも読みたい(笑)
 

>弟切さん
>情報が提供されているのは、5W1Hのうち、WhoとWhatとHowだけですね。

> 情報の出方が極端です。WhenやWhereの情報がなくて、読み手が戸>惑っているうちに、Whoの情報だけ二人分も出てきます。
> しかも、年齢や社会的地位などの重要な情報がありません。声の
>高さや背の高さなど、重要度の低い情報ばかりです。
 わかりやすいご指摘ありがとうございました。
 5W1Hの過去ログは、もう一度、読み返しました。
 こうやってみると、自分の文のどこがいけなかったのか一目でわかりますね。
 情報2つしか入ってなかったんだ。
 次回から読み手が混乱しないような文を書きたいと思います。

>一行を四十文字と換算して、冒頭三行以内に、5W1Hを書くようにし
>ましょう。最低限、4W1H(「Why=なぜ」だけ抜く)が確定すれば、
>読者さまはだいたい読み続けてくれます。
> 作品の冒頭を書く時には、「5W1H、5W1H」と呪文を唱えつつ書く
>とよいです(^_^) そのくらいしないと忘れます。以前、まことさん
>にも言いましたね。
 魔法の呪文ですね。
 こんどから、使わせて頂きます。
 しばらく、口癖が「5W1H」になりそうです。


所要時間:一時間


カンガルーとワラビーとワラルー
No.8708 投稿日 2004年11月23日(火)01時33分 投稿者 弟切 千隼
 ワラビーwallabyは、一般的に小型のカンガルーkangarooのことだと言われます。しかし、ワラビーと呼ばれる種の中には、カンガルーと呼ばれる種よりも大型のものがいます。カンガルーとワラビーの間に、明確な区別はありません。
 さらにややこしいことに、カンガルーとワラビーを足したようなワラルーwallarooと呼ばれる種もいます。ワラルーもカンガルーの仲間で、後肢で跳ねる草食獣なのは同じです。



春日さんへ >

 課題部屋の1000字課題の指摘をさせていただきます。
 まずは、課題部屋No.1134「メイドが来た朝」からです。この本文は以下にありますね。

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1134&e=res&lp=897&st=0


 最初に気になったのは、メイドさんに対する主人公の反応です。主人公がメイドさんを認識する部分を引用してみましょう。


>>「おはようございます。ご主人様」
>>「ああ、おは……」
>> と直人はベットから、がばっと身を起こした。隣に立つ少女と顔を見合わせる。
>> 口をあわあわさせながら、目の前の瞳を見つめていると、彼女は不思議そうに首をかしげた。肩から髪がさらりとこぼれる。

 物語の冒頭部分ですね。
 主人公は、最初に寝ぼけて、メイドさんに挨拶を返そうとします。その後、「知らない人が部屋にいる!」と気づいて、驚くわけですね。

 寝ぼけた人間は、こんなふうに物事を認識しないでしょう。


 知らない人に挨拶を返そうとするところまでは、理解できます。寝ぼけていれば、知らない人の声でも、反射的に挨拶してしまうことはあるでしょう。
 けれども、『がばっと身を起こし』てから、少女が『隣に立つ』と認識することはないはずです。これでは順序が逆です。

 寝ぼけた主人公の思考と行動をシミュレーションすると、以下のようになるのではないでしょうか。


●「おはようございます」という声を聞く。
   ↓
●反射的に「おはよう」と答える。
   ↓
●薄目を開けて、声のしたほうを見る。
   ↓
●金髪が目に入る(金髪は目立つから)。
   ↓
●金髪の知り合いなんていないぞ、と思う。
   ↓
●知らない人が部屋にいる、と気づく。
   ↓
●がばっと身を起こす。


 以上のシミュレーションは不自然でしょうか? 不自然でなければ、このシミュレーションに沿った反応を主人公にさせればいいわけですね。



 また、2号さんが指摘されているとおり、なぜメイドさんが金髪なのか気になりました。

 外国人であることを示したかったのでしょうか? それならば、なぜ外国人なのかという問題が出てきます。
「直人」という主人公の名からすれば、舞台は日本ですよね? 日本人が外国人にお金を貸して、借金のかたに娘をメイドにするのは、あり得ないことではないにしても可能性は少ないです。

 外国人でしたら、日本語が不自由である可能性が高いですよね。日本人と思われる主人公とメイドさんとが、何の不自由もなく言葉を交わしているのも不自然です。




 次に、課題部屋のNo.1136「危機一髪」の指摘です。本文は以下にありますね。

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1136&e=res&lp=897&st=0


 以下に、気になった部分を挙げてゆきます。

>> 耳元で空気が破裂した。苦し紛れに男が引き金を引いたらしかった。

 耳もとで銃声を聞いたら、その人はしばらく耳が聞こえなくなるのではないでしょうか? 下手をすると鼓膜が破れませんか?



>> 細かな破片が目に入る。致命的だった。
>> 圭吾は男に蹴り飛ばされ、仰向けに倒れた。後頭部を打ちつけ、気づいたときには銃口が彼を見下ろしていた。

 蛍光灯の破片が目に入って、治療もしていないのに、視力が回復するものでしょうか?



>> 特殊部隊の格好をしていたが、その人物は若い女性であった。

 普通の人間が、なぜ『特殊部隊の格好』を知っているのでしょう? 特殊部隊の格好とは、どんな格好でしょうか?



>> 彼の手をとって起き上がらせながら、彼女は言った。圭吾の顔を見て、その疑問に答えてくれた。
>>「あなたの行動で連中に隙ができたの。ほんと勇気あるわね――危ないところだったけど」

『言った』・『答えてくれた』と過去形になっているのに、後ろに台詞が来るのはおかしいです。



>>「そうよー。だから、感謝しなさいっ」
>> そう言って、彼女は片目をつぶってみせた。

 特殊部隊の人間にしては、台詞と行動が軽すぎます。

 この場合、特殊部隊の任務は、第一に人質の安全確保、第二に強盗の捕縛でしょう。
 ここでは、まだ強盗を気絶させただけで、捕縛していません。人質の安全が確保されたとはいえない状況で、こんな軽口を叩く特殊部隊の人間はいないでしょう。


いろいろ
No.8709 投稿日 2004年11月23日(火)08時38分 投稿者
新木 伸
>サカモトさん

 引用部分と、レスの文章との区別が付きにくいです。
 文章の引用部分を示す記号と、話題の宛先を示す記号とが、どちらも「>」となっているので、激しくわかりにくいです。両者が一目で区別できるように工夫すること。

 また引用部分の直後に自分のレスを書いてますが、どこまでが引用で、どこからが自分の言葉なのか、一目で判別の付くように工夫すること。


>>むしろ、「人員不足の実態とその対策」から説明してった方ががわかりやすいよねと、激しく勘違いをしていました。

 あと、ここだけど。
 人員不足を書いたほうがいいと誤解していた「理由」を説明すること。
 常に「なぜ」を伝え忘れてしまうんだなぁ。サカモトさんは。どうして「なぜ」を伝えなくても相手がわかってくれると錯覚してしまうのか、自分の心を見つめて、そこを解明してくること。
 原因がわかれば対処の方法もわかろうってもんです。

 また――

>>機械的な返答をして、物語を動かす用にだしてたんで性別はあまり考えてなかったです(汗)

 ここについても、説明すること。
 キャラクターを物語を動かすために出していたと書いてあるようですけど。キャラというのをなんだと思っているのかなと。


 あとそれから、「次から」ではなくて、いま反映させること。
 毎日継続して課題をやっている人間の場合には、手を止めずにどんどん次を書けという指示を出すこともありますけど。
 はじめから手が止まっている場合には、見つけた問題点は、その場で直していったほうがいいです。
 その際、皆のリライトお手本は参考にしないで、改善の具体的方法を自分で考えだして潰してくること。他人の答えを丸写ししたって自分で解けるようにはならないし、そもそも答えがひとつではないのが小説というものだし。

 ありがたい話を、ただ座って聞いてるだけじゃ、なにも身に付きはしません。説教を聞いても徳はつかないってことです。徳のついた気分になるという、娯楽的な効用があるばかり。
 作品を書いて、指摘をもらって――と、それで上達した気分になるのも同じこと。
 実際にはなんにも身に付かないんですけどね。そのとき直してなければ。

 問題点を見つけてもらって指摘を受ければ、その欠点は自分から自動的に消えてくれる思いこんでいる人の、なんと多いことか。
 サカモトさんもそのうちの一人でしょうか。

 ノウハウ本を読んだって、「上達した気分になれる」ばかりで、実質的には無意味です。
 分室で会話していたって、「上達した気分になれる」ばかりで、実質的には無意味です。


 聞いたことを身につける唯一のチャンスがあるとすれば、その場で手を動かして、実践してみることです。
 このくらいの指摘なら、どこの投稿サイトでも貰うことができます。
 しかし直して身につけるところまでサポートしてるところが、分室だけの特色です。直させるところまで強制力するかしないか――が、その違い。
 せっかくここに来ているのだから、特色を使わずにどうします。

 まず問題点のリストアップから。色々言われたはずなので、分類整理して、箇条書きにして書き出す。
 そしたら原稿に向かって、すべての問題点をクリアする。
 そのとき文字数は増やさない。いらない情報を削り落とすことで、必要な情報を入れる場所を作りだします。

 売り場に商品を並べるときのと同じ要領です。
 売り場の面積は一定であって、増えてはくれません。売る商品はいっぱいあっても、並べるための面積は限られてくる。
 よく売れる商品を置くためには、あまり売れない商品を切り捨てて、片づけなければなりません。そうしてスペースを作りださないと。
 いまのサカモトさんの文章は、売れない商品ばかりを延々と陳列している、成績の悪いダメ売り場なわけですよ。


 「なぜ」が足りていない、ということ。
 これは「説明が足りていない」とサカモトさんは理解したようですが……。
 そこに気づいたばかりで、まだその先は難しい概念かなと思いつつ、書いてみます。

 小説の読者が求めているのは「食える説明」です。
 それに対して、「わかる説明」があればOKなのがライターの仕事。読者は情報を得るために文章を読みますから、読んでわかる文章がそこにあれば、用は足りてしまうわけです。
 小説の読者というのは、なんの動機も持っていません。小説というのは、単なる暇つぶしに読まれるものですから。

 サカモトさんが、家で夕飯を食いながら、テレビのチャンネル回してる最中だったとします。たまたま目に止まったドラマがあったとして……。そのドラマに対して、なんの期待も動機も持っていませんよね?
 チャンネルを止めて見ているのは、おまけしたところで、せいぜい5秒かそこらでしょうし。ヘタしたら1、2秒ってもんでしょう。
 面白そうに思えなかったら、すぐに回してしまうつもりで、とりあえず5秒だけ見てみたりしますよね。
 いちおう見続けることに決めて、リモコンから手を離したとしても、つまんなくなってきたら、すぐにでもチャンネルを他に変えるつもりでいますよね?

 そんなもんです。
 小説というのは。そうして読まれるもの。
 よって、あんなんじゃ、客を掴まえることができないわけです。

 もっと大切に読んでもらえるものだと思っているのでしょうけど。(なんといっても他でもないこの自分の書いたモノなのだし)
 実際は、そんなもん。
 おまけして5秒が限度。

 ちなみに読み慣れている読者の読む速度というのは、文庫本見開き2ページを30秒です。1秒につき、およそ1行。
 つまり5秒間だけ見てもらえるということは、5行ぐらいは読んでもらえるということになります。

 5W1Hを冒頭3行内に込めろというのは、そのため。
 誰がいつなにをどうしようとしているシーンなのか。それはなぜゆえなのか。そこまでがきちんとワンセット揃っていて、興味の持てそうな内容を、5秒間のうちに提示しないことには、すぐにチャンネルを変えられてしまうわけです。

 サカモトさんだって、テレビから流れてくるドラマに対しては、おなじような冷酷な仕打ちをしているのですから、これはフェアってもんですよね。
 あなたの書いた小説だけ、特別扱いしてもらえる法は、どこにもありませんので。


 やや脱線しましたが。
 「わかる説明」と「食える説明」の違いの話に戻ります。
 小説では「食える説明」が必要で、それがどのくらい難しいことなのか。

 売り場の例で説明してみますか。
 二組のお客さんがあったとします。
 片方は、デジカメやシリコンオーディオを、今日買ってゆくつもりでやってきたお客さん。こちらは「買うつもり」のお客さんです。
 もう片方は、ぶらりとやって来ただけのお客さん。家電販売店に「暇つぶし」で寄ってきたお客さんです。

 この二種類の客に、商品を売りつける難しさの違い――。現場でやってる人であれば、わかりますよね?
 後者に物を売りつけるのは、ぶっちゃけ、不可能ってもんです。
 プロでも泣きが入ります。コンスタントにそれを可能とするなら、その販売員こそ、まさしくプロってもんです。

 ――が。
 小説の読者は、その後者なんです。

 そして小説家はプロですから。
 買うつもりのない客に、商品を売りつけて、コンスタントに成果を叩き出しているわけです。
 だからプロたりうる。


 んで、サカモトさんの文章が根本的に間違っているところは――。
 買わないつもりのお客さんに、買うつもりのお客さん向けの接客をしちゃっているところですね。
 しかも「買うつもりのお客さん用」としたって、不充分。
 ここで指摘や質問が飛び交っていたように、お客さんのほうからわざわざ質問してきて、それでようやくわかるという程度。
 お客さんに質問させてるようなのは、ダメ接客です。

 HIMAJINさんの話ではないですが。
 接客経験ってのは、小説を書くのに、非常に役立つものなんですが。




>2号

 昨日とか、本の裏に書く「あおり」の部分を書いていたわけだけど。
 編集さんが出した原案を元にリライトしてたりするが。そして今日は「上巻のあらすじ」だったりするが。
 誤解のないようにいうと、ちなみに普通はこれらは編集さんが書くもの。職分を越えて手を出すことを許可してくれる編集さんなので、手を出させてもらっているわけだが。

 ちなみに14W×15Lで210文字。
 無論、最後の一文字まで使い切る。ライター仕事の基本。

 あおりというのは、まあ、あらすじだわな。結末を意図的に濁してあるから厳密にはちょっと違うが。
 お前が書いてきて、「つまんねー」と俺にボツ出しされた、あれとかあれとかと、まあ似たようなものだ。
 お前のほうは800字だったが。
 こっちは210字ね。

 そのくらいの文字数で「おもしろそう」と思わせない作品は、商業的に成功が見込めないのだ。

 もちろん、その良さが読んでみないとわからない、というところにある作品も、もちろんある。
 だが食べる前に、一瞥しただけで美味しそう!――と思わせない料理が、食べてもらえることはあまりないのと同じ理屈で、210字で「面白そう」と思わせられない作品も、かなりのハンデを背負っているわけだ。

 話のスケールや発想のデカさといったものは、ここで、たいへんわかりやすい売り文句となるわけね。
 読者は退屈を払うために小説を買うわけだから、なんにせよ「新しい」ということは魅力的に映るわけだ。

 今回のお前の話には目新しいところがない。
 すくなくとも、あらすじには入っていない。
 じつはあるのだが、あらすじの文字数内に入れていないだけなのか、それともないものは入れようがないのか。どっちなのかわかんないけど。

 まあ、妥当な判断を行うと、今回の話は、あらすじ的には取るに足らない話なのだと思われる。
 まー、どこにでもあるよね、てな感じ。
 みやびさんの書く話みたいな感じ。

 あの「天帝の騎士」。じつはみやびさんは支持してるのね。「書きようによっては面白くなる」と言っている。みやびさんはどこにでもある話をモノにするタイプの作家だから、どこにでもあるタイプのあらすじを、「どこにでもある」という理由をもって否定してしまうと、自己否定になるので、肯定せざるを得ないわけだが。

 どこにでもある話を、モノにして、読める話に変える方法がある。
 また突飛でデカい話も、そのままでは奇抜なだけで読めるものとならない。たとえば「女子スモウレスラー」の話とかな。アイデアってのは、そのままじゃ生の食材なのだ。生でも食えるアイデアはごく限られたものだけであり、たいていのアイデアは加熱調理しないと食えんのだ。

 どこにでもある話と、突飛な話とを、読めるモノに変える方法は、じつは同じものなのだ。
 どちらも「地に足を付ける」ということ。
 世界構築力な。その世界を肌で感じさせることにより、納得力を出すわけだ。
 誤植じゃないよ。「説得力」じゃなくて「納得力」だよ。読者を説得したって意味がない。過程を省いて納得させうる力が「納得力」というものだ。

 それにより、どこにでもある話は精彩を得るし、突飛な話は現実味を持って迫るようになる。

 そこに必要な技術としては、感情移入させる力であったり、描写力であったりする。ジオラマ構築であるとか、描写に関わる技術全般が、すべてここに結びつく。

 描写力があれば、朝起きて歯磨きする、というなんの変哲もないシーンだって面白いものとできるし。
 描写力があれば、雪ダルマの中に潜んでいた腰ミノ乳バンドの美少女が「うっぴゃー」と奇声をあげつつ抱きついてくるシーンだって、現実にできるのだ。

 ――で、おまえの場合、その技術は付いているはずだが。最低限だけど。
 しかし世界構築のところでサボり癖を発揮していたら、技術があったって、役に立たんわけよ。

 よって、こうして脅している。
 つまんなかったら、打ち切りだぞー。アンケート最下位は速攻切り捨てだじょー。
 けけけけけ。

 あの話のタイプは「どこにでもある話」なわけだから、読ませるための方法としては、世界のリアリティ勝負なわけよ。
 地に足の付いた世界観を作り出しているかどうか。
 読者が世界を感じ取るための依代として、強く感情移入できる視点人物がきちんと立っているか。
 それは冒頭100枚を見れば、確実にわかる。
 もう絶対に100%、わかってしまう。

 白いシーツが平然と干されていたら、もう、わかってしまうわけだよ。
 あー、サボってやがんな、コイツ、って。

 冒頭100枚のうちで世界観の構築にコケていたら、残り250枚を書き連ねて、どこにでもあるストーリーを展開したいったところで意味がないわけよ。その残り250枚には見るべきところなんて、これっぽっちもないんだからさ。
 ――なので、やめさせるかどうか、そこまで見て判断するっていうことね。
 11末までに判断が付くなら、残り1ヶ月で他の話を書くことも可能だろう。

 了解?
 本当は100枚といわず、30枚ぐらいでも充分なのだが。まあ100枚ぐらいは書かせてやる。
 ジャンプも打ち切りまでは10週あるようだし。




>弟切

 そういや弟切の話。
 プロット段階で見るとか言っていたっけか。

>>題名「肺魚なボクら」(No.8683)

 んだよ。課題部屋にあげてねーのか。だめじゃん。

 で、見てみたが。
 なにか攻略課題がすり替わってしまっている気がする。
 俺の記憶が正しければ、もともとは、話に緩急を付けるという練習内容だったはずだけど。緊張と解放との繰り返しを話の中に込めてみよう、てなことだったはずだが。

 なにか途中から、弟切が「オタクの応援」とか言い出しはじめたのを覚えているけど。
 すっかりそっちが主題となってしまっているようだ。
 またなんかエウレカしちゃって、当初やろうとしていたことを忘れちゃったのかしらん?

 魚を、食う、食わないのくだりは、意味不明。
 いや、わかるけど。失われた命は食われなかったら無駄に終わる、って思想はSF者としては理解可能だが。人間の死体だって、燃やしちゃうのは、衛生的には正しいけど、生物界的には間違っているわな。捕食者である人間の死体は、屍肉漁りの生物か、もしくはバクテリアに食われなければ摂理に反するはずだ。

 しかしそれがこの話の主題とどう結びつくのか、わかんない。
 命というのは、なんであるのか――てな話なのか? これって?
 はじめのあたりは、根暗オタクが趣味の合う不思議少女をゲッチュする話のように見えるけど。テーマも「ボーイミーツガール」とか言ってるから、それで間違っていないのだと思うけど。

 頭と尻尾が別の生き物となっている、物体Xである線が濃厚だな。

 ちなみに今回の攻略課題は緩急なわけだ。
 緊張と解放とがあるなら、主題はどんなんだってかまわないが。
 どのへんが緊張状態である(つもり)なのか、どのへんが解放状態である(つもり)のか、明示すること。

 (勇気を絞って)声を掛けてみるところとか。
 うまくいって舞い上がったところから、なんか一気に突き落とされる展開だとか。
 そこから関係修復しようという必死のあがきだとかさ。

 すでに存在する部分でも、葛藤を仕掛けられるところはいくらもありそうなのに、やってないし。
 また持ち上げたり、叩き落としたり、主人公のハッピー指数を増減させる展開――ぶっちゃけ「ドラマ」がぜんぜんないし。
 ドラマってのは起伏のことな。

 平坦でクソつまんねーから、これ、リテイクなー。

 あとこれ、何枚でやるつもりなのよ?


>課題提出
No.8710 投稿日 2004年11月23日(火)16時13分 投稿者 まこと
 課題提出します。↓ここです。

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1138&e=res&lp=1125&st=0
 
 前回のリベンジです。設定は変えて、コンセプトだけ同じ。「カン違いでほろっと」でやってしまいました。HIMAJINさんの指南を守ってやったんですけど。2000字では無理がありました。

 それから、時間のはかり忘れを何度かやらかしまして、正確な時間がわからなくなりました。10時間は軽く越えています。
 時間をかけて注意をしながら作品に取り組むようになりました。あとは、要領を覚えて時間短縮を心がけます。
 
>気をつけたこと。

1.時系列順で、逆行禁止。

2.シーンは四つ。今回も、区切りの部分が怪しいかもしれない。もっと、ばっつり時間と場所が切れてないといけませんか?
 もっとばっつりの場合は、再度ばっつりでチャレンジします。
 ばっつり、は、ばっちり、の方言だったりして。標準語だと思っていますけど、通じているのでしょうか。

3・重文、複文禁止。
 文章について、弟切さんには2度にわたって丁寧に教えていただきました。現時点では下手でも素直に一文ずつ書いていきます。

 それにしたって、ぱきんぱきんとシャウエッセン(ゆでるとおいしい、ソーセージの商品名です)並の良い音させてます。ええ、ですから文章の話しをしています。
 だって、切れてしまうんです。それはもう、ぶつぶつと。
 文章力のなさを、ひしひしと感じます。
 
 兄弟子の2号さんに語り口が似てきました。
 とりあえず、なんでも真似してみようと思っています。

 その2号さんから寄せられた感想で知ったこと。

>「ふるえはじめたパンフレット」で、主人公が感動していることがわかるし。
 すいません、書いた私は主人公が感動しているって読みとれませんでした。
 何を言いだすのやら、意味がわからないでしょうね。
 
 プロットには「嘉代ホロッとする」と記されています。
 私は、シチュエーション萌えタイプなので、シーンが見えています。それを外に出そうと、必死になって書いていきました。
 それを自分で読み返します。
 このとき、分解も分析もしていないので、そのシーンだけが再現されて終わります。
 あそこで嘉代がどう思ったかなんて考えもしません。
 
 でも、2号さんは、嘉代が感動したと考えた。読みながら分解しているのでしょうね。それが分析につながり、あのシーンを感動したと解析した。
 
 すごい、恐るべし。2号というだけあって、機械仕掛けの正確さです。
 機械じゃない? 失礼いたしました。先輩でありました。ごめんなさい。

 弟切さんが、美人の描写で、細切れ分析していましたよね。皆さんの頭は、あれを、毎回、読むたびに、頭の中だけで出来るようになっているんですね。だから、じっくり読めば、単語単位でばらけた解析結果を得ることも可能なのでしょう。
 そうすると、わたしが知らなかった「感動する嘉代」を、見つけることができる。
 何もないところからプロットをくんで物語を作る。次は、分解していって、分析して、解析結果を検討する。そういうことなんですか。

 分解能、その意味と有用性、やっと理解できました。
 2号さん、感謝です。さすが先輩ですよね。
 お世辞じゃないですからね。念のために。
 
 やりかたも見せていただいたことですし、満員電車から実践していきます。
 
>新木さんへ
>満員電車のにていての質問
 
 春日さんが1000字で書いていましたので、私も1000字で良いのでしょうか?
 2000字で4つのシーンなのでしょうか?
 
 それと、1000字でも、毎日なんてきついです。読みたいものが山ほどあるし。またしても言い訳だし。

 
>書き込みを消してしまった件

 コピペをせずに、切り取りにしてしまったのです。
 アップされていない。でも、下書きも消えてる。
 さあ、大変。になってしまったという、お粗末なお話しでした。
 話題作りをしているわけでもないのですが、失敗ばかり。
 
 2時間30分、それでも、書き直す頻度が少なくなってきました。
 まこと


「大人な女の子」について
No.8711 投稿日 2004年11月23日(火)17時02分 投稿者
春日秋人
>2号さん

 ご指摘、ありがとうございました。

 さっそく質問に答えます。

>>ヒロインは勝つためにわざと「間接キスしばり」の状況を作ったんでしょうか。それとも、なんの気なしに主人公の牛乳を飲んだら、結果として罠にはめてしまったんでしょうか。

 質問の内容はこれですね。
 答え。ヒロイン――千恵は意図的に間接キスの状況を作っています。

>> 千恵は牛乳瓶を友樹に返しながら、にやりとして言った。
>>「でも、あなたがこれ飲んだら……あたしたち、間接キスなのかな?」

 そのことを表しているのは、この「にやり」の部分と、「間接キス」をわざと声に出して言っているところです。
 相手の男の子――友樹を「どきり」とさせるために、「間接キス」を意識させるために、彼女は言いました。
 考えていたのは、それくらい。
 2号さんの出してきた、周りの男子に騒がせることで友樹に意識させる、ということは考えつきませんでしたね。
 なんてこった、いつのまに教室の中は友樹と千恵の二人だけになっていたのだろー。
 間接キスを意識させて、千恵が勝利する。話をそう持っていくことだけに意識をとられて、他は後回しになっていたようです。一番最初に思いついたものをとくに疑わずに使ってしまっています。

 注:質問の答えは新木さんに罰を申し渡される前に書いていたものです。



>罰

>なぜ小学生に見えないのか。

 1、全体に騒々しさがない。
   小学校で、しかも昼休みなのだから、もっとガヤガヤしているはずである。
   せっかく「勝負」なんてものが行われているのだから、もっとノッてくる雰囲気がないといけない。

 2、千恵が冷静すぎる。
   「大人な女の子」を目指した結果ではあるのだけれど、見事に失敗している。これではただの「年上の女」である。
   千恵にも年相応の「子供らしさ」は必要である。背伸びしている感じが必要ということ。
   例えば、相手と間接キスしてしまうという状況を作り出して、相手を怖気づかせようとする。しかし相手はそんなことには気づかず、お構いなしに間接キスを実行してしまう。逆に自分だけが赤面してしまう――なんていう計画のズボラさだとか。

 3、友樹に意地がない。
   間接キスという事実にすっかり怯えてしまって、それに抵抗する意思が簡単になくなってしまいすぎている。
   自分から勝負を挑んだわけだし、引っ込みがつかなくなっているはずである。
   周囲への弁解もかねて、卑怯だなんだと、文句を言ってもよさそうなもの。最後には口で負けてしまうとしても。

 以上。舞台、千恵、友樹、それぞれについて考察してみました。
 新木さんが「これとか読んで勉強しろ」と言った「今日の5の2」と比べてみて、足りないと感じたものです。
 じつは「今日の5の2」はすでに持っている本なんですよね。というか、それを読んでいたから小学生の話でも書いてみるかー、と思ったわけで。
 「今日の5の2」を頭の隅で、こんな感じかなー、と意識しながら書いたのが「大人な女の子」。
 読んでたのに、しかもそれを少なからず意識してたのに、自分の書く話にまったく反映できていない状況――うわ、やば!

 ちなみにこれは余談ですが。
 「今日の5の2」の作者、桜場コハルさんの作品では「みなみけ」のほうが僕はおもしろいと感じています。
 こっちは小学校・中学校・高校と3人のヒロインが登場しております。それぞれの年代の感じ方の違いなどがよく分かるので、参考になります。

 http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000007139233&Action_id=121&Sza_id=A0&Rec_id=1008&Rec_lg=100813


>小学生に見せるために意識的に行った工夫

1、全体的な意識として、男はバカ。女は男を軽くあしらうもの。
  って……よく考えたらこれ「小学生に見せる工夫」ではないし。
  男子の純情。女子の背伸び。これを書こうとしてたら、まだ工夫していたと言えなくもなかったんだけど。
  これが中学生だったりすると、男が背伸びで、女は自分を見つめ中、みたいなふうになるのかなー、なんて思ったりする。

2、友樹が千恵に牛乳瓶を突きつけるという動き。オーバーリアクション。
  ここでまずガキっぽさを出そうとしている。

3、台詞での工夫。
  友樹の台詞で、
 「いいよ。そういうの、ハンデっていうんだぜ」
  とか。ハンデという言葉を知っていることで自慢している。バカな男。
  対して千恵が、
 「それじゃあコーヘーじゃないもの――かして」
  と、これまた難しい言葉を使って対抗していたりする。これは冷静な女を書こうとして、意図せずに「背伸び感」が出ているところかも。


 さて、「小学生のボーイミーツガール」を書かねば。
 とりあえず今書きかけだったシーンを小学生視点に直してみようと思います。


感想をまとめました
No.8712 投稿日 2004年11月23日(火)23時43分 投稿者 サカモト
お疲れ様です。サカモトです。

いろいろとやる事が溜まってきていますので、まず、レスを返すより先に
やりかけだった、他人の課題感想からやっていこうと思います。

>春日さん
「満員電車」から「大人な女の子」までの感想です。良ければ参考にしてみて下さい。


●1132 1000字課題 11/17 No.10 「満員電車」(1600字)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1132&e=res&lp=897&st=0

--------------------------------------------------
彼が彼女にしたことといえば、尻に触ったということしかない。尻
を触られるのを待っていたというのだろうか。まさか。そんなまさ
か……
--------------------------------------------------

 読んでみた感想なのですが、彼女が何を待っていたのかわかりませんでした。
 主人公に痴漢されることを待っていたのならば、「もっと触って下さい」ということを言うでしょう。逆に、痴漢を主人公の好意の表れと彼女がとったなら「先輩が私に気づいてくれるのを待っていました」みたいな言葉を付け足してみても良いと思います。
 あと、名無しさんも言われていたのですが、触った時の感触が凄く読みたいです(笑) というか、男なら触った感触とか、エロの要素が入った文章を期待してしまいますね。


●1134 1000字課題 11/18 No.11 「メイドが来た朝」(1200字)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1134&e=res&lp=897&st=0

--------------------------------------------------
彼女は不思議そうに首をかしげた。肩から髪がさらりとこぼれる。
 金色の髪。
--------------------------------------------------

 ここの部分、好きです。ストレートで、サラサラのさわり心地良さそうな艶のある髪を想像しました。
 


--------------------------------------------------
「待ってよ。大丈夫。俺が親父に言って、けして悪いようにはしないからさ。さすがに借金を帳消しにはできないけど、こんなやり方じゃなくて、もっとまともな解決策があるはずだから」
 ミサの顔に笑みが浮かんだ。それを見て、直人も自然と微笑んだ。
--------------------------------------------------

 ミサってここで働けなくなると、もう、借金を返せないんですよね? そうなると、やっぱり良くて風俗、悪いと臓器抜かれるとかが想像できます。
 でも、そういう後がない状況で「ココでは働かせない」と宣言され、「どうにかするから」というフォローをもらっても、不安が解消されるものでしょうか? しかも、相手は初めて会う男の子。
 もう少し、信頼関係が出来てからじゃないと、ミサが笑うのは難しいと思います。


●1136 1000字課題 11/20 No12「危機一髪」(1200字)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1136&e=res&lp=897&st=0

 出てくる文ですが、視点が統一されていないように思えます。

--------------------------------------------------
背中に感じている銃口の冷たさに、汗がひとしずく、頬を伝い落ち
ていった。
 喉が渇いていた。カラカラだ。
--------------------------------------------------

 という文ですが、背中に冷たさを感じ、喉も乾いていると書いてあるので、主人公の視点で書かれていると思います。
 でも、


--------------------------------------------------
背後からの男の声に急かされて、圭吾は渡されたバッグに札束を入
れる作業を再開した。
--------------------------------------------------

 という文は三人称の視点の様に思えます。読んでいると視点が主人公と重なったり、外からの視点に変わったりと、どこから見ているのかがわかりませんでした。

 あと、犯人が倒れる時に何か一言うとか、大きな音がするとかがあると良かったと思います。
 声も上げず、「ドサッ」などの体を崩す時の音も出さず、いきなり犯人が倒れているのは少し不自然に感じます。


●1137 1000字課題 11/20 No.13「大人な女の子」(1000字)春日秋人

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1137&e=res&lp=897&st=0

 想像してみました。雛森千恵は男の子を少しバカにした感じでしゃべるおませさん。国枝友樹は元気が良くていたずら好きなガキ大将。といったキャラクターでしょうか?
 で、読んでて思ったのですが、2人の描写が欲しかったです。性格は何となくつかめるのですが、読んでいても2人の顔が浮かんできませんでした。
多分、2人の姿が頭に浮かべば、より感情移入がしやすかったと思います。




>まことさん
 課題お疲れ様です。早速、読んだ感想を書いてみますね。

● 1125 2000字 掌編 まこと 2004/10/29(金)12:04 まこと

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1138&e=res&lp=1125&st=0

 文章は整っているように見えますが、全体的に何を伝えたいのかがわかりませんでした。あと、せっかく登場させた美紀が主人公と絡まないのは、ちょっともったいないと思いました。
 
 そして、特に首をひねったところは、高木って子何をやりたかったのかということです。
「肝試しの企画はためか?」とも思いましたがそうでもないみたいですし。かといって、美紀の攻略法を教えるためでもないですよね。
 結局、高木は主人公のことが好きで、主人公の美紀に対する気持ちを確認し、嫉妬して最後に蹴りをいれたという事なのでしょうか?
 もし良かったら、高木の意図を教えて下さい。

 最後に、シーンを変えるところは、読者にわかるように改行などを入れて方が良いと思います。

以上、まず他人の課題の指摘のみ上げさせて頂きました。
「なぜこの指摘?」という理由は説明したつもりなのですが
指摘の内容が分かりにくいなどありましたら、ご指摘お願いします。

●所要時間:2時間半


勤労感謝
No.8713 投稿日 2004年11月24日(水)00時35分 投稿者
名無し君2号
 本日は、勤労感謝の日にございます。休日なのでございます。
 ……なんか、ごめんなさい。勤労してなくて、ごめんなさい。毎日が日曜日で、ごめんなさい。




>長編

>>本当は100枚といわず、30枚ぐらいでも充分なのだが。まあ100枚ぐらいは書かせてやる。

 いいや、30枚で充分だ!

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1141&e=res&lp=1139&st=0

 っていうかすんません。満ちあふれていた自信が、書き進めてゆくうちにどんどんとしぼんでゆきます。わたくし、ただいまカスカスでございます。
 くっはー! ファンタジーって書くの難しー!
 とりあえずですが、こちら読んでみてくださいな。そして罵倒してみてくださいな。くほほ。

 現在、50枚まで書きあげました。
 あっれー? おかしいなー。月末までに一本書きあげるつもりだったんだけどなー。一日20枚書ければいけるはずなんだけどなー。




>小学生とはなんぞや

 リアル(っぽくオトナな私が感じる)小学生像を描いた作品です。

 「団地ともお」

http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000007126318&Action_id=121&Sza_id=C0

 週間ビッグコミックスピリッツ連載中です。
 ともおという、バカなんだけど元気いっぱいな少年が主人公の話。メインは小学生像を描くことではないんですが、ともかく小学生っぽさは出まくりです。


 「S60チルドレン」

http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000007126694&Action_id=121&Sza_id=C0

 イブニング連載中。
 これは小学生たちが主人公。時代こそ昭和60年代ですが、小学生っぽさは素晴らしいです。子供なりに悩みがあり、それは大人から見ればちっぽけであっても、当人にとっては大事件であって……というのが上手いと思う。


 「今日の5の2」は、そこはかとなく(?)エロスぅなのがよろしいと思いました。ちなみに、単行本未収録のエピソードがあるのはご存じか。スクール水着が出てくる話ですよ。ミズカケミズカケ!

 と思ったら、ちゃんと「みなみけ」に収録されてるのね。よかったよかった。

 ……なにを調べているんだろうなあ、私。(今夜も月が、きれい)




>まことさん

>>プロットには「嘉代ホロッとする」と記されています。
>>私は、シチュエーション萌えタイプなので、シーンが見えています。それを外に出そうと、必死になって書いていきました。
>>それを自分で読み返します。
>>このとき、分解も分析もしていないので、そのシーンだけが再現されて終わります。
>>あそこで嘉代がどう思ったかなんて考えもしません。

 つまり、まことさんは天然だってことですね。
 おっと、褒めてますよ! 「天然で描写をわかっている」ってことです。ナチュラル・ボーン・ディスクライブですね。ちなみにディスクライブは和英辞書で「描写」をひいて出てきた「describe」をそのまんま書いたものですから、果たして英語として正しいかどうかは知りません。答えは友よ、風に吹かれている。

 べつにそのままでいいと思いますよ。
 書いたものが自然に描写になっているんだったら、問題ないじゃないですか。

 私はですね……描写ができない男だったわけです。それから、どうにかして描写の真似事ができるようにまでしていったわけです。
 だから分析らしきこともできる……?

 ――ちゅうか、そうだ。
 やらされた。やらされたんです、分析。

 描写のかけらもない私の文章を、だれかさんにリライトされて。
 ほっておいたら「てめえコノヤロウ、わざわざプロが書いたもんを捨てるなんざなにさまのつもりだコラ、沈めるぞコラ。食わんかい。骨までしゃぶらんかい。骨は油であげてぽりぽりかじらんかい。埋めるぞコラ。そして耕すぞコラ。分析じゃブンセキ」ってシメられて。
 しょうがないので、泣きながらやりましたよ。一文ずつ解析しましたよ。

 そういうことを何度かやらされると、分析とかできるようになるっぽいです。
 まあ、もうしばらくすると――だれかさんがタメ口になるころかなあ。勝手にリライトされて、脅しあげられるときが来ると思いますんで、まあ、それまでは、あるがままでいいんじゃないでしょうか。

 無理に考えて書こうとすると、筆が止まっちゃうんじゃないかな、と危惧します。


>>でも、2号さんは、嘉代が感動したと考えた。読みながら分解しているのでしょうね。それが分析につながり、あのシーンを感動したと解析した。

 いえ、だれでもそこは嘉代――おばあちゃんが感動したとわかると思うんですけども。

 でも「嘉代は感動した」なんて書いてませんよね。
 それでも読者には伝わった。私も感じた。さて、それはなんだろう、と考えてみると、ああ、パンフレットぶるぶるね、と。



>「僕の苦手なお化けとあいつと」 2000字課題 NO・3 11/23

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1138&e=res&lp=1125&st=0

 すみません。なんのこっちゃかよくわかりませんでした。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 校庭でかげろうがゆれている。渡瀬は、窓から見下ろしていた。手でパンを細かくちぎっては、口へはこんでいる。
「先生! 渡瀬君が肝だめし大会したいって言ってます」
 高木が立ちあがった。高校生にしては背が高いほうだろう。
「肝だめしねぇ、したいか?」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 まず、いまはなんの時間なのか。
 授業か、昼食か、ホームルームか。なんで主人公はパンを食べているのか。先生に対して「肝だめし大会をしたい」と意見するということは、なにか議題を話しあっているのか。それなのに、主人公はつまみぐい?


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「話聞けって。ゴールだよ。ゴール」
「だから、なんだよ!」
「だから、よくがんばったよ、渡瀬。さっきのは嘘だ」
 渡瀬の尻は、高木の膝に、けりあげられた。痛みはなかった。
「悪く思うなよ。おまえが怖がりだなんて、知らなかったんだからな」
 高木の背に、かけよるクラスメイトが見える。その背が一段と大きく感じられた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 これはラストですが。
 なにがゴールなのか。なにを高木は確かめたかったのか。ぜんぜん私はわからなかったです。

 今回の話は、2000字で収まる長さじゃないですよね。しっかり書くと、原稿用紙20枚にはなると思います。そこから縮めて、どうにか10枚になりましょうか。
 どうしても2000字にするのであれば、冒頭のホームルームはいらないです。途中の、肝だめしの組み合わせを決めるくじ引きもいらない。男ふたりが肝だめしをやっている場面から書けば、なんとか収まりそうです。

 うん。
 今回は削りすぎですね。さっぱりわからんちんでした。




>サカモトさん

 「名無しさん」というのがすごい新鮮でした。
 いい! それ、いい! たしかにそうです。2号じゃなくて、私は名無しさんなんです。うおお。




 レスには1時間。じゃ。


勤労感謝の日
No.8714 投稿日 2004年11月24日(水)00時46分 投稿者 弟切 千隼
 今日(11/23)は勤労感謝の日でした。なぜこの日が勤労感謝の日になったのかといえば、もともとは、お米の収穫に対する感謝祭だったからです。十一月の下旬ともなれば、晩生の稲でも刈り取りが終わり、新米ができる頃ですね。
 農家の人たちが一生懸命働いた結果、お米ができるのは、今も昔も同じです。感謝を込めて、お米を味わいたいものです。



>自己課題「肺魚なボクら」

 プロットを課題部屋に上げ忘れていました。失礼しました。
 不十分なものではありますが、以下にプロットを上げておきます。

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1142&e=res&lp=1061&st=0


>> なにか攻略課題がすり替わってしまっている気がする。
>> 俺の記憶が正しければ、もともとは、話に緩急を付けるという練習内容だったはずだけど。緊張と解放との繰り返しを話の中に込めてみよう、てなことだったはずだが。
>>
>> なにか途中から、弟切が「オタクの応援」とか言い出しはじめたのを覚えているけど。
>> すっかりそっちが主題となってしまっているようだ。
(新木さんのNo.8709の書きこみより)

 プロットを読み返してみました。確かに、今のままでは、話の緩急よりも「おたくの応援」のほうが目立ってしまっていますね。
 話の緩急のほうを主にできるよう、作り直します。

 話のテーマは、今と同じ「ボーイミーツガール」で行きます。これは、普遍的に共感してもらいやすいテーマですから。
「読者層を絞る」練習のためにも、「おたく少年が、話の合う少女と出会う」という筋はそのままにします。


 今の弟切のプロットは、頭と尻尾が別の生き物になっているようです。ちゃんとした生き物にするには、首尾一貫した筋が通っていなければなりません。筋が通っているかどうかを確認するために、極力簡素な筋を作ってみました。
 まず、起(頭)と結(尾)を決めます。


起:
 おたく少年が、少女と出会う。

結:
 おたく少年は少女と仲良くなる。


 この起と結なら、筋は通っていますね。この起と結に、承と転を加えます。


起:
 おたく少年が、少女と出会う。

承:
 おたく少年は、少女と趣味の話が合う。

転:
 おたく少年は、趣味の話で少女と意見が食い違う。少女の言い分が正しいと認める。

結:
 おたく少年は少女と仲良くなる。


 出会って(起)、話が合って(承)、仲良くなる(結)――だけでは、あまりにも真っ直ぐすぎて面白くありません。途中に事態をひっくり返す「転」がありませんと。
 この話は、主人公が「はまっている趣味を持つ人」なので、その趣味に関わる転を作ってみました。



 新木さんがおっしゃるとおり、物語は、起伏がなければいけませんね。言い換えれば、登場人物が「幸せ〜」と感じたり、逆にずーんと落ち込んだり、という感情のめりはりがなければいけません。
 こういった感情のめりはりが、緊張と解放の繰り返しになるわけですね。

 程よい緊張と解放の繰り返しを作るために、主人公の心情に沿った起承転結を書いてみます。


起:
 おたく少年が、恋愛の対象となり得る未知の異性に出遭ってどきどき。声をかけるかかけまいか葛藤する(緊張)。→思いきって声をかけたら、にこやかに応対してくれた(解放)。

承:
 おたく少年は、話が通じるだろうかと懸念しながら趣味の話をする(緊張)。→少女が話を理解して応えてくれたので、喜ぶ(解放)。

転:
 おたく少年は、趣味の話題で少女に反論される。反論を返したところ、さらに反論される(緊張)。→考えてみると、少女の言い分が正しいと少年は納得する。少女も言い過ぎたと謝る(解放)。

結:
 おたく少年は、浅薄な反論をしたことで、少女が自分を軽蔑したのではないかと恐れる(緊張)。→少女が、話ができて楽しかったと言う。また話したいからまた会おう、と二人は約束する(解放)。


 ヒロインの側についても、こういう起承転結を作るべきですね。
 ただし、この話の場合、ヒロインは受身になるので、主人公ほどきれいに「緊張→解放」の繰り返しが並ばないかも知れません。それでも作ってみて、おかしなところがなければ、上記の起承転結に肉を付けてゆきます。

 上記の新たな起承転結も、課題部屋に上げておきます。

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1143&e=res&lp=1061&st=0


見やすいでしょうか?
No.8715 投稿日 2004年11月24日(水)02時09分 投稿者 サカモト
お疲れ様です。山田です。

>新木さん

>引用部分と、レスの文章との区別が付きにくいです。
> 文章の引用部分を示す記号と、話題の宛先を示す記号とが、どちら
>も「>」となっているので、激しくわかりにくいです。両者が一目で
>区別できるように工夫すること。
> また引用部分の直後に自分のレスを書いてますが、どこまでが引用
>で、どこからが自分の言葉なのか、一目で判別の付くように工夫する
>こと。

 引用部分は半角の「>」を使用し改行を上下に付けることで、区別出来るようにしました。
 また、作品からの引用文は「>>」をつけるか、「――」で囲うことで対応します。


>>むしろ、「人員不足の実態とその対策」から説明してった方ががわかりやすいよねと、激しく勘違いをしていました。
> あと、ここだけど。
> 人員不足を書いたほうがいいと誤解していた「理由」を説明すること。

 人員不足を書いたのは、販売応援がお店で必要とされる理由だからです。
 販売応援という馴染みの薄い業務が何故あるのかを知って、次に仕事の内容を書けば、
 より業務について理解しやすいと思っていました。
 商品の説明でも何故必要なのかを話すと、より相手に伝わり易かったためです。
 成り立ちから入り、内容を話していこうと思っていました。


> 常に「なぜ」を伝え忘れてしまうんだなぁ。サカモトさんは。どう
>して「なぜ」を伝えなくても相手がわかってくれると錯覚してしまうのか、自分の心を見つめて、そこを解明してくること。

 常に会話が、相手の聞き返しを前提として話していたためだと思います。 相手が聞き返した部分を更に説明していく会話の方が楽であるため、無意識のうちにそういうしゃべり方・書き方をとってしまっているのだと思います。
 ただ、その分、相手の事を深く考えずに答えを求めてしまうため、他人の意図を読み取ることが苦手となっています。
 また、仕事のやりとりや通常会話では、察っしが悪いという欠点となって現れています。
 対策としては、相手の立場に立って書くことを続けることでしょうか。


>>機械的な返答をして、物語を動かす用にだしてたんで性別はあまり考えてなかったです
(汗)
> ここについても、説明すること。
>キャラクターを物語を動かすために出していたと書いてあるようですけど。キャラと
>うのをなんだと思っているのかなと。

 キャラクターは自分の一部が物語の中に入ったモノだと思っています。
 また、物語を作る時に、それぞれのキャラクターに対して、解説役などの役割を振って考えていくことが多いです。
 ですので、主人公を支える自分のつもりで書いていました。


>あとそれから、「次から」ではなくて、いま反映させること。
>毎日継続して課題をやっている人間の場合には、手を止めずにどんどん次を書けという指
示を出すこともありますけど。
>はじめから手が止まっている場合には、見つけた問題点は、その場で直していったほう
>がいいです。

 わかりました。
 今まで出された指摘をまとめて、改善した文を明日にはアップします。


いろいろ
No.8716 投稿日 2004年11月24日(水)07時00分 投稿者
新木 伸
>春日

 「子供らしさ」って、なんなんだよ、そりゃ?
 「○○らしさ」とか言ってる時点で、わかっちゃいないんだっつーの。
 「女の子らしさ」だとか、「生徒会長らしさ」とか、「先生らしさ」とか、「宇宙人らしさ」とか、そんなものは存在しないんだよ。

 「子供」なんてものがあると思ってるやつが、子供が描けるつもりで子供を出してくると、ああいう中身は大人で服装と背格好だけのコスプレしてる「設定だけ小学生」が出てくることになる。

 「子供」なんてものは、ないのね。
 よって「子供らしい」なんてものもない。
 11年分の人生経験を備えたヒトの個体がそこにいるだけだ。

 「宇宙人」だって、そうだろ?
 地球と違う生態系の中で生まれ、地球と違う文化で育ち、恒星間を渡る方法を独自開発して、地球に訪れた生命体がいるわけだよな。
 「宇宙人らしい」とかいう観念イメージを当てはめとけば、宇宙人に見えると思ってるヌルいやつらが造形できるのは、せいぜいエセ宇宙人だ。
 だいたい地球人はこれまで宇宙人の一匹だって見たこともないのに、「宇宙人らしい」ってのはなんなんだよ、そりゃよ。合ってるはずねーだろ、そんないいかげんなイメージが。
 「子供らしい」をあてはめれば子供に見えると思っているお前の方法論で造形できるのも、エセ子供なわけだ。


 18年だか20年だか、お前の年齢なんかもう忘れたけど。
 その高さから見下ろして、「子供ってこんなだよな〜」とやるのではなく。
 10年だか11年だかしか生きていなくて、小学校と塾と家とコンビニとの往復しか世界がなく、世の中のことはテレビでしか知らない――そういう立場の「ヒト」の目線に立って、なにが見えるか、その人間はどういう常識を持っているのか、そう考えてゆくわけだよ。
 そうでなければ、命の通ったキャラにはならん。

 「今日の5の2」のなかで、乳歯が抜けてる女の子がいたろ?
 あれだって、20歳の大人から見りゃ、「永久歯の生える前は乳歯が残っている」と、乳歯が生え替わる先にあるものを知っている。その目線で見ることになるわけだ。
 いまお前の口の中はすべて永久歯になっている。だが乳歯の頃もあったよな。両方の時代の記憶を持っていて、おまえは両方の体験を備えている。
 だが11年しか生きてないヒトには、その「先」の経験がないわけ。「すべて永久歯になっている」ほうの体験は持ちあわせていないわけ。「乳歯が残ってるいまの自分」しか知らないわけ。「乳歯がない自分」ってのは、未知の自分であるわけ。

 11年より先の体験がない人間の視野からは、なにが見えているのか、なにが見えないのか。
 見えている物事の範囲と、ブラインドになっている部分。
 その分布パターンは、20歳の人間とは明らかに違うわけだよ。

 また男の子と女の子とでも、もちろん違う。
 女の子は初潮以降、毎月へんなもんが来てるわな。時代設定にもよるだろうけど、まあ半分ぐらいは初潮済みのはず。男の子はたいてい精通はまだのはずだよな。
 女の子は胸が膨らんできてファーストブラをしてみた子もいれば、まだぜんぜんつるぺたな子もいるだろう。

>>1、全体的な意識として、男はバカ。女は男を軽くあしらうもの。

 この違いがなぜ生じてくるのか。おまえは原因を考えもせず、結果だけを薄っぺらくなぞっているだけだ。

 アマチュアはバカで、プロはアマチュアを軽く扱うもの。――こういう現象だけを捉えて、バカなアマチュアと、それを小馬鹿にするやつとを登場させておけば、片方はアマチュアで、片方はプロっぽく見えるわけか?
 んなことは、シロウトだってやれるんだよ。なんの工夫もいらねー。
 なぜ男の子はバカなのか。なぜ女の子は軽く扱うのか。物事の原因と理由にまで踏み込んでいかなきゃ、本物っぽいキャラを物語の中に登場させられないんだ。

 20歳の男――しかもやや平均から外れるお前の視野をそのまんまコピーして、場所だけ小学校の教室にして、小学生でござい、とかやってたって、キモいだけで、ぜんぜん小学生に見えねーんだよ。

 小賢しいアホが作ったニセモンなんか、読者様は読みたかねーんだよ。
 ホンモノが市場には出回ってるんだから、そっち読めばいいことだ。



>>じつは「今日の5の2」はすでに持っている本なんですよね。というか、それを読んでいたから小学生の話でも書いてみるかー、と思ったわけで。

 知ってるよ。
 んなもん見ればわかるわ。カミングアウトしなけりゃバレてないと思っているのは、この世でお前ひとりだ。
 ぬるいサル真似しようとしていたところまで見え見えだ。
 どうせ真似るなら、完コピしてみろ。


>>で、読んでて思ったのですが、2人の描写が欲しかったです。性格は何となくつかめるのですが、読んでいても2人の顔が浮かんできませんでした。

 サカモトさんのこの指摘に関して。
 外見描写と称して、外見の説明文を書いてくるなよ。
 なに着てるとか、どんな髪型をしているとか。そんなくだらんデータを羅列して説明して、読み手の想像力に委ねるのではなくて、読者の脳裏に直接浮かばせるわけね。だいたいそんなもんいちいち書いてたら、1000字ぽっち、すぐに埋まっちまうわい。
 また視点保持者が注目してもいないのに、舐めるように上から下まで観察してたら、そもそも変だしな。
 春日の場合は書いたやつを直さないでいいから、次に書くやつで反映させること。
 服装や髪型、目鼻立ちや顔立ちの雰囲気など。具体的なデータは一語も書かず、どうすれば読者の脳裏にイメージを浮かばせられるか、考えてみること。





>まことさん

 課題部屋への書き込み時のタイトル。
 必要な情報が足りていません。他の人のものを見て工夫すること。


 いまのまことさんの課題は、もうちょっと早く書くこと。
 2000字を2〜3時間ぐらいで書いて、二日に1本くらいで出してこれるようになるといいのですけど。
 小説を書こうとする人間には、先天的に描写が欠けるやつと、先天的に筋のとっちらかるやつとがいまして――。
 頭の中にシーンが浮かんでいるのと、頭の中に筋が浮かんでいるのと、どっちかってことですが。
 まことさんは前者で、春日とか2号とかサカモトさんとかは、後者のほうです。
 先天的にどちらも欠けない特異な人もいますけど、そういう人は「プロになろう」と思ったらプロになれてる人なので、この場所では取り扱いません。

 筋が欠けるタイプの人は、筋の最小単位を修めるために、起承転結の揃う2000字ぐらいでやらないと、意味がない。

 まあどちらのタイプだったとしても、まず書くこと自体に慣れないことには、話にならならいのですが。
 書くのが遅すぎる場合は、まず1000字を量産して、書くことを日常にしないといけないないわけで――。それで1000字やりますかと言ってみたわけです。




>弟切

 タメがなさすぎ。
 葛藤ってのは、葛藤してる経過がなかったら、葛藤にならんのよ。
 「声かけたいな→かけた」てな、ひどく短時間の出来事で、主人公に葛藤があったのだと悟れってのは、無茶ってもんだ。こちとらニュータイプじゃないんだし。そんな洞察力はないんだし。一瞬のうちに猛スピードで展開される葛藤を認識しきるだけの能力はない。

 もっとゆっくり見せろっていうの。
 急ぎすぎっていうのは、起のなかに、出会って葛藤して決意して受容されて、と、全展開が入っていることもある。高さのある山を作るためには、それだけの裾野の大きさが必要なわけだ。裾野が小さいから、

 たとえば前の下着屋の話で、俺が出した改稿プランのほうでは、お姉さま方のなかに男一人の状況を作って緊張状況を作ってみたり、やり手で気むずかしいお局様を陥落してこいと命じられたりして、緩急付けてただろ。
 話の中で開始して終わらせる山だと、裾野の面積が話の中の尺分しか取れないから、どうしても頂の高さも低くなってしまう。しかし裾野の片側を「話の外」に追い出してみたり、なんなら両側ともシーンの外に追い出したりしてみれば、充分な頂の高さ取れるわけね。
 どういうことかというと、主人公が少女に声をかけたいな、と思いはじめた瞬間は、この話の中にあるのではなくて、もっと前に持ってゆくとかだ。
 この金魚屋のこいつは、数日なり、一週間なり、三週間なり、数ヶ月なり前から、ずっと名前も知らないあの子に話しかけたいなーと思っていたわけだ。その想いに、今日、その葛藤に蹴りをつける。――てなことにすれば、緊張状態の山は自動的に高くなるだろ。

 あと現在の流れにこだわりすぎ。
 リテイクなんだから、すべて作り直すぐらいしてこい。リテイクってのは、やり直しってことな。
 「変えてきました」なんて言いつつ、ぜんぜん変わってねーじゃんかよ。
 出会うきっかけのところもそうだし、口論して向こうが正しいと認めるところもそうだし。

 より強い緊張状態を作り出すシチュエーションや展開のアイデア出しはやったのか?
 口論して、主人公のほうが正しいとか。口論して、どっちも間違ってたとか。口論して、喧嘩別れになってしまうとか。「口論」という展開ひとつとったって、いくつもの並行物語への分岐があるわけだ。どれがいちばん強い緊張状態を作りだすんだ?
 また口論でいいのか? 飼い始めた肺魚が死んだとか具合悪くなったとか盗まれたとか、猫に襲われたとか釣りキチに釣られちゃったとか、彼女が肺魚を放流して自然に還しちゃうとか、主人公よりもっとサカナに詳しいやつが彼女にモーションかけにゆくとか、そうした別の展開のほうが、より強く緊張を作り出したりしないかどうか、検証してみたのか?

 まず、いまあるものは全部捨てろ。
 残しておくのは、「男の子」が「肺魚」をきっかけに「女の子」と親密になるという骨部分ぐらいだ。

 プロットってのは、練るためにあるわけ。
 練らないんだったら、なにもプロットとなんて書かなくていーの。
 本編を書いてしまうより100倍も簡単に、全編通して展望してしまえるわけだ。だったら100倍の数を作れってーの。
 こんなふうに書いているあいだに、俺は20本や30本、「男の子」「女の子」「肺魚がきっかけ」でもって、話を作っちまったぞ。




>サカモトさん

 ところで「山田です」って?


>>人員不足を書いたのは、販売応援がお店で必要とされる理由だからです。

 特徴から攻める方式ですか。
 そういえば「CD−Rとなにか」ということを説明させたとき、「書きこみ可能なことが特徴です」と答えた者がいるけども……。

 しかしその方法は、説明を行う相手が、CDがなにかということを、すでに熟知しているときしか成立しませんよね。
 「CDってなんじゃらほい?」という、レコード時代から時間の止まっているお年寄りに向けて、書き換え可能なCDと言ってみたところで、なんの説明にもなりません。
 まずCDがなにかっていう、そこからわからないんですから。

 同様に――。
 「販売応援という仕事は、販売を応援する仕事です」と言ってみても、「販売」の業務がわからない人にとっては、なんの説明にもならないわけです。
 ●●応援という仕事は、●●を応援する仕事です、と言っているようなものです。あたりまえのことを繰り返しているだけ。
 ●●は未知の言葉であるので、いま伏せ字にしてあります。


 聞き直し前提で話しているということ。
 小説というのは、文字を通しての一方通行のコミュニケーションなので、相手は聞き返してくれません。そして聞き返しを要することが3度起きると、その小説は読み捨てにされます。
 読者はそれ以上のフラストレーションを溜め込みたくないですし。わからなくてイラついたって、作者の襟首掴んで小一時間問い詰めることもできませんし。
 ミス3回起こすと、クビになるってことです。
 この3回というのは、温厚で気長で好意的な読者相手の話であって、通常はミス1回で読み捨てにされます。

 また掲示板におけるコミュニケートも、いちおう聞き返しは可能でありますが、最短で往復1日、ややもすると数日規模の時間がかかります。
 よって実質的には、聞き返し不能だと思っていたほうがいいです。
 小説においてと同じことなので、こうして訓練に利用していますが。
 小説書くなら、聞き返し前提での会話は、すっぱりやめること。

 まあ分室の場合には、聞き直し3回は怒鳴りつけられる程度のことですが。


 キャラについての回答は、意味不明なので書き直してください。
 聞き返す必要が出ないように説明すること。どこがわからなかったのかも今回は言いませんので。


 ところで、なんだか最近、「MPなんたらプレイヤー」なるものが出まわっているみたいですけど。このあいだ売り場に行ったら、いままで見たことのないコーナーが、他の商品を押しのけて新設されていて、なんかリモコンみたいな小さいやつがたくさん並んでいましたが。
 よくわからなかったんで、そのまま帰ってきましたけど。
 あれって、なんなんでしょうか?





>2号

 俺は百枚書いたら見せろと言ったのであって、引導渡してもらいたいから早めに三十枚で見せにかかるとか、そんな魂胆見え見えのコスい手に付き合って罵倒してやるほど、暇でもないんだが。
 今日は飲み会に出かける前に、あとがきと上巻のあらすじと、両方書かなきゃならんのだが。

 で、眺めた結果。

 つまんね。

 ていうか、どこを自分で面白いと思っているわけ? どこか面白いと思ってるお前のほうが面白いわ。

 崖っぷちを、女の子に言われて花かなにか取りに行かされてるだろ。そして落ちるわな。
 この間、立ってるキャラは0名。
 崖下りの発端となってる女の子は声だけの存在。

 起きている出来事は少ねぇわ。
 立ってるキャラはいねぇわ。よって感情移入する対象もねーわ。
 なら描写に力注いでいるのかと思いきや、崖にいるはずなのに、崖っぷち感が全然ありゃしねぇわ。
 その後の村に移動したシーンのほうだって、産業革命以前の生活の香りが漂ってこねーし。自給自足の世界だろ。娯楽といえば祭りと、女の子とイチャつくぐらいしかない世界だろ。鉄が貴重品の世界だろ。そして旅するのは命がけの世界だろ。
 抗生物質もない世界だろ。なんてことない病気や怪我が命取りになる世界だろ。縫わねばならないような傷を作ったら、化膿が止められず、ぽろぽろ人が死んでゆく世界だろ。

 物の考え方からして、現代人と違うんだよ。
 なのにおまえのエセファンタジーでは、娯楽や鉄製品の受け取りかたや、女の子との接しかたやらが、まんま現代人の延長感覚なんだよ。

 てめーはナウシカでも見てケンキューしやがれ。
 あそこの姫さまは、王蟲の目玉の殻やら甲羅やらを、ありがたそうにお持ち帰りしてたろ。姫さまのクセに意外と貧乏性だろ。谷にやってくる旅人のオッちゃんは希有で英雄的な存在だったろ。メーヴェで飛び回るのも遊んでいるわけではなく、風使いの訓練だったわけだろ。何代も前からの鉄器(セラミック器)を、ちびちび使い回していたろ。
 生活感ってのは、そういうもんなんだよ。

 姫さまが暇をもてあましていて、あの花取ってー、てなふうに、牧歌的な暇潰しをしていられるのは、衣食住すべて満ち足りていて、働かなくても生きていける現代人の発想なんだよ。

 退屈の極みとされる「指輪物語」であっても、ホビット荘の生活を事細かに書いてあるぞ。「ホビット」という種族が実在しているような生活感がある。そのホビット荘のシーンで挫折してしまうやつが多いのだけど。



 フカオモのときには、世界観に見るべきところはなかったが、冒頭ワンシーンのあいだにキャラは2名きっちり立ててあったし、出来事も色々と発生していたし。

 最低限、キャラが立っているなら、こんな安っぽいアニメやら、手抜きのエロゲーみたいなサボりまくった世界観でも、たいした出来事が起きてなくても、まあ見られるものになったりするが――。
 キャラも立ってねーんだから、もう、どれひとつ見ることねーな。

 そうした意味では、まだ「彼女はこん、とかわいく咳をして」のほうが、見るところがある。
 これ、キツネ娘のほかに、他にも色々と○○娘を出してゆく方針で。
 とりあえず30枚ぐらい見せてみそ。3〜4シーンな。おそらく本命、対抗、大穴、ぐらいの娘らが揃うはずだが。
 あと主人公、学生よか、教師とかのほうが面白くね?
 んで、一冊通しての緊張感維持の仕掛けは、「いつ喰われちゃうの?」ってとこな。

 いまのエセファンタジーは、一時中断な。
 どーしても書きたいっていうなら、失敗することを目的として、先に350枚書いちまってもいいけど。

 おまえの場合には――。
 ヘタにプロット立てさせず、ゆきあたりばったりで突き進ませたほうが、いいのかしらん?
 「だってプロットにあるから」とかいう変な理由で、つまんねぇシーンを冒頭に配置してくるし。
 フカオモのときみたく、毎回ごとに、「その回がつまんなかったら速攻で打ち切り」としておいたほうが、つまんねぇシーンが書けなくなっていーだろ。
 その方式でやってたら、今回のこの――なんてったっけ? このエセファンタジーのタイトル? まあ、いっか。
 毎回ごとに打ち切りが裁かれる方式でやっていたら、このエセファンタジーなんぞ、最初の1回の崖っぷちの回で、もう打ち切り確定だ。
 だってなんにも面白くないもん!

 頭の一行目から終わりの一行まで、どの3500文字(5ページ)をとってみても面白くなければならない。――なんていう、プロなら本能でわきまえてる、そんなあたりまえの理屈。

 どーしてアマチュアは、わっかんねーのかな?
 どうして冒頭シーンをおろそかにするのかなー?
 冒頭シーンこそ、最も大事なんだがなー。

 「そのシーンは構成上必要だから」なんていう理由で、読者は一行たりとも我慢してはくれんのだが。
 ジャンプ漫画だってそうだろ?
 あと10話もすれば面白くなるから――なんて理由で、そのクソつまらない回を我慢して読んだりしないだろ。
 てゆうか、そもそも、先にどんな展開が待つのか、作者以外のやつは知るわけねーんだしー。


感想に対するお礼
No.8717 投稿日 2004年11月24日(水)13時34分 投稿者 まこと
>名無しさん(に呼び方変えますね)、サカモトさん、

 感想の返信をさせていただきます。
 
 なんのこっちゃにしてしまった原因を考えてみました。
 この作品で、私には譲れないところがひとつありました。
 リベンジです。
 何考えているんでしょう。

 作品の中身にこだわらずに、前回の失敗にこだわってしまったのです。
 枚数に対し、無理だと感じつつ、自分を押さえきれなかった。
 やちゃってから、考えました。
 いえ、違います。
 指摘されてから、やっと、考えました。

 ですから、キャラクターに意図がありません。かわいそうに。
 意味もなく、私のためだけに動いています。
 突然意見を述べてみたり、笑うのも、怒るのも、私の都合のためでした。
 情熱の方向が、中編を書いた時にまで戻ってしまいました。
 
 読み手の方を無視しています。自分のためだけに書かれた話なんて、誰が読むんでしょう。毎回感想を寄せていただけるもので、調子に乗っていました。
 方向見失って暴走できる、そういう自分が怖くてブルってます。
 方向を転換して正しい軌道に乗れるように、これからもご指導、ご協力よろしくおねがいします。


>新木さん
 考えてみたのですけど、私も、1000字からやっていきたいと思います。

 満員電車から1000字でお願いします。
 ワンシーンで書きます。
 2000字で4シーン書けるくらいの力がついてから、改めて挑戦してみます。

 もうひとつ、聖者の里の件
 パソコンで打つのならできそうだったので、休日使ってチャレンジしました。
 リズムをつかむまではいかなかったと思います。けれど、じっくり物語りに親しむ、ということを知りました。
 
 これまでは、スピードを重視していたのです。次もあるからと気が焦って、早く読んでしまいたかった。
 ちゃんと読む。
 目的とは違ったのですけれど、いい練習になったと思います。
 でも、甘くみてました。パソコンで打つからといっても、あの量だと、結構苦しかった。腰も首も悲鳴をあげていました。
 

40分でした。
まこと


ヤバイ・・・・・・
No.8718 投稿日 2004年11月24日(水)16時53分 投稿者 サカモト
 お疲れ様です。
 自分で決めた締め切りを破りまくっている駄目サカモトです。

 ちょっと時間がなくて焦り気味。
 
 「ジブリ」についての説明をUPします。
  ↓↓↓
 
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1144&e=res&lp=1144&st=0

 意外とジブリの会社情報などが見つからずに時間かかってしまいました。
 よければ、新聞の記事でも読むような感じでさらっと目を通してみて下さい。

 レスについては、後ほど書き込みします。
 
 失礼します。


落ちこんでいるひまもなし
No.8719 投稿日 2004年11月24日(水)23時43分 投稿者
名無し君2号
 なにをどうしようが、時間は自分勝手に過ぎてゆくの。そしてもう帰ってきやしないんだヘイヘイホー。




>似非エセえっさっさー

>>てめーはナウシカでも見てケンキューしやがれ。
>>あそこの姫さまは、王蟲の目玉の殻やら甲羅やらを、ありがたそうにお持ち帰りしてたろ。姫さまのクセに意外と貧乏性だろ。谷にやってくる旅人のオッちゃんは希有で英雄的な存在だったろ。メーヴェで飛び回るのも遊んでいるわけではなく、風使いの訓練だったわけだろ。何代も前からの鉄器(セラミック器)を、ちびちび使い回していたろ。
>>生活感ってのは、そういうもんなんだよ。

 んーと、風の谷の世界は、谷から一歩外に出れば、毒の空気に満ち、異形の生き物が飛び交う、人の生きれぬ地獄だったはずです。んなとこ旅して回っていたら、たしかにオッちゃんは漢のなかの漢になりますが。

 いちど滅んだあとの世界と、これから成長してゆく世界とでは、またあり方は違う。

 ――いや、わかってますよ。
 「そんなことはオレはわかっとるわい」ということはわかってます。じゃなきゃSFなんか書けないのだし。いや、まだ読んでないんスけど。あとスペースオペラみたいスけど。自分、そのあたりの違い、よくわかんないんスけど。

 ヒロインがなんにも仕事をさせてもらえないのも、外から帰ってきた主人公パパがそれほど超人扱いされてないのも、主人公があっさり山刀を捨てたのも、それぞれ理由は説明できるもん。
 ですが――そんなことしても意味がないからやんねっス。
 そもそも主人公がいる村自体がこの世界のなかでも特殊例なんですけどね。まあそこはよいのです。(よくはないのだが)


 痛いのはこっちでーす。

>>つまんね。
>>ていうか、どこを自分で面白いと思っているわけ? どこか面白いと思ってるお前のほうが面白いわ。

 あいかわらず罵倒の言葉が冴えてますな! 名刀の切れ味ですな!


>>最低限、キャラが立っているなら、こんな安っぽいアニメやら、手抜きのエロゲーみたいなサボりまくった世界観でも、たいした出来事が起きてなくても、まあ見られるものになったりするが――。
>>キャラも立ってねーんだから、もう、どれひとつ見ることねーな。

 立たないクララ、立たないキャラ……。
 キャラが立っていないというのが、どうにもこうにもノーフューチャー感を漂わせてくれます。うーん。


>>いまのエセファンタジーは、一時中断な。
>>どーしても書きたいっていうなら、失敗することを目的として、先に350枚書いちまってもいいけど。

 書く書く、書きます。
 今回の話、はじめて書くものばっかり出てくるんですよね。
 まずはファンタジーですわな。
 それから、村に帝国軍が攻めてきますわな。集団での戦闘シーンを描かなきゃなりませんわな。物語の最後には帝国軍vs古代の超兵器とか出てくるし。そんなのホントに書けるのミー?

 黒幕たる、悪の宰相も出てきます。極悪人ですな。幼い皇帝陛下も出てきます。高貴な人ですな。書けんのか、そんなキャラクター。セリフとか大丈夫か。

 なにより立ち回りも多いのだし。
 やたらと主人公は動き回らなきゃいけない。忍びこんだり、忍びこんだり、忍びこんだり……あれ? ま、アクションシーンが豊富ってことです。

 書いたことがないなら、書いてみないとねー。
 できないことなら、やってみないとできるようにはならないよねー。


>>そうした意味では、まだ「彼女はこん、とかわいく咳をして」のほうが、見るところがある。

 そういったボーイミーツガールな話は、前にも書いたことがありますから。だからそれほど破綻もなく書ける――のだと思ってます。「適正」という言葉もちらほら頭をよぎるんですが。ラブコメのほうが向いてんのかなあ……。

 妖狐な彼女、続きを30枚ほど書いてみろというリクエストには応えます。
 エセファンタジーと狐っ子、どっちもやればいーんでしょ? あー、もー、小説たくさん書けてぼかぁ、幸せだなあ!




>743(ななしさん)

 いろんな方に。
 ごめんなさい。できれば2号よばわりのほうが心が楽です。




 レスには1時間。じゃ。


「ハウル」についての説明UP
No.8720 投稿日 2004年11月25日(木)00時47分 投稿者 サカモト
サカモトです。

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1145&e=res&lp=1144&st=0

にハウルについての説明アップしました。

 課題に書き忘れていましたが
 先にUPしたジブリもハウルも執筆時間は1時間程度。
 でも、書く内容について「あーでもないこーでもない」悩み、
情報を調べるのに結構時間かかってしまいました。

 サラっと読み飛ばしてやってください。

 取り急ぎ提出だけで、失礼します。


アロエの花咲く頃
No.8721 投稿日 2004年11月25日(木)02時17分 投稿者 弟切 千隼
 十一月の終わり頃、伊豆ではアロエの花が咲き始めます。アロエはもともと暑い地方の植物――アフリカ原産――なのに、なぜか日本に植えると冬に花を咲かせます。
 伊豆ほど温暖ではない湘南でも、アロエは冬に花開きます。アロエの花を見ると、弟切は故郷の静岡県を思い出します。



>自己課題「肺魚なボクら」

 課題部屋のNo.1143に提出したプロットが、急ぎすぎであることと、現在の流れにこだわりすぎであることを了解しました。また作り直します。

「急ぎすぎ」のほうは、なぜそうなったのか、理由がわかります。失敗を繰り返さないように、理由を明確にしておきます。


 弟切は、「肺魚なボクら」を掌編のつもりで書いていました。主人公もヒロインも一つの場所から動かず、一場で終わる話のつもりでした。
 掌編ならば、書けることは限られますね。どうしても、起伏の小さい話になります。

「緊張→解放」の繰り返しを山と谷に例えれば、山は低く、谷は浅いわけです。課題部屋No.1143のプロットにある緊張も解放も、狭い範囲でちまちまと起伏するもののつもりでした。
 起伏する距離が少なければ、タメを作る必要はありませんね。そのために、あのような「急ぎすぎ」のプロットになりました。


 物語の起伏を練習するなら、もっと大きな起伏がある話のほうがいいですね。かといって、いきなり長編では手に余りそうですから、短編にします。
 今あるものは全部捨てて、「肺魚がきっかけなボーイミーツガール」という大筋だけ残します。

 プロットの起承転結のうち、まず起と結を決めます。


起:
 肺魚好きの少年が、ある少女の存在を知る。

結:
 肺魚好きの少年が、(起で知った)肺魚好きの少女と親密になる。


 これで頭と尻尾ができました。この二つをつなげる背骨(承と転)は、「少年と少女が肺魚好きゆえに、いろいろあって二人の仲が進展する」ものでなければいけませんね。


 承は、起を素直に発展させたものですから、ひねりは要りません。同じ熱帯魚屋に通うようになるとか、少年の飼っている肺魚を見たくて少女が彼の家へ来るとか、普通に親しくなりそうな展開でOKですね。

 転は、アイディア出しをすべきところですね。順調に親しくなっていた二人の前に、何らかの障壁が現われなければなりません。読者さまの予想を裏切り、かつ、期待を裏切らない展開が必要です。


 ということで、以下に、承と転のアイディア出しをしました。


1.少年と少女は同じ熱帯魚屋へ通うようになる。少女が、肺魚に詳しい熱帯魚屋の店長に惚れてしまう。または、店長に惚れられてしまう。

2.少女は少年に勧められて肺魚を飼い始める。少年の助言に従って飼っていたら、肺魚が死んでしまった。

3.少年の飼っている肺魚が見たくて、少女は少年の家に通い始める。少女のミスで、少年の肺魚が死んでしまう。

4.少年または少女の飼っている肺魚が脱走する。肺魚は肺呼吸ができるために陸を移動しても死なず、近くの水場で暮らし始める。近所で「異様な魚がいる」と騒ぎになる。

5.少年の飼っている肺魚が見たくて、少女は少年の家に通い始める。少年の親が、息子の勉強がおろそかになるのではと案じて、二人の交際を禁止する。

6.少年または少女が飼っている肺魚が、マニア垂涎の珍しい肺魚だった。そのために、肺魚が盗まれてしまう。

7.少年があまりにも肺魚に夢中なので、少年の親が息子のことを案じて肺魚を逃がしてしまう。

8.少女は少年に勧められて肺魚を飼い始める。少女は肺魚に夢中になってしまい、少年と会いたがらなくなる。

9.実は、少年または少女に片思いしている人物がいた。その人物は、少女が肺魚を見るために、少年の家に通うことが気に入らない。二人の仲を裂こうとして、少年が飼っている肺魚を盗むか殺すかしてしまう。

10.少女は変わり者ではあっても可愛いので、実は学校の男子に人気があった。少年と少女が急接近したのに危機感を持った男子が、少年以上の肺魚知識を蓄えて少女にモーションをかける。あるいは、金持ちの少年が立派な設備で肺魚を飼い始める。

11.何かのきっかけで、少年が学校で肺魚の知識を披露する。それが受けて、少年は突然もてもてになる。女子がちやほやしてくれるので、少年は少女と疎遠になる。

12.学校の理科の教師が、教材にするためにと言って、少年または少女の飼っている肺魚を学校で飼うようにさせる。教師のミスで肺魚が死んでしまう。

13.少年または少女が飼っていた肺魚が脱走する。探しに行った少年または少女が行方不明になる。実は、水場に落ちて脱出できなくなっていた。

14.実は、少女はテレパシーで肺魚と話せる超能力者だった。その能力を知った少年は、少女を恐れて近づかなくなる。

15.少年または少女が飼っている肺魚が、密輸されたものだったと判明する。そのために少年または少女が罪に問われる。

16.少年または少女が飼っている肺魚は、海外から輸入される際に、特別な手術が施されていた。実は密輸のために、体内に麻薬または宝石を縫い込まれていた。密輸品を取り出すべく、密輸団によって肺魚が盗まれる。



 今回はここまでとします。次回もアイディア出しを続けます。


課題提出します。
No.8722 投稿日 2004年11月25日(木)10時01分 投稿者 まこと
 
 ↓ここに、「満員電車」がございます。
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1147&e=res&lp=1146&st=0

 お時間のある方、できれば、ない方にもご指摘をいただきたいです。
 よろしく、お願いします。

 まこと
 


いろいろ
No.8723 投稿日 2004年11月25日(木)10時35分 投稿者
新木 伸
>名無し君2号

 この名前は、ろくな筆名も決められない不断なやつに与えられた蔑称なので、デビューして筆名を決定してくるまで、斜め四十五度の角度から見下ろすようにして呼んでやればいいのです。
 さん付けも不要かと。

 僕が「2ごう」と書いているのは、それがいちばんキータイプ量が少ないということであって、他に理由などありません。
 ああ。こんどから、変換キーも押すのやめようかな。そしたらキー押す回数が一回減るしー。




>サカモトさん
>>ジブリとか宮崎駿とかの説明

 クリックするのが面倒なんで、パス。
 読みません。

 自分からはなんら能動的なことを行わず、口開けて待っているだけのお客さんの元に、情報を運んだり、愉しませたりするのが、プロの物書きの果たすべき仕事なわけですけど。

 ぜんぜんわかっていないのかな。
 根っこのところから、意識改革をしなければいかんでしょう。サカモトさんの場合は。

 お客さんがどのくらいずぼらかというと、このように、クリックひとつも面倒がるくらい。
 課題部屋の各課題に「HIT数」という表示が出ていますよね。あれは「読まれた回数」ではなくて、「クリックされた回数」なのですね。
 何回クリックしてみる気にさせたか――と、たかがそんなことが、「面白そう」ということの評価基準として計られているわけです。


 ついでに言うと、「ジブリってなに? 宮崎駿ってだれ?」と疑問を持ったお客さんというのは、データなんぞが欲しいわけじゃないのです。
 サカモトさんの書いたものは読んでないからわからないけども、「会社情報」なんて書いてあるから、きっとなにかから丸写ししてきたデータが並んでいるのでしょうね。見なくてもわかりますが。

 「ジブリってなに?」と思ったばかりのお客さんは、まだ「ジブリのデータ」なんて、クソどうでもいいんです。
 まずジブリがなんであるかわかってからでないと、ジブリのスペックデータなんかに興味は持ちません。

 「えむぴーなんちゃら」という電化製品がなんであるかわからないうちに、メモリが256MBだとかHDD内蔵とか、リチウムポリマーだとか、ATRAC対応とかWMA対応とか、MACと接続可能でネット上で決済してダウンロード可能だとか、そんな細々としたスペックを並べ立てられたって、わけがわからんです。

 ところで僕はいまDH対応のものがないか探してるとこなんですけど、ありませんかね? 定位が頭外に出てくれるやつ。

 小説でもそうだけど。
 サカモトさんの場合、近視眼的に自分の興味ある事柄ばかり書いてしまって、相手の興味がいまどこにあるか、考えようとする癖がまるでついてないんですね。

 それを直さないことには、読める小説も書けないし、掲示板の文章でさえ満足に書くことはできないし。

 専門誌のライターなら、同じ予備知識を持つ読者に書くから、自分の興味は読者の興味で、それでやっていけるのかもしれないですけどね。
 小説ってのは一般誌なんです。その相手は不特定多数なわけです。
 小学生もいれば、40過ぎた主婦の人だって読むわけです。その全員にわかるように書かなきゃならない。

 宿題。
 「ジブリってなに?」と思った人は、なにを知りたいでいるのか。
 いまサカモトさんのやっていることは、ジブリのデータを真っ先に伝えるということですよね。
 えむぴーなんちゃらの説明は、スペックが出てくるのでしょう。
 F1レーシングカーを説明してもらうと、やっぱりスペックが出てくることになるのでしょう。
 そういやサカモトさん自身の自己紹介も、スペックが出てきてましたっけ。

 スタートレックというSFドラマで、アンドロイドになにかの説明を求めると、すぐにスペックの羅列が始まってしまう――というジョークのネタがありますけど。
 サカモトさんのやっていることは、まさにそれ。

 データ以外に、いったいなにがあるのか。なぜアンドロイドの機械的模範回答は笑われてしまうのか。
 「人間」が知りたがっている人間的な答えってのは、どんなものでしょうか?
 そのへんの考察、宿題です。

 そしたら、それを生かして、ジブリとハウルと、えむぴーなんちゃらについての説明を再提出。





>2ごう

>>風の谷の世界は、谷から一歩外に出れば、毒の空気に満ち、異形の生き物が飛び交う、人の生きれぬ地獄だったはずです。

>>いちど滅んだあとの世界と、これから成長してゆく世界とでは、またあり方は違う。

 だーかーらー。

 「風の谷のナウシカ」っていう作品では、「いちど滅んだあとの世界」ってのを、実際のエピソードとして「見せて」くれていたわけだろ?

 「風の谷の〜」と、タイトルにもあるように、「風の谷」なんて特異環境が成立する世界があり、その世界で生きるってことが、どういうことか、冒頭にぎゅっと凝縮して、立て続けに無駄なく配置されたエピソードで見せてくれてたよな。

 おまえごときアホタレが、ぽかんと口を半開きにして画面を眺めているだけでも、「わかってしまう」ように計算ずくで配置されてただろ?
 べつに分析しなくたって、わかるようになってたろ?

 お前の世界が「これから成長してゆく世界」だというなら、そういうものだとわかるエピソードは、どこに散りばめられているっていうんだよ?

 崖っぷちか?
 あの花取ってきてよ! このワガママ娘めー! ――って、あのあたりか?

 俺の言ってるのは、おまえはなんにも見せてねぇ、ということ。
 引き出しには、なんかしまいこんであるのかもしれないが、見せてないものは、読者にとっては存在しないと同義だっていうこと。

 なんにもないから、つまんねぇ、んだよ。



>>ヒロインがなんにも仕事をさせてもらえないのも、外から帰ってきた主人公パパがそれほど超人扱いされてないのも、主人公があっさり山刀を捨てたのも、それぞれ理由は説明できるもん。

 あたりまえだ。ボケ。
 理由なくやってたら、ぶっ殺してるわい。
 そんな三年前に教えたようなことに、いまさら逆行していたら、井戸から突き落として石蓋載せてくれるわ。

 そうじゃなく、「成長してゆく世界」の片鱗をうかがわせてくれるエピソードになっているのか、と、そう聞いている。

 ヒロインがなんにも仕事をさせられないでいることは、「これから成長してゆく世界」のどこと、どう関わっているわけ?
 外から帰ってきたパパが普通に扱われているのは、どうよ?
 主人公があっさり山刀を捨ててしまっているのは?

 ナウシカのほうを見てみよう。
 姫様が貧乏性なのも、メーヴェで遊び回っているのも、ユパさまが英雄なのも、ケチくさく薬莢を拾って帰っているのも。――ぜーんぶ、「風の谷と滅びつつある世界」の一端を垣間見せることに貢献しているだろ。
 ちがうか?


 「決めてありさえすりゃ、いいんだろ」
 ――てな、ヌルいど外道的な考えでいるから、クソゲーの設定だとか、クソアニメの設定だとか、言われるんだボケ。

 決めてあり、理由があるのは、あたりまえだ。
 それをテメーの引き出しの内側にしまいこんでないで、きちんと見えるようにエピソード処理して表に出す工夫をするのが、プロの仕事だろーが!
 アマチュアかっつーの、テメーは!
 ――ああ、アマチュアなんだっけな。



>>キャラが立っていないというのが、どうにもこうにもノーフューチャー感を漂わせてくれます。うーん。

 これもようするに、キャラの人格がわかるようなエピソードとして、表に現れてきていない、ってことになる。
 んだって、「花取って」と崖に追いやっただけじゃん。――しかも、そのシーンを実際に見せてもらったわけでなく、主人公の思考のなかで、ちらっと説明されたきりじゃん。
 んだって、崖っぷちにしがみついてるだけじゃん。

 「ユパさまー!」と子供のように飛びついていったり、「ほら、怖くないよ」と指先を噛ませて耐えてみたり。それぞれ無邪気なとこもある、とか。強さを備えた優しさを持っている、とかいう属性を示すエピソードだろ。
 そーゆーの、ないじゃん。
 ろくに運転もできないのに花嫁装束で車かっ飛ばしてみたり、傷ついたルパンのために、ひとりで囮になって追っ手に捕まりにいったりとか、ないじゃん。

 世界を見せろ。キャラを見せろ。――俺はそう言ってんの。
 彼、ないしは彼女しかしないであろうことを、やらせて見せろと言っている。
 そういうことを、彼、ないしは彼女が行うようなシチュエーションを用意して、そこに展開を誘導しろといっている。

 冒頭シーンなんてのは、それまでの展開とか、これから持っていかねばならない展開とか、そうしたしがらみやら縛りやらが最も少ないシーンなのだから、好きなとこから始めることができるだろ。
 キャラないし世界の一端を垣間見せるために、どんなシチュエーションも思いのままだよな。
 なのに、なんだ?
 女に言われて崖っぷちに花取りに行くシーンかよ? そのシーンでなにが見せられるっていうんだよ?
 ここは崖のある世界です、ってことか? 主人公は尻に敷かれてます、ってことか?

 シーンから抽出される世界およびキャラクターの情報量が、話にならねー。
 すくなくともその10倍は必要だ。

 物語ってみせろといっている。しまいこんでないで、物を語れ。

 描写する対象を間違えるな。
 物を語るための技術は仕込んだろ。人が斬れる技があるのに、てめーはなに斬ってんだその技で。人斬れ、人を。



 ってことで、まあ、いろいろと失敗してみることを前提として、全体を書き上げること。




>弟切

 主人公の立場まで動かしたら、変動要素が大きくなりすぎないか?
 サカナ屋の店員で、いいんでないの?

 承と転のアイデア出し、とか言ってるけど。
 実際には「起」のアイデア出しをやってるじゃん。
 少女がどのように少年と出会うか、という部分を、山ほどこさえている。

 サカナ屋の店員というのは、多くの人とふれ合うポジションにいるから、ぽっと偶然に女の子に出会っても不思議はないわけだな。ここはそのままでいいんじゃないかと思うのだが。

 ここもアイデア出しをするなら、縛りを設定しなきゃ。
 店員(少年)のもとに少女が来るのか、少女のもとに少年が行くのか、ふたりがどちらのホームポジションでもないところで出会うのか。すでに出会っているふたりが、再認識するのか。すでに身近なふたりが、再認識することになるのか。
 すぐに5つは出てくるし、他にも無数にあると思うが。

 ボーイ・ミーツ・ガールなのだから、もちろん、「出会い」の話であるわけだ。
 どう出会うのか、その出会いのタイプを決めなきゃならんだろ。アイデア出しをするのは、それを決めてからだろ。
 縛りも決めずにアイデア出しをやったところで、それは考えていることにはならない。ただ「夢想」しているだけだ。

 そして、どのタイプにするのかということを決めるためには、コンセプトが必要だ。
 どんな狙いのもとに、どんな出会いのタイプにするのか。
 さあ決めろ。いま決めろ。

 そこは今回の練習項目じゃないのだから、適当に決めてしまっていいんだよ。
 なんなら出会いのパターンの数出しをしてから、エンピツ転がして決めたっていい。ただし決めたら動かすなよ。また決めたタイプの備える属性は認識しておけよ。

 たとえば少年のホームポジションに少女がやってくるパターンでは、未知との出会いが主題となる。慣れ親しんだ日常に、未知のものがやってくるわけね。


>小説における時制
No.8724 投稿日 2004年11月25日(木)14時23分 投稿者
新木 伸
>小説における時制

>> 彼の手をとって起き上がらせながら、彼女は言った。圭吾の顔を見て、その疑問に答えてくれた。
>>「あなたの行動で連中に隙ができたの。ほんと勇気あるわね――危ないところだったけど」

 弟切がNo.8708で、時制のおかしさについて指摘していたけど。
 たぶんあの説明ではサカモトさんはわからないはずなので、補足しておきます。
 あと、まことさんも知らないことのはずなので、自分のことと思って、聞いておくこと。

 まず小説というのは時間の流れている一連の場面を文章によって写し取ったものである――という前提があります。書き手もそのルールで書きますし、読み手もその暗黙のうちにそうしたルールがあると思って読んでいます。

 前に書いてあることは前に起きたことであり、後ろに行くにしたがって時間的に後に起きたことが書かれているわけです。
 それが原則。


 ここでは、まず先に「彼女は言った」と記述があります。
 その後に会話文が出てきます。

 よって、「彼女は言った」のが先であり、その後に出てくる会話文は、当然、「彼女は言った」のとは別の出来事ということになるわけです。
 上にあるものが先の出来事、という暗黙のルールで解釈すると、そうなります。

 しかし実際には、後ろにある会話文の内容を「彼女が言った」のであるわけですね。
 ここがおかしいと言われているわけですね。
 なぜおかしいのか。ピンとこないでしょうけど。

 それがピンと来る感覚を、いきなり植え付けることはできませんが、なぜピンとこないのか、その理由を理屈で説明することできます。


 ひとつめの理由は、上記のように、先にあるものが先の出来事、というルールに注意を払っていなかったこと。まず存在自体を知らないし、存在を知っても、それが重要だという気分は湧いてこない。本人に深刻さがないので、気にもならないという仕組み。

 ふたつめの理由は、サカモトさんが過去形に対して鈍いから、というもの。
 英語などでは、現在形と現在進行形と過去形と過去完了形とが、はっきり分かれていますが、日本語では不明瞭です。
 日本人は「ある」「あった」の区別をほとんど行いません。どちらも同じ意味として扱ってしまいます。

 そして三つ目。サカモトさんが「言う」と「口を開く」という二つの言葉を区別していないということ。
 「言う」という言葉は、意味のある一連なりの文章なり単語なりを言い切ったという意味です。伝達しきった、という意味です。
 伝達を開始したという意味であったなら、「口を開いた」とか、「言いはじめた」とかにしなくてはなりません。

 そして四つ目。時間単位の分解能が低いということ。
 サカモトさんの感覚としては、5秒、ないしは10秒程度のあいだに起きた出来事は「同時」と認識されているはずです。それ以上細かいものは、わざわざ区別したりしていません。
 日常的には、時間に対する敏感さは、そんな程度でも充分です。
 しかし小説を書くために必要となってくるのは、1秒未満の出来事に対しても、後先の区別をはっきりと持つぐらいの、時間に対する感覚です。

 以上。理由は四つです。


里芋を煮る
No.8725 投稿日 2004年11月26日(金)02時31分 投稿者 弟切 千隼
 弟切の家の近くにあるスーパーで、里芋を安く売っていました。イイダコ(小型のタコの一種)も安く売っていたので、里芋と一緒に煮てみました。
 里芋とタコって、合うのですよね。美味しくいただきました。秋になると、一度は作りたくなるおかずです。



>自己課題「肺魚なボクら」プロット

>> 主人公の立場まで動かしたら、変動要素が大きくなりすぎないか?
>> サカナ屋の店員で、いいんでないの?
  (中略)
>> どんな狙いのもとに、どんな出会いのタイプにするのか。
>> さあ決めろ。いま決めろ。
(新木さんのNo.8723の書きこみより)

 決めました。
 少年のホームポジションに、少女がやってくる話にします。少年は、少女に会うのは初めてですね。会ったことがあるにしても、「見かけたことがある」程度です。

 主人公の少年が熱帯魚屋でアルバイトしていることも、確定とします。


 なぜ上記のようにしたのか、理由を説明します。

 まず、少年にとって少女を未知の存在とした理由です。
 既知の人にすると、少女の外面や内面の描写がしにくいからです。

 人間は、普段から知っているものに対しては、注意力を発揮しません。いちいち「この人の身長は○センチくらい」とか、「こいつの性格って××だな」とか、観察しないわけです。
 未知の人なら、相手を知るために、一生懸命観察するはずです。視点キャラクターである少年が観察してくれれば、描写しやすいです。


 次に、少年に熱帯魚屋でアルバイトをさせる理由です。
 簡単に言えば、少年が少女と出会う場所を作るためです。

 主人公の少年は、熱帯魚おたくです。放っておくと、家と学校と熱帯魚屋とを行き来しているだけで、人生の全てが終わってしまいます。趣味にはまっている人間は、生活時間のほぼ全てを趣味に捧げていますから。
 あと、少年が行くところといえば、本屋か図書館くらいですね。もちろん、熱帯魚のことを調べるために行きます。


 少年の行動範囲には、女の子と知り合えそうな場所はあまりありません。かつ、趣味にはまり過ぎているために、普段は女の子に関心を持ちません。
 このままでは、女の子と知り合いにさせるのは難しいですね(^^;

 熱帯魚屋の店員ならば、少年にとっては趣味と実益を兼ねた良いアルバイトです。接客が苦手だという意識があっても、喜んで働くでしょう。
 店員であれば、お客さまには話しかけないわけにいきません。普段は話さない女の子とでも話すでしょう。知り合うきっかけとしては、とても自然ですね。



 上記の縛りが決まったところで、承と転のアイディア出しを続けます。ややこしくなるのを防ぐために、アイディアの番号は前回(No.8721)からの続きとしました。
 これまで出したうち、使えないアイディアは捨てればいいだけです。ちょっと修正すれば使えそうなアイディアは、修正すれば済むことですね。



17.肺魚を飼っている少年または少女が長期に留守をする。その間、残るほうが肺魚の世話を引き受ける。ところがへまをやらかして、世話を頼まれた肺魚を死なせてしまう。

18.少年が勤めている熱帯魚屋でへまをやらかして、売りものの肺魚を死なせてしまう。

19.少年または少女に恨みを持つ誰かが、少年または少女が飼っている肺魚を盗む。その肺魚を養魚場に放って魚を食い荒らさせ、少年または少女が非難されるように仕向ける。

20.少年または少女が飼っている肺魚が水槽内で暴れて、水を供給するパイプを破壊する。そのために家の中が大洪水になって、家族や近所の人たちの顰蹙を買う。

21.少年または少女が飼っている肺魚が、近隣の水族館から盗まれたものだと疑われる。

22.少女が少年の勤める熱帯魚屋でへまをやらかして、熱帯魚屋に出入り禁止になる。

23.少年または少女が、学校の勉強などで忙しくなり、つい飼っている肺魚の世話を怠ってしまう。そのために肺魚が死ぬ。

24.少年または少女が、肺魚に関する新事実を発見してマスコミの寵児になる。忙しくなって、相手と付き合う暇がなくなる。

25.少女は実は早熟な天才で、何らかの研究材料にするために肺魚を飼い始めたのだった。少女は肺魚を研究材料としてしか見ておらず、いずれ殺して解剖するつもりである。それを知って、少年は怒る。

26.肺魚がある病気の特効薬になるという噂が流れて、少年または少女が飼っている肺魚が盗まれる。



 今回はここまでとします。次回もアイディア出しを続けます。


レッツ「えむぴーなんちゃら」
No.8726 投稿日 2004年11月26日(金)03時43分 投稿者 サカモト
 お疲れ様です。
 レスってためてしまうと、書く方も読む方も大変なんだなぁと、自覚し始めてきたサカモトです。
 長くなってすみません。


「えむぴーなんちゃら」の説明、UPします。

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1148&e=res&lp=1131&st=0

 接客するときの感覚で書いてありますので、誰でも読める内容になっています。
 文もすっごく短い400文字程度ですので、良ければ読んでやって下さい。

>新木さん

 了解いたしました。
 聞き返しをされないように、相手の求めているモノを一発で書くという事ですね。
 今の能力で実行するのは……難しそうですが、やってみます。

 
>「えむぴーなんちゃら」という電化製品がなんであるかわからないう
>ちに、メモリが256MBだとかHDD内蔵とか、リチウムポリマー
>だとか、ATRAC対応とかWMA対応とか、MACと接続可能でネ
>ット上で決済してダウンロード可能だとか、そんな細々としたスペッ
>クを並べ立てられたって、わけがわからんです。

 わかりました。
 確かに、雑誌に書くときの癖がモロに出てしまってます。おばあちゃんが読んでも、首をひねって終わりそうです。

  
>ところで僕はいまDH対応のものがないか探してるとこなんですけど、
>ありませんかね? 定位が頭外に出てくれるやつ。

 ありがとうございます。
定位が頭外というのは、ヘッドフォンをしても、映画館で音を聞いてるように前後左右から音が聞こえてくることを言われているのですね。これは結構、最近のMP3プレーヤーっていうのには多いです。
 でも、DH対応というのは、特別なソフトを使ってPC→MP3プレーヤーへと音楽ファイルを暗号化して転送することだと思うのですが、これは結構、商品が少ないです。
 この二つの要望を踏まえて、お勧めできるものは東芝が出してるgigabeatでしょうか。

詳しくは下記URL参照
http://www.gigabeat.net/mobileav/audio/new/feature.html

定位が頭外に出てくれて、PC→MP3プレーヤーへと音楽ファイルを暗号化(satファイル化)して転送することも出来ます。
 あと、この商品の売りは画面が大きくて操作もしやすいこと。値段は10G(データの単位。CDアルバムでいうと160枚分収録可能)の容量のモノで3万5千円前後と少々高めですが、中々良い品物です。
他には、軽量さと音質の良さが売りのソニー製品、NW-H1などもオススメです。こちらはHD対応とは少し違いますが、ソニー独自の音楽ファイル形式ATRAC3に変換してPC→MP3へ転送します。こちらは20Gモデルのみで、リモコンとクレードルのセットが5万円前後です。
 
詳しくは下記URL参照
http://www.walkman.sony.co.jp/hdd_nwwm/main.html
 
 ただ、DH対応を特に考えないようでしたら、他にオススメなのは、全体的にバランスの良いiPod。あと、操作が煩雑でボディが重いのが難点なのですが、カラー液晶を搭載し、ダイレクトエンコーディング機能や画像ビューワーも搭載した、iriverという海外メーカーが出しているH300シリーズでしょうか。

詳しくは下記URL参照(iPod)
http://www.apple.com/jp/ipod/

詳しくは下記URL参照(H300)
http://www.iriver.co.jp/product/index.php?p_name=H300



●以下 小説における時制についてへのレス

>ひとつめの理由は、上記のように、先にあるものが先の出来事、とい
>うルールに注意を払っていなかったこと。まず存在自体を知らないし、
>存在を知っても、それが重要だという気分は湧いてこない。本人に深
>刻さがないので、気にもならないという仕組み。

はい。確かに、自分で書くときも注意を向けていませんでしたし、
読むときも見ていませんでした。
 恐らく凄い量を見逃していたと思います。


> 日本人は「ある」「あった」の区別をほとんど行いません。どちら
>も同じ意味として扱ってしまいます。
 
意識はしていたつもりだったんですが、甘かったようです。
 気をつけます。


> 「言う」という言葉は、意味のある一連なりの文章なり単語なりを
>言い切ったという意味です。伝達しきった、という意味です。
> 伝達を開始したという意味であったなら、「口を開いた」とか、「言
>いはじめた」とかにしなくてはなりません。

 わかりました。
 深く意味を考えずに、雰囲気で使ってしまっていたようです。
 少し自分で直してみます。

例)踏切の中より
× コクコクと2・3度頭をお下げを揺らしながら頷き、口を開く涼子。
              ↓
○ コクコクと2・3度頭をお下げを揺らしながら頷き、涼子は口を開いた。


>しかし小説を書くために必要となってくるのは、1秒未満の出来事
>に対しても、後先の区別をはっきりと持つぐらいの、時間に対する感
>覚です。 

 これは、どうやって身につけよう(汗)
 とにかく、シーンを細かに思い浮かべて対処してみます。
 ありがとうございました。


●以下 以前いわれた事へのレスとなります。
 
>キャラについての回答は、意味不明なので書き直してください。
> 聞き返す必要が出ないように説明すること。どこがわからなかった>のかも今回は言いませんので。

 了解しました。もう一度、書き直します。

 私の物語の作り方ですが、まず、書きたいシーンを思い浮かべて、その後でシーンの前後をつなぎプロットをたて、登場するキャラクターを形にします。
 そのキャラクターを形にするとき、読む人がわかりやすいように、起きている事を説明する役や、物語に動きを付ける役などを、キャラクターに振っておきます。
 今回の甲斐は、主に解説役兼物語を動かす役を振っておきました。
「キャラクターを物語を動かすために出していた」というのは、甲斐がそのような役割を振っていたキャラクターだったためです。
 うまくまとめきれていないのですが、私はそういう風にキャラクターを作っています。


>名無しさん……もとい、2号さん(笑)

すいません。結構、前に「名無しさん」っていう呼び方が新鮮でいいって書き込みしてくれてたんですね。
その部分、読み逃してて今、気づきました(汗)

せっかくのおいしい振りが……でも、放置も一つの突っ込みみたいなもんだから、これは、これで良いんですかね(笑)
なにはともあれ、これからは「2号さん」で呼ばしてもらいますね。


所用時間:4時間


課題提出と、お詫びと、お願い
No.8727 投稿日 2004年11月26日(金)14時02分 投稿者 まこと
>課題提出します

↓ 「お引越し」 1000字課題 NO・2 11/26
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1149&e=res&lp=1149&st=0

 みなさんへ、お詫びがあります。
 2回ほど、課題提出の際にわかりずらい表記の仕方をしてしまいました。
 このため、なにを提出したのかわからない、といった状況になっております。
 申し訳ございません。

 ちなみに「満員電車」1000字課題 NO・1 11/25は ↓ここです。
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1147&e=res&lp=1147&st=0

 落ち着きのない性分でして、お恥ずかしいです。申し訳ありませんでした。

 
 今回と、それから、前回の「満員電車」で気をつけたことについて。

 読む人がどう感じるか。つまり、読み手を意識するように注意しました。
 具体的にどのようにしたらいいのか。考えてみて、HIMAJINさんのアドバイスは、そのためにあったのだと気がつきました。
 あの時点での私は、読者層を特定する。この意味を解していなかったのです。
 
 もっと細かく読み手を限定してみました。
 特定のひとりが、これを読んでどう思うか。
 
 個人名をあげることが許されると甘えて、公表してしまいます。先にあやまります。ごめんなさい。「満員電車」は2号さんを、「お引越し」は浦戸さんを、それぞれ読み手と想定させていただきました。
 こういうのはどうかな、こんなふうに思って欲しいな、といった風に考えながら書きました。

 成否は別として、やり方はこれで良いのではないかと思います。
 ですので、しばらくはこの練習も兼ねてやっていきます。


>時間についての理解について
  
 やはり、新木さんです。お見通しだったのですね。
 仰せのとおり、時間のところ、いまひとつあやふやです。
 カチッと理解できていません。
 
「る」は現在。「た」は過去。わかっちゃいるようなのですが、どうなんでしょう。感覚的につかめず、ぼわぼわした状態なのです。伝わっているか心配なんですけど。
 これをつかむには、練習しかないのでしょう。
 新木さんにお願いがあります。時間でおかしいところがあったら、サカモトさんへの指摘と同様に、私にも教えて下さい。
 自分で見分ける自信がないのです。
 練習して身に付けたいです。
 
 よろしくお願いします。

55分
まこと


感想
No.8728 投稿日 2004年11月27日(土)01時45分 投稿者
名無し君2号
>まことさん

>>「満員電車」は2号さんを、「お引越し」は浦戸さんを、それぞれ読み手と想定させていただきました。
>>こういうのはどうかな、こんなふうに思って欲しいな、といった風に考えながら書きました。

 名前をあげられた以上は、読みこまないわけにもいきませぬ。よむよむよみかく。

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1147&e=res&lp=1147&st=0

 読んでみて、まず思ったこと。
 いったい私に、どんな感想を抱いて欲しかったのでしょーか。いろいろございます。えっちな雰囲気とか、お姉さんを素敵だと思わせたいとか、あたふたコメディを楽しませたいとか。
 そのあたりが、ちょっとつかめませんでした。

 まず、あんまりえっちではないですよね。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 神崎はさらに奥へと捻じ込まれる。お姉さんに身体を押し付ける格好となった。その目が鋭く睨らむ。抵抗を試みたが、横も向けない。あらゆる方向からぎゅうぎゅう押される。逆らえない。潰されそうだ。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 1000字でできる描写には限度があるんですけども。
 それでも身体を押しつけたなら、むぎゅむにゅぷりーんとか、ああんいいかほり〜とか、もっとおれを睨んでくれ罵ってくれとか、妄想過多たる私を喜ばせる手段はありそうです。

 いや、べつにえっちぃ描写をしろ、と強制しているわけじゃないんですけど……もしかしたらセクハラでしょうか、これ。あたふた。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 頭に冷たい風を感じて、ホッとしたのもつかの間だった。運が良いのか、悪いのか。目の前に、ツンとすましたお姉さんの横顔がある。幼さの残る、けれどきりりとした表情だ。
 ショートカットの髪からは、タバコが匂う。タバコの匂いもいいものだ。神崎はそう思った。しばらくの間は、窮屈でも幸せだった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 お姉さんの描写はこんなところでしょうか。
 年齢を思わせる文章は、タバコの匂いぐらいですかね。でも、タバコなら高校生や大学生だって吸うしなあ……。姿格好がわかれば、想像しやすかったのですが。

 たぶん、社会人なんだとは思うんですけど。
 タイトなスーツ姿(できるOL)、派手なお化粧に短い制服のスカート(不良学生風味)、Tシャツにジーパン(大学生、OL)では、物語の印象も変わってきます。
 このあたりは、べつにどうでもいい……読者に委ねてしまってもかまわない部分なのでしょうか。たしかに私は「お姉さん」好きですけどね! クールビューティー最高!

 あ、それと、タバコの匂いもいろいろあると思います。メンソール系、バニラ系、ラムの匂いも最近出ましたっけ? 私はタバコを吸わない人なので、詳しくはわからないのですが。甘い匂いと、さわやかな匂い、えぐみのある匂いとでは、受ける印象が違います。


 主人公のどたばたぶりは……。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「痛っ!」
 後ろからも動きがある。ふくらはぎの辺りに当たっていたかたまりが、無理やり上へと移動してきたのだ。角があたっているらしく、ぞくぞくした。誰かが荷物を持ち上げているらしい。神崎の腰で、大きいであろう荷物が止まった。押された腰の先にはお姉さんがいる。
 神崎は絶妙のタイミングで、ふたりの間にカバンを差し入れた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 ちょっぴり弱いスかね。
 後ろにいる客が持っていた荷物が、主人公を押すんですよね。そのせいで、主人公はお姉さんに腰を押しつけてしまいそうになる。
 ここですねえ、ある程度の臨場感がないと、読んでいてもどきどきしないと思うのです。

 ちと書き直してみたりして。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 後ろも大騒ぎだ。さっきからふくらはぎに、ごつごつと当たっているものがあった。そいつが、むりやりせり上がってきたのだ。角が、膝の裏から太ももへと動く。後ろの人が荷物を持ちあげているらしい。いやな感触に、ぞくぞくと背中を走るものがあった。
 尻を荒っぽくなでた荷物が、最後に神崎の腰をぐいと押す。
 押された先には、お姉さんの腰がある。当然、押しあいへしあいこすりあい……やばいっ、純情な感情がぶつかりあってしまうっ!
 ばふ、と空気が抜ける音がした。
 間一髪、神崎が差しこんだカバンがつぶれている。ほっと息をついた。
 ――じっとお姉さんが睨んでいる。すこし苦しそうに眉間に皺を寄せていた。
「硬いのが、当たってるんだケド」
「へ」
 ぷい、とお姉さんは横顔を見せた。か、硬いの? いや、そんな、だって、カバンがあいだに入ってるじゃないですかっ!
 硬いの、がカバンのバックルだと気づいたのは、学校についてからのことだった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 ディスローング! 長くてすみません!
 見比べてもらいたいのはここなんです。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 後ろからも動きがある。ふくらはぎの辺りに当たっていたかたまりが、無理やり上へと移動してきたのだ。角があたっているらしく、ぞくぞくした。誰かが荷物を持ち上げているらしい。神崎の腰で、大きいであろう荷物が止まった。押された腰の先にはお姉さんがいる。
(まことさん)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 後ろも大騒ぎだ。さっきからふくらはぎに、ごつごつと当たっているものがあった。そいつが、むりやりせり上がってきたのだ。角が、膝の裏から太ももへと動く。後ろの人が荷物を持ちあげているらしい。いやな感触に、ぞくぞくと背中を走るものがあった。
 尻を荒っぽくなでた荷物が、最後に神崎の腰をぐいと押す。
(2ごう)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 ここは行数もおなじです……。
 起きていることはおなじですよね。後ろにいる客の荷物が、主人公を前に押し出している。

 えーと、具体的に変えたのは感触です。「さっきからふくらはぎに、ごつごつと当たっている」「角が、膝の裏から太ももへと動く」、このあたりで臨場感が増せばいいなと。
 腰が前に押し出されたところは、一行だけにして目立たせてます。

 まあ、私の文章も大したことはないんですけどねー。
 人の文章をリライトするのは楽だってーのに。


 まとめ。
 残念ながら、それほど心には響かなかったです。
 破綻はないと思います。ミスはない。普通に読めます。ただ、その……うーん、味つけが薄かった、といいましょうか。えっちさにせよ、お姉さんにせよ、コメディにせよ、もうちょっと派手なほうが好みでした。

 おもしろくはなりそうなんですけどねー。
 やっぱり1000字はきついよなあ、としみじみ思う。1000字ばっかり書いていたころを思いだして、げんなりしたりする。昔はどんなのを書いたっけ……と読み返して、しばし落ちこむ。




 レスには3時間。とりあえず小説は書いてます。キツネっ子の話、エロくなりすぎてどうしようかと悩む。


紅葉前線異状あり
No.8729 投稿日 2004年11月27日(土)02時06分 投稿者 弟切 千隼
 今年の秋は全般的に気温が高いため、どこでも紅葉が遅れているようです。弟切が住んでいる湘南でも、十一月の終わりだというのに、あまり色づいていないイチョウやカエデを見かけます。
 紅葉がきれいになるには、冷え込みが必要なのですね。



>自己課題「肺魚なボクら」プロット

 前回(No.8725)決めた縛りにしたがって、承と転のアイディア出しを続けます。目標は100までです。


27.少年と少女が、肺魚を観に水族館へ行く。それを知り合いに目撃され、からかわれたことから、二人は妙に意識し合うようになり、疎遠になる。

28.少年がアルバイトしていた熱帯魚屋がつぶれてしまう。少年と少女は、残された熱帯魚たちの落ち着き先を探すために奔走する。

29.少年がアルバイトしている熱帯魚屋の店長が、長期に留守をする。留守を預かった少年がへまをして、肺魚を死なせてしまう。

30.台風が来て、少年がアルバイトしている熱帯魚屋または少年の家または少女の家が被害を受ける。肺魚を救うために、少年と少女が協力して奮闘する。

31.少年または少女の家で、何らかの原因により突然停電が起こる。電気がないと水槽のヒーターが利かないため、熱帯魚である肺魚の生存が危うくなる。少年または少女の飼っている肺魚を救うために、二人は協力する。

32.少年または少女の親が失業して、経済的に肺魚を飼っている余裕がなくなる。少年または少女の親が、肺魚を手離すように迫る。

33.少年または少女の飼っている肺魚が、マニア垂涎のとても珍しいものだとわかる。高いお金を出すから肺魚を売ってくれというマニアが現われる。少年または少女の親が、お金に目がくらんで肺魚を売ってしまう。

34.進化論を否定する新興宗教の団体が、進化論の証明のような肺魚を敵視する。その宗教の信者たちが、肺魚を殺すために、少年が勤める熱帯魚屋を襲撃する。

35.少年が勤める熱帯魚屋の店長が、熱帯魚の密輸に関わったとして逮捕される。それは無実の罪である。少年と少女は、店長の無実を証明するためと、残された魚たちの世話をするために奔走する。

36.日本に元からいる魚に、致命的な新種の病気が流行する。その病気が肺魚から感染したと疑われて、すべての肺魚を殺せという圧力がかかる。

37.少年が勤める熱帯魚屋が、未成年に過重な労働をさせたと訴えられる。少年が、仕事熱心なあまり深夜や早朝に魚の様子を見に来たことが問題になった。少年は熱帯魚屋で働けなくなり、肺魚も手離せと周囲に言われる。



 今回はここまでとします。


課題提出
No.8730 投稿日 2004年11月27日(土)04時30分 投稿者
春日秋人
 間が空いてしまいました。
 課題を提出します。
 
>1000字課題 11/27 No.14「一目惚れ、のち、猫」(1000字)春日秋人

 http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1150&e=res&lp=897&st=0

 やたらと時間がかかってしまいました。気張っちゃうと上手くいかないことは分かってるんですけどね。
 登場人物の外見を表す言葉は主人公の「ランドセル」と女の子の「スカート」のみ。
 さて、彼らの顔が見えるでしょうか。見えればいいな。


>弟切さん

 指摘ありがとうございます。
 いつものことながら、書き上げたときはとくに気にならなかった穴がぼこぼこと出てきますね。


>サカモトさん

 指摘ありがとうございます。
 サカモトさんの指摘にあって、新木さんに申し付けられたことがあります。
 キャラクターの外見描写をしろってことですね。
 ありがとうございました。


いろいろ
No.8731 投稿日 2004年11月27日(土)10時53分 投稿者
新木 伸
>まことさん

 「ドアー」という日本語は、ありませんが。


>>さらに奥へと捻じ込まれる
>>視線が胸に刺さる
>>選択肢がない

 このへん、やや紋切り型の表現ですよね。
 力によって押し込まれるという状態を「捻じ込まれる」といってみたり、きつい視線にらまれている状態を「胸に刺さる」といってみたり、ほかにどうしようもないということを「選択肢がない」といってみたり。
 深く考えず、ある状態に対して、よく使われる言葉をあてはめてしまうと、たいへん楽ですけど。それでは表現したことになりません。
 毎回、頭を使うこと。
 言葉を探すことに苦心すること。


>>伴い
>>動き出す
>>捻じ込まれる
>>詰められ方
>>悲鳴が上がった
>>持ち上げて
>>押し付ける
>>踏ん張れない
>>ふくらはぎの辺り
>>腰の先
>>差し入れる

 ここに挙げた言葉は、ペンと原稿用紙で、手書きで小説を書いていたとしても、同じように漢字にしていましたか?

 パソコンにひらがなを打ちこんで、変換キーを押して、変換されて勧められるまま、ろくに自分の頭を使わず、変換候補の一番目を使っちゃってますよね。
 パソコンの日本語入力ソフト(IMEといいますが)というものは、漢字スキスキ仕様となっているので、なんでもかんでも漢字にしようと常日頃から企てています。隙あらば漢字を使わせようとしてくるので、使用者が手綱を引きしめて、ひらがなに開いていってやらないと、まともな変換になりません。
 これは道具に使われてる状態です。道具というのは使うものです。

 ある言葉を開くか開かないか、開いたのはなぜゆえか、開かなかったのはなぜゆえか。
 問い詰められたときに、その理由をすべて言えるようにしておくこと。それが一字一句にまで気を払うということ。
 一日に何十枚も書いているなら、一字一句にまで意識を徹底させろというのは大変かもしれないけれど……。
 たったの1000字ぐらい、どの一文字に対しても意識を注げるはず。



>>当たっていた
>>あたっている

 表記不統一。
 同じ言葉を片方のケースで開いているのに、もう片方では漢字にしています。
 これもIMEの出してきたままなのかな。



>>捻じ込まれる
>>身体

 限りなく誤字っぽい当て字。
 「捻」は「ひねる」と読むのが一般的だし。「身体」は「しんたい」と読むのが一般的。
 これもIMEの出してきたままなのかな。



>>タバコの匂い

 これ、表現であるように見えて、じつはなにも表していません。
 「タバコの匂い」っていうのは、どんな匂いなんですか?





>2号

 おまえが地べたを這いずり回って、泥を舐めさせられつつ必死になって身につけた「匂いを書きこむ」という描写の技。
 なにも教わっていない状態で、なんの気なしに、素でもってやれてしまう人もいるわけね。匂い付きの3Dシアターが、はじめから備わっているわけだ。
 「まず匂いを思い浮かべることを習慣とせねばならない」とか仕込まないで、「どんな匂いなのかちゃんと言葉で書いてください」と言うだけでいいのは、楽だな、こりゃぁ〜。


>>キツネっ子の話、エロくなりすぎてどうしようかと悩む。

 おまえの出せる最大エロ出力なんて高が知れてるんだから、全開でやれっての。
 どうせお前が「どうしようか」と考えるエロ度なんて、モロはまずいよなー、とか、そんな程度のあたりだろ。
 モロよりも上。モロよりも先のエロ領域が、商品価値の発生するあたりね。




>弟切

 承転のアイデア出しをしているようだけど、まだ起が決まってないんじゃないの?

 主人公が熱帯魚屋でアルバイトしている、ということは固めるのだとしても、どうやって出会うかは、まだぜんぜん決まっていなかったわけだが。
 また少年の性格やら、少女の性格やらとかも未定のままだが。

 どうやって出会うのか。もしくはどういうふうに出会い済みであるのか。そうした部分は重要だろ。
 ボーイミーツガールの話で、どうやって出会うかという肝心要の部分が決まっていないまま、話の転がる方向だけ決めてたって意味がない。

 こうやって無数の承転だけを見せられると、ぜんぜん違う「起」の状態が思い浮かぶのだけど。また話ごとにぜんぜん違う個性の少年と少女とが浮かぶのだけど。

 まず出会うか、すでに出会っているところから話が始まる。そして承では距離が縮まらないか、開いているかということをきっちりと描く。そして転結の流れによって、仲が深まる。そういう話なわけだよな。

 まあ話の組み立てかたはそれぞれだし。同じ作者によっても話によって変わるものだし。
 起のシチュエーションから入るときもあれば、結末が先に浮かんでいて、そこに向かうように作ってゆくこともあるし。
 しかし起と結が不在で、承転から――ってのは、あんま聞かないなぁ。




>サカモトさん

 えむぴーなんちゃらの説明。
 だからクリックするのは面倒だから、読みませんってば。

 なんのために販売員が店頭に立っているわけですか?
 自分で調べてみればわかることを、調べる手間をかけず、店頭に立つ人間の口から聞かせてもらってマンツーマンで説明を受けるのは、なぜなのですか?

 サカモトさんの本業は、そうした種類のサービスを提供する業務なわけでしょう。
 サービスって、なんなんですか?
 お客さんにクリックさせてみること?

 そんなんでサービスとなるのなら、売り場のほうでも販売員を立たせておくかわりに、「これ読めばすべてわかります」とばかりに、特集記事の載ってる雑誌の一冊でも置いておけば、用は足りてしまいますよね。

 しかし、そうはならない。
 なぜですか?
 売り場に人が立っていなくてはならない理由は?


 ――んでもって。
 DHというのは、「DOLBY HEADPHONE」の略でして。
 紹介された製品で使われているのは「SRS」の技術のほうですね。
 SRSとDHとは、どう違うんですか? ぶっちゃけ、どっちがいいんですか?
 ぼかぁDHがいいんですけど。だって「ドルビー」って、よく聞くじゃないですか。よく聞く名前のほうのが、とうぜん、凄いんですよね?


 ところで「おばあちゃん」にウォークマンやらMDやらって、説明不要で通じるものなんですか?
 それって、なんに使うものなんですか? あるとどう便利になるんですか?

 うちの生きてれば還暦過ぎの父親だとか、ついに死ぬまで、テープレコーダーの操作法までしか習得しませんでしたけど。

 「テープレコーダーの再生ボタンを押すことの出来る」人間にとって、その「えむぴーなんちゃら」というキカイは、どんな役に立ちますか?



>キャラクター論

>>私の物語の作り方ですが、まず、書きたいシーンを思い浮かべて、その後でシーンの前後をつなぎプロットをたて、登場するキャラクターを形にします。
>>そのキャラクターを形にするとき、読む人がわかりやすいように、起きている事を説明する役や、物語に動きを付ける役などを、キャラクターに振っておきます。

 うーん。
 僕の方法論とはまるで掛け離れているので、それがいいのか、わるいのか、それさえ判断できません。
 過去ログを漁ると出てきますが、僕はキャラクターが得意であるために、逆に、キャラの造形論には弱いのですね。

 僕の場合には、自主的に動こうとするキャラのモチベーションを妨げないように、話の筋やら設定やらを調整するノウハウは持ってます。男優や女優が活躍しやすい舞台を作って、お膳立てを整えるためのノウハウですね。
 この俳優さんはステージ上を駆け回る人だから、ステージは大きく自由度を取っておいて、おおいに暴れてもらおうとか、そんな感じ。


 しかし、まず最初に話ありき、という方法論もあるはずです。
 ミステリやSFは、本来、そっち系のはず。

 しかしそれにしたって、最低限の人間っぽさは必要なわけで。
 萌え――とまではいかなくても、普通に人間として感情移入できる程度にはなっていないと。
 突然のことが起きたら驚くし。不幸になったら嘆くし。

 こいつは説明役だから、驚いてないで嘆いていないで、とにかく説明してもらわなくては――と、正常な人間の反応を逸脱させてまで「説明役」として操ってしまうと、読者は登場人物にも話にも興味を失ってしまいます。

 読者は人間ですから。
 人間のやっている劇に興味は持てても、操り人形のやってる劇には興味は持てないものなのです。
 ドウブツの観る劇にはドウブツの役者が出なくてはならないでしょうし。ロボットの観る劇ではロボットが演じなくてはならないでしょう。そうでなかったらドウブツやロボットの観客たちは退屈してしまうでしょう。
 そして人間の観る劇は、人間が演じないといかんわけです。
 小説ってのは、人間が読むもんですから。ちゃんと人間が出てきていないと。

 まあ人形は人形劇も観ますけど。その場合には、よほどうまく人形が操られていて、まるで生きているかのごとく見せてくれることが条件となりますよね。

 このへん、弟切がキャラの人ではないですから。なんかノウハウを隠し持っているかもしれません。


葛藤
No.8732 投稿日 2004年11月27日(土)11時29分 投稿者
浦戸シュウ

 最近、気がついたんですが、私は日常生活をしているとき、ふと(ここであれが起こったら最悪)と想像してしまうことがあります。(あれ)の内容はさまざまで、まあ、そのとき起こると私がすごーく困ることです。
 一度想像してしまうと止まらなくなって、(あれがああなってこうなってあそこまでいっちゃったら人生終わりだあ)と、延々考えてしまうんです。
 
 そこまでは思いませんでしたが、今回のまことさんのご指名で私はかなり緊張しました。
 感想部屋のNo.0226 の書き込みで、新木さんははっきり「分室参加者とのコミュニケートが希望でしたら、分室のほうにお越しください。」と書いてらっしゃいます。(HIMAJINさん宛ですが、掲示板の使い方に関するお話なんですから、閲覧者全員宛と解釈して間違いないでしょう)
 こう言われている以上、まことさんの呼びかけに答えるのでしたら、感想部屋のほうに書き込むわけにはいきません。
 
 ですが、分室のほうに書き込むと、作者さんとその作品のお話をするだけでは済みません。私が書いた指摘感想に関して、他の方から質問等があれば、当然、お返事することになります。
 それはつらいのです。
 
 ここで「お引っ越し」に何か書いてしまうということは、えーと。
 
 例えばボクシングの試合を見ているとすると、客席からセコンドに移るということなんです。ただの野次馬から、選手と話をする立場に変わるわけですね。
 あ、PTAのほうがわかりやすいですか?
 本部役員が作家を目指している人で、役員が分室で指摘をしている人、ただの会員が感想部屋の住人、と例えれば、わかっていただけるでしょうか。
 本部さんや役員さんのすることに、多少なりとも思うところがあれば、あれこれうわさをするけれど、「そんなに意見を言いたいんなら運営委員会に出て下さい」なんて言われても困ってしまう。
 そういう気持ちだと言ったらわかってもらえるでしょうか?
 で、役員やってもいいんですが、今、ちょっと自分自身のことで忙しいんです。関わりたいとは思ってますが、そうそう時間が取れないので気がついたときちょこちょことお邪魔してます。
 だから、感想部屋にいます。
 
 あ、いや、別に、役員に推されたって、嫌なら断るとか、無視するとか、どうとでもすることが出来ます。私がまことさんのご指名を受けて、指摘を書きに来たからって、(無理を言ったかな)方面では、気にすることはないんですよ?
 
 ただ、日常生活の、どこにどんな緊張感を見いだすかは人によって違う、と思ったので、私はこういうことされると緊張しますとお伝えしてます。
 他のひとがどう思うかはわかりませんが、私はこちらに書き込むのは、いろいろと思案しなければならないことがあって、気楽に出来ません。

 まことさんと作品を通してやりとりをするのなら、分室に書き込んだほうがいいけれど、それは、ちょっとつらいなあと私は思ったということです。
 
 最近、緊張感が生まれる状況は出来るだけたくさん知っていたほうが、小説を書くとき便利だと思うようになりました。
 いずれ、どこかで使います。この状況(笑)。
 
 それでは感想です。
 「お引っ越し」
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1149&e=res&lp=1149&st=0

 このお話はこうなってますね。
 
 起 要は楽しそうに真吾を待っている。
 承 やってきた真吾は何か様子がおかしい。
 転 真吾は要に別れを告げる。
 結 二人は悲しみに沈む。
 
 はい。この通りなら、私の好みです。
 どうしてこう読み取ったかというと。

起。
>>要は足先でリズムをとり始めた。鼻歌まじりで、門扉の方をうかがう。

承。
>>しかし今日は、入ってこようとしなかった。

転。
>>「会えなくなっちゃうんだぞ」

結。
>>要は真吾の眼差しに、耐えきれなくなる。うなだれた。
>>自分の白い靴下が目に入る。その靴下がじわっとぼやけてくる。
>>もう真吾も何も言わない。言えないのだろう。押し黙るふたりの間を、風が一陣、吹きぬけていった。

 上記に挙げた部分からです。結以外は、何か話と関係ないことが書いてあると思いました。
 
 私が読み取ったのとは違う話なのでしたら、この文章のどこでどんな起承転結を示そうとしたのか知りたいです。
 
 以上です。


風が強い
No.8733 投稿日 2004年11月27日(土)20時50分 投稿者
名無し君2号
 朝からびゅうびゅうと風が吹きすさんでます。ひしゃげた風の音、揺すられる窓ガラス、屋根を打つ雨粒……ボロい我が家が吹き飛んでしまいそうです。

 ちゅうかうるさくて眠れないよう。ぼくは意外と繊細なんだよう。




>キツネっ子

 No.151-2「彼女はこん、とかわいく咳をして」女教師編(8600文字、原稿用紙17枚)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1151&e=res&lp=1128&st=20

 いたしているところを女教師に踏みこまれて、説教されるもじつは彼女も妖怪で、でも主人公が普通に接したものだから、惚れちゃう話。

 エロさは、いまは、これがせいいっぱい……。(手から花やら国旗を出しながら)




 レスには5分。よーし、今日の分のキツネっ子は終わったから、これからエセファンタジー書くぞー。


やっと提出しました・・・・・・・
No.8734 投稿日 2004年11月27日(土)22時36分 投稿者 サカモト

お疲れ様です。サカモトです。

「踏み切りの中で」で指摘をもらった箇所を修正……というか、大幅に自分で決めた締め切りを破りつつ改稿しました。
 文字数はやや、オーバー気味です。
 新木さんの言われている生きた人形が入っているか不安ですが、提出します。

 みなさんから頂いた指摘に応えたつもりですが、技量がないのでどうなっているか自信ありません(汗)

 課題はこちらになります↓
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1152&e=res&lp=1131&st=0

 そして、名前を入れることを忘れてしまいましたすいません。

 よろしくお願いします。

 今は課題提出のみで、レスは家に帰ってから書き込みします。


ぷるぷるぷりん
No.8735 投稿日 2004年11月28日(日)01時44分 投稿者 弟切 千隼
 先日、弟切はプリンが美味しいと評判のお店に食事に行きました。甘い物好きの友人と一緒でした。
 評判にたがわず、プリンはとても美味しかったです。外側のカラメルは香ばしく、中のカスタードはとろとろで、上品な甘さがありました。
 三十人以上入りそうなお店なのに、店内は満席でした。お客が全員女性だったのが壮観でしたね。



>自己課題「肺魚なボクら」プロット

>> 承転のアイデア出しをしているようだけど、まだ起が決まってないんじゃないの?
  (中略)
>> ボーイミーツガールの話で、どうやって出会うかという肝心要の部分が決まっていないまま、話の転がる方向だけ決めてたって意味がない。
(新木さんのNo.8731の書きこみより)

 はい、これも決めました。

 主人公とヒロインが出会う場所は、主人公が勤めている熱帯魚屋です。主人公が店で働いている時に、ヒロインがお客としてやってきます。ヒロインと主人公は初対面です。


 ヒロインは、熱帯魚を買おうと決心して来たわけではありません。
 彼女は以前に熱帯魚を飼っていたことがあり、「また飼いたいな」とは思っています。けれども、飼うことをはっきり決めてはいません。とりあえず、どんな熱帯魚がいるのかお店を覗いてみたところです。


 ヒロインは、綺麗な熱帯魚よりも肺魚が好きという人です。入ってみたら肺魚がいたので、喜んで肺魚に見入っていました。そこへ主人公が声をかけます。
 女の子が一人で熱帯魚屋に来ること自体、珍しいです。そのうえ女の子が肺魚に興味を示すなんて、これまでの主人公の経験にはないことでした。主人公は思春期の男性で肺魚好きですから、彼女に興味津々になるほうが普通です。


 ちなみに、季節は五月の連休です。高校が休みのため、主人公は昼間からアルバイトをしていました。



 主人公とヒロインがどんな人なのか、紹介文を課題部屋に置いておきました。

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1153&e=res&lp=1061&st=0


 起と主人公・ヒロインの設定については、これで問題ないでしょうか?
 問題なければ、上記の設定に沿ってアイディア出しをします。



サカモトさんへ >

>キャラクター論

 弟切は、キャラクターが立てられないことで有名な人です(;_;) いまだ修行中の身ですので、偉そうなことは言えません。

 一つだけ、助言するとすれば、「モデルを使うといいです」ということでしょうか。


 物語のキャラクターに、「説明役」・「進行役」などの役を割り振ることは、悪くないと考えます。
 ただ、そういった役割を強調しすぎて、人間としての感情をなくすのがまずいのですよね。

 自然な感情を持たせるには、キャラクターを、身近な人に当てはめるとよいです。誰かをモデルにキャラクターを作ります。家族でも、友人でも、職場の人でもいいのですよ。

 よく知っている人であれば、「この人なら、こういう時にはこういう反応するよな」とか、「あの人はこうしたらこう言うよな」とか、脳内でシミュレーションできますよね。その様子を、キャラクターに当てはめればいいのです。

 モデルにするのは、実在の人でなくてもかまいません。小説や漫画や映画などの登場人物で、脳内でシミュレーションできる人がいれば、その人をモデルにすることもできますよね。


感想をありがとうございました
No.8736 投稿日 2004年11月28日(日)13時48分 投稿者 まこと
 次回に感想の返信をさせてください。時間がありませんで、申し訳ありません。自分から感想をおねだりしておいて失礼をします。

>浦戸さん
 思いやりに欠けたことしてしまいました。やってしまってから考える、悪い癖が出ました。今後は気をつけますね。気を悪くせず、感想をくださったことに感謝しています。
 返信は明日必ずします。

 まこと


いろいろ
No.8737 投稿日 2004年11月28日(日)13時59分 投稿者
新木 伸
>弟切

 人物設定。
 男女とも、肺魚や熱帯魚に関することが足りない。
 また女の子のほうで、「男の子に関して」が足りない。

 必要なことと、必要でない部分とが、よくわからないでいるのは、まあそういうもんなのかしらん。
 物語を作った場数が足りないからかなぁ。

 熱帯魚やら肺魚やらをキーワードに結びつく二人なのだから、おたがいがどのくらいの知識や関心を持ち合わせているのか、それを書かないことには、なんの役にも立たんぞ。
 家族構成なんてものより、この場合、はるかに重要なこと。


 まず好みの異性像について。

>>ファッションや芸能界には関心がない。そのため、そういったことに興味を持つ女の子たちが理解できない。彼には、周囲の女の子たちがみなバカに見える。思春期の男性として、女の子に興味はあるが、自分を理解して好きになってくれる女の子などいないだろうと諦めている。

 男の子のほうには、こうあるよな。
 ――ということは、この女の子は、必然的に、服に気を使う女の子ではないことになるわな。
 よれよれのジーパンに、なにかのオマケでもらったようなネズミ色のウインドブレーカーとか。中学生の男の子かと見まがうような、そんな格好をしているわけだな。
 髪もぜんぜん手を入れてないのかもしれない。お母さんに切ってもらっているか、美容院でなくて床屋で刈ってもらっているとか。

 キャラ立てに関して書くのなら、家族構成なんかより、もっとそういったことのほうを書けばいいのに。


 んで、女の子のほうにも、苦手なタイプの男の子像とか、好ましいと思うタイプの男の子像とかがあるわけだよな。
 弟切の人物メモには書かれていないんだけど。

 その理想像っていうのは一般的ではないかもしれないが、二人のなかではバッチリと噛み合っているはずだ。

 どう噛み合っているのか、それを示せ。
 じゃないとOKの出しようがない。

 女子というのは、普通、ファッションに関心があるものだけど。
 この女の子は偶然にもそうでない。そしてファッションに関心のある「普通」の女の子は苦手とする男の子が、偶然にも、その日店に来たその子と遭遇する。
 そんな感じに物語の発端が始まるわけね。
 そこまでの部分は、作者が「偶然」を操作してお膳立てのできるところ。
 お互いがお互いをバッチリ好みのタイプである二人を引き合わせるところまでってことね。

 そして出会わせてからは、人物たちが動くにまかせて手を出すな……とか、弟切に言ったところで、そういうノウハウは役に立たないのだろうなぁ。
 キャラというのは常に動かすものだろうから。


 あと、設定してる段階で聞くことじゃないんだろうけど……。
 この設定をどうエピソードに出してゆくのかってこともあるよな。
 2ごうにもちょうど言ったところだけど。「成長しつつある世界」とやらを、どうエピソード処理して「観せて」くれるのか、とか。そういうのと同じこと。
 少年が、着飾った女の子は苦手であるということを、どう観せるのか、とか。

 観せない設定なんぞ、絵に描いた餅だ。食えん。
 あ、この場合には観せるかどうかの話か。じゃあ、観せていない設定は、「絵にも描いていない餅」ってところだな。食える、食えない、それ以前の話。まず絵として描かれていなけりゃ、ヨダレも出んわ。



 つぎ。熱帯魚に関する知識や関心度のほう。
 彼女は熱帯魚に詳しいのか。彼女のほうが彼よりも詳しかったりするのか。二人の知識差はどのくらいあるのか。
 熱帯魚をただなんとなく飼っていて、また飼いたいなと思っているくらいの熱帯魚初心者なのか。知識ばかりの頭デッカチ嬢なのか。ママのお店(お水系)の熱帯魚の水槽の世話を物心付く頃からやってきているキャリア10年の猛者なのか。
 彼女は肺魚というものを知っていたのか。それまでまったく知らなかったのか。知っていたけど実物を見たのは初めてであるのか。
 このへんも色々な組み合わせがあるわな。

 俺なんか、自動的に最適解が出てきちゃうんだけど……。

 まあ俺が出してしまうと俺の最適解になってしまうから、自分の最適解は、組み合わせてみて、自分で判断すること。




>サカモトさん

 う〜ん。
 何度となく、「クリックを要求すると読みませんよ」と言っているのだけど。
 伝わっているのかなぁ?

 不親切だ、と、そう言っているのですけど。

 短いものなら、こっちに書いたほうが親切ってものでしょうし。
 長いものとか、まとまったものであれば、課題部屋にあげたほうが親切でしょうし。


 変更箇所の解説に関しては、どんな指摘を受けたかということは書いてありますが……。問題箇所をクリアするために、どのような配慮を自分が行い、どのように変えたのか、その思考の道筋をすべて書いてくること。

 分室ではこれを「思考開示」といいます。
 たいへん面倒なことなのですけど、直しの過程を他人に説明できるようにするというのは、判断の過程を意識化するということですので、非常に本人の身になることです。

 ちなみに途中経緯を説明することが、面倒に感じてしまうことの理由は、直感で済ませてしまっている部分が多いからですね。
 直感を説明するのは大変なのです。
 しかし直感だけでやっていると、その判断が正しいときにはいいのですけど、間違っていたときには、間違っていることにも気づけず、崖っぷちに向かってまっしぐらです。

 理屈による検証を行っておけば、その思考の道筋が正しいか正しくないか、自分で判断が付けられるようになります。


お久しぶりです
No.8738 投稿日 2004年11月28日(日)20時47分 投稿者
とんびの羽根
 子育て中のとんびの羽根です。
 子供がハイハイとタッチができるようになってやっと、ある程度目を離しながらログを読んだり書いたりできる余裕ができてきました。
 といいながら、いまもすっころんで泣いてますけど(汗)

 この週末で一月以上のログをまとめて読みました。
 前の月も一月分読んでそのまままたPCを一月ほったらかしだったのですが(汗)
 その間に新しいかたもお見えになって、活気が出てますね。
 サカモトさん、まことさん、よろしく。
 HIMAJINさんもよろしく、独自の経験と視点があって無茶苦茶面白い突っ込みのできる人ですね。
 ROMのひとがあまりいないので是非がんばってください。

 さて、久しぶりの感想なのでどきどきですが

>サカモトさん

1152 「踏み切りの中」の改稿
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1152&e=res&lp=1131&st=0

>>夕日に照らされながら、道の奥へと消えていく

 奥の意味は辞書で確認されましたか?
 内へ深く入ったところ【新明解】なのに左右に広がる畑というのは日本語としておかしく思います。
 最初の読み捨てポイントです。

>>佐藤太郎は目の前にいる甲斐倫太郎を睨みあげていた。
>>鋭い切れ長の目を宿した堀の深い顔が、頭三つぶんも高いトコロから、太郎を見下ろしてくる。

 高低差のある構図で、緊張感も感じます。

>>甲斐は、何の反応も示さない。

 不気味で緊張感が高まります。反応がないというのは実はインパクトがあるわけです。
 このあとアクションシーンが展開するならこれもいいですね。
 しかし、後で落とすための伏線というのではもったいないし、つまらないですよ。

 あるいは、落とすわけではなく一場面として見せるのなら、なにか反応があってしかるべきです。
 ひとりが睨みつけているのに、相手が無反応じゃ読者サービスに欠けてます。
 無反応に何か意味があるのでしょうか。

>>「とにかく、俺は、あの踏切を、絶対に、通らないからな」

 セリフが子供っぽいです。しかも繰り返している。小学生に聞こえる。
 二つ目の読み捨てポイントです。
 しっかりと高校生にしてください。

>>「あの踏み切りに近づくと、背筋がゾクゾクするんだよ。

 こういう感覚は誰しもが持っているので、つかみになりますね。
 死を連想させる場所で、死を予感させる感覚。
 この具体的な感覚を、踏切という具体的な場所で描写したらよいのに、セリフの中だけで終わってしまったのはなぜ?
 むしろタイトルから考えると、「踏み切りの中」こそが描写すべき場面じゃないのですか。

>>太郎の小さな体が空中へと浮き上がる。後ろを向くと、甲斐が太郎の襟首を右手でつかみ、つり上げていた。

 相手が納得したかと一瞬安心したあといきなり動きがあるので意表をつかれます。
 これが転になる部分です。このあとむりやり踏切に連れていかれることが読者にもわかります。

>>「『買い食い防止、強化週間』などのために、俺の大切な食料を失う訳にはいかん」

 あれ、この場面ギャグだったんですか?がっかり。
 踏切は?絶対にという決意のオチは?背筋のゾクゾクは?
 読者の期待をあおりながら、その期待にこたえる気はないのですか。
 一番読者に見せたかったのは感情の動きもよくわからない男の食い意地だったのですか?

 それではまた。


肺魚さんが通る
No.8739 投稿日 2004年11月29日(月)01時54分 投稿者 弟切 千隼
 弟切の自己課題「肺魚なボクら」の人物設定を追加しました。「異性に対する関心・態度」と「熱帯魚に関する知識・関心度」についてです。
 課題部屋のNo.1154に上げてあります。

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1154&e=res&lp=1061&st=0


 今回はこれだけです。人物設定に関する解説などは、次回にします。


じっと手なんか見てる暇もなく、働く。
No.8740 投稿日 2004年11月29日(月)09時41分 投稿者 HIMAJIN
どうも汗 貧乏のあまり出てこられなかったHIMAJINっす泣
課題とかが山ほど出てるようですが、すいません汗
簡単な感想、というより考察の一歩手前しかできませんので、どうかご容赦ください汗

>とんびの羽根さん
こちらこそよろしく笑 独自の、というより俺がここでは変り種なだけっす汗

>サカモトさん
小説がどうあるべきか、文章がどうでなきゃならんのかは、俺にはぶっちゃけ解んないっす汗 ただ、接客時のトークなら少しは自負するものが汗

まず「早く言えばこの商品は何なのか」を伝えないと。
ハウルなら「夢があってきれいで面白いですよ。安心してご家族でご覧になれますし」(ベタですね汗 でもセールストークで販売員が自分をよく見せる必要はないんです。商品を、よく見せないと)
ジブリなら「日本で一番売れてる映画を作ってる会社です。マンガ映画ですが、とてもよくできたのばかりですよ」とか。設立母体なんか、お客様にとってはどうでもいいことです。ジブリの株を買うんじゃなく、ジブリの出してる商品買うなら。

>まことさん
満員電車っすが、センテンス、ですか? 「。」で終わるまでの、文章一個一個。あれを絵にしてみてはどうでしょう。へのへのもへじで大丈夫だと思います。
で、黒澤明の「野良犬」ってのがあります。あれの冒頭は、満員バスの車内のはずですが、それと比べてみてはどうでしょうか。
絵がブツ切れで、つながっていないのが解る……んじゃないかなあ大汗
少なくとも俺は、そう感じました。

お引越しですけど、ほら、売ってる小説は……あ、「禁色」ってのが在った笑 その冒頭を引用してみましょう。

「第一章 発端
康子は遊びに来るたびに馴れ、庭さきの藤椅子に休んでいた俊輔の膝の上へ、平気で腰を下ろすようなことをするまでになった。このことは俊輔をよろこばせた」

原文は「よろこばせた」が「欣ばせた」ですが大汗
お門違いだって言われればそれまでっすけど、この二つの文章だけで、
1・「康子」が幼児並の、よく言えば無邪気、悪くいうとバカっぽい人物であること
2・「俊輔」がかなりひろい庭のある家に住んでいること
3・そこで藤椅子なんかに「休」めるくらい自由な時間のある職業に就いていること
4・おそらくはジジイであること
5・ガキかガキっぽい女に膝の上に乗られてよろこぶ、つまりロリコンらしいこと
これだけの情報を伝えてるわけっすよね汗 しかも「わー。この後どうなるんだ?」と思わせる程度には、面白い。

もうひとつ。
「八つ墓村というのは、鳥取県と岡山県の県境にある山中の一寒村である。
むろん、山の中のことだから、耕地といってはいたって少なく(以下略)」
最初の一言、「八つ墓村」からして、「おおおお、なんだこのスゲエ名前の村わあ?」って思いませんか汗

どっちも長い小説なんで、1000字とかって量のとは、いろいろ違ってるとは思います。それに書いたひとは、前者はノーベル文学賞の候補になったこともあるらしいし、後者は、言っちゃなんですが、日本人のほとんどが知ってる映画の原作者っす汗
(いや、付き合いで公民館のバザー行って、買うものなかったんすよ汗 要らないから出したタオルとか石鹸とか、買いたくないす泣 で、一山百円の古本を買った、と汗)
でも、読むひとは最初の一行が面白そうじゃなかったら、もう読まないんじゃないすかね汗?

>春日さん
えーと、まことさんに当てて書いたことを、どうかお読みください。
満員電車、射ち合い、メイドと読みましたが、俺には苦痛でした。特にメイド。これエロっすか? それともメルヘン? どっちつかずのよくあるネット文章には俺厳しいんすよ汗 
俺は、春日さんじゃないです。春日さんは俺じゃない。春日さんの夢をそのまま出されても、俺にとっては「へー」ひとつ出せないっす大汗
失礼しました詫

>2号さん
おひまなら、いい映画見てください。見たら、どうしようもないクズ映画も見てください。昼間とか深夜に、穴埋めのためにTVでやってるはずです。そういうダメ映画は。
クズ映画といい映画は、どこが違うのか考えてみてください。特に最初のシーン。
映画って、金直接払って見るもんなんすよね。TV番組より客の要求度は高いっす。客って、俺っすけど汗


昨日は
No.8741 投稿日 2004年11月29日(月)09時47分 投稿者 サカモト
 仕事の忙しさに目を回しているサカモトです。
 
 先日は家に帰ってからレスを書いてる時に落ちてしまい、返事を出せずに終わってしまいました。申し訳ありません。

 明後日辺りまで、書き込みの時間がとれそうにありませんので、きちんとした返事は後ほどさせて頂きます。

>新木さん

 何度も、「短い場合は直接貼り付けて」と言われていたのですね。言葉の意味を読み取れてませんでした。すいません。
 自分でも「不親切」という部分がいっぱい思い当たります。
 また、おっしゃる通り、直感で行動してしまうことが多々ありますので「思考開示」は細かに行う用にいたします。
 


>春日さん

>1000字課題 11/27 No.14「一目惚れ、のち、猫」(1000字)春日秋人
 
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1150&e=res&lp=897&st=0

読まさせて頂きました。

 今度は女の子の顔、前より想像しやすかったです。また、未熟もんなんで、どこを変えられたのかはわからなかったんですが、違和感なく読めました。

 また、気づいたことがありましたら、後ほど書き込みしますね。


>弟切さん

 キャラクターの作り方ありがとうございます。
 モデルを作るですか。
 実際にあるキャラクターを自分の物語の中に取り入れて使う訳ですね。確かに、今までよりキャラクターを動かし易そうです。
 ありがとうございました。


>とんびの羽根

 はじめまして。最近、この掲示板に参加させて頂くようになったサカモトです。宜しくお願いします。
 感想ありがとうございました。
 あのように、細かに指摘して頂けると、物語の欠点がよくわかりました。「奥」などの意味を取り違えていたこともありますが、何を書こうとしているのかがはっきりしていないようですね。特に、最後に出てくる甲斐の行動理由がお笑いになっているところ。
 物語を作る時に、もう、あの理由と言うことに決めていたのですが、改めてみると違和感を感じます。もっと、理由付けを考えなければいけないのですね。
 
短めなので15分程度
 


もれた汗
No.8742 投稿日 2004年11月29日(月)12時02分 投稿者 HIMAJIN
すいません大汗
レス忘れがありました。

>新木さん
商売やってる家の子が、小説家や作家に多いとしたら、それは俺にはうなずける事実です。
醒めてるからじゃ、ないでしょうか。自分に酔っ払ってたら、なんであれ商売なんかできないと思うんすよ。で、醒めてる親の姿見て大人になったら、やっぱほどよく醒めたひとになるんじゃないでしょうか。

>弟切さん
山のようなアイディア出しは、読んでないです。ドシロウトが読むもんじゃなさそうなんで汗
肺魚を喰う、ってのは面白そうです。蒲焼とか美味そう笑
で、シロウト考えですが。
肺魚って手ごろなんでしょ? シーラカンスじゃギャグになるし、マリンエンゼル不味そうだし。グッピーは……料理に困りそうだ汗

あと、キャラクターについて。
この女の子、不自然ですよね。
いや、とっぴなのはOKなんすよ汗 ゴスロリでもヤンキーでもパンダの着ぐるみでも、ぜんぜんOK。
でも、この子、不自然です。作り物っぽすぎ。
現実にキレイな子はおしゃれします。貧乏でもします。で、キレイな子同志で群れるか、ブスをパシリに連れてます。男を従えてる子も居る。けど、ただのお友達男がいっぱい、てのは妙だ。
キレイで清潔好きでおしゃれしない……なんかヘンだ。上手く説明できないけど。深刻な性的虐待を受けていて、それで汚い格好してるキレイな子、とかなら見たことありますが。
ええと、どうも上手く言えない汗
キレイな子は、自分のキレイさに耐えつつ生きてるように見えます。


いろいろ
No.8743 投稿日 2004年11月29日(月)15時04分 投稿者
新木 伸
>HIMAJINさん

 セールストークに必要なのは、「あなたにとって、こんなふうに役立ちますよ」てなことなわけですけど。

 それがわかっている人にとっては、わざわざ言うまでもない自明のことだし。
 それがわかっていない人にとっては、言われても、わかんないことだし。
 どうすればそれがわかるようになるのか、身に付くのか、ということが、ここでやってることなわけですね。

 しかしジブリとハウルとは、終わってる話題だからいいんですが……。
 現在進行中で考えさせていることだったら、答えを言っちゃったことになりますよね。
 答えを教えてあげることが、本人のためにならないこともあるので、注意のこと。

 HIMAJINさんの言えることで、役に立つことがあるとすれば、答えそのものではなくて、答えを身につけるに至るまでの過程のほうでしょう。

 HIMAJINさんがセールストークを行うとき、お客さんがなにを求めているのか、わからなかった時期と、わかった瞬間と、すでにわかっている「いま」とがあるはずですけど。
 天性の資質を備えていたりして、物心ついたときにすでにそれがわかっていたような人だったら、人に教えるのは無理でしょうけど。
 まあ普通の人なら、そこを努力して身につけているはずです。

 どうやって、わからなかった状態から、わかっている状態に変わったのか。
 そのへんの体験談とかコツとかが、現在進行形でそこを越えようとしている人には役に立つのではないでしょうか。





>文章の情報密度

 情報密度を上げるのは諸刃の剣でもあったり。
 読んで噛み砕くために一定以上の能力が必要で、それを読者に要求してしまうことになるから。

 以前、こんな文章で、どれだけ読み解けるかテストしてみたことがあるけども。
 過去ログの3218近辺。「エアダクト」で検索してくると出るけど。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 天井には、無骨なパイプがうねるように走っていた。うす紫色に染まった空気が次々とそのダクトに吸い込まれてゆくが、下から同じだけの煙があがってくるものだから、結局空気は濁ったままだった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 とある地下空間の一室の描写なわけだけど。

 複数人がチャレンジしてたけども。
 作家志望者を名乗ってる書き手側の連中でさえ、かろうじて及第点という程度。それも「ヌルいわ」と尻叩かれて、再チャレンジして、ようやくってところ。

 当時の出来事を知らなかった人は、いま、情報展開してみるといいかも。

 小説はサービス業。
 そしてサービス業といったって、マニア向けの店もあるわけだし、一般人向けの店もあるわけだし。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「やっぱアスロンですかね最近は。プレスコットになったら、どうにもTDP高すぎで、安定しないんですよね。水冷ぶっこむのは液ダレしたとき怖いし。だいたい電気代も馬鹿にならないし。冬だから暖かくなっていいけど」
「64はどう?」
「アプリが揃わんでしょう。サーバー立てるっていったって、業務で使うわけじゃないんだし。そうなったらなったで、ラックにブレード仕込めばいいわけだし。Mの8枚構成あたりで」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 なんて会話が成立しているパソコンショップもあれば。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「インターネットができればいいんですけど。あとウイルスとかが怖くって」
「メーカーパソコンもいいですけど、デザインにこだわらなければ、ショッププランドも性能的には同じようなのものですよ。ウインドゥズも入ってますし、ワードもエクセルも入ってますし。保証やサポートも付きますし。ウイルス対策ソフトも入ってますし」
「モニターは液晶のがいいけど、高くなりますか?」
「最近は大差ないですね。スペースに余裕があるなら、ブラウン管モニタのが若干安いですけど」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 なんて会話の店もあるわけだし。
 あまり密度の高い情報送信をしてしまうと、客を選んでしまうことになるわけで。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「よし。この男性の死亡を確認した。さあ、仏(ホトケ)さんと話ていいよ」
 そういった生命倫理医は無愛想な若い汎性で、金髪をドレッドロックにし、Tシャツには有料広告の合間に『TOEにノーを!』のスローガンが輝いていた。汎は法病理学者のノートパッドの認証画面に連署すると、手術室の隅に引き下がった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「万物理論」グレッグ・イーガン

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 だが、〈リヴァイアサン〉が発生させる重力震によって一〇〇個目の発電用ダイソン球が破壊されたとき、〈キーパー〉の意志決定論理は〈リヴァイアサン〉の駆除を決定した。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「タツモリ家の食卓」古橋秀之

 これはSF小説からの抜粋。
 どちらも平文展開すると、この文字数の数倍に相当する情報量が出てきたりするけども。
 SF者でなければ、そもそも展開不能。


 情報密度が高いほうが偉い、てな考えかたは、文学に傾倒する思想なわけで、ここ分室では危険思想となります。
 たしかに技術的には、密度を高くできるほうが優れているのは確かでしょうけど。
 しかし問題となるのは「面白いかどうか」であって、その技術が高いか低いかではないです。高い技術で書かれたつまんない作品と、低い技術で書かれた面白い作品とがあったら、後者のほうがエライに決まってます。

 あまりに低い技術は素材を台無しにするものだし、作品がつまらない原因が低い技術にあることも多いので、ここではおもに技術を鍛えてるわけですけど。

 そして文章の情報密度を高めるまえに、まず密度が低くてもいいから、取りこぼしなくきちんと書くようにしましょう、てな段階もあるわけで。

 ようするに――。
 プロが本番の試合で要求されるようなことを、練習中のシロウトに要求するな、ということ。

 日曜バザーで出会った相手に、三行読ませただけで100円払わせる気にさせる小説というのが、どれだけ凄いことなのか。
 ピンポンとチャイムを鳴らせて、押し売りを成功させるぐらい凄いことですが。







>弟切

 要点ぐらい、こっちに挙げとけ。
 ていうか、要点化できないのかな。

 段落ごとに短く切りつめれば、それが要点になるわけだが。


主人公
・男女ともに友人がほとんどいない。
・普通のことに興味を持つ女の子をバカにしている。
・美人がスキ。でも化粧やオシャレをしている女の子はキライ。
・ファッションは馬鹿にしているが、身綺麗でないのはダメ。
・自分の趣味を理解してくれる女の子を求めている。

ヒロイン
・友人は少ないながらも、ちゃんといる。男女の区別なしに友人を持っている。
・外見はかわいいが、おしゃれはしていない。
・人間として好意を持つ以上の恋愛はしない。
・自分の考えを持っている相手を求めている。


 こうまとめてみると、噛み合いきっていないのがわかる。
 たしかにヒロインは、主人公にとって都合のいい存在ではある。
 だがヒロインのほうからは、主人公は取りたて求められていないように見えるが。「自分の考えを持っている」という王子様条件に該当してないじゃん。主人公。

 またヒロインの持つ「外見は可愛い」とか「オシャレはしない」という点が、ひどく不自然だ。
 HIMAJINさんからも指摘されてるけど。
 主人公の欲求を満たすためにだけに作られたお人形だよ。これじゃ。

 「なぜ彼女はそうであるのか」の答えとなるものとして、「主人公はそういう娘が好きだから」以上の理由がないだろ。

 人間っていうのは、欲求や欲望やら、主義主張やらがこんがらがっているモノなのだな。
 いくらキャラを作るにしたって、もうすこし「中の仕組み」は作っておけよ。
 お菓子の箱にワリバシを差しこんで手足を作って、「ヒロイン」とマジックで書いただけのお人形さんじゃ、お人形さんごっこにも使えやしない。


 ちなみに主人公のほうは、いい感じに身勝手さが出ていていいんじゃないかな。
 好感持てるかどうかは別として――。
 「オシャレやファッション」を馬鹿にしているのに、でもキレイな子を欲しがっているところだとか。
 自分じゃなにもしようとしていないのに、一方的に自分を理解してくれる異性を求めてしまっているあたりだとか。
 そのへんがなんとも人間的。


 あとサカナに関する知識の噛み合いだけど。
 熱帯魚にはそこそこで、古代魚に特別詳しい男の子と。
 熱帯魚は実践者で、古代魚に興味はあるけど、それほど詳しくない女の子、という組み合わせにするわけね。
 これは噛み合っているな。


 しかし人物設定のほう。
 単体でやらせてるから変なことになるのかな。
 主要人物二人の設定のなかに、その物語の主たる葛藤や緊張は内包されてるものだけど。

 たとえば、「オタクな少年」と「オタク嫌いな女の子」とが、一つ屋根のもとに家族として暮らすことになる話とかって、どんな緊張状態が生まれるか、設定の中に内包されているわけだろ。
 もしくは「見栄っ張りが大嫌いな女の子」と、「今回こそカノジョをゲットしようと気張っている男の子」とかの組み合わせだとか。

 いまやっているのは予定調和の願望充足小説を書こうという企画ではなくて――。
 山谷の起伏の激しいドラマを作ってみよう、てな企画だろ。

 もうちょっと、山の発生しそうな人物設定にならんものかしら?
 人物設定のうちの半分は「理想のタイプ」として噛み合っていて、残りの半分は「嫌いなタイプ」として水と油ということにするだとか。

 人物評価の軸を2本以上用意しておいて、「スキだけどキライ」という状態にするわけね。
 いまそれぞれ一本ずつしかないんだよなー。



 あ。思いついちった。
 ヒロイン。かわいいすぎるせいで、恐怖症に近いほどに男性が苦手なんだけども。その熱帯魚ショップの店長がホモなんで、平気で出入りできているわけね。そして店長の「おホモだち」と思っているから、主人公のことも平気なわけね。主人公の部屋に上がりこんでいったりと、お近づきになっていったあとで、主人公がノーマルだと判明してしまう。そして話は急に山場を迎えるわけだ。


年末の忙しさは、みなさんも同じ
No.8744 投稿日 2004年11月29日(月)20時55分 投稿者 まこと


パイ皮には確か三種類あって、パート・ブリゼとパート・シュクレとパート・フィユテ汗
No.8745 投稿日 2004年11月29日(月)21時48分 投稿者 HIMAJIN
>新木さん

>>ピンポンとチャイムを鳴らせて、押し売りを成功させるぐらい凄いことですが。

な、なるほど、つかそうなんですか驚 
すんません、要するに俺って、なまじシロウトでただの客なもんで。
言わば、料理学校でパイ皮の作り方を習おうって生徒さんたちに、「世界的名店のタルト・タタンは美味しかったですよ」と平気で言ってしまったわけだ大汗
ほんとすみません泣


>春日さん
No.8746 投稿日 2004年11月29日(月)23時44分 投稿者
とんびの羽根

>1000字課題 11/27 No.14「一目惚れ、のち、猫」(1000字)春日秋人
 http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1150&e=res&lp=897&st=0

 今回は春日さんの課題を読ませて頂きました。他の作品が叩かれていたのでハラハラしながら読んだのですが、結構よかったです。

>起
 女子が木陰でしゃがみこんでいる
>承
 そこへ裕樹が駆け込む
>転
 かばっていた子猫が裕樹にみつかる
>結
 裕樹が猫好きとわかり飼い主になってもらう

 女子の側の起承転結がしっかりしていたので良かったです。
 女子は子猫をどうしたものか真剣に悩んでいたのがあっさりと解決してラッキー。

>結
 女子に一目惚れし思わず子猫の世話をひきうけてしまう

 裕樹の側から見ると、もうめろめろ、だめだめですね。
 女子を好きになったのに、猫を好きになったことになってるねじれ具合が楽しめました。

>描写
 主人公は最初は雨宿りであせっていて、次は先客の女子にあせり、なにも見ていないようですね。
 そのために動き以外の具体的な外見描写がまったくないんですがそれなりに姿が浮かびます。
 ただし読者に浮かぶ女子の外見は春日さんの想定しているものと全く違うだろうと思いました。それでいいのか、春日さん。


サンタクロースからの手紙
No.8747 投稿日 2004年11月30日(火)01時29分 投稿者 弟切 千隼
 最近、弟切に届くメールの中に、送信者がSanta Clausとなっているものがあります。
 むろん、弟切は開かずに即行で削除しています。開いたら漏れなくウィルスを贈られそうです。
 そんなクリスマスプレゼントは嫌ですよね(^^;



とんびの羽根さんへ >

 お久しぶりです。お子さん、ハイハイできるようになりましたか。よその子が大きくなるのは早いですね。
 なかなかお時間が取れないでしょうが、お手空きの時に書きこんで下さい。



HIMAJINさんへ >

 弟切の自己課題「肺魚なボクら」への御指摘、ありがとうございます。


>肺魚について

 肺魚にはいろいろ面白い特徴がありますので、一度書きたいと思っていました。
 今回、肺魚を題材に取り上げたのは、物語上、以下の点が都合よかったからです。


1)「おたく」が好きなマニアックさがある。
2)マニアックでも、一般の人が入手できる。(値段的にも、数量的にも)
3)一般の人にもイメージが良い「熱帯魚」の類であるため、題材だけで拒絶される恐れが少ない。


 肺魚は、見た目が美しい魚ではありません。習性が面白いので、実際に飼わないと魅力がわかりにくいです。何億年も昔の習性を残している点で、人は肺魚に神秘性を感じるようです。
 外見の冴えなさ・それとは裏腹の驚異的な習性・古代の神秘性などが、マニアをはびこりやすくしています。


 肺魚は、確かにそこらじゅうで売っている魚ではありません。金魚や小鳥や犬や猫を一緒に売っている普通のペット店には、いないことが多いですね。
 けれども、熱帯魚専門店では、それほど珍しい魚ではありません。値段も、普通の人に買えないほど高くはありません。ただし、種や大きさによっては、とんでもなく高い個体もいます。


 同じ「おたくっぽい」趣味であっても、例えばアニメおたくを主役にしたら、それだけで引いてしまう読者さまがかなりいるでしょう。アニメは、いまだに偏見が強い分野だからです。
 熱帯魚趣味なら、頭から拒絶される可能性は少ないですよね。お客さまは、大勢見込めるに越したことはありません。


 肺魚のうち、一部の種は原産地で食用にされています。噂では美味しいと聞いています。
 弟切も一度食べてみたいですが、日本では無理でしょうね。アフリカまで行きますか(爆)



>ヒロインの造形について

 新木さんにも御指摘を受けました。現在のままでは、ヒロインの造形が不自然すぎますね。

 外見が可愛いのにおしゃれではなくて、彼氏もいないのは、おかしいと弟切も感じました。
 ならば、なぜこんな造形をしたのかといえば、「物語のヒロインは、少しくらい不自然でも、可愛くなくちゃいけないだろう」と思ったからです(^^;
 誰でも、醜いものよりは美しいものを見たいはずですよね。残酷な話ですが。


 だからといって、読者さまに不自然だと感じさせてはいけませんね。
 ヒロインを可愛くするなら、「可愛いのにおしゃれではなく、彼氏もいない」理由を付ける必要があります。むろん、読者さまが納得できる理由です。
 ヒロインを可愛くしなければ、「おしゃれでなく、彼氏もいない」ことに理由は要りませんね。


>> いまやっているのは予定調和の願望充足小説を書こうという企画ではなくて――。
>> 山谷の起伏の激しいドラマを作ってみよう、てな企画だろ。
>>
>> もうちょっと、山の発生しそうな人物設定にならんものかしら?
>> 人物設定のうちの半分は「理想のタイプ」として噛み合っていて、残りの半分は「嫌いなタイプ」として水と油ということにするだとか。
(新木さんのNo.8743の書きこみより)

 という御指摘を受けましたので、人物設定を考え直します。

 熱帯魚の知識という点では、理想のタイプではないにしても、主人公とヒロインは噛み合っていますね。
 それ以外の点で、何らかの葛藤や緊張を生む関係になるよう、考えます。


キャラとか
No.8748 投稿日 2004年11月30日(火)05時15分 投稿者
新木 伸
>弟切

>>ヒロインを可愛くするなら、「可愛いのにおしゃれではなく、彼氏もいない」理由を付ける必要があります。むろん、読者さまが納得できる理由です。

 うーん。なにかが違う。
 理由を「付ける」のでは、やはり取って付けた理由にしかならんのではなかろうか?

 かわいいけどオシャレしなくて彼氏も作らない人格を創出するか、召喚するのか、まあどっちだっていいんだけど。

 キレイを意識しない、関心を持たない――ということは、なにか人格の根っこの部分から来る大きなことなのではないかと思うが。


 ちなみに俺のノウハウ的には、「かわいいけどオシャレにも彼氏にも興味ない人〜」と声を掛けると「どこか」からそーゆー人が寄ってくるから、そしたら理由を聞いてみる。
 「なんでオシャレせーへんの?」「なんで男いらへんの?」というふうに。

 ああ。これだと自分が「かわいい」という自覚を持ってる人しか集まらんか。やや嫌味的なキャラばかりになってしまった。
 「能力で劣る相手なんか不要ですわね」とか。「だって研究の邪魔だし〜。男寄ってくるとウザいし〜」とか。

 じゃあ「自分がかわいいと思ってない人〜」とか、「かわいいってなんだかよくわかんない人〜」とか、そういうふうに呼びかけてみる。

 ――と。
 そうするとこんどは、他人との社会生活をまともに送っていなくて、人並の美的感覚を持つ機会がなかった娘とか、そんなんばかり集まってくるなぁ。
 狩人少女。オオカミ少女。電脳世界のウィザードだとか。宇宙人に保護された地球人最後の少女だとか。
 「もののけ姫」のサンなんかが、典型的オオカミ少女のパターンだわな。動物(妖怪)に育てられたもんだから、人間の美的感覚にはとんと疎い。

 現代でやろうというなら、「アヤナミ」くらいの特殊設定を用意しないことには、無理なのでは?
 その本人が持って生まれてきた「生存に有利な資質」を自覚するなってことだよね。この現代社会において、女の子が「きれい」ってことは、そういうことなんだし。
 金持ちの子が、金を持っていることを自覚しないようなもんで、およそあり得ない。

 「キレイ」が生存にな〜んも関係しない世界での話なら、「キレイ」を気に掛けない少女は普通に存在しているだろうけどさ。

 キレイであることにコンプレックスを抱えこんでいて、その反動でおしゃれやら異性やらを遠ざけている女の子ならありそうだけど。それはそれで人物のテーマが変わってきちゃうし。

 現代で「キレイ」に関心がないというと……。
 生きることで精一杯で、そんなことに気を配っていられない女の子だとか。
 学費と生活費を自分で稼ぎ出している苦学生だとか。

 なにかひとつのことに打ち込んでいるような子も、興味なさそうだな。スポーツでもいいし、芸術なんかでもいいし。
 絵とか彫刻とかに夢中の娘。「髪がじゃま」とか言って、自分で前髪をハサミでばっさりやっていそうだ。服はいつも白衣やら上っ張りやらを着ていたりする。

 そういや週刊少年ジャンプの「いちご120%」という漫画で、文学系オシャレ無関心少女が出てきていたっけ。眼鏡外すと美人、ってやつ。主人公のことを意識しはじめたら、いきなりオシャレに目覚めてしまったけど。

 でも、こーゆーのもまた、テーマが変わってきちゃうわな。
 熱帯魚を飼うだけの金銭的、精神的余裕がないといかんのだから。


 んー。
 じつは俺的に結論は出ていたりするが。
 話の筋に与える影響が最小限で、不自然でない人物設定というやつ。
 弟切が自分で見つけるのが練習だから、教えな〜い。


感想のお礼
No.8749 投稿日 2004年11月30日(火)18時20分 投稿者 まこと
 またしても、やってしまいました。NO.8744の書きこみの、タイトルを残し本文が消えています。どんな操作をしたのでしょう。でも今回の場合は、パソコンの調子が悪かったので、そのせいだと思います。本文も残っていますし、再度書きこみします。

 遅くなりましたが、感想への返信です。 

>2号さんへ

 リライトありがとうございました。
 リライトをしてもらうのは、初めての経験です。嬉しいものですね。では、ありがたく頂戴いたします。
 
 その前に、
>いったい私に、どんな感想を抱いてほしかったのでしょーか。
>まず、あまりえっちではないですよね。

 体を密着するっていうところが、えっちなのかと思ったら、そうでもなかったんですね。
 読みが外れました。
 
 ぎゅうぎゅう感といい、難しいです。満員電車で課題をあげた方々のご苦労が身に染みました。
 春日さん、満員の電車を感じてもらうのが、いかに大変かわかりました。
 あ、急に名前を出してすみません。
 その節は、人の感想に同じだなんて。簡単にひと言で書いたりして。
 書いている本人には、簡単なことではないですよね。申し訳ないことをしました。

 話が逸れましたね。
 せっかくですから、リライトの文章を味わいます。

----------------------------------------------
 後ろも大騒ぎだ。
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 ぎゅうぎゅう感なのに触覚を使わない。代わりに音、聴覚を使ったのですね。なるほど。

-----------------------------------------------
 さっきからふくらはぎに、ごつごつと当たっているものがあった。
-----------------------------------------------
 ごつごつ、これでリアルな感じが出ています。

-----------------------------------------------
 そいつが、むりやりせり上がってきたのだ。
-----------------------------------------------
 せり上がってきたものを、「そいつ」と呼んでいます。生き物みたいで生々しさが出ます。

----------------------------------------------
 角が、膝の裏から太ももへと動く。後ろの人が荷物を持ち上げているらしい。いやな感触に、ぞくぞくと背中を走るものがあった。
----------------------------------------------
 ここは、私のものより丁寧に書かれています。満員電車を感じてもうらうところなので、じっくり描写されているのですね。

-----------------------------------------------
 尻を荒っぽくなでた荷物が、最後に神崎の腰をぐいと押す。
 押された先には、お姉さんの腰がある。
-----------------------------------------------
 押された先にお姉さんがいるので、密着しているのを感じます。これだと、えっちさも、ちゃんと伝わります。

-------------------------------------------------
 当然、押しあいへしあいこすりあい・・・・・・やばいっ、純情な感情がぶつかりあってしまうっ!
------------------------------------------------
 えっち感が出ています。そして、2号さんらしくて楽しい雰囲気があります。読んでいる人、私、をぐっと引きこみました。

-----------------------------------------------
 ばふ、と空気が抜ける音がした。
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 「なんだろう」謎が出現しました。さらに引きこまれていきます。

-----------------------------------------------
 間一髪、神崎が差しこんだカバンがつぶれている。ほっと息をついた。
------------------------------------------------
 謎がとけました。ほっとしているのは、私でもあり、主人公と同じ気持ちです。

-----------------------------------------------
 ――じっとお姉さんが睨んでいる。 
-----------------------------------------------
 ナカセンの使い方が効果的です。
 ナカセンがないものより、間を感じる分、睨まれていることが強調されます。

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 すこし苦しそうに眉間に皺を寄せていた。
-----------------------------------------------
 睨むなんてこわいお姉さんかな、と思いましたが、これで同情にも似た感情がわきました。萌えっていうのは、これでしょうか。

------------------------------------------------
「硬いのが、当たってるんだケド」
「へ」
------------------------------------------------
 お姉さんの声が聞けました。
 そしてセリフの内容です。これが書ければ満員電車のえっち感は完璧でしょう。
 でも、残念ながら、私では思いつかない。えっち感を出そうなんて、自分が無謀であったことを思い知らされた2行です。

--------------------------------------------------
 ぷい、とお姉さんは横顔をみせた。
-------------------------------------------------
 萌えのせいでしょう。お姉さんの、ぷい。かわいく感じられます。

------------------------------------------------
 か、硬いの? いや、そんな、だって、カバンがあいだに入ってるじゃないですかっ!
-------------------------------------------------
 なんというか、上手いですね。えっちではあるけれど、すちゃらかっぽさで、いやらしげがない。
 逆に、私のは、えっち感がないのに、やらしいっ。
 そういうことですね。私はえっちじゃなくて、やらしいようです。なんか悲しい。
 2号さんはえっちであるらしい。そっちのほうがいいです。羨ましい。好きこそものの上手なれ。

 褒めてますからね。念のために。

-------------------------------------------------
 硬いの、がカバンのバックルだと気づいたのは、学校についてからのことだった。
-------------------------------------------------
 話に落ちがつきました。
 硬いの、この区切りかたも効いています。

 ふう。
 たっぷり、堪能いたしました。
 手間をかけていただき、ありがとうございました。 

 
 レスを書いてある順にお返事をしていきます。


>新木さん

>>「ドア―」という日本語は、ありませんが。

 新しい日本語を創りだしてしまったのですね。
 正しくは「ドア」です。

 辞書を調べてみます。

ドア〔door〕 goo辞書
(入り口・戸口などの)戸・扉。
「自動――」 「回転――」

 ドアに、訂正いたします。

 紋切り型の表現について。
>>深く考えず、ある状態に対して、よく使われる言葉をあてはめてしまうと、たいへん楽ですけど。それでは表現したことになりません。

 はい。毎回、頭を使います。
 そして、言葉を探す苦心をします。


>漢字について。

 漢字を開くか、開かないか。常識の範囲内のことなのでしょうね。私には難しいです。
 けれども、やっていきます。
 意味に注意しながら、漢字を開きます。つっこまれたときに、説明ができるようにしておくこともしていきます。
 自信をもって説明できるのか、不安が残りますが、開いていきます。

 漢字の表記不統一について。
 これについても、気をつけます。
 どちらにするのか。まず辞書を引く。それでも迷いがあれば、開くことにします。

 当て字について。
「身体」のほうは、狙って使ってしまいました。
「身体」だとえっちっぽいのかな、という思いこみがありました。
 当て字も、気をつけます。


>>「タバコの匂い」っていうのは、どんな匂いなんですか?
 
 2号さんからも指摘を受けています。
 自分でリライトしてみます。
-----------------------------
 神崎の鼻先に、お姉さんの髪が触れる。クンッとかいでみた。
 焼け焦げた、けれど嫌味がない。そんなにおいがした。
(お姉さん、タバコ吸うんだ?)
-----------------------------
 私に書けるタバコのにおいは、こうですね。
 まだまだですけれど、前よりはいいですよね。


>浦戸さんへ

 浦戸さんが緊張されるのはわかります。私も分室を開くだけで、緊張します。それなのに浦戸さんへ、負担をかけるようなまねをしましたね。すみません。こちらに引っ張ってしまったのは、よくありませんでした。浦戸さんが感想部屋にいらっしゃるだけでも、安心します。今後は感想部屋で、呼びかけるようにします。
 
 懲りていない発言にみえるかもしれませんけど、ちゃんと反省はしています。しているのですが、お願いもしたい。これが正直なところなのです。
 

 さて、「お引越し」です。浦戸さんに読み取っていただいたとおりのお話です。

 ところで、浦戸さんに聞きたいことがあって、困っています。
 質問したいことがあるのです。
 もし、お答えいただけるなら、感想部屋のほうに、お返事もらえないでしょうか。
 あちらだと、それほどの緊張はないのですよね。
 私は、どちらも緊張します。
 やはり、浦戸さんだって緊張しますよね。
 それでも、知りたいんです。
 
>>結以外は、何か話と関係ないことが書いてあると思いました。
 
 この、関係ないところを、自分では気づけないのです。
 七重の膝を、八重に折って、お願いします。
 どういったことなのか、もうちょっと詳しく、教えていただけないでしょうか。
 もちろん、無理なお願いをしているのですから、無視してくださってかまいません。うーん、結局、ご負担をおかけしてますね。
 自分でも、迷惑なヤツだなと思います。すみません。よろしくお願いします。


>新木さんへ
 気がついたこと。
 文章のリズムについて。

 このレスを書いていて、変な感じがありました。文をどこを区切ればよいのか、迷うのです。息つぎをどこですればよいのか、突然、わからなくなっていたのです。
 何日か前、先週ですね。その頃にも、同様のことがありました。

 原因を考えていて、思い当たることがあります。
 さきほど、2号さんのリライトを書き写しましたよね。そのあとからではないかと思うのです。
 
 2号さんの文章は、読みやすいし、わかりやすいです。けれど、私とは文章のリズムが違うということでしょうか。
 私の文章は、アクが強い? 
 文章が下手だとは思っていましたが、それにしてもクセがひどいようです。
 数日前のものは、「聖者の里」を写したあとで、おこったのではないかと思います。

 こういうクセは、直るものでしょうか。
 読みにくい文章なら、矯正したいし。
 
 写小説、これをしていったほうがいいでしょうか。
 読みづらい文章を読んでもらうのも、心苦しいです。


4時間
まこと


すいません、パートサブレを忘れてました汗
No.8750 投稿日 2004年11月30日(火)18時33分 投稿者 HIMAJIN
他にもいろいろある模様です、パイの皮大汗

>春日さん
「一目惚れ、のち、猫」についてお聞きしたいんですが汗 ドシロウトの質問ですので、常識外れなものばかりだとは思いますが、曲げてご解答ください大汗

登場人物たちの年齢は何歳でしょうか。
登場人物たちが通学している学校は、同じ学校ですか。
同じ学校だとしたら、クラスは同じですか。
なぜ女の子は、スカートの下に子猫を入れているんでしょうか。
作中、男の子の名前が連呼されてますが、なぜでしょうか。
こういう男の子は実在するはずだ、とお考えでしょうか。
最後に(逆ギレされそうですが)この男の子、チンコ勃ててますか。


>新木さん
春日さんの「一目惚れ、のち、猫」に関連して、おうかがいします。
こういうジャンルの小説の読み方が、解りません。

解らないなら放っておけばいい、ってのが世間の常識ですが、俺の場合、解らないことは放置せず考え抜く、って生き方をしてきたもんで、どうにも居心地が悪いんす大汗
ですんで、お忙しいところ恐れ入りますが、ご教授願えないでしょうか汗

こういう、小学生の日常を描いているが読むひとはまず間違いなく小学生ではない、おそらく高校生以上、っていう小説の正しい読み方、それと、どのようなひとがこういうジャンルの小説を読むのか、以上二点の疑問について、ご解答願えれば幸いです拝



>HIMAJINさんへ
No.8751 投稿日 2004年11月30日(火)18時50分 投稿者 まこと
 新木さんから教育的指導が入ったのですね。
 からかっているのではないですよ。
 申し訳ない気持ちでいます。
 また、コメントに対して心から感謝しています。

 手を変え品を変えて、必死で説明してくれるHIMAJINさんの姿は、目に見えています。いや、それじゃエスパーか。そういう気がするということです。

 パイの皮の作り方を習う生徒にとって、超有名店や珍しいレシピの情報は、興味のあるものです。
 おいしい情報として、ありがたくいただきます。
 
 それから、一文ずつ絵を書いてみる。これも、やってみました。
 ♀←こういう、絵ですけどね。

 知り得たこと。
 えーと、えーと。
 
 どうして急に、ゴトなんて音がするんだ。倒れるって、それどんな格好だ。どうして急に背中から支えが消えたんだ。
 そうでしたか。自分でも、絵にできないところがめじろ押しです。
 おそれいりました。 
 
 しかし、これだけ解説が上手だと、実際に、HIMAJINさんから、商品説明受けてみたくなりますね。
 高額商品は買えなくても、リーズナブルな製品なら手が出そう。
 カード使えますか? 
 欲張りな私ですが、これからもよろしくお願いします。

1時間半
まこと


応答してます(汗)
No.8752 投稿日 2004年11月30日(火)21時03分 投稿者
浦戸シュウ

>まことさん

 あ、いえ、こっちに書き込んで、質問までかましておいて、これ以上しゃべりません、なんてことは言いませんよ(笑)。
  とにかく、この課題の話が終わるまでは。
 
>お引っ越し

 さて、では、この話はこういう流れだったのですね?

 起 要は楽しそうに真吾を待っている。
 承 やってきた真吾は何か様子がおかしい。
 転 真吾は要に別れを告げる。
 結 二人は悲しみに沈む。
 
 で、あるならば、すべての文章に、このプロットに書いたコンセプトが入っているはずですよね?
 
 「要は窓の前に立っていた」という一文にも要さんの(楽しそうに真吾を待っている)気持ちがこもるのではないですか?
 真吾さんが来るのを今か今かと待っている要さんは、いったいどんな格好で、どんな気持ちで、どんなことをしながら立っているでしょう?
 「真上のいる太陽がまぶしくて、一瞬、目を閉じる。」という文は、昼間であることは表していますが、(楽しそうに真吾を待っている)気持ちとは関係なさそうです。
 「そして、窓ガラスに、手と鼻を押し付けた。」誰かを待っている様子とも見てとれますが、何か外に珍しいものでもあるのかも知れず、やっぱり(楽しそうに真吾を待っている)との関連は強くなさそうです。
 「庭に、昨日の春一番で落ちた木の枝が、散乱している。」季節が春であること木の生えた庭であることはわかりますが、楽しさとも真吾とも結びつきません。
 
 起 要は楽しそうに真吾を待っている。
 
 「要は足先でリズムをとり始めた。鼻歌まじりで、門扉の方をうかがう。」「男の子が、現れた」「真吾!」
 
 この4つの文章だけが起のコンセプトに添っていて、あとの文章からは感じられなかったということです。
 
 承転については省略します。
 
 結の部分「要は真吾の(中略)吹き抜けていった。」は、『結 二人は悲しみに沈む。』に添っています。
 
 以上です。


>まことさん
No.8753 投稿日 2004年11月30日(火)23時10分 投稿者
とんびの羽根
 今日はまことさんの作品の感想です。

「お引越し」 1000字課題 NO・2 11/26 まこと 
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1149&e=res&lp=1149&st=0


 冒頭の数行を読んで大混乱しました。
>要は窓の前に立っていた。

 映像を浮かべようとするのだけど情報がたりないので、うまく絵にならない。
 どんな家なのか、建物なのか、内側なのか外側なのか、窓に向かっているのか、窓を背にしているのか、一階なのか、二階なのかもこの時点ではわからないので、はやく確定させる情報が欲しくなり、次の文に目を移す。

>真上にいる太陽がまぶしくて、一瞬、目を閉じる。

 真上に太陽があるなら場所は屋外で窓を背にしていることが確定します。さらに季節は夏です。晴れていて暑いくらい。窓は南を向いていて陰になるような建物は存在していない。おそらくはラテン風の開放的な建物とテラス。

>そして、窓ガラスに、手と鼻を押し付けた。

 窓ガラスに向かっている。いつ方向転換したんだろう。

>庭に、昨日の春一番で落ちた木の枝が、散乱している。

 今度は庭の方を見ている? 視点保持者は誰?
 春一番? 夏じゃなかったの?

 待て、ひょっとして内側から外を見てるのか?

 どこまで行っても窓の内側から外を見ていると確定できない。
 しかも一階なのか二階なのかもなかなかわからないです。
 カーテンなしの(またはカーテンを開け放している)透明なガラス窓から外を見ているとなるとどんな家なんだろう。最近はそんな家をとんと見なくなってしまいました。

 現代の日本って、居住環境が場所によって全然違うんで、位置関係がわかるように書かないと読者には伝わらないですよ。
 春一番で庭に木の枝が散乱している家って今や町の中ではかなり特殊ですから。
 ガラス越しに、ガラスを透かして、ガラスの向こうに、見上げる、見下ろす、二階から、床から、窓から、といった位置関係を表す言葉があるだけで随分わかりやすくなるのですが。「建物の分だけ高いところから」もはやはり曖昧なんですけどね。


聖夜のお菓子は
No.8754 投稿日 2004年12月1日(水)01時35分 投稿者 弟切 千隼
 十二月が近づいて、街はすっかりクリスマスモードですね。あちらこちらで、クリスマスケーキの広告を見かけます。
 今年のケーキはどうしましょうかねー? フランス菓子のビュッシュ・ド・ノエル、ドイツ菓子のシュトーレン、イタリア菓子のパネトーネ、英国菓子のクリスマスプディング、どれも捨てがたいです。
 ……なんてことを毎年やっているから、弟切は太ります(;_;)



>自己課題「肺魚なボクら」の人物造形

 ヒロインの人物造形を考え直してみました。

 現在の「可愛いのにおしゃれではなく、彼氏もいない」ヒロインの造形は、変です。これを変でなくするには、どうしたらいいでしょう?
 考えられる方向性は、以下の二つですね。


1)ヒロインを可愛くなくする。
2)ヒロインを、可愛いのにおしゃれでないという特殊な人物にする。


 簡単なのは、1)のほうですね。何もブスにしなくても、普通にしておけばいいでしょう。


「普通」の範疇であっても、好みの分かれるタイプにしておく手もありますね。

 例えば、眼鏡をかけているとか、背が高い(おおよそ165cm以上)とか、痩せっぽちで胸が小さいとかです。これらは、好きな人にとっては強力な吸引力を持つタイプです。
 しかし、そういう偏った趣味の人は、それほど多いわけではありませんね。出遭う可能性は少ないです。

 女の子に女性としての魅力が出てくるのは、せいぜい十二歳くらいからでしょう(ロリコンは特殊趣味ですから、この際考慮しません)。
 とすれば、十五歳のヒロインが「女性」と見られているのは、三年くらいです。それくらいの間なら、「眼鏡っ子好き」や「貧乳好き」などの趣味の人に出遭っていなくても、不思議はありません。「自分は美人じゃないからもてない」と思いこむ可能性はあるでしょう。


 上記のようなヒロインの場合、主人公の好みを「普通のきれいな女性」としておけばOKですね。主人公はヒロインを恋愛対象とは見ません。
 けれども、「対等に熱帯魚の話ができる」点では、ヒロインは主人公にとって貴重な相手となります。


 ここで「ヒロインを可愛くしない」という選択肢に飛びつくのはやめておきます。焦るとろくなことがありません。他の選択肢も考えてから決めます。



 2)の「可愛いのにおしゃれでないという特殊人物」のほうを考えてみましょう。

 こちらは造形が難しいです。新木さんが指摘されたとおり、『オオカミ(などの人外のもの)に育てられた少女』やら、『アヤナミ(培養槽の中で育てられたクローン)』やらになりがちですね。

 一瞬、「肺魚に育てられた少女」というネタが浮かんだのは内緒です(爆) ギャグならいいですけどね。

 現代日本で普通に育った女性であれば、自分の美しさを自覚しないのは不自然です。自分の美しさを自覚しているのに、おしゃれしない、という人格を考えなければなりません。


 考えの方向を変えてみます。
 ヒロインのおしゃれの好みが、主人公の好みとはまるで違う、という手も使えますね。

 例えば、主人公は「清潔感溢れるシンプルな格好」が好みなのに、ヒロインはフリルびらびらの格好が好き、とします。こうすれば、主人公は、ヒロインを恋愛対象とは見ません。むしろ距離を置きたいと思うでしょう。
 にもかかわらず、ヒロインは熱帯魚には詳しいわけです。話し相手としてはいて欲しいと、主人公は思うでしょう。



 エウレカしないように、少し頭を冷やします。もう少し考えてから結論を出します。


レスです。
No.8755 投稿日 2004年12月1日(水)02時04分 投稿者
春日秋人
>とんびの羽根さん

 指摘ありがとうございます。
 よければ聞かせてほしいことがあります。
 とんびの羽根さんはこの女子がどんな外見をしていると思われましたか?
 僕の想定していた女子と、どのくらいズレているものなのか、参考にしたいと考えています。


>HIMAJINさん

 指摘ありがとうございます。
 では、質問に答えさせていただきます。
 
1、登場人物たちの年齢は何歳でしょうか。
2、登場人物たちが通学している学校は、同じ学校ですか。
3、同じ学校だとしたら、クラスは同じですか。
4、なぜ女の子は、スカートの下に子猫を入れているんでしょうか。
5、作中、男の子の名前が連呼されてますが、なぜでしょうか。
6、こういう男の子は実在するはずだ、とお考えでしょうか。
7、最後に(逆ギレされそうですが)この男の子、チンコ勃ててますか。

 質問は以上の7つですね。
 
1、男の子は小学5年生です。11歳です。
  女の子は小学6年生です。11歳です。

2、同じ学校です。しかし学年が違うため、顔見知りではありません。どこかですれ違ったり、見かけたりしたことはあるでしょう。しかしこの女の子、普段は人としゃべらないような地味な子です。なので彼は顔を覚えていませんでした。

3、学年が違います。当然、クラスも違います。

4、彼が来たのに気づいた彼女が、思わず入れました。イジワルな人が来たのではないかと、とっさに警戒してしまったわけです。

5、「裕樹は〜した。」が多いということでしょうか。なぜと聞かれると、主語をはっきりさせるため、ということになるんですけど。多いと邪魔に感じてしまうようですね。

6、いるんじゃないかな。いてもいいはず。

7、いえ。なぜかというと、そういうエロい目では女の子を見ていないからです。(主に顔しか見ていないです)


田舎のガソリンスタンドで給油するグラマンは良くても、万札の束を見ただけで……
No.8756 投稿日 2004年12月1日(水)12時34分 投稿者 HIMAJIN
……ほぼ正確な金額が解る、親代々法曹界の住人ですって「お嬢様」は、俺、許せないんす汗 

いや、バザーで買った古本はもう一冊ありまして、「マジシャン」とかいうやつ。何十万部も売れた、って書いてあったんで、話題にはならなかったよなーなどと思いつつ、買ったわけっす。
その中に、嫌味な東大出のお嬢様警察官(階級は記憶してません)が出てきまして、親代々検事で家は金持ちだ、って設定らしいんです。で、そのお嬢さま、無造作に積まれた一万円札の山を見て、「百万ありますね」って言い当てる。
主人公は、「だから金持ちは嫌味なんだ」と心の中でつぶやく。

ありえねー。

これは自信持って言いきれます。親代々法曹関係、という性質の金持ちなら、子弟は現金の山を目になんかしない。だって「お金は汚いもの」だからです。高級官吏とかの役人の家では、子供はそんな汚いものには慣れ親しんだりしません汗 汚くて、でも大事なもの……金は一種の祟り神みたいな、観念的な存在なわけです。
使い古した札の山を見て、その正確な金額を言い当てられるのは、現金を触り慣れた職種、それも正確さを要求される銀行員とかじゃなく、パチンコ店経営とか、サラ金業者など、金という実弾を使ってドンパチやらなきゃならない、商売人たちですね笑

この本は全編こんなもんで、最後の大詰めのトリックで、俺はまたまた「ありえねー」と叫んでしまいましたが、まあどうでもいいっす汗
問題は、ほとんどのひとはこんな些細な点を気にしなかったんだろう、ってことです汗 売れた、ってんですから。

結論。「マジシャン」の売りは、もうひとりの主人公である少女のかわいらしさと、マジックをモチーフに使ったってところで、人間性への洞察じゃないんすね汗
それでも、俺は「ありえねー」と叫ぶわけっす。
なんでかつったら、お客様という「人間」の内面を洞察することによってメシ喰ってる、他にやりたい仕事はないしこれが一番向いてる、からっす大汗 人間性への洞察が鈍ることは、俺にとってはメシ食えなくなるかどうかの重大問題なわけっす汗

ええ、前説が長くなりましたたが、要するに「リアル」と「リアリティ」は違うらしい、ってことでして汗 
それでもやっぱ俺は、田舎のガソリンスタンドにグラマンで乗りつけ、「ギャ〜ソリン」とのたまうJ・ベルーシは許せても、上記の「お嬢様」は許せないっす。どうせなら、パチンコ屋の一人娘が東大出て家業を継がせたがる親とケンカした挙句ケーサツに入った、ってしておけよ、なんて思うわけっす汗

で。

>春日さん
ご解答ありがとうございます。
慌ててスカートに入れた、ってのはすいません、俺失笑しました。
木の下ですよね。雨宿りしなきゃいけないくらい降ってるんすよね。地面はどんななってるんでしょうか? 女の子が、抱いてた(子猫を見て抱かない女の子は、ちょっと居ないと思いますが)子猫を乾いてるはずのない地べたに下ろすとは、思えないんすけど汗 それに、スカート等の下半身を覆う衣類の中に何かを隠すのは、アメリカ映画に出てくる娼婦か、歩きはじめたばっかのオムツ赤ちゃんくらいではないか、と大汗(おしゃもじを二本、オムツの前に差し入れて得意げに歩いてるあかちゃんなら、見たことがあります笑)

もうひとつ失笑ポイントがありました。
小五男子は、小六女子に一目ぼれなんかしないと思いますよ笑
男って、ただでさえバカで本質的にガキじゃないすか大汗 それがマジ、ガキなんす。頭の中に女子入ってきてませんって汗 ご自分の小五の時、思い出してみてくださいよ汗 女子が気になるのはもっと後じゃなかったすか?

ですが、こういうのはひょっとしたら問題にならないかもしれません。
そこらの「リアル」と「リアリティ」を分かつ線は、本職である新木さんのご指摘が待たれるところっす汗


グラマンじゃないよ、カーチスP40だよ(笑
No.8757 投稿日 2004年12月1日(水)13時11分 投稿者
鷹見一幸
 映画1941で、ガソリンスタンドに乗り付けるのは
海軍機のグラマンではなく、陸軍機のカーチスP40ですな。

 リアル、とリアリティは違う、というのは、見ている側の知識の量によって変わるわけで、百人の読者がいれば、百人の知識の量が違うのは当然。

 アメリカ軍の戦闘機は全部「グラマン」だと思い込んでいる人もいれば
機種名から、性能まで全部知っている人もいるわけですよ。

 そういった「すべての人」を「読者」として対象にしなければいけないわけですよ「エンターティメント」としての小説は。

 だから小説の中に書かれたことについて「ぶっちゃけありえねーと思う人」の数と「気にもしないでスルーする人」の数を推察して、スルーする人が多い部分を見切って判断して書くしかないわけです。

 そしてその辺の見切りをするために作家は、いろんな資料を見て、書くべきことを知ろうとするわけです。

 とことん調べて、知り尽くして、全体像が明らかになって、はじめてそれを見切ることができます。
いわゆる「うそをつくレベル」を決めることができるわけです。

 有名な話に「江戸時代の風俗」というものがあります。
江戸時代、と一言で言ってもその長さは300年に渡り、着物の柄、装いという風俗や、建築物の様式も実にいろいろ変化しています。
 しかし、映画やテレビでその変化を表現しても、見ている人にはわかりません、その知識が無いからです。

 私たちが江戸時代という言葉から受けるイメージは、実はあれは「時代劇」のイメージであり、ぶっちゃけていうと、東映の京都太秦にある撮影所のオープンセットのイメージなわけです。

 一つのセットで、元禄時代の忠臣蔵から幕末の新撰組まで、全部撮っているわけですから、まあ当然といえば当然ですね(笑

 リアルっぽいこととリアルなことは違います。
 それはもう「お約束」なわけでして、ゴジラ映画を見て「あれは中に人が入ってるんだよ」とか、水戸黄門を見て「本当は諸国漫遊なんかしなかったんだよ」というのは、野暮の骨頂でしかないわけです。


寒くなってきました。
No.8758 投稿日 2004年12月1日(水)20時02分 投稿者
とんびの羽根
 先週ひいた風邪のために耳の調子がおかしいです。
 弟切さんもお大事に。2号さんも弱そうですがお元気ですか。

 赤ん坊はハイハイをしてそれからタッチというイメージなんですがうちではハイハイがほとんどできないままいきなりタッチに移行しました。ハイハイしようとするとなぜかバックしてしまう(謎)いまじゃたったかと前へ進んでますが。
 娘の時はハイハイは早くできたのに、タッチまでが長かった。個人差が大きいです。

>サカモトさん #8741

>> 物語を作る時に、もう、あの理由と言うことに決めていたのですが、改めてみると違和感を感じます。もっと、理由付けを考えなければいけないのですね。

 本当に物語を作るときだったんですか?
 わたしにはまず場面がさきにできて、そこにアテレコをしたように感じました。
 マンガの一こまに勝手なセリフをあてはめて遊んでいる、ふうな、むしろ物語を外しているように見えました。

>春日さん #8755
>とんびの羽根さんはこの女子がどんな外見をしていると思われましたか?

 8−9才 毛質は細く金髪または薄い栗色で肩まで 目は鳶色 線が細い
 在日外国人の娘かも
 私服で小花花柄プリントのブラウスと暗い色のタックスカート
 学校から帰った後散歩に来ていて雨に降られたもよう
 動物が好きでぬいぐるみをいくつも所有
 父親は子供や動物にはあまいけど、妻に頭が上がらない。
 母親は時間には厳しくないがペットは不可、多分猫アレルギー。
 かなり妄想がはいってます、妄想するよりほかにないし。

 で、春日さんはどんな外見を想定していたのでしょうか?
 


ご指摘へのお礼
No.8759 投稿日 2004年12月1日(水)22時07分 投稿者 まこと
>とんびの羽根さんへ

 ご挨拶が遅くなりまして、すみません。
 まことです。よろしくおねがいします。

 さっそく、拙作にご指摘をいただき、ありがとうございます。

 まぎらわしい書きかたをしました。こどもの目線になろうとして、こども以上のお子ちゃまぶりを発揮しています。
 混乱させてしまいましたね。
 描写というのが、こんなに難しいものだということを、あらためて感じています。

 情報がたりないために、映像をうかべにくかったのですね。
 私の場合は、考える力がとても弱い。

 では、どうやってその力をつけたらいいのか。

 新しい課題を次々書いていくより、ひとつの話の悪いところを直したほうが勉強になりそうです。
 そうすれば、どこが悪かったのか、どうやれば伝わる文章になるのかが、分かりますよね。
 課題を手直しする。
 ためしに、やってみます。
 
 
 それから、お子さん。もうタッチをされるとか。
 お子さんのことを、過去ログで読んだのは、先月ぐらいでした。だから、成長がとてもはやく感じます。
 私の目の前で宿題をしている、うちの中学生も、ついこの間までは膝にのりたがっていました。あんなにうるさかったのに。今じゃ親をうるさがりますよね。
 感慨深いものがあります。
 大変だったけど、それなりに楽しかった、かな。どうなんでしょ、これからがたいへんだったりして。


>浦戸さんへ

 お手数かけました。応答に感謝します。
 
 浦戸さんがおっしゃっていたのは、ほんすじに関係のない説明ですよ、ということですね。
 そうでした。
 季節を特定させるのに、気をとられていました。ほんすじに関連して描写をする。このことを忘れていました。
 目の前のものしか見えなくなる。それは、私の悪いくせです。
 
 教えてもらわないと、自分では気がつかない。気づくことができるようなりたいんですけどね。なかなか難しいです。
 
 私はまだよちよち歩きが、はじまったばかりの状態なんですね。
 すぐ転ぶし。
 走りまわれるくらいになるには、時間がかかります。けれども、遊びたくてうずうずしていて、世話のやける子です。
 手のあいたときには、またかまってやってください。

 2時間半
 まこと


リアルな愛のシュールな死
No.8760 投稿日 2004年12月1日(水)22時39分 投稿者 弟切 千隼
>虚構(フィクション)の中の現実味(リアリティ)

 鷹見さんがおっしゃるとおり、本当の現実と、虚構の中で本当らしく見える現実味とは違いますね。

 実録ものであれば、嘘を書くことは基本的に許されません。許されるとしたら、プライバシーの侵害防止などの、ごく限られた場合だけです。
 しかし、普通の小説は虚構ですから、「本当らしく見える嘘」が必要です。嘘をいかに本当らしく見せるかで、小説のできが決まるのでしょう。

 弟切のようなへたれアマチュアは、嘘のつき方が下手すぎます(^^; 上手な嘘をつけるように修行しています。


 虚構の中に描かれた「本当らしく見える嘘」に対しては、以下の三種の反応があるでしょう。


1.嘘であることに気づかない。
2.嘘であることに気づく。けれども、その嘘を許す。
3.嘘であることに気づく。かつ、その嘘を許さない。


 虚構の中の嘘に対しては、「気づくか気づかないか」以外に、「許すか許さないか」という基準もあります。
 嘘であることに気づかれても、許される嘘というのが存在します。フィクションの受け手が、嘘であると知りつつ楽しんでくれれば、許されます。


 例えば、弟切が映画の『ジュラシック・パーク』を観に行った時、こんなことがありました。


 映画『ジュラシック・パーク』の冒頭には、地中から宝石の琥珀【こはく】を掘り出している場面があります。『ジュラシック・パーク』に登場する恐竜は、古代の琥珀に封じこめられた蚊の体内から、恐竜のDNAを取り出して再生されたもの、という設定になっています。
 この琥珀の発掘場所が、カリブ海のドミニカ共和国となっているのを見て、弟切は笑いだしそうになりました。

 ドミニカ共和国は、確かに琥珀の産地です。けれども、ドミニカで取れる琥珀は、恐竜が滅びた後の時代にできたものです。ドミニカ産琥珀から、恐竜のDNAを採取できるはずがありません。
 しかし、ドミニカ共和国は、琥珀の産地として有名です。多くの人に現実味を感じてもらうために、「ドミニカで琥珀を掘っている」場面が入れられたのでしょう。

 ちなみに、マイクル・クライトン氏の原作小説のほうには、「ドミニカで琥珀を掘っている」場面はありません。


 弟切は、この冒頭以外にも、映画『ジュラシック・パーク』の嘘にいくつか気づきました。けれども、映画はとても楽しめました。みんな「許せる嘘」でしたから。
 ただ、映画館で一人、笑いをこらえるのが大変でした。「笑っちゃいけない、ここは普通には『笑うところ』じゃないんだ」と思いつつ、必死で耐えていました。



 フィクションの作り手としては、「嘘だと気づかれない嘘」をつくのが最高でしょうね。とはいえ、それは難しいことです。世の中にはいろいろな人がいますから。
 とりあえず、「気づかれても許される嘘」がつける境地を目指します。



>自己課題「肺魚なボクら」人物造形

 ヒロインの造形を考え続けています。

 熱帯魚おたく、というより、肺魚おたくの主人公の造形はできています。この人に対するヒロインは、どんな人がいいでしょう?
 肺魚おたくの少年と、反発しながらも惹かれ合うヒロインとは?

 肺魚おたくで、自分からは女の子に働きかけることをしなくて、そのくせ「清潔感溢れる可愛い女の子」がいずれ自分を理解してくれると思っている少年。

 母子家庭で、母親は水商売で、不登校気味の少女。勉強は嫌いでなく、熱帯魚にはかなり詳しい。


 何かが「かちっ」とはまる気がします。でも、またエウレカしそうな気もします。もう少し考えます。


もどりました
No.8761 投稿日 2004年12月1日(水)22時48分 投稿者 サカモト
 昨日の夜に何とかやることを片づけて、今日はちょっと呆けていたサカモトです。

 さっそく「志向開示」早速やってみました。
 レスの下の方に載せてあります。
 きちんと応えられているか不安ですが、宜しくお願いします。

>新木さん
>SRSとDHとは、どう違うんですか?
>ぶっちゃけ、どっちがいいんですか?

 DHはDVDやCDとかでドルビーデジタル対応ってのがあるんですが、それを再生したときに一番効果を発揮するようです。凄いことは凄いんだけど、性能が良い分いろんな制約がつくみたいですね。一方、SRSは何にでも対応できてDHみたいな制約がないってとこでしょうか。
 ただ、どちらもMP3をサラウンドで楽しめて、違いは普通の人にはどちらも変わらずに聞こえると思います。実際、「単に音を出す方式が違うだけで、そんなに音は変わらない」という店員もいますので。
 あと、ボクが調べた限りではDH対応のMP3プレーヤーは見あたりませんでした。
 
>HIMAJIN さん
 ハウルとジブリですが
 どうも、まとはずれな事ばっかりやってしまっていたようで……
 同じ販売員としても、ちょっとずかしいです(汗)
 確かに、会社情報は株か、就職先の会社を見るときしか使わないかも……。
 ありがとうございました。
 

****************************************************************◆志向開示◆
****************************************************************
● 春日さんからの指摘

>>しかし、睨まれた甲斐の方は、全く表情を動かさずに短く切り返し、手元を見る。
>>彼の手には、大振りのビニール袋。中には、何故かぎっしりと肉まんが詰まっている。

「切り返し」の動きがなく、何故肉まんを見るのかも不明。
↓↓↓↓↓
本来、この後で、「肉まんが巡回中の先生に見つかると没収されるから」という内容の説明を入れる予定でした。しかし、甲斐が踏み切りを通る帰り道にこだわる理由の説明を最後に持ってくる事になったので、削除しました。

--------------------------------------------------
>>そう言って体の向きを変えようとした、太郎の小さな体が空中へと浮き上がる。とっさに後ろを向いた太郎の目に、腕を突き出す甲斐の姿が映る。
>>「……おいっ!」
>>普通は襟首をつかんでもちあげれば、首もとが圧迫されるからすぐ気づくのだが、なぜか、後ろを見て初めて気づく太郎。
>>空中に浮き上がったのは、甲斐が襟首をつかんで太郎を持ち上げていたからだった。

言葉の選びが甘い。
↓↓↓↓↓
ここは文が長いせいもあり、文がだれていたとも思います。ですので、言葉を注意しながら下の文に書き換えてみました。言葉は少しは直したつもりです。

>太郎の小さな体が空中へと浮き上がる。後
>ろを向くと、甲斐が太郎の襟首を右手でつ
>かみ、つり上げていた。

--------------------------------------------------
>>甲斐は手の中で暴れる太郎に短く言い放ち、目の前の道を歩き出していった。


「〜、目の前の道を歩き出した。」でいい「目の前の道を歩き出していった。」では
違和感を覚える。
↓↓↓↓↓
ここは、削除したも本筋に影響ない箇所でしたので、ごっそり削除しました。ただ、春日さんの言われている通りだと思いましたので、多分、削除しなければ、言われた通りの文に直したと思います。

--------------------------------------------------
● 新木さんからの指摘

男二人が出てきているらしいのだけど、二人はどんな関係であるのか。どこでなにをしているのか。それはなぜなのか。
↓↓↓↓↓
 弟切さんに5W1Hが入っていないと指摘していただいた事とかぶりますので、一緒にお答えします。
 下校途中の道で友達の2人が喧嘩しているというのを出そうと思ったのですが、表現できるワードが少なかったので、文字数オーバーしてます(汗)
 他の生徒が帰って行くのを出せば、下校途中と言うことが伝わるかなと思い、書いてみました。



>制服の上に色とりどりのコートを来た生徒
>たちが、夕日に照らされながら、道の奥へ
>と消えていく。左右に広がる畑から吹いて
>くる冷たい風に身を震わせながら、佐藤太
>郎は目の前にいる甲斐倫太郎を睨みあげて
>いた。
>高校のクラスも同じ、家も隣同士の幼なじ
>みの甲斐は、何の反応も示さない。
>「とにかく、俺は、あの踏切を、絶対に、
>通らないからな」


以上の文の中に

>夕日に照らされながら
↓↓↓↓↓
・いつ→夕方(冬なので日が沈みかけています)


>左右に広がる畑から吹いて
>くる冷たい風に身を震わせながら、
↓↓↓↓↓
・どこで→両横が畑の道の上で


>佐藤太郎は目の前にいる甲斐倫太郎を
↓↓↓↓↓
・誰が→佐藤太郎と甲斐倫太郎が


>睨みあげていた。
↓↓↓↓↓
・何を→喧嘩を


>「とにかく、俺は、あの踏切を、絶対に、
>通らないからな」
↓↓↓↓↓
・なぜ→帰り道に踏み切りを通るか通らないかをもめている。


>佐藤太郎は目の前にいる甲斐倫太郎を睨み
>あげていた。
↓↓↓↓↓
・どのように→佐藤太郎が甲斐倫太郎を見上げている。


>高校のクラスも同じ、家も隣同士の幼なじ
>みの甲斐は、何の反応も示さない。
↓↓↓↓↓
あと、「二人はどんな関係であるのか」ですが、上の文で、2人は同じ高校で同じクラス。家が隣同士で、一緒に帰っていることから、友達だと表示したつもりです。


--------------------------------------------------
● 2号さんからの指摘

>「あの踏み切りに近づくと、背筋がゾクゾ
>クするんだよ。いいだろ、アソコよけてい
>つもの道で行こうって」


冒頭、主人公が「とにかく俺はあの踏切を通らないからな」と、踏切を嫌がる理由がわからない。
↓↓↓↓↓
 背筋がゾクゾクするからだと、ちょっと説明として弱いかもしれませんが(汗)
 主人公は通るたびに誰かに見られているような視線や、気味悪い感じを受けています。 ソレを一言で表現してみました。
--------------------------------------------------
>「残念だが、それはできない。あそこ以外
>の道は見張りの先生がいるはずだ」
> そう言って、もう片方の手にもった大振
>りのビニール袋を太郎の目の前に突きつけ
>る。
> 中にはぎっしりと、帰り道に食べる用の
>肉まんが詰まっている。
>「『買い食い防止、強化週間』などのため
>に、俺の大切な食料を失う訳にはいかん」


相棒の男が「いつも譲歩して遠回りに同行する。今日はお前が譲歩しろ」と、むりやり連れていく理由が不明。
↓↓↓↓↓
『買い食い防止、強化週間』のため、いつもの帰り道を通って見回りの先生に見つかると、肉まんを没収されるからです。踏み切りに通じる道は、あまり生徒が使用しないため、見張りの先生が立っていません。
 これは、そのままセリフで説明させてしまいました。
--------------------------------------------------
> 中にはぎっしりと、帰り道に食べる用の
>肉まんが詰まっている。


「何故かぎっしりと肉まんが詰まっている」という言葉が意味深くとれ、読者が混乱する。
↓↓↓↓↓
 意味深にならないように注意しながら、何のための肉まんなのか説明してみました。
 甲斐が食いしん坊キャラというのも一緒に説明したくて、「帰り道に食べる用」となっています。

--------------------------------------------------




所要時間:3時間


いろいろ
No.8762 投稿日 2004年12月2日(木)00時21分 投稿者
新木 伸
>まことさん
>「ドア―」と「ドアー」

 僕は「ドアー」と書いたのであって、「ドア―」と書いてはいませんが。
 それぞれ別の文字です。文字サイズとかフォントの種類によっては、音引き(ー)とダーシ(―)の区別が付けづらいかもしれませんが。

 引用する場合には、本人の書きこみからカット&ペーストしてくるのが確実ですよ。引用時にタイプミスや誤字脱字を出してしまうと、引用元の文章を書いた人が間違えたことになってしまうので、名誉問題となります。

 ぱっと見、区別の付きにくい横棒をあげてみます。

 「ー」……音引き。長音符。会話文などで、音を伸ばすときに使う。
 「―」……ダーシ。「――」の半分。思考や補足などを書き加えるときに使う。
 「‐」……ハイフン。アルファベットを含んだ言葉で、語の合成のときに使う。
 「−」……マイナス。負の数字を表すときに使う。
 「一」……いち。漢数字の「1」の意味。


>>AGM‐65・マーベリック――対地誘導ミサイル。弾頭に一三六キロもの爆薬を抱える直径三十センチメートルの大筒は、ロケットモーターに点火すると、翼の下から消失する勢いですっ飛んでいった。

 このなかに、四種類ほど、使っています。
 すべて別の文字です。

 これは漢字を開く、開かないのこととも関係があるでしょうね。
 まあ難しいでしょうが……。
 違うということに関心を持ち、注意を払うようにしていると、そのうち違って見えてくるようになります。

 「身体」については、ただ間違えているだけなのか、それとも狙ってやっているのか、判断が付きませんでした。
 まことさんが「ー」と「―」とを、きっちりと区別していたり、漢字の開く開かないに気を使っているような人であったら、「ああ。これは狙ってやっているのだろう」と判断ついたのでしょうけど。

 当て字を効果として用いるためにも、一字一句に注意を払っていないといけないわけです。
 当て字というのは、いわば壊れた言葉ですよね。
 他が基本通りに正しくなっているから、壊れた部分が引き立つのですね。
 「壊れている」のではなく、意図的に「壊している」のだと、わかるわけです。





>写本とか

 えーと、質問事項は……。
 まことさんの文章が、癖の強いものかどうかってことですか?
 写本をすると、その後に、自分の文章が書きにくくなるという現象が出ることについてですか?
 それとも写本をしたほうがいいのか、しないほうがいいのか、その質問?

 僕は写本をしたことがほとんどないので、実際のところ、よくわからんです。
 実際にやってみたまことさんに、どんなもんなのだか、レポートしてほしいぐらい。

 一時的に書きにくくなるようなことはあるかもしれません。ずいぶん昔に、やってみたときにも、そういうことがあったような記憶があります。そのときには中途半端にやるのがいけないのだろうと思ってましたが。

 数万枚も書いてゆけば、自然と自分の文体は出来あがってくるでしょう。
 逆にいえば、それだけの量を書いていないうちは、自分の文体なんてないということです。

 文体獲得の近道をしようというときに、自分が良いと思う文体を真似してみる方法があるわけですね。
 また身につけた自分の文体が気に入らないと思うときにも、ぶっ壊す意味合いで、徹底的に他人の文章を模写することがあるかも。





>読みにくい文章を直す方法

 読みにくい文章を直す方法というのが、ひとつありまして……。

 「声に出して音読する」という方法。

 はっきり口に出さなくても、口の中でつぶやく程度でも、効果アリ。





>HIMAJINさん

>>こういうジャンルの小説の読み方が、解りません。

 「こういう」って、どういうんだ? ――とか、思って。
 はじめて読みに行ってみたり。


>>こういう、小学生の日常を描いているが読むひとはまず間違いなく小学生ではない、おそらく高校生以上、っていう小説の正しい読み方、それと、どのようなひとがこういうジャンルの小説を読むのか、以上二点の疑問について、ご解答願えれば幸いです拝

 えーと。答えとしては二通りありますが。

 まずまともに答えるほう。
 小学生の日々が、もう記憶の奥に沈んでいる人でしょうね。作品を読むことで掘り起こされてきて、「そうそう。そうだったよ」とか、同感に浸ったりするわけで。

 んで、つぎに、まともに答えないほう。
 ようするにHIMAJINさんは、課題部屋のアレが、まったくなんにもどこもかしこもなにひとつ、おもしろくなかったわけですね。
 んで、誰が読んでどう喜ぶものなのか、これは。――と、そう思ったわけですね。

 習作ってのは、そーゆーもんです。
 練習のために書かれるものですから、誰をどのように楽しませるかという意識は薄いわけです。
 春日の攻略課題としては、リアルな小学生を描こうとか、登場人物を読者の脳裏に思い浮かばせようとか、そんなあたりではないでしょうか。

 なにか声かけてやるのだとしたら、その攻略目標に関してどうだったか、それを言ってやるべきでしょう。
 ブルペンで黙々と投球練習をしているやつが、いま放った球が、ストライクゾーンを通過していたのか、それともボール球だったのか、見てわかる範囲で言ってやればいいわけです。
 「生暖かい目で見守る」ってやつですね。
 ちなみに、誰もな〜んも義務なんて持っていませんから、つまんねぇな、と思ったら放置しとけばいいのです。
 そもそもジムの会長からして、ろくすっぽ見ていませんし。

 見るからにデッドボールのコースで投げていたとしたって、それを告げてやってもいいし、言わなくたっていいし。

 そして、たまたまいい音を鳴らせていたら、「いまのいい音してたじゃん」とか、言ってやってもいいし。それだってべつに言わなくてもいいし。

 どのみちプロで食っていこうとしたなら、「良かった」ということを胸に秘めたままではいられないぐらいの出来にしなけりゃならないのですから。





>視点について
>「お引越し」 1000字課題 NO・2 11/26 まこと 

 とんびさんのやっているのは、視点の話ですな。
 うーん。視点かぁ。
 一度にあれもこれもたくさんやって、まことさん、混乱しないかしらん?

>>・時系列に気をつける。 
>>・重文、複文禁止
>>・倒置法、体言止め禁止。
>>・気弱後禁止、比喩禁止。
>>
>>・自分の課題:読み手の方を意識する練習。

 ――と、自分で挙げてる攻略課題に関して、判定してあげるべきだと思うのだけど。


 まあ、つぎあたりにやるのが、視点のことになるだろうし。
 ちなみに視点の話をするなら、あるひとつの場面を複数の視点で書き分けて、実際に見せるというのが、いちばんわかりやすいのだけど……。

・本人の目に入っている視点。
・本人の真横にいる視点。
・本人の頭上あたりから見おろしている視点。
・窓の内側から主人公を見ている視点。

 ――と、いくつかあるわけだけど。
 ようは「こちら」がどちらであるのか決めたら、それを固定して動かさないということが、視点の基本なのだけど。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 要は窓の前に立っていた。真上にいる太陽がまぶしくて、一瞬、目を閉じる。そして、窓ガラスに、手と鼻を押し付けた。庭に、昨日の春一番で落ちた木の枝が、散乱している。
 要は足先でリズムをとり始めた。鼻歌まじりで、門扉の方をうかがう。
 男の子が、現れた。
「真吾!」
 帽子をかぶった頭が、こちらを向く。真吾は、キャラクターもののパーカーに、両手を突っ込んだ。
 要がサッシの窓を開けた。そうすれば、いつもなら家に上がってくるのだ。しかし今日は、入ってこようとしなかった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 上記の部分に関して、誰かやってみない?

 なんの困難もなく、それぞれの視点で書き分けられるのが「普通」で「あたりまえ」のことなのだけど……。
 きっと、かなりの困難を伴うのだろうなぁ。





>リアルっぽさとリアルなこと

 人型機動兵器が宇宙で戦闘を繰り広げるアニメなんかがあるけども。
 ビームの刃で斬り合いしてたり、ぱっと一瞬で目の前から消え失せるような加速を見せてみたり、高速ですれ違ったかと思えば、次の一瞬にはすぐ向きを変えてまた戻ってきてたり。
 「いったい何G出してんだよ?」とか思ったりもするのだけど。
 見ている人の99.9%は気にもならないのだろうなぁ。とか思ってみたり。
 だって「物理」って学校で習わないしー。
 あれ? 習っていたっけ? でも多くの人は理解してないよな。「運動の法則」とか。

 で、そーゆーところが、どーしても気になる僕としては、自分で書いてしまうわけ。
 「そーゆーところ」のきちんとしてる話を、自分の手で。

 あんま気にしていると、僕のように、納得ゆくものを自分で書かなきゃならんハメになるので……。
 ほどほどにしておいたほうが幸せではないかしらん。
 趣味に合わんものは、「くだらね」とか「つまんね」とか早めに見切って、趣味に合うものを観たり読んだりするのが、消費のプロフェッショナルのありかたってもんでしょう。
 評論のほうは評論のほうで、それで身を立てようと思うなら、常人を越えたインプット量を要求されるってもんです。SF評論するならSFを全部読むとか。アニメ評論するならアニメを全部見るとか。


 見分ける目の細かさ/荒さのことを、分室では「分解能」とか「受容体」という言葉で言い表しているけども。

 人物の不自然さが、ひどく気になってしまう人もいれば、気にならない人もいる。
 歴史考証が、ひどく気になってしまう人もいれば、知らないし興味もないので気にならない人もいる。
 兵器の型番やスペックが、ひどく気になってしまう人もいれば、気にならない人もいる。
 人を斬ったり、つば迫り合いをしたりしたら、カタナは刃こぼれだらけになってしまうと気になってしまう人もいれば、そうでない人もいる。
 あの銃は装弾数9発のはずなのだが、と。残弾無限現象が気になってしまう人もいる。
 人間が怪物に変身するのはいいのだけど、体重まで変わってしまうところが気になってしまう人もいる。

 もちろん、「SF」と銘打ってあるのにSF考証がヌルかったりするのは、勝負すべき場所がダメなことになるから、問題アリだけど。しかし「特撮ヒーローもの」や「ロボットアニメ」がSF考証に忠実である必要はねーわな。

 勝負すべきところが他にある作品なら、そっちのほうで評価の優劣を付けるべきだろう。
 たとえばエロゲーだったら、「使えるか使えないか」で見るべきだし。
 恋愛物なら、「うっとりできたかどうか」で見るべきだろうし。
 ホラーなら「怖かったかどうか」で見るべきだし。
 人間ドラマなら、「人間が描けているか」で見るべきだし。
 ガンアクションなら、銃器の考証が正しいかどうかより、「カッチョいいか」で見るべきだし。

 ほら、「KILL BILL」の「日本」の考証だとか、すごかったわけだけど。
 日本の料亭が、まるで城か御殿みたいな作りになってたりして。あれの見所はチャンバラアクションなのだから、そこで評価すべきなわけで。


 ときに――。
 アニメで「ビリヤード」が出てくると、どうしてああなってしまうのだろう。
 「6」と書かれてるボールをキューで直に撞いて、ポケットにまっしぐらに落としていたり。
 5個も6個もある赤玉に白玉を当ててみたり。

 いっそ「未来の遊技」を丸ごと創造しちゃって、それを遊ばせていればいいのに。
 もしくはビリヤードの「ルール」ぐらい調べてくるとか。



 べつにウソをついてもいいのね。
 そもそもウソをつくのが仕事なわけだし。小説っていうのは「フィクション」って銘打ってあるから、そもそも作り話。つまりウソの話。
 小説家というのは、ウソの話で読者をだますとお金がもらえるお仕事。
 詐欺師みたいなもん。

 詐欺師として大事なことは、自分の書いている話のどこがウソであるのか、はっきり認識しておくということ。
 そのウソでどのくらいの割合の人間が騙せるかということを、常に知っておくこと。
 9割騙せるウソなら、残りの1割は放っておいてかまわない。

 読者のほうが、自分から騙されるような気になるウソなら、もっといい。

 水戸黄門が、諸国漫遊の旅に出ていたのはじつは真っ赤なウソだけど。
 しかし史実通りよりか、そっちほうが「面白い」よね。
 こーゆーのが、「騙される気にさせるウソ」ね。

 もしくは「大岡越前が〜」――。
 もしくは「旗本退屈男が〜」――。
 もしくは「暴れん坊将軍が〜」――。
 もしくは「新撰組の沖田総司が美青年であると〜」――。
 (以下略)





>ジュラシックパーク

 琥珀の中に封じられた蚊の吸っていた「恐竜の血液」から、恐竜を再現――なんて。
 まあ騙されてやってもいいウソだなぁ、とか思って見ていたくちだけど。
 そんな年数、DNAが保存されていたとしても、分断されていて、とうてい活性はないだろうと思っていたが。
 つい最近、2億5千年前の岩塩の中にいた細菌の増殖に成功したという話が聞こえてきたりする。こちらはDNAが残っていたというだけでなく、まるごと一個の生物(細菌)がそのまま休眠していて、2億5千万年を生き延びていたことになる。





>サカモトさん

>>ただ、どちらもMP3をサラウンドで楽しめて、違いは普通の人にはどちらも変わらずに聞こえると思います。

 え〜。そんな僕は「普通の人」じゃないっすよ〜。
 当然。細かな違いを聞き分けられるに決まってるじゃないですか〜。
 プロの耳でも違いがわからない、とか、太鼓判押してくれるならともかく、そんな説明じゃ安心して買えないな〜。他の店行って買おうかな〜。
 店なんて、いっぱいあるんだしー。


 「えむぴーなんちゃら」を買い求めに来たお客さん用の説明と、「DHとSRSってどう違うんですか?」と聞いてくるお客さん用の説明とは、おのずと違ってくるはずですけど。
 サカモトさんの欠点は、どちらの客に対しても同じ1通りの説明しかしないことです。

 はじめに思いついたものを口にしてしまう癖をなくして、幾通りもの説明のなかから、相手に適したものを選び取らないとだめですよ。
 そのためには相手が「求めているもの」を見分けないと。
 相手が求めているものを見分けるためには、相手の人間性を理解しないと。

 ハイテク機器に手を出すやつってのは、背伸びしてるわけです。自分がメカに詳しいという気分に浸りたいがために、単なるオーディオプレイヤーに何万円も出し、次々と乗り換えてゆくわけです。
 そういう相手に対して、言うに事欠いて、「あんたの耳じゃどうせ違いなんてわかんねーよ」とか言いますか。(笑)

 「普通の人には違いはわからないので平気です」――とか。
 そういうのは、「いまどきエムピーなんちゃらも持っていないと時代遅れになっちゃうから……」と、不安がって買いに来た人に使うべき売り文句。
 そんなお客さんなら、「普通はこんなもんですよ」で、バッチリOK。



 んで、志向開示のほう。
 志向を開示してどーすんだ、という話もありますが。

 なにがなんだか、ぜんぜん、わかりません。
 変な記号やら矢印やらがたくさんありますけど、矢印の意味するところがわからないので、見やすくなるどころか、混乱を増すばかり。
 また文章をどこかから引用してますけど、それが修正後の文章なのか、修正前の原文であるのか、それも書いてないので、わかりません。
 もしかして、課題部屋に行って見て確認してこいとか、そう言ってます?

・修正前の原文。
・そして修正後の文。
・指摘された内容。(誰から指摘されたかはどうでもいい)
・その指摘を自分はどう解釈したのか。
・解決のためにどういう道筋で考えていったのか。

 これらの各要素が必要です。





>弟切

>>肺魚おたくで、自分からは女の子に働きかけることをしなくて、そのくせ「清潔感溢れる可愛い女の子」がいずれ自分を理解してくれると思っている少年。

>>母子家庭で、母親は水商売で、不登校気味の少女。勉強は嫌いでなく、熱帯魚にはかなり詳しい。

 これ、裏側から眺めてみそ。
 主観の持ち主を逆にしてみるのね。
 この書きかただと、男の子が主観保持者になっているよな。
 それを逆にして、女の子のほうから眺めてみるわけだ。
 女の子のほうだって、最終的には「カップル」という関係にハマるわけだから、なんらかの欲求がなければ嘘だ。「彼氏べつに欲しくない」なら、彼氏彼女の関係となるエンディングに行くわけねーもん。

 左右を逆にして眺めてみるっていうのは、デッサンの狂いを確認する基本ってもんだ。
 話の筋やら、設定の狂いやらを確認するときも同じこと。

 女の子は、なにが「欲しい」わけ?


 ちなみにこういう考えかたっていうのは、登場人物の「動機」を「設定する」という。


>まことさん
No.8763 投稿日 2004年12月2日(木)21時31分 投稿者
とんびの羽根
 新木さんから指導を受けましたので改めて感想を書き直します。

「お引越し」 1000字課題 NO・2 11/26 まこと 
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1149&e=res&lp=1149&st=0

・時系列に気をつける。

 文単位ではちゃんと順番になってます

・重文、複文禁止

 重文はなし

>>(真上にいる太陽がまぶしくて、)一瞬、目を閉じる。

 時系列はあっているけど複文

>>庭に、(昨日の春一番で落ちた)木の枝が、散乱している。
 複文の部分は過去(の出来事)
>>そうすれば、(いつもなら家に上がってくるのだ)。
 複文の部分は過去(から現在の習慣だけど、イメージとしては過去)

>>(鼻歌まじりで、)門扉の方をうかがう。
 複文ではないが動作をあらわす句なので二つの文に分解できる。

>>(帽子をかぶった)頭が、こちらを向く。
 複文ぽい修飾句

>>真吾は、(キャラクターものの)パーカーに、両手を突っ込んだ。
 複文ではないがキャラクターが何なのか一瞬考え、目がとまってしまう。

>>(押し黙る)ふたりの間を、風が一陣、吹きぬけていった。
 短いけど複文

・倒置法、体言止め禁止。

 なし

・気弱後禁止、比喩禁止。
>>風が(一陣)、吹きぬけていった。
 意味としてはいいのだけど、「強い風」でも意味が通るところを文語である「一陣」とするのは気弱語?というかかっこつけ語?


>新木さんへ
No.8764 投稿日 2004年12月2日(木)23時36分 投稿者 まこと
>>「ドア―」と「ドアー」

 横棒の種類のなんと多いことか。
 名誉毀損になってはたいへんですから、慎重にならなくていはいけません。
 これからは、コピー&ペーストで、文章の引用をします。

 私あての文章だ、という思いが強かったんですよね。手で入力したかった。これが本音だったりします。
 これからは、文章を引用時のコピー&ペースト、徹底します。

 また、文字の違いや、漢字の開く開かないについてですが。
 注意を払っていれば、そのうち違がって見えてくる。そう信じて、注意しながら文を書くことで、目をやしなっていきます。

>>うーん。視点かぁ。
>>一度にあれもこれもたくさんやって、まことさん、混乱しないかしらん?

 すでに混乱してます。この二日ほど、文章のリズムのことと合わせて、かなり悩んでいました。

 なんだか、文章を書くのが怖くなってる。これじゃ、ダメじゃん。
 毎度、お返事は良い。だけど、返事をするだけじゃダメじゃん。
 じゃんじゃん課題が増えてるけど、どうすんの? これ。

 でも、新木さんのコメントを読んだら、緊張の糸が、良い方向にほぐれました。
 いっぺんには、できません。
 正直に言っちゃいます。
 
 もちろん練習はしますよ。
 できる分だけ、できるだけ速く、注意しながらやっていきます。

 文章がへたなのは自覚しました。
 すぐには直らないんですから、くよくよしていないで、書くことを継続してやっていきます。
 時間をみて、写本もやっていきます。写文章でもいいかなと思っています。

 写本のレポートの件ですけれど。
 レポートとまではいかなくても、さらっとだけ、報告をします。
 ROMしているかたで、写本をしたことがない、または、したけれども、特になにも感じなかったという人に向けて書きます。
 
 
 えーと。文章がじょうずになりたい。その思いから私は、本に書いてあった「写本」に興味をもちました。

 私が文章を写したのは、2回です。
 課題部屋にある、新木さんの「聖者の里」がひとつ。もうひとつは、2号さんがリライトしてくださった文章です。 ちなみに、2号さんの文章があるのは、NO.8728のレスです。

 両方とも、プリントアウトしたものを、ノートパソコンの脇に置いて、見ながらキーを打ちました。
 特に注意したことはありませんでしたが、ひとつのセンテンスごとに、変換の間違いをチェックしました。

 「聖者の里」を打つのは、私にとって長かったです。途中、腰と首がこってしまいました。しかたなく、食事休憩をはさんでから、それでもなんとか終わらせました。体的にはつらかったけれど、時間をかけて、丁寧に読むことができました。だから、本読みとして楽しめました。

 2号さんのリライトのほうは、写しただけではありませんでした。一文、または、かたまりを写したあとに、自分の感じたことを書きこみながら進みました。

 異変を感じたのは、どちらとも、写したあとだと思います。
 断言できないのは、「聖者の里」の写し取りのあとのときは、そのせいだという意識がなかったからです。
 
 レスを書こうとしたら、文章がなかなか出てこなかったのです。ものすごく、書きづらく感じました。
 
 まず、読点をうつところがわからなくなりました。そこにくるのは、句点か読点かまでも、首をひねって悩みました。迷ってなんども直しました。
 
 「聖者の里」のあとのときも、変だとは思いました。けれども、そんな程度の腕前なんだ、ですませていました。
 そして、2号さんのリライトのあとで、またかよ! となったわけです。

 2号さんのリライトのときは、私の文章も、あいだにはさんだのですけどね。かなり、じっくり見ていったので、同じく影響されたのでしょう。

 句読点をうつところで、いちいち迷うのですから、文章がさっぱり進みません。
 気が焦ります。
 怖い気もします。心細くなります。
 
 脳みそ総動員して、やっと原因をつきとめました。原因がわかると、今度は情けない気持ちになりました。
 
 新木さ〜ん、どうしましょう〜。 
 
 そこで、一年坊主の私は、先生に泣きついたのでした。
 
 「聖者の里」のあとの異変は、忘れてしまえるくらいのできごとでした。
 このことから、文章のリズムは、しばらくすると、もとの状態にもどるのではないかと思われます。
 
 おかげさまで、文章を書くうえでの、意識のしかたはわかってきたと思います。
 文章が格段に上達する。そういうものでは、ないですけれどね。

 おちついて考えてみると、良い経験になっていたのですよね。
 悩みはしましたけれど、考えながら書けたのだから、結果オーライだったかもしれません。

 以上が報告でした。


>とんびの羽根さんのレスを発見。
  
 2度もご指摘、ありがとうございます。それなのに、ごめんなさい。もう、眠い。
 返信は明日にさせてください。

3時間半
まこと  


元気れす
No.8765 投稿日 2004年12月3日(金)01時03分 投稿者
名無し君2号
 うがいと手洗いを習慣づけたおかげか、まだ風邪もひかず、頑張っております。
 世間さまをにぎわせているゲーム、ドラクエ8も、新しい携帯ゲーム機、ニンテンドーDSも、買ってませんやってません。だって先立つものがないんだもん。先立つ不幸、もとい、ものを私にください。

 ははっ、懐がさみしいおかげでゲームに時間を取られなくてすむぜ!

 強がってなんかいない。本当だ。信じてほしい。なぜなら私は(以下、くだくだと言い訳が続くので省略す)




>春日さん

>1150 1000字課題 11/27 No.14「一目惚れ、のち、猫」(1000字)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1150&e=res&lp=1150&st=

 私的には好きな種類の話でした。
 ただ、主人公が五年生で、女の子が六年生であることはぜんぜん読みとれませんでした。まあそんなことはどうでもいいことっスね。問題なのは、ひと目ぼれしたことも読みとれなかったことでしょうか。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「……あ」
 唇から吐息をこぼした。すぐに彼女は目をそらして、そっぽを向いてしまった。
 裕樹は、途端に首がかーっと熱くなるのを感じた。背筋がしゃんとなる。
 顔が火照っていた。
「お、俺もここで雨宿りさせてくれよなっ」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 なんかちーがーうー。
 小学生の男の子が、ひと目ぼれしてしまった相手に「お、俺もここで雨宿りさせてくれよなっ」と、言えるものだろうか?

 たぶん、これは彼にとって初めての体験なのだと思う。だから、それはとても強い衝撃なはずだ。

 ゆえに、彼はなにも口に出すことはできない。
 せいぜいがうめき声だけ。「う……」「あ……」と。

 ……だと思うんですが、これは私の答えなんでしょーねえ。

 さて、ひと目ぼれと感じなかった私は、この場面をどう読みとったかといいますと、「すでに惚れている相手と出会った」です。雨やどりに向かった先で、偶然にも好きなアノ子に出会っちまったよどうするよオイ、という話かと思ってました。




>まことさん

 えっちですみません。
 もとい、まことさんにも私ていどは書けそうな気がします――恥を捨てれば。
 私が書き直したやつって大してえっちじゃないですし。本気でやるならば、主人公をお姉さんと密着させた上で、五感すべてを使って描写することになると思います。

 まあ、ですが、書きたいジャンルにもよるんじゃなかろうかと。
 世の中には「えっちなのはいけません!」という読者もいます。中高生あたりの男子だと、中身は青い性で充ち満ちているくせに、かえってそのせいなのか、普通の小説でのエロスは嫌がる場合があります。清らかさを求めるといいますか。

 あの娘はトイレになんかいかないんですよ! 聖少女なんですよ!(←バカ)

 まことさんがどんな小説を書きたいのかはわかりません。なんとなく、コバルトなどの少女向け小説なのかな、と感じますけども。
 少女向け小説では、汗くさい野郎が喜ぶような性の書きかたはいらんですよね。むしろジャマー、野獣死すべし野郎死すべし! えっちはえっちでも、女性が喜ぶ描きかたをしなくちゃいかんはずです。

 少女小説はどうなっているんでしょうね。
 少女マンガだとエロい、もとい、けっこうエライことになっていたように思うのですが。



 視点について。

>>・本人の目に入っている視点。
>>・本人の真横にいる視点。
>>・本人の頭上あたりから見おろしている視点。
>>・窓の内側から主人公を見ている視点。

>>――と、いくつかあるわけだけど。
>>ようは「こちら」がどちらであるのか決めたら、それを固定して動かさないということが、視点の基本なのだけど。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 要は窓の前に立っていた。真上にいる太陽がまぶしくて、一瞬、目を閉じる。そして、窓ガラスに、手と鼻を押し付けた。庭に、昨日の春一番で落ちた木の枝が、散乱している。
 要は足先でリズムをとり始めた。鼻歌まじりで、門扉の方をうかがう。
 男の子が、現れた。
「真吾!」
 帽子をかぶった頭が、こちらを向く。真吾は、キャラクターもののパーカーに、両手を突っ込んだ。
 要がサッシの窓を開けた。そうすれば、いつもなら家に上がってくるのだ。しかし今日は、入ってこようとしなかった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

>>上記の部分に関して、誰かやってみない?

 ちとやってみます。
 ……ってちょっと待って、「要」って男の子なのかしら? 女の子なのかしら? そこで書きかたにだいぶ変化が……ぬぬぬ。

 女の子でいーや。だって、そのほうが楽しいんですもの。


・本人の目に入っている視点。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 いつものように、あたしは窓にぺたりと貼りついた。鼻のあぶらや、指紋がつくからやめなさいってママはいうけど、ガラスの冷たさがここちよくって、どうしてもやってしまう。
 まだかな……真吾……。
 きらきらとかがやくお日様が、ちょっぴりまぶしかった。
 猫のひたいよってママがいつもいうお庭には、葉っぱや花びらや、枝が散らばっている。きのうはとても風が強かったから、きっとそのせいだ。はるいちばんだよってパパは言っていた。咲いたばかりなのに、散っちゃった花びらがかわいそうで、すこし胸が痛くなる。
 痛くなったら、なおさら真吾に会いたくなった。
 とんとん。
 あたしは足でリズムをとる。鼻から流れるのは、幽子ちゃんの歌。とっても人気のアイドルで、いっつもきている白い着物がきれいな子だった。しに装束だなんて、ふきつです、あんなもの見ちゃいけませんってママは怒るけど。
 ――きた。
「しんごっ」
 門から真吾が顔をのぞかせた。あたしはサッシを開ける。いきおいがよすぎて、ぴしゃりって音が鳴ってしまった。
 ……?
 なんか、変だ。
 いつもなら、お日さまのような笑顔で、ここまで走ってくるのに。今日は、のろのろと歩いてるし、帽子のつばで顔は見せてくれないし、返事だってしてくれないし。
 どうしちゃったの、真吾?
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 ……あ。だめだ。
 これじゃあ「本人の視点」だ。

 やりなおし。


・本人の目に入っている視点(改)。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 まぶしさに、かなめは目をぎゅっと細めた。
 磨きたてられた窓のむこうに、庭が広がっている。待ちきれなくて――かなめは顔をガラスにくっつけた。冷たさも、春のおだやかな日ざしに照らされた体には、かえってきもちがよかった。
 まだかなあ……シンゴ……。
 お庭はきのうの大風――パパは、はるいちばんっていった――のおかげで、だいぶ散らかっていた。葉っぱや小枝が落ちている。
 かなめは足でリズムを取りはじめた。鼻歌を奏でる。自然に視界も揺すられる。
 門に、少年のちいさな影があらわれた。
「シンゴ!」
 呼びかけに真吾は答えなかった。帽子のつばで顔をかくしたまま、アニメのキャラクターがプリントされた黄色いパーカーに手を突っこんで、のろのろと歩いてくる。
 サッシを、かなめはいきおいよく開けた。
 しかし真吾は、家に上がろうというそぶりすらみせず、窓の前に立ちつくすばかりだった。まだうつむいたままだ。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 かなめの目を通してしか、なにも見ることはできない。かなめがとった行動はわからなくもない。鏡でも見ないことには、かなめの姿を知ることはできない。



・本人の真横にいる視点。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 かなめは窓の前にちょこんと立ち、庭をじっと見つめていた。太陽がまぶしいのか、わずかに目を細めている。さらに窓に身を寄せた。ガラスに手のひらをぺたりと当て、顔をぎゅぎゅっと押しつける。
 庭には、花のついた枝が落ちていた。
 とんとん、というリズミカルな足音がする。かなめは、自分の足音に鼻歌を重ねあわせた。視線は庭の門に注がれていた。
 男の子が姿を見せる。
 はぁ、とかなめが嬉しそうな声をあげた。
「真吾ぉ!」
 帽子をかぶった頭を向け、真吾がかなめを見た。すぐに伏せ、彼はキャラクターもののパーカーに両手をつっこんだ。
 少年の様子に気づかず、かなめはいきおいよくサッシを開ける。あたたかな春風が家のなかへと入りこみ、かなめの髪をふわりと舞わせた。
 真吾は、開けはなたれた窓の前に立ちつくしたまま、動こうとしない。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 かなめのとなりに立って、かなめの動きを興味深く見守っている。目を細めれば(まぶしいのかな)と考え、声を聞いては(たのしそうだ)と判断する。



・本人の頭上あたりから見おろしている視点。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 かなめは窓の前に立ち、真吾が来るのを待っていた。待ちきれなくて、ちいさな体をぎゅっとガラスに押しつける。暖かな春の日差しが、かなめの腰まで伸びた黒髪をきらきらと輝かせていた。
 庭には、昨日の春一番で落ちた木の枝がそこらかしこにある。
 足の先で、かなめがリズムをとり始めた。リズムに、鼻歌のメロディがのる。
 かなめが視線を注ぐ門の扉に、少年が姿を見せた。
「真吾っ」
 帽子をふかぶかとかぶった真吾が、かなめをちらと見た。アニメのキャラクターを模したパーカーに、両手を差しいれている。寒いはずもないのに。
 かなめはサッシを開けた。
 いつもならそのまま家に上がってくるはずの真吾は、今日にかぎって、かなめの前で、じっと立ちつくしていた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 ぷかぷかとかなめの上に浮かんで見つめている。遠いせいか、ちょっとばかり冷静。広い範囲を眺めている。



・窓の内側から主人公を見ている視点。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 春の日が、窓の前に立つかなめに降りそそいでいた。暖かな光がまぶしいのか、かなめは目をぎゅっと閉じる。切りそろえられた前髪に、腰まで伸びた後ろ髪がきらきらと光っていた。
 ちいさな手と顔を、窓ガラスに押しつける。
 とんとんと足でリズムを取って、調子っぱずれな鼻歌を奏でる。目をじっと庭に注いでいた。
 かなめの顔が、ぱぁっとほころぶ。
「真吾ぉ!」
 はげしく体を揺すり始めた。待ちきれない様子でサッシの鍵に手を伸ばす。ぴしゃりと窓を開けはなった。吹きこんだ風に、かなめの黒髪が舞う。
 満面の笑顔が浮かんだ。
 ところが、笑顔はだんだんとしぼんでゆく。揺すっていた体の動きも収まった。不安そうにまばたきをする。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 かなめの横に立っているんだけど、こちらはかなめしか見ていない。だから庭なんか見ない。遊びに来た近所の子供なんか知ったこっちゃない。


 以上、視点の練習でした。
 ああ、すごく勉強になった。間違っている可能性も高いんですけど。

 まことさんならすぐ理解できそうな気もします。無理しなくても、そのうちなんとかなるでしょう。たぶん。




>サカモトさん

 サカモトさんでも、質問しているかたでもいいんですが、SRSとかDHってなんじゃらほいナ。

 SRSという言葉で私が知っているのは、「スペシャルリングサイド」という格闘技番組&雑誌なのですが。
 DHだと……designated hitterこと指名打者のことでしょうか。
 これは野球のルールでして、ピッチャーの打順が来たとき、代わりに打撃専門の選手を打席に立たせることができるっていうやつです。ピッチャーは投げるのが仕事ですから、打つのはちょいとばかりヘボ気味なんですね。なので、打つのが上手い選手を代わりに使って、どの打順でもエキサイティングな興奮をあなた(観客)にお届けするという。

 しかし、ふたりのあいだで交わされているSRSにDHは違う意味らしく。
 普通に説明してもらえればありがたいっス。




>HIMAJINさん

 その本ですが、なんだかんだ言いつつも最後まで読んだんですから、じつは面白かったんじゃないでしょうか。こんなことを思ったりした私はタチが悪いんでしょうな。

 といいますか、バザーで買った「古本」を批評していることについて、あの人がまったく口を出していないことがちょっと意外でした。




 レスには3時間くらい。視点を書くのがちょっと楽しかったです。次回にはキツネのエロ話を書き直す予定。前回のは、アレ、話が広がりませんです。ダメダメ。


脳みそ熱暴走中
No.8766 投稿日 2004年12月3日(金)01時50分 投稿者 弟切 千隼
 今日の関東地方は、晴れて冷たい風が吹きました。弟切は外出する用があり、寒風の中を歩き回りました。
 帰宅したらいきなり発熱です。ぼうっとしながら家事を済ませました。



>自己課題「肺魚なボクら」人物造形

>>>>肺魚おたくで、自分からは女の子に働きかけることをしなくて、そのくせ「清潔感溢れる可愛い女の子」がいずれ自分を理解してくれると思っている少年。
>>
>>>>母子家庭で、母親は水商売で、不登校気味の少女。勉強は嫌いでなく、熱帯魚にはかなり詳しい。
>>
>> これ、裏側から眺めてみそ。
>> 主観の持ち主を逆にしてみるのね。
>> この書きかただと、男の子が主観保持者になっているよな。
>> それを逆にして、女の子のほうから眺めてみるわけだ。
(新木さんのNo.8762の書きこみより)

というヒントをいただいたので、考えてみました。


 ヒロインは母親と二人暮しです。母親は店で仕込みをするために、午後三時頃には出勤します。
 子供でも小学校の高学年ともなれば、帰宅は午後三時を過ぎることも多いですね。ヒロインはその頃から、鍵っ子生活をしていました。

 ヒロインは集団生活にそぐわないたちです。そのために、学校でなかなか友人ができません。つまらないので、彼女は不登校気味になりました。
 高校進学にあたっては、彼女は普通の高校に行く気になれませんでした。また周囲に疎外されるだろうと思ったからです。でも勉強はしたかったので、通信制の高校を選びました。

 家でも学校でも、彼女は独りでいることが多い人でした。通信制高校に進学してから、ますます独りでいることが多くなりました。
 独りでいることは嫌いではありません。けれども、一人くらいは対等に話せる友人が欲しいと思っています。

 話し相手になる人間がいないため、彼女は人間以外の動物に心を寄せました。
 アパート暮らしゆえ、犬や猫は飼えません。お金も場所もかからないペットとして、彼女は熱帯魚を選びました(犬や猫に比べれば、という比較論です)。


 ここで問題です。ヒロインはなぜ「集団生活にそぐわない」のでしょうか?


 現実においては、「特に何もしていないのに集団から外れてしまう人」が存在します。情緒不安定だとか嘘つきだとか格好が汚らしいとか、明白な理由がないのに集団から浮いてしまった人を、弟切は何人も知っています。

 しかるに、フィクションにおいては、明白な理由が必要でしょう。


 母子家庭であることも、母親が水商売であることも、あまり裕福でないことも、疎外される原因にはなり得ます。とはいえ、これらだけでは弱いですね。

 シングルマザーなんて、今では珍しくありません。水商売も、昔ほど悪いイメージはなくなりました。裕福でないといっても、熱帯魚を飼える程度の余裕はあります。

 これら以外に、もっと決定的な理由が必要です。
 子供たちの間で疎外される、もっとわかりやすく言えば、いじめに遭いやすい要素とは何でしょう?


 子供は単純にして残酷です。自分たちと目に見えて違うところのある存在を、はっきりと差別します。つまり、外見に差があるものをいじめます。

 ヒロインが「普通の人と違う外見」を持っていれば、疎外されますね。

 かといって、ヒロインを極端なブスにしたり、障害を持っていることにしたりしては、やりすぎでしょう。そこまでやったら、「肺魚」という題材が吹っ飛んでしまいます。


 ヒロインが「日本人離れした容貌」を持っていたとしたら、どうでしょう?

 ヒロインは、もの心ついた時から父親がいません。父親を外国人にしても、設定上まずいことはありませんね。
 どうせなら、母親が美人という設定を生かしましょうか。全体的な容貌は母親似――日本人的――とします。こうすれば、「可愛いヒロイン」を実現できますね。
 例えば、髪の色だけ赤毛にすれば、子供の目からは異様に見える人となります。



「赤毛でいじめられる人」という設定は、とってもよくある気がします(^^; 
 古典的なところでは、ルナールの小説『にんじん』がそうですね。近年の作品では、『ハリー・ポッター』シリーズに登場するロン・ウィーズリーが、赤毛をからかわれるシーンがあります。
 よくある設定ならば、読者さまに理解されやすいということで……。



 髪の色がどうであろうと、人間性や性格には関係ないはずです。だのに、ただ「外見が違うから」という理由で、ヒロインは周囲から疎外されます。
 ヒロインは、そんな周囲の人々に失望するでしょう。早い段階で見切りをつけて、自分のペースで生きることを選択します。

 人間以外の動物に彼女が惹かれたことも、説明しやすいですね。動物は、人間の基準に左右されません。世話をしてくれる人に懐きます。
 ヒロインは、熱帯魚の世話をすることで慰められます。しかし、「対等に話のできる人間の相手が欲しい」という思いが、ずっと心の奥に沈んでいます。



 さて、ヒロインが赤毛だとしたら、主人公からはどう見えるでしょう?

 主人公は両親が揃っています。父親は堅気のサラリーマンで、比較的裕福な家庭です。通っている高校は名門の進学校で、「良い高校→良い大学→良い会社」というコースに乗っています。一昔前の「常識的な」エリートコースですね。

 そんなエリート予備軍――実は時代遅れですが――の主人公の目には、赤毛のヒロインはどう写るでしょうか?


 最近、二十代以下の日本人の間では、髪を染めることが普通になりました。若い女の子の髪が赤ければ、「染めている」と思われるのが普通でしょう。
 ヒロインの顔が日本人的ならば、よけい、生まれつきの赤毛とは思われにくいはずです。

 加えて、ヒロインは通信制高校の生徒です。彼女の母親は水商売の人で、シングルマザーです。


 ちょっと古い「常識」に固まった人からは、ヒロインは、

「母親の影響で生活が乱れていて、ぐれて髪を染めて、勉強も落ちこぼれているけれど高卒の資格を取るために仕方なく通信制高校へ行ったやつ」

に見えるでしょう。

 そう思い込めば、主人公は、ヒロインを恋愛対象とは見ませんね。落ちこぼれとしてばかにするでしょう。


 ところが、話してみると、ヒロインは熱帯魚の話ができる人でした。その点に関しては、主人公は彼女を評価します。
 ヒロインのほうも、対等に話せる相手として主人公を認めるでしょう。ですが、内心彼が自分をばかにしていることを感じ取ります。すぐに親密にはなれませんね。



 上記の設定がおかしくなければ、まとめて課題部屋に置きます。


ドラクエは今回もやらず
No.8767 投稿日 2004年12月3日(金)07時19分 投稿者 サカモト
 ドラゴンクエストを生まれてこの方、やったことのないサカモトです。
 でも、ドラゴンクエスト1のレベル32のパスワードだけは何故か覚えていたりします(笑)


>新木さん

>え〜。そんな僕は「普通の人」じゃないっすよ〜。
> 当然。細かな違いを聞き分けられるに決まってるじゃないですか〜。
> プロの耳でも違いがわからない、とか、太鼓判押してくれるならとも>かく、そんな説明じゃ安心して買えないな〜。他の店行って買おうかな〜。
> 店なんて、いっぱいあるんだしー。
 
 う゛、確かに。

>サカモトさんの欠点は、どちらの客に対しても同じ1通りの説明しかし>ないことです。
 
 考えてからしゃべるということですね。
 前に「不親切」などの指摘も頂いてますけど、相手の人間性を理解しするというのは、恐らく今の自分が一番苦手にしていることだと思います。

 あと、かなり前の話題なのですが、MDはウチの売り場(ウォークマンやラジカセなんかも売ってますので)にくるおばあちゃんたちが、大抵知ってるもんで書きました。
 やっぱり、おばあちゃんでも知らない人の方が多いのでしょうか?


>また文章をどこかから引用してますけど、それが修正後の文章なのか、>修正前の原文であるのか、それも書いてないので、わかりません。
> もしかして、課題部屋に行って見て確認してこいとか、そう言ってま>す?

 すいません。
 読まれる人に対する気遣いが足りませんでした。
 しかも「志向開示」じゃなくて「思考開示」ですよね。
 失礼しました。

 頂いたフォーマットどおりに書きなおした「思考開示」をこのレスの一番下に掲載します。宜しくお願いいたします。


>2号さんへ
 了解です。
 名無しさんみたいに上手に説明する自信はないんですが(汗)
説明してみますね。

 SRSとは「Sound Rretrieval System」の略。DHは「DOLBY HEADPHONE」の略。正式名称みても英語がだらだら並んでてめっちゃ分かりにくいんですが、要はどっちも音楽とか映画の効果音とかをヘッドフォンで聴くときの音を良くする技術です。
 この技術が使われてると、ヘッドフォンして耳から聞いてるはずの音が、前や後ろから聞こえてくるように感じたりします。映画館で聞こえる音の感じを、なんとか技術で頑張って、ヘッドフォンでも再現出来るようにしましたってヤツです。
 違いはSRSが、今、ボクが新木さんと話してるMP3プレーヤーっていう機械に良く使われていて、DHの方がPS2のゲームの「MetalGear Solid2」とか、ああいうソフトに使われてるってことです。
 
 あと、調べてみたらSRS、2号さんが言っていた、「スペシャルリングサイド」の他に、特殊なエアバックの名前だったり、性転換手術の名前だったりと結構いろいろあるみたいです(笑)
 だから、なんだと言われると、それだけなんですが…………(汗)
 


 
****************************************************************
◆思考開示◆
****************************************************************
フォーマット
●修正前の原文
●修正後の文
●指摘された内容
●その指摘をどう解釈したのか。
●解決のためにどういう道筋で考えていったのか

****************************************************************
●修正前の原文。

>>しかし、睨まれた甲斐の方は、全く表情を動かさずに短く切り返し、手元を見る。
>>彼の手には、大振りのビニール袋。中には、何故かぎっしりと肉まんが詰まっている。


●修正後の文

>> そう言って、もう片方の手にもった大振りのビニール袋を太郎の目の前に突きつける。
>> 中にはぎっしりと、帰り道に食べる用の肉まんが詰まっている。
>>「『買い食い防止、強化週間』などのために、俺の大切な食料を失う訳にはいかん」


●指摘された内容

「切り返し」の動きがなく、何故肉まんを見るのかも不明。


●その指摘をどう解釈したのか

 指摘された原因は、元々前後にあった「肉まんが巡回中の先生に見つかると没収されるから」という内容のセリフなどを削除してしまったため、「切り返し」や「肉まんを見る」行動のみが残り、読者からは不可解な行動と見えたと考えました。


●解決のためにどういう道筋で考えていったのか

 解決するためには前後にセリフを入れれば解決すると思いますが、そうすると文が長くなってしまいますし、他にも説明入れないといけない部分が沢山あります。ここで言いたかった事は、
「肉まんが巡回中の先生に見つかると没収されるから、見回りの先生がいなさそうな踏み切り通る」
ということなので、後ろの方で肉まんを突きつけて、短めに甲斐に理由をしゃべらせました。


--------------------------------------------------
●修正前の原文

>>そう言って体の向きを変えようとした、太郎の小さな体が空中へと浮き上がる。とっさに後ろを向いた太郎の目に、腕を突き出す甲斐の姿が映る。
>>「……おいっ!」
>>普通は襟首をつかんでもちあげれば、首もとが圧迫されるからすぐ気づくのだが、なぜか、後ろを見て初めて気づく太郎。
>>空中に浮き上がったのは、甲斐が襟首をつかんで太郎を持ち上げていたからだった。


●修正後の文

>太郎の小さな体が空中へと浮き上がる。後
>ろを向くと、甲斐が太郎の襟首を右手でつ
>かみ、つり上げていた。


●指摘された内容

言葉の選びが甘い


●その指摘をどう解釈したのか。

 長くて単調な説明文がだらだらと書かれていたため、読み手に中だるみした印象を与え、「言葉の選びが甘い」という指摘をもらったのだなぁと思いました。


●解決のためにどういう道筋で考えていったのか

 どうにか気の利いた書き方をと思って考えていたのですが、ソレより短い説明に変えて、中だるみした印象を与えなければ、読み手も違和感を感じずに読めるんじゃないかなと思い、短めの説明文に書き直しました。

--------------------------------------------------
●修正前の原文

>>甲斐は手の中で暴れる太郎に短く言い放ち、目の前の道を歩き出していった。


●修正後の文

削除したため、なし。


●指摘された内容

「〜、目の前の道を歩き出した。」でいい「目の前の道を歩き出していった。」では違和感を覚える。


●その指摘をどう解釈したのか。

 変に格好を付けて書こうとしたのが裏目に出てます。


●解決のためにどういう道筋で考えていったのか
 言われたとおりの書き直しで良いと思ったのですが、ココの文自体が省略しても大丈夫そうだったので、省略しました。
 
--------------------------------------------------
●修正前の原文

>>「とにかく俺はあの踏切を通らないからな」
>> 木枯らしが吹きすさぶ中、少し高めの佐藤太郎の声が響き渡る。背が小さめの彼は、目の前に立つ長身の甲斐倫太郎を見上げるようにして睨んでいた。


●修正後の文

>制服の上に色とりどりのコートを来た生徒たちが、夕日に照らされながら、道の奥へと消えていく。左右に広がる畑から吹いてくる冷たい風に>身を震わせながら、佐藤太郎は目の前にいる甲斐倫太郎を睨みあげていた。
> 高校のクラスも同じ、家も隣同士の幼なじみの甲斐は、何の反応も示さない。
>「とにかく、俺は、あの踏切を、絶対に、通らないからな」

●指摘された内容

 男二人が出てきているらしいのだけど、二人はどんな関係であるのか。どこでなにをしているのか。それはなぜなのか。一切不明。
 及び
 冒頭の文に5W1Hが入っていない。
 

●その指摘をどう解釈したのか。

 冒頭の文で説明しなければいけない要素が抜けていた。


●解決のためにどういう道筋で考えていったのか
 
 5W1Hの要素を詰めて書き直せば、わからないといわれた事が読んでわかるようになると思い、5W1Hを入れて書き直しました。書き直した文でどこに5W1Hの要素が入っているのか抜き出してみます。


>夕日に照らされながら
 
 夕方(冬なので日が沈みかけています)と言うことを説明。


>左右に広がる畑から吹いて
>くる冷たい風に身を震わせながら、
 
 両横が畑の道の上という場所の説明。


>佐藤太郎は目の前にいる甲斐倫太郎を
 
 佐藤太郎と甲斐倫太郎。誰が登場しているのか説明。


>睨みあげていた。
 
 喧嘩をしている事を説明。


>「とにかく、俺は、あの踏切を、絶対に、
>通らないからな」

 帰り道に踏み切りを通るか通らないかで喧嘩している


>佐藤太郎は目の前にいる甲斐倫太郎を睨み
>あげていた。

 佐藤太郎が甲斐倫太郎を見上げている。どのような状態か説明。


>高校のクラスも同じ、家も隣同士の幼なじ
>みの甲斐は、何の反応も示さない。

 同じ高校で同じクラス。家が隣同士で、一緒に帰っていることから、友達だと2人の関係を説明。


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●修正前の原文

>>「とにかく俺はあの踏切を通らないからな」


●修正後の文
>「あの踏み切りに近づくと、背筋がゾクゾ
>クするんだよ。いいだろ、アソコよけてい
>つもの道で行こうって」


●指摘された内容
 冒頭、主人公が「とにかく俺はあの踏切を通らないからな」と、踏切を嫌がる理由がわからない。


●その指摘をどう解釈したのか。
 説明に当たる部分を主人公がしゃべってなかったためだと思いました。


●解決のためにどういう道筋で考えていったのか
 主人公は通るたびに誰かに見られているような視線や、気味悪い感じを受けていますことを説明すれば良いと思い、ソレを一言で表現してみました。

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●修正前の原文

>>「やめろ、はなせって! 俺は絶対にアノ踏切にはいかないからなぁ!」
>> じたばたと暴れる太郎の手足は短く、甲斐の体に届くことはなかった。
>>「いつも譲歩して遠回りに同行する。今日はお前が譲歩しろ」
>> 甲斐は手の中で暴れる太郎に短く言い放ち、目の前の道を歩き出していった。


●修正後の文

>「残念だが、それはできない。あそこ以外
>の道は見張りの先生がいるはずだ」
> そう言って、もう片方の手にもった大振
>りのビニール袋を太郎の目の前に突きつけ
>る。
> 中にはぎっしりと、帰り道に食べる用の
>肉まんが詰まっている。
>「『買い食い防止、強化週間』などのため
>に、俺の大切な食料を失う訳にはいかん」


●指摘された内容

相棒の男が「いつも譲歩して遠回りに同行する。今日はお前が譲歩しろ」と、むりやり連れていく理由が不明。


●その指摘をどう解釈したのか。

 肉まんが巡回中の先生に見つかると没収されるから」という理由で太郎をムリヤリ連れて行く甲斐を書きたかったのだが、それがまったく書けてなかったんだなと思いました。


●解決のためにどういう道筋で考えていったのか

『買い食い防止、強化週間』のため、いつもの帰り道を通って見回りの先生に見つかると、肉まんを没収される。だから、見張りの先生が立っていない、踏み切りに通じる道へいく。
 という踏み切りを通らなくてはいけない理由を甲斐にセリフで説明させました。

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●修正前の原文

>>しかし、睨まれた甲斐の方は、全く表情を動かさずに短く切り返し、手元を見る。
>>彼の手には、大振りのビニール袋。中には、何故かぎっしりと肉まんが詰まっている。


●修正後の文

> 中にはぎっしりと、帰り道に食べる用の
>肉まんが詰まっている。


●指摘された内容

「何故かぎっしりと肉まんが詰まっている」という言葉が意味深くとれ、読者が混乱する。理由を書いて、あまり読者の注意を余計なところに散らさないほうがいい。


●その指摘をどう解釈したのか。

 「何故か」で甲斐が”力”を使う為に常に人の数倍以上のエネルギーを補充してなければいけないと言うことを書きたかったのですが、ここで、その理由まで書くことは余計に読み手の混乱を招くかなと思いました。


●解決のためにどういう道筋で考えていったのか

 指摘して頂いた通り肉まんに理由を付け、甲斐が食いしん坊であるという事を印象づける文に変えました。

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いろいろ
No.8768 投稿日 2004年12月3日(金)18時56分 投稿者
新木 伸
>人型機動兵器の非リアル

>>ビームの刃で斬り合いしてたり、ぱっと一瞬で目の前から消え失せるような加速を見せてみたり、高速ですれ違ったかと思えば、次の一瞬にはすぐ向きを変えてまた戻ってきてたり。

 あ。いけね。ここ補足。
 ビームの刃で斬り合いすることは、べつにかまわないわけね。そういう技術があるんだ、てなことにすれば問題ない。未知の技術を出さなくても、ビームサーベルは磁場封じ込め型のプラズマブレードであるということなら、磁場同士は反発するであろうので、切り結んでいてもいいかもしんない。

 僕が問題としているのは、高機動状態のなかで、ブレードによる近接戦闘が行われている点。
 これ、空中戦をやっている戦闘機が、翼をぶつけ合って戦うようなもん。
 翼にはブレードが仕込まれていて、うまくぶつければ相手をぶった切れる、とかいう感じなわけね。
 こんなことができるようなら、ミサイルなんていらないのだ。――あ、だから人型機動兵器はミサイル持たないのか。

 艦艇サイズの相手に特攻してゆくことだって、じつは難しいことなのだな。
 動いていなくて、あんなにデッカイ目標物に衝突することさえ、かなりの技量を要すること。
 ましては相手は飛行機サイズ。しかも自分と等速で動いているし、常に高機動をかけている。そんな相手であれば、衝突することさえ至難の技であるのに、上手に翼だけぶつけてゆくなんて――神懸かってる。





>HIMAJINさん

 自分という人間が、「法曹界と金」についてはうるさくても、「グラマンとカーチスP40」については無頓着であるということが、わかったはずですので……。

 まあ、誰でもそんなものであるということ。
 分解能が高いところもあれば、分解能が低いところもあるわけです。
 ブランドのバックがすべて一緒に見えてしまう目の持ち主もあれば、年式や限定モデルであるかどうかまで見分けてしまう人もいる。
 ホンダもスズキもカワサキも、オンロードもオフロードも――バイクはすべて一緒に見えてしまう目の持ち主もいれば、型番まで厳密に区別する人もいる。

 ただ書き手の側は、自分がある分野にどれだけの分解能を持っているのか知っていなくてはならない。それは足りているのか、足りていないのか、頑張って勉強して補うべきなのか、それとも有り余りすぎるから抑えておくべきなのか、判断しなけりゃならない。

 対象読者を成人女性にして、バックのブランドが区別なく一緒というのは、とほほだし。
 現役高校生に向けて書く話であれば、最低限、スクーターとオンロードとオフロードの区別ぐらいあれば良いわけですね。実際、自分では乗っていない男の子のバイクに対する分解能ってのは、そんなもんだし。

 最低限に足りていないときには、どんどん突っ込みましょう。また過剰すぎるときにも突っ込みましょう。
 最適な「詳しさ」というのがあるわけですね。
 過剰すぎて突っ込まれているのは、最近のサカモトさんの説明課題とかです。ジブリやハウルのときとか。何年にカンヌに出たとか出ないとか、一般人には、そんな細かいとこ、どーだっていいわけです。


 ある作品のある部分に関して突っ込むとき、その突っ込みポイントが、その作品にとって重要な部分かどうか、考慮しないと。

 春日のボーイミーツガール課題に関しては、周囲の状況やら、女の子の心理やら、男の子の心理やらは、突っ込むべきところでしょうね。





>「お引越し」 1000字課題 NO・2 11/26 まこと 

 「一陣の風」ってのは、紋切り型の表現でしょう。
 一陣の風って、どんなんだか、ちゃんとわからせてほしいところ。




>写本後の影響、のレポート

 ふむふむ。
 すると自分の文章がいったんわからなくなって、それでも書こうと苦労しているうちに、また以前の速度で書けるように戻ってくるわけですね。

 まことさんは「もとに戻った」と言っていますけど、それ、本当に元に戻っているのかなぁ?
 「自分の文章ってどんなんだっけ?」という問いを2回繰り返して、そのたびごとに再発見しているわけですよね。
 ひょっとして、シェイプアップされていたりするのでは?

 もう10回ぐらいやってみたりして、影響を受けたり、迷いながら再発見したりすることに慣れてくると、またなにかわかるんじゃないかな。
 いずれは影響を受けなくなるとか、もしくは影響を受けても、「自分の文体はコレ」とわかっているから、復帰もスムーズにできるようになるとか。




>視点とか

 視点というのは、「こちら」というのがどこであるのか決めて、それを動かさないことだと書きましたが。

>>帽子をかぶった頭が、こちらを向く。

 この場合の「こちら」というのは、どこのことなんですか?
 読んで解釈しようとしても、ちょっと無理でした。
 「こちら」がどこであってもいいんですね。コロコロ変わるのでなければ。
 その付近一帯の文章は、すべてその角度から見聞きできるものとして書かれてますか?

 たとえば、「こちら」が要という少女(少年?)の背中側であるなら、要の表情は見えないわけです。当然ですね。人間には透視能力がありませんから。背中側にいたなら、背中しか見えない。――これ、あたりまえです。

 ある方向から見ていると、見えることと、見えないことがある。そこに配慮する。
 それが視点というもの。

 元の文章には、色々な角度が混在しています。
 「真上の太陽」を目にしている角度もあれば、家の中から見ている角度もある。
 一行ごとに視点位置が飛び回っているんだよなぁ。
 ちと分解してみます。


>>要は窓の前に立っていた。

 窓の「前」というのは、「手前」という意味かな。すると要の背中が見えて、その向こうに窓があるような位置関係から、「要」という人物を見ていることになります。


>>真上にいる太陽がまぶしくて、一瞬、目を閉じる。

 前半は空が映ってます。後半は要の顔のアップですね。


>>そして、窓ガラスに、手と鼻を押し付けた。

 要の顔が見えているので、顔と窓ガラスとを横手から見ている位置かな。





>2ごう

>>といいますか、バザーで買った「古本」を批評していることについて、あの人がまったく口を出していないことがちょっと意外でした。

 著者に金を入れてねーやつは客でもなんでもないから、批判したり文句言ったりする権利さえも持ってねーんだぜ。「マズい」というなら、まずカネ払って食ってからにしな。「つまんねぇ」と言うのも、まずカネ払って読んでからにしろ。カネ払ってねーやつは口を閉ざせ。タダ食いしといて、まずいもつまんねーも、ねーだろ。おい。
 ――てなことを言ってきた武闘派なわけだが。俺。

 最近、やや思うところもあって、言わないことにしている。

 絵画なんかではよく起きることだけど……。
 二束三文で売られた絵に、後に何百万ドルもの価値が生じることってあるじゃん。
 ある高名な画家の売れなかった頃の作品が、はじめ50セントだったけど、後に500万ドルという高値で、オークションで落札されるとかさ。
 作者がすでに死んでるならいいけど、まだ存命中にそういうこともよく起きる。
 しかし、そーゆーとき、いかに高値で取引されていても、作者にはぜんぜん還元されないじゃん。たとえその絵が500万ドルで落札されても、まだ生きてる著者には、1セントたりとも入らないじゃん。
 1割の50万ドルくらい作者に入っても良さそうなもんだが、しかし、そうはならない。

 また「絵」というものって、見るたびに閲覧料が発生するものでもないじゃん。
 博物館では入場料は取られても、一枚ごとの閲覧料までは取られない。
 複製となってしまうけど、美術書などで絵自体は見放題だ。実物のほうがいいけど、複製だって有り難みはたいして変わりゃしない。複製なら図書館の美術書のコーナーに行けばたいてい見れるし、JPG画像でいいなら、検索エンジンですぐヒットする。

 「絵」というものは、あくまで「物」として取引されているわけだよね。
 絵にこめられた情報のほうではなく、キャンバスや絵の具まで含めた、物体としての「絵」のほうに価値が生じている。
 いちど売られた物体としての「絵」は、当初の価格から値上がりすることもあるし、値下がりすることもある。
 その古本は100円だったのかもしれないが、神田の神保町に行けば、何万円もする古本があったりもする。

 ――で、小説もおなじことかと。
 見て楽しんだんだから、金払え! こっちはそれで食っているんだ!
 てなふうに、あまり声高に主張するのって、ちょっとどうよ――と、そう思ったわけね。

 著作権ビジネスってのは、まだまだ不完全なものだし――。
 見たら金払え、てな方式は、放送映像業界がそんな感じで推し進めている。すでにテレビ放送さえも、複製不能となりつつある。録画するのは一回まで。ダビング不能。
 タダ見やタダ録画は、なかなかできなくなりつつあく。
 しかし、あんまりカッチリやりすぎてしまうと、「じゃあ、見ねーよ」となって廃れてしまうのだろう。

 情報は共有されなければ意味がない。
 しかし共有されすぎると、こんどは情報発信者が、情報発信専属でやっていけなくなる。
 趣味として兼業でやってるより、専業として生業としてやっていたほうが、より多くの労力を割けるから、より良い物ができる理屈だ。
 ようはバランスの問題。どちらに傾きすぎるのも、害があって益はないだろう。中庸が良いのだろう。

 まあ、自分のファンだと名乗った人には、「友達に借りたり図書館で読んだり中古屋で読むんじゃなくて、できれば新刊で買ってね。じゃないと僕の懐にはお金が入ってこないのです。お小遣いに余裕ができたらとか、社会人になって自分で稼ぐようになったら――とかでいいけど」くらい、言うようにしているけど。

 「中古で買った」というのが、アンチファンだった場合には……。まあ、俺にカネ入れてないやつの声と批判は、ただ単に、耳を素通りしてゆくだけだな。
 だって、そもそも初めからうちのお客さんじゃないんだもん。お客さんを失う心配なんて、はなからしなくていいんだもん。
 ちなみにアンチファンっていうのは、執拗に批判する人のことね。野球ファンならおなじみだろうけど、アンチファンもファンのうち。





>2ごう

 まことさんの視点リライト。
 うん? あれっぽっちやるのに、3時間?
 1パターン5分でやれよ。書くだけだろ。





>弟切

 なんか変なほうに突っ走っちゃっているなぁ。

 「ヒロインはなにが欲しいのか?」と聞いたわけだ。人間の行動原理の根源となる、欲求や動機の線から、まず決めろと言ったのだが。
 疎外されているかどうかという事情だとか、疎外されている理由については、ヒロインの欲求が「疎外に関係すること」と決まってから考えることだろ。

 まあ逆から行くのもアリだろうけど。

 しかしその「赤毛」ってのは、ボツな。
 金髪の子が街中を歩いているこのご時世で、赤毛で疎外されるってのは、説得力に欠ける。
 またその手の話は、差別問題に結び付くから、基本的にNGな。差別問題は重すぎ。
 孤独の理由として「差別されているので孤独」というつもりで使っていても、話全体が差別にまつわる話として受け取られかねない。

 あと「対等に話のできる」について、明確に定義せよ。
 普通に言っただけの言葉が相手の臓腑を抉りすぎちゃって、それで友達ができないとか。自分とおなじくらい面の皮の厚いヤツがいないという意味なのか。自分とおなじくらいエロいやつがいないという意味なのか。n次空間におけるテンソル解析について話せる友人がいないという意味なのか。

 「対等に話ができる」だけだと、なにも決めたことにならない。「対等」の詳細を、どうせろくすっぽ考えていないんだろう。



>> ちょっと古い「常識」に固まった人からは、ヒロインは、「母親の影響で生活が乱れていて、ぐれて髪を染めて、勉強も落ちこぼれているけれど高卒の資格を取るために仕方なく通信制高校へ行ったやつ」に見えるでしょう。
>> そう思い込めば、主人公は、ヒロインを恋愛対象とは見ませんね。落ちこぼれとしてばかにするでしょう。

 ダメじゃん。
 第一印象で惚れていなくて、どこが「ボーイミーツガール」なのやら。
 カレのほうは「清潔感溢れる可愛い女の子」が好みなんだろ? なら彼女は、外見的にはそういうふうに見えているんだよ。もしカレの意向に沿わない部分があるとしたら、外見には現れない内面のほうだよ。





>ドラクエ

 しかしドラクエやっていると、「どうフラグ管理しているか?」とか、「町民メッセージのステート変移は?」とか、そんなふうに見ちゃうなぁ。
 そして全体のメッセージ量を推し量ってみると、目眩のするような量となるわけで……。
 そのうち1ユーザーである自分が見ることになるのは、10分の1ぐらい。流氷の水面下に埋もれた体積の大きさにくらくらする。
 ゲーム一本作るのって、大のオトナが2年も3年もかける仕事なんだもんなぁ。それも何十人がかりで。
 それをたった100時間とかで終わらせてしまうわけだ。

 小説なんざ、死ぬ気でやれば、1週間で長編一冊が書けてしまうけど。
 一本のゲームは死んでも無理だよな。1週間で作るのは。

 「RPGツクール2000」というシステムで、サンプルシナリオを書く仕事もやっていたことがある。
 これがまた、ドラクエを丸写ししたようなシステムだったが。
 想定プレイ時間5〜8時間程度の長さの尺。ちょうどドラクエ4の「ライアス」とか「アリーナ」とかの各一章分程度の尺だが。

 そんな程度の尺のゲームシナリオを書くのに、毎日ファミレス缶詰して、一晩につき原稿用紙100枚ずつ打ちこんで、それでも30日間ほど掛かったっけなぁ。
 こちらは普通にプレイして見ることになるメッセージ割合は、およそ3分の1程度。流氷の水面下に相当する「読まないメッセージ」は、かなり少なくしている。それでもたった8時間のゲームのために、全速力でタイピングして、大のオトナが1ヶ月も掛かったわけだ。
 ちなみにゲームシナリオの「台詞(ダイアログ)」に関して、俺より早く打てる人間はこの地上に存在しないよ。だって指止まらねーもん。
 30日間に書いた原稿用紙3000枚というのは、文章量だけでいうなら、単行本10冊分ぐらいに相当している。

 小説もこの速度で書けたらなぁ。


お礼をいくつか
No.8769 投稿日 2004年12月4日(土)01時11分 投稿者 まこと
>とんびの羽根さんへ

 ご指摘ありがとうございました。
 具体的な書きぬきと、カッコでの表示がわかりやすかった。お手数かけました。
 こうしてみると、あやしい文って、かなりあったのですね。
 私は自分に甘いんです。分室用語だと、「ヌルい」になるのでしょうか。自分へのいましめがヌルい。

 気弱(後)は、誤字だし。
 
 それから、一陣という言葉について。
 そうですね。かっこつけ語といいますか、自己陶酔型なりきり語と申しますか。
 つまり、まだ、余力が残っていたということ。
 これだけ課題まみれになっていましたから、へろへろで提出したはずなのですけどね。ちゃっかり、最後に髪をかきあげて、すかしておりました。

 なりきり表現をやめる決心をしたものの、性根にしみこんでいるらしいです。ぬけません。
 すかした、やなヤツを見て、かっこいいと思うおばかもいないでしょう。
 わかっちゃいるけど、やめられない。
 
 いいかげん、やめたいです。
 
 クソミソにけなされたら、なおるかも。
 だけど、それだと他力本願です。だめだ、頼りぐせが顔をだしてる。自分でも注意して気をつけていきます。



>2号さんへ

 視点について。
 待っていましたよ。やってくださったんですねぇ。感謝します。

 ところで、あいまいな説明が問題だと思っていたら。要の性別まで不明瞭だったとは。
 
 女の子になったら、話が明るく楽しげになった。結果オーライで、本題にいきます。
 
 書いていただいたのは。

・本人の視点。
 これは一人称ですね。心理描写がいっぱいあって、感情移入がしやすいです。

 それにつけても、2号さんの話はおもしろい! 続きが読みたくなる。途中からは夢中になってしまった。

 えーと、そうそう、視点の勉強でした。
 

・本人の目に入っている視点
 自分が主人公になってものを見るので、比較的、書きやすいのかな。
 それでも、私はそれが、できていなかったんですけどね。

 本人の目の場合、心理描写も書けるんですよね。
 本人の視点(一人称)と限りなく近い。
 人称が違うだけで同じと言える、でしょうか。
 

・本人の真横にいる視点。
 主人公の姿、様子をすぐ横に立って見ているせいか、親密感というのか、そんなものをいだかせることができる。
 
 本人の目のときより、真吾少年がクローズアップされた感じがしました。

 真吾いいなぁ。好きだな、2号さんの真吾は、なんて言うのか、かわいい。
 えっと、だから、視点の勉強でしたっけね。


・本人の頭上あたりから見おろしている視点。
 位置は、大人がすぐうしろに立っている。それぐらいに感じました。

 本人の視点に近いけれど、比べると心理描写がないから、客観的になるのかな。
 ふたりを見る目が平等というのか。
 本人の目視点と真横視点の中間の立場という感じでした。


・窓の内側から主人公を見ている視点。
 窓と、主人公のあいだに立っているということなんですよね。

 主人公だけを見ているので、なにやらミステリアスです。これからサスペンスでもはじまりそうな予感がします。

 そっか、話の種類によって、視点もおのずと決まってくるということなんでしょう。
 だれを見せたい話か、なにを見せたい話か。
 
 それで? どんな話を書きたかったのか。
 視点がぐちゃぐちゃでも、オッケーな話だったか。
 そんなバナナ。
 冒頭からなおすところだらけ。どっから手をつけていいのやら。
 これはもう、はじめからやりなおしですね。
 
 なのに、こんなにうかれているのは、なぜ。
 
 自分の書いたものを、丁寧に指摘していただいたり、書き分けを呼びかけてもらったり、ひとつの場面を5つもの視点で書き分けてもらったり。
 嬉しいんですよね。
 こうまでしていただいたのですから、明日は「お引越し」を書きなおします。
 
 視点はどれを使うのか。まず、そのまえに、だれのどんなお話なのか。そこも弱かった。
 もう一度考えなおします。
 ご協力くださったみなさん、ありがとうございました。
 
 なんでしょう。これまでの流れからして。
 いきおいよくすべる気がするのですが。いいんでしょうか。
 すべったらまた、チャレンジすればいいか。
 おそれず、練習していきます。
 
  
 パソコンとネットの調子が悪い。自力で復旧させようとしたら、日にちが変わっていた。
 しかも、新木さんの書きこみがある。
 たいへんだ。分解してある。
 明日起きている頭で読みなおそう。
 
  
>弟切さん
 熱下がりましたか? あたたかくして寝てください。 

 おやすみなさい。

計算すると、1時間になっている。計り間違いをしました。
ダメです。ねむい。
まこと


胃腸風邪
No.8770 投稿日 2004年12月4日(土)01時47分 投稿者 弟切 千隼
 胃腸で風邪に暴れられている弟切です。熱は下がったものの、胃腸の調子がひどく悪くなりました。胃がむかむかして食欲がありません。



>自己課題「肺魚なボクら」人物造形

 ヒロインの「赤毛」案は却下しました。
 主人公を一目惚れさせるためには、ヒロインの外見を主人公好みにしなければいけませんね。

 ヒロインの外見も中身も主人公の好みにぴったりなら、二人はすぐに親密になるでしょう。それでは、話が終わってしまいます(^^; 
 どこかに反発する部分を作る必要があります。その「どこか」は外見ではなく、中身に作るわけですね。



>ヒロインは何を欲しているのか

 これは、ヒロインが周囲の人から疎外されていることと関係しています。ですから、まず、「なぜ彼女が疎外されるのか?」を突き止めなければなりません。


 彼女が(主に学校で)疎外される理由は、「みんなが一斉に同じことをするのに納得できないから」です。

 人間は、一人一人、考え方も行動様式も適性も違います。経済状況も身体能力も違います。子供の場合は成長の仕方に差がありますから、特に能力のばらつきが激しいですよね。
 なのに、同じことを同じ時期に同じ場所で同じ速さでやらされるのは理不尽だ、と彼女は感じています。


 したがって、彼女は、「みんなが一斉にやること」にいちいち待ったをかけます。
 例えば、教師が生徒に何かをやらせようとするたび、「それはできない人がいるかも。できない人はどうするんですか?」とか、「私はやりたくありません。どうしてもやらなきゃいけないんですか?」とか、質問したり反論したりします。

 生徒同士で何かをやろうという場合も、彼女はそういう調子です。
 例えば、クラスで話し合って何かを決める時、彼女は多数決に納得しません。少しでも異論があれば、「少ないけど、○○という意見がありましたよね? 少ないからって無視するんですか?」などと、少数意見を汲み取ろうとします。


 彼女の考えには、確かに一理あります。
 が、こういう言動をする人は、ウザいと言われがちですよね(^^; 

 日本の学校のように、「みんなが一斉に同じことをする」のを重要視するところでは、彼女のような人は疎外されます。


 ヒロインは、疎外されたいとは思っていません。だからといって、みんなといつも同じことをしたいわけではありません。

 彼女は、「お互いの違いを認めてくれて、でも一緒にいてくれて、能力や気分が一致した時には同じことをやってくれる友人」を求めています。もっと短く言えば、「違いを認め合って付き合える友人」を欲しています。

 同じ趣味を持つ人なら、同じことをやる確率が高いですね。違うところはあっても、同じ趣味を持つ人が友人としては最高だろう、と彼女は思っています。



 今回はここまでとします。これ以降の考察は次回にします。


>新木さんへ
No.8771 投稿日 2004年12月4日(土)12時15分 投稿者 まこと
>写本後の影響、のレポート
>>ひょっとして、シェイプアップされていたりするのでは?

 えー、でも、体重はそれほど。
 文体の話ですか。そうですか。

 シェイプアップされていると信じて、これからもやっていきます。
 自分の文体が、写本をしても、影響を受けなくなる。それくらいになるまで続けます。
 
 
>視点とか
>>視点というのは、「こちら」というのがどこであるのか決めて、それを動かさないことだと書きましたが。
>>ちと分解してみます。

 緊張します。
 深呼吸。
 きをつけ、着席。
 
 一文ごとに、視点のあるところが解説してあります。
 
>要は窓の前に立っていた。 
 主人公(性転換して女の子にしました)のうしろから見ていたことになる。視点は部屋の内側です。
 
>真上にいる太陽がまぶしくて、一瞬、目を閉じる。
 主人公の目になりました。なのに、文の後半では、隣に立っているということ。目を閉じるのは外から主人公を見ることになるんですね。
 じゃ、本人視点だと、目を閉じるのは、なし? 
 
 そこの判別が、いまいちグレー理解です。

>そして、窓ガラスに、手と鼻を押し付けた。
>>要の顔が見えているので、顔と窓ガラスとを横手から見ている位置かな。
 横から見ている。
 そうすると、うしろ→本人→横とめまぐるしく視点が動きます。
 
 話しが飛びますが、私の中編を読み終わると、船酔い気分になったのはそのせいだったんですね。視点がおかしいのはわかっていたのですが、具体的にどう変なのかまで理解していなかった。

 あいも変わらず、おちつきのない視点だということは、確かです。
 おちつきがない。なんだ、私のことじゃないですか。
 視点も、私も、おちつくことにします。
 

 それでは、視点に注意して、お引越しを書きなおしていきます。

 注意点。
 ・視点を固定する。
 ・重文・複文禁止
 ・気弱語・比喩禁止
 ・紋切り型の表現禁止
 ・自分の課題:ほんすじと関係ない描写禁止
 
「要(女の子)が、真吾から引っ越すと告げられて、悲しむ話」
 
 そうすると、悲しむ姿を見る視点だから、うーん、真横? 「悲しむ」だから、本人の目で、心理描写あり?
 どっちなんだ。さらに細かくする。
「要が、悲しむ話」、本人だ。

 本人視点でいきます。

いつ:春→引越しシーズンだから。
どこで:主人公は団地住まい→引越しがありがちになる。
だれが:要(女の子)が。
なにを:真吾の告白を聞いて。
どうした:悲しんだ。
どのような理由で:真吾が引っ越すという内容だったから。
 
 これで書きます。アップは明日以降で。
 ところで、これって私の中編と、骨のとこが同じですよね。
「主人公(女の子)が別れを悲しむ話」
 
 結局、この話を書くことになったんですね。というより、この手の話が、大好きなのか。

 それより、練習だ。
 
1時間半
まこと
 


>弟切さん
No.8772 投稿日 2004年12月4日(土)17時57分 投稿者
浦戸シュウ

 こんにちは。
 あの、どうしてもわからないことがあって、ちょっと質問させていただきたいんです。

 「肺魚なボクら」のヒロインさんの生育史がどうしても見えないのです。

>>人間は、一人一人、考え方も行動様式も適性も違います。経済状況も身体能力も違います。子供の場合は成長の仕方に差がありますから、特に能力のばらつきが激しいですよね。

 生れたままの状態では、この差は著しく出ます。
 だから、子どもに教育をほどこして『社会化』するのですよね?
 人間は一人で生きているわけではなく、大勢の人と協調することで社会を作り、日々の食料を得たり自然の驚異から身を守ったりしているのだと学ぶわけです。
 協力しなくてはいけないんだと学ぶから、自分の気持ちを抑えて、みんなと同じことをしようとするのですよね?

>>なのに、同じことを同じ時期に同じ場所で同じ速さでやらされるのは理不尽だ、と彼女は感じています。

 幼稚園、小学校、中学校、と段階を踏んで社会化されたはずなのに、彼女はなじめなかったのですね?
 ならば、自分を社会の一員とは考えていないんじゃないでしょうか?

>>「それはできない人がいるかも。できない人はどうするんですか?」
>>「少ないけど、○○という意見がありましたよね? 少ないからって無視するんですか?」

 でも、このセリフは、クラスメイトを「自分の同族であり、仲間である」と認識しているように読めます。
 仲間の気持ちを考え、意図をくみ取り、かばっているようです。

 社会化される過程でつまづいたはずの彼女に、なぜ社会的な広い視野や、仲間への思いやりがあるのでしょうか。


レスです。
No.8773 投稿日 2004年12月4日(土)23時41分 投稿者
春日秋人
 今回もレスのみです。
 課題提出は火曜日から再開します。

>とんびの羽根さん

>とんびの羽根さんの想定した女子
>> 8−9才 毛質は細く金髪または薄い栗色で肩まで 目は鳶色 線が細い
>> 在日外国人の娘かも
>> 私服で小花花柄プリントのブラウスと暗い色のタックスカート
>> 学校から帰った後散歩に来ていて雨に降られたもよう
>> 動物が好きでぬいぐるみをいくつも所有
>> 父親は子供や動物にはあまいけど、妻に頭が上がらない。
>> 母親は時間には厳しくないがペットは不可、多分猫アレルギー。


 質問にお答えいただき、ありがとうございました。
 下に僕の考えていた女の子のイメージを書きます。


>「一目惚れ、のち、猫」の女子(春日イメージ)

 小学6年生。
 さらさらの黒髪で、長さは肩にかかる程度です。瞳の色は黒。肌の色は不健康でない程度に白い。顔は小さいほう。おでこは広い。
 白地のブラウスに、紺色スカート(学校指定)。白のスニーカーを履いている。
 母親が猫アレルギー。


 毛質が細い。線が細い。あたりが共通項でしょうか。
 母親が猫アレルギーというのは考えていました。これは猫が好きなのに飼えない理由として、ごく普通に思い浮かぶ理由なのでしょう。



>HIMAJINさん

 ご指摘ありがとうございます。

>スカートの中

 女の子は相手に見えないように猫を引き寄せました。体で壁を作って、猫を隠した状態です。
 なのでスカートの中、というほど奥には入れてないんです。
 そこから猫が男の子のほうに這い出てきたとき、スカートの裾が持ち上がるのは自然なことだと思えます。


>木の下と女の子
 
 木の下はそれほど濡れていません。雨宿りができる木の下なのですから、乾いた地面もあると思われます。
 
 この女の子は猫を抱き上げてはいません。なぜかというと、そういう性格だからです。「そんな女の子はいねー」と言われたら、それまでなんですが。
 胸に抱き上げてほうが自然ですね。


>小5の恋

 個人的な意見としては「アリ」です。
 気になる女子が存在しだしたのが、僕にとってはその頃でしたから。
 これもまた、一般的でない、と言われればそれまでですけど。



>2号さん

>>さて、ひと目ぼれと感じなかった私は、この場面をどう読みとったかといいますと、「すでに惚れている相手と出会った」です。

 男の子の反応が適切ではなかったわけですね。
 つまり「小学生がする、はじめての一目ぼれ感」がないと。
 ダメダメですね。
 「小学生」を書く、ということ。それが今回の練習課題の練習項目ですし。
 
 ご指摘、ありがとうございました。


教育的指導
No.8774 投稿日 2004年12月4日(土)23時45分 投稿者 弟切 千隼
 胃腸の調子が悪いにもかかわらず、食事をしている弟切です。食べないと弱ってしまいそうなので。
 しかし、食べてもまともに消化されないようで、どんどん下ってゆきます(^^;



浦戸さんへ >

「肺魚なボクら」のヒロイン造形への御質問、ありがとうございます。
 実際に子育てをしてらっしゃる浦戸さんの御質問には、重みがありますね。

 前回(No.8770)の弟切の説明は不十分でした。あれでは、読み手に意味を誤解されても無理はありません。説明し直します。


 ヒロインは、他人と協調することを拒否しているわけではありません。他人と協力して何かを成し遂げることも、否定しません。それが本当に必要であると感じるならば、他人と協力したり、同じことをやったりします。


 例えば、学校では、みんなが一斉に教室の掃除をしますよね? ヒロインは、この掃除はきちんとやります。
 なぜならば、そのほうが、明らかに掃除をしやすいからです。
 一つの教室で勉強している人がいるのに、かたや掃除をしている人がいる、という状況では、隅々まで掃除しにくいですよね? 勉強をするほうも、気が散って勉強しにくいでしょう。

 教室掃除の場合は、一斉にやることにちゃんと意味があるため、ヒロインはみんなと協力します。


 ヒロインが嫌いなのは、「意味があるとは思えないのに、同じことを同じ時期に同じ場所で同じ速さでやる」ことです。

 浦戸さんがおっしゃるとおり、同じ年齢の人間であっても、能力差はけっこうあります。日本の大部分の学校では、そういった個人差を無視して、四十人以上もの生徒を一つの教室に詰め込んでいます。で、一斉に同じ授業を受けさせます。
 これで、生徒全員に同じだけ理解しろというのは、どだい無理です。だから、クラスに一人や二人、どうしても「落ちこぼれ」と言われる子ができてしまうのでしょう。


 ヒロインは、上記のような状況に理不尽さを感じています。大勢で無理やり「同じことを同じ時期に同じ場所で同じ速さでやる」から、こういうことが起こるのだろうと思っています。
 ゆえに、一人一人に合わせたことをやるべきではないか、と思うようになりました。



 学校とは、大勢の人間を集めて教育するところですね。「教育」とは何なのか、辞書を引いてみました。


―――――――――――――――――――――――――――――
きょう-いく ケウ- [0] 【教育】 (名)スル
他人に対して,意図的な働きかけを行うことによって,その人間を望ましい方向へ変化させること。広義には,人間形成に作用するすべての精神的影響をいう。その活動が行われる場により,家庭教育・学校教育・社会教育に大別される。「子供を―する」「義務―」「―のある人」
―――――――――――――――――――――――――――――
(『大辞林』より)


「教育」とは、ある人間が、他の人間と同じことができるようにすることではありません。『その人間を望ましい方向へ変化させること』です。


「肺魚なボクら」のヒロインはまだ十五歳で、未熟なところも多いです。明確に論理立てて「今の日本の学校教育はおかしい」などと考えているわけではありません。
 けれども、『その人間を望ましい方向へ変化させること』より、「みんなが同じことを同じ時期に同じ場所で同じ速さでやること」のほうを優先させている状況は、なにか変だ、と肌で感じています。



 以上の説明でわかっていただけたでしょうか? わからなければ、まだまだ質問して下さいね。


次に書くモノに向けて
No.8775 投稿日 2004年12月5日(日)03時55分 投稿者 サカモト
 せっかくとんびの羽根さんからの指摘を頂きましたので、頂いた指摘から、次に書こうとしている1000字課題に向けての注意点をあげてみようと思います。
 ちと、時間がたっていますのいで、指摘された原文と指摘をわかりやすいようにごっそり抜き出してみます。ちょっと長くなりますが、すいません、読み飛ばしちゃってください。

以下、指摘と対策
****************************************************************
●原文
制服の上に色とりどりのコートを来た生徒たちが、夕日に照らされながら、道の奥へと消えていく。左右に広がる畑から吹いてくる冷たい風に身を震わせながら、佐藤太郎は目の前にいる甲斐倫太郎を睨みあげていた。
 高校のクラスも同じ、家も隣同士の幼なじみの甲斐は、何の反応も示さない。

●指摘
>不気味で緊張感が高まります。反応がないというのは実はインパクトがあるわけです。
> このあとアクションシーンが展開するならこれもいいですね。
> しかし、後で落とすための伏線というのではもったいないし、つまらないですよ。
> あるいは、落とすわけではなく一場面として見せるのなら、なにか反応があってしかるべきです。
> ひとりが睨みつけているのに、相手が無反応じゃ読者サービスに欠けてます。
> 無反応に何か意味があるのでしょうか。

●感想
 ここでは無反応だったことが、読者サービスに欠けているという指摘ですね。
 冒頭で、甲斐が無口でぶっきらぼうな性格を示したつもりだったんですが、後ろになんの動きも持ってきていないので、読み手からするとなんじゃこりゃって感じになってるみたいです。キャッチボールするのに、いきなり見当違いの方向に投げているってところなんですかね。
 うーん。
 多分、一番最初に太郎のセリフで「俺はアノ踏み切りを通らない」というセリフを入れれば少しは読み手にも伝わるような気もする。
 
--------------------------------------------------
●原文
「とにかく、俺は、あの踏切を、絶対に、通らないからな」
 一語一区相手にわかるように、さっきも言った言葉を繰り返す太郎。
 返事の代わりに、鋭い切れ長の目を宿した堀の深い顔が、頭三つぶんも高いトコロから、太郎を見下ろしてくる。

●指摘
>セリフが子供っぽいです。しかも繰り返している。小学生に聞こえる。
> 二つ目の読み捨てポイントです。
> しっかりと高校生にしてください。

●感想
 これは、勝手に自分の中の高校生を書いていたんでしょうね。自分じゃ、頭の中で自分の高校生時代に、こんなしゃべり方するヤツがいたようなーって思い出しながら書いていたのですが。でも、今考えてみても
「だからぁ、さっきも言っただろ。俺、あそこ、通りたくないんだって」
くらいしか思い浮かばない。
 やっぱり、キャラクター掴むのがダメダメなんですね。
 これは、一度、弟切さんからアドバイスを受けた、自分の周りの人をモデルにして書く練習からやってみようと思います。
 
--------------------------------------------------
●原文
>「あの踏み切りに近づくと、背筋がゾクゾクするんだよ。いいだろ、アソコよけていつもの道で行こうって」
> そう言って畑の中を続いていくアスファルトの筋へ、目をそらす。

●指摘
こういう感覚は誰しもが持っているので、つかみになりますね。
 死を連想させる場所で、死を予感させる感覚。
 この具体的な感覚を、踏切という具体的な場所で描写したらよいのに、セリフの中だけで終わってしまったのはなぜ?
 むしろタイトルから考えると、「踏み切りの中」こそが描写すべき場面じゃないのですか。

●感想
 これは、 この課題(No.1152【「踏み切りの中」の改稿 】)が先に提出した本編(NO.1133【短編 サカモト「踏切の中で」】)の一部リライトになっていて、後の本編で出てくる踏み切りに行ったときに描写できるためです。
 でも、よく考えたら本編の方でもあんまり描写してないですね。
 本編では幽霊を見ることだけに集中しちゃっていたので、すっぱりと描写が抜けていました。
 新木さんにも指摘されていますが、自分の書きたいことに振り回されて、読者の書きたいことを書けていないということなのでしょうか。
 
 次回では丁寧に書くことを心がけます。

--------------------------------------------------
●原文
>「そうそう。だから今日もいつもの道で……」
> すぐそばの脇道へと向きを変えた、太郎の小さな体が空中へと浮き上がる。
>後ろを向くと、甲斐が太郎の襟首を右手でつかみ、つり上げていた。

●指摘
 相手が納得したかと一瞬安心したあといきなり動きがあるので意表をつかれます。
 これが転になる部分です。このあとむりやり踏切に連れていかれることが読者にもわかります。

●感想
 ちょっとほめられてる。
 下手なのわかってるんですが、書いた意図が伝わっているとウレシイですね。
 でも、また、次で一番駄目な箇所が出てきます。

--------------------------------------------------
●原文
>片方の手にもった大振りのビニール袋を太郎の目の前に突きつける。
> 中にはぎっしりと、帰り道に食べる用の肉まんが詰まっている。
>「『買い食い防止、強化週間』などのために、俺の大切な食料を失う訳にはいかん」
> 太郎は今更ながら、食い意地の張った幼なじみを下校の道連れにしたことを後悔した。

●指摘
あれ、この場面ギャグだったんですか?がっかり。
 踏切は?絶対にという決意のオチは?背筋のゾクゾクは?
 読者の期待をあおりながら、その期待にこたえる気はないのですか。
 一番読者に見せたかったのは感情の動きもよくわからない男の食い意地だったのですか?

●感想
 甲斐が踏み切りを通りたいという理由は、話しを考えた時から決めていたことですので、ここを変えると性格も変わってしまいます。
 ただ、理由がギャグと感じられるのも、感情の動きもよくわからないのも、プロットの時点で失敗しているからです。

 ここで、読み手に見せたかったのは、物語の導入と2人の人物紹介のようなものだったのですが、失敗してしまいました。
 
 プロットの段階で、登場人物の動きの理由付けを気をつけて直してみます。
****************************************************************

 以上、自分の注意点をまとめてみるとこんな感じです。

・説明が不足して読み手に書いてあることが伝わっていない。
・キャラクターの造形が上手くできていない。
・読者へのサービス精神に欠ける。
・登場人物の動きの理由付けをしっかりする。

 今度書く1000字課題で、上に挙げた注意点に気を使いながら執筆してみようと思います。そして、他のかたから挙げていただいた注意点も入れるつもりです。


>弟切さん
 強いクスリ飲むと胃が荒れちゃいますよね。
 サカモトは風邪惹くと、消化の良いヨーグルトばっかり食べてます。
 良ければ試して見て下さい。


>弟切さんへ
No.8776 投稿日 2004年12月5日(日)15時08分 投稿者
浦戸シュウ

 すみません。疑問符を使い過ぎて、質問の焦点をぼかしてしまったようです。
 
 私の質問の要点は、
 
 このヒロインさんは『自分とクラスメイトの関係』をどう捉えているのか?
 
 です。
 
 今やっているのは「ヒロインさんが疎外されている理由作り」ですよね。
 前の設定では少数ながらいた友人が、今は一人もいません。多種多様な人間がいる中で、ただの一人も友だちができないほどの「何か」なわけです。

 社会的な義務(掃除)を果たすことの出来る人、クラスメイトに心情的に共感(少ないからって無視するんですか?など)を寄せることの出来る人、が、ただの一人も友だちがいないのだとしたら……ヒロインさんとクラスメイトの間には、かなり深い溝があるはずです。クラスメイトと感情的に反発し合っているはずです。
 なのに、ヒロインさんはクラスメイトをかばうような言動を取ってます。なぜでしょう。
 ヒロインさんにとって、クラスメイトってなんだったんでしょう。
 
>>「教育」とは、ある人間が、他の人間と同じことができるようにすることではありません。『その人間を望ましい方向へ変化させること』です。

 「望ましい」というのは、「誰にとって」でしょうか。自分にとって、家庭にとって、学校にとって、社会にとって。「望んでいる主体」が違ってしまったら、要求されることが違いますよね。
 
 このヒロインさんはシングルマザーだそうですから、「家庭教育」すなわち「お母さんの望む人間になること」でしょう。
 学校にあがる前は、どんな教育をされたのでしょう。
 
 みんな一斉に同じことをする、というのは、教科を詰め込むには都合のいい時間割りです。学校にとって望ましい人間は、学校が決めたスケジュールに従ってくれる人です。
 教えたことをすらすら覚える、というのは教師にとっては望ましい人間ですね。
 そういう人間にすることを教育だと思っている教師は少なくなさそうです。
 
>余談

 「自分が思う望ましい方向」と「教える側が思う望ましい方向」が一致しているときは、きっと、著しい教育効果が現れるでしょうね。
 
 それでは。


手直し版の課題提出
No.8777 投稿日 2004年12月5日(日)16時43分 投稿者 まこと
 課題を手直ししてきました。
 昨日のレスから、ふたつ、変更があったので、報告しておきます。
 

・主人公の名前が変わりました。

 主人公が女の子に変更になりました。そこで、ちゃんと判別できる名前にしました。
 そうです。わからなかったでしょうけど。本当は男の子だったんです。

 また、主人公が、男の子を好きな気持ちをあらわすため。それにふさわしい名前が、必要だと考えたからです。


・視点が、本人視点から真横視点へと変わりました。

 本人視点だと、説明がへたくそな私には、書けないということが、判明したためです。
 
 なんじゃそりゃですが、だって、実際やってみたら、書けませんでした。
 冒頭三行が1時間かかっても、書けないんですから。お手あげです。
 やってみないとわからない。やってみたらだめだった。それで、訂正しました。
 以上、言い訳終わり。
 
 これです。↓ 1000字課題、手直し版「お引越し」 
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1156&e=res&lp=1146&st=0

 次は、また、1000字課題にとりくみます。
 
 ところで、だいぶまえのことですが、主人公がスイッチした理由を自分ではわからなかったことがありました。
 あのときは、新木さんから、その理由を説明してもらいました。
 自分で変更しておいて、その理由がわからない。そういう状態でしたよね。

 変更の理由を、自分で説明できるなんて。嬉しいかも。
 なあんて感激しているけれど、それは普通、あたりまえのこと。
 
 はやく人間になりたい。妖怪人間、ベムの気持ちがよくわかりました。
 どろどろの溶解人間な私。
 「はやく人並みになりた〜い」
  
40分
まこと


春日さん、およびサカモトさん
No.8778 投稿日 2004年12月5日(日)22時45分 投稿者
とんびの羽根
>春日さん #8773
 わたしが女子の外見をどのように推定したのか一部理由を述べておきます。

>金髪または薄い栗色で肩まで 目は鳶色
>私服で小花花柄プリントのと
>>その女子は、ぱっと振り向いた。飛び散った水滴がきらきら光って見えた。

 振り向いた髪から水が飛び散っている。木陰なのにきらきら光って見える。主人公は明るい場所から暗い場所に移動しているので髪の毛が黒ければ水滴はほとんど見えないだろう。
 水滴、髪の毛、瞳がそれぞれにきらきらと輝いているイメージが浮かんだので、髪の色は明るいこと、髪は結んでいないこと、目の色が明るいことが(わたしの中で)連動して決まりました。
 ブラウスが暗い色でないというのも同時に確定。
 ただしブラウスが真っ白だとそちらに目がいって水滴は目立たない。
 そこで水滴の飛び散る様子がわかりやすい大きすぎたり細かすぎたりしないパターンと背景色だろう。
 対照的にバックグラウンドであるスカートや靴などは暗い色に確定しました。

>>こく。彼女は小さく顎を引いた。

 あごが見えていることから髪の毛があまり長くない、または透けて見える。

>8−9才
>在日外国人の娘かも
>>「猫、好きなのか?」
>>……こく。 彼女は頷いた。
 態度が幼さを感じさせる。
 小学校高学年だと、好きなことに対してはもっと口で表現するはず、もし口下手な子なら警戒的な態度を取るだろう。
 小学校低学年から幼稚園という可能性もあるがそうなら、主人公はそれほどどきどきしないだろう。一応10才未満という印象。
 ひょっとして日本語がうまくないのかもしれない。>在日外国人の娘?と妄想。あとは色素の薄そうな髪、肌、目のイメージ。

 ここで娘に聞いてみました。「この女の子いくつくらいだと思う?」
「こんなに無口な子はあんまりいないなあ。小学校中学年くらいじゃないかな。」
「やっぱり」

>>母親が猫アレルギーというのは考えていました。これは猫が好きなのに飼えない理由として、ごく普通に思い浮かぶ理由なのでしょう。

 ほかにもいろいろ考えられますよ。ごく普通ということで思考停止しないでください。
 実際には猫アレルギーだから飼わないという人はそんなに多くないようですよ。

>猫を飼えない理由

 単に親に禁止されているから。(本人は深く理由を知らないケース)
 マンション、団地住まいでペット禁止。
 本人あるいは家族が猫アレルギー。
 金魚、熱帯魚、小鳥を飼っていて猫がいると襲われてしまう。
 隣家が猫嫌い。(以前トラブルを起こしている)
 町内会で猫の繁殖が問題になっていて、保健所に通報されてしまう。
 狭くて飼う場所がない。
 食料を飼う金がない
 学校に行っている間面倒をみるひとがいない
 赤ん坊がいて危険

 わが家で意見を募ったところ、以上のような例が有ります。

>サカモトさん #8775
 今回の書き込みで気になったことがあったので追加します。

>> 高校のクラスも同じ、家も隣同士の幼なじみの甲斐は、何の反応も示さない。

>>冒頭で、甲斐が無口でぶっきらぼうな性格を示したつもり

 ここは主人公の佐藤と幼なじみの甲斐が緊張状態にある(睨みあげている)というところですよね。
 こんな緊迫した状況で「何の反応も示さない」ことでは、甲斐が無口だということ、ぶっきらぼうだということは全くわかりません。
 読者は何の反応も示さないのは何か理由があるだろうと思うのです。
 無口でぶっきらぼうであることを示すのには別のシチュエーションが必要ですよ。

 別のシチュエーションを描くには、別のエピソードが必要になります。
 だいたい緊迫したシチュエーションでは大概の人が不必要なことを話さなくなります。
 普通の人が必要でないことをぺらぺらしゃべる状況で必要なことしか話さない。
 普通の人が必要なことだけしゃべる状況では、必要なことさえ充分に話さない。
 普通の人がしゃべらない状況だと、当然しゃべらない。
 無口だとわかるシチュエーションがどういう状況なのか、見極めが必要でしょう。

>>甲斐が踏み切りを通りたいという理由は、話しを考えた時から決めていたことですので、ここを変えると性格も変わってしまいます。

 とうわけで、よりにもよって伝えるべき性格を描写するには非常に問題のあるシチュエーションを使っていて、しかもそれを変更すると性格がかわってしまうという言い訳まで用意されている。本当に性格がかわってしまうとするとそれはむしろキャラがたっていないだけではないのでしょうか?
 それとじっさい無口でぶっきらぼうな性格の描写になっているのかという問題も有ります。ためしに娘の意見も聞いてみました。

>>「『買い食い防止、強化週間』などのために、俺の大切な食料を失う訳にはいかん」

 「説明口調で、話し方が硬い、無口ではないし、ぶっきらぼうなら、こんな説明もしない。かっこいいと言えばかっこいいんだけど、どっちかというと一人で燃えているという感じ」

 ちなみに、上記のむすめの語り方が、ちょうどぶっきらぼう、な感じです(汗)。


師走に夏日
No.8779 投稿日 2004年12月5日(日)22時59分 投稿者 弟切 千隼
 今日の関東地方は、十二月としては異例の暑さでした。最高気温が25℃に達するなんて、どう考えても異常気象です。
 そんな中、どうしても外せない用があって、弟切は外を歩き回っていました。
 体調が悪いのに、立ちっ放しがつらかったです。ちっとも休めないので、なかなか良くなりません。



浦戸さんへ >

>> 今やっているのは「ヒロインさんが疎外されている理由作り」ですよね。
>> 前の設定では少数ながらいた友人が、今は一人もいません。多種多様な人間がいる中で、ただの一人も友だちができないほどの「何か」なわけです。
  (中略)
>> ヒロインさんにとって、クラスメイトってなんだったんでしょう。
(浦戸さんのNo.8776の書きこみより)

 今の設定だと、確かにおかしいですね。クラスメイトを思いやれる人間に、一人も親しいクラスメイトがいないのは、普通はあり得ません。


 今の設定のどこがおかしくて、どう直せばいいのか、考えてみました。
「母子家庭」・「不登校気味」・「無意味に一斉にやることが嫌い」・「全員ではないにしても、多くの人に疎外されている」といった要素からすれば、以下のどれかの修正案が考えられます。


1)そもそも、多くの人に疎外されているというのが間違い。ヒロインが欲しいものは、「疎外」に由来するものではない。

2)「無意味に一斉にやることが嫌い」以外の理由で、ヒロインは全員から疎外されている。

3)疎外はされているけれども、少数の友達はいる。ヒロインが欲しいものは、「違いを認め合える友人」以外の何かである。


 こういう場合は、「ヒロインが持っている性質の、どこが譲れないか」を考えて、決めるべきですね。変えてもいいところと、変えられないところとを見極めるわけです。


 ヒロインは、最終的には、肺魚おたくの主人公と親密になります。女の子と縁がなかった風変わりな主人公と結ばれるのですから、ヒロインも「普通すぎる」人ではいけません。
 普通の学校生活に適応して、何かと複雑な女の子同士の人間関係もクリアして、普通に生活を楽しんでいる人ではおかしいです。
「全員ではなくても、多くの人に疎外されている」点は譲れません。

 となれば、1)の案は却下ですね。


 2)の場合は、ヒロインが学校中の人から疎外される理由を考える必要があります。十五歳の女の子が、そこまで嫌われる理由はそうそうないでしょう。

 それに、思春期の女の子がそんな状況に陥ったら、深刻なトラウマが残りそうです。普通に人と付き合うこと自体、できなくなるのではないでしょうか。

 とすれば、2)の案も無しでしょう。


 残ったのは3)の案です。「ヒロインは何が欲しいのか?」を間違えていたことになります。
 これは、肺魚おたくの主人公にぴったり当てはまる要素でなければいけませんね。主人公の設定ともども考えます。



サカモトさんへ >

 お気遣いありがとうございます。風邪の時のヨーグルトは良いですよね。
 こういう時に限って、冷蔵庫内のヨーグルトを切らしてしまったりします(^^;


暖かや
No.8780 投稿日 2004年12月5日(日)23時53分 投稿者
名無し君2号
 本日はどこも暖かかったようですね。それだけなら過ごしやすくていいんですが、風は吹くわ雨は降るわ、大雨洪水注意報は出るわ、どーにもこーにもうっとうしい。べつにどこに行くというわけでもないんですが。

 さりげなく「どこに行くわけでもない」という言葉が哀しいと思った。
 やっぱりぼくってヒキコモリなのかな……。




>きつねっ子物語

 ようやく書き直しましたですわ。

 No.151-2改「彼女はこん、とかわいく咳をして」弟くん来襲編(8400文字、原稿用紙16枚)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1157&e=res&lp=1157&st=0

 きつねっ子な彼女の弟に絡まれるも、主人公が意外に頑張って立ち向かったので、姉の彼氏として認められる話。

 前半はきつねなお姉さんとの絡みでえっちに、後半は弟との絡みでちょっとかっこよく。そんな感じです。このまんまだらだらと続けてゆく所存。




>視点リ・ライト

>>まことさんの視点リライト。
>>うん? あれっぽっちやるのに、3時間?
>>1パターン5分でやれよ。書くだけだろ。

 あいかわらず可愛げのかけらもないおひとだ!
 可愛かったら、それはそれでものすごくイヤですが! そもそも視点1パターンを5分で書けるようなら、こんなところで叩かれてなどいないでしょーが!

 はあはあぜい。

 一日たって、自分が書いた各視点を読み返してみる。
 いろいろと甘い。とくに言葉の選びかた。書いたときは完璧だと思ったのになあ。あんまり深く考えないで、さらさらと書いたから……それは言い訳。わかってますよ。



>文体のゆれ

 私の場合、直前に読んだ小説に、文体が引きずられてしまうことがあります。改行の頻度、漢字とかなの比率、「ゆらり」「のろのろ」などの擬態語や擬声語の数に影響が大きいようです。

 簡単に言いますと、難しい文章を読めば、自分の書く文も小難しくなって、優しい文章を読めば、書く文がアタマ悪そうになるという。
 んー、そこから考えると、下手な小説は読んじゃいけませんな。

 ――はっ。
 じゃあ、私の話なんか、みなさん読んじゃだめなのでは……?

 また自虐ネタかよ、とだれかが呟いた。




>まことさん

>1156 手直し版「お引越し」 1000字課題  12/5

 読みましたですわ。

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1156&e=res&lp=1146&st=0

 主人公の女の子はよいのですが、相手の男の子が、いまいちキャラクターが立っていないように感じました。

 まあ1000字じゃきついですわね。
 実際にやったらきつかったですもん。

(以下、駄文が続きます)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「よっ」
 ベランダの柵ごしに、マナは手で挨拶をした。すぐ目の前、思いっきり手を伸ばせば触れるほど近くには、幼なじみの真吾がいる。花壇の前で、マナを見あげていた。
「あがる? それともどっかいく?」
 お日さまはぽかぽかと暖かかった。こんな日に部屋にいるのも、ちょっともったいない。
「うん……」
 ようやく、マナはいつもの真吾じゃないことに気づいた。
「どうしたの? ……いや、わかった。かくしてたテスト、ママにバレたんでしょ」
「ちげーよ」
「じゃ、なんだよ! オトコだろ、はっきりしろよ!」
 パーカーに入れていた手を、真吾はのろのろと出し、なんどか握ったりひらいたりした。
「もう、いいかげんにさぁ」
「おれ、ひっこしするんだ」
 口をまるく開いたまま、マナはまばたきをする。
「ひっこし?」
 うつむいたまま、真吾がしっかりとうなずく。
 あ、あはっとマナは笑った。
「どこなの? あたし、パパに新しい自転車、買ってもらったんだ。あれなら、どこだっていけるよっ! となり街だって、そのとなりだって、ずっと、ずっと」
「飛行機に乗っていくんだ」
 ひこうき……とオウム返しに呟いた声は、自分のものとは思えないほど冷たかった。
「え、だって、飛行機って、それじゃ、すごく遠いじゃない」
 言葉にしたら、胸がとても痛くなった。いやだ。うなずく真吾の顔がぐにゃりとゆがんだ。いやだ。頬を熱い液体がころがってゆく。いやだ。やだ。やだ。
「やだ、そんなの、やだよ!」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 なんか興がのってしまったので、書いてしまった上記の拙文、一行40文字で25行、しめて1000字です。
 あと3行あれば、イイ感じで締めることができるのに!

 あーと、べつに分析しなくてもいいっス。
 ただ、まことさんの文章が、私になにやら作用したってことだけわかってもらえれば。あとですね、小説を書きあげたあとだと、妙に筆が速くなるんですよ。楽なんだーね。




 レスには30分ぐらいです。二日後にはきつねっ子の続きを書くであろう。予言。


2号さんへ
No.8781 投稿日 2004年12月6日(月)21時47分 投稿者 まこと
 お引っ越しのリライト、ありがとうございました。
 動きのあるお話に、生まれかわっています。
 あれで、同じ1000字ですか。びっくりしますね。
 それじゃ、と腕をまくったところで。

>>あーと、べつに分析しなくてもいいっス。
 それが、かごめちゃん(by 犬夜叉)の「おすわりっ!」に聞こてしまって。みごと、地面にめりこみました。
 ですから、かげでこっそり、しゃぶるとします。

 2号さんには、1000字だと、たりないんですか。
 でしょうね。文章からはみだしそうな、こどもたちの元気、伝わりましたもの。

 

>キャラが立つ
 
 なんとなく意味はわかるんですが。もっとはっきりわかるように、私と2号さんの真吾を比べてみます。

 2号さんの真吾を観察してから、私の真吾をみる。
 はい、そういうことですね。
 あとから私の真吾をみると、半透明な感じがします。
 存在がうすい。
 
 なぜか。
 問題は、文章でしょう。
 文章を自在にあやつる。
 それができて、やっと、キャラが動きだすのだと思います。
 ながれをとめずに、読んでもらえる文章を書く。まずは、文章からやっていきます。


>文体のゆれ
 
 そう言えば、小説を書こうと思いたったころ(1年前です!)そうやってました。
 書きはじめる前に、30分、こむずかしい文体の小説を読んでから、パソコンに向かってましたね。
 こむずかしい文章、イコール、書けている気分といいますか。作家気分を満喫できるといいますか。
 カン違い街道まっしぐら、だったわけですけど。
 方向さえ間違わなければ、正しい選択だった。

 書きはじめる前の読書、いいですね。私も、それ、復活させます。
 

1時間半
まこと


ゲーッ!(テリーマン調)
No.8782 投稿日 2004年12月7日(火)00時05分 投稿者
名無し君2号
 弟がドラクエ8を買ってきたーっ!
 MF新人賞の締め切りは今月末だというのに、な、なんてことしやがるんだ! 目の前にいる美女に手を出さずにすませられるほど、オレは聖人君子じゃないんだぜ!

 ああ……面白そうだなあ……。



>まことさん

>>>>あーと、べつに分析しなくてもいいっス。

>>それが、かごめちゃん(by 犬夜叉)の「おすわりっ!」に聞こてしまって。みごと、地面にめりこみました。

 すみませんすみません。分析をしちゃ、ダメーッ! といぢわるしたのではないのです。
 えらそうな顔してリライトなんかしてしまったので、まことさんが「これは分析しなくちゃいけないのだろうか」と負担に感じてしまわないように、分析しなくていいですよ、と言いたかったのです。

 分析するのも、けっこうな手間がかかりますよね。
 そうなると、肝心の課題に振り向ける時間がなくなるんじゃないかと、そう思ってしまいました。



>>2号さんには、1000字だと、たりないんですか。

 これには理由がありまして、1000字などの短い掌編と、原稿用紙何十、何百枚という長編では、書く文章に違いができるんです。

 1000字しかないと無駄なことは書けないです。
 んーと、無駄といいますか……例えば、ちょっとしたしぐさとか、ちょっとばかり回りくどい言い回しとか……そういう「美味しい」部分を削らないと、とても1000字には収まりません。

 逆に、何万文字と書かなきゃならない長編では、そういった、ある意味ではぜい肉がないと、書くほうも……また、読んでいるほうも辛いです。

 そして、いまの私は長編ばっかり書き殴っているわけです。長編の文体に慣れてしまっているので、どうも1000字だと足りなくなってしまうという。



 レスには20分……ああ……ドラゴンクエストのテーマソングが聞こえてくる……ああ……。

 ムネンアトヲタノム。


ヨーグルトを買ってきました。
No.8783 投稿日 2004年12月7日(火)01時32分 投稿者 弟切 千隼
 弟切の風邪は、徐々に快方に向かっているようです。今日は、切らしていたヨーグルトを買ってきました。これでおなかに優しい蛋白質を摂取できます。



>自己課題「肺魚なボクら」人物造形

 ヒロインの造形を考え直しています。主人公の造形から、ヒロインに求められる性質を考えてみました。


「肺魚なボクら」の主人公は、以下のような特徴を持っています。


1)名門進学校に通うエリート高校生。家庭は比較的裕福。(社会的地位)
2)肺魚おたく。(個人的な趣味)
3)基本的に真面目。(生活態度)
4)女の子に対して内気なため、女の子に縁がない。(異性への対応)


 上記の特徴に対して、ヒロインは、反発する部分と惹かれる部分とがあるはずです。
 1)と2)の特徴に関しては、ヒロインの対応は決まっていますね。


 ヒロインは、中学時代から不登校気味でした。人間関係に何らかの問題があったためです。普通の学校での集団生活が苦手なので、通信制高校に通っています。主人公と違い、あまり裕福でない母子家庭に育っています。
 ヒロインと主人公とは、社会的地位に差があります。ここは、反発し合う部分でしょう。


 逆に、趣味に関しては、二人は一致しています。ここが一致しなくては、物語のテーマが違ってしまいます。「肺魚なボクら」という題名に偽りありです(^^;
 違いといえば、主人公のほうが立派な「肺魚おたく」で、ヒロインのほうは肺魚がかなり好きでも、主人公ほどではないところです。



 問題は、残りの二つ、生活態度と異性への対応ですね。
 異性への対応は、惹かれ合うものでないといけません。そうでない異性と親密になるなんて、あり得ませんよね。
 とすれば、バランスからして、生活態度は反発し合うものとすべきでしょう。


『真面目』な態度に反するのは、「不真面目」な態度ですね。ヒロインは、ちゃらんぽらんな不良娘にすべきでしょうか?
 しかし、そういう人は、服装や髪型からして「不良」に見えるはずです。髪を金髪にしているとか、やたら露出度の高い服を着ているとか、光り物のアクセサリーをじゃらじゃら付けているといった外見をしているでしょう。

 それでは、主人公の好みに合いません。主人公は一見しただけで、ヒロインを「恋愛対象外」に分類してしまうでしょう。主人公の好みは「清潔感溢れる可愛い女の子」ですから。

 外見が趣味に合わないのに、中身が気に入って付き合い始める、という展開は、全くないとは言えません。が、とりあえずその展開は置いておきます。


 ヒロインの外見が主人公の好みでありながら、彼女の生活態度を「不真面目」にするためには、主人公の「真面目」がどういう「真面目」なのかを考える必要があります。


 肺魚に関しては、主人公は心の底から真面目です。真剣に肺魚と向き合い、肺魚のことを知ろうとし、より良い飼育方法を探っています。決して肺魚を粗末にしません。
 主人公は、誰かに言われたから、肺魚を大事にしているのではありません。自分で考えてそうしています。「自分基準」にしたがっての「真面目」です。

 けれども、肺魚以外のことでは、主人公は「自分基準」を持っていません。与えられた基準を守っているだけです。そうしたほうが、世の中を渡るのに楽だからです。

 例えば、学校の勉強を「真面目」にやったり、校則を「真面目」に守ったりするのは、親や教師の期待に応えているからです。世渡りのために、親や教師といった周囲の「権力者」におもねっているわけです。

 つまり、主人公の「真面目」は、「他人基準」にしたがっての「真面目」ですね。誰かの基準に合わせて、自分以外の誰かが思う「真面目」を演じているわけです。
 むろん、肺魚に関することは除きます。


「他人基準に従った真面目」に反する態度とは、「自分基準に従った真面目」でしょう。
 これが、ヒロインの生活態度を表わすものとなります。



 今回はここまでとします。考察を急ぐとエウレカしそうですので、これ以上の考察は次回に回します。


ギャフン
No.8784 投稿日 2004年12月7日(火)01時35分 投稿者 サカモト
 急遽、名古屋の実家に帰省することになったので、急いで荷物をまとめているサカモトです。夜行の電車を使っていくので、明日の朝には、名古屋に着いているはず。


>とんびの羽根さん

>>こんな緊迫した状況で「何の反応も示さない」ことでは、甲斐が無口だということ、ぶっきらぼうだということは全くわかりません。
>>無口でぶっきらぼうであることを示すのには別のシチュエーションが必要ですよ。
>>別のシチュエーションを描くには、別のエピソードが必要になります。

 う゛。
 ということは、全く意味のない文章になっているんですね(汗)
 実際に無口だと言うことが表現できる別のシチュエーション。

 考える前に取り違いのないように少し調べてみます。

●シチュエーション
 映画で、劇的境遇。主人公の境遇。文学で、場面。

●エピソード
 話題になっている人や物事に関する、(その隠れた一面を知らせるような)ちょっとした興味のある話。逸話。

 なるほど。
 だして頂いた説明だと、一発でわかるんですが。
 うーん……。
 今、考えつく場面は
 

・2人のそばに級友が寄ってくる。太郎はその友達と話すが、甲斐は二言、三言しゃべるだけ。

・踏み切りを通らないように甲斐の説得を試みる太郎。いつも使う道を通らない理由を聞き出そうとするが、「今日は通らん」という拒絶の言葉しか言わない。

・太郎がいつもの帰り道を通らない理由を甲斐に問いつめるが、甲斐は答えずに太郎を抱え上げて、踏み切りに通じる道へと歩き出す。


 こんな感じでしょうか。
 あんまりシチュエーションを変えてないよう気も(汗)

 ただ、
 後のシチュエーションなどは、太郎の問いかけに対して甲斐が行動で答える事により、無口な感じを伝えられると思います。


>>本当に性格がかわってしまうとするとそれはむしろキャラがたっていないだけではないのでしょうか?

 すいません。これは、その通りです。
 シチュエーションを変更するだけで、キャラが変わってしまうのでは、キャラの作り込みが全然出来てない証拠ですね。
 
 考えてみると、キャラの造形を苦手にしている自分の言いわけに思えます。

 

>>「説明口調で、話し方が硬い、無口ではないし、ぶっきらぼうなら、こんな説明もしない。かっこいいと言えばかっこいいんだけど、どっちかというと一人で燃えているという感じ」


 とんびさんと娘さんの意見をふまえて読み直してみると
確かに、無口な人がとるリアクションとは違うのがよくわかりました。

 娘さんの言うとおり、無口な人だったら、あんなに説明的なセリフは言いませんね。
 多分、ボソボソっと呟くような感じで単語をいくつか並べるしゃべり方でしょうか?

「コレ、没収、されたくない……」 
 みたいな感じなんでしょうか……。
 
 今のしゃべり方だと、自分で甲斐というキャラクターがしゃべっていると言うよりも、喋らされている感じですね。
 無口でぶっきらぼうな性格の描写は、失敗しています。

 今作ってる課題ですが、無口の表現を念頭において、書いてみようと思います。
 
 貴重なご意見ありがとうございました。


やっべえ
No.8785 投稿日 2004年12月8日(水)01時24分 投稿者
名無し君2号
 ドラクエ面白え……そう。面白そうだと思いました。

 やってない! ぜんぜんやってないですよー!




>きつねっ子物語

 書いた書いたー。

 No.151-3「彼女はこん、とかわいく咳をして」先生登場編(5800文字、原稿用紙10枚)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1158&e=res&lp=1158&st=

 化けきつねな姉弟に気に入られてしまって、授業が始まっているというのに絡み続けられたため、先生を泣かしてしまう話。

 今回で話が終わってません。キリのいいところで締めてはいますが。次回で終わる予定です。




>サカモトさん

>無口

 どうしてその人は無口なのか、と原因を考えたほうが良い結果がでるかもしれないです。――などと、かつて私が通ってきた道を示してみたりします。

 「この世には不思議なことなどなにもない」という言葉もございます。なんの小説の決めゼリフだったか忘れましたが。「不思議がいっぱいフェアリーランド」ってのもありました。こっちはゲームですな。

 えーと、つまりですね、彼が無口なのには理由があるはずなんです。
 想いを言葉にすると濁るけんワシよう喋らん、とか、だって恥ずかしいんだもん……とか、ぼ、ぼかぁ、ど、どもっちゃうんだな、とか、ほかにもいろいろあると思います。

 で、それぞれの理由によって、出てくる結果は違ってくるんですね。
 「言葉は無駄である」だと、簡潔な態度で伝えようとするでしょうし、極度のはにかみ屋さんなら態度ですら伝えられませんし。裸の大将は……あれは無口じゃないなー。

 ぶっきらぼうもおなじですね。
 なんで彼は「ぶっきらぼう」=「言動に愛敬がない」のか。
 なんらかの自分ルールにのっとって行動しているはずなんです。他人に興味がないからとか、愛嬌の見せかた自体がわからないとか。

 このあたりを煮つめて考えてみると、「無口deぶっきらぼう」な彼の行動やセリフが見えてくる――といいですね。

 まあ、こんな苦労しなくても、キャラクターの造形が得意……というか「降りてくる」人だと、降りてきたキャラが勝手に行動してくれるらしいですけども。キャラに訊けば名前から好きなタイプから答えてくれるんですって。降霊術の一種だと私は睨んでおりますが。うらやましい話だぜ。




 レスには30分。ではではでは。


爆弾低気圧
No.8786 投稿日 2004年12月8日(水)01時29分 投稿者 弟切 千隼
 今週頭の日曜日に、関東では台風並みの暴風が吹き荒れました。「爆弾低気圧」と呼ばれる低気圧のせいでした。
 24時間以内に24ヘクトパスカル以上気圧が下がった――つまり、急激に発達した――低気圧のことを、爆弾低気圧と呼ぶそうです。いかにも物騒な呼び名ですね。
 この爆弾くんのために、弟切が住んでいるアパートでは、壁の一部が崩落しました。築ウン十年のおんぼろアパートでは、無理もありません。
 崩落といっても、塗料の部分が落ちただけですから、きっと大丈夫……と信じたいです(^^;



>自己課題「肺魚なボクら」人物造形

 ヒロイン造形の続きです。

 前回の書きこみ(No.8783)で、主人公の造形から、ヒロインの造形を割り出しました。その途中でしたね。
 以下に、主人公の造形を再録します。


1)名門進学校に通うエリート高校生。家庭は比較的裕福。(社会的地位)
2)肺魚おたく。(個人的な趣味)
3)基本的に真面目。(生活態度)
4)女の子に対して内気なため、女の子に縁がない。(異性への対応)


 上記のうち、1)と2)に対応するヒロインの特徴はできています。
 前回は3)に対応する特徴を考察して、以下のような結果が出ました。


●主人公の真面目は、「他人基準に従った真面目」である。自分にとっては気に入らない基準でも、世渡りのために従順に守っている。いわば、面従腹背の真面目である。

●ヒロインの真面目は、「自分基準に従った真面目」である。他人がどう思おうが、自分が正しいと思う基準に従う。自分の心に照らして、恥じるところがない。


 こういう二人が出会えば、確かに反発し合いそうですね。


 主人公は、小さな頃から、周囲の大人が言う「他人基準」を守ってきました。そうすると親に誉められたり、教師に可愛がられたりして、いいことがあるからです。嫌なことでも「他人基準」を守ったほうが得だから、そうすべきだという考えが染みついています。

 ところが、ヒロインは、主人公が守れば得だと思う「他人基準」に従いません。にもかかわらず、主人公の目からは、ヒロインが格別ひどい目に遭っているようには見えません。
 主人公が、内心やりたくてもできないことを、ヒロインはやっているわけです。意識はしなくても、主人公はヒロインをねたむでしょう。「俺はこんなに我慢しているのに、なぜあいつは」と、むかむかするに違いありません。


 一方、ヒロインから見れば、主人公こそむかつくやつでしょう。
 主人公は、何の考えもなしに「他人基準」に従っているように見えます。ヒロインにとって、それはとても気持ち悪いことです。「ロボットじゃあるまいし、人間に生まれたからには、自分の頭を使って考えなさいよ」と思います。

 主人公は強引なタイプではないので、あからさまに「他人基準」を押し付けることはありません。
 しかし、言葉の端々に、「どうしてお前は基準を守らないんだよ?」という非難が表われます。「俺も守ってるんだから、お前も守れよな」という圧力もかけてきます。
 そういったことが、ヒロインを苛立たせます。


 ヒロインは、「意味がないのに、一斉に同じことをやる」のが嫌いな人です。彼女は、誰もが同じ基準に合わせることに意味を感じません。
 他人に迷惑をかけなければ、何でも自分基準でやっていいし、そうするのが自然だろう、と彼女は考えています。なぜなら、人間は、一人一人違いますから。

 ヒロインは、自分基準を尊重します。他人がその人自身の基準を守ることも尊重します。
 親しい仲でも、不可侵の領域があっていいという考えの持ち主です。



 上記のようなヒロインの考えは、女子高校生としては、とても異例です。
 女子高校生を体験したことのある人なら、わかっていただけるでしょう。

 ちょうど、感想部屋のNo.0234に、12月6日のロム子さんが書いて下さっていますね。

 中学生や高校生の女子は、たいへんな群れたがりです。そして、同じ群れの中では、「同質であるように」という圧力が強くかかります。群れごとに暗黙の「群れ基準」があって、それに従うことが要求されるわけです。
 従わなければ、群れからはじかれます。


 女子中学生や女子高校生にとって、「どこの群れにも所属していない」ことは、死刑宣告を受けたも同然です。まともな学校生活は送れません。
 それが怖いために、みんな無理をしても「群れ基準」に自分を合わせようとします。


 そう、「肺魚なボクら」の主人公の態度が、普通の女子高校生の態度に近いですね。
 ただ、この主人公は男子なので、「群れ基準」に合わせる必要はありません。もっと広く社会に広まっている基準に、自分を合わせています。



 主人公とヒロインとは、同じ群れにいるわけではありません。ですから、反発し合っても、死活問題にはなりません。
 けれども、中学時代のヒロインは、どんなにつらい立場にいたか、想像できますね。「群れ基準」に合わせられないのは、致命的です。

 ここを突き詰めれば、「ヒロインは何が欲しいのか?」が出てきそうです。なぜ肺魚おたくの主人公に惹かれたのかも、わかるはずですね。



 これ以降の考察は、次回にします。


課題提出、他
No.8787 投稿日 2004年12月8日(水)11時54分 投稿者 まこと
>2号さんへ
>おすわり、について

 あのぅ、私、笑わせようと思ったんですけど。脅しになってしまって、申し訳ないです。
 (笑)や(汗)を文末につけて対応します。そうすれば、誤解は解消されるでしょう。(笑)



>課題提出

 本人の目視点。
 本人の目視点で、課題を書けなかった理由を、考えます。

 いつ、どこで、を冒頭に書こうとしました。
 けれど、目のなかに入って、見たものを説明すると、制限があるな、と感じました。
 そこで、ビビりぐせが、でてしまいました。
 冒頭でつまづいては、まずいと思い、真横視点に変更して、課題を書きました。
 でも、それでは練習にならない。
 反省して、本人視点で書いてきました。課題を提出します。
 
↓ここです。「妹」1000字課題 NO・3
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1159&e=res&lp=1146&st=0 
 
 難しかったのですが、できないなりに、やってきました。
 本人の目視点です。どこが、どのように変なのか。指摘してやってください。
 よろしくお願いします。
 
 真横視点は、「お引越し」で書きましたから、次回、主人公の頭上の視点にとりくみます。

 頭上の視点とは、具体的に、どこになるのか。
 本人である主人公が身長175cmだとして、鴨居と頭の中間の位置にします。
 そこに、カメラがあると思って、書きます。
 

50分
まこと


消して直して
No.8788 投稿日 2004年12月8日(水)19時44分 投稿者 サカモト
 1000字課題で半分まで書いたら消して、また、書き直してを繰り返してるサカモトです。1000字でまとめるのってこんなに難しいんだ!って、目から鱗が数十枚ボロボロと落ちまくってます(笑)

>弟切さん
 風邪、快方に向かっているようで何よりですね。ヨーグルト療法、療法ってほど大げさなモンでもないですが、自分は親から仕込まれました。きっと、胃が落ち着くとおもいますよ(笑)

>名無しさん

>>どうしてその人は無口なのか、と原因を考えたほうが良い結果がでるかもしれないです。

 そっか。無口は無口なりに理由があるんですね。
 はにかみ屋なら、照れてしまって上手くしゃべれないから、黙ってしまうとか。「言葉は無駄である」みたいな人は、必要な事以外は一切口にしないとかですか。
 
 あと、ぶっきらぼう。今回の甲斐の場合は、霊とかが見える分、普通の人に自分の考えが理解してもらえないという風に思い、愛嬌を出して人の興味を惹くことをやめちゃったみたいな。そういう理由があるということですね。
 

>>まあ、こんな苦労しなくても、キャラクターの造形が得意……というか「降りてくる」人だと、降りてきたキャラが勝手に行動してくれるらしいですけども。

 うらやましい〜〜。
 恐山で修行してもいいから、その術覚えたいですね(笑)


 今回はカンタンなレスのみにて。

 所要時間:20分


クリスマスティー
No.8789 投稿日 2004年12月8日(水)23時39分 投稿者 弟切 千隼
 今の時期は、クリスマス用品がたくさん売られていますね。その中に、クリスマスティーというものがあります。欧米の紅茶会社が、クリスマス向けに出す特別ブレンドのお茶です。
 会社により、どんなお茶かは違います。どれも、紅茶の葉に数種のハーブやスパイスをブレンドしています。ハーブやスパイスのおかげで、飲むと体が暖まったり、精神的にくつろげたりします。

 お茶好きの弟切は、各社のクリスマスティーを飲み比べています。ハーブやスパイスは風邪に効きそうですしね。



>自己課題「肺魚なボクら」人物造形

 前回の書きこみ(No.8786)の続きです。
 今、焦点になっているのは、「ヒロインは何が欲しいのか?」ですね。これを探るために、ヒロインの人間関係を探ってみます。


 ヒロインは、「意味がないのに、みんなが一斉に同じことをやる」のが嫌いです。このために、周囲との軋轢が多くなります。主人公とも反発し合います。

 主人公とヒロインとの生活態度の違いを、以下にまとめておきます。


●主人公:
 外からは真面目に見える。一般的に正しいとされる行動基準に従っているから。
 しかし、内心では喜んで従っているわけではない。理不尽だと思うこともたびたびある。他人基準に従ったほうが、世渡りが楽なため、しぶしぶ従っている。
 ただし、肺魚に関することでは、自分基準を譲らない。

●ヒロイン:
 外からは、往々にして不真面目に見える。一般的に正しいとされる基準ではなく、自分基準に従って行動するから。
 そのために、周囲の人々とぶつかることが多い。かわりに、内心には葛藤が少ない。
 自分自身の行動には自分基準を通すが、他人には自分基準を押し付けない。


 ヒロインは、中学時代に不登校気味でした。人間関係に何らかの問題があったからです。
 それがどんな問題かは、上記を見ればすぐにわかりますね。


 女子中学生や女子高校生は、群れたがりです。彼女たちの群れでは、同質性が強く要求されます。
 ヒロインは、「みんなと同じであること」に価値を見出しません。ゆえに、同質であることを拒否したでしょう。間違いなく、彼女は孤立します。


 しかし、普通の女子中学生は、誰も友達がいない状態には耐えられません。中学三年間を、全く孤立したまま過ごしたとしたら、ヒロインはまれに見る鋼の意志の持ち主です。

 かつて女子中学生だった――今は昔(;_;)――弟切が考えるに、これは現実味がなさ過ぎる設定です。
 ここまで強い意志の持ち主にするなら、物語自体にそれなりの意味が必要です。「肺魚なボクら」を「おたく少年が、鋼の意志を持った少女と親密になる話」にしなければなりません。
 これは、何か変ですよね?


 かといって、孤立してただ引きこもったりめそめそしていたりしたのでは、魅力的なヒロインとは言えません。不登校気味であるにしても、少しは事態に立ち向かわなくては、かっこ悪いですよね。


 ヒロインは、可愛いうえに行動基準がはっきりした女の子です。必ず、彼女を魅力的だと思う同級生がいるでしょう。完全に孤立することはないはずです。
 変なやつと思われつつも、どこかのグループの端には置いてもらえそうです。


 ヒロインは、自分基準を他人に押し付けることはしません。自分がやりたいことは、一人でもさっさとやります。グループの子たちが自分基準に合わないことをしても、いちいち非難はしないでしょう。単に同調しないだけです。

 けれども、女の子のグループでは、「同調しない」というそれだけのことが、トラブルの元になり得ます。

 グループの仲間と同調しないことが重なると、その人は、「グループにいる価値無し」と判断されます。すると、グループのメンバーから無視されます。「外される」わけですね。


 ヒロインとて、完全に孤立するのは怖いです。女の子は本能的に、外されることを防ぐ方向へ動くものです。

 周囲と同調しない人間が、価値を認められて、グループにい続けるにはどうしたらよいでしょう?


 おそらく、最も簡単なのは、何らかの特技を持つことです。グループの仲間の役に立つような特技です。
 ヒロインに特技があるとすれば、熱帯魚関係以外には考えられませんね。少なくとも、観賞魚に関することでしょう。


 例えば、理科の授業で使うために、金魚やグッピーなどをクラスで飼うことになったとします。ヒロインのおかげで、魚は健康に育ち、実験もうまく行って、みんなの理科の成績が上がったとします。
 そうなれば、ヒロインは重宝がられて、グループに置いてもらえるでしょう。


 この辺の詳しい事情については、アイディア出しの余地がありますね。にしても、「熱帯魚に詳しいという特技のおかげで、外されずに済む」点は、確定してよいでしょう。



 さて、中学時代のヒロインは、上記のように人間関係の綱渡りをしてきました。彼女にとっては、神経が削られる毎日だったことでしょう。不登校気味になるのは無理もありません。

 そんな彼女が欲しいものとは、何でしょうか?

 安らげる人間関係、かも知れません。でも、これでは漠然としすぎですね。
 同調圧力のない人間関係、でしょうか。少なくとも、こちらのほうが具体的です。

 彼女の苦労をわかってくれる友人、というのはどうでしょう。彼女と似た思いをしている人ならば、彼女の苦労を理解してくれて、互いに共感できる可能性が高いですね。



 何となく、明かりが見えてきた気がします。でも、慎重に検討したいので、ちょっと頭を冷やします。


課題提出
No.8790 投稿日 2004年12月9日(木)05時11分 投稿者 サカモト
 お疲れ様です。サカモトです。

 1000字課題を提出します。

1000字課題、12/9、No.1「新入社員」 

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1161&e=res&lp=1160&st=0

 無口な新入社員にイライラする先輩を書いた話です。

 少しヲタクっぽい無口というのを表現してあります。
 キャラクターもできるだけ自然にかいてみました。

 よろしくおねがいします。

>2号さんへ
 No.8788 で呼び方間違えてますね。すみません(汗)
 
 あと、No.8767 でしたSRSの説明ですが、○×で良いんで
判定いただけないでしょうか?
 わかったら○ わからなかったら× 
みたいな感じで。 

 よろしくおねがいします。


時間:10分


冬用コートを出しました。
No.8791 投稿日 2004年12月10日(金)01時02分 投稿者 弟切 千隼
 十二月も半ばになろうという頃になって、やっと、弟切は冬用コートを着始めました。これまでは暖かくて、冬用コートなんて要りませんでした。
 いくら湘南が温暖でも、例年なら、十一月中に冬用コートを出しています。やはり今年の気候は異常ですね。



>自己課題「肺魚なボクら」人物造形

 今回も、「ヒロインは何が欲しいのか?」を考えます。

 前回の書きこみ(No.8789)で、ヒロインが、中学時代にいかに人間関係で苦労したかを考察しました。
 中学時代のヒロインの行動を、簡単にシミュレーションすると、以下のとおりです。


・ヒロインは自分基準にのみ従って行動する。
    ↓
・ヒロインは孤立しがちになる。
    ↓
・ヒロインは特技(熱帯魚に詳しい)を生かして、完全な孤立を防ぐ。
    ↓
・ヒロインは人間関係に疲れて、不登校気味になる。


 ヒロインはきっと、安らげる人間関係が欲しいと思っているでしょう。
 孤立している人間であっても、一人でも理解者がいれば、ずいぶん安らげるものです。

 理解者としては、同じ苦労をしている人が最高でしょうね。同じ痛みを分かち合えるからです。
 共感は好意の第一歩です。好意から恋愛へ至るのは、自然な道筋です。
 主人公がヒロインと同じ苦労をしていれば、ヒロインが主人公に惚れる有力な理由となります。逆に、主人公にとっても、ヒロインに惚れる有力な理由になりますね。


 では、主人公が、ヒロインと同じ苦労をする原因があるでしょうか?
 もちろんありますね。

 主人公は「肺魚おたく」です。肺魚ほどでなくても、鑑賞魚全般に知識を持っています。普通の人のレベルではありません。
 主人公が中学時代、クラスで魚を飼うことがあれば、彼の知識は重宝されたでしょう。ヒロインと同じように。


 主人公は、一般的な基準に従順です。普通に「良い」とされる行動しかしません。そのために「真面目」だと思われます。
 しかし、従順すぎて考え無しに見えるところがあるでしょう。常識的な行動しかしないため、「つまらないやつ」と思われる可能性も高いです。
 そんなふうに見られる生徒は、男子でも女子でも、クラス内の地位が低くなります。下っ端に見られるなら良いほうですね。場合によっては、誰からも相手にされなくなります。

 主人公は「おたく」らしく、内気で積極的に話すタイプではありません。ますます、クラスで無視される可能性が高いですね。

 けれども、主人公には「熱帯魚に詳しい」という特技がありました。この特技のおかげで、主人公は孤立せずに済みます。
 ヒロインと同じように、主人公も、人間関係の綱渡りをしていたことになります。


 普段の生活態度において、主人公は他人基準で動く人、ヒロインは自分基準で動く人、という違いがあります。この違いのために、最初は反発し合うでしょう。
 それが、何かのきっかけで、お互い同じ苦労をしていたとわかります。二人は、それまでの互いのイメージとのギャップに驚くでしょう。
 ヒロインは、主人公が喜んで他人基準に従っていたのではないと知ります。主人公は、ヒロインが能天気に自分勝手をしていたのではないと知ります。

 二人にとっては、突然、身近に理解者が現れることになります。「欲しかったもの」が、目の前にあると気づきます。
 何も障害がなければ、二人は親密になるでしょう。


「ヒロインが欲しいもの」を、「彼女の苦労をわかってくれる友人」とすれば、いろいろな要素がきれいにはまりそうです。

 まず、「熱帯魚好き」という二人の共通趣味を生かせます。主人公が内気であるという「おたく」らしさも使えます。反発→共感という流れも、自然に作れます。



 性急に結論に飛びつくのは、やめておきます。またエウレカかも知れません。
 次回、もう少し別の面から検討してみます。


オキテ破りの課題訂正
No.8792 投稿日 2004年12月10日(金)14時19分 投稿者 まこと
 指摘されるのを待とうかと思いましたが、気づいていて知らん顔するのは、精神的によろしくありません。
 白状いたします。

 先日課題部屋に提出した、1000字課題、NO.3、「妹」に間違いがありました。
 おかしな文が、あったのです。

>腰でカーブをえがいた、長い髪がゆれた。

 妹は、ジャケットを着ています。そうすると、腰でカーブをえがいたら、よほどのデッチリということになってしまいます。
 なぜ、こんな文が存在しているのか、説明します。

 最初、妹が着ていたのはカーディガンでした。
 これを本文にしたあとに、過去ログで、新木さんのリライト文の分解説明を読みました。
 美人描写のリライトです。
 新木さんは着ているもので、季節感をだしています。しかも、他の説明まで、もりこんであるのです。
 すごいぞ、ということで、真似しようとしました。

 ジャケットにすれば、季節は冬に確定されるだろう。なおかつ、引っ越したばかりで、着るものを整理できていない感じがでるかな。
 そう思って、なおしたのです。
 なおしたのに、カーディガンを着ていたときの、外見の説明を残したままでした。
 推敲したはずですが、時系列やら複文やらばかりに、気をとられていました。
 
 ちなみに、髪のカーブも新木さんのリライトを真似しました。桜を詠んだ女子高生の外見の描写を、髪を使ってしていました。その方法を使って、別な言葉で書けば、私にもできるかなと、やってみました。
 その結果、腰でカーブをえがいた、なんですけど。語彙の貧困なこと。
 練習で、きたえていきます。

 
 1000字課題は、「妹」を、主人公の頭上からの視点でも、書いています。

 実はですね、家のノートパソコンのACアダプターが破損してしまいました。
 おまけに、土日、用事がたてこんでおります。分室に書きこみができないかもしれません。課題をアップするのは、月曜日以降になりそうです。
 出先であっても、パソコンが使えなくても、練習はします。
 手書きでもできますし、過去ログも読めますし、「小説を書くための基礎メソッド」の、やりのこしもします。
 

1時間
まこと


いろいろ
No.8793 投稿日 2004年12月10日(金)14時24分 投稿者
新木 伸
 うん? ドラクエ8?
 ひとつ言っておいてやる。
 ブロンズナイフと、鉄のクギだぞ。いいか。最初はブロンズナイフと鉄のクギだからな。あと「上やくそう」は使わずにとっておけ。




>カッコつけとか陶酔とか

 プロの物書きの、作品を書いている最中の心理状態っていうのは、酔ってしまうぎりぎり手前で踏みとどまっているようなもの。

 酒をたしなみ、かつ、忘年会でも新年会でも新人歓迎コンパでもいいけど、「幹事」というものを務めたことのある人なら知っているであろう――あの感覚に近い。
 酔ってはいるけど、でも酔っていない感じ。
 皆と同じ分量の酒を飲んでいるから、当然アルコールは回ってきている。しかし金勘定やら酒や料理の追加やら、具合悪くなったやつの世話やらなんやらがあるので、どこかシラフの部分を残しておかなきゃならない。
 幹事もそれなりに酔って自分も楽しんでいなければ、周囲を楽しませることもできないわけだけど、しかし幹事というのは、その場でいちばん醒めた人物でなかったらいけない。

 酔わないで書いたって、読んだ読者は楽しくないし。
 酔いすぎて書かれたって、読んだ読者はどっ引いてしまうし。

 酔っている状態と、醒めている状態。
 ほどよくコントロールする術がないと、人を楽しませる物は書けないわけだ。


 あー、そっか。
 このことは、たぶん初めて書いたけども。

 この「酔ってなくてはいけないが、酔い過ぎてもいけない」――ということ。
 だれに言われるまでもなく知っている人と、言われないとわからない人と、両方いるのだろうなぁ。きっと。

 そもそも小説(物語)というものは、読み手を相手を楽しませるために存在しているのであり、読み手を接待するものであり――と、それさえ言われなければわからない人もいるわけだし。
 小説は自己表現のためにあると勘違いしていたり、とか。

 他人様の自己表現なんぞ、誰が金まで払って読んでやろうなんて思うかい。
 逆に金をもらえるっていうなら読んでやってもいいかな〜、てなとこだろ。





>まことさん

>>ところで、あいまいな説明が問題だと思っていたら。要の性別まで不明瞭だったとは。

 ここんとこ。
 すこしは自分のテキストを見直してきて、なにか得てくるのかと思っていたら、がっくり拍子抜けする返答だったもんで……。
 「いやー、そこまで伝わってなかったとはー。てへっ」とか、それで済ませてしまう問題ですかそうですか。

 宿題。
 「要」の性別が判る部分があるというなら、どこにあるのか、示してくること。

>>1149 「お引越し」 1000字課題 NO・2 11/26 まこと 

 ↑これね。
 単語単位でもいいので、要が「女の子/男の子」であると判断付けられる部分を探してきましょう。
 まことさんの頭の中以外の場所で、実際の文中で、どこかに一語でもありますか?

 うまく行かなかったことが判明したなら、原因を探るぐらいしてみましょう。
 書いたものは記録となって半永久的に残るわけですし。見直ししようと思えば何度だって見直しできるわけですし。
 きょうび、リトルリーグの野球少年だって、自分の打撃フォームを何度もビデオで見て研究するぐらいしてますが。
 「てへ」で済ませてしまうと、2号のやつも草葉の陰で浮かばれないでしょう。





>弟切

>>ヒロインの外見も中身も主人公の好みにぴったりなら、二人はすぐに親密になるでしょう。それでは、話が終わってしまいます(^^; 

 ホントか?
 おーい、そこらの男子〜。
 外見も中身もぴったりの女の子が、てめぇらの身近にいたとする。そしたらてめぇらの恋愛ストーリーは、すぐに終わってしまうものなのかどうなのか?





>まことさん

>>真上にいる太陽がまぶしくて、一瞬、目を閉じる。

>> 主人公の目になりました。なのに、文の後半では、隣に立っているということ。目を閉じるのは外から主人公を見ることになるんですね。
>> じゃ、本人視点だと、目を閉じるのは、なし? 
>> そこの判別が、いまいちグレー理解です。

 上にある元の文章が、前半は本人視点で、後半は外部視点になっていると言った理由についてですね。
 まず「まぶしい」という本人にしかわからない感覚が書かれていたので、前半部分が本人視点であることは確定です。まぶしいかどうかなんてことは、本人でなければわからないこと。他人から見てわかることというのは、せいぜい、「まぶしそう」というぐらいまで。そういうのは推測の形で書くことになります。
 でも「まぶしい」と断定する形で書いてありますから、これはもう、本人視点以外にあり得ない。

 つぎに、後半が外部視点であるということ。
 「一瞬」とあるところが、その理由。
 目を閉じていた時間が一瞬であることを気づいたり、意識したりするのは、本人には無理です。外から観察していた人であれば、目をつぶっていた期間が「一瞬」だったとわかるでしょう。
 しかし太陽を見上げて反射的に目を閉じている「最中」の人間ってのは、「まぶしー」という意識で頭がいっぱいになっちゃっていますから、自分が目を閉じていたのが「一瞬」だなんてことに気が回るはずもないのです。
 忙しいんですよね。
 激しい感覚やら情動やらが入力された直後の人間の心ってのは。

 だいたい「一瞬」っていうのは時間の単位です。人間の感覚として使われるか、地の文で使われるかで、やや長さは変わってきますが、この場合には一秒程度の短い時間という意味になるでしょう。
 目を閉じていた時間が「一瞬」と決まるためには、まず目を閉じて、それから目を開けなければなりませんよね。そのあとで、いま自分が目を閉じていたのは「一瞬」であろうと、そのように冷静に思考しちゃっている「自分」が、そこにいるということです。

 変です。
 なのでこれは、本人視点にしては、おかしいわけです。
 文の前半は本人視点と確定してしまえるし、後半は他人視点と確定できてしまえるしで、視点がガチャガチャだってことは、一目でわかります。
 僕が読者なら、この一行を目にしただけで、残りは読まずに捨てるでしょう。ゴミ箱に叩きこむかな。読むに堪えない。――とか言ってるから、読むものが減ってしまうわけですが。


 あと、ついでですが、「一瞬、目を閉じた」というのは日本語として変。
 「一瞬で目を閉じた」となるか、「一瞬のあいだ、目を閉じていた」となるはず。
 過去完了形というやつですね。過去のある時点まで、「目を閉じる」という動作が続行していたということですから、単なる過去形の「閉じた」ではなくて、「閉じていた」となるはず。
 このへん、日本語と日本人の時制に対する感受性の低さというやつです。
 たぶん、指摘されてもおかしいと思わないはず。



>>話しが飛びますが、私の中編を読み終わると、船酔い気分になったのはそのせいだったんですね。視点がおかしいのはわかっていたのですが、具体的にどう変なのかまで理解していなかった。

 視点が移動することはあります。
 移動していってしまうのではなく、意図的に移動させてゆくのですけどね。
 ただ毎行ごとに変わってしまうのは速すぎ。行内で変わってしまっているのは論外。
 視点を推移させてゆくにしても、10行ぐらいかけて、ゆっくりと動かしてゆくものです。

 「視点」っていうものを意識して、作り手の眼差しで読書するようになると、小説を読んでいても、「ああ、ここで視点を変えはじめたな。ここで変わりきったな」と、そう読むようになります。
 お客さんの眼差しで見ていては、永遠にわからないものですけど。





>今日のマコト誤字、さかもと誤字

 「話し」→「話」




>今日のさかもと誤字

 「気を使う」→「気を遣う」
 「節目がちに」→「伏し目がち」
 「風邪惹く」→「風邪を引く」

 「ひく」なんて言葉は、広辞苑あたりで見てみると、20やそこらの意味を持っていますが。
 当然ながら、すべての用法で正しく使えなければ、始まりません。

 辞書を丸暗記してしまうのが手っ取り早いのですが、それが大変なら、せめて毎回辞書を引くこと。

 辞書を引く手間も面倒だというなら、小説家を目指すのはやめちゃいましょう。




>今日のオトギリ誤字

 「立ちっ放し」




 さかもとさん、ダントツでトップ〜。





>春日

>> この女の子は猫を抱き上げてはいません。なぜかというと、そういう性格だからです。「そんな女の子はいねー」と言われたら、それまでなんですが。

 説明になってねーぞ。
 「そういう性格」ってのは、なんじゃ、そりゃ。
 「猫を抱かない性格の女の子」なんてものは、存在しないのだ。
 もしいるとしたら、「猫は好きだし可愛いけども、抱き上げるのは(傷つけてしまいそうで)怖いと思う女の子」とか、そーゆーのだろ。

 猫ってもんは、思いのほか毛の中身が細っこいし、骨張っているし、熱いし、皮は伸びるし、ぐんにゃりするしで、初めて抱こうという人は、その手ごたえにまず恐れをなすもんだが。容赦なく掴んで抱けてしまえる女の子のほうが、むしろ個性的だと思うが。

 初めて猫を抱いた経験ぐらい、お前だってあんだろ? 一度くらいはさ。
 そのときの感触やら驚きやらを、思い起こしてみろっつーの。

 それとも、もしかして……。
 おまえ、ひょっとして、猫抱いたこともなくて、俺と話をしてる?

 とにかく、その説明では話になんねー。
 「そういう性格」ってのは、なんじゃい、そりゃ。
 キャラを造形するにしたって、「人間」として見えるように作れっつーの。
 「そういう性格」のお人形さんを作ってるんじゃないんだぞ。



>>>小5の恋
>> 個人的な意見としては「アリ」です。
>> 気になる女子が存在しだしたのが、僕にとってはその頃でしたから。

 根拠は統計として示せ。お前それでも理系かよ?
 「個人的観測ではデータは正当でした」なんて書いて、教官はレポート通してくれるものなのかよ?
 たった一個のデータだけだと、誤差なのか特例なのか判別できんだろ。何例ほどのデータがあれば、有意差ありと認められるものなんだ?
 測定ってのは、最低何回で、どのように行うものだ?

 ガッコで仕込まれた反射反応を、ぜんぜん生かしてねーのな。

 小学校5年のときに、クラスのなかに、「好きな女の子」がいるという男子を自分も含めて○名知っていたとか、現在のクラス内で聞き込み調査をしたところ、「気になる女の子」を小学校5年で持っていた連中は、何名中何名であったとか、そういうふうに、分母と分子を出してこいっつーの。
 分母と分子を出してきて、箔を付けて説得力を増すってのが、統計ってもんだろが。





>サカモトさん

 そういや最近、漢字の開く開かないを意識しはじめています?
 意識しはじめの頃のガチャガチャ感が現れてますので、そうかなー、と思って。
 漢字の開く開かないに関しては、まことさんには指摘しましたが、サカモトさんには言っていません。言われないでもやるのはエラいです。普通は自分が直接言われるまで、ぽーっと突っ立ってるもんですが。

 「方」を開いて「かた」にしちゃってみたり。
 かと思えば、「ほう」を漢字にしちゃって「方」としてみたり。
 「こんど」を漢字にしちゃって、「今度」としてみたり。
 「うまく」を漢字にしちゃって、「上手く」としてみたり。

 このあたりが、ガチャガチャなところ。
 開く開かないのルールには個人差がありますけど、これを開くならあれも開くだろう、てな法則は出てくるもんです。
 気にしてやってりゃ、そのうち、自分なりの法則が出てきます。




>まことさん
>1156 手直し版「お引越し」 1000字課題  12/5

>> 愛美は、日あたりの良い、団地のベランダににいた。一階なので高さはない。身をのりだす。鉄柵に顔がはさまった。にっこにこの顔だ。

 まーた、やってる。
 本人の真横といいつつ、「どこ」から見ているのか、やっぱりガチャガチャ。

 鉄柵に顔がはさまって、その顔が「にこにこ」であることが視認できる立ち位置となると――。
 鉄柵の向こう側。芝生の生えてる側になりますね。
 そこはもうすでに「真横」じゃないです。



>> ベランダの前で、真吾がキャラクターものの、色あざやかなパーカーに、手をつっこむ。そして、愛美の指のさきへと、顔を向けた。その視線のさきに、トラックがある。男の人たちが、トラックから、たんすや洗濯機を、降ろしていた。


 ここもそう。
 「前」とか、そういう方向を示す言葉ってのは、要注意なんですってば。
 なんに対しての「前」であり、どこから見ての「前」なのですか?
 たぶんまことさんは、「至近距離」という意味合いのコトバとして、ウカツに使っちゃっているのでしょうが。「前」という言葉のなかに、暗黙のうちに「方向」が含まれているということを知らないのでしょうが。

 「柵の前」「柵の手前」「柵の向こう」「柵のこちら」

 ――と。
 すこしの違いでも、ぜんぜん意味が違ってきてしまいます。ほとんど正反対の意味を持ってしまうわけです。
 対象が物体のどっちにいるのか。またそれを見ている人物はどっちから見ているのか。それらの関係が、どの言葉の組み合わせでも、がらりと変わってきます。

 「さき」というコトバにも要注意。
 この言葉を用いると、「自分」→「地点A」→「その向こう」という三者関係が自動的に成立してしまいます。この三者が一直線に並んでいるということを示してしまうわけです。
 したがって「愛美」の横にいるはずの視点位置からは使えない言葉となります。
 視点は愛美の横にあるわけだから、「さき」という言葉の作りだす直線上からは、すでに外れていますので。

 一般読者が読んで気づかない領域まで厳密にやっていたって意味はありませんが……。このあたりは普通の読者でもなんとなく無意識的に違和感を覚えてしまうあたり。その無意識境界付近の違和感が「酔い」という現象に繋がるわけですね。

 船舶での揺れっていうのは、ほとんど体感されないけども、三半規管にはバッチリ影響して船酔いを引き起こすわけでしょう。それと同じ。はっきり知覚されない領域での視点のぶれが、サブリミナル効果として働き、読んだ相手を酔わせてしまうわけです。
 人間が文章を読むときには、頭の中(分室用語で「脳内」という)において、それぞれのシーンを画像変換しています。その映像の視点位置がぶれていると、生理機能に働きかけて、肉体的に本当に酔ってしまうわけです。
 3Dで立体的に動くゲームなどでも、「3D酔い」といわれるものを起こす人もいます。画面内の視点位置が急に動きすぎると目眩が起きます。
 いま話題のドラクエ8というゲームでも、今回の版でフル3D化しましたが、けっこう酔ってしまった人はいるそうで……。
 ぼかぁ年期の入ったネットゲームプレイヤーだから、ぜんぜんへーきですが。

 上級テクでは、この視点の揺れさえも操って、リズムの一要素として活用しますけど。
 まだまだぜんぜん先の話だし。プロになるだけなら必要ないものだし。プロに最低限必要なのは、一定視点で客を酔わせないだけの文章技術。
 またそういうことを先天的に出来てしまえる人もいたりするから、そっち方面で勝負しようっても分が悪いし。どうせ労力を使うなら、自分の長所を武器に磨いでいったほうがいいですし。




>猫アレルギー

 なんか「猫アレルギー」というものに変な思いこみがあるようだけど。
 あれは猫を飼っている人が掛かる病気だよ。
 アレルギーの出る仕組みを、すこし勉強してきなさい。――というのもあんまりだから、簡単に説明するが。
 アレルギーというのは、アレルギーを起こす物質(アレルゲンと呼ぶ)に長期間さらされて、体が過敏に反応してしまうことによる。
 よって猫に接していないのに、猫アレルギーである人はいない。





>弟切

 例によって、迷走しとるなぁ。

 まず、「とにかく疎外されてるのー!」ときて、「協調性がないから疎外されてるのー!」ときて、「疎外されてるんじゃなくて、ツッパってるのー!」ときて。

 いや。愉快愉快。


>>ただ、この主人公は男子なので、「群れ基準」に合わせる必要はありません。もっと広く社会に広まっている基準に、自分を合わせています。

 このへん誤解と憧れによる思いこみがある。
 弟切の目からそう見えているだけ。男社会にも「群れ基準」はあるよ。たいして違わん。
 じゃなかったら、「みんながやってる」てな理由だけで、学生カバンを潰して持ち歩くはずもなかろ。(80年代にティーンエイジャーをやっていない人間にはわからないネタだが)
 人間は群れる生き物なのだし、群れなければ生存できない生き物なのだし、性差なんて関係なく、「皆と同じに」ということはついて回るもの。

 ところでキャラ造形をそっち系に持ってゆくのって、例によって、いつもの「怒り」に引き寄せられているだけなのでは?
 考えていると心地良くなれることと、「いまの話」にとって必要な要素とは別物なのだが。わかってる?

 いいか?
 いま必要なのは、「噛み合う二人」だろ?
 「押しつけに抵抗するヒロイン」ではないはずだよな?


 ちなみに俺だったら、こんなふうに噛み合わせるかなぁ。

 まず金持ちのヒロインと、貧乏人のアルバイト根暗青年とを噛み合わせることにする。
 金持ちヒロインは美貌もあって性格も良くて、男からよく言い寄られるけど、そういうことには興味ないのでメンドーに思っていて、それでおしゃれとかはあえて手抜きをしていたりする。でも無造作にしていても、身に付けているのはたいへん金の掛かったもの。
 貧乏人のほうは肺魚を飼いたいけど自分じゃ飼えない。そこへ颯爽と現れた15歳のヒロインは、プラチナカードで水槽ごと肺魚を買っていって、そして飼育の手ほどきをしてほしいと貧乏主人公に頼みこんでくる。
 そうして付き合いがはじまるわけだが、主人公が普通の男と違うところ――異性にガッついていない(ように見える)というところが、ヒロインの目には新鮮に映る。本当は、異性に対する消極性やら、金持ちに対する劣等感やら、目の前の肺魚に夢中になってしまうオタク性癖やら、おもにそれらが原因なわけだが。家に帰ったら彼女をおかずにオナニーしてるような根暗だが。いい誤解なわけだが。
 それでも逢瀬を重ねるうちに、いい雰囲気になってゆく。
 そして主人公がコクるための勇気を持つところとか、コクろうとしたら足がもつれて押し倒してしまって「やっぱりあなたもそういう人だったのね」と嫌われてしまったりとか、その辺が山場で、いろいろあって、結のところでもういちど元鞘に戻って、最後にはハッピーエンドに収まるわけだが。

 あらら。べつの話になっちった。




>彼女の欲望

>>彼女の苦労をわかってくれる友人、というのはどうでしょう。彼女と似た思いをしている人ならば、彼女の苦労を理解してくれて、互いに共感できる可能性が高いですね。

 やや違うのではないかなぁ。
 彼女が求めているのは、彼女のしていることが「苦労」であると認めてくれる相手じゃないのかな?
 まず誰も彼女の「それ」を苦労だと思っていないもの。

 なにツッパってんのバッカじゃないの。変人。ああ気持ちいいんだろうねぇ頭のよさげなことを言うってのは。

 ――あたりの感想が出るであろう。
 そもそも苦労してるなんて思ってもらえるはずがない。
 孤立してるのも好きでやってるのだろうと、周囲からは、そう思われている。
 価値観が「グループにいること」にある視野から見てみればわかる。
 その視点から考えれば、グループに属することのメリットは自明であって、疑うべくもないことなのだな。またグループに属するための方法は簡単明瞭である。「輪を乱さない。皆と同じようにする」ということ。
 そんな理屈は、あの小利口なアイツにはわかっているはずだから、それをしないっていうのは、孤立してるのが好きなんだろう。
 ――と、そのようにしか思えないはずだ。
 他の考えかたはしない。

 ――で、弟切が僕の地雷踏み気味なので、やや脱線したけども。

 彼女の望みはなんなのか、自分に照らし合わせて考えてみればいいんじゃないの?
 あれは弟切自身の写し身のようだから。
 同病相憐れむ相手を見つけて、舐め合いだか毛繕いだかをしたいのか。自分の苦痛が現実であることを知ってもらえればそれでいいのか。
 本当はなにが欲しいのか、思春期抜けてる弟切には、もうわかってるはずだが。

 ただその前に、そもそも、今回の話のキャラタイプとしてふさわしいかどうかってことがあるけども。



>>「熱帯魚に詳しいという特技のおかげで、外されずに済む」点は、確定してよいでしょう。

 ぜんぜんダメ。
 変だぞ。気づけ。
 なんだその「グッピー養殖の達人」ってのは。
 見るからに変ではないか?
 ギャグ小説ならありだろうが。生臭い魚を獲物とする暗殺者ぐらいイケてる。

 グループっていうのは、存続することに意義を持つからこそグループなんだろ。そこに必要となる資質は「輪を乱さない」だ。その最低にして必須の条件を満たさない欠陥者に在籍を許すなんて特殊ケースは、かなり異例なことだぞ。
 輪を乱さないという最低条件を守っていてさえ、プラスαのメリットがないとグループに入れてもらえない人も出ているぐらいだし。輪を乱すやつが迎え入れられるなんて異例を許すだけのメリットだなんて。どんなんだ?

 すくなくとも、そんな限定状況下で発動する特殊スキルでなくて、もっとこう、一般民衆にとってわかりやすい実利が生じるものでないといかんだろう。
 テストのヤマをいつも当てるとか、ノートを綺麗に取っているとか、センセを言い負かして黙らせる特技があるとか、占いがよく当たるとか、恋愛関係の相談事が百発百中であるとか、生徒会の会計役だとか、親が芸能業界関係でタダチケットいっぱい回ってくるとか。

 なんでこー、すぐに十や二十は出ないもんかなー。
 はじめの変な一個でエウレカしちゃうもんかなー。




>2ごう

>> そもそも視点1パターンを5分で書けるようなら、こんなところで叩かれてなどいないでしょーが!

 視点1パターンを5分で書けるようなら、卒業証書をくれてやるわい。
 てゆうか、てめーはアマチュア卒業するために、ここにいるのだろうが。プロなら皆やれることをやれと言っているだけのことが、どうして無茶な要求となるのやら皆目わからんぞ。
 だってみんなやってるし、みんなできるんだよ?
 できないのおまえだけだよ?
 息しろとか、自転車乗れとか、逆上がりしろとか、立っちしようねとか、そういうのと同じことだよ?

 だいたい、自分でも「あんまり深く考えないで、さらさらと書いただけのモノ」と言ってるモノを作るのに、5分以上かけるなと言っている。
 仕事で書く全力投球――のほうなら、たったあれっぽっちにでも、まあ3時間ぐらいまでなら掛けさせてもらえるだろうさ。

 てめーは基本的に、ナメてんの。

 他人様が8割作りあげていて、そこに2割ほどの自分汁を足し加えるだけの、基本構造からして手抜きのリライト作業なんぞに3時間も掛けなきゃいかんようなヤツが、仕事にありつける余地があるとでも思っているのか。
 そこまでナメるか? この仕事。
 寝言は寝て言え。
 リライトなんぞ息抜きでやれ。頭の体操か、ウォーミングアップとしてやれ。


 あと、てめーは基本的に、フザけてんの。
 なに? 視点書き分けやってみて、たいへん勉強になりました、だぁ?
 おまえはなにか? 5分でちゃちゃっと――あいや、3時間も掛かったんだっけたったのアレっぽっちにさ――を、したくらいで得られる経験を、いまのいままでやらずにいたわけか。

 ひとつのシーンを4通りの視点で書き分けてみるという。
 たった5分で――あいや、3時間で――やれる「お勉強」を、作家志望者を1年間やっていて、これまでやってこなかったわけかい。


 あとリライトを見たが。
 「ぽかぽか」とか「まるく」とか、幼稚語使えば子供に見えるとか、漢字を開き気味にしてひらがな多用すれば低年齢に見えるとか、そう思ってる考え自体が幼稚極まりない。そんな小手先のことで変わるのは、小手先の部分だけだし、そんな小手先の幼稚な技で騙される幼稚なヤツはおまえぐらいなものだろうし。

 子供ってのはな。価値観が違うんだよ。知識が少ないんだって、まえから言ってるだろ。それは物を知らないということだ。区別する分解能が全方面に対して低いということだ。また物事の区別はあったとしても薄いものなんだ。
 それから、ここがいちばん重要なところだけど――。大人なら知ってるはずの大抵のことが「未知」の体験となるものなんだよ。
 しかしそれ以外の部分には違いがなくて、べつに幼稚というわけでもないんだよ。きっちりアタマを使って物を考えていて、大人と等質の喜怒哀楽も持っているんだよ。
 だが体験してないことには実感は伴わないんだよ。よって感情移入に欠けることもあるんだよ。これは大人と変わらない。大人も子供もなくて、人間自体が備える呪われた性質だからな。
 人間は体験していないことはわからない。神様がそうお作りになった。――と、これは俺ではなくて杉井光の弁だが。
 実感を持てないことがあまりにも多いため、子供は無知で蒙昧で浅薄で残酷に見えるんだよ。だが本質自体は大人も子供も変わりゃしないんだ。

 子供にとって、「引っ越し」は未知のことなの。
 それがどういうことなのか、わかんないの。子供は。
 大人と違って経験したことがないんだから。


 オマエの書いてきたアレは、幼稚園児の制服を着たAV男優とAV女優のモザイクショーだ。妙に子供っぽくて妙に物知りだ。
 飛行機に乗るのがどういうことか知ってやがるしよー。もう会えないってことがすぐにわかって危機感を覚えてるしよー。
 AV男優とAV女優だってなー。
 「処女」って設定なら「痛ーい」とか「恥ずかしい」とか「怖い」とか言うだろうし。
 「童貞」って設定なら「ど、ど、ど、どこに入れればいいんですか?」ぐらい言うだろうし。
 たとえ棒読みであっても、おまえのよかマシだ。

 キショイ。
 グロテスク。
 とても見てられん。

 よってリライトにかける。
 おまえのと、以下にある俺のものとを、共に課題部屋に上げておけ。おまえが。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「やー!」
 しゅたっとマナが挨拶を繰りだしても、柵の向こうにいるシンゴは、いつものように右手を返してはこなかった。
 ベランダの下。花壇から見上げてくるその目は、しょぼくれている。
「どしたの?」
 そう聞くと、シンゴは首を横に振ってきた。
「あそぶ? ……どっかいく?」
 マナはそう言ってみた。
 新しいゲームが入っていて、それは二人で遊べるやつだった。シンゴのうちにはゲームはなくて、マナはあまり好きではないが、シンゴはとても好きなのだ。
「うん……」
 シンゴはこんどは返事を返したものの、その声にはやはり元気がない。
「こないだのテスト見つかってバレちゃった? だから名前かえて、取りかえっこしたげるって、いったのにい」
「いらねーよ」
「なんなのよー、んもう」
 マナはベランダの柵にほっぺを押しつけた。ベランダの柵も二人の背丈にとっては鉄格子に等しい。
 その姿勢のまま、じいっとシンゴの顔に見入っていると、マナにもようやく、相手が普通でないことがわかってきた。
「てっけんやろっ。なんとか8ってやつもあるよ」
 努めて明るく、そう言った。
 お菓子もあるよ、と言いかけて、そっちのコトバは呑みこむ。ゲームで機嫌が取れたなら、お菓子のほうは自分用。ゲームは遊んでも減らないが、お菓子は食べると減ってしまう。
 シンゴに背を向けて、玄関に向かおうとしたところで、マナは足を止めた。勢いよく振り返る。
「あー……。ごめん。ゲームできないや」
 テレビの前に置かれた段ボール箱と、まだそこにあるシンゴの顔とを、交互に見比べて――マナは困り顔を浮かべていた。
 テレビのほうはまだコンセントがつながっているけども、ゲーム機のほうは段ボールの中にしまわれていた。ガムテープでぐるぐる巻きにしたのは、ほかでもないマナ自身だ。
「ひっこし、するだろ」
 シンゴは、言った。
「うん……。する」
「あしただろ」
「うん……。あした」
 マナは下を向いてそう言った。
 勇気をだして、その顔をゆっくりと持ちあげてゆく。
 おとこの子の目が、にらむように見ていた。せっかく勇気を出してあげたのに、ひどいやつだった。
 その強い視線から顔をそむけると、マナは言った。
「もう……、ゲームできないね」
 引っ越しするということが、どういう意味なのか、マナはいま知った。
「ばか。ちげぇよ。ばか。ばか」
「なによぅ、ばか。ばかばか。ばかっ」
「ばーか、ばーか、ばーか」
 つばを飛ばして言うシンゴに、マナもつばを飛ばして、相手よりも一回多く言い返してやった。
「バーカ! バーカ! バーカ! バーカ!」
 わかんないくせに。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


 リライトしていてわかったけど。
 これの勘所は、「遊びに来たオトモダチ感」と、「シンゴの異変の正体」に対する溜めのプロセスにあるわな。別れの切なさを込める演出ってのは、言うまでもないポイントとして。

 うん? 引っ越しするのはシンゴのほうだって? それつまんねーから、却下な。こっちのが面白かったろ。ならこっちのが正解ってことだよな。
 うん? 1000字縛りがあるって? ばーか。書けるか、ばーか。そんな文字数で。人様の心をかき乱すには、この文字数が必要なんだよ。
 あと、これで15分な。いまのは計ってみた。





>サカモトさん

 無口なキャラの台詞を書こうというなら、まず「……」禁止ぐらいの自分縛りを課さなければ。
 無口な「口調」を表すのに「……」を使うというのは、便利で劇的な発想のように思えるかもしれませんが、それは幼稚な手法ってやつです。





>キャラが降りてくる件

>>まあ、こんな苦労しなくても、キャラクターの造形が得意……というか「降りてくる」人だと、降りてきたキャラが勝手に行動してくれるらしいですけども。キャラに訊けば名前から好きなタイプから答えてくれるんですって。

 キャラが降りてくる人は、違う次元の悩みがある。
 「呼んだのになかなか降りてきてくれない」とか。
 「指名通りに降りてくれない。いったん降りてくるともうチェンジ不可」とか。
 怠慢悪徳デリヘルみたいな感じ?

 まあ造形で悩むことはないが。
 人が他人の人生にの詳細を知らなくても困らないのと同じ。他人ってのはそこにいるもんであって、経歴や人生をこっちが作ってやる必要はない。必要があるなら、その時々で聞けばよろし。こちらは口が利けるし、向こうも耳があるのだし、おたがいに日本語をしゃべれるのだし。
 だいたいコミュニケートってのは、経歴とか好き嫌いとか、そーゆーとこ聞くことから始めてゆくのが定石ってものだろ。
 ていうか、造形したキャラって、そもそも作り物じゃん。
 なにも付けずにただ“キャラ”っていったら、それはフツー、生きてるキャラのことを指すわけで、生きてるってことは、つまり作っていないということを指すわけで。
 呼んで間違って来てしまったようで、じつはチェンジしたくてたまらないカンジのだって、それはやっぱり生身なわけだ。良くできたお人形よか、やっぱ、生身のがいいじゃん。





>まことさん
>「妹」1000字課題 NO・3

 まず「NO・3」って、どういう意味ですか。
 「ノー・3」と読めますが。

 ――とかいうのは、前に誰かのときにやったっけか。津荒だか春日だか。

 ちなみに点にも何種類かあって……。

 「・」……ナカグロ。ハイフンと同じように使う。
 「.」……ピリオド。英単語の省略形を示す。
 「…」……三点リーダー。おもに会話文内で無音を示す。意味の接続にも。

 ぜんぶ違う点々ですので。横棒のときと同様に使い分けること。
 この場合はピリオドでないと間違いです。また「NO」でも間違いとなります。
 えーと……。さて次はなんのときに同じことを言うことになるのかな。カッコの種類と使い分けのときかな。

 ところでNOって、ノー(否定)という意味でなければ、どんな意味ですか?


 ところで――。
 本人視点に入ると書けるものが制約されるという件。

 そうそう。それでいいんです。
 山ほどある視点のなかで、おそらく本人視点がいちばん制約が大きく、書けるものが少ないです。よっていちばん難しい視点となります。
 なにせ主観に左右されて、書けるものがどんどん減ってゆく。情動が揺さぶられるシーンになればなるほど、視野狭窄に陥ってゆく。
 そのいちばん難しい本人視点が極められたら、三人称視点なんてのは、楽なもんです。
 空中にいて醒めた感じで観察してる透明観察者を出すだけ。その人物の「本人視点」で書くだけ。


>>「幸一さん? じゃない、お兄さんだった」
>> 久美が舌をだした。パジャマの上に着た、ジャケットの前をあわせる。

 ここは「舌をだしてきた」ではないかな?
 舌はただ出されていたのではなくて、明らかに主人公に向けて「出されて」いるわけですから、そうとわかるように書かないと。

 あと多少不自然であっても、「俺」とか「僕」とか、一人称の明示が必要です。
 もしくは一行目の台詞を、ヒロインではなく、視点人物が喋った台詞に変更するとか。
 なぜなら、最初の同期(トラッキング)に失敗するから。

 視点人物が誰なのか、わからないから。

 一番最初のところで蹴つまずいてしまうと、その後ずーっと、トラッキングの乱れたビデオテープのように、横縞ノイズだらけで視聴に堪えない映像が、読者の脳裏に流れ続けることになります。

 この場合、視点人物は男側ですよね。
 ためしに、無理矢理にでも「俺」と入れてみて、誰が視点人物なのかわかるようにしたパターン(a)と、試験的に視点人物を女に変えてしまったパターン(b)と、はじめに主人公の台詞を入れてみたパターン(c)と、3つ作ってみました。


a.(視点人物=男の場合)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「幸一さん? じゃない、お兄さんだった」
 久美は俺に向かって舌をだしてきた。パジャマの上でジャケットの前をあわせる。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

b.(視点人物=女の場合)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「幸一さん? じゃない、お兄さんだった」
 久美は舌をだした。パジャマの上に重ねたジャケットを引き合わせて、身体のまえを相手の目から覆い隠す。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

c.(視点人物=男の場合)
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「あ……、久美」
「幸一さん。じゃなくて、もう、お兄さんだっけ」
 暗い台所でばったりと出くわしてしまって、思わず声をあげてしまった俺に、久美はいたずらっぽく舌を出してきた。そしてパジャマの上のジャケットを引き合わせにかかる。わざと呼び違えたのか。そして隠すまで見せていたのか。そこのところがじつは俺にはよくわからない。一生わからないに違いない。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 僕ならbかcにするかなぁ。

 視点人物が男であるなら、女の台詞から始めるaは無理ムリですね。これはやりません。
 はじめの3行が勝負なのです。読み捨てられるかどうかは、そこですべて決定します。
 その3行内で視点人物を誤解させてしまって、「えっ?」という疑問を湧かせてしまって、読書を中断させ、読者の目線を前行に戻させるなどという冒険はおかせません。

 もちろん、まことさんの元バージョンは論外。2行読んでも3行読んでも、視点人物が誰だかわからない、なんてのは。



>>「いいよどっちでも。好きに呼んで」
>> 久美はうなずいた。ぱたんと冷蔵庫を閉める。

 このあたり、視点人物である主人公からは、彼女の横顔が見えているはずなんですけど……。
 どうしてそういうふうに書かないのですか?

 これじゃ正面向いているように読めてしまう。そして「冷蔵庫を閉める」とあるから、後ろ手で閉めたのか、とか邪推して、そこで混乱してしまう。



>>(バカ親父。あんたのせいで、妹になっちゃっただろ)

 心の声を()で示すのは、強烈に鼻につくので、ぶっちゃけ禁止ってことで。
 とてもとても大切な場面だけで使うと効果的です。
 目安としては、長編一冊に一回くらいとか。


 んで、その他の部分。
 台詞が多いので、よくわかりません。
 視点や描写の練習をするつもりなら、台詞量はこの半分に抑えること。台詞が多くては練習になりません。
 台詞なんてものは、どの視点であっても変わらないものですから。誰の視点でどこから眺めていようと、発音された音声は一字一句変わりませんから。
 台詞を増やすことで、ごまかして逃げようって魂胆が見え隠れしてますが、練習するなら、逃げずにちゃんとやること。

 あとこの内容の掛け合いにしては、台詞の数が多いのでは? この半分で済むはず。


「幸一さん? じゃない、お兄さんだった」
「いいよどっちでも。好きに呼んで」
「お腹すいた?」
「お兄さんも、ココア飲む? 多かったの」
「私、ずっとお兄さんが欲しいって思ってた」
「だから、すごーく、うれしい」

 最低必要な台詞は、この6つかな。


「ずいぶん遅くまで、起きてるんだね。眠れない?」
「無理するなよ。お母さんが、再婚旅行から帰ったら、うまいもん食えるだろうから。それまで、がまんしてくれよな」 

 こんなのは、不要な台詞の代表格。
 「説明的台詞」というやつで、こんなのがマンガの台詞として出てきたなら、ゲラゲラ笑ってトモダチの肩を掴んで見せて、晒しモンの刑に処して回るところです。
 ニンゲンはこんな台詞しゃべらねーっての、とか、ココ、腹を抱えて皆で笑うトコロ。

 しかし、どうしたことだか、小説ではこの手の説明台詞がまかり通ってしまっていることが多いのですけど……。
 まあ分室で練習するなら、矯正されますんで。

 あと女の台詞より、男の台詞のほうが、死んでる率が高いですね。
 女の台詞はニンゲンが喋っているように聞こえるけど、男のほうは喋らさせられている感じ。ていうか、そもそも説明台詞なんだっけか。




>頭上視点

>> 本人である主人公が身長175cmだとして、鴨居と頭の中間の位置にします。
>> そこに、カメラがあると思って、書きます。

 「カメラがあると思って」なんて言わずに。
 実際に頭上15センチ――190センチの高さに目を置いて、そして世界を眺めてみましょう。
 はい。脚立か踏み台を持ち出してくる。

 それが視点が変わるという体験です。
 部屋を眺め回してみたり、平均的身長の男性やら女性やらに、そこに立ってもらって眺めてみたり……。
 また協力者を二人調達できるなら、その場面の台詞を実際に喋ってもらったり――というのもいいかも。
 頭の中で出来ないなら、実物モデルを動かして、それを見て書き写してみるしか手がありません。家族いますか? 協力は要請できますか?
 ちなみにビデオか携帯動画で撮っておけば、何度も実演してもらわないでも、一度で済みますね。

 まず190センチの高さから見た世界ってのは、ぜんぜん違ってくるはずです。
 まことさんが女性平均だとすると、160センチぐらいかな。そこと30センチの落差があるのは、まさに世界が違うわけです。
 そして、そのまことさんの「普通」よりも30センチ高い視野からは、よく見えるようになったものと、逆によく見えなくなったものとがあるはずです。
 たとえば足下は見えにくくなります。
 また顔をみたときに、その表情の見え方も違ってくる。首の角度や動きなんてものはよく見えるようになってくるけども、口元の動きはよく見えないとか。

 視点を使うということは、言葉の取捨選択にそうしたことを反映させるということ。
 190センチの視界から、口元の動きを細かに書いていたりしたら、それは視点を使ったことにならないわけです。


 ――で、ここまで書いておいてなんですが。
 その190センチの高さの視点ってのは、あまり実用性がないですよ。
 映画における視点位置などを見てみればわかりますが、そんな視点位置はそうそう使われません。「プレデター」かなにかの映画で、巨体の宇宙人が人類の主人公と戦うシーンなんかで、ちょっとだけあったかな? 地上190センチの視点ってのが。

 映画でよく使われる視点位置は、以下の5種類。

・本人のすぐ脇。
・本人の正面。顔アップ。
・本人の肩の上あたり。
・横方向。当事者たち全員が同時に視野に収まる場所。
・空中の高いところ。俯瞰視点ともいう。

 なんなら映画を見て、自分で研究してください。カットごとに視点がどの場所にきていたか、非常に参考にできるはず。カットは死ぬほど数が多いから、試みるならDVDでやらないとテープだと擦り切れます。
 1本の映画で1000カットくらいはあるかな。

 カットというのは、写しているカメラ位置が切り替わるまでの間のこと。
 だいたい5秒。長くても10秒。まれに30秒くらいの長尺もあります。


 あと、そうそう。
 マンガの各コマに描かれているもの文章化っていうのも、視点であるとか、なにをどんな順番で書いてゆくかってことの研究に使えます。
 あらすじ程度ならともかく、このぐらい細かなものとなると著作権が生じるので、課題部屋にアップするわけにはいきませんが、ひとりでこっそり盗み取るのなら自由ってもんです。

(うーん。漫画家の知り合いがいても、プロ漫画家だと出版権がらみになりかねないから、本人がOK出してくれたとしても周辺版権でNGだろうなー。小説の単行本から書き写した小説文章を、インターネットにアップしていいですか、てな話に近い。この練習を試みるなら、「やってます」とだけ書いておいて、書き写し結果は、自分のパソコンの中から外に洩らさないこと。とくに公共の場所にアップしちゃいかんよ)

 べつに表現に凝らなくてもいいから、マンガのコマをひとつずつ、文章で写生してゆくわけですね。そのコマの焦点となっているものを書く。そのコマを目にしたとき、自分が受けとった印象物をそのまんま書く。
 たとえば――。
 女の子のすらりとした脚にそのコマのスポットが当たっていたら、「すらりとした脚」と書く。主人公が不敵な笑いを浮かべているコマだったら、不敵な笑いと書く。見たこともないようなスゴい怒りの形相であったら、「見たこともない怒りの形相」と書いておく。キバを剥いていたら、「牙がのぞく」とも書いておく。
 書き出すときは、単なる箇条書きでかまいません。「描写」のときにNG(ノーグッド=ダメという意)とされるベタ書きでかまいません。

 その書き取りメモをもとに、小説化します。そこまでやらないと、この練習には意味がありません。
 コマの並んでいた順番もそうですが、それぞれの面積比も参考にします。
 面積比に忠実に、文章量を起こします。
 あるコマが、他のコマの5倍の面積を持っていたなら、そのコマに書かれていた内容は、やはり5倍の文章量でこってりと描写してゆくわけです。その逆に、小さなコマで書かれていたことは、文章を起こすときにも、さらりと簡潔に流してしまう。
 本当に小さなコマの場合、メモの内容のままを書き写すだけのときもあるでしょう。

 台詞に関しては、マンガの台詞はやたらと「!」「?」「……」が多くなっているので、そのへんは適当に補正して。

 あと注意点。
 映画でもそうだけど、マンガでも、退屈だったものは題材にしないこと。
 面白いとか、テンポがいいとか、自分がそう感じたものを使うこと。
 マンガの場合には、「バストショット」という、胸から上のアップばかりが続いていて、全身がほとんど入ってないものがあったりしますが。そーゆーのは除外すること。
 全身を描く画力がないので顔アップで誤魔化しているだけなので、どうせ題材とするなら、全身アングルも、見開きド迫力も、さまざまなアングルを駆使してる作品にすること。
 ちなみにお勧めは、週間少年ジャンプの「アイシールド21」とか、週間少年マガジンの「魔法先生ネギま!」とか。
 あとまたもや週間少年ジャンプの「HUNTER × HUNTER」も、すっげぇんですが、最近白いし月イチだし……。しかし背景なくて真っ白で、ひょろひょろした線だけで描かれた下書きであっても、やはり面白いものは面白いということが確認できて、良いかもしれない。本当の画力があるからこそ、線一本でも、そこに何が描かれているのかわかってしまうんだけど。次に載るのはたぶん三週間後のはず。
 あとは「ドラゴンボール」でしょう。これはもう言うまでもなく。
 少女漫画のほうでも名作がたくさんあるのでしょうが、僕は知りません。

 自分の文体がどうのとか、そういうイッチョマエなことを言いだすのって、小説だけに限らず、こうして関係メディアまで手を広げて研究して、実践して、様々な栄養を摂取していってからのことですよ。
 別にまことさんに限ったことでなく、全員に向けて。






>HIMAJINさん

 しばらく音沙汰ないのは忙しいだけだと思いますが。もしかしてあり得なさそうだけどひょっとしてヘコんでいたりしたら、惜しい人材なので、フォローしときます。
 的を射たことを、ずばりと言い切れる人って、なかなかいないもんで。

 8756でもって、「法曹界と金」と「グラマンとカーチスP40」の件に関して、プロ二名から、よってたかって言葉による集団暴行を受けたのは、HIMAJINさんが自分のことは棚上げで、余所様の作品の分解能を批判していたことが、たいへん面白かったからです。
 その面白さをぜひ本人にも認識してもらい、どんな顔するか見てみたい、という欲求に屈しきれなかったのでしょう。僕も鷹見さんも。

 前半のその前置き部分は、自分のHPとかで、書評や日記と称してやっているなら、さしてコメントする内容でもないのですけど……。
 余所様の批判はここでやるものではないので、釘を刺した次第です。

 あと僕の信条は「売れたものが正義」ですので、現に売れている作品をけなすのは、これまで守ってきたポリシーに反します。何十万部も売れているなら、ここの家主に限らず、出入りしてるどのプロ作家の書いたどの作品よりも、良い作品であったわけです。
 その良さを認識できないのは、そいつの目が節穴だからです。
 だって現に売れてるんですもの。

 売れていたってゴミもある。――とか。
 売れてなくても価値あるものはある。――とか。

 そーゆーのは、すべてタワゴトです。
 こと「文字を使ったエンターテイメント」という土俵において、明らかに数字で負けているのに、認めないのはアホウです。
 小説としては〜、SFとしては〜、文学としては〜、と、どんな但し書きを付けたって、読者はどの小説も「文字による娯楽」としてしか見ませんから、すべての結果は読者の定めたその土俵の上でしか意味を持ちません。

 そういうスタンスでいますので。
 まー実際のところは内心いろいろあったりしますが、そーゆーのは口に出さず、胸に秘めておくのがカッコいいのだと、ここの家主は錯覚しちゃってるわけです。

 ――で、この分室の趣旨とは関わりのない「前置き部分」にはケチを付けましたが。
 後半にあった本題の部分――春日への指摘に関しては、ぜんぜん問題ありません。
 あのくらいで打たれてヘコむようなやつは、生きていかなくていいです。あ。これは作家としてという意味で。
 口で言われたくらいで書くのをやめられるやつは、じつは幸せ者です。むしろ淘汰してやったほうが、本人のためであり、家族と周囲のためであり、ひいては人類のためです。
 ボロくそに言ってやってください。トドメを刺すつもりで失笑してやってOKです。

 口調的にはまるで同じにやっていても、片方はNGで片方はOKとなることは、混乱するかもしれませんが、そういう仕組みが裏にあるってことで。


小説投稿サイト
No.8794 投稿日 2004年12月11日(土)01時14分 投稿者
紫ゆきや
おひさしぶりです。紫ゆきやです。

 以前(かなり前ですが)こちらでも話題に出ていました、小説投稿サイトをようやく開くことができました。
 URLは下記です。

http://www5.famille.ne.jp/~hiroba/index.html

 お互いの作品を読みあい、指摘感想を交わすことを目的としています。真面目に楽しくやれる方の参加を待っています。指摘感想のみの方も歓迎します。
 よろしくお願いします。


降水確率80%
No.8795 投稿日 2004年12月11日(土)01時27分 投稿者 弟切 千隼
 題名は、今日(12/10)の湘南地方の降水確率です。天気予報によれば、一日中雨降りで肌寒いということでした。
 にもかかわらず、今日の湘南はみごとな快晴でした。陽射しが暖かかったです。
 ここまで予報が外れるのも珍しいですね。



>自己課題「肺魚なボクら」

 弟切はまた迷走していたようです。ヒロインの造形をやり直します。


>> いま必要なのは、「噛み合う二人」だろ?
>> 「押しつけに抵抗するヒロイン」ではないはずだよな?
(新木さんのNo.8793の書きこみより)

 そうです。主人公とヒロインとは、互いに噛み合う存在でなければなりません。

 なぜ、「押しつけに抵抗するヒロイン」になってしまったのか、考えてみます。主人公の造形に原因がありそうです。


「肺魚なボクら」の主人公の何よりの特徴は、「肺魚おたく」であることです。それでなくとも「熱帯魚」は一般的でない趣味なのに、中でもマニアックな「肺魚」にはまっています。
 当然、主人公にとって、自分の趣味を理解してくれる人は少ないです。彼の周囲にいるのは、「はいぎょ?何それ?」という人が大部分です。

 主人公は、「どうせ一般人には、自分の趣味はわかってもらえない」と、すねています。周囲から疎外されているように感じています。

 そのくせ、周囲の人に肺魚の魅力をわからせようと努力していません。というより、そもそも内気で、他人とコミュニケーションを取ることが苦手です。苦手なことはやりたくないので、逃げています。
 自分で努力していないのに、周囲の人に要求だけはするガキですね、主人公は(^^; 

 ただ、主人公は内気なために、要求を表に出すことが少ないです。よって、外からはあまりいやなやつに見えません。


 ヒロインは、こういう主人公に反発しつつも、共感できる人でなければいけません。もちろん鍵になるのは「肺魚」です。

「肺魚好き」という点が共通していれば、ヒロインは主人公に共感できるでしょう。しかし、それだけでは弱いのではないかと考えました。
 時々話をする「お友達」にまではなれても、最終的に恋仲になるには、弱そうです。肺魚以外の「共感ポイント」がないと、ヒロインが「惚れる」までは行かないのではないでしょうか。

 主人公とヒロインが、共感をより深められるものとは何でしょう?
 そこで、疎外感というものが出てきました。主人公が「肺魚おたく」であるがゆえの疎外感を持っているように、ヒロインも何らかの疎外感を持っているのだろうと思ったわけです、弟切は。
 あとは、それに沿って迷走しました(;_;)


 主人公とヒロインとが、反発する点と共感する点から、もう一度考え直します。



>>>>ヒロインの外見も中身も主人公の好みにぴったりなら、二人はすぐに親密になるでしょう。それでは、話が終わってしまいます(^^; 
>>
>> ホントか?
(新木さんのNo.8793の書きこみより)

 これも弟切の間違いでした。

 いくらヒロインが主人公の好みにぴったりでも、そううまく行くとは限りません。ヒロインから見れば、主人公は全然好みではない可能性があるからです。
 他にも、ヒロインにはすでに好きな人がいたとか、主人公が内気すぎて声をかけられないとか、ヒロインの家庭が異常に厳しくて男女交際禁止とか、いくらでも障害が考えられますね。

 恋愛ものの物語で、出遭った二人が何の障害もなく結ばれたのでは、面白くありません。主人公とヒロインの間には、何らかの障害を作らなければいけませんね。「肺魚なボクら」においても、むろんそうです。

 この障害は、主人公やヒロインの造形と大いに関係します。
 障害のことを含めて、ヒロインの造形を考えます。



>ヒロインが欲しいもの

>> 彼女の望みはなんなのか、自分に照らし合わせて考えてみればいいんじゃないの?
(新木さんのNo.8793の書きこみより)

 今回の場合は、弟切の経験は使えません。
 なぜかといえば、高校時代までの弟切は、怠け者のダメダメ人間だったからです。(今でもそうですが(^^;;) 物語のヒロインにするには、あまりにも魅力がなさすぎます。

 当時の弟切の欲しいものと言えば、「ずーっと遊んで暮らせる生活」でした。「一生働かないで、ぼーっと暮らせたらいいなあ」と思っていたのです。
 これだけでも、ダメ人間決定ですね。
 加えて、「遊んで暮らせる生活」に向けて努力したのかと言えば、全然しませんでした。本当に、夢見ているだけでしたね。いやなガキでした。

 それでも、「現実にはそんなことできるわけない」と理解はしていました。ですから、「まずは大学に行って、その後は普通にサラリーマンやろう」と思っていました。

 こんなヒロイン、全然面白くありませんよね。



>>「熱帯魚に詳しいという特技のおかげで、外されずに済む」点は、確定してよいでしょう。
>>
>> ぜんぜんダメ。
>> 変だぞ。気づけ。
  (中略)
>> すくなくとも、そんな限定状況下で発動する特殊スキルでなくて、もっとこう、一般民衆にとってわかりやすい実利が生じるものでないといかんだろう。
(新木さんのNo.8793の書きこみより)

 題名が「肺魚なボクら」なので、肺魚や熱帯魚に関することを持ってきたほうが良いかと思ってしまいました(^^;
 ここでは、わかりやすさを優先させたほうが良かったのですね。

 ヒロインの造形をやり直すと、この「疎外されそうになった」ことは、ヒロインの過去から消えるかも知れません。これはとりあえず保留とします。


高速バス
No.8796 投稿日 2004年12月11日(土)17時59分 投稿者 サカモト
 最近、過去ログを読むばかりで「小説を書くための基礎メソッド」が全然進んでいないサカモトです。
 実家から6時間かけて高速バスで帰ってきました。
 そして、30分後には忘年会に出て行きます。
 
 金さえあれば新幹線で2時間程度で戻ってこられるのになぁ……
 名古屋→東京が、確か10500円 高速バスは5100円
 金けちるんじゃなかったかもと少し後悔してる今日この頃です。


>>辞書を丸暗記してしまうのが手っ取り早いのですが、それが大変なら、せめて毎回辞書を引くこと。

 ああ、トップ頂いちゃいました(汗)
 しかも、「風邪惹く」なんて自分でも初めて使う造語が混ざってる始末。
 気がゆるんでる証拠ですね。
 gooの辞書のページを常に開いておく事にします。

 ぶっちぎりトップの座はなるべく早めに返上したいです。


>>そういや最近、漢字の開く開かないを意識しはじめています?
>>「方」を開いて「かた」にしちゃってみたり。
 かと思えば、「ほう」を漢字にしちゃって「方」としてみたり。

 はい。まことさんへのレスを読んで、難しい漢字は基本的に使わず開くようにしてみました。
 ただ、「方」とかをそんな風に使っていては台無しですね(汗)
 なるべく、早めに開く開かないのルールを作りたいです。


>>無口なキャラの台詞を書こうというなら、まず「……」禁止ぐらいの自分縛りを課さなければ。

 わかりやすくしたつもりが、かえって幼稚な文章になっていたのですね。
 近いうちに、「……」なしの文章出してみます。


 まだ途中ですが、時間なので一度、レスをアップします。

 

 時間:20分


いろいろ
No.8797 投稿日 2004年12月11日(土)18時20分 投稿者
新木 伸

>まことさん

 またなんか練習項目を出してしまったような気もしますが、とりあえず、いま大切なのは、とにかく書くということ。
 いろいろな練習法はおいおい試してゆくとして、いまは時系列や重複分や視点やらに意識を払いつつ、やがて意識せずにこなせるようになるまで、反復練習を続けること。

 時間逆行文章やら、重複分やら、倒置法やら、気弱語やら、仰々しい言葉やらは、そろそろ気を遣わないでも、あまり出なくなってきているのではないかと思います。視点もそのうち、そうなります。
 マンガのコマ運びから注目ポイントを学ぶとかいうことは、視点まで、無意識でこなせるぐらいになった、その先にあります。

 それは演出面での話なので。
 演出ってのは、より面白く引き立つように、てなことです。
 いまやっているのは、面白くするかどうか、ではなく、間違えずに書くという、そっちのほう。
 習字で文字を書く練習をするときには、「うまく書く」の前の段階として、点や横棒や書き順を違えずに正しく文字を書くという練習がありますが、いまやっているのは、そっちのほう。

 視点位置は内でも外でも、どこでもいいので、1000字をたくさん書くこと。
 視点まで身に付いたら、ようやく、「なにを書くか。どう面白く書くか」のほうになりますんで。

 いまのとこ、1000字課題の提出は、だいたい週2回?
 その妨げとなるようなら、返信や新規宿題は、すべてうっちゃっといていいです。小説に一日全部使えるような相手なら、全部同時にやれ、時間割提出な、とか言いますけど。仕事や日常生活がある人には、そうも言えない。
 なにやら忘れつつありますけど、まことさんって、仕事持ちで主婦でしたっけ? もういっぺん、使える時間(無理せずに)とか環境とか、書いてみてください。






>立っているキャラ

 キャラが立っている、てのはどういうことか、書くことにする。

 まず立っているいないを論じるまえに、そのキャラは人間でなくちゃならない。
 人間であるというのは、人間的な反応をするということだ。嫌なことがあったら嫌な気分になるし、良いことがあったら喜ぶ。喜怒哀楽を人並みに備えていて、あたりまえの普通の人間的な反応を返すということだ。
 作者の都合で操ろうとしても、うまく動いてくれないということだ。
 キャラはその時々の気分と、それぞれが備えている気質や価値基準によって動くもの。
 キャラを陽気にさせるには、陽気になっておかしくないシチュエーションや出来事を起こさねばならないし、へこむことが起きたら、ちゃんとへこんでいなきゃならない。
 なにもないのに話の都合で「ここでは立ち直っていないとならないから」とかいって、へこんでいたキャラが、へらへらと陽気になっていちゃいけない。
 迷っていた状態から、決意した状態に移るためには、それなりのエピソードがいる。いきなり決意して行動的な人間に変身しちゃってもいけない。
 また本人の中での行動原則は一貫してなきゃならない。
 誠実なやつはいつでも大抵誠実だし、ズルいやつはいつでも大抵ズルくなくちゃならない。特例で性質が変わるときには、どんなときなら変わるかという、その「特例ルール」が変わってはならない。

 ただそれだけでは、人間ではあるものの、立ったキャラとは言い難い。
 立っているということは、そのキャラが「特性」を持っているかどうかに掛かってくる。
 特性というのは、まあ辞書で引けば出てくるけど――「そのものだけが有する、他と異なった特別の性質。特質。性格特性(広辞苑)」というもの。

 そいつだけが持っている性質。唯一無二のユニークな部分。
 ユニークっていうのは、個性的ということ。ようするに他と違うということで、オリジナリティがあるということ。

 オリジナリティを出そうとして、よくやらかしてしまう間違いが、「オリジナル」というものを「突飛な思いつき」であると勘違いしてしまうこと。
 突拍子がない――と、自分がそう感じるところの、もっとも目新しく思える発想を投入してしまう。

 この手の浅薄なことをやらかすアホの見聞きしている範囲なんてのは、とうぜん浅くて薄いわけで、それが「突飛」と思うものなんぞ、世の中にしてみれば、すでにご存じのものだったりする。
 「人がやったことがない」なんてものは、この世にないのだ。若者は過去の蓄積をよくナメるが、およそあらゆることがすでにやられているもんだ。

 すべてのことは既にやられているといい、オリジナリティなんてない、とそのように言い切ったうえで、ここでいう「オリジナル」という言葉は、「人がやったことがない」ではなくて、「人がやらない」という意味になる。
 あたりまえのはずなのに、どうしてか人のやっていない方向。
 探してみれば、そういうものはよくある。新奇なことばかり探していると、遠くばかり探しているから気がつかないが、自分にはあたりまえすぎて探そうとしない足下に、人のやらないことは眠っている。

 おまえがそこに立っているが故に、他人には、おまえの足下だけは掘れないんだよ。
 まだ掘り返されていない地面があるとしたら、それは自分の立っている足下しかない。

 いわく――「自分のあたりまえは、他人の非常識」。

 「人がやらないこと」を判別するためには、「人がやっていること」を知っておかないと始まらない。
 過去の蓄積を軽んずるやつに限って、過去の蓄積を知らないもんだから、「人がやっていること」も判断つかない。

 「オリジナル」を新しいことだと考えているうちは、オリジナルなものは決して作れない。

 「普通」を知らなきゃ、「普通でない」は作れない、っていう――ひどくシンプルなことなんだけどね。





>弟切

 気づいてる?
 話の主がどっちなのか、という部分からして、揺れ動いていたわけよ。
 完璧にヒロインに乗っ取られていたわな。この話。「突っぱるヒロインの話」になっていた。

 話の主を男の子の側に戻すとする。

 主人公の持つ性質のうちで、普通と違う部分を抜粋してみる。

×肺魚マニア:なにかマニアっくな趣味を持っているというのは普通。それが肺魚っていうだけ。
○すねてる:自分の趣味がわかってもらえないとスネている。
○努力してない:趣味をわかってもらおうと努力していない。
○内気:コミュニケーションが苦手。
○逃げてる:苦手を克服しようとしていない。

 弟切がオリジナリティあるぜ!!!!――と得意げになっているのは、たぶん「肺魚マニア」ってなところだろう。
 しかしそこは、「趣味を持ってる」と一般化してしまえば、べつに珍しいことでもなんでもない。誰だって趣味のひとつぐらいある。「趣味がない」っていう性質であったなら、それはすごく特殊でオリジナルな性質だろうけどな。

 また物語の主人公っていうのは、普通は、すねてないし、コミュニケートしようと働くもの。よってこいつのガキっぽいところは、じつは普通はやらない部分なわけだな。


 ちなみに、物語が「変化」を記したものである以上、主人公の性質は変化しなきゃならん。
 「自分の趣味はわかってもらえないとすねていて、努力してなくて、コミュニケーションの苦手な主人公」が初期状態としてあるなら、まあ、なにかが変わるわけだよな。
 漠然と方向を定めるなら、疎外感を感じていてイジけるばかりで何も行動を起こさなかったやつが、なんか行動を起こす話となるわけだろ?
 それは漠然と方向を定めると、コミュニケーションのための努力という方向なわけだな。

 弟切は覚えてないかもしれないが、これはそもそも「緊張」を練習する習作なわけだ。
 主人公の性質を生のまま受け止めてくれるような女の子を造形しようとしているようだが、それでは緊張感は生まれない。
 なんでも受け止めてくれちゃう女神さまじゃ、恋愛にならん。

 主人公は惚れるのだが、主人公の性質のほとんどを受け付けてくれない女の子が相手のほうが、より難攻不落であって、より緊張したシチュエーションが繰り出せるはずだが。

 でも取りつく島もないと、どーにもならんので、どこか一個くらいは彼女の認める部分を持っていなければならない。


 ところで、「主人公とヒロインが共感」とか書いているけど。
 それ、なんだっけ?

 この話はそもそも、どっちなわけ?
 男の子が、共感してくれる女の子と仲良くなるという話なのか。
 男の子が女の子と仲良くなりたくて、相手を共感させようとする話なのか。

 そもそも、なにを共感させるのよ?
 疎外感? 疎外感のなに? 疎外されて悲しいよう苦しいよう、とか、そーゆうこと?
 共感させて、どーすんのよ? つらかったねー、と、女の子になでなでしてほしいのか? おたがいつらかったねーと、おたがいになでなでしあうのか?

 んでもって、そういう話のテーマに関わる部分と、「肺魚」やら「熱帯魚」やらとは、どんな部分が、どんなふうに関係してくるのよ?

 ところで「肺魚」ってなに?
 サカナらしいけど、どんな特性があるわけ?
 肺魚に関しての説明は、説明課題とする。
 説明課題の回答手本は、HIMAJINさんの、「ハウル」と「ジブリ」のときのアレね。

>>ハウルなら「夢があってきれいで面白いですよ。安心してご家族でご覧になれますし」
>>ジブリなら「日本で一番売れてる映画を作ってる会社です。マンガ映画ですが、とてもよくできたのばかりですよ」とか。

 説明を試みる相手の「実益」に関わることだけを言え。役に立たんウンチクなどいらん。

 あと、もうひとつ肝心な点があるのだが。
 まえに誰かが訊いていたような気もするが、そろそろ僕も訊いてみる。

 なぜこの話に肺魚が出てこなくてはならないの?


溺れる魚
No.8798 投稿日 2004年12月12日(日)02時17分 投稿者 弟切 千隼
 No.8797で、新木さんにいくつか課題をもらいました弟切です。
 今日は時間が取れませんので、「肺魚とは何か?」の説明課題だけ提出します。


 肺魚とは、肺を持っている魚の一グループです。一種だけではなくて、いくつかの種があります。

 普通の魚は、鰓【えら】という器官を持っています。この鰓を使って、水中で呼吸しています。
 肺魚は、鰓以外に肺という器官を持っています。肺とは、空気を呼吸するための器官です。
 肺魚は魚でありながら、空気を呼吸して生きています。時々水面から息をしないと、肺魚は溺れてしまいます。

 肺魚は日本には分布していません。でも、観賞魚として日本に輸入されています。普通にペットとして飼うことができます。
 ただし、種によっては厳重に保護されていて、特別な許可証がないと飼うことができません。


サカモトさんへの感想
No.8799 投稿日 2004年12月12日(日)03時33分 投稿者
とんびの羽根
サカモトさん
>【1161】 1000字課題、12/9、No.1「新入社員」 サカモト
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1161&e=res&lp=1161&st=0
・無口な様子の描写

 まず新入社員 川蝉の言動を抜き出してみます

>>「はぁ」
>>気の抜けた返事を返す
>>いくら話しかけても生返事しか返さない
>>「な、何がですか?」
>>「え、ええ。そうですね」
>>「あれ! しらないんですか!?」
>>「これはですね。PSPと言って、新しいゲーム機なんですよ。今までと違って……」
>>たっぷり30分ほど宇佐美は携帯ゲーム機のうんちくをたっぷり聞かされる

 読んでわかることは、この新入社員くん、仕事に関係することに関しては聞いてもいなければ、まともに返答する気もない。
 そして自分の興味のあることは、相手が興味を持っているか、いま話すべきときなのか、話すべきことなのか考えることなく、一方的に話す。

 これは無口の描写としてどうでしょう。やる気がないとか、ふてぶてしいとか、うわのそらとか、無口以外の要素が強すぎて無口の描写にまず目が向きません。
 無口以外の要素は徹底し読者に見せない努力が必要です。

 そしてそれ以前に無口の意味がきちんとつかめていないのではないかという気がします(汗)
 無口を辞書でひいてみましょう。

 【無口】性分として、必要なこと以外はしゃべらないで済ませること(様子)

 なんだけど、新人の川蝉くん、必要なことすら一切しゃべってないですよね。
 客観的に見て必要なことすらしゃべらないひとも確かにいます。
 しかし一応本人としては必要なことは話しているつもりになっているのが前提なんじゃないでしょうか。

 まあ無口といってもいろいろあるのですが、親しい相手でなければ無口なのと引っ込み思案なのとか、慎重なのとか区別は付きがたいです。
 とりあえずわたしが考える無口は次のような感じ。

>>「はぁ」 > 削除
>>気の抜けた返事を返す > うなずいている
>>いくら話しかけても生返事しか返さない > いくら話しつづけても、質問もせず聞いている
>>「な、何がですか?」  > 川蝉は怪訝な顔で見返してきた
>>「え、ええ。そうですね」  > 「ええ。まあ」
>>「あれ! しらないんですか!?」  > 「あれ? あ」
>>「これはですね。PSPと言って、新しいゲーム機なんですよ。今までと違って……」
 > 「PSP。ソニーの新しいの……」
>>たっぷり30分ほど宇佐美は携帯ゲーム機のうんちくをたっぷり聞かされる
 > たっぷり30分ほど、しかしぽつりぽつりと機能を聞かされる。全然わからない。結局宇佐美が理解できたのは新型携帯ゲーム機であることだけだった。

 新人研修という場面ですが、無口を表現するのは難しい場面ですね。
 初めてあった人が無口であると確定するのは、第一印象で決まってしまう場合を除くと、数ヶ月くらいかかってしまうものですけどね。

 ちなみに娘によると、おしゃべりばかりと見られがちな女子でも、無口な子はどこでもかならず一定の割合でいるそうです。
 小学校から高校まで常に女子20人あたり2人くらいいた、ということは1割ですか。
 なかには無口な電話魔というのもいたそうです。その女子はやたらクラス中に電話をかけまくっているくせに、いざこちらが話し始めるとすぐに話が止まってしまって話を続けるのが大変だったとか。
 娘は大の電話嫌いですが、無口ではないんです。ぶっきらぼうで引きこもり気味だけど突っ込み体質。まわりがボケを始めるとひとりで全員に対して突っ込みを開始して、ときどき息も絶え絶えになっているようです(笑)


ドラクエなーんかやってないー♪
No.8800 投稿日 2004年12月12日(日)16時13分 投稿者
名無し君2号
 革の鞭とうろこの盾を組みあわせると、なかなかおいしい。
 以上、もうすでにみんな知っているだろうドラクエ8情報でした。

 なにやってんだろうなあ、私……。




>課題

 前回の続きです。

 No.151-4「彼女はこん、とかわいく咳をして」女教師登場編(10800文字、原稿用紙21枚)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1164&e=res&lp=1128&st=20

 化けきつねの姉弟のせいで授業がめちゃくちゃになり、いじける教師をどうにかこうにか主人公が慰める話。

 なんだか、全体的にとりとめがなくなりました。
 文章の押さえが利かないです。どうしたものか。




>まことさん

>>あのぅ、私、笑わせようと思ったんですけど。脅しになってしまって、申し訳ないです。

 ああ、すみませんすみません。こいつは気がききませんで、まったく我ながらトーヘンボクでございますな。
 それと、もしも分析するのでしたらここに書いてやってください。疑問点があればお答えできますし。



>1159 「妹」 1000字課題 NO・3 12/8

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1159&e=res&lp=1146&st=0

 読みました。一人称視点を初めてやってみたにしては、上出来なのではないかと思いますです。

 もうちょっと視点を持っている主人公の意志が見えると、いい感じになるのではないでしょうか。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「幸一さん? じゃない、お兄さんだった」
 久美が舌をだした。パジャマの上に着た、ジャケットの前をあわせる。
「いいよどっちでも。好きに呼んで」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 これを――。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「コウちゃん?」
 台所に久美の声が響いた。仰ぎ見るぼくの前で、久美はぺろりと舌を出し、いっけないと続けた。
「そっか、もう、お兄ちゃんって呼ばなきゃいけないんだね」
 なにげないしぐさで、ジャケットの前をあわせる。うす桃色のパジャマを隠した。
 もしかして、警戒してる?
 そう思ったとたんに、ぼくはいま久美と、ひとつ屋根の下、ふたりきりであることを意識してしまった。もやもやと、久美のパジャマとおなじ、ピンク色の想いが――ちょっとこっちのほうが色濃いかも――湧いてくる。
 さとられぬよう、久美から顔を逸らした。椅子の足が、床にこすれて音をあげた。
「いいよ、べつにどっちでも……好きに呼べば」
 ぶっきらぼうな口調になってしまった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 こんな感じで。
 心の声をかっこでくくらずに書いてみました。地の文に溶けこませても、あんがい違和感はないと思うのですが、どうでしょか。
 書いているうちにそのあたりのコツはつかめると思います。




>サカモトさん

>>あと、No.8767 でしたSRSの説明ですが、○×で良いんで判定いただけないでしょうか?

 マルです。無視しちゃってすみませんでした。わかったらそこで満足してしまいました。
 そうですよね。返事しなくちゃ、あの説明でよかったのか悪かったのかわからないですよね。大丈夫、わかりました。

 つまりは、前後左右上下、いろんな方向から音が聞こえるようにする技術なんですね。Qサウンドとか3Dサラウンドみたいなものなんでしょうかね。



>1161 1000字課題、12/9、No.1「新入社員」

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1161&e=res&lp=1160&st=0

 読みました。
 けっこういい出来なのではないかと思いますです。

 ただですね、いちおー、5W1Hは五行以内に出さないと読み捨てられる、というのがここ分室での定説になっております。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「まぁ、最初はこんな感じだよ。しばらくはオレの後について、仕事を覚えてもらうこと
になるから」
「はぁ」
 必死に口を動かす宇佐美に、川蝉は気の抜けた返事を返す。ネクタイをだらしなく締め
た新入社員の川蝉は、落ち着かなさそうに辺りを見回していた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 一行が40字であると仮定すると、五行はこんなところです。
 このつぎの行で、

>>――昼過ぎのファミレスが、そんなめずらしい訳でもなかろうに。

 という文章が出てくるんですけどね。いまのまま、五行だけで見ると、ここがどこなのかはわからないです。


 さて、文章を細かく見てゆくと……。
 まず時制がちょいと変ですかね。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「まぁ、最初はこんな感じだよ。しばらくはオレの後について、仕事を覚えてもらうこと
になるから」
「はぁ」
 必死に口を動かす宇佐美に、川蝉は気の抜けた返事を返す。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 最後の地の文、『必死に口を〜』のところです。
 ひとつ前の段落で、「はぁ」ってすでに川蝉は答えているわけですから、「川蝉は気の抜けた返事を返す」と現在進行形なのはおかしいはずです。

 で、こうなりました。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「はあ」
 必死に口を動かす宇佐美に、川蝉は気の抜けた返事をよこしてきた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 視点が宇佐美にあるばあい、「よこしてきた」と受け身になるほうがいいでしょうね。
 基本的に、地の文は視点保持者が中心になるように書いたほうがいいと思うんですが……どうでしょう? 「中心」で通じるかなあ。たぶん通じないよなあ。

 えーと。
 もしも川蝉に視点があるばあいはこうなりましょうか。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「はあ」
 必死に口を動かしていた宇佐美に、川蝉は気の抜けた返事をくれてやった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 川崎の動きをメインに据えてみました。川崎から見ると「口を動かしていた」になります。自分の行動は「くれてやった」。



 次、無駄な体言止めがある部分。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 いくら話しかけても生返事しか返さない後輩を見て、舌打ちしそうになる宇佐美。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 これは、

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 いくら話しかけても生返事しかよこさない後輩に、宇佐美は舌打ちしてしまいそうになった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 にしたほうがよろしいかと存じます。
 「〜になる宇佐美」だと、なにやら説明臭が漂ってまいりますれば、ちゃんと用言で終わったほうがよろしいかと。


 ここもそうですね。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 今度は節目がちに返事をし、テーブルを見る川蝉。おもむろに、割り箸の入っていた袋を取り、大きな手で細かくちぎり始める。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 「今度は節目がちに返事をし、テーブルを見る川蝉」がちょいとカッコ悪いです。
 こうかしら。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 こんどは伏し目がちに返事をし、川蝉はテーブルに視線を落とした。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 さらに「テーブルを見る」はちょっと強い感情の動きな気がします。このときの川蝉の心境からすれば、「視線を落とす」あたりの弱々しさがちょうどいいのではないでしょうか。

 ……ま、こんなのはささいなことなんですけどね。掃除したあとを指でなぞる姑のようなものです。

 たいていの日本人は時制を気にしない。
 ということは、読者も気になんかしていないのです。

 まあ、それでも……読む人が読めば「なんか変だなー」と感じますから、なるべく意識しながらやったほうがいいんじゃないでしょうかね。




>あらきしん が あらわれた!

 こちらが みがまえるまえに おそってきた!
 はげしい レス を はいた!

 殺人的な文章量です。いまいちまとまりに欠けているところから、おそらくはすこしずつ書きためていたものでしょうけども。
 きっとみなさん、消化するのが大変だと思います。ガンバッテー。

 さて、私のぶんを片づけるか……。
 キアリー、ホイミホイミ〜。


>>あと、てめーは基本的に、フザけてんの。
>>なに? 視点書き分けやってみて、たいへん勉強になりました、だぁ?
>>おまえはなにか? 5分でちゃちゃっと――あいや、3時間も掛かったんだっけたったのアレっぽっちにさ――を、したくらいで得られる経験を、いまのいままでやらずにいたわけか。

 無限の可能性がある若者なぼくとしては、なにをやったって勉強になるわけですよ。日々、生きていることこそが修行でございます。そんな私もいよいよ29歳になってしまいますよ。嗚呼、年は取りたくないものでございますな。

 そういったざれごとはさておき。

 うーん、たぶん視点の書きわけを練習したことはあると思うんですが。じゃないと、今回「わずか3時間ぽっち」で書きわけできた理由がわかりません。ま、一回や二回やったていどじゃ、そんなもん、すぐ忘れてしまうんだけどねっ!

 しかし……なんで私、視点の書きわけができたんだろう。ホントに練習した記憶がないんだけどなあ。あれか、サブリミナル練習でもさせられていたか。無意識のうちに修得しているの。そんなのがあったら便利だね、ハハ……。



>>妙に子供っぽくて妙に物知りだ。
>>飛行機に乗るのがどういうことか知ってやがるしよー。もう会えないってことがすぐにわかって危機感を覚えてるしよー。

 ちと待てィーヌ。
 子供コドモって言いますがね、いったいいくつぐらいのお子さまを想定していらっしゃるんで? 小学校低学年ぐらいならさー、飛行機に乗るのがどういうことぐらいかはわかると思うんだよネー。飛行機に乗るということはさー、もう外国旅行なわけよー、ハワイよ、ワイハー。

 ちなみに私はハワイに行ったことがないのです。
 いきたいなあ常夏の島。アロハオエ〜。

 あとさー、我ながらここはちとまずいカナーとか思ってさー、ワンクッション置いてんじゃんかー。「え、だって、飛行機って、それじゃ、すごく遠いじゃない」ってさー。

 ヒコーキ=ハワイ=すんごい遠い!

 という三段コンボですよ。溜めとるわけですよ。
 このあたりの、残酷な現実に主人公が気づいてしまう場面こそが、今回の話のオモロポイントと判断しましたが。



>>子供にとって、「引っ越し」は未知のことなの。
>>それがどういうことなのか、わかんないの。子供は。
>>大人と違って経験したことがないんだから。

 うーん。「引っ越し」がどういうことなのか、小学校低学年――具体的には三年生なら、知っていたとしても変じゃないと思うんだけどなあ。引っ越しの意味をわかる子、わからない子、どちらもいるんじゃないのかな……違うのか。

 もちろん、「知っている」から「わかっている」とはかぎらないんですけども。
 知識として知っているのと、感覚として理解しっているのとの違いですね。

 で、経験したことがないからこそ、「飛行機=すんげえ遠い=自転車でも会いにいけない」で実感をもたせてみたんですのよ。


 あとひそかに春日さん。

>>子供ってのはな。価値観が違うんだよ。知識が少ないんだって、まえから言ってるだろ。それは物を知らないということだ。区別する分解能が全方面に対して低いということだ。また物事の区別はあったとしても薄いものなんだ。

 このあたりのくだり、私に話しかけているふりして、きっと春日さん向けでもあります。そういうことをよくやるんだよこの人は。
 とりあえずは知らんぷりしておいて、しっかり盗んでおくのが吉でしょう。
 思いっきり要約すると、「ガキは物を知らないからニブくて感激屋だ」ってことじゃないでしょうか。


 さて、新木さんのリライト、すこし突っこまさせていただきます。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「あそぶ? ……どっかいく?」
 マナはそう言ってみた。
 新しいゲームが入っていて、それは二人で遊べるやつだった。シンゴのうちにはゲームはなくて、マナはあまり好きではないが、シンゴはとても好きなのだ。
「うん……」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 これがゲームセンターを指しているのだと、最初に読んだときにはちょっとわかりませんでしたぁー。たぶんまことさんも引っかかったと思いますぅー。

 わかってんよ微々たるものの「び」の字にもなんねえよこんなもんはよ。いいじゃねえかよこのぐらいイチャモンつけたってよ。



>>うん? 1000字縛りがあるって? ばーか。書けるか、ばーか。そんな文字数で。人様の心をかき乱すには、この文字数が必要なんだよ。

 すっげえムカツク! ちくしょう、あんたなんか貴重なスライムのかんむりを使ってキングアックスなんてクズ装備でも作っちまえばいいんだ!(ドラクエ8をやっていないと理解できない罵倒)

 まともに返答しますと、1000字でリライトしないとまことさんの参考にならないと思うのですが。おもしろければなんだっていいって……そりゃそのとおりですね!




 レスには5時間くらいです。書いて消して、書いて消して。ららばーい。


「てへ」でお茶をにごそうなんて
No.8801 投稿日 2004年12月12日(日)17時05分 投稿者 まこと
>新木さんへ
 
 膨大な量のご指摘、アドバイス、リライト、ありがとうございました。お答えしていきます。

>要の性別について
 男の子だと明示しなかった、原因を探ります。

 そもそもの間違いは、要という名前だけで、男の子だと判断できるという、あやまった考えにありました。
 名前で安心したので、本文中では、男の子を印象づける、そういったことはしませんでした。それどころか、真吾と対比するために、なよっぽくしてしまいました。そこが、女の子と間違われる要因となっております。

 要が男の子だとわかるよう、本文の一部を訂正します。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 庭に、昨日の春一番で落ちた木の枝が、散乱している。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 これは、浦戸さんに指摘していただいた、本文と関係のないところでもあります。
 下記に直します。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 春一番で飛ばされた、オートバイのおもちゃが、庭に転がっている。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


 最後にも「男の子です」と、だめ押ししておきます。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 自分の白い靴下が目に入る。その靴下がじわっとぼやけてくる。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 このあとを下記に変えます。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「男のくせに、泣くなよ」
「僕、泣いてないもん」
 要は腕でごしごし顔をこすった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


>まこと誤字

 話し→話
 話しは動詞です。辞書でも調べましたが、かなり長いので、書きこみは割愛させていただきます。
 変換機能に頼ってしまいまして、面目しだいもございません。
 
 
>NO・ について

 正しくは No. でした。みそもなんとかも一緒にしてしまい、ご迷惑をおかけしました。
 課題部屋の表記も、なんだかてんでバラバラで、申し訳ありません。
 
 「まこと誤字」もですが、直します。課題の表記も統一させます。


>視点がごちゃごちゃ

 「さき」「前」を使ってありえない視点で書いてみたり。「一瞬」で新しい日本語にトライしてみたり。
 迷走しています。
 視点は、じっくりやっていくことにします。


>視点での協力者について

 協力者は、娘オンリーなのですが、ひとり芝居をしてもらいましょう。
 

>時間

 使える時間をご報告します。
 平日は9時から5時まで仕事です。残業は基本的にしないことにしています。定時に仕事を終えるしくみを確立して、なるべく早く帰れるようしてあります。
 ちなみに、仕事の内容は、データーのアクセスへの打ちこみ、それをエクセルへおとしてデーターを加工するなど、してます。数字の打ちこみには自信があります。人並みにですけど。

 家事ですが、9時までに終える努力はしています。理想でいくと、一日2時間、使える計算ですが、なぜか、そう、うまくもいきません。生活しているとイレギュラーな事件がおきるものですよね。そんなことは、私にだけおこるのでしょうかね。

 土日は、ほとんどが休みですが、変則的に出勤日があります。
 娘は中学生になったので、休日は自分のものになると思っていました。しかし、現実には、外に飛びだしていくタイプの娘ではなく、やっぱり、家族サービスをさせられています。
 家は、バツイチの私と娘の、ふたりぐらしです。相手になるのは私しかおらず、こき使われてしまっています。いや、使っているのは私か。
 体力がない私は、彼女に頼りきりで、頭があがりません。

 自分の用事ももちろんですが、まるっきり使える休日は限られています。
 
 平均をとるのが難しいですが、毎日最低1時間はひねりだせます。
 休日も、どこかでまとまった時間をとれるよう、午前中、午後、夜と区切って予定を組んでいます。
 この週末だと、日曜の午後です。レスを読んで、返信を考えて終わりましたね。

 ご不明な点は、質問してください。


>マンガの書きとり

 ドラゴンボールで挑戦しようと思います。
 映画のほうは、あとにします。

 えー、盛りだくさんでした。やりたいことは、新木さんのリライトの分解がしたい。
 これも、こっそりですかね。

 頭上視点はどうしましょう。課題にあげましょうか。
 そう、自分だけでは書けているか、判断つかないから、提出します。イスの上から見おろして、なおします。

 視点は特に、難しい。

3時間半
まこと


いろいろ
No.8802 投稿日 2004年12月12日(日)21時21分 投稿者
新木 伸
>弟切

 「肺魚」の説明課題。
 リテイク。
 まるでわかっちゃいない。

 肺魚がなにか知っておくと、役に立って、相手の実益に結びつくことだけを言えといっている。
 それ以外のことは一言たりとも口にするな。
 「肺を持っている魚である」ということを知っておくことは、話を聞かせた相手の役に立つことなのか? どんな役に立つというのだ?
 なんの役にも立たんだろうが。

 肺魚のことを知らない相手に、知的好奇心を満たすこと以外で、なにか実益をもらたす情報を渡せと言っている。

 おまえ、そんなんじゃ、作中でもクソつまんねーウンチク書いて、読者を退屈させるだけだぞ。
 あの作品を読むであろう読者の99.5%ぐらいは、「肺魚」になんて、なんの関心も持たない人間ばかりなんだ。関心を持っていない人間に、話の核心に関わる「肺魚」のことを伝えるためには、相手の関心がある部分を手がかりとして、まず関心をこちらに向けなきゃならないんだ。

 知的好奇心を行動原理に動いている人間なんて、ごく少数なわけ。
 知らないものを説明してくれたら「わーい」と無邪気に飛びついてくる人種ってのは、わずか0.5%ほどの「どマイナー」なほうなわけ。



 あと、もう一個、要説明のことができた。
 こちらは普通に説明すりゃいいけど。

 タイトルが「肺魚なボクら」となっているよね。
 ここで「肺魚な」というふうに、形容動詞的に使っているよな。
 でもこれって、どんな意味なわけ?

 たとえば「2号な」とあったなら、アレがアレして、アアいった意味となるわけだけど。
 「肺魚」という言葉が代名詞となって指し示されるような性質って、どんなんだ?





>サカモトさん

 なんかシンデレラ迷宮みたいになってきてますね。
 「無口」のストライクゾーンと思って投げこんでみるのだけど、投げる玉、投げる玉、すべてボールと判定されてしまう、みたいな。
 制球力よりも、それ以前として、どこからどこまでがストライクとされるのか、わかっていないことが問題でしょう。

 まずストライクゾーンというものが、ベースの幅を持っていて、高さは膝から脇の下までであるということから知っていかないと、適当に投げていたって、入りませんよ。
 そもそもストライクゾーンの範囲を勘違いしているのか、それともそこに投げこむ制球力がないだけなのか、どちらであるのか判別がつかないと、練習にならないし。


 「無口なシンデレラ」でもやってみますか?

 おしゃべりな女たちに飽き飽きしていた王子様は、舞踏会で出会った無口なシンデレラを見初めることになるわけです。
 箇条書きにして、4項目程度の内容で起承転結を付けて、シンデレラが無口ゆえに王子に見初められるような展開を作ってみるわけです。プロットとして、骨の状態で話の筋を考えてゆく練習にもなります。
 どう構図を仕組んでいけば、シンデレラの持つ「無口」という性質を浮き上がらせることができるか、てなこと。





>2ごう

>>しかし……なんで私、視点の書きわけができたんだろう。ホントに練習した記憶がないんだけどなあ。

 ジオラマ組んで、ぐるぐる回すことのできるやつは、視点も扱えるよ。当然ながら。



>>小学校低学年ぐらいならさー、飛行機に乗るのがどういうことぐらいかはわかると思うんだよネー。

 だから、わかんねーんだって。
 体験したことがないことは、わかんないの。人間ってのは。
 その話のなかの子が、飛行機に乗った経験があるというなら、「飛行機=遠い」ってのはピンときていいよ。でもないんだろ? 飛行機に乗った経験は。
 なら、わかんねーの。

 新幹線で何時間も掛けて京都や九州まで行った体験を持っているなら、「飛行機>新幹線」という知識があり、5秒ほどの思考時間があるという条件つきで、「飛行機で行く場所は、すくなくとも新幹線で行く場所よりは遠い」となって、「えらいこっちゃ」と分かっていいよ。

 しかし、新幹線も乗ったことないんだろ。この女の子は。
 だからNGなのね。

 なにがわかっていて、なにがわかっていないか、知識体系のセットを作るのが人物造形の基本だというのに。おまえはまだそんなこともわからんのか。
 経験してないことを(どうしてか)知ってしまっているところが、壊れてると言っているんだ。
 そりゃ、作者である「おまえ」は知ってるだろうさ。年齢よりも余命のほうを数えたほうが早いぐらいの大人なわけだし。新幹線ぐらい、乗ったことがあるのが普通だろ。
 だがおまえが知っていたからといって、キャラが知っているとは限らんのだ。なんたって、おまえとキャラとは「別人」なんだから。

 お尻が痛くなるまで新幹線に乗っていた乗車体験ぐらいは「普通」に持っていて、そこに5秒ほどの溜めの時間が加えられると、「飛行機はすんごく遠い」と導き出せる感性っていうのは、それすなわち「大人」であるわけ。
 だからこの女の子は、大人であって子供じゃない。キショくてグロい。そう言っとる。

 おまえ、ドラクエやってて、村のガキどもと話してんだろ?
 ガキってのはどれだけ馬鹿で物を知らない存在なんだよ? お鍋をかぶって防具のつもりにしていて、それで自分が魔物に対抗できると本気で思ってるぐらいだろ。
 お鍋では防具に不十分だし、子供の力では魔物にかなわないし――と類推が利いて、馬鹿なことをやらかさないのは、それなりの経験を積んでいて、類推のための材料を十分に持っている大人なわけね。


>> うーん。「引っ越し」がどういうことなのか、小学校低学年――具体的には三年生なら、知っていたとしても変じゃないと思うんだけどなあ。
>> もちろん、「知っている」から「わかっている」とはかぎらないんですけども。
>> 知識として知っているのと、感覚として理解しっているのとの違いですね。

 知ってるかどうか、なんて問題にしとらんわ。
 わかるかどうかというほうを問題にしている。

 たとえばたしか二十歳あたりの春日とかは、「自活する」ってことがどういうことか、知ってるはずだよな。
 自活っていうのは、自分で稼いで、自分で自分を食わせるって意味だけど。
 でも、知識として知ってはいても、わかってはいないだろ。
 なぜなら、やったことがないから。

 やったことがないことは、わかんないことなんだよ。
 おまえだって、カノジョがいるとか、オクサンがいるとか、それがどういうことは知識では知ってはいても、やっぱり、わからないだろ?
 あとプロ作家であるということとか。いくら聞かされていて知識を仕入れていたって、やっぱ、わかんねーだろ?


>>新しいゲームが入っていて、それは二人で遊べるやつだった。シンゴのうちにはゲームはなくて、マナはあまり好きではないが、シンゴはとても好きなのだ。

>>これがゲームセンターを指しているのだと、最初に読んだときにはちょっとわかりませんでしたぁー。たぶんまことさんも引っかかったと思いますぅー。

 小学生低学年が子供だけでゲーセンにいたら、まずいだろ。ふつうじゃないだろ。
 ゲームっていったら、この子のうちにあるゲームのことだよ。
 しかし、この子は家にあるゲームに興味がないから、ゲームは「ゲーム」であって、それ以上の区別がない。ハードとソフトの区別さえない。「ゲーム機」と「ゲームソフト」といった、言葉の使い分けさえしていない。オカヤンが「マンガ」と「アニメ」の区別を持たないのと一緒だ。
 だがそんなゲームに興味ない子であっても、「ふたりであそべるやつ」と「ひとりであそぶやつ」の区別だけは持っている。なぜかというと、シンゴとのコミュニケートに役立つからだ。

 あー……。
 そのまえに、ゲームで遊ぶ女の子は非常に特異的だってことを、まず教えてやらんといけないのかな?
 ふつう、女の子ってのは、手に持つことができるオモチャでないと興味を示さんものなのね。画面の中だけのバーチャル世界にのめりこむそれは、男の子の感性。

 まーったくー、もー。
 てめー、なんのためにゲーム出したと思ってんだよ。小道具を駆使して、マナがどれだけシンゴを大切に思っているか」を語るためだろーが。そうでなかったら、無駄に2行も使ったことになるじゃんかよ。ありえねー。


>>あんたなんか貴重なスライムのかんむりを使ってキングアックスなんてクズ装備でも作っちまえばいいんだ!

 うん? かんむり?
 ああそれなら、初めて遭遇したメタルキングの一匹が、なんか落としていったっけか。
 でもべつにいらなかったから、リセットして、そのデータは消しちゃったけど。メタルウィング使えなくってさー。リロードして、ヤリを取り戻さなきゃならなかったもんで。
 それでもかんむり2個は消費してたから、どこかで拾ってたはずだな。


>>1000字でリライトしないとまことさんの参考にならないと思うのですが。

 1000字によるリライトは、もう不可能なんだってば。
 俺は長編作家であって、ショートショート作家じゃないから。
 2000字でもきつい。3500字ぐらいが欲しいわな。起承転結とドラマを盛り込むためには。
 もし1000字で書くとなると、課題部屋にあるような、情報密度の上限に挑むようなものとなってしまう。
 それではやっぱり参考にならない。

 おまえだって、はじめ1000字でヒーヒー言ってたのが、最近は1000字課題のツリーに6000字も書いて提出してくるじゃんか。


一個忘れ
No.8803 投稿日 2004年12月12日(日)21時25分 投稿者
新木 伸
>まことさん

 まずやるべきは、1000字を書くことですってば。

 じゃあ、頭上視野を役立てて、次のお題。

 185センチの女の子と、155センチの男の子の、高度差三十センチのカップルで、なんか1000字ね。


風邪大流行
No.8804 投稿日 2004年12月13日(月)01時06分 投稿者 弟切 千隼
 弟切の友人の間で、風邪がはやっています。丈夫が取りえという友人が、「風邪で会社を休んだ」というメールを寄越しました。皆さんもお気をつけ下さい。



 今回は、二つの課題を提出します。「肺魚」の説明課題やり直しと、「肺魚なボクら」という題名の説明課題です。


>「肺魚」説明課題

 以下に、もう一度書き直しました。

―――――――――――――――――――――――――――――

 肺魚は食べられる魚の仲間です。なかなかの美味だそうです。
 しかし、日本には野生の肺魚がいませんので、日本で食べることはほぼ不可能です。食べたい方は、野生の肺魚がいるアフリカか南米に行きましょう。

 オーストラリアにも野生の肺魚がいます。が、この肺魚は厳重に保護されていて、食べるどころか捕獲自体禁止です。違反すると、外国人であっても重罪になります。容赦なく何年も刑務所に入れられますので、オーストラリアの肺魚は決して捕獲してはいけません。

 肺魚は、一部の好事家の間では、ペットとして飼われています。大型で健康な肺魚なら、数万円という価格で売れます。もしもそういう肺魚が手に入れば、お小遣い稼ぎができるかも知れません。

―――――――――――――――――――――――――――――



>「肺魚なボクら」題名説明

 肺魚はとても変わった魚です。いろいろ変わった特徴を持っている中でも、最も変わっているのは、「魚のくせに空気を呼吸する」という点です。つまり、ずーっと水の中にだけ閉じ込めておくと、息ができなくて死んでしまいます。

 普通の魚は、必要な酸素をすべて水から取り入れています。水の中で息苦しい、なんてことはありません。けれども、肺魚は魚なのに、水の中では息苦しいのです。


「肺魚なボクら」の「肺魚な」は、「普通の人にとっては普通の(息苦しくない)環境にいても、息苦しく感じる」という意味です。
「普通」の人が快適に暮らしている環境で、「苦しい、暮らしにくい」と感じる人がいるわけです。そういう性質を「肺魚な」という言葉で表わしています。


 肺魚は魚です。水中で息苦しくても、普通の魚と同じように、水中で暮らすしかありません。
 人間の中には、普通の人間社会では生きにくいと感じる人がいます。それでも、人に生まれたからには、ある程度は普通の人間社会に適応しなければなりません。ちょうど、普通の魚に混じって暮らす肺魚のように。

 そういう譬えとして、「肺魚」を使いました。


肺魚の譬えについて質問
No.8805 投稿日 2004年12月13日(月)03時37分 投稿者
とんびの羽根
>弟切さん
>>肺魚は魚です。水中で息苦しくても、普通の魚と同じように、水中で暮らすしかありません。
>>人間の中には、普通の人間社会では生きにくいと感じる人がいます。それでも、人に生まれたからには、ある程度は普通の人間社会に適応しなければなりません。ちょうど、普通の魚に混じって暮らす肺魚のように。

 肺魚が主人公たちの譬えだということはわかりました。
 普通の人たちが普通の魚の譬えだということもわかります。

 では水は何なのでしょう?普通の人間社会って何なのでしょう?
 そして空気は何なのでしょう?空気に対応するものは何なのでしょう?
 その答えを出す前に、気になることがふたつあります。

 ひとつめ
 この水と空気に対応するものが本体が何なのか弟切さんの中で見えているのでしょうか、見えてないのでしょうか?

 ふたつめ
 この状況は変わりうるものなのでしょうか?絶対に変わらない・変えられないものなのでしょうか?
 状況が変わる基準になるのは、普通の魚が肺魚に変化する場合、肺魚が普通の魚に変化する場合、肺魚が絶滅する場合、肺魚が別の環境に移動する場合、肺魚がこの世代で進化する場合、肺魚が近い世代で進化する場合、水中の酸素量が減って普通の魚でも息苦しくなる場合、水中の酸素量さらに減り肺魚しか生きられなくなる場合、水が減り干上がりかけた場合、水が干上がってしまう場合。
 この想定が変わるだけで話が全く違うものになってしまいます。弟切さんの中でどういう前提になっているのかが知りたいです。

 もちろんどの想定にすると面白そうな話になるかということになると、また迷走する原因になります。あくまでも今回の話の背景としてどれが一番ふさわしいのかという観点からの質問です。


>2号さん
No.8806 投稿日 2004年12月13日(月)05時44分 投稿者
とんびの羽根
No.151−2(改)
題名:彼女はこん、とかわいく咳をして、弟くん来襲編(8400文字)
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1157&e=res&lp=1157&st=0

>>かあかあと、カラスが鳴いていた。
>>音楽室のなかでは耕太が泣いていた。窓からはあかね色の光が差しこみ、床に座り
こむ耕太に、長い長い影を作りあげさせていた。
>>耕太のとなりでは、ちずるがいっしょに長い影を伸ばしていた。艶やかな黒髪が、
床のすこし上でゆれている。長袖につつまれた腕を伸ばし、耕太の背をさすっていた。
 
 冒頭の部分がよかったです。

>> カラスが鳴いていた
>> 耕太が泣いていた

>> 長い長い影を作りあげさせていた
>> 長い影を伸ばしていた

>> 黒髪が、床のすこし上でゆれている
>> 耕太の背をさすっていた

 よく似た動作がくりかえされることで、読み始めてまだ読む勢いが付いていない読者のあたまにもすんなりと情景がはいってきました。
 場所、時間、天気、温度、湿度まで伝わってきます。
 ただ「作りあげさせていた」は語感が悪かった。

No.151−3
題名:彼女はこん、とかわいく咳をして 先生登場編(5800文字)
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1158&e=res&lp=1158&st=0

>>※当然、クラスメイトは耕太について噂をしている。耕太の耳にも届いていて、落ち
>> こむ原因のひとつになっている。ちずるは男(女)食い、たゆらは番長グループと
>> 対立してることで、最凶姉弟との称号を得ている。転校早々、そのふたりを従えた
>> ことで耕太のヤバイのではないかと噂される。

 この事情は読んでいてわからなかった。

>>・まわりからの非難の目が、なぜか耕太に集まってくる。(源姉弟は怖いから)無言
>> の抗議に押されて、

 ここも事情がわからなかった。

 具体的なうわさとか、どう見えているかわかるためになにか工夫がほしいです。
 背景に「ざわめき」という看板がおいてあるだけな感じなんですよね。
 クラスメートたちの意見は砂かけ先生にもキツネ姉弟にも、転入生である耕太にもわからない部分ですから、クラスメートたちの意見を代表するスポークスマン(代弁者)がいたほうがいいんじゃないかなあ。事情通なら「やばい」、普通の男子なら「うらやましい」、普通の女子なら「不潔」、まじめなら「邪魔」という感情のベースがあると思います。そのあたりが読みとれませんでした。
 耕太の場合、女子から不潔という目で見られるのが一番堪えそうですけど。
 
No.151−4
題名:彼女はこん、とかわいく咳をして 先生登場編2(10800文字)
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1164&e=res&lp=1164&st=0

>> ほとんどのクラスメイトは目の前
>> で行われている耕太と源姉弟の漫才を喜んでいる

 ひとつ前では非難だったクラスメートの目がどこでこう変化したのかわからなかった。

 テンポよく読めるので長さが気にならなくなってきました。おもしろいです。それでは。


>弟切
No.8807 投稿日 2004年12月13日(月)21時33分 投稿者
新木 伸
>肺魚説明

>>肺魚は食べられる魚の仲間です。なかなかの美味だそうです。


 肺魚ってのは、食用魚だったのかい?
 いまは観賞魚としての肺魚の説明をしろといっているのであって、食用魚としての肺魚の説明をしろとは言ってない。んなこたぁ、いまはどうだっていい。

 ん? 言ってなかったっけか?
 だけど言わなくたって、肺魚のどの側面を、いま取り扱っているのかなんて、自明の理だし、自明じゃなかったら、考えればわかることだし。

 考えないで書いてくるから、そういうことになる。

 相手の実益に結びつくことだけを言えといったけども。
 肺魚を観賞目的で所有することで、相手の得る実益はなんなのだ、という意味だ。
 食えるとか美味であるとか、それは肺魚を食おうと思っている人の実益ではあるだろうが、いま説明を試みる相手は、肺魚を食おうと思っている人なのか?

 チャウチャウという犬の説明をするときに、いきなり、「美味しいんですよ」とか言いだすのか、おまいは?
 飼おうと思っている人相手に、「うまいんですよ」なんて言ったら、相手は普通、どっ引くぞ。
 ぶっ飛んでるなぁ、もう。

 チャウチャウを飼おうと思っている人には、「愛嬌がありますよ」とか、「小さいけど元気がありますよ」とか、「毛が短いのでお手入れが楽ですよ」とか、とどめには「滅多に飼っている人はいませんよ」とか、そういうことを言うもんだろ。


 たとえば「ハウル」の説明なら、それは映画なわけだ。
 映画ってのは、観るものなわけだな。
 まれに「蒐集するもの」であるケースはあるかもしれないが、たいていの場合には、映画とは観るものなわけだ。
 そして映画ってのは、一人で観ることはあるかもしれないけど、たいていの場合には、二人以上で観に行くものだよな。
 だったら、二人以上で観に行く状況における「実益」を言わなきゃならんわけ。

 そのほかのことなんぞ、まったくもって余計であるわけ。ノイズなわけ。

 「夢があってきれいで面白いですよ。安心してご家族でご覧になれます」ってのは、この場合、必要充分にして簡潔にして、完璧なわけ。

 相手がいまなにを欲しがっているか、考えようともしないから、クソつまんねーものばかり書くことになるんだよ。
 余計な無駄口は一言たりとも叩くな。客の欲しがってる話だけを口に出せ。


 あと、どうでもいいんだけど、野生動物を捕獲してきて売り飛ばして金を儲けましょう、なんて吹聴していてもいいの?



 肺魚を形容動詞的に使う件。

 なるほど。「魚であるのに、水の中を居心地悪く感じてしまう、可哀想な生物」という意味づけをしているわけね。

 俺は肺魚ってのは古代魚だから、てっきり、「時代遅れなボクら」て意味合いなのかと思ってたけど。

 肺魚っていうのは、現代の「浮き袋」を持っている魚の前身にあたる生物なわけだな。
 昔々、4億年くらい前に、魚から両生類が生じて、陸上生物の子孫たちが誕生していったわけだ。両生類にはじまって、は虫類、ほ乳類、有袋類に鳥類、すべての陸上生物の直系のご先祖様が、そのとき川っぺりの浅瀬に住み着いていた肺魚(の先祖やら仲間たち)となるわけだ。
 浮き袋を持つほぼすべての魚のご先祖様であると同時に、陸上のすべての生物のご先祖様でもあるわけだな。

 肺魚は、肺を生み出して陸上にあがっていった仲間たちと袂を分かって、そのまま川っぺりで四億年を過ごしてきた。ほとんど姿を変えずに4億年だ。
 その4億年のあいだにも、肺魚から分かれて川から海へと、再び降りていった連中もいたりする。これが浮き袋を持つ魚の種類。いまでは大繁栄して大海原を占領している。マグロもアジもタイもヒラメも、すべて川に住んでいた肺魚の先祖から枝分かれしてきた一族なわけだ。
 しかし肺魚だけは、ず〜っと昔の姿のまま。

 んで、空気を呼吸する性質というのは、もともとは低酸素状態に適応するための能力だったわけだが、これがまたモノ凄い。
 浅瀬で水も少なくて、ぎらぎらと太陽が照りつけて、水も酸素も少なくなってくると、エラ呼吸しかできない魚では、酸欠のために、腹を見せて浮かんでしまうわけだが。
 そんな中でも、もとよりエラなんて持っていない肺魚だけは、平然と泳いでいる。水が完全に干上がってしまって、たいていの魚にとって地獄となるような環境でも、土や泥の中で夏眠して、水が満ちるのを何ヶ月も待っていたりする。

 ――とか。
 こんなふうに肺魚を認識してる人間からすると、「肺魚な」と書いて可哀想と読み解けといわれても、なんだかピンとこないのだが。

 旧態依然で偏屈な頑固者だけど、バイタリティ漲るぱわふりゃーなやつ、とか思ってしまうんだけど。俺の場合。
 「肺魚な」って聞かされるとね。

 あと、一般人の場合には、「肺魚な」と書いてどんな印象を持つのか、考察のこと。
 タイトルってのは、もちろん一般人が読むために貼り付けられたラベルなのだし。
 小説っていうのも、もちろん一般人が娯楽として読むためのものなのだし。
 作者が読むためにあるわけでないし、作者が読むために貼られているものでもないしね。


>>まずやるべきは、1000字を書くことですってば。
No.8808 投稿日 2004年12月13日(月)21時33分 投稿者 まこと
>>じゃあ、頭上視野を役立てて、次のお題。
>>185センチの女の子と、155センチの男の子の、高度差三十センチのカップルで、なんか1000字ね。

 え、頭上視点で書いてきちゃったんですけど、え。またしても、5時間かけたんですけど。え。
 じゃ、まぁ、自主学習だったってことで、次いってみましょう。
 この場合も、てへ、はまずいですね。すみません。


>頭上の視点で実際に見てみる件

 娘にひとり芝居をさせたら、監督の言うことを、さっぱり聞かない。
 反抗期だからと言われてしまいました。なんでしょうね。
 それでも、ひととおり、動きを見ることはできました。こころもとないので、HIMAJINさんの、絵で書いてみるも、試しました。
 
 そこで、気づいたこと。
 視点の固定は、意識しないと、幽霊よろしく、まわりこんで見にいってしまいそうになります。
 幽体離脱とでも、申しましょうか。
 物体X博士は、未確認生命体を創りだし、幽体離脱もやってのける。
 あなおそろしや。
 意識します。
 そこで。
 ふらついていたら、前回みたいに、どうぞ関節技をかけてください。

 にっこにこの笑顔が見えてしまったのが、そうです。自分では、動いていないつもりなので、指摘されるまで気づかなかった。
 見えそうで見えない。どっちなんだとか、微妙なところ、自信がもてないところは、書かない。
 自信をもって、見えると言いきれるところだけ、書く。
 これをしていきます。


>NO(ノー) と No.
  
 あった。ありました。調べたのは津荒さんですね、。
No.8340です。ラテン語の「numero」からきており、最初のNと最後のoで、No.と表記する。ラテン語の活用変化が語尾でおこるため、最初のNと最後のoをとる。ピリオドは略語の意味です。
 津荒さん、ありがとうございます。
 今後は間違わずに書きます。

 
 先週くらいから、家のノートパソコンが、ネットにうまく、つながりません。
 パソコンに問題があるらしく、状態をみてもらうことになりました。
 そういった事情がありまして、年末、年始くらいまで、分室への書きこみが、困難になります。
 対策として、手書きでレス、課題をやって、実家でパソコンを借りる。
 実家は近いのですが、父も会社に置きっぱなしですし、私もしょっちゅうだと、通うのがつらいので。週2くらいのペースを考えています。
 
 会社のパソコンという手があるのですが、年末モードに突入しているから、限界があるだろうし。
 でもまあ、なんとかなるでしょう。
 なんにせよ、やることだけはしていきます。

 新木さん式で、しばらくは、まとめて書きこみをします。

 さぼりではないので、宣言しておきます。
 練習はしますので。

 焦ってもしょうがない。
 自主課題とか、山積してますけど、はじっこから、できるぶんをならしていって、平地にします。
 まず、オアズケがとけた2号さんのリライトを、分析します。ものにしたい、視点のところをみていきます。
 
 課題も視点で。真横からの視点が、つかめるまでやりつづけます。
 視点は、固定されるもの!
 徹底できるまで、重点的に視点の練習をします。

 ああ、その前に、頭上の視点で身長差カップルだった。あぶない、あぶない。では、課題を書いてきます。

2時間半
まこと


>まことさん
No.8809 投稿日 2004年12月13日(月)22時59分 投稿者
新木 伸
>まことさん

 ここから――

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 それでも、ひととおり、動きを見ることはできました。こころもとないので、HIMAJINさんの、絵で書いてみるも、試しました。
 
 そこで、気づいたこと。
 視点の固定は、意識しないと、幽霊よろしく、まわりこんで見にいってしまいそうになります。
 幽体離脱とでも、申しましょうか。
 物体X博士は、未確認生命体を創りだし、幽体離脱もやってのける。
 あなおそろしや。
 意識します。
 そこで。
 ふらついていたら、前回みたいに、どうぞ関節技をかけてください。

 にっこにこの笑顔が見えてしまったのが、そうです。自分では、動いていないつもりなので、指摘されるまで気づかなかった。
 見えそうで見えない。どっちなんだとか、微妙なところ、自信がもてないところは、書かない。
 自信をもって、見えると言いきれるところだけ、書く。
 これをしていきます。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


 ――ここまで。

 なに言ってるのか、まるでわけがわかりません。
 なにに気づいたのか、どういうことなのか。娘を立たせて踏み台の上から観察していたはずのことが、いきなり「にっこにこの笑顔」の話題に繋がるのはなぜなのか。

 はい。書き直し。

 あと1000字課題で、なにか書いていたのなら、とりあえず上げておいたほうがよいでしょう。
 言われたこと以外でも、なにか書いたなら、それはみんな練習となるのだし。
 ていうか、どんどん自主練しちゃって構わないというか、あれこれ指示しなきゃ練習してくれないのは面倒くさいというか。


忘年会にて
No.8810 投稿日 2004年12月13日(月)23時44分 投稿者 弟切 千隼
 先週、弟切は友人たちと忘年会に参加しました。その時に、友人の一人が車を買い替えたという話題で盛り上がりました。
 おおむね、以下のような会話が交わされました。

弟切「ワゴンにしたんだー、いいなあ」
友人I「あれ、中広いでしょ」
友人S「広いよ」
友人I「何でも乗りそうだよね。バーベキューセットとか」
友人S「うん」
弟切「やったね。これでKさん(友人Sの女友達。Sとは恋人未満の微妙なところ)、ドライブに誘えるじゃん」
友人S「……いや……最近連絡なくて」
弟切「まあ、飲め」



>自己課題「肺魚なボクら」

 少しずつ課題を提出します。

 No.8805で、とんびの羽根さんより質問をいただきました。まずそちらに答えます。


>> ひとつめ
>> この水と空気に対応するものが本体が何なのか弟切さんの中で見えているのでしょうか、見えてないのでしょうか?
(No.8805のとんびの羽根さんの書きこみより)

 見えているつもりです。いつものとおりエウレカしている可能性はありますが(^^;

 水と空気に相当するのは、「社会の雰囲気」です。


 水は、現在、主人公やヒロインを取り巻いている社会の雰囲気です。主人公もヒロインも、確かにその中で生活していて、ここ以外に生活の場はないと思っています。
 にもかかわらず、ずっと中にいると息苦しくて、耐えがたいのです。別の「社会の雰囲気」を吸いたいと感じています。

 空気は、現在、主人公やヒロインがいるのとは、別の社会の雰囲気を表わします。主人公やヒロインが吸うと、息苦しさがなくなる雰囲気ですね。



>> ふたつめ
 この状況は変わりうるものなのでしょうか?絶対に変わらない・変えられないものなのでしょうか?
(No.8805のとんびの羽根さんの書きこみより)

 状況は変わり得ます。非常に広い範囲で、変わる余地があります。


 本物の肺魚は、一代のうちに、普通の魚になったり両生類に進化したりすることはありません。
 しかし、主人公とヒロインは人間です。人間の精神は、魚の肉体よりずっと柔軟性に富んでいます。二人が変わる可能性は大いにあります。
 普通の魚(=普通の人々)と同じように水中に戻る可能性もあれば、ぐっと進化して両生類(=趣味を極めた人々。例えば魚類の研究者など)になる可能性もあります。


 肺魚(=主人公とヒロイン)でなく、周囲の環境が変わる可能性もあります。
 実際に肺魚が生息している環境では、水量の大幅な変化は普通です。水が濁って水中の酸素が不足したり、水がすっかり干上がったりすることが珍しくありません。
 そのような場合、普通の魚は死んでしまっても、肺魚は生きてゆけます。

 同様に、人間の社会も変化が激しいものです。例えば、韓流ブームが起こって、それまで見向きもされなかった韓国人の俳優が脚光を浴びたりします。肺魚ブームが起こって、肺魚に詳しい主人公やヒロインがもてはやされることがないとは限りません。



>「肺魚なボクら」に、なぜ肺魚が出てこなくてはならないのか?

 新木さんの上記の質問に答えます。

 理由は二つあります。
 一つは、前回(No.8804)書いたとおり、主人公とヒロインの譬えとして、肺魚がとても適切だからです。
 もう一つは、肺魚好きという趣味が、適度にマニアックだからです。


 主人公とヒロインの譬えとして、なぜ肺魚が適切なのでしょうか? 弟切の前回の書きこみ(No.8804)を引用してみます。

―――――――――――――――――――――――――――――
 普通の魚は、必要な酸素をすべて水から取り入れています。水の中で息苦しい、なんてことはありません。けれども、肺魚は魚なのに、水の中では息苦しいのです。
  (中略)
 肺魚は魚です。水中で息苦しくても、普通の魚と同じように、水中で暮らすしかありません。
 人間の中には、普通の人間社会では生きにくいと感じる人がいます。それでも、人に生まれたからには、ある程度は普通の人間社会に適応しなければなりません。ちょうど、普通の魚に混じって暮らす肺魚のように。
―――――――――――――――――――――――――――――

 主人公とヒロインは、現在いる社会で生きにくいと感じています。どこか、別の社会の「空気」を呼吸しないと息苦しい人たちです。
 その様子を譬えるのに、肺魚がぴったりでした。



 肺魚好きという趣味のほうは、なぜ適度にマニアックなのでしょうか?

 主人公とヒロインは、普通の人々(=多数派)に理解されにくい、少数派の趣味を持つ必要がありました。
 だからといって、例えば「タランチュラ好き」だの「サソリ好き」だのという趣味ではマニアックすぎますね。世の中にはそういう人々も実在しますが、普通の人は、「タランチュラ」などという名を聞いただけで、物語を読む気をなくすでしょう。

 その点、熱帯魚は、普通の人に理解されやすい趣味です。多くの熱帯魚は見た目が美しいですから、魚に興味がない人にでも「きれいそうだから、ちょっと見てみたいかも」と思ってもらえます。
 肺魚は熱帯魚の一グループです。見た目は美しくないものの、「熱帯魚の仲間」と言えば、それほど偏見を持たれずにすみます。それでいて肺魚は風変わりで、マニア受けする魚です。

 普通の人に引かれないだけのとっつきやすさがあり、マニアにしか理解できない地味さと奥深さがある点で、肺魚好きという趣味を選びました。



 余談ながら、弟切はタランチュラも可愛いと思います。できれば飼ってみたいですね(^_^)
 とはいえ、弟切はアパート住まいです。逃がしてしまった場合を考えると、周囲への影響が大きすぎて、飼えません(;_;)


説明のやりなおし
No.8811 投稿日 2004年12月14日(火)13時02分 投稿者 まこと
>頭上視点を実際に体験してみよう。
 
 そこで、実際にやってみました。
 
 娘に「妹」のひとり芝居をさせたのです。
 実家だったので、人目を気にした娘が恥ずかしがり、部屋でこっそりやりました。
 テレがあるのでしょう。思いどおりには動いてくれません。
 けれども、感じたことはあります。
 
 高い視点から眺めてみると、自分が疎外されているというのか。部外者になったという気がしました。
 相手、妹の久美の表情も、通常より見えづらくなります。
 主人公にいたっては頭しか見えません。

 頭上視点で書くには、主人公の顔が見えない。
 考えこんでしまいました。
 
 そこで、はたと、HIMAJINさんからのアドバイスを思いだしました。文ごとに絵を書いてみる、というものです。
 ♀←こんなヤツですが、やってみました。

 文ごとに絵を描いてみて、わかったことがあります。
 
 自分がいるはずの場所から、ともすれば、そばまでおりていきたくなるのです。鼻先をくっつけて、その様子を見たくなる。
 
 たとえば、久美がココアを温めようとする。
 後姿を絵に描こうとしながら、頭の中では、顔が見えてしまったりするんです。
 自分は、宙を泳いで顔を見にいってしまったんですね。

「お引越し」において、真横からの視点でありながら、にっこにこの笑顔が見えてしまった原因も、そこにあります。

 マンガ世代のせいでしょうか。コマ単位で、シーンが頭にパッと浮かんできてしまいます。
 正面から見たり、真横からだったり、上半身だけアップになったり、手元に近づいたり。
 
 フラフラしてしまうのは、視点を固定する。そういった考えがなかったせいです。しかも、そのやりかたで、書いてきているので、なかなか悪いクセが抜けない。やらかしても、気がつかないでいる。
 
 視点がぐちゃくちゃだと、読みてのかたは疲れます。
 それは、私にもわかります。

 課題を書くのが、レスのときより疲れを感じるのは、そのせいもあるかもしれません。違う種類の文章だということのほうが大きいでしょうけど。体力もないのに、頭のなかを、ぐるぐる駈けずりまわっているのですから、疲れますよね。

 視点を固定させるのは、読みてのかたに親切であり、自分の体力を温存させることにもなります。
 いいことづくめなのですから、やっていきます。

 頭上視点の「妹」を書いてあります。
 明日にでも、実家からアップします。

1時間
まこと


三日分
No.8812 投稿日 2004年12月14日(火)15時28分 投稿者 サカモト
 三日ほどご無沙汰となっていたサカモトです。
 間を開けてすみませんでした。
 実家から戻ってきたら、諸事が溜まっていて、書き込みを遅らせてしまいました。
 

 PSPの人気凄いですね。
 日曜の10:45分に始まる朝礼に出たときは既に売り切れ、しかも、今後の入荷の予定が不明なので予約も取らないで下さいと言われました。売り場が違うので誰が買っていったのかわからないけど、結構、年齢層が上の人たちも購入してるらしい。
 どんな感じなのか触ってみたいなぁとは思うけど、全然自分では買う気がない、他人頼みな駄目人間のサカモトです(笑)
 ゲーム機買う前にノートPC新調しないといけないから、余分な金ねーっての(汗)
 
※PSPとは12月12日にソニーが発売した携帯型ゲーム機。今までは携帯ゲーム機市場で任天堂から出ているGBAという機種がほぼ独占状態だったため、ソニーの携帯ゲーム機市場参入が注目されている。



>新木さん

>>キャラが降りてくる人は、違う次元の悩みがある。

 キャラって本当に降りてくるモンなんですね。
 いろんな弊害も書かれていますが、すごい!
 
 いつかサカモトも降ろしてみたいです。

 でも、自然に降ろす事が出来るというのは、
常に頭の中にストックを持たれているからなのでしょうか?


>>必要があるなら、その時々で聞けばよろし。こちらは口が利けるし、向こうも耳があるのだし、おたがいに日本語をしゃべれるのだし。

 しかも、キャラクターから詳細を直に聞けるということは
既にキャラが出来上がった状態で降りてくるわけですか。
 なんか、次元が違いすぎてて想像がつきません。


>>なにもないのに話の都合で「ここでは立ち直っていないとならないから」とかいって、へこんでいたキャラが、へらへらと陽気になっていちゃいけない。

 以前書いたモノのなかで、キャラクターの気持ちを無視して都合よく動かしてしまったような(汗)
 読み手からは、かなりおかしなキャラクターに映ったんでしょう。
 

>>無口なキャラの台詞を書こうというなら、まず「……」禁止ぐらいの自分縛りを課さなければ。

 以前、指摘を頂いた「……」禁止の文ですが

●元の文
「これはですね。PSPと言って、新しいゲーム機なんですよ。今までと違って……」

●元の文を変更し、「……」を禁止した文
「これはですね。PSPと言って、新しいゲーム機なんですよ。今までのゲーム機とは、もう、比べものにならないほどすごいんです! もう、駄目ですよ、これくらい知らないとぉ」

 と直してみました。
 この後なら、グズグズと川蝉の説明が続いてもいいと思います。



>とんびの羽根さん

 いつも感想ありがとうございます。
 返事が遅くなってしまいましたが、答えさせて頂きます。


>>これは無口の描写としてどうでしょう。やる気がないとか、ふてぶてしいとか、うわのそらとか、無口以外の要素が強すぎて無口の描写にまず目が向きません。

 うう。
 昔の自分思い出しながら書いてたんで、挙動不審で注意散漫な人を出したつもりだったんですが(汗)  
 外からみるとふてぶてしく映っちゃったんですね。
 しかも、それ以前に無口以外の要素が強すぎですか。


>>気の抜けた返事を返す > うなずいている
 
 リライトありがとうございます。
 確かにサカモトの書いたものより、とんびの羽根さんが書かれたものの方が
より無口に見えます。 
 
 ちょっと原因を探ってみました。

 どれを見ても、サカモトの書いたモノよりさらに動きを小さくしているのが
無口に見せるコツなのでしょうか。
 「え、ええ。そうですね」→「ええ。まあ」
 のようにセリフはなるべく短めに

 気の抜けた返事を返す→うなずいている
 のようにセリフを話さずにすむところは、なるべく話さずに。

 無口な人というのは基本的に話すのが嫌いな人だと思います。だから話さずにすむところは、ゼスチャーで返すことが多いという事でいいんでしょうか。


 ただ、無口な人というのは外に言葉として意志を出さない分、自分の中にイロイロなモノをため込んでいると思います。
 ですので、自分の好きな事、もしくは得意な話題になってくると人が変わったようにしゃべりだすと思いますし、自・他共にそういう人が多かったです。
 ですので、最後の部分だけはやはり饒舌になって喋り出すのが自然だと思います。

 無口の定義は新木さんに出して頂いたように、シンデレラで練習してみようと思います。

>>なかには無口な電話魔というのもいたそうです。その女子はやたらクラス中に電話をかけまくっているくせに、いざこちらが話し始めるとすぐに話が止まってしまって話を続けるのが大変だったとか。

 話しがしたいのに、何話して良いのかわからないって感じなんでしょうか。
 さらに、突っ込み体質の娘さんが話しを繋ぐために四苦八苦しているところを想像すると、それだけで話しが一つ出来ちゃいそうですね(笑)
 



>2号さん
 リライトあんど評価ありがとうございます。
 SRSの説明でマル頂けて、よかったです。
 ここんとこ、自分の説明べたなトコがモロに出てきていたんで(汗)
 

>>つまりは、前後左右上下、いろんな方向から音が聞こえるようにする技術なんですね。Qサウンドとか3Dサラウンドみたいなものなんでしょうかね。

 はい。まんまその通りです。
 3Dサラウンド頑張って真似しましったってとこですね。
 本家と比べると、携帯機だけに音が軽かったりと、どうしても見劣りしちゃうんですが(笑)


>>5W1Hは五行以内に出さないと読み捨てられる、というのがここ分室での定説になっております。

 了解しました。
 そうですよね。
 弟切さんにも言って頂いて意識はしていたのですが
 どうしても4行におさめる事ができず、妥協しちゃってました。


>>ひとつ前の段落で、「はぁ」ってすでに川蝉は答えているわけですから、「川蝉は気の抜けた返事を返す」と現在進行形なのはおかしいはずです。

 わかりました。
 注意してたつもりなんですが、やっぱり時制での不注意が出てきてしまいますね。
 うーん。
 
 キャラクターのしゃべったセリフがきて、次にキャラクターの行動の解説がきて。
 「しゃべったセリフ」の次に書かれた「行動の解説」は、必ず過去形という風に覚えればいいのでしょうか。
 
 もっかい、注意してやってみます。


>>基本的に、地の文は視点保持者が中心になるように書いたほうがいいと思うんですが……どうでしょう? 「中心」で通じるかなあ。たぶん通じないよなあ。

 ひょっとして、過去ログのどこかに出てきてないかと思い、自分が読んでいる途中の8000番台を「視点保持者 中心」で検索してみましたが、ヒットしませんでした。
 ただ、「視点保持者」では何点かヒット。
 読み直ししてみて考えたのですが
 
 視点保持者が中心というのは、ここでいう主人公の宇佐美を通して外を見ているため、宇佐美から見た感じを守りながら書いていく事でしょうか?
 つまり
「返事を返す」だと、第三者的な視点からみている感じを受けるわけですが、2号さんが書かれた「返事をよこしてきた」だと、あくまで宇佐美を通してみている感じとなります。で、川蝉の場合は「くれてやった」ですね。

 友達からも時々、視点がぶれているなどの指摘を受けますが
 これは、宇佐美の目をカメラにして撮影していくというルールを自分で設定したのに、
 気づかないうちに宙に浮かべてある2カメなんかに撮影を切り替えちゃってることなのかな。

 
 うーん。違ってたらご指摘おねがいします(汗)


>>「〜になる宇佐美」だと、なにやら説明臭が漂ってまいりますれば、ちゃんと用言で終わったほうがよろしいかと。

--------------------------------------------------
■たいげん 1 【体言】
〔文法〕 単語の一類。自立語の中で活用がなく、主語となりうるもの。名詞・代名詞の類。なお、形容動詞の語幹などを含める説もある。
三省堂提供「大辞林 第二版」より
--------------------------------------------------
■ようげん 1 3 【用言】
自立語のうち、活用があり、単独で述語となりうるもので、事物の動作・存在・性質・状態を叙述するもの。その下位分類として、動詞・形容詞・形容動詞の三品詞を認める。
三省堂提供「大辞林 第二版」より
--------------------------------------------------

 すいません。
 体言と用言が共にうろ覚えなモンで、gooの辞書で引いてみました。
 でも、ようわからん(汗)

 えと、「舌打ちしそうになる宇佐美」を「宇佐美は舌打ちしてしまいそうになった」に
変えられているトコロをみると、「きちんと述語を付けて終わった方が説明臭くない自然な文にできます」ということですよね。
 確かに、見てみると書き直して頂いた文の方が、しっくりきます。
 


>>さらに「テーブルを見る」はちょっと強い感情の動きな気がします。このときの川蝉の心境からすれば、「視線を落とす」あたりの弱々しさがちょうどいいのではないでしょうか。

 はい。
 確かに「テーブルを見る」って書くと、何かに耐えてテーブルをにらんでいるような感じを受けますね。
 ここも、川蝉の人の目を見て話せないという気の弱い部分を出したかったので、書き直して頂いた「視線を落とす」の方がいいです。
 言われるまで気づきもしませんでした(汗)



>新木さん

>>まずストライクゾーンというものが、ベースの幅を持っていて、高さは膝から脇の下までであるということから知っていかないと、適当に投げていたって、入りませんよ。

 はい。
 わかりました。
 ストライクゾーンに対する考え方が、間違っていたようです。
 投球練習以前からコケていました。


>>「無口なシンデレラ」でもやってみますか?

 やります。
 過去ログもっかい見てみると……。


--------------------------------------------------
●一行あらすじ
・起の部分解説
・承の部分解説
・転の部分解説
・結の部分解説 
-------------------------------------------------- 


 という書き方ですね。
 で、今回やる内容は「おしゃべりな女たちに飽き飽きしていた王子様は、舞踏会で出会った無口なシンデレラを見初めることになる」というモノ。
 要約すると「無口なシンデレラが報われる話」。


--------------------------------------------------
●しゃべることがお洒落と信じられている国で、無口なために目立つシンデレラ

・魔女に連れられて舞踏会の会場にやってきたシンデレラ。会場ではみんなが口を閉じることなくしゃべり続けており、おじけづく。

・しゃべることが苦手なシンデレラ。しゃべらないため周りから白い目で見られながら、目的である王子を見にいく。

・しかし、会場の真ん中にいる王子は沢山の娘や側近に囲まれており、見ることはできない。がっかりし、壁際で落ち込むシンデレラ。

・そこにこっそり側近たちから逃げてきた王子が登場。誰ともしゃべらないシンデレラを珍しく感じ、側に寄ってくる。

--------------------------------------------------

 まず、一個書いてみました。
 こんな感じであと9個ほど書いてきます。
 

 あと、一つ書きかけの1000字課題がありますので
 それは、9個提出する前に提出したいと思います。



所要時間:4時間半


星降る夜
No.8813 投稿日 2004年12月14日(火)23時53分 投稿者 弟切 千隼
 昨日はふたご座流星群の日でした。宇宙のちりが流星になって、地球にたくさん落ちてきましたね。
 大概のちり(流星)は、地上に着く前に燃え尽きてしまいます。けれども、昨夜、中国に、燃え残った流星が落ちたようですね。
 拾った人は、本物の星くずを手に入れたわけです。



>「肺魚」説明

 再度、肺魚の説明を書き直しました。

―――――――――――――――――――――――――――――
 肺魚は熱帯魚の仲間です。観賞用に、熱帯魚屋で売られています。
 でも、普通の熱帯魚のように姿が美しくはありません。性質が面白いので飼われます。魚でありながら、空気を呼吸するのです。
 肺魚は、遠い昔、魚から両生類が進化した頃の体の仕組みを残しています。頭を上げて空気を吸う様子や、手足に似た細長いひれを動かす様子は、魚とは思えません。生きている化石の風格があります。
 金魚やエンゼルフィッシュよりは、ずっと珍しくて神秘的なペットになります。
―――――――――――――――――――――――――――――



>「肺魚なボクら」題名説明

 弟切の前回の書きこみ(No.8810)における説明で、不足していることがありました。追加説明します。


>> 旧態依然で偏屈な頑固者だけど、バイタリティ漲るぱわふりゃーなやつ、とか思ってしまうんだけど。俺の場合。
>> 「肺魚な」って聞かされるとね。
(新木さんのNo.8807の書きこみより)

 弟切も、「肺魚は水中にいるのに、空気を呼吸しないと生きられない可哀想なやつ」とばかり思っているわけではありません。

 確かに、水中にいながら空気呼吸をするのは不便でしょう。
 しかし、新木さんが書いてらっしゃるとおり、水中の酸素が減ったり水が干上がったりした場合には、とても便利な性質です。普通の魚ではとうてい生きられない環境で、生き抜くことができます。
 弟切も、肺魚は『バイタリティ漲るぱわふりゃーなやつ』だと思います。

 要するに、「空気呼吸ができる」特性をうまく生かせば、有利に生きられるのですよね。


「肺魚なボクら」の主人公やヒロインは、自分の特性の有利さに気づいていません。うまく生かせば他人よりも有利な特性なのに、その生かし方がわからずにいます。
 酸素が豊富で、空気呼吸の必要がない水中の肺魚のようなものです。そういう水中では、普通の魚のほうが有利でしょう。
 定期的に乾期がやってきて、水がどんどん減ってゆく環境ならば、肺魚のほうが圧倒的に有利です。

 実際の肺魚は、雨期と乾期がある環境でしぶとく生きています。水が豊富な時期でも、普通の魚に混じってあまり不自由そうに見えません。時々水面から空気を呼吸しては、他の魚と同じように泳いだり食べたりしています。
 そして、乾期が来ると本領を発揮します。他の魚が死に絶えた泥水の中で、平然と生きています。


「肺魚なボクら」の主人公とヒロインも、本物の肺魚と同じように、しぶとく生きればいいのですよね。
 普通の社会で息苦しければ、別の「空気」を時々吸えばいいのです。それで充分、泳ぐことも食べることもできます。自分に適した環境を見つければ、普通の魚(=普通の人)があっぷあっぷしている中で、大活躍できるでしょう。

 主人公とヒロインには、作品中で、そういうことに気づかせてあげたいと考えています。


いろいろ
No.8814 投稿日 2004年12月15日(水)08時54分 投稿者
新木 伸
 なんか揃って「膨大な量」というけれど、このあいだ書いたレスは、たかだか1000行くらいだから、毎日課している雑文書きのノルマの3日分というだけなんだが。ここんとこサボってたから、3日分ぐらいやってみたわけだが。
 1日300行で、原稿用紙30枚っていうのが、文章的体力を落とさずに現状維持するための最低ラインと思ってる。
 だって。プロなんだし。
 ランニングでいうなら1日10キロ相当ぐらい? 300行で1時間ぐらいだから、15キロ相当ぐらいかしらん。
 ほんのそれっぽっち。トレーニングにもならないような運動量だけど、毎日そのくらいはやっておかないと、体力は落ちてゆく一方。しまいには一般人並になってしまう。どんなスゴい運動選手だって、運動やめて数年も経ったら、体力は一般人と大差なくなるわけだし。
 文章もそういうもんだと思っている。




>今日のさかもと誤字

 「話し」→「話」
 「PSPと言って」……「言って」が誤字。

 サカモトさん、ナメてます?
 IMEの言うがままに書いてくる奴隷根性が抜けないのなら、「話し」という単語を削除して、IMEの辞書から抹消してしまうという方法が、もっとも確実で、いちばんお勧めの方法です。

 「はなし」と打って変換したときに、「話」のほうしか出てこないようにするわけですね。そうすれば、「話」を「話し」と間違えてしまう誤字は防げるでしょう。
 動詞のほうの「話し」を使う場合には、「はなし/し」と、わざわざ一文字多く打つようにするわけですね。面倒になるけど、うっかり間違えるよりか、マシってもんでしょう。

 ATOKだと、「話し」という候補を出しているときに、DELキーを押すと削除ができて、その言葉は二度と再び変換候補として出てこなくすることができるのだけど……。WINDOWS−XPに付属しているIME2002でも出来るもよう。
 WINDOWS95や98に付いてくるIMEでも出来るかどうかは――。うちにはすべてのOSのバージョンがあるので検証することもできるけど、面倒くさいのでパス。

 僕の場合。「はなしかた」と打って変換すると、「話し方」というふうに、漢字スキーな変換をしてくれるのが大変ウザったいので、削除してしまって、出ないようにしていたりする。

 昔々――。まだ日本語入力IMEが、FEPと呼ばれていた頃。
 達人たちは、なんの変換もできない中身が空っぽの辞書に、自分が使う言葉のみを登録していって、一から自分専用辞書を作りあげていたりしたものですが。




>誤字とか

 誤字や誤用を指摘されたやつは、罰として、間違えた原因を報告して、恥をかいておくこと。
 そしたら忘れない。

 なぜその字でなければならないのかということも、もちろん調べてくること。
 また誤用であった場合には、なぜ間違いであるのかとか、そのへんも調べた結果を説明すること。

 おい弟切。「立ちっ放し」はなぜ誤用となるんだ?






>弟切

 なんか温度差があるなぁ、と思っていたんだけど。
 ようやくわかった。

>>普通の魚は、必要な酸素をすべて水から取り入れています。水の中で息苦しい、なんてことはありません。けれども、肺魚は魚なのに、水の中では息苦しいのです。

 なぜだか弟切は、肺魚が「息苦しい」と決めつけて掛かっているのだけど。
 そこんところだな。問題点は。

 肺魚が水の中で息苦しいと感じているのではなくて、弟切から見たときに「息苦しそう」に感じられるというだけだろ。
 実際にそうかどうかは、わかったもんじゃないし。
 他の人が肺魚を見たときに、「息苦しそう」と見るかどうかは、もっと不確かなことだ。

 ちなみに俺、宇宙生物にも感情移入できるぐらいだから、真核生物以上の地球産生物に感情移入するなんてことは造作もないことで、ちょっと肺魚の視野に入ってみたけども、べつに息苦しくなんてなかったぞ。このウソつきめ。
 イルカやクジラやカメやアザラシなんかも同じだな。どれも水中呼吸できない生物たちだけど、べつに苦しくはないようだけど。
 あとサメとかマグロとか、止まると死んじゃう生き物だけど、べつに不便してなかったぞ。

 そういうことを言うなら、人間なんて8時間に一回は食物を摂取して、1日1回排便して、起床中は2時間ごとに1回ずつ排尿して、さらにタバコ吸いであれば起床中には1時間ごとに1本と就寝中も起きだしてきて夜中に2本とタバコを摂取せねばならなかったりするわけだけど。

 そんな人間だって、実際に人間やっている感覚からいうと、べつに「忙しい」とか「きりきり舞い」とか、思ったりしてないけど。
 俺、ここ36年ほどは人間になってるけど。
 客観的に考えるなら、こんなふうな、ほんの1時間ぽっちもメンテナンスなしには稼働しない生理的欲求に振り回されっぱなしの低質のハードウエアに載っていて、よくもまあ、なにか意味のあることを成し遂げられるもんだと、自分でも感心するのだけど。

 ノーメンテナンス無補給で、最低168時間ぐらい稼働してられるといいんだけどなぁ。
 風呂なんかは、そのぐらい不要なんだけど。

 食って寝て出して吸って――そんなことの合間を縫いながら、なにかを片手間でチョロッとやってるのが、人間てものなわけだ。


 えーと、それはそれとして。
 肺魚の性質をまとめてみると……。
 水も酸素もたっぷりある通常の「水中環境」には適応しきっていない魚なわけだな。そこんとこはOKだろう。これは客観的事実として。
 そして肺魚の生態の真価が発揮されるのは、水が干上がってしまうという過酷な環境下においてなわけだな。
 水中環境に適応しきった他の魚は、そんな環境では生きられない。だが肺魚だけは、そうした環境でも生き延びてゆくことができる。

 ――となると、「肺魚なボクら」ってのは、こういう意味になるのかな?
 「現代日本じゃ生きるのがうまくないけど、他の過酷な環境でなら最適に生き延びられるボクたち」――とか。

 うーん。現代日本じゃ、うまく生きられない人か〜。
 ただしその人は、他の「実在する世界」では、最適者でないといけないんだよな。
 「マイナー趣味が皆に認められて迫害されないといいなぁ」なんていう、希望を夢に描いてるだけの世界じゃなくて、しっかりと実在してる世界でないといかん。
 なにせ肺魚の「乾期で水が干上がる時期」ってのは、夢でなくて現実なわけだし。

 人殺しの技をたくさん身につけてる兵法者とかかしらん。戦国時代にでも行ったら、ブイブイ言わせて生きられそうだな。
 陸奥圓明流という、千年不敗の伝説を誇る無手格闘技の伝承者の物語があるのだが。
 現代に生きる「陸奥」の名を持つ伝承者が本編の主人公なのだけど、外伝のほうでは、いろいろな時代の伝承者たちの物語も展開されている。
 宮本武蔵の時代に素手で武蔵と闘っていたりとか、源義経の時代に素手で〜(以下同)〜とか。
 現代の陸奥はどうも息苦しそう。
 現代以外の時代に生きていた「陸奥」のほうが、生き生きしてる感じ。
 陸奥圓明流というのが、人殺しの技なもんで。

 また「フルメタルパニック」という話に出てくるサガラソースケ軍曹という人物が、傭兵世界で呼吸してる人間で、現代日本じゃ軍事ボケ扱いされてて、あっぷあっぷ窒息しかけておったが。しかしじつは彼は世界の争乱に武力介入して秩序を維持する謎の武力組織の構成員だったりして、そっちの世界ではとても馴染んでいる。
 そんな感じとか?

 ちなみに弟切の言ってる「肺魚オタクがモテモテになる世界」ってのは、それ、どんなんだ?
 ぜんぜん「過酷な環境」でもないように思うけど。
 「肺魚がブイブイ言わせる環境」と「オタクがブイブイ言わせる環境」と、対比が取れてないじゃんか。
 水が干上がってしまう環境というのは、肺魚が水を得て活躍できる「夢の舞台」ではなくて、肺魚であれば死なずに済む――という、肺魚にとってもかなり苦しい環境なわけだろ。

 もし「肺魚オタクであれば生き延びられる世界」というのを正確に対比させるなら――。
 そうだなぁ。
 なにか宇宙人の占領下になっている世界とかで、「肺魚に関する百の質問」に98点以上正答しないとアミノ酸分解されて食料原料に回されてしまうような世界とか、そんな感じ?

 余談はさておき。

 主人公とヒロインの二人が、「周囲と合わない」というのは、生きかたの話をしているのか、単なる趣味の話であるのか、どっちなのだ?

 趣味がどうのっていうハナシなら、社会がどうとか、そんなところまで風呂敷広げるのは大げさすぎる。
 そして弟切の場合、キャラを掘り下げはじめると、生き様がどうのってハナシになってゆくようだ。
 周囲に合わせる生き様は、どうだとかこうだとか。キャラの動機やなにかのときに出てきていたよな。

 で、それらの主義主張や生き様なんかと、「肺魚が好き」ってこととは、どう結び付くわけだ?
 人と違う主義を持ち、口に出したくとも出せないなんらかの主張を、切実な問題として内に抱えこんでいて、ある生きかたをしたいと願っている人間だからこそ――「肺魚が好き」なわけだよね?
 違うのかな?
 肺魚が好きであることは、もうすでにシナリオ的に決まっていることで、べつに理由なんてないのかな。


 「肺魚スキー」という、人に言うと変に思われてしまうであろうマイナーな趣味を「たまたま」持っていた男女が出会って、スネに傷持つ身であることを理由に親密になってゆくという軽いハナシであるのか。

 別々の生き様を持つ男女が、肺魚という接点で結びつき、激しく衝突もするが、やがて絆が発生してゆくという、そんな重たいハナシであるのか。

 この話がどっちであるのか、作者は掴んでおかなきゃならないだろうし、そろそろ決めなきゃならない頃合いだろうし。

 ちなみに前者であるなら、べつに「マイナーで恥ずかしい趣味」であればなんでもよいわけだ。べつに肺魚マニアでなくてもいい。(肺魚であってもいいわけだが)
 しかしその場合には、タイトルに肺魚は出すべきではない。

 ちなみち後者であるなら、肺魚の性質や属性やらを考え抜き、そこに込めた隠喩やらを明確にしつつ、「二人の接点が肺魚でなくてはならない理由」を出さなきゃならない。
 またタイトルに「肺魚」を出すことは必須条件だ。


 ぶっちゃけ、ひらたくいうと、「肺魚が重要でもないのにタイトルに肺魚なんて出してんじゃねーよ、ばーか」てなことになる。
 考えろ。




>まことさん
>説明のやりなおし

 そうやって書けば、わかるように書けるのに、なぜ書けないかなー。
 ケツを叩けばできるというのは、その能力はあるということ。
 でも叩かれないとやれないっていうのは、どういうことなのだろう。

 書き直してきたら、わかりました。
 ようするに、実際に30センチ高い視野を経験して、それを絵コンテで再現してみようとすると、高いところから見ていたときの限定視野をサクっと超越しちゃって、見えていないはずの顔のアップなんかを「視て」しまって、すぐにおかしなことになってしまう。
 それを自分で激しく自覚した。
 ――てなことなわけですね。

 で、その原因について。
 マンガで育ったからそうなる――というのは間違い。
 さらに責任転嫁は筋違い。

 マンガというメディアは、目で見ることができて、大変「わかりやすい」モノですので、視点がバシバシ飛んでいても、読者がわりとついていけるものです。
 それでも限度と制約はあるけど。
 「同時刻、別の場所、別の人物」に移るときにはページ境界で切り替えるとか。「別の時間」に変わるときには、3コマ費やして5W1Hを書くための無駄な捨てコマが必要となるとか。

 マンガや映画やドラマといった、視覚に訴えるメディアのほうが、視点のぶっ飛びに強いというだけのこと。
 理由はふたつ。
 飛んでいても読者がついてきやすいということが、まずひとつ。
 もうひとつは、書いている側(作者)が、視点のぶっ飛びをチェックしやすいということ。

 でもぶっ飛び過ぎればやはり酔ってしまうし、わけわかんなくなってくる。そこは小説と同じこと。
 視点ワープ現象の本質的な原因は他にあります。

 そもそも人間の頭の中に流れている「思考」ってものが、そんなふうに、飛び飛びで散漫なものだからなのですね。
 支離滅裂にワープしまくっている。
 なにかに注意を惹かれると、それまでやっていたこともすっぱり忘れて、ひとつのことばかりで埋め尽くされてしまう。散漫で注意力のカケラもなく、その場かぎりの思いつきと興味とでフラフラとさまよい続ける道筋が、人が「思考」と呼んでいるものの正体ね。

 まことさんふうに言うと、こういうのを、「しっちゃかめっちゃか」とか言うんだっけか。心配しなくとも、それは人間のフツウです。誰でも頭の中はそんなもん。

 分室では、こういうのは「夢想」と呼んで、本物の「思考」と区別していますけど。
 しかし一般的に「考える」ということは、上記のように散漫に注意をふらふらさせることをいうわけです。

 たとえ頭上視点から眺めていたとしても、表情が気になってしまったら、そのことで頭が埋め尽くされてしまって、顔のことばかり書いてしまう。

 そうやって、思いつくまま書いていったとします。
 ある場面において、ある体験をした、ある人物の心の動きを書くときに、そうしてふらふらと散漫に主人公の関心事を書き記してゆくことは、リアルといえば、たしかにリアルなのかもしれませんが……。
 しかしなにも加えない生のままの体験記だと、それはまことさんの「リアル」であって、他の人の「リアル」にはならないものなのですね。

 関心事が気ままに飛び移ってゆくときには、なんの法則もないわけです。その時々の偶然の作用によって、なにを見るか、どう感じるかなんてことは、ころころと変化していってしまう。

 同じ自分自身が読んでいてさえ、時間を置いて見てみたときには、書かれてある関心事の順番や内容についていけなかったりします。経験あるはずですけど。自分でも酔うことがあるはず。
 書いた時の関心事と、読んだときの関心事とは、順番も構成も変わってくるからです。

 「日記」なんてものを付けていた(いる)人には、経験のあることだろうけど――。
 ある日の日記に、なにかを書き記してあるのだけど、いったいなにについて書いてあるのか、あとで読み返してもさっぱりわからない、なんてことが起きるはず。
 その日、なにか大感激したとか、なにか大落胆したらしいことはわかっても、それを書いたときの心境や思考のプロセスなんかは、ぜんぜん戻ってこない。

 本人の書いたものでさえ、「生」のまま書いてあると、そんなもんなわけです。
 ましてや、他人が読んだときには、もっとわけがわからないわけですね。

 脳内でとめどなく移り変わるモノを、そのまま書き記していったのでは、誰の思考をどう記述していったところで、狂人の妄想日記にしかならんわけです。
 狂人ってのは、まあ、言いかたが悪いですけど。
 しかしある人間の思考や関心の道筋を、別の人間から眺めることができたなら、よほど波長の合う希なケースを除いて、「こいつ狂ってる」と思われるのがオチなわけですね。

 生のまま書いたのではダメ。
 いちど、一般的なものに翻訳してから渡さないと、相手は受け取れません。

 だからこそ、「伝える」なんていうことに、「プロ」が存在したりするわけです。
 なんの工夫も技術もなしには、伝わらないから。

 文筆業の一種に「ライター」という職業があります。それだけで食べてゆくことのできる、れっきとした職業のひとつです。
 なにをする仕事かといえば、ただ単に「説明して伝える」だけのこと。

 ある人間の知っている事項を、他の大勢に伝わるカタチに翻訳して、文章として書くということが、その仕事内容。
 どうすれば大勢に伝わるのかというと、筋道立てて説明する、という、ただ一点につきます。筋道立てて説明するという、そんなことが人間は普通できないんです。だから人にものを説明する能力というのは、職業として成立するわけです。

 ライターの場合には形を持たない「概念」の伝達ですけど。
 小説の場合に伝えるべきものは、風景だったり光景だったりしますよね。物語中のワンシーンなわけです。
 頭の中にある「概念」なんてものは、緒戦は言葉で記述可能なものでしかありませんから、筋道立てるだけで伝達できます。
 しかし小説の中のワンシーンってのは、そもそも、言葉で伝えることが不可能なものです。なんたって立体物ですし、映像ですし、匂いも味も、手触りだってありますし。
 五感に伝わるものを言葉で正確に表すことは、そもそも、不可能なんですね。
 ――が、しかし、不可能をやり遂げるから、小説家はそれでメシが食えるわけです。ライターよりも原稿料は高いです。最低10倍。ライターは原稿用紙1枚千円ですが、小説家は1枚1万円です。

 ――で。小説の場合。
 そして視覚に基づく「光景」を伝えようとする場合。
 大勢に伝えるための「一般的な手順」はなにかというと、固定されているカメラから写した客観映像を書いてゆくという方法なわけです。
 一定の方角を向いていて、ぐらぐら揺れたりしない。
 ある角度からの一定範囲を常に映していて、見えるところと見えないところが脈絡なく入れ替わったりしないもの。他人の狂った法則でポンポン飛んだりしないもの。

 視点を固定するということが、つまり、客観的にするということ。
 表情を見たくなっても動いていかない(いけない)から、客観的なわけです。

 読み手のほうは、その固定された視点で書かれたものを受け取ります。それを読んでゆくときに、自分なりの興味や性癖の傾向にしたがって、主観的な興味対象を自分で決めます。自分の好きなように文章からシーンを再現して、脳裏に映ったシーンの好きなところに注目して、自分なりの咀嚼のしかたで、理解してゆくわけです。

 何人かで同じ場所に立って、同じ景色を見ていたとします。
 もしくは何人かで同じテレビを見て、同じ番組を見ていたとします。
 そのときに、「見えているもの」は同じですよね。同じ光景であり、同じ映像であるはずです。
 しかし「見ているもの」のほうは、違うわけです。
 「犬」ばかり見ている人もいるし、お姉さんの脚に大注目している人もいるわけです。または男性タレントを見ていたかもしれません。

 犬を見たいところなのに、男性タレントのほうにぐいと首をねじ向けられたら、首の筋を違えてしまいます。これが前にも書いた、他人の法則で見るものを決められてしまうという現象。
 まことさんのいまの小説文章。

 視点を固定してあれば、表情が見えないときには、表情は書けないわけです。
 まことさんとしては、そのとき表情を見たくて焦れてしまうかもしれませんが、それは読者も同じこと。

 自分の心の中だけで動かしている夢想なら、好きな角度で好きなものを、好きときに好きなだけ思い描いていればいいわけですけど。
 カタチにして取り出して、人に見せようとしているものである以上、他人との共通ルールに準じないとなりません。我慢しなければならないときもある。

 見たい気持ちにさせておいて、しかしすぐには見させない。フラストレーションを溜めて焦らしまくってから、こってりと、たっぷりと、書いてゆくとか。――そういう視線誘導のテクニックもありますけど。
 そういうのは上級テクニックです。
 まずは視点をぐらつかせずに書けるようにならないと。


 要約すると。
 そもそも人間の思考ってのはハチャメチャなのだから、そのまま素で書いたのではダメ。自分の興味の飛び移りかたに支配されず、一点に据えたカメラから映すかのごとく冷徹に書いていって、ようやく他人が読んでわかるものとなる。

 ちなみにこれは視点が得意な人用のアドバイス。まことさんは、たぶん得意なほう。普通は頭の中で勝手に角度が変わったりしないもの。そもそも角度を変えてみることができないもの。

 視点が本当に苦手な人向けのアドバイスとしては、これとまったく正反対となる。偏狭な主観フィルターをかませて物を見させろ」というものになる。視点をブレさせるな、とかいう以前に、まず空想世界の「その場」に入り込ませて、物を見させる体験をさせなきゃならない。
 2号がそんなんだったよなぁ。
 脳内に空想で作りあげた「雑踏」に入り込むのに、だいぶ苦労していたようだ。

 頭の中の空想世界で一人遊びするのが日常になってる人は、「世界」に入り込むことは天然でできています。あと必要なのは、空想自体の強度を増していって、手触りさえ感じられるほどに練り上げることや、他人に伝えるための技術を得ること。





>サカモトさん

 ジムに通うのは、なんの義務もないことなので、間を開けてしまってすいません、てのはナンセンスな挨拶なのですけど。
 練習したけりゃ、ジムに来て設備を使えばいいのだし。
 練習したくなかったら、来なけりゃいいのだし。
 月謝だけ払って練習しに来ない奇特な人がいたところで、ジムにとっては有り難いだけで、べつに謝ってもらうようなことでもありませんが。
 月謝を滞らせていたなら、すいません、てのはあるかもしれないけど。
 ここは月謝も取っていないので、もうそれこそ本当に、なんのしがらみもありゃしません。



>>以前書いたモノのなかで、キャラクターの気持ちを無視して都合よく動かしてしまったような(汗)
>>読み手からは、かなりおかしなキャラクターに映ったんでしょう。

 その場合、読者の目からは、「おかしなキャラ」として映っていたのではなくて、「単なるコマ」として映っていたはずです。
 おかしいとか、おかしくないとか、そんな論点が出てくる以前に、そもそもキャラとして見えてない。
 顔写真と名前のついた一個のコマね。キャラなんていう上等なものじゃない。

 キャラを殺すのは簡単なんです。作者が動かしてやるだけ。
 そして一度死んだキャラは、その話の中で、もう生き返りません。



>>昔の自分思い出しながら書いてたんで、挙動不審で注意散漫な人を出したつもりだったんですが(汗)

 それは挙動不審で注意散漫な人なのでは?
 無口の人を書こうとすると、なぜ、そっちにズレます?


>>ただ、無口な人というのは外に言葉として意志を出さない分、自分の中にイロイロなモノをため込んでいると思います。

 それは無口なのではなく、ただ話すのが苦手な人では?
 話したいけど、話せないでいるから、イロイロと溜めこまれてしまうわけですよね。
 無口というのは、言葉では話したくないから、話さずにいても溜めこまれることもないですけど。

 ちなみに「無口なシンデレラ」には、ひとつ仕掛けがしてありまして……。
 「溜めこんでいた人」のタイプでは、王子が惚れることはないので、自動的にボール球となります。それは美徳にならないものなので。
 本物の無口にしないと王子は惚れてくれません。
 シンデレラのその属性が「美徳」であるからこそ、王子は惚れるわけですから。

 「無口」というのは、美徳の一種ということで広く認識されています。
 外国人の規範では美徳とならないことも多いですが、日本人は無口を美徳とする少数派の民族ですので。





>小説の中での時間の流れ

>> キャラクターのしゃべったセリフがきて、次にキャラクターの行動の解説がきて。
>> 「しゃべったセリフ」の次に書かれた「行動の解説」は、必ず過去形という風に覚えればいいのでしょうか。

 小説の文章では、一行単位で確実に時間が経過してゆくもの。それが共通ルールってもの。

 現実世界では、時間を止めたいと思ったって、止まってはくれない。
 仕事が山積みなときとか、締め切りが迫ってきているときとか、出社したくないときとか。どんなときでも、時間は冷酷に、一秒一秒、流れていってしまうもの。

 それが現実世界のルール。
 現実世界を写しとった虚構の世界でも、もちろん、同じルールが適用されている。
 いわく――、「時間は止まらない」。

 たとえばマンガのなかでは、「コマ」単位で時間が流れている。
 ある1コマのなかにあるのは、同一の時刻の出来事。そしてコマが変われば、時間が流れたことになる。コマが変わっているのに、同じ時刻の出来事が描かれていたら、それはおかしいし、そんなマンガはない。
 また日本のマンガの場合には、コマは右から左に、そして上段から下段へと進む。その方向で時間が流れてゆく。

 そういう「約束事」があるわけだ。
 誰が決めたわけでもない。皆がそうやっているから、慣例的に、そう決まっているだけ。
 国が違えば、左から右にマンガを読む。現にアメリカでは、日本のマンガは逆版にして、左右反転させて出版されている。
 ふだん読むときには意識しないものだけど、読み手も書き手も、その「約束事」に従って読み書きしている。

 読む方向のほかにも、色々と約束事はある。
 フキダシには発言者を示す方向に尾っぽがついているから、そっちの方角に書かれている人物がその台詞を喋った当人であるとか。同じコマの中にフキダシが二つあったら、右のフキダシのほうが最初に発言された台詞であるとか。
 また登場人物の額に「青筋の血管」を表したマークが書かれていたら、その人物が怒っていることを示しているとか。顔に縦線が入っていたら青くなっているとか。涙滴型のマークが顔の横に流れていたらシラけた顔をしているとか。

 ふだん意識していなくても、多くの「約束事」を知っていないとマンガは読めない。
 そして読み手は意識しなくていいけど、書き手は意識していなきゃならない。

 小説にもそういった暗黙のうちの「お約束」は山ほどある。
 そのひとつが、「段落が移ったら時間が過ぎている」というもの。
 小説では、漫画における「コマ」のかわりに、段落単位で時間経過が発生するわけだな。

・台詞。
・台詞に関わる補足説明。

 ――これでもう2段落を費やしている。
 よって段落が違う以上、そこには時間経過が生じているのだから、補足説明のほうでは、「過去に起きた出来事」の説明になっていないとならない。

 なんつーか、小説の読者をやってるだけで知ってるはずのそんな「お約束」。
 知らないっていうのが、ややアンビリーバボー。
 サカモトさん、読書量が足りていないんじゃないですか?

 サカモトさんとか、そのへんの「約束事」に無頓着な人は、「この行とこの行とは同じ時間だも〜ん」と、台詞とその直後に置いた行動解説文とを、作者の勝手でひとまとめにしてしまっているわけね。その2行において時間経過が「ない」ものとしていたりする。
 だが「サカモトルール」ではそうなっているなんてことは、読者は知る由もない。
 「ここんとこの2行は同時刻ね」ってのは、サカモトさんの「俺ルール」であって、日本小説に共通した暗黙の約束事ではないから。

 書き手と読み手とが取り交わしている「約束事」にあるのは、「段落が違ったら違う時刻の出来事」とあるだけだ。

 もっと厳密に言うなら、同じ段落内でも、文章の前のほうに出てきたことは前に起きたことであり、後のほうにあることは後に起きたことであり――となるのだが。
 まずは段落単位の時間経過が身に付かないことには、それより細かな区別を付けるのは無理だろう。
 長い段落を使わないようにして、一行一段落という細切れで書きながら、直してゆくかしかない。

 あと――。
 そもそも会話の補足説明って、必要なものなのかな?
 「川蝉は気の抜けた返事を返す」ってあるけど、これ、気の抜けた返事を返していることが、台詞だけでは充分に(ていうか全然)伝わらないから、補足説明を入れてるわけだよね。
 いまの台詞は気の抜けた口調ですので、みなさん、そのように読み取ってくださいねー。
 ――とか。そんなふうに、読者に「お願い」しちゃっていることになる。

 台詞だけでバッチリ「気の抜けた感じ」が伝わるようなものを書けているなら、こんな情けない台詞説明やら、情けないお願いやらはしなくて済むわけだ。


 「必死に口を動かす宇佐美」とか。
 「気の抜けた返事を返す」とか。

 きついことを言ってしまうと、こーゆーものを書いてしまうのは、本来、小説ではありません。

 通常、1回出てきただけで、読み捨て対象となる禁止ワードです。

 バックれずに練習を続けていれば、「描写」という話題で、そのうちやることになると思いますが。

 「必死に口を動かす」と文章で書いてしまうかわりに、必死に口を動かしている感じが伝わるような台詞を、そこに書くべきだし。(これは台詞の内容だけで可能なこと)
 「気の抜けた返事を返す」と文章で書いてしまうかわりに、なんとも気の抜けた感じに発言させるべきだし。(これは台詞の内容のみでは不可能だが、タイミングや文章量の対比などを使って可能なこと)


 で、サカモトさんの場合、細かいことはあんま言わないので、とにかくどんどん1000字を書いてくること。

 2号の場合、サカモトさんと同じぐらい酷いところからスタートして、100本こなしたら、すこしはマトモになってきましたので、同程度の練習効果が現れるとすると、同じように100本ほど必要なわけですが。
 週に1本きりでは、2年ほど掛かる計算です。

 小説文章として1000字を書くのと平行して、小説文章は書かずに構図だけで済ませられるシンデレラ迷宮の数もこなすこと。
 1本ずつでなくて、数本単位でやらなきゃ。
 実際に文章を書くのではなく、ネタを考えるだけなのだから、1000字課題よりはるかに楽なはずですが。

 1000字のほうのお題はべつになんでもいいわけですが、なにかあったほうがやりやすいなら、「無口な妹」ってことで。そのさらに次は「無口なクラスメート」で。もうひとつ先は、「無口なお目付役」で。




>体言と用言

 体言と用言というのは、文法用語。
 ようするに「名詞」と「動詞の類」のこと。

 なにがどうなったとしても、語尾が変わらない言葉ってありますよね。活用しない、と文法用語で言いますけど。
 それが名詞。そして「体言」というもの。

 体言止めという言葉があります。

 なみなみと湛えられた水。
 立ちつくす悟郎。

 ――と。
 こんな感じ。名詞で終わっている文章。それが体言止め。←この3文も体言止め。

 体言止めの文章は、なんだかカッコよく目に映ったりしますけど、それは気のせいです。読みにくくなるわ、リズムは壊すわ、悪いことばかりでいいことはなにひとつありません。
 初心者が溺れていると、このジムでは速攻で張り倒されます。
 ちなみにまことさんは、すでに「体言止め禁止」です。

 他人へのレスは読まないのかなぁ。
 まことさんに言い渡した禁止条項を、サカモトさん宛で、もういちどまったく同じ内容で言い渡してあげないとだめでしょうか?
 自分に向けて直接言われたことでないと、しょせんは他人事であって、まったく身に染みないというのは人間の性質なので、しょうがないっていえば、しょうがないんですけど。

 ということで――。
 いまどんな禁止条項が課せられているのか、まことさんの口から、サカモトさんに教えてあげてください。
 それぞれの項目が禁止されるのはなぜか、なぜ禁止して文章を書く練習が必要なのか。その親切な解説も忘れずに。(ぼかぁ教えてないので、そこは自分で考えてください。まことさん)



>シンデレラ迷宮
>サカモト1

 管理の都合上、通し番号を忘れずに。

 ボツ。
 これは「孤立してるシンデレラ」です。
 孤立しているせいで目立っているわけですけど。だから王子が近づいてくるというところが、なんとも強引すぎ。
 さらに王子が近づいてきただけで、見初められてもいないし、惚れられてもいない。好意を持たれてさえいない。
 惚れさせるところまで話を進行させなきゃならんのですが。

 話になりません。
 あ、いや――、「話しになりません」と書くべきかな。この場合には。


 攻略のヒントとしては、無口を出せばいいってもんじゃないのですね。
 無口を出すのはあたりまえ。無口を目立たせて、印象づけさせなければいけません。
 まず王子に対して。そしてもちろん「読者」に対しても。

 王子がシンデレラの無口という美徳ゆえに惚れてしまって、読者のほうにも「ああシンデレラって無口だな〜」とハッキリ伝わったそこが、ストライクの取れる位置。
 ホームベース1枚分の幅っていうのは、すごく狭いものなんです。そんな中にも、内角外角、高め低め、ど真ん中と、9種類のゾーンがあって、そのぐらいは投げ分けられるのが専業投手というもの。
 さらにプロの一流レベルでは、ボール半個分で出し入れ自在となるわけです。
 野球に詳しくないと、意味不明かもしれませんが。

 ボール半個分のコントロールだとか、9種類のゾーンの投げわけだとか、そーゆーことまでは言いませんが、せめてストライクゾーンの「どこか」には、十中八九投げ込めるようでないと……。バッターをフォアボールで歩かせてばかりで、ゲームにもなりゃしませんって。
 つまり投げても投げても入りそうにない、という現在の技量は、リトルリーグ以下、草野球のオッちゃん以下、てことです。


書き忘れ
No.8815 投稿日 2004年12月15日(水)09時27分 投稿者
新木 伸
>キャラを降ろすということ

>>しかも、キャラクターから詳細を直に聞けるということは既にキャラが出来上がった状態で降りてくるわけですか。なんか、次元が違いすぎてて想像がつきません。

 「降ろす」と書くから、理解の妨げとなるのかな。
 では「呼んでくる」と書いてみましょう。

 サカモトさん、家族いますよね。
 家族のプロフィールとか……。なにが好きだとか、若い頃どういう経験をしたかとか、高校の時にどんな部活に入っていたかとか、サカモトさんの知らないことも多いですよね。
 でも「呼んで」きて、本人に直接聞けば、すべて判明しますよね?

 たとえば僕が、サカモトさんのお父さんの過去について詮索したいと言ったら、仲介役に立って、聞き出すことも可能ですよね。
 お父さんの生きてきた道筋は、記憶が確かなかぎりは矛盾のないものとなるでしょうし、お父さんの人格ってものは、人間らしい矛盾を含んだ形で、確かにそこにありますよね。
 聞き出した情報の断片なんてものからも、その人物の人となりなんてものは、自然とにじんでくるわけです。サカモトさんのお父さんが、誠実な人か怠け者か、それはわかりませんが、どんな人柄であっても、聞いてゆくうちに判明するでしょう。

 そういうのと、同じこと。

 わからないことがあったら、キャラに聞いてみればいいわけです。呼んできて。直接。もう本人に対して。
 大抵のことは教えてくれます。
 しかし、「初恋の人の名前は?」とか、「自慰行為は週何回?」なんて質問には、性格によって、答えてくれないこともあります。平然と答えてくるキャラもいますけど。
 また「小学一年生の時の先生の下の名前はなんだっけ?」なんて質問は、まず覚えてないので、普通は答えられません。なぜか覚えていて、答えてくるキャラもいますけど。

 そうして、「降ろす」を「呼ぶ」に替えて、「キャラ」を「家族」と言い換えてみると……。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 家族って本当に呼べるモンなんですね。
 いつかサカモトも家族を持ってみたいです。
 でも、自然に呼んでこれるというのは、
 常に家の中に家族のストックを持たれているからなのでしょうか?
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 サカモトさんは、こうしたことを僕に訊いていることになるわけです。
 さて、どうやったら、伝わるものやら……。

 「家族のストック」って言われても……。ねぇ。変ですよね。質問自体が。そう思いません?
 家族という存在が、呼べば隣に来てくれて、質問すれば答えてくれるのだということを。それが自然なのだということを、どう説明したらいいものか……。

 設定を作ってみたり、癖や好みや価値観を決めていったり、過去史を構築してそこから導き出される性格を推測してみたり――と、そういうものが、通常の人物造形だと思うのですけど。
 そういうことに僕はまったく乗り気でないし、その種のノウハウで教えられることはなにも持っていないと、常々、そう言っています。

 実際に対話可能な現実の「家族」を持っているサカモトさんならわかるでしょうけど。そうやって自分で作った家族ってのは、違うものですよね。「家族」ってな、そういうもんじゃないですよね。
 すでに家の中に存在してるもんだし。
 親戚の子を預かることになったとか、ホームステイでアメリカ娘を居候させることになったとか、増えることはあるだろうけど、そうした場合でも、「作って」増やすものではないですよね。
 履歴も人格も備えた一個の人間が、ある日突然、家の中の一部屋に棲みついて、生活を共にしはじめるわけです。

 んで、新たに「家族」の一員となったそのアメリカ娘からは、アメリカという国のことを、色々と聞けるわけです。
 そうしたことは、なんら不思議なことでもない。


自主課題の提出
No.8816 投稿日 2004年12月15日(水)13時12分 投稿者 まこと
「妹」を、頭上視点で書きました。
↓ここにあります。
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1165&e=res&lp=1146&st=0

 視点の学習中です。
 ご指摘、よろしくおねがいします。

 新木さんが、視点のことで書きこみしてくれてますね。うう、読んでから提出にしたい。けど、時間がない。
 提出します。

 実家でインターネットをすることも、あきらめることになりまして。
 でも、まあ、なんとか、なるでしょう。

 次回提出するのは、身長差カップルの、「話」です。

15分
まこと


月白と申します
No.8817 投稿日 2004年12月15日(水)14時37分 投稿者 月白
 ごぶさたしております。月白です。


 今年の9月頃、分室に参加させていただきました。都合がつきましたので、また1週間ほど練習に通わさせていただきます。
 主に文章面の訓練、というか、欠点短所の認識を行いたいと思っております。


 といっても、覚えていない方が多いと思いますので、もう一度自己紹介させていただきます。


 月白と申します。作家志望、というより、自分の物語を読ませたくて本にしたくて、7年ほど投稿生活をおくっています。今まで書いた作品は、掌編5本、短編1本、長編12本程度。応募した作品は、残念ながら全て一次選考落ちしています。
 34歳。男。独身。オタク。分室は、2年ほど前からROMさせていただいております。趣味は、エロゲーとか好きです――って書いていて、ちょっぴり哀しいものがありますが。社会的には、まあ、ダメ人間です。


 それで、前に書いた
「早瀬と雪」
 リライトバージョンです。

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1166&e=res&lp=1115&st=0


 2号さんは、感想指摘をくれること。
 僕があれだけメールで感想指摘をしたので、そのお返し、ください。


 他の方々も、感想指摘をくださると、とても嬉しいです。わがままで傍若無人なお願いですが、くださると、嬉しいです。嬉しいです。


 分室の参加者のみなさま、ROMのみなさま、短い期間ですがよろしくお願いいたします。



>サカモトさん #8812
No.8818 投稿日 2004年12月15日(水)23時50分 投稿者
とんびの羽根

>>無口な人というのは基本的に話すのが嫌いな人だと思います。だから話さずにすむところは、ゼスチャーで返すことが多いという事でいいんでしょうか。

 話すのがきらいというのとは、ニュアンスがちがいます。無口の人の場合あくまでも必要なことだけが伝われば充分ということでしょう。
 身ぶり、目の動き、手招きといった非言語表現は、伝わる相手には言葉以上に伝わる、より誤解されることなく伝わる可能性が高いのです。
 無口の人は、普通の人より誤解を恐れる度合いが強いんじゃないでしょうか。逆におしゃべりな人はしゃべれば誤解はつきもの、誤解されればさらにしゃべればといというひとが多いです。

>>ただ、無口な人というのは外に言葉として意志を出さない分、自分の中にイロイロなモノをため込んでいると思います。
>>ですので、自分の好きな事、もしくは得意な話題になってくると人が変わったようにしゃべりだすと思いますし、自・他共にそういう人が多かったです。
>>ですので、最後の部分だけはやはり饒舌になって喋り出すのが自然だと思います。

 これはすごく無理がありますね。

 ひとつめ、無口でも意思は伝わります。そして無口でちゃんと意思が伝わる相手が近くにいる状況は、いろいろと口にしないと伝わらない関係よりはるかに心地良いものです。
 自分の意志によって必要最小限のことを口に出すということと、うまく話せないために自分の意思を他人に伝えられないということとは別なのです。
 無口だからいろいろため込んでいるというのは偏見ぽいです。

 ふたつめ、いろいろなものをため込んでいるのなら、いろいろなことを話したいはずです。好きなこと、得意なことを話すということと、いろいろとため込んでいることとは直接関係がありません。

 みっつめ、人が変わったようにしゃべるひとは普段自分の得意なこと好きなことをうまく伝えられずにいる人です。こういうひとは口べたなひとに多いのではないでしょうか。無口と言うよりは口べた。あるいは無口の一形態としての口べた。
 口べたの人は常に無口でしょうか。実はそうでもありません。他人の話を全く聞かないで自分のことばかり話している人も、話題に興味が持てなくて、ただ相手の話に合わせているだけのひとも口べたなひとです。相手に自分の話をまともに聞いてもらっていない人は、自分を理解されていないと感じているので、ひとたび自分がしたい話が許される状況になると、非常に熱弁を振るいます。普段無口な人だけが急に饒舌になるわけではないんです。無口の特性ではないので、無口の描写に使うとちょっとピントがはずれた感じです。
 ひょっとしてサカモトさんが描きたいのは口べたのほうなんでしょうか。

 よっつめ、無口な人が突然話をしたくてたまらなくなるとして、それなりの状況変化、人間関係の変化とか必要です。いくら好きな話題になったからといって、それまで緊張した関係にあるひとと急に話ができるようになるものではありません。たとえばアルコール、たとえば旅先、たとえばチームでの勝利、たとえば上下関係からタメ口関係、たとえば片思いから恋人関係への変化があるはずです。
 さっきまで意識散漫あるいは過度の緊張による萎縮といった状態にあった新人君が突然得意系に話をふられただけで饒舌に豹変、ありえないです。いやまああるかもしれませんけど無茶苦茶に不自然です。人格壊れてます。すくなくとも他人に理解不能な「おたく」の描写をしたいのでなければ、同じ段落の中にいれるべきではないです。
 まず必要なことしかしゃべらない描写を一段落ですませ、状況の変化をきっちり一段落つくり、そのうえで読者に主人公がしゃべる必然性を納得させて、やっと饒舌の場面に移ることができるのではないでしょうか。


視点強化週間かい
No.8819 投稿日 2004年12月16日(木)01時07分 投稿者
新木 伸
 ギブ&テイクのうち、テイクをまったく要求しない家主のジムで、堂々と見返りを要求するとは、いい根性だなぁ。月白さん。

 まあ2号との個人的な問題のようなので、僕的にはノーコメント。
 たいていの場合、本人が「あれほど〜」とか思いこむようなことって、じつはたいしたこともなくって、実際には、ほんのちょっぴりだったりするものだけど。
 んで、何千枚くらい、指摘してあげたん?




>月白さん

 欠点の認識をしたいということですけど。
 もっと詳しく。

 いまのままの説明量だと、ごろんと転がして見せて、「どうですか?」と訊いているようなもんですよ。
 どこを見て欲しいのか、もっと具体的に。

 練習ってのは――。
 なにをどうするつもりで行ったのか。その結果は出ているのか。――の、比較検討の繰り返しでなければ意味がありません。

 どこをどういうつもりでやっているのか、自分のほうから明かさなくては、その狙いが達成されているかどうかの判定もできません。役に立つ返事は返ってきませんよ。
 狙いも定めなくて、散漫な、単なる感想をもらったところで、しかたがないでしょう。




>まことさん
>「妹」 1000字課題 頭上視点 12/15 まこと 


>> 深夜のキッチンから、物音がした。幸一は足をとめる。

 どこで音を聞いたのか。立ち止まったのはどこなのか?
 まず位置や配置がよくわからない。

 また「幸一は〜」と書くと、もうそれだけで、視点が幸一本人の内部にあることが確定してしまう。幸一自身に行動するつもりがあって、そして行った行動の結果が書かれている、そんな意味合いに読めるということ。
 「幸一が足を止めた」のではなくて、「幸一の足が止まった」んだよね。
 この違い、わかるだろうか?

 文の主語が「幸一」にあるか、「幸一の足」にあるかの違いだが。

 外から見ていてわかることってのは、幸一が足を止めたのかどうかではなくて、音がして、その直後に幸一の足が止まったということだけ。
 事実というのは、ただそれだけ。
 音はしたけど、幸一がその音を聞いて認識していていたのか、足は止めたけど、それは音が理由であったのか、外から見ているかぎりでは、そのあたりはわかるはずがないのだな。
 ある視点から見たとき、わかるはずのないことを、書いてしまってはいけない。理由もなく決めつけてもいけない。


>>「久美ちゃん?」
>> 冷蔵庫からもれる明かりに、髪の長い、女の子のうしろ姿が、うかびあがっている。パッとふり返った。

 冷蔵庫の庫内灯だけを灯りとした光景にしては、変。
 暗い中なのに、いろいろなものが見えてしまいすぎ。まるで暗闇を見通す透視能力があるかのよう。
 かなり変。
 真っ暗な部屋のなかで、冷蔵庫の庫内灯だけをつけた状態で、実際に眺めてみたのかな?
 もっと暗い中での見えかたというのがあるはずだけど。

 あと冷蔵庫の中ってのは、からっぽならわりと明るいけど、ぎっしり満載になっていると暗くなってしまうもんだ。
 この家庭の冷蔵庫の中には、いまなにが入っているのだろうか? そういうこともしっかりと考えて、決めておかなきゃいかんよ。ハムは何枚? 卵は牛乳はマーガリンは? 夕飯の残りは入っている?
 冷蔵庫の中身ってのは、家族構成にもよる。管理者である主婦の性格にもよる。
 なんでも買い込んで、溜めこんで、腐らせて捨ててしまうズボラ主婦もいるだろう。倹約家の奥さんがいるなら、家族4人構成でも、常にスカスカだろう。
 そういえば二人だけを残して、両親は旅行に出ているのだっけ。なら母親は食材を大量に買い込んであるはずだ。冷蔵庫の中身は「ギッシリ」で決まりだな。

 ほら、やっぱ、冷蔵庫からの灯りは暗いはずだ。
 変だよ。やっぱ。

 また灯りは彼女の体の向こう側にあるのだから、背中やら髪やらは見えやしない。
 よって「うしろ姿」って言葉も使えない。「うしろ姿」という言葉は、後ろから見えるもののアレコレを総じる言葉だから。それらが見えないはずなのに、うしろ姿という言葉だけを使うことはできない。

 またジャケットを着ているのに、「長い髪の毛」ってのは、視認できないはず。
 髪を上に出しているのか、下にしまっているのか、いまどちらの状態になっているのかにもよるのだけど……。
 わかるように書いてくれよな〜、とか思いつつ、推測してみる。ちょっと羽織っただけなら、髪は外に出さないかも。でも邪魔かな。やっぱ背に出すかな。

 ところでこの女の子、ロングヘアのようだけど……。
 パジャマを着ているということは、もう寝る準備に入っているわけだけど……。長い髪をそのままにして寝るわけ? どうやって寝てるの?
 僕自身も、腰までのロングヘアにしていた時代もあったけど、髪をそのままにしては寝れなかったなぁ。首に絡むわ、背中の下敷きになると痛いわで。
 これは自分の寝相が悪いからだけど。
 あと、大切なこと。いまこの女の子はノーブラでしょうか?
 そこ肝心。言動や仕草に影響が出てくるもんで。


>>「幸一さん。じゃなかった、お兄さんだった」
>> ぺろっと舌をだしてみせた。

 「舌をだしてみせた」が、久美の行動を表している文章になってしまっている。
 主語はここでは省略されているが、補完してみると、「久美は〜舌を出してみせた」という形の文章になっているはずなので。


 さて――。
 頭のあたりだけ。上記で指摘した問題点をクリアしつつ、他の縛りにもなるべく忠実に書いてみるか。
 複文禁止とか、視点をカッチリ固めるとか、あえて壊すという行為を禁止項目にして書いてゆくと、面白みに欠けてしまうから、あまり楽しくはないんだけど。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 キッチンのほうから物音がした。幸一の足は廊下で止まった。深夜のキッチンを覗きこむ。
 暗闇の中に、声だけを送る。
「久美ちゃん?」
 冷蔵庫の前に立つ少女が、身じろぎで返してくる。
 庫内から小さな灯りが漏れだして、細いカラダの輪郭をなぞりあげる。手足にやや余るパジャマの上に、ジャケットが被さっている。丸めた背を流れる黒髪から、一筋ほど、外に向けて毛先がハネ出している。
「あ。幸一さん。じゃなくって。お兄さん」
 ぺろっと舌が出た。
「いいよ、どっちでも。好きに呼んでよ。――僕は、久美ちゃんって呼ぶけどね」
 幸一の手は壁のスイッチを探っていた。パチンと音が響いて、部屋のなかが急に明るくなる。
「眠れない? 心細い?」
「ううん」
 久美の首がふるふると振られる。その目はぎゅっと閉じあわされていた。
「ああ。ごめん。まぶしかったかな」
「ううん。……お兄さん、が、いるから」
 閉じられていた目がうっすらと開いて、微笑みの形になった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 途中だけど、こんなところまで。
 どちらかの視点に踏み込んでいいなら、もっと面白くなるんだがなぁ〜。
 たとえば久美の背中を見かけた瞬間の、幸一のぎょっとした感じだとか。
 夜、暗い中で、昨日今日家族になったばかりの人間の背中を見かけたのなら、まず見覚えがなくてギョッとするはずだ。それが細っこい女の子だと気づいたときに、ほっとしたり、反動で妹が余計に可愛く見えたり、いろいろとあるけど。
 この視点ではそーゆーのは書けない。

 あと久美がじつは幸一の話を聞いちゃいねぇ、ってことも視点に入らないと書けない。


奇妙なものたちにこそ幸あれ
No.8820 投稿日 2004年12月16日(木)01時26分 投稿者 弟切 千隼
 題名は、イスラム教の創始者ムハンマドの言葉だそうです。
 ムハンマドが教えを説き始めた頃には、「ただのアブない人」――もっと今風の言葉で言えば「電波系」――と見られ、迫害されたといいます。そんな彼ゆえに、こういう言葉が出たのでしょうね。



>誤字
>立ちっ放し

 なぜ、このような誤字が出たのか報告します。

 まず、辞書を引いてみました。
 といっても、「たちっぱなし」という単語は辞書に載っていません。これは「立つ」と「っぱなし」との合成です。

「立つ」は、普通の動詞ですね。「っぱなし」のほうは、他の語の後ろに付く接尾語です。本来は「……はなし」だったものが、音便で「……っぱなし」になりました。
「はなし」で辞書を引いてみたところ、以下のとおりでした。


―――――――――――――――――――――――――――――
はなし [0] 【放し】
(1)放すこと。他の語の下に付いて複合語をつくる。「手―」「野―」
(2)多く「…っぱなし」の形で,動詞の連用形に付いて,そのままにしてほうっておく意を表す。「水を出しっ―にする」「言いっ―に終わる」「放りっ―」「置きっ―」
―――――――――――――――――――――――――――――
『大辞林』より


―――――――――――――――――――――――――――――
はなし【放し】
接尾 (多く「…っぱなし」の形で) 動詞の連用形に続け、その事をしたままで捨てておく意や、その状態が続く意を表す。「やりっぱなし」「あけっぱなし」「勝ちっぱなし」
―――――――――――――――――――――――――――――
『広辞苑』より


 接尾語の「……っぱなし」については、『広辞苑』のほうが詳しいですね。「……っぱなし」という語には、二つの意味があります。
 一つは、「ある状態のままに放っておく」という意味です。もう一つは、「ある状態がずっと続く」という意味です。


「放」という漢字は、訓読みすれば「放る=ほうる」または「放す=はなす」ですね。「放」という漢字には、「何かを放置する」という意味があるわけです。

「……っぱなし」という接尾語を「……っ放し」と漢字表記すれば、漢字の意味からして、「ある状態のままに放っておく」という意味になります。上記の一番目の意味ですね。

 上記の二番目の意味「ある状態がずっと続く」の場合は、「……っ放し」と漢字表記してはおかしいです。それでは意味が違ってしまいます。


 弟切が使った「立ちっぱなし」は、二番目の「ある状態がずっと続く」という意味のほうでした。「立った状態がずっと続いている」ことですね。こちらの意味では、「……っ放し」という漢字表記を使っては誤字になります。


 例えば、自力で立てないものが「立った状態で放置されている」のなら、「立てられっ放し」という表現になるでしょう。こちらの意味なら、「……っ放し」という漢字表記を使うのが許されます。


 弟切は、「……っぱなし」という接尾語に対する分解能が足りませんでした。「ある状態のままに放っておく」と「ある状態がずっと続く」と、二つの意味を分離できていませんでした。
 そのために、「『……っぱなし』を漢字表記すれば『……っ放し』だよな」と、無頓着に書いてしまいました。



>自己課題「肺魚なボクら」考察

>> 主人公とヒロインの二人が、「周囲と合わない」というのは、生きかたの話をしているのか、単なる趣味の話であるのか、どっちなのだ?
  (中略)
>> 「肺魚スキー」という、人に言うと変に思われてしまうであろうマイナーな趣味を「たまたま」持っていた男女が出会って、スネに傷持つ身であることを理由に親密になってゆくという軽いハナシであるのか。
>>
>> 別々の生き様を持つ男女が、肺魚という接点で結びつき、激しく衝突もするが、やがて絆が発生してゆくという、そんな重たいハナシであるのか。
>>
>> この話がどっちであるのか、作者は掴んでおかなきゃならないだろうし、そろそろ決めなきゃならない頃合いだろうし。
(新木さんのNo.8814の書きこみより)

 確かに、このままではどっちつかずですね。考えます。


 もともと、この話は、読者層を絞った話を書こうとしたところから始まりました。たまたま弟切が選んだのが、「少数派の趣味を持った人々」、わかりやすく言えば「おたく」という読者層でした。
「おたく」の人たちに親近感を持ってもらえるように、主人公を「肺魚おたく」にしました。

 原点に戻って言えば、単なる趣味の話ということになりますね。軽いお話のほうです。


 しかし、「おたく」と呼ばれる人々には、一つ大きな特徴があります。それは、自分の存在価値を「『おたく』であることに置く」という特徴です。

「おたく」にとって、自分の趣味は、自分の人生のほぼすべてです。人生で使えるお金と時間と空間と手間とを、最優先で自分の趣味にかけています。
 そんな「おたく」にすれば、自分の趣味を否定されるのは、自分の人生を否定されるに等しいことです。「おたく」の場合、趣味と生き様とが直結します。


 こういう人を主人公にする場合は、どうしたらよいでしょう? まだ考えがまとまりません。もう少し考えます。


まことさん 主に頭上視点の感想
No.8821 投稿日 2004年12月16日(木)01時58分 投稿者
とんびの羽根
 視点はあまり自信がないので間違ってたら許してください。
>「妹」 1000字課題 頭上視点 12/15 まこと 
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1165&e=res&lp=1165&st=0
>>深夜のキッチンから

 「深夜のキッチン」という時と場所を示すト書きかタイトルならかまわないんですが、「から」がつくと「深夜の」はキッチンを形容していることになります。
 わたしとしてはキッチンの形容で深夜のというのは違和感があります。

>>幸一は足をとめる。

 幸一の頭上からは幸一の足を止めたのは見えません。

>>冷蔵庫からもれる明かりに、髪の長い、女の子のうしろ姿が、うかびあがっている。

 見下ろしているので後ろ姿は下に小さく見えます。浮かび上がってはいないと思います。もれる明かりの中でむしろ沈んでいるのでは。

>>パッとふり返った。

 まず驚いて、一瞬固まったりして、それから振り向いてくるのではないでしょうか。

>>「幸一さん。

 驚いている感じがないかな。

>>ぺろっと舌をだしてみせた。

 暗がりの中で、冷蔵庫の明かりを背にしているのでよく見えませんけど。ちらりと幸一に向けて舌を出しているらしい。

>>久美はほほえんだ。

 暗がりなんで表情もよくわからないですけど。

>>目鼻だちのくっきりした顔には、笑顔がよく似合った。

 暗い上に、それに上からなんで前髪がかかって高い鼻が出ているようだけど、目はわからないし、笑顔かもわかりません。

>>幸一をチラリと見た。

 幸一の方を伺っているようですね。ちらりと見たのか、じっと見てるのか、目をそらしているのかよくわかりません。

>>それから、なにげないしぐさで、パジャマのうえに着た、ジャケットの前をあわせる。

 落ち着いて行動しているようです。なにげないしぐさなのでしょうか。なにげなさを装ってるのでしょうか。判別できません。
 あれジャケットらしいものを着てますけど、パジャマだってなぜわかるのかな。

>>久美がパタンと冷蔵庫をしめると、まっくらになった。

 久美がしめたのか、それとも勝手にとじてしまったのか見えないのですけど。

>>みじかく声があがる。

 声、あがってます?前の方から聞こえたような。

>>スイッチを入れる音がして、

 音は横から聞こえてきました。前にいる久美さんではないですよね。暗いからわかんないけど。

>>部屋が明るくなった。幸一の手が、スイッチからはなれる。

 目がくらんでます。明るくなったなんてもんじゃなくて、まだ目が開けられないです。幸一の手なんて目が収まったらとっくにスイッチから離れてました。

>>ほそい指で、戸棚に手を伸ばした。テーブルにカップを用意する。それからくるりと背を向けた。きびきびした動きで、ガス台から、鍋を持って戻ってくる。

 一応句点はついてますけど、これ全部がひとつの複文に見えます。すべて主語を省略してますね。

>>幸一は、突っ立ったままだった。

 眼下にいるのはわかりますけど、突っ立ってるのは見えないですね。はっきり言ってあたまのてっぺんしか見えないし。

>>甘いであろうココアから、湯気がたっていた。

 甘そうなココアなんですよね。湯気が立ち上ってくるんですよね。


No.8822 削除ずみ

お疲れ様です。サカモトです。
No.8823 投稿日 2004年12月16日(木)03時34分 投稿者 サカモト

 1000字課題を提出します。


1169 1000字課題、12/16、No.2「寸止め」 サカモト
↓↓↓↓↓
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1169&e=res&lp=1169&st=0

 課題執筆時間:4時間

 格闘技の練習風景を書いてみたモノです。
 書きはじめが少し前ですので、頂いた注意は半分程度しか活かされていないと思います。
 
 頂いた注意は次回提出の「無口な妹」から、盛り込みます。
 
 あと、No.8822ですが
 間違えて、課題提出をしたため削除させて頂きました。
 頭が少し呆けています。
 すいませんでした。

 他のレスは長くなりそうなので、別に書き込みいたします。

所用時間:20分


注意ありがとうございます
No.8824 投稿日 2004年12月16日(木)03時54分 投稿者 サカモト

>新木さん

 誤字、失礼しました。
 サカモトのATOK(ATOK17)ではDELキーが使用できなかったので
 ATOKの辞書ユーティリティーから登録単語として
 「話し」を削除し「話」が変換候補のトップに出てくるようにしました。


>>なぜその字でなければならないのかということも、もちろん調べてくること。
 また誤用であった場合には、なぜ間違いであるのかとか、そのへんも調べた結果を説明すること。
 
 わかりました。

■「話し」→「話」については、「話し」が漢字スキーということをサカモトが知らなかったため不用意に使用してしまいました。
 漢和辞典で調べてみると「話」の訓読みが「はな-す、はなし」と明記されていて、「はな-し」とは書かれていません。他にも辞書で引くと「話し合う」→「話合う」、「話し相手」→「話相手」と、本来は「し」を抜いた使い方が正しいようです。
 『英語の話しかた』など、本のタイトルなどにも「話し」が常用されていることも多く、普段から見慣れている「話し」という単語が正しい使い方なのだろうと勘違いしていました。

 結局、普段「話し」と書いて「はなし」と読んでいる言葉は、本来「はなし-し」という読み方になってしまうので、日本語として間違っていることになります。


■「PSPと言って」の「言って」の部分ですが

--------------------------------------------------
●言って
「言う」よりもさらに動作性のなくなった用法。主に「…という」の形で用い、これから転じた「…っていう」「…って」の形も並び行われる。仮名で書くのが普通。
三省堂提供「大辞林 第二版」より
--------------------------------------------------

 というモノを見つけました。
 要するに、モノの説明をするときの「…という」の意味を持つ「言って」という言葉は、「いって」とひらがなで書くのが正しいようです。
 で、人に言葉をしゃべる時の「言って」「言った」などは漢字で書くようです。
 
 今回は間違って「言って」と書いてしまっているので、文として意味が通らないモノになっています。

 サカモトの勉強不足が顕著に出てしまった、2つの誤字でした。


 
>>ジムに通うのは、なんの義務もないことなので、間を開けてしまってすいません、てのはナンセンスな挨拶なのですけど。

 かなりトンチンカンな事を言っていたのですね。
 失礼しました。
 

>>顔写真と名前のついた一個のコマね。キャラなんていう上等なものじゃない。
 
 キャラにもなってなかったのですね。
 足りないモノが多すぎて、何からやっていけばいいのか途方に暮れます。
 弟切さんからリアルの人を登場人物として起用するというアドバイスも頂いていますので、ソレを守って書いていってみようと思います。


>>無口というのは、言葉では話したくないから、話さずにいても溜めこまれることもないですけど。
>>本物の無口にしないと王子は惚れてくれません。
>>シンデレラのその属性が「美徳」であるからこそ、王子は惚れるわけですから。
 
 なにやら、重要なアドバイスを受けているようなのですが、
サカモトの頭ではすぐにはわかりません。
 じっくり、考えてやってみようと思います。ありがとうございました。
 
 あと、無口についてですがサカモトは
 無口=しゃべらない人=しゃべれない人
 が全て同意であると考えていました。
 
 しゃべれない寡黙な様を表していれば、無口を表せると思っていたわけです。
 ですので「しゃべれない人」つまり話下手でほとんど話せない人をかきました。

 ただ、それは、サカモトの勘違いです。
 それに、読み手との共通認識から大きくはずれてしまっていては意味がありません。
 
 美徳とされる無口ということは、余計な事は言わずに察してくれる無口ということなのかも。探してみます。


>>サカモトさん、読書量が足りていないんじゃないですか?

 う゛。
 人並みには読んでいるつもりだったのですが。
 ただ、サカモトの場合は、物事を注意深く見ないという悪癖がありますので
そちらも関係していると思います。
 
 自分で読んだつもりになっていても、そういう決まり事には全く注意を向けずに
全部知ったつもりになる嫌な癖です。

 この癖には、未だに有効な対処法は見つけていません。
細かに注意していくことで、対処するつもりです。


>>長い段落を使わないようにして、一行一段落という細切れで書きながら、直してゆくかしかない。

 わかりました。
 なるべく、段落をまたがない文を書いて対処します。


>> 台詞だけでバッチリ「気の抜けた感じ」が伝わるようなものを書けているなら、こんな情けない台詞説明やら、情けないお願いやらはしなくて済むわけだ。

 NGワードですか。
 数えるのが怖いくらいサカモトの文には、あちこちに見られます。
 今まで書いたものは全て小説外。
 元々、自信はありませんでしたが、やっぱりショックです。

 少しづつなおして、いつかは小説を書きたいと思います。


>>小説文章として1000字を書くのと平行して、小説文章は書かずに構図だけで済ませられるシンデレラ迷宮の数もこなすこと。

 わかりました。
 仕事で多少ペースが乱れると思いますが
 やっらせてください。


>>他人へのレスは読まないのかなぁ。

 すいません。
 まことさんへのレスも読ませて頂いていたのですが
 結局、自覚がなく、深く注意出来ていなかったようです。

 体言止めは名詞で終わっている文章なんですね。
 わかりやすい解説ありがとうございました。
 サカモトは文章を途中で区切るのによく使っています。
 以後、まことさんの禁止事項に倣って
使わずに書いていきます。


>>王子がシンデレラの無口という美徳ゆえに惚れてしまって、読者のほうにも「ああシンデレラって無口だな〜」とハッキリ伝わったそこが、ストライクの取れる位置。

 無口だな〜ですか。
 みんなどんな事をみて無口だと思うのでしょう。
 以前、とんびの羽根さんに教えて頂いた、無口を示しやすいシチュエーションが頭に浮かびます。
 でも、王子を惚れさせるとなると……。
 無口フェチ、うるさい女性が嫌い、気弱なために物静かな女性としか話せない。
 なんて理由が出てきます。
 違うような気もしますが(汗)
 まじめに考えてみます。

 
>> 「家族のストック」って言われても……。ねぇ。変ですよね。質問自体が。そう思いません?

 キャラクターというのは、サカモトが考えているものと全く違うモノだということがよくわかりました。
 「家族のストックを作っておくんですね?」という質問をしていたのですね。

 あと、キャラクターの造形について教えを請うたつもりでは、ありませんでした。
 一度、はっきりと言って下さいましたし。
 重複した質問になるような文を書いてしまい、大変申し訳ありませんでした。


 
>まことさん

 すいません。
 お手数をおかけして申し訳ないんですが
禁止事項教えて頂けませんか?
 お願い致します。

所要時間:6時間
 


ご指摘へのお礼とサカモトさんへのレス
No.8825 投稿日 2004年12月16日(木)13時08分 投稿者 まこと
>新木さん、とんびの羽根さん
 
 連名でのお礼でごめんなさい。
 頭上視点への、ご指摘ありがとうございました。
 返信は後日いたします。


>サカモトさんへ
>禁止事項

 新木さんのレス、No.8700に詳細があります。

・時系列順にする。時間逆行禁止。
・重文、複文禁止。
・倒置法禁止。
・体言止め禁止。
・気弱語禁止。比喩禁止。

○「気弱語」禁止ワード

 ような/ようだ/ように/ようで
 まるで、あたかも、ごとく、さながら、みたいに
 すこし、ゆっくり、わずかに、ちょっと

 
 
>新木さんへ
 
 なにを言いたいのか、わらかない説明をしてしまう件。
 なぜか。

 緊張したり、あせったりすると、訳ワカメな文章になるのですね。
 時間がなくて。でも、説明したくて。

 小さなこどもが、走ってきて状況説明しようとする。あわてているし、息もたえだえだったりする。
「あのね、うんとね、えっとね。すごいよ、すごいよ」
 それじゃ、わかりませんよね。
 
 日記のたとえなんか。ドキッとしました。
 ああ、あれのことだな。
「○月○日、腹たつ〜、あいつ〜、許さん!」
 なにに腹がたって、だれを許さないんだか、わかりません。

 千里眼、新木さんには、なにもかも見えてるんでしょうね。

 私には見えてない。いや、見えすぎちゃってるのかも。ありもしないものまで、見てる。
 視点について、混迷状態です。

1時間
まこと
 
 


>新木さん
No.8826 投稿日 2004年12月16日(木)17時16分 投稿者 月白

 小説には、ストーリー、キャラクター、そしてそれを読者に面白くわからせるための文章技術があるわけです。が、僕の場合、(どれも低いレベルですが)その内の文章技術が特に劣っていると認識しています。
 自分の中に「面白い物語」を持っていても、それを読者に伝える肝心の「文章技術」がおそまつなものではどうにもなりません。
 ので、総合的な文章技術の欠点の「認識把握」を念頭に参加いたしました。

 今回は一週間という短期間での参加ですので、「訓練」というより、文章技術の短所欠点の「認識把握」を行いたいと思っております。


 で、聞きたいこととかです。
 まずは、全体的なこと。

1 最初に、「ごく普通によめた」かどうか、を聞きたいです。文章、あるいは内容が、一定レベルに達していなくて読み捨てたかどうか? 読み捨てたのであれば、何が原因で読み捨てたのか? キャラクターが「人」になっていなかった、あるいは魅力に欠けていたとか? 物語に、読み進める牽引力がなかったとか? 文章が、読めるレベルでなかったとか?

2 ストーリーは面白いかどうか? きちんと小説になっているかどうか? 起承転結のある、物語になっているかどうか?
 起……少女がやってきて、デートを始める。
 承……楽しそうな少女。でも、デートをしてゆく中で、少女は隠し持っていた寂しさを見せる。
 転……その寂しさに対する少年の返答で、二人、心を通わせる。
 結……少女の哀しみが融けてゆく。
 という構成になっております。

3 キャラクターは、人間になっているかどうか? キャラクターに魅力を与えられているかどうか? 僕の中に「早瀬」がいても、それを表現する文章技術がなければ、キャラクターは人にはなりませんので。

 これらは、ストーリー、キャラクター、文章技術、の3つが、どのレベルにあるのかを、僕が再認識するということでもあります。


 これ以降は、今回主に聞きたいこと。文章技術に関すること。

4 伝えるべき情報を、適切な重みと順序付けでもって、適切な位置で伝えているかどうか?

5 描写能力。総じて、臨場感はあるかどうか? 読者に、視点保持者と一緒にぼ冒険をさせられているかどうか?

6 視点は正確であるかどうか。(狂ってないかどうか?)

7 時制の使い方に問題はないかどうか?

8 読者の視点で、自分の文章をみることができているか?(他者視点没入能力)

9 演出能力。効果的な演出が行えているかどうか?
 
10 表現の豊富さ。語彙の豊富さ。
 
11 描写の元になる、ジオラマ構成能力は、足りているかどうか?

 課題部屋に、「プロット」を上げておきます。
 僕の「自分メモ」の域を出なくて読みにくいでしょうが、参考までに。

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1170&e=res&lp=1115&st=0

 縦のそろいが、どうしてもうまくいきませんでした。
 申し訳ありません。


 分室に参加しているのだから、僕も感想指摘、書いてみます。

 サカモトさん。「寸止め」の、感想指摘。

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1169&e=res&lp=1169&st=0

 冒頭部から最後にまで。状況が、すうっと頭の中に入ってきません。沢渡、高崎、どっちがどっちやら。

 まず、「沢渡」と「高崎」という名前がいけないんじゃないかと。どちらもひらがな4文字、漢字2文字の、視覚・音感の似た苗字で、読んでいてごちゃごちゃになりますです。

>「名古屋学院大学 空手部 高崎尚人」と縫いつけられた赤文字が見える。
 相手と対峙しているのに、胴着の文字なんかみてない、と思う。

>「ヒィエーーーーーーーーッ!!」
 僕は、拳法とか詳しくないんだけど、ほんとうにこんな声、出すものなのですか? 無言で、拳を突き出すイメージとかがあるんですけど。

>「わずかな衝撃」
 「わずかな衝撃」で、道場の天井は見えない、と思う

 全体を通して、状況が、素直に頭の中にはいってきませんでした。ありていに言って、読みにくかったです。

 こんなところで。

 月白拝


掌編、「僕は、君と闇の中へ歩き出す」、アップしました
No.8827 投稿日 2004年12月16日(木)18時04分 投稿者 月白

 掌編、
「僕は、君と闇の中へ歩き出す」
 アップしました。

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1171&e=res&lp=1106&st=0

 分室で、テイクだけというのは虫のよい話なので、僕もできる限り参加者さんたちへお返ししていきたいと思いますです。





マンションの星
No.8828 投稿日 2004年12月16日(木)21時34分 投稿者 弟切 千隼
 先日の夜、弟切が住宅街を歩いている時のことです。ふと見上げると、聳え立つマンションの一角に、六芒星【ろくぼうせい】が輝いているのが見えました。
 そのマンションの、どこかの部屋の住人が、ベランダに電飾をしていたのですね。マンション中でたった一箇所、そのベランダだけが輝いていました。
 繁華街の賑やかな電飾も好きですが、こういうのもいいですね。何だか得をした気分で、弟切は家路につきました。


六芒星【ろくぼうせい】…角が六つある星の形。「ダビデの星」とも呼ばれる。



サカモトさんへ >

「無口なシンデレラ」のアイディア出しについて、助言させていただきます。


 サカモトさんは、今、特定の言葉のストライクゾーンに、きちんと投げ込む練習をしていますよね。それにはまず、「どこからどこまでがストライクゾーンか」を見極める必要があります。

 ストライクゾーンを見極めるには、言葉に対する分解能を上げなければなりません。「無口」は、「しゃべらないこと」や「しゃべれないこと」とはどう違うのかを知らなければなりません。
「無口」というストライクゾーンのありかがわからないのに、そこへ向かって球を投げるなんて、できませんよね。


 最初は、誰でも、どんな言葉に対しても分解能が低いものです。サカモトさん御自身、以下のとおり書いてらっしゃいますよね。


>> あと、無口についてですがサカモトは
>> 無口=しゃべらない人=しゃべれない人
>> が全て同意であると考えていました。
(サカモトさんのNo.8824の書きこみより)


 サカモトさんは、「無口」の中に、違うものまで入れていましたね。
 でも、サカモトさんはそれに気づきました。少なくとも、「無口」と「しゃべらないこと」と「しゃべれないこと」とは、どこかが違うことを知りましたよね。

 これは重要な一歩です。ここをとっかかりにして、「無口」のストライクゾーンを探るとやりやすいでしょう。

「無口」と、「しゃべらないこと」と、「しゃべれないこと」との違いを考えてみて下さい。
 初めのうちは、とりあえず「無口」を置いておきましょう。「しゃべらないこと」と「しゃべれないこと」について考えたほうが、わかりやすいかも知れません。


 一つだけ、例を挙げます。
 例えば、喉に障害があって、声を出せない人がいたとしましょう。この人は「しゃべれない」人ですね。
 だからといって、この人は、「無口な人」といえるでしょうか?
 こういう人は、もしかしたら、筆談や手話やメールでたくさん「しゃべって」いるかも知れませんよね。


 上記のように、いろいろな例をたくさん挙げて考えてゆくと、わかってくると思います。
 弟切みたいに鈍いおばさんでも、やっているうちに分解能は上がりました。サカモトさんのようにお若い方なら、もっと早く理解できるでしょう。



月白さんへ >

 お久しぶりです。今回も短期間の御参加ですね。

「早瀬と雪」のリライトを読みましたので、指摘させていただきます。本文はこちらですね↓

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1166&e=res&lp=1115&st=0


 一応、最後まで読みました。が、途中で読む気をなくして、斜め読みしました。

 具体的には、

『その彼女の目線を追うと、四・五階建ての大きなショッピングモールがあった。デパートの看板も幾つか出ていて、その脇から白亜の四角柱が空高く伸びている。』

のところで、読む気をなくしました。

 なぜここで読む気をなくしたかといいますと、意味が通じないところがあったからです。
『四・五階建ての大きなショッピングモール』は、全くあり得なくはないにしても、かなり異例でしょう。

「ショッピングモール」を辞書で引くと、以下のとおり載っています。(『広辞苑』には「ショッピングモール」は載っておらず、「モール」しかありませんでした)


―――――――――――――――――――――――――――――
ショッピング-モール [6] shopping mall
遊歩道や歩行者専用の買い物広場などのある商店街。車両乗り入れが禁じられている。
―――――――――――――――――――――――――――――
『大辞林』より


―――――――――――――――――――――――――――――
モール【mall】
遊歩道。広義には、建物の内部に設計された遊歩のための空間も含む。「ショッピング‐―」
―――――――――――――――――――――――――――――
『広辞苑』より


 上記を読むと、「ショッピングモール」とは、商店街の一種であることがわかりますね。
「四・五階建ての大きな商店街」という言い方は、おかしくありませんか?

 かなりの都会でも、「商店街」の建物は、せいぜい二階建てくらいで構成されています。四階や五階建ての建物が、「商店街」になるほど並んでいる場所は、日本でもそうそうないはずです。

 ということは、読み手のほとんどは、「こんなショッピングモールはない!」と思ってしまいますね。なぜなら、見たことがないのですから。
 読み手にそんな違和感を持たせれば、即、読み捨てポイントになってしまいます。


 この『ショッピングモール』の部分は、情景がまったく頭に浮かびませんでした。一体どういう情景なのか、たいへん混乱しました。

『四・五階建ての大きなショッピングモール』だけでも違和感がありますのに、『デパートの看板も幾つか出てい』る商店街というのが、頭に浮かびません。
 なぜ商店街の中に、商売敵のはずのデパートの看板があるのでしょう?

 そのうえ、『白亜の四角柱が空高く伸びている』と来られては、弟切の脳みそは限界です。理解力が追いつかなくてパンクしました。
 ショッピングモールのどこに、どのように『白亜の四角柱』があるのでしょう?
 普通は、そんなものが『空高く』商店街にそびえていたら、通行障害になるはずです。



『ショッピングモール』に至るまでの間にも、いくつか気になるところがあって、読み捨てそうになりました。
 細かいことでも、積み重なると気になるものです。

 最も気になったことを、一つだけ、挙げておきましょう。

 体言止めが多すぎます。体言止めは、使いすぎるとうるさく感じます。
 ためしに、体言止めの部分を抜き書きしてみました。


―――――――――――――――――――――――――――――
前面に横たわる、長々とした巨艦のようなデパート。
休み時間の、冷たい風が吹いていたベランダ。
そこでいつも、独り校庭を眺めていた早瀬。
クラスに来てからまだ一ヶ月ばかり。
なのに、もう来週にはまた転校していってしまう早瀬。
両脇に林立する華やかな壁。
ウィンドウショッピングに、吹き抜けの噴水広場でのおしゃべり。
まるで足下にあるような、米粒ほどの家屋や建物。
じっと見つめる僕。
―――――――――――――――――――――――――――――


 この短い作品中に、九つもあります。これは多すぎです。

 ちょうど今、サカモトさんやまことさんが「体言止め禁止」を言い渡されていますね。月白さんも、しばらく「体言止め禁止」で書いてみたほうがいいです。

 おそらく、月白さんの今の文章レベルは、サカモトさんやまことさんと同じくらいでしょう。サカモトさんとまことさんに出されている指示は、すべて参考になると思います。



お知らせ:
 弟切は明日から出張します。帰宅は12/19(日)の予定です。次にここに書きこめるのは、日曜日の夜以降になります。
 これが今年最後の出張……のはずです。だといいですねえ。


ドラクエをやれない
No.8829 投稿日 2004年12月16日(木)23時24分 投稿者
名無し君2号
 マジで時間がなくなってきたのです。
 MF文庫新人賞の締め切りは12月末日、当日消印有効。ただいま12月16日。あと15日。そして書いた枚数は、400字詰め原稿用紙で82枚。

 最低でも300枚は書かなきゃならない。
 あと15日で、残り220枚。
 えーっと、一日あたり……15枚は書かないとまにあわない。

 何日かぐらいは余裕を持って、推敲や校正をしたいし……足りない。時間がない。
 よって、ドラクエ8禁止令、発令中。




>追い立てられるような日々

 No.151-5「彼女はこん、とかわいく咳をして」番長登場編01(11000文字、原稿用紙23枚)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1168&e=res&lp=1168&st=0

 どうして化けきつねの姉弟が主人公にべったりだったのか、理由を説明する回。無駄といえば無駄なおしゃべりが多いような。

 なんだか視点が揺れてきたような気がする……どうなんだろ。
 あと、登場人物がちっとも言うことを聞いてくれません。無駄話はやーめーてー。




>月白さん

>1166 「早瀬と雪」、リライト

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1166&e=res&lp=1115&st=0

 まずはひとこと。

 えーと、リライトとありますが、これって前回の作品とどう違うんでしょうか。そもそも前のがどんな話だったのか覚えてなかったりしますが……まあいいのかな。新しい作品として読めば。すでに一回読んだ話ですと、思いっきりリライトしてくんないと読者としてはつまんないんだけどナー。

 読む読む……読み書く。

 うーん、と。
 厳しくいきますか。おれとお前の仲だもんナ!
 ……あれ? どんな仲でしたっけ?


 読んでの感想。
 とりあえずこれを覚えておくといいかもしんないです。

・時系列順にする。時間逆行禁止。
・重文、複文禁止。
・倒置法禁止。
・体言止め禁止。
・気弱語禁止。比喩禁止。

 ――いや、ナメてませんて。
 とくに「倒置法禁止」と「体言止め禁止」は徹底したほうがいいです。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 前面に横たわる、長々とした巨艦のようなデパート。そこから僕は目を下ろして、行き交う人波に視線を泳がせる。見つからなくて天を仰ぐと、昼前というのにどんよりとした空が視界に広がる。
 で、また前に並ぶ、ウィンターセールの垂れ幕という周回コースの入り口に戻る。と、
 こつん。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 いきなり登場です、「倒置法」が。
 ぼくは問いたい、「巨艦のようなデパートが、長々と横たわっていた」じゃいけない理由を。

 えーと、抜きだしてみますか、ちょっと。

■倒置法
・前面に横たわる、長々とした巨艦のようなデパート。
・休み時間の、冷たい風が吹いていたベランダ。
・そこでいつも、独り校庭を眺めていた早瀬。
・なのに、もう来週にはまた転校していってしまう早瀬。
・両脇に林立する華やかな壁。
・まるで足下にあるような、米粒ほどの家屋や建物。
・じっと見つめる僕。


 たかだか3000文字ちょいで、ずいぶん多くありませんこと?
 いえ、いえ。誤解なされてはこまります。数が多いこと自体はよろしいのです。

 問題なのは、無駄に使っていることなのです。

 おわかりでして?
 倒置法というのは、普通の文章のルールに逆らった書きかたなのです。ゆえに、文のなかでは浮きあがって見えます。
 すなわち、それだけ読者の目が留まりやすいということ――。

 倒置法とは、いわば薬。
 ここの文章は、ぜひ読者に印象づけておきたい――そういう場合には、非常に効果を発揮いたします。

 されど。ああ、なれど。
 薬は、使いすぎれば毒にもなるのです!

 よろしいでしょうか。
 人は慣れる生き物。たがため、使えば使うほど倒置法の効果は薄れてゆきます。
 そして逆に浮きあがってくるのは――ああ、「文章のルールに逆らった書きかたである」という事実ばかり!
 それが読者にどんな効果をもたらすのか――もうおわかりでしょう。

「なんか読みにくいなー。もういいや! ドラクエやろっと!」

 つまり、倒置法ってじつは劇薬なんですよ、ということ。
 どうでもいい文章は、普通に書きましょう。倒置法は必殺技、とっておき。そのほうが倒置法の効果が出ます。


 それと、これは倒置法とは違うんですが……。
 体言止めになるのかなあ? 教えておじいさん、教えてアルムのもみの木。

■体言止め?
・何と答えていいのかわからずに、でも視線を離すこともできなくて。
・早瀬に吸い付けられた僕の鼓動はどんどん高まっていき、頭の中は焼け火鉢を投げ入れられたみたいに『かあっ』と熱くなって。
・もう何がなんだかわからなくなりそうで。
・その早瀬の姿は、すごく鮮烈で。
・胸に中にどんどん流れ込んできて、同時に奥の方から熱いほとばしりが噴き上げてきて。
・そんな早瀬は、すごくきれいで、すごくすてきで。
・僕は、そんな早瀬を、ずっとずっと見つめていたくて。


 「〜て」で終わる文章が多すぎます。
 上手く使えば効果的なんでしょうが、これも倒置法とおなじく、いわば壊れた文ですからね。多すぎると……壊れた文ばっかり、イコール、壊れた小説になっちゃいますな。


 あと、この小説って、主人公は自分に酔いまくりですよね?
 惚れた女との逢瀬、おまけに彼女も自分を憎からず思っている……そりゃバーニングもしましょうが。
 ただ、読者はそのテンションについていけてないんですな。
 主人公がイッちゃっているのに、文章までイッちゃうと……なおさら読者は置いてきぼりです。せめて文章は冷静に、落ちついてくれると読者も入りこみやすいと思いますですハイ。

 クールにキメロ!


 続いて、冒頭について。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 前面に横たわる、長々とした巨艦のようなデパート。そこから僕は目を下ろして、行き交う人波に視線を泳がせる。見つからなくて天を仰ぐと、昼前というのにどんよりとした空が視界に広がる。
 で、また前に並ぶ、ウィンターセールの垂れ幕という周回コースの入り口に戻る。と、
 こつん。
 立ち止まったヒールの音が、横でする。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 ぐるぐるとあたりを見回させておいて、靴音で場面を変える。
 視覚で引っぱって、聴覚でアクセントをつけるという、そのやりかた自体はいいと思います。
 されどなれど、書きかたはあまりよろしくない。

 まずですね、どうして主人公があたりを見回しているのかがわからない。初めて来た場所でもないのに、普通は景色を注意深く見たりなんかしません。

 じゃあどうすればいいのか?

 かんたんかんたーん。
 見回す理由を書いてしまいましょう。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 まだかな……早瀬。
 前にそびえるデパートに備えつけられた時計は、すでに待ちあわせの時刻を示していた。下にある入り口では、午前中だというのに家族連れやカップルがぞろぞろと歩いている。コートやジャンパーで着ぶくれた人々のなかに、しかし、彼女の姿は見えない。
 むずむずする思いを、ぼくは白い吐息にして吐きだした。
 仰いだ空は、いまの心境にぴったりな、どんよりとした冬空だ。
 なんだろうなあ、この思いは。
 デートの申し込みを受けてくれたときは天にも昇るようだった気持ちは、カレンダーをめくるごとにすこしずつしぼんでゆき、いまとなっては心の底で浮かない顔をしている。きっとぼくそっくりの顔をしているんだろう。
 理由はわかっている。
 不安なんだよな。恐いんだ、きっと。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 そのまんま「ぼくは彼女と待ち合わせしていた。来ないんで捜していた」なんてつまんにゃいことは書いちゃ駄目ですよ。ぼやかす、ごまかす、まわりくどく書く。


 そうそう。
 ぜんぶを読んでの感想も書いておきましょうか。

 すでに前述してはいますが、ちょっと読者が置いてきぼりにされています。これですねえ、ちゃんと読者もついてくるように書くと……そうだなあ、原稿用紙20枚ぐらいにはなると思いますですよ。丁寧にデートシーンを書いて、丹念にいままでの彼と彼女の歴史を書いていったとして、です。

 ぶっちゃけ。
 これじゃあちと読めねえぜダンナ。
 もうすこし「普通に」書いてみてくんな。


 ……と、ここまで感想を書いて。
 うあーっ! 弟切さんに先を越されたァー!

 ま、いいか。
 私以外にもひとり、倒置法や体言止めをうるさく感じていた人がいたってことで。




 レスには2時間ほど。義理と人情、秤にかけりゃ、義理が重たいなんとやら。いまから小説を書くよん、よーん、ゆやゆよーん。


>2号さん
No.8830 投稿日 2004年12月17日(金)00時49分 投稿者
とんびの羽根
No.151−5
題名:彼女はこん、とかわいく咳をして 番長登場編1(11000文字)
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1168&e=res&lp=1168&st=0
 展開がだるいのでちょっと要約してみます。
------------------------------------------------------------------------
・食堂
・うどんを食う耕太、ちずる、たゆら
・遠巻きの生徒たち
・うわさの説明
・ひとり食事を止める耕太
・ちずるのプロポーズ妄想騒ぎ
・つきまとう理由をごまかすちずるとたゆら
・ごまかしきれなくなるちずる
・番長の説明
・番長に耕太が狙われる理由の説明
------------------------------------------------------------------------

 生徒が距離をおいているあたりまではいいとして、うわさの説明の辺りから展開が動かないのでかったるくなります。
 このあともトイレ騒動、毒盛りの説明、置いてけぼりのちずる、拉致られる耕太、妨害されるたゆら、と続くわけですね。
 そのあとにやっと番長との対面というのは、いくらなんでももったいつけすぎではないですか?
 だいたいうどん食ってる最中にいきなり番長登場でいけない理由はなんなのでしょう。
 番長の説明とか、ちずる、たゆらの引き離しをしないといけないとか、いろいろ縛りがあるようですけど、読者としてはぶっちゃけどうでもいいのですよ。
 そしてちずる、たゆらが耕太をごまかそうとする部分、そのまま読者に対するごまかしになってしまっているんです。そのために読んでいて印象が非常に悪いのですが、どうしてくれるのでしょう。
 というか、2号さん、ちずるにたぶらかされてます。作者まで謀るとはなかなかのきつねさんです(苦笑)

> 「〜て」で終わる文章 #8829

 連用止め とでも呼ぶしかないかな


いろいろ
No.8831 投稿日 2004年12月17日(金)05時04分 投稿者
新木 伸
>弟切
>「歩きっ放し」は誤字

 そう。
 「放し」のところをひらがなで「ぱなし」と表記すれば、誤字とはいえなくなる。
 ――が、本来の意味の「放し」とは、打ち捨てる意だ。
 状態が継続しているという意で使うのは、元の意味から転じて使われるようになった用法。
 ひらがなで書けば間違いにならないとはいえ、そのことを知らないまま使っているのは、あまり褒められたものではない。

 一般読者と同じぐらいの詳しさしか持たないで、物を書いてんじゃねーよ。
 自分は物知りで言葉も知ってる、もう充分なくらい、なんていう傲りがどこかにあるから、そうやって辞書を引くことを面倒がるんだ。

 金を取って物を書く以上、読者よりも詳しくなければならないんだ。書いている内容についてもそうだし、言葉自体にもそうだ。
 誰が自分よりも詳しくないやつに物を語って欲しいと思うのか。
 自分より詳しくない店員に、商品説明をして欲しくなくよな。そんなのは意味がないし、時間の浪費だ。

 専門家だからこそ、読者は金を払うんだ。
 小説家ってのは、物語の専門家であり、言葉を用いる専門家でもある。

 物を書いて金を取ろうと思ったら、一般読者を越える分解能を持っておけ。
 「立ちっ放し」と「立ちっぱなし」の区別が付いていないおまえのそれは、一般読者の分解能だ。



>肺魚の話

 そうそう。
 はじめ、軽い話をやろうとしていたのに、オタクの掘り下げをはじめた頃から、「生きかたの話」という重たい話のほうにすり替わっていってしまったわけね。
 「これは軽い話では済まないな」と途中で認識して、重たいほうの話として、意識的に切り替えていったならいいのだけど、弟切本人は同じ話をやってるつもりだから、たちが悪い。





○サカモトさん

 なにもカスタマイズしていない、標準状態のATOK17だと、CTRL+DELETEのようです。キーカスタマイズの項目を見て確認してみました。
 変換中に候補の出てる状態で、それで消せます。



>「話」と「話し」

 うん?
 誤字である理由が、ぜんぜん違いますが。

 「話」は体言で、つまり名詞。
 すべてのケースで「はなし」と使われることが決まっていて、末尾がまったく変化しない言葉。

 「話し」は用言で、これは動詞。
 「話さない/話します/話す/話せ/話そう」と活用する言葉です。「はな」の部分までは共通ですが、そのうしろに繋がる語尾に変化があります。変化するから、用言というわけ。
 その変化する部分が、ひらがなの送りがなとして付いているわけです。

 しかし――。
 かなり、とほほですね。

 名詞と動詞の区別もついとらんのですか。中学生の国語でやってることですが。
 サカモトさんの現在の国語力は、中学生以下ってことですね。
 親戚に中学生の子がいたら、お古の教科書をもらって読み直して、勉強しなおしたほうがいいんじゃないかな。

>>体言止めは名詞で終わっている文章なんですね。

 なんてふうに書いていましたけど。
 「名詞」がなんなのか、よくわからないまま、「わかりました」と上っ面だけ合わせて、調子のいいこと言ってるだけなんじゃないかと、心配になってきますが。

 大丈夫ですか? 「メイシ」ってなんだか、わかってますか?

 「ぼくはしょうがく五ねんせいですけど、しょうせつをかいてみました」って子になら教えてあげてもいいのだけど、大学まで出てきてる人間に、動詞と名詞の区別から教えなくてはなりませんか? 出てますよね? 大学。
 ちなみにぼかぁ中卒ですが。

 サカモトさんの、この、とほほな現状――。
 家庭科で習うようなこともできないで、プロの料理人になろうとしているようなものですね。
 自分の現状を正しく認識したら、精進してください。




>「PSPと言って」

 そう。ひらがなにすべき。
 ちなみにこの場合の用法は、「いう」が山ほど持っている用法のうち、「引用/伝聞」というものになります。
 もし漢字表記するのであれば、どの字をあてるのが正しいのか、それも調べあげてくること。
 漢字辞典がないと、おそらく、お手上げとなるでしょう。

 このさい、電子辞書を導入しちゃうのが、手っ取り早いですよ。
 パソコン売り場の販売員経験者に説明するのも釈迦に説法かもしれませんが、過去ログを「DDWIN」「EPWING」などで検索すると、僕のお薦めの構成が出てきます。

 ちなみに電子辞書版「漢字源」で、すべて調べがつきました。



>無口の種類

 無口の種類について、無頓着であったわけですね。
 自覚しましたね。
 自分が区別すべきものを、区別してなかったことを知るのが、区別できるようになるための第一歩です。
 No.8818のとんびさんのレスで、重要なことが書かれています。見逃さないように。
 キーワードは「口べた」。



>読書量
>>人並みには読んでいるつもりだったのですが。

 人並みに読んでいるのは確かでしょう。
 だけどプロになろうというなら、当然、「人並み以上」のことが要求されてきますよね。
 こちらは一般人のレベルでの話など、はなから、していません。
 プロ志望者としての「人並み」ってのがあるわけです。4畳半一間を、背丈よりも高く、天井まで隙間なく埋め尽くすぐらいの量とか、そんな感じ。

 受け取る側と、作る側とのあいだに存在する、必要量の格差というものです。
 読む側の「人並み量」ってのは、押し入れひとつを埋め尽くすとか、本棚二つ三つを占領する、ぐらいでしょう。普通の「本好き」のレベルが、そのくらい。

 それに対して、書き手の側の「人並み量」っていうのは、「部屋単位」で数えられるものです。



>「寸止め」

 空手のシーンを書くということは、聞くまでもなく、サカモトさんは空手経験者なのだろう……と考えるのが、普通の道筋ってものですけど。

 いちおう、聞いておいたほうがいいのだろうなぁ。
 サカモトさん、空手やったこと、あるんですか?




>まことさん

 ダメダメ。
 サカモトさんへの、禁止条項の伝達について。

 「○○を見てください」なんてのは、教えたうちに入りませんよ。
 そもそも、8700に僕が書いたのは、要点を箇条書きにしたメモでしょう。
 各項目に関しては、ひとつずつ、それ以前のどこかで、まことさんに対して詳しく解説しています。どういうものがだめなのか、なぜだめなのか。いろいろ書いてある。
 そしてまことさんは、そのすべてのミスを自分で実際に犯していますよね。

 そういう下積みのあるまことさんだからこそ、箇条書きでほんの5行程度に圧縮した「メモ」を渡すだけで伝わるわけです。
 予備知識と予備体験がない人間に、あのメモを渡したって、単なる暗号にしか見えませんって。

 サカモトさんは、まことさんが間違いをやらかして、なにがどうだめなのか僕から説明を受けて、禁止項目がひとつずつ増えてゆくという、その現場に居合わせていましたけど……。
 叱られているのは自分じゃないものだから、ぜんぜん聞いてなかったわけです。
 つまり見ていただけで、わかってなかった。はじめから見ていないのも同じですね。
 そこに説明して、わからせなきゃならないわけです。

 「気弱語」ってなんなのか、まずその定義からはじめないといけないんじゃないかなぁ。

 「わたしゃ時間がないんだ、家事も娘の面倒もみなくていい独りモンのくせに、時間がないとかほざいてるふざけたやつのことなんか知ったことか。パソコンだって調子悪いし」――とか、思うところでしょうが。
 人に説明してわからせることは、自分の理解を深める役に立つので、まあ復習ってことで。
 人のためでなく、自分のために。


(ここで「まこと」というキャラが、案外人に冷淡である、という一面が観測されたので、脳内「まこと」に反映させて人格修正。また一歩、脳内「まこと」は、本物の人間に近づいたかなと。キャラを降ろせるようになるためには、魂の形を写し取ろうという、地道な人間観察があるわけです)


 日記を読み直してみると、わけがわからない件。
 まことさんのキャラを降ろしてみて「日記とか書いてる?」と聞いたら、「まえは書いてた」って言ってたもんで、たとえに使ってみましたけど。
 やっぱり書いていましたか。

 日記が走り書きになってしまって、あとから読むと必要なことが省略しまくりで、わけがわからないのは――。
 それは慌てているからですね。
 なぜ慌てているのかというと、急いで書かなきゃならない切実な事情があるせいです。
 なぜ急がないとならないのかというと、早く書いてしまって、すっきりしたいからです。
 紙の上に感情をぶつけて、すっきりしたいわけですね。
 だから急いでいる。

 で、説明しようとして、わけがわからなく文章になってしまうのは――。
 かなり似てはいますけど、やや、理由が違います。
 「急ぐ理由がある」というのが、似ているところ。違うのは、急がなきゃならない理由のほう。

 日記の場合には、急ぐ理由は「早くすっきりしたい」でした。
 説明の場合には、急ぐ理由は「早く書き終えて逃れたい」なわけです。

 説明するのは苦しいこと。考えるのは苦しいこと。書き終えてしまえば、もう苦しまないで済む。
 だから早く書いてしまいたい。苦しい状態から逃れたい。

 人間ってのは、そもそも物を考えるように出来ていません。
 だから考えるのが苦しいのは、それは仕方のないことです。

 ちなみに、修行段階のいま、考え抜いて物を書いているのは、感覚的に処理して考えないで物を書けるようになるためです。
 仕事で物を書くとき、いちいち考えてやっていたら、遅くて遅くて、話になりません。
 考えずに感覚的にやっていった結果が、考えてやったのと同じ結果となっていれば、考えずにやっていっていいわけです。
 もちろん、考えてやる方法も身に付いていますから、「おかしいな」と思ったときには、立ち止まって考え直すこともできますし。

 僕は文章やらプロットやらでは、そうしたことが行えるんですけど。
 考えずに行う方法でも、考えて行う方法でも、どちらでも好きなほうにスイッチしてやれる。
 これは潰しが利いていいです。
 不調のときにも、一定の仕事ができる。

 しかし「キャラ」に関しては、「考えてやる」の方法が取れなかったりします。
 なので「キャラが降りてきてくれない」ときには、もうお手上げで、降りてくるまで待つしかない。降ろす方法とか、作り出す方法とかをまったく知らないもんで……。

 脱線しましたが。
 まことさんの場合は練習中ですんで、つらくとも、考えてください。





>月白さん

>>小説には、ストーリー、キャラクター、そしてそれを読者に面白くわからせるための文章技術があるわけです。が、僕の場合、(どれも低いレベルですが)その内の文章技術が特に劣っていると認識しています。

 文章技術が一番劣っていると思いたい――ということですね。
 実際のところは、どれも大差なくて、商業水準を「1」だとすると、1以下の小数点の付いてる値なのは確実でしょう。
 たしかに一番低いのが文章技術であるように見えます。かなり「とほほ」な低空飛行です。
 でも他のどれも同じように底辺近いところにあって、その差はよく見えなくて、文章が一番ダメというのは、不確かではありますが。

 どれも大差ないということで――。
 どれもやる必要があるでしょうし、どれからやってもいいわけで、「まず文章」っていうのは間違っていないと思います。

 ちなみに月白さんの持論は、「俺はキャラだけはスゴイぜ」なわけですが。
 僕は前から指摘してますけど。
 長編一遍につき、約一名――メインヒロインの一名を除いて、他の全キャラは見るも無惨な有様です。人間にもなってないお人形さんのレベル。

 またメインヒロインに関しても、エピソードを選択するストーリー能力やら、シーンを伝える文章技術やらが稚拙なせいで、よくわからない。魅力的に描けていません。
 あと、「もしヒロインがブスだったらどうしよう」と、メッキが剥がれるのを怖れるあまり、キャラを出さずにしまいこむという作者自身の心の問題もあって、「わからない」の二乗になってます。

 いわば、「うちの娘は美人です」と主張してるだけの、ダメ親状態。
 美人っていうなら、写真でも動画でも、どんどん見せていかなきゃ。
 また美人の娘を持った親父さんとして、写真撮影技術であるとか、動画撮影技術も磨いていかなきゃならんでしょう。

 人に見せて評価を受けたい、というのであれば、人に見せた結果「ブスじゃん」と言われてしまう恐怖に打ち勝たなければ。
 手前味噌であることが暴かれて、自分が宝石だと信じていたものが、単なる石ころでしかなかったことが暴かれてしまっても、それでかまわない――と、腹をくくってくださいね。

 それが人に物を見せるという行為に伴う代償ですので。

 「石ころであった」とわかりたくないなら。「宝石である」と信じ込んでいたいなら、後生大事に抱えこんで、決して人に見せないこと。
 そうすれば、メッキが剥がれる心配もいりません。

 僕はそれが石ころなのか宝石なのか、わかりませんし、なんの保証も出しません。だいたい個人が保証なんてしたところで、意味なんてありません。
 世に出して問うてみれば、それが石ころなのか宝石なのか、読者が決めてくれます。
 作者の行えることは、自分が宝石だと信じるものを、磨いてカットして、世に出してみるところまで。


 さて――。
 キャラに関して、「あんたの娘って、なんだ、ぜんぜんブスじゃんよ」は、月白さんに対して禁句であったとしても、文章に関してなら、ガシガシやっていいわけですね。
 「やーい。ヘタクソ。話になんない。おととい来やがれ。死んだら直るかもしんない」とか言っちゃっても、へこたれないわけですね。

 じゃあ、やりますか。
 でもまず、皆にまかせるかな。
 もうすでに、どしどし叩かれているようだけど。


 それはそうと、新たに上げられた掌編は、あれは、なに?
 「自分もギブを出さなきゃ」と言った同じ口で、新たなテイクを要求するようなことをしていると、どうにも変な人に見えてしまいます。

 誰かの課題の文章的な欠点を直してきたリライトであるとか。指摘の付けようがない出来の独立作品をアップして、「こういうものを手本にするように」とかいうのなら、それは「ギブ」であるのかもしれません。
 でも掌編を新たに上げてみて、「これにも指摘ください」っていうのは、どうみてもテイクなのではないかしらん。

 新しいほうでも、見てもらいたい点を書き出しておかないとならないだろうし。また時間がない場合は、どちらのほうを重点的に見てもらいたいのか書いておかないと、指摘がバラけてしまって効果が薄くなると思う。
 一週間といわず、もう何週間かいるのなら、「そのうち時間のあるときで〜」ということで、同時に出しておいても、問題ないだろうけど。

 「指摘してあげようか」という人の、心の中の優先順位としては、月白さんは、けっこう下のほうにあるのだと思いましょう。
 思いましょう――っていうより、それが現実ですんで。思う思わないに関わらず、そういうものですんで。
 毎日毎日、定期的にきっちりやってる人のが、優先順位としては上にきます。そういうもんです。やっぱ投資に見合う回収は欲しいじゃん、とかいうコスい考えが指摘者の深層心理にあるからでしょうけど。

 最近の順位付けだと、こんな感じかな。

↑−−−(大事)−−−−−
 まこと。弟切。
 2号。サカモト。
 春日。
↓−−(どーでもいい)−−



>僕のリライト

 しかし、だ〜れも、僕のリライトは、叩いても指摘しても、くれないのね〜。
 まことさんのリライトのやつ。

 まあ仕方ない。
 プロってのは、市場に出してみて、買ってもらえるか、買ってもらえないかの二者択一で評価を受けるしかないわけだし。

 そもそも、「良い」だの言ってもらったって、意味ねーんだよなー。
 口でいくら良いと言ってもらったって、おまんまは食えねーし。
 「○○円でそれを買う」と、カネを出してもらって、ようやくチロルチョコやら、菓子パンやらが買えるわけだ。
 ちなみに1冊売れると、チロルチョコが5個買える。肉まん1個を食べるためには、2冊売れないといかん。
 そして新築で家をポーンと建てるには、100万部ぐらい売れないとならん。


 ちなみに、縛りを課して書くというのは、いい勉強になりました。
 「気弱語禁止、比喩禁止」「時系列順」――は、いまでも自分に課していることだけど。
 倒置法禁止とか、体言止め禁止、重複分禁止とかは、まるきり踏み倒して書いているし。
 視点固定に関しても、実戦では、視点は徐々にズルズルと移動させてゆくものなんで、本当に固定したまま書くっていうのは、これが新鮮な体験だった。




>弟切

 まずサカモトさんに、自分が何者であるか言ったほうがいいんでない?
 「シンデレラ迷宮の採点者の資格を持つ弟切千隼です」とか、なんとか。
 そうすれば偉そうな指摘も、居住まい正して、ちゃんと聞いてもらえると思うよ。




>2ごう
>>よって、ドラクエ8禁止令、発令中。

 自分が酔うことと、読者を酔わせることと、どっちも楽しいことではあるけれど。
 その両者の「快感」を天秤に掛けたとき、ぎりぎりのところで踏みとどまって、片方を常に選ぶことができるのも、創作者にとっては、重要な資質なわけね。

 あぶなかったねー。
 ドラクエやってて12月の応募はあきらめました、とか言ってたら、俺――「キミ、もういらないから、明日からこなくていいよ」とか言うとこだったよ。
 だって、見込みねーもん。
 自分が酔うほうの快楽を選んでしまうような、そーゆーやつは、一生ドラクエやってりゃいいんだよ。
 小説書いてたって、どーせ、自分に酔いまくりのクソつまんねー文章を書くに決まってんだし。9800円払って市場経済を回すのに貢献してたほうが、まだしも世の中の役に立つってもんだろう。
 あ。おまえ自分でドラクエ買ってないんだっけか。じゃあ経済を回す役にも立ってないのか。本当にゴミだな。ムシめ。この社会の寄生虫めが。ベンジョコーロギのほーが、まだシロアリ喰うだけ役に立ってるぞ。
 金払ってねーやつには、おもしろい、と言う資格さえないんだが。

 それはそうと、どちらの快感にも溺れるけど、片方を常に選択するというのが、重要な部分なわけだ。
 片方にはまったく溺れずにいるというのでもダメ。遊ばないで書いてるばかりのクソ真面目ってのが、いちばんダメ。

 しかし、いつの間にやら、「きつねでコン」のほうに決まっちゃったみたいだな。
 二つを並行して書いてゆくとか、本命は「皇帝」の話のほうだとか、そんなこと言ってなかったっけか?
 きつねのカノジョの話は、試しに書いてみるって話だった気がするのだが……。

 まあ長編完成するなら、どっちがどうだって、かまやしないけど。



>「〜て」で終わる文章緊急研究対策委員会の皆様方

 省略型じゃないかなぁ。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 何と答えていいのかわからずに、でも視線を離すこともできなくて……。
 早瀬に吸い付けられた僕の鼓動はどんどん高まっていき、頭の中は焼け火鉢を投げ入れられたみたいに『かあっ』と熱くなって……。
 もう何がなんだかわからなくなりそうで……。
 その早瀬の姿は、すごく鮮烈で……。
 胸に中にどんどん流れ込んできて、同時に奥の方から熱いほとばしりが噴き上げてきて……。
 そんな早瀬は、すごくきれいで、すごくすてきで……。
 僕は、そんな早瀬を、ずっとずっと見つめていたくて……。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 ――と。
 「……」(テンテンテン)を付けてみると、はっきりわかるのだけど。
 これらはすべて、後に続くはずの文章を省略しているものなわけね。

 倒置法や体言止め多用症候群と同じで。
 後ろに続く文章を、もったい付けて隠しておくと、なにか高級な余韻が生じるであろうという、浅はかな思いこみから来ていることで。
 漢字を多用すると高級そうに見えるとか、小難しい言い回しを多用すると高級そうに見えるとか、そういう思いこみと同じぐらいアホっぽいことで。

 視線を離すことができなくて、なんなんだろう、とか。
 かぁっと熱くなって、なんなんだろう、とか。
 見つめていたくて、なんなんだろう、とか。

 わざと隠すことで、読者に想像させようとしているのだろうけど、そんな容易に連想可能なことを隠されたところで、読まされたほうは、シラけるばかり。
 幼稚すぎて、クイズにもならない。
 「マックスも飲んでいる○○○コーラ」とかいうクイズを出されたようなもの。わかりきってる○○○を隠されたって、シラけるかムカつくかのどっちかで、余韻なんて生じない。高尚にもならない。


 倒置法や体言止めとおなじこと。
 壊れたものを置くことで印象付けようなんてのは、アンフェアであり、とてもずるくさい戦術です。
 そんなもんに頼らなきゃ小説を書けないようでは、まともな小説は一生書けっこありません。
 まず、まともに、普通に、書けるようになりましょう。
 そのための練習法はすでに確立されていて、「○○禁止」で書くことです。


>辞書のこと
No.8832 投稿日 2004年12月17日(金)11時02分 投稿者
新木 伸
>辞書のこと

 ああ、そうだ。
 言っておかなきゃならないことだな。これは。
 言わなくても、当然わかってるだろうというのは、甘い見通しだな。

 サカモトさんも、まことさんも、辞書を一揃い、揃えておいてください。
 学習用でなくて、プロ用ね。

 広辞苑。大辞林。あとクロスチェック用として、岩波と三省堂以外から出ている国語辞典をなにか一冊。これは学習用でOK。
 漢字辞典。
 知恵蔵や現代用語の基礎知識などの知識辞典系を、どれか一冊。
 英和と和英もなにか一冊。これは学習用で充分。

 このあたりが最低必要です。
 あと自分の語彙に自信がないなら、類語辞典も一冊。
 角川、講談社、などから出ています。
 さらに、可能なら百科事典もワンセット……と言いたいところだけど、これはまあ、最近では、調べ物はインターネットですべて片づいちゃいますから、不要かな。


 学習用なら安いし、わざわざ買わなくたって、家に一冊くらいは転がっているだろうけど、広辞苑とか本格的なやつは、それなりに値が張ります。
 数千円とか、一万円とか。

 紙の辞書でも、ネット辞書でも、電子辞書でも、脳内暗記辞書でも、なんでもいいです。
 机の上にずらりと並べて小説家気分に浸りたいなら、紙の辞書がいちばん。
 これから何万回と引くことになるのだから、手で引くのが面倒くさいと思うなら、電子辞書を導入しちゃったほうが便利でしょう。いっそ暗記しちゃうのが、もっと便利ですけど。
 パソコン一個を持ち歩けば、辞書から百科事典から入っているという携帯性も得られます。そのぶん、お金が掛かるけど。

 出費を抑えたいなら、ネット辞書がいちばん。
 大辞林ならネット辞書があります。ブロードバンドの常時接続の環境で、ブラウザを立ち上げてあるなら、手で引くよりも早く引けるはず。
 また類語辞典、英和、和英、それぞれネット辞書が存在します。
 ネット辞書が存在しないのは、広辞苑だけかな。

 「辞書で引け」と言われたとき、標準となるのは、まず広辞苑と大辞林ですので。

 あとまことさんは、まだわかりませんが、すくなくともサカモトさんは、辞書の引き方が、なっちゃいないのが、すでに明らかになってます。
 辞書を引く習慣をつけることも必要だけど、そのまえに、まず辞書の引き方を学ぶところから始めなくてはならない模様。

 「辞書の引き」で過去ログ検索すると、多くの人のありがたい教えが、いっぱい出てきます。「辞書の引き方」で検索すると、僕一人だけが「辞書の引きかた」と表記しているのでヒットしなくなってしまうもんで、「辞書の引き」で止めて、キーワード検索するといいです。
 あと「辞書の」で検索しても、関連話題にヒットします。

 むう。なんかいま過去ログ検索してみたけど……。
 こんなこと「常識」の範疇じゃん! 小説書く以前のハナシじゃん! 小学校で習うじゃん!
 ――とか思っていたけど。なんか俺、全員に対してやっているくさい。
 弟切にも、2号にも、誰に対しても例外なく……。
 とほほ。
 キミたち、なんでそんなに、自分の国語力に自信持っちゃってるかなー。
 辞書がいらないぐらい日本語を熟知してると盲信しちゃえるの、なんでかなー。


サカモトさんへ。冷淡でした。
No.8833 投稿日 2004年12月17日(金)14時46分 投稿者 まこと
 そこで、毎度おなじみ、説明のやりなおしです。
 ええと、まず。

・時系列順にする。時間逆行禁止。
 
 これに関しては、新木さんからすでに指摘をうけていらっしゃいましたよね。
 
 物語は時間どおりに進行していく。そういったお約束にもとづいております。
 セリフや行動が逆戻りすると、読み手のかたが混乱します。
 今はいつなのか、わからなくなってしまう。
 さきを読む気がしなくなります。
 時間どおりに話を書ける自信がついてから、時系列の操作をするのはオッケーだと思います。
 まずは、基本を学びましょう。
 

・重文と複文の禁止

 私がこれを理解できたのは、ひとえに、弟切さんのおかげでございます。弟切さん、その節は、ありがとうございました。
 
 文章が長いと、うまくなった気がします。
 けれども、読み手のかたには、負担になります。
 一文のなかの、情報量が多くなるからです。
 一度に、たくさんのことを、理解しようとすれば、疲れますね。
 読み手のかたに、不親切になるわけです。
 
 冷淡でもありますね。冷たいやつです。
 おっと、脱線しますね。戻ります。

 重文とは、文字どおり、文が重なっている文です。
 最低でも、情報はふたつ、はいっています。
 ひとつの文に、ひとつの情報というくせをつけましょう。
 読みやすい文は、意思が伝わりやすくなりますからね。
 
 複文には、修飾語のなかにも、主語述語がはいっています。
 長い長い修飾語って、これまた疲れますね。
 「花の咲く春がきた」
「春が」を修飾する節のなかにも、すでに情報がはいってますよね。
 こんな短い文章でさえ、頭はフル回転しなくてはいけません。
 これが、長ったらしくなって、何行も続いたら、どうでしょう。
 うんざりです。
 シンプルな文を工夫して、伝える訓練をしていきましょう。


・倒置法禁止

 文章をひっくりかえして、人目をひくやりかたですね。
 ここぞ、というところに使えば、効果的なのでしょう。
 しかし、使用方法が難しく、中毒症状がおきるんです。
 本当です。
 やたらめったら、使ってしまいます。
 ですが、倒置法が続く文章は、かなりかっこわるい。そして、読むのに、疲れます。
 表現力で、カバーできるものなので、そっちをみがいていきましょう。


 体言止めは、新木さんから説明をうけたばかりですね。
 はぶかせてください。


・気弱語禁止

 表現の程度を弱めるために使う言葉のことです。
 日本人には、たいへん都合のよいものですね。
 断言するのが、苦手だったりするからです。
 あれ、ひょっとして、そんなのは私だけですか。
 
 知らず知らずのうちに、使っていたりするのではないでしょうか。
 ですが、あいまいな表現は、読み手のかたに、不親切です。
 迷わせてしまってはいけません。
 はっきり表現しましょう。
 そうすれば、安心して読みすすむことが、できます。


・比喩禁止
 
 NGワードにでている言葉を使うと、楽に表現できますよね。
 でも、それでは、表現する力が育ちません。
 それに、安易な表現が続くと、おもしろみにも欠けてしまいます。
 だから、練習のために、NGワードは使わないで、書いていきましょう。


 禁止にまでして、練習することについて。

 それをするのは、ものを伝える文章を、書く力をつけるためです。
 文章力というのは、小手先の技ではないのです。
 飾った鼻につく文章では、伝わるまえに、読みすてられてしまいますからね。
 こどもでもわかるやさしい文章で書きましょう。そして、最後まで読んでもらいましょう。
 それが、第一歩です。
 わかりやすい文章というのは、シンプルな文でつづられたものだと思います。
 テクニックを駆使した文章は、自分の考えを、きっちり伝えることのできる人が、書くものです。
 伝えることを勉強中の私たちは、やさしい、シンプルな、伝わりやすい文を、書いていきましょう。

 なんちゃって、説明になってないでしょうか。
 伝わりました? サカモトさん。
 いぢわるして、ごめんなさい。
 もうしません。
 たまにしか。

 てへ。

2時間半
まこと


課題提出 & とんびの羽根さんへのお返事
No.8834 投稿日 2004年12月17日(金)19時29分 投稿者 サカモト
 お疲れ様です。サカモトです。

 課題提出させて頂きます。

1173 1000字課題、12/17、No.3「捨て犬」 サカモト

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1173&e=res&lp=1160&st=0


 無口なシンデレラは誤チェックしてから、後ほど3つほど提出します。

 あと、レスは2回に分けて後ほどお答えします。



>とんびの羽根さん
 丁寧な説明を頂いていたのに、返信が遅くなってもうしわけありません。
 アドバイスには下でお答えします。
 サカモトの為だけに、長いレスを返して頂き、本当にありがとうございました。


>>話すのがきらいというのとは、ニュアンスがちがいます。無口の人の場合あくまでも必要なことだけが伝われば充分ということでしょう。

 ということは、無口な人は言葉というモノの力を真剣に考えているということでしょうか?
 誤解があってはいけない。余計な修飾は一切付けずに、相手に伝える要点のみを放すようにして、誤解が生まれる事をさけるとか。
 確かに、おしゃべりな人は誤解されることが多々ありますね。
 余計な事をしゃべって誤解され、さらに、その誤解を解くためにしゃべっていくみたいな。
 サカモトは昔の口下手な自分に対して、無口とゆう認識を持っていました。
でも、とんびさんだけでなく、新木さんや弟切さんにも教えて頂き、完全な勘違だったということがようやくわかりました(汗)


>>そして無口でちゃんと意思が伝わる相手が近くにいる状況は、いろいろと口にしないと伝わらない関係よりはるかに心地良いものです。

 これは、長年一緒にいる親友や恋人なんかが、少しの言葉で察してくれる感じに近いようにも思えます。もっとも、恋人の場合、わかると思っていったことが伝わらず、喧嘩になっちゃうなんてこともザラでしょうけど(笑)
 少なくとも、口下手で上手く意志を伝える自信がなく、話すことにおびえているというのとは違うんですね。
 

>>人が変わったようにしゃべるひとは普段自分の得意なこと好きなことをうまく伝えられずにいる人です。こういうひとは口べたなひとに多いのではないでしょうか。無口と言うよりは口べた。あるいは無口の一形態としての口べた。

 はい。
 前のサカモトのレスにも書いていますが、サカモトは
 無口=しゃべらない人=しゃべれない人
という風に思っていました。
 
 しかし、しゃべれない人というのは無口の一形態としての口べたであり、
本来の無口とはちょっと違うのですね。
 

>>ひょっとしてサカモトさんが描きたいのは口べたのほうなんでしょうか。

 そうですね。
 サカモトが書きたかったのは無口でなく、口下手です。
 それを、 
 無口=口下手
と勘違いして、無口と言っていたわけです。


>>無口な人が突然話をしたくてたまらなくなるとして、それなりの状況変化、人間関係の変化とか必要です。いくら好きな話題になったからといって、それまで緊張した関係にあるひとと急に話ができるようになるものではありません。

 これは、通常の人間関係でも、まま、見られることですね。
 つまり、無口でも、いえ、だからこそ、余計に人と打ち解けるプロセスというのが必要になるということでしょうか。
 そういえば、無口の人ってはじめは無愛想に見えて、話をしてみるとじつは良い人っていうことがおおいですね。
 最低限、話すっていう手順を踏まないと、無口な人の内側が見えてこない。
 仲良くなるんだったら、それ以上の段階が必要です。

 無口な人のレス、大変よくわかりました。
 
 本当にありがとうございました。


サカモトさんへのおわび
No.8835 投稿日 2004年12月17日(金)21時02分 投稿者 まこと
 
 失礼いたしました。サカモトさんに、あやまるのを忘れています。かんじんなところが抜けていました。

 いじわるしてしまって、ごめんなさい。

 本来なら、この文から始まっているはずでした。それなのに。ないではありませんか。しかも最後は、笑ってごまかしております。お茶をにごすという行為は、あと味わるいですね。心よりおわびいたします。すみませんでした。

 サカモトさんには、拙作に指摘をいただいて、恩返しもしていないというのに。恩知らずもいいところで、お恥ずかしい。ほんとうに、申し訳ございません。
 
 あっさり許してもらうと、私のことだから、調子にのると思います。ひと言、「ヤナやつ」とひっぱたいてやってください。しつけにはたいへん有効です。
 よろしく、おねがいします。


みなさん感想指摘ありがとうございます
No.8836 投稿日 2004年12月18日(土)01時08分 投稿者 月白

>弟切さん

 丁寧な指摘、ありがとうございます。こちらからは何もお出しできないのに、毎回ご馳走をくださり、感謝しております。


>>ショッピングモール

 月白の脳内では、ここは「ショピングセンター」でした。4・5階建ての大きな建物に、デパートやテナントやアミューズメントパークが存在する、複合商業施設です。
 「白亜の四角柱」というのは、高層ビルのことです。
 具体的な場所は、サンシャイン60とその脇にあるサンシャインシティ、でした。

 が、ショッピングモールという言葉を辞書で引くと、
 ―――――――――――――――――――――――――――
 遊歩道や歩行者専用の買い物広場などのある商店街。車両の乗り入れが禁じられている
 ―――――――――――――――――――――――――――
 と、出てきます。
 僕の中では、「ショッピングモール=ショッピングセンター=複合商業施設」で固まっていて、それを疑うことなく、文章にしてしまいました。
 文章にした後の読み直しの段階でも、一片として疑うことはありませんでした。

 ショッピングモールが、駅前にある商店街に屋根をつけたようなものだとすると、この場面で読者が混乱する様子が、手に取るようにわかります。

 言葉に対する鋭敏さ、正確さ、の不足です。自分の書いたものに対して疑ってかかる姿勢が不足しています。


>>体言止め

 多すぎること、理解いたしました。
 「何も考えず」に、そこに体言止めをつかう「理由」もなしに、体言止めを使っていたことを、理解しました。なんとなく、雰囲気がいいとかカッコいいとかいうことで、体言止めをつかっていたことを理解しました。
 読者にとっては、ただただうるさく目障りなだけのものだったのですね。

 今回の「早瀬と雪」を読み返してみて、
 体言止めを普通の文章に変えても、
 倒置法を普通の文章に変えても、
 「〜て。」を普通の文章に変えても、
 なんら問題ないと認識いたしました。
 そのほうが読者にとって読みやすく、わかりやすいのなら、普通の文章で書いた方がいいのは当然です。
 僕は、「何も考えず」に、「その場の雰囲気」で、「文章の流れ」で、体言止め、倒置法、「〜て。」、を使っていました。
 一番の問題点は、「その文章方法を使う明確な理由を考えていなかったこと」と認識しています。浅はかなことです。

(でもね、ないしょだけどね、「そこにその体言止め、倒置法、「〜て。」を使う明確な理由」があったら使ってもいいと今でも思ってますよ。きちんとした理由付けのある、その場でそれを使う理由があるなら、使っていい。もちろん、多用は禁物。今の僕の文章には、「理由もなく」、多すぎる)



>2号さん

・時系列順にする。時間逆行禁止。
・重文、複文禁止。
・倒置法禁止。
・体言止め禁止。
・気弱語禁止。比喩禁止。

 了解しました。
 というより僕の場合、上にも書いたとおり、そこにその文章を使う明確な理由がないことが問題なのです。
 体言止めとか、普通の文章とか、重文とか複文とか「まで」にも理由づけが必要だと、念頭にもなかったことが問題なのです。
 文章には、全てその存在意義というか、その存在理由があります。例えば体言止め、倒置法、重文複文、が使われるときには、「それ」でなくてはいけない「理由」があるわけです。
 僕の場合、この場所に「普段のクラスでの早瀬の様子」を入れるとか、この位置に「超高層ビルからの眺めの描写」を書くとかいうことは決めてはいました。が、ではどうかくかという段階で雰囲気に流され、理由もない体言止めや倒置法に走ってしまったようです。

 なんでかなぁ。
 どうして、体言止め、倒置法に走るのかなぁ。
 と考えて見て、カッコいい気がするから、味が良くなった気がするから、と結論付けました。
 体言止めとか倒置法は、目を引きますので、文章の味が良くなったと思ってしまうのです。
 なんでもいいからスパイスぶっかけて、舌に刺激が走るようになったから、美味しくなったと、思ってしまうわけです。

 2号さんの、
>ぼくは問いたい、「巨艦のようなデパートが、長々と横たわっていた」じゃいけない理由を。
 に対する僕の答えも、「普通の文章でオールオッケイ」。
 僕が、ここに体言止めを使った理由も、「なんとなくカッコよくて、印象付けができるっぽい」ということだからです。


>酔っていることについて

 作者は酔っぱらっているだろうか?
 読者置いてきぼりだろうか?
 と思って、「早瀬と雪」を読み返してみる。
 むう。なにがなんだか、あんましよくわからない。
 主人公とヒロインが、なにやらやっているんだけど、よくわからない。
 主人公とヒロインの関係があまりよくわからなくて、なにやら会話を交わして交情しているっぽいんだけど、全然胸に迫ってこない。
 昔、知り合いに長編を読ませたとき、
「隣のベンチで見ず知らずのカップルがキスしているのを見て、感動してくれと言っているようなものだ」
 と、感想をもらったのを思い出しました。
 困った。
 書いているときは、「感動的だ」なんて思ってたんだけど。
 どうしよう。
 これならまだ、「僕は、君と闇の中へ歩き出す」(新作掌編)の方が、話としては成立してるっぽい。読者置いてきぼりに、なっていないっぽい。
 どうしよう。どっちに重点を置こう?


>「早瀬と雪」冒頭部について。

>>どうして主人公があたりを見回しているのかがわからない。

 僕としては、「待ち合わせをして」「人を探している」ということを読者にわかっていただけたら、と思って書きました。その目的は達成されていると思っているのですが、どうでしょうか?
 その「探している相手」が、女性だと読者に感じさせられれば、なおよし、なのですが。



>新木さん

 「僕もギブを出さなきゃ」と言った口は、すいません、訂正します。
 今の僕には、その肉体的精神的余裕がありません。
 テイクしたものを消化吸収するので手一杯です。
 
 新しい掌編を出したのは、やっぱりテイクが欲しいからです。

 で、新しい方で見てもらいたい点は、旧作を一緒です。

1 最初に、「ごく普通によめた」かどうか、を聞きたいです。文章、あるいは内容が、一定レベルに達していなくて読み捨てたかどうか? 読み捨てたのであれば、何が原因で読み捨てたのか? キャラクターが「人」になっていなかった、あるいは魅力に欠けていたとか? 物語に、読み進める牽引力がなかったとか? 文章が、読めるレベルでなかったとか?

2 ストーリーは面白いかどうか? きちんと小説になっているかどうか? 起承転結のある、物語になっているかどうか?

3 キャラクターは、人間になっているかどうか? キャラクターに魅力を与えられているかどうか? 僕の中に「早瀬」がいても、それを表現する文章技術がなければ、キャラクターは人にはなりませんので。

 これらは、ストーリー、キャラクター、文章技術、の3つが、どのレベルにあるのかを、僕が再認識するということでもあります。


 これ以降は、今回主に聞きたいこと。文章技術に関すること。

4 前回分室に参加したときに、情報の重み付けと、その伝える順序を考えてないと指摘されました。よって、伝えるべき情報を、適切な重みと順序付けでもって、適切な位置で伝えているかどうか? を聞きたいです。

5 描写能力。前回の分室参加のとき、ただの情報の羅列で、描写になっていない、と指摘されました。描写はどうでしょうか? 臨場感はあるでしょうか? 読者に、視点保持者と一緒に冒険をさせられているかでしょうか?

6 視点は正確であるでしょうか。(狂ってないかどうか?)

7 時制の使い方に問題はないでしょうか?

8 読者の視点で、自分の文章をみることができているでしょうか?(他者視点没入能力)

9 演出能力。効果的な演出が行えているでしょうか?
 
10 表現の豊富さ。語彙の豊富さ。
 
11 描写の元になる、ジオラマ構成能力は、足りているでしょうか?


>新作(僕は、君と闇の中へ歩き出す)と、旧作(早瀬と雪)、どちらを重点的に見てもらいたいのか。

 むう。悩むところですが。

 ええと、新しい方を重点的に見てください。
 「僕は、君と闇の中へ歩き出す」
 の方です。これ↓です。

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1171&e=res&lp=1171&st=0

 作品全体における、シーンの順序、読者への情報の出し方、に気を使って書きました。
 その点も見てくださると嬉しいです。


 私信。
 2号。スマン。指摘をくれ。
 この掌編にも、体言止め、倒置法乱用があてはまって、冒頭部に体言止めが続くんだが、こらえて読んでくれ。



>サカモトさん
No.8837 投稿日 2004年12月18日(土)01時24分 投稿者
とんびの羽根
1173 1000字課題、12/17、No.3「捨て犬」
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1173&e=res&lp=1160&st=0

 基本的に視点のゆれを見ていきます。
 かなり健太の目を離れて視点が動き回っているのですが気づいていますか?

>>夕日が傾き、

 夕日の方を見ている
 子供らしくない表現、もうすぐ日が沈むころ

>>健太の足下から伸びる長い人型がアスファルトに張り付いている。

 同じ文の中でいきなり180度方向転換して今度は影をみている。健太の足下から影の先の方へ視線が移動する
 影が「人型」という感覚は小学生くらいの男の子の意識とそぐわないんじゃないかな
 自分のかたち、自分をひきのばしたかたち、のように自分の一部という意識が反映しているものだと思うのですが

>>人型の先では妹香苗が、座り込んでいた。

 長い影の向こう側、10メートルくらい先に視線が移動、妹を見ている。

>>彼女は段ボール箱の中の子犬をジッと見つめていた。

 このときに視点が健太を置き去りにして妹と子犬が同時にしっかり見える位置に移動している
 まず妹に、それから段ボール箱の中の子犬に視線が移る

>>コートのえりを合わせながら声を掛けるが、

 視点が健太に戻り、視線は襟元に向けられている

>>目の前の妹はこっちを見ようともしない。

 視点が妹の直近に移動、妹を見ている

>>アスファルトの上にしゃがみながら、

 妹をすぐ上から見下ろしている

>>目の前の子犬だけを熱心に見続けていた。

 視点が妹と子犬の真横に移動し、妹の顔と子犬が同時に見えている

>>夕日に照らされた横顔は赤みがさし、

 間近から妹の横顔を直視している
 夕日は赤いので赤みがさしたかどうかわからない、
 頬が夕日で赤く染まったということなら、赤みがさすは不適当なのではなかろうか

>>目はキラキラと輝いていた。

 視点が切り替わり妹の正面位置から妹を見ている
 目がきらきら輝くのは紋切り型の表現

>>鼻先が地面と直角になるくらい上に向け、

 子犬の真横に視点が移動

>>香苗に向かって吠えるのが見えた。

 子犬寄りの妹が見える位置に視点が移動する

>>離れた場所からでも、香苗の顔が崩れるのが見える(気がした)。

 視点が健太に戻る、視線が妹の顔に向かう
 顔が崩れるは子供は使わない
 気がした、は気弱語

>>両手を段ボール箱に突っ込み、犬をメチャメチャ撫でまくっている。

 妹寄りの子犬が見える位置に視点が移動する。見下ろす視点。

>>(短めの)スカートから、時折ストライプ模様の何かが覗くのも、

 妹の後ろ側の低い位置に視点が移動
 短めは気弱語
 時折 > ときどき
 ストライプ模様 > しましま

>>気にしていない(ようだった)。

 妹前方寄りの妹の顔が見える位置に移動
 ようだったは気弱語

>>しょうがなく、妹のトコロまで来た道を戻る。

 視点が健太に戻る
 妹を見ている、周辺視野で道を認識している

>>香苗は満面の笑みを浮かべて、手を動かしていた。

 妹の前に視点が移動し、視線は妹の顔から手に移動する

>>いつも自分に向けてくる仏頂面とは違う、

 真っ正面に妹の顔を見る視線
 習慣的イメージ、時系列からはずれている
 仏頂面とは違う > ふくれっつらじゃない

>>妹の無邪気な笑顔を見て、顔の筋肉が自然とゆるむ。

 妹の横顔を見る横からの視線

>>茶色の子犬も、それに応えるように元気よくはしゃぎ回った。

 子犬を見下ろす視線

>>そして、香苗は子犬を段ボールから腕の中へと移し、立ち上がった。

 段ボールから妹の腕の中へ視線が移動、さらに妹の動きにしたがって立った位置まで上に視線移動

>>さっきの笑顔から一転、切なそうな表情で健太を見上げる。

 立ち上がった妹の見上げる顔を見下ろす位置まで視点が上に移動
 
>サカモトの為だけに、長いレスを返して頂き、本当にありがとうございました。

 いえ、そんなに長いレスじゃないし、サカモトさんのためだけにレスを返してるわけでもありません。
 すべて知っていて指導しているように感じたのなら申し訳ないのですけど、レスを書きながら気づくことも多いんですよ。
 充分に元をとってますし、お気を楽にしてもらえるといいのですが。
 娘と話すネタにもなってますし(汗)
 ネタとしてみると、サカモトさんの文章って突っ込みどころ満載(あわわ)


とりいそぎ、私信返答
No.8838 投稿日 2004年12月18日(土)02時18分 投稿者
名無し君2号
>月白さん

>>2号。スマン。指摘をくれ。
>>この掌編にも、体言止め、倒置法乱用があてはまって、冒頭部に体言止めが続くんだが、こらえて読んでくれ。

 ヤダ。

 ちゅうかね、月白さん。
 私はドラクエやっている暇もないほど大変だ、と言っておるのですが。それなのに人の指摘をしている余裕があると思うんかいな、そーかいな。

 まあいいっスよ、それは。


 ちと許しがたいのはここですわいな。

>>この掌編にも、体言止め、倒置法乱用があてはまって、冒頭部に体言止めが続く

 じゃあ直してくださいな。
 普通の書きかたにしてくださいな。


>>「何も考えず」に、そこに体言止めをつかう「理由」もなしに、体言止めを使っていたことを、理解しました。

 ホントに理解してマスか。
 平気で人に「体言止め、倒置法乱用」した小説を読ませようとしているところを見ると……うーん。私、泣いちゃいそうです。大の大人を泣かさないでください。


 お願いです。
 リライトしてください。
 せめて体言止めと倒置法は完全になくしてください。そうしたら、私も指摘したいと思います。それまでは読むこともないです。


>>でもね、ないしょだけどね、「そこにその体言止め、倒置法、「〜て。」を使う明確な理由」があったら使ってもいいと今でも思ってますよ。

 こう書かれてますケド、だれも体言止めやら倒置法やらを使うなとは言ってません。そもそも私だって小説のなかでは平気で使ってるし。私のレスでも書いてますでしょ、必殺技だって。とっておきだって。

 ですけど、まずは普通の文章で小説を書けるようにならなくてはダメんずですよ。

 まず、リライトを頑張ってください。
 無理ならそのとき考えましょう。




>とんびの羽根さん

 「きつねでコン」への指摘、ありがとうございます。
 とりあえず、いまは過去を振り返らずに、ひたすら書き殴る日々ですが……あとで推敲するさい、とんびさんの意見は参考にさせていただきます。

 うん……。
 やっぱり、前のやつはだるかったですか……。私、自分が書いている小説の登場人物に、たぶらかされてますか。ううう。

 ふ、振り返らない!
 反省しません、終わるまでは!


レス&無口なシンデレラ
No.8839 投稿日 2004年12月18日(土)09時47分 投稿者 サカモト
>月白さん

>>相手と対峙しているのに、胴着の文字なんかみてない、と思う。

 目立つ赤文字という形で表現したかったのですが
確かに、キャラの視点というよりも、キャラの外からの視点へと移ってしまってます。


>>僕は、拳法とか詳しくないんだけど、ほんとうにこんな声、出すものなのですか? 無言で、拳を突き出すイメージとかがあるんですけど。

 声は出す人は多いです。
 マンガとかでもありますが「セイヤッ」とかの声を出しながら、拳を打ったりします。
 声の感じが変なのは、部活だと、出す声まで細かな指導をしないため、中にはこんな声の人も出てくるようです。


>>「わずかな衝撃」で、道場の天井は見えない、と思う

 殴られて、その衝撃で少し上を向き、天井が見える。
 もっと大きめの衝撃ですね。
 体感と表現は別です。
 「目から火花が散る」などの言葉の方がよかったです。
 
 ご指摘ありがとうございました。


>弟切さんへ

「無口なシンデレラ」のアドバイスありがとうございました。
サカモトが、今、やらなければいけないことは無口を分解し
「しゃべらないこと」がどんな場合に当てはまるのか考えてみる事なんですね。

確かに、無口の場合は範囲が漠然としていて、どれが答えなのかはっきりしません。
しかし、分解し「しゃべらないこと」で考えていけば、先にサカモトがした
間違いはせずにすみますね。

こういう事は特に、サカモトが苦手としていることですので
以前、シンデレラをやられていた弟切さんのアドバイスはとてもありがたいです。

「しゃべらないこと」でいくつかパターンを考えながら
さらに、正解を探してみます。


>新木さん

さっそくCTRL+DELETEで「話し」を消しました。
ありがとうございます。


>>「話」と「話し」

 すいません。どうやら、中途半端に辞書で引いただけでわかったつもりになっていたようです。
 いいかげんに返事をしていたつもりはなかったのですが、
結果として間違えているので、何も言えません。
 近いうちに国語のドリルを買ってきてやってみようと思います。


>>「いう」が山ほど持っている用法のうち、「引用/伝聞」
>>もし漢字表記するのであれば、どの字をあてるのが正しいのか、それも調べあげてくること。漢字辞典がないと、おそらく、お手上げとなるでしょう。

 おそらく「云う」か「謂う」あたりではないかと思うのですがはっきりしません。
 今日の仕事が終わってからもう一度調べてみます。


>>このさい、電子辞書を導入しちゃうのが、手っ取り早いですよ。

 現在、三省堂の「新明解国語辞典」「デイリーコンサイス英和・和英辞典」「漢和辞典」が入ったカシオの電子辞書・XD-S700を一つ。
 他にはノートPCの中に「第5版の広辞苑ソフト」、
大辞林は新木さんが言われているネット辞書を常用しています。

 漢字源等は古いモノがすぐに調達デキルと思います。

 それなりに持ってはいるのですが、サカモトが使いこなせていないので、宝の持ち腐れになっています(汗)

 後ろの方で言われていますが
 辞書類は主にノートPCに入れるソフトで揃えてみるつもりです。

 あと、「辞書の引き」で過去ログ検索をしてみると沢山出てきました。
 さっそく、今日試してみることにします。


>>読む側の「人並み量」ってのは、押し入れひとつを埋め尽くすとか、本棚二つ三つを占領する、ぐらいでしょう。

 はい。正に、サカモトの読書量はそれくらいです。
 でも、全然足りていないのですね。
 今、サカモトが四畳半のアパート住まいなので例えがわかりやすいのですが
 この部屋の何倍もの本を読んで普通くらいということですか。
 

>>サカモトさん、空手やったこと、あるんですか?

 空手はサカモトでなく友達がやっていました。
 サカモトは、日本拳法を半年程度、スポーツチャンバラを一年やっていました。
 ですので、詳しい事まではわからないのですが
 友達がどんな練習をしていたのかは少しわかります。
 また、寸止めは日本拳法でも実際の練習にありましたので
 今回書いてみました。


>まことさん

 禁止事項に関する説明ありがとうございました。
 説明して頂いた、禁止事項を入れるのは誰が読んでもわかる
読みやすい文章を書くためなんですね。
 項目一つごとを詳しく解説していただいたので、頭の悪いサカモトでもよくわかりました。

 あと、サカモトが前のレスで解説の事に触れていないのは
前のレスを書いた後に用事があったからです。
 決して怒っていた訳ではありませんので。
 
 短い返答となってしまい申し訳ないのですが
 忙しいなか、丁寧な解説してを頂き、本当にありがとうございました。


 あと、以下に無口なシンデレラ提出させて頂きます。
 宜しくお願い致します。

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課題、無口なシンデレラ
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●サカモト 無口なシンデレラ1改

一行あらすじ:パーティーに疲れた王子を静かに気遣うシンデレラ

・パーティーでのお喋りに疲れた王子。こっそりと側近たちからはなれて、小さなバルコニーに避難する。

・バルコニーにはシンデレラが立っていた。また、喋らなければいけないのかとうんざりする王子。しかし、シンデレラは王子を見ると最低限の挨拶をして、バルコニーから出て行く。

・王子がほっとした所に、飲み物を持って戻ってくるシンデレラ。王子に飲み物を渡すと、再び何も言わずに会場へ戻ろうとする。

・疲れた自分を無言でいたわってくれることに気づき、シンデレラを引きとめる王子。彼女の静かな気遣いに好意を持ったのだった。


****************************************************************

●サカモト 無口なシンデレラ2 

一行あらすじ:王子が飲もうとしている毒の杯をはたき落として助ける。

・乾杯するために王子が酒の入ったグラスを掲げようとする。そこにシンデレラが現れ、、「毒が入っている」と王子に告げてグラスをはたき落とした。

・本当に毒が入っていたことを確認した衛兵は、シンデレラを犯人と決めつけ牢へと連行する。彼女は「自分が犯人ではない」とだけ言って、後は黙っていた。

・騒然とする会場。しかし、王子は毅然とした態度のシンデレラが犯人だという事に違和感を覚え、こっそりと牢へ行く。

・牢でシンデレラに理由を聞く王子。犯人がグラスに毒を入れる現場を、目撃していたと知る。そして、最後まで毅然とした態度をとったシンデレラに好意を抱き、彼女を牢からだすのだった。


****************************************************************
●サカモト 無口なシンデレラ3

一行あらすじ:無口でおくゆかしいシンデレラに好意を持つ王子

・パーティーのゲームに勝ち、王子としゃべる権利を手に入れたシンデレラ。

・同じくゲームに勝った他の娘たちと王子の元へいく。他の娘たちがうるさくしゃべりかけてくる中、シンデレラは王子と娘達に黙って飲み物を配る。

・余計なおしゃべりはせず、王子から一番離れた所で、楽しそうにみんなを見ているシンデレラ。

・その奥ゆかしい態度にほだされ、王子はシンデレラに好意をもった。

****************************************************************


う゛、やば!
No.8840 投稿日 2004年12月18日(土)22時28分 投稿者 サカモト

>とんびの羽根さん

 たくさんのご指摘ありがとうございます。

 今回サカモトがわかったことですが……

・まことさんが言われていた視点のレスを読んでいたのに、
実はなに読み取っていなかった。

・てか、視点てなんだったんだ? 全然別のモノ書いてるぞ。

・人に聞く前に自分で調べましょう。

 以上の三つです。

 前に新木さんにも言われてるのに
 成長してねーな。おれ。

 ようは「人が言われてることなんか知ったこっちゃねぇ」
と公言しているようなモノでしょうか。
 
 これは……直します。
 すぐには難しいかもしれませんが、
 書かれたレスをじっくり読むようにして
 とにかく直します。
 

>>ネタとしてみると、サカモトさんの文章って突っ込みどころ満載(あわわ)

 いえいえ。
 ネタになってるだけまだ救いがある!
 笑いとれてるんだもん!
 とネガティブな前向きになってます(笑)


>まことさん

 せっかく説明して頂いたのに、無視した形になって(禁則事項を破って)しまい、
すいませんでした。
 言い訳させていただくと、
 提出時には、まだ、説明を読んでいず、
提出した後に説明見て「ああ! あそこ駄目じゃん」と叫んでました(汗)
 本当にすみません。

 今、仕事が終わってからマックで書いているのですが、これだけ書くだけでも、結構、時間がかかってしまいました。
 細かなレスは後ほど上げさせていただきます。


所要時間:二時間


「僕は、君と闇の中へ歩き出す」、リライトしました
No.8841 投稿日 2004年12月19日(日)00時40分 投稿者 月白

>2号さん

 すいませんでした。僕のわがままでした。ご容赦ください。

 で、「僕は、君と闇の中へ歩き出す」、リライトしました。

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1175&e=res&lp=1175&st=0

 普通に書く、というコンセプトでやってみました。
 「体言止め」、「倒置法」、「〜て。」は、できるかぎり使わない。(必殺技)
 時間逆行禁止。
 重文複文は、なるべく使わない。(読者に親切に)
 という感じです。

 ちょっとだけ、エロっぽい話です。
 お時間がありましたら、お読みください>ALL



いろいろ
No.8842 投稿日 2004年12月19日(日)00時50分 投稿者
新木 伸
>月白さん

 しかしまあ、月白さんとの付き合いは、だいぶ長いですが。
 ようやく素直に練習する気になったのか、というのがここ最近に思うこと。

 2002年の6月からだから、もう2年半ぐらいになるのかな。
 この2年半という時間は、文章を書いたこともないドシロウトが、プロの小説家としてデビューしてしまえるぐらいの時間ですが。そして留まっているなら、なんの進歩も起きない時間ですが。

 当時の文章は、まあ、このあたりに転がっていますけど。

http://erarii-web.hp.infoseek.co.jp/naitomea.html

 いまと大差ないことがわかります。
 練習してればすぐに気づいたであろう、様々な欠点が、そのままになってます。
 体言止めや倒置法の多発。比喩の乱用。気弱語の連発。小難しい表現の大繁殖。

 2年半前の時点でも、数日練習していれば直ったであろうことです。
 ああ――、直るかどうかは保証の限りではないけれど、すくなくとも、自覚することはできたはずですよね。いまも直ったかどうかはわからないけど、自覚することは、できるようになったはず。

 しかしこの2年半、練習してこなかったので、ずっとそのままだったわけですね。
 ぶっちゃけ、この2年半のあいだで書いてきたモノは、すべて無駄だったってことですね。
 なにを書いたところで、倒置法と体言止めまみれにしていては、素材が死にます。

 なぜ練習する気にならなかったのかは、僕の知るところではないですが、まあたぶん、自分が「ヘタクソ」であることを認めたくない心理が働いていたのでないかと思われます。

 んで、スパイスをぶっかけることを「料理」だと勘違いしていたと気づいた月白さんに、いま言えること。

 物語を書いてゆく前に、シーンを記述できる最低限の文章力が必要です――ということ。
 刺激に満ちたスパイスをふりかけないでも、きちんと味のする料理を「普通」に作れる力ですね。

 彼女を待ってそわそわしている男の子のシーンであれば、彼女を待っていることと、そわそわしていることとが、ちゃんとわかるように伝えられる力。

 月白さんの現在の腕前っていうのは、ぶっちゃけ――。
 何が起きているのか、なにが書かれているのか、わけわかんねーよ。
 といったあたり。
 物語がどうとか、そういうことは、わかりようもありません。


 ちなみに、練習効果を最大にしたいなら、指摘をもらって欠点が認知できたものを、書き直してくるのが、いちばん良い方法です。
 欠点が頭でわかったところで、なんの役にも立ちません。
 その欠点を克服して、二度と踏まないように書けるようにならなかったら、同じことを何度も繰り返すだけの話。

 月白さんは一週間だけの話として、この分室に現れて、「欠点を教えてください」みたいなことを言っていますけど。
 欠点を認識したらそれは改善され、二度とやらないようになる。――とか、なにかそんな幻想を持っていますよね。
 欠点を認識するだけで自動的に消滅してくれる、なんていう幻想。

 欠点を知らされることは、自分にとって、大変な苦痛を伴うことである。胃がねじれてゲロして机と絨毯を汚してしまうぐらい。
 そんな苦痛を伴うものだから、その分に見合うだけの上達があるはず。

 ――とか、頭ごなしに信じちゃっているのかもしれませんが。
 どっこい。苦痛を受けただけじゃ直りません。
 自分がヘタクソであり、思っていたような存在ではなかった――ということを知るときの苦痛は、上達するのに必要なプロセスの一部であって、上達のために肝心なのは、ヘタクソを認識した先で行う「練習量」のほうです。

 外科手術で必要なことが、メスで斬りつけるときの「痛み」ではなく、「病巣を除去すること」であるのと同様です。
 体を切り開かずに病巣だけ取り除ければ、手術ってのは、それでいいのですけど。切らずに除去するのは、なかなかできないことのようです。

 ヘタクソを直すほうでも、ヘタクソであることを認知するというプロセスが、苦痛を伴わずにやれればいいのですけど――。「痛くなければ深刻にもなれない」というのは、どうも人間に備わっている本能のようで、こればかりはどうにもならないようです。

 外科手術には「麻酔」ってものがありまして、切っても痛くないようにすることが可能です。
 手術は他人がやってくれるもんなので、麻酔を掛けて意識不明のままでも進行させられます。しかし練習は自分がやらなきゃならないものなので、意識を保ったままやらなくてはなりません。自分で自分を麻酔なしで手術するようなものですから、気の遠くなるぐらい痛くて当然なのです。
 そういやブラックジャックがやってたなぁ。自己手術。

 ある日、目が覚めたら、プロ作家の実力を得ている――なんてのは、夢ですから。
 ありませんので、忘れましょう。

 上達するためには、練習が必要です。
 ノウハウを聞いただけで身に付いちゃうなら、楽でいいんですけどね〜。僕も聞きたいです。そんな有り難いノウハウがあるなら。
 実際には、欠点を叩き直すためには、何度も何度も反復練習が必要になるんです。肉体の反射運動として、キーボードを叩いて文章を打ち出すときには、倒置法を(無駄に)使わないし、体言止めを(無駄に)使わないし、ということが染みつくまでやらないと、意味がない。
 その一回目の反復練習として、ダメ出しをもらったもののリテイク作業があるわけです。
 明確にされた欠点をクリアするものを書いてゆく。注意深くね。それだけ時間は掛かるけど。
 そのときの欠点がクリアして、ちゃんと書けたら、そのときは終了。
 二回目以降の練習機会は、なにか他のものを書いているときに、またそのクセが出てきてしまったとき。
 そうやって数回とか、数十回とか、そのくらいの練習を重ねていった先に、体が覚えて二度と悪いクセが出なくなるという領域があります。そこまで行って、ようやく、「身に付いた」といいます。
 集中的にやれば、ひとつのことは二週間ぐらいで身に付きます。毎日リテイクを出して直していればね。

 彼と彼女のラブストーリーはどうでしたか?
 ――なんていう、物語としての質を問う以前に、まず、「彼は誰かを待っているように見えましたか?」とか、「彼はどこに立っているかわかりましたか?」てなことを聞く段階があるわけです。
 月白さんは、いまその位置ね。

 あと、新しいもののほうへの、質問項目。
 1番から始まって、11番まで、質問項目が山ほど寄せられていますけど。
 ほとんどのものは、自問自答で片づけられる種類のものですよね。
 分室で育成しようとしている「書き手」というのは、自分で書いた作品に対して、自分の目でそういうことを判断できるような人材なわけですが。

 わざわざ聞いてくるということは、月白さんは、いまそれを自分でまったく判断できないか、自分の判断に自信を持てずにいるわけですよね。
 YESであるか、NOであるか、どちらであるにせよ、その結果を聞き出したとして……。
 一度ばかり判定してもらうことに、どんな意味があるのですか?

 指摘をくれくれ、くれよぅ〜と、いうけれど、指摘をもらって、どうするつもり?


 書いたものに指摘をもらうことで、作家志望者の気分にひたりたいってことなら、はっきり言ってムダなことだし。人様の時間を理由なく奪うのは犯罪ってもんだし。

 いまいちど聞きますが。
 直すつもりで、指摘をくれと言っているのですよね?
 月末までに投稿作を書き上げようと言ってる人間から、数時間を奪い取るだけの理由と覚悟とは、もちろん、あるのですよね?
 (8829の書きこみで、2号が使ったのは2時間だそうな)

 あと、2号も言ってますが。
 自覚した欠点がそのまま残っているものを見てもらおうっていうのは、「自分よりも相手のほうが多く労力を注いで当然だ」というふざけた考えにもとづく甘えです。

 あなたが――なにか、すごく人の役に立って、すばらしいものを作れる人間であったなら、他人が骨を折って、あなたが費やした以上の労力を、あなたに対して掛けてくれるかもしれません。
 たとえば、いま書いているものが、歴史に残る名作であり、その推敲の手伝いであるとか。
 でも、誤解しちゃいけない。
 あなたがいま依頼しているのは、基準値以下のヘタクソが書いた、なにが起きてるのかさえわからない酷い出来の文章を、人並みで普通で、読んでわかるものに校正してゆくための手伝いですよね。

 前述したように、欠点というのは自覚してもすぐには直せないものですけど。
 潰せるものは潰して(体言止めや倒置法なんかは、そう苦労なく無くせるはず)、潰そうとしたけども潰しきれなかったものは、しかたなく残して、他人の目にさらしてみる。

 そのくらいのこともやらないで、他人からドラクエするための時間を奪い取ろうってのは、見通しが甘すぎるってもんです。



 ――と、書いてみたら、さっそく上げてきたのかな?





>視点強制ギプスの考案

 サカモトさんの「捨て犬」を見ていて思ったのだが……。

 夕日を見ていた直後に、いきなり足下を見ていたりする。
 視点が飛んでいるのだけど、書いている本人は、その視線のぶっ飛び具合に気づいていないっぽい。

 人間は眼球を動かして視線を移動させることを、なんの困難もなくできるような体になっている。たとえば読書しているときなど、視線はまるで走査線のごとく、上から下までと、右から左への移動を、数十回もの回数で、小刻みに停止と移動とを繰り返しながら動いてゆくわけだが……。

 たぶん多くの人は、自分の目や首が、そんなに激しく動いているなんて、意識していない。
 その動きは、読書をしているあいだはずっと続く。数時間も続けていても、気にならない。
 つまり――。
 見る対象物を、その時々の興味にしたがって換えてゆくということは、人間にとって、ごく自然に行えることなわけね。
 何時間続けていても疲れないぐらい、楽に行えてしまうこと。

 だから文中においても、つい、やってしまうわけだが……。
 どっこい、文章でそれをやってしまうと、読者はついてこれないわけだ。


 ちなみに眼球だけでなく、首自体もかなり激しく動いている。
 これは自覚できるときがある。首筋を寝違えたりして、首を動かすと痛みが走るようなとき。なんでもないときに首に痛みが走って、その痛みによって、いま自分が「首を動かそうとした」ことを気づかされるわけだが。

 「視線の動き」というのは、眼球の動きと首の動きを合わせたものなんだな。
 捨て犬に構っている妹を見守っている場面では、眼球も動くし、首も動く。
 夕日から妹に視線を動かすときには、目線だけでなく、首も動いている。

 視線をコントロールするためには、いつ自分が首を動かしたかということを、自覚できるようにならないといけない。

 そこで養成ギプスを考案してみる。
 段ボールかなにかで、首から上をすっぽりと覆うフードを作る。目のところには縦横10センチぐらいの小さめの窓を開ける。
 この被り物は、視野狭窄状態を強制的に作り上げる道具なわけだ。
 その小さな窓から見えるものだけが「書いていいもの」である。
 実際に目の前で家族に動いてもらって、それを観察するときに、この被り物をかぶって眺めると、ごく狭い視界にあるものしか一度に見ることはできない。

 捨て犬にかまっている妹を見守るシーンであれば、妹を見ているときには、本当に妹しか見えない。夕日を見ようとしたら、体ごと向きを変えて、夕日のほうに体を向けなくてはならない。そうするともちろん、妹は視界の中にない。ふたたび妹のことを書くためには、また体を回さなくてはならない。

 ――と、視点移動を容易に行えないようにするためのギプスなわけね。体ごと向きをかえないと、見えるものは変えられない。体ごと動かすのは大変なことだから、視線移動は必要最小限になる。こまごまと変えられなくなる。

 簡易的にやるなら、フード付きのパーカーが使えるだろう。
 パーカーのフードをすっぽりと頭に被って、フードの縁に通っている紐をぐいっと絞りあげる。握り拳サイズに視界を狭めれば、まあだいたい、同じようなものになる。
 前方の狭い視界しかなくなる。足下を見ることさえ、体を折って、上体を下に傾けないと出来なくなる。





>今日のさかもと誤字

 「話し」→「話」。(課題部屋提出分より)

 ねー、いつまで続くんですか〜?

 おそらく、IMEから削除する前に書いたものが出てきてしまったのでしょうけど。そうでなかったら泣きますけど。
 IMEから削除したからもう安心、なんて、アホな油断をしてるから、見落としてしまうわけですね。
 道具に使われてるそのクセは、いつになったら直るのかしらん。道具は使われるものではなくて、使うものですが。




○サカモトさん
>1173 1000字課題、12/17、No.3「捨て犬」

 本人の攻略項目に含まれていないから、視点のことは一切言わない約束として。

・時系列順にする。時間逆行禁止。
・重文、複文禁止。
・倒置法禁止。
・体言止め禁止。
・気弱語禁止。比喩禁止。
・難しい字を使わない。
・4行以内に5W1Hを入れる。

 このへんに関しては、んなもん、人に判定してもらわなくたって、自問自答でわかるところだろうから、やはり省略。

 それ以外のことで、なにを重点においているのか、言ってくれてないのでイマイチ判別つきませんが……。
 まあ最近の話題の流れから、妹の無口さが出ているかどうかが重要課題なのだと受け取ることにして、それを見てみることにします。

 うん。無口なんじゃないかな。
 兄がしきりに問いかけているのに、その答えをなにも返さないのが、あきらかに不自然。普通に話す子であれば、「ちょっと待ってお兄ちゃん」ぐらい言うところを、何も言わない。
 最後でようやく口にしたのは「飼いたい」という、大事なことのみ。
 よって無口に見えます。

 だけど、この話、兄のほうがまるでダメ。
 まず台詞からして人間になってません。

>>「お前、家のマンションがペット禁止だって知ってんだろ?」

 なんですかこの機械的な台詞は。死んだロボットの台詞ですか。
 壊れかけのロボットだって、もうちょいマシな台詞を言い残しそうなもんですが。

 またこの兄。
 「無口な妹を持つ兄」の造形になってません。無口な妹を持つ兄は、妹が無口であることに慣れているはずですが、ぜんぜんそれが出ていません。

 あと、「早く帰りたがってる」っていう表面的な情動は伝わってきますが、その動機に深みがない。薄っぺらくて、やはり人間になってない。
 なぜ早く帰りたがっているのか。どのくらい早く帰りたがっているのか。そのへんの理由が不在なまま、原因もないのに、「帰りたがっている兄」という現象だけが、突然そこに存在しているようです。因果関係の枠から飛び出していて不自然です。
 わかりやすく言うと、過去がないっていうこと。
 この兄が早く帰りたくなるにふさわしい過去がみあたりません。

 ことさらオーバーに帰らせたがっていますけど、それは話の都合で、「妹をせっつく兄」という役が必要だからやらせているだけですね。
 以前にもありましたね。「踏切を渡りたくなくて抵抗するやつ」と、「踏切を渡らせたいやつ」の二人に、理由がないのと一緒です。
 引っぱるやつと、引っぱられるやつを(作者が)出したいので、キャラを操って抵抗させてみただけ。



>空手着の赤文字問題

>>>>相手と対峙しているのに、胴着の文字なんかみてない、と思う。

>> 目立つ赤文字という形で表現したかったのですが

 これも、問題点は一緒かな。
 とんびさんの指摘を、勘違いしてます。というか、発想の外にあるので、いまは理解できないわけです。
 自分がまったく理解不能の新概念に基づく指摘なのだと、そう思って深刻に考えてみれば、なにか理解のきっかけがあるかもしれませんよ。

 「胴着に目立つ赤文字がある」ということを書きたいというのは、作者的な都合ですよね。視覚的に栄えますし、その胴着を来ている人物の描写にもなるし、色々な効果が期待できます。
 ――が、それは「作者の都合」ってもんです。
 「キャラの都合」としては、試合中にそんなもんを見ている余裕なんて、ありゃしません。
 そうやって、作者の都合を優先させてしまう(ていうか、キャラの都合があるなんて考えもしない)ことが、キャラを操作してしまう悪癖の原因となっているわけですね。

 「家のマンションがペット禁止だって知ってんだろ?」とか、そんな説明的台詞をキャラに吐かせて平然としていられる原因でもありますが。恥を恥とも思わない厚顔無恥さの原因なわけですが。

 いいすか? 説明的台詞は、「恥」なんです。
 キャラの注目していない物事を書いてしまうことも、「恥」なんです。

 それは死ぬほど恥ずかしいことなんです。サカモトさんは平然としていますけど。
 その厚顔無恥さは、見ているこっちが恥死に至るほどです。





>空手を知らない件

 寸止めでの練習中に、当ててしまって、センパイが怒るという話なわけですよね。
 メインは視点や描写練習かな。なんでもいいから動きのある場面を書くことで練習しようという試み。でもなにかストーリーは必要だから、「イケナイことをしてセンパイが怒る」というものを入れてみただけ。
 練習内容として重要でなく、些末なことに突っ込むという前提で、つっこみますが。

 拳が当たってしまって怒る先輩ってのが、まずおかしい。
 先輩後輩の関係なら、当てたことに怒るのは筋が違う。そもそも有効打を当てられてることが恥ずかしいことでしょう。
 後輩に当てられてしまったことを恥と思い、でも直接言うともっと恥ずかしいから、寸止めを守れなかったことに対して因縁をつけている――とかいうなら、まあわからないでもないですが。

 あと、そもそも「寸止め」に対する理解もおかしい。
 寸止めっていうのは、当てないことではなくて、当てるけども打撃を与えないということです。拳も足底も実際にはバンバン当たってます。
 接触したところから、さらに打ち込み、踏み抜くことで打撃力が発生するわけですけど、打ち抜かず、踏み抜かないで留め置くのが、「寸止め」というもの。
 腹に有効打が入ったとして、そのとき腹筋が緩んでいたなら、寸止めであっても、悶絶して呼吸困難になります。
 そのぐらいの威力はある。
 そして止めずに本気で打ち抜いていたなら、たとえ腹筋を固めてガードしていても、一撃で行動不能にできる威力があるわけですね。

 素人相手にやるなら、本当に接触させずに10センチ手前で止めますが。経験者同士であれば、止めるのは皮膚の「一センチ下」あたりとなります。
 そして皮膚の10センチ、20センチ下まで打ち抜くのが、本気のとき。前蹴りを相手の腹に打ち込むのであれば、腹を蹴るのではなく、相手の背中を蹴るぐらいの感じ。


 あと、掛け声。
 変な声を出す人もいるでしょうね。
 でも作中に一例だけしか出さないなら、「一般的な声」にしておくもんでしょう。または「この人は変な声をあげる癖がある」と書いておくとか。
 一例だけしか出さず、なんの注釈もなかったら、それが空手の「普通の声」だと思いますよ。



>>「目から火花が散る」などの言葉の方がよかったです。

 馬鹿ったれ。

 それは「紋切り定型表現」ってもんで、物書きが恥と感じるべきことのひとつだ。
 「紋切り型禁止」っていうのは、ちゃんと禁止条項のなかに……って、あれれ? ないじゃん?
 まことさん、リストのなかに、入れ忘れてるみたいだな。




>シンデレラ採点

・サカモト1改

>>・疲れた自分を無言でいたわってくれることに気づき、

 とあるけれど。
 「自分をいたわってくれること」に王子がどこで気づいたのか不明だし。
 シンデレラが無言ってことに、やはりどこで気づいたのやら。

 起きている出来事だけを、並べてみる。

 出会った → 控えめな挨拶をされた → 飲み物を取ってきてくれた → 立ち去ろうとした

 これだけ並べてみると、どれも普通の出来事だよね。
 彼は王子なのだし、会場中の全員がそのことを知っていて当然なのだし。
 知っていなかったら異常ってもんだが、知っているのは普通ってもんだ。
 そしてバルコニーに出てきたのだから、疲れているのは当然だ。気の利く女の子であれば、飲み物ぐらい取ってくるわな。よって飲み物を持ってきたエピソードも、シンデレラが気の利くということを表してはいるが、「無口」とはぜんぜん関係がない。
 そして最後の立ち去るというエピソード。この意味も無口とは繋がらない。意味を与えるものが足りないのではっきりしないけど、まあ、自己主張しない控えめさ方面のことだろう。
 よって、これは控えめなシンデレラであるかもしれないが、無口なシンデレラにはあらず。

>>・疲れた自分を無言でいたわってくれることに気づき、

 と、自分で書いているけど。
 これは「いたわってくれるシンデレラ」だよ。


 控えめであるということと、無口であるということとの区別がついていないのかな?
 ぜんぜん別物じゃんか。



・サカモト2

 ボツ。
 これも自分で書いてある。

>>毅然とした態度をとったシンデレラ

 毅然としたシンデレラであって、無口なシンデレラにはあらず。



・サカモト3

 ボツ。
 これは世話好きなシンデレラ。
 しかも楽しむべきパーティで飲み物を配って回るとは。かなりのキテレツさだ。
 会場には飲み物配り係もいるだろうに。
 仲居さんを押しのけるほどの鍋奉行っぷりってことだな。
 変人だな。
 継母と姉たちに仕込まれて、メイド根性が条件反射レベルで染みついてしまっているのかな。だとしたら可哀想だな。

 あとパーティのゲームで権利獲得って、なんじゃそりゃ。





>まことさん

 まことさんのパソコン、いまどんな調子になってるのだろう。
 すでに直ったのか、他人のパソコンを使わせてもらっている状態で、読むのも書くのも制限されているのか。
 それとも「他」にどうにかなっているのか。でも「他」ってなんだろ?

 今回は「愛」の話。

 まことさんが、なにかの説明をするとき、わかるように書けるときと、ちんぷんかんぷんとなってしまうときと、両方ありますよね。
 最近だとサカモトさんへの説明のとき。以前には視点の吹っ飛び問題のとき。

 わかるときと、わからないときとの違いがどこにあるのかというと――。
 ぶっちゃけ、それは「愛」です。

 ひとつは、説明すべき内容への「愛」。
 もうひとつは、説明する相手への「愛」。

 まず後者の「相手への愛」のほう。
 説明する相手であるサカモトさんをどーでもいいと思っていると、どーでもいい説明しか書かないわけです。まあ人間として当然です。どうでもいい相手には、5行ぐらい書いてやるのだって、面倒くさいことなのです。あ、書いてもいなかったですね。カット&ペーストして、それきりでしたね。
 しかし、サカモトさんに感情移入すると変わります。サカモトさんを、自分と同じように右往左往してウロチョロしながら上達しようと足掻いている人だと思えば、愛しくもなるから、熱を入れて説明しようとするわけです。
 だから伝わる説明が書ける。

 明すべき内容のほうに愛が足りなかったのは、視点の吹っ飛び問題を書いたとき。
 娘が協力してくれなかったことへの不満をぶちまけ、さらに、わかったことを書きつけることに夢中になってしまったあまり、殴り書きになってしまったわけですね。

 どうして視点が気ままに飛び移ってしまうのか――そのことの仕組み自体については、「愛」も熱意もなかったわけです。
 まことさんは、早く書きつけてすっきりしたかったわけで、それが殴り書きの原因であり、つまり愛していたのは自分自身――「自身の快感」といったあたりでしょう。
 だから、伝わらない。

 自分が解明したことの仕組みが貴重であると感じ、「内容」に対して、しっかり愛を持っていたなら、走り書きでは済まなかったはずです。


 この「愛」が不足している問題は、じつは色々なことの原因になっていまして――。
 たとえば「深夜のキッチン」が深夜っぽくなかったり、暗くもなかったりすることの原因も、やはり「愛がない」ことにあります。

 「深夜の感じ」だとか。
 「夜のキッチンの暗さ」だとか。
 「パジャマに身を包んだ女の子」だとか。

 ――そうしたものを、まことさんは好きではないのです。
 好きなのかもしれないけど、「愛」って呼べるほどには好きではない。

 で――。
 僕のリライトは面白かったのどうなのか。面白かったなら、どこがどう面白かったのか。
 面白のさの違いがあったのだとすると、それは「深夜」とか「暗がり」とか「暗闇に立つパジャマ姿の女の子」とかへの、僕とまことさんの「愛」の量の違いから来ています。

 こんなふうに、たとえば「深夜のキッチン」の様子を描いて面白がらせることを、「情景描写」といいます。
 情を動かす光景だから「情景」というわけですね。
 面白がるというのは、この場合には「いいな」と思うことです。広義では怖がらせたりすることも含めます。感情を動かすことは、すべて「面白がる」ことに含まれます。
 読者の情を動かすためには――他人が面白いと思うものを書くためには、まず自分自身が面白いと思っていなくてはなりません。
 暗闇を描いて「いいな」と思わせるためには、作者自身が暗闇に対して「いいな」と思う感性を持たなきゃならない。
 いま持ってないなら、磨かなくてはならない。
 色々なものを「いいな」と感じるようにならないと。
 いろいろなものに「愛」を持たないと。

 僕のリライトを「つまんない」と思っていたら、ハズしてますが。
 書き出し2行が、イマイチだったかなー。「夜の廊下」には、なんか愛が注げなくって。女の子が出てきてキッチンに踏み込むところまでは、面白くなりませんでした。

 あと、見てゆくのなら、とんびさんや僕や他の人が指摘していた内容が、リライト版ですべてクリアされていることを確認すること。


禁止項目追加
No.8843 投稿日 2004年12月19日(日)05時45分 投稿者
新木 伸
 月白さんの直してきたリライトを見る。
 コメント。

 ――ふざけんな。

 言われたとこだけ直してくるのが、リライトかい。





>禁止条項、新規項目

 指示語禁止。接続詞禁止。

 ただし、まこと、サカモトにはまだ適用外。
 そのうち言われるようになるまで、気にせんでいい。悪いクセとして現れないなら、べつに矯正する必要もない。

 この悪癖に染まっているのは、おもに月白さん。
 ちなみに分室では既出の話題。指示語過多症候群は、桜庭さんのときにガッツンと指摘している。

 指示語というのは、いわゆる「こそあど言葉」といわれるもの。「これ・それ・あれ・どれ」「こう・そう・ああ・どう」というもの。
 接続詞っていうのは、「しかし」とか「よって」とか「そんな」とか「ついでに」とか、そんな類の言葉のこと。

 あと長文も禁止。
 長文というのは、具体的には31文字を越える長さの文のこと。
 日本語っていうのは、5・7・5・7・7の31文字でもって、宇宙でも表現してしまえるのだから、これより31文字以上はすべて長文であるとみなす。

 2号は倒置法と体言止めをなくしてきたら見てあげるなんて、甘やかすようなことを言っているけど、ぼかぁ母親役でなくて父親役なもんで、もっと条件を厳しくしておく。

・すべて時系列順。時間逆行、回想禁止。
・重文、複文禁止。
・長文禁止。(31文字以上)
・倒置法禁止。
・体言止め禁止。
・気弱語禁止。比喩禁止。
・紋切り表現禁止。
・4行以内に5W1Hを確定。
・指示語禁止。接続詞禁止。
・記号禁止。(……、――、!、?、ハートマーク等)

 以上。
 上記のすべてを禁じたままでも、充分に面白い小説は書ける。
 ということは、つまり、上記のものは小説を書くのに不要なものということ。

 すべて独力でセルフチェックが可能なはず。
 一人でチェックできるものである以上、これらをクリアしていないものは、「おととい来やがれ」ということで、見ないこととする。

 各項目の具体的禁則事項がわからない場合には、まことさんがサカモトさんにやっている説明(No.8833)を見たうえで、質問すること。

 指示語禁止を遵守するのは、案外と、大変なことのはず。文章の流れそのものから改変していって、構造改革しなければならないはず。しかし、セルフチェックの内容としては、「指示語を使わずに書く」というシンプルなものなので、不可能ではないはず。

 月白さんの文章が読みにくい悪文となってしまっているのは、そこに一番の理由がある。

 ちなみに上記のルールすべてにおいて、「特例」は認められる。
 禁止されていることを、どうしてもやらねばならなかったときは、どこになにをやったのか、どんな理由でやむを得ずやったのか、明記してくること。

 タイムリミットまでにこれらがクリアできたら、見てあげるかもしんない。
 時間切れで未クリアであるなら、見ないまま。

 なお、わざわざ他人に見てもらわなくっても、上記の禁止項目を遵守したうえで、短編や長編をいくつか書いてみたなら、文章力は、かなり上達するはず。
 ルールを破る必要のあるときが、どういうときであるかも、肌でわかるようになっているはず。

 ――と、これは新木に頭下げて絞られるのはイヤだけど、なんか良さげなコトが書いてあるから、分室はつい読んでるんだよなー、というROMさん宛。
 この方法なら、ひとりでこっそり文章修行ができるぞっ。
 たった一ヶ月でキミもモテモテに大変身だっ。


>新木さん
No.8844 投稿日 2004年12月19日(日)09時31分 投稿者 サカモト

>>もし漢字表記するのであれば、どの字をあてるのが正しいのか、それも調べあげてくること。

 辞書の引き方はみれたのですが、
「いう」のはっきりとした答えは出てきませんでした。
 
 ただ、「PSPという」という使い方なのだから、謂うの中にある「あることをめぐって話す」っていう意味に当てはまると思います。
 よって漢字をあてるとすれば「謂ふ」が変化した「謂う」が適切ではないかと思います。

--------------------------------------------------
【謂】
《音読み》 イ()〓〓〈wi〉
《訓読み》 いう(いふ)/おもう(おもふ)/いい(いひ)/いわれ(いはれ)
《意味》
〓{動}いう(イフ)。あることをめぐって話す。あることについて批評していう。「子、謂南容=子、南容ヲ謂フ」〔→論語〕
〓{動}いう(イフ)。ある事物に、そう名づける。「謂其台曰霊台=ソノ台ヲ謂ヒテ霊台ト曰フ」〔→孟子〕
〓{名}いい(イヒ)。呼び名。「称謂ショウイ」

--------------------------------------------------
『漢字源』より



>>とんびの羽根さん

 視点がもの凄い早さで動いているのがわかりました。
 どうやら、後のレスで新木さんにも言われているように、ギブスでも使って視点を見る練習してみた方が良さそうですね。
 まことさんが言われていたことを読み直していたのですが、サカモトも本人の視点を通してわかる以外のことを、盛り込んでいたようです。
 そして、読み手は本人視点で読んでいるので、夕日とか、コートの襟とか、妹の行動とか、視点から見えないはずのことが出てきて混乱するというわけですね。
 もう一回、視点の部分を考え直してみます。


所要時間:2時間


このパソコンの野郎!
No.8845 投稿日 2004年12月19日(日)18時37分 投稿者
名無し君2号
 またまたまた、なんともナイスすぎるタイミングで、私の五年モノノートパソコンさんがクラッシュしやがりました。

 今回はちょっとすごいですよ。なんの前触れもなく、いきなりハードディスクを認識しなくなったの。うんともすんともいわないの。BIOSで見たら、いつもなら「fujituほにゃらら」と表示されているハードディスク名が、なんか「!!!!!!」とかなってるの。

 なんじゃそりゃ。完全脱力。
 ていうかどうしよう。

 まあ、どうにかしましたけどね!
 しかたないからリカバリーディスクで再インストールです。それもすんなりとはいかず……なぜか二回リカバリーディスクを使ったら復活。しかし当然ながらいままでのデータはすべてデジタルの闇の向こうへ。そして伝説へ。

 ぼくのえっち動画を返せー!
 じゃなくて、書いた小説を返してください。プロットを返してください。

 還ってこないけどさ……。

 だれが悪いのか!
 ちゃんとバックアップをとっていなかった私だ! そうだ! すまん!

 どうにかこうにか復旧しました。
 ネットにもつなげられます。でも、書いた小説は戻ってこない。不幸中の幸いなのは、いままでの分を分室課題部屋にアップしていたということです。

 どうにか原稿用紙100枚分は復活。
 しかしなぁ……プロットが消えたのは痛いなぁ……。



 はぁ。
 新しいパソコンを買ったほうがよいのかしら。はぁ。



 いまから課題部屋から「きつねにコン」を拾いあげて、続きを書きたいと思います。
 なんだかアタマに来た! 自分が悪いんだけどアタマに来た! とりあえず書く! むきーっ!


辞書の引きかた、クラッシュ対策
No.8846 投稿日 2004年12月19日(日)21時44分 投稿者
新木 伸
>サカモト

 辞書の引きかたが、なってない。

 まず、「いう」の同音異義語をすべてリストアップするだろ。

 「言う/謂う/云う/曰う/諤う/道う」と、日本語には、これだけある。
 この時点で、まず数が足りてないわな。話になんない。

 それぞれを広辞苑と大辞林で調べてみる。他の辞書すべてにおいても、もちろん調べる。
 同音異義語の用法に関しては、意外と学習用の小さな国語辞典に出ていたりする。類語辞典も用法には詳しい。

 その時点までに解決するかもしれないし、はっきりしないかもしれない。
 解決したとしても、クロスチェック(照合)を行って確度を増さなきゃならないから、やっぱり漢字源も引くことになる。

 漢字源で上記すべての漢字を引く。「言/謂/云/曰/諤/道」を、片っ端から引いてゆく。
 「解字」と書いてある項目がポイントだ。ここは文字の生い立ちを解説している項目で、それを見れば、どんな用法として使うのが正しいのか、おのずと判明する。

 ――で、漢字源は持ってるようだから、上記すべての「解字」の部分を、抜粋引用してくること。

 あの答えで合ってるも合ってないも、そうすりゃわかることだ。
 人に教えてもらうまでもない。


 漢字源は持っているし、引いてみてもいるようだが、どーせ1字2字しか引いてねーんだろ。ぜんぶ片っ端から引くもんなんだよ。
 だーら見つからねーんだよ。
 あと見るべきところをまるで見ていない。辞書を引いたら、書いてあることはすべて読め。
 節穴の目で調べていたら、見つかるものも見つからんわ。


(しかし、ATOK17って、「解字」って言葉が出てこないのだなぁ。役に立たん道具だ。仕方ないから、単語登録すっか)





>原稿吹っ飛ばしたやつ

 ばーか。

 誰も同情しねーよ。
 HDDってのは消耗品だ。いつか必ずクラッシュするもんだ。そんなことも知らないのはこの世でテメーひとりだ。だからおまえは2号なんだ。

 プロは「HDDクラッシュで原稿飛びました」なんて言ったって、通用しねーんだよ。どんな理由がそこにあろうとも、締め切り日に原稿が入っていなきゃ、落ちるんだ。

 ちなみに一度クラッシュしたHDDは、すぐに二度目のクラッシュが来るもんだ。ドライブ交換をお勧めする。いまだと40GBで8千円ぐらいだな。余ったHDDをやってもいいけど、使用には問題ないが、回転音が異様にうるさくなってしまったHDDばかりだから、買ったほうがいいだろう。最近ではほぼすべてのHDDが流体軸受けという機構を持つようになっていて、回転音が聞こえないほど静かになっている。

 だがバックアップされ取っていれば、クラッシュってのは、ぜんぜん怖くない。
 いい機会だから、いつクラッシュするかとヒヤヒヤしながら使うことで、バックアップの習慣を体に染みつけたらいいんじゃないか。書き上げるか、完全にクラッシュするかしたら、HDD交換に踏み切るってことで。

 俺の原稿は、メインのデスクトップ機とノートパソコンとのあいだで、同じファイルが共有されている。
 また1台のマシンの中でも、複数の物理ドライブに分けて分散保存している。
 「別のドライブに置く」というのが、バックアップの鉄則だ。

 デスクトップマシンならHDDを増設して2台目を入れる。ノートパソコンではHDDを2台内蔵することはできないから、コンパクトフラッシュ(CF)カードやら、USBメモリなどを利用して、ドライブとして使えるフラッシュメモリを利用する。
 もしくはフロッピーディスクなどを使う。

 分散コピーの作りかたは、エディタの機能を利用するのが楽。
 たとえば秀丸では、自動的に作られるバックアップファイルの保存フォルダを、別の場所に指定できる。それを別のドライブ上に置くわけね。元原稿がCドライブにあるなら、バックアップフォルダはDだのEだのといったドライブに置く。

 さらに俺の場合、自分で組んだマクロでもって、F12キーを押すだけで、また別のドライブに、3つめの分散コピーを作りにゆくようにしてある。秀丸で定期的に行われるオートセーブとは別に、任意のタイミングで手動でワンキーセーブができるようにしてあるわけだ。
 段落ひとつを打ち終わるたびに、手がなんとなくそのF12キーを叩いていて、バックアップ操作をやっている。そういうふうに、自分の体を仕付けている。

 このように、ひとつの原稿は、同マシンの中で3カ所、3台の別々のHDDかCFメモリドライブに保存されているわけね。
 またマシン2台でそれを行っているから、合計6カ所にコピーが存在していることになる。

 パソコンに向かって書いていたり、寝転がって書いていたり、使うマシンを移動するだけで、2台のマシン上で原稿の同期が取られることになり、それ自体がバックアップ作業でもある。
 原稿の同期を取るツールは自分で作った。ダブルクリックで一発。

 これだけやっていても、火事や落雷でも来たら原稿消失は免れない。
 よって書きかけのものは、みやびさんに送りつけるなり、編集さんにメールするなり、プリントアウトするなりしておいて、最悪の場合でも「手入力による打ち直し」で済むようにしてある。

 ここまで偏執的にやっているのは、エディタやOS自体も信頼していないから。
 編集中の原稿の前半部分が文字化けして、ぶっ壊れていたことがある。エディタのバグのせいか、OSのバグのせいか、ハードウェア(メモリまわり)の不調のせいか、判断つきかねるが、そういうことは、とにかく起こる。
 前半部分が壊れてしまっていることに、しばらく気づかずに書き続けていた。壊れたままセーブして、バックアップを取っていた。そして気づいたときには、バックアップ分も含めて、手持ちにあるすべてが、「前半崩壊」の原稿となってしまっていたわけだ。
 そういうときには、プリントアウトなり、他人に預けたファイルなりが、最後の砦となる。

 最近では、F12キーによるワンタッチセーブ機能を改造して、世代保存機能を持たせた。何世代にも渡って、セーブされた内容が残るようになっている。これでエディタやOSのバグによる原稿破壊があっても安心だ。

 まあ、ここまで偏執的にやらなくても、休憩を取るたびにバックアップする習慣を付ければ済むことだ。中里さんやら鷹見さんやらと合同缶詰していたが、休憩時には、皆、フロッピーに原稿保存していたぞ。
 ちなみにバックアップ先に保存するときには、単なる上書きコピーをするのではなくて、コピーした後でファイル名を変更して、通し番号を振るとか、日付と時間入りにしたりして、世代管理すること。
 バックアップ先のメディア容量が許す限り、何世代にも渡って保存するわけだ。そのほうがいざというときに潰しが利く。
 その「いざというとき」を何回も経験した人間の、体験に基づく忠告だ。

 バックアップ用のメディアとしては、フロッピーディスクがいちばん信頼性が高い。
 HDDは壊れる。だがフロッピーディスクは壊れることがない。ドライブ自体は壊れても、メディアのほうは壊れない。
 記録密度の低さが、逆に信頼性に繋がっている。コーヒーをこぼしても、洗って干せば、フロッピーはまた読めるようになる。

 自分にメールするのでもいい。次回受信しに行くまでは、メールサーバー上に残っている。何事もなければバックアップは不要だから、受信して消してしまえばいいし、何事かがあったときには、メールサーバー上に残った「自分宛メール」がバックアップとなってくれる。
 また、掲示板にアップのもいい方法だわな。

 おまえに「書いたら課題部屋に上げろ」と言っていたのは、いざという時のバックアップの狙いもあったのだけど、気づいてた?


 プロットは消失したって痛くないじゃん。
 箇条書きなら、覚えきれるような内容だろ。
 プロットとはメモであるわけだ。覚えきれないような分量のメモは、もうすでにメモではない。
 書き出したら、普通、プロットなんて見ないぞ。すべて頭の中にあるもんだ。

 プロットってのは、書き出す前に、練ってゆくときに必要なのだな。
 あと書き上げる前の「現物」のない状態で、人に見せて執筆開始のOKを取り付けるためだとか。


「僕は、君と闇の中へ歩き出す」、指示語禁止接続詞禁止リライト、しました
No.8847 投稿日 2004年12月20日(月)01時09分 投稿者 月白

>新木さん


 僕は、小説は「長編を書いて賞に応募」するという「実戦」を繰り返してゆけば、文章もストーリーもキャラクターも、徐々にレベルアップしてゆくと思っていました。
 「長編を書く」ということ自体が、「練習」になっていると思っていました。
 だから、長編だけを書く。
 長編が出来上がるという「結果」があれば苦しみには耐えられるけど、練習はやりたくないという気持ちもありました。
 その結果の7年です。
 筆舌に尽くしがたい苦しみの時間でした。
 いちいち言葉にはしませんが、この分室で練習をされている方で、わかってもらえる人はいないでしょう。
 まあ、そんなことはどうでもいいです。


 長編1本というのは、ストーリー、キャラクター、文章が絡み合いすぎていて、「練習」をするには複雑で高度すぎる、というのが僕の結論です。
 ジャガイモの皮むきも満足にできず、湯で加減もわからず、ルーやスパイスの使い方も理解しないまま、ただただ自己流の試行錯誤を重ねながら闇雲にカレーを作ってきたという印象です。


 それでもプロになれるかもしれません。長編を100本も書いたなら。でも、僕は人生において100本の長編を書くほど、執筆速度は速くありません。そこまでの肉体的精神的体力もありません。


 7年、8年にもなります。死ぬ思いでした。
 それが、訓練をした1年の作家志望に及ばないとしたら。
 自分が、哀れを通り越して、こっけいに思えます。


 考えて見れば、料理にしても運動にしても、まず米の研ぎ方から始めるとか、シートノックから始めたりします。
 いきなり試合をして、アマチュア試合だけを続けて、上達するとは思えません。
 ランニングも、筋トレも、ノックも、ティーバッティングもして、そして練習試合です。


 この2年半が無駄だったとは思いません。
 練習が必要だという結論に達したのですから。
 他に得たものもありますし。


 アマチュアの方の多くは、訓練とかそういった概念もなく、ただ自己流の試行錯誤において闇雲に長編を書いています。そして、苦痛の果てにやめてゆきます。それは、本人も見ている側も、苦しく無念なものです。
 「書いてさえいれば」。
 それがアマチュアの多くの「信念」です。断言します。
 僕は、それが正しいのか間違っているのかは、結論付けません。
 ただ、今の僕には、「練習」が必要だということです。


 一週間限定というのは、僕の肉体的精神的体力を考えてのことです。
 自律神経失調症で、脅迫性障害のひどい僕には、継続的に分室に参加するのは苦しいです。
 それは、分室を離れたら「練習」を行わない、ということではありません。
 分室を離れても、「指摘」に従ってリテイクを行います。
 そしてまた分室に参加して、指摘をもらいます。
 参加中にリテイクが出来るならば、それを行います。
 反復的に練習をして、一つずつ、複数いっぺんにできれば複数、つぶしてゆきます。


 ただ、僕には僕のペースがあります。
 無理をすれば、倒れます。執筆不能になります。精神的に崩壊します。
 だから、僕のペースで、練習を行っています。
 そのために、「指摘をください」と、お願い申し上げています。
 わがままで、すみません。
 

 僕に必要なのは、もう、苦しむことじゃありません。
 僕に必要なのは、できれば楽しく、誤解を恐れずに言うならなるべく「楽に」、練習を行うことです。


 で、「僕は、君と闇の中へ歩き出す」、リライトしました。

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1176&e=res&lp=1171&st=0

 肉体的精神的に負担がかかり始めている状況で、分室を退去しなければならなくなる前に、なるべく早く指摘をもらおうとして焦ったきらいはありますが。
 精一杯やってみました。


 冒頭部の、
>>クラスメートの静葉は、人と交わらない孤高の性格だ。〜嫌そうな雰囲気はなかった。〜ずっとだ。
 までは、「回想」ではなく、「その時点」で主人公が思ったこととして、OKを出しました。


>>「ソノ気があるからついてきたにきまってんだろ。すこしゃ、アタマつかえよ」
 ソノは、「指示語」というより、「ソノ気」という名詞として捉えました。


>>その僕の耳に、あえぎに混ざり込んだ、言葉が聞こえる
 「その」は指示語ですが、「ぶるぶると震える主人公」と、「ねぇ。彼は関係ないわ」
という静葉の台詞の間にある「間」を表現するのに、苦心しました。
 ―――――――――――――――――――――――――――――――
 目から雫が溢れ出しそうになる。身体がぶるぶると震える。
「ねえ。彼は関係ないわ。〜」
 ―――――――――――――――――――――――――――――――
 実際には、静葉の台詞はいきなり聞こえるのですが、こう続けると、ガクンとした感じで、場面がいきなり飛んだ印象になります。その間のクッションをどうするか、困りました。


>>「ここで君と別れて〜。でもっ、」
 「でもっ、」は、接続詞ですが、主人公の葛藤を表すのに、台詞のなかに入れざるをえませんでした。


>>静葉の台詞「〜。でも、」「〜。それでも、いいの」
 静葉の台詞として、反対の接続詞を使わない言葉が浮かびませんでした。


>>と、建物の扉付近から、男たちの声が聞こえる。
 「と」は、接続詞です。
 静葉と主人公が心を重ねて、主人公が荒縄をちぎる。
 その場面と、男たちの声が聞こえてくる場面の間に、クッションが必要でした。


 時系列順。時間逆行禁止、回想禁止では、冒頭部の、主人公と静葉の関係(クラスメートだとか、主人公が静葉に惹かれて過ごしているだとか)の説明をどこに入れるかで、苦労しました。
 4行以内に5W1Hでは、描写をあきらめ、説明にしました。
 指示語、接続詞禁止は、つらかったです。とくに、指示語よりも、接続詞禁止が苦しかったです。
 僕の文章には、「と、」「すると」「瞬間、」などが多々でてきます。いずれも、場面と場面の間のクッションを考えてのことですが、それを排除するのは、苦労しました。
 記号禁止もつらかったです。
 台詞内で、……、?、!、がつかえないのは、つらかったです。


出張で発熱
No.8848 投稿日 2004年12月20日(月)01時21分 投稿者 弟切 千隼
 出張より戻りました弟切です。
 今回の出張は、常にも増してハードスケジュールでした。仕事の合間に実家に寄って私用を済ませ、旧友に会って忘年会に参加し、とやっていたら、睡眠時間が大幅に削られました。
 そのためか、またもや弟切は発熱しています。



サカモトさんへ >

 おそらく、サカモトさんはまだ過去ログを読まれている最中でしょう。でも、最初のほうを読破されていれば、弟切がシンデレラ迷宮の練習をしているのを読まれたはずです。
 弟切も、おばかな失敗をたーくさんしています。笑ってやって下さい。笑いながら、参考にして下さい。どうやってストライクゾーンを絞ってゆくのかを。



月白さんへ >

「早瀬と雪」に登場する『ショッピングモール』のモデルは、サンシャインシティでしたか。
 そうではないかと推測していました。「早瀬と雪」の以前のバージョンで、展望台のシーンについて、月白さんがサンシャイン60の展望台を参考にしたと言及されていましたから。

 しかし、これは、『ショッピングモール』を「ショッピングセンター」に修正すれば良い、というレベルの間違いではありませんね。


 サンシャインシティは、巨大な複合商業施設です。規模では日本有数でしょう。
 テナント店のみならず、展望台や水族館や博物館やテーマパークまで内部にある「ショッピングセンター」など、普通にあるものではありません。

 たまたま、弟切は首都圏に住んでいて、サンシャインシティには何十回も行ったことがあります。実物のサンシャイン国際水族館やサンシャイン60展望台を知っていますから、巨大商業施設内に水族館があるといった設定に、さほど違和感を覚えません。


 けれども、世の中の大部分の人は、サンシャインシティのような大規模商業施設など、行ったことがないはずです。展望台や水族館が内部にある「ショッピングセンター」など、「あり得ない」と思う人が多いでしょう。
 サンシャインシティは、平凡な「ショッピングセンター」のモデルに使うには、ふさわしくありません。


 サンシャインシティのような「ショッピングセンター」の設定は、多くの読み手に違和感を与えます。そんな設定を、使う利点はあまりありませんよね。使うなら、相応の理由が必要です。
 普通の「ショッピングセンター」でのデートを描くなら、わざわざ「水族館」を出す必要はありません。逆に、「水族館」でのデートを描きたいなら、「ショッピングセンター」など出さないほうがいいです。普通に、海辺にある水族館を登場させるのが最良ですね。


 弟切が上に書いたことをまとめますと、

「舞台装置をよく考えて作りましょう」

ということです。

 ヒロインの美しさを際立たせたいのなら、ヒロインの美しさが最も映える舞台装置を考えるべきですね。
 もちろん、別のことを目立たせたいなら、それが最も映える舞台装置にすべきです。


>月白さん
No.8849 投稿日 2004年12月20日(月)05時06分 投稿者
新木 伸
>月白さん

 「長編を書いて応募して結果を待つ」という行為は、実戦にあらず。
 んなもん、単なるクジ引きだ。

 「実戦」っていうのは、他人に読ませてあくびをかかれたり、ポイ捨てされたり、作品を踏みつけられたうえに、胸ぐら掴まれて「ふざけんな」と恫喝されたりすることをいう。

 クソつまんねーものを読まされたときの、これが普通の人の反応だ。
 殺されないだけ、まだマシってもんだ。
 俺はこういうことを毎週一回、約2年に渡ってやっていたから、なにが実戦であるかは知っている。毎週ごとに、9時間の実戦経験を持っていた。

 クジ引きが実戦なもんかよ。
 賞に応募してクジ引きしたところで、リストに名前が載っていなくて、音沙汰なしになるだけのことだろう。
 出したものが駄作であった時は、自分の身を斬られて血を流すことが、「実戦」の必須条件だ。
 ノーリアクションってのは、どこも斬られていないってことだ。
 投稿してリストに名前が載っていないことを確認するのは、ノーリアクションの極地であるから、やはり投稿は実戦ではない。だいたい「投げる」から投稿という。原稿を投げてそれっきりだから、投稿という。

 ――で。
 正しい意味の「実戦」を積んだのだとしよう。
 つまらなければ尊厳を踏みにじられ、あるいは身に危害が及ぶような、本当の意味での「実戦」を経たのだとする。
 しかし実戦を積めば自動的に上達するなんてのは、これまた本人に都合のいい妄想でしかない。
 馬鹿はいつまで経っても馬鹿なんだよ。
 実戦で痛い目をみて、次は痛くならないように、どうやって避けてゆくか、考え抜いたやつだけが馬鹿を脱して上達することができるんだ。

 考えない馬鹿は、いつか燃え尽きて、情熱の終了とともに、自動的に淘汰されて消えてゆく。
 そして作家志望者なんてのは、どこからともなく涌いてくるもんだから、いくらでも供給されてくる。馬鹿と大馬鹿との混合物が、常に消えていった連中と同じ数だけ補充されている。
 てめーの代わりなんざ、世の中にゴマンといるんだ。忘れんな。


 月白さんが、長編を書くことのみがレベルアップにつながる道だと盲信していたことには、筋道の通った理由なんてなくて、単に練習したくないから、そういうことにして自分の心を誤魔化していただけのことだ。
 長編が書き上がることが「結果」というが、誰も読みゃしない長編なんぞ、存在してたって意味なんてないだろ。
 誰か読んだのか? 文章的苦痛に耐えてまで、精読してくれた奇特な人間は、誰かいたのか? 一人か? 二人か? それともゼロ人か?
 そもそも自分自身だって、書いたら書きっぱなしで、ろくに読み直してもいないんだろう。自分自身という「最初の読者」さえ読まないようなもんを、よその他人が読んだりするもんか。

 7年間の苦しみのほとんどは、「本当にこのやりかたでいいのか? いいのだ長編を書いて投稿することがレベルアップに繋がる道なのだ」――と、自分をだまし続けたことによる痛みであって、創作の苦痛とか、成長に伴う苦痛とか、そんな上等なもんと違うわい。
 物事の正道から顔を背けて、逃げ回ることが苦しかったということだ。ズルしてることの罪悪感による責め苦の痛みだ。
 そりゃ正面向いてなかったら、首の筋だって筋違いを起こすし、痛みだって、するだろうさ。

 逃げ回るのに費やした7年と、逃げ回るために注いだその労力とを、きちんと修行に振り向けていれば、同じところをぐるぐる回るかわりに、同じ距離だけ前進していたろうが……。
 済んだことを言っても始まらない。

 それに、べつに手遅れではないんだから、いまからまっすぐ進めばいいだけだ。
 この7年間の最大の成果は、上達には練習が必要であると気づいたことだな。
 充分な成果だろう。

 世の中には、一生掛かっても、それに気づかないやつだっているんだ。


 しかし……。
 俺は前々から、分室は「練習する場所」と名言しているにも関わらず、そして自分自身が分室に引き寄せられているにも関わらず、「練習が必要であること」に、いまのいままで気づかなかったんかい。
 なぜ分室を見ていたのやら。なぜ分室に書きこみにきているのやら。
 ここ、「練習する場所」なのにさ。



>>長編1本というのは、ストーリー、キャラクター、文章が絡み合いすぎていて、「練習」をするには複雑で高度すぎる、というのが僕の結論です。

 なら、それぞれの要素に分解して、練習していけばいいわけだよな。

 ストーリーならストーリー。
 キャラクターならキャラクター。
 文章なら文章。

 ちなみに野球の練習っていうのは、そういうふうに行うもんだ。
 守備なら守備。打撃なら打撃。投球なら投球。
 試合形式の練習は、すべての要素が一定の水準に到達してからのことだ。
 「練習試合」という実戦形式の練習を行うようなレギュラー選手にしたところで、日々の練習でやっていることは、やはり「野球」を細かな動作に分解していった、個々の反復練習なわけだ。

 これは野球に限らない。
 テニス、卓球、ゴルフ、射撃格闘、飛行機操縦、能にダンス、料理、絵画、数学、プログラミング――。
 あらゆるスポーツ、あらゆる芸能、あらゆる技能において、「練習」っていうのは、分解した個々の動作の反復運動となっているもんだ。

 そして練習が必要なのは、なにも修行段階に限ったことでもない。
 プロ作家であっても、日々の基本練習として、日常の中で個別に分解した要素で練習しているということだ。
 映画を見れば筋を写し取ってストーリーに特化した練習をするし。目にとまったものは脳内で文章に起こして、その場で描写練習をしているし。魅力あるキャラは自分の中に写し取るし。
 プロだって、日々、練習している。
 練習していることを意識しないところまで、練習がその身に染みついてしまっているだけだ。


 ちなみに100本の長編を書く根性があったとしても、やはり、考えないやつは進歩しない。人間には「慣れ」というものがあり、ほんの数本目で、もう、パターン化して固まってしまう。方法論が硬直してしまう。これまで通りのやりかたで、これまで通りのものを、これまで通りに書いてゆくだけの、ろくでなしの機械になる。

 これがよくいうところの、「我流で長いことやってきたアマチュアの典型的な悪例」というもの。
 俺の見てきた限りでは、この典型例のうちの「典型例」が、月白さん。風輪さん。羽矢野。あと「フィア・イレイサー」の杉田純一さん。あとペンネームC(増田淳)さん。

 作者名を伏せて、それぞれの長編からランダムに切り出してきた文章を並べてみたなら、誰がどれを書いているのか、プロの目で見たところで、まったく区別が付けられない。
 同一人物が書いたものに見える。
 欠点がまったく同じ形で、同じパターンで、同じ分布を示している。
 文章的な欠点も、ストーリー的な欠点も、キャラクター的な欠点も、アイデア処理面での欠点も、まるで同じ形だ。
 まるで一卵性双生児だ。この場合には四つ子か。いや五つ子か。

 だが、ここに揚げた名前は5人きりだが、世の中には、もっともっと御同輩がたくさんいるぞ。
 考えないで数年以上書いてる馬鹿は、すべて例外なく月白さんの御同輩だ。何千人、何万人と兄弟がいるわけだ。ああ気持ち悪ぃ。

 いっぺんここにハマってしまうと、そこから出るには、自己を解体するぐらいの苦労が必要だ。
 たとえば文章面(だけ)なら、いまやっているような、禁止条項を山盛りにして、別人のような文章を強制してでも書かなきゃならない。
 似たようなことを、「キャラ」「ストーリー」「アイデア」と、他のすべての要素に関しても、断固として実行しなきゃならん。
 麻薬患者が更正して、正気に帰るためには、禁断症状に耐えなきゃならない。
 それと同じくらいのことをやり遂げなければならないわけだ。

 ルーチンワークにしたがって「いつものように書く」という悪習は、麻薬に匹敵するほどの悪影響を振りまいて、「抜く」のが大変なことなんだ。




>> アマチュアの方の多くは、訓練とかそういった概念もなく、ただ自己流の試行錯誤において闇雲に長編を書いています。そして、苦痛の果てにやめてゆきます。それは、本人も見ている側も、苦しく無念なものです。
>> 「書いてさえいれば」。
>> それがアマチュアの多くの「信念」です。断言します。

 んなもん、「信念」ていわんわ。美化するのはやめれ。
 信念の定義ってのは、やることすべてやったあとに生まれる、確固たる確信だ。
 「練習」さえもしてないアホタレの、どこがどう、「やることすべてやった」ことになるのだか。何年か苦しむくらいのことで信念ってのは自動発生するものなのか。ずいぶんとお安い信念だな。

 「訓練しなきゃうまくならない」という概念を持っていないのは、ただアホであるか、自分をごまかすことが上手であるかのどちらかだ。
 その概念を本当に持っていなかったら単なるアホだし。内心は知っていたのに知らない振りを決めこんでいたなら、大アホだ。
 そして月白さんは後者のほうのアホだ。

 しかし、それは確かに不幸なことではある。
 アホに生まれついてしまったことも不幸だし、アホがアホなままでいることも不幸なことだし。

 だから――。
 ここにこうして、「練習場」が存在しているんだろうが。
 練習が必要だと説くヤツがいて、練習を強制する環境が用意されているのだろうが。

 ちなみに、「練習しないと上達しない」というあたりまえのことが、小説界において、これほどないがしろにされている現実には、じつは世に多くある小説作法書のせいもあったりする。
 「小説とはかくあるべき」「これをやってはならない」とお題目を唱えるのはいいのだが、どう練習すれば提唱している内容が身に付くのか、そのところを書いていないものだから、作法書を読破しただけでレベルアップすると勘違いするアホウがこうして量産されてくる。
 月白さんも作法書は読んだはずだ。
 読んだから自分は上手になったと思っていたはずだ。
 アホウだな。
 そもそも、その手の作法書を書く人間には、自分が練習しているという自覚がない。小説を書くのは楽しいことで、楽しいことが努力のはずはなく、誰でも自分と同じように放っておいても「練習」をしてしまうだろう、という先天的な思いこみがある。
 「努力を努力と感じない才能」という、いちばん希有な才能を持って生まれてきた人間が、作家のじつに80%以上を占めているわけだ。
 だから「練習しなきゃいけないよ」ていう、「あたりまえのこと」が書かれている作法書が、非常に少なくなってしまうわけだ。
 と、まあ、月白さんが「練習しなくていい」と思いこんでいた背景には、このように、一分の理由は他に存在しているわけだ。小説に関わる練習を練習と認識できない人が書いた本なので、「練習が必要」というあたりまえのことを書き落としてしまっていたこともしかたがない。
 だがしかし――。月白さんが「アホウ」である事実は変わらない。他人の言葉を鵜呑みにしてんじゃねーよ。てめえの頭で考えろ、このアホウ。

 練習方法に関しては、たのしくて楽であって、そして効果あるものが良いということには同意する。努力自体には意味がない。
 練習も修行も目的ではなく、その結果として身に付くもののほうこそ「目的」なのだから、そこに至る経緯は楽なほうがいいに決まってる。
 脳波ヘルメット被って、スイッチ押すと、わずか2時間で脳内回路に小説技法が焼き込まれているというのが、俺的にはベストであると考える。
 ――が、残念ながら、そーゆー未来の道具は、いまはない。

 だから、わざわざ手を動かして練習しなきゃならんのだ。山ほどな。

 もっと楽な道ってのは、俺は知らん。
 楽かどうかってことには、まったく関心を持たなかったからな。
 効率が良いかどうか。目的に向けて最短距離の道筋であるかどうか。そういうことにしか、関心を払わなかったもんで。
 もっと楽な道があるかもしれない。
 俺はこの道でも目的地に着くのだから、この道でもいいじゃんと考えるが。
 他の楽な道があると思うなら、自分で考えろ。



 一週間限定で参加する話。
 前々から了解しているから、それはいい。
 だからこそ、有意義なものを持ち帰られるように、手配してやってんじゃんか。この忙しいなかに。

 指摘なんぞ貰って帰ったところで、月白さんのアホ頭じゃ、「指摘内容に到達するまでの練習内容」を考案するのは、無理なんだよ。すでに証明されてる。
 それができるようなら、これまでの数年で、自分で練習方法を考案して、自己レベルアップが行えたはずだ。

 だから「ノウハウ」と呼べるものを出している。お持ち帰りできるように。
 どんなアホウでも、それを守って反復実行するだけで、一定のレベルアップ効果が見込めるものが、「ノウハウ」ってものだ。

 「小説とはこうであるべき」「こういうことをしてはならない」「こう書けばよい」なんていうお題目を聞いていたって、アホウには役に立たねーんだ。そういうお題目が役にたつのは、一を聞いて十を知ることのできるスゴイ奴であって、アホウは一を聞いてもゼロしか残らないから、アホウっていうんだ。
 地雷がそこにあると言われていても、踏んでしまうのがアホウってもんだ。


 さて。文章に関しては、ノウハウと呼べるものができている。

・時系列順。時間逆行、回想禁止。
・時間の区分毎に段落を変更。
・重文、複文禁止。
・長文禁止。(31文字以上)
・倒置法禁止。
・体言止め禁止。
・気弱語禁止。比喩禁止。
・紋切り表現禁止。
・自分酔い禁止。
・4行以内に5W1Hを確定。
・指示語禁止。接続詞禁止。
・記号禁止。(……、――、!、?、ハートマーク等)

 以前より、「自分酔い禁止」と「時間区分で段落〜」と、2項目ほど増えている。


 このリストに従って、上がっていたリライトを検分してみる。


>>クラスメートの静葉は、人と交わらない孤高の性格だ。高校の教室での、独り離れた様子が思い浮かぶ。僕は、静葉に惹かれすごす毎日だった。今の彼女の背に、格別の反応は見えない。僕はたまたま駅前で、静葉が男たちに声をかけられたのを見た。嫌そうな雰囲気はなかった。僕が彼女たちをつけてきたときも、ずっとだ。

>>「回想」ではなく、「その時点」で主人公が思ったこととして、OKを出しました。

 回想だっつーの。
 このシーンをマンガで書いたなら、どういうふうになるのか、考えろ。

 考えろ。考えろ。考えろ。考えろ。
 このアホウめが。

 マンガの回想シーンというものでは、ページのフチを黒く塗りつぶしておくことが、「ここは回想シーンです」という目印になってるわけだな。
 この段落に書かれていることは、バッチリと、そういう「黒枠」のページに書かれる内容だろうが。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・静葉がクラスメートであること。
・孤高の性格であること。
・教室で孤立していること。
・「僕」がいつも静葉を見ていたこと。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・さっき駅前で静葉が男たちに連れられたこと。
・ずっとつけてきたこと。
・笑顔さえ浮かべていたこと。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 しかもこういうふうに、回想シーン×2個分だ。

 わかってるんだぞ。
 他の部分は小手先で直せるから楽だけど、「ここ」を直すためには、とんでもなく変えなきゃならないんだよな?
 回想式の説明を入れないかぎり、「僕」が「静葉」を尾行している理由が宙ぶらりんになってしまうんだよな? この尾行しているシーンが意味不明になってしまうんだよな?
 もし直すとしたら、すごく大変なんだよな?
 だから「やりたくない」んだよな?
 だから「これは僕が思ったことである」という理由を持ち出してきて、自分のみならず、俺まで煙に巻こうとしているんだよな?

 言いわけを作り出して、自分を納得させる腕前は、もう発揮せんでいーの。
 「やらないでいい理由」なんて、俺に言ってくる必要はない。
 俺自身が「言いわけマスター」なんだから、世に108ある言いわけのすべてのパターンを熟知してんの。言いわけであることなんて、すぐにわかんの。

 やれっつーの。練習しろっつーの。

 回想シーンなしで、書いてこい。
 じゃないと見てやんねー。
 ふざけんな。

 だいたい冒頭数行目でもって、いきなり過去回想にぶっ飛ばしてくれた悪例は、「風輪読み捨てパターン」と言われて、分室じゃ有名なんだぞ。
 それはNGの代表例だ。
 読者がそこで読むのをやめる理由として充分なほどの破壊力を持っている。
 一発で焼け野原にする威力のある、凶悪な悪癖なんだぞ。


 俺は「回想シーンあるじゃん」と、ひとつしか見ないが――。
 他の「やむを得ず使った事例」に関して、それらが適切であるかどうか、まあ、誰か見て判定してくれるかもしれない。
 ざっと見たところ、言いわけくさいのが、いくつか見受けられるっぽいのだが……。



 さらなるリライト――。
 やっても、やらんでも、どっちでもいい。
 やらなかったなら、このリライト課題は、もったいないので、他の誰かに与えることにする。まことかサカモトが、ちょうど消化可能なレベルにいるだろう。
 半年前ならこのエサは2号に投げてたところだが、あいつはもう、こんなのは卒業している。投げ与えても、もはや練習にもならん。それにもっと他のやるべき練習がある。それこそ「実戦」で物を書くというほうの練習な。

 月白さんの体調や精神状況のことは知っているし、考慮もするけど、同情なんかしない。
 他人のことだ。わかるはずもない。「知ってる」というのが関の山。そこより深く共感するなんて、そもそも無理。俺は、あんたではない。
 理解しようなんてしてみたところで、わかったつもりになって、同情してるつもりになるのが関の山だから、はじめからやんない。

 やるのか、やんねーのか、機械的に判断するだけにしとく。
 何千人はいる御同輩と道連れになって、燃え尽きて「元」作家志望者となるのか、練習してアホウから脱出するのか。どっちでもかまわない。
 月白さんの人生であって、俺の人生じゃない。

 苦しいのなら、やめちまえ。
 世界の誰ひとりとして、おまえがやめることを、止めたりしない。
 いますぐにでも、楽になれるぞ。

 ――って、もう3、4回は、言ってるんだけどね。





>禁止項目の適用方法

 ちなみに――。
 ROMってるアホウのために、練習内容だけでなく、禁止条項を忘れずに適用させる方法まで書いておく。

 まず、書く。
 そしたら、一度にひとつずつ、禁止条項に触れていないか、チェックをかけてゆく。
 項目は12個あるよな? なら12回読み直し、12回チェックし、12回、書き直してくるということだ。

 いいか? 一度にひとつずつだぞ。
 アホウは一度にひとつずつのことしか出来やしないんだから、二つ三つを同時にやろうとすると、絶対に失敗して、リストに載っているにも関わらず、チェック漏れを発生させるなんていう、アホウな事態を起こすことになる。


 この12項目、プログラムによって、機械判定することも可能かもしんないなぁ。
 項目の半分ほどは、単純なルールだし。もう半分も、すこし工夫するとどうにかなりそうだし。


課題提出とお礼
No.8850 投稿日 2004年12月20日(月)12時13分 投稿者 まこと

 その前に。 
 課題をアップしに来たら、たいへんな活気ですね。
 大量のレスを、斜め読みしてみる。
 優先順位1位にだけ、反応します。

>現在の、まことをとりまく、パソコンの状況は?

 パソコンは、年末まで、帰ってきません。
 パソコン自体の状態はですね、えー、私には、2号さんみたいな、詳しい説明はできません。
 携帯とノートパソコンをつなげて、インターネットができるようになったー、と喜んでいたら、ウィルスに感染した、らしい。
 そんなていどなんですが、、説明をさせていただきます。
 年末までには、ネットできる状態で、帰ってくるので、首をながくして、待っております。

 最近は、パソコンを持っている人が、多いですからね。そこを狙って、パソコン・ジプシーをしております。
 あとは、手書きもわるくないなんて、自分をなぐさめちゃったり。

 休み中に、やってたものを、ふろっぴぃで持ってまいりました。

 レスへの返信は後日いたします。


 課題を提出します。「サンジュッセンチ」 1000字課題 No.4
 ↓ここです。
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1177&e=res&lp=1146&st=0
 
 頭上視点です。
 ご指摘お待ちしています。


>とんびの羽根さんへ
 
 ご指摘をいただいておきながら、ながらく返信をせずにおりました。申し訳ございません。
 
 ところで、私、視点でかなり、苦しんでおります。
 そんななか、とんびの羽根さんの指摘のおかげで、気づいたことがあります。
 謹んで告白いたします。

 気づいたこと。
 視点を語るまえに、私には、文章力がない。

 知ってました?
 そうですよね。

 とんびの羽根さんの指摘を参考にして、分解をやっていきます。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 深夜のキッチンから、物音がした。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 違和感をもたれた、「深夜のキッチン」は、説明を、短くすませたいと思って考えた表現です。
 夜遅くに、キッチンで、とか。真夜中の、とか。なんども、口で言っていたら、慣れてしまいました。そのなかでも、「深夜」には、静まりかえった感じがあるのかな、と思いました。
 
 ご指摘どおり、冷えた頭で読むと、たしかに、違和感ありますね。
 深夜は時間だから、「深夜に」とすれば、解消されるのかも。どうでしょう。

 新木さんのリライトを、見てみます。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 キッチンのほうから物音がした。幸一の足は廊下で止まった。深夜のキッチンを覗きこむ。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 そうでした。新木さんは視点重視でリライトしてくださっています。だから、そのまま使ってあります。
 視点のほうを見てみましょう。

 新木さんも、立ち止まるところを「足」で表現しています。。
 「足は止まった」は、足が止まったのを、実際に見に行ったのでは、ない。
 表現のひとつということ。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 幸一は足をとめる。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 私の文も、実をいうと、見ているのは頭です。ただ、表現力がとぼしいので、動きが止まったことを、足であらわしたのです。
 まぎらわしいことを、してしまいました。
 新木さんが、足をそのまま使ったのは、それを見抜いていたからでしょう。
 文章力がないと気づいたのはそこなんです。

 ありがとうございました。
 文章力がないことは、わかってたんですけど、目の前に突きつけられると、効きますねー。
 
 視点がダメというより、もう、なにもかも未熟です。

 さて、問題点がわかったんだから、バシバシ進みましょう。

 新木さんバージョンは、「幸一の足が」止まりました。外から動きを見ています。
 
 まことバージョンは、「幸一が」足を止める。幸一が、動きをコントロールしています。
 
 正しく伝えることが、できていません。
 
 ええと、ここで少々、脱線させてください。
 
 初めて、頭のなかのシーンを、文章にしたときのことです。
 まだ、パソコンを持っていなくて、原稿用紙を広げました。ペンを持ちました。
 頭のなかには、メルヘンなカン違いファンタジーが繰りひろげられています。しかも、つぎつぎシーンが展開します。
 ペンは動きません。
 私は頭をかきむしって、あぶら汗をかいて、でも、文はでてこないのです。
 何時間もかかって、ぽろんぽろんと数行が書けるだけ。
 陶酔型の、形容詞だらけの、きれぎれの文だったことでしょうね。
 実際に書いてみて、文章で、頭のなかを説明するのは、むずかしいことなのだと思いました。

 それでも、しばらくすると、そんなことは忘れました。文を書くことだけは、なんとかできてしまったからです。
 ただやみくもに、書いていきました。
 見たよりも、もっとかっこよく、すばらしいものを書こうとしていました。
 
 そんなことをしても、伝わらなくては、意味がありません。

 分室にきてから、かざるのではなく、シンプルな文章を書くという練習が、はじまりました。

 それをつづけていて、今回の指摘で思ったのは、正確に伝えるのが、最優先されるんだなということです。
 文章がつたなくとも、まずは、コマを正しく書きうつしていかなくては、いけなんだと思いました。
 
 そのために、はずせないのが、映像の精度ですね。
 新木さんや、とんびの羽根さんは正確な映像を、思いうかべています。でも、私は、自分に都合のいい、正確とはいいがたい、でも、文章にしやすい映像を見ています。
 
 たとえば、暗闇であるはずなのに、いつのまにか、外見を描写できるていどの明るさになってしまう。
 そこいらへんが、ご指摘で気づいたところです。 

 えー、で、分解していきます。
−−−−−−−−−−−−−−−−−− 
 冷蔵庫の前に立つ少女が、身じろぎで返してくる。
 庫内から小さな灯りが漏れだして、細いカラダの輪郭をなぞりあげる。 
 手足にやや余るパジャマの上に、ジャケットが被さっている。丸めた背を流れる黒髪から、一筋ほど、外に向けて毛先がハネ出している。
(新木さんバージョン) 
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 冷蔵庫からもれる明かりに、髪の長い、女の子のうしろ姿が、うかびあがっている。
 パッとふり返った。
(まことバージョン)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 「うかびあがっている」
 その表現が、ういちゃってますね。私としては、新木さんのと同じく、輪郭が光っている状態を、書きうつしたかったんです。
 新木さんは素直に、見えたままが表現できている。
 
 輪郭が光っているのは、冷蔵庫の明かりに照らされているからです。そうすると、背中や、長い髪は視認できないのですか。エスパーな私には、ご都合に合わせて、ぼんやり見えてしまった。
 そのご都合は、冒頭の、幸一の頭も同じことです。
 冷蔵庫の明かりだけで、廊下にいる幸一の頭まで、ぼんやり見えています。
 
 ほんと、都合のいいエスパーです。
 
 そして、唐突に、ふり返る。
 ホラーじゃないんですものね。なにか、気持ちをあらわす動きを見せればよかってのですね。
 気がききませんでした。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ぺろっと舌が出た。
「いいよ、どっちでも。好きに呼んでよ。――僕は、久美ちゃんって呼ぶけどね」
 幸一の手は壁のスイッチを探っていた。パチンと音が響いて、部屋のなかが急に明るくなる。
「眠れない? 心細い?」
「ううん」
 久美の首がふるふると振られる。その目はぎゅっと閉じあわされていた。
「ああ。ごめん。まぶしかったかな」
「ううん。……お兄さん、が、いるから」
 閉じられていた目がうっすらと開いて、微笑みの形になった。
(新木さんバージョン)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ぺろっと舌をだしてみせた。
「いいよ、どっちでも。好きに呼んでよ」
 久美はほほえんだ。目鼻だちのくっきりした顔には、笑顔がよく似合った。幸一をチラリと見た。それから、なにげないしぐさで、パジャマのうえに着た、ジャケットの前をあわせる。
 久美がパタンと冷蔵庫をしめると、まっくらになった。みじかく声があがる。
 スイッチを入れる音がして、部屋が明るくなった。幸一の手が、スイッチからはなれる。
(まことバージョン)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 私の文の「舌をだしてみせた」について。
 久美に視点が入りこんでいる。アウトです。
 その様子が見えているのも、また問題です。

 さらに、セリフをはさんで、アップの久美が登場します。暗がりでも見えるあやしい視力は、大暴走を開始します。 
 久美のパジャマは、真っ赤で、模様はピエロです。暗がりなのに。なぜ、見えちゃうの。
 久美はジャケット着ているんだから、ダブルで、ダメですね。
 
 それから、他にもありますね。こんどはわからなかったことです。
 お風呂あがりにパジャマになったから、久美はノーブラでいます。
 それで、ジャケットの前をあわせたのです。だから、なにげないしぐさを装ってかくした。

 知ったふうに書いてますけど、新木さんの指摘があるまで、そのしぐさの意味に気づかなかった。
  

「久美が」パタンと冷蔵庫をしめる。

 見ている角度が、あいまいですね。
 そこいらをスパッとカットした、新木さんの文はわかりやすい。

「声があがる」
 表現力の貧困なこと。
 
「スイッチを入れる音」
 声といい、音の2連発はくどいのかな。

 あとですね。とんびの羽根さんは、スイッチの音を、横から聞こえたとおっしゃっています。私も同じところで、音を聞いています。

 つまり、私はまたやってるわけです。
 エスパーな私は、スイッチが入れられるのを、音がするまえに、知っている。
 それで、音を聞いたと同時に、見に行ってしまった。
 部屋が明るくなったって、目がくらみもしない。なんたって、都合がいい目をもっていますからね。だから、白い手が、スイッチからはなれるのを、しっかり見ちゃいました。
 私の超能力は、超人ロック並です。

 あと、視点とは関係ないのですが、気になった文があります。
「――僕は、久美ちゃんって呼ぶけどね」
 これで、幸一が久美に、好意をもってる感じが、そこはかとなく、でちゃいますね。客観的な視点なので、心理描写がありません。けど、これで、ばっちり、わかってしまいました。
 金額が発生する文章ですね。
 
 過去ログで、弟切さんが金額換算したものを読みました。
 けれど、身をもって体感するのは、やっぱり違います。

 
 文章をみます。 
−−−−−−−−−−−−−−−−−− 
 ほそい指で、戸棚に手を伸ばした。テーブルにカップを用意する。それからくるりと背を向けた。きびきびした動きで、ガス台から、鍋を持って戻ってくる。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 全体で複文に見えますか。
 なんたってへたなんですね。

 自分でなおしましょう。できるかな。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 久美の手で、カップがテーブルに並べられた。
 そうして久美は、ガス台へ移動した。そこから、きびきびとした動きで、鍋を持って戻ってきた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 なおってますか。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 甘いであろうココアから、湯気がたっていた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
>>甘そうなココアなんですよね。湯気が立ち上がってくるんですよね。

 とんびの羽根さん、ごめんなさい。言わんとするところが、つかめませんでした。おパンピーなもので、すみません。
 お手数ですが、教えてくださいませんか。
 よろしくおねがいします。

 
 いろいろなところを見てきました。
 
 無謀にも、全体をとおして、新木さんのものと比べてみます。
 
 私のは白黒で、さらに、半透明な感じですね。おばけがふたりで、会話しているのかっていうくらい、のっぺりした感じです。
 うん、問題は文章力ですね。
 練習しましょう。

7時間半
まこと


忘年会にて・その二
No.8851 投稿日 2004年12月21日(火)02時51分 投稿者 弟切 千隼
 先日、弟切が友人宅で飲んでいた時のことです。
 ある女性の話題が出ました。彼女も飲み仲間の一人ですが、都合により忘年会に出席していませんでした。
 弟切が彼女の恋愛事情を知っていたため、その場の人々から問い詰められることになりました。

友人S「えっ、○○さんって彼氏いたの?」
友人E「誰だれ? うちらの知ってる人だよね?」
弟切「いや、もう別れてるけど。私の口から言うのはなあ」
友人E「えー、気になる〜」
友人C「いいじゃん、酒の席だし。明日には忘れてるよ、みんな」
弟切「うーん……それを言うには飲みが足りねぇな」
友人S「申し訳ありません! C、酒だ、買出しに行くぞ」

 かくして夜は更けるのでありました。



>自己課題「肺魚なボクら」(仮題)人物造形

 まず、主人公の人物造形から考え直しています。


 この話の主人公は、いわゆる「おたく」です。肺魚が大好きで、生活時間のほぼすべてを肺魚のために費やしています。彼にとって、「肺魚好き」という自分の趣味を否定されることは、自分の人生を否定されるに等しいことです。

 こういう人を主人公にしたら、「趣味の話=人生の話」になることは避けられませんね。少なくとも、主人公の主観ではそうなります。


 けれども、主人公以外の「普通の人」から見れば、肺魚なんてどうでもよいことです。「普通の人」は、肺魚の存在さえ知らないでしょう。どんなに貴重な生きている化石であろうと、たかだか魚の一グループが生きようが滅びようが、関心がないはずです。
 多くの人々の主観では、「肺魚好き」とは少数派の一趣味に過ぎません。「肺魚好きな人の話」と聞けば、風変わりな趣味の人が登場する、軽い趣味の話と思うでしょう。


 また別の視点から見れば、肺魚のことは重大な話になります。
 肺魚は、生態系の中で一定の地位を占めています。その点は、他のすべての生物と同じです。
 生態系全体から見れば、ヒトも肺魚も、重要度は等しいです。肺魚が滅びれば、生態系に何らかの打撃があるはずです。その打撃はめぐり巡って、最終的にはヒトにとんでもない損害を与えるかも知れません。

 例えば、「生態系を大切に」というメッセージを伝えたいのなら、肺魚は良い象徴になりますね。肺魚は、生態系を表わす重大な道具の一つとして扱われるべきです。絶滅に瀕した肺魚の一種を救う方法を、肺魚好きの主人公が発見する、といった話がふさわしいでしょう。(あくまで一例で、こういう話を書くと決めているのではありません) 


 小説を読むのは、ほとんどが「普通の人」でしょうね。「肺魚おたく」や「生態系の重要性を知っている人」が読んでくれる確率は、限りなく低いです。
 ですから、作品は、「普通の人」が理解できるものでなければなりません。いきなり「肺魚は人生そのもの」などという変人の思考に即して書いたら、ほとんどの読者さまには読み捨てられるでしょう。
 まずは、「世の中には、肺魚という珍妙な魚がいるんですよ。で、それを愛する奇特な人もいるんですよ」というところから始めるべきですね。


 この作品は、何らかの特定の趣味に耽溺した「おたく」を読者層としています。分野は違えど、「おたく」の皆さんが共感できる話にしなければなりません。
 ということは、「普通の人」が理解できて、「おたく」が共感できる人物を主人公にするのが正しいですね。

 ここを基点として、もう少し考えます。


いろいろ
No.8852 投稿日 2004年12月21日(火)05時41分 投稿者
新木 伸
>飛んだ飛んだ〜

 ぐは! 分室への書き込み下書き用のファイルが、飛んだ!
 なにか前の部分がすべて空白文字になってしまっている!
 およそ11万700行ほどあるうちの、7万8千700行あたりまでが全滅だっ!

 だがしかし、神の名を呼ぶ必要も、神に感謝する必要もない。
 俺、ちゃんとバックアップ取ってあるもーん。どっかのアホウとちがうもーん。

 差分バックアップファイルを展開させて、それぞれの日付の「よみかく.TXT」をずらりと並べる。
 一個一個、開いてチェックしてみる。すると、どうやら3日前のものから壊れてしまっているらしいことがわかった。
 よって4日前のものから、壊れてしまった部分をコピー&ペーストしてきて、修復完了。
 作業に要する時間――3分未満。

 ちなみに下書きファイルを残してあるのは、前に自分が何を書いたか、すぐに調べるため。過去ログを取っておいても同じことだけど、いちいち取り直してくるのが面倒なので。





>辞書を引くという行為

 そういえば、DDWINという電子辞書ソフトでは、どんな語句を引いたのかというログを残す機能があるんだっけ。
 2003年の1月2日から、ログを取り始めていたんだっけ。

 この2年間で、僕が辞書を引いた回数。発表。

 1222回(ノート)
 5821回(デスクトップ)

 合計、7043回。

 2年間弱だから、700日ぐらいとして、1日10回ずつ引いてる計算か。
 案外と少ないもんだなぁ。

 ちなみに、この辞書引き回数は、15年間辞書引き習慣を続けてきた、いちおうプロとして飯を食ってるプロ小説家の辞書引き回数なわけね。
 昔はもっと多かったよ。データはなくて体感になるけど、3倍か4倍引いていたはず。紙の辞書の頃は大変だったなぁ。同じ辞書を何冊買い直したっけか。
 「引いた覚えのない言葉」ってのは、年月とともに減ってゆくから、だんだんと引かなくなってくるものだな。それで最近は1日平均10回というわけ。

 とはいえ、自分の覚えが怪しい言葉は、すぐに引くけどね。最近では、まったく引いた覚えのない言葉は、ほとんどなくなってきた。
 どれも一度は引いた覚えのある言葉ばかり、また引き直している。記憶力が悪いもんで、いちいち引かないと、自分の脳みそに信頼がおけないもんで。

 引いたことのない言葉がなくなってきているのは、そりゃ、そうだろうな。
 1日10回としたって、15年で5万4千回は引いてる計算なのだから、通常サイズの国語辞書であれば、ほとんどの言葉を引き倒したことになる。

 広辞苑ってのは、収録語数は23万語か。
 まあ小説に使える言葉というのは限られてくるから、広辞苑にある言葉のうち、実用として使えるのは数分の一ぐらいかしらん。





>描写の極意

 描写の極意というものがある。
 小説のほうの話ではなくて、絵のほうの話だけどね。

 「そのまま書くこと」

 ――という、なんてことのないのが、描写の極意。

 見た通りに書くのではなく、見えた通りに書くのだな。
 人間の目というのは、見えた物を勝手に解釈してしまう困った機能を備えている。

 たとえば、ある「樹木」を見たとする。
 すると「ああ、木ね」と一瞬で識別してしまう。
 そして絵を描くと、幹があって枝があって葉があって、と、自分が「見た」と思う木を書くわけだが……。これがぜんぜん、正確じゃない。
 幹の形だって違っているし、枝が付いている場所も違えば、葉の枚数だって適当に省略されている。

 正確に、見えたまんまを書くのは、とても難しいことなのだな。訓練しないで出来る人はいない。
 これは人間の脳の構造に理由がある。人間の視覚というのは直感で判断するようになっている。木を見かけた時に、「これは木。――襲ってこないから安全」と、一瞬で判断できないと困るわけだ。だからそういうふうに脳はできているし、訓練して、普通は見もしない「枝の付きかた」なんてところまで見るようにならないと、絵が描けるようにならないわけだ。

 ――で、これと同じことが、いま、まことさんにも起こっているわけね。
 頭のなかに浮かんだシーンを、「あ。深夜だな」と直感理解したから、そのまま「深夜」と書いてしまう。
 正確な絵を描くためには、「これは深夜」なんていう認識のほうを書くのではなく、まことさんが「深夜のキッチン」と判断した、その元々の情報のほうを書かなきゃならないわけだ。

 まことさんは、そろそろ描写をやることになるかな。視点と描写とは切り分けられないものだから、視点のことを始めた以上、描写に入ってゆくのは自然な流れなのだけど。
 ちなみにサカモトのほうは、描写をやるのは、まだぜんぜん早い。視点も早い。まったくそれ以前。
 まず誤字をなくせ。「話し」は、いつなくなるのだろうか。

 まことさんの場合には、「頭の中にシーンを作れ」ということは、やらせなくて済むから、ステップがひとつ飛ばせて楽ちんだなぁ。
 「頭の中のシーンの精度を上げろ」ということは言わなければならないかもしれないけど、精度が低いことは、自分でもわかっているようだし。





>まことさん

 上記でいうところの、木を見て、「ああ、これは木だ」と、ろくすっぽ見ていないのに、わかった気になってしまっている、とほほな部分。
 見つけ次第抜粋してゆきます。

>>「夜遅く」「真夜中の」「深夜の」

 夜遅くって、どんなんですか。真夜中であるということや、深夜であるということは? キッチンのなかが具体的にどんなふうになっている状態が、「夜遅く」であったり「真夜中」であったり「深夜」であったりするのでしょう。


>>「スイッチを入れる音」。

 どんなんですか、その音っての? 正確に聴きとってください。

 エスパーなまことさんは、音が響くまえに、それが「スイッチが入れられてする音」であることを知っている。
 だから実際には、音なんて聞いちゃいないんですよ。それが何の音であるか、はじめから、知っちゃってますから。すでに知っているものだから、注意を向けて、きちんと聴く必要がない。
 しかし、それではダメなんですね。
 きちんと音を聴きとって、それを正確に書き写してください。
 何の音かなんてことは、知っていたって、忘れてください。
 「何の音か」なんてことは、描写するときには、どうでもいいんです。「どんな音か」というほうが、大事なのです。
 きちんと音を聴き取って、正しく文章で再現したなら、「スイッチの入った音だ」ということは、読者が直感で理解してくれますんで。

 幹のでこぼこした形状と、枝の張りかたと、葉の一枚一枚まで、きっちり精密に書き写してある絵は、誰が見たって、「木だね」と思うもんですよね。
 そして、そのように描かれた絵は、植木に詳しい人が見たなら、木の種類までわかってしまうはずだし、その木がじつは病気に掛かっていることだとか、あそこの枝の剪定は三年ほど前に行われたであろうとか、そんなことまで、読み取れてしまうわけです。
 しかし、「これは木だ」なんてわかった気になって描かれた絵からは、なにひとつ、読み取れません。ただ「木である」ことしか伝わってこない。

 ちなみに僕は擬音を使ってますが、あれも威張れたことじゃない。でもまあ、ちゃんと聴き取っているだけ、まことさんよりマシってもんですが。


>>「テーブルにカップを用意する」

 この動き、実際にはどんなんですか? きちんと視てください。
 「久美の手で、カップがテーブルに並べられた」と直していますけど。すこし良くなっているけども、まだ、いまいち。
 久美の手が(どのように)テーブルに並べたのですか?
 また並べるって、もっと正確に視てゆくと、いったいどういうこと?

 「並べた」ってのは、概念的な言葉なのですね。物と物とがある状態にあることを「並んでいる」と人が決めて、そんな言葉を割り当てました。概念的な言葉を使わず、並んでいる状態を説明するなら、どんな具体的な言葉になりますか。

 描写っていうのは、文章量を増やさず、同じ文字数のなかで、概念的な言葉をなくして、かわりに正確に視た具体的な言葉と置き換えることなわけです。


>>「きびきびした動き」
>>「ガス台から、鍋を持って戻ってくる」

 このへんもそう。ぜんぶ概念的な言葉ばっかり。
 どんな動きが、きびきびした動き?
 戻ってくるって、どんな動作なのか。
 鍋はどんなのか。どっちの手で持っているのか。どういうふうに握ったのか。行って、握って、振り返る動きはどんなのか。鍋はガス台のどこにあったのか。鍋の中はきれいなのか汚れているのか。
 まあ視えていたとしても、すべてを書いてしまうと文字数が炸裂してしまって大変なことになりますから、あえて書かないことも、たくさん出てくるわけですが……。
 しかし、ちゃんと全部視えていますか?


>>「甘そうなココア」「甘いであろうココア」

 うちの奥さんは砂糖抜きのココアをよく飲んでいますが、見た目からでは、ココアが甘いかどうかなんて、まったく見分けがつきませんが。
 僕はこのあいだ砂糖抜きのココアを間違って飲んでしまって、吹き出しかけましたが。

 もし注意深く観察していたなら、飲む前に、「甘くない」ことがわかったかもしれません。でもそんなに注意していなかったから、わからりませんでした。
 では、飲まずにココアが砂糖入りかどうか判別するためには、なにに注目すればいいわけでしょうか?




>シーンが視えているかどうかの違い

 昔、2号がこんなものを書いていた。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 豪華な調度品で囲まれた部屋のなか、若い男が面白くもなさそうな顔で、テーブルの椅子に腰かけている。リズミカルに、指先でテーブルを叩いていた。
 しばらくたって、扉が重々しく開いた。
「おせえよ、ジジイ」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 これ、じつはまったくシーンが視えていないで書かれたものなのね。
 言葉面だけで書いている。

 たとえば「豪華な調度品」といきなり出てくるけども。
 頭の中にある実際の家具を視て、それを貧困な語彙を駆使して表現しようとした結果、「豪華な調度品」と言うしかなかった――わけではなくて。

 これを書いたときの2号の頭の中に、家具は実際には存在していないのだ。
 もう本当に、言葉上の定義としての「豪華な家具」ってのがあるだけだ。

 ロココ調のアンティークなのか、金ぴか成金趣味で大理石を使ってあるのか、様々な種類の「豪華さ」があるわけだけど。
 だが、そのどれでもない。

 2号の頭の中に、ただ、「豪華」という概念があるだけ。
 実体のあるものを「豪華」と表現しているのではなくて、言葉だけが、ただそこにあるだけ。

 「調度品」という言葉もそうだ。
 調度品って、家具はどんなのがいくつあるのか? テーブルは? 椅子は? 棚は? 壁に飾られた絵や剣刀類は?
 そういう具体的ビジュアルは、まったく、ないのね。

 2号の頭の中で、かろうじて具象化されているのは、青年の指先の動きぐらいなもんだな。

 んなもん、見ればわかる。
 どこまでが実在していて、どこからが存在しないものなのか、もう一目でわかってしまう。
 だが見ればわかるということを、アマチュアは信じないものらしい。
 指摘したって、「俺の頭の中にあることがわかるはずがない」とタカをくくって、取り合おうともしない。
 自分にできないからって、人にもできないと決めつけちゃいけねぇよな。こっち、プロなんだけど。


 ――このへんのやつに、まともな芸を仕込むのは、まあ大変なことだった。
 サルに芸仕込むのとおんなじ? まずどっちかボスか、力関係から思い知らせなけりゃならん。あー、面倒くさかった。ただ教えるだけでは済まないの、なんでかね?
 「ジオラマ」とかいう話題は、その苦闘の記録(笑)。




>弟切

 つまんね。
 最近の小話。

 キャラ立ってない。
 台詞の前に「名前」を書いておかなきゃ識別できねーようなら、やめちまえ。

 テープ起こししただけの「生会話メモ」だって、名前書いてなくても、個体識別できるぞ。
 つまりおまえの創作小話は、現実以下。
 架空の話ってのは、現実に匹敵するか、それ以上でないと価値はないんだ。

 台詞の前に名前置くの禁止な。
 あと前置きで書いてる「状況説明」も禁止な。
 前置きなんか、つまんねーんだよ。
 一行目から話を始めろっつーの。

 以上二つ禁止して、それで面白いものが書けるようになったら、それは売り物になる。




>肺魚好き

 ところで……。
 ひょっとして前に訊いてるかもしれないけど、なんで肺魚でなくちゃならないんだっけ?

 たとえば、この主人公が、「無類のカメ好き」とかではNGな理由は?

 あー、うん、あったなぁ。
 カメ好き主人公の話。
 「Bバージン」というマンガで、カメ好き生物オタクの主人公が、姉に強化改造されて、女心の機微をマスターしたイケメンスケコマシとなる話だ。でもじつはBさえ未経験のチェリーボーイなのね。だから「Bバージン」。


 「肺魚」が「カメ」になってしまうと、なにが書けなくなるのか。
 肺魚が肺魚でなければならない理由はなにか。

 無理に作れということではなく、もしカメではまずい理由がなにもないなら、もっと肺魚の重みを軽くすればいいわけだよな。


「愛」はあるんですけど
No.8853 投稿日 2004年12月21日(火)12時25分 投稿者 まこと
 でも、ケチなのかも、しれません。

 時差を感じつつ、応答してまいります。

>月白さん

 遅ればせながら、はじめまして。
 お互い、禁止まみれですね。
 だからって、へこたれてもいられませんっ。
 そのわりに、ヘナヘナなんですけれどね。なんとか前に進んでいます。
 行きつ戻りつしながらな私ですが、とりあえずは一緒に、練習をしていきましょう。
 ひとりじゃないほうが、絶対、いい。と、思います。


>新木さん

 描写に突入するんですね。1000字ですね。
 書いてきます。

 描写のところでも、大量のうみしるが、でることになると思います。
 よろしくおねがいします。

45分
まこと


養成ギプス
No.8854 投稿日 2004年12月21日(火)14時05分 投稿者 サカモト

>>見る対象物を、その時々の興味にしたがって換えてゆくということは、人間にとって、ごく自然に行えることなわけね。
>> 何時間続けていても疲れないぐらい、楽に行えてしまうこと。
>>どっこい、文章でそれをやってしまうと、読者はついてこれないわけだ。

 わかりました。だから、サカモトは自分の見たとおり書いたつもりだったのですが、あとで見てみると視点が不自然に動いていたんですね。
 無意識に首を動かして、視点を移動させている部分もしっかり自覚しないと、視点の破綻は直らないと。
 

>>そこで養成ギプスを考案してみる。
>> 段ボールかなにかで、首から上をすっぽりと覆うフードを作る。目のところには縦横10センチぐらいの小さめの窓を開ける。

 これ、いつやろう。
 さすがに真っ昼間にやると怪しさ全開だし、夜中にやっても下手すると警察に捕まりそうな。
 派出所に連行されて、上半身を裸に剥かれ、小一時間、詰問されるのはもうしたくないです(汗)
 下手に新聞載ったりすると、

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●●●●(25歳)無職
 ↑
 本名
--------------------------------------------------

 なんて、書かれちゃうから、両親に思いっきり罵倒されそうな気がします。

 まぁ、新聞はないでしょうけど、しょっぴかれる事は下手するとありそうな(笑)

 で、パーカーですね。
 これは、実践出来そうなので実際にやってみます。


>>「話し」→「話」。(課題部屋提出分より)
>> ねー、いつまで続くんですか〜?

 すいません。
 道具に使われる奴隷根性が抜けていませんでした。
 「話し」、今は、削除してあります。
 どうやらサカモトの見直しでは、一度で足りないようです。
 これからは2度は読み直しを行うことにします。


>>うん。無口なんじゃないかな。

 おおーーー!!
 初めて無口が表現できたぁ!!


>>だけど、この話、兄のほうがまるでダメ。
>>なんですかこの機械的な台詞は。死んだロボットの台詞ですか。

 すいません。
 喜ぶのは早かったです。
 情けない役の時には、自分ならこう反応するだろうと想像して書いています。
 でも、結局は、想像したつもりが自分の思い通りにキャラに喋らせていました。
 完全な他人を立ててリライトしてみます。

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「はぁ? 何言ってんだよ。無理だって。ウチ、ペット禁止じゃん」
--------------------------------------------------
 会話文だと、こんな感じになるでしょうか。
 妹のわがままにも慣れているので、多少、冷たい反応で返しています。


>>なぜ早く帰りたがっているのか。どのくらい早く帰りたがっているのか。そのへんの理由が不在なまま、原因もないのに、「帰りたがっている兄」という現象だけが、突然そこに存在しているようです。
 
 この兄ですが、サカモトの脳内では、妹が子犬をかわいがるのにつきあい、寒空のなか立ちんぼにされ、早く暖かい家に帰りたいと切望しています。
 でも、それなら、寒さに耐えているトコロや帰りたいけど、可愛い妹をおいて帰れず板挟みになっているトコロが出て来るはずです。
 リライトの時にその部分が出てくるように書いてみます。


>>引っぱるやつと、引っぱられるやつを(作者が)出したいので、キャラを操って抵抗させてみただけ。

 これは、サカモトの悪い癖ということですよね。
 サカモトのエゴが強すぎるということでしょうか?
 それとも、読む側のことを考えずに書く癖というものが直っていないのか?
  
 と考えていたら下で答えを教えて頂いていました。


>>そうやって、作者の都合を優先させてしまう(ていうか、キャラの都合があるなんて考えもしない)ことが、キャラを操作してしまう悪癖の原因となっているわけですね。

 つまり、サカモトにはキャラに対する愛情がなく、単なる操り人形としかみていないということですか。
 確かに、キャラの都合という概念はサカモトの中にありません。ただ、愛情はあると思います。
 外から持ってきたモデルの行動を縛らずに再現してみようと思います。

 
>>いいすか? 説明的台詞は、「恥」なんです。
>>キャラの注目していない物事を書いてしまうことも、「恥」なんです。

 恥。
 感じる事は出来なくても、タブーだということはわかりました。
 今後、書かないように気をつけ、はやく恥の感情を身につけます。


>>後輩に当てられてしまったことを恥と思い、でも直接言うともっと恥ずかしいから、寸止めを守れなかったことに対して因縁をつけている――とかいうなら、まあわからないでもないですが。

 本来先輩が取るはずの行動は怒れずに苦笑いしながら「続けるぞ」というなどでしょうか。
 逆に寸止めが上手くできない後輩を先輩が叱るパターンで書こうと思います。
 当ててからの拳の引きを必死に覚えようとしている後輩が、上手くできずに先輩に叱られるという内容です。


>>寸止めっていうのは、当てないことではなくて、当てるけども打撃を与えないということです。拳も足底も実際にはバンバン当たってます。

 ええと、サカモトの知ってることを並べてみます。

 空手は顔面殴打・金的・頭突き・組技以外は全てが有効な「フルコンタクト派」と、打撃を相手に加える直前で止める流派に分けられます。
 
 両派については下記のような解説もありました。

--------------------------------------------------
寸止めルールは,頭を含め体全体に攻撃可能です.しかし,下段蹴りは除きます.フルコンルールはそれに対し,頭以外の部分に直接当ててよいというルールです.

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http://www.movin-you.com/sports-i/back/03_0207/comment.html
より抜粋

 で、サカモトが書いていたのは寸止めの流派(詳しくはもっと沢山の流派にわかれます)ですね。
 この流派の練習なのですがサカモトの知っている限り、顔面には当てずにいたと思います。

 新木さんの言われている「寸止め」(実際にやることは「当て止め」ですね)ですが、大学の部活などでは、入りそうなのは直前止めで、顔面への直接的な接触は禁止。ガードの上から叩くのはOKが見た限り多かったと思います。
 で、「寸止め」は顔面に当たってしまった失敗で書いてみました。
 

>>それは「紋切り定型表現」ってもんで、物書きが恥と感じるべきことのひとつだ。

 すいません。
 過去ログでも何回か出てきていました。
 


>>――で、漢字源は持ってるようだから、上記すべての「解字」の部分を、抜粋引用してくること。


 はい。抜粋してみました。

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【云】
《解字》[図]指事。息や空気が曲折してたちあがるさまを示す。もと、口の中に息がとぐろを巻いて口ごもること。雲(もくもくとあがる水気)の原字。耘ウン(土をもくもくとこね返す)・魂(もやもやした亡霊)に音符として含まれる。
『漢字源』より
--------------------------------------------------
【曰】
《解字》会意。「口+_印」で、口の中からことばが出てくることを示す。謂イ(口をまるくあけて物をいう)_話(はなす)_聒カツ(口を開いてしゃべる)などと同系で、口にまるくゆとりをあけてことばを出す意。漢字を組みたてるさい、曰印は、いうの意に限らず、広く人間の行為を示す意符として用いられる。
『漢字源』より
--------------------------------------------------
【言】
《解字》[図]会意。「辛(きれめをつける刃物)+口」で、口をふさいでもぐもぐいうことを音オン・諳アンといい、はっきりかどめをつけて発音することを言という。
『漢字源』より
--------------------------------------------------
【謂】
《解字》会意兼形声。胃は、「まるい胃袋の中に食べたものが点々と入っているさま+肉」で、まるい胃袋のこと。謂は、「言+音符胃」で、何かをめぐって、ものをいうこと。
『漢字源』より
--------------------------------------------------
【諤】
《解字》会意兼形声。咢ガクの原字は、四つの口が交差することを示し、ことばをかわすこと。ごつごつとぶつかる、交差してつかえるという基本義を持つ。逆ゲキと同系のことば。諤は「言+音符咢」で、ごつごつとしたことばを相手にむかってぶつけること。→咢
『漢字源』より
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【道】
《解字》会意兼形声。「_(足の動作)+音符首」で、首(あたま)を向けて進みいくみち。また、迪テキ(みち)と同系と考えると、一点から出てのびていくみち。▽首シュの古い音は道の音符となりうる発音であった。
『漢字源』より
--------------------------------------------------
【言う・云う・謂う】
イフ__他五_(必ずしも伝達を目的とはせず言葉や音声を発する表出作用をいう) _(心に思うことを)言葉に出す。言葉で表現する。
名づける。よぶ。
世間でいい習わす。
言い寄る。求婚する。
約束する。
口ずさむ。
論議する。問題にする。

『広辞苑』より
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 他、類語辞典などでも引いてみましたが、【云云】などが出てくるだけで、言うの意が出てくることはありませんでした。

 解字の意味から見ても「何かをめぐって、ものをいうこと」と書かれている【謂う】が正解ですね。

 ありがとうございます。


 あと、辞書ですが、広辞苑の他に、漢字源、類語辞典、英和・和英、現代用語の基礎知識2000年版を手元に揃えて使用しました。
 何故か類語辞典のみ認識しなかったのですが、DDWINの便利さも体感することができました。


>弟切さん


>>笑いながら、参考にして下さい。どうやってストライクゾーンを絞ってゆくのかを。

 ありがとうございます。

 現在、既に読んだ過去ログも含め、もう一度読み返して、弟切さんやとんびの羽根さんが実践された事をみています。
 
 ストライクゾーンの絞り方、まだ、見えてきていませんが、きっと読んでいくウチに見えてくると……
 
 頭悪くても見えてくるかな……

 いや、なんとか見つけられるはずだ。

 見つけます(汗)


 今週はカタログ制作の仕事が入りますので課題提出ができそうにありません。
 ですので、合間をみて過去ログの読みを勧めていこうと思います。
 無口なシンデレラは、過去ログを読み進めて考えてみます。

所要時間:7時間


一時撤退いたします
No.8855 投稿日 2004年12月21日(火)19時09分 投稿者 月白

 まだ一週間に、1〜2日ほどありますが。
 肉体的精神的な理由により、分室を一時撤退いたします。
 わがままですみません。
 新木さんがくださった「ノウハウ」は、持ち帰りにいたします。

>新木さん

 親切なレス、ありがとうございました。
 「ノウハウ」は、持ち帰りにします。


>弟切さん、2号さん、サカモトさん、まことさん

 指摘レス、ありがとうございました。

 それでは。


聖夜の過ごし方
No.8856 投稿日 2004年12月21日(火)23時21分 投稿者 弟切 千隼
 クリスマスの本番が、今週末に近づきましたね。何人かの友人に、聖夜をどう過ごすのか訊いてみました。

「男同士で飲みに行くという熱い約束が」
「仕事で出張」
「空けてある。あくまで、空けてある」
「子供にケーキ買って帰る。という口実で早く帰れる」

 人の事情はさまざまですね。



>自己課題「肺魚なボクら」(仮題)考察

>>ひょっとして前に訊いてるかもしれないけど、なんで肺魚でなくちゃならないんだっけ?
>>
>> たとえば、この主人公が、「無類のカメ好き」とかではNGな理由は?
(新木さんのNo.8852の書きこみより)

 なぜ主人公の趣味を肺魚にしたのかといいますと、二つの理由がありました。


 一つは、肺魚が風変わりな主人公を象徴するからです。
 普通の魚の中にあって、肺魚はとても変わった存在ですよね。「普通の人」の中にいて、違和感を持つ主人公を、肺魚に象徴させたつもりでした。


 もう一つは、「肺魚好き」が適度にマニアックな趣味だからです。

 「おたく」である主人公の立場を強調するには、普通の人がすぐに共感できる趣味ではいけません。普通には、「えっ?」と思う趣味の必要があります。例えば、「犬好き」や「猫好き」では平凡すぎます。
 しかし、普通の人が拒絶反応を示す趣味でもいけません。そういう趣味では、多くの読者さまが離れてしまいます。例えば、「タランチュラ好き」や「サソリ好き」はまずいでしょう。

 肺魚の飼育は、マニアックな趣味の部類に入ります。普通の人は、肺魚の存在を知りもしませんから。けれども、肺魚は外見が気持ち悪いとか、毒を持っているといったマイナスポイントがありません。
 広く見れば、肺魚は熱帯魚の仲間です。熱帯魚は一般的に「きれい」という印象がありますね。拒絶される可能性は少ないです。


 新木さんが例に出された「カメ好き」の場合は、上記の条件をクリアできるでしょうか?


 カメが風変わりな生き物かどうかは、見方が分かれるでしょうね。
 知名度では、カメは肺魚の比ではありません。カメは誰でも知っていますね。肺魚は、存在さえ知らない人が多数派です。
 「変わっている≒珍しい≒知っている人が少ない」とすれば、カメは珍しくないことになります。ならば、肺魚に比べれば、カメは平凡な生き物でしょう。


 「カメ好き」が適度にマニアックな趣味かどうかも、難しいところです。
 上に書いたとおり、カメは誰でも知っている生き物です。でも、犬や猫ほど一般的に飼われてはいません。
 とはいえ、カメの飼育がマニアックとまでは言いがたいです。ペットショップや祭りの屋台では、たくさんのミドリガメが売られています。その光景は、大概の人に馴染みがあるでしょう。

 カメを飼っている人が「こいつ、変人」とか、「キモい」とか思われる可能性は少ないですね。
 「少数派の趣味ゆえに迫害される人」を描くなら、カメ好きより肺魚好きのほうがふさわしいでしょう。


 ということで、「カメ好きよりは肺魚好き」という結論が出ました。
 ただし、肺魚が最善かといえば、それはまだわかりません。現在のところは、最善に近いと考えています。


いろいろ
No.8857 投稿日 2004年12月22日(水)07時20分 投稿者
新木 伸
>描写とか、文章力とか

 まことさんには、そろそろ描写かな、とは言ったけど。
 1000字を埋めるのが大変だと感じているうちは、まだ描写は早いですよ。
 「たった1000字ぽっちでなにが書けるか!」と憤りさえ覚えるようになったあたりが、描写の時間です。

 あと描写するなら、五感をすべて使わないと。
 いま視覚しか使ってないわけです。

 たとえば真夜中のキッチンを書くにしても、目で見えるものしか書いていない。人間が5つ持っている感覚のうち、1種類だけしか使わずに書いていると、本来の5分の1の厚みのものまでしか描けません。
 「目で見えるもの」しかないわけだから。

 たとえば真夜中のキッチンというのは、暗いということのほかにも、寒かったりするわけです。
 またココアの注がれたカップからは、当然ながら匂いがしているわけです。その匂いによって、口を付けなくたって、甘いかどうかもわかろうってもんです。

 まことさんの頭の中に浮かんでいる「シーン」は、視覚だけなんですね。
 「スイッチを入る音」と書いてしまっているところから、音のないことがわかります。
 あと匂いもないですね。
 たぶん触感もないのでしょう。

 描写を行うためには、描き写す「対象」が、そこになければなりません。でなかったら描写とはいわない。なにかを「描」いて「写」すからこそ、描写といいます。
 よって描写を行うためには、必然的、頭の中に音つき匂いつきで、手触りや味まで持っているようなリアルな第二の現実を構築しなければならないわけです。


 文章修行の段階のうち――。
 変な悪癖のない日本語で、わかるように普通に書く。――ということが、まず第一段階目。
 ここにひとつの「壁」がある。
 この壁は、壁と呼ぶのもためらうぐらいで、たいした高さでもないのだけど、我流でやってると一生乗り越えられない人もいるようで……。
 いやしくも人間に生まれてきているのだから、言葉なんて、使えてあたりまえだと思うんだけど。

 二つめの壁は、描写ができるかどうか。
 こっちのほうは、見たつもりで終わらずに「精確に視る」ということは、人間の脳神経の作りからして難しいことなので、たしかに壁なのですけどね。

 三つ目の壁は、「文体」というものを構築できるかどうか。
 数行を目にしただけで、それがどこの誰が書いた文章であるか、判別の付くようなものを書くということです。
 まあしかし、プロをやっていても文体を持ってない人も多いぐらいだし、んなもんがなくたって、どうということはありません。
 これは気にしないでいいです。忘れて結構。
 文体なんか確立してみたところで、「数行見れば誰が書いたのかわかる」という目を持っている人々の間でしか意味を持たないことです。芸術として文学を行うのならともかく、エンターテイメントで小説を書くという行為は、対象が「一般人」ですから、一般人がわからない部分でなにかを身に着けたところで意味がない。

 ちなみに、小説のプロになるだけなら、一段階目の「普通に書く」がクリアされていれば、最低限、用は足ります。
 話の内容が充分に面白いなら、描写力が皆無でも、仕事になります。
 文章力を武器にしようと思ったり、経験を重ねた本好きの読者(マニア)から文章面で評価を受けたいと思うなら、描写力が必要になってきます。





>「サンジュッセンチ」 1000字課題 No.4 12/20 まこと 

 チェックの仕方は、だいたいわかってきているはずですので、自分でチェックしてみましょう。
 他人の手を煩わせるのは、他人の目を借りなければならない部分だけにしておいたほうが、色々な意味で、自分の得になります。


>> 校舎に行くには、屋根のついた通路を使う。降りつづく春雨のせいで、通路は寒く感じられた。
>> 通路に、奈央がいる。

 どこから何を見ているものなのか、わからんです。
 つまり5W1Hが不完全っていうこと。
 セルフチェックで引っかかるはず。
 あれ? まことさんの場合には、禁止項目の「十戒」のなかに入っていないんだっけ?

 あと、接続詞禁止を自分で課しているのかな? まだ気にしないでいいって言ってあったのだけど。
 だけど以下のものは、立派に接続詞ですよ。

>>突如として、
>>同時に、
>>そのまま、


>>「ナオってば、いっつも田代くんを、怒らせちゃうね」
>>「奈央のこと、きらいになっちゃったんじゃない?」

 自分の呼び名を「ナオ」なのか「奈央」なのか統一しましょう。
 肝心なところでわざと不統一にして、わざと壊すことで、なにか効果をねらっているのかもしれないけど……。まあ、まことさんのことだから、壊しているのではなくて、壊れちゃっているのだと断定しときます。




>まことさん専用追加ルール

 読点禁止。読点ってのは「、」のこと。
 会話文の中では使ってもいいけど、でもなるべく減らすこと。
 地の文のほうは完全禁止ね。
 日本語に読点は不要です。んなもんなくたって、読んでわかる文章は書けるし、小説だって書けるし。

>>「サンジュッセンチ」 1000字課題 No.4 12/20 まこと 

 この文章って、単純に読点を削っただけでも、普通に読めるでしょ? 試しに読点を機械的に削除して、読んでみてください。
 問題なく読めるはずです。
 重複分禁止にして、細かくぶつ切りにした文章を並べているせいで、10文字を超える長文なんて、ほとんどないのだし。
 読点は必要ありません。

 なんでぶつぶつ区切ってしまうのかな? リズムでも出そうとしているのかな?
 しかし文章のリズムってのは、読点で作るものではなくて、言葉の選択と配置によって作るもの。読点なんかに頼ってリズムを作っちゃっていると、本当のリズムか身に付かない。

 まことさん、なにか変なもの「発見」しちゃったかな?
 漫画で「怒り顔」を表現するとき、怒りマークを額に書き込めば怒っているように見えることを「発見」してしまったとか。
 そうではなくて、怒っていることを表現するには、きちんと怒っている顔を描かねばならないのですね。

 似たように、読点をたくさん打てば、リズムが出てくると「発見」しちゃったとか?
 そんな小手先でできるお手軽なことでなく、きちんとリズムを出していかなければならないのですね。




>サカモト

>>サカモトは自分の見たとおり書いたつもりだったのですが、あとで見てみると視点が不自然に動いていたんですね。

 うーん、と。
 本物のリアルと、自然に見えるということとは、違うんだよね。

 本物の人間の視線ってのは、それこそもう、挙動不審で目つきの怪しい人ぐらい、見ているものが飛びまくっているものなんだな。
 科学番組なんかで、見たことないかなぁ。
 眼球の動きを識別する特殊なカメラを使って、人間がどこを見ているのか追いかけてみせるような映像。わずか一秒間のうちに、人間は数ヶ所を見ている。
 たとえば健康な男性にグラビア雑誌の水着の女性のページを見せると、乳を見て、足首を見て、腰を見て、股ぐらを見て、髪を見て、臍を見て、耳を見て――と、いじましいほど、めまぐるしく視線が飛び移る。

 だが、それをそのまんま書いたとしたら、それを読んだ読者は「こいつは偏執異常者に違いない」と思ってしまうわけだ。

 自分自身がなにをどう見ているかという自己認識と、実際の視線の動きとの乖離のせいで、そうなってしまう。
 そんなにあちこち、なんの法則もなく視線が飛び移ってしまうのは、気が狂ってるやつだろう、という認識がある。
 人間ってのは、もうすこし、落ち着いて物を観察しているもんだ。――そんな人間の共通幻想に従って、本当の視線の動きよりも、だいぶ落ち着いたように書いてやらないと、読者が「リアルだ」と思うものにならないわけだ。

 そのへんの仕組みを知らないまま、自分の興味の飛び移るそのままを書いてしまっているから、不自然だと言われる。

 実際どおりの自然そのままと、読み手が自然と感じることとは、違うってことだ。
 読み手のルールに沿って書かないと、読み手の目に自然であるように映らない。
 わかるかしらん?

 ものを観察する視線に関して、その読み手が自然と思うルールっていうのが、「飛び移ったりしない」というもの。
 自分の視点は一点を注視しているものと、人間は錯覚しているから、その共通幻想の錯覚通りにやらないと、リアルに感じてもらえない。

 事実は小説よりも奇なりという。それと同じことなんだけど。
 「警察ですが」と言って警察手帳を見せてくる刑事は、実際にはいないんだけど――。
 でも「刑事らしい」と視聴者が感じるのは、警察手帳を見せてくる刑事だよね。

 「ドキューン」なんて音のなる拳銃は実際にはないし、持つと「カチャリ」なんて音のする日本刀なんていうのも、実際にはないんだけど――。
 でも、拳銃らしい、刀らしいと視聴者が感じるのは、そういうものだよね。

 「〜よね」「〜だわ」なんて喋りかたをしてくる女性は、実際にはいないんだけど――。
 でも、読者が「女らしい」と感じるのは、そういう喋りかたをする人物だよね。

 男らしくサバサバして責任感のある性格の男なんて、実際にはどこにもいやしないんだけど――。
 でも、物語の中で「男らしい」と感じるのは、そういう性格の男性だよね。





>サカモト誤字

 課題部屋のほうの「話し」って、なんで出たわけ?
 僕の言った「削除前に書いてしまったのが残っていた」でないのなら、その原因に興味があるんだけど。





>会話のリアルさ

>>「はぁ? 何言ってんだよ。無理だって。ウチ、ペット禁止じゃん」
>> 会話文だと、こんな感じになるでしょうか。

 ぜんぜんダメ。
 ヘソで茶が沸く。
 話しになんねー、とでもいうべきか。

 んな会話文が出てきたら、一行で読み捨て決定。
 んな小説、読まなくていい。
 んなアホウが書いたものは、どうせ、くだらなくて、ツマンナイに決まってる。

 ちなみに会話のリアリティ追求の件なら、弟切がやっているので、「マトモな会話文」を身につけたいなら、訊いてみるように。
 過去ログ漁ってもいい。キーワードは「リアルな会話」ね。
 頭でわかるのではなく、体でわかるためのメソッドが、すでに開発されている。


 ただ、優先順位を付けること。
 会話文を直すのが先なのか、そのほかのことをするのが先なのか、その順番ね。
 前々から言ってるけど、サカモトの場合には、まず「書け」と、そう言っている。
 会話文の不自然さを直すとかいうことは、1000字課題の通し番号が二桁になって、毎日書いてくるのが「日常」になってからでもいいんでないかな。



>>この兄ですが、サカモトの脳内では、妹が子犬をかわいがるのにつきあい、寒空のなか立ちんぼにされ、早く暖かい家に帰りたいと切望しています。

 人物造形が、頭で考えてるだけなんだよ。
 それがいつものことであれば、苛立っている兄がそこに立っているわけだし。
 いつものことでなく、無口で何事にも無関心な「アヤナミ系妹」が、めずらしく関心を発揮しているなら、肯定的な興味を持つ兄がそこにいるのだろうし。

 二人の兄妹の十数年の歴史、なんていう深いところまで考えないとしても、だな。
 「寒空に立ちんぼにされてる少年」という、その場のことだけから、薄っぺらくキャラ造形をするにしたって、その少年はいま疲れて面倒くさい気分になっているのだから、抗議の口調だって、おざなりになろうってもんだし。怒りっぽくなろうってもんだし。でも怒っちゃいけないと自分を自制しようとしているもんだし。


>>寒さに耐えているトコロや帰りたいけど、可愛い妹をおいて帰れず板挟みになっているトコロが出て来るはずです。

 「可愛い妹」っていうけれど、どう可愛く思っているのか、まるで決めてないだろ。
 頭デッカチが概念的にただ「可愛いと思っている」と決めているだけだってのが、すでに丸わかりだ。

 あとサカモトが現実の妹を持っていないということも、丸わかりだ。
 兄は妹を可愛く思っているものだ、という、世間一般的な固定観念に毒されていて、そこより一歩も先へと踏み込もうとしていないのが、丸わかり。アホめが。
 話しになんねーぞ。

 「可愛い妹」なんていうフレーズだけで、もう、腹抱えて笑うトコロ。
 分室300人の定期閲覧者のなかで、およそ1割の30人ぐらいが、いまモニターのまえで大笑いしているに違いない。

 妹ってのは、そんなんじゃないの。

 兄妹ってのは、肉親であると同時に、親の愛という有限の「資源」を奪い合うライバル同士でもあるんだよ。
 妹が子犬を連れて帰ったら俺まで叱られてしまう。そうすると俺に対する親の愛が減ってしまう。それは嫌だ。ふざけんな。――なんて打算や怒りも少し混じっていなかったら、変なんだよ。人間じゃないんだ。

 可愛いだけの妹ってのは、歳の差10歳以上なければ成立しない。
 兄妹としてではなく、保護者として妹を見ている関係ってことね。


 んで、そもそもの原因としては――。
 キャラに対する愛情というより、他人とか、「人間」というものに対する関心の薄さがあるのだろうね。
 サカモトは、人が何を考えているか、興味ないんでしょ。
 でも人をどう動かすかってことには興味がある。だけど自分の思った通りに他人が動かないので、腹を立てることはしょっちゅう。
 小説ならそれが出来ると思うことは、大きな間違い。

 小説は読者のためにあるものであって、現実でうまくいってないサカモトが願望を叶えるためにあるんじゃない。
 そうやって書くこと自体は勝手だけども、人に読んではもらえないし、もちろん売れもしない。





>寸止めの件

>>本来先輩が取るはずの行動は怒れずに苦笑いしながら「続けるぞ」というなどでしょうか。

 なんでそこで、1パターンの「先輩」しか出てこない?
 人間なんて人それぞれなんだから、色々な先輩がいるはずだろ。
 笑いながら組手を続行して、自分も寸止め忘れて、本気で当てていって後輩をボコボコにする先輩もいるだろうし、スネちゃって組手の相手を降りてしまう先輩だっているだろうし。


 ちなみに寸止めの解釈に関しては、ぼかぁ「見たかぎり」の話しなんかしてないんだけど。
 「知ってる」ことじゃなくて、自分で実際にやったうえで「分かっている」こと。
 そっちのほうの話しをしてるわけだが。
 サカモトの言っていることが、単なる「知識」ではなくて、体験にもとづくものであるなら、「そういうこともあるんだな」で片づくけど。
 「俺は幽霊を見た。よって幽霊は実在する」と言っている人がいたら、「うんそうだね」と言うしかない。

 俺の現実とサカモトの現実とが、同一である必要はないんだ。
 サカモトはサカモトで、寸止めというのが触れない世界の話しを書いて、その世界の存在感の確かさでもって、俺を問答無用で納得させてくれりゃいい。
 そしたら俺は「寸止めってのは本当は当てるもの」の世界を書くから。
 どっちも併存可能だろ。

 で、俺の言ってるのは、おまえのその現実は「嘘くせぇ」ということ。
 「現実」と呼んでやるには、だいぶ足りない。だって頭で「知ってる」だけなんだろ?





>「いう」のこと

 解字のところを書き出せ、というと、本当に解字のとこしか見ねーんだなぁ。
 そんなに自分の頭で考えたくなくて、誰かに「正解」をぽんと丸渡しして欲しいなら、キミ、もう考えなくていいよ。
 プロ小説家が、考え抜いてばっちり面白い小説を、一冊600円で提供してあげるからさ。


>>解字の意味から見ても「何かをめぐって、ものをいうこと」と書かれている【謂う】が正解ですね。

 アホ。
 読解力がねーんだなぁ。日本語で書かれた平易な文章も理解することができんのか。
 「何かをめぐってものをいう」というのは、あれやこれと批評するって意味だ。「めぐる」って書いてあるんだから、長々と延々と討議しあうって意味がこもってるんだよ。


 「曰」の意味のところに、「君称之曰夫人=君、コレヲ称シテ夫人ト曰フ」というのがあるだろ。
 この「夫人という」という使いかたは、今回の論点である「PSPという」とぴったり同じだろ。

 ただし、「曰う」と書いて「いう」と読めといっても、現代人には無理な話しだから、ひらがなで「いう」と書くのが、正解ってことだ。

 言葉っていうのは、統廃合されていって、どんどんシンプルなものになりつつある。過去には何種類もあった「いう」も、いまでは「言う/云う/謂う/いう」の4種類となっている。
 そして日常的には、実質的には「言う」と「いう」の二種類しかない。

 「謂う/云う」のふたつは、もう小説の中ぐらいでしか使われていない。
 だからこそ、小説の中では、機会があったら使うんだよ。じゃないと完全に消え去るから。

 ちなみに、「謂う」と「云う」とは、それぞれ、どのようなときに使うのか?
 辞書からの丸写しでなくて、自分の言葉で説明してみろ。





>月白さん

 んじゃ、預かったものは、誰かへのリライト課題として、有効活用するかもしれません。

 ちなみに、文章面では「普通に書けない」ということのほかに、「描写がない」という大きな巨大な欠点もあります。その途中の階梯としては、視点の意識がないとか、そういう段階的な問題もあります。

 またそのほか、内容面――というか、これは書き手の意識の問題となりますが、「嘘を平気で書ける」という、モラル面での欠点もあります。

 これに関して、すこし説明しておきます。
 たとえば作中で、スタンガンを首筋に当てられて気絶するとか、そんなシーンがありますよね。
 思いこみだけで、平然と「嘘」を書いているわけですけど。
 それが嘘だと言っても、月白さんはピンとこないはず。
 それが嘘であることさえ自覚していないのでしょう。そのくらい根が深く、深刻で、たいへん始末の悪い問題です。

 嘘を書いちゃいけないということは、書き手として、最低限のモラルです。
 食品製造業でいうなら、「食べられないものを混入してはならない」というのと同じようなところにある、最低限の掟です。

 中国のほうで、餃子の中の具として「生ゴミ」を詰めていた悪徳餃子製造業者があったそうですけど……。
 それと同じくらい、書き手として、性根が腐ってます。

 スタンガンを押し当てられる人物を話の中に出すのなら、みずからスタンガンを受けてみるぐらいするのが、プロの物書きの姿勢というもの。
 スタンガンっていうものが、気絶するものなのかどうなのか、知りもしないで、適当な嘘を書いてんじゃないです。

 餃子に生ゴミを詰めてた業者の社長は、自社の餃子を決して口にしなかったでしょうけど……。自分がなにをやってるか知っていたその社長よりも、月白さんのほうが、よほどタチが悪い。
 なにしろ生ゴミを詰めてることさえ自覚していないんでしょうから。

 例のものには、スタンガンのこと以外で、まだいくつか嘘があります。
 不良たちの造形。再開発地区の造形など。





>弟切

 微妙に質問の意図を取り違えているみたいだなぁ。
 肺魚にした理由は? と訊いたのではなくて、肺魚でないとマズいのはなぜ? という質問なのだが。


>>一つは、肺魚が風変わりな主人公を象徴するからです。

 問題点がある。そもそも普通の人は「肺魚」を知らない。
 知らんだろ? 普通?
 「カメ」なら誰でも知ってるから、「カメをペットにしてる」で「風変わり」は充分に伝わるだろう。普通カメはペットにしないもんだしな。
 また「タランチュラ」や「サソリ」なら、普通の人でも知ってるわな。危険動物だって認識があるから、これはNGになってしまうわけだが。

 だが「肺魚」の場合には、まず肺魚ってなんなのか、知らんわけだ。よって予備知識から与えていかないことには、変であることさえ認識されない。
 知らないものは、しらない。しらないゆえに、わからない。
 わからないものには、なんの意味も生じない。

 カメを飼うのは「ぜんぜん普通」、肺魚ぐらいでようやく「変わっている」ことになる――っていうのは、それ、おまえの「常識」であって、世間一般の常識じゃないだろ。

 ――で、この小説を読むのは誰なんだっけ?
 弟切の周囲にいるような生物学者連中だっけ?
 この小説は、マニア向けペット雑誌に掲載されるものだったっけ? それも「風変わりペット特集号」かなにかだったっけ?


 「肺魚好き」が珍しいことであると、一般読者に認識してもらうためには、作中に「肺魚」が出てくる前後あたりで、「いかに肺魚が普通でないのか」ということを充分に解説しなければならないわな。


描写なしで練習続行ですね。
No.8858 投稿日 2004年12月22日(水)13時11分 投稿者 まこと
 つぶやかれただけで過剰反応する設定になっておりまして。その設定はOFFにしますね。
 とか言いつつ、ものすごく描写を意識しちゃっています。

 ちょうど過去ログでも公園の描写のところを読んでいたり。


 えーと。読点なしですね。では読点禁止を追加します。
 読点で迷宮にはまっていました。
 考えすぎですね。酩酊状態にも似た感じになってしまいまして。
「てやんでぇ、こっちにもつけてやれ」
 だから、ああ、もう、読点だらけ。もしかして私は多重人格者なんでしょうか。

 ついでに告白すると漢字でも迷宮に落っこちました。
 ひらがなだらけになってみたりするわけで。
 漢字に関しては、規則性が生まれつつあるのかなぁの段階です。
 動詞はとりあえず開いてみる。字画が多すぎなければ名詞は漢字で書く。ここらあたりが決まってきているところです。


 接続詞はですね、なるべく使わない方向で考えております。
 ですが禁止はされていないので意識して使いました。

「サンジュッセンチ」をセルフチェックしてきます。
 課題のNo.5が書きあがってチェック中です。
 明日アップできなければ金曜になります。


>月白さん
 え、そうなんですか。じゃ、まぁ、さようなら。
 なんかもったいない気がします。

50分
まこと


超早春
No.8859 投稿日 2004年12月23日(木)01時08分 投稿者 弟切 千隼
 今年の冬は暖かいですねえ。雪国でも雪が少ないと聞いています。
 湘南では、早くも水仙が咲き始めました。十二月のうちに水仙が咲くなんて、南伊豆かと思ってしまいます。



>肺魚とカメ

 弟切は、またやってしまったようですね。自分が標準からずれていることを認識しているつもりでも、つい忘れがちです。

 普通の人にとっては、「カメをペットにしている」ことが、充分に風変わりなのですね。
 カメを飼うことが、そんなに風変わりだとは思いませんでした。ペット屋でミドリガメを売っていない店はまずありませんし、祭りの屋台でも普通に売っていますから。

 確かに、カメならば、普通の人にどんなものか説明する必要はありませんね。カメはカメで通じます。
 主人公のマニアックさを強調したいなら、カメの中のちょっと変わった種にすれば済むことですね。


 「普通の人が知っているけれど、普通にはペットにしないもの」という基準でいえば、トカゲやカエルやキツネやタヌキといったところでもOKですね。
 これが、例えばヘビではNGです。普通の人には、姿かたちが忌み嫌われる可能性が高いためです。
 他には、例えば、錦鯉もNGですね。錦鯉は誰でも知っていて、その美しさゆえに人気があるのになぜでしょう?
 非常に高価なために、普通の人が飼えるものではないからです。飼育に手間もかかります。


 主人公が趣味とする生き物は、以下の条件を満たすものから選ぶべきですね。


1)誰でも知っている。
2)有毒だったり凶暴だったりしない(危険生物でない)。
3)見た目が嫌われるものではない。
4)入手困難でない。
5)高価すぎない。
6)飼育に手間がかかり過ぎない。
7)飼育が法律に違反することにならない。


 カメは、一部の種を除けば、上記の条件をすべて満たしています。主人公が飼うにはふさわしいですね。


採点>サカモトさん、返信>まことさん
No.8860 投稿日 2004年12月23日(木)01時39分 投稿者
とんびの羽根
>サカモトさん #8839
 ひさしぶりに採点をしてみます。あんまり自信がなかったりするけど

>●サカモト 無口なシンデレラ1改
>>彼女の静かな気遣いに好意を持ったのだった。

 気遣いをしてくれるシンデレラ > ×
 好意は持てるけど惚れるのは無理
 せめて王子から話しかける展開にならないと無口には見えない

>●サカモト 無口なシンデレラ2 
>>最後まで毅然とした態度をとったシンデレラに好意を抱き

 毅然としたシンデレラです > ×
 でもこれは惚れるのでスピードは充分というところ
 毅然とした部分ではなく無口の部分に焦点をあてないとコースアウトです

>●サカモト 無口なシンデレラ3
>>その奥ゆかしい態度にほだされ、王子はシンデレラに好意をもった。

 奥ゆかしいシンデレラ > ×
 惚れるのはむり
 奥ゆかしい部分に好意は持てるけど、無口というのは意識されないかな

>まことさん #8850
 遅くなりました。迷いがあって書き込みに時間が掛かりました。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 甘いであろうココアから、湯気がたっていた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
>>甘そうなココアなんですよね。湯気が立ち上がってくるんですよね。

>>言わんとするところが、つかめませんでした。

 ここはわたし自身に迷いのある文章になってるようです、まことさんを混乱させてしまいました
 考えたらずに発言しているようなのでもう少し掘り下げて考えてみます。

 まず、甘いであろうココアという表現は変です
 こんないいかたをするひとは関係代名詞の説明をする英語教師くらいしか思いつきません
 理屈で組み立てた言葉となんじゃないかと思います。日本語らしい表現にしましょう

 ふつうの表現にするなら甘いココア、甘そうなココアあたりが浮かびます
 しかし視点が頭上にある以上、視点の持ち主は飲んでいないココアの味を知ることはできません。
 つまり、「甘い」は使えない

 だから甘そうなココアでいいんじゃないかと思ってます。

 でもどのように甘そうなココアなのか、誰にとって甘そうなのかの検討がまだでした。

 分室の描写のための基本訓練という立場から考えると、飲んでみなければわからない「甘い」という言葉を使わずに甘くみえるようにココアの色や香りを描写するというのが正攻法でしょう
 でその解決方法にいく前に、まずまことさんの想定として、作者まことさんの主観としてこのココアは「甘そうなココア」なのかということを確定しておく必要があります。そして幸一の主観としては「うわ、あまったるそうなココア」なのかということも確定しておく必要があります。当然久美にしてみると「ダイエットのために妥協して選んだ甘さをおさえたココア」だったり「ココアだけはこどものころからずっとあまあいココア」だったりするわけです。ここに出ているココアはどこのなんというココアなんだろ

 たとえばココアが非常に甘いということで、久美が「甘くてうきうきなココア」が好きで、幸一は久美がその「甘そうなココア」をいれることを知っている関係だということを読者に体験してもらわないといけないんです。当然雰囲気も甘くなりますよね。

 あるいはココアは甘さ控えめということであるとして、なのに幸一は甘いと思いこんでいるだけとしたら、久美のためにココアをいれてあげたこともないそういう関係なんだとわかるわけだし。雰囲気もちょっと一方通行で、すこしビターな感じになります。

 ここの甘そうな関係が本当はどうなのか決定づけることができちゃうわけです。だからこそどの程度に甘そうなココアなのか決定しておかないといけないですよ。それからでないと、いきなりココアの甘さを描写しようとすると見当はずれの描写をしちゃうのです。

 たっている湯気も単に上に上がっているだけなんでしょうか、甘ったるいココアの香りを芬々とあげて幸一の方へと迫ってきているのでしょうか。この湯気の流れも、久美の幸一に向かう気持ちに重なっいてこそ、描写する意味が出てきます。
 ただ湯気がたってるだけなら、久美には幸一に向かう気持ちがたいしてないと、読者は無意識に受け取ってしまいます。湯気がたちのぼってくるのなら、久美の中に幸一に対するいろいろな思い、せつなさ、甘さを内包するものとして読者は受け止めることになります。

 さて描写訓練という立場にもどります。甘いという言葉を使わないで甘さを表現するとか、常識思いこみに囚われない表現、視覚以外の感覚もふくめた描写とかが必要になってきます。ふたりの関係と甘さが見極めがついたら、その距離感と甘さをターゲットとして描写を試みてはどうでしょう。

 すごく中途半端な指摘をしてしまってすみませんでした。


いろいろ
No.8861 投稿日 2004年12月23日(木)05時14分 投稿者
新木 伸
>また飛んだ

 なんかまた、よみかくの下書き用のファイルが、ふっ飛んだ。
 数MBあるファイルが、575KBほどに小さくなっていて、しかも中身はまったくの空データとなっている。
 例によってすぐに復旧できるから、問題ないのだけど。
 書き溜めてあった話題が1個消失したが、まあ、べつにたいした話題でないから、いいか。ちなみに「文章修行は、修行のうちでも楽なほう」なんていう話題だが。

 ウイルスにかかったわけでもないし、なんなのだろう。
 とりあえずいちばん怪しいのはエディタなので、バージョンを最新版から安定旧版に落としておく。使っていたのは評価試験用のβ版ではなくて、正式公開版のほうなのだけどね。
 秀丸は最新の4.14でなくて、旧版の4.07が安定してるらしいな。





>まことさん

 わかんなくなってしまったら、一切使わずにやってみるというのが、脱出するための唯一の方策です。
 なので、読点も禁止にしておきました。
 禁止になっていれば、迷う必要もありませんので。

 わかんないということは、迷うということ。
 迷うものは、いらんもの。

 買い物の最中に、「これ買おうかしらどうしようかしら」と悩むものは、たいてい、いらんものだったりします。
 米と油は絶対に買わなきゃならんけど、お菓子や瓶入りドレッシングなんてのは、買おうかどうしようか迷うところであって、なければないで済んでしまうもの。
 お菓子とドレッシングなしで、なんとか生活してください。

 いざ解禁、となってから迷えばいいこと。
 しかし倹約癖がついていれば、解禁になったときにも迷うこともないはず。



 あと、漢字を開く開かないの判断基準としては、画面(紙面)全体の黒さと白さの配分ってのも大事なポイント。
 「字面が黒い」とか、「字面が白い」とか、そう言いますが。

 ひらがなは白くて、漢字は黒いんです。
 画数の多いものとか、威嚇的なものとかは、特に黒い。威嚇の「嚇」の字なんて、ほら、黒いでしょう。
 周囲に黒い字が密集しているときには、普段は漢字にしている言葉も、特別に開くこともあります。
 だから字詰めが決まらないと、最終推敲が行えないんです。原稿が何文字詰めになって読者の目に触れるのかによって、上下に隣り合う文字が変わってきてしまいますから。

 こうして掲示板に上げる文章では、上下の並びまでは配慮しませんが。
 しても無意味ですし。

 日本語ってのは、マスを埋めてゆく文化なわけですね。
 英語では、そうした文化的背景はありませんので、インターネットやWEBっていうのは、字詰めが決まっていません。一行が何文字になるのかは、まったくの不定。

 まあ、まだそこまでは考えなくてもいいけども、一文のなかの前後だけは見るようにして、白さと黒さの配分を考えはじめるように。
 白い部分がどのくらい続いて、黒い部分がどのくらい続くかってことも、文章の備えるリズムの一種です。

 ちなみに読点「、」ってのは、いちばん白い記号。
 読点を多用すると字面が簡単に白くなってくれる。だから読点を禁止したってのもある。読点に頼ることなく、白黒の配分をコントロールできるようにならないといけない。
 そのためには、ただ漢字ひとつだけを見て、開く開かないを考えてゆくだけでなく、言葉の並び順を変えなきゃならないこともあります。





>甘いココア問題

 そうか。まずそこから訊かなきゃならないわけか。
 あのココアは甘いのですか。すごく甘いのですか。ちょっと甘いのですか。それほど甘くないのですか。まったく甘くないのですか。それとも砂糖抜きですか。
 まずそこを決めてください。
 でないと描写もくそもありません。

 まことさんの脳内シーンは「味覚のない世界」だと自分で言っておきながら、味覚がないって状態が、どんなんだか、じつはあまり考えていなかった。

 ココアが甘いかどうか。ここ重要です。
 女の子は甘いココアが大好きだからもちろん甘い。――なんてのだと、話になりません。

 昔々、話の中にロングヘアの女の子を登場させてきた男がおりました。
 なぜその子はロングヘアなのか。ある“存在”がそう問うてみたところ、男は答えました。
 「大人しいイメージの女の子ですので」
 男の返したその答えに、“ある存在”は怒れる巨人となり、七の昼夜にわたって荒れ狂い、七の大陸が海に没したといいいます。

 伝承によらず、歴史を直接参照してみたい場合には、過去ログで「大人しいイメージ」を検索のこと。

 「女の子は甘いのが好きだから甘い」というのだと、「おとなしいイメージの女の子だからロングヘア」という答えと、ちっとも変わりません。

 ココアが甘いかどうかってことは、その女の子の「生育史」に関わること。
 またそのココアは人に向けて出されたものであるので、その甘さには、女の子の「相手に対する気持ち」がこめられているはず。




>月白さんという人

 ああ。説明しておかないと、わからないんだっけ。
 さようなら、というのは、この場合、正しくない。

 月白さんは、またそのうちカムバックします。ゴジラが定期的に日本に上陸してくるようなもの。体力を蓄えて、傷が癒えたら、またそのうちに。
 なので、正しくは、「あれが最後の一回だとは思えない」とでも言うべきところ。

 ゴジラ襲来とおんなじなのは、再びやってくるときに、すでに世代が変わっちゃっているところ。
 ゴジラの場合には、一回目が1945年で、2回目は2000年だったっけか?
 年寄り連中しか前回の襲来を覚えていない。前回のときに居合わせたのは、弟切ぐらいじゃないっけか。
 そして次の襲来のとき、いまの世代が活動を続けているかどうか、わかんないっていうところも、ゴジラとおんなじ。





>変わりだねペット

 いままでさんざん、関係各所から「肺魚って……?」と書かれているわけだが。
 弟切は皆の指摘の意味がようやくわかりかけてきたのだと思うこと。
 そしてまわりの人のほうは、弟切がいまようやく「肺魚ってもしかして変?」と気づき始めたのだと思うこと。


>>「普通の人が知っているけれど、普通にはペットにしないもの」という基準でいえば、トカゲやカエルやキツネやタヌキといったところでもOKですね。

 トカゲとカエルはともかくとして――。
 キツネやタヌキじゃ、変わりすぎだっつーの。
 んなもん飼ってたら、テレビから取材が来るわい。

 フェレットくらいで、もう充分に、変なんだよ。

「あの人フェレット飼ってるんだって」
「へー」

 ――と、「へー」が出てくるぐらいだってことは、もう充分に変だってことだ。

 犬だって「チワワ」くらいでも、すでにそこそこ変だ。
 アイフル犬のクーちゃんのおかげで、ここ最近は、珍しくないのかもしれないが。

 で、話の必要とする要件に沿って、ストライクゾーンを考えるなら――。

 爬虫類ならカメ。
 哺乳類ならモルモット。
 甲殻類ならオカヤドカリ。
 鳥類なら九官鳥。
 植物ならサボテン。

 ――あたりだろうな。

 その境界線を踏み越えて、「もっと遥かに変」に踏み込んでゆくのなら、それを生かした話にする必要があると言っている。


>まことさん
No.8862 投稿日 2004年12月23日(木)09時32分 投稿者
新木 伸
>「サンジュッセンチ」 1000字課題 No.4 12/20 まこと 

 まえの「愛が足りない」という言いかただと、わからなかったかなぁ。
 言いかたを替えると、「拘泥してない」ということになるわけだけど。

 まず、渡り廊下。
 ここに愛が足りない。「渡り廊下」に対して拘泥してない。
 だから読めるものにならない。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 校舎に行くには屋根のついた通路を使う。降りつづく春雨のせいで通路は寒く感じられた。
 通路に奈央がいる。
 体育館からジャージを着た男の子がでてきた。ぼうず頭から白いハチマキをたらしている。
「田代くーん」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 読点禁止を適用させて、読点なくして、すっきりさせてみました。すでに31文字以上禁止になっているのだから、読点は一個も必要ないはず。

 まず通路をどこから見ているのかが決まってないですよね。
 校舎側から見ているなら、その渡り廊下は「体育館に向かう通路」となるわけだし。
 逆に体育館側から見ているなら、「校舎に向かう通路」となるわけだし。

 あと寒々とした感じにも愛がない。拘泥具合が足りていない。
 あと生徒たちの服装や背格好にも愛がない。
 女の子が立っているのだけど、その待ち受ける姿にも愛がない。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 孤立した体育館から、校舎に向けて廊下が伸びている。
 降り続く春雨は屋根の下までを濡らしていた。
 さわさわと雨音が奈央を取り囲んでいる。ジャージの前をぴたりと閉じあわせ、奈央は襟の中で首を縮めていた。黒く濡れきったコンクリを上履きで踏みしめる。同じところにいくつも足の跡が重ねられていた。
 体育館のざわめきが外に漏れ出して、すぐに遠ざかる。奈央の顔が跳ねあがった。
「田代くん」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 メモ書きみたいにあっさりしている元のものから、「渡り廊下」とか「春雨」とか「寒さ」とか「少女の服装」とか「待ってる様子」とかに、たっぷり愛を注いで書いてみると、こんなふうになりました。

 技術が足りないのではなくて――。
 まず愛が足りません。
 もちろん技術も足りませんが。視点を確かにしたり、普通の言葉で表現したりと、そんなところの技術。

 しかし、まず愛を。書こうとするものに、もっと愛を。
 愛がなかったら、言葉を探してくる執念だって生まれてきません。

 小説を書くのは、たぶん子育てと一緒です。
 愛さえ多量にあったなら、子育ての「技術」なんて、ゼロからスタートしたって、だいたいどうにかなるもんです。
 そうして育てあげた子が、世間様からどう評価されるかってことが、親の希望通りにならないところも一緒だったりします。
 ダメ人間はダメ人間。立派なのは立派。

 作家がやらねばならない仕事は、作品にたっぷり愛を注いで、どこに出しても恥ずかしくない独り立ちした真人間に育てあげてから、手を離して、世のなかに向けて送り出すことです。



 校舎=====奈央=====体育館
              \
               ○視点

 視点の位置関係は、こんな感じ。
 視界にあるのは奈央と背景の校舎。待ち人が現れるはずの体育館のほうは、わざと視界に入れてない。
 頭上視点ってことだから、まず奈央の頭付近に着目しておいてから、その後でもう一カ所だけ他の場所に着目するときには、足下に飛ばしてます。足下の様子を書くことで、待っている時間の長さが表現できるもんで。


>まことさん
No.8863 投稿日 2004年12月23日(木)09時48分 投稿者
新木 伸
>まことさん
>描写は早いのか

 描写が早いと言ってるのか、描写をやれと言っているのか、どっちなのかわかんなくなるだろうので、補足しておくと……。

 描写を始めるためには、書こうとしているものへの愛やら拘りやらが必要で、まずそれを持て――と言ってるわけですね。
 技術を仕込むのは、それからの話。

 そろそろ、描写です。
 だけどまず愛です。

 子育ての方法を身につけようとしているお母さんに、子育ての方法を教えるまえに、まずご自分の子に愛を向けてください。と言ってる感じ。

 文章のほうは、十戒さえ守っていれば、そう激しくヘンテコにならないことがわかってきたし。
 視点なども、さわりの概念としてはわかったようなので、セルフチェック可能だろうし。意識が薄くなってうっかり失敗したときに、ぴしぴしやるぐらいなもんだろうし。


息抜き
No.8864 投稿日 2004年12月23日(木)11時11分 投稿者
新木 伸
 しかし、なんだな。
 まことさん用のリライトを息抜きとしてやってから、仕事の原稿のほうに戻ってみると、「ああ、縛りがなくって楽ちんだ〜」と感じてしまう。
 楽っていうか、縛りがあると、あれもこれもあんなことも、どれもみんな、出来なくなってしまうのだよな。本当に基本的なことしかできなくなってしまう。
 応用的なことがやれると、もっと面白くなるのに〜と、貪欲におもしろさを求める自分がいるわけだ。

 あー。仕事のほうが進まん。
 ――と、またこんなとこで息抜きをしている自分がいるわけだが。

 しかし○○○○○が暴走したあげく、○○○○○○に変わってゆく○○を○○上からの視点で描くなんて、どう描写すりゃいいんだ。
 そもそも見たことないしー。
 見たこともないことを、見てきたように描くからこそ、こうしてプロとしてオマンマ食わせて貰えてるわけだが。

 ごはん炊けるまで、あと小一時間、頑張るかな。

 今年は年末年始正月抜きで、原稿書き続け決定済み。
 また今年も、行く年来る年をつけながら、年越しそばを夜食にして、執筆かぁ。
 正月は雑煮食ってるだけで、数日は持ってくれるから、けっこういいんだよな。


いきもの奇想天外
No.8865 投稿日 2004年12月24日(金)01時55分 投稿者 弟切 千隼
>変わりだねペット

 弟切は、「何が変わったペットなのか」について、ようやくわかってきました。

 弟切としても、肺魚が「普通のペット」だとは思っていませんでした。「少し変わったペット」という認識でした。
 実は、「ものすごく変わったペット」なのですね。

 この「少し」と「ものすごく」の差は大きいですね。自分の基準点がどれだけずれているのか、改めて認識しました。
 とりあえず、自分の基準点はそのまま置いておきます。すぐに基準点を移動しようとしても無理でしょう。自分のもの以外に、「普通の人」基準点を作ります。


 ただ、本当に普遍的な「普通の人」基準点は存在しませんね。場合によって使い分けなければなりません。
 読者層・時代・話の舞台などが、基準点を左右します。


 例えば、ペット専門雑誌に載せる小説を書くとしたら、カメ程度で「変わったペット」などと言えませんね。読者さまに鼻で笑われてしまいます。
 珍種のカメなら話は別です。アルダブラゾウガメやホウシャガメといった種であれば、充分に「変わったペット」です。


 時代によっても「変わったペット」の基準は変化します。
 新木さんが例に挙げられたとおり、今ならチワワは「普通」でしょう。少し前までは、あまり見ない品種の犬でしたね。
 ハムスターも、今では「変わったペット」とは言いがたくなりました。『とっとこハム太郎』のおかげで大人気です。
 フェレットは、いまだに「変わったペット」ですが、一昔前は「ものすごく変わったペット」でした。


 日本では、柴犬は最も平凡なペットですね。しかし、外国では、柴犬などの日本犬は珍しいものです。もしも話の舞台を外国にして、そこに登場する外国人が柴犬を飼っていたら、「変わったペット」ということになります。



 今回の場合は、読者層からしても話の舞台からしても、「現代日本に生きる平均的な人」の基準にすべきですね。それによれば、


>> 爬虫類ならカメ。
>> 哺乳類ならモルモット。
>> 甲殻類ならオカヤドカリ。
>> 鳥類なら九官鳥。
>> 植物ならサボテン。
(新木さんのNo.8861の書きこみより)


というあたりが「適度に変わったペット」なのでしょう。

 弟切は、上記の生き物はすべて飼育または栽培したことがあります。サボテンは現在進行形で栽培中です。
 この経験は、作品に使えますね。



>> その境界線を踏み越えて、「もっと遥かに変」に踏み込んでゆくのなら、それを生かした話にする必要があると言っている。
(新木さんのNo.8861の書きこみより)

 今回、弟切が書くつもりなのは、短編です。短編は、書ける量が限られていますね。短い中でまとめられる話でなければいけません。

 「もっと遥かに変」なペットを登場させれば、そのペットの説明に字数がかかります。「変であること」を話に生かすのに、さらに字数が費やされます。短編にふさわしい題材ではありませんね。


 もしも長編にして、話のスケールを大きくするならば、「もっと遥かに変」なペットを出すのはありでしょう。例えば、「主人公のペットが世界の命運を握っていた」という話であれば、そのペットが平凡な生き物なのは逆に不自然です。


 今回は短編の習作ですから、「もっと遥かに変」なペットを出すのはやめます。


課題提出。
No.8866 投稿日 2004年12月24日(金)03時53分 投稿者
春日秋人
 おひさしぶりです。さりげなく課題提出です。

>1000字課題 12/23 No.15「だいじょうぶ」春日秋人

 http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1178&e=res&lp=1178&st=0

 転校生が出てくる話。
 構成に難あり。転校生が出てきたあたりくらいまでは、まあなんとか読めると思います。

 それにしてもNo.15ってなんなのだろう。
 分室に参加しだしたのが4月ごろだから、もうすぐ8ヶ月になるというのに……たった1000字の課題を15しか出していないとは。とほほ。


もひとつ提出。
No.8867 投稿日 2004年12月24日(金)04時39分 投稿者
春日秋人

>1000字課題 12/24 No.16「うるさい!」春日秋人

 http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1179&e=res&lp=897&st=0

 文字数が少ないです。
 描写はつっこまないでください。
 展開として自然か。小学生の行動としてどうか。
 ――というところで見てくれると嬉しいです。


いろいろ
No.8868 投稿日 2004年12月24日(金)04時52分 投稿者
新木 伸
 風呂に入るのではなく、頭だけ洗うと、時間と手間が節約できることを発見。
 シャワーだけにするにしても、全身を洗っていると15分は掛かって面倒なのだが、頭だけなら1分で済む。そして一度洗えば三日は持つ。ここでいう「持つ」というのは、かゆくて集中の邪魔になることがない、という意味ね。
 ちなみに六日に一度はチンチンまわりも洗わねばならない。こっちはべつにかゆくならんけど。

 いま頭は電動バリカンで丸刈りにしてあるもんで、アタマ洗うのはカンタン。ブラシで直に表皮まで磨ける。

 けれど腰まで伸ばしてたときは、洗うの大仕事だったよなー。
 髪だけで20分もかかるし、ずっと前屈みでいるもんだから背中が固くなっちゃうし。
 ロングヘアの女の子は毎日が大変だよな。




>春日

>>>見てほしいところ

>> 後半のW開はともかくとして……
>> この男の子は小学生でしょうか。

 なにを見て欲しいのか、わからん。
 日本語で書け。

 「W開」って、なに?
 「この男の子」って、どの男の子のことよ?

 指示語の示す対象がわかっているのはオマエひとりであって、オマエを除いた全人類には、オマエの言う「この」がどれなのかわかんないの。
 指示語って本来必要ないものなんだよ。
 示しているものが、相手にもわかっているなら、「この」なんて言う必要はない。
 そしてわかっていないなら、「この」なんて言われたところで、どれのことやらわからない。

 1000字に構成もくそもあるか。
 たかだか1000字を読ませられない理由は構成に難があるからではなく、そこでなにが起きているのか把握できないからだ。つまり日本語になってないからだ。

 「まず書くことを日課にしましょう」てな幼稚園生向けの練習メニューを、いったいいつまでやっているのやら。幼稚園卒業してこないと、ひらがなの書きかたさえ教えられないの。
 1000字課題の15本なんざ、真のやる気を持っているやつなら、3日もあれば終わらせてる。てめーのやる気は本物の作家志望者の実測比80分の1ってことだ。
 本物が3年でプロになるなら、てめーのやる気では、240年掛かる計算だ。

 いまのオマエに必要なのは、指摘をもらうことではなくて、毎日書くことを習慣とすることだ。
 なにか他人から一言でもコメントをもらいたいなら、年末年始、毎日課題を出してくるぐらいのことをしてみせて、それからのハナシだ。

 さもなきゃ――。
 8ヶ月に15000字、37枚ぽっちしか書いてなくても、コメントを付けてもらえるようなヌルい場所に行って、チンタラお遊戯をやっていろ。
 「作家志望者ごっこ」が趣味のやつは、そういう場所で泳いでたほうが幸せだよ。





>弟切

 うん。まず捨てるつもりになること。

 あくまでも話の本筋は、「変なペットをきっかけとして少年が少女と出会い、困難や緊張の緩急のついた話にする」ということなわけだ。

 んで、人物の造形はどうすんの?
 この構図の話では、そこがいちばん大事なところ。
 変なペットがなんであるかは、じつは大事ではないところ。重要でない部分がはじめから決まっているなんてのは論外。まともな話ができるわけはない。
 だから肺魚の線はいったん捨てる。
 人物方面をまず固めて、回り回って考えていってみた結果、またもういちど「ペットは肺魚が適切」と浮上してくるようなら拾い直せばいい。

 ――で?
 どういう少年と、どういう少女なわけ?
 それぞれの人物は、ペットになにを求めているわけ?


すれ違いがありそうな
No.8869 投稿日 2004年12月24日(金)12時55分 投稿者 まこと
 レスをいただいていますね。精読は家でします。返信は後日にさせてください。
 本日のものは以前のご指摘に関するものです。
 
 とか言っておいて例外です。 
>とんびの羽根さんへ。
 返信をいただいていますね。

 軽い調子で質問してしまいまして。
 指輪の秘密ほどスケールの大きい話題だったことを知りました。
 私もじっくり考えたいです。
 考えたことの報告もしたいです。
 今年中に。

 わがままに付き合ってこまやかなご説明をくださりありがとうございました。
 最高のクリスマスプレゼントでした。
 クリスマスって明日か。
 うーん。すいません。

 

 いろんな時差を感じつつ。
 課題を提出しようとして気づいてしまった。原稿用紙2枚は800字で1000字ではなかった。
 算数は苦手だったけれど800字と1000字ほどの違いがわからないとは。
 1000字にしてから提出しますっ。
 
  
 
>「サンジュッセンチ」への指摘に返信のつづき。
 5W1Hを冒頭で確定するということ。
 弟切さんから説明していただいておりました。新木さんからの補足説明もありましたよね。
 カン違いがありました。全体でだと思いこみました。
 軌道修正いたします。
 
・冒頭で5W1Hを確定する。
 課題のしばりに追加します。



 表記の統一について。

「ナオ」と「奈央」
 地の文とセリフで分けたのは、意識してやりました。
 セリフでの表記を統一しなかったら意味ありませんね。
 ぽかミスをセルフチェックでなくす。
 そういえば、音読をしませんでした。チェックのためにも音読します。
 

 ここからは雑談です。
 ぽかミス撲滅をマニュアル化したサイトがあるそうです。同僚が工場の作業者を啓蒙するためプリントアウトしました。私も読ませてもらいました。
 
 まずは作業を分解する。その後、問題の発生する工程の改善をはかる。私はそう理解しました。
 
 私は考えがなっちゃいないんだそうです。
 
 ぽかミスをだすんなら、その作業ごとすぐにやめろと言われました。

 血の気がひいた私はどんな顔をしていたんでしょう。
 作業を一緒に検証してくれるという申し出は丁重にことわりました。
 遠慮するなと、忙しいくせに泣かせることを言ってくれます。
 
 わたくしごとなんだよと打ちあけたら、ウケまくっていました。

 書くこともチェックすることもやめませんから。
 そうしたらもう、ぽかミスをしないよりほかありませんから。
 
 再発におびえれば、ミスもなくなると信じたい。



>「サンジュッセンチ」のセルフチェックについて。

 えっと、分解するなら細かくみたほうが勉強になるかも。
 そこで、月白さんルールでのセルフチェックにしたいと思います。
 少しずつやっていきます。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 校舎に行くには、屋根のついた通路を使う。降りつづく春雨のせいで、通路は寒く感じられた。
 通路に、奈央がいる。
 体育館から、ジャージを着た男の子がでてきた。ぼうず頭から、白いハチマキをたらしている。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・冒頭4行で5W1Hを説明する。

「いつ」春雨で春が確定します。時間は日中だというだけで詳細はなし。
 確定するために「放課後」という単語があると良いですね。

「どこで」通路なんですが、なんのこっちゃです。体育館と校舎をつなぐ通路であるという説明があればわかりやすいです。

「だれが」奈央が。

「なにを」なし。本当は「男の子を」なのだけれど、いまいちはっきりしない。

「どうした」なし。奈央は田代を待っていたのですね。いや私だって知っていました。たぶんわかってはいたのです。

「どのような理由で」なし。これはきっと見ていられなかったからでしょうね。背が低いけれどセッターをしている田代の勇姿を見ていられなかった。奈央は臆病な性格ということになる。
 

・読点。
 読点がすべての文に入っています。細かくすればするほど良いと狂信的に使っています。
 読点教祖が誕生してしまいました。でもやっぱりふつうの生活に戻りたいです。

・読点禁止が追加です。

 他の禁止にはひっかかってないと判断します。

 冒頭部分を自分でリライトしてみます。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 部活の時間に体育館でバレー部の紅白試合が行われていた。奈央が校舎へと抜ける通路に立っている。春雨をよけている屋根に近い長身の少女だった。
 体育館から低めの背の男の子がでてくる。
−−−−−−−−−−−−−−−−−− 
 
 持病の偏頭痛がおそってきました。特効薬の冷シップを首にペタンとしましょう。楽になります。
 残りは後日にいたします。

手書きとまざって時間がわからなくなりました。
混乱ぶりを報告しにきた感じがしています。
まこと


もろびとこぞりて
No.8870 投稿日 2004年12月25日(土)00時52分 投稿者 弟切 千隼
 聖夜に、何人もの友人からメールをもらった弟切です。地元の街の電飾を撮って、送ってくれた友人もいました。

 弟切の友人は、離れて住んでいる人が多いです。仕事が忙しい人も多くて、なかなか会えません。
 メールででも、連絡が取れると嬉しいですね。便利な時代になりました。嬉しいのは技術ではなく、メールを送ってくれる人の心です。



>自己課題の人物造形

>> あくまでも話の本筋は、「変なペットをきっかけとして少年が少女と出会い、困難や緊張の緩急のついた話にする」ということなわけだ。
  (中略)
>> どういう少年と、どういう少女なわけ?
>> それぞれの人物は、ペットになにを求めているわけ?
(新木さんのNo.8868の書きこみより)

 まず、主人公(少年)のほうから考えます。


 基本的には、主人公は「おたく」です。自分の趣味――今回の場合は、何らかの生き物を飼うこと――に、生活時間の大部分を捧げています。その生き物に対する情熱と知識は、いっぱしのものだと自負しています。
 知識のほうはともかく、情熱のほうに関しては、彼の自負はさほど間違いではありません。

 夢中になれる趣味があるのは、いいことでしょう。ただ、何事もそうですが、度を越してはいけませんね。
 主人公の場合は、自分の趣味に夢中になるあまり、その他のことをおろそかにしている傾向があります。具体的には、自分の趣味に理解を示す人以外とは、ほとんど付き合わない、ということです。必然的に、主人公は友人が少ないです。


 主人公は、ペットに何を求めて、そんなに夢中になっているのでしょう?

 ごく大ざっぱにいえば、コミュニケーションの一種ですね。相手は人間ではありませんから、対人間のコミュニケーションとは違います。
 最も大きな違いは、「言葉が通じない」点ですね。

 ペット好きの人に聞くと、「ペットは言葉が話せないからこそいい」と、大部分の人が言います。ペット好きは、「言葉によらないコミュニケーション」を求めています。


 もう一つ、ペット好きの人たちが言うのは、「ペットは、人間とは違う価値基準を持っている」点です。

 人間を判断する基準には、さまざまなものがあります。
 一般的には、容姿や社会的地位や経済力といった基準が用いられますね。ブスよりは美人のほうがもてます。平社員よりは社長の発言のほうが重んじられます。貧乏人よりはお金持ちのほうが丁重にもてなされます。

 ヒト以外の生物は、容姿や社会的地位や経済力で、人間を判断しません。ペットにとっては、「自分の世話をよくしてくれる人が良い人」です。倫理的に見てどんなに悪人でも、餌をくれる人なら、ペットは懐きますよね。


 「一般的な人間社会での価値基準と、合致しない価値基準を持つ」ことは、人間がペットを愛好する理由として重要でしょう。
 ペット好きの人々は、そのような「人間としては普通でない価値基準」に、価値を見出しています。逆に言えば、「人間としては普通の価値基準」に、どこか馴染めないのでしょう。


 上記からすると、ペット好きの主人公は、「非言語コミュニケーション」と、「人間としては普通でない価値基準」に惹かれていることになります。
 こういった点を、もっと突き詰めて考えてみます。



 弟切は明日、結婚式のためここへ書きこむ時間が取れません。次に書きこめるのは明後日以降となります。


>弟切
No.8871 投稿日 2004年12月25日(土)12時15分 投稿者
新木 伸
>弟切

>>今回の場合は、何らかの生き物を飼うこと――に、生活時間の大部分を捧げています。

 具体的には、どういうふうに?
 生活時間の大部分を捧げていると言われても、なんのことやら、ぜんぜんわからん。



>>その生き物に対する情熱と知識は、いっぱしのものだと自負しています。

 その自負というのが、客観的にもその通りなのかが、重要なところだろ。
 じつはなんてこともないのに、本人の思いこみだけで「いっぱし」と自負してるだけなのか……。
 それとも、貧乏動物園で給料もろくに出ないのに半分ボランティアで働いている職員――のような人物から見たとしても、「へえ」と感心するぐらいなものなのか。

 そういや、「自分はいっぱしの作家志望者」と思ってるだけのやつなら、ここにも、そのへんにも、たくさんいるっけ。

 その話に出てくる、そいつは、きちんとやることやってるやつなの?
 「やること」ってのが具体的になんなのか、上に質問したとおり、ぜんぜんイメージできないが。

 ところで主人公が「やることやってるやつ」だったとすると、読者層と乖離しちゃっているけど、大丈夫かな?
 「やることやってるやつ」というのは、常人じゃないよな。
 やることやってないで「いっぱし」と思っているのは、俺的には「へたれ」であるのだけど、世間一般的にはそれがフツウってもんだよな。
 なら「やることやってる俺的普通のやつ」は、フツウじゃないわけだ。超人とまではいわないけど、まあヒーロー的存在になるか。人のできないことをしているという意味でヒーローなわけね。
 そんなヒーローを登場させてしまうと、また話のテーマが、なにか変なほうにずれていったりしない?

 この話って、飼育超人が別の飼育超人と出会う話? それとも飼育超人少年が凡人少女と出会う話? どっちだったっけ?

 あと、「世話を良くやいてくれる人」が良い人になるという価値基準って、そんなに特殊なものかなぁ?
 エサをあげる者と、貰う者との結びつきでしょ?
 嫌いなんだけど利益があるから近くにいる関係って、世間一般的に、ありふれてるものだと思うけど。
 ありふれているなら、それは「ひどく普通の価値基準」ということになるけど。

 なぜ人はペットを飼うのか。ペットってなんなのか。
 すこしは頭使って考えてこいよ。
 弟切はペットを飼っていても、自分がペットをなぜ飼うのかということについては、ぜんぜん、考えたことがないのだな。
 今回「ペット」というものを、話の小道具として使うわけだ。
 それがなんなのか知りません、てことでは、話にならん。

 ちなみにいまこの話が、どのあたりを迷走しているのかというと、「ペット飼いの達人が、ペット飼いの初心者(中級者? 達人?)の少女とボーイミーツガールする話」というあたりだ。


>まことさん
No.8872 投稿日 2004年12月25日(土)17時30分 投稿者
新木 伸
>まことさん

>> 部活の時間に体育館でバレー部の紅白試合が行われていた。奈央が校舎へと抜ける通路に立っている。春雨をよけている屋根に近い長身の少女だった。
>> 体育館から低めの背の男の子がでてくる。

 NG。

 単純に読点を取り除いただけではだめ。
 読点を使わずにもすんなり読めるような、係り受け関係のこんがらがっていない、素直な文章を書けるようになりましょう。てな狙いのための禁止項目なわけね。

 文章の係り受けの分析方法は、以前、とんびさんがやっていたけども。
 自分でできるかしらん?


 「奈央が校舎へと抜ける通路に立っている」

 まず基本構文は「奈央が→立っている」。

 そこに、
 「校舎へと→抜ける」
 「抜ける→通路」
 と、二つの修飾ブロックがサンドイッチされている。

 さらに、
 「通路に→立っている」
 と、

 そして「立っている」の部分は、「奈央が〜」と「通路に〜」の二つを受けている。
 ややこしいこと、極まりない。

 これ、読点がないから見分けられないのだろうけど、立派な「複文」ね。
 複文は以前から禁止。


クリスマスはおいしかった
No.8873 投稿日 2004年12月26日(日)08時48分 投稿者
新木 伸
 今年のクリスマスケーキは自作した。
 丸いスポンジ台が400円。生クリームが300円×2。イチゴ1パック498円。
 しめて1500円。それで生クリームが4センチも詰まった大きな大きなクリスマスケーキが出来上がった。
 買い物時間を除いて、制作時間は15分。
 市販で同じ大きさのものを買うと、まず3000円はくだらない。だいぶお得。そして市販のものよりもかなり大きい。今日もまだ一切れ残っているぐらい。
 来年もぜひ作ろう。

 スポンジも自分で焼くと、本格手作りケーキになるのだが。そこまでやると手が掛かりすぎるしなぁ。
 ローストチキンも、甘辛のタレに漬けこんでから、フライパンで蒸し焼きにすればできるのだが……。
 買ってくると1本1000円とか異様な値段がついているのだけど、自分で作れば、同じ1000円で10本は焼けるなぁ。

 そのかわり、なにをするにも「時間」が掛かる。
 自作するときにかかる「手間」を、他の誰かが払ってくれているから、そこに対して原材料費に上乗せした料金を払うわけだよな。

 小説も同じ。
 手間を掛けろ。
 文章なんていう、原材料費が限りなく「ゼロ」であるものは、ほぼ100パーセント「手間暇」で成り立っているんだ。





>禁止項目のねらい
>複文禁止のねらい

 禁止項目には、それぞれ狙いがあるのだけど。
 どんな狙いがあるのか、考えればわかるだろうと思っていたし、ふつうやるまえに考えるものだろうとし、ただ盲目的に「言われたからやってる」と、ロボットのようにやっているばかりでなくて、練習の意味ぐらい、自分で考えているだろうと思いたいけど。

 月に1個2個の1000字課題を上げてきたり――。
 読点禁止にすると複文でごまかしてきたり――。
 そんなアホウどもが多いので、こりゃぁ、考えてないでただ手を動かしているだけなんだろうと、わかってしまった。

 苦しんでりゃなにかが身に付くって? アホか。
 そんなことで上達するようなら、誰も苦労はせんわい。苦しむだけなら拷問でも受けてたほうが、遙かに効率がいい。しかし拷問を受けてたところで小説は上達しない。
 苦しいのは修行に伴う定常状態。「平常」ってのは苦しいもの。
 苦しいときに、苦しさに負けずに、その先に一歩足を踏み出してゆくから、その一歩の分が成長になるんだ。
 苦しいのに浸っているだけだと、なんの意味もない。

 海女が海底に潜るとする。当然、息が苦しいわな。だが海底に潜ってかえってきただけでは、なにも収穫は得られないんだ。苦しさをこらえて、海底に潜って、なにかを掴み取って上がってきて、はじめて「収穫」としてカウントされるんだ。
 アワビとかサザエとかを得ようと思ったら、まず海に潜る苦しさに耐えなきゃならんけど、海に潜って苦しさに耐えたからといって、収穫があるとは限らない。

 苦しんでりゃなにかがきっと身に付くと信じたい。
 なんじゃ、そりゃ。
 なに夢みてんだか。

 何度もいうが、そんなカンタンなものなら、誰も苦労はしねーの。


 考えないで、手だけ動かしているということ。
 まあ、考えてなくたって、やることやってりゃ、それなりのものは身に付くよ。
 考えなくても、毎日10キロ走ってさえいれば、それなりの体力は身に付くだろう。
 だがランニングがどういう意味を持つことなのか考えていれば、同じことをやっていても、もっともっと、色々なものが身に付くわけよ。
 たとえば同じ10キロを走り抜くのでも、最高の効果を上げるペースというものもある。同じ10キロを走るのでも、より効果のある場所がある。アスファルトの平坦路よりも、土の上のほうが足腰を痛めないし、アップダウンの適度にあるコースのほうが、より心肺機能を高められるし。

 そういうことを考えながら、細部を自主的に調整しつつランニングを行っていたやつは、「毎日10キロ走れ」とコーチに言われたから、ただ「走りましたぁ」と言ってるアホウよりか、2倍も3倍も身につけることを多くできる。

 教わるつもりのアホウはいらん。
 手取り足取り、言われるままのことをやっていれば、プロになれるなんて考えてるヌルくさいアホウは、とっとと出てけ。
 俺は学校は嫌いだし。ここは小説学校じゃないし。





>重複文禁止対象

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 部活の時間に体育館でバレー部の紅白試合が行われていた。奈央が校舎へと抜ける通路に立っている。春雨をよけている屋根に近い長身の少女だった。
 体育館から低めの背の男の子がでてくる。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 このこんがらがった悪文を、すべて単文にぶった切ってみると、以下のようになる。

−−−−−−−−−−−−−−−−−
 部活の時間だった。
 体育館で試合が行われている。
 バレー部の紅白試合だ。
 校舎へ抜ける通路がある。
 奈央は立っている。
 通路の屋根が春雨をよけている。
 奈央は長身だ。
 屋根に近い身長である。
−−−−−−−−−−−−−−−−−

 すべて、単体で意味を成している立派な単文だ。
 ただし、以下のように連ねて並べてみると、なにかが、おかしい。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 部活の時間だった。体育館で試合が行われている。バレー部の紅白試合だ。校舎へ抜ける通路がある。奈央は立っている。通路の屋根が春雨をよけている。奈央は長身だ。屋根に近い身長だ。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 単体としては意味が通じても、こうして全体の中に置かれると、収まりのわるい部分が出てくる。

 そもそも悪文というのは――。
 一行の中に、なんでもかんでも押し込めてしまえという、だらしない性癖から発生しているものなわけね。
 それを矯正するために、禁止にして、わざわざ単文で書かせている。

 言葉を書いて文章を作ってゆくということは、限られたスペースに物を収納してゆくようなもの。
 押し入れの中に、なにもかも無秩序にぎゅうぎゅう詰め込んであったら、引っ絡まって、取り出せなくなってしまうでしょ?
 収納っていうのは、物を出したり入れたりするために行っているわけだ。しまったまま取り出せなくなってしまったのでは、意味がないのだ。取り出せない靴下やセーターは、持っていないのと同じことなのだ。

 俺んち、奥とか下とかにあって、もう取り出せなくなってしまった本があるけどさ。しょうがないから、どうしても読みたいときには、2冊目を買ってしまうこともあるけどさ。
 それでは収納する意味がないわな。

 日常生活では、ともかく――。
 文章の中ぐらい、きちんと整理整頓しろ。
 これは仕事であり、人様からカネを貰うためのものだ。自分の好きにやっていて済むものじゃない。

 悪文というのは、悪い収納をされた情報の塊である。
 読み解いて、なにかを取り出そうとすると、大変な苦労を強いられる。
 よって誰も読まない。
 他人の整理の悪い押し入れの中から、3年前のセーターを探し出してくるなんて、誰もやりたがらないだろ? それは責め苦の一種だろ? いっそ死ねと言ってって感じだろ。

 原因は詰め込みすぎにある。
 対策としては、不要なものは捨てて、いるものだけを収めるようにする。
 そうすればすっきりとする。


 部活の時間だった。
 体育館で試合が行われている。
 バレー部の紅白試合だ。

 ――ここまでは、いい。


 校舎へ抜ける通路がある。
 奈央は立っている。
 通路の屋根が春雨をよけている。

 ――このへん、なんだか、怪しくなってくる。必要なのかどうなのか。内容的にも飛びすぎている。


 奈央は長身だ。
 屋根に近い身長だ。

 ――このあたり、わけがわからない。


 わけがわからないものは、捨てること。怪しいものは吟味すること。捨てるか言い換えを考えるかすること。
 また意味が通るものであっても、本当に必要であるか、吟味すること。

 「部活の時間だった」――とか、本当にいるのか?
 バレー部の試合が体育館で行われているのだろ? ならいまは部活の時間に決まってるじゃん。わざわざ書かなくたって、済むことじゃん。
 同じデザインのスカートは、二着もいらないのだ。




>重複文禁止、条件緩和

 本当に重複文完全禁止を徹底すると、まったくのぶつ切りになってしまって、味のあるものにならない。
 「それじゃ書けませんよ新木さん」と、いつ抗議してくるか待ってたけど。
 どこまでも従順な生徒のままで、言われるままでいるようなので、こちらから解除する。

 文章の中に「主部」を設けるぐらいはやっていいことにする。ただし、単文を並べただけの版のほうも付けてくること。

−−−−−−−−−−−−−−−
 体育館で試合が行われている。
 バレー部の紅白試合だ。
−−−−−−−−−−−−−−−

 たとえばこの2文を合体させて、

−−−−−−−−−−−−−−−
 バレー部の紅白試合が体育館で行われている。
−−−−−−−−−−−−−−−

 ぐらいのものは、書いてもいい。
 「試合」があくまで主語である。
 しかし「バレー部の紅白試合」という修飾部の付属した部分全体が、「主部」として、置かれるわけね。
 これで少しは味わいが出てくる。

 ただし――、

−−−−−−−−−−−−−−−
 体育館でバレー部の紅白試合が行われている。
−−−−−−−−−−−−−−−

 ――と、悪文の形で結合させないこと。これじゃ単文縛りを科している意味がない。

 「体育館で」は「行われる」に係るわけだが、修飾語と被修飾語との距離が離れすぎだ。
 もとの2文が、「体育館で試合が行われている」と「バレー部の紅白試合だ」であるということをハッキリ意識していれば、結合させるときに、こんな悪いかたちのサンドイッチにはしないはず。


>春日さん
No.8874 投稿日 2004年12月26日(日)23時27分 投稿者
とんびの羽根
1000字課題 No.15「だいじょうぶ」
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1178&e=res&lp=1178&st=0

>>この男の子は小学生でしょうか。

 違和感が大きいので主な登場人物3人とも感想を書きます

>勝也

>>その笑顔に向かって、勝也はいきおいよく手をあげた。
>>「せんせー。ビッグなお知らせってなに?」
>>勝也と目があうと、ぱっと引っこんでしまった。
>>「よっ」
>>と声をかけたら、泣きそうな顔で見られた。
>>「お、おれ、なんか悪いことした?」
>>ますます顔が泣きそうな感じになる。どうしよう。
>>「な、なあ」
>>目のはしにキラリと光るものが見えた。どうしよう。どうしよう。
>>気づくと、勝也はがばっと女の子を抱きしめていた。
>>「ダイジョウブだから、ダイジョウブだから」
>>とにかくそうしなきゃいけないような気がしていた。

 子供の気持ちが全く理解できず、周囲の空気も読めない、自覚なきセクハラ中年男
 犯罪者?

>藤井木葉

>>開けっぱなしになっていた戸のあいだから、そろりと女の子の顔がのぞいた。勝也と目があうと、ぱっと引っこんでしまった。ちらりとのぞいては、また引っこむ。
>>背中をおされて、女の子がはいってくる。両方の足をつっぱって、小さな抵抗をみせていた。
>>女の子がそろそろと顔をあげた。まわりを見まわす。
>>「あの、えぇ……」
>>ごにょごにょとなにか言いかけて、下を向いてしまう。

 保育園入園前、極度の引っ込み思案、新しい人間関係に対し恐怖心をかかえているので、格段の配慮が必要な状態

>先生

>>「はいはぁい、今日はみなさんにビックなお知らせがありますよー」
>>先生は、ふふっと笑うだけで、答えなかった。はいってきた戸のほうを見て、
>>「木葉(このは)ちゃーん、ささ、はいっておいでー」
>>「んもう」
>>と、先生がろうかにつっこんでいった。
>>背中をおされて、女の子がはいってくる。両方の足をつっぱって、小さな抵抗をみせていた。
>>「あきらめなさいって。ね。そんじゃ、自己紹介いってみよっか」
>>女の子のうしろで、先生がため息をついた。
>>「この子は藤井木葉ちゃんです。転校生なの。今日からよろしくしてやってくださいねー」

 保育園の先生、子供たちの扱いについて自信は根拠なく持っているが、子供たちや同僚たちの評価は一致しない

 ほかのひとたちの意見も知りたいところです。


>まことさん
No.8875 投稿日 2004年12月27日(月)00時51分 投稿者
とんびの羽根
 読者としてイメージがどう見えたか書いてみます。描写が合っているいないとは別件ですので、今回は参考程度に読んでください。
 わたし自身にも意外だったのですが、かならずしも書かれたものがイメージされているわけではないのです。
 
「サンジュッセンチ」 1000字課題 No.4
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1177&e=res&lp=1177&st=0
>>校舎に行くには、
・問題点
 どこから校舎に向かっているのかわからないので、校舎がどのようにみえるのかわからない
・脳内展開
 とりあえず学外から校舎をのぞき見る、学校紹介に出てきそうなイメージを適当にでっちあげる

 なぜ文の途中でイメージがでてくるのかというと、ここまでで複文となっているためのようです
 「生徒が校舎に行くとき、生徒は通路を使う」から主語を省略したかたちなのですね

>>屋根のついた通路を使う。

 通路が見え、その向こうに校舎の出入り口がみえるように脳内イメージを修正しようとするが失敗。
 どうも一年前に娘と行った某県立高校の通路を記憶が勝手に掘り出してきて、イメージ構築をさぼっているくさい
 記憶にあるイメージに従って左手に校舎、正面に通路、右手に体育館とその前のステップが見えている

 最初に家根のイメージなので外から見たイメージになってしまいます。
 そして通路のイメージと合成される。
 生徒が通路を通っていくのを外から見ているイメージ

>>降りつづく春雨のせいで、

 正面に通路を見ている形のまま通路に降りかかる雨が見える

 ここまでで複文です
 「春雨が降り続く、そのせいで、通路が寒い」

>>通路は寒く感じられた。

 ここでやっと通路の中にいることを認識する
 コンクリート張りの寒々とした廊下に、少しさびたペンキ塗りの鉄柱と天井のイメージに変化
 これはわたしの母校の県立校のイメージと置き換わったらしい
 剥き出しの通路の外には雨空が広がり正面には職員室のある北校舎の裏口が見えている

 視点の持ち主は通路にいる、ただしまだどこから校舎につながる通路なのか不明

>>通路に、奈央がいる。

 通路の少し離れたところに女生徒がひとり突っ立っているイメージ
 不自然で不審でした
 誰かを待っていると確定させて欲しいです
 たとえば「閉じられた体育館の入り口をそれとなく見つめている」とか
 どれくらいいるのかもわからないですよね

 ここまで視点は常に奈央と関係なく存在しています。そのために奈央の視点にも、奈央の頭上視点にもなっていません

>>体育館から、ジャージを着た男の子がでてきた。

 いきなり体育館となるので、前の文から視点の移動をさせる工夫がほしい
 また体育館がリアルに感じられません。
 事細かに体育館の描写は必要ないけどリアル感を感じさせて欲しい
 
 通路からは体育館のどこまで見えているのでしょうか
 たとえば「閉ざされていた緑色の内扉が開き、ジャージ姿の生徒がひとりでてきた」なら中まで見えるくらいの位置
 たとえば「突然体育館からざわめきがきこえた。続いて重そうな鉄扉を閉める音がかすかにひびく。そしてジャージ姿の生徒が玄関ホールにあらわれた」なら玄関までしか見えない位置

 リライトは済んでいると思うのでわたしなりのリライトをしてみます。文章はちょっと硬いです。
 リライト

 奈央は旧校舎西端の狭い出口を降りた。小さな布製の手提げ袋をさげている。
 外は春雨が降り続いていた。さびた蛍光灯が点々と連なる天井と鉄柱が体育館に向かって延びている。斜め向こうには体育館の玄関ホールが見えていた。雨音をついてときおり冷やかし声や歓声が奈央のところまできこえてくる。
 玄関の辺りで急にざわめきが大きくなった。重そうな扉の閉まる音がする。

 そこに小柄なジャージがあらわれた。靴棚の前に立ちどまって、息が上がっているのか小さな肩が上下に動いている。
 あれは田代君だ。

 リライト終了

 気をつけた部分は視点が奈央と一緒にうごくこと、上から見えるものを早めに書くことです。


体調激悪
No.8876 投稿日 2004年12月27日(月)02時01分 投稿者 弟切 千隼
 友人の結婚式より戻りました弟切です。フランス料理のフルコースが美味しゅうございました。
 しかし、せっかく食べた御馳走を、弟切はほとんど吐いてしまいました。もともと胃の調子が悪かったのが、急激に悪化したようです。
 むろん、式場では平静を装っていました。お祝いムードに水を差してはいけません。



>自己課題の人物造形

>>>>今回の場合は、何らかの生き物を飼うこと――に、生活時間の大部分を捧げています。
>>
>> 具体的には、どういうふうに?
>> 生活時間の大部分を捧げていると言われても、なんのことやら、ぜんぜんわからん。
(新木さんのNo.8871の書きこみより)

 おっしゃるとおり、これだけではわかりませんね。以下に説明します。


 生き物を飼うのは、手間がかかることです。特に凝った飼育をしなくても、かなりの時間が取られます。

 大概の生き物は、毎日二回ほど餌をやらなければなりません。食べ残しがあれば、まめに片付けなければなりません。いつまでも食べ残しを置いておくと、腐ったりして病気の元になるからです。
 大概の生き物は、食べ物以外に水も必要です。水を切らすとすぐに体調を崩す生き物も珍しくありません。普通は、一日二回ほどは水が必要そうかどうか見てやるべきでしょう。

 食べる物を食べれば出る物が出ます。排泄物の処理はとても重要です。いつまでも置いておくと、これも病気の原因になります。
 排泄物は、早く取り除くに越したことはありません。こちらの様子も、一日二回ほどは見てやる必要があります。

 籠【かご】なり水槽なりで飼っている場合は、最低でも週に一度程度、中を掃除してやらなければなりません。食べ残しや排泄物をせっせと片付けていても、どうしても汚れは溜まるものです。そのままにしておけば、やはり病気が発生します。
 生き物によっては、体を洗ったり、散歩に連れ出したりする必要があるものもいます。小形動物であっても、全身を丁寧に洗ったり、充分な運動量を確保したりするには、三十分程度は時間を使うでしょう。


 生き物を一頭買うのは、人を一人養うのと大差ありません。多少、規模が小さいだけです。

 人だって、一日に最低二回は食事しますよね。水分はもっと頻繁に摂取します。食べ残しをいつまでも出しておくのは不衛生ですから、もちろん片付けますね。
 人は、一日に何回もトイレに行きます。トイレという排泄場所を定めることで、人は、排泄物処理という問題を解決しています。ところ構わず排泄して、排泄物を片付けずにいたら、どんなに不衛生な状況になるかは想像できますよね。

 人が健康に生活するには、掃除も洗濯も必要です。入浴も運動も必要です。食べ物やその他の日用品を入手するために、買物にも行かなければなりません。
 一人暮らしや主婦業を経験した人なら、上記のような用にいかに時間を取られるか、身に沁みていることでしょう。

 人であれば、こういった生活に伴う用は、自分でできます(小さい子供などは除きます)。
 けれども、人に飼われているペットは、すべて飼い主に頼らなければなりません。逆に言えば、飼い主は、ペットの生活に全責任があります。


 ペットの世話を全部、きっちりやれば、それだけで生活時間の多くを取られます。手を抜いたとしても、ペットを死なせずにいるためには、それなりに時間がかかるでしょう。

 ペットが生きている以上、主人公は、死なない程度には世話をしています。「おたく」といえるほどであれば、ペットの状態をより良く保つことに熱心なはずです。経験豊富な人の話を聞いたり、専門書を読んだりしているでしょう。そういったことにも時間を取られています。


 主人公は、ペットの飼い主としては、「世間的普通」のレベルか、もう少し上にしようと考えています。
「世間的普通」のレベルとは、「死なない程度に世話をしている」レベルです。ペットにしてみれば、快適とは言いがたい生活のはずです。
 もう少し上というのは、ペットが「最高とはいえないけれど、そこそこ快適な生活を維持できる」レベルです。

 新木さんが指摘されたとおり、主人公を「飼育超人」にすると、読者さまと乖離してしまいますね。それは避けたいです。



 今回の考察はここまでとします。次回も考察を続けます。


 パソコンが帰ってまいりました。
No.8877 投稿日 2004年12月27日(月)13時16分 投稿者 まこと
 本日ネットにつなげますので明日以降に時差は解消されることでしょう。
 けれどもまだ時差ボケの状態です。
 2日分のレスへの返信はいましばらくお待ちください。
 私の都合でご迷惑をおかけしております。すみません。

 課題提出しようとして、複文のレスを発見しました。
 だめだ。複文のチェックが甘い。直してきます。再度提出が遅れます。
 
 それと、怒られていますね。でもあとで読ませてください。

 
>とんびの羽根さんへ
>ココアについて。

 ココアは甘いのか。
「甘いであろう湯気のたったココア」というのを私は実際には見ていなかったのかもしれません。

 気弱語です。ごめんなさい。
 考えすぎてこんがらがっています。自分でも自信がないのです。
 これは幸一の心理を描写で表せないかとやったくさいです。
 だたし無意識と言うと責任逃れなんですけど、酔っちゃっているんですね。
 この一文だけ他のとは明らかに違うものです。
 なにか変です。臭います。
 臭ってくるからみんなも不思議に感じる。
「うっ酒臭い」
 
 とんびの羽根さんの解析結果を読んでいるうちにそういう気がしてきまして。

 もう一度読み返しましたが最後のココアは久美がそそいだものではないですね。
 書いた本人がわかっていなくてごめんなさい。架空のココアを出してしまいました。

 ココアは幸一のことを表しています。
 いますが深くは考えていなかった。書いた当人が忘れているくらいですから。
 だから伝わらなかった。

 甘くて湯気がたっているのは幸一の久美への気持ちなのか。それとも幸一自身が甘ったるくてぽわんとけむっているのか。
 そこまでは考えていなかったのです。

 「ばあちゃん子」のときも「サンジュッセンチ」のときも気持ちを表すことをしていますが、ココアよりはわかりやすく書いていました。自分でも説明できる表現になっています。

 説明をできないところとか意味不明な表現とか。
 愛情がないっていうのは、そういうところを言われているのでしょう。
 
  
 ココアの一文では表現もぶっとんでいます。目立つ文を書こうとしてやりすぎた失敗例です。
 
 そして、せっかくアイテムを引っぱり出してきたのはいいけれど、考えが中途半端で使いこなせずに終わってしまった失敗例でもあります。
 
 考える練習なんだから。考えることをさぼってちゃ意味がありません。
 説明をちゃんと考えてから書くことにします。
 変な文があったらまたツッコンでくださいね。
 とんびの羽根さんの手をわずらわせる結果になり申し訳ありません。

 「ココア分析」にお付き合いくださいましてありがとうございました。 

 
2時間
まこと


>春日さん
No.8878 投稿日 2004年12月27日(月)22時07分 投稿者
とんびの羽根
1000字課題 No.16「うるさい!」
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1179&e=res&lp=1179&st=0
>見てほしいところ
>幸雄が素子に好意を持つことは自然なことかどうか。
>>「うるさい!」
>>藤井素子(ふじいもとこ)が、目をつり上げて立っていた。ばんっ、と机を叩く。三つ編みが揺れた。
>>「いま急いで宿題うつしてるとこなんだから、静かにして!」
>>それだけ言って、彼女はあっさりと自分の作業に戻っていった。

 ここでの藤井素子の行動は母としての役割です。
 ユングの心理学でグレートマザーという術語がありますが、素子はクラスのグレートマザーを演じています。
 グレートマザーはすべてを許し包み込む聖母の慈愛と、すべてを飲み尽くし絞め殺す鬼母の二面性を持っています。
 目をつり上げて怒っている藤井素子は鬼母神ですね。
 好意を持つ前に、恐怖が来ますって。

>小学生であるのかどうか。
>> 机の前に来ると、黒い文字がはっきりと読めた。
>>ムカツク。キモイ。バカ。
>>ぐっと奥歯に力を入れて、幸雄(ゆきお)は見えないフリをした。マジックの字の上にランドセルを静かにおろす。
>>席に着こうとして、ストンとしりもちをついてしまった。なにが起きたのかわからないうちに、頭の上のほうで、わーっと笑いが巻き起こる。
>>座る直前にいすを引かれたのだということに気づく。
>>笑い声は、まだ降ってきていた。幸雄は顔を上げることができなかった。

 ランドセルをくたびれたかばんとおきかえて読んでみると、それだけで小学生ではなくなります。
 周囲から馬鹿にされている退職間際の高齢サラリーマンでも違和感がない。

 ここで娘に読んでもらいました。実はこれが、小学生として違和感がないということになりました。
 自分を抑えているちょっと醒めた小学生でもそれほど違和感がないらしい。

 いじめられているキャラクターの心理というのは、年齢差があまりないのでしょうか。


世界は災害でいっぱい
No.8879 投稿日 2004年12月28日(火)00時35分 投稿者 弟切 千隼
 インドネシアのスマトラ島沖で、巨大地震がありました。インド洋沿岸の国々に津波が押し寄せ、大変な被害が出ています。
 最後の最後まで、今年は災害の年ですね。ニュースを見るたびに被害が拡大していて、胸が痛みます。



>自己課題の人物造形

 前回(No.8876)までで、主人公は、ペットに対して「世間的普通」もしくはそれより少し上のレベルとすることを考察しました。
 「世間的普通」にペットを飼っているというのは、「死なない程度に飼っている」ことです。


 本当は、これは「普通」ではなくて「最低限」のレベルですよね。好きでペットを飼っているなら、「死なない程度」ではなく、快適に暮らせるよう計らうのが当然でしょう。
 生き物の命を預かっておいて、「死んでもいいや」と思いながら飼うなんて、非常識の極みです。


 残念ながら、「ペットが快適に生きられるようにすること」は、「世間的普通」にはなっていません。

 日本国内で、一年間に、どのくらいの犬と猫が殺処分されるか、御存知でしょうか? 殺処分とは、飼い主不明であったり、飼い主に飼育を放棄されたりしたペットが、自治体によって殺されることです。このような犬と猫は、合計で四十万頭を越えています。(平成十四年度の「全国動物行政アンケート結果報告書」による)
 「生き物を飼ったら、その命の最期まで責任を持つ」当たり前のことが、当たり前でない証拠ですね。


 こういう状況では、「死なない程度にペットを飼っている」ことが、「世間的普通」になってしまいます。
 こういった現実において「ペットおたく」とされる人間は、どんなふうにペットを飼っているのでしょうか?

 「おたく」とされるからには、「世間的普通」よりはましな状態で飼っているでしょう。
 ただし、「プロ並みの飼育超人」にすることはやめます。物語の主人公としては、読者さまとの乖離を防がなければならないからです。
 「世間的普通」よりは上、だけど飼育超人でもないという中途半端なところが、ちょうどいいでしょうね。

 主人公を、「ペットの知識を鼻にかけた、鼻持ちならないおたく」にすることも避けたいです。これでは、主人公が読者さまに嫌われてしまいます。
 実際の技術はまだまだでも、より良い飼育をしようという向上心がある人にしたいですね。


 次回、「人はなぜペットを飼うのか?」を考察します。これをきっちり考えないと、主人公の「ペットおたく」ぶりが見えてきません。


いろいろ
No.8880 投稿日 2004年12月28日(火)12時03分 投稿者
新木 伸
>大人と子供

 「大人」というものがあるという話は、僕は眉唾と思っている。
 だって見たことないもん。大人なんて。
 見たことないもんだから、誰かが「いる」と言ったって、「そうかねぇ?」と疑ってかかる。

 大人ってのは、なにかというのは、ぼかぁ見たことないのでよくわかんないんだけど……。
 世間一般的な「常識」では、それは子供と違うものだとされている。
 身長や体重や年齢や、そんな些細な違いのことを言っているのではないだろうから、内面の精神的なものの違いなのだと思われる。

 つまり、子供と違う行動原理で動いている人間ってことだ。
 いないじゃん。そんなの。どこにも。36年生きてきて、大人なんて、ただの一人も見たことがない。

 いるっつーなら、おれのまえにつれてきてみせろよー。
 しょーめーしてみろよー。


 よって、小学生のイジメの構図と、定年間際のサラリーマンのイジメの構図が一緒になるということは、僕にとってはあたりまえの話。
 人間のイジメってのが、年齢に関係なく、同じかたちになるというだけのこと。





>1000字課題 No.16「うるさい!」

 なんつーか、無駄が多い。

>>ぐっと奥歯に力を入れて、
>>ランドセルを静かにおろす。
>>三つ編みが揺れた。

 描写しようとしてるのだろうが、意味が生じていない。文字数増やして話の印象をただ薄めてるだけ。ないほうがぜんぜんマシ。
 削るだけのつもりが、リライトになってしまったので、あげておく。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 机の上に、黒い文字がはっきりと読めた。
 ムカツク。キモイ。バカ。シネ。
 幸雄(ゆきお)は見えないフリをした。マジックで書かれた字の上にランドセルを置く。
 席に着こうとしたら、しりもちをついた。なにが起きたのかわからず、幸雄は天井のマス目を見上げていた。頭の上で、わーっと笑いが巻き起こっている。
 椅子を引かれたのだと、そう気がついた。
 笑い声は、まだ続いている。幸雄は顔を下ろせなかった。
「うるさい!」
 女の子の容赦のない声が、教室中の笑いをかき消した。
 藤井素子(ふじいもとこ)が、クラス中の視線を集めきってから、その手をばんっとノートに叩きつける。シャーペンと消しゴムとが机から転げ落ちる。
「宿題うつしてんだから、だまれ!」
 彼女はシャーペンを拾いあげ、どすんと座ると、二つ並べたノートの上にかがみこんだ。
 幸雄は椅子を自分の教室のいちばん後ろに見つけて、それを引きずって帰ってきた。
 途中に藤井素子の消しゴムが落ちていた。
 拾って、彼女の机の端に置いてくる。
 彼女は眼鏡の下から、一瞬だけ幸雄のことを見て、そしてまた視線をノートに戻した。
 幸雄は一時間目のあいだじゅう、藤井素子の背中ばかり見ていた。自分より小さい彼女の背中が、とても大きく見えていた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 この話には足りないものがある。
 この話では、彼女が彼を助けるつもりだったかは、わからない。ただ単にバカどもがうるさく騒いでいるのが、癇にさわっただけなのかもしれない。
 どっちであるか読み取れなかったので、そのまま、どっちなのか判然としないままで書いておいた。
 この話にとって、それは問題ではない。
 主人公が助けられたと思ったということが大事なわけだ。
 その感謝を行動で表すために、なにかエピソードが必要なので、消しゴムを小道具として出して、それを用いた。


>>「いま急いで宿題うつしてるとこなんだから、静かにして!」

 この死んでる台詞をどうにかしろ。
 あと少女言葉もやめろ。


 あと春日って、椅子を引かれて尻餅つかされるというイジメを受けた経験はないのな。
 俺、何度もあるからよく知ってる。
 おまえの書いたのは、ありゃ、ウソだ。
 あのときは天井が見えるもんなんだよ。完全な不意を食らったときは、後ろにのけぞるから、視線は顔ごと上に向く。
 椅子に座ったはずがなぜ天井が見えるのか、自分的には、不思議なんだな。自分がこけたとわかってくるのは、後ろの席のパイプにぶつけた頭の痛みが、神経を伝って脳に届いてくる0.5秒後ぐらいからだ。

 ウソ書くなって、いつも言ってるだろ。
 知らんことを適当に書くな。
 猫抱いたこともないで子猫を書いてみたり、椅子を引かれて尻餅つかされたこともないで、尻餅を書いてみたり。
 ウソ書いて平然としていられる、その性根をまず直せっての。

 子猫抱くのも、尻餅つくのも、自分の身で試して確認できることだろうに。
 スタンガンを首筋に当てて気絶できるかどうかやってみろ――とかいうのは、下手すると命に関わってくるから、やれとはいわんが、子猫抱くのとコケてみるのぐらいは、たいした危険もないんだから、やれっつーの。

 ウソの話を書くのが作家の仕事なわけだが、ヌルくさいウソつきは、いらんのよ。





>ペットの末路

 そういえば、ペット屋で売れ残ったペットがどこに行くことになるのか、誰か知ってる人いない?
 ほら、はじめ子犬だったり子猫だったり、子ハムスターだったりしたものが、成長してゆくに従って段階的に値段が下がっていって、3、4回値下がりしていったあとで、次に店に立ち寄ったときにはいなくなっていたりするけど。
 売れたのならいいのだけど。売れてないのなら、消えたペットは、いったい何処へ?

 その点、カメとかサカナとか妙な心配しなくていいよね。
 売れるまでずっと店の水槽で飼っておけばいい。そんなにすぐには大きくならないし。

 ミドリガメも十年飼うと、十数センチになるそうだが。ミドリガメは小さいものと思われているということは、つまり、ほとんどの人が小さなうちに死なせてしまっていることを意味している。


課題提出他
No.8881 投稿日 2004年12月28日(火)15時02分 投稿者 まこと
課題を提出します。
「緊張」 1000字課題 No.5 
 ↓ここです。
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1180&e=res&lp=1146&st=0
 ご指摘よろしくおねがいします。
 

>複文への怪しい理解
 サカモトさんに対して知ったかぶりで複文の説明をしておりました。
 しかし実際には複文を見分けることもできなくて、恥ずかしげもなく使いまくってました。
 
 陳謝いたします。
 サカモトさんごめんなさい。修飾語の説明をしてくださった弟切さんにも、とんびの羽根さんにもそれから新木さんにもすみませんでした。

 複文では主語部までの使用が認められました。条件は緩和されましたが悪文に走らないよう気をつけます。

 確認のために。条件緩和の内容を具体的にすると。
 主語と述語の短文を主体とした文章を書いていく。ただし主語部と述語の複文がたまに入るのはかまわない。
 

 

>とんびの羽根さんへ
 
 「サンジュッセンチ」への感想、そしてリライトありがとうございました。
 
 なんとかごまかして複文を使おうとしていたんですね。自分では短文のつもりという性質の悪さです。セコイ考えが新木さんにはまる見えで、あやうくたたきだされるところでした。
 
 描写のほうでも解説にしたがって検証させていただきました。
 毎回丁寧な説明で感謝しています。
 
 
 そしてですね、私は冒頭部分もまた苦手なんです。ぜひ分解させてください。
 まだネットにつながっていないので手入力でやらせてもらいます。ご了承ください。
-----------------------------------
 奈央は旧校舎西端の狭い出口を降りた。小さな布製の手提げ袋をさげている。
-----------------------------------
 旧校舎で古い感じがわかります。西端の狭い出口で場所が特定されました。
 布製の手提げがリアルさをだしますね。制服を着ている女の子が浮かんできます。

-----------------------------------
 外は春雨が降り続いていた。さびた蛍光灯が点々と連なる天井と鉄柱が体育館に向かって延びている。斜め向こうには体育館の玄関ホールが見えていた。
-----------------------------------
 通路の描写ですね。通路とはひと言もないのにちゃんと頭に場景が描かれています。
 「さびた」「点々と連なる」が具体的な絵を描く手助けになっているからなんですね。
 また待っていることを確定して欲しかったという場面もでてきています。玄関ホールを見ている描写ですね。

-----------------------------------
 雨音をついてときおり冷やかし声や歓声が奈央のところまできこえてくる。
 玄関の辺りで急にざわめきが大きくなった。重そうな扉の閉まる音がする。
-----------------------------------
 音でのつながりがきれいですね。流れるような展開になっています。
 扉が開いたとは書かないでもそれとわかります。
 うしろに閉まったという文があるからです。文に沿って話が進行しているのだと感じます。
 
-----------------------------------
 そこに小柄なジャージがあらわれた。靴棚の前に立ちどまって、息が上がっているのか小さな肩が上下に動いている。
 あれは田代君だ。
-----------------------------------
 この田代には動きがありますね。肩が上下しているというだけで、汗をかいている姿まで想像できます。生き生きしてます。

 私は固定した視点での勉強中なので、移動はできません。
 ただでさえ不安定なもので、とんでもないことが起きると予想がつきます。
 移動しながら安定した視点で書いていけるというのはなにかコツがあるんでしょうか。

 とんびの羽根さんにとって視点ははじめからブレずに書けるものでしたか。
 もし矯正をかけたのなら経験談などお聞かせねがえないでしょうか。

  
 やはり練習のたまものとか。天性のものとか。
 ということでしっぽを振ってお待ちしています。
 毎回質問しちゃってますね。ごめんなさい。


>新木さんへ
>複文
 
 ひとつの文にぎゅうぎゅう詰めこんだ文を矯正するための禁止条項でした。

 はじめは真面目に守っていました。でもだんだん欲がでてきまして。こそこそがごそごそにやがて堂々とやってしまうという犯罪者の手口を再現するに至りました。
 それでもですね、言い訳すると確信犯じゃありません。
 それもどうなんだって話なんですけど。
 
 課題も提出しないでぐずぐずしておりましたし。
 お腹立ちもごもっともです。
 それでもですね。
 まだ出て行けません。
 
 
>自宅でのネット復帰

 さっきやっとネットへつながりました。時差は解消されます。次回からはリアルタイムで話せます。
 掲示板だからリアルタイムでもないか。日本語は難しい。あ、外来語だ。
 
2時間半
まこと


忘れてはいけないこと
No.8882 投稿日 2004年12月29日(水)02時35分 投稿者 弟切 千隼
 インド洋の津波被害について、弟切は気になることがあります。

 今回の津波を起こした地震は、インドネシアのスマトラ島沖が震源地です。このすぐ近くには、インド領のニコバル諸島とアンダマン諸島があります。これらの島々の被害情報が、全く報道されていません。

 地図で見ますと、ニコバル諸島とアンダマン諸島は、震源地の直近といってよい位置にあります。間違いなく大津波が襲来したことでしょう。
 日本ではあまり知られていないものの、これらの島々は大リゾート地です。アジアのベストビーチに選ばれたこともあります。大被害があったに違いありません。

 報道がないために、これらの島々はこの世にないもののようです。きっと通信が途絶していて、情報が入ってこないのでしょう。情報社会の落とし穴ですね。



>売れ残りペットの行方

 これは、ペット業界の闇の部分ですね。おそらく、ペットショップが最も触れて欲しくないことでしょう。

 弟切も、本当に確実なことは知りません。こういう闇の部分は、情報を入手するのが非常に困難です。
 手もとに確実な資料がないため、伝聞という形になりますが、情報を提供しておきます。


 売れ残った動物のうち、ハムスターのように小型で、かつ寿命の短い動物は、幸せです。
 ハムスターは、健康に飼ってやってもせいぜい二年しか生きません。体が小さい分、場所を取りませんし、餌の量も少なくて済みます。飼い続けても、それほどコストはかからないでしょう。


 一番問題になるのは、犬と猫でしょうね。ペットとして需要が多いだけに、たくさん売られていますよね。
 犬と猫はハムスターよりずっと大きく、餌も大量に食べます。寿命も十年以上あります。ずっと飼い続けると、コストがかかりすぎます。

 弟切が聞いた範囲では、売れ残った犬と猫の末路は、以下の三つです。


1.知り合いにただで、または格安で引き取られる。
2.実験動物として払い下げられる。
3.自治体に引き取らせて殺処分する。


 1なら幸せです。2と3はかわいそうですね。


 3について、少し説明しておきます。

 現在の日本の法律では、

『都道府県等(都道府県及び指定都市、地方自治法第二百五十二条の二十二第一項の中核市(以下「中核市」という。)その他政令で定める市(特別区を含む。以下同じ。)をいう。以下同じ。)は、犬又はねこの引取りをその所有者から求められたときは、これを引き取らなければならない。』

と定められています。
(環境省所轄の「動物の愛護及び管理に関する法律」第十八条より)

 要するに、「飼い主から犬や猫を引き取ってくれと言われたら、自治体は引き取る義務がある」ということです。
 犬や猫は『引き取らなければならない』だけで、『殺せ』とは定められていません。


 しかし、自治体も、十年以上も生きる動物を飼い続けることは不可能です。コストがかかりすぎるからです。そこで、てっとりばやく殺処分されています。

 殺処分の手続きは、自治体によって違います。最近は引取りの理由を書かせるところがほとんどだそうです。けれども、理由すら書かせず、引き取って殺すだけという自治体もあります。
 つまり、大量のペット殺処分という異常な――ですよね?――事態がなぜ起こるのか、まともに調べられてもいません。私たちの国では。


 伝え聞くところでは、明らかにペット業者と思われる人が、自治体に犬や猫の引取りを依頼することがあるそうです。
 しかし、上記のとおり、理由すら書かせない自治体がある状況では、これに関するまとまった資料は存在しません。



 ちなみに、上記の2「実験動物払い下げ」は、3以上に実態がわかりません。
 動物を実験に使うことについては、近年とみに批判が激しいです。そのため、実態を報告してくれる内輪の人がいません。



>人はなぜペットを飼うのか?

 上のような闇の部分を知ってしまうと、うんざりしますね。ペットなど飼いたくなくなります。
 とはいえ、光あるところに闇はあります。世は挙げてペットブームですね。

 なぜ、人間は人間以外の動物を愛玩するのでしょう?


 お金のためではありませんよね。普通の人がペットを飼う場合、お金は出る一方です。お金が儲かることなどありません。
 ペットは食用ではありませんから、食欲も満たせません。時間も空間も、ペットがいれば取られる一方です。
 大型犬や大型の観賞魚を飼えば、かけるお金と時間と空間は大変なものになります。ヒトの赤ん坊を一人抱えているのと、ほぼ同じでしょう。

 そうまでしてペットを飼って、人は何を求めるのでしょうか?


 上に書いたことに、ヒントがある気がします。ペットとヒトの赤ん坊を比べた部分です。
 ヒトが子供を持ちたがる理由と、ペットを飼いたがる理由は、似ているかも知れません。ヒトは、「お金が儲かるから」とか「食べられるから」(!)といった理由で、ヒトの赤ん坊を育てたりしませんよね?

 ヒトの赤ん坊がすることといえば、泣くことと笑うことくらいです。赤ん坊は、養育者に一方的に負担をかける生き物です。
 にもかかわらず、ヒトは喜んでヒトの赤ん坊を育てます。


 ここで短絡すれば、「愛情が欲しいから」という答えが出てきますね。でも、これはエウレカくさいです。

 そもそも、愛情って何でしょう? 異種の生物間で、「愛情」というものが成立するでしょうか?


 次回以降、もっと考えます。


愛情って何でしょう
No.8883 投稿日 2004年12月29日(水)22時51分 投稿者 まこと
 私の苦手分野だったりします。弟切さん、答えがでたら参考までに聞かせてください。
 
 
 
 課題提出します。
「パパは太公望」 1000字課題 No.6 
 ↓ここです。
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1181&e=res&lp=1146&st=0

>禁止事項としばり
 
・時系列順にする。時間逆行禁止。
・重文、複文の多用禁止。
・倒置法禁止。
・体言止め禁止。
・気弱語禁止。

・視点の揺れ禁止。
・紋切り型禁止。

・読点禁止。
・冒頭4行で5W1Hを説明する。

 セルフチェックしました。できているでしょうか。
 
 
 
>視点の勉強

 パソコンがないときに視点の勉強をしていました。手書きのものを打ちなおしました。全部ではありませんが、打った分だけあげてみます。


視点のお勉強
 視点での分解をしてみました。
 とんびの羽根さんへの返信で分解してみて、それが視点を理解するのに有効だと思ったからです。
 2号さんのリライトからやっていきます。

・本人の目視点。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 いつものように、あたしは窓にぺたりと貼りついた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 自分のとった行動を説明してる部分です。本人視点だと確定しました。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 鼻のあぶらや、指紋がつくからやめなさいってママはいうけど、ガラスの冷たさがここちよくって、どうしてもやってしまう。
 まだかな……真吾……。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 本人視点なので考えを書くことができます。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 
 きらきらとかがやくお日様が、ちょっぴりまぶしかった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 本人が見て、視覚によって感じたことです。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 猫のひたいよってママがいつもいうお庭には、葉っぱや花びらや、枝が散らばっている。きのうはとても風が強かったから、きっとそのせいだ。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 本人の目で見たものです。こどもの目の高さですが、普段自分がものを見ているのとさほど変わらない感覚です。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 はるいちばんだよってパパは言っていた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 本人が思い出していることです。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 咲いたばかりなのに、散っちゃった花びらがかわいそうで、すこし胸が痛くなる。
 痛くなったら、なおさら真吾に会いたくなった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 見たものに対する本人の気持ちです。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 とんとん。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 音が聞こえました。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 あたしは足でリズムをとる。鼻から流れるのは、幽子ちゃんの歌。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 本人のとった行動です。こんなことをしたよと自分で説明することができますね。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 とっても人気のアイドルで、いっつもきている白い着物がきれいな子だった。しに装束だなんて、ふきつです、あんなもの見ちゃいけませんってママは怒るけど。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 本人が考えているところです。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 門から真吾が顔をのぞかせた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 見ています。
 
 この視点だと本人と同じ目線になって書きます。
 見たものをそのままに書ける。私のような視点のぐちゃぐちゃな人には良い視点だと思えます。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 
 あたしはサッシを開ける。いきおいがよすぎて、ぴしゃりって音が鳴ってしまった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 本人のとった行動です。音も聞いています。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ……?
 なんか、変だ。
 いつもなら、お日さまのような笑顔で、ここまで走ってくるのに。今日は、のろのろと歩いてるし、帽子のつばで顔は見せてくれないし、返事だってしてくれないし。
 どうしちゃったの、真吾?
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 本人が考えているところです。


 書くのは難しいと思っていた「本人の目視点」です。しかし、視点の固定という考えにたってみるとフラフラせずに安定して書くことができる。
 視点が安定しない人には固定がしやすい。
 
 視点を固定させるのは難しい。
 

 ではなぜ、本人の目に入っているとふらつかないのでしょう。実生活と同じだからかもしれません。
 はっきり理解できていません。そこが理解できるとふらつき解消につながったりして。
 
 続けてやっていきます。


・本人の目に入っている視点。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 まぶしさに、かなめは目をぎゅっと細めた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 本人が、それと意識してやっていることです。ここで本人の目だとわかります。
 早くに視点の位置がわかる。
 視点を書ききれない人には向いていると言えるかも。
 視点の位置が確定されやすく、安定性があるからです。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 磨きたてられた窓のむこうに、庭が広がっている。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 本人の目をとおして、見ているものです。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 待ちきれなくて――かなめは顔をガラスにくっつけた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 本人の行動を説明しています。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 冷たさも、春のおだやかな日ざしに照らされた体には、かえってきもちがよかった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 
 本人の目視点なので、感じたことが書けます。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 まだかなあ……シンゴ……。
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 本人の思ったことです。これも本人の目視点でできることです。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 
 お庭はきのうの大風――パパは、はるいちばんっていった――のおかげで、だいぶ散らかっていた。葉っぱや小枝が落ちている。
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 思い出していることを挟んでいますが、目で見たものです。
 子どもの目線で描かれています。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 かなめは足でリズムを取りはじめた。鼻歌を奏でる。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 行動を説明しています。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 自然に視界も揺すられる。
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 視界です。本人の目に入っているので体の動きに合わせて揺れるのですね。
 これは視点を体感する部分です。
 この書きかたはありがたいです。まさしく視点の勉強のためにあると思います。
 視点のことが意識できました。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 門に、少年のちいさな影があらわれた。
「シンゴ!」
 呼びかけに真吾は答えなかった。帽子のつばで顔をかくしたまま、アニメのキャラクターがプリントされた黄色いパーカーに手を突っこんで、のろのろと歩いてくる。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 本人が見たままを描いている部分です。
 映像の順に素直に書かれています。あたりまえのことなんですが、私にはきれいに感じられました。
 まだまだ私には時系列ができていないのだと思います。
 いまだに苦労してなおしてやっと時系列順に書いている状態ですから。 

 視点の勉強でした。
 戻ります。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 サッシを、かなめはいきおいよく開けた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 本人のとった行動を説明しています。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 しかし真吾は、家に上がろうというそぶりすらみせず、窓の前に立ちつくすばかりだった。まだうつむいたままだ。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 本人の見たままが書かれています。


>>かなめの目を通してしか、なにも見ることはできない。かなめがとった行動はわからなくもない。鏡でも見ないことには、かなめの姿を知ることはできない。

 2号さんのコメントです。
 
 制限はありますが、本人の目をとおしているので他の視点より固定されます。
 視点で考えたときにはフラツキがなく書ける。
 なぜかこの視点には強力な魅力を感じます。


時間は手書きの分と合わせてうやむやになりました
まこと


No.8884 削除ずみ

野生動物の勘
No.8885 投稿日 2004年12月30日(木)02時24分 投稿者 弟切 千隼
 インド洋の大津波では、ヒト以外の生き物も大被害を受けたでしょう。自然が豊かな地域だけに、生き物たちはどうなっているだろうかと、弟切は気を揉んでいました。

 そんな時に、気になるニュースを見ました。スリランカのヤラ国立公園のことです。たくさんの野生ゾウやヒョウがいる野生の王国なのに、野生動物の死骸が見当たらないのだそうです。
 野生の勘が働いて、動物たちは逃げたのでしょうか? それならいいのですが。

 単純に、ヒトの被災者を探すのに夢中で、それ以外の死骸など人々の目に入らない、というのが真相でしょう。



>人はなぜペットを飼うのか?

 弟切の前回の書きこみ(No.8882)で、「愛情」という言葉が登場しました。
 この言葉は、含むところが多すぎます。うっかり手を出すと、泥沼にはまりそうです。当面はこの言葉を考えるのはやめておきます。


 言葉ではなくて、現象面から考えましょう。
 「人が人の赤ん坊を育てること」と、「人がペットを飼うこと」には、共通した何かがあります。


 ペットを飼っている人に訊くと、異口同音に「ペットは家族の一員だ」と答えます。同じように、人の赤ん坊は、普通、家族の一員として迎えられますよね。
 言葉が通じない点も、ペットと赤ん坊は同じです。世話をする者には面倒をかける一方で、なんら実利的な利益をもたらさないところも同じです。

 大きく違うのは、赤ん坊はいずれ大きくなって「普通の人」になる点ですね。
 「普通の人」は言葉が通じる存在です。働ける年齢になれば、お金を稼いで養育者に実利をもたらすこともあります。

 もしも、赤ん坊がずっと大きくならずにいたら?
 それはまさしく、ペットと同じ存在ですね。


 遺伝子操作されて、大きくならない赤ん坊をペットにするというアイディアは、既存のSF小説にあります。グレッグ・イーガンの短編「キューティ」がそれです。早川書房から出ている『祈りの海』という短編集に収録されています。

 「キューティ」は架空のお話です。しかし、科学技術が進んだ未来にはこうなるかも知れない、と思わせる迫真性があります。それは、「人の赤ん坊」が「最高級のペット」になり得ると見抜いた作者の慧眼によります。

 「キューティ」の主人公(男性)は、キューティと呼ばれるペットを溺愛します。キューティとは、遺伝子操作されて成長しない「人の赤ん坊」です。
 キューティがやることといえば、普通の赤ん坊と同じです。おっぱいを飲み、おしめを汚し、泣き、笑い、眠ります。世話をしてくれる主人公に懐き、片言でしゃべります。


 ヒトは、ヒトの赤ん坊を愛らしいと感じ、保護したくなるようにできています。そうでなければ、ヒトは子孫を残せませんからね。
 全く実利がないのに、赤ん坊の世話をすると、ヒトは「気持ち良く」なります。赤ん坊のほうも、より良い世話をしてもらえるように、愛らしく見える反応をします。
 キューティは、そういうヒトの性質を最大限に利用したペットです。「気持ち良く」なるからこそ、ヒトは赤ん坊=キューティの世話を行ないます。


 ヒトの赤ん坊そっくりでなくても、ヒトはペットの世話をします。外見がヒトと違っても、「小さくて弱そうな生き物」ならば、赤ん坊の代用になるようです。そういうものの世話をすると、ヒトは「気持ち良く」なります。
 こういう性質は、ある程度以上知能が高い動物には備わっているようです。イヌが違う動物の子供の世話をしたり、ニワトリが別種の雛【ひな】を育てたりする例がありますよね。
 それだけ、こういう性質が根強いことを示しています。


 ペットとは、ヒトの「小さくて弱そうな生き物を保護したくなる」性質を満足させるものでしょう。これを仮に「赤ん坊代理」要因と名づけておきます。
 ヒトがペットを飼う理由は、これだけでしょうか?


 イヌやネコのように、ヒトよりも小さく、外見に愛らしさがあり、ヒトによく懐く生き物ならば、上記の理屈は納得できますね。
 爬虫類や両生類、また魚類や昆虫といった生き物では、上記の理屈は納得できないでしょう。
 爬虫類よりも知能が低い動物は、ヒトに懐いているかどうかわかりません。一般的に、愛らしく見える外見や仕草もしません。赤ん坊代理には苦しいですね。


 それでも、金魚や熱帯魚ならば、まだわかります。
 金魚や熱帯魚は、観賞用として価値がありますよね。熱心に世話をすれば体調が良くなって、より美しくなります。これなら、世話をする甲斐があります。
 これを仮に「観賞」要因と名づけておきます。


 「赤ん坊代理」要因と、「鑑賞」要因以外にも、ペットを飼う理由はありそうです。
 次回以降も、人がペットを飼う要因を考えます。



お知らせ:
 弟切は明日から帰省します。帰省中は、おそらくここに書きこめません。
 自宅に戻るのは来年の一月三日の予定です。次にここに書きこめるのは、三日の夜以降でしょう。
 それでは、皆さん良いお年を。


ほぼ一週間+一日のタイムラグ
No.8886 投稿日 2004年12月30日(木)02時58分 投稿者 サカモト

お久しぶりです。サカモトです。

 ようやくカタログの仕事がおわりました。
 締め切りの二日前には終わらすつもりだったのが、PCの調子が悪くなってフォーマットしたり、データ復旧したりして、気づけば締め切りギリギリに出してました。
 結局、締め切りが終わった後にPCを新調するはめに……。
そして、再度、新しいPCの環境を設定し直しているところです。

 うう、出費がいたい……
 
 アドバイスを下さった方々
たくさんの書き込みありがとうございました。
返事が遅くなってしまってしまい、もうしわけありません。
 
 たくさんのレスをいただいてるようですので
明日には本格的に書き込みをします。

 所要時間;10分


>まことさん #8881 サンジュッセンチ関連 視点の動きについて
No.8887 投稿日 2004年12月30日(木)13時46分 投稿者
とんびの羽根
>新木さん #8880
>>よって、小学生のイジメの構図と、定年間際のサラリーマンのイジメの構図が一緒になるということは、僕にとってはあたりまえの話。
>>人間のイジメってのが、年齢に関係なく、同じかたちになるというだけのこと。

 やっぱり。
 いじめに対する心構えとか、対処法とかあるとしたら、そういうひとはいじめの構図から抜け出てしまうけど、それにしても大人ならではの心構えとか、対処法とかってありそうにないし。会社辞めるのも不登校するのも本質的には変わらない。
 するってーと春日さんがやってるのは小学生と決め打ちして何らかの構図を作ろうとしているだけで、小学生の描写をさぼっているということなのかな。

>まことさん
 また遅くなってしまいました。
 昨日で会社の仕事納めでした。やっと今朝になって時間がとれました。
 このあと大掃除やら正月の用意やら、今夜は町内の見回りとかいろいろです。

>>私は固定した視点での勉強中なので、移動はできません。
 すみません、動かしてしまいました。
>>移動しながら安定した視点で書いていけるというのはなにかコツがあるんでしょうか。
 安定していないですよ(汗)
 手提げとか視点がぶれてます、さげてると頭上から見えないし、胸に抱えていると手提げだとわからない。
 あの、奈央は上靴はどこにもってるんでしょう(泣)それともあの上靴は田代君のなんでしょうか

 それに通路の鉄柱が描写になっていない、体育館の高さと敷地の高低差と位置関係がぶれてしまった。
 迷っていたので文章としてもできが悪いです。ただ視線の動き自体はうまく体育館に誘導できたようで何よりでした。
 玄関ホールの見え方もうそっぽいですね、靴棚が見えるところまで来て(理由があって)立ち止まっているのに、立ち止まった感がでてないのはそのあたりにもある。

 わたしはですね、ここ一年以上もほかの参加者がつぎつぎに視点を説明できるようになっていくなか、視点がわからないとわめいてましたよ。
 まことさんが修行途中なんでひとがよくみえてるんじゃないでしょうか。隣のうちの芝は青いといいます。

>>とんびの羽根さんにとって視点ははじめからブレずに書けるものでしたか。
>>もし矯正をかけたのなら経験談などお聞かせねがえないでしょうか。

 リライトするときは何を描写できるか考えつくことをいろいろと出しました
 最初に場所、行動、背景などイメージを浮かべましたが、そのときに出てきた視点はまったく統一性のないものです。
 だからまず全体の配置を決めします(まことさんの原文とあまり矛盾しないようにですが、よくはわかりませんでした。ですので矛盾はごめんささいです)
 次に各場所の書くべき場所にあるいろいろなものに統一感を与えるように設定しました。
 たとえば雨に濡れる部分をできるだけ多くイメージすること。常に雨を意識しておくだけでも複数の位置での描写に一体感が出ると思います。
 具体的には校舎出口のマット、校舎外周の雨に打たれるコンクリート舗道、入り込んだ雨しぶきでぬれた蛍光灯や鉄骨、体育館の傘立て
 こうして自分自身がこの舞台セットのなかにいるイメージができたところで各視点での描写の検討にはいります
 残念ながらここでも自分の記憶の視点、主人公を眺める視点、セットを配置する視点、ポエムな現実を無視した視点が混ざり込んでいます
 そこで方向性が重要になります。出口→校舎外→通路→体育館 常に今どこにいてどこからどこに向かっているのかを意識すると、目的に向かっていない視点は違和感が出てきます。天井にあたる雨粒だとか、風に乗って流れている雨しぶきだとか、口元からあがるかすかに白い息とか、手提げを胸元にかき寄せる動作とか、足下の濡れたコンクリートとかは、なにか特別の理由がないかぎり削ることになります。

 こういった視点外のものを描く必要があった場合は、本来設定した視点の位置からは実際にどう感じられるのか検討が必要なんです。
 例えば「寒い」ということは体育館に向かう目的とは関係がありませんから頭上視点からは「寒い」を削りました。
 しかし体育館が心理的に「熱い」場所であり通路が「寒い」場所であることは読者に感じ取ってもらいたいです。まず春雨とは書いてあるけどそれだけでは寒さは伝わらない。そこで寒々とした剥き出しの蛍光灯と鉄骨だけを描写することにしました。頭上視点ですから蛍光灯はよく見えます。背が低いと気がつかないけど虫の死骸がからみつき、端が黒ずみさびている。ぽつんぽつんと離れて設置されてる天井灯なのに天井間際で見るとかなり間隔が詰まって見えます。これで通路はであることの他に寒さと、主人公の背の高さを共存させることができました。

 以下にリライトのときに描写しようとしたものと、最終的に削除したもの/分室用語で「削りをかけた部分」(()で囲んだ部分)、を並べておきます。かなり削ってますね、削りすぎたかもしれないけど、それでもさらに削れる。
 途中でセーブしたものがなかったのでひたすらUNDOしながらメモりましたが、かなり手間取ってしまいました。

場所
 校舎の出口、校舎前の舗道、連絡通路、体育館玄関、バレーボールコート(見えない)
時間
 春、春雨、平日放課後、部活動、紅白戦
人物
 奈央、女子、背が高い、冬服、制鞄(教室)、手提げ(上靴入り)
 田代、男子、背が低い、ジャージ、上靴、靴(靴棚)、はちまき
校舎出口の説明
 起点なので簡潔に説明する
>>奈央は(少し古びて暗い)旧校舎西端の狭い(北)出口を降りた(校舎外へ出た)
校舎外の説明(実際には分解能が低く通路の描写と合体)
 教室から校舎外に出てきたことを示す
>>外は春雨が降り続いていた。
(肌寒くて冬服(と上靴をいれた/隠した布製の手提げ袋)を抱えるようにしている)
(口元からうっすらと白い息があがる)
(足下の濡れたコンクリート(の舗道)を見つめている。)
(細かいしずくが霧雨のように足下に降りかかる)
通路の説明
 人気がなく寒々とした情景にする
(連絡通路は肌寒い)
>>(通路の天井にはぽつんぽつんと剥き出しの蛍光灯が錆びついている)>さびた蛍光灯が点々と連なる
>>(校舎と体育館を結んでいる)天井と鉄柱(が並んでいるだけの連絡通路の途中で奈央の歩みが急に遅くなり立ち止まる)
>>(通路の(北側から東に向かって)正面には体育館がそびえ立っている)>が体育館に向かって延びている
体育館玄関の説明
 奈央の足を止めて視点を固定する
>>斜め向こうには体育館の玄関ホールが見えていた
(玄関ホールから中が見えるところまで来て奈央は立ち止まった)
(濡れた足下を気にしてうつむいた)
(奈央の首が上がり体育館の玄関をさぐる)
(玄関ホール横には鋼製の傘立てがあった)
(奥に見える靴棚は真ん中あたりだけバレーボール部員ほか部活動の生徒たちの靴で埋まっている)
体育館の説明
 明るく熱気が籠もっている、寒々とした通路との対照に気をつける
(正面に見える体育館は明るく熱気が籠もっている)
>>雨音をついてときおり(ちびは引っ込んでろなどだが通路にいる奈央には判別できない)冷やかし声や(紅組の)歓声(や白組キャプテンの怒鳴り声)が奈央のところまできこえてくる
体育館から出てくる田代の説明
 熱気を保っている、内部と外部の温度差に気をつける(後でふたりの温度差が縮まっていくので)
 田代君が小さいこと、奈央が田代君より大きいことを示すこと
>>(緑色の大きな鉄製の内扉が開きジャージ姿の田代が出てくる)玄関のあたりで急にざわめきが大きくなった(玄関ホールに反響がひろがる)
>>(田代君が冷やかしを受けながら礼をして内扉を閉める)重そうな扉の閉まる音がする
>>(奈央が窺っている玄関奥に)そこに小柄なジャージ(の後ろ姿)があらわれた
>>(息をつきながら)靴棚の前にたちどまって、息が上がっているのか(男子としては)小さな肩が上下に動いている
>>(遠くて背中しかみえないけど)あれは田代君だ


いろいろ
No.8888 投稿日 2004年12月30日(木)14時29分 投稿者
新木 伸
>愛情とか

>>私の苦手分野だったりします。弟切さん、答えがでたら参考までに聞かせてください。

 「あなたに聞かせたくて」とか。
 愛の話を人に送りつけておいて、苦手分野ってことはないでしょう。

 でもあれは「主人公が愛を受ける話」だったかな。
 愛を受ける話に興味津々ではあっても、愛を与えるほうについては苦手分野ってことかしらん。





>世話をするということ

 コミュニケート不能な生物を飼うことは、犬猫や赤ん坊やヒモ男を飼うのとは、やや意味合いが違ってくるだろうね。

 コミュニケート不能の線引きがどこでなされるかというと、はっきりしてないが。
 哺乳類あたりなら、エサを渡せば受け取ったりするから、コミュニケート可能だろう。
 錦鯉なんかも、エサをくれとアピールしてくるし、エサをくれる人とくれない人の足音を聞き分けて水面に寄ってきたりする。魚類もコミュニケート可能としてよいだろう。
 は虫類も一応は可能と思われる。
 ただ魚類と違って、人間の個体識別まではできていないだろうけどね。

 すると昆虫あたりからだろう。コミュニケートが取れてなさそうなのは。
 あと植物ね。

 で、コミュニケート不能な生物を飼うということは、人間の心理の中だけの問題となってくる。
 100%完璧に自己満足な世界であるということ。

 すると、なにも生物に限った話ではなくなる。
 たとえば機械の世話だとか。

 機械を持ってる人は、なにかしら世話をしているはずだ。
 完全メンテナンスフリーの機械なんて、いまの技術じゃ、作れないわけだし。

 自動車とか。バイクとか。乗り物はメンテナンス必要だよね。ああそっか。オイル交換もしない人には、乗り物の「世話」っていってもピンとこないか。いまの乗り物は、2年に一回の車検時整備だけで、不具合なく動くぐらいの耐久性があるし。
 じゃあパソコンとか。パソコンもすぐ調子悪くなるよね。ああそっか。パソコンの調子が悪くなると人に預けて直ってくるのを待っていたり、買い直してしまう人には、ピンとこないか。
 じゃあ電気製品。……も、これも電気屋に修理か、買い直しするものか。普通は。

 機械の世話っていっても、世の99.5パーセントぐらいの人は、わからないのだろうなぁ。

 世話というのを、ある環境を自己のコントロール下におくことだと定義するなら、動物が自分の巣をきちんと保つようなことと、同じことなのではないかなぁ。
 無言な機械の世話をして、きっちり調子良くすることと。
 無言な物の世話をして、きっちり元気よくすることと。





>イジメと小学生

>>するってーと春日さんがやってるのは小学生と決め打ちして何らかの構図を作ろうとしているだけで、小学生の描写をさぼっているということなのかな。

 さあ。
 たぶん「小学生=イジメ」ってステロタイプな思いこみでもあって、イジメを書いておけば小学生っぽくなるとか、そんなヌルくさい思いこみでもあるんじゃねーですかい?
 前にもほら。「女の子は猫をかわいがる」って思いこみもあったようだし。「女の子はスカートをはいている」って思いこみもあったようだし。「おとなしい女の子はロングヘア」なんて思いこみもあるのかもしんないし。

 それはサボりだ。――と、指摘してやるのもアホくさい。

 こーゆーふうに、適切な紋切り型を見つけ出してくれば描写になると思ってるアホウは、どう処分したらいいものやら。

 俺は「小学生を描け」と言っているのであって、オマエや世間が小学生だと信じこんでる出来合いの構図を探してこい、なんていう指令は出していないのだが。
 出来合いの冷凍コロッケや冷凍ハンバーグや冷凍エビフライをいくら詰め合わせてみたところで、「手作り弁当」は絶対に出来んのだが。

 わかんねーかなー?
 出来合い食材の詰め合わせ弁当と、手作り愛情弁当とは、本質的に、違うものなんだよ。
 オマエのやってるのは、まるで無意味なアプローチなわけ。
 そして小説を書くアマチュアと、全作家志望者の99%ぐらいが、その無意味なアプローチで必死になって取り組んでる。
 だが無意味だ。

 「小学生はこう」と上から決めつけてかかるんじゃなくって、小学生ってどうなのかな? ――と、小学生の気持ちを理解するところからはじめなくちゃ、いかんわけ。




>まことさん

 5W1Hのチェックがぬるい。

 いつどこでだれがなにをどうする、なぜゆえに――のうち、「どこ」さえも確定していない。

>> 裕子はあくびをした。
>> 朝もやが海面をおおっている。
>> Tシャツ一枚では寒かった。ぶるっと身ぶるいをする。
>> 岸壁はけっこうなにぎわいだった。自転車で乗り付けている子供もいた。

 3段落までだと、「岸壁」という単語も出てこない。
 4段落目まで見ても、岸壁のどこにいるのかわからない。足下は海という岸壁の縁に立っているのか、二十メートル陸地側に入っていて、岸壁一帯を見回せる地点に立っているのか。それとも岸壁に隣接したホテルのベランダあたりから、地上の岸壁付近を見下ろしているのか、どれであるようにも見える。


>> 板野は木製の扉を見あげた。プレゼンテーション室と印字されたプレートが貼られている。
>> プレゼンの時間がせまっていた。
(残り2行には位置情報が含まれていないので割愛)

 ここからわかるのは扉付近にいるということだけである。
 プレゼンルームの前(外側)にいるのか、内側にいるのか、まったく不明。


 ところで「5W1Hを4行以内に確定」ということを、どういう意味で受け取っていたのか報告のこと。
 句点「。」が4つという意味の「4文以内」のつもりでいるのか。
 行頭1字下げが4回という意味の「4段落以内」のつもりでいるのか。


 僕の言っている「4行」というのは、40字詰めで4行ということ。

 読書に熟達している読者は、文庫の見開き2ページを、およそ60秒で読む。
 これは240ページの文庫本一冊を、2時間で読破するペースなわけだ。普通よりは早いほうだろう。だがある程度の量を読みこんでいる人は、ほぼこのペースに到達して頭打ちとなる。

 1ページは17行で、2ページは34行だ。これに60秒なのだから、1行およそ2秒弱。
 つまり4行というのは、7秒以内にという意味なわけだ。

 7秒以内に「いつどこでだれがなにをどうする」が伝えられない文章は、読まれることなく捨てていかれる。
 そう言ってる。

 電話が掛かってきて、なんの用件なのか、7秒以内にわからない時――。
 CMが流れて、なんの商品のCMであるのか、7秒以内にわからない時――。
 テレビのチャンネルを変えて、なんの番組なのか、7秒以内にわからない時――。

 人はストレスを感じて、イライラする。
 相手が選択肢を豊富に持っている場合には、ストレスを与えてくるものに付き合ってやる義理はない。
 よってその場で即座に捨てられて、以後、省みられることはない。

 7秒も人様の時間を奪っておいて、なに言ってるのかもわからないってのは、犯罪に近い。時間窃盗罪だな。
 用件のわからない電話にイライラさせられた体験を持っている人なら、それが犯罪であることを知っているはずだ。




>まことさん
>5W1Hの、各情報の重要度

 5W1Hの、誰がいつどこでなにをどうするなぜゆえに、の6項目のそれぞれを、重要な順に並べてみてください。

 どうも、「4行の中に全部入ってりゃいいのよね」と、そう思ってるくさいので。
 もちろん重要な順があるわけです。話の内容によって変わってくるけど、それでも一般則というのはある。
 基本原則としては、重要な順に出てこなくてはならない。また重要な順に多くの言葉を費やしていなくてはならない。もちろん、他のすべての基本とおなじで、基本原則をふまえた上で、あえて効果を狙って壊すこともあるのだけど。

 いま自分の書いている話にとって、どれが最重要なのかは、おのずと決まる。当然それを意識してなきゃならない。

 とりあえず、例の崖っぷちの話と、プレゼン室前の話に関して、重要度順に並べてみること。


犯罪者より愛をこめて
No.8889 投稿日 2004年12月30日(木)21時46分 投稿者 まこと
 時間泥棒は罪になるらしい。おかげで立派に犯罪者です。
 
>愛情の話

 愛という言葉を普段から乱発しています。キショイくらいです。
 でも、はたと考えてしまったんです。
 愛情ってなに。

 goo辞書によれば。
 
 あい 【愛】
 
(1)対象をかけがえのないものと認め、それに引き付けられる心の動き。また、その気持ちの表れ。
(ア)相手をいつくしむ心。相手のために良かれと願う心。
「子への―」「―を注ぐ」「―の手をさしのべる」
(イ)異性に対して抱く思慕の情。恋。
「―が芽生える」「―を告げる」「―をはぐくむ」
(ウ)何事にもまして、大切にしたいと思う気持ち。
「学問に対する―」
(2)キリスト教で、神が人類を限りなく深くいつくしむこと。
→アガペー
(3)〔仏〕 人や物にとらわれ、執着すること。むさぼり求めること。渇愛。
(4)他人に好ましい印象を与える容貌や振る舞い。あいそ。あいきょう。
「阿呆口たたけば、夫が―に為つて/滑稽本・浮世風呂 4」
――に愛持・つ
かわいい上にもかわいい。愛に愛らし。
「裾に前垂ほやほやと―・つ鮎の鮓/浄瑠璃・千本桜」

三省堂提供「大辞林 第二版」より


 意味は知っていました。調べても合ってました。
 娘に感じているのって愛なんでしょうけどね。なんというのか。説明できるかな。
 
 愛とは献身だと私は思うのです。
 では娘に対する愛は献身だろうか。
 
 相手から与えられるものは感じ取ることができます。
 自分は同じものを与えてあげているのか。
 他人に対したときにはどうなのか。
 ペットに対するものとは違うのか。違わないのか。
 
 考えていたらわからなくなっていました。
 実はわかっていると思っていただけで理解していなかったのかなとなりました。

 もともとよくわからないから愛なんて言葉を軽々しく口にする。
 弱い犬ほどよく吠えるじゃないんですけど。
 愛情に関することを苦手としているから、愛という言葉を乱発するのかな。
 そう考えてしまいました。

 弟切さんのだした答えなら間違いないと思いました。答え合わせをしたかったのです。

 おバカなことをお願いしたものです。
 
 
 
>とんびの羽根さん

 丁寧な返信をありがとうございました。
 私は視点でのたうっています。お答えをもらえて感謝しています。
 
 とんびの羽根さんのレスを読んで、私も時間がかかるだろうと覚悟したというか納得したと申しましょうか。
 
 焦って落ちこむより休みを利用して練習をしていきます。
 
 レスを読んで感じました。一行一行に細かな背景がありますね。
 私が書くものも時間がかかっているだけあって、考えてはあるのです。
 わかっちゃいない人間の考えなのかな。
 理解がズレていることも多々ありますし。
 見ているものが平面の映像で、自分が見たいもの以外がお化けみたいに消えていたりするし。

 ジオラマというものとキャラクターについて勉強をはじめました。
 他力本願なやりかたなんですけれど。
 
 何人かで同じものを想像する。
 たとえばファンタジーな世界とか。
 まわりの人が聞き耳をたてたり、においを嗅いだり触ったりする。強制的に自分もやってみる。それについて何なのか、どういった物なのか考える。
 
 建物の略図と説明をうけて中に入っていってみる。どこにどんなしかけがあるのか想像してみる。
 そんなことをやってます。
 自分ひとりでは怪しい理解だけれど、意見を出し合うからチェックができる。
 少しでも本物に近いものを頭に作れるようにしたいです。
 
 
 話題を戻して。
 いらないものの削りかたですね。
 だんだんわかってきてはいるのですが、まだ読み違えることが多いです。タチが悪いのは必要なものと自分が残したいものとの区別がつかなくなってしまうことです。
 白状してしまいました。いや、バレているのでしょうけれど。
 
 仕事あけでお疲れのところ時間をさいていただきまして。
 通路に蛍光灯があることをしらなかった私に愛の手をさしのべてくださいまして。
 
 そういえば。
 蛍光灯ってなんだか他人の気がしない。蛍光灯は人ではないですけど私と似ている気がしてしまった。
 
 
>新木さん 
>新たなカン違いが発見されました。
 
 冒頭の5W1Hです。
 理解しているつもりでしたが違っていました。
 
 理解が中途半端でございました。
 あやふやならば聞くべきでした。
 1000字全体での5W1Hとは別に冒頭の分があるのでしょうか。
 すみません。そこをわかっておりませんでした。
 
 聞かれてから気がついてあわてております。


>4行とはどういう意味で受け取っていたか。
 
 4行をかなりアバウトにとらえておりました。
 ワードを使っていたときは原稿用紙を想定して20字詰めでした。
 エディタを使うようになってからは文字数を把握していませんでした。
 
 ではどうしていたのか。
 見ため4行などという感覚でおりました。
 


>各情報の重要度
>「パパは太公望」

1.だれが 裕子が
2.どこで 海、岸壁で(のつもりでした)
3.なにを 情報なし
4.どうした 情報なし
5.どのような理由で 情報なし
6.いつ 夏の朝


>「緊張」
1.だれが 板野が
2.どこで プレゼルームの前で(のつもりでした)
3.なにを プレゼを控えて
4.どうした 緊張していた
5.どのような理由で 情報なし
6.いつ 朝(のつもり)   

 わからなくて時間ばっかりかかりました。どちらも同じ順番になりました。
 というより、違いがわかりませんでした。
 
 40字詰めで4行以内に確定すること。
 さっぱりできておりません。
 明日冒頭部分をリライトしてみたいと思います。この状態でもできるんでしょうか。一抹の不安があるけれどやってみます。
 

3時間
まこと      
    


気持ちを改めるために
No.8890 投稿日 2004年12月31日(金)04時04分 投稿者
春日秋人
 ここのところ何をやっていたかといいますと、1000字すらまともに書けずに苦悩しておりました。いや、まともに書けたことあるのかよ、とかいう突っ込みはおいといてください。
 言い訳はしません。
 苦悩してただけなので、進歩もなにもありません。へたれです。

 さて本題です。
 気持ちを新しくするために、一度分室を離れてみようと思います。このままだとなんとなくみなさんの邪魔になってしまいそうですし。
 新人賞に送るという目標――もといプロになるという目標のもと、長編を一本書くことに集中してみるつもりです。
 送るとすれば、電撃かMFJですね。2本作って両方送るってのが、一番なんでしょうが。
 まあ、電撃に送るとすれば期限は4ヶ月。その間に長編の一本か二本、書けるようでないとどうしようもないので。
 これで一本も書けないようなら、作家は諦めます。

 分室を離れるといっても、ときどき指摘などはしていきたいと考えています。
 迷惑だ、と言われればそれまでですけども。


>とんびの羽根さん

 ろくに課題提出もしていない者のために指摘をくださって、ありがとうございました。
 娘さんの感想など、とてもありがたく読ませていただいております。


>新木さん

 どうでもいいことですけど、いちおう。

>>>>後半のW開はともかくとして……
>>「W開」って、なに?

 たんなる文字化けだと思われます。
 試しに僕のほうで開いてみたところ、「後半の展開」と表示されました。
 ちなみに僕も課題を出した直後、リンクで飛んでみると同じような文字化けがありました。しまった誤字だ、と思って直そうとしたのですが、もう一度開きなおすと消えておりました。


読んだり書いたり
No.8891 投稿日 2004年12月31日(金)10時13分 投稿者 サカモト
 今度のPCはキーボードが甘いため、キーのタッチミスが10回に1度の割合で出てきます。10歩進んで1歩さがる。
 何とか減らせないもんかなって考えながらキーボード叩いてると、
実はサカモトの指がキーより大きかったことに気がつきました。
 キー1個押そうとすると、隣のキーも巻き込まれてる。
 物理的にタッチミスを無くすのは無理そうです……。

 一週間も前に頂いたレスへの返事ですので
少し長めに文を引用させていただきます。


>新木さん

>>本物の人間の視線ってのは、それこそもう、挙動不審で目つきの怪しい人ぐらい、見ているものが飛びまくっているものなんだな。
>>科学番組なんかで、見たことないかなぁ。
>>実際どおりの自然そのままと、読み手が自然と感じることとは、違うってことだ。
>>読み手のルールに沿って書かないと、読み手の目に自然であるように映らない。
 
 そういえば、前にニュース番組で運転中の人間の視点をみたことがあります。
 電柱を見て、対向車線を見て、標識を見て、それから周りの建物見たりとか。
 ものすごくせわしなく動き回っていました。
 
 自分ではゆっくりとモノを見ている様に書いたつもりだったのですが
読み手からは違和感を感じまくりだったわけですね。
 サカモトは共通幻想にまったく自信がありません。
 実は共通幻想だと思っていたものが、ぜんぜんまとはずれなものだったりとかが
かなりありそうです。


>>課題部屋のほうの「話し」って、なんで出たわけ?
>>僕の言った「削除前に書いてしまったのが残っていた」でないのなら、その原因に興味があるんだけど。

 これは、新木さんの言われた「削除前に書いてしまったのが残っていた」からです。
「変換候補から消したから、あるわけないだろうな」なんて思いこみで、自己チェックからもれてしまいました。
 すいません。


>会話のリアルさ
>>ちなみに会話のリアリティ追求の件なら、弟切がやっているので、「マトモな会話文」を身につけたいなら、訊いてみるように。
>>過去ログ漁ってもいい。キーワードは「リアルな会話」ね。

 弟切さんがやられていたテープ起こしの部分読ませて頂きました。
 会話文の特徴で以下の条件が出てきていますね。

--------------------------------------------------
1.主語が省略される傾向が強い。
2.目的語も省略される傾向が強い。
3.修飾語は省略されるか、後付けされる傾向が強い。
4.5W1Hの情報のうち、「なぜ=Why」は省略されるか、ずっと後ろに付けられることが多い。
5.助詞は省略されることが非常に多い。
6.文節の区切りに、「さ」・「ね」・「なあ」などの「合いの手言葉」が入ることが多い。
7.体言止めが多い。
--------------------------------------------------

 会話文がそんな特徴を持っていたなど、考えもしませんでした。
 そして、補足前の文があんなに読みにくいということも(汗)
 ただ、読んだだけでは実際にわかったつもりになるだけですので
 今度人に会ったときやってみようと思います。
 基本的に引きこもりなので、仕事以外で人と会うのは、結構、先になりそうですが。


>>前々から言ってるけど、サカモトの場合には、まず「書け」と、そう言っている。
>>会話文の不自然さを直すとかいうことは、1000字課題の通し番号が二桁になって、毎日書いてくるのが「日常」になってからでもいいんでないかな。

 はい。
 書いていきます。
 仕事でっていう理由も、言い訳にしかなりませんし。
 

>>人物造形が、頭で考えてるだけなんだよ。
>>あとサカモトが現実の妹を持っていないということも、丸わかりだ。
>>兄妹ってのは、肉親であると同時に、親の愛という有限の「資源」を奪い合うライバル同士でもあるんだよ。

 確かにサカモトは男兄弟ですので、妹の存在というのがわかりません。
 妹を持っている友達とかの話を聞いていても
車で送り迎えさせられたりとか、使ってるPCを横取りされたりとか。
 結構、ぞんざいに扱われてたりします。
 ただ、それでもみんな口をそろえて「妹は可愛い」と言ってます。

 ですので、サカモトの頭に「妹=可愛いモノ」で、兄貴は結構わがままを聞いてくれるという図式ができあがっていました。
 安易な思いこみにはしって、「妹=可愛いモノ」という理由は突っ込んで考えていなかったのですね。


>>んで、そもそもの原因としては――。
>>キャラに対する愛情というより、他人とか、「人間」というものに対する関心の薄さがあるのだろうね。
>>サカモトは、人が何を考えているか、興味ないんでしょ。
>>でも人をどう動かすかってことには興味がある。だけど自分の思った通りに他人が動かないので、腹を立てることはしょっちゅう。

 一応あるつもりなんですが。
 あと、積極的に人を動かすことに関しては関心が薄いですし。

 ただ、一人でいても平気なことが多いのは、その証拠なのかも……。
 少し、いえ、かなり焦ります。
 
 
>>そうやって書くこと自体は勝手だけども、人に読んではもらえないし、もちろん売れもしない。

 うう。
 自己中な文ほど醜いものはありませんものね。
 カラオケで周りから冷たい目線を浴びながら、自己陶酔して自分のために歌っているようなモノでしょうか。
 人に興味を持つことは……どういうことなのか考えてみます。
 いや、考えるより、人と話すのを重ねる方がはやいのかも。
 すいません。うまく、まとまりません。


>寸止めの件

>>寸止めの解釈に関しては、ぼかぁ「見たかぎり」の話しなんかしてないんだけど。「知ってる」ことじゃなくて、自分で実際にやったうえで「分かっている」こと。
>>俺の現実とサカモトの現実とが、同一である必要はないんだ。
>>サカモトはサカモトで、寸止めというのが触れない世界の話しを書いて、その世界の存在感の確かさでもって、俺を問答無用で納得させてくれりゃいい。
>>で、俺の言ってるのは、おまえのその現実は「嘘くせぇ」ということ。
>>「現実」と呼んでやるには、だいぶ足りない。だって頭で「知ってる」だけなんだろ?

 たしかにサカモトは友達のを見ただけですので、自分で体験している訳ではありません。
 ですので、近いうちに近場の道場にお願いして体験入門みたいなことをしてこようと思います。
 寸止め空手、実際にやってみるのは初めて。
 しばらく体動かしてなかったし。
 ちょっと、楽しみ……。
 いえ、もちろん、遊びでなく取材のつもりでいかせて頂きます(笑)
 

>「いう」のこと

>>「曰」の意味のところに、「君称之曰夫人=君、コレヲ称シテ夫人ト曰フ」というのがあるだろ。
>>この「夫人という」という使いかたは、今回の論点である「PSPという」とぴったり同じだろ。
>>ただし、「曰う」と書いて「いう」と読めといっても、現代人には無理な話しだから、ひらがなで「いう」と書くのが、正解ってことだ。

 失礼しました。
 平易の文すら読み解いていませんでした。
 

>>ちなみに、「謂う」と「云う」とは、それぞれ、どのようなときに使うのか?
 辞書からの丸写しでなくて、自分の言葉で説明してみろ。

 これは、次回あたりに提出します。
 少し、というかかなり間が空いていましたけど、もう少し時間をください。


>>禁止項目には、それぞれ狙いがあるのだけど。
>>どんな狙いがあるのか、考えればわかるだろうと思っていたし、ふつうやるまえに考えるものだろうとし、ただ盲目的に「言われたからやってる」と、ロボットのようにやっているばかりでなくて、練習の意味ぐらい、自分で考えているだろうと思いたいけど。
>>こりゃぁ、考えてないでただ手を動かしているだけなんだろうと、わかってしまった。

 すいません。
 これは、サカモトも当てはまることですね。
 考えがたらずに出して、たくさんの指摘をいただいていますし。
 
 1000字課題が少ないのを仕事という理由で逃げていますが
 それも、拙い言い訳にすぎません。
 
 時間の使い方が下手なサカモトですので
一気に改善できる妙案を、すぐには思いつかないのですが
それでも
つづけさせてください。



> とんびの羽根さん

 いつもありがとうございます。
 今回もいただいた評価で考えてみます。

 基本的にどれも、惚れられないということですね。
 男性が魅力を感じる無口な行動を示して、王子虜にするシンデレラ。
 なんか、こうやって書くと計算高い魔性の女みたいな感じに聞こえますが
それを、さらに素の状態でやっていることがシンデレラの絶対条件です。
 
 過去ログ読みが中途半端なため、まだ、答えが見えていません。
 弟切さんにも読んで見てと勧めてもらってるのに。

 ものすごく、無口な女性のどこに魅力を感じるって聞いてみたいのですが
それだとカンニングと一緒ですよね。
 過去ログを頼りに自分で考えます。



>まことさん

>>サカモトさんごめんなさい。修飾語の説明をしてくださった弟切さんにも、とんびの羽根さんにもそれから新木さんにもすみませんでした。

 いえ、サカモトは複文がまったくわかっていないかったので
以前の説明はとてもためになっています。
 他の方の説明と併せて、活用させてもらいますね。

 あと、まったくべつの話なのですが
No.8869 で「ぽかミス撲滅をマニュアル化したサイトがあるそうです」と言われていましたね。
 ぽかミスの達人であるサカモトとしては、是非、見てみたいです。
「あるそうです」と言われてますのでURLは直接ご存じないと思いますが
もし、サイトの名前などがわかるようでしたら教えて頂けませんか?
 お願いいたします。



>春日さん

 もう、結構前に出てきていた椅子を引かれて尻餅をつくというイジメですが
サカモトも幼いころにやられた経験があるので、一番覚えているモノをカンタンに書いておきます。
 良ければ参考にしてみてください。

 まず、椅子を引かれて床にお尻がついたときなんですが、尻餅というより仰向けにひっくり返るという状況の方が近いです。
 まず、お尻が床に着いて、その後で体が倒れていくという感じ。柔道の後ろ受け身みたいな感じですね。(サカモトの学校では柔道の授業があったので書いてます。ご存じなかったらすいません)
 あれを階段の1段目あたりで手をつかずにすると、ちょうどぴったりの感じになると思います。

 で、受け身と違って倒れるということは予想していませんので、悪くすると体が止まらずに頭を床に打ち付けることもあります。

 あと、コレは教室によって違うと思いますが、机と机の間隔が狭いところでは後ろの机に頭を勢いよく打ち付けたりもします。
 実際、サカモトも後頭部を机の角に打ち付けて大きな瘤を作りました。かなり大きな瘤ができていたので、椅子を引いた張本人が真っ青になっていたのを覚えています。

 で、あと痛みですが、これは新木さんが言われていたように認識するまでにしばらくかかります。まず、目の前の風景がガラっと変わって天井が移り、次に自分が床に転がっていることを認識し、最後にようやく身もだえするような痛みが伝わってきます。

 もちろん、場合によっては違いが出てくると思いますが、サカモトがやられて覚えているモノはこのような感じでした。

 あと、慣れるてくると、痛みを隠しながら無理矢理笑って何事もなかったように取り繕えるようになりますので、どれくらいの期間イジメを受けているかでも、結構、反応が変わってきますね。

 と書き終わって春日さんのレス読みました。
 一緒にやられていた方がいなくなるのは
 ちょっとさみしいですね。
 
 えーと上のレスは上げておきますんで
 指摘しにきた時にでも読み捨ててください。

時間:六時間


いろいろ
No.8892 投稿日 2004年12月31日(金)11時53分 投稿者
新木 伸
>春日

 だーらおまえはまず基礎体力つけろってーの。
 毎日小説書いてもいられないやつが、プロになれるはず、ねーだろ。
 プロっていうのは――どんな職種でもそうだけど、毎日そればかりやってる人間のことをいうのね。

 トーフ屋は毎日トーフを何百個も作る。
 ラーメン屋は毎日ラーメンを何百杯も作る。
 サラリーマン屋は毎日得意先を何件も回って書類を何通も作成する。
 プロ野球屋は毎日試合か練習かをやっている。


 練習もロクにしてないやつがプロテスト受けに行ったって受かるはずねーだろ。無駄だっつーの。ついでに相手の迷惑だろ。選考作業だってそれなりの費用が掛かっているんだ。

 まず必要なのは練習だ。
 それより先に必要なのが、練習を行うための基礎体力だ。

 毎日1000字も書けないてめーは、1000メートル走っただけで貧血起こしてる貧弱ボーヤもしくは死にかけのジジイであって、練習だのプロテストだの口にするのはまだまだぜんぜん早いんだよ。
 死にかけのジジイであるなら体力が増える見込みは少ないけど、貧弱ボーヤなら毎日走り込みをやっていれば体力は付いてくるってもんだ。

 若くもなくて成長見込みも少ない死にかけのジジイババアが必死こいて練習にしがみついているなか、若さと成長可能性だけは持ってる小僧がロクに走り込みもしねーで次々と脱落してくの、なんでかねぇ。
 まあいいんだけど。

 もし4月までに応募長編を書きあげられなかったら――なんて、ありもしない夢みてないで、いますぐすっぱり諦めて、時間を有意義に使え。
 どうせ書けっこないし。書けたとしても練習不足なんだから、通るはずもない。

 おまえの言ってる「ここを離れて自分の道を探します」という言葉は、どいつも等しく口にする自分を納得させるためだけの綺麗事だ。
 それを言って出ていったヤツで、その後、長編のひとつも書き上げたヤツ、ひとりでもいたかよ?


 ちなみに単調な練習は退屈で嫌で、楽しく実習形式で作家気分に浸りながら作品を上げつつ練習したい――てなことならば、いきなり長編に挑んで火を見るよりも明らかな挫折をするよりか、毎月数十枚の短編を一遍ずつ書いてゆくという練習構成にしたほうがいいぞ。
 それを12ヶ月も続けて12作品も書いたなら、長編にとりかかる体力ぐらい出来ているだろう。――って、これ、昔細江さんが勧めていたっけ。


 克己心に欠けていて自分を律することができないやつは、自分を追い込んでくれる環境に身を置くことか、身を立てるための唯一の道なわけよ。
 俺は、根性がねーことにかけては、おまえの上を行っているから、知ってるけど。

 たとえば学校。
 勉強なんて一人で出来るもんなのだが、それができないから、学校や塾に行って縛ってもらうわけだよな。

 分室もそういう場所のひとつであるし、他にも小説学校ってのがある。
 おまえごとき根性なしが、本気で作家として身を立てるつもりがあるなら、練習を強制してくれる環境を探せ。自分で自分の手綱を引けないやつは、誰かに鼻面を引きずり回されなきゃ、一人前にはなれんのだ。


 ――で、例によって例のごとく。
 出ていくやつには言うわけだが。

 分室はまだいまのところ、追い出されたやつは一人もいない。
 サンドバッグは置いてあるし、誰にでも開放されている練習場。
 練習生がサボってないか目を光らせて、竹刀もって床をぶっ叩いて大声をあげる、怖い怖いコーチも完備。
 出戻りは自由。いっぺん出ていったからといって、引け目を感じることはない。
 練習する気になったら、いつでもサンドバッグを叩きに来ていい。

 ま。ここもいつまでやってるかはわからんけどな。
 プライベートのほうでゴタついたりしたとき、畳んじまおうかと思ったことも、これまでに軽く数回。
 FTPソフトを立ち上げて、DELETEキーを1回。フォルダをひとつ消し去るだけ。
 ほんの20秒ぐらいで、この世から消え去るような、ここはそんなあやふやなものでしかない。





○まことさん

>愛とはなにか

>>弟切さんのだした答えなら間違いないと思いました。答え合わせをしたかったのです。

 他人の出した答えと同じであるなら、べつにその人間が書かなくてもいいんじゃないかなぁ。
 愛をテーマにした物語を書く場合の話ね。

 まことさんは、どうも、人と同じでないと不安になるという性質があるみたいだけど。
 作家ってのは一人一芸の世界なのだから、「わたくしの愛はこうよっ! さあ皆わたくしの愛にお染まりなさい!」ぐらいやってこその芸ってもんですが。
 誰かがやってる芸なら、いらんでしょ。
 「いつもより多く回しております」は、ひとりで充分でしょ。





>5W1Hのこと

 小説っていうのは、5W1Hの連続ですよ。
 小説というよりも、物語すべてが、そう。

 物語内に存在する5W1Hをすべて書き出してゆくと、それは「プロット」というものになります。
 240ページの長編のなかには、だいたい30〜50個ほどの5W1Hが含まれています。

 1個のエピソードにつき、平均3500文字ぐらい。文庫本にすると5ページぐらい。
 1分につき1ページという読書速度が読者の平均スピードだと仮定すると、ひとつのエピソードが、5分で終わるということになります。
 そのぐらい時間で、場面や出来事が次々と切り替わってゆくテンポが、人が最も心地良いと感じるテンポなわけです。


 4行以内に確定させろと言っているのは、そのうちの最初の5W1Hのこと。
 最初の1個だけは、とくに急いで確定させなければならない。その急ぎ具合が、分室流では、具体的な指標として4行以内となっているわけです。

 1000字、2000字程度の掌編の中にだって、4個程度の5W1Hが含まれているはず。

 例の深夜のキッチンの妹との話をプロット分解してみると、以下のようになります。

・深夜のキッチンに人の気配を感じて覗きこむ。
・冷蔵庫を探っていた妹と話しこむ。
・つい最近家族になったばかりの少女と、ぎくしゃくしてしまう。
・ココアをもらってお互いの好意を確認しあう。

 これは同じ場所でのシーンですので、「いつどこで」はすべて同じになっていますが。

 以前、2000文字で書くときには、場所と時間の違う3〜5個のシーンに分けて話を作るようにと、指示を出したことがありますよね。
 あれがつまり、「いつどこで」をきっちりと分けて、5W1Hが明確に異なる4個のシーンで話を作ってゆくという練習であったわけです。

 いまは流れ的に視点練習になってしまってますので、なし崩し的に、場所と時間が同一の話になってしまっていますが。

 まあどっちからやってもいいことなので、興味の向くまま、楽しいと思うほうの練習をしていればいいのですけど。
 視点練習は一時お休みして、4つのシーンにわけて話を作るほうに戻りますか?
 すると5W1Hの確定作業が、2000字のなかで4回起きることになるから、1編書くだけで4倍の練習を積めますよ。(そのかわり視点のほうの練習量は減る)





>練習するということ

 「練習」ということに慣れていない人は、エライ人に言われるまま、とにかく頑張らなきゃいけないと頭真っ白になってガンバっちゃって、あるとき急に燃え尽きちゃったりしますけど。

 なんのための練習なのかということを考えるべき。
 苦痛を味わうためでも、根性を養うためでもなくって、技術を養うための練習なのだから。
 ひとつの練習に飽きてきたなら、「ほかの練習は〜?」と催促してきていいのですけどねぇ。
 そのとき暇なら、なんか考案してみるし。
 そのとき忙しいなら「てめぇで考えろ」と言うし。
 他の誰か先輩とかが、練習法を紹介してくれるかもしれないし。

 僕が怒りをあらわにするのは、練習しないやつ、書かないやつであって――。
 同じ練習が続くことに飽きることは、べつに罪でもなんでもないのだけど。

 ただ、僕は自分の根気は人類最低だと長らく思いこんでいて、その基準で計ると、たとえば1000字課題なんかに飽きてくるのは、まあ20〜30個近辺となるわけですが。
 実際には、こんな僕でも、まだ人類最低ではなかったらしい。

 効果をあげるには、ある程度集中する必要があるわけだけど。
 たとえば運動の話で、腕立て伏せであれば、10回がワンセットだとか。腹筋なら50回だとか。
 その最低セットぐらいは頑張ってもらって、そのあとはべつに、他の練習に移ってもかまわないんだけど。
 1000字課題やあらすじ写し取りだと、ワンセット5本ぐらいになるのかなぁ。





>サカモト
>会話のテープ起こし

 会話文のテープ起こし練習は、べつに自分の会話でやる必要はないんだよ。
 自分の会話がいちばん録音しやすいだろう、てなことで。
 自分がひきこもりであるとか、会話が苦手な人間の場合には、誰か友人知人でおしゃべり好きな人に協力してもらって、MDプレーヤー預けて12時間連続録音とかしてもらえばいい。

 ただ、あくまで普通の人の一般の会話を使うこと。
 他人のでもいいということで、テレビから流れてくる会話を使うのはNGね。
 サカモトはバカだから、そこまで知恵は回らんだろうけど、それはやっても効果ないので、いちおう釘を刺しておく。
 バラエティー番組にはちゃんとシナリオがあるし、シナリオなしのアドリブでやっている会話だって、すべて「会話のプロ」がやっているものだから、視聴者が観ることを前提にした作られている会話なわけだ。

 特別な訓練を受けていないシロウトが、何の気なしに無意識にやっている会話でなくちゃ、生会話の写し取りの意味がない。




>シロウトの書く小説

>>カラオケで周りから冷たい目線を浴びながら、自己陶酔して自分のために歌っているようなモノでしょうか。

 そう。
 シロウトの書く小説っていうのは、まさにそうしたもの。
 ていうか、それ常識。
 そういや、このカラオケ屋のたとえは、何回か出しているなぁ。




>無口な女性の魅力

>>ものすごく、無口な女性のどこに魅力を感じるって聞いてみたいのですがそれだとカンニングと一緒ですよね。

 ここの連中に聞いたらカンニングになってしまうだろうが……。
 自分の中を掘り出しても出てこないなら、身の回りの連中を頼ってみたら? 無口女性スキーなやつに、その魅力を語ってもらうとかしてみたら?
 感性を磨くってのは、そういうことだぞ。
 持っていない感覚を身につけることは、感性を磨くことになる。
 すでに持っている感覚をさらに鋭敏にすることも、また感性を磨くことになる。

 おまえは感性が鈍すぎ。もっと磨け。じゃないと使いもんにならん。

 無口なシンデレラが終わったその先は、サカモトが魅力を感じない女性タイプからまた出題しようかなぁ。
 好きなのはどんなタイプで、どんなタイプは好きではない?


まことさん「緊張」感想 ほか
No.8893 投稿日 2004年12月31日(金)13時59分 投稿者
とんびの羽根

 昨夜は一時間ほどかけて町内の見回りをしました。
「ひのよおぉじん」カチカチ
 みなさん火の元には気をつけましょう
(まだ見回りモードが抜けてない)


>サカモトさん
 書くことを習慣化しましょう、感想すらしばらく書かないと書くのがすごく億劫になりますよね。


>春日さん
 構図とかシチュエーションではなく、まず舞台になる場所と生身の人物を目の前に持ってきてください。
 春日さんの書いている課題を読んでいると、お話を読んでいるように感じられません。
 こういうシチュエーションは萌えますか?、こっちのコスプレはどうですか?と、カタログを見せられているような気分になります。
 このまま長編を書くって、いったい誰を書くんでしょう。ここまで課題で人物描写も背景描写も避け続けていて、まともに書けるとは正直思えませんけど。


>まことさん 感想です
1180 「緊張」 1000字課題 No.5 
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1180&e=res&lp=1180&st=0

>>板野は木製の扉を見あげた。プレゼンテーション室と印字されたプレートが貼られている。

 室名のプレートは通常、一般的な人の目と同じくらいの高さにつけます。
 見上げるというとそれだけで違和感があります。
 つまりプレートをとりつけた人が想定したのと異なった状況です。
 どんな状況なのかわかりませんので読者は混乱します。

>勇者イタノはこんらんしている

 1.板野は部屋の前の階段を上ってくる途中
 2.板野は日本人男性としてはかなり背が低い
 3.板野は日本人女性ですこし小柄である
 4.板野は子供だった
 5.板野は車椅子に乗っていた
 6.本来は背の高い欧米人のために設計されていたのを、プレートだけ日本語のものに取り替えた
 7.なぜか必要以上高い位置にプレートが貼られていた(取り付けた人が長身だったなど)
 8.板野をビビらせる目的で(あとで緊張をほぐすフォローをいれるつもりで)新堂が勝手にプレートを貼り替えた

 この中に正解はありますか?

>>新堂京介が扉とのあいだに入ってきた。板野をにらんでくる。新堂はチームのリーダーだ。
>>他の先輩まで顔をのぞきこんできた。

 読者の脳内では、新堂の顔から他の先輩のほうに視線が泳いでいきます。
 しかしその顔は認識していない。不自然な視線の移動です。
 新堂から目をそらしたのか、視線が泳いでいるのか、他の先輩をみようとしたのかよくわかりません。
 この時点で読者には板野がびびっているのがプレゼンに対してなのか、プレゼン室に対してなのか、クライアントに対してなのか、新堂に対してなのかわかりませんので

>>新堂のつり目は冷ややかだ。眉は毛深いのに無理やり整えてある。形は不自然だった。

 ふたたび新堂に視線がもどり、観察がはじまる。
 視点が急に客観的で冷静になりました。視点がいきなり主観的から客観的になるのも視点のぶれの一種ですね。
 「冷ややか」「無理やり」「不自然」は主観的ですが、板野の逃げ腰な精神的状況を考えると冷静に過ぎます。

>>扉の中は階段状の会議室だ。

 申し訳ないけど、これでは視点の移動がうまくできません。
 階段状の会議室はいろいろとあって、建物や敷地の構造上の理由から出入り口が下にある場合もあれば、階段の上側からしかはいれない場合もあります。聴衆は上からはいり、講師は演台横の楽屋裏からはいるという場合もあります。
 今現在扉の前にいるのですから扉を開いて観客席と演台の関係がどのように見えているのかがわかるようにイメージを作ってください。
 サンジュッセンチの関連でちょっとかきましたけど、この場合だと、扉→演台→客席と方向性を意識して、読者に見せるようにしてはどうでしょうか。想像だからといっていきなり演台にたって客席に向かっているイメージは方向感が混乱してしまいました。

>>扉が新堂の背後で大きく開かれた。
>>腕組みをした老人が最前列の真ん中に座っている。板野は老人に見覚えがあった。

 扉をあけると最前列中央の真っ正面ですね。あんまりこういう構造のところはないんじゃないかな。
 中には客がたくさんいて、プレゼン側が閉じた扉の真ん前で固まっていたところから考えて、客の出入り口は明らかに別の場所だと読者は感じます。客が注視している中央の演台の向こうに真っ正面に扉が丸見えになっていて、いきなりそこが開くって、へんじゃなっあぁい?
 わたしはこのプレゼン室ですが、うそくさーく感じます。
 もし横からはいったのなら列の真ん中というのは判別できませんので、視点がぶれている可能性が高いですね。


ババアじゃないもん
No.8894 投稿日 2004年12月31日(金)20時45分 投稿者 まこと
「魔法でお婆ちゃんにされてるけど18歳なんだもん」


>春日さん

 練習のペースを落としてジムに参加するっていうのはどうでしょう。そのほうが体力つくと思います。
 そのことで参加者に迷惑ってかかりませんよね。
 
 正直、寂しいです。すごーーーく。
 
 

>サカモトさん

 ぽかミスですね。ふふふ。親切にしちゃいますからね。
 でも、4日まで会社が休みなんです。ごめんなさい。ネットで調べようとしたらうまく引っかかりませんでした。
 ぽかミス撲滅大全なんて本も出版されています。これも調べきれませんでした。
 出社してから報告します。サカモトさんのメルアドがわかると資料をPDFに読みこんで送ったりもできるんですが。
 これはナンパじゃないですからね。ないですけどメールしてみたいかな。
 
 
>とんびの羽根さん

 このたびもご指摘をいただきましたね。感謝します。
 お返事をいたします。
 
 まずプレートの件です。
 最初、プレートは扉の上にありました。
 あっちこっち見ている感じがあったので目線まで下げました。

 見つけちゃったんですね。「見上げた」が残ってしまいました。
 
 
 実を言うと板野はドワーフです。人間より背が低いのです。
 そうです。だからファンタジーなプレゼ室を書きました。
 こんなしらじらしいことを書くと感想をもらえなくなってしまう。反省して、検証していきます。

「サンジュッセンチ」の通路は娘の小学校をモデルにしました。
 プレゼ室はうちの会社のをモデルにしました。どちらも一般的ではありません。けれども思い浮かぶのは見慣れたものになりますね。
 いろんなモデルを知っていないということも大きいです。知っているものがすべてになってしまいます。
 お手ごろな考えに走りがち。楽だからですよね。
 もったいない。
 考えるために練習しているのに。 

 説得できる書きかたはできませんでした。あたかもそうであるかのように書く。それはジオラマがつくれていないとダメなのでしょう。
 映像からジオラマへと変えていく。
 ジオラマ、ジオラマ、ジオラマ。
 視点もジオラマも。そうそうほかにもあります。5W1Hです。
 めげていられない。  

    
>新木さん
>5W1Hについて

 1000字課題を続けます。1000字書けないのに2000字は無理かと思うのです。
 5W1Hの怪しい理解も解消できたのやら。
 あれ? 新木さん。
 重要度の答え合わせはしていただけないんでしょうか。
 
 あれを見てからリライトと思ってたんですけど。
 いまだ理解に自信がないのですが。
 重要度の順に書いていくとのことでしたよね。重要度、わからないでいます。
 

 宮城県地方、外は大雪です。
 
2時間半
まこと   


そろそろ年越しそばを作り始めるか
No.8895 投稿日 2004年12月31日(金)22時14分 投稿者
新木 伸

 鶏ガラでスープも取ったし。ゴボウもささがきにしたし。コマツナも煮たし。




>まことさん

>>あれ? 新木さん。
>>重要度の答え合わせはしていただけないんでしょうか。

 いや、答え合わせといったって。
 なにを書くつもりでいるのかは、僕は知らないのだから、答えの合わせようがないです。
 僕が言ったのは、そのときそのときに重要なものを自分で意識するように、ということ。
 うん出してきたね。――と、確認はしました。

 起の部分だけでは、その話がどんな話であるのか決まりません。
 二つの話は、そもそも、どんな話なのですか?

 崖っぷちに立っている女と――、
 プレゼンルームの前で緊張している男と――、

 んで、その先は?

 とりあえず起と結とを結びつけると、話の方向性がわかります。
 頭とお尻の位置さえ判明すれば、その生き物がどっちを向いているのかが、わかろうというもの。

 方向性がわかれば、なにが正解かも判明します。
 でも起だけでは方向は生じないので、なにが正解かということも、生じません。


 「物語」の最小構成は「起結」です。はじまりと終わり。頭とお尻。
 向かうべき方向性があるものを、物語といいます。



>>1.だれが 裕子が
>>2.どこで 海、岸壁で(のつもりでした)

 ここのところは、指摘できるかな。
 「岸壁」のどこですか? 岸壁の縁から何センチなのか、何メートルなのか、何十メートルなのか。

 どうも位置に関して精度が低いなぁ。
 「プレゼン室の前」というほうも、30センチ手前と、3メートル手前とでは、だいぶ意味が違ってきます。どっちも「前」ではありますが。

 位置に関して精度が低いのは、個人差ってものかな。
 人物や時間に関しては入れ忘れがないし、わりと正確。
 理由はいつも忘れてしまう。
 場所は入っているものの、いつも適当になってしまう。

 自分のパターンが分かっていれば、気をつけることもできるし、忘れないようにもできるはず。


新年おめでとうございます
No.8896 投稿日 2005年1月1日(土)00時07分 投稿者
とんびの羽根
>サカモトさん
>>基本的にどれも、惚れられないということですね。

 いえ、わたしは2番目の毅然としたシンデレラは好きですよ
 毅然としているがために無口と認識されないけど、無口の要素はあるし、魅力的です。
 毅然としているが最大の理由となっているためにコースアウトしているんです。


いろいろ
No.8897 投稿日 2005年1月1日(土)15時50分 投稿者
新木 伸
>まことさん

 うっかり見落としていましたが。
 「プレゼンテーション」で、中学生はわかるのかな〜と。

 まことさんの場合、対象年齢を訊いていない気もする。
 まあ本人自身、決めてないのかもしれないし。
 ざっと過去ログをあたってみたら、コバルトに応募したことがある――と、書いてありましたので、そのへんなのかとも思いますが。

 コバルトって、中高生の女の子も読みますよね。
 中高生にわからないものを書いても、だめですよね。

 ちなみに、対象読者を決めないということは、日本人であれば老若男女問わずってことになるから、いちばん厳しい条件となります。
 飯場のオッちゃんから、小学校高学年から、今年米寿の空襲経験のあるおばあちゃんにまで、作品を読んでもらっただけで伝わるように書かなきゃならない。

 娘さんに読んでもらって、「この人なんで緊張してるんだと思う?」と訊いてみたほうがいいと思います。

 やだー、とごねるようなら、「これにはあんたの生活が掛かってんのよ」と脅してでも。
 まことさんがプロ目指しているなら、それは事実なのだし。




>シンデレラに惚れさせるにはドラマが必要
>サカモト

 シンデレラにまず惚れさせなきゃならないわけだ。
 しかし充分なスピードを持つボールを投げ込んでいて、惚れさせたとしても、その理由がきちんと「無口」でないとストライクにはならないわけだ。

 ところで、もう気づいているかもしれないし、3回目あたりで自分で気づいてくれたりすると、こちらとしても大変楽なのだけど。
 惚れされるためには、それなりのドラマがないとだめなのだな。

 どういうことかというと、王子の心を掻き乱さなければならない。

 毅然としたシンデレラの場合には、自分の命を救ってくれた恩人が、牢獄に入れられてしまったわけだよな。そこでなお毅然としている。
 だからそれは、惚れるに充分なドラマ(出来事)となりうる。

 まず王子にシンデレラへの感謝の念を持たせる。
 その後にシンデレラを不遇にさせる。この不遇は王子に関係することでなくてはならない。王子が引け目を感じるってことね。
 不遇なところでも、なおシンデレラの態度は変わらない。
 ここまで仕組んでようやく「毅然」が確定する。

 毅然としてるっていうことは、態度が不動ってことだ。
 それを描くためには、動じるのが「普通」の状況にキャラを追いこんで、そこでなお不動であることを示さなければならない。
 今回の場合には「牢の中」という状況。

 ところで、元々の「サカモト2」の中では、王子はシンデレラのことを恩人とは思っていない。毒入りの杯をはたき落とされても、ぽやーんと突っ立ったまま。
 シンデレラの入れられた牢獄を訪れた理由も、なんか変だな〜というはっきりしない理由による。
 「彼女が犯人のはずがない」と強い確信を持って、みずから行動に出ていたわけではない。

 とんびさんと僕は、「命の恩人→牢獄入り→能動的に様子を見に行く→牢の中でも毅然としてる」の四連コンボをもって、毅然認定をしたわけだけど。
 サカモトが意識して実際にやっていたこととは、やや温度差がある。
 サカモトがやったつもりのことと、こちらが受け取ったものとは別ってことね。

 まあ、どう「受け取ったか」という、読み手の印象のほうが重要であるから、まぐれあたりもきちんと評価せにゃならん。それが「まぐれ」であることも言っておかにゃならん。





>キャラの性格を描くこととか

 まえに、踏切を渡らないと抵抗しているキャラを出してきたことがあるっけ。
 「踏切の中で」とかいう短編のとき。

 あのときに描かなきゃならなかった属性は「頑固」とか、なにかそういうものであったように思われる。もし「気弱」なら幽霊が見えてしまう体質でも友人の強引さに引きずられていってしまうだろうから、たぶん「頑固」属性があるのだろう。

 ――が、しかし。
 「頑固」を描くための充分なアプローチがないところで、いきなりやられていても、読者には、わけがわからないわけよ。
 そいつが「頑固」であることを、まだ「ドラマ」によって見せてもらってないから、知らないし。

 あの話は、キャラも立ててないうちに事件を起こして、失敗してしまった例だわな。


 まあ、シンデレラ迷宮でどんな属性を課題として与えられても、10球中10球でストライク取れるようにならないと、実作品のなかでドラマ作り役立てることはできないだろうけど。

 市販作品を見てみるといい。
 主要人物の性格を決定づけるためには、なにかエピソードがひとつ以上使われているから。そのキャラを物語のなかで動かすまえには、その性格はすでに伝達済みだから。そういうふうに構成してあるものだから。みんなやってるから。

 やってないのは、アマチュアだけ。
 だからアマチュアの小説は、つまんない。




>2号

 おお。上げてきたな。
 よかったな。上げなかったら、破門だったところだ。
 いやマジで。

 で、次は何月何日までに、どこの投稿原稿?
 4ヶ月あるから、ファミ通と電撃と、両方送れそうだな。
 まずあらすじ出しを8本ぐらいな。三が日の明けるまでに4本。松の内明けるまでに、もう4本な。
 どうせ今回の原稿を書いてるあいだに、ネタが出てきて、メモくらいしてあるだろ。膨らませるだけだろ。

 ん? なに休みが欲しい?
 じゃあいいよ。永久に休んでて〜。


 いや。冗談でもなんでもなく。
 プロの日常ってのは、そんなもん。
 おまえも日常だけは、プロと同じになってきたな。それで作品が販売可能な出来になっていて、買ってくれるとこさえあれば、なにからなにまでプロと同じだな。


 課題部屋に置いてある原稿は、まあ気が向いたら読む。
 本になったら読むかもしんない。
 べつに俺が読まんでも、下読みの人が最低1名は読んでくれるのだから、それでいいよね。(二次まで行けばプロの編集が最低1名は読んでくれる。そして三次まで行けば編集部の人間が全員で読んでくれる)

 いやプロになるとね、贈呈本とかね、山ほど送ったり送られたりするもんだけど、まあほとんど読まずに積んであるくらいだし。
 贈呈本というのは「読んでください」って性質のものではなく、「まだ生きてますよ」っていう単なる生存証明なんだな。
 だからおまえの未商業作品なんぞ、読んでいる暇はないんだよ本当いうとね。
 どうせ2時間も使って読むなら、商業水準にあることが立証済みの作品のほうがいいじゃん?
 だーら本になってから読むわ。


あけましたってちっともめでたくなんかねえですよ
No.8898 投稿日 2005年1月1日(土)16時26分 投稿者
名無し君2号
 結局ですね、MF文庫J新人賞ですが、間に合いませんでした。
 まことにふがいなく……情けない話です。

 そこで、けじめをつけるために、いちど分室から離れようと思います。こんなヘタレがいては、みなさんの邪魔に――いや、なにより自分で自分が許せません。我慢ができません。いまこうやってレスを書いていることすら、恥ずかしくてしかたがありません。息を吸うのすら恥辱だ! 曙はいつまで負けるつもりだ!


 それでは、いままでみなさんにはお世話になりました。
 2号は、遠くアンドロメダへと還ります! 銀河のかなたより、みなさんの武運をお祈りしております! 電波飛ばします! 受信したらネコミミが生えちゃうカモネ?



 ありがとう。そして――さようなら!


という冗談はタチが悪すぎるよな、と思った
No.8899 投稿日 2005年1月1日(土)16時28分 投稿者
名無し君2号
 どうでしょう、新年早々こんな気のきいたジョーク。
 気がききすぎてみんなからブン殴られちゃうカモネ! えへ☆ 新年早々生命の危機? みたいな?



 ……という壮大なネタをかまそうと思ったのに、まさか課題部屋にアップしたことでバレてしまうとは! なんかいろんな意味で恥ずかしい!


 ひさしぶりにレスを書くんで、いろんな意味で間合いをつかみきれてないな、と我ながら思った。あと年越しそばを作るのに鶏ガラスープって、それじゃ年越しラーメンだよ! ってだれか突っこんであけなきゃいけないとも思った。私は突っこまないけど。



 さて、問題のMF文庫新人賞についてですが。
 間に合うことは間に合いました。すげえぎりぎりでしたけど。12月31日当日消印有効で、しっかり当日消印でしたけど。

 なんでこんなザマになったかと言えば、まあ例のハードディスククラッシュ事件の影響もございます。データがぜんぶすっ飛んで、どうにか分室課題部屋に投稿していたものをかき集めたのが12月19日のことですね。

 コピー&ペーストしたのはいいんですが……76文字で全行改行されちゃってるんですよね。投稿する際に整形しちゃってますので。

 で……なんか……その……。
 もういいかな、改行を直すのって、めんどくさいなぁって感じちゃって。

 つまり――

 ふざけんな! こうなったらぜんぶリライトしたる、書き直したるゥ〜ッ!

 とかなっちゃって。
 まあ、つまりキレたんですね。てへ☆


 そこから本格的に書き始めたのが20日のこと。いまになって醒めた頭で考えてみると、ただでさえ筆の遅い私が、わずか11日で長編一本書きあげるなんざ、口からウンコするようなものなんですが。

 なんとかやりましたけどね。いや、口からウンコでないですよ。書きあげるのですよ。ギリギリセーフ〜。

 ……なんですけどねぇ。

 案の定、後半部分がぐだぐだです。かといって前半部分がまともなのかといえば、こちらは贅肉が多すぎなのです。ぶよぶよした文章だよまったくよ。伏線は張るだけ張って回収してないし、なんだか投げっぱなしだし、キャラクターは薄っぺらいしな!

 時間って大切だなァ。
 ま、いちおうアップしておきましたので、興味がございましたら、みなさん、どうぞ。


>きつねでコン

 こちらが投稿したものです。四百字詰め原稿用紙で262枚、MF文庫新人賞が規定している字詰め、40文字×34行ですと104枚になります。

 誤字やらなにやらそのまんま。
 あらためて読み直してみるとひどいです。ちなみにタイトルは「彼女はこん、と咳をして」。

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&search=&mode=&bk=1128&st=20#tree


 これは添付したあらすじです。1000字となっております。
 こっちもなあ……。

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1183&e=res&lp=1128&st=20



 今回、二週間で長編を一本書くなんて狂ったことをやってみてわかったのは、ドラクエをやる暇どころか、普通の生活を送る暇すらなかったということです。つうか下世話な話、オナニーする暇すらなかったスよ。なんなんだこの禁欲生活。ゲームやれない、小説読めない、マンガ読めない、テレビ見てられない、一日中しこしこと書き続ける日々。ホントに気が狂うかと思いました。

 それでこの出来というのはねー。
 努力って報われないよねー。


 え? つぎ?

>>どうせ今回の原稿を書いてるあいだに、ネタが出てきて、メモくらいしてあるだろ。膨らませるだけだろ。

 ねえですよそんなモン。
 と思ったらあるからムカつくんですが。えーと、「知恵の実を食す前、人は全裸であった。ということで全裸こそがいちばん力を発揮できると、マッパで戦うシスター。すなわちノーパン戦闘法」とかありますね。

 ……ただ単に、溜まっていただけなんじゃなかろうか。



 レスには2時間ぐらいですよ。ほとんどの時間、ネタをしこんでいましたよ。バレちゃったから削除しましたよ。ちぇ。


>2号
No.8900 投稿日 2005年1月1日(土)18時34分 投稿者
新木 伸
>2号

 おう。タイムリーだな。
 春日の退室も、ジョークでウケを取るためのネタのひとつか。

 まあそのくらいでなければ、芸人とか作家とか、そんなバチあたりな職業なんかやってられんが。


 小説を書くことしかできない生活。だーらそれが作家の日常だっつーてんだろ。
 睡眠を取るのは脳の状態を戻して、また集中力をもって原稿に向かえるようにするため。
 俺なんかぜんぜんだから言う資格はないんだが、鷹見さんとか中里さんとか、3ヶ月先までに4冊書かなきゃいかんとか、そーゆーことを、ずーっと何年間にも渡って続けているわけね。
 隔週中里、隔週鷹見、というぐらいだし。

 んで、あらすじも本編も、もっと時間があればあーしてこーして――と思うだろうが、そんなもんは空想上の実力であって、おまえの等身大の実力っていうのは、その時間のない状態で発揮できたもののことだ。
 それだけ。たったそれっぽっち。
 夢見るな。誇大に妄想するな。
 時間のないところで出来なかったものは、たとえ時間があったとしたって、やっぱり出来やしないんだよ。時間があったら、どーせおまえはドラクエやってるかオナニーしてるかしてんだからさ。


 ところで前半はすべて書き直ししたの?
 前の原稿はまったく見ないで、本当の意味で書き直しか? 俺がいつも言っている「いちど脱稿したらそいつは捨てて、もういちど頭から新たに書き直して、2度目のほうを投稿しろ」という、そーゆーこと?

 11日で書きあげたのは後半だけでなく、前半も含めて11日かい?





>整形改行の取り除きかた

 秀丸で動くマクロで、再整形してくれるマクロがあったりする。

 そんなことをしなくても、正規表現で置換の行えるエディタがあるなら、数ステップで、ほとんど元通りになる。
 コンピュータでプログラムを組むときには、作業を完了させるための手順を「アルゴリズム」というが。
 そのアルゴリズムを考えて、2、3回、全文書に対して全置換するだけのこと。

 必要なのは、正規表現による置換が使えるエディタかワープロ。
 また、まったく無改行で何万文字も書いていけるエディタであること。
 秀丸はその条件を満たしている。

1.作品中で文頭に使用している文字をリストアップする。全角空白のほか、カッコが数種類になるはず。
2.「文頭に現れる可能性のある文字」ごとに、「(文字)」→「r(文字)」というような指定で、全文書に対して全置換を行う。なお正規表現では、文頭を表す記号が「^」であるので、「^[ 「『]」→「r\0」とやると、文頭のカッコ三種をr付きに置換できる。(ここで「r」は作品中に使われていない文字なら何でも良い。文頭位置を記録するための単なるマーカーなので)
3.改行を示す「\n」をヌル文字「」に全置換。ヌル文字とは長さゼロの文字のこと。置換欄になにも書かないとヌル文字となる。文書中からすべての改行文字が消され、無改行の巨大な一つの段落ができる。
4.「r」を「\n」に全置換。

 これでだいたい、もと通り。
 会話文の中の空白文字が、整形時にたまたま行頭にあったりすると、そこだけ元にもどってくれないから、手作業で探して潰していく。たいした手間ではない。
 あとこのやり方では、文書中の「一行空き」も消えてしまうので、それも手作業で戻しておく。事前に「一行空き」を「r」とは別なマーカーに置換しておいて、あとで復元するという方法もある。


 エイプリルフールは4月1日
No.8901 投稿日 2005年1月1日(土)22時14分 投稿者 まこと
>2号さん
 お帰りなさい。お疲れ様でした。
 久しぶりにレスが読めて嬉しかった。
 
 本音を言うと、はじめのレスは納得いかなかった。笑えねぇよ、だった。
 でも次のレスが面白くて「ぷちムカッ」は忘れました。
 忘れたと言いつつ、ねちっこく書いてみたりする。
 
 
 
>プレゼンテーションが中学生に通じるか

 娘に読ませました。
「ごめんね。わっかんねぇ〜」
 主人公が緊張しているのは、なんとなくわかったのかなといったところ。
 ただし話自体に興味が持てなかったようで。
 プレゼの意味を知ってやっと緊張しているのがわかった。そんな程度でした。

 中高生にわかる話にするには。
 やさしい言葉を選択する。
 またその説明を入れるという方法がありますね。
 
 
 ところで。
 人に自分が書いたものを見せるのが恥ずかしいとか言っていたのはいつのことやら。背に腹はかえられんということですね。
 
 話が飛びます。
 先日、話のネタを求めていてふと弟を思い出しました。思いきって小説を書いていることを話しました。彼は自衛隊で兵隊さんをしています。良いネタがあるのではと思いました。様子を聞こうとしたのです。

 知ってることを書けと強く拒否されました。
 しつこくするとボコられるので、なだめすかして少しずつ聞いていくことにしました。弟怖いんです。
 その彼に小説を書いていると打ち明けました。私的にびっくりネタです。
 
 
 それから。
 人には本音を知られたくない。
 はずだったのに。
 新木さんにバンバン性格をあばかれてるし。けっこう喜んでいる自分がいるし。 
 
 わかんないわかんないを連発しています。だからって自分のことすらわかってない。
 嘆息。
 雑談でした。
 考える練習しよ。



>自分でリライト
 
 緊張編
----------------------------------------------
 板野が入社して半年がたった。所属は開発チームだ。チームが新商品の試作発表を行うことになった。発表は十分後に迫っている。見上げたデジタル時計が十時だと教えてくれていた。その下が木製の扉になっている。発表を待つ社長が扉の向こうにいるのだ。
 扉は手を伸ばせば届く距離にある。それが遠くに感じられた。
----------------------------------------------
 崖っぷち編
----------------------------------------------
 裕子はコンクリートの岸壁から海面を見下ろした。ブルッと身震いする。Tシャツだから寒かったというわけでもない。泳げないのだ。
----------------------------------------------

 
 明日課題提出予定です。
 
2時間半
まこと   
    


宿題を片づけよっと
No.8902 投稿日 2005年1月2日(日)00時01分 投稿者
名無し君2号
 さて、小説も書きあげたことだし、約束していた月白さんの作品を読もうかなーと思ったら彼はもうどこかへ行ってしまったあとでした。まあいいや。たぶん、分室には目を通している……のでしょうか。



>月白さん

>僕は、君と闇の中へ歩き出す

 さてと、ふたつあるんですよね。
 倒置法と体言止めをなくしたバージョンと、新木さんに突っこまれていろいろ直したバージョン。どっちを読めばいいんでしょうかね。新しいやつでいいのかな。

 (指示語、接続語禁止版)
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1176&e=res&lp=1176&st=0


 まずは月白さんの質問に答えます。

>>1 最初に、「ごく普通によめた」かどうか、を聞きたいです。

 ごく普通には読めなかったです。
 なんだか文章がぎこちなかったせいだと思います。これはいつもの文体じゃないから、というのもあるでしょう。



>>2 ストーリーは面白いかどうか? きちんと小説になっているかどうか? 起承転結のある、物語になっているかどうか?

 いつもの月白ストーリーという感じでしょうか。
 なんでしたっけ、「よみかく」(分室の母体だった小説投稿サイトのこと。現在絶賛休止中)にあった月白さんの小説も、なにやら似た感じの話だったような。



>>3 キャラクターは、人間になっているかどうか? キャラクターに魅力を与えられているかどうか?

 あ、そうか。ヒロインの造形がなんかそっくりなんだ。
 そもそもヒロインは「人間」じゃなくて「化け物」じゃんか、というのは野暮な突っこみだ! 主人公と不良たちはちょっと薄っぺらいですね。とくに主人公が薄いのは問題アリかも。



4 前回分室に参加したときに、情報の重み付けと、その伝える順序を考えてないと指摘されました。よって、伝えるべき情報を、適切な重みと順序付けでもって、適切な位置で伝えているかどうか? を聞きたいです。

 そもそも、「情報の重みつけ」ってなんだろう。重要な情報と、そうでもない情報を考えろってことですかね? ね?

 どうなんでしょか。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 慎重に中を覗いた。
 鉄パイプが天井を走り回っている。天井の下には、灰色の壁とがらんとした床がある。上方の窓からの光が幾つも差し込んでいた。屋内の、錆びてかすれた色合いにも、濃淡がある。
 真ん中に、オンボロの応接セットが置いてある。ソファとテーブルといったものだ。静葉と男たちがたむろしている。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 たとえばここ。主人公が、ヒロインが連れこまれた不良のアジトを覗いている場面です。
 まず目に入るべきは――つまり、まず書かれるべきは、天井ではないと思います。だって彼女が心配で、主人公は不良のアジトまでストーキングしてきたんですから。まずはその目的を達成すると思うんですけども。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 慎重に中を覗いた。
 彼女は色あせたソファーに座らせられていた。両脇を男が挟みこんでいる。肩に手を回していた。ソファーの前にはテーブルがあった。瓶や缶が載っていた。テーブルのまわりは男たちが囲んでいた。下卑た笑い声をあげている。
 真ん中にある応接セット以外、部屋にはなにもなかった。まわりにはがらんとした灰色の空間が広がっている。照明は天井から差しこむ光だった。煙草の煙が浮きあがっている。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 まずは彼女の状態ですね。
 そのあとで、部屋のまわりを描く。天井は……どうかなあ。照明やたばこの煙の絡みでかけるかもしれない。

 読者の知りたいことを書かなくちゃ駄目ですよね。
 この場面、読者が知りたいのは天井やまわりの壁でしょうか? 彼女の様子だと思うんですよね。



5 描写能力。前回の分室参加のとき、ただの情報の羅列で、描写になっていない、と指摘されました。描写はどうでしょうか? 臨場感はあるでしょうか? 読者に、視点保持者と一緒に冒険をさせられているかでしょうか?

 4の回答と似ていますかね。
 主人公が見るのとおなじ順番で書かなくちゃ、臨場感はでないと思います。たとえば4で私が例にあげた場面ですと、彼女ではなく部屋の様子をまず書いてますよね。

 それを求めているのはだれですか、という話。

 主人公ではなく、読者でもなく、ただ単に作者の都合なんじゃないでしょうか。それじゃあ読者に主人公とおなじ感覚を持たせられることなんかできないっスよ。



6 視点は正確であるでしょうか。(狂ってないかどうか?)

 おかしくはないと思います。細かい部分をあげればきりがないんでしょうが、充分なレベルなのではないでしょうか。



7 時制の使い方に問題はないでしょうか?

 どうなのかナー。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 僕は、廃車の影に隠れながら後をつけている。前には、結城静葉の、いつものきれいなブレザーの背がある。彼女は、四人組の男たちに囲まれて、歩いていた。男たちは皆、だぶだぶの上着に脱げそうなズボンという格好だ。
 彼女の背の上に、黒灰色の髪が流れ落ちている。下卑た男の手が、すき入れられた。肩に手が掛かる。腰に別の腕が回りこむ。紺のブレザー越しに、くびれたラインが浮き出る。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 「僕は、廃車の影に隠れながら後をつけている」のなら、つぎに来る「前には、結城静葉の、いつものきれいなブレザーの背がある」は、「ブレザーの背があった」じゃないとおかしいような感覚はあります。
 あとは「腰に別の腕が回りこむ。紺のブレザー越しに、くびれたラインが浮き出る」も、「腰に別の腕が回りこむ。紺のブレザー越しに、くびれたラインが浮き出た」になるんじゃないかなあ。どうだろ。



8 読者の視点で、自分の文章をみることができているでしょうか?(他者視点没入能力)

 できてないっス。
 4と5を参照っス。読者の気持ちがわかっているなら、求めてもいない部屋の天井なんか描かないと思います。



9 演出能力。効果的な演出が行えているでしょうか?

 読者の視点で見れないのに、効果的な演出なんて行えないんじゃないかと思うぼくさ。

 演出とはちょっと違うんですが、気づいたところをひとつ。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 これ以上は見てられなかった。
「やめろっ」
 僕は、男たちに向かって叫んだ。
「彼女を放せっ」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 「僕は、男たちに向かって叫んだ」という文章、まったくもっていらないです。だってぼくが男たちに叫んだのなんて、説明するまでもなく読者はわかりますもの。

 ここで間が欲しいのなら、主人公のしぐさでも描くといいんじゃないでしょうか。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 これ以上は見てられなかった。
「やめろっ」
 身を起こす。しばられているため果たせない。肩から落ちた。
「彼女を、彼女から離れろっ」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 「僕は、男たちに向かって叫んだ」みたいな無駄な文章は、削ったほうがいいです。



10 表現の豊富さ。語彙の豊富さ。

 私よりは豊富です。まちがいねっス。



11 描写の元になる、ジオラマ構成能力は、足りているでしょうか?

 わからないです。
 ただ、どんな精巧なジオラマを作っても、それをうまく使わないと意味はないっスよ。天井のパイプなんか書いちゃ(しつこいので略)。



 さて。全体の感想です。

 やっぱり作者が自分に酔っているように感じます。ここでいう酔うというのは、つまり読者を置いてきぼりにしているってことです。

 具体的には、ヒロインが吸血鬼だとわかったあとの流れですね。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 先ほどの出来事が、僕の脳裏に鮮やかに蘇った。彼女がなんなのかを、僕は今はっきりと認識した。
 全身に冷たい汗が噴き出し始める。
 身体の小刻みな震えが止まらない。
 でも。
 僕は思う。
 今しかないんだと思う。
 今言わないと、もう永久に彼女に伝えるチャンスはない。

       (中略)

「君が転校してきてから」
 僕は一言一言ゆっくりと、眼前の彼女に向かって話し始めた。
「すぐに君のことで頭がいっぱいになったんだ。いつも君のことを見て、毎日君のことを考えてすごした」
 僕の目の前に、泰然とした静葉のまなこがある。
 漆黒に、僕は言葉を流し込んでゆく。
「ここで君と別れて全て忘れて。普通に暮らして学校に行って。勉強して部活して。なんてことないおしゃべりで喜んで怒って泣いて笑って。そういうのがあたりまえで普通で。まともでちゃんとしたことだってわかってる。でもっ、」
 僕の瞳が、恐怖じゃなくて沸き起こってくる衝動で震えた。
「僕はっ、僕はっ、」
 目が潤む。
 顔がしわくちゃになってゆく。
 喉が焼けつく感覚を覚える。
 静葉は、湛える様な瞳を注いでくれている。
「血を吸われた男が、うらやましかったんだっ」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 このあたりでもう、私は完全に物語から周回遅れです。
 作者の頭のなかには「この場面に来るまでの主人公とヒロインの生活」があるのかもしれませんが、私にはありません。その差は、セリフや独白で埋められるものでもありません。

 まあ、実際に主人公とヒロインの生活を描いてもらえればいちばんなんですけどね。どんな日々を過ごしたのか。どんな思いを持ったのか。主人公に「ぼくは○○だったんだ!」と自己申告されても、本当かどうかわからない。

 うーん。
 一人称視点じゃないほうが良かったのかもしれないですねえ。
 三人称とか、客観視点とか。神様視点だとかえってうざったくなるかなあ。

 感想、こんなところでどうでしょうか。




>春日さん

 ネタにしてごめんなさい。
 おそらくは一大決心してのことなのだと思います。でもねえ、私にとっては分室退出なんてそれほどめずらしい話でもなかったんですよ。私がここにやってきておよそ一年半。幾人の男が私の体を通りすぎていったか!(誤解をまねく表現)私だってなんど逃げようと思ったことか!(さりげなくカミングアウト)

 毎日書くのが辛いのなら、やらないほうがいいと思います。
 練習は楽しくなきゃ駄目だって、なんとかという漫画にも載っていたもんね! 楽しくないのに書くなんてのは私みたいな駄目人間だけで充分です。

 だったらどうするかって……楽しくすればいいんじゃないかなあ。
 たまに「面白い」とか言われると、私は楽しかったりしますよ。たまにってところが哀しい。春日さんはどうなんでしょう。どうなれば「楽しい」ですか?




>新木はん

>>ところで前半はすべて書き直ししたの?
>>前の原稿はまったく見ないで、本当の意味で書き直しか? 俺がいつも言っている「いちど脱稿したらそいつは捨てて、もういちど頭から新たに書き直して、2度目のほうを投稿しろ」という、そーゆーこと?

>>11日で書きあげたのは後半だけでなく、前半も含めて11日かい?

 前の原稿は見ました。でもほぼ書き直しです。主人公の造形自体違いますし。あまり受け身じゃなくしてみましたが、さてさてホホー、どうなることか? いきなりプロポーズしているしねー。こんな主人公が受け入れられるんかねー。

 えーと、ですから……だいたい一日に一万字を書かなきゃならなかったんですかね。すんげえしんどかったですよ。目、肩、腰、首、背中、尻、指、なんかいろんなところが痛くなってくるし! 飽きるし! まあ、プロはそんなこととっくにわかってんでしょうけどね!




>まことさん

>>本音を言うと、はじめのレスは納得いかなかった。笑えねぇよ、だった。

 それは愛でしょう。もはや私は、だれかが退出するとか言っても、むかつきすらしなくなりました。人には人の生きかたがあるんですし。

 ちなみに新木伸とかいうひとも、やたら過剰な愛のある人です。愛がなきゃ罵倒にあれだけの長文を書けるものか! でもぼくはいらないよ! その愛はいらないからね!

 だからこそ小説なんて書いているのかもしれませんが……だからまことさんも、いつかは新木さんみたいになれるかもしれませんね!(え? これって褒め言葉?)

 ――なんでいきなりあの人を褒めだしたんだ、狂ったか2号!

 いえ、ただの嫌がらせです。

 最近気づきました。たぶん、あの人は褒められるのを嫌がる。なにも考えないで「わあ、やっぱり新木せんせぇ、すごぅい」とか言ったらキレると思う。逆に「けっ、プロなんだからンなもん当たり前じゃねーかよ」とかヌカすと喜ぶ。喜びながら殴ってくる。

 ……あれ? どっちにしろ怒ってない?




 レスには3時間。さあて、オナ……もとい、ドラクエして寝るか!


いろいろ
No.8903 投稿日 2005年1月2日(日)16時12分 投稿者
新木 伸
>まことさん

>> 中高生にわかる話にするには。
>> やさしい言葉を選択する。

 ちがう。ちがう。そんなことやっても、わからんものはわからんです。
 ていうかコドモをナメてます。コドモだからムズカしいことはわかんないだろうと、タカをくくってるからそういう発想になってしまうんです。

 バカって言ったほうがバカ、って言葉を知りませんか。
 子供は幼稚だ、とか言ってるほうが、じつは幼稚だったりするもんです。

 コドモが話をわからないのは、コドモのほうの程度が低いからではないです。
 むしろその逆。
 話をしているまことさんのほうの程度が低いのです。

 なにがおもしろいところなのか、きちんと取り出せて示せていない。
 だからわからない。わかるように言ってないんだから、わからないのは、あたりまえのこと。
 やるべきことをサボっているのに、サボっていることに気づいていない。原因が自分にあるのに相手のせいにしてる。そのぐらい程度が低い。

 大人なら「プレゼン」って言われりゃ、どういう仕組みで緊張することになるのかわかってますから、冒頭3行に「プレゼン」って魔法の言葉さえ入れとけば、「ああ、あれね」と、ツーカーでわかってくれるってもんです。
 しかし小中学生にわかるようにするためには、どこがポイントとなっているのかハッキリ示さなくてはなりません。
 やさしい、むずかしい、とかいう話ではないんです。

 プレゼンを目前に控えた人物が、なぜ緊張しているのか、作者自身がハッキリ掴んでないとならない。
 「愛」のことでもそうだったけど、実際、自分でもよくわかっていないんでしょう。
 わかってないものを伝えようとしたって、伝わるわけはないんです。


 プレゼンを前にすると、なんで緊張するのですか?

>>板野が入社して半年がたった。所属は開発チームだ。チームが新商品の試作発表を行うことになった。発表は十分後に迫っている。見上げたデジタル時計が十時だと教えてくれていた。その下が木製の扉になっている。発表を待つ社長が扉の向こうにいるのだ。
>> 扉は手を伸ばせば届く距離にある。それが遠くに感じられた。

 ここに書かれていることは、以下の通り。

・板野は入社半年である。
・開発チームにいる。
・チームが試作発表をする日である。
・発表は十分後である。
・社長を前にして発表する。
・扉は目の前にある。

 この箇条書きメモにあることのなかに、緊張する理由を書いてるつもりなのでしょうが……。
 大人の僕が見たって、どこにも書いてありゃしません。
 魔法のキーワードのやりとりで、魔法的に概念伝達可能な大人のあいだでさえこうなのに、魔法の通じないコドモ相手に、なにが伝わるはずもない。

 魔法のキーワードがどんなものであるかというと、以下のようなもの。

 「入社半年」
 「開発チーム所属」
 「試作発表」
 「社長」

 こんな言葉を聞かされただけで、その言葉にまつわる連想イメージが、相手の頭の中で、ぶわっと弾けます。
 入社半年っていうのが、どういう状況であるのか。
 開発チームってのはどんなとこで、そこに所属していて(しかも半年目)というのがどういうことなのか。
 試作発表っていうのがどういうことなのか。
 社長ってどんな存在なのか。

 そうした魔法的に広がる連想イメージのうちのどれかが、この登場人物に「緊張」を呼び起こしているものなわけです。

 この人物は、なぜ緊張しているのですか?
 「プレゼンを前にしているから」ではなくて、もっと本質的で簡潔な説明ができるはずです。中学生にも、小学生にもわかるような。



>>裕子はコンクリートの岸壁から海面を見下ろした。ブルッと身震いする。Tシャツだから寒かったというわけでもない。泳げないのだ。

 ようやく、崖っぷちに立っていることが判明しました。
 でも、まだわからない。なぜ怖がっているのかというところ。
 崖に立っていて、怖がっているのはわかるけど、なぜ怖がっているのかがわからない。
 高いからなのか、泳げないからなのか、はっきりすること。崖っぷちに立っていたら、泳げる人だって怖いですが。
 落ちたら死ぬっていうことは、泳げる人も泳げない人も一緒だしね。

 これも「崖」って魔法のキーワードを投げておけば、怖い感じが伝わるだろうって、頭を使っていない。崖っぷちはなぜ怖いのか、考えて、取り出してきて、それを書いて示すこと。




>「週間こどもニュース」という番組

http://www.nhk.or.jp/kdns/

 毎週一回。土曜の夜6時から、NHK総合でやってるニュース番組。
 アメリカのイラン侵攻の仕組みやら、世の中のわかりにくいことを、色々とわかりやすくコドモ向けに解説してくれる番組。
 こどもニュースとあるけども、むしろ大人が見るべき。
 ニュースで流れる色々なことを、わかったつもりで聞いてる大人だとか。

 「わかりやすい」ということが、どういうことなのか、わからない人だとか――。

 サカモトとか。まことさんとか。





>2号
>退出ネタ

>>本音を言うと、はじめのレスは納得いかなかった。笑えねぇよ、だった。

 俺も最初の印象は、笑えねぇよ、だった。
 ただしまことさんとは違う意味で。

 あの退出の言葉はつまらない。どうせならもっと笑える退出の仕方があるだろう。
 一度しかない貴重な機会に、なに普通っぽく退出宣言してるんだろう、最後にハデに一花咲かせるぐらいの芸もないのかコイツは――とか思って、そこで、芸のなさかげんにピンときて、ああネタなのかと気がついたわけだ。
 まだ甘いな。普通っぽくしすぎている。それで逆にリアルでなくなっている。相手を本当に信じこませるなら、7割作りで、3割は本音を混ぜるもんだ。あの場合には30パーセントぐらいの配分で、錯乱した内容を混ぜ込まなきゃならない。


>>それは愛でしょう。もはや私は、だれかが退出するとか言っても、むかつきすらしなくなりました。人には人の生きかたがあるんですし。

 ちなみにまことさんの憤りは、あれは愛じゃないよ。
 まあ愛っていやぁ愛だけど、自己愛のほう。
 自分自身が志半ばで倒れてしまうことを、まことさんはひどく怖れているわけよ。それを見せられたから、怒ったわけね。
 本当は春日に対しても怒ってたはずだが、真面目に退出しようって人に怒りをぶつけるわけにはいかないから、ジョークでやってたオマエのほうに、春日の分まで合わせて2倍上乗せで、八つ当たりとなったわけよ。

 自分が倒れることも織り込み済みで、覚悟済みであるなら、怒ることもない。
 あれはジョークとなりうる。
 でもジョークにならん人もいるわけだな。

 だいたいだな。おまえは女のひとと見ればママだと思うからそういう勘違いをしてしまうわけよ。おんなのひとは誰にでも彼にでも愛を向けてくれると思ってんだろ。だってママだから。
 おんなのひとにわるいひとはいなくって、ぜんぶぼくやみんなをいいこいいこしてくれるんだよね。
 カレシ候補でも、血の繋がった自分の子でもない相手に、ほいほい容易に愛をくれる女の人は、おれは物語の中にしか見たことねーぞ。(現実の)女の人の愛っていうものは、自分自身か、子供のためにあるもんだ。

 だがおまえと同様にマザコン率が9割を越える思春期の青少年に向けて物語を提供する場合には、その「女の人はすべてママ幻想」は、大いなる武器となるわけだが。
 もっと磨け。尖らせろ。


 んで、俺の場合。
 退出するって言っても怒らないのはもちろんだが。
 本当に退室するっていうなら、むしろ祝福するかなぁ?
 だって、そいつはもう物語を紡がなくていいということだろ?
 書かなきゃいられない話をその身に抱えこんで、のたうちまわって這いずり回って、自分の身肉を原稿用紙になすりつけて作品を仕上げるのが作家ってもんだが。
 「書かなきゃ」という、そうしたどうしようもない内的欲求がなくなったってことだよな。
 呪いが解けたようなもんだわな。なら祝福しなきゃだわさ。
 まあ実際には、「オマエだけ呪いが解けてずるいぞっ」てな気持ちがあるから、そう素直に祝福できんが。

 俺がこの分室を開いている理由の半分は、技術を必要としているやつに自分の技術を分け与えるためだけど、のこりの半分は、作家かぶれのアホガキを挫折させて、小説を諦めさせるため。

 ここはガッコじゃないので、バンバン辞めさせてしまってかまわない。
 月謝も取ってねーから、受講生が減っても、俺もいっこうに構わない。ひとりもいなくなったら、閉じるだけ。

 つねづね言っていることだけど、「物語を大勢に読ませるためには作家になるしかない」というやつと、「作家になってチヤホヤされたい」というやつがいるわけよ。

 言い換えるなら――。
 物語や小説が好き好きで、その道に無償の愛を抱けるやつ。もしくは物語に取り憑かれて呪われてしまっているやつ。
 それと、あくまでも愛しているのは自分自身であるやつ。
 この二者がいるわけね。

 後者のほうは、「自分には無理そうだ」と思えば諦めるわけよ。なにか他のもっと楽な方面で、「チヤホヤされる」道を探しにかかるわけだ。「チヤホヤされたい」が本音なのだから、べつに作家でなくたっていいのだわ。
 だからガンガンぶっ叩いて、「こんなこともできないのかこのヘタレが足ばかり多い地虫めが」と言ってやって、カンタンには褒めてはもらえないんだな、と思い知らせてやれば、そのうち諦めてゆくわけよ。

 ちなみに俺は、自分の愛する「小説」に、この手の害虫が害をなさないように駆除を行うことに、やや使命感を持っていたりする。
 俺が熱心に罵倒するのは、植木を愛するオヤジがピンセットで害虫を取り除くことに情熱を捧げるのとおなじ仕組みによる。ピンセットを操るオヤジは、害虫を愛しているのではなくて、植木のほうを愛しているのだ。

 ちなみに、小説を書いているやつが、前者であるか、後者の害虫であるかを見分けるやりかたはカンタンで――。
 作品への評価/批評と、自身への評価批評とを、切り分けて考えられないやつが、後者なわけだな。
 つまり作品を叩かれて自分が傷ついてしまうやつは、後者なわけだ。





>執筆姿勢

>>えーと、ですから……だいたい一日に一万字を書かなきゃならなかったんですかね。すんげえしんどかったですよ。目、肩、腰、首、背中、尻、指、なんかいろんなところが痛くなってくるし! 飽きるし! まあ、プロはそんなこととっくにわかってんでしょうけどね!

 はじめて経験したオマエにとってはビックリ体験だったろうが、んなもん、人類のすでに数十万人か数百万人か数千万人かが、経験済みなの。わざわざ騒ぎ立ててること自体、知ってる人間にはアホくさいことだ。

 知ってますか! 女の子のムネってすっごく柔らかいんですよおおぉ!!
 ――とか。
 はじめてナマ乳に触った青少年が騒いでいるぐらい微笑ましい。
 オトナは知ってるっつーの。

 プロが執筆のキツさについて話すときは、「いかにキツいか」なんてあたまえでアホくさいことは話さない。内容は「対策」に限られる。

 腰と肩と首とに関しては、寝転がって書くといいぞ。
 布団に仰向けに寝転がって、膝を立てる。頭の下に高め枕を置く。枕なら2個。座布団なら4枚ぐらい。
 そして45度ぐらいに傾けた腿の膝にノートパソコンを置く。肘の下に座布団でも仕込んで、手の高さを合わせる。
 この姿勢で書いてると、12時間やってても、体はきつくならない。肩こりも出ない。
 目の疲れだけはどうしようもないけどね。
 仮眠を取るときも、そのままの姿勢でOK。目がどうしようもなくなってきたら、1時間半眠って、目を開けた一秒後から、また書き始めればいい。





>原稿

 あらすじだけ読んだが、なんかプロット的にダメなんだよな。
 まずいきなりヤッちまってるところ。既成事実作っちゃったら、他の魅力的な物の怪の女の子が出てきたとしたって、恋の対立候補にならんだろ。
 彼女と一緒になりたいんです、という動機で物の怪どもを納得させるストーリー展開にもってゆくにしても、べつにヤッてなくたって、できるはずだが。
 既成事実作っちゃってるせいでストップがかかるわけだが、「他の女の子」との浮気のシーンがない。色っぽいのは冒頭のワンシーンだけ。男の子の性格は一途なものであったとしても、別の娘が積極的にアプローチしてきて流され掛けてしまう――なんていう形で、見せ場というか濡れ場とかは作れるはずだが。
 その現場を見られてしまって、ヒロインとのあいだに波乱が起きるとかさ。
 いきなり二人をくっつかせてしまっているために、色気で牽引できていない。色気的牽引力が、息切れをみせている。ああ、もったいねー。もったいないオバケが出そうだわ。
 ストーリー内の波乱や困難要素が、「二人」←→「物の怪たち」との間だけにあるだけで、二人の関係の中にはないのだな。そこが退屈。中盤から終盤にかけて、盛り上がりが一山足りていない直接の理由でもある。

 んなもん、書き始めるまえにあらすじ書くなり、箇条書きのプロットを作っておくなりすれば、事前にパパっとチェック可能なとこなんだが。

 いいかげん、ずるずる惰性で書いていってもロクなものが仕上がらんっていうことに、気づいたかどうか? あと2〜3本、同じやりかたで同じ失敗してみないことには、気づかんか?
 文章やその場の技だけでは、シーンとしては面白くなっても、物語全体が面白くはならんのだぞ。
 しっかりと計画して、全編を展望できる視野から仕掛けていかないと、作り出せない面白さもあるってことだ。

 1000字とか、3500字ばっかりやらせていた弊害かねぇ。
 最大3500字の中でしか、見通せない悪癖がついちまってる。

 3500字の内容を、箇条書き一項目として一行にまとめて、それを40〜50個繋ぎ合わせてプロット作れっつーの。――書き始める前に。
 その50項目のプロットを、数回再構築するわけよ。――書き始める前に。

 あと行き当たりばったりで書いていると、スケールの小さなストーリーしか作れないだろ? 妖怪連合に結婚を認めさせるぐらいのスケールが関の山だろ?
 妖怪連合と人間の全面戦争を二人の絆で食い止める話だとか、そーゆーサイズのスケールで描くことは、いきあたりばったりの手法だと不可能だろ?
 俺たちの戦いはこれから始まる――てなところで終わらせるのが、関の山だろ?

 構成力っていうのは、効率よくパッケージするために必要な力なんだ。
 長編の350枚のなかに、妖怪と人間と、あと神族かなにかか? そんなのの行く末まで、きっちり収めきるには、構成力がないと不可能なのだ。

 構成力がないと、だらだらとシーンを重ねて、そろそろ規定枚数だから、てな理由で中途半端なところで話を閉じることになる。

 まあ、こうは言っても、いまはまだ、深刻に受け止められないかもしんない。
 あと2〜3作書いてみて、どれもすべて二次落ちとなってみてから、深刻に考え始めるのでもいいのだが。


書き忘れ、一個
No.8904 投稿日 2005年1月2日(日)16時22分 投稿者
新木 伸
>2号

 読者には、二通りのタイプがあるのだ。
 ご飯を食わせてりゃ幸せなやつと、色々なオカズを食わせないと不幸せなやつと、二通りいるんだ。

 チャーハン特盛り弁当みたいに、同じものが大量にあればいいのか。
 幕の内弁当みたいに、次々と違う展開に持っていかなければならないのと。
 二通りってことな。

 大量チャーハンで幸せなタイプは、「シチュエーション萌え」という。
 幕の内弁当が好きなタイプは、「ストーリー萌え」という。

 おまえの話は、いまどこにさじを突っ込んでも同じ味のチャーハンなわけよ。
 いつもいつも3500字のノリなわけね。

 シチュエーション萌えの読者と、ストーリー展開萌えの読者は、市場に一定割合で存在している。
 しかし、俺たち作家の提供できる料理は一度にひとつきりだから、どちらのタイプがお客さんになっても、それなりに満足させられるように作っておかなければならない。
 シチュエーションで遊ぶ場面を作りつつ、ストーリーも進めるということな。
 バランスをどのように計るか、思案しなくてはならないところ。計画して、狙って、配分を計るわけ。

 おまえの場合には、まだその前段階にある。
 そもそもストーリーが薄い。ストーリーで読ませるという意識さえ持っていない。
(そりゃそうだ。3500字のなかなどに、ロクなストーリーなど入れられるはずがない)


課題提出
No.8905 投稿日 2005年1月2日(日)18時09分 投稿者 まこと
 提出は後半にして。
 
>2号さん
>褒める

 私も気づきました。けれど公表しちゃうところが2号さんだな。私はコソッと自分だけのお楽しみにしようと考えていました。
 そこに愛はあるのでしょうか。
 ちょこっとですから、残念。
 
 新木さんが「ぷちムカ」の説明をしてました。私からははぶきます。
 千里眼新木、正月早々見えまくっている様子です。ひそひそ話しでも聞こえてるんだろうな。うっかり悪口も言えない。
 
  
>新木さん

>>この人物は、なぜ緊張しているのですか?
>> 「プレゼンを前にしているから」ではなくて、もっと本質的で簡潔な説明ができるはずです。中学生にも、小学生にもわかるような。

 説明してみます。
 この人物は自分の作った物を人の前で発表します。はじめて作った物なのです。そして会社に入ったばかりなので発表することに慣れていません。発表を聞くたくさんの人の中には偉い人がいます。その偉い人が作った物を商品にするかどうか決めます。だから緊張しているのです。

 娘に説明しました。
「しつこい」
 古代反抗期語です。訳すると「なるほどね」になります。
 
 
 次は崖っぷち編
 
>>高いからなのか、泳げないからなのか、はっきりすること。

>裕子はコンクリートの岸壁から海面を見下ろした。ブルッと身震いする。Tシャツだから寒かったというわけでもない。泳げないのだ。

 これに一文だけ付けたします。 
「泳げないのだ」の後です。

「落っこちて溺れたらどうしようと思っていた。」

 泳げないから怖がっていることが確定できます。
 
 
 課題を提出します。
「兄帰る」 1000字課題 No.7
↓ここです。
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1184&e=res&lp=1146&st=0
 
 気をつけたこと。
 5WIHの理由を、書き忘れなきこと。
 
 冒頭4行での5W1H
 
いつ 冬
どこで 路上で
だれが 昭男が
なにを 女装をしていたのに
どうした でも女には見えなかった
理由 筋肉質だったから


1時間
まこと


もうひとつ
No.8906 投稿日 2005年1月2日(日)18時23分 投稿者
新木 伸
 あ、いけね。
 説教ばっかしてて、実習のほうのチェック洩れ。



>まことさん

 重要度の答え合わせの件。
 2号が月白さんに答えているなかの、4番の項目で言っていることが、今回のことと同じことなんですが……。

>>4 前回分室に参加したときに、情報の重み付けと、その伝える順序を考えてないと指摘されました。よって、伝えるべき情報を、適切な重みと順序付けでもって、適切な位置で伝えているかどうか? を聞きたいです。

 ――の説明のくだりね。

 女の子が悪い連中に連れられていって、それを心配して尾行していった少年が、廃倉庫を覗きこむシーンであれば、そこの部分の重要度は、「女の子はどうしてるか >> 男たちはどうしてるか >> 男たちはどんなやつらか >> 中の具合はどんなふうか」の順であるわけです。

 しかし、ここがもし、女の子が「怪物である」ことを知っていて、女の子を敵視している少年が尾行していった場合とか、「自分たちの『秘密基地』の廃倉庫に人が近づいてきたので隠れて様子を見ている少年たち」の場面であるとかするなら、情報の重要性は変わってくるわけです。


 ――で、まことさんは僕の質問したことに答えてないので、再度、質問します。

 プレゼンルーム前と崖っぷちのそれぞれで、いま状況はどうなっておるのですか?
 その後、どのような展開になるのですか?

 プレゼンを大失敗してクビになる話なのか。成功させる話なのか。小成功なのか大成功なのか。その結末がどんな意味を持っている話なのか。
 崖っぷちから落っこちて三回転半したあげく、首がもげてしまって死んでしまう話なのか。崖の下から怪鳥が出現してくる話なのか。

 それによって、優先して書くべき事項は、ぜんぜん変わってきます。


新年あけまして、驚きました
No.8907 投稿日 2005年1月2日(日)20時26分 投稿者 サカモト

 遅ればせながら、明けましておめでとうございます。

 新年一発目にPCを立ち上げて画面をのぞくと
ヘビーなギャグが目に飛び込みました。
 
 もうすでにネタが風化しつつあるようですので一言だけ、



2号さん、やめても作品だけは上げてください。
 
 なにげにちゃっかり読んでますから。
 しかも結構たのしみにしてたりする(笑)



>新木さん

「謂う/云う」をどんなときに使うのか調べてきました。
 ものすごく時間がかかった割に、すいません、成果が少ないです。


 辞書で引いたモノを書き込みしたのが前のことになりますので辞書の文も一緒に書き込みします。

●「謂う」について

--------------------------------------------------
【謂】

@{動}いう(イフ)。ある人に向かって話しかける。「謂孔子曰=孔子ニ謂ヒテ曰ク」〔→論語〕
A{動}いう(イフ)。あることをめぐって話す。あることについて批評していう。「子、謂南容=子、南容ヲ謂フ」〔→論語〕
B{動}いう(イフ)。ある事物に、そう名づける。「謂其台曰霊台=ソノ台ヲ謂ヒテ霊台ト曰フ」〔→孟子〕
C{動}おもう(オモフ)。そう思う。こう考える。▽文頭につけば、「おもへらく」と訓読する。「謂為俑者不仁=謂ヘラク俑ヲ為ル者ハ不仁ナリト」〔→礼記〕
D{名}いい(イヒ)。呼び名。「称謂ショウイ」
E{名}いわれ(イハレ)。理由。わけ。「甚亡謂也=甚ダ謂亡シ」〔→漢書〕
F「所謂イワユル」とは、世の人に呼ばれるところの、の意。「所謂大臣者以道事君=所謂大臣ナル者ハ道ヲ以テ君ニ事フ」〔→論語〕

《解字》会意兼形声。胃は、「まるい胃袋の中に食べたものが点々と入っているさま+肉」で、まるい胃袋のこと。謂は、「言+音符胃」で、何かをめぐって、ものをいうこと。

●漢字源より
--------------------------------------------------

 まとめてみるとどうやら「人に話しかける、批評する、名付ける」といった用法があるようです。
 「人に話しかける、批評する」の用法は「言う」で代用できるようですが、「名付ける」というのはこの単語独特の用法のようです。
 ネットでも検索をかけてみたのですが、特に「所謂」(いわゆる)とか「謂わば」(い-わば)のように、Bの名付けの用法で使われているものが多かったです。
 ですので「謂う」を使うときは、「たとえて言うならば」という意味で自分の中でかってに呼び方を作るとき(あるいは他の単語と結びつけるとき)とかにつかうのでしょうか。

 自分の体験を元に「謂」を使用した例文を下に書いてみました。

例)店員に福袋をくれと謂ったが、「売り切れです」と冷たく返された。すでに、売り切れてしまったらしい。原因は買いに来る時間が遅かったこと。謂わば自業自得である。

 上のような感じでサカモトとしては「謂う」よりも「謂わば」のように使っているほうがなじみがあります。「謂う」は、「言う」でも代用可能な意味で使われているだけのようでした。

 前回は解字に『「言+音符胃」で、何かをめぐって、ものをいうこと』と載っていたので、PSPを紹介する文で使うには「PSPと謂う」が正しいと勘違いしてしまいましたが、紹介ですので批評とは別の意味になります。
 


●「云う」について
--------------------------------------------------
【云】

@{動}いう(イフ)。口ごもって声を出す。転じて、ものをいう。
A{助}ここに。文中・文末にあって、語調を整えたり、上の文をおさめたりすることば。「道之云遠、曷云能来=道ノ云ニ遠キ、曷カ云ニ能ク来タラン」〔→詩経〕「則可謂云爾已矣=則チ謂フベキノミ」〔→論語〕
B「…云云ウンヌン・ウンウン」とは、それ以下を省略する場合に用いることば。

《解字》[図]指事。息や空気が曲折してたちあがるさまを示す。もと、口の中に息がとぐろを巻いて口ごもること。雲(もくもくとあがる水気)の原字。耘ウン(土をもくもくとこね返す)・魂(もやもやした亡霊)に音符として含まれる。

●漢字源より
--------------------------------------------------

 こちらの「云う」には結構、手間取ってます。
「話す、省略」の他に「上の文をおさめる」という意味があるようです。でも、例文を読んでみてもさっぱりわかりません。
 ネットで検索してみても、本来の意味をつかみきれていないため、出てきた文に「云う」があっても、用法が正しいのか判断できませんでした。
 で、ネットで出てくる文でなく、本の題名を検索してみることにしました。
 こちらは、編集者の方がチェックした題名ですので使い方が間違っているということはないはず。
 で、出てきた「云う」を使った題名は「〜と云う〜」のような使い方が多かったです。

 どうやら、モノの別の名前を表す様子。例文で書いてみると

例)PSPと云う携帯ゲーム機

 と、このような感じでしょうか。
 同格の呼び名。あるいは別称の場合に使っているようでした。


 2つとも自分なりに使い方を出してみましたが、「云う」については確証がもてませんでした。漢字源で引いた文章の解釈が読み解けず。
 かなり自分の国語力のなさを痛感してます。


>>会話文のテープ起こし練習は、べつに自分の会話でやる必要はないんだよ。

 そうだったんですか。
 どうやって会話を録音しようかと考えていたところだったんでありがたいです。

 一度、録音機能付きのUSBメモリを首からかけて、自分の接客トークを録音しようとしたんですが(もちろん相手の了解とってです)、自分の声ばかり大きく聞こえてお客様の声が全く聞なかったりとか。
 ってよく考えたら接客トークもふつうの会話じゃないですよね(汗)

 テレビは、過去ログでも新木さんが言われていたので除外しておきます。


>>自分の中を掘り出しても出てこないなら、身の回りの連中を頼ってみたら? 無口女性スキーなやつに、その魅力を語ってもらうとかしてみたら?

 サカモトの周りに、無口な女性スキーなヤツ……。
 彼女持ちとか結婚してるヤツみても、たいがい相手はよく話す人が多いです。心当たりが……。
 でも、ネットとかでもOKってことですよね。
 ちょっと探してみると

--------------------------------------------------
私は無口の女性がタイプです。暗い人って悪く言わてしまうことが多いけれど、思慮深かったり、冷静だったり、おしとやかなところがあるってのも無視されてしまうのは悲しいですよね。
--------------------------------------------------

 なんて書いている人もいらっしゃいました。
 他にもいろいろありそうですので、検索かけていろいろ調べてみます。
 

>>好きなのはどんなタイプで、どんなタイプは好きではない?

 えー好きなタイプと……

 おしとやかで、可愛くて、お金持ちな女性! 
 
 がサカモトの理想のタイプだと
かなり昔に読んだ雑誌の占いに出ていました。
 そして、いつかアナタの前に現れるでしょうとも……
本当に居るならどんな人なのか見てみたい(笑)

 すいません。話を戻します。

 実際には、自分でもよく把握してませんが
多少、気が強めでよくしゃべる女性ですね。
 喧嘩したときに殴らないでくれると、なお良し!

 で、本題の苦手なタイプですが
これは、ものすごくしゃべりにトゲのある女性ですかね。

 サカモトは頭が悪いので、しゃべった時に冷たく切り返されると
オロオロしてしまいます。
 後で話してみると、実はいい人でしたっていうことは何度かありましたが
第一印象は最悪でした。


>とんびの羽根さん

>>書くことを習慣化しましょう、感想すらしばらく書かないと書くのがすごく億劫になりますよね。

 ありがとうございます。
 一週間の間を開けてみて、実感しました。
 せめて、レスだけでも続けていかないと、書こうとしたときにすごく時間がかかってしまいます。
 課題はいうまでもなく……(汗)


>>いえ、わたしは2番目の毅然としたシンデレラは好きですよ
>>毅然としているがために無口と認識されないけど、無口の要素はあるし、魅力的です。
>>毅然としているが最大の理由となっているためにコースアウトしているんです。
 
 そうだったんですか。
 全部だめなんだと思ってただけに、好みに合うのがあってうれしいです。
 2番目は「毅然としている」が効き過ぎていて駄目になっているんですね。



>まこと
 ナンパだなんて……光栄です(^o^)
 あと、前のもサカモトは全然気にしてないですからね。
 むしろ、教えてもらってるんだから
寝るときは足を向けずに寝ているくらいです。
 宮城県ってだいたいこの方角かなぁと、根拠のないカンを頼りにですが(笑)


>>でも、4日まで会社が休みなんです。ごめんなさい。ネットで調べようとしたらうまく引っかかりませんでした。
>>ぽかミス撲滅大全なんて本も出版されています。これも調べきれませんでした。

「ぽかミス撲滅大全」なんて本もあったんですね。
 サカモトは本に強い友達がいるのでさっそく調べてもらいました。
 日刊工業新聞社から出ている『絵ときポカミス撲滅大全』(著者:エス・ピイ・エス経営研究所/監修 )じゃないかとの返事が。
 さっそく、注文してみます。

 あと、メールですがサカモトもしてみたいです。
 ちょっと筆無精なんで少し返事が遅れるかもしれませんが(汗)
 メルアドですが、失礼でなければフリーメールで1つ新しいアドレスを作りますので
そこにメールをいただけますか?
 頂いたメールの返信を本アドレスから送らせて頂きます。
 仕事でも使っているアドレスなので、すいません、本アドレスはここに公開できないんです(汗)
 
 
>新木さん

>>惚れされるためには、それなりのドラマがないとだめなのだな。

 はい。
 サカモト自身が無口なシンデレラというのが好みからはずれるため
ちょっと悩んでいました。どうしたら、無口な娘好きになれるんだろうなぁと。

 でも、
 王子に何か働きかけを行い→王子の心をかき乱し→王子にシンデレラの存在を認識させ、彼女に好意を持つことを確定させる

 という流れもあるということですね。
 

>>とんびさんと僕は、「命の恩人→牢獄入り→能動的に様子を見に行く→牢の中でも毅然としてる」の四連コンボをもって、毅然認定をしたわけだけど。
>>サカモトが意識して実際にやっていたこととは、やや温度差がある。

 そうだったんですか。
「下手な鉄砲、数うちゃ当たる」を実践したわけですか。
 でも、的に当たってないのだから意味ありません。
 
 
 明日から、課題を少し出していきます。


所要時間:10時間以上


>サカモト
No.8908 投稿日 2005年1月2日(日)22時57分 投稿者
新木 伸
>サカモト

 まあ時間が掛かっただろうけど。
 「いう」に色々な種類があるということを、知ったわけだよね。
 いまや僕より詳しくなってるんじゃないかなぁ。

 他のすべての言葉に関しても、最低そのぐらいは知っておかなきゃならない。

 ちなみに編集者ってのは、言葉の専門家じゃないよ。
 集められてきた文章を編集して本を出す専門家ではある。
 だが言葉に関してはプロではない。もちろんアマチュアでもないけど、アマチュアとプロとの中間あたり。セミプロぐらいなもん。

 それは作家もおなじこと。物語を語って読者を愉しませるプロではあるが、言葉のプロじゃない。やはりセミプロ。職業分担からいって、編集者よりも、もうすこし言葉に詳しくなければならないけどね。

 言葉のプロっていうのは、言語学者のこと。

 作家が言葉のプロでなくてもいいとはいえ、しかし、それにしても、「いう」がすべて一緒になってしまうっていうのは、あまりにも分解能が低すぎる。味噌もクソも一緒ってやつだ。




>好きな女性のタイプとそうでないタイプ

 苦手な女性のタイプ、ではなくって。

 興味のないタイプを聞いてるんだけど。
 このへんも言葉の分解能が低いんだなぁ。「苦手」と「嫌い」と「興味のない」は、すべて別でしょうが。

 昔のシンデレラ迷宮でも、無欲なシンデレラを描かせると、子供をあやしてあげる優しいシンデレラを書いてくるぐらい分解能の低い人が続出していたけど。
 やっぱサカモトもそんなレベルなんだなぁ。

 無口も、毅然も、一緒くたにしているし。





>毅然としたシンデレラ

>>全部だめなんだと思ってただけに、好みに合うのがあってうれしいです。

 あるキャラやエピソードが好まれるかどうかって、個人の好みは、あまり関係してこないよ。
 人が好むパターンというのは決まっている。個人の趣向の違いっていうのは、「普通に好む」か「すごく好む」か、そのぐらいの違いしかもたらさない。

 つまり、とんびさん個人の好みに合ったから良いと言われたのではなくて、人の好む一般的な趣向に合ったから良いと言われたわけ。

 だけどいまは「無口」のほうで良いと思われなきゃならない課題なので、「毅然」のほうではNGなわけ。
 そもそも分解能を増やすための練習だ。(アイデアをひねり出す力を付けるための練習だ)




>2号
>雑煮の話

>>あと年越しそばを作るのに鶏ガラスープって、それじゃ年越しラーメンだよ! ってだれか突っこんであけなきゃいけないとも思った。私は突っこまないけど。

 なんか俺がボケたみたいで心外なんで、スルーしてもいいけど、言い返す。

 雑煮の話だ。ぼけ。
 東京モンの雑煮は種々様々なんだよ。全国から人が集まってきてるから家ごとに違うんだ。
 おまえんとこは東北のイナカだから、自分ちもよそんちも、どこも煮干しでダシを取ってんだろうが、世の中すべてそうだと思うな。東京じゃ家が十軒あったら、十軒とも違う味の雑煮になるのが普通なんだよ。
 って、いま東京でなくて千葉だけどさ。

 うちは奥さんのほうは親が集団就職で東北からやってきたとかで、雑煮といえばケンチン汁っぽいものになるのだそうだ。でも俺のほうに合わせてもらってる。
 しかし鶏ガラスープ100%で作る雑煮って、いったいどこの地方の雑煮なのだろう。うちは三代前までは東京だけど、そのまえは石川県だけど、そこのものとも違うようだし。


いろいろ
No.8909 投稿日 2005年1月3日(月)04時47分 投稿者
新木 伸
 ちと去年を振り返ってみる。
 去年の執筆分を、ちょっと勘定してみた。
 わし、遅筆作家の代表選手みたいなものなんだけどね。

 プロがどのくらいの「量」を書かないとならないのか、最低水準の参考にはなるだろう。

 まず「星くず英雄伝」が原稿用紙540枚。これは2月の頭からず〜っと書いてきてる。
 そして「あるある!夢境学園」の5巻と6巻が、上下分冊を合わせて611枚。うち本編の521枚に40日。90枚の中編に3週間(21日)。

 途中、記録してなくて詳細不明の中断日が、1ヶ月半。
 まあ著者校やってたり、夢境の5巻6巻の部分修正やってたり、私事にかかずらわって筆が進まなかったり。色々だが。

 総計、原稿用紙換算で、1151枚。
 星くずのほうは、まだまだぜんぜん書き上がるのには遠いので、今年ずっと正味8ヶ月半ほど執筆をしていても、出版されて金になるのは先の話なのだが。


 これ、文字数でいうと、56万5760文字ね。
 1日平均にならしてみると、1500字程度。

 言っておくけど、わし、もっとも遅筆な部類に生息してる作家なわけよ。
 これより下はない、と思っておいたほうがいい。
 ていうか、実際食えない。年2冊は出してないと。

 んで――。なんだって?
 1日1万字書くのを11日間だけ続けて、大変でした、だって?
 何度もアピールしているから、どうやら褒めて欲しがっているのだと理解したが。
 250枚と370枚と、一年で合計620枚しか書いてないやつが、なに言ってるんだか。
 課題部屋にある1000字課題もすべて足し加えてみたところで、最低遅筆水準の俺より、書いてる量、少ねーんじゃねぇの?

 アマチュアと比べて勝ってたところで、偉くもなんともないし、情けないだけだし、あんま比べたくないんだけどさー。
 苦しかったー、たいへんだったー、と、あまりにもウルせぇもんで、客観的にいって、ぜんぜん褒めらないということを数的に示したら、黙るかと思って書いてみる。


 そして、上記のヤツとは別なやつらには――。
 こんなに手の遅いプロであっても、1日につき、1500文字ほど、書いてるわけね。
 つまり毎日1000字程度も書けないやつは、絶対、プロになって生き残ることはできんということだ。と言っておく。




>サカモト

 あ、そうそう。
 勝手に人の文章を引用してこないこと。
 本の煽り(紹介文)や売り文句などは、広めることが本の宣伝にも繋がるのでバンバンやっちゃっていいわけだけど、個人の文章を引用してくるときには、引用のルールを守ることが必要。

 インターネット上に存在していて、全世界に発信されてる文章を引用してくるのは基本的に自由である。
 なにやら企業系のニュースサイトには、「無断引用を禁ずる」なんていう、実効力を伴わない脅し文句が書かれていたりするが、適正な引用であれば問題ない。
 ただし上記の「ルール」を守り、なおかつ、適正な引用であること。

 ちなみに問題になっているのは、8907に書いた、無口な女性をタイプにしている人の文章のこと。

 さて、サカモトには宿題。
 引用の「ルール」と適正な引用について調べてきて、ここに発表。中学生にもわかるように説明すること。
 サカモトが中学生以下の子供なら、親切丁寧に教えてあげてもいいんだけど、もういい大人なのだから、自分で調べること。

 そしたら、例のルール違反の引用文章を、適切なルールで引用し直すこと。





>まことさん

 あら、入れ違いか。
 見直してたら、答えを催促したその真上に、書いてあった。

 「冒頭の状況」に関しては書いてありますね。
 ただ「終盤の展開」に関しては、まだ未回答。


>>この人物は自分の作った物を人の前で発表します。はじめて作った物なのです。そして会社に入ったばかりなので発表することに慣れていません。発表を聞くたくさんの人の中には偉い人がいます。その偉い人が作った物を商品にするかどうか決めます。だから緊張しているのです。

 「たくさんの人」は、この場合には不要。
 はじめて発表するというのは、関係あるけど、簡潔に説明するときには、やっぱり不要。
 「自分の作った物について」ってところもいらない。
 エライ人が決定権を持っているというのは、いま緊張している理由とは無関係。それは失敗したときの被害の大きさに関わることであって、いまの緊張の大きさとは直接関係していない。

 いろいろ不要なものを取り除くと――。

  「会社でいちばんエライ人の前で話をするから緊張してる」

 ――と、これだけになる。
 それでわかる。他はいらない。

 ちなみに娘さんに説明してみてわかったと思うけれど、二度説明をするチャンスはもらえません。一度でわからせることができなかったら、「しつこい」で、省みられることなく、もうそれでその話はおしまいです。
 たいていの読者ってのは、娘さんよりもっと遙かに薄情ですよ。
 親子の義理もないわけです。まったくの「他人」ですから。



 それと、崖っぷちのほう。

>>裕子はコンクリートの岸壁から海面を見下ろした。ブルッと身震いする。Tシャツだから寒かったというわけでもない。泳げないのだ。
>>これに一文だけ付けたします。「落っこちて溺れたらどうしようと思っていた。」

 ぴんと来ないなぁ。
 岸壁は間際まで行くと確かに怖いですが、はたして「溺れたらどうしよう」で怖いものなのかなぁ?
 しっかり泳げる人間でも、あれは怖いもんなんですけど。
 なぜ怖いのか、もっと掘り下げてみませんか?

 あとこの「祐子」って子が、泳げないのだということ、いま決めたでしょう。
 取って付けた感が、思いっきり漂ってきてるんですけど。

 だいたい、「泳げないから怖い」っていう理由、泳げる人間には、よくわからないものなのですね。だって俺、泳げるし。
 泳げる人間でも怖い理由のほうで説明したほうが、たぶん得だと思います。
 だって「泳げない人」よりも、「泳げる人」のほうが、割合としては多いですから。
 25メートルを泳げない人の割合は、たぶん10%以下です。

 特に必要がないなら、泳げるけど怖い理由のほうで書いてあったほうが、より多くの読者のコンセンサスを得られると思います。


考える練習
No.8910 投稿日 2005年1月3日(月)19時07分 投稿者 まこと
>状況説明
>プレゼ室のほう

 その先の展開を考えてなかった。
 でも、状況からいって成功は間違いなしでしょう。しかも大成功でしょう。
 つまりあれは緊張していたけど、それを乗り越えた新人君の話です。
 すると重要度はどうなるのでしょうか。
 命運がプレゼの成否にかかっている>>緊張している>>新人君である
 
1.理由 命運がプレゼの成否にかかっている
2.どうした 緊張している
3.なにを 新人君である
4.だれが 板野が
5.どこで プレゼ室の扉の前で
6.いつ 入社半年(9月)


>崖っぷち

 イヤイヤ釣りに連れてこられた娘がパパを見なおす話です。
 娘は面白くなさそう>>イヤイヤ連れてこられたから>>釣りに
 
 
1.だれが 娘が 
2.どうした 面白くなさそう 
3.理由 イヤイヤ連れてこられたから
4.なにを 釣りに
5.どこで 岸壁(海)
6.いつ 夏


>サカモトさん
>ぽかミスの本

 多分なんですがあたってます。
 でもどうなんだろう。
 サカモトさんにも参考になるのかな。
 私の場合には「その作業やめろ」のひと言のほうが効いたような気がしますが。
 言った人間が驚くほどビビッていましたから。思い出しても「サムサムいぼ」または「鳥肌」状態ですから。
 
 
 
>新木さん
>崖っぷちを怖いと思った理由

 泳げないとは別な理由で。
 
 おろおろ。私に考えることができるんでしょうか。海から畏怖を感じるといったら。
 
 透きとおった海には飛びこみたくなるしなぁ。
 怖いのはにごった海ですね。アイスクリームがとけちゃったクリームソーダの色した海。にごっていて透明度のない海は怖いよな。泳ぐのやだよな。そう言いつつ泳いでたんだけど。
 
 様子が見えないからなんか出てきそうで。
 
 わかったー。ヒントだったのかー。
 新木さんのヒント、カモフラージュ上手すぎて見過ごしちゃいましたよ。
 
-------------------------------------------
 裕子は釣り人でにぎわう岸壁から下を見た。海はアイスクリームがとけたクリームソーダの色をしている。にごった海面にはうねりがあった。
 ブルッと震えた。Tシャツ一枚だったからではない。なにかがひそんでいるという気がしたからだ。来たくはなかったと父の英介に毒づいた。
-------------------------------------------
 自分でリライトといいますか、リメークと申しますか。
 何回やってるんでしょうね。
 
 
2時間
まこと
 


シンデレラ提出
No.8911 投稿日 2005年1月3日(月)20時59分 投稿者 サカモト
 お疲れ様です。サカモトです。

 無口なシンデレラ提出します。

 過去ログ読みながら、なるべく無口が印象に残るように作ってみました。
 
 返事は、また後ほど書き込みさせていただきます。

 よろしくお願いいたします。

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●サカモト 無口なシンデレラ1(再)

一行あらすじ:バルコニーで王子の汗を拭くシンデレラ

・会場から離れたバルコニーで、ドリンクを飲むシンデレラ。そこに踊り疲れた王子が休みにやってくる。驚きつつ軽く会釈し、内心の動揺を隠すため外を見続ける。

・「私にも一口飲ませて頂けませんか?」と言う王子に、グラスを差し出すシンデレラ。そして、彼の額が汗で濡れていることに気づき、優しく拭き取ってやる。静かな気遣いに少し心を動かされる王子。

・どうして踊らないのかと聞く王子。シンデレラは恥ずかしそうに「人混みは苦手だから」とだけ答えた。

・騒がしい女性に少し飽きていた王子は、静かな雰囲気のシンデレラに興味を持ち、彼女の隣で話し始めるのだった。

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●サカモト 無口なシンデレラ2(再)

一行あらすじ:舞踏会で王子を助けるシンデレラ

・王子が乾杯し、グラスの中身をのみほそうとしたとき、シンデレラが現れてグラスを抑えた。

・何事かと周りのものが見守る中、シンデレラは食卓の上にあった銀のフォークをグラスに浸す。フォークは黒く変色し、グラスの中身が毒ということを示した。

・「犯人はだれだ! この娘か?」と周りが騒ぐ中、シンデレラは安心したように微笑んでいた。

・その様子を見た王子は彼女が犯人でないと確信し、犯人を捜し出すよう指示。自分の命を救ってくれたシンデレラに深く感謝しながら、事情を聞くために、彼女を別室に案内した。

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●サカモト 無口なシンデレラ3(再)

一行あらすじ:お腹をすかせたシンデレラ

・舞踏会の会場にやってきたシンデレラ。美しい容姿に惹かれ数々の男性からアプローチを受ける。

・しかし、彼女は黙って頭を下げるだけで誰とも踊ろうとはしない。

・そして、ついに王子がやってきた。他の人と同じように頭を下げようとするシンデレラ。その時、お腹がクーっと可愛い音を立てる。真っ赤になるシンデレラ。彼女はものすごくお腹をすかせていたのだった。

・事情を察した王子は「コレを食べたら私と踊って頂けますか?」と言いながら、料理の盛られた皿を差し出した。


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●サカモト 無口なシンデレラ4

一行あらすじ:子犬を介抱するシンデレラ

・舞踏会の会場に薄汚い子犬が紛れ込む

・薄汚い子犬をみた貴族たちは顔をしかめ、その内の1人が子犬を蹴りつける

・そこにシンデレラが登場。黙って子犬を抱え上げ、会場の隅で手当してエサを与える。周りの貴族達は気味悪そうに見られる。

・その様子をじっと見ていた王子。シンデレラが子犬に向かって浮かべる優しい笑みに惹かれ、側へと歩み寄っていく。

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●サカモト 無口なシンデレラ5

一行あらすじ:舞踏会の会場で少女の母を捜すシンデレラ

・大きな舞踏会の会場で迷子になり、母を求めて泣く少女。大人達はダンスやおしゃべりを優先し、だれも少女を助けようとしない。

・シンデレラはその少女に歩み寄って、黙って手を握ってやる。

・少女の手を握り、はぐれてしまった母親を求めて右往左往するシンデレラ。その様子をみた王子が側に来て少女から事情を聞く。

・王子の一声で少女の母が登場し、娘を抱きしめる。軽く会釈だけしてその場を離れるシンデレラ。その前に彼女に興味を持った王子が立ちふさがった。

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●サカモト 無口なシンデレラ6 

一行あらすじ:舞踏会でダンスを披露するシンデレラ

・魔女に特訓してもらったダンスを、会場で披露するシンデレラ。会場中の注目を集める。

・しかし、彼女はソロで踊るのみで決して他人と踊らず、音楽が終わると黙って隅へと下がる。はじめは何人もの貴族が声をかけたが、シンデレラが何もしゃべらないので次第に興味を失う。

・そこに、王子が登場。シンデレラに何故他の人と踊らないのか聞く。顔を赤らめながら言葉すくなに「ペアでの踊り方がわからない」と答えるシンデレラ。

・笑いながらシンデレラの手を取る王子。彼女にペアの踊りを教えるため、会場から少し離れたバルコニーへと向かうのだった。

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●サカモト 無口なシンデレラ7

一行あらすじ:ホールスタッフを助けるシンデレラ

・貴族の男がウェイターの少年とぶつかり、少年の持っていたグラスが、派手な音をたてながら床で砕ける。

・騒々しい音に顔をしかめながら遠ざかる貴族の男に、おろおろとする少年。そこにシンデレラが歩み寄り、黙ってグラスの破片を拾い出す。

・恐縮し、彼女を止めようとする少年。しかし、シンデレラは笑顔で首を振り、グラスを拾い続ける。彼女の態度に感化され、何人かの大人達が片づけに加わる。

・そして、その様子をじっと見ていた王子も彼女に興味を持つ。さっそく箒とちり取りを持って、シンデレラの側にむかうのだった。

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●サカモト 無口なシンデレラ8

一行あらすじ:王子の看病をするシンデレラ

・酒を飲んだ後、気分が悪くなってバルコニーで体を休める王子。バルコニーで所在なげにたたずんでいたシンデレラとばったり出会う。

・気分が悪い王子は、心配そうに彼を伺うシンデレラに「バルコニーから出ていけと」言い渡す。彼女が出ていったのを確認してベンチで横になる王子。

・そこに、再びシンデレラが現れ、黙って王子に飲み物と給仕係からもらったクスリを渡す。怒鳴る元気もない王子はクスリを飲み、眠り込む。

・12時少し前に目を覚ます王子。側に立つシンデレラを見て、彼女がずっと看病していたことに気づく。気分の良くなった王子は彼女を踊りに誘うのだった。

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●サカモト 無口なシンデレラ9

一行あらすじ:王子をひっぱたくシンデレラ

・わがままばかり言って側近を困らす王子。そんな彼の目に華麗なシンデレラの姿が目にとまる。

・彼女の美しさに目を奪われ、彼女を呼び寄せてお酌をさせる王子。周りの者たちは王子が怖くて誰も逆らおうとしない。黙って言うことに従っていた彼女だったが、彼が平気で人を嘲ったり、罵倒したりする態度に腹を立てる。

・何も言わずに王子の頬をひっぱたき、そのまま席から離れようとするシンデレラ。しかし、最後に振り返ってみると、王子は意中の女性に叩かれてすっかりしょげかえっていた。

・王子の態度の変化に毒気を抜かれ、苦笑しながら彼の元へ戻るシンデレラ。そのまま、王子をホールの真ん中へと引っ張っていく。そして、静かに体をリズムに乗せて揺らし出すのだった。

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●サカモト 無口なシンデレラ10

一行あらすじ:話に加われないシンデレラ

・パーティーが始まる前の会場。女性達がどの男性と踊りたいかで話に華を咲かせている。

・そんな中シンデレラだけは黙ってみんなの話を聞いていた。隣の女性がシンデレラに誰と踊りたいか聞くが、どんな男性が居るのかもわからないので、困ったように笑みを返すだけだった。

・話題に加われず、すぐに話の輪からはじき出されて1人になるシンデレラ。そこに男性が通りかかり、何となく事情を察して彼女を中庭へとつれていく。

・中庭には豪華な料理が準備されている。「自分も口べただから騒がしいのが苦手で。いつも舞踏会の時はココでさぼってるんです」と笑いながら、その男性は自分が王子だと告白した。

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お正月の会話
No.8912 投稿日 2005年1月4日(火)04時11分 投稿者 弟切 千隼
 「今年は帰省したんだね」
 「うん」
 「初詣行った?」
 「うん。S神社」
 「あ、あたしも行ったよ。巫女舞【みこまい】やってたよね?」
 「うん。可愛い娘だった」
 「きさま、それ観に帰ったなっ?」
 「ちげーよ。ちゃんとデジカメで撮った。ムービーで」


という会話をしてきた弟切です。自宅に戻ってまいりました。

 皆さま、明けましておめでとうございます。相変わらずのへたれババアですが、本年もよろしくお願いいたします。



>人はなぜペットを飼うのか?

 前回の書きこみ(No.8885)で、弟切は、「人がペットを飼う理由」を二つ見出しました。

 一つは、「世話をすべきヒトの赤ん坊の代理として、ペットの世話をする」というものです。これを仮に「赤ん坊代理」要因と名づけました。
 もう一つは、「観賞用の生き物を、より美しくするために世話をする」というものです。こちらは仮に「鑑賞」要因と名づけました。


 人がペットの世話をする理由は、他にもあるでしょうか?


 イヌやネコのように、通常「愛らしい」とされる生き物は、「赤ん坊代理」要因で説明できます。
 金魚や熱帯魚のように、通常「美しい」とされる生き物は、「鑑賞」要因で説明できます。

 では、通常、愛らしいとも美しいともされない爬虫類・両生類・昆虫などは、どういう要因で人にペットとされるのでしょう?


 弟切自身の経験と、ペットを飼っている人から弟切が訊いたところによれば、「普通の人」には愛らしいと思われない爬虫類などにも、愛らしさはあります。
 というより、そういった生き物に愛らしさを感じるからこそ、ペットにする人が存在します。

 いつ、どこの世にも、「普通」とは感性のずれた人が存在しますね。トカゲやヘビやカエルやイモリでも、「可愛くてつい世話をしたくなる」人がいます。爬虫類や両生類であっても、一部の人には、「赤ん坊代理」要因が当てはまります。


 同じように、一部には、爬虫類や両生類や昆虫を、「鑑賞」要因で飼う人がいます。装飾品に皮を使われるニシキヘビや、宝石のような輝きを持つ一部の甲虫類などは、「鑑賞」要因により飼われることが理解しやすいでしょう。

 ニシキヘビやクワガタムシが「鑑賞に価する美しさを持つ」ことを、納得しろと言っているのではありません。誰もが同じ価値観を持つのは、無理なことです。「そういう価値観を持つ人がいる」ことは、普通の人にも理解できるでしょう、という意味です。


 上記のように、普通はあまりペットにしない生き物に「愛らしさ」や「美しさ」を認める人々は、少数派です。多くの人々が「愛らしさ」や「美しさ」を認めないがために、そういう生き物をペットにする人は少ないのですね。


 コミュニケーションという点から見ると、おおむね、爬虫類以上の知能を持つ生き物には、「赤ん坊代理」要因が当てはまります。
 普通はわかりにくいものの、トカゲやカメやヘビにも「感情表現」といえるものがあります。「自分の世話をしてくれる人」と何らかのコミュニケーションを取ろうという意思が感じられます。
 具体的には、人影を見て寄ってきて、舌をぺろぺろ出す、くらいのことはします。「ごはんちょうだい」ですね。金魚が人影を見て、口をぱくぱくさせるのと同じです。

 もちろん、「普通の人」にはそういうコミュニケーションの仕方がわからないために、ペットにはされにくいです(^^;


 コミュニケーションという点においては、爬虫類と両生類の間に大きな断絶があります。

 普通の人にとっては、爬虫類と両生類は印象が似ているでしょう。同じような仲間と思われているようです。
 ところが、爬虫類と両生類では、知能に隔たりがあります。爬虫類は「世話をしてくれる人」を見分けますが、両生類は見分けません。「時々、でかい生き物が近くに来る。時々、天から餌が降ってくる」としか認識できないようです。
 一般的に両生類は、「ごはんちょうだい」などの(人が愛らしいと感じる)反応をしません。両生類に「赤ん坊代理」要因を当てはめるのは難しいです。
 それでなくとも、両生類は姿がヒトに似ていません。加えて、飼い主に対する反応もない状況では、世話をするモチベーションは保ちにくいですね。

 変わりものペット好きの中でも、両生類好きはマニア度が高いです。それは、愛らしさを感じる人がより限られるからでしょう。


 不思議なことに、金魚などの魚類のほうが、多くの両生類より反応が豊かです。金魚や鯉は、人が近くに来ると「ごはんちょうだい」をしますよね。
 魚類の場合は、「飼い主に対する反応があること」と、「普通に見て美しい種が多いこと」により、ペットにすることに抵抗が少ないです。「赤ん坊代理」要因と、「鑑賞」要因を満たすものが多いのですね。


 昆虫などの無脊椎動物になると、普通に考えられるコミュニケーションは、まず不可能ですね。
 一般的に見て「色が美しい」・「角などの形が格好いい」といった「鑑賞」要因がない種は、ペットにする理由が理解されにくいです。

 コミュニケーション不可能なものの世話をして喜ぶのは、非常にマニアックな人といえるでしょう。良いとか悪いとかではなくて、とても理解されにくい人ですね。
 このくらいになると、普通の「赤ん坊代理」要因や「鑑賞」要因では説明できません。特殊化した「保護したくなる」願望や「美的価値観」を持っているとするか、他の要因を考えるべきでしょう。



 次回以降も考えます。


いろいろ
No.8913 投稿日 2005年1月4日(火)10時12分 投稿者
新木 伸
>まことさん

>> 裕子は釣り人でにぎわう岸壁から下を見た。海はアイスクリームがとけたクリームソーダの色をしている。にごった海面にはうねりがあった。
>> ブルッと震えた。Tシャツ一枚だったからではない。なにかがひそんでいるという気がしたからだ。来たくはなかったと父の英介に毒づいた。

 「とけたクリームソーダの色」だから怖いわけではないでしょうに。
 まあいちおう正解。

 汚れた色をしているのは、気持ち悪いかもしれない。でもそれは関係ない。
 怖いのは見通せないからで、見通せないとなぜ怖くなるのかというと、そこになにか潜んでいるのではないと本能が警報を鳴らしてくるから。
 暗闇が怖いのと同じ理由です。

 あと比喩禁止。
 「クリームソーダのような色」と書くのも「クリームソーダの色」と書くのも、「ような」があるかないかの違いだけで、同じことでしょう。

 あと複文禁止。
 「釣り人でにぎわう岸壁から下を見た」は、違うふたつの内容を合成しているから、分割できるはず。

 いろいろ、いらないものを取り除くと、以下のような形で、怖さは簡潔に描けます。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 岸壁から下を見る。にごった海面がうねっていた。
 見通せない水面の下になにかが潜んでいるような気がして、祐子はぶるりと震えた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 なにが怖さの正体なのか、きちんと考えていれば、余分な言葉はいらない。
 クリームソーダだの、Tシャツ一枚だの、釣り人でいっぱいだの、言葉の寄り道ばっかりしていて、関係ないことを山ほど書いて、自分の手で内容を薄めているから、全体の印象が散漫になるし、読んだ相手になにも伝えられなくなるわけです。

 「海が怖いということを書く」と、そう決めたなら、なぜ海は怖いのかを正しく思考して掘り出してきて、そいつだけを、ごろりと素朴に転がしておけば、面白い小説となるのです。
 「味のある文章」にはならんかもしれないけど。粗雑で洗練されてもいないけど。しかし面白くはなる。
 小説にとっていちばん大事なことは、「面白いこと」であって、綺麗とか上手とかは、べつにどうだっていいのです。



 プレゼンは「大成功する話」だったのですか。
 なら冒頭に書いておかなきゃならんのは、セオリーでいうなら、その反対のことですよね。
 すると「失敗するに決まってる」というマイナス思考だとか。自信のなさっぷりだとか。そういうことですね。
 意外なことになるから面白いわけですね。セオリーでは。

>>1.理由 命運がプレゼの成否にかかっている
>>2.どうした 緊張している
>>3.なにを 新人君である
>>4.だれが 板野が
>>5.どこで プレゼ室の扉の前で
>>6.いつ 入社半年(9月)

 ということで、これじゃぜんぜんダメ。
 「緊張」っていうのが、そもそも違うんじゃないのかな。
 「怖れてる」と「緊張してる」は、似てるけど微妙に違わないですか?
 また分別してなくて、すべて一緒ですか。
 だからプラスチックとペットボトルとは別なんだけど。どうして違いをわかってくれないのかなー。ゴミ出しを自分でやらない人には言っても無駄なのかなー。燃えないゴミと資源ゴミとは回収日が違うんだけどなー。
 自分でゴミ出しをするようになったら、区別できるようになるかなー。

 このまえ出してみたとおり、緊張しているのは、「えらい人の前に出て話すから」であるけども、この話が「大成功する話」であるなら、そもそも緊張を書いていたって、意味がないわけですよね。


 あと釣りの話のほうも。
 結末がパパを見直す話になるなら、セオリーでいうなら、冒頭ではパパを嫌ってないとなりませんね。

 そうでなくて、イヤイヤ釣りに釣れてこられた女の子が、釣りが楽しくなる話であるなら、開始時点で「イヤイヤ」を描くべきでしょうけど。

 どちちであるとしても、冒頭に「海怖い」を書いているのは変ではないですか?
 前者であれば「パパ」が出てくるはずだし。後者であれば「イヤイヤ」が書かれるはずだし。
 しかしいま書かれているのは、「海コワイ」ですよね。

 「海キライ」な女の子が、海が好きになる話なら、冒頭に「海コワイ」があってもいいと思いますけど。

 話の頭としっぽとが、別々の生き物になってませんか?

 なにか頭らしき物を適当に付けておけばいいってもんではないのです。
 その生き物に見合った頭を付けてやらなきゃいけません。
 じゃないと死んでしまう。
 キリンの長い首をゾウの胴体に付けないように。「長いところ」がなんとなく似てるとはいえ、それは別の生き物のパーツです。





>ヒントとか

>> わかったー。ヒントだったのかー。
>> 新木さんのヒント、カモフラージュ上手すぎて見過ごしちゃいましたよ。

 まことさん、自分でちっとも考えようとしないから。
 正解をずばっと言っちゃわないで、自分で考えてたどり着けるようにし向けるのって、けっこう大変なんですけど。オモチャを探してる子供の手の十センチぐらい先あたりに、それとなく、探しているオモチャを置いてやるような感じで。あくまで自分で見つけるように。

 分室はじめた頃には三秒で癇癪起こして暴れていたものですが、最近はすこし忍耐がきくようになってきました。
 まことさん、入室したのが最近でよかったですね。
 癇癪持ちの新木伸に折檻されて虐待死してしまった過去の参加者たちのお墓に、線香の一本でも立ててやってください。

 まことさんも早いところ乳幼児から中学生ぐらいに育ってくれて、オモチャも自分で探してこれるし、自分の世話も自分でできるようになってくれると、こちらも手間が減って楽なんですけど。
 中学生ぐらいになると、飯を食わせてやらないでも死んだりしないし、ほうっておけばひとりで遊んでくれるし――と。手がかからなくなるそうですけど。
 それ本当ですか? 育てたことないからわからない。




>サカモト

 台詞禁止。
 具体的な台詞内容を書いてしまうと、楽なんだよね。
 しかし楽をしていると、どんな内容を言ったのかを告げる説明能力が育たない。
 台詞に書いてあることを、要約して、「つまりどんなことを言ったのか」とまとめてくること。
 お客さんからの電話を受けて、上司に内容報告をするとき、電話の会話内容をそのままダラダラ言ったりしないだろ。
 仕事でアタマ使うのと同じぐらいアタマ使って課題もやってこいっつーの。

 ――って、昔のシンデレラ迷宮の参加者も、同じルールになってたはずだけど。まだ読んでなかったか、読んでいても気にしていなかったか、自分だけは特別扱いしてもらえると思っていたか、まあ、どれかだろうな。
 まあどれでもいいや。
 とにかく禁止な。

 今後は、台詞書いてあったら、俺、眼中に入れない。採点しない。



・サカモト2改

 そもそもシンデレラが犯人だと疑われる展開が、余計なんじゃねーの?
 毒殺という展開上、犯人捜しが始まるのはしかたのないところだが、その矛先をシンデレラに向けるのは、前の毅然ネタから流れを引きずってるだけだな。
 矛先をシンデレラに向けてしまうと、無口の場合には焦点がぼやける。
 だいたい周囲がアホすぎ。もし彼女が犯人だったら阻止せんだろう。

 あとサカモトは「無口」ってことを、一切喋らさないことと思いこんでいるようだが。
 喋ったっていいんだよ。口数が必要よりも少なければ、喋っていても無口になる。
 この場合、「わたしじゃない」ぐらい言ったって充分無口だが。


・サカモト3改
 食べ盛りのシンデレラだな。
 おなかすいてたんだね。


・サカモト4
 優しいシンデレラだろ。

>>シンデレラが子犬に向かって浮かべる優しい笑みに惹かれ、

 ――と、自分で書いてあるのに、なぜ気づかん?
 今後、同じパターンは「自分バラシ」=「自バラ」と略号で書くだけにする。


・サカモト5
 優しい。


・サカモト6
 ダンスうまい。
 あと、ひとり上手。



 ああ、なんかだんだん、無口になってきちゃったよ。俺。



・サカモト7
 親切。


・サカモト8
 親切。


・サカモト9
 毅然。


・サカモト10
 引っ込み思案。


 だーら、喋る必要のあるシーンにシンデレラを追い込み、必要量よりも少なく喋らせるだけだろーが。
 そして余計なことを書かず、「必要よりも少なくしか喋らない」というそのことがいちばん目立つようにするだけだろーが。
 なんでそんな簡単なことができないの?
 4000平方センチ、正方形にしたら60センチ四方もあるような巨大なところに、ただボールを通せばいいって言ってるだけのことだろ?
 べつに面白くなくてもいいし、打者を打ち取れるスピードがなくても、へろへろ玉でもいいから、ただ通せって言ってるだけだぞ?
 そんなんじゃキャッチボールだって、できやしないぞ?

 ちなみにプロの試合では、ストレートなら最低140キロはなければならんし、インコース高めとか、外角低めとか、コーナーぎりぎりにボール一個で通せなくちゃ話にならんわけだけど。
 そこまでしろとは、言ってない。
 全力投球でなくて、手投げでいいから、ストライクゾーンをただ通せと言っているだけだが。

 しかも10球投げただけで、もう息が上がっているのかよ?
 話にならんな。





>弟切

 3人。
 田舎に帰って獅子舞がどうだとかいう、その会話、女が3人出てきてるだろ。全員未婚者。そして婚期逃しかけ。
 わかる。わかるぞ。ああ刻が見える。

 もし違っていたら、弟切の書き写しかたのほうが悪いんだな。きまりだな。


 ペットとはなにか? ――と考えていったとき、「カメおたく」というのが、いかに絶妙なラインにあるのか、わかってきたろ?
 この前までの弟切は考えてもしないアホだったから、いかに「カメおたく」がうまいのか、説明してもわかんなかったろ。

 両生類オタクでもなく、昆虫オタクでもなく、金魚オタクでもなく――カメオタクでなければならないわけよ。
 ちなみにその恋愛マンガは、週間ヤングジャンプか、週間ヤングマガジンだか、そのあたりの雑誌に掲載されてたはず。


 ――で、考えてるとこ、わるいんだけど。
 そろそろ何の話だったのか、俺が忘れてきたもんで……。
 そもそも何の話だったのか、要約して、見せ直してくれないか。

 いまなんのために、「ペットを飼う人の生態研究」をやっているんだっけか?


 思考が必要充分な深度に達したかどうか、俺はわかるんだけど、弟切はわからんのだろうなぁ。なぜだろう?
 経験の差――とか、片づけちゃうと簡単なんだけど。なにかノウハウはあるはずだが……。

 他にも考えなきゃならんことは山ほどあるのだし、ひとつのことを、必要以上に深く考えていたって仕方がない。思考量ってのは限りあるリソースだから、配分が大事なのだ。
 まず量的に足りないやつには、「もっと考えろ!」と言うしかないのだが。


新年初感想
No.8914 投稿日 2005年1月4日(火)10時46分 投稿者
とんびの羽根
>まことさん
>1181 「パパは太公望」 1000字課題 No.6 12/29 まこと
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1181&e=res&lp=1181&st=0

 主人公:裕子 ゆうこ、ひろこ、どちらの読み方なのか、父にゆうと呼ばれるところまで確定しない
 三人称、裕子主観までは確定 ひんやりしたとか、面白くなかったとかあるので
 視点:裕子の傍らでいいのかな

>>裕子はあくびをした。
 ここは裕子を見ている視線
>>朝もやが海面をおおっている。
 ここは海面を見ている視線
>>Tシャツ一枚では寒かった。ぶるっと身ぶるいをする。
 ここは裕子を見ている視線
>>岸壁はけっこうなにぎわいだった。自転車で乗り付けている子供もいた。
 ここは岸壁にいる人たちを見る視線
>>裕子は釣竿を小脇にはさんだ。
 ここは裕子を見ている視線

 視線の切り替えが一行ごとにあって、行ったり来たり、せわしない
 海面、朝もや、岸壁、にぎわい、子供たち、裕子のあいだをなめらかに視線が移動してほしい

>>おもむろにゲーム機を取りだした。

 おもむろに→あわてずにゆっくりと
 シーンが全体的にせわしない印象が強く、ここだけゆっくりというのが不自然
 おもむろにという言葉自体も裕子主観では不自然でした

>>Tシャツ一枚では寒かった。ぶるっと身ぶるいをする。(1.)
>>ひんやりした風に腕をなでられる。思わず縮こまった。(2.)

 親父さんは寒いことを知っていると思います
 多分親父さんはしっかり着込んでるはずなんですが、違いますか?
 そして娘をTシャツ一枚で朝の海に連れてくることはしないでしょ?
 この親父さん、ちょっとぶん殴ってもいいかな

 ふたつの文で寒がり方があまり変わらないことも不自然
 1.岸壁に着いたばかり、(歩いてきてまだからだに熱気が残っている、風は感じない、)上半身が身震いする寒さ
 2.岸壁に立ち続けている、(からだの熱気は消えている、)風がひんやり吹いてくる、腕が寒くて縮こまる
 寒さがむしろ減じているようです

>>「ねぇパパァ、寒いよぅ」
>>足踏みをはじめた。
>>「ゆう、落としたら拾えないぞ。しまえ」

 親父さんが父親してない
 まず一番に娘が落ちないこと、次に寒さに震えている娘の体調を気にするもんです
 自分の上着をかぶせて、海際から自分の方へ引き寄せるシーンとかあればずいぶんと違ってくるのに
 場面の中で最初にゲーム機が落ちる心配するってのは読者印象が非常に悪いです

>>英介がJの形の針にミミズをつけた。
>>「イソメだ」
>>「きたなぁい。さわんないでよっ」
>>「ったく。親をバカにしくさって」 

 裕子の反応は多少騒ぎ立てすぎ(その理由は大方の読者に伝わるでしょう)ですが大人だったら予想範囲の内容ですね
 親父さんの反応が被害妄想気味なのでひきました

>>英介の顔が上に向いた。あごに無精ひげがだらしなく生えている。くわえタバコの煙に目を細めた。そこに目やにがついていた。

 それにしても親父さんの描写ここまで引き落とさなくてもいいのに
 裕子の視線があまりにも冷たいんで、読むのがつらい
 ここで読むのやめていいかな

>太公望

 周の呂尚(りょしょう)
 周の文王、武王につかえて中国を統一する
 文王に求められるまでは毎日釣りをしてのんびりと過ごしていた
 転じて釣り人の異称

 太公望と親父さんのイメージがうまくつながらなかった
 (退職して)定職につかず、毎日釣りをしてる、またはそれを理想としているというのが太公望のイメージですから

 そして裕子が太公望という言葉をつかう意味はどこにあるのでしょうか


釣りの話
No.8915 投稿日 2005年1月4日(火)12時11分 投稿者
新木 伸
 ふむ。とんびさんの解説によると、あの釣りの話は、世の父親に喧嘩売ってる内容なわけですね。

 じつは4行目以降はまったく読んでなくて。
 だからずっとこうして、まことさんに、「先はどうなるの?」と本気で聞いてるわけですが。

 ひょっとして、これまで出てきたどのパターンでもなくて、「嫌いな父親を好きになる話」だったりします?


 世の父親に喧嘩を売っている件。
 まあ、まことさんが現在シングルマザーだということを考えると、そうなってしまう理由は、おのずと邪推できてしまえますが。

 もし死別やそのほかのやむを得ない理由であった場合にはご容赦ください。でも邪推は止まりませんが。世のすべての家庭環境というものは、自分がより良い小説を書くための肥やしにしてよいものであると、小説優先で思いこんでる人間なもので。
 ぼかぁ9・11のときにビルが倒壊してゆく様を見て、「これを描写に生かすには」とか考えてた人間のクズですから、余所様の家庭のことなんかも、やっぱり小説のネタになってしまいます。
 自分が暴漢に襲われそうになったときにも、身の心配より、体感情報の観察と記憶に忙しかったくらいですし、急死した父親と対面したときにも悲しむより先に指でつついて死後硬直の具合を観察していたぐらいですから、筋は一本通っていると思うのですけど。
 ちなみに日本全国でおよそ55万人のクリエーターが、あの映像を見てやっぱり同じことを考えていたそうです。


 それはそれとして。
 読者の多くは、「娘・父親」と出てきたら、娘をいたわる優しい父親像を求めてしまうものですから、そうしたものが自分に提供できそうにない場合は、避けておくのが賢明でしょう。

 愉しませるのが小説の使命です。
 ここでいう「愉しむ」は、喜怒哀楽いずれかで読者の心を引っ掻くということですから、嫌がらせて愉しませるという手法も、じつは存在しています。
 ――が、それは大変に高度な技です。
 プロである僕でも避けています。

 いちばん楽であり、簡単で確実な読者の喜ばせかたが、「楽しませて」愉しませるという方法です。

 とんびさんは、「娘・父親」ときた瞬間に、自分自身が父親であることもあって、スイッチが固定されちゃったわけですね。
 「愛のある親子関係」を楽しみたいと思って読んだので、ああいう感想になったわけです。


 うーん……。
 ただまあ、父親に不信感を持っている人を対象読者として据えるなら、エンターテイメントとして、ありかなぁ。
 そうした人を読者として想定する場合には、あのくらいの軽度の不信感が描かれていないと、むしろリアルに感じられないし、反感を買うし、目が離れていってしまうだろうし。「優しい父親なんて嘘くせぇ」と思う人はいるわけだし。

 僕も「弟思いの優しい姉」なんていうのが出てくる話は「嘘くせぇ」と思いますし。
 現実の「姉」を持っている人は揃って証言してくれるはず。


 「姉というのはすべからく理不尽な生き物である!」


 ――と。
 さぁ、リピート、アフター、ミー。
 勇気を出して。姉はいま後ろにいないから。

 だから優しい姉的属性を持つキャラを出すときには、「じつは末っ子」という設定が付いてくるわけですね。自身が末っ子であって、姉として振る舞うことに憧れている人物であれば、「優しい姉」はありとなるので。

 話を戻します。
 「優しくない父親」が人によってありとはいえ、たいていのケースでは、作者に読者は選べません。
 手で一度に握れるだけ掴み取りしきた読者のなかに、どんな配分で、どんな人たちが含まれているのかということは、作者にはコントロール不能です。
 「父親に不信感」が少数派であると仮定するなら、「優しくない父親」を書いてしまっている話は、一般に向けるエンターテイメントではないことになります。

 特殊なケースもあります。
 たとえばシングルマザー向けの専門誌なんかがあったとします。実際ありそうですけど。
 そこに掲載される小説だとわかっているなら、読者が想定できますから、あれはありです。
 とんびさんは、個人的には、と付けること。別の個人によっては、あれはありとなりますし、リアルってものですし。
 この話題はこじれそうなので、先に釘を刺しておきます。



 そういやまことさんは、僕から「キャラが死んでる」「壊れてる」「人間じゃない」「死んだロボットでももうすこし生きた台詞を言う」とか言われたことはないですね。
 この父親も、いやな方面ではあるけれど、人間として立っているわけだし。

 ちなみに、立っていないキャラには、人は怒ることさえないです。
 とんびさんが「ぶん殴りたくなった」というのは、それがそのまま、立っているという証拠。


引用のルール
No.8916 投稿日 2005年1月4日(火)14時00分 投稿者 サカモト
 後で書き込みしますと言っておきながら
引用ルールを調べてたら結構、時間がかかってしまいました(汗)


>新木さん

>>興味のないタイプを聞いてるんだけど。
>>このへんも言葉の分解能が低いんだなぁ。「苦手」と「嫌い」と「興味のない」は、すべて別でしょうが。

 
--------------------------------------------------
【苦手】

勝ち目のない相手。いやな相手。また、気性などが合わないで互いに忌みきらう相手。
広辞苑より
--------------------------------------------------
【嫌い】→【嫌う】

快からず思う。好まない。いやがる。
広辞苑より
--------------------------------------------------
【興味】

物事にひきつけられること。おもしろいと感ずること。心理学では、ある対象やできごとに特に関心を向ける傾向。
広辞苑より
--------------------------------------------------

 確かにすべて違います。
 
 興味のないということは、見ても何も感じないということですよね。
 嫌いの方は、こちらでも感情を刺激されるわけですのでよく覚えているのですが
興味がないというのは、まったく印象にも残らないので覚えていません。

 誰だろうな。
 本当に思い浮かばない。
 基本的にしゃべれば、好きか嫌いかに分かれますので、全くしゃべらない女性。話しかけても反応が薄い女性でしょうか。つまり、今、書いているような無口な女性だと思います。


>>人が好むパターンというのは決まっている。個人の趣向の違いっていうのは、「普通に好む」か「すごく好む」か、そのぐらいの違いしかもたらさない。

 では、それがたまたま合っていた、ということですね。
 個人と集団の好みというものは基本的に違わない。
 確かに、映画とか歌とかでも、みんなが好きというからキライという人以外
普通、ちょっと好き、大好きのような感じで分かれています。
 
 だいっきらいという人はあんまり見ないし。
 個人の趣向というのはだいたい同じ方角に向いてるのでしょうか。

 
>>引用の「ルール」と適正な引用について調べてきて、ここに発表。中学生にもわかるように説明すること。

 はい。わかりました。


 インターネットでの文の引用の仕方、インターネットで見つけた文の一部を、他の場所に公開するやり方ですが、まだ、はっきりとは決まってないようです。
 ただ、ネットの世界でもみんなが知っているようなルールがあります。
「モノを買ったときにお金を払いましょう」、「人の悪口を言うのはやめましょう」みたいな、いわなくてもみんな知っていて守ってるルールですね。
 で、サカモトが以前やってしまった、文を盗んできて自分の文章の様に書いちゃうのはルール違反となります。

 それが

1,著者名 
2,サイト名 
3,アップデート年月日
4,<URL> 
5,(資料にアクセスした日)

という5つのことです。

 詳しくいうと
 ↓↓↓↓↓

 1,の著者名ってので誰が書いたのか、2,のサイト名でインターネット世界のどんなページで文をみつけたのかとかがわかります。好きな漫画を人に教えるとき、タイトルと作者名伝えるようなモノです。

 で、3,のアップデート年月日はこの文がいつ書かれたのか。インターネットの世界では文を消したり、書いてあることを変更したりするのが簡単にできるから、いつ書かれた文ですよぉって言っとかないといけません。同じ文でも書かれた年月日が違ってると、中身が違ってることの方が多いです。

 4,はURL。インターネットの世界のどこから文を借りてきたのか、というのを言ってます。ようはインターネット世界の住所ですね。もっと詳しく見たい人はココに行って見てくださいという風にも使います。

 5,は自分がその文を読んだ日付。インターネットの世界では文が消されたり、文を置いてあった場所がなくなってたりすることが多いです。だいたい2〜3年すると、以前行った場所がなくなっちゃってたりなんてこともよくあります。
 だから、自分が見に行った時はいつだったよと言っておけば、3年後に見に行った人が文を見つけられなくても、文が消されたか、おく場所を変えたんだなってわかります。 


 以上がインターネットでの文の引用の仕方(引用のルール)です。

 で、以前、失礼にも、サカモトが何の情報も付けずに文だけ公開しちゃいましたので、お詫びの意味も含めてもう一度、改めて公開させて頂きます。失礼いたしました。


****************************************************************
1,画さん
2,大手小町
3,04年03月22日
4,
http://www.yomiuri.co.jp/komachi/reader/200403/2004031900160.htm
5,05年01月04日

●引用した文

私は無口の女性がタイプです。暗い人って悪く言わてしまうことが多いけれど、思慮深かったり、冷静だったり、おしとやかなところがあるってのも無視されてしまうのは悲しいですよね。

****************************************************************


 で、引用ルールがどれくらい使われているかですが、中には、住所とサイト名だけで文を引用されている人もいるようです。はっきり決まったルールではないようなので、これは、紹介する方の自由なのでしょう。

 あと、インターネットに載っている情報を紙に印刷して資料として使う場合は、やり方がはっきり決まっている様です。


****************************************************************

1,特許庁
2,インターネット等の情報の先行技術としての取り扱い運用指針
3,99年12月10日
4,http://www.jpo.go.jp/tetuzuki/t_tokkyo/shinsa/unnyousisinhtm.htm
5,05年01月04日

●引用した文
インターネット等によって検索した電子的技術情報を引用する場合、その引用形式はWIPO標準ST.14に準拠して、該電子的技術情報について判明している書誌的事項を次の順に記載する。

著者の氏名

表題

関連箇所

頁、欄、行、項番、図面番号、データベース内のインデックス又は最初と最後の語句で表示する。

媒体のタイプ[online]

掲載年月日(発行年月日)、掲載者(発行者)、掲載場所(発行場所)及び関連する箇所が開示されている頁

検索日

電子的技術情報が電子媒体から検索された日を括弧内に記載する。

情報の情報源及びアドレス

電子的技術情報の情報源及びそのアドレス、又は識別番号(Accession no.)を記載する。

****************************************************************


 「媒体のタイプ」など、いくつかの項目が増えていますが、基本は同じですね。

 以上、サカモトが調べた引用のルールでした。



>>具体的な台詞内容を書いてしまうと、楽なんだよね。
>>しかし楽をしていると、どんな内容を言ったのかを告げる説明能力が育たない。
>>台詞に書いてあることを、要約して、「つまりどんなことを言ったのか」とまとめてくること。

 すいません。読み落とししていたようです。
 既出のものは全ボツとなっていますので、新しいのをセリフ抜きで出します。


>>そして余計なことを書かず、「必要よりも少なくしか喋らない」というそのことがいちばん目立つようにするだけだろーが。
>>なんでそんな簡単なことができないの?
 
 すいません。
 正直、さっぱりわからなくなりました。
 でも、過去ログ読んでも、考えを読みとれてないだけですよね。
 もっかい考えてきます。


>まことさん

>>サカモトさんにも参考になるのかな。

 他の仕事の方でも、ポカミスなくしたいので読んでみますね。
 
 ありがとうございます。


いろいろ
No.8917 投稿日 2005年1月4日(火)14時46分 投稿者
新木 伸
>核心をついた文章

 濁った水面は見通すことができない。なにかが潜んでいるような気がして怖かった。

 ――と。こう書くこととか。

 いまそのときに重要なことを見抜いて、核心をずばっと短く書き抜くことは、べつに小説技術というわけではないですよ。
 言っておかないと、なにか特別なことをやっているように思われてしまうかなと。

 これは単なる文章技術。
 核心がなんであるかわからないと、無駄な言葉を書き連ねて、要点を掴めなくして、どんどん意味不明にしてゆくだけ。
 言葉を使うのではなく、言葉に使われている状態。
 目的を持って言葉を発するのではなく、喋るために喋っている状態。
 本末転倒。
 ただのおしゃべりなら、その間の時間が楽しければ、どんなに無為だってかまわないのですけど、小説は目的を持って言葉を発しているわけで、それでは困ります。

 サカモトに出している説明課題なんかも、じつは同じことを練習してます。
 相手を納得させることのできる核心の言葉を、ひとことだけ、ずばりと言えるようになるのが目的。

 日常生活のなかで、自然とこの訓練を積めている人がいます。
 そういう人ならわざわざ練習しなくてもいいこと。
 たとえば、小説修行なんてしてなさそうな人代表で、HIMAJINさんとか。
 ハウルとジブリの説明は見事でした。

 この手のことを「やれ」と言われている人は、スタートラインで修行の完了している人もいるのだと思って、自分はその「スタートライン以下」なのだと自覚すること。

 まあ分室に「作家志望」という触れこみでやって来た人で、それが出来てた人は、いままで一人もいたためしがないんですが。
 なぜだか、作家志望じゃない人のほうに、それが出来ている人は多い。
 なんでかな?
 まあいっか。べつに作家志望者のほうがダメな理由なんてどうだって。
 練習すれば誰でも身に付くことなんだし。こんなもんは自転車に乗れるようになるのと一緒で、素質なんて関係ないことなんだし。




>サカモト

>>個人の趣向というのはだいたい同じ方角に向いてるのでしょうか。

 向いてる。揃ってる。
 だって「人間」で「日本人」で「現代人」という共通項でくくられているのだから、揃ってこないはずがない。
 そのぐらいの共通項があるからこそ、不特定多数に物を書いて生活する「作家」なんて商売が成立している。

 もしも――。
 皆が幻想や信仰を持っているくらい「個性」なんてものが強く作用しているのなら、好みもそれだけ分化してしまうことになる。
 そしたら作家なんて商売は成り立たない。みんな廃業だ。





>引用の方法

 間違っちゃいないけど、要領を得ないな。
 んなもん、最低限抑えておきゃいいことだけ、ズバッと書いておきゃいいんだよ。
 必要なのはそこなんだから。

 だいたい中学生にわかるように言えと言ったろ。
 そんな山ほど書いてきて、中学生が読み通せると思っているのか。
 調べてきたことを全部出せなって、誰が言ったよ。やまほど調べてきた上で、まとめて、わかりやすく翻訳して言うんだよ。

 引用のルールが、そもそも、なんのためにあるのか、まずそれを言え。
 おまえのあげてきた細々したルールは、すべて、あるひとつの目的のために決まっているもののはずだ。それを言え。
 それだけでいいんだから。

 あと特許庁のは、そりゃ特許庁の内部規定(もしくは特許文書に引用する場合の規定)だ。
 インターネットのルールと混同するな。だアホ。

 ――で、最低限、なにを抑えておけば、引用していいわけ?




>台詞付きのシンデレラ

>>既出のものは全ボツとなっていますので、新しいのをセリフ抜きで出します。

 いいよ。別に台詞付きで出してきたって。
 どんどんボツにするだけだもん。もお言ったもんねー。




>シンデレラができない劣等生

 なんでそんな簡単なことができないのか。
 べつに心配することじゃない。
 みんなそうみたいだから。

 一球目からストライク投げ込んできて、その後も普通にストライク取っていたのは、現役プロ作家だけだから。

 みんな、本当に、まったく、わからないらしい。
 なんでわからないのか、俺にはまったくわからないのだが、そういうものだということは、見てきているから、知っている。

 経験者は……、いまはもう弟切ひとりか。体験談を聞くといいかも。

 んで、できるようになってくるプロセスも見ているから知っている。
 そのうち、ストライクに入ったときに「それストライク」と言われることで、うまくいったときの感触を記憶してゆくわけね。
 そしてだんだん確実に入るようになってゆく。8割ぐらい出てきたあたりで、審査員の資格がもらえて、最後には10個中10がOKとなるわけ。
 100個やっても100個OKとなる自信を持つようになるわけ。

 そうなってしまうと実際に簡単なことだから、カンタンなことだと言っている。基準を「ドシロウト」に合わせてやっても意味がない。
 プロ水準の基準で計ってやらないとならない。

 100個やって100個OKのレベルに至ると、OKを取れるか、なんてことは問題ではなくなる。
 3分間で何個出せるか? さあチャレンジだ! ――とかいうレベルになるわけね。


 俺だって、本物の野球でマウンドに立ってボール投げたら、たぶん、そんな簡単なことさえできないのだろうなぁ。10球投げたって、たぶん、1球もはいらんだろう。
 なんでできないのか聞かれたって、わかんねーだろう。
 子供の頃や少年時代だって出来なかったんだから、いまはもっと輪を掛けてできないのだろうなぁ。
 ふん。野球なんてキライだ。
 野球放送もキライだ。野球少年も。野球ニュースも野球選手もみんなキライだ。放送時間延長でアニメを撮り損なうから野球放送は撲滅すべきだ。河原のグラウンドはモトクロス場にでもしてしまえ。
 西武もダイエーも楽天も潰れてしまえ。野球の肩を持つものはみんな敵性だ。
 まあ個人的に、そう思ってる。正義はない。いやあるかな。どっかそのへんに紛れ込んでいるだろう。

 野球をここまで憎んでいるのは少数派だと知っているし、頭を切り替えれば野球好きの心理にも入ることができるから、小説のなかでは、野球を楽しんでいる男子高校生たち――なんていうシーンも書いてはいるけど。
 だって世の多くの人は、野球が好きなんだもの。


 んで、読んでたって、できるようにはならん。
 ROMしてるだけの人間が、読んだだけでわかったつもりになって、自分はちょちょいと出来るつもりで得意げに乗り込んできて、ぜんぜんダメでボツ連発で玉砕して、泣いて逃げ帰るなんてことは、日常茶飯事だったわけね。

 手を動かして、実際に投げないことには、どうにもならん。
 ボールを放ることと同じで、物を書くということもまた「体を使う」ことなのだから。


>親父さんの描写
No.8918 投稿日 2005年1月4日(火)15時14分 投稿者
とんびの羽根
>>とんびさんは、個人的には、と付けること。別の個人によっては、あれはありとなりますし、リアルってものですし。
>>この話題はこじれそうなので、先に釘を刺しておきます。

 了解

 つまりこの冷たい視線を「娘」が持っているとしたら「一人の父親として」「個人的に」いやだなあ、ということで

 もしこの視線が別れた、あるいは別れるつもりの夫を見る「(元)妻」の視線ならわかる
 つまり愛情を失った視点ですよね
 子供がそんな視点の持ち主だとすると話はかなりハードになるな

 この話、わたしは最後に娘が父を見直す話だと読みました
 だからその前に父を落としているということも読みとれます
 感想としては、落としすぎだというところでしょうか
 この話自体はそこまでハードなもんじゃない思うので

 まことさんの文章に読者をひっかく力があるということは感じました


>まことさん 「兄帰る」冒頭部分の感想
No.8919 投稿日 2005年1月4日(火)18時56分 投稿者
とんびの羽根
 今日でお正月休みも終わりです
 なんか駅伝見てるだけで終わってしまった感があります
 では今日2回目の感想

>1184 「兄帰る」 1000字課題 No.7  1/2 まこと
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1184&e=res&lp=1184&st=0

 主人公:昭男(武史の兄)
 三人称、視点位置の何者かの主観 どうしても女にはみえないとか、昭男の感覚とは異なる主観なので
 視点:昭男の全身が見える位置

>>昭男は巻き毛についた雪を払う。
 巻き毛に現実感がない、描写不足
 ここは第三者の主観なのでなぜ巻き毛なのか、誰のどんな巻き毛なのか、疑問か驚きがあるべきところ
 しかも髪型自体まったくイメージがうかばないのでインパクトが伝わらない

 雪に現実感がない、ほこりを払っているようにみえる
 降ってくる雪、冷たい空気、雪の輝き(2号さんは灰色だと突っ込みたいだろう)がないため

>>手の小指を立てていた。
 「おかま」をあらわす紋切り型表現
 性同一性障害を描きたいのならもっと深く

>>そのままフェイクファーのコートをなでた。
 フェイクファーと書いてフェイクファー感が伝わるものではない
 なでる行動にどういう意味があるのか伝わってこない

>>ピンクのスカートがコートの裾でひらひらと揺れている。
 コートの長さとスカートの長さが不明
 「ひらひらと揺れている」は紋切り型表現

>>そこから筋肉質の足が延びていた。
 体育系少女の筋肉質とどうちがうのでしょうか

>>足には赤いヒールまで履いている。
 どういうヒールなのか描写不足
 あとに違和感が表明されているので、ここまでは違和感がない(ある)ことを強調しておかないと不自然
 つまりコーディネートに失敗しているのかどうか、体格に合っているのかどうか、サイズが不自然なのかどうかといったことを確定しておきたい

>>だがどうしても女には見えなかった。
 上記の通りここまでの描写が圧倒的に不足しているために、なぜ女に見えないのか読者にはさっぱりわからない

 冒頭のもっとも印象を強く与えなければならないところで失敗していると思います。
 なんのために、何をしているのかここまででも情報を匂わせること

 不自然を承知で誇張した格好をしてカミングアウトするつもりなのか
 自分なりに目一杯のおしゃれをして好きな人を待ち受けているのか
 いつもの、ただし目当ての人には思いがけない姿で驚かせるつもりなのか
 その待ち受ける姿勢の違いによって、服装の選択やコーディネートが異なってこないですか?

 このように冒頭に大きな問題があるのでこれ以上は突っ込めないかな


田作りの歯ぎしり
No.8920 投稿日 2005年1月4日(火)23時51分 投稿者 弟切 千隼
 おせち料理に欠かせない一つに「田作り」があります。
 おせちの中に、干した小魚を炒ったものがありますよね? あれが田作りです。おせちの一種としては田作りと呼ばれますが、普段は「ごまめ」と呼ばれます。
 田作り=ごまめは、カタクチイワシという魚の子です。ごまめを田作りと呼ぶ理由は、昔、カタクチイワシが田の肥料に使われたからだそうです。「豊作になるように」と、年頭に縁起をかついだわけです。



>何のために、「ペットを飼う人の生態研究」をやっているか?

 「ペットを飼う人」が登場する話を書くためです。
 もっと具体的に書きますと、「風変わりなペットを飼う主人公(男の子)」が、その「風変わりなペットに関心を持つ女の子」と出会い、仲良くなる話を書くためです。

 一行コンセプトを書けば、「風変わりなペットを飼う男の子が、そのペットがきっかけで女の子と出会い、仲良くなる話」です。ペットが仲立ちをするボーイミーツガールですね。


 この話では、ペットが重要な道具になります。ペットゆえに、主人公は女の子と出会い、仲良くなるわけですから。
 また、この話の主人公は、ペットについては普通の人をずっと上回る知識と情熱を持っています。彼の人物造形には、ペットとの関係を考慮することが欠かせません。

 物語の鍵となるペットの性質を探るため、および、主人公の人物造形をするために、「ペットを飼う人の生態研究」をしました。


 これまでに、弟切は、ペットを飼う理由として「赤ん坊代理」要因と「鑑賞」要因を見出しました。
 変わったペットといっても、カメ程度ならば、「赤ん坊代理」要因と、種によっては「鑑賞」要因で、飼っている理由を説明できますね。

 これが、昆虫やらイソギンチャクやらといった「ものすごく変わったペット」になると、上記の要因だけでは説明しがたいです。
 しかし、今回の話の場合は、「ものすごく変わったペット」を登場させるのはふさわしくありません。したがって、「ものすごく変わったペット」を飼う要因まで考察する必要はありません。
 限りある思考資源を有効に使え、ということですね。


 「人はなぜペットを飼うのか?」について、必要最低限の思考はできたようです。鍵になる部分ができましたから、次は主人公とヒロインがどのように「風変わりなペット」に関わっているのかを考察します。



サカモトさんへ >

 「無口なシンデレラ」迷宮、がんばってらっしゃいますね。
 弟切も、かつて「無欲なシンデレラ」迷宮の中をさまよいました。過去ログを読んでいただけば、どんなにおばかな答えを連発しているかわかるでしょう。

 「これさえできればすぐに迷宮脱出!」という妙策は、弟切も持っていません。ストライクゾーンがわかる前は、どうしてもわからないものです。
 でも、大丈夫です。数さえこなせばできるようになります。逆に言えば、ひたすら数をこなすしかありません。

 弟切みたいに鈍いババアでさえ、できるようになりました。サカモトさんのように、若くて頭の柔軟性がある方なら、もっと早くできるようになるでしょう。


 一つ、迷宮脱出のヒントになることを書いておきます。

 サカモトさんの周囲に、無口な人はいませんか? 家族でも親族でも友達でもいいです。一人くらいはいるはずですよね?
 実在の人物でなくともいいです。物語の登場人物でいいのですよ。「このキャラ、無口だなあ」という人に、一人くらいは出遭っていますよね?

 サカモトさんは、実在または架空の無口キャラクターのどういうところを見て「無口だなあ」と思ったのでしょうか?
 サカモトさんが「この人って無口」と思ったそのエピソードこそ、無口を示すエピソードです。


踏みました
No.8921 投稿日 2005年1月5日(水)00時16分 投稿者 まこと
>とんびの羽根さんの地雷

 だあぁ、できることなら踏みたくなかったな。
 どうしようと頭をかかえていたら思わぬところからフォローが入っていました。
 すんごくびっくりした。
 
 
 申し開きを聞いていただけますか。
 二次災害を引き起こす可能性もありますよね。別な人のも踏みそうで。
 ちっと怖いです。
 
 とんびの羽根さんの地雷は、父親をおとしめたところですね。
 私は世の父親像をおとしめようとは思ってません。
 私が書きたかったのはダメ親父ではないんです。娘に嫌われてしまった父親なんです。
 
 危ないなぁ。
 

 私の書きたかった父親はダメ親父とは違います。
 
 嫌われちゃった。けど、起死回生を試みる。そんな気概は残ってる父親です。
 
 こういう書きかたも危ういなぁ。
 
 
 
 英介についての情報を入れておきます。
 うだつがあがらなく見えて、ちゃっかり上司のおぼえはめでたいです。ここぞという肝を心得ているからです。
 普段は「はぐれ雲」の雲さんっポイ人です。ぼーっとしています。
 それでいて、得意の釣りで裕子の母親――美人で気が利きます――をゲットしていたりする。
 渾身の一撃だけを、ごくたまにくりだす。その命中率が非常に高い。そういうタイプの人です。

 
 裕子の母親は英介の意外な一面を知っています。いかに魅力的であるかも。そこで英介に裕子を釣りに連れて行くように勧めます。
 かつて自分が英介に釣られたように、裕子もまた英介に釣られてしまうことを知っているのです。
 

 さて、当日がやってきました。
 
 せっかくの話だったのに。私、まことが失態を演じるというオチなわけです。
 
 釣られるのが魚じゃなかったというラスト、そういった話はありがちです。オリジナルとは言えない。
 だからとういのも変ですが、つまらない話ではないはずです。
 
 私の持っていきかたが下手くそなだけで、話としては成立すると思います。
  
 下手くそゆえに地雷を踏みました。
 父親を落としすぎというのがそこにあたります。
 ご不快な思いをさせてすみませんでした。
 
 世の父親に悪意はないです。私にも父はおりますし。
 追い出した旦那もいい人でした。あちらのご両親にとっては特に。
 娘にとっての憧れの人でしょうから、私としても悪く思いたくない。変な人だったなくらいには思ってますけど。


>世のお父さんへ

 やりすぎを心から謝罪します。悪意はないです。
 

>とんびの羽根さん
 
 視点についてです。
 本人の目に入っている視点のつもりで書きました。
 
 本人の目に入っている視点での本人の行動は書けるのか。
 わかっていません。質問してもいいでしょうか。

 本人の視点のときには、本人がとった行動は書くことができないのでしょうか。前に新木さんにも聞きましたが、完全理解には至りませんでした。
 本人があくびをしたとすると、それを書くことはNGになるのでしょうか。
「Tシャツ一枚」というのはNGですね。これはわかりやすいです。
 身ぶるいしたり、竿を小脇にはさんだりする行動はNGですか。
 
 また、本人の行動を説明するうまい方法ってありますか。
 よかったらこっそり伝授していただけないでしょうか。いやこっそりじゃなくてもいいのですが。

>太公望
 
 太公望というのは、裕子のではなく私のイメージでした。すいません。
 私のイメージでタイトルをつけてしまいました。
 
 封神演義のなかで、太公望は魚を釣ろうとはしていませんでした。
 その証拠に釣り竿には針がついていません。
 はじめから職を得んとして太子を待っていたのです。お師匠さまの命だったはずです。そして太子の側近という大物を釣りあげることに成功します。
 ついでに優秀な部下まで釣りあげています。針が付いていないことを指摘した青年です。残念ながら部下の名前は忘れちゃいましたが。

 パパが釣りたかったのも魚じゃなかったわけで。
 だからって釣られた裕子が「パパは太公望よ」ってのは言われてみれば変ですね。
 
 

>新木さんへ
>話の頭としっぽ

「ばあちゃん子」でHIMAJINさんに指摘されていたところですよね。
 話を読み違えているという点です。
 HIMAJINさんきっとあきれてますね。
 
 パパを見直すなら冒頭からそこを突いていかないといけなかった。私がやったのは海になんか来たくなかったことの強調です。
 それが説明になっていると思ってしまっている。
 
 指摘されたところだけしか考えない。だからコンガラリーナになっていく。
 
 コンガラリーナでも、いや、おもちゃで遊んでいる乳幼児でもいつか中学生になるんだろうか。
 いい大人がそんなことを言ってはいけない。
 
 
 釣りの話はとんびの羽根さんへのレスで説明をいたしました。
 緊張の話を説明します。
 
 あの話は緊張している新人君の話を書こうというところから始まりました。
 だから、緊張がほぐれたところで話が終わっているのです。
 
 私は質問された意味を取り違えました。
 話が終わった先まで考えてしまいました。
 あの話に書いてあるのは緊張がほぐれたところまでです。成功したところまでは書いてありません。
 
 書きたかったのも緊張している新人君です。
 私の頭ではそうでした。
 多種多様な人が私の頭のなかで彼の緊張をほぐそうとしてくれていました。
 みんなが彼の前で失敗していました。
 幼馴染だったり、社長室のお姉さまだったり、同期のエリートだったり。
 最終的にリームリーダーが失敗を見せて緊張をほぐすことになりました。
 
 あらら、やっべ。気がついてしまった。
 
 えっと、どこでこんがらがったんだろ?
 そっか、話を構築した時点で変わっていたんだ。
「他人の失敗を見て気が楽になる」てところを決めたときだ。

 そしたら、そうか。失敗を怖れているにならないと変だ。緊張じゃダメじゃん。
 うそみたいなコンガリーナぶり。今ごろ気がつくし。
 
 
 なるほど、私は折檻死をまぬがれたラッキーな乳幼児です。
 だからって地雷を踏んでるんじゃどうしようもないでちゅ。
 
 首の皮一枚でなんとかつながっています。
 首の皮一枚下は地獄。
 
 乳幼児な私は中学生まで無事成長できるのか。
 中学生になるには、反抗期がくるはずですが。
 反抗するのか。それは想像を絶するかもしれない。
 どっちにせよ先のことだけれど。
 怖っ。
 
>>中学生ぐらいになると、飯を食わせてやらないでも死んだりしないし、ほうっておけばひとりで遊んでくれるし――と。手がかからなくなるそうですけど。
 
 私もそう思っていたんですけどね。先輩ママたちの「小さいころが楽だった」を思い出します。娘がチビだったときは「なに言ってんの」でした。
 実際におっきくなってみたらどうだったか。
 肉体的には楽なんだけど、精神的なダメージがあるのだとわかりました。
 
 個人差はあるでしょうが、問題児をかかえると苦労するかも。
 個性だと認めてくれる人たちがいて。そういう人たちに支えられてるかも。
 
 理解者が多いことには感謝しています。渡る世間は良い奴ばっか。
 だけど馬鹿ッ母呼ばわりは勘弁して。私にだってやりたいことはあるんだもん。
 どっちも失敗ばっかだけど。
 
 
>とんびの羽根さん
>2回目の指摘

 またしても冒頭ですね。
 
 視点は第3者の全身が見える位置です。伝わったのはこれだけ。
 失敗の原因は取材かな。
 
 理不尽な姉は、弟のアドバイスを無視しました。充分な取材なくしてオカマを書きました。
 
 私の知っているオカマのかたは、隣町に住んでいます。意味もなくいじめられました。ちょっと偏見を持ったかもしれません。
 そのかたは女には見えませんでした。
 だからって冒頭でダイレクトにそう書いてますね。
 
 
 失敗の本当の原因は、物語全体を把握していないことにあります。優先順位を勉強して学んだことです。
 セオリーどおりにということは理解しました。はたしてそれを実践できるのでしょうか。
 
 次回以降に考察させてください。
 頭使いすぎました。
 それに眠い。
 
 とんびの羽根さん。
 気を悪くせず続けて指摘をいただきまして、感謝いたしております。
 ありがとうございました。
 
 冒頭について、じっくり考えさせてください。
     
5時間
まこと         


>まことさん
No.8922 投稿日 2005年1月5日(水)05時26分 投稿者
とんびの羽根
 正月休みが終わりです
 ゴミ出しやら、町内会のゴミ当番やら、郵便局やら、買い物やら、下痢気味の赤ん坊の世話やら
 結構目の回る忙しさでした

>まことさん
>地雷

 信じない人もいるでしょうけど、意識の部分では地雷だったという感触はありません
 過剰反応と他人から見えるのでしたらそうなのかも知れないというくらいです
 個人的に気を悪くしたりということは全然ないので気を楽にしてくださいね
 大体長年夫婦げんかで鍛えられますって、家庭内でえぐられまくってるのでこういう描写はむしろ楽しんでます
 
>「パパは太公望」の視点について

 本人の視点だったのですか?
 てっきりかたわらの視点、一緒に座り込んでるおかあさんくらいの「目線」かと勘違いしてしまいました

 いずれにせよ、わたしも視点マスターしたわけじゃないので間違ってたりしますので、疑問があればびしびし指摘反論をどうぞ
 わたしはまことさんを利用して長い間つかめていなかった視点を勉強するよい機会にしようとしているのです
 まことさんがかしこまる必要はありませんてば

 で傍らの視線だと思った理由ですね

 まず本人の主観でなければわからないことが書いてあります
 本人でしか感じられない寒さ、面白くなさが地で書いてあるからですね
 ですから裕子主観であることはすぐわかりました

 それに対して視点ですが本人の視点でなければ見えない部分というのが基本的になかったと思います
 見落としがあるかもしれないけど、みているかぎり他人の視点としての矛盾はみつからなかったんです
 そこで「視点:裕子の傍らでいいのかな」と確認をとろうとしていました
 
 さて本人視点だと確定して頂いたので、本人視点として矛盾がないかチェックしてみます

>>英介の顔が上に向いた。あごに無精ひげがだらしなく生えている。

 見下ろしてる状態で本当にあごの無精ひげだけが見えるかな

 それに鼻の下やほほの無精ひげが先に見えるんじゃないかな
 あごだけ無精ひげなら、あごだけがと書くだろうし

 裕子本人より視点が低いように感じます
 
>>すると腰を浮かせて寄ってきた。裕子は抱えられる格好になった。

 英介が腰を浮かせたって本当に裕子から見えるかな

 わたしの解像度ではまだこれくらいです

 むしろTシャツ一枚がNGなのか、わたしのほうが多分理解してない
 裕子はあくびをしたは、わたしはあくびをした、あくびがでたと一人称に置き換えられるからセーフだと思うんだけど

 あとは視線が子供にしては冷静沈着すぎると感じるからでしょうか
 だってこどもの視力っておとなよりすごくいい、なのに視野が狭いでしょ
 おとなが気づかないとんでもないものをじっとみてたりする
 でもこの視点の持ち主の観察力って至近距離の父親の顔だけ非常に細かくってあとははいい加減
 なんかおとなの視点だと思ったんです
 英介の顔レベルの描写がほかで何カ所かあれば、わたしもそんなに冷たい視点とは感じなかったと思います

 まことさんはわたしの地雷は踏んでないと思うけど
 自分でよくわかりません
 他人からみたら地雷を踏んでるようにみえるかな

 面白いこと、楽しいこと、どきどきすることを描写せずに、他人の不細工な部分だけ描写していると読み捨てポイントになりますよ
 ということをしめしたかったなんだけど、地雷のせいで過剰反応をしているということになっちゃうのかな
 ちなみに実際にはちゃんと最後まで読んでるんですよ

 読み捨てポイントは、単純に文章構成上の描写バランスの問題だと考えたいんだけど、どうでしょう


 それと、今回の話とは直接関係はありませんけど、わたしは小学校4年のときに父を工場事故でなくしました
 女手ひとつでこどもふたりを育てる母の背中をみて育ちましたから、シングルマザーのかたを心理的に圧迫することは心苦しいです
 地雷のことはなかったと考えていただいたほうがうれしいです

 いよいよ正月休み明けで、これ以降は勤め先の決算で帰宅時間がおそくなります
 そのため感想関係の書き込みが思うようにとれなくなることがあるかもしれません
 まことさんのほうも忙しくなるとおもいますので、返答のためにあわてて詰め込みすぎないようにがんばってください


いろいろ
No.8923 投稿日 2005年1月5日(水)19時19分 投稿者
新木 伸
 小説は大変なんですよ。娯楽としては。
 「駅伝2時間見てるより小説読んでたほうが楽しいやあ」と思ってもらわなきゃならんのですから。
 しかもテレビをつけてりゃタダで流れてくる駅伝と違って、600円玉握りしめて、本屋まで出かけて行って、買いに来て貰わなきゃならんわけだし。
 この雪の中、わざわざ出かけてゆくんですよ?

 「娯楽」としてのライバルには、マンガもあるし、ドラクエもあるし。
 携帯でお友達とおしゃべりしたりメール打ったり、そういった楽しい「2時間」と比べて、「やっぱ小説のほうが楽しいやあ」としなければ、小説ってのはこの世から消えちゃうわけです。

 てなわけで、せっかくの良い素材をダメな技術でダメにしてしまう「バチあたり」は、イビリ殺してやるつもりで、びしびしやってきますので、そのつもりで。

 「虎の穴」という場所は、いちど入ったら、死ぬか、卒業して立派な悪役マスクマンとなって胸を張って出てくるか、そのどちらかでなければ決して出られないそうです。




>まこと

 釣りの話に関して。

>>だからとういのも変ですが、つまらない話ではないはずです。
>>私の持っていきかたが下手くそなだけで、話としては成立すると思います。

 肯定。
 良い話だし。おもしろい話だし。

 そのせっかくの良い素材を、ダメにして食えないものにしてしまったのは、おまえのヘタクソな調理技術だ。
 このバチあたりめが!
 食べられる物で遊んでんじゃねーよ。お百姓さんにごめんなさいと言え。
 オママゴトするなら砂で団子作って、葉っぱでサラダでも作ってろ。
 あー、もったいねー。

 俺のガキのころは、食べ物でオママゴトしてたら、ぶん殴られたもんだけどなー。
 最近は食べ物でオママゴトしてても、親は許しちゃうもんなのかなー。


 その材料。
 俺か2号あたりが、適正な技術でリライトすれば、きちんと食える物に料理しなおせるだろうけど。
 しかしその材料は、「まこと畑」でないと穫れない材料なのだから、他人が料理したところで意味がない。
 まことが、自分の手で調理して、料理にしなければならん話だ。

 そういえば、まえに鐸碑さんが話してくれたけど……。
 世の中には、お客さんの持ち込んだ材料を調理して料理にするというビジネスもあるようだ。
 話のネタとか、キャラクターのネタとかを、物語に仕上げてくれるということね。
 調理技術を自分で身につけるのが面倒なら、そのネタを持って、そういう相手か場所を訪れるべし。
 ただし相応の料金が必要となるだろう。ビジネスだから。


 ――で。
 いろいろと考えてあったようだけど。
 それは書く前に考えてあったのかどうなのか。
 あっちこっちから突っ込まれたので、青くなって必死に考えたから出てきたのか。

 たぶん後者なのだと思うけど。
 最初の一文字目を書き出す前に、本来なら、そのくらいは考えていなければならない。考えないで書き出してるから、失敗するんだよ。
 尻に火がつけばやれることを、常日頃から普通にやれるようにならないといけない。
 そこに一段階の壁がある。かなり大きい壁だ。早く越えないと癇癪起こすから、とっとと越えてくること。

 それを常態として身につけるための方法は考案済み。
 考え抜いてあるのなら、考えたことを、書いてこれるはずだよな?
 1000字課題を出してきたときに、本文の後ろのほうに、構成案のメモだとか、背景の人物設定メモだとかを添付して出してこれるはずだ。
 そういったものは、作品の評価には一切関わってこないけど、批評や指摘の助けにはなる。もともとの狙いとして、父親をそんなに嫌なやつに書くつもりがないとわかっていれば、とんびさんも、あそこまで反応しなかったはずだ。

 プロは作品一本だけで勝負する。なんの申し開きもできない。背景にどんなことがあったとか、どんな創作意図があったかなんて、関係がない。作品から読み取れないものが「ある」なんて言ってたところで、メシは食わせてもらえない。

 ドシロウトは背景も創作意図もなくて、ただの思いつきで書いてるから、そもそも説明を行えない。

 シロウトは背景と創作意図を持っているが、たいてい、狙いがそれて失敗している。

 まことはこの分類でいうところの「シロウト」に、ようやくなってきたのだな。きたのかな? きているといいなぁ。きてないかもしんない。
 2号あたりには、毎回、コンセプトやらウリやらプロットやらを付けさせて出させているが、僕はもうすでに見ていない。
 本文のみで判断して、書いてないものはないものとして扱う。
 あいつの場合には、現状の「シロウト」からプロにもう一皮剥けなきゃならんのだから、それが正しい取り扱い。


 背景や創作意図とがあるなら、それも付けてくること。
 以下のような形にして、提出してくるということだ。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「タイトル」

「本文」
(……1000字分……)

「一行コンセプト」
 父親を嫌っている娘が、釣りについていって、パパの凄いところを見て見直す話。

「構成メモ」
 はじめ父親は冷たく見える。海は楽しくない。釣りエサは気持ち悪い。
 不快なことをいくつか書いて印象付けたのち、自分の手でサカナを釣ったときにそれが覆る。という構成。
 ※父親が冷たくなりすぎないように注意。父親は娘を嫌っているのではなく、ただぶっきらぼうなだけ。

「その他」
(人物設定など)(省略)
(補足事項など)娘を釣りに連れて行くようにし向けたのは、母親の策略。父親の良いところを見せようという狙い。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


 すべて書いてくると量が炸裂して大変だし。意味もない。
 構成やら背景やらは、必要なことだけにすること。
 なにが必要なものなのか判断するのも訓練の一貫。





>1184 「兄帰る」 1000字課題 No.7  1/2 まこと
>読者の目線による実体験レポート、〜私の体を通り過ぎていったあの四行〜

>>昭男は巻き毛についた雪を払う。

 ――と来たところで、読者の脳裏に浮かぶのは、「普通の男」の顔形。
 「巻き毛」とあるから、まあ天然パーマがきついのだろうと考え直して、脳裏の映像を一回修正する。
 ああ、もう、面倒くせーな。
 「昭男」とあって出てきたイメージを、一回も修正させんのかよ? 修正するのにどれだけ手間がかかると思ってんだよ?

>>手の小指を立てていた。そのままフェイクファーのコートをなでた。ピンクのスカートがコートの裾でひらひらと揺れている。そこから筋肉質の足が延びていた。足には赤いヒールまで履いている。だがどうしても女には見えなかった。

 小指を立てる? なんで?
 フェイクファーのコート? フェイクファーってなにさ?
 ピンクのスカート? なんで男がスカートはいてんの?

 わけわかんねー。
 だいたい「フェイクファー」ってなんだよ。俺知らないんだよマジでさ。GOOGLEのイメージ検索で調べろとでもゆーのかよ? ふざけんなよ。
 しかたないから、4行目まで読んでみたところで、読むのを中断して、調べてみたよ。
 あーもー、めんどくせーなー、もー。

http://images.google.co.jp/images?q=%E3%83%95%E3%82%A7%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%BC&num=100&hl=ja&lr=&sa=N&tab=wi

 こんな感じなわけか。なんだよ。メーテルの着てるやつかよ。ならそう言えよ。

 ここで読み捨て決定。もお絶対に決定。ふざけんな金返せ。
 GOOGLEにアクセスするの、いまADSLの常時接続時代だったからタダだけど、モデム時代だったら、電話代が1回7円もかかるんだぞ。


 おカマを描こうとしているのは、なんとなくわかったけど。
 おカマがなにしてるのか、4行以内でわかんないので、興味が湧かない。

 これがもし、おカマが実家に帰りづらいので電柱の影に隠れている――と、そこまで4行以内に分かったなら、先を読む気が起きたかもしれない。

 もっといいのは、ハデめな格好のお姉さんが小雪のぱらつく中、電柱の影に隠れているのだが、それはじつは男であった――と、すること。
 男であることをバラすのを、最後に持ってくるわけね。
 小さな驚き(サプライズ)を冒頭4行に込めてくれるサービス精神の持ち主なら、もうすこし先まで読んでも損はないだろうと判断できる。

 まあ、でも――。
 読者の脳内映像を何度も書き換えさせて平然としているとか。
 読者の知らない「フェイクファー」なんて言葉をGOOGLEで引かせて平然としてるやつとか。
 そんな無神経なやつが書く話は、読む価値ないわな。
 どうせ残りもダメなんだろ。

 なに書こうとしてたのか、そもそも、わかんねーんだけどさ。
 チンチン触ったままの手を洗わずに調理にとりかかるやつは、ろくなもの作らねーに決まってる。




>技術的なこと

 例によって5W1Hが不明。

 「小雪のぱらつく中、カマっぽい男が電柱の影に隠れている」

 いつどこで、誰がなにをしているのかは、わかる。
 だが「なぜ」が不明。

 なんべんも言うようだけど、セルフチェックしてこいっつーの。
 していたのなら、なぜチェック漏れが起きる?


 あと「脳内ジオラマ」で、まことに通じるのかどうかわからんけど。
 頭の中に作っているシーンに「光景」だけしかないんだよ。

 五感のうちの、視覚だけしかない。
 雪が降ってる――と、目で見えるものしかない。雪が振るときに伴う寒さもなければ、雪が振るときに伴う「匂い」もない。
 また触感もない。雪が振るときに伴う肌の突っ張り感や痛みがない。「コートを撫でた」と動きを書いてるだけで、撫でたときに本人の指に伝わる感触を想定していない。
 音さえない。

 五感っていうのは、見えるもの、聞こえるもの、匂うもの、味わうもの、そして肌で直接触れるものと肌で感じる空気の動き、この5つだ。
 本当は五感を越えた六感目で感じる「雰囲気」まで作らなきゃ、プロとしての「武器」にはならんのだが、そこまではまだ高度だから要求しない。
 だが最低限、五感までの分は「脳内ジオラマ」に構築しておけ。

 まったく、もう。
 こんな無声の白黒映画みたいなもんを、いまこの時代の客に観せて、金が取れると思ってんのか?
 白黒で音がなくたって、「古典で名作でチャップリンなのです」――とかいうなら、珍しがって観て貰えるかもしれないが、新作映画でそれなら見向きもされんわ。

 最近じゃ過去の西部劇だって着色されてフルカラーに仕立て直してテレビ放映されてるだろ。
 色や手触りや匂いぐらい付けてこいっつーの。
 いったい何百年前の小説を旧態依然のまま書いているんだよ。




>エディタとか

 初心者向けとして紹介している「紙20001」。
 ちなみにこのソフトを見つけてきたのは藤極堂さんの手柄。

http://rakusai.org/program/kami.html
http://rakusai.org/index.html

 2号の言ってた、「ロストした原稿を掲示板から拾おうとしたけども、掲示板にあったものは毎行ごとに改行が入っていて、そのままでは使えなかった」を、直すための手順だけど。
 「紙2001」なら基本機能として持っていたっけ。

 コピー&ペーストで取り込んでやって、「整形」の機能を選んで、「不要な改行と左空白を除去」とやればOK。
 ちなみにこのソフト、指定桁数で改行を入れる「指定桁折り」の機能も備えている。
 つまりソフト一本で桁折りしたり、桁折りされているものを元に戻して、別の桁数で折り直したりが行える。
 他のエディタではマクロかなにかを駆使しなければできないこと。

 俺、自分でマクロ組んじゃう超上級者だったもんで、「紙2001」がその機能を持っていることを忘れていた。
 昔、自分でエディタ作ったこともあったし。俺、マイコン歴25年だし。
 昔はツールなんてどこにもなかったのだな。いまの世の中は「ツール」というのはダウンロードして使うものであって、自分で作るものじゃないのだな。




>まこと

 僕がそうしているせいで、分室では話題の切れ目に複数の改行を挟むスタイルが流行っているけども。
 書き込みのなかに、一見すると空行でも、文頭に余計な空白が1個ほど残っているものが、けっこうある。
 ブラウザで見る限りでは、空白文字は見えない。
 エディタなどに持ってくると、すぐにわかる。

 改行すると、次の行の先頭に、自動的に空白一文字が付けられる機能を、「自動インデント」という。
 「紙2001」では、この自動インデントをOFFにできない。(余計な機能を持たないことが初心者用の所以であって、利点でもあるわけだが)

 文頭の一字下げの空白は、エディタが自動挿入してくれるのに任せるのではなく、毎回スペースキーを叩いて入力するのが好ましい。
 自動的に打たれる一文字と、自分の手でキーを叩いて入れる一文字では、同じ一文字でも重さが違ってくる。自動で打たれてしまう文字では、空白一個に意味を持たせることはできない。
 文章の一字一句にまで配慮を行き渡らせることが出来てくると、言ってる意味もわかると思うけど。

 掲示板の書き込みなら、まあいいけど。
 作品のほうでは、やらないこと。時間経過を示す一行空きに空白文字がくっついていると、なにかガックリと来る。また文字数の計算も違ってきてしまう。

 ちなみに「紙copi」とかいう有料バージョン(2500円)のほうだと、自動インデント機能をOFFにできる。(インストールしたときの状態がすでにOFFになっている)

 シェアウエア化にともなって作者さんは個人事業主になったわけだし。良い物を作っている人は見返りを受けるべきだし。それは小説を書いて人様の役に立ってお金を貰おうというのと同じことなのだし。なにか利益を得ていて余裕のある人は払うべきだし。
 30日試用が利くそうなので、とりあえず乗り換えてみて、良さそうなら金を払うってのはどうだろう。コンビニ払いもできるそうだし。




>弟切

 冒頭のイワシのネタ。
 意味不明。主題も不明。よってリテイク。
 田作り=おせちの小魚=ごまめ=カタクチイワシの子、と、イコールで結びつけるものが4つもあって、多すぎるから失敗している。
 イコールで相同を示すのは二つまで、っていうのが世の中の暗黙ルールだ。もっと多くのものをイコールで結びたいなら、段落を分けろ。


 ペットを飼う人間の分析の話。
 弟切は深く考えすぎる傾向があるわな。
 学者ってのは、何の役に立つかどうかもわからないことを、深く深く研究するのが仕事なわけだ。
 ――本来は。
 実際には研究予算の問題があるから、誰かの近視眼で見て役に立たないと浅く判断されたことは、あまりやらせてもらえないのが現状だろうが。

 作家がやるのは、作品に役立てるための研究なのだから、到達深度を限定しなきゃならんわけ。予算が無限でないのと同じように、思考リソースも有限なのだ。どんなに粘着する気質の人間であっても、意欲は無限には続かない。いつか飽きる。
 弟切は学者肌だから、ほうっておくと、当初の目的を忘れて研究に没頭してしまう。
 んで、リソースが尽きたところで研究=思考は中断。もう飽きたからと、ほっぽりだす。
 そして作品はいつも上がらない。完成しない、どころでなくて、構想と称する妄想ばかりで、一行も書いていないで終わる。
 アマチュアの自称作家の典型だわな。

 作品を書き上げて、さらに完成度を高めるためには、自分が飽きてしまうまでに振り絞れる総リソース量を見積もって、正しく配分しなきゃならんわけ。

 ペットを飼う人の生態研究を行ったのは、ペットを小道具に使うためで、「風変わりなペット」がどのへんにあるのかを見定めるためだろ。
 そのためには、人はなぜペットを飼うのかということをハッキリさせねばならない。
 普通は愛玩目的で飼う――とわかった時点で、「風変わり」の線引きが可能になる。
 愛玩目的が半分以下で飼われるあたりが、「普通」と「風変わり」の中間ラインだ。
 愛玩目的で飼われるペットに必要な性質は、「コミュニケート可能」ということもわかっている。
 なら、風変わりの線引きは、「コミュニケートできてんのかどうか、よくわからない」というところ。

 つまり、結論から言うと、「カメ」とか、そんなもののわけだよ。
 べつにカメでなくてもいいわな。
 は虫類なら何でもよさそうだし、哺乳類や魚類でも、その条件を満たすものならなんでもいい。植物でもオジギソウやハエトリグサあたりなら、OKかもしれない。
 は虫類と両生類の違いは、俺も知らんかった。作中で書くといいんでない? 「両生類の良さをわかってくれる人って少なくてね」とか言わせて、「どう違うんですか?」と持って行けば、数段落ぐらい、金の取れるウンチクが語れそうだ。




>本人の目に入っている視点

 難しい視点を、まあ、やってるよなぁ。

 プロでも普通は、本人の目視点は避けるもんだけど。
 本人に入り浸っちゃうか、さもなければ、外側から眺める視点にするもの。

 8765で、2号が「本人の目視点」を書こうとしたときに、最初にやったものは「本人視点」になっていたけど。ああいうふうに、引きずりこまれてしまうもの。
 本人の目に入りつつ、本人と違う主体を維持するのが難しい。

 まあ、難しいと感じないということは、向いているということだろう。
 手法の数は多いほうがいい。その視点でないとできない効果もある。
 実戦のさなかでは身に付いた技しか振るうことができず、新たに増やせない。んなことしてたら、戦死してしまうから、実戦という。
 こういう練習のときに技を増やしておかないと。


>>本人の目に入っている視点での本人の行動は書けるのか。
>>わかっていません。質問してもいいでしょうか。

 質問してもいいが、そのまえにやることやってからにしろ。
 二人羽織になって、誰かの背中に貼りついて、数分過ごしてみればわかること。
 普通の二人羽織と違って、自分の手は出さないことね。そして貼りついている相手と同じ方向に顔を向けて、同じ物を見るように頑張ってみること。
 本人の目視点というのは、誰かにおんぶされてる人間の視点に、だいぶ近いわけね。
 幼児時代を持っていた人なら、だいたい体験済みだと思うんだけど。
 最近の子はおんぶされないものかな? 柵の中に置きっぱなし?

 僕の場合、まだロクに歩けないころに、(たぶん母親の)背中から、色々なものを見ていた記憶があるけども。高さがぜんぜん違うもんだから、違う世界に連れてこられたのだと思ってたなぁ。母親の背中から見ていた台所が、自分で歩く台所と同じ場所で、ただ高さだけが違うのだと気づいたのは、ずっと後の話。てか、「高さ」ってものもよく知らなかったし。

 自分をおんぶしてくれている「おかあさん」があくびをしたことは、背中の幼児にはわかるものかな? 身ぶるいしたり、竿を小脇にはさんだりすることは?
 二人羽織させてもらえば、わかること。

 ただ、すこし違うところもある。
 おんぶしてくれている「おかあさん」がTシャツを着ているということはわかるだろうけど、「寒い」ってことまではわからない。
 本人の目視点なら、「寒い」もわかるわけだ。

(Tシャツ一枚きりかどうかはわからない。いちばん上に着ているのかTシャツであるということがわかるだけ。まあTシャツっていうのは、普通は重ね着しないものだから、Tシャツを着ていた――で、一枚きりということは確定するけど)




>タイトル

>> パパが釣りたかったのも魚じゃなかったわけで。
>> だからって釣られた裕子が「パパは太公望よ」ってのは言われてみれば変ですね。

 パパは釣りに夢中であったように見えるけど。
 裕子が釣られたのはママの戦略であって、パパはただ自分の釣りに夢中になってただけなのでは?
 そうでないなら、とんびさんも指摘していた、「落ちないように気を遣う」とか、「寒くないように気を遣う」とか、配慮していないところが不自然。

 「裕子を釣りに連れて行った」ではなくて、「釣りに裕子がついてきた」のほうで書いてあるよね。明らかに。

 いまやっている、「どういうタイトルがふさわしいか」の話題は、「書こうとしていた話」のほうなのか、「実際に書いた話」なのか、いったいどっち?
 それとも書いてみて失敗したことでわかった「本来書くべきだった話」のほうなのかな?




>話の頭としっぽ

 で、これが裕子がパパを好きになる話であるなら、頭に描かれるべきは、セオリーでいうと、「パパ嫌い」であるはず。
 「海コワイ」を1番目に書いている時点で、間違っている。
 もしやるのであれば、「海コワイ」は2番目に書かれるべき。「パパ嫌い」→「海コワイ」→「こんなとこに連れてきてパパもっと嫌い」と、こんな順番で書いてゆくなら、「パパ嫌い」の補強になるので、「海コワイ」があってもいいけど。

 んで、「緊張」のほう。

 失敗を怖れていた人物が、他人の失敗を見て気が楽になるのは、なんで?
 緊張していた人物が、他人も緊張していることを知って緊張が解けるのも、なんで?

 「まことルール」で飛躍しすぎ。
 わかるように書いてくれよ。どういう仕組みで楽になるの?

 まあ、「緊張していた人物が、他人の失敗を見て緊張が解ける」っていうのは、これ明らかに変なんだけどね。
 上記2種類のうちの、どちらかであったとしても、それでいいのかなー?

 その食材、どこから掘り出してきて、なんに使えるものなのか、ちゃんとわかってる?
 食えもしないものを人様に食わせようとしていたりしない?
 だいじょうぶ?
 それ、おもしろいもの? 栄養のあるもの? 毒は混入していない?
 おもしろくて安全で栄養もありますと、誰に対しても保証できる?

 変な葉っぱや根っこを、人様に食わせて一人で面白がってるだけなんじゃない? へーき?
 きちんとした、食べられるもの? 保証できる?

 保証できるなら、あとは調理技術の問題ね。
 保証できんなら、もういっぺん畑に行って、泥の中を掘り直してこい。

 僕は保証しない。保証はまことの責任を持ってやること。
 作者欄に製造責任者と貼られるラベル(著者名)は、まこと印になるわけだし。





>親とか

 自分は、一人の人間を真人間に育て上げたことなんてないから、馬鹿母呼ばわりなんてできんですが。
 僕がやっていいと自分で許可してるのは、まともな小説を書けないヘタレを、ヘタレ呼ばわりするところまで。
 5W1Hも書かないやつとか、読者置いてけぼりで周回遅れにするやつとか、頭としっぽが別々の快生物をこしらえて喜んでるやつとか、そんなのなら、まあ罵倒したっていいんじゃないかしらん。





>オカマの話

>>私の知っているオカマのかたは、隣町に住んでいます。意味もなくいじめられました。ちょっと偏見を持ったかもしれません。

 個人的な仕返しなんかで、物を書くなよ。つまんねー。
 オカマを家族に気味悪がらせて、あんたはいい気味で楽しいかもしんないけど、そんなことに読者を付き合わせるな。アホ。

 それ、食えるもの? 栄養があって、きちんと食べられるもの?
 畑から別なものを掘り直してこい。

 小説で書くものには「愛」がなくちゃいかんわけ。「恨み」なんてものはいらんわけ。オカマに愛があるなら書いてもいいが、恨みしか掘り出してこれないなら書くなっつーの。

 だから「野球」の話をしたのだけど。
 俺は野球が大嫌いで憎んでもいるけど、心の底を探ってみると、じつは野球の仲間に入れてもらいたかった「憧れ」が出てくるから、「野球にいれてもらえたらきっとこんなふうに楽しかったんだろうなぁ」とか、そういう種類の「愛」をもって、きちんと食えて栄養もある野球のシーンを描くことができるわけ。できたわけ。
 「野球キライ」の憎しみのところを切り落として、「野球楽しい」の愛を含有するところだけで構築したわけね。

 愛憎込み入っているものというのは、じつは毒を取り除けば美味しいものだったりすることが多い。フグだってすごく美味しい。

 オカマに対してなにか「愛」らしきものがあるのなら、それで書いてみること。毒物取り扱い調理の練習だな。
 まったくなんにもなさそうなら、すっぱり捨てること。「憎しみ」だけで書いてみたところで、人を不愉快にさせるだけだ。




>とんびさんの地雷

 踏まれて爆発していたかどうかは、べつにどうだっていいのでは。
 冷静さを失っていたということは不名誉なことなのかもしれず、それもまたとんびさんの二個目の地雷なのかもしれませんが。
 ふだんより熱が入っていたことは事実なのですし。

 まあ見ていて興味深いですが。
 なにをするとその人が冷静さを欠くかということは、その人の人格を推定するのに、もっとも手っ取り早い方法なわけです。人間関係がその後どうなるのかは気にしないとして。
 振動波の伝わり具合を観察すると、物体の内部構造が分かるような感じで。
 怒り振動波による内部検査法は、本当に破壊して割ってみて、断面を観察してみることの次くらいに、効率の良いやりかた。

(ん? そういや前にこの手の話題を出したときに、人間関係を破壊してまで人物心理を写し取るのはいかんでしょう、みたいな地雷を引き当てた覚えもあるような……。ここでの話題ではなかったかもしれないけど)

 なるほど。とんびさんは「娘に冷たい父親」と「冷静さを失っていると指摘される」と、冷静さを欠くわけですね。すると「落ち着け」は禁句ですか。「私は冷静だ!」と返ってくるわけですね。うーん。わかりやすい。


安堵のため息
No.8924 投稿日 2005年1月5日(水)22時49分 投稿者 まこと

>とんびの羽根さん

 これからもおつきあいできると知ってホッとしました。
 私、牛歩で進んでおります。
 この牛がまた、ひどくトロくってですね。
 トロいのに柵越えをしてしまったりするんですね。そうしてご近所に迷惑をかけることになりまして。
 すいません。
 お手数をかけます。迷子の牛を見かけましたらお声がけなどいただければ幸いです。


>新木さん
>冒頭

 いまだかつて正しく冒頭を書けたことがありません。(冒頭以外もですけど)
 
 書いてきたものをふり返ってみました。
 どれもこれも冒頭を根こそぎ削れるものばかり。

 冒頭の正しいありかた。
 物語の結の部分をうける部分が冒頭にくる。
 そう理解しました。
 でも、コンガラリーナが更生してまっとうになったのか自信がありません。
 次回からは課題のやりかたを変えます。
 課題を書いてきても失敗するのは目に見えています。そこで事前にチェックが必要だと考えました。
 書く前にどういう話にするのかをここにあげて、確認をしたいと思います。


>サカモトさん

 資料用意しました。PDFにしてあります。メルアドくれたら送ります。これはナンパじゃありません。
 

>無口な人にどんな魅力を感じるか。
 
 いまさらですが考えてみました。
 おしゃべりな私にとって、無口な人はミステリアスです。神秘的というか謎めいたというか。興味を持ちますよね。
 
 しゃべりかけても単語しか返ってこないから会話が続かないでしょ。そうすると好かれてないのかなと思ってしまう。
 ところが後日。
 わからないことがあって困っていると、要点のみズバッと教えてくれたりする。

 参考になればと思ったんですが。かぶったかな。
 しかもこれって、HIMAJINさんから教えてもらったナンパ術に似てるし。

 
 ここで新木さんのレスを発見してしまった。たくさん書いてあるなぁ。明日以降に返信します。
 
 やっ。いっこだけ。
 ちんちんってなんですかっ。ついてませんから。
 
1時間半
まこと


おせち料理には意味がある
No.8925 投稿日 2005年1月6日(木)00時19分 投稿者 弟切 千隼
 前回(No.8920)書いた「田作り」の話を書き直しました。

―――――――――――――――――――――――――――――

 お正月にはおせち料理を食べますね。代表的なおせち料理には、黒豆・田作り・栗きんとんなどがあります。
 これらのおせち料理には、みな意味があります。たいていは、新年の豊穣を祈る意味が込められています。

 田作りを例に挙げてみましょう。
 田作りとは、干した小魚を炒めた料理です。この小魚は、カタクチイワシの幼魚です。
 なぜ、カタクチイワシの幼魚が、田作りと呼ばれるのでしょうか?
 それは、昔、カタクチイワシを田の肥料に用いたからだそうです。田作りという名には、新年が豊作であるようにという祈りがこもっています。

 おせち料理の中では、カタクチイワシの幼魚は田作りと呼ばれます。けれども普段は、ごまめと呼ばれます。「ごまめの歯ぎしり」などという諺に使われるごまめです。
 ごまめは、普段は取るに足らないもの扱いです。それが、お正月には祈りを込めた「田作り」になります。昔の人にとっては、小魚にも祈りを込めるくらい、農作物の出来が切実な問題だったのでしょうね。

―――――――――――――――――――――――――――――

 ついでに、もう少し書いておきます。

 カタクチイワシは、おせち料理の中でも、「田作り」ではなく、「ごまめ」と呼ばれることがあります。その場合は、「ごまめ」に「五万米」という当て字をします。もちろん、これも「たくさんのお米が収穫できますように」と縁起をかついでいるわけです。



>ペットを飼う主人公の人物造形

 前回の書きこみ(No.8920)までで、弟切は「人がペットを飼う理由」を考察しました。ひととおりの考察はできましたので、今度は、「主人公がどのようにペットに関わっているか」を考察します。

 主人公がどんなペットを飼っているのか、確定はしていません。犬や猫といった「普通のペット」ではなくて、「風変わりなペット」であることは確定しています。有力候補としてカメが挙がっています。
 暫定的に、主人公はカメを飼っているものとして考えます。


 主人公が「風変わりなペット」に普通以上の知識と情熱を持っていることは、確定しています。一言で言えば、主人公は「ペットおたく」です。自分が飼っているペットに関しては、普通の人が驚くほどの知識や関心を持っているのに、人付き合いは得意ではありません。特に女の子との付き合いは苦手です。


 なぜ主人公を「ペットおたく」にしたかといえば、趣味の内容は違っても、「おたく」と呼ばれる人々を読者さまにしたかったからです。
 「おたく」とは、「自分の趣味に入れあげて、その他のこと――とりわけ人間関係――に気が回っていない人々」のこととします。趣味の内容が何かは問いません。
 弟切は、「おたく」な人々に読んでもらって、共感してもらい、勇気付けてあげられる作品を書きたいのですね。

 趣味は違えど、「おたく」な人々には、以下の特徴があります。


1)自分の趣味については非常に詳しい。
2)自分の趣味について自分より詳しいやつは少ない、と思っている。
3)自分の趣味以外のことについてはとても疎い。
4)人間関係が苦手な人が多い。ただし、普通に思われているより例外は多い。社交的な「おたく」も存在する。
5)人間関係のうち、特に異性との付き合いを苦手とする。
6)普段は無口なことが多い。自分の趣味のことになると機関銃のようにしゃべる。ただしこれにも例外はある。


 上の特徴は、もちろん、主人公にそのまま当てはまります。
 主人公は、基本的には悪い人間ではありません。が、上記のような「おたく」は、一般的には印象が悪いですね。

 主人公は、「自分の魅力を理解してくれる可愛い女の子は、自分が何もしなくてもいつか現われるものだ」と信じています。そのあたりは、まだガキです。こういう点は、ちょっと嫌なやつですね。
 しかし、こういう嫌な点をなくしてしまうと、主人公に現実味がなくなってしまいます。主人公は、読者さまが共感できる、等身大の人間でなければなりません。

 かといって、主人公が読者さまに嫌われたら、読み捨てられる可能性が高くなります。それを防ぐために、好感が持てる点を見せる必要があります。
 具体的には、主人公がペットの世話を熱心にしている場面や、ペットのために苦手なことを克服しようとしている場面などを見せればよいでしょう。ここはアイディア出しをすべきところですね。


 この主人公は、どのように自分のペットと関わっているでしょうか?

 「ペットおたく」であるからには、自分のペットに関してはとても詳しいです。飼育の仕方も本格的です。「普通の人」から見れば、「プロ並み」に見えます。
 ここでいうプロとは、動物園の飼育係や、その動物を専門に研究している学者を指します。

 主人公を本当にプロ並みの飼育超人にしてしまうと、読者さまとの乖離が激しくなりますね。十代のうちからプロ並みでは、現実味も薄くなります。
 そこで、「普通の人」よりははるかに詳しいけれども、プロから見ればしょせん素人、というあたりにしておきます。



 今回はここまでとします。


いろいろ
No.8926 投稿日 2005年1月6日(木)00時23分 投稿者
新木 伸
>まこと

>>いまだかつて正しく冒頭を書けたことがありません。

 正しい冒頭を書くための方法は、じつに簡単なことで、「いきなり書き出したりしない」というだけのこと。

 なにを書くのか、先に考えて、考え終わってから書き出せばいいだけ。
 この手順を、僕は何度か「料理メモ」にたとえているけども。

・なにを作るか考える。
・調理手順を考える。
・必要な材料をメモする。
・買い物に行ってくる。
・手順通りに作る。

 料理を作る「正しい手順」は、こんなふうになるわけだが。
 まことひとりに限ったことではなく、たいていの「作家志望者」がやっている手順というのは、以下の通り。

・買い物に行く。
・目に映った材料を買ってくる。
・家に帰って、買ってきた材料をすべて使って何かを作る。

 そりゃあね、主婦はやるだろうよ。
 そうした手順でやってても、きちんと食えるものを作るだろうよ。
 主婦ってのは、プロなんだから。
 もう十年も二十年も、毎朝毎晩、料理を作り続けているのだから、手も体も手順を覚えている。ぱっと店頭で見かけた材料と、家の冷蔵庫にしまってあるものとを組み合わせて、なにが作れて、なにが作れないのか、足りないものはなんなのか、すべて一瞬でわかってしまうだろうよ。
 プロなんだから。

 しかし、おなじことをシロウトがやろうとしたって、できるはずがないのね。
 シロウトなんだから。

 小説のプロは、いちいちメモを作らなくたって、まあそれなりのものを作ることができるわけさ。もう10年も20年……はやってきてないか。まだ俺は15年なわけだし。
 まあ十数年はやってきていて、何千という物語を作り込んできているから、即興でも食えるものが作れてしまうわけさ。
 それでもきちんとメモを作っていたりするもんだけど。



>>書く前にどういう話にするのかをここにあげて、確認をしたいと思います。

 他人がチェックするような難しいことでもない。
 そもそも、めんどうくさい。
 書く前になんの話であるかを決めて、それを付けて提出してくること。

 「肉じゃが」とメモにはあるのに、酢豚を作ってきていたら、「それ酢豚じゃん」と突っ込むから。
 何回かメモと違うものを作ってきて、どうしようもなさそうなら、サカモトと同じ迷宮に叩き落とす。そしたら自力で這い上がってくること。もしくは穴の底で野垂れ死ぬこと。
 もし出てきたときには、メモと同じか違うか、ちゃんとストライクになっているか、自分で見分けられるだけの「目」が出来ているはずだ。

 なぜあれが「シンデレラ迷宮」と名付けられたと思う?
 いまのサカモトのように、皆、愉快な仕草で右往左往することになるからだ。

 まことのお題はなにがいいかな。
 「無口」はサカモト用だから、なにか別のものを考えておかなきゃなー。自分が興味を持てないタイプを、いまから出しておくといいかもしれない。

 きちんとメモ通りのものが作れるようなら、べつに落ちなくてもいいわけだが。





>無口なひと

 無口にも色々とタイプがある模様。
 最近写し取ったタイプでは、「腹黒無口」というのがあったなぁ。
 腹に一物しまってある人なわけね。それを悟られないために、無口で無表情でリアクションを薄くしている。まだ物語が進んでいないから、背景はよくわからないのだけど。おそらく予言者的な予知能力を持っているタイプなのだろう。自分の予知してしまったことで、伝えてはならないことをいっぱい抱え込んでいるために自然と身に付いたポーカーフェイスであると。

 ちなみに「蒼のサンクトゥス」/(やまむらはじめ)という作品だが。
http://www.7andy.jp/books/detail?accd=07138242


 ああ。いいな。そのタイプは面白そう。

 腹黒無口でいつも物騒なことを山ほど考えてしまうんだけど、だから口数少なくて無表情でいる女――シンデレラ。
 舞踏会で王子と出会って、無口を褒められたので、つい本音を洩らす。「私は貴方が考えているような女ではありません」とかなんとか。
 うん? 台詞禁止? いいんだよ必要な台詞なら。
 人が誰しも腹黒いなんていうことは、王子にとっては先刻承知。料理に毒味係が必要なくらいだし。シンデレラと話しているまさにその前を、いましも毒味係が泡吹いて運ばれてゆくところ。
 自分の腹黒さをきっちりと自覚しているシンデレラを后に娶ろうと、王子はそう思う。人が誰しも腹黒いのであれば、腹黒さを知っている人間のほうがまだ白い。

 ほい。これ3分だ。いま計ってみた。
 ありゃりゃ。3分も掛かっちゃったのか。いかんなぁ。こんなんじゃ1時間に20個しか出せないじゃん。
 1時間もあったら、せめて60個は出さなくちゃだわさ。





>2ごう

 おーい、もう三が日も過ぎたぞー。
 あらすじ4つ、3が日まで。
 そしてもう4つ、松の内までって言い渡しておいただろー。
 出前があんまり遅いようだと、もう注文しねーぞー。他のソバ屋に乗り換えちまうぞー。

 まことじゃないけども。
 長編をいきなり書き出していたのでは限界があるってことは、2本失敗して理解しただろ?
 いまのおまえは、1000字や3500字なら、いきなり書き出してどうにかなるわけ。
 しかし350枚は無理なわけ。だからメモを作ってから書かなきゃならんわけ。
 長編の数十本も書いたら、メモなしで書き出してしまえるようになるだろうけど、いまはまだ無理なわけ。

 わかる? わかんない?
 わかんないなら、いいよべつに。もう何本か、いきなり書き始めて、そして失敗してみればわかるだろうから。書くの俺じゃないし、おまえなわけだし、時間と労力を無駄にするのもおまえなわけだし。俺は困らんし。
 まー、デビューはその分遅れるだろうがな。といっても、数本書くのにもう1年かそこらだろうが。
 おまえのデビューが遅れても、デビューできんでも、俺はべつに困らんし。


わたしは冷静です
No.8927 投稿日 2005年1月6日(木)01時40分 投稿者
とんびの羽根
 って微妙だなあ……
 やっぱり、ただのネタのさいかくもないので早速感想の続き

>まことさん「兄帰る」冒頭の次

>>昭男は電信柱にくっついて立っている。

 昭男と、電信柱と、道路端と、の位置関係がわからない
 昭男の向いている方向もわからない


>>昼日中だというのに人通りはない。さびしい通りだった。

 夜は酔客で賑わうけど昼は人のいない通りなのか
 通勤通学時間だけ混み合うとおりなのか
 休日や縁日だけひとが集まる通りなのか
 昔は栄えた街並みだったのか
 誘拐犯が好みそうな入り組んださびしいとおりなのか

 全然わからない
 なにひとつイメージが浮かばない


>>昭男は胸に手を当てた。

 心臓が悪いのか
 期待で胸がときめいているのか
 追われておののいているのか
 胸の詰め物(パッド)の形を気にしているのか
 胸に忍ばせたあるもの(ヤク・ハジキ・盗撮用レンズ)をたしかめているのか

 ほんとになにもわからない
 なにか匂わせて欲しいんだけど、でないと読む意欲がだんだんなくなっていくのですよ

 このあたりを掘り起こしておいてから書き始めたら、それだけで面白そうなシチュエーションなのに、なんかもったいないですよね
 などと新木さんの「ヒント」ともからめておきましょう

 もちろんわたしは酔ってませんよ
 とっても冷静
 ほら片足立ちで37秒も立てちゃう……


アイデアを小説(の様なもの)に仕立て上げてくれるサービス
No.8928 投稿日 2005年1月6日(木)12時46分 投稿者 鐸碑
 そのものずばりで、こんな話が欲しいという依頼に対して有償で小説仕立てで返してくれるサービスがあります。

http://omc.terranetz.jp/オーダーメイドCOM・文章コンテンツ
http://omc.terranetz.jp/writing/goods.cgi?PDID=6オリジナルノベル
 製作日数15日+α 代金5000円+α 文章量4000〜5000字程度
 +αは受注するライターの任意設定(発注時に確認できます)によります。
 発注者は、最大3人までの主要登場人物の設定を各300字以内で書き、それとは別にノベルの内容というか要望を300文字で書き、それに従ってライターが書くという商品。念のため18禁は非対応です。

 以前語ったPBM(プレイバイメール 郵便媒体又はe-Mail等を使い多人数同時参加で行うロールプレイングゲーム)との違いは、原則発注する人間が1人である事と『ゲーム』でない事。発注した人の希望通りの展開になる事が保障された物だと言うことが、失敗するかもしれないゲームであるPBMとの最大の違いですね。

 提供している会社のコンテンツと連動した形のタイアップ商品もあって、そっちはゲームのルールに沿ったキャラクターと基本となる世界設定の制約はありますが、登場人物1人で1500〜3000文字程度のノベルが1000円からという商品(PCシングルノベル)もあり。

 ま、これに頼ってアイデアを全部人様の手で小説にしてもらってたら、小説家になれないわけですが、これを『発注』する=買う側でもライターとしての文章修行にはなりますね。
 発注文はたったの300字しか使えず、相手はセミプロレベルのライターで読み違いや見落としもある時はあります。こういう相手に対して、限られた文字数を使い要点を『絶対に誤解させないレベル』で印象づけてインプットし、望む方向のアウトプットを勝ち取るという勝負ができます。

 ネタはないけど『読解力』と『表現力』だけはあり、スピードとめげない精神力があるならば、このコンテンツのライターをやってみてもいいかもしれません。文章を書きながら書生の小遣い程度には収入(客の払った金額から推して知るべし)が得られるようです。
 やる上で一番大事なのは、素人が少ない字数の中で書いてきた要点を見切る読解力と、無茶なクレームにもへこたれない精神力ですね。
 修行としてこれをやるメリットは少ないなりにも収入が入る事と、自分で好きなものだけ書くと書かないような話も書く機会が得られる事でしょう。デメリットは、これだけやってるとネタを見極める目が鈍ることでしょう。客が出す、自分しか楽しめない行き過ぎた珍味、またの名をゲテモノを料理させられる機会が多いですから。
 後は、好きな話じゃないものを契約に縛られて心が潤うほどでもない収入で書くことになり、神経をすり減らすかも知れませんね。

 月に30万円分位(シングルノベルを1日1本)売り上げるほど掛けるなら、フリーターの収入程度にはなるでしょう。お客さんの引き合いは上手かったり早かったり売りのあるライターならジャンジャンはいりますが、売れない人は全然売れないって感じですね。


無口ってなんだろう
No.8929 投稿日 2005年1月6日(木)16時25分 投稿者 サカモト

>>間違っちゃいないけど、要領を得ないな。
>>んなもん、最低限抑えておきゃいいことだけ、ズバッと書いておきゃいいんだよ。

 ポイントはずしてたんですね。
 楽譜は読めても音が出せてないって感じです。
 楽器でドの音を出す練習していたときを思い出します。


>>自分はその「スタートライン以下」なのだと自覚すること。
 
 はい。
 まだ、自覚の足りない部分があるかもしれませんが
「スタートライン以下」ということはわかります。

 ただ、どこら辺が一番足りてないのかとかは……。

 今までの流れだと全部だといわれそうですね(笑)
 精進します。

>>――で、最低限、なにを抑えておけば、引用していいわけ?

 抑えなきゃいけないことは2つだと思います。
 
 まず、人の書いた文章を借りてきて自分で紹介するのだったら、だれが書いた文なのかをはっきりさせること。
 そして、インターネットのどの場所から借りてきたのかも。
 
 人からモノを借りて他人に見せたときって、どこどこの誰々から借りましたって言いますよね。誰から借りたモノなのかを言わずに、自分のモノみたいに他人に見せるのってずるいですよね。それと同じことです。

 インターネット上の世界に公開してある文を、借りてきて他人に見せる。それをするには、誰が書いたモノをどこから持ってきたかというのをはっきりさせないといけません。
 で、それをすることで、その文を書いて公開している人に、
「アナタの文、借りて人に見せましたよ。でも、黙ってやった訳じゃないですからね。ちゃんと借りたって言いましたよ」 
と断っていることになります。
 本当は借りる前に断ったほうが良いんですけど、インターネットの世界では、文の一部くらいならそれでOKということになってるようです。

 だから、最低限、作者の名前とインターネット上の場所を示すURLというのは付けなきゃ駄目です。
 
 
>>100個やって100個OKのレベルに至ると、OKを取れるか、なんてことは問題ではなくなる。

 はやくそのレベルいきたいです。
 まだ、過去ログを読むのも途中、無口の概念わからず。
 腰の使い方わからずに見よう見まねでパンチ打って、一本とろうとしてるみたいです。
 先輩の怒声が聞こえてきます。
 あのときも、いつの間にか腰の使い方覚えてました。
 今回も同じようにやっていきますね。


>>ボールを放ることと同じで、物を書くということもまた「体を使う」ことなのだから。
 
 了解です。
 基本動作を体に覚え込ませるわけですね。
 ものすごく部活の練習とダブリます。

 ただ、違うところは入門書が大量にあるとこ。
 今読んでるトコをすっ飛ばして、2000番台を読んでみると、もうセリフの話が出てきた後でした。
 どこで出てきたのか探してみます。
 とりあえず、読む人を弟切さんや、とんびの羽根さんたちに絞って読んでいきます。
 あと、もちろん、新木さんの評価の部分も。
 それで、少しはスピードが上がると思いますので。
 

 
>弟切さん

>>サカモトさんは、実在または架空の無口キャラクターのどういうところを見て「無口だなあ」と思ったのでしょうか?

 サカモトの周りですね。
 サカモトの周りの無口な人。
 
 専門学校時代の知り合いで1人います。
 大きな体をしてて、みんなから「パパ」って呼ばれてた友達、とてもいい人でした。
 で、その人を無口だなぁと思った原因は、何を話しかけてもニコニコ笑いながらうなずくだけだったことです。
 話したとしても二言三言。
 決して話さないわけではないんだけど、極端に口数が少ない。
 3人以上の場合は聞き役に徹してくれるのでいいのですが、2人で居るときは間が持たなくて大変でした。
 
 で、どうやってみんなとコミュニケーションをとっていたのかというと、ポイントをおさえて手短にしゃべるという感じです。しゃべり過ぎず、必要なことを的確に答える。無口ということを感じると共に、頭が良く、他人にちゃんと気を遣っているなぁと感じたのを覚えています。

 ただ、ものすごく仲の良い人達とは結構バカなことを言って騒いでいたようなので、本当の意味の無口ではなかったのかもしれませんが。

 でも、その人のおかげでサカモトの頭の中には

 無口=他人への気遣いができる優しい人

 なんて図式が出来上がっていたりします。

 んー
 並べてみると
 やっぱり、無口の要素はしゃべり過ぎず、的確にポイントを押さえてしゃべるってことになるのか。
 あと、続けてしゃべっていくのは不得意。

 で、これを感じたときのことをそのままシンデレラに使うと

--------------------------------------------------
・たまたま、数人の友達と共に王子とあったシンデレラ。周りの友達は、王子の気をひこうとして懸命にしゃべりかけるのだが、シンデレラだけは黙っている。

・王子は、ずっと黙ったままのシンデレラを不思議に思い、シンデレラに何故、黙っているのか聞く。するとシンデレラは口べたなのでみんなの話を聞いていると答える。

・そのときは、他の娘の相手をするのに忙しかったこともあり、深く考えなかった王子。だが、後になって、他の娘たちに遠慮し、自分としゃべらなかったのではと考え直す。

・パーティーに来たお客の相手をする合間をぬって、今度はシンデレラが1人でいる時に話かける。そして、口数が少ないながらも、きちんと話してくれるシンデレラをみて、自分の考えが正しかったことを確信する。

・そして王子は、他の娘を思いやる優しさをもつシンデレラに興味を持つのだった。

--------------------------------------------------

 って感じになります。
 
 うまく起承転結にまとめられなかった(汗)

 しかも、相手が無口なシンデレラで、なおかつ好きになるというと、王子はシンデレラの行動が逐一わかる、察することのできる人でないといけないのですね。
 シンデレラのことばっかり考えてて、気づきませんでした。

 で、別問題で、今書いたシンデレラがあっているかということも。
 やっぱり優しいシンデレラになるのかもしれませんし。

 もうちょっと考えてみますね。

 アドバイス、ありがとうございました。



>まことさん

>>資料用意しました。PDFにしてあります。メルアドくれたら送ります。これはナンパじゃありません。

 ありがとうございます!
 お手数おかけしてしまい、申し訳ありません。

 xxxya_ma@yahoo.co.jp

 がサカモトのフリーメールアドレスとなります。
 確か一度に2.2MBあたりまで送信可能だと思いますので、送っていただけますでしょうか?
 よろしくお願いいたします。

 あと、ナンパですがまことさんのジョークだというのはわかってますので大丈夫ですよ。
 むしろ、サカモトの拙い文章のせいで誤解させてしまったようで……(笑)
 申し訳ありませんでした。


>> しゃべりかけても単語しか返ってこないから会話が続かないでしょ。そうすると好かれてないのかなと思ってしまう。
>>ところが後日。
>>わからないことがあって困っていると、要点のみズバッと教えてくれたりする。

 少し弟切さんへの返事でサカモトが書いた無口と感じる要素とにています。

 やっぱりあってたんだ。

 無口、再確認できました。
 ありがとうございます。

 あと、恩を仇で返すような形になっちゃったらごめんなさいなんですが、まことさんが書かれたおかま……ゲイ(サカモトにはこちらの方が呼びやすいので”ゲイ”で通しますね)のことで気づいたことがあります。

 まず、ゲイの方はいつも女装されているわけではないと思います。
 サカモトはもう10人以上のゲイの方と会っていますが、ふだんから女装されている人はいませんでした。
 クラブとかで女装されている方や、ゲイ同士があつまるイベントで女装して集まるとかならばわかるのですが。
 実際、話してみてゲイだと言うことがわかる、外見は普通の方という人が多かったです。
 これはゲイのかたでも女装して注目を集めるにはよほどの勇気が必要だからです。
 もしくは、ゲイを売り物にしたキャバクラに、常日頃つとめていて女装なれている、ということならわかりますが。
 以前、まことさんが見られた方は特殊な部類に入るのではないでしょうか?

 あと、武史の反応ですが、目の前の女装した大男が自分の兄であるということを知ったとき、困惑だけですまないと思います。
 サカモトの周りの人に聞いてみましたが、男がゲイに持つ感想というのは、「気持ち悪い」というモノが多かったです。残念ながらサカモト自身もそうです。
 
 もし、ゲイの方が読んでいらっしゃいましたらすいません。これはサカモトの周り限定です。実際にはゲイが好きな方とか、そういう感情を抱かない方もいらっしゃるのはわかっています。
 
 ただ、武史はすでに気持ち悪いという感情を持っているのに、それを一瞬で押し殺して弟として接していますよね。これはかなり高度な感情の制御だと思います。
 普通の高校生の武史(中学生なのかな?)が、ちょっとした困惑を見せるだけで、その事実をあっさり容認できるのはちょっと違和感があります。
 もっとも、兄貴がすでにゲイだとわかっていて、女装したとことかを何度も側で見ていたとかなら、自然に受け入れちゃってもいいと思いますが。

 読んでいてちょっと疑問に感じたので出してみました。
 
 あと、サカモトはゲイの知り合いが居るだけで、ゲイではありません。
 女性が大好きですので(笑)



 と書き終わったところで新木さんのレスをまたみつけました。
 結構ながくなってますので、一度アップします。

 また、夜に書き込みしようと思います。


癇癪
No.8930 投稿日 2005年1月7日(金)00時28分 投稿者 まこと
>かんしゃく 【癇癪】
 
 ちょっとのことにもすぐ怒る性質。怒りっぽいこと。また、その怒り。
「―を起こす」

 三省堂提供「大辞林 第二版」より


>早く越えないと癇癪起こすから、

 でも、お尻がじんじん痛いんですけど。
 それに塾長。振り上げているその手はずいぶんと赤いですよね。

 ああ、なるほど。
 癇癪と折檻は別なんですか。
 それなら納得です。



>とんびの羽根さん

 お忙しいところご指摘をいただいて恐縮しています。
 新木さんに自慰作だと叩かれたにもかかわらずです。
 ありがたく承ります。

 分室でなら「ジンジンイタイ」と感じられるのに、課題へは入りこめないんですよね。
 あれ。
 なんか、かすったかな。
 キャラの代わりに私が感じてくればいいのか。

 私はシーンを絵でしか見ていない。動く映像でリアルだけどそれだけ。五感を使えと言われればそれらしきことはできるけど、リアルじゃない。
 ジオラマか。
 
 電信柱にくっつけば場所が特定できる。人通りがないと書けば路上の様子が確定される。そう思いこんでました。
 ジオラマの作りかた。
 できなかったら見に行きゃいいんだ。

 待った。今夜は氷点下だと思うんですけど。風呂上りなんですけど。風邪ひいちゃうかもしれないんですけど。
 新木さん、止めるんなら今ですよ。
 って、あら。聞いてないや。
 えー、じゃ、とんびの羽根さん。失礼して行ってきます。根性ないんですぐ戻りますから。待っててください。

 ひええぇ。寒い〜。ほっぺピリピリ痛いよう。かと思いきや。意外に暖かい晩だった。ああ、風呂上りだからか。
 えっと、装備はベンチウォーマーに防寒ブーツです。
 道路自体の凍結はありません。雪がそっちこっち残ってるのは、日陰地帯だからですね。
 だれもいないな。見られずにすむな。こんな時間に外に立ってたらクルクルパァだよな。家のほうは山ンなかですからね。
 
 さてと、電信柱に触ってみよう。
 両手を押しつけてみましょう。冷たいです。手をはなしちゃいました。その手を口もとにもってきてハァ―っと息をかけました。それほど白くならないってことは、やっぱり暖かいんでしょう。
 晩飯は角煮だった。にんにくどっさり入れたけど臭わない。餃子だったらくさかったかも。口から吐いた息は湿ってて暖かい。
 
 空は晴れてます。星がはっきりくっきり見えてる。またたいてる。風があるからでしょう。耳元が寒い。髪切ったばっかだしな。乾燥した風ですね。気が引き締まる程度の冷たさ。
 音はゴオォ―ッていう飛行機の音がしている。空港が近いんですよ。UFOが来るって噂ですけど、いませんね。
 UFOを思い出したのは拙かったな。怖いかもしれない。
 味? 味はー。雪は残ってるけど、これ舐めるのやだな。ですから味はー、なしです。
 
 ここにあるもので、話のほんすじと見合ったものってなんだろう。
 電柱の冷たい感じかな。
 収穫は1個。



>新木さん
>頭とお尻がチグハグな怪獣


 チグハグになる理由を考えてみました。
 全体のバランスを考えながら話をつくる。その意識がうすいのだと思います。

 私は視野が狭い。全体を見渡すのがひと苦労です。だから、ひとつのシーンというか、カット単位で見るほうへ逃げてしまう。
 シーンをつなげることで話を作ろうとするんですね。
 そうすると話の背骨の部分が折れ曲がってくる。

 それだけ苦労して創作完了してみれば、頭としっぽが別物だった。
 それも言われてはじめて気づくんですけど。


>二人羽織

「あなたの後ろに貼りつきたいんだけど」
 普通に無理でしょ。
 娘に貼りつきましたよ。実の娘にだっていやがられるのに、他人になんて貼りつけません。
 小説家になります! なんて言っちゃって、ただでさえ変人扱いを受けてますからね。

 歯磨きのとき3分間だけでしたけど。右肩にあごを乗せる感じでやりました。娘は右利きだから、動かしている手が見えるだけ。ほっぺの輪郭までで、顔はぜんぜん見えませんでした。
 洗面所は寒かったけど、本人視点じゃないから書けないんですか。
 スカッと理解まではいかなかった。
 
 
 視点、シテン、シテン、シテン、始点。
 さて、電車が最後に行き着くのはどこでしょう。
 
 ブブ―、違います。
 車庫です。

 
 本人の目視点。
 視点のぐらつきを考えたら、ブレにくいからこれがいいんだけどな。
 帯に短したすきに長し。
 一長一短か。


>エディタとか

 じゃーん。どうですか? 新しいエディタです。私ってばケチケチなのでフリーのエディタをめっけてきました。
 ↓ここです。
http://k2top.jpn.org/k2soft/

 お師匠さまの使っている「秀丸」にもせまろうかというエディタらしいです。
 使いがっては良さげです。新車に乗りかえた気分♪


>質問

 私が次にあげる課題は、釣りのリテイク版でしょうか。
 作りなおしを命じられたのかどうなのか、また読み違えていそうなので。お聞きします。


>サカモトさん
 
 レス今見つけました。明日返信します。ごめんなさい。
 
 では、続きは明日。
 どつかれて壊れぎみ。
 ヒリヒリ。  

3時間
まこと


アリアドネの糸
No.8931 投稿日 2005年1月7日(金)00時37分 投稿者 弟切 千隼
 迷宮という言葉は、ギリシャ神話のラビュリントスLabyrinthosに由来します。

 ラビュリントスとは、ギリシャのクレタ島に実在する建築物です。内部が迷路のようになっているため、迷宮と呼ばれます。
 なぜこれが作られたのか、本当のところはわかっていません。ギリシャ神話では、以下のとおり語られています。

 昔、クレタ島にミノタウロスという怪物が生まれました。クレタの王はこれを恐れて、ミノタウロスを閉じ込める牢獄を作らせます。
 この牢獄がラビュリントスです。ミノタウロスが外に出る道を見つけられないように、迷路のような構造にした、というわけです。

 毎年、ミノタウロスの生け贄として、何人もの若者が捧げられました。ある時、テセウスという若者が、こんな悪習を止めさせようとラビュリントスにのり込みます。
 彼は、あらかじめクレタ王の娘アリアドネと親密になっておきました。そして彼女から、ラビュリントスを抜け出す秘策を授かります。
 その秘策とは、糸玉を持ってラビュリントスに入り、入り口から糸をほどきながら進むというものです。ほどいた糸をたどれば、入り口に戻れますね。
 テセウスは、ラビュリントスでミノタウロスを討ち果たしました。アリアドネのくれた糸をたどって、無事に迷宮からも出られたということです。



 さて、弟切のヒントは、サカモトさんにとってアリアドネの糸となるでしょうか?


サカモトさんへ >

 「パパ」と呼ばれていたお友達の話、読みました(No.8929)。少なくともサカモトさんの前では、その人は無口だった、と弟切も感じます。

 無口であることとは別に、いい人だろうというのも伝わりました。
 『大きな体をしてて、みんなから「パパ」って呼ばれてた』というところで、その人の様子が目に浮かびます。包容力を感じる人ですよね?


 「パパ」とは「父親」という意味ですね。同じ「父親」の意味でも、「親父」とはだいぶ違います。「親父」といえば怖い印象がありますが、「パパ」だと優しい印象ですね。
 「パパ」には、「優しくて、包容力のある、良き父親」の印象があります。こういう言葉があだ名になるのですから、当然その人は「優しくて、包容力のある、良き父親」を思わせる人でしょう。


 ただし、「優しくて、包容力のある、良き父親」的であることと、無口であることとは、別です。
 たまたまそのサカモトさんの友人が、「優しくて、包容力のある、良き父親」的な性質と、無口な性質とを併せ持っていたのでしょう。
 「無口」を探求するなら、その友人が持っている性質のうちから、「無口」の部分だけを切り離さなければなりません。

 その『パパ』さんを、そのまま「無口なシンデレラ」のモデルにするのはやめましょう。それではまた、どこか勘違いした「無口」になってしまいます。

 『パパ』さんは、一般的に好まれる性質をいくつも持っています。「優しさ」や「包容力」といったものですね。そのままシンデレラにすると、「無口なシンデレラ」ではなくて、「優しいシンデレラ」や「包容力のあるシンデレラ」になる可能性が高いです。

 まずは、『パパ』さんの中から、「無口」という性質だけを切り出してみましょう。で、それだけを使った「無口なシンデレラ」を作ってみて下さい。


 といっても、最初は難しいでしょうね。でも、必ず、やっているうちにできるようになります。考え続けて下さい。



まことさんへ >

 課題部屋のNo.1184「兄帰る」を読みました。どうしても気になることがありましたので、指摘させていただきます。
 「兄帰る」の本文は以下にありますね。

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1184&e=res&lp=1184&st=0


 この話に登場する昭男が、男性同性愛者(いわゆるホモ)なのか、性同一性障害者なのか、異性装愛好者(この場合は女装愛好者)なのか、わかりません。
 この三つは、似ていても別ものです。同一の人間がこれらの性質を併せ持っていることも多いですが、別ものです。

 昭男は、上記のどれでもあるように見えます。どれでもないようにも見えます。
 要するに、書き手が何を書いているのか、自分でわかっていないように見えます。

 読み手の側は、上記の区別が付いていなくても仕方ありません。どれも、あまり知られていないことですから。
 けれども、書き手が自分の書くものを知らないのでは、いけませんよね。


いろいろ
No.8932 投稿日 2005年1月7日(金)02時28分 投稿者
新木 伸
 「冷静さを失っていると指摘される」と、冷静さを欠くタイプの人に、「落ち着け」と言うと「私は冷静だ!」と返ってくるのだとする。
 そういう人に落ち着いてもらうためには、どう言ったらいいのかしらん?

 「落ち着くな」とか、「もっとカッカしろよ」とか言えば、逆にあまのじゃく的に落ち着いたりするのかしらん。

 とんびさん、仕事場の同僚などで、とんびさんの操縦法を心得ている人がいたら、その秘訣を聞き出してきてくれませんか?





>弟切

 で、女は何人だったのよ?





>材料を調理してくれるサービス

 おお。文章業のケータリングサービス、やっぱりあったか。
 ちなみにケータリングというのは出張料理サービスのことね。料理人が出かけていって、ご家庭のキッチンを使って料理を作るというサービス。
 和洋中にフレンチまで、すべて一人でこなせなきゃならんから、町の食堂の二代目オヤジ程度の腕じゃ、どーにもならん商売。

 ふむ。クリエーターは自分の書けるジャンルを登録しておくわけか。

 ファンタジー SF スペースオペラ ミステリー・ホラー
 パロディ ミリタリー 現代物 - -
 童話 詩 癒し系 歴史小説 推理小説 恋愛小説

 聖獣界ソーン 東京怪談 アナザーレポート ソーン別館 (これは協賛ゲームのタイトル)

 えーと……。俺、「ファンタジー」「SF」「スペースオペラ」「現代物」OKだな。
 「ミステリー・ホラー」「ミリタリー」はNG。
 恋愛はNGっぽいけど、いちおうOKなのかな。
 「童話」「誌」「癒し系」はNG。「癒し系」ってなんじゃらほい?
 「推理」もNGと。

 半分もOKが付かんなぁ。


 ちなみにイラストレーター版もあった。
 描写要素3点指定で、基本料金3000円。追加要素1点ごとに1000円追加。
 よくわからんけど、たとえば「納屋の中」「獣少女」「マンガ肉」とあったら、それで要素三点なのだろう。

リアル アート アニメ ディフォルメ 動物 怪物
メカ(兵器) メカ(乗物) メカ(SF) 武器(銃器類) 武器(刀剣類)
オリジナル ファンタジー SF 現代 ほのぼの
ホームページ素材 ロゴデザイン
子供 少年 青年 少女 女性 男性 老人
天使 悪魔 メイド 中華 学生 侍 忍者
親父 筋肉 和服 ゴシック ホラー
ソーン別館

 たいていの絵描きさん、3分の1もマルが付けられないのだろうなぁ。
 本物の絵描きなら、これ全部描けるのがあたりまえなのだろうけど。


 文章のほうも絵のほうも、なににマルが付けられて、なにに×が付いてしまうかということを知っているだけで、じつはもうセミプロ級。
 シロウトは自分が「イケてない」ということさえ知らない。

 しかし料金は、文筆業のアンダーグラウンドを覗きこんだ気分……。
 4500字で5000円か。当然常識的に考えて、5割や6割はピンハネされるのだろうから、手元に入るのは4〜5割程度で、2000〜2500円ぐらいか。
 まともに4500字だと、文庫本10ページで、原稿用紙13枚ぐらいになるけども、サンプルを見るかぎりでは、40W×100Lのことをいうらしい。
 えーと、ペラ換算だと、20枚ってとこか。
 手取り4割の2000円だとして、ペラ1枚100円!
 おお。100円ライターの世界だ。

 1時間につきペラ8枚(原稿用紙4枚)を書けないようなら、バイトしていたほうが、よっぽど金になるなぁ。
 月10万を稼ぐためには、毎月原稿用紙500枚分を書かねばならない計算になるな。
 毎日休まず原稿用紙16枚。毎日一遍ずつ注文を終わらせて、毎日4500字ずつ。
 それを一ヶ月続けて、10万円か。
 常に注文がぎっしり舞い込んできている、という、あり得なさそうな、幸せな前提付きだが。

 そういや12日で250枚ぽっちを書いてピーピー言ってたやつがいたが、そんなペースで、だいたい、とんとんってなとこだろう。

 しかし、毎日小説文章を4500字書かなきゃ、アルバイト以下になるわけね。
 分室の書き込みなんていう、単なる駄文をちょっぴり書くのに6時間も7時間も掛かっているようなやつらには、縁がなさそうだなぁ。


 ちなみにこれ、常にライター募集している模様。
 自分の修業時代にこういう仕事があったなら、俺、やったかもしれない。やらないかもしれない。
 ただひとつ言えることは、まず仕事としてやろうとする前に、客の側で一、二回、経験してみるだろうということ。
 バイトに行くつもりの店を、客の立場で下見するのと一緒だ。

 メリットとデメリットは、鐸碑さんの書いてくれた通りだろう。
 ――が、あれを読んで「どういう仕事か」わかるのは、たぶんライター経験者だけだろうなぁ。俺、みやびさん、鷹見さん――ぐらい?

 特にクレームがきつそうだなぁ。
 バカ、チンカス、マンカス、ヘタクソ、シネ、このキチガイ、ダイナシニシヤガッテ――等の罵倒を浴びても平気な神経がないと、やってられなさそう。
 「自分の最愛のキャラ」を思った通りに書かず「汚してしまった」者に対する客の仕打ちは、どれほどのものになるか、想像に難くない。
 600円しか払ってないレディメイド(既製品)の本一冊に、あれだけの攻撃力が発生するんだもんなー。5000円も払ったオーダーメイドに対する非難力は、概算で、まず価格分で10倍。さらにオーダーメイドである分で5倍で、合計50倍ぐらいか?
 なんか納入製品に数倍する分量のクレーム文が送られてきそうだ。原稿用紙150枚ぐらいの苦情文とか。

 まあ叩かれることはいちばんの修行になることだし。2000円を文章で稼ぐことがいかに大変なことなのか、実地に経験できるわけか。
 お金がもらえて、しかも叩いてもらえるなんて、すごいことかもしんない。





>サカモト

 引用する際のルール。

・誰が書いたか。(書いた人の名前)
・どこにあったものか。(URL)

 ――を明記するというのが、まずひとつ。
 あと忘れているのか、自明の理だから挙げてなかっただけなのかわからんが、もうひとつ、いちばん大事なことがある。

・一字一句変えない。



 んで、事前の断りは必要なのかどうなのか。
 基本的に不要。
 引用されたくなきゃ、人目に付くところに挙げなければいいだけのこと。
 出版などでもそうだけど、自分の書いた物を広める目的で出版していると見なされるわけね。広める目的で世に出されたものを、他人がより広めたところで、なにも悪いことはない。

 ただ礼節としては、引用したら、その旨を報告したほうがいいのは言うまでもない。
 べつに言わなくてもいいのだけど、言ったって構わない。相手に言いにくいような引用のしかたは、そもそもやっちゃいけない。





>無口

>>やっぱり、無口の要素はしゃべり過ぎず、的確にポイントを押さえてしゃべるってことになるのか。

 なんか同じところでぐるぐる回っているから、言うけど。
 無口ってのは、ひとつきりなのか?

 頭いい系無口とか、腹黒系無口とか、要点系無口とか、避誤解系無口とか、いろいろあるんじゃねーのか?

 「無口を描け」と言われたら、まず無口のバリエーションを数えあげるところから始めるべきなんじゃないのか?





>サカモトがゲイであるかどうか

>>あと、サカモトはゲイの知り合いが居るだけで、ゲイではありません。

 べつにいいんでないの? ゲイであっても、そうでなくても。
 どっちかってゆーと、ゲイであったほうが、作家業の役に立ちそうだぞ。守備範囲は広いほうがいいんでない? そういう面では両刀使いがいちばん良さそうだが。

 ロリコンでオバン趣味、ショタかつロマンスグレー好みってのが、ベストであることは言うまでもない。
 俺の場合、ロリコンからオバンまでは合致してるけど、男色系がぜんぜんわからんので、サカモトがうらやましいなぁ。しかし女の子のほう、十二歳あたりを境にして、その下には興味ないんだよなぁ。作家としてまずいよなぁ。
 誰か9歳の少女の魅力を僕に教えてください。




>まこと

 次にやるべきこと?
 うーん。とりあえず休養かな。
 三日間。小説のことをやることも、考えることも、全面禁止ね。
 この書き込みを目にしてから、72時間ね。

 すこし休め。
 家事でも溜まりきってるだろうから、片づけてなさい。

 あと、前々から言っているように、分室なんてもんは、いつなくなってしまうかわからないものなわけ。
 いつものようにアクセスしてみたら、「HTTP404未検出 ページが見つかりません」となるかわからんわけ。

 自分が次になにをしたらいいのか、自分で考えられるようになれ。
 三日経ったら、「もし分室がなくなったら」という仮定で、自分がどういう練習を自主的に行ってゆくのか、その計画をレポートするのこと。





>他の者

 これ以降、三日間のあいだ――。
 まことに対してレスをして、話題を溜めてゆくの禁止ね。
 具体的には、月曜の夕方までかな。





>弟切

 ひとつ質問があるのだけど。
 以前、アヴァロンの姉妹のことで質問したことがあったけど。

 アヴァロンとヴァルハラって、なんとなく似てるような気がするんだけど。
 たとえば英雄が死語に連れて行かれる場所であるとか。たとえば十二人ぐらいの婦女子が守護していたりとか。
 起源をずっと辿ってゆくと、どこかで結びついたりするものなのかな?


>>とんびの操縦法
No.8933 投稿日 2005年1月7日(金)08時04分 投稿者
とんびの羽根

 ひもをつけてあっちこっち引っ張ってやったら、そのうちにからだでどこにいくのかわかるようになります
 って、それは凧じゃんか

 面白そうなのでちょっとあたってみます

 注 鳶: a black kite 凧: a kite


患者さんの操縦法?!
No.8934 投稿日 2005年1月7日(金)09時37分 投稿者 介護福祉士

 どうも初めまして――
正直に申し上げて、私は、話の流れを全部、詳細には
存知上げてはいない通りがかりの者なのですが、患者さんの
コントロール法云々の部分の所だけが目に付いたものでして
それは至極簡単なマニュアルで対応出来るものなので、
思い切ってお邪魔させて頂くことにしました。

   そのマニュアルは、以下の通りです

  一、基本は相手の存在を完全に無視すること

  一、たまに患者さんが正しいこと、良い行いをした時のみ
    その行為を少しだけ褒めてあげる

  一、患者さんが暴れだしたら、遠慮しないでこっちの方も
    それ以上の暴力を用いて相手を叩きのめす

そして、もうひとつ大事なのは、その患者さんに接する福祉関係者は
全員がこの鉄則を、例外なく遵守すること それだけです。

                             では


オーダーメードCOMの補記
No.8935 投稿日 2005年1月7日(金)12時41分 投稿者 鐸碑
 ジャンルについては、ライターの自己責任による自己評価が基準になってるので、全部表示していて全部不十分という人も中にはいます。どちらかというと発注されて困ると思うのを選ばないという使い方ですかね。
 慣れたお客さんはその当たりを承知しているので、この人ならきっとかけそうと思えば、対応を表示していないジャンルでも発注してくる事があります。

 イラスト版の追加要素については、その物に拘る必要があるものであれば追加要素になるが、そうでないなら服装の一部扱い、背景の一部扱いにできるって感じのラインです。

 例をあげれば、髪を結い上げた美しい女性剣士が腰に日本刀を下げているとして、日本刀がどんな日本刀でもよければ、女性の指定に日本刀を下げているとだけ書いておけば描いてもらえます。
 日本刀が、長さ2尺8寸3分で元々は太刀(帯から刃を下に佩く(下げる))の拵え立ったものを打刀風(刃を上に帯に刺す)に直したもので、構えた時右側に銘がくるやや反りがきつい。
 とか細かく指定しなければならない特別な物ならば、追加要素。

 30cm位のクマのぬいぐるみならば、服装の一部だけど。
 一番の親友であるシャルロットちゃんは身長が29cmのクマのぬいぐるみで肌の色はピンクで、小さな時投げつけたら左の目が一度取れて大泣きしたけど、今は亡きお母さんが直してくれたんで糸の色がちょっぴり違う。あと、左の足には子供の頃に車から庇ってくれた時の傷跡が残ってる。だと追加要素。

 こだわりがあるものは追加要素で、こだわりがないなら追加要素にならないと考えると解りやすい基準だと思います。

 文章商品の方でも似たような感じです。自分1人が主人公で後は名もない斬られ役なら100万の大軍を蹴散らすというノベルの発注も最低1000円からOK。

 まあ、早くて人気のあるライターだと昨年の10月半ばから活動開始ですでに発注数100越えも居ますから、月30発注(7分位1000円発注でも売上で40万位)をこなしている先例はあるって事です。複数人が共同発注する商品もあるんで一概に納品数=書いた数じゃないですが(少ない場合もあります)。逆に月1発注もないようなケースもありますが。

 昨日書いた時には見落としていた要素がありますね。メリットにもなりデメリットにもなりそうな要素ですが、特定の個人が作品のオーナーでありそれを喜ばせる事が至上の価値であるため、『読者を想定して書く』訓練になるでしょうね。どんなキャラクターを作ってるかどんな発注文を書いてるかで発注者の人物像はある程度読めますんで、その人が喜ぶものを書くと意識して書く事になります。
 普段読者を意識して書いてない人が読者を意識する訓練としてはメリットでしょうが、特定個人の嗜好そのままの尖がった傾向を直接扱う事になるので、年齢層や傾向による最小公倍数に向けた小説を書く上では、推測する能力を鈍らせるデメリットにもなるでしょうね。
 不特定多数に向けた商品を書くという訓練としては、一応、1DL300円からのノベルダウンロード販売とかもやってます。バカスカ売れればそれなりに儲かるはずですが、客層が基本的に自分用オリジナルを求める人だから、気に入ったライターの商品でもないと存在自体気にかけないような状況ですね。


蒼のサンクトゥス
No.8936 投稿日 2005年1月7日(金)12時53分 投稿者 サカモト
>>最近写し取ったタイプでは、「腹黒無口」というのがあったなぁ。
>>腹に一物しまってある人なわけね。それを悟られないために、無口で無表情でリアクションを薄くしている。

「蒼のサンクトゥス」ですね。
 ありがとうございます。
 さっそく探してみます。

 で、一件目の本屋、見つからず。
 二件目、同じく。
 新宿の紀伊国屋でようやく見つけました。

 まず、内容をカンタンに紹介してみます。

 舞台は近未来っぽい日本。エイリアンズ・ネストっといわれるとっても危ない異質な空間が地球に出現。で、その異質な空間の中から鉱石をとってくる採掘屋さんたちが主役。
 異質な空間の中は、いきなり空気が岩に変わる危ない世界。安全に動き回るため、危険を察知することができる予知能力者の力を借りて採掘を行うことになっている。
 読んでいくと、空間の謎に魅せられた姉弟の確執とか、山師と言われながらも、誇りを持って採掘し続ける人たちの日常とか、おもしろい要素が描かれてれています。
 ちょっと湿っぽい空気で、サカモト好みのマンガです。

 で、新木さんが言われているのは、その予知能力を持った女の子ですね。
 
「私はいろんなことを知ってるけど教えないわよ」っていうのが、ビシバシ伝わってきます。なんか、常に意識の半分を別の世界に向けちゃってるという感じですね。

 必要最低限の受け答えと、表情のカットを多めに見せて表現しています。
 
 言いたいことを飲み込んで無口をしているってかんじが、伝わってきました。


>>あと忘れているのか、自明の理だから挙げてなかっただけなのかわからんが、もうひとつ、いちばん大事なことがある。


 そっか。そうですよね。
 一字一句は常識だから書かなくてもいいだろうみたいな、甘えた考えをしていました。でも、これ常識だからと言っても、相手が知らなければ意味がありません。というか、説明をさぼっていることになります。

 分かり易くと書くと言っていたのに。相手を基準とせずに、自分本位で書いてしまう癖がそのまま出てしまっています。すいません。

 あと、引用した旨を報告するのが丁寧ということですね。
 ありがとうございました。


>> 「無口を描け」と言われたら、まず無口のバリエーションを数えあげるところから始めるべきなんじゃないのか?

 無口のバリエーション。
 エーと。
 
 だしていただいたので、頭いい系無口とか、腹黒系無口とか、要点系無口とか、避誤解系無口とかいろいろですか。自分なりの解釈書いてみます。

・頭いい系無口
 これはいろいろバリエーションありそうですが、少しタイプを絞って書いてみます。
 少ない言葉で相手へ的確に意志が伝えられてしまうので、あまり話しをする必要がないタイプ。自然と口数が少なくなっています。

・腹黒系無口
腹の中ではいろいろ考えているのだが、それを表には出さずに黙っている無口。

・要点系無口
 要点を押さえて話す癖がついている無口。ぽつりぽつりと単語でしゃべられるので、何を言っているのかくみ取るのが大変な無口。

・避誤解系無口
 口数を少なくすることで誤解を避けている無口。一言一言を頭で吟味した後にしゃべる。誤解を招くような言葉は極力切り捨てる。


 で、後は自分で出したものです。


・見下し系無口
 常に相手を自分より下に見すタイプ。目下の者へしゃべること自体が面倒なので、あまり口を聞きたがらない。しゃべる時は命令口調が多い。

・不思議系無口
 普通とは少し違った思考回路を持っていて、常に予想もしなかった答えを返してくる。基本的に自分の中で考えを完結させているため、人と会話することは少ない。

・おびえ系無口
 常に他人に対して怯えているため、自然と口数が少なくなっている。話すときも、ことばがたどたどしい。

・頭悪い系
 人の会話が読み取れず、次に何をしゃべっていいのかわからないため、自然と無口になる。

・不言実行系無口
 言葉でしゃべるより態度で見せるタイプ。黙って行動し、相手が自分の意図をくみ取ってくれるのをまつ。

・無精系無口
 しゃべるのを面倒くさがるタイプ。しゃべらずに身振り手振りで相手に要望を伝えて動かす。


 今、考えつくのは以上です。
 ネガティブ要素をもったものが多くでてきました。
 特に怯え系は、以前も言われているとおり王子が惚れられないので、シンデレラでは使いません。
 


>弟切さん

 いつもありがとうございます。

 うまく分析できていなかったわけですね。
 そのまま、物事を分析せずに出してしまうのはサカモトの悪い癖です。
もう、ちょっと話せないので半分想像になってしまいますが、『パパ』さんがしゃべらなかった訳は遠慮していたというのもアルのでしょうが、下手なことを言って誤解を招くのを恐れていたからだと思います。
 ですので、分類すると新木さんが上げている避誤解系の無口です。


ねこまんま
No.8937 投稿日 2005年1月7日(金)20時39分 投稿者
新木 伸
 とんびさんは患者さんであった模様。
 どこの御加減が悪いのでしょうか。




>ねこまんま

 唐突だが。「ねこまんま」なるものに関する意識調査を行う。

 「ねこまんま」とはなにか、自分の個人的な見解で良いので、各自述べること。


 ちなみに僕の場合。
 「ごはんに味噌汁をかけたもの」ね。





>サカモト

 無口のタイプの分類。
 やらせてみれば、できるんじゃん。
 なんで言われるまでやらねーのよ?

 ガッコの宿題じゃねーんだぞ? 言われなかったら、「やったラッキー」というわけじゃねーんだぞ?
 おまえが自分で勝手に自主的にやってる練習で、物書きとして一人前になるかどうかに関わってることだろ?
 俺はただ、練習メニューを書き出して渡してるだけ。
 スポーツクラブに入会してトレーナーに「週三回で筋肉を付けたいのですが」と言えば、体力にあったメニュー構成を立てて、メモを渡してくれるのと同じこと。

 なんでやればできることを、自分で考えてやらねーのよ?
 言われるまでサボって楽してるのよ? 自分で工夫しねーのよ?
 おまえアホ?


 ネガティブ系はこの場合、意味がないので捨ててくること。
 アイデア出しというのは、設定条件を課して、それに合致するものだけを出してくることをいう。
 ――とか言うと、サカモトの場合、精度低いから、使い方しだいでは美徳に変えられるものまで捨ててしまいそうだけど。

 あとケモノ系無口とかはないの?
 そもそも知ってるコトバが少ないし、そのこと自体を気にもしてなくて無口ってやつね。
 そういやアイシールド21に「マッスル系無口」という、ケモノムスメ系無口の近種がいたなぁ。マッスル語で話しているらしい。しかし常人には無口に映るらしい。


>>特に怯え系は、以前も言われているとおり王子が惚れられないので、シンデレラでは使いません。

 ほう。そうか。無理か。
 無理とか言われると、玄人は挑戦したくなっちゃうんだがなぁ。
 まあいま忙しいので、またこんど。





>あらすじ

 「採掘屋たちが主人公」とすると、まだ読み取りが不充分。あの話の中に採掘屋はいっぱい出てきているのだから。
 採掘屋の「若手チーム」が物語的には主人公だろう。そして読者が一般的に主人公と受け取るのは、「潜水士の少年」のほう。

 あと「鉱石」では不充分。
 「貴重な鉱石」でなければ、なんでわざわざそんな危険なところに取りに行くわけ? と、いらぬ疑問を呼び寄せてくる。
 これは読み取っていたはずだが、書き漏らしだな。おまえは「貴重な鉱石」と知っていた。それが予備知識ゼロの読者にもテレパシー的に伝わってくれると、へんな思いこみがあった。
 自分本位病な。


かきわすれ
No.8938 投稿日 2005年1月7日(金)21時11分 投稿者
新木 伸
>>不特定多数に向けた商品を書くという訓練としては、一応、1DL300円からのノベルダウンロード販売とかもやってます。

 あれは定価300円だと著者の取り分は0%になる仕組み。自分の儲けはなくていいから他人に配布したい、という人の値段設定の場合ですな。
 定価600円ぐらいでちょうど5割の取り分となり、1000円に設定すると、6割の取り分ですな。
 しかし原価の掛かっていないものって、値段設定って、どうしてるんだろ? なんとなく適当に設定するのかなぁ。

 しかし定価600円で手取り300円だったのだとしても、市販小説よりか、論外なくらい取り分は多くなるんですけどね。

 二時間きっちり楽しんでもらえる長編を書いて、それを一人に読んでもらって楽しんでもらって、そして60円ほどいただける――というのが、相応の取り分ってもんでしょう。
 不特定多数宛の既製品で、一作300円なんてのは、それはもらいすぎ。

 そんなにたくさん払ってくれる読者が2〜3000人も確保できたら、それだけで作家は生きていけるわけですけど。
 年4作書いて、年収300万。

 ちなみに委託販売などしないで、自分のところで通信販売していれば、取り分は常に100%。ピンハネされない。そのぶん宣伝もしてもらえないけど。

 しかし十年、二十年先を見越すと、小説漫画業界って、どうなっているかわからんですな。電子マネーによる個人販売が主流となっていて、格付けサイトが出版社のような審査機関として働くようになっているのかもしれないし。



 しかしあそこ、ほとんどが無許諾の二次創作で、しかもパピレスのほうにまで堂々と流出していて、いいんかいな〜。
 商習慣のモラル崩壊だよな〜。

 版権切れの作品が出たら、そのうち持っていこうかと思っているから、パピレスには倒れてほしくないんだけどな〜。


回答していきます
No.8939 投稿日 2005年1月7日(金)22時22分 投稿者
浦戸シュウ
>>「ねこまんま」とはなにか、自分の個人的な見解で良いので、各自述べること。

 こほん。私の見解を申し述べます。
「ごはんにかつおぶしの粉をふりかけたもの」

 ついでに、手近な若者にアンケートしました。
 中2男子「ごはんに味噌汁をかけたもの」
 高1女子「ごはんに味噌汁をかけたもの」

 以上です。


アンケートとか雑談とか
No.8940 投稿日 2005年1月8日(土)00時11分 投稿者
とんびの羽根
>ねこまんま
 わし「アルマイト製の小さな薄手の両手鍋に冷や飯または残り飯をいれ、みそ汁の残りをぶっかけたもの」
 よめ「みそ汁鍋のみそ汁にごはんをいれたもの」 さすがに主婦は豪快だ
 高一娘「ご飯を入れた茶碗にみそ汁をかけたもの」
 おおっ家族でもスケールが微妙に違うのがおかしいぜ

>患者
 わしはかんじゃですか?
 わしじゃなくて、とんびが患者なんですか?
 介護業界の隠語なんでしょうか、よくわかりませんけど、意気消沈

>操縦法
 根性なしなので上司にはうまくきけませんでした
 「はいはいわかりました、やっておきます」と気持ちよく応対しながら、その約束を無視するひとが一番手に負えない
 とんびはそれに比べればずっとましだという、慰めのような言葉をいただいてしまいました
 最悪から2番目かよ
 やっぱり基本は放置なのか

>どこかわるいところ
 ものわかりがわるいところですな、おあとがよろしいようで


とりあえずレスのみ
No.8941 投稿日 2005年1月8日(土)01時33分 投稿者 弟切 千隼
 弟切はまた発熱して倒れました。夕方、早めに帰宅して少し寝たにもかかわらず、あまり良くなりません。



>台詞の女性は何人だったか?

 新木さんがおっしゃるのは、No.8912の弟切の書きこみについてですね。

 あの中に登場する女性は一人です。弟切の書き写し方が悪かったのでしょう。
 どこがどのようになっているために、「女性が三人」と判断されたのでしょうか? 生きた台詞を書けるようにしたいので、教えて下さい。



>アヴァロンとヴァルハラの関係

 アヴァロンは、ケルト人(主に英国とアイルランドに住む)の伝承にある異世界ですね。ヴァルハラは、ゲルマン人(主に中欧と北欧に住む)の伝承にある異世界です。

 結論から先に書けば、この二つが同一の起源を持っている可能性は高いです。まだ確証はありません。
 根拠は二つあります。


 根拠その一。
 ケルト人とゲルマン人の遠い祖先が、同一だからです。

 ケルト人とゲルマン人とは、文化が違います。けれども、大きなくくりで見れば、同じ「インド−ヨーロッパ語族」に属します。

 「インド−ヨーロッパ語族」とは、古代の中央アジアが起源と推定される民族集団です。人種というより、文化で区切られる集団です。インドのヒンディー語を話す人々や、イランのペルシャ語を話す人々、および、ロシア語やイタリア語や英語などを話すヨーロッパ人ほぼ全員が、この集団に属します。
 「インド−ヨーロッパ語族」の人々は、起源をたどればみな同じ地域に住んで、同じ文化を持っていたと考えられています。あちこちに分かれて移住するうちに、言語や文化が分かれていったようです。


 ケルト人もゲルマン人も、現在から四千年以上昔は、同じ地域に住んで同じ文化を持っていました。一足先に移住を開始して、ヨーロッパに至った集団がケルト人になりました。ゲルマン人は遅れて移住を開始して、ヨーロッパの住人になりました。

 源流が同じなら、古来の伝承が同じ起源を持っているのは自然ですね。
 例えば、インド神話とギリシャ神話は、現在では全く違って見えます。しかし、この二つの間にさえ、「インド−ヨーロッパ語族」共通の要素が見出されています。



 根拠その二。
 現在のケルト神話が、ゲルマン神話の影響を受けているからです。

 二千五百年以上前、英国やアイルランドにケルト人が住み着きました。当時のケルト人は、アヴァロンの原型となる異世界の伝承を持っていたでしょう。
 そこへ、後からゲルマン人がやってきました。はっきり言えば、侵略です。今から千三百年ほど前のことです。
 ゲルマン人のほうが武力に勝っていたため、ケルト人は、侵略者に支配されることになりました。
 侵略したほうのゲルマン人は、ヴァルハラ、またはヴァルハラの原型となる異世界の伝承を持っていました。似たような異世界の伝承が混同されるのは、よくあることです。


 とはいえ、ケルト神話のアヴァロンにより強く影響を与えたのは、ゲルマン神話の別の異世界である可能性が高いです。
 ゲルマン神話には、ヴァルハラ以外にいくつも異世界の伝承があります。伝承を調べてゆくと、ヴァルハラよりもアールヴヘイムという異世界のほうが、アヴァロンのイメージに近いです。

 アールヴヘイムは、妖精郷や妖精国などと訳されます。アールヴ=妖精、ヘイム=世界です。その名のとおり、美しい妖精たちが住むと信じられた世界です。
 アールヴという言葉に、ぴんと来た方も多いでしょう。古代北欧語のアールヴAlfという言葉は、英語のエルフelfの語源です。


シンデレラ
No.8942 投稿日 2005年1月8日(土)10時12分 投稿者 サカモト

おつかれさまです。サカモトです。

>新木さん

 最初に謝らせて頂きます。
 すいませんでした。
 分類についてですが、まず、一つでもOKがとれてからのことだと考えていました。
 
 今わかっている、たった一つの無口の要素でさえうまく表現できてないのに、他の無口まで手伸ばす余裕ないと思っていたのです。

 で、自分でやっていたことですが、過去ログをもう一度最初から読み直していました。
 どっかに無口なシンデレラの攻略に使えそうなヒントがないかなぁと。
 でも、結局、まだわかっていません。

 目先のことに夢中になって余裕を無くしていたようです。
 周りを見て対応できないアホですね。

 
>>ネガティブ系はこの場合、意味がないので捨ててくること。

 了解しました。
 あと、出ているだけの無口のタイプの分類で、シンデレラ作ってみましたので、下の方に提出します。


>あらすじ
 
 あらすじ、もう一度書き直してきます。


無口なシンデレラ1(再)
●サカモト 無口なシンデレラ1(再)(再)

一行あらすじ:黙って踊りを催促するシンデレラ

・王子に向かってすっと右手を差し出すシンデレラ。

・行動の意図がわからずに、とまどう王子。シンデレラが横をじっと見ているのに気づき自分も見る。

・王子の見た先には、楽しそうに踊る男女二人がいた。

・シンデレラがダンスを求めていることを知り、苦笑しながら彼女の手を取った。

--------------------------------------------------
●サカモト 無口なシンデレラ2(再)(再)

一行あらすじ:無反応&無口なシンデレラ

・王子と偶然二人きりになるシンデレラ。

・王子は美人のシンデレラと仲良くなるために、いろいろ話しかけてくるが、シンデレラはニコっと微笑むだけ。

・自分がどう思われているのか計りかね戸惑う王子。だが、シンデレラがしゃべらないだけで王子のことを気に入っていた。

・困っている王子を見たシンデレラは、王子の手を引き踊りに誘った。

--------------------------------------------------
●サカモト 無口なシンデレラ3(再)(再)

一行あらすじ:話を振られて困る口べたなシンデレラ

・王子と二人きりになったシンデレラ。おしゃべりな王子の話を微笑みながら聞いている。

・ふと、自分のことしか話ていないことに気づき、シンデレラに謝る王子。

・しかし、シンデレラはしゃべるのが苦手なのか、逆に困った顔をする。

・おしゃべり好きな王子はシンデレラのその態度に喜び、ますます彼女に興味を持つのだった。


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●サカモト 無口なシンデレラ4(再)(再)

一行あらすじ:言葉少なに夢を語るシンデレラ

・王子の周りに集まる娘達。その中にシンデレラも入っていた。

・話の流れで自分の夢を語ることとなり、娘達は順番に将来の夢を熱く語っていく。しかし、シンデレラだけは二言、三言だけで済ましてしまった。

・冷めていると思われ周りから白い目で見られるシンデレラ。しかし、王子だけは彼女の答えが、手短だがしっかりまとめられていることに気づく。

・あまりしゃべらないが、しっかりモノを考えているシンデレラに興味を持つ王子だった。
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●サカモト 無口なシンデレラ5(再)(再)

一行あらすじ:口数少ないシンデレラ

・舞踏会で娘たちとシンデレラが集まり、たわいない雑談をはじめる。

・口数は少ないが、人の言ってほしい答えを返すシンデレラは、その娘たちの中でもちょっとした人気ものになっていた。

・そこにふらりと立ち寄る王子。騒がしくしゃべる娘達のなか、皆に慕われているシンデレラに興味を持つ。

・シンデレラとしゃべってみたいと思った王子は、彼女を踊りに誘うのだった。

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●サカモト 無口なシンデレラ6(再)(再)

一行あらすじ:単語で話すシンデレラ

・舞踏会に参加したシンデレラ。きれいな彼女にはたくさんの男達が話しかけてくる。

・しかし、言葉少なに単語でしか話さない彼女とでは会話が弾まず、気まづくなって男達は離れていく。

・そこに、王子が登場。王子も同じようなタイプだったので、お互いに話がうまくかみあった。

・そのまま、ぶつ切りの単語で交わされる話が盛り上がり、二人はお互いに惹かれあっていった。

--------------------------------------------------
●サカモト 無口なシンデレラ7(再)(再)

一行あらすじ:誤解を避けるシンデレラ

・はっきりと自分の意見を言うのがスタイリッシュとされる国で舞踏会に出たシンデレラ。

・舞踏会では皆が一様に激しく意見をぶつけ合っているが、シンデレラは全くしゃべらない。しゃべりかけられても、言葉少なに、意見を出すのを避ける。


・その様子を見ていた王子は不思議に思い、シンデレラに直接話を聞く。はっきりとした意見は、また誤解を生むからと答えるシンデレラ。

・シンデレラの無口が思慮深さの裏返しだとわかり、彼女に興味を持つ王子だった。

--------------------------------------------------
●サカモト 無口なシンデレラ8(再)(再)

一行あらすじ:王子に無言で注意するシンデレラ

・中庭でくつろぐシンデレラ。そこに王子が彼女をダンスに誘いにやってきた。

・王子が彼女の前にたつと、とたんに悲しそうな顔をするシンデレラ。王子は彼女の表情に戸惑っている。

・シンデレラがじっと自分の足下を見ているのに気づく王子。そこには一輪の花が踏みつけられていた。

・慌てて足をどかす王子を見て満面の笑みを浮かべるシンデレラだった。

--------------------------------------------------
●サカモト 無口なシンデレラ9(再)(再)

一行あらすじ:ケモノなシンデレラ

・会場をうろうろと動きまわるシンデレラ。
いろいろな人から話しかけられるが、返事もしない。

・それを見ていた王子が寄ってきてどうしたのかとシンデレラに話しかけてくる。王子に口の中へとモノを運ぶゼスチャーを繰り返すシンデレラ。口からは不明瞭な片言の言葉を少しだけ話す。

・食べ物がほしいとわかった王子がシンデレラを食べ物のあるテーブルに連れて行く。

・うれしそうに王子に抱きつき、そのあと料理を食べ出すシンデレラ。その様子を見て、王子はシンデレラに興味を持つのだった。

--------------------------------------------------
●サカモト 無口なシンデレラ10(再)(再)

一行あらすじ:

・みながパーティーを楽しんでいる中、一人バルコニーでドリンクを飲みながら夜空を見上げるシンデレラ。

・そこに踊り疲れた王子が登場し、シンデレラに話しかける。しかし、彼女は黙ってドリンクを差し出す。

・驚き、何故、自分のほしいモノがわかったのか聞く王子。汗を見てわかったと答えるシンデレラ。

・無口だが、モノを言わなくても察してくれるシンデレラに感心し、彼女に興味を持つ王子だった。


ふとんがふっとんだ
No.8943 投稿日 2005年1月8日(土)17時10分 投稿者
名無し君2号
 ふとんどころか、またもやデータがふっとびました。パソコンがハードディスクを認識してくれません。認識してくれないということはウィンドウズ自体が立ちあがらないということで、しかたがないのでリカバリーディスクを使って初期状態に戻しました。

 ハイ、ソフトのインストールとかデータの復旧とか、いろんなことを、やーりなーおしー。ハードディスクがふっとぶということはデータがふっとぶということで、つまり時間もふっとんだ! パイツァ・ダストだ! ぼくの人生を返せ!

 ほほほ。とほほ。おほほ。
 前回ハードディスクがクラッシュしたのが12月19日のことですから、およそ三週間で再クラッシュです。だましだまし使ってもいいんですが、いちいちデータを復旧させるのがクソめんどくさい。


 なので、ハードディスクの交換に踏み切りました。

 まず私が使っているノートパソコンの、ハードディスクの取り外しかたを調べる。こういうときってネットは便利だよなあ、と実感しつつ、グーグルにパソコンの型番を入れて検索。えーと、なるほど、キーボードを外さなきゃならないのか……私にできるのだろうか。とりあえず1時間後の自分に期待しよう。

 いそいそとパソコンショップにハードディスクを買いにゆく。
 40ギガと大容量だけど動作の遅いものと、20ギガと少ないけど動作の速いもの、どちらも7,000円台で売られていた。意外と安いなあ。田舎のくせに。

 ちょいとばかり頭をひねる。
 うーん。小説を書くのに40ギガも使わないしなあ。速いほうがなにかといいような気がする。なにをするにも20ギガあれば充分だしなー。
 ということで速いほうを選ぶ。トゥー・ファスト・トゥ・ダイ。

 いそいそとお家に帰って、ちょうど1時間経過したころ。
 私はパソコンの前で、ドライバー片手に途方に暮れていた。1時間前の私にハメられたと気づいたのはそのときだった。

 そうか……パソコンを分解するには、安全のために電源を落とさなきゃいけないし、そうなると当然ネットにはつなげないから――分解方法が載っているホームページが見れないよう。バカだ。私はバカだ。つぼのなかでエサをつかんで、手が抜けなくなってしまって泣いている猿とおなじだ。

 しかたがないので、シックスセンスとかセブンセンシズに頼って分解することを決意。
 つまりただのヤマカンです! なんですか、文句があるんですか!(逆ギレ)

 いま考えると、ホームページの内容をメモするなり印刷するなりすればいいだけの話じゃないスか。ホントにバカなんだなぁ、と自分を抱きしめてあげたくなりました。

 さて、ゴーストのささやくままにパソコンを分解……。
 なんだろうなこのネジ……うわ、ネジ山をナメちゃったよ。ううう……えーと、たしかキーボードは斜めに引っぱってぇ……ミキッて言った! いまミキッて言った! 恐いよう、おっかないよう。外したら外したでまたネジあるし……げっ、ネジが筐体のすきまに落ちた! 出てこない! 振ったらカラカラ音がする!

 ああうああ。

 ――結論。
 無事に交換に成功しました。うわぁつまんないオチ。

 容量もちゃんと20ギガと認識してますし、こころなしかパソコンの動きもキビキビとなった気がしますし、動作音はすごい静かですし。動いてるかどうかわからないほどで、満足しています。

 唯一の問題点は、アクセスランプがつきっぱなしだということでしょうか。ははは。

 ……まあ動いてればいいや。あとは安定してくれることを期待します。お願いしますパソコンさま。データの復旧作業はもうたくさんです。

 以上、状況報告。
 もちろんドラクエもしていたことは否定しませんが。




>ゲイは身を助ける

 まず、ゲイとおかまは違うと思います。辞書を引くと吉です。

 ゲイは男性の同性愛者。おかまは、女っぽい男性や女装した男性。
 弟切さんも書かれてましたが、ゲイだからってみんな女っぽいわけじゃないです。また、おかまだからって男が好きともかぎらないです。ただ女装趣味なだけ、ということもありますよね。

 このあたりは女性のほうが詳しいのかもしれないです。だってホモを嫌いな女子なんていません! ――というのも偏見。

 男性の考えるホモはなんか汚いんです。
 たぶん、女性の考えるホモはきれいなんです。いたいけな中学生時代に読んでしまった、聖闘士聖矢の同人誌の衝撃は、いまも私の胸のなかに。聖矢と紫龍が! 聖矢と紫龍が! 一輝と瞬まで! 一輝と瞬まで! 兄弟なのに! 兄弟仁義!

 あうあう。

 えー、逆もまた真なりなんでしょうか。
 男性の考えるレズはきれいです。
 となれば、女性の考えるレズはなんか汚いんでしょうかねえ。(遠い目)




>休養

 そういえば、私は「休め」って言われたことないなあ。
 いつもケツを蹴りあげられてばかりで……早くやれもっとやれ死ぬ気でやれ。きっと私はサボるのがうまいということなのだろう。ポジティブポジティブ。




>エディタ

 私の使っているエディタは「O’s Editor」というやつです。シェアウェアで、昔は1,000円だったんですが、いまはヴァージョンアップして2,000円になりました。私が持っているのは前の、ウィンドウズXPに対応していない版です。

 なんでこれを選んだかといえば、縦書きができるからと、印刷するのに向いているから、その二点です。フリー、つまりタダのエディタには縦書きできるものがなかったんですねえ。昔は私、縦じゃないと書けなかったんです。

 いまでは横書きでも大丈夫ですが、やっぱり縦書きのほうが筆が進みます。このばあいはキーボードが叩けます、になるのでしょうか。
 あと、誤字を発見するのにも便利だったりします。
 横書きで表示していたものを、縦書きに変えてみる。ただそれだけで、なんだか新鮮に読めてしまうものです。つまり、新たな気分で原稿を読み返すことができるんですねえ。




>無口

 そういえばシンデレラ迷宮はやってなかったことを思いだす。
 ちょっとだけチャレンジ。


・シンデレラタイプ
 他人に興味を持っていないため、必要なこと以外しゃべらない。

・一行あらすじ
 自分に一切興味を持たないシンデレラに、かえってそそられて王子が惚れる。

起:パーティーでほとんどの客が浮かれ騒ぐなか、静かに料理を食べているシンデレラ。話しかけられてもすぐに会話は途切れる。

承:満を持して王子登場、女性陣が興奮するなか、黙ってワインを飲んでいるシンデレラ。

転:無視されたことでプライドが傷つけられ、王子は自分からシンデレラに近づく。しかしいくら王子が話しかけてもひとこと、ふたことで会話は終わる。

結:王子、シンデレラの寡黙っぷりにかえって落としてやろうと意気ごむ。


 あれ? なんだかクールなシンデレラになっちゃったぞ?
 難しいなあ……。

 えーと、サカモトさん、頑張ってください。
 ちなみにサカモトさんのあげたシンデレラ、4と6は無口に感じました。さて、ほかのかたはどう感じたのでしょうか。




>あらすじ

 まずはひとつめ。週刊少年マガジン系ヤンキーもの。「!?」な感じ。

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■三行あらすじ
 伝説の不良を目指す主人公が、度胸と腕っぷしでのしあがろうとあがくなかで、すでに名をあげている先輩たちや、おなじく上を目指すライバルたちとふれあい、やがて不良界を揺るがした黒幕をぶっとばす話。

■みどころ
・ライトノベルでヤンキーものはあまり数がなかろう。
・主人公の一本スジが通ったバカっぷり。
・男気に満ちあふれた脇役。
・陰険な敵役。
・ヤンキー的ハッタリ。
・肉弾対決。
・ヤンキーお姉さんはイイと思う。
・スカっと拳ですべて解決。

■あらすじ(800文字)
題名:ぼこすか(不良、ヤンキーもの)
 「伝説の不良」に憧れるバカ、橘カツオは、友人の中島航と新チームを旗揚げする。後ろ盾を得ようと、幼なじみの花園由里子の兄で暴走族「狂夜」の元総長に会うも、けんもほろろに断られる。経営者のおばちゃんを助けるため、カツオはコンビニにたむろする不良を倒す。だが相手は上の組織「花吹雪連合」の名を出す。そこに由里子がやってきて、カツオのチームに入ると宣言。勝手に兄と「狂夜」の名を使って、不良たちを黙らせた。
 カツオたちが街で遊んでいると、女の子が不良に襲われていた。助ける。女の子は「花吹雪連合」の対立組織「MAD」ヘッドの妹だった。そこに「花吹雪連合」の幹部、荒屋敷が現れ、カツオごと総長妹を攫う。どこかのマンションに拉致された。由里子と総長妹が不良たちに襲われる寸前、航の機転とカツオの暴れっぷりでどうにか救った。
 「MAD」のアジトでカツオはヘッドから歓待される。「花屋敷連合」との抗争を決意したヘッドに、カツオも荒屋敷との因縁で参戦すると告げる。ヘッドに頼まれ、カツオは「狂夜」に戦いの邪魔をしないよう頼みにいく。由里子の兄のツテで「狂夜」アジトに行く。荒屋敷がいた。彼は連合からカツオと同じ事を頼みに来たのだった。荒屋敷は今度の抗争では両方のチームが力を弱め、以後は後ろ盾の必要ない、力だけの時代が来ると予言し、カツオを仲間に誘う。即座に断るカツオに、考えておけと言い、去っていった。
 抗争が始まる。街中で喧嘩が行われ、多数の怪我人と逮捕者が出た。公園で両チームの頭同士が一騎打ちを始める。荒屋敷の密告で警察が来た。カツオたちは間一髪で逃げた。
 荒屋敷からの連絡で、廃屋に向かう。全て策略通りだと誇り、再度カツオを仲間に誘った。断るカツオを、仲間たちと一緒に襲う。多勢に無勢なとき、荒屋敷に利用されたと知った両チームの頭が、ケジメを取るために来た。カツオは荒屋敷と一騎打ちして倒した。

起:主人公は不良のチームを旗揚げする。
承:主人公は不良界を混乱させようとする男と因縁を持った。
転:男のせいで不良界はぐちゃぐちゃになった。
結:主人公は自分の信念に基づいて、男をシバキ倒した。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 暴走族やチームの名前、街の名前等、固有名詞は適当です。あんまりあか抜けないと格好悪いと思ったりした。でもスカし過ぎているのもちょっとなあ、と思った。



 ふたつめ。
 ありきたりな主人公とヒロイン入れ替わりものを、もうひとつ押し進めてみる。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
■三行あらすじ
 恥ずかしがりやの主人公が、好きな幼なじみの女の子の、母親と入れ替わってしまう。惚れている彼女の、外と内での行動の違いにショックを受けたり、母親と通じあったりとどたばたしつつ、最後は元に戻るも、こんどは幼なじみとその母親が……という話。

■みどころ
・母親の熟した肉体をストーリーの要請上、無理なく描写できる。
・娘の若々しい肉体をストーリーの要請上以下略。
・惚れた彼女のギャップ。すね毛を剃っているシーンとか……若い読者だと引きそうな。
・奇妙な三角関係のできあがり。
・娘、主人公が母親と出来ているのではないかと誤解。
・主人公、深いところまで知りあってしまった母親と距離が近づいてしまう。
・女性の立場になってみて、男のいやらしさを実感。

■あらすじ(800文字)
題名:ぼくがあのひとであのひとがぼくで
 恥ずかしがり屋な少年、高梨郁太は幼なじみの榊麻美に幼い頃から惚れている。ある夏の日、ひょんなことから郁太は、麻美の母、教子と心が入れ替わってしまう。教子は郁太と麻美の通う高校の教師であったため、郁太はどうにか教子に助けられながら日々を過ごすこととなる。とりあえず化粧の仕方と下着の付け方を教わった。
 母子家庭のため、教子の体に入った郁太は麻美と家で二人きりだった。普段の清楚な姿と違い、下着姿で歩き回ったり、風呂上がりにバスタオル一枚だったりする麻美に、郁太は悶々としたり、ギャップにショックを受け続ける日々を送る。
 郁太が教師の仕事やこれからについて教子に相談する姿を、事情を知らないまわりは不適切な関係だと噂する。噂は麻美や、前から教子に言い寄っていた同僚教師の耳にも入った。麻美に詰問されて、教子が「好きなのは麻美」と告白したり、郁太が同僚教師に襲われて殴り倒したりなど、騒動をやり過ごすなか、ふたりの仲は急速に親密になってゆく。
 公園にて、このまま戻れなかったら、結婚しちゃおうかなどと冗談めかした会話をふたりは交わす。「結婚」だけ麻美に聴かれてしまう。麻美はショックで家出した。教子の心当たりの場所に、ふたりで探しにゆく。そこは教子が、すでに亡くなった夫と麻美の家族三人で唯一旅行した思い出の海岸だった。
 海岸の、切り立った岸で麻美を見つけた。説得するも、裏切られたと思いこんでいる麻美は聞く耳を持たない。ついには三人一緒に崖から転落してしまう。病院で意識を取り戻した郁太は、転落の衝撃のためか、元の体に戻っていた。喜ぶ郁太の前に、すべて事情を知ったという麻美が教子とあらわれる。簡単に信じたことに不審を持った郁太の、麻美への問いかけに、なぜか教子が「実際に体験しているからね」とウインクした。

起:主人公と幼なじみの母親が入れ替わる。
承:入れ替わったことで騒動が起きる。
転:幼なじみが主人公と自分の母親との仲を誤解して失踪する。
結:解決し主人公も元に戻るも、こんどは幼なじみとその母親が入れ替わったくさい。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 こいつはマザコンな私にしか書けないぜ!(バカ)
 母親の職業が、主人公の通う学校の教師だと、ちょっと舞台が小さくまとまりすぎかも、と思った。あと、続編がすごく作りづらい。



 とりあえずここまでです。
 レスには2時間ほど。


いろいろ
No.8944 投稿日 2005年1月8日(土)20時25分 投稿者
新木 伸
>2ごう

 だーら言ったろうが。

>>ちなみに一度クラッシュしたHDDは、すぐに二度目のクラッシュが来るもんだ。ドライブ交換をお勧めする。いまだと40GBで8千円ぐらいだな。余ったHDDをやってもいいけど、使用には問題ないが、回転音が異様にうるさくなってしまったHDDばかりだから、買ったほうがいいだろう。最近ではほぼすべてのHDDが流体軸受けという機構を持つようになっていて、回転音が聞こえないほど静かになっている。


 一度クラッシュしたHDD君というのは、最後の力を振り絞ってしばらく動いてくれているだけなのだから、そのあいだに交換用のHDDを買ってくるもんなんだっつーの。
 おまえが交換方法をインターネットで調べあげるまでのあいだ、動いてくれているだけだっつーの。
 HDD君の最後のがんばりを無駄にしやがって。
 HDD君に、ごめんなさいと言え。

 だいたい交換すると静かになるとか、いまHDDは安いとか、ぜんぶ俺の書いてるまんまじゃん。
 いちいちレポートしてんじゃねぇよ、わかりきってることだし、二度目が来ることもなにもかも、すでに教えてやってたことなのに。
 手の届くとこにいたら、グーでパンチが出ていたところだ。

 まあ、人は自分で体験しないことには、口でなにを言われても理解できない――という、いい見本だわな。

 このあいだのインド・スマトラ沖地震で、被害者がたった6人しか出なかったという島があったそうな。100年ぐらい前にも地震と津波とが来ていたそうで、「海の底が見えたら高台に逃げること」という口伝が残されていて、皆がそれに従った結果だという。
(津波が来る前には、海の潮位が異常に下がる)

 厳格に伝えられていた口伝に従った結果、被害者は6人だけだったわけね。
 すぐ隣に別の島があったのだけど、こちらでは潮が下がったので、干上がった元海底でびちびち跳ねてる魚を手づかみで獲りに行っていて、それで逆に大被害だったそうな。




>あらすじ

 ヤンキーもの。
 ボツ。
 ヤンキーものをやるなら、「破壊魔サダミツ」ぐらいやれっつーの。もしくは「天上天下」とか「エア・ギア」だとか。
 ライトノベルをライトノベルたらしめているライトノベル的プラスアルファが、なにか必要だ。
 単なるヤンキーものが許されるのはチャンピオンだけ。
 マガジンのヤンキーものは、かならずプラスアルファを付けてきてる。そんなこともわからんのかこの節穴めが。

 ちなみに主人公がふだん「いじめられっこ」で、マスクを被ることで街の不良を「あくまでもプロレス技」で葬り去ってゆくとかいう話なら、読んでみたい気がするかもしれない。

 おんなじ構図を、「獣人世界における話」とかにするだけで、OKネタになるのだがなぁ。
 「世界を作る」ってことに、なにひとつコストを注がないアホだから、だめなのかなぁ。
 イチオシ・リストのトップに置く理由として、「ライトノベルでヤンキーものはあまり数がなかろう」なんて、独りよがりで得意になってるだけの実際には通用しない思いこみだからなぁ。

 ちなみに舞台を「獣人世界」にしてみただけの例。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 伝説の獣王を目指す主人公が、度胸と腕っぷしと負けん気の強さでのしあがろうと無茶なバトルを繰り返す。強大な獣神たちや、同じく最強を目指すライバルたちとふれあい、やがて獣神界を揺るがす黒幕をぶっ飛ばす話。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


 つぎ。「ママと僕」。
 ボツ。
 誰が短編のネタを出せと言った。

 入れ替わったのち、一人っきりになる場面が多すぎる。
 つまり個人の心理内における「独り言」ばかりとなることが、容易に予想できてしまう。
 クソつまんねー。
 こんなもん、書くまでもない。

 秘密を共有できる唯一の相手は、別の場所(家)にいて、ほとんど出会う機会がない。
 話のうちの8割は、一人っきりでいるシーンだわな。
 この手の話は、秘密を共有できる相手と一緒に行動する時間を長く取らなきゃだめなんだ。別の家庭にしている時点で、もう終わってる。

 なにが「よくあるものを押し進めました」だ。どアホ。
 もしおまえが手の届くところにいたらグーで張り倒しているところだ。修正してやる。
 「よくあるもの」の考え抜かれた境地にさえ、ぜんぜん到達してねーよ。
 秘密を共有する二人が一緒に行動するか、入れ替わったことをおっぴらにしていい状況を作り出さなければ、まず話として成立しない。
 こそこそ隠そうとしていて面白いのは、起承転結のうちの「起」のあいだぐらいだ。

 ――で、世間で成功しているこの手の話は、その要件をクリアしている。
 はじめから公認周知の状況からスタートさせている話もあるぐらいだ。

 おまえの出してきたその話は、本来「起承転結」の「起」でやるべきことを、だらだら引き延ばして長編にしているだけだ。
 クソつまんねー。

 だいたいヒロインはどっちなんだよ? 母親なのか娘なのか。母親のほうがヒロインにみえるが。

 あ? いまちゃんと読んでみたら、いちおう母親を学校の教師にしてあるのか。
 でもだめだな。教師と生徒とでは、行動範囲が違いすぎる。週のうちに2時間ぐらいしか、行動範囲が重ならねーじゃん。

 だいたいスケールが小せぇ。
 入れ替わって戻りました。――だから、どうしたの?



 んで、あと8本な。
 ボツになったのはカウントしねーから。

 世界をもうちょい作るようにしろ。
 発泡スチロールの器に盛られた料理じゃ、しょんぼりなんだよ。
 何百マンエンもする国宝級の器に盛れとはいわんけど、せめてセンエンくらいの陶磁器の器には盛ってくれよなー。

 まったくコストをかけない「現代世界」を無意識的に舞台として選んでいるようだが、おまえ自身が以前に分析している通り――

>>とくに超常現象が起こるわけでもなく、異世界でもなく、萌えキャラもおらず、人が死んだりもしない。そんな小説、みんな読みたいの?

 ――と、読者はそういうものを求めているんだよ。
 異世界か、萌えキャラがいるか、人が死ぬか、そんな物語のネタを出してこいっつーの。三つ全部含んでいるのがベストであることは言うまでもない。
 とりあえず、次に出してくるいくつかは、その要件を満たすことな。

 あと、この三つ以外に、ライトノベルの一般的読者は、どんなものを一般的に読みたがっているものなんだ?
 リストアップしてこい。10ぐらいはすぐに出てくるはずだ。
 まあ一般的といっても判断は難しいだろうし、一般的だけど好きになれないというものもあるだろうから、一般的なもののうちで、自分が読みたがるもの――でいいけど。
 リストを作ったあとに出してくるネタは、その条件のうちの「3個」以上を最低限含むこと。

 指示をまとめる。

・4個ぐらい、「異世界」「萌えキャラ」「人死に」を満たしてネタを出すこと。
・リストを作ること。
・リスト中の3個以上を満たして、また4本分くらいネタ出し。

 ――で、合計8個、松の内中にな。




>プロというものを、まるでわかっちょらん件

 シロウトの創作活動じゃねーんだから。
 プロってのは、買ってってもらえるモノを書かなきゃしようがねーんだよ。
 なんとなく作ってみました、並べてみました、買っていってくれる人、いるかな〜?
 とかいうお店屋さんゴッコをやっていて、食えるはずもなし。
 毎週日曜に趣味で開いてるフリーマーケットじゃねーんだよ。売れなきゃ売れるまで並べていればいいかー、値段下げてみたら売れるかなー、じゃ、済まないわけ。
 個人事業じゃないんだから。出版社まで巻きこんでの「商売」なんだから。
 定価は1冊600円。著者の取り分は60円。――と、定価が決まってる商売なんだから。定価に見合う価値を込められないやつは、ノーサンキューな業界なわけ。

 こういうモノが読まれたがっているものである。――と、それがある程度掴めているのに、どうしてそういうモノを書かんのだ?
 アホじゃねーの?
 「これは書くのに手間が掛からなさそうだな〜」とかいうオマエの個人的事情による基準で、書くべきものを選択するクセを、どうにかして直せっての。

 おまえが大変か楽できるか――なんてことは、読者様にはカンケーないわけ。
 おまえが死ぬ苦労をして書き上げた力作も、鼻歌飛ばしながら書き上げた手抜き作も、読者様は一切気にしないし、同じ値段で買い上げていってくれるわけ。

 俺が叱っているのも、質が落ちてる原因がオマエの「手抜き癖」にあるからだ。
 世界を作ろうとしないのは、ただ手抜きしたいがためだろう。
 だーらそういうやつは、シネっての。




>弟切

B 「今年は帰省したんだね」
A 「うん」
B 「初詣行った?」
A 「うん。S神社」
BorC「あ、あたしも行ったよ。巫女舞【みこまい】やってたよね?」
A 「うん。可愛い娘だった」
C 「きさま、それ観に帰ったなっ?」
A 「ちげーよ。ちゃんとデジカメで撮った。ムービーで」

 Aは弟切。キャラが一緒。具体的には女見て欲情するのと、それを人様に普通に言ってしまうところ。
 Bは俺の知らんキャラ。
 Cは快活なキャピキャピ娘属性持ち。
 BorCだけならともかく、C確定の台詞が1個あるために、この会話は3人となる。
 C確定が一個もなく、BorCが2つあっただけだとしても、確度0.5が2回出現してきて、合計で1とみなされるから、やはり3人となってしまう。

 あと最後にあるAの台詞は、この会話尺の長さの中では、揺れ幅が大きすぎ。ややもすると第四の人物Dの登場と勘違いされてしまう可能性もある。
 人は考えて物を読まない。あくまで「印象」で判断する。考えればそれはないとわかるはず――てのは、学者相手の文章でしか通用しない。
 Aは必要なことしか返事を返さず、かつ女に欲情するヘンテコ感性の持ち主だとする。その人物がこれまでの反応から逸脱して、荒っぽい言葉を吐くためには、なにか「怒りトリガー」を引かれていなければならない。だがその怒りトリガーが、これまでの会話の中で示されていない。
 なのでAが怒ったというよりは、「怒りトリガー持ち」属性のDという人物が新たに会話に参加してきたのだとするほうが自然である――とも考えられる。印象で「四人目が出た」という誤解がなぜ起きるかというパターンの解説ね。

 何人が会話に参加しているのか、作者は知っていても、読者は知らんのね。
 二人だなんて決まってない。
 三人かもしれないし、四人かもしれない。
 何人であるのか、そのサインをきっちりと込めなきゃならん。

 三人と読み取られてしまったのは、弟切の頭の中に「だって二人なんだから」という前提があったからね。暗黙の了解で二人であることはわかるはず――なんて思いこみがあったわけだけど、どっこい、そんな暗黙の了解なんて、読者は知らんわけだ。

 「ふたりであることさえ、まずわかるまい」と思っていれば、弟切にも、二人だとわかるように書けたのだろうが、「ふたりであることはわかるだろう」とナメてかかっていたから、伝わるものも伝わらなかったわけ。

 んじゃ……。
 「何人なのか、まずわからない」という前提のもとに、二人であることがわかるように、書き直してくること。




>ケルト人の神話と、ゲルマン人の神話

 んじゃあ、「たかだか四千年も前は、同じひとつの民族だったんだから」と、一言で片づけてしまえば、納得力が生まれそうだな。
 両者はそもそも同一であったあるひとつの世界の、二つの呼び方であると。
 そうしよーっと。





>サカモト

>>分類についてですが、まず、一つでもOKがとれてからのことだと考えていました。
>>今わかっている、たった一つの無口の要素でさえうまく表現できてないのに、他の無口まで手伸ばす余裕ないと思っていたのです。

 いや、おまえの普段のやりかたなんて、クソどうでもいいけど。
 「普段のやりかた」っていうのは、慣れていて考えなくて済んで、気持ち良くて楽なやりかたっていう意味ね。

 目標を達成するために、どんなやりかたが一番効率がいいのか、という話をしてるつもりだけど。俺は。

 んで、過去ログ読んでマニュアル探すのが、おまえが次に取りたい、楽で慣れていて気持ちよくて考えなくて済む――やりかたなわけね。
 どっかに正解が書いてあるといいねー。

 いいから、手を動かせっつーの。
 そして頭も動かせ。
 楽をするために頭を働かせるんじゃないぞ。頭をより酷使するために頭を働かせるんだぞ。

 考えなくて済むために過去ログを漁るやつは、読んでも意味がない。読むだけ時間のムダってもんだ。



 あと、再再再とか、付けて出してくるのやめろ。ウゼぇ。
 リサイクルなんかしてないで、一度出してボツ食らったら、あっさり捨てる習慣をそろそろ付けろ。
 アイデアなんてもんは、無限の資源なんだ。もったいなくはないの。バンバン捨てちゃっていいの。おまえがアイデア貧乏だから、再再再とか付けてリサイクルしたくなっちゃってるだけなの。

 あと箇条書きの中で、無駄に改行打ってくるのやめろ。改行一個は2バイトだ。2バイトがもったいないだろ。掲示板のスペースはアイデアと違って有限の資源なんだ。分室は40MBしかないスペースの中で窮々と運営してるんだ。無駄遣いするなアホ。



>>●サカモト 無口なシンデレラ1(再)(再)

 ボツ。
 無口だが、惚れない。
 惚れるって、そもそもどんなこと?



>>●サカモト 無口なシンデレラ2(再)(再)
>>・自分がどう思われているのか計りかね戸惑う王子。だが、シンデレラがしゃべらないだけで王子のことを気に入っていた。

 王子の心の中のことも書いてあるし、シンデレラの心の中のことも書いてあるが、「気に入っている」ということを、具体的にエピソードで表さないと永久にOKは取れんぞ。
 あと例によって惚れてない。


 残りのほとんど。
 部分的に「無口」は描かれているものはあるが、「興味を持つのだった」と自分でバラしてしまっているのは、すべてNGとする。それは興味を持っているだけであって、惚れてはいない。
 どれが「無口」を達成しているかは、めんどうくさいのでやらない。誰か他の人に教えてもらえ。



>>●サカモト 無口なシンデレラ6(再)(再)

 ともに単語で会話するタイプであり、波長が合ってしまうというネタ。
 これは、かろうじて、「惚れる」になっているかな。
 これだけOK。



>>●名無し1

 OK。
 シンデレラに無視された王子が落としてやろうと意気込むわけね。それはたしかに惚れているな。
 ただOKのレベルにも色々あってだな、上位レベルで判定すると、「他人に関心がないのなら、そもそもなんで舞踏会に来たわけ?」と、「舞踏会の中」だけでなく、その外側とも陸続きになっていないとNG判定されてしまうレベルもあるわけだ。
 そのボールはたしかに速いしストライクでもあるけれど、しかし投球の組み立てから考えて、そこにそのボールを放っちゃいかんだろう? ――てな観点もあるわけね。実際の試合のなかでは、ストライクコースにただ速球を投げていればいいというわけでもない。いくら速くてストライクでも、棒玉は打たれる。




>今日のさかもと誤字

 「気まづく」→「気まずく」





>2ごう

 だから休養中は、個人宛のレスはなしだっつーたろうが。
 オカマとゲイに関する話題もなしなわけ。
 俺だって、「まことがいかにオカマorゲイorホモに対して愛を持っていないか」を熱く語りたいところを、我慢しているんだからさ。

 死ぬ死ぬ言ってるてめーは、一回本当に死んでみろってーの。
 10月以降で60本発注を受けているどこかの誰かも、毎回10日で長編一冊の原稿を上げてる誰かさんも、てめーが死ぬ死ぬ言ってるその先に踏み込んで、きちんと生還してきているわい。
 死線がどこにあるのか、踏んでみりゃわかるっつーの。

 うしろのほうの誰かさんは、今回は三週間もあるからぜんぜん大丈夫だよー、とか電話で言ってたが。

 死線のみえるスケジュール、俺が組んでやろうか? 守り通せば死線が見れること請け合いだぞ? どうせ守らんだろうから組むだけ無駄だが。
 ちなみに死線っつーのは、寝ているときに夢の中でさえ、これから先で書くべきシーンのことを考えている状態になって――、さらにそのずっとずっと先にあるもんなんだよ。
 てめーの経験したのは、単なる「小説ずくめ」の生活だろ。肉体的にはべつにヤバくもなんともないだろ。

 だいたい、ひきこもりだかニートだか知らんが、そんな社会とご家庭の寄生虫の一匹が死んだところで、誰も困りゃせんわ。むしろ助かるってもんだ。税金も納めてねー、米と麦とティッシュペーパーと物語とを消費するだけの穀潰しが、人並みのツラしてんじゃねぇぞ。ゲンコツで修正するぞオラ。
 女手ひとつで中学生の娘を育ててる母親が死んでしまったら、娘さんが困るだろーが。いきなり孤児だろ。
 おまえみたいなスリッパで叩いても死なない黒光りしてる虫と、真人間様とを一緒にするなよ。ましてや「どうして僕には休めって言ってくれないのー」と、羨望や嫉妬なんてしてんじゃねぇ。
 優しい言葉のひとつもかけて欲しかったら、読者が金を払う小説を書いてみせて、社会と読者の役に立つことを立証してからにしろ。




>>ちなみにサカモトさんのあげたシンデレラ、4と6は無口に感じました。さて、ほかのかたはどう感じたのでしょうか。

 なぜ無口に感じたのか、その理由を書かなきゃ、なにも言ったことにならない。
 同意を求められたって、俺とお前のOKの理由は違うかもしれないから、参考にもならん。
 4のほうはなぜ無口と感じたのだ?


ハードとかソフトとか
No.8945 投稿日 2005年1月9日(日)00時26分 投稿者
新木 伸
>マシンとか

 なんか最近、ノートパソコンの調子が悪いなぁ。
 膝の上で扱っていると、突然、「ぷー」とか鳴いてハングアップして、電源ボタン4秒押ししか受け付けなくなる。

 ま。同型番の機種をもう一台確保してあるから、調子の悪い部分のみ交換していって、2台を一台にまとめていったりすれば、すぐ直せるのだけど。
(該当場所は見当がついていて、メモリソケットまわりの接触不良だな。対処法はマザー交換となる)
 こういうのを「共食い整備」という。

 ちなみにノートパソコンがいつどんなタイミングで暴走してくれても、まったく困らない。実際の作業のすべては、家の中に置かれた別の「メインマシン」のほうで行っているため。エディタを立ち上げてあるのもメインマシンのほうだし、書きかけの原稿が置かれているHDDもメインマシンの内部にある。

 メインマシンをノートパソコンから遠隔操作して、その操作画面をノートパソコンのほうに呼び出して使っているだけ。
 ノートパソコンが暴走しても、もういちど再起動して、メインマシン側に入り直せばそれでOK。

 これはなにも特殊なことをしているのでなくて、WINDOWS−XPが備えている基本機能。「リモートデスクトップ」という。


 んで、2号。
 デスクトップ型のパソコンなら、うちに転がってる余った部品で一台でっち上げられるけど? CPUは450MHzぐらいで、かなり旧型になるけどね。
 キーボードも数枚余っているから、なにか適当なのを見繕って付けられる。マウスも何個か余ってるから適当なのが付く。LANカードも余り物が付くから、ADSLモデムは繋げられるはず。LANケーブルは最大100メートルまで延長できるから、自分の部屋にパソコン置いてインターネットもできるだろう。
 OSもWIN98SEあたりがたくさん余ってる。ライセンス的にも譲渡は問題ないはず。フロッピードライブはないかもしれない。しかしCD−ROMドライブはなにか付く。あれこれインストールして、ドライバも組み込んだ状態で、初期設定済みの状態にして、そのときのHDDの中身をCD−Rに焼きこんだ「リカバリーCD」を作って、それを添付してやることもできる。
 モニターは15インチか17インチのブラウン管だな。1024×768ぐらい表示可能なやつ。

 しかしけっこうな重量物となるから、宅配便の着払いで送ると、だいぶかかりそうだなぁ。2〜3000円くらい?
 最近リサイクル法が改正されて、中古のマシンを捨てるとお金が掛かるようになってきた。捨てるにも処分代がかかってしまう。
 使うというなら、貰ってくれると、安上がりになるのだが。





>フリーソフト

 フリーソフトの黎明期ごろには、フリーソフト紹介記事を書いたりしてライター仕事をしてたから、世の中にどんなソフトがあるのか知ることは仕事の一貫でもあったので、詳しかったけど。――ていうか、ぶっちゃけ、日本のフリーソフトのすべてを知っていたけど。いまほどパソコン人口も多くなかったし、ソフトの本数も多くなかったしね。すべての無料配布ソフトを知っていてバージョンアップごとに追跡調査することも可能であった。
 ざっと20年近く前か。
 しかし最近は調べてないからぜんぜん詳しくない。
 一本の小説にのめりこんで、書き上げてカレンダーを見てみると、3ヶ月とか、6ヶ月とか、世の中の時間が進んでいることに気づく。ふと気づくと、10年も前のソフトをバージョンアップもしないで使い続けていることに気づく。
 理系御用達。100桁でも楽勝で計算できる関数電卓のフリーソフト。開発年月日見てみたら、1996年だってさ。おいおい。

 秀丸を使い続けているけど、べつに「お勧め」というわけではない。
 十年近く前に、仕事道具をDOSマシンからWINDOWSマシンに切り替えたとき、必要要件を満たしていたのがこのエディタだけしかなかったという、それだけのこと。
 現在は要件を満たすものがもっとたくさんあるのだろうが、他を探して乗り換えるだけの必要に迫られなかったので、惰性で使い続けているというだけのこと。

 僕の必要要件は、以下の通り。

・バグがない。
・オートセーブしてくれる。
・キーカスタマイズ可能。
・マクロが使える。
・フォントの種類、サイズ等が変えられて、文字色や背景色のカスタマイズ可能。
・検索、置換で、正規表現が使える。

 印刷機能は、別アプリケーションで行うから、エディタ自身は簡易印刷ぐらいできれば充分。なくても一向に構わない。

 縦書きは、僕自身は、いらない。文章というものを、横でしか書いたことがないので、そもそも縦では書けない。プログラム言語のつもりで文章を書いてるから、横書きのほうが自然だなぁ。小説を書くという行為は、相手の脳味噌と経験記憶というOSの上で動作するソースコードを書くようなもんだし。

 推敲時の見直しで縦書きは利用するけど、それはプリントアウトしてやるので、エディタにその機能はなくてもいい。なんなら印刷所で打ちだしてもらった「著者校」の段階でやったってかまわない。

 俺、プロ作家なもんで。
 レーザーショットの紙代もトナー代も、もちろん経費で落ちるものなのね。ていうか、レーザーショットプリンタ自体が経費で落ちてる。パソコンも全部経費になってる。
 レーザーショットで1枚打つと、5円かそこら掛かる計算。
 長編小説一冊をA41枚につき文庫本4ページの縮小印刷で打ち出すと、3〜400円かかる計算かな。
 無論、印税の中から引いていいのだ。これは必要経費なのだから。小説の原材料費みたいなもんだ。
 といっても懐から金が出てゆくことにかわりはないのだが。


>2号
No.8946 投稿日 2005年1月9日(日)02時52分 投稿者
新木 伸
>話のスケールを大きくする方法

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 伝説の獣王を目指す主人公が、度胸と腕っぷしと負けん気の強さでのしあがろうと無茶なバトルを繰り返す。強大な獣神たちや、同じく最強を目指すライバルたちとふれあい、やがて獣神界を揺るがす黒幕をぶっ飛ばす話。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 こいつをサンプルとして、もう一段ほど、話のスケールを大きくしてみる。

 強さのスケールに着目する。
 主人公の初期状態が、すでに「暴れん坊」となっているよな。
 つまりこれは、すでに充分に強い者が、世界レベルの強さを得る話なわけだ。
 その強さに絞った構図でスケールアップを計るなら、黒幕の強さをアップするか、初期状態を引き下げるかのどちらかだ。
 初期状態を下げるほうが容易そうなので、そっちでやってみる。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 様々なタイプの獣人が棲む獣人界。力がすべてであるその世界で、毛皮も持たず牙も爪も翼も持たない主人公。(つまり人間そのもの)
 自身のうちに眠っていた獣人の力に目覚めた主人公は、弱者時代に培った剛胆さも駆使して、のしあがりはじめる。そして強大な獣神たちや、同じく最強を目指すライバルたちとふれあい、やがて獣神界を揺るがす黒幕をぶっ飛ばす話。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 最弱の人間が、そんな世界でなぜ生きていられたのかというと……。
 まあ、美人で庇護してくれる姉的ケモノ娘とか出しておけばいいんでないの。そして強さが逆転したら妹的になるわけだな。萌えだな。

 ほい。異世界。萌え属性。人死に。スケールそこそこ。
 ――でもって、一丁な。
 こんなもん5分で出してこいよな。
 数日もウンウンうなって、あんなもんしか出てこないってーの……。
 お前の脳回路、どっか詰まってるんじゃねーの?


有病息災
No.8947 投稿日 2005年1月9日(日)04時59分 投稿者 弟切 千隼
 無病息災を願う七草粥の日に倒れるなんて、洒落になりませんね。発熱の後遺症で、ぼーっとしている弟切です。



>No.8912の会話文の書き直し

 台詞の御指南、ありがとうございます > 新木さん。
 二人の会話に見えるよう、以下のとおり書き直しました。

―――――――――――――――――――――――――――――

「今年は帰省したんだぁ」
「うん」
「初詣行った? あたしは二日に行ったけど」
「うん。S神社」
「あ、あたしも行ったよ。巫女舞【みこまい】やってたよね?」
「うん。可愛い娘だった」
「きさま、それ観に帰ったなあ?」
「ちがう。撮りに行った。ムービーデジカメで」

―――――――――――――――――――――――――――――



>ケルト人の神話と、ゲルマン人の神話

 すみません。少し訂正があります。

 ケルト人が源郷を出て移住を始めたのは、四千年よりだいぶ前です。ケルト人の移住は、後のゲルマン人に比べると、長い期間に渡ってだらだらと続けられたようです。
 ケルト人とゲルマン人が「同じ民族だった」と言えるのは、五千年前くらいです。


 アヴァロンと、ヴァルハラ、およびアールヴヘイムを関連付けやすいように、以下にそれぞれの特徴をまとめました。



◎ケルト神話

●アヴァロンAvalon

 語源:ラテン語のinsula avallonis(インスラ・アヴァロニス)より。
    「リンゴの島」という意味。十二世紀のある著作家が、この
    ラテン語から作った。
    ケルト語の一種ウェールズ語ではYnys Avallach(発音不詳)と
    呼ばれる。意味は同じく「リンゴの島」。
    リンゴは楽園にある果物の象徴であるため、楽園としての性質を
    強調する名といえる。
 地理的位置:正式には「アヴァロン島Isle of Avalon」と呼ばれるとおり、
       海のどこかにある島とされる。異世界ではあるが、この世の
       海とつながっており、船で行くことができる。
       ただし、魔法の障壁があって、普通の人間は行くことが
       できない。
       卓越した魔法使いなどであれば、招かれなくても行ける
       らしい。
 統治者:不詳。一個人ではなく、複数によって統治されている模様。
     一般的には「九姉妹」によって統治されているとされる。むろん
     「九姉妹」は普通の人間ではなく、女神か妖精か魔女である。
     様々な伝承を当たっても、アヴァロンが男性に統治されている
     という記述はない。統治者とされるのは必ず女性。
 住民:基本的には、神々や妖精が住むとされる。神々とは、キリスト教布教
    以前の、ケルトの古き神々である。具体的には誰が住んでいるのか、
    ほとんど不明。
    人間でアヴァロンに行ける者はめったにいない。「九姉妹」や
    その他のアヴァロンの住人によって選ばれた、ごくわずかな人間
    のみが、アヴァロンに住むことができる。選ばれる基準は不明。
    アーサー王のような英雄であればいいかというと、そういう訳でも
    ないらしい。



◎ゲルマン神話

●ヴァルハラ

 語源:古代北欧語のValholl(ヴァルホル)。ヴァルVal=戦死者、
    ホルholl=広間である。「戦死者の広間」というそのままの名。
    語源からして、「戦死者の集うところ」という性質が濃い。
 地理的位置:天上。人間界とはかけ離れている。完全に神々の
       世界である。
       どんな魔法を使おうとも、生きた人間や、不名誉な死に方を
       した人間がヴァルハラへ入ったという伝承はない。
 統治者:北欧の最高神オーディン。オーディンの住居こそヴァルハラ
     である。
     オーディンの下にヴァルキュリャがいて、オーディンを助けて
     いる。
     ヴァルキュリャの人数には定説がない。少なくとも九人以上。
 住民:オーディンと、ヴァルキュリャと、名誉の戦死を遂げた人間たち。
    勇敢な兵士を連れてこいと命じるのはオーディンだが、どの兵士を
    選ぶかは、ヴァルキュリャに任されている。ヴァルキュリャは
    戦場を飛び回って兵士を選ぶ。選ばれた兵士は戦死させられ、
    魂だけが連れていかれる。
    選ばれる人間の基準は明確で、勇敢で強い兵士であること。
    兵士の魂は、少なくとも数十万人オーダーで収容できるらしい。


●アールヴヘイム

 語源:古代北欧語のAlfheim(アールヴヘイム)。アールヴAlf=妖精、
    ヘイムheim=世界である。
    アールヴとは、姿が美しく、善い性質を持った妖精を指す。
    醜くて、暗さを好む妖精の住みかは別にある。
 地理的位置:不詳。ヴァルハラのような完全な天上世界ではない。
       この世と重なり合いつつも、次元が違う「異次元空間」
       に存在するという説と、アヴァロンに似て、この世の
       どこかにある島という説が有力。
       どちらにしても、普通の人間が普通に行ける場所ではない。
 統治者:北欧の豊饒神フレイ。有名な北欧の女神フレイヤの兄である。
     美男で、普段は戦いを好まない優しい神とされる。だが、
     いざ戦いとなれば強い。
 住民:フレイとアールヴたち。フレイの妹フレイヤも時々来るらしい。
    アールヴたちの人数は不詳。たいへん多いとしかわからない。
    基本的には、人間が住めるところではない。一時的に人間が
    訪れたという伝承はあっても、恒常的に住んでいる人間がいる
    という伝承は、なきに等しい。


いろいろ
No.8948 投稿日 2005年1月9日(日)05時10分 投稿者
新木 伸
>弟切

 帰省時の会話。
 なにをどう工夫したのか、言えっての。
 見りゃわかるが、明確に言語化して言ってみることが修行となるわけ。
 わかっているつもりのことと、わかっていてきちんと言うこともできることとは、「知ってる」と「出来る」のあいだに等しいくらいの、大きな隔たりがあるわけ。

 ちなみにその工夫は浅知恵ね。
 台詞を殺してしまっている。
 キャラが喋っていなくて、キャラを喋らせてしまっている。
 二人であることが区別されても、台詞が死んでいたら意味がなかろう。
 やり直しな。





>ケルト人の移住の時期

 四千年も五千年も、大差ないって。
 最近。最近。
 いやあ、ほら。
 古代アトランティス人なんてのが、平然とお天道様の元を歩いているようなシリーズの話なわけだし。


おびえ系無口シンデレラ 9才
No.8949 投稿日 2005年1月9日(日)05時23分 投稿者
とんびの羽根

 も結構いけるような、まだキャラをつかめてないけど

 おびえ系うそつき9才というキャラが娘の友達にいたけど、ちょっとちがうか

 サカモトさんのシンデレラチェックと
 本人のネタ再利用禁止令がでたのでリライトをふたつほどトライ
 人の添削できるほど無口をつかんでるのか

>サカモト 無口なシンデレラ1(再)(再)
>一行あらすじ:黙って踊りを催促するシンデレラ

 このままだと、わがままな感じです
 サカモトさんの脳内ではわがまま系無口少女なんだろうと思いました
 でも舞踏会では女性の方から手を差し出すのはマナー違反なので、そこをクリアして欲しい

 わがままを削り、踊りを催促することが王子を救う形になるようにリライト

●とんびの羽根 無口なシンデレラ1 <サカモト 無口なシンデレラ1(再)(再)

・引っ込み思案で自分から手を出せない王子
・娘たちは自分から手を出せず、誰も踊れない
・王子に向かってすっと右手を差し出すシンデレラ、王子は思わず手を取ってしまう
・しかしいざ踊り始めると自分を取り戻した王子は、もともと得意だった踊りの主導権も取り返しシンデレラに深く感謝する


>サカモト 無口なシンデレラ2(再)(再)
>一行あらすじ:無反応&無口なシンデレラ

 美人でボツ
 王子は娘が無口で逆にひいてるようにしかみえない

 美人を削り、無口なことに気づくまでは惚れないようにリライト

●とんびの羽根 無口なシンデレラ2 <サカモト 無口なシンデレラ2(再)(再)(改)

・酔い覚ましのため衛兵用の出入り口からバルコニーに出る王子
・そこには結局舞踏会の雰囲気に圧倒され、先に逃げ出していたシンデレラが隠れていた
・暗殺者かと誰何する王子に対しなにもしゃべれず、動くこともできないシンデレラ
・それがただの無害な女の子だとわかりいつもの軽口にもどる王子
・それでも何も言わずぴくりとも動かず王子の顔をみつめるだけのシンデレラに王子は今まで感じたことのない強烈な情欲に襲われる

 自分でも起承転結が判然としない、3行目4行目のコンボで無口にしようとしているからかな


コロッケおばちゃん
No.8950 投稿日 2005年1月9日(日)18時06分 投稿者
新木 伸
 一個売って50円。

 ――というのは、長編小説の単価だが。
 テレビを見ていたら出てきた「コロッケ作って売ってる街角のおばちゃん」が、ふと噛み合ってしまった。
 おばちゃんはコロッケを日に200個も作るそうな。一個50円で売るそうな。
 まあ原価が掛かっているわけだけど、それはここでは考えないとする。
 1日の売り上げは、50円×200個で、10000円となるわな。

 おばちゃんはコロッケ1個で、一人の口を楽しませているわけだ。
 1日にまあ200個作るのが精一杯なわけだな。毎週6日間働くとして、年間に6万個を作れるわけだ。
 これ、だいたい、作家の最低ラインと符合する。この個数と人数とがね。

 作家とは、つまり、コロッケ作っているおばちゃんと同等な存在なわけだ。
 年間に6万人の口を楽しませて、6万人から50円ずつもらえている。するとだいたい生活してゆける。
 おなじぐらい世の中の役に立っているから、おなじぐらいお金をもらえている。

 ちなみにおばちゃんは、コロッケだけ作っているわけでもないだろう。他の総菜もあるわけだし。本当にコロッケだけ作っていたら、1000個くらいは行けるのだろう。また50円のコロッケだと、原価率は6割7割行ってるだろうから、儲けはもっと少ないだろう。
 実際にはあまり符合してないんだけどね。

 しかし毎日200個も買っていってもらえるためには、よほど美味しいコロッケでないといかんのだろうな。その労力や工夫は並大抵ではないのだろう。

 作って並べておけば買っていってもらえるものではないところも、小説とおんなじ。
 作って並べてあるだけの小説なんぞ、ごまんとあるが、誰も持っていかない。

 おい2ごう、おまえが書いて「ご自由にお持ちください」と無料で置いてあるコロッケ、いったい何個持っていってもらえた?
 そのうち持っていったけど10メートル歩いたら捨てちゃった――のではなくて、きちんと食べきってもらえたのは何個? さらに「おいしい」と思ってもらったのは何個?





>弟切

 帰省時の会話。
 なにをどう工夫したのか、言えっての。
 ――の続き。

 ごろんと完成品を転がして、煮るなり焼くなり好きにしろい、と、あるものをありのまま評価してもらって、買ってもらうかどうか、お客さんの目で判断してもらうっていうのは、玄人になってからやること。
 ――てか、玄人になったらそれしかできん。

 シロウトはどうせマトモなものなんて作れやしないんだから。
 どういうものを作ろうとしていたのか――の、完成予想図付きで出してこいっての。
 そうすりゃ、「ザクなんだからビームライフル持ってるのは違うだろ」とか、「目が二つ無かったらガンダムいわんだろ」とか、「三角関係なかったらマクロスじゃないだろ」とか、突っ込めるからさ。

 つまり、「ザクには見えないと言われましたので、ビームライフル装備しました」と言えっていうこと。
 そうすりゃ「ザクはビームライフル持ってない」とか、容易に返せる。
 また実際に口に出してみることで、自分自身でも「あれれ? おかしいな」と思うことができるかもしれない。

 会話文の特徴。
 前に弟切がどこかに上げてなかったっけ?
 自分で作ったそのリストの第一番目に挙がっている禁則事項をぶちかましてきて、いまお前は「直してきました」とか言ってるわけだけど。

 いい機会だから、「会話文の特徴リスト」をもういっぺん作り直して、皆に見せてみそ。





>とんびリライト

 なにをやりたいのか、いまいち不明。
 リライトするなら、指摘した部分をきっちりクリアしていかないと、リライトされたほうが混乱して、ストライクゾーンを見失ってしまいます。
 それとも自身も迷宮に参加で、採点して欲しいってことかしらん? ならリライトでなくて、自分自身のオリジナルを出してくること。
 他人のネタで二次創作して遊びたいのであれば、ストライクゾーンで迷うあたりの人のものには手を付けないこと。オモチャにしてイジリまわすなら2号あたりで。あいつなら二次創作は二次創作として受け止めるくらいの余裕があるので。

 指摘できるということと、自身でやれるということには、大きな隔たりがあるもんですが。
 評論家ってのは批評できるけど作品は作れないものだし。
 また実作者が評論できるかっていうと、そうでもないわけだし。
 リライトまで行えるようになるには、それ専用の修行が必要ってこと。
 指摘できるということと、リライトできるということとを、混同しないこと。


 1番目に書いた「リライトされたほうが混乱する」のを防ぐために、さらにリライト。
 本当はサカモトにはまだ手本は見せたくなかったんだけど。

○黙って踊りを催促するシンデレラ
・シャイで引っ込み思案の王子。女性たちと踊りたいと思うのだが、自分からはリードの手を差しのばすことができない。
・娘たちは口々に苛烈なアタックを仕掛けるものの、まだ誰も踊れていない。
・シンデレラひとりが無言で手を差しだしてくる。王子は差しのべられた手を自然に握ることができた。
・いざ踊り始めると身についた動きが出てきて王子は余裕を取り戻す。自然と主導権を取ることができた。


○無反応&無口なシンデレラ
>>・酔い覚ましのため衛兵用の出入り口からバルコニーに出る王子
>>・そこには結局舞踏会の雰囲気に圧倒され、先に逃げ出していたシンデレラが隠れていた
>>・暗殺者かと誰何する王子に対しなにもしゃべれず、動くこともできないシンデレラ
>>・それがただの無害な女の子だとわかりいつもの軽口にもどる王子
>>・それでも何も言わずぴくりとも動かず王子の顔をみつめるだけのシンデレラに王子は今まで感じたことのない強烈な情欲に襲われる

 こっちは情欲感じる方面じゃどうにもならないので、リライト不能。
 他人のネタで二次創作して、どうにかなりそうなものをダメにしてしまわないこと。


さらにシンデレラ
No.8951 投稿日 2005年1月10日(月)08時00分 投稿者 サカモト
>>「ねこまんま」とはなにか、自分の個人的な見解で良いので、各自述べること。

 ウチではご飯にみそ汁をぶっかけて、さらに生卵をいれたものを猫まんまと言っていました。



>『蒼のサンクトゥス』あらすじ(再)
 指摘ありがとうございます。指摘を頂いたところを中心に書き直してみました。
 余分な自分の感想も削除して、読みやすいように短めにまとめてみました。


--------------------------------------------------
 エイリアンズ・ネストといわれる危険をはらんだ異質で空間が出現した、近未来っぽい日本。エイリアンズ・ネストの中から貴重な鉱石が採取できることがわかり、たくさんの採掘屋が集まってくる。そんな若手採掘屋に所属する新人の採掘マシン操縦士が主人公。
 エイリアンズ・ネストの中を知覚できる特殊な予知能力を持った詠唱姫や、勝ち気だが腕は確かな操舵師の少女と共に、エイリアンズ・ネストに挑んでいく。
--------------------------------------------------
 
>名無しさん

>>ゲイは男性の同性愛者。おかまは、女っぽい男性や女装した男性。

 あれ?  
 大辞林の方でサッと調べただけだったんで、なにか失敗したのかも。もう一度調べてみます。

--------------------------------------------------
■おかま 【御釜】

(1)釜を丁寧にいう語。
(2)火山の噴火口。また,火口湖。
(3)尻(しり)。
(4)男らしくない男性,女装した男性,男性同性愛者などの俗称。蔑称として用いられることも多い。

大辞林より
--------------------------------------------------
■ゲイ 【gay】

男の同性愛者。

大辞林より
--------------------------------------------------
 う゛、すいません。
 良く読んでみると、確かにおかまは女装もふくんでいますね。
 ゲイはなし。

 男らしくない男性や女装癖をもつ人は「おかま」とよばれるんですね。
 ただ、別称になるようですね。だから、知り合いの同性愛者はゲイを好んで使って居たようです。
 
 今はもうゲイの知り合いと切れてしまっているので、詳細は確認できませんでしたが、自称ゲイの人でも、めっちゃお姉ぇ言葉でしゃべる人、着物姿で渋谷の夜の町を練り歩く人なども、自称ゲイだったんで勘違いしてました。
 
 実際には普通の男性でしゃべり方も男口調、だからマッチョ系とかもかな、で男性好きがゲイ。
 女装した人や、女装はしないけど女口調の人なんかがおかまって分け方になるんでしょうか。あと、女装癖で女好きという人も……入るのかな?


>>ちなみにサカモトさんのあげたシンデレラ、4と6は無口に感じました。
 
 見本&評価ありがとうございました。
 
 シンデレラを見直して4と6をもう一度分析してみたのですが
 やはり、みんながしゃべりまくる状況でほとんどしゃべらないというのが、分かり易くて特に効果的のようです。
 あと、普通の王子より、特殊な趣味もしくは特殊な環境に置かれている王子の方が、無口なシンデレラに惚れやすいのかもしれません。
 
 下の方で、それをふまえて5個ほど、シンデレラ作ってみました。



>新木さん

>>「普段のやりかた」っていうのは、慣れていて考えなくて済んで、気持ち良くて楽なやりかたっていう意味ね。


 わかりました。
 無口の姿が見えてこないんで、答え答えってカンニングしようと必死になっていたんですね。
 逃げるより、手、動かしていきます。
 
 
>あらきさん、とんびの羽根さん

 リライトありがとうございます。
 いただいたリライトを見直しし、惚れるということは? を考えてみます。

 あと、すいません。今から提出する分は読む前に書いたモノです。


****************************************************************
■サカモト 無口なシンデレラ OK1個 


●サカモト 無口なシンデレラ1(再)

一行あらすじ:無口なシンデレラに感動する王子
・王子の周りでしゃべりまくる娘達。彼女の達の口やかましさに閉口しながら逃げ場を探す。
・隅の方で黙って立っているシンデレラを発見する王子。彼女と踊ればこの場から逃げ出せると思い、強引に踊りに誘う。
・誘っては見たモノの今度は全くしゃべらないシンデレラにびっくりする王子。シンデレラはその様子を見て、自分はしゃべるのに慣れてないと恥ずかしそうに告白する。
・今までしゃべり好きの娘としか会ったことのない王子。全くしゃべらないシンデレラに感動し、彼女を自分の側に置いておきたいと思うのだった。

--------------------------------------------------
●サカモト 無口なシンデレラ2(再)

一行あらすじ:王子を踊りに誘うシンデレラ
・シンデレラを一目見気に入り、一生懸命しゃべりかける王子。しかし、シンデレラはなんの反応も返してくれない。
・思い切って自分の后にならないかとも告白するが、シンデレラは冷たく首を振る。
・自分の思いは叶わないのかと、がっくりうなだれる王子。しかし、その情けない様子がシンデレラの心動かす。
・シンデレラは黙って王子の手を握り、踊りを誘うのだった。

--------------------------------------------------
●サカモト 無口なシンデレラ3(再)

一行あらすじ:王子にアプローチしないシンデレラ
・后選びのため、王子に対して一度だけアプローチする機会をもらう娘達。しかし、誰も王子の心を動かすことができない。
・そして、シンデレラの番。シンデレラは黙って王子を見つめ、そのまま帰ろうとする。彼女の態度に怒りを覚える王子。
・何故あんな態度をとるのかと、後を追いシンデレラに尋ねる王子。彼女は言うことが思いつかなかったと、恥ずかしそうに答える。
・その様子を見て彼女を気に入る王子。何とか彼女を引き留めようと踊りに誘うのだった。

--------------------------------------------------
●サカモト 無口なシンデレラ4(再)

一行あらすじ:王子の悪口を言わないシンデレラ
・馬鹿な王子が居る国。舞踏会が始まる前、皆が王子のことをネタにしながら話に華を咲かせる。
・しかし、シンデレラだけは話に加わらず、意見を求められても、興味なさそうにそっぽを向く。周りから冷たい目で見られるシンデレラ。
・それでも特に気にした様子もなく、人の輪から離れ、一人で立ちつづけるシンデレラ。
・その様子を物陰から見ていた王子。自分の悪口をいわなかったシンデレラに好意を持ち、是非踊りにと彼女を誘うのだった。

--------------------------------------------------
●サカモト 無口なシンデレラ5(再)

一行あらすじ:王

・騒がしいのがキライな王子。いつものようにパーティーから抜け出した王子。バルコニーへと避難する。そこには同じ理由で逃げ出してきたシンデレラがいた。
・うんざりしながらも逃げ出す訳にいかず、王子の責務としてシンデレラに話しかける王子。しかし、彼女は軽く会釈を返すだけで口を開かない。
・気分を害し、それならと自分も黙る王子。ずっとシンデレラといる内に、彼女に他意はなく、本当に無口なのだとわかる。
・怒りが薄れ、彼女の静けさが好きになる王子。踊ったときの反応が見てみたいと思い、シンデレラの手を取るのだった。

--------------------------------------------------


ただいま
No.8952 投稿日 2005年1月10日(月)22時15分 投稿者 まこと
>新木さん
>>家事でも溜まりきってるだろうから、

 お言葉を返すのは心苦しいのですが、やることはちゃんとやってますよ。アバウトなんで完璧とは言えないけど、それは前々からのことでして。掃除洗濯は毎日してます。手抜きであろうとも飯だって食べさせております。

 けずっているのは寝るのと自分の食事時間とです。
 人様に迷惑をかけない範囲でやってたつもりですけど。そこには娘が含まれてなかったのはまずかったかもしれませんけど。
 だからって、ブツブツ。

 寝るのはたりていなかったかもしれない。それは認めます。
 なにもすることがないと思ったら、いくらでも眠れました。なんと昼まで寝ちゃいました。体内時計は正直です。14時間寝ていたことになります。

 爆睡してはみたものの、なんだかもったいない気がしました。
 体がだるくなることもなく、頭も軽くなりました。からっぽになってリセットされた感じでした。

 けど、入室禁止令はもうこりごりです。まぁ確かに自分でも津荒さん病の自覚はあったりしましたが。だからってブツブツ。


>小説のことを考えるの禁止

 そんなのできるわけないでしょ。過去ログも小説読みも分室ROMも自粛していたけど、まったく考えないなんて不可能です。
 気がつけばネタを考えているし。書いたものの指摘について考えているし。
 ほんとにオカマが書きたかったのか、とか。



>「分室がなくなったら」を想定したレポート
>どういったことを主体とした練習をしていくのか

 レポートって。
 分室にアクセスできなくなったら、どういったことをしたらいいんでしょうね。間違いなく途方にくれちゃうし。

 とりあえず現在の目標はなにかを考えてみましょう。
 目標は長編を書けるようになりたい。
 古代中国を舞台にしたファンタジーを仕上げたい。
 頭の中にはあるけれどドロドロで形になってくれない物語です。
 その話を完成させたいというのが、分室を訪れた動機でもありました。
 これは言ってませんでしたね。恥ずかしいっ! とか思って内緒にしてたんですから。本邦初公開とでも申しましょうか。

 でも、現状では1000字ですら内容がまとまらないんだから無理でしょう。
 話をきちんとまとめる。そういう力を身に付けたいです。
 それがかなう練習をしていきます。
 起承転結がちゃんとあって、破綻していなくて、説得できて、納得してもらえる話を作るための練習です。

 さて、では具体的にどうすれば良いのか。
 やっぱり、1000字をまとめる練習が一番でしょう。
 1000字をまとめられるような力がついたら。そうしたらもう、短編いってもまとめられちゃうんじゃないでしょうか。

 短編が書けたら中編にいってそれから長編でしょう。
 私がやったのとすっかり逆だ。ははは。
 はぁ〜。

 1000字を書く。話がまとめられるようになるまで書く。
 まとめられるようにするにはどうするか。
 一行コンセプトを作って、それを起承転結にして。そこに肉付けをしていく。

 肉付けの時点で間違えるおばかですから、5W1Hの他に詳細メモが必要になります。
 まんま、新木さんの提示した方法ですね。
 だって真似したんじゃなくて、それが必要だと実感したんですから。真似とはちょっと違うでしょ。

 レポートったって簡単なものにしかならなかった。
 これまでの練習と違う点。
 視点より、話をまとめるほうの優先順位を上げます。


>ねこまんま

 ねこまんまって人間も食べるやつでしょ?
 ホカホカの炊きたてごはんにかつおぶしをパラパラってかけます。そこに醤油をちーっとたらしてまぶしたものです。
 この際、醤油は円を描いてたらさねばなりません。まんべんなくいきわたらせるコツです。

 かつおぶしも厚めで削りたてのやつじゃないとダメでしょうね。パックになってるペラペラのものはダメじゃないかなぁ。味がないもの。
 ねこまんまなんて大人になってから食べてないです。存在さえ忘れていた。
 はい、調査しましょう。電話、電話。
 最近式はバターを入れたりマヨネーズを入れたりするらしい。

 

>休養中

 しばらく会っていない友達を訪ねてみました。
 入室禁止を伝えたら前向きにとらえるようにとのことでした。
 休養をくれてありがとうございます。感謝してるし尊敬してっけど2度といりませんからっ。

 入室禁止を知ったときは落涙沙汰でした。次に、腹がたった。ざけんなよっと殴りこみを考えました。けれども、殴りこめるだけの武器がなく素手だけ。
 驚くなよ、コレを見ろ! のコレもなく。
 殴りこみの前にあえなく玉砕でした。


 あー、本格的に文章を書くのは久しぶりで嬉しい。
 昨日はなんでもいいから書きたくなってメールとか打ちまくってました。


 解禁でしょう
>オカマについての返信

 オカマにていてずっと考えていました。
 私が書きたかったのはオカマ自体ではなかったかもしれません。

「世間にうしろ指さされる兄が、弟に認めてもらって感激する話」にしたかったような。

 世間にうしろ指さされる兄が読み手のかたにアピールできるのが、オカマだったのかな。今思えばなんですけれど。
 毎度ながら、深い考えもなく突っ走ってます。ゆえに後付けの考えにも思えます。
 設定がぼやぼやの状態で書いているので、自信をもってこうだと言いきれないんですね。なさけなや。

 この話のコンセプトに合ったオカマのタイプはどれでしょう。女装癖があり一見して変な人と言われてしまう。そういったタイプが一番合っているのではないでしょうか。そうすると性統一性障害かな。
 ゲイとかホモだと世間一般にはバレにくい気がします。私の住んでいる地方にはおりません。隠れているのではないかと思うんです。田舎にはいないだけなのかもしれませんが。

 性統一性障害だとする。
 そうすると派手な女装はしないでしょうね。
 女らしく清楚な格好を好むのかもしれない。個人差はあるとしても、お水にはならないかな。
 ありえない人を作っちゃったんですね。話がメルヘンになりました。
 またしても肉付けを失敗しました。


>休養をとらされた理由を考えてみた

 実を言うと、パソコンが壊れた時期につらい事が起こりました。
 友人が相次いで大病にかかりまして。なのに慰められたのは私のほうでした。
 病人を前にして励ましのひと言もかけられないでいたのに。元気な私をよってたかっていたわってくれるのです。
 私ってば頼りなさすぎ。
 それがひどくつらかった。
 
 逃げがあって、だからよけい書くことに夢中だったのかもしれません。
 張りつめていたとき、新木さんに猛然と怒られました。
 ダメなやつだったら無視されるでしょ。怒られるってことは、見込みあるんじゃないの。なーんちゃって嬉しくなってしまったんでしょうね。
 糸がプツッと切れました。

 休養したおかげで、完全復活しましたからご心配なく。
 それにしても、千里眼新木、恐るべし。
 なんなんだ。
 ああそう、プロでした。
 
3時間半
まこと


会話文の特徴リスト
No.8953 投稿日 2005年1月10日(月)23時41分 投稿者 弟切 千隼
 いつまで経っても会話文が下手くそな弟切です。
 過去ログや課題部屋のテープ起こしを読み返して、もう一度会話文の特徴をまとめてみました。


1.主語が省略される傾向が強い。特に、「わたし」・「ぼく」などの、話者を示す一人称主語が省略されやすい。それは自明であるため。

2.目的語も省略される傾向が強い。会話している者同士にとっては、自明の目的語であることが多いため。

3.修飾語は省略されるか、後付けされる傾向が強い。なくても理解に困らない場合が多いため。

4.5W1Hの情報のうち、「なぜ=Why」は省略されるか、ずっと後ろに付けられることが多い。「なぜ=Why」は、話者同士にとって不可欠な情報ではないことが多いため。

5.助詞は省略されることが非常に多い。ほとんどの場合、なくても意味が通じるため。

6.文節の区切りに、「さ」・「ね」・「なあ」などの「合いの手言葉」が入ることが多い。相手の反応を見る間を取るため。

7.体言止めが多い。長い文をしゃべりたくないため。


 以上が、一般的な会話文の特徴です。

 上記以外に、しゃべる時の個別の癖というものがあります。この癖に、人物の個性が表われます。
 例えば、やたらに合いの手言葉を入れる人。逆に、合いの手言葉を全く入れない人。文の後ろに、ずるずると長い修飾語を付ける人。問い返さない限り、修飾語をつけない人。
 こういった特徴が、それぞれの人となりを示します。特徴がはっきりしていて区別が付くのが、「キャラクターが立っている」状態ですね。



 ここで、弟切がNo,8912に書いた会話文と、No.8947に書いたその直しを見てみましょう。

No.8912にある原文
―――――――――――――――――――――――――――――
 「今年は帰省したんだね」
 「うん」
 「初詣行った?」
 「うん。S神社」
 「あ、あたしも行ったよ。巫女舞【みこまい】やってたよね?」
 「うん。可愛い娘だった」
 「きさま、それ観に帰ったなっ?」
 「ちげーよ。ちゃんとデジカメで撮った。ムービーで」
―――――――――――――――――――――――――――――


No.8947にある直し
―――――――――――――――――――――――――――――
「今年は帰省したんだぁ」
「うん」
「初詣行った? あたしは二日に行ったけど」
「うん。S神社」
「あ、あたしも行ったよ。巫女舞【みこまい】やってたよね?」
「うん。可愛い娘だった」
「きさま、それ観に帰ったなあ?」
「ちがう。撮りに行った。ムービーデジカメで」
―――――――――――――――――――――――――――――


 No.8912に比べれば、No.8947のほうが、人物の区別は付きます。二人で会話していることもわかります。
 が、直されたほうは、台詞が思いっきり死んでいますね(;_;)

 よりによって、話者の主語が付け足されたところがあります。最も省略されやすい語ですのに(^^;
 必要ならば、会話文に主語があってもよいです。けれども、この場合は全然必要ではありません。
 主語が付いたことにより、文章が冗長になっています。同じ意味を持つ文が、理由もなく繰り返されています。言葉を節約する会話文には、ふさわしくありません。

 これは、弟切の浅知恵によるものですね。『あたし』という一人称を安易に使って、人物を区別しようとしました。おばかな技です。


 新木さんの御指摘どおり、No.8947の弟切の直しは、小手先の直しですね。話者の区別を付けるために、冗長な言葉をしゃべらせています。
 生きているキャラクターは、要らない言葉はしゃべりません。



 上記の「会話文の特徴リスト」に沿って、No.8912の会話文を、再度修正してみました。
 ちなみに、この会話に参加しているのは二人です。両方とも、二十代後半、独身、社会人と設定しました。片方は女性、片方は男性です。学生時代からの友人同士です。


―――――――――――――――――――――――――――――
「今年は帰省したんだぁ」
「うん」
「初詣、行った? S神社、混んでたよ」
「俺も行った。S神社」
「ありゃ、偶然。巫女舞【みこまい】、観た? 壇上で、ひらひらーって、踊るやつ。長ーい布持って、あれが綺麗なんだよね」
「うん。可愛い娘だった」
「きさま、それ観に帰ったなあ?」
「いや。撮ってきた。デジカメで。ムービーで」
―――――――――――――――――――――――――――――


自主校正
No.8954 投稿日 2005年1月10日(月)23時57分 投稿者 サカモト
>>●サカモト 無口なシンデレラ5(再)
>>一行あらすじ:王

 夜、書きながらいつの間にか撃沈。
 朝、慌てて書き込みのボタンを押し、仕事に行く。
 再び夜、見てみて愕然とする。
 すいません。
 眠気に負けていい加減な提出をしてしまいました。
 
 ここの一行あらすじは「王子と話さないシンデレラ」です。

 あと、前回は見逃してましたが「気まづく」→「気まずく」。
 失礼しました。
 もう、完璧に書き間違えてます。


 他、『蒼のサンクトゥス』あらすじ(再)の一文。

>>エイリアンズ・ネストといわれる危険をはらんだ異質で空間が出現した、近未来っぽい日本。
↓↓↓↓↓
エイリアンズ・ネストといわれる異質な空間が出現した、近未来っぽい日本。
 
 が正しいです。


>>ただ、別称になるようですね。だから、知り合いの同性愛者はゲイを好んで使って居たようです。

 別称→蔑称

 他にも読みにくい箇所がチラホラ。
 しかもゲイって禁止命令だされてるのに書き込みしてますし。
 ちょっと情けないです。
 フンドシ締め直します。


>>惚れるって、そもそもどんなこと

--------------------------------------------------
■惚れる
心を奪われるまでに異性を慕う。恋慕する。

広辞苑より
-------------------------------------------------
 
 惚れる。しかも、このシンデレラでやる場合は一目惚れに近そうですね。
 会って少しの間に急速に好きにならなければいけない。
 しかも「この娘いいなぁ」なんてレベルじゃなくて、もっと「なにがなんでも絶対落としたる!」みたいな感じにです。
 ということは、王子からしてみると、よっぽどツボにはまったシンデレラが必要です。
 それこそ、この後、シンデレラと分かれても寝ても覚めてもシンデレラみたいな。
 そこまで思い詰めるなんてカッコイイゾ王子(笑)

 シンデレラを書く場合は、王子がシンデレラしか見えないほど夢中になる状態を作らなくちゃいけない……ん?
 でも、OKをもらった「無口なシンデレラ6」は、話してるウチに良い感じになってます。
 そうすると、王子が「この娘いいなぁ」って思うくらいからが惚れるでもOKですね。
 惚れる=「この娘いいなぁ」って思うことでいきます。
 
 
>まことさん

 復活ですね。お帰りなさい。
 
>>隠れているのではないかと思うんです。田舎にはいないだけなのかもしれませんが。

 隠れてる可能性高いんじゃないでしょうか。
 サカモトも普通の友達だと思ってたのが、いきなり自白してカミングアウトしていきましたから。
 言われるまで全然気づきませんでした(汗)


 所要時間:1時間半
   


世間では連休終了
No.8955 投稿日 2005年1月11日(火)01時00分 投稿者
とんびの羽根
>まことさん
 おかえりなさい、元気に帰ってきて頂けてよかったです

>サカモトさん
 無口なシンデレラの番号が意味を成していないので今後はすべて新しい番号をとるようにしてください
 以下の指摘はすべて#8951の発言に対する指摘です
 今後は指摘専門になります、まだ自分が書ける水準に達してないのでリライトはやめることにします

>サカモト 無口なシンデレラ1(再)
>無口なシンデレラに感動する王子
>>今までしゃべり好きの娘としか会ったことのない王子。全くしゃべらないシンデレラに感動し、彼女を自分の側に置いておきたいと思うのだった。

 無口の女性が初めてなので珍しかったのですね、無口の美点に王子は気づいていませんのでボツ


>サカモト 無口なシンデレラ2(再)
>王子を踊りに誘うシンデレラ
>>シンデレラを一目見気に入り、一生懸命しゃべりかける王子。しかし、シンデレラはなんの反応も返してくれない。

 惚れちゃったのが、無口だということに気づく前
 惚れたのは無口に関係ないですから、ボツ


>サカモト 無口なシンデレラ3(再)
>王子にアプローチしないシンデレラ
>>彼女の態度に怒りを覚える王子。
>>彼女は言うことが思いつかなかったと、恥ずかしそうに答える。

 恥ずかしげな様子を気に入ったんですね
 怒っていたことを忘れるほどそれが王子のツボにはいっちゃったと
 でも別に無口と関係ないですから、ボツ


>サカモト 無口なシンデレラ4(再)
>王子の悪口を言わないシンデレラ
>>それでも特に気にした様子もなく、人の輪から離れ、一人で立ちつづけるシンデレラ。
>>その様子を物陰から見ていた王子。
>>自分の悪口をいわなかったシンデレラに好意を持ち、是非踊りにと彼女を誘うのだった。

 悪口に興味のないシンデレラ、無口だと思います
 でも王子はその前にシンデレラ以外の全員が悪口を言うのを確認してまわっているんですね
 こんな王子と結ばれるシンデレラを読者は幸せだとは思いませんから、なんとかするべし


>サカモト 無口なシンデレラ5(再)
>>王子の責務としてシンデレラに話しかける王子。しかし、彼女は軽く会釈を返すだけで口を開かない。
>>怒りが薄れ、彼女の静けさが好きになる王子。

 王子もシンデレラもおたがいが無口になって、同類だと気づくのですね
 でも好きになってるポイントは静けさです
 印象としては無口半分静けさ半分
 
--------------------------------------------------
>失敗リライト
>サカモトさん
 以下リライトについての検討ですが、サカモトさんは無視もしくは流し読みにしてください


>新木さん
 リライトは力不足でした
 今後はサカモトさんの思考をスポイルしないために指摘に専念します

>リライト1
 サカモトさんがこれ以上混乱しないように封印
 サカモトさんは新木さんのリライトを参照のこと

>リライト2
 これはもう完全に外しているようなので、リライトに失敗した原因を検討します

 リライト2のプロットに沿っておこる王子の心理変化のチェック
(シンデレラの心理はミステリーということで)

1.酔っている王子
2.酔いを自覚し覚まそうとする王子
3.怪しい人間に警戒する王子
4.酔いの醒めた王子
5.社交用の仮面をかぶり軽口になる王子
6.女の子の無口に素にもどる王子
7.隠していた女の子好きの本性が出て情欲全開の王子


 詳しく見てみると王子の心理が変化しすぎ
 直接書いていない部分でも心理状態が大きく変化している
 そのために起承転結が自分でもわからんような妙ちきりんになってしまったんでしょう
 必須なのは無口で王子の社交仮面がはがれて素にもどることだけ

 リライトで間違えた原因のひとつは、もとのプロットにある「偶然」二人きりになる部分を補強しようとしたことです
 美人をけずるだけでよかったのに
 指摘してもいないことを無駄に補強しようと増量してポイントがわからなくなった
 だから心理の1.から4.は全く不要です。

 そしていらん部分を削ってみると

・王子と偶然二人きりになるシンデレラ
 のあと
5.社交用の仮面をかぶり軽口の王子
6.女の子の無口に対処できず仮面がとれてしまう王子
7.隠していた女の子好きの本性が出て情欲全開の王子

 ぬう、無口で王子(ついでに作者)の獣欲が暴かれる話になっている

 やはり結の部分もリライトの意味を成していない

 オリジナルでは「美人」で好意を持ち無口に対しては「とまどっている」だけだった
 リライトでは「無口」だけでどうやって惚れるまで持っていくかが問題
 だから仮面が取れたときに、無口の何が王子を感動させるのかを示さなければならない
 (のにリライトでは情欲でエウレカしてしまった)
 今考えると、(6.)シンデレラは一言わびて会場にもどるくらいでよかった
 そうすれば、(7.)素に戻った王子は自分の意思で責務を果たすべく後を追って、結をしめることができた


いろいろ
No.8956 投稿日 2005年1月12日(水)00時15分 投稿者
新木 伸
>サカモト

(旧)
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 舞台は近未来っぽい日本。エイリアンズ・ネストっといわれるとっても危ない異質な空間が地球に出現。で、その異質な空間の中から鉱石をとってくる採掘屋さんたちが主役。
 異質な空間の中は、いきなり空気が岩に変わる危ない世界。安全に動き回るため、危険を察知することができる予知能力者の力を借りて採掘を行うことになっている。
 読んでいくと、空間の謎に魅せられた姉弟の確執とか、山師と言われながらも、誇りを持って採掘し続ける人たちの日常とか、おもしろい要素が描かれてれています。
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(新)
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 エイリアンズ・ネストといわれる異質な空間が出現した、近未来っぽい日本。エイリアンズ・ネストの中から貴重な鉱石が採取できることがわかり、たくさんの採掘屋が集まってくる。そんな若手採掘屋に所属する新人の採掘マシン操縦士が主人公。
 エイリアンズ・ネストの中を知覚できる特殊な予知能力を持った詠唱姫や、勝ち気だが腕は確かな操舵師の少女と共に、エイリアンズ・ネストに挑んでいく。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 自分がなにやっているのかもわからないで、文章をこねくり回しているから、改善どころか改悪してしまっているよな。
 長々しい固有名詞を意味もなく4回も5回も使うな。この文字数泥棒めが。文字数分の金返せ。文筆屋ってのは、一字いくらで仕事してんだぞ。

 これは「あらすじ」というよりも、作品紹介なのだろ。
 あの話は、まだ一巻までしか出ていないんだから、起承転結のうちで、せいぜい「起」までしか動いていないわけだ。
 その物語の「あらすじ」を書くというのは、そもそも無理な話なわけ。
 話の行き着く先なんて、作者以外わからん。

 「作品紹介」をしなきゃならんところを、「あらすじ」を書いているつもりでいるから、おかしなことになってゆくんだ。

 物語の構成的に、「起」の部分で読者に提示されることになっているのは、話の「器」の大まかなスケールと、それぞれの人物の性格や立ち位置などだな。
 よって1巻までしか出ていない話の紹介文を書くときには、まず話の「舞台」を説明して、各主要人物を紹介して、それぞれがどんな立場で舞台に関わるのかを説明してゆくことになる。
 もし「承」まであるなら、話の向かう方向性がわかってくるから、それも書ける。1巻の中で「承」のさわりぐらいは出てきているよな。

 ちなみにあの話は「蒼のサンクトゥス」とタイトルにラベルが貼られているとおり、「世界」が主役の話であるから、「まず舞台設定ありき」ということになる。
 タイトルに「人物名」がある話や、タイトルに「ストーリー名」がある話の場合には、最初に説明すべきものが「舞台」ではなく、それぞれ「主人公」「物語」となるわけだが。

 んで、リテイク。
 「あらすじ」ではなく、作品紹介に撤するつもりで、「器」と「人物」をしっかりと説明したうえで、物語の魅力となる部分を読者にアピールして、読む気にさせるものを書いてくること。

 こんなんじゃ、100円ライターにもなれんぞ。
 ペラ1枚100円の価値も発生しとらん。
 文字数は俺のほうでは指定しないから、「必要」と思われる文字数を自分で想定して書いてくること。文字数の読みが間違えていたら、またリテイクだすからな。
 文字数なんか、読まずに眺めるだけでわかる。
 さーて、読まれずに何回、リテイク食らうかなー。





>まこと

 三日で足りるかなぁ、とか、思っていたけど。
 さすが、子供を持っている人は心身の代謝が早いなぁ。
 僕のように家にこもって小説ばかり書いている生活をしていると、光陰矢のごとしで、三日なんてあっという間。
 執筆の合間に三回休憩を挟んだら、もう三日じゃん。ねぇ。


>>入室禁止を知ったときは落涙沙汰でした。次に、腹がたった。ざけんなよっと殴りこみを考えました。

 このへん、もっと詳しく。
 なぜ腹が立つのか。そのあたりに関して。

 自立してる人間であれば、分室がなくなったとしても、また分室は続いているけど自分だけ追い出されてしまったのだとしても、べつにまったく困らないはずだけど。
 近所のスポーツクラブが閉店してしまったら、まあ不便だろうけど、別なスポーツクラブに行けばいいのだし。なんなら自宅に必要最小限の機材を用意してトレーニングしたっていいだし。機械がなくたってトレーニングできることはたくさんあるのだし。

 感謝も尊敬もしなくていいから、とっとと「一人前」になるように。
 そのために手助けしているのだし。それ以外のために手助けしているわけではないのだし。なんのために僕が分室をやっとると思っちょるのか。
 「一人前」というのは、読んで愉しめる出来の小説を一人で書き上げられるようになって、それを世に発表して、世の中の役に立つということ。プロになるか、良い作品を多数書くアマチュアとなるか、べつにどっちの道でもいいんだけど。
 自己コントロールができなくて、視野狭窄でまっすぐ進むだけの状態になってきたら、書きこみの文章が壊れてくるので、すぐにそれとわかるので――。そうなったらまた一定期間入室禁止を出すから。
 つぎは一週間になるか、一ヶ月になるか。
 二度目が欲しくないと思うなら、適時、自分で休養をはさんで、心の柔軟さを失わないように。




>オカマの話

 「世間にうしろ指さされる兄が、弟に認めてもらって感激する話」――にしたいなら、そもそも「オカマ」にしたのが間違いなんじゃないの?
 それとも頭としっぽとが、また別の生き物なのかなぁ?

 オカマってのは性癖でしょ。
 女装が好きだっていう、単なる趣味の問題。美少女フィギュア集めが趣味だとか、アニメ好きだとか、パソコン自作マニアだとか、車好きだとか、ウインタースポーツ狂いだとか、そんなのと同じ趣味の問題。
 ただし、アウトドアスポーツみたいな根明な趣味と違って、周囲の理解がないことによって、なんとなく迫害されてしまっている。オタクなんかと一緒ね。

 後ろ暗いところがある人なのだが、ただ一人だけは認めてくれて救われた――という構図に持ち込むなら、その後ろ暗さに正当性がなくてはならない。

 もし話のアタマが「世間から後ろ指さされる」であるなら、しっぽのほうは、「世間に認められる」でなければ、なんの解決にもならんだろう。

 これは話のアタマ違いなのだと思ったのだが――。どうよ?

 また例によって、まことが「後ろ指さされる」と「後ろ暗い」の区別か付いてないだけなんじゃねーの?
 「後ろ暗さ」というものは、本人の内面にあることね。
 周囲の無理解から迫害される「後ろ指さされる」とは違うわけ。
 たんなる偏見や差別ではなくて、本人も心の底でうっすらと認めている「後ろ暗さ」がなくてはならんわけ。――胸を張ってお天道様の下を歩けない種類のな。

 「男は男の格好をしていなければならない」なんていう文化的価値観の押しつけによる偏見では、後ろ暗さの根拠としては弱すぎだ。

 ゲイに理解と市民権を――とか、団体がパレードするでしょ?
 後ろ暗くないから、お天道様の下を歩けるわけ。

 たとえば「ヒモにも市民権を」と、ヒモ男はパレードしないし。
 「詐欺師にも市民権を」と、詐欺師はパレードしないし。
 後ろ暗さってのは、パレードできない種類のもののことをいう。

 しかし――。
 偏見持ってる人って、自分がその「もの」に対して異様なまでに「詳しくない」ってことを、まるで自覚してないんだよね。
 まことも「オカマ」に関して異様に詳しくない。ゲイとホモとオカマと女装趣味と性同一障害とを、すべて同一線上に並べていて、一緒くたにして、「気持ちわる〜い」と思ってるわけだね。
 そんな薄汚くてツマラナっちいまこと個人の「偏見」なんかを物語に仕立て上げて、美談風味付けで食わされたって、こっち、困っちゃうよね。
 食べられないものを調理して客に食わせようとするのって、詐欺を通り越して、それ犯罪っていうよ?





>弟切

 1番の理由に抵触することを理解したと思えば……。
 こんどは2番を付けてきたか。進歩のないやつだな。

>>2.目的語も省略される傾向が強い。会話している者同士にとっては、自明の目的語であることが多いため。

 殺してる、殺してるって。(笑)
 どこで刺殺に及んでいるのか、該当部分を挙げてくること。



>>ちなみに、この会話に参加しているのは二人です。両方とも、二十代後半、独身、社会人と設定しました。片方は女性、片方は男性です。学生時代からの友人同士です。

>>A「ありゃ、偶然。巫女舞【みこまい】、観た? 壇上で、ひらひらーって、踊るやつ。長ーい布持って、あれが綺麗なんだよね」
>>B「うん。可愛い娘だった」
>>A「きさま、それ観に帰ったなあ?」

 Aに対して、「文の後ろに、ずるずると長い修飾語を付ける人」という属性を付けたのは、浅知恵っぽいけど、まあいいとして……。
 2回目に出てくるAと、キャラが違ってるじゃん。
 この3行を見ただけで、人物は3人出てきているって識別されるぞ。

 それとも、なに? 「この会話に参加しているのは二人です」というのは、おまえを除いて二人という意味なわけ?
 おまえ自身が数の勘定に入っているかいないか、読者と俺はどうやって知ればいいわけ?





>とんびさん

 シンデレラ迷宮。
 書けるようになりたいのであれば、練習したらいいのでは?
 僕が言ったのは、見分ける目を持っていても書けるわけではない、ということです。
 しかし練習すれば誰でも書けるようになるのは、周知の事実なわけです。その逆の真理として、練習していない人は誰でも書けません。
 とんびさんは練習していないのだから、書けなくて当然。
 作家を目指さない人が練習して書けるようになってどうするのだ、てな話もありますが。
 もし練習するなら、採点はサカモトにやってもらうと、サカモトの練習にもなっていいかもしれません。

 んで、2の獣欲王子のネタ。
 無欲ポイントは、とんびさんの分析通り、王子の社交仮面が取れるところ。
 しかし惚れさせるところが難所です。
 あと二人きりにさせる必要があります。ここも難所といえば難所。
 どこが難所であるか、とんびさんは知っていたはずです。
 そして、そのことが失敗の原因でもあります。

 失敗した原因としては――。
 創作者としてとんびさんが、いろいろと不安だったために、ゴテゴテとデコレーションしてしまったため。

・二人っきりとなる「偶然」をゴテゴテと補強した。
・「惚れる」を描けなかったので「獣欲」でごまかした。

 指摘者に必要な資質は、書かれているものが読者の心を動かすに充分であるかどうか、「客観的」に判定すること。
 創作者に必要な資質は、要素が足りてないことを知り、不安に押し流されずに平静を保ちつつ、思考を重ねて困難を突破すること。

 とんびさんは指摘者ですので、「足りていないこと」を見分ける目は持っています。しかし見えてしまうことから生じる「不安」をコントロールする術がぜんぜん未熟です。
 だからワンアイデアでエウレカしてしまうし。そのくだらないワンアイデアに固執もしてしまう。

 他人がやっていることを客観的に眺めるのは、簡単なんです。当事者じゃないから、冷静になれます。
 自分がやっていることを客観的に眺める能力が、創作者に必要な資質です。それは難しいことなんです。当事者でありながら、同時に客観者にならなければならない。一度に二役をこなさなくてはならないわけで、単位時間あたりに、二倍の処理をしなければならない。

 また同時に処理する作業量のほかにも、心理的な境地も必要です。
 度胸というか、腹の据わり加減というか、自分の作っているものが「ダメ」であることを認めてやり直しをかける勇気というか。いわば「捨てる勇気」というものが必要になってきますので。

 この心境に至るためにいちばん簡単なのは、書くことに慣れることです。ネタ出し一個に1時間もかかるようなら、「捨てたくない」という未練も出てきますが……。
 ネタ出し1個が15秒で出来るなら、捨てるのもカンタンってもんです。
 だからアイデアを出すことに慣らさせて、アイデア貧乏を卒業させようとしているわけです。

 たとえばいま2号なんかも、話の筋を考えるのは「とっても大変なこと」なので、はじめに考えた話で長編を書いてしまっているわけです。
 あいつは長編一本を1〜2ヶ月掛けて書いていますが、結果として、丸ごとダメにしてしまっているわけです。
 ほんのちょっと頭を使えば、それは非効率だってわかりそうなもんですが。

 800字のあらすじ1個に、何日も、うんうんうなってます。
 実際に長編を書き上げるのは何日どころの騒ぎじゃなくて、何十日も掛かることなわけですが……。しかし、何日かうんうん唸る苦痛から解放されたいがために、話作りを適当にして、慣れていて苦痛のない「執筆作業」に没頭しようとするわけです。

 「あらすじ貧乏」であるがために、つまらない話に固執してしまうし、捨てることに慣れていないから、見切りが悪くて不安と恐怖心とに打ち勝てず、結果として、自分の手で話をダメにしていってしまう。
 とんびさんのやってたミスと、まったく同じですね。

 なんていうのかな……?
 斬られることへの恐怖が体を硬くして、それで本来の力を発揮できずに斬られてしまうヘタレ剣士みたいなもんですか。

 命は一個しかないものだから、「捨てる境地」に達するのは並大抵のことではないでしょうけど……。それが出来たら「達人」でしょうけど。
 「話のタネ」なんて無数にあるのだから、「捨てる境地」に達するのは、たいしたことでもないんですけど。そんなんが出来たところで、せいぜい初級者を脱して中級者になったぐらいなもん。

 800字の長編用あらすじ一本が15分程度で作れるようになってくると、だいぶ変わります。
 ダメな話をポンポン気軽に捨てられるようになってきます。
 1〜2ヶ月ほどの労力を注いで完成させる話は、あらすじ段階で「イケてる」ことが判明している話なわけです。
 ――と、そこまでくると、それはプロの境地なわけですが。
 じつは小説のプロってのは、たいしたことをやっているわけではない。


 ――で、2号ではなくて、とんびさんの話。
 当事者になってしまった客観者なんてものに、利用価値はないんですから。
 これまでのように客観者の立場を貫くか、きっちり修行を積んで当事者でありながら客観者となりうる境地に達するか、どちらかにしてください。

 ところで、なんでまた、当事者になろうとしたんです?
 リライトしてみせて優越感にでも浸ろうとしたとか? (まさか、ねぇ)
 やっぱ「父親地雷」からなのかなぁ。


副作用に御注意
No.8957 投稿日 2005年1月12日(水)02時06分 投稿者 弟切 千隼
 弟切は杉花粉アレルギーを持っています。杉花粉が飛ぶ季節をひかえて、昨年末から薬を飲み始めました。
 ところが、この薬が体に合わなかったようです。年始から、異常な眠気とだるさといらいら気分に襲われました。
 いくら弟切のアレルギーがひどくても、こんな薬は飲んでいられません。冬眠でもしないと生きていけなくなります(^^; 医者に相談して薬を変えます。
 皆さんも、薬を飲む時には御注意下さい。



>会話文の書き直し

 今回は休憩とします。別のことをやって頭を冷やしてから、また取り組みます。



まことさんへ >

 お帰りなさい。また一緒にやりましょう(^_^)

 せっかくですから、この際、「おかま」・「ゲイ」・「同性愛」・「性同一性障害」・「異性装愛好」などについて、調べてみてはいかがでしょうか? これらについて、知っておいて損はありませんよね?



>自己課題の人物造形

 弟切の自己課題の人物造形を続けます。
 自己課題のテーマは、「風変わりなペットに入れ込んでいる主人公(男の子)が、そのペットがきっかけで女の子に出会い、仲良くなる話」です。

 No.8925の書きこみで、ペット好きの主人公の人物造形をしました。以下にまとめてみます。


○主人公は、風変わりなペットに入れ込んでいる。ペットのためなら、つらいことでも苦手なことでもやってしまう。
○風変わりなペットは、暫定的にカメとする。
○主人公は、人付き合いが苦手である。
○主人公は、特に異性との付き合いが苦手である。待っていれば好みの異性が寄ってくる、と思っている。
○主人公は、「素人から見ればプロ並み」のペット好きである。実際はプロには遠い。


 主人公のほうは、当面こんなものとしておきます。今回は、ヒロインの人物造形を考えます。

 ヒロインは、風変わりなペットをきっかけに主人公と知り合います。とすれば、多少なりとも風変わりなペットに興味を持っているはずですね。
 風変わりなペットに対するヒロインの興味の度合いは、以下のどれかになるでしょう。


1)ヒロインは、風変わりなペットに興味を持ち始めたばかり。それまでほとんど関心がなかったので、知識は皆無に近い。主人公が「プロ並みの飼育超人」に見えてしまう。したがって、主人公からは教えられる一方となる。「教師と生徒」のような関係。

2)ヒロインも主人公と同じ「ペットおたく」である。主人公と同等の興味および知識を持っている。おかげで話がばっちり合う。ただ、お互いに自分のほうが詳しいと思っている部分がある(おたくの特徴)ため、言い争いになることもよくある。「喧嘩友達」といった関係。

3)ヒロインは、風変わりなペットに主人公よりも入れ込んでいる。具体的には、主人公よりペットの世話に熱心で、知識も豊富である。プロの一歩手前くらいにいる。主人公はヒロインの力量に感心して、教えを乞う。1)とは逆の「教師と生徒」のような関係。


 単純に、風変わりなペットだけを軸にして分類すれば、ヒロインの態度は上記の三つのうち、どれかでしょう。
 しかし、ヒロインの態度に別の座標軸を持ち込むこともできます。主人公の好きなペットに詳しくなくても、別のペットには詳しい、とすることも可能ですよね。

 似た環境に棲む生き物であれば、別種でも共通する知識が多いはずです。その知識に基づいて、ヒロインが突然マニアックな発言や行動をすることがあり得ます。
 そうなれば、主人公は驚くでしょう。ヒロインが大いに印象付けられることは間違いありません。それも、良い印象が付けられます。主人公をヒロインに惚れさせることができますね。

 主人公だけでなく、読者さまにも、ヒロインを印象付けることができます。読者さまに「驚き」という情動を与えることもできます。

 いいことずくめな気がするものの、ここで飛びつくのはやめておきます。少し時間を置いてから判断します。


 上記の三つのうちで選ぶとすれば、3)はやめておこうと考えています。これでは、「風変わりなペットが好きな主人公が、飼育超人の女の子に導かれる話」になってしまいそうです。


 今回はここまでとします。


>弟切
No.8958 投稿日 2005年1月12日(水)22時39分 投稿者
新木 伸
>弟切
>会話文直し

 二度にわたってキャラクターを殺害した連続殺キャラ犯――通称「O」は、2番の凶器を隠してきたら、次に3番の凶器を持ち出してくるものと思われる。

>>3.修飾語は省略されるか、後付けされる傾向が強い。なくても理解に困らない場合が多いため。




>ボーイミーツガールの話

>>「風変わりなペットに入れ込んでいる主人公(男の子)が、そのペットがきっかけで女の子に出会い、仲良くなる話」

 一行コンセプトを話に膨らませてゆくのは、コツを知っていると、難しいことではない。

「(どんな)風変わりなペットに(どれくらい)入れ込んでいる男の子が、そのペットが(どう)きっかけとなり(どのような)女の子に出会い、(どんな経緯で)仲良くなる話」

 この(どんな)の部分に具体的な形を与えてゆくだけ。

 最初の「どんな」は「カメ近辺」ということで、だいたい片づいた。これもまだ暫定的であって、本決定ではない。だいたい「そのあたり」ということであたりを付けておくのが、コツのひとつ。
 ある程度は決めないと仮組みもできない。しかし弟切がよくやってしまうように「決定」してしまうと調整も利かなくなる。するとしわ寄せが他に向かってしまって、おかしくなってしまうわけだ。他も固まってきて、全体的にOKとなるまでは、エウレカという名前の接着剤で固めてしまわないこと。

 ちなみに男の子の造形は、「風変わりなペットに入れ込んでいる男の子」ということで、一行コンセプトのなかに基本造形が示されている。調整範囲は、どのくらい風変わりな、どんなペットであるのかということと、どのくらい入れ込んでいるのかというところ。ここまで造形が固まっているなら、調整範囲は適当でもかまわない。どれもセンターに決めて「中庸」でもいいわけだ。
 すごく変でもなく、あまりありきたりすぎもしない、普通に風変わりなペット。
 凄く入れ込んでいるわけでも、ぬるすぎもしなくて、普通に入れ込んでいる。
 ――というのが調整範囲のセンターであって、中庸というもの。そんなんだってかまわない。
 男の子のほうは、そんなもんでいい。

 しかし女の子のほうは、完全に未知のままなのだな。
 一行コンセプトになんのヒントも出てきていない。

 話の要素を仮止めしてゆく過程では、いくつかのアプローチがあるわけだが……。
 「キャラ」から仮決めしてゆくとか、出会いの「事件」から仮決めしてゆくとか、仲良くなってゆく「展開」から仮決めしてゆくとか、あるいはエンディングから仮決めしてゆくとか。
 自分の関心の度合いによって向き不向きはあるけれど、どれも使いこなせなきゃならない。

 「たとえばこんなラブソング」――とかいうタイトルなら、展開にスポットがあたるはずだし。
 「ミドリガメなぼくら」――というなら、キャラにスポットがあたるべきだし。
 「ペットショップの北西の角で」――というなら、出会いだし。

 話の主役がなんであるのかによって、先に固めてゆくべきものは変わるわけだ。


 ――で、女の子が未知数のままだという話。

>>3)ヒロインは、風変わりなペットに主人公よりも入れ込んでいる。具体的には、主人公よりペットの世話に熱心で、知識も豊富である。プロの一歩手前くらいにいる。主人公はヒロインの力量に感心して、教えを乞う。1)とは逆の「教師と生徒」のような関係。

 弟切はこの3を「ない」と片づけているけど。
 ペットに詳しい「お姉さん」に男の子が出会う話なんてのがあるはずだが。
 お姉さんをOLで、男の子を高校〜大学生ぐらいにしてもいいし。お姉さんを高校生にして、男の子を小中学生にしてもいいし。

 なんかキャラクターの年齢や立場を(無意味に)固定しちゃっているようだけど。
 両者の関係の構図が変わるのなら、年齢だって立場だって逆転するもんだろ。

 どんな読者を想定しているのか。この話はどんな読者に読ませて、どんなふうな印象を与えたいのか。
 読者不在のままで考えていたって、コンセプトは、ある一定以上は固まっていかないよ。

 読者を想定しなければ、「男の子が師匠」の話も、「お姉さんが師匠」の話も、どちらもありなんだもの。

 「誰」に「どんな話」を読ませて、「どう」思ってもらいたいのか。
 まずそこらへんをイメージしろ。


くれくれたこら〜
No.8959 投稿日 2005年1月12日(水)22時46分 投稿者
名無し君2号
 「パソコン恵んでくれたろか」との発言に、思わずタイトルの言葉を思いうかべてしまった私です。というかなんだろう、「くれくれたこら」って。

 自分の言葉ながらまったくもって意味不明だったので、調べてみました。

 ふむ。
 正確には「クレクレタコラ」。フジテレビ系列で昭和48年ごろに放映されていたお子さま向け着ぐるみドラマですね。昭和48年じゃあまだ、ぼく産まれてないんだけどなー。なんで知ってるのかなー。

 えーと、人のものをなんでも欲しがるタコのバケモノ、クレクレタコラが、ありとあらゆる手段……脅しにスカシに暴力と、すべてを使って目的のものを奪うも、最後は仲間たちにボコられるというお話。こうして書くとヒドい物語なんですが。目には目といいますか。いかんせん、私はいちども見たことがないので、実際はどうなのか、ちっともわからんです。

 と、いうことでパソコン、クレクレタコラ〜。
 そうして私はボコられる。――のか?

 まじめに回答しますと、パソコンのおつむの出来が450MHzなら、私にとっては過ぎた機械というものです。いま使ってるのは400MHzなのだし。
 メインはこれまでどおりノートパソコンだとしても、そいつが今回のようにお亡くなりになってしまった場合、代わりの機械は欲しいところ。おお、サブマシンか。サブマッスィーンか。甘美な響きではありますな。

 ちなみに、私には自分の部屋なぞございません。
 事情は適当に察すればいいんだと思う。

 あとねこまんまはごはんにみそ汁をぶっかけたものだと思う。いまさらの回答だとも思う。




>サカモトさん

 各シンデレラの感想です。これもいまさらかも。

>No.8942のシンデレラ十傑衆への感想

>>●サカモト 無口なシンデレラ1(再)(再)
>>一行あらすじ:黙って踊りを催促するシンデレラ

 無礼なシンデレラですね。黙って踊りを催促なんて、平民が王族にとっていい態度ではないと思うのです。王子も「苦笑」しているくらいだし。


>>●サカモト 無口なシンデレラ2(再)(再)
>>一行あらすじ:無反応&無口なシンデレラ

 無口は無口なんですけど、むしろ強引なシンデレラって印象が強いです。
 話しかけられてもシカトして、無言で王子の手をとり踊りだすシンデレラ。王子も困っているし。


>>●サカモト 無口なシンデレラ3(再)(再)
>>一行あらすじ:話を振られて困る口べたなシンデレラ

 パンパカパーン。この人は無口だと思います。
 王子から話しかけられても、無口だから返事ができなくて聞き入っているだけ。それがともかくしゃべっていたい王子の好みと合致して、それで――「興味を持った」。

 うーん。
 王子が「興味を持った」じゃダメなんですよねえ。キビシイ世の中ですねえ。


>>●サカモト 無口なシンデレラ4(再)(再)
>>一行あらすじ:言葉少なに夢を語るシンデレラ

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・冷めていると思われ周りから白い目で見られるシンデレラ。しかし、王子だけは彼女の答えが、手短だがしっかりまとめられていることに気づく。
・あまりしゃべらないが、しっかりモノを考えているシンデレラに興味を持つ王子だった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 ああ、そうか。
 無口なんだけど……たしかに無口なんだけど、それで王子は「惚れていない」。だって王子が気に入ったのは、シンデレラが無口だからじゃなくて、「しっかりモノを考えている」からでしょう。

 これだと「知的シンデレラ」になるんでしょうか?(逆質問)


>>●サカモト 無口なシンデレラ5(再)(再)
>>一行あらすじ:口数少ないシンデレラ

 頭のいいシンデレラ。もしくはカリスマシンデレラ。
 無口だからまわりの女性に人気があるわけじゃないですよね。発言が的確だからですよね。王子が興味を持つのも、また惚れるのも、どちらも無口が理由じゃないです。


>>●サカモト 無口なシンデレラ6(再)(再)
>>一行あらすじ:単語で話すシンデレラ

 無口なシンデレーラ。
 王子も、シンデレラが無口だからこそ惚れています。


>>●サカモト 無口なシンデレラ7(再)(再)
>>一行あらすじ:誤解を避けるシンデレラ

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・はっきりと自分の意見を言うのがスタイリッシュとされる国で舞踏会に出たシンデレラ。
・舞踏会では皆が一様に激しく意見をぶつけ合っているが、シンデレラは全くしゃべらない。しゃべりかけられても、言葉少なに、意見を出すのを避ける。
・その様子を見ていた王子は不思議に思い、シンデレラに直接話を聞く。はっきりとした意見は、また誤解を生むからと答えるシンデレラ。
・シンデレラの無口が思慮深さの裏返しだとわかり、彼女に興味を持つ王子だった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 これ、最後の部分を変えれば無口なシンデレラになるんじゃないでしょうか。

・シンデレラに無口の美徳を教わり、王子はもっともっと彼女を知りたいと思うのだった。

 ――あたりにすれば。
 「無口が思慮深さの裏返しだとわかり」にしちゃうと、読者の印象は「思慮深いシンデレラ」で確定しちゃうんじゃないのかなあ……考えすぎでしょうか。


>>●サカモト 無口なシンデレラ8(再)(再)
>>一行あらすじ:王子に無言で注意するシンデレラ

 花を踏んじゃいそうになった王子に、ガンを飛ばして注意するシンデレラ。
 無口だとは思いますが、王子は注意されただけで終わってます。物語が動いてないような。


>>●サカモト 無口なシンデレラ9(再)(再)
>>一行あらすじ:ケモノなシンデレラ

 ケダモノシンデレラです。
 野生だから無口なのはいいんですが、ならばそのワイルド無口で王子が惚れなきゃいかんと思います。いまのままだと無口さよりも、ワイルドジェスチャーに惚れると思いますです。


>>●サカモト 無口なシンデレラ10(再)(再)

 気のきくシンデレラです。

>>・無口だが、モノを言わなくても察してくれるシンデレラに感心し、彼女に興味を持つ王子だった。

 こう書いてますし。無口さよりも、「モノを言わなくても察してくれる」ところに惚れてます。



>No.8951のシンデレラ五人衆への感想

>>●サカモト 無口なシンデレラ1(再)
>>一行あらすじ:無口なシンデレラに感動する王子

 無口です。
 これは大丈夫とみた。


>>●サカモト 無口なシンデレラ2(再)
>>一行あらすじ:王子を踊りに誘うシンデレラ

>>・自分の思いは叶わないのかと、がっくりうなだれる王子。しかし、その情けない様子がシンデレラの心動かす。

 逆にシンデレラが王子に惚れてまーす。


>>●サカモト 無口なシンデレラ3(再)
>>一行あらすじ:王子にアプローチしないシンデレラ

 無口は無口なんですが……。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・何故あんな態度をとるのかと、後を追いシンデレラに尋ねる王子。彼女は言うことが思いつかなかったと、恥ずかしそうに答える。
・その様子を見て彼女を気に入る王子。何とか彼女を引き留めようと踊りに誘うのだった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 「その様子を見て彼女を気に入る王子」じゃダメだと思います。どうして気に入ったのかまで書かないと、王子がシンデレラのどこに惚れたかわかりません。控えめな態度なのか、恥ずかしげに伏せた顔なのか、「言うことが思いつかなかった」とはバカっぽい、これなら騙せるぜ、と思ったのか。


>>●サカモト 無口なシンデレラ4(再)
>>一行あらすじ:王子の悪口を言わないシンデレラ

 これは無口ですね。
 うまいと思ったのはここでしょうか。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・馬鹿な王子が居る国。舞踏会が始まる前、皆が王子のことをネタにしながら話に華を咲かせる。
・しかし、シンデレラだけは話に加わらず、意見を求められても、興味なさそうにそっぽを向く。周りから冷たい目で見られるシンデレラ。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 どうして王子の悪口を言わなかったのか、理由が書いてないところ。ここで「悪口なんて恥知らずな真似はできないと思ったので」とか書いてしまうと、「誇り高いシンデレラ」とか「正義感燃え萌えシンデレラ」になっちゃいますよね。


>>●サカモト 無口なシンデレラ5(再)
>>一行あらすじ:王

 これも無口。騒音が嫌いな王子に、無口なシンデレラというのはいい取りあわせですね。いったん王子を怒らせるのがうまいのかもしれない。


 以上で指摘はおしまいです。
 あととんびさんも指摘してましたが、シンデレラは通し番号を振ってもらったほうがわかりやすいです。毎回1番から振るのではなく、前回1〜10まであげたのなら、今回は11〜20と番号をつけて欲しいです。そのほうが指摘する側も、指摘される側も、どちらもわかりやすいのではないでしょうか。いままでどのくらい提出したのかも一目瞭然ですしね。



>ゲイとオカマ

>>実際には普通の男性でしゃべり方も男口調、だからマッチョ系とかもかな、で男性好きがゲイ。
>>女装した人や、女装はしないけど女口調の人なんかがおかまって分け方になるんでしょうか。

 Noです。No、No、Cryもう泣かない。
 マッチョ系だろうがナヨナヨ系だろうが、男が好きな男性はゲイです。
 ゲイでナヨナヨ系はおかま。女装趣味もおかま。女口調もおかま。女装癖で女好きもおかま。もっとも女装癖で女好きあたりは、時と場合で柔軟に対応したほうがいい感じかもしれないです。

 そもそも、ゲイとおかまでは、それぞれ言葉の指す場所が違います。
 ゲイは同性にしか恋愛感情を持てない人という意味です。つまりは趣味嗜好を指した言葉ですね。……なんか違うような気もする。
 おかまは人格が女性的である人という意味です。こちらは人格を指す言葉でしょう。


 でも、ゲイの友達がいたというのもいい経験ですよね。私は生では一度も見たことがございません。




>読者はライトノベルに夢を見るか

>>あと、この三つ以外に、ライトノベルの一般的読者は、どんなものを一般的に読みたがっているものなんだ?
>>リストアップしてこい。10ぐらいはすぐに出てくるはずだ。

 ここでいう三つとは、「舞台が異世界であること」「萌えるキャラがいること」「人が死んじゃったりすること」のことです。

 じゃあ10個考えてみますか。


1)「燃えるキャラがいること」
 熱い、見ているだけでこっちのやる気が出るようなキャラクター。


2)「狂えるキャラがいること」
 一般の基準を平気で踏み外すというか、そもそも基準が見えていないキャラクター。自分にはできないからカタルシスがある。


3)「ストロベリィなラブ模様」
 甘い甘い、ハタから見たらバカップル、されど当人たちは幸せな恋模様。


4)「友情パワー」
 命を賭けたり賭けられたりする仲間たちの姿。なかなかそこまでできる(してくれる)友達なんかいないもんねえ。そもそも友達がいないもんねえ。


5)「強敵と書いて『とも』と呼ぶ」
 互いに認めあい、しのぎを削りあえるライバルなんて、案外いないものだもんねえ。現実だと負ける可能性があるし。キーッ! ムキーッ!


6)「主人公が困難を乗り越えるさま」
 主人公は窮地に陥らねばならない。そして乗り越えねばならない。困難は大きければ大きいほどよい。
 ……ふむ。困難を大きくすると、自然とスケールも大きくなりそうだなあ。


7)「主人公が成長するさま」
 等身大、もしくはそれ以下な主人公が、やがて大きく成長してゆく。主人公に感情移入していた読者は、自分も成長したような誤解……もとい、成長した気持ちになれる。

 それとはべつに……。


8)「カッチョいい主人公」
 最初っからスーパースターな主人公もあり。どんな困難な事件だっておれさまが解決してやるぜボーイ? 主人公に感情移入できれば、自分が超人になった気になれて最高。うまくやらないと鼻につくと思いますが。
 ルパンだと、スーパースター主人公の臭みを、笑いやえっちさで薄めていますやね。


9)「異能力」
 普通ではありえない力。魔力妖力超能力。そんな力を使えるカッチョイイおれさ。


10)「新たな価値観」
 ちいさいところだと、うるさいとばかり思っていた学級委員長の態度も、じつは自分を心配しているからだったのだ……とか。
 おおきいところだと、「じつはこの世界はマトリックスなんだー!」「なんだってー!」とか。「いままでのガンダムは黒歴史なんだー!」「なん(略)」とか。


11)「ちょっぴりえっち」
 セイラさんがシャワーを浴びたって、いいじゃないか。現実に女性のシャワーシーンを覗いたら、そこで監獄ロックされちゃうわけですが。


12)「派手なアクションシーン」
 走るとか殴るとか爆発するとか。単純にかっこいい。


13)「シリアスなシーン」
 真顔じゃとてもいえないようなくっさいセリフがばしばし飛び交っても、ちっともおかしくならないほどにシリアスな場面。うまくおごそかな空気を作れないと、セリフばっかり浮きあがって、ただ単に失笑する場面になっちゃうので注意しようね私。
 やっぱりみなさん、くっさいセリフを言いたいし聴きたいんだと思うんですがどうでしょうか。


14)「泣けるシーン」
 あざといのは好きじゃなかったりする。私の感想なんかどうでもいいですね。「涙を流す」のもカタルシスを得る効果があるそうですから、求める人は求めるのでしょう。


15)「ハーレム願望」
 来る女の子女の子みんなから好き好きーって……言ってもらいたいじゃない。(しみじみと)現実にはそんなことないじゃない。(さめざめと)
 だってぼくぅ、きむたくじゃないしぃ。よんさまだとぉ、じゅくじょばっかりだからぁ、あんまりうれしくないかなぁ。


16)「どたばた喜劇」
 スラプスティック・コメディー。ちなみにスラプスティックとは、昔の喜劇でよく使われた、相手を引っぱたく棒のことらしいです。ライトノベルだと引っぱたくのも撲殺クラスまでいかなきゃならんのですが。


17)「過剰さ」
 よくオトナ(私もいい大人なんですが)が言ったりする、「まるっきりマンガだな」なんて言葉。これは「ありえない」「現実にはない」「でたらめだ」と意味するところはおなじです。「マンガ」=「現実的ではない現象」ということです。

 で、乱暴ですが、マンガもライトノベルも似たもんだと思います。
 なので「ライトノベル」=「現実的ではない現象」。

 じゃあ現実的ではないってどういうことだ。

 過剰ってことです。恋とか舞台とか戦いとか、どれかが現実より凄すぎるんです。エネルギーがありあまってるんです。青い性なんです。ふたりの恋が全宇宙を救うんです。いち平民が大魔王を倒すんです。じつは魔族の血を引いているんです。12機のリック・ドムが全滅!? なんです。いじめられっこが吸血鬼になって学園を(以下略)

 えーと、ゆえにライトノベルとは「過剰な小説」である、という定義はどうでしょうか。私が定義してどうなるもんでもないんですが。

 ライトノベルはなにかが「過剰」でなくてはならない。
 恋でも世界観でも主人公でも展開でも。ぜんぶ過剰だと現実味が無くなりすぎるような気もしますが。



 まだまだあるとは思いますが、力つきたのでこんなところで。
 前にあげたものと合わせて20項目。それではまとめてみます。


>読者がライトノベルに求めるもの

■世界観は
 「異世界である」「異能力がある」

■どんなキャラクターが人気があるのか
 「萌えキャラ」「燃えキャラ」「クレイジーなキャラ」「心の友」「ライバル」「等身大な主人公(主人公の成長)」「スーパースターな主人公」

■どんな展開が好まれるのか
 「人が死ぬ」「甘い恋愛話」「困難の克服」「主人公の成長」「ハーレム」「新たな価値観の提示」

■どんな場面が求められているか
 「プチえっちなシーン」「アクションシーン」「シリアスシーン」「泣けるシーン」「どたばたコメディシーン」

■全体的には
 「過剰である」


 読者はこんな要素を求めている……んだと思う。
 なんで10あげろと言われて20あげたかといえば、もちろんそのほうが話を作るのが楽だからです。縛りは少ないほうが楽ちん。「楽ちん」なんて言葉、最近は聞かないなあ。



 これを踏まえて、あらすじを考えてみる。
 えーと、まずは……。

>>・4個ぐらい、「異世界」「萌えキャラ」「人死に」を満たしてネタを出すこと。

 という指示が出ているんだな。
 「異世界」で「萌えキャラ」がいて「人が死ぬ」――そんなお話。


 うむむむむ。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
■三行あらすじ
 異形の怪物に侵攻されている現代の世界に生きる高校生の少年が、本来は怪物である少女と触れあい、わかりあう。やがて怪物に人間の世界は滅ぼされるが、少年は少女とともに、人間と怪物の共存を考えて生きてゆく。

■みどころ
・人に(怪物にも)優しい主人公のがんばり。
・親友、ガールフレンドの存在。
・萌え系アクマっ娘。
・とりあえず人を殺してみる。
・異形の怪物。
・ちょっと違う現代世界が舞台。
・その後、崩壊した世界が舞台。
・戦闘シーン。
・なんかやるせない感じ。

■あらすじ(800文字)
題名:ホロビ
 何処からか侵攻してきた異形の怪物から世界を守るため、各国は戦いを続けていた。疎開でだいぶ人の減った街で、そんな状況でも八神光、高梨守、秋月茜の三人は普通に高校に通っていた。戦時下の圧迫した雰囲気に、鬱屈とした日々を過ごす。
 ある日の帰り道、光たちは傷ついた少女と出会う。エクスと名乗る少女は怪物と武装した人間、両者から追われていた。光は正義感と下心と自棄からエクスを手助けし、一緒に逃げる。エクスは人を捜していた。傷が塞がるまで、光は匿うことにする。
 回復したエクスと、光たちは廃墟化した街の郊外へと向かった。怪物が行く手を阻むも、エクスが戦い、退けた。ビルの地下で捜していた相手と出会う。彼は怪物を作り、暴走させ、現在の世界の状況を生んだ化学者だった。エクスは人型の怪物だった。エクスにパパと呼ばれた化学者は、その感情に、新たな人類の創造に近づいたと喜ぶ。正に狂人だった。
 化学者の逮捕を狙う軍隊、己たち以上の存在を作らせたくない怪物で三すくみになる中、エクスと同様に人型の怪物が七体現れる。七人は化学者を用済みだと殺害。怪物たちを従え、人類に宣戦布告する。七人に指揮され系統だった動きをする怪物に、軍隊は壊滅。窮余の一策として核ミサイルが放たれた。化学者の死に茫然自失となったエクスを庇いつつ、光たちはシェルターへと逃げる。直前で怪物に襲われる。光は仲間を庇い、怪物の吐く冷気に凍りついた。直後、核ミサイルが着弾する。街は核の炎に包まれた。
 20年後、光は人類が怪物に敗北した世界に復活する。瓦礫から発掘された光は、稀少さに、辺り一帯を統治する怪物に捧げられる。食われる寸前、エクスと守に救出される。革命軍を指揮する茜、辺り一帯を統治する怪物との乱戦の中、守は死亡。エクスを託された光は茜と協力して怪物を退けるも、革命軍に加わるのは拒否。エクスと旅立つ。

起:怪物少女と出会う。
承:怪物少女と通じあう。
転:人類が怪物に敗北する。
結:怪物少女と共に生きようとする。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 なんか「戦いはこれからだ!」みたいなところで終わるのはなんなんだろう、と自問自答する日々。一巻で終わらせるなら、世界なんか滅ぼさないで、「主人公とアクマっ娘のラブラブパワーで世界は救われました、マル」ぐらいにしておいたほうが良いのだろうか。うーん。

 あと、メガテンくさい。スーパーファミコンで出ていた真・女神転生というゲームですね。こっちのほうが重大だ!


 あああ、ネタ出し、あと3本。
 ははは、これが駄目ならあと4本。ぐふふ。




>まことさん

 お帰りなさい。
 ところで「津荒さん病」ってなんですか? 私の津荒さんをいぢめないで!

>>まぁ確かに自分でも津荒さん病の自覚はあったりしましたが。

 どんな自覚があったのか、よくわからないです。自分を出さない病ですか。怒れない病ですか。カタルシスの無い話が好き病ですか。

 ……私のほうがヒドイと思った。そして人のことは言えないとも思った。




 レスには5時間ぐらい。
 ドラクエ8、ようやく追い求めた相手を倒したんですが。こんどはおっぱい姉ちゃんが行方不明になりました。つまり、まだそこまでしか進んでいないということです。「オマエ時間かけすぎ」とゲームからも評価を受けているありさま。ひどいよトロデ王。


愛はあるのか
No.8960 投稿日 2005年1月12日(水)23時39分 投稿者 まこと
 ありますとも。オカマに愛。ありますよーだ。

>世界中におられるオカマさん、並びにゲイ、ホモ、女装趣味と性同一性障害のみなさま これから先読みすすむことにより、ご不快な表現に遭遇される可能性がありますことをおことわりしておきます。


>弟切さん

>>せっかくですから、この際、「おかま」・「ゲイ」・「同性愛」・「性同一性障害」・「異性装愛好」などについて、調べてみてはいかがでしょうか? これらについて、知っておいて損はありませんよね?

 えー、調べるのー。って、おいおい。
 そこに愛はあるの?

 弟切さん、ありがとうございました。
 自分のことさえわからない私に、助言をくださって。

 新木さんのおっしゃることは正しかった。
 愛情はなかったらしいです。
 相手のこともまったく知らないわけですし。
 知ろうというなら、やはり調べてみるのが一番ですね。

 性同一性障害から調べてみました。報告は後日にしますが、自分の体にさえ嫌悪するという苦しい障害のようです。



>頭としっぽが別の生物

 ギリシャ神話にでてきそう。星座とかになってたりしていそう。

 軽口はそれくらいにしておいて。
 不思議な生物を生みだした原因は、正しい骨格を組み立てることに失敗しているからです。
 正しく組み立てることは現在の私に可能なんでしょうか。チャレンジしてみます。



>新木さん

>>腹がたった。

>>このへん、もっと詳しく。
>>なぜ腹が立つのか。そのあたりに関して。

 深く考えてませんでした。
 ちぇっ、知ってるくせにと思いつつ。
 どうして腹がたったのか考えてみます。

 まず、自分だけが入室禁止になったという点で、立たされ坊主の気分でした。

 だあー、これ書くんですか本当に。
 理由がわかっちゃったら、とてつもなくコッパズカシイんですよー。
 なんですかこれ。罰ゲームですか?
 
 んー、考える練習か。仕方ない。

 勉強嫌いの小僧は、塾通いが楽しくてしょうがありませんでした。塾長が自分を理解してくれるとか言っちゃってですね。悪ガキどもにも自慢して歩いていたくらいです。
 小僧は学校の宿題もそっちのけで、塾に直行の日々でした。
 それなのに、突然の入室禁止令に遭いました。さぁ大変です。
「な、なんでだよぅ。俺なんかしたのかよぉ」
 張り紙を前にして半べそ状態です。でも、塾長に理由を確かめるだけの勇気もありません。
 うなだれて家に帰りました。すると、お母さんが様子を気にして話しかけてきます。
 ごまかそうとして調子のいいことをしゃべくります。
 へらへらとおちゃらけていましたが、そのうちチョームカついてきました。だって塾長は自分を理解してくれてるはずだったのに、ちっともわかってくれていないと思ったからです。
「入室禁止になったのは俺のせいじゃないぞ。塾長のせいだ。バカ塾長! なんだよ! ばーかばーかばーか」
 そう、小僧は自分のせいではなく、人のせいだと思ったのです。こうゆうのを責任転嫁っていいます。
 他人に責任をなすりつけるという意味です。覚えましたか。

 こんな感じですが。


>2号さん
>津荒さん病

 新木さんのレスを読むと安心できる病。読めないと不安になる病。
 また、新木さんにボコられると――。
 おののきながらも、両手で頭をかばいながらも、唇はゆがんでいる病。
 津荒さん。
 流すつもりだったんですが、解説までしてしまいました。ごめんなさい。


1時間半
まこと


酉年だから鳥頭【とりあたま】
No.8961 投稿日 2005年1月13日(木)02時52分 投稿者 弟切 千隼
 酉年でなくても鳥頭の弟切です。三歩歩くと自分のやったことを忘れます。一つのことをやると別のことを忘れます(;_;)



>会話文の書き直し

 No.8953に書いた会話文を、以下に再録します。


―――――――――――――――――――――――――――――
「今年は帰省したんだぁ」
「うん」
「初詣、行った? S神社、混んでたよ」
「俺も行った。S神社」
「ありゃ、偶然。巫女舞【みこまい】、観た? 壇上で、ひらひらーって、踊るやつ。長ーい布持って、あれが綺麗なんだよね」
「うん。可愛い娘だった」
「きさま、それ観に帰ったなあ?」
「いや。撮ってきた。デジカメで。ムービーで」
―――――――――――――――――――――――――――――


>>「俺も行った。S神社」

のところで、台詞を殺していますね。ここの『S神社』は要りません。


 これがもし書き言葉なら、『S神社』は必要です。『俺も行った』だけでは、初詣に行ったことが確定するだけで、「どこへ行ったのか」が確定しません。

 けれども、ここでは生身の人がしゃべっているという設定です。しかも、この台詞を言った人は、無口なタイプです。余計なことは、一言たりともしゃべりません。どうかすると、必要なことまで省略します。
 とりあえず『行った』と言っておけば、初詣に行ったことは伝わりますから、それでいいとするでしょう。


 『初詣、行った?』と訊いたほうは、おしゃべりなタイプです。訊かれたほうとは長年の付き合いゆえ、どういう相手なのかよく知っています。相手が最低限の答えしか返さないのは、単に無口だからだ、とわかっています。
 彼女のほうは、足りない情報があれば、どんどん訊き返します。そういうところで遠慮はしません。そうしなければ会話が続かないからです。

 訊かれた彼のほうも、彼女がおしゃべりなのを知っています。短い答えしかしなくても、いろいろ訊いてくれるために会話が続く、とわかっています。
 だからこそ、彼は彼女と気楽に話せます。彼は彼女に甘えて、ますます短い答えしか返しません。


 上記の、初詣うんぬんの部分だけ直すとすれば、こんなでしょうか。

―――――――――――――――――――――――――――――
「初詣、行った? S神社、混んでたよ」
「行った」
「どこに?」
「S神社」
―――――――――――――――――――――――――――――



>ボーイミーツガールの話

>>3)ヒロインは、風変わりなペットに主人公よりも入れ込んでいる。具体的には、主人公よりペットの世話に熱心で、知識も豊富である。プロの一歩手前くらいにいる。主人公はヒロインの力量に感心して、教えを乞う。1)とは逆の「教師と生徒」のような関係。

 なぜ、ヒロインを上記のパターンにしなかったのか、説明します。


 上記のような「お姉さんキャラ」には、明らかに需要があります。当然、こういう女性と目下の男の子が仲良くなる話にも、需要があります。
 弟切はこういう話を嫌っているわけではありません。また、「自分には書けない」と思っているわけでもありません。

 ならば、なぜ避けたのかといえば、こういう話は長編向きではないかと考えたからです。

 ヒロインが主人公よりもできた人ということは、「高めの女」ということですよね? まだガキの主人公が落とすには、時間がかかるはずです。(実はヒロインがショタコンだった、といった例は除きます)
 「高めの女」と簡単に仲良くなれたのでは、現実味もカタルシスもありません。主人公が、ヒロインに追いつこうとがんばってがんばって、やっと認めてもらえた、くらいにしないといけませんよね。

 弟切は、まだ「話の尺を計る」ことはできません。でも、こういう話は、長編向きではないかという気がします。


 口説き落とすとまではいかなくても、ヒロインに「ちっとはやるじゃん、少年」と思わせるくらいでいいのでしょうか?


いろいろ
No.8962 投稿日 2005年1月13日(木)06時25分 投稿者
新木 伸
>くれくれたこら

 あ、いけね。
 全パーツ揃ってるんだけど、ケースだけないじゃん。
 電源までは視野に入れていたけど、筐体がないや。昔、みやびさんのところから盗んできたマシンはあるけど、あれケースがAT型だからなぁ。ATXでないとパーツが入らん。
 誰か余ってるケースない?





>読者はライトノベルに夢を見るか

 10個出せ、と言われて、ほんとうに10個しか出してこないのか。おまいは。
 やりたくないなら、やらなきゃいいのに。

 10個出せと言われたら、まず100個ぐらい出してだな。
 それを分類整理してゆくと10系統ぐらいに分かれることが確認できるから、その10種類のうちから最も典型的なものを1つずつ選んで、そして10個出してくるもんだ。
 そのぐらいやって、ようやく、「うん。たしかに10個出してきたね」と言われるもんだ。
 覚えとけアホ。

 ライトノベル書くのに、そのぐらいの分析もしないで書いてるから、おまえはアマチュアなんだ。



>>異形の怪物に侵攻されている現代の世界に生きる高校生の少年が、本来は怪物である少女と触れあい、わかりあう。やがて怪物に人間の世界は滅ぼされるが、少年は少女とともに、人間と怪物の共存を考えて生きてゆく。

 ボツ。
 いろいろと過剰すぎ。過剰は二個までにしとけ。三個ってのは、過剰が過剰すぎだ。
 とくに一高校生が世界の命運に土足で踏み込んでいるところが戴けない。そういう部分の処理は「セカイ系」がうまくやっているから、参考にしろ。
 無理矢理に現代でやってるのが不自然。そんなに世界を作りたくないのか。わざわざ現代でやらないで、人間とモンスターがいるファンタジー世界でやってりゃいいじゃんかよ。

 あと何の話なのか、ぜんぜん、わけわかんねー。
 テーマはなんなんだよ? 話の主軸(背骨)はなんなんだ?
 戦争の悲惨さなのか。二つの種族の共存なのか。憎しみなのか。モンスターかっちょえー、なのか。科学はいけないことだと思います、なのか。
 話の主役はなんなのだ?





>まこと

 他者に対する怒りというものは、すべからく、「こうでなくてはならない」という規定から相手が外れることで発生するわけね。
 他者の言動やら、思想やら、その他あるゆることを規定しない人は、他者に対して怒りを覚えることはない。

 今回の場合は、まー、どーだっていいんだけど、「○○でなくてはならない」という部分に該当するのは、「新木はまことを理解しなければならない」だったわけね。

 なんとまぁ……。
 「なぜ?」とか、その根拠の客観的正当性について、小一時間問いつめてみたいところだけど。

 なんか思春期のコドモみたいなことやってるよなぁ。「お母さん(お父さん)は私のこと(僕のこと)わかってくれないじゃない!」とか、まあ誰しも14歳ぐらいの頃には一度はやらかすもんだろうけど。最近じゃ二十歳あたりでも平気でやっているようだけど。
 思春期のコドモの主張には、訴えかける相手が「親」であるという一理の正当性がある。保護者と被保護者の関係なわけだし。
 しかし赤の他人であって、親でもなんでもない相手に、それをやるかね。

 ――と、まあ。
 罰ゲームのカミングアウトに乗ってくれたので。
 本人もわかっているであろうことを、的確になじっておくのが、ここは礼儀ってもんだろう。
 ああ。だれか僕のこともなじってくれないかなぁ。榊原良子の声で。


 何度も言うように、ここはトレーニングジムなわけね。
 託児所ではなくて修行場。
 塾やら学校やら、その他の同系列の甘やかしてくれる場所と混同しないこと。

 生徒はいらねぇ、って、前から言ってるのだけど。

 いい子にしてれば目を掛けてもらえて、いいこいいこと撫でてもらえるという期待が、そもそも的はずれ。
 どんな期待を抱くのは自由だけども、報われることはない。
 あんたが俺をどう規定してなにを期待しているのか知っているけど、知るかっつーの、そんな邪(よこしま)な欲望。

 へんな期待を抱きつつ、先生のご機嫌窺いをして学校に通って皆勤賞を取って、その一挙手一投足に喜怒哀楽して、つらくて楽しい何ヶ月かを過ごしてみたところで、「小説力」なんて一向に上がりゃしない。

 俺は商売をやる過程で出てきた「パンの耳」をハトぽっぽたちにくれてやるために、この分室を開いているのであって、ハトぽっぽをなでなでして愛でてやるために、毎日公園に来ているんじゃない。ましてや、親なしのハトポッポの親代わりをして、ハト専用孤児院を開くつもりはない。
 ちなみに俺の商売は「サンドイッチ屋」だ。
 パンの耳は捨てるのも燃やすのも勿体ないから、生態系のなかに食料として放流して、ハトぽっぽに有効活用してもらおうとしている。
 ハトぽっぽは万に一つの確率で「人間」に化けることもあるらしい。俺は見たことないから、実話かどうか確信が持てんのだけど。

 まことは、そろそろ、よく考えてみること。
 自分のことを常に見てくれる「先生」が欲しいなら、どこかよそに行きなさい。ここの会長は、あんたがなにを望んでいるのかすべて知っていて、そしてそれに応えるつもりなんか、毛頭ないんだから。
 仮に置いておくとしたって、いいように利用されるだけだから。「甘えきったアホをどうしたら更正させられるか」の実証試験に使われて、ボロボロにされてから、ポイ捨てされるのがオチだから。
 先生になりたがってるやつなんて、どこかにゃきっといるだろう。持ちあげてやっていい気分にさせてやって、その代償として撫で撫でしてもらって――と、甘ったるい蜜月関係を構築して幸せになったほうがいい。ただし変な宗教にはハマらないように。金銭の授受の起きない範囲内で健全に嗜むこと。

 相手がこのタイプかどうかって、「先生」と呼びたがっているかどうかで容易に見分けが付くんだけど。本人たちは、たぶんバレてないつもりなんだろうなぁ。

 んで、そういう、いくらでも他で得られるものを求めているのではなくて――。
 書かなきゃならない話を持っていて、それを書き上げるために、小説力を身につける必要がどうしてもあるなら、うちでサンドバッグ叩いてゆきなさい。トレーニング道具はすこしは揃っているから。無料のジムでこれだけ置いてあるところは、そうそうないと思うよ。


 んで、人生の深淵な問題なんか考えて時間を無駄にしていないで、作家志望者なら、小説書け、小説。
 課題しろ、課題。
 1000字でもって、なにかしら、小説を書け。

 こっちだって泣いても笑っても親が死んでも子が死んでもサンドイッチ作ってんだ。
 あ、いやべつに子は死んでないか。親は死んだけど。





>サカモト

>>毎回1番から振るのではなく、前回1〜10まであげたのなら、今回は11〜20と番号をつけて欲しいです。

 なにやら2号がこう書いているのだが。
 ひょっとして、通し番号っていうものを、各提出時における番号のことだと思っていたわけ?
 それで一番がいくつも存在していたわけ?

 なに、変なことやっているのかと思っていたら……。

 ナンバリングというものは、ユニーク(固有)の番号を振ることで物事を区別するためにあるわけね。
 よって、同じ番号の物は、複数存在してはならんわけ。





>弟切

 「無口君」と「無口君の相手慣れ」であるなら、こういうふうにならね?

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「初詣、行った? S神社、混んでたよねー」
「行った」
「S神社に?」
「うん。だからそう」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

>>「高めの女」と簡単に仲良くなれたのでは、現実味もカタルシスもありません。主人公が、ヒロインに追いつこうとがんばってがんばって、やっと認めてもらえた、くらいにしないといけませんよね。

 簡単には仲良くなれんから、山谷ができて、ドラマとなるのだろ?
 今回は山谷付けるのが練習課題なのに、「山谷があるから避けました」とは、これいかに?
 べつに「高めの女にしろ」と言っているわけではないけど。
 ああ、でも、生徒属性の女の子相手で山谷を作っていけないよりは、階段を一段ほど低くして、はじめから山谷属性が内包されてる「高めの女」でやってみるのも手かもしれない。

 あと枚数換算について。
 弟切は短編でさえ書いた経験がないのだから、経験値ないから、見当もつかんのだろうな。
 トレンディドラマ(死語)や三角関係ものの漫画シリーズでは、必要以上に引き延ばしてゆくから、参考にならんけど……。
 漫画でこの手の話は30〜40ページぐらいで見かける。どのへんで見かけるかというと、青年向けエロ漫画あたり。18ページの3〜4回でやるところを、エロシーン抜いたら、まあそのぐらい。
 長編小説というのは、漫画だと2冊相当で、3〜400ページぐらいにあたる。その10分の1相当だわな。
 長編小説は350枚で、その10分の1相当は35枚。

 よって、30〜40枚の短編小説の適正量になるのでは?
 ちなみに長編一冊をテレビドラマ(アニメ)に変換すると、およそ2時間ね。

 俺、短編書かんから、よくわかんね。
 恋愛「しか」ないのだったら、他に書くこともないから枚数使わないだろうし、そんなもんで収まりそうな気もするが。

 2号とか、他の連中に聞いてみそ。
 これ何枚になりますかー、って。


提出のみで
No.8963 投稿日 2005年1月13日(木)11時51分 投稿者 サカモト
>とんびの羽根さん、2号さん
 シンデレラの評価ありがとうございました。
 コレを提出してから、2号さんのは改めて読ませて頂きます。
 レスは後ほど、別で書き込みしますね。

 あと、新木さんにも言われていた番号ですが、

 言われてからじっと過去ログ読む。
  ↓
 自分のも読む。
  ↓
 もっかい過去ログ読む

 ってやってようやく気づきました。
 
 同じ番号の再提出は、前に提出したモノの書き直し以外にふっちゃ駄目ですよね。
 だから、新しく提出したモノには新しい番号をふる必要があると。
 普通にやってれば気づくはずなんでしょうが、サカモトの頭からはスッパリ抜け落ちていました。


■サカモト無口なシンデレラ OK=1
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●サカモト 無口なシンデレラ 11 

一行あらすじ:おしゃべりを聞くシンデレラ

・おしゃべりが大好きな王子。あまりにしゃべり過ぎるので周りから人が離れていく。だが、シンデレラだけは離れなかった。
・結局残ったのはシンデレラ一人。シンデレラだけは黙って王子の話に耳を傾けてくれる。
・何故自分の話につきあってくれるのか彼女に問いかける王子。シンデレラはしゃべるのが苦手で、おしゃべりを聞く方が好きだからと答える。
・有頂天になる王子。シンデレラに会えたことを感謝しつつ、さらに口を動かすのだった。
--------------------------------------------------
●サカモト 無口なシンデレラ 12 

一行あらすじ:微笑むシンデレラ

・舞踏会で客にインネンを付け、あばれる王子。その様子を黙って微笑みながら見つめるシンデレラ。
・それを見つけた王子が、こんどはシンデレラに寄ってきてインネンを付ける。なにも言わずにニコニコ微笑むシンデレラ。
・怯えも怒りも見せないシンデレラに戸惑う王子。次第に怒るのも馬鹿らしくなり彼女の側に座り込む。
・その横に寄り添うように座るシンデレラ。自分のことを全く怖がらないシンデレラを意識し始め、彼女を踊りに誘う王子だった。
--------------------------------------------------
●サカモト 無口なシンデレラ 13

一行あらすじ:笑わないシンデレラ
・たくさんの娘に囲まれた王子。彼の巧みな話術に皆笑顔を浮かべている。
・王子はそんな中、一人だけ離れている女性、シンデレラが居ることに気づく。ホスト役としてシンデレラを誘う王子だが、彼女は黙って頭を下げ、辞退する。
・それが逆に王子の義務感に火を付ける。彼女の側に行き、何とか彼女をたのしませようとする王子。
・はじめて彼女が笑ったとき、彼女の性格がいつの間にか好きになっていることに気づいた。
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●サカモト 無口なシンデレラ 14

一行あらすじ:頭を下げるシンデレラ
・それぞれの女性と踊る王子。皆、踊った後にやかましいほど王子の踊りを賞賛する。
・しかし、王子は賞賛には飽きていた。笑顔を浮かべながら次々と事務的に踊りをこなしていく。
・そして、シンデレラと踊る王子。踊り終わった後、彼女だけは賞賛の言葉を口にせず、深々と頭を下げる。
・その態度を気に入る王子。離れていこうとしたシンデレラに、初めて自分から踊りを請うのだった。
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●サカモト 無口なシンデレラ 15

一行あらすじ:王子の警戒を解くシンデレラ
・臆病な王子。しゃべりかけてくる人が怖くてたまらない。
・そこにシンデレラが登場。怖がる王子だったが、彼女は微笑むだけで王子にしゃべりかけてこない。
・すこし安心する王子。何も言わないシンデレラに心を許し、ポツリポツリと自分から話しかけるようになる。
・いつしか、彼女に夢中になって話している自分に気づく王子。彼は、彼女ともっといたいと思うようになっていた。
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●サカモト 無口なシンデレラ 16

一行あらすじ:無言のシンデレラ
・話が下手な王子。誰もが沈黙に耐えられず逃げ出していく。しかし、シンデレラだけは黙って王子の側に立っていた。
・最初は気にしていなかった王子だが、次第に彼女に対抗意識を持ち始める。我慢比べのように口を開かない二人。
・やがて根負し、彼女に話しかける王子。
・それに笑顔で答えるシンデレラ。王子は自分と同じ性格をした彼女を気に入り、踊りに誘うのだった。
--------------------------------------------------
●サカモト 無口なシンデレラ 17

一行あらすじ:王子を誘うシンデレラ
・皆が王子に先をアプローチする舞踏会、王子に抱きついたりキスしたりと大騒ぎ。あまりの勢いにうんざりする王子。
・その王子の前にシンデレラが立つ。警戒する王子。しかし、シンデレラは無言で王子の手を握るだけだった。
・思わず笑い出す王子。
・今度は王子の方から彼女の肩を抱きながら、踊りに誘うのだった。
--------------------------------------------------
●サカモト 無口なシンデレラ 18

一行あらすじ:黙って話を聞くシンデレラ
・ちょっと変わり者の王子。パーティーそっちのけで星を観察する。そこにシンデレラが登場。彼女は王子に興味を示さず、ぼうっと立っている。
・はじめは気になった王子だったが、再び星に没頭。数時間後、彼女がまだ立っていることに気づく。
・怪訝に思い彼女に話してみると、彼女は人混みがキライだとだけ答え、また黙る。やがて、沈黙に耐えられず星の話を始める王子。
・すると星の話をいやがらずに聞くシンデレラ。王子は感動し、熱弁を振るい始めた。
--------------------------------------------------
●サカモト 無口なシンデレラ 19

一行あらすじ:王子を気遣うシンデレラ
・舞踏会の出し物で得意の踊りを失敗した王子。皆表面上だけは慰めてくれるが、後ろではヒソヒソと悪口をいう。
・しかし、シンデレラだけは踊りのことを言わずに、ただ、言葉少なに王子の労をねぎらうだけ。
・自分のことを気遣って踊りのことにふれないシンデレラの真心に感動する王子。
・彼女の手を握って、踊りの練習につきあってくれと頼んだ。
--------------------------------------------------
●サカモト 無口なシンデレラ 20

一行あらすじ:王子にムリを強要するシンデレラ
・パーティーを抜け出し王子とキャッチボールをするシンデレラ。
・シンデレラは黙って採れない方角ばかりに投げてくる。
・泣く王子。王子が命令されるのが好きなのを知っていて、ムリでも採れとだけ答えるシンデレラ。
・しかたなく、王子は彼女のため走っても届きそうにない球を必死に追いかけるのだった。


ロッキーホラーショー
No.8964 投稿日 2005年1月13日(木)23時17分 投稿者 まこと
ずいぶん前ですけど、映画化されたほうを見ました。ドタバタしていておもしろかったという記憶があります。

 では、さっそく。
 調べてみましょう。

「性同一性障害」
 自分がもって生まれた体の性と、心の性とが一致していない人がいます。
 想像してみましょうか。
 心が女の子なのにちんちんがついている。
 そりゃ違和感あるでしょう。
 なかにはお風呂で体を洗うことに嫌悪感をいだく人もいるのだそうです。

 現在は手術で性転換をすることが認められているとか。パスポートや保険証での性の変更もできるのですね。

 私は自分の性について、悩んだことないですね。生まれたときから女で、それを疑ったことがないですから。
 男だったらどうだったのかなと思ったことはありますけど。

 もし、男になろうと決意をしたら、ものすごいパワーが必要になるでしょう。体を変化させるだけじゃなく、周囲の人との関係にも大きく影響がでるでしょうから。
 それでも手術を受けて性を転換するんですよね。
 そのエネルギーのみなもとになるのは、本来の性に戻りたいという気持ちだと思います。
 岩をも通すという一念でしょう。

 ちなみに辞書で調べてみました。念のために。

せいどういつせいしょうがい 【性同一性障害】
〔gender identity disorders〕
性に関する精神障害の一。自分の解剖学上の性に対して不快感やそぐわない感じを持ち,反対の性になりたいと強く望むもの。GID。
〔2003 年(平成 15)制定の性同一性障害特例法により,一定の要件を満たせば,家庭裁判所の審判を経て戸籍上の性の変更が可能となった〕

三省堂提供「デイリー 新語辞典」より


「ゲイ」
こちらは辞書から先にいきます。

ゲイ 【gay】
男の同性愛者。

三省堂提供「デイリー 新語辞典」より

 つまり、同性愛者にはレズとゲイの2種類がある。そのうちの男の同性愛者だけをゲイというのですね。
 ホモとイコールになる。
 ただし。
 ホモもホモセクシュアルという正式な名称になると、レズを含む場合もあるようです。

「おかま」
おかま 【御釜】
(4)男らしくない男性,女装した男性,男性同性愛者などの俗称。蔑称として用いられることも多い。

三省堂提供「デイリー 新語辞典」より

 ネットをのぞいてみます。
 オカマは他の語と違い、広義であるといえます。個人の考えに微妙な相違があるのがわかります。
 同性を愛する女装癖のある人。
 性同一性障害と似て、同性を愛する心が女性の男性いうのもありました。

 性同一性障害のなかの、男性だけをオカマと呼ぶのでしょうか。なんか違うような気がします。
 どちらかというと、ゲイのなかで心が女性の人。このふたつ、イコールではないですよね。


「女装愛好者」
 文字のごとく女装を愛好している人たちですね。女装を愛好しているだけで、ごくごく普通の男性であることが多いようです。


 私が出会ったのは女装愛好者のかただったと思います。
 調べてみてわかったのですが、どうやらオカマではなかったくさいです。

 なにがどうやら、ちっともわかっていない。
 そのくせ見たことがあるからとわかったつもりでいる。
 そういう思いこみの上に成りたった話でしたね。

 ぜんぜんわかっていない。
 調べながら、それがよくわかりました。


 明日から1000字課題に取り組みます。

2時間
まこと


こちらがレスになります
No.8965 投稿日 2005年1月13日(木)23時27分 投稿者 サカモト
>とんびの羽根さん

●サカモト 無口なシンデレラ4(再)

 いつも評価ありがとうございます。

>>でも王子はその前にシンデレラ以外の全員が悪口を言うのを確認してまわっているんですね
>>こんな王子と結ばれるシンデレラを読者は幸せだとは思いませんから、なんとかするべし


--------------------------------------------------
●サカモト 無口なシンデレラ4(再)

一行あらすじ:王子の悪口を言わないシンデレラ
・馬鹿な王子が居る国。舞踏会が始まる前、皆が王子のことをネタにしながら話に華を咲かせる。
・しかし、シンデレラだけは話に加わらず、意見を求められても、興味なさそうにそっぽを向く。周りから冷たい目で見られるシンデレラ。
・それでも特に気にした様子もなく、人の輪から離れ、一人で立ちつづけるシンデレラ。
・一部始終を偶然通りかかった際に見ていた王子。自分の悪口をいわなかったシンデレラに好意を持ち、是非踊りにと彼女を誘うのだった。

--------------------------------------------------

 上で「物陰から見ていた王子」を「偶然通りかかった際に見ていた王子」に変えてみました。
 これなら、ずっとお客に張り付き、自分の悪口を言っていないかチェックしている変な人にはならないと思います。


>サカモト 無口なシンデレラ5(再)
>>印象としては無口半分静けさ半分

 これは難しいです。
 静けさは無口の特徴だと考えていました。 静けさだけで独立して考えられちゃうわけですね。
 では、「彼女の無口さが好きになる王子」みたいにストレートに書いちゃったほうがいいのでしょうか?

--------------------------------------------------
●サカモト 無口なシンデレラ5(再)

一行あらすじ:王子と話さないシンデレラ

・騒がしいのがキライな王子。いつものようにパーティーから抜け出した王子。バルコニーへと避難する。そこには同じ理由で逃げ出してきたシンデレラがいた。
・うんざりしながらも逃げ出す訳にいかず、王子の責務としてシンデレラに話しかける王子。しかし、彼女は軽く会釈を返すだけで口を開かない。
・気分を害し、それならと自分も黙る王子。ずっとシンデレラといる内に、彼女に他意はなく、本当に無口なのだとわかる。
・怒りが薄れ、彼女の無口さが次第に好きになってきた王子。踊ったときの反応が見てみたいと思い、シンデレラの手を取るのだった。
--------------------------------------------------

 こんな感じになります。
 ちょっと自分では判断が付けにくいので、すいません、判定お願いします。




>新木さん

 ありがとうございます。
 「蒼のサンクトゥス」の作品紹介、よーく読み直してみたら、くどかったです。
 5行のウチ、4行にエイリアンズ・ネスト使っていて、読むたびに引っかかります。
 ご指摘通りですね。
 作り直します。

>>まず話の「舞台」を説明して、各主要人物を紹介して、それぞれがどんな立場で舞台に関わるのかを説明してゆくことになる。

 書いていく順番は
 舞台→登場人物→アピール
 という感じですね。

 で、文字数は……って考えても頭の悪いサカモトにわかるわけないので、手元にあった「日経キャラクターズ」を参考に120Wで設定します。
-------------------------------------------------- 
 エイリアンズ・ネストという異質な空間が出現した、近未来の日本。そこでは、航方視と呼ばれる予知能力者と共に異質な空間の中に入り、貴重な鉱石を発掘する採掘屋が盛んになっていた。異空間の中へ挑んでいく若手採掘屋を描いた最高峰SF海洋ロマン。
--------------------------------------------------

 だめだ。
 要素をまとめ切れません。
 もうちょっと文字数増やします。今度は260W。

--------------------------------------------------

 エイリアンズ・ネストという異質な空間が出現した、近未来の日本。その異質な空間は、空気が岩に変化する危険な気候と、エネルギー源の稀少鉱物資源を中に秘めていた。主人公・治基の所属する若手採掘屋は、その鉱物資源を採掘するのが仕事。クルーはエイリアンズ・ネスト中の空間知覚能力を持つ詠唱姫・日奈と、男勝りな操舵師の少女・やしほなどの可憐な少女達。彼は、採掘屋だった父の面影を追いながら、鉱物資源を求めて空間へと挑んでいく……。
 襲い来るトラブルに敢然と立ち向かう、緊張感あふれるシーンは秀逸。異空間との共存する採掘屋の活躍を描いたSF海洋ロマンだ。
--------------------------------------------------
 ココまでの所用時間:二時間半
 結構、時間かかってしまいました(汗)


>くれくれたこら

 ケースは余ってないですね。去年あたりに粗大ゴミで出しちゃってます(汗)

 今、残ってるのは不安定なK6-IIの800GHz(だったかな?)にマザボ、それとセレロンの2.0GHzのCPUです。

 
>>ナンバリングというものは、ユニーク(固有)の番号を振ることで物事を区別するためにあるわけね。

 はい。
 下でも言っていますが
 深く考えずに使っていました。
 すいません。


 
>2号さん

>>あととんびさんも指摘してましたが、シンデレラは通し番号を振ってもらったほうがわかりやすいです。

 はい。
 もう既に、自分で何本出しているのか忘れかけてたりします(汗)
 たしか、今38本くらいだったかな?
 
 こんどから、書き直し以外は新番号でいきます。


●サカモト 無口なシンデレラ3(再)(再)

>>王子から話しかけられても、無口だから返事ができなくて聞き入っているだけ。

 無口ポイントは話しかけられたときに困った顔で応えているところでしょうか。
 口で語らせるより表情の方が伝わりやすいのかもしれません。


●サカモト 無口なシンデレラ4(再)(再)
>>これだと「知的シンデレラ」になるんでしょうか?

 王子がモノの考え方に惚れてるのでそうなっちゃうのかもしれません。
 ここで、彼女の話し方を気に入り惚れたとかなら無口ととってもらえるのでしょうか。

 他にも無口より惚れてないからという理由でボツになっているのがチラホラあります。

 前に新木さんからも言われていますが、「興味持った」とかではNG。しっかり惚れた理由が書かれて居ないところがネックになってるんですね。
 はじめからストライクゾーンにすら投げず、真後ろに向かって投げちゃったモノは除外しても、惚れる部分を補強すれ3割にはいけそうな気も。
 
 どこが無口に感じるのかがわかったので、とても助かりました。

 ありがとうございます。

>ゲイとオカマ

>>そもそも、ゲイとおかまでは、それぞれ言葉の指す場所が違います。

 なるほど。
 ゲイは男色、おかま人格ですか。
 あまり深く調べずにしったかしてしまったようです。
 
 ありがとうございます。そして、まことさん、中途半端な知識で横やりを入れてしまい、すいませんでした。


>>ゲイの友達がいたというのもいい経験ですよね。

 ええ、良くも悪くも、印象深いサプライズでした。



所要時間:五時間


提出のみ
No.8966 投稿日 2005年1月14日(金)02時31分 投稿者 弟切 千隼
 買物に出かけたら、肝心の物を買い忘れた弟切です。鳥頭はなかなか治りません(;_;)


 今回は、会話文の直しの提出のみです。以下が修正前の会話文です。

―――――――――――――――――――――――――――――
「今年は帰省したんだぁ」
「うん」
「初詣、行った? S神社、混んでたよ」
「俺も行った。S神社」
「ありゃ、偶然。巫女舞【みこまい】、観た? 壇上で、ひらひらーって、踊るやつ。長ーい布持って、あれが綺麗なんだよね」
「うん。可愛い娘だった」
「きさま、それ観に帰ったなあ?」
「いや。撮ってきた。デジカメで。ムービーで」
―――――――――――――――――――――――――――――


 以下が修正した会話文です。新木さんのリライト(No.8962)を参考にさせていただきました。

―――――――――――――――――――――――――――――
「今年は帰省したんだぁ」
「うん」
「初詣、行った? S神社、混んでたよ」
「行った」
「S神社?」
「そう」
「んじゃ、巫女舞【みこまい】、観た? 壇上で、ひらひらーって、踊るやつ。長ーい布が綺麗なの」
「うん。可愛い娘だった」
「そっち、観るかい」
「撮ってきた。ムービーで」
「はぁ?」
「デジカメ、買ったから」
「新しいの? もしかしてぇ、そのために?」
「うん」
―――――――――――――――――――――――――――――


いろいろ
No.8967 投稿日 2005年1月14日(金)08時37分 投稿者
新木 伸
>くれくれたこら

 そういやサカモトって、家電屋勤務だっけ。パソコンマニアが多そうだから、ケースぐらい、余っている人いないかな?
 セレロン2GHzがあるなら、そっちで作ってもらったほうが良さそうだなぁ。

 ちなみにこちらではブック型の省スペースPC用のケースが発掘された。ただ中に入れるマザーがない。MINI−ATXなら入るんだけど。





>サカモト

>>「蒼のサンクトゥス」の作品紹介、よーく読み直してみたら、くどかったです。
>>5行のウチ、4行にエイリアンズ・ネスト使っていて、読むたびに引っかかります。

 よーく読み直してみたら、じゃ、ねぇよ。
 たかだか200文字ぽっち、隅から隅まで意識を浸透させることもできんのか。
 よく見て気づくようなことなら、最初から気づけ。ぼけ。
 緩みきったその口元からヨダレを垂らしながら物を書くのをやめろ。いますぐだ。


・120W版
>>エイリアンズ・ネストという異質な空間が出現した、近未来の日本。そこでは、航方視と呼ばれる予知能力者と共に異質な空間の中に入り、貴重な鉱石を発掘する採掘屋が盛んになっていた。異空間の中へ挑んでいく若手採掘屋を描いた最高峰SF海洋ロマン。

 「エイリアンズ・ネストという異質な空間が出現した」→「近未来の日本」
 ――という、やたら長い修飾ブロックが、途方もなく遠いところにある述語にかかるという、日本語的構造欠陥をどうにかしろ。
 どう要約するとか、どうあらすじにまとめるかとか、そういうこと以前の基礎日本語力の部分だぞ。

 「最高峰SF海洋ロマン」
 ――だれが批評しろなんて言ったよ。てめーのくそくだらない評価なんぞ書いてないで、事実を書け事実を。
 その話が「最高峰」かどうかは主観によって変わるものだ。おまえにとって「最高峰」なのかもしれないが、読者にとってもそうであるとは限らない。


・260W版
>>エイリアンズ・ネストという異質な空間が出現した、近未来の日本。その異質な空間は、空気が岩に変化する危険な気候と、エネルギー源の稀少鉱物資源を中に秘めていた。主人公・治基の所属する若手採掘屋は、その鉱物資源を採掘するのが仕事。クルーはエイリアンズ・ネスト中の空間知覚能力を持つ詠唱姫・日奈と、男勝りな操舵師の少女・やしほなどの可憐な少女達。彼は、採掘屋だった父の面影を追いながら、鉱物資源を求めて空間へと挑んでいく……。
>>襲い来るトラブルに敢然と立ち向かう、緊張感あふれるシーンは秀逸。異空間との共存する採掘屋の活躍を描いたSF海洋ロマンだ。

 字数を変えたときに、同じ文句を使い回しする貧乏癖をまずやめろ。
 舞台説明となる「エイリアンズ・ネストという異質な空間が出現した、近未来の日本」という部分だって、文字数が倍も違ってきたら、その記述はおのずと変わるはずだ。

 異質な空間の説明をするのに「異質」「異質」と連呼してんじゃねぇ、アホ。
 どう「異質」なのか説明しろっつーの。だーらおまえは百円ライター以下だっつーの。百円ライターだって百円貰っている限りは、どう異質なのか説明してるっつーの。

 「その異質な空間は、空気が岩に変化する危険な気候と、エネルギー源の稀少鉱物資源を中に秘めていた。」
 ――そんな異常な現象が「気候」で済むか、ボケ。
 あと「エネルギー源の希少鉱物」って、なんなんだ? なんのエネルギー源なわけ? 主語が不明なんだよな。文脈からすると、「異常気象」のエネルギー源ということなのかな?

 「主人公・治基の所属する若手採掘屋は」
 ――これでは読者がイメージするのは、せいぜい二十代前半だろうな。16歳近辺っていう年齢は単なる「若手」では済まないはずだ。

 「詠唱姫」
 ――意味不明。字数のなかで説明されない単語は出すな。

 「男勝りな操舵師の少女・やしほ」
 ――事実と相違する。もっと言葉を探してこい。ぼけ。
 そもそも「男勝り」ってなんなんだか知って使ってんのかね?

 「彼は、採掘屋だった父の面影を追いながら」
 ――ここも事実と相違する。このように書くと、「誇りを持って父親の仕事を継いだ」と読めてしまうが、いいのか、そんなんで?
 だいたい内容的に意味不明だ。父の面影を追うことと、異質空間に挑むことと、どう繋がるんだよ。採掘屋の父がいて、自分も採掘屋になるところまでは上記のように「仕事を継ぐ」でわかるけど、異質空間に挑むことは説明不能だろう。
 主人公が異質空間にこだわっているのは、父親が採掘屋であったことと関係ないだろ。

 あと採掘屋はすべて若手なのか、主人公たちのところだけ特別に若手なのか、それを書かなきゃいかんよな。作品のウリのひとつだから。また主人公のところだけ特別に若手であるなら、「なぜ?」と新たな疑問を呼び起こさないようにきちんと処置しておかないとならない。

 「襲い来るトラブルに敢然と立ち向かう、緊張感あふれるシーンは秀逸。」
 ――てめーの感想なんか書くなっつーの。小学生の感想文じゃねぇんだぞ。
 元が充分に面白い話であるなら、ただ事実を書いてゆくだけで面白くなるわけ。こんなふうにヘタクソな紋切り表現で煽らなきゃ間が持たんようなのは、ツマラナくてどーしよーもない話の紹介をするときだけだ。
 ライターが紋切り表現で褒めてたら暗にやめとけと言っているのだという法則を知らんのか。知らんのだろうなぁ。


 あと、おまえの場合は話にならん。作品の読み込みがまったく足りん。もう2、3回ほど読み直してこい。



>>ココまでの所用時間:二時間半
>>結構、時間かかってしまいました(汗)

 んだよ。
 リテイクの130Wと260Wを書くのに、そんなに時間掛けてんのかよ。
 2時間半もかけて、100円も稼げてないのかよ。
 仮にこれがOKであったのだとしても、これで100円ぽっきりだから、おまえが1日5000円、月15万円の人として生きてく最低限の収入を得るために必要な労働時間は、1日125時間ということになるな。

 10分だ――。
 1日8時間の労働で、日に5000円を稼いで、月に15万稼ぎ出すために必要な速度は、200文字を10分間でまとめる速度だ。
 あと最低750倍は速く書けるようになれ。





>弟切

「今年は帰省したんだぁ」
「うん」
「初詣、行った? S神社、混んでたよ」
「行った」
「S神社?」
「そう」
「んじゃ、巫女舞【みこまい】、観た? 壇上で、ひらひらーって、踊るやつ。長ーい布が綺麗なの」
「うん。可愛い娘だった」
「そっち、観るかい」
「撮ってきた。ムービーで」
「はぁ?」
「デジカメ、買ったから」
「新しいの? もしかしてぇ、そのために?」
「うん」




>ATOKの専門用語辞書

https://www.justmyshop.com/app/servlet/item?item_code=2580463&idt_id=32&idt_groupid=c

 僕も15年間以上愛用している「角川類語新辞典」が、ATOK専用の辞書として出たもよう。
 ATOK17か、今度2月に出るATOK2005に対応しているもよう。
 ダウンロード版だと3990円のもよう。

 インストールすると、ATOKの変換時に「連想変換」といって、入力した言葉から類語や関連語を引いていけるようになる。電子辞書の機能が、日本語入力IMEのなかに統合されたような感じ。


 ちなみにATOK自体は、変換精度などは優秀なんだけど、いくつか致命的なバグがあるので、仕事の道具として酷使する人には、あまりお勧めできない。

1.ユーザー辞書が壊れる。(復帰のためには、ユーザー辞書の初期化が必要)
2.使っていると学習しなくなる。(復帰のためには、再起動かWINDOWSの再ログインが必要)

 2のほうのバグは、毎日パソコンを立ち上げている人には、たいした影響はない。また何十枚もの原稿を書くのでなければそうそう発生しない。
 1のほうは、そこそこパソコンに詳しい人には、「ユーザー辞書のバックアップ」で対処できるから、さしたる問題にはならない。――が、初心者は登録単語や学習内容がすべて吹っ飛ぶので影響大。そもそもユーザー辞書の初期化の方法がわからないこともある。

 ATOK2005で直っているといいのだけど……。
 しかしATOK14あたりから、バージョン数回分を経ても、ぜんぜん直りゃしないから、また今度も直っていないのだろうなぁ。変な機能増やさなくていいから、バグ直してくれよう。





>弟切

 会話文。
 つまんない。
 水増ししてきたな、この行数泥棒め。

 ただ相づちが返ってくるだけじゃ、ひとりごと言ってるのと、変わらないじゃんか。
 これ会話っていわんよ。

 しかしサカモトもそうなんだけど、全体の尺を大幅に変えているのに、どうしてまったく同じ行が残ったままとなるのだろう?
 それ不自然だって思わないのかな?


ゆきおんな
No.8968 投稿日 2005年1月15日(土)05時58分 投稿者 弟切 千隼
 今日の湘南は雪だそうです。それを伝えるTVを見ていて、ふと思いつきました。

 行ったまま帰らない女性は、妖怪「行き女」になるのでしょうか?

 すみません、疲れているみたいです。



>会話文の直し

 No.8966の会話文の書き直しを、読み返しました。確かに面白くありませんね(;_;) 
 もっと読者さまに楽しんでもらえるよう、考えます。



>自己課題の短編

>> 簡単には仲良くなれんから、山谷ができて、ドラマとなるのだろ?
>> 今回は山谷付けるのが練習課題なのに、「山谷があるから避けました」とは、これいかに?
(No.8962の新木さんの書きこみより)

 そうでした。弟切は忘れていました。今回の課題は、「山谷がはっきりした話を作ること」も目的でした。
 短編に山谷をぎゅっと詰め込むと、短時間で激しい上下動を味わえる「ジェットコースターロマンス」にできるでしょうか?


 山谷を作ることを念頭において、ヒロインの造形を考えてみました。
 ヒロインは、主人公の趣味(風変わりなペット飼育)に対して、どういう姿勢でいるでしょうか?


 ヒロインを主人公よりも素人にすると、ヒロインは「生徒属性」となります。ヒロインにとって、主人公は「ペットに詳しい偉い人」になるでしょう。

 この場合、利点は、主人公の趣味について説明しやすくなることです。ヒロインは、主人公に質問をたくさんするはずですよね。初歩的な質問を。
 欠点は、ヒロインが最初から主人公に好意を持ちやすいことです。二人の間の障壁が低いですよね。すんなり仲が進展しては、山谷が作りにくいです。


 ヒロインを主人公と同程度の「ペットおたく」にすると、どうでしょう?
 これは、やりにくそうです。「利点よりも欠点のほうが多いのでは?」と感じました。

 欠点その一。二人の会話は、どうしてもマニアックになるはずです。読者さまにわかりにくくなる可能性が大です。

 欠点その二。最初から、二人は意気投合しそうです。それでは、やはり山谷が作りにくいです。
 ただし、双方ともに「おたく」ゆえに、異性としての仲が進展しにくいとすることもできます。

 欠点その三。主人公もヒロインも「おたく」では、読者さまに引かれる可能性があります。
 読み手自身が「おたく」でも、「おたく」っぽい登場人物を好むとは限りません。
 共感できる人物として、一人くらい「おたく」が登場するのはいいです。けれども、主な登場人物がみな「おたく」なのは、逆に嫌われると予想されます。フィクションなのですから、「おたく」でない人が「おたく」に好意を寄せるという夢を果たす作品のほうがよくないでしょうか?
 むろん、棚ぼたではなくて、主人公には努力してもらいますが。

 利点としては、「おたく」ならではの掛け合いができること、くらいでしょうか。


 ヒロインのほうが主人公よりもペットに詳しいとすると、どうなるでしょうか?
 この場合、ヒロインは主人公に対して「教師属性」を持つことになります。

 利点は、ヒロインを「高めの女」にしやすいことですね。二人の間の障壁を高めるのが簡単です。話に山谷を作りやすいです。

 欠点は、趣味の基本的な説明がしにくいことでしょうか。「おたく」な主人公からは、初歩的な質問が出にくいでしょう。でも、これは説明の仕方で、いくらでも回避できそうです。

 はて、「教師属性」を持つヒロインには、致命的な欠点(物語上の)が見当たらないようです。
 冒頭で、主人公がヒロインに凹まされ、発奮して彼女に追いつこうと努力し始める、なんていう展開は、いいかも知れませんね。



 例によって、弟切の思いつきは、ろくなものではないことが多いです。もう少し考えます。


>弟切
No.8969 投稿日 2005年1月15日(土)06時24分 投稿者
新木 伸
>弟切

>>欠点は、ヒロインが最初から主人公に好意を持ちやすいことです。二人の間の障壁が低いですよね。すんなり仲が進展しては、山谷が作りにくいです。

>>欠点その二。最初から、二人は意気投合しそうです。それでは、やはり山谷が作りにくいです。

 山谷が「作りにくい」ことを証明しろ、なんて言ってない。
 山谷を「作れ」と言ってんの。

 三秒目を離すと、すぐ楽なほう楽なほうへと流れるんだから。
 そんなに楽をしたいなら、小説書くのやめちまえっつーの。一生楽してろっつーの。

 山谷っていうのは、自然とできあがってくれるものではなくて、人為的に作りだすものなわけ。そこに創意工夫ってものがあるわけだ。頭というのは楽する方法を考えるためについているのではなく、使うためについているんだ。
 使えっての。

 ヒロインが生徒型で作れる山谷というのはどんなものであるのか。
 ヒロインが同レベルであった場合に作れる山谷とはどんなものであるのか。

 作ってみて比べてみろっての。


(@。@)
No.8970 投稿日 2005年1月16日(日)12時41分 投稿者 まこと
 タイトルの説明をいたします。
 自主没を多発して目を回しているところです。
 まいりました。
 具体的に申します。

 まず、シチュ萌えにはじまって構成にはいります。うまくまとまらずに没。
 
 次に、構成まで出来あがって見直しをかける。どこか変です。変なところを直しきれずに没。
 
 その後、構成に納得して話が決まりました。めでたく肉付けも完成しました。
 しかし構成メモとは違う話になっています。
 ここからが(@。@)なんですが。
 
 なにをしたかというと、構成メモを直したんです。

 本末転倒をやらかしたわけです。
 そこからは本文を直す、構成を直すの繰り返しで。暴走は止まらず。我に返るまでやってました。

 へとへとになって、これではきりがないと気づきました。
 そこで出発点まで戻ってみることにしました。
 
 最初の構成メモに直しました。
 構成メモと本文の違うところがどこなのか。
 ちゃんと見えはしました。
 けれど捨てるにはしのびない。
 とはいえ、同じ事をする気にはなれません。もったいないけれど道をそれたところはバッサリ切りました。
 
 もったいねーというセコイ気持ちが元凶になっていたんですね。
「もったいねー」を捨てないと(@。@)になる。なりなくなければ、捨てる。
 きっぱり、さっぱり捨てる。


 その迷走後に仕上がった課題の提出です。
「チョコサンドビスケット」1000字課題 No.8
↓ここにあります。
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1185&e=res&lp=1146&st=0

 コンセプトに沿った話になっているでしょうか。
 あたまとしっぽは同じ生物でしょうか。

 ご指摘よろしくおねがいします。

45分
まこと


>まこと
No.8971 投稿日 2005年1月16日(日)14時28分 投稿者
新木 伸

>>1185 「チョコサンドビスケット」 1000字課題 No.8 1/16 まこと

 コンセプトに沿っているかどうか見てくれ、というけれど。

 コンセプトがないじゃんか。
 何にシチュ萌えしてるのかは、なんとなく伝わってくるが……。
 物語の骨格がない。シチュ萌えだけはあるが、ふにゃふにゃだ。

 コンセプトっていうのは、起と結とを結ぶことで生じる意味のことね。
 起で始めて、ラストシーンで印象付けるもののこと。

 コマーシャルだったら、「この洗剤は汚れが落ちる」「このチョコはおしゃれで新しい」「このレトルト食品はお手軽」「このカップ麺は本格派の生麺」とか、そんなような感じ。


>>弟の食べているお菓子を食べたい姉。なんとかゲットに成功するがたった一個でしたというお話。

 だから、なに?


 もっと意味のある話を書いてくること。
 骨もあって、肉(萌え)もあって、両方がきちんと噛み合っているものね。

 骨と肉の釣り合いの取りかたは、各人各様なので、教えられるものではない。

 ただ身につけるための方法はある。そうやって何度も悩みながら試行錯誤すること。
 捨てるのがもったいない病は、山ほど捨てていって、慣れてくれば勝手に治る。
 捨てることをもったいないと感じないようになると、変な欲に引っぱられなくなってくるから、物事の見通しが良くなる。

 おおまかな路線としては、最初に肉があってそれに見合う骨を見つけてくる方法と、最初に骨があってそれに見合う肉を作り出す方法とがある。
 山ほどやっていれば、どっちからでも自在に作れるようになる。

 料理にたとえると、そこにある「材料」からどんな料理になるのかを考えることと、どんな料理を作るか先に決めてから材料を買いにスーパーに行くことの違いかな。
 まあ主婦ならどっちもできるだろうけど。

 萌えるシチュエーションに骨を通すのがうまくいかないようなら、いっぺん、骨であるコンセプトのほうを先に立ててから、肉であるシチュエーションを思いついてゆく形でやってみるとよいかも。
 作る料理を先に決めてから、材料を仕入れに行く方式ね。


>まこと
No.8972 投稿日 2005年1月16日(日)14時33分 投稿者
新木 伸

 補足。

 骨がないと言ったけど。
 部分部分に、小骨らしきものはあるわけね。
 お菓子をほしい姉とか。嫌がってる弟とか。なにかそんな、部分部分の細かなコンセプトは存在している。
 だが全体を貫く「背骨」が存在しないわけだ。
 骨がないというのは、そういう意味。


サカモトさんの無口シンデレラ
No.8973 投稿日 2005年1月16日(日)14時46分 投稿者
とんびの羽根
 今週は家内がウイルス性胃腸炎にかかり、娘も胃炎でえらい目にあいました
 赤ん坊だけが元気(過ぎ)
 わたしは茎わかめを食っていて奥歯の詰め物がはずれ歯医者さんのお世話に
 
>リライト、無口シンデレラ
 とんびは参加しないことにしました、指摘に専念します
 今週は思考がオーバーフローしてしまって指摘すらできなかった

>地雷、優越感
 とんびが精神的にオヤジだからだろうと思います
 「こんなおれだってできるんだから、サカモトもこうすりゃいい」といいたかった
 人様を「指導」する立場に立とうとしていたのでしょう
 素人オヤジの指導なんて鬱陶しいだけなのでやめやめ
 

>サカモトさん #8965

>王子の悪口を言わないシンデレラ
>>一部始終を偶然通りかかった際に見ていた王子。

 それってご都合主義です



 だいたい、そこ(物陰でもそうですが)に王子がいること(通りかかったこと)に、なぜ誰も気づかない?
 

 とか書くと次は一部始終を聞いていた大臣とか登場しそうだけど改悪になるだけだからやめてくださいね
 無口はいいけど、王子はそこに惚れてるわけじゃないんです
 「ひとりだけ王子の悪口を言わない」というところに惚れるポイントがずれてることが最大の問題なんで
 この前提を変えない限り「全員が自分の悪口を言っていることを知っている変な王子」からは絶対に抜けられません


>王子と話さないシンデレラ
>>静けさは無口の特徴だと考えていました。 静けさだけで独立して考えられちゃうわけですね。
>>では、「彼女の無口さが好きになる王子」みたいにストレートに書いちゃったほうがいいのでしょうか?

 静けさは無口の特徴じゃないです

 無口でないのに静けさを感じさせる場合があるのかないのか、自分で考えてみてください

 そのかわり、無口でうるさい例をあげておきましょう
・江戸っ子気質の寺内貫太郎は無言でちゃぶ台をひっくり返し、止めようとする家族全員を家から叩き出した。

>>怒りが薄れ、彼女の無口さが次第に好きになってきた王子。

 なぜここで惚れるのか理由が書いてない
 無口のどこがよかったのか
 静けさをなくして惚れる部分がなくなってるんじゃ、改悪もいいところです

 無口半分静けさ半分(が正しい)としたら、無口があと一割もあれば無口だとなるんです!
 無口ならではの態度行動を増やす方向で考えた方がいいと思います


あらすじ8編のつもりだった
No.8974 投稿日 2005年1月16日(日)15時20分 投稿者
名無し君2号
 どうも。拙者、名無し君の介締め切りブッチ太郎2号です。
 黙ってあらすじをあげてゆきます。


>あらすじ

 まずはひとつめ。異世界、人死に、萌えキャラで。
 ファンタジー世界で、主人公は元騎士。

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■三行あらすじ
 小国に仕えていた男は、王の理不尽な命令に、騎士であることを捨てて出奔する。犯罪組織の用心棒にまで落ちた男が、気高い魂を持つ姫と出会い、仕えることで、もう一度騎士の心を取り戻す話。

■みどころ
・異世界、だろ、これは。
・人が死ぬ。というか主人公がめった斬り。
・高貴な姫さま萌え。
・堕ちた主人公の復活。
・騎士道精神。
・女首領とのあれやこれや。
・一騎打ちとか。
・姫将軍はかっちょいいなあとか。
・呪い師とか。魔法使いより地味な感じで。幻覚を使うとか。
・対暗殺者、対騎士、対軍隊戦。

■あらすじ(800文字)
題名:棘ある薔薇に剣を捧げよ
 大陸のほとんどを支配している帝国。その巨大帝都、居住区の一画に、表向き酒場、実は犯罪組織のアジトがあった。地下の一室では、凄腕の剣士、クローゼが組織の女首領、ニルダと激しく絡みあっていた。クローゼはニルダより、とある貴族を護る騎士を倒すことを依頼される。金と体でニルダの世話になっていることもあり、クローゼは了承した。
 翌日夜、クローゼは居住区外れの廃屋へと向かった。老騎士と闘い、倒す。止めを刺す寸前、威厳に満ちた少女の声に止められた。少女の名はエリス。歴史ある小国の姫君であり、跡目相続の争いにより、側室の産んだ妹を担ぐ側に狙われ、帝都に身を隠していた。エリスに命令されるままに、クローゼは傷ついた老騎士の代わりに姫を守ることとなった。
 クローゼの裏切りにニルダは激しい攻撃を加えてくる。エリスの魅力でニルダを裏切った呪い師、アサモアの力も借りて撃退しながら、クローゼは騎士道を捨てた自分が、なぜ姫に従っているのか自問自答するのであった。クローゼはかつて騎士であり、王が自分の許嫁を強引に側室にしたことで出奔、ついに犯罪組織に養われるまで堕ちた男だった。
 やがてエリスの国の現王が危篤との知らせが入る。エリスは国へと戻り、側室側の貴族たちと対峙した。策略を全て退け、エリスは死にゆく父親から、王位継承者と認められる。側室側は失脚した。役目を終えたと感じたクローゼは、エリスの元を辞する。
 ちゃっかりニルダと元の鞘に収まったクローゼの元に、帝国軍とエリスの国が戦争するとの報が届く。跡目騒動を理由に、帝国は自国よりも歴史があるエリスの国を滅ぼし、併合しようとしたのだった。クローゼはアサモアと共に帝国軍に奇襲、将軍を倒し、エリス逃亡の時間を稼ごうとするも失敗、捕まる。エリスはクローゼを救うためだけに降伏した。ほのかな恋心を見抜いた姫将軍に気に入られ、エリスはクローゼと共に配下にされた。

起:騎士を捨てた男が姫君と出会う。
承:男は姫君に仕え、騎士道を取り戻す。
転:男は役目を終え、姫君から去る。
結:男は姫君の元へと戻る。
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 ふたつめ。おなじく異世界が死んで萌えて。
 異世界に召還された現代人もの。まあありがち。

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■三行あらすじ
 一人の魔女により壊滅しかけている王国に、現代世界より召還された主人公。本来は倒さねばならない魔女と触れあい、自分と同じく孤独な彼女と通じあう。元の世界へ戻ることよりも魔女と生きることを選び、結果として王国にも平和をもたらす話。

■みどころ
・異世界、だろう、たぶん。
・魔女に萌えたい。
・いきなり主人公が死にかける。
・不良主人公。
・気位高い女王さま。
・勝手な宮廷魔術師。
・モンスターモンスター。
・主人公の選択。

■あらすじ
題名:伝説にならなかった勇者伝
 天涯孤独の不良高校生、相川銀次は、猫を助けてトラックに轢かれた。死んだと思った瞬間、異世界に召還される。ぐちゃぐちゃの銀次は間一髪、魔法で復活した。少々銀次の資質を不審に思いつつも、若き女王アルハは、国を脅かす魔女を倒すことを命じる。魔女の名はルルー。王国から守護の冠を奪い去ったのだった。自分はただの高校生とわめく銀次。そこに高笑いしながらルルーがやってくる。召還した宮廷魔術師は彼女を挑発、怒ったルルーは銀次に火球を飛ばす。しかし銀次には傷一つ無い。体には奇妙な紋様が浮かんでいた。それは彼に害意を持ったもののあらゆる攻撃を退ける呪術だった。
 ひとまず逃げた魔女の元へと、さっそく銀次は駆り出される。魔女の住処がある荒野へと向かう。モンスターを退けつつ進むも、同行する王国兵士の傲慢な態度などに嫌気がさし、銀次は冗談じゃないと逃げ出した。そして行き倒れる。
 目が覚めたとき、銀次はルルーの家で介抱されていた。ルルーは銀次が王国から逃げたことを聞き、呆れた。ぽつぽつとルルーは王国に逆らう訳を話す。ルルーは女王アルハの異母姉妹だった。権謀術数の結果、ルルーは捨てられた。自分という存在がいたことを王国の歴史に刻んでやるというルルーに、銀次は王国より魔女側に肩入れする気になる。
 そこに王国の兵士たちがやってくる。宮廷魔術師は、魔女を倒さねば元の世界には戻れないことを銀次に告げる。衝撃を受ける銀次に、ルルーは戻るよう諭し、姿を消した。
 三日後、約束の地にルルーは現れた。強大な魔力に王国軍はやられまくるも、銀次は動かない。王女目がけて最強魔法が放たれた時、初めて攻撃を防いだ。銀次に殺されるなら本望と言うルルーに、動いたのは姉殺しをさせたくなかったからと答えた。銀次はルルーと共に去る。呆気にとられるアルハの元に、空から守護の冠が落ちてきた。

起:異世界に召還される。
承:魔女と知りあう。
転:魔女を倒さねば元の世界に戻れないと知る。
結:魔女と生きることを選ぶ。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−



 ひいひい、はあはあ……。
 みっつめ、砂漠の世界と水の世界がドッキング。

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■三行あらすじ
 砂漠の広がる紅い世界に住む少年と、水に包まれた蒼い世界に住む少女。遠い昔に分かたれた二つの世界が、少年と少女、ふたりの信じる力によって、また元通り一つとなって、本当の姿を取り戻す話。

■みどころ
・異世界。
・ヒロインとか水の女王とかに萌えればいいんじゃないだろうか。
・うあ、今回は死なないや。
・砂漠っぷりとか水っぷりとか。
・二つが一つでスペクタルな感じで。

■あらすじ(800文字)
題名:紅い砂漠、蒼い水球
 見渡す限り赤い砂漠の広がる世界。少年、カリューは狩人の父と共に虫を狩っていた。最近、青い世界や、謎の少女の夢ばかり見ることから、カリューは注意散漫となっていた。そのため不注意より、巨大な虫に丸飲みにされてしまう。死を覚悟し、意識を失った。
 目覚めた時、カリューは水のなかにいた。上下左右を青い水に包まれ、戸惑うカリューを、看病していた少女、セーレンが可笑しそうに見つめていた。夢で見た世界と少女に、カリューは興奮する。少年と少女が意気投合したところに、女王の兵士がやってきた。カリューは連行される。セーレンは女王の娘であった。
 女王の城へと連れてゆかれたカリューは、いきなり死刑を宣告される。娘の制止も通じず、牢へと入れられた。死刑執行の前日、カリューはセーレンによって牢から介抱され、大きな水晶の元へと導かれる。中には砂漠が広がっていた。セーレンはここから赤い世界を盗み見ていたこと、カリューの夢は多分それが原因なことを伝える。虫に食われる寸前、カリューは水晶の力で転移させられたのだった。別れの言葉と共に、カリューは消えた。
 元の世界に戻ったカリューは、村に滅びの大嵐が近づいていることを知った。もはや不可避の滅亡に、カリューは助けを叫ぶ。セーレンに全員の転移を願った。村が嵐に包まれる瞬間、世界は暗転する。願いは届いたのだった。村人全員は水の世界に飛んでいた。
 嵐を避けたのはいいが、今度は激怒した女王の軍勢に包囲される。ここまで憎む理由を問うセーレンに、女王はかつて二つの世界は一つだったこと、民族紛争で多くの死者を出した結果、二つに別れたのだと語った。過去は過去と言うカリューとセーレン。女王は過ちを繰り返さないと誓えるのか、と問い詰める。二人は迷いなく頷いた。信じぬける若さを女王は信じた。水晶は破壊され、世界は元の姿、緑の大地と青い海を取り戻した。

起:少年は別の世界があることを知る。
承:元の世界へと戻る。
転:元の世界が危機に陥る。
結:二つの世界を一つにする。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−



 よ、よっつめ……。
 マッドマックスっちゅーか北斗の拳っちゅーか、そんな感じの世界で、悪人に翻弄される元暗殺者な少女の話。

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■三行あらすじ
 血と硝煙が香る暴力に満ちた惑星。師匠の敵を討とうと旅している、剣と気の力を使う元暗殺者少女が、元王族の少年に元惑星管理官の女という壊れた二人組と出会うことで無駄に犠牲者を出しながらもどうにか目的を終える話。

■みどころ
・異世界。マッドマックス調。
・元暗殺者少女萌え。
・無駄に人が死にまくり。
・壊れた人ばっかり出てくる。
・悪辣なふたり組に翻弄される主人公。
・可哀想な敵役。
・ブラック気味でコメディー気味で。

■あらすじ(800文字)
題名:暴力惑星
 気象システムの暴走により、一度文明の失われた惑星。元々西部開拓時代を模していた世界は、銃の支配する弱肉強食な価値観で覆われてしまった。荒野を旅する剣使いの少女、マユラは元暗殺者。師の敵である銃使いの兄弟子、ジェドを追っていた。道中、盗賊に襲われていた商隊を助ける。トラックには無邪気な男、アーヴィと、鉄仮面をつけた女、ロエルがいた。二人に半ば言いくるめられて、マユラは盗賊一味を退治する羽目となる。
 無事に片づけ、街に戻った三人組。アーヴィは元王族だと告白し、剣と気の力で戦うマユラを気に入ったため、以後同行すると一方的に決める。元惑星管理官と言うロエルには個人情報やら秘密やらを挙げられ、半ば脅される形でマユラは同行を承諾する。
 ロエルの電子頭脳による調査によって兄弟子の行方はあっさりわかった。犯罪組織の幹部だという。一年かけてわからなかったのが数秒で判明したことにマユラは複雑な思いを抱く。近づき方を悩むマユラは、アーヴィが見せた無邪気な笑みに、今度は寒気を覚えた。
 ガス、電気、水道、全てのインフラが犯罪組織の関係者のみ断たれた。薬物取引現場襲撃、現金強奪、ボスの家族誘拐等、謎の三人組による組織へのテロが続く。困惑する組織の元に、マユラの兄弟子ジェドを呼び出す声明文が届いた。組織内での立場を無くしたジェドは、あまりにも非道なやり口に怒り狂いながら、マユラの挑戦を受けた。
 廃ビルで待ち受けるマユラは、どうしてこうなったのか悩んでいた。隣で無邪気に笑っているアーヴィとロエル。恨み言をぬかす間も無くジェドたちが襲ってきた。ビルの爆破等、またもや悪辣な手段で迎撃する。ついにマユラはジェドと一騎打ちになった。引け目のあるマユラは殺る気満々のジェドに押され、気の力を使い果たす。しかし、王族ゆえ膨大な気の力を持つアーヴィによって復活。いまいち納得できない勝利を果たすのであった。

起:兄弟子を敵とつけ狙う主人公は、変なふたり組と一緒になる。
承:ふたり組のおかげで、でたらめな方法で兄弟子への復習が始まる。
転:いまいち納得いかないかたちで復讐の舞台が整う。
結:いまいち納得いかないかたちで復讐終了。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−



 たかだかあらすじ四編をひねり出すだけでこの消耗感。なんだいったい。
 ――やったことがないんだから当たり前な気はする。あらすじ一本を15分で? ええ……?



 レス返答。

>>>>異形の怪物に侵攻されている現代の世界に生きる高校生の少年が、本来は怪物である少女と触れあい、わかりあう。やがて怪物に人間の世界は滅ぼされるが、少年は少女とともに、人間と怪物の共存を考えて生きてゆく。

>>テーマはなんなんだよ? 話の主軸(背骨)はなんなんだ?
>>戦争の悲惨さなのか。二つの種族の共存なのか。憎しみなのか。モンスターかっちょえー、なのか。科学はいけないことだと思います、なのか。
>>話の主役はなんなのだ?

 テーマはただひとつ。
 人間の女より怪物の女に萌えてみせろ。

 ……あー、えーと、ごめんなさい。
 戦争の悲惨さはどうでもいいです。科学がどうとかも気にしない。えーと、二つの種族の共存が近いと思います。あと私の書きたがる話って、主人公が自分の属している世界から離れるものばっかりだと思った。そんなに現状がいやか、おれ。

 いやだね!(断言)




>まことさん

>「チョコサンドビスケット」1000字課題 No.8

 けっこう文章面で突っこみたくなる欲求を抑えられなかったりします。でも視点や描写は後回しにするんでしたっけ。どうしよう。

 ……ひとりごとモード発動シマス。


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 翔子がガサガサという音を聞きつけた。クーラーの風にのって甘い匂いがしてくる。それは口の中にまで広がった。振り向いた翔子の目が弟のあきらをとらえた。ソファでチョコサンドビスケットを食べている。昼前でハラペコの翔子は引き寄せられていった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 冒頭。
 まず「翔子が」と「翔子は」では、読者の感じる距離が違ってくる。「が」は遠い。「は」は近い。ここで「翔子はガサガサという音を聞きつけた」にすると、読者は「あ、翔子に注目すればいいんだな」とわかりやすかったりする。

 「振り向いた翔子の目が弟のあきらをとらえた」。
 このひとつ前の文で「口の中にまで広がった」と、翔子のなかに入っているのに、「振り向いた翔子の目が」で離れていってしまっている。

 なのでここは――

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 それは口の中にまで広がった。翔子は振り向く。弟のあきらがビスケットの袋に手をつっこんでいた。翔子はふらふらと近づいてゆく。ぺこぺこなおなかのおもむくままに。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 ――こんな感じが正解じゃなかろか。なにが正解かは人によって違いますが。



 描写について。
 1000字ではできる描写に限度はあるが、たいして字数も変わらないのに説明で済ましている部分がある、と思う。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 気がつくと犬のラッキーもいた。横でおすわりをしている。長い舌で口をペロペロなめていた。体中でちょうだいとあらわしている。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 どう「体中でちょうだい」しているのかわからない。しっぽを振らせるなり、荒い呼吸をさせるなりすればいいのにぃ。

 一例。
 「ぼくにもちょうだいと、しっぽを激しく振っていた」。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 猛烈に腹のたつ弟だった。
 だからおまえはいじめられる。そう言ってやりたかった。
 けれどがまんした。
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 「けれどがまんした」。
 ここは「あえて微笑んだ。頬が引きつっているのが自分でもわかった」とか「喉元まで出かかった言葉を、強引に切り替える」にすればいいのにぃぃ。もったいなや。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 翔子は立ち上がった。いそいそと台所へ向かう。
 あきらから見えないところへきたのを意識した。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 意識させなくても、動作でしめせるし、そのほうが読んでいて楽しいと思う。
 「冷蔵庫へと曲がる瞬間、ちらりと確認した。よし、あきらはこちらを見ていない」とかとか。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ビスケはシャクシャクと音をたてて消えていった。甘くておいしいビスケだった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 最後の文章。これは描写じゃないんですが。
 「甘くておいしいビスケだった」を、「甘いはずのビスケは、なぜかホロニガだった」にすると、姉のトホホ感が出る気がします。

 でもコンセプトには「策略が失敗してトホホン姉」ってないんだなあ。こちらの早とちりかー。




>くれたら嬉しいたこら

 いや! そんな、部品が無いんならいいんですよ、無理をなさらないで。まあ、たしかにですね、「パソコンくれたろか」なんて言い出したのはそちらの側なんですが……いえ! べつに他意はございません。「ちぇ、だったら最初からそんなこと言うなよなー、出来ないならよー」なんて、間違っても思ってませんよ! 期待させておいて駄目だったなんて、がっかりしちゃうよなー……というのはあくまで一般論でございまして、私なぞはそんな、あはは、いやはやまったく。

 ――ちっ、意外と使えねえ。

 え? なにも言っておりませんよ。小声で呟いた? 舌打ちした? なんのことやらわーからーないー♪

 ちゅうかけっこう難しいですね、遠回しに皮肉を言うのって。
 キャラクターとしてはおもしろいと思うんだけどナー。もうちょっと嫌らしくやりたいナー。

 いや、ホントに無理はしなくていいですよ。いまんとこ、普通にノートパソコンは使用できてるのだし。あんまり手間をかけさせるのも申し訳がない。本当に恐れているのはこれで貸しを作ってしまうことだったりしますが。微にいり細にわたりと、ねちっこく詰められそうな予感が。




 レスというかあらすじ立てるのに疲労困憊。
 ちゅうかとっととドラクエクリアーしたほうがいいのかもしれない。早くカジノを再会させなくちゃ! ……あれ?


電池切れ
No.8975 投稿日 2005年1月16日(日)20時41分 投稿者 弟切 千隼
 ほぼ二日間、こたつに寝たきりで過ごした弟切です。
 食事の支度をするのも布団を敷くのも何もかも面倒くさくて、呆然と横たわっていました。トイレに行くことさえ億劫【おっくう】で、這うようにして行きました。広い家ではありませんのに。
 眠っていた時間は短いです。ただ呆然としていました。

 世の中には、「無気力死」とでも呼ぶべき死に方があるそうです。横たわったまま、何もせずに餓死するという死に方です。引きこもりの人などが、そういうふうに死んでいるのを発見されることがあると聞いています。

 弟切は、「無気力死」する人の気持ちが少しわかった気がします。いつかこれが小説に生かせたらいいなあと考えています。



>自己課題のあらすじ

 とりあえず、「高めの彼女」路線のものだけできましたので、以下に上げておきます。
 ヒロインが、「主人公よりも、ペットに対する知識や情熱が勝っている」パターンですね。


一行コンセプト:
 風変わりなペットに入れ込んでいる主人公(男の子)が、そのペットがきっかけで女の子に出会い、仲良くなる話

ヒロインの造形:
 ヒロインは、風変わりなペットに主人公よりも入れ込んでいる。具体的には、主人公よりペットの世話に熱心で、知識も豊富である。プロの一歩手前くらいにいる。主人公はヒロインの力量に感心して、教えを乞う。「ヒロインが教師で主人公が生徒」のような関係。


自己課題あらすじ 仮題「カメの歩みは遅くても」
―――――――――――――――――――――――――――――
 吉永拓海はカメ好きの男子高校生だ。ある日、ペット屋でカメを買おうとして、女性アルバイト店員に「その種は飼育が難しいから別の種にしろ」と言われる。前からカメを飼っていて、自分の飼育技術に自信がある拓海は、欲しい種を強引に買う。
 数日後にそのカメが病気になる。拓海は治療を施すものの、治らないので、ペット屋に相談の電話をかける。先日のバイト女性(野島明日香)が電話に出て、様子を見に拓海の家まで来てくれる。だが手遅れでカメは死んでしまう。拓海は、カメに悪いことをしたと反省する。落ち込む拓海を急き立てて、明日香はてきぱきとカメの死体を片付ける。
 カメを埋葬した後、明日香は拓海が飼っている他のカメの様子を見る。そちらのカメはとても状態が良かったので、明日香は拓海を誉める。死んでしまったカメも、このように幸せに暮らせたかもしれないのにと言って、突然明日香が泣きだす。拓海は、彼女が心からカメを愛し、自分よりもずっとカメの生活に気を配っていることに気づく。
 拓海は、もっとカメのことを知って、うまく飼えるようになりたいから教えてくれと明日香に頼む。彼女は、ならうちの店でバイトしてみないかと誘う。拓海はバイトをしながら学ぶことを決意する。
―――――――――――――――――――――――――――――



 あとの二つ、「ヒロインがペットに詳しくない」パターンと、「ヒロインが主人公と同程度のペットおたく」パターンは、近日中に上げます。これらと比較して、どれが一番読者さまに好まれそうか、考えればよいのですね。


あれ?
No.8976 投稿日 2005年1月16日(日)23時13分 投稿者 サカモト
 ここのところご無沙汰だったサカモトです。 
 っというか、今日の朝、書き込みしたはずだったんですが……。
 今、読み直してみると、どこにも書き込みされてませんでした(汗)
 あれ〜〜?
 寝起き悪くて寝ぼけていたとかか?
 クスリも使わずに、危ない世界に飛べるようになったyo〜。
 とりあえず、↓↓↓↓↓に今日の朝、書き込むはずだったモノをのっけておきます。


****************************************************************
 お疲れ様です。サカモトです。

>新木さん
 前の感想がすごく余分になっていたので、感想はずっぽり抜いておきました。
 
・何故、主人公の採掘屋が若手なのか?
・採掘屋はすべて若手なのか?
・字数のなかで説明されない単語は出さない
・事実だけを書く

 そして更に、上の貰った項目も入れたつもりです。
 混乱しそうだったので、まず要素からまとめてみました。

●要素
・エイリアンズ・ネスト
 突如、宇宙より首都湾上に飛来した異質な空間。その空間の中では、空気が岩に変化するなどの、嵐と呼ばれる異常気象が頻繁に起きる。また、海水と空気は有害なものに変化しており、生身では生存することができない。

・採掘屋
 エイリアンズ・ネスト内に眠る稀少鉱物を採取する業者。特殊な船を操る操舵師と、採掘機を操るパイロット。そして、エイリアンズ・ネストの中での気候の変化を監視する航方視で1つのチームとなる。

・航方視
 エイリアンズ・ネスト内の気候を知覚する能力を持つレリクトが行うナビゲート係。常に安全な航路を割り出してくれる。彼女らの中で、最も優れたものは詠唱姫と呼ばれる。

・治基
 新米パイロット。父を奪ったエイリアンズ・ネストの持つ謎に魅了された少年。やや、斜に構える傾向がある。

・日奈
 詠唱姫の称号を持つレリクトの中でも特に優秀な航方視。感情をほとんど表に出さない無口な少女。

・やしほ
 操舵手兼チームリーダーを務める勝ち気な少女。幼い頃から船の操舵を行っており、腕は優秀。怪我を負い現場に出られなくなった父に代わって、チームの指揮を執る。

・ハルナ・カンパニー
 治基らが所属する採掘屋。人手不足で現場に出られる大人がいないため、少年・少女で構成される。通常は大人がやる採掘を軽々とこなす。


 で、それをまとめてみると

--------------------------------------------------
●蒼のサンクトゥス紹介文(再) 260W
 空気が一瞬で岩へと変化する危険な空間、エイリアンズ・ネスト。首都湾上に、突如、出現したソノ空間は稀少鉱物の宝庫だった。そして、その事実が稀少鉱物を採掘する採掘屋も誕生させた。
 新米パイロットの治基が所属するのも、そんな採掘屋の一つ。そこは、社長が怪我をしたため、クルーが少年・少女だけとなった、異例の採掘屋だった。異常現象を感知できるナビゲートの日奈や、優秀な操舵師兼チームリーダーのやしほ等と共に、エイリアンズ・ネストへと挑む治基。果たして、空間に魅了された少年は、ソノ中で何を見つけるのか?

時間:やっぱり二時間

--------------------------------------------------
 
 以上のようになりました。
 
 読んでもわけのわからない文ではなくなったかなと思います。


>くれくれたこら

>>そういやサカモトって、家電屋勤務だっけ。パソコンマニアが多そうだから、ケースぐらい、余っている人いないかな?

 昨日聞いてみたんですが、AT型しか余ってないみたいです。PC売り場と階が違うからPCマニアの人がいないんですよね。
 セレロン2GHzはいつでも出しますよ。


 


いろいろ
No.8977 投稿日 2005年1月17日(月)05時43分 投稿者
新木 伸
>2号

>>まずはひとつめ。異世界、人死に、萌えキャラで。
>>ファンタジー世界で、主人公は元騎士。

 バカか? ていうか、正気か?
 阿呆だ間抜けだ2号だと前々から思っていたが、そこまでネジが落っこちているとは知らなかったよ。

 主人公が少年少女でなくて、どこがライトノベルだっつーの。
 二十歳以上の過去持ちのオッサンなんて主人公に立ててきたら、今後はそれだけでボツにするからな。

 ライトノベルってジャンルは、前途有望な若者のためにあるのであって、うらぶれたオッサンのためにあるんじゃねぇ。

 二十歳以上の主人公なんぞ、三十歳以上の女がヒロイン張ってるのと同じぐらい「あり得ねぇ」んだよ。
 ちなみに三十歳以上というのは、肉体年齢のほうな。中身はアレでも見かけは若いってならありだろう。



>>大陸のほとんどを支配している帝国。その巨大帝都、居住区の一画に、表向き酒場、実は犯罪組織のアジトがあった。地下の一室では、凄腕の剣士、クローゼが組織の女首領、ニルダと激しく絡みあっていた。

 あらすじに、なに小説文章を書いてるかね。

 あと起承転結の「起」のところだけを膨らまして、「俺たちの戦いはこれからだ」ってやるのはヤメロ。

 三重ボツ。



 次。異世界召還もの。

>>自分はただの高校生とわめく銀次。そこに高笑いしながらルルーがやってくる。召還した宮廷魔術師は彼女を挑発、怒ったルルーは銀次に火球を飛ばす。しかし銀次には傷一つ無い。体には奇妙な紋様が浮かんでいた。それは彼に害意を持ったもののあらゆる攻撃を退ける呪術だった。

 だーら、筋を書くべき「あらすじ」に、こんなふうにディテールを書いてしまうということは、800字を満たすだけの分量の「筋」がないってことだろ。書くことないから、ディテールなんぞ引っぱりだしてきて800字を埋めてるわけだろ。
 話自体に分量がないから、そういうことになる。「起」だけを水増しして長編にしているってことだ。すべて「俺たちの戦いはこれからだ系」だってことだ。

 以降、この手のタイプはすべて自主ボツかけてこい。いちいち俺の手を煩わせるな。
 「ボツ」と言うのも面倒くせぇ。



 次。水と砂漠の話。
 つまんね。
 理由を言うのも面倒くさい。
 だが言ってやるか。
 主人公に動機と目的がないから、つまんね。話になんね。

 主人公が巻きこまれたり引っぱられたりする展開では、動機や目的意識ってのは生じにくいんだよ。




 次。ガンフロンティアな復讐もの。
 これはいちおう動機を持ってるな。復讐という抹香臭い動機だけど。
 旅の仲間もできて、その連中との掛け合いなんかも楽しめるわけか。

 だがとんでもない欠点がある。
 単なる復讐話にしかなっていないということだ。
 ドラクエでも、あれだろ。巨チチ娘が兄の敵で追いかけていたヤツには謎があったろ。
 「単なる兄の敵」でしかなかったヤツの存在が、どんどんインフレ起こしていって、いつのまにか魔王復活だとか、世界の命運だとかが自分らの肩に乗っかっていたろ。
 ライトノベル的フォーマットでは、物語ってのは、そのくらいのスケールがないといかんわけ。

 「世界」をわざわざ一個作り上げたんだから、世界を救うとかなんだとか、話の展開に「世界」が関わってこなきゃならんわけ。
 そうでなかったら、世界なんて、いらんわけ。
 現代物でやってりゃいいわけ。

 俺が「異世界でやれ」というオーダーを出した意味を、おまえはまるでわかっちょらん。


 あとこのタイプの話で、タイトルとして貼るラベルに「世界名」なんてあるかよ。
 「暴力惑星」――? なんじゃ、そりゃ。
 キャラ名だろ、キャラ名。貼るラベルはキャラ名だ。
 もしくは種族名だろ。主人公の種族名。
 二つ名でも隠語でもいいけど、主人公のキャラ名か種族名を暗示するタイトルだろ。

 ラベル貼りの基本法則も知らんのか。おまえは。


 しかし、この話もまた、起承転結の「起」だけで終わっているなぁ。
 あらすじ800字を見たけども、山がねーじゃん。
 フカオモやきつねでコンのあらすじと見比べてみろよ。

 「転」のところに明確な障害や困難が来ているわけね。
 音楽超人のもとから泣いて逃げ出してみたり、妖怪連合に恋路を邪魔されたり。
 それがなんだ? この話の「転」は――。

>>転:いまいち納得いかないかたちで復讐の舞台が整う。

 ――だって?
 ふざけんな。
 どこが転だ。どこが障害でどこが困難だ。

 実際に書いてみないと感覚が掴めません。山谷も作れません。――てなことなら、これまでのやりかたのままで、行き当たりばったりでもう数本落選するための作品を書いてみてもいいぞ。
 どうするよ?




>2号

 のろくさくて話にならん。
 たった4本出すのに、何日かけてるんだ?

 なので強制的に15分でやらせる。
 次は時計置いて時間計りながらやれ。
 15分経ったら、そこまででストップ。そして提出。書きかけでも提出。意味不明でも提出。
 休憩はとってもいいけど、取らなくたって、1時間ぐらいなら連続集中できるだろ。
 それを1日4時間ぶんぐらいはやってこいよな。

 時間掛けりゃいいものが出来るなんてことはないわけ。
 てめーみたいな散漫なやつは、時間をくれたら、時間のあるぶん楽をするに決まってる。
 しかし数撃ちゃ、偶然、いいものができることもあるかもしれない。15分で一本ずつ作って、数撃ってこい。





>くれくれたこら

>>期待させておいて駄目だったなんて、がっかりしちゃうよなー……というのはあくまで一般論でございまして、私なぞはそんな、あはは、いやはやまったく。

 がっかりさせるのも、エンターテイメントだろうが。
 喜怒哀楽のうちの「哀」だろ。

 じつはケース足りないの知ってて「やろうか」と書いていたりして。
 けっこう落差あったろ? 我がことだとリアルだろ?

 ところでおまえの場合、「余ってるウインドウズパソコンください。受賞するための小説書くのに使います。着払いでいいです」とか言えば、案外、くれようって人はいるんじゃないの?
 パソコンって、余っている人にとってはほんとにタダの粗大ゴミだし。
 新リサイクル法のおかげで、廃棄にも金かかるし。





>弟切
>自己課題あらすじ 仮題「カメの歩みは遅くても」

 おまえも2号と同じだなー。
 転がないんだよ転がよ。

>>風変わりなペットに入れ込んでいる主人公(男の子)が、そのペットがきっかけで女の子に出会い、仲良くなる話

 仲良くなってねーじゃん。
 電話一本あって、家に来ただけじゃん。なんだこれは? 起承転結の「起」のところだけか? 弟切よおまえもか。

 これは高目のおねーさんを落とす話なのだろ? 落としてねーじゃん。だめじゃん。

 だいたい書いてきたあらすじだが、描写少なめの短編文体で書いたとすると、原稿用紙10枚かそこらだぞ。





>サカモト

 プレビューして、そこで「YES」と押さないと、書き込まれないよ。
 おそらくプレビューしただけで書いたつもりになっていたのだろう。


>>読んでもわけのわからない文ではなくなったかなと思います。

 わけわかんねーよ。ぜんぜんリテイクだボケ。
 あれを読んで、「うんわかる」なんて思えるのは、世界でおまえひとりくらいなもんだよ。おまえは節穴の目は実際に書かれた文面を読んでいるのではなく、脳内にある「書いたつもりの立派な文面」のほうを読んでいるのだろうな。きっと。

 いかにわけわかんねーか、解説する。



>>・航方視
>> エイリアンズ・ネスト内の気候を知覚する能力を持つレリクトが行うナビゲート係。常に安全な航路を割り出してくれる。彼女らの中で、最も優れたものは詠唱姫と呼ばれる。

 単なる知覚と違うだろ。
 なにをどう知覚しているのか、読み取ってこい。


>>・日奈
>> 詠唱姫の称号を持つレリクトの中でも特に優秀な航方視。感情をほとんど表に出さない無口な少女。

 ここ、違うだろ。
 詠唱姫っていうのは、レリクトの中で当代随一の者のことをいう。つまり主人公の若手チームは、現存する最優秀のレリクトを「なぜか」抱えているということだ。そこに含まれた意味まで読め。


>>・やしほ
>> 操舵手兼チームリーダーを務める勝ち気な少女。幼い頃から船の操舵を行っており、腕は優秀。怪我を負い現場に出られなくなった父に代わって、チームの指揮を執る。

 そう。「勝ち気」が適切。彼女の「ヘソ出しルック」と「スパッツ」という服装は、性格を現す記号なわけね。
 あと付け加えるなら、チームリーダーとしての「決断力」やら、「剛胆」などの属性にも言及しておくべきだな。


>>・エイリアンズ・ネスト
>>突如、宇宙より首都湾上に飛来した異質な空間。その空間の中では、空気が岩に変化するなどの、嵐と呼ばれる異常気象が頻繁に起きる。また、海水と空気は有害なものに変化しており、生身では生存することができない。

 もういちど読めってつーの、ボケ。
 飛来してきたのは空間ではない。


 ――と、そもそも事前作業の段階で、すでにボロボロ。
 そしてそこから圧縮して260Wにしたほうは、もっとボロボロ。


>> 空気が一瞬で岩へと変化する危険な空間、エイリアンズ・ネスト。首都湾上に、突如、出現したソノ空間は稀少鉱物の宝庫だった。そして、その事実が稀少鉱物を採掘する採掘屋も誕生させた。
>> 新米パイロットの治基が所属するのも、そんな採掘屋の一つ。そこは、社長が怪我をしたため、クルーが少年・少女だけとなった、異例の採掘屋だった。異常現象を感知できるナビゲートの日奈や、優秀な操舵師兼チームリーダーのやしほ等と共に、エイリアンズ・ネストへと挑む治基。果たして、空間に魅了された少年は、ソノ中で何を見つけるのか?

 「首都湾上」が、まず言葉としてワケワカメ。その空間がどこに現れたのかってことは、なにか関係するのか?
 また首都湾上だったっけか? 位置的に小笠原諸島あたりだったような気がするが? そういう位置を示す言葉は「首都湾上」なんていうサカモト造語ではなく、一般用語として存在するはずだが? それは、なに?

 「空気が一瞬で岩へと変化する」は不要だしワケワカメ。
 ベタに書いている事前資料ではなくて、本番用の圧縮段階なのだから、どのくらい危険なのかを概念的に書けばいいのだ。ここで具体的に書く必要がどこにある。
 この文字数ドロボーめが。
 手の届くところに頭があったら、おまえが盗んだ文字数のぶん、引っぱたいているところだ。


>>社長が怪我をしたため、

 不要。少年少女だけであることは「異例」とすれば事足りる。



>>異常現象を感知できるナビゲートの日奈や

 意味不明。
 異常現象を関知できるって、どういうことよ?
 レリクトの能力の読み取りが不充分だから、こんなふうに漠然としか書けないんだ。
 その空間に挑むのになぜ特殊なナビゲーターが必要なのか、そこの仕組みがぜんぜん不明だ。
 やしほのほうはいい。優秀な操舵士は、そりゃ必要だろう。疑問は湧かない。


 ちなみに俺、一回しか読んでないんだけどなぁ。
 サカモトのは「読んで」ないんだろうな。ただ「眺めてる」だけなんだろうな。




>どこまでやるか

 この手の文章の完成形っていうものは、誰がどのように見ても、一文字たりとも手の付けようのないものにまで練り上げられるのね。
 そして実際に、そうやっている。そんなもん、プロなら誰でもやってるわい。だってプロなんだから。

 そんな領域、おまえの想像可能な範疇の外にあるだろう。それは、おまえがプロではないからだ。

 もちろん、切り口を大幅に変えれば、文章は全面的に変わることになる。
 しかしこの切り口でやるのなら、こう――という、完成形はある。
 改行の位置は言うに及ばず、読点の一個まで、ある、なし、が厳密に定まる。

 とりあえず、一度そこまでやらせるつもりなんで。そのつもりで。
 プロが書いているものを、実際におまえの手で書かせる。

 ちなみに、これがもしプロの仕事であれば、どんなに気長な人が相手で商売抜きの慈善事業っぽいケースであっても、まあ3回もリテイク出してたら、クビ切りされるわな。
 そいつに直させて使えるものが上がってくるのを待つより、他のデキるやつに発注し直して一発で決めてもらったほうが早いもの。ライターなんぞ、掃いて捨てるほどいるんだもの。能力が低くて手が遅くてプライドばっか高いシロウト小僧と付き合ってるよか、能力が高くて手も早くてフットワークも良いやつと、プロ同士の仕事をしてたほうが、ぜんぜんいいもん。

 てめーみてーな使えねーやつ、もういらねー、と切っちまったほうが早い。
 よかったねこれが練習で。
 いつまでもサンドバッグ叩かせてもらえて。


お礼とか
No.8978 投稿日 2005年1月17日(月)22時27分 投稿者 まこと
>2号さん
>>視点や描写は後回しにするんでしたっけ

 後回しにしているだけでして、指摘はクレクレタコラです。
 よろこんで頂戴いたします。ありがとうございました。


 今回のレスのテーマは。
>>意味のある話を書いてくること。

 意味のある話ですか。意味のある話とない話の違いってなんでしょう。
 なんだろう。マジわかんない。
 「意味」を辞書で調べてみる。
 ダジャレになっていたりして。
 うーん。ふざける余裕はあるんですけどねぇ。

 おや、2号さんのレスになんか落ちてます。なにやら香ばしいんですけど。なんでしょう。
 くんくん。これだこれだ。
>>トホホンな姉

 え。もしかしてこれが骨なんですか?
 これがぁ? 

 じゃ、コンセプト入れ替えてみます?

 弟のお菓子を食べたかったけれど、失敗してトホホンな姉。
 あ、できた。

 しっぽがトホホンだから、頭がトホホンの理由。
 頭はお菓子食べたい姉で、しっぽは失敗する姉。

 あー、なんかわかったかも。
 しかもこの作業すんごい簡単だった。バリエがいくらでもできそうです。

 犬を嫌いだったけれど、かわいらしさを知って犬好きになる少年の話。
 しっぽが「好き」だから、頭は「嫌い」。

 ケンカしていたふたりだけれど、誤解がとけて仲直りする話。
 しっぽが「仲直り」で、頭が「ケンカ」。

 高嶺の花とあきらめてた女の子に、実は好かれていた男の子の話。
 しっぽが「いい感じのふたり」だから、頭は「付き合うなんてぜんぜん無理」って感じに書く。

 シーンから入ると、ネタがくるまでに何日もかかります。
 でも、これだと早いですよね。
 こんな方法があったなんて。
 いや、あったのは知っていたはずなんだけれど、それだけだった。使いこなせない知識なんてトリビアに等しい無駄さだ。


 このやり方なら、少なくともネタ出しに苦労することはなくなりそうです。
 2号さんに、ありがとうっ。感謝!


 そうなってくると、次の問題は骨にくっつかないお肉ということになるのかな。
 なんか想像つくな。

 お肉買ってこよっかな。


2時間
まこと


>まことさん
No.8979 投稿日 2005年1月18日(火)00時23分 投稿者
とんびの羽根
>「チョコサンドビスケット」 1000字課題 No.8
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1185&e=res&lp=1185&st=0

 骨がわかりにくいというまことさんの課題です
 見通しをよくするために文を間引いてみます

>>昼前でハラペコの翔子は引き寄せられていった。
>>気がつくと犬のラッキーもいた。
>>あきらがビスケットを高く放り上げた。ラッキーがジャンプする。ダイビングキャッチを決めた。

・弟のビスケットを犬と争って完敗する

>>コップ二個にジュースをそそぐ。
>>ひとつはテーブルに置いた。
>>持っていたのはごくごくのどを鳴らして飲み始めた。
>>あきらはしばらくしてからようやくジュースを口にした。

・弟をジュースで誘惑する

>>あきらがビスケットの袋を放った。ビスケットが二つほど袋から飛び出す。
>>しかし袋の中のビスケはひとつだけだった。飛び出した分はラッキーが食べている。
>>甘くておいしいビスケだった。

・ビスケットを一個ゲットする

 どうも上のように3っつのパートに分かれそうです

 それをわたしなりに話としてまとめてみると以下の通り

・弟のビスケットを犬と争って完敗した翔子は弟をジュースで誘惑する
・結局犬に取られて残ったのは一個だけだったけど翔子は満足する

 弟>犬>姉 という家庭内の微妙な力関係を垣間見せてくれる微笑ましいエピソードでした

 えーとコンセプトですね、わたしが見たところでは

 日頃の弟扱いのひどさがたたりすっかり姉としての沽券を失ってしまった姉が、努力してなんとか犬並みになる話


 そうですね、やっぱりわたしが見ても姉はトホホンです
 どこをどうすれば骨になるのかはおいといて
 駄目姉というテーマのエピソード(挿話)としてならわたしは好きですねえ

 とんびにも姉がひとりいまして、これは地雷と正反対に、個人的にツボなんでしょう


 でも姉を主人公とするなら首尾がよくない
 解決法としては最初は姉貴ぶっていた姉で、最後がトホホンになるとか
 最初はトホホンだった姉が、最後に名誉を回復するとかになるんじゃないでしょうか

 骨に関する理解はおおむねあっているのですが、トホホンとなるべき理由をもった姉が最後にトホホンになる、という理解はちょっと待て
 昔々なら、原因があって結果があるのを話の結構がつくと称していたらしいのですが、現代ではそれアウトですので


元気の源はチョコレート
No.8980 投稿日 2005年1月18日(火)00時42分 投稿者 弟切 千隼
 気力を回復するために、チョコレートを食べた弟切です。いつもは買わない高いものを買いました。
 基本的に、甘味は人を幸せにします。弟切はチョコレートのおかげで幸せになりました。高級チョコレートとはいえ、買ったのは三百円ほどです。安上がりなやつですねえ。



>自己課題あらすじ

 前回(No.8975)弟切が上げたあらすじは、てんでなっていませんでしたね。
 基本に立ち返って、考え直します。


 物語の基本は起承転結です。ここから最小要素だけを取り出せば、起結です。物語の頭と尾ですね。
 まず、物語の頭と尾を決めます。


 主人公の状態で起結を見ると、以下のとおりです。

起:人付き合いが苦手で、ペットおたくの主人公。自分から人に働きかけることをしない。
    ↓
結:ペットおたくなのは同じでも、自分から人に働きかけるようになった主人公。


 主人公とヒロインの関係から起結を見ると、以下のとおりです。

起:知らない者同士だった主人公とヒロインが出遭う。
    ↓
結:主人公とヒロインは親密になる。


 物語の起で、主人公とヒロインが出遭います。そこで、少なくとも主人公のほうは、ヒロインが「気になる存在」になるはずです。でなければ、主人公がヒロインに働きかけませんから、話が進みません(^^;
 起では、主人公に惚れさせなくても、「気になる存在」くらいでもいいでしょう。


 ヒロインのほうは、最初から主人公に惚れさせたら面白くありませんね。なぜなら、「ヒロインを主人公に惚れさせる」という最大の困難がなくなってしまいますから。
 最初は、「とりあえず存在は認識した」とか、「何だかうっとうしいやつ」くらいに思わせておくのがよさそうです。


 最初の出遭いの印象がどうだったかで、後の展開が大きく変わりますね。起承転結の承と転がどうなるか、考えてみます。


 出遭いの印象が良ければ、最初から主人公はヒロインに惚れますね。彼女とお近づきになりたい、と努力するはずです。
 けれども、簡単に近づけたら話が終わってしまいます。何らかの障害があって、努力しても、到底越えられそうにない状態が続きます。ここが承ですね。
 この状態が変わらなければ、転にはなりません。何か思いがけないことが起こって、主人公とヒロインが急接近します。むろん、それはただの偶然ではなくて、主人公が努力してきた成果でなければいけません。
 ここまで来たら、結になだれ込めばよいですね。


 出遭いの印象が悪かった場合は、それでもなお、主人公がヒロインに近づく理由が必要です。これには、大きく分けて二つのパターンがあるでしょう。

 一つは、自分の意思に反して、主人公がヒロインと一緒にいなければならない状態にします。学校のクラスが同じだとか、バイト先で一緒だとかいう状態を作るわけです。
 もう一つは、主人公に何か思惑があって、ヒロインに接近する状態にします。性格は嫌なやつだと思いつつ、ヒロインのペットに関する知識に惹かれるとか、そういう状態ですね。


 最初の印象が悪い場合も、承ではそれが推し進められます。二人の仲は、どんどん遠ざかります。
 転では、この状態が変わります。何かが起こって、互いに対する印象が急転換します。「実はいいやつじゃん」となるわけですね。当然、これは、主人公が何かがんばった結果でなければなりません。
 そして結で、親密になるという展開になります。



 最初の印象別に、起承転結をまとめてみます。


起で好印象だった場合

起:主人公とヒロインが出遭う。主人公はヒロインに惚れる。
承:主人公はヒロインに接近しようと努力する。しかし、努力は実らない。
転:主人公の努力が、思いがけぬ形で表われる。ヒロインも主人公に好印象を持つ。
結:二人は親密になる。


起で悪印象だった場合

起:主人公とヒロインが出遭う。二人は互いに「嫌なやつ」と思う。
承:何らかの理由で、二人は一緒にいることになる。どんどん仲が険悪になる。
転:主人公の努力が元で、ヒロインは主人公を見直す。ヒロインの態度急変を受けて、主人公もヒロインを見直す。
結:二人は親密になる。



 上記の骨組みに基づいて、あらすじを考えます。


いろいろ
No.8981 投稿日 2005年1月18日(火)08時55分 投稿者
新木 伸
>まこと

 「意味のある話」――では、たしかに何言っているのかわかんないと思った。
 では言い換える。

 なにか心に残る話ね。
 ビスケット欲しくて、ビスケットもらって、でも一枚きりで――てな話を読んだところで、なんにも心に残らない。
 2号が「トホホンな姉」と書いていたけど、読み取ろうと思えば、そんなような痕跡がある――てな話で、これじゃ印象には残らんよ。
 トホホンでいくなら、もっと落差を付けなきゃ。はじめは偉ぶっていて、でも最後では犬以下だとか。そんな感じに、もっと、こう……。

 ……と思ったら、なにか見つけてきたようで。


>>犬を嫌いだったけれど、かわいらしさを知って犬好きになる少年の話。

 読んだあとで心に残るものとしては――。
 これは犬が好きになれてよかったね、でしょ。


>>ケンカしていたふたりだけれど、誤解がとけて仲直りする話。

 これは仲直りできてよかったね、でしょ。


>>高嶺の花とあきらめてた女の子に、実は好かれていた男の子の話。
>>しっぽが「いい感じのふたり」だから、頭は「付き合うなんてぜんぜん無理」って感じに書く。

 これもよかったね、だわな。
 「よかったね」を増幅するためには、頭のほうで高嶺の花っぷりを強く書いておかなきゃならない。そして「実は好かれていたのだっ!」という部分を劇的に書かなきゃならない。そうすると「よかったね」の印象はより強く読者の心に残る。

 それが物語に意味を持たせるっていうこと。

 思いついたシーンから入るのではなく、「高嶺の花っぷり」と一行コンセプトにある条件を満たすようなシーンを引っぱりだしてくりゃいいのね。

 んで、いま掴んだそれが正しいかどうか、検証すべし。
 書いてみりゃわかる。




>話の構造

 原因がある→その結果がある

 トホホンな姉がいる→トホホンであった

 これは「起結」というタイプのお話。
 お話の最小構成。
 原因があって、そのまま素直に結果がくる形式。

 「昔々愚かな男がいました。愚かな男はオオカミのいる森に行って、オオカミに食われてしまいました」――以上。てな感じ。


 それにくらべて、現代のお話は「起転結」という構成を取ることが多い。

 「昔々たいへん頭のよい学者がいました。しかし学者は学問に通じてはいても、世俗のことには詳しくありませんでした。ニューヨークの裏路地を一人で歩いていて強盗に襲われ、カードしかなく現金を持っていなかったので殺されてしまいました。いくら頭がよくても、学者はたいへん愚かだったのです」――以上。てな感じ。
 頭がよい、と出しておいて、あとで逆転させる。

 冒頭で与えたことを、あとでひっくり返すことで、印象付けようという狙いなわけね。

 この手の話を作るときには、後ろから考えると都合がよい。
 なにを印象付けるかを先に決める。そしたら、その逆の状態を頭に置くわけだ。
 頭のシーンから先に思いついてしまって、それをひっくり返そうとすると、うまくいかない。思いつくシーンっていうのは作者がいちばん書きたいシーンなわけだ。「犬嫌い」を書きたいのに、ラストで「犬だぁい好き」に持ってゆくのは、普通は無理。
 しかし「犬だぁい好き」が書きたいことなら、「犬嫌い」を冒頭に配置できる。


 起承転結の形式は、それをもうすこし膨らませた形式。「承」が増えている。
 「頭のよい学者」というものをより印象付けるために、「頭の良さ」を示すエピソードを冒頭にいくつか入れるわけね。


 それなりの読書量があるなら、この起承転結の方式に親しんでいるはず。
 ――なので、原始的な「起結」や「起転結」は省略して、まず起承転結からやらそうとしているわけだけど。
 まことの場合には、起結から始めたほうがよかったのかしらん。





>弟切

>> ヒロインのほうは、最初から主人公に惚れさせたら面白くありませんね。なぜなら、「ヒロインを主人公に惚れさせる」という最大の困難がなくなってしまいますから。

 だからエウレカ禁止。

 この物語の始まりかたは、主人公とヒロインの初期印象の組み合わせだけあるわけ。
 それぞれごとに、「好印象/べつになんとも/悪印象」の3通りがあるわけだから、3×3で合計9通りだ。
 細かいことを言えば、「すごく好き/大嫌い」を含めて5通りで、合計25パターンとなるが、まあ9通りでもいい。

 最初からヒロインのほうが惚れ惚れで、主人公も惚れ惚れであっても、山谷は作れる。
 しぇーくすぴあとかいう異人さんの作家が証明している。


お礼と提出
No.8982 投稿日 2005年1月18日(火)20時57分 投稿者 サカモト
お疲れ様です。サカモトです。

>とんびの羽根さん

 ご指摘をいただけるだけでもサカモトは大感謝です。言葉のボギャブラリーが少ないので適切な言葉が出てきませんが、お忙しいところ、指摘をくださり、本当にありがとうございます。


>王子の悪口を言わないシンデレラ

>>無口はいいけど、王子はそこに惚れてるわけじゃないんです

「ひとりだけ王子の悪口を言わない」というところが惚れポイントじゃないということだったんですか。
 サカモトは単純に、王子がストーカーまがいの変な人じゃなければOKだと考ちゃってました。甘かったです。
 しかし、王子が惚れるとこがNGとなると主軸の部分のすげ替えになっちゃいますね。
 というわけで大幅に書き換えてみました。
 ↓↓↓↓↓が改稿したモノになります。

-------------------------------------------------
●サカモト 無口なシンデレラ4(再)

一行あらすじ:王子の悪口を言わないシンデレラ
・馬鹿な王子が居る国。王子の前で、皆が露骨に彼の悪口を言い合う。それを見て落ち込む王子。
・しかし、シンデレラだけは話に加わらず、意見を求められても、興味なさそうにそっぽを向く。周りから冷たい目で見られるシンデレラ。
・やがてシンデレラが王子の側へと歩み寄る。彼女は彼に手を差し出して踊りを申し込んだのだ。自分と一緒に居るとキミもバカにされるという王子。
・シンデレラは一言、かまわないと言って、王子と踊り出す。王子は彼女の態度に深く感動し、その日初めて笑顔を見せた。
--------------------------------------------------


>王子と話さないシンデレラ

>>無口でないのに静けさを感じさせる場合があるのかないのか、自分で考えてみてください

 落ち込んだときとかかな?
 何も考えたくなくなってボーッとするときとかは静かですね。
 お祈りしてる時とかも
 あとは……
 ああ、本読んでるときだ。

 全部、無口ですね。
 口やかましくおしゃべりしながら、静かに感じることって……。
 すいません。出てきません。
  

>>無口半分静けさ半分(が正しい)としたら、無口があと一割もあれば無口だとなるんです!
>>無口ならではの態度行動を増やす方向で考えた方がいいと思います 
 
 なんかすごいヒントを貰っている様子。要するに無口らしい行動をさせて、無口をアピールするって事ですよね。こっちは少しわかります。

 無口のアピールって一番は黙っていること。次に、短い単語でしゃべったりすること。
 そして、黙って何かをしていることです。
 単に黙っているだけは難しいので、音楽を聴くで書いてみました。

 ↓↓↓↓↓が改稿になります。

--------------------------------------------------
●サカモト 無口なシンデレラ5(再)

一行あらすじ:王子と話さないシンデレラ

・騒がしいのがキライな王子。いつものようにパーティーから抜け出した王子。バルコニーへと避難する。そこには同じ理由で逃げ出してきたシンデレラがいた。
・うんざりしながらも、逃げ出す訳にいかず、王子の責務としてシンデレラに話しかける王子。しかし、彼女は軽く会釈を返すだけで、城から流れ出る、美しい音楽に聴き入っている。
・最初は無視されていると思い、ムっとする王子。しかし、音楽に聴き惚れている彼女を見て、それが間違いだとわかる。
・離れた場所で音楽に聴き浸る彼女の性格が好きになる王子。彼女とゆったりとした踊りを楽しんでみたいと思い、踊りに誘うのだった。
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 あとは、下に新たに書いた「無口なシンデレラ」を提出します。
 すいません。お忙しいところを申し訳ないのですが、OKのナンバーだけでもいいので、上げて頂けませんでしょうか。
 お願い致します。

ここまでの所要時間:2時間


■サカモト 無口なシンデレラ OK1個
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●サカモト 無口なシンデレラ 21

一行あらすじ:餌付けされるシンデレラ

・人を警戒し、鼻に皺を寄せてうなるシンデレラ。王子にもキバをむく。
・普通に近づいても噛まれることがわかった王子。料理の載った皿をくわえ、シンデレラへと差し出す。
・うなるのをやめ、すこし警戒しながらも、差し出された料理を食べ始めるシンデレラ。それを見た王子は満面の笑みを浮かべる。
・エサをもらって警戒心をとき、王子にすり寄るシンデレラ。二人はお互いを確かめ合うように頬をすり寄せあった。

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●サカモト 無口なシンデレラ 22

一行あらすじ:王子に呼ばれるシンデレラ

・王子の前で激しくアプローチを繰り返す姉達。シンデレラはその争いに加わらず、姉たちの後ろで立ちつくしていた。
・姉たちにのやかましさに、閉口した王子。その後で黙って立つ、シンデレラに気づく。王子には、口やかましく騒ぎ立てる女性より彼女の方が、よほど好感が持てた。
・こちらにこないかとシンデレラを誘う王子。シンデレラは笑顔を浮かべ、王子の側に歩み寄ってくる。
・王子に呼ばれても態度を変えず喜びを二言三言口にするだけのシンデレラ。王子はそんな彼女の態度に好意を持ち、踊りに誘うのだった。

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●サカモト 無口なシンデレラ 23

一行あらすじ:話さないシンデレラ

・人と話せない気弱な王子。誰ともはなせず、ため息をつきながら壁際に下がる。
・横にシンデレラがいることに気づく王子。話かけられた時のことを考え怯えるが、彼女は何も話さない。
・少し安心し、今度は逆に彼女の様子を伺う王子。見ていると、彼女は、他人から話しかけられても、短い返事を返すだけ。話せない訳でなく、あえて話さない彼女に羨望を覚える王子。
・彼女に近づきたい一心で、シンデレラに話しかける王子だった。

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●サカモト 無口なシンデレラ 24

一行あらすじ:態度で表すシンデレラ

・王子と二人で話すシンデレラ。お互い気持ちをさぐりあうようにして話す。
・しかし、次第にシンデレラの反応がぎこちなくなってくる。嫌われたのかといぶかしむ王子。
・そして、自分は口べたなので長くしゃべることに慣れてないと謝罪するシンデレラ。その返答を聞き納得する王子。
・先ほどと違いほとんどしゃべらなくなってしまうシンデレラ。しかし、王子は口先だけの言葉より、態度で気持ちを表す彼女が、好ましいと感じるのだった。

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●サカモト 無口なシンデレラ 25

一行あらすじ:皿を押しつけるシンデレラ

・料理を持って行って受け取ってもらえれば、踊りを踊れるルールの舞踏会。次々に娘達が料理を持って、王子に殺到する。
・しかし、踊りに飽きた王子は料理を受け取ろうとしない。そして彼の前にシンデレラが立つ。
・無言で料理の載った皿を王子に押しつけるシンデレラ。予想外の彼女の行動に驚き、思わず受け取ってしまう王子。受け取ってから初めて彼は自分が何をしたのか気づく。
・大声で笑う王子。余計なことを言わずに皿を出した彼女を気に入る。彼女となら踊るのも悪くないと思い直し、シンデレラの手を取った。

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●サカモト 無口なシンデレラ 26

一行あらすじ:無言で首を振るシンデレラ

・王子に話しかけられるシンデレラ。
・あこがれの王子に会えた喜びと、失礼なことを言ってはいけないという思いで、言葉がいつも以上に出せなくなる。
・結局、王子から踊りに誘われても、返事ができない。嫌なのかと聞かれたとき、ようやく、激しく首を横に振って、意志を表した。
・彼女の反応に腹を抱えて笑う王子。他の娘には決して見せない、うち解けた表情を見せる。そして、今日はずっと一緒に居てくれと頼むのだった。

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●サカモト 無口なシンデレラ 27

一行あらすじ:思いを伝えるシンデレラ

・すっかりうち解けて酔い覚ましにバルコニーに出る王子とシンデレラ。
・手すりにもたれかかる二人。シンデレラが無言で王子の腕に自分の腕を絡め、体をすり寄せてくる。
・彼女の気持ちを感じ取る王子。こちらもゆっくりと体をずらし、彼女を抱きしめる。
・そして、二人はゆっくりと唇を合わせていった。

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●サカモト 無口なシンデレラ 28

一行あらすじ:王子に微笑むシンデレラ

・酒を飲み、お互いうち解けた王子とシンデレラ。そこに他の娘が近寄ってくる。ホストとして、他の娘と笑顔で談笑する王子。
・後ろから、マントの裾をそれとなく引っ張るシンデレラ。それでも、王子が話をやめないので、離れていく。
・それに気づき、慌てて追いかける王子。目を合わせようとしないシンデレラに、必死に謝る王子。
・その必死な態度をみて、微笑むシンデレラ。その笑みをみて、王子は自分がシンデレラが好きという事を確信する。

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●サカモト 無口なシンデレラ 29

一行あらすじ:見つめるシンデレラ

・他の娘としゃべる王子。やがて、後ろから、シンデレラがじっと見つめている事に気づく。
・後ろを向き、どうかしたのかと聞いても、シンデレラは答えない。しかも、彼女は王子を見つめるのをやめようとしない。
・不審に思い、今度は側に行って問いかける王子。シンデレラは踊ってみたかったとそっぽを向きながら答える。
・その答えを聞き吹き出す王子。真っ赤になっている彼女を可愛いと思うのだった。

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●サカモト 無口なシンデレラ 30

一行あらすじ:王子の服を繕うシンデレラ

・パーティーを抜けだし、中庭に来た人嫌いの王子。そこでシンデレラにあう。面識のない女性に警戒し、慌てて引き返そうとする王子。
・一方、回れ右をして戻ろうとした王子の服に、破れた箇所を見つけるシンデレラ。王子の手をつかんで動きを止め、裁縫用具を取り出す。
・訳がわからずに、怯える王子。服を繕いはじめたシンデレラを見て、警戒している自分を恥じる。そして、次第に、黙って手を動かす彼女が可愛く思えてくる。
・繕いが終わって、離れようとしたシンデレラの手をつかむ王子。たどたどしく、この場所で踊らないかと、彼女を誘ったのだった。

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シンデレラ:3時間


時間:計5時間

 長くなるので後半は、また後ほど書き込みします。


>とんびの羽根さんへ
No.8983 投稿日 2005年1月18日(火)22時08分 投稿者 まこと

 ジューシーなご指摘、ありがとうございました。美味しかった。
 ところがですね、ひとつどーしても気になるところがありまして。

>>昔々なら、原因があって結果があるのを話の結構がつくと称していたらしいのですが、
>>現代ではそれアウトですので。

 困りました。言われていることがさっぱりわからないんです。
 と思っていたら解説書がありました。
 正月早々ついてるな。読んでみましょう。

 なるほど。私は非常に原始的な思考をしていたんですね。
 古くってとってもじゃないけど、現代的ではない。
 アーンド、イケてない。(これが古?)

 では現代的手法とはどういったものなのか。見ていきましょう。

 作品を作るときは。
 まず手始めに、しっぽから作業を開始する。
 それに対応している頭をすげてあげる。
 このとき頭をモヒカンぐらいインパクトのあるものにするのが好ましい。
 そして転に「ひっくり返る」をもってきて、承で頭のモヒカンを説明する。

 それが作成手順ですね。

 おおぅ? もしかして私ったら、起承転結がわかっちゃったんじゃないですか?

起 犬が大嫌いな少年
承 犬に追いかけ回され号泣
転 ひょんなことから、かわいいところもあるんだと気がつく
結 犬好きになる

起 ケンカしているふたり
承 猛然と絶交を宣言する
転 言い合ううちに、お互いの誤解だったと判明
結 仲直り

起 学園のアイドルを遠くから眺めるだけの主人公
承 親衛隊のガードが固くて、そばに寄ることもできない
転 アイドルのほうから告ってくる
結 ラブラブ


 ひゃあ。すごーい。

 分室に来る前からずっと、起承転結を理解して使いこなしたいと思っていたんですよ。
 できちゃった?

 や、だめだ。喜ぶのはまだ早い。使いこなせてからの話ですよね。
 合っているのかどうか、答え合わせしないとならないし。
 だって私、怪しい博士なんだもん。
 また暴走しているかも、だし。
 
 でもぉ、やたら嬉しいですぅ。
 嬉しくて、ワンピースのチョッパーになりそう。
 こうなるともう、悶絶かもしれない。

 私はですね、起承転結の作業手順をカン違いしておりました。
 起承転結とは分解作業だと思いこんでたんですよ。
 そうじゃないんですね。逆だったんだ。

 はじめに起承転結があって、そこから作業開始となる。
 作業とはつまり。
 どろどろの妄想の中に手をつっこみ、使えるものを引っ張りだしてくるということ。

 どろどろを分解しようとするからはまっちゃって失敗するんですね。
 起承転結を先にすればよかったのに。そうしたら泥沼になんぞはまらないですんだのに。

 これまでにしていた作業を見直してみましょう。

 泥沼で泳いで体力を消耗する。ひいひい言いながらも、またダイブする。

 思えば不毛なことをしていたものだ。
 でも、参考にするくらいに留めるならいいんじゃないのかしら。底なし泥沼に、はまらないですむかも。
 せっかくですし。レッツ実験。

 時間の関係で、参考にするのはこのレスとします。

「言われていることが理解できない私に光明がさし、解明に成功する話」

起 説明を理解できず解決の糸口がみつからない私
承 考えようと焦せって糸がこんがらがる
転 なにげない会話がヒントになって糸がするするほぐれていく
結 全容解明に成功

 ありゃまぁ。
 この方法なら体力の消耗なしに、なんでもネタにできそう。ネタ出しに苦労していたのは誰だったっけ。

2時間
まこと 


ぷりっきゅあぷりっきゅあ
No.8984 投稿日 2005年1月19日(水)00時05分 投稿者
名無し君2号
 なんだってこんなイカれた題名をつけているのかと言えば、なんか思い出しちゃったからです。――って、なにを?

 5歳と7歳の女の子が、ぼくのために某プリキュアの主題歌を歌ってくれたことダヨ!

 ああっ、待ってぇ、通報しないでぇ。ときは正月三が日、名無し家の親戚一同がひとつところに集まった際の出来事ですよぉ。幼女って親戚の子供ですよぉ。だからぎりぎりセーフです。たとえぼくが――へへっ、三十路まぢかにしてニートだってね!

 いままでプリキュアというアニメを観たことは一度たりともなかったんですが、耳に飛びこむ主題歌にはぼく、狂ったです。萌え狂ったです。ぶっちゃけアリエナーイって、この状況こそがアリエナーイ。ぼくは真性マザコンなのに! め、芽ばえてしまう! なんかいろんなものがメ・バ・エ・チャ・ウ! フォギーッ! たまごくらぶひよこくらぶ!

 だけどオジサン呼ばわりでガッカリ&ガックリ。
 しょぼん&とほほん。

 いや、おじさんなんですけど。できればお兄さんって呼んで欲しかった。もっとできればお兄ちゃんを希望したかった。『にぃにぃ』だったらたぶん転んでた。右から左へと。母から子へと。ゆりかごから墓場まで。

 でもね。

 リトル・プリキュアさんたちがね、「あのねあのね」ってあふれでるイメージを言語化できずに、もどかしそうに腕をわきわきさせながら一生懸命にぼくに話しかけてくれるのって、きっと――いまだけなんだよね。もうすこし成長して、世の中がわかるようになったら……ははっ、ぼくみたいなヒキコモリ健康法なんて……。

 うん。

 いまからだって遅くはない。
 もうすこしまともな人間になろう。なろう、なろう、あすなろう。

 ――そうツイン・スターに誓ったはずなのに、なんで私はドラクエばかりやっているのだろうか。なんでカジノにハマっているのだろうか。もう目当ての景品、はやぶさの剣は手に入れたのに。ああっ! また100ドルスロットでスッた! リセットリセット、セーブしたところからやり直しだ!

 嗚呼、嗚呼、ぷりっきゅあぷりっきゅあ。
 生まれてきてすみません。きゅあきゅあ。




>おっさん呼び

>>主人公が少年少女でなくて、どこがライトノベルだっつーの。
>>二十歳以上の過去持ちのオッサンなんて主人公に立ててきたら、今後はそれだけでボツにするからな。

 ちょっとちょっと、ハタチ越えたらオッサンかい! ミソジになったらジーサマかよ! 四十になったら……ご隠居ですか?

 言わんとすることはわかっておりますよ、ご隠居。
 中学生、高校生からみたら、二十歳なんて想像だにできない年齢なんでしょう。思いおこせば学生時代、ひとつ学年が違うだけでとてつもなくオトナに感じたものでした。実際にはそんなことはなく、いつまでたってもベイビーなわけですが。

 そういえば、いつのまにやら成人式なんですねえ。
 テレビが酔いどれ暴力新成人ばっかり映しているおかげで、なんだか成人式は死と暴力の匂いに満ちた悪夢の儀式みたいになってますが、実際はそんなことはない……はず。一部が大暴れしているからって、みんなそうだと思うのは危険なことだと思うのです。ほかの若者はあんがいしっかりしているのです。

 つまり、ロリコンだからってみんながみんな犯罪者ではないのです!
 決して私はロリコンではありませんが! なにをいまさらですが!

 話よ戻れ。
 つまるところ、二十歳以下ならいいんでしょう。
 ということで若くしてみる。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
■三行あらすじ
 神を捨て、教団から逃げた元暗殺者の少年が、聖☆少女と出会い、守るために戦うことで、過去を清算する話。

■みどころ
・異世界。
・聖☆少女。
・殺し殺され。
・掘られ主人公。
・陰惨な感じで。

■あらすじ(800文字)
題名:アンダー・ザ・ローズ
 帝都。闇を支配するいくつかの犯罪組織の一つに、暗殺者の少年ジェダは世話になっていた。女首領より、とある少女を暗殺するよう依頼される。相手が女であることがジェダには不服だったが、半ば女首領の娼夫でもあったため、断り切れず暗殺を引き受ける。
 下調べ後、さっそくジェダは居住区外れにある元教会の廃屋へと向かう。護衛の老戦士をどうにか退け、目的の少女の前へと立った。ジェダは激しい衝撃を受ける。ニュケと名乗る少女にかつて自分が捨てたものを感じたからだ。それは神を感じさせる神聖さだった。彼女はある教団の指導者候補の一人だった。もう一人の候補を担ぐ側から命を狙われ、帝都に身を隠していた。ジェダは老戦士と共にニュケを守ることを誓ってしまう。
 裏切りに激怒する女首領が放つ、かつての仲間たちを撃退、時にはニュケの魅力で仲間にしながら、ジェダはどうしてニュケを守っているのかを考えていた。ジェダはかつて、ニュケの教団にいた。捨て子だったのを拾われ、暗殺者として育てられた。身も心も支配していた師匠に反発、12歳の時に殺して逃亡。神への信仰などすでに捨てていた。なのにニュケに神聖さを感じる。ニュケもジェドにあからさまに好意を見せていた。
 やがて教団の現指導者が危篤となった。ジェダはニュケと共に教団本部へと戻り、もう一人の候補側の策略を全て退ける。現指導者はニュケを次期の候補者として認める。もはや役目を終えたと感じたジェダは、ニュケの元を去る。
 女首領の元へとジェダは戻っていた。そこに、ジェダのみならず女首領へも、教団から暗殺者が向けられる。ニュケの元へと真意をただしにゆくジェダたち一行。黒幕は殺したはずのかつての師匠だった。ニュケを人質にされ、追いつめられるジェダ。殺られる寸前、ニュケの助けにより勝利した。神より人を取ったニュケと共に、ジェダは旅立つ。

起:過去に傷を持つ男が、少女と出会う。
承:過去を癒され、少女を助ける。
転:過去の傷が復活し、少女が危機に陥る。
結:完全に過去を清算し、少女も救う。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 若けりゃいいってもんでもないよーな。
 スケールの大きさが問題かぁ。

 ……ぬー。




 とりあえず今日はここまで。
 レスには2時間ほど。


芳香療法
No.8985 投稿日 2005年1月19日(水)02時17分 投稿者 弟切 千隼
 最近、気分が暗くなりがちなので、お香を焚いて気分転換をしている弟切です。

 お香といっても大したものではありません。外見は普通の「お線香」と同じです。ただ、含まれている香りの成分が違います。お墓などにあげる「お線香」臭さはありません。
 白檀【びゃくだん】やラベンダーなど、いろいろな香りが選べるのが楽しいです。



>自己課題のあらすじ

 弟切はまたエウレカしていました(^^; 勝手な思い込みで、話の幅を狭めてはいけませんね。

 出遭いの印象は、主人公とヒロインとでは違って当然です。一致することもあるでしょうが。
 最初の出遭いの印象を、「好印象・悪印象・どちらともつかない」に分ければ、三種類が二人分ありますから、九通りの出遭い方があることになります。


 「最初から二人とも好印象で、ラブラブなのに結ばれない」のは、シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』パターンですね。恋愛ものの黄金パターンです。
 このパターンは大変好まれていますね。二十世紀になってからも、『ウェストサイド物語』という翻案ものが作られているくらいです。(『ロミオとジュリエット』は十六世紀の作品です)


 試しに、『ロミオとジュリエット』パターンで、一つあらすじを作ってみます。

―――――――――――――――――――――――――――――
 吉永拓海はカメ好きの男子高校生で、ペット屋でバイトをしている。ある日、彼の勤める店に、女子高校生の朝比奈美園【あさひなみその】が来た。美園も拓海と同様のカメ好きだったため、二人は意気投合する。だが、美園はしつけの厳しい名家のお嬢さまで、しかも男女交際禁止という校則を持つお嬢さま学校の生徒だった。
 拓海と美園は学校にも親にも内緒で会うようになる。しかし、一緒にいるところを美園の学校の教師に目撃されてしまう。男女交際をするなら退学だと言われ、美園は泣く泣く拓海と会うのをやめようとする。拓海は諦めず、何とか付き合いを認めてもらおうと言う。
 ちょうど、美園の学校で学園祭が行なわれようとしていた。今年の学園祭テーマが「自然環境」だと聞いて、拓海は、学園祭でカメの展示をすることを提案する。拓海は、「カメに詳しい特別講師」という名目で、学園祭に参加できることになった。ここで真面目なところを見せて、「不純異性交遊」(←死語)でないと認めてもらおうという考えだった。
 学園祭でのカメの展示と拓海の「特別講演」は好評だった。ところが、拓海と美園が付き合っていると知った美園の親――学園祭に来ていた――が、怒ってカメを学校の池に投げ込んでしまう。
 投げ込まれたカメはリクガメだったので泳げない。美園はとっさに池に飛び込んでカメを救おうとする。拓海も飛び込んで、美園とカメとを救出した。
 その様子を見ていた生徒たちから、命の恩人との付き合いも許されないのかという声が上がる。生徒たちの声はどんどん大きくなる。ついに、教師たちも父兄たちも、男女交際禁止の校則を修正すると約束したのだった。
―――――――――――――――――――――――――――――


 他のパターンも作ってみて、どれが良さそうか比べます。今回はこれだけとします。


いろいろ
No.8986 投稿日 2005年1月19日(水)10時46分 投稿者
新木 伸
>まこと

 なんか、ひゃっほーな状態になっているようなので、なに言ってるのか基本的にわかんない。

 そう間違えてもいないようだけど、なにか、違う。


>>このとき頭をモヒカンぐらいインパクトのあるものにするのが好ましい。

 なぜ頭がモヒカンでなくてはならないのか。普通の頭だってべつにいいじゃん。

>>起承転結とは分解作業だと思いこんでたんですよ。そうじゃないんですね。逆だったんだ。

 なに言ってんのか、わかんね。

 もし手の届くところにおまえがいたら、頭から水をぶっかけたのち野外に一時間ぐらい放置して、それからもういちど話を聞いてみるところだ。



>>作品を作るときは。まず手始めに、しっぽから作業を開始する。それに対応している頭をすげてあげる。

 それは話を作る方法のひとつの形だと言ってるだけ。それがすべてではない。
 頭からしっぽを決めてみたり、しっぽから頭を決めてみたり、どっちからでもやることがある。どっちからでもできなければならない。

 ちなみにこのしっぽと頭のそれぞれから作っていくやりかたは、演繹法と帰納法といって、論理を展開するときの方法でもある。
 結論が先にあって、それにたどり着くような道筋を考えるのか。(帰納法)
 前提が先にあって、そこからたどり着く結論を導き出すのか。(演繹法)

 しっぽから作るやりかたで作った話は予定調和になりがちで、勢いに欠けるという欠点がある。頭から作るやりかたは、整合性に欠けるという欠点がある。
 長編を考えるときには、全体的には帰納法でやりつつ細部は演繹法で固めるとか。全体を演繹法でやりつつ、細部は帰納法にするとか。そうやって欠点と長所を相殺させてゆくもんだが。
 長編くらいの尺になると、大中小と、三段階の構造があるから、それぞれの段階でどちらでやるか考えることになる。

 ――とか、そのあたりはまだまことには早いのか。
 まずどのやりかたでもいいから、ヘンテコでない1000字のまともな話を書けるようになること。1000字が次第に膨らんできて3500字ぐらいになってきて、1シーンの中に起承転結がきちんと折り込めるようになったら、次は3500字が4つくらい入った短編を作れるようになることを目標にするわけな。
 そうやってずっとやっていった先に、3500字×4×4×4――というのがあって、これが長編小説。
 さらに長編小説の4冊ぐらいで構成されるのがシリーズ。
 長編小説×16冊ぐらいで構成されるのが大シリーズ。さらに4倍の64冊以上で構成されるのが大河小説。

 ここの会長は大シリーズを手がけてる。渾身の力を振り絞ってもまだ足りない。




>頭はモヒカンがいいのか

>>起 犬が大嫌いな少年
>>承 犬に追いかけ回され号泣
>>転 ひょんなことから、かわいいところもあるんだと気がつく
>>結 犬好きになる

>>起 ケンカしているふたり
>>承 猛然と絶交を宣言する
>>転 言い合ううちに、お互いの誤解だったと判明
>>結 仲直り

 状況が始まっているところから出してきているけど。
 これプロットで考えているときにはカンタンだけど、実際に書いて、そして成功させるとなると、難しいよ。
 なぜかというと、キャラの人物像もなにもわからないところから、ジェットコースターのように話が勢いついて始まっちゃっているから。
 もっとゆっくり始めたほうが、書くほうも読むほうも楽だろう。ケンカなら「ケンカをしている二人」ではなくて、「ケンカを始める二人」のほうが、スロースタートってものだろう。

 オーソドックスな起承転結というのは、以下のようなもの。

起:種から芽が出る。
承:成長して枝葉を伸ばす。
転:花が咲く。
結:実をつける。

 これをテンプレートにして、ケンカの話をあてはめてみる。

起:ケンカをはじめてしまうふたり。
承:ますますこじれる。
転:ケンカしていても楽しくない二人。そしてケンカの原因であった誤解が解ける。
結:仲直りする二人。おたがいの好意をなんとなく自覚する。

 ポイントは、まず起で状況を始めるということ。はじめから状況が始まっているのではなく。そこできちんと起こすようにする。だから「起」っていうのだな。
 承では状況を発展、拡大させてゆく。起でケンカが始まったのなら、承ではケンカが激化する。起を受けて引き継ぐから「承」という。
 転ではケンカしていた状況に変化を起こす。状況が転換するから「転」という。
 決ではなにか意味のある結びかたをする。テンプレートでは「結実する」とあるけど、話に意味的な実が結ばれるから「結」というのだ。

 「起承転結」――っていう、この四字熟語のなかに、昔の人が考え抜いてくれたこれだけの知恵が含まれているのだけどなぁ。
 起承転結っていうのは、これ漢詩のテンプレートだから……。
 漢の時代っていうと……、西暦が始まる前か、始まった直後あたりか。
 キリストよりも新訳聖書よりも古くから、起承転結はあったわけね。

 他の話もテンプレートに沿って整形しなおしてみそ。
 犬嫌いの話だとか、学園祭アイドルの話だとか、なんかいびつだぞ。





>2号

 カジノは、ビンゴゲームで上キー入れたまま(コントローラーを逆さまにしてアナログスティックを自重で固定)、一晩放置でお金持ちだが。
 あれは現実のカジノと違って、プレイヤーにコインを稼がせて楽しませることが目的のゲーム世界のカジノなのだから、なにをどうやったってコインは増えてゆくのだ。確率的に。
 ちなみに現実のカジノは、なにをどうやったところでコインは減ってゆくのだ。確率的に。あれはプレイヤーにお金をスラせて胴元が儲けるための商売なんだから。


>>つまるところ、二十歳以下ならいいんでしょう。
>>ということで若くしてみる。

 だーかーらーさー。
 年齢なんかじゃねーんだってば。二十歳以下の少年少女の持つ「属性」のほうが大事なわけ。
 以前、ロリ吸血鬼ママに見捨てられた神父の話なんかで、OK出したことがあるだろ。あの神父なんかは、ヘタすりゃ三十歳くらいだろうが、でも少年属性を持ってるからOKなんだよ。少年属性っていうか乳児属性っていうか。
 ヒロインキャラが「肉」さえ若けりゃ精神年齢は三百歳とかでもOKなのと同じことだよ。
 少年キャラのほうは「中身」さえ若けりゃ、入れ物の年齢のほうは問わないわけよ。
 いちいち言わんとそんなこともわかんねーのかてめーはよ。0を言ったら10ぐらい知れっての。


 んで、主人公の中身がオッサンであるという件は除いて。
 その他の面を見てみる。

 目的意識を持ってる人物が、まずひとりもいない。
 主人公は巻きこまれ型でもいいのだが、それならヒロインのほうが強烈な目的を持っていて、無気力な主人公を引きずりまわすパワーがないといけない。
 おまえ、巻きこまれ型しか書けないくせに。その巻きこまれ型にさえなってねーじゃんか。
 なんだこの南極一号みたいなヒロインは。動きもしない。行動もしない。自分の足で歩きもしない。
 おまえが小説を書く原動力となっている願望は、女の子に上げ膳下げ膳、おしめの交換と下とアッチの世話まですべてしてもらうことなのだ。だがヒロインが南極一号じゃ、ママ代わりは無理だろ? そのぐらい分かれっつーの。

 それとも、このところ何回かにわたって、主人公の精神年齢を引き上げようとしているのは、「ママによるオシメ交換小説」から脱却しようというあがきなのかな?
 しかしおまえからオシメを取りあげたら、なにが残るというのだ?

 課題を出す。
 いつもの巻きこまれ型でやってみること。きっちりとパワーを持ったヒロインを出すことを意識して、作ってみること。
 次にオシメ交換小説から脱却してみること。主人公に行動原理を持たせて、巻きこまれ型でない話のほうも作ってみること。
 オシメを剥ぎ取ったらなにが出てくるか見てやる。




>怪物の女

>>テーマはただひとつ。
>>人間の女より怪物の女に萌えてみせろ。

 そういや、そのテーマの話では、「アウトランダーズ」という傑作があったなぁ。
 地球に異星人が攻めてくるわけ。強力な魔術と生体宇宙船とを操る好戦的な連中ね。
 頭に角があってビキニアーマー付けてるワガママ皇女が、地球侵略の折に男を拾ってお持ち帰りにして、父親である銀河皇帝とのあいだで色々あって、二人の仲を認めさせ――てはいないのか、認めさせるべき相手である地球やら、帝星やら、みんな謀反やら反乱やらなんやらでぶっ壊れて、話のラストでは、地球人と異星人の血を持つ者は、そのカップル二人きりになってしまって、めでたしめでたし、という話。
 そのくらいはやろうね。
 世界作りあげたら、ラストではハデにぶっ壊さなきゃ。ハリウッドの映画でも最後でいろいろぶっ壊しているだろ。
 おまえはコスト掛けなさすぎ。世界は作らねーわ……。作ったとしてもぶっ壊さねーわ……。
 現実世界では質素は美徳かもしれんが、物語世界の中と小説家にとっちゃ、質素は悪徳なのだよ。




>スケールの問題

 まことのほうに書いていて思ったのだけど。
 話に骨を通せずに、意味不明で、ふにゃふにゃになってしまう加減が、ちょうど似ているんだよね。

 あと、1000字とか3500字レベルでは、「策略が失敗してトホホン姉」というコンセプトを読み取って、それに従ってあるべき姿を再構成してみせることとか、やれているんだよね。

 3500字まではOKなのだとして。
 そこから長編までのステップがどれだけあるのかというと、まこと宛にも書いたとおり、4倍の4倍の4倍ぐらいあるわけだ。
 思うに、おまえは長編を無意識的に3500字のつもりで、作っているのではなかろうか。
 だから長編にしてはスケール不足となるのではなかろうか。

 自転車に乗るのも、原付スクーターに乗るのも、1000ccのバイクに乗るのも、基本としては変わらんのだが。二輪車だし。体でバランスを取って体重移動で操るマシンだし。自転車に乗れている人間が、リッターバイクを操れないという道理は、原理的には存在しない。
 パワーと速度と車重のスケールが、10倍、10倍となってゆくだけ。そこにだけ慣れればいい。
 ちなみに自転車に乗れない人が二輪の教習所の門を叩いた場合には「帰れ」と言われたりする。まず自転車に乗れないことには、大型バイクの運転は教えられない。そして二輪の教習所は自転車の乗りかたを教えるところではない。

 まことには長編を書かせず、おまえには書かせようとしているのは、それが理由。
 おまえは自転車には乗れているんだから、原理的には、リッターバイクも乗りこなせるはずだ。

 バイクのたとえだとわからん場合には、自動車でもいいかな。
 子供が足でこぐミニ自動車も、軽自動車も、ダンプカーも、どれも同じ四輪車だわな。ハンドルを切ると、その方向に進むという乗り物だ。
 違うのは車体の持っている慣性力の大きさ。そのスケールが10倍、10倍と、違ってくるだけ。

 で、スケールの話に戻るのだが。
 3500字と長編とで違っているのは、話のスケールなわけね。スケールだけ。
 スケールってなにかというと、前にも言ったけど、話の中で変化するものの変化量なわけよ。

 おまえの書いてくる「長編ネタ(自称)」ってのは、3500字×4ぐらいで書けてしまうような変化量でしかないわけ。これ、本来なら20〜30枚の短編なわけよ。そこから膨らましていったとしたって、せいぜい、3500字×4×4で、80ページが限度なわけ。
 これでは起承転結の「起」がいいところ。

 そんなものを350枚もかけて書いているから、だから枚数が尽きても話はぜんぜん終わらず、「俺たちの戦いはこれからだ」になってしまうわけ。


 んで、まことのほうが、この迷宮を突破したくさい。
 おまえもその方法を見習ってみたら、突破できるんじゃないかと思った。

 おまえの話の作りかたというのは、まず冒頭シーンから思いついて、そこから話を発展させていっているだろ。
 まず、それをやめる。
 はじめに話の中における変化量を決める。そしてラストを決める。
 そしたら頭の状態を決める。もし頭の状態を思いついてしまっていても、すでに決まっている結と変化量とに見合わないなら、ばっさり捨てる。
 承を決めて、転を決める。それで完成。

 この方式で作ると、たぶん、15分でできる。
 思いついてしまった頭から、どう結まで持ってゆくか考えてやっていると、15分では終わらないし、そもそもスケールが小さくなってしまう。

 結→変化量→頭→承→転→完成、――の順に、作ってみそ。
 とりあえず4本。15分×4。
 上記のそれぞれの段階でなにを考えていたのか、その思考開示付きで。

 ドラクエで忙しいところ恐縮だが、ほんの1時間ばかり、小説のために時間を割いてはもらえないかね?





>弟切

 ロミオとジュリエットはいいとして。
 まんまでやるかね。

 話の構造を記号化して、換骨奪胎して、作り直すぐらいはしない?

 おまえのやってるそれは、焼き直しという。改竄改作。創作者として恥ずべきこと。神話伝承囓ってるやつは盗作剽窃を屁とも思ってねぇんだなぁ。見境なしかよ。やんなっちゃうなもう。
 誰が作ったわけでもない神話伝承と、誰かが作ったものである過去の作品とは区別しろよな。敬意を払え。

 俺がやれと言ったのは、換骨奪胎のほう。骨だけを抜いて使えと言ってる。肉は使うな。骨はいくらでも使っていいんだ。

 第一印象で好きあったふたりに、「障害」が立ちふさがるわけだよな。
 その障害はなんらかの理由によって二人を引き裂こうと働くものなわけだ。そこが換骨奪胎すべき骨の部分。
 「家柄の違いによって引き裂かれ」――なんていう、肉の付いたままの骨を抜いてきてんじゃねぇ。びしっと漂白してから使え。きったねぇなぁもう。
 前の生物の肉がこびりついたままじゃ、その新生物の組織は拒絶反応起こして壊死しちまうだろーが。
 実際、死んでるし。その名家とお嬢様学校のために引き裂かれるその話からは、腐臭がぷんぷん漂ってくる。
 名家であることが理由なのか、お嬢様学校であることが理由なのか、どっちつかずのまま話が死んでるから死臭がするんだ。


いろいろ
No.8987 投稿日 2005年1月19日(水)11時21分 投稿者
新木 伸
>テーマ語らせてみろ
>まこと、2号

 ふと思いついたので、試してみる。

 話を作るときに、結から作れと言ったわけだ。つまりテーマ先行ということ。
 小説でもドラマでも、よく作中の登場人物が自分の口でテーマを直接語ってくれることがあるよな。「殺し合うことより、愛しあうことが大切なんだ!」とか、「俺はいまわかった。俺がずっと求めてきたのは帰ることのできる場所なんだ!」とか、「あんたとケンカばかりしてたけど、それって気になるってことだったんだよね」とか、なんかそんなようなやつね。

 作中のどこか。
 たぶん終わりのほうの山場の決めのシーンになるだろうけど。
 どこかでそれを主人公に言わせること。

 本当はテーマの自分語りなんぞ、下の下であって、創作者としてやっちゃならねー重大タブーのひとつなんだが。

 どーもおまえら二匹には、テーマがなんであるのか忘れないために、補助輪を付けて自転車に乗る練習が必要みたいだ。
 主人公に言わせるようにしておけば、いくらなんでも忘れないだろ。

 んで、主人公に言わせるべきその台詞を、あらすじやら、三行プロットやら、そのあたりにババーンと書いてくること。


(そういや、以前誰かが、このようなテーマの自分語りの必要性を、同じような仕組みで解説していたような気もする。鷹見さんだったかな? そのときにはなんでそんなことが必要なのか、まったく理解できなかったけど。ようやくわかった)


>新木さん
No.8988 投稿日 2005年1月19日(水)12時42分 投稿者 サカモト
 リテイク書くのにえらい時間をかけてしまったサカモトです。
 今度はプレビュー押したか確認しますね。
 

>航方視
>>なにをどう知覚しているのか、読み取ってこい。

 えーと。
 コードの付いたグローブをはめて手元のパネルを操作してます。
 手元では手触りで詳細に周囲を識別、あとは精神を集中することで、さらに広範囲に検索が可能なのかな?
 なんだろ?
 ああ、よく見てみたら、グローブは天候図を書くための道具みたいです。
 機械類は通さずに自分の感覚で外の状況を読み取っていますね。
 ソナー係とちがい、音の代わりに感覚で外を近くするんだと思います。


>日奈
>>詠唱姫っていうのは、レリクトの中で当代随一の者のことをいう。

 詠唱姫は8周期に一人、最も優秀なレリクトがなる階位。先代のレリクトは愛紗で、現在は日奈がついています。また、日奈ですが何となく未来が予測できる様子。細かな未来というわけではなさそうですが、大まかな行く末というのが見えるのでしょう。


>>つまり主人公の若手チームは、現存する最優秀のレリクトを「なぜか」抱えているということだ。

 治基に運命を感じている日奈。つまり治基の今後の運命を予感させていると思います。


>やしほ

>>チームリーダーとしての「決断力」やら、「剛胆」などの属性にも言及しておくべきだな。

 年が近いため、クルーの治基をうまくコントロールできていない一面もあるが、いざという時の決断力はぴかいち。また、ここぞというところで踏ん張る剛胆さも併せ持つ。

 
>エイリアンズ・ネスト
>>飛来してきたのは空間ではない

 すいません。これは宇宙から飛来してきた何かが、地球で住むために作り出した空間ですね。

>>サカモトのは「読んで」ないんだろうな。ただ「眺めてる」だけなんだろうな。

 あ、少しわかりました。
 読むっていうこと
 文字を目で追ってるだけじゃ「眺めてる」なんですね。
 物語のウラにあるのを深読みし、キャラクターの内面まで読み取っていくのが「読む」ということ。
 いままで、表面上の要素をうまくまとめようとしていたんだけど、もっと深く踏み込んで書かなきゃいけなかったんだ。
 わかりました!←ホントか?

 
>>「空気が一瞬で岩へと変化する」は不要だしワケワカメ。
>>どのくらい危険なのかを概念的に書けばいいのだ。

 概念的というと、「生身の人間が入っても生きてかえってこれない」とか「どんなに頑丈な船でも一瞬で押しつぶれる空間」とかですね。
 馬鹿正直に説明するのではなく、こんな感じだよって言った方が、伝わりやすいわけですね。


>>レリクトの能力の読み取りが不充分だから、こんなふうに漠然としか書けないんだ。
>>その空間に挑むのになぜ特殊なナビゲーターが必要なのか、そこの仕組みがぜんぜん不明だ。

 エイリアンズ・ネスト内の環境の変化を感知するレリクトの能力。安全な航路を割り出すため、かならず必要となる。


 で、上で指摘された点も盛り込んだ紹介文です。

--------------------------------------------------
●蒼のサンクトゥス紹介文(再) 20W×13L

 人を拒む異質空間エイリアンズ・ネスト。
稀少鉱物資源を眠らせ、生身の人間では、
一瞬たりとも生きられない危険な空間だ。
センサー類は通用せず、唯一レリクトという能力者が環境変化を知覚。航路図作成する。そのため、鉱物を採取する採掘屋は常に、
レリクトと組み、採掘作業を行っていた。
 治基が所属するのは少年・少女スタッフが構成する異例の若手採掘屋。詠唱姫の階位を持つ当代随一のレリクト日奈、優秀な操舵師兼チームリーダーのやしほ等と共に、治基は
エイリアンズ・ネストの中へと挑んでいく。
 果たして少年はソコで何を見つけるのか?

時間:30分
--------------------------------------------------
●蒼のサンクトゥス紹介文改行なし 260W

 人を拒む異質空間エイリアンズ・ネスト。稀少鉱物資源を眠らせ、生身の人間では、一瞬たりとも生きられない危険な空間だ。センサー類は通用せず、唯一レリクトという能力者が環境変化を知覚。航路図作成する。そのため、鉱物を採取する採掘屋は常に、レリクトと組み、採掘作業を行っていた。治基が所属するのは少年・少女スタッフが構成する異例の若手採掘屋。詠唱姫の階位を持つ当代随一のレリクト日奈、優秀な操舵師兼チームリーダーのやしほ等と共に、治基はエイリアンズ・ネストの中へと挑んでいく。果たして少年はソコで何を見つけるのか?

--------------------------------------------------
 
 書くのより、本を読方に3倍以上の時間がかかりました。日奈、何考えてるかよめない。しかも、結構重要な役回りになりそうな美沙醐も、日奈以上に謎です。これ以上は物語が進まないと読めないのかも。
 今回は改行にも気を配って書いてみました。空間の説明に半分以上。精度は上がったと思います。


>>そんな領域、おまえの想像可能な範疇の外にあるだろう。それは、おまえがプロではないからだ。

 はな垂れのサカモトではまだ想像できないです。どんな切り口でやっているのかもわからず。
 ただ、読んだ人が何を書いてあるのか、わかれるように考えてます。


>>とりあえず、一度そこまでやらせるつもりなんで。そのつもりで。

 お願いします。


>>能力が高くて手も早くてフットワークも良いやつと、プロ同士の仕事をしてたほうが、ぜんぜんいいもん。

 う゛、そりゃぁそうですよね。
 熱意ありますから、使ってくださいって売り込める歳でもないし。
 四度目のリテイクを貰いそうな予感が……。

所要時間:3時間 


質問
No.8989 投稿日 2005年1月19日(水)13時48分 投稿者
新木 伸
>かごめかごめに似た遊び

 欧州もしくはアメリカあたりの文化圏で、日本の「かごめかごめ」に相当するような遊びって、なにかないかしらん?

 ひとりのまわりを皆で輪を作って回って、歌が終わったところで、後ろにいる人物のなにかを当てるような遊びね。

 知っている人がいたら、どこの国かということと、遊びの名称と、あとルールをよろしく。

 なにやら、アメリカの子供の遊びで、直訳すると「とってもとっても背が高い」という遊びがあるらしい。アメリカっていっても広いけど。
 後ろの人の背が高いのか低いのかを言い当てるそうだ。
 しかしこの遊びは、英訳名がわからない。

 弟切の知識がどこまで広いのかわからんので、いちおう質問してみる。





>かごめかごめ

 この遊びって……。
 最近の子って、知ってるのかしらん?
 表で遊ぶことはあるだろうけど、かごめかごめや花いちもんめをするほど、人数が集まらない気も……。





>サカモト

>>コードの付いたグローブをはめて手元のパネルを操作してます。

 あれは漫画という表現手法の制約だ。
 「精神感覚」ってのは絵で書けないだろ? だから手で触っているかのような表現を取らざるを得ないわけ。五感を越えてる超感覚を、絵で描くことの可能な五感(触感)に落としているわけ。
 小説みたいに、なにやってるかなにを感じているか概念で説明することかできないから、実際に絵で見せなきゃならんわけ。
 そういうものを差し引いて読めっての。小説でやるなら、もっとストレートにスマートに行える。レリクトの感覚描写なんてものを、直接行えるはずだ。
 てめーの目は本当に節穴だな。なんも読んでいないんだな。


>>詠唱姫は8周期に一人、最も優秀なレリクトがなる階位。

 8周期に一人就任するのか、8周期に一人現れてくるのか、どっちなんだよ?



>>概念的というと、「生身の人間が入っても生きてかえってこれない」とか「どんなに頑丈な船でも一瞬で押しつぶれる空間」とかですね。

 そういうのは「具体的」っていうんだ。ここでいう概念的ってのは、抽象的って意味とイコールだ。


>>エイリアンズ・ネスト内の環境の変化を感知するレリクトの能力。安全な航路を割り出すため、かならず必要となる。

 安全な――っていうと、レリクトさえ乗せてりゃ、普通の船でも出入りできそうに聞こえるが。しかしレリクトのナビゲートに頼っていても、さらに特殊な船が必要なんだよな? レリクトの探してきた航路は安全といえるのか?



>>センサー類は通用せず、唯一レリクトという能力者が環境変化を知覚。航路図作成する。

 意味不明。わけわかめ。
 環境変化を知覚って、どういうことだよ? 航路図作成ってなんでよ? 船なら航路図ぐらい積んでんじゃねーのか?
 疑問山積み。



>>熱意ありますから、使ってくださいって売り込める歳でもないし。

 仕事をナメてんじゃねぇぞ。
 熱意あったらどうだのこうだの、なんて思うこと自体、サラリー貰ってる人間の甘えた性根だっつーのが、わっかんねーのかなー?
 現場では即戦力が必要なわけ。熱意なんてもんは、クソの役にも立たんわけ。あってもなくてもどっちだって構わんわけ。仕事を要求される水準でこなしてくるのであれば、他のことは一切不問なわけ。おまえが12歳でも67歳でも、中卒だろうが東大出だろうがベトナム帰りだろうが、仕事がきちんとあがってくるなら、なんだっていいわけ。
 必要なのは腕。それのみだ。

 熱意ありますからいまはまだヘタレですけど見捨てないで育てて一人前にしてくださいプリーズ、なんて言ってるハナ垂れ甘えガキは、おうちかえんな、と言うべきところ。

 いつか泥棒だってきっと覚えます、とか可憐な少女が言うのならグラリとくるかもしれんが。

 現場で仕事をやってる人間ってのは、おまえに仕事を教えてやる義理も責任も、これっぽっちも持ってないわけ。使えないやつを使えるようにしてやる必要はまったくなく、使えないやつはとっとと切り捨てて、使わなきゃいいだけなのね。
 熱意とやる気があるんだから、教えてくれたっていいじゃん、なんて気色悪い甘えきった根性には吐き気がするわい。どんなねじ曲がった先入観を持っていれば、そんな途轍もない屁理屈が出てくるんだ?

 現場の人間がぎりぎり譲歩して、新人に最大限の情けを掛けてくれるとする。
 だが聞いてくれる言葉は、「僕にチャンスをください」というところまでだ。それ以上はない。
 熱意あるから教えてください? ふざけんなよ。
 「僕はその仕事をこなせます。だから僕にチャンスをください」――って言葉さえ、そもそも、聞いてやる必要はないんだ。実績のないやつに仕事を振るなんてことは、そもそもギャンブルなんだから。やらなくてもいいことなんだ。
 頭を地面にこすりつけて、一回きりのチャンスをもらって、そこで自分の実力を証明して――と、それが正しい道筋というもの。
 おまえらの場合には、証明する実力がまずないことが問題なんだが。


 んで、例によってリテイクな。
 前提の読み取りから間違っているんだから、上がってきたものなんぞ、見るまでもなくリテイクだ。
 ――が、いちおう、見てやるか。


>>人を拒む異質空間エイリアンズ・ネスト。

 ここだけは良かった。
 巻数が進むと意味合いが変わってくることが予想されるが、1巻だけでいうなら、拒んでいるわな。これ空間の性質を概念的にうまくまとめている。
 紹介文で文字数が限られているのだから、具体的に書くところと、抽象的に言いまとめるところと、コントロールするもんなんだよ。具体的に書くためには文字数が必要なんだから、抽象的にできる部分はどんどん抽象化していって、文字数を節約するのだ。
 また抽象化には文字数節約という以外にも、「意味が濃くなる」という効果もある。
 まあ260字じゃ、ほとんど具体化していられないけどな。頑張って文字数を稼いだとしても、一個か二個の要素を具体的に書くのが、いいところだろう。
 すべて抽象的なものには、人間は興味を持たない。
 どこを具体的にすべきなのか、そこが勘所ね。おまえは具体的にすべきところを明らかに間違えている。
 やっぱリテイクな。




>きのうのさかもとごじ

 「近く」→「知覚」
 「読方」→「読むほう」


整形手術
No.8990 投稿日 2005年1月19日(水)21時03分 投稿者 まこと
>>他の話もテンプレートに沿って整形しなおしてみそ。
>>犬嫌いの話だとか、学園祭アイドルの話だとか、なんかいびつだぞ。

 これより、いびつを整形いたします。

起 吠えられて「犬嫌い」と叫ぶ少年
承 犬に追いかけ回され半べそ
転 慰めるように鳴く犬。やさしいんだなと思う。
結 犬好きになる


起 学園のアイドルに一目ぼれする主人公
承 あまりの人気に、自分とは不釣合いだとあきらめかける
転 思いがけず告白するチャンス到来。しかも成功する。
結 ふたりはいい感じに

 いびつ解消となっておりますでしょうか。

1.課題の中心で「テーマを叫ぶ獣」は後日提出します。
2.かごめかごめは調査中。メールでの返信待ちにて、数日中に回答予定です。

45分
まこと


盲目の雌鶏【めんどり】
No.8991 投稿日 2005年1月20日(木)02時34分 投稿者 弟切 千隼
>西洋の「かごめかごめ」

 弟切が知る限りでは、スペインに、「かごめかごめ」に似た遊びがあります。
 スペイン語の名称はガリナ・シエガgallina ciegaといいます。直訳すれば「盲目の雌鶏」という意味です。

 ガリナ・シエガと呼ばれる遊びには、いくつもの種類があります。時代や地方によって違うのでしょう。一般的には、日本で言う「目隠し鬼」遊びを指します。

 ガリナ・シエガの変種の一つに、「かごめかごめ」と「目隠し鬼」を混ぜたようなものがあります。
 ただし、遊びの正確なルールはわかりません。不明確な部分が多いですが、以下に説明を書いておきます。


 日本の「かごめかごめ」では、大勢で輪を作って、真ん中に一人が入りますね。この一人はしゃがんで目をつぶります。
 他の人は、例の「か〜ごめ、かごめ……」の歌を歌いながら、周囲を回ります。歌が終わったところで、真ん中の人は、真後ろに来た人を言い当てなければなりません。


 スペインのガリナ・シエガでは、大勢が輪になって、真ん中に一人が入ることは同じです。しかし、真ん中の人はしゃがみません。立ったままで、歩き回ることができます。
 遊びのルール上、歩く範囲に制限があるのかどうかはわかりません。

 真ん中の人は、目隠しをされ、スプーンを持たされます。他の人は、「かごめかごめ」のような歌を歌いながら、その周囲をぐるぐる回ります。真ん中の人は周りに向けてスプーンを差し出して、誰かに当たれば中から出られる、というルールらしいです。もちろん、当てられた人が交代して中に入るのでしょう。
 どういうタイミングでスプーンを差し出すのかは、不明です。


 スペインの著名な画家、フランシスコ・ゴヤの絵に、このガリナ・シエガの様子を描いた作品があります。題名はずばり"La gallina ciega"(Laは英語のTheに当たります)で、日本語では「かごめかごめ」と訳されています。
 この絵が描かれたのは、一七八八年頃だといわれています。少なくともその頃のスペインには、こういうガリナ・シエガがあったのでしょう。
 "La gallina ciega"の絵は、以下のサイトで見られます。

http://f99.middlebury.edu/SP101A/vocabulary/lesson2-1.htm



 スペインには、他にも「かごめかごめ」に似た遊びとして、「サパティリャ・ポル・デトラスZapatilla por detras」や「コネホ・デ・ラ・スエルテConejo de la suerte」と呼ばれるものがあります。「サパティリャ……」のほうは「後ろのスリッパ」、「コネホ……」のほうは、「幸運のウサギ」という意味だそうです。


 「サパティリャ……」と「コネホ……」がどんな遊びなのかは、よくわかりません。
 「サパティリャ……」のほうは、その名のとおりスリッパを用いることがわかっています。
 どうやら「サパティリャ……」は、「かごめかごめ」よりは「ハンカチ落とし」に近い遊びのようです。といっても、「ハンカチ落とし」は通じない人が多そうですね。


 「サパティリャ……」では、一人が「鬼」になり、他の人たちとは別行動をします。「鬼」も含めた全員が、「かごめかごめ」のような歌を歌います。歌っている間に、「鬼」が、他の誰かの背後にスリッパを置きます。歌い終わるまで、「鬼」以外の人々は後ろを見ることはできません。

 歌い終わって、自分の後ろにスリッパを見つけたら……ここから先が不明です。普通に考えれば、置かれた人が次の「鬼」になりそうです。
 けれども、これでは「鬼」が有利すぎて、面白くない遊びでしょう。何か仕掛けがあるだろうと思いますが、これ以上のことはわかりません。


 近世以降のヨーロッパに限って言えば、日本のようにしゃがんで行なう「かごめかごめ」は存在しないでしょう。
 なぜなら、近世以降のヨーロッパには、「しゃがむ」という文化がないからです。近世以降、ヨーロッパはほぼ完全な「椅子文化」になってしまって、「しゃがむ」という動作をなくしてしまいました。



 今回はこれだけです。レスその他は次回にします。
 「かごめかごめ」については、もう少し調べてみます。


いろいろ
No.8992 投稿日 2005年1月20日(木)11時29分 投稿者
新木 伸
>まこと

>>起 吠えられて「犬嫌い」と叫ぶ少年
>>承 犬に追いかけ回され半べそ
>>転 慰めるように鳴く犬。やさしいんだなと思う。
>>結 犬好きになる

>>起 学園のアイドルに一目ぼれする主人公
>>承 あまりの人気に、自分とは不釣合いだとあきらめかける
>>転 思いがけず告白するチャンス到来。しかも成功する。
>>結 ふたりはいい感じに

>>いびつ解消となっておりますでしょうか。

 「解消してる」とか、「解消してない」とか、そうした答えをもらったとして、なにか役に立つとは思えない。

 「解消してる」と答えた場合には「よかったー」となるのだろうし。
 「解消してない」と答えた場合には「しまったー」となって、それでおしまいなのだろうし。

 クイズをやっているのではないのだし。答え合わせをして一喜一憂する遊びをしているのでもないのだし。
 まことが自分で判断できるようにならなきゃいかんわけだ。

 学校のテストでも、答えだけ書いたんじゃ、マルをもらえないはず。答えに至る思考の道筋も書かないといかんだろ。

 この二つの話。
 なにをどう考えて、起承転結にこれらのエピソードを配置していったのか。それを説明するのこと。





>弟切

 調べなければならないようなら、やらなくていいぞー。
 調べるのは、書いている本人である僕の仕事だし。調べてくれたところで、なんも出ないし。
 弟切なら調べなくても出てくるかなぁと思ったので聞いてみただけ。
 今後はそういうときには「調べないとわかりません」でいいので。


かごめかごめと花いちもんめ
No.8993 投稿日 2005年1月20日(木)23時21分 投稿者 まこと
 娘の情報です。
 両方ともやったと申しております。
 田舎ではいまだ健在でございました。

 ちなみに。
 中国人研修生をつかまえて、輪になって遊ぶものがあるか聞いてみました。ハンカチ落しならあるそうです。
 かごめかごめに似た遊びはないそうです。

 目をつぶる遊びって日本独特なのかなと思ったりしました。
 良く言えば仲間意識の強い。島国日本ならではの遊びかもしれない。


>新木さん

>>なにをどう考えて、起承転結にこれらのエピソードを配置していったのか。
>>それを説明するのこと。

「種から芽が出て、枝葉が伸びて、花が咲いて、実になる」
 このテンプレートに、照らし合わせてみたんですけどねぇ。


 まず、犬が好きになる話から説明します。

 一番に先に、実を考えました。
「犬好きになって良かったね」
 そういう話にしようと決めました。


 次にその逆になる、種の部分を考えました。
 感情が芽生える場面を作ろうとしました。
「犬が嫌いになる」


 そして種から発展していく様子をエピソードにします。
 ますます嫌いになっていくところをあらわすためです。
「犬に追いかけ回される」


 転で話をひっくりかえします。
 嫌いな犬が嫌いじゃなくなるエピソードを挿しこみます。怖いと思っていたけれど実はやさしかったのだというもの。
「なぐさめるようにクンクン鳴く。やさしいんだなと思う」

 そして、最初に考えた結へとつなげます。
「犬好きになる」



 えーと、それから。アイドルの話ですよね。
 説明ですよね。
 はい。

>>まことが自分で判断できるようにならなきゃいかんわけだ。

 まずいな。判断の前に説明ができない。

起 学園のアイドルに一目ぼれする主人公。
承 あまりの人気に、自分とは不釣合いだとあきらめかける。
転 思いがけず告白するチャンス到来。しかも成功する。
結 ふたりはいい感じに。


 わんこ同様、考えた順番に説明していきます。

 いかん。睨んだらふにゃふにゃしてきた。
 幸いなことに「よかったね」だけはっきりしています。
 でも、結が中途半端なものにしてしまっている。

 種から枝葉までは、なんとか成長しています。
 剪定して整えることができるか、やってみましょう。


 結で想いが成就します。抽象的な表現をやめ具体的に書きます。
「かなわぬ恋だとあきらめないで良かったね」

 起にはかなわぬ恋のところを説明する。
「学園のアイドルに一目ぼれする、影のうすい主人公」

 承でダメ押しをする。
「取巻きにかこまれ華やかなアイドル。やはり不釣合いだとあきらめかける」

 転にあきらめなかったことを書く。そのことでかなわぬ恋がひっくり返る場面にする。
「一生懸命想いを伝える主人公。取巻きにはいないタイプでアイドルは心動かされる」

 結へ。


 まとまったでしょう。
 良かったね。


 気分はすっきり。


 ところで、起承転結の部分で、句点がついていなかったところがちらほらありまして。
 読みづらい思いをなさった皆さまにお詫び申し上げます。すみませんでした。


>新木さん
>>かごめかごめ

 続報です。
 スイスからのメールをコピーします。
 どうやら、フランスの情報のようですね。
-----------------------------------------------------------
あったよ。
「アヴィニオンの橋で」は輪になっておどるんだよね。
Sur le pont d'Avignon,
On y danse, on y danse.
Sur le pont d'Avignon,
On y danse tout en rond.

あやとりならフランスにもあるけど。
かごめはしらないよ。
けんけんぱもあるよ。
-----------------------------------------------------------

 そしたら「ロンド橋落ちた」も輪になって踊るに入るんじゃないでしょうか。

 ぐるぐる回って手を合わせた中を通ったら。ずぽっとかって思いっきり捕まったけどな。
 似てますよね。
 原産国(?)じゃどうなんでしょう。同じ遊びかたなのかな。


2時間半
まこと
 


ロンドン橋落ちた
No.8994 投稿日 2005年1月21日(金)02時07分 投稿者 弟切 千隼
新木さんへ >

 「かごめかごめ」に類する西洋の遊びのうち、弟切がすぐに思いつくのは、No.8991に書いたガリナ・シエガだけです。当面はこれ以上調べなくてよいということですね。
 何か思い出したりしたら、また書きます。



まことさんへ >

 「ロンドン橋」は、原産地の英国でも、日本と同じ遊び方をされているようです。「ロンドン橋」という歌の題そのものが、”London Bridge”という原題の直訳ですね。歌詞も原語の直訳に近いです。おそらく、歌と遊び方が同時に輸入されたのでしょう。

“London Bridge is falling down, falling down, falling down, London Bridge is falling down, my fair lady.”

というのが原語の歌詞です。



>自己課題のあらすじ

 『ロミオとジュリエット』パターンのあらすじを修正しました。修正というより、全く別の話になりました。以下に上げておきます。


一行コンセプト
「風変わりなペット好きの男の子が、そのペットがきっかけで女の子と出会い、仲良くなる話」

あらすじ
―――――――――――――――――――――――――――――
 吉永拓海は、カメ好きの男子高校生だ。彼は地元で有数の進学校に通っている。その学校は、生徒たちを勉強に集中させるために、校舎も運営も男子部と女子部に分けられていた。男女交際も校則で禁止されていた。
 ある日、拓海は女子部の生徒江森美智留【えもりみちる】と出遭う。彼女も拓海と同様のカメ好きだった。初めて話の合う異性に出遭えて、二人は意気投合する。校則違反がばれないように、二人はこっそり付き合い始めた。
 ところが、二人が一緒にいるところを学校の教師に目撃される。男女交際をするなら退学だと教師に言われ、二人は、がんじがらめの校則を改めさせようと考える。
 折から学園祭が近づいていた。学園祭は、男子部と女子部が共同する唯一の学校行事だ。拓海と美智留は、学園祭で男子部と女子部の共同企画を成功させて、男女をやたらに区分するのはおかしいことを訴えようと考えた。今年の学園祭のテーマ「自然環境」に合わせ、二人はカメの展示を計画する。
 カメの生息環境を再現した展示も、拓海と美智留の解説も好評だった。学園祭の終わりに、二人は校則の改正を教師たちに訴える。すると一人の教師が逆上して、カメを学校の池に投げ込んでしまう。
 投げ込まれたカメはリクガメなので泳げない。美智留はカメを助けようと池に飛び込んで溺れそうになる。拓海も飛び込んで、カメと美智留を救出した。
 その様子を見ていた生徒たちから、命の恩人とも付き合ってはいけないのかと声が上がる。男女交際禁止などという校則はもうやめようという声がどんどん大きくなる。声に押されて、校長は、その場で校則を改正することを約束するのであった。
―――――――――――――――――――――――――――――


いろいろ
No.8995 投稿日 2005年1月21日(金)09時43分 投稿者
新木 伸
>くれくれたこら

 うちの嫁さんのパソコンのグレートアップ計画が発動中。
 これまでPENTIUM3の800MHzで、とりたてて問題なく使えていたのだけど、お絵かき用のタブレットがいかれてきたので新型に換えたら、レスポンスが悪くなって使いづらいとのこと。新型となって、秒間の位置取得回数が増えたせいで、ペンで描くときの描画レスポンスが悪くなったもよう。
 絵を描くだけのマシンなので、CPUのクロックは必要でないのだけど、メモリ帯域が必要なのだな。
 表紙絵などを受注すると、B4サイズで24ビットカラーで350DPIとなるから、画像サイズは50MBにもなる。レイヤーは最大8枚ぐらいは重ねるから、作業メモリ領域はその8倍で、400MBぐらいは必要となる。それだけの大量のメモリに、ペンを振るうたびにアクセスしていることになる。
 メモリ帯域が必要ということは、高いベースクロックが必要ということなので、CPUも自動的にハイグレードなものになってしまう。候補はベースクロック800MHzのPENTIUM4あたりが候補。クロックは最低3GHzから。
 CPUクロックのほうはそれほど必要ないので、安いCELERONなどでもいいのだけど。しかしそうするとベースクロックが533MHzと低くなってしまうので、メモリ帯域のほうも低くなってしまう。よって候補から外れてしまう。
 まあCELERONだって、いまのベースクロック133MHzという現状から比べれば、4倍のメモリ帯域アップとなるのだが。
 どうせなら、現状最高のほうにしておいたほうが長持ちしそうだし。PENTIUM4とCELERONって、7000円ぐらいの違いしかないし。
 しかし最新のPENTIUM4は、ピーク時の消費電力が100Wを越えてしまう。
 CPUの発熱量が、現在の30W級から、100W級へと増えてしまうから、夏場の安定性を考えると、ケースや電源も換えざるを得なくなる。
 ケースは吸気と排気ファンの数が足りていない。電源は12Vが1系統しかない旧タイプだから、やはり足りていない。
 まあ動かないこともないだろうけど、仕事で使うマシンで安定性を犠牲にするのはよくない。締め切り間際で熱暴走なんてしたら、目も当てられない。
 去年の夏は熱のせいで不安定になって、側板に穴開けて、吸気ファン一個増やしたんだよなー。

 ということで、ケースが余るかも。





>2号

 ところで……。

 おまえ、明日までに1時間作って、15分×4をやってこなかったら、破門な。
 あさってからは、もう来なくていいから。





>まこと

 いざ説明しろと言われて、すぐ明快に説明できないってことは、つまりわかっていないってことじゃん。
 わかんないでやってることが、合ってるかどうかなんて、それこそわかんないじゃん。

 説明しろと誰かから言われるまで、考えようともしないそのサボり症の態度を、俺は批判してるわけ。

 まことが主婦として料理を誰かの前に出したのだとする。
 「これなに?」と相手から聞かれたとき、材料も調理法も、どこがどう美味しいのかも、すべて明快に答えられるよな。

 「ナスを焼いて冷水かけて皮を剥いて、ポン酢を掛けたものよ。その針みたいな黄色いのはショウガの千切りで、下に敷いてある白いのは大根おろし。いまナスが旬だし、甘くてさっぱりして美味しいから食べてごらん」

 ――とか。さらりと言えるよな。
 ふだんは意識してなくていいけど、いざ聞かれたら、言い淀むことなく答えられるよな。
 どこも暗いところはなく、明快に言えるよな。それ普通だよな?
 だって自分が作ったものなのだし。わかんないはず、ないよな?

 話の筋を作るときにも、その「普通のこと」を普通に行えと、俺はそう言ってるわけ。
 それがなにか、どうやって作ったのか――を説明するのに、なぜ苦労がともなうのよ? それおかしいと思わないか?
 自分でもよくわかっていない変なもんを、人様に食わせようとするなって、俺はそう言ってるの。



 「犬好きになって良かったね」の話。

 つまり、主人公の心の状態を2回変えているわけ?
 まず「犬に対してニュートラル」から「犬嫌い」に変えているよな。ここが一度目。
 そこから今度は、「犬好き」にしているようだ。ここが二度目。

 なんの話を書くつもりだったのか、ひとことでまとめてこい。
 わけわかんね。

 学園祭のアイドルに惚れる話。
 これも何の話なのか言いまとめてこい。





>海外の子供の遊び

 「ロンドン橋落ちた」にすることにした。
 書いたやつ直しておこう。
 400年後の世界で、英語が共通語になっている文化圏の子供たちの遊びで、その時代に残っていても不思議はなく、日本人の子供でも馴染みのある遊び――あたりが、必要だったものね。
 その条件だと、日本の子供の遊びは全滅に近くなってしまう。日本って世界的には極東ローカルだし。

 歌が終わったときに橋が落ちるんだっけか。そのときに腕をかぶせられた子が、次にアーチ役になるんだっけか。幼稚園の頃だから、よく覚えてないなぁ。

 かごめかごめは、どうにもイジメくさいので、なんとなく嫌だったんだよな。(鬼がほとんど交代できない)


 ちなみに子供の遊びだけど、世界的には、遊びの最中に目をつぶったり、後ろを向けたりするものが、ほとんどないもよう。
 「だるまさんがころんだ」のようなものもないらしい。





>弟切

 タイトルに仮題でも通し番号でも、なにかつけてくように。そうでないと「あれ」とか、指示語で指し示すしかなくなる。

 ――で、その「あれ」だけど。
 わけわかんね。

 「これ」って体制に反抗する話だったっけ?
 ロミオとジュリエットも、そーゆー話だったっけ?

 まあ体制に反抗する話でも、べつにかまやしないんだけど。
 だとしたら――。「カメ」はいらんよね。

 ロミオとジュリエットを参考にしろといったのは、好き合っている二人に障害が立ちふさがる構図を見ろといったのであって、話の全体構造を写せと言ったのではないのだが。

 そもそも全体構造の写しとしても、ねじ曲がってるし。
 ロミオとジュリエットの話って、俺、観たことないからよく知らないんだけど。この際だから、あらすじ書いてみんか?

 ロミオとジュリエットが皆を扇動して頑固な体制に立ち向かうように仕向ける話だったっけかなぁ? そうだったっけかなぁ? どのへんにあったっけ、そんなシーン?


>新木さん
No.8996 投稿日 2005年1月21日(金)11時24分 投稿者 サカモト

>>あれは漫画という表現手法の制約だ。

 航路を設定するときに使う天候図みたいなモノを作成していたわけじゃなかったんですね。
 漫画じゃなかったらあのシーンはでてこないわけですか。
 では、レリクトの能力というのは、「天候の知覚」だけじゃなく、稀少鉱物や船なんかも含めた「一定範囲にあるものの知覚」。自分の感覚を四方八方に広げて、どこに何があるのかというのを把握できる能力だと思います。
 あと、治基の表情をたまに見つめているところとか、大まかな未来予測もできて、人の考えも少し読める様な気も……。後半は完全な憶測です。

 
>>8周期に一人就任するのか、8周期に一人現れてくるのか、どっちなんだよ?

 これは8周期に一人就任です。
 他のレリクトとの会話中に
「私も早〈復唱娘〉の階位から昇級したいなあ!」
というセリフが出てきていますし、
 後ろの方で、愛紗というレリクトの紹介部分に、「先代のレリクト」という単語が出てきています。
 階位が上がるというのは、自然に発生するわけではなく、選ばれて認定されるということ。先代のという単語がつくのは、〈詠唱姫〉の階位が交代制で、後任の者が就くと前任者は階位から退くという制度なのでしょう。
 ですので

 詠唱姫は交代制階位の名で、最優秀レリクトが8周期間、就く。

 という表現に直します。


>>しかしレリクトのナビゲートに頼っていても、さらに特殊な船が必要なんだよな?
>>レリクトの探してきた航路は安全といえるのか?

 言えません。一番優秀なレリクトの日奈でさえ天候の読み落としがあるのですから、レリクトが作成した航路図でも、安全ではないと思います。
 
 渋滞に遭わないための道路交通情報みたいなモノなのでしょうか。大ざっぱな渋滞は回避できるけど、事故が起きての渋滞なんかは予報できませんし。

 嵐を避けた航路を選定するときに必要となる。

 の方が分かり易いです。


>>環境変化を知覚って、どういうことだよ? 航路図作成ってなんでよ? 船なら航路図ぐらい積んでんじゃねーのか?

 これは、すぐ出てこないので、もうすこし文の量を増やして説明に回します。


>>仕事をナメてんじゃねぇぞ。

 すいません。
 失言でした。
 腕、鍛えていきます。

 シゴトの時間がきたのでココで提出します。


>ロンドン橋落ちた
No.8997 投稿日 2005年1月21日(金)16時07分 投稿者
新木 伸
>ロンドン橋落ちた

 ――って、どんな遊びだったっけ?

 二人が手でアーチを作って、残りのみんながその下をぐるぐる何度もくぐり抜けるんだよね。
 んで、「ロンドンばーし、落ーちた♪」と、歌が終わったときにアーチが落ちてきて、そのときに下を通っていた子が次にアーチ役になるんだっけ?

 こういう、あたりまえの人にはあたりまえすぎる情報ってのは、インターネットで調べても、なかなか出てこないものだなぁ。


ロンドン橋
No.8998 投稿日 2005年1月21日(金)17時03分 投稿者
はせがわみやび
 おおむね上のような遊びかただと思う。
 わたしが見つけたのは、これ↓

http://www2.odn.ne.jp/~nihongodeasobo/warabeuta/dondonbashi.htm
http://members.jcom.home.ne.jp/miloue/mother-goose/mother-goose.htm

 「ロンドン橋」はマザーグースだから、そっちで調べると出てくるんじゃないかな。
 あるいは、「わらべ歌」とか「あそびかた」とか検索語に入れると、もっと出てくるかもしれない。

 ロンドン橋だと、日本にも似たような「とおりゃんせ」ってのがある。だから、多くのひとに理解させやすいかも。

 どちらのわらべ歌も不気味さがあって、好きなんだよね。

  ※

 おっと。
 謹賀新年。
 今年もよろしくです、みなみなさま。

みやび@なんだか、ずっと修羅場つづきだ……。


作者急病のため
No.8999 投稿日 2005年1月21日(金)22時09分 投稿者
名無し君2号
 レスをお休みです。ぐじゅぐじゅ。あ、鼻をすすっているのは嘘です。ただひたすら熱が出て、ゲロを吐いているだけです。うおえっぷ。

 このタイミングでこんなこと書いても、ひたすら嘘くさいだけだと思った。


>>おまえ、明日までに1時間作って、15分×4をやってこなかったら、破門な。

 破門になったらなったでおいしい生活な気もしますが。『名無し君2号(破門中)』とか名前についちゃったりして。いくらレスを書いてもみんなに無視されるのな。うふふ。しょぼくれてほかの投稿サイトに行っちゃったりして、そこでも断罪されたりして。「きさま、分室から破門されたものが、なにゆえここで技を振るっている!」「破門? 違うな、こちらから捨てたんだよ! あんなわからずや!」とかやりとりしちゃって。うひゃひゃひゃひゃ。

 げふんげふん。うおえっぷ。

 あー、えー、やります、頑張ります。

 ぐるぐるした視界のなかではドラクエやってるより物語を練っているほうが楽だわぁ。ほわぁぁぁ。とかなんとか思いながら高熱のなか思いついた物語は、翌朝になったらすべて忘れていたりした。ありがちだよねー。

 ただいまの体温は……っと、37度6分。
 昨日は38度あったからなあ。だいぶ楽だけど……まだふらふらするなあ。これはメシ食ってないからだなあ。とりあえずゼリーを食べてみる。


 はぐはぐ……。味しない……。


 いままでの指示をまとめてみる。

>>課題を出す。
>>いつもの巻きこまれ型でやってみること。きっちりとパワーを持ったヒロインを出すことを意識して、作ってみること。

 いつものですね、いつもの。
 バンドものとか、妖怪お姉さんとはぐはぐちゅるんとか、「才能を秘めた主人公がパワフリャなヒロインに引きずり倒される話」です。そんなんばっかりだ。


>>次にオシメ交換小説から脱却してみること。主人公に行動原理を持たせて、巻きこまれ型でない話のほうも作ってみること。

 これはただ単に、オシメを交換されるのにも飽きたなあ……というとこから始まっているくさいです。おお、たかだか長編2回程度で満ち足りてしまうとは、なんとなさけない欲望だ! ラーメンは大好きだけど、たまにはスパゲティも食べたいなあと。たとえに貧乏スメルが漂っていると思った。

 いつものを止めて書いてみる……っと。


 次は作りかた。

>>結→変化量→頭→承→転→完成、――の順に、作ってみそ。
>>とりあえず4本。15分×4。
>>上記のそれぞれの段階でなにを考えていたのか、その思考開示付きで。

 まず尻を作れと。どれだけ変わればそんな尻になるのかを考えて、頭を作ると。ふむーん。

 えーと……まだあるのか。

>>話を作るときに、結から作れと言ったわけだ。つまりテーマ先行ということ。

>>作中のどこか。
>>たぶん終わりのほうの山場の決めのシーンになるだろうけど。
>>どこかでそれを主人公に言わせること。

 「おれはお前が好きなんだーっ!」……ってこと?
 ともかくテーマを叫ばせればいいのね。


 結論。

・いつものようにオシメを交換させろ。
・オシメを交換させないでやってみろ。
・尻から作れ。
・テーマを話中で叫べ。

 で、重要なのが……。

・今日中にやんねえと破門。

 だから風邪だっちゅーの。むぎゅ。
 ……そういや、パイレーツってどこいっちゃったんだろうなあ。べつにいなくてもいいんだけど。――はっ。ぼくもそうなのか? ぼくも消えてもかまわないってのか! むぎゅ。

 まあごたくはいーのさ……。



>あらすじ

 ひとーつ、人の生き血をすすり〜。

 『結』は「世界の平和」でいこう。ベタだけど。
 えーと、それじゃ変化量は、「世界の危機→世界の平和」かしらん。もちっとうまい書きかたはないかしらん。思いうかばねーや。げはは。

 さて、じゃあ『頭』はどうしようかな。最初っから「世界は危機に陥っている」でもいいんだけど。まだ平和で、主人公がなんかやらかして危機に陥って、それを救うために頑張る――だと導入も楽ではある。「主人公のせいで世界が危機に陥る」かな。

 『承』。赤ちゃん主人公ですからして、「自分のやらかしたことでガタガタブルブル」でどうだろう。そこをパワフリャヒロインがケツ蹴っ飛ばして歩くの。

 当然ながら『転』は「ようやく責任を取る気になる主人公」になるかにゃ。へにょ。

 で、こうなった。

起:主人公のせいで危機に陥る世界。
承:危機に陥る世界を尻目に、逃げまくる主人公。
転:追いこまれまくってようやく立ち向かう。
結:どうにかこうにか世界の危機を救う。

変化量:世界レベル。

 あっと忘れてた、叫ぶテーマ。
 「もうぼくは逃げたくないんだーっ!」。……なんだか心が痛いなあ。

 作った起承転結に基づいて、話を作ってみる。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
■三行あらすじ
 辺境の一惑星に住む、引きこもり気味盗掘者。父親が遺してくれた古代遺跡から、かつて星を滅ぼした魔女を甦らせてしまい、さらに引きこもるも、幼なじみと妹にここぞとばかりに引きずり回され、最後には星を救ってしまう話。

■みどころ
・異世界。
・幼女系魔女やら妹やら幼なじみやら。
・魔女は星の支配者ブチ☆殺し。幼なじみは正義の名の下にブチ☆殺し。妹はお兄ちゃんの敵は私の敵だからブチ☆殺し。
・ひたすらヘタレ主人公。
・自分勝手わがまま気ままロリ系魔女。
・英雄願望丸だし正義は私が進んだ道を指すのだ幼なじみ。
・将来の夢はお兄ちゃんのお嫁サンバ、暗殺者妹。
・コメディータッチで描かれる殺人絵巻。

■あらすじ(800文字)
題名:もえもえぷりん
 銀河の辺境にある惑星。さらに辺境の地に引きこもる親子代々の盗掘者、ヤスローは、亡き両親が遺してくれた古代遺跡から、盗掘品を細々と売り払って暮らしていた。英雄に憧れる幼なじみ、セレディと、嫉妬深い妹のマナに囲まれ、わりと楽しく生きていた。
 ある日、父から触れてはならないと言われた扉を好奇心から開け、さらには中央に眠るスレンダー少女にまでないぺたタッチしてしまう。少女はかつて銀河を滅ぼしかけた魔女だった。さっそく魔女は古代遺跡を吹き飛ばし、惑星の中央都市へと向かう。
 ズタボロになったヤスローはセレディとマナに看病されながら、テレビでニュースを観ていた。惑星統轄官就任式に乱入、官僚を皆殺す魔女。責任感に憔悴するヤスロー。ヤスローが原因と察した政府から、工作員が送られる。拷問される寸前、「正義は我に有り」セレディと「兄の敵は我の敵」マナによって工作員が皆殺される。失禁するヤスロー。セレディは魔女を封印する指名を持った一族だった。マナは密かに凄腕の暗殺者だった。
 嫌がるヤスローを、セレディは責任取りなさいとばかりに壊滅寸前の中央都市へと連れてゆく。兄が英雄になることにやぶさかでないマナも協力する。闘いが始まる直前、魔女が叫ぶ。「あー、この人、私のおっぱいさわったーっ!」。その一言をきっかけに、セレディとマナもヤスローへラブを告白。三すくみの闘いになってしまった。
 命からがら逃げ出したヤスローは、シェルターに隠れる。シェルターのなかで、ヤスローは幼子を守る女性に出会う。彼女にかつての母の姿を見たヤスローは、「もうぼくは逃げちゃいけないんだーっ!」と絶叫しつつ地上に出る。魔女に向かって「つるぺたりん」と罵倒の言葉をぶつけた。実は魔女は、最初に命名された相手を主人と認識するのだった。あまりな名前に泣き出し、宇宙へと飛び出すつるぺたりん。とりあえず惑星は救われた。

※その後、魔女は改名をせがんでヤスローの元に居座ることとなるが、それはべつの話。

起:主人公のせいで危機に陥る世界。
承:危機に陥る世界を尻目に、逃げまくる主人公。
転:追いこまれまくってようやく立ち向かう。
結:どうにかこうにか世界の危機を救う。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 なんかここまでで1時間ぐらいかかっているんですが……ぜえぜえ。
 うーん、それにしても……なぜかスケールがちっちゃいような。さらには起承転結が合っていないような。うううっぷ。


 ふたーつ、ふらちな悪行ざんまい〜。

 よし、おんなじ方向でいこう。
 もういっぽん話を考えるのダ! でもスケールはちょっとちっちゃいのダ!

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■三行あらすじ
 初期の江戸が舞台。江戸にいきゃあなにかあるさ! とばかりのお上りさん剣士が主人公。柳生の剣士や吉原の太夫や忍者や妖怪に騙されたり騙されたり騙されたりしながら、日本の平和を揺るがす巨悪を退治する話。

■みどころ
・妖怪とか出てくる江戸時代。
・女剣士萌え。妖怪遊女萌え。
・人斬り。
・わやくちゃなチャンバラ小説。

■あらすじ(800文字)
題名:妖霊斬り
 徳川三代将軍、家光が治める時代。鹿島神道流を半端に修めた剣士、矢立十蔵は、江戸に行けばオレもイケてる? と思いこんで江戸の地に足を踏み入れた途端、遊女に誘われる。相手が猫又の化身だと見抜いてしまった十蔵は、騙されて身ぐるみぜんぶ剥がされた。
 不良浪人たちが巣くう街、深川で最下層の生活を送る十蔵。商人の娘が物の怪の憑いた荒くれ者に襲われているのを金のために助けようとするも、刀と栄養が無いためボコられる。殺される寸前、かつて十蔵を騙した遊女、ミケと、謎の美剣士に救われた。十蔵に同情したミケの長屋に、しばらく厄介させてもらえることとなった。美剣士は娘と共に去る。
 占い師の真似ごとをして糊口をしのぐ十蔵は、やたらと物の怪の気配が多いことに気づいた。江戸自体が不浄の気に包まれていて、自分も誘われたとミケは明かす。そんなことはどうでもいい十蔵の元に、美剣士が現れた。美剣士は柳生十兵衛が弟、柳生左門だと名乗り、物の怪が見える十蔵に協力を依頼する。渋る十蔵を、柳生一族を使って拉致した。
 柳生下屋敷で、左門は家康が亡霊となって甦ったこと、江戸で起きている怪異はそれが原因だと告げ、事件の解決の手助けを頼む。鹿島に帰りたい十蔵は嫌がるも、ミケの悪戯から左門が女だと知ってしまう。協力すれば侍に、拒否すれば死になってしまう。
 家康を甦らせたのは怪僧、天海であることが判明。十蔵は妖刀村正を渡され、天海の目を覚ます手伝いをさせられる。ちょうど日光東照宮にて家康十七回忌の祭を起こす天海を襲撃。当然十蔵は途中で逃げる。ミケに仕方がないよ、人のクズだもんと慰められ、かえって奮起。「もうおれは逃げないんだー!」と村正の力を引き出して、無事に天海の妄執を消し去る。しかし家康の亡霊は消えず、家光に取り憑く。天海の霊術とミケの妖術の助けで、家康の霊を消す。手柄だが徳川家に刃を向けたので褒美はなく、ミケの家に戻る。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 ああ……疲れたよぉ。
 ええと、これで2時間ぐらいかな。

 とりあえず今日はこのぐらいで勘弁してもらいたいのココロ。
 なんだか首とか背中が痛いんだYo。

 明日、もう4編考えるから、それで、お願いプリーズ。
 というか……このやりかたでいいんですかね? ワッツワッツ。




>人外萌え

 「アウトランダーズ」といえば、真鍋譲治さんの作品ですね。この漫画家さんの話では、「キャラバンキッド」というのも印象に残っておりますが。

 銀河帝国とやらが全宇宙を支配している世界の、とある辺境の惑星が舞台。成り上がりを夢見る青年と、生まれながらに商人一族の男が、謎の少女と出会いまして。少女は惑星を統治している皇帝に会うために旅していて、ひょんなことから男ふたりも同行するが……という話。

 あれ? 少女は賞金首だったかな? よく覚えてないなー。
 あれ? 男ふたりは少女に首輪をつけられて強引に連れていかれるんだっけかな? むーん。

 けっきょく謎の少女と皇帝は、銀河帝国のアンドロイドだったというオチで。
 本来ならば帝国に従わねばならないはずの皇帝が反乱を企てたため、少女は鎮圧のために動いていたと。ここでおもしろいのは、主人公から見れば、銀河帝国から惑星を自由にさせようとする皇帝のほうが正義で、帝国側に立ってずっと支配させようとするヒロインのほうが悪だったりすることです。ヒロインも自分が主人公たちを裏切るかたちになっているのをわかっていて、葛藤したりするんだな。

 おーう。スケールおっきいね。でっかいね。なんてったって銀河支配してるんだもんね。

 あと、このヒロインも人じゃないんですよね。前述したとおり、アンドロイド。んー、でも、「だって私は人間じゃないし……」と悩むシーンはなかった記憶がある。どうだったかなあ。種族の違いで葛藤するのがひとつの萌えポイントなんだけどなー。




 なんだか一日仕事だったとです。熱が上がってきたとです。はは……母親が怒っているとです。あんた風邪ひいているのになにやってんの! です。うおえっぷ。ゼリーを……ゼリーをくれ……。

 人間って頑張ればどうにかなるもんだな、と思ったのは秘密だ。
 いつも頑張らせられるからね。ちなみに頑張りすぎると、人間って死ぬからね。マジで。


鵞鳥【がちょう】おばさん
No.9000 投稿日 2005年1月22日(土)03時26分 投稿者 弟切 千隼
 Mother Gooseを直訳すれば、「鵞鳥おばさん」ですね。この言葉には、「があがあうるさいけれど、憎めないおばさん」といったイメージがあるようです。「話し好きのおばさんが、近所の子供たちに歌ってくれる童謡」という感じで、「鵞鳥おばさんの話」が英国に広められたのでしょう。
 こういう名前の人が実在して、英国の童謡を広めたわけではありません。



>自己課題あらすじ

 確かに、話に呼び名がないと不便ですね。これからも、たくさんのあらすじバリエーションが登場するでしょうし。

 総称としては、「ペットの話」とします。
 これだけでは、バリエーションごとの区別ができませんね。区別をつけるために、例えば「ペットの話 ロミオとジュリエット版」のように、特徴を表わす版名を付けることにします。


 で、弟切が前回(No.8994)提出した「ペットの話 ロミオとジュリエット版」は、テーマが違ってしまっていました。
 新木さんが指摘されたとおり、あのすじでは、カメが必要ありません。ペットの話ではなくなっています(^^;


 参考のために、本家本元『ロミオとジュリエット』のあらすじを書いてみました。


『ロミオとジュリエット』一行あらすじ:
 対立する家系に生まれた若い男女が愛し合い、駆け落ちしようとするが失敗して、二人とも死んでしまう。


詳しいあらすじ:
―――――――――――――――――――――――――――――
 舞台は十六世紀ごろのイタリアのヴェロナ。この都市には、有力な二つの家系モンタギュー家とキャピュレット家があった。二家は仲が悪く、常に勢力争いをしていた。
 ある日、モンタギュー家の若い男ロミオが、キャピュレット家の若い娘ジュリエットと恋仲になる。だが、二人の仲を双方の家の者が許すはずはない。ロミオは日頃から頼りにしている僧侶(もちろんキリスト教の)に相談する。僧侶は秘密裏に二人を結婚させる。
 その矢先、ロミオはキャピュレット家の若者といざこざを起こし、相手を殺してしまう。ロミオはヴェロナから追放という刑罰を受けて、ジュリエットと逢えなくなる。加えて、ジュリエットの縁談が進められ、彼女は別人と結婚させられることになる。
 ジュリエットはくだんの僧侶に相談する。僧侶は彼女に駆け落ちの計画を勧める。彼女は僧侶の助言に従い、仮死状態になる毒を飲んで、自殺を装った。
 ところが、ロミオとの間で連絡の行き違いがあり、彼はジュリエットが本当に死んだと思いこむ。ロミオは絶望して自殺してしまう。蘇生してロミオの死体を目にしたジュリエットも後を追う。
 前途ある二人の死を経験したモンタギュー家とキャピュレット家は、悲しみのうちに和解する。
―――――――――――――――――――――――――――――


 『ロミオとジュリエット』の骨組みを忠実になぞると、悲劇になってしまいます。
 「ペットの話」はハッピーエンドでなければなりません。「少数派でひどい目に遭っていた主人公が、幸せになって良かった」と、読者さまに思っていただくのが目的ですから。
 末尾は、二人がちゃんと結ばれるように変えます。


 上記のあらすじから、主要な要素を抜き出すと、以下のものがあるでしょう。


●対立する二大勢力がある。
●主人公とヒロインは、別の勢力に属する。
●主人公とヒロインは、出遭ってすぐに恋仲になる。
●二大勢力にからんだトラブルがあって、主人公とヒロインは逢えなくなる。
●急がないと、主人公とヒロインが結ばれなくなる要因ができる。
●主人公とヒロインは、事態を打開するべく積極的に動く。


 「ペットの話 ロミオとジュリエット版」は、上記の要素に、ペットのことをしっかり組み合わせなければなりません。もう少し考えます。


>2号
No.9001 投稿日 2005年1月22日(土)13時18分 投稿者
新木 伸
 カゼひいたなら、そう書けよ。
 画面の向こうまで透視できんのだから、おまえが書かないかぎり知りようがない。

 実戦じゃカゼひいたところで締め切りは動かんが。ここでやってるのは練習なんだから、休んでていいんでない。


マザーグース
No.9002 投稿日 2005年1月22日(土)16時59分 投稿者 まこと
 童謡の歌詞かよ、というのが数多くありますよね。
 お高くとまって気取り屋のイギリス人。
「中身はケッコーどろどろなのねー」



「犬好きになって良かったね」の話。

 なにを書くつもりだったのかひとことでまとめる、と。
 書くつもりだったのは。
 犬と男の子の話です。

 犬と男の子のお話でしょ。
 男の子が犬と出会って、なんかあって、それがひっくり返って、良かったね。



 学園祭のアイドル(だったかのぅ)に惚れる話。

 何の話なのか言いまとめるっと。
 言いまとめると、お約束なボーイミーツガールのお話。

 男の子が女の子に出会って、なんかあって、それがひっくり返って、良かったね。



 課題やったんですけど。
 いざ提出しようとしたら、どうも歪んでるっポイんですよ。
 もったいない、なんとか修正しようとドケチ根性で手を加えました。そしたら今度は変テコりんだし。
 かような次第で、提出延期します。
「テーマ絶叫」の課題は明日以降に。

35分
まこと


風邪引き状態
No.9003 投稿日 2005年1月22日(土)19時10分 投稿者 鐸碑
 まあ、風邪を引いた状態でどの程度の事ができるかとか、風邪を引いてる時に頑張ってると治るまでのリスクがどのくらいかとかの経験を積んでおくのには後に確たる仕事上の締切がない時に頑張ってみるのも1つの経験で、話の引き出しを増やす事ではないでしょうか?

弟切さんに質問
 原作のロミオトジュリエットって、対立する家の人間だと知った状態で恋に落ちた話なのか、恋に落ちた後しったのかどっちでしたっけ? 記憶が定かでない上に、弟切さんのあらすじでは明言されてなかった様なので。
 対立する者とであると知りながら恋に落ちる話と、恋に落ちた相手が対立する存在だったでは大分話が違いますよね。やってくる障害の種類はにてるでしょうけど。


うな?
No.9004 投稿日 2005年1月23日(日)01時20分 投稿者
名無し君2号
>>実戦じゃカゼひいたところで締め切りは動かんが。ここでやってるのは練習なんだから、休んでていいんでない。

 普段にも似ず優しいお言葉。
 こいつはなにか裏があるに違いない!

 ――まあ、風邪ひいたんなら休めよ、というのは普通の言動なんですが。普段にも似ずって、じゃあ普段はどうなんだよって話だよねハートマン軍曹。じゃあ私はレナードか。サー! イエッサー!


 話は転じて。


 パソコンがまたイキそうになりました。なんかすでに恒例になりつつある我がパソコントラブル話。すっかりイキぐせがついて! いやらしいやつめ!

 いやらしいのはもちろん私なんですが、それはさておき。
 今回のトラブルは電源まわりです。電源ケーブルが断線しやがりました。断線したところを両手で持って、ぐいっと両側から押しつけるようにするとつながるんですが。それじゃタイピングできないじゃなーい。
 しかたがないので、太股でケーブルを挟んで、片手でぐいっと押しつけて接点復活、残りの手でぽちぽちとキーボードを押し、換えのケーブルを検索してみました。

 ノートパソコンだと、電源のケーブルはACアダプターなんですよね。直流と交流を変換するための変換器が、ごろりと外に出ているやつ。だから高いんだな。6,000円とかって……えー……。

 気分は底へと落ちこんでゆく。ここはいずこや。地獄かや?

 が、断線箇所が、変換器から飛び出したコードだということに気づいて地上へと還る。コンセントへと差しこむプラグのついたこのコード、取り外せるんですな。なんか見たことのあるコードなんですな。安ラジカセの電源のコードに似ているんですな。

 コード片手に、近所の電気屋さんに走る。
 汎用の電源コードで代用できた! ぼくにもできた!

 そんなこんなで無事にトラブル解消できたのはいいんですが、まったく、人生どこでつまずくかなんてわからないものです。このパソコンを購入して5年以上経ちますが、いままで問題らしい問題なんてなかったのに。つうか5年も経てばそりゃガタだってきますわな。ワナビはどれくらい続ければガタがくるんでしょうな……はは。

 なるべくいたわりながら使っていきたいと思いました。だましだましとも言いますが。




>まことさん

>>「犬好きになって良かったね」の話。

>>なにを書くつもりだったのかひとことでまとめる、と。
>>書くつもりだったのは。
>>犬と男の子の話です。

 なんか違うような気が。気が。気が。(エコー)
 「臆病な男の子が恐怖を乗り越えて犬を好きになる」とかー、「強気な男の子が強気なまま犬を好きになる」とかー、「怖がられていた犬が誤解を解いて男の子と仲良くなる」とかー、犬と男の子の話だっていろいろあると思うんですけども。

 ああ……そうか。
 だから話中でテーマを叫ばせるのか。まさか「犬と男の子ーっ!」と叫ぶわけにはいかないですもんねえ。

 とかひとりで納得して去る。いぢわるですか?




>今日のあらすじ

 ぼちぼちと考えてみる。
 ひとつめ。

 『結』は……そうね、「大切なものを取り戻す」にしよう。誇りとか恋人とか健康とか。主人公が正義の味方だと、世界の平和でもいいですね。

 変化量は、大切なものが失われて、復活する。
 そうなると当然『起』は、「大切なものが失われる」。もしくは「大切なものが失われた」か。
 『承』は「それを取り戻そうとあがく」。

 『転』はどうするかねえ。
 どうも問題はここなんだよなあ。いっつも『転』で詰まるんだよなあ。
 うーん……。『転』……。ひねり……どんでんがえし……意外な事実が判明する?

 「真の敵が判明する」「大切なものが敵だとわかる」「大切なものはべつなものだったとわかる」とか。

 ということで今回の起承転結。

起:宝がライバルに失われる。
承:宝をライバルから取り戻そうとする。
転:宝を奪った真の敵がわかる。
結:宝を取り戻す。

起:世界の平和が脅かされる。
承:世界の平和のために戦う。
転:大ボスがあらわれる。
結:世界の平和を取り戻す。

 これは『転』が「真の敵が判明する」パターン。


起:吸血鬼の力を失くす。
承:吸血鬼の力を取り戻そうとする。
転:吸血鬼の力自体に無くした原因があるとわかる。
結:吸血鬼の力を取り戻す。

起:悪霊に恋人がさらわれる。
承:恋人を取り戻そうとする。
転:悪霊に取り憑かれた恋人が襲ってくる。
結:恋人を取り戻す。

 こちらは『転』が「大切なものが敵だとわかる」パターン。


起:恋人に振られる。
承:恋人を取り戻そうと頑張る。
転:応援してくれていた幼なじみを好きになっていたと気づく。
結:幼なじみを恋人とする。

起:世界の平和が脅かされる。
承:平和のために戦う。
転:敵の女幹部といい仲になる。
結:敵の組織に加入、世界の危機は敵側の平和となる。

 こんどは『転』が「大切なものはべつなものだったとわかる」パターンです。

 おお。これなら一日四つあらすじを作るのも出来そうだ。
 こうやれば良かったのか……うむむ。


 とりあえず最初の例でいきますか。

起:宝がライバルに失われる。
承:宝をライバルから取り戻そうとする。
転:宝を奪った真の敵がわかる。
結:宝を取り戻す。

 これは「宝」がなんなのか、によって話のスケールが変わってくるとみた。とりあえず世界を支配できるアイテムあたりにしておく。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
■三行あらすじ
 代々、因果律を操作できる鍵を守護する一族に生まれた主人公。自分のミスから謎の組織に鍵を奪われたため、奪い返しにゆくも、組織のボスが失踪した自分の母親だとわかり、葛藤しつつも鍵を取り戻す話。

 普通は「失踪した自分の父親」だよなあ、とか思ったりした。

■みどころ
・異世界。
・幼なじみ萌え。
・人死に。
・世界の命運。
・運命を変えられる鍵。

■あらすじ(800文字)
題名:○○の鍵(○○にはなんかよさげなアイテム名を)
 魔法が存在する世界。遙か辺境の地にそびえる塔で、代々『鍵』を守護する一族がいた。厳しい父親に辟易していた少年タスクは、ある日、見知らぬ少女と出会い、一族には内緒で仲良くなっていった。幾度めかの出会いに、言われるままに塔を案内した結果、『鍵』を少女に奪われてしまう。『鍵』とは、人の運命を操ることが出来る魔法の道具だった。
 負傷した父親に代わり『鍵』を取り戻すための旅に出るタスク。同じく負傷した守護剣士の娘であり幼なじみのカイナと共に、『鍵』が発する魔力を追いかけた。
 行く手を阻む敵の手の者を倒しながら進む。ついにとある魔法王国の王城に『鍵』があるとわかる。黒幕である王を追いつめた。王は死の病に冒された娘を助けようとしていたことがわかる。神ならぬ人間が運命を改変すれば、揺り戻しで世界が滅ぶ可能性もあるとの言葉に改心し、『鍵』を返そうとする王。しかし突如現れた少女に奪われる。所詮は男と王を討ち、少女はタスクに正体を明かした。すでに亡くなったと聞かされた母、サーシャだった。彼女は鍵を差しこむべき鍵穴が判明したと言い残し、姿を消す。
 衝撃の事実にふぬけとなるタスク。カイナにシバかれ、ともあれ母に罪を犯させてはならぬと目を覚ました。鍵穴の地とは、『鍵』のあった塔とは真裏にある黒い塔だった。決戦の地に赴くタスクとカイナ。
 どうにか敵を退け、サーシャと一対一になるタスク。追いつめるも手加減した隙をつかれ、鍵を使われてしまう。実はサーシャが改変したかった運命とは、もうすぐにやってくるだろうタスクの死の運命だった。改変の代償は、世界ではなくカイナの身に起きた。消えようとするカイナの体。魔力の全てを振り絞って救おうとするタスクの姿に、サーシャはもう一度『鍵』を使う。全ての代償を我が身に引き受け、サーシャは消え去るのだった。

起:主人公の失敗で『宝』を侵入者に奪われる。
承:『宝』を取り戻しにゆく。
転:侵入者は主人公の肉親だとわかる。
結:『宝』を取り戻す。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 なんかすげえマザコン小説になったような。許容量を超えているような気がするがどうか。




 今日はこんなところで。
 熱はだいぶ下がってきました。まだ体力が戻ってないですけどね。立ちあがるとフラつくんだなあ……運動不足が効いているなあ……。


トホホ
No.9005 投稿日 2005年1月23日(日)01時47分 投稿者 サカモト
 英語の勉強用に読むんだとかいいながら買っておいて、英語版マザーグースをどこにしまったままのサカモトです。
 結局、一行も読まなかったなぁ。

 
 紹介文、まじめに説明しようと思っていて、肝心なことを忘れてました。
 ハウルの時みたいに、読む人にあった紹介文、書かなきゃいけないんですよね。
 難しい単語や具体的に何が書いてあるのかなんて、二の次。説明に熱が入りすぎても、聞いてる方はつまらないだけなんだし。
 で、分かり易く書いてみました。
 
 紹介文の中に入れた要素は

・エイリアンズ・ネストの紹介
・採掘屋の紹介
・主人公のチームの紹介

 の三つ。
 きちんと入っているか……
 大丈夫だと思います。

 紹介文は一番下に付けておきます。
 よろしくお願い致します。


 あと、紹介文の本文に使おうと思って、この前、保留にしてしまった指摘の答えです。

>>環境変化を知覚って、どういうことだよ?
>>航路図作成ってなんでよ? 
>>船なら航路図ぐらい積んでんじゃねーのか?
 
 空気の密度が変化して個体に変わる嵐。その嵐が発生しそうなのを察知したレリクトが、事前に回避する航路を図に表しています。
 嵐はものすごい早さで唐突に発生するので、通常の航路図は役にたちません。レリクトが作った航路図が一番良いようです。

--------------------------------------------------
○入れた要素
・エイリアンズ・ネストの紹介
・採掘屋の紹介
・主人公のチームの紹介


●蒼のサンクトゥス紹介文(再) 20W×13L

 人を拒む異質空間エイリアンズ・ネスト。
そこは稀少鉱物が採掘できる危険な空間だっ
た。やがて、稀少鉱物の採掘で生計をたてる
、採掘屋が誕生。彼らは、異質空間の危険を
察知できる特殊能力者と組み、採掘を続けて
いた。
 新米パイロット・治基が所属する採掘屋も
その一つ。クルーは、治基と優秀なチームリ
ーダー兼操舵手のやしほ。そして、なぜか、
最も優秀な特殊能力者の日奈も加わる。超低
年齢で、不釣り合いな能力者を抱えた異例の
チーム。彼らは大人顔負けの活躍をしながら
エイリアンズ・ネストの中へと挑んでいく。


電脳感染
No.9006 投稿日 2005年1月23日(日)03時00分 投稿者 弟切 千隼
 今日の昼間、熱が上がって寝込んでいた弟切です。どうやら2号さんから、ネットを通じて風邪をうつされた模様です。弟切の周囲では、他に風邪を引いている人がいません。



鐸碑さんへ >

 シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』では、互いに敵方の人間であるとわかった上で恋に落ちています。ロミオがキャピュレット家(ジュリエットの家)の仮面舞踏会に紛れ込み、その場でジュリエットに一目惚れしています。



>ペットの話

 前回の書きこみ(No.9000)で上げた『ロミオとジュリエット』の要素は、必ず全部入れる必要はありませんね。
 要するに、「好き合っているのに、結ばれるのを困難にする障害」が、主人公とヒロインの前にあればいいわけです。

 前回上げた要素のうち、

●(二大勢力にからんだ)トラブルがあって、主人公とヒロインは逢えなくなる。
●急がないと、主人公とヒロインが結ばれなくなる要因ができる。

は、入れたいですね。
 これらは、話に緊迫感を持たせるために重要です。トラブルの内容や、急がなければならない要因は、アイディア出しをすべきところです。


●主人公とヒロインは、事態を打開するべく積極的に動く。

という要素も入れます。これがないと、主人公やヒロインは、単に運がいいだけの人か、他人任せな人になってしまいます。

 あとは、結末をハッピーエンドにするのが決定事項ですね。


 上記の要素を踏まえて、起承転結を作ってみました。


起:
 主人公とヒロインが、風変わりなペットをきっかけに出遭う。二人はすぐに恋仲になる。しかし、何らかの障害があって、二人が大っぴらに付き合うことはできない。
承:
 主人公とヒロインは密会を続けるも、ペットがらみのトラブルがあって、逢えなくなる。このままでは、二人が永遠に引き裂かれるという事態も起こる。
転:
 主人公とヒロインは、何とか事態を打開しようと行動する。彼等の行動が、周囲の人々も動かす。そのために障害がなくなる。
結:
 主人公とヒロインは、大っぴらに付き合えるようになる。ペットも変わらず飼い続けられることになって、めでたしめでたし。


 この起承転結を、具体的なものにしてゆきます。


下痢と嘔吐
No.9007 投稿日 2005年1月23日(日)11時37分 投稿者
とんびの羽根
 わが家が先に襲われていたのがこれ
 赤ん坊のおむつに付着して乾燥した下利便がウィルスを空中にまき散らすのだ

 最近はやりのウイルス性胃炎、ウイルス性腸炎は口から感染するようです
 ウイルスが腸内から消えるまで一月くらい掛かり、大抵その間に家族との間で繰り返し相互感染してしまいます
 対策は家族全員が手洗いとうがいをすること、ウイルスは乾燥には強いですが、アルコール消毒、煮沸が有効です
 さあてここを読んでる新木さんやみやびさんもネット感染だ(違)

>サカモトさんのシンデレラ #8963

 遅くなりましたが、やっとまとまった時間がとれましたので

>サカモト 無口なシンデレラ 11 
>>シンデレラはしゃべるのが苦手で、おしゃべりを聞く方が好きだからと答える

 ○ 無口、奥ゆかしい

>>おしゃべりが大好きな王子。あまりにしゃべり過ぎるので周りから人が離れていく。
 
 × こんな場面描写してどうする、この時点で読者も同時にひくだろ
--------------------------------------------------
>サカモト 無口なシンデレラ 12 
>>舞踏会で客にインネンを付け、あばれる王子。その様子を黙って微笑みながら見つめるシンデレラ。

 × 無口つうより怖い

>>それを見つけた王子が、こんどはシンデレラに寄ってきてインネンを付ける。
>>なにも言わずにニコニコ微笑むシンデレラ。

 × 怖い、シンデレラがますます怖い
--------------------------------------------------
>サカモト 無口なシンデレラ 13
>>ホスト役としてシンデレラを誘う王子だが、彼女は黙って頭を下げ、辞退する。

 × 王子に恥をかかせ無礼、無口だとしても断わるための最大限の理由が必要

>>はじめて彼女が笑ったとき、彼女の性格がいつの間にか好きになっていることに気づいた。

 × 惚れる理由は笑顔が70パーセントくらい、笑顔になるまでの過程でなぜ惚れるのか不明
--------------------------------------------------
>サカモト 無口なシンデレラ 14
>>それぞれの女性と踊る王子。皆、踊った後にやかましいほど王子の踊りを賞賛する。
>>しかし、王子は賞賛には飽きていた。笑顔を浮かべながら次々と事務的に踊りをこなしていく。

 × 読者も同時にやかましく、飽き飽きする、そして事務的にページをめくってくれるわけない

>>踊り終わった後、彼女だけは賞賛の言葉を口にせず、深々と頭を下げる。

 × 無口、ただし惚れてない、惚れるに足るドラマがない
--------------------------------------------------
>サカモト 無口なシンデレラ 15
>>すこし安心する王子。何も言わないシンデレラに心を許し、ポツリポツリと自分から話しかけるようになる。

 × 無口な王子が話をするようになる話
--------------------------------------------------
>サカモト 無口なシンデレラ 16
>>やがて根負し、彼女に話しかける王子。
>>それに笑顔で答えるシンデレラ。

 ○ 無口

>>王子は自分と同じ性格をした彼女を気に入り、踊りに誘うのだった。

 同じ性格じゃない
 王子は口下手、シンデレラは無口 
--------------------------------------------------
>サカモト 無口なシンデレラ 17
>>皆が王子に先をアプローチする舞踏会、王子に抱きついたりキスしたりと大騒ぎ。あまりの勢いにうんざりする王子。
>>その王子の前にシンデレラが立つ。警戒する王子。しかし、シンデレラは無言で王子の手を握るだけだった。

 ○ 無口、慎ましいシンデレラ
--------------------------------------------------
>サカモト 無口なシンデレラ 18
>>怪訝に思い彼女に話してみると、彼女は人混みがキライだとだけ答え、また黙る。

 ○ ここは無口

>>星の話をいやがらずに聞くシンデレラ。王子は感動し、熱弁を振るい始めた。

 × 結局聞き上手なシンデレラになっている
 × 王子のオタク的熱弁は描写いらない
--------------------------------------------------
●サカモト 無口なシンデレラ 19
>>しかし、シンデレラだけは踊りのことを言わずに、ただ、言葉少なに王子の労をねぎらうだけ。

 × これだけでは無口かどうかわからない
 × 一介の小娘が王子をねぎらうって、どうやって
--------------------------------------------------
>サカモト 無口なシンデレラ 20
>>泣く王子。王子が命令されるのが好きなのを知っていて、ムリでも採れとだけ答えるシンデレラ。

 × 妄想が超臨界
------------------------------------------------------------------------


>サカモトさんのシンデレラ #8982
No.9008 投稿日 2005年1月23日(日)13時27分 投稿者
とんびの羽根

 シンデレラの続きです

>サカモト 無口なシンデレラ 21
>>人を警戒し、鼻に皺を寄せてうなるシンデレラ。王子にもキバをむく。

 × 妄想超臨界
--------------------------------------------------
>サカモト 無口なシンデレラ 22
>>姉たちにのやかましさに、閉口した王子。その後で黙って立つ、シンデレラに気づく。王子には、口やかましく騒ぎ立てる女性より彼女の方が、よほど好感が持てた。

 × やかましくないのがましなだけ

>>王子に呼ばれても態度を変えず喜びを二言三言口にするだけのシンデレラ。

 × 惚れない
--------------------------------------------------
>サカモト 無口なシンデレラ 23
>>人と話せない気弱な王子。誰ともはなせず、ため息をつきながら壁際に下がる。

 × 不要 ここが起になっているために、気弱な王子が他人に話しかけられるようになる話になっている

>>他人から話しかけられても、短い返事を返すだけ。

 × 知り合いがいないだけなのでは、いきなり他人と話がはずむにはそれなりの場が必要なので
 知り合いがたくさんいるパーティーですら、こういう人いくらでもいるし
-------------------------------------------------
>サカモト 無口なシンデレラ 24
>>先ほどと違いほとんどしゃべらなくなってしまうシンデレラ。

 ○ 無口

>>しかし、王子は口先だけの言葉より、態度で気持ちを表す彼女が、好ましいと感じるのだった。

 いやいや、態度で気持ちをあらわしてないし
 無言の彼女がどういう態度でどういう気持ちをあらわしたのかさっぱりわかりませんでした
--------------------------------------------------
>サカモト 無口なシンデレラ 25
>>料理を持って行って受け取ってもらえれば、踊りを踊れるルールの舞踏会。次々に娘達が料理を持って、王子に殺到する。
>>無言で料理の載った皿を王子に押しつけるシンデレラ。予想外の彼女の行動に驚き、思わず受け取ってしまう王子。

 × なにが予想外だったのかわかりませんでした
 あえていえば、 不作法 > 突拍子もない(予想外?=ちょっとちがうう) > 行動的 > 無愛想 > 口下手 > 無口
--------------------------------------------------
>サカモト 無口なシンデレラ 26
>>あこがれの王子に会えた喜びと、失礼なことを言ってはいけないという思いで、言葉がいつも以上に出せなくなる。
>>結局、王子から踊りに誘われても、返事ができない。嫌なのかと聞かれたとき、ようやく、激しく首を横に振って、意志を表した。

 ○ 無口
--------------------------------------------------
>サカモト 無口なシンデレラ 27
>>すっかりうち解けて酔い覚ましにバルコニーに出る王子とシンデレラ。

 × 待たんかいっ (笑)
 どう見てもこれは起じゃなくて結だろ
--------------------------------------------------
>サカモト 無口なシンデレラ 28
>>酒を飲み、お互いうち解けた王子とシンデレラ。

 × これもっ (笑)

>>後ろから、マントの裾をそれとなく引っ張るシンデレラ。それでも、王子が話をやめないので、離れていく。

 × 妄想超臨界
--------------------------------------------------
>サカモト 無口なシンデレラ 29
>>シンデレラは踊ってみたかったとそっぽを向きながら答える。

 ○ 無口 そのほかに妹萌えの属性、素直になれない
--------------------------------------------------
>サカモト 無口なシンデレラ 30
>>一方、回れ右をして戻ろうとした王子の服に、破れた箇所を見つけるシンデレラ。王子の手をつかんで動きを止め、裁縫用具を取り出す。

 × かいがいしいシンデレラ
------------------------------------------------------------------------


課題提出とか
No.9009 投稿日 2005年1月23日(日)20時17分 投稿者 まこと
>2号さんへ

 なるほどー。書きたいことイコール「テーマ」だったんですね。
 なんだー、そっかー。
 おまえなぁ、そんなことも分かんなかったのかよって話なんですが。

 ありがとう2号お兄ちゃん。僕、ワンコなんかに負けない。頑張るよ。

 で去って行っちゃダメですね。
 ふたたびワンコに挑戦しましょう。

 この話、最初はどんなふうだったかというと。
「犬嫌いから犬好きになる男の子の話」だったんですよね。
 転んでるうちにわけが分かんなくなってますけど。

 でも、犬嫌いという頑固なものを好きに変化させるのはとてつもなく大変です。1000字には不向きかな。
 新木さんが言っていたのは、そこんとこなのでしょう。
 いつものように、みなまで聞かず突っ走りました。
 
 最初の好き→嫌いで起承転結にしてみます。

起 犬嫌いの少年が犬と出会う
承 犬との間に誤解が生じてますます嫌いに
転 嫌いがひっくり返るエピソード
結 犬好き

 話がいびつになったのは、ひっくり返るエピソードがおかしかったからです。
 では、どんなエピソードになれば良かったんでしょうね。

 腕組みして頭をたれて、うなり声をあげて考えてみる。

 犬嫌いになるまでの話は追いかけ回されたという過去があった。
 出会った犬に、やっぱり追いかけ回されて。しかも噛みつかれて。
「だから犬なんて嫌いだ」
 でも、犬は意味なく追いかけ回していた訳ではなかった。
 そこで事件発生。
 主人公は命の危険にさらされる事態に遭遇。嵐による土砂災害とか。
 このときの犬の行動で「犬の行動には訳があったんだ。危険を知らせるためだったのか」なんて主人公が気づく。
 そうだ、犬に吠えられたおかげで車にはねられなかったし、川に落ちずにすんだんだ、とか。
 めでたく災害の危険も回避できちゃって。命を救われちゃったりする展開で。
 おおおぉ、犬ってすばらしいぃぃっ。
 
 転→危険を知らせる行動だったと気づく
 
 ひずみとれたかな。その前に1000字じゃぜぇんぜん無理ですね。

 
 課題提出です。
「風に乗って」 1000字課題 No.9
↓ここにあります。
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1186&e=res&lp=1146&st=0

 懲りもせず、パパに出演してもらったり。

45分
まこと


>とんびの羽根 さん
No.9010 投稿日 2005年1月23日(日)20時26分 投稿者 サカモト
 お疲れ様です。サカモトです。

 今、覗いてみたらシンデレラの返信が……
ありがとうございます。

 大変なところ、付き合っていただきもうしわけありません。

 内容はまだ読んでないです。
 読んでからだと書き込みが遅くなってしまいそうですので、お礼だけ、先に書きこみさせて頂きました。


いろいろ
No.9011 投稿日 2005年1月23日(日)23時41分 投稿者
新木 伸
>風邪引いたとき

 鐸碑さんの言うように、風邪引いたときの自分の能力をわからせようかとも思ったのだが。
 ただ、その場合にはいつもやっていることに課題を切り替えねばならない。でないと常体との違いが計測できない。
 つまり3500字課題だとか、そっちのほうになる。

 いまやっていることは、2号にとって新たな試みなわけで、風邪っぴきでやっているからダメなのか、もともとダメなのか、区別がつかないし、見るだけ無駄だし。
 なので休んで直せと言ったわけね。

 ちなみに、風邪引いたときに布団から出て起きてるのがつらいっていうが、寝ながら書いてればいいこと。布団のなかで仰向けに寝て、膝を立ててそこにノートパソコンを傾けて置く。肘より手だけを布団から出してキーを叩くようにするわけね。枕は高目にすると良い。
 そうすれば、体は冷まさずにパソコンを使える。
 体は安静にしながら頭と指先だけ使っていればいいわけだ。





>くれくれたこら

 嫁さんのパソコン、部品発注済み。
 ケースも含めて、まるまる一台作ることになった。

 よって現在稼働しているマシンが、ほぼそのままの形で、1台余ることになる。
 CPUはP3の800MHzだけど、メモリは1GBだぞ。

 しかし問題はモニターのほうなんだよな。
 17インチのだと、20キロぐらいある。15インチのほうだと10キロぐらいか。
 まあ宅配便各社と郵パックとで、30キロまで運べるようなので大丈夫だろうけど。
 壊れないように発泡スチロールで梱包しなきゃならんし。梱包材を買いにホームセンターに行かないとならんなぁ。




>ACアダプタ

 わし、自作マニアであると同時に、電子工作屋でもあるので。そのへん詳しいぞ。
 AC側のケーブルのほうは、2号が発見したようにラジカセなんかと共用。プレステ2のケーブルなんかも同じ規格。

 DC側がイカれてしまった場合には、半田ごてがないと直せないだろう。イカれた部分を切り取って、半田で付け直してビニールテープ巻いておけば使える。

 また電子部品屋で買ってしまうのも安くつく。
 秋葉を歩けばジャンク屋あたりで、ノートパソコン用の放出品があるから、電圧、電流、極性、プラグ形状の合うものを見つけられるが。
 通販でも売ってる。

http://akizukidenshi.com/catalog/items2.php?c=swpower

 電圧、電流、極性は、ACアダプタのラベルに書いてる。プラグ形状は現物合わせをすれば良い。ちなみに東芝のDYNABOOKは、やや特殊で、外形6.5ミリの内径3ミリらしい。上記のリンクだとプラグ形状が合わないな。15Vで3Aというのもないな。まあ1Vぐらい違ってもどうってことはないから、16Vの3.6Aのでいいけど。

 なお6000円ぐらい出せば、サードパーティで扱っている適合品が買える。
 俺は予備のACアダプタはジャンク屋で買って使ってる。
 ファミレス缶詰用に、12Vの鉛バッテリーから15Vを作りだす昇圧コンバーターなんかも自作したし。(外で10Wを15時間以上供給可能)




>2号

 話の筋の創作過程の思考開示。

>>『結』は……そうね、「大切なものを取り戻す」にしよう。誇りとか恋人とか健康とか。主人公が正義の味方だと、世界の平和でもいいですね。

 なんか、ここからして、ヘンなんだよな。
 普通、そんなこと考えて、話を作り始めない。

 結っていうのは、話に意味を生じさせることだ。「意味」がそこに来てないとおかしいのね。
 大切なものを取り戻しました。――だから、なによ? ってならんか?
 取り戻したから、どう――って、そっちのほうがまず先にあるわけ。
 「大切なものを取り戻す」という話を読ませることで、読者にどんなメッセージを伝えたいのか。そっちから考えてゆくわけだが。


 ちなみにお前の作ってきた話。
 三行あらすじと、800字あらすじとがあるだろ。あれ、3行あらすじだけで、ダメかどうかわかるわ。
 800字あらすじを書く必要なし。
 これからはおまえ、800字書かなくていいから。
 3行あらすじだけを1時間に12個作ってこい。毎日4時間ぐらいやって、48個ぐらいな。

 同じ時間を使うなら、話の肉付けがどうこうよりも、「転」とはなにかってほうを体得したほうがいい。


>>辺境の一惑星に住む、引きこもり気味盗掘者。父親が遺してくれた古代遺跡から、かつて星を滅ぼした魔女を甦らせてしまい、さらに引きこもるも、幼なじみと妹にここぞとばかりに引きずり回され、最後には星を救ってしまう話。

>>初期の江戸が舞台。江戸にいきゃあなにかあるさ! とばかりのお上りさん剣士が主人公。柳生の剣士や吉原の太夫や忍者や妖怪に騙されたり騙されたり騙されたりしながら、日本の平和を揺るがす巨悪を退治する話。

 これふたつとも、転もなけりゃ、なんのメッセージも持っていないことが、この3行からわかるんだもの。
 そして800字のほうは、その3行を膨らまして、わけわからなくさせているだけ。
 3行でダメとわかるものを、800字で書いたって、350枚で書いたって、ダメなものはダメなわけね。



>話に込めるメッセージ

 起承転結をいくつも作ってきたようだが。
 おまえは「大切なものを取り戻す」という、同じひとつの話のバリエーションを考えているつもりなのだろうが。
 しかし、それらすべては、ぜんぶ別の話になってしまっているぞ。話の「意味」がそれぞれ違うものになっている。
 そんなことにも気づいてないで、同じ話を作っているつもりでいるのが、憐れというかなんというか……。

 ボスを倒して平和を取り戻す話と、恋人を取り戻す話は、喪った力を再び得る話は、意味が別だろう。
 なぜ「同じ話」と考えてしまえるのか、アンビリーバボー。





>書きたいことから先に作る形

 まことも2号も、よくわかっていないようだなぁ。
 実例をしめすか。
 まったくのゼロから、話をでっちあげてゆく過程。


・書くもの。「犬は怖くない」ということ。
・結。犬を怖くなくなる男の子。
・変化量。犬を怖がってしまった男の子が、犬は怖くないんだと思うまで。

・起。友達の家に遊びに行き、犬に吠えられて怖く感じる男の子。
・承。遊んでいるあいだもずっと犬を気にしている男の子。
・転。友達が犬と遊んでみようと言いだす。嫌がって抵抗する男の子。
・結。警戒させない状況で接すれば、犬はなついてくれて、怖くはなかった。

 ありゃ。テーマがややずれちゃったか。「なんだ向こう(犬のほう)も怖かったんだ」てな意味合いも持ってしまった。
 以上。2分。

 なんで、こんなふうに作れないかなー?
 こんなふうに作らなかったら、話作るの、大変じゃんか。
 なにを書くのかも先に決めておかないで、なにか書いていったとして……。
 もしヘンテコになってしまったときに、ていうか、絶対途中でそうなるだろうけど。
 そのときに、どこが悪いのかもわからないで、右往左往するだけじゃん。向かう先がそもそも「ない」のだから、どう直していいかってことも、定まるはずがない。
 また向かう先をその時点で決めたとしても、それ以前の部分は向かう先を決めていない時点で作った物なのだから、少しずつ直さなきゃ使えない。
 「犬は怖くないとわかる」という向かう先が分かっていれば、迷うことないから、詰まったとしても、直すのもカンタンじゃん。




>サカモト

>>そこは稀少鉱物が採掘できる危険な空間だった。

 日本語になってねぇ。
 稀少鉱物が採掘できることと、危険なことは別だろう。なんで同じ文に二つの別個の概念が入っているんだ? この二つが関係しているというなら、どう関係しているのかも書けっての。
 あと情報を出す順序にも配慮しろ。

 稀少鉱物が採掘できて、危険な空間。
 危険だが、稀少鉱物の採掘できる空間。

 どちらを先に持ってくるかで、重視する部分が変わってくる。そしたら意味も違ってくる。



>>やがて、稀少鉱物の採掘で生計をたてる、採掘屋が誕生。彼らは、異質空間の危険を
察知できる特殊能力者と組み、採掘を続けていた。

 うわ。いきなり歴史の講釈かよ。
 歴史なんざクソどうでもいいんだっつーの。


>>そして、なぜか、最も優秀な特殊能力者の日奈も加わる。

 意味不明。特殊能力者ってなんなのか。どんな能力を持っていて、どう特殊なのか、わけわかんね。
 もっとも問題なのは、なぜチームに必要とされるのかがわからない部分だ。。


>>新米パイロット・治基
>>優秀なチームリーダー兼操舵手のやしほ。

 わけわかんね。
 パイロットと操舵手は違うのか? パイロットってなんのパイロットよ?


>>彼らは大人顔負けの活躍をしながらエイリアンズ・ネストの中へと挑んでいく。

 「大人顔負け」が紋切り型。
 紋切り型を出した時点で、「これはつまらない話です」と言っていることになると、前に言ったろ。絶対使うな。
 あと「挑んでゆく」がわからん。その言葉は使うな。言い換えを探せ。
 どう挑むのかを考えてみた上で、具体的に書くことなく、抽象的に表現しつつ、ぴったりの表現を見つけ出せ。




>弟切

>>●(二大勢力にからんだ)トラブルがあって、主人公とヒロインは逢えなくなる。
>>●急がないと、主人公とヒロインが結ばれなくなる要因ができる。

 だから、カメは?


 「男−家柄−女」という要素が、ロミオとジュリエットの構図なわけね。
 「男−カメ−女」というのが、カメの話なわけだろ。

 「男−家柄−カメ−女」という構図になったら、もはや別の話になっているのだと、なぜわからん?
 そもそも、そんなヘンテコな構図、ありえないし。

 俺が参考にしろといったのは、「好き合っていても盛り上がりは作れる実例」という意味だ。

 またいつものパターンなわけだな。
 カメの話をずっとやってきてもう飽きたから、勢力絡みの対立要素の話が目に新鮮に映って、いまはそっちの話をやりたくなってきたわけね。

 それで、また一定時間が過ぎると、勢力絡みの対立話にも飽きちゃって、また別のものに乗り換えてゆくわけね。
 このパターン、何回やってきていると思う?


まねっこ
No.9012 投稿日 2005年1月24日(月)22時33分 投稿者 まこと
 分かんないんだったら真似してしまったらどうなんだろう。
 そっくりそのままで単語だけ替えてトレースしてみたりとか。

・書くもの。「家庭教師は怖くない」ということ。
・結。家庭教師を怖れなくなる女の子。
・変化量。家庭教師を怖がってしまった女の子が、怖くないんだと思うまで。

・起。家庭教師がやってきた。威圧感があり怖いなと感じる女の子。
・承。教わっているあいだもずっと家庭教師を気にしている女の子。
・転。家庭教師を夕飯に招待しようとする母。阻止しようとする女の子。
・結。話してみたら向うも緊張していたのだと分かる、怖くなくなった。


 もういっこ。
 「怖い」も替えたバージョン。

・書くもの。「隣の家のおばあさんはヤな人じゃない」ということ。
・結。隣の家のおばあさんをイヤじゃなくなる男の子。
・変化量。隣の家のおばあさんをヤな人だなと思ってしまった男の子が、ヤな人ではないんだなと思うまで。

・起。引越し先の隣家のおばあさんが気難しくてヤだなと感じる男の子。
・承。様子をうかがうおばあさんが気になりせっかくの外遊びもうわの空。
・転。うるさいという苦情がくるのを懸念して、部屋で遊ぼうとする。
・結。元気でよろしいとおばあさんに声をかけられる。気難しいけど、ヤな人ではなかった。


 追加。崩れるの覚悟でやってみましょう。

・書くもの。「恐れいってしまうトホホな男の子」
・結。女教師に恐れいってしまう。
・変化量。産休代理のお姉ちゃん教師をナメてかかった男の子が、やりこめられ、恐れいってしまうまで。

・起。産休代理がお姉ちゃん先生だと知りナメてかかる男の子。
・承。授業中もからかってばかり。
・転。放課後居残りを命じられひやかしてやろうと考えるが、逆にやりこめられる。
・結。先生に恐れいってしまうトホホな男の子。


1時間45分
まこと


男と女の間には
No.9013 投稿日 2005年1月25日(火)01時43分 投稿者 弟切 千隼
>自己課題 ペットの話 ロミオとジュリエット版

 新たなあらすじを作りました。
 新木さんがおっしゃるとおり、「男―ペット―女」という構図にしたつもりです。主人公とヒロインは最初から好き合っているのに、何らかの障害があってなかなか結ばれない、という形にしました。


 現代日本を舞台にすると、原作の『ロミオとジュリエット』のような、社会的な要因による障害は作りにくいです。
 現代日本にも、民族や居住地域により、社会的に隔てられている人々はいます。とはいえ、それはとても重い題材です。重すぎて、「風変わりなペット」という題材が吹っ飛んでしまいます。
 そのため、社会的な要因による障害はやめました。


 かといって、物理的な障害も、現代日本ではやりにくいです。交通と通信がとても発達していますから。
 「普通の少年や少女が、互いに連絡も取れないほど物理的に隔離される」状態は、よほど限られた条件でないとあり得ません。


 舞台を現代日本以外にすれば、社会的な障害も物理的な障害も容易に作れますね。しかし、その案は却下しました。
 普通の読者さまに馴染みがない世界を舞台にすると、その世界において、ペットというものがどういう位置にいるのか、読者さまにわかりにくくなるからです。


 残るは、心理的な要因による障害でしょう。大ざっぱに言えば、「気のせい」で主人公とヒロインが隔てられます。
 物理的にも社会的にも障害は存在しないのに、主人公あるいはヒロインが「二人の間には越えられない壁がある」と思い込んでしまうわけです。

 主人公には、積極的に動いて「壁」を崩して欲しいですよね。したがって、ヒロインのほうが「心理的な壁」を作っていることにしました。
 以下にあらすじを上げます。



「ペットの話 ロミオとジュリエット版」あらすじ
―――――――――――――――――――――――――――――
 吉永拓海はカメ好きの男子高校生だ。ある日、彼は道で車に轢かれそうになったカメを救う。それはある少女が飼っているカメだった。拓海は自分と同じカメ好きの少女と意気投合する。少女は、自分のカメの名が星羅【せいら】だと教え、自分もカメと同じセイラと呼んでくれと言う。
 拓海とセイラはたびたび逢うようになる。二人でいるのは楽しいと拓海は感じる。だが、彼女はなぜか本名も連絡先も拓海に教えようとしなかった。拓海はもどかしく思う。
 ある時、セイラと出かけた拓海は、彼女の肩に大きなあざがあるのを見てしまう。彼の驚いた顔を見て、セイラは傷ついた様子を見せる。彼女はそのまま走り去る。
 拓海はセイラに逢いたいと思う。しかし、連絡先すらわからない。セイラとの会話に出た海岸の地名を思い出し、そこに出かけると、彼女がカメと一緒にいた。
 拓海がセイラに声をかけると、彼女は拓海が近づくのを拒否する。人間は外見の美しさでしか相手を判断しないから嫌いだとセイラは言う。拓海は彼女を傷つけたことを謝る。セイラは拓海の言葉を受け入れない。
 その時、カメの星羅が海の波にさらわれる。星羅を救うためにセイラが海に飛び込む。拓海も飛び込んで、一人と一匹を助け出す。セイラはやっと心を開いて、拓海に本名を教えるのだった。
―――――――――――――――――――――――――――――


いろいろ
No.9014 投稿日 2005年1月25日(火)16時02分 投稿者
新木 伸
 パーツ届いた。マシン組み立て中。
 古いHDDからデータを吸い上げて、バックアップしておくために、60分少々必要なもよう。よってレス書き。
 こんなに時間がかかるのは、ネットワーク内のHDDに引っ越しさせているからだけど……。ネットワーク越しだと、5MB/sぐらいしか速度が出ない。
 ギガビットのLAN、家庭内全域に導入しようかなぁ。
 新マシン用のマザーボードには、デフォルトでギガビットのLANが載っているんだよな。




>まこと

>>・起。家庭教師がやってきた。威圧感があり怖いなと感じる女の子。
>>・承。教わっているあいだもずっと家庭教師を気にしている女の子。
>>・転。家庭教師を夕飯に招待しようとする母。阻止しようとする女の子。
>>・結。話してみたら向うも緊張していたのだと分かる、怖くなくなった。

>>・起。引越し先の隣家のおばあさんが気難しくてヤだなと感じる男の子。
>>・承。様子をうかがうおばあさんが気になりせっかくの外遊びもうわの空。
>>・転。うるさいという苦情がくるのを懸念して、部屋で遊ぼうとする。
>>・結。元気でよろしいとおばあさんに声をかけられる。気難しいけど、ヤな人ではなかった。

 家庭教師のほうは、模倣したつもりが、構図が崩れちゃっているよ。
 もともとのものは――。

 怖いと感じた→距離を取っていた→近づいてみた→怖くなかった

 ――という構図なわけね。
 怖いと感じたから遠ざかるという起承の部分は、これは自然な筋道なわけね。
 そこからあえて近づいてみるから、そこが転になる。

 家庭教師の人とはずっと一緒にいる。これは持ち出してきた「家庭教師」という素材が悪い。家庭教師というのは一緒にいてあたりまえな存在なわけだ。この場合には、怖いと感じたら遠ざかっていられるものでないと、同じ構図にならない。

 これは分室用語だと、ロックオン項目を間違えたという。「ロックオン項目」のかわりに、「縛り条件」ともいう。

 まことは模倣してみようとしたときに、「怖いと感じる人物/生物ならなんでもよい」と思ってしまったわけね。だが本当の縛り条件は、「怖いと思う存在。遠ざかっていられるもの」となるわけ。

 その意味では、「隣家のおばあさん」も、いまひとつ良くない。
 家庭教師のときは近すぎたけど、こんどは遠すぎる。
 なにしろ相手は隣家にいるわけだから、顔を合わさなければ合わさないで済む。なので、おばあさんと接触しようとするところが不自然になってしまっている。


 起承で自然な筋道の方向に話を進めて、転で意外な方向に向ける。そして結で落としどころにもってゆく。そして話に意味を持たせる。
 これが起承転結。

 これを、最後の「意味」から決めていって作る方式が、帰納法。
 最初の「起」から始めていって、最後にたどり着いたエンディングで、うまいこと意味を発生させるのが、演繹法。

 演繹法というのは、少々アクロバットなやりかた。
 話にどんな意味を持たせるか考えていないのに、結末まで作り上げると、うまいこと話が収まっている。
 何十となく話を作っていたり、あるいは何百何千となく話を読んできているなら、話のパターンも熟知してくるから、よくあるパターンにはめ込むことで、演繹法でも、きちんと話を作れるようになる。

 読むっていっても、ただ読むのではなくて、きちんと分析、分類しつつ読んでいなければだめだけど。ただ読んでいるだけのは、読むとはいわず、眺めているという。





>弟切

 だから、カメは?

 カメがなくても成立する話を出してくるなって、俺はそう言ってるわけ。

 また舞台なんかどこだっていいんだけどね。中世だろうが神話世界だろうが、好きにすりゃいいじゃん。
 しかし現代日本でやるのなら、現代日本でなければ書けない話にしろ。

 ようするに――。
 二人はまずカメによって出会い、カメによって行動を共にするうちに好意や友愛や異性愛がめばえ、そして現代日本によって生じる制約から困難に合い、それを克服して(それもたぶんカメにより)、そうしてハッピーエンドに至る。

 ――そんな話を出してこいと言ってるわけ。
 そうでなかったら、カメを出すことも、舞台を現代日本にすることも、意味がない。






 うーん。まだファイルコピー、30分も残ってる。


起承転決
No.9015 投稿日 2005年1月25日(火)22時10分 投稿者 まこと
「いいかげん決まれよっ!」
「ってゆーか、決めてくれよ。あーあと、そっち味方ゴールね」


 構図の確認をします。

 怖いと感じた。
 距離を取っていた。
 近づいてみた。
 怖くなかった。

 これを起承転結にあてはめます。


 家庭教師編
 距離が取れない→教育実習の先生に変更。

起 教育実習の先生に大声で注意され、怖いなと感じる男の子。
承 物言いもぶっきらぼうである先生。怖がって近寄らない。
転 実習最終日を迎え喜んだ男の子が、笑顔をほめられる。
結 怖れが消え、先生と笑顔で話すことができる。


 隣家のおばあさん編
 距離がありすぎ→隣家のクラスメート(女の子)に変更。

起 引越し先。隣家の女の子は話しかけても返事をしない。ヤな奴だ。
承 登校時間をずらして、顔を合わせるのを避ける。
転 女の子は話すのが苦手なだけ。歌なら得意。歌のことなら返事をする。
結 歌が苦手な男の子にどもりながらも教えてくれる女の子。良い奴だ。


 タイトル、電車連結ネタにすれば良かったかな。
 それって悩むとこなのか。

50分
まこと


いろいろ
No.9016 投稿日 2005年1月26日(水)01時11分 投稿者
新木 伸
>まこと

 相手との関係を遠からず近からず、距離を取ろうと思えば取れるという、ちょうど良い距離にしてみたのはよい。
 しかし、あいかわらず転がないなぁ。

>>怖いと感じた。
>>距離を取っていた。
>>近づいてみた。
>>怖くなかった。

 ここからして認識が違う。
 違うというか、認識の精度が甘い。
 転の部分が「近づいてみた」になっているところだな。

 手本では、外力によって近づかなきゃならない状況が発生しているわけだ。たとえば友達が「犬と遊ぼうぜー」と言い出してみたりする。
 しかしまことのほうでは、理由なくお近づきになってしまっている。

 そこが違う。
 よって転が作れていないのだ。
 いままで距離を取っていたのに、人は理由もなく近づいてみることはしないのだ。理由は内からか外からか与えられなければならない。話の流れに横から力を与えて、これまでの状況を変えるから「転」なのだ。どんな力を横から与えるのかが肝心な部分。

 「離れようとしていた」状態から、外力が与えられて「近づかせられた」から、手本のほうでは転になっているのだな。


>>転 実習最終日を迎え喜んだ男の子が、笑顔をほめられる。
>>転 女の子は話すのが苦手なだけ。歌なら得意。歌のことなら返事をする。

 この二ヵ所。
 近づかなきゃならな理由を外力によって発生させれば、たぶん転になるのではないかと思われる。


自分のメールアドレスから迷惑メールが来ました(*o*)
No.9017 投稿日 2005年1月26日(水)01時58分 投稿者 弟切 千隼
 最近、携帯電話の迷惑メールが増えた弟切です。先日は、送信元が自分自身であるように装ったメールが来ました。アダルト系サイトの案内メールでした。
 当然、そんなメールは即刻削除です。こんなに怪しいメールを見て、引っかかる人がいるのでしょうか? 
 引っかかる人がいなければ、商売(^^;としては成り立たないはずですよね。とても不思議です。



>自己課題 ペットの話

 カメを出すからには、「絶対にカメでなければならない話」にすべきですね。そのようにあらすじを作り直します。
 話の舞台は、現代日本とします。多くの読者さまにわかりやすいようにするためです。

 カメを軸にして、起承転結をまとめてみました。


起:
 カメをきっかけにして、主人公とヒロインが出遭う。
承:
 カメによって、主人公とヒロインの仲が接近する。
転:
 主人公とヒロインは、現代日本ゆえの障害に遭遇する。その障害は、カメのおかげで克服される。
結:
 主人公とヒロインは親密になる。二人ともカメに感謝して、ますます可愛がるようになる。


 上記の起承転結を元に、あらすじを考えます。


駄目なトコ
No.9018 投稿日 2005年1月26日(水)10時27分 投稿者 サカモト

 おおー!
 20個作って3つOK。
 って喜んで見たモノの打率0.15ですよね。
 メジャーまでは、まだまだ遠いなぁ。
 てか、その前に1軍にあがらないと……。
 とか考えながら、ネタが枯れちゃって手ぇ動かせなかったサカモトです。

 困ったので、とんびの羽根さんに教えてもらった駄目な箇所を再チェックしてみました。

 で、読んでみた結果なのですが。
 失敗している原因で多いのが、惚れてないコトですね。
 強引に惚れてる方に持っていこうとして、理由も書かずにムリヤリ惚れさせている。もしくは、惚れる途中経過をすっ飛ばし、次の場面ではもう惚れちゃっている、ということです。

 他には、暴れる王子をニコニコと笑いながら見ている、不自然な反応を返すシンデレラみたいに、キャラクターとしても成立していないモノも。
 以上は、前回から引き続きやってしまっているミスです。
 

 今回、新たに失敗していたモノでは、

>>●サカモト 無口なシンデレラ 27
>>一行あらすじ:思いを伝えるシンデレラ

>>●サカモト 無口なシンデレラ 28
>>一行あらすじ:王子に微笑むシンデレラ

のように
起承転結を書かずに、結の部分から始めてしまっているモノもありました。
 シンデレラで守らなくちゃいけないルールは、王子にシンデレラが会うところから、王子を惚れさせるまで。
 王子とシンデレラが出会うシーンをはしょってしまって、もう仲良くなっているところから始めるのはNGです。
 指摘されて初めて気づきましたけど……。

 あと

>>●サカモト 無口なシンデレラ 23
>>一行あらすじ:話さないシンデレラ
 
 のように、王子を中心に書いてしまって、主人公のシンデレラより王子が目立っちゃうモノもありました。
 ただ、王子中心は前にも新木さんが書いていますし、書き方を工夫していけば、話としても成立デキルと思います。
 王子のコトを書く行を半分くらいに設定すれば良いのでしょうか。
 今日中に新しくシンデレラを提出するので、そこで王子中心を書いてみます。
 
時間:2時間


「転」
No.9019 投稿日 2005年1月26日(水)22時19分 投稿者 まこと
「よく転ぶのはおまえのせいじゃな。こやつめっ、こうしてくれる! ぬわぁっとっとっ」


>>転 実習最終日を迎え喜んだ男の子が、笑顔をほめられる。
>>転 女の子は話すのが苦手なだけ。歌なら得意。歌のことなら返事をする。

>>>近づかなきゃならない理由を外力によって発生させれば、たぶん転になるのではないかと思われる。

 転がない起承「・」結だったということで。
 ないのなら、作ってしまえホトトギス。


・自分から近づく→他からの力がはたらいて近づく。
 ここを変換させて転を作りだしてみます。

先生編
起 教育実習の先生に大声で注意され、怖いなと感じる男の子。
承 物言いもぶっきらぼうである先生。怖がって近寄らない。
転 実習最終日、先生にプレゼントを渡す役に任命されてしまう。感涙するのを目撃。
結 怖れが消え、先生と笑顔で話すことができた。


女の子編
起 隣家に越してきた女の子はクラスメート。話しかけても返事をしない。ヤな奴だ。
承 登校時間をずらして、顔を合わせるのを避ける。
転 病欠している女の子へおたよりを頼まれる。意外にも歓待され、人見知りをしていたことを謝られる。
結 元気になったからと玄関の外まで見送ってくれた。良い奴だ。

 この話、引っ越したのは女の子ってほうがいいのかもしれない。そう思って変更しました。
 不安だったからよけい人見知りが激しくなった、ということで。


>風邪をひいてしまった皆さん
 今年は雪ばっかだしな。寒いですよね。暖まってたっぷり寝てください。

50分
まこと


文に流されて蒼のサンクトゥス
No.9020 投稿日 2005年1月26日(水)23時00分 投稿者 サカモト
 いつも涎たれながしのサカモトです。
 書くたびに260wの尺が違って見えてくるのがとっても不思議。
 この前はちょい狭く、今回は書き終わってみると少し広めに感じました。
 
>新木さん
 いつもありがとうございます。
 下が貰った指摘のレスになります。


>>稀少鉱物が採掘できることと、危険なことは別だろう。

 これは「危険だが、稀少鉱物の採掘できる空間」です。
 たぶん、エイリアンズ・ネストとは”何か”と人を阻む危険な壁だと思いますので。


>>意味不明。特殊能力者ってなんなのか。どんな能力を持っていて、どう特殊なのか、わけわかんね。

 これは、今回、「危険を感知できる能力者」という風に紹介しました。これならば、エイリアンズ・ネストの中の危険を避けるために、船に乗せているコトが、伝わると思います。


>>パイロットと操舵手は違うのか? パイロットってなんのパイロットよ?

 これはサカモトの説明不足でした。
 今回のでは、治基が採掘機のパイロットで、やしほが船の操舵手にしてあります。


>>「大人顔負け」が紋切り型。
>>あと「挑んでゆく」がわからん。その言葉は使うな。言い換えを探せ。

 すいません。すでに一回使っていた単語だったため、言葉の警戒網に引っかかりませんでした。網のくせに、あちこち破れまくりです。
 「挑んでゆく」ですが今回は採掘屋の紹介部分で使い「エイリアンズ・ネストの中へ侵入」にしてみました。
 治基たちの部分では「ソコで何をみつけるのか?」となっています。文の流れがまだ、コントロールできてない。勝手に流れていってます。


>今回の紹介文

 紹介文なのですが、どうも260Wの中に詰め込むのは要素が多い様な気がしてきました。
 コップに大ジョッキ分のビールつごうとしてるみたいな感じで、入れるそばからこぼれてきます。で、最後は周りビショビショ、泡なしの、ギリギリまでつがれた情けない生中できあがりっと。
 そうならないように、もう一度書く内容を整理し、上から順番で重要度の高い順に並べてみました。


★書く項目
・エイリアンズ・ネスト
 稀少鉱物、危険

・リレクト
 知覚能力

・採掘屋
 稀少鉱物で生計をたてる業者

・主人公・治基
 採掘機の新米パイロット

・クルー
 やしほ、日奈

 上項目を、下の紹介文に入れてみました。
 よろしくお願いします。

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●蒼のサンクトゥス紹介文(再) 260W

 凶暴な気候で人を拒む空間、エイリアンズ・ネスト。そこは、危険と引き替えに、稀少鉱物を採掘できる異質な空間。そして、鉱物の採掘で生計をたてる、採掘屋達の仕事場でもあった。彼らは、空間内の危険を感知できる能力者・レリクトと共に、日夜、船でエイリアンズ・ネストの中へ侵入していた。
 新米の採掘機パイロット・治基もそんな採掘屋の1人。船の操舵手兼、チームリーダーのやしほや、当代随一のレリクト・日奈と共に、採掘作業を行っていた。果たして少年・少女で構成された、異例の年少チームは、ソコで何をみつけるのか? 

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もしもし亀よ
No.9021 投稿日 2005年1月27日(木)02時57分 投稿者 弟切 千隼
>自己課題 ペットの話

 あらすじを作る前に、ペットのカメについて考えてみました。

 「絶対にカメでなければならない話」を書くには、カメとはどういうものか、知らなければなりませんね。
 カメの実態がどういうものかだけではなくて、一般的にカメがどう思われているのかも知る必要があります。


 一般に知られている諺や物語では、カメはどのように扱われているでしょうか?

 諺では、「鶴は千年、亀は万年」という有名なものがあります。カメは長寿の象徴ですね。
 長寿はめでたいものとされていますから、カメもめでたいものとされることが多いです。長寿のお祝いなどに、亀の文様が入った物を使うことがよくあります。


 実際にカメは長生きです。さすがに一万年は生きません。しかし、ゾウガメの仲間で、百年以上生きたことが確実な個体がいます。ウミガメの仲間も長生きで、日本の水族館で四十年くらい飼われている個体がいます。
 普通の家庭でペットにされる小型のカメでも、二十年くらいは生きるようです。小形動物としては、驚くほど長生きです。


 長寿であることと関連して、カメには「老賢者」のイメージもありますね。長く生きたおかげで、知恵を溜めた存在です。
 民話やファンタジー小説に登場するカメは、こういう役回りのことが多いです。有名な童話『ドリトル先生と秘密の湖』に登場する大亀ドロンコなどが典型ですね。

 長寿に伴う負のイメージとしては、「頑固者」というのがあります。長い間、一つのやり方でやってきて、それに慣れてしまったために、融通が利かなくなった存在ですね。
 ミヒャエル・エンデ作の『果てしない物語』に登場する大亀モーラには、こういう「頑固者」のイメージがあります。



 カメの登場する話で有名なのは、イソップ童話の『ウサギとカメ』でしょう。ほぼ世界中に流布されている話です。この話では、「カメの足が遅い」ことが重要な要素になっていますね。
 この話に代表されるように、「カメの足が遅い」ことは、およそ世界中の誰もが知っています。確かに、カメは動作が遅い生き物です。

 けれども、『ウサギとカメ』にあるとおり、カメは遅いかわりに堅実な生き物というイメージがあります。こつこつ努力して、最終的には確実な成果を出すタイプと見られます。


 「堅実」・「努力型」といったイメージに関連して、「辛抱強い」・「力強い」というイメージもあります。
 古代中国やヒンドゥー教やイスラム教など、多くの神話で、「大亀が大地を支えている」とされるのは、人々がカメに辛抱強さや力強さを感じるからでしょう。


 実物のカメが、堅実だったり努力型だったり辛抱強かったりするかどうかは、わかりません。
 ただ、力が強い動物だとは言えます。重い甲羅を背負って歩いていますからね。
 ゾウガメなど、あの重い甲羅の上に、さらに人が乗っても歩くことができます。力持ちですねえ。

 カメは歩くのが遅いです。こつこつ歩き続けなければ、餌や水のある場所に行き着けないのは確かです。結果として「こつこつ努力型」にならざるを得ないでしょう。

 また、知られているとおり、カメは敵に襲われると頭や手足を甲羅に引っ込めます。敵が去るまで辛抱できなければ、こういう戦術は取れません。そういう意味では、辛抱強いと言えます。
 積極的に攻撃しないことから、「消極的」・「保守的」といったイメージもありますね。


 まとめてみると、カメは、以下のようなイメージを持たれています。


●長生き
●めでたい
●賢い
●頑固
●動作が遅い
●こつこつ努力する
●堅実
●辛抱強い
●力持ち
●消極的
●保守的


 上記のイメージを「ペットの話」に生かせるよう、あらすじを考えます。


ぺースが
No.9022 投稿日 2005年1月27日(木)13時28分 投稿者 サカモト
 おつかれ様です。
 書けば書くほど、一つのシンデレラを出すのに時間がかかるようになってきたサカモトです。
 まだ、提出数は合計53本でOKが4個。
 OK10個が遙か遠くに見えてます。

 無口で○はもらえたけど、王子の描写や惚れるポイントなどで×を貰っていたモノを、直してみました。
 直したポイントは本文下の※に書き込んであります。
 よろしくお願いします。

--------------------------------------------------
●サカモト 無口なシンデレラ 11(再)

一行あらすじ:おしゃべりを聞くシンデレラ

・静かなことが美徳とされる国。生まれつきおしゃべり大好きな王子の周りには、人が寄りつかない。だが、シンデレラだけは違った。
・シンデレラだけは黙って王子の側により、話に耳を傾けてくれる。
・何故自分の話につきあってくれるのか彼女に問いかける王子。シンデレラはしゃべるのが苦手で、おしゃべりを聞く方が好きだからと答える。
・有頂天になる王子。シンデレラに会えたことを感謝しつつ、さらに口を動かすのだった。



>>あまりにしゃべり過ぎるので周りから人が離れていく。
>>× こんな場面描写してどうする、この時点で読者も同時にひくだろ

 静かなコトが美徳とされる国で、おしゃべり好きのために浮いてしまう王子に変えてみました。
--------------------------------------------------
●サカモト 無口なシンデレラ 16(再)

一行あらすじ:無言のシンデレラ

・話が下手な王子。誰もが沈黙に耐えられず逃げ出していく。しかし、シンデレラだけは黙って王子の側に立っていた。
・最初は気にしていなかった王子だが、次第に彼女に対抗意識を持ち始める。我慢比べのように口を開かない二人。
・やがて根負し、彼女に話しかける王子。シンデレラはそれに笑顔で答えた。
・王子は彼女の慎ましさを気に入り、踊りに誘うのだった。



>>王子は自分と同じ性格をした彼女を気に入り、踊りに誘うのだった。
>>同じ性格じゃない。王子は口下手、シンデレラは無口

 シンデレラの慎ましさに惚れるに変更しました。

--------------------------------------------------
●サカモト 無口なシンデレラ 24(再)

一行あらすじ:態度で表すシンデレラ

・王子と二人で話すシンデレラ。お互い気持ちをさぐりあうようにして話す。
・しかし、次第にシンデレラの反応がぎこちなくなってくる。嫌われたのかといぶかしむ王子。
・そして、自分は口べたなので長くしゃべることに慣れてないと謝罪するシンデレラ。その返答を聞き納得する王子。
・今度は先ほどと違い、話しにくそうにしながら、一生懸命王子に答えを返すシンデレラ。王子はその様子を見て、心の底から好ましいと感じるのだった。



>>>>しかし、王子は口先だけの言葉より、態度で気持ちを表す彼女が、好ましいと感じるのだった。
>> 無言の彼女がどういう態度でどういう気持ちをあらわしたのかさっぱりわかりませんでした

 必死に話そうとするシンデレラに変更しました。
--------------------------------------------------



>シンデレラ続き

 20個の壁突破しようとしていたんですが
どんどんペースが落ちてきてます。
 一つ壁をこすと、もっとでかいのが目の前に……。
 あまり時間をかけるのも駄目だと思いますので、10個以下ですが提出します。

 ↓↓↓↓↓が新たに提出するシンデレラとなります。
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サカモト 無口なシンデレラ OK4個、合計43個
--------------------------------------------------
●サカモト 無口なシンデレラ 31

一行あらすじ:王子に話しかけられないシンデレラ
 
・パーティーを抜けだし、中庭に来た人嫌いの王子。そこでシンデレラにあう。
・驚きつつもシンデレラに話しかける王子。しかし、ほとんど返事をせずにうつむくシンデレラ。王子は、自分が嫌われているのかと考え、その場を退散しようとする。
・しかし、そこで、初めて顔を上げ、王子の服の裾をつかむシンデレラ。もう少し一緒に居てもらえませんかと頼む。
・シンデレラが実は緊張していて、なかなか声をかけられなかっただけとわかり、その奥ゆかしさを愛しいと感じる王子だった。

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●サカモト 無口なシンデレラ 32

一行あらすじ:無表情なシンデレラ

・こっそりパーティーに来ていることが姉にばれ、激しく罵倒されるシンデレラ。彼女は、ただ、黙って罵倒を聞いている。
・その様子を見ていた王子が止め入る。慌てて退散する姉。シンデレラは無表情に立ち上がり、王子に礼を言って立ち去ろうとする。
・ソレを呼び止め、なぜ言い返さないかったのか聞く王子。いつものことだからというシンデレラ。
・王子は彼女をひどく不憫に思い、同時に彼女を笑顔にしてやろうと心に決めるのだった。

--------------------------------------------------
●サカモト 無口なシンデレラ 33

一行あらすじ:王子を察するシンデレラ

・臆病な王子。幾人もの娘が王子に取り入ろうと側に寄ってくるが、彼は怖がって目も合わせない。
・そこで、シンデレラが登場。彼女だけは黙って王子の前でじっと待ち、王子が落ち着くまで待っていた。
・初対面でまくし立てられるのが一番怖い王子。シンデレラは、彼が自分に慣れてきたところで、初めて軽く挨拶をし、そのまま退散する。
・それを見て残念な気持ちになる王子。次第にもっと彼女と話してみたいという気持ちが強くなり、席を立って彼女を捜すのだった。
--------------------------------------------------
●サカモト 無口なシンデレラ 34

一行あらすじ:驚くシンデレラ

・自分の座る席がわからず、会場をウロウロするシンデレラ。口べたなため、誰にも声をかけることができない。
・ソレを見た王子が彼女のチケットを見て、席まで案内する。王子ということも知らず、頬を赤く染め、そっぽを向きながら、短く礼をいうシンデレラ。
・彼女の不器用そうなトコロに好感を覚える王子。いたずら心も刺激され、自分が王子だと打ち明ける。今度は顔を真っ赤にして言葉もでないシンデレラ。
・その様子を楽しむ王子。彼は彼女のリアクションを気に入り、ムリヤリ彼女の横に座るのだった。
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●サカモト 無口なシンデレラ 35

一行あらすじ:踊ったとき初めてしゃべるシンデレラ

・誰から話しかけられても、素知らぬ顔で通り過ぎるシンデレラ。
・王子の前に来て深々と一礼し、踊りを申し込む。礼儀通り、黙ったまま手を差し出すシンデレラ。目は王子を正面から見すえている。
・すこしドギマギするする王子。慌てて手を握りダンスホールへと進む。そして踊り始める二人。
・王子の踊りがうまいと、笑いながら初めて声を出すシンデレラ。王子は少し影のある彼女のそぶりに、怯えながらも、惹かれるモノを感じていた。
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所要時間:6時間


さらにシンデレラ
No.9023 投稿日 2005年1月27日(木)23時20分 投稿者 サカモト
 消しては書き直し、消しては書き直しして
なんとか10本。
 頭の中がシンデレラでぐちゃぐちゃしてきたサカモトです。
 あとで見直ししてみたら、2本が無口とちがうようだったので、残りを8本、提出します。
 前よりOK増えてるかなと、少しだけ期待。
 
 お忙しいところ申し訳ありません。よろしくお願い致します。
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●サカモト 無口なシンデレラ 36

一行あらすじ:怒るシンデレラ

・軟派な王子。女の子に声をかけては肩や手をベタベタと触りまくる。
・ソコに、シンデレラが登場。王子はシンデレラの側に寄り、他の娘と同じように接する。驚いたように顔を真っ赤にするシンデレラ。黙ってされるがままになっているが、次第に肩が震え始める。ますますエスカレートする王子。
・ついに涙を浮かべながら、王子の顔を思いっきりひっぱたくシンデレラ。その反応に驚く王子。初めて彼女がいやがっていたコトを知り愕然となる。そして、彼女に他の娘とは違う感じを受ける。
・何も言わず立ち去ろうとする彼女。その腕をつかむ王子。大声で謝りながら、ナントカ自分と踊ってもらえないだろうかと懇願するのだった。

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●サカモト 無口なシンデレラ 37

一行あらすじ:バルコニーから立ち去ろうとするシンデレラ

・バルコニーから外を眺めるシンデレラ。ソコに王子が登場。隣に来て、何をしているのか聞く。
・別に、何もしていないとだけ言って立ち去ろうとするシンデレラ。王子は、自分が邪魔をしたと思い、慌てて謝る。
・驚くシンデレラ。王子の態度を見て立ち止まり、うつむきながら、自分は人と話すコトに慣れて居ないからと答える。
・それを聞き笑う王子。彼女の態度に好感を覚える。笑われて怒った顔をするシンデレラに、謝りながら一緒に外を見ないかと誘うのだった。

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●サカモト 無口なシンデレラ 38

一行あらすじ:不審者扱いされるシンデレラ

・慣れないパーティーに来て、右も左もわからずに、ウロウロとするシンデレラ。衛兵に何をしているのか聞かれるが、何を言って良いのかわからず、頭を下げて離れようとする。
・その態度に不審を抱く衛兵。彼女の身元を照会しようと、詰問を始める。困惑し余計にしゃべれなくなるシンデレラ。ソコに主催者の王子が通りかかる。
・高圧的な衛兵をしりぞけ優しく問いかける王子。シンデレラは顔を赤くしながら、王子に会いたかったとだけ答える。驚く二人。王子は、ソコまでして自分に会いに来たシンデレラの態度に感動する。
・ますます顔を真っ赤にして、うつむくシンデレラ。王子は、彼女ともっと話したいと思い、踊りに誘うのだった。

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●サカモト 無口なシンデレラ 39

一行あらすじ:王子の横で食事をするシンデレラ

・取り巻きの相手をすることにも飽き、黙って食事をする王子。そこに、シンデレラが登場。彼女も王子の隣で、黙々と食事を始める。
・はじめは気にしなかったが、チラチラこちらを伺っているシンデレラの態度に気づき手を止める王子。シンデレラの方に注意を向けると、彼女は慌てて料理の方に目を向ける。
・どうした? と声をかける王子に、そっぽを向くシンデレラ。ソコに、シンデレラの友達が登場。シンデレラが王子と一緒に食事をしたがっていたとバラす。顔を真っ赤にして、横目で王子の方を伺うシンデレラ。その態度が可愛いと思う王子。
・王子は黙って、シンデレラの前にグラスを置き、お気に入りのワインを自ら注いだのだった。

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●サカモト 無口なシンデレラ 40

一行あらすじ:王子を気遣うシンデレラ

・パーティーに疲れ、壁際で腰を下ろす王子。ソコにシンデレラが通りかかり、心配そうに見守る。
・それに気づいた王子。こっそり飲み物を採ってきてくれないかと頼む。頷くシンデレラ。すぐに飲み物を採ってきて、また王子をじっと見守る。
・ありがとうと言っても、彼女は王子のそばを離れようとしない。じっと王子を見守っている。自分を心配してくれているのだと気づく王子。彼女の何も言わずに見守ってくれる態度に好感を覚える。
・少し、休んで王子の疲れがとれた頃。大丈夫そうだとわかり立ち去ろうとするシンデレラを呼び止め、踊りに誘う王子だった。

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●サカモト 無口なシンデレラ 41

一行あらすじ:王子の相手をするシンデレラ

・パーティーにつかれて、1人バルコニーで夜空を眺めている王子。そこに、同じようにパーティーを抜け出してきたシンデレラが登場する。
・王子を見て驚くシンデレラ。黙って立ち去ろうとするのを、少し相手をしてくれと引き留める。
・頷き王子の側に座るシンデレラだったが、彼女は何を話しても頷くだけ。しかし、話疲れていた王子にはそれがとても心地よかった。物言わぬ彼女に好感を覚える王子。
・次第に無言になる王子。最後はシンデレラの手を握りながら、星空を眺める王子だった。

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●サカモト 無口なシンデレラ 42

一行あらすじ:王子に押し倒されるシンデレラ

・しこたま酒を飲み酔い覚ましにバルコニーへでる王子。ソコには先客のシンデレラが同じように夜風で酔いを覚ましていた。
・王子に気づき、黙って一礼し、出ていこうとするシンデレラ。王子も邪魔をしてしまったことに気づき、自分が出ようとする。そこで、足をもつれさせる王子。シンデレラにのしかかるようにして倒れる。
・自分の失敗に慌てる王子。その王子を黙って見上げるシンデレラ。顔を少し赤らめながらぶっきらぼうに、自分の上からどいて欲しいという。その様子が王子の心臓を跳ね上がらせる。
・立ち上がった彼女に、自分の酔いが覚めるまで一緒に居てくれないかと頼むのだった。

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●サカモト 無口なシンデレラ 43

一行あらすじ:タバコを吸うシンデレラ

・父に見つからぬようにパーティーを抜け出し、1人バルコニーでタバコを吸う不良王子。
・ソコにシンデレラが登場。王子がタバコを吸っているのを見ると自分も横に座り込み、無言で手を差し出す。無礼な態度にむっとするが、タバコのコトがばれると困るので、黙ってタバコを差し出す王子。
・しばし、無言でタバコを吸う二人。はじめはむかついていたが、余計なことは一切言わない彼女の態度が気に入る王子。
・タバコを吸い終わり短く礼を言って立ち去ろうとする彼女に、もう一本吸わないかとタバコの箱を差し出した。

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所要時間:5時間


起承転結
No.9024 投稿日 2005年1月27日(木)23時48分 投稿者 まこと
 ひとさまの作った起承転結を見てみたらどうなんだろう。
 お勉強にならないだろうか。


 私の住んでいる町にはお城が建っています。
 昔々、ホンとに伊達氏のお城があったそうです。
 でも、町おこしのために建てられたお城は、外見だけが古城な、現代建築物なわけで。
 復元したんじゃないのに、存在する意義あるんかなー。

 休養をとっていた間に、このお城で映画の上映会がありまして。
 謹慎中でしたが、要は小説じゃなきゃいいんだろって見に行きました。

 やっていたのは「ラストサムライ」です。
 全体的に重たーい感じの映画でした。一ヶ所だけ妙に軽い場面がありましたが、そこ以外は色も暗いという印象です。

 私じゃとってもとっても、バラバラにするなんて無理。
 見た当初は逃げ腰だったんですが。
 なんとしても、起承転結の「転」がつかみたい。
 ダメもと! 解体してみましょうかねぇ。


登場人物
 主人公 オルグレン、彼は大尉だったかな。
 上司  名前忘れました。
 敵対するサムライのおやびん カツモト。
 以下略、で物語の解体に問題なしと判断します。


 テーマは「失う」ことについていろんな方向から考えている、というのかなぁ。
 なんかズバッと言えないんだけど。
 追い追い考えていくということで。



 全体を考えてみたら、起承転結だけでは割れない話という気がするんですよね。
 起承承てーん結みたいな感じ、だったような。

 それでも、大まかに割ってみます。


・起 先住民族と戦かった過去に苦悩する主人公。道を逸し、怠惰な生活をしている。

・承 異国の地まで流れていく。雇い主と敵対するサムライの姿が、先住民と戦った過去に交錯する。

・転 サムライ(カツモト)には信ずる道を迷うことがなかった。たとえ相手が天皇であっても譲らない。カツモトの遺志を貫く主人公に、天皇の迷いも失せた。

・結 主人公が選んだのは、日本人(原住民)として生きていく道。


 転に結が混じっちゃってるかな。分かれ目がわかってないせいだな。
 先に進みます。
 さらに細かく割ってみましょう。

起の部分「失われてしまったのは気力」

・起 異なる文化を持つ先住民への卑劣な襲撃で英雄視され、うしろめたい主人公。
・承 武器販売を手伝い、気持ちがすさんでいる。
・転 かつての部下があらわれ、日本での仕事復帰を持ちかけてくる。
・結 異文化を持つ遠い国、日本に興味をもつ。


承の部分「失われようとしているのは先住民族。主人公は戦闘の記憶に苦悩」

・起 日本側との交渉の場に、苦悩の元凶である上官だった男の姿が。熱くなって断わることを決意。
・承 場の雰囲気をぶち壊そうとする。
・転 上官だった男の挑発的な謝罪と誘いで、逆に冷めた気分になる。
・結 日本行きを決意。

承がもういっこ「失いたくないのはプライド」

・起 強い軍隊に鍛えあげるというのが仕事。一任される。
・承 仕事は順調に進み、最新鋭機まで導入された。
・転 軍隊としては未熟なまま出撃命令が下る。彼の意見は通らず、不承不承兵を動かし、隊は総崩れに。
・結 多くの将校が逃げだすなか、主人公は最後まで逃げずに戦い、捕らえられる。

 ここでは、過去に起こった事件を説明しているんじゃないかという気がしてきた。
 先住民(不穏分子つまりカツモト)に対し軍を整える主人公。強攻をいさめる彼の忠告は無視された。彼は上官にたてつくことなく命令を実行した。
 彼は正しい選択をした。しかしそのことを後悔している。かなり激しく。

 
 シーンをよく見てみると、過去の出来事との対比も見られますね。

 先住民のなにも持たない女こどもに、文明の利器、銃を振りかざして襲いかかった騎兵隊。
     ↓
 銃を持たず「刀を振り回すサムライ」にガトリング砲の導入を決定した「文明化(鉄道の建設を進めるシーン)する政府」


 考える体力が尽きたかも、思考が怪しくなっていく。
 しょっぱなから怪しいか。
 気になるなぁ。映画の紹介とか読んでみようかな。

 げっ、なんか違わないかー。やーねーもー。
 やっぱ無謀だったよなー。

 厚顔なんだから。
 アップしちゃったり。

3時間
まこと


昔々、浦島は
No.9025 投稿日 2005年1月28日(金)02時26分 投稿者 弟切 千隼
>自己課題 ペットの話

 前回の書きこみ(No.9021)の続きです。カメが鍵になる物語を書くために、もう少しカメについて考えてみました。


 弟切は、カメに関する物語で重要なものを忘れていました(^^; そうです、『浦島太郎』です。
 日本人ならば、この物語を知らない人はいないでしょう。日本人がカメに対して抱くイメージに、大きな影響を与えていることは間違いありません。


 漁師の浦島太郎は、ある日海岸でいじめられていたカメを助けます。後にそのカメがお礼に現われ、太郎を海中の竜宮城へ連れて行ってくれます。
 竜宮城は、御存知のとおり一種の楽園です。普通の人間には行けない異世界です。そういうところへ行けるカメは、霊力を持った存在と見なせますね。

 昔の日本では、霊力を持った亀が発見されたのをめでたいこととして、改元された例があります。霊亀【れいき】や宝亀【ほうき】や元亀【げんき】という元号は、そうやって付けられたといいます。

 『浦島太郎』に登場するカメは、めでたさを強調した存在といえるでしょう。そのめでたさは、この世ならぬ楽園へつながるめでたさです。



 もう一度、前回まとめたカメのイメージを挙げてみます。
 もちろん、これらは現代日本人が持っているカメのイメージです。外国人に訊けば、違ったイメージが出てくるでしょう。


●長生き
●めでたい
●賢い
●頑固
●動作が遅い
●こつこつ努力する
●堅実
●辛抱強い
●力持ち
●消極的
●保守的


 こうしてみますと、カメのイメージは良いもののほうが多いですね。
 加えて、特筆すべきなのは、カメのイメージは実態とかけ離れていないことです。普通の人が持っているカメのイメージは、実際のカメの生態をかなり反映しています。


 これは、物語を書くうえでとてもやりやすいですね。
 第一に、イメージが良い生き物は読者さまがとっつきやすいです。第二に、実際の生態をいちいち説明する手間が省けます。説明が多くなれば、読者さまもうんざりしてしまうでしょう。


 「ペットの話」の主人公はカメ好きです。ヒロインも、少なくとも最終的にはカメ好きになります。
 上記のような良いイメージがあれば、主人公とヒロインがなぜカメ好きなのか、読者さまに納得してもらいやすいですね。
 とりあえず、今回書くあらすじでは、主人公もヒロインも「カメ好き→さらなるカメ好き」という変化にするつもりです。


 物語の起を「カメ好き」で、結を「さらなるカメ好き」とすると、承と転はどうなるべきでしょう?

 物語は、読者さまの「予想は裏切っても、期待は裏切らない」ようにすべきですね。「予想を裏切る」点からすれば、一度どこかで主人公が「カメ嫌いになる」部分があるとよさそうです。
 嫌いとまではいかなくても、「カメに対するそれまでの情熱を失う」段階があれば、いい意味で予想を裏切れそうですね。

 以下に、主人公視点で起承転結を作ってみました。


起:
 主人公はカメ好き。他のことにはあまり関心がない。
承:
 主人公は相変わらずカメ好き。しかし、ヒロインにもどんどん惹かれてゆく。社会との接点ができる。
転:
 主人公は現代社会の障害にぶつかる。そのためにカメ好きでなくなる。ヒロインとの仲も遠くなる。
結:
 カメのおかげで障害が克服される。主人公とヒロインは親密になる。主人公は前にも増してカメ好きになる。


 これでおかしくなければ、この起承転結に沿ってあらすじを考えます。



お知らせ:
 弟切は明日から仕事で出張します。自宅に戻るのは1/30(日)の予定です。次にここに書きこめるのは、日曜日の夜以降になります。


病欠です
No.9026 投稿日 2005年1月28日(金)18時54分 投稿者
名無し君2号
 熱も37度台まで下がったので、調子こきまくっていたら、思いっきり風邪がぶり返しました。三日前に39度の熱が出たっきり、いっこうに治る気配がありません。

 朝プリン、昼プリン、夜アイスモナカなんていう生活を続けていたら、いいかげん体力が限界に来まくりやがりました。下世話な話ですが、うちのトイレって和式なんですよね。しゃがんで用を足すタイプ。朝、うーん、とひと仕事していたら、なんと足腰が立たなくなりやんの。よろめいて力が入らない。やば。いったいいくつですか私は。まだ30前だ! ひとりで用が足せなくなった! 要介護!

 壁にへばりつきながらどうにか脱出しました。
 その後、自転車でふらふらしながら近所の病院に駆けこむ。一度こけた。なぜか笑いが止まらなかった。雪道ですからね。ひんやりしてて気持ちよかった。強がりではない。

 病院到着。
 高熱あり、吐き気なし、下痢なし、これはインフルエンザだねー、と検査を受けました。鼻の穴に綿棒を突っこんでかるく粘膜を採取、それを使うことで15分ほどでインフルエンザかどうかの検査が出来るそうです。ほえー、現代医学はちゃんと進化してるんだねー。

 で、検査結果。
 インフルエンザ反応、かけらも無し。
 A型でも−型でも無いんですって。先生が頭をひねってました。「あれ〜? おかしいな、ただの風邪にしては……(喉ちんこを診る)うーん、喉も腫れてないしなあ……」

 医者が患者の前で首をひねるのだけはやめてよしてー。

 結局、ブドウ糖の点滴されて、解熱剤、抗生物質、咳止めを処方されてグッ・バイ。なにひとつ解決してないよ……医療の限界をぼくは見たね! なぜか白い巨塔のテーマソングが頭のなかをエンドレス・シング。アァメ〜ジングプレェェェ〜ス。この部分しか覚えてないので、「アメージングプレイス」だけが繰り返し。やめたいけど止まらない。



 解熱剤を飲んでも、熱が37度半ばまでしか下がらないのは仕様なんでしょうか、先生。ただひたすら熱が出るだけですが……つらいです。



 なんで書きこみしたかといえば、ただ単にグチを述べただけです。
 体が弱ると、妙に人恋しくなるのはなんでなんでしょうか? ひとりぼっちは淋しい。家族はいるんだけどねー、なんか違うのよねー。

 プロってこんなときでも書くんでしょう――書く人は。小説家の生態は知りませんが、漫画家だと手塚治虫さんがむちゃくちゃ自分の体を酷使しまくっていたそうです。亡くなる直前の言葉が、「たのむ、仕事をくれ!」ってのはどうなのよ。

 手塚治虫になりたいのか、と問われれば……正直ちょっと考えさせて欲しい病み中のぼくです。漫画の神様って呼ばれている人がこんなんだもんなー、並平な私はもっと捨て去らなきゃいかんのだろうなー。



 早く治さないと……。たぶん、一ヶ月あれば長編一本を書くことは出来るだろうけど……プロットが。プロットが。プロットがぁ。病んだ頭で考えても、病んだ話しか出てこないー。舌が二枚ある魔法使いとか。父親に悪魔を呼び出すための贄にされ続けている少女とか。ぼくはそんな暗い話は書きたくないのです。



 あ、そうそう。

>弟切さん

 いまさらなつっこみかもしれませんが、いま弟切さんが考えられている話って、たしか「おたくな少年少女を応援する話」だったような気がするのですが。
 その話を読んだあとで、おたくなボーイ&ガールは、「ぼく&わたしは、いまのままでもいいんだ!」と思えるのでしょうか。うう、本当にいまさらかも。



 たりらりらんとグチったので、心の平安を取り戻しました。寝ます。おやすみなさい。「永遠にな!」とか言ったら泣いちゃうからね、返す刀で呪っちゃうからね! 美少女呪殺戦士ノロリンドというのはどうだろうか。うーん、パンチが弱い。


いろいろ
No.9027 投稿日 2005年1月28日(金)21時10分 投稿者
新木 伸
>スパムメール

 引っかかる人はいないだろう、と思えるわけだけど、なにしろコストが完全に「ゼロ」なわけだから、何百万通とか、何千万通であるとか、天文学的数字(死語)の途方もない数を送信することができる。
 そのうちで、ほんのわずかでも引っかかってくれれば、効果があったことになる。

 また効果がない(引っかかる人がいない)から行われないかというと、そうでもない。

 スパム業者はスパムを送ることだけが商売なわけだ。広告を依頼する側は、その業者に宣伝費というものを払っている。
 しかしそもそも広告というものが、「やらないと儲からない」という慣例によって実施されていることが多い。どのくらいの効果があるか性格に見極めたうえで投資しているとは限らない。

 企業がまったく無駄な宣伝費をスパム業者に払い、スパム業者はまったく無駄なメールを誰かに向けて発信しているということも考えられる。

 そして僕らはアンチスパムソフトに対して金を払う。
 儲かっているのは、アンチスパムソフトを作っている会社だけ。

 わしんとこ、毎日100通来るぞ。
 9月末で、プロバイダのサービスが終了するので、現在のメールアドレスが使えなくなるから、それまでの話だけど。
 次からは、WEB上に公開する用と、知り合いに公開する用と、仕事関係用と、メールアドレスを3つに分けようと思っている。WEB上に公開する用は、スパムが増えてきたら停止して切り替える。
 低額で独自ドメインを取れるサーバーを見つけたもので。「SAKURA INTERNET」というところ。

http://www.sakura.ne.jp/

 作れるメールアドレス数に制限がない。用途別に複数作れる。作ったり消したりもブラウザから設定画面にログインして簡単に行える。そして年額1000円(月額にすると83円)。
 ただしメールの総容量には制限はある。200MBだからまず使い切らないけど。




>SAKURA

 ちなみにこの「SAKURA INTERNET」。
 レンタルサーバーは月額1500円で300MB。
 独自ドメインを取得しても年額3300円で300MB。
 おそろしく安い。評判もよい模様。

 分室も今年の10月あたりから、そちらに移行の予定。現在契約中のレンタルサーバーが年契約なので10月までは使える。ちなみにいまのところは、40MBで年額6500円。ぜんぜん高い。
 まだ契約していないので新アドレスはいまのところ不明。






>弟切

 つぎつぎ他の話に飛び移ってゆくその病気を、どうすれば治せるのか、いいかげん考えてくれない?

 違う話をやろうとしていることを指摘する → 認識して元に戻る

 ――の繰り返し。
 おまえは指摘されたら戻せばいいと思っているんだろうけどさ。
 俺や他の人間は、おまえの病気の専属指摘係じゃないのだな。どうせ指摘するのなら、もうちょっと有意義なことでキーボードを打ちたいと思うわけ。

 まあ、指摘しないでほっときゃいいのだけど……。
 そうすると、新しい話をしばらく考えたところで、また飽きて別の話に乗り換えて、以後繰り返しで、無限ループに陥ることが見えているから、指摘してもとの路線に戻そうとしているわけだな。

 路線を変えてしまうことは、それまでに人から貰った指摘を無駄にする行為だということは、理解できるよな?
 べつに見返りを求めて指摘しているわけではないから、無駄にしてくれたって構わないのだし、それに対してあまり文句を言うつもりはないが……。

 ただ、今後もまったく改善されないようなら、弟切に対する指摘は一切行わなくなる。
 なぜかというと、どうせ無駄になるとわかっているのなら、指摘する時間を他のやつに向けたほうがいいから。
 不治の病であることがわかってるハトポッポにエサをくれるのは無駄ってものだし。
 話を聞く気と、直る可能性がないやつに説教するのも無駄ってものだし。




>弟切
>カメの話

>>昔の日本では、霊力を持った亀が発見されたのをめでたいこととして、改元された例があります。

 一般人が知らないウンチクなんか、どうだっていいんだよ。
 まーたすぐ、そうやって自分の楽しいほうばかりに思考が向かう〜。

 今回書くのは、カメ衒学小説ではないのだろ。
 普通に変な位置づけのペットとして「カメ」があるわけだろ。
 グローバルイメージのカメまで掴んでおけばいいわけ。



>>嫌いとまではいかなくても、「カメに対するそれまでの情熱を失う」段階があれば、いい意味で予想を裏切れそうですね。

 ボツ。
 誰が「カメ好きがカメへの情熱を失う話」を書けと言った。
 ボーイミーツガールの話だろ。男女が知り合って仲良くなる話だろ。二人の「ややオタク系男女」がカメによって縁を取り持たれる話なのだろ。





>まこと

>>先生編
>>起 教育実習の先生に大声で注意され、怖いなと感じる男の子。
>>承 物言いもぶっきらぼうである先生。怖がって近寄らない。
>>転 実習最終日、先生にプレゼントを渡す役に任命されてしまう。感涙するのを目撃。
>>結 怖れが消え、先生と笑顔で話すことができた。

>>女の子編
>>起 隣家に越してきた女の子はクラスメート。話しかけても返事をしない。ヤな奴だ。
>>承 登校時間をずらして、顔を合わせるのを避ける。
>>転 病欠している女の子へおたよりを頼まれる。意外にも歓待され、人見知りをしていたことを謝られる。
>>結 元気になったからと玄関の外まで見送ってくれた。良い奴だ。


 先生のほうはOK。話としての面白味に関しては改善の余地があるとはいえ、起承転結はちゃんとしている。
 女の子編のほうは、承が変。
 「嫌なやつと思った」というのは、積極的に関わらない理由にはなるが、距離を取る理由にはならない。
 「怖い」にくらべて「嫌い度」が弱いということね。
 なので「登校時間をずらして避ける」っていう承が、おかしいことになる。遠ざかるだけの理由がないのに遠ざかっているところが変なのだな。

 生きたキャラを扱える人なら、実際に書いていってみればわかることなんだけどね。
 プロット上は「距離を取る」と書いてあるのに、その時点でのキャラの心境ではその行動がおかしいとわかる。

 キャラを扱うのが苦手な人――たとえばサカモトあたりだと、筋立ての要請からくる無理を通しちゃったりするのだが。
 キャラがその言動を嫌がっているサインがわからない。

 ただ承はおかしいけども、転の作りかたとしては問題ない。





>起承転結

>>ひとさまの作った起承転結を見てみたらどうなんだろう。

 しろよ。
 人様の作ったお手本が、世に何十万、何百万と溢れているだろうが。テレビでも映画でも漫画でも小説でも、なにも隠さず、すべてをさらけだして公開されているだろうが。創作者にとって、いまの世は、先人の技を盗み放題の天国なんだが。

 手順はこうだ。

・完結している話を選ぶ。
・話の中で起きている出来事を箇条書きとしてメモを取る。
・すべて取り終わったら、線を引く。3本の線を引けば、起承転結の4つのブロックに分かれる。
・さらに細かく分割してゆくなら、起承転結のそれぞれを、また4分割できる。

 シロウトはまず箇条書きを取って、線引きしてゆくところから。
 はじめからここは起で、ここは承で、と決め打ちしてハメこんでゆくのは、数百本以上扱った上級者のやること。

 ちなみにハリウッド映画には独自の方法論があるらしく、起承転結によって組み立てられていない話もあると聞く。

 ちなみに小説学校の教材としてよく使われるのは、「ギャラクシー・クエスト」という映画。スタートレックのパロディ映画だけど、本家スタートレックのどの作品よりも制作費をかけて作られていて、そのプロットの完璧さは、プロがこぞって賞賛する出来である。
 ま。プロットが完璧だったからといって、売れる=興行収入には繋がらないもんだけどね。

 しかし、過去ログ読んでないのかな?
 gooでもって、公開されたほとんどすべての映画の「あらすじ」が、無料で提供されてるのに。
 ラストサムライのもあったぞ。
 400文字と、やや短かったが。(gooの規定は800文字)

http://movie.goo.ne.jp/

 自分であらすじを書いてみて、それとgooにあるやつとを比べてみて、自分のほうが出来が良いようなら、プロの仕事に迫ったことを自己判定できる。
 いまサカモトがやっているけど、きちんとしたあらすじを書くためには、深い読み込みを行って、書くべき情報の取捨選択を行わなければならないわけね。
 つまり、きちんとしたあらすじが書けるということは、きちんと分析したことになる。

 人様の作った話から、起承転結の分割位置を確認するだけなら、あらすじに線を引いたほうが手っ取り早い。――ていうか、起承転結ごとに段落分けされているから、線を引く必要さえない。だいたい一映画4段落であらすじは書かれる。






>サカモト
>エイリアンズネストという場所の説明

>>これは「危険だが、稀少鉱物の採掘できる空間」です。

 あ。いけね。
 ヒントだけしておくつもりが、答え、丸書きしちまった。
 自分でたどり着いたのではなく、人から貰った答えってのは、身につかねーんだよなー。わかった気分になるだけで。

 「危険」と「稀少鉱物が採掘できる」というのは、逆説で結びつけられる関係なわけね。そこまで踏まえれば、日本語として意味が生じる。

 「危険だが、稀少鉱物の採掘できる場所」――というこの文章だが。
 明確に文章に起こされていなくて、暗示されて省略されている内容まで明示すると、以下のようになる。

 「危険な(そして行ってはならない)だが、稀少(で有用な)鉱物が採掘できる(ので行かなくてはならない)場所」

 260wなんていう制限のなかで意味の通じる物を書くには、この省略部分を意識しなきゃならんわけだ。自分がいまなにを省略しているのか。なにを暗示していて、なにを「書かずに書いている」のか。
 すべて意識的にやっていないと、260Wでまともな文章は書けっこない。



>>紹介文なのですが、どうも260Wの中に詰め込むのは要素が多い様な気がしてきました。
>>入れるそばからこぼれてきます。
>>もう一度書く内容を整理し、上から順番で重要度の高い順に並べてみました。

 俺は、はじめからそう言っているつもりだが。
 文字数が決まったら、それに合わせて書く情報を選ぶんだってば。
 そして多すぎず、少なすぎず、ぴったりの分量を収めるわけだ。
 だから260w版と400w版と800w版とで、一行まるまる、一字一句変わらないものが出現してくることがおかしいし、アリエナーイって、そう言ってるわけだが。



>>凶暴な気候

 擬人法にしてるのは、なんか意味あんの?


>>凶暴な気候で人を拒む空間、
>>エイリアンズ・ネスト
>>凶暴な気候で人を拒む空間、エイリアンズ・ネスト。
>>そこは、危険と引き替えに、稀少鉱物を採掘できる異質な空間。

 体言止め3連発かよ。小学校から学び直してこい。
 小学4年生ぐらいの国語の時間に、「体言止めはやめましょう」と教えてもらえるぞ。


>>彼らは、空間内の危険を感知できる能力者・レリクトと共に、日夜、船でエイリアンズ・ネストの中へ侵入していた。
>>果たして少年・少女で構成された、異例の年少チームは、ソコで何をみつけるのか?

 ここだけでなく、全体的に、修飾ブロックの係り受けが煩雑で不自然。

 不要な擬人法。体言止め連発。
 修飾過多と、被修飾語までの遠さ。
 ――で、リテイク。


 内容的には問題がない。
 入りきる情報量を吟味したからだな。
 吟味せずに行き当たりばったりで書いていたって、うまく行くはずないとわかるだろ?
 これまでの自分が、どれだけ無謀なことをやっていたか、すこしはわかったか?


風邪
No.9028 投稿日 2005年1月28日(金)21時28分 投稿者 まこと
>2号さんへ
 
 何日か高熱が続くなら、大きな病院へかかることをお勧めします。私も風邪だと言われて1ヶ月高熱が続き、寝込んだことがあります。最後はめまいとの戦いでしたね。
 どうやら風邪ではなく、自律神経だったらしく。
 田舎の医者ってすべての病気を「風邪です」で、すませているような気がしてしまった。ごめんなさい。気がしただけですから。
 でも、あれ以来熱出さないかなぁ。
 結局、あなたは名医だったのか。○井先生。


>テーマ
 
 映画のテーマが間違っておりましたねー。
 失うって。そんなテーマはありえないかも。
 あの映画のテーマは一本気とかポリシーとかですよね。
 志を貫くというのでしょうか。そんな感じ。
 「信念は曲げず、貫き通そう」
 命に代えようとも、信念を曲げてはいけないのだ。曲げると精神的にも良くないしー。
 それがあの映画のテーマだと思います。


>前回のレスでの、まこと誤用
>>過去の出来事との対比
 
 これは誤用ですね。
 「対比」は私の言いたいことと違ってました。

たいひ 0 1 【対比】
(名)スル
(1)くらべあわせてその違いや特徴をはっきりさせること。比較。
「日米の文化を―する」
(2)〔心〕 二つの対立する感覚や感情などが、時間的・空間的に接近して現れる時、その差異が強調されて感じられること。同じ灰色の紙片でも、白色の紙の上ではより黒く、逆に黒色の紙の上ではより白く感じられる類。
(3)〔地〕 離れた土地にある地層が互いに同時代のものであるかどうかを決めること。

三省堂提供「大辞林 第二版」より

 比べてどうするの。
 私が言いたかったのは、ダブらせてるとか、オーバーラップさせてるとか、そういうことでした。
 訂正させてください。すみません。



 それでは、起承転結の抜き取りの続きをします。


承 「歩み寄り」

起 サムライは、先住民より不可思議であった。
承 待遇は良く、表面上感情を見せない。しかし彼らから敵がい心を感じ取る。
転 生活を共にし彼らを知ろうとすることで、サムライ社会に受けいれられる。
結 サムライを理解する。


転 「信念を貫くために失うものがあっても怖れてはいけない」

起 迷いのある天皇に信念を曲げず諫言するカツモト。傍観する主人公。
承 牢から助け出し、旗揚げに加勢する主人公。
転 多勢に無勢。それでも意を曲げず、死をもって諫言に代えるカツモト。
結 主人公は信念を貫いたカツモトから深い感銘を受ける。


結 「信念を貫くことで失うものもある、しかし得るものもある」

起 主人公はカツモトの遺志を継ぎ天皇のもとへ。
承 迷いがある天皇を意のままにしようとする政府高官。
転 信念を貫いたカツモト。主人公がその志を伝えると、天皇から迷いが消える。自らの意思で決断を下す。
結 主人公は役目を終えた。


 気持ち良かった。
 物語をこんな風に味わったのは初めてだった。


 自分でも起承転結を作りたくなったので、やってみます。

起 海賊に捕らわれた主人公が仲間にしてくれと言いだす。
承 泳げず、高所恐怖症で、鋭利な刃物が怖い。相手にされない。
転 海賊が商船を襲う。悲鳴をあげながら剣を手にし、獲物を追ってマストに登り、海に落ちながらもお仕事をする主人公。 
結 手柄はなかったが、海賊に認められる。

 1000字課題にはできませんけど、起承転結を作ってみるということでやってみました。


 抜き取り作業で、話をはしょったところがあります。
 主人公が討った男の、妻子とのエピソードです。
 あれも、やってみよっかな。ということで。


起 自分が討った男の妻子から憎しみを感じ取る主人公。
承 彼らに謝罪と感謝の念を示すが反応は鈍い。
転 生活を共にするうちに彼らも心を開くが、戦がはじまる。
結 すべてが終って、迎えてくれた彼らの顔に笑みがあった。


3時間
まこと


追伸
No.9029 投稿日 2005年1月28日(金)22時07分 投稿者 まこと
書きこんでから新木さんのレスに気づきました。

>>女の子編
>>承 登校時間をずらして、顔を合わせるのを避ける。
>>承が変。

 じゃ、変を直そう。

 ヤだなと思う女の子が同じクラスにいたらどうするだろう。知らん顔していても目には入るよなー。
 転校生でしょ。無口でしょ。ポツンと座ってたりするんだろうな。


>>起 隣家に越してきた女の子はクラスメート。話しかけても返事をしない。ヤな奴だ。
>>承 クラスでもひとりぼっち。女子からの評判も悪かった。
>>転 病欠している女の子へおたよりを頼まれる。意外にも歓待され、人見知りをしていたことを謝られる。
>>結 元気になったからと玄関の外まで見送ってくれた。良い奴だ。


 明日から1000字課題をします。
 テーマを叫ぶは引き続きでしょうか?
 でしょうね。


25分
まこと


サカモトさんの深き迷宮
No.9030 投稿日 2005年1月30日(日)21時23分 投稿者
とんびの羽根
>サカモト 無口なシンデレラ 31
>>・シンデレラが実は緊張していて、なかなか声をかけられなかっただけとわかり、その奥ゆかしさを愛しいと感じる王子だった。

 × 緊張していて(無口になる)
 とんびもちょっと混乱がありますが、ちょっとずれているのではないでしょうか
 一時的な状況から気後れして話せないとき「無口になる」と表現するわけですが、それって「無口な」性分とは違うわけです
 大抵の人があがったり、あこがれの人の前にいたり、自分の人生賭けてる場面では「無口になる」傾向がありますけど、そういう状態の人を面前で見たとき「無口」でよいと感じるものでしょうか
 言いたいことを言えない状況に登場人物を追い込んでしまうのは×でしょう
 言いたいことかどうかじゃなくて(それだと大体が口下手系統なってしまうから)、言うべきことかどうかが問題で、その判断を話者本人が下すことが必須だと思います

 × その奥ゆかしさ
 サカモトさん奥ゆかしさってなんかわかってないもよう
 「王子の服の裾をつかむ」のどこが奥ゆかしさなのやら
 辞書ひけ
--------------------------------------------------
>サカモト 無口なシンデレラ 32
>>こっそりパーティーに来ていることが姉にばれ

 × シンデレラのプロットじゃない
 このあとの展開全部変わります

 しかもこのあと王子にまで身元ばらしてるとなると、舞踏会が終わったら王子が直接シンデレラにプロポーズしに来てしまうぞ

 これはプロット練習でもあるわけ
 ほかの部分を書き直さなくてはならないんじゃプロットの意味がない

 なんかサカモトさんが迷宮の奥深くに潜り込んでるような
 へっぽこROMはここで帰りますのであとはごゆるりと……


迷宮にガラの悪い魔女がやってきた
No.9031 投稿日 2005年1月31日(月)00時15分 投稿者 まこと
 サカモトさんとまことは仲良く迷宮暮らし。
「いやー、住めば都ですよねー、サカモトさん」
「てめーら、迷宮に馴染んじゃねーぞ。特別に馬車出してやっから、待ってろ。ビビデバビデブー。おら、この馬車かぶってとっとと走れっ」


>「ラストサムライ」の起承転結。

 自分が討った男の妻子とのエピソード。転が変でしたね。
 修正してみよっと。

起 自分が討った男の家に預けられる主人公。妻子の憎悪を感じる。
承 彼らに謝罪の気持ちと感謝の気持ちがあり少しずつ近づく。
転 気持ちが通じて彼らも心を開くが、戦がはじまる。
結 すべてが終って、彼らのもとへ。受け入れられる。


 課題を読み返したら、修正が必要になりました。
 課題の提出は明日にさせていただきます。

25分
まこと


戻りました。
No.9032 投稿日 2005年1月31日(月)02時15分 投稿者 弟切 千隼
 神奈川県に帰還しました弟切です。滞在先があまりに寒いので、夕食に鍋物を食べて暖まりました。



>弟切の移り気病(←今命名しました)

 前々から指摘されているとおり、これは致命的な病ですね。何としても治さなければなりません。
 しかし、今のところ、「これさえやれば確実に治る」といえる方法は、弟切には思いつきません。思いつくくらいならとっくに治っていますね(;_;)


 他の人から見れば、弟切が「話の筋を踏み外している」ことが、明らかに見えます。
 ところが、弟切にはそれが見えません。どこでどう話を踏み外しているのか、感知できないわけです。
 けれども、指摘されて後から見直すと、「そうか、踏み外しているなあ」と気がつきます。ということは、潜在的には、感知できる能力があることになります。

 潜在している能力を、顕在化させればいいのですね。うーん、それにはどうすればいいのでしょうか……考えます。
 とりあえずできるのは、以下のことですね。


●話のテーマやキーワード――今回の場合なら「ボーイミーツガール」・「おたく系の読者さま向け」など――をメモして、すぐに見られるところに置いておく。
●筋を思いついても、すぐには書かない。冷却期間を置いて、テーマのメモと見比べる。合っていることを確認したら、書く。


 上記を実行します。


馬車を被って迷走中
No.9033 投稿日 2005年1月31日(月)13時34分 投稿者 サカモト
 出口だと思って歩いてたら、奥に向かってハシッテタヨ。このまま、TVと布団持ち込んで住み着いちゃおうかなぁ。ちょっと暗くてジメジメしてるけど快適、快適。

 とか、書きながら必死に現実逃避するサカモトです。



>新木さん

>>自分でたどり着いたのではなく、人から貰った答えってのは、身につかねーんだよなー。

 丸写ししてしまいました。
 テストでいうとカンニングですね。
 やはり、言われた言葉を使うのはNGですよね。今度の提出では使わずに作成します。


>>自分がいまなにを省略しているのか。なにを暗示していて、なにを「書かずに書いている」のか。

 ということは、省略した部分を書いてみれば、さらに文がわかってきそうですね。
 一度、分解してみます。

「そして、(エイリアンズ・ネストの中で採れる)鉱物の採掘(し、その採掘した鉱物を売った代金)で生計をたてる、採掘屋達の(鉱物を採掘する)仕事場でもあった。」
 
 くどい。
 すべてを書き出すと文章がえらくくどくなるのがわかりました。
 修飾の関係でも、削りおとして小さな単語をつなぎ合わせるだけ、としているのですね。習慣化しているので気づきませんでしたが、無意識のうちにやっているコトが結構あるようです。


>>文字数が決まったら、それに合わせて書く情報を選ぶんだってば。
>>そして多すぎず、少なすぎず、ぴったりの分量を収めるわけだ。

 了解です。400wにはこの情報量、600wにはさらに400wより多い情報量(ネタ)を詰め込むというわけですね。今になってようやく少しわかったような。
 いままでも、わかってたつもりだったのに、きっと気分だけわかったつもりだったようです。

 書き方ですが、長文になればなるほど乱れてくるのは小説と同じなんですね。入るネタの量は、今の量が適量。あとは、単文にきちっとまとめられるかですね。
 

>とんびの羽根さん
>>へっぽこROMはここで帰りますのであとはごゆるりと……

 ああ、プロットの練習が……。オレ、設定、なんで変えちゃってるの。
 ネタが尽きてくるとどんどん発想が貧困になってきています。
 苦し紛れに、シンデレラの設定を変えてしまったのです。まじめにやってたつもりがこのありさまでした。
 もう、お粗末すぎです。すいません。

--------------------------------------------------
 おく‐ゆかし・い
奥深くて慕わしい。深い心づかいがあって引きつけられる。
--------------------------------------------------

 奥ゆかしいは、本人の思慮深い考えが行動からも読み取れて、それで人を引きつけるということですね。
 自分のシンデレラは、言いたいことが言えず直接的な行動に移してしまっているので、思慮深いもなにもありません。
 完全に奥ゆかしいの規定外になっています。失礼しました。

 無口については、緊張した状態での無口を表現してみたくて書いたのですが、失敗してしまいました。「言えない」のではなくて、「言わない」が無口の解釈となるわけですね。「言えない」となると、無口の形態には当てはまるモノの、性分からははずれてきてしまうと。
 ここ、サカモトも基準がまったく定まらない点なのですが、「言えない」というのは無口でない、もしくは無口の性分でないから、今回の無口には入らないと考えるべきなのでしょうか。
 サカモトは「言えない」「言わない」も無口で考えていました。
 無口のラインナップでも
--------------------------------------------------
・不器用系無口
反応が鈍く、感情を表すのが下手。思ったことをうまく言葉にできないため、無口に見える。しかし、熱意や誠実さは周囲に伝わるため、人からは好かれる。
--------------------------------------------------
 というのがあると思います。



>2号さん

 サカモトは熱が出たときは、本能のままに食っちゃ寝ちゃを繰り返します。食えなくても無理矢理詰め込んで、すぐに寝ての繰り返し。寝られなときは本を読むとか好きなことやっておく。
 前に地元の医者に風邪の治し方聞いたら、悪化させない程度に好きなことをやっておくのが一番とも言ってましたので、そうやってます。ストレスためないのがいいんでしょうね。

 もっとも、直った後に体重がドンっと増えるので……以下略。


時間:3時間 


課題提出
No.9034 投稿日 2005年1月31日(月)22時46分 投稿者 まこと
 課題を提出します。
 「色とりどりの花束」 1000字課題 No.10
 ↓ここです。
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1187&e=res&lp=1146&st=0

 よろしくお願いします。

 といったところで。
 また、テーマを間違えたような気がしてきた。
 テーマは、寂寥感とか哀愁とかいわゆる、トホホだったのかな。
 
まこと


いろいろ
No.9035 投稿日 2005年1月31日(月)23時45分 投稿者
新木 伸
>まこと
>話のテーマ

>>あの映画のテーマは一本気とかポリシーとかですよね。
>>志を貫くというのでしょうか。そんな感じ。

 んなもん、タイトルに明記されとるわい。
 いちいち瓶を開いて自分の舌で味わって分析した上で評価しなくたって、ラベル読みあげればいいだけのこと。

 「ラスト・サムライ」ってタイトルなんだろ?
 なら「最後のサムライの魂」ってのが、テーマだろうさ。



>>気持ち良かった。
>>物語をこんな風に味わったのは初めてだった。

 これは、どういった意味で?
 この映画が気持ちよかったということなのか。
 それとも、他のなにかが気持ちよかったわけ?



>>起 海賊に捕らわれた主人公が仲間にしてくれと言いだす。
>>承 泳げず、高所恐怖症で、鋭利な刃物が怖い。相手にされない。
>>転 海賊が商船を襲う。悲鳴をあげながら剣を手にし、獲物を追ってマストに登り、海に落ちながらもお仕事をする主人公。 
>>結 手柄はなかったが、海賊に認められる。

 意味不明な部分が、何ヶ所かある。

 「仲間にしてくれと言いだす」のは、誰に対して?
  述語が不明。理由も不明。
 5W1Hのうち、「いつどこで」はなくてもわかるとして、「誰がなにをどうした。なぜゆえに」のうち、「どうした」のうちの半分と「なぜ」が不明。
 よって、まったく意味がわからん。

 「どうした」に関しては、「仲間にしてくれと言う」では半分しかない。「仲間にしてくれと(誰々に)言う」とならなければ、完全には揃わない。


>>泳げず、高所恐怖症で、鋭利な刃物が怖い。相手にされない。

 この内容の意味するところがわからない。もっと抽象的かつ概念的に言いまとめること。具体的なことを書かずに書くと、「ぜんぜん海賊に向いていない主人公」とか、なにかそんなふうにならないか?


>>転 海賊が商船を襲う。悲鳴をあげながら剣を手にし、獲物を追ってマストに登り、海に落ちながらもお仕事をする主人公。 

 同様。具体的すぎて意味不明。
 たとえば「悲鳴を上げながら剣を手にし」――ってところには、どんな意味があるわけ?
 ここで悲鳴を上げることと、それでも剣を手にすることとは、それぞれ、どんな意味を持つ行動なわけ?
 その後の「獲物を追って」とか「マストに登り」とか、「海に落ちながらも」とかも、同様。

 こういうのを、分室では「肉がついたまま」という。
 きちんと抽象化して、概念化して、ひとことで言い表すことを「漂白」とか「骨化」とかいう。

 プロットにして人に見せるなら、骨化してこい。
 プロットってのは骨格標本なんだから。へんな肉をつけてくるな。中途半端に肉が付いているのは死肉っていうんだ。死臭がするんだ。臭いんだよ。

 「悲鳴を上げながら」なんて肉部分を書いていいのは、1600字以上のあらすじからだ。

 ちなみに「海賊に捕らえられた男の話」は、骨化することができれば一目瞭然なのだけど、変だわ。明らかに。
 余分な肉がついてると隠されちゃってわかんないだろうけど。




>「隣に越してきたヤな女の子」の話

>> じゃ、変を直そう。
>> ヤだなと思う女の子が同じクラスにいたらどうするだろう。知らん顔していても目には入るよなー。
>> 転校生でしょ。無口でしょ。ポツンと座ってたりするんだろうな。

>>起 隣家に越してきた女の子はクラスメート。話しかけても返事をしない。ヤな奴だ。
>>承 クラスでもひとりぼっち。女子からの評判も悪かった。
>>転 病欠している女の子へおたよりを頼まれる。意外にも歓待され、人見知りをしていたことを謝られる。
>>結 元気になったからと玄関の外まで見送ってくれた。良い奴だ。


 嫌と思った度が弱いから、意識的に避ける行動がおかしい、と指摘されたわけね。
 そして意識的に避けないように修正したわけね。
 言われた部分は直したわけだが……。

 その修正のおかげで、こんどは主人公が主人公の座から転げ落ちちゃっているよ。
 この話のなかで、主人公はなんにもしていない。
 以前は不自然ながらも、「避ける→避けない」という動きがあったわけだな。
 しかし今回は、「避けない→避けない」となって、動きがなくなってしまっている。
 話の中でなんにもしていないヤツは、主人公とは呼べない。

 となると、変えるべきは承ではなくて、起のほうだったというわけだ。
 起で「意識して避けるようになる」にふさわしい「嫌度」を出せばいいのではないかな。

 あと直すときに、メリハリを薄める方向に修正するのはうまくないぞ。話がどんどんつまらなくなってゆくから。
 どうせ直すなら、メリハリを強める方向で直すこと。「意識して避けるようになる」という強い行動に見合う強い動機をつける方向でやる習慣を付けること。
 そのほうが話が面白くなる。




>討った男の妻子との話

>>起 自分が討った男の家に預けられる主人公。妻子の憎悪を感じる。
>>承 彼らに謝罪の気持ちと感謝の気持ちがあり少しずつ近づく。
>>転 気持ちが通じて彼らも心を開くが、戦がはじまる。
>>結 すべてが終って、彼らのもとへ。受け入れられる。

 この話、主人公が逆だろ。
 変化するのは「男」ではなくて、「妻子」のほうだろ。「男を憎む→許して受け入れる」に変化するわけだから。

 直す方法には二通りある。
 妻子を主人公にした話とするのが、ひとつめの方法。話を裏返すわけね。
 もしくは妻子の気持ちには変化を起こさせず、あくまで男の気持ちの変化で話を作るか。

 裏返すほうが簡単。
 男の気持ちの変化にした場合は、テーマが変わらないようにするのが難しい。
 どちらもやってみると経験値になる。

 あと、承がおかしい。転も不在のまま。
 「男を憎悪する妻子」で始まったなら、承では憎悪を発展演繹させなきゃいかん。憎悪を発展させるなら、どんなエピソードが入ることになるのか、考えてみること。
 少しずつ近づいてしまったら、それはすでに流れが変わっていることになる。転の始まりあたりならそれでいいのだけどね。「少しずつ近づいてゆく、が、しかし……」となるのが転だから。



 ちなみにラストサムライで「承」が「歩み寄り」になっているのは、起が「過去のトラウマのために異民族と歩み寄りたがっている男」で始まっているからだ。
 歩み寄りたがっている男がスタート地点だから、それを受ける承は、歩み寄るという内容になるわけね。それが自然な道筋。

 今回の場合はスタート地点が違うだろ。起は「憎悪を向けられる男」だろ。
 サムライたちに主人公を拒む理由はない(あるいは薄い)が、妻子には主人公を拒む理由がある(強い)よな。構図を似せようとしているのなら、スタート地点(初期状態)で失敗してる。
 もっと憎悪を弱くしなきゃ、同じ構図にも、同じテーマにもならない。




>弟切

 俺が腹を立てているのは、「話の筋を踏み外している」ことが自分に見えていないのではなく、見ないようにしているのではないかと、そんな疑惑を持っているため。

 能力の問題なら我慢もするが、性根の問題であるとみなしているわけね。

 いくつか根拠がある。

・過去にわたって、何度も指摘されているにも関わらず、なんら対策を立てようとしていないこと。
・話の筋を踏み外したときの弟切は、とても楽しそうで、かつ熱心であること。

 あら。2個しかなかった。
 まあいいか。

 てめーがどんな外道な楽しみかたをしてようが勝手だが、それに人様を巻きこむな。
 それが正しい利己主義ってもんだろ。


 んで、方法だけど、冷却期間を置くのは却下。
 ただでさえノロいやつが、もっとノロくさくなる。

 メモを貼るのは、ちゃんと「実行する」のであれば、それなりに有効なんじゃないの? その方法は以前にも聞かされた気がするんだけどね。

 あともういくつか考えてこい。
 じゃないと弟切隔離掲示板を作って、そこで一人遊びさせる。
 最近じゃブログなんてのもあって、WEB日記のスペースを無料で借りれて、簡単に作れるようだから、自分で「弟切創作部屋」とかいうのを作ってもいいぞ。

 ちなみに俺は俺に出来ることをやっている。お前はその10倍ぐらい、なんかやれ。
 こうして脅して圧力を掛けて、「やらなきゃ放り出される」という外圧を作るという方法ね。(これは俺にしかできんし)





>シンデレラ迷宮

 なんかずっと、とんびさんに任せっきりなわけだけど。
 とんびさんも、面倒くさくなったら、いつでも放り出して逃げちゃっていいですからねー。べつになんの義務もないわけだし。一家の大黒柱で社会人なのだし。自分の仕事もあるのだし。
 んで、サカモトは見捨てられないように、必死こいてやること。無能はともかく、怠慢ってのは他人からはすぐにわかるから、見捨てられる要因に直結するよ。――と、脅しておく。
 アドバイスとしては、なんでもかんでも見てもらわないで、まずネタ出ししてから、自分で厳選して、少数精鋭でゆくのがいいんでない?
 おもしろいネタであるなら、見るほうも娯楽要素が発生するから、忙しいときでも時間を作って見てもらえる確率もアップする。「惜しい」と思えるところまで自力到達していれば、熱も入ろうっていうもの。
 何段もある階段のうち、自力で上がれる分はできるだけ上がっておけ、ということね。

 過去の採点者とか、突然復活してきて、サカモトの採点してくんないかなー。とか言ってみるテスト。そしたらとんびさんの負担も減るかしらん。


迷宮、迷走中
No.9036 投稿日 2005年2月1日(火)00時01分 投稿者 サカモト
 すこし、出口見え始めか!
 シンデレラより先に、紹介文の迷宮を抜けておきたいサカモトです。

 失敗したトコロを見直しした方が、自分の欠点がわかるからいいやねっということで、もういちど、暗示しているモノを見直してみました。

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○No.9020 で提出したの「蒼のサンクトゥス紹介文(再)」の暗示部分を補足したものです


(人が生きてはいけないほど)凶暴な気候で人(が入ってくるの)を拒む空間、エイリアンズネスト。そこは、(エイリアンズ・ネストないで採掘作業をするという)危険と引き替えに、稀少鉱物を採掘できる(他にはない)異質な空間。そして、(エイリアンズ・ネストの中で採れる)鉱物の採掘(し、その採掘した鉱物を
売った代金)で生計をたてる、採掘屋達の(鉱物を採掘する)仕事場でもあった。彼らは、(エイリアンズ・ネストの)空間内の危険を感知できる(特殊な)能力者・レリクトと共に、日夜、(採掘作業用の)船でエイリアンズ・ネストの中へ(貴重鉱物を採掘するために)侵入していた。
 (このマンガの主人公である)新米の(鉱物を掘るための)採掘機パイロット・治基もそんな採掘屋の1人。(採掘作業用の)船の操舵手兼、チームリーダーのやしほや、(なぜかチームに専属でついてくれている)当代随一のレリクト・日奈と共に(一つのチームを作り)、(エイリアンズ・ネストの中で稀少鉱物を採掘する)採掘作業を行っていた。果たして少年・少女で構成された、(ベテランの大人が一人もいない)異例の年少チームは、ソコ(エイリアンズ・ネスト)の中(に入って)で何を見つけるのか。

--------------------------------------------------
 
 補足部分を見直して感じたことですが、指示語で省略できる部分が凄く多い。それと、まだ省略できる部分がある、ということがわかりました。
 暗示を意識することで、削除できる部分が増え、260Wの尺がはっきりみえてきた感じです。
 で、下が新たに削除部分をと指摘部分を直した紹介文です。


--------------------------------------------------
●蒼のサンクトゥス紹介文(再) 20W×13L

 物騒な気候に満ちたエイリアンズ・ネスト。
そこは、稀少鉱物が採掘できる異質な空間だ
った。そして、稀少鉱物専門の採掘屋たちが、
エイリアンズ・ネストの中へと侵入してい
た。案内役は、空間内の危険を察知できる能
力者・レリクトが務める。レリクトと採掘屋
たちは常にチームを作り、特殊な船でソコに
侵入していた。
 採掘機の新人パイロット・治基もそんな採
掘屋の1人。操舵手兼、チームリーダーのや
しほや、当代随一のレリクト・日奈と共に、
採掘作業を行っていた。果たして、異例の年
少チームはソコで何をみつけるのだろうか。
 
--------------------------------------------------
○変更点

・擬人法の使用を禁止。
・「危険な空間」という言葉も省略。物騒な気候に満ちたで、危険な場所であることを暗示しました。
・「採掘屋」という呼び方が、稀少鉱物を掘って、換金し、生計をたてていることを暗示してくれるのでベンリ。
・要素を一文に詰め込んで無理矢理説明しようとしたことが、被修飾語までの遠さとなっていたので、更に要素を削る。一文の上限を40字以内に設定。
・登場人紹介ではこれ以上削る要素を見つけられず。やしほの紹介時に「船の操舵手兼」から「船の」をとるだけに止める。
・異例の年少チームでチームが少年・少女で構成されているコトを暗示できるため、「少年・少女で構成された」を削除。



>弟切さん
 
 出張おつかれさまです。
 弟切さんのテーマとかを見てて思い出したのですが、昔のマンガで似たようなテーマのモノがあります。
 ご存じだったらごめんなさいなんですが……。「ボーイミーツガール」を扱っている作品で生物オタクの男の子が主人公。オタクでも楽しんで読める「Bバージン」ていうマンガです。

http://books.yahoo.co.jp/bin/detail?id=07074998

 もしかしたら参考になるのでは? と思って書いてみました。

時間:2時間


治療大作戦
No.9037 投稿日 2005年2月1日(火)02時34分 投稿者 弟切 千隼
 移り気病をはじめ、多くの病気持ちの弟切です(^^; 今回は移り気病の治療方法を考えてみました。


>移り気病治療法

 「冷却期間を置く」方法が却下なのは、了解しました。

 「メモを貼る」方法は、今のままでは効果がないとわかりました。ずっと同じところに同じものを貼っておくと、目が慣れてしまって、いちいち確認しなくなります。これでは効果があるはずがありません。


 ちょうど、感想部屋に浦戸さんが治療方法の案を書いて下さっています(No.0243)。これを使ってみることにしました。
 実際にやってみましたら、使いにくい部分が出てきました。そのため、やり方を少し変えました。

 浦戸さんの原案では、一枚の紙にどんどん設定を書いてゆくようになっています。ところが、これですと、あっという間に紙が埋まってしまいます。よほど大きな紙でないと、書ききれません。
 大きな紙では、広げて見るのが大変です。

 そこで、一枚の紙ではなく、手帳を使うことにしました。

 手帳のあるページを起点とします。そのページに、最も抽象的で簡単な設定を書き入れます。もっと詳しく決まったことがあれば、次のページに書きこみます。常に前のページを参照しながら、詳しい設定へと書き進みます。
 決して、ページを戻って書きこんではなりません。(暫定としたり、空白にしておいたりした部分は除きます) 前のページに戻って書き直さなければならなくなったら、話の筋を外したことになります。


 弟切は、用意した手帳に、まず、以下のとおり書きました。


テーマ:ボーイミーツガール
読者層:十代から二十代のおたく系男女(少数派の趣味を持つ人々)
主人公:風変わりなペット好きの男子高校生
一行あらすじ:
「風変わりなペット好きの男の子が、そのペットがきっかけで女の子と出会い、そのペットゆえに親密になる話」


 以上が起点です。ここからページを繰りながら、設定を詰めてゆきます。



サカモトさんへ >

 『Bバージン』の御紹介、ありがとうございます。
 弟切は、この作品の題名は聞いたことがありました。けれども、内容は知りませんでした。弟切が書こうとしている話と、思いっきりネタがかぶっていますね。
 ここまでネタがかぶっていると、読もうかどうしようか悩みます。影響を受けすぎて、剽窃になってしまうかも知れません。

 でも、探して読んでみます。


あ、しまった(汗)
No.9038 投稿日 2005年2月1日(火)05時14分 投稿者 サカモト
>弟切さん

>>この作品の題名は聞いたことがありました。けれども、
 
 うん、そういえば……過去ログ調べる。
 うわぁ、すいません。前にほんの少しですが、このマンガのコトを新木さんが話題に上げていたのですね。すっかり頭から抜け落ちていました。
 だから、弟切さん、題名を知っていたんだ(汗)
 既出のモノを出して、しかも、気を遣わせてしまったようで……申し訳ありませんでした。


>>ここまでネタがかぶっていると、読もうかどうしようか悩みます。
 
 そうですね。かなりオススメですけど、書く前に読むと、影響が出ててしまうのかも。ただ、オタクな趣味と恋愛が、綺麗にまとめて書かれていると思いますので、良ければ試してみてください。

 時間:20分


いろいろ
No.9039 投稿日 2005年2月1日(火)08時02分 投稿者
新木 伸
>サカモト

 んだよ。
 「凶暴」がダメだと言ったら、「物騒」に置き換えしてきただけかよ。
 芸がねぇな。そしてえらく手軽だな。最初に思いついた単語を当てはめて来ただけなんじゃねぇのか?
 言い換える言葉を探してくるために、どれだけ手間を支払ったのだ?

 ちと、言い換えの言葉を探していった途中経過の候補を見せてみそ。
 ぜんぶじゃ書き出すのも大変だろうから、ごく一部分――ほんの数十例ぐらいでいいからさ。

 みやびさんと音声チャットで話したときに、サカモトがいかにライターとしてなっちょらんか、話題にあがった。
 んで、その場で15分くらい使ってみたかな。二人で協議しつつ、260wを仕上げてみた。音声チャット+デスクトップ共有って便利。俺が打ちながら、その内容をインターネット越しにみやびさんに見せつつ、相談しながら共同作業でやっていける。

 んで、出来上がったものは見せてやらなーい。

 その結果として、わかったことがいくつかあった。
 このへん、実際に起こしてみて、それを観測してみた結論に基づくもの。

 サカモトの書いているものは、「設定の説明」「人物紹介」の二つのパートに分かれているわけだな。
 ここは本来、「設定の説明」「人物紹介」「ストーリー紹介」となるべきはず。
 つまりストーリー紹介の部分が欠けている。

 字数配分の目安としては、260wを3等分にしたぐらい。
 世界設定がやや少なくて、61文字。人物紹介と主人公の初期スタンス解説が最も多くて、112文字。ストーリー紹介に89文字。
 合計262文字。ここから文字数を追い込んでいって、段落も付けたうえで規定行数に収めるわけだが、面倒くさいので、そこまではやっていない。
 ちなみに雑誌仕事であれば、クライアントの意向次第では、ラストに煽りの一文ぐらい付けて飾らなきゃならんときもある。そのための20〜30文字も稼ぎ出さなきゃならんから、いざとなったら削れる余地も残してあるし、どこをどう削るかのプランも立ててある。持っていった先で、その場で十数分で直さなきゃならない場合もあるもんでな。

 なぜ、世界設定、人物、ストーリーの3本柱に均等……とはいえないまでも、等量に近い配分で文字数を割くのか。
 それは読み手がどこに興味を抱くか定まっていないからなのだな。その作品の設定に惹かれる人もいれば、キャラや主人公との関係に萌える人もいれば、ストーリーに興味を向ける人もいる。
 よって万人向けに書くのであれば、どの要素もちょっぴりずつ書いて、幕の内弁当状態にしなければならん。

 んで、サカモトのものはストーリー面が薄い。
 薄いっていうか、まったく入っていない。

 ストーリー紹介については、まだ1巻のみで完結していないということもあるし、仮に完結した作品であっても、すべて書いてしまうのはネタバレという。さわりの部分と、そこからの方向性を示唆するぐらいに抑えるべきだが……。
 それにしたって、もうちょっと、なんか書け。

 最終的には89文字で書くことになるわけだが、そのまえにまず、圧縮するまえの平文を書いてみるべし。
 何文字使ってもいいから、どんなストーリーなのか、わかるように日本語で説明するのこと。




>きょうのさかもとごじ

 「気候」
 辞書で引け。そしたら結果を発表のこと。罰ゲームだ。

 あとBバージンBバージン、うるせぇ。
 「オススメです」とか愚にも付かねぇ理由も言わねぇ推薦文にもなってねぇ推薦文をこの段に無自覚で書いてやがると、それも蒼のサンクトゥスと一緒に宿題に回すぞ。
 高校生のときに俺にその作品を薦めてきたシロウトの友人の一ファンの18才男子のほうが、もっとマトモなコトバで薦めていたぞ。


気持ちイイ
No.9040 投稿日 2005年2月1日(火)23時27分 投稿者 まこと
>>>気持ち良かった。
>>これは、どういった意味で?

 それまでの私は、映画でも、マンガでも、小説でも「あーおもしろかった」マル。そこまでで終わっておりました。
 それほど細かくシーンの意味まで考えたことはありません。
 物語にどっぷり浸かった経験がなかったんですね。

 写小説をやったときにも感じたことですが、シーンを細かく見ていくと、新たに気づくことがあります。
 そーかー、そこにはそんな意味があったのかー。という驚き。
 新発見の喜びとは、とてつもなく大きいわけで。
 「なぜ」そんなシーンがあるのか。
 名探偵よろしく、解明してみようって気になるんですね。
 「なぜ」が解決するとすごく気持ちいいから。
 それでやりまくってみたら、それはそれは気持ちが良かったと。

 
 そういえば、私の書いたものはすべてにおいて”なぜ”のところが弱いですよね。
 まったく抜けていて、”なぜ”が書かれていない、なんてのも多い。
 それで気持ちよくならないんだなー。
 なんだ、そうか。
 なんだ。

 そこで。
 どうすればいいかというと。
 説明すればいいじゃんって話なわけなんだけど。
 うーん、この疲労感はなんなんだ。

 現在の私は、理由を考えることと、考えたことの説明が非常によろしくなかったりする。
 そーゆー人がファンタジーを書きたいって。
 どうなんだろう。
 どうったってそんなことはあれだ、えーと。

 ま、いっか。
 練習しよ。そうしよ。
 「なぜ」をバケツにいっぱい考えよっと。
 
 少なっ。



>死肉の腐敗臭がしない骨にする
>海賊

 まず、構想を練ってみる。
 5W1Hのうちの「誰がなにをどうした。なぜゆえに」を書き出します。

誰が 海賊にあこがれる少年が。
なにを 海賊船の船長に。
どうした 仲間にしてくださいとお願いした。
なぜゆえに 海賊をかっこいいと思っているから。

起 海賊にあこがれている少年が船長に直談判する。
承 海賊としての資質が微塵もない少年。
転 それでも決してあきらめず、ひたすら海賊になることをめざす。
結 努力の甲斐あって船長に認められる。

 この話、少年が浮浪児だったりするといいかもしれない。
 ひもじいよぅ。だった少年が、酔っ払った海賊の武勇談を聞く。すっげぇ、となる。
 すっかりその気になってしまった、とか。



>ヤな女の子
>起を変える。

 結の「良い奴」とは正反対で、避けたくなるような女の子って、どんな子だろう?
 ヤな奴度が上がるっていうと。

起 隣家に越してきた女の子はクラスメート。バカにした口を利いてくる。ヤな奴だ。
承 登校時間をずらして、顔を合わせるのを避ける。
転 病欠している女の子へおたよりを頼まれる。意外にも歓待され、やりすぎたと謝られる。
結 元気になったからと玄関の外まで見送ってくれた。良い奴だ。

 メリハリかぁ。緩急のつけかたのことですよね。
 私の書いたものはどれも、全体的に同じトーンなんだよな。
 山谷をつけるにはどうやったらいいんだろう。
 盛り上げたいところ。それがキーワードなのかなぁ。



>討った男の妻子との話
>裏返し編

起 妻子は預かった仇に憎悪を抱く。
承 力になろうと心を砕く仇に、冷たい仕打ちで酬いる。
転 妻子は追い出そうと画策するのだが、仇の態度は変わらなかった。
結 仇を許す。


>男の気持ちが変化の場合

 どう変化するのか。
 最後は彼らのところへ帰るんだから、その逆。ただし、憎悪を強調しない。
 そうすると、「起」は居づらい、かなぁ。


起 罪悪感から、妻子のもとに居づらい主人公。
承 彼らの世話になることが耐えられない。
転 しかし彼らに許され、主人公の気持ちが動かされる。
結 彼らのもとに残ることを決意。


 
>>ちなみにラストサムライで「承」が「歩み寄り」になっているのは、起が「過去のトラウマのために異民族と歩み寄りたがっている男」で始まっているからだ。

「……?」
「……!」
 えーーと、素朴な質問として。
 ご覧になられたんですか?

3時間45分
まこと


手帳の続き
No.9041 投稿日 2005年2月2日(水)01時44分 投稿者 弟切 千隼
 移り気病治療中の弟切です。今日も手帳に自己課題の設定を書きました。

 手帳に書く言葉は、なるべく短くしました。結果、キーワードが並ぶことになります。

 そのようにしたのは、理由があります。
 一つは、手帳の一ページが狭いためです。物理的に、長い文章を書けません。
 もう一つは、読み返しやすくするためです。ずらずらと長い文章が続いていると、ぱっと見て、どこが重要な部分なのかわかりません。目が流れて重要な部分を読み逃したら、また同じ失敗を繰り返すことになります。


 今回、手帳に書いたのは起承転結です。以下に、手帳に書いたことを転記します。


―――――――――――――――――――――――――――――
起承転結
起:風変わりなペットがきっかけで、ペット好きな主人公(男の子)が、女の子と出会う。
承:ペットのために、男の子と女の子の仲が接近する。
転:○○のために、男の子と女の子の仲が遠ざかる。別れの危機。だが、ペットのおかげで危機を脱する。
結:男の子と女の子は、ペットのおかげで親密になる。二人はますますペットに愛情を注ぐようになる。


※○○は未定。
※風変わりなペット→カメとする。(暫定)



話の二本柱:
 ボーイミーツガール(主)
 風変わりなペット(従)
―――――――――――――――――――――――――――――



 手帳に書いたのはキーワードだけですから、読んで下さる皆さんには意味がわかりにくいですね。補足説明します。


 起承転結について。
 昨日、弟切が書いた一行あらすじに、話の起と結が現われています。

>>「風変わりなペット好きの男の子が、そのペットがきっかけで女の子と出会い、そのペットゆえに親密になる話」

ですよね。
 『ペットがきっかけで女の子と出会い』が起で、『ペットゆえに親密になる』が結です。この起と結の間に、承と転を挟めばよいのでしょう。

 承は、起を素直に延長したものですから、出会った二人の『仲が接近する』としました。転はそれまでの流れがひっくり返るところですから、二人の『仲が遠ざかる』としました。


 転で二人の仲が遠ざかるのは、もちろん、何らかの障害が現われるからです。この障害の内容は決まっていません。そのために空白にしておきました。



 話の二本柱について。
 弟切の移り気病はとても根強いです。弟切はすぐに脱線します。話の主になるものを取り違えないように、話の柱になることを書いておきました。

 この話の主テーマは、あくまで「ボーイミーツガール」です。これが主な柱です。
 それに付随するテーマとして、「風変わりなペット」があります。こちらが従の柱です。
 これら二本柱を忘れず、主従の関係を取り違えなければ、ちゃんとした話の筋ができるはずですね。


幕の内
No.9042 投稿日 2005年2月2日(水)04時23分 投稿者 サカモト
 サカモトはド貧乏なんで、幕の内をあんまり食べません。ローソンとかいってもノリ弁に、まず手ぇ伸ばしてるし。安くて、腹もふくれて、健康に悪い。そんなジャンクフードが大好きなヤツです。
 幕の内っていうと、アレですか。ご飯の他に、焼き魚とか揚げ物とかのメインのおかずが入って、ちょこっと煮物が添えてある。そんな贅沢なもんクッテナイデス。ローソンで390円超えれば全て贅沢!
 東京での一人暮らしにゼイタクなんて〜!
 ハァハァ……。
 といいつつ、モノは試しと、今日の昼飯は幕の内。
 いつもより少し充実してましたデス。 
 こんな風に、バランス良く食材を盛り込むのかぁ。


>新木さん

>>「気候」
>>辞書で引け。そしたら結果を発表のこと。


--------------------------------------------------
●気候
各地における長期にわたる気象(気温・降雨など)の平均状態。ふつう30年間の平均値を気候値とする。

広辞苑より
--------------------------------------------------

 上が辞書に載っていた内容。長いスパンでずぅっと続いていく天気の様子が気候のようです。
 ですので、嵐のように常に突然発生して、ささっと消えてしまうものは、規定の範囲外ですね。
 エイリアンズ・ネストの中では常に嵐が吹き荒れている訳ではなく、突発的に発生し、少したってから消えてしまうことの繰り返しですから、気候という単語は当てはまらないと思います。
 では、何が当てはまるのかを調べてみると

「時候」は暑さとか寒さとか、四季それぞれの気候だから違うし、「天候」はある地域の数日間以上の天気の状態だから、コレも長すぎて駄目です。
 もっと短い期間のは……。「天気」。
これは任意の場所の任意の時刻の気象状態だから、嵐みたいな短い時間のモノでも大丈夫。でも、なんかほのぼのとしたイメージがあって、使いにくそうです。実際、他の意味に晴天としての意も持ってますし。
 で、あと、「気象」。これは雨・風・雷など、大気中で起こっているコトをまとめて表せますし、期間も特に設定されていない様子。天気のように柔らかなイメージもないですし、今回の紹介文に使用できると思います。
 更に「異常気象」という単語にすると、竜巻などの突発的現象が長期間続く場合にも使える様子。今回の紹介文にぴったりだと思います。
 知ってるツモリになっているだけで、全然知っていなかったです。大きくすっころんだサカモトでした。


>>「凶暴」がダメだと言ったら、「物騒」に置き換えしてきただけかよ。
>>ちと、言い換えの言葉を探していった途中経過の候補を見せてみそ。

 はじめは類語辞典で引いて同じようなニュアンスの文字を探していたのですが
「凶猛」、「獰猛」などどれも擬人法になってしまう言葉が出てきたので却下しました。
 で、次に、似たような感じの言葉を検索。
「荒々しい」「危険」「激しい」から始まり、「凄まじい」「驚異的」「異質」「非現実的」「あり得ない」「悪魔的」「不気味」「異常」「恐ろしい」「破滅的」「豪快」「衝撃的」「強烈」「過激」「苛烈」
 などの言葉が出てきましたが、ぴったりの単語が見つかりませんでした。
 気が付いたことは、「〜的」という言い方をすれば、どうにか使える単語になること。 でも、使ってみると安っぽく感じたのでやめました。あと、自分が擬人法で表現した理由も発見。荒々しいモノを表現するときって、「凶暴」「狂暴」「獰猛」のように、ニュアンスが伝わりやすい身近な単語を使う癖があるらしいです。今回も、パッと頭に浮かんで来たのが、普段良く見ている「凶暴」だったようです。
 で、ぴったりのが見つからず、結局「危険」が一番良さそうだと考え、類語で似たような言葉がないか確認。
「剣呑」「物騒」の二つを見つけ、「物騒」の意味がぴったりだと思い、今の文を作成しました。

●途中経過の候補
「凶猛」
「獰猛」
「荒々しい」
「危険」
「激しい」
「凄まじい」
「驚異的」
「異質」
「非現実的」
「あり得ない」
「悪魔的」
「不気味」
「異常」
「恐ろしい」
「破滅的」
「衝撃的」
「強烈」
「過激」
「苛烈」
「豪快」
「剣呑」


>>世界設定がやや少なくて、61文字。人物紹介と主人公の初期スタンス解説が最も多くて、112文字。ストーリー紹介に89文字。

 今のサカモトの文を開けてみると

・設定紹介147文字
・人物設定70文字
・あおり29文字

 という配分になります。
 たしかに、ストーリー紹介はないです。
 世界設定に倍の文字数をかけているからです。最終形態は、ココを半分に削って、ストーリー紹介となるわけですね。

 で、ストーリーですがこれはどこらへん書こうかな。大きく分けるとイベントが三つあるみたいだけど、導入部で嵐の中大量の鉱石を掘り当てる話。次に、昔のクルーの娘に請われて娘の父を救出しに行く話。最後が、他の採掘屋と共同で採掘中にトラブルが起きて、治基が懸命に仲間を救おうとする話。
 導入部は人物紹介用のイベントみたいだから除外して、やはり、重要度が高そうな二つめでしょうか。
 どれくらいの量になるかは気にせず、平の文で書きます。

○ストーリー紹介
 大きな仕事が終わり、浮かれるハルナ・カンパニーの元に1人の少女が訪れた。少女は自分が元クルーの蓼科の娘だと言い、父の救出を懇願する。どうやら彼女の父は、政府の実験検査艇に乗ってエイリアンズ・ネストの未踏域へ入ったらしい。そして、そのまま遭難してしまったのだ。元クルーを救出に赴くか、静観するかで社長とやしほがもめる。そこで、普段は他人に無頓着な治基が、何故か熱心に救出を主張する。そして、治基たちはまだ、誰も生還したことのない、未知なる領域へと船を進めることとなった。


>Bバージン
>>高校生のときに俺にその作品を薦めてきたシロウトの友人の一ファンの18才男子のほうが、もっとマトモなコトバで薦めていたぞ。

 う、せめて、その人には勝っときたいなぁ
。ということで、書き直してみます。

○Bバージン
 内容は生物オタクのモテない青年が主人公。彼は、姉の特訓を受け、外見だけイケメンに変身して大学に入学。で、その変身した理由が、一目惚れした女の子をおとすためにやっているんだけど、その女の子からイケメンは信用できないと言われ、避けられちゃうんです。しかも、外見だけイケメンになってるから、目的以外の女の子が寄ってきて、恋愛経験のない元生物オタクは大パニックに。後になって凄い成長を遂げる彼ですが、最初の方の慌てっぷりが、とってもおもしろいです。あと、オタクとしてのアイデンティーを発見していく部分もあるので、弟切さんがやろうとしているコトに内容が近いと思います。
 で、タイトルの意味ですが、確か好きな女性としか肉体関係を持たない人のコトで、マンガでも主人公の目標となっています。

時間:4時間
 


>まこと
No.9043 投稿日 2005年2月2日(水)04時57分 投稿者
新木 伸

>>写小説をやったときにも感じたことですが、シーンを細かく見ていくと、新たに気づくことがあります。
>>そーかー、そこにはそんな意味があったのかー。という驚き。

 そーゆーのを、伏線とか構成とかいうのだが。
 伏線は回収するものだし、構成は無駄をなくするためのものだし。

 ギャラクシークエスト、観てみそ。プロット映してみそ。
 身悶えするぐらい気持ちいいから。ありとあらゆるシーンが、別のどこかできちんと生かされているから。無駄に存在しているシーンなんてひとつもないから。

http://www.uipjapan.com/galaxyquest/main.htm




>海賊のはなし

 あのさ。自分がなにをしているのか、もっと人に説明しようよ。

>>起 海賊に捕らわれた主人公が仲間にしてくれと言いだす。
>>承 泳げず、高所恐怖症で、鋭利な刃物が怖い。相手にされない。
>>転 海賊が商船を襲う。悲鳴をあげながら剣を手にし、獲物を追ってマストに登り、海に落ちながらもお仕事をする主人公。 
>>結 手柄はなかったが、海賊に認められる。

 これを見せられて、「なぜ仲間にしてくれと言い出すのだ?」と聞いたわけね。僕は。
 それに対して、いきなり下のものを出してきたわけね。まことは。

>>起 海賊にあこがれている少年が船長に直談判する。
>>承 海賊としての資質が微塵もない少年。
>>転 それでも決してあきらめず、ひたすら海賊になることをめざす。
>>結 努力の甲斐あって船長に認められる。


 リアクションが飛んじゃっていないか?
 ふつー、まず、聞かれたことに答えるのが先じゃないか?
 「海賊に捕らわれた男が仲間にしてくれと言い出す」理由を訊ねると、どーして、違う話のプロットが返ってくるわけ?

 コミュニケーションのステップをひとつ省略したのなら、そう書くこと。
 たとえば「理由なく海賊になりたがっていたので、ぜんぜんダメだということがわかったので、主人公を少年に変えて作り直してみました。これなら海賊になりたがる起が不自然でないと思います」とか、そんなふうにコメント付きで出してくれば、こちらもまことがなにをしたのか、わかるわけ。

 掲示板ってゆーのは、わけわかんないつぶやきを書き散らすところじゃないのね。

 新木とまことが二人っきりで親密な対話をしているのではなくて、大勢の人が見ているまえで、「まこと」という動物が訓練されている公開訓練の現場なわけね。
 檻の外には、お客さんがいるわけ。
 ROMしている人は、まことが得たものや、理解してゆく過程を眺めつつ、自分の栄養にしようとしているわけだ。
 わけわかんねー書きこみする人語を話そうとしない動物は、いらんわけ。

 そーゆーのやりたいんだったら、「まこと創作部屋」とかいう日記を開いて、そこでやってなさい。
 まことが意識していればきちんとやれることは、以前確認した。だからできていないときは、気が抜けてるだけか、甘え根性が出ているだけか、なんかそんなのだろう。
 きちんと相手にわかるように書くこと。人の目を見て(そのつもりで)話すこと。





>>ちなみにラストサムライで「承」が「歩み寄り」になっているのは、起が「過去のトラウマのために異民族と歩み寄りたがっている男」で始まっているからだ。
>> えーーと、素朴な質問として。
>> ご覧になられたんですか?

 うんにゃ。観てない。
 見てないけど、普通に暮らしていても耳に入ってくる情報の断片やら、いくつかのキーワードやら、そんなものから、どんな話なのかがわかる。
 すると必然的に、起と承と転と結とか定まる。
 それに基づいて言っているだけ。
 推測っつーか、誰がシナリオ書いたってそうなる。そのテーマなら。

 ナスと豆板醤と鶏ガラスープを並べられたら、主婦はそれらがなんの料理であるのかわかるし、その手順もわかるし、他に少量必要となってくるものもわかるよな。
 それはなんか特別なことか? 驚くようなことなのか?





>弟切

 階層構造でものを考える方法って、それノウハウだったのか。
 「アウトライン・プロセッサー」なるジャンルのソフトウエアが存在していて、かなり盛況なのだけど、前々から、どうしてそんなもんが必要なのか、ぜんぜんわからんかったのだが。

 アウトライン・プロセッサーというのは、どういうものかというと、ようは箇条書きの支援ソフトなわけね。

 まず大項目を作る。
 小説の筋を作ることで具体例をあげるなら、起承転結の4つだな。それぞれに見出しを付けて、内容を書き込む。
 それぞれの大項目のなかに、また中項目を作る。たとえば起の内部を、小さな起承転結で4つに割る。また見出しを付けて、またシーンの内容を書きこむ。
 そしてまた小項目を4つ作る。

 そうやってゆくと、一本の話を作るのに、4−4−4の構造ができる。4個の大見出しと、16個の中見出しと、64個の小見出しとが作られる。
 それぞれの階層は、簡単な操作で閉じたり開いたりできる。
 画面上に大見出しの4つだけ表示させておくこともできるし、中見出しまでの16個を表示させておくこともできるし、小見出しも含めた64個すべてを一覧することもできる。

 ――と、まあ、こんな感じのソフトだが。
 なんで必要なのか、ぜんぜんわからんかった。エディタの箇条書きで充分じゃん。

 なるほど。
 弟切みたいに、すぐに道を踏み外してしまう人のためのものだったのか。
 いちど項目を作ったら、その下には書き込めるけど、見出し自体を変更することはできなくするためのものなのか。「根っこのほうは一度決めたら変更しない」ということが自分で出来ないから、ソフトウエアに手綱を引いてもらうためにあるのか。

 ちなみにこの手のことをするのなら、ツリー式の掲示板でも使えばいいじゃん。
 削除機能のない掲示板なら、一度書いたら、二度と消せない。
 まあ手帳でもいいけどね。ボールペンで書くなら消せないし。



>>この話の主テーマは、あくまで「ボーイミーツガール」です。これが主な柱です。
>>それに付随するテーマとして、「風変わりなペット」があります。こちらが従の柱です。
>>これら二本柱を忘れず、主従の関係を取り違えなければ、ちゃんとした話の筋ができるはずですね。

 もう一本柱があるだろ。
 波乱とメリハリな。
 起にも承にも、山と谷とがないといかん。

 女の子と出会って「片方もしくは両方」が好意を持つまでのプロセスのなかにも、そこから仲が接近してゆくところにも、山と谷がないといかんわけね。


>ROMさんへ
No.9044 投稿日 2005年2月2日(水)22時46分 投稿者 まこと
 公開訓練だというのに、思考開示をおこたっておりました。
 注意力が散漫でした。そんな状態で集中できるわけもなく、落ち着きがなかったんですね。
 理解に苦しまれた皆様に、謹んでお詫び申し上げます。


>思考開示
>>「理由なく海賊になりたがっていたので、ぜんぜんダメだということがわかったので、主人公を少年に変えて作り直してみました。これなら海賊になりたがる起が不自然でないと思います」
 
 自分がひっくり返したものの後始末を、人様にさせてしまいました。
 みっともないまねをしたものだと思います。すみませんでした。

 気がついたのですから、自分の言葉で掲示しておこうと思います。
 
 「海賊になりたい理由を考えているうちに、書きやすい話を思いついてしまいました。そちらだと歪みがうまく解消できそうでした。思いきって話を変更してみることにしました」
 歪みとは。
 起の部分が結に対応していなかったということ。
 主人公が自分から望んで海賊にならなければ、結がおさまり悪くなってしまいます。
 歪んでいるところだけを直そうとしているうちに、やり直しをしたほうが手っ取り早いとなったんですね。


 以上が、抜けていた部分になります。
 補足をおわります。


 明日からはギャラクシークエストの起承転結化作業をしていきます。


1時間
まこと


Self Control
No.9045 投稿日 2005年2月3日(木)00時59分 投稿者 弟切 千隼
 引き続き、手帳に自己課題の設定を書いている弟切です。

 手帳には、もちろんペンで書いています。後から消せないようにするためです。

 アウトライン・プロセッサーというものが存在することは、弟切も知っていました。けれども、弟切には、手帳方式のほうが合っている気がします。「一枚一枚ページをめくる」とか、「ペンで字を書きこむ」といった動作が、弟切に落ち着いた考えをさせるようです。


 今回、手帳に書いたことを、以下に転記します。例によって、キーワードの羅列です。


―――――――――――――――――――――――――――――
ヒロインの設定:主人公と同程度のカメ好き。主人公とほぼ同い年の女子高校生。


もう一本の柱:山と谷のはっきりした話にする。


カメのグローバルイメージ:動作がのろい
             重々しい
             辛抱強い
             堅実
             長生き
             めでたい
             竜宮城
             力持ち
             賢い
             頑固
             保守的
             消極的

―――――――――――――――――――――――――――――


 上記の補足説明をします。
 今回は、話を組み立てるにあたって、押さえておかなければならない要素を書きました。


 ヒロインの設定は、ごく基本的な部分のみの設定です。主人公にとっても読者さまにとっても、親しみが持てるようにしました。年齢が近い人や、似た趣味を持つ人には、誰しも親近感を持ちますよね。


 『もう一本の柱』は、「そういえばこれもあるのだった」と思い出して、慌てて書き加えました(^^; めりはりのある話を書くことは、弟切の重要な課題の一つです。


 カメのグローバルイメージは、前に挙げたことを思い返しつつ、改めて書いてみました。
 前に検討したとおり、「カメ」といえば、人々の多くは上記のイメージを浮かべます。カメを話に登場させるなら、これらのイメージを踏まえずに書くことはできませんね。



 今回、話の柱が一本加わって、三本柱になりました。「ボーイミーツガール」・「風変わりなペット」・「山と谷くっきり」です。
 これら三本柱を中心に、話を組み立ててゆきます。


サカモトさんの深き迷宮
No.9046 投稿日 2005年2月3日(木)07時55分 投稿者
とんびの羽根
サカモトさん シンデレラ再提出分
 帰って参りました
 というか、これから出勤です(爆)

 再提出分を見てみます

--------------------------------------------------
>サカモト 無口なシンデレラ 11(再)
>>静かなことが美徳とされる国。生まれつきおしゃべり大好きな王子の周りには、人が寄りつかない。だが、シンデレラだけは違った。

 △ 王子以外全員無口疑惑
 △ 王子不作法疑惑
 ? 作者に話芸が求められるわけだけど、どうか

>>・シンデレラだけは黙って王子の側により、話に耳を傾けてくれる。
>>・何故自分の話につきあってくれるのか彼女に問いかける王子。シンデレラはしゃべるのが苦手で、おしゃべりを聞く方が好きだからと答える。

 ○ シンデレラ無口、聞き上手
--------------------------------------------------
>サカモト 無口なシンデレラ 16(再)
>>一行あらすじ:無言のシンデレラ

>>・話が下手な王子。誰もが沈黙に耐えられず逃げ出していく。しかし、シンデレラだけは黙って王子の側に立っていた。
>>・最初は気にしていなかった王子だが、次第に彼女に対抗意識を持ち始める。我慢比べのように口を開かない二人。
>>・やがて根負し、彼女に話しかける王子。シンデレラはそれに笑顔で答えた。

 口下手コンプレックスの王子が無口なシンデレラに出会って、コンプレックスを克服する話
 なんじゃないかなと、とんびは思ったりするのですが……

 口下手コンプレックスだと思うのは、王子が対抗意識燃やしちゃうからですね、「口下手であることに関しては人に負けない」という変なプライドがあるわけ

 あと要望をひとつ、一行あらすじがちゃんとあらすじになるようにしてください
 ちゃんと起があって結があるように書くということです

>>王子は彼女の慎ましさを気に入り

 × 慎ましい

 王子様に勝っちゃうわけだから慎ましくないでしょ?
 王子様が勝負挑んでるのに気づかない、または気づいていて素で勝利するシンデレラなのですが
--------------------------------------------------


>サカモト
No.9047 投稿日 2005年2月3日(木)11時39分 投稿者
新木 伸
>サカモト

>>で、ストーリーですがこれはどこらへん書こうかな。大きく分けるとイベントが三つあるみたいだけど
>>導入部で嵐の中大量の鉱石を掘り当てる話。次に、昔のクルーの娘に請われて娘の父を救出しに行く話。最後が、他の採掘屋と共同で採掘中にトラブルが起きて、治基が懸命に仲間を救おうとする話。

 なにか激しく勘違いをしていないか?
 俺は「ストーリー」って言ったろ。そしたらなんで「イベント」の並びの話となってしまうのだ? なぜイベントのひとつを詳細に解説しとるのだ?

 サカモト的には、ストーリーっていうのは、イベントのことであるわけ? イベントの並びがストーリーであるとか、そう思ってる?
 ストーリーを語れといわれたら、イベントの並びを、頭から順に言えと言われているのだと思ったわけ?

 それじゃあ、たとえば「パソコンってどんなもの?」と聞かれたときに、ペンティアム4の3GHzが入っていて、メモリはDDRで512MBで……と、スペックを事細かに語っていけば、パソコンの説明になるってことかな?

 んなわけ、あるかい。
 そんな説明でパソコンがなにか理解できるわけねーだろ。

 同様に、イベントを並べていったって、どんな話なのかわかるわけがねーんだよ。

 ……そういや、そんなことって、おまえ、前にもやってたなぁ。
 えむぴーなんちゃらの説明の頃から、進歩しとらんのね。説明課題ですこし修行したんだから、すこしは成長してろよ。

 ストーリーっていうのは、「○○ってどんな話?」と誰かから聞かれたときに、「○○は△△な話だよ」と答えるときの、△△に該当するものなわけね。
 俺の訊いているのは「それ」のことだだし。紹介文を読む人が知りたいのも「それ」なわけだし。

 細々したイベントの並びなんかに、興味なんかねーんだ。
 だって、紹介文を読むぐらいなんだから、それがどんな話なのかまず知らないわけよ。知らないものには興味を持ちようがないわけよ。興味持ってないのに、細かいこと言われたって退屈なわけよ。
 えむぴーなんちゃらというものが、まずなんであるのかわからないところに、AACだのMP3だの、CF対応だのメモリースティック対応だの聞かされたって、興味の持ちようがないだろ。

 その細々したことから話し始める病気。いーかげん治せっての。
 おまえの興味と、他人の興味とは違うんだ。お前はすでに知っている側だから、細々したところに関心が移っているのだろうが、知らない側がまず知りたいことは別なのだ。

 んで、蒼のサンクトゥスって、どんな話なわけ?
 この場合における△△を答えよ。



>Bバージンの解説

 リテイク。

 その説明、つまんなそう。
 読まないでもよさそうだわ。ていうか、読まないほうがよさそうだわ。
 おまえの感性に個人的ヒットしただけなんじゃねーの? じつはクソつまんねーんじゃないの?
 一般的観点からいって、なにがどうおもしろいのか、ぜんぜん伝わらねーや。

 東京都豊島区在住18才男子高校生シロウト――のやってきた紹介に、ぜんぜん及んでないな。


緊張ってなんだ?
No.9048 投稿日 2005年2月3日(木)17時29分 投稿者 サカモト
 とんびの羽根さんお帰りなさい! 
 
 新木さんもとんびの羽根さんも、お忙しいところのご指摘のレス、ありがとうございます。
 
 で、レス読む前に、昨日作っただけで上げられなかった分がありますので、先に挙げさせて頂きます。

 この前、とんびの羽根さんの指摘を頂いてからの続きなのですが、ふと、疑問に思ったので、考えてみるコトにしました。
 緊張してしゃべれなくなるシンデレラの二つを前に出したのですが、一方は通り、一方はボツ。(ボツになったのは、他の部分も間違えちゃったからなんですが。無口としてもはずれていたので、見直してみます)

 この二つ。同じように緊張しているのに、なんで片方は無口と判定され、片方は無口からはずれているとなったのか。
 とんびの羽根さんからは、緊張すれば誰でも無口になるからダメとの指摘を頂いているのですが、両方とも緊張のツモリで書いていたサカモトは、違いがわかりません。
 どこかに緊張であるとこと、緊張でないところの違いがあるはずと、見直してみました。
--------------------------------------------------
●サカモト 無口なシンデレラ 26
一行あらすじ:無言で首を振るシンデレラ

・王子に話しかけられるシンデレラ。
・あこがれの王子に会えた喜びと、失礼なことを言ってはいけないという思いで、言葉がいつも以上に出せなくなる。
・結局、王子から踊りに誘われても、返事ができない。嫌なのかと聞かれたとき、ようやく、激しく首を横に振って、意志を表した。
・彼女の反応に腹を抱えて笑う王子。他の娘には決して見せない、うち解けた表情を見せる。そして、今日はずっと一緒に居てくれと頼むのだった。

※こちらはOK
--------------------------------------------------
●サカモト 無口なシンデレラ 31
一行あらすじ:王子に話しかけられないシンデレラ
 
・パーティーを抜けだし、中庭に来た人嫌いの王子。そこでシンデレラにあう。
・驚きつつもシンデレラに話しかける王子。しかし、ほとんど返事をせずにうつむくシンデレラ。王子は、自分が嫌われているのかと考え、その場を退散しようとする。
・しかし、そこで、初めて顔を上げ、王子の服の裾をつかむシンデレラ。もう少し一緒に居てもらえませんかと頼む。
・実は、シンデレラは緊張し、なかなか声をかけられなかっただけとわかり、その奥ゆかしさを愛しいと感じる王子だった。

※こちらはボツ
--------------------------------------------------


 王子に話しかけられるのは同じ。
「緊張して」の単語を出している部分が違う。なぜ緊張しての言葉を使ってはならないんだろう。緊張して言葉が出ないということは?
 てか、緊張って何でしょう?

--------------------------------------------------
●緊張
_〔心〕_行動への準備状態にあるとき、あるいは次に起る事象に対処しようとするときの心的状態。
_一種の感情状態。高次の精神活動を可能にし、注意の集中を要する状態。ヴントによれば、緊張・弛緩は感情の主要次元の一。

広辞苑第五版
--------------------------------------------------

 プラスの要素が多いように感じますが、逆に読んでみると、感情が高まり、一つのコトに集中している状態ということみたい。そして、次に起こることを一生懸命頭で考えるあまり、失敗する可能性がある行動を起こせないということなのかなぁと。だから、緊張して無口になっていることは多々あること。
 そっか。だから、無口の表現としては使いにくいわけですね。
 で、気づいたことなんですが、26では相手を警戒している部分があります。相手の心証を悪くしないように警戒して、答えを投げかけるタイミングを逃してしまうというポカをやってしまう。 ただ、失敗はしていても、あくまで前向きに答えようとしているし、いつ答えればいいのかと計算も試みてる。これは相手のコトを考えているわけだから、無口の美徳に当てはまります。
 一方、ボツになった31の方では、相手の心証を悪くしないように考えているところまでは同じ。でも、最後の部分で王子の袖をつかんでいるトコロとかは、相手に対する気遣いを忘れちゃってます。王子に声をかけるということだけに頭がいっちゃって、礼儀とか相手の心証とかを考えず、自己中なシンデレラになっているわけですね。だから、無口の美徳からは大きくはずれてしまいます。
 あと、指摘を頂いたとおり奥ゆかしさからは大きくはずれちゃってる(^^;

 そして、緊張が○なのか×なのか!
 ごめんなさい。
 わからないです。
 
 自分の中で結論でなかったんですが……。ええい、へたれなんで、わかったことだけ上げさせてもらいます。
 


時間:3時間


はて?
No.9049 投稿日 2005年2月3日(木)18時19分 投稿者
はせがわみやび
 どもも、みやびです。

>無口の比較 >サカモトさん

 それは、上のほうはふだんから無口なのがわかる言葉が入っていて、下のほうはそのときだけ緊張して無口になっているのがまるわかりだからじゃないかなぁ? それがどの言葉かは自分で見つけてもらうとして。

 ようするに、単語ひとつに気を配ってないっていう。

みやび


思考開示のつづき
No.9050 投稿日 2005年2月3日(木)22時15分 投稿者 まこと
 残りの骨化についても、経緯を説明しておこうと思いました。

>ヤな感じの女の子の話

 私がしようとしていたのは、結に対して歪んでいた起の矯正です。
 シカトしたでは弱かったので、イヤな奴の増強をはかりました。

>>起 隣家に越してきた女の子はクラスメート。バカにした口を利いてくる。ヤな奴だ。
 「バカにした」とすると強調はされますが、転の「人見知りしていた女の子」にしては、おかしな反応になってしまいます。
 そこで、その部分も修正しました。

>>転 病欠している女の子へおたよりを頼まれる。意外にも歓待され、やりすぎたと謝られる。

 改めて見てみると「やりすぎたと謝る」はお粗末でしたね。
 表現は硬くなるけど、神経過敏になっていたとか。
 長くなるけど、不安から過剰反応になってしまったのだ、とか。
 ボキャブラリーが豊富な人だと苦労はしないんでしょうね。しっくりくる言葉を探すのにもひいひい言ってます。
 ひとことで言い表すというのは難しいことです。



>討った男の妻子との話
>裏返し編

 主人公を妻子にして、起承転結にするバージョンですね。
 そうすると妻子の心の変化を描くことになり、私があげたものを修正するだけですみます。
 憎悪→増強→変化→憎悪の消失
 これをすんなり書くことができました。


>男の気持ちが変化の場合

 結はもとのものが使えますから、他の部分で矯正をかけていきました。
 起は、つぶやき調でレスに書いた通り、結に対応したものを選んだのです。
 「残ることを決意」するのですから、反するものは「その場に居たくなかった」ことにしました。
 次に、承で増強をはかり、転で気持ちを変化させたのです。
 男の側を見直してみるともう少し説明を入れると良さそうですね。
 入れてみます。

起 罪悪感から、妻子のもとに居づらいと感じる主人公。
承 彼らの世話になることが耐えられない。力になることで償おうとする。
転 気持ちが通じることはないとあきらめかけるが、許される。主人公の心は救われた。
結 彼らのもとに残る決意をする。

 今回直したところは、承と転ですね。
 承に、主人公の行動を入れました。転での気持ちの変化を説明しやすくするためです。
 転では、承の行動を受けた妻子が許しを与えるところが、自然になったと思います。

 次回からは、その場で説明するよう心がけていきますね。


 最後になりましたが、飛び飛びのレスにお付き合いくださいまして、ありがとうございました。

1時間半
まこと


地道に
No.9051 投稿日 2005年2月4日(金)02時41分 投稿者 弟切 千隼
 本日も、「手帳方式」(←このように命名しました)を続けている弟切です。少しずつ、手帳に自己課題の設定を書いています。

 今回の手帳の転記は、以下のとおりです。


―――――――――――――――――――――――――――――
三本柱:ボーイミーツガール
     山と谷のはっきりした話
     風変わりなペット


転の○○:現代社会の「何か」が障害になる。


アイディア出し箇所:起の出会い
            転の障害
            転の障害解決方法
            承で男女が接近するできごと
―――――――――――――――――――――――――――――


 話の柱を忘れないようにするために、三本柱をまとめて書きました。上にあるものほど重要度が高いです。
 この話は、何よりも「ボーイミーツガール」の話です。「山と谷がはっきり」して、読者さまを楽しませる話です。ちょっぴり変わった味付けとして、「風変わりなペット」が入っています。



 転の○○とは、転で主人公とヒロインが直面する障害のことです。二人はこのために、別れの危機に陥ります。
 この障害について、大まかなことだけ決めました。現代日本社会を舞台にするからには、現代日本社会ゆえの障害でなければなりません。



 アイディア出し箇所については、重要度が高い部分だけ書いてあります。物語全体を通してみれば、アイディア出しをすべき箇所は無数にあるでしょう。まずは重要な部分から決めてゆきます。
 上に書いた箇所ほど、重要度が高いです。


 出会いは大切ですね。何しろこれは「ボーイミーツガール」の話ですから。
 しかも、起では、読者さまの心もがっちりつかまなくてはなりません。「この二人、どうなるんだろう?」と読者さまに思ってもらえれば、読み進んでもらえます。


 主人公とヒロインを阻む障害は、物語の山場になるところゆえ、やはり大切です。障害の解決方法は、もちろん障害自身とセットになります。障害の性質によって、解決方法はおのずと決まってきます。
 ここで読者さまに、驚き――「こんなことってあり?」――や、主人公たちを応援する気持ちなどを持ってもらえれば、はらはらどきどき、楽しんでもらえますよね。読者さまの予想を裏切りつつ、期待を裏切らないアイディアを出す必要があります。


 「山と谷がはっきりした話」にするには、承でも「これは!」という事件を起こさなければなりません。読者さまを退屈させてはいけません。小波乱があって、主人公とヒロインが接近する事件が必要ですね。


 結に関しては、今すぐやらなければならないアイディア出し箇所はありません。起承転が決まらなければ、結の条件が決まりませんから。

 次回から、アイディア出しに移る予定です。


はにゃーん
No.9052 投稿日 2005年2月4日(金)23時17分 投稿者
名無し君2号
 情けない声をあげつつ復活です。
 しんどかったなー。結局はただの風邪だったようですが。それがちょっと淋しいのはなぜでしょう? インフルエンザではなく、ごくごく普通の風邪だったのがつまんないってのは奇妙なもんです。なんでもない風邪で寝こんだのがくやしいのか。インフルエンザならカッコがつくってわけでもないはずですが。

 ともあれ、だいぶ時間を無駄にしてしまいました。
 もう2月も4日過ぎ。いまだなにを書くのかすら決まっていない。

 三週間で長編を一本書くと仮定する。実際に書けるかどうかはわからんのですがねー。気づけば、もう一ヶ月もまともに小説を書いてないというていたらく。絶対に書けないね。リハビリが必要です。むしろ人生をリハビリしたいです。

 で、まず本文を書く前に、プロットっちゅうか、話を考えなくてはならない。

 なぜかって?

 いままでいきあたりばったりで書いてたら、ホントにいきあたってばったりしちゃったからダヨ! どうも『おれたちの戦いはこれからだ!』ってとこで話が終わっちゃうからダヨ!

 もしかすると、私はいきあたりばったりでしか書けないのかもしれない。それはそれでしかたがない。
 けれど、もしも先に話を考えて、その通りに書けるのなら――少なくとも、中途半端なところで終わることはないはずだ。

 よーし、ぼく、頑張っちゃうぞー。
 ばっしばし話を考えるもんねー!

 ……というのがいままでの私のあらすじ。実際はちっとも話は考えちゃいなかったんですが。ばっしばしとつっこまれてはいたなあ。そうこうしているうちに、風邪をひいて寝こんでしまったりして、今に至る。

 さて、GOGOGO、さっさと話を考えよう。



>あらすじ

 で、いまはこんな形式で話を考えていたりします。

・『書きたい話』→『話の結末』→『話の変化量』→『起承転を考える』という、つまり話の結末から考えてゆく。
・異世界の話にすること。
・スケールをでっかくすること。
・もう800字のあらすじは書かなくていい。なぜかったら、私は起承転結の『転』がわかってないくさいから。時間が無駄だから、三行あらすじだけ書け……だって。

 以上に基づいて、話を考える……むむむむむーん。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
■三行あらすじ
題名:魔法仕掛けの少女
 亡くなった師から遺産を受け継いだ魔法使い。金に換えようと思ったら、少女型の魔法の道具しかなかった。他の道具を手に入れようと、少女が発見された古代遺跡を目指す。だが、道具を手に入れるには少女と交換せねばならないとわかり、結局は取りやめる。

書くもの:大切なものはなにかを気づく話。
結:役立たずなはずの少女を選ぶ。
変化量:酷薄な主人公が、愛情を知るまで。

起:師匠の遺産を受け継いだ主人公。期待に反して、少女型の魔法の道具がひとりだけだった。
承:金目の物が欲しい主人公は、少女の故郷でもある古代遺跡を目指すことにする。道中で互いに心を通わせる。かつて破門された兄弟子が師の遺産を奪いに来る。
転:他の道具を手に入れるためには、少女を古代遺跡に戻さなくてはならないとわかった。
結:主人公は少女を選ぶ。襲ってくる兄弟子。役立たずと思われた少女は、強力な魔法をその身に隠していた。撃退する。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
■三行あらすじ
題名:首領の息子
 世界征服を目指す黒の魔法使いを父親に持つ主人公。母親と共に善に与する白の魔法使いである彼が父の退治を依頼される。いつもと違ってそつのない世界征服を行っている父親を変に思い、調査すると魔王に取り憑かれていた。父親のために、魔王を退治する。

書くもの:父と子の奇妙な絆。
結:世界の崩壊を回避する。
変化量:滅びかけた世界が、危機から脱するまで。

起:悪の組織を率いている父親が、何度目かの世界征服に乗り出す。別れた母親と共に離れて暮らしていた主人公の元に、父親を倒すよう依頼が来る。
承:いままでと違い、行動に甘さのない父親の組織。訝しく思った主人公は調べ始める。
転:じつは父親は、悪魔に乗っ取られていたとわかる。
結:父親に取り憑いていた悪魔を倒す。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
■三行あらすじ
題名:剣を鞘より解き放て
 自分の強すぎる力を嫌っていた主人公が、全力を出さなくてはならない状況になることで、過去の呪縛から己を解き放てるようになり、結果として世界の危機を救う話。

書くもの:強すぎる力を押さえこんでいた主人公が、全力を出せるようになる。
結:世界の危機を救う。
変化量:世界が危機に陥り、主人公の力で救われる。

起:平凡な村人だった主人公が、世界の平和を守護する組織に入る。
承:力が強すぎるせいで村のなかでも仲間外れだった主人公は、組織の中でも本気を出すことが出来ない。
転:組織で内乱が起こる。主人公以外に危機を救えるものがいなくなった。
結:主人公は全力を発揮して、危機を救う。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
■三行あらすじ
題名:魔王封印というおしごと
 代々継がなければならない魔王の封印という仕事を嫌で嫌でしかたない主人公が、父親がやられたために、魔王復活という世界の危機を自分ひとりで解決しなくてはならなくなる。頑張るうちに使命に目覚め、どうにか魔王を封印する話。

書くもの:少年が覚悟を決めて、自分の行く道を選ぶ。
結:世界の平安。
変化量:危機に陥り、世界の平和を取り戻す。

起:代々、魔王を封印する役目を担った一族の跡継ぎ。魔王のひとりが復活するという危機を迎える。父親がやられたため、主人公がやるしかない。しかしやる気がない。
承:その場しのぎでどうにかしようとする主人公。さらに危機は進行する。
転:どうしようもなくなって、ようやく主人公の目が覚める。本気で向かい合う。
結:なんとか魔王の封印を果たす。自分の使命を自覚する。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


 とりあえず四つ。
 明日はもっと頑張ろう。明日があると思うのか!




 レスには3時間ぐらいです。
 私が寝こんだせいで、心配おかけしたかたも、また、そーでもなかったかたも、とりあえずは復活しましたので、これからよろしくです。


映画鑑賞
No.9053 投稿日 2005年2月4日(金)23時39分 投稿者 まこと
 ギャラクシークエスト、見てまいりました。
 軽く感想も書いておきたいと思います。

 正直を申しますと。
 冒頭はううぅむむむ、でした。
 
 主人公たちが最後にヒーローになる映画です。ですから、冒頭では主人公たちの魅力のない姿が描かれています。
 引き込まれる冒頭ではなかったんです。

 冒頭が面白くないと読み捨てられるというのがよく分かりました。
 恥ずかしながら私、冒頭を読んだだけで読み捨てたという経験が皆無でして。
 たいがいお墨付きの本ばかり読んでいたものですから。
 タイトルを見て選ぶようになったのは、分室に来てからです。他の人はそれがあたりまえなのだと知って自分もやるようになったんです。
 それでも冒頭だけで判断することはあまりありませんでした。
 帯のキャッチコピーだったり、あとがきだったり、ぱらぱらとある程度読んでみたり。
 
 ギャラクシークエストは、偶然にも、ラストサムライに冒頭部分がそっくりでした。
 ヒーローとして紹介されるけれど、実際にはヒーローじゃない主人公という場面です。
 ラストサムライのほうは、演じているのがトムクルーズだったり、見事な射撃でかっこ良さが垣間見えたりしていました。
 つかみはバッチリ系です。

 でも、ギャラクシークエストでは構成上、かっこ良さがちょっとでも見えたらアウトです。
 魅力的な冒頭にするにはどうしたらいいか考えてみましたが、どうにもなりません。
 たとえばシガニーウェーバーをセクシーコスチュームにしたらどうかと思いました。
 けれどもそうすると、コンセプトから外れてしまいます。
 難しいもんだなと思いました。


 全体としての感想は、新木さんのおっしゃっていたとおりです。
 シーンのひとつひとつ、セリフのいっこいっこにまで気の抜けない伏線がはりめぐらされています。
 めだつ言葉、うさんくさい行動がでてくると、ああ、これきっとポイントなんだなと感じます。感じたものは、すべて、きちんと、ばっちり、おとしまえをつけてくれます。
 ほぉら! やっぱしね、そうだと思った。
 そういう満足感を与えてくれます。
 サービス精神旺盛というか、愛情たっぷりですね。
 は、愛情。
 ああ、愛情だ。込めればちゃんと伝わるんですね、愛情。
 それでうるさく言われてたんですね。入ってないと分かるぞ。入れろ――って。

 さて、感想が長くなってしまいました。
 が、眠くなってしまいました。

 起承転結は明日抜き取ります。



>2号さん

 お帰りなさーい。遅かったですねー。
 待っているうちに、首、伸びちゃいましたよー。
 ホラー。


1時間半
まこと


鞭声粛粛【べんせいしゅくしゅく】夜 河を過【わた】る
No.9054 投稿日 2005年2月5日(土)03時16分 投稿者 弟切 千隼
 題名は、江戸時代に詠まれた漢詩の一節です。頼山陽【らい さんよう】という日本人が詠みました。史上に名高い川中島の戦いを思い浮かべ、作られたといいます。
 馬を並べて河を押し渡った、かつての戦の重みが感じられますね。闇を切り裂く鞭【むち】の音が聞こえそうです。



>ペットの話、手帳方式にて前進中

 今回も、手帳の内容を以下に転記します。アイディア出しの条件について考えました。


―――――――――――――――――――――――――――――
アイディア出しの基本条件:現実味があること
              読者さまの予想を裏切ること
              読者さまの期待を裏切らないこと
              ↓
           クリアできれば面白くなるはず


起のアイディア出し(出会いの部分)条件:カメがからむこと
              読者さまが主人公に好感を持つこと
              読者さまがヒロインにも好感を持つこと
              ↓
            主人公とヒロインが嫌われては×
            できればカメにも好感を持ってもらう
―――――――――――――――――――――――――――――


 以下は上記の説明です。

 どんなアイディア出しも、作品をより面白くするために行ないます。最低、これをクリアしなくては、という条件を探りました。

 現実味がないアイディアでは、読者さまに「ありえねー!」と言われて、たちまち読み捨てられます。これは絶対に避けるべきですね。

 「現実味がある」というのは、作品世界で実現性があるかどうかです。例えば、魔術や超科学が日常的にある世界であれば、いきなりそういったものを出してもOKです。
 というより、そういう特殊設定がある場合は、早めに出しておかなければなりません。読者さまには一刻も早く「ここはこういう世界ですよ」と知らせる必要があります。でなければ、読み捨てられます。


 弟切の今回の課題では、魔術だの超科学だの超能力だの、そういったものを出してはいけませんね。この作品世界は、ほぼ現代日本そのままですから。
 ファンタジー世界のような特殊設定を出せば、「風変わりなペット」という三本柱の一つが目立たなくなります。それでは本末転倒です。

 手帳の前のページに書かれたことは、すでに決済がなされています。変えることはできません。


 「読者さまの予想を裏切ること」と「読者さまの期待を裏切らないこと」は、当然ながらセットです。前者は驚きを、後者は安心を読者さまに贈ります。
 驚きも安心も、娯楽になります。作品中にこういった「感情の動き」をしっかり取り込めば、「山と谷のはっきりした話」になるでしょう。


 半端ですが、今回はここまでとします。これ以上の解説は、次回に回します。


ペースダウン
No.9055 投稿日 2005年2月5日(土)03時58分 投稿者 サカモト

 ちとペースダウンしてしまってるサカモトです。来週あたりには元に戻ってる予定。それまでは、小出しで書き込みさせて頂きます。


>とんびの羽根さん

 わぁい、返信のレスきたぁって……出勤まえだったんですね。
 忙しいところすみません。
 頂いた指摘のレス出させて頂きます。


>サカモト 無口なシンデレラ 11(再)

>>△ 王子以外全員無口疑惑

 王子は常にハイテンションでしゃべり続ける人という感じで書きました。厳かなパーティーで騒がしい人がいて、周りから引かれているような感じですね。ですので、王子以外無口というわけではないつもりでした。ストレートに「厳かなパーティー」という風に表現した方が伝わりやすいですね。すみません。


>>△ 王子不作法疑惑

 これは当てはまっちゃうのかも。実際のパーティーで酔って絡んじゃう人に近いですし。だめじゃん! 話自体が立て直せないです。
 

>>? 作者に話芸が求められるわけだけど、どうか

 あー……全然大丈夫です!
 って言いたいんですが、キャラ壊れてるとか、会話が死んでるとか言われるサカモトでは、ムリだと思います(汗)
 そっかぁ。自分で書ける範囲のモノを出さないといけないんですよね。


>サカモト 無口なシンデレラ 16(再)

>>口下手コンプレックスの王子が無口なシンデレラに出会って、コンプレックスを克服する話なんじゃないかなと、

 そうですね。横に来た、さらに無口な女の子に根負けした王子が、苦手な話しかけに挑戦してるわけですし。
 となると、慎ましさでなく単純に、無口に自信を持っていた王子が、シンデレラのよりすごい無口に打ちのめされ、自分以上の無口っぷりに惚れるということですね。
 無口の強者シンデレラ。
 なんか、バトルものでよく見る流れになっちゃってる。
 お互い無口であることをぶつかり合って、確認し合い、仲良くなる感じです。



 結局、改良したつもりが改悪となっていたようです。○を少しでも貰おうと、焦っている証拠ですね。少し、腰を落ち着けてじっくりやっていきます。



>新木さん

>>サカモト的には、ストーリーっていうのは、イベントのことであるわけ?

 いえ、本来はもっと大きな流れです。しかも、書くとしたらほんのさわり部分だと思います。サカモトの悪い癖が再発して、PCのスペックを語ろうとしていました。
 そういえば、ハウルのときはhimajinさんが答えを出してくれてましたし。人に教えて貰ったもの身に付かずが、実感できました。

 課題は後日提出します。


>>東京都豊島区在住18才男子高校生シロウト――のやってきた紹介に、ぜんぜん及んでないな。

 他人がドコをおもしろいと思っているのか。あと、自分がどこに惹かれたのか、もう一度分析してみます。



>はせがわみやびさん

 はじめまして。
 分室に参加させて頂いているサカモトと申します。
 ご指摘ありがとうございました。


>>上のほうはふだんから無口なのがわかる言葉が入っていて、

27の「言葉がいつも以上に出せなくなる」の部分ですね。指摘を頂いてから見てみると、すぐ見つかりました。
 また、31の下の「なかなか声をかけられなかっただけ」の部分が、逆にシンデレラが普段、無口でないように見させてしまっています。


>>ようするに、単語ひとつに気を配ってないっていう。

 教えて頂くとわかるのに、自分では見落としているのが、その証拠ですね。対策は、注意して読むことでしょうか。ありがとうございました。



>2号さん

 お帰りなさい!
 復帰待ってました(^0^)
 また、2号さんぶしのレスをたっぷり、見れそうで嬉しいです!

時間:3時間


起承転結
No.9056 投稿日 2005年2月5日(土)23時01分 投稿者 まこと
 ギャラクシークエストの起承転結を抜き取っていきたいと思います。

 登場人物は6人の俳優、彼らのオタッキーなファン、良い宇宙人グループと悪い宇宙人グループです。
 
 俳優たちにはSFドラマでヒーローを演じた過去があります。
 優秀な艦長役の主人公とその有能な部下役4人、それにやられ役で6人となっています。

 テーマはタイトルにもあります。「ギャラクシークエスト」によって成長する主人公たち、です。


 では、起承転結にしてみます。

起 ヒーローを演じたが、実際には仲間の信頼もゼロな俳優。宇宙人からのオファーを受ける。
承 ヒーローになりきろうとするが失敗ばかり。仲間に救われる。
転 宇宙人を危険にさらし愚かさを知るが、演じたシーンをもとにピンチを切り抜ける。
結 仲間とも信頼関係をきずくことができて名実ともにヒーローとなる。


 起の部分に結で危機を乗り越えるための伏線が張られています。
 オメガ13という意味不明な秘密兵器だったり。
 その兵器で敵をやっつけることになります。

 オタクの男の子と通信機を取り違えたり。
 その子との通信でオメガ13の全容があきらかになります。

 過去に演じたシーンでもめたり。
 過去のシーンを利用して困難を切り抜けることになります。

 私が読み取れたのはそれくらいですね。
 
 それでは、全体での起承転結を、さらに細かくしていきます。
 起の部分からです。

起 「ヒーローを演じる、ヒーローではない、ヒーローになりたい俳優」

起 過去にSFドラマでヒーローを演じ、そのときの人気でどさ回りしている俳優と仲間たち。
承 仲間からの信頼はなく、ヒーローにはほど遠い。
転 現実に落ちこむ主人公。しかし宇宙人がヒーローになるチャンスをもってくる。
結 英雄扱いに気を良くし、宇宙人からの依頼を受けてしまう。


 承からは、明日以降にします。

1時間45分
まこと


雪がべったり
No.9057 投稿日 2005年2月6日(日)16時45分 投稿者
名無し君2号
 ようやく寒気が去って、すこしは暖かくなりそうな気配です。ここ岩手の地にも、3日ほどは雪が降っていません。それでも寒いのは寒いんで、なかなか雪は溶けちゃくれないんですけどね。交通量の多い道路ならば、タイヤが削るせいか雪はないのですが、裏道なぞはガチガチに雪が固まっております。

 そんな道を自転車で通る。
 雪が降ろうが道が凍ろうが、東北の民は平気で自転車に乗って移動です。関東や西に住んでいる人たちにはなかなか想像しがたい光景なんでしょうな。

 地方の常識、日本の非常識。
 小説を書く上でも大事なこってす。全国の若人を相手に商売しなくちゃならんのですからなー。




>あらすじ

 異世界の話を考えよう週間。
 英雄に憧れる主人公が〜シリーズ。

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■三行あらすじ
題名:わがままな生け贄たち
 今にも大国に攻め滅ぼされそうな小国があった。騎士の三男坊で、家を継ぐ見込みもない主人公は、国と自分の将来のために、竜の力を手に入れる試練を受ける。騙されて生け贄にされたが、逆に竜の力を手に入れ、国を襲って王となる話。

書くもの:英雄を目指す主人公が、目的を果たすまで。
結末:国の平和。
変化量:危機に陥っていた国が、平和を取り戻す。

起:伝統だけはある小国に住む少年。侵攻してくる大国から国を守るため、伝承に従い竜の力を得ようとする。そのためには試練を受けねばならない。国中から命知らずが集められる。
承:試練の迷宮に乗りこむ。機転と勇気で持って進む主人公。犠牲者を多数出しながらも、どうにか竜の元へと向かう。
転:実は試練というのは嘘で、主人公たちは竜に捧げる生け贄だった。
結:主人公たちは諦めずに竜と戦い、打ち倒す。手に入れた竜の力で大国を退けた後、騙した本国を襲い、王の座を奪い取る。英雄となる目的を果たす。
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■三行あらすじ
題名:大魔法使いの影
 名の知れた魔法使いを目指す主人公が、一見さえない魔術師と行動を共にし、一緒に国の危機を救うなかで、本当に偉大な魔法使いとはなんなのかを知る話。

書くもの:英雄に憧れる主人公が、真の英雄とはなにかを知るまで。
結:国の平和。
変化量:危機に陥った国が、平和を取り戻すまで。

起:悪の魔術師に危機に陥れられた国。王宮魔術師の息子である主人公は、魔術師の組合からやってきた助っ人魔術師たちの世話役になる。なかでも一番役に立たなそうな男の世話役になってがっかり。
承:助っ人魔術師たちは悪の魔術師に戦いを挑むが、返り討ちにあってしまう。
転:一番役立たずと思われた男のひっそりとした活躍で、悪の魔術師は倒される。
結:手柄は他の魔術師たちのものになった。まったく気にした様子もない男に、主人公は真に偉大なる英雄とはなにかを知る。
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■三行あらすじ
題名:暗黒剣士○○、誕生
 勇者と呼ばれることを夢見る剣士。魔王を復活させようとする悪の組織と喜んで戦うも、相手のチンケさに、とりあえず敵を大きくしようとする。結果として自分が悪の組織のボス扱いされ、世界の平和のために、あえて勇者に退治される話。

書くもの:英雄に憧れるあまりの暴走で、逆に悪の英雄になっちゃう男。
結:世界の平和。
変化量:たいした危機でもなかったが、主人公のせいで世界が滅亡しかける。

起:英雄を目指す剣士。悪の魔法使いが魔王を復活しようとしていると知り、さっそく退治に向かう。あっさりと倒す。
承:あまりにチンケな悪党だったことに怒り、主人公が逆に指導して魔王を復活させる。
転:魔王復活。気がつくと、魔王は主人公に忠誠を誓っていた。こんなはずじゃなかったと落ちこむ間もなく、主人公を倒しに戦士たちがやってくる。
結:簡単に片づけられる相手だったが、世界の平和のために負ける。逃亡する主人公についてゆく悪の組織ご一行と魔王。
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■三行あらすじ
題名:勇者狩り
 勇者に憧れていた少年は、ついに勇者の仲間となることができた。一緒に戦うが、実は竜や悪人は勇者が、自分が英雄と呼ばれ続けるために作り上げていた敵だと知る。主人公は本当に世界を危機に陥れていた悪、勇者を倒す。

書くもの:英雄に憧れていた主人公が、そんなものに価値などないと思うようになるまで。
結:世界の平和。
変化量:危機に陥っていた世界が、平和になる。

起:英雄に憧れていた少年。念願が叶って、勇者の仲間となる。さっそく、民を苦しめている竜を退治しにゆく。
承:無事に竜を退治する。
転:竜は勇者の策略によって、民を苦しめていたのだとわかる。
結:勇者の座にしがみついていた男を倒す。
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 お次は、復活した魔王が〜シリーズ。


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■三行あらすじ
題名:ろり魔女
 呪いで子供の姿な魔女が、魔王の力で大人になろうとする。しかし魔王には魔力がなく、さらには配下の魔物の裏切りで世界が危機に陥る。魔力を取り戻した魔王によって世界は平和になり、願いも叶うが、暴走しかけた魔王を封印すると、また子供に戻ってしまう話。

書くもの:復活した魔王が、自分の力を取り戻す話。
結:世界の平和。
変化量:世界が危機に陥り、平和を取り戻す。

起:願いを叶えて貰おうとする魔法使いによって、魔王が復活させられる。しかし力を失っていた。ついでに甦った魔王の配下に反乱を起こされて、世界は危機に陥る。
承:プライドを傷つけられた魔王と、世界を危険にさらしたことに責任を感じる魔法使いが、力を合わせて魔王の力を取り戻そうとする。
転:魔王が力を取り戻し、配下をブチのめす。代わりに世界を支配しようとする魔王。
結:魔法使いは魔王を封印すると脅す。願いを叶えて貰ってから、結局封印する。魔王が消えた途端、叶えて貰った願いは元に戻る。
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■三行あらすじ
題名:魔人とわたし
 魔王によって滅びかけた世界。魔王を甦らせてしまった王国の生き残りである魔法使いは、魔人の力で倒そうとする。人の軍勢と協力して、無事に魔王を倒すも、今度は魔人が狙われる。庇おうとする魔法使いの姿に感化され、魔人はわざと倒される。

書くもの:復活した魔王が、主人公に感化されて、あえて封印される話。
結:世界の平和。
変化量:危機に陥った世界が、平和になる。

起:魔王を復活させてしまい、滅んだ王国。魔王は周りの国にも侵攻し始めた。生き残りの美少女魔法使いは、魔王を倒すために魔人を復活させる。代償は自分の魂。
承:さっそく戦うも、魔人は魔王に負ける。魔法使いによってどうにか助け出され、魔人は人の軍勢と協力して戦うこととなる。
転:人と魔人が協力して魔王を倒す。人の軍勢の矛先が、今度は魔人へと向かう。
結:魔人、自分を庇おうとする魔法使いの姿に、わざとやられる。
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■三行あらすじ
題名:魔王さま復活
 定められた時に従って復活した魔王。しかしすでに世界は他の魔王によって支配されていた。人の軍勢と協力して、他の魔王を倒す。調子を狂わされたまま、魔王は平和に人の世を治めるのであった。

書くもの:復活した魔王が、世界を征服するはずが、なぜか救ってしまう。
結:世界の平和。
変化量:危機に陥っていた世界が、平和を取り戻す。

起:復活した魔王。しかし、すでに世界は他の魔王によって支配されていた。すぐさま倒しに向かうが、多勢に無勢なためにボコボコにされる。
承:人の軍勢によって助けられる魔王。協力して自分の配下を復活させてゆく。
転:人の軍勢と一緒に戦い、他の魔王を倒す。今度は自分が世界を支配しようとする魔王。しかし人の軍勢は逆らわず、むしろ歓迎される。
結:首を傾げながらも、魔王は平和に世界を治めるのであった。
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■三行あらすじ
題名:魔王バカ一代
 平凡な村人として生きてきた少年が、ある日、魔王と告げられて、頑張って魔王道を進むも、イマイチなまま。裏切った配下によって世界が危機に陥るも、力に目覚めた主人公によって平和を取り戻す。力に目覚めたのは偶然だったため、やっぱりボンクラ魔王な話。

書くもの:主人公が、頑張って魔王を目指す話。
結:世界の平和。
変化量:危機に陥った世界が、平和になる。

起:平凡な村人である主人公の元に、魔族の娘がやってきて、彼が魔王であると告げる。
承:主人公は頑張って魔王になろうとするが、失敗ばかり繰り返してしまう。配下が見限り、主人公に成り代わろうとする。危機に陥る世界。
転:追いつめられた主人公。いまだ自分を信じる配下のため、隠された力に目覚める。
結:配下の信頼を取り戻すも、力の出し方はわからないまま。ボンクラ魔王として頑張る。
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 起承転結の『転』とはなにか。
 話の流れが変わるポイントである――という理解でいいと思うんですが。
 つまり、起→承までで「ダメな主人公」という流れを作ったなら、転では「まともな主人公」という流れが生まれなきゃならない。いや、べつに「さらにダメな主人公」という流れでもかまわないんですが。

 言葉ではわかっていても、実際に話を作ってみるとなると……なかなか難しい。まあ、そのうち体で覚えられるだろう、と楽観してみる。




 レスには4時間ほど。我ながら時間をかけすぎです。150円で買った冷凍たい焼き(ミニサイズ10個入り)を食べよう。糖分を体が求めているのだわ。


シンデレラ >サカモトさん
No.9058 投稿日 2005年2月6日(日)20時38分 投稿者
とんびの羽根
 続きです
 少しずつで申し訳ないです

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>サカモト 無口なシンデレラ 33
>>・初対面でまくし立てられるのが一番怖い王子。シンデレラは、彼が自分に慣れてきたところで、初めて軽く挨拶をし、そのまま退散する。

 × 無口 というより 不審、戸惑い
 そして少々不気味も感じますね
 猿に会った初日の調教師みたい

 × 退散 サカモト誤用
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>サカモト 無口なシンデレラ 34
>>・自分の座る席がわからず、会場をウロウロするシンデレラ。口べたなため、誰にも声をかけることができない。

 不慣れ、口べた

>>・ソレを見た王子が彼女のチケットを見て、席まで案内する。王子ということも知らず、頬を赤く染め、そっぽを向きながら、短く礼をいうシンデレラ。

 純情、緊張からの無口

>>・彼女の不器用そうなトコロに好感を覚える王子。いたずら心も刺激され、自分が王子だと打ち明ける。今度は顔を真っ赤にして言葉もでないシンデレラ。

 不器用、パニックからの無口

>>・その様子を楽しむ王子。彼は彼女のリアクションを気に入り、ムリヤリ彼女の横に座るのだった。

 × 自バラ > リアクション
 無口が緊張から来ていることに加えて、王子が気に入っているのはシンデレラのリアクションの変化
 『マリみて』の祐巳ちゃんがちょっとこんな感じの扱いだと思う
 言い換えると黙っていても顔が雄弁、普段はよくしゃべりそう
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>サカモト 無口なシンデレラ 35
一行あらすじ:踊ったとき初めてしゃべるシンデレラ

>>・誰から話しかけられても、素知らぬ顔で通り過ぎるシンデレラ
>>・王子の前に来て深々と一礼し、踊りを申し込む。礼儀通り、黙ったまま手を差し出すシンデレラ。目は王子を正面から見すえている。

 △ 王子一本ねらい疑惑
 王子以外は無視しているのではないでしょうか
 当然不気味です、暗殺者かもしれないし

>>・王子の踊りがうまいと、笑いながら初めて声を出すシンデレラ。王子は少し影のある彼女のそぶりに、怯えながらも、惹かれるモノを感じていた。

 × 惹かれるモノって何? 書いてないですよ?
 不気味の方が勝ってます、王子を誘惑する女スパイにみえる
 謎めいた美女 > 無口
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サカモトさんちのシンデレラ
No.9059 投稿日 2005年2月6日(日)21時22分 投稿者
とんびの羽根
>みやびさん #9049
>>ふだんから無口なのがわかる言葉

 みやびさんに応援をいただいたので助かりました
 あの時点ではサカモトさんに簡潔に伝えるのにまだ頭がまともに動いてなかったし
 おかげさまで、こちらは緊張についてもう少し先まで考えることができました

>サカモトさん #9055
>> となると、慎ましさでなく単純に、無口に自信を持っていた王子が、シンデレラのよりすごい無口に打ちのめされ、自分以上の無口っぷりに惚れるということですね。

 そうそう、「無口っぷりに惚れる」ならプロットとしてど真ん中なんですが
 これまでちゃんと理解していなかったでしょ
 ど真ん中を狙わないように、わざと外してるように見えるもん


>緊張
 一時の無口と性分の無口は、その場にいる限り一見して見分けられるもんでないのです
 だから緊張している状況のもとで違いがわからないのは当たり前
 その当たり前にわからない状況で違いをわからせようとするのがむずかしいわけ

 以前の踏み切りの課題のときにも触れたことですが、普通に接しているだけなら無口だとわかるのに数ヶ月くらいかかってしまうものなんです

 おりにふれて無口を確認する機会がないと無口な性分と確定するのはむずかしい
 今黙っていても電話でならしゃべりまくってるかもしれない
 家でおやじギャグをカラ打ちしまくってるかもしれない > おまえだ とんび

 緊張がなくなったらしゃべる、というのでは無口でない
 緊張しているとしゃべらない、というのでは無口が確定しない
 緊張していなくてもしゃべらない、ここでやっと無口疑惑が生じる
 それが普通の状況

 それを動かすためにドラマを与え緊張を与えるんじゃない
 緊張そのものからくる無口でないようにすること
 無口に見せるために緊張を与えるのではなく、無口を浮き彫りにする「状況を作り出す」ために緊張を与えるのならいいと思うのですが


 このあとは再提出分の追加です
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>サカモト 無口なシンデレラ 24(再)
>>・王子と二人で話すシンデレラ。お互い気持ちをさぐりあうようにして話す。
 × プロット無視
 舞踏会に来たところでなぜいきなり二人で話してるのか


>>・しかし、次第にシンデレラの反応がぎこちなくなってくる。嫌われたのかといぶかしむ王子。
>>・そして、自分は口べたなので長くしゃべることに慣れてないと謝罪するシンデレラ。その返答を聞き納得する王子。
>>・今度は先ほどと違い、話しにくそうにしながら、一生懸命王子に答えを返すシンデレラ。王子はその様子を見て、心の底から好ましいと感じるのだった。

 × 自バラ > 懸命 全力をつくしている姿に惚れているのですね

 これって「口下手で長く話せないシンデレラが、全力を尽くして返答ができるようになり、その必死さに惚れられる話」かなあ
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思考開示とか
No.9060 投稿日 2005年2月6日(日)23時03分 投稿者 まこと
>主にROMさん宛

 思考開示で課題のことを思い出しました。

 課題部屋をのぞいたら、私の1000字課題No.9とNo.10をすでにご覧になられたかたもいらっしゃいますね。

 気づかれたかもしれません。
 No.9からは本文のあとに添えてあるメモが変わっています。
 課題を作った過程での注意点ではなくて、どのような構成で作ってきたのかを書き残すようにしました。

 いきなり変えられて、訳が分からなかったことと思います。
 すみませんでした。
 ただし書きをするくせをつけますね。
 許してやってください。


>ギャラクシークエスト
>起承転結を抜き取る作業

 昨日の続きをしていきます。
 承からでしたね。


承 「ヒーローになりきれない主人公」

起 主人公の態度で宇宙人を期待させてしまう。
承 なんとかなるだろうと、敵を倒すため宇宙に旅立つ。
転 行動は強気なのだが所詮は素人、情けない状態である。
結 宇宙人の期待に応えられそうもない。


 承でも伏線がしこまれています。
 主人公たちを襲う岩石のモンスターがかわいかった。ハラハラする場面なのかもしれないんですけどね。
 のちにそのモンスターも転送装置を使って召喚されます。敵を追っ払うために活躍してくれるのです。


転 「責任を感じ起死回生をはかる」

起 勝手なことばかりしているところを、悪い宇宙人に襲撃される。
承 悪い宇宙人に追い立てられ、逃げまどう。
転 依頼主の宇宙人を危険にさらしてしまうが、助けたい一心で敵に立ち向かう。
結 仲間やファンの力を借りてピンチを切り抜ける。


 転では張られていた伏線がつぎつぎにはじけていきます。
 意味のなさげな秘密兵器が、重要な役割をはたしてくれたり。
 冒頭、おじゃまなオタッキーだった少年が、絶体絶命の危機に救世主となって登場したり。

 また、トカゲ頭の異性人役の俳優は、決めゼリフに嫌悪感をもっています。他人が言うのも許さないほどです。
 その彼が、命を落とした宇宙人の仇を討つため、自らそのセリフを言って敵に向かっていくところでは――。
 ウルウルになりましたね。

 これでもかという伏線の種明かし。もう、枚挙にいとまがありません。


結 「ヒーロー誕生」

起 地球へ戻った宇宙船はイベント会場に突っ込んでしまう。ファンは驚き騒動に。
承 そこへ倒したはずの悪い宇宙人まで現れる。
転 すわ一大事。しかし機転を利かせた主人公が退治する。
結 会場のファンは迫力あるショーに大喜び、主人公たちも大満足。


 最後のシーンはホッとしました。見ているうちにいつの間にやら応援団になっておりましたから。
 よかったね。でした。
 あれ、私の課題と同じだ。よかったね、という話になってるんですね。


 映画でも、掌編でも、やっていることは同じ。
 意味があって、起承転結があって、テーマに沿っている。
 あたりまえのことか。


 ハトポッポは餌をつついて食べました。
 ごちそうさまです、おいしくいただきました。
 
2時間半
まこと


サカモトさんちのシンデレラ 続き
No.9061 投稿日 2005年2月6日(日)23時05分 投稿者
とんびの羽根
 このまま来週まで引っ張るのもたるいので
 一挙にやってしまうことにしました
 ちょっとやっつけ仕事気味で申し訳ないですが気力がもたないのでご勘弁を
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>サカモト 無口なシンデレラ 36
>>・ついに涙を浮かべながら、王子の顔を思いっきりひっぱたくシンデレラ。その反応に驚く王子。初めて彼女がいやがっていたコトを知り愕然となる。そして、彼女に他の娘とは違う感じを受ける。

 × セクハラがいやな女の子 当たり前でねーか
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>サカモト 無口なシンデレラ 37
>>・驚くシンデレラ。王子の態度を見て立ち止まり、うつむきながら、自分は人と話すコトに慣れて居ないからと答える。

 × 別に普通の礼儀正しい女の子だし
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>サカモト 無口なシンデレラ 38
>>・高圧的な衛兵をしりぞけ優しく問いかける王子。シンデレラは顔を赤くしながら、王子に会いたかったとだけ答える。驚く二人。王子は、ソコまでして自分に会いに来たシンデレラの態度に感動する。

 × 別に普通のおっかけだし(!?)
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>サカモト 無口なシンデレラ 39
>>・どうした? と声をかける王子に、そっぽを向くシンデレラ。ソコに、シンデレラの友達が登場。シンデレラが王子と一緒に食事をしたがっていたとバラす。顔を真っ赤にして、横目で王子の方を伺うシンデレラ。その態度が可愛いと思う王子。

 × シンデレラの友達 > プロット無視 だれもシンデレラと気づかないという設定です
 × 王子様にあこがれてる普通の女の子です
 × 無口 普段は無口じゃなさそう
 だって友達にはちゃんとしゃべってるわけで
--------------------------------------------------
>サカモト 無口なシンデレラ 40
>>・ありがとうと言っても、彼女は王子のそばを離れようとしない。じっと王子を見守っている。自分を心配してくれているのだと気づく王子。彼女の何も言わずに見守ってくれる態度に好感を覚える。

 △ 自バラ > 気遣い(一行あらすじ)が無口を上回っている
 ○ 無口
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>サカモト 無口なシンデレラ 41
>>・頷き王子の側に座るシンデレラだったが、彼女は何を話しても頷くだけ。しかし、話疲れていた王子にはそれがとても心地よかった。物言わぬ彼女に好感を覚える王子。

 ○ 無口
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>サカモト 無口なシンデレラ 42
>>・自分の失敗に慌てる王子。その王子を黙って見上げるシンデレラ。顔を少し赤らめながらぶっきらぼうに、自分の上からどいて欲しいという。その様子が王子の心臓を跳ね上がらせる。

 × 自バラ > その様子って要するに色香に惑わされてるんです
--------------------------------------------------
>サカモト 無口なシンデレラ 43
>>・しばし、無言でタバコを吸う二人。はじめはむかついていたが、余計なことは一切言わない彼女の態度が気に入る王子。

 ○ 無口
 △ ちょい惚れてない、シンデレラが男でも成立するけど、その場合悪友がひとりというところだよね
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正覚坊【しょうがくぼう】
No.9062 投稿日 2005年2月7日(月)00時17分 投稿者 弟切 千隼
 昨夜、久しぶりに会った友人と飲みに行った弟切です。
 大した量を飲んでいないのに、今朝は二日酔いでした(^^; 友人のほうは、けっこう飲めるくちなので、平気だったようです。

 そういえば、大酒飲みは、「うわばみ」やら「正覚坊」やら、爬虫類に譬えられることが多いですね。「うわばみ」は大蛇のことで、「正覚坊」はアオウミガメの別名です。蛇や亀は、お酒が好きな生き物と思われていたのでしょう。



>自己課題、ペットの話

 手帳方式を続けています。主人公とヒロインが出会う場面のアイディア出しをしています。まずは、ここが最重要なアイディア出し部分でしょう。

 前回の書きこみ(No.9054)で、アイディア出しの基本条件と、出会い場面に限っての条件を挙げました。
 基本条件のほうは、どんなアイディア出しの場合でもクリアすべきことです。個々のアイディア出しに際しては、それ以外に、個別の条件もクリアしなければなりません。
 今回の場合なら、以下の条件が「縛り」となります。


●カメがからむこと
●読者さまが主人公に好感を持つこと
●読者さまがヒロインにも好感を持つこと


 主人公とヒロインは、カメがきっかけで出会います。ゆえに、カメの登場は必須です。

 主人公やヒロインが読者さまに嫌われたら、読み捨てられる可能性が高くなります。嫌いなやつの物語など、普通は読もうと思わないでしょう。
 主人公かヒロインか、少なくともどちらかは、読者さまに好感を持ってもらう必要があります。気に入った人がいれば、その人の先行きが気になるでしょう。なら、読み進めてもらえます。


 今回の手帳の転記は、以下のとおりです。


―――――――――――――――――――――――――――――
アイディア出しの条件(起の出会い)続き
・とにかく最初からカメを出す。
・読者さまの予想を裏切るには?
 ・普通にはカメがいそうにない場所で
 ・カメと美少女との組み合わせ

・読者さまの期待に応えるには?
 ・可愛い女の子が主人公に好意(らしきもの)を示す。


カメはリクガメとする。理由は、
・世話が簡単
・外に連れ出しやすい
―――――――――――――――――――――――――――――


 上記の説明をします。

 物語世界を早く読者さまに知らせるためにも、さっさとカメを出すべきですね。冒頭からカメが登場すれば、「これはカメが鍵になる物語なのだ」と、誰でもわかってもらえるでしょう。


 ペットショップや動物園など、「カメがいて当然」の場所でカメに遭っても、普通は驚きません。普通にはいそうにない場所でカメに登場してもらえば、読者さまに驚きを与えることができます。
 普通の人が知らないけれども、実は「カメがいても不思議ではない」場所というのは、いくつかあります。カメに詳しい人であれば、そういう場所でカメに遭っても、普通とは違う反応をします。
 こういう場所をうまく使えば、「いきなりカメ」という驚きに加えて、「主人公がカメに詳しい」ことを、読者さまに印象付けることができますね。


 「カメと美少女」という組み合わせが意外なのは、言うまでもありません。
 可愛い女の子がイヌやネコを連れていても、誰も驚かないでしょう。でも、カメを連れていたら、普通は驚きます。可愛いヒロインと鈍重なカメ、というギャップを、読者さまに楽しんでもらいたいです。


 これはボーイミーツガールの物語です。男女が接近しなくては話になりません。冴えない主人公でも、可愛い女の子と知り合えた!と示す必要があります。

 この話では、主人公とヒロインに、カメ好きという共通点があります。カメ好きは「風変わりな趣味」ですから、同好の士を見つけるのが難しいです。貴重な同好の士に遭えば、親近感を持ちやすいです。
 おかげで、二人は親しくなってもおかしくない、と読者さまに納得してもらえます。



 カメの仲間は、大ざっぱに分けるとミズガメとリクガメに分けられます。
 カメといえば「水に棲むもの」という印象が強いようですね。けれども、普段は全く水に入らないカメもいます。そういうカメをリクガメと呼びます。

 ペットとして飼うには、ミズガメよりリクガメのほうが世話が楽です。ミズガメは、水の管理に神経を使います。
 水を頻繁に取り替えないと、ミズガメは病気になります。ついでに水槽も洗わなければなりませんから、手間が大変です。水道代もばかになりません。

 というわけで、高校生マニアが飼うカメとしては、ミズガメよりもリクガメのほうが現実味があると考えました。
 どこのペット屋でも売っているミドリガメ(ミズガメの仲間)より、普通の人に馴染みがないリクガメのほうが、マニアっぽさも出ますよね。


 もう一つ、リクガメを選んだ大きな理由があります。
 「リクガメは外に連れ出しやすい」からです。

 リクガメは、速度は遅いものの、歩くことは得意です。歩かせないと運動不足で体調を崩します。また、日光浴をさせないと、やはり体調を崩します。
 そのため、リクガメを飼っている人は、カメを散歩に連れて行くのが普通です。カメ連れで外を歩いているという状況を、自然に作ることができますね。


 次回以降も、だんだん条件を絞っていって、アイディア出しをします。


>まことさん
No.9063 投稿日 2005年2月8日(火)00時05分 投稿者
とんびの羽根
 ひさしぶりにまことさんに感想を

>「風に乗って」 1000字課題 No.9 1/23 感想
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1186&e=res&lp=1186&st=0

>まことさん
>>起 自転車に乗れない男の子
>>承 パパの手が離れたとたんに転ぶ
>>転 泣きだしてしまうが、ひとりで乗れていたことに気づく
>>結 乗れたよーと絶叫

 まことさんの設定した起承転結はひとまずおいてわたしが読みとった起承転結は次のような構成です。

起・(新太郎は仲間に後れをとっていてひとりで自転車をこげない)<最初の文中の説明だけ

承・新太郎は練習する内にだんだん弱気になっていく

 ・自転車の練習を始めるが転んで怪我をする <実際にはここから話が始まっている
 ・父が怪我の手当と助言をあたえる
 ・練習を再開するが父に手を離されると怖じ気づいて転ぶ
 ・また父が助け起こすが新太郎はだんだんと弱気になる
 ・とうとう泣いたまま父に押されて自転車をこぐ

転・(父が手を離すが気づかないで)新太郎はひたすらこいでいる

結・新太郎は一周して前に父がいるのに驚く
結・ひとりでこげるようになったことに気づいて歓声をあげる

 こうして分解していて思ったのですが
 この課題って、ほとんど承しかないんじゃないでしょうか


 起はほとんど説明しかなくて、いきなり承から始まっています
 それ自体は悪いわけではありません
 ただし起がきちんと存在していないために、主人公がどうしてそんなに怪我してまで自転車に乗りたがっているのか読者には実感できません

 まず行動しているところから始めるというアプローチはよいと思うのですが
 ひたすら練習しては失敗し、しかもどんどん主人公が消沈していく
 こうなると読者はどこを楽しめばよいのか戸惑ってしまいます


 あまりに承が長いので、承にもっと変化を与えるか、起をきっちり作って承を短くするかした方がよいと思います
 この話は非常に単純な一本の筋があるだけです
 だから主人公が転けては再挑戦の連続が、読者には同じことを繰り返しているように見えるんです
 なんだか解決を引き延ばされているように感じるんですね

 起をあえて省く方向なら、承の中で起のうちの主人公の動機だけは印象づけるべきだと思います
 この課題ではひたすら父子だけで話がすすみますがケン坊が自転車でとおりかかってからかうとかすれば、承に変化がもたらされるだけでなく動機も強化されるわけです
 さらにシゲちゃんが妨害にかかってそれをかわしていくとかすればハラハラ感も加わってきます
 父親の一本調子な手助けだけではどうしても単調です

 しかも転の部分は主人公が気づかないうちに過ぎてしまいます
 まことさんはひとりで乗れていたことに気づく部分を転としていますが、乗れなかった新太郎が乗れるようになった時点というのはもう結なんですよね
 主人公は父の姿を見ていつのまにか乗れてしまっている自分に気づくのですよね
 それは見せ場なんですが、その見せ場を盛り上げていく転換点がストーリーには必要だと思います
 その転換点があまりにもあっさり書き飛ばされていて読者に実感されないんです

 そしてその転(転換点)をもっとわかりやすく詳しく盛り上げてほしいです
 たしかに映像と違って本人の一人称では父親の手が離れていくところは描写できません
 しかしそのかわり、主人公が次第に風に乗っていき、やがて風になったかのように夢中で前に進み出す心象の変化を描けるはずです
 でないと読者もなんだかわからないうちに終わってしまうんじゃないでしょうか

 それから結が一人で乗れて歓声をあげることだとすると、起は「一人で乗れなくてつまらない」程度になってしまいます
 ひとりだけ遅れをとっているわけにはいかない主人公の起の状況にうまく対応していないのではないでしょうか
 仲間に後れをとっている起に対応させるなら仲間に認められる場面が結になるんじゃないかと思うんですけど


とりあえず手帳の転記
No.9064 投稿日 2005年2月8日(火)01時14分 投稿者 弟切 千隼
 夕方から熱っぽい弟切です。無理をするとまずそうなので、今回は手帳の転記のみとします。
 手帳の内容はほとんど走り書きです。弟切以外の人には意味不明でしょう。後ほど解説しますので、今回はこれだけで御勘弁を。
 以下が手帳の転記です。


―――――――――――――――――――――――――――――
起の出会い:意外なところで美少女とカメ
        ↓
リクガメだから散歩の途中で、主人公とヒロインが出会う。
●利点:いきなりカメが出せる。
    主人公とヒロインのカメ好きが示せる。
    意外性がある。

詰めるところ:出会い方。ただばったり出会うのでは面白くない。
       もっと詳しくアイディア出し。
●例:迷子になったカメを拾う。
   交通事故に遭ったカメを救う。
   主人公(またはヒロイン)がカメとぶつかる。
   どこかに落ちたカメを救う。
―――――――――――――――――――――――――――――


>とんびの羽根さん
No.9065 投稿日 2005年2月8日(火)11時50分 投稿者 サカモト
>とんびの羽根さん
 シンデレラの採点一気にやってもらい、ありがとうございました!
 自分の中でもどれが正解なのかはっきり判定できず困っていたトコロでしたので、とても助かります。


>>これまでちゃんと理解していなかったでしょ

 はい。理解してませんでした。
 今もはっきり理解したわけじゃないんですが、ちょっと感触を掴んだ感じです。
 まっすぐ投げられたあと、何を考えてど真ん中になげたんだっけー? と手をマジマジと見ながら、思い出している状態です。
 
 本当に少しだけ図が見えたような、しかも見え図がものすごく単純そうなのでびっくりしています。

 
>>その当たり前にわからない状況で違いをわからせようとするのがむずかしいわけ

 最近、実感してきました。普通の人がしゃべらない状況に無口の人を置いてしまうと、余計に無口さが伝えにくくなってしまうということですね。
 特に、無口の特徴を掴みきってないサカモトがやっても空回りに終わる事が多いので、しばらくは、書かない方が良いのかなと思います。
 まずは、普通の状況での無口を掴んでからですね。
 それからでないと無口を浮き彫りにする「状況を作り出す」ために緊張を与えることを、しっかりできないと思います。 


 あと、ドコが悪かったのか、頂いた指摘を見て悪かった部分を考えてみました。


>サカモト 無口なシンデレラ 36
>サカモト 無口なシンデレラ 37
>サカモト 無口なシンデレラ 38

 反応が普通すぎ。どれも口数が少ないように書いているが、無口さを強調する部分がほとんどない。


>サカモト 無口なシンデレラ 39
 魔法で綺麗に着飾ったシンデレラが、舞踏会にやってきて王子に会うという本筋を変えてしまっている。
 勝手に友達を出すこともダメだし、姉や義母にばれることもダメ。

 友達との会話が、普段はしゃべりそうというイメージを与えてしまう。また、無口の様子が、あこがれの人の前で照れている娘にも見えるので、無口さをもっと強調しないとダメ。


>サカモト 無口なシンデレラ 40

>>自バラ >気遣い(一行あらすじ)が無口を上回っている

 これは
「疲れた王子をジッと見つめるシンデレラ」
 だと大丈夫かなと思います。
 
 気遣っていることをバラしてしまっている部分は、シンデレラが「大丈夫か」などのニュアンスを持ったセリフを言うことにすればいいと思います。



 レスの書き込みに、少し時間がかかってしまっているので、途中ですがアップします。残りは他の課題と一緒に次回、書き込みします。

時間:3時間


>とんびの羽根さんへ
No.9066 投稿日 2005年2月8日(火)22時53分 投稿者 まこと
 感想とご指摘ありがとうございます。

 とんびの羽根さんのレスで、自分の書いた文章を見つけ驚いてしまいました。
 自分の文章だけのときより、ひと様のレスに並んでいるのを見たほうが、何倍もひどさを実感するものなんですね。
 私の書くものって、とんでもなく説明不足です。これはもう、罪悪。

>>まことさん
>>>起 自転車に乗れない男の子
>>>承 パパの手が離れたとたんに転ぶ
>>>転 泣きだしてしまうが、ひとりで乗れていたことに気づく
>>>結 乗れたよーと絶叫

 おそれいりました。なにを言いたいんだか、自分でもわけが分からないです。
 文章を書くときには、読む人のことも考えなければいけません。いい大人が恥ずかしいことをしていました。以後、気をつけます。

 冷や水をいただけて良かったと思います。身に凍みましたから。



>起承転結と話のもっていきかた

 起承転結がつかめず、さらに、頭としっぽが合わせられない状態が続いてますね。
 ひとつずつ見ていきましょう。

 書こうとしていた話は。
 「自転車に乗れるようになった男の子」がしっぽになっている、よかったねで終わる話。

 ただしこれだと、指摘にもあったように苦労する場面がつまらなくてポイされる可能性が大です。
 とんびの羽根さんのアイデアを横取りして、きちんとした話に仕上げてしまいましょう。
 頭は「自転車に乗れるようになって友達に認められたい男の子」とします。
 それに対応して「自転車に乗れるようになったことで、友達に認められる男の子」というしっぽになりますね。


 それでは、起承転結にしていきます。

起 自転車に乗れるようになって、友達に認められたい男の子。
承 自転車の練習をはじめる。
転 乗れるようになるどころかハデに転んでしまう。友達に笑われ奮起、乗れるようになる。
結 自転車に乗れたことで、友達に認められる男の子。

 これにどうやってお肉をつけたら良いのか。とんびの羽根さんのアドバイスを参考にやっていきましょう。




・友達は自転車に乗れるが自分は乗れない。
・友達の手前、自分も乗れるようになりたい。
・それで、友達に認められたい。


・自転車の補助輪を外してもらう。
・練習を開始する。


・補助輪がないので勢いよく転んでしまう。
・簡単にはいかないことを知る。
・しょげているところに友達が通りかかる。
・からかわれて奮起する。
・がむしゃらにペダルをこいだことで、乗れるようになる。


・自転車に乗れたことを友達も認めてくれる。


 とんびの羽根さん、かっぱらわせていただきました。
 そのおかげで、話の流れがスムーズにいきましたね。


2時間15分
まこと


麺ばっかり
No.9067 投稿日 2005年2月9日(水)00時09分 投稿者
名無し君2号
 ソバとかうどんとか焼きそばとか、インスタントラーメンとか、なんかそんなものばかり食べてる日々。炭水化物の麺をおかずにして、炭水化物のご飯を食べるというのはいかがなものか、と自分でも思う。

 最近、焼き肉を食べてないなあ。
 ぶ厚い肉を食べたいなあ。




 たまには感想も書かなくては、と空転する使命に追い立てられてみました。

>1186 「風に乗って」 1000字課題 No.9 1/23 まこと

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1186&e=res&lp=1186&st=0

 ちょっと視点が変です。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 新太郎が自転車ごと勢いよく転んだ。ひざに痛みがある。見ると血が滲んでいた。補助輪を取るのはまだ早かったかなと思う。だけどケン坊もシゲちゃんもひとりで自転車に乗れるのだ。補助輪がついているとみんなに遅れをとる。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 視点保持者は新太郎くんです。新太郎くんから見た映像、感覚を元にしてこの話は進んでゆくはずです。
 ところが、いきなり「新太郎『が』自転車ごと勢いよく転んだ」とあります。『新太郎が』だと読者は新太郎くんを遠く感じます。つまりは転んだ新太郎くんを外から見ている感覚になります。私なんかは最初、転んだ新太郎くんをパパが見ている文章なのかと思いました。それなのに「ひざに痛みがある」と新太郎くんの感覚が出てきたので、ちょっとばかしとまどいました。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 新太郎は自転車ごと勢いよく転んだ。ひざに痛みがある。見ると血が滲んでいた。補助輪を取るのはまだ早かったかなと思う。だけどケン坊もシゲちゃんもひとりで自転車に乗れるのだ。補助輪がついているとみんなに遅れをとる。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 ただ一字、『新太郎が』を『新太郎は』に変えるだけで、読者が受ける印象はだいぶ違ってきます。これなら新太郎くんの感覚を書いてもおかしくはないはずです。

 さらに不自然じゃなく変更するとこうなりますか。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 新太郎は自転車ごと勢いよく転んだ。ひざが重くて熱い。見ると血が滲んでいた。鮮やかな赤が目に飛びこんできたとたん、急にひざを痛みが襲ってきた。まだ早かったのかなあ、と新太郎は固くまぶたを閉じた。
 でも、ケン坊もシゲちゃんも、ひとりで自転車に乗れるのだ。補助輪なんか、いつまでもつけてなんかいられない。かっこわるくてしかたがないし。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 う。たいして変わらない。
 「外から見た主人公の姿」→「主人公の内面に入って、感覚を描く」→「主人公の心理を描く」という、段階を踏んで主人公のなかへ視点を動かしてゆくのはいいと思います。たぶん、あんまり意識しないでやっているんじゃなかろうかと推察しますが。



−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 川原のグランドに白い曲線が描かれていた。長い影が線上のシロツメクサに重なる。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 カメラの動きがちょっとばかり忙しい感じです。
 直前の行まで新太郎くんに焦点を合わせていたのに、いきなり周囲の風景を映しだしました。ちょっとワンクッション欲しいかも。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 新太郎が自転車ごと勢いよく転んだ。ひざに痛みがある。見ると血が滲んでいた。補助輪を取るのはまだ早かったかなと思う。だけどケン坊もシゲちゃんもひとりで自転車に乗れるのだ。補助輪がついているとみんなに遅れをとる。
 鼻をすすりながら、新太郎はまわりを見つめた。
 ここは川原にあるグランドだった。ぐるりと楕円を作っている、白い曲線の上に新太郎と自転車は倒れていた。頬をなでる風が気持ちいい。
 長い影が、線の上でゆれるシロツメクサに重なった。新太郎はまた鼻をすすりあげる。
「パパぁ」
「なんだそれくらい。ほら、バンソウ膏、貼ってやるから」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 こんなんで伝わりますでしょうか。
 「鼻をすすりながら、新太郎はまわりを見つめた」という文章で読者に、これから周囲を描きますよ〜というサインを送ってみたわけですが。もっと上手いやりかたがあるとは思うんですけど……これがいまは精一杯。(国旗を出しながら)



−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 パパはうしろをつかんでいるはずだ。ドタバタした足音がついてきている。
 思いっきりペダルを踏んでいた。
 するとハンドルが急に軽くなった。手を離したのだとすぐに分かった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 急にハンドルが軽くなったのは……ホントかしら?
 後ろから押されているほうがハンドルは軽くなるような気がしますが、実際のところはどんなもんなんでしょう。いちゃもんだけつけて、自分では確かめてみる気がないというこの無責任な姿勢。



−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 怖くなった。ペダルを踏む力がヘナヘナになる。
 ハンドルがぐにゃぐにゃになった感じだ。そして本当にぐにゃっと曲がった。
 とっさに目を閉じる。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 このあたりは上手いと思いました。ビビればそうなりますやね。



−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ――痛っ!
 パパは飛んできてくれた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 ここはあんまりうまくないです。
 『転ぶ』というのがどういうものなのか、しっかりと描いて欲しかったり。でも字数の絡みもあるのかー。



 全体の感想。
 とんびの羽根さんも書かれてましたが、転の部分が弱く感じました。どうして一回目は父親が手を離したとわかったのに、二回目はわからなかったのか? 手を離したことにすら気づかないほど夢中になって自転車に乗っていたのならば、それはどうしてなのか?

 「もうぼくは一生自転車に乗れないんだー!」とヤケになってペダルをこいでいたように読めました。ならば、パパさんにそんな心境になるまで追いこませるとか。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「僕さぁ。きっと、いつまでたっても自転車に乗れないんだよ」
「そうかもしれないな」
「うう……大人になっても、僕だけずーっと乗れないままなんだ」
「まあ気にするなよ。あの美川憲一だって自転車には乗れないそうだぞ」
「うわーん、パパのバカー!」
 泣きじゃくる新太郎を、パパは「これでダメなら、もうお前は蠍座の男だな」と怖ろしいことを言いながら立ちあがらせ、自転車にまたがらせた。もはや新太郎の視界は涙でゆがみきって、なにも見えやしなかった。
 パパのバカ、パパのバカ……。
 ぶつぶつと呟きながら、新太郎はペダルをこいだ。がむしゃらにこいだ。
(中略)
 曲線の先には、パパが立っていた。
「パパ! ぼく、ぼく……自転車にィィィー!」
「新太ろォォォ――おぶっ」
 勢いがつきすぎて、ブレーキが間に合いませんでした。股間を押さえながら吹き飛ぶパパの姿が、スローモーションで新太郎の瞳に焼きついてゆきました。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 悪のりしすぎだと思った。


起:自転車に乗れない主人公。
承:努力するが、父親が手を離すと転んでしまう。
転:父親が手を離したことに気づかなくなる。
結:自転車に乗れるようになっている。

 起承転結はこんな感じなんですかね。
 やっぱり転の部分、「父親が手を離したことに気づかなくなる」ためのエピソードが必要な気がします。



>1187 「色とりどりの花束」 1000字課題 No.10 1/31 まこと

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1187&e=res&lp=1187&st=0

 やっぱり視点が変かしら。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 つとむがブランコを大きく揺らしていた。太陽を体いっぱいに感じる。まっすぐ先に白い花がたくさん咲いていた。そこに向けてえいっとブランコを飛び降りた。花のところまで突っ走ていく。茎の長い花だった。黄色のぷちぷちのまわりにふんわりした花びらが広がっている。札には”ひなぎく”と書いてあった。亜美ちゃんにあげたいなと思う。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 「つとむはブランコを大きく揺らしていた」のほうが、主人公がだれなのかわかりやすくていいかなあ、と思ったり。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 亜美ちゃんは花が大好きだ。
 つとむがあたりの様子をうかがう。女の子が銀色の棒をつかんで地面を蹴った。さかあがりをしている。鉄棒に夢中だ。つとむのことなんか気にしていない。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 ここも「つとむはあたりの様子をうかがう」のほうがいいと思います。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ダンダンダンという音で飛び上がりそうになった。
 お兄さんたちはすべり台を逆からかけのぼっていた。その足音だった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 ここは、「お兄さんたちがすべり台を逆からかけのぼっていた」がいいような感じです。べつに決まりがあるわけじゃないんですが。



 全体の感想としては、主人公が花壇の花をちぎって持っていったところにちょっと引っかかりがあったりしました。なんか「ぶちぶち」とちぎってゆくシーンが生々しかったです。ちょっと主人公を「このクソガキめ」とか感じちゃったり。

 主人公の行動がひどかったものですから、キツイ目にあっても、あんまり可哀想とは思えなかったです。かといってそれほど悪い目にもあってないので、ザマアミロという爽快感もなく。彼女はすでに花束を持っていた、おまけに公園の花壇から花を取ったのがバレて、主人公は思いっきり怒られる――そのぐらいまでいけばまた違ったかもしれません。

 これが、なけなしのおこづかいでせっかく薔薇を一本買ったのに、すでに彼女は豪華な花束を抱えていた……とかいう状況なら、また変わってくると思います。

 今回は「転」というより、承の部分、主人公が花を手に入れる方法がちょっと問題だったですかねえ。でも、人によっては花壇から花を持ってゆくぐらい、たいしたことじゃないと感じるかもしれないですね。




>今回のあらすじ

 辺境惑星シリーズ。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
■三行あらすじ
題名:天かける龍
 辺境の惑星に住む少年。いつか宇宙船を手に入れたいと願う少年は、軍に追われる少女と出会う。彼女は宇宙船の場所を知っていた。少年は少女と力を合わせて、船を悪用しようとする軍を退けて、船を手に入れる。

書くもの:宇宙船の存在を信じる少年が、手に入れるまで。
結:惑星の平和。
変化量:惑星が危機に陥って、助かるまで。

起:銀河政府からうち捨てられた辺境の惑星。宇宙船の存在を信じる少年が、少女と出会う。少女は宇宙船の場所を知っていた。
承:少女を追ってくる軍隊。少年は少女と共に、宇宙船を目指す。
転:宇宙船は敵の手に渡る。船の力で星を支配しようとする敵。
結:少年は敵を倒し、船を手に入れる。宇宙へと旅だった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


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■三行あらすじ
題名:夢のあとさき
 辺境の惑星に住む少年。中央の惑星への移住を夢見て金を集めていたが、すでに惑星は消滅していた。少年は自分の住む星を繁栄させることを新たな夢とする。

書くもの:別の星を目指していた主人公が、故郷に留まる。
結:世界の真実を知る。
変化量:夢を見ていた主人公が、現実を知る。

起:辺境の惑星。大金と引き替えに、中央の惑星への船に乗ることができる。それを目指して金を貯めている少年。危険な仕事の最中、謎めいた少女と出会う。
承:少女と共に規定の金を稼ぐ。
転:大規模な戦争があって、中央の惑星は壊滅していると知る。貯めていた金を強奪されかけた時、少女の力で斡旋業者を退ける。少女は中央から逃げてきた軍人だった。
結:事実を知った主人公は、いまいる星を繁栄させる道を選ぶ。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


 う。ふたつしか考えつかない。
 次回は現代ものでいきたい所存。




 レスには4時間ほど。


手帳解説
No.9068 投稿日 2005年2月9日(水)02時08分 投稿者 弟切 千隼
 相変わらず熱っぽい弟切です。頭がぼけて視界が霞んでいます。


>自己課題、ペットの話

 前回(No.9064)書いた手帳の内容について、解説します。

 現在は、起の出会い部分(主人公とヒロインとの)アイディア出しをしています。
 現実味と、意外性と、読者さまの期待とを考え合わせて、

意外な場所で、カメを連れた美少女(ヒロイン)と主人公が出会う

ことにしました。


 主人公とヒロインが飼っているカメは、リクガメと決めました。ゆえに、「外に散歩に連れ出す」ことが自然です。物語世界で、現実味がありますね。

 普通の人は、リクガメに散歩が必要なことなど知りません。道でカメを散歩させている人に遭ったら、驚くでしょう。読者さまの予想を裏切ることができます。

 カメ好きというのは、風変わりな趣味です。そういう趣味を持つ人同士は、同好の士が少ないため、互いに親密になりやすいです。「主人公とヒロインが親しくなって欲しい」という読者さまの期待に沿うことができます。


 上記の三条件以外に、以下のような利点もあります。

 その一。物語の冒頭からカメを出すことができます。読者さまに「これはカメが鍵になる話です」と、すぐに知らせることが可能ですね。

 その二。主人公とヒロインが、カメ好きという共通の趣味を持つことも、冒頭から示せます。

 その三。可愛い少女が鈍重なカメを連れているというギャップで、読者さまに驚きを与えることができます。驚きは娯楽になりますよね。



 主人公とヒロインが出会う状況を、大まかにまとめると、以下のとおりです。

●ヒロインが、飼っているカメを散歩に連れ出した先で、主人公と出会う

 カメの散歩には、やはり、緑が多いところが適当です。公園・川原・原っぱなどが出会いの場所になるでしょう。ここは未定です。


 ただばったり出会うのでは、面白くありません。もっと劇的にするために、アイディア出しをしています。
 今のところ、「迷子になったヒロインのカメを、主人公が拾う」・「交通事故に遭いそうになったヒロインのカメを、主人公が救う」などといった案が出ています。

 主人公には、受身でなく、積極的に動いて欲しいですよね。そのために、「主人公のほうが、ヒロインとヒロインのカメに働きかける」形を考えています。


>弟切さんへ
No.9069 投稿日 2005年2月9日(水)08時47分 投稿者
浦戸シュウ

 ひとつ質問があります。
 
 この話の主人公とヒロインさんは、最終的にはどんな関係で安定するんですか?
 
 ひとくちに恋人同士になるといっても、二人の関係はいろいろあります。兄弟に近いものもあれば師弟に近いものもありますよね。心の傷を癒しあうという関係もあれば、お互いを尊敬しあうという関係もあります。
 物語の中で一番多く見られる恋人同士関係はどんなものでしょうか?
 最後には二人の関係はこうなるという条件をつけることによって、無数にある『起』のエピソードからひとつに絞り込むことができると思うのですが、いかがでしょう。


お礼、そのほか
No.9070 投稿日 2005年2月9日(水)23時20分 投稿者 まこと
>弟切さん
 熱っぽいとのこと。寒い時期です、こじらせないようお大事に。



>2号さん

 リライトだぁ。ありがとうございますっ。
 リライト文、久しぶりだなぁ。
 ゆっくり見させていただきたいと思います。 

 その前に。
 ご指摘のあった「は」と「が」について、思い違いがありました。
 前回、指摘をもらっていながら、読み違えてしまったのです。面目次第もございません。というより、感覚的に気がつかなったんでしょうかね。
 ごめんなさい、気づけなかったんです。
 頼むから落ちついて話聞いてくれよ、ですね。自分でもそう思いました。
 感覚をつかむために、人の書いた文章――できるだけ質の良い――をたくさん読んでいきます。


 2号さんのリライトと私の文との比較をしてみましょう。
 
 あー、なんか、うれしいかも。
 文章なり、表現なりを矯正するなら、身をもって知ることができるリライトはたいへん有効ですね。
 私に限ってのことかもしれませんが、分かりやすいんです。
 分かったからすぐ使えるというものでもありません。でも、理解するのに最適な教材をいただけたと思っています。


 では、いきます。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 新太郎が自転車ごと勢いよく転んだ。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 新太郎は自転車ごと勢いよく転んだ。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 指摘のあった「は」と「が」ですね。
 実を言えば「は」のほうがしっくりくるような感じはもっていたんです。こんがらがっていたので、「が」でなくてはいけないと新太郎に続くものはすべて「が」に直しちゃいました。
 このタイミングでは変な言い訳になってしまいますけど。
 対象人物に対して「は」が近い感じで、「が」は遠い感じ。
 今度こそ大丈夫です。きちんと理解できました。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ひざに痛みがある。見ると血が滲んでいた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ひざが重くて熱い。見ると血が滲んでいた。鮮やかな赤が目に飛びこんできたとたん、急にひざを痛みが襲ってきた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ああ、私は直接「痛い」と書いたんですよ。ちょっとしたことのようで、大きな違いが出てしまった。
 「重くて熱い」でひざをすりむいた、あの感じが伝わりますね。字数も同じで――参りました。
 続く一文に「痛み」と描写による説明があり、厚みがでています。
 
 私のは冒頭4行に固執するあまり、まるで取扱説明書のよう。
 今後の課題ですね。
 不自然じゃなく冒頭の5W1Hを書ききる。
 なかなか難しそうです。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 補助輪を取るのはまだ早かったかなと思う。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 まだ早かったのかなあ、と新太郎は固くまぶたを閉じた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 私の文を声を出して読むと、詩みたい。絵本の文とも言える、淡々とした印象です。
 2号さんの文は間違いなく小説の文章です。

 じゃあ、なにがそんなに違うのか。もっと考えてみましょう。

 「補助輪を取る」これがあるかないかの違い。
 あると説明っぽい。なくても意味が通じる。
 「まだ早い」だけでは意味があいまいであるけれども、誤読にはつながらない。
 また、誤読になっても、最終的に自転車に乗れないというところは間違えようがないからぜんぜんオッケーである。
 セリフ的な文章とそのあとの新太郎の様子から、その場の絵が浮かびますね。
 私の文章では絵は描かれていない。
 平べったい文章と、ふわっとしたふくらみのある文章。
 色がついている文といない文。

 やっとこ違いが分かりましたね。
 絵の見える文をめざせばいいわけです。
 そうかぁ。


 中途半端なんですが、本日はここまでといたします。
 続きは明日以降。

2時間半
まこと


風邪ぎみ
No.9071 投稿日 2005年2月10日(木)01時12分 投稿者 サカモト
 頭痛や気だるさと戦いながらPC叩いてるサカモトです。
 2、3日まえから少し喉の辺りが変だなーとは思っていたのですが、放っておいたら見事に当たってしまいました。
 十中八九、風邪。
 熱は怖いので測ってませんが、食っちゃ寝ちゃを繰り返していれば直ると思います。明日が休みで良かったーとちょっと安心。来週頭に親知らず抜くんで、明日中になんとか直したいところです。

 少し頭がぼーっとするので、少なめになってますが、前回の続きです。

>サカモト 無口なシンデレラ 42
>>× 自バラ > その様子って要するに色香に惑わされてるんです

 あ、無口に関して心が動いてる訳じゃないんですね。
 確かに、これなら、相手が口やかましい少女でも王子がシンデレラに惚れる図式が成立してしまいそう。
 顔を少しも赤らめもせず、淡々と「体の上から退いてくれ」と言っても……おなじですね。
 二人で転んで体が重なりあっちゃうと、シンデレラの色香に王子が惚れるコトになっちゃいますね。
 後半部分を変えて酔っぱらって転けた王子に、シンデレラが黙って手を差し出すとかなら、成立すると思います。
 ちょっと、書いてみますね。

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>サカモト 無口なシンデレラ 42(再)

一行あらすじ:転んだ王子を黙って助けるシンデレラ

・しこたま酒を飲み酔い覚ましにバルコニーへでる王子。ソコには先客のシンデレラが同じように夜風で酔いを覚ましていた。
・王子に気づき、黙って一礼し、出ていこうとするシンデレラ。王子も邪魔をしてしまったことに気づき、自分が出ようとする。そこで、足をもつれさせる王子。そのまま、みっともなく尻餅をついてしまう。
・自分の失敗に慌てる王子。そんな王子に合わせるようにして自分もしゃがみ、黙って彼を起こすシンデレラ。余計な気遣いの言葉は一切かけず、ただ、彼を起こしてくれる。その簡潔な態度に感動する王子。
・再び一礼してそのままバルコニーを去ろうとするシンデレラ。王子は、そんな彼女を引き留め、自分の酔いが覚めるまで一緒に居てくれないかと頼むのだった。
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>サカモト 無口なシンデレラ 43
>>△ ちょい惚れてない、シンデレラが男でも成立するけど、その場合悪友がひとりというところだよね

 不良ものっぽい感じを出したかったんですが、惚れの部分が弱かったです。ただ、これは根本から変えないといけなさそう。別のモノになりそうなので、他の形で提出します。


 で、一つだけですが新しいのを提出します。ペースが落ちてしまい、申し訳ありません。

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●サカモト 無口なシンデレラ 46

一行あらすじ:王子を心配し、彼の話をジッと聞くシンデレラ。

・父にしかられ会場の裏で1人ムスッとする王子。そこにシンデレラが通りかかる。王子のコトを心配そうに見つめるシンデレラ。
・それに気づき、うっとしそうにどこかいけというジェスチャーをする王子。シンデレラは、悲しそうな表情をし、そのまま去っていこうとする。
・その様子を見て少し後悔する王子。シンデレラを呼び止め横に座らせる。そのまま、父との喧嘩したことをぽつり、ぽつりと話す。王子をジッと見つめながら、話を聞くシンデレラ。
・全てを話し終わり、気分がスッキリしたことに気づく王子。自分の話をジッと聞いてくれたシンデレラに深く感謝し、今度は彼女の声を聞いてみたいと思うのだった。

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>新木さん
 遅くなってすみません。
「○○は△△な話だよ」の△△を書いていきます。
 短めにいうと
 主人公の男の子と可愛い女の子二人が、一緒の船に乗って、危険な空間で右往左往する話です。

 
 そして、こちらが「蒼のサンクトゥス」のストーリー紹介になります。

 主人公の治基は、新米の採掘機パイロットだ。優秀な操舵手兼船長のやしほや、最高のナビゲーター・日奈らと共に、エイリアンズ・ネストの中へ侵入していた。求めるモノは、エイリアンズ・ネストの中に眠る稀少鉱物だ。思ったよりも多量の稀少鉱物をゲットし、意気揚々と基地へ戻ることに。しかし、そこには行方不明になった父の救出を依頼しにきた少女が待ち受けていた。


>Bバージンの解説
 すいません。ちょっと体がつらくなってきたので、もう少し後に回します。
 


合言葉は勇気
No.9072 投稿日 2005年2月10日(木)01時45分 投稿者 弟切 千隼
 熱が引いたと思ったら、胃の調子が悪い弟切です。風邪なのでしょうか?



浦戸さんへ >

 御助言ありがとうございます。浦戸さんの御助言は、いつも弟切にぴったりです。感謝してもしきれません。


 浦戸さんの御助言にしたがって、手帳に「結における主人公とヒロインの関係」を書きました。以下が手帳の転記です。


―――――――――――――――――――――――――――――
結の二人の関係:お互いに勇気づけ合える関係
  |      人に対して消極的になりがちな二人。だが、
  |      お互いの存在によって、ちょっとの勇気が出せる。
  |
  ↓
起の出会いアイディア出し:
・基本構造は、「ヒロインのカメの危機を主人公が救う」
 その理由は、ヒロインの主人公に対する好感度を上げるため。
 と、主人公のほうが先に「勇気を出す」ことを示すため。
・状況:リクガメ散歩中

例:カメが子供にいじめられているのを助ける。
  善意の人にカメが水に放されたのを助ける。
  イヌやネコに襲われているカメを助ける。
―――――――――――――――――――――――――――――


 結における主人公とヒロインの関係は、上記のとおり、「勇気づけ合える関係」です。
 以下に、この関係について説明します。


 主人公はカメ好きで、人とはあまり関わろうとしません。人付き合いが苦手だと自認しています。苦手なので付き合おうとせず、付き合わないからますます苦手になる、という悪循環です。
 ヒロインのほうも、主人公と似た傾向があります。「女の子でカメ好き」の場合、周囲の同性に同好の士がいる可能性は、限りなく低いです。話が合う同性の友達がいなくて、孤立しやすいですね。


 主人公もヒロインも、自分から他人に働きかけることをあまりしません。話の内容がマニアックなので、話しかけても無視されることが多いのですね。「どうせわかってもらえないから」と思いこんで、他人と関わることを避けるようになります。

 例えば、困っている人を見てもどうやって声をかけたらいいのかわからず、見て見ぬふりをする、といった行動が多くなります。
 そのために、周囲からは「冷たいやつ」と誤解されやすいです。本当は二人とも、人間的に冷たいわけではありません。人に働きかける、ちょっとした勇気が足りないだけです。


 ちょっとした勇気を出すだけで、人間関係はとても気持ちの良いものになります。主人公やヒロインには、それがわかりません。これが二人の初期状態です。
 主人公とヒロインは、大切に思える人ができたことにより、この状態が変わります。

 大切な人が困っていれば、人は、なりふり構わず助けようとしますよね? 必ず、何か働きかけますよね? 
 そういう経験を重ねることによって、二人は、「ちょっとした勇気を出すこと」を学んでゆきます。気後れしそうになっても、「彼女のために(あるいは、彼のために)できたんだから、今度もできるはず。やろう」と思えるようになります。



 これ以上の説明は、次回に回します。


>弟切さんへ
No.9073 投稿日 2005年2月10日(木)19時08分 投稿者
浦戸シュウ

 話を聞いてもらえそうなタイミングをはかっているだけです。
 そのために分室に張りついて弟切さんのログを追うという手間はかけてますが、私にとってはそれはたいしたことではありません。
 弟切さんの豊富な知識に裏打ちされた小説はどんなものになるんだろうと、とても楽しみにしているのです。
 弟切さんがここでの修行を終えられて、どんどん小説を産み出していくようになられる日を私は待ってます。
 
 ただ、私は渦中にいると冷静さを失うくせがありますので、ちゃんとお役に立つ質問をしているかどうかは自信がありません(T-T)。
 どうか適当に拾ってやってください。
 
>>そういう経験を重ねることによって、二人は、「ちょっとした勇気を出すこと」を学んでゆきます。気後れしそうになっても、「彼女のために(あるいは、彼のために)できたんだから、今度もできるはず。やろう」と思えるようになります。

 了解しました。「内面」はそういう風に変化するんですね。外からはどう見えるようになるのだろうと思いましたが、まだ説明の続きがおありのようなので今は保留します。全部うかがっても、まだ疑問が残ったら、また質問するかも知れません。あしからず。
 
 あ、お体にはくれぐれも。
 それでは。


訂正とリライト解析の続き
No.9074 投稿日 2005年2月10日(木)23時27分 投稿者 まこと
 訂正について。
 NO.9070の自分のレスで訂正したいところを見つけました。
>>また、誤読になっても、最終的に自転車に乗れないというところは間違えようがないからぜんぜんオッケーである。
 
「ぜんぜんオッケーである」という妙な表現がありますね。
 よくよく考えてみると、よろしくない使いかたです。
 ぜんぜんをMSNの辞書で調べてみます。


 ぜんぜん 【全然】(副)
(1)(打ち消し、または「だめ」のような否定的な語を下に伴って)一つ残らず。あらゆる点で。まるきり。全く。
「雪は―残っていない」「金は―ない」「―だめだ」

(2)あますところなく。ことごとく。全く。
「一体生徒が―悪るいです/坊っちゃん(漱石)」「母は―同意して/何処へ(白鳥)」

(3)〔話し言葉での俗な言い方〕非常に。とても。
「―いい」

三省堂提供「大辞林 第二版」より


 Yahoo!辞書ともほぼ同じ内容でした。私は(3)の使いかたをしていますが「言った」のではなく、書いたものです。だから、「ぜんぜんオッケー」というのは間違っていますね。

 文章のなかから「ぜんぜんオッケー」を抜いても意味は通じます。
 抜いてみます。
 「また、、誤読になっても、最終的に自転車に乗れないというところは間違えようがありません」
 勝手ながら、こちらに訂正させてください。
 たいへん失礼いたしました。



>リライト文と私の文との比較、その続き

 2号さんからのプレゼントですからね。大事に見ていきます。
 昨日の続きからです。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 だけどケン坊もシゲちゃんもひとりで自転車に乗れるのだ。補助輪がついているとみんなに遅れをとる。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 でも、ケン坊もシゲちゃんも、ひとりで自転車に乗れるのだ。補助輪なんか、いつまでもつけてなんかいられない。かっこわるくてしかたがないし。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 みんなに「遅れをとる」
 主人公の年齢に見合わない言葉がでちゃいましたね。そんな単語があるから、いきなり年齢が上がった感じを受けます。
 比べれば私も気づくことができるのに。
 音読しても発見できないのは、頭に残っているあら熱をとってない文章を読んでいるからでしょう。
 これはもう、意識できる頭に鍛えていくしかないですね。

 さらに見ていきます。
 2号さんのほうには説明がプラスされています。私の苦手な「理由の説明」が自然なかたちで増強されています。
 「かっこわるいから」
 男の子らしさがあり、説得力もありますね。

>>「外から見た主人公の姿」→「主人公の内面に入って、感覚を描く」→「主人公の心理を描く」という、段階を踏んで主人公のなかへ視点を動かしてゆくのはいいと思います。たぶん、あんまり意識しないでやっているんじゃなかろうかと推察しますが。

 そうやって、段階を踏んで視点を動かしていくんですね。
 すみません。そういうことも意識してできるようにしていきます。


 次は2号さんのリライトだけの解析になります。私は書いていないところをたしてくださったところですので。
 じゃ、いきます。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 鼻をすすりながら、新太郎はまわりを見つめた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
>>補助輪がついているとみんなに遅れをとる。
 この文と。
>>川原のグランドに白い曲線が描かれていた。
 この文とはポーンと視点が飛んでいます。この感じは私の文章によく見かけますね。まこと視点の特徴とも言える。そのくらいよくやっていますよね。激しく自覚してしまった。
 その強引な視点移動の間に、ワンクッションを置いたのが2号さんの文です。

 視点がスムーズに移動するためには、順序というものがあるのですね。
 見せるほうの都合にあわせてくれよ、とわがままをいう奴は嫌われます。
 見るほうのことを考えて、効果を狙う意外の視線の流れはゆるやかにする。そういった愛情をもてるようにします。

 視点について。
 見てるがわに立って眺めてみる、というやりかたもあるんですよね。
 私も観客の一人になりきって見てみます。視点の急な転換に、自分で気づいて直せるようにするためです。


 この続きは明日にします。

2時間
まこと


風邪っぴき
No.9075 投稿日 2005年2月11日(金)02時04分 投稿者
名無し君2号
 もうすっかり風邪は治った私です。
 入れ替わるようにして、こんどはみなさんが風邪に苦しんでいるようで。たかが風邪といってもバカにはできないです。どうぞご自愛ください。




>小説を書いてみよう

 あらすじを考えるのは続けます。
 が、そろそろ小説を書きたい欲求がつのってきました。ただ単に話を考えるのに飽きただけかもしれませんけどね!
 なので、すでに出しているあらすじのなかから選んで書いていこうと思います。

 で、選んだのはこちら。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
■三行あらすじ
題名:ろり魔女
 呪いで子供の姿な魔女が、魔王の力で大人になろうとする。しかし魔王には魔力がなく、さらには配下の魔物の裏切りで世界が危機に陥る。魔力を取り戻した魔王によって世界は平和になり、願いも叶うが、暴走しかけた魔王を封印すると、また子供に戻ってしまう話。

書くもの:復活した魔王が、自分の力を取り戻す話。
結:世界の平和。
変化量:世界が危機に陥り、平和を取り戻す。

起:願いを叶えて貰おうとする魔法使いによって、魔王が復活させられる。しかし力を失っていた。ついでに甦った魔王の配下に反乱を起こされて、世界は危機に陥る。
承:プライドを傷つけられた魔王と、世界を危険にさらしたことに責任を感じる魔法使いが、力を合わせて魔王の力を取り戻そうとする。
転:魔王が力を取り戻し、配下をブチのめす。代わりに世界を支配しようとする魔王。
結:魔法使いは魔王を封印すると脅す。願いを叶えて貰ってから、結局封印する。魔王が消えた途端、叶えて貰った願いは元に戻る。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 なんでコレ? と問われれば、コメディータッチの話がいいなあ、なんていうほとんどその場の気分に近い理由です。いいじゃん、生意気なんだけど子供の姿の女の子。

 さっそくプロットを立ててみました。
 こんなのに丸一日もかかりやんの。


>『ろり魔女(仮)』のプロット

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1188&e=res&lp=1139&st=

 けっこう量があるので、課題部屋にアップしておきました。興味がありましたならば。かなりベタです。いいじゃねえかベタなのが好きなんだよ私はよ。
 2月中には書きあげようと思います。そんな無謀宣言。




>まことさん

 今回リライトしたのは、じつはしばらく小説を書いていない自分のリハビリでもあったりしました。なので、そうも熱心に分析していただくと、なんだか申し訳ない気持ちになったりします。うう。


>>この文とはポーンと視点が飛んでいます。この感じは私の文章によく見かけますね。まこと視点の特徴とも言える。そのくらいよくやっていますよね。激しく自覚してしまった。

 カメラがぽんと飛んでいってしまうのは、じつは1000字だからじゃないかとも思います。クッションを置くための文章は、一見あまり意味がなさそうなので、字数制限があるばあい、無意識のうちに削ってしまいがちです。余裕がなくなるってことですかね。


>>私も観客の一人になりきって見てみます。視点の急な転換に、自分で気づいて直せるようにするためです。

 まことさんの文章だからこそ、私も客観的に見れたのだと思います。これが自分の文章だったらどうなのか。たぶんできない。己を客観視する力、私も欲しいです。

 過去ログにも出てきますが、印刷して、紙の上で読むのは客観視に効果が高いようです。ほかには、横書きの場合は縦書きにしてみるとか、フォントの大きさを変えてみる、少し時間を置いてみるなど。

 ようするに、目に映るかたちを変えてみるといいみたいですね。
 分室のばあい、課題部屋に投稿するとき、プレビューを見れますよね。私なんかはその画面を利用して誤字や視点のぶれのチェックをしたりします。参考になりましたら。




 レスには1時間ほど。


カメの歩み
No.9076 投稿日 2005年2月11日(金)02時39分 投稿者 弟切 千隼
 カメと同様にどんくさい弟切です。どうせ似るなら、辛抱強いところも似たいですね。



浦戸さんへ >

 お返事ありがとうございます。浦戸さんの御期待に沿えるかどうか、自分でもはなはだ不安ですが、がんばります。


>>>>そういう経験を重ねることによって、二人は、「ちょっとした勇気を出すこと」を学んでゆきます。気後れしそうになっても、「彼女のために(あるいは、彼のために)できたんだから、今度もできるはず。やろう」と思えるようになります。
>>
>> 了解しました。「内面」はそういう風に変化するんですね。外からはどう見えるようになるのだろうと思いましたが、まだ説明の続きがおありのようなので今は保留します。
(No.9073の浦戸さんの書きこみより)

 内面の変化を、どのように外面に現わすかについては、まだ考えが固まっていません。ここもアイディア出しの対象になります。

 どのように書いたら、読者さまにわかりやすくなるでしょうか?
 小説として、面白い案はどんなものでしょうか?

 落ち着いてちゃんと考えるつもりです。
 今のところは、書くべき内面の変化がきっちり決まっているので、後回しにしています。物語の結につながる「起承転」の大ざっぱな流れを決めるほうが先でしょうから。


 今回は時間が取れませんので、これだけとします。次回は、頭の整理をするために、起承転結の流れを確認します。


カメカメよく噛め
No.9077 投稿日 2005年2月12日(土)03時22分 投稿者 弟切 千隼
 起承転結を噛み砕いている最中の弟切です。前回(No.9076)書いたとおり、今回は、今までに作った起承転結を整理します。

 その前に、No.9072に書いた手帳の内容の説明をします。まだ説明が足りていませんでした。


>>起の出会いアイディア出し:
>>・基本構造は、「ヒロインのカメの危機を主人公が救う」
>> その理由は、ヒロインの主人公に対する好感度を上げるため。
>> と、主人公のほうが先に「勇気を出す」ことを示すため。
(弟切のNo.9072の書きこみより)

の部分です。


 人間は、共通の趣味がある相手には、おおむね好感を持ちます。ならばその相手と積極的に会おうとするかといえば、そう簡単には行きません。
 女性が未知の男性に出会って、積極的に「また会いたい」と思うには、越えなければならない障壁が高いです。一般的に、女性は未知の男性を警戒するものですから。
 思春期の女性であれば、よけいにそういう傾向が強いです。

 この心理的な障壁を越えるには、「共通の趣味」以外に、ヒロインを主人公に惹きつけるものが必要です。
 ヒロインのカメを助ければ、主人公に「良い人フラグ」が立ちますよね。「話が合って、かつ、良い人」となれば、「ぜひまた会おう」となるはずです。


 ちなみに、主人公のほうから見ると、ヒロインは、「話が合って、かつ、可愛い女の子」です。「共通の趣味」以外に「外見の可愛さ」があるために、主人公はヒロインに惹かれます。
 十代の女性は、生物学的には最もきれいな時期です。取り立てて美人でなくても、ちょっとおしゃれすれば可愛く見えます。
 まして、主人公は、女性馴れしていない思春期の男性です。普通の容貌の女の子が、愛想よく接してくれるだけで「可愛く」見えてしまうでしょう。

 ヒロインは、カメを助けてくれた主人公には、むろん愛想よく接します。主人公からは、可愛い女の子に見えるわけですね。


 主人公のほうに先に勇気を出させたのは、「主人公だから」です。
 物語の主役が動いて、話が動くのが普通でしょう。

 物語で最も焦点が当たるのは、彼です。彼が動いて彼が成長してゆく物語だからこそ、彼が主人公なのですね。
 結で、主人公はいろいろな機会に、今まで出せなかった勇気を出せるようになります。起は話のきっかけの部分ですから、結がそうであれば、起では「勇気を出すきっかけ」が現われなければおかしいですね。


 ここまでが、No.9072の補足説明です。


 以下に、新たに書いた手帳の内容を転記します。これまでの起承転結の流れをまとめたものです。


―――――――――――――――――――――――――――――
起承転結の流れ:
 結:主人公とヒロインが勇気づけ合える関係になる。
         ↓
 起:主人公とヒロインが出会う。未知の二人。
   主人公が勇気の一歩を踏み出す。きっかけはカメ。
 基本構造:ヒロインがリクガメ散歩中。トラブルが起こって、
      カメが危機に。主人公が救う。


 承:主人公とヒロインはカメの話で盛り上がる。
   どんどん親しくなる。

 転:現代社会ならではのトラブル発生。主人公とヒロインが
   引き裂かれる。しかしカメのおかげで再び接近。
―――――――――――――――――――――――――――――


 上記の手帳内容の説明は、次回に回します。


>弟切さんへ
No.9078 投稿日 2005年2月12日(土)08時34分 投稿者
浦戸シュウ

 内面の心理が行動を決定するのですから、内面の変化と行動の変化は不可分じゃないでしょうか。
 いえ、もちろん、物語の作り手として考察していくときは、キャラクター造形に歪みが出ないように行動と内面の変化を分けて考えるという手もあるのだと思いますが。
 
 さて、怪しいところが出てきました。
 
>>物語で最も焦点が当たるのは、彼です。

 はい。
  
>>彼が動いて彼が成長してゆく物語だからこそ、彼が主人公なのですね。

 本当にそれが主人公たる理由ですか?
 彼は好ましい女の子に出会って親近感を持って行動した結果、人として成長するのでしょうか?
 たまたま彼女のカメを助けたことがきっかけで成長していくのでしょうか?


世間ではインフルエンザ流行中
No.9079 投稿日 2005年2月13日(日)02時28分 投稿者
とんびの羽根
 わが家のウイルス風邪は収束しました
 しかし外出するとマスク姿やら、咳き込む人の数が目立つようになってきました
 やはり手洗いとうがいはかかせません

 それではまたサカモトさんの指摘です
 なんだかサカモトさん指摘待ちになってるんじゃないのか気になるこのごろではありますけど
--------------------------------------------------
>サカモト 無口なシンデレラ 42(再)
>>・自分の失敗に慌てる王子。そんな王子に合わせるようにして自分もしゃがみ、黙って彼を起こすシンデレラ。余計な気遣いの言葉は一切かけず、ただ、彼を起こしてくれる。その簡潔な態度に感動する王子。

 感動しないですね
 無口としてはかなり直球になってきてるとは思いますが
 直球としてはスピードが足りない

 尻餅をついてそれを起こしてもらっただけでサカモトさん惚れますか?
 可愛いからとか、優しいからと思わないで、なんて無口な子だろうと思いますか?


 下の43でもそうなんですけど、このあたりはストーリーの組み立てを工夫した方がよいです

 王子をもっと危機的な状況に追い込んでみたらどうなるだろうか、とか
 もっと恥ずかしい状況だとどうなるだろうか、とか


 「余計な気遣いの言葉は一切かけず」って無意味に強調すればいいってもんじゃないです
 ストーリーを面白くするにはどうすればよいかもっと考えれ
--------------------------------------------------
>サカモト 無口なシンデレラ 43
>> 不良ものっぽい感じを出したかったんですが、惚れの部分が弱かったです。ただ、これは根本から変えないといけなさそう。別のモノになりそうなので、他の形で提出します。

 そうですか
 もうちょっとで男同士でも惚れるというところに来てるような気もしたんだけど

 ただ完全に道を見失っているときは足元を固めたほうがいいですけど
 再提出に時間かけるより、完全に気持ちを切り替えて数を出した方がいいですよ
 一定時間の内に大量のアイデアを出す瞬発力がいつまでも身に付かないとジリ貧になっていきます

 そして後が続けられなくなるとそれを才能の枯渇と勘違いして挫折することだってあります

 もともと才能のないって場合は枯渇といわず、馬脚を現わすというところ
-------------------------------------------------
>サカモト 無口なシンデレラ 46
>>・全てを話し終わり、気分がスッキリしたことに気づく王子。自分の話をジッと聞いてくれたシンデレラに深く感謝し、今度は彼女の声を聞いてみたいと思うのだった。

 全てを話すって、エピソードをひとつ追加するってことじゃない
 地の文で「王子は全てを話し終わった」と書いてすませるつもりでプロット作ってませんか
 普通であれば「かいつまんで話す」ところが、気分をすっきりさせるには弱いということで「全て話す」にしたのかな
--------------------------------------------------


助けたカメに連れられて
No.9080 投稿日 2005年2月13日(日)02時41分 投稿者 弟切 千隼
浦戸さんへ >

 いつも御指摘ありがとうございます(^_^)


>> 内面の心理が行動を決定するのですから、内面の変化と行動の変化は不可分じゃないでしょうか。
>> いえ、もちろん、物語の作り手として考察していくときは、キャラクター造形に歪みが出ないように行動と内面の変化を分けて考えるという手もあるのだと思いますが。
(浦戸さんのNo.9078の書きこみより。以下、引用元はすべて同じ)

 現実の人間であれば、おっしゃるとおり、内面の変化と行動の変化は不可分です。
 弟切が「生きたキャラクター」を書ける人でしたら、キャラクターに行動してもらったそのままを書けばよいでしょう。

 しかし、御存知のとおり、弟切はキャラクターが生きていない人です(;_;) 無理やりキャラクターに行動させると、大概おかしなことになります。
 そのため、まずは内面の変化を決めておいて、後からそれにふさわしい行動を考える、という方式を取っています。



>>>>彼が動いて彼が成長してゆく物語だからこそ、彼が主人公なのですね。
>>
>> 本当にそれが主人公たる理由ですか?
>> 彼は好ましい女の子に出会って親近感を持って行動した結果、人として成長するのでしょうか?
>> たまたま彼女のカメを助けたことがきっかけで成長していくのでしょうか?

 ああ、これは弟切が説明不足でした。小さな成長ではあるものの、弟切は最初から主人公に成長してもらうつもりでした。
 手帳を読み返しても、どこにもそんなことは書いてありませんね(^^;


 世の中には、「大して魅力的でもない主人公のもとに、いきなり魅力的な異性がやってきて、主人公が何もしていないのに、勝手に惚れて尽くしてくれる」という小説も存在します。そういう小説が悪いとは言いません。あっていいと思います。

 けれども、弟切はそういう小説は書きたくありません。「魅力的な異性が現われる」までは御都合主義だとしても、異性の心を得るには、主人公にそれなりの努力をしてもらいたいです。
 魅力的でない男性(女性)が何もしていないのに、魅力的な女性(男性)が惚れるなんて、普通に考えて変ですよね? あり得ませんよね?

 読者さまに「ありえねー」と思われたら、小説は読んでもらえません。


 ペットの話の主人公は、カメ好きで人付き合いが苦手なやつです。普通に見て、魅力的な人ではありません。
 そこへ都合よく、同じカメ好きの少女が現れました。共通の趣味があることから、顔を合わせれば話をする、くらいの関係にはすぐになれます。

 でも、主人公は人付き合いが苦手なために、人付き合いを避ける人です。この性質を変えなければ、ヒロインと深い仲になることはできませんよね。
 主人公は、ヒロインに振り向いてもらうために、「ちょっとした勇気」をふるいます。苦手だった人付き合いに挑戦するわけです。

 これは、成長の一種といえないでしょうか?


 ヒロインのほうも、主人公が「自分のために一生懸命やってくれている」と感じるからこそ、主人公に惚れます。
 自分のために尽くしてくれる人に惚れるのは、自然な心の動きでしょう。主人公が成長したために、魅力のある人になったわけです。



 以上の説明で、わかっていただけたでしょうか?


>弟切さんへ
No.9081 投稿日 2005年2月13日(日)11時31分 投稿者
浦戸シュウ

 やろうとなさっていることに無理があります。
 
>>ペットの話の主人公は、カメ好きで人付き合いが苦手なやつです。普通に見て、魅力的な人ではありません。

 普通に見て、魅力的な人ではないのに、初対面から好感を持つなんてことはあり得ません。

 小説の書き方とか、キャラクターの造り方といった大仰な話ではなく、ごく簡単な人間関係の話をします。
 
 他人がどんな人間なのか判断しようとするときは、相手を見ますよね?
 で、その場合、親しさの度合いと相手の中に見いだせるものには相関関係があります。
 
 たいへんおおざっぱですが、親しさの度合いを5段階に分けてみます。
 「親友」→「友だち」→「顔見知り」→「あいさつ程度」→「初対面」と親しさは減っていきます。
 親しい相手のことはよく知っているのが一般的です(逆は真にはなりません。相手のことをたくさん知っているからといって、親しいとは限りません)。
 
 相手の中に見いだせるものも暫定的に5段階に分けてみます。
 「内面の微妙な変化」→「内面の大きな変化」→「内面の変化つれて行動が変化」→「自分に対する行動の微妙な変化」→「行動に現れたこと」と他人が見てわかることは変わっていきます。
 
 例えば。
 AさんとBさんがいて。
 「親友」だったら「内面の微妙な変化」がわかるのは自然です。親友という関係は共感し合う時間をたくさん過ごした後に形成されるものです。当然、相手に微妙であっても変化があれば気がつきます。
 「友だち」だったら「内面の大きな変化」には気がつきます。いつもとなんとなく違うとか、何か気に入らないことでもあったかなとか、普段のつきあいがあるので、それと比べて『違っている』という判断ができるんです。
 「顔見知り」だったら「内面の変化につれて行動が変化」していれば何か変化があったんだということはわかります。今までノーメイクだった人がフルメイクで現れたら、何か外見を気にしたくなるようなことがあったんだなくらいはわかります。でも内面の変化の中身まではわかりかねます。同じフルメイクでも「同性に対して対抗心が生まれた」のか「異性にアピールしたくなった」のか「素顔に自信が無くなった」のかは、顔見知り程度のつきあいではわかりません。
 「あいさつ程度」のつきあいでわかるのは、自分に対する行動に現れたことだけです。今までにこやかにあいさつしていたのが、急にしなくなったら「何か私に対して気にいらないことがあったんだろう」ということはわかりますが「内面にどんな変化があったか」なんてことはわかりようがありません。また、誰にもあいさつしなくなったのか、自分にだけあいさつしないのかもわかりません(別に観察する機会があればわかるかも知れませんが)。
 「初対面」では、会ったときの行動が判断材料のすべてです。
 
 今立ててらっしゃるプロットでは「主人公がカメを助ける」ことになってます。「他者を助けようとする気持ち」を持っている、いい人ですね。キャラクター造形でも「オタク」なわけですから、知的好奇心が高くて探究心があるわけです。カメの飼育に関しては尊敬されるでしょう。
 あくまでも出会いを「初対面」にすることにこだわるのなら、こういった行動に現れる「いいところ」に内面の理由も合わせていく必要があるでしょう。
 
 主人公がカメを助けに飛び出してきたとして、ヒロインが「まあ、人に積極的に働きかけるなんて、なんて勇気のある人でしょう」と思ったりはしませんよね? 「まあ、なんて親切な人でしょう」とか「なんて勇気のある人でしょう」とか、見たままで判断しますよね? 相手の心の内まではわかりません。

 内面の変化が「初対面」で相手に好感を持つ理由になるかどうかは「シンデレラ迷宮のお題になるかどうか」で考えてみたらいいんじゃないでしょうか。
 弟切さんがやってらしたのは「無欲」でしたね。その部分を「他人に積極的に働きかける勇気を持つシンデレラ」に変えてみてください。王子は他人に積極的に働きかける勇気を持ったシンデレラを見て好感を持つ、では、作れないんじゃないでしょうか。「親切な」とか「優しい」とか「頭がいい」とか、他人が見て一発で性質を判断できることでないとむずかしいんじゃないですか(『無欲』だの『無口』だのも難易度高いですよね)。
 
 で、あくまでも「他人に積極的に働きかける勇気を持つ」ことにこだわるのなら、主人公とヒロインがまず「友だち」以上ということにする必要があります。
 普段つきあいがあって「他人が困っていても声をかけない奴」とヒロインが知っているからこそ「自分のカメを助けてくれた」ことに「勇気」を感じることができるわけです。
 
 えーと。
 新木さんの書き込みから引用してきます。
 
(No.8723 )
>>ここもアイデア出しをするなら、縛りを設定しなきゃ。
>>店員(少年)のもとに少女が来るのか、少女のもとに少年が行くのか、ふたりがどちらのホームポジションでもないところで出会うのか。すでに出会っているふたりが、再認識するのか。すでに身近なふたりが、再認識することになるのか。
 すぐに5つは出てくるし、他にも無数にあると思うが。
 
(No.8731)
>>どうやって出会うのか。もしくはどういうふうに出会い済みであるのか。そうした部分は重要だろ。

 と、このあたりの記述を読んで。
 この恋がはじまったときに二人の関係がどうなっているのかが重要である理由は「親しさの度合いによって、相手の行動の理解度が違うから」だと私は読み取ったのですが。どうでしょうか。

>成長

 これについては了解しました。
 「男の子が女の子と出会って仲良くなる話」が「男の子が成長する話」に変わってしまうのではないかと心配しちゃったんですが杞憂でした。すみません。


えへへ
No.9082 投稿日 2005年2月13日(日)15時39分 投稿者
名無し君2号
 やっぱり小説を書くのは楽しいな。
 その数倍は苦しいんデスけど。deathけどーっ。




>魔女のお話し

 ちゅうことで、書いてます。

 2/11分、No.1(2600文字)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1189&e=res&lp=1188&st=1

 魔女とその弟子が、崖の上から都を眺めて、どうやって忍びこむかを決める話。



 2/12分、NO.2(8400文字)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1190&e=res&lp=1188&st=1

 忍びこんだ都で、見回り中の騎士とひと悶着ある話。



 コメディータッチで進めたいところなんですが、いまいち弾けきれてない感じィー、です。視点もところどころ変な気がしますが、それは勢いを優先しているから……なんて言い訳はどうだろう。

 ちなみに今回の話はファミ通文庫の新人賞、「えんため」に送るつもりだったりします。ファミ通文庫の規定は、1ページあたり39字詰めの34行で、85〜120枚まで。それで換算すると、ここまでで9ページを費やしていることになります。あと111ページまで使えるんだな。

 いちばん時間がかかるだろう冒頭をなんとか書き終えたので、これからはすこしペースアップする……といいなあ。がんばれ、自分。




 レスには20分ほどです。あらすじも出さなきゃいかんのですが……む、む。


本日は少しだけ
No.9083 投稿日 2005年2月13日(日)16時32分 投稿者 まこと
 2号さんにいただいた指摘を考えてみました。

>>起:自転車に乗れない主人公。
>>承:努力するが、父親が手を離すと転んでしまう。
>>転:父親が手を離したことに気づかなくなる。
>>結:自転車に乗れるようになっている。

>>「父親が手を離したことに気づかなくなる」ためのエピソードが必要な気がします。

 手を離したことに気づかなくなるエピソードですね。
 冒頭でシロツメクサを出したので、それを利用しましょうか。
 シロツメクサを踏みそうになってよけたら、またシロツメクサがあって。
 よけるのに夢中になった主人公は、気がつけば自転車に乗れるようになっていました。

 ということで、お花を大事にする男の子というエピソードにしてみました。
 冒頭のシロツメクサもいかされるし、悪くないかなと思います。

 

>起承転結について
 
 引き続き一番気になるのが起承転結です。
 なんとかしたくて、日常の生活も起承転結にしてみる今日この頃。
 自分の行動からテレビのワイドショーまで、なんでも起承転結にして考えています。
 ゆがみのない起承転結ができるようになるまで、しばらくは続けてみようかなと思います。


45分
まこと


「色とりどりの花束」感想
No.9084 投稿日 2005年2月14日(月)00時55分 投稿者
とんびの羽根
>まことさん
 今回も起承転結の構成を中心に見てみます
>「色とりどりの花束」 1000字課題 No.10 1/31 感想
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1187&e=res&lp=1187&st=0

>>「構成メモ」
>> 空き地に花が咲いたいた。きれいだなと思う男の子。女の子にプレゼントしようと思いつく。
>> ピアノの発表会から帰ってきた女の子は、パパから大きな花束を贈られていた。お花は渡せず残念な結果に、という構成。

 このまことさんの構成メモから、とんびがコンセプトを考えると以下のようになります

 花が咲いて感動した男の子が、大好きな女の子に花をあげて感動を分かち与えようとするが、女の子は花をもうもらっていてうまくいかない話

 ところがまことさんの一行コンセプトは次のようになっています

>> 女の子にお花をあげようとしたら、すでに花束を持っていたというトホホな男の子の話。

 なぜか起がどっかに行ってしまっている
 まずきれいな花に感動して、それを受けて花をあげようというベクトルが形成されるはずです
 なのに承のいきなりお花をあげようとすることからコンセプトが始まっているのが変です
 起がないということは承のベクトルがきまりません
 ストーリーとしては動機が非常に弱い
 そして結に向かう話の勢いがないので、結が決まらない
 その結果として読者の興味が最後までもたないということになります

 構成メモでは花は男の子を感動させたけど、男の子の手に入れた花は女の子を感動させられない、ゆえに男の子はトホホであるわけです
 しかしコンセプトでは、花をあげようとするけど、すでにもっている、ゆえにトホホです
 構成メモに比べるとかなりスケールが小さくなってしまっているのがわかります

 つぎにまことさんの起承転結ですね

>>起 きれいなお花を見つけ、女の子にあげようと思いつく主人公。
>>承 いけないと知りつつ、花壇の花を摘んでしまう。
>>転 そこまでしたのに、女の子は立派な花束を持っていた。
>>結 せっかくのお花だけど、渡せなくなってしまう。

 起を見るとなぜあげようとしたのか理由、動機がなくなってしまっていますね
 それは本文でも同じで、やはり動機が弱くなっています

 そして動機が弱いのに承で無理に障壁を作ろうとしたのでしょうか
 構成メモでは空き地に咲いた花が、本文ではとってはいけない公園の花にかわりました
 この変更の結果として、男の子は自然のもたらした感動からではなく、好きな女の子にいいとこを見せようとするために、他人の丹誠込めて育てた花を盗むことになってしまいました

 こうなると結はろくなことにならないことは読者にはまるわかりです
 2号さんがひっかかったように、この時点でストーリーはもう失敗が決定しています
 トホホ感を出すのであれば、動機が強く正しくないといけないと思います
 正しい動機をもって、正しい努力をするからこそ、それは報われるのかどうなのかという問いが読者に投げかけられ、その結果として読者は最後まで読むことになるのです
 そしてがんばっている主人公がうまくいくだろうという予測があってはじめて、予定外のことがあってトホホという面白さがいきてくるのです

 そして「起で花をあげようと思う、結で花を渡せない」というように構成メモよりスケールダウンが起きたために、転から結のダイナミズムが失われてしまいました
 亜美は花を持っていた → つとむは花を渡せなかった

 話の山谷というものははっきりつくらないと読者には面白くありません
 そのためにはコンセプトや起承転結を作るときに心理的に主人公の変化量の大きい部分を意識的に明らかにすることを心がけてはどうでしょうか
 たとえば「起では空き地の花に感動し根ごと植木鉢に移す、結で主人公は花をもとの空き地にもどす」とかだと主人公の心理変化が読者に伝わるんじゃないでしょうか
 あるいは「結で(父から送られた切り花より、)亜美は主人公の隠していた空き地の花に感動する」でも可能でしょう

 コンセプトを設定するときですが、起を大事にしないと結もしまらないものになりますので、起における主人公の動機についてよく考えるといいと思います


甜茶【てんちゃ】が美味しいです。
No.9085 投稿日 2005年2月14日(月)03時01分 投稿者 弟切 千隼
 花粉症予防のために、甜茶を飲んでいる弟切です。柔らかい甘さが口中にしみわたるのがいいですね。胃にも優しい気がします。
 現在、弟切は胃の調子が悪くて、あまり物を食べられません。下手な物を食べると吐いてしまいます。そんな状態でも、甜茶はするすると入ります。



浦戸さんへ >

 「成長」については、弟切のほうも説明が不充分でした。
 浦戸さんが心配なさったとおり、この言葉を使うと、成長物語かと思われがちですよね。「変化」という言葉にしたほうがよかったかな、と反省しています。



>>>>ペットの話の主人公は、カメ好きで人付き合いが苦手なやつです。普通に見て、魅力的な人ではありません。
>>
>> 普通に見て、魅力的な人ではないのに、初対面から好感を持つなんてことはあり得ません。
(浦戸さんのNo.9081の書きこみより)

 すみません。またもや弟切の言葉の使い方がまずかったために、誤解させてしまったようです。
 『普通に見て』の部分は、「カメ好きではない普通の人から見れば」と書くべきでした。


 カメ好きというのは風変わりな趣味です。そのために、主人公もヒロインも、周囲に話の合う人がいません。これはつらいことです。特に、二人のような思春期の人間はそう感じるでしょう。
 そこへ、同じ趣味の話ができる人が現われました。しかも同年代で、異性です。二人にとっては、初対面であっても、これだけで好感を持つに価します。

 主人公は、「カメ好きではない普通の人から見れば」、魅力的な人ではありません。けれども、同じカメ好きのヒロインから見れば、魅力のある人なのですね。


 ただ、前にも書いたとおり(No.9077)、女性は一般的に未知の男性を警戒します。思春期の女性で、かつ、人付き合いが得意でないと自認しているなら、なおさらでしょう。
 カメ好きと判明した時点で、ヒロインにとって主人公は「気になる人」です。でも、積極的に付き合うには、ためらいがあるわけです。

 浦戸さんが書かれたとおり、普通の人間は、行動によってしか他人の内面を知ることができません。
 口で「カメ好きです」と言われただけでは、相手が本当にカメ好きなのか、何か下心があってカメ好きを装っているのかわかりません。

 ヒロインの顔も見ないうちから、主人公がカメを助ける、という行動をすれば、少なくとも、主人公がカメを嫌いでないことは伝わりますね。小さな命を大切にする人だということもわかるはずです。「きっと付き合っても大丈夫な良い人フラグ」が立つでしょう。


 ひょっとして、『魅力』という言葉の使い方がまずかったのかも知れませんね。そのために、浦戸さんと弟切との間で行き違いが生じたのかも知れません。

 No.9080で、弟切が『魅力がない』と書いたのは、「恋愛の対象となる異性として魅力がない」という意味でした。人間として全然だめなやつ、という意味ではありません。
 主人公は、「カメ好きではない普通の異性にとっては、恋愛対象として魅力がない」存在です。基本的にまじめで、勉強はきちんとやり、タバコを吸ったり奇抜なファッションをしたりといった行動もしません。「最近の若い者は」と嘆いているお爺さんやお婆さんには、好感を持たれるタイプかも知れません。

 もしかして、浦戸さんは、「この主人公は、人間として全然魅力がない。近所付き合いすらもしたくないほどだめなやつ」と受け取ってしまわれたのでしょうか? 
 だとしたら、弟切の書き方が悪かったことになります。「恋愛対象としては、魅力がない」と書くべきでした。


連休明け
No.9086 投稿日 2005年2月14日(月)07時38分 投稿者
とんびの羽根
 出勤前で時間がないので簡単に

 とんび誤字 #9084
>> たとえば「結で(父から送られた切り花より、)亜美は主人公の隠していた空き地の花に感動する」
 父から送られた切り花 → 父から贈られた切り花 → 父からもらった売り物の切り花(ただし店員の手はかかっている)

>弟切さん #9085
>> No.9080で、弟切が『魅力がない』と書いたのは、「恋愛の対象となる異性として魅力がない」という意味でした。人間として全然だめなやつ、という意味ではありません。
 主人公は、「カメ好きではない普通の異性にとっては、恋愛対象として魅力がない」存在です。

 なんか無駄に読者が感情移入するための難易度を上げてるような気がするんですが


現状報告
No.9087 投稿日 2005年2月14日(月)11時38分 投稿者 サカモト
 たかだか風邪とどこかに慢心していたら、風邪が思ったより長引いて、仕事も一日休むことになってしまったサカモトです。
 しかも、なぜか外耳炎(耳の中の皮膚が化膿して痛くなること)となってしまいました。もともと外耳道湿疹(耳の中がかゆくなること)をもっていたのですが、傷口が化膿して症状が悪化。風邪で抵抗力が下がっていたせいなのでしょうか。はじめはちょっと痛いなぁくらいだったのが、食べ物を咀嚼しようとすると激痛が走るくらいになってしまいました。(医者の話では、頬の筋肉が耳の筋肉とつながっていて、口を動かすと耳の穴が圧迫されて痛むのだそうです)
 昨日、診察にいってクスリを飲んだので今はもう食事もできるのですが、ここ2・3日はちょっとイッパイイッパイな日が続いてました。
 そして、今日は昼から虫歯(といっても治療済)の親知らずを抜く手術。術後はちと痛みがきついので、多分、書き込みができるようになるのは明日になります。

 たまっている課題やレスも明日中に書き込みさせて頂きますね。



>とんびの羽根さん
 いつも、おいそがしいところ無口のシンデレラの評価ありがとうございます。

>>なんだかサカモトさん指摘待ちになってるんじゃないのか気になるこのごろではありますけど

 指摘待ちではないです。
 ただ、サカモトがへたれなせいでペースが落ちてしまってるんですね。すいません。体調が戻り次第、新しいのを出していきますので、よろしくお願い致します。

時間45分


>弟切さんへ
No.9088 投稿日 2005年2月14日(月)13時34分 投稿者
浦戸シュウ

 了解しました。『初対面』のほうにこだわりがあるんですね。
 
>>そこへ、同じ趣味の話ができる人が現われました。
>>主人公がカメを嫌いでないことは伝わりますね。小さな命を大切にする人だということもわかるはずです。「きっと付き合っても大丈夫な良い人フラグ」が立つでしょう。

 「カメの飼育」という同じ趣味を通じて、お互いに相手を意識し合うわけですね。
 起を『同じ趣味の話ができる人が現れた』に決めて物語を押し進めていくと、結での二人の関係はどうなりますか?

 プロットの骨ではこうなってますよね?
 
>>起:風変わりなペットがきっかけで、ペット好きな主人公(男の子)が、女の子と出会う。(No.9041)

 二番目の、ちょっと肉付けした起は、
 
 「陸を散歩するカメの危機を救ったことがきっかけで、カメが好きで人づきあいが苦手な男の子が、カメが好きで人づきあいが苦手な女の子と偶然出会う。」
 
 となるんですよね?
 すると結は?
 手帳の最初にはこうあるはずです。
 
>>結:男の子と女の子は、ペットのおかげで親密になる。二人はますますペットに愛情を注ぐようになる。(No.9041)

 二度目の、ちょっと肉付けした結は、
 
 「(どんな)男の子と(どんな)女の子は、(どのような)ペットのおかげで(どんな風に)親密になる。(どういう関係の)二人はますますペットに愛情を注ぐようになる。」
 
 フォーマットはこうなるはずです。
 
 あ、そうだ。
 訂正する機会を逸しておりましたが、私が最初に提案した「紙に書く」ということ。私は「起承転結のみ」のつもりでした。
 ストーリーだけです。
 右に行くに従って、骨からだんだん肉付けされていきます。一覧性があります。
 世界設定の覚書とキャラクター表は別紙です。
 でも、弟切さんのおっしゃる通り、紙だとどうしても広い場所が必要になって、移動の多いかたには不便だろうと思います。
 いつも身につけられる手帳になさったのは、うまい工夫だと思いました。
 
>余談ですが。

 ここに突っ込むと、また話がこんがらがりそうなので、どうしようかなと思ったのですが。
 
>>恋愛対象として魅力がない

 たいがいの人は恋愛対象としての魅力はありません。
 恋愛というのはものすごく個人的なことで、世の中の大半の人は『特定少数』だけを恋愛対象にするものです。
 一般的な恋愛対象になる魅力のある人にしか異性が惹かれないのだとしたら、カップルになれる人類はごくわずかになってしまいます。
 実際は、世の中の大半の人は一時的にせよカップルを形成していますよね?
 Aさんにとって魅力がない人でもBさんにはとっても魅力的に感じられる、ということが頻繁に起こっているからです。

 弟切さんには『ごく一般的な恋愛対象としての魅力』というものがわかってらっしゃるのかも知れませんが、私は魅力を『人として』と『恋愛対象として』に分けるような考えを持ったことがありません。
 
 具体的にどんなことが『人として』の魅力で、どんなことが『恋愛対象として』の魅力なのか、書き出してみていただけませんか?
 そうしていただけたら、私にも区別がつくようになるかも知れません。よろしくお願いします。m(__)m


ハッピーバレンタイン
No.9089 投稿日 2005年2月14日(月)23時01分 投稿者 まこと
 プレゼントをもらったのは私。プレゼンターはとんびの羽根さんです。
 ありがとうございました。
 それから、お詫びもさせてください。すみませんでした。

 2号さんにもあらためて、お礼とお詫びの気持ちがあることをお伝えしておきたいと思います。

 どういうことかと申しますと――。
 私もとんびの羽根さんの指摘でようやく気がついた次第なんですが。
 課題の制作課程を見直してみたら、かなりいい加減な感じを受けたんですね。
 自分でさえそうなんですから。ひとさまにしてみたら、さぞかし食いづらいものだったことでしょう。
 にもかかわらず、ご指摘、感想をいただきまして。
 これには頭が下がりました。

 毎回失敗している頭としっぽが違うどころかですね。構成段階でなにかひとつ考えるごとに、内容が変わっていきました。
 コンセプトと構成メモがちぐはぐで、起承転結もかみ合わず、とどめに本文は脱線というお粗末なことをしております。

 再発防止のためにも、なぜこんなことをやらかしたのか考えてみます。


 早く本文が書きたいという気持ちがあるのだと思います。
 構成の段階をちゃっちゃと切り上げて、さっさと本文を書き始めようなんて、ふざけた考えがあるんですね。
 だから、落ち着きがなくなる。目もきょろきょろしだす。考えがそっちこっちに飛ぶ。
 がまんできずに見切り発車という状態、でした。

 
 とんびの羽根さんが指摘してくださったので、かろうじて気づくことができました。
 けれども、自分ではまったく気づくことができませんで、それこそトホホですよね。お恥ずかしいかぎりです。


 なんだか、後退した気分ですね。


 もうすこし考えをまとめてから、とんびの羽根さんにレスを返したいと思います。
 感想に対する返信は明日以降にさせてください。


1時間
まこと


お菓子業界に貢献中
No.9090 投稿日 2005年2月15日(火)01時19分 投稿者 弟切 千隼
 今日、弟切はいくつものチョコレートをもらいました。女性の友人から(^_^)

 弟切は同性愛者ではありません。女の子同士のお遊びの延長で、チョコレートのやりとりをしています。最近は、こういうのを「友チョコ」と呼ぶそうですね。



とんびの羽根さんへ >

>>>> No.9080で、弟切が『魅力がない』と書いたのは、「恋愛の対象となる異性として魅力がない」という意味でした。人間として全然だめなやつ、という意味ではありません。
>>>> 主人公は、「カメ好きではない普通の異性にとっては、恋愛対象として魅力がない」存在です。
>>
>> なんか無駄に読者が感情移入するための難易度を上げてるような気がするんですが
(No.9086のとんびの羽根さんの書きこみより)

 うーん、困りました。ここを否定されますと、物語の根幹が揺らいでしまいます。

 迷った時には基本に戻れ、ということで、物語の三本柱を読み返してみました。

>>ボーイミーツガール
>>山と谷がはっきりした話
>>風変わりなペット

ですね。
 一行あらすじにすれば、以下のとおりです。

>>「風変わりなペットが好きな男の子が、そのペットがきっかけで女の子と出会い、そのペットゆえに親密になる」


 風変わりなペット(カメ)がいたからこそ、主人公は、他でもないヒロインと出会いました。そして、風変わりなペットとヒロインが関わっているがゆえに、主人公は、彼女と親密になります。

 ボーイミーツガールの物語であるからには、ヒロインは、他と違う女の子でなければなりません。「こういう特別な女の子だから、主人公とぴったり合ったんだ」と、読者さまに納得していただく必要があるでしょう。
 「ペットの話」の場合は、その「特別」の要素が、風変わりなペット(カメ)であるわけですね。


 ヒロインのほうから見ても、事情は同じです。カメ好きという風変わりな趣味のために、彼女には親密になれる異性がいませんでした。
 カメの話題を受け入れてもらえないのでは、彼女が話すことはほとんどありません。大好きな趣味を無視したり否定したりする人とは、親密になりようがないでしょう。


 主人公もヒロインも、同好の士が周囲におらず、趣味の話ができる相手に飢えていました。
 こういう状態で同好の士に出会ったら、相手は「特別な人」になり得ますよね? それが同年代の異性なら、よけい親密になりたいと思うのが自然ですよね?


 弟切が標準的な人でないことは自覚しています。ここまでの弟切の思考が「普通じゃねーよ」とか「わかるかいそんなの」とかいう場合は、再度教えて下さい。



浦戸さんへ >

 たびたびの御指摘、ありがとうございます。

>> 「カメの飼育」という同じ趣味を通じて、お互いに相手を意識し合うわけですね。
(No.9088の浦戸さんの書きこみより。以下、引用元はすべて同じ)

 そのとおりです。これについては、上のとんびの羽根さん宛の部分に書いておきました。


>>>>結:男の子と女の子は、ペットのおかげで親密になる。二人はますますペットに愛情を注ぐようになる。(No.9041)
>>
>> 二度目の、ちょっと肉付けした結は、
>> 
>> 「(どんな)男の子と(どんな)女の子は、(どのような)ペットのおかげで(どんな風に)親密になる。(どういう関係の)二人はますますペットに愛情を注ぐようになる。」
>> 
>> フォーマットはこうなるはずです。

 弟切の代わりにまとめていただき、感謝いたします。浦戸さんが示して下さったフォーマットに当てはめれば、きれいに結が決まるはずです。

 今のところ、決まっている要素を以下に挙げてみます。


●主人公は、カメに対してより愛情深くなる。
●ヒロインも、カメに対してより愛情深くなる。
●主人公は、以前よりも積極的に人と関わるようになる。
●ヒロインも、以前よりも積極的に人と関わるようになる。
●カメ自身は、以前と全く変わらない。「動作の遅さ」や「辛抱強さ」といった性質はそのままである。
●主人公とヒロインとは、互いに勇気づけ合える関係になる。


 上記の要素をそのままフォーマットに当てはめようとすると、長くなりすぎます(^^; まだ足りない部分もあります。
 短く、ずばりと言い表せるように考えます。



 魅力うんぬんの話については、当面、封印させて下さい。今、これについて考察を始めると、また横道に逸れてしまいそうですので。

 浦戸さんの御指摘が重要な問題を含んでいることは、わかります。魅力については、いずれ考察しなければならないことではないかと思います。
 しかし、弟切は不器用なタイプです。一度にいくつものことを考え始めると、考えがとっ散らかってしまいます。しばらくは封印ということで、どうか御容赦下さい。


魅力がない主人公
No.9091 投稿日 2005年2月15日(火)07時53分 投稿者
とんびの羽根
 弟切さんがあまり深入りしたくなさそうなので封印して頂いてもけっこうですが
 いちおう読者側として突っ込まずにはいられないので説明だけはしておきます

 その前にサカモトさんへ
 
>サカモトさん

 体調が悪いようで失礼しました

 また回復されてから続きをすすめましょうか

>弟切さん
>> うーん、困りました。ここを否定されますと、物語の根幹が揺らいでしまいます。

 そういう決めつけをしているところが、課題の難易度を上げて自爆につながるのではという懸念です

>> 主人公は、「カメ好きではない普通の異性にとっては、恋愛対象として魅力がない」存在です。

 「カメ好きであるために特別な事情があり、恋愛対象としての魅力があっても恋愛対象にならない」というひとはけっこういます
 たとえば芸能人は普通の人から見てカリスマ的に魅力ある存在ですが、それでもスケジュールのために普通のひとと恋愛できる可能性はほとんど皆無に近いでしょう
 カメの世話をするために食事しようとしても帰ってしまうような人なら、他にどんな魅力があっても普通の人は恋愛対象として敬遠するものです

 せっかく魅力もあるのにオタクだったり仕事があったりするために普通の人の恋愛対象からはずれるひとが主人公でよかったんじゃないのかな
 
 「恋愛対象として魅力がない」とまで踏み込んでしまうと読者が主人公に感情移入するための手がかりがなくなるんだけど


>弟切さんへ
No.9092 投稿日 2005年2月15日(火)11時04分 投稿者
浦戸シュウ

>>ボーイミーツガールの物語であるからには、ヒロインは、他と違う女の子でなければなりません。

 ちょっと待ってください。
 その他と違う女の子の人間的な魅力はどこにあるんですか?

 前に弟切さんはこう書いてらっしゃいます。
 
>>嫌いなやつの物語など、普通は読もうと思わないでしょう。
>>主人公かヒロインか、少なくともどちらかは、読者さまに好感を持ってもらう必要があります。(No.9062)

 弟切さんはなぜか主人公をあまり人気のない人間ということにしたいらしいので、読者さんに好感を持ってもらうのは『ヒロイン』のほうなんだとばかり思ってました。
 つまり、カメ好きで人づきあいに消極的、以外のところは、他人に好かれる性格の人なんだと思ってました。

>>カメの話題を受け入れてもらえないのでは、彼女が話すことはほとんどありません。

 自分の興味のあることしか話したくないってのはわがままでしょう(;^_^A。
 私は知らないことを教えてくれる人が好きなので、個人的にはマニアックな話をする人が好きですけど。
 一般的には他人の提供する話題にまったく乗らないで、自分の興味のある話題ばかりをしている人は『自分勝手ね』と嫌われるんじゃないでしょうか。

>結の部分

 足りないのではなくて、多すぎるんじゃないでしょうか?
 
>>>>「風変わりなペットが好きな男の子が、そのペットがきっかけで女の子と出会い、そのペットゆえに親密になる」

 のですよね?
 
●主人公は、以前よりも積極的に人と関わるようになる。
●ヒロインも、以前よりも積極的に人と関わるようになる。
●主人公とヒロインとは、互いに勇気づけ合える関係になる。

 以上、三項目は『ペットゆえ』からはずれていませんか?
 お互いに勇気づけあうのは『お互いの存在ゆえ』です。
 「人づきあいが苦手な二人は、お互いの存在ゆえに積極的に人と関わるようになる」という部分をこの話に入れ込むのだとすると、二部構成ってことになるのではありませんか?
 一部は「ペットゆえに男女が知り合って仲良くなる」までで、二部は「その男女は大切な人が出来たがゆえにお互いの人づきあいがひろがる」じゃないでしょうか。


各駅停車で行こう
No.9093 投稿日 2005年2月15日(火)22時14分 投稿者 弟切 千隼
>魅力について

 とんびの羽根さんと浦戸さんと、お二人が揃って指摘されているからには、「魅力」に関する弟切の考えは、明らかにおかしいのでしょう。

 ということで、立ち止まって、「魅力」について考えます。


 その前に、とんびの羽根さんへお訊ねしたいことがあります。

>> 「カメ好きであるために特別な事情があり、恋愛対象としての魅力があっても恋愛対象にならない」というひとはけっこういます
  (中略)
>> 「恋愛対象として魅力がない」とまで踏み込んでしまうと読者が主人公に感情移入するための手がかりがなくなるんだけど
(とんびの羽根さんのNo.9091の書きこみより)

 上記の部分の意味が、弟切にはわかりませんでした(;_;)
 お忙しいところ恐縮ですが、もう一度説明していただけないでしょうか?

 論旨が読み取れなかったため、とんびの羽根さんへのレスは、後回しにさせて下さい。



浦戸さんへ >

>> その他と違う女の子の人間的な魅力はどこにあるんですか?
  (中略)
>> 一般的には他人の提供する話題にまったく乗らないで、自分の興味のある話題ばかりをしている人は『自分勝手ね』と嫌われるんじゃないでしょうか。
(浦戸さんのNo.9092の書きこみより)

 うわー、そうです、おっしゃるとおりです。
 主人公もヒロインも共感できない人間だったら、読者さまに読み捨てられますよね(^^;

 小説を読み進むには、普通は、とにかく誰か共感できる登場人物が必要でしょう。
 極端な話、倫理的には大悪人でも、読者さまが共感できる人物がいれば、読み進んでもらえます。


 今回のことは、弟切が不用意に「魅力」という言葉を使ったことに発していると考えます。そこで、「魅力とは何か」から考え直してみました。
 まずは、お約束の辞書の定義からです。「魅力」と「魅力的」を引いてみました。


―――――――――――――――――――――――――――――
み-りょく [0] 【魅力】
人の心をこころよく引きつける力。「音楽の―」

みりょく-てき [0] 【魅力的】 (形動)
魅力のあるさま。「―な人」
―――――――――――――――――――――――――――――
(『大辞林』より)


―――――――――――――――――――――――――――――
み‐りょく【魅力】
人の心を引きつける力。
―‐てき【魅力的】

みりょく‐てき【魅力的】
魅力のあるさま。「―な人」「―な話」
―――――――――――――――――――――――――――――
(『広辞苑』より)


 二つとも、簡潔に書かれていますね。
 辞書の定義によれば、肉体的であろうと精神的であろうと経済的であろうと、『人の心を引きつける力』はすべて「魅力」です。力の源や、力の性質は問われません。

 例えば、美貌というのは肉体的な魅力ですね。「思いやりがある」のは精神的な魅力です。お金持ちというのは経済的な魅力です。
 美貌であっても思いやりがあってもお金持ちであっても、確かに、『人の心を引きつける』でしょう。むろん、個人個人で見れば、誰がどんな魅力に惹かれるかは違います。


 「ペットの話」の主人公とヒロインは、どんな魅力を持っているべきでしょうか?

 主人公には、少なくとも、ヒロインを惹きつける魅力がなければいけません。ヒロインのほうは、主人公を惹きつける魅力が必要です。
 そして、主人公とヒロインの両方、またはどちらかに、読者さまを惹きつける魅力がなくてはなりません。


 主人公とヒロインの関係だけ考えるならば、「同じ少数派の趣味を持っている」だけで、充分な魅力になりますね。
 けれども、読者さまに読んでいただく小説である以上、二人には、それ以上の魅力を持ってもらう必要があります。


 では、どんな魅力が読者さまを惹きつけるでしょうか?
 また最初に戻って、読者さまがどんな人たちなのか見てみましょう。

>>読者層:十代から二十代のおたく系男女(少数派の趣味を持つ人々)

でしたね。


 おたく系の人々が主な狙いですから、現実味のないおたく系の人を登場させてはいけません。「ありえねー!」で、切り捨てられます。
 「あ、こいつ、自分と同じ」と共感してもらえる人ならば、読み進んでもらえるでしょう。

 そうかといって、現実に即しすぎると、面白くなくなります。
 また、一般的には「おたく系」の人々は印象が悪いです。そういう人ばかり登場させると、限られた層の人々にしか読んでもらえない作品になるでしょう。

 できれば、幅広い層の人々に読んでもらえる作品にしたいです。そのためには、一般的に見ても魅力のある人を登場させるべきでしょう。


 浦戸さんが指摘されたとおり、主人公は、一般受けしないタイプです。これは、主な読者層である「おたく系」の人々に共感していただく必要があるからです。
 とすれば、「おたく系」でない読者さまに共感してもらうには、ヒロインを一般受けするタイプにしなければなりませんね。



 これ以上の考察は次回に回します。
 結についての応答も、次回に回させて下さい。


>とんびの羽根さんへ
No.9094 投稿日 2005年2月15日(火)22時19分 投稿者 まこと
 いただいた指摘について考えていきます。

>>構成メモでは花は男の子を感動させたけど、男の子の手に入れた花は女の子を感動させられない、ゆえに男の子はトホホであるわけです
>>しかしコンセプトでは、花をあげようとするけど、すでにもっている、ゆえにトホホです
>>構成メモに比べるとかなりスケールが小さくなってしまっているのがわかります


 とんびの羽根さんからは、私が考えることをサボっていたの、丸わかりだったんですよね。
 本人はサボりとは思わないで、大きな顔をしておりました。
 これからでは遅いかもしれませんが、サボっていた分を取り戻しましょう。


>>トホホ感を出すのであれば、動機が強く正しくないといけないと思います

 承で泥棒になってしまったことを言ってるのですね。

 私の困ったところです。
 目先のものを追ってしまう。また、頭をよぎったものへと反射的に飛びついてしまう。
 それをこらえて、全体の流れを考えてみます。
 直しながらメモしていきましょう。


・空き地でお花が咲いているのを見つける主人公。
・きれいなお花だなとみとれる。
・お友だちの女の子にあげようと思いつく。
・一本摘んで女の子の家に向かう。
・家につくと、女の子は花束を持って立っていた。
・花束は、主人公の摘んだ花にくらべたらずっと立派だ。
・主人公はお花を渡せなくなってしまった。


 素直な流れにしました。

 どうも私には、話をややこしい方向へもっていこうとする傾向があるようで。
 それならば矯正しないとよろしくないですね。
 
 考えることをサボらず、素直に話を展開させる。
 姿勢をただすということで、この話の書き直しに、挑戦してみたいと思います。

 タイトルも変えてきますね。


 書き上げたら課題部屋にアップします。

1時間
まこと


>弟切さん #9093
No.9095 投稿日 2005年2月16日(水)01時42分 投稿者
とんびの羽根
 説明が不充分で意味がとれないようなのでやりなおします

 #9091 (とんびの羽根)
>> 「カメ好きであるために特別な事情があり、恋愛対象としての魅力があっても恋愛対象にならない」というひとはけっこういます

 カメ好きにかぎらず、ワニが好きとか、蛇が好きとか、蜘蛛が好きとか、特殊な趣味を持っているとか、他人に言いにくい性癖があるとか、生活のペースが人と違いすぎるとか、忙しすぎるとか、子連れであるとか、破産状態であるとか、人と会うのが極端に億劫であるとか、ひとにはいろいろと特別な事情があって、普通の人が恋愛する候補として選ばれない人、恋愛対象として認識すらされないひととかがけっこういます

 今朝書き込みするときにこの辺のネタ出しをしておく時間がなかったために具体性が乏しい説明になってしまいました

 こういうひとたちというのは、もともと弟切さんの想定していた読者層であり、また主人公もその代表的な存在であろうと思います

 しかしこういう人たちが恋愛対象に選ばれない、それどころか友達さえなかなかできないというのは、本人に魅力がないからではありません
 こういう人たちは特別な事情があるだけで、かならずしも魅力がない人ではありません
 むしろ趣味や仕事や生き方の面で普通の人を凌駕する魅力を持っているひとがたくさんいます
 魅力があるのに魅力を普通の人に対して発揮するための場が存在していないのです


 なのに弟切さんの設定では主人公は「恋愛対象として魅力がない」であり、これを否定すると物語が根底から崩れるというのです

 これには疑問をもたずにはいられないです

 はっきりいって疑問点、突っ込みどころが多すぎて指摘する方が混乱してしまいました
 「恋愛対象として魅力がない」ということと「普通の人の恋愛対象にならなかった」というのは「因果関係がない」ということが一点
 「恋愛対象として魅力がない」のが「カメ好きであることが原因」だからではないので「構成上不要」ということが一点
 「恋愛対象として魅力がない」人間を「カメ好きだから」好きになるというのは「普通の人の感性に反する」ということが一点

 これを本来の縛りに即するなら以下のように変えなければなりません

 「カメ好きである」ということがきっかけ、遠因となって「普通の人の友人、恋愛対象にならなかった」
 「カメ好きである」ことが出会い、つき合い、成長する契機となるために「構成上必要」
 「カメ好きである」人間を「カメ好きだから」好きになるというのは「普通の人の感性に反しない」

 要するに「カメ好きである」ことがすっぱり忘れられた縛りになっているのです


>> そういう決めつけをしているところが、課題の難易度を上げて自爆につながるのではという懸念です


 さらに「カメ好きな人間にしかわからない良さ」そのものを「カメ好きでない」普通のひとに体感させるのは無理です(断定)
 弟切さんがしようとしているのがまさにこれです
 これではすくなくとも山谷を作るための課題としての難易度をはるかに凌駕してしまいます
 フォームを強制しようとする練習中に、なぜ無理な高さのハードルを置こうとするのでしょう
 高すぎるハードルを跳ぼうとするとリズムは狂い、フォームが逆に悪くなり、怪我するだけです


>> 「恋愛対象として魅力がない」とまで踏み込んでしまうと読者が主人公に感情移入するための手がかりがなくなるんだけど

 主人公のふたりに「普通の人にもわかる良さ」を持たせないと、「ふたりのもつ好感」は普通の読者に共感してもらえません
 普通の読者にはカメ好きな気持ちは直接はわかりませんが、何か魅力があればそれを手がかりに、「お互いを好きだという気持ち」はわかるようになると思います
 わざわざ普通でない趣味を持つだけの普通のふたりを、特別な人間のように描くことは意味がないのではないですか

 心許ない説明で申し訳ありませんが、いまのところはこれで精一杯です


まことさん
No.9096 投稿日 2005年2月16日(水)08時16分 投稿者
とんびの羽根
 リラックスしてください

 『深呼吸』

 それでは行ってきます


ようやく復帰……
No.9097 投稿日 2005年2月16日(水)15時11分 投稿者 サカモト
 術後は麻酔が切れたときに、痛くて、畳をバンバン叩いてたサカモトです。もう、学生の時にこの痛みは経験済みなのに、毎回おんなじ事やってます。堪え性ないな〜(笑) まだ、モノを噛もうとすると痛みがあるけど。かなり快適になってきました。
 
 
>新木さん
 遅くなってすみません。Bバージンの紹介は「蒼のサンクトゥス」でやっている本格的な紹介文じゃなくて、人に話して勧める感じですよね。多分……。
 ですので、前のハウルを参考にしながら書いてみます。
 人に勧めるときは、自分の好きな部分をとにかく語るようにしてますので
自分の好きな部分を語る、「蒼のサンクトゥス」とは違った書き方になってます。 


●Bバージン
 オタクの男の子が、死ぬほど努力をしてイケメンになり、惚れた女の子を追っかける話。見所は主人公がときおり見せるオタク心です。オタクが常に抱いている劣等感や偏見が、随所に出てきて共感できますし、イケメンの男がオタクっぽい考え方で女性との恋愛を悩む様子は、とても親近感が持てて楽しめます。
 あと、1人の女性に惚れて、何度もつまずきながら不器用に追いかけていく主人公の生き様が、読んでいると心をくすぐります。昔の青臭くて熱い恋がどことなく思い出される一冊です。


>とんびの羽根さん

 忙しい中、見て頂いているのに、お待たせするようなことをしてしまい申し訳ありません。風邪やら虫歯の親知らずやら、一通りの膿が体から出ていった感じですので、少しづつですが、書き込みさせて頂きます。
 

>>尻餅をついてそれを起こしてもらっただけでサカモトさん惚れますか?
>>可愛いからとか、優しいからと思わないで、なんて無口な子だろうと思いますか?

 あーやっぱりココに問題が来てしまいますね。サカモトの場合、一番の問題は無口の女の子を好きになれていないことが一番の問題です。
 無口な娘の魅力でドコがいいんだ? って聞かれたときに、まだ、即答できないんですね。マイペースなとことか、一緒に居ると心が和むし、余計な事を言わないこととか、少しは答えられるようになってきてるんですが、まだ、本当に好きにはなっていない。
 あと、尻餅ついたときに起こしてくれるシンデレラでは、サカモトなら可愛いからとかがまず出てきそうですね。
 だから、惚れるの部分でつまずいていることが多いんだと思います。
 

>>王子をもっと危機的な状況に追い込んでみたらどうなるだろうか

 本当にどうなるんだろう?
 どういう思惑なのかもつかめていませんが、書いてみます。


>サカモト 無口なシンデレラ 42(再)

一行あらすじ:会場のど真ん中でクリームまみれになった王子を、黙って起こすシンデレラ。

・しこたま酒を飲んで千鳥足の王子。酒に強いという訳ではないのだが、パーティーの主催者であるため、客に勧められて、かなりの量を飲んでいた。
・酔い覚ましにベランダへ行こうとして足をもつれさせ、側に置いてあった超巨大ケーキへと顔から突っ込む王子。会場の真ん中で頭から足下まで、クリームまみれとなる。主催者の醜態を、押し殺した爆笑で見守る一同。臣下の者達も王子を起こそうとするが、腹がよじれて手が出せない。恥ずかしさのあまり死にたい気持ちになる王子。
・ソコに、無表情なシンデレラが登場し、淡々と王子の手を取り体を起こす。普段なら、無礼なと怒る王子だが、シンデレラだけが自分の事を笑っていないことに感動する王子。
・しばらくして、身繕いをし直し戻ってきた王子。彼は、シンデレラに頭を下げて、踊りに誘った。


 パーティー会場のど真ん中で転んで、クリームまみれになるという風に、恥ずかしさの度合いを上げてみました。これなら、自分の事を笑わずに居てくれるだけで、惚れてもいいかなぁと。


>サカモト 無口なシンデレラ 46

>>普通であれば「かいつまんで話す」ところが、気分をすっきりさせるには弱いということで「全て話す」にしたのかな

 いえ、この王子は親父にたびたびしかられて、おおきな不満を抱えていて、でも、その不満を話せる人もいないというツモリで書いています。
 だから、小さな事から始まって、父王に対する愚痴を全部吐き出したというつもりで「全て話す」にしました。ソレを全て聞いてくれるシンデレラなら、惚れる理由にもなるだろうと考えていたんですね。
 でも、「今までの父に対する不満をぶちまけて」とか付けておかないと、頭で考えてるだけじゃ伝わらないですよね。
 また、読み手側の事をおろそかにしてしまうサカモトの悪い癖を出して、不親切な文を作っていました。すいません。

時間:3時間


>サカモトさん
No.9098 投稿日 2005年2月16日(水)22時53分 投稿者
とんびの羽根
>サカモト 無口なシンデレラ 42(再)
>>・しこたま酒を飲んで千鳥足の王子。酒に強いという訳ではないのだが、パーティーの主催者であるため、客に勧められて、かなりの量を飲んでいた。
>>・酔い覚ましにベランダへ行こうとして足をもつれさせ、側に置いてあった超巨大ケーキへと顔から突っ込む王子。会場の真ん中で頭から足下まで、クリームまみれとなる。主催者の醜態を、押し殺した爆笑で見守る一同。臣下の者達も王子を起こそうとするが、腹がよじれて手が出せない。恥ずかしさのあまり死にたい気持ちになる王子。
>>・ソコに、無表情なシンデレラが登場し、淡々と王子の手を取り体を起こす。普段なら、無礼なと怒る王子だが、シンデレラだけが自分の事を笑っていないことに感動する王子。
>>・しばらくして、身繕いをし直し戻ってきた王子。彼は、シンデレラに頭を下げて、踊りに誘った。

 長い……

起 宴もたけなわ、ひとびとはできあがっている
承 足がもつれて特大ケーキに突っ込む王子に一同笑いで悶絶
転 少女がただひとり無言で王子を更衣室まで導く
結 王子は恥辱から立ち直ると無言の少女にダンスを申し込む

 ほら、こんなに短くなる


雪がどっさり降りました
No.9099 投稿日 2005年2月16日(水)22時54分 投稿者 まこと
 会社と我が家の間にはひとつ、峠があります。雪の日の峠越えはしんどいです。山も田んぼも道も真っ白で、へたをすると道を見失ってしまいそうです。
 道をたどって行けば、なんとか家に着きますけどね。
 どれほどのノロノロ運転だろうと、必ず、目的地には着くんですけどね。
 

>とんびの羽根さん
>>「深呼吸」

 応援メッセージと受け取り、照れました。
 読み直して、落ちつきなさいだと気づき、再度照れ笑い。

 すーっ、はーっ。
 はい、オッケーです。



>サカモトさん
>>無口の女の子を好きになれていないことが一番の問題です。
>>無口な娘の魅力でドコがいいんだ? 

 そうなんですか?
 前にも書いた記憶があるのですが、私は無口な人が好きなんです。
 ミステリアスなところに魅力を感じますね。
 多くを語らないから、謎めいて見えるんですよ。
 好奇心をくすぐられるというのかなぁ。どうしても知りたくなって、ちょっかいをかけてしまいます。
 戸惑いの表情でほっといてちょうだいの態度をされると、なぜだか攻略してやろうなんて気になったり。
 えーと、怪しい意味ではなく、ですからね。

 無口な人というのは、それゆえに誤解を受けやすいですよね。
 職場に無口な女の子がいます。
 転属してきたはいいけれど、部署の雰囲気に、なかなか馴染んでくれません。
 
 ミステリアスとは別パターンの無口ですね。
 気が強い系無口です。
 彼女はしつこく話しかけると困り顔のあとにほほえんでくれます。

 そこが好きなわけではありません。
 私にとって魅力的なのは、別なところです。

 黙々と仕事をこなし、よけいなおしゃべりに混ざらず、我さきに語ることがない。
 しゃべることはできるんですよね。だけど必要がないので無口になっているんです。
 私にはそこから学ぶことが多く。彼女のそばにいるとためになるな、いたいな。なんて思ってたりします。
 いえ、変な趣味ではなく。


 ちょっとのつもりで書いていたんですが、なんだか長くなってしまいました。
 ええと、自分のはですねー。
 課題のやり直しなんですが。これからとりかかります。

1時間半
まこと


U・S・B! U・S・B!
No.9100 投稿日 2005年2月17日(木)02時02分 投稿者
名無し君2号
 けっこう前の話になるんですが、データの保全用として、USBメモリーを買いました。128Mの容量で1,980円ナリ。地方にしてはまあまあなお値段なのではないでしょうか。東芝製だから、物は確かなのだと信じたい。

 使い勝手はいいです。だってUSB端子に差しこむだけなんだもん。あとはエクスプローラーを使って、文章のデータをコピーするだけ。

 まー、問題わー、たかがそのていどのことすらもー、めんどーくさいとか考えちゃう私のメンタリティーでしょうか。しばらくバックアップ取ってなかったっスよ。小説を書き始めて、ようやく思い出したようにやってるっスよ。

 あ、あと、USBメモリーって、ちいさすぎて、なんだかすぐ失くしてしまいそうでおっかないです。


 ン。
 チョコレートですか? 貰いましたよ。妙齢すぎる女性から。義理なのがいちご100%でぇーす。なんかチョコレートって食べすぎると中毒になるとか聞いたんですが、ホントでしょうか。中毒になるほど貰いたいもんだなー。




>あらすじ

 久しぶりに。やっていないと話のひねりだしかたを忘れます。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
■三行あらすじ
題名:ヌイヌイ
 自分の力を無意味だと思いこみ、孤独を感じていた主人公が、仲間を見つけ、己の能力の意味を知り、自信を取り戻す話。

書くもの:孤独な主人公が、仲間を見つけるまで。
結:世界の平穏。
変化量:ほつれゆく世界を縫い止め続ける。

起:幼いころから、空間に出来た裂け目が見えてしまう主人公。ずっと知らんぷりを決めこんでいたが、ある時、裂け目を縫う少女に出会う。
承:裂け目を縫うことなんか無意味だと思っていた主人公は、少女と衝突を繰り返す。そこにかつて見たことがないほど大きな裂け目があらわれた。警備の厳重な研究所だったため、少女は侵入するも捕まる。解放されるも、再度忍びこもうとする少女。
転:また捕まりそうになった少女を、主人公は助け、ともに裂け目へと向かう。
結:力を合わせて裂け目を縫った。その過程で、裂け目のなかに恐ろしいものが潜んでいるのを見た。主人公は自分の力が無意味ではないと知る。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 今回は1件だけ。ダメネー。




>魔女っ子

 今回のぶんです。

 2/15分、No.3(9600文字)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1191&e=res&lp=1191&st=1

 魔王の封印を奪うために、守っていた騎士と戦う話。



 2/16分、No.4(7700文字)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1192&e=res&lp=1191&st=1

 魔王の封印を首尾よく手に入れ、逃げだす話。

 ちなみにここまでで、ファミ通文庫新人賞のページ規定換算で22ページ。あと98ページまで使えます。




 レスには1時間です。書くスピードを速くするためには、書きながら考えるのではなく、考えたものを書くようにしなくちゃいけないと気づいた雪の日。それができれば苦労はないのですが。


頭の回転が悪い(何を今さら > 自分(;_;))
No.9101 投稿日 2005年2月17日(木)02時46分 投稿者 弟切 千隼
とんびの羽根さんへ >

 再度の説明、ありがとうございます。弟切はようやく理解しました。鈍くてすみません。

 要するに、弟切は短絡していたのですね。頭の中の「弟切回路」により、他の方々には理解できない思考をしていました(^^;


>>ひとにはいろいろと特別な事情があって、普通の人が恋愛する候補として選ばれない人、恋愛対象として認識すらされないひととかがけっこういます
  (中略)
>> しかしこういう人たちが恋愛対象に選ばれない、それどころか友達さえなかなかできないというのは、本人に魅力がないからではありません
>> こういう人たちは特別な事情があるだけで、かならずしも魅力がない人ではありません
(とんびの羽根さんのNo.9095の書きこみより。以下、引用元はすべて同じ)

 おっしゃるとおり、ある人が恋愛の対象に選ばれない理由は、「魅力がない」だけではありませんね。
 なのに弟切は、「恋愛の対象外=魅力なし」と短絡していました。

 もう少し詳しく書きますと、弟切は、「風変わりな趣味を持っている人は、その趣味ゆえに嫌われる(恋愛対象としては魅力がない)」と思い込んでいました。
 なぜこのように思い込んだのか、以下に説明します。


 弟切は、女性の友人に「誰かいい男紹介してよ」と頼まれたことが何回かあります。弟切自身はまったくもてないのですが、なぜか男性の知人は多いので、こんなふうに頼まれることがありました。

 男性の知人を紹介する際には、必ず趣味のことを話します。人となりを知るのに、趣味は重要ですからね。
 ところが、それまではいい感触だったのに、趣味のことを話した途端「いや! そんな人。もういい」となることが多かったのですね。その反応の激しさに、こちらがびっくりしたことがありました。

 多数派の趣味ならいいのか、といえば、そうとも限りません。「サッカー」や「読書」といった普通の趣味でも、嫌われたことがありました。

 おかげで、弟切は大きな誤解をしました。「風変わりな趣味を持った人は、それだけで、普通は恋愛対象とは見なされない」と思い込んだわけです。

 「実際にはそんなことはない」と、とんびの羽根さんに気づかせていただきました(^_^)


また、とんびの羽根さんからは、

>> 普通の読者にはカメ好きな気持ちは直接はわかりませんが、何か魅力があればそれを手がかりに、「お互いを好きだという気持ち」はわかるようになると思います

というヒントをいただきました。
 「これならヒロインが主人公に惚れるはずだ」と、おたく系でない読者さまにも納得してもらえる魅力が必要ですね。


 カメ好きであることは、「ペットの話」主人公の重要な要素です。それは一般受けする要素ではありません。その要素が前面に出すぎているために、主人公は、「一見、魅力がないように見える」わけですね。
 けれども、実際には魅力がないわけではありません。普通の人でも理解できる魅力を持っています。


>> 「カメ好きである」ということがきっかけ、遠因となって「普通の人の友人、恋愛対象にならなかった」
>> 「カメ好きである」ことが出会い、つき合い、成長する契機となるために「構成上必要」
>> 「カメ好きである」人間を「カメ好きだから」好きになるというのは「普通の人の感性に反しない」

というヒントも、とんびの羽根さんからいただきました。これらに即して、主人公とヒロインの魅力を考えます。


無口、ムクチ、むくち
No.9102 投稿日 2005年2月17日(木)23時01分 投稿者 サカモト
>とんびの羽根さん

>>長い……

 あう゛。
 失礼しました。
 そういえばだんだん書く度に長くなっていますね。
 起承転結の一つ一つを20〜40文字程度にまとめてから提出します。

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■サカモト 無口なシンデレラ 
提出:68  OK:5
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●サカモト 無口なシンデレラ 47

一行あらすじ:気づかいに疲れた王子がシンデレラの無口さに惚れる

・娘達と盛り上がる王子。1人離れているシンデレラに声をかける。
・気遣いが苦手だからと答えるシンデレラ。自分も疲れていることに気づく王子。
・気遣いをやめ、シンデレラの横で床に座り込む王子。
・同じように王子の横に座るシンデレラ。二人は顔を見合わせてクスクスと笑っていた。

--------------------------------------------------
●サカモト 無口なシンデレラ 48

一行あらすじ:バルコニーへ逃げてきた王子を、黙って煙草に誘うシンデレラ

・バルコニーで、煙草を吸って休憩していたシンデレラと一緒になる王子。
・黙って煙草を差し出すシンデレラ。無礼な態度に驚きながら、煙草を吸う王子。
・パーティーより、こっちの方が良いという彼女の言葉に頷きながら、腰を下ろす王子。
・そのまま、シンデレラと無言でバルコニーから夜空を眺める王子だった。
--------------------------------------------------
●サカモト 無口なシンデレラ 49

一行あらすじ:おしゃべり嫌いな王子に見初められて、話しかけられるシンデレラ。

・パーティーで自分好みの無口な娘を捜す王子。
・そこで、1人で静かに料理を食べているシンデレラを発見、声をかける。
・しかし、礼を返すだけで予想以上になにもしゃべろうとしないシンデレラ。
・彼女が自分の好みだったことに喜び、何とか仲良くなろうとしゃべりかける王子。
--------------------------------------------------
●サカモト 無口なシンデレラ 50

一行あらすじ:しゃべったら負けというゲームで王子と対決するシンデレラ。

・しゃべったら負けというゲームが余興で開催。次々と参加者が脱落していく。
・王子と無口なシンデレラだけが残る。対抗心むき出しの王子に、自然体のシンデレラ。
・王子を、踊りに誘うシンデレラ。余裕のある彼女の態度を見て、負けを認める王子。
・王子は、勝負よりも、彼女の声をなんとしても聞いてみたいと思い始めた。

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>まことさん

>>私は無口な人が好きなんです。
>>ミステリアスなところに魅力を感じますね。

 そっかー。
 なに考えてるのかわからないとことかが魅力なのか。
 好奇心をくすぐられるとか。
 すごくためになる。
 サカモトにはない感覚なので気づきませんでした。
 無口の好きのひとは、そういうところが魅力的に写るんですね。
 初めて生の無口好きの人の声が聞けました。


>>黙々と仕事をこなし、よけいなおしゃべりに混ざらず、我さきに語ることがない。
 
 これは、最近、サカモトも悩んでることなのですが、
まことさんは、この方の「まじめな部分」が好きなのでしょうか。それとも「無口な部分」が好きなのでしょうか。
 サカモトも以前、無口な友達で好きなヤツ(変な意味でなくw)を例に無口の魅力考えてみたのですが、優しかったり、よく気が利いたりと、無口以外の部分が好きなことが多いようなんです。
 だから、本質的に無口の部分に魅力を感じてませんでした。
 いや、感じなきゃいけないんですけどね。そうしないと、無口なシンデレラ書けないし。
 
 サカモトは無口好きじゃないので、まことさんの意見、とても参考になりました。ありがとうございます。
 


>2号さん

 USBメモリ買われたんですね。
 サカモトも使ってるんですけど、サカモトのは、たまに、保存したファイルがいつの間にか消えてる時があります。
 どうやら、取り外しの時の手続きをすっ飛ばすと、へそを曲げられちゃうみたいです。
 友達のも結構あるっていう話でしたので、めんどうですけど、一度保存したファイルがきちんと中に入っているのか、保存の度に確認することをオススメします。
 
 まぁ、サカモトのは怪しい海外製の激安USBメモリだし。
 それを、いっつもはずすときに、取り外し処理をせずにブチッて抜いてたから、保存したデータの書き込みがうまくいかないだけなんですけど(笑)
 やっぱり、でじたる製品は日本製が一番ですよね。買い換えよ(汗)

時間:2時間


魅力は魔力
No.9103 投稿日 2005年2月18日(金)02時45分 投稿者 弟切 千隼
 寒い中、出歩いたら喉が痛くなった弟切です。風邪で体調が悪いのか、花粉症で体調が悪いのか、そろそろわからない季節になってきました。



>自己課題、ペットの話

 前回(No.9101)までの書きこみで、主人公とヒロインの魅力について考える必要があるとわかりました。

 同じ趣味を持つ人同士は、その趣味のために惹かれ合います。けれども、それ以外にも人間的魅力がなければ、交際は発展しないでしょう。
 何より、読者さまに主人公とヒロインの魅力が伝わらなくては、文字どおり話になりません。

 主人公とヒロインが持っている「普通の魅力」候補を、手帳に書いてみました。以下に転記します。


―――――――――――――――――――――――――――――
主人公の魅力:カメ好き以外の普通の魅力を出す。
 普通に考えられる長所
・まじめ(ルールをきちんと守る)
・小さな命を大切にする。
・自分が好きなことは最後までやる。
・浮気性でない。


ヒロインの魅力:同じくカメ好き以外
・小さな命を大切にする。
・おしゃべりでない(人の悪口を言わない)。
・人をせかさない(自分がとろいから)。

―――――――――――――――――――――――――――――


 今回は時間の余裕がありませんので、上記の説明は次回に回します。


>サカモトさん
No.9104 投稿日 2005年2月18日(金)23時31分 投稿者 まこと
 まずはごめんなさい。
 参考になるかなと思ったら、逆に混乱させちゃったみたいで。すみません、です。
 
>>>>黙々と仕事をこなし、よけいなおしゃべりに混ざらず、我さきに語ることがない。

>>まことさんは、この方の「まじめな部分」が好きなのでしょうか。それとも「無口な部分」が好きなのでしょうか。

 うーん、誤解させる文でしたね。
 彼女はまじめというよりは、気が強い人です。
 黙々と仕事をこなすのは、早く仕事に慣れたいからでしょう。おしゃべりにまざらないのは(混ざるは誤字ですね、開きます)無駄話だからでしょう。我さきに語らないのも、彼女にとって熱がはいるほどの会話内容ではなかったからだと思います。
 黙っていたいから、無口でいるの悪い? といった印象です。

 私は彼女とは正反対で、おしゃべりなんです。
 ついしゃべりすぎて、いらない口だしをしてしまったりなんてことは日常茶飯事。
 あら、今と状況が似てますね。

 あー困らせるぐらいなら黙っていればよかったなーとなるわけです。
 そういう私からすると、黙っているということが美徳だと思われるのです。
 無口な人を「羨ましいよなぁ。そおゆうの尊敬するかも」とか思っているんです。
 無口の魅力もいろいろとあるのでしょうけど。あらためて考えたことなかったので私も勉強になりました。


 さしでがましく口をはさんではみたものの、考えていた以上にお伝えするのが難しかった。
 混乱すると思ったら頭ン中から消去しちゃってくださいね。


さしでがまし・い 6 【差(し)出がましい】
(形)[文]シク さしでがま・し
出しゃばるような感じを与える。よけいなことをするような感じがする。
「―・いようですが、私にも言わせて下さい」
[派生] ――さ(名)

大辞林より


 サカモトさんも必死ですね。だんだか刺激されるなぁ。やる気もらっちゃったかもしれない。
 白状すると、課題の手直しがさっぱし進まなくて。焦ってました。
 焦ってうろうろしててもしょうがない。やらなきゃなにもはじまらないですし。

 おしっ、やるか。

1時間
まこと


外は雪
No.9105 投稿日 2005年2月19日(土)07時47分 投稿者 弟切 千隼
 温暖な湘南に雪が降りました。それでなくとも静かな週末の朝が、よけい静かに感じられます。
 こういう時には、仕事に集中できてよいですね。弟切は仕事で徹夜しました。



>自己課題、ペットの話

 前回(No.9103)書いた手帳の内容について、説明します。

 一般的に見て、人間の長所と見られる性質を書き出してみました。まずは主人公からです。以下がそうですね。


>>・まじめ(ルールをきちんと守る)
>>・小さな命を大切にする。
>>・自分が好きなことは最後までやる。
>>・浮気性でない。


 社会的なルールを守るのは、普通は良いことです。社会のルールは、通常、大勢の人が気持ち良く暮らせるようにできていますから。(独裁国家などの特殊な場合を除きます)
 ルールを守らないと、周囲の人が迷惑をこうむります。そういう人は、周囲に煙たがられるようになります。ルール違反が甚だしければ、社会的に抹殺されます。

 主人公は、社会的なルール違反を進んでやる人ではありません。なぜかといえば、考えが固いからです。「ルールは守るものだから守るんだ」という感じですね。

 彼の頭には、そもそも「ルール違反をする」という発想自体がほとんどありません。良くも悪くも融通が利かないタイプです。
 「他人に迷惑をかけないように、ルールを守る」のはいいです。その点は、主人公の周囲の人も「彼の長所だ」と認めています。「まじめ」だと言われます。
 けれども、彼はそれを他人にもきっちり求めてしまいます。こういうのは、あまり厳格に求められると窮屈ですよね。そのために彼は「頑固者」だという評価を受けています。


 主人公の「まじめ」さは、カメの飼育ぶりにも現われます。
 彼はカメの世話には手を抜きません。基本を押さえて世話をし続けるので、カメはいつも健康です。
 彼は、自分で飼うと決めておきながら、カメの世話に手を抜く人が許せません。世話を面倒くさがって、外国産のカメを野に放つやつなど重罪にすべきだ、と本気で考えています。



 主人公がカメの世話に手を抜かないのは、「小さな命を大切にする」ことにも由来します。

 彼は、ヒトもそれ以外の生き物も、命の重さは平等だと考えています。ヒトとその他の生き物とを、やたらに分け隔てるのはおかしい、と感じています。

 ただ、現実生活においては、彼はヒトの命を優先させています。人間社会で生きる人間の一人である以上、それは仕方がない、と理解しています。
 「仕方がない」であって、喜んでそうしているわけではありません。彼はジレンマを感じています。

 現実問題として、カメとヒトをまったく同等に扱うことはできません。それにしても、カメなどの小動物は蔑視されすぎだ、と、主人公は悔しがっています。
 「みんな、もっと小動物にも関心を持つべきだろ」と思いつつ、主人公はどうしていいのかわかりません。周囲に働きかけられない日が続いています。



 「自分が好きなことは最後までやる」姿勢も、ルールを守るまじめさと通じています。

 これは、「自分が決めたことは最後までやる」と言い換えることもできます。
 いったんやると決めたら、それは主人公にとって「やるべきこと」なのですね。「やるべきことは、やる」のが、一般的なルールでしょう。
 主人公はまじめですから、「やるべきことは、やらなきゃいけない」と考えます。

 また、主人公は、融通が利かないタイプでもあります。始めたことを途中で放り出して、すぐ別のことに切り替えるなどという真似は、できません。一つのことに執着します。
 結果、好きなことにとことんこだわります。上記のまじめさとあいまって、「自分が好きなことをやると決めたら、最後まで突き進む」わけですね。

 こういう人でないと、カメのように寿命が長い生き物を、最期まで飼うのは難しいでしょう。



 ここまで書いてくれば、主人公が「浮気性でない」のは、わかっていただけるでしょう。

 主人公は、好きなものにこだわるタイプです。いくつもの「好き」を同時進行させることなどできません。社会のルールからいっても、浮気性であることは良いとされません。

 主人公は、惚れた一人の女性を大切にする人ですね。



 睡魔のために脳みそが働かなくなってきました。これ以降の説明(ヒロインの分)は、次回に回します。


出勤前に
No.9106 投稿日 2005年2月19日(土)09時44分 投稿者 サカモト
 最近、シンデレラが同じようなパターンしか作れなくなってきたサカモトです。
 これがネタ尽きてきたってことなんだろうなぁ。
 5本提出します。
 よろしくお願い致します。

--------------------------------------------------
●サカモト 無口なシンデレラ 51

一行あらすじ:王子の隣にすわり、しつこくしゃべりかけられるシンデレラ。

・偶然、シンデレラの隣に座った王子。しゃべりかけるが、彼女は礼のみで返す。
・反応が薄い事を訝しみ、更に、話しかける王子。ますます、黙るシンデレラ。
・反応がないことで逆に燃える王子。なんとかしゃべらせようとちょっかいをかける。
・ついに降参する王子。そして、彼女と楽しくおしゃべりをしたかったのだと気づく。

--------------------------------------------------
●サカモト 無口なシンデレラ 52

一行あらすじ:無様に転んだ王子を助け、手当するシンデレラ。

・踊っていて盛大に転ぶ王子。周りが冷笑を浮かべるなか、手を差し出すシンデレラ。
・顔を真っ赤にする王子を、シンデレラは笑わずにバルコニーに連れて行き、手当する。
・彼女の無口さをありがたく感じる王子。彼女のことが好きになってくる。
・手当を終え、去ろうとするシンデレラを、王子は引き留めた。

--------------------------------------------------
●サカモト 無口なシンデレラ 53

一行あらすじ:シンデレラの困惑した態度を気に入り、話しかける王子。

・王子に群がる娘達を冷めた目で見つめるシンデレラ。それに気づく王子。
・彼女に踊りをもし込む王子。踊りが苦手なので困った顔をするシンデレラ。
・その様子を見て笑う王子。彼女の反応が気に入り、あれこれとしゃべりかけてくる。
・そのたびに困惑した顔をする彼女。王子はその様子が気に入り、ずっと話続けた。

--------------------------------------------------
●サカモト 無口なシンデレラ 54

一行あらすじ:王子をかばって矢を受け、介抱されるシンデレラ。

・王子を狙って暗殺者が矢を放つ。その様子を目撃するシンデレラ。
・王子をかばい矢を受けるシンデレラ。王子は慌てて彼女を介抱する。
・手当を受け、何も言わずその場を去ろうとする彼女。王子はそれを引き留める。
・王子は自分の手柄を誇らない彼女の態度に感動し、彼女を自分の側に止めるのだった。

--------------------------------------------------
●サカモト 無口なシンデレラ 55

一行あらすじ:踊りを断られたことでシンデレラに興味をもち、好きになる王子。

・壁際で音楽に聴き惚れるシンデレラ。そこに、偶然王子が通りかかる。
・彼女を踊りに誘う王子。しかし、申し訳なさそうに一礼し、辞退するシンデレラ。
・理由を尋ねる王子。彼女は答えようとしない。王子は益々、理由を知りたくなる。
・音楽が聴きたいと答える彼女。嫌われてないと安心し、自分の気持ちに気づく王子。

--------------------------------------------------


>まことさん

 あ、大丈夫ですよ。むしろ、前にも書きましたが、無口を好きな方の意見が聞けてたすかりました。ありがとうございます。
 気が強い無口な方なんですね。「無駄話してる暇があったら、はやく、仕事になれるから」という考え方の。
 こういう人もいるんですね。
 やっぱり、無口って奥が深いです。


課題やり直しの提出
No.9107 投稿日 2005年2月19日(土)17時29分 投稿者 まこと
 1000字課題のNo.10「色とりどりの花束」がかなりひどい状態でした。
 構成と起承転結がちぐはぐだったのです。そのせいもあり、話をおかしくしてしまいました。
 そこで、やり直しをしてきました。
 タイトルも変えてあります。違うお話だということを意識してもらおうと思ったからです。

 今回は構成メモなどがありません。起承転結だけのシンプルなものにしました。なにせやっているうちに、本人がこんがらがってくるものですから。簡単にしてみたのです。

 気をつけたところ。
 起承転結をもとにした本文が、素直に書くということ。
 冒頭が苦手なので、そちらも見ていただければと思います。

 No.10の手直し「ぼくが摘んだお花は」
 ↓ここです。
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1193&e=res&lp=1187&st=0

 ご指摘感想等、よろしくお願いします。

35分
まこと


新木さん不在の理由
No.9108 投稿日 2005年2月20日(日)07時32分 投稿者 まこと
 風邪だと決めつけていたのですが、さすがに変ですね。
 変だと気づいてみれば、おかしいことだらけで。だれも新木さんに話しかけないし。
 気をつかっているからかなと思ってましたが、違いますね。

 なにか他の理由で意図的に沈黙しているのかもしれないとも考えてはいました。
 けれど、それならば先輩にまかせておけば間違いないだろうとなってしまい、理由を考えようとはしませんでした。

 理由を考えてみます。
 だれも新木さん不在の件にふれない。
 理由がわかっているのでふれないでいる、とか。
 その流れだと、理由を知らない私が原因ということでしょうか。

 また、私ですか! まいりました。降参です。なにが原因でしょう。
 自分でも原因調査してみましょう。
 過去にさかのぼって、新木さんのレスを読んでみます。


>>あのさ。自分がなにをしているのか、もっと人に説明しようよ。

 No.9043新木さんのレスです。


>>リアクションが飛んじゃっていないか?
>>ふつー、まず、聞かれたことに答えるのが先じゃないか?

>>コミュニケーションのステップをひとつ省略したのなら、そう書くこと。

>>新木とまことが二人っきりで親密な対話をしているのではなくて、大勢の人が見ているまえで、「まこと」という動物が訓練されている公開訓練の現場なわけね。

>>ROMしている人は、まことが得たものや、理解してゆく過程を眺めつつ、自分の栄養にしようとしているわけだ。
 わけわかんねー書きこみする人語を話そうとしない動物は、いらんわけ。

>>そーゆーのやりたいんだったら、「まこと創作部屋」とかいう日記を開いて、そこでやってなさい。

>>きちんと相手にわかるように書くこと。人の目を見て(そのつもりで)話すこと。


 言われていることは、聞かれたことにちゃんと答えなさい、考えを説明しなさいでした。
 これに対しての私のレスは、すぐあとにあります。No.9044です。
 タイトルが”>ROMさんへ”。


 これは、新木さんのレスに対する挑戦ともとれる態度ですね。
 本人にそのつもりはないんですけれど。
 ROMさんに対して思考開示をしなさいと言われているものと勘違いしてたんです。
 

 新木さんへ。
 たいへん失礼いたしました。
 自分でもあきれております。「相手の目を見て」の指摘直後でありながら意にそわず、無視したかたちになってしまったこと。ながらく事態を放っておいたこと。
 もっと早く気づいていれば、迷惑をかけずにすみましたね。

 
 新木さんが問題だと考え、正そうとしたのは、じっくり考えないでさきへ進もうとする私の態度だと思います。

 
 分室ならびに、ROMのみなさんへも。
 毎度毎度ご迷惑をおかけしてすみません。

 とんびの羽根さんの「深呼吸」の意味も、ようやく理解できました。すみません、気づくの遅くて。

 新木さんから言われていることが耳から耳にぬけていました。
 背中を向けて「はい、わかりました」と返事をしつつ、他の人に話しかけているような状態でした。

 言われていることもあの時点では理解できていなかったのかもしれません。とりちがえて理解していたというほうが正しいですね。
 ROMという目立つ文字だけに意識がいってしまいました。
 ああ、ROMさんね。とそこでまた突っ走りぐせが出たのでしょう。

 No.9043へのレスですが、今ごろになっておきながらも返しておきたいと思います。

 まず、リアクションが飛んでいるという指摘、ごもっともでした。
 聞かれたことに答えていない理由を考えてみました。
 質問を読んだだけで、すでに答えた気分になっていたのだと思います。
 さっぱり落ち着きというものがないですね。
 言い訳のしようもありません。


 それから、「まこと創作部屋」は作り方もわからないので開設するのは無理なのですが、疑似体験はさせていただきました。そのおかげで、まきこまれた方々もいるわけで。
 ほんとにごめんなさい。

 相手にわかるように書くことは、最初のころに比べればだいぶできてきていると思います。
 ただ、意識をしていないとてきめんにあらわれるようで。ひとりごとになってしまいます。
 ひとりごとを聞かされて喜ぶ人もいませんから、気をつけます。


 それからレスの中に新木さんからの質問がありました。私の質問に答えたうえでの質問でした。

 やりとりは↓このようになっています。

>>ちなみにラストサムライで「承」が「歩み寄り」になっているのは、起が「過去のトラウマのために異民族と歩み寄りたがっている男」で始まっているからだ。

>> えーーと、素朴な質問として。
>> ご覧になられたんですか?

>>うんにゃ。観てない。
>>見てないけど、普通に暮らしていても耳に入ってくる情報の断片やら、いくつかのキーワードやら、そんなものから、どんな話なのかがわかる。
 
>>それはなんか特別なことか? 驚くようなことなのか?

 はい、そうです。私にとっては質問したくなるような、特別で驚くことだったんです。
 プロからすれば、主婦の日常の料理と同じで簡単なことかもしれません。
 でも、うなりながら起承転結を抜き取っていた私からすれば、観もしないでわかってしまうなんてことは非常にびっくりなことでした。
 だから、聞かずにはいられなかったんです。


 以上でNo.9043への返信を終わります。遅ればせではありましたが。


 とんでもなく痛みがあるし反省もしているんですが、再発防止策が思いうかばない。
 自分では集中できてる、大丈夫だと思いこんでいましたから。

3時間
まこと


>まことさんへ
No.9109 投稿日 2005年2月20日(日)08時39分 投稿者
浦戸シュウ
 新木さんがご不在の理由は私も知りませんが、まことさんが原因でないことだけは断言できます。
 
 誰も何も言わないのは、まったく書き込まれなくなることがよくあるからです。過去ログの新木さんの発言を拾って日付を確認してみてください。1カ月くらい音沙汰がないことはしょちゅうあるはずです。
 
 理由の詮索は『野暮』ってもんですよ(笑)。
 
 とはいえ。
 実は『私が原因?』と密かに思っておりました(笑)。
 私が顔を出し始めてから書き込みが無くなったりしていましたので。
 まことさんの書き込みを見て(いや、そんな、たった一人の書き込みが気にいらないからって来なくなったりしないって、なんたって新木さんが用意してくださっている場所なんだし)と思いなおしました(笑)。
 まことさんとは思考回路が似ているなと思います。まことさんの描写センスも似るといいんですけど。
 
 ではでは。


クカカカカーッ!(悪魔超人調)
No.9110 投稿日 2005年2月20日(日)10時12分 投稿者
名無し君2号
 って笑っちゃいけないよネ!
 まことさん、それは考えすぎデース。

 あんぽんたーんな奴がいたら、むしろ闘志満々で迎え撃つ人です。舌なめずりすることはあっても、尻尾を巻いて逃げることはありえません。だって私がそうでしたもん。「でした」とか過去形ですけど、いまだってそうなんだもん。殴られまくりだもん。

 なんでかといえば、そりゃ作家だからでしょうかね?
 「相手に己の意志を言葉でもって伝えられないのは、作家失格である」とか考えていそうな気がします。本人が議論好きというのもあるんでしょうが。そっちのほうが大かも。

 そういえば、たしか分室を開いている目的は「自分と対等にやりあえる人間を育てる」だった記憶があります。やっぱり異論・反論・オブジェクションなのかも。



>>だれも新木さん不在の件にふれない。
>>理由がわかっているのでふれないでいる、とか。

 仕事が忙しいんじゃないですか? いつものことデース。
 自分に原因があるなんて、ぴくりとも思わなかったデース。

 でも反省するのはいいことですね!
 私は調子にのりやすいので、ぜひ自分も反省していきたい! なにか反省すること……反省……たくさんありすぎて……ああ……もうダメだ。

 じつと手を見る。




>魔女っ子

 今日のぶんデース。

 2/19分、No.5(5000文字)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1194&e=res&lp=1194&st=0

 ちょっと小休止する話。

 現在のページ数、26ページ。あと94ページです。




 レスには30分デース。このペースじゃ、2月中に長編が終わりそうにないデース。


まあ
No.9111 投稿日 2005年2月20日(日)14時04分 投稿者
はせがわみやび
 伸くんが書き込まないときは、

  原稿を書いているか、原稿につまっているか

 のどっちか(笑)なので、放っておきましょー。


 それが武士の情けとゆーものです。だいじょぶ。生存は確認してるから(笑)


>2号さん

 だいじょぶです。プロットができているならば、わたしのよーに遅筆でも、2週間もあれば原稿用紙400枚くらい書けるものらしーです。したくなかったけど、実験してみました♪ ええ、したくなかったですよ?
 とても、ひとでない生活を送ることになりますし。
 でも、いちお生きてます。

 代わりに本が300ページを越えました。あうあう。

みやび@修羅明けなのです


よかった
No.9112 投稿日 2005年2月20日(日)21時29分 投稿者 まこと
 そか、理由は原稿なんだ。ホッ&脱力。

 てか。
 どうしてなにも言わないのか、みんなに聞けばよかった。
 妄想が臨界点を突破してしまって――。
 疲れたー。

 安心して練習にもどろ。そうしよ。

 えー、あの、お騒がせしましたー。ペコリ。

 まこと


何も言わない理由
No.9113 投稿日 2005年2月20日(日)23時11分 投稿者
とんびの羽根
 みんな無口だからじゃないのかな (違)

 以前一ヶ月以上音信不通だったときでも、他に参加者がいなくなっちゃっても弟切さんは書き込みを続けていたんですから、弟切さんのねばり強さも半端ではないですね
 結局弟切さんの粘りに分室は弟切部屋と化しつつも、鷹見さんやみやびさんがアドバイスをいれたりしてが消滅することはなかったのです

 まことさんは同じところで考えがぐるぐる回り出したら、気づくことが肝要です
 そして気づくことができたら、抜け出すことを考えるのがよろしいです
 別にまこと部屋になっちゃってもいいじゃないって
 
 
>サカモトさん #9102
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>サカモト 無口なシンデレラ 47
>>一行あらすじ:気づかいに疲れた王子がシンデレラの無口さに惚れる
>>・娘達と盛り上がる王子。1人離れているシンデレラに声をかける。
>>・気遣いが苦手だからと答えるシンデレラ。

 × 無口

 気遣いをしてくれてる人に、気遣いが苦手だと言ったらだめでしょ
 シンデレラはゲストであって気遣いをするのはホストの立場
 気遣いの意味間違ってないか

 それに王子は気遣いに疲れてないです
 王子の気遣いは上手でみんな盛り上がってるし
 さらに場に入るのが苦手な女の子をみつけて、気楽にしてあげるし

 対してシンデレラは確かに気遣いは苦手そうだけど、気遣いで疲れてないし
 王子に会うまでは気遣いは別にしてないし

 となると「自分も疲れていることに気づく王子。」って変だよね
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>サカモト 無口なシンデレラ 48
>>・黙って煙草を差し出すシンデレラ。

 ○ 無口
 一言だけで会話がいらない間柄になってるので
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>サカモト 無口なシンデレラ 49
>>一行あらすじ:おしゃべり嫌いな王子に見初められて、話しかけられるシンデレラ。
>>・しかし、礼を返すだけで予想以上になにもしゃべろうとしないシンデレラ。

 × 転になってない
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>サカモト 無口なシンデレラ 50
>>一行あらすじ:しゃべったら負けというゲームで王子と対決するシンデレラ。
>>・王子は、勝負よりも、彼女の声をなんとしても聞いてみたいと思い始めた。

 × 声を出さないシンデレラ
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>サカモトさん #9106
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>サカモト 無口なシンデレラ 51
>>・反応がないことで逆に燃える王子。なんとかしゃべらせようとちょっかいをかける。

 × 無反応なシンデレラ
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>サカモト 無口なシンデレラ 52
>>・踊っていて盛大に転ぶ王子。周りが冷笑を浮かべる

 × 普通ここでみんな助けに来る

 前のバージョン(42再)では助けに来ない理由がクリアされてたのに
 改悪になっちゃってる

>>・彼女の無口さをありがたく感じる王子。彼女のことが好きになってくる。

 × 恥ずかしさやら周囲への怒りやらで、無口だとかありがたさとかを感じる余裕なんてない
 ここは(42再)でも×
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>サカモト 無口なシンデレラ 53
>>・そのたびに困惑した顔をする彼女。王子はその様子が気に入り、ずっと話続けた。

 × 自バラ
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>サカモト 無口なシンデレラ 54
>>・王子を狙って暗殺者が矢を放つ。その様子を目撃するシンデレラ。
>>・王子をかばい矢を受けるシンデレラ。王子は慌てて彼女を介抱する。
>>・手当を受け、何も言わずその場を去ろうとする彼女。

 × そんなグレートなシンデレラはいねえ
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>サカモト 無口なシンデレラ 55
>>・理由を尋ねる王子。彼女は答えようとしない。王子は益々、理由を知りたくなる。

 × 無口 ここは答えるところ

>>・音楽が聴きたいと答える彼女。嫌われてないと安心し、自分の気持ちに気づく王子。

 × 自分の気持ちってなんだよ
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雪を割る福寿草【ふくじゅそう】
No.9114 投稿日 2005年2月20日(日)23時43分 投稿者 弟切 千隼
 雪の日があっても、春は確実に近づいています。昨日、雪の中から福寿草の花が覗いているのを見つけました。
 福寿草の花の色は、まさに黄金色です。その強烈な輝きを見ると、昔の人が「春を呼ぶめでたい花だから福寿草」と名づけた気持ちがわかります。「寒くてももうじき春だ。がんばろう」と思えます。



>自己課題、ペットの話

 前回の書きこみ(No.9105)の続きです。ヒロインの魅力について説明します。

 手帳に書いたヒロインの「普通に理解される魅力」は、以下のとおりでした。


>>・小さな命を大切にする。
>>・おしゃべりでない(人の悪口を言わない)。
>>・人をせかさない(自分がとろいから)。


 「小さな命を大切にする」は、わかりやすい長所でしょう。

 ヒロインも、主人公と同じように、「ヒトとそれ以外の生き物とで、命の重さに差はない」と思っています。それでいながら、現実生活ではヒトの命を優先させているのも、主人公と同じです。そうでなければ、人間として普通の生活ができませんから。

 この点で、ヒロインと主人公とは、大いに共感できます。二人が意気投合するための、重要な要素ですね。

 ただし、ヒロインは、主人公のような怒りは持っていません。「他の人にも、もっと小さい命を大切にして欲しいけど、無理だろうなあ」と諦めています。自分が周囲に働きかけて、何かを変えることができる、などとは思っていません。
 なぜそんなふうに思うようになったかは、後で説明します。



 ヒロインが「おしゃべりでない」のは、「女の子の平均からすれば」という意味です。無口というほどではありません。

 男の子から見れば、「普通の」女の子は、とてもおしゃべりで騒がしいもののようです。弟切が聞いた範囲では、そういう賑やかさが好きだという男性もいれば、騒々しくて嫌いだという男性もいました。
 女の子馴れしていない男の子に聞くと、「女の子がおしゃべりなのに圧倒されて、話しかけられない」という意見がよくあります。そういう男の子は、一緒にいる分には、あまりおしゃべりでない女の子のほうが落ち着くようです。
 むろん個人差はあります。すべての男の子がそうだとは言いません。


 ヒロインは、「女の子にしては」おしゃべりではありません。女の子馴れしていない主人公にとっては、一緒にいて落ち着く相手となります。

 ヒロインの口数が少ないのは、しゃべるのが嫌いだからではありません。

 ヒロインはのんびり屋さんなのです。考えたりしゃべったりするペースが、人より遅いのです。
 周囲の発言を聞いて、応答を考えて、口を開こうとした時には、もう話題が他のことに移っている場合が多いのですね。タイミングを逸したために、そのまましゃべらないでいることが多くなります。

 しゃべらないからといって、ヒロインには自分の意見がないわけではありません。相手が待ってくれれば、きちんと自分の意見を言います。
 ヒロインにとって、主人公は「しゃべるのを待ってくれる」ありがたい人です。主人公にしてみれば、機関銃のように――と、主人公には感じられます――しゃべる普通の女の子に付いてゆけないので、ヒロインののんびりペースがちょうどいいのですね。


 ヒロインは、自分が「とろい」ことを自覚しています。そのために悪口を言われていることも知っています。
 自分が悪口を言われるのは、実際にとろいから仕方がないと諦めています。でも、悪口を言われて悲しい思いをするのは、自分だけでたくさんだと思っています。ゆえに、人の悪口を言いません。


 のんびり屋のヒロインが、「人をせかさない」のは当然ですね。彼女には、人をせかすなどということはできません。自分のほうがせかされる立場です。


 ヒロインは、いつも周囲から「とろい」とばかにされています。そういう立場に長く置かれれば、自分は人より劣った存在だと思うのは無理もありません。実際には、単にペースが合わないだけのことですが。
 自分が劣っていると思う人は、周囲に働きかけて何かを変えられる、などとは思わないでしょう。ヒロインが周囲への働きかけを諦めているのは、そういう理由によります。


 ここまで書けば、ヒロインがカメを飼っている理由もわかりますよね。カメものんびりした生き物だからです。

 カメはカメなりに一生懸命やっていても、他の生き物からすれば「とろい」ことが多いです。ヒロインは、カメのそういうところに共感しています。
 カメはもちろんしゃべりません。人をせかすこともしません。カメと一緒にいると、ヒロインは、自分のペースで考えたり行動したりすることができます。


反省……
No.9115 投稿日 2005年2月21日(月)19時50分 投稿者 サカモト
 仕事だとは思ってましたが(←なら書き込めよ!)新木さんの不在理由がわかってちょっと安心。
 そういえば、まことさんよりオレの方が叱られるトコ多いし、『私が原因?』ってまず考えなきゃいけないのオレのような気が……。反省しマス。
 


>とんびの羽根さん
 いつも、採点ありがとうございます。
 9個出して1個OKだから、最初の頃と打率があんまり変わってないですね。なかなか、打率が上がらず、すいません。
 野球だとバッティングフォーム見直せば、少しは問題点が見えてくるって前に聞いたような。
 これだけボツを出してしまうのは、原因がしっかりわかってないからだと思うので、直せるものは、悪かった箇所を削除して、書き直してみます。



>サカモト 無口なシンデレラ 47

>>気遣いをしてくれてる人に、気遣いが苦手だと言ったらだめでしょ
>>それに王子は気遣いに疲れてないです

 シンデレラが気遣いを受ける方の立場で、王子が気遣いする方の立場と。そうすると、シンデレラが気遣いしちゃあ逆に失礼になっちゃうわけですね。

--------------------------------------------------
【気遣い】
あれこれと心をつかうこと。心づかい。また、気がかり。心配。

広辞苑第五版より
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 ホストの義務に縛られて、仕方なく相手を気遣う王子を書きたかったんですが。全然、伝わるように書けていなかったようです。
 もっと王子の疲れてる感じを出してみます。
 

>サカモト 無口なシンデレラ 47(再)

・必死にみんなを盛り上げる王子。ただ、シンデレラだけは、その輪に入ろうとしない。
・理由を尋ねる王子に、騒がしいのが嫌いだからと答えるシンデレラ。
・しばらく後、盛り上げ役から介抱される王子。シンデレラの側に行きくつろぐ。
・自分も騒がしいのは苦手と告白する王子。二人はのんびりとパーティーを楽しんだ。
 

「必死に」を付けるだけで、王子の印象が結構、変わってくるんじゃと考えて書いてみました。
 で、改めて「自分も疲れていることに気づく王子。」はたしかに、変なので削除しました。
 改めて気づかなくても、疲れている人は、疲れてるのを自覚してますよね。



>サカモト 無口なシンデレラ 49

>>× 転になってない

 転ですか。
 物語を動かす部分が欠けちゃってるというわけですね。
 しかもシンデレラの場合は、王子がシンデレラに心を動かされるところを書かなきゃいけないから……。
「予想以上になにもしゃべらない」じゃぁ、心を動かされもしてないわけですね。
 あとから読み返してみると、かなり強引に王子が惚れちゃってます。



>サカモト 無口なシンデレラ 49(再)

・パーティーで自分好みの無口な娘を捜す王子。
・そこで、1人で静かに料理を食べているシンデレラを発見、声をかける。
・しかし、逆に賑やかすぎてウザがられる王子。シンデレラは離れていく。
・王子の心は、そのシンデレラの態度でさらに燃え上がり、彼女の後を追うのだった。


 王子が嫌われるということで、転を作ってみました。最初は軽い気持ちだった王子の心が、転で動かされて、シンデレラに惚れる流れになっています。



 

>サカモト 無口なシンデレラ 50

>>× 声を出さないシンデレラ

 ……やりすぎかな。
 いくら無口とはいえ、一言も口をきかないのは不自然。しかも、「彼女の声をなんとしても聞いてみたい」があると、無口よりも、しゃべっていないことが印象に残っちゃうわけですね。


>サカモト 無口なシンデレラ 50(再)

・しゃべったら負けというゲームが余興で開催。次々と参加者が脱落していく。
・そして、シンデレラが優勝。王子はゲームに勝った彼女を褒める。
・それにボソボソと答えて礼をする彼女。王子はそこで、彼女が無口と知る。
・彼女の無口さが気に入る王子。もっとしゃべりませんかと彼女を誘った。


 く、苦しい。直してみたけど他の部分が破綻しちゃったような。
 根本の部分が不自然なのかもしれません。



>サカモト 無口なシンデレラ 51

>>× 無反応なシンデレラ

 これは「反応がないことで逆に燃える王子」の部分が問題。王子がシンデレラの無口さより、シンデレラの無反応さに惹かれているように読めてしまうということですね。
 

>サカモト 無口なシンデレラ 51(再)

・偶然、シンデレラの隣に座った王子。しゃべりかけるが、彼女は礼のみで返す。
・更に、話しかける王子。ついに、話すの苦手なのでと困ったように返すシンデレラ。
・しかし、その困惑した様子が気に入り、さらに、ちょっかいをかける王子。
・そして、王子の熱意に負け、シンデレラも少しづつしゃべるようになっていた。


 これなら適度にしゃべってるし、口べた系の無口のシンデレラに見えると思います。



 とりあえず、半分ほどですが書き込みします。

時間:2時間


頭が頭痛、もしくは頭痛が痛い
No.9116 投稿日 2005年2月21日(月)23時01分 投稿者 弟切 千隼
 題名は、誤った日本語使用法の例です。最近話題の『問題な日本語』ですね。

 なにゆえ唐突にこんなことを書いたかといいますと、今、弟切が頭痛に悩まされているからです。脳みそがとろけ出しそうで、いつも以上に思考がねじ曲がったようです。
 今夜は早く寝ます。


 とりあえず、手帳の転記だけしておきます。


―――――――――――――――――――――――――――――
主人公とヒロインの変化 起 → 結

 主人公とヒロインの関係は? 勇気づけ合える関係(結で)

 初期状態 主人公:人とあまり関わらない。
      理由は、人付き合いが苦手だから。
      どうせわかってもらえないと思っている。
      (マニアックな志向が理解されない)

      ヒロイン:同じく人とあまり関わらない。
      理由は、やはり人付き合いが苦手だから。
      とろくて迷惑をかけると思っている。
      (人とペースが合わない)
―――――――――――――――――――――――――――――


妄想より生還して
No.9117 投稿日 2005年2月21日(月)23時07分 投稿者 まこと
>浦戸さん

 思考回路が似ているとは。
 浦戸さんのコメントってかっちりしている印象なもので。似ているのなら嬉しいですが、私のぐにゃぐにゃ思考なぞおそれ多くてとてもとても。
 精神年齢も上げたくて鍛えてるところなんですが、どうにもこうにもほんとに幼稚なんですよね。


 レスの中に描写「センス」とあったので少々驚きました。描写ではどうしてもハンデがあるよなと思っていたものですから。
 私は小説を書きはじめる前まで、物語の描写(その言葉の意味さえきちんと把握していませんでした)部分が嫌いでした。
 それで、描写のところは読みとばしてたんです。
 作家のかたには申し訳ないのですが、本当の話です。

 妄想少女だったので、描写は正直、じゃまでした。
 小説は描写だらけですから、けっこうな量になりますよね。
 私は描写の部分から、単語を拾い読みして必要な情報だけ取りだし、好きなように空想していました。

 嵐、木、風なんて拾ってくると、暗いおどろおどろしい空とか、とぐろをまいた蛇みたいな雲とか、屋根の上で暴風がうずまいていたりとかを、主人公気分で想像します

 だから、いざ自分で書きはじめて、描写が必要だと知ったときはびっくりでした。
 みんなはあれを読みたいの? マジで?

 さて、困りました。読みとばしていたからどう書いていいのかわからなかったんです。
 描写をしようとしましたが何時間もかかって一行がでるかどうかという具合でした。
 汗びっしょりで、頭はかっかするし、低血圧も一気に解消かってな調子です。

 それじゃ小説の描写だけ読んで勉強してみようかと思いました。するとこんどは、じゃまなだけあったはずの描写がちょろちょろしか見つかりません。
 
 うまく話の中に組みこまれているんですよね、描写って。実にきれいに。

 こりゃだめだと、写真集とか必要な情報の入った本なんかを部屋中に広げました。見ながら読みながら書きました。
 それでも上手くいかず、実物を見にいきました。森とか池とか山道とか。馬を見にいったこともありましたね。
 けれど文章にすると数行くらいにしか描写できません。読みとばしていたむくいですね。
 そこで、開き直りました。気長に描写の練習をしていくことにしたんです。目についたものをパーツに分解して一個一個、具体的な文章にしてみたり。

 今もしています。
 人より摂取量がない分、思い通りに書くには時間がかかるでしょう。ですから、焦らないことにしました。
 最近は読書のしかたも覚えまして、描写文を楽しめるようになりました。
 留守のうちにと思って。告白しておきます。
 描写嫌いは完治しました。


>2号さん

 安心したせいか、テンションが高めです。2号さんのレスを読んだのも影響しているかもしれません。
 いつもながら、楽しそうな文章ですね。元気づけられます。ありがとう。
 2号さんの文章からは、強く影響を受けている気がします。



>はせがわみやびさん

>>放っておきましょー。
>>それが武士の情けとゆーものです。

 そうですか。安心しました。じゃ、遠慮なく。放っておきますので。
 せっかくですし、留守を楽しませていただきます。



>とんびの羽根さん

>>何も言わない理由
>>みんな無口だからじゃないのかな (違)

 無口って、実は怖いんですね。呪怨2より、怖い、です。
 克服するためにも、怖がってないで「おーい、無口なのかーい?」と聞いてみます。


 安心したせいでしょうか、レスを書きたくてしかたなくなりました。
 がーっと力いっぱい書いてしまいました。

 
 1時間45分
 まこと


おそばせながら
No.9118 投稿日 2005年2月22日(火)20時15分 投稿者 サカモト
 はっきり復帰宣言。
 先週まで風邪引いてダウンしてるところ、虫歯になった親知らずを抜くなんてムチャをやっていたので、ペースが落ちてしまっていたのですが、今は、体調もすっかり回復しました。
 ペースを戻してがんばりますのでよろしくお願いします。

 
>サカモト 無口なシンデレラ 52

>>前のバージョン(42再)では助けに来ない理由がクリアされてたのに改悪になっちゃってる
>>× 恥ずかしさやら周囲への怒りやらで、無口だとかありがたさとかを感じる余裕なんてない。

 失礼しました。かえって改悪しちゃっていたんですね。絶対にクリアーしなければいけないところが、王子が失敗したときに誰も助けに来ないことと、王子がシンデレラの無口さを認識できるようになること。
 誰も助けないことは42(再)の設定をもう一度使うとして、後は、王子がシンデレラに注意を向けられるようになることだから、失敗してから少し落ち着かせれば、大丈夫だと思います。
 で、下が直したモノになります。

>サカモト 無口なシンデレラ 52(再)

・バルコニーのシンデレラの元に王子が登場。酔っていた彼は、盛大に転んでしまう。
・顔を真っ赤にする王子を、何も言わず、失礼にならないように助け起こすシンデレラ。
・そのまま、バルコニーから外を眺める二人。シンデレラはそっと王子を支え続ける。
・酔いも冷めた王子。なにも言及せずに自分を気遣う彼女の心使いに深く感謝した。



>サカモト 無口なシンデレラ 53

>>× 自バラ

 えーと。
 最近、よくボツ理由に出てくるようになった理由「自バラ」ですが、これ、王子が勝手にシンデレラの心情を察しちゃう時に、よく、使われてますよね。つまり、シンデレラの状態が王子を通じてバラしちゃう為のNGということでしょうか。
 でも、他の場合でも出てきています。王子が、シンデレラを好きになった理由を書いた時とかです。
 ただ、必ずボツになるのかというとそうでもなく、OKもらった中にも、同じようにシンデレラを好きになった理由を書いている場合もあります。
 シンデレラの態度を気に入ったときが、NGとなるのでしょうか。
 ボツ理由として出てきているのはシンデレラの34、24(再)、40、42、とか。

 すいません。サカモトの悪い頭ではハッキリとした理由が出てきません。「自バラ」の意味を、お聞きしてもいいでしょうか。


 
>サカモト 無口なシンデレラ 54

>>× そんなグレートなシンデレラはいねえ

 おもしろくしようとか思って書いたのが、思いっきり裏目に出てしまいました。
 王子をかばって矢を受け、無言で立ち去るちょっと格好良さげなシンデレラ。でも、思いっきり脱線しているだけなんですね。
 この路線はやめておきます。
 書き直しもナシです。


>サカモト 無口なシンデレラ 55

>>× 無口 ここは答えるところ

 黙ってしまうのは王子に対して警戒してるからなんですけど、この時代にそんなことやっちゃぁ(今でもか)失礼になります。
 無口なのは良くても、失礼なシンデレラはNGなので、ここで答えなければいけないのですね。


>>× 自分の気持ちってなんだよ

 自分が、ただ目の前の娘に、興味を持っていただけじゃなくて、好意を抱いていることに、気づいた様子を書きたかったのです。
 でも、はっきり書かないとつたわらないですよね。しつれいしました。



>サカモト 無口なシンデレラ 55(再)

・壁際で音楽に聴き惚れるシンデレラ。そこに、偶然王子が通りかかる。
・彼女を踊りに誘う王子。しかし、申し訳なさそうに一礼し、辞退するシンデレラ。
・嫌われたと思い落胆する王子。慌てて音楽を聴きたいからとタドタドしく答える彼女。
・安心し、その様子を好ましく感じる王子。その後、二人は一緒に音楽を聴いた。



 むぅ。
 前に新木さんから言われているように、おもしろいの作ろうとしてるんですが、
どうもおもしろ味のない練習作しかできてないような。
 せっかく評価してもらっているんだから、なんとかおもしろいシンデレラを見せたいトコロなんですが。
 いや、その前にやっぱり打率アップなのかな。
 というか両方ですよね(^^;)
 どっちらにしても、作ったら最低でも半数は削って精度を少し上げていこうと思います。
 

時間:二時間半


変化は成長の証
No.9119 投稿日 2005年2月23日(水)02時05分 投稿者 弟切 千隼
 頭痛は治ったものの、喉が痛い弟切です。いよいよ花粉症の襲来でしょうか?(戦々恐々)



>自己課題、ペットの話

 前回(No.9116)書いた手帳の内容を説明します。


>>主人公とヒロインの変化 起 → 結

 物語が進むにつれて、主人公にもヒロインにも変化が起こります。当然、二人の関係も変化します。
 どんなふうに二人と二人の関係が変化するのか、まとめようと考えました。


>> 主人公とヒロインの関係は? 勇気づけ合える関係(結で)

 まず、結で二人の関係がどうなっているのか決めます。これは、前に決めたことの確認です。

 結では、二人は「勇気づけ合える関係」になっているのでした。
 二人とも、最初は人付き合いが苦手でした。それが、結では、人と付き合う勇気が出せるようになります。

 終了状態が決まったので、次に初期状態を決めます。初期状態から終了状態になる過程が、物語になります。



>> 初期状態 主人公:人とあまり関わらない。
>>      理由は、人付き合いが苦手だから。
>>      どうせわかってもらえないと思っている。
>>      (マニアックな志向が理解されない)

 主人公の初期状態の確認です。

 主人公が人付き合いが苦手なのは、上にも書きましたね。なぜ苦手かといえば、「自分は他人に理解されない」と思っているからです。
 彼は少数派の趣味の持ち主です。しかも、その趣味に入れ込んでいます。確かに、人に理解されやすいタイプとは言えません。


 けれども、彼は自分を理解させようとする努力をしていません。そういう努力が必要であることに、気づいていません。「自分は理解されて当たり前だ」と考えています。
 「俺を理解しないのは周囲が悪い」という考え方ですね。彼は、少数派の趣味に無理解な他人によって、一方的に傷つけられているように感じています。

 実際には、彼自身が周囲の人々を理解しようとしないのがいけません。無理解なのはお互いさまですね。
 人付き合いの中で、彼が一方的に傷ついている、などということはありません。彼のほうも、無理解によって他人を傷つけています。彼にはその自覚がありません。

 自分はちっとも相手を理解しようとしないのに、相手には自分への理解を求める、なんて、虫が良すぎる考えですよね。


 こうして書くと、主人公はすごく嫌なやつですね(^^; わかりやすくするために欠点を強調すると、こうなってしまいます。
 主人公には、ここを起点として変化(成長)してもらいます。



>>      ヒロイン:同じく人とあまり関わらない。
>>      理由は、やはり人付き合いが苦手だから。
>>      とろくて迷惑をかけると思っている。
>>      (人とペースが合わない)

 ヒロインの初期状態の確認です。

 ヒロインも主人公と同様、人付き合いが苦手です。「自分が他人に理解されない」と思っているのも、主人公と同じです。


 しかし、ヒロインのほうは、主人公と違って「周囲が悪い」とは思っていません。「自分がとろいのが悪い」と思っています。ゆえに、彼女は周囲への怒りを持っていません。

 ヒロインが主人公と似て非なるのは、ここです。

 「他人に理解されない」と思っていて、実際に理解されていない点は、主人公もヒロインも同じです。
 主人公は、それをすべて他人のせいにしています。ヒロインは、それをすべて自分のせいにしています。
 主人公の考えもヒロインの考えも、極端すぎて間違っています。


 主人公の考えがなぜ間違っているかは、上に書きましたね。
 ヒロインの場合は、なぜ間違っているのでしょう?

 人が考えたり行動したりするペースは、みな違います。同じなんてあり得ません。違うからこそ欠点を補い合って、仕事などがうまく行くことが多いです。
 「普通よりもペースが遅い」という理由で人を傷つける権利は、誰にもありません。

 なのにヒロインは、そういう理由で周囲からばかにされています。これは理不尽です。ヒロインの場合は、周囲に対して少しは怒ったほうがいいのです。


 彼女にとって、「他人の非を指摘して怒る」などという行動は、思いもよりません。想像の範囲外です。いつも「私がとろいんだから」と諦めて、自己主張をしません。

 周囲から見れば、こういうヒロインは「おとなしすぎるやつ」です。付き合っていて面白いはずがありません。ますます相手にされなくなります。
 そして、彼女はカメとばかり付き合うようになります。自分とペースが合う唯一の仲間だからです。



 こういう二人が出会ったら、互いにどう思うのか、どういう関係になるのか、次回以降考えてゆきます。


目指せ打率アップ
No.9120 投稿日 2005年2月23日(水)03時08分 投稿者 サカモト
 少しは打率が上がってるといいなぁと祈りつつ、六本作ったウチの三本を提出します。
 よろしくおねがいします。

--------------------------------------------------
●サカモト 無口なシンデレラ 56

一行あらすじ:みなが嫌がる魔法の鏡に進んで映るシンデレラ

・映った姿が考えた事をしゃべる魔法の鏡。皆が嫌がる中、シンデレラが進み出る。
・良いことも悪いこともしゃべる、鏡の中のシンデレラ。映った本人は満足そうに笑う。
・王子が理由を尋ねると、しゃべらなくて良く楽だ、と答えるシンデレラ。笑う王子。
・シンデレラの事を気に入った王子。彼女を踊りに誘うのだった。
--------------------------------------------------
●サカモト 無口なシンデレラ 57

一行あらすじ:王子の耳の障害を気にせず側にいるシンデレラ

・耳がよく聞こえない王子。何度も聞き返すため周りの者に嫌がられる。
・しかし、シンデレラだけが、嫌がらずに王子の相手をしてくれる。理由を聞く王子。
・自分はそんなに言葉を話さないため、聞き返しも気にならないと答えるシンデレラ。
・その答えに感動する王子。ずっと付き合ってくれないかと頼むのだった。
--------------------------------------------------
●サカモト 無口なシンデレラ 58

一行あらすじ:しゃべれなくなる呪いを気にせず王子と踊るシンデレラ

・悪い魔法使いが呪いがかかり、王子と踊ると一日中しゃべれなくなってしまう娘達。
・他の娘達と違い、シンデレラだけが平然と王子の前に進み出る。理由を尋ねる王子。
・元々、そんなにしゃべらないので、気にならないからと答えるシンデレラ。
・喜ぶ王子。踊った後も、しゃべれなくなった彼女の世話をやくのだった。

--------------------------------------------------

>弟切さん
 頭痛大丈夫ですか?
 花粉はもう少しして暖かくなったら、一斉に来るらしいです。
 サカモトも鼻炎持ちなので、初めてマスクを使おうかなと考えています。
 今年のは本当に怖そうですよね(汗)



時間:二時間半


サカモトさん
No.9121 投稿日 2005年2月23日(水)07時47分 投稿者
とんびの羽根
 取り急ぎ
>サカモト 無口なシンデレラ 56
>サカモト 無口なシンデレラ 57
>サカモト 無口なシンデレラ 58

 × すべてセリフボツ


 今日は採点が楽だ


眠る時間がありません。
No.9122 投稿日 2005年2月24日(木)03時46分 投稿者 弟切 千隼
 仕事で追いつめられている弟切です。今回も時間が取れませんので、手帳の転記のみとします。


―――――――――――――――――――――――――――――
主人公とヒロインの関係 結でどうなる?
・主人公とヒロインの欠点はどうなる?
・勇気づけ合える関係とは何か?

終了状態 主人公:人と関わるようになる。
     理由は、人を理解しないと自分も理解されないと
     気づいたから。
     まだ怖気づくところがあるが、勇気をもって
     やろうとしている。

     ヒロイン:人と関わるようになる。
     理由は、自己主張しないと理解されないと
     気づいたから。
     ペースが遅いのでなかなか進まないが、
     彼女なりにけんめいにやっている。
―――――――――――――――――――――――――――――


会話文なしのを
No.9123 投稿日 2005年2月24日(木)05時23分 投稿者 サカモト
 全てセリフボツ。
 しまった(汗)
 誤字脱字くらい初歩的なミスですね。
 しつれいしました。
 一部いじって、会話の部分を変更しました。

--------------------------------------------------
●サカモト 無口なシンデレラ 56(再)

一行あらすじ:みなが嫌がる魔法の鏡に進んで映るシンデレラ

・映った者の考えを代弁する魔法の鏡。皆が映るのを嫌がる中、シンデレラが進み出る。
・思考を読み取り、良いことも悪いこともしゃべる、鏡。映った本人は満足そうに笑う。
・口べたな彼女には、考えを代弁してくれる鏡は便利な道具だった。理由を聞き笑う王子。
・シンデレラの事を気に入った王子。彼女を踊りに誘うのだった。

--------------------------------------------------
●サカモト 無口なシンデレラ 57(再)

一行あらすじ:王子の耳の障害を気にせず側にいるシン
デレラ

・耳がよく聞こえない王子。会話中に何度も聞き返すため、周りの者に嫌がられる。
・しかし、シンデレラだけが、嫌がらずに王子の相手をしてくれる。
・彼女はそんなに言葉を話さないから、聞き返しも自然と少なくなるためだった。
・彼女からその理由を聞き、感動する王子。ずっと付き合ってくれないかと頼むのだった。

--------------------------------------------------
●サカモト 無口なシンデレラ 58(再)

一行あらすじ:しゃべれなくなる呪いを気にせず王子と踊るシンデレラ

・悪い魔法使いが呪いがかかり、王子と踊った者は一日中しゃべれなくなってしまう。
・パーティーを楽しみたい娘達は王子を避ける。シンデレラだけが平然と王子の前に進み出る。
・元から無口な彼女は、少しくらいしゃべれなくても気にしないため、呪いが怖くはなかった。
・喜ぶ王子。踊った後も、しゃべれなくなった彼女の世話をやくのだった。

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 あと、新しいモノを一つ提出します。

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●サカモト 無口なシンデレラ 59

一行あらすじ:無口な王子を気にせず踊るシンデレラ

・無口な王子。ほとんどしゃべらないので、間が持たず、娘達は誰も近寄ろうとしない。
・そこで無口なシンデレラが王子に近づいていく。皆がハラハラして見守る中二人は黙っている。
・やがて、本当にわずかではあるが、会話をしだす二人。お互い満足そうに微笑む。
・王子が差し出した手を、微笑みながら掴むシンデレラ。二人は楽しそうに踊り始めた。

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いろいろあった日
No.9124 投稿日 2005年2月25日(金)01時06分 投稿者
名無し君2号
 詳しくはまだ話せません。でも、いつか必ず報告します。
 決して悪い話ではないです。いい話なのかどうかは、これからの私の行動によって決まるのでしょう。

 やるべきときはやらなきゃね。




>ろり魔女、うほっ

 2/21分、No.6(10000文字)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1195&e=res&lp=1195&st=0

 魔王復活! だけど……?


 2/23分、No.7(6400文字)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1196&e=res&lp=1196&st=0

 ついに主人公の目的が叶うかも! あれれ……?


 これで38ページです。残りは82ページ。



>みやびさん

>>だいじょぶです。プロットができているならば、わたしのよーに遅筆でも、2週間もあれば原稿用紙400枚くらい書けるものらしーです。

 すみません。プロットどおりに書けてないです。
 なにを書くかはすでに決まっているのに、なぜか筆……もとい、カーソルは進まない。これはキャラをつかめていないからだと思います。

 どうも違和感があります。
 「こいつはこんな行動はしないし、こんな物言いはしないな」って感じてしまうんですよ、自分で作ったキャラクターなのに! そのまま動きやしねえ。

 そこをどうにか納得できるかたちに進めると……遅い。
 ひーとーみは〜♪ スローモーション〜♪ なんて歌を口ずさんでしまうほどに遅い。もはやストップモーション。ロコモーション。



 そんなことも言ってられなくなった今日この頃、気合いを入れ直して書いていく所存。レスには30分なり。


締め切り
No.9125 投稿日 2005年2月25日(金)12時57分 投稿者 まこと
 生存報告です。
 またしても迷宮にハマってしまいました。

 今回のは、課題自主ボツの迷宮でして。
 アップできる課題がないんです。
 ボツの理由を説明するべきなんですけれど、時間がないので後日にさせていただきます。

 課題をアップできる妙案を思いついたので、書きこみにきました。
 妙案とは。
 締め切りです。

 明日アップします!

 これで大丈夫でしょう。たぶん。

 まこと


雪が降ります雪が降る
No.9126 投稿日 2005年2月25日(金)16時00分 投稿者 弟切 千隼
 湘南に、この冬何回目かの雪が降りました。今年は雪の日が多いです。
 こんな日には、外に出たくありません。けれども、弟切は外出することになりました。しかも遠出します。

 取り急ぎ、前回(No.9122)書きこんだ手帳の内容を説明します。


 主人公とヒロインの初期状態が決まりましたから、今度は終了状態を決めなければなりません。
 二人の欠点がなくなることはなくても、少しは改善されないと、読者さまは嫌になるでしょう。

 ということで、決めてみました。


>>終了状態 主人公:人と関わるようになる。
>>     理由は、人を理解しないと自分も理解されないと
>>     気づいたから。
>>     まだ怖気づくところがあるが、勇気をもって
>>     やろうとしている。


 まずは、主人公の終了状態です。

 人と関わることを避けていた主人公が、関わるようになります。普通の人から見れば、これは改善された状態ですよね。「主人公、成長してるじゃん」と思ってもらえるでしょう。


 人が変わるには理由が必要です。現実には、理由がわからないまま変わることがあり得ますが、フィクションでは、それは許されないのが普通です。

 主人公が変わった理由は、「人に理解されないのは、自分にも原因がある」ことに気づいたからです。「人は、自分を理解しようとしてくれる相手でなければ、理解しようとしないものだ」と気づいたわけですね。
 コミュニケーションは、「相互理解」が基本です。少なくとも、対等なコミュニケーションは、相互に理解し合わなければ不可能です。
 高校生の友人関係などは、まさしく対等なコミュニケーションでしょう。

 主人公は、今まで相手に「自分を理解してくれ」と一方的に押しつけていました。それでは、うまく行くはずがありません。


 ヒロインと付き合ううちに、主人公は自分の非に気づきます。ヒロインのコミュニケーション下手の原因が、ちょうど主人公と反対だったからです。

 主人公からは、ヒロインが周囲に気を遣いすぎているように見えます。自分のことがほとんど理解してもらえず、つらい思いをしているのに、ヒロインはそれを周囲に訴えようとしません。


 周囲の人は、ヒロインのペースなどおかまいなしに行動します。そしてヒロインを「とろい」とばかにします。これは、「自分のペースが正しい。自分のペースに付いてこないほうが悪い」という一方的な押しつけですよね。

 主人公はそんな様子を見て、「自分も似たことをしていた」と気づきます。ぼーっとしているように見えるヒロインが、傷ついていることにも気づきます。
 大切な人は、誰だって傷つけたくないと思いますよね。主人公は、初めて自分から、相手を理解しようとします。


 自分のことを理解してもらったとわかれば、ヒロインが喜びます。すると主人公も嬉しくなります。もっと理解しようと努めれば、またヒロインが喜びます。主人公はまた嬉しくなって、さらに努力を……という具合に、良い循環が始まります。

 こういう循環が始まれば、しめたものでしょう。主人公は、「他人のために、ちょっとの勇気を出して何かをする」ことを覚えます。
 ヒロイン以外の人にもこれを応用すれば、今までよりもずっと、コミュニケーションが楽になるでしょう。



 次は、ヒロインの終了状態を見てみましょう。


>>     ヒロイン:人と関わるようになる。
>>     理由は、自己主張しないと理解されないと
>>     気づいたから。
>>     ペースが遅いのでなかなか進まないが、
>>     彼女なりにけんめいにやっている。


 ヒロインのほうも、最初は人との関わりを避けていたのが、終わりには人と関わるようになります。


 彼女のほうにも、変化した理由があります。「時には他人のペースを乱しても、自己主張していいんだ」と気づいたからです。

 もちろん、この変化は、主人公と付き合ったために起こります。主人公のところで書いたように、ヒロインのコミュニケーション下手の原因が、主人公のものと反対だったからです。


 ヒロインは、言動のペースが遅いです。普通の人と話していると、自分の意見を言う暇がありません。相槌を打つのが精一杯です。相手のペースを乱してまで何か言うのは悪いことだ、と思っていました。


 ヒロインから見れば、主人公は自己主張が強い人です。こだわる部分とこだわらない部分がはっきりしていて、こだわることには徹底的にこだわります。自分のこだわりに関わることなら、相手のペースなどおかまいなく、自己主張を展開します。

 具体的には、主人公がこだわるのは、カメに関することですね。とろいだけの役立たずとか、いつまでも進化しない古臭い生き物とか、カメに関する誤解には猛然と反論します。


 ヒロインは、カメと自分とを重ねて見ています。動作がのろい点が似ているからです。
 自分の仲間だと思っているものを誤解されたら、悲しいですね。誰かがその誤解を解こうとしてくれたら、嬉しいですね。仲間を擁護してくれた人には、好意を持つでしょう。
 ヒロインは、常にカメを擁護する主人公を頼もしく思うようになります。


 主人公と出遭うまで、ヒロインは、周囲の人のために自分が傷ついていると気づきませんでした。気づいてしまうとつらいので、そういう気持ちを無意識に封じていました。
 カメを擁護する主人公を見て、彼女はとても喜んでいる自分に気づきます。「誉められる」ことや「認められる」ことの重要さに目覚めるわけです。

 カメの良さが認められるものなら、カメに似たヒロインの良さも認められておかしくありません。彼女は初めて「自分も認めて欲しい。自分も主張したい」と思うようになります。


 主人公は、最初からヒロインがお気に入りです。よって、懸命に彼女の良さを認めようとします。相互理解の大切さに気づいたところでもあるので、彼女の主張を聴いてくれます。ペースの遅さなど気にしません。
 「認められた」と感じたヒロインは嬉しくて、少しずつ自己主張するようになります。主人公は、ヒロインがしっかりした意見を持っていることに驚き、ますます好感を持ちます。主人公の態度はヒロインを喜ばせて、彼女はまた自己主張を……と、こちらも良い循環が始まります。

 ここまで来れば、ヒロインのコミュニケーション下手も、治る日が見えてきます。主人公以外にも、自己主張する術を覚えればいいわけです。



 主人公とヒロインとは、同じようにカメ好きで、同じようにコミュニケーション下手で、でも、カメが好きな理由とコミュニケーション下手な理由は違う、というところを狙いました。
 まったく同じでは、面白くありませんよね。


 初期状態と終了状態が決まったので、次からは起承転結に戻ります。



お知らせ:
 弟切は今夜より遠出します。自宅に戻るのは2/28(月)の夜になる予定です。それまで、ここにはアクセスできません。
 皆さま良い週末をお過ごし下さい。


零時迷子
No.9127 投稿日 2005年2月26日(土)01時30分 投稿者
とんびの羽根
 零時迷子というのは電撃文庫『灼眼のシャナ』(高橋弥七郎・著)に出てくる主人公に宿った奇妙な能力/現象につけられた名前
 毎夜零時になるとその日に受けたダメージをすべて修復しもとどおりしてしまうのでとっても便利

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>サカモト 無口なシンデレラ 59
>>・無口な王子。ほとんどしゃべらないので、間が持たず、娘達は誰も近寄ろうとしない。
 × 無口
>>・そこで無口なシンデレラが王子に近づいていく。皆がハラハラして見守る中二人は黙っている。
 × 無口
>>・やがて、本当にわずかではあるが、会話をしだす二人。お互い満足そうに微笑む。
 × 転
>>・王子が差し出した手を、微笑みながら掴むシンデレラ。二人は楽しそうに踊り始めた。
 × 惚れる
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転って……
No.9128 投稿日 2005年2月26日(土)09時22分 投稿者 サカモト
 出勤前ですので手短に。
 とんびの羽根さん、59の評価ありがとうございました。
 今度は無口だけじゃなくて、転にもなってないのが多くなってきたのですね。
 シンデレラが終わる最後の方の過去ログにも、転の解説が書いてありましたので、もう一度、読み直してみます。


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●サカモト 無口なシンデレラ 60

一行あらすじ:騒がしいのが嫌いな王子に見初められるシンデレラ

・騒がしい娘が嫌いな王子。王子は客の相手を偽者に任せ、1人、パーティーを楽しんでいた。
・シンデレラを見つけて話しかける話し好きの偽者。しかし、シンデレラは黙礼して受け流す。
・ソレを見ていた王子が彼女にしゃべりかける。しゃべるのが嫌いだからと答えるシンデレラ。
・ソレを聞き喜ぶ王子。俄然やる気をだして、彼女を踊りへと誘うのだった。

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すこし寒いです
No.9129 投稿日 2005年2月26日(土)13時31分 投稿者
とんびの羽根
 今日は雪が落ちてきては融けて庭がしっとりと濡れてます

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>サカモト 無口なシンデレラ 60
 すぐ上なんで引用省略

 ×

・みんな目がよい国
・シンデレラはひとりだけ目が悪くて眼鏡をかけていました
・眼鏡フェチだった王子は一発でメロメロになりました

 くらい安直なのが続いているです

 おしゃべりな隣国の王子(かなんか)をさりげなく一言で黙らせるシンデレラとかだったら、騒がしい娘が嫌いでなくても惚れる理由にはなるでしょ
 無口な人間好きでないと惚れないような無口はみたくないです

 惚れるためにはドラマを作れ
 王子をもっと困らせるとか、危険に陥らせるとか、恥ずかしい目に遭わせるとか
 
 そして網を張ってたらまんまと子猫ちゃんが落ちてきましたみたいな展開やめれ
 いや一回くらいはいいんだけどさ


>とんびの羽根さん
No.9130 投稿日 2005年2月26日(土)21時17分 投稿者 サカモト
 了解しました。
 単純で、ひねりもなく無口に見えるヤツを書くことに考えが固まってました。
 でも、今書いてるのってムチャクチャくどいモノだったんですね。激甘こてこてなクリームたっぷりのケーキみたいな。
 一個くらいならいいけど、続けて二個も三個も食うと、胃もたれするモノを続けて出してたようなモノでしょうか。
 ネタに詰まってて、何を書けばいいのわかりませんが、いろんなモノを書いてみます。

 ありがとうございました。


すんげえ寒いです
No.9131 投稿日 2005年2月26日(土)21時53分 投稿者
名無し君2号
 最低気温、マイナス9度ってどうなのよ。もう3月も近いのよ。外には雪が降り積もっておりますですよ。

 ああ。ああ。北国の春は遠い。

 おまけに最近、なんだか冷え性になってしまいました。足が冷たくて、冷たいままで、布団に入ってもちっとも眠れやしない。眠っても浅い。それが嫌なもんだからこたつで寝たら……喉がすんごい痛い。
 こたつだとひと晩中暖められるから、ものすごく汗をかくんですよね。そのせいで体の水分が無くなり、結果として喉が渇く。だから痛む。やがて風邪をひく。

 私はバカか?
 はいバカでーす。




>ろり魔女

 2/25分、No.8(5000文字)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1197&e=res&lp=1188&st=1

 魔王の配下が反乱を起こすところ。


 2/26分、No.9(11000文字)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1198&e=res&lp=1188&st=1

 住んでいるところやらプライドやらをボロボロにされた主人公が、復讐に立ちあがるところ。



 ようやく魔女の塔の話が終わった……。
 なんだか書いても書いても先が見えませんでした。こういうときってだいたいよくない評価が返ってくるんだよなあ、うううのう。

 だが、いいとしよう!

 やみくもに先に進むとします。物語も半分まで来ました。2週間で半分を書いたということは……あと2週間かかるってことかしら。そうなのかしら。

 書いているときはつらい。
 読み返して、ところどころ直しているときがいちばん楽しいです。




 レスには30分です。では。


サカモトさん #9130
No.9132 投稿日 2005年2月26日(土)22時03分 投稿者
とんびの羽根
 丁度いまエンタの神様みてます
>>単純で、ひねりもなく無口に見えるヤツを書くことに考えが固まってました。

 いや、それでいいから
 いまのストレートに無口に見えない
 ただ「無口なシンデレラ」とか「ひとこと返事するシンデレラ」とか注釈してあるだけ
 なんでだまってるのか、なんでひとこと返すのか、そのことによって何が起きてるのか
 すべて理由があるのがストレートな無口
 なんにも伝わって来ないです

>>でも、今書いてるのってムチャクチャくどいモノだったんですね。激甘こてこてなクリームたっぷりのケーキみたいな。

 くどくていいんです、ケーキを作ってくれればいいんです
 ケーキになってたらくどくても食います
 ケーキになってないから×にしてるだけ

 話になる起承転結がない
 惚れるに足るドラマがない
 無口をあらわす行動がない

 いくらシンデレラは一人だけ黙ってるとか、シンデレラは無口だとか書いても、くどくも何ともない
 まったく意味ないですからーー

 オレは無口萌えだぜー斬り!


課題提出
No.9133 投稿日 2005年2月27日(日)00時32分 投稿者 まこと
 12時の締め切りに間に合わなかった。つまり私がシンデレラ?

 無理やりチックですが、課題提出します。
 一晩寝たらまた自主ボツになりそうなので。
「なんかムカつく」 1000字課題 No.11
 ↓ここです。
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1199&e=res&lp=1146&st=0

 気をつけたところは、起承転結にそって話が進んでいるかです。

 自主ボツになってしまう経緯は明日説明します。

 まこと


>まことさん
No.9134 投稿日 2005年2月27日(日)11時52分 投稿者
とんびの羽根
 今回は起承転結への内容の盛りつけについてです

 起承転結自体についてとか、視点とかは無視していきます

 あとあくまでも素人の感想ですので鵜呑みは禁物ですよ
 まともな感想がなくても描き続けてください
 意識をもって自分突っ込みでいいからたくさん書くことがいいです
 あと自分ではむずかしいけどボツをたくさんもらうということは上達への土台になるのでボツを恐れないように
 自主ボツに関する話題はまたあとでしましょう
 自主ボツは当然出てくるでしょうけど、書くことを習慣にするほうがより大切なのです

>「ぼくがつんだお花は」 1000字課題 No.10 のやり直し 2/19 感想
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1193&e=res&lp=1193&st=0

>> パッと目の前が白くなる。白い色はお日さまに目がなれても見えていた。花だ。白い花がいっぱい咲いていた。

 距離感と光りの方向がいまいちわかりませんが感動はいくらか伝わってきました
 でもまだ足りないです
 削るのは後でいいですから、もうちょっと盛りつけたらどうだろう
 盛りつけすぎたら削ればいいんですが、盛り足らないのはカバーできない


>> 亜美ちゃんに花をあげようと思いつく。

 ここがプロット文のまま
 少年の気持ちの動き(花への関心→亜美への関心)を描写に膨らませる必要がある
 そのために文字数オーバーしてもいいし
 むしろ文字数オーバーしないとやっていけなくなると次のステップが近くなるわけだし

 Aへの関心からBへ移るというのは見せ所です

 ここでは花への関心が高まっているので、そのテンションの高さをそのまま亜美への関心にもっていけば、主人公の持つ亜美への強い気持ちに繋ぐことができる
 いきなり亜美が大好きだとはじまるより、はるかに読者に亜美を好きな気持ちを伝えやすくなっているんですよ
 できるだけ早く女の子の方に焦点を移動して欲しい
 読者だって花の描写だけで終わってしまうとがっかりですし
 
 小説では女の子の描写、ここではまだ実物が出てきていないので美化したイメージでもよいし、客観的な評価だとか、友達の間の評判をいれるというのもよく見ます
 映像の場合だと映像と映像をオーバーラップさせるという手法がありますし、共通のイメージを媒介に画面を転換するという手法もあるのですが、小説ならではの方法というのもあるでしょう
 花への感動と亜美への感情がオーバーラップするように、共通点とか対照的な部分とかを意識してみてください


>> 花の真ん中が黄色くなっていた。そのまわりにふんわりと花びらが広がっている。花びらの一枚一枚がおそろいのかたちをしていた。まるみのある細長いかたちだった。
>> においをかごうと鼻を近づけた。あまいにおいがする。鼻先に花びらが触って一瞬だけひやっとした。くすぐったかった。

 こうした具体的なイメージはもっと前に持ってくるか、彼女の描写にからめていくこともできる


>>「喜ぶかなっ」

 このせりふ浮いていて、ふくらみがないです
 この前が花の匂いと冷たさとくすぐったさですから、ここに亜美が触れるところをイメージさせて欲しい
 せりふではやはりうまく伝わらないんです

 ここまで花と亜美ちゃんを結びつける、繋がりが見あたらないというのが問題点の一つでしょう

 そしてその次に来る問題点が、主人公と亜美との繋がりが見あたらないということ

 なぜ花を見て主人公の考えの中に亜美ちゃんが出てくるのか
 なぜ亜美ちゃんにあげたいのか
 なぜ亜美ちゃんは喜ぶと思うのか
 なぜ亜美ちゃんを喜ばせたいのか
 亜美ちゃんって一体主人公の何なのか
 といった主人公の中での亜美ちゃんのポジションがみえません

 少年の片思いのクラスのアイドルとかわかりやすい構図があればいいんですけど
 恋というほどでもないし
 もっと特別な存在かもしれないし
 その位置が読者に見えてくると主人公に感情移入するのが簡単になるんです


>> 亜美ちゃんが目を大きくして花を見るところを想像してみた。つづいて笑顔が思いうかぶ。

 ここもただ説明されているだけで描写にまでなってないですね

 亜美ちゃんの目ってどんな目?色とか大きさとか形とか透明度とか光り方とか
 想像してみたのなら想像したと書くのじゃなくて、想像したイメージを書く

 亜美ちゃんの顔ってどんな顔?髪の色とか髪型とか、肌の色とか目鼻立ちとか、醸し出す雰囲気とか
 思い浮かぶのなら思い浮かぶと書くのじゃなくて、思い浮かぶイメージを再現させる

 「思い浮かぶ」と書くのはプロット、読者が実際に思い描けるようにするのが本文で描写するということ
 ちゃんと主人公の想像を描写にすることも盛りつけのひとつですね


>> そこから黒いくつに白いソックスの小さな足がとび出してきた。結んだ髪にリボンをした頭がのぞく。亜美ちゃんだ!
>> 白のワンピースを着ていた。スカートがふんわり広がっている。

 亜美ちゃん本人を想像しようとしてみると、結んだ髪にリボンをした頭しか見えない

 あとは黒いくつ、白いソックス、白のワンピース
 ショーウインドーに飾られた顔のない真っ黒なマネキンのようです

 内容を盛りつける練習ということですので、そのために字数オーバーすることは気にしちゃいけません

 亜美はおそらく普段は髪を結んでリボンをしていないんじゃないかと思います
 でも実際には書かなければ読者にはわかりません
 いつもそうなら、いつもの髪型だとすぐ読者が理解できるように書く
 いつもと違うのなら、なぜ亜美ちゃんだとわかるのか読者が理解できるように書く

 まことさんには「亜美ちゃんだ!」という心の叫びを主人公に見えている具体的な映像にし、それを文章化できるんじゃないですか


お礼と自主ボツの説明
No.9135 投稿日 2005年2月27日(日)22時28分 投稿者 まこと
>とんびの羽根さん

 手直しにも指摘をいただきました。うれしかったです。
 足りないところの説明がわかりやすく書いてありました。ありがとうございます。


>>削るのは後でいいですから、もうちょっと盛りつけたらどうだろう
 盛りつけすぎたら削ればいいんですが、盛り足らないのはカバーできない

 まったくその通りだなと思います。自分でも気づけるように課題で練習を積んでいきます。

 今から盛りを足していきます。

>> パッと目の前が白くなる。白い色はお日さまに目がなれても見えていた。花だ。白い花がいっぱい咲いていた。

 位置関係を早く確定するために、あとの文と入れ替えをしながらボリュームをつけてみます。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 パッと目の前が白くなった。お日さまのまぶしさにおもわず目をつぶる。それからそっと目を開けた。それでも白い色は見えていた。花だ。わぁっと声をあげた。
 お向かいには建物がない。くさむらになっていたはずだ。そこに白い花がいっぱい咲いていた。いっせいに咲いたのかなと思った。空き地が花で白一色になっている。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ボリュームをつけるってむずかしいです。最初のあれが精一杯だったのだとわかりました。
 地道に練習していくしかないですね。


>>亜美ちゃんに花をあげようと思いつく。

 プロットのままではなく文章に直します。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 花が好きな亜美ちゃんにも見せてあげたいな。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


>>「喜ぶかなっ」

 セリフではなく地の文で説明します。
 それに、亜美ちゃんと花を結びつける文も足します。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 お花は亜美ちゃんを思わせた。やさしいひとみだとか。ふんわりとした笑顔だとか。ちいさな手を動かしながらしゃべる姿が思いうかぶ。このお花をあげたら手にとって見るだろうな。やっぱりわぁって言うだろうな。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 子どもの視点なので抽象的な感じになるのかなと思いました。


 そして一番の問題点「なぜ」ですね。

 「なぜ」は私の弱点です。大事なところだと思うので、明日以降じっくり考えていきます。


 >自主ボツの理由

 おくればせながら。
 説明させていただきます。
 自主ボツは今までにもあったのです。ただ、割合が増えてきたので、まずいことになったなと思いました。
 直せばいいじゃんと思われるでしょう。
 でも、原因がわかっていているのに、直せないのでボツになるんです。
 つまり、話自体ぶっ壊れているため、修復が難しいということ。

 今回アップしたものも、もとはぶっ壊れていました。それをなんとか修復してみました。 修復はしましたが、話としてはかなり苦しいものがあると思います。

 課題を作るときの流れを説明します。
 シチュエーションを思いついて、起承転結にします。
 一緒に人物やら場所やらを設定します。
 それから本文を書きはじめます。

 アップした話のもとはこうでした。
 主人公には憧れの人がいて、なんとも思っていない友達がいて。
 憧れの人にはやきもちを妬かない。それなのに、友達にはやきもちを妬く。そこで、自分が好きなのは友達のほうだったと気づく。

 さっそく、起承転結にして本文を書きはじめました。
 冒頭でひっかかり、起承転結をいじりました。
 また書きはじめて承までいったところでひっかかりました。
 再度、起承転結をいじりました。
 やっと最後まで書けましたが、一晩寝て次の日アップしようとしてボツになりました。
 変なところを探しました。
 承のところに出てくる先生が「変」の正体らしく。とっぱらいました。
 友達をなんとも思っていない→やきもちを妬く→本当の気持ちに気づく
 すっきりとはしました。

 ただ、頭のなかには、最初のシチュエーションの印象が強く残っています。
 話はすっきりしたけれど、書きたいなという気持ちのほうは弱くなってしまったんですね。
 ただでさえ、うまくお肉がのらないのに。気分までのらない状態。
 じゃ、ボツにしちゃえ。
 それをくり返していては課題をアップできなくなってしまう。
 そこで、締め切りをつくろうと思ったわけです。


 情けない話なので内緒にしておこうかと思いました。けれども上達を望んでいるのですから、現状を報告しておいたほうがいいだろうと思い直したんです。


 4時間
 まこと


また朝がやってきて一週間がはじまる
No.9136 投稿日 2005年2月28日(月)07時47分 投稿者
とんびの羽根
>まことさん #9135
>> アップした話のもとはこうでした。
>> 主人公には憧れの人がいて、なんとも思っていない友達がいて。
>> 憧れの人にはやきもちを妬かない。それなのに、友達にはやきもちを妬く。そこで、自分が好きなのは友達のほうだったと気づく。

 これだと起承転結はこんな感じですね

 主人公には憧れの人とじゃまになる友人がいる
 主人公は憧れの人を好きだと思い、友人のことは無視している
 友人のことで猛烈にむかつく
 むかつきの原因はやきもちで好きなのは友人のことだと気づく

 まことさんが変で邪魔だと思った先生というのは友人を好きだと気づくための障害ですんで
 むしろ話に必要な成分なんじゃないでしょうか
 「邪魔をする存在」ってドラマを作るためには逆にとっても大切なんですよ
 


きしょーてんけつ
No.9137 投稿日 2005年2月28日(月)11時50分 投稿者
はせがわみやび
 本文を読んでないんだけど。とんびの羽根さんのそれを信じるなら、

────
・主人公はAに憧れ、Bをうとましく思っている。
・主人公はAに愛想がよく、Bを無視している。
・AとBが同時にあることをしたときに、主人公はAではなくBにヤキモチを焼いてしまった。
・主人公はBを好きだと気づく。
────
 
 最小限で作るなら、こう、かな。
 これならば実際のイベントは、女の子の名を口にするところだけですむ。
(起承と結をアクションにしなくていい)

 短編にするなら、起の両方の状態を表すエピソードをふたつ(AとBを常に同時に出すならひとつ)、承の「愛想がいい」と「無視している」をもうちょっと具体的で能動的なアクションにしてエピソードにする。
 転はこのままでいいとして、結で実際に告白するところまで描けば、立派な小さなラブストーリィになる。
 面白そうだ。
 や、まあ、それはいいか^^;

 この場合、AとBが同時に「あること」をしたとき、Aがいないと、Bに対してヤキモチを焼いても、「そのヤキモチは一般的な感情である」という可能性を消せないわけですね。
 だから、Aを出して対比している。
 うん。いいんじゃないかな。

 ポイントは、書く気が失せる(モチベーションが落っこちる)ときは、何か理由があるっていうことですね^^;
 書きたいものをうまく表現するために起承転結があるのだから、起承転結を割ったときに書きたくなくなるってことは、どこかで何かを間違えてるわけです。まあ、そういう煮詰まっているときこそ、「できるところまでさくっと作っておいてから」、誰かに相談してみるのがよいかもですね。
 つまり今回みたいに。

>「なんかムカつく」

 冒頭だけちょっとみたけど、冒頭が頭の中に定着しないですー。
 もっとゆっくりと進めてもいいのでは?

────
「あー、川野っ。待ってよぉ。委員会があるから残ってって言ったじゃーん」
────

 すごい説明ゼリフっぽい^^;
 そんな何もかもいっぺんに伝えようとしなくても、だいじょうぶですー^^;


みやび


深呼吸
No.9138 投稿日 2005年2月28日(月)22時25分 投稿者 まこと
 「私の作品が変なのは、全部プロットのせいなんです」
 なんてことを言って、分室の戸を叩いたんですよね。嘆息。
 新木さんは「そうかなぁ」と仰ってましたが、私は「そーなんです」と言い張っていた記憶があります。

 やっと気がつきました。作品が変なのはプロットのせいじゃなかったんですね。
 私の腕がないからです。


 お話ができあがったのはいいけれど、設計図どおりではない。ヘンテコリンなものができてしまった。
 おかしいな、こんなはずじゃなかった。なぜなんだと困惑する。
 当然、設計図どおりに組まなかった自分の責任になるわけなんですが。
 自分の腕がへたくそなのは棚に上げて、責任をプロットに転嫁してしまった。

 こずるい逃げかたをしたものです。
 はずかしや。


 設計図は合っていたんですね。
 話がぶっ壊れていたんじゃなくて、私がぶち壊しにしちゃいました。


 これには覚えがあります。
 魚釣りの父と娘の話でやらかした失敗と同じです。材料は良かったんだけど、調理の腕がなかった。
 おかげで「せっかくの材料を食えないものにしやがって、お百姓さんにごめんなさいと言え」と怒鳴られました。


 食べられるものするにはどうすればよいか。
 どうすればいいのでしょうか。
 練習でしょう、やっぱり。
 練習します。


>とんびの羽根さん

 ありがとうございました。迷走につき合うのも楽じゃないでしょうが、蛇行していたらまた声をかけてやってもらえませんか。よろしくお願いします。
 書き直したやつの「なぜ」4連発はもうちょっと考えてみますね。
 またしてもコンガラリーノなので。


>みやびさん

 なれなれしい気もしますが、フルネームというのもなんだかなと思いまして。
 ええと、きちんとご挨拶もしていませんでしたよね。
 礼儀作法もなっておりませんで、すみません。
 なにかとお世話をかけることになると思いますが、よろしくお願いします。


 起承転結について。
 とんびの羽根さんのレスにあったのは、ボツにしたほうのプロットです。
 アップした本文は、比べるための人物を削っちゃったものになっています。

 比べるための人物がいるから、話が変になったのだ。だから、おまえには消えてもらおう。
 というわけで、ためらいもなく切り捨ててしまいました。


 削っても削らなくても。どっちにせよ、おかしなものになっております。
 上手にお肉がつけられるよう。盛りかたを試行錯誤しながらやっていきます。
 時間がかかりそうですが、それでもいいです。
 最終的にお肉がきちんとつけられるようになるんなら。
 地道にいきます。


>>「あー、川野っ。待ってよぉ。委員会があるから残ってって言ったじゃーん」

 説明ですね(笑)笑うところじゃないのですが。必死な自分が見えちゃって。
 「あのねあのねあのねーー」
 うざっ。

 言われれば気づくのになぁ。なぜに自分で判別できないの。嘆息。



1時間半
まこと


まことさん
No.9139 投稿日 2005年2月28日(月)23時15分 投稿者
とんびの羽根
>「なんかムカつく」 1000字課題 No.11 2/26 感想
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1199&e=res&lp=1199&st=0

>>とんびの羽根さんのそれを信じるなら、

 あう、みやびさんに謝らなければ

 まことさんの設定した起承転結は下記のとおりです

 そしてボツネタのほうの起承転結は憶測です
 おそらく憧れの先生と意識もしてないクラスメートが起でしょう
 クラスメートを邪魔扱いはしてない
 でもそれだと初期状態として変なので邪魔になるに変えました
 別に気になるでも、うるさいでも、いけすかないでも、にぶいでよかったので
 とにかくなにか意識しておいてくれないと終了状態で好きにはならないでしょうから

 それではボツネタはおいといて本文のほうの感想に入ります

>>起 クラスメートを好きだと気づかないでいる主人公。
>>承 特に意識もしないでいる。

 これだと承にならないんです
 承というのは話の方向付けをする場所です
 ですから勢いがつくほどよいし、転を効かせるためにはむしろ結に直接向かわない方向のほうがよいのです
 ここなら意識するというのが承です
 なんだか気になるというのが単純な筋立て
 なんだか気に入らないというのが王道な筋立て
 大っきらいというのがべたな筋立て
 かな……、あんまり自信ないけど

>>転 女の子の名前を口にしたクラスメートになぜか腹がたつ。
>>結 クラスメートを好きなのだと気づく。

・亮子が川野を呼び止める
・桜井さんが通りかかる
・桜井さんが川野をからかう

 最初の段落詰め込みすぎですね
 分けたほうがいいですよ

 と思ってたらみやびさんの書き込み発見
 そうですね
 ゆっくりでいいんですよね
 冒頭というのはマンガなら背景を大ゴマできっちりとることが必要になります

 マンガだと冒頭から学校の背景もクラスの背景もなく、いきなり呼び止められた彼のバストショットばかりが続くなんてことはないですよね
 それだと5W1Hも確定しないし、何が起きているのか、頭にすっとはいってこないし
 だから放課後のあわただしさと、急に人気がなくなっていく空気とかをざっくりと切り取っておいて、そのなかから使えそうなものを背景においていくといいでしょう
 
・川野は桜井さんにからかわれて恥ずかしかった
・川野が亮子の言動に文句をつける
・亮子は気にしない

 このあたりが承にあたるんですけど、亮子が気にしないということでは動きがないんですよね
 なにか気になる、なんかちょっかいをかけたり問いつめたくなる
 気にしていないようで本当は気にしているんでしょ
 そこを作者のまことさんが意識的でないので焦点が定まらない

・川野が桜井さんのことを言いかけてやめる
・亮子は先を促すが川野は答えない

・亮子は桜井さんを気にする川野にむかつく

 むかつくというのはかなり激しい感情なんで
 ここを「なんかムカつく」とひとことですましていいんかなというところ
 セリフ自体はこれでいいんだけど、このセリフを口からもらしてしまったときのふたりそれぞれのリアクションが書かれていないのがもったいない
 理屈としてむかつく=やきもち=好きというのがあるのかもしれないけど
 そこを等号で結んじゃうと読者にはかなり紋切り型に感じます
 自分では何とも思ってないと認識してたのに、思いもよらず激烈な生な感情が噴き出してきて「転」になるんだと思います
 自分で制御できないような強烈な感情をどうあらわすかがここでの見せ場になります
 見せ場をふくらまし、読者にマンガなら見開きくらいの迫力で場面を見せてあげないといけない

・むかついたまま、亮子は川野と一緒にいたい自分に気づく

 ここで結です
 ここはそれなりの文章量にふくれてます
 一緒にいたい、見ていたい
 でもここも詰め込みすぎですね
 恥ずかしさとか、どきどきとかをだせるように落ち着いて描写してください
 自分らしい文体が見えてくるといいんですけどね


>蛇行

 まっすぐにいくより速いものなんですよ

 知ってたかな?


雪は汚れていなかった
No.9140 投稿日 2005年3月1日(火)01時38分 投稿者 弟切 千隼
 雪道で思いきりすっ転んで、顔面を打った弟切です。
 柔らかい雪だまりに突っ込んだために、怪我はせずに済みました。でなければ、鼻の骨でも折っていたかも知れません。
 これ以上ひどい顔にならなくてよかったです(^^;



>落ちてくる雪は白いか?

 だいぶ以前に、この掲示板で「降ってくる雪が白く見えるかどうか?」が話題になったことがありました。たしか、月白さんの作品について話している時だったと記憶しています。

 月白さんの作品では、「降る雪を下から見ると、灰色に見える」ように書かれていました。
 それに対し、雪国育ちの2号さんが「下から見ても、雪は白ではないか?」と疑問を呈しました。

 弟切は、月白さんと同様、「降る雪を下から見て、灰色に見えた」記憶がありました。その旨をここに書きました。

 この時は、誰も確実な証拠を提示することができませんでした。憶測だけで議論するのは意味がありませんから、そのままになっていました。


 たまたま、弟切は山形県に出かけることになったので、降る雪を観察してきました。

 少なくとも山形県では、降ってくる雪を下から見ると白かったです。

 その時の気象は曇りでした。少し霧もかかっていましたね。空、というより景色全体が白っぽく見えました。

 下から見ると、全体の白さに雪粒が溶け込んでしまって、降っているのかいないのかわかりにくい状態でした。でも、顔に雪粒が当たるので、実際には降っていることはすぐにわかります。
 見え方としては、顔の間近まで雪粒が来ると、白い靄【もや】の中から急に雪粒が現われる感じです。


 雪がどんなふうに見えるかは、地方や気象条件によって違うのが当然でしょう。
 月白さんの作品の舞台は首都圏でしたから、山形県よりはよほど空気が汚れている状況でしょうね。雪が灰色に見えても、間違いとはいえません。



 今回は余裕がありませんので、これだけとします。次回からは自己課題に戻ります。


起承転結
No.9141 投稿日 2005年3月1日(火)05時15分 投稿者 サカモト
>とんびの羽根さん

>>いまのストレートに無口に見えない
>>ただ「無口なシンデレラ」とか「ひとこと返事するシンデレラ」とか注釈してあるだけ

 無口の要素を書いてるつもりが、「無口なシンデレラ」とか書いて、本当の無口を書くことから逃げちゃっていたのですね。
 

>>ケーキになってないから×にしてるだけ
 
 りょうかいです。
 起承転結ができてなかったら、話にならないですよね。
 言われたことに注意しつつ、丁寧に作り込んでいくのが、一番の改善方法でしょうか。
 でも、時間がたてばたつほど、提出できる数が少なくなってきてるって事は、最初の頃はかなりいい加減に出してたって証拠なんですよね。
 無知って怖い。とか言いながら、今でも、ものすごく無知な状態のサカモトです。
 少しだけ自覚できました。


>起承転結の見直し

 少し前からまことさんが勉強されてますし、過去ログにもバンバン出てきてますね。
 それらを読んでからシンデレラの構成を見てみました。

起:シンデレラと王子が出会う。
承:物語によってマチマチ。
転:シンデレラが何かやって王子の感情を刺激する。
結:王子がシンデレラに惚れる。

 起で王子と会ったシンデレラ。承で何かが起こり、転で更にシンデレラが何らかの行動をする。最後に結で王子がシンデレラに惚れる。
 今までかいたモノの多くが、こんな感じの構成になっていました。
 コレを踏まえて新しいの作ってみます。

--------------------------------------------------
●サカモト 無口なシンデレラ 61

一行あらすじ:誰も制止できない王子の飲み過ぎを注意するシンデレラ

・娘達に混ざり、王子と話すシンデレラ。王子が何か問いかけても、短く返事を返すだけだった。
・呆れて、他の娘と酒を飲み盛り上がる王子。シンデレラは所在なさそうに、ポツンと立っていた。
・自覚なく飲み過ぎる王子。誰も注意しようとしない。シンデレラが前に来て酒を取り上げる。
・自分の状態に気づく王子。不器用ながら自分を気遣ってくれた彼女を、好ましいと思うのだった。

--------------------------------------------------

 一つ書くのに1時間半程度。
 なにか短時間で考える方法を覚えよう……。


時間;二時間半


風邪気味
No.9142 投稿日 2005年3月1日(火)08時06分 投稿者
とんびの羽根
 のどが痛くて困り中

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>サカモト 無口なシンデレラ 61
>>・娘達に混ざり、王子と話すシンデレラ。王子が何か問いかけても、短く返事を返すだけだった。
>>・呆れて、他の娘と酒を飲み盛り上がる王子。シンデレラは所在なさそうに、ポツンと立っていた。
>>・自覚なく飲み過ぎる王子。誰も注意しようとしない。シンデレラが前に来て酒を取り上げる。
>>・自分の状態に気づく王子。不器用ながら自分を気遣ってくれた彼女を、好ましいと思うのだった。

 ○ 無口 不言実行系+避誤解系の無口かな
 これは本来のシンデレラとしてもかなり違和感がなかったです
--------------------------------------------------

>一時間半

 時間かけすぎ


棚からぼたもち
No.9143 投稿日 2005年3月1日(火)22時58分 投稿者 まこと
 自分のことを棚にあげていたら、目の前にぼたもちが降ってきたんですよね。
 落とし主は、おふたりいらっしゃるんですけど。
 どちらにも、とっちゃダメとは書いてないし。
 オアズケができるほど躾がよくないし。
 ありがたくちょうだいしておいて、後日肉づけすることにいたします。
 
 ぼたもちのアンには、私もちょっと絡んでたりしますし。
 権利はあるんじゃないかと思いまして。

 もーらった。ありがとうございます。


>とんびの羽根さん
>なぜ

>>なぜ花を見て主人公の考えの中に亜美ちゃんが出てくるのか
>>なぜ亜美ちゃんにあげたいのか
>>なぜ亜美ちゃんは喜ぶと思うのか
>>なぜ亜美ちゃんを喜ばせたいのか

 主人公にとって亜美ちゃんがどのような存在であるのか。それを書いていないためにわけがわからないお話になってしまったわけですね。

 もったいない。


 本文中に書いておかなければならないところをポチで書きだしてみましょう。

・つとむはきれいな花に感動する。
・白い花から清楚な亜美ちゃんを連想する。(なぜ亜美ちゃんが出てくるのか)
・主人公は亜美ちゃんが好きだ。(なぜ喜ばせたいのか)
・亜美ちゃんは花が好きだ。(なぜ喜ぶと思うのか)
・花をあげたら亜美ちゃんが喜ぶだろうと思う。(なぜあげたいのか)

 これを入れた文を書きます。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 つとむは花をプツッと折った。花びらはまっしろだった。
 さわってみた。ふんわりとしている。
 きよらかな白い花がなにかに似ている気がする。なにかではなく人だった。亜美ちゃんだ。ほのかな甘いかおりは庭で花を摘む亜美ちゃんを思いださせた。
 会いたいなぁとつぶやく。
 つとむの指先が花をくるくるまわした。花びらがすずしげにゆれていた。
 いい考えが浮かぶ。
 手に持った花を亜美ちゃんに届けるのだ。
 花好きの亜美ちゃんに見せたらなんと言うだろう。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 これだと「なぜ」解消になりますよね。


 本文を書くのは楽しい。くたくたになるけど楽しい。
 変なものにならなければ嬉しいも加わる。
 嬉しいが増えるように気を抜かないでいこう。


 「なんかムカつく」注:タイトルです。
 これにも指摘をいただきました。ありがとうございます。

 ボツねたが使えることが判明しましたよね。
 そしたら、このたびは残ったほうが不安に思えてきてしまったんですが。

 私の問題点は、自分で判定することができないところです。
 この話って、成立しているんでしょうか。
 このごにおよんで、まだそのようなことをぬかしております。

 読み返してみました。
 判断材料を気持ちの変化で見ていきます。流れを追いましょう。

 好きなんだけど気づかない→変化なし→やきもちを妬く→好きだと気づく

 どうなんだろう。承さえ直せばお話になるのか。
 やってみましょう。

 うう。とんびの羽根さんから指摘のあった、承の部分を検討したいのですが考えつかない。
 もっと考えて承を直します。

 なのですが、考えがまとまらないため、明日以降になります。
 やりたいことがいっぱいある。うれしい悲鳴ですね。


 ところで、蛇行すると速いって本当ですか?
 だじゃれとか、とんちとかじゃなくて?
 ネットで調べるには……眠い。

2時間
まこと


しめきり
No.9144 投稿日 2005年3月2日(水)01時06分 投稿者
名無し君2号
 2月中に終わらせるとかフカシこいてた長編、やっぱり終わらないでやんの。このままずるずると伸び伸びになって、結局最後は間に合いませんでしたーとかなりそうなので、3月10日までには終わらせると決意します。

 頑張れ私。




>魔女っぽ

 3/1分、No.10(3600文字)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1200&e=res&lp=1188&st=1

 異世界にある、魔法使いたちの協会に行ってみた。


 変な世界を書くのは大変だと思った。




>まことさん

 見当はずれなのかもしれませんけどー。

>>話はすっきりしたけれど、書きたいなという気持ちのほうは弱くなってしまったんですね。

 書きたいものを書いたほうがいいと思います。
 「ああ、この人はこんなのが好きなんだなあ」という話のほうが、嫌々書いた話より面白い……んじゃないのかなあ? たとえそれが、ぐちゃぐちゃな話であっても。

 指摘されることを怖れておっかなびっくりそつのないものを書くよりは、思いっきりつっぱしってボコボコにされたほうが上達も早いと思います。己の経験と照らし合わせてみますと、ですが。

 うーん。
 でも私のばあい、悩むより書くゼ〜でいったら100本ほど話を書いて、ようやくそれなりのものを書けるようになりましたしねぇ。

 悩みながら書いたほうが、本数は少なくて済むんでしょう。




 レスには30分です。


顔の次は足
No.9145 投稿日 2005年3月2日(水)02時46分 投稿者 弟切 千隼
 今日、列車の中で、前に立っていた女性に足を踏まれた弟切です。その女性はハイヒールを履いていました。°。(>o<)。°。
 ピンヒール(先が極端に細くなったヒール)でなかったのが幸いです。ピンヒールで強く踏まれたら、本当に足に穴が開くでしょう。
 満員電車などでは、ピンヒールは歩く凶器に近いです。女性の皆さん、自分のためにも他人のためにも、足もとに気を使いましょう。



>自己課題、ペットの話

 今回は手帳の転記のみとします。説明は次回に回させて下さい。


―――――――――――――――――――――――――――――
起承転結:起と結はおおむね決定
     なら承と転は?

主人公とヒロインは最初からお互いを気に入る。
ならばなぜ順調に行かないか?
●主人公とヒロインは人付き合いが苦手で、どうやって
 付き合ったらいいかわからない。
 ↑
これを踏まえて、承は、少しずつ二人の仲が近づく。
二人とも近づきたいと思うから。

しかし、転では、二人の前に障害が立ちはだかる。
二人の仲が危機になる。
―――――――――――――――――――――――――――――


この前、医者から、風邪に一番効く薬はイソジンと言われました
No.9146 投稿日 2005年3月2日(水)13時33分 投稿者 サカモト
最近、思い始めたこと。

 課題のシンデレラって、王子にあって自分に惚れられるまでを書けば良いんだから。
 別にシンデレラの顔が虎でも、王子が全身タイツでちょんまげヅラ被った人でも、カップリングが成立すれば良いんじゃない?

 と
 普通の無口な娘を書くのに限界を感じ始めて、ムリヤリ自己正当化しているサカモトです。

 ふざけている訳ではないのですが、いつもとは違ったモノができました。
 風邪、引かれているときに変なモノ出してすいません。
 よろしくお願いします。
 
--------------------------------------------------
提出数:72本   OK:7本
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●サカモト 無口なシンデレラ 62

一行あらすじ:王子を叩いてしまい、なだめたら今度は惚れられてしまったシンデレラ。

・綺麗な娘を見つけては声をかけていく王子。娘達は迷惑そうだが、誰も王子相手に注意できない。
・美人のシンデレラを見て声をかける王子。彼女は王子の誘いを黙礼して受け流すシンデレラ。
・シンデレラの手を取り、更に迫る王子。キレて彼の頬をはたく彼女。頬を抑えて大声で泣き出す王子。
・慌てて王子をなだめるシンデレラ。泣きやむ王子。彼女を気に入りずっとつきまとうのだった。

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●サカモト 無口なシンデレラ 63

一行あらすじ:王子に催眠術をかけようとして失敗し、惚れられてしまうシンデレラ。

・催眠術の本を熱心に読むシンデレラ。そこに、王子が通りかかる。彼を呼び止めるシンデレラ。
・愛想良く答える王子。シンデレラは王子の顔を無言でジーっと見つめる。首をかしげる王子。
・シンデレラに見つめられてドキドキし始める王子。失敗したと言いながら首を振るシンデレラ。
・そのまま一礼して去ろうとするシンデレラを、王子は呼び止めて踊りに誘うのだった。

--------------------------------------------------
●サカモト 無口なシンデレラ 64

一行あらすじ:豚の解体ショーを王子と一緒に見て、意気投合するシンデレラ。

・パーティー会場に設営された特設キッチンで、豚の解体ショーをじっと見つめるシンデレラ。
・豚の悲鳴が響く中、声に引かれやってくる王子。シンデレラの横に座って解体ショーを見る。
・動かなくなった豚の血をすくい取って唇に塗るシンデレラ。ソレを見て顔を赤らめる王子。
・豚の死体から目玉をくりぬいて、シンデレラに渡す王子。彼女は嬉しそうに目玉を受け取った。

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書きたいという気持ちが弱くなる件
No.9147 投稿日 2005年3月3日(木)00時10分 投稿者 まこと

 ややこしい書きかたでみなさんを誤解させてしまった気がします。すみません。
 誤解があるのなら、といておこうと思いました。
 「指摘を怖がってるならやめとこう」なんてなっちゃうと非常に困ります。
 力不足の私では、気づけないことが多いものですから。

 書く気持ちが弱くなったのは、みやびさんのレスの通りです。
 書こうとしているものに間違いが生じているためなのです。

 自分じゃ気づかなかったんですけど……。いわれて気がつきました。
 
 表層意識では、ちいともわかっておりません。それでも、心の奥深いところでは間違いを認識していたもようです。
 奥深いところの私が、違う違うという警鐘を鳴らしていたらしく。
 表側にもそれが伝わって、おかしいなとは思うんでしょうね。
 けれども、正しく理解はできていない。
 話のすじが正しく直らないままで、むりやり書こうとするので、気持ちにブレーキがかかる。
 そういう状態だったと思います。

 そういうわけでして、書く気持ちが弱くなったのは、指摘を怖れていたからではありません。

 指摘をもらうのは、怖いよりもうれしいです。クレクレタコラです。
 怖いのは、書いたものをシカトされることです。

 読んでもらえない、シカトされる話を書いてしまうことのほうが、怖い。すごく怖い。 怖い怖い。もう、おじけづいてしまうくらい。

 過剰に怖がって書けなくなってもいけません。
 不安になったら起承転結だけでも、もってきて相談したいと思います。

 これからもバシバシ指摘をいただけますよう、よろしくお願いします。

 簡単ながら、書きたい気持ちが弱くなる件の説明でした。



>とんびの羽根さん
>承

>>>>起 クラスメートを好きだと気づかないでいる主人公。
>>>>承 特に意識もしないでいる。
>>>>転 女の子の名前を口にしたクラスメートになぜか腹がたつ。
>>>>結 クラスメートを好きなのだと気づく。

>>承というのは話の方向付けをする場所です
>>転を効かせるためにはむしろ結に直接向かわない方向のほうがよいのです
>>なんだか気になるというのが単純な筋立て
>>なんだか気に入らないというのが王道な筋立て
>>大っきらいというのがべたな筋立て


 単純な筋立てを組みこんで、話の流れをみます。

好きだと気づかない
   ↓
なんだか気になる
   ↓
やきもちを妬く
   ↓
好きだと気づく

 「なんだか気になる」だと、結にある「好き」に方向が似ているような。


 王道な筋立てにすると、「なんだか気に入らない」
 これが妥当ではないでしょうか。

 大っきらいだと、1000文字の課題にはキツイという気がします。


好きだと気づかない
   ↓
なんだか気に入らない
   ↓
やきもちを妬く
   ↓
好きだと気づく


 ポチで、本文に必要なものを書きだししていきます。

 本文見直し。
 おおっ、なんと。冒頭に「好きだと気づかない」が書かれていない。
 ダメだー。

 本文中にでてきた桜井さんにセリフしゃべってもらって、ふたりがからかわれるシーンにしましょう。
 からかわれても笑って流す亮子、だとクリアーできるかな。

・川野を呼びとめる亮子。
・委員会があったことを思い出す川野。
・ふたりをからかう桜井。
・笑いとばす亮子。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 亮子は学生服の背中に声をかけた。
 川野が振り返る。その間に桜井が歩いてきた。手にカバンが提げられている。
「ふたりで委員会? 仲がいいわね」
 亮子は冗談でしょと思った。教卓を叩いて笑う。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 冒頭に5w1hも入っているか。検証してみます。

いつ 放課後
どこで 教室で
だれが 亮子が
なにを 仲が良いと言われたことを
どうした 笑いとばした
理由 そうは思っていなかったから

 こちらもクリアー。

3時間
まこと


生まれて初めて119番しました。
No.9148 投稿日 2005年3月3日(木)02時26分 投稿者 弟切 千隼
 先日、弟切は初めて救急車を呼んでしまいました。
 いえ、弟切自身が病気や事故に遭ったわけではありません。たまたま交通事故の現場に居合わせまして、救急車を呼びました。
 119番すると、まず、「消防車ですか救急車ですか?」と訊かれるのですね。初めて知りました。



>自己課題、ペットの話

 前回(No.9145)書いた手帳の内容を説明します。


 今は、物語の起承転結を作っているところです。起と結がおおむね決まったので、承と転を決めようとしています。

 起では、主人公とヒロインが、カメをきっかけに出遭います。
 結では、主人公とヒロインの絆がカメのおかげで強まり、二人は勇気づけ合える関係になります。


 主人公とヒロインは、最初に出遭った時から、互いに気になる存在となります。カメ好きという共通点もあります。
 これでは、仲が進展しないほうが不思議ですね。出遭うやいなやラブラブの恋人同士になりそうです。


 とはいえ、「出遭い」(起)→「恋人同士でめでたしめでたし」(結)では、安直過ぎますね。少なくとも現代の小説としては、単純すぎて受け入れられないでしょう。
 そこで、起と結の間に、承と転を入れます。


 承は、起を素直に発展させた展開です。
 ペットの話の場合は、「仲良くなりそうな二人が出遭った」(起)を素直に発展させて、「仲良くなる」(承)でしょう。

 むろん、あまりにも素直に「仲良くなる」のでは面白くありません。ちょっとした波乱や障害を入れるべきですね。「山と谷がはっきりした話を作る」のも、今回の自己課題の大きな目標です。


 主人公とヒロインがすぐに仲良くなりそうで、しかし、仲良くなれない要素は、すでに現われています。二人とも人付き合いが苦手という要素です。

 二人とも、これまではカメとの付き合いにかまけて、人との付き合いをおろそかにしていました。そのために、どうやって他人と付き合ったらいいのかよくわかりません。
 ましてや、二人は思春期という不安定な年代で、異性同士です。ぎくしゃくするのが当然ですね。

 承は、「ぎくしゃくしながらも、親しくなってゆく主人公とヒロイン」となるでしょう。細かいことは後で決めるとして、大枠はこんなものだと考えます。



 転は、物語の流れが劇的に変わる部分です。それまでの流れが一変します。
 ペットの話の場合は、親密さを増していた主人公とヒロインが、引き裂かれる事態が起こるはずです。ひょっとしたら二人は二度と会えないとか、二人の間に修復不可能な(と見える)ひびが入るとか、そのくらいの事態が必要でしょう。

 でなければ、読者さまに驚きとスリルを与えることはできません。

 ここまで読んでくれた読者さまであれば、主人公かヒロインか、どちらかに感情移入しているでしょう。主人公やヒロインの気持ちになって、「順調に恋人になれそう。やったね♪」と思っているはずです。
 そこへ、決定的な二人の危機をぶつければ、「ええー! どうなっちゃうの、この先?」と読者さまは思います。はらはらどきどきしながら読み進んでもらえるはずです。
 これなら、立派な娯楽を提供できたことになります。


 どのような危機が二人を襲うのかは、重点的なアイディア出し部分の一つですね。
 次回以降は、この転の危機について考えます。


思うとおりにいかない
No.9149 投稿日 2005年3月4日(金)00時25分 投稿者
名無し君2号
 ああ、ああ。
 思うように書けない。なんだか書けなさすぎて腹が立ってきた。むきー。ちょっとばかり精神が不安定なのだろうか。むきー。私は物書きには向いていないのだろうか。むきっきー。いまなら悪魔にだって魂を売ってやるぜ? むきゃ。

 本当は『むきー』どころじゃなくて、ゴミ箱にやつ当たりしてたりするんですが。
 もうベッコベコ。乱暴、ヨクナイ。




>ロリポップ魔女

 3/3分、No.11(2600文字)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1201&e=res&lp=1201&st=0

 情報屋のところに辿りつくの巻。ちっとも話が進みやしねえ。




 面白い話が書きたいよう。
 じゃあ書けばいいじゃない。(マリーアントワネット調)


桃の節句だといいますのに
No.9150 投稿日 2005年3月4日(金)02時36分 投稿者 弟切 千隼
 湘南では、夜更け過ぎに雨が雪に変わりました。
 「ここって、こんなに寒い土地だったかしら?」と思ってしまいます。一年のうちに何回も雪が降るなんて、静岡県人の弟切には信じられません。
 信じなくても雪は降っていますが。



>自己課題、ペットの話

 今回も手帳の転記のみです。


―――――――――――――――――――――――――――――
転の危機:物語のヤマ場。
     主人公とヒロインの別れの危機。
     重点的なアイディア出し箇所。

アイディア出しの条件:主人公とヒロインの仲を裂くもの
           であること。
           現実味があること。
           現代日本社会の問題であること。
           主人公とヒロインの努力で解決できること。
          (ただし、そう簡単ではいけない)
           解決方法にカメがからむこと。

起→承→転の流れ:ここまでで、主人公とヒロインは、
        「普通に話せる友人同士」くらいにはなっている。
―――――――――――――――――――――――――――――



お知らせ:
 弟切は明日――日付としては今日――から帰省することになりました。3/6(日)に戻ります。
 明日の昼間に、ひょっとしたら書きこめるかも知れません。でなければ、日曜日の夜まで書きこめないでしょう。
 雪で列車が止まっていないことを祈りつつ、温暖な静岡へ逃亡(?)してきます。


生存報告
No.9151 投稿日 2005年3月5日(土)09時29分 投稿者 サカモト
お疲れ様です。サカモトです。

今週、急に仕事が忙しくなったので、書き込みが来週になりそうです。

シンデレラ一本提出します。

よろしくお願い致します。

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●サカモト 無口なシンデレラ 65

一行あらすじ:良い人を演じながら人の悪口を呟くシンデレラ。

・娘達に混じってニコニコ笑うシンデレラ。どんな話でも、黙って聞いていた。
・そこで王子が登場。良い人に興味ないため、彼女をの横を通って他娘に声をかけようとする。
・その時、小さい声で他の娘の悪口を呟くシンデレラ。慌てて口元を抑える。目を丸くする王子。
・ツボにハマって大笑いする王子。彼女としゃべってみたいと思い、バルコニーに誘うのだった。

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ボツねた復活版提出
No.9152 投稿日 2005年3月5日(土)13時29分 投稿者 まこと
 1000字課題、No.11のボツねた復活版を提出します。
 たなぼたの起承転結を遠慮なく使わせていただきました。

 使われたのは良くても、下手くそなのは腹がたつでしょう。それはもう、ごめんなさいしかありません。

「にくい笑顔のあんちくしょう」
 ↓ここです。
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1203&e=res&lp=1199&st=0

 ご指摘お待ちしています。


>サカモトさん

 混乱させたのではと激しく反省しております。

>>無口なシンデレラ 64
一行あらすじ:豚の解体ショーを王子と一緒に見て、意気投合するシンデレラ。

 サカモトさんって、解体ものが好きでしょ。
 踏み切りの短編を思い出しました。女の子がバラバラになって、肉まんに赤い点がぷっぷっぷというシーンが連想されてしまいました。

 あれを3回読みました。結局は指摘することができなくて、すみませんでした。スプラッタは苦手なので感想もつけられなかった。
 今も指摘は無理でしょうけど、一緒に考えることならできそうです。
 やってみましょう。

 まず、シンデレラの課題でしているのは、無口というものをしっかりつかみましょうということ。
 なので、無口について考えてみます。

 どういう人を無口と感じるか。
 話しが単語単位であったり、会話が続かなかったり。

 それを話に含めるのが絶対条件ですね。
--------------------------------------------------
・パーティー会場に設営された特設キッチンで、豚の解体ショーをじっと見つめるシンデレラ。
--------------------------------------------------
 ここには無口の要素が入っていません。

--------------------------------------------------
・豚の悲鳴が響く中、声に引かれやってくる王子。シンデレラの横に座って解体ショーを見る。
--------------------------------------------------
 ここにも無口は入っていません。解体ショーが大きく取り上げられていて興味がそっちにズレちゃいそうです。
 早く王子に会話をさせて、シンデレラを無口にしたほうが良さそう。
「王子は不思議そうに声をかけるが、ひと言ふた言しか返さないシンデレラ」とか。

--------------------------------------------------
・動かなくなった豚の血をすくい取って唇に塗るシンデレラ。ソレを見て顔を赤らめる王子。
・豚の死体から目玉をくりぬいて、シンデレラに渡す王子。彼女は嬉しそうに目玉を受け取った。
--------------------------------------------------
 もう、サカモトさんてば。これを書きたかったでしょ。
 ぷんぷん。ダメでしょ。
 それやっちゃうとボツ決定です。話がズレちゃったじゃないですか。

 この状態で王子に惚れさせるのは難しそうです。
 でも、無口に惚れればいいわけなので、シンデレラの趣味はいったん置いておきます。
 
 なぜシンデレラが無口だったのかを考えましょう。
 解体ショーを見ていたのが恥ずかしかったからだと、変な方向にもっていかれちゃいますね。
 それを潰すために、もともと無口なのだということにします。

 
 ここで少々脱線します。この課題って、王子のほうにも惚れる理由が必要になるんですね。
 難易度が高いんだ。
 無欲なときにはそれだけでも惚れる理由になり得たけど、無口じゃそうはいかない。

 私がROMしてた時、勝手に作ってたプロットは、シンデレラの無欲さえ書けば王子は自動的に惚れてくれました。
 無欲を書ききったところに「王子惚れる」で済んでいたもの。
 
 無口でそれをやっても通じないでしょう。
 サカモトさんが苦労するわけですね。


 じゃぁ、話を戻して。
 王子が惚れる理由を引っ張ってきましょう。
 
 その前にここまでを整理しておきます。

・解体ショーを見るシンデレラ。
・声をかける王子。
・単語単位でポロポロとしか返さないシンデレラ。
・恥ずかしがることはないと伝える王子。
・恥じているのではなく、もとからこうなのだと説明するシンデレラ。


 解体ショーを普通のショーにすれば、もっとすっきりしそうです。

・ショーを見るシンデレラ。
・声をかける王子。
・単語単位でしか返さないシンデレラ。

 シンプルになりました。
 ここで、王子の惚れる理由ですよね。

 王子も無口にしちゃいましょうか。
 なんとか無口を克服したいものだと思っている王子。

「シンデレラとショーについて語りたい王子。必死になって話しをする。自分がいつもより雄弁であると気がつく」

 こういう人なら無口なシンデレラに惚れるんじゃないでしょうか。

 指摘をもらったことへのご恩返しのつもりで、一緒に考えてみようとしました。
 どうでしょう、サカモトさん。

 2時間
 まこと


Jリーグ
No.9153 投稿日 2005年3月6日(日)18時24分 投稿者
名無し君2号
 サッカーJリーグがいよいよ開幕しました!
 「!」とかつけてますが、そんなに興味があるのかといえば……あんまり。
 でもでも、スポーツニュースは見ました! なんか手でボールを押しこんでました! 審判が見逃してました! それが決勝点になって、反則を犯したチームが勝っちゃいました!

 ……えっとぉ、いつからサッカーって手を使えるようになったの?(だいたい事情はわかっていながら赤子のような無垢な瞳で尋ねてみる)

 作家志望としては、思わず反則やっちゃって、それで勝っちゃった選手の心境を思ってみたい。その選手のコメントは「どこに当たったかわからない」とかすっとぼけたものでしたが。なにをどう考えたって手に感触が残っていると思うんだけどー。サッカーボールってけっこう硬いし痛いんだけどー。




>まことさん

>1000字課題

 「にくい笑顔のあんちくしょう」、読みました。

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1203&e=res&lp=1199&st=0

 書きたかったことは、なんとなーくですが、伝わります。
 でも、一行コンセプトの「憧れの先生には妬かないのに、同級生に妬くことで自分の気持ちに気づく少女の話」を読んでいなかったらわからなかったかもしれません。そのぐらいに薄味です。

 ありていに言えば、説明が足りないと思われます。
 説明だと誤解されますね――ずばり、描写が足りないです。


 まずは、主人公の亮子が、大沢先生に憧れている描写。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「せんせー、ちょっと待ったー」
 大沢が立ち止まった。
 足が長いんだよなと思う。すらりと背も高かった。なにより姿勢がいい。
 男子生徒にさよならと声をかけられている。目がそちらを向いた。
「せーんせ! 昨日返されたテスト、あたしの点数たんないんだけど。計算ミスかな?」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

>>足が長いんだよなと思う。すらりと背も高かった。なにより姿勢がいい。

 亮子が大沢に憧れていると思われる描写、ここしかないです。
 それも、つぎの文章の、

>>「せーんせ! 昨日返されたテスト、あたしの点数たんないんだけど。計算ミスかな?」

 これで台無し風味です。
 テストの採点が間違っているから主人公は先生を追いかけていると、読者はそう思ってしまいます。

 つまり、読んでいる側としては、主人公が先生に憧れていることがわからない。
 ここで一行コンセプトは崩壊です。「憧れの先生には妬かないのに、同級生に妬くことで自分の気持ちに気づく少女の話」が、「同級生に妬く少女の話」になります。


 じゃあ、同級生の川野に主人公が妬く描写はどうかというと……。
 こちらは、読者が理解できるだけの量があると思います。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 素直によかったねと言いたくなった。
 川野にも言いたいことがある。おもいっきりばーかと投げつけてやりたかった。
 ――せんせいのことならよろこんであげられるのに。なんでこいつのことはぶちのめしたいんだろう。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ――なに笑ってんのよ、ばーか。篠崎のこと好きでもないくせに、ショックとか言っちゃって。川野のばか。ばかばかばか。ばか……。
 川野の背が高いとはおせじにもいえない。亮子より低いかもしれない。足だって長いわけじゃない。なにより姿勢が悪い。
 そんな川野の横顔が気になってしかたなかった。白い歯がのぞく明るい笑顔だ。
 床に照り返す太陽ほどまぶしい笑顔だった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 これなら、主人公が川野に嫉妬しているのはわかります。
 でも、主人公が先生に憧れていたことは知らないままだから――あまり気持ちよさはない。今回の話の面白さは、「先生LOVE」→「同級生LOVE」になるところでしょうし。たぶん。

 どうすればいいのか。
 答えはすでに出てますね。
 立ち止まって直してみるもよし、つぎへ進むもよし、です。

 私なりに『回答』も書いてみましたが、いじわるですから見せません。嘘です。たいしたものじゃないから見せません。本当です。ヘンな影響を与えるわけにもいきませんので、ほとぼりが醒めたころにでも。うひひ。




>サカモトさん

 正解数が10になったら、つぎのステップに進むんでしたっけ? 『無口』以外のシンデレラになるのか、違う課題をやるのか。
 なんにせよもう少しです。頑張ってくださいな。




 レスには1時間です。しめきりまであと4日ー。


迷宮から鳴宮へ
No.9154 投稿日 2005年3月7日(月)00時14分 投稿者 まこと
>2号さんへ

 あらら。私、お肉のくっつけかた、また間違えちゃったんですね。憧れの先生をあらわす描写がとびとびになってしまった。
 
 うーんと。うう。そうだ。
 エピソードを変えましょう。
 「テストの採点ミス」じゃなくて「バレンタインのチョコレート」にしましょうか。

 そうすると、他とのバランスはどうか。

 川野が女の事で先生をからかうと、主人公の気持ちを傷つける嫌な奴になりはしないか。もっていきかたが下手な私には危険が大きいかも。ボツ。
 うーん。

 先生のお手伝いを申し出るなんてどうだろう。
「お手伝いさせてくださーい」とか。
 よさげですね。
 やり直しです。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 足が長いんだよなと思う。すらりと背も高かった。なにより姿勢がいい。
 黒板にまるめた模造紙がいくつか立てかけてあった。大沢が手に取ろうとする。
「手伝ってあげるね」
 かすみは一気に全部の模造紙を抱きかかえた。大沢を見上げると驚いた表情が待っていた。黒い瞳が細められ笑顔に変わった。
 これだとかすみは思う。大沢の笑顔はさわやかな春風にだってまさるのだ。
「はぁい、僕も手伝いまぁす」
 川野が模造紙を一本引き抜く。
「あっ、このっ。なにすんのよー」
「お手伝いです」
 相手にするのもばかばかしい気がした。こいつは無視しようと決める。
「ありがとう。自分でも持っていけるんだけどねぇ。なんだか悪いな」
 大沢は感謝しているというより困惑している感じだった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ここで川野の「つき合ってるだろ」に続きます。


 勉強になりました。
 だけど、どうしても2号さんのが見たいかな。
 もし。
 もし、書いてあって、まだ手元にあって、見せてもいいかなというのなら。
 見せてくらさい。くれくれたこらーっ(なにげにツボ)です。

 しめきりまで4日なのに……レスありがとうございました。
 お礼に――応援。
 あと4日。よっかぁああ? えぇぇえ? マジでー?
 だいじょーぶなんですかぁあ?
 間に合うんですよねぇぇっ。

 やりかた間違えたかな。焦らせてどうする。
 自分があおられ好きなので。やってみました。
 がんばってください。

 1ヶ月の平均睡眠時間4時間で、最後の3日は睡眠2時間、なんてことがありました。やったのは去年です。寝不足で数回ぶっ倒れたけど生きてました。
 ナチュラルハイどころかイッちゃうし、まわりが大騒ぎになりますね。まわりのみなさん、迷惑かけてごめんなさい。ごめんなさいと言いつつ、あんなに気持ち良かったことは生涯に一度きりだろうなんて思ったり。
 
 あの気持ち良さは本人しか分からないんでしょうね。
 自慰小説を書くってほんと気持ち良い。自慰小説なんて2度と書きたくないけど、気持ちは良かった。
 めくるめく自己陶酔の世界。そんな異次元にひとりぼっち。

 どうせなら、他人も気持ち良くさせられる、そんな長編を書きたいと思います。まともな小説をかける人に、なろっと。



>今度の迷宮

 自主ボツ100%の迷宮から抜けたら、そこは雪国でした。
 ほんとにここは雪国なんですけど、あきらかに脱線。戻ります。

 とんびの羽根さんの指摘にあった、盛りましょう、を考えていました。
 ボリュームのところを突き詰めていたら、緩急とか、濃淡とか、いろいろ降ってきまして。
 身動きがとれなくなっております。
 降り積もったものが寝雪になりました。とけません。


 説明が下手なので、イメージで語らせてください。
 そっちでも失敗しそうですが、現状報告です。
 
 まず、本文の冒頭から文末までを、ふくらませたり、しぼってみたり。また速くしてみたりじーっくりやってみたり。
 そういうことだろうと考えてトライすることにしました。

 そのとたん、私の体は鋼鉄のロボットになった感じがしたんです。もう、体重が200kgぐらいありそうな。油もさしてなくて動きが悪い粗悪品のロボットといった感じ。
 ぎ、ぎ、ぎとコマ送りでしか動けません。しかもひとコマ数秒というペースです。

 そんなロボットが、作業を開始しました。
 歩き始めます。
 冒頭、徐々にはじめたいのに、ロボットの体がいうことをきかなくていきなりスタート。あれあれっという間に転になって、ゆっくりすすめたくても自制がきかず。結を通り過ぎてから、燃料が切れてようやくストップ。
 スピード展開かと思われるでしょうが、何時間もかかるのろのろ作業です。

 直せばいいじゃんと思われるでしょうけど。
 ストップしちゃったロボットが、再スタートしても、おんなじ工程をくり返すばかり。どうすればいいんだよーと悲鳴があがってます。

 悲鳴をあげて迷宮をさまよう。それじゃ鳴宮か。

 
 本文もゴムみたいに、びよーんと伸ばしたり、縮ませたりーができればいいんですけどね。
 これも練習して身につけていきます。

 2時間半
 まこと


声が出ません。
No.9155 投稿日 2005年3月7日(月)00時16分 投稿者 弟切 千隼
 実家より戻りました弟切です。
 故郷の静岡は暖かいだろうと思っていましたのに、向こうも寒かったです。こんなに寒いのは珍しいと、弟切の親も申しておりました。
 寒さのためか、弟切は喉を痛めてしまいました。今、弟切はほとんど声が出せません。



>自己課題、ペットの話

 前回(No.9150)、手帳の書きこみをここに転記した後、重大な見落としに気づきました。転のアイディア出しの条件を書いた部分です。


>>アイディア出しの条件:主人公とヒロインの仲を裂くもの
>>           であること。
>>           現実味があること。
>>           現代日本社会の問題であること。
>>           主人公とヒロインの努力で解決できること。
>>          (ただし、そう簡単ではいけない)
>>           解決方法にカメがからむこと。

となっていますね。上記以外に、重要な条件を見落としていました。


 この話では、主人公とヒロインの終了状態が「勇気づけ合える関係」となっています。他人と関わるための勇気を出せなかった二人が、出せるようになるまでの話です。

 でしたら、そういう結の状態に至る転では、「勇気」がからむ展開でなければいけませんよね。


 ということで、転のアイディア出しの条件に、

主人公とヒロインの勇気が、問題の解決に役立つこと

を追加します。


 今回はこれだけです。手帳内容の説明は次回に回します。


ひとだんらく〜
No.9156 投稿日 2005年3月7日(月)18時47分 投稿者 サカモト
 キャンペーンでADSLの勧誘をやる臨時の仕事が終了し、ひとだんらく。その日暮らしをしているサカモトには大切な臨時収入になりました。
 で、よみかくを見てみると、ありがたい文がいっぱい書いてあります。
 
 
>まことさん

>サカモト 無口なシンデレラ 64 について
 
 遅くなってしまいましたが、分析ありがとうございました。
 まことさんが、とんびさんや2号さんの指摘を分析するのを見てきましたが、ソレを自分にやって貰うとココまで分かり易くなるとは思っていませんでした。ちょっとびっくりです。

 改めて読んでみると、無口要素がぬけているんですね。
 サカモト的には、シンデレラが何も言わずに変な行動をとることで、無口を強調したかったんですが、逆に、シンデレラの趣味が強調されちゃっていました。
 とんびさんに、「ソレ無口じゃない」と何度も注意を貰っていたのに、また、同じモノを書いて暴走しちゃいました。
 すいませんとんびさん。
 
 
>>・ショーを見るシンデレラ。
>>・声をかける王子。
>>・単語単位でしか返さないシンデレラ
 
 まことさんが作りなおした骨の部分。
 たしかに、これなら無口の要素がばっちり入っています。
 単語単位でしか話さないシンデレラで、シンデレラの無口さを強調してるんですね。
 で、最後に同じ無口の王子を出すことでまとめに持ってくると。
 最後の惚れる理由は
「この娘とだったら、オレはなせるんじゃん。結構気が合うんじゃない?」
 となるのでしょうか。

 こうやってみてみると、まず単語を並べた骨を作り、ソレに無口と惚れの要素が入っているのかチェックして、形を整えるという作り方をした方がよさそうですね。
 今まで、どんな無口かだけ考えて、それからすぐに書き上げてました。
 
 すごい勉強になります。
 ありがとうございました。

 あ、あと付け足しです。

>>サカモトさんって、解体ものが好きでしょ。

 いえ、サカモトはホラー映画すらまともに見られない恐がりです。何故か書くモノにそういうシーンが多いのですが、実際は、映画で残虐なシーンとかが流れたときは、必死に目をつぶってます(笑)
 


>2号さん

 激励ありがとうございます。
 今でているOKが7本、あと3本もらえれば次のステップにいけます。
 できれば、次は1000字課題いきたいなーと画策しつつ、シンデレラに「萌えー」と叫んでます。

時間:一時間半
 


リライトとか
No.9157 投稿日 2005年3月7日(月)23時27分 投稿者 まこと
 課題部屋にリライト発見!
 
>2号さん

 しめきりで忙しいのに。苦労してるところ、ちゃかしちゃったのに。
 ありがとうございました。
 感動。
 見させていただきました。明日、じっくりやらせてもらいます。


 あと3日か。
 3日もあるんでしょう。
 秀吉は3日で石垣の普請をしたとか。
 石垣ができちゃうんだからー、書けちゃいますよー。
 保証しますって、サカモトさんが言ってました。



>サカモトさん

 お役にたてましたか。よかった。

 まこと


少しは声が出るようになりました。
No.9158 投稿日 2005年3月8日(火)02時33分 投稿者 弟切 千隼
 今日一日、喉の養生に努めていた弟切です。具体的には、ほとんどしゃべりませんでした。
 たまたま、今日はしゃべらなくても済む仕事でしたので、良かったです。でも、明日はしゃべらないといけない仕事が予定されています。悪化しないといいのですけれど。



>自己課題、ペットの話

 長らくお待たせいたしました。No.9150に書いた手帳の内容を説明します。


>>転の危機:物語のヤマ場。
>>     主人公とヒロインの別れの危機。
>>     重点的なアイディア出し箇所。

 ここは、ペットの話における転が、どのような役割を持っているのか書いています。

 転は、物語の流れが変わるところですね。読者さまが「あれっ」と驚き、「こんなんなっちゃって、これからどうなるの?」とどきどきする部分です。

 ペットの話の場合は、承までで、「主人公とヒロインが仲良くなる」という流れができていました。それをここでひっくり返します。
 ということは、主人公とヒロインに別れの危機が訪れなければなりませんね。

 むろん、ここは物語のヤマ場になります。丹念にアイディア出しをして、より面白い展開を作らなければいけません。



>>アイディア出しの条件:主人公とヒロインの仲を裂くもの
>>           であること。
>>           現実味があること。
>>           現代日本社会の問題であること。
>>           主人公とヒロインの努力で解決できること。
>>          (ただし、そう簡単ではいけない)
>>           解決方法にカメがからむこと。

 転のアイディア出しをするに当たって、どのような縛りがあるのかを書いています。


 『主人公とヒロインの仲を裂くものであること』
 これは大前提ですね。


 『現実味があること』
 この作品は、現代日本が舞台です。読者さまがリアルに生きている世界を舞台とします。そして、この作品はギャグではありません。
 つまり、この作品世界では、一般的な漫画のような「あり得ないできごと」はまず許されません。いくら面白い案でも、「突然天使が現われて、主人公を撲殺する」などということは、できないわけです。


 『現代日本社会の問題であること』
 舞台を現代日本にしたからには、主人公とヒロインがぶつかる問題は、現代日本ならでは、の問題にすべきですね。


 『主人公とヒロインの努力で解決できること』
 二人の努力では解決できない問題にしたら、「問題を解決できない」か、「第三者の力で問題を解決してもらう」か、二つの選択肢しか選びようがありません。
 「問題を解決できない」のは論外ですね。「第三者の力で問題を解決してもらう」のも論外です。少なくともこの物語では、他人の力だけで都合よく世を渡ってしまう主人公やヒロインを出したくありません。

 ただし、ほんのちょっとの努力で解決する問題では、面白くないでしょう。読者さまに「こんな問題、どうするの?」と思っていただいて、はらはらしていただかなければ。


 『解決方法にカメがからむこと』
 これはカメの話なのですから、当然ですね。

 カメは、犬や猫ほどには一般的なペットではありません。「カメを飼っている」と周囲の人に言って、好意的な反応があることは少ないでしょう。無関心か、嫌悪か、よくて驚きといったところです。
 そのような負の印象があるカメが、問題解決に役立つとすれば、読者さまに驚きを与えられるでしょう。カメに悪印象を持っていた読者さまでも、思いがけないカメの一面を知って、見直してくれるかも知れません。
 価値観の逆転は、大きな娯楽になると考えます。



>>起→承→転の流れ:ここまでで、主人公とヒロインは、
>>        「普通に話せる友人同士」くらいにはなっている。

 主人公もヒロインも、人付き合いが苦手です。同じ年頃の異性と「普通に話せる」だけでも、二人にとっては画期的です。
 ここに至るまで(承まで)にも、二人はそれなりに苦労をしています。そのどたばたの様子を見せることが、読者さまに面白さを提供することになります。

 転に入ったところでは、主人公とヒロインは、やっと「普通の友人同士」になったところです。
 物語の半ばにして、普通の人にとってはスタートライン(起)というところに、二人はやっとたどり着きます。
 ここから、真の波乱が始まるわけですね。


課題提出
No.9159 投稿日 2005年3月8日(火)22時46分 投稿者 まこと
「とっておきの魔法で」 No.12 
↓ここです。よろしくお願いします。
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1206&e=res&lp=1146&st=0

 ご指摘お待ちしています。


 2号さんのリライトが全文だったので、起承転結に分けたブロックごとでの比較にしたいと思います。
 ただそうすると、こちらでは量的に多すぎてしまいます。
 ですから、課題部屋にあげることにします。
 では、これから比較にはいります。
 あげられるのは明日以降になる予定です。
 
 
 まこと


Attack of the killer pollen!
No.9160 投稿日 2005年3月9日(水)01時22分 投稿者 弟切 千隼
 今日の関東地方は、晴れてぽかぽか陽気でした。四月並みの気温だそうですね。
 すっかり春本番の雰囲気です。心も体も浮き立ってしまいそうです。でも花粉が……杉花粉が、私を襲うのです(>_<)(;o;)
 今年の杉花粉は大飛散する、と前々から報道されていますね。花粉症患者にとっては殺人的です。浮き立つどころか憂鬱な春です。



沢口さんへ >

 感想部屋No.0245での御指摘、ありがとうございます。
 以下に、沢口さんの疑問に答えてゆきます。


>> 「普通の友人同士」の「仲が裂かれる」というのは、どうなんでしょう?
>> 仲が裂かれるとか別れの危機というのは、普通は恋人同士に起こることではないでしょうか(^^)。
(感想部屋No.0245の沢口さんの書きこみより。以下、引用元はすべて同じ)

 おっしゃるとおりです。「仲が裂かれる」・「別れの危機」といった言葉は、友人同士にはあまり使いませんね。主に恋人同士に使う言葉でしょう。
 転の急激な展開を強調しようとして、こんな表現をしてしまいました(^^;


 ここは、弟切の言葉の使い方が不注意でした。友人同士なら、「仲たがいする」・「疎遠になる」といった表現を使うべきでしたね。
 正確には、「仲たがいさせられる」・「疎遠にさせられる」という表現のほうがいいでしょう。主人公とヒロインは疎遠になるつもりなどないのに、何らかの外因によって無理やり「疎遠にさせられ」ますから。


 「疎遠にさせられる」という表現でも、転で話の流れが変わっていることはわかりますよね? 
 承までで、主人公とヒロインは「仲良くなる」道を来ています。「このまま恋人同士に行くかな、どうかな?」といったところです。それが「疎遠にさせられ」たなら、予想される流れを変えたことになります。

 もし、読者さまから見てこれが転になっていなければ、弟切はどこかで根本的な勘違いをしていることになります。表現の問題ではありません。


 主人公とヒロインとは、最終的には恋人同士といって差し支えない仲になります。
 物語は、起で初めて遭い、承で友人になり、転で疎遠になり、結で恋人になる、といった流れです。

こういう物語は、ボーイミーツガールと呼べるでしょうか?

 「呼べる」というお答えが返ってくればそれでいいです。「呼べない」といわれたら、弟切は、「ボーイミーツガール」という単語の理解からして間違っていたことになります。


ビバ、花粉症!
No.9161 投稿日 2005年3月9日(水)08時50分 投稿者 サカモト
 そろそろやばいかなぁと思っていたら、案の定、やって来ました。
 鼻水が滝のように流れ出して、頭がクラクラするこの感覚。
 ものすごく、山に入って杉の木を切り倒したくなってきます。
 
 今年は特にひどいとのことでしたので、初めてマスクも用意。
 どれくらい効くのか少し楽しみです。


>>石垣ができちゃうんだからー、書けちゃいますよー。
>>保証しますって、サカモトさんが言ってました。

 ええ、言いましたとも!
 だから、早く続き読ませてくださいね(←オイ
 
 ええと、マジメに。
 多分、ボクの他にも2号さんの小説楽しみにしてる人いっぱい居ると思います。がんばって下さい。



 で、シンデレラです。
 昨日から無口の要素を強くしようとがんばっていたのですが、どうにも上手くいきません。
 ストレートな無口って言うのを書こうとすると、王子が惚れてくれなかったりといった感じです。
 あまりこねくり回しすぎて、形が崩れそうだったので、提出しちゃいます。
 次のネタと一緒に無口の要素をどう入れるのか考えてみます。

--------------------------------------------------
●サカモト 無口なシンデレラ 66

一行あらすじ:踊りにしか興味を示さなかったシンデレラが、王子と踊るようになる。

・優雅に踊りを踊り続けるシンデレラ。男達が寄ってきて彼女を誘うが、全て黙殺。
・王子も誘いをかけるが、同様に扱われる。しかし、ソレが逆に王子を燃え上がらせる。
・彼女の前で見事なステップを見せる王子。ここで初めてシンデレラが反応した。
・不敵に笑いながらそれ以上のステップを踏むシンデレラ。楽しそうに笑いながら、二人は踊り続けた。

--------------------------------------------------
●サカモト 無口なシンデレラ 67

一行あらすじ:王子を冷たくして燃え上がらせ、自分に夢中にしてしまうシンデレラ。

・周りのモノが何を言っても答えてくれないシンデレラ。
・王子も彼女に話しかけるが結果は同じ。あまりにしつこく話しかけすぎて、彼女に睨まれる。
・自分になびかない女が許せず、悔しがる王子。ソレを鼻先でせせ笑うシンデレラ。
・プライドが傷ついた王子。家宝をプレゼントしてでも、彼女を落とすことに決めるのだった。

--------------------------------------------------


>まことさん
No.9162 投稿日 2005年3月9日(水)23時09分 投稿者 サカモト
 この前のお礼というわけではありませんが、
課題を読んでみて、気づいたことが在ったので、レスさせていただきます。


「とっておきの魔法で」 No.12 
↓↓↓↓↓
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1206&e=res&lp=1146&st=0


--------------------------------------------------
「ランバー。あたしのことより、自分のことを心配したら?」
 身を起こすと帽子をととのえはじめた。動くたびにシワひとつない黒のマントがゆれる。
「もとはと言えば、おまえの兄貴が……いや、あれ、魔法って、木も倒せるんだってな」
--------------------------------------------------
 
 で疑問に感じた事なのですが、上の一文の
「お前の兄貴が」は何を示しているのでしょう。
 ウィッチェスの兄が前に魔法で木を倒したらしいことは読み取れます。
 でも、何故、兄が木を倒したのか。それがランバーとどう関係したのか。
 その部分を説明したセリフがごっそり削られているように感じます。

 しかも、「自分のことを心配したら」のあとに「もとはと言えば、おまえの兄貴が」が出てくるものだから、心配する事はランバーの嫁のことなのか、ウィッチェスの兄が魔法で木を切ってランボーの商売を横取りしようとしているのか、妄想がふくらんでいきます。

 下の方で出てくる「兄さんから聞いてるわよ。あんたってねぇ」というセリフも同じです。

 作者の中で兄という人が、重要な役割を持ってるように読めますが、読んでいて、兄が居なくても、この話成立するんじゃ? と考えてしまいました。

 
--------------------------------------------------
胸元になにかがあたりぬくもりへと変わっていく。
--------------------------------------------------

 あと、上の部分の文を読んだときに、素直にイメージが入ってこず、何度か読み返しました。
 どうしてだろう?
 と、ちょっと、考えてみて……わかりました。
 
 ひらがなが続いて書かれていたので、ドコで区切って読めば良いのかわからなかったのです。

--------------------------------------------------
胸元に、なにかがあたり、ぬくもりへと変わっていく。
--------------------------------------------------
 少し点うち過ぎの様な気がしますが、こちらはすんなり文が読めます。
 もしくは点を一つ削って「なにか」→「何か」とすれば良みやすいのではないでしょうか。

 で、全体的な感想なのですが、理由はわかりませんが、以前より、1000字の世界が広く感じられました。とんびさんや2号さんだったら、きっと何でかって理由を出してくれるんでしょうけど。
 1000字課題を、ほとんどやってないサカモトには、不明です。



>その他のこと

 そして、自分の課題ですが……まだ迷宮入りしてます。
 作っては消し、作っては消しの繰り返し。
 なんか、今は、もう、数より質。とにかくOKの数増やすんだということだけ考えてます。
 
時間:一時間


サカモトさんへ
No.9163 投稿日 2005年3月10日(木)00時28分 投稿者 まこと
 ご指摘ありがとうございます。

 あー、もう恥ずかしい。
 ぜんぜん伝わっていなかった。

 説明しますね。
 ランバーはウィッチェスのお兄さんとお友達です。
 かなり仲が良くて、ランバーの気持ちを知っています。そこでけしかけたのです。
 引き止めなくていいのかと尻を叩いたんです。
 ランバーは不器用な人で、つい、兄のことを口にしてしまったという……。
 人のせいにするところで、彼の性格をだそうとしました。

 で、ウィッチェスのほう。
 こっちも兄からランバーのことを聞かされています。
 でも、ウィッチェスは鈍いんです。
 兄がくっつけようとしていることを、わかっていないんです。
 そういうおとぼけキャラなんです。

 説明に失敗しているので、ワケワカメになりました。
 ごめんなさいー。
 魔法が存在する世界を描こうとして、他のことが見えなくなっていたんです。


>>胸元になにかがあたりぬくもりへと変わっていく。
 
 読点なんですが。
 本文中の地の文では、まだ縛りをといていません。
 なので「何」を漢字にすることで対応したいと思います。

 あー、それより。
「胸元に何かがあたった。それはぬくもりへと変わっていった」
 こっちのほうがすっきりするかな。

 お忙しいところレスをいただき感謝です。



>感想部屋のレス
>風見さん

 気づくのが遅れました。
 それで返信が遅くなってしまいました。ですが、そのことへのお詫びをしていませんでしたね。
 すみません。
 課題部屋にアップしたからには、感想部屋ものぞくのを習慣づけないといけません。
 最近は忘れがちでした。
 気をつけます。

まこと


嘘ばっかり
No.9164 投稿日 2005年3月10日(木)01時26分 投稿者
名無し君2号
 守れない締め切りなら、最初から作らないほうがいいかもしれぬ。ハラキリ。




 3/6分、No.12(4000文字)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1204&e=res&lp=1204&st=1

 新キャラ、情報屋のお姉さん登場の巻。


 3/9分、No.13(16000文字)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1207&e=res&lp=1204&st=1

 これまでの展開の解説、そしてこれからの戦いのルールを説明するの巻。



 いくらでも削れそうな箇所になっちまいました。無駄な文章が結構あると思います。微量に調子コイていた己の目を覚ます効果がありあり。アリーデヴェルチ。

 これで74ページめ。全120ページですから、あと46ページしか使えない。足りねえでやんす。時間もページも。




 10日までに終わるわけがねえやなレスには30分。でゅわでゅわ。


薬に甜茶【てんちゃ】にゴーグルにマスクに喉飴【のどあめ】
No.9165 投稿日 2005年3月10日(木)02時44分 投稿者 弟切 千隼
 杉花粉症との総力戦に突入しました弟切です。

 弟切は重症の花粉症ゆえ、医者でもらった薬を飲んでも、症状を抑えきれません。可能だと思われる防御はすべて試みています。
 医者にもらった薬以外に、民間薬の甜茶――正確には、甜葉懸鈎子【てんようけんこうし】と呼ばれる植物のお茶――を飲んでいます。外出時には花粉避けにゴーグルとマスクをかけています。喉も腫れて痛いため、喉飴を舐めています。
 ここまでしても、完全には症状は消えません(;_;)



>自己課題、ペットの話

 感想部屋No.0245で、弟切は沢口さんより御指摘を受けました。どきどきしながら、弟切は前回(No.9160)それに応えました。
 沢口さんが、それに再び応えて下さいましたね(感想部屋のNo.0246)。弟切も納得できる応答でした。ありがとうございます。

 「『ペットの話』をボーイミーツガールと呼べるかどうか?」は、「呼べる」ようですね。少なくとも、問題になるほど解釈がずれてはいない模様です。


>物語の山と谷

 せっかく沢口さんより御指摘をいただいたので、物語の山と谷について考えてみました。
 以下に手帳の内容を転記します。


―――――――――――――――――――――――――――――
転のアイディア出し条件追加:主人公とヒロインの勇気が
              役立つこと(問題の解決に)。

山と谷をはっきりさせる:どういうふうに?
・山と谷とは、つまり変化量。変化量が大きければ、
 山と谷がはっきりする。

・何が変化する? ・主人公の感情
・ヒロインの感情
・主人公の立場
         ・ヒロインの立場
         ・主人公とヒロインの関係
         ・主人公の態度
         ・ヒロインの態度
―――――――――――――――――――――――――――――


 上記の手帳の内容を説明します。


 最初のアイディア出し条件は、後から気づいて追加したものです。これについては、No.9155で弟切が書いたとおりです。以下に引用します。

>> この話では、主人公とヒロインの終了状態が「勇気づけ合える関係」となっています。他人と関わるための勇気を出せなかった二人が、出せるようになるまでの話です。
>>
>> でしたら、そういう結の状態に至る転では、「勇気」がからむ展開でなければいけませんよね。
(No.9155の弟切の書きこみより)


 続いて、物語において、「山と谷がはっきりしている」とはどういうことかを考えました。
 それは、「変化量が大きい」ことだろうという結論に達しました。

 物語の中で、何らかの要素がものすごく変化すれば、変化量が大きいことになります。
 例えば、最初は村のガキ大将(←死語)に泣かされていた弱虫が、最後に国一番の豪傑になったら、変化量は大きいですね。主人公の強さという要素が「とっても弱い→とっても強い」と変化したわけです。

 山と谷をはっきりさせたければ、変化量の大きい話にしろ、ということですね。


 そこで、「ペットの話」では、何が大きく変化するのかを挙げてみました。

 まず、主人公とヒロインの感情です。
 知らなかった者同士が出会って恋人同士になるまでには、感情の変化がものすごくあるでしょう。
 普通の人でも、恋をしたらはらはらどきどきわくわくめそめそ、大変ですよね。まして主人公とヒロインは、異性とまともに話したことさえ少ない「おたく」です。表には出さなかったとしても、内心の感情はジェットコースター状態でしょう。


 中途半端ですが、今回はここまでとします。「主人公とヒロインの感情」以外の変化要素は、次回に説明します。


前回の続き
No.9166 投稿日 2005年3月11日(金)02時42分 投稿者 弟切 千隼
>自己課題、ペットの話

 手帳の内容を説明している途中でしたね。

 今回の課題の目標として、「山と谷がはっきりした話を書く」というのがありました。
 「山と谷」とは、物語中の変化量を示しています。山と谷がはっきりした話とは、何かの変化量が大きい話ですね。

 前回(No.9165)は、「主人公とヒロインの感情が大きく変化する」というところまで説明しました。大きく変化する「何か」に「感情」を当てはめました。
 変化するのは感情だけではありません。以下に、他に大きく変化するものを挙げます。


>>         ・主人公の立場
>>         ・ヒロインの立場
>>         ・主人公とヒロインの関係
>>         ・主人公の態度
>>         ・ヒロインの態度

 『主人公の態度』と『ヒロインの態度』が変化するのは、すぐにわかりますよね。よほどの鉄面皮でない限り、感情が大きく動けば、態度も変わるでしょう。


 互いに対する態度が変われば、『主人公とヒロインの関係』も変わります。それまでは、「たまに、偶然顔を合わせることがあって、会えばしゃべる」程度だったのが、「休日には欠かさず約束をして会う」というふうになるかも知れません。後者になれば、とても親しい友人か、恋人同士といって差し支えない関係ですよね。


 現代日本でまともな高校生をやっているならば、たとえ恋人同士でも、その関係は二人きりの世界にとどまりません。どうしても、互いの親や教師や友人といったものが絡んできます。主人公もヒロインも、そういった人間のネットワークの中で暮らしているはずですから。
 主人公とヒロインの関係が変化すれば、人間のネットワーク内における二人の立場も変化します。人間社会の中で、占める位置が違ってきます。つまり、立場が変わります。


 まとめますと、主人公とヒロインは

感情(心理的)
態度(物理的)
互いの関係と立場(社会的)

という三つの面において、大きく変化します。これらの変化が、物語の山と谷になって現われます。



お知らせ:
 弟切は明日から出張です。明日(日付としては今日)から日曜日(3/13)まで、ここにはアクセスできません。次に書きこめるのは、日曜日の夜以降です。
 外出の用が多くて、本業の仕事が進まないのは困ったことです(^^;


ありゃ(汗)
No.9167 投稿日 2005年3月11日(金)02時46分 投稿者 サカモト
>まことさん

 そうですね。
 縛りがあったんですよね。
 しばらく1000字課題やってなかったもので、すっかり忘れていました。
 大ポカです。
 すいません。

 
>>ランバーはウィッチェスのお兄さんとお友達です。

 ウィッチェスのお兄さんって結構、良いキャラクターだったんですね。
 むしろ、物語に出てきたところを読んでみたいかも(笑)
 教えて貰ったことを踏まえて読むと、しっくり来ました。


>課題提出

 シンデレラになります。
 不言実行タイプのシンデレラが、自分なりのやり方で王子にアプローチする話です。
 よろしくお願いします。


--------------------------------------------------
●サカモト 無口なシンデレラ 68

一行あらすじ:王子にアプローチするゲームで、言葉でなく態度で気持ちを伝えるシンデレラ。

・王子に対するアプローチを競うゲームが開催。
・皆、自分が王子の事をどれくらい好きかを言う。だが、軽い言葉では王子の心は動かされない。
・いよいよシンデレラの番になる。彼女は黙って王子に歩み寄り、彼の手の甲にキスをした。
・シンデレラの真心を感じた王子。ゲームの勝者を彼女としたのだった。

--------------------------------------------------

時間:1時間


勉強ノートを課題部屋に提出
No.9168 投稿日 2005年3月12日(土)23時38分 投稿者 まこと

 2号さんからもらったリライトでお勉強してきました。
 自分では最高に勉強になりましたが、だらだらと長いし、ひとりで納得してひゃっほーだったりします。
 意味不明な文章は極力カットするよう心がけました。
 けれども、紙一重のものは残しました。
 なにかの足しになるかもしれません。課題部屋にあげておきます。
 うしろに最終版をのせてあります。
 リライトでの勉強成果がでております。とか。さりげなーくアピールしてみました。課題2つをまるまる引用しているのでかなり長いです。
 ↓ここにあります。
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1209&e=res&lp=1205&st=0



>サカモトさん
 
 拝復。
 読み直しまでしてくれちゃったんですかー。私の手落ちなのにー。ごめんなさいー。
 そして、ありがとうございました。


 さて、サカモトさんに質問があります。
 黙殺イコール無口でしょうか?
-------------------------------------------------------------------------------
むくち 【無口】
(名・形動)[文]ナリ
口数の少ない・こと(さま)。寡黙。
「急に―になる」「―な子」

もくさつ 【黙殺】
(名)スル
無視すること。とりあわないこと。
「反対意見を―する」
三省堂提供「大辞林 第二版」より
-------------------------------------------------------------------------------

 「何を言っても答えてくれない」は無口でしょうか?
 「黙って」は無口でしょうか?

 無口とは。
 口が無いという意味ではありませんよね。口はあります。
 口数がすくない。口かずがすく無い。だから、無口。
 こじつけですけど。無口とはそういうものだと思います。

 無言と無口は、はたしてイコールなのでしょうか?



 最近時間をはかるのを忘れます。たるんでます。気をつけます。
 まこと


今日はいくつ積んだか
No.9169 投稿日 2005年3月12日(土)23時46分 投稿者
名無し君2号
 投稿用の小説を絶賛執筆中の私ですが、なにかの励みになればと、毎日どのくらい書いたのかを記録するようにしていました。

 2月11日、2ページ。
 2月12日、2ページ。
 2月13日、4ページ。

 以下、今日までずっと続きます。いちおうは毎日かかすことなく書いていたようです。以外と覚えてないんですよ自分がどれだけやったのかって。
 ちなみに1ページはファミ通文庫の規則で、39文字×34行。原稿用紙だと、2枚とちょっとほど。

 本日3月12日で、ぴったり30日。
 一ヶ月で長編を一本書きあげるという計画は、もろくも崩れさったわけですが。ダメな私。

 なんというか、長編というのは、こう……持久走に近いのです。
 序盤はまだ文章のはしばしに目が届くんですが、だんだんと厳しくなってくる。気力の問題といいますか、ただ単に書くのに飽きてるんだか。

 序盤は楽しい、中盤がいちばんつらい。終盤になると、ラストスパートというか、けっこう勢いでいける――ような気がする。




 3/12分、No.14(17000文字)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1208&e=res&lp=1188&st=1

 魔王の魔力を得るため、守護する大ダコの化け物をぶっとばす話。


 もう「てにをは」なんて細かいところはどうでもいい。
 あとで直せばいいんだ。そのために推敲があるんだきっと。

 今回で85ページめです。あと35ページ。
 いよいよクライマックスです。気分ものればいいんですが……のらない気分はどうにかのせるんですよ、自分!




>まことさん

>1206 「とっておきの魔法で」 1000字課題 No.12 3/8

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1206&e=res&lp=1146&st=0

 好きなタイプの話でした。

>>「なかなかの魔法ね、教わりたいくらいだわ」

 まったく、私も教わりたいですな!



>>読点なんですが。
>>本文中の地の文では、まだ縛りをといていません。

 サカモトさんとおなじく、私も気づいていませんでした。どうりでなんかぎこちないと思いましたですよ。
 でも、どうして「読点なし」なんて縛りをつけていたんでしたっけ? 過去ログを探すのがちょっとめんどうだったり。ひとつの文にふたつの文が混ざるのを防ぐためでしょうか。その目的が達成できているのなら、べつに縛りを解いてもいいと思いますよ。



 で、サカモトさんの感想、

>>で、全体的な感想なのですが、理由はわかりませんが、以前より、1000字の世界が広く感じられました。

 これはたぶん、1000字にぴったりな長さの物語だったってことじゃないでしょうかね。薄くもなく濃くもなく、ちょうどいい味だったから、じゃないでしょうか。




 さっさと長編、終わらせたいよぅ。レスには30分ですぅ。シッコクシッコク。


読点
No.9170 投稿日 2005年3月13日(日)17時25分 投稿者 まこと
>2号さん
>読点のしばり

 あれはですね。
 読点の打ちかたがわからなくなりまして。それでしばりに追加されたんですよね。
 泥酔して酒瓶をふりまわし「読点もってこい読点。ないならわしが打ってやるぅ」といった状態におちいりました。
 
 いつもじゃんと言われれば、それまでなんですけど。

 異変に気づいた新木さんから、事情を聞かれました。
「刑事さん、これこれしかじかという訳でさぁ。あっしも足を洗いたいんで。なんとかしてくだせぇ」
 半べそでこう訴えました。
 じゃ、打つのやめれば? なくても書けるでしょ。
 という、いかにも「らしい」お答えが返ってきました。

 これがまた、よく効く治療法でありました。

 あれからずいぶん経ちましたね。
 もう大丈夫でしょう。アル中、いえ、読点中毒は克服したと宣言します。
 で、明日、読点克服記念で課題を提出します。


 20分
 まこと


またもや雪
No.9171 投稿日 2005年3月14日(月)00時06分 投稿者 弟切 千隼
 湘南に戻りました弟切です。こちらに来たら雪が降っていてびっくりしました。なぜ神奈川県はこんなに寒いのでしょう?(←軟弱な静岡県人の意見)



>自己課題、ペットの話

 今回の自己課題では、「山と谷がはっきりした話を書くこと」が課題の一つです。山と谷とは、変化量のことですね。
 物語の最初と最後で、何がどのくらい変化したのかをまとめてみました。以下が手帳の転記です。


―――――――――――――――――――――――――――――
山と谷の変化量:
・二人の関係は? 知らない同士 → 勇気づけ合える関係

・二人の感情は? 警戒心、驚き
           ↓
         とても大切な人、愛おしい人

・二人の態度は? よそよそしい、ぎこちない
           ↓
         親しげ、にこやか

・二人の立場は? 社会的には普通の高校生として、変わらない。
         しかし、身近な人の間では?
         とっつきにくい「おたく」
           ↓
         愛想のある趣味人

―――――――――――――――――――――――――――――


 今回はこれだけとします。説明は次回にします。


復帰
No.9172 投稿日 2005年3月14日(月)00時39分 投稿者
とんびの羽根
 またウイルス風邪でぶったおれてました
 一週間くらい書き込んでないと、そのまま書き込めなくなり今に至ります
 やはり書き癖って重要ですね

>まことさん #9143
>なぜ亜美ちゃんが出てくるのか?

>>・白い花から清楚な亜美ちゃんを連想する。(なぜ亜美ちゃんが出てくるのか)

 問題はなぜ亜美ちゃんを連想するかなんですが
 後半に次のように亜美の外観の描写がでてきます

>> そこから黒いくつに白いソックスの小さな足がとび出してきた。結んだ髪にリボンをした頭がのぞく。亜美ちゃんだ!
>> 白のワンピースを着ていた。スカートがふんわり広がっている。

 これがいつもの亜美ちゃんのイメージなら亜美ちゃんのイメージは白です
 この白い亜美は、白い花に対応しているんです
 主人公は以前も亜美の真っ白に包まれた姿を見知っていて白が似合うとかではなく、完全に白のイメージそのもので見ているんです

 だから花の描写のところでは白い花が頭くらいの位置や足下のあたりから飛び出して揺れていて
 そして目の前で白いワンピースかローブのように広全体が広がったりはためいたりして
 鼻につかないかすかで清楚なかおりと、こちらをうかがってくるようなきらめきがあって
 おそらく主人公は白い花から亜美のイメージを見いだしたのだと思います

 ゆえに花の描写と亜美の描写を白のイメージという共通点でくくっておけば、読者にはなぜ亜美が出てきたのかはわかります

 とはいえ清楚という言葉は多分NGです
 すごくませた小学生がきいたふうな口をきく場面くらいしか使えないでしょう

>>きよらかな白い花がなにかに似ている気がする。なにかではなく人だった。亜美ちゃんだ。ほのかな甘いかおりは庭で花を摘む亜美ちゃんを思いださせた。

 というわけでこの文は実は追加する必要ないようですね


>1209 リライト版との比較勉強
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1209&e=res&lp=1209&st=0
>> 着席というかけ声にしたがう生徒はほとんどいなかった。

 起立・礼・着席はホームルームが始まるときにするのじゃない
 ホームルームを終わるときまでやるのかな

>>ほとんどの生徒はカバンに教科書を詰めこみはじめている。話し声やらイスを引く音やらで教室はにわかにそうぞうしくなった。

 こういう描写をふやすのはよいことなんだけど、今回ちょっと方向性が変かな
 冒頭としてはちょっとつまらないでしょ
 なぜかというとあまりにも当たり前すぎるから
 読者の目をとめるに足るような面白いポイントがほしい

 それと起は先生にあこがれていることにしぼるべきです
 まず先生を書くこと
 なぜって先生しか目に入ってないから
 そのあとにまわりの描写でいいんです
 そのときに5W1Hをいれる
 こんな感じに

--------------------
 大沢はかっこいい。 (起concept)
 背がすらりと高くて姿勢が良い。
 亮子は、教卓の向こうに立つ大沢を熱くみつめていた。(what,where,how)

 みつめすぎて出遅れてしまった。(面白ポイントをいれる)
 生徒たちはホームルームが終わって帰りじたくをはじめている。(when、背景描写はここで充分)
--------------------

>> 亮子は帰りじたくもせずに教卓のほうへと歩きだした。担任の大沢に話しがあるのだ。

 出遅れて慌てているのが描写できてない
 音を立てて立ち上がるとか、膝をぶつけるとか、スカートをひっかけるとか

 話があるという表現もまどろっこしい
 話があると宣言してから話の実際の内容が出てくるまで11行もありますよね
 ちょっと長すぎるかな
 これでは面白ポイントをいくつも設定しないと読者の興味が途切れてしまいます

>まこと誤字:話し

---------------------
 亮子は慌てて立ち上がった。(行動)
 膝が机の裏にあたりガンと音をたてる。(面白ポイント)
 痛いけど周囲の視線が集まって恥ずかしさのほうが強い。
---------------------

>> 足を速めるとすわっていた男子が急に立ちあがった。ちょろちょろしてどうしようもなくじゃまだった。

 クラスメートなど気にもとめない場面
 ここは、クラスメートがものすごく邪魔になってますね
 コンセプトからはずれてしまってます
 印象もよくないです

 面白ポイントに変えるにはどうすればいいのでしょう

 たとえばけつまずいて思わず男子にしがみつく
 たとえばおしりがあたって男子がはじけ飛ぶ
 たとえばすれ違いざま男子の顔が亮子の胸と衝突
 とかだと面白ポイントだけでなく読者サービスにもなります

 川野が大沢と話していて、そこに割り込むというかたちにするのも手ですね

 はやく先生との話をはじめたほうがいいんです
 川野に気づくのはそれからでもいい
 なんといっても川野は気にもとめてないクラスメートなんですから

 そのあとで川野が気になる行動を取り始める
 すると承にはいる
 ポイントは先生には愛想よく、川野には冷淡に対応することですね


 久しぶりに書こうとしてもなかなか進みません
 途中ですが失礼します
 それでは

>サカモトさん

 サカモトさんには申し訳ないけど
 気力がでませんので今回までの課題の感想は失礼させていただきます
 
 素直に無口な女の子を描いて欲しいんだけど、なんか変な女の子ばかりで

>いま読んでいる本にでてくる無口キャラ

 『ゼロの使い魔3』ヤマグチノボル著p102 のタバサ

--------------------
 タバサは本を閉じて、キュルケを指差した。
 「嫉妬」
--------------------

 『吉永さんちのガーゴイル5』田口仙年堂著p233 のママ 

--------------------
 そのママは、パパが意識を失う前に小さく唇を動かしたのだ。

「……め……なさ…………」
--------------------


お礼と課題提出中止
No.9173 投稿日 2005年3月14日(月)23時34分 投稿者 まこと
>2号さん
>お礼
 お読みいただいたことやアドバイスに対して、まだお礼をしていません。
 遅くなってしまいましたが、ありがとうございました。



>とんびの羽根さん

 風邪は治ったのですね。よかったよかった。
 病みあがりのところ、拙作をお読みくださり、ありがとうございました。


>なぜ亜美ちゃんが出てくるのか?
>>とはいえ清楚という言葉は多分NGです
>>すごくませた小学生がきいたふうな口をきく場面くらいしか使えないでしょう

 わかりました。
 単語ひとつにも、細心の注意が必要だということですね。
 単語単位で文章に気を使っていたのかどうか、マルわかりです。安易に考えておりました。
 表現したいことを、ちゃんとあらわせているのかどうか、感覚を研ぎすます訓練をしていきます。

>>冒頭としてはちょっとつまらないでしょ
>>読者の目をとめるに足るような面白いポイントがほしい

 冒頭!
 ううーん。今度の問題は冒頭です。
 読み捨てポイントが冒頭に――これっていつものパターンですよね。
 早すぎ。
 どうすれば良いんだろう。
 私の書くものは「冒頭部を削ってちょうどいい」という指摘が多いし、自分でもそう思います。けれど言われるまでは気づかないんですよね。気づけないんです。
 なかなか治らない恐ろしー病。早く治療しなきゃ。


 とんびの羽根さんの伝えようとしているものは届いています。でも、ごめんなさい。カチッと理解するまでにはいたりませんでした。
 うー、なんとかしたいよう。

 解体でもして調べますか。
 そうです。解体好きなのは私のほうでした。

 プロの1000字を解体して、冒頭やら、面白ポイントやらを見てみましょう。

 プロの1000字。もってるんですよね。以前、新木さんからもらった「お引越し」のリライト、あれのことです。
 えーと、明日からとりかかることにします。


>話し

 誤字ラーまこと復活してしまいました。
 誤字脱字チェックはできてきたと調子にのったらこれだ。
 「話したいことがある」を書きかえてミスったのでしょう。
 かなり悔しい。くっそぉー。もちっと集中できなんだか。

 最後まで気を抜かずにいきます。


>課題

 冒頭やら面白ポイントを、理解できないまま提出していいものか迷いました。
 おかしいと思っているものを、アップすることはできません。
 提出は、解体作業後にします。


 1時間10分
 まこと


無口の範囲
No.9174 投稿日 2005年3月14日(月)23時41分 投稿者 サカモト
>まことさん
>>黙殺イコール無口でしょうか?

 えーと、違いますね。
 黙殺は、良くしゃべる人でも使います。
 だから、黙殺イコール無口の図式は成立しませんし、黙殺だけでは無口の示す行動としては、弱いです。
 
 わざわざ、辞書まで引いて貰っちゃって、ありがとうございます。
 
 考えれば、考えるほど無口の範囲が拡大してしまって、どんどんと無口以外の不純物も無口に見えちゃってます。
 黙殺のように。

今回、とんびさんから「素直に無口な女の子が描けていない」という言葉も、そのためでしょう。
 自分でも混乱して来た自覚が在りますので、今わかっている無口の大まかな特徴を下の方で整理してみます。



>無口特徴

 無口な人の最大の特徴は、口数が普通の人に比べて極端に少ないことです。意図的に口数を減らしている人や、しゃべるのが苦手なため口数が減っている人などが居ます。

 意図的に口数を減らしている理由は、誤解を避けるため、要点のみを伝える癖が付いている。自分の中で、考えを解決させてしまうため、外に向かってしゃべらないなどです。
 そして、一番の主な理由は外に対する意見が薄いからだと思います。そのため、外に対して言葉では積極的な働きかけをせず、常に半分は自分の中に興味を向けているのでしょう。

 一方、しゃべるのが苦手なだけの人は、意図的に口を減らしている人に比べて、外に対する意見を多量持っています。
 ただ、人としゃべっている時に上手く言葉を選ぶ事ができず、口を開いても中途半端に終わってしまうことが多いです。
 また、言葉を選ぶ過程で選択を間違え、説明するはずが結論だけを言い切ってしまい、聞き手には「なにしゃべってんのコイツ?」のように思われてしまうことが多々あります。

 以上が、今まで書いてきてサカモトが発見した無口の特徴です。あと、しゃべるよりも行動で示すひととか、人の言ったセリフの尻馬に乗ってしゃべる無口とか、サカモトが把握していないだけで、他にもイッパイ居るようです。

 
 
>2号さん

>>これはたぶん、1000字にぴったりな長さの物語だったってことじゃないでしょうかね。

 なるほど!
 まことさんが上手く物語をまとめられていたため、サカモトが広く感じられた訳ですね。
 今まで、バカなサカモトはワケがわからず首をひねっていたわけです。
 理由がわかってスッキリしました。
 ありがとうございます。



>とんびの羽根さん

>>素直に無口な女の子を描いて欲しいんだけど、なんか変な女の子ばかりで

 もうすぐ半年たつのに未だに無口が掴めないサカモトです。
 自信満々に失敗作を出してしまい、すいませんでした。これなら、大丈夫だろうと思って出したモノなんですが、自分の中で、黙殺と無口の違いも判別できてません。
 とても情けないです。

 現状ではOKの数が、過半数を越えているのに、未だに無口がわからないありさまです。

 で、考えたのですが、このまま続けても今以上に変な女の子を書いてしまいそうです。
 ですので、ワンランク落として「無口なシンデレラだが、王子には惚れられない」というモノを少し書いてみようと思います。
 
 逃げも……少し入っている様な気がしますが、縛りを少なくすることで、無口なシンデレラが掴み安くなればなぁという、虫の良い魂胆です。
 
 何卒うまくいきますように! と祈りながら、二つほど出してみます。
 とんびさんが例にだしてくれたように、最近読んだ小説の無口なキャラを、参考にして書いてみました。

 よろしくおねがいします。

--------------------------------------------------
●サカモト 無口なシンデレラ 練習1

一行あらすじ:食事を残した王子を叱るシンデレラ

・皿に盛った料理をたべる王子。途中まで食べたところで飽きて皿を置く。
・それを見ていたシンデレラが皿を取り、王子に突きつける。戸惑う王子。
・少し怒ったように、王子を睨むシンデレラ。料理と王子を交互に指差し、首を横に振る。
・彼女が「残してはいけない」と伝えようとしているのに気づく王子。苦笑いしながら、料理を口に押し込んだ。


--------------------------------------------------
●サカモト 無口なシンデレラ 練習1

一行あらすじ:王子にだきとめてもらうシンデレラ

・王子が下にいるのを見て、バルコニーから飛び降りるシンデレラ。王子がとっさに受け止める。
・驚き、何故落ちてきたのか聞く王子。首を振ってとぼけながら、王子にしがみつくシンデレラ。
・何が起こったのか把握できず、目を白黒させる王子。彼女は嬉しそうに彼を見つめている。
・兵士が駆け寄ってくる。シンデレラは不満そうに唇をとがらせ、王子の腕から地面におろされた。

--------------------------------------------------

時間:5時間


サカモトさん
No.9175 投稿日 2005年3月15日(火)00時37分 投稿者
とんびの羽根
 1時間で最低10個はアイデアを出すこと
 アイデア出しはもっとプレッシャーを自分にかけないとどんどん出なくなってしまいます
 自分に甘えないように30分で7個出すとかしばりを課すほうがいいかも
--------------------
>サカモト 無口なシンデレラ 練習1

>>・少し怒ったように、王子を睨むシンデレラ。料理と王子を交互に指差し、首を横に振る。
>>・彼女が「残してはいけない」と伝えようとしているのに気づく王子。苦笑いしながら、料理を口に押し込んだ。

転 シンデレラは食べ残しを見とがめてひとこという

 必要なひとこというほうがいいので、本文では「食べ残しはよくないです」「残しちゃだめ」あたりでキャラを考えてセリフにする
 無言にこだわらないように
 無言部分はひとことをひきたたせるためにある

--------------------------------------------------
>サカモト 無口なシンデレラ 練習2

>>・王子が下にいるのを見て、バルコニーから飛び降りるシンデレラ。王子がとっさに受け止める。

 やっぱり変、無鉄砲なシンデレラ

>>・驚き、何故落ちてきたのか聞く王子。首を振ってとぼけながら、王子にしがみつくシンデレラ。

 とぼけるために黙っている

>>・何が起こったのか把握できず、目を白黒させる王子。彼女は嬉しそうに彼を見つめている。

 うれしそうなシンデレラ

>>・兵士が駆け寄ってくる。シンデレラは不満そうに唇をとがらせ、王子の腕から地面におろされた。

 不満そうなシンデレラ

 基本的に伝えるべきこと(メッセージ、指摘)をもっていない人物では無口をアピールできないのです
 必要なメッセージを簡潔に一言で言い切る、あるいは拙く、または片言でも伝えきる、ところにわたしは無口を感じます
 ふつうのひとがしゃべるところではしゃべらないのに、いざ口を開くとひとことが重い
 だから惚れることができる美点となるんじゃないかな

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枯草熱【こそうねつ】
No.9176 投稿日 2005年3月15日(火)02時01分 投稿者 弟切 千隼
 喉の痛みと熱で倒れた弟切です。風邪ではありません。花粉症の症状が悪化しました。
 花粉症のことを、別名枯草熱といいます。英語のhay feverを訳してできた言葉らしいです。「熱」の言葉どおり、時々、弟切のように発熱症状が出る人がいると聞きます。



>自己課題、ペットの話

 前回(No.9171)書いた手帳の内容を説明します。
 「山と谷」で表わされる変化量とは、何がどれくらい変化するのかを書いています。


>>山と谷の変化量:
>>・二人の関係は? 知らない同士 → 勇気づけ合える関係

 ここは、主人公とヒロインとの関係の変化ぶりを書きました。
 お互い知らない人同士だったのが、かけがえのない存在になります。人間関係において、勇気を与え合える関係になります。

 主人公もヒロインも、人間関係が苦手です。それを自覚しています。「ほんの少しの勇気を出して、誰かに声をかけたり手助けしたりすれば、うまく行くのに」という時に、肝心の勇気が出せないタイプです。
 その勇気が出せるのは、二人にとっては画期的なことです。お互いの存在があるおかげで、それができるようになります。



>>・二人の感情は? 警戒心、驚き
>>           ↓
>>         とても大切な人、愛おしい人

 初対面の人間に対して、まったく警戒心を持たない人はほとんどいないでしょう。知らない人に対しては、多かれ少なかれ、警戒心を持つのが普通です。
 主人公とヒロインは、他人に対する警戒心が強いタイプです。二人とも、他人に傷つけられることが多かったためです。

 この二人の警戒心のさじ加減は難しいですね。強くしすぎると、「他人に対する攻撃性」や「引きこもり度」などが高すぎて、嫌なやつになってしまいます。弱くしすぎると、「おたく」ではない「普通の人」になってしまって、物語が成り立ちません(^^;


 主人公とヒロインは、カメ好きです。カメ好きは多数派の趣味ではありません。「普通」の生活をしていたら、会うのが珍しい人でしょう。
 なのに、主人公とヒロインは、偶然、出遭います。同趣味だけでも珍しいのに、同世代で、しかもカメ連れの状態で遭います。
 これでは、主人公とヒロインが驚かないほうがおかしいですよね。


 警戒心と驚きに関しては、もう少し掘り下げる必要を感じています。今はとりあえず骨組みを組んでいるところですので、掘り下げは次の機会にさせていただきます。


 終了状態の『とても大切な人、愛おしい人』は、そのままの意味です。十代の男女が、互いに「かけがえのない存在」だと認め合ったら、こういう感情が湧くのが自然でしょう。



 中途半端ですが、今回はここまでとします。脳みそがオーバーヒートしています。


熱に負けていられません。
No.9177 投稿日 2005年3月16日(水)00時35分 投稿者 弟切 千隼
 前回(No.9176)の続きで、手帳の内容を説明します。
 主人公とヒロインの、態度の変化ぶりの部分から行きます。


>>・二人の態度は? よそよそしい、ぎこちない
>>           ↓
>>         親しげ、にこやか

 主人公とヒロインとは、最初は知らない者同士です。『よそよそしい』のは当然ですね。
 知らない人が相手では、どういう距離の取り方をしたらいいのかわかりません。『ぎこちない』態度になるのが普通です。

 終了状態の二人は、とても親密になっています。『親しげ』な態度になるでしょう。
 愛おしいと思っている人に会えば、人間は、『にこやか』になります。愛おしい相手と一緒にいる時に不機嫌そうなのは、変ですよね。



>>・二人の立場は? 社会的には普通の高校生として、変わらない。
>>         しかし、身近な人の間では?
>>         とっつきにくい「おたく」
>>           ↓
>>         愛想のある趣味人

 ここでは、主人公とヒロインの立場の変化について書いています。

 大きな視点から見れば、主人公もヒロインも立場は変わりません。変わり者とはいえ、現代日本の普通の高校生です。

 もっと小さい視点から見れば、二人の立場は変わります。例えば、学校のクラス内の立場などです。

 主人公もヒロインも、少数派の趣味を持っています。二人とも趣味に入れ込んでいます。ゆえに、他人と話す際、共通する話題を見つけるのが難しいです。
 加えて、二人とも口下手です。自分の思いを伝えるのが苦手なため、あまり他人と話しません。
 これでは、主人公もヒロインもとっつきにくい人ですよね。同じクラスであっても、「やつはおたくだから」と、はなから相手にしない人がいるかも知れません。


 物語の最後に来ても、二人の趣味=カメ飼育は変わりません。しかし、二人の雰囲気は大いに変わっているはずです。
 二人は互いにかけがえのない相手を得ました。なら、にこやかでいることが多いはずです。それまでの暗い雰囲気が払拭されて、「普通の人」も話しやすくなるでしょう。
 そしてもちろん、二人は「人間関係における勇気」が出せるようになっています。積極的に周囲の人と関わろうとしています。

 こうなれば、主人公にもヒロインにも、いわゆる「愛想」というものが付くでしょう。趣味人だけども、とっつきにくくはない『愛想のある趣味人』ということになります。

 「積極的で、にこやかで、マニアックな知識をたくさん持っている」人になれば、「話が面白い人」としてクラスの人気者になるかも知れません。あるいは、「ペットの扱いに困った時、的確な答えを出してくれる頼れる人」という立場になる可能性もありますね。

 物語の最後に、二人はこれまでとまったく違う立場になります。



 またもや中途半端ですが、今回はここまでとします。


まだ雪がつもっているのに
No.9178 投稿日 2005年3月16日(水)01時34分 投稿者
名無し君2号
 春眠あかつきを覚えずというか、覚えたいというか。
 眠い。ひたすら眠い。いくら寝ても眠い。ああ……ふとんって、どうしたあんなに暖かいんだろうなあ。くるまって、まぶたを閉じれば……。

 とか夢ばかり見ていると、違う夢が見れなくなっちゃうので起きろ私。




>ろり魔女

 3/14分、No.15(5000文字)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1210&e=res&lp=1210&st=0

 魔王の力を手に入れに、裏切った配下が都を襲う話。


 3/15分、No.16(9000文字)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1211&e=res&lp=1188&st=0

 主人公、暴れる魔王配下の元に到着。


 ここまでで98ページ。残り22ページ。




>まことさん

>1209 リライト版との比較勉強

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1209&e=res&lp=1205&st=0


 読みました。
 まずは指摘へのお礼です。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 肩に鞄をかついだ川野だった。大沢とおなじように、空中で指先を動かす。ただし
こちらは五本の指をぜんぶ使っていた。おまけにやたらと早い。
「――うん、四点少ないね」
「ちょっと、なんでそんなことが川野に……」
「そういえば、川野はそろばんの資格を持っていたな」
「うす。検定一級です。暗算得意っす」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

>>暗算するときに使う指は3本だと思います。
>>薬指と小指にえんぴつを持って、タマをはじくからです。

 そろばんの得意な人物が、テストの点数を素早く計算する場面です。
 ええ、まことさんの指摘が正しいです。正確には、そろばんで使う指は3本ではなく、親指と人差し指の2本だったりしますが。えへ。
 親指でそろばんの球を上に弾いて、人差し指で下に弾きます。

 はるか昔、小学生のときにそろばん塾にかよっていました。
 おかげで『自分はそろばんのことを知っている』などという思いこみをしてしまい、ろくに下調べもせずに書いてしまいました。まったくひどい話です。


 さて……。
 指摘してくださったので、かっちりとお礼をしたいと思います。

 いくぜ! お礼参りだ!

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 着席というかけ声にしたがう生徒はほとんどいなかった。ほとんどの生徒はカバンに教科書を詰めこみはじめている。話し声やらイスを引く音やらで教室はにわかにそうぞうしくなった。
 亮子は帰りじたくもせずに教卓のほうへと歩きだした。担任の大沢に話しがあるのだ。
 足を速めるとすわっていた男子が急に立ちあがった。ちょろちょろしてどうしようもなくじゃまだった。
(まことリライト版)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 まことさんのリライト版、冒頭です。
 とんびさんが指摘してますように、ぶっちゃけまして、あんまりおもしろくはないです。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 きりーつ、れーい、ちゃくせーき、と、授業終了の儀式が終わった。
 すぐさま亮子は机と机のあいだを突き進む。席を立とうとする生徒たちをかきわけ
かきわけ、立ちはだかる学生服は、邪魔だとばかりにぐいと押しのけた。
(2号リライト版)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 こちら、私がリライトしていたやつ。
 ぶっちゃけまして、そこそこおもしろいです。うわーい、じがじさーん。自分で自分を褒めるようになったらもう末期だわーい。うひらうへら。

 なんでまこと版はオモロないのか。
 なんで2号版はオモロなのか。

 えーと、まことさんのも、じつは悪くはないと思います。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 着席というかけ声にしたがう生徒はほとんどいなかった。ほとんどの生徒はカバンに教科書を詰めこみはじめている。話し声やらイスを引く音やらで教室はにわかにそうぞうしくなった。
 ただひとり亮子だけがみじろぎひとつしていない。
 ちらと教卓を見つめた。担任の大沢が教材をまとめている。また亮子はうつむいた。机のなかに入れた手を出す。採点ずみのテストがあらわれた。
 ――はやくいかないと。
 先生が行ってしまう。わかってはいた。わかってはいたが亮子は動けない。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 どうでしょう。水曜どうでしょう。
 こうすれば、だいぶ良くなったように感じられませんか? 冒頭の教室の騒がしい描写が、「ただひとり亮子だけがみじろぎひとつしていない」で活きてくる――はず。
 ぽつんと置いてきぼりな感じ、出ていませんか?


 ズバリいって、まことさんのはメリハリがないんですな。


>>着席というかけ声にしたがう生徒はほとんどいなかった。ほとんどの生徒はカバンに教科書を詰めこみはじめている。話し声やらイスを引く音やらで教室はにわかにそうぞうしくなった。
>>亮子は帰りじたくもせずに教卓のほうへと歩きだした。担任の大沢に話しがあるのだ。

 教室を描くのと、おなじ調子で主人公も描いている。
 これだと読者の目が留まらない。惹きつけられない。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 着席というかけ声にしたがう生徒はほとんどいなかった。ほとんどの生徒はカバンに教科書を詰めこみはじめている。話し声やらイスを引く音やらで教室はにわかにそうぞうしくなった。
 なかでも騒がしいのが亮子だ。
 椅子を蹴飛ばし生徒をかきわけ教卓に向かっている。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 こんどはあわただしいバージョン。
 「なかでも騒がしいのが亮子だ」と変えるだけでも、だいぶ印象は変わると思うんですが、どうでしょうか。

 どうすればメリハリがつくのか、いろいろと考えながらやってみると吉でしょう。




 レスには1時間です。眠い。


感じワルかったです
No.9179 投稿日 2005年3月16日(水)08時49分 投稿者 サカモト
 一昨日に書き込んだ自分のレスを読み直してみて
ものすごくぶっきらぼうになっているのに気づきました。
 かたいならまだしも、読んでいて不快になる文は良くないですね。
 気をつけます。


>とんびの羽根さん

>>1時間で最低10個はアイデアを出すこと

 現在、一個作るのに20分程度で
今から出す課題には一時間半かかってます。
 一時間で10個は一個につき6分程度ですから
今の半分以下の時間で書いていくわけですね。
うーん。やっぱり、量を書いて慣れるしかなさそうです。

 昨日書いた五個を提出します。 
 よろしくお願いします。

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●サカモト 無口なシンデレラ 69

一行あらすじ:醜い姿の王子の誘いを受けるシンデレラ

・魔法で豚の顔にされてしまった王子。娘と踊れば魔法が解けるのだが、誰も踊りたがらない。
・呪いを解きたい一心で、シンデレラにも声をかける王子。しかし、彼女は王子を黙って見返すだけ。
・この娘もダメなのかと崩れ落ちる王子。その王子に向かって手を差し出すシンデレラ。驚く王子。
・嫌じゃないのかと尋ねると「別に」と言って、王子の手を掴む。王子は涙を流しながら握り返した。

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●サカモト 無口なシンデレラ 70

一行あらすじ:勘違いして王子をひっぱたいたシンデレラ

・会場でシンデレラとぶつかり、彼女の胸元に覆い被さるように倒れる王子。
・顔を真っ赤にして王子をはたくシンデレラ。その後、しゃがみ込んで泣き始める。
・慌てて事故だということを説明する王子。わざとじゃないとわかり、驚くシンデレラ。
・「……ごめ……なさ………い」と絞り出すように言う。王子はその様子を可愛く思い、彼女の手を取った。

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●サカモト 無口なシンデレラ 71

一行あらすじ:怒った王子を諫めるシンデレラ

・王子に声をかけられたシンデレラ。嬉しそうに微笑み、王子の話を聞いている。
・その時、召使いが転び、王子に酒をかけてしまう。真っ赤になって怒る王子。怯える召使い。
・突然、「見て」と言って手鏡を差し出すシンデレラ。醜く顔を歪めた王子が映っている。
・ショックを受ける王子。同時に自分を諫めてくれた彼女の勇気に感謝し、深々と頭を下げた。

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●サカモト 無口なシンデレラ 72

一行あらすじ:体調の悪い王子をムリヤリ休ませるシンデレラ

・体調が悪い王子。しかし、王子の義務を果たすため、笑顔を振りまき客の相手をする。
・挨拶をしに寄ってきたシンデレラにも、完璧な笑顔で答える。顔をしかめるシンデレラ。
・「ムリはダメ」と言う彼女。驚く王子の腕を掴み、無理矢理バルコニーへと連れ出す。
・王子を長いすに寝かせる彼女。乱暴だが、自分の事を思っての行動に、逆らえない王子だった。

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●サカモト 無口なシンデレラ 73

一行あらすじ:酔って盛大に転んだ王子を助けるシンデレラ

・酒の飲み過ぎでフラフラになり、シンデレラの前で派手に倒れる王子。
・驚いた顔で彼を見つめるシンデレラ。家臣の助ける手を払い、バルコニーに逃げる王子。
・恥ずかしさで震える王子。ソコにシンデレラが現れ「飲め」といって水の入ったコップを押しつける。
・そして、王子の隣に座り、ジッと彼を見つめる。シンデレラの不器用な心遣いが嬉しい王子だった。

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指摘のお礼にお礼
No.9180 投稿日 2005年3月16日(水)22時57分 投稿者 まこと
>2号さん

 指摘したのはよかったけれど、返り討ちですぅ。
 ああぁ、カッコ悪いなぁ。

 ただ今の心境としましては。
「やーい、社会の窓、あいてるぞー」
「おまえもな」
「わあぁ、大変だぁ、あいてたよぉ」
 こんな感じです。


 そろばんの暗算で使う指についてですが。
 調べもせず、知ったかぶりをしておりました。
 オカマ知ってるふりという前科もあるのだから、たちが悪い。

 自分で手を動かしてやってみました。そろばんで使う指は2本ですね。
 念のためネットをのぞいたら、親指と人さし指だけを使うとありました。

 だらしない指摘で、ごめんなさい。



 だけど、お礼参りはしっかりゲット。
 ありがたやー。

>>なんでまこと版はオモロないのか。
>>なんで2号版はオモロなのか。

 教えてー。と言いたいのを我慢する。
 自分で考えないと身につかないぃ。
 脳みそ刺激するためにも考えよう。

 では「オモロ」を書けなかった原因はなんでしょう。

 文中に「オモロ」を書こうと意識をしていたか、考えてみます。
 んー。
 あらら。
 しておりませんでした。


 意識していないのに書けるわけありません。問題ですよね。
 「オモロ」を意識的に入れるために、2号さんのリライトを使わせてもらい、お勉強します。

 それは明日にさせてください。

 突然ですが、コミットメントします。
 1ヶ月以内に過去ログ読破します。
 だらだらと時間がかかっているので、これにも締め切りをもうけます 

 1時間
 まこと


マスク万歳!
No.9181 投稿日 2005年3月17日(木)22時32分 投稿者 サカモト
 マスクなしで外に出ると、三歩、歩くだけでくしゃみが出てきます。
 でも、マスクが在るとまったく無問題!
 一度使っちゃうと楽ですね。
 もう、マスクナシでは外をあるけません!
 すっかりマスク頼みの癖が付いてしまったサカモトです。

>とんびの羽根さん

 スピードアップして、一時間半で10個だしました。一つ考えるのに9分ってところです。一時間で10個にはまだ遠いですが、少し近づいてきました。
 ただ、問題が。
 スピード上げると中身がメタメタになってしまいます。実際に、提出したいなぁと思うのは一個〜二個程度です。

 どうしよう……?と、
悩んで居たのですが
結局、結論がでませんでした。

 すいません。全部提出します。

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●サカモト 無口なシンデレラ 74

一行あらすじ:何となく鬼ごっこを始める王子とシンデレラ。

・王子を見つめながら会場で突っ立つシンデレラ。何をしているのか聞いても「別に」としか言わない。
・やがて、その視線からはずれようと動き回る王子。物陰から物陰に動き回る。
・シンデレラも王子を追って移動。どうしてもシンデレラを振り切れず、へたり込む王子。
・何となく目を合わせて笑い合う二人。今度は王子がシンデレラを追っかけ始める。

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●サカモト 無口なシンデレラ 75

一行あらすじ:王子の顔についたごはんつぶを取ってあげるシンデレラ。

・一人で食事をするシンデレラに王子が声をかける。
・様々な話題を振るが、シンデレラは王子の顔を見つめながら「はい」としか答えてくれない。
・そして、手を挙げるシンデレラ。「失礼」といって、王子の顔についていたご飯粒を取って食べる。
・ドキっとする王子。「気になったから」と言うシンデレラを踊りにさそうのだった。

--------------------------------------------------
●サカモト 無口なシンデレラ 76

一行あらすじ:不良貴族に絡まれているトコロを王子に助けて貰ったが、上手くお礼が言えないシンデレラ。

・数人の不良貴族に囲まれるシンデレラ。怒鳴られ、怯えた顔をし、辺りを見回す。
・ソレを見た王子、男達を一括してシンデレラを救い出す。キョトンとするシンデレラ。
・王子にお礼を言おうとして手を振り回す。しかし、感謝の言葉が上手く出てこない。
・笑いながら彼女の頭に手を置く王子。お礼より一曲踊ってくれと言って手を差し出すのだった。

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●サカモト 無口なシンデレラ 77

一行あらすじ:王子の服の裾をギュッとつまんで、後をついて行くシンデレラ。

・トテトテトテと王子の側に歩みより、王子の裾をギュッと掴むシンデレラ。無礼さに怒る家臣をなだめる王子。
・王子が歩くと歩き、王子が食べると自分も食べる。彼女は常に王子の後ろをついてまわる。
・ソレを見てにこやかに笑う王子。わざと彼女がまねできない様な事をして慌てさせ、楽しむのだった。

--------------------------------------------------
●サカモト 無口なシンデレラ 78

一行あらすじ:マナーがわからずフィンガーボールを飲みほそうとし、王子に止められるシンデレ

・フィンガーボールをジッと見つめるシンデレラ。その様子が異様で、皆に変な目で見られる。
・王子も気づき声をかけるが「別に」としか言わないシンデレラ。
・やがて、ボールを持ち上げ飲もうとするシンデレラ。慌てて奪い取る王子。
・「違うのか?」という彼女。放っておけないと思った王子は、パーティー中彼女についてマナーを教えた。

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●サカモト 無口なシンデレラ 79

一行あらすじ:鍛錬に励むが、王子のマッチョなポーズに心を動かされるシンデレラ

・一般開放されたお城のジムで一人、黙々と鍛錬し続けるシンデレラ。王子が声をかけてくる。
・王子の顔を見ず、そっけない返事しか返さないシンデレラ。
・しかし、鍛錬に励む彼女を気に入った王子。服を脱ぎ、たくましい体でマッチョなポーズを決める。
・それに反応するシンデレラ。自分も同じように応える。その後二人は笑いながらポーズをとり続けた。


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●サカモト 無口なシンデレラ 80

一行あらすじ:普段無口だが、パイ投げになると急にハッスルするシンデレラが王子に気に入られる。

・会場でだまーって立ちつくすシンデレラ。声をかけられても、うつむいて少しの返事しか返さない。
・やがて、パイ投げイベントが開催。急にハッスルして、周りの人々にパイを投げまくるシンデレラ。
・強敵の王子が現れ、接戦を繰り広げる二人。やがてゲームが終了。シンデレラが元に戻る。
・また、元の大人しいシンデレラに驚く王子。そんな彼女も気に入り、踊りに誘うのだった。

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●サカモト 無口なシンデレラ 81

一行あらすじ:気軽に問いかけた王子に、質問し答えに詰まらせてしまうシンデレラ。

・会場の中心で黙って立っているシンデレラ。声をかけられても、無表情に会釈するだけ。
・退屈そうにしている彼女を見た王子。楽しまないのかと声をかける。
・「あの……なんと答えればいいのでしょう……」と答える彼女。予想しなかった答えに驚く王子。
・返す言葉が見つからず、答えに窮する。王子は彼女を見ながら、必死に回答を考えるのだった。

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●サカモト 無口なシンデレラ 82

一行あらすじ:パーティーに退屈した王子の手を取って、楽しさを教えるシンデレラ。

・会場で楽しそうに音楽に合わせて踊るシンデレラ。男達が彼女と踊ろうと手を伸ばす。
・しかし、彼女は笑いながらすり抜け、誰とも踊らない。唯一、王子がシンデレラを捕まえる。
・何がそんなに楽しいのか聞く王子。「楽しくないの?」と逆に聞き返すシンデレラ。
・黙ってしまった王子の手を取り、踊り出すシンデレラ。次第に王子も笑顔を浮かべはじめた

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●サカモト 無口なシンデレラ 83

一行あらすじ:王子の嘘を見抜いて感謝されるシンデレラ

・王子の義務として笑顔を浮かべ、パーティーを仕切る王子。人々は賞賛の言葉を浴びせる。
・しかし、シンデレラだけは彼の事を痛ましそうに見つめている。それに気づき、問いかける王子。
・「ムリしてる」と言うシンデレラ。嫌々、笑顔を浮かべている事を見抜かれ動揺する王子。
・悲しそうに王子の手を取る彼女に、王子は本心から笑顔を浮かべ、「ありがとう」というのだった。

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30分


サカモトさんちのシンデレラ
No.9182 投稿日 2005年3月17日(木)23時54分 投稿者
とんびの羽根
>サカモトさん
 最新の分はまだ読んでませんが数を出す訓練は絶対必要です
 本当にメタメタかどうかは次回のお楽しみに
 今回はその前の提出分です
--------------------------------------------------
>サカモト 無口なシンデレラ 69
>>・この娘もダメなのかと崩れ落ちる王子。その王子に向かって手を差し出すシンデレラ。驚く王子。
>>・嫌じゃないのかと尋ねると「別に」と言って、王子の手を掴む。王子は涙を流しながら握り返した。

 × 無口
 無口の要素はありますがイメージがより強烈な要素に負けている
 無愛想なシンデレラ
 人を外見で判断しないシンデレラ

 ○ 惚れる

 ストーリー上無口であることの必然性ナッシング
 王子も無口故に感謝しているわけではない
 惚れてはいるんだけど

--------------------------------------------------
>サカモト 無口なシンデレラ 70
>>・慌てて事故だということを説明する王子。わざとじゃないとわかり、驚くシンデレラ。
>>・「……ごめ……なさ………い」と絞り出すように言う。王子はその様子を可愛く思い、彼女の手を取った。

 × せりふ
 シンデレラは動転しながら、やっとのことで謝罪する

 × 惚れる
 『吉永さんちのガーゴイル5』のママさんはパパさんに一週間もひとこともしゃべらずに喧嘩していて
 誤解の解けたパパが力尽きて気を失う間際になって、やっと素直になれたママさんのせりふが「……め……なさ…………」
 惚れるにはせりふにこめられた思いがたりない

 × 無口
 純情で感情の起伏が激しいシンデレラ
 感情が高ぶっていてうまくしゃべれないシンデレラ

--------------------------------------------------
>サカモト 無口なシンデレラ 71
>>その時、召使いが転び、王子に酒をかけてしまう。真っ赤になって怒る王子。怯える召使い。
>>・突然、「見て」と言って手鏡を差し出すシンデレラ。醜く顔を歪めた王子が映っている。

 × せりふ
 シンデレラは手鏡を取り出し、王子自身の怒っている醜い姿を見せて諫める

 × 無口
 普段から口数が少ないことがわからない

--------------------------------------------------
>サカモト 無口なシンデレラ 72
>>・挨拶をしに寄ってきたシンデレラにも、完璧な笑顔で答える。顔をしかめるシンデレラ。

 × シンデレラが王子の体調不良を見抜けたのはなぜか理由が書かれていない

>>・「ムリはダメ」と言う彼女。驚く王子の腕を掴み、無理矢理バルコニーへと連れ出す。

 × せりふ
 王子に無理をしないように一言諭すシンデレラ

 ○ 無口
 言葉は少ないが簡潔でかつ行動的、無口なんじゃないですか

--------------------------------------------------
>サカモト 無口なシンデレラ 73
>>・恥ずかしさで震える王子。ソコにシンデレラが現れ「飲め」といって水の入ったコップを押しつける。

 ○ 無口
 不器用系の無口
 もっとも不器用系でなくてもオッケーな構図になってます

 × ソコ
 サカモト誤字 プロットでカタカナにする理由がない

 × せりふ
 落ち着かせるために水を手渡す、というように簡潔に書くこと

 実際のせりふは本文を書くときにネタ出しをする
 「飲め」でなくても、べつに「飲んで」でもいいし、無言でもいいし


とんびの羽根さん
No.9183 投稿日 2005年3月18日(金)00時04分 投稿者 サカモト
 早速のレスありがとうございました。
 これだけ早く返事がもらえるのは、もの凄くありがたいです。

>>最新の分はまだ読んでませんが数を出す訓練は絶対必要です

 了解しました。
 今はとにかくスピードを上げて書くことに集中しますね。
 
 今回、頂いた評価は、もう一度じっくり読んでみます。
 ありがとうございました。

10分


リライトで勉強
No.9184 投稿日 2005年3月18日(金)00時05分 投稿者 まこと
>2号さん

 リライト、ありがとうございます。

 とんびの羽根さんのおっしゃってた面白ポイントは、やりかけのままです。難しいので時間をかけてやっていきます。

 今回やるのは「オモロ」です。
 勉強のため、リライトと比べてみましょう。
 リライトとの違いはなに?

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 着席というかけ声にしたがう生徒はほとんどいなかった。ほとんどの生徒はカバンに教科書を詰めこみはじめている。話し声やらイスを引く音やらで教室はにわかにそうぞうしくなった。
 亮子は帰りじたくもせずに教卓のほうへと歩きだした。担任の大沢に話しがあるのだ。
 足を速めるとすわっていた男子が急に立ちあがった。ちょろちょろしてどうしようもなくじゃまだった。
(まことリライト版)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 着席というかけ声にしたがう生徒はほとんどいなかった。ほとんどの生徒はカバンに教科書を詰めこみはじめている。話し声やらイスを引く音やらで教室はにわかにそうぞうしくなった。
 ただひとり亮子だけがみじろぎひとつしていない。
 ちらと教卓を見つめた。担任の大沢が教材をまとめている。また亮子はうつむいた。机のなかに入れた手を出す。採点ずみのテストがあらわれた。
 ――はやくいかないと。
 先生が行ってしまう。わかってはいた。わかってはいたが亮子は動けない。
(2号さん版)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 流れ?

 私のものは、同じ方向に一定の速度で流れていってます。
 2号さんのものは、

>>ただひとり亮子だけがみじろぎひとつしていない。

 この文で、流れが変わった。2号さんは止まったという表現をしていましたよね。
 うん、感じとることはできます。


 私の書くものには、メリハリがないんです。それは知ってましたし、気にしていました。
 でも、どうしたら良くなるのかわからなかった。

 もう一度読み比べてみます。

 私のものは、冷淡な印象です。
 早く先を読んでよーと、むりやり引っぱられている感じ。
 これじゃヒキますよね。読み捨てられちゃう。


 うう。
 流れを変える。止める。
 そんなの、どうやればできるんだろう。


 「しかし」で始まる文にしてみるとか。
 そうすれば、流れとは逆の文が入ることになって、止められるんじゃないでしょうか。
 「しかし、亮子は帰じたくをせずに突っ立っていた。」

 これを本文に入れてみましょう。

 ところで。
 やらかしてますね。
 同じ単語が重なっています。
 チェックしきれてません。直させてください。
 「ほとんどの」が重なっているんです。消し忘れです。うしろのを削ります。
 読みづらくして、ごめんなさい。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 着席というかけ声にしたがう生徒はほとんどいなかった。カバンに教科書を詰めこみはじめている。話し声やらイスを引く音やらで教室はにわかにそうぞうしくなった。
 しかし亮子は、帰りじたくもせずポヤーっと突っ立っていた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 自分のだと判別できない。
 いいような気がするー。って、その程度。
 弱いってことでしょうか。

 もうひとつの2号さん版を見てみましょう。

>>なかでも騒がしいのが亮子だ。
>>椅子を蹴飛ばし生徒をかきわけ教卓に向かっている。

 「なかでも」は接続詞の一種ですね。
 やりかたとしては、間違っていないかも。
 接続詞で始まる文を採用してみる。あとから接続詞をとっちゃってもいいだろうし。

 なれるまでは、これでやってみます。
 練習です。

2.けれども、亮子はしずかに立っているだけだった。
3.だけど亮子は、じっとおとなしくしていた。
4.ひときわ盛大に音をさせたのは亮子だった。机の脚にひっかかったのだ。
5.そんななか、亮子の足がガシャンと音をたてた。机の位置が変わっている。
6.亮子はといえば、そわそわと落ちつかずにいた。
7.ところが亮子は、帰りのしたくをするどころではなかった。
8.のんきに帰りのしたくなんてしてる場合か。亮子はそう思って手を止めた。
9.そのなかで、亮子はひとつ、深呼吸をした。
10.突如として、亮子は深く息を吸った。それから、大きく息をはいた。

 流れが変わる文をつくってみました。
 とんでもなく苦しい文ばかり、ですね。
 流れを意識して、経験をつんでいきましょう。 

 なぜかさっきから、川を流れる水の音がしてます。
 イシがあるところでは、流れが止まる? 変わる?

 自在に変えられるまで、意識していきます。

 2時間半
 まこと


過ぎたるは及ばざるが如し
No.9185 投稿日 2005年3月18日(金)01時20分 投稿者 弟切 千隼
 薬の副作用で倒れていた弟切です。ようやく復活しました。

 花粉症の症状があまりにひどいので、少し薬の量を増やしてみました。そうしたら、頭はくらくら、体はだるい、食欲不振に鬱【うつ】状態、と悲惨なことになってしまいました(^^;
 「薬って毒なんだなあ」と改めて感じました。さじ加減一つで、人を生かすことも殺すこともできるものですね。



>自己課題、ペットの話

 前回の書きこみ(No.9177)までで、物語の変化量がどうなるか、だいたいのところが出せました。
 今回は、物語の進行につれ、どのように変化が進むかを出してみました。もちろん、山と谷がはっきりした話が書けるようにです。

 以下に、手帳の内容を転記します。


―――――――――――――――――――――――――――――
山と谷まとめ:心理面(感情)
       物理面(態度)
       社会面(立場・関係)
       が変化する。

起と結が決まった。承と転を含めた変化は?
・感情:警戒心 → 薄れる。
    驚き → 質の違う驚きが次々現われる。
    大切さ → どんどん上がる。転で凹む。
    愛おしさ → どんどん上がる。でも途中まで無自覚。
・態度:よそよそしさ → 薄れる。
    ぎこちなさ → 基本的には薄れる。時々上がる。
    親しさ → どんどん上がる。転で凹む。
    にこやかさ → どんどん上がる。転で凹む。
―――――――――――――――――――――――――――――

 上記の説明は次回に回します。


一気に春
No.9186 投稿日 2005年3月19日(土)03時42分 投稿者 弟切 千隼
 今日、繁華街を歩いていたら、牡丹餅【ぼたもち】を売っているのを見ました。「あっ、そういえばお彼岸だっけ?」と気づいた弟切です。

 もちろん牡丹餅を買いましたとも(←だから太るんですって > 自分(;_;))



>自己課題、ペットの話

 前回(No.9185)書いた手帳の内容を説明します。


>>山と谷まとめ:心理面(感情)
>>       物理面(態度)
>>       社会面(立場・関係)
>>       が変化する。

 ここは、物語の山と谷を作っているものを示しています。
 ここで挙げている心理面・物理面・社会面は、主人公とヒロインの感情・態度・立場、および二人の関係のことです。これらが大きく変化すれば、山と谷がはっきりした物語になります。



>>起と結が決まった。承と転を含めた変化は?

 上記の感情や態度などの初期状態と終了状態は、すでに決まっています。
 次は、初期状態から終了状態へ行くまでの変化ぶりを決めるべきですね。

 初期状態=起、終了状態=結、ですから、承と転を決める必要があります。
 初期状態と終了状態で挙げた要素が、どのように変化するかを考えなければなりません



>>・感情:警戒心 → 薄れる。
>>    驚き → 質の違う驚きが次々現われる。
>>    大切さ → どんどん上がる。転で凹む。
>>    愛おしさ → どんどん上がる。でも途中まで無自覚。

 心理面(感情)がどのように変化するかを考えました。

 初期状態にあった感情は、「警戒心」と「驚き」です。

 「警戒心」は減る一方です。他人との付き合いが長くなれば、普通はそういうものですよね。

 「驚き」も、付き合いが長くなるほど減るはずです。ただし、「警戒心」ほど急速には減りません。付き合いが深まるうちに、新たな面が見えることも多いですから。

 主人公とヒロインの場合は、二人とも、同年代の異性と付き合った経験が乏しいです。付き合い始めた最初のうちは、驚くことばかりでしょう。
 相手の未知の領域が広ければ、付き合いが続いてもなかなか未知の領域が減りません。ならば、驚きも減らないはずです。


 書き手の都合で言いますと(^^;、次から次へと主人公――あるいはヒロイン――が驚いてくれたほうが、都合がいいのですね。
 主人公やヒロインが強い感情の動きを見せれば、読者さまがそれに惹かれる可能性が高いです。

 今回の場合は、主人公にもヒロインにも、「おたくで人付き合いが苦手→異性のことをよく知らない→初めて親しい異性ができる」という流れがあります。おかげで、細かいことでいちいち驚いても、不自然ではないお膳立てができました。


 主人公とヒロインの終了状態の感情は、「大切さ」と「愛おしさ」です。
 最終的には、二人は、互いにかけがえのない相手になります。「大切さ」も「愛おしさ」も、どんどん上がらなければおかしいですね。

 しかし、上がる一方では面白くありません。それでは転のない話になってしまいます。
 逆に言えば、「大切さ」と「愛おしさ」が凹む部分があれば、そこが転になります。


 主人公もヒロインも、これまでまともに同年代の異性と付き合ったことがありません。ゆえに、異性に対する「愛おしさ」という感情を味わったことがありません。
 そもそも人付き合いが苦手なので、親兄弟などのごく近しい人を除けば、誰かに対する「愛おしさ」を感じたことはあまりないでしょう。

 人間は、未経験のことはわからないものです。主人公もヒロインも、自分に芽生えた感情が「愛おしさ」であることに、しばらくは気づかないでしょう。


 「大切さ」のほうは、主人公にとってもヒロインにとっても、身近な感情でしょう。二人には、カメという「大切な」ものがいますからね。
 二人とも、お互いが「カメと同じように大切なもの」になってゆくことは、自覚できるでしょう。



>>・態度:よそよそしさ → 薄れる。
>>    ぎこちなさ → 基本的には薄れる。時々上がる。
>>    親しさ → どんどん上がる。転で凹む。
>>    にこやかさ → どんどん上がる。転で凹む。

 次は、物理面(態度)の変化ぶりを考えました。

 初期状態の主人公とヒロインの態度は、「よそよそしさ」と「ぎこちなさ」に満ちたものでした。
 どちらも、普通の人であれば、初対面の人間に対して取る態度ですよね。そして、どちらも付き合いが続くうちに薄れてゆきます。

 この話の場合は、主人公とヒロインも人付き合いが苦手です。ですから、普通の人よりは、「よそよそしさ」と「ぎこちなさ」がなくなるのに時間がかかるでしょう。


 「ぎこちなさ」が時々上がるとしたのは、前述の心理面の「驚き」に対応したものです。
 前記のとおり、主人公もヒロインも、相手のことを知るたびに驚くことが多いはずです。自分にとって新しいことを、相手の中にいくつも発見するでしょう。
 新しいことに対処する場合には、誰でも「ぎこちなく」なりますよね。


 終了状態の二人の態度は、最初とは一変して、「親しさ」と「にこやかさ」に満ちたものになります。これらの態度は、心理面の「大切さ」と「愛おしさ」に対応したものです。
 「大切さ」と「愛おしさ」がどんどん上がるなら、「親しさ」と「にこやかさ」もどんどん上がります。「大切さ」と「愛おしさ」が凹む転では、これらの態度も凹みます。


 主人公やヒロインが、「愛おしさ」を自覚していなくても、「親しさ」や「にこやかさ」といった態度がなくなることはないでしょう。
 「自覚していないことでも態度に出る」のは、よくあることです。というより、人間はそういうものでしょう。


分解
No.9187 投稿日 2005年3月19日(土)20時48分 投稿者 まこと
 新木さんのリライトを分解しながら、面白ポイントも勉強していきます。
 まずは冒頭4行を見ます。
 その後、起承転結も分解していきます。

 では、冒頭4行からいきましょう。

-------------------------------------------------------------------------------
「やー!」
 しゅたっとマナが挨拶を繰りだしても、柵の向こうにいるシンゴは、いつものよう
に右手を返してはこなかった。
 ベランダの下。花壇から見上げてくるその目は、しょぼくれている。
-------------------------------------------------------------------------------

 5W1Hになっているところを、抜き出します。

When 該当する単語はないけれど日中(重要度が低いため最小限度の情報でいい)
Where ベランダの下。花壇(同じく重要度が低いため建物などの詳細はいらない)
Who マナが(「こなかった」の部分で視点保持者と確定できる)
What シンゴに挨拶を繰りだしても
How シンゴは、いつものように右手を返してはこなかった
Why しょぼくれている

 5W1Hが全部入っているのに、クドくない。あっさりして、すっごくわかりやすい。
 私が書くものと、どこが違うのか。
 直接本文に入ってみましょう。
 原文がわからなくなると思います。必要なら上記を参照してください。
-------------------------------------------------------------------------------
「やー!」(1行使ってる。なんつーもったいない! ありえない!)
 しゅたっと「マナが(Who)」「挨拶を繰りだしても(What)」、柵の向こうにいる「シンゴは、いつものように右手を返してはこなかった(How)」。
 「ベランダの下。花壇(Where)」から見上げてくるその目は、「しょぼくれている(Why)」。
-------------------------------------------------------------------------------

 5W1Hを取り出して、順に並べてみましょう。

「マナが(Who)」
「挨拶を繰りだしても(What)」
「シンゴは、いつものように右手を返してはこなかった(How)」
「ベランダの下。花壇(Where)」
「しょぼくれている(Why)」

 おほっ、すごい。これだけで意味が通じています。
 しかも、めちゃくちゃきれいに並んでます。
 ウツクシイかも。なんか感動しますね。
 これが冒頭なのかぁ。なるほどー。

 基本は、最小限度の情報だけを盛りこんだ、ベリーシンプルな文章です。
 そこに、いくらかつけたしをしてあります。

 どこかでこれと似たことを勉強していますね。
 釣りの話で指摘を受けたときです。
 冒頭がうまくいかないと相談して、やりかたを教わりました。

 5W1Hを重要な順番にかいていく。それで冒頭は完成する。

 そのものズバリを教えてもらっていたのに、受け入れ態勢が整っていなかったのですね。
 理解できませんでした。
 もったいないことです。
 遅れてやっと理解しました。


 5W1Hの文につけたしたのは、どんなものでしょう。
 見ていきます。


>>「やー!」

 うう、1行使うなんてもったいない。
 もったいないけど、それをするだけの価値はあるんですよね。
 ぐっと気を引くことができます。

 「やー!」ってなによ。なにが起きてんのよ、という感じですね。
 1行目にセリフというのはインパクトがあります。これだけで充分に引きつけることができるでしょう。

 その効果をねらったことは、私にもあります。
 ただし、もったいないですから1行のぎりぎりまで使いました。情報もぎゅうぎゅうに詰めこみました。
 視覚的な効果もなくなります。
 一度に多くの情報を押しつけられるのですから、げんなりしてしまいますね。
 読み捨てポイントを、1行目につくってしまいました。


 読み手のかたを引きつけたいなら、ぐだぐだ説明するより「やー!」のひと言にしておいたほうが良いのですね。
 よくわかりました。


 続けて見ていきます。

>>しゅたっと

 好きな表現です。
 だから私も使っています。会社で。
 「おはよー、シュタッ」なんてやると、相手は笑顔になります。「なーにがシュタッ、だか」って返ってくる。

 面白ポイントって、これですか。

 ポイントって、こんなに小さくてもいいんですね。
 なにしろ冒頭4行しかないんですから、コンパクトな表現を選択したのでしょう。
 
 その面白ポイントのことなんですが。
 4行をパッと見た感じで、もしかしたら、入ってないんじゃないかと思っておりました。
 そんなはずありませんよね。
 相手はプロですもの。
 さりげなくできるんです。
 勉強になりますね。


 シュタッのところ、もう少し長く見てみましょう。

>>しゅたっとマナが挨拶を繰りだしても、

 ここで、コミカルなマナの絵がうかんできますね。
 性格をあらわしているのです。性格の描写ですね。
 「やー!」との合わせ技で、ボーイッシュな性格も感じられます。

 女の子であることは、マナという名前からわかります。
 男の子の名前やニックネームでマナはないでしょう。実際にはあったとしても、小説ですから説明が必要になります。
 説明はありませんから、女の子ですね。

 すっきりとコンパクトな情報のなかに、込められたものがたくさんある。
 私の書くものと逆ですね。
 情報量が多いわりに、込められたものは、ない。

 文はシンプルに。込めるものは詰めこむ。これは難しいと思います。

 やってみましょうか。
 性格の描写に挑戦です。
 女の子で、ボーイッシュで、コミカルな感じ。
 素人ですから、単語2個じゃできません。セリフ+1行でやります。
-------------------------------------------------------------------------------
「おまたせーっ」
 両手を振りながら叫んだのは、待っていたほうのマナだった。
-------------------------------------------------------------------------------
 両手を振ったぐらいじゃ、ボーイッシュにはならないですね。コミカルというよりギャグだし。
 難しいです。

 それは練習でおぎなっていくとしましょう。先に進みます。


>>柵の向こうにいる

 まさか、これにまで意味が込められてるのでしょうか?
 ありました。
 ふたりが隔てられるということを暗示しているんですね。


>>見上げてくるその目は、

 あらら、これはまたかわいい。
 黒い瞳が、こちらを見上げてます。正確にはマナを見ています。視点がマナに寄っているからそう見えるのでしょう。
 これも面白ポイントになるかな。

 小さい子の目はきれいですからね。目が合ったりすると、なんともいえない感慨があったりして。
 そう思うのは、私だけではないでしょう。たいがいの人にヒットするんじゃないでしょうか。



 視点がでてきました。ここでやっておきましょう。
 視点は2行目で確定しています。

>>マナが挨拶を繰りだしても、

 ここです。
 マナの行動を近くで見ています。
 繰りだすという動作で、マナの肩あたりから見ているのかなという印象を受けます。


 視点は早く確定させなければいけません。
 書き手が読み手のかたを、物語のなかへと案内するためにあるのが視点だから。

 お客様を招きいれて、最初にすることはなんでしょう。
 「どうぞ、こちらにお座りください」と、落ちついていただくことです。
 視点の確定は「こちらにお座りください」と同じことです。
 読んでくださるかたに「こちらの視点でまります」と最初にご案内しておく。
 そうすれば、初めてのかたでも安心して、お話に入っていけるでしょうから。


 ちなみに、主人公がちいさな女の子だと確定するのは、「シンゴ」という単語のところです。
 「マナ」だと中高校生でも、大人でもニックネームに使っている可能性があります。けれど、友達の名も「シンゴ」とカナになっています。そこから、子どもの視点だと確定することができます。



>>「シンゴは、いつものように右手を返してはこなかった(How)」

 ここに込められているものは。
 ふたりが仲良しで、だけど、通常とは違う反応を返した。
 たくさん情報が入っていますよね。

 情報は。
1.小さい子ども
2.名前はシンゴ
3.仲良し
4.なにか変

 情報がこんだけ入っているのに、うるさくない理由はなんでしょう?

 1と2は「シンゴ」の一語だけで説明されています。つまり、一語で二つのことを説明しているのです。
 情報をうまく収納しています。収納名人ですね。

 同じように、3と4も一つの描写を使って説明されています。

 仲良し→いつものように(いつも遊んでいるという、描写での説明になっている)
 なにか変→いつものように右手を返してはこなかった(同じ描写を使い、否定するだけで異変を伝えている)


>>「ベランダの下。花壇(Where)」

 「花壇」は異変の増強ですね。なにか変なので、花壇にまで入っちゃうんですよー。という説明になっています。


>>「しょぼくれている(Why)」

 しょんぼりという子どもっポイ表現を捨てて、わざわざこっちにした理由があるはず。
 理由ってなんでしょう。
 しょぼくれている――。
 そうか、ふてくされている感じを込めているのですね。

 「いやー、まいっちゃったよー」感です。
 どっちかといえば、おやじくさい表現にしてまで込めたかったものは、しっかり伝わってます。



 あー、進まない。冒頭4行の解体がようやく完了しました。
 ここまでで5時間です。
 あとは明日にします。

 まこと


消し忘れ
No.9188 投稿日 2005年3月19日(土)20時57分 投稿者 まこと
>>Who マナが(「こなかった」の部分で視点保持者と確定できる)

 (「こなかった」の部分で視点保持者と確定できる)
 この部分は消し忘れです。
 チェックしたのに、見落としました。
 なにがなんだか意味不明です。自分の書いたものなんですけどね、わかりません。すみませんでした。

 まこと


グロッキー
No.9189 投稿日 2005年3月19日(土)23時07分 投稿者 サカモト
 昨日は花粉症が進みすぎて風邪っぽくなり一日ダウン。
 お金をけちって医者に行かなかったツケが回ってきたようです。
 三連チャンの仕事が終わったら、耳鼻科行ってこよっと。
 花粉症で耳鼻科行くの初めてなんですけど。今年はそれだけ花粉が凄いって事らしいです。
 
 今回はとんびの羽根さんに頂いた、シンデレラの駄目な箇所を見直していきます。 

>無口なシンデレラの反省
>サカモト 無口なシンデレラ 69

>>無愛想なシンデレラ
>>人を外見で判断しないシンデレラ

 シンデレラが王子を黙って見返す部分で無愛想な印象が、豚の顔を気にせずに踊るところで、人を外見で判断しないって印象が、それぞれ付いちゃったんですね。

 うーん。
 王子が豚の顔をしているので、我慢して踊ったら優しいシンデレラとかになってしまうし……。
乗り越える障害の設定を間違えてしまいました。

 ただ、無愛想に見える点は、「考えるように首をかしげる」なんてふうに変えれば、改善できると思います。



>サカモト 無口なシンデレラ 70

>>惚れるにはせりふにこめられた思いがたりない

 このセリフ、無口っぽくていいなぁと、お手本にさせて頂いたんですが、失敗してしまいました。
 セリフへの導入までがグシャグシャなのに、セリフだけ立派で、逆に、目立っちゃってますね。
 サカモトもその本も読んだことがありますので、余計にわかります。
 

>>感情が高ぶっていてうまくしゃべれないシンデレラ

 前に出てきた緊張と同じですね。
 感情が高ぶって口数が少なくなっているのか、本当の無口なのか。判断が付きにくい。
 ん?
 今気づいたのですが、このシンデレラを書くとき、感情大きく揺れ動かされている状態は書かない方が良いということですね。
 感情が大きく揺れていれば無口になったり、口数が多くなったりと、普通の人でも普段と違う反応をします。だから、読む方も無口なのかわかりにくいんですね。
 もっと、書く腕が上がっていればできるんでしょうけど。今のサカモトのレベルなら避けた方が良さそうです。



>サカモト 無口なシンデレラ 71
 
>>シンデレラは手鏡を取り出し、王子自身の怒っている醜い姿を見せて諫める

 これは「見て」だと分かりやすいから、無口らしいセリフではないのですね。
 だったら、この場合は「醜い」というセリフの方が良かったのかもしれません。
「この鏡を見て、怒りで歪んだ自分の醜さを自覚してください」
 という言葉を短縮するワケですから、要点である「醜い」を、そのままセリフにした方が良かったです。

 
>>普段から口数が少ないことがわからない

 前にまことさんから教えて頂いた無口要素が、最初の方に入っていませんでした。
 いえ、「嬉しそうに微笑み、王子の話を聞いている」で入れてツモリだったんですが、弱かったんですね。
 無口の要素を入れた文に直すと「黙って王子の話を聞いている」になります。



>サカモト 無口なシンデレラ 72

>>シンデレラが王子の体調不良を見抜けたのはなぜか理由が書かれていない

 すいません。
 無口でカンの鋭いシンデレラが、王子の不調を見抜くという話ですので、説明がたりませんでした。 
 あ、でも、これも、カンの鋭いシンデレラになってしまうワケですね。
 他の要素も混ぜていかないと、いろいろな話が作れないけど、さじ加減を間違えると、無口の要素が消されてしまう。
 これは、さじ加減を変えつつ、覚えていくしかないですね。
 難しいです。


>>王子に無理をしないように一言諭すシンデレラ

 無口のセリフって、聞いて一言でわかっちゃうと駄目なのかも。
「ダメ」っていって引っ張って行く方が無口っぽいですね。もっと、短くて無口っぽいにするようにします。
 
 あと、すいません。最初にスルーしてしまったので、今更、聞くのも失礼と思うのですが……。どうしても気になるのでお聞きします。

 新木さんからセリフを禁止されているのに、この課題でセリフを使っていいものなのでしょうか?
 新木さん自信は、おもしろければ使っても良いと言われていますが……。
 やはり、サカモトが、セリフを使わないと無言のモノばかり書いてしまうので、セリフを解禁にしたということなのでしょうか?
 考えてみたのですが、結論が出ませんでした。



>サカモト 無口なシンデレラ 73

>>サカモト誤字 プロットでカタカナにする理由がない

 これは、文で書くときのサカモトの癖ですね。ソコとかソレとかコレとか。
 今後、シンデレラでは使わないように気をつけます。


>>落ち着かせるために水を手渡す、というように簡潔に書くこと
>>実際のせりふは本文を書くときにネタ出しをする

--------------------------------------------------
ソコにシンデレラが現れ『飲め』といって水の入ったコップを押しつける
--------------------------------------------------

 上の原文だと、まだ長いですね。
 もっと削れるんだ。
 サカモトの中でこれが限界だろうと考えていたのですが、もっともっとスリムにできるんですね。

 あと、書くときのネタだし。セリフをいくつか考えて、その中から一番良いのを選ぶということですよね。
 今も三つ程度の候補を上げて、それから選んでいます。
 やり方が合ってて、少しホッとしてます。


時間:1時間半


仕事をしていたら徹夜しました。
No.9190 投稿日 2005年3月20日(日)04時43分 投稿者 弟切 千隼
 「今日は比較的仕事が進んだなあ」と思いながら、時計を見たら朝方でした(^^; こういう日もあります。
 眠らなくて済むなら、もっと仕事ができますのに。なぜヒトは眠らないといけないのか、不合理さを感じている弟切です。



>自己課題、ペットの話

 手帳の内容を以下に転記します。


―――――――――――――――――――――――――――――
承と転を含めた変化(起→承→転→結):
・立場:大きな視点からは変化無し。
    起から結まで高校生。
    小さな視点からは?
    とっつきにくさ → 薄れる。転で足踏み?
    マニア度 → 変わらず
    愛想よさ → どんどん上がる。転で凹む。

・二人の関係:知らない同士から顔見知りへ(起)
         ↓
       顔見知りから普通の友人へ(承)
         ↓
       関係が途切れる。付き合わなくなった友人へ?(転)
         ↓
       関係復活。勇気づけ合える関係へ(結)
―――――――――――――――――――――――――――――


 上記の説明は次回に回します。


起承転結
No.9191 投稿日 2005年3月20日(日)22時37分 投稿者 まこと
 冒頭4行がいきなりすごかった。4行のなかに埋まってしまいそうでした。

 この連休で課題もやりたいですし。
 起承転結はさらりとやっていきます。

 起承転結の抜き出しからです。
 むむ。
 出してみようとしたら意外に難しい。ぴったりの言葉が出てこない。語彙が貧困なんですね。素直にやさしい言葉でやってみます。

起 友だちを気づかう主人公
承 元気づけようとする
転 主人公の気持ちも知らず、キレる友だち
結 友だちにムカつく主人公


 これに沿って分けていきます。
 起の部分からです。
-------------------------------------------------------------------------------
「どしたの?」
 そう聞くと、シンゴは首を横に振ってきた。
「あそぶ? ……どっかいく?」
 マナはそう言ってみた。
 新しいゲームが入っていて、それは二人で遊べるやつだった。シンゴのうちにはゲ
ームはなくて、マナはあまり好きではないが、シンゴはとても好きなのだ。
-------------------------------------------------------------------------------

 冒頭4行をたすと10行です。文字でいうと224字。
 全体だと52行で、1119文字あります。

 起の占める割合を、行で見ると20%です。
 起の部分は、全体の2割程度になっています。


 冒頭の書きかたってありましたよね。
 理解さえしていたら、マニュアル化も可能なものでした。
 やっぱ起のかきかたってのもあるんでしょうか。
 起はどうやって書くんだろう。


 冒頭同様、抜き出しをしてみましょう。

起 友だちを気づかう主人公

 これに沿って抜き出すのは、だれが、なにを、どうした、どのような理由で、です。

Who マナは
What あそぶ?
How そう言ってみた。
Why シンゴのうちにはゲームはなくて、マナはあまり好きではないが、シンゴはとても好きなのだ。

 出てきた順に並べ替えします。
 「あそぶ? マナはそう言ってみた。シンゴのうちにはゲームはなくて、マナはあまり好きではないが、シンゴはとても好きなのだ。」

 ともだちを気づかう主人公がばっちり描かれています。

 じつにシンプルな説明の文です。そこに情報を補足していくと本文になる。
 してみたら、なんと簡単なことなんでしょう。
 簡単なことでも、わからないでいるときには、難しく感じるんですよね。

 これで、組み立てかたはわかりました。
 はじめにコンセプトがあって、そこに必要な情報をおぎなっていく。
 あら――?
 でもそれって……私が課題でやっていたことではありませんか。
 なんてことでしょう。大発見した気になってたのに。

 私ったら、やりかたもわからず、課題の肉づけをやってたんです。
 変なお肉がついてしまうのは、やりかたがわからなかったから。
 やりかたがわかったということは。
 次回からは、コンセプトに沿った肉づけが、できるようになったということ。
 かなと、思います。
 弱気な発言になってしまいました。
 ずっこけることが多いので、自信がもてなかった。

 証明は課題でしましょう。


 さて、どの時点で感情移入させているのか。これについても、見ておきたいですね。
 冒頭をのぞいてきましょう。

 のぞいてきたら、感情移入をしかけているのは1行目からでした。3行目で完了します。

>>「やー!」
>>しゅたっとマナが挨拶を繰りだしても、柵の向こうにいるシンゴは、いつものように右手を返してはこなかった。

 やんちゃくさい感じのマナの、シンゴを気にかけているところが、感じとれています。先が気になります。
 私がマナに、感情移入できているからでしょう。

>>「どしたの?」
>>「あそぶ? ……どっかいく?」

 ふたつのセリフは、友だちを気づかうマナをとてもよく表しています。
 マナを良い子だと感じる。
 感情移入している人物に好感を持つと、さらに深く話の中に入っていけますね。

 増量とか、ダメ押しとか。
 そういったことが、きっちりなされています。
 読み手のかたの感情は、がっちりぎっちりワシづかみ。

 勉強になりますね。


 起はここまでにしましょう。
 承は明日にさせていただきます。


 2時間10分
 まこと


世間は連休らしいですね。
No.9192 投稿日 2005年3月21日(月)03時03分 投稿者 弟切 千隼
 弟切は明日も仕事です。とりあえず、「おめでとう春分」と言っておきましょう。季節が着実に進むのは良いことです。仕事の納期も迫ってきますけれど(^^;



>自己課題、ペットの話

 前回(No.9190)書いた手帳の内容を説明します。


>>承と転を含めた変化(起→承→転→結):

 山と谷がはっきりした話を書くために、物語内で変化する要素を追っています。
 主人公とヒロインの心理面・物理面はすでに考察しました。今度は社会面を考察します。


>>・立場:大きな視点からは変化無し。
    起から結まで高校生。
    小さな視点からは?

 まず、主人公とヒロインの社会的な立場の変化を追います。

 主人公もヒロインも、最初から最後まで高校生です。カメ好きという風変わりさはあるものの、「普通」の範囲といってよいです。オリンピックに出ている天才スポーツ選手とか、芸能人と兼業しているとか、超能力者といった異常さはありません。

 大きな視点から見ればそうでも、小さい視点から見たらどうでしょうか?

 例えば家族や学校のクラス内では、主人公とヒロインの立場は変わっているはずです。明らかに、心理面(感情)と物理面(態度)が変化していますから。


>>    とっつきにくさ → 薄れる。転で足踏み?
>>    マニア度 → 変わらず
>>    愛想よさ → どんどん上がる。転で凹む。

 『にこやか』で、『親しげ』な態度の人は、とっつきやすいですよね。『にこやかさ』や『親しみ』が上がってゆくため、主人公もヒロインも、最初のとっつきにくさは薄れてゆきます。
 ただ、転ではその傾向がちょっと止まります。主人公とヒロインの『にこやかさ』や『親しみ』のある態度が、一時的に薄れるからです。

 仲が良かった友人と疎遠になれば、普通は落ち込みます。周囲の人に対して、にこやかで親しみのある態度を取るのは難しくなるでしょう。
 主人公とヒロインは、転で疎遠になります。心理面と物理面の変化に呼応して、社会面も変化があるわけです。


 主人公とヒロインのマニア度は、最初から最後まで変わりません。二人ともずっとカメ好きです。周囲の人から見れば、「カメ好きの風変わりな人」であることは同じですね。


 とっつきにくさが薄れるのに反比例して、愛想よさは上がってゆきます。『にこやか』で、『親しげ』な態度の人は、『愛想よい』と言われるでしょう。
 転で『にこやかさ』や『親しみ』が一時的に薄れるのに呼応して、愛想よさも凹みます。


 中途半端ですが、今回はここまでとします。続きは次回に回させて下さい。


出勤前に
No.9193 投稿日 2005年3月21日(月)08時46分 投稿者 サカモト
 春分を迎えくしゃみを連発しているサカモトです。
 もう少しすれば桜が見られるかも。
 世間一般の休みの日が、稼ぎ時になるので
今日も店に出勤です。

 今回もシンデレラ提出します。
 一時間でどれくらい書けるかをやってみたのですが
結果は七個。
 一つ八分ペースですね。

 よろしくお願い致します。


--------------------------------------------------
●サカモト 無口なシンデレラ 84

一行あらすじ:普段は無口だが携帯を通しては口数が多くなるシンデレラ。

・誰とも話ができないシンデレラ。王子を含め何人もの人と話そうとするが、上手くいかない。
・落ち込むシンデレラ。魔法のアイテム携帯を使って人と話すゲームに参加する。
・携帯では流暢に話せたシンデレラ。大活躍をして、王子からも興味を持たれる。携帯は回収された。
・再び話ができなくなるシンデレラ。王子は彼女を普通に話せるようにしたいと考えるのだった。


--------------------------------------------------
●サカモト 無口なシンデレラ 85

一行あらすじ:食べ方がわからずに困っている王子を助けるシンデレラ。

・黙って料理を食べるシンデレラ。その横で、食べ方がわからずに困る王子。
・助けを求めるように横を見る王子。黙って食事をしているシンデレラを見て、助力をあきらめる。
・しかし、気になっていたシンデレラ。王子の手からナイフを奪い取り、料理を食べやすく解体する。
・冷たそうに見えたシンデレラの行動に驚く王子。彼女に深く感謝するのだった。

--------------------------------------------------
●サカモト 無口なシンデレラ 86

一行あらすじ:踊れない踊りに誘われ、迷いながら踊ることにしたシンデレラ。

・1人、壁際で楽団の音楽に聴き惚れるシンデレラ。ソレを王子が見つける。
・踊らないかと声をかける王子。シンデレラは困った顔でうつむく。
・嫌われたと思い、離れようとする王子。それを見てようやく「踊る」と手を差し出す。喜ぶ王子。
・踊り出し、彼女が踊りを知らなかったとわかる。王子は納得し、彼女にステップを教えるのだった。

--------------------------------------------------
●サカモト 無口なシンデレラ 87

一行あらすじ:体調を崩して、王子の制止を振り切りながらもパーティーへ向かうシンデレラ。

・よろけるシンデレラを受け止めた王子。何も言わない彼女に、熱があることに気が付く王子。
・短く礼だけ言って、立ち上がるシンデレラ。余計な話はしたくなさそうに振る舞う。
・休みを勧める王子。「大丈夫」と言って会場に行く彼女。パーティーに対する思いを感じる王子。
・彼女の気持ちを察した王子は、パーティーの間、側で彼女を支えようと思うのだった。


--------------------------------------------------
●サカモト 無口なシンデレラ 88

一行あらすじ:王子のズボンが破れていることに気づき、繕うシンデレラ。

・自覚なくれたズボンを履く王子。周りの者は注意しない。
・破れたズボン気づくシンデレラ。
・「待って」と王子を止め、その場で繕うシンデレラ。恥ずかしさで真っ赤になる王子。
・シンデレラに感謝する王子。彼女に踊りを申し込んだ。

--------------------------------------------------
●サカモト 無口なシンデレラ 89

一行あらすじ:王子の疲れに気づいたシンデレラが王子を強引に休ませる。

・王子をずっと見るシンデレラ。彼がときおり疲れた表情をしている事に気づく。
・「休もう」と王子に言う。しかし、王子は認めようとしない。
・黙って王子の腕を掴み、バルコニーへ連れ出すシンデレラ。王子は怒るが、彼女は動じない。
・黙って王子をベンチに座らせるシンデレラ。観念する王子。彼女の心遣いに感謝した。

--------------------------------------------------------
●サカモト 無口なシンデレラ 90

一行あらすじ:踊りを辞退しようとして、逆に気に入られるシンデレラ

・シンデレラともう1人の娘。どちらと踊ろうか迷う王子。
・王子の様子から、気づいたシンデレラ。黙って、もう1人の娘を王子の方へと押す。
・他人を立てる態度を見てシンデレラを気に入る王子。シンデレラに声をかける。
・「いい」といって踊りを拒否するシンデレラの腕をとり、強引に踊りへと誘うのだった。

--------------------------------------------------


終了(仮)
No.9194 投稿日 2005年3月21日(月)08時52分 投稿者
名無し君2号
 だらだらと書き連ねてきた長編が、いちおうの完成をみた。



>魔女っ子

 3/19分、No.17(28000文字)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1212&e=res&lp=1212&st=0

 クライマックス。主人公たちと敵一団との戦い。そして勝利。


 3/20分、No.18(7200文字)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1213&e=res&lp=1213&st=0

 主人公の願いが叶ったと思ったら駄目でした。逃亡。とほほんオチ。


 こちらがぜんぶをまとめたもの。
 全文統合版(原稿用紙327枚、ページ換算124枚)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1214&e=res&lp=1188&st=0



 できあがったはいいんですが、まだまだ課題がてんこもり。

 まずは削らなければいけない。
 規定の枚数は120ページなのに、書きあげたものは124ページ。ちなみに1ページは39字詰めの34行です。

 後半がぐだぐだ。
 飽きたんだか、ただ単にやる気がないんだか、後ろにゆくに従って文章が荒くなります。

 セリフが腐っている。
 どうも……意味のないあいづちだとか、説明的すぎるとか、なんか輝きがない。

 途中、テンポが悪くなる。
 中盤がよどむよどむ。


 以上はあくまでも自分自身での分析です。読者の目で見れば、ほかにも呆れるほどあると思います。どうすんべーどうすんべー。

 あと一ヶ月くらい余裕があるのなら、頭から書き直したい気持ち。だけどそんな余裕はどこにもありゃしない。
 ええと、これから推敲とかなんかいろいろやりたいと思います。
 テンションを、やる気ゲージを、あげろ、自分!


 あ、あらすじも書かなきゃならないのか……。




 とりあえずいまは休息します。さよならさよならさよなら。


フラワー・フラワー・シック
No.9195 投稿日 2005年3月21日(月)18時12分 投稿者 まこと
 花粉症を英語でなんていうのかは知りません。当て字にしてみました。

 東北にも花粉が飛びはじめてます。
 私の居住地は杉だらけです。会社も杉木立に囲まれています。見渡す山々は、とんがった木が密集して生えてます。それはもう、ざっくりみっしり。
 みなさんもご苦労なさっておられるようですが、薬を飲んで、防護マスクをして、なんとか乗りきりましょう。



>2号さん

 長編終了おめでとうございます。

 まだ、序盤しか読んでませんでした。ごめんなさい。
 感想でもないんですけど。ミューのセリフを読むとなぜかニヤけます。
 2号さんたらー、ミューのモデル、凛子のときと同じ人でしょう。
 勝手に想像して喜んでいます。
 だってー……似てるような。



 では、本題にいきましょう。
 今日は承ですね。

承 友だちを元気づけようとする

 内容から、分け目を考えます。
-------------------------------------------------------------------------------
「うん……」
 シンゴはこんどは返事を返したものの、その声にはやはり元気がない。
「こないだのテスト見つかってバレちゃった? だから名前かえて、取りかえっこし
たげるって、いったのにい」
「いらねーよ」
「なんなのよー、んもう」
 マナはベランダの柵にほっぺを押しつけた。ベランダの柵も二人の背丈にとっては
鉄格子に等しい。
 その姿勢のまま、じいっとシンゴの顔に見入っていると、マナにもようやく、相手
が普通でないことがわかってきた。
「てっけんやろっ。なんとか8ってやつもあるよ」
 努めて明るく、そう言った。
 お菓子もあるよ、と言いかけて、そっちのコトバは呑みこむ。ゲームで機嫌が取れ
たなら、お菓子のほうは自分用。ゲームは遊んでも減らないが、お菓子は食べると減
ってしまう。
 シンゴに背を向けて、玄関に向かおうとしたところで、マナは足を止めた。勢いよ
く振り返る。
-------------------------------------------------------------------------------

 友だちを元気づけようとしている場面は、ここまでですね。

 承の部分は、17行で388文字となっています。
 行の占める割合では、33%です。

 コンセプトの抜き出しをします。
 承の「友だちを元気づけようとする」ところを出してきます。

Who マナは
What 「てっけんやろっ。なんとか8ってやつもあるよ」
How 努めて明るく、そう言った
Why 相手が普通でないことがわかって

 並べ替えます。
「マナは、相手が普通でないことがわかって、『てっけんやろっ。なんとか8ってやつもあるよ』努めて明るく、そう言った。」
 これをふくらませたのが、承ですね。


 面白ポイントを探します。
 面白ポイントはセリフかな。
 シンゴの「いらねーよ」は“うっ、チクッ”ときますよね。
 面白ポイントって言いかたでいいのかどうか。
 わからないけれど、ポイントであることは確かです。

 マナが柵にほっぺをつけるのも、私が主人公になりきってる状態でのことなので、まさしく「なんなのよー、んもう」という感じがします。
 これにもポイントつけたい。共感ポイントとか。

 それと、マナが足を止めて振り返るところも、「なに?」って気になるところです。
 気を引くんだから、正統派面白ポイントかな。

 ポイントがいっぱい。


 転で、てこずってます。偏頭痛もひどいです。
 といったことで、転は明日以降に回させていただきます。
 課題はそれからあとになりますね。


 2時間半
 まこと


引きこもりんぐ
No.9196 投稿日 2005年3月21日(月)21時40分 投稿者
名無し君2号
 ここしばらく外に出歩いておりません。ある意味では悠々自適な29歳マイ・ライフ。かといって家にこもってばかりだとなんだか気が滅入るね!

 よーし、お昼ごはんも食べたことだし、今日は出かけるぞー!
 でもその前に……なんだか眠くなってきたから……おひるね……しえすた……。

 目が覚めたらすでに暮れなずむ街の光と影だったぜイェーイ!

 一日が寝て終わる。
 いいよもう引きこもりで。




>まことさん

>>2号さんたらー、ミューのモデル、凛子のときと同じ人でしょう。

 ちがう。顔を真っ赤にさせながら叫びます。ちーがーうー。

 いや、本当に変えたつもりなんです。なんですが……たいして変わってないんでしょうな。まことさんがおなじだと感じたならそうなんでしょう。まあいいや。

 セリフまわしが似ているのは自覚してました。
 困ったもんだ。というかだれかぼくにセリフの書きかたを教えてください。ものの本によれば、戯曲が参考になるということなんですけど。戯曲というのは演劇の台本のこと。

 というのも、よくできた演劇ってセリフに無駄がないそうなんです。
 舞台の緊張感を高めるために、言葉のすみずみまで注意が払われていて……って、あれ、それは「よくできた」小説、映画、ドラマ、なににでも言えるような?

 まあいいのです。
 図書館に走ってそれっぽい本を借りて読んで、なんとなくわかった気になるのです。うっきっき。




>ろりぽっぷ魔女

 ぜんぜん手をつけてませんですハイ。
 諸事情により、ちょっと時間がないのだな。書き直している余裕が本当になくなってしまったので……ううん。削ろう。削ってあらすじを書こう。

 とりあえずここで「やるゾ!」と宣言しておけば、ちったあやる気がでるだろうなんて、そんなあさはかな目論見、きみは笑うかい? 私なら笑う。大爆笑です。


 ちょっと気になることがあります。
 応募しようと考えているファミ通文庫の新人賞なんですが、梗概(あらすじ)が800字以内なんですね。それはわかる。わかるんですが……問題はつぎ。

>>応募に際しては作品の梗概(800字以内)を添付してください。
>>梗概には著者名、題名、ならびにテーマ・背景・状況設定・ストーリー等、作品全体に対するあらましを記述のこと。

 以上、えんため(ファミ通文庫新人賞のこと)の規定より引用。

 著者名、題名、ならびにテーマ・背景・状況設定・ストーリーときたか。
 ストーリーというのが、いわゆるあらすじのことだと思うんですが。著者名やらテーマも一緒に書くんですか。

 ……800字で? えー。
 背景と状況設定だけでやたら文字数が取られるような気がするんですが。きつきつ。


 やらなきゃならないんだからやりますけどー。




 レスにはたいして時間かからず。30分ぐらい。ちゃお。


仕事が忙しいと引きこもりになりますね。
No.9197 投稿日 2005年3月22日(火)02時11分 投稿者 弟切 千隼
2号さんへ >

 「ろり魔女(仮)」、とりあえず第一稿は終わりましたね。お疲れさまでした。

 本当は、2号さんのためにいろいろ指摘してあげたいです。どうせならより良い作品にしたい、と2号さんも思いますよね?
 しかし、ここのところ弟切には余裕がなく、あまり作品を読めていません(;_;) この状態では、指摘どころではありません。

 でも、必ず作品は読みます。未熟なところはあっても、2号さんの作品は面白いと思います。直しと梗概、がんばって下さい。



>自己課題、ペットの話

 前回の書きこみ(No.9192)の続きです。手帳の内容の説明が、途中で終わっていましたね。
 主人公とヒロインの、社会面の変化を追っているところでした。社会的な立場の変化のところまでやりました。
 今回は、主人公とヒロインとの関係の変化を追います。


>>・二人の関係:知らない同士から顔見知りへ(起)
>>         ↓
>>       顔見知りから普通の友人へ(承)
>>         ↓
>>       関係が途切れる。付き合わなくなった友人へ?(転)
>>         ↓
>>       関係復活。勇気づけ合える関係へ(結)
(弟切のNo.9190の書きこみより)

 冒頭で、主人公とヒロインは初めて出遭います。当然、最初は知らない者同士です。
 二人はカメがきっかけで出遭います。互いにカメ好きであることには、すぐ気づきます。同じ趣味の人に出遭うことは珍しいため、互いに相手に強い印象を持ちます。顔と名前は初対面で覚えるでしょう。


 物語の承は、「顔見知りの二人」から始まります。
 二人は、カメ好きという趣味を通じて親しくなります。これは自然な成り行きですね。それまで、同年代で同趣味の人が周囲にいませんでしたから。
 多少ごたごたがあっても、ここまではまずまず順調に進むはずです。


 物語の転で流れが変わります。順調に親しくなっていたのが、疎遠になってしまいます。
 二人の仲を遠ざける何かが、ここで起こります。それはもちろん、二人の「カメ好き」という趣味に関わることです。
 「このままでは、二人は付き合わなくなって終わりか?」というところまで追いつめられます。


 物語の結では、二人の関係が復活します。主人公とヒロインとが、力を合わせて問題を解決したからです。
 二人とも、「このまま別れてしまうのは嫌だ」という強い意志を示します。
 二人で危機を乗り越えたことによって、二人の絆はより強くなります。二人以外の第三者に対しても、勇気を出してぶつかればコミュニケーションできる、と学びます。


あいさつ
No.9198 投稿日 2005年3月22日(火)13時13分 投稿者 サカモト
 お疲れ様です。
 サカモトです。
 私事が立て込んでいるのであいさつのみで。

>2号さん
 
 長編執筆の終了おめでとうございます。
 そして、終了部分を、まだ、読んでないです。
 ごめんなさい。
 全部読んでから
 何か自分でもわかる部分があったら書き込みしますね。

 でわ〜。


まにあわなかったなあ
No.9199 投稿日 2005年3月23日(水)00時02分 投稿者
名無し君2号
 えーと、「ろり魔女(仮)」ですが、けっきょく、ファミ通文庫の新人賞には投稿できませんでした。

 なんでーか?

 規定枚数より多すぎるとか、まだ推敲しなくちゃならないとか、まあいろいろあるんですが。なによりの問題は、私がMF文庫J新人賞の佳作を受賞したことです。

http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/rookie/index.html
(メディアファクトリーのサイト内、MF文庫Jの第一回新人賞第二次予備審査結果発表)

 上記サイト内の「名波薫2号」というイカレた名前が私です。

 佳作をとっておいて、よもやほかの新人賞に投稿はできねえのです。じゃあ、なんで昨日まではファミ通に投稿するーって語っていたかといいますと。

 まあ……正式発表の前なら、いいかなって。えへ?(かわいくない)

 で、てっきり発表は今月の25日だとばっかり思いこんでいたんですね。まだ数日は余裕があるなあと。
 それがあーた、MF文庫Jのホームページを見たらいきなり発表されてんじゃないですか。まだ22日! 早い、早いですよ!

 発表された以上は、他新人賞への応募は取りやめます。凍結。



 ここからは現状の報告。
 佳作とった、ハイいまからきみはプロ〜とか、ンな甘いもんじゃなかったス。

 そもそもMF文庫J新人賞のばあい、佳作は最終選考に残ったのとおなじなんですね。年四回ある予備審査で決まった佳作たちを集めて、6月にバトル・ロワイヤル、チャンピオンを決定するのです。
 だから、まあ……6月になるまではわからない。

 で、6月の結果はべつとして。

 ひとつはっきりしているのは、私が応募した作品は出版できるレベルにないわけですね。佳作こそ受賞したものの。なのでプロレベルに引きあげるために改稿しなくちゃならんのです。

 どれだけ書き直せばいいのか? そんなのわかんなーい。
 でもやらないわけにはいかない。

 つまり、プロになれるか否か、すべてはこれからの私しだいだということです。
 とどのつまり、なんにも変わっちゃいないんですな。あんまり喜んでいられないっスよ。



 以上、受賞の報告でしたー。ぱやぱや。


ヒーックソン
No.9200 投稿日 2005年3月23日(水)00時21分 投稿者 まこと
 強そうなくしゃみを連発してます。う、花粉がない世界に住みたい。
 私も重度の花粉症です。


>2号さん

 ごめんなさいー。
 ここで展開されてきた関係と酷似していたので、からかおうとしたんですけど、ぜんぜんヒットしませんで。
 空振りかと思いきや、いけないところにジャストミートの気配です。
 申し訳ございませんっ。


 撲殺天使ドクロちゃんを思い出しました。
 ドクロちゃんには、悪気がないんだけど。撲殺しちゃうって――そんなのありかよ。
 ないない、と思っていましたが、考えを改めさせていただきます。
 ありです。
 ドラムのスティックで太鼓をたたくつもりが、撲殺バットで2号さんをはたいておりました。

 ぴるるるるー。
 もとに戻ってくださいぃ。

 桜くんもすぐに元どおり再生します。2号さんも大丈夫。でありますように。
 逃。スタコラモードです。




>新木さんのリライトで転の勉強

転 主人公の気持ちも知らず、キレる友だち

 転部を行数で見ると19行、文字で393字になります。
 転の占める割合は行だと、37%になります。全体の4割弱ですね。

 転は細かく見ていきたいと思います。
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>>「あー……。ごめん。ゲームできないや」

 「あー」のあとの三点リーダーは、「そうだった、忘れていた」という言葉を飲みこんだものですね。
 言わなくても、あとのセリフとのつながりで意味は通じます。
 間をもたせたのは、気まずさをだすためです。


>>テレビの前に置かれた段ボール箱と、まだそこにあるシンゴの顔とを、交互に見比べて――マナは困り顔を浮かべていた。

 なにがあったのでしょう。またしてもなぞがでてきました。
 シンゴのしょぼくれているなぞがとけないうちに、新たな「なぞ」の出現です。
 これも面白ポイントですね。

 段ボール箱と、シンゴの顔の位置関係を説明してくれているので、絵がポッと浮かんできます。
 ふたのあいた段ボール。明るい日差しで、白っぽく見えるシンゴの幼い顔。
 おっと、悪い癖がでました。
 マナの靴下を見にいってしまった。なんでそんなもの見るかな。

 これが、視点のぶれる原因かもしれません。
 そうだとしたら、気をつけないといけませんね。
 話に関係ないものは、極力、見ないこと。見たくなっても我慢する。見てもいいけど、書かない。
 視点ぶれ早期解決をはかります。


>>テレビのほうはまだコンセントがつながっているけども、ゲーム機のほうは段ボールの中にしまわれていた。

 勘のいい人なら引越しかなーと気づくでしょう。
 テレビは大人がニュースを見るという大義名分があるから、最後までしまわれない。
 子どものおもちゃは、パパが夢中になっていない限り、片付け対象ですね。


>>ガムテープでぐるぐる巻きにしたのは、ほかでもないマナ自身だ。 

 ガムテープでぐるぐる巻きにしたのは、ヤツ当たりからでしょう。ボーイッシュなマナがあぐらをかいて孤軍奮闘している姿が見えてきそう。
 ママが見ているのを承知でやったに違いありません。誰かのせいにしたくて、聞こえるようにブツブツ文句を言ったりして。
 また、マナ自身がガムテープで包装したのに、忘れているのは変です。
 マナは現実から目をそらしていたのでしょう。引越しのことなんか、忘れたかったのですね。


>>「ひっこし、するだろ」

 このセリフでふたつのなぞが解けました。
 シンゴがしょぼくれていた理由も、マナがゲームできないと言った理由も。
 すっきりーです。
 面白ポイントを超越してしまいました。
 かといって、これがメインではない。だから、抑えた言いかたをしています。
 メリハリをつけるために、抑えておくのです。
 どこがヤマになるのかを意識して進んでいるのですね。


>>シンゴは、言った。

 シンゴが、言った。ではなく、シンゴは、言った。
 言葉では上手くいいあらわせませんが、ビジュアルな説明にするとですね。
 シンゴが言った。だと、マナはシンゴを見ています。
 でも、シンゴは、だと、ゲームのほうを見たままの耳に、声だけが聞こえてきています。
 私はそう感じます。
 感覚が狂ってるかもしれません。自信ないです。その場合矯正の必要がありますから、そのための自己申告にもなってます。


>>「うん……。する」

 「うん」のあとの三点リーダーの意味するところは。
 「そうなんだけど、あたしだって好きで引っ越すわけじゃないのね、しかたないわけ。わかる?」
 そこを、うだうだ言い訳をしないマナにグッとくるんです。
 感情移入できていますから、ポイントがつきます。
 なにポイントだろう。グッとポイントとか。


>>「あしただろ」
>>「うん……。あした」
>>マナは下を向いてそう言った。

 マナの気力がなくなってきてるため、言われたとおりのことを返すだけしかできずにいます。
 せつないポイント。わたし的にポイント高めです。

>>勇気をだして、その顔をゆっくりと持ちあげてゆく。
>>おとこの子の目が、にらむように見ていた。せっかく勇気を出してあげたのに、ひどいやつだった。

 くもゆきが、あやしくなってきました。
 シンゴと名前にしないで、おとこの子の目と他人行儀になっています。
 勇気を出した感があります。
 おたがいに少しずつだけどキテますよね。あとから勃発する、バトルの予兆です。


>>その強い視線から顔をそむけると、マナは言った。

 いったん目が止まりました。

>>「もう……、ゲームできないね」

 このセリフがタメになっていると思います。次にくる文のためです。
 三点リーダーに込められているのは「いままでとは違うんだよね、これからは、一緒に遊べないんだよね」かな。


>>引っ越しするということが、どういう意味なのか、マナはいま知った。

 ヤマになります。倒置法を使って強調されています。
 お別れなんだと知って愕然としています。


>>「ばか。ちげぇよ。ばか。ばか」

 われに返ることができました。しかし、バカはいけませんね。バカは。
 売られたら買わなければいけません。ボーイッシュ・マナはファイター・マナでもありますので。
 はい。感情移入どころか、完全にマナになってました。
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 面白ポイントには、種類が豊富だということが、わかってきました。
 ヤマを目立たせるために、面白ポイントを抑えたり。
 メリハリは文章に技をきかせるんでしたね。

 2号さんに教わった、流れを止めて逆流にする方法だとか。(私には止めるのがせいぜいでしょうけど)

 新木さんのリライトでは、倒置法をヤマで使っていたり。

 私も倒置法を使ってヤマを目立たせるのがやりたい。
 なので、勝手ながら、倒置法を解禁にさせてください。

 課題で練習してみます。



 で、結なんですが、明日以降に。
 目がかすむー。かゆいー。涙目ですー。

 3時間
 まこと


なんとー
No.9201 投稿日 2005年3月23日(水)00時31分 投稿者 まこと
 2号さんのレス発見。

 おめでとうございます!!
 嬉しーい!!

 きゃー、ありがとう!!
 なぜ、私がお礼を言うのかよくわからないけど、なんだか嬉しくて、やっぱありがとうーっ。

 これからも大変でしょうけど、応援してます。
 がんばりましょう!!
 いやー、おめでたいっ。
 春爛漫。

 ひゃっほーです。
 まこと


春は名のみの風の寒さや
No.9202 投稿日 2005年3月23日(水)00時46分 投稿者 弟切 千隼
2号さんへ >

 ここへ書きこもうとして、弟切もNo.9199の2号さんの書きこみを発見しました。

 ようやく「春立ちぬ」というところでしょうか。立春とは名ばかりで、その頃は寒い盛りという状況が、今の2号さんの状況と似ていますね。

 まだ風は冷たくても、もう少しがんばれば、本当の春が来ますよ。2号さんのがんばりが、デビューにつながることを祈っています(^_^)



>自己課題、ペットの話

 さて、弟切もがんばりましょう。

 これまでで、起承転結の大まかな流れができました。山と谷がはっきりした話を書くために、それぞれの部分で、「何がどれだけ変化するのか」を考えました。

 主人公とヒロインの魅力についても考えました。おかげで、二人のキャラクターがだいぶ明確になりました。
 二人の魅力をきちんと書けなければ、読者さまに読み捨てられてしまいます。どこでどういう魅力を書くか、弟切の演出の腕が試されますね(^^;


 ここに来て、ようやく物語のヤマ場を考えることができます。転の部分ですね。主人公とヒロインが、別れの危機に陥ります。

 読者さまの予想を裏切りつつ、期待を裏切らない展開にするためには、アイディア出しが必須です。改めて、転のアイディア出し条件をまとめてみました。
 また、物語の流れを踏み外さないように、大ざっぱなあらすじも書いてみました。

 以下に、手帳の内容を転記します。


―――――――――――――――――――――――――――――
転のアイディア出し条件まとめ:
・二人の仲が疎遠になること。
・カメがからむこと。
・現代日本社会の問題であること。
・二人の力で解決できること。
・二人の勇気が解決に役立つこと。
・ここまでで、二人は「普通の友人」になっていること。

ものすごく大ざっぱなあらすじ:
 主人公は、カメがきっかけでヒロインと出遭う。
 主人公は、カメという共通の趣味を通じてヒロインと親しくなる。
 主人公は、現代社会の問題にぶつかってヒロインと疎遠になる。
 主人公とヒロインとカメとの力で、問題が解決される。
 二人と二匹の絆はますます強くなる。
―――――――――――――――――――――――――――――


おおおおおお!
No.9203 投稿日 2005年3月23日(水)01時40分 投稿者 サカモト
 仕事を一区切りして分室を覗いてみたら……
 2号さんおめでとうございます!

 春だ、春がやって来たんですね。
 スゴイ!
 本当にスゴイ!
 
 今度は2号さんの小説が、本で読めるかもってことですよね(^0^)
 すんげー楽しみです(笑)
 
 自分の事じゃないのに浮かれ気分なサカモトでした。


>2号さん
No.9204 投稿日 2005年3月23日(水)07時56分 投稿者
とんびの羽根
 おめでとうございます
 昨年末の地獄の日々がこれから待ち受けているわけですが
 分室をくぐり抜けてきた2号さんならきっと乗り越えていけます
 がんばってください

>サカモトさん
 すんません
 アップロードする前に吹っ飛ばしてしまいました(おととい)
 また時間ができれば再トライします

>セリフボツ
 セリフが多いので本来すべてセリフボツですが
 ただし問題は速くたくさん作ることですので
 抽象化する時間がなかったということで今回は大目に見ています
 なお前回セリフを見逃している件ですが呆れていただけです
 はっきり言ってあんまり同じミスがあると呆然とするですよ

 その次にセリフを抽象化して登場人物が何を意図して発言するのかつかむことです
 次回以降も時間制限でがんばってください
 とりあえずはセリフが浮かんでしまっていたらそのまま書いておいて提出する前に抽象化するようにしてみてください
 ネタ出ししている間に無理に抽象化しようとするとネタが出なくなって逆効果です
 ネタだしのあとで誤字の訂正、抽象化という手順でいいでしょう

 セリフを抽象化できないと、このセリフどういう意味なのと聞かれて答えられないということになり、作家志望としてはとっても恥ずかしいことになります

 申し訳ありませんがふたつだけでもアップしておきます
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>サカモト 無口なシンデレラ 74
>>・王子を見つめながら会場で突っ立つシンデレラ。何をしているのか聞いても「別に」としか言わない。

 「別に」→[抽象化]まともに答えない
 無口(無愛想系)<無愛想<無礼、不敬

>>・やがて、その視線からはずれようと動き回る王子。物陰から物陰に動き回る。
>>・シンデレラも王子を追って移動。どうしてもシンデレラを振り切れず、へたり込む王子。

 おにごっこ<ストーカー

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>サカモト 無口なシンデレラ 75
>>・一人で食事をするシンデレラに王子が声をかける。
>>・様々な話題を振るが、シンデレラは王子の顔を見つめながら「はい」としか答えてくれない。

 「はい」→適当に相づちを打つだけ

>>・そして、手を挙げるシンデレラ。「失礼」といって、王子の顔についていたご飯粒を取って食べる。

 「失礼」→無礼をわびて

>>・ドキっとする王子。「気になったから」と言うシンデレラを踊りにさそうのだった。

 「気になったから」→下手な言い訳をする
 言い訳は実は王子の恥を繕うためです
 この理由が書いてないとプロットの読者には無口だとわかりません

 自分のためでなく王子のためにというのがポイント

 ○ 無口
 ○ 惚れる
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リライトの勉強最終日は「結」
No.9205 投稿日 2005年3月24日(木)00時10分 投稿者 まこと
 結びのお勉強です。

結 友だちにムカつく主人公

 それに合わせて、本文を切りました。中身を見てみましょう。
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>>「なによぅ、ばか。ばかばか。ばかっ」
>>「ばーか、ばーか、ばーか」

 同じようなセリフですが、だれが言っものなのか、わかりやすいですね。
 マナとシンゴのセリフは、同じ言葉をしゃべっているのに、まったく違う人格を見せてくれてます。
 マナのセリフ、区切りかたで、キャラクターを上手く表せていると思います。
 そのあとのシンゴのセリフは、いかにも男の子っぽいですし。
 言い合いをしてる感じがでています。

>>つばを飛ばして言うシンゴに、マナもつばを飛ばして、相手よりも一回多く言い返
してやった。

 この言い合いで、シンゴが勝つことはないでしょうね。マナの気が強いからではありません。
 最初のしょぼくれているが、シンゴのダメージの大きさを、ものがたっているからです。

>>「バーカ! バーカ! バーカ! バーカ!」

 カナにしてあるのは、強調のためですね。子どもの視点なので、漢字にはできないし。 ここはカナでしょうね。

>>わかんないくせに。

 ストップがかかりました。注目してくださいのサインです。
 マナの本心ですよ。ヤな奴じゃありません。と説明をして、安心してもらいます。
 急にポッと欲しかったものをほうってよこされた感じですね。余韻がのこります。
-------------------------------------------------------------------------------

 結は、6行で、111文字でした。
 どれくらいの割合を占めているのか行で見ると、12%になります。1割ほどですね。
 おおよそですけど、起が2割、承が3割、転で4割、結が1割といった具合にすると按配がいいようです。

 起から承にかけて徐々にスピードをつけていって、転ではじけ、さっさと結ぶ。
 理解には至りました。

 課題に生かしましょう。


 明日から、1000字課題に戻ります。

 1時間10分
 まこと


消雪春情【しょうせつしゅんじょう】
No.9206 投稿日 2005年3月24日(木)01時34分 投稿者 弟切 千隼
 三月ももうじき終わりですね。雪国でも、粉雪が牡丹雪に変わる頃でしょう。春先に降る雪は、粒が大きくてべたべたと重いですよね。

 題名の「消雪春情」は、中国画でよく描かれる画題です。木瓜【ぼけ】の花と菜の花が咲いている様子を描いて、こういう題を付けるのだそうです。
 春の雰囲気をよく表わしていて、素敵な画題ですね。題名も作品の一部なのだな、と改めて感じました。



>自己課題、ペットの話

 転のアイディア出しをしてみました。手帳に書くまでもなく自主ボツにした案が、いくつもありました。
 主人公やヒロインが飼っていたカメが突然ガメラになるとか、ミュータントタートルズになるとかは無しですよね(^^; ただの妄想です。


 とりあえず使えそうだと判断したのは一つだけです。以下に手帳の内容を転記します。


―――――――――――――――――――――――――――――
転のアイディア出し、その一
・カメの伝染病がはやる。

 カメとヒトと、共通してかかる病気が流行する。病気を
恐れて、カメを殺したり捨てたりする人が増える。主人公や
ヒロインにも、カメを手離せという圧力がかかる。
 ちょうどその頃、ヒロインの体調が悪くなる。伝染病に
罹ったのではと周囲の人は恐れる。ヒロインは自ら病院へ
行き、検査を受けて入院する。
 主人公は、彼女にもう会うなと周囲から言われる。
でも面会に行く。彼女と話しているうちに、病気の原因は
カメ以外ではと考える。
 主人公は、自分のカメを使って実験し、カメ以外に
病因があることを突き止める。それが報道されて、カメと
カメ飼育者に対する迫害が止む。
 ヒロインも退院してきて、二人はまた会えるようになる。
―――――――――――――――――――――――――――――

 これだけでは舌足らずですね。次回に説明します。


ありがとうありがとう
No.9207 投稿日 2005年3月24日(木)02時24分 投稿者
名無し君2号
 ええ、ええ、私が佳作を受賞できたのも、みなさまのご支援ご声援、おもに自らの血を吐くような努力があったからでございます。これからは骨髄を絞るような努力をしなくちゃならないみたいですけどね!

 もの言わぬROMのみなみなさまがたのお声も……(耳に手をあてる)ええ、聞こえておりますですよ。ありがとうございます、ありがとうございます。ありが……え? あんまり調子コイてんじゃねえぞって?

 へーん、やだねーだ。

 調子コキまくって猿になってやるもんきっきっきー。
 えーい、これからは佳作さまと呼ぶがよい!


 ……佳作さまじゃちと微妙だと思った。


 このぐらいおバカさんなほうが私らしいでしょうか?(さわやかな挨拶文)

 弟切さん、とんびさん分室アダルトチームと、まことさん、サカモトさんの分室ヤングチームで、「2号佳作受賞ニュース」に対する反応が微妙に異なるのがおもしろかったです。

 弟切さん→立春とは名ばかり……!
 とんびさん→地獄の日々がこれから待ち受けている……!

 まことさん→ありがとう!
 サカモトさん→春がやってきた!

 どうですかこれ。
 アダルトチームは、バックに「ざわ……ざわ……」なんて書き文字がありそうですよ。カイジですか? ペリカ? 分室古参兵はさすがに違う。ってさりげなく失礼だな私。
 そのとおり、ここからが地獄で……。デビューしてからだって地獄、どこまで行っても地獄ですよきっと。

 対するヤングチームはフレッシュフレッシュ。
 我がことのように喜んでいただけて、私もとてもうれしいです。
 とりあえずここでいじめられていれば、なにやらどうにかなるっぽいです。みなさんもぜひ、なぶられやがってください。




>まことさん

>>ここで展開されてきた関係と酷似していたので、からかおうとしたんですけど、ぜんぜんヒットしませんで。
>>空振りかと思いきや、いけないところにジャストミートの気配です。

 あやまる必要はまったくナッシング。
 まことさんが「前回の話とヒロインの造形が似ている」と感じたのであれば、そう指摘してもらうことは私にとってありがたいことだからです。似ていると感じた理由もまことさんは書いていました。すなわち「セリフまわしがおなじ」と。

 指摘して、そう思った理由もきちんと書いているんですから、なにも気にする必要はありません。むしろもっとガンガンどうぞ。

 基本的に私はスチャラカかつ鈍い生き物なので……などと自己申告するのも哀しいですが、すっとんだレスについてはあんまり本気にしないでやってください。なんとも無責任なこと言ってますが。




 レスには30分ほど。ではでは。


テンテンパリパリ
No.9208 投稿日 2005年3月24日(木)12時00分 投稿者 サカモト
 仕事の方で少しテンパリ気味のサカモトです。
 
 今やっているモノが今日の深夜辺りに提出ですので
 本格的な書き込みは明日以降になります。

>とんびの羽根さん 
 セリフのこと誤解していました。すみません。
 セリフを考えて、その後に、抽象化するということだったんですね。
 サカモトは言われたことを、一言のセリフを入れて書くんだなぁと思って
セリフボツを量産しちゃってました。

 頂いた評価のレスは、また、後日いたします。
 
 ありがとうございました。

10分


>サカモトさん
No.9209 投稿日 2005年3月24日(木)22時25分 投稿者
とんびの羽根
>> セリフを考えて、その後に、抽象化するということだったんですね。

 ちゃうぅ……

 セリフを考えんのは抽象化してプロットができてからですよぅ

 ネタ出ししてる最中にキャラがセリフ勝手にしゃべっちゃうのまでは止められないから
 浮かんだセリフはとりあえずそのまま書いとけってことです
 ネタ出ししてる最中にセリフ考えてたらネタ出しする時間がなくなっちゃうじゃないですか

 浮かぶのはオーケー
 でも考えてセリフひねり出すのは駄目

 状況に応じたもっともふさわしいセリフはプロットを具体化させるときに考える、ひねり出す、叫ばせる、聞き出す

 自分で引用するのは気が引けますがとんびは次のように書いたですよ

>> とりあえずはセリフが浮かんでしまっていたらそのまま書いておいて提出する前に抽象化するようにしてみてください

 ネタ出しはプロットを考える、構成する、いろいろな場面を浮かべる、どう盛り上げる、どうひっくり返すというところで思考力を使う訓練なのです
 セリフみたいな具体的なことに思考してたら時間はいくらあってもたりないし、
 そもそもそのセリフ使わないんだし、無駄無駄無駄ですぅ

 そのセリフのために本を一作作るんだと断言できる情熱をもっているときのみ、セリフはプロットにいれていいものです

>サカモト 無口なシンデレラ 76
>>・数人の不良貴族に囲まれるシンデレラ。怒鳴られ、怯えた顔をし、辺りを見回す。
>>・ソレを見た王子、男達を一括してシンデレラを救い出す。キョトンとするシンデレラ。
>>・王子にお礼を言おうとして手を振り回す。しかし、感謝の言葉が上手く出てこない。

 無口<パニック

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>サカモト 無口なシンデレラ 77
>>・トテトテトテと王子の側に歩みより、王子の裾をギュッと掴むシンデレラ。無礼さに怒る家臣をなだめる王子。
>>・王子が歩くと歩き、王子が食べると自分も食べる。彼女は常に王子の後ろをついてまわる。

 無口<幼女<まねっこ

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今回は途中までです。
No.9210 投稿日 2005年3月25日(金)03時41分 投稿者 弟切 千隼
>自己課題、ペットの話

 前回(No.9206)書いた手帳の内容について、説明します。今回は時間の余裕がなく、途中までしか説明できないのを御容赦下さい。


>> カメとヒトと、共通してかかる病気が流行する。病気を
>>恐れて、カメを殺したり捨てたりする人が増える。主人公や
>>ヒロインにも、カメを手離せという圧力がかかる。
(弟切のNo.9206の書きこみより)

 現代日本社会ならではの問題ということで、ペットに関わる病気を出してみました。
 ペット業界では、これはまさにホットな問題です。


 最近、人畜共通感染症という病気が話題になっています。読んで字のごとく、ヒトとヒト以外の動物が共通して罹る伝染病のことです。英語でズーノーシスzoonosisとも呼ばれます。
 これは、一種類の病気ではありません。ヒトとヒト以外が共通して罹る病気は、すべて人畜共通感染症です。とてもたくさんの種類があります。


 人畜共通感染症は、昔からありました。有名なのは狂犬病ですね。
 ではなぜ、今、ホットな話題なのでしょう?

 それは、今、日本がペットブームだからです。飼われる動物の数が増えた分、感染症が起こりやすくなりました。
 単純に、ペットの数が増えただけではありません。質も変わってきました。イヌやネコばかりではなくて、アライグマ、イグアナ、サンショウウオなどの変わった動物を飼う人が増えています。タランチュラやサソリでさえ、ペットにされる時代です。

 このように変わったペットが増えれば、予測のつかない病気が増えます。ペット自身が病気になるのはもちろん気の毒です。それがヒトにも感染する病気だったら、大変なことになるかも知れません。


 人畜共通感染症がらみで、二、三年前に、プレーリードッグの輸入禁止騒ぎがありました。覚えている方もいるでしょうか?

 野生のプレーリードッグは、北米の草原に棲んでいます。リスやネズミの仲間で、草食性です。外見が可愛らしく、性質も獰猛ではないので、ペットとして人気が出つつあるところでした。北米から、何百頭ものプレーリードッグが輸入されていたのです。

 ところが、輸入されたプレーリードッグのうち、何頭かが野兎病【やとびょう】に冒されている可能性があると発覚しました。
 野兎病は、人畜共通感染症の一種です。発病すると、突然の高熱や頭痛や悪寒、リンパ節の腫れなどに襲われます。ヒトでも死亡することがある、かなり危険な病気です。

 こんな病気が広まっては困りますよね。たちまちプレーリードッグは輸入禁止になりました。
 幸いにして、日本国内でプレーリードッグから野兎病が発生したという報告はありません。


 プレーリードッグが野兎病を媒介することは、専門家の間では知られていました。けれども、ペットとして輸入するにあたって、誰も何も対策を取っていませんでした(^^;
 ブームが急に広まりすぎて、法律や対策が追いついていないのですね。プレーリードッグに限らず、何の病気対策もされていない動物が、今もどんどん輸入されています。


 ここまで書けば、人畜共通感染症がなぜホットな話題なのか、わかっていただけたでしょう。
 これはまさに「今そこにある危機」です。実際に風変わりなペットを飼っている人や、実態を知っている人にとっては、現実味のある話ですね。
 小説の登場人物の状況を、我が身と比べて「似ている」と思ったなら、その読者さまは大いに共感してくれるでしょう。


 プレーリードッグが輸入禁止になった後も、飼育自体は禁止されていません。今でも、プレーリードッグの飼育は合法です。今は国内で繁殖させた個体が売られています。
 健康なプレーリードッグであれば、病気をうつされる心配はありません。飼っていても何の問題もありません。堂々と飼ってOKです(^_^)


 輸入禁止騒ぎの時、プレーリードッグの飼い主さんたちはみな悩んだといいます。「そんな危険な動物を飼うなんて」という、周囲からの有形無形の圧力があったようです。


 「普通」の人は、生き物のことをよく知りません。そういう人が、いきなり恐ろしげな病気のニュースを聞けば、「そんなん飼うな!」と言いたくなるでしょう。気持ちはわかります。
 だからといって、病気を撒き散らす心配のないペットまで「殺せ」とか「手離せ」とか言うのは、言いすぎです。ましてやペットの飼い主さんを中傷するなんて、まったく正当性がありません。

 プレーリードッグ騒ぎの際には、そういうヒステリックな反応も見られました。残念ながら。
 プレーリードッグ(=風変わりなペット)を飼っている人たちは、少数派の悲哀を味わったわけです。
 これがイヌやネコだったら、ペットやペットの飼い主を迫害する動きは、ほとんど起こらなかったでしょう。膨大な数の愛好家がいますから。


 ペットの話の主人公とヒロインは、少数派です。風変わりなペットを飼っているほうです。何かあれば叩かれる側です。
 二人には、不当な数の暴力に負けて欲しくありません。恐れず卑屈にならず、多数派の「普通」の人たちと付き合って欲しいです。
 そう考えて、人畜共通感染症のネタを使ってみました。


>指摘
No.9211 投稿日 2005年3月25日(金)06時55分 投稿者
とんびの羽根
 「感想、指摘」で言動や行動がよくわからないとか不自然とかいうのがあります
 作者が登場人物の言動や行動を理解していないというトホホな現象ですね
 こうした事態を防ぐためには浮かんだセリフ、行動が登場人物にふさわしいか、状況やストーリー進行に合っているか作者が意識していないといけない
 そういうときに有効な手段が「抽象化」です
 抽象化するとその文章段落で見せないといけないことがわかります

 今回は一行あらすじにも突っ込みをいれてみました
 
>サカモト 無口なシンデレラ 78
>>一行あらすじ:マナーがわからずフィンガーボールを飲みほそうとし、王子に止められるシンデレ

 → 無知な娘が粗野な言動と行動を見とがめられて王子にマナー教育される

 プロットではマナーを教えられるのが結になっています
 あらすじとプロットが違っているのになんで気づかないの?


>>・フィンガーボールをジッと見つめるシンデレラ。その様子が異様で、皆に変な目で見られる。
>>・王子も気づき声をかけるが「別に」としか言わないシンデレラ。

 「別に」→無愛想に返事をする
 無口 (不器用系)<粗野、下卑

--------------------------------------------------
>サカモト 無口なシンデレラ 79
>>一行あらすじ:鍛錬に励むが、王子のマッチョなポーズに心を動かされるシンデレラ

 → 肉体鍛錬しか興味のない娘が王子の肉体美に惚れる


>>・しかし、鍛錬に励む彼女を気に入った王子。服を脱ぎ、たくましい体でマッチョなポーズを決める。

 自バラ

 設定無視

--------------------------------------------------
>サカモト 無口なシンデレラ 80
>>一行あらすじ:普段無口だが、パイ投げになると急にハッスルするシンデレラが王子に気に入られる。

 → 無口でおとなしい娘がイベントで奮闘して王子に認められる

 またプロットとあらすじが違う

>>・強敵の王子が現れ、接戦を繰り広げる二人。やがてゲームが終了。シンデレラが元に戻る。

 王子に気に入られるとあらすじにあるけど書いてない

 × 無口
 書いてない

>>・また、元の大人しいシンデレラに驚く王子。そんな彼女も気に入り、踊りに誘うのだった。

 一行あらすじに書いてない、あらすじはハッスルシンデレラのことだけ
 無口<おとなしい

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素朴な疑問
No.9212 投稿日 2005年3月26日(土)03時44分 投稿者 弟切 千隼
2号さんへ >

 ちょっと疑問に思ったことをお訊ねします。例の佳作受賞についてです。
 むろん答えて下さる義務はありません。これは純粋に弟切の好奇心から訊いていることですから。

 2号さんは、佳作受賞作を書き直すようなことをおっしゃっていますよね? それを書き直すというのは、編集部から「そうせよ」と指示があったのですか? それとも、御自分から「書き直していいなら、書き直させて下さい」と申し出たのでしょうか?

 佳作であろうと何だろうと、仮にも受賞した後に、出版も決まっていないのに書き直す、というのは珍しいですよね。どういう経緯でそうなったのか、知りたいと思いました。


 もう一つ、訊かせて下さい。

 もし、編集部から「書き直すように」と指示されたのでしたら、どういう理由で書き直しを求められたのでしょうか?
 単純に、このままでは一般商業レベルに達しないということでしょうか? それとも、何かあちらの側に規定があって、その規定に合っていない、といったことでしょうか? あるいは、他の理由かも知れませんね。



>自己課題、ペットの話

 今回も少しだけです。前回(No.9210)の説明の補足です。

 前回の説明で、人畜共通感染症の話をしました。カメとヒトとが、共通してかかる病気を登場させるわけですね。


 この病気が具体的にどんなものかは、はっきりとは決めていません。あまり致命的にはしないつもりです。野兎病【やとびょう】のように、ヒトが死亡するほどの病気にすると、騒ぎが大きくなりすぎるからです。

 かといって、軽い病気にしすぎると、全然騒がれないことになります。ここのさじ加減も難しいですね。
 一時的には「病気になった」と明確に感じられるほど苦しい、でも致命的ではない、というあたりが狙い目ですね。


 今のところは、食中毒みたいな病気にしようかと考えています。

 食中毒の中には、致命的なものもあります。けれども、夏によく集団発生する食中毒は、たいがい致命的ではありません。腹痛・下痢・嘔吐で一時的に苦しむだけです。あのくらいの症状がちょうどいいのではないでしょうか。

 食中毒は、誰でも知っていて、症状がわかりやすいのもいいですね。普通の人がイメージしやすい症状のほうがいいでしょう。


 ここで「寄生虫が内臓を食い荒らす」とか、「皮膚に人面瘡【じんめんそう】(※注)ができる」といった症状にしたら、ホラー小説になっちゃいますよね(^^;
 今回はホラーを書くのが目的ではありませんので、やめておきます。


※注:人面瘡【じんめんそう】…人の顔の形をしたできもの。「体にできた人面瘡がしゃべる」というネタのホラーは、もはや古典ですね。


ひと段落
No.9213 投稿日 2005年3月26日(土)09時41分 投稿者 サカモト

 ようやく普通のペースに戻ってきたサカモトです。
 仕事が増えると生活費の心配をしなくて良くなるんですが、時間取られるなぁ。
 気を取り直して、書き込みします。
 
>>ネタ出ししてる最中にキャラがセリフ勝手にしゃべっちゃうのまでは止められないから
>>浮かんだセリフはとりあえずそのまま書いとけってことです

 サカモトはソレを取り違えて、一言のセリフ入れるように書いてたわけですね。
 しかも、キャラクターが何を言っているのか聞き取ろうとして、時間を使っているし。
 しっかり前に書かれているのに、考えている途中で浮かんできたセリフのことだとは、考えていませんでした。


>>セリフみたいな具体的なことに思考してたら時間はいくらあってもたりないし

 確かにそうですね。
 ただでさえ遅いんですから、これ以上遅くなる原因を増やしてどうする! という感じです。
 

 出勤前なのでカンタンに。
 残りは、また、後ほど書き込みします。
 


課題提出
No.9214 投稿日 2005年3月26日(土)23時00分 投稿者 まこと
 課題を提出します。

「心を竜にして」 1000字課題 No.13
 ↓ ここです。
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1215&e=res&lp=1146&st=

 時間かかっちゃいました。
 字数もアップしてから計りまして。
 かなりオーバーしてました。
 すみませんが、ご指摘よろしくお願いします。

 まこと


>サカモトさん
No.9215 投稿日 2005年3月27日(日)12時04分 投稿者
とんびの羽根
 神戸の桜はまだまだです
 なぜか東京の方がいつも開花が早くて不思議です

>サカモト 無口なシンデレラ 81
>>・「あの……なんと答えればいいのでしょう……」と答える彼女。予想しなかった答えに驚く王子。

 → どう返事すればよいか問い返す娘

 質問返しには理由があるはず、普通は相手を困らせるとか、宴曲に回答拒否をしてごまかしているとか
 素でわからないとすると、口べただとか、頭が悪いとか、口べた系の無口かな
 逆に王子が楽しむことの意味をわかっていないと宴曲に伝えようとしているのかもしれないし
 いずれにせよ、セリフだけ読んでいてもどれが本当のところなのか実際にはわからないんです

 さらに作者自身がきちんと自分の考えを理解しているか疑問に感じてしまいます

 せりふが生のまま出してこられると、意図をとるのはむずかしいですね
 だからこういうことを言いたいのだと簡潔に説明できるようにならないといけない
 サカモトさんの説明ベタも、相手に言いたいことを簡潔に伝える能力と、相手が知りたいことを簡潔に理解する能力が足りないのです
 プロットは自分で考えをまとめるだけでなく、相手に簡潔に伝える努力と、相手が知りたいことを理解する努力が不可欠です

>>・返す言葉が見つからず、答えに窮する。王子は彼女を見ながら、必死に回答を考えるのだった。

 もちろん惚れてませんね

 律儀に相手の答えるべきことを考えようとしているのかな
 答えるべきことは当然本人にしかわからないんだから答えが出るはずありません
 王子はそんなこともわからないぼんくらなんでしょうか
 それとも、こういうときにはどういうふうに返せばマナーにあったよい返答なのかを、シンデレラのために指導してあげようと考えてるんでしょうか
 
 作者が質問返しの理由をきちんと認識していて、王子がどうそれに対処しているのか(勘違いした対応なのか、誠実な対応なのか)きちんと決めて書いてません
 こんなにあいまいなプロットだとしばらくたつと、自分でも意味がわからなくなってしまいます
 そうなると、いざ本文を書こうとしても書けるものではないですよ

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>サカモト 無口なシンデレラ 82
>>一行あらすじ:パーティーに退屈した王子の手を取って、楽しさを教えるシンデレラ。
>>・しかし、彼女は笑いながらすり抜け、誰とも踊らない。唯一、王子がシンデレラを捕まえる。

 一緒に踊りたがっている誰とも踊ろうとしないのに、人に踊りの楽しさを教えてあげましょうって
 なんか激しく勘違いしているっぽい

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>サカモト 無口なシンデレラ 83
>>一行あらすじ:王子の嘘を見抜いて感謝されるシンデレラ

>>・王子の義務として笑顔を浮かべ、パーティーを仕切る王子。人々は賞賛の言葉を浴びせる。
>>・しかし、シンデレラだけは彼の事を痛ましそうに見つめている。それに気づき、問いかける王子。
>>・「ムリしてる」と言うシンデレラ。嫌々、笑顔を浮かべている事を見抜かれ動揺する王子。

 痛ましいほどの嘘なの?
 店員が客に無理して笑顔を浮かべてみせるのも痛ましいの?


>>・悲しそうに王子の手を取る彼女に、王子は本心から笑顔を浮かべ、「ありがとう」というのだった。

 客に無理していることばれるって屈辱だと思うけど
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>まことさん 「心を竜にして」感想
No.9216 投稿日 2005年3月27日(日)21時09分 投稿者
とんびの羽根
 近所の川沿いをとおりかかると、桜の花芽が昨日よりふくらんでいました
 でもほころんでいる花芽はまだありません
 そして、こぶしの花や木蓮が満開です

>1215 「心を竜にして」 1000字課題 No.13 3/26 感想
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1215&e=res&lp=1215&st=0

>一行コンセプト

>>「仲良しの竜が退治されると知った少女。逃がすために、冷たくつきはなすフリをする」

 一行コンセプトは初期状態と終了状態を意識してください
 退治されること、それを知ることは少女の状態ではないと思います

 まず冒頭です
 「。」がついてますがこの句点は意味がありません
 むしろ日本語を壊してます
 句点の前の部分には述語が無くて、後ろの部分には主語がありません
 
 変でしょ?

 句点を取ると「……が……すると知った少女が……する」で実は複文です

 まことさんの詰め込みすぎた文章って、しばしば複文状態になってしまうのですが
 原因のひとつに人物の変化する属性と、周囲の状況変化やその対応を混同していることがあげられます
 「……が……すると知った」は少女の属性ではないので終了状態と対応することがないのです
 逆に言うと、終了状態に対応してないので属性でないということになります

 少女の変化した部分は何かに注目した方がいいです

 ……な少女が、xxxxするためにyyyyな行動をとり、その結果少女はzzzzになる

 ……な少女の ……になにをいれるべきか考えてください

 それからラストも煮え切らない感じです
 冷たく突き放すふりをして
 で、一体どうなったんでしょう
 読者は主人公がなんらかの行動をとったとき、結局どうなったのかを知りたいのです

 主人公の取った行動は「突き放すフリ」です

 行動をして結局どうなったのか = 結 です
 つまりまことさんのプロットには結もないんです

 行動の目的が「守ろうとすること」なら結は「守られた」のか、「守れなかった」のか
 そのことで少女の属性、もしくは少女と竜の関係がどう変わったのか結論をつけておかないと、話を読んだ気分になれません

>プロット

>>起 竜にあたたかく接する主人公

 起なのにコンセプトにはいってない

 しかも本文でも書いてない
 

>>承 竜退治のことを告げ、逃げるようやさしく勧める

 本文ではやさしく勧めてない
 ひとりで逃げろってやさしいのかな

>>転 別れを拒む竜に、心を鬼にすることを決意する

 心を鬼にする前に、主人公いらついて怒ってしまってます
 読者には怒っているとしか見えません
 「本当は怒ってないのに心を鬼にしている」ということが読者に伝えるべきメッセージだと思います

>>結 竜に冷たく接する主人公

 ここは先に書いたように結になってないですね
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とんびの羽根さんへ
No.9217 投稿日 2005年3月28日(月)00時41分 投稿者 まこと
 ご指摘、いつもながらありがとうございます。

>一行コンセプト

 いい加減な文章でした。直します。
「竜と仲良しの少女が、竜退治から逃すために、冷たくするフリをした話」

 これなら日本語は壊れていませんね。
 しかし、プロットと本文は壊れたままです。

 どんな話なのか、自分の中で、しっかりまとまっていなかったためでしょう。
 これまでにも、何回かやってきている失敗パターンです。

 書こうとしているものが、どういうものなのか。本人が認識できていない。
 プロットはたてるものの、書こうとしているものと違っている。
 上手く肉がつかない。
 こねくりまわして、訳がわからなくなる。
 ぐるぐる、目が回る。
 ともかく出来上がり。
 めでたくアップ。
 指摘でようやく、失敗に気づく。

 とんびの羽根さんには、あれがどうなるべきものなのか、ちゃんと見えてます。
 わかりやすく誘導してくれました。
 おかげさまで、なんとか、私にもわかってきました。

 あれも、リメイクしたいと思います。

「竜と仲良しの少女が、冷たくするフリをして、竜退治の前に逃がしてあげる話」

起 竜退治を告げ、逃がそうとするが拒まれる主人公
承 何とか逃がそうとする
転 逃げる気のない竜に、冷たくするフリをする
結 竜を逃すことができる主人公

 これに、お肉を盛ってみます。

 やさしくとプロットにあるのに、やさしくなかったり。
 心を鬼にしてとあるのに、イラついていたり。

 プロットに相違なきこと。
 起承転結に沿って、正しくお肉をつけてきます。


 竜の話ですが、5時間かかって書きました。
 それを、アップする前にかなりの時間いじってます。
 その後、アップしながら、相当な時間またいじりました。
 壊れているものは、いくらいじっても、まとめられないのだということですね。
 時間がかかるときには、要注意。

 竜が出てくるという世界観に、神経全部、持っていかれたかもしれません。
 背伸びしてました。


 リメイクは明日以降に。

 45分
 まこと


雪んこ
No.9218 投稿日 2005年3月28日(月)01時11分 投稿者
名無し君2号
 こっちはまだ雪がちらついてますですよ。
 早く春が来ないかなあ……季節でも、私的でも。




>弟切さん

>>ちょっと疑問に思ったことをお訊ねします。例の佳作受賞についてです。

 まったく編集部には確認をとらず、私の思いこみだけで答えます。なのでこの回答が公式回答だとは思わないでほしかったり。


>>2号さんは、佳作受賞作を書き直すようなことをおっしゃっていますよね? それを書き直すというのは、編集部から「そうせよ」と指示があったのですか? それとも、御自分から「書き直していいなら、書き直させて下さい」と申し出たのでしょうか?

 「きさま、書き直すは気あるのか?」と訊かれたので、「あることはあります」と答えました。ここから想像するに、編集部としては、書き直すなら読むし、書き直さないならそれでもかまわないってスタンスだと思います。

 これはあくまで私の場合、です。
 ほかの受賞者がどうなのかはまったくわからんちん。


>>もし、編集部から「書き直すように」と指示されたのでしたら、どういう理由で書き直しを求められたのでしょうか?

 ええとですね、「ある部分は出版レベルだけど、ある部分は足りない」と考えてもらえればよろしかろう、と存じます。足りないところを足すか、ほかので補うかできれば……さて? どうなるの? 玉虫色の回答?

 まあ、6月の佳作バトルロワイヤル、俗にいう最終選考にて最優秀賞、もしくは優秀賞を獲ることができれば、もの書き生活スタートラインも現実味をおびてくるのでしょうけども。いまは私、ただの2号。




>とんびの羽根さん

>>こんなにあいまいなプロットだとしばらくたつと、自分でも意味がわからなくなってしまいます
>>そうなると、いざ本文を書こうとしても書けるものではないですよ

 そうそう、そのとおりなんです。
 細かい部分はあとで考えればいいや、なんて適当にプロットをたててしまうと、いざ書くときにぴたりと筆が止まります。パソコンで書いているのでこの場合は指か。

 そんなんじゃわざわざプロットを作る意味がないじゃない、ねえ。

 ただ、このあたりは実際にプロットにもとづいて書いてみないと、なかなかわかりづらい感覚だろうな、とも思います。

 ということで、つぎにサカモトさんがやる課題は、プロットに従ってじっさいに書く、というのでどうでしょう。
 ただいまシンデレラ迷宮で作っているプロットを再利用。最後には10個できあがるはずなので、そこからサカモトさんに好きなのを選んで書いてもらう。
 それを読んでとんびの羽根さんがいぢめる……もとい、感想を書く。あれ、強制?

 シンデレラだからって、べつに舞台を中世ヨーロッパにする必要はないです。書きやすく変えて……たとえば時代を現代日本にして、場所はだれかの誕生会にするとか。もちろん中世だって原始時代だって、サカモトさんの書きやすいようにしてもらえばいいのですが。

 書く範囲はプロットを立てている部分だけ。
 つまりパーティーが始まり、無口シンデレラが王子に見そめられるまで。これならばさほど負担でもないはず。たぶん。

 これで鍛えられるのは以下のふたつ。

・プロットどおりに書く力。
・プロットを面白く肉づけする力。

 だって、なかなかプロットどおりには書けないって!
 ……とか経験者が語ってみます。書けないんじゃプロットの意味がないしー。
 あとプロットはしょせんプロットなので、大切なのはどう書くか、です。どこまで面白さを引きだせるか。


 なかなかいい練習になるとは思うんですが……決めるのはサカモトさんですね。
 もう無口シンデレラは見るのもいやだ! なら止めて、普通に1000字課題をやったほうがよいでしょう。ずっと無口シンデレラに漬かりきりだったということは、それだけ自分のものにしているはずですから、書くのも楽だと思うんですけどね。

 でも飽きちゃうと能率が悪くなりますから。

 なにはともあれ、あともうちょっと。
 がんばってください。


桜切るばか梅切らぬばか
No.9219 投稿日 2005年3月28日(月)02時02分 投稿者 弟切 千隼
 つい先日、弟切の近所にあった桜の樹が伐られてしまいました。お気に入りの樹だったので、ショックでした。
 「せめてもう少し待って、最後に一花咲かせてあげてからにすれば」と思いました。冬の寒さに耐えて、やっと花開こうという時期に伐らなくても(;_;)



>自己課題、ペットの話

 手帳内容の説明が、途中でしたね。説明を続けます。
 今は転のアイディア出しをやっています。カメとヒトと、共通してかかる伝染病がはやる、という案が出たところです。


>> ちょうどその頃、ヒロインの体調が悪くなる。伝染病に
>>罹ったのではと周囲の人は恐れる。ヒロインは自ら病院へ
>>行き、検査を受けて入院する。
(弟切のNo.9206の書きこみより。以下、引用元は全て同じ)

 ヒロインは「とろい」人ですが、やるべきことはきちんとやる人です。伝染病にかかった場合、早く手当てをしなければ、周囲の人にうつしてしまうことも理解できます。
 ですから、隔離されたり差別されたりする可能性があっても、自分から病院へ行きます。

 ヒロインだとて、病気が怖くないわけはありません。怖いです。隔離されるのも差別されるのも、もちろん嫌がっています。
 それでも、周囲の人のために、自ら病院へ行きます。勇気ある行動ですよね。



>> 主人公は、彼女にもう会うなと周囲から言われる。
>>でも面会に行く。彼女と話しているうちに、病気の原因は
>>カメ以外ではと考える。

 正体のわからない伝染病にかかった人がいれば、普通、周囲の人はその人を避けるでしょう。誰だって、病気にはかかりたくありませんから。

 けれども、主人公はヒロインに会いに行きます。どうしても会いたいからです。
 自分が会いたいというだけではありません。「隔離された彼女は、どんなに不安だろう」と、主人公は思いやります。
 それまで、主人公は自己中心的でした。人を思いやることが少なかったのに、ヒロインのために行動します。
 愛は病気への恐れを越える、わけですね(^_^)

 隔離が必要とされる法定伝染病にかかって、隔離病棟に入れられた場合でも、他人と面会することはできます。ただし、ガラス越しです。


 主人公とヒロインが会えば、当然、話題はカメのことになります。カメおたくの二人には、普通の人にはわかりにくい違いが見えます。
 まして、二人の場合は、お互いが飼っているカメとも比較することができます。ほんの小さなことに気づく可能性は高いでしょう。

 ヒロインが隔離されている間、彼女のカメも、動物病院に隔離されています。病因を突き止めるために、経過を観察されています。



>> 主人公は、自分のカメを使って実験し、カメ以外に
>>病因があることを突き止める。それが報道されて、カメと
>>カメ飼育者に対する迫害が止む。

 病気のヒントを見出したとしても、ヒロインは入院しています。積極的に動くことができません。彼女の分まで、主人公は奮闘します。
 ヒントを頼りに、主人公は自分のカメを実験台にします。その甲斐あって、病因を突き止めることに成功します。
 主人公は、つてをたどって世間にそれを発表します。

 どういう形で発表するのか、具体的にはまだ考えていません。ここでは、社会的信頼のあるおとなの力を借りるしかないでしょう。高校の生物の教師とか、動物病院の医師とかです。
 一介の高校生では社会的信頼に欠けますから、仕方のないところです。

 主人公は、自己チューでおたくな高校生です。「普通の」おとなと交渉して、何かを発表させるなどということには慣れていません。
 というより、それまでは、そんなことを考えもしませんでした。ヒロインとカメを助けたい一心で、彼は行動します。



>> ヒロインも退院してきて、二人はまた会えるようになる。

 前回(No.9212)書いたとおり、登場させる伝染病は、致命的なものにはしないつもりです。長くても一ヶ月も入院すれば、ヒロインは出てこられるでしょう。

 この時点では、カメへの疑いは晴れています。主人公とヒロインは、再び堂々とカメを飼えるようになります。


複文
No.9220 投稿日 2005年3月28日(月)18時53分 投稿者 まこと
 複文について考えてみました。


 なんということでしょう。考えているうちに、複文の縛りが完全解除でないことを思い出してしまいました。
 

 複文は、形容詞1個くらいならオッケー。ただし、直後の文が短文であること。
 これが、複文縛り解除の条件でした。
 現在、この条件がぶっとんでおり、跡形もございません。

 どうやら、ちびっとずつ条件から離れていって、なしくずし的に逃げようという算段だったようで――。


 それでは、なんのために縛りをもうけていたのか、わかりません。
 悪文を直したいから、縛りでもって矯正をかけていたのに。
 こらえ性がないばっかりに、矯正をかけてきたものを台無しにしてしまった。


 読みやすい文章を書きたいのですから、乖離していった位置にまでたちもどることにします。

 こすいまねしたの、これで何度目かなぁ。
 ダメですね。
 ズルなしでいきましょう。
「だって僕、2号のお兄ちゃんより、カッコよくなるんだもん」


 そういうわけでして、矯正ギプスを再装着します。
 ぎぎぎ。


 40分
 まこと


春よ来い
No.9221 投稿日 2005年3月28日(月)20時43分 投稿者 サカモト
 最近、書き込みが遅くなっているサカモトです。
 どうも生活費稼ぐ方に時間を回し過ぎている様子。書かずに済ます理由はそこら中にあるんだなぁと実感してしまいました。
 
 ウチの近くには桜で有名らしい(田舎モノなので詳しくは知りません)井の頭公園があるのですが、まだ、咲きそうな気配は見られません。
 もっとも、花見はもっぱら実家に帰ってやるのがほとんどなので、どれだけ綺麗に咲いても、通勤途中に眺めるだけだったりします。


>とんびの羽根さん
 
 一行あらすじだけでもココまで、本文と食い違っていたんですね。
 
 例に出して頂いたモノなどは、起から転あたりまでを書いていたつもりでした。よく考えてみれば不思議な事なんですが、一行あらすじで結末部まで書いてはいけないという風に考えていたのですね。
 しかし、見くらべてみると違うモノばかり。言い訳よりどうしてこうなっているのか、考えてみます。

 サカモトの場合、過去ログなどで出てくるシンデレラを読んで、起から転までで一行あらすじのシンデレラを描き出し、結の部分で王子がシンデレラに対しリアクションを返すという流れで作ろうと考えていました。

 ただ、その流れで作っていても、どんなシンデレラなのかを表せていないことがあります。
 とんびさんに指摘して頂いた↓↓↓↓↓の文などですね。


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●無口なシンデレラ 78 原文

一行あらすじ:マナーがわからずフィンガーボールを飲みほそうとし、王子に止められるシンデレ

・フィンガーボールをジッと見つめるシンデレラ。その様子が異様で、皆に変な目で見られる。
・王子も気づき声をかけるが「別に」としか言わないシンデレラ。
・やがて、ボールを持ち上げ飲もうとするシンデレラ。慌てて奪い取る王子。
・「違うのか?」という彼女。放っておけないと思った王子は、パーティー中彼女についてマナーを教えた。

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 一番の要点が「王子に行動を見とがめられ、マナー教育されるシンデレラ」なのに、一行あらすじは王子に止められるシンデレラになっています。
 しかも、よく見てみると一行あらすじは抽象化したモノのはずなのに、「フィンガーボールを飲みほそうとし」なんて、固有名詞を出しまくってますね。
 もっと使う言葉を絞って抽象的にする必要が在りそうです。
 
 他にも、以前提出したシンデレラを見て、一行あらすじが違っているトコロを見てみます。

 
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●サカモト 無口なシンデレラ 70

一行あらすじ:勘違いして王子をひっぱたいたシンデレラ

・会場でシンデレラとぶつかり、彼女の胸元に覆い被さるように倒れる王子。
・顔を真っ赤にして王子をはたくシンデレラ。その後、しゃがみ込んで泣き始める。
・慌てて事故だということを説明する王子。わざとじゃないとわかり、驚くシンデレラ。
・「……ごめ……なさ………い」と絞り出すように言う。王子はその様子を可愛く思い、彼女の手を取った。

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 上の『無口なシンデレラ 70』では、一行あらすじを「王子をひっぱたいたシンデレラ」となっていますが、結の部分を見てみると違いますね。
 最後に王子へと謝っているワケだし、「誤解して王子をひっぱたき、謝るシンデレラ」が正解です。
 
 次回から全体を見て、一行あらすじを出していけくように気をつけます。
 
 ありがとうございました。


 で、次に他で指摘された部分についてです。
 

>サカモト 無口なシンデレラ 81

>>セリフだけ読んでいてもどれが本当のところなのか実際にはわからないんです
>>プロットは自分で考えをまとめるだけでなく、相手に簡潔に伝える努力と、相手が知りたいことを理解する努力が不可欠です

 これは書いているウチに、自然に浮かんできたセリフを書いただけですので、相手に簡潔に伝える努力をしてなかったですね。

 前々から相手を知り、相手に言葉で伝える能力が不足していると言われているのに、つい、その努力を怠ってしまいます。
 というか、なんでこんな私が販売員をやれているのかナゾです。
 モノを売るときは大体、お客様に納得して貰ってからじゃないと売れないはずなのに。ひょっとして、自分の好きなようなことだけ言って、ソレを辛抱強く聞くお客様にしか販売できてないんだろうか?
 店に入ってから自然に覚えた我流の売り方だし、それなりの成果が上げられているので、サッパリわかりません。
 
 っと脱線してますね。話を戻します。
 
 書いているときは、とんびさんの後で2号さんが言われている通り、「細かい部分はあとで考えればいいや」という気持ちがどこかであったのだと思います。
 ですので、同じシンデレラと王子のキャラクターを膨らませて書き直してみます。


 今回のシンデレラは不器用な無口系で、頭も悪いです。自分の気持ちがハッキリと把握出来ておらず、王子の質問に質問で返してしまいます。
 パーティーを自分では楽しもうと思っているのですが、どう楽しんでいいのかわからず困っています。
 正直バカってところでしょうか。

 王子はそのシンデレラに対して、律儀に答えを返そうとしています。
 この場合はさっきの質問がまずかったのか、それともココでもう少し質問すれば相手の言っている事がわかるのか。悪く言うと、はじめから答えなどはないのに、1人で解決しようとして、自分の中で考えを暴走させている状態。
 律儀バカですね。
 これらを分かり易いように起承転結の文に直すにはどうしたらいいのでしょうか。
 セリフも抜いてやってみます。


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●サカモト 無口なシンデレラ 81 直し

一行あらすじ:

・人と話す必要を感じず、パーティーにとけ込めないシンデレラ。
・楽しんでいるかと王子に問われるが、自分の気持ちすら把握できない。
・困惑し、自分の気持ちを王子に聞き返す。
・意味不明の答えに驚き、相手の真意を必死に考える王子だった。

--------------------------------------------------


 ……やってみました。
 見事に、無口も、王子がシンデレラに惚れるところも出てきません。
 これが最初に深く考えずに書いてしまった証拠なんですね。
 ズバリ、とんびさんの言うように自分でもプロットの意味を把握出来なくなっています。
 これは注意していくしかなさそうですね。

 

>次の課題について

 2号さんに提案していただいた次の課題。とんびさんの了解、是非、やってみたいです。
 自分の中で小説の文を書いていないという焦りもあります。
 それに、プロットを文に起こすというのもやってみたいんです!
 
 なんとかお願いできませんでしょうか?



>2号さん

 助言ありがとうございます!
 シンデレラがどんづまりになっていて、なかなか先に進まず焦れてたとこだったんで、次の課題が見えてくるのは凄いありがたいです。
 
>>飽きちゃうと能率が悪くなりますから。

 とんびさんにこれだけ見て頂いてるし、何とか10個の目標を達成しようと思っているのですが、ペースダウンしていました。(汗)

 でも、あと三つなんとか目標達成にこぎ着けたいです。
 
 出口はどこじゃー^^
 
 
時間:四時間


ナッシン前振り
No.9222 投稿日 2005年3月28日(月)23時18分 投稿者
名無し君2号
>まことさん

>>複文の縛りが完全解除でないことを思い出してしまいました。

>>どうやら、ちびっとずつ条件から離れていって、なしくずし的に逃げようという算段だったようで――。

 ちびっとずつ条件から離れること自体は悪いことではないと思います。
 いつまでもギプスをつけているわけにはいかないのですし。

 最初に書いた文章が悪文であっても構いはしないです。もちろん最初からわかりやすい文が書ければそれにこしたことはないのですが。

 問題なのは、見直しても悪文に気づけないこと。
 なにが悪いのかさえわかれば、直すことだってできる……はずです。どうなんでしょう。私も決して人のことは言えないのですが、もしかしてなにが悪文なのか、よくわかっていなかったりしますか?




>サカモトさん

>>2号さんに提案していただいた次の課題。とんびさんの了解、是非、やってみたいです。

 うんにゃうんにゃ。
 無理爺……もとい、無理強いはいかんです。まるで了解を得られなきゃ課題ができないみたいで、それじゃとんびの羽根さんだって断りづらいじゃないですか。作戦としてはアリですが。

 サカモトさんが無口シンデレラ具現化プロジェクトに移行するというなら、誰かが指摘しますよ、きっと。(他力本願)

 ……やっぱり、引きつづき手伝っていただけると助かるかナー。

 こういうばあい、どう頼めばいいのだろーか。
 「やれ(命令)」「あなたしかいないのよ!(哀願)」「お願いできますか(正攻法)」「やってみる?(提案)」「だれかやってくれると助かるなあ……(弱気)」「これは不幸のお願いです。三日以内に叶えないと……(脅迫)」

 ざっとこのぐらいは思い浮かびましたが。
 どれがとんびの羽根さんの急所をわしづかみなんでしょうか。今後のこともあるので、ヒントをもらえるとありがたいかもです。……今後?



>起承転結

 ハッキリいって、起承転結のわやくちゃさに関しては私もどっこいどっこいなんですが。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
●サカモト 無口なシンデレラ 81 直し

一行あらすじ:

・人と話す必要を感じず、パーティーにとけ込めないシンデレラ。
・楽しんでいるかと王子に問われるが、自分の気持ちすら把握できない。
・困惑し、自分の気持ちを王子に聞き返す。
・意味不明の答えに驚き、相手の真意を必死に考える王子だった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 いまいち起承転結になってないような気がするダス。

・人と話す必要を感じず、パーティーにとけ込めないシンデレラ。

 これが起であるなら、結は「パーティーにとけこめるようになったシンデレラ」にならなきゃおかしいような気がするダス。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
起:人と話す必要を感じず、パーティーにとけ込めないシンデレラ。
承:不審に思った王子に楽しんでいるのか問われるも、答える必要を感じないため、シンデレラは黙って見つめ返す。
転:意味不明の答えに驚き、逆に王子は必死に考えこむのだった。ついにはシンデレラとおなじ境地に達する。
結:無口になった王子とともに、シンデレラはパーティーを楽しむのであった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 こんな感じですか。転がかなりの飛び道具だとは思いますけども。
 起承転結でストーリーを作るばあい、起と結は対応してなくちゃいけないです。起でなにか目的が生まれたのなら、結ではなんらかのかたちで目的を達成しなくてはならない。

 パーティーを楽しめないのなら、楽しめるようになるか、さらにつまらなくなるか。またはほかのなにか、か。

 そのあたりを考えてやってみるといいのではないでしょうか。


季節の女神たち
No.9223 投稿日 2005年3月29日(火)00時10分 投稿者 弟切 千隼
 人間がどんなにばたばたしていても、季節は確実に廻りますね。
 科学の発達していない時代には、なぜ季節が廻るのか、人々はとても不思議だったでしょう。

 そういう時には、神さまの出番です。季節がきちんと廻るのは、神さまがそういうふうに取り計らって下さるからです(^_^)
 と、昔の人は考えました。

 例えば、古代ギリシャでは、季節を廻らせるのは三人の女神さまのお仕事でした。この女神さまがたは、ホーライHoraeと呼ばれました。
 ホーライの構成メンバーには、いくつかの説があります。弟切が「なるほど」と思った説は、三女神の名がタロThallo、アウクソーAuxo、カルポCarpoであるというものです。
 タロは「芽生え」、アウクソーは「成長」、カルポは「結実」という意味だそうです。



2号さんへ >

 お答え、ありがとうございました。
 少なくとも2号さんの場合は、編集部のほうから「書き直しますか?」と訊いてきたのですね。

 2号さんの佳作受賞は、実質的には「最終選考に残った」状態ですよね。
 通常は、最終結果が出る前に、応募作品を書き直させてくれるなんてあり得ません。たとえ最終選考に残った作品といえども、です。
 それを考えれば、MF文庫の編集部は、とても親切ですね。これまでにないタイプの人を発掘しようとしているのか、丁寧に新人を育てようとしているのでしょうか。

 何にせよ、2号さんなら、きっと花開くだろうと信じています(^o^)



>自己課題、ペットの話

 弟切もがんばります。転のアイディア出しの第二弾です。
 以下に、手帳の内容を転記します。


―――――――――――――――――――――――――――――
転のアイディア出し、その二
・カメの飼育が禁止されそうになる。

 主人公たちが住んでいる市で、外国産のカメが密放流され、
魚が食べられたり人が咬まれたりする被害が出る。それをきっかけに
自然保護条例を作ろうという動きが盛り上がる。自然保護派の
人たちが中心になる。
 その条例に、外国産のカメ飼育禁止が盛り込まれそうになる。
主人公とヒロインは、条例自体には賛成でも、カメ飼育禁止
には反対する。反対運動のために、慣れない署名活動をする。
主人公とヒロインは、多数派の自然保護派から敵視される。
 カメを連れて書名を続けるうちに、主人公とヒロインにも
理解者が現われる。カメのおかげで、かえって自然に関心を
持ってくれる人も現われる。自然保護派とも和解し、協力して
良い条例を作ろうということになる。
―――――――――――――――――――――――――――――

 上記の説明は、次回に回します。


プロジェクト発動?
No.9224 投稿日 2005年3月29日(火)08時16分 投稿者
とんびの羽根
>> ……やっぱり、引きつづき手伝っていただけると助かるかナー。

 なに言ってんですか
 2号さんほどの適任ほかにいないじゃない

 教えながら自分でもキツネ娘の直しをすすめるっていうのは自分のチェックにもなるし面白い機会だと思うけどなー
--------------------------------------------------
>サカモト 無口なシンデレラ 84
>一行あらすじ:普段は無口だが携帯を通しては口数が多くなるシンデレラ。

 普段は無口ってのをかけるなら、面白い話ではあると思った

--------------------------------------------------
●サカモト 無口なシンデレラ 85

>一行あらすじ:食べ方がわからずに困っている王子を助けるシンデレラ。

 困らせかたが下手だね
 困ってる度が10倍くらいあればなんとかなるんだけど
 よっぽど変な外国の食べ物とかで
 ひそかに食材を研究したシンデレラには簡単にわかるとかだったら成立しますが
 そんでもって食べられないで困ってる客をみてよろこんでた変わり者シェフとシンデレラがラブラブに……

--------------------------------------------------


悪文
No.9225 投稿日 2005年3月29日(火)19時57分 投稿者 まこと
>2号さん
>>もしかしてなにが悪文なのか、よくわかっていなかったりしますか?

 悪文の意味というか、概念というか。
 そういった理解はできていると思います。

 悪文とは。
 ながながと形容詞が連なって、わかりづらくなった文章のことです。また、情報満載で、頭がパンクしてしまいそうな文章もそうですね。
 伝えるための文章でありながら、意味を読み取ることが困難なもの。それらはすべて悪文になります。


 さて、では見分けがつきますか? とたずねられても「これが悪文です」と、はっきりした回答ができなかったりします。

 現在の状況を、考察してみましょう。

 とんびの羽根さんから、複文の指摘をしていただきました。
 そこで見直しをした私は、日本語がぶっ壊れていることに気がつきます。
 なぜこんな文になったんだろうとなりました。

 でも、指摘を受けてから気づいたわけですよね。

 つまり、私の識別能力は、まだまだ精度が低いということ。
 識別の精度を上げなければいけません。
 精度をレベルアップするには、どうしたらいいのでしょう。

 縛りをかけるというのが、一番効果ありそうです。
 というか、他にやりかたを知りません。
 できることから、やっていくことにします。
 焦ってもしょうがない。
 マイナススターターなんだから、とりあえずゼロを目指します。

 複文の縛り続行です。


 2号さん、忙しいのに、レスありがとう。
 殺人的に忙しくなっても、ボコボコにされても、燃え尽きちゃっても――レスだけは書いてね。もとい、がんばってください。


 2時間
 まこと


まことさん #9217
No.9226 投稿日 2005年3月29日(火)23時47分 投稿者
とんびの羽根
 最近朝慌ててアップすることが多いせいか誤字とか誤語とか迷惑をおかけしています
 前回#9216も「冒頭」って、一行コンセプトで冒頭ってなんだよ(汗)

>「竜と仲良しの少女が、冷たくするフリをして、竜退治の前に逃がしてあげる話」

 はい、正解

 竜と仲良しというのは竜と少女の関係性です
 起が仲良しなので結は別れということになります

 初期状態では変化する属性か関係性に注目するだけ
 終了状態はそれがどうなるのか決める
 途中に主人公がどういうベクトルを与えるか
 基本的には行動させないといけません

 行動しない主人公というのもあることはありますが、わたしの知る限り主人公が行動しない性格の場合作者はえらい苦労されてます
 課題とか長編、連載とかではあまりやらないほうがいいでしょう

 あとはラストに向けて盛り上げ落とす、とか挫折に落として大逆転させるとかが転になります

>>とんびの羽根さんには、あれがどうなるべきものなのか、ちゃんと見えてます。

 いや、ちゃんと見えてないんで、分析している内にやっとわかってくる状態です
 正直に言うと、最初本文を読んでいてどこが変なんかよくわからないんです
 初期状態とか終了状態とか分室用語にあてはめてみて、いろいろとみているうちに変なところが見えてくる
 指摘すると言うことはものさしを置いてはかるということで
 ものさしがなければなんにもわかりません

 だからまことさんも分析するのになれれば、自分でみえるようになりますよ
 自分の作品の分析はむずかしいものなんです
 むしろ他人の作品の指摘をしているほうがわかりやすいんです
 勉強になりますから、ときどき他人の作品に突っ込みをいれましょう

 たまには別のサイトで指摘をこころみるのもいいですよ
 (仮)かっこかり http://homepage2.nifty.com/saikaku/second/ とか
 小説のひろば http://www5.famille.ne.jp/~hiroba/index.html とか
 ここの常連さん、元常連さんがたくさんいますので安心です


ほえほえ
No.9227 投稿日 2005年3月30日(水)01時23分 投稿者
名無し君2号
>とんびの羽根さん

>>>>……やっぱり、引きつづき手伝っていただけると助かるかナー。

>>なに言ってんですか
>>2号さんほどの適任ほかにいないじゃない

 モチのロン、私も指摘はします。う、モチのロンって古いよな……。
 ただ、意見はなるべく多いほうがいいと思うんですね。ないとは思いますが、私の指摘を絶対視するようなことも、さまざまな意見があれば避けられるでしょうし。

 あと副産物として、多種多様な指摘を受けることで、読者の眼を意識することができるようになる……かもしれないですし。

 なるべくお願いしまーす。




>まことさん

>>つまり、私の識別能力は、まだまだ精度が低いということ。
>>識別の精度を上げなければいけません。
>>精度をレベルアップするには、どうしたらいいのでしょう。

 他の人が書いた悪文はわかるんですよね。
 でも自分の文だとわからない。

 それは見直しかたが甘いのでは?
 過去ログを読んでもらえると、いくつか見直しかたの話題がでてきます。

 横書きで書いていたばあい、縦書きに変えてみるとか。
 モニターだけではなく、印刷して紙の状態で読んでみるとか。
 執筆するソフトを変えて(エディタからワードにしてみる)、見た目を別にしてみるとか。

 まあ、縛りたいのならそれでもかまいません。おまかせします。


 そうそう。
 とんびの羽根さんの意見、

>>自分の作品の分析はむずかしいものなんです
>>むしろ他人の作品の指摘をしているほうがわかりやすいんです
>>勉強になりますから、ときどき他人の作品に突っ込みをいれましょう

 これもいい練習になると思います。
 まことさんならば、悪文かどうかを重視して指摘してみるとかですね。間違っていれば反論されるだけですし。



>>2号さん、忙しいのに、レスありがとう。

 さほど忙しくないので、大丈夫でーす。
 あとレスに時間がかかるようでしたら、べつに無視していただいてかまわないですよ。なるべくなら課題優先でいきましょう。


花と一緒に食欲も開く
No.9228 投稿日 2005年3月30日(水)01時56分 投稿者 弟切 千隼
 デパ地下を歩いていて、「ん?」と思った弟切です。
 なんだか、デパートの中がほんわかしています。そこは和洋菓子の売り場でした。
 いちごケーキや桜まんじゅうが並んでいます。売り場全体がパステルピンクです。
 春色に包まれると、浮き浮きしてきますね。つい、いちごケーキを買いそうになりました。
 春は食べ物の誘惑が多いです(←いつもでしょ > 自分(^^;)



>自己課題、ペットの話

 前回(No.9223)書いた手帳の内容を説明します。転のアイディア出し第二弾でしたね。


>>転のアイディア出し、その二
>>・カメの飼育が禁止されそうになる。
(弟切のNo.9223の書きこみより。以下、引用元は全て同じ)

 この話の転では、主人公とヒロインが困難にぶつかります。二人で協力して、この困難を乗り越えなければなりません。

 主人公とヒロインとは、「カメおたく」です。カメの飼育を禁止されるのは、大変な困難といえますね。



>> 主人公たちが住んでいる市で、外国産のカメが密放流され、
>>魚が食べられたり人が咬まれたりする被害が出る。

 「現代日本社会の問題であること」という縛りにしたがって、ホットな話題を取り上げてみました。
 いわゆる「外来種問題」です。「移入種問題」とも呼ばれますね。


 現在の日本はペットブームです。それにともない、外国産の生き物が、たくさん輸入されています。
 このことは、様々な問題をはらんでいます。

 まず一つには、ペットとなる生き物を乱獲するおそれがあります。
 もう一つ、ペットとして輸入された生き物が、本来は生息しない地域に生息してしまうおそれがあります。
 現在の日本で特に問題とされているのは、後者です。


 ペットを飼う人全員が、ペットが死ぬ時まできちんと面倒を見るのなら、ほとんど問題は起こらないはずです。が、現実にはそうではありません。

 様々な理由で、人はペットを捨てます。「世話が面倒になった」・「大きくなりすぎた」・「声がうるさい」・「臭い」・「餌代がかかる」・「家族が嫌がる」などです。
 中には、「飽きた」という理由で捨てる人すらいます。

 「命を捨てる」ことは、人間どころか、生き物として最低限の倫理を踏み外した行為でしょう。


 残念ながら、ペット(=命)を捨てる人は多いです。そのために、日本の各地に、いるはずのない生き物が増殖しています。
 人為的に国内に持ち込まれ、定着してしまった生き物を、外来種または移入種と呼びます。


 外来種が増えることは、悪いこととされていますね。なぜでしょう?

1)合わない環境で、無理やり生きなければならない外来種が気の毒。

2)もともと日本にいた種(在来種)が、外来種によって食べ物や棲みかを奪われる。場合によっては、外来種が在来種を食べてしまう。

3)種によっては、直接ヒトに危害を加えるおそれがある。

 これらが「外来種問題」の問題点です。
 一例として、カミツキガメを挙げてみましょう。


 カミツキガメは、元来は北米に生息するカメです。淡水中に棲んで、ザリガニや魚を食べます。甲羅の長さが四十センチ以上にもなる大型種です。
 体が大きいだけに、カミツキガメは力が強いです。しかも肉食性のため、鋭く強力な顎【あご】を持っています。ヒトでも咬まれると大怪我をします。

 カミツキガメは、名のとおり、よく咬む危険なカメです。どういうわけか、こんなカメが日本のペット屋に出回りました。
 幼体のうちは小さくて可愛いので、ミドリガメと同じ感覚で売られていたようです。

 とんでもない話ですよね。カミツキガメは、素人が飼えるカメではありません。カメというより、小型のワニだと考えたほうがいいです。


 案の定、カミツキガメを飼ったはいいものの、持て余す人が出てきました。日本の各地で、野生のカミツキガメが発見されています。こっそり捨てられたのでしょう。

 先に書いたとおり、カミツキガメは大型で肉食性です。日本の多くの在来種が食べられてしまいます。日本の淡水中には、カミツキガメに勝てるほど強力な生き物は、ほとんどいません。
 何よりも、カミツキガメはヒトに対して危険です。こんなカメを野に放つのは、傷害罪に等しいです。


 ここまで書けばおわかりでしょう。弟切は、このカミツキガメを念頭に案を出しました。外来種の脅威を人々に知らせるのに、格好の種だからです。
 加えて、カミツキガメはカメの一種です。普通の人々に「外国産のカメは危険だ」と誤解させる要因にもなります。主人公とヒロインのカメが迫害される原因として、わかりやすいですよね。


 今回はここまでとします。説明の続きは次回に回します。


手短に
No.9229 投稿日 2005年3月30日(水)23時55分 投稿者 まこと
 花粉症と風邪とで、集中力を欠いております。
 簡単にですが、レスを返させていただきます。

>とんびの羽根さん
>>勉強になりますから、ときどき他人の作品に突っ込みをいれましょう

 指摘の勉強も、そろそろかなと思ってたところでした。
 過去ログ終了してから、トライしていこうと思います。

 紹介してもらったサイト、のぞいてきました。
 見覚えのあるお名前をたくさん見つけました。
 今回はどきどきしながら、のぞいただけでした。


>2号さん

 とりあえず、自信がつくまで縛りをやってみます。
 つかみかけのものを手放してしまった気がするもので。

 20分
 まこと


「われらの心に棚を掲げよ」
No.9230 投稿日 2005年3月31日(木)01時18分 投稿者
とんびの羽根
>ぷろじぇくと2ごう
>2号さん
>> なるべくお願いしまーす。

 いずれにせよ基本的に分担してしまうもんだす
 わたしは2号さんが忙しそうなときに突っ込もうかなとは思ってるんですけど
 むしろまことさんにサカモトさんたたきをバンバンしてもらうのがいいんじゃないですか?

 だからプロット構成力および、プロットに関する指摘力強化に取り組むのにちょうどいい叩き台にしちまおう

 いまは指摘側が間違ったこと書いちゃうかもしれないけど、指摘側も勉強中なんですからおたがいにフォローしましょう

 指摘をする前に心に叫ぶべし
「われらの心に棚を掲げよ」と
 
>サカモト 無口なシンデレラ 86

>>・1人、壁際で楽団の音楽に聴き惚れるシンデレラ。ソレを王子が見つける。

 一言だけで無口なんじゃないか、あるいは黙ってるだけで無口になるんじゃないかと甘い期待が見えるです

 しゃべらないといけない状況を作るという発想はないですか?


>>・踊らないかと声をかける王子。シンデレラは困った顔でうつむく。

 いきなり男の子に誘われたら黙っちゃうのはべつに普通よ?
 誘われてしゃべり出す女の子や笑い出す女の子もいるけど
 公式の舞踏会でそんなにリラックスできるの
 相手が王子でもぺらぺらしゃべれたらかなりの心臓だよ


>>・嫌われたと思い、離れようとする王子。それを見てようやく「踊る」と手を差し出す。喜ぶ王子。

 誤解が解けてよかった、嫌われてなくてよかった、ダンス申し込みをうけてもらえてよかった
 などが読んだ印象でした
 無口(でよかった)という印象はなし

>>・踊り出し、彼女が踊りを知らなかったとわかる。王子は納得し、彼女にステップを教えるのだった。

 それでどうしたの、って結ですね
 一行あらすじにもはいってないし、無意味になってしまっている

>一行あらすじ:踊れない踊りに誘われ、迷いながら踊ることにしたシンデレラ。

 これも王子をもっと追い込むべきなんだと思います

 どうするのか?
 たとえば
 ダンス自慢の王子が一時間で百人と踊ってみせると豪語する
 しかし百人目の相手シンデレラは実は踊れなかった!しかもよく見ると足を骨折している!!
 さあどうする!?
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経読み鳥【きょうよみどり】の声がする
No.9231 投稿日 2005年3月31日(木)02時05分 投稿者 弟切 千隼
 弟切の家の近所で、鶯【うぐいす】が鳴き始めました。

 鶯は、とても日本人に愛されていますね。たくさんの異名があることが、親愛の情を持たれているしるしです。
 異名の一つに「経読み鳥」というのがあります。鳴き声が「法華経【ほけきょう】」だからだそうです。
 「駄洒落かよ」と突っ込みを入れたくなったのは、弟切だけでしょうか?(^^;



>自己課題、ペットの話

 前回の書きこみ(No.9228)の続きです。手帳内容の説明が途中でしたね。転のアイディア出し第二弾を説明中です。


>> 主人公たちが住んでいる市で、外国産のカメが密放流され、
>>魚が食べられたり人が咬まれたりする被害が出る。それをきっかけに
>>自然保護条例を作ろうという動きが盛り上がる。自然保護派の
>>人たちが中心になる。
(弟切のNo.9223の書きこみより。以下、引用元は全て同じ)

 現在の日本で、「外来種問題」がホットであることは、前回(No.9228)説明しましたね。


 最近では、外来種問題を解決しようという動きも活発です。今や、多くの自治体が、外来種の持ち込みや飼育を規制する条例を持っています。条例を持っていなくても、作ろうとしているところが多いです。

 その原動力は、一般の人々の力です。最近では、普通の人が環境問題に関心を持つようになってきました。


 環境問題に対するスタンスは、人それぞれです。しかし、外来種を野放しにしていいと考えている人は、ほとんどいないでしょう。
 普通のニュースで、外来種が扱われることが増えています。カミツキガメのような危険な生き物のことも報道されています。少しでも環境問題に関心がある人なら、何らかの規制をするべきだと考えるでしょう。


 一般の人の声を背にして、自然保護団体などが自治体に働きかけ、条例が制定される、という流れが普通になってきました。



>> その条例に、外国産のカメ飼育禁止が盛り込まれそうになる。
>>主人公とヒロインは、条例自体には賛成でも、カメ飼育禁止
>>には反対する。

 主人公もヒロインも、外来種を規制することには賛成しています。
 二人とも「ペットおたく」ですから、外来種問題の現場を知っています。「むしろ遅すぎだよ、どんどんやってくれ」と思っています。


 ところが、主人公たちが住んでいる自治体で、変な条例が作られそうになりました。
 どういうふうに変かといえば、

「外国産のカメはすべからく危険なため、外国産カメの飼育はすべて禁止する」

といった条文が盛り込まれようとしたのです。

 これは乱暴すぎる話です。
 例えて言うなら、「トラの飼育は危険なため禁止する。トラと同じネコ科動物はすべて危険であるから、ネコの飼育も禁止する」と言っているようなものです。
 こんな条例を作ろうとしたら、愛猫家の暴動が起きますよね(笑)


 ネコについてなら、上記の条例が作られることは、ありえないでしょう。ネコであれば、普通の人がよく知っている生き物だからです。
 普通の人は、トラがヒトをも襲う肉食獣だと知っています。トラとネコが近縁だとも知っているでしょう。にもかかわらず、ネコはヒトを襲って食べたりしないことも知っています。
 ネコは、多くの人々に飼われ、可愛がられているペットですよね。


 しかし、カメであれば話は違ってきます。

 普通の人は、カメのことをよく知りません。日本にどんなカメがいるのか、外国にどんなカメがいるのか、カメがどんなものを食べるのか、全く知らないといってよいでしょう。
 ゆえに、トラとネコを同一視するような事態が起こります。

 ネコを全く知らない人が、トラを知ったとします。大型動物を襲うトラを見た後、同じネコ科の動物を飼いたいかと訊かれたら、「とんでもない」と答えるに違いありません。
 その人にとっては、「トラ=ネコ科の動物=恐ろしいもの」になっているからです。

 これと同じ現象が、主人公たちの自治体で起こります。カミツキガメのような危険なカメと、おとなしい主人公たちのペットとが混同されてしまいます。普通の人々が、カメについて知らないためです。


 前に書いたとおり、主人公とヒロインは、外来種の規制には賛成です。けれども、「外国産のペットすべて禁止」などという変な条例には、反対します。



 今回も途中ですが、ここまでとします。続きは次回に回します。


誤植? 誤字? 書き忘れ?
No.9232 投稿日 2005年3月31日(木)02時56分 投稿者
サカモト

No.9221 より
>>2号さんに提案していただいた次の課題。とんびさんの了解、是非、やってみたいです。

↓↓↓↓↓ 

>>とんびさんに了解していただけるのでしたら、是非、やってみたいです。(訂正した文)


 また、誤字ってしまいました。

>>とんびさんの了解、是非……

じゃ書いた本人すら何のことだかわかりません。
 出す前に、読み直しているはずなのに(汗)

 そして、
 文が正しくなっても、2号さんの言われる通り、
とんびさんに「無理爺」をしていることに変わりはありませんね。
 スイマセン。
 相変わらず配慮が足りないサカモトでした。



>とんびさん

 いつも仕事で忙しい中、時間を作って評価をいただいているのに、
不躾な文を書いてしまい、申し訳ありませんでした。

 下でも2号さんに向けて書いていますが、評価の有る・無しに関わらず出していくと思いますので、
もし、時間が空くときが有りましたら、見ていただけるとありがたいです。


 で、この後はいただいた評価についてです。

>サカモト 無口なシンデレラ 84
>>普段は無口ってのをかけるなら、面白い話ではあると思った

「誰とも話ができないシンデレラ」の一文で
普段のシンデレラがしゃべらない様子を出してつもりだったのですが
 まだ、弱かったんですね。
 もっと普段の無口をわかりやすく書いてみることにします。

--------------------------------------------------
●サカモト 無口なシンデレラ 84(再)

一行あらすじ:普段は無口だが携帯を通しては口数が多くなるシンデレラ。

・話すコトが苦手なシンデレラ。話しかけられても、ボソボソと小さく単語を並べるだけ。
・魔法のアイテム・携帯を使ったネルトンゲームに参加する。
・携帯では流暢に話せたシンデレラ。大活躍をして、王子からも興味を持たれる。携帯は回収された。
・再び話ができなくなるシンデレラ。王子は彼女を普通に話せるようにしたいと考えるのだった。
--------------------------------------------------

 普段のシンデレラのリアクションを具体的に出すことで、シンデレラの無口さを、更に強調してみました。
 

>サカモト 無口なシンデレラ 85

>>困ってる度が10倍くらいあればなんとかなるんだけど

 こちらも、王子の困ってる度を上げて、王子の困っている様子をわかりやすくすれば良いんですね。
 でも、残念ながら、食べにくい料理が思い浮かべません(汗)
 ので、他のシチュエーションで書いてみました。
 
--------------------------------------------------
一行あらすじ:食べ方がわからずに困っている王子を助けるシンデレラ。

・長い舌を操り、素早く料理を食べる国。出される料理はすぐに消えてしまう。
・舌が短く料理を確保できない王子。シンデレラはその横で黙々と食事を続ける。
・しかし、気になっていたシンデレラ。無言で他人の舌をはじき、王子の料理を確保する。
・料理を差し出すシンデレラに驚く王子。深く感謝し、彼女と料理を分けて食べた。
--------------------------------------------------

 王子以外の人。
 シンデレラを含めた全員が、カメレオンみたいな舌で、料理を早食いしてたらおもしろいかなぁと思って書いてみました。

 あと、「変わり者シェフとシンデレラがラブラブ」ってのはやりたいですけど……。
 これやるとボツになっちゃいませんか?

 あれ?
 でも、王子がシンデレラに惚れれば良いんだから、シンデレラとシェフがラブラブになっても問題ないのか。
 王子とシンデレラの相思相愛だけに頭がいっていました。
 今度、書いてみますね(^0^)


 
>2号さん

>>起承転結でストーリーを作るばあい、起と結は対応してなくちゃいけないです。
>>起でなにか目的が生まれたのなら、結ではなんらかのかたちで目的を達成しなくてはならない。

 起で起きた問題を結では解決していないといけないんですね。
 2号さんの見事なシンデレラみてると、シンデレラって実はカンタンなんじゃないって思えちゃうから不思議です。
 いえ、書ける人にしてみたらカンタンなんでしょうけど……。
 新木さんも前に、小説家にとっては、遊びだと言われていましたし(汗)

 でも、転をうまく使うとこんな感じになるのかぁ。
 パーティーをさらにつまらなくなるっていうのも、思いつきもしませんでした。
 別に楽しくするだけがシンデレラじゃないんですね。


>モチのロン、私も指摘はします。う、モチのロンって古いよな……。

 うわ!
 やったー! 
 ありがとうございまーす。
 人質ならぬ言葉質とったり!
 って、上でとんびさんに謝ったのに、これじゃ、また、同じコトしてますねオレ。

 恐らく、指摘を貰える・貰えないに関わらず、少しずつ出していくと思います。
 ちょっと時間が空いたし、気分転換に下手な文章へ突っ込み入れてもいいかなーって時がありましたら、
よろしくお願いいたします。
 

時間:3時間


みんな花粉症?
No.9233 投稿日 2005年4月1日(金)00時25分 投稿者
名無し君2号
 私は平気です。なんだかすごいしあわせです。
 でも人の不幸を喜んだりなんかしません。だって花粉症って、いつなるのかわからないもん。どう予防すればいいのかもよくわからない。疲労だの寝不足だの環境ホルモンだのいろいろあるようですが、そんなのどうにもできません。だっておいら現代っ子だし。

 だから人の不幸は喜ばない。
 因果応報、人を笑えばいつかは笑われるから……。そんな迷信じみた予防。




>サカモトさん

 それは指摘というよりもつっこみに近く。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
●サカモト 無口なシンデレラ 84(再)

一行あらすじ:普段は無口だが携帯を通しては口数が多くなるシンデレラ。

・話すコトが苦手なシンデレラ。話しかけられても、ボソボソと小さく単語を並べるだけ。
・魔法のアイテム・携帯を使ったネルトンゲームに参加する。
・携帯では流暢に話せたシンデレラ。大活躍をして、王子からも興味を持たれる。携帯は回収された。
・再び話ができなくなるシンデレラ。王子は彼女を普通に話せるようにしたいと考えるのだった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

>>普段のシンデレラのリアクションを具体的に出すことで、シンデレラの無口さを、更に強調してみました。

 ここ、もうすこし深く掘りさげてみると面白いのではないか、と思います。
 「普段は無口だけど、いざというときは雄弁なシンデレラ」ということですよね? そのギャップが魅力になるという。

 例えば……。
 「普段は無口だけど、演技をするときは雄弁なシンデレラ」「歌わせると上手いシンデレラ」「詩を詠ませると素晴らしいシンデレラ」とか。

 うーん?
 でも、あんまり特別な才能にしてしまうと、「秘めた才能を持つシンデレラ」になってしまうか……。ほどよいところで収めておかないと駄目ですね。

 と、なれば……。
 「普段は無口だけど、演技をさせるとなかなか出来るシンデレラ」「歌わせるとそこそこ上手いシンデレラ」「意外といい詩を詠むシンデレラ」あたりでしょうか。

 こんな感じで、ひとつ無口シンデレラの話を思いついたのならば、そのバリエーションも考えてみたらどうでしょう。すこしは楽になるかな、と思います。



>>あと、「変わり者シェフとシンデレラがラブラブ」ってのはやりたいですけど……。
>>これやるとボツになっちゃいませんか?

 シェフを王子にすればいいのでは?



>>人質ならぬ言葉質とったり!

 課題部屋用感想部屋にて浦戸さんのつっこみが待っていますから、ボケられたかたは受けにいってください。……けっこうイジりがいがあるのかもしれませんですね。




 レスには30分くらいです。グッド・バイ。


明日から出張
No.9234 投稿日 2005年4月1日(金)02時40分 投稿者 弟切 千隼
 出張前でばたばたしている弟切です。今回も少ししか書きこめません。



>自己課題、ペットの話

 手帳内容の説明の続きです。転のアイディアの説明です。

 主人公たちが住んでいる自治体で、「外国産のカメ飼育禁止」という条例が制定されそうになるところまで説明しました。


>>その条例に、外国産のカメ飼育禁止が盛り込まれそうになる。
>>主人公とヒロインは、条例自体には賛成でも、カメ飼育禁止
>>には反対する。反対運動のために、慣れない署名活動をする。
>>主人公とヒロインは、多数派の自然保護派から敵視される。
(弟切のNo.9223の書きこみより。以下、引用元は全て同じ)

 主人公とヒロインは、条例のおかしな部分に反対します。「このまま制定させてはいけない」と考えます。

 けれども、二人ともどうしていいかわかりません。
 二人とも人付き合いが苦手なため、これまで積極的に他人に働きかけることをしませんでした。ゆえに、具体的にどうしたら「反対」の声を届けられるのかわかりません。

 二人は相談しながら必死に考えます。こんな条例が制定されたら、大事なカメたちを手放さなければなりません。


 相談した結果、二人は地道に署名活動をすることにしました。そのヒントは、自然保護団体から得ました。ある自然保護団体が、条例制定に賛成するための署名活動をしていたのです。

 二人は勇気をふるって街頭に立ちます。学校や家庭でも、周囲の人に呼びかけます。それはこれまでの二人には「あり得ない」ことでした。

 周囲の人々は、二人の変貌に驚きます。
 最初は、周囲の反応は冷ややかでした。条例全体に反対していると思われたからです。「自分のわがままを押し通したいだけのペットおたく」と見られました。

 周囲は、「自然保護条例にもろ手を挙げて賛成」という雰囲気でした。その中で異議を唱えるのは勇気が要ります。ここでも、二人は多数派に押しつぶされそうになります。


 実際には、二人の主張はまっとうなものでした。「自然保護をするな」と言っているのではなく、「自然保護のために、ペットを正しく理解して、きちんと管理しよう」と言っているわけです。
 正しいことを主張したなら、その人は報われるべきですよね。少なくとも、フィクションの世界ではそうあって欲しいです。


>> カメを連れて書名を続けるうちに、主人公とヒロインにも
>>理解者が現われる。カメのおかげで、かえって自然に関心を
>>持ってくれる人も現われる。

 上記に誤字がありました(恥)
 ×書名 → ○署名 です。


 主人公とヒロインの署名活動には、なかなか人が集まりません。二人は、人寄せのためにカメを連れて行ってみました。
 これが成功しました。風変わりなカメが、人目を引いたのですね。


 実際に野菜を食べたり、のこのこ歩いたりしているところを見せれば、カメの生態はすぐに理解されます。カメにもいろいろいることがわかります。生きて動いているカメの様子を見れば、可愛いと思ってくれる人もいるでしょう。
 愛着が湧いてくれれば、しめたものです。「こんな可愛い動物を、一方的に悪役にするのはおかしい」と気づいてくれるはずです。


 珍しい生き物を目にしたことをきっかけに、自然に関心を持った、という方が時々います。その生き物の美しさや仕草の愛らしさ、生態の不思議さなどに打たれたからでしょう。
 日本に生息しない珍しいカメを見て、そういうことが起こったとしても、不思議ではありません。不自然な状況にいるカメが、自然への関心を呼び起こすことができます。


 自然保護団体に入っていても、外国産のカメの実物を見たことがない人もいます。そういう人が実物に接すれば、自分の誤った思いこみに気づくでしょう。もともと自然や生き物が好きで、理解しようとしている人のはずですから。



 中途半端で申し訳ありませんが、今回はここまでとします。



お知らせ:
 弟切は明日から出張に出かけます。帰宅は4/3(日)の夜を予定しています。それまで、ここには書きこめません。


4月のお魚な一日がはじまった
No.9235 投稿日 2005年4月1日(金)07時43分 投稿者
とんびの羽根
 サカモトくんクビね きみは明日から慶良間支店に転勤 魚相手にプロットをねりたまえ
 おとぎりくん つぎの出張先はバーレーンだ 日の丸10枚とアラブ民俗衣装を用意しておくように
 まことくん きみは20人分の花見の陣地を確保しておくこと もちろん叩き用の自作原稿を20部印刷して用意だ
 2号くん 貴様は最終選考をまたずに日日日くんの接待担当に決定だ

>サカモト 無口なシンデレラ 87
一行あらすじ:体調を崩して、王子の制止を振り切りながらもパーティーへ向かうシンデレラ。

>>・よろけるシンデレラを受け止めた王子。何も言わない彼女に、熱があることに気が付く王子。
>>・短く礼だけ言って、立ち上がるシンデレラ。余計な話はしたくなさそうに振る舞う。

 無口 < 体調が悪い

>>・休みを勧める王子。「大丈夫」と言って会場に行く彼女。パーティーに対する思いを感じる王子。

 無口 < 熱意 (パーティーに対する思い)

 
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>サカモト 無口なシンデレラ 88
一行あらすじ:王子のズボンが破れていることに気づき、繕うシンデレラ。

>>・「待って」と王子を止め、その場で繕うシンデレラ。恥ずかしさで真っ赤になる王子。

 無口 < 親切

 このままだと王子に恥をかかせているだけ

 だからもっと王子を困らせろと10倍困らせろと言ってるのだ
 シンデレラに指摘されるまでに王子が困っていないと困る
 困ってるところを救われるから(惚れる)話になるので
 シンデレラのために恥ずかしい思いをしたらだめじゃん

 それでは10倍困らせてみる

起 王子のズボンの恥ずかしいところが破れる
承 王子は隠そうと必死になっているが恥ずかしさで真っ赤、しかもさらに亀裂が!
転 そこでシンデレラがテーブルを蹴り倒し「来やがれ」と王子を裁縫室に拉致る

 蹴り倒したらシンデレラの属性が変わるなと思った(爆)
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セルフリライト提出
No.9236 投稿日 2005年4月1日(金)23時58分 投稿者 まこと
「心を竜にして」のセルフリライトをやってきました。
 ↓ここにあります。
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1216&e=res&lp=1216&st=0

 指摘のほう、よろしくお願いします。


>とんびの羽根さん
>>まことくん きみは20人分の花見の陣地を確保しておくこと

 しかし、鳶課長。二郷君以外、花粉症なんですが。あ、そうか、荒行ですね。
 苦行、荒行の類は、坂本君が担当です。坂本君を花粉まみれにしてください。
 慶良間には、僕が行きます。

 ということで、次回は、慶良間が舞台のボーイミーツガールに挑戦しようかと。
 慶良間に引っ越したことをブーたれてた少年が、地元の美少女に出会って、悪くないかもと思い直す話。
 なんとなく書きたかった話が、具体的になりました。
 とんびの羽根さん、サカモトさん、ありがとうございました。


 20分
 まこと
 


花粉症なおりましたぁ!(^0^)/
No.9237 投稿日 2005年4月2日(土)09時25分 投稿者
サカモト
 なんちって
 四月一日じゃなくても一度は叫んでみたいセリフ。

 ん?
 なに?
 目を真っ赤にして、口でハァハァと呼吸してたら、ちょっと変質者に間違えられちゃったとかの方が信じられるって?
 良いんです、そっちは半分本当にあったことですから!
 隣に座った女性が、変な目でこちらを見ながら逃げていくのなんて、この季節、日常茶飯事さ!
 それで、車掌さんが呼ばれてきたって、全然、無問題です!

 さて、どこまでが嘘なのでしょうか(笑)


 
>とんびさん

 クビ?
 転勤?
 しかも、慶良間?
 
 了解しました!
 喜びいさんで、魚相手に戯れてきます!
 でも、慶良間はまことさんと取り合いになりますね。

 結局、なぜ慶良間なのかわかっていなかったりします。

 えー。
 すいません。マジメに戻ります。

 この前、私が書き込む少し前に、書きこみしていただいた文(No.9230 )への返事からです。
 

>>むしろまことさんにサカモトさんたたきをバンバンしてもらうのがいいんじゃないですか?

 ちょっと、ボロボロになってきているサカモトですが、たたいてくださる方は大歓迎です。
 余力がある方、よろしくお願いいたします。


 出勤前ですので、評価に対するレスなどは、後日書き込みします。
 少しだけ、新しいのを。

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●サカモト 無口なシンデレラ 91

一行あらすじ:王子のヌイグルミの醜さを指摘し、気に入られるシンデレラ。

・不格好な自作のヌイグルミを披露する王子。皆、口々にお世辞をいう。
・黙ってヌイグルミを眺めるシンデレラ。
・言葉少なにキモ可愛いと指摘、嬉しそうに抱きかかえる。王子も嬉しそうに笑う。
・その後、王子は他のヌイグルミを見せて、シンデレラと楽しく過ごした。

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●サカモト 無口なシンデレラ 92

一行あらすじ:王子と踊るため、無言でガンを飛ばし、ついに躍りへと誘うシンデレラ。

・王子の前に立ちはだかるシンデレラ。何も言わずに王子にガンを飛ばす。
・気味悪がって逃げる王子。シンデレラは先回りして、ガンを飛ばし続ける。
・キレて用件を聞く王子。踊りたいとそっぽを向いて答えるシンデレラ。
・安心する王子。彼女なりの誘い方だったと理解し、喜んでと答えるのだった。

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 おとついあたりからPCが謎の病気に感染中。
 フォーマットしても、少しおかしいです。


いろいろ
No.9238 投稿日 2005年4月3日(日)09時40分 投稿者
とんびの羽根
>転勤

 そうか誠君も行ってくれるのか
 実は荒気事務長がすでに一ヶ月前から荒行の準備をととのえている
 決してダイバーたちの天国を蹴散らして楽しんでいるわけではない
 空港のあるフカディ島から端を渡るとすぐゲルマ島だ、高良家のお嬢様には決して失礼の無いように
 もちろんナイチャーのガキがちょっかいをかけようものなら、翌日にはウガンから裸で吊るしだ
 北隣のアクァ島の展望台からは奇岸壁が見える
 事務長はそこでヒロニウムの採掘中だそうだ
 
>Kerama Islands

 ううん、なんで慶良間なのか
 多分西の果てのパラダイスみたいなイメージがあったんでしょう
 ウチナー本島から船で一時間、ナーファ空港からは飛行機で20分ただし定員9人
 海流は弱く、海底までひたすら透明な水

 一度行ってみたいものよのー(おい)

 つうことで四月馬鹿な話はおしまい

>まことさん
>ボーイミーツガール

 おう、やっちゃってください
 たのしみにしてます
 美少女が密かに琉球拳法の使い手だったりして
 主人公が不埒なことを考えるだけでケリが……(爆)


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>無口なシンデレラ迷宮

>サカモト 無口なシンデレラ 89
>一行あらすじ:王子の疲れに気づいたシンデレラが王子を強引に休ませる。

>>・黙って王子をベンチに座らせるシンデレラ。観念する王子。彼女の心遣いに感謝した。

 自バラ


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>サカモト 無口なシンデレラ 90
>一行あらすじ:踊りを辞退しようとして、逆に気に入られるシンデレラ

>>・他人を立てる態度を見てシンデレラを気に入る王子。シンデレラに声をかける。

 自バラ


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>サカモト 無口なシンデレラ 91
>一行あらすじ:王子のヌイグルミの醜さを指摘し、気に入られるシンデレラ。

 なぜ

 説明不足のためにここでボツ

 よい原因からよい結果が出るのはだれにもわかります
 わるい原因からよい結果が出るのは不思議なことです
 読み手、聞き手が納得できません
 これもサカモトさんの説明べたの一例ですね


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>サカモト 無口なシンデレラ 92
>一行あらすじ:王子と踊るため、無言でガンを飛ばし、ついに躍りへと誘うシンデレラ。

 なんで

 ひとこと説明がないから、ここで読み捨て


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 読者に読んでもらいたいのならあらすじやコンセプトでも気を抜かないように
 



 などと釘をさしてから、一応プロット本体にも突っ込み

>>・キレて用件を聞く王子。踊りたいとそっぽを向いて答えるシンデレラ。
>>・安心する王子。彼女なりの誘い方だったと理解し、喜んでと答えるのだった。

 ガンを飛ばされた王子がきれる、しかし踊りたかっただけとわかり安心するって話じゃん
 × 無口なシンデレラ → 踊りたいシンデレラ
 × シンデレラに惚れる王子 → 安心する王子
---------------


毎回、出勤前(^^;)
No.9239 投稿日 2005年4月3日(日)09時51分 投稿者
サカモト

 夜書いて朝出すパターンを繰り返しているので、必ず出勤前になってます。
 慌てて見直しが甘くなってるので……まちがえてないといいなぁ(汗)

>サカモト 無口なシンデレラ 86

>>しゃべらないといけない状況を作るという発想はないですか?

 すいません。
 考えてなかったです。
 しゃべらないといけない状況……。
 スピーチとかかな?
 王子と対峙して緊張して。
 って緊張してる時点でボツですね。
 
 やっぱり、ペラペラと無理してしゃべってるんだけど、話題が尽きて黙っちゃうとか。
 他には、途切れ途切れの単語で苦しそうに話すとかでしょうか。
 

>>いきなり男の子に誘われたら黙っちゃうのはべつに普通よ?

 無口の反応を見せているつもりなのですが、どうも、普通の娘の反応と被ってるのがおおいです。
 これはサカモトがこれだけやっても無口キャラを掴めていないのが原因です。
 普通の反応を返してしまうトコロはなるべくさけた方がいいんですね。
 それとも、その場からダッシュで逃げ出して、物陰から隠れて見るとかの突飛な行動の方がわかりやす……くないですね。
 これだと、臆病なシンデレラか、対人恐怖症のシンデレラになっちゃいます。
 この場で黙る以外にも、ポツリポツリとしか話さないみたいな反応を、どこかでだせば伝わりやすそうですね。


>>誤解が解けてよかった、嫌われてなくてよかった、ダンス申し込みをう
けてもらえてよかった
>>無口(でよかった)という印象はなし

 
 無口なりの謙虚な反応を書いたつもりだったんですが。
 うーん。ダメですね。
 無口(でよかった)という印象を出すためには。いくつかパターンを考えて下に挙げてみます。
 
・抱きつく……大胆なシンデレラ
・おずおずと手を差し出す……良いかもしれないけど、普通の反応。
・いきなり王子の手を取って踊り出す……ちょっと性格が変なシンデレラ。
・「踊り……知らない」と途切れ途切れに言う……コレですね。セリフのトコロを抽象化して、踊りを知らないから踊れないと、たどたどしく言う。普通の反応よりも無口っぽいと思います。ただ、結の部分を変えなきゃいけなくなりますけど(汗)


>>一行あらすじにもはいってないし、無意味になってしまっている。

 この場合の一行あらすじは、

 踊れない踊りに誘われ、王子に踊りを教えてもらうシンデレラ。
 
 ですね。
 で、結の部分は前に無口の要素を出しているから「王子は熱心に踊るシンデレラを見て心を動かされる」でしょうか。
 ちょっとムリヤリっぽいですけど。形にはなっていると思います。


>>ダンス自慢の王子が一時間で百人と踊ってみせると豪語する
>>しかし百人目の相手シンデレラは実は踊れなかった!
>>しかもよく見ると足を骨折している!! さあどうする!?

 ここまで追い込むんですね。
 確かに、サカモトのは王子の追い込みが、まだまだ甘いです。
 出してもらった条件で書いてみますね。

--------------------------------------------------
>サカモト 無口なシンデレラ 86(再)

一行あらすじ:思わぬアクシデントに挫折しそうになる王子を助け、目標を達成させるシンデレラ。

・ダンス自慢の王子が一時間で百人と踊ってみせると豪語するが、九十九人目で転び足を骨折。
・百人目の相手・シンデレラがたどたどしく踊りを知らないと告げる。落ち込む王子。
・王子に肩を貸し、片足を庇いながらリズムに合わせて体を揺らすシンデレラ。不格好ながら踊りになっている。
・彼女に感謝しながら痛みをこらえ、踊りきる王子。何とか、目標を達成したのだった。
--------------------------------------------------

 こんな感じでしょうか。
 無口要素が弱いですが、なんとか王子を助け、目標を達成しているので、起〜結への流れは出来ていると思います。


>サカモト 無口なシンデレラ 87 

>>無口 < 体調が悪い
>>無口 < 熱意 (パーティーに対する思い)

 何度か読み直してみる。
 ↓
 ダメだった点を直して、作り直してみる。

 ってやったんですが……。
 ひょっとして、とんびさんが王子に恥をかかせろって言っていたのは、シンデレラは無口の要素を出すだけでイッパイイッパイなら、王子の方に心を動かす要因を作ってみろって意味なんでしょうか。
 王子ってシンデレラみたいに無口の縛りがないからいじりやすいし、王子の方で何かやってくれれば、シンデレラは無口な反応を返すだけで済む。
 これなら、話を作るハードルを下げるコトが出来ますね。
 体調くずすのを王子の方に変えて、ちょっとやってみます。

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>サカモト 無口なシンデレラ 87(再)

一行あらすじ:くしゃみを連発して嫌がられる王子を踊りに誘い、感謝されたシンデレラ。

・花粉症の王子。踊っている時にくしゃみをして、相手の娘のドレスにタンと鼻水をつける。
・必死に謝るが、くしゃみは止まらず、誰も踊ろうとしない。落ち込む王子。
・黙って王子を踊りに誘うシンデレラ。鼻水がついても、拭ってにっこり笑う。
・鼻水と涙で顔をクシャクシャにしながらシンデレラと踊る王子。シンデレラの態度に深く感謝したのだった。
--------------------------------------------------

 これならどうでしょう。
 王子はけっこう恥をかいてるし。
 やっぱり黙ってを使って、無口を表現しちゃってますけど、無口なシンデレラの反応は、コレが一番しっくりくるかなぁと思ったのでつかいました。
 

>サカモト 無口なシンデレラ 88

>>蹴り倒したらシンデレラの属性が変わるなと思った(爆)

 たしかにそうですね(笑)
 でも、10倍困らせてみるっていうのをやると、どれだけおもしろくなるのか良くわかりました。

 というわけで、10倍困らせるのに挑戦してみます!

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>サカモト 無口なシンデレラ 88(再)

一行あらすじ:フルチンになった王子を笑いでフォローして感謝されるシンデレラ。

・優雅に踊る王子の股に、迷い込んだ野良犬がかみつく。ズボンが破けてフルチンになる王子。
・家臣たちも驚き、動くのを忘れる。とっさに王子に駆け寄るシンデレラ。
・素早くペイントし、可愛いソウさんを作る。会場中が爆笑する。王子もそのまま踊り、更に皆を笑わせる。
・一段落したトコで、素早くタオルで隠すシンデレラ。王子は、シンデレラの機転に感謝した。
--------------------------------------------------

 あー…………。
 おもしろいかなぁと思ってやってみたのですが……。
 スイマセン、無理でした。
 10倍困らせるのだけは成功してますが、他がメタメタですね。
 フォロー他に思いつかないし、無口要素ないし。
 載せようかも迷ったんですが……。
 一応、挑戦したみたということを示すため、アップさせていただきます。
 次回は、キチンと10倍困らせて無口の要素も入ったシンデレラを目指します。

 

>2号さん

>>こんな感じで、ひとつ無口シンデレラの話を思いついたのならば、そのバリエーションも考えてみたらどうでしょう。
>>すこしは楽になるかな、と思います。
  
 ありがとうございます。
「一つだしたら、なるべくそのパターンを繰り返さない方がいい」と勝手に思いこんでいたのですが、たしかに、OKなパターンをいじってバリエーションを増やした方が、そのパターンをモノにする練習になりますね。
 ちゃっかりと、アイデアも拝借して後日、シンデレラを作ってみようと思います。
 

>>課題部屋用感想部屋にて浦戸さんのつっこみが待っていますから、ボケられたかたは受けにいってください。

 行ってきましたです。
 課題感想部屋に上がっているのを知らず、行くのが少し遅くなってしまいました。
「言葉質」などと、サカモト造語でしゃべってしまい、申し訳ありませんでした。

時間:三時間半


四月はバカですか
No.9240 投稿日 2005年4月3日(日)10時16分 投稿者
名無し君2号
 気がついたらエープリルフールが終わっていたという哀しみ。
 祭りはもう幕を閉じてしまったよ。
 いいんだ。ひとりぼっちは慣れているんだ。でもちょっと恨み節。そんなココロが生んだささやかなテロリズム。

 そうだ、エープリルフールに嘘をつかせないことを目的として話を作るんダ!

 まずは卯月(陰暦で四月のこと)という名前の冷静メガネっ娘キッズを出す。もちろん萌え萌えさ。クールなところがたまらないのさ。
 4月1日当日、悪ガキどもに「卯月は四月ー、やーい、四月ばかー、卯月ばかー」といぢめさせる。もちろん卯月さんは動じない。ふっ、どっちが馬鹿に見えているのかしら? なんて鼻で笑ってる。

 そこにさっそうと登場する主人公。
 ちょっと卯月さんにホの字な主人公は、もちろん彼女をかばう……わけがない。だって私の作るキャラだから。惚れてるってバレたら恥ずかしいんだもん!
 悪ガキに誘われるまま、主人公も卯月さんに罵声をあびせる。
 「四月ばかー、う、う、卯月……ばかぁ」弱火。情けない。

 しかし。
 その弱火に、卯月さんは初めて揺らぎを見せるのであった。いきおいよく席を立つ卯月さん。やばいよ、殴られるよと身構える主人公。
 しかし。
 「キミは……キミだけは……」言葉を呑みこむ卯月さん。教室から飛びだしてしまう。

 主人公は見たね。
 メガネの奥の瞳が、たしかにうるんでいたことを。

 いままでいぢめていた悪ガキどもは想定外の事態にあたふた。主人公は呆然。たっぷり呆けてから、こんどは罪の意識でのたうちまわる。

 ……さて、ここからどうしよう。

 えーと、主人公は卯月さんに謝りにいって、そして……エープリルフールと絡めたほうがいいよなあ。あれはうそなんだーっ! ごめんーっ! とか。「嘘なら許してあげないこともないよ」微笑む卯月さん。萌え。で、いきなりの卯月さんの告白。ラブ・ミー・テンダー。動揺しまくる主人公に、「嘘だよ。おかえしだよ」と卯月さん。メガネが夕陽を反射していて、彼女の目が見えない、表情がわからない。けっきょく彼女の真意は主人公にはわからないままであった……。読者には丸わかりだけど……。

 なんてこっ恥ずかしい話を思いつくんだぼくの脳みそ。

 とりあえず気づいた問題としては、ぜんぜんエープリルフールに嘘をつかせないための物語になってねえな、ということでした。そうさおいらは萌えテロリスト。みんなのハートをふっとばすのさ微毒ヒロインで。

 ひさしぶりにいきおいだけの前書き、了。




>まことさん

 まことに勝手ながら、まことさんの作品で起承転結をつかむ練習を……。あ、『まこと』に勝手ながら『まこと』さんの作品だって。無意識でダジャレ。ちょっと恥ずかしい。

>1216 「心を竜にして」 リライト

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1216&e=res&lp=1216&st=0


 本文はさておき。

 まことさんの作成した起承転結はこちらです。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
起 竜を逃がそうとして失敗する主人公
承 それでもなんとか逃がそうとする
転 どうしても逃げない竜に、冷たく突き放すフリをする
結 竜を逃すことに成功する主人公
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 なるほど、まことに正しい起承転結ですね。(また言った!)
 起と結はきちんと対応しています。ただ、承の「逃がそうとする」を受けて転が「冷たく突き放すフリをする」というのはなんか違うような……気が……。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
起:逃げない竜にやきもきする主人公。
承:普通に説得するも効果がなく、主人公の焦りはつのる。
転:心を鬼にして冷たく突き放すと、ようやく竜は逃げてくれた。
結:逃がすことには成功するも、竜を傷つけてしまったことで主人公は複雑な心境になる。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 竜が逃げないと、だから主人公にとってなんなの? という疑問から作ってみた起承転結。これが正しいのかどうか、もちろん自信はない。自信がないことだけは自信満々。

 起は「焦る主人公」。結は「ホッとしてるんだけど哀しいし淋しいし罪悪感もあるし、ああどうしような主人公」。――長い。

 どこに焦点をあわせるのか、ということなのかなと思います。
 物語の流れに焦点をあわせるのか、主人公の心の動きにあわせるのか。私は主人公の心にあわせてしまいましたが、なんか物語にあわせるのが正しいような気もしますし……どうなんでしょう。丸投げ。


 ……うん。
 本文はさておきじゃ極悪すぎますね。
 前回よりよくなっていると思います。そもそもリライトした理由がよくわからなかったりするのですが……なんで書き直したんでしたっけ?




>サカモトさん

 ちょっとしたアドバイス……になるのかな。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
●サカモト 無口なシンデレラ 91

一行あらすじ:王子のヌイグルミの醜さを指摘し、気に入られるシンデレラ。

・不格好な自作のヌイグルミを披露する王子。皆、口々にお世辞をいう。
・黙ってヌイグルミを眺めるシンデレラ。
・言葉少なにキモ可愛いと指摘、嬉しそうに抱きかかえる。王子も嬉しそうに笑う。
・その後、王子は他のヌイグルミを見せて、シンデレラと楽しく過ごした。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 物語の出だし部分、「不格好な自作のヌイグルミを披露する王子。皆、口々にお世辞をいう」とありますよね。

 ここ、みんなからお世辞を言われた王子は、どう思っているんでしょうか?
 嬉しいと思ったのか、嘘ばかりだと怒っているのか。そこをはっきりさせるとですね、どういう狙いなのかがこちらに伝わりやすくなると思います。
 いまのままだと、王子にとってあまりお世辞はうれしくなかったというのが「言葉少なにキモ可愛いと指摘、嬉しそうに抱きかかえる。王子も嬉しそうに笑う」になるまでわかりません。おかげで無口シンデレラがどういう効果をあげたのかがつかみづらいんですな。

 例としてやってみます。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・自作のぬいぐるみを披露した王子。みんなが流麗な言葉で褒めそやすが、なぜか王子は不機嫌になる。
・まわりは焦ってさらに褒めるが、言葉を重ねるほど王子の機嫌は悪くなっていった。
・それまで黙っていたシンデレラが、ただひと言だけ、ぬいぐるみへの感想を洩らす。その言葉は、うわっつらだけのほかの褒め言葉を押しのけて王子の心に届いた。
・上機嫌になった王子はほかのぬいぐるみもシンデレラに見せる。シンデレラがぼそぼそと呟くたび、王子の顔は喜びで輝くのであった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 うわっつらだけの評価に不機嫌だった王子が、無口なシンデレラの選び抜かれた言葉に心打たれて、上機嫌になる話。

 ううむ?
 このままだと無口属性がちょっと足りないか。無口なシンデレラじゃなくても、「感想上手なシンデレラ」でもいいし。
 ちょっと変える。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・自作のぬいぐるみを披露した王子。まわりはべらべらと褒めそやすが、いつものことなので王子に感動はなかった。
・つまらなそうな王子にまわりは焦り、さらに言葉多く褒める。しかし王子の心にはまったく届かず、さらに退屈がつのってゆく。
・もう王子が帰ろうとしたとき、シンデレラがぼそぼそと感想を述べた。いままでとまったく違う反応に、王子は興味を惹かれる。
・シンデレラのひとこと、ふたことだけの褒め言葉は、王子にとってとても新鮮なものだった。感動した王子は、それからシンデレラと熱心に話しこむのであった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 これならOKでしょ。
 シンデレラの無口っぷりが新鮮だったので、王子が心惹かれる話。完璧。自画自賛。

 ……はっ。
 無口シンデレラを作るのに夢中になっちゃった!
 えーと、んーと、ああ、そうだ。狙いをわかりやすくするんだった。

 どうでしょうか。「王子に感動はなかった」が無口なシンデレラのおかげで「感動した王子」に変化していますよね。
 サカモトさんのばあいだと、「不格好な自作のヌイグルミを披露する王子」が無口シンデレラのおかげで「王子は他のヌイグルミを見せて、シンデレラと楽しく過ごした」に変化する。これだとよくわからない。

 冒頭で起きた出来事が、終了時には変化していないと。
 つまりは冒頭で、変化するパラメーターを出さなきゃいけません。私の例だと「王子の心境」というパラメーターが出てますよね。「不格好なぬいぐるみを披露する王子」というパラメーターを出したなら……最後は「かわいいぬいぐるみを披露する王子」になるのかな?

 出だしには、かならず物語で変化するパラメーターを出しておく、というのを念頭においてプロットを書いてみてください。もちろんそのパラメーターは終わりにも出さなきゃいけませんよ。




 レスには2時間。うらら。


>2号さん
No.9241 投稿日 2005年4月3日(日)13時51分 投稿者 まこと

>起承転結の焦点
 物語の流れに焦点をあてるのか、主人公の心情にあわせるのか。


 なるほど。
 考えてみれば、主人公の心情を、プロットに書いていないことが多いです、私。
 そうすると「なぜ」の部分が抜けてしまいます。

 私は「なぜ」に弱いんですよね。
 強化するには、どうしたらいいのでしょう。

 2号さんのとっている方法を真似るのが良さそうです。
 主人公の心情を、プロットに書きこむ。
 そうすれば「なぜ」の部分を、自動的に説明することができます。

 主人公の気持ちの変化を、プロットに書くことで「なぜ」を説明していく。
 良いやりかただと思います。
 課題で実践していきます。


>>そもそもリライトした理由がよくわからなかったりするのですが……なんで書き直したんでしたっけ?

 起承転結が変だったことと、つけたお肉がおかしかったということ。それが理由です。
 「起承転結を修正して、正しくお肉を盛り直し」という意図でした。

 リライト理由もくっつけておくべきでした。
 みなさん、ごめんなさい。


 それから、リライトの起承転結ですけど。

 あっさりしすぎています。
 「なぜ」という情報がありません。
 お肉を盛るのに「なぜ」という情報は重要ですね。
 頭だけで考えた情報は、文章にする時点で、急変することがありますから。

 私の考えでは、プロットはなるべくシンプルにして、間違った方向にいかないようにするのがよろしい、となっていました。
 弱気です。
 なにも、弱々にかまえることはないんです。間違えないでプロットをつくればいいって話ですから。
 プロットのなかに「なぜ」をちゃんと書きこみます。
 そうすれば、必要な情報が入った、正しいプロットになります。


 慶良間のやつで、練習します。
 提出は明日以降になります。

 1時間
 まこと
 


いろいろ
No.9242 投稿日 2005年4月3日(日)16時35分 投稿者
新木 伸
>竜を逃がす話の起承転結

 2号のもなんか変。
 ふたりとも、抽象化、概念化が足りてないから、うまくいかないんじゃないかなぁ?
 「どうしても逃げない竜に、冷たく突き放すフリをする」――だとか、肉のいっぱいついた具体的なものを持ち出しているからいかんのだ。

起:友達の竜を逃がそうとしている少女。
承:危険が伝わらず、竜は逃げてくれない。
転:竜を逃がすために嘘をつく少女。喧嘩となって竜は離れてゆく。
結:竜を逃がすという目的は達せられるが、友情は壊れてしまう。

 「どうしても逃げない竜に、冷たく突き放すフリをする」とか、「心を鬼にして冷たく突き放す」とかいうのって――。
 ディテールはぎ取って骨にしてみれば、ようするに、逃がすために嘘をつくってことだよね?

 話というものの基本構造は、「起承」と「結」なわけね。
 起承は別々のものというより、ふたつで一個のものとして考えるとよい。話のスタート位置として「ある状態」を作り上げるために、起と承の二つが必要なわけね。

 今回の場合には、起承によって作り上げられるスタート状態は、「逃がそうとしているけど、うまくいかない」という状態なわけだな。そこから、「逃がすことに成功するが、かわりになにかを失う」というゴールラインに向かう。それがこの話のカタチ。

 「起承」によって作られたスタート位置から、「結」で語られるゴールへと向かう一本の道が、ストーリーというもの。
 べつにこの話に限ったことではなくて、どんな話であっても、そういうもの。
 話というのは、基本的に、「起承」と「結」があれば成り立つ。
 では「転」の役割はなにかというと、アクセントというかスパイスというか、「スタート → ゴール」の一本道に変化をつけて、退屈さを消すためのもの。
 なくてもいいものなんだけど、あると物語が鮮やかにかわる。




>プロットに心情を入れるべきか

 プロットには心情とかを入れないこと。
 「そうか心情を書けばいいんだ」と、まことはエウレカしちゃってるようだが。
 人物の心情や動機を考えることは必要だし、考えたものは忘れないようにメモしておくべき。
 だが、そういうものはプロットの中に含めないこと。
 書くなら別資料として書き出しておけ。

 物語には二つのタイプがあって、叙事型と叙情型というのがあるわけね。
 何かが起きて話が進んでゆくのが叙事型というもの。
 それに対して、べつになんにも起きないんだけど、主人公の心の中だけであれこれ動きが起きてゆくのが叙情型というもの。

 普通に「物語」というときには、まず「叙事型」のほうを指す。世の中の物語の98パーセントぐらいがこのタイプ。市販されて、流通している「物語」と限定すれば、だいたい、そんなもん。
 それに対して、アマチュアの書く小説の98パーセントぐらいが、叙情型のほうだったりする。

 一般的に、人というのは、「出来事」に興味があるのだな。
 他人の心の中だけで動いていることには興味がないのね。だって退屈だし。他人ごとだし。身が入らんし。関心持てんし。
 実際、「心の中のこと」というのは、その当人以外には、どーでもいいことだったりする。
 けど「出来事」っていうものは、誰にとっても関わりあいのあることなのね。だから関心を持てる。


 んで、この「竜を逃がす話」の場合にも、叙事型の話なわけだ。
 で、あるからして、プロットには心情よりも「出来事」のほうを書くわけだ。

 誰がいつどこでなにをしたか。――5W1Hを書けと、そう言ってる。
 5W1Hを書いてさえいれば、それは間違いなく「出来事」になるんだってば。

 時間、場所、人物、対象物、動作、理由――と、機械的にひと揃い揃えて、書き出せばいいだけなんだが。
 そんな難しいことかしらん?





>自作ぬいぐるみ王子

 まあ、ネタ自体が突飛すぎ、あり得ねー。とか。
 誰が主役なんだよ。シンデレラはどこにいるのよ? とか。
 まあ――そういうことは置いておくとして。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・自作のぬいぐるみを披露する王子。
・決まりきった賞賛の言葉がまわりじゅうから寄せられるものの、王子の不興は増すばかり。
・ぬいぐるみを処分してしまおうとする王子だが、ヌイグルミが元の場所から消えている。シンデレラが抱きしめていて離さない。
・手放すように説得されるシンデレラ。かたくなに拒絶。ただ一言、「キモかわいい」とだけ口にする。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 もとのサカモトのネタ的には、方向性はこっちのほうなんじゃないの?
 2号のものだと、感想の言いかたという部分に焦点があたっているけど……。
 王子がシンデレラに惚れる理由は、口だけで褒めるだけか、手に取って実用に供してくれたかの違いなわけだろ。そこに無口を絡めるのには、変化球使わないと。
 ぬいぐるみという小道具の存在が大きすぎるんだよな。そっちに行ってしまいかねない焦点を、「シンデレラが無口だから惚れる」のほうに引き戻すのは、このように工夫がいるわけだ。


起承転結
No.9243 投稿日 2005年4月3日(日)22時45分 投稿者 まこと
 その前に、まず。
 新木さん、おかえりなさい。



>抽象化、概念化について

 きれいな起承転結を見せていただきました。
 物語にあった出来事を、そのまま書くのではなく、要約するわけですね。
 わかりました。
 物語の出来事を、そのまま短く書くのはあらすじでした。

 私がやろうとしているのは、プロットのほうです。
 プロットでは、お肉を全部落とした、骨だけにしなければなりません。
 骨にするには、物語のなかでおこる出来事を、抽象化していくことが必要なんですね。

 「ようするに、どういうことなのか」に、言い換えて、起承転結に分ける。
 練習でそのコツをつかんでいきます。


 竜の話で、新木さんにお手本をもらいました。
 それをもとに、次の課題、慶良間の話を抽象化してみます。

起:引越しを、受け入れられない主人公。
承:引越し先が近づくと、機嫌が悪くなる。
転:到着して憮然としていたが、親戚の美少女に出迎えられ、機嫌がなおる。
結:少女との出会いで、引越しを受け入れらる主人公。



>>誰がいつどこでなにをしたか。――5W1Hを書けと、そう言ってる。

 そうします。
 ということで、起承転結にそって、慶良間の話の5W1Hを書いてきます。


 エウレカしちゃった心情のほうはメモにして、その後、本文に書き入れます。


 1時間15分
 まこと


バーレーン出張より戻りました > とんび課長。
No.9244 投稿日 2005年4月4日(月)01時54分 投稿者 弟切 千隼
 日の丸は日の丸弁当で代用しました。現地で御飯を炊いて、持参した梅干をはめ込みました。出張旅費の精算書に、電気釜の代金を上乗せしておきます。

 イスラム教国用民族衣装は、アフガニスタンのブルカにしておきました。イランのチャドルもサウジアラビアのアバーヤも趣味に合いませんでしたので。

 と、言えるくらいわがままな出張をしてみたい弟切です。



>自己課題、ペットの話

 前回の書きこみ(No.9234)までで、手帳内容の説明が進んでいましたね。

 主人公とヒロインが、「外国産のカメ飼育禁止」という条例に、反対運動を起こします。周囲の反応は、最初は冷ややかでした。けれども、主人公たちの飼うカメがきっかけで、関心を持ってくれる人が増えてゆきます。


>>主人公とヒロインは、条例自体には賛成でも、カメ飼育禁止
>>には反対する。反対運動のために、慣れない署名活動をする。
>>主人公とヒロインは、多数派の自然保護派から敵視される。
>> カメを連れて書名を続けるうちに、主人公とヒロインにも
>>理解者が現われる。カメのおかげで、かえって自然に関心を
>>持ってくれる人も現われる。
(弟切のNo.9223の書きこみより。以下、引用元は全て同じ)

 上記の部分まで説明しました。
 残るは以下の部分です。物語の結ですね。


>>自然保護派とも和解し、協力して
良い条例を作ろうということになる。

 関心を持つ人が増えれば、主人公たちの主張に耳を傾けてくれる人も増えます。ちゃんと聴けば、主人公とヒロインの主張に理があることがわかるでしょう。

 主人公とヒロインは、敵視されていた人からも正しさを認められます。外国産のカメを飼育禁止にしても、根本的な問題――日本在来種の生存が脅かされていること――が解決するわけではありません。

 真の問題点に気づいた人々から、主人公とヒロインは協力を申し込まれます。それは、もっとまともな内容の自然保護条例を提案しようというものでした。二人は喜んで協力することにします。


 二人は、勇気を出して行動すれば、周囲の人々と理解し合えると知りました。そればかりか、共同して何かを行なうことまでできると知ります。


いろいろ
No.9245 投稿日 2005年4月4日(月)14時51分 投稿者
新木 伸
 おかえりなさいとか言ったやつ。思ったやつ。
 「おかえりなさい」という言葉は、ホームポジションに居続けたやつが、離れていたやつに向ける言葉なわけね。
 んで、この場所は練習場なわけだ。そこに居続けるってことは、練習してた、ってことになる。
 では僕がいないあいだ、自分がなにをやっていたのかを報告のこと。
 計量可能な量でもって報告な。サンドバック何回叩きました、どんな課題をどれだけ上げました、みたいな。




>まこと
>起承転結

>>起:引越しを、受け入れられない主人公。
>>承:引越し先が近づくと、機嫌が悪くなる。
>>転:到着して憮然としていたが、親戚の美少女に出迎えられ、機嫌がなおる。
>>結:少女との出会いで、引越しを受け入れらる主人公。

 だから出来事を書けといっとる。
 「引っ越しを受け入れられない」ってのは心の状態だろ。「機嫌が悪くなる」ってのも心の状態だろ。
 そういうものを書くのがNGなんだってば。

 「誰が何をする」の形で書けといっとる。
 まことのは、「誰が何々である」の形になってるわけだ。「受け入れられない」とか「機嫌が悪い」だとか、誰がいま何々であるのか――と、どんな状態であるかということは書いてあるわけだが。
 しかし、誰かが何かを行ったわけじゃないわな。何かが誰かの身に起きたわけでもない。
 取り出してくる部分を間違えてる。心の状態にスポットを当てるのではなくて――。

>>起:引越しを、受け入れられない主人公。

 この主人公は、いまどこにいてなにをしているところなの? もしくは、いま彼の身にはなにが起きているところなの?
 ――と、そっちのほうに視線を向けるべきなんだな。




>描写のこと

 過去ログを見ていて、気になったことがひとつ。
 9117の話題なんだけど。描写についてのこと。

>>私は小説を書きはじめる前まで、物語の描写(その言葉の意味さえきちんと把握していませんでした)部分が嫌いでした。
>>それで、描写のところは読みとばしてたんです。

 ここで「描写」といっているのは、つまり、どんなもののこと?
 いわゆる小説用語で描写といわれるものと、まことがこの文脈の中で描写と呼んでいるものとは違う気がする。

 というのも、プロ作家でも描写ができてるほうが少ないぐらいなのだ。
 そして描写が行えるかどうかが、文章的な技術面において、プロとアマチュアとを分けるボーダーラインにもなっている。
 言い換えると、描写ってなんであるのか、わかっているかどうかということでもある。わかっているということは、あとは努力次第で行えるということだから。
 でもわかっていないことには、やりようがない。

 というわけで、僕はアマチュアが「描写」と口にしたときには、耳に唾して聞くことにしている。まず大抵は、わかっていないのに、わかっているつもりになって、違うもののことを自分勝手に「描写」と呼んでるだけだから。
 相手も描写がわかっているとして聞いていると、話がおかしなことになってしまう。

 で、描写って、なに?


 あと、昔食べられなかったものが、いまは食べられるようになったというのは、どういう理由で?

 小説っていうのは食べ物と同じなのだな。
 食べ物っていうのは、うまいもののことをいう。小説もおいしく食べられるもののことをいう。そして描写は小説に必須な要素であるから、つまり、うまいものなのだ。
 昔、描写が食べられませんでした、なんて聞かされると、それ描写じゃなかったんじゃないの? と思わざるを得ない。





>サカモト

 シンデレラ、いま何個OKを取ったところなんだっけ?

 小説というのは、筋立てと描写と、おもに二つの要素によって成り立っている。
(本当は筋立てと描写とキャラと設定と四要素あるのだけど、まあ重要なのはこの二つ)
 しばらく筋立てをやっていたわけだから、つぎの順番としては描写かな。


返信
No.9246 投稿日 2005年4月5日(火)00時05分 投稿者 まこと
>新木さん
>>自分がなにをやっていたのかを報告のこと。
>>計量可能な量でもって報告な。

 計量可能な量ですね。

・1000字課題が3個。
・セルフリライトとやり直しが3個。

 あとは、2号さんのリライト版と自分のやつを比較したものを課題部屋にあげてあります。
 計量可能なものはそれぐらいでしょうか。
 返信に答えたものや自主勉強は、計れませんし。



>起承転結
>>だから出来事を書けといっとる。
>>「誰が何をする」の形で書けといっとる。

 はい。やってみます。

起:離島に向かうフェリーの中で、引越したくなかったとこぼす主人公。
承:ガールフレンドに忘れられると、泣きごとを言う。
転:意気消沈した主人公を、美しく成長した従姉弟が出迎えてくれる。
結:引越しも悪くないと態度を一変させる主人公。

 「誰が何をする」の形で、出来事を書きました。



>>「描写」といっているのは、つまり、どんなもののこと?
>>小説用語で描写といわれるものと、まことがこの文脈の中で描写と呼んでいるものとは違う気がする。

 え、違うんですか。
 それはいけません。再考してみましょう。

 私が読みとばしてたのって、
 「その女は何色の髪で、こんなドレスを着て、どうゆう表情をして」なんていうあたりです。
 「外は嵐で、あーんなふうになってたり、こーんなふうになってたりしました」とかなんです。

 そうですね。
 書いているうちに、自分でも違う気がしてきました。
 私が読みとばしていたのは、描写というわけじゃありませんでした。

 本筋とは直接関係のない部位とでもいいますか、人物紹介だったり、状況説明のところです。
 そういったところは抜かして、筋だけをチューチュー吸っていたらしいです。
 変な読みかたですね。
 だけど、妄想人間だったもので、自分勝手なストーリーを、もとの話に挿入して、楽しみたかったんです。
 自分勝手なウソんこのシーンを創造しまくっておりました。


 だけど、自分でも物語を書くにあたり、精読というものを覚えました。
 お手本にするためです。
 楽しむためじゃなくて、勉強のため。
 斜め読みやら、単語読みやら、セリフ読みやらという、いやらしい読みかたを改めました。

 精読してみた結果、物語をもっともっと楽しむことができました。
 そして、読んだとおりの絵を、頭に描く楽しさも知りました。


 簡単ですが、以前食べられなかったものが食べられるようになった理由、の説明でした。



>描写

 描写とは何か。
 えい、辞書をひいてみよう。

【描写】びょうしゃ べう― (名)スル

 えがきうつすこと。特に芸術的表現において、客観的形象・事態・感情などを絵画・言語・音楽などにより適確に描き出すこと。
「巧みに―する」

三省堂提供「大辞林 第二版」より


 物語は、出来事からできています。
「物語のなかの出来事(作者の頭のなかみ)を、言葉によって忠実に描き写すこと」
 それが描写です。
 描き写す。だから、描写。

 それぐらいしか、わかっておりません。
 具体的に説明することはできませんでした。

 2時間
 まこと


ヒノキ花粉攻撃始まる
No.9247 投稿日 2005年4月5日(火)02時16分 投稿者 弟切 千隼
 TVや新聞などの花粉情報のコーナーに、ヒノキ花粉の情報も出始めました。ヒノキはスギに少し遅れて、花粉を飛ばし始めます。
 ヒノキとスギは近縁種のため、スギ花粉アレルギーの人は、ヒノキ花粉にも反応することが多いそうです。弟切もその一人です(;_;)



>自己課題、ペットの話

 前回(No.9244)までで、転のアイディアを二つ出しました。もっともっとたくさん出して、最善のものを選ぶべきですね。

 しかし、おばかな弟切は、なかなか考えつきません(泣)
 「下手な考え休むに似たり」といいます。事態を打開するために、別のアプローチをしてみることにしました。


 今までに出した二つの案を検証します。
 もっと具体的に書けば、どこかに設定の穴がないか、あるいは穴があっても、それを補って余りあるほどの利点があるか、検証します。

 とにかく、手を動かしているうちに、何か出てくるかも知れません。
 以下に、手帳の内容を転記します。


―――――――――――――――――――――――――――――
転アイディアの検証:
 案その一:伝染病
  二人と一頭は伝染病の原因を突き止めたのでお手柄。
  ただし大人の力を借りざるを得ない。
  話が専門的になりすぎる?
  主人公とヒロインのカメも隔離されるので、実験台に
  するのは苦しいかも知れない。
  二人が引き離されるのは○【まる】。

 案その二:カメ飼育禁止条例
  二人の勇気と努力で問題が解決へ。
  最終的には大人が介在するが、途中までは二人と二頭の
  お手柄。
  二人の仲が疎遠になっていない! 素直に絆が強まっている。

―――――――――――――――――――――――――――――

 上記の説明をします。


 案その一もその二も、主人公とヒロインの勇気と努力により、問題が解決します。この点はOKですね。


 ただし、案その一のほうは、専門家の大人が大きく関わらざるを得ません。医療の専門知識が必要なためです。結果、主人公とヒロインの関与する度合いが低くなります。

 また、案その一のほうは、話が専門的になりすぎる可能性があります。どうしても、ある程度は病気の説明をしなければなりませんから。
 言い換えれば、「わかりにくくなる」おそれがあるということです。これは欠点ですね。


 もう一つ、致命的な欠点があります。
 「伝染病にかかっているおそれのあるカメが、主人公の手もとに置かれるはずがない」点です。

 普通に考えれば、病気にかかったヒロインと接触のある人物やカメも、病院で検査されるでしょう。何か少しでも怪しい点があれば、主人公もカメも隔離される可能性が高いです。
 主人公もヒロインも隔離されてしまえば、身動きが取れませんよね。


 案その一には利点もあります。

 ヒロインが隔離されることにより、主人公とヒロインが物理的に引き離されます。二人をきっちり疎遠にすることができますね。
 「ひょっとしたら、彼女と彼女のカメは悪い病気かも」という危機感をあおることもできます。物語に緊迫感を持たせやすいですね。



 案その二のほうを見てみましょう。

 その二のほうが、主人公とヒロインが問題解決に関わる余地が広いです。これは利点ですね。
 最終的に条例が成立するかどうかは、地方議会に任せざるを得ません。けれども、そこに至る過程では、法律や政治の素人でも力を発揮できます。署名運動なんて、高校生でもできますよね。


 その二にも欠点はあります。しかも、致命的な欠点です。

 こちらの案では、主人公とヒロインが疎遠になっていません(^^;; むしろ、危機に際して二人は団結し、絆が強まってしまいます。


 その二では、主人公とヒロインとが引き裂かれるのではなく、二人と二人が飼っているカメとが引き裂かれます。これはこれで危機感をあおることができます。
 とはいえ、これはボーイミーツガールの「お約束」を踏み外しています。「物語中で一度は、男の子と女の子とが別れの危機に陥る」というお約束です。

 弟切は、今回の課題では、お約束を踏み外すことをなるべく避けたいです。まずは、正統的な作品を書けるようになりたいからです。


 こうして見れば、案その一にもその二にも、致命的な欠点がありますね。

 これらの欠点は、本当に致命的なものでしょうか? 弟切が何か勘違いしているだけでしょうか?
 致命的な欠点だったとすれば、それを補って余りある利点はあるでしょうか? それとも、どうにも修正がきかないほどの欠点でしょうか?

 次回以降、考えます。


花粉症か!?
No.9248 投稿日 2005年4月5日(火)10時19分 投稿者
サカモト
 昨日あたりから謎の腹痛に襲われているサカモトです。
 花粉症か! これも花粉症なのか!
 とか、はじめ考えましたけど、そんなわきゃない。
 単に日頃の不摂生のたまものですね。
 出勤時間までに一段落してちょっと安心です。

>新木さん
 おかえりなさい。
 そして、見本ありがとうございました。
 2号さんにいただいたモノ共々、後ほど書き込みさせて頂きます。

 
>2号さん

>ここ、みんなからお世辞を言われた王子は、どう思っているんでしょうか?

 2号さんに書き直して頂いたシンデレラ読んで言われている意味が良くわかりました。
 2号さんのほうだと、王子を感動させるっていうテーマがあって、起でソレを提示。結の部分でキチンと感動しているわけですね。

 サカモトの場合は、確かに王子が何を考えているのか不明ですね。みんなにお世辞言われているだけで、それが嬉しいのか、嫌なのかという部分が書かれていません。

 しかも、最後の部分では王子がシンデレラにヌイグルミを見せて楽しく過ごしただから、起〜結への間で流れも出来ていません。

 そっかぁ。サカモトのってこんなにボロボロだったのかぁ。どうすれば、しっかりかけるのかなと改めて考えています。

 次回は流れをもっと意識して書いてみますね。
 ありがとうございました。

時間:一時間半


いろいろ
No.9249 投稿日 2005年4月5日(火)14時17分 投稿者
新木 伸
>まこと

>>起:離島に向かうフェリーの中で、引越したくなかったとこぼす主人公。
>>承:ガールフレンドに忘れられると、泣きごとを言う。
>>転:意気消沈した主人公を、美しく成長した従姉弟が出迎えてくれる。
>>結:引越しも悪くないと態度を一変させる主人公。

 だから具体的なことは書かないで、抽象化して書けといっとる。
 なにが具体的なのかというと、「離島に向かうフェリー」とか、「引っ越ししたくなかったとこぼす」とか、そういったこと。

 主人公は離島に向かうフェリーの中にいるらしいが、それはつまり、どういうことなわけ? もっと簡潔に言いあらわすと、主人公は、いまどういう状況におかれているわけ?
 いま「フェリー」にいることだとか、引っ越し先が「離島」であることだとかは、この際、重要なことではないだろ。
 フェリーのかわりに新幹線に乗っているのでも、飛行機のなかにいるのでも、どんな乗り物のなかにいたとしても、この話は成り立つはずだ。また主人公が乗り物の中にいなくたって成り立ってしまうはずだ。
 そして引っ越し先が離島でなくたって成り立つはずだ。

 あと主人公がこぼしている台詞のほうだって、違う内容でも成り立つはずだ。
 出迎えてくれるのが美しい従姉でなくたって、となりの家の可愛い女の子だって成り立つはずだ。

 抽象化っていうのは、どう変わっても成り立つ枝葉の部分を切り捨てて、本質の部分だけを抜き取る作業なわけね。
 重要なのは、どこなのよ。考えろよ。
 そして重要でないことを書くなっつーの。

 料理の例でやってみる。
 たとえば「鍋」という料理があったとする。具に牛肉を使おうが豚肉を使おうが、カニを使おうがカキを使おうが、鍋は鍋だわな。
 同様にスープを味噌にしようが甘辛タレにしようが、キムチ味にしようが、鍋は鍋だわな。

 まことがいまやってしまっているミスは、つまり、こーゆーこと。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「お母さん、きょうの夕飯、なーに?」
「百グラム120円の豚バラ肉を炒めて、合わせ味噌のスープに入れて、白菜と大根とニンジンと一緒に土鍋で煮込んだものよ」
「……つまり、なに?」
「だから豚バラ肉と味噌のスープと……」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 そういう料理のことを、「鍋」という。
 しかしこのやりとりをいくら繰り返していっても、お母さんは「鍋」という一言に行き当たらないと思われる。
 「夕飯なに?」と聞いてきた娘に答えるべきなのは、「鍋よ」という一言でいいわけ。それで娘はとりあえず納得する。具体的にどんな鍋なのかは、実際に夕飯の食卓の現場でもって、蓋を取ってみりゃわかるわけ。いま聞かされなくたっていいわけね。
 プロット段階で具の詳細なんか書かなくていいわけ。





>読み飛ばしていたもの

 わからん。
 なにを飛ばしていたのかというところ。なぜ飛ばしていたのかがわからんし。
 なにを飛ばさずに読んでいたのかということも、わからん。どっちかがわかれば、その反対側も必然的にわかるわけだが、どっちもわからんので、ぜんぜんわからん。
 まことのいう「本筋」と、いわゆる本筋とが同じものなのかもわからん。
 自分勝手なストーリーを挿入して楽しんでいたというが、本筋だけを読みとっていたのなら、ストーリーは変えようがないのでは? 「本筋に関わる部分のほうを読みとばしていた」ということなら、シチュエーションだけを拾いあげて、自分勝手なストーリーをあてはめて楽しむこともできそうだけど。

 ところで、自分以外の他の人についてなんだけど。
 どういうふうに読んでいるのか。周囲の本読みに訊ねてみること。
 まことの書いたものを読むのは、自分以外の他人であるわけだから、他の人がどう読むのかってことは非常に重要なことだわな。




>描写について

 辞書を引いてきた結果じゃなくて、なにを「描写」と呼んでいたのか、それを聞いているわけだけど。
 元々の話からひっぱってくると、まことが昔読み飛ばしていたものが、まこと語でいうところの「描写」であるらしい。
 だから、どんなものを読み飛ばしていたのか。なぜ読み飛ばしていたのか。説明しろといっとる。

 ちなみに僕の場合。
 たとえば「心を竜にして リライト」などを読むとすると、だいたい、以下のようにすっ飛ばしている。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「まだいたのっ、早く逃げて! 村の人たちが来るわ」
 ディレマのうすい胸が、呼吸に合わせて動いていた。
 岩壁に裂け目がある。そこに大きな生き物がうずくまっていた。竜だ。
「ディレマが一緒じゃなきゃ、ヤダ」
 銀の目がぎょろりと動く。くちびるから、黄ばんだ牙をのぞかせていた。体はうろこで覆われている。短い足に指が三本あった。するどいカギヅメがついている。
 大きかった。ディレマなどひと飲みにできてしまうだろう。

「スケイルちゃん……」
 竜の頭がディレマに近づいていった。栗色の髪が、鼻息に流される。ぱっちりした瞳に竜の羽が映っていた。こうもりの羽に、よく似ていた。
「ディレマ。僕、どこにもいかないよ」
 村人に襲われると言ったところで、ピンとはこないのだろう。
 ディレマの両手が竜の頭にからんだ。
 離れたくない気持ちは、ディレマだって同じだった。
 けれど、村人の気持ちは違っている。
 竜を退治しようとしていた。
 もうじき、大挙してやってくる。
 ディレマは竜を助けてやりたかった。

「ねぇ。村の人、鍬を持ってたのよ。鋤を持ってる人だっていたわ」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 読まないで飛ばす理由は、いちいち想像しなきゃならなくてメンドーくさいとか。
 あと流れとカンケーない違うことを書いてるところとかね。
 メンドーってのは、容姿や姿形の細かいことを細々と書いてるところとかね。
 あとカンケーないことってのは、いま「逃げて!」なんて切迫した流れにあるのに、妙に細かく竜の姿なんて書いていたりとか。

 あとは、説明してくれちゃっているところとかね。語り手が説明しているあいだは、お客さんであるこっちは、なんにも食べられないのね。困っちゃうわけよ。「離れたくない」とか「助けてやりたい」とか、心の中のこと説明されたってねぇ。コトバでそんなこと言われたって、ぜんぜん実感なんてわかないし。どうにも食いようがないわけよ。絵に描いた餅は食えないっていうか。そんな感じで。

 「すっ飛ばすもの」が「描写」であるなら、僕が僕なりの理由によってすっ飛ばしているこれらの部分も、まこと語でいうところの「描写」となるのかな?
 どう? これ描写?
 まあ「描写」という言葉の定義と合っているかどうかはともかくとして、とりあえず、同じもののことを言っている?





>サカモト

>>サカモトの場合は、確かに王子が何を考えているのか不明ですね。みんなにお世辞言われているだけで、それが嬉しいのか、嫌なのかという部分が書かれていません。

 サカモトの書いてきたものでは、王子が何を考えているのかまったく読み取れない――というのは、その通りなんだけど。
 それは単に書きかた(文章上)の問題だったわけ?
 それとも王子が何を考えているのか、まるで決めていなかったわけ? 決めていなかったから、そもそも書きようがなかったということ?

 文章面の問題だったのなら、今後は書きかたを気をつけようね、で済むんだけど。
 決めてなかったのだとしたら、大事だぞ。

 自作の品物(ヌイグルミ)を他人に披露した人物がいるとする。そういうものを話に出しておきながら、その人物の心境がまるでわからないことの原因を、考察すること。
 あり得ないんだよなー。
 王子を「人間」として扱っているなら、王子はそれ自身の思うところ、考えるところがあるはずなんだよ。
 「物」であれば別。物は考えたりしないから。
 人間と物の区別、ちゃんと付いてる?

 流れがどうこうと言うまえに、人間と物とを区別することが先じゃないのか。


まことは混乱した
No.9250 投稿日 2005年4月5日(火)23時01分 投稿者 まこと
 思考すべきことがいっぺんに増えました。久々にくらくらしております。

>起承転結
>>だから具体的なことは書かないで、抽象化して書けといっとる。

 それでは今度こそ、抽象化してみましょう。

起:不本意ながら、引越し先へ移動中の主人公。
承:主人公をよそに、目的地が近づいてくる。
転:目的地に到着した主人公を、思いがけない出会いが待ち受けていた。
結:率先して引越しをするようになった主人公。



>読み飛ばしていたもの

 本人もわからなくなっております。落ち着いて考えてみましょう。
 新木さんのレスを再読してみます。

>>まこと語でいうところの「描写」

 まこと語で「描写」と呼んでいたもの、なんですけど。
 大差ありませんね。
 私にとっては、大きな差になってるものですから。ぐちゃぐちゃと言ってしまいました。

 なんにせよ、頭の中が整理できない状況にありまして、即答ができません。
 集中できてないのだと思います。
 頭を整理して、明日、出直してきます。


 自分以外の本読みに対するリサーチも、やってきます。



 45分
 まこと


入学式の桜
No.9251 投稿日 2005年4月6日(水)02時02分 投稿者 弟切 千隼
 今日・明日あたり、入学式という学校が多いようですね。
 今年は桜がちょうどいい時期に咲いてくれました。関東以南の地方では、「咲き誇る桜の下を、新入生が初登校」という、絵に描いたような光景が見られそうです。



>自己課題、ペットの話

 今回は、手帳内容の転記のみとします。以下が手帳内容です。


―――――――――――――――――――――――――――――
転のアイディア検証
 案その一:致命的欠点…主人公とカメの隔離。
      普通に考えたら隔離は避けられない。
      逃げるのはなし。かっこ悪すぎ。
      疑いが晴れれば放免される。
      かといって自由に動けるか?

 案その二:致命的欠点…主人公とヒロインが別れない。
      意見の違いがあれば、別れの危機に。
      条例に対する意見の違い?
      外来種に対する意見の違い?
      自然保護に対する意見の違い?
      条例反対のやり方に対する意見の違い?
      その他にもあるか?
―――――――――――――――――――――――――――――


「心を竜にして」リライトの冒頭の感想
No.9252 投稿日 2005年4月6日(水)07時47分 投稿者
とんびの羽根
 まことさんが混乱しているようなのでゆっくりといきます
 ということで今回は本当に冒頭だけ

>1216 「心を竜にして」 リライト
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1216&e=res&lp=1216&st=0

>>「まだいたのっ、早く逃げて! 村の人たちが来るわ」

 起 (竜退治を知り)(少女)が駆け込んできて(なかよしの竜)を逃がそうとする
 冒頭のシーンです
 実際にわかるのは(村人到来を知り)(女)が駆けつけてきて(追われている知り合い)を逃がそうとする
 かなり情報が足りませんが、いずれ詳しく情報が明かされると期待できるので出だしとしてはよいと思います
 これは状況が緊迫していることがセリフからわかるからです
 しかしこのあとで5W1H情報は早く出さないといけません

 読者が読みたいこと知りたいことは状況によって変わります

 緊迫した状況、危険な状況では一般的に情報を制することが必要です
 この場所は安心な場所なのか
 危険は何なのか
 危険はどこにあるのか
 危険はいつ来るのか
 身を守るための情報は人間にとって最重要課題といっていいでしょう

 読者にとっての情報の重要度ってわかりますか?
 読者の知りたい情報は早く見せないといけません

 しかしながらすべてを書ききってしまったほうがいいのでしょうか
 それは楽しませかたによってちがいます
 ホラーなら犯人はどうやって殺すのか、なぜ殺すのか、がなかなか明かされません
 そのほうがより怖いからです
 ミステリなら犯人はだれなのか、なぜ殺すのか、どうやってアリバイをつくっているのかは謎解きまで不明です
 それを読者が自分で見つけることや、ど主人公がどのように謎をとくかのほうが興味の中心だからです


 まことさんの「心を竜にして」は竜が重要なキャラクタであるようなおはなしはどうでしょう
 この場合はファンタジー冒険小説の見所が何かということになります
 分室ではみやびさんがその道のプロですから、わたしが書くのはおこがましいのですが
 おそらくそれはどうやって困難苦難をくぐり抜けて主人公が成長していくかです


 どんな危険なのかを隠すことには意味がありません
 むしろはやく確定させないと、主人公たちがなにを成すべきか読者にはみえてきません

 主人公は未熟なために謝った行動をとろうとしているのか、なにか(ただのなかよしではなく真の友情とか)を得る行動なのか
 はたまた真の主人公があとにひかえていて、ここでの行動がいずれ役に立つような伏線になっているのか

 新木さんが見えないといっている灰色にされてしまった文章を見直してみてください
 読者の知らねばならない、重要な要素をしっかりと押さえていますか?


腹痛
No.9253 投稿日 2005年4月6日(水)10時29分 投稿者
サカモト
 お腹を抱えながら出勤したのに、仕事を終わってみたらすっかり腹痛が治っていたサカモトです。
 いや、出勤前に治りそうな気配はあったけど……。昨日から今日にかけてのアノ痛みは何だったのと、自分の腹に文句を言いたいサカモトです。
 
>新木さん
 今日の書き込みは、体調不良のため昨日分のレスを読まずに、書きかけだったレスのみアップしました。
 ので、ここで先日いわれた報告をします。

>>シンデレラ、いま何個OKを取ったところなんだっけ?

 無口なシンデレラですが、提出数:92本、OK:7本となっています。
 

>>しばらく筋立てをやっていたわけだから、つぎの順番としては描写かな。

 描写の練習もやっていきたいです。
 ただ、筋立ても2号さんに突っ込まれていたトコロだったので、並行してという感じになるのでしょうか。


>>それとも王子が何を考えているのか、まるで決めていなかったわけ? 決めていなかったから、そもそも書きようがなかったということ?

 いえ、王子が何を考えているのかは決めていました。というか、意識して考えてはいなかったのですが、決まっていました。

 ですので、始めに話を考えたときは、自分のお世辞を聞いて不機嫌な王子が、無口なシンデレラの一言に喜ぶというプロットでした。
 王子の気持ちをわかるようにしていなかったのは、話の流れを書くだけに夢中になっていたからで、起〜結でつながりがないのは、おそらく、話の筋立てを言われて気づいたばかりだったからだと思います。


>>人間と物の区別、ちゃんと付いてる?

 ついてます。
 前よりかは……ですが。
 まだ、見せたヌイグルミがどんな感じのヌイグルミなのかというのが浮かんできていないので、話を頭の中に浮かべきっていないのだとおもいます。




>ペース
 現在、販売員の仕事が忙しくなってきておりペースダウンが続いています。

時間:一時間


いろいろ
No.9254 投稿日 2005年4月6日(水)15時44分 投稿者
新木 伸
>まこと

 だから心の中のことは書くなといっとる。
 「起」で起きている出来事は、引っ越し先に移動中ってことだけだろ。
 起はそれだけでいい。承とあわせてワンセットにして、物語の最初の状態を定義するのが起承の役割だから。

 問題は承のほう。
 まず、主人公は引っ越し先に向かっているわけな。
 そして、不機嫌であったり、引っ越ししたくないとこぼしてみたり、ガールフレンドに忘れられると言ってみたり、色々としているわけだな。
 じゃあ、そーゆーのひっくるめて、なんと呼ぶわけよ?

 「承」で書くべきことは、主人公がどんなふうであるのかということ。
 そしてプロットっていうのは、実際の出来事を書き連ねるものであるから、あくまでも、「誰がどうするなぜ故に」の形式で書いてゆくわけね。

>>承:危険が伝わらず、竜は逃げてくれない。

 たとえばこんなふうなのがプロットなわけだ。
 これは以下のように分解してみると、「誰がどうするなぜ故に」の形になっている。

 (誰が)竜は
 (どうする)逃げない
 (なぜ)危険が伝わらないため

 まず、不機嫌だったり、不満をこぼしてみたり、ガールフレンドの話を持ち出してみたり――という状態をうまく言いまとめること。
 あと主人公は引っ越しを喜んではいないようだが、それはなぜゆえであるのかを、きちんと考えておくこと。
 考えてねーだろ。
 新しい土地が怖いのか。前の土地に残してきたものがあるのか。それとも引っ越し先が田舎であるためか。
 色々な理由があるのだろうが、それらすべてをごちゃまぜにして、どれが本当の理由なのかを決めずに、未整理のまま取り扱っているものだから、考えるたびにぐにゃぐにゃと話が曲がってゆくんだ。

 引っ越し先に向かう最中――という、この話の序盤のシチュエーションをそのまま使いつつ、新しい土地を怖がっている話も、残してきたものに未練がある話も、引っ越し先が田舎であるから嫌がっている話も、どれでも作れる。
 だがどれも別の話となる。
 なんの話を書くのか決めずに、漫然と書き始めてしまって、書いている途中で話が変わっていって、リライトしてみたら別物になってしまいました。――なんていうことをまことは繰り返しているわけだけど。
 それを直そうというわけなのだから、決めてから作って、そして作ってから書いていこうや。




>読み飛ばしていたところ

>>まこと語で「描写」と呼んでいたもの、なんですけど。
>>大差ありませんね。

 大差ないというのは、なにとなにが大差ないということ?
 いちいち言わんとしていることを汲み取って、「こういうことを言おうとしていたの? これで間違いない?」とやるのは面倒っちいので、きちんと話すこと。

 「心を竜にして リライト」を見て、僕がすっ飛ばしていたところと、まことが以前すっとばしていたところが「大差ない」のであるなら、呼び名は別にしても、「それ」に対する共通認識は出来たってことじゃないかね。

 ちなみに分室用語では、「それ」の呼び方はずいぶんと昔から存在している。
 「灰色の文章」って、そう呼ばれてる。
 まるで灰色で書かれているようで、目に入ってこないから、だから灰色の文章ね。


 「大差ない」の意味の確認を取らないまま話を進めているけども。
 その理解で問題ないのであれば、次に考えるべきことは、灰色の文章を嫌っていたはずの自分が、なぜ自分で灰色の文章を書いてしまっているのか、の考察だよな。




>読み飛ばす部分のチェック

 かなり読み込んでいる人が相手であれば、サンプル文章のコピーを渡して、興味の薄い部分をペンで塗りつぶしてもらうといいんじゃないかな。
 じっくり読んだところと、飛ばし気味になったところと、読む前からわかってしまってブロックごと飛ばしたところと、三種類に塗り分けてもらうといいかもしんない。

 あまり小説を読み込んでいない人は、やるだけ無駄。慣れていない人は、ぜんぶ読んでしまうから。




>サカモト

 王子がお世辞に不満でいる、という路線でよかったわけね。
 さすがに心配しちゃったよ。王子の心理状態をまったく考えないで、やっているのではないかと……。

 シンデレラのほうは、はよ10本キメてくること。
 次の課題は、前に2号が言っていたような、10本のOK分をもとに、小説本文に起こしてみるということをやろうと思っている。
 んで、ここにまことも絡める。二人で同じ原作(プロット)をもとにして、それぞれ本文を書いてみるわけね。
 OKが取れているということは、起承転結もきちんとしているのだろうし。
 まことは筋が弱い。サカモトは筋は多少はまともだがディテールが弱い。筋が弱いほうは人から筋をもらって書いてみる。ディテールが弱いほうは、自分の筋に他人がどう肉付けするかを見てみる。同時に自分も書いていれば、自分の書いたものとどう違うかが見てとれる。

 二人で協議して、無理のない締め切りを設定して、それに合わせて書いてゆくわけね。
 10本あるうち、どれからやるのか、なんてことも相談のこと。ただし常に同じものをやる。二人で違うものをやっていたら、意味がないんで。
 書き上げたら、皆に手伝ってもらいつつ、お互いに品評したり指摘したりする。
 そしたら、また次のものに取りかかる。

 あんまりノロノロやっていたら、ケツを叩く。

 ということを考えているので、さっさと10本キメてくること。


リテイクリテイク
No.9255 投稿日 2005年4月7日(木)00時04分 投稿者 まこと
>承

 新木さんの「誰がどうするなぜ故に」を使って、またやり直しをします。

 (誰が)主人公は
 (どうする)ふてくされる
 (なぜ)引越しに納得がいかなくて

承:引越しに納得がいかない主人公は、ふてくされる。

>> 主人公は引っ越しを喜んではいないようだが、それはなぜゆえであるのかを、きちんと考えておくこと。

 いいムードになりかけていたクラスメートと離れ離れになっちゃったから、というのを考えていたんですけど。
 引越しを嫌がるのと、引越しを嫌じゃなくなる訳とが、女の子で揃えられていたほうがいいのかなと考えました。



>灰色の文章

 「描写」だと思っていたものの正体がわからず、うまく説明できませんでした。
 そのせいで、お手数をおかけしてしまいました。

 眉唾もんの「描写」の正体は、灰色の文章だったんですね。

>>次に考えるべきことは、灰色の文章を嫌っていたはずの自分が、なぜ自分で灰色の文章を書いてしまっているのか、の考察だよな。

 私にも書ける、灰色の文章。
 削れる文章ってことですよね。たりないよりマシかなと思ってしまいました。
 そんなわけないですよね。
 次回、灰色の文章を書いた理由を、考えてきます。


>リサーチ

 自分が描写をカン違いしていたというショッキングな事実から立ち直るべく、読みかたのリサーチを開始しました。
 現在のところ、サンプルはまだ1件です。
 会社の先輩をサンプリングしました。40代の女性で、ラノベは読んでませんでした。
 彼女も、私と同じ読みかたをしていることが判明しました。
 さして重要と思われない部分は、流し読みしているそうです。面白い部分にさしかかると、ペースを遅くして、じっくり味わって読むということでした。
 私の読みかたと同じ人、案外多いのかな、と思いはじめてます。

 このリサーチは、しばらく続けていきます。


>読みとばす部分のチェック

 読みとばす部分のチェックができる人は、身近にいない気がします。
 とりあえず、お願いしてみて、だめだったらその時ってことで進めます。



>とんびの羽根さん

 ご指摘ありがとうございました。

 重要な情報の提示が遅いということですね。
 原因はわかってます。優先順位という考えがなかったせいです。

 冒頭4行のことは、ようやくわかってきました。
 次は、情報提示の優先順位についてですね。これについても、勉強していきます。

 簡単ながら、これで返信とさせてください。


 花粉症で、集中力が散漫です。
 すみません。


>シンデレラのプロットで本文の競作

 わぉー、やってみたーい。
 サカモトさーん、頼みますよー、オッケー出しちゃってくださーい。
 プレッシャーかけてみました。


 2時間半
 まこと


春なのに夏日
No.9256 投稿日 2005年4月7日(木)02時58分 投稿者 弟切 千隼
 今日の関東地方は、場所によって30℃近くまで気温が上がりました。桜の季節にそんなのあり? と、驚きました。
 かたや、東北地方や北海道では、まだ雪に埋もれている地方がありますよね。日本は狭いようで広いと感じます。



>自己課題、ペットの話

 前回(No.9251)書いた手帳の内容を説明します。これまでに出した転のアイディアの検証です。


>> 案その一:致命的欠点…主人公とカメの隔離。
>>      普通に考えたら隔離は避けられない。
>>      逃げるのはなし。かっこ悪すぎ。
>>      疑いが晴れれば放免される。
>>      かといって自由に動けるか?
(弟切のNo.9251の書きこみより)

 案その一は、ヒトとカメの人畜共通感染症の話です。ヒロインが、人畜共通感染症で倒れます。


 常識的に考えて、危険な伝染病であれば、患者と接触した人物は検査を受けさせられます。人畜共通感染症の場合は、患者と接触があった動物も検査されるでしょう。
 主人公と主人公のカメは、当然、検査を受けさせられます。

 現在の日本で、この種の検査を忌避することはほぼ不可能です。逃げ切るには、よほど周到な準備と運の良さが必要でしょう。どちらも、普通の高校生には難しい注文ですね。


 何よりも、検査から逃げ回るのはかっこ悪いです。逃げたところで、問題は何も解決しません。
 万が一、主人公や主人公のカメが感染していたら、周囲に病気をばら撒くことになります。自分が周囲に悪い影響を及ぼすと知っていて、それに対策を取らないのは、悪人のすることです。


 検査の結果、「感染なし」となれば、主人公と主人公のカメは放免されます。
 あるいは、感染していて隔離されても、完全に治れば放免されます。

 とはいえ、それで完全に無罪放免されるでしょうか?


 正体のわからない伝染病にかかった人は、周囲から忌避されます。純粋に生物学的に見れば、これは当然です。誰しも、自分が死ぬ確率は小さくしようとするでしょう。

 実際には治っていても、「正体不明な病気にかかった人」は、周囲の人には不気味です。病気の疑いがかけられただけで、白い目で見られることもありがちです。
 周囲から、「外に出るな」・「そばに来ないで」といった有形無形の圧力を受けるでしょう。


 こんな状態で、主人公と主人公のカメは、どれだけのことができるでしょうか?
 場合によっては、このくらいの困難があったほうが、燃える展開になるかも知れませんね。


 この項はまだ続きます。今回はここまでとします。


電車の中で
No.9257 投稿日 2005年4月7日(木)10時29分 投稿者
サカモト
 夜書いて、電車の中で見直し・送信のパターンが多くなってきたサカモトです。
 うう、周りの人の目が妙に生暖かいです。。
 横の兄ちゃんにモロのぞかれてるし。横のPCからシンデレラとか王子とかの単語見えたらびっくりするんだろうなぁ。
 と、自意識過剰になっているサカモトです。

>新木さん

>>次の課題は、前に2号が言っていたような、10本のOK分をもとに、小説本文に起こしてみるということをやろうと思っている。

 了解です。
 10本決めたら、小説本文に移行ですね。
 楽しみですって、オレが早く書かないと進めないんですね(汗)


>>あんまりノロノロやっていたら、ケツを叩く。
>>ということを考えているので、さっさと10本キメてくること。

 はい。
 さっそく、一時間と時間を区切って書いてみました。出来たぶんは5本。そして、一本は書いているウチに無口から脱線。
 何故か、書けば書くほど遅くなってきているような。
 頼むよ自分。
 ということで、下に5本提出します。
 よろしくお願いいたします。

>まことさん

>>サカモトさーん、頼みますよー、オッケー出しちゃってくださーい。

 はい。頑張ってます。
 もうちょっと、もう少し、あと、どれくらいかな……。
 頑張りますので、しばしおまちおー。
(プレッシャーで汗だくなサカモト)


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●サカモト 無口なシンデレラ 93

一行あらすじ:怯える王子を励まそうとし、自ら行動することで王子の怯えを克服させたシンデレラ

・初めてのパーティーで人の多さに怯える王子。その様を見て眉をひそめるシンデレラ。
・王子を励まそうとするが、口べたゆえに励ます言葉がでない。悩むシンデレラ。
・口での励ましを諦め、無礼を承知で玉座へと上がるシンデレラ。微笑み、王子に手を差し出す。
・シンデレラの行為で勇気づけられた王子。怯えを克服し、玉座へ上がり、彼女の手を握った。

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●サカモト 無口なシンデレラ 94

一行あらすじ:道に迷ったシンデレラが、同じく迷った王子の手を引き、棟を脱出する。

・普段は人が入らない棟。会場へ行く道で迷い込む王子。シンデレラと出会う。
・会場への場所を訪ねる王子。自分も迷っていたシンデレラは困惑し首を振る。
・失望する王子。シンデレラは元気づけるように彼の手を取り、歩き始める。
・聞こえてきた音楽を頼りに、棟を抜け出し会場にたどり着く。王子は彼女に深く感謝した。

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●サカモト 無口なシンデレラ 95

一行あらすじ:料理を被って泣き出した王子を自分も汚れることで慰め、泣きやましたシンデレラ。

・会場で走って転び、料理を頭から被る王子。皆が笑う中、ショックに泣き出す王子。
・側にいたシンデレラ。家臣とともに言葉少なに王子を慰める。しかし、王子は泣きやまない。
・自分も床に落ちた料理を被り、王子に見せるシンデレラ。その格好に泣くのをやめ、笑いだす王子。
・機嫌をなおした王子。シンデレラを連れ、別室で汚れを落とした。

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●サカモト 無口なシンデレラ 96

一行あらすじ:自分なりの踊りを踊って笑われるが、最後に王子に理解してもらい、共に踊るシンデレラ。

・踊りを踊るシンデレラ。皆が彼女の妙な踊りを笑う。
・見かねた王子。自分が踊ってリードしようと申し出る。首を横に振るシンデレラ。
・再び踊り出すシンデレラ。不格好だが踊る様子は楽しそうだった。
・彼女なりに踊りを楽しんでいるのだと理解した王子。自分も自由だが無様な踊りをシンデレラと共に踊った。

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●サカモト 無口なシンデレラ 97

一行あらすじ:パーティーにとけ込めないシンデレラが王子にリードされ、パーティーを楽しむ。

・パーティーでうまく中に入っていけず、ウロウロするシンデレラ。
・男性に声をかけられても、答え方がわからず隅に逃げ出す。
・その様子を見ていた王子。無礼だと叱る。更に黙るシンデレラ。パーティーが初めてなことをボソボソと告白する。
・彼女の状況を王子。彼女をリードしてパーティーを楽しませてやるのだった。

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時間:一時間半


いろいろ
No.9258 投稿日 2005年4月7日(木)18時43分 投稿者
新木 伸
>シンデレラOK10本

 残り3本だっけ?
 なんならまことが手伝ってもいいけど。
 ひとりで10本でも、ふたり合わせて10本でも。





>まこと
>引っ越しの話

>>承:引越しに納得がいかない主人公は、ふてくされる。

 プロットの表記としては、いいんだけど。

 まだ正確じゃないよな。
 「引っ越し」が問題なのか、ガールフレンド(死語)と引き離されたことが問題なのか。
 書いてあるとおりだと、「ガールフレンド」なんて影も形もないわけだが。
 もしガールフレンドが問題であるなら、ガールフレンドのとの別れのシーンから始まってもよさそうなもんだが。


>>引越しを嫌がるのと、引越しを嫌じゃなくなる訳とが、女の子で揃えられていたほうがいいのかなと考えました。

 なぜそう思ったのかを、書かないと。
 ――ていうか、考えていないのだろうから、まず、きちんと考えないと。

 ガールフレンド系の話にするなら、べつに引っ越しでなくたって、新学期のクラス替えの話とかだってかまわないわけだよな。小中学校のころなんて、クラスが違うだけでコドモの生活なんて別物になってしまうわけだし。

 クラスが変わってしまって、前の娘に話しかけづらくなってしまったんだけど、新しいクラス内で席決めしたら隣の席にド美少女が来て、前の娘のことなんかすっかり飛んでしまう話――とか、そんなあたりかしらん。
 その話でなにが書けるのか、よーわからんのだが。(主人公のお調子者具合だとか?)

 引っ越しの、なにを書きたいわけ?
 まことは「引っ越し」という出来事に、どんな意味を与えたいわけ?
 それによって、どんなストーリーにすべきかということは、おのずと決まってくる。

 なにを書きたいのかが決まっていないのに、ストーリーだけこねまわしていたって、なんの意味もない。ストーリーってのは、書きたいものを具体的な形にするための方法なのだな。
 ――で、なにを書きたいわけよ?




>まこと
>読み飛ばす部分

 ある部分が読み飛ばされるとき。
 そこが重要でないから読み飛ばされるのだとして――。

 なぜ重要であるか、そうでないかが、わかるのだと思う?
 読者が小説文章を読んでいる最中に、読み飛ばすかどうかを決めるために、考えこんたりはしないよな?
 「判断する」という言葉があてはまらないぐらいの早さで、ぱっと見て、一瞬のうちに決めているはずだよな。
 僕のリサーチによると、これはそこそこ本を読んでいる人間なら誰でも無意識的にやってることである。引き続き自分の周囲でもリサーチして裏を取ってみるべきだけど。

 ふだん無意識的にやっている――読む文章と飛ばす文章とをより分けているときのルールってものを、意識的に掴まなくちゃならんわけね。
 世の中には無駄のない文章をいきなり書けてしまえる人もいる。だが天性でそれを行えないヘタレが、人様に読んでもらえる文章を書こうとするなら、後天的に身につけなきゃならんわけだ。
 なぜ重要なのかそうでないのかが決まるのかを、わからなくてはならない。
 わかったら、それを応用してゆく。常に自分の書いたものをチェックして、重要でないものが紛れ込まないようにしてゆく。そのうちに習慣となってくると、第二の天性として働いてくれる。そうなれば生まれつき出来る人と、結果としては変わらない。

 とりあえず、どこかを読み飛ばしているという自覚を持てる人に、なぜ飛ばしたのかを聞いてみるべきだろうなぁ。実際に読み飛ばしたところとか、読み飛ばしたくなってくるところとか。
 自分自身が、どんな部分をどんな理由で飛ばしているのかを掘り下げていっても同じことだけど。自分自身のことはわからない、ってタイプの人には難しい。


ぼくドラえもんです
No.9259 投稿日 2005年4月7日(木)19時19分 投稿者
名無し君2号
 え! あなたがドラえもんなんですか?
 CMで新しいドラえもんの声を聞いて、そんな驚きを味わっています。多少の違和感はありますが、きっとすぐに慣れるでしょう。それほどイメージから外れてもいませんし。つうかスネ夫はぜんぜん変わってないよ! すごいよ声優さん!

 まあ普段ドラえもんを視ているかといったら、まったく視ていないんですけど。
 じゃあかまわないじゃんねえ。

 しかし、ジャイアン役の声優さんはまだ14歳か……。
 その年で一生ものの仕事をつかむなんて……うらやましい。じゅるる。




>サカモトさん

>無口なシンデレラ93〜97

 どうも無口なことが王子に惚れられる理由となっていないような。それでは無口なシンデレラにならないような。

 いろいろと、おしいです。

 たとえば無口なシンデレラの93。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・初めてのパーティーで人の多さに怯える王子。その様を見て眉をひそめるシンデレラ。
・王子を励まそうとするが、口べたゆえに励ます言葉がでない。悩むシンデレラ。
・口での励ましを諦め、無礼を承知で玉座へと上がるシンデレラ。微笑み、王子に手を差し出す。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 この流れだとシンデレラしか王子の異変に気づいてなかったり、無礼を承知で王座へと上がったりと、無口以外の要素が目立っています。だから無口さが薄くなってしまいます。

 では、無口さを目立たせるためにはどうすればいいのでしょうか。
 ひとつ、無口さ以外の要素を出さないようにする。

 もうひとつは、ほかの要素で無口さを引き立たせることです。

 『シンデレラは無口だから、話しかけずに行動にでる』――この切り口自体はいいと思います。あとはこれをどう活かすか、ですね。



 むかしむかし、ある国のあるお城で、舞踏会がひらかれました。
 みな楽しげにおしゃべりをし、ごちそうやお酒を味わい、陽気な音楽にあわせて踊っていました。

 ただひとり、楽しんでいないのは王子さまです。
 王子さまは初めて舞踏会にでてきました。本当なら主役になるはずなのです。ところが、あまりに人が多いために、王子さまはおびえてしまったのです。

 青い顔で、がたがた、ぶるる。
 あまりにふるえるものだから、グラスからワインがこぼれてしまうほどです。

 王子さまのようすを見てとった王さまや王妃さま、大臣や兵士、舞踏会に呼ばれたお客さんたちは、元気づけようと口々にはやしたてました。しかし騒げば騒ぐほど、王子さまのおびえはひどくなります。
 いったいどうしたものか。みなが思案にくれました。

 そこにひとりの少女が、おだやかな顔であらわれました。
 みんなが少女に注目します。王子さまに、いったいどんな言葉をかけるのだろう。どうやって力づけるのだろう。

 少女は、なにも言いませんでした。たったのひと言さえも。
 黙って王子の手をにぎりしめ、黙ってほほんだのです。

 するとどうでしょう。青ざめていた王子の顔に、血の気が戻ってきたではありませんか。それどころか、笑顔まで浮かべだします。王子さまはシンデレラの手をとったまますっくと立ちあがり、舞踏会の真ん中へと進みました。
 楽隊が踊りの調べをかなでて――あとは略。

 以上、分室日本昔ばなしでした。語り部視点ってこんな感じ?


 えー、さて。

 ヒーローを目立たせるためには、悪役が必要ですよね。
 光を目立たせるには闇。喜びを目立たせるには、哀しみを。

 ならば、無口を目立たせるにはどうすればいいんでしょう?


 うん……でも、シンデレラを無口に見せる技術がうまくなりましたよね。
 困っている王子を眺めて、『眉をひそめる』とか。『困惑して首を振る』とか。サカモトさんがプロットを文章化する日が楽しみになってきました。




>まことさん

>読み飛ばしリサーチ

 はいはーい。私も読み飛ばしてまーす。

 え? 読み飛ばす場所ですか?
 さー、よくわかんないっスね。だって読み飛ばしているから印象に残ってないですし、印象に残ってないとゆーことはつまり覚えてないってことっスから。

 と、いうことは……?




 レスには1時間です。ぼくドラえもんです。


いろいろ
No.9260 投稿日 2005年4月7日(木)19時42分 投稿者
新木 伸
>小説を書くということ

 小説を書くっていうことは、とどのつまり――。
 なにを書くか。どう書くか。てなことなわけね。

 どう書くか、ってことには、ストーリーの組み立ても含まれるし、文章上のことも含まれる。

 なにを書きたいのか、ということが、あらゆる物事の中心にある。
 ここが宙ぶらりんのまま、話を作っていったって、へんなものが出来上がるだけ。

 「なんとなくわかっている」という状態のままやっていると、作りはじめたころと作り終えたころで、書こうとしているものが違ってしまっていて、話の頭とお尻とが、べつべつのものになっていたりする。


 長編など、長い長い物語のなかで、焦点をひとつに絞ったままでいるのは大変なのだな。
 だからまず、掌編だの短編だの、考えるのも書くのも短い時間のなかで行えるもので練習を積む必要がある。





>読み飛ばす場所のリサーチ

 2号がわかりにくいヒント出しているけども。

 読んだ部分っていうのは、印象に残っている部分なわけね。ならその逆が飛ばしている部分なわけだ。
 まず深く考えず、いつものように高速で飛ばし気味にざっと読んでみる。
 そしたら元の文章を、こんどはゆっくり見直してみる。すると、「へー、こんなこと書いてあったんだ」みたいな箇所がきっと出てくる。
 そういった初耳部分を「飛ばしていた部分」として、マーカーで塗りつぶす。
 「そういえばそんなことも書いてあったな」と、見直してみたら思い出したような部分も、また別の色で塗っておく。

 なぜそこを飛ばしてしまったのか、じっくり見ていけば理由がわかるかもしんない。
 はじめて読んだときの気分になって、見直してみるとか。


>プロットは話作りの道具
No.9261 投稿日 2005年4月7日(木)19時59分 投稿者
新木 伸
>プロットは話作りの道具

 粘土で遊ぶように言葉をこねまわしているうちに、なんとなく面白いものが出来てしまった――てな感じで書いている人がほとんどだろうが。
 それは間違ったやりかたなので。そのやりかたで、鑑賞に堪えるものができるわけがない。
 猿にタイプライター打たせて名作ができあがるのを期待するようなもの。

 まず作ろうとしているもののイメージが先にあり、それをカタチにするために、ストーリーを組み立てて、言葉を選んでゆくわけね。
 それが「表現」というもの。

 とはいえ、イメージの確かさには、色々とある。
 はっきりしているときもあれば、もやもやしているときもある。プロだって、はじめはたいてい、もやもやとしているところからスタートする。
 ごくまれに、なにからなにまで、首尾一貫してはっきりした形で、丸ごと一式降りてくることもある。――が、そういうのは稀なことなので。もやもやしている状態から、はっきりとした状態に持ってゆくための方法を、いつでも再現できるノウハウとして保有していないと、仕事にならない。

 もやもやしているときには、試しにプロットやあらすじを作ってストーリーを仮組みしてみたりする。そして仮組みしてみたものと、元のイメージとを比べてみて、その違和感を頼りに、もういちど作り直してみたりするわけね。

 プロットっていうのは、何度も組み上げては、壊して捨てて、再度組み直すためにあるわけだ。
 本文で何十枚書いてしまうよりも、プロットで4行書いてみて、「ああダメだこりゃ」とわかったほうが、圧倒的に楽だろ。

 まことあたりは、4行きちんと書けたら骨組みは完成だー、とか思っているかもしれないので、いちおう書いておく。
 2号あたりは、プロットの効用がわかっていないっぽいので、書いておく。


余裕ないっていうのに
No.9262 投稿日 2005年4月8日(金)00時21分 投稿者 まこと
>2号さんにつっこみ2回目
>>少女は、なにも言いませんでした。たったのひと言さえも。
>>黙って王子の手をにぎりしめ、黙ってほほんだのです。

 これは無口ではなくて、無言ではないでしょうか。
 ガンバレとか、ひと言あれば無口かもしれないですけど。
 無口イコール無言、ではありませんよね。

 人さまにつっこみしている場合じゃないのですけど、気になったもので、やっちゃいました。
 ヒント↓をいただいたお礼です。

>>印象に残ってないとゆーことはつまり覚えてないってことっスから。

 印象に残らないということは、つまり興味がもてない、面白くないポイントってことでしょう。
 私がそれです。
 ここつまんない、となったら飛ばし読みしてます。

 リサーチへのご協力に感謝して、読み飛ばしサンプルに加えます。



>引越しの話
>>――で、なにを書きたいわけよ?

 どんな意味を与えたいか、考えてみます。
 そもそもは、慶良間というキーワードから、あるシチュエーションが浮かんできたことからはじまったんです。
 それは、以前から頭のすみっこにあったものでした。

 具体的に、浮かんできた絵を説明します。
 青い空をバックにして、女の子が微笑んでいます。ノースリーブのワンピースから伸びる腕は、ほどよく日に焼けています。
 髪を風になびかせるその子を見つめるのは、よその土地からやってきた僕です。

 そういうシーンの組みこまれた話を書きたいんです。
 ですから、引越しじゃなくてもいいです。内地からのツアーでも、合宿に来たんでも。

 南国をなにかのかたちで使えそうな気がします。

 こうやって、すぐ思いついたことに飛びついちゃうんですよね。
 それで内容が揺れちゃって、もとの話はなんだっけ状態におちいる。

 さて、いったい私は、女の子の話を書きたいのか、引越しの話を書きたいのか。

 先に述べましたが「見知らぬ土地(沖縄)でのボーイミーツガール」にしたいです。
 場所は慶良間じゃなくてもいいです。八重山あたり、最南端とか、最西端とか。
 なにかに、こじつけられないかな。

 となると、また、プロット練り直しですね。
 ご迷惑をおかけしますが、練り直しのほうにも付き合ってください。
 起承転結を考えてきますから。

 引越しと、ガールフレンド(死語)の話は、なし。
 「南の国のボーイミーツガール」でいきます。



>読み飛ばし

 アンダーラインを引いて、読み飛ばしポイントについて熟考する。
 いい方法ですね。
 過去ログ読みが、明日あたりで終了するでしょうから、その後にトライしてみます。
 自分の本の読みかたを知るって、大切なことだと思います。
 人さまの読みかたのリサーチと、比較してみます。



>シンデレラ

 あと3こなのに。
 私が参戦すると道のりが遠くなるんですよね。
 10こに増えるわけですから。
 それとも、ふたりで3こをクリアーすればいいのでしょうか。

 サカモトさんはあきがきていると思われるので、増えるようなら、私の参戦は遠慮したほうがいいと判断します。

 と、思ったんだけど、いーや、挑戦しちゃえ。増えちゃったらごめん、サカモトさん。泣いてください。
 そういうわけでして、無口なシンデレラ、提出します。
--------------------------------------------------
●まこと 無口なシンデレラ 1

一行あらすじ:厭世的な無口のシンデレラに、王子は興味津々

・魔女が送りこんでくれたパーティーに興味がもてず、壁の花を決めこむシンデレラ。
・ボケっと眺めていると、王子が声をかけてくる。
・気乗りしないシンデレラは返事をするだけ、会話が続かない。
・多くを語らないシンデレラが気になるのか、質問攻めにしてくる王子。
・ダンスが始まった。
・群がる娘たちには目もくれず、シンデレラを誘ってくる王子。
--------------------------------------------------
 もう1個。

--------------------------------------------------
●まこと 無口なシンデレラ 2

一行あらすじ:計算ずくで無口のシンデレラ、気の小さい王子の興味をひく

・その美しさで、とりまきをつくっているシンデレラ。
・とりすまして適当に受け流していた。
・王子がとりまきにまぎれて、おずおずと話しかけてくる。
・言葉少なく返すシンデレラに、やきもきしているように見える王子。
・ダンスの曲が流れてくる。
・もっと話しを聞かせてくださいと、先陣を切ってダンスに誘ってくる王子。
--------------------------------------------------

 これからなんでしょうけど、すでにアイデアが枯れた気もします。
 気を落とさないで、サカモトさん。力をあわせてがんばりましょう。
 
 ところで、この採点て、サカモトさんにしてもらってもいいのでしょうか。
 もちろん、どなたにしていただいてもかまわないのですけど。
 採点お待ちしています。よろしくお願いします。



>プロット
>>4行きちんと書けたら骨組みは完成だー、とか思っているかもしれない

 思っておりました。
 また違ってたんですか。
 矯正されまくりですね。

 プロットが正しい形になるまで、何度でも組み直しをして、それでようやく完成なんですね。

 ボーイミーツガールは、コンセプトが決まりましたから、今後大きく変化することはありません。
 大丈夫です。
 明日までに、起承転結を考えてきます。


 2時間半
 まこと


注意一秒けが一生
No.9263 投稿日 2005年4月8日(金)01時24分 投稿者 弟切 千隼
 今日の湘南は大風が吹きました。
 弟切がビルの中を歩いている時、「ばぁーん」という大音がしました。びっくりして振り返ると、そこには大きな鉄の扉がありました。
 強風のために、鉄の扉が勢いよく閉まったのですね。「ちょうどそこに人がいたら」と、ぞっとしました。



>自己課題、ペットの話

 前回(No.9256)と同じく、手帳内容を説明します。転のアイディアを検証中です。
 前回は案その一を検証しました。今回は案その二です。

 案その二は、自然保護条例の話です。主人公たちの住む自治体で、外国産のカメ飼育禁止という、理不尽な条例が制定されそうになります。


>> 案その二:致命的欠点…主人公とヒロインが別れない。
>>      意見の違いがあれば、別れの危機に。
>>      条例に対する意見の違い?
>>      外来種に対する意見の違い?
>>      自然保護に対する意見の違い?
>>      条例反対のやり方に対する意見の違い?
>>      その他にもあるか?
(弟切のNo.9251の書きこみより)

 案その二では、主人公とヒロインが疎遠になりません。これが致命的な欠点です。

 理不尽な条例に対して、主人公もヒロインも反対します。二人とも外国産のカメを飼っている「カメおたく」ですから、「反対しない」という選択肢はありません。

 しかし、二人とも反対ではあっても、まったく意見が一致しているとは限りません。共同して反対運動をしようとしたのに、意見の不一致により、共同できなくなることも考えられますね。


 二人が疎遠になったほうが、危機を演出できます。そこで、二人が疎遠になる意見の不一致には、どんなものがあるか考えてみました。


1)条例そのものの解釈の違い

 例えば、条文に、「外国産のカメは飼育を勧めない」とあったとしましょう。これだけでは、実際にどのように運用されるのかは不明ですね。
 このような曖昧な条文は、運用する側の拡大解釈を許します。とんでもない拡大解釈がされて、悪用されるおそれがあります。

 「飼育を勧めない」のだから「飼育してはいけない」という解釈も可能です。この解釈をもとに、飼育されている外国産のカメは、すべて飼い主から引き離される、という事態もあり得ます。

 逆に、「飼育を勧めない」は「飼育禁止とは違う」という解釈もできます。「飼育マナーを守る人にのみ飼育を許す」という運用をすれば、自然保護の観点からは、むしろ良い条例となるでしょう。


 主人公とヒロインとで、条例の解釈に違いがあれば、片方は「良い条例だ」と賛成し、もう片方は「悪条例だ」と反対することもあり得ます。そうなれば、いやでも二人は疎遠になるでしょう。


2)外来種に対する考えの違い

 例えば、主人公が「ペットとしてきちんと管理するなら、外来種はどんどん入れていい」という考えだったとしましょう。対するヒロインが「これ以上外来種を入れるのは、なるべく避けたほうがいい」という考えだったとします。
 二人の考えには、隔たりがありますね。これなら、何かの拍子に議論になって、物別れになることがありそうです。



 今回も中途半端ですが、ここまでとします。


シンデレラーーー
No.9264 投稿日 2005年4月8日(金)02時48分 投稿者
サカモト
>新木さん

>>なんならまことが手伝ってもいいけど。
>>ひとりで10本でも、ふたり合わせて10本でも。

 出来れば残り三本自分でやりたいです。
 まことさんや2号さんに指摘されているとおり、飽きてきているし、煮詰まってるし、ペース落ちまくりなんですけど。
 もう、サカモトの完全なわがままで、半年近くやってきてるんだから、意地でも完成させたいからです。
 自己中パワー全開ですね。すいません。
 


>2号さん

 いつもありがとうございます。

>>この流れだとシンデレラしか王子の異変に気づいてなかったり、無礼を承知で王座へと上がったりと、無口以外の要素が目立っています。だから無口さが薄くなってしまいます。

 なるほど。
 王子の異変に誰も気づかないこととか、無礼を承知で玉座へと上がるシンデレラとかが、無口以外の要素になっているわけですか。
 要素を絞ってるつもりでもしぼれてないですね。

>>ひとつ、無口さ以外の要素を出さないようにする。

 そう! 
 それです!
 とんびさんからも指摘を受けていたのですが、その無口さ以外の要素を抜いたモノを作りたいです。
 ただ、実際にソレがどういうモノなのかわからずに、右往左往しています。

 ひょっとしたら、上で2号さんが言われていた要素を抜いたのが、昔話風に書いてもらったシンデレラに近いのでしょうか。
 せっかく書いてもらってるし、四行のあらすじに直してみます。

--------------------------------------------------
●2号さんの無口なシンデレラ

一行あらすじ:舞踏会で怯える王子を励まし、落ち着かせるシンデレラ。

・初めてのパーティーで人の多さに怯える王子。皆が王子を元気づけようとするが、逆にますます怯え出す。
・万策尽きたとき時、シンデレラが王子に歩み寄る。彼女の動きに注目する一同。
・黙って王子の手を握り微笑みかけるシンデレラ。
・効果が現れ落ち着く王子。元気になった王子は、彼女の手を取って会場の真ん中に進み出た。
--------------------------------------------------

 書いてみました。
 たぶん、あっていると思います。
 王子のことから書き始めても、きちんと無口なシンデレラの話になるんですね。
 しかも、きちんとアノ二つの余計な要素が取り除かれて、無口なシンデレラになっています。
 
 他の部分を抑えめに書いて、シンデレラの動きを強調する。あと、もう一つの理由っていう対比も、周囲の者が口やかましく励ますのに対して、シンデレラが動きだけで慰めることで出来ていますね。
 
 比較要素を加えるときのさじ加減とかがサッパリわかっていなかったので、とても参考になります。
 
>>うん……でも、シンデレラを無口に見せる技術がうまくなりましたよね。

 やた! 
 ほめられるのは好きなので、お世辞でも、ありがたく受け取らせてもらいまーす(^0^)



>まことさん

 サカモトも良く読み飛ばししますよー。
 たぶん、作家としては一番やってほしくない読み方で、サカモト自身もやられるとムカツクと思うやりかた。

 話の筋に関係あるセリフなんかは読むんですが、細かく描写が書いてあるところとか、読まなくても想像出来ちゃう動作の部分とかはすっ飛ばしてます。
 本好きのくせに、密集した文字を読むのがタルイと感じるのでそうなっちゃうんでしょうね。
 登場人物なんかは顔が良いのか悪いのか。服装なんかも含めた外観はあまり気にならないし、むしろ性格とか話口調とかの部分を重点的に読んでいると思います。

 でも、前のほう読んでみると、他の人も読み飛ばすトコロは似てるんですね。


 あと、シンデレラについてなんですが。
 すいません。
 眠くて。
 後日書き込みます。
 


春が来た?
No.9265 投稿日 2005年4月9日(土)01時01分 投稿者
名無し君2号
 なんだか急に暖かくなって、そのせいか眠くて眠くてしかたがないのです。ぽかぽかです。春眠はあかつきを覚えちゃくれないのです。

 東京あたりじゃとっくに春が来ていたのでしょうが。
 なんといってもこちらは岩手県。まだまだ東北は寒かったんです。朝方は0度近かったりしましたし。それがいきなり最高気温20度になったりするんだもんなあ。

 まあいいや。
 暖かいほうがいい……Zzz。

 『Zzz』で眠りを表現するのは手抜きだな、と思った。でもいつか小説でも使おう。




>新木さん

>プロット

>>本文で何十枚書いてしまうよりも、プロットで4行書いてみて、「ああダメだこりゃ」とわかったほうが、圧倒的に楽だろ。

 楽です。楽しくはないんですけど。
 なんかやっぱり、小説本文を書いているほうが楽しい……。


>>2号あたりは、プロットの効用がわかっていないっぽいので、書いておく。

 ええ、ええ。
 ちっともわかってないです。

 最近気づいたこと。私はこらえ性がない。
 なんでも我慢ができなくて、プロットはロクに立てないし、思いついた設定はすぐ入れるし、男と女が出てくれば乳に触れさせたりするし。(最後はちょっと違う)

 若いというか早いというか、みこすり半というか。
 もっともっと小説を書かなきゃダメだと思った。小説を書くことがなんでもなくなるぐらいに。




>まことさん

>無口なシンデレラ

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 少女は、なにも言いませんでした。たったのひと言さえも。
 黙って王子の手をにぎりしめ、黙ってほほんだのです。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

>>ガンバレとか、ひと言あれば無口かもしれないですけど。
>>無口イコール無言、ではありませんよね。

 するどいつっこみをありがとうです。そうか、ミスをつぶしきれてなかったか……。
 ここは「ほら、怖くない」とシンデレラに手をさしのべさせればよかったですね。


 「怖くない、こわ」
 かぷっと手に噛みつく王子。顔をしかめつつも、好きなようにさせるシンデレラ。王子は噛みついたまま、目をぱちくりとさせる。

 「ほらね? 怖くない」

 おずおずと王子は口をはずし、手の傷跡を舌で舐めた。「ね? おびえていただけなんだよね」うふふ……あはは……。くるくるまわるシンデレラと王子。

 「王さま、この子、私にくださいな」
 「あ、ああ、かまわんが……」


 たとえばこんな、風の谷のシンデレラ。悪のりしすぎ。




>弟切さん

>>理不尽な条例に対して、主人公もヒロインも反対します。二人とも外国産のカメを飼っている「カメおたく」ですから、「反対しない」という選択肢はありません。

>>二人が疎遠になったほうが、危機を演出できます。そこで、二人が疎遠になる意見の不一致には、どんなものがあるか考えてみました。

 主人公がヘタレなので、イケイケゴーゴーで条例反対運動しようとするヒロインについていけない。「条例を撤回させるなんて、そんなのぼくたちにはムリだよ……」「ムリ? ムリだって? その言葉を、この子(カメ)の前で言ってみて!」
 結果、ふたりの仲は疎遠に。

 これじゃあ私の書く主人公&ヒロインの話だったり。




 レスには1時間。Zzz……。


いろいろ
No.9266 投稿日 2005年4月9日(土)01時55分 投稿者
新木 伸
>読み飛ばすところ

>>印象に残らないということは、つまり興味がもてない、面白くないポイントってことでしょう。

 だからその、興味がもてないとか、面白くないところとかを、どうやって判断しているのかってことを聞いているのだが。
 わかったつもりになっていて、ぜんぜん考えようとしないのだなぁ。

 面白くないって、つまり、どういうことよ?

 自分がなにに興味を持てないと思っているのか、なにを面白くないと思っているのかを知っておかないと、書き手に回ったときに、自分自身がそーゆーものを書いてしまうわけ。
 あるものを読み飛ばすことを決めるとき、じっくりと味わったうえで判断しているのではなくて、ぱっと見た目で判断しているだけなのだな。ごく短時間のうちに判断できるということは、そのサインは複雑なものではなく、簡単なものだということになる。
 ここは読み飛ばすべき――と、そう判断するためのサインは、どんなものなのよ?

 また、つまんないから飛ばすと決めたときに、再び読み始めることを決めるのは、どんなことがあったときか。「もうつまらなくなくなった」ということを知るためのサインは、どんなものなのか。





>慶良間とか

 慶良間というキーワードは、僕にはなんの作用も及ぼさないものだから、どんなインスピレーションが閃いたのか知らんけど。
 ていうか、「慶良間」「慶良間」とまことが唱えている言葉が、地名なのだと、いまようやく知った始末。

 南国のなにを書きたいのか考えなくてはいかんだろ。
 あと引っ越しは、まったく関係なかったんだろ。
 引っ越しに関係ないことを書きたいのに、引っ越しの話を作るんじゃないよ。ったく。

 自分の書きたいものがよく掴めないときには、消去法でゆくのだ。
 たとえば南国は残して女の子を消してみる。南国を舞台にするけど、女の子は出てこない話を思い浮かべてみるわけね。
 そしたら逆のパターンで、女の子は残して南国を消してみる。女の子は出るけど舞台は南国にしないわけね。

 そうやって、色々と置き換えをしていってみて、自分の「書きたい」というやる気をかき立てるモチーフが、どのあたりにあるのかを突き止めるわけよ。

 たとえば「女の子は残して南国でなくす」をやってみたとき、舞台を「ツンドラと女の子」にしてみて、それでも書きたかったのだとする。だけど「都会と女の子」だと、だめだったとする。そうするとキーワードは女の子と「自然」ではないかと浮かび上がってくる。もしくは「アンチ文明」かもしれない。

 そんなふうにして、自分の書きたいものを、よりピュアに表現できる話やら舞台やらを選んでゆくものなのだな。

 合宿でもいいし、ツアーでもいいし、引っ越しでもいいし……で、適当に引っ越しに決まったのって、安直すぎると思わんか?

 ボーイミーツガールの絵が一枚あるとして、その前後についても「必然」を探していかなきゃ。
 たとえば少年が少女と出会うとして、その後はどうなるのか――とか。
 一時の滞在でなければならないのか、永住でなくてはならないのか。
 また「前」を考えるのだとすると、少年と少女はそのとき初めての出会いなのか、それとも過去に一度出会っていて再会の形でなければならないのか――とか。
 きちんと考えていけば、どんなふうなのがぴったりなのか、わかってくるはずだけど。

 それを適当に「最初に思いついたやつ」なんて理由で決めているから、意味の薄い話にしかならんのだ。
 いちばん書きたかったものがなんなのか、他人が見たってわかんないし、自分自身も忘れちゃってるようなものにしかならんのだ。


>>場所は慶良間じゃなくてもいいです。八重山あたり、最南端とか、最西端とか。

 そんなんなら、却下だな。
 どんな条件を満たす場所でなくちゃならんのか、考え抜いて、はっきり示すこと。





>シンデレラ、まことの採点

 とんびさんにしてもらえば、一発で片がつきそうだけど。
 サカモトにやらせてみると、おもしろいんじゃないかな。
 ということで、サカモト、よろしく。





>サカモトの読み方

>>話の筋に関係あるセリフなんかは読むんですが、細かく描写が書いてあるところとか、読まなくても想像出来ちゃう動作の部分とかはすっ飛ばしてます。

 ということは、つまり、台詞中心に読んでいるってことかな。
 こみいったことが書いてあると、飛ばす。
 誰がなにをした、的な簡単な記述は目に入れるけど、予想の範囲内にあるものは飛ばしている。

 ところで小説の文章には3種類あって、台詞、動作、描写、説明文――となるわけだけど。シーンを展開させつつ、これまで書かれていなかった事柄について説明を入れている文章って、けっこうな割合になるはずだ。
 たとえばある人物が新たに登場してきたとして、主人公とその人物についての関係を説明してくれているような文章だとか。
 そういうのは、どうなの? 飛ばしているの、読んでいるの?




>2号

>>『Zzz』で眠りを表現するのは手抜きだな、と思った。でもいつか小説でも使おう。

 使えないよ。小説は縦書きだから。
 あと、やるなら、こうだろ。
 Zzz……。

>>>>本文で何十枚書いてしまうよりも、プロットで4行書いてみて、「ああダメだこりゃ」とわかったほうが、圧倒的に楽だろ。
>>楽です。楽しくはないんですけど。
>>なんかやっぱり、小説本文を書いているほうが楽しい……。

 小説ってのは、お前が楽しむためにあるんじゃなくて、読者が読んで楽しむためにあるわけね。そこんとこ勘違いするなよ。
 読むのはお前じゃなくて、読者なわけよ。
 ダメなもん読まされた読者がつまんない思いをするぐらいなら、作者がつまんないプロットを何度か書くことでダメな部分を潰していって、面白いもんを読んでもらったほうがいいわけ。だめプロットを何回か書いたとしても、本文だって一度は書くことになるわけだから、書くことを楽しむのは、その一回でいいだろ。
 コトをはじめたら、どうせ最後にはフィニッシュに至るわけだ。ならべつにフィニッシュを急がんでもいいだろ。べつに3分半で済ませなくたって、しかるべき手順を踏んで、じっくり手間を掛けていったって、ヤルことは同じはずだ。
 んで、自分でなくて「相手」のことを考えてみたとき――。
 どちらが良い結果をもたらすかは、考えてみるまでもないわな。

 やーい。童貞とはいわんが、覚えたてー。覚えたての小僧ー。

 あとシンデレラの採点もどきのところは、都合により消しておいた。


無題
No.9267 投稿日 2005年4月9日(土)11時56分 投稿者
とんびの羽根
>触媒(カタリスト)
 ふと、触媒とは更衣室のようなものだと気がついた

 女の子と水着があるとしよう
 女の子は水着になって早く泳ぎたい
 それなのにそのままでは女の子が水着になることはない
 そう人の前で着替えなんてできないのだ

 しかし更衣室があると女の子はその中にはいり
 更衣室の中で服を脱ぎ、裸になり、水着を着る
 更衣室から出てくると水着の女の子ができあがる

 はたして更衣室はなにをしたのだろう
 更衣室はなにもしない、なにも受け取らない、なにも奪われない
 更衣室は着替えの前と後で何一つ変わらない
 つまり更衣室は触媒なのだ
 普段着の女の子を水着の女の子に変えるための触媒それが更衣室なのだ

>サカモトさん

 というわけでサカモトさんの出番です
 女の子のおしゃべりを脱ぎ捨てさせ、裸の心に戻し、そして女の子の一番大切なことをひとこと口にさせる
 そうそこは無口なキャラクターの更衣室
 はたして演出のまことさんはそのひとことで王子の心を天国に導くことはできたのでしょうか
 更衣室に成り代わってまことさんのシンデレラの採点をお願いします

 ああ触媒(……)になりたい
 ……にはお好きな読み方をいれてください


花粉なんかに負けない。
No.9268 投稿日 2005年4月9日(土)23時34分 投稿者 まこと
>サカモトさん
>>出来れば残り三本自分でやりたいです。

 そりゃそうですよね。
 私のシンデレラへはつっこみしなくていいですから、残り三本に集中してください。と思っていたら、新木さんのレスがありました。
 すいませんねサカモトさん。お手をわずらわせますが、付き合ってやってください。ご指摘よろしくぅ。

 それから、リサーチへのご協力感謝します。
 サカモトさんは、セリフ中心派なんですね。
 私もそれに近いかな。
 セリフが多いシーンって、話が展開していったりするから面白いのかなぁと思いました。



>2号さん

 指摘をしたはいいけれど、内心ビクビクものでした。
 無口の理解をあやまっていたのかもしれないな、なんて弱気になってしまいまして。
 弱気なのは、なにかするたびにミスを連発してきているからでしょう。自信がもてないんですね。
 ミスを怖れず指摘がおこなえるよう、場数を踏んで、気持ちを鍛えることにします。ミスをださなきゃ一番いいんでしょうけどね。無理です。
 鍛錬のため、これからもつっこませていただきますので、なにとぞよろしくお願いします。



>読み飛ばしポイント

 意識しすぎて、読み飛ばせなくなってしまいました。
 全文読んじゃってます。
 なんという不器用さ。
 しかたありません。でも、知りたいところですから、時間をあけて再度挑戦します。

 読み飛ばしポイントではなく、読むスピードがじっくりモードになるところはわかりました。
 セリフが多かったりして、キャラクターに動きがあるシーンです。
 どんなことがおきているのか、身構えて読んでおりました。
 アクションのシーンなんかも、じっくりじっくりになります。シーンはスピード感がありますけど、読む速度はむしろゆっくりめでした。

 たぶん、読み飛ばしポイントにも、同じようになにかあるんでしょうね。
 そっちの解明もしていきます。



>南国と少女

 どうしても、このふたつだけは譲れませんでした。
 どうしてゆずれないんでしょうね。
 考えてみました。

 東京じゃダメ。東北じゃダメ。北海道でもダメ。じゃ、近いところで九州、四国は?
 微妙。

 微妙?
 なんで微妙なんでしょう。
 やっぱり南国というところで譲れないってことでしょう。

 それじゃあ、南国にこだわるのはなぜなんでしょう。
 特色でもみてみましょうか。
 それはもう、いわずもがな。灼熱の太陽です。
 それだー。

 身を焦がすような灼熱の太陽は、主人公の少女への想いをあらわしています。
 だから、南国じゃなきゃダメだったんです。
 なるほど、それで自然というヒントだったんですね。
 正直なところ「シゼンー?」でございました。
 なっちゃおりません。
 それを自覚して、自問自答形で回答をだしていくことにします。

 それでは、話の前後も考えます。

 南の国で、少年が少女に出会う。
 このふたりは、以前に会ったことがあるのかどうか。
 うーん、わかりません。
 どっちでもいけそうな気がします。

 わからないなら、ふたつを比べてみましょう。

 再会だったとき。初対面だったとき。
 邂逅部が引き立つのはどっちでしょう。

 初対面のほうです。
 再会にしてしまうと、出会い前のエピソードにスポットが当たってしまうからです。
 初対面でひとめぼれにでもしたほうが、話はすっきりするでしょう。


 ふたりのその後も考えましょう。
 どうなるんでしょう。

 南国ですから、どこまでもハッピーエンドにしかなりませんよね。
 バッドエンドの場合は、雪の北海道を舞台にするほうが盛り上がりますから。
 南国が舞台のこの話では、めでたく結ばれる未来が待っております。

 なので、この話は。
 「少年が南の国で少女と出会い、ハッピーになる話」
 最後がハッピーなので、はじまりはアンハッピーですね。

 うーん、でも、出会いの話なら冒頭に邂逅部をもってこなければならないのでしょう? 転で出会ったんじゃ遅いですからね。
 出会えたというのにアンハッピーってことになります。
 でも、出会えたのにアンハッピーって展開はあるんでしょうか。
 あるとしたら、赤っ恥系かな。
 出会いでズッコケてしまいーの。承でうわぬりしてしまいーの。だけど、転で大逆転しーの。結で超ハッピー、よかったね。
 そういう展開ならありでしょう。
 他のセンもないか、考えてきます。
 


>とんびの羽根さん

>>そのひとことで王子の心を天国に導くことはできたのでしょうか

 おお、そのフィルターがあれば自分でもつっこみが可能です。
 やりたいなぁ。
 サカモトさん。私のかわりにきっついつっこみ、頼みますね。
 お待ち申し上げております。です。



 3時間半
 まこと


ヨハネ・パウロ二世、帰天【きてん】
No.9269 投稿日 2005年4月10日(日)00時54分 投稿者 弟切 千隼
 ローマ教皇のヨハネ・パウロ二世が天に召されましたね。弟切はキリスト教徒ではありませんが、ヨハネ・パウロ二世は尊敬すべき人だったと思います。
 今ごろは、天国でマザー・テレサと語り合っているでしょうか。

 なお、「帰天」というのはキリスト教カトリックの用語です。カトリックの信者が亡くなった場合にのみ使えます。
 これに似た言葉で、「昇天【しょうてん】」というのがありますね。これは、仏教徒であろうとキリスト教徒であろうとイスラム教徒であろうと、普遍的に使える言葉です。

 同じ「しょうてん」でも「召天」と書くと、意味が違います。「召天」は、キリスト教徒――カトリックと限定しません――が亡くなった場合に使う言葉です。
 宗教用語の使い方は難しいですね。



2号さんへ >

>> 主人公がヘタレなので、イケイケゴーゴーで条例反対運動しようとするヒロインについていけない。「条例を撤回させるなんて、そんなのぼくたちにはムリだよ……」「ムリ? ムリだって? その言葉を、この子(カメ)の前で言ってみて!」
(2号さんのNo.9265の書きこみより)

 これはこれで面白そうです。が、やっぱりこれは2号さんのキャラですね。「へたれな男の子と、それを振り回す気の強い女性」という組み合わせは、2号さんの十八番でしょう。

 得意分野があるのはいいことですよ。2号さんは、ぜひ、この方面を極めて下さい(^_^)


 今回の弟切のヒロインは、「のんびりおっとり系」なので、たとえ強硬な条例反対派だったとしても、こうはなりませんね。
 主人公も、2号さんとはタイプが違います。もっともらしい理屈をつけて、諦めようとします。へたれなのは同じですけれどね。

「だめだ。いったん決まったらさ、こういうのは、覆った例はまずないって」
「じゃあ、殺されちゃうの? この子たち、殺されちゃうかも、知れないよね?」

 こんな感じでしょうか。



>手帳内容の説明

>> 案その二:致命的欠点…主人公とヒロインが別れない。
>>      意見の違いがあれば、別れの危機に。
>>      条例に対する意見の違い?
>>      外来種に対する意見の違い?
>>      自然保護に対する意見の違い?
>>      条例反対のやり方に対する意見の違い?
>>      その他にもあるか?
(弟切のNo.9251の書きこみより)

 上記の説明の途中でしたね。
 今回は、「自然保護に対する意見の違い」からです。


3)自然保護に対する意見の違い

 主人公もヒロインも、カメおたくなのは同じです。動物が好きなのも同じで、小さな命を大切にするのも同じです。
 だからといって、自然保護に対する考えがまったく同じとは限りません。


 例えば、密猟によって絶滅しそうになっている動物がいたとします。その動物は、毛皮を取るために密猟されているとします。
 この場合、保護の方法には、どんなものがあるでしょう?

 すぐに考えつくのは、「その動物の毛皮取引を禁止して、密猟や取引を取り締まる」といったあたりでしょうね。これを第一の方法とします。


 他にも方法があります。「その動物を養殖して、養殖ものの毛皮だけを流通させる」というものです。こちらを第二の方法とします。
 毛皮が安く大量に流通すれば、危険を冒して密猟をする価値がなくなります。結果として、野生のその動物が守られます。

 しかし、第二の方法では、毛皮を取るためだけに飼われ、殺される動物がたくさんいることになります。
 人間が生きるために、どうしても必要なら仕方ありません。けれども、贅沢品を取るためだけに生き物を増やして殺すのは、倫理的に問題があるでしょう。
 加えて、この方法では、密猟された毛皮と、養殖された毛皮の区別をするのが困難です。養殖ものと偽って、密猟された毛皮がたくさん出回ってしまうかも知れません。


 第一の方法と、第二の方法と、どちらが良いでしょうか? どちらとも言えません。どちらもある程度は有効ですが、どちらにも欠点があるからです。

 人により、第一の方法を良いとするか、第二の方法を良いとするか違います。同じように自然を守りたいと思っていても、このような意見の違いはあり得ます。



4)条例反対のやり方に対する意見の違い

 条例に反対するやり方には、いろいろあるでしょう。
 署名活動以外にも、デモ、ビラ配り、街頭演説、有力な政治家に頼みこむ、などなど、いくつも考えつきます。


 例えば、ヒロインが署名活動をしようと言うのに対し、主人公は「そんな生ぬるいやり方じゃだめだ」と言うかも知れません。
 現実に、数万人の反対署名を積み上げても、条例や法律が成立してしまうことはあります。「有力な政治家にコネを作って頼むほうが、よほど確実だ」とは、巷間言われることですね(^^;

 ヒロインは、遠回りであっても、一般市民の力による運動をしたいとします。対して主人公は、たとえ権力をかさに着ても、より有力な方法を取りたいとします。
 これだけ意見が違えば、二人は疎遠になるでしょう。



 さて、主人公とヒロインが疎遠になる要因は、他にもあるでしょうか?
 ありそうですね。

 少なくとも、これで四つは疎遠になる要因があるとわかりました。
 ということは、「理不尽な自然保護条例が制定されそうになる」案には、致命的な欠点はないことになります。この案を採用しても、二人を疎遠にすることはできるからです。


 ここまでの考察では、案その二のほうが有利そうですね。
 本当に有利なのかどうか確かめるには……実際に書いてみればいいのですよね。

 次回には、案その二の改良版を書いてみます。もちろん、主人公とヒロインを疎遠にするバージョンです。


生存報告
No.9270 投稿日 2005年4月10日(日)13時23分 投稿者
サカモト
 一昨日、仕事先の花見に参加してから、体調がふるわないサカモトです。
 花見がはじまってから、鼻水がどんどんひどくなっていき、あたまもクラクラ。
 サクラ、サクラか? イネ、スギ、じゃなくてサクラの花粉でも鼻炎になるのか?
 と疑ってしまいました。

 たぶん本当の原因は前回に引き続き日頃の不摂生にあるのでしょうけど……。
 今は昼休みなので夜頃書き込みします。


サクラ花粉症もあるかも知れませんね。
No.9271 投稿日 2005年4月10日(日)22時42分 投稿者 弟切 千隼
 世の中には、スギ花粉症やヒノキ花粉症ばかりでなく、リンゴ花粉症やブタクサ花粉症など、いろいろな花粉症があるそうです。
 リンゴとサクラは同じバラ科の植物です。分類学的に近縁だということは、花粉の構造や成分も近いということです。リンゴで花粉症になるなら、サクラで花粉症になる可能性もあるでしょう。

 でも、今の時期に花粉症の症状が出ているなら、やはりスギかヒノキがアレルゲン(アレルギーの原因物質)である可能性が高いですね。

 花粉症もひどくなると発熱します。弟切が実証済みです(^^; 
 外見がダサくても、外出時には眼鏡とマスクで自衛するのが一番ですよ > サカモトさん。



>自己課題、ペットの話

 転の案その二を改良してみました。「理不尽な自然保護条例が制定されそうになる」案です。
 以下に、手帳の内容を転記します。


―――――――――――――――――――――――――――――
転のアイディア出し、案その二 改良版
 主人公たちの住む市で、野生化した外国産のカメによる被害が
出る。これをきっかけに、在来種を守る自然保護条例を作ろう
という運動が起こる。自然保護団体が中心になって運動を盛り
上げる。
 ところが、この条例に「外国産のカメ飼育禁止」という条文が
入りそうになる。主人公とヒロインはこの条文に反対する。二人で
反対運動を起こそうとする。しかし、運動のやり方について意見が
合わず、別々に運動する。どちらも今ひとつ成果が上がらない。
しかも自然保護団体から敵視される。
 ある時、遅くまで街頭でがんばり続けるヒロインを見かねて、
しぶしぶ主人公がヒロインを手伝う。主人公がカメを連れて行った
おかげで、周囲の人々の反応が良くなる。二人のわだかまりも
解ける。カメに興味を引かれた自然保護団体の人もやってきて、
話しているうちに誤解が解ける。共同して反対運動をすることに
なる。
―――――――――――――――――――――――――――――

 上記の説明は次回に回します。


いろいろ
No.9272 投稿日 2005年4月10日(日)23時41分 投稿者
新木 伸
 カミさんにモニター取られてしまって、セカンドマシン用の、小さな液晶モニターを使うはめに。ノートパソコンでやっていても、デスクトップのメインマシンでも、画面サイズがまったく同じになってしまった。
 狭いぞっ。




>まこと
>台詞

>>サカモトさんは、セリフ中心派なんですね。
>>私もそれに近いかな。
>>セリフが多いシーンって、話が展開していったりするから面白いのかなぁと思いました。

 「わたしもわたしもおなじー」と、バカみたいにはしゃいでないで。
 考えろっつーの。
 どうして台詞が多いシーンは読めるものになりやすいのだ?

 どんなにサイケな小説であっても、読める方法というのがあってだな。
 それは台詞以外をすべて吹っ飛ばすという方法だ。
 そうすると、まあ、どんなもんでも読めるものに変わってくれる。


 「心を竜にして」で、読んだ部分と、飛ばした部分とを、黒色と灰色とでもって塗り分けてやっただろ。
 塗り分けを見せてもらったこと自体、もう忘れちゃっているのだろうか。

 台詞がほとんど生き残っていることについては、理由はまだ不明だけど「台詞は読まれる」という法則があって、それに基づいているのだとして――。
 それ以外に、台詞以外で黒色となっていて、読まれている部分が、少しはあったよな。
 あれはなぜ?
 捨てられる部分と、残される部分には、どんな違いがあったわけ?

 あれは適当に気分で塗り分けているのではなく、きちんと説明できる法則に従って塗り分けてあるんだよ。

 なにかエサを投げてもらったとき、それがギリギリ頑張れば食える大きさになっていると思ったほうがいいぞ。



>>セリフが多かったりして、キャラクターに動きがあるシーンです。
>>どんなことがおきているのか、身構えて読んでおりました。

 まことが自分でこんなヒントになるようなことを言っているので、あれの冒頭から抜粋してみる。

>>「まだいたのっ、早く逃げて! 村の人たちが来るわ」
>> ディレマのうすい胸が、呼吸に合わせて動いていた。

 これを読んだ人(おまえでなくて読んだ人のほうね)は、ここでどんなことがおきていると思うのか。
 またキャラクターにどういう動きがあると受け取るのか。
 どんなふうに身構えて、なにを期待することになるのか。

 そのへん、考えて報告のこと。





>南国と少女

>>身を焦がすような灼熱の太陽は〜〜

 じゃ、砂漠じゃだめなの?
 南国よか、よっぽど日差しは強いぞ。

 ホントに太陽の強さが問題なのか? ホントにホント? だとしたら水星の太陽面に移住した植民者の女の子とかでも、いいことになるけど。

 あとちなみに、砂漠に生きている人に「自然ってなぁに」と訊ねたら、たぶん、「砂」と答えるだろうな。また北極海地方に住んでいる人に聞いたら、「海と氷」と答えるだろうな。そして俺にそれを訊ねたら「公園に生えてる木や芝生」と答えるけど。
 ちなみに水星人にとっての「自然」っていうのは、真空と、一平方メートルにつき1万5千ワットずつの灼熱の太陽輻射のことね。

 まことは「南国にある自然的なもの」を「自然」と呼んどるようだが、もっと正確に言うなら、それって、なに?



>>特色でもみてみましょうか。
>>それはもう、いわずもがな。灼熱の太陽です。
>>それだー。

 最初のものに飛びついてしまう癖、いいかげんに自覚しろっての。
 プロの主婦であるおまえは、スーパーに買い物をしに行くときに、そういう買いかたは、していないはずだ。
 ソーセージが必要であったとして、売り場に行って、最初に目に入ったソーセージをカゴに入れてしまうようなことは、言語道断の行いとして、慎んでいるはずだ。
 いやしくも主婦であるならば、まず売り場に並んでいるソーセージのすべてをみているはず。価格、量、賞味期限の長さ――などをチェックしていったうえで、さらに新発売であるとか付加価値を考慮していって、今日その日に購入すべきソーセージを決定しているはずだ。

 ものを考えるときにも、そういう筋道でやれっつーの。

 おまえ、「ソーセージ買ってきて」と人に頼んだとき、バカ高くて美味しくもなくて、量もちょっぴりしか入っていないものを、「だって最初に見つかったから」とかいうフザケタ理由で買ってくるやつがいたら、どう思うんだよ?
 ぶっ殺したくならんか? なるだろ?

 なんで「選ぶ」ということをせんのだ?
 スーパーの売り場で、どれを買ったらいいのか選ぶということは、ものを考えるときに「本当にこれでいいのかな?」と考えることと同じなわけね。
 スーパーでは選んでいるくせに、どうして考えるときには選ばないで「これで間違いない」と思ってしまうわけ?




>話のスケール

>>出会いでズッコケてしまいーの。承でうわぬりしてしまいーの。だけど、転で大逆転しーの。結で超ハッピー、よかったね。

 1000字(描写付きなら3500字)で収まるエピソードの話をしているのか。
 それとも短編相当の話なのか。
 1000字であれば、出会うだけだよ。

 ふたりの出会いに意味を持たせたりするためには、短編相当の尺が必要。
 1000字なり、3500字なりを1単位として、その4倍のエピソード量が必要だわな。

 慣れないうちは承を省いて「起転結」の3パートで考えるとよいと言ったけど。
 その「起転結」で換算するなら、「起転結」+「起転結」+「起転結」――と、それだけ必要。

 なお「ズッコケ〜」は、はじめに見つけてきたソーセージだわな。
 初対面で恥をかいてしまった少年が、相手から見直される話――なんてのは、また別の話だろ。汚名挽回っていうパターンの。





>弟切

 ところで弟切は、いまなにをしているのか、「これまでの道筋」というタイトルで、あらすじを報告のこと。
 自然保護がどうの、条例がどうのと、単語だけ拾い読みしていると、いったいなにがなにやら。
 「生き物を大切にしましょう」的なテーマの話を作っていたんだっけ?


やってみました
No.9273 投稿日 2005年4月11日(月)10時40分 投稿者
サカモト
 夜に書くとか言って結局、落ちてしまい、また電車の中で書いているサカモトです。
 いつも通勤電車の中でPC抱えている変な電車男になってきました。
 コレで、素敵な出会いがって……あり得ないですね。ハイ(笑)
 とんびさん、新木さん。
 シンデレラの評価やってみました。
 簡潔にまとまっていますが大体あっていると思います。
 
 弟切さん、花粉症ってリンゴでもあったんですね。
勉強になります。

 ああ、駅近づいてきた……降りなきゃ。

>まことさん

 遅くなってしまい、申し訳ありません。
 体調が少し戻ったのでやってみたいと思います。
 で、やってみた感想ですが、半年も迷宮で苦しんでた割に、偉そうに言うようになったモンだなぁオイという感じです(笑)
 いえ、簡潔にまとめてあると思いますので読んでみてください。

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>まこと 無口なシンデレラ 1

>>気乗りしないシンデレラは返事をするだけ、会話が続かない。

 気乗りしないから口数を少なくしているだけという風にもとれて、普段は無口でないのではと感じてしまいます。
 サカモトもよく言われている、「普段も無口なのかわからない」という点ですね。
 

>>多くを語らないシンデレラが気になるのか、質問攻めにしてくる王子。

 作者が自分で王子の感情をバラしています。ベストは行動だけでキャラクターの感情なんかを見せてくれます。新木さんが書いているシンデレラのような感じです。
 ムリヤリ王子を好きにしてしまうと、ちょっと違和感が出てきます。
 

>>群がる娘たちには目もくれず、シンデレラを誘ってくる王子。

 これは良いと思います。群がる娘たちに目もくれず、シンデレラだけに狙いを絞ってくる王子は、確かにシンデレラに惚れています。
--------------------------------------------------
>>まこと 無口なシンデレラ 2


 これはサカモトもやっていたのですが、王子はシンデレラが美人だから惚れているのではないでしょうか。この状況なら別にシンデレラがおしゃべりでも王子が惚れてくれそうです。
 無口以外の要因を出すと、無口の影が薄くなってしまいます。
 できるだけ、無口以外の要因を出さないように絞って書くのが良いと思います。

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これまでの道筋
No.9274 投稿日 2005年4月12日(火)01時01分 投稿者 弟切 千隼
 新木さんより、「今、弟切が何をやっているのかわからない」という御意見がありました。ので、これまでの道筋をまとめて報告します。
 弟切は枝葉末節にこだわりがちですから、時おり、こうやってまとめてみるのは必要ですね。


 今は、ボーイミーツガールの話を作っています。

 これだけでは、どんなボーイミーツガールか不明ですね。
 「風変わりなペットが好きな男の子が、同じように風変わりなペットが好きな女の子と出遭って、仲良くなる話」です。


 もう少し詳しくあらすじを書けば、以下のようになります。


「風変わりなペットが好きな男の子が、そのペットがきっかけで、同じように風変わりなペットが好きな女の子と出遭う。ペットゆえに、二人は次第に親しくなる。一時期、二人は疎遠になるが、ペットのおかげで、二人はさらに親密になる」


 上記のあらすじが、話の根本の骨組みです。動物の骨格に例えれば、背骨でしょうか。

 この「背骨」に、肋骨や手足の骨を付ければ、全体の骨組み=あらすじ全体ができますね。
 ここで言う「あらすじ全体」とは、ひととおり読めば物語の概要がわかるものを指します。物語の舞台、主要な登場人物、起承転結、ミステリーならば主要なトリックの仕掛けなどが、すべてわからなければなりません。
 今はこの「あらすじ全体」を作っている途中です。


 現在、できているあらすじの部分を挙げます。


・「風変わりなペット」をカメとしました。

・物語の舞台は現代日本です。

・主要な登場人物は、主人公(男の子)とヒロインの二人です。

・主人公は高校生です。ヒロインも高校生です。カメ好きという点を除けば、「普通の高校生」の範疇に入ります。

・主人公は、風変わりな趣味ゆえに、周囲から不当な扱いを受けていると感じています。興味の範囲が周囲とずれているため、周囲と話が合いません。そのために、主人公は人付き合いが苦手です。

・ヒロインも人付き合いが苦手です。ただし、その理由は主人公とは違います。ヒロインは言動のペースが遅くて、周囲と合いません。ゆえに、周囲から置いてけぼりにされやすいのです。

・起における主人公とヒロインの出遭い方について、大まかに決めました。起は「つかみ」として重要ですから、最初にアイディア出しをして、良さそうな展開を決めました。


 主人公とヒロインの出遭い方について、補足します。

 主人公とヒロインが飼っているカメは、日光浴を必要とします。日光浴のために、主人公もヒロインも、時々カメを散歩に連れてゆきます。その散歩の最中に、二人と二頭は出遭います。
 ヒロインがちょっと目を離した間に、彼女のカメが何らかの事故に遭いそうになります。そこを主人公が助けて、ヒロインと顔を合わせることになります。



 ここまでが、今までに決まったところです。
 そして今は、転のアイディアを検討しているところです。

 それまでの流れを、転でうまくひっくり返せれば、話は面白くなります。逆に、ここをしくじると、面白くない話になってしまいます(^^;
 重要な点ですから、ここのアイディア出しは慎重にやっています。


 承までで、主人公とヒロインは、順調に親しくなってゆきます。カメ飼育という共通の趣味のおかげです。
 転では、主人公とヒロインが何らかの障害にぶつかります。そのために、二人は疎遠になります。このままでは別れてしまってそれっきり、になりそうなところを、カメのおかげで救われます。二人は危機を乗り越えて、前以上に親密になります。

 ↑ここの具体的な展開を考えなければなりません。


 転の展開には、むろん、クリアしなければならない条件があります。物語のテーマから外れたものではいけません。
 以下に、転のアイディア出し条件を挙げます。


・主人公とヒロインの仲が疎遠になること。
・カメがからむこと。
・現代日本社会の問題であること。
・主人公とヒロインの力で解決できること。
・二人の勇気が解決に役立つこと。
・ここまでで、二人は普通の友人になっていること。

 これらをクリアできない案は使えません。


 今のところ、条件をクリアする案が二つ挙がっています。
 案その一は、「カメとヒトと、共通する感染症がはやる」というものです。
 案その二は、「外国産のカメ飼育禁止という条例ができそうになる」というものです。


 他にも案はあるでしょう。が、弟切はアイディア貧乏なため、これら以外の案がなかなか出ません(;_;)
 そこで、とりあえずこの二つの案を詳細に検討してみることにしました。
 お間抜けな弟切のことですから、とんでもない欠点があるかも知れません。そうでなくとも、検討しているうちに、他の案のヒントが得られるかも知れません。


 検討してみたところ、どうやら案その二のほうが良さそうだとなりました。まだ確定ではありません。
 本当に使えるのかどうか、案その二を使ってあらすじを書いてみました。「外国産のカメ飼育禁止という条例ができそうになる」ほうです。


 というところまで、前回の書きこみ(No.9271)で進みました。


考えろ、葦
No.9275 投稿日 2005年4月12日(火)01時18分 投稿者 まこと
>読み飛ばし

 えー、私は餌を踏んづけて、遠くを見ておりました。
 遠視なハトです。足もとは見えませんでした。
 でかい餌ですが、砕いて食ってみます。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「まだいたのっ、早く逃げて! 村の人たちが来るわ」
 ディレマのうすい胸が、呼吸に合わせて動いていた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 いったい、なにが起きているのでしょうか。
 ディレマという女の子が、血相変えて飛びこんできました。危険が迫っているようです。
 話しかけた相手は、悪いことでもしでかした輩なのか、村人に追われているらしい。
 それなのに、逃げないでまだそこにいる。
 どういうことなのか。
 いくつもの疑問がわいてきます。

 主人公は焦っています。
 知らせを受けているほうのキャラクターは、のんびり屋さんか、でなければ度胸があるのか、どちらかなのでしょう。
 危険が迫っているのに、まだそこにいるんですから。

 主人公はこの後、話しかけた相手を、逃がしてやろうとやっきになるでしょう。
 けれど、のんびり屋さんだったり、度胸があったりなんて相手だと、急かしたところでマイペースのままという気がします。
 主人公は気を揉むことになります。
 ここで読み手のかたは、なんとかうまく逃がしてやってくれと思うでしょうね。


 出だしの文は期待がもてると、とんびの羽根さんのコメントにもありました。この2行は読めるポイントということになります。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 岩壁に裂け目がある。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 いきなり読み飛ばしポイント。
 なるほど、ずっこけますね。
 息をはずませた主人公の動きを追いかけようとしたら、岩壁に激突してしまった感じです。
 なぜ急に岩壁なのか、わけがわからない。
 いらない文です。それで、読み飛ばされたのです。
 しかし、作者的には必要な文なのです。
 場所を特定したくてしょうがありませんから。
 なんと申しましょうか。
 ええ、ご都合な文でございました。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 そこに大きな生き物がうずくまっていた。竜だ。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 これが読まれたのは、必要な情報だったからです。
 読み手のかたは、なぜ逃げなければならないのか、その理由を知りたがっていました。
 手がかりになる文ですから読まれたのですね。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 「ディレマが一緒じゃなきゃ、ヤダ」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 こちらは、逃げない理由のほうです。
 ひとりで逃げるのは嫌だとダダをこねています。逃げないのはなぜか。その疑問に答える文ですから、読まれるポイントなわけです。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 銀の目がぎょろりと動く。くちびるから、黄ばんだ牙をのぞかせていた。体はうろこで覆われている。短い足に指が三本あった。するどいカギヅメがついている。
 大きかった。ディレマなどひと飲みにできてしまうだろう。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 竜の情報です。作者は竜の説明をしたいので、これこれしかじかですと詳しく書いております。
 けれども、読み手のかたには作者の都合なんて関係ありません。
 それがどうしたのと思われてしまいました。
 親切の押し売りはもののみごとに失敗しています。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「スケイルちゃん……」
 竜の頭がディレマに近づいていった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 主人公が困っていますね。
 読み手のかたの興味が、戻ってきました。

 それから、竜に動きがありました。
 どうなるのか気になるところです。疑問な部分がでてきました。
 だから、読んでもらえたのでしょう。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 栗色の髪が、鼻息に流される。ぱっちりした瞳に竜の羽が映っていた。こうもりの羽に、よく似ていた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 作者は主人公の外見も説明したがっています。ちゃっかり竜の補足説明もしています。思う存分やったので、大満足といったところなんですが……。
 読み手は置いてきぼりをくらって、目が離れてしまいました。
 作者だけが満足しているのでは、大失敗です。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「ディレマ。僕、どこにもいかないよ」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 呼びかけのおかげか、読み手のかたの目が戻ってきました。
 竜の心情を、セリフであらわしています。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 村人に襲われると言ったところで、ピンとはこないのだろう。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 説明をしたかったのですが、突然にふってわいた一文になってます。
 前後のつながりがまったくないです。
 これぞまさしく作者の都合。
 そのせいで、またしても読み飛ばされました。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ディレマの両手が竜の頭にからんだ。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 主人公の動きです。読んでもらうことができました。
 どうするんだろうという興味をもってもらったのでしょう。
 読み手は疑問がわく文だと、読んでくれるものなのですね。
 そして、それに答える文があれば、読み飛ばしていても帰ってきてくれるのです。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 離れたくない気持ちは、ディレマだって同じだった。
 けれど、村人の気持ちは違っている。
 竜を退治しようとしていた。
 もうじき、大挙してやってくる。
 ディレマは竜を助けてやりたかった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 これは説明しなくても、読み手のかたのほうで想像できてしまうところですね。
 それをご丁寧に書いてしまったのでは、読み手のかたをばかにしていると思われてしまいます。
 知らぬこととはいえ、かなり危険なことをしていました。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「ねぇ。村の人、鍬を持ってたのよ。鋤を持ってる人だっていたわ」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 セリフの前の5行を、このセリフだけで説明できています。
 バブリーなことをしました。

 こうしてみると、セリフの込められた情報は、濃いめになっているとわかりますね。起きていることを、的確に伝えることができています。

 セリフが読まれるのは、情報が濃いからなのでしょう。


 読み飛ばされるところは、作者には都合がいいのだけれど、読み手のかたがついてこれない文章です。
 竜のみてくれの説明をはじめれば「それどころじゃないでしょ」と読み飛ばされるし、主人公の心の内をせつせつと語れば「だから?」と目が離れてしまう。

 戻ってくるポイントは、疑問がでてきたり、それに答える文があるところ。
 大げさにいうと、サスペンスがあれば、読み手のかたは戻ってきてくれます。
 種明かしも効果的ですね。



>南国と少女

 砂漠はダメですよ。
 過酷な自然じゃ、ハードボイルドになっちゃうじゃありませんか。
 ムジャヒディンとかなんとか、孤高の戦士が暗躍する物語。書けません。

 水星もダメです。開拓民のプロジェクトXな話になっちゃいます。
 パイオニアの話も、とてもじゃないけど書けませんね。


 なんといっても、高温多湿の亜熱帯気候がよろしいんです。

 恋愛もののばあいは、じっとり、ねっとりした感じが合っています。
 カラカラに渇いて、干乾びた恋愛ものなんて、読む気がしません。


>>「南国にある自然的なもの」を「自然」と呼んどるようだが、もっと正確に言うなら、それって、なに?

 なんでしょう。気候でしょうか。
 原色の自然があふれる、熱帯の気候とか。



>>最初のものに飛びついてしまう癖、いいかげんに自覚しろっての。
>>なんで「選ぶ」ということをせんのだ?

 選ぶほどのストックがないためです。
 ないからこそ、考えなきゃいけないのか。
 はい、ない知恵をしぼってまいります。



>話のスケール

 1000字でおさまる話が書けるようになってきたかと思えば、ぜんぜんだし。
 出会いだけ――。
 1000字だから、そうなんでしょうね。
 出会いだけの話になるわけですね。
 すると。どんな展開になるんでしょう。



>サカモトさん
>シンデレラ

 ご指摘ありがとうございました。
 それにしても、不思議です。
 サカモトさんの無口にも、2号さんの無口にもつっこみすることができたのに。いざ、自分の番になると、からっきしなんですよね。
 どうして自分のものにはつっこみできないんでしょう。

 不思議がってないで、指摘のあったところを見ていきましょう。

>>「普段も無口なのかわからない」

 わかりました。私はカン違いをしていました。部分的な無口もオッケーだと思っていたんです。
 なぜそんなカン違いをしたかといえば、その部分を読み流していたんでしょう。
 とんびの羽根さんの、普段から無口なのかというつっこみを、今ごろになって思いだしております。

 ストレートに、書けば良かった。
 直してみます。

・だれに話しかけられても会話が続かないシンデレラ。壁の花になっている。
・王子に話しかけられたが、やはり会話が続かない。
・矢継ぎ早に質問をしてくる王子。


>>作者が自分で王子の感情をバラしています。

 作者が気弱なもので、理解していただけるのか心配でした。なので、まんまを書いちゃってました。
 サカモトさんのをずっと見てきているはずなのに、やってしまうものなんですね。


>>王子はシンデレラが美人だから惚れているのではないでしょうか。

 無口以外の要因があると、それがあだとなって影がうすれるって……。
 自分でもその指摘をしていたというのに。
 解体ショーのときでしたね。

 うーん、人のには指摘できるのに、自分のになるとダメダメ。
 摩訶不思議です。

 美人に惚れるほうも直してみましょう。

・話しかけても返事をするだけのシンデレラに、じれる王子。
・ダンスに誘ってみる。
・あいかわらず言葉少ないシンデレラ。王子はめげずに話しかけている。
・いつまでもシンデレラを離さず、話しかけながら、踊りつづける王子。


 強引かなぁ。



 3時間半
 まこと


落ち着くー
No.9276 投稿日 2005年4月12日(火)10時31分 投稿者
サカモト
 久しぶりに、夜、書き込み用の文を書いているサカモトです。
 たぶん、読み直し電車やると思うのでアップは朝になると思いますが、電車の中で慌てて書き込むコトに比べれば天国ですね。
 なにやってんだコイツみたいな目で見られることもないし、隣の人にマジマジと打ち込んだ内容を見られることもない。
 シンデレラとか王子とか書かれた画面をよこからのぞき込まれるの、ほとんど羞恥プレイです。


>新木さん

>>主人公とその人物についての関係を説明してくれているような文章だとか。
>>そういうのは、どうなの? 飛ばしているの、読んでいるの?
 
 すいません。返事のレスが遅くなってしまいました。
 読んでいますよ。
 サカモトの場合読み飛ばすといっても、無意識のうちに斜め読みしています。ですので、登場人物の説明とか重要そうな部分は注意して読むことが多いです。
 ここ、読み落とすと物語を楽しめないよという部分は読んでいるんですね。
 もっとも、読み落としとか、重要じゃないと思って読んでたら実は重要だったとかも多々ありますので、結構、中途半端ですけど。
 


>とんびの羽根さん

>>女の子のおしゃべりを脱ぎ捨てさせ、裸の心に戻し、そして女の子の一番大切なことをひとこと口にさせる

 やってみました。
 書いているときにはわからなかった点が、他人のシンデレラを採点することで見えた気がします。たぶん、他人のシンデレラは私情をはざまずに読めるからなんでしょうね。
 採点が自分の見直しにもつながるんだなぁと実感しました。
 うまく更衣室やれたかな。



>まことさん

>>どうして自分のものにはつっこみできないんでしょう

 サカモトも不思議に思っています。自分が出来ないことでも、人には平気で言えるんですよね。
 たぶん、人の作ったモノだと愛着がないから、平気で切り捨てるコトが出来るんだとおもいますけど。正解はわかりません。
 答えがわかったら教えてください(笑)

 
--------------------------------------------------
>まこと 無口なシンデレラ 2(再)

・話しかけても返事をするだけのシンデレラに、じれる王子。
・ダンスに誘ってみる。
・あいかわらず言葉少ないシンデレラ。王子はめげずに話しかけている。
・いつまでもシンデレラを離さず、話しかけながら、踊りつづける王子。
-------------------------------------------------- 

 シンデレラの気を引こうと必死になっている王子が、最後には惚れるという筋書きですね。
 これ良いと思いますよ。
 王子は確かに惚れているし、「返事をするだけと」か「あいかわらず言葉少ない」とかが、無口を印象を出しています。
 それに、美人という余分な要素を抜いて、無口の要素だけに絞っているので、わかりやすいです。
 


>シンデレラ提出分

 人の採点をした後に出すのってこわいなぁ。正解あるといいなぁ。
 と祈りながら、シンデレラ三本提出します。

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●サカモト 無口なシンデレラ 98

一行あらすじ:自分が無口なため王子の無口さも気にせず、好かれたシンデレラ。

・無口な王子。沈黙に耐えきれず、周りから人が離れていく。寂しそうな王子。
・その中で一人残るシンデレラ。王子の側で黙って立っている。
・彼女に自分が口べたであることを告白する王子。自分もだと言って笑うシンデレラ。
・喜ぶ王子。このパーティー中、自分の側に居てくれないかと頼むのだった。

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●サカモト 無口なシンデレラ 99

一行あらすじ:やかましさに閉口している王子に耳栓を勧め、王子と一緒に笑い合うシンデレラ。

・王子に自分のことを見てもらおうと叫ぶ娘たち。あまりのやかましさに呆れる王子。
・その中でボーッと立っていたシンデレラ。黙って王子に歩み寄る。
・王子に耳栓を差し出すシンデレラ。自分のしている耳栓を見せにっこり笑う。
・大笑いする王子。自分も耳栓をしてシンデレラと2人で笑い合うのだった。

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●サカモト 無口なシンデレラ 100

一行あらすじ:誰からも本当に助けて貰えない王子に手を貸し、感謝されるシンデレラ。

・足を折った王子。周りの者が口々に彼を気遣うが、出し物に夢中で介助がおざなり。落胆する王子。
・その様子をじっと見るシンデレラ。杖をついて立ち上がる王子。他の者は出し物を見ていて気づかない。
・歩きにくそうにする王子にかけより、そっと体を支えるシンデレラ。
・自分を本当に気遣ってくれている彼女に感謝する王子。王族専用の中庭へ彼女を案内するのだった。

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時間:三時間


春寒
No.9277 投稿日 2005年4月13日(水)00時43分 投稿者 弟切 千隼
 関東地方は、昨日から突然寒くなりました。
 昨日、弟切が帰宅した時、手がかじかんでなかなか鍵が開けられませんでした。四月にあるまじき寒さです。
 今日は、もうしまおうとしていた冬のコートをひっぱり出しました。春用の上着では、とうてい耐えられません。



>自己課題、ペットの話

 前回(No.9274)は、話を作ってきたこれまでの道筋をまとめました。
 今回は、No.9271に書いた手帳の内容を説明します。試しに作ってみたあらすじの説明です。転の部分のあらすじですね。


>>転のアイディア出し、案その二 改良版
>> 主人公たちの住む市で、野生化した外国産のカメによる被害が
>>出る。これをきっかけに、在来種を守る自然保護条例を作ろう
>>という運動が起こる。自然保護団体が中心になって運動を盛り
>>上げる。
(弟切のNo.9271の書きこみより。以下、引用元はすべて同じ)

 野生化した外国産のカメとは、むろん、もともと野生だったカメではありません。外国からペット用に輸入されたものが、逃げ出したか放流されたかによって、日本の自然の中で暮らしていました。

 このような外来種が野生化するのは、いろいろ問題があります。日本の在来種の生存が脅かされるのが、一番の問題です。
 そのため、ある自然保護団体が音頭を取って、在来種を守る条例を作ろうという運動が起こりました。運動は順調に盛り上がります。



>> ところが、この条例に「外国産のカメ飼育禁止」という条文が
>>入りそうになる。主人公とヒロインはこの条文に反対する。二人で
>>反対運動を起こそうとする。しかし、運動のやり方について意見が
>>合わず、別々に運動する。どちらも今ひとつ成果が上がらない。
>>しかも自然保護団体から敵視される。

 主人公とヒロインは、在来種を守る条例には賛成していました。
 ところが、この条例の案の中に、理不尽な条文があることが判明します。「当自治体の中では、外国産カメの飼育を禁止する」という条文です。

 外国産カメの飼育を禁止したところで、在来種が守れるわけではありません。条例案を作った人々が、カメについて無知だったために、こんな条文が入ってしまいました。


 主人公とヒロインは、この条文に対する反対運動を起こそうとします。このままで条例が成立したら、二人ともカメが飼えなくなるからです。
 しかし、反対運動のやり方について、二人の意見が対立します。

 ヒロインが、周囲の友人や街頭の人々に協力を呼びかけようと言うのに対し、主人公は、それではだめだと反論します。インターネットを使って呼びかけたほうが、たくさんの協力を得られると提案します。
 二人の意見はどうしても合いませんでした。そのために喧嘩別れしてしまいます。


 二人は別々に反対運動を始めます。ヒロインは直接周囲の人々に呼びかけ、また毎日街頭に立って、協力してくれるよう訴えます。主人公は、インターネットに条文反対サイトを作り、協力を要請します。
 どちらの運動も、思ったより成果が上がりません。どうしたらいいのだろうと、二人は悩みます。


 加えて、条例を作る運動をしている自然保護団体の人々から、主人公もヒロインも敵視されます。二人が、自然保護そのもの、あるいは自然保護条例全体に反対していると誤解されたからです。
 自然保護団体から抗議され、主人公とヒロインはますます落ち込みます。



>> ある時、遅くまで街頭でがんばり続けるヒロインを見かねて、
>>しぶしぶ主人公がヒロインを手伝う。主人公がカメを連れて行った
>>おかげで、周囲の人々の反応が良くなる。二人のわだかまりも
>>解ける。

 反対運動がうまく行かなくても、ヒロインは、来る日も来る日も街頭に立ち続けます。体調が悪くても、誰かにからまれてもやめません。

 ある時、つらそうなヒロインを見かねて、主人公は彼女を手伝うと言ってしまいます。言いだした手前、後には引けず、翌日彼はヒロインとともに街頭に立ちます。

 主人公は、カメの散歩も兼ねて、カメを連れて街頭に立ちました。すると、人々の反応が好意的になったのに気づきます。
 協力を約束してくれる人が増えて、主人公とヒロインは明るい気持ちになりました。そうしているうちに、二人のわだかまりも解けます。二人は、「これからも、カメを連れて一緒に街頭に立とう」と約束します。


 カメと一緒に街頭に立つ二人に、自然保護団体の人が近寄ります。それは、条例を推進している団体の人でした。珍しいカメがいるのに興味を引かれて、やってきたのです。
 カメを見ながら話しているうちに、自然保護団体の人は、自分たちが主人公とヒロインを誤解していたことに気づきます。その人は二人に謝り、これからは共闘しようと持ちかけます。喜んで承諾する二人でありました。



 ぱっと見て、おかしいところはなさそうです。が、弟切の目は当てになりません(;_;)
 一晩おいて、もう一度見直してみます。


いろいろ
No.9278 投稿日 2005年4月13日(水)02時07分 投稿者
新木 伸
>他人のものなら客観的に見れる件

 他人のものを見ているときには、なぜ的確な判断が下せるようになるのか。
 まあそれが主観と客観というものであって、理由も仕組みも「人のモンだから」ということで尽きてしまうのだが。

 主観というのは、我が事のように感じること。リアルさが増して物事への理解も深まるけど、かわりに視野狭窄になってしまう。熱中できて楽しいけども、まわりが見えなくなってしまうわけね。
 客観というのは、外側から見ること。冷静に的確に見れるかわりに、切実さには欠けてしまう。他人事だしね。

 自分のことや、自分で考えたことは、はじめから内側にあるものだから、もともと主観的になっている。
 そして人のことや、人の考えたことは、はじめから外にあるものだから、もともと客観的に見ているわけだ。

 自分のものを客観的に見たり、他人の物事を主観的に感じたりすることは、通常の逆を行うことなのだな。
 普通はやらないこと。
 だから訓練が必要。

 しかし、だな。
 訓練する前に、まず必要なことがあるわけだ。
 それは訓練が必要であるということを、本人が納得するということ。

 どういうわけだか、自分の考えたことは普通は客観的に見れないものなのだ――という当然のことを、わかんねーやつらがいる。

 まこともサカモトも、そのクチだったわけだが。
 最近は、「なんでそれを自分のネタには向けられないのか」と思うようになってきているようだが。

 そのわかんねーやつらは、自分の考えたものに関して、当然、客観的に見れていると考えている。
 自分のことなのだから、当然、自分が誰よりも詳しくて、当然、よくわかっているのだと思ってる。
 だーら訓練が必要とか言われても、納得しねーし、ロクに練習もしねー。

 自然の流れに逆らって、普通と逆のことをやらなきゃならんのだから、当然、練習が必要となってくるわけだが――。
 思いこみの激しいやつらは、練習なしで、当然、それができるものだと思いこんでいる。
 当然、そんなわきゃないんだけど。
 自分の考えたものを客観視する練習なしに、たとえ何年書き続けていようが、客観的に通用する面白いものが書けるわきゃないんだけど。当然。

 あるシンデレラのエピソードが無口かどうかを判定するなんてことは、まだ精度は低いにしろ、いまのまことやサカモト程度の分解能でも充分なわけね。
 客観的に見ることさえできれば――。自分の出したネタに客観的な目を向けるやりかたさえ身に付いていれば――。





>弟切

 ふーん。そっかぁ。
 そういうことをやっていたのかぁ。
 いくつか質問〜。

>>・主人公は、風変わりな趣味ゆえに、周囲から不当な扱いを受けていると感じています。興味の範囲が周囲とずれているため、周囲と話が合いません。そのために、主人公は人付き合いが苦手です。

 ヒロインのほうはわかった。わざわざカメを出して、カメ好きである理由というか必然性ね。「ノロい」という属性がカメって生き物の性質と符号するわけね。
 でもこちらの主人公のほうは、合ってないんだけど。この主人公がカメ好きである理由がわからん。
 このヒロインはノロいのでカメ好きなのです。――みたいに、一発で膝を叩いて、「なるほど」とうなずけるような説明を頼むよ。

 冒頭の出会いは、それボツだな。キャラの属性を生かす出会いになっていない。ストーリー上には「これこれこういう出会いでなければならない」という縛りはないようだし、どんな出会いでもよさそうだから、もっとキャラの特徴が目立つような出会いにするべきだろう。――で、ヒロインの特徴は「ノロい」で、主人公のほうはなんなのよ?

 ちなみに「事故に遭いそうになったカメを救う」という出会いのエピソードは、それ、「実行力のある主人公」なんていう属性向けのエピソードだぞ。
 「普段は優柔不断なんだけど、いざというときには行動力がある」なんていう属性でもOKだな。そちらのほうが、主人公の「いざというときには〜」という隠された属性をより引き立たせることになって、ベリーグッドだな。

 あと、その散歩ってエピソードは、彼女のノロさを見せられるものなわけ?

 んで、起は考え直すとしても、いちおう「カメの危機→助ける」という山場があるよね。
 承の山場となる出来事はなんなのだ。知り合って仲良くなってゆく課程で訪れる、小さな山場は? 承については、まだぜんぜん考えてないのかな。

 転に関して。
 二人の間が疎遠になるってことで決定しちゃってるみたいだけど。
 障害が訪れるのは決定事項だろうけど、それが疎遠になるということで決定しちゃっているところの仕組みを説明せよ。
 障害の種類は他にもあるだろ。なぜ「疎遠になる」で決定したわけ?
 他にもっと良さそうで、かつ自然な展開で訪れてきそうな障害が、10個ぐらいすぐに出てくるけど。

 あと、転の条件設定もわからん。

×・主人公とヒロインの仲が疎遠になること。
○・カメがからむこと。
×・現代日本社会の問題であること。
△・主人公とヒロインの力で解決できること。(自力のみでなくとも可)
×・二人の勇気が解決に役立つこと。
△・ここまでで、二人は普通の友人になっていること。(恋人になっててもいいじゃん。友人以上、という意味なら納得)

 ○は納得。
 △は条件付き納得。
 ×はぜんぜん必要とは思われない。必要だというのなら説明せよ。





>まこと
>「心を竜にして」の読み飛ばし部分のチェック

 主観の罠から逃れ切れていないなぁ。

 まず2行だけ読んだ想定で、チェックさせているわけだよな。
 まこと的には、それは自分で書いたものだから、当然、この先、なにが起きることになるのか知ってるわけだよな。
 彼女が助けようとしているのは「竜」であって、そして、あーして、こーして、こうなる話であることを、当然、知ってるわけだよな。書いた当人なのだから。

 けど読者は知らんのよ。
 これが「竜」の出てくる話であるということさえ、当然、知らんわけ。
 てゆうか、彼女が「誰」に対して逃げてと言っているのかさえ、当然、わからんわけ。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「まだいたのっ、早く逃げて! 村の人たちが来るわ」
 ディレマのうすい胸が、呼吸に合わせて動いていた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 まことは、この2行を読んだ読者の心境を、以下のように想定しているわな。

・主人公の話しかけた相手はなにをしたのか。
・追われているのはなぜなのか。
・なぜ逃げないのか。
・相手はのんびり屋なのか。度胸があるのか。とにかくマイペースであるのだろう。

 こういうことは、書いた当人だから思うことなわけ。
 ディレマが「誰」に話しかけているのか知っている作者だから、こういうことが気になるだろうと思うわけね。

 ここに絶対的な温度差があるのね。
 書いてる当人の主観と、読んでる読者の客観とのあいだに、なんか途方もなく深い溝が横たわっているわけね。

 前にも言ったけど、読者は相手が「誰」であるのか、知らんわけよ。
 ディレマが「誰」に言っているのかわからんのに、相手がなにをしたのかとか、なんで追われているのかとか、逃げないのはなぜなのかとか。
 ましてや、この相手はマイペースなんだろうなぁ――なんて、考えるわけがない。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 そこに大きな生き物がうずくまっていた。竜だ。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 上の2行の次によまれるのは、この部分だと書いたわけだが……。

 ここが読まれた理由について、まことは、「なぜ逃げなければならないのかを、読者は知りたがっているから」としている。
 温度差のせいで、ぜんぜん違ってしまっている。

 ディレマが「誰」に話しかけたのかを知りたがっているから、読者はこの部分を読むんだよ。
 ディレマが話しかけた相手は、彼女よりも大きな生物であって――つまり、ぶっちゃけ「竜」なわけよ。

 ディレマが話しかけていたのが竜であるということがわかると、読者はようやく落ち着いて、「どんな人なの?→マイペース」とか、「なにをしたの?」「なぜ逃げないの?」とか、そういう種々の疑問に頭が向けられるようになるわけね。


 自分がはじめの一歩からつまずいて、服のボタンをすべて掛け間違えていた――ということを認識したなら、「読者は竜に話しかけていたことさえ知らん」という前提に立って、もういちど、読者の心境を分析してゆくのこと。

 その時々で、なにが読者の「最大関心事」となっているのかを、きっちり考えてゆくべし。
 文章で書けることは、一行につき一個ずつなのだな。一度に一個の物事しか書けないわけよ。そのへんはわかってきてるだろ。文章ってのは不自由なものだってことは。そのために単文ぶつ切りの制限付きで書かせてるわけだし。
 一行書いたら、あれもこれもが、テレパシー的に一度にずばっと伝わるわけではなくて、一行につき一個ずつしか伝えられないわけね。

 その時々の読者の最大関心事を推し量って、そのことだけ、ただ一個を、書いてゆくしかないんだよ。
 じゃなかったら、読み飛ばされるだけ。そうして読者の関心事から離れまくって、作者がいま書きたいことばかりを独りよがりに書いていたら、何回目かで「もういいや」となって、読み捨てられてしまうわけだ。




>南国でないといけない件

 砂漠と水星はNGなのだとして――。
 なんだか豊かな自然が必須条件であるらしいな。
 じゃあ熱帯の南国でなくて、緑豊かな大草原の少女――てのでは、だめなわけ?
 あるいは山岳地帯――アルプスの少女とかは?
 ヨーロッパの深い森の一軒家の少女では?

 俺はおまえのアヤトリ遊びに付き合って、「小説創作ごっこ」という楽しい遊びで楽しんでもらおうとしているのではなく、おまえがアヤトリ遊びをひとりで出来るように、やりかたを教えようとしているわけ。
 思考の糸の取りかたを教えたら、同じやりかたを使って、糸を取り返してこいっつーの。
 相手してもらった、かまってもらった、うれちいなー、きゃっきゃっきゃっ。とか、はしゃいでいないで。やることやれっつーの。

 豊かな自然がキーワードなら、大草原では――とか。自分で比較検討候補を出してこいっての。
 なんだか水っ気もキーワードっぽいようだが、だとしたら、どんなものが比較検討候補として出てくるんだ?





>シンデレラの練習の別側面、演出面

 シンデレラの練習っていうのは、相互採点をはじめるようになると、主観と客観を切り替えることの難しさの実地体験やら、自分の書いたものを客観の目で眺める実地練習だとかの側面を持ってくるわけだけど。
 また別な側面もあったりする。

 演出の練習って側面ね。
 伝えるべきことは、一体なんであるのか。それをより引き立たせるためには、どうするべきなのか。――という具体的ノウハウが、つまり、演出ってものだ。
 シンデレラでやっているのは、話のストーリー展開上での「演出」のノウハウ。
 ほかにも文章面での演出ってものもあるし、キャラ設定やキャラ配置による演出もある。また設定面での演出もある。
 設定面の演出なんていわれてもピンとこないだろうが、どのようなテーマを語るために、どのような設定にしたほうが、伝えたいことが、より際立つのか――なんていう観点で、設定を詰めてゆくこともあるわけね。

 ただ漫然となんの選択もなくて、思いついたものを放り込んで小説を書いているレベルじゃ、思いもつかないことだろうけど。


人のモノ
No.9279 投稿日 2005年4月13日(水)10時38分 投稿者
サカモト
 自分のモノにはツッコミをいれられなくて、他人に書いたモノには、平気でツッコミをいれられるのは、客観視が出来ていたからなんですね。
 そして、それができる理由が「だって他人事だから切り捨てられるモン」。
 単純で納得できます。
 


>新木さん

>>客観的に見ることさえできれば――。

 迷宮から脱出できるんですね。
 ちょっと出口見え始めてますし。
 でも、感覚で少し覚えただけで、まだ、ちょっと実感がわきません。
 出来るようになったのは、書いて読み直したときに「これはボツかもな」と漠然と思うようになってきたことです。

 

>シンデレラ

 また、かかる時間が増えて五個に一時間半です。
 よろしくお願いします。

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●サカモト 無口なシンデレラ 101

一行あらすじ:王子の手袋をじっと見つめて誤解をさせ、王子の気を引いてしまったシンデレラ。

・王子をジッと見つめるシンデレラ。王子の動きをずっと目で追っている。ドギマギする王子。
・何故自分を見るのかとシンデレラに問いかけるが答えは無い。少し期待する王子。
・しかし、彼女の目の動きから、自分のはめているピンクの手袋を見ているコトに気づく。落胆する王子。
・手袋を彼女に渡す王子。可愛いと微笑む彼女。手袋に負けた悔しさをかみしめる王子だった。

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●サカモト 無口なシンデレラ 102

一行あらすじ:王子の誘いを断ったことで、王子を振り回し、自分を意識させたシンデレラ。

・美人のシンデレラに踊りを申し込む王子。無言で首を振る彼女。
・何故か理由を尋ねる王子。腕を組み、悩み出すシンデレラ。怒る王子。
・彼女の腕を取り、ムリヤリ踊り出す王子。憮然とした表情で付き合うシンデレラ。彼女の動きがぎこちないことに気づく。
・踊りが苦手と告白する彼女。嫌われていなっかったコトに安心する王子。彼女のコトを好いている自分に気づく。

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●サカモト 無口なシンデレラ 103

一行あらすじ:機嫌の悪い王子を空腹なのだと勘違いして料理を差し出し、気に入られたシンデレラ。

・機嫌の悪い王子。周りの者は怖がって近寄らない。
・その様子を見るシンデレラ。料理を持った皿を王子に差し、ジッと王子を見つめる。戸惑う王子。
・お腹がすいていると思ったとボソボソという彼女。機嫌が悪いことも忘れ笑い出す王子。
・料理と一緒に彼女の手をつかみ、自分の横へと座らせるのだった。

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●サカモト 無口なシンデレラ 104

一行あらすじ:自分を心配する王子を騙そうとするが、嘘がバレ、逆に王子の気を引いてしまうシンデレラ。


・騒がしい会場の中、黙って立ちつくすシンデレラ。王子が彼女を見つける。
・楽しくないのか聞く王子。楽しんでいると答える彼女。しかし、そうは見えず、心配する王子。
・急に、楽しそうにしゃべり出すシンデレラ。安心して離れる王子。すると彼女は再び黙りこむ。
・さっきの明るさが彼女の演技だったと気づく王子。放っておけず、他の娘の申し出を断って彼女をエスコートした。

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●サカモト 無口なシンデレラ 105

一行あらすじ:

・王子たちと楽しく話すシンデレラ。王子は積極的に彼女に話しかける。しかし、次第に無口になっていく彼女。
・嫌われたかと不安に思う王子。黙ってしまった彼女に理由を問う。真っ赤になる彼女。
・やがて、ボソボソと無理してしゃべっていたと告白する。笑い出す王子。
・前よりも更に強引に彼女を誘うのだった。

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時間:三十分


パラダイス
No.9280 投稿日 2005年4月13日(水)23時12分 投稿者 まこと
>南国でないといけない件

>>緑豊かな大草原の少女――てのでは、だめなわけ?
>>あるいは山岳地帯――アルプスの少女とかは?
>>ヨーロッパの深い森の一軒家の少女では?

 大草原ではのんびりした物語になるからダメです。
 同じ理由でハイジものんきなイメージになるからダメ。
 深い森の一軒家は、ひっそりと静かな恋物語になるので、やっぱりダメ。
 情熱的な感じがなくなってしまうので。

>>なんだか水っ気もキーワードっぽいようだが、だとしたら、どんなものが比較検討候補として出てくるんだ?

 有明海とか。
 でも、泥臭すぎてだめです。失楽園じゃないんですから。
 残念ながら冒頭3行しか読んでいないのですが、先のない話なんですよね。きっと。
 それではダメです。
 先は明るくないと。


 尾瀬もいけません。
 水芭蕉の群生は、青春群像的なお話になりそうで。
 青い山脈?
 私が読んで欲しい世代の人は知らない――って私もだけど――でしょう。
 だからというわけではありませんが、今回はシンプルなボーイミーツガールということで。ダメ。


 ベネチアには水っ気がありすぎるだけあります。
 が――、水没するという先がないっぽさが、もうダメです。
 これからはじまる物語ですので。


 湖水地方だと美しいお話になるでしょうけど。冬ソナになってしまいそう。
 路線が違います。
 冬ソナ見てないんですが、おばさんが喜ぶお話なんですよね?
 喜んでもらいたいのはおばさんじゃないんで。
 あ、いや、おばさんを喜ばせたくないわけじゃありません。喜んでもらえればうれしいです。誤解がありませんように。

 あとは、霧のロンドン、または摩周湖ですか。
 どっちもダメ。
 昼メロ系になりそう。
 さっぱり進展がなくて、五里霧中の話といいますか。
 つまんないかも。

 あとはどこでしょう。
 瀬戸内海。どんなところかよくわからない。
 みかんが植わっているのは瀬戸内海の島々かな。
 そうすると、大草原やハイジと似たイメージになるでしょうね。
 やっぱりダメです。のんびりしちゃいますから。

 


>客観視
>>「読者は竜に話しかけていたことさえ知らん」という前提に立って、もういちど、読者の心境を分析してゆくのこと。

 客観的に見るのですね。
 客観的に。

 明日、トライします。
 本日は主観眼しか装備できませんでした。


 1時間50分
 まこと


焦げ焦げお鍋
No.9281 投稿日 2005年4月14日(木)02時35分 投稿者 弟切 千隼
 いきなり寒くなったので、鍋料理を作ったところ、お鍋を焦がしてしまいました弟切です。
 今回の焦げは頑固で取れません(;_;) 鍋底を素手でがりがりしていたら、爪を傷めてしまいました(おばか)



>自己課題、ペットの話

 新木さんよりいくつか質問をいただきました。一つずつ答えてゆきます。


>>この主人公がカメ好きである理由がわからん。
(新木さんのNo.9278の書きこみより。以下、引用元はすべて同じ)

 一言で言えば、「主人公は、頑固なためにカメ好き」です。
 この場合の「頑固」は、「周囲がどうあろうと、我が道を行く」という意味です。


 カメは、上記の意味で言う頑固な動物です。
 カメの祖先は、二億年以上昔に地球に現われています。その頃から、今のカメに似た甲羅を持っていました。化石を復元した絵によれば、どこからどう見てもカメにしか見えません。

 つまり、カメは、二億年以上変わっていない生き物です。
 その間に、他の生き物はといえば、恐竜が生まれて大繁栄して絶滅しました。恐竜からは鳥が生まれて、空を飛ぶことさえできるようになりました。爬虫類の一部は毛を生やしたり乳を出したりできるようになって、哺乳類になりました。哺乳類は過酷な氷河期をも乗り切って、巨大なマンモスが生まれました。そのマンモスをヒトが滅ぼして、摩天楼といわれる建築物を建てるようになりました。

 これだけの変化があったのに、カメはずっとカメのままです。甲羅という防御手段を捨てず、ひたすらそれに頼り続けて、二億年を生き延びました。


 主人公は、頑固なところがカメに似ています。周囲で何が流行しようと、それには無頓着です。ひたすら、自分の好きなことに執着し続けます。



>> 冒頭の出会いは、それボツだな。キャラの属性を生かす出会いになっていない。
  (中略)
>> ちなみに「事故に遭いそうになったカメを救う」という出会いのエピソードは、それ、「実行力のある主人公」なんていう属性向けのエピソードだぞ。
 「普段は優柔不断なんだけど、いざというときには行動力がある」なんていう属性でもOKだな。

 今回の主人公は、普段は実行力のある人ではありません。進んで人を助ける親切な人でもありません。
 基本的に、自分と趣味の合わない人には冷淡です。主人公は少数派の趣味を持つ人ですから、大多数の人に対しては冷淡ということになります。

 けれども、カメに関することだけは、とても熱心になります。危機に陥っているカメを目撃したら、矢も盾もたまらず救出に行きます。
 こういうギャップのある人は、ちゃんと書ければ、面白いキャラクターになるでしょう。


 起の出会いのエピソードは、このような主人公の性質を考慮して作りました。「普段は
人助けなどしないくせに、カメのこととなると目の色を変える主人公」を表わせると考えました。
 うーん、表わせていないでしょうか? それとも、他のことで何か勘違いしていますか?


 起で彼女ののろさを見せるという点では、大丈夫です。「カメはのろい生き物なのに、そのカメにさえ置いていかれるヒロイン」を書こうと考えていました。


 承の展開は、まだ考えていません。
 他に優先順位が上のものがあり、そちらを先に作っていたからです。


 転に関する質問の答えは、次回に回させていただきます。


いろいろ
No.9282 投稿日 2005年4月14日(木)10時47分 投稿者
新木 伸
>サカモト

>> ちょっと出口見え始めてますし。
>> 出来るようになったのは、書いて読み直したときに「これはボツかもな」と漠然と思うようになってきたことです。

 じゃあ、これまでは読み直していなかったってことだろ。
 それがここ最近になって、すこしだけ、読み直しができるようになってきたわけだな。
 眺めるのと読むのとは違う行為なわけだが、区別が付いていない状態では、眺めているだけなのに読んだつもりになっているわけだ。
 意識して集中するとか、何回かに一回の偶然の作用だとか、まあとにかく、たまにうっすらと「読める」ようになってきたわけだな。

 人のを読んだときにはわかることが、自分のを読んだときにはわからないってことは、ただ単に、読んでないってことだ。
 素人がマズい料理を作ってしまうことの裏には、腕がどうとか材料がどうとかいうまえに、「味見をしていない」という最大の要因があるわけよ。
 おまえのも、そう。
 味見しろよ。読み直せよ。

 正しく「読み直し」ができるようになると、「ああ。これボツだな」とハッキリわかって、人の目にさらすこともなくなるわけだ。
 てゆうか、そんな判定作業は深層意識くんに任せられるから、そもそもボツなアイデアは思いつくことさえなくなってくる。そこまでは行ける。保証する。俺以外にもその程度のことができる人間は大勢いるから確かなことだ。
 投げれば、ストライクとなるのね。
 ストライクにならないものは、そもそも投げないのね。

 最近サカモトも、誤字や誤用は、あまり指摘しなくてよくなってきているけど。
 これは誤字や誤用の見つけかたがわかって、さらに、常に行うようになったからだろ。
 見分ける目を持ったことと、常に見る習慣を付けたからだよな。
 「見直し」をやっているからだよな。

 いま誤字は書きこみするまえにすべて潰しているのか?
 それとも、そもそも誤字が出ないようになっているのか?

 なんか昔は、ひとつの書き込みのなかに、誤字が「偶然にも」ゼロになってくれることを期待して、やっとったようだが――。
 偶然ゼロになるというやりかたから、必然的にゼロにするやりかたに、もう変わったかい?

 でさぁ。
 おまえが読み直しをやっとらん、という話に戻るけどさぁ。
 自分で読み直しもしていないもんを、人様の目にさらすっていうの、それどうよ、と俺は思うわけよ。
 あまつさえ、そんなもんで金を貰おうっていうのって、どうよと思うわけよ。

 無欲かどうかもわかんねーシンデレラで金を取ろうとしてみたり。
 おもしろいかどうかもわかんねー小説で金を取ろうとしてみたり。
 価値があるかもわかんねーもので金を取ろうとしてみたり。
 そーゆーの、詐欺っていうのね。





>まこと

 情熱的な恋物語を書きたいんです、と、はじめからそう言えっての。

 おまえが前に言ってたことを、書いてみる。

>> 青い空をバックにして、女の子が微笑んでいます。ノースリーブのワンピースから伸びる腕は、ほどよく日に焼けています。
>> 髪を風になびかせるその子を見つめるのは、よその土地からやってきた僕です。
>> 南国をなにかのかたちで使えそうな気がします。

 南国をなにかのかたちで使えるかも〜と、ぼんやり考えている状態から、南国でないとだめ、その理由はこれこれこうだから、とハッキリ口にできるようになるまでのプロセスが、思考するということ。
 いつもそれをしろ。

 思考をしやがらねーから、おまえがいつも天然で書いてるものは、わけわかんねーものになるんだ。

 情熱的な話を書きたいのなら、まあ、安っぽいグローバルイメージではあるけれど、南国が舞台になるのは必然だわな。
 恋物語を書くのなら、まあ、少女が出てこないと、話がはじまらんわな。





>弟切

 主人公は頑固。頑固なので冷淡。よって人助けはしない。
 しかしカメには熱心。カメなので助けた。
 わけわかんねー人物造形だな。

 だいたい頑固と冷淡という二つの性質は、無関係のものだろ。
 主人公の属性は頑固なのか冷淡なのか、どちらなのかはっきりしろ。


>>「普段は人助けなどしないくせに、カメのこととなると目の色を変える主人公」

 カメを助けるシーンが冒頭にくるのだとする。
 そこが話の始まりであるのに、「普段は人助けなどしない」ということを、いったいどのようにして描くつもりなのだ?

 話の中にあるものだけを見るのなら、読者が目にすることになるのは、「カメを助けた主人公」だよな。
 そいつの普段はどうであるのか――なんてことは、見ていないから、知る由もない。
 「普段は冷淡だけどカメのことには熱心になる人物」ならキャラが立つし、意味も出てくるが。「普段は冷酷〜」の部分を書くのでなかったら、前半部分が欠けているので、キャラも立たないし、意味も持たない。

 だーらこの冒頭はボツだと言っとる。
 人物の属性を余すことなく表現可能なシチュエーションを設定しろと、そー言ってる。
 そーゆーことを、プロット段階で設計するわけよ。「普段は〜」と属性の付いてるやつを主役として起用するのなら、その「普段」をどれくらいまで含められるか、枚数と相談しながら、物語内に配置するわけよ。

 たとえば――。

 とある男子と一緒にクラスの飼育委員を押しつけられた女の子。男の子はとっても冷淡でろくに手伝ってもくれない。そのくせ彼女の世話がノロくさいと批判ばかりしてくる。だが彼女の好きなミドリガメを飼うことになったら、とたんに積極的になってきた。

 ――とか、そんなふうに、「冷淡だけど例外アリ」ということを語るためには、それなりの物語のスパンが必要になってくるわけね。

 冒頭のカメ散歩シーンだけでは、冷淡だか頑固だか知らんけど、そんな性質は語りきれない。

 キャラ設定なんてもんは、それ自体では食えるものじゃない。
 話のエピソードのなかで表現されていて、はじめて食えるものに変わる。
 どうお膳立てを整えて、どう見せてゆくのかってことが、プロットを作るということ。


オーストラリアでは、北向きの部屋の日当たりがいい
No.9283 投稿日 2005年4月15日(金)00時04分 投稿者 弟切 千隼
 まことさんの「南国」の話を読んでいて、ふと思い出しました。

 南半球では、太陽が北側を通ります。ですから、北向きの部屋=明るくて暖かい、南向きの部屋=暗くて寒い、となります。
 南半球の人たちに「南国で恋する物語」といえば、「互いに失恋して行き場を無くした男女が、氷山の浮かぶ南氷洋で出会う」といった話を思い浮かべるのでしょうか。



>自己課題、ペットの話

>> だいたい頑固と冷淡という二つの性質は、無関係のものだろ。
>> 主人公の属性は頑固なのか冷淡なのか、どちらなのかはっきりしろ。
(新木さんのNo.9282の書きこみより)

 おっしゃるとおりです。頑固と冷淡は、別の属性ですね(^^;

 主人公の属性は、「頑固」のほうです。良く言えば流行に流されない、悪く言えば融通が利かないタイプです。
 とすれば、冒頭には、このような「頑固」を際立たせるエピソードが必要ですね。これまでの起のエピソードは廃棄して、新たに考えます。



 転の条件設定について、新木さんの質問に答えます。

>>×・主人公とヒロインの仲が疎遠になること。
(新木さんのNo.9278の書きこみより。以下、引用元はすべて同じ)

 これは、弟切が勘違いしていたかも知れません。
 「ボーイミーツガールの話なら、一度はどこかで主役二人が疎遠にならなければ」と思い込んでいました。
 出会った二人がまっすぐ結ばれたら、面白くないのは確かですが……他にも、いくらでも障害は作れますよね。



>>×・現代日本社会の問題であること。

 物語の舞台が現代日本なので、現代日本社会の問題でなければおかしいだろう、と考えました。
 そもそも、高校生が外国産のカメをペットにできるという状況が、とても現代日本的です。平和で豊かな社会でなければ、そんなことはあり得ません。



>>△・主人公とヒロインの力で解決できること。(自力のみでなくとも可)

 世の中には、「立ちはだかる障害を、自力で解決しない主人公の話」も存在します。
 けれども、弟切は、そういう主人公の話を書きたくはありません。すべてを解決するのは無理でも、解決に向けてできるだけの努力をする主人公であって欲しいです。

 この話の場合、主人公とヒロインは十代の高校生です。生意気盛りですね(笑)
 十代の高校生が生意気なのは、未熟な状態でも自立しようとしているからです。自覚はなくても、心中には自立心の芽生えがあるはずです。これから先、親元を離れて自立する準備をしているわけです。

 自立を目前にして、血気盛んなはずの若者が、自力で障害を解決しないのはいただけません。



>>×・二人の勇気が解決に役立つこと。

 これは、この物語において、「勇気」が重要なキーワードだからです。

 主人公とヒロインは、人付き合いが苦手です。「ちょっと声をかければ、他人とうまくやれるのに」という場面でも、声をかける勇気が出ません。
 二人にとっては、「他人に声をかける」ことさえ、勇気が必要です。「どうせ自分は他人に理解されない。声をかけても無駄だ」と思っているためです。

 実際には、主人公もヒロインも、周囲に対するアピールが足りないために理解されていません。
 二人は、付き合っているうちに、それに気づいてゆきます。「誤解されることもあるけれど、声に出さなければ、思いは他人には伝わらない」ことを理解します。

 主人公もヒロインも、互いとの付き合いの中で、勇気が身に付いてきます。何か障害に遭った時、それまでならば勇気がなくて解決できなかったことでも、解決できるようになります。
 そういう二人の成長を示すために、勇気を持ち出しました。



>>△・ここまでで、二人は普通の友人になっていること。(恋人になっててもいいじゃん。友人以上、という意味なら納得)

 何度も繰り返しているとおり、主人公とヒロインは人付き合いが苦手です。そういう二人が、簡単に恋人同士になるのは不自然だろうと考えました。

 はたから見れば恋人同士でも、本人たちには、なかなかそういう自覚は芽生えないでしょう。
 普通の友人関係すら苦手なのに、恋愛関係なんて、二人には想像の範囲外です。自分たちがどういう関係なのか、自分でもわからないのが本音でしょう。


南国
No.9284 投稿日 2005年4月15日(金)07時12分 投稿者 まこと
>弟切さん
>>南半球の人たちに「南国で恋する物語」といえば、「互いに失恋して行き場を無くした男女が、氷山の浮かぶ南氷洋で出会う」といった話を思い浮かべるのでしょうか。

 南半球の人がこの話を読むなんて思いもよらないことでした。
 弟切さんのグローバルな発想には驚くばかりです。
 私には発想外でございました。

 誤解がないように、南国は改めさせていただき、沖縄としましょう。

 だって、氷山の恋は、タイタニックになっちゃいますから。
 タイタニックはレオさまとおねーちゃんがとっても美しかったけど、話はいまいちよくわからなかった。
 ぶっちゃけ、つまんなかった。

 さむーい話はなし。
 ホットな沖縄でボーイミーツガールという話にします。



>客観視

 客観視でドツボにはまってますが、まみれながらもやっておりますので、いましばらくお待ちください。


 30分
 まこと


まだ桜は咲かない
No.9285 投稿日 2005年4月16日(土)15時24分 投稿者
名無し君2号
 盛岡にも春が来ました。ぽかぽかと暖かいのです。
 かたわらでは猫がぐでんぐでんに伸びきっています。この猫、夜はさかりがついてうるさいのかといえば……もうさかる時期も過ぎたっぽく、静かなものです。おばあちゃん猫でもありますしね。

 めっきりと春模様。
 でもまだ桜は咲いていません。なにやら東京ではもう散り始めているそうですね。

 桜が観たいな……桜が観たいな……。
 桜……桜……さ、桜田さくら?(えっちなビデオに出る女優さん)

 さんぷるどうが……クリックっと。



 うおおーっ、猫のかわりにこっちがさかりそうだぜーっ!(最低だと思った)




>プロット

 しこしこと小説のプロットを作っておりました。
 嘘です。作ろうとあがいておりました。否、あがいております。現在進行形。

 そして現実逃避病。
 すべてはゲームを買ってきた弟が悪いことにしたい。
 前回はドラクエ8、国民的ロールプレイングゲームですね。今回はウイニングイレブンとかいうサッカーゲームですよ。このゲーム、一試合が10分ぐらいで終わるものですから、勝てば気持ちよくなってあともう一試合、負ければむかついてあともう一試合、引き分けでも煮え切らないからあともう一試合、と続けてゆくうちに……。

 あれ。もう夜?
 そして春は眠いんだ! 24時間いつでもな! 夜はなおさらだぜー。

 いいかげん時間を無駄にはすまい、との意志をこめて、ここに記すことにする。(このあたりに弱さがにじむ)

 ひと区切りつくまでは、ゲーム封印。

 まったくもう、家事の合間をぬってどうにか執筆している人だっているというのに……ぼくってやつはぼくってやつは。




>まことさん

>>ホットな沖縄でボーイミーツガールという話にします。

 おいら沖縄というと、のんびりしたムードを思いうかべてしまいます。
 リゾートだから? クソ暑いとだらだらしちゃうから? 沖縄民謡のイメージ? 泡盛で煮え煮え? 行ったことがないので、正確なところはちいともわかりやせんのですが。

 なーんかあんまり『ホット』という感じじゃないんですな。
 『ホット』なのは九州っぽい。あくまで〜ぽい、ですけども。熱か熱か、心も体も熱かぁ〜っちゅーか。阿蘇山大噴火っちゅーか。めんたいビートっちゅーか。

 情熱の嵐こと西条秀樹も広島出身だし。
 『ホット』なボーイミーツガールなら、ぜひ九州を! ぜひ!


 どうしても沖縄でやりたいのだとわかっていて、わざとこんな提案をしてみました。




 レスには30分ほど。たまには小説を書かないとね、いかんよね。反省しつつさようなら。無駄に空が青いので、散歩にいきたい。昼寝しそうな予感もありますが。


最大関心事
No.9286 投稿日 2005年4月16日(土)16時25分 投稿者 まこと
>>その時々の読者の最大関心事を推し量って、そのことだけ、ただ一個を、書いてゆくしかないんだよ。

 最大関心事を推し量って書いてゆく。
 そのための練習をします。


>>「読者は竜に話しかけていたことさえ知らん」という前提に立って、もういちど、読者の心境を分析してゆくのこと。
>>なにが読者の「最大関心事」となっているのかを、きっちり考えてゆくべし。

 以上をふまえて、竜の話を分析し直します。


(読んでもらった部分)−−−−−−−−−−−−−−−−−
「まだいたのっ、早く逃げて! 村の人たちが来るわ」
 ディレマのうすい胸が、呼吸に合わせて動いていた。

(読み飛ばし部分)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 岩壁に裂け目がある。

(読んでもらった部分)−−−−−−−−−−−−−−−−−
そこに大きな生き物がうずくまっていた。竜だ。
「ディレマが一緒じゃなきゃ、ヤダ」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 冒頭2行。ここでの最大関心事は「だれに話しかけたのか」になっています。
 新木さんより、解説をもらっていますね。

 話しかけた相手、つまり関心事の答えになっていない文は読み飛ばされています。
 最大関心事である、話しかけた相手が明らかになった文は、読んでもらうことができました。

 主人公が話しかけた相手は竜です。
 読み手のかたは、相手がわかったので満足しました。
 続いて、竜のセリフが読まれています。
 相手が竜だとわかりましたから、最大関心事が違うものに移ったのです。

 主人公に対し竜がどう答えるのか。
 その関心事にピタリとあてはまったので、読んでいただけたのでしょう。

 さて、竜がダダをこねましたね。主人公はどうするのか。そこが最大の関心事になりました。

(読み飛ばし部分)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 銀の目がぎょろりと動く。くちびるから、黄ばんだ牙をのぞかせていた。体はうろこで覆われている。短い足に指が三本あった。するどいカギヅメがついている。
 大きかった。ディレマなどひと飲みにできてしまうだろう。

(読んでもらった部分)−−−−−−−−−−−−−−−−−
「スケイルちゃん……」
 竜の頭がディレマに近づいていった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 読み飛ばされた理由は明白ですね。最大関心事と関係のないことが書かれているためです。
 知りたいのは主人公の反応なのです。
 主人公は困っています。セリフでわかります。

 ここで最大関心事が変わります。
 知りたかったことがわかったので、他に関心が移るのですね。

 主人公に対する竜の動向が、最大関心事になりました。
 だから、セリフに続く文が、読んでもらえたのです。
 でも、中途半端です。
 いまひとつはっきりしません。
 竜は頭を主人公に近づけて、そしてどうしたのでしょう。
 関心事を引きずったまんまの状態です。

(読み飛ばし部分)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
栗色の髪が、鼻息に流される。ぱっちりした瞳に竜の羽が映っていた。こうもりの羽に、よく似ていた。

(読んでもらった部分)−−−−−−−−−−−−−−−−−
「ディレマ。僕、どこにもいかないよ」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 最大関心事から話題がそれたので、読み飛ばされています。
 竜の反応が知りたいのに、見当違いのことが書かれているのです。

 逆に、読んでもらえた竜のセリフは、関心事に応えることができています。
 竜は主人公と離れたくないのです。
 そして、新たな関心事を生みました。
 竜のセリフに、主人公はどう対応するのか、です。


(読み飛ばし部分)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 村人に襲われると言ったところで、ピンとはこないのだろう。

(読んでもらった部分)−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ディレマの両手が竜の頭にからんだ。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 読み飛ばされた理由はわかりますね。なんどもくり返していますから。
 関心事とは関係ない文なので、読まれなかったのです。

 読んでもらった文を見てみましょう。

 どう竜に接したかを書いてあります。
 主人公の纏綿たる想いが伝わりますね。
 でもまだ、最大関心事である、主人公は竜にどう対応するのかには、情報が足りてません。不完全燃焼な感じです。


(読み飛ばし部分)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 離れたくない気持ちは、ディレマだって同じだった。
 けれど、村人の気持ちは違っている。
 竜を退治しようとしていた。
 もうじき、大挙してやってくる。
 ディレマは竜を助けてやりたかった。

(読んでもらった部分)−−−−−−−−−−−−−−−−−
「ねぇ。村の人、鍬を持ってたのよ。鋤を持ってる人だっていたわ」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 この読み飛ばし部分を、客観視する自信がないです。
 自信をもてない理由ってなんでしょう。よくはわかりません。

 わかるようになるまで、練習しましょう。

 読み飛ばし部分の1行目は、その前の「ディレマの両手が竜の頭にからんだ。」と重複しています。
 動作で説明しているか、そのまま書いちゃっているかです。
 どちらがスマートかなといえば、動作で説明しているほうでしょう。
 それで読み飛ばされたわけです。

 その後の4行もすでにわかっている情報です。読む必要はありません。

 主人公のセリフは読まれています。
 関心事である、竜に対する主人公の態度を、補足する文だからでしょう。
 読み飛ばしポイントを抜かして、その前の文と続けて読むといい感じにつながります。
 主人公とて離れがたい想いを抱いている。それでも逃げるように説得する、という流れになっています。


 ここで終わるのですが、読み手のかたに、まだ関心事があるとしたら。
 竜は主人公にどう答えるのだろうか、かな。
 そうなると次にくる文は、竜のセリフでしょうね。


 以上です。
 書いたものを客観的に見るには、どうしたらよいか。
 はじめて読む人が、どこに一番関心をもつのかを考えてみる。
 そうすると、読み手側の立場になれる。
 練習次第では。

 客観視ができるようになるまで、練習していきます。


 4時間
 まこと


ホッと
No.9287 投稿日 2005年4月16日(土)16時41分 投稿者 まこと
 書きこみ途中に寝てしまったら、2号さんのレスがサンドイッチされてました。

 のんきが沖縄のイメージと言われれば、そのとおりですね。
 なのでホット改め、ホッとでまいります。

 いえ、冗談はさておき。
 沖縄を舞台にするのがボツだとすると。
 情熱的な南国っていったい。

 ジ、ジャマイカ。

 ダメだ。
 もそっと考えます。


 まこと


店舗異動
No.9288 投稿日 2005年4月17日(日)10時34分 投稿者
サカモト

 仕事が一段落ついたーと安心していたら、いきなり販売店異動の決定が。異動先は前と同じ首都圏内なのですが、しばらくドタバタしておりました。
 社会人の人と比べると楽なはずなのに、ちょっと怠けてますね。
 自分で言い切ったのにシンデレラが止まってしまい、申し訳ありませんでした。


>>じゃあ、これまでは読み直していなかったってことだろ。
>>それがここ最近になって、すこしだけ、読み直しができるようになってきたわけだな。

 そうですね。
 文字を追って誤字を発見するコトだけが読み直しだと思っていました。
 今は、どこが良いのかとかわからないんですが、なんとなく、あ、コレだめっぽいなぁと感じます。
 他人にはその注意を向けることが出来ても、自分にはむずかしいのですね。
 自分の書いたモノを読み直すのには、他人の書いたモノを見るように、冷めた目で見る必要があると。
 
 まだ、ようやく、うまい、マズイの違いがわかったばかりですので、これから味見の精度を上げていきます。
 旨いモノは結構食べているはずなのですが、自分の作ったものはかなり意識を高めないと客観的に見られないのですね。


>>いま誤字は書きこみするまえにすべて潰しているのか?

 はい。以前から誤字チェックはしていたのですが、最近は見直しに慣れてきたのだと思います。
 でも、いそいで書き込みすることも増えてきたので、ちょっと油断するとまた誤字ラーに逆戻りしそうですが。


>>自分で読み直しもしていないもんを、人様の目にさらすっていうの、それどうよ、と俺は思うわけよ。
>>あまつさえ、そんなもんで金を貰おうっていうのって、どうよと思うわけよ。

 自慰小説を堂々とさらして、しかも、金くれよと言っているようなモノですよね。少し詐欺しているという自覚が出てきました。
 でも、詐欺師サカモトの名前は早く返上したいなぁ。
 
時間:三十分


出かけていました。
No.9289 投稿日 2005年4月18日(月)00時30分 投稿者 弟切 千隼
 ちょっと書きこみの間が開いてしまいました。弟切です。実は旅行していました。



まことさんへ >
>南国恋物語

 情熱的な恋物語にしたいのでしたら、「沖縄が舞台」という選択肢は悪くないと思います。

 でも、少し待って下さい。まことさんは、沖縄へ行かれたことがありますか?

 日本の中でも沖縄は、特殊な風土と文化を持った土地です。実際に行った人でなければ、なかなか沖縄という土地を描ききれないでしょう。


 もしもまことさんが、「以前沖縄に住んでいた」とか、「沖縄のファンで、何十回も行ったことがある」とかいうのでしたら、ごめんなさい。弟切の不安は杞憂ですね。



>自己課題、ペットの話
>頑固属性の主人公

 「頑固」というのは、一般的に、良い意味に使われることが少ないです。負の印象が強い性質ですね。

 そのような主人公の性質を、冒頭から示さなければなりません。とすれば、読者さまにいきなり「主人公=嫌な奴」という印象を植えつけるおそれがあります。
 それでは、即行読み捨てられてしまいます(^^; 

 読み捨てられないためには、どうしたらいいでしょうか?
 「頑固属性」の正の部分を、読者さまに印象づけることですね。


 「変な奴」と思われるのは、これは仕方がありません。主人公は本当に変な奴ですから(笑)
 「変だけど、憎めないよね」と思ってもらえれば成功です。「憎めない変さ」は、主人公ならではの特徴になりますし、魅力になります。


 これは、ヒロインについても同様ですね。「言動が遅い」のは、普通は負の印象があります。
 けれども、読者さまにいきなりヒロインが嫌われては困ります。「変だけど、憎めないヒロイン」を、読者さまに印象づけなければいけません。


 起の主人公とヒロインの出会い場面は、仕切り直しとなりました。次回、その縛り条件を出します。


ストップ
No.9290 投稿日 2005年4月18日(月)06時28分 投稿者
サカモト

 シンデレラを三つほど書いたのでアップしようと思ったのですが
見直しの事を考えて中止しました。
 今のサカモトは、意識して「読む」ということがまだ出来ていません。
 ですので、誤字チェック以上の読み直しを目指す場合は、書いてから、少し時間を置いた方が、より精度が上がると考えたのです。
 
 まぁ、半分以上、眠っている頭で読み直しやっても、訂正しなければいけない箇所を見落としそうという理由もありますが……。

 アップするのはもう少し後にします。


>まことさん

>>沖縄を舞台にするのがボツだとすると。
>>情熱的な南国っていったい。

 高温多湿の亜熱帯気候かどうかは確認してませんが
バリとかハワイとかはどうでしょうか?

 もっとも、サカモトは情熱的な南国って言葉を聞くと、
リオを思い浮かべます。
 
 
 


南の国
No.9291 投稿日 2005年4月18日(月)14時30分 投稿者 まこと
>弟切さん
>沖縄について

 沖縄を描くのであれば、相応の知識がないとまずいでしょうね。
 私の場合、一般のかたよりは知っているはずです。
 かなり前になるのですが、1年くらい沖縄におりました。
 恋愛メインの話ですし、1000字課題にたりるだけの情報はあると思います。

 弟切さん、質問ありがとうございました。おかげで、沖縄が舞台の話を書こうとしてたんだって思い出せました。
 やはり、沖縄が舞台のお話を書くことにします。



>沖縄にのんびりとした雰囲気を感じるか。

 考えてみました。
 たしかに、のんびりとした雰囲気を感じます。
 私ではなくて、主人公がどう思うのかも考えてみました。

 主人公は東京在住の中学生の男の子とします。公団住宅とか、高層マンションあたりに住んでいます。都会の子といった印象があります。
 色白で、ド近眼で、運動神経はないほう。性格は、クラスでも目立たないタイプの子です。

 主人公は、東京からみた南の国で、女の子に出会います。
 彼女は島の子ですから、よそ者である主人公に警戒心をもっています。
 主人公は彼女が気になります。
 おとなしく眺めていてもなんの進展もありません。
 勇気をふりしぼった主人公が、女の子にアプローチします。
 がんばっちゃった主人公の目に、南の国の自然が情熱的に見えたりはしないでしょうか。

 だから、やっぱり、沖縄のセンでいきます。



>サカモトさん

 ご意見ありがとうございました。
 私も、バリとハワイを候補にあげました。
 だけど結局は、沖縄を舞台にしよとした、最初の気持ちを取ることにしました。
 書きたいのはそっちなもんですから。



 ケラマの話を、起承転結にしてみます。

起:少女に話しかけたい主人公。
承:勇気がなくて話しかけられない。
転:立ち去ろうとする少女を引き止めようと、勇気をふりしぼる主人公。
結:少女に話しかけることができる。



 土曜の夜あたりから微熱がとれず、仕事をサボりました。
 これから、また寝ます。
 それでもって、微熱少年の話を練る。
 また寒気がしてきました。


 まこと


沖縄はもうじき梅雨入りでしょうね。
No.9292 投稿日 2005年4月19日(火)00時25分 投稿者 弟切 千隼
 沖縄の梅雨は五月です。内地の季節が、約一ヶ月前倒しされていますね。
 けれども、単純に一ヶ月分、季節が進んでいるわけではありません。沖縄は、冬といっても気温20℃くらいです。そんな気温の冬は、内地にはどこを探してもありません。



まことさんへ >

 沖縄に住まれていたことがおありですか。これは失礼しました。
 「慶良間【けらま】」という土地の名がさらりと出てきたところからして、そうではないかと推測していました。
 大部分の日本人にとって、沖縄の地名は馴染みがありません。「慶良間」がすぐに出てくるのは、沖縄に何らかの縁がある人か、ダイビングを趣味にする人くらいでしょう。(沖縄の慶良間列島は、ダイビングの名所です)


 今回の課題は別にして、小説を書くうえでは、「沖縄」は大きな強みになりますね(^_^)
 沖縄は、「日本でありながら日本でない土地」(←誉め言葉)です。その風土や文化を書くだけで、一つの売りになります。


 むろん、やたらと意味もなく沖縄を出したら、逆効果です。
 「物語の性質上、沖縄が舞台にぴったり」とか、「沖縄の風土を紹介するための物語を書く」とかいう場合でないと、何を書いたのかわからない作品になりそうです。

 その理由は、沖縄が、内地から見て特殊な土地だからです。

 日本人の多くは、沖縄でない土地に住んでいます。ゆえに、沖縄の風物は何でも目新しく見えます。作品中に沖縄の風物が出てくれば、そちらに目を奪われる可能性が高いです。
 沖縄の印象が強すぎて、読後には、「舞台が沖縄だった」ことしか残らないかも知れません。

 作品の狙いが「沖縄を紹介すること」なら、それでいいでしょう。しかし、そうでないなら、舞台を変えるなり、書き方を工夫するなり、考慮が必要です。



>自己課題、ペットの話

 起を作り直すことが決定しましたので、起の条件を再び出してみました。主人公とヒロインの出遭いに当たって、クリアすべき条件です。
 以下に、手帳の内容を転記します。


―――――――――――――――――――――――――――――
起の出会い、アイディア出し再度
 条件は?
・主人公の「頑固」属性を出す。ただし良い部分を見せる。
・ヒロインの「遅い」属性を出す。ただし良い部分を見せる。
・とにかくカメを出す! これで二人のカメ好きが示せる。

※主人公とヒロインの良い部分を出せば、読者さまに好感を
 もたれるはず。
 同時に、主人公とヒロインの間でも、好感が芽生えるはず。

あとは一般的なルールによる。
・現実味がある。
・読者さまの期待を裏切らない。
・読者さまの予想を裏切る。
―――――――――――――――――――――――――――――

 上記の解説は次回に回します。


沖縄ツウ?
No.9293 投稿日 2005年4月19日(火)12時46分 投稿者
サカモト
 サクラが散って緑色の綺麗な葉が見えるようになってきました。
 
 慶良間ってダイビングの名所だったんですね。
 全然知りませんでした。
 しかし、一年間住まれていたまことさんもそうですが、
弟切さんやとんびさんまで慶良間がさらっと出てくるですね。
 ひょっとして、分室って沖縄通の方が多いのでしょうか(笑)


>シンデレラ

 見直しをして一本削除。
 一目でダメとわかるのだけは、なんとか選別できるようになってきたようです。
 残った二本は……どうなんでしょうか。
 あってるといいなぁ。

 残った2本を提出させて頂きます。
 よろしくおねがいします。

--------------------------------------------------
●サカモト 無口なシンデレラ 106

一行あらすじ:座り続ける王子に、飲み物を渡したことでうち解けるシンデレラ。

・無口な王子。一人ポツンと座って空を眺めている。両手にグラスを持って彼の横に座るシンデレラ。
・お互いに反応をせずボーっと座り続ける2人。王子が唇を舐める。
・グラスを差し出し、小首をかしげるシンデレラ。受け取り、ニッコリと笑う王子。
・楽しそうに笑いあう2人。そして、再び2人は再びジッと空を眺め続けた。

--------------------------------------------------
●サカモト 無口なシンデレラ 107

一行あらすじ:踊りが上手なシンデレラが、踊りの下手な王子を見て手を貸してやる。

・踊りが上手なシンデレラの前で、ステップを披露する王子。その様子をジッと見つめるシンデレラ。
・何度も失敗して転ぶ王子を、無表情で見つめるシンデレラ。嫌気がさし、座り込む王子。
・後少しでできると呟くシンデレラ。驚く王子。彼女は王子の手を取り、ステップを教えてやる。
・喜ぶ王子。顔を少し赤くしながら、彼女のステップを真似ようとするのだった。

--------------------------------------------------


 あと、すいません。
 以前だした、無口なシンデレラ 105の一行あらすじが、抜けていることに気が付きました。
 バイトが忙しかった時だからとはいえ、間違える言い訳にはなりません。
 
 
--------------------------------------------------
●サカモト 無口なシンデレラ 105

一行あらすじ:話さなくなったことで誤解され、最後には王子に気に入られたシンデレラ。

・王子たちと楽しく話すシンデレラ。王子は積極的に彼女に話しかける。しかし、次第に無口になっていく彼女。
・嫌われたかと不安に思う王子。黙ってしまった彼女に理由を問う。真っ赤になる彼女。
・やがて、ボソボソと無理してしゃべっていたと告白する。笑い出す王子。
・前よりも更に強引に彼女を誘うのだった。

--------------------------------------------------

時間:二時間


いろいろ
No.9294 投稿日 2005年4月19日(火)20時28分 投稿者
新木 伸
>まこと
>最大関心事の同期を取る

 うん。そんなもん。

 読者の最大関心事を計りつつ書いてゆくのが物語の基本ね。ここでは「物語=物を語る技術」って意味だが。
 語り部ってのは、好きなことを語っていいわけじゃないのね。
 読者の興味のないことは、一語たりとも語らせてもらえないわけね。

 ちなみに「いま読者はそれに興味がないから」といって捨てられた部分だけど。
 単体で見ればいい描写もある。
 並べ替えてみると、使える部分もあったりする。どう並べ替えても、この流れだとちょっと使えない部分もある。

 たとえば竜の外見描写の部分だけど。
 あれは「はやく逃げて」と急を告げる流れでは、どうあがいても使えないわな。
 読者の興味はそっちのほうに行ってくれそうにない。どう誘導しても、たぶんだめだろう。

 しかしあの話が、「岩陰を訪れてなにかの(生物の)様子を見に来た女の子」とかいう流れであれば、いくらでも使えるわけだ。
 少女が危なっかしい足取りで険しい岩肌にやってきて、なにかの様子を見ようとしている。それはどうも大きな生物らしい。――と書いていったあとでなら、まあ3〜4行ぐらいかけて、たっぷりと竜の外見描写をやってくれても、それは美味しくいただける。
 岩の裂け目の描写なんかも、前のほうで、それなりに書けるわな。

 いまの「逃げて」と急を告げる流れでも、順番に気を遣えば利用できる記述もある。
 カット&ペーストで文章を並べ替えてみて、順番次第で使えるものがあるかどうか、確かめてみるといいだろ。

 ちなみに「離れたくない気持ち」について語っている心理独白は、主人公の心の中に強い興味を持たせることができれば、書いてもいいことに変わったりする。
 ただしあの段階では、逃げようとしない竜に主人公がどう対応するのかってことに最大関心があり、「離れたくない気持ち」のほうは、ややズレている。
 読者が感心を向けているのは、主人公がどう態度を決めるのかであって、主人公がどう悩んでいるかでもなく、どう焦っているのかでもないわけだ。心理独白で書かれているのは、「悩んでいること、焦っていること」だから書けないわけだ。




>ケラマの話

 慶良間の話ならNGね。
 ケラマの話ならOKだわさ。

 沖縄に実際に暮らしていた人間の思う沖縄と、沖縄に行ったこともない人間の思う沖縄とは別物なわけね。
 沖縄に(観光ででも)行ったことのある人間がどのくらいの割合なのかは、よう知らんけど、沖縄どころか本州から出たこともない人間のひがみ込みで言うと、「沖縄に行ったことねーやつのほーが過半数だよ」となるのだが。

 沖縄に行ったことのないやつがどんなイメージを持っているのかというと、旅行系のコマーシャルでやってるような、水着のおねーちゃんがくねくね踊って沖縄WELCOMEとかやってる感じかなぁ。

 沖縄に行ったことのあるやつは、変な思い入れがあるわけね。「私は本当の沖縄を知っている」というプライドみたいなやつ。こんなふうにプライドを持ってしまうこと自体、じつは詳しく知っていないという劣等感の裏返しなわけだ。本当によく知っているのであれば、わざわざ語ろうとしない。
 物事を語りたがるのは、半可通の証明。
 そういうヘタに詳しいやつが沖縄を舞台にすると、地名を出しておけばイメージが伝わるだろうと雑な手抜きをしてみたり、さもなきゃ無茶苦茶詳しいサカモト型スペック羅列系の沖縄紹介をはじめてみたり、そんな愉快なことをはじめてしまうものだ。

 そういう下手を打つのでないなら、沖縄が舞台であっても、いいんでないの。
 自分が「知っている」ということが、足を引っ張ってしまうようなら、まったく知らない土地を舞台にしたほうがいいこともある。赤道から10度だけ上がったところにある、モルディン諸島とか、なんかそんなような名前の架空の舞台だとかね。

 ケラマが「慶良間」と書くことさえ知らないぐらいの少年の視点に入れて、はじめて沖縄に来た主人公の目と耳で見聞きするものを書いてゆくなら、いいと思うけど。
 まあ失敗するつもりでやってみてもいいんでない。

 あと、いまだに1000字で書けるつもりでいるようだけど、絶対ムリだってーの。
 まあ書いてみりゃわかるけど、短編になるだろうな。だって「沖縄」を書くだけで1000字なんてすぐ使っちゃうもん。起承転結の各パートごとに、1000〜1500ぐらいで、合計4000〜6000。10〜15枚ぐらいかなぁ。
 まあ連載形式で短編ということで、いいんでないかね。
 おまえ最近、分室でダベっておしゃべりしているばかりで、ぜんぜん小説書いてねーし。たまにはなんか書かないと追い出されるよ。ここは小説書いてるやつの場所なんだし。

 こんな短い話なら、練るよりも書いてしまったほうが早い。
 改稿するにしたって、たかだか15枚かそこらだ。
 起承転結に関しては、すこし手伝ってやる。

起:引っ越ししてきた少年。少女を見かける。
承:話しかけたいと思うが、勇気が足りなくてできずにいる。
転:少女が立ち去ろうとする。勇気をふりしぼって話しかける。
結:少女となんかある。少年はなんらかの形で幸せになる。

 起で大事なところは、少女を見かけるところな。そこが抜けていたんで補足しておいた。はじめは少年ひとりなわけよ。そして少女を目にするわけよ。そうしないとならない理由は、はじめから少女を出しておくと沖縄(南国)が書けなくなるためだ。

 転で大事なことは、話しかけられない状態を突き崩すなにかが起きるということ。
 まあ少女が立ち去ろうとするというのでもよい。

 あと結がまったく不在だな。おそらく少女のキャラを考えていないからだろうが、まあ、起承と書いているうちにキャラを考えておくこと。話しかけてきたよそ者に、少女がどう接してくるのががポイントだろう。

 読者の最大関心事を常に誘導しつづけることを念頭に置いて、書いてみること。
 書き上がったあとになって、「ここで読者はなにに最大関心を持っていると想定していたのか」と聞くからな。




>タイタニック

>>タイタニックはレオさまとおねーちゃんがとっても美しかったけど、話はいまいちよくわからなかった。

 タイタニックあるか? あれはレオさまがわたしのために死ぬのね。ああわたしってなんて幸せでかつ不幸なのかしら、と、おねーちゃん=自分と同化させて、陶酔しきってみるよろしね。
 話なんて、どーてもいいアルね。そこ食べるとこちがうアルよ。
 あんた食べかたしらないアルね。かわいそーな人アルよ。




>弟切

>>物語の舞台が現代日本なので、現代日本社会の問題でなければおかしいだろう、と考えました。

 だから、なんでよ?
 なぜ現代日本社会の抱える問題が、障害となる必要があるわけ?
 これは日本社会のひずみに焦点を当てる社会派小説じゃないのだろ?
 単なる恋愛物で山谷付いた話なわけだろ? もうすこし詳しく言うなら、変わり者の恋人同士の話なわけだよな。
 恋愛+山谷と、現代日本のひずみとの関係を述べよと言っているわけ。
 わけわかんねーよ。

 おまえにとっては、現代日本はひずみばかりなのかもしれんし、それが人生における最重要問題なのかもしれんが。
 世の中のふつーの人にとっては、世の中にひずみなんてありゃしないわけ。
 彼氏からメールがこなーい、最近冷たーい、カレ私のことどう思ってるんだろー、てなあたりが、人生の最重要問題である人も多いわけ。
 さもなければ、親は自分をわかってくれない、だとか。
 自分のやりたいことが見つからない、だとか。そんなことが人生の最重要問題であるわけ。


>>すべてを解決するのは無理でも、解決に向けてできるだけの努力をする主人公であって欲しいです。

 俺の設問をきちんと読め。
 自力のみで解決しなければならないことはないだろう、と、そう言っている。
 他から一切の支援を受けず、二人が自力のみですべて解決する必要はないと言っている。
 この話を成立させるために必要な境界条件は、「二人が解決のために自分たちで動く」ということだ。
 お前が自分で言っている通りなのだけど。「できる限りの努力をする人たちであってほしい」わけよ。
 自分たちが主導となって「できるかぎり」動いたあとで、他から助けが入ってもいいし、助けはなくて自力解決であっても話的には成立するだろうと、そう言っている。

 お前が「絶対自力でないとだめ」と妙な縛りを出しているから、それを指摘しているわけだ。



>>この物語において、「勇気」が重要なキーワードだからです。

 勇気が大事なキーワードになるというなら、それは当然「頑固」と「スローモー」とに関わることなのだろうな。
 男のほうは勇気がないから頑固になるわけか。そして女のほうは勇気がないからスローモーになるわけか。
 それとも頑固だから勇気が持てないのか。スローモーだから勇気が持てないのか。

 「勇気」――って、なんかありがちでテーマっぽいキーワードを放り込んであるだけなんじゃねーの?
 本当に関係してるのかよ?



>>はたから見れば恋人同士でも、本人たちには、なかなかそういう自覚は芽生えないでしょう。

 端から見れば恋人でも、自分たちはそう思っていないという関係は、それ、すなわち、「友人以上」ではないのか? もしくは「恋人以下」といわないか?
 「普通の友人」になっていると書いてあるから、すくなくとも友人以上まで変化していないと話にならんだろ、と、そう指摘しているわけだが。

 書いてあることを読み取れないようなら、もうょっと分量を増やして、はじめから解説付きで書くけども。
 二度手間になるし。


ひずみがたまると地震が起こる
No.9295 投稿日 2005年4月20日(水)02時32分 投稿者 弟切 千隼
のは、地質学の分野の話ですね。
 地球の地盤は動いています。あまりにもゆっくりなので、普段、人間には感じられません。
 動きにしたがって、地盤にひずみができます。ひずんだ地盤には、元の形に戻ろうとする力が働きます。
 いつの日か、地盤がひずみに耐えられなくなる時が来ます。元に戻るために、地盤がぼーんと跳ね返ると、地震が起こります。



>自己課題、ペットの話

>> なぜ現代日本社会の抱える問題が、障害となる必要があるわけ?
>> これは日本社会のひずみに焦点を当てる社会派小説じゃないのだろ?
>> 単なる恋愛物で山谷付いた話なわけだろ? もうすこし詳しく言うなら、変わり者の恋人同士の話なわけだよな。
>> 恋愛+山谷と、現代日本のひずみとの関係を述べよと言っているわけ。
(新木さんのNo.9294の書きこみより。以下、引用元はすべて同じ)

 「恋愛+山谷」と、現代日本のひずみとは、ほとんど関係ありませんね。
 「舞台が現代日本社会だから、現代日本社会の問題にしなければ」と思いこんでいました。たぶん、「現実味がある設定」ということと混同したのでしょう。

 これについては、縛りのうちから放棄します。必要のない縛りでした。



>> 俺の設問をきちんと読め。
>> 自力のみで解決しなければならないことはないだろう、と、そう言っている。

 これは、弟切の能力不足のために、話をややこしくしましたね(^^;
 弟切の説明能力と、読み取り能力とが欠けていました。

 弟切の主張は、新木さんと全く同じです。手助けが入ってもいいけれど、「二人が解決のために自分たちで動く」ことが肝要です。


 弟切は、主人公とヒロインが「自力のみで」問題を解決するべきだ、と書いたつもりはありませんでした。基本は自力で、でも手助けが入ってもいい、と書いたつもりでした。
 あくまでも「つもり」です。実際には、読者さまに正しく読んでもらえませんでしたから、正しく書けていなかったわけです。

 弟切の書きこみを誤解した読者さまの一人が、新木さんでした。当然、新木さんは「なんで? 自力のみじゃなくてもいいじゃん」と訊き返します。

 ところが、ここで弟切は、読み取り能力のなさを発揮します(←発揮すな! 自分(;_;))
「新木さんと同じ主張を書いたのに、なぜ訊いてくるのだろう? 自力で障害を乗り越える主人公じゃいけないのかな?」などと、とんちんかんなことを考えてしまいました。
 読み取りがとんちんかんなら、それに対する答えもとんちんかんになるはずです(^^;


 残りの反問については、次回に答えさせていただきます。今日は考えがまとまりません。


謎のねじ
No.9296 投稿日 2005年4月21日(木)00時20分 投稿者 弟切 千隼
 我が家の台所の床に、ねじが一つ落ちていました。どこから落ちたのかわかりません。
 台所にはパソコンを置いていませんから、パソコン関係とは思えません。テーブル? 椅子? それとも家電関係でしょうか?
 今のところ、調子の悪い家具や家電はありません。こういうのって、逆に怖いです。ある日突然何か壊れそうで(^^;



>自己課題、ペットの話

>> 勇気が大事なキーワードになるというなら、それは当然「頑固」と「スローモー」とに関わることなのだろうな。
  (中略)
>> 「勇気」――って、なんかありがちでテーマっぽいキーワードを放り込んであるだけなんじゃねーの?
>> 本当に関係してるのかよ?
(新木さんのNo.9294の書きこみより)

 この話における「勇気」は、「頑固」にも「スローモー」にも、直接は関係していません。
 ではなぜ「勇気」が出てきたかといいますと、主人公とヒロインの関係において重要だからです。


 この話の結において、主人公とヒロインは恋人同士になります。具体的にどんな関係かといえば、「互いに勇気づけ合える関係」です。
 再三書いているとおり、主人公とヒロインは人付き合いが苦手です。他人にちょっと声をかける、たったそれだけの勇気が出ない人たちです。
 理由は、二人とも、「どうせ他人には理解してもらえない。自分は受け入れてもらえない」と思っているからです。この思いこみこそが、二人の人間関係を妨げています。

 主人公とヒロインは、互いに理解し合える相手となります。それで自信がついたのですね。「自分からアピールすれば、理解してくれる人はいる」と実感します。
 そのために、二人とも、他人に対して働きかける勇気が出るようになります。


 「勇気を出して他人に働きかければ、解決できる問題は多いよ」と示すために、弟切は転を利用しようとしました。
 しかし、勇気は必須ではないかも知れませんね。わざわざ「勇気」を前面に出さなくても、主人公とヒロインが「必ず理解し合える人がいる」と実感できれば、自然に勇気が湧いてくるでしょう。

 弟切は、原因と結果を取り違えていたようです。最初に勇気があって問題が解決されるのではなく、問題を解決してゆく過程で勇気が湧いてくる、といったほうが正しいでしょう。

 ということで、「勇気」も縛りの条件から外します。
 転の要素として、あってもよいけれど、必須ではありません。


生存報告
No.9297 投稿日 2005年4月21日(木)07時20分 投稿者 まこと
 短編を書くことになったのは喜ばしいかぎりだったのですが。
 いきなり書き始めてみたら、ヘンな方向にそれてしまいました。
 修正をしようとしたら、かえっておかしなことに。

 現在、やり直しております。
 起の部分だけ、1000字で書いてきます。

 報告まで。

 まこと


いろいろ
No.9298 投稿日 2005年4月21日(木)19時18分 投稿者
新木 伸

>弟切

>>「舞台が現代日本社会だから、現代日本社会の問題にしなければ」と思いこんでいました。たぶん、「現実味がある設定」ということと混同したのでしょう。

 「現代日本の問題」を縛り条件から外す同意は得たので、あとは単なる知的好奇心になるのだけど。

 なぜ現代日本が舞台の話だと、現代日本社会の問題を取り扱わねばならんのだ?
 現代日本社会の問題を取り扱うと現実味が生じてくる仕組みでもいいんだけど。
 そこんとこに暗黙のうちに横たわる弟切的ルールが、まったくわからんのよ。
 解説して。

 青少年のちんまい世界と肥大した自我のなかで、取るに足らねーくだらねーことだけを重大事項として取り扱って、物語を組み立てていったって、べつにいーじゃん。
 思春期のあれやこれがいかにくだらねーとはいえ、じゃあ現代日本社会の問題を扱うことが高尚であるかというと、そんなこともないわけだし。

 俺のビー玉があいつに割られて俺はあいつを許せないんだ。――てな小さい話であっても、現実味はひねり出せると思うのだが。

 前から主張しているのだけど、ただ単に、弟切の興味がそっちにあるってことじゃないのかな。
 現代日本の問題を取り扱う話だと、弟切はエキサイティングに感じるから、話にそういう面を絡ませたくなるとか。



>>我が家の台所の床に、ねじが一つ落ちていました。どこから落ちたのかわかりません。

 ほう。ネジを見て、それがなんのネジであるのか、わからない人もいるのか。てか、それが普通か。
 ネジの形って用途によって違うから、なにのどこに使われていたネジなのか、見ればだいたい推測できるけどなぁ。



>>この話の結において、主人公とヒロインは恋人同士になります。具体的にどんな関係かといえば、「互いに勇気づけ合える関係」です。

 ええと。
 まず主人公とヒロインには共通項があるわけだよな。
 その二人の共通項というのは、「人付き合いが苦手」であることだよな。
 その原因は「勇気がない」ことで、さらに掘り下げると「自信がない」ことに行き当たるわけだな。
 で、カレカノ関係になって、すこし自信がついたので、勇気を持てるようになり、そして苦手な人付き合いも克服できるわけだな。

 変でない?
 この構図で考えると、勇気ってのは、自信を持つと備わるものだそうだが……。
 勇気って、そういうものだったっけ?
 勇気と自信っていうふたつのものは、因果関係によって結ばれているもの?

 あと「頑固」と「スローモー」は、いったいどこに行った?
 これまでの構図のどこにも出てきていないぞ。
 彼と彼女が「人付き合いが苦手」であるのは、「勇気がない」と「自信がない」であって、「頑固」も「スローモー」も関係してきていないよな?

>>「勇気を出して他人に働きかければ、解決できる問題は多いよ」と示すために、弟切は転を利用しようとしました。

 この話、もとはそういう話だったっけ?
 勇気とコミュニケートのカンケイの話だったっけ?

 で、彼と彼女は、なんでカメ好きなんだっけ?
 勇気がなくて自信がないから?

 いろいろと出てくる要素に因果関係が見受けられないと、俺はそう言っているわけね。

 「カメ」と「勇気」とのあいだに、どんな因果関係があるのよ?





>まこと

 沖縄出して、少年出して、引っ越し直後の感じを出して、女の子に逢わせるだけのことだろ。
 変な方向にずれたというが、なぜ変な方向にずれたとわかったのか。どの時点でずれたことに気づいたのか。
 そこんとこ重要。
 レポートすること。

 変な方向であると気づくためには、正しい方向がどっちなのか、わかっていないとならないんだな。あたりまえだけど。
 以前はそもそも正しい方向なんて影も形もなかったのだから、すこしは進歩していることになる。


ずれ
No.9299 投稿日 2005年4月21日(木)23時06分 投稿者 まこと
>>なぜ変な方向にずれたとわかったのか。どの時点でずれたことに気づいたのか。

 まず、引っ越しをしているところを書こうとしました。
 どーしようかと思案のあげく、主人公のおねーちゃんを登場させて、説明に使いました。
 一夜明けて。
 おねーちゃんを登場させたのってどうなのかな、と気になりだしました。
 その晩、書いたものを見直しました。
 読んでびっくり。おねーちゃんの話になりかけてました。
 ズレてると気づいた次第でございます。



 書き直そうにも、高熱を出してしまいまして。
 本日も一日寝ておりました。
 また寝ます。

 まこと 

 
 


そこそこできるシンデレラ
No.9300 投稿日 2005年4月22日(金)01時04分 投稿者
サカモト
 前に2号さんが言われていた普段は無口だけど、何かやってみるとそこそこできるシンデレラに挑戦中のサカモトです。

 で、やってみたのですが
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・即興の詩を詠むイベントが開催。興味のないシンデレラは離れて立っている。
・そんな彼女を見つけ、側に招く王子。しかし、彼女は小声でボソボソと拒絶する。
・一度だけと説得し、彼女を舞台に上げる王子。話すときと違い、流暢に詩を読み上げるシンデレラ。
・驚く王子。感動し、彼女にもっと詠んでくれと頼むのだった。
--------------------------------------------------
 
 うーん……詩を読むのが上手いシンデレラですね。
 やっぱり、他の要素混ぜるのって難しい。
 同じようなパターンが増えてきたので、少し違ったのをと考えていたのですが(まことさんのも真似たりして)、自分の腕がついていかなかったです。
 


>無口なシンデレラ
 で、前に出したのを含めて十個つくったのですが、半数は破棄。
 残りの四つだけ提出します。

 ペースが遅くて申し訳ありません。
 もし、無口に見えるものがあったら、手の空いたときに、一言、なんとかお願いします。


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●サカモト 無口なシンデレラ 107

一行あらすじ:踊りが上手なシンデレラが、踊りの下手な王子を労って惚れられる。

・踊りが上手なシンデレラの前で、ステップを披露する王子。その様子をジッと見つめるシンデレラ。
・何度も失敗して転ぶ王子を、無表情で見つめるシンデレラ。嫌気がさし、座り込む王子。
・後少しでできると呟くシンデレラ。驚く王子。彼女は王子の手を取り、ステップを教えてやる。
・喜ぶ王子。顔を少し赤くしながら、彼女のステップを真似ようとするのだった。

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●サカモト 無口なシンデレラ 108

一行あらすじ:憧れの王子にぴったりとくっつき、王子を惚れさせてしまうシンデレラ。

・無言で王子にぴったりとくっつくシンデレラ。驚く王子。
・引き離そうとする王子。必死に彼の腕にしがみつくシンデレラ。理由を尋ねても答えてくれない。困惑する王子。
・やがて、しゃべりはしないが、次第に彼女をからかって遊ぶようになる。しかし、鐘の音と同時に離れていく彼女。
・追いかける王子に時間だからと言って去る彼女。王子は彼女を捜し出す決意をするのだった。

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●サカモト 無口なシンデレラ 109

一行あらすじ:無理して話していたが、王子が口べたとわかり、自分のペースで話すシンデレラ。

・話すのが苦手なシンデレラ。王子や他の男たちに囲まれ、必死に話をする。王子だけ反応が薄い。
・音楽が流れだし踊りに散っていく男たち。王子とシンデレラの2人になる。王子に話しかけるシンデレラ。
・自分は口べただからと話す王子。自分もだと告白し、ホッと肩を落とすシンデレラ。
・やがて、互いがボソボソっと話し、笑い合う2人。無理せずに楽しい会話をしたのだった。

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●サカモト 無口なシンデレラ 110

一行あらすじ:王子の踊りを見て心を動かし、王子と仲良くなるシンデレラ。

・シンデレラに話しかける王子。返事しかしないシンデレラ。彼女の気を引こうと、踊りを披露する王子。
・見事なステップを踏み、華麗に踊る王子。しかし、彼女の表情は変わらない。
・がっかりした王子。もう少しだったと呟き、無表情なままタオルを差し出すシンデレラ。
・喜ぶ王子。勢いづいて彼女の手をつかみ、名前を尋ねるのだった。

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発熱連鎖
No.9301 投稿日 2005年4月22日(金)01時57分 投稿者 弟切 千隼
 まことさんの熱が伝染したのでしょうか? 弟切も熱っぽいです。



新木さんへ >

>> なぜ現代日本が舞台の話だと、現代日本社会の問題を取り扱わねばならんのだ?
>> 現代日本社会の問題を取り扱うと現実味が生じてくる仕組みでもいいんだけど。
>> そこんとこに暗黙のうちに横たわる弟切的ルールが、まったくわからんのよ。
(新木さんのNo.9298の書きこみより)

 これについては、だいぶ以前に、新木さんに何か言われたことがあった気がします。調べるために、過去ログを遡ってみました。
 すると、以下の書きこみがありました。

>> しかし現代日本でやるのなら、現代日本でなければ書けない話にしろ。
>>
>> ようするに――。
>> 二人はまずカメによって出会い、カメによって行動を共にするうちに好意や友愛や異性愛がめばえ、そして現代日本によって生じる制約から困難に合い、それを克服して(それもたぶんカメにより)、そうしてハッピーエンドに至る。
>>
>> ――そんな話を出してこいと言ってるわけ。
>> そうでなかったら、カメを出すことも、舞台を現代日本にすることも、意味がない。
(新木さんのNo.9014の書きこみより)

 どうやら、弟切は、上記の新木さんの指示を誤解した模様です。
 『現代日本でなければ書けない話』だからといって、主人公とヒロインの前にある障害を、現代日本社会の問題にしなければならないルールはありません。
 弟切は、勝手にそう思いこんでいました(^^;



>勇気

 これについては、確かにおかしい、と弟切も気づきました。

 「勇気」と「自信」と「人付き合いの苦手さ」と「頑固」と「スローモー」と、脈絡のない要素が散らばっています。新木さんがおっしゃるとおり、『いろいろと出てくる要素に因果関係が見受けられない』状態です。

 しかし、どこでどう捻じ曲がったのかわかりません。頭が混乱しています。最初から考え直してみます。


小説を書かなくちゃー
No.9302 投稿日 2005年4月22日(金)08時04分 投稿者
名無し君2号
 そうですそうなんです。定期的に小説を書かないと、どんどんどんどん×8回ないきおいでヘタくそになってゆくというのに、いやまあ最初からたいしてうまくないだろおまえとか言われるとえへへと笑ってごまかす私なんですが、ともかく書かなきゃダメなんだよー。でもなんかもう長編じゃないと書く気がしないんだよー。うばらぼー。

 まあ、1000字課題なり短編なり、書いていこうかななんて思いました。うばうば。




>弟切さん

 新木さんとは意見が異なってしまうんですが。
 『現代日本の問題』、ぜひカメ夫とジュリエットの話に絡めるべきだと思います。

 なぜか。

 ――だってうんちく書けそうじゃないデスか。

 もの書きにはそれぞれ武器がございます。
 たとえばよみかく分室を主宰なされてます新木伸さんという作家。このかたの武器のひとつとして、「恥ずかしいってなに?」がございます。恥ずかしげもなくえっちぃなシーンを描きまくり、恥ずかしげもなくあるあるな展開ばかりの小説を書く。それは新木伸という作家の武器なのです。実際に読んでもいないのにむちゃくちゃ言ってる私。

 さて、弟切さんの武器はなんなのか?
 弟切さん自身がどう考えてらっしゃるのかはわかりませんが、私から見ると……うんちくはひとつの武器だろう、と。

 物語をどうおもしろくするかを考えることは大切です。ちゅうかいちばん大事ですね。
 ただ、おもしろくするためのひとつの方法として、自分の武器を最大限発揮できるような話にする。そんなやりかたもアリかと思います。

 とるに足らない日常の話よりも、現代日本の問題みたいな小難しい話のほうが、弟切さんの豊富な知識を活かせるのではないでしょうか。ひとつ武器があれば、たとえ文章、キャラクター、ストーリーなどが平凡であったとしても、読者の興味を惹くことはできるはずです。たぶん。

 まあ弟切さんが「うんちくなんかにゃ頼らないぜ!」という考えなら余計なお世話だったわけですが。せっかく武器があるのに、もったいないなぁ、と思った私のたわごとでした。

 武器は鍛えなきゃ切れるようにはなりませんし……鍛えるには実際に使ってみるのがいちばんですし……まあ、そんな感じで。




>シンデレラ

 すこしばかり採点がたまってきているようですね……んなこというなら自分でやれよって話なんですが。だがしかし、私の目は曇っている!

 本当はまことさんがやるとお互いに鍛えられていいんじゃないかとは思います。
 でもいまオキナワっ娘短編でいそがし楽しそうですし。とんびの羽根さんも仕事でいそがし楽しいのなら、ひとり暇な私がやってもいいんですが。
 だがしかし、私の目は曇っている! それでもいいのなら。




 レスには30分ほど。うばらぼー。


いろいろ
No.9303 投稿日 2005年4月22日(金)13時36分 投稿者
新木 伸
>まこと

>>まず、引っ越しをしているところを書こうとしました。
>>どーしようかと思案のあげく、主人公のおねーちゃんを登場させて、説明に使いました。

 そりゃまあ、「引っ越しをしている」ところを書こうとしたら、家族の一人も出さないことには書けんわな。
 そこから間違えてるわけよ。


>>起:引っ越ししてきた少年。少女を見かける。

 「引っ越しをしてきた」なわけだろ。
 ここ、過去形なわけね。
 しかしまことの書こうとしたのは、「引っ越しをしている」と現在進行形であったわけね。

 引っ越しの最中を話の中に含めるのか、引っ越しはもう終わっていて「引っ越し後」のところから話を始めるのか。
 トリミングというのだけど。どこからどこまでが話の内側にあるのかを決めていないから、そーなる。

 これは「引っ越しの話」でなくて、引っ越していった土地でボーイミーツガールする話なのだから、引っ越しを書いたって仕方がない。

 引っ越しを話の外側に置く書きかたには、いくつかあって。
 引っ越しは前日以前に完了していることにするとか。引っ越ししてきたけど慣れない町(村?)にいる主人公を書いてゆくとか。
 いま引っ越しをしているところなのだけど、もう終わりにさしかかっているところからスタートするとか。こちらは引っ越しの荷物を搬入していて、することないので付近をぶらつくとか、そういう感じね。
 まあいろいろあるが。




>弟切

>> どうやら、弟切は、上記の新木さんの指示を誤解した模様です。
>> 『現代日本でなければ書けない話』だからといって、主人公とヒロインの前にある障害を、現代日本社会の問題にしなければならないルールはありません。

 人に言われたことを鵜呑みにしてるから、そーゆーことになるんだよ。
 もっとてめえの頭で考えて動け。わかんなけりゃ食い下がって質問してこい。

 現代日本であることによって生じる制約というのは、たとえばペットを飼いたいんだけどペット不可のアパート住まいであるとか、そういうことなわけね。





>2号

>>でもなんかもう長編じゃないと書く気がしないんだよー。うばらぼー。

 それは長編でないと商業的に発表できないだろうとおまえが思っているからだろう。
 ものを書くことに対するリターンとして見込んでいる基準が「商業出版」に移りつつあるからね。課題部屋や投稿サイトに短編を上げていたって、あんま嬉しくないわけだろ。もっとたくさん「何万人」も読んでくれる可能性なしには、一行たりとも書きたくないわけだろ。

 長編でないと発表の機会がないというのは、まあライトノベルだとそうね。
 雑誌媒体での短編掲載の機会なんて、まずないと思っておいたほうがいい。売れれば別だけど、売れたら売れたで、やっぱり「書き下ろしで長編を」と言われてしまう。


勇気といえば
No.9304 投稿日 2005年4月23日(土)02時28分 投稿者 弟切 千隼
『野球狂の詩【うた】』。
 と、熱ぼけした頭に浮かびました。古いネタですみません。
 『野球狂の詩』は水島新司さんの漫画です。ヒロインの氏名が「水原勇気【みずはら ゆうき】」でした。ヒロインがプロ野球の投手として活躍するお話です。



>自己課題、ペットの話

 弟切が、本筋とは関係ないはずの「勇気」を持ち出したことで、混乱しています。
 混乱の元になっている「勇気」はどこから出てきたのでしょうか?


 手帳をめくって、前に書いたところを読み返してみました。
 初めて「勇気」が登場したページを見ると、

―――――――――――――――――――――――――――――
結の二人の関係:お互いに勇気づけ合える関係
 他人に対して消極的になりがちな二人。だが
 お互いの存在によって、ちょっとの勇気が出せる。
―――――――――――――――――――――――――――――

とあります。
 間違いはここから始まりました(;_;)

 なぜ、ここのページに『結の二人の関係』が出てくるかといえば、起から結へと、一本の筋を通そうとしたからです。主人公とヒロインの関係が、どういう状態からどういう状態へと変化するのか、それを決めるつもりでした。
 決めること自体は悪くありません。むしろ、きちんと決めておくのは良いことですね。

 起では、二人は「知らない者同士」です。ここには問題がありませんでした。
 ところが、結の状態を何か勘違いしたわけです。素直に「恋人同士」としておけばよいものを、わけのわからない抽象的なものに走ってしまいました。


 「勇気」は、今回の話のテーマには合致しないとわかりましたから、捨てます。ジグソーパズルを作っていて、違う絵のピースが紛れこんだようなものですね。
 「自信」も捨てます。「自信」は、勇気に関連して出てきたことですから。


 残ったのは、「人付き合いの苦手さ」と「頑固」と「スローモー」ですね。これらは譲れません。

 「人付き合いの苦手さ」は、多くのおたくに共通する要素です。ペットの分野に限りません。
 むろん、例外はあります。人付き合いが得意なおたくも存在します。
 しかし、多くのおたく系の人々は、人付き合いが苦手だと感じているようです。おたくを特徴づける、重要な要素です。

 この物語は、おたく系の人々を励ますために作ります。ですから、そういう人々自身に現実味を感じてもらわなければいけません。「人付き合いの苦手さ」は外せませんね。


 「頑固」は、主人公が人付き合いが苦手な理由です。「スローモー」は、ヒロインが人付き合いが苦手な理由です。

 現実には、理由が不明なまま人付き合いが苦手、という人もいます。けれども、フィクションでは、理由がないと読者さまに納得してもらえません。


 主人公は、「頑固」ゆえに他人から敬遠されがちです。おかげで、もともとカメ好きだったのが、ますますカメにのめりこむようになりました。

 ヒロインは、「スローモー」ゆえに他人から敬遠されがちです。よって、自分と同じように「スローモー」なカメに惹かれます。



 この項、続きます。


ぜひぜひー
No.9305 投稿日 2005年4月23日(土)03時36分 投稿者
サカモト

 弟切さん、まことさん、おかげんはいかがでしょうか? 
 また、風邪がはやりだしているみたいですね。季節の変わり目は体調を崩しやすいので、ご自愛ください。


>2号さん
>>ひとり暇な私がやってもいいんですが。
>>だがしかし、私の目は曇っている! それでもいいのなら。

 もう、全然、無問題です。
 もう土下座してでもお願いしたいくらい。
 最近、仕事などのため、今のペースでの提出になると思いますけど、是非お願いします!

時間10分


ドラえもん
No.9306 投稿日 2005年4月23日(土)10時28分 投稿者
名無し君2号
 ようやく観ました、声変わりしたドラえもん。
 うわー、オープニングテーマが女子十二楽坊だー。歌なしのインストゥルメンタルだー。カラオケ状態でなんか変だー。おお、なんかすごい絵がキレイになっている。
 で、肝心の声。
 やっぱり最初は違和感ありありでした。ドラえもんのダミ声がなにやらクセのある高音へと。まあ慣れればこれが標準に感じられるのではないでしょうか……ってたぶんもう観ないけど。だってぼくもうオトナだもん!

 とりあえず、しずかちゃんと結婚できたのび犬は勝ち組だと思った。
 アニメ(漫画)のキャラに敗北感を覚えてどうする……しかし……マンションにまで住みやがって……くそ……。




>新木さん

>>それは長編でないと商業的に発表できないだろうとおまえが思っているからだろう。

 ちぇ。見透かされてやんの。
 ということで、とりあえず長編でも書こうかと思っています。長編だったらいろいろ転用できそうだし。ザッツ・貧乏性。




>サカモトさん

>シンデレラ採点

>>最近、仕事などのため、今のペースでの提出になると思いますけど、是非お願いします!

 リアクションに飢えていたんですねえ……しみじみ。わかる、その気持ち、わかるよ! 虚空に発信しつづけるのはむなしいもんね!

 さっそく採点開始。ロボコン0点! ロリ(危険なので削除)


○無口なシンデレラ98

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・無口な王子。沈黙に耐えきれず、周りから人が離れていく。寂しそうな王子。
・その中で一人残るシンデレラ。王子の側で黙って立っている。
・彼女に自分が口べたであることを告白する王子。自分もだと言って笑うシンデレラ。
・喜ぶ王子。このパーティー中、自分の側に居てくれないかと頼むのだった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 ハイこれ無口。
 口べたなせいでパーティーの客からそっぽ向かれちゃって哀しい王子が、おなじく口べたなシンデレラと無口ワールドを築きあげて幸せ〜な話。

 細かい部分をつっこむと、パーティーの主役でもあるはずの王子のまわりから客がいなくなるのは、ちょっと現実的ではないと思います。まあそれはそれ。無口認定でーす。ぱちぱちぱち。



○無口なシンデレラ99

 これは無口と違う。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・その中でボーッと立っていたシンデレラ。黙って王子に歩み寄る。
・王子に耳栓を差し出すシンデレラ。自分のしている耳栓を見せにっこり笑う。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 まわりがやかましいから耳栓をつけているシンデレラ。機転が利くシンデレラかな? パーティーで耳栓つけているようじゃ失礼シンデレラorいい度胸シンデレラかもしれない。



○無口なシンデレラ100

 気が利くシンデレラ。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・足を折った王子。周りの者が口々に彼を気遣うが、出し物に夢中で介助がおざなり。落胆する王子。
・その様子をじっと見るシンデレラ。杖をついて立ち上がる王子。他の者は出し物を見ていて気づかない。
・歩きにくそうにする王子にかけより、そっと体を支えるシンデレラ。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 『無口だから』王子のピンチに気づいたのなら合格です。いまのままだと無口が関係ナッシング。
 それと、余計なことではありますが、もしかしてこの国の王子はまわりからうとまれているんでしょうか。王子なのに扱いがぞんざいすぎです。かわいそうだ!



○無口なシンデレラ101

 うーん? なんか微妙。ビミョー。
 関係ないですが、バビル2世の続編で「その名は101」という漫画があることを知ってますか? ホントに関係ないでやんの。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・王子をジッと見つめるシンデレラ。王子の動きをずっと目で追っている。ドギマギする王子。
・何故自分を見るのかとシンデレラに問いかけるが答えは無い。少し期待する王子。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 このあたりに無口さが入ってはいるんですが……。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・しかし、彼女の目の動きから、自分のはめているピンクの手袋を見ているコトに気づく。落胆する王子。
・手袋を彼女に渡す王子。可愛いと微笑む彼女。手袋に負けた悔しさをかみしめる王子だった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 こういう話の流れになってしまうと、いまいち無口さが目立たない。
 ここ、こうすればもっと無口さがきわだつのにー。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・シンデレラは王子の手袋に興味があった。しかし口べたなため、うまく説明できない。結果として上手に男をじらしてしまい、王子をもんもんとさせる。
・王子がダンスに誘う。手袋に興味しんしんなシンデレラは、生地の手触りを確かめたいがために誘いを受ける。生地を確かめるための指の動きは、結果として情熱的な愛撫となり、王子を悶絶させるのであった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 無口だから説明できなくて、結果として誤解させるっつー話ですね。
 ほら先に回答を出しちゃった。私に担当させるとこうなるんだっつーの。だっちゅーの。むぎゅ。



○無口なシンデレラ102

 もうちょっと説明してもいいと思いますですよ。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・美人のシンデレラに踊りを申し込む王子。無言で首を振る彼女。
・何故か理由を尋ねる王子。腕を組み、悩み出すシンデレラ。怒る王子。
・彼女の腕を取り、ムリヤリ踊り出す王子。憮然とした表情で付き合うシンデレラ。彼女の動きがぎこちないことに気づく。
・踊りが苦手と告白する彼女。嫌われていなっかったコトに安心する王子。彼女のコトを好いている自分に気づく。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 このままだといまいちみなさんに伝わらない。かもしれない。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・美人のシンデレラに王子は踊りを申しこむ。ダンスのやりかたを知らないシンデレラは断ろうとするが、口べたなためにうまく言い訳できない。
・しどろもどろなシンデレラの態度を、お高くとまっているのだと王子は誤解して、強引に踊りに誘う。ふたりのぎこちないダンスはまわりの失笑を買い、わざとシンデレラが下手に踊っているのだと思いこんだ王子は激怒する。
・口べたなためにろくに弁明もできないシンデレラ、ついに泣く。たまげる王子。泣きじゃくりながら踊りかたを知らないと告白するシンデレラに、王子は己の不明を恥じるのであった。
・おわびとして手ずからに踊りを教える王子。ぐずりながらもけなげについてくるシンデレラに、当初の人を寄せつけない姿とのギャップもあって、王子ベタ惚れ。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 これならみなさんにサカモトさん、通称モッちゃんの意図がみなさんに伝わるのではないかと思います。
 ……あまり説明しすぎちゃ駄目なんでしたっけか? でもんなことおら知らね。

 あ。
 そうそう、これは無口だと思います。無口なために王子の気を惹いてますしね。



○無口なシンデレラ103

 勇気ぷりぷりまっぷりまなシンデレラ。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・機嫌の悪い王子。周りの者は怖がって近寄らない。
・その様子を見るシンデレラ。料理を持った皿を王子に差し、ジッと王子を見つめる。戸惑う王子。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 「無口だから」機嫌の悪い王子に近づいたようには、ちょっと感じない。ただ鈍いだけなのかも。



○無口なシンデレラ104

 我慢しいしいシンデレラ。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・急に、楽しそうにしゃべり出すシンデレラ。安心して離れる王子。すると彼女は再び黙りこむ。
・さっきの明るさが彼女の演技だったと気づく王子。放っておけず、他の娘の申し出を断って彼女をエスコートした。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 健気なシンデレラかもしんにゃい。
 王子も無口さよりは、その健気さに惚れてますし。



○無口なシンデレラ105

 悪くはないと思うのです。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・嫌われたかと不安に思う王子。黙ってしまった彼女に理由を問う。真っ赤になる彼女。
・やがて、ボソボソと無理してしゃべっていたと告白する。笑い出す王子。
・前よりも更に強引に彼女を誘うのだった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 ただ、どうも最後が強引です。
 「前よりも強引に彼女を誘うのであった」って、なんでどうして? ああ、王子は無理して喋っていた健気さに惚れた……とか書くと健気なシンデレラに認定されちゃうからかー。

 うむむのむ。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・やがて、本当は口べただけど無理して喋っていたのだと告白する。自分のために頑張っていたのかと感動する王子。
・王子はシンデレラに無理をさせないため、会話のいらないダンスに誘うのであった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 こんな感じならどうなのかな……。
 ああ、採点役が迷ってどうする。



○無口なシンデレラ106

 これは無口ですね。無口同士で無口ワールド構築。
 でもぉー……。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・無口な王子。一人ポツンと座って空を眺めている。両手にグラスを持って彼の横に座るシンデレラ。
・お互いに反応をせずボーっと座り続ける2人。王子が唇を舐める。
・グラスを差し出し、小首をかしげるシンデレラ。受け取り、ニッコリと笑う王子。
・楽しそうに笑いあう2人。そして、再び2人は再びジッと空を眺め続けた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 やっぱりわかりづらいです。
 もうちょっと意味をはかりやすくして欲しかったりします。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・無口な王子が、ひとりパーティーから離れて、夜空を見あげている。シンデレラは王子の側に立つ。
・ひとこと、ふたこと交わしただけで、あとは会話はない。ふたり仲良く星を眺める。
・「ん」の言葉を発して、王子がわずかに唇を舐めた。それだけでシンデレラは王子の喉の渇きを察し、飲み物を取ってくる。その気配りに王子は驚く。「私も口べたですから」となんでもないことのように答えるシンデレラ。
・王子は「私もだ」とだけ答え、また仲良く夜空を見あげるのであった。気のせいだろうか、ふたりのまわりだけ、夜の気配が濃密になったように感じられた……
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 最後の「夜の気配が」うんぬんは余計だノシ。
 んー、無口は無口だけど、話の起伏が少ないノシ。これを短編のプロットにするのは大変かもしれないノシ。



○無口なシンデレラ107

 男前シンデレラ。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・何度も失敗して転ぶ王子を、無表情で見つめるシンデレラ。嫌気がさし、座り込む王子。
・後少しでできると呟くシンデレラ。驚く王子。彼女は王子の手を取り、ステップを教えてやる。
・喜ぶ王子。顔を少し赤くしながら、彼女のステップを真似ようとするのだった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 無口関係ないじゃーん。
 アネゴですね、教官ですね、ある意味Sですね。きっとシンデレラは身長170センチ超でなぜか男装なんだ。王子は身長150センチでなぜか半ズボンなんだ。
 これは無口ではない! だがあえて言おう! 私は大好きだ!



○インターミッション

 はあはあ。
 無口なシンデレラ98から107まで、これでようやく10人の灰かぶり娘を片づけたのか。ちゅうか採点って大変だよなあ。もうシンデレラはパーティーに出るなと。だまって暖炉の灰を掃除してろと。継母のぶちまけた豆でも拾ってろと。姫になったら継母一家を虐殺するくせに。大人のグリム童話。


 さあて、つぎは108か……。



○無口なシンデレラ107

 にゃにーっ! また107だとーっ! ダバダ〜、ダ〜、ダ〜ダバダ〜、ダバダ〜(ネスカフェゴールドブレンドのCMソング。ショックなことがあるとなぜかこのテーマが脳内を流れます)

 と思ったら中身はほぼおなじだしー。なので省略。ダバダ〜、ダバダ〜、ダァ〜ッ!(高らかに歌いあげて終了)



○無口なシンデレラ108

 無口は無口なんですけどー。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・無言で王子にぴったりとくっつくシンデレラ。驚く王子。
・引き離そうとする王子。必死に彼の腕にしがみつくシンデレラ。理由を尋ねても答えてくれない。困惑する王子。
・やがて、しゃべりはしないが、次第に彼女をからかって遊ぶようになる。しかし、鐘の音と同時に離れていく彼女。
・追いかける王子に時間だからと言って去る彼女。王子は彼女を捜し出す決意をするのだった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 無口というより電波なシンデレラに見えないこともないです。
 どうして王子にくっついたのか、なんとなくであっても理由を書いてもらわないとリンダ判断にこまっちゃう。

 これは、サカモトさんことモッちゃんさんなりに理由をくわえて直してみてください。それからリンダ採点します。



○無口なシンデレラ109

 ハイこれ無口でーす。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・自分は口べただからと話す王子。自分もだと告白し、ホッと肩を落とすシンデレラ。
・やがて、互いがボソボソっと話し、笑い合う2人。無理せずに楽しい会話をしたのだった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 いいんじゃないですかね。これで王子も無理しておしゃべりになっていたのなら、なおおもしろかったかも。



○無口なシンデレラ110

 これはアウト。

>>一行あらすじ:王子の踊りを見て心を動かし、王子と仲良くなるシンデレラ。

 王子がシンデレラに惚れるのではなく、シンデレラが王子に惚れてるじゃないですか。それじゃあ逆でございます。



 これで終わりかー。もう灰かぶりはいないなー。いたらガラスのぱんつ履かせるぞー。

 ……ようやっと終了。

 総論。
 とんびの羽根さん、カンバックプリーズ。




 レスには2時間ぐらいかかった……ってありゃ、そんなものか? なんかすごい頭が疲れているんだけどなー。


ちょっとだけよ 
No.9307 投稿日 2005年4月23日(土)20時18分 投稿者 とんびの羽根
 むかしカトちゃん(ドリフターズの加藤茶)がやってたギャグですな

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>サカモト 無口なシンデレラ 98

一行あらすじ:自分が無口なため王子の無口さも気にせず、好かれたシンデレラ。

>>・無口な王子。沈黙に耐えきれず、周りから人が離れていく。寂しそうな王子。

 × 無口な王子 → 口下手な王子

 無口でも頷くだけで会話は成立します
 人が離れていくのはむしろ聞き下手だから

>>・その中で一人残るシンデレラ。王子の側で黙って立っている。
>>・彼女に自分が口べたであることを告白する王子。自分もだと言って笑うシンデレラ。

 ○ 無口 王子は本人の告白通り口下手、しかして自分もだというシンデレラは口下手ではなく無口
 これが書き分けられのならサカモトさんは合格ラインに近づいてるんじゃないかと思います
 そして後を見てみるとまだかとも思う
 いやまあ、そろそろ卒業かな

・喜ぶ王子。このパーティー中、自分の側に居てくれないかと頼むのだった。

 ○ 惚れる
 喜ぶ王子よりもっといい表現ないかな
 この場面、このひとの前でだけはもう自分の口下手に引け目を感じずに済むんだという感動があるはずなんですよ

 単に喜ぶだけなら、この先ずっとこのひとと生きていきたい、という心境にまでいかない
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課題提出
No.9308 投稿日 2005年4月23日(土)22時30分 投稿者 まこと
 短編の起の部分を提出します。
 タイトルを決め忘れておりました。
 ただいま考察中です。

 課題はこちら↓にあります。
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1218&e=res&lp=1217&st=0

 よろしくお願いします。



>サカモトさん

 シンデレラの指摘できなくてごめんなさい。
 寝たり倒れたり、いや、寝たり起きたりの繰り返しで、ここ10日ばかりなにもしておりません。
 私が完全に回復したら、シンデレラ――終了しててください。
 人には厳しい私。


 まこと


まいうーーーー!
No.9309 投稿日 2005年4月23日(土)23時43分 投稿者
サカモト
 久しぶりの評価が心にしみるゼイ!
 今夜はオレのおごりじゃぁ!
 おやじ、酒、タルごともってこーい!!
 ……。
 あ、オレ、酒飲めないんだった……。

 2号さん、とんびさんありがとうございました。
 

 
>2号さん。

 一気に評価をいただけるとは思ってもいませんでした。
 結構、貯まってましたから、かなりの時間を割いて下さってますよね。
 しかも、とんびさんへの呼びかけまでやって下さってますし。
 もう、感謝、感謝、感謝、感謝です

 いやぁ、自分では気づいてなかったのですが、ほんと、評価に飢えていたんですね。
 読み切るのがなんかもったいなかったくらいデス。

 明日は店舗異動のための送別会がありますので、指摘に対する細かなレスは月曜日あたりに一気に反させて頂きます。

 あと、バビル2世はテレビで見てるんですけど「その名は101」ってアニメにはなってないんですか?
 マンガでは記憶をなくして普通に暮らしているバビル2世の前に、三体のしもべがやってくるという内容のを読んだ記憶があるような……。
 ジャイアントロボのボス役をやっている少年なら知ってますよ(笑)
(ファンの方スイマセン)


>とんびさん

>>ちょっとだけよ〜

 そんな殺生な!
 はげヅラとモモヒキ、腹巻き、ランニングシャツに丸眼鏡(で、あってましたよね?)を用意しますから。


>>これが書き分けられのならサカモトさんは合格ラインに近づいてるんじゃないかと思
います
>>そして後を見てみるとまだかとも思う
>>いやまあ、そろそろ卒業かな

 お願いです。
 もう卒業させて下さい……。
 賄賂代わりにワインとか持ってきますから……なんて、ちょっぴり思ったりしてマス。
 いえ、冗談デスヨ。
 とかいいながら酒のディスカウントストアでワイン眺めてたりして。


 でも、これなら通るんじゃないかなぁと期待していたモノが、ボツになっているのも確か。
 結構、自信あるのもあったんですが、2号さんの評価を見てみるとボロボロ。
 これなら、未だに無口を把握出来ていないという事なんだろうから、
自分で選別せずに書いたモノ全てを上げた方が良いのかもしれないですね。
 
 なんにせよ。カウントダウンの数字が一つ減ったのは嬉しいです。
 残り二つ!
 
 
 仕事がお忙しい中、申し訳ありません。
 他にもOKに掛かりそうなモノがあったら、一言でもいいので、おねがいします。


時間:2時間


>まことさん
No.9310 投稿日 2005年4月23日(土)23時53分 投稿者
サカモト
 書き込みしてから気づきました。
 
 指摘なんか気にしてないので
ムリしないで、ゆっくり養生してくださいね。
 
>>私が完全に回復したら、シンデレラ――終了しててください。

 わかりました。
 あと、一ヶ月ほど療養してて下さい。
 そうすれば……。
 大丈夫かオレ! 人としてどうよオレ。

 すいません。
 頑張っていきますね。

 復帰お待ちしています。


体力のなさを痛感
No.9311 投稿日 2005年4月25日(月)01時53分 投稿者 弟切 千隼
 今日、久しぶりに長い坂を登りました弟切です。途中で息切れして、へたり込みそうになりました。
 明日はきっと筋肉痛でしょう。でも、一日置いて、明後日に筋肉痛になるよりましです。
 後から疲れが来るのは、年寄りの証拠だそうです(^^;



>自己課題、ペットの話

 前回の書きこみ(No.9304)の続きです。

 話の筋から、「勇気」などの余計なものを取り払いました。その結果、「主人公とヒロインの人付き合いの苦手さ」・「主人公の頑固」・「ヒロインのスローモーさ」が残りました。
 残った要素は、「カメ好き」という要素と、どのような関係があるのでしょうか?


 まず、主人公の頑固さについてです。
 主人公の頑固さは、「自分の好きなものにひたすら執着する」頑固さです。周囲の流行に合わせることはありません。
 主人公は、普通には見られないマニアックなものを好む傾向があります。マイナー志向といいましょうか。ペットの分野に限らず、おたくと呼ばれる人々によくある傾向です。

 主人公は、犬や猫も嫌いではありません。けれども、普通のペットを普通に飼うことでは満足できません。珍しい生き物を飼って、周囲の人に「へぇー」と言わせるのが快感です。
 とはいえ、高校生の財力では、それほどマニアックなペットを入手することはできません。入手できるうちで最もマニアックなのは、「外国産のカメ」あたりです。そのために、主人公は「外国産のカメ」をペットにするようになりました。


 おたくの心理には、二律背反なところがあります。周囲に対して、「どうだ、俺はこんなものを持っているんだ。すごいだろう」と優越感を持つ部分と、「こんな趣味、誰もわかってくれない」と劣等感を持つ部分とがあります。
 それでも好きなものは好き、と執着するのがおたくの性質です。でなければ、おたくにはなれません。

 主人公は、こういう典型的なおたく心理の持ち主です。「珍しいペットを飼っている」ことが、彼のアイデンティティを支えています。
 誇張して書けば、主人公は、「他の奴らが飼っていないペットを飼っているから、俺は偉い。愚民どもよ、俺の前にひざまずけ」と思っています(爆)

 口に出さなくても、内心でこのように思っていれば、どこか態度に出ます。周囲の人々は、主人公の傲慢さを嗅ぎ取ります。
 自分を理解してもらう努力をせずに、こんなふうに思っていたのでは、そりゃ、人付き合いはうまく行きませんよね。



 次に、ヒロインのスローモーさについてです。
 ヒロインは、平均よりも言動のペースが遅いです。こういう人がそばにいると、周囲の人はいらいらしますよね。「本人に悪気はない」・「この人は何も悪くない」とわかっていても、ついいらつきます。

 いらいらするのは、誰でもいやです。普通は、いらいらを避けるために何らかの対策を講じます。最も一般的なのは、「いらいらの原因になるものに近づかない」ことでしょう。
 つまり、ヒロインがいらいらの原因ならば、ヒロインに近づかなければよいのです。

 ということで、ヒロインは孤立します。人付き合いがうまく行かないわけですね。


 ヒロインは、自分が「とろい」ために孤立しているのを自覚しています。彼女は主人公と違い、自分を理解してもらう責任を、他人に押し付けはしません。自分のとろさが全て悪いと思っています。
 かといって、自分のとろさをすぐに修正することはできません。そんなことができるなら、とっくにやっているでしょう。
 彼女にできるのは、さびしさに耐えることだけでした。

 ところが、カメと出会って、ヒロインの人生は変わります。
 カメは、普通のヒトよりもずっと「とろい」生き物です。しかも人間の言葉をしゃべりません。そのために、カメは、ヒロインを敬遠することも、馬鹿にすることも、責めることもしません。
 ヒロインは、一緒にいてほっとできる相手をようやく見つけました。それがカメです。


エウレカセブン
No.9312 投稿日 2005年4月25日(月)06時22分 投稿者 まこと
 すごいタイトルのアニメを放送しているようです。
 残念ながらまだ見てませんが、家のほうだと、日曜の朝にやってます。
 エウレカ×7。
 分室では「発見してしまったのかぁ」ですが、世間では「発見したぞー」なんだなと実感いたしました。



>課題でエウレカ

 課題の見直しをかけたとき、2度もエウレカしました。

 エウレカナンバー1は、削除しました。けれど冒頭に残骸があります。
 どういうことかと申しますと、エウレカして書きこんだのはいいけれど、途中で気づいて止めたということです。だけど、全部を削除しきれておりませんでした。
 読まれたかた、すみませんでした。

 見直していて、少女が島の子であることを確定していないなと思いました。
 思いついたら、まず考える。
 でも考えたのは、どこで確定するのかではなく、どうやって確定しようかでした。
 つまり、その場で島の子であると確定しちゃったんですね。
 書いている最中に、起ではなくて承でするのが良いだろうと思い直すことができました。
 それで削除したのですが、単語がひとつ残ってしまいました。「夕方」がそれです。

 説明しようとした内容は、観光客は夕方になると、リゾートホテルのある大きな島に帰ってしまうというものです。
 それで、冒頭に夕方と入れまして。
 消し忘れました。


 エウレカ2は、そのまま本文に残っています。気づいたのは一晩寝てからです。間に合いませんでした。

 プロットでは「少女を見かけた」です。
 それに沿った話にしなくてはいけないのに、進展しちゃってます。

 見直しをしていて、入道雲にエウレカしたのです。
 入道雲をなにかに使えないかと思ってしまったのが運の尽き。
 「少女を見かけた」を、「少女に惚れた」に変化させてしまいました。

 そういった事情がございまして「亮介はふらふらと吸い寄せられていった。」から後は全文カットになります。
 あ、いえ、カットさせていただきます。


 1時間
 まこと


シンデレラ追加
No.9313 投稿日 2005年4月26日(火)00時25分 投稿者 とんびの羽根
>サカモトさん
 すでに2号さんの判定がでてるので、のんびりモードでいきます

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>サカモト 無口なシンデレラ 99

一行あらすじ:やかましさに閉口している王子に耳栓を勧め、王子と一緒に笑い合うシンデレラ。

>>・王子に自分のことを見てもらおうと叫ぶ娘たち。あまりのやかましさに呆れる王子。

 この時点で誰がしゃべっても聞こえない状況になる
 つまりしゃべっても無駄
 普通ならしゃべる状況といえないのでボツ

・その中でボーッと立っていたシンデレラ。黙って王子に歩み寄る。
・王子に耳栓を差し出すシンデレラ。自分のしている耳栓を見せにっこり笑う。
・大笑いする王子。自分も耳栓をしてシンデレラと2人で笑い合うのだった。

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>サカモト 無口なシンデレラ 100

一行あらすじ:誰からも本当に助けて貰えない王子に手を貸し、感謝されるシンデレラ。

・足を折った王子。周りの者が口々に彼を気遣うが、出し物に夢中で介助がおざなり。落胆する王子。
・その様子をじっと見るシンデレラ。杖をついて立ち上がる王子。他の者は出し物を見ていて気づかない。
>>・歩きにくそうにする王子にかけより、そっと体を支えるシンデレラ。

 手助けするのにぺらぺらしゃべる必要はない
 話す必要がなければ無口の演出はできない

・自分を本当に気遣ってくれている彼女に感謝する王子。王族専用の中庭へ彼女を案内するのだった。


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>サカモト 無口なシンデレラ 101

一行あらすじ:王子の手袋をじっと見つめて誤解をさせ、王子の気を引いてしまったシンデレラ。

>>・王子をジッと見つめるシンデレラ。王子の動きをずっと目で追っている。ドギマギする王子。

 王族は見られるのが仕事、動揺するとしたら特別な演出(状況)を用意すること

・何故自分を見るのかとシンデレラに問いかけるが答えは無い。少し期待する王子。
・しかし、彼女の目の動きから、自分のはめているピンクの手袋を見ているコトに気づく。落胆する王子。
>>・手袋を彼女に渡す王子。可愛いと微笑む彼女。手袋に負けた悔しさをかみしめる王子だった。

 転結で王子は誤解に気づき落胆しているだけ、全然惚れてない
 もし惚れているとしたら起承ですでに惚れているということになりプロットとして構成ミス
 シンデレラは手袋好きの変な女の子でしかない

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>サカモト 無口なシンデレラ 102

一行あらすじ:王子の誘いを断ったことで、王子を振り回し、自分を意識させたシンデレラ。

>>・美人のシンデレラに踊りを申し込む王子。無言で首を振る彼女。

 美人属性をつけると無口が目立たなくなるので注意(これだけでボツになる可能性があります)
 もっと言うと、美人でなくても成立するプロットにするべきです
 申し込みを断わるのは非礼なので断わる理由はここで明示すること
 大体舞踏会に来るのが夢のシンデレラがなぜ踊れないのか、なぜ断わるほど苦手なのか

>>・何故か理由を尋ねる王子。腕を組み、悩み出すシンデレラ。怒る王子。

 悩んで無言なのは無口ではない
 いつでも悩んでていてしゃべらないのなら無口ですが、悩んでいる属性と五分五分というところ

・彼女の腕を取り、ムリヤリ踊り出す王子。憮然とした表情で付き合うシンデレラ。彼女の動きがぎこちないことに気づく。
>>・踊りが苦手と告白する彼女。嫌われていなっかったコトに安心する王子。彼女のコトを好いている自分に気づく。

 好意をもつ理由になっていない
 美人、無言で首を振る、腕を組む、悩む、憮然とした表情、ぎこちない動き、踊りが苦手、嫌われていなかったこと
 惚れる要素として書かれていることが多すぎるので確定できない
 無口を目立たせるためには具体的な情報を詰め込みすぎ

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友達以上恋人未満
No.9314 投稿日 2005年4月26日(火)00時29分 投稿者 弟切 千隼
というところが、男女関係の一番美味しいところではないでしょうか?
 と、個人的に思っています弟切です。



>自己課題、ペットの話

>> 端から見れば恋人でも、自分たちはそう思っていないという関係は、それ、すなわち、「友人以上」ではないのか? もしくは「恋人以下」といわないか?
>> 「普通の友人」になっていると書いてあるから、すくなくとも友人以上まで変化していないと話にならんだろ、と、そう指摘しているわけだが。
(新木さんのNo.9294の書きこみより)

 上記に対する答えがまだでした。
 これも、新木さんのおっしゃるとおりですね。

 主人公とヒロインは、人間関係に疎いため、「周囲からは自分たちが恋人同士に見える」ことに気づいていません。自覚している範囲では、普通の友人です。
 けれども、実際には、普通の友人以上に踏み込んでいます。恋人同士の一歩手前、くらいの微妙なところです。


 読者さまには、「二人が好き合っている」ことがわかるように書かなければいけませんね。いいムードなのに、本人たちは自覚がありませんから、的外れな行動をすることがあるでしょう。

 進んでいる読者さまには、「そうじゃなくて! まどろっこしいなあ」と突っ込まれそうです。「でも、こういう純情な恋もいいかも」と感じてもらえれば、娯楽になりますよね。
 主人公たちと同じように、恋愛に疎い読者さまなら、「あるある、こういうこと」と共感してもらえるでしょう。「もうちょっと押せば行けるぞ、がんばれ」と応援してもらえたなら、読者さまが物語にノッてくれたことになります。『電車男』みたいな感じですね(^_^)



 やっと、物語から余計なものが取れたようです。シンプルな「カメ好き男女の話」に戻って、アイディア出しをします。
 前にも書いたとおり、重要なアイディア出しポイントは、

・起の出会い
・転の障害とその解決方法
・承で二人が接近するできごと

といったところでしょう。
 結は、転までが決まらないと条件が定まらないため、後回しにします。

 次回より、最初の出会い部分のアイディア出しをします。


シンデレラーーー
No.9315 投稿日 2005年4月26日(火)03時17分 投稿者
サカモト
 お疲れ様です。サカモトです。
 
 昨日までに指摘して頂いた分のレスです。
 長くなりそうだったので、
まず、書き終わった前半部分だけUPします。
 修正だけで、ちょっと長いなぁと思うので、評価の時にはすっごく時間掛かってますよね。
 2号さんありがとうございました。



>とんびさん。

 忙しい時間を割いて、細かな評価をアップして頂き、
ありがとうございます。
 修正箇所がわかると直しやすいので、
とても助かります。


○無口なシンデレラ98

>>王子のまわりから客がいなくなるのは、ちょっと現実的ではないと思います。

 王子の面倒をみる者が、数人はいるはずということですよね。
 王子をないがしろにしすぎたのが違和感の原因です。
 ですので、違和感をなくすために、王子が口べたで周りの人とかみ合っていないということにします。


>>喜ぶ王子よりもっといい表現ないかな
>>この場面、このひとの前でだけはもう自分の口下手に引け目を感じずに済むんだという感動があるはずなんですよ

 王子って喜んでいるのかな?
 それともおこっているのかな?
 というふうに漠然としか感情をつかんでいないから、感情の部分に突っ込まれちゃうんですね。
 サカモトが考えていたのは、自分の口べたも気にかけない女性に出会えて、俄然やる気を出す王子です。
 でも、ここで表現しなければいけないのは、初めて自分の口べたを気にしない女性にであった王子。
 友達としても、彼女としても目の前の人への期待をふくらませるし、
口べたからくる故の、
「また、いつもみたいに気まずくなるんじゃないか」という警戒心もあります。
 そして、それ以上に初めて自分を受け入れてくれそうな女性に会った感動もあると。

 で、ずっとこの人と一緒にいたいなぁと思わせるためには、
シンデレラと王子の歯車がしっかりかみ合っているところが必要ですね。

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・口べたな王子。周りの者との空気はギスギスしている。寂しそうな王子。
・その中で一人、王子をジッと見つめていたシンデレラ。王子の側に来て軽く会釈をする。
・失望される前にと、彼女に自分が口べたであることを告白する王子。自分もだと言って笑うシンデレラ。他の者と違う反応に驚く王子。
・なぜか歯車が会う二人。どんどん早口になる王子、シンデレラが頷く。そして、王子は彼女の手を取って踊りに誘った。
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 どうでしょうか?
 ちょっと長くなってしまいましたが、指摘箇所は直ったと思います。
 


○無口なシンデレラ100

>>『無口だから』王子のピンチに気づいたのなら合格です。いまのままだと無口が関係ナッシング。

 無口要素より、足を折った王子を助けるシンデレラが、
強くなっちゃったんですね。
 シンプルに書こうと思っているんですが。 話に変化をつけたいという気持ちに、書くときに負けてしまたようです。

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・他の者から離れて立つシンデレラ。側には供の者を追い払った足を折った王子。
・フラフラしながら歩き出す王子。ソレをジッと見つめるシンデレラ。転びそうになる度に、ビクっと反応する。
・ついに転びそうになる王子。シンデレラは駆け寄ってそれを支えた。
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『無口だから』王子のピンチに気づくというのを、離れてたっていたからで表現してみました。
 言ってもらった意味とあっているかちょっと不安ですが、前よりは良くなっていると思います。



○無口なシンデレラ101

>>無口だから説明できなくて、結果として誤解させるっつー話ですね。

 おおお!
 おもしろい! って感心してどうするオレ。
 
 無口と手袋の要素を上手く混ぜ合わせて話を作っているわけですね。
 起で王子の手袋に興味のあるシンデレラを出して、承と転でシンデレラの手つきに王子を暴走させると。
 サカモトのシンデレラがおもしろくないのは、王子にも興味の対象が自分でないことをバラしてしまっているトコロ。
 2号さんの方では、その流れを変えて王子にシンデレラの考えを気づかせず、誤解をさせて惚れさせている。
 一波乱起こすことで惚れる理由も強くしているし、おもしろさもだしているんですね。

 
>>ほら先に回答を出しちゃった。私に担当させるとこうなるんだっつーの。だっちゅーの。

 いえ、もっと2号さんの見本読みたいっすよ(笑)


時間:2時間


ドラマは出会いから
No.9316 投稿日 2005年4月27日(水)01時39分 投稿者 弟切 千隼
 昨夜はよく眠ったはずなのに、なぜか眠い弟切です。



>自己課題、ペットの話

 起のアイディア出しにあたり、クリアすべき条件を再度挙げてみます。


・主人公の「頑固」属性を出す。読者さまに好かれるように。
・ヒロインの「遅い」属性を出す。読者さまに好かれるように。
・必ずカメを出す。


 「カメを登場させて不自然でないように」と考えると、場所が限定されますね。

・カメを飼っている主人公の家
・カメを飼っているヒロインの家
・自然にカメが棲んでいる水場
・動物園
・ペットショップ
・獣医の診療所
・その他、主人公またはヒロインがカメを散歩に連れて行ける場所

 おおむねこんなものでしょう。
 弟切が前に書いたとおり、リクガメには散歩が必要です。主人公またはヒロインが、普通の公園にカメを連れ出したとしても、不自然ではありません。


 主人公の「頑固」属性を表わすには、どうしたらいいでしょう?

 主人公は、普通の人が好む犬や猫より、カメを好みます。誰が何と言おうとカメが好きです。
 それを表わすには、比較の対象を出す必要がありますね。一般的に可愛いと言われる動物がいるのに、そちらに関心を払わず、カメに向かう主人公を書けばよいわけです。普通の人を登場させて、普通の反応をしているところを書けば、効果倍増ですね。


 ヒロインの「遅い」属性は、どうやって出せばいいでしょう?

 こちらも、比較の対象を出せばわかりやすいですね。「普通の人がさっさとやっている横で、ヒロインはなかなか終わらせることができない」とか、「普通の人が遅さに耐えかねて投げ出していることを、ヒロインはずっとやっている」とか、そういう場面を書けばいいはずです。


 主人公とヒロイン以外の「普通の人」や、カメ以外の動物を登場させることを考えると、主人公やヒロインの家という選択肢は不利でしょう。公共性の高い場所のほうが、いろいろなヒトや動物がいて不自然ではありません。
 とすれば、動物園? ペットショップ? 獣医さんのところ? それとも普通の公園でしょうか?
 もっと考えます。


いろいろ
No.9317 投稿日 2005年4月27日(水)02時13分 投稿者
新木 伸
>弟切

>> この物語は、おたく系の人々を励ますために作ります。ですから、そういう人々自身に現実味を感じてもらわなければいけません。「人付き合いの苦手さ」は外せませんね。

 ようやく原点回帰したか。
 まあ、もっと昔のことを掘り返すと、そもそも「山谷つけたお話」を作ろうとしていたはずなのだが、まあ、それはいいとする。
 この際、なにを作っているのかを把握して、なにか一本作れればいいとする。
 「山谷付いた話」で「オタクを応援する話」も作れないことはないが、二つの要素があると難易度があがるし。


>>ヒロインは、「スローモー」ゆえに他人から敬遠されがちです。よって、自分と同じように「スローモー」なカメに惹かれます。

 なぜ?
 前半まではわかる。
 かたやスローモーだから人と合わない。かたや頑固だから人と合わない。――そこまではいい。
 しかし、その二人が惹かれ合うということには説明がつかない。
 弟切界では解明済みの事象なのかもしれないけど、その仕組みを俺達にもわかるように説明せよ。



>>主人公は、普通には見られないマニアックなものを好む傾向があります。マイナー志向といいましょうか。ペットの分野に限らず、おたくと呼ばれる人々によくある傾向です。

 主人公が頑固であることと、マイナー指向であることとは、どういう因果関係で結ばれているのだ? 関係ないし、別個の性質じゃん。
 わけわからん。解説せよ。
 そもそも「頑固」ってなによ?

 あと後ろのほうをみると、主人公が周囲の人と打ち解けない原因は、主人公の「自我肥大」にあるようだが。頑固とマイナー指向と自我肥大のカンケイとを説明せよ。
 3個とも、別個の性質じゃん。
 その別個に見える3種の概念に、弟切的になんらかの筋が通っているというなら、説明せよ。





>2号

 ところで2号、採点なんかしているようだけど。
 4行程度のプロットを見たときに、自分ならこの筋からどんなシーン(文章含む)を構築してゆくとか、瞬間的に脳裏に浮かぶようになってる?
 プロットを読むということは、つまり、そういうことなわけよ。無味乾燥なプロットから芳醇な本文イメージが再生されるようになっていないと、プロットを読んでも、わけわからんちんになるわけね。

 あと採点が大変なのは、「ダメである理由」をきちんと言わねばならないからなのだな。
 言うということは、言語化するということね。「感じた」では足りないわけよ。明確な言葉になるまで煮詰めないとならないわけだ。
 そのうち、ずーっとやってると、15分も考え抜かなきゃ言語化できなかったのが、3秒で言語化できるようになってくる。そのうちなんの負担でもなくなってくる。
 まあ訓練だな。
 「なぜダメであるのか」を一瞬で言語化できる能力は、そのうち、実戦の場で役に立つぞ〜。
 俺、役に立ったもん。おかげで○巻のヒロインイラスト、イメージ通りになったもん。

 たとえば集団作業をやったとする。他人の仕事にケチ付けなきゃならない必要が出てきたとする。ケチを付けずになあなあで済ませてゆくのが日本的仕事の運びかたというものだが、作家もクリエイターである以上、引くに引けない時もあるのだとする。
 そうしたときに、ただ「ダメ」と言うだけなら、簡単だしシロウトにもできることだが。
 理由付きでダメ出しをするのが、これが難しい。
 間違った理由を付けて言うならシロウトにもできるが、正鵠を得るのことは、難しい。


なんかピンチぴーんち
No.9318 投稿日 2005年4月27日(水)07時48分 投稿者
名無し君2号
 母が入院しちゃったよーん。重度のマザーコンプレックスな私はそれだけでもココロの地盤がぐらぐらだとゆうのに、なにやら家事の一切合切までがこちらにお鉢がまわってきた様子。

 昨日はお米を研ぎました! 冷たい! 水道水は冷たいです!
 今日は朝からおにぎりを握りました! 熱い! 炊きたてのお米は熱いです!

 ひとり暮らしどころか、いきなり主夫の立場になってしまった私。はたして明日はあるのだろうか?

 ……明日はどのスーパーが安いのかなぁ。
 卵っていま高いんだなぁ。




>イマジン

>>ところで2号、採点なんかしているようだけど。
>>4行程度のプロットを見たときに、自分ならこの筋からどんなシーン(文章含む)を構築してゆくとか、瞬間的に脳裏に浮かぶようになってる?

 文章までは出てこないです。どんな視点で、どんなキャラにして、どこに山を作るかぐらいまでなら考えているときがあります。脳裏に浮かぶ、浮かばないの基準はただ単に好き嫌いです。自分の好みの話なら浮かぶ。あんまり興味のない話ですと、浮かばない。

 調子にのってリライトしている場合は、自分ならどう書くか(どうすれば書きやすいか)まで考えています。

 そうか……採点も練習か……なるほど。



>>理由付きでダメ出しをするのが、これが難しい。
>>間違った理由を付けて言うならシロウトにもできるが、正鵠を得るのことは、難しい。

 はい、難しいです。
 今回は間違えてもいいや、駄目なら誰か指摘してくれるだろう、と思って書いてましたが。――そもそも指摘する姿勢自体が間違っているような。

 あ、そうそう。
 サカモトさんも、私が無口シンデレラではないと否定したものであっても、納得できないときは遠慮せずに言ってください。「どう見たってこれは無口じゃねえかテメエどこに目ェつけてんだフシアナボーイ」とののしってカモン。




 今日は天気がいいから、布団を干さなくちゃ。
 布団叩きでぱたぱた、ぱんぱん。うお、ほこりがすげえ! 痛い! 目が痛いです!


>名無し君2号さん
No.9319 投稿日 2005年4月27日(水)22時20分 投稿者
サカモト
 おかげんいかがでしょうか。

 ドタバタしているところすみません。
 この前いただいたシンデレラ評価の続きになります。
 サカモトの評価は一番後回しで、一段落したころにお願いします。


○無口なシンデレラ102  

>>もうちょっと説明してもいいと思いますですよ。

 少ない文で説明するという
縛りを意識しすぎちゃってますね。
 
2号さんとサカモトの文を見比べて、どう違ってきているのか分析してみます。


>起

・美人のシンデレラに王子は踊りを申しこむ。ダンスのやりかたを知らないシンデレラは断ろうとするが、口べたなためにうまく言い訳できない。(2号さん)

・美人のシンデレラに踊りを申し込む王子。無言で首を振る彼女。(サカモト)


 無言で首を振る彼女っていうのは
さすがに省略しすぎちゃってますね。
 何で首を振っているのかだけでも説明を入れとかないと
読み手が置いてけぼりになってます。

 
>承
・しどろもどろなシンデレラの態度を、お高くとまっているのだと王子は誤解して、強引に踊りに誘う。ふたりのぎこちないダンスはまわりの失笑を買い、わざとシンデレラが下手に踊っているのだと思いこんだ王子は激怒する。(2号さん)

・何故か理由を尋ねる王子。腕を組み、悩み出すシンデレラ。怒る王子。(サカモト)


 特に説明不足になっているのが承ですね。
 サカモトの場合は、シンデレラのはっきりしない態度に怒る、
キレやすい王子となっています。 
 シンデレラが悩んでいる様子も、理由を告白するのが嫌で、
何か適当な理由を考えようとしているからなんですが、
これも、説明が無いと意味不明です。


>転
・口べたなためにろくに弁明もできないシンデレラ、ついに泣く。たまげる王子。泣きじゃくりながら踊りかたを知らないと告白するシンデレラに、王子は己の不明を恥じるのであった。(2号さん)
・彼女の腕を取り、ムリヤリ踊り出す王子。憮然とした表情で付き合うシンデレラ。彼女の動きがぎこちないことに気づく。(サカモト)

 比べてみると、サカモトの方は、
シンデレラの動きがおかしいことにただ気づくだけ。
 でも、2号さんの方ではシンデレラが泣きだし、
王子が深く後悔するという流れになっていますね。
 以前、とんびさんにも言ってもらったことなのですが
王子がシンデレラに惚れるにはドラマが必要です。
 ここで見ると、2号さんの方がシンデレラが泣き、
それを王子が後悔するということで
しっかりとドラマが出来上がっています。

 サカモトのドラマは動きも大きくなくて甘いですね
 多少、説明部分を大きくしてでも、周りの描写を取り入れてキャラクターの動きを書くようにしてみます。


>結
・おわびとして手ずからに踊りを教える王子。ぐずりながらもけなげについてくるシンデレラに、当初の人を寄せつけない姿とのギャップもあって、王子ベタ惚れ。(2号さん)
・踊りが苦手と告白する彼女。嫌われていなっかったコトに安心する王子。彼女のコトを好いている自分に気づく。(サカモト)

 ここですよ。ココ。
 ここで2号さんとサカモトが決定的に違ってきています。
 2号さんのは自然な流れで、王子がシンデレラに惚れています。
 今までに出てきた事をうまく活かしつつ、シンデレラの魅力を書かれているし。
 なにより、王子がシンデレラに惚れる部分に説得力があります。
 惚れる部分、なんで、こんなにちがうんだろう?

 で、発見しました。
 2号さんって「ぐずりながらもけなげについてくるシンデレラ」とか
「当初の人を寄せつけない姿とのギャップもあって」なんかの
惚れる理由を具体的に説明しているんですね。
 サカモトの方は王子の内面を覗いて
実は彼女の事好きだったんだぁと気づくだけ。

 いきなり気持ちが変化しているといわれても
読んでいる方も違和感を感じてしまいますね。
 
 好きな女の子の魅力を力イッパイ語るように、
魅力的な部分を強調するのかぁ。

 サカモトが書きたかったコト以上に
内容を引き出してもらってありがとうございます。



○無口なシンデレラ105
 
>>王子は無理して喋っていた健気さに惚れた……とか書くと健気なシンデレラに認定されちゃうからかー。

 そうです。
 なるべく、余計な要素を出さないように〜って書く
ガリガリ癖が付いちゃってまして(汗)

 でも、こうやって読み直してみると、
サカモトのは惚れる部分へと強引につなげているものが多いですね。
 

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・やがて、本当は口べただけど無理して喋っていたのだと告白する。自分のために頑張っていたのかと感動する王子。
・王子はシンデレラに無理をさせないため、会話のいらないダンスに誘うのであった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 
>>こんな感じならどうなのかな……。

 すごく良いと思います。
 王子のためにムリしてしゃべっていたという理由は、考えていたのと同じですし。
 サカモトのは王子が笑って、更に強引にシンデレラを誘ったですが
2号さんのは、シンデレラを気遣って会話のいらないダンスに誘う風にして
最後の部分を綺麗にまとめています。

 こうして見比べてみるとサカモトの場合は、
「シンデレラが王子のために無理してしゃべっていた」などの理由説明が抜けて
わけわかめになっています。
伝えなきゃいけない情報までも削っちゃってるのは致命的ですね。
 

 縛りを破ってでも読んでいる人に伝わる様に書かなきゃ。
 まだ、主観的に文章を見ている証拠ですね。
 うわぁ、直すトコいっぱいだ。



○無口なシンデレラ106
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・無口な王子が、ひとりパーティーから離れて、夜空を見あげている。シンデレラは王子の側に立つ。
・ひとこと、ふたこと交わしただけで、あとは会話はない。ふたり仲良く星を眺める。
・「ん」の言葉を発して、王子がわずかに唇を舐めた。それだけでシンデレラは王子の喉の渇きを察し、飲み物を取ってくる。その気配りに王子は驚く。「私も口べたですから」となんでもないことのように答えるシンデレラ。
・王子は「私もだ」とだけ答え、また仲良く夜空を見あげるのであった。気のせいだろうか、ふたりのまわりだけ、夜の気配が濃密になったように感じられた……
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 なんで2号さんってこちらの書きたいことがわかるのでしょうか?
 読んでみてスゴイと思った。
 しかも、自分の考えてモノよりグレードがアップしてるし。
 ひょっとしてエスパー?
 って、前にまことさんが同じ事をいっていましたね(笑)

 そして読み比べてみて、縛りを意識しすぎちゃってる自分がよくわかりました。

 
>>最後の「夜の気配が」うんぬんは余計だノシ。

 うわぁ、はずかしぃ。
 たまに、こういう事書くんですが、出す前に削除しているんですよね。
 たぶん、これを出したときに、眠くて削除まで気が回っていなかったんだと思います。
 すいません。


>>無口は無口だけど、話の起伏が少ないノシ。これを短編のプロットにするのは大変かもしれないノシ。

 そうですよね。
 シンデレラ終わったら、今度は1000字で書くんだからソレも意識しておかないと。
 

○無口なシンデレラ107

>>無口関係ないじゃーん。

 そうです!
 だって、姉御、好きなんだモン!
 
 って開き直る自分は最低だと思った……。

 すいません。
 無口な姉御キャラって萌えるとか思って書いたのですが、
どうも、上手く表現出来ませんでした。
 っていうか、今、見てみると姉御なシンデレラになっちゃってるし。
 無口でなくて、姉御を書きたかったんですね。
 しかも、それに気づかずに提出してしまっています。
 失礼しました。



○無口なシンデレラ108

>>どうして王子にくっついたのか、なんとなくであっても理由を書いてもらわないとリンダ判断にこまっちゃう。
>>モッちゃんさんなりに理由をくわえて直してみてください。それからリンダ採点します。

 了解です。
 書き飛ばしていた理由を加えてみました。
 余裕のあるときに、判定お願いします。
 

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●サカモト 無口なシンデレラ 108 (再)

一行あらすじ:王子にぴったりとくっつき、王子を惚れさせてしまうシンデレラ。

・城の入り口で不良貴族に絡まれていたシンデレラを助けた王子。彼女を会場までエスコートすることにしたのだが、会場についても王子にぴったりとくっついて離れてくれない。
・引き離そうとする王子。しかし、彼女は会場で一人になるのを恐がり、必死に彼の腕にしがみつく。困惑する王子。
・やがて、今の状態に慣れてきた王子。彼女をからかって遊ぶようになる。しかし、鐘の音と同時に離れていく彼女。
・追いかける王子に時間だからと言って去る彼女。王子は彼女を捜し出す決意をするのだった。
 
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>シンデレラ
以下は先日書いたシンデレラになります。

 五本中、四本は削除。
 一本20分ペースです。

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●サカモト 無口なシンデレラ 111

一行あらすじ:王子の踊りを気に入り、王子に踊りを教えて貰うシンデレラ。


・父の命令で下手な踊りを披露する王子。その踊りを熱心に見つめるシンデレラ。
・おざなりな拍手をもらい、踊りを終える王子。その前で王子の踊りを真似るシンデレラ。踊り終わってから彼をジッと見つめる。バカにされたのかと思いムッとする王子。
・そのまま去ろうとする王子。慌てて、シンデレラが手をつかみ彼を引き留める。たどたどしく、自分も踊りたいと呟くシンデレラ。
・彼女が本気で言っていることを感じる王子。自分の踊りを気に入ってくれた彼女に好意を持ち、踊りを教えてやるのだった。

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時間:5時間


入院は何かと大変ですね。
No.9320 投稿日 2005年4月28日(木)01時31分 投稿者 弟切 千隼
 家の誰かが入院すると、残った家族にも負担がかかります。家事や仕事の合間に、誰かが病院に通わなければいけません。完全看護だとしても、病人を放ってはおけませんよね。
 しかも、入院した人が抜けた分、家の何らかの仕事を、誰かが肩代わりする必要があります。

 一家の主婦が入院した場合には、たいがい大騒ぎになります。普段、評価されることが少ない主婦が、いかに働いているかわかります。

 弟切は、両親に相次いで入院されたことがあります。2号さんの気持ちはわかります。



>自己課題、ペットの話

>> かたやスローモーだから人と合わない。かたや頑固だから人と合わない。――そこまではいい。
>> しかし、その二人が惹かれ合うということには説明がつかない。
>> 弟切界では解明済みの事象なのかもしれないけど、その仕組みを俺達にもわかるように説明せよ。
(新木さんのNo.9317の書きこみより。以下、引用元はすべて同じ)

 主人公とヒロインとは、「人付き合いが苦手」という共通点があります。ただし、それぞれ苦手な原因は違います。

 弟切は、主人公とヒロインの表面しか見ていなかったようです。「人付き合いが苦手」という現象が同じなら、二人は共感し合えるだろうと考えていました。
 これは安直な考えでしたね。


 確かに、共通点がないよりは、あったほうが共感しやすいでしょう。
 例えば、「二人とも熱狂的なプロ野球ファン」という設定だったとすれば、それだけで意気投合する確率は高いです。
 けれども、同じプロ野球でも、片方がセ・リーグのファンで、もう片方がパ・リーグのファンならば、共感どころか反発し合うかも知れません。


 主人公とヒロインは、同じカメ好きです。これだけで意気投合する確率は、ないわけではありません。
 が、二人のカメ好きの理由を、もっと掘り下げるべきでしたね。理由によっては、主人公とヒロインは惹かれ合わないでしょう。

 主人公の属性、ヒロインの属性、二人が惹かれ合う理由、を考え直します。



>> 主人公が頑固であることと、マイナー指向であることとは、どういう因果関係で結ばれているのだ? 関係ないし、別個の性質じゃん。
(中略)
>> あと後ろのほうをみると、主人公が周囲の人と打ち解けない原因は、主人公の「自我肥大」にあるようだが。頑固とマイナー指向と自我肥大のカンケイとを説明せよ。
>> 3個とも、別個の性質じゃん。

 御指摘のとおりです。「頑固」と「マイナー志向」と「自我肥大」とは、別個の性質ですね(^^;

 弟切は、主人公の属性を正しく把握していませんでした。「頑固」を捨てて、最初から考え直します。


ひそかに楽しかったりして
No.9321 投稿日 2005年4月28日(木)17時24分 投稿者
名無し君2号
 お米を炊いたり、ごはんを作ったり、洗い物したり……マザコンゆえにいままでほとんどやったことがなかったので、意外と面白かったりします。そこそこ上手に料理が出来たりすると楽しい。にへへ。

 んなことぬかしてられるのも、いまのうちだけだってのはわかってるんですけどね。
 だった小説もそうだったもん。最初は楽しいだけだったもん。そのうち楽しいだけじゃすまなくなるんだきっと。




>サカモトさん

 採点から〜。

>無口なシンデレラ111

 うーん。
 どうもダメっぽいです。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・父の命令で下手な踊りを披露する王子。その踊りを熱心に見つめるシンデレラ。
・おざなりな拍手をもらい、踊りを終える王子。その前で王子の踊りを真似るシンデレラ。踊り終わってから彼をジッと見つめる。バカにされたのかと思いムッとする王子。
・そのまま去ろうとする王子。慌てて、シンデレラが手をつかみ彼を引き留める。たどたどしく、自分も踊りたいと呟くシンデレラ。
・彼女が本気で言っていることを感じる王子。自分の踊りを気に入ってくれた彼女に好意を持ち、踊りを教えてやるのだった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 どうしてダメなのか。
 まずはサカモトさんがいま取り組んでいる課題について、おさらいします。

>>ここでは、「無欲なシンデレラが、無欲ゆえに王子に惚れられて、ダンスに誘われる」という展開を、具体的なエピソードとして出してもらいます。

 左側にある『よみかく分室 説明』の、シンデレラ迷宮のくだりから引用しました。決して過去ログを読んだりしないあたり、私のズボラ性も本格的です。
 えー、読んでのとおりですね。
 今回の場合ですと、「無口なシンデレラが、無口ゆえに王子に惚れられて、ダンスに誘われる」話じゃなきゃ駄目なのです。

 さて、今回の失敗のキモは、「無口が原因で惚れられていないじゃん」というものです。無口が王子と知りあうきっかけになるとか、無口が王子に気に入られたとか、そういう要素がない。

 訂正。無口要素がないんじゃないですね。
 感じられにくい、です。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・まわりの目を盗んで、王子がたどたどしく踊り始める。客たちはおしゃべりに夢中で気づいていない。しかしシンデレラはロクに会話もしないために気づき、じっと見つめる。
・熱心に見られているせいか、王子のステップはますます怪しくなってきた。あろうことかシンデレラは王子に合わせて踊りだす。おまけに踊りは完璧かつ美しいものだった。差を見せつけられた王子は、真っ赤になって泣きそうになる。
・シンデレラはどうやら己が失敗したらしいと気づくが、どうやって謝ればいいのかわからない。ひたすら謝罪のジェスチャーをする。踊りとはうってかわってめちゃくちゃなシンデレラの動きに、たまらず王子は吹きだす。
・王子にどうして自分の踊りを見ていたのかと問われ、シンデレラはおしゃべりよりもそのほうが楽しかったからと答える。シンデレラは、機嫌を直した王子から、踊りを教えてくれと誘われるのであった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 ごめんなさい無駄に長くて説明過多リライトー。
 無口なために王子の踊りに気づき、無口なために王子の機嫌をなだめることができた。これだけやれば無口なシンデレラと感じられるはずです……ど、どうでしょうか。どきどき。

 サカモトさんが書かれたシンデレラにも、たしかに無口要素が入ってはいます。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・そのまま去ろうとする王子。慌てて、シンデレラが手をつかみ彼を引き留める。たどたどしく、自分も踊りたいと呟くシンデレラ。
・彼女が本気で言っていることを感じる王子。自分の踊りを気に入ってくれた彼女に好意を持ち、踊りを教えてやるのだった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 このあたりに無口さが入ってはいるんですけど、ちょっとばかり薄味です。
 たどたどしく呟いたから、王子はシンデレラが本気だと感じた――それ自体はいいです。問題は、たどたどしく呟けば無口と感じられるのか? ということです。

 いままでひとことも喋らなかったシンデレラが、王子に謝るために、ぽつぽつと言葉を洩らした――「ご、ごめん……なさい」

 これなら無口と感じますし、王子だって惚れそうだし、おそらくサカモトさんがやりたかったこともこれなのでしょうが、だって『いままでひとことも喋らなかった』なんてプロットのどこにも入ってないんですもん。それじゃわっかんないもん。


 ですから……たぶん、サカモトさんは無口シンデレラを自分のものにしてはいると思うんです。ただ、それをこちらに伝えることができないのではないかと。

 なんかすごい失礼なことを言っているような?

 私のように説明しすぎるのも問題だとは思いますがー。説明しすぎるって、つまりは読者を信用していないってことですからね。ここまで書かなきゃ伝わらないだろうって思っているからですね。うわ、オレってヒドイやつだ!

 ええ、こほん。
 プロットは他人に見せても意味が伝わるように書けたほうがいいと思います。だって、まことさんもサカモトさんの作ったプロットで短編を書くのでしょうし。えー、だからー、そのー、ちょっとぐらい説明しすぎてもいいんじゃないかしら。おほほのほ。


 あとは細々とお答えします。

>文章量

>>シンデレラ終わったら、今度は1000字で書くんだからソレも意識しておかないと。

 たぶん1000字じゃ書けないと思いますデスよ。
 どのくらいだろう……原稿用紙20枚くらい欲しいような気がしますデス。

 ん。無口シンデレラじゃなくって、普通の1000字課題なのかも。だったら恥ずかしい指摘でした。



>姉御シンデレラ

>>無口な姉御キャラって萌えるとか思って書いたのですが、どうも、上手く表現出来ませんでした。

 無口な姉御キャラというより、ただの姉御キャラに見えてしまったのが敗因ですね。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・踊りが上手なシンデレラの前で、ステップを披露する王子。その様子をジッと見つめるシンデレラ。
・何度も失敗して転ぶ王子を、無表情で見つめるシンデレラ。嫌気がさし、座り込む王子。
・後少しでできると呟くシンデレラ。驚く王子。彼女は王子の手を取り、ステップを教えてやる。
・喜ぶ王子。顔を少し赤くしながら、彼女のステップを真似ようとするのだった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 なんか無口というより、アメとムチのような。
 羞恥プレイ+冷たい視線から、軽いお褒めの言葉というか。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・ステップを披露する王子。なんども失敗をする。
・まわりはあれやこれやと助言をするが、どうもうまくいかない。嫌気がさしたのか、王子は座りこんでしまう。
・シンデレラがぼつりと呟く――「負け犬」。さらに冷たい視線を浴びて、王子は衝撃を受ける。マゾヒスティックな快楽に目覚めてしまったのだ。
・王子がさらなる恥辱を受けようと踊りを失敗し続けるも、シンデレラは黙って見つめるばかり。我慢しきれなくなった王子はシンデレラの間近で失敗しようと、彼女を踊りに誘う。冷たく見据えて、シンデレラがぽつり。「浅ましいな、犬」。王子は「女王さま!」と感涙にむせぶのであった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 以上、悪のりリライトでした。



>無口なシンデレラ106(再)

 恐がりシンデレラです。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・城の入り口で不良貴族に絡まれていたシンデレラを助けた王子。彼女を会場までエスコートすることにしたのだが、会場についても王子にぴったりとくっついて離れてくれない。
・引き離そうとする王子。しかし、彼女は会場で一人になるのを恐がり、必死に彼の腕にしがみつく。困惑する王子。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 このあたりがポイントですね。
 「会場で一人になるのを怖がり」なので、恐がり確定してしまっています。
 ちょっと書き直してみます。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・城の入り口で不良貴族に絡まれていたシンデレラを助けた王子。彼女を会場までエスコートすることにしたのだが、会場についても王子にぴったりとくっついて離れてくれない。
・シンデレラはさっきの貴族が怖いからくっついているのだが、無口なので説明できない。そのために能天気な王子は、助けた自分に惚れたのだと勘違いする。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 こうすれば、恐がりであっても、無口なシンデレラのままでいられる……と思うんですがどうでしょうか。




 とりあえずポジティブシンキングで頑張ります。みなさん、慰めの言葉どもどもでした。


全快
No.9322 投稿日 2005年4月28日(木)23時10分 投稿者 まこと
 とまではいきませんで。
 鼻づまりしてるし、目の下クマになってるし、イマイチぱっとしない感じです。

 しばらくダウンしてて、読み書くこともチビチビとしかやってませんでした。
 それでもなんとか短編の起をリテイクをしたら――。
 またぞろ、別ものに変身してしまいました。なので、起はひとまず置いといて、承を書くことにしました。
 その承が、やっとでき上がりましたので、提出します。
 タイトルも決めました。「ひと足早い夏」です。
 ↓ここにあります。
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1219&e=res&lp=1217&st=0

 ひさしぶりだと、レスになにを書こうか迷います。


 2号さんのお母さま、お大事にしてあげてください。
 私も、一度だけ娘に米とぎしてもらいました。すごくうれしかった。
 早くお戻りになられるといいですね。


 まこと
 


わお
No.9323 投稿日 2005年4月28日(木)23時26分 投稿者 まこと
 課題の日付が昨日になってます。直すの忘れました。
 ううっ、だって……(うまい言い訳が思いつかない)。
 ごめんなさい。

 まこと


いろいろ
No.9324 投稿日 2005年4月29日(金)00時10分 投稿者
新木 伸
>弟切

>>弟切は、主人公の属性を正しく把握していませんでした。「頑固」を捨てて、最初から考え直します。

 カメってのは頑固なんだろ?
 カメ好きと頑固な性質とは符合してるじゃん。
 べつに捨てる必要ないじゃん。

 頑固とマイナー指向と自我肥大との関係を説明せよと言っただけ。
 この三段論法によると、カメは自我肥大であることになるわけだが、それでいいのか考えてみろと、そうは言った。

 あと「頑固」という性質を、弟切は知っているつもりになっている感じだから、頑固ってどんなことなのか説明しろとも言った。
 本当にわかってんの? 頑固ってなに?
 頑固からマイナー指向へと、連想が容易に進んでしまうということは、ひょっとして、頑固というものを弟切はまったく勘違いしているのかもしれないのだな。
 たとえば「偏狭」なんていうものと誤解しているとかさ。

 で、頑固ってなによ?





>2号

>>>>シンデレラ終わったら、今度は1000字で書くんだからソレも意識しておかないと。

>> たぶん1000字じゃ書けないと思いますデスよ。
>> どのくらいだろう……原稿用紙20枚くらい欲しいような気がしますデス。
>> ん。無口シンデレラじゃなくって、普通の1000字課題なのかも。だったら恥ずかしい指摘でした。


 いや、それマジ。
 すげー、すげー。
 やつらあの「無口なシンデレラ」を、本当に1000文字で書けるつもりでいるよー。

 まあ、昔はお前もそんなんだったわけだが。
 どんなものが何枚で表現可能かわかるようになるためには、訓練が必要なわけね。
 訓練なしでそれができたやつをただの一人も俺は知らんし。

 だから新人賞に応募されてくる作品のほとんどが、「俺たちの戦いはこれからだ!」で終わってしまっているんじゃないか。何枚で書けるかわかっていたら、350枚で終わらせられているはずだろ。


頑固一徹【がんこいってつ】、星一徹【ほしいってつ】
No.9325 投稿日 2005年4月29日(金)02時50分 投稿者 弟切 千隼
 またもや古いネタですみません。星一徹とは、往年の野球漫画『巨人の星』の主人公の父親名です。誰が何と言おうと、野球一筋に生きているお父さんです。



>頑固とは何か

 まずは辞書を引いてみましょう。

―――――――――――――――――――――――――――――
がん-こ グワン- [1] 【頑固】 (名・形動)[文]ナリ
(1)他人の意見を聞こうとせず,かたくなに自分の考えや態度などを守る・こと(さま)。「―なおやじ」
(2)病気などが,なかなか治らない・こと(さま)。「―な咳(セキ)」
[派生] ――さ(名)
―――――――――――――――――――――――――――――
(『大辞林』より)

―――――――――――――――――――――――――――――
がん‐こ【頑固】グワン‥
(1)かたくなで意地っ張りなこと。人の言うことや情勢の変化などを無視して、それまでの考えや態度を守ろうとすること。頑迷固陋。かたいじ。「―おやじ」
(2)直りにくくしつこいこと。「―な症状」
―――――――――――――――――――――――――――――
(『広辞苑』より)


 今回、弟切が使おうとしている「頑固」は、明らかに(1)の意味ですね。
 弟切なりに書き直すと、「周囲がどうあろうと、我が道を行くこと」となります。(弟切のNo.9281の書きこみを参照)


 以前(No.9281)書いたとおり、カメは頑固な生き物ですね。周囲の環境はどんどん変化し、周囲の生き物もどんどん進化していったのに、カメはほとんど変化しませんでした。二億年以上もの間、です。
 「甲羅に頼って敵から身を守る」方法を、ずっとやり続けてきました。

 カメと主人公と、同じように「頑固」という共通点があれば、主人公がカメ好きになる要因はあります。
 主人公が、「周囲がどうあろうと、我が道を行く」人であればいいわけですね。


 主人公がカメ好きである理由は、これでいいでしょう。マイナー志向だの自我肥大だのを持ち出す必要はありません(^^;

 残る問題は、「頑固でカメ好き」の主人公を、なぜ「スローモーでカメ好き」のヒロインが好きになるか、ですね。
 これについてはもう少し考えます。


新しい店
No.9326 投稿日 2005年4月29日(金)03時33分 投稿者
サカモト

 新しい店でスタートするときは胃がキリキリ痛むサカモトです。
 心臓は毛が生えているのに、ガラスで出来ているようす。
 


>とんびさん
 指摘ありがとうございました。
 ゆったりペースでも全然大丈夫ですので、手の空いたときとかに見てやって下さい。
 お願いします。


>サカモト 無口なシンデレラ 99

>>>・王子に自分のことを見てもらおうと叫ぶ娘たち。あまりのやかましさに呆れる王子。

>>この時点で誰がしゃべっても聞こえない状況になる。つまりしゃべっても無駄


 ものすごい落とし穴を、自分で掘って落ちてしまっています。
 話を面白くしてやろうとしたら、大暴投してしまいました。
 はずかしいなぁもう。
 すいません。


>サカモト 無口なシンデレラ 100

>>>・歩きにくそうにする王子にかけより、そっと体を支えるシンデレラ。


>>手助けするのにぺらぺらしゃべる必要はない
>>話す必要がなければ無口の演出はできない

 
 もし、自分が同じ状況だとしたら、
駆け寄って、一声かけて、手助けしますね。
 そっか。だから無口の演出には不適切なわけですね。
 ただ、サカモトが書きたかったのは、一言もしゃべらずに、むっつりとした顔で手を差し出し、少し乱暴に手助けする男っぽいシンデレラを書きたかったのです。
 これは無口
 ですので、少し状況を変えてみますね。

--------------------------------------------------
・足を折った王子。周りの者が口々に彼を気遣う。しかし、誰も本心から心配している様子はなく、本人もそれを自覚していた。
・その様子をじっと見るシンデレラ。杖をついて不機嫌そうに立ち上がる王子。皆、口々に助けを申し出るが、王子はいらないと一括する。歩きにくそうな王子。
・むっつりとした顔で強引に王子の腕をつかみ、肩を貸すシンデレラ。驚き振り払おうとする王子だが、シンデレラはひるまない。
・彼女の態度から本心で自分を心配しているコトを悟る王子。

--------------------------------------------------

 ああ!
 書いてから気づきましたが、このシンデレラって強引なシンデレラとか、男っぽいシンデレラになってしまいますね。
 しかも、結構、失礼なシンデレラでもあるし……。
 えーい。
 参考用にアップだけはしておきます。
 余分なスペース使ってすみません。



>サカモト 無口なシンデレラ 101

>>王族は見られるのが仕事、動揺するとしたら特別な演出(状況)を用意すること
 
 そうか。
 王子は実は女性慣れしていない純情ボーイだったりとか、シンデレラが異様にあつい視線を注いでいたので、気になったりとか。
 王子がドギマギしている理由が必要になってくるわけですね。
 相変わらず、説明不足が目立っています。


>>転結で王子は誤解に気づき落胆しているだけ、全然惚れてない
>>もし惚れているとしたら起承ですでに惚れているということになりプロットとして構成ミス

 間違いだと気づいたときに、死ぬほど悔しくて、実はシンデレラに惹かれていた自分に気づくという流れを作ったつもりでした。
 しかし、相変わらず説明不足で流れが出てきていません。


 
>サカモト 無口なシンデレラ 102


>>もっと言うと、美人でなくても成立するプロットにするべきです
>>申し込みを断わるのは非礼なので断わる理由はここで明示すること

 しばらく使っていなかったのですが、
つい、美人要素を加えてしまったんですね。
すいません。
 美人要素に頼ってしまうか、活かしきれずに無口要素を消されてしまうか。
 どちらにしても、構成が難しくなるので、
美人要素は禁止にします。

 で、断る理由ですが
申し込みを断る理由を明示することで、
シンデレラが無礼というイメージを
感じられないようにするのですね。
ありがとうございます。


>>大体舞踏会に来るのが夢のシンデレラがなぜ踊れないのか、なぜ断わるほど苦手なのか

 これは、踊りを知らなかったからで理由が通ると思って書きました。
 貧乏な娘なら、知らなくてもいいので、このパターンも、通じるのではないかと考えています。


>>いつでも悩んでていてしゃべらないのなら無口ですが、悩んでいる属性と五分五分というところ

 惚れるのは難しそうですが
 たしかに、ずうっと悩んでいて、
最後まで結論でませんでしたの方が、無口っぽいですね。
 そこまでやらないと、この状況だと無口の表示が難しいわけですか。


>>美人、無言で首を振る、腕を組む、悩む、憮然とした表情、ぎこちない動き、踊りが苦手、嫌われていなかったこと
>>惚れる要素として書かれていることが多すぎるので確定できない

 無口を強調するために出したモノが、逆に読み手を混乱させてしまっている、
ということでしょうか。
 2号さんのリライトでも悩むの部分は削除されていました。
 無言で首を振る、ぎこちない動き、踊りが苦手、嫌われていなかったこと
 出すとしたら、この四点くらいに絞った方がよいのでしょうか。
 ちょっと自信なさげですが、情報量が少ない方が相手に伝わりやすいのかなと思いました。



>2号さん
 
 家事で忙しい中、今までと変わらないほどの量を書き込んでいただき、
ありがとうございました。

 ちなみにサカモトは、洗濯の時に白ものと色つきモノを分けて洗うって去年初めて知りました。
 え、そこまでひどくないですか?(笑)

 家事ってやってないとわからないものですね。
 毎日やってらっしゃる方たちには、頭がさがります。


 あと、せっかく頂いた、無口なシンデレラ111の評価ですが、すいません。時間が無くなってきたので
 明日以降に、書き込みさせていただきますね。
 すいません。



>新木さん

>>やつらあの「無口なシンデレラ」を、本当に1000文字で書けるつもりでいるよー。


 はい。すいません。
 確かに、1000文字でシンデレラ一本分をまとめるという、あまーい考えをしていました。
 


今日はカレーを作ってみた
No.9327 投稿日 2005年4月29日(金)23時36分 投稿者
名無し君2号
 わーい、生まれて初めて作ったわりには、カレー、うまくできたぞー。
 いいんだわかっているんだカレー作りなんて失敗するほうが難しいってことは。調子にのって隠し味にソースにケチャップにインスタントコーヒーまで入れたらなんか微妙な味になっちゃってこれじゃぜんぜん隠し味じゃないじゃん、となったのはあなたと私との秘密です。約束、指切りをしましょう。




>必要枚数

>>だから新人賞に応募されてくる作品のほとんどが、「俺たちの戦いはこれからだ!」で終わってしまっているんじゃないか。

 ふ、ふ、フカオモのことかーっ!

※フカオモ……私が初めて書いた長編、『深く重く、強く』のいつまにかつけられた略称。気弱なバンド少年が、暴れん坊ギタリストな少女に見いだされてしまったことから生じるあれやこれやを書いたお話。最後はいちどバンドを飛びだした主人公が戻って、「よーし、これから頑張るぞ!」となって終わる。


 えー、自分がどんな文体なのかがわからないと、これから書く小説にどのくらいの枚数が必要となるのかは、ちょっと想像できないと思います。
 無口なシンデレラの場合、とりあえずサカモトさんが作ったプロットの部分だけ書くと想定すると……

1)パーティーの様子(豪華さ、優雅さ、人の多さなど)
2)パーティーでのシンデレラの立場(楽しんでいるとか、圧倒されているとか)
3)これまでの経過の説明(どうしてパーティーに出席しているのか)
4)王子登場(重要人物なのでそれなりに描かないと)
5)いろいろなエピソード(王子に踊りに誘われるとかなんとか)
6)王子に惚れられるまで(一番大事なところ)

 最低、このぐらいは描かなきゃならないはずです。
 せっかくのパーティーですから、どうしたって(1)パーティーの様子は書かざるを得ません。シンデレラだってパーティー出席を楽しみにしてましたし、彼女の視点で書くならなおさらです。
 もしも中世ヨーロッパを舞台にして書くなら、ここは大変なはず。
 詳しい人ならともかく、普通は調べなきゃパーティーなんて書けないはずです。どんな形式のパーティーなのか。おのおのの服装は。言葉遣いは。食べ物、飲み物は。音楽は。
 私だったら中世を舞台にはしたくない――そんなことぬかしていたらファンタジー小説なんて書けないヨ!

 おそらく、ストーリーの流れよりも、パーティーの様子とかシンデレラ&王子の姿とか、そういった細々な部分でけっこう文章を食うと思われます。たぶん。
 私はだらだらと書いてしまいがちなので、多めに見積もって、原稿用紙20枚くらい。もっとかかる気がしますが、自分を押さえる意味もあって20枚、です。

 なにを書かなきゃならないのか、それを書くにはどのくらいの文章量が必要なのか、それを知るためには……長編をひとつふたつ作ってみればわかるようになるんじゃないでしょうか。というより、長編をひとつふたつ書いてみれば、自分の文体がわかるようになるんじゃないでしょうか。




>まことさん

 課題、ちゃんと読んでいます。指摘は話が終わってからにします。
 娘さんには、孝行はできるときにしておきなさい、と名も無いオッサンがぶつぶつ呟いていたのでだめですあの人と目をあわせちゃいけません、と伝えておいてください。




 残ったカレーはまた明日。ひと晩おいた熟女ならぬ熟カレー、けっこう楽しみだったりして。いひひ、といやらしくほくそ笑む。


胃もたれ
No.9328 投稿日 2005年4月30日(土)03時22分 投稿者 弟切 千隼
 夕食に食べた煮物が胃にもたれている弟切です。ちょっと脂っこすぎたかしら?



>自己課題、ペットの話

 「頑固でカメ好き」の主人公と、「スローモーでカメ好き」のヒロインとが、なぜ好き合うようになるのか、考えています。


 最初のきっかけとしては、「カメ好き」だけで充分ですよね。
 主人公とヒロインとは、同世代の若い男女です。異性が気になるお年頃です。趣味が一致する異性が近くにいれば、意識しないほうがおかしいでしょう。

 物語の起まではそれでいいとしても、承ではそうはいきません。
 「やった、話の合う男の子(女の子)がいた!」と飛びついてはみたものの、魅力がない相手だったら、付き合う意欲が萎えてしまいますよね。読者さまもがっくりです。

 読者さまを飽きさせないためには、主人公とヒロインの魅力を、起から見せておくべきでしょう。登場人物が嫌なやつばかりでは、普通の人は読むのが嫌になります。


 手帳をめくってみると、以前、弟切は、主人公とヒロインの魅力を書き出しています。
 以下に再録してみましょう。


―――――――――――――――――――――――――――――
主人公の魅力:カメ好き以外の普通の魅力を出す。
 普通に考えられる長所
・まじめ(ルールをきちんと守る)。
・小さな命を大切にする。
・自分が好きなことは最後までやる。
・浮気性でない。

ヒロインの魅力:同じくカメ好き以外
・小さな命を大切にする。
・おしゃべりでない(人の悪口を言わない)。
・人を急かさない(自分がとろいから)。
―――――――――――――――――――――――――――――

 これらの魅力が互いに伝われば、主人公とヒロインは互いに好感を持ちそうです。読者さまにも、好感を持ってもらえそうな要素ですね。


 けれども、上記の魅力が、本当に主人公やヒロインにふさわしいものなのかどうか、検討の余地があります。
 「頑固でカメ好き」の主人公と、「スローモーでカメ好き」のヒロインに、それぞれふさわしい魅力といえるでしょうか?

 エウレカしないように、もう少し考えます。


人が混み混み
No.9329 投稿日 2005年4月30日(土)03時36分 投稿者
サカモト
 店の中が人であふれかえっている光景を見て、ちょっとクラクラしてきたサカモトです。
 地元のほうだと、ココまでこむ店なんて無かったのに。東京って人おおいなぁ。
 ゴールデンウィーク中は、店員がお客様の中に埋もれている光景が続きそうです。



>2号さん
 
 昨日のシンデレラの続きになります。
 時間作れなくて、半分ほどになってしまいますが、お願いします。

○無口なシンデレラ111

 家事で忙しい中、リライトありがとうございます。
 前回と同じように並べて比較していきますね。


>起
・まわりの目を盗んで、王子がたどたどしく踊り始める。客たちはおしゃべりに夢中で気づいていない。しかしシンデレラはロクに会話もしないために気づき、じっと見つめる。(2号さん)

・父の命令で下手な踊りを披露する王子。その踊りを熱心に見つめるシンデレラ。(サカモト) 

 2号さんに入っていて、サカモトに入っていないモノはなんだろう。
 やっぱりシンデレラが会話をしていなかったということですね。
 サカモトの場合はじっと見つめるだけで、
無口を表現したつもりになっているときが多いですが、
2号さんは、会話をしていなかったという無口要素をさらに重ねて書いています。
 あ、あと、まわりの目を盗んで王子が踊り始めることで、
王子の踊りが下手であることと、
人目を気にする性格であるということも説明しちゃってるわけですか。
すごいなぁ。


>承
・熱心に見られているせいか、王子のステップはますます怪しくなってきた。あろうことかシンデレラは王子に合わせて踊りだす。おまけに踊りは完璧かつ美しいものだった。差を見せつけられた王子は、真っ赤になって泣きそうになる。(2号さん)

・おざなりな拍手をもらい、踊りを終える王子。その前で王子の踊りを真似るシンデレ
ラ。踊り終わってから彼をジッと見つめる。バカにされたのかと思いムッとする王子。(サカモト)

 シンデレラの軽はずみな行動が王子を傷つけてしまうという行動ですね。
 逆にここは無口要素はシンデレラが踊り出す部分。
 で、王子の性格の説明に半分以上を使っていますね。
 あと、王子が誤解してしまうトコロをしっかり説明しているということでしょうか。
 しかも、前にとんびさんが言われていた「王子に大恥をかかせる」ということまで
しっかりと説明がされています。
 比べてサカモトの方は王子が怒っているという印象が薄いです。

>転

・シンデレラはどうやら己が失敗したらしいと気づくが、どうやって謝ればいいのかわからない。ひたすら謝罪のジェスチャーをする。踊りとはうってかわってめちゃくちゃなシンデレラの動きに、たまらず王子は吹きだす。(2号さん)

・そのまま去ろうとする王子。慌てて、シンデレラが手をつかみ彼を引き留める。たど
たどしく、自分も踊りたいと呟くシンデレラ。(サカモト)

 
 シンデレラは無口&口べただから、謝罪の言葉が出てこずに
 謝罪のジェスチャーを繰り返すという流れなんですね。
 メチャクチャなシンデレラの動きで無口さを表現と。
 パニックになったときの反応は、
無口も通常の人も似ている部分があるのでしょうが
読めばしっかりと、ああ、無口なんだなぁとわかります。
 そっか。
 「謝罪のジェスチャー」に「ひたすら」を付けて強調しているからですね。
 普通なら声にだして謝るトコロを、
謝罪のジェスチャーを何回も繰り返させることで
読み手にシンデレラは無口という印象を植え付けていると。
 で、一回くらいの謝罪のジェスチャーなら、
普通の人でもやりそうなモノですが、
何度も謝罪のジェスチャーを繰り返すのは、まずやりませんしね。

 で、最初に出したロクに会話しないシンデレラと、
ひたすら謝罪のジェスチャーするシンデレラがつながって
 サカモトが書ききれていなかった
普段は無口なシンデレラというイメージが出来上がるわけですね。


>結
・王子にどうして自分の踊りを見ていたのかと問われ、シンデレラはおしゃべりよりもそのほうが楽しかったからと答える。シンデレラは、機嫌を直した王子から、踊りを教えてくれと誘われるのであった。(2号さん)

・彼女が本気で言っていることを感じる王子。自分の踊りを気に入ってくれた彼女に好
意を持ち、踊りを教えてやるのだった。(サカモト)

 おしゃべりより踊りを見ている方が楽しかったから
と答えるシンデレラで、無口だということをダメ押ししてますね。
 起承転結で全てに無口要素が入っている構成です。
 サカモトは説明が少ない上に、
2号さんほど無口要素をだしていません。
 無口要素、薄すいはずですね。
 もっと、もっと、無口要素を詰め込んでいかないとダメなんだ。
 
 ただ、気になったのですが、
2号さんのリライトで惚れが薄いのではと疑問に感じました。
 なんか、自分のことを棚に上げていってるので
すっごくドキドキなんですが
王子は機嫌を直してるだけのような。
 ってコレはサカモトのプロットが原因なのか。
 元のプロットの形を残してくれてるんですね。

 しかし、2号さんのリライトって、
今までとんびさんにサカモトが指摘されたことが、
ほぼ、再現されてますね。
 指摘箇所をなおすとこんな風になるんなぁと初めてわかりました。
 


>>ですから……たぶん、サカモトさんは無口シンデレラを自分のものにしてはいると思うんです。ただ、それをこちらに伝えることができないのではないかと。

 うう。
 確かにそうですね。
 いえ、実はつかんでいるかも自信なさげですが……。
 でも、説明不足っていうことはわかります。
 そして、説明べたなサカモトは、字数制限のしばりを意識せずにやらないと
伝えられないということも。
 今でも少し字数オーバーとかで書いていますが、
もっと文字数を増やしてきっちり説明しないとだめですね。

 なにより、まことさんが小説に起こすとき、
読んでみても内容がわからない、とかありそうですし。


 すいません。
 昨日に引き続き、眠けがひどくなってきたので、
 残りは後日、書き込みます。



>新しいシンデレラ
 先日、書いた分です。
 上に書いた書き込み前に作ったモノなのですが、111よりは説明をちょっと多めにしてあります。
 よろしくお願い致します。


--------------------------------------------------
●サカモト 無口なシンデレラ 112

一行あらすじ:会場の外で王子と会い、彼のグチを聞いて涙をながしたことで気に入られたシンデレラ。

・嫌いな人との会話から逃れ、外で休むシンデレラ。父に叱られた王子がやってきて横
に座る。落ち込んでいる王子。
・珍しそうにジッと見つめるシンデレラに気づき、力なく笑う王子。自分が妾の子供で
母と死に別れたなどのグチをこぼし出す王子。ソレを表情を変えずに聞くシンデレラ。
・突如ダーっと涙を流すシンデレラ。かわいそうと呟く。慌てて彼女を慰める。
・泣きやんだ彼女と笑い合う王子。一緒に会場へ戻ろうかと誘うのだった。

--------------------------------------------------

時間:2時間



課題提出
No.9330 投稿日 2005年4月30日(土)15時57分 投稿者 まこと
 課題を提出します。
「ひと足早い夏」短編の転です。
↓こちらにあります。
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1220&e=res&lp=1217&st=0

 よろしくお願いします。


>2号さん

 お読みいただきありがとうございます。私も、れでぃ・うぃっちー読み始めてます。遅いですよね。すみません。

 いまだ微熱がとれず、良くなったり、ぶり返したり。
 連休だし、ゆっくり休養して体調を戻すことにします。
 2号さんに、うちのお米炊きもしてもらいたい。娘に実家のじじばばのとこへ逃げられちゃって。こき使いすぎました。

 まこと


>サカモトさん
No.9331 投稿日 2005年4月30日(土)21時13分 投稿者
とんびの羽根
>無口なシンデレラ111
>>2号さんのリライトで惚れが薄いのではと疑問に感じました。

 2号さんのは一人の女として惚れてます
 サカモトさんのは惚れてない むしろ妹萌え、幼女萌えに近い

 原因は承のところにある

 比較してみましょう

>承
・熱心に見られているせいか、王子のステップはますます怪しくなってきた。あろうことかシンデレラは王子に合わせて踊りだす。おまけに踊りは完璧かつ美しいものだった。差を見せつけられた王子は、真っ赤になって泣きそうになる。(2号さん)

・おざなりな拍手をもらい、踊りを終える王子。その前で王子の踊りを真似るシンデレラ。踊り終わってから彼をジッと見つめる。バカにされたのかと思いムッとする王子。(サカモト)

 ここでサカモトさんはなにを勘違いされたのか
>> 比べてサカモトの方は王子が怒っているという印象が薄いです。
 という分析ですね
 でもどう見ても怒ってるのはサカモト王子
 「ムッとする」んでしょ
 2号王子は怒ってません
 だって2号王子の「真っ赤になって泣きそうになる」って恥ずかしいからじゃない

 承を図式化するとこんな感じ

 2号 下手な踊り → 真似をする娘 → 娘の方が圧倒的に上手 → 恥ずかしい
 サカモト 下手な踊り → 真似をする娘 → からかわれたと思いこみ → 屈辱/怒り

 2号王子はシンデレラに自分以上のものをみてますから、ちょっとしたきっかけで恋に発展する
 サカモト王子はシンデレラに怒りを覚えてますから、まず怒りをおさめないといけない
 怒りから激情、暴力、逃走に転換するのは簡単だけど一挙に恋に発展させるのはまず無理

 その流れがサカモトさんに見えてないのでしょう

 ついでに転結も見ましょう

>転

・シンデレラはどうやら己が失敗したらしいと気づくが、どうやって謝ればいいのかわからない。ひたすら謝罪のジェスチャーをする。踊りとはうってかわってめちゃくちゃなシンデレラの動きに、たまらず王子は吹きだす。(2号さん)

・そのまま去ろうとする王子。慌てて、シンデレラが手をつかみ彼を引き留める。たどたどしく、自分も踊りたいと呟くシンデレラ。(サカモト)

 転を図式化すると

 2号 恥ずかしくて真っ赤な王子→ 失敗に気づく娘 → 身ぶりでひたすら謝罪する
 サカモト ムッとして去ろうとする王子 → (失敗にも気づかず)自分も踊りたくて引き留める

 2号王子は無言のジェスチャーをみて吹き出し、恥ずかしさを忘れます、王子は失敗を克服しているんです
 シンデレラの無口のためにここで救われているんです
 それに対しサカモト王子はバカにされていなかったことを知ります、怒りはなんとか収まります
 そこにいるのは下手なのに踊りたいシンデレラがいるだけです
 舌足らずで未熟で、自分勝手で、踊ったことがないのに踊りが好きな女の子がいますが無口はありません
 これだけで惚れられるなら「未熟萌え」でしょう
 サカモトさんはそれで惚れるをクリアしているつもりでしょうが
 普通の読者はそうは思いません
 
>結
・王子にどうして自分の踊りを見ていたのかと問われ、シンデレラはおしゃべりよりもそのほうが楽しかったからと答える。シンデレラは、機嫌を直した王子から、踊りを教えてくれと誘われるのであった。(2号さん)

・彼女が本気で言っていることを感じる王子。自分の踊りを気に入ってくれた彼女に好
意を持ち、踊りを教えてやるのだった。(サカモト)

 結を図式化すると

 2号 見つめていた理由 → 王子の踊りで会話より楽しめたから → 踊りの指導を頼まれる
 サカモト 見つめていた理由 → 王子の踊りを気に入ったから → 踊りを教えてくれる

 サカモトシンデレラが一貫して踊りのことしか見ていないのに対し
 2号シンデレラは人々、王子、自分を見渡す広い視点をもっています
 サカモトさんが2号王子の惚れ方が薄いと感じるなら、サカモトさんの惚れるが普通の人の感性とずれているかもしれません

 サカモトさんのキャラは純粋だけど相手のことは実は全然見てない相手に惚れる傾向が強いようですね
 こういう状態で好きになったとすると、いずれ別れの危機が訪れるのは必然です
 こういうキャラの特性について、作者として自覚的になってください


人ごみは苦手です。
No.9332 投稿日 2005年5月1日(日)01時04分 投稿者 弟切 千隼
 東京って、人が多いですよね。弟切も東京の繁華街を歩くと、くらくらします。
 視界に入る人の数が、田舎とは比べものになりません。しかも、それらは全部知らない人の顔です。未知の人間のかたまりに圧倒されます。

 はい、ここ↑で笑った方、あなたを都会人と認定します(^_^) 田舎の住宅街や商店街では、歩いている人の中に知った顔があるのが「普通」です。



サカモトさんへ >

 「無口なシンデレラ」、がんばってらっしゃいますね。
 このシンデレラ迷宮は、わかるまでは本当にわかりません。「どうしたらわかるようになるか?」と訊かれても、正直、弟切は答えられません。数をこなすしかない、と思います。

 どういうわけか、いつの間にかわかるようになります。弟切みたいなボンクラでもできましたから、サカモトさんもできます。これは断言できます。

 弟切も、自分の勉強のために、サカモトさんのシンデレラを採点してみます。
 的外れな指摘だったらごめんなさい。


>>●サカモト 無口なシンデレラ 112
>>
>>一行あらすじ:会場の外で王子と会い、彼のグチを聞いて涙をながしたことで気に入られたシンデレラ。
(サカモトさんのNo.9329の書きこみより。以下、引用元はすべて同じ)

 中身を読むまでもなく、一行あらすじを読んだだけで、ボツです。
 以下に理由を説明します。


 一行あらすじの中に、肝心の無口要素が見られません。
 『グチを聞いて涙をなが』す人は、無口な人でしょうか?

 無口でなくても、他人のグチを聞くことはありますよね。無口でなくても、悲しい話を聞けば、人は涙を流します。

 無口でなければグチを聞けない状態だったり、無口でなければ涙を流せない状態だったら、この案はOKになったでしょう。中身のほうを読んでみても、そうは感じられません。


 ただ、112のシンデレラが無口か無口でないかといえば、無口なほうに入ります。薄いながらも無口要素はあります。
 具体的には、このあたりです↓

>>自分が妾の子供で母と死に別れたなどのグチをこぼし出す王子。ソレを表情を変えずに聞くシンデレラ。

 しかし、これでは、「シンデレラが無口なために王子のグチを聞いた」とは、わかりません。

 例えば、シンデレラは、相手が王子だと知って緊張していたのかも知れません。緊張すると、人は無口になりますよね。
 あるいは、シンデレラは、疲れて口を利きたくなかったのかも知れません。相手が好みのタイプではないと感じて、しゃべらなかったのかも知れません。「一国の王子が一般庶民にグチを垂れるなんて」と、呆れていたのかも知れません。

 要するに、「シンデレラが普段から無口な人だ」と、読み手には伝わらないのですね。


 「普段から無口なシンデレラが、舞踏会でたまたま無口ぶりを発揮したら、王子さまに惚れられました」と考えて、アイディア出しをしてみてはいかがでしょうか。


課題提出
No.9333 投稿日 2005年5月1日(日)18時38分 投稿者 まこと
 課題を提出します。
 「ひと足早い夏」 短編の結です。
 ↓こちらにあります。
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1222&e=res&lp=1222&st=0

 よろしくお願いします。
 次は、起を直してきます。
 レスなどはそのあとから書きこみします。

 最近、また時間の計測を忘れていますね。注意力散漫でした。

 まこと
 10分
 







連休? それって食べられる?
No.9334 投稿日 2005年5月2日(月)02時58分 投稿者 弟切 千隼
 休日といえども仕事をしないと追いつかない弟切です。睡眠と食事に時間を取られるのが腹立たしいです。



>自己課題、ペットの話

 主人公とヒロインがなぜ惹かれ合うようになるのか、考えています。
 人が人に惹かれるのは、どういう仕組みなのかがわかれば、主人公とヒロインが惹かれ合う理由がわかりますね。

 人が誰かに惹かれるのは、おおむね二つの要因があると考えます。

1)自分と共通する要素がある。ゆえに、自分を理解してもらえると思って惹かれる。
2)自分にない長所がある。自分にない部分に憧れて惹かれる。


 上記のうち、どちらかか片方だけの要素があれば、最初に惹かれるきっかけにはなるでしょう。
 けれども、それが恋愛といえる感情に発展して、ある程度長続きするには、二つの要素が揃わないと苦しそうです。


 ペットの話の主人公とヒロインの場合は、どうでしょうか?

 二人に共通する要素は明白ですね。「カメ好き」です。「小さな命を大切にする」という要素もあります。
 これらに加え、「互いに自分にはなくて、それゆえに憧れる長所」があれば、二人の間に恋愛感情が芽生えるでしょう。


 主人公は「頑固な人」です。好きなことにはとても執着します。誰が何と言おうと、自分の主張を貫きます。
 ヒロインには、こういう頑固さはありません。他人を押しのけてまで自分のやりたいことをやったり、自分の主張を通したり、ということができない人です。自分の意見を押し通せることには憧れるでしょう。
 長所と短所は表裏一体です。主人公の「頑固さ」は、長所であり短所です。長所として見れば、「頑固さ」は、他人から憧れられる要素になり得ます。


 ヒロインは「スローモーな人」です。いちいち周囲の状況や他人の動きを確認してからでないと、行動できません。他人のやり方やペースを尊重します。
 主人公は、ヒロインのように「他人を待つ」ことができません。どうでもいいことはいいのですが、自分の好きなこととなると、つい口出ししたり、手を出したりしがちです。そのために他人の機嫌を損ねて、人間関係をぎくしゃくさせてしまうことがあります。
 ヒロインのやり方を見ていて、主人公は、自分がなぜ他人の機嫌を損ねることが多いのか、初めて気づくわけですね。新鮮な驚きとともに、彼女の美点を感じるでしょう。


 上の考察が間違っていなければ、起→承の部分は、「主人公とヒロインの共通点を見せる」ことと、「主人公とヒロインの相違点(互いに憧れる部分)を見せる」ことを中心に組み立てればよいことになります。
 そうして、二人がいいムードになったところで、何らかの障害が起こって転、となります。

 この線で行けるかどうか、起と承のエピソードを考えてみます。


連休ってニガイんですよ
No.9335 投稿日 2005年5月2日(月)21時00分 投稿者
サカモト
 なぜか、アルバイトなのに残業が増えてきているサカモトです。
 忙しい時期は動く手なら猫じゃなくても欲しがられるんですね。

 時間の関係で今回はけっこう前に頂いた指摘への返事と、返信のレスのみとなります。


>弟切さん
 ええとっても苦いデスよ
 人によってはおいしいみたいですけど
 サカモトは苦いのを我慢しながらほおばってます。
 
 サカモトも名古屋郊外の田舎が出身なので、東京の人混みは苦手です(笑)

>>弟切も、自分の勉強のために、サカモトさんのシンデレラを採点してみます。
 的外れな指摘だったらごめんなさい。

 とんでもない!
 とっても参考になりますよ。
 なにしろ、全然正解がわかっていないサカモトですので。
 指摘に対するレスは今度返させていただきますね。
 ありがとうございました。


>2号さん

 姉御シンデレラ最高です!
 同じような題材を使ったのにこんなに面白くなるのですね。
 どうやって面白くしているのかを思わず見直ししていました。
 結局、わからなかったのですが(汗)
 これって、王子をとことん惨めにすることで、おもしろさが増すのでしょうか。
 オレも書いてみたい! ってこと考えてるとマスマスシンデレラが脱線するんですよね(笑)
 とんびさんや弟切さんにも応援して貰ってるんだし、素直に頑張ります。
 
 あと、無口なシンデレラ111のリライトで見当違いな指摘をしてしまい申し訳ありませんでした。
 どうも、自己中のサカモトは「惚れる」も良くわかっていないようです。
 当たり前のことでも、書くのは難しいんですね。

 
>無口なシンデレラ106(再)

>>「会場で一人になるのを怖がり」なので、恐がり確定してしまっています。

--------------------------------------------------
・シンデレラはさっきの貴族が怖いからくっついているのだが、無口なので説明できない。そのために能天気な王子は、助けた自分に惚れたのだと勘違いする。
--------------------------------------------------

 ああ!
 そんな手が!
 っていつもソレばかり言ってますね。
 貴族が怖いと言うことにして寂しがり屋な面を無くし、能天気な王子は勘違いに走ると。完璧だ。
 で、問題は……どうやったらコレを思いつけるんでしょうか? と聞く暇があるなら書くことですよね。
 家事で忙しい中、本当にありがとうございました。

>>フカオモ……私が初めて書いた長編
 
 読みましたよー。 
 あれが面白くかったのが、この分室に入る理由の一つになっていたりしてます。
 

>>えー、自分がどんな文体なのかがわからないと、これから書く小説にどのくらいの枚数が必要となるのかは、ちょっと想像できないと思います。

 うわ!
 そっか。そうですよね。
 まず、パーティーの豪華さから説明して、物語の基盤も説明して……。
 これを1000字で書けると言い切っていたのか。
 新木さんに甘いと言われるはずですね。
 というか、言われる前に気づけよオレ。
 未熟っぷり全開なサカモトでした。


>とんびの羽根さん

>>むしろ妹萌え、幼女萌えに近い

 サカモトのは全て幼女萌えだったんですか……。
 ちょっとショックです。
 無いといえばウソになりますが、普通だと自分では思っていました。
 確かに、マンガとかを参考にして書いていたので、幼いシンデレラとかも結構出てきてはいたのですが……。
 
 惚れる感性が人と違うということは、他の人が惚れる場合を調べるのが一番はやそうですね。
 少し聞き込みをしてみるコトにします。

 短くてスミマセン。
 指摘ありがとうございました。


課題の短編と1000字
No.9336 投稿日 2005年5月2日(月)22時03分 投稿者 まこと
 課題のリテイク版提出します。
 短編の起です。
 ↓ ここにあります。
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1223&e=res&lp=1217&st=0

 よろしくお願いします。



>1000字で書ける量

 1000字で書ける量がどのくらいになるのか、まだわかっていません。
 これでどうだと思ったら、短編分必要でしたし。
 経験でしかつかめない感覚なら、積んでいくしかないでしょう。
 とろいながら、やっていきます。



>短編をやってみて

 ようやく、1000字全体を見渡してバランスを考えられるようになってきました。
 起で2割くらい、承が3割くらい、転で4割くらい、結で1割くらい。
 こう書いて、こうなって、ああなって、こう。みたいになってきました。
 前はがむしゃらにやって終わりでしたから、書けるようにはなってきています。

 しかし、短編になるとぜぇんぜんダメ。全体を見渡すなんてことは、できません。
 膨大な量に感じます。
 とてつもないといいますか。
 それはもう、果てしないです。

 1000字を書きながら、そんなふうに思った時期がありました。それを考えれば、練習して克服することは可能なんですよね。

 また、挑戦してみます。そのうち。
 とりあえずは、また1000字をやります。量の感覚をつかむ練習です。



>体調

 鼻づまり以外は、回復いたしました。体力も戻ってまいりました。
 ペースを上げていきます。


 20分
 まこと


ゴールデンウィーク
No.9337 投稿日 2005年5月2日(月)23時20分 投稿者
名無し君2号
 岩手県は盛岡の地は、いまが桜の見ごろです。まさに満開、ピーク、あとは散るだけ。というかもうはらはらと花びらが舞っておられる。
 缶ビールを持って、近くの公園にでも花見しにいこうかと考えたりします……ひとりで。

 下手すると職務質問されそうだから止めておいたほうがいいと思った。




>まことさん

>>お読みいただきありがとうございます。私も、れでぃ・うぃっちー読み始めてます。遅いですよね。すみません。

 なにを成すにしても遅いということはございません。とかおおげさなことをぬかしつつ、読み初めていただいてありがとうございます。
 ただ、おそらくはまことさんが読んでもあんまりおもしろくないのではないかと思います。対象読者は高校生ぐらいの男の子なので、妙齢の女性は想定外なのです。エヘ☆妙齢って便利な言葉ダネ!

 えー、ですので、無理に読み終えなくてもよろしいですよ。
 つまらんものはつまらんのであって、そんなものを読むのは時間の無駄なのです。


>>2号さんに、うちのお米炊きもしてもらいたい。

 ようやくお米を研ぐのにも慣れてきました。最初は研ぎすぎちゃっていたんですね。米ぬかを取りすぎてしまって、そのためか炊きあがった米がパサついてました。あるていどはぬかを残しておかないと、ふっくら炊けないんですね。これでなかなか、米を炊くのも奥が深い……むう。




>サカモトさん

>>あと、無口なシンデレラ111のリライトで見当違いな指摘をしてしまい申し訳ありませんでした。

 いえ、それほど見当違いな指摘でもないです。
 サカモトさんの指摘とはこれですね。


>>ただ、気になったのですが、2号さんのリライトで惚れが薄いのではと疑問に感じました。

 とんびの羽根さんが書かれていたように、話を起承転結というおおきな流れにそって見てもらって、さらにはシンデレラや王子といった登場人物の姿も想像してもらえれば、王子が惚れていると感じられるはず、です。

 ただ……

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・王子にどうして自分の踊りを見ていたのかと問われ、シンデレラはおしゃべりよりもそのほうが楽しかったからと答える。シンデレラは、機嫌を直した王子から、踊りを教えてくれと誘われるのであった。(2号リライト、結)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 この結の部分だけを見ると、たしかに王子がシンデレラに惚れているとはわからないです。だって惚れてるって書いてないんだもん。
 サカモトさんに、まことさんにも伝わるように書かなきゃ駄目ですと言っておいて、私ができてないでやんの。あららららー。



>リライト

>>貴族が怖いと言うことにして寂しがり屋な面を無くし、能天気な王子は勘違いに走ると。完璧だ。
>>で、問題は……どうやったらコレを思いつけるんでしょうか? と聞く暇があるなら書くことですよね。

 じつはあんまりすごくはないです。
 タネを明かしてしまうと、人の書いたものを元にして新たな話を考えつくのは、イチからひねりだすよりはるかに楽なのです。サカモトさんも、私のリライトを元にしてなんか考えてみるとおもしろいかもしれません。



>金脈

>>サカモトのは全て幼女萌えだったんですか……。
>>ちょっとショックです。
>>無いといえばウソになりますが、普通だと自分では思っていました。

 普通じゃない――
 それ、すなわち金脈です。ショックなのはわかりますが、そこをどうにかのりこえて、認めてしまってください。そう、自分は幼女が好きなのだと!(問題発言)

 幼女というか、たぶん自分より未熟な娘が好きなのか……な? 庇護欲?
 どうなんでしょう。自分の特性を理解すれば、それがサカモトさんの味になります。たとえば、未熟はドジっ娘や気弱っ娘につなげられそうですし。




 レスには1時間。桜よりもビールが呑みたいのかもしれない私。


初めまして。一丁目です。
No.9338 投稿日 2005年5月3日(火)00時23分 投稿者 一丁目
今年の一月に、生まれて初めて小説を書いた初心者です。
いつかはこの題材で小説を書こうと、長年胸に秘めていた題材があったので、きっかけがあって、原稿用紙二百二十三枚の枚数を、二ヶ月半で自分なりに完結させることができました。
よくぞ書き上げたものだと、我ながら今でも感心しています。それくらい、衝動にかられて書いた作品でした。きっと何かに取り憑かれていたのでしょうね。
せっかく書き上げたのだから、何かの公募に出してみようと、新潮社の新人賞に応募しました。
小説を書いている間は、とても幸せでした。毎日が楽しく、睡眠不足も全く苦にはなりませんでした。
その楽しさが忘れられず、すぐに二作目に取りかかったのはいいのですが、テーマが弱いのか、書いているうちに話がどんどん横道にそれて、気が付けば、一つの題材から四つの違う話が勝手に誕生してしまうという状況におちいってしまっていたのです。
このままでは危険だ、ここらあたりで自分を矯正しなければ、この先小説を書き続けることに、いつか挫折してしまう、それは絶対にいやだと感じていた時、このサイトに巡り会いました。
過去ログを読んでいると、かなりハードな学習を要求されるサイトのようですが、挑戦して、何とかやりとげたいという意欲が湧いてきましたので、こわごわながら初投稿する決心を致しました。
何一つわからないため、まずは自己紹介を書き込みましたが、こんな感じでいいのでしょうか。
よろしくお願いします。


光る海、光る大空、光る大地
No.9339 投稿日 2005年5月3日(火)03時09分 投稿者 弟切 千隼
 五月は日が長いですね。ふと気づくと十八時くらいだったりして、びっくりします。
 「わあー、まだあれもこれもやってない!」と、弟切はよくばたばたします。段取りが悪い証拠ですね(^^;



まことさんへ >

 短編提出、御苦労さまです(^_^)
 リテイク版について、簡単に指摘させていただきます。本文は以下にありますね。

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1223&e=res&lp=1217&st=0


 しょっぱなの一行目から、誤字があります。これで脱力しました。

>> 将矢は石垣に段ポールを立てかけた。

 『段ポール』は「段ボール」の間違いですよね。


 気を取り直して読み進むと、二行目でまた違和感がありました。

>> 将矢は石垣に段ポールを立てかけた。それで、引っ越しの後片付けは完了だった。
>> 東京からはるか南の島に来て、三日がたっている。

 この物語の主人公は、冒頭の将矢くんでしょう。読み手としては、この主人公が、「今、どこで、何をしているのか」が気になります。
 なのに、二行目でいきなり回想に入っています。主人公がどんな人で、今、どこにいるのかもわかりませんのに。理解が追いつきません。


 かと思えば、三行目でまた現在に戻っていますね。

>> しずくが段ポールに線を描いた。将矢の汗だ。春だというのに真夏並の暑さだった。

 すぐ前の行が過去の話でしたから、てっきりここも過去の話かと思いました。そのために、『しずく』というのを、主人公の過去に関わった人名かと思ってしまいました。
 『段ポール』という誤字で目が止まったため、「そうか。現在の話なのか」と気づきました。


 『段ポール』が出るたびに脱力するので、ここまでですでに読む気をなくしていました(^^; が、もう少し読み進んでみました。


>>「終わったよー。散歩に行っていいんでしょー?」
>> 汗だくの父が縁側に出てくる。
>>「まっすぐ行くと海だぞー、行ってこーい」

 ここまで読んでも、まったく状況が目に浮かびません。
 『石垣』とありましたから、将矢くんは屋外にいるのでしょう。けれども、引越しの後片付けをするのに外にいる、という状況がぴんと来ません。引越しの後片付けといえば、通常は、家の中を片付けているものではないでしょうか?

 「引越しの後、庭を片付けている」とかならわかります。でも、日本の場合は、庭のある家に住んでいる人ばかりではありませんよね。庭がある家なら、「庭がある」ことをわざわざ書かないと、伝わりません。


 主人公の父親という人が登場しますね。この時の主人公と父親との位置関係が、まったくわかりません。
 そもそも、主人公が、どういう場所にどういう姿勢でいるのかもわかりません。

 将矢と父親は向かい合っているのでしょうか? それとも将矢が父親に背を向けていますか? 
 将矢と父親との距離はどのくらいでしょう? 叫ばないと聞こえないくらいの距離でしょうか? 間に何かあって、声が届きにくいのでしょうか?

 何もかも不明です。

 弟切の頭の中では、

「真っ白くて何もない空間に、段ボールと男の子だけが浮いている」

光景があります。


 ちなみに、弟切の場合、「何もない」状態を頭に思い浮かべると、通常は「真っ白」ではなくて、「灰色」の空間が広がります。
 今回はなぜ「真っ白」になったのかといいますと、物語の舞台に「明るさ」を感じたからです。

 まことさんの文章には、「明るい」なんて一言もありません。だのに「明るさ」を感じたのはなぜでしょう?

 「南の島」・「汗」・「真夏」などの単語があるからですね。こういう単語があることで、「ああ、舞台は熱帯なのか。ならば太陽ぎらぎらなんだろうな」と、脳内光景が明るくされます。

 もしも、まことさんが「明るさ」を描写しようとしているなら、ある程度は成功していることになります。もちろん不完全ですが。
 「明るい」と書かずに「明るさ」を感じさせたら、それは描写です。



 描写はともかく、問題なのは、視点が落ち着かないことです。

 最初に将矢くんが出てきて、『段ポール』を置いています。ここで読み手には、「段ボールを置く将矢の手」が視えています。
 『それで、引越しの〜』の部分は理由の説明ですから、目に映るものはありません。

 次の行『東京からはるか南の〜』で、視点がいきなり過去に飛ばされます。大概の人は面食らうでしょう。
 「そうか、過去の話か」と立ち直ったところで、『しずくが段ポールに〜』と来ます。再び現在に引き戻されて、段ボールがアップで視界に入ります。


 映画のカメラワークに例えてみましょう。
 最初、画面に段ボールを置く手が映ります。次に、東京の羽田空港から飛び立つ飛行機が映ります。その次にまた段ボールがアップで映ります。
 これでは、わけがわかりませんよね?


 簡単ながら、こんなところで。



お知らせ:
 弟切は明日から帰省します。自宅に戻るのは5/6(金)の予定です。それまで、ここには書きこめません。


>> はい。すいません。
No.9340 投稿日 2005年5月3日(火)11時05分 投稿者
新木 伸
>> 確かに、1000文字でシンデレラ一本分をまとめるという、あまーい考えをしていました。

 ほらっ。マジだったじゃん。俺のゆったとーりだったじゃん。だからいつも言ってんじゃん。ラピュタは本当にあったんだって。

 それはそうと、カミングアウトしてきたサカモトに質問なのだけど。
 箇条書きのプロット状態でさえ、どんなに簡潔に縮めて書いても、40文字×6行を下回って簡潔に書き表すことは、かなりの困難を伴うわけで……。それですでに240文字もあるよな。
 そこから4倍に増やすだけで、いったいなにをどんなふうに描けるつもりだったのだ?
 てゆうか、おもしろいから、1000字で一本書いてみ。

 ネタは、なんだか個人的にヒットしているらしい、あの2号の姉御シンデレラで。

 自分の書こうとするネタに愛着がねーから、1000字で書けるなんて思えちゃうんだよ。




>> まず、パーティーの豪華さから説明して、物語の基盤も説明して……。
>> これを1000字で書けると言い切っていたのか。

 説明してちゃ、小説にならんのだけど……。
 まあ小説になってない状態を端的に示す例として、こんなものをあげてみる。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 豪華な調度品で囲まれた部屋のなか、若い男が面白くもなさそうな顔で、テーブルの椅子に腰かけている。リズミカルに、指先でテーブルを叩いていた。
 しばらくたって、扉が重々しく開いた。
「おせえよ、ジジイ」
「最初に遅刻したのはどっちのほうじゃ。とうに昼は過ぎておるぞ」
 上等なローブを身にまとった老人が、部屋のなかに入ってきた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 これ、じつはもう死んじまったやつが書いたものなんだけどね。まあ死んだやつのことを悪く言うのは日本文化的にアレなんだけど。

 たとえばここに書いてある「豪華な調度品」であるとか、「上等なローブ」であるとか、実際にどんなもんであるのか、ぜんぜん考えていなかったわけよ。こいつは。このアホウは。





>2号

>>詳しい人ならともかく、普通は調べなきゃパーティーなんて書けないはずです。どんな形式のパーティーなのか。おのおのの服装は。言葉遣いは。食べ物、飲み物は。音楽は。

 そうだよ。
 中世ヨーロッパの衣装やら、なにやら、なにからなにまで調べ尽くさないと脳内ジオラマが完成せんだろ。脳内ジオラマが出来上がらないことには、一行たりとも書けんだろ。
 脳内でなくて、実際に物理存在のほうの3Dジオラマとか。たとえば第二次大戦期の戦車戦を作るモデラーの人たちだって、そういうところは調べてやっているんだよ。当時はどんな装備で戦っていたのかとか。ヨーロッパの植生はどうかとか。調べあげて作る。

 ちなみにその手の物を書くとして、下調べなしにすぐに取りかかれるのは、ここに出入りしている人間のなかでは弟切ぐらいなもんだろう。プロ作家も含めたってな。
 まあ今回の課題の場合には、精確な中世ヨーロッパではなくて、なんとなくファンタジー的雰囲気でOKだから、適当に思い入れでやっててもいいわけだけど。

 プロは仕事の手順として、なにをどれだけ調べておけば済みそうか、プロット作るときにあたりをつけておくわけ。資料を漁れば自分の手に負えそうなのか。資料探しにどのくらいの時間を掛けられるのか。すべて把握しておくもの。
 おまえが1から6まで書いてみたように、全シーンで書くべきものをリストアップしてゆけば、おのずと判明する。
 そして資料を漁っても手に負えそうにないときや、資料をあたる時間が取れないときには、仕事を受ける前にギブアップしておくもんだ。自分で出す企画なら、そもそも手を付けない。俺も書きたいんだけど、知識的な面で自分の手に負えそうにない話なんて、いくらも腐らせている。





>弟切

>> 人が人に惹かれるのは、どういう仕組みなのかがわかれば、主人公とヒロインが惹かれ合う理由がわかりますね。
>> 人が誰かに惹かれるのは、おおむね二つの要因があると考えます。

 そんなこともわかんねーのか、と、つっこみたくなるところをぐっとこらえ。


>>1)自分と共通する要素がある。ゆえに、自分を理解してもらえると思って惹かれる。
>>2)自分にない長所がある。自分にない部分に憧れて惹かれる。

 なぜこの二つとなるのか、不思議なところ。
 同じか違うかってところはいいんだけど、長所しか見ていないのが不思議なところ。
 短所も関わってくるはずだが。

 つまり――。

・自分とおなじ欠点または長所があるか。
・自分と異なる長所または欠点があるか。

 この二つが、人が相手に惹かれる条件な。
 んで片っぽは「共感」といい、もう片っぽのほうは「憧れ」という。

 んで、起承で両面見せられるような出来事を起こすという思考の道筋もいい。
 ようやく恋愛話になってきたというカンジ。
 出来事ってのは、そうやって、計算して起こすなのものね。デタラメに適当に起こすのではなくて。





>サカモト

>>サカモトのは全て幼女萌えだったんですか……。
>>ちょっとショックです。

 ひょっとして、サカモトって、人に惚れた経験がないのかな?
 「萌え」は知っていても、「惚れる」とはどういうことか、自己の体験として知らないとか?
 だとしたら――。

 人間として欠陥品だな。
 ゆえに作家としては貴重な個性だな。そうそういやしないぞ。そんな個性を持っている人間は。
 100人の人間がいたら、そのうちの99.99人ぐらいが、「惚れる」ってどんなことかを知ってるもん。知らないのおまえひとりだもん。
 やった。オンリーワンじゃん。

 だったらおまえ、萌え書け萌え。
 おまえには「好き」も「惚れた」も「愛してる」もなくて、萌えしかないってことになるんだから、背水の陣で、気合いも入るってもんだろ。





>2号

 「妙齢」って言葉を誤解して、誤用しとるなぁ。
 本来は「うら若い女性」の意味だぞ。女+少って文字なんだから、順番逆にすれば、すなわち少+女で、つまり少女なわけだ。字形だけからでも、気付けってーの。
 そこに「微妙な年齢」という新解釈をあてたのは、エスプリの利いた造語新語の類なわけね。おまえが知っているのはそっちのほう。いま使っているのもそっちの意味。

 つまりおまえは、意に反して、「少女であるまことさんには」というようなことを言ってしまったことになるわけよ。おねえさんぐらいにしとけ。少女はやめろ少女は。


>一丁目さん
No.9341 投稿日 2005年5月3日(火)11時12分 投稿者
新木 伸
>一丁目さん

 まず名前からしてリテイクです。
 リテイクというのは、やり直せ、ということです。
 以前こちらに「盆梅絵」と名乗る方が来て、「名前がふざけてる」という非常に主観的な理由でリテイクをくらい、以降は「そんなやつは名無しで充分」とばかり、名無し君を命じられてしまい、1号はすでに存在していたので識別のために2号という識別子をもらいうけ、「名無し君2号」という恥ずかしい名前を、いまに至るまで名乗り続けていたりしますけど。

 一丁目さんの場合は、まだ最初ですので、改名可能です。
 このまままともな名前に自分で改名しないなら、自動的に名無し君3号が割り当てられることになりますが……。ただ2号とか3号とかついてると、見分けしにくくなって嫌ですので、できれば避けたいところ。

 で、その名無し君2号のほうなのですが。
 1000字課題を毎日提出すること――と、無理難題を吹っ掛けておけば、そのうち自分から消えていってくれて面倒なくなるだろう。てなことで放置して、それだけを半年に渡ってやらせ続けていたら、そのうちひとりで勝手にモノになってしまいました。
 よって、いまこのタイミングで分室に飛び込んでくると、味を占めた家主は、それを再び再現させようとする展開が濃厚です。
 本当にそんなことで一人の人間がモノになるのかということの、再現テストの必要もありますし。

 そんなふうに、人体実験の被験者になるつもりで飛び込んでこられるなら、まあ、止めはしません。
 ただそのまえに年齢だけは教えておいてください。二十歳過ぎていたら成人ですので、どんなことになろうと自己責任ってもんですが。未成年だと、いちおう、考慮しないとならないもので。
 常軌を逸したスパルタにかけるには、保護者の承諾書が必要になってきますし。
 とりあえずこの場所では、馬鹿アホ間抜けこのチンカスめが、などと罵倒されます。小説技法のみならず、人格にまで言及と追求は確実に及びます。そして必要と判断される以上に人としての名誉を損なわれます。
 ただし、それ以上の――掲示板の書き込みによる精神的なものを越える以上の、物理的な実害は、OFF会にでも参加しないかぎり、起こりません。
 まあ参加者は過去ログを読んできている前提なので、参加の意思を出した時点で、どんなことが行われるかはすべて知っていて、かつ了解済みである――という前提でいますけども。
 とまあ、このへんが現在における注意事項です。左のほうの「分室説明」に書かれていない分。

 あと、ここの家主はライトノベルで生計を立てています。
 よって手法はライトノベル的なものに偏っています。いわば青少年向けエンターテイメントです。
 一丁目さんは新潮社に応募されたそうですが、だとすると「文學界」か「群像」ということになりますよね。つまり純文指向ってことですよね。
 ここの家主は、純文なんてクソであり、エンターテイメントこそ至上至高である、なんていう右寄りもしくは左寄りの思想の持ち主ですので、そのへんを我慢できない感じでしたら、回れ右しておいたほうがよいかもしれません。
 まあ物語作りの基本はそう変わるものでもないので、純文を書く際にも通用するノウハウをすくい取れる余地はあるだろうと思いますが。

 また、長編の一本を書いた程度の段階では、四の五の難しいことなんて考えずに、とにかく書いて書きまくれ、というアドバイスが最も効果的だったりします。じっさい、そっちのほうが楽しいですし。
 たとえばバスケットボールを覚えるのだとしまして――。
 ドリブルの練習を一日じゅうずっと続けさせられるよりは、試合形式で練習をしていたほうが楽しそうですよね。
 しかしここでは、まあはじめの一年くらいは、つまらない反復練習を強制させられます。
 試合形式で好きなようにやってみろ、とか言われてガゼン楽しくなってくるのは、1日のうち6時間程度を小説に費やしたとして、まあ早くて一年後ぐらいからでしょうか。


 ところで、ここは書きかけのものをあげてアドバイスを求める場所ではないですよ。
 ここの家主は「三行読んで忍耐力が尽きた」とか言って、人が一生懸命書いた物を、見もしないで平然と投げやりますので。投稿されても、たぶん3行ぐらいまでしか読まれません。
 課題部屋のほうに上がっている色々なものは、課題として与えられたもので、しかしそれも頭の3行だけしか読まれなかったり、「タイトルがつまんない」とかいう不当な理由でもってクリックさえされなかったりしている始末。
 課題を与えた張本人が読まずに平然とふんぞり返って「おまえがわるい」と言ってくるわけです。

 つまりここは、いうならば、自作品を書き上げる手伝いをしてくれる親切な場所――というよりは、作家志望者モドキに無慈悲な選別をかけて、「自分に小説を書くのは無理だ」と諦めさせる場所でしょうか。
 はじめからそういうつもりで作ったわけでもないのですが、事実として、現状機能しているのは、そうした役割となっています。

 実際、ここに飛び込んできて、小説が書けるようになった人って、ほとんどいないもので。
 ここに飛び込んできた結果、小説を書いてゆくことを断念した人のお墓の数なら、もう軽く数十に達していると思いますが。


一丁目改め、白石 尚です。
No.9342 投稿日 2005年5月3日(火)12時09分 投稿者 白石 尚
 失礼しました。
 一丁目という名前は、ただ単に住所地が本当に一丁目だったから、こんな名前もおもしろいかなと思っただけで、駄目出しをくらいましたので、すぐに改名しました。
 
 未成年ではありません。自分のケツは自分でふけます。覚悟をうながす数々のアドバイス、ありがたく頂戴致しました。
 ライトノベル、ミステリ、純文学、おもしろければ何でも読みます。特に自分がどのジャンルを目指しているということは、ありません。と言うより、まだその段階ではないのだと思います。
 とにかく話の筋立てができるようになりたいのです。書きたいものだけが先行している今の状況を矯正したいのです。

「自分に小説を書くのは無理だ」とあきらめられるまで、やれることをやってみたいと思ってます。

 打たれ強いと友人の中では有名なわたしが、どこまで本当に打たれ強いかを身体を張って試してみるのも、おもしろい……こんな、挑戦的なことを言うと、あとで後悔しそうですが、まあ、これくらいの気概がなくては務まりそうもありませんので。

 こわ。

 武者震いがしてきました。よろしくお願い致します。

  




>白石さん
No.9343 投稿日 2005年5月3日(火)12時41分 投稿者
新木 伸
 では白石さん。
 筋立て希望とのことなので、とりあえず、まず自分がこれまでに一番面白いと感じた映画の筋立てを書いてみてください。映画をまったく観ないなら、一番面白かった長編小説の筋立てでもいいです。
 800字。ないしは1200字。どちらかやりやすいほうで。
 たいした量でもないので、普通の書きこみとして、ここに書いてしまっていいです。(課題部屋とかに提出する形ではなく)

 これでだいたい、文章力と構成力とがわかります。
 文章力のほうは、書かれていることは誤解の余地なく伝わっていますので、かなり高いほうだとお見受けしました。――が、決められた文字数内に筋立てをきっちり収めるためには、通常よりも一段高い文章力と、必要なことを判別する構成力とが必要とされます。すこし負荷のかかることをやってみると、本当の文章力と構成力があるかどうかがわかるという仕組みです。普段使わない筋肉まできちんと鍛えられているかが分かる、という感じでしょうか。

 あらすじの書きかたは、課題部屋のほうの「読書課題○冊目」とあるものを参考にしてください。まあ前の話に出てきた、すでに鬼籍に入った連中の遺留品ですが。こうして後進の人が参考にするくらいの役には立つわけです。
 ポイントはラストの結末まで濁さずにすべて書くこと、です。
 世間一般的によく見かける「あらすじ」は、話の結末まで知ってしまうとつまらなくなってしまうので、ラストは意図的に省略されているものですけど。そうではなくて、最後まできちんと書いてゆく方向で。

 800字というと、一般的には20文字詰めで40行(原稿用紙2枚)のことを指しますが、まあ字詰めの計算方法は適当でいいです。ここでのポイントは決めた文字数内に収めるということですので。
 どんな環境で書かれているかわかりませんので、なんともいえませんが、WINDOWSのメモ帳などのテキストエディタを使って、普通の文字サイズで書いていると、一行はだいたい横40文字ぐらいになります。その場合には800字はおよそ20行ということになります。
 だいたい、そんなくらいで。


おみそ汁
No.9344 投稿日 2005年5月3日(火)15時35分 投稿者
名無し君2号
 生まれて初めて、こんなの初めて! 特集その2。
 おみそ汁を作ってみました。とはいっても本格的なものではなくて、ただ単に大根を千切りにして煮て、だし入りのみそを溶かし、しあげに化学調味料をひとふりってなもんですが。ジャンクジャーンク。

 うあ。
 なんか固い大根がある……ほどよく煮えているのもあるし、うーん? どうすれば均等に火が通るのかなあ。




>まことさん

 サマー・ボーイ・ミーツ・ガール短編、完成おめでとうございます。ぱちぱちぱちぱち。さっそく感想を書かせていただきます。

 と、その前に。

 さっそく最初のつっこみ。
 連作のばあい、できあがった時点でそれぞれをひとつにまとめておいてもらえると、読むのが楽になります。半分がやさしさでできているわたくし、バファリン2号が代わりにやっておきました。ちなみに残りの半分は怠惰でかたちづくられております。

 「ひと足早い夏」全文統合版(原稿用紙14枚)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1224&e=res&lp=1223&st=0



 ふたつめのつっこみ。
 『1223 「ひと足早い夏」 短編の転(リテイク) 5/2 まこと』は、転じゃなくて起のリテイクですね? 読んでいてなんか変だと思った私。


 本文に入る前からすでにつっこみ×2。
 覚悟はよろしいですか? なんの覚悟だ?


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 将矢は石垣に段ポールを立てかけた。それで、引っ越しの後片付けは完了だった。
 東京からはるか南の島に来て、三日がたっている。
 しずくが段ポールに線を描いた。将矢の汗だ。春だというのに真夏並の暑さだった。
「終わったよー。散歩に行っていいんでしょー?」
 汗だくの父が縁側に出てくる。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 始めから五行目まで。
 弟切さんと感想、おなじです。といいますか、弟切さんが指摘されるまで『段ボール』が『段ポール』になっているって気づかなかったデス。

 まー、よーするに足りないってことですね。
 なにが足りないのか。私の場合ですと、『家』でしょうか。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 将矢は石垣に段ボールを立てかけた。それで、引っ越しの後片付けは完了だった。
 住んで三日目の我が家を仰ぎ見る。真っ白なコンクリート仕立ての壁が、強い日差しにぎらついていた。屋根は平べったい。丈夫な壁も、瓦がないのも、みんな台風を防ぐための工夫、らしい。
 門柱には犬のような猫のような像が、ちょこんと座っている。
 シーサー。沖縄の守り神。これも対台風用の装備なのだろうか?
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 ここまで書くと、主人公の将矢くんがどこにいるのかが、映像として浮かんでくる……かなあ。どうスかねえ。

 あと、これは読者を喜ばすポイントにもなりますわね。
 だって、オキナワが暑いなんてみんな知ってるさー。
 でも家の造りが内地(この言葉もオキナワっぽいヨネ!)とは違うんだってことは、わかっていてもなかなか意識にはのぼらないさー。こういう、『あ、そーか』的なものを描くと、なんかこなれている雰囲気がでるっぽい。石垣が感じをあらわしてはいますが……足りないさー。

 ちなみに沖縄の家が本当はどんな感じなのかは知りません。
 いまネットで検索して5分で調べて書いたものなので、正確さには自信なしです。だって私の作品じゃないんだもん。どうも人の話だといい感じで力がぬけるんだよなあ……。


 まあ、足りないのは足せばいいだけのことです。
 続きを読みます。

 ……ところどころ、ああん、もう! あたしならこう書くのにィ! という部分がございますが、まあそれは各自の感性というものでしょう。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 まっすぐに前を見る。
 しずかな海が広がっていた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 こことか。しずかな海なんてないんだよー。かすかな波の音、耳をすりぬける風の音、空が地面とこすれる音、自分が砂を踏みしめる音、いろんな音が、いつもは聞こえない音が、主人公の耳には聞こえているはずなんだよーう。
 だって静かなんだから。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 さわやかな潮風が、汗まみれの将矢をなぜていく。ほんのり潮が香った。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 すごくE、E、E、気持ちEなはずなんだよー。潮風が肌をなでるたび、ひんやりと涼しくなるはずなんだよー。それはいままで灼熱地獄のなかにいた主人公には、天国に昇る心地なはずだよーう。

 うー、まことさんの作品って、なんかこちらのリライト欲を刺激するといいますか。
 うぬぬぬぬ。

 おっと。
 先に進みましょう。

 ええと、女の子登場です。ミーツガール、ミーツガール!

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ノースリーブのワンピースは丈が短い。褐色の肌を惜しげもなくさらしていた。
 肩にかかる髪が風に流される。手で押さえた拍子に、亮介のほうへと顔が向けられた。
 ドキッとしたが、少女は気づいていないらしい。
 大きな瞳のその視線が、亮介を素通りしていった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 良です。ワンピースの色まで書いてあればなおよかったナー、のは私の好み。
 書いてないのに、細身な少女の体が脳裏に浮かびました。これすなわち描写ですな。髪の長さはセミロング、色は黒でストレート、ルーズな感じに散らしている……ステキ。(妄想過多)


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 すると少女が振り返った。
 驚いた顔をしている。少女の手がふっくらした胸元に置かれた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 んぬふふふ……ふっくらした胸元……ぬふふ……。

 って、え? ふっくら?
 ふっくらって、やわらかそうな胸元ってこと? えー……。

 やわらかそうってことは、やっぱ大きくなきゃわかんないと思うわけで。ささやかな胸をふよふよしてそうとは感じないわけで。

 そっか……おおきいのか……。
 私の好みとしては、スレンダーなボディのほうが……。

 読む……気力が……。



 ――ダメだ! 元気を取り戻すんだ!
 貧乳(ひどい単語だ)をイメージしたのは私の勝手。気を取りなおして、読書再開。


 あ。ここ変です。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 しかし将矢の口は、言葉を出せずにいた。
 女の子と話したのなんて幼稚園以来になる。自分から話しかけたことになると皆無だ。そしてこのたびは、初めて会った子が相手である。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 こんなトゥシャイシャイボーイが女の子に自分から話しかけようとするなんて、ちょっと無理がございます。それどころか今回の主人公、離れてゆく女の子を追いかけてまで声をかけようとしてますよね。んー、ぶっちゃけありえなーい。
 沖縄の照りつける日差しに頭をやられたのなら、そうと書かなきゃわからないです。

 え? 私ならどうするか、ですか?
 そりゃもちろん相手の女の子から話しかけてくるデスよ。

「うんじゅ、やまとぅんちゅ?(あなた、内地の人?)」

 せっかく相手から話しかけられたというのに、沖縄訛りのためになにを言ってるのか主人公はちっともわからないわけですよ。相手はどうにか意味を伝えようと続けて話しかけてくれるのだけど、主人公はどんどんこんがらがってくるんですよ。

 最後は言葉が通じないながらも、どうにか誠意だけは伝わって……女の子は苦笑しつつも、主人公の手をとって道案内してくれるという。

 ――とかいうのは私の書く話ですなあ。
 じっさいはそんなに訛ってないでしょうし。でも訛っているほうがそそるんだからこれでいいのだ。
 あ。
 これを書くとなると沖縄弁を調べなきゃならない……ダメだこりゃ。


 おっと、横道に逸れました。
 これはまことさんのお話。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 仲良くなりたかった。
 そのためには、なにがなんでもやりとげるという強い気持ちを必要としていた。
 いつの日か、手をつないで海岸を走りたい。
 痛そうな砂の上を、しぶきをあげながら、手を取り合い微笑み合いして、ふたりでかけていきたい。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 このあたりを読むと、どうやら主人公は彼女に惚れていたようです。

 うーん、気づかなかった。
 恋に落ちるというのは美味しいところなのであって、やっぱりその瞬間はしっかりわかるように描いてもらいたいです。
 男の子が恋に落ちるとどうなるのか。
 たぶんわからないと思うので、じゃあ、女の子が恋に落ちるとどうなるのか。それをそのまま彼に当てはめてみると、なんかそれっぽくなるかもしれませんね。(丸投げ)



>>「似てる似てるって。にぃにぃもねぇねぇも、おじぃもおばぁも――この間、知らない観光客にまで、言われた」

 にぃにぃ! ねぇねぇ! おじぃおばぁ! うひー!
 沖縄っ娘、さいこう!


 はぁはぁ。
 えー、最後まで読みましての感想です。
 沖縄っぽさは足りないですね。青い空と海だけなら、岩手県は宮古の陸中海岸にだってございます。沖縄の海にはなにか特徴はないのでしょうか。透明度とか、暖かさとか、匂いとか。
 それとですね、海以外でも沖縄は描けるはずです。
 建物とか植物とか動物とか人間とか。

 ボーイミーツガールに関しては、登場人物の掘りさげが足りないと思いましたです。前述したとおり、主人公の心の動きにちょっと違和感あり。女の子の変化もちょっと急かしら。親密になりすぎ……それともこれが沖縄っ娘なのか? だったら私も沖縄に引っ越したい。


 私の感想を読んで、もしかしたらまた熱が出てしまったかもしれませんネ☆
 でもこれ、直せばかなりイケる話になると思いますよ。私のリライト欲を刺激するというのは、つまりそういうことです。

 あれ。あまりなぐさめになってない。




>新木さん

 なんかホント、人をなぶるときには生き生きしてますよね。勝手に殺すし。いろいろと自覚的なのがかえって怖いんですよ!

 このひとはさでぃすとだ! きをつけよう!(もう遅め)


>>「妙齢」って言葉を誤解して、誤用しとるなぁ。
>>本来は「うら若い女性」の意味だぞ。女+少って文字なんだから、順番逆にすれば、すなわち少+女で、つまり少女なわけだ。字形だけからでも、気付けってーの。

 わかって使っておりまする。
 ちゃんと辞書は調べましたー、えっへん。字形からは気づかなかったですけどー、がっくり。


>>つまりおまえは、意に反して、「少女であるまことさんには」というようなことを言ってしまったことになるわけよ。おねえさんぐらいにしとけ。少女はやめろ少女は。

 なに言ってるですか。
 男は永遠の少年であるからして、女だって永遠の少女なんですよ。ああ我ながらなにをぬかしているのかちっともわけわかんない。
 んー、でも、40代50代、はたまたもっともっと上でも、不思議と少女性を持たれているかたはおられますよねえ。女優の岸田今日子さんとか、なんか少女っぽさを感じるときがあるのですけれど。そうそう、歌手の島倉千代子さんにも感じます。

 ……あ? あれ?
 なんですかその目は。やめてよべつにそんなんじゃないったら。あー、あー、もういいよべつにマザコンで。そうそう私は病気なんですよ。あっはーん。うっふーん。

 こんな感じでうまくごまかしてみたがどうか。



>>で、その名無し君2号のほうなのですが。
>>1000字課題を毎日提出すること――と、無理難題を吹っ掛けておけば、そのうち自分から消えていってくれて面倒なくなるだろう。

 いま明かされる衝撃の事実。
 ふんだべつにこっちだってすがろうなんて思ってなかったやい、よさげなところだけ盗んでころあいを見計らって逃げてやろうと企んでいたやーい。




 空が青すぎてなんかムカつきます。レスには3時間ほど。まったくもってスカイブルー。


読書課題一冊目 映画:リプリー
No.9345 投稿日 2005年5月3日(火)18時12分 投稿者 白石 尚
1200字あらすじ

 リプリーは、うだつのあがらない貧乏青年だが、天性、他人の言動を模倣する才能に長けている。ある日、上流階級のピアノ伴奏に金で雇われ、名門大学のブレザーを身につけていたことから、一人の紳士に声をかけられた。そのていねいな対応に頬を紅潮させたリプリーは、自分がこのブレザーの持ち主ではないということを隠して、身分を偽った。
「南イタリアで放蕩生活を続けて帰ってこない息子のディッキーを連れ戻してきてほしい。費用と報酬は充分に支払う」と紳士に依頼されたリプリーは、イタリアに向かう船中で、大企業の社長の娘、ケイトに出会う。そこでもリプリーは、自分も名門企業の御曹司であることを暗に匂わせた。ケイトは偽御曹司リプリーに一目惚れする。
 ディッキーと、その恋人マージュが滞在しているアパルトマンに着くと、リプリーは、ディッキーの父親の声色を真似て見せて彼の気を引く。二人は急速に親しくなった。イタリアの太陽のように奔放な輝きを放つディッキー。その魅力的な容姿と多彩な趣味を併せ持つ強烈な個性に同性愛を感じ、上流社会の華やかな雰囲気に呑みこまれたリプリーは、いつか自分がディッキーであるかのような錯覚を起こしてしまう。
 最初はリプリーをおもしろがっていたディッキーだったが、自分を独占しようとし、自分に似てきたリプリーを次第に不気味に感じる。「俺はよそへ行く。お前とはサヨナラだ」
 リプリーは窮地に立たされた。ディッキーがいなくなれば、一度味をしめた、上流社会での刺激的で夢のような生活は、すべて失う。ボートの上で、リプリーはディッキーの息の根を止めた。「君がいけないんだ。愛しているのに、僕のもとを去ろうとするから」
 ディッキーが、マージュにも告げずに突然行方をくらませたと、リプリーは、ディッキーの筆跡、声色など模倣の限りを尽くして偽装工作をする一方で、サインを真似て金を引き出し、自分があたかもディッキーであるかのように社交場で振る舞っていた。それをディッキーの親友に見破られたので、やむなくその男も殺してしまう。一度ついた嘘のために、二人もの人間の命を奪ってしまったが、すべて華やかな世界の作り上げた虚構に等しい。リプリーが作ったディッキーの遺書を見たマージュは、ディッキーが自殺するはずがないと、イタリアに駆けつけたディッキーの父親に訴えたが、遊び人だった息子をあきらめた父親は、リプリーを疑わなかった。「君の仕事はもう終わりだ。帰ってきたまえ」
 新しい愛人のアランと共に帰国の途についたリプリーは、船中でケイトに発見された。名門企業の御曹司であるはずのリプリーを両親に紹介したいので夕食をご一緒に。彼女の申し出に、またリプリーは嘘を隠すための殺人を犯さなければならない。アランは心からリプリーを愛している。リプリーは、泣きながらアランの首を絞め続けた。

一行あらすじ
「華やかな世界に魅了された青年が嘘を重ね、次々と殺人を犯す物語」


新木 様
No.9346 投稿日 2005年5月3日(火)18時19分 投稿者 白石 尚
課題のあらすじを書き込みました。
よろしくお願いします。


短編
No.9347 投稿日 2005年5月4日(水)00時58分 投稿者 まこと
 感想ご指摘いただきましてありがとうございました。
 返信はのちほどさせていただきます。



>1000字課題

 以前、提出しそびれていたものを見直しました。
 どうも、1000字では無理そうなのです。
 短編をやって、怪しいながらもフィルターを手に入れたかな。
 1000字×4かなと思います。
 下記が詳細になります。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
一行コンセプト
「妹は姉の旦那さんが好き。その気持ちを押さえきれなくなってしまう話」

人物設定
 藤村 サツキ 女子高生。和浩のためなら、なんでもしてあげたい。
 義理の兄 和浩 姉の旦那さん。温和。女のきょうだいがなく、妹としてかわいがってくれる。
(姉 範子 妹の気持ちに気づいている)


起 好きな人への気持ちを隠している主人公
承 気持ちを隠して接する
転 隠しきれなくなって、ポロっと気持ちが出てしまう
結 気持ちを隠せない主人公
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 短編は無理だと言っておりましたが、上記に合わせて、1000字×4で書くことにします。
 本日は起の部分です。

 「宝物のハンカチ」 短編の起。
 ↓ こちらにあります。
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1225&e=res&lp=1217&st=0

 連休を利用して、転まではいく予定です。
 よろしくお願いします。



>弟切さん

 ご指摘をいただき、感謝しております。

 誤字について。
 段ボールと段ポール。指摘されてもまだ「えー?」です。どうやって間違えたのでしょう。
 自分でも自信がないのですが、BとPをカン違いして打ってしまったのだと思います。 ありえない失敗ですが、他には思いつきません。
 妙齢どころか、ボケ老人です。お恥ずかしい。


 冒頭について。
>>二行目でいきなり回想に入っています。
>>主人公がどんな人で、今、どこにいるのかもわかりませんのに。理解が追いつきません。

 時制ですね。縛りを破って、理解不能にさせてしまいました。
 読みづらかったことと思われます。申し訳ありません。

 冒頭に説明するもの、またその優先順位などがわかっていないせいです。
 だから、自分が思いついた順に書いています。
 読み手のかたが、知りたいものもわかってないのですね。

 今どこにいるのか。
 それと位置関係もです。
 どういう位置関係で父親と会話をしているのか。
 これが足りない部分だとわかりました。
 2号さんの指摘とまったく同じ。説明不足ということです。
 伝えることの練習が必要ですね。


>>最初、画面に段ボールを置く手が映ります。
>>次に、東京の羽田空港から飛び立つ飛行機が映ります。
>>その次にまた段ボールがアップで映ります。
>>これでは、わけがわかりませんよね?

 視点です。場面を説明していただいたおかげで、よくわかりました。
 ころころと飛び回っております。ジェットコースターも真っ青です。

 思いおこしてみると、引っ越しの説明をするのが最優先にされていました。他の縛りはすっ飛ばしてしまいました。
 一度にひとつのことしかできない。なんともキャパのない奴でございます。
 いっぺんにふたつ、みっつとできるように練習していきます。

 ありがとうございました。



>2号さん

 全文統合版、お手数をおかけしました。すみませんです。
 誤表示も教えていただきまして、ありがとうございました。

 というわけでして、皆さま。
 『1223 「ひと足早い夏」 短編の転(リテイク) 5/2 まこと』は、転じゃなくて起のリテイクです。
 間違えておりました。ごめんなさい。


>>住んで三日目の我が家を仰ぎ見る。

 2号さんにもらったリライトの文です。
 これなら、時制も難なくパスします。こうやればいいのか。家の説明へのつなげかたもベターです。
 私は沖縄っぽさをなるべく出さないように気をつけてしまいました。
 どうしても、エウレカしちゃうらしく。
 南国っぽさはオッケーで、沖縄っぽいとアウトだと思いこんでおりました。

 なんていうか。「エウレカがいっぱい」です。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 まっすぐに前を見る。
 しずかな海が広がっていた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
>>しずかな海なんてないんだよー。

 そうですね。そこを書かなきゃダメでした。
 なので、書き直してみます。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 海が広がっていた。
 どこまでも続く青は、空とつながっている。そこに雲が浮かんでいた。雲ののわきあがる音が聞こえてくる。そんな気がした。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 さわやかな潮風が、汗まみれの将矢をなぜていく。ほんのり潮が香った。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
>>すごくE、E、E、気持ちEなはずなんだよー。

 じゃ、これも、やってみます。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 さわやかな潮風が、汗まみれの将矢をなぜていく。
 手を広げた。全身で風を感じる。目をとじて、おいしい風をたっぷりと吸いこんだ。
「生き返るぅーっ」
 ほてった肌も喜んでいた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


 シャイボーイと豹変する少女。
 ここって、本来ならプロットの段階で気づかなきゃいけないところなんですよね。

 書き終わってしばらくしてから、どうなんだろうと思い始めました。
 指摘されて「そうなのかぁ」でした。
 判定するフィルターがあるなら欲しいかも。
 アリエナイザーとか売ってたらいいのに。ないのなら感覚をつかめるようにするしかないです。

 これも練習で身につくものなんでしょうか。
 不安を抱きつつ、やっていきます。


 そうそう、妙齢って意味わかってて使ったとのこと。嫌味と受け取りました。
 『イヤン・ボーン』発動していいですか。
 あ、やっぱダメだ。
 嫌味大好きになりますから、また、指摘ください。
 よろしくお願いします。



>白石 尚さん

 はじめまして、まことと申します。
 私は小説以前のことで指摘を受けることが多く、精神年齢がかなり低めです。
 不本意ながら、蛇行、鳴走、エウレーカをくり返しております。
 こんな私ですが、よろしくおねがいします。

 リプリーって見てないですけど、あらすじでわかりました。
 太陽がいっぱいのリメイクっぽいですね。



 以上、まことでした。
 3時間半
 


No.9348 削除ずみ

リプリーあらすじについてお詫びです。
No.9349 投稿日 2005年5月4日(水)02時14分 投稿者 白石 尚
No.9345の書き込み「リプリーのあらすじ」について。

 登場人物の名前をみごとに記憶違いしておりました。
 ケイト→名家の令嬢メレディス(ケイト・ブランシェット=女優の名前)
 アラン→ピーター
が、真実です。
 又、ストーリーにもそこかしこに嘘が混じっています。真っ青です。すでに読まれた方のすべてにお詫び致します。

>まことさん、
  リプリーって見てないですけど、あらすじでわかりました。
  太陽がいっぱいのリメイクっぽいですね。
 その通りです。でも、白石が書いたあらすじはデタラメです。 
 お詫びが先になって、ご挨拶が遅れました。まことさん、今後、よろしくお願いします。
 
 その他の皆様、明日顔を洗って出直してきます。失礼致しました。 
 
コピペをして、まことさんの書き込みを一部消し忘れたまま投稿してしまいましたので、一つ上の書き込みを削除してしまいました。


記憶に頼ってあらすじを書いたのなら
No.9350 投稿日 2005年5月4日(水)02時59分 投稿者
はせがわみやび
 間違っててもいいと思うっす。

 ようは首尾一貫したあらすじを書けるかどうかを見てるだけだし。
 本人がどんな風に記憶したかもわかるし。

 ただ、正しいあらすじも一緒に添えてくれると読むほうはうれしいですー。

 あ、はじめまして、みやびと申します。よろしくです。>白石さん


みやび@最近ずっと修羅場中


ストライクゾーンは限りなく下!?
No.9351 投稿日 2005年5月4日(水)10時25分 投稿者
サカモト
 金脈ってそのなの通り、輝かしいモノを想像していたのですが、意外とどろどろしたものなんだなぁと実感したサカモトです。
 

>>2号王子はシンデレラに自分以上のものをみてますから、ちょっとしたきっかけで恋に発展する
>>サカモト王子はシンデレラに怒りを覚えてますから、まず怒りをおさめないといけない
>>怒りから激情、暴力、逃走に転換するのは簡単だけど一挙に恋に発展させるのはまず無理

 どうやらサカモトの頭の中では惚れるというモノを、頭の中で理解していなかったようです。
 無いモノは、頭で覚え込むしか無いですよね。

下手な踊り → 真似をする娘 → 娘の方が圧倒的に上手 → 恥ずかしい

 という2号さんが書かれた流れを真似て、後日、一本書いてみることにします。
 


>>2号王子は無言のジェスチャーをみて吹き出し、恥ずかしさを忘れます、王子は失敗を克服しているんです
>>それに対しサカモト王子はバカにされていなかったことを知ります、怒りはなんとか収まります。
>>これだけで惚れられるなら「未熟萌え」でしょう

 読んでいて思ったのですが、恐らくサカモトには、「萌え」と「惚れる」の違いすらわかっていないと思います。
 コレばっかりは、辞書をひくより実体験で考えた方がよさそうですね。
 
 サカモトが知っている惚れるは……。 
 相手のことをいいなぁと考え出す頃だと思います。
 しゃべっていて、何となく楽しくて、それで相手のことが気になり出すという感じでしょうか。
 特に出会った最初の頃は、相手のことをいっぱい知りたくなって、なるべく一緒にいたくなります。
 ちょっとしたことでも相手に嫌われたのではないか、みたいなコトを考えて勝手にドキドキしてみたり。
 で、その後は一緒に居ることが多くなって、喧嘩もするようになって。
 段々、相手の嫌なところが見えてくるようになりますね。
 一緒に居すぎると息苦しくなってきたりとか。
 これが「惚れる」だと思います。
 
 一方の「萌える」は、こいつカワイイという感想を一方的に持つような感じでしょうか?
 こっちは定義がハッキリと頭の中に入っていないので、辞書で引いてみます。

--------------------------------------------------
もえ 【萌え】
(1)マンガ・アニメ・ゲームの少女キャラなどに,疑似恋愛的な好意を抱く様子。特に「おたく好み」の要素(猫耳・巫女(みこ)などの外見,ドジ・強気などの性格,幼馴染み・妹などの状況)への好意や,それを有するキャラクターへの好意をさす。対象への到達がかなわぬニュアンスもある。

「デイリー 新語辞典」より
--------------------------------------------------

 自分がやってるんだから知ってるはずなんですが……。
 電車の中でカワイイ女の子を見て、この娘カワイイなぁとか思ってるのと、同じなんでしょうか。
 フェチにも近い訳だし。
 自分の好みに会うモノを見て一方的に興奮するみたいな。
 人間に対してだけじゃなくて、子犬とか子猫を見て興奮するのに近いのかもしれませんね。

 そうか。
 カワイイ子犬を見て一方的に興奮していたりするのは惚れてるとは言いません。
 子犬見て「惚れた!」っていうより、「萌え!」とか言っていた方が、まだわかるし。
 ちょっとだけ、わかってきました。
 

>>サカモトシンデレラが一貫して踊りのことしか見ていないのに対し
>>2号シンデレラは人々、王子、自分を見渡す広い視点をもっています

 2号さんのシンデレラは周りのモノを色々見た上で、王子の踊りに興味を持って、踊りを選んでいますね。
 一方のサカモトのシンデレラは、興味のあることがあったら、相手の配慮もそっちのけで一つのことに集中して、周りへの配慮は一切無し。
 かなりの自己中っぷりを発揮しています。
 自分が一番大事で、常に自分を優先して動いてしまうシンデレラ。
 
 っというか
 コレ、サカモトそのまんまですね!(汗)
 
 よく、一つのコトに夢中になって周りに叱られることが多いのですが、たぶん、こんな感じなんだと思います。
 つまり、サカモトがまともにならなければ、永遠と同じシンデレラが出てくるということでしょうか……。
 小説云々言う前に、自分のだめっぷりをどうにかしましょうになってしまいました。

 やっぱり、私生活を気をつけるしか、解決策がなさそうですね。

 目標、気配りを忘れないこと……かな。

>>こういうキャラの特性について、作者として自覚的になってください


 ありがとうございます。
 少し自覚することができました。
 


>弟切さん
>>●サカモト 無口なシンデレラ 112


>>一行あらすじの中に、肝心の無口要素が見られません。

 一行あらすじでは無口要素入っていません。
 一行あらすじだけを見てみると、無口ではなく涙を流すシンデレラになっちゃってますね。
 
「王子のグチを黙って聞いたことで、気に入られたシンデレラ」

 の方がまだ、無口要素が入っていてよかったでしょうか。


>>要するに、「シンデレラが普段から無口な人だ」と、読み手には伝わらないのですね。

 何となく無口な感じを受けるけど、それがその場だけなのか、いつもそうなのかわからないので、無口要素が薄いということですね。
 

>>「普段から無口なシンデレラが、舞踏会でたまたま無口ぶりを発揮したら、王子さまに惚れられました」と考えて、アイディア出しをしてみてはいかがでしょうか。


 了解しました。
 これも2号さんの真似と同じようにやってみます。
 
 ありがとうございました。



>2号さん

>>話を起承転結というおおきな流れにそって見てもらって、さらにはシンデレラや王子といった登場人物の姿も想像してもらえれば、王子が惚れていると感じられるはず、です。

 あ!
 なんとなくわかりました。
 言われてわかるということは……全体を注意して見ずに、ブロックごとでしか把握していなかったということなのですね。
 もっと落ち着いて見れば良かったのか。
 次回にとんびさんの様に、2号さんの骨組みを取り出して、サカモトなりにリライトしてみますね。
 
 
>>すなわち金脈です。ショックなのはわかりますが、そこをどうにかのりこえて、認めてしまってください。

 オレは幼女が好きだ。
 オレは幼女が好きだ。
 オレは幼女が好きだ。
 オレは幼女が、大好き、だぁぁぁ!!

 み、認めてみました。
 イマイチ実感わきませんが、たぶん毎日繰り返して呟けば、馴染んでくるはずです!
 コレでオレは金脈をつか……めるのかな?
 ……というか、普通に危ない人のような。
 

>>自分より未熟な娘が好きなのか……な? 庇護欲?

 ああ、そっちの方が、すんなり納得できますね。
 サマースクールの指導員やってたこともあるので、子供をかまうのは好きですね。
 それに、無口の大部分は気弱っ娘っぽいシンデレラが出てきてましたので。
 是非、気弱っ娘につなげたいです。



>新木さん

>>そこから4倍に増やすだけで、いったいなにをどんなふうに描けるつもりだったのだ?
>>てゆうか、おもしろいから、1000字で一本書いてみ。

 りょ、了解です。
 ものすごくヤバそうなニオイがする課題だ……。
 少ない字数で書くと、どんな風になるのか試してみます。


>>これ、じつはもう死んじまったやつが書いたものなんだけどね。

 一度、過去ログで読んでいますよ。
 いつのまにお亡くなりになってるんですか(笑)


>>100人の人間がいたら、そのうちの99.99人ぐらいが、「惚れる」ってどんなことかを知ってるもん。知らないのおまえひとりだもん。
>>やった。オンリーワンじゃん。

 いえ、人並みに恋愛くらいはしたことありますよ!
 っとムキになって言い返すあたりがちょっと未熟だと思ったり。
 残念ながらオンリーワンの金脈は掴めそうにないっす。


>>だったらおまえ、萌え書け萌え。

 了解です。
 無口なシンデレラに萌える王子っていうことですね。
 無口なシンデレラに萌え萌えしている自分を重ねて書いてみます。


>白石 尚さん

 初めまして。
 分室で一番下っ端のサカモトと申します。
 課題の迷宮にはまって身動きがとれない未熟者で、いつもバカなことばかり言っていますが、よろしくお願い致します。

 


正しいあらすじ
No.9352 投稿日 2005年5月4日(水)12時19分 投稿者 白石 尚
>はせがわみやびさん
>サカモトさん
 初めまして。こちらこそよろしくお願いします。

 さてリプリー、正しいあらすじですが。→自分の記憶では正しいものは書けないような気がする→すみません、goo映画サイトからあらすじの原文をそのまま引用したものを載せていいでしょうか。実はこれを見て、自分の間違いに気付きました。
 OKでしたら以下をお読みください。
 NGでしたらこの書き込みごと削除してください。
 
1958年、ニューヨーク。貧乏青年トム・リプリー(マット・デイモン)は、日銭稼ぎのピアノ伴奏のために赴いたガーデンパーティで、造船業界の大物ハーバート・グリーンリーフ(ジェームズ・レブホーン)と知り合う。彼はイタリアで放蕩生活を送る息子ディッキー(ジュード・ロウ)を連れ戻してほしいとトムに頼んだ。早速ナポリへ飛び、ディッキーに会うトム。作家の卵のマージ(グウィネス・パルトロウ)と豪奢な同棲生活を送っていたディッキーは、父からの命令を聞いて迷惑がるが、トムがジャズ・ファンと知るや、彼をクラブに連れ出す。全てが物珍しいトムをセイリングやジャズクラブに連れ回して遊び回るディッキー。やがて、トムはひそかにディッキーに愛情を抱くようになる。だが、ほどなくディッキーは彼を邪魔者扱いしはじめ、やがて父親からトムを解任する旨の手紙が来たのを契機に、ディッキーはトムに決別を宣言。お別れにサンレモへ小旅行に出かけたふたり。だが、ボートで海上に出たところ、言い争いになり、はずみでトムはディッキーをオールで撲殺してしまった。死体とボートを沈めた彼は、ホテルのフロントでディッキーに間違われたことで、ある計画を思いつく。自分がディッキーになりすますのだ。マージにディッキーから預かったという別れの手紙を渡し、ローマではひとり二役で別々のホテルに宿泊。そんなトムをディッキーの旧友フレディ(フィリップ・シーモア・ホフマン)が怪しみはじめたが、トムは彼を事故死に見せかけて殺害した。いっぽう、ローマではイタリア行きの船中でディッキーと偽って知り合った名家の令嬢メレディス(ケイト・ブランシェット)と再会。トムは彼女をエスコートしていたピーター(ジャック・ダヴェンポート)と知り合い、やがてお互いに好き合う仲に。だが、船内でトムは何とメレディスに邂逅。彼女はいまだ彼がディッキーだと信じており、ピーターと会うと真相がばれる。かくしてトムは、愛するピーターをわが手にかけるのだった。

 以上です。白石が書いたものとは、かなりニュアンスも違います。
 映画はDVDなどでたまに見ますが、完全な娯楽として見ているため、登場人物などの固有名詞はほとんどと言っていいほど覚えていません(年のせいも、ある)
 リプリーは、その点少しは記憶が確かな方だったのでチャレンジしたのですが、やっぱり駄目でした。次は小説のあらすじを書いた方が無難かも。
 今日の日付中に、愛読書からひとつ、あらすじの課題を提出する目標をたてて、仕事を片づけます。

 白石は福岡県の太宰府の近くに住んでいます。今日は晴れていて、とても暑いです。



段・ポール・ベルモンド
No.9353 投稿日 2005年5月4日(水)12時26分 投稿者
とんびの羽根
 最近ブラウザをファイアーフォックスに乗り換えました
 訳すと火狐です
 ブラウザの名前と思えないなり

>1224 「ひと足早い夏」全文統合版(原稿用紙14枚) まこと
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1224&e=res&lp=1223&st=0

 冒頭部分をちょっとだけですが

>> 将矢は石垣に段ボールを立てかけた。それで、引っ越しの後片付けは完了だった。

 △ 引っ越しの感じ
 将矢→汗だく、息切れ、くたびれ、あきあき、いやいや
 引っ越しの片づけが終わって心身の状況を織り込む

 × 沖縄の感じ
 石垣→見慣れない石組みの壁、ひんぷん、門を塞ぐように立っている石垣、家を取り囲んでいる
 建物の沖縄っぽさ、異国っぽさ、南国っぽさを追加する

>> 東京からはるか南の島に来て、三日がたっている。

 弟切さんや2号さんがいうように視点がぶれてます
 最初の段落のあとで一段落作ってみてもいいんじゃないでしょうか
 冒頭はまず読者をひきこむのが先ですから、すこし詳しい説明は段落を変える

 説明からは東京の真南、八丈島とか、南太平洋とかを想像してしまいます
 出発する前の将矢にとっては「はるか南」でしょうが、飛行機や船の乗り継ぎを長時間体験した後では違うはずです
 男の子は女性に比べて方角や距離に関する感覚が強いですし、読者への説明もかねて具体的な説明にしたほうがいいでしょう
 地名、島名もはっきりと書く、こういうことは男の子にとって重要です
 ただし男の子は速度や所要時間に関しては鋭いけど、年月日や時刻については結構ルーズです

 もちろん2号さんのように冒頭にさりげなく織り込んでしまうなら極力簡潔にしないといけないいけないですが

>> しずくが段ボールに線を描いた。将矢の汗だ。

 汗だとわからないです
 汗を描く前に汗を予感させておくことも重要
 最初に一仕事を終えた将矢の呼吸、疲労、熱気などを入れておけば、つづけて汗がしたたり落ちるところにつながります

>> 春だというのに真夏並の暑さだった。

 季節感がわかりにくい
 場所による対比があると読者に親切です
 東京ではまだ肌寒かったのに、もう海開きという暑さ(たとえば四月中旬)
 石塀越しに葉っぱのない枝だらけの木が真っ赤な花をつけている

 そういえば3月3日は浜下り(ハマウリ)という行事があるそうですね
 女の子が浜の白い砂を素足で踏んで身を清める行事
 女の子が浜を歩いている場面を読んでイメージが重なってしまいました
 いまでもやっているのでしょうか


読書課題二冊目 小説:地方紙を買う女(松本清張)
No.9354 投稿日 2005年5月4日(水)21時31分 投稿者 白石 尚
 1200字

  Y県K市の、甲信新聞というローカル新聞を発行している会社に、東京在住の女性から一通の現金書留が到着した。貴紙連載中の小説が面白そうだから送ってほしい。購読料を同封しますと、手紙が添えてある。この話を聞いた小説の作者は喜んで、女性にていねいに礼状を出した。ところが一ヶ月後、前金切れとなったため、購読継続を促した新聞社のハガキに、女性からこんな返事がきた。「小説がつまらないからもう購読しません」不審に思った小説家は、女が他の目的で新聞を取り寄せ、その目的が果たされたために購読を打ち切ったと推理した。その間の、東京とY県をつなぐ記事を洗ってみる。あった。Y県では有名な自殺の名所である山林で、男女二人の心中死体を発見、男女の身元は共に東京。小説家は私立探偵を使って新聞を取った女の身元を探り、その勤め先のスナックを訪れる。自分は例の小説の作者であり、一度あなたに会ってみたかったと言って、わざと一片の新聞の切り抜きが入った封筒を置いて帰った。女はそれを見てギョッとする。それは、女がまさに今から犯行を実行しようとしていた日時、K駅前で見た選挙演説の様子を撮影した甲信新聞の写真なのだ。小説家はその後もトリックをしかけて、女の犯行を嗅ぎとっていることを暗に匂わせた。ついに女が行動に出た。奥飛騨に一緒に遊びに行こう、ただし今回は清遊ということで、誰かもう一人、女性を誘ってきてほしい。これだな、と小説家は確信する。心中に見せかけて男女一組を殺害する。多分毒でも盛って谷底に突き落とすつもりだろう。案の定、小説家とその編集者の女性に、さりげなく折り詰めの寿司を勧める女。ためらいもせずに寿司を口に運ぼうとする編集者。「危ない!毒が入っている」小説家はその手から寿司を叩き払った。「君はそうしてあの二人も毒殺し、心中に見せかけたのだろう。あそこは自殺や心中で有名な場所だ。誰もが二人の心中に疑問を抱かないだろう。だが、現場から遠い東京に住む君には、二人の遺体のその後が分からない。それでローカルな甲信新聞を取り寄せた。僕がその事実に気付いたと知って、同じ手口で殺害を試みたんだな」女は不敵な笑みを浮かべた。では、この寿司に毒が盛ってあると言うのか。さすがは小説家、作り話がうまいわ。女はそう言うと、折り詰めの寿司をすべてたいらげ、自分が無事であることを証明してその場を立ち去った。後日、小説家のもとに彼女から遺書が届く。「Y県で殺した男は、出来心で万引きをした私を恐喝したのです。あとは先生の推理通り、その男と、同伴してきた女を毒殺して崖から落としました。同じように先生を殺害しようとした時、実は毒物はジュースの瓶に入れてありました。わたしはこれからそのジュースを飲みます」もし彼女が、小説がおもしろくないから新聞購読をやめると、あんな返事を返してこなければ、事件が発覚して自殺することには至らなかっただろう。あの時、小説は最高に盛り上がっていた。

 松本清張の短編で、特に印象に深かった作品を取り上げました。


短編
No.9355 投稿日 2005年5月4日(水)23時12分 投稿者 まこと
 課題提出します。
 「宝物のハンカチ」 短編の承
 ↓ こちらにあります。
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1226&e=res&lp=1217&st=0

 よろしくお願いします。



>とんびの羽根さん
>ファイアーフォックス

 ジャンポール? あれの主演って違うお爺さんじゃなかったっけ、と思いよく見たら。
 段ポール――。

 あうぅ、ご指摘ありがとうございました。


 説明不足の部分、つけたし方のヒントをもらっちゃいまいした。
 引っ越しを絵で説明するだけでなく、心身の状態を書くんですね。

 とんびの羽根さんに教わった具体的なものを真似てやってみます。

引っ越しが終わった感
・マンセーのポーズで、終わったことを宣言する。
・頭に巻いたタオルをとって、言葉もなく汗を拭う。
・泣き言を並べ立てているところに「ご苦労さん」と声をかけられる。
・ひーひー言いながら「やった」と親指を立てる。
・全身汗びっちょりで、ジュースを飲み干しひと言「終わったぁ」。


 他のものもちょっとだけ。

沖縄の感じ
・小道をゆくと、ぽろんぽろん聞こえてくるサンシン(三味線)の音色。
・水牛に引かれる、観光客を乗せた牛車とすれちがう。
・黄色いめしべと強烈に赤い花びらをしたハイビスカス、またはとんびの羽根さんの説明にあったデイゴの花。
・げじげじまゆげの、毛深いお婆さん。
・「わからんさー」など、訛り。
・お頭つきの真っ赤な魚の活け造り。


異国の感じ
・「日本人かねぇ」と言うヨボヨボのお爺さん。
・「ハイサイ(こんにちは)」「めんそーれ(いらっしゃいませ)」全然通じない方言。
・サソリ。
・巨大な青いヤドカリ。
・バナナやパイナップルにそっくりな果実。


南国っぽさ
・熱風。
・猛烈な渇き。
・サンダルを履いてても熱い地面。
・スコール。
・真っ赤、真っ黄色、真っ白、濃厚な緑。色の濃い植物。
・リーフ(サンゴ礁の海)


 さらっと入れることができそうなものもありますね。海に関連したものなら、沖に波が立つリーフであるとか。アチコーコー(熱い)の砂浜もいいかな。

 探検に出た楽しさなら、なんちゃってフルーツとか。巨大生物とか。サンシン、水牛。
 探検談も書けたものを……。

 道に迷子になった不安感なら、サソリとかハブとかで増強できそう。
 言葉の通じないおじぃ、おばぁもおもしろかったかなぁ。

 はい、わかってます。心からもったいないって思います。
 もったいないお化けちゃん。ごめんね。ちっともわかっちゃなかったんでございます。

 しかし、書いてから考えるって。それ、逆だ……。


 それと、ハマウリに参加したことはないです。
 もっぱら飲む行事専門でしたから。
 や、違うな。飲む頃合になってから参加してたので、なんのお祭りかよくわからなかったというのが正解です。


 最後に、どうしても不思議なことがあります。泡盛もオリオンビールも、内地で飲むとなぜまずいのか。
 なぞです。


 1時間
 まこと


いろいろ
No.9356 投稿日 2005年5月5日(木)03時44分 投稿者
新木 伸
>みそしるのつくりかた

 根のものは水から。
 地面の下に植わってる根のものは、水から煮るんだよ。沸騰したところに入れるんじゃなくて、水のときから入れておいて、ずっと温めてゆくわけ。沸騰したのが合図で、そこから数分煮続けるんだ。
 大根の大きさを揃えないから煮え加減が変わるんだ。単なる包丁技術の問題だ。でも水から煮ると、火が通りやすいから、多少の違いは吸収してくれるぞ。よっぽど不揃いだったんだな。
 あと味噌を投入する前に味見をしろ。一本食って、固いかどうか確認しろ。
 このばかめが。
 ダシ入りの味噌は、ダシが足りないから、ホンだしを少し足してやるんだ。化学調味料なんぞ入れンな。ばかたりが。

 そういやおまえって、味見もしないで人様に食わせる手合いだったよな。
 小説だけでなくて、料理のほうでも、そうなンだ。
 やっぱ品性ってものかね。





>ブラウザ

 最近ブラウザはスレイプニール。
 足が何本もある暴れ馬ってことで、機能の特徴とネーミングとがぴったり。
 いくつものページを同時に開けて快適です。あとマウスのジェスチャーだけで指令を飛ばせて、戻ったり閉じたりできるところとか。
 いくらかバグがあって、直る見込みはゼロなのだけど、待ってりゃ1から作り直した次期バージョンが出てくるはずだし。
 作者の元に泥棒が入ってプログラムソースが紛失したのだとか。んで、1から新開発中。





>「ひと足早い夏」全文統合版(原稿用紙14枚)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1224&e=res&lp=1223&st=0

 つまんにゃいから、うっちゃっておこうかと思ったが、他にネタがないので、しかたなくこれを見る。

 冒頭の部分。段ポールと男の子しか脳裏に浮かんでこないというところは一緒だけど。
 俺は「地面」が足りないと思った。

 まあ、家も庭も父親も日差しも、段ポールと男の子を除くなにもかもが足りていないのだけど。
 特に地面。
 どこに立ってるのかわからんと、空中に浮かんでいることになる。

 しかし、このパート、起の役割、ちゃんとこなせてるのかなー?


>> 沖縄出して、少年出して、引っ越し直後の感じを出して、女の子に逢わせるだけのことだろ。

 とあって、起で書くべきものなんて確定してるわけだが。
 まず「沖縄感」がないよな。引っ越しの後感もないわな。
 ああ、書いてる順番が逆なのか。まず「引っ越し後感」を書いて(3行ぐらい)、そのあとに沖縄感を書こうとしているのか。
 順番が逆だから、認識されないのか。
 主人公は「沖縄に引っ越ししてきた」のであって、「引っ越し先が沖縄だった」のではないはずだが。
 あと「段ポールを石垣に立てかける」ことだけで引っ越し感を出そうというのは、それはあまりにあまりだろう。
 まだ開封されてない段ポールの山だとか、朝から出しっぱなしで使われ続けている掃除道具だとか、いろいろと小道具は思いつくだろうに、思いつこうと努力してないせいだろうな。
 引っ越し感を書かなきゃダメ、ということを忘れていたということも考えられる。



>>しずかな海なんてないんだよー。かすかな波の音、耳をすりぬける風の音、
>>気持ちEなはずなんだよー。潮風が肌をなでるたび、ひんやりと涼

 「しずかな海」は、べつに海が静かであったことを書いているんじゃないんだ。
 「さわやかな潮風」も、潮風がさわやかなことを書いているんじゃないんだ。

 海を表現するときに「しずかな海」と書くのが定番だから、定型で使っているだけなんだ。潮風を表現するときに「さわやかな潮風」と書くのが定番だから、定型で使っているだけなんだ。手紙の書き出しに「拝啓」とか「うッぴー」とか書くのとおんなじなんだ。学園モノのはじまりに、くわえパンの女の子と衝突するのとおんなじなんだ。そこに意味なんてないんだ。
 深く考えるな。そしてアマチュアをナメるな。
 アマチュアというのは、常に我々の想像の上を行くものなのだ。


>>少女の手がふっくらした胸元に置かれた。
>>ふっくらって、やわらかそうな胸元ってこと? えー……。

 そしてここもガッカリするな。「ふっくらとした胸」に意味なんてないんだ。乳房を表現するときに「ふっくらとした」と書くのが定番だから、ただ定型で使っているだけなんだ。ただの脊髄による反射運動だ。意味なんて読み取るな。
 ここはスレンダーな女の子で正しいのだ。南国の少女がムチムチしてるはずねーだろ。

 どうもまことは、表現するっていうことを、定番の言い回しを用いることだと勘違いしとるなー。
 んなもん使うな。カビの生えた表現なんて。ああカビくせぇ。

 ささやかな胸なら、ささやかな胸を自分の言葉でどう言うのかを考えろ。


>>「うんじゅ、やまとぅんちゅ?(あなた、内地の人?)」

 へー。沖縄語だと、そう言うのか。
 ローティーンもしくは十歳未満で、沖縄のさらに島部にいて、周囲が年寄りばっかだと、標準語に矯正されなくて、そうなるかもしれないね。地元語を普通に使うと。
 ところで岩手弁だと、これ、どうなるの?

 この沖縄版をリライトしてしまうと、まことの練習にならないから、2号がリライトするのは禁止だけど。岩手版でやるならリライト可な。


 まー、沖縄っぽさと、引っ越し後っぽさは見る影もないのだが。
 女の子だけはそれなりかな。
 アイドルに似ていると言われて気分を害するところはキャラが出ている。が、そこから転にかけて、どうやら主人公のことを気に入ったようなのだが、その理由が不明。
 主人公の言動のなにが彼女の好意のトリガーを引いたのか、わかるように書くこと。
 主人公はわかってなくていいから、読者にはわかるように書け。


 ところでこれ、改行多すぎて、よう読めん。
 一行一段落なんていう縛りを出したつもりはないのだが。一行ごとに、ぶちぶちと切れていて。やけに散文的。散文的ってのは、内容が散漫ってことで、なにをどう注目して読んでいけばいいのか、わからんってこと。

 内容はまったくこのままで、必要のない改行を、すべて削ってくるのこと。
 改行を入れるときは、その改行が絶対に必要である理由を心に持ったうえで、キーボードのENTERキーを叩き押すこと。
 改行一個が、いくらすると思ってんだ。無駄遣いしやがって。商業小説で無駄な改行いれると、原稿料or印税ドロボーと言われるんだぞ。
 5万部出ている本だと、改行一個で735円だぞ。時給1時間分だぞ。おいそれと使っていいものじゃないんだ。改行ってのは。




>まこと

>>・マンセーのポーズで、終わったことを宣言する。

 マンセーのポーズって、なに?

 ここでなにを訊いているのか解説すると、マンセーのポーズというのはどんなのかと教えを請うているわけではなく、なぜ「マンセー」などという一般的でない言葉を不用意に使っているのかと、そう詰問しているわけね。


>> しかし、書いてから考えるって。それ、逆だ……。

 ん? なに? 書き直してくるわけ?
 ならそっちのほうを見るんでもいいよ。まだろくに読んでもいないし。
 てゆうか、なぜ自分でやってるときに、そのくらいのことも思いつかんわけ?
 いちど粗相をして、皆様の手を煩わせてからでないと、気づかんのはどうしてだ?
 そんな簡単に思いつくようなら、沖縄っぽい感じをたくさん入れたものを、はじめから見てもらってたほうがいいじゃんか。




>2号

>>なんかホント、人をなぶるときには生き生きしてますよね。勝手に殺すし。いろいろと自覚的なのがかえって怖いんですよ!

 しらんのか? ひとをなじるのが上手だと、お金をもらえるのだぞ。
 だからこうやって練習して、日々、芸を磨いてんじゃん。おまえら練習台にして。
 そして自分の小説のなかで、あるキャラがあるキャラをなじるときに活用するのだ。
 いやー、俺、罵倒って、すげぇ苦手でさー。ホント芸もなんにも持ってないわけよ。だから苦労してんのよー。ろくな罵倒のひとつできなくてねー。エスプリ、とかいうの? そいつに決定的に欠けてるわけよ。中卒だし、教養ねーからさー。あー。大学行って博士号ぐらい取っておくんだった。
 あくまでも「作家レベル」での話ね。いや。マジだよ。罵倒って上手い人は上手いよ。俺なんか下から数えたほうが早いんだよ。
 俺の心の師匠は、ハートマン先任軍曹だよ。
 ちと引用すると、こんな感じー。

「わたしが訓練教官のハートマン先任軍曹である。話しかけられたとき以外は口を開くな。口でクソたれる前と後に“サー”と言えわかったかウジ虫ども!」
「貴様ら雌豚どもが俺の訓練に生き残れたら――各人が兵器となる。戦争に祈りを捧げる死の司祭だ。その日まではウジ虫だ! 地球上で最下等の生命体だ」
「貴様らは人間ではない。両生動物のクソをかき集めた値打ちしかない!」


 ちなみにいま俺のマイブームは、皮肉とユーモアなのだけど、まあ凡人が努力で到達できる境地ってのはたいしたことはないとはいえ、そこらの文化包丁でさえきちんと研いでおけばひとを殺すのに充分な道具になるわけだし、だからいまこうやってこの場所で研ぎ澄ませているわけだよ。
 ちなみに俺の定義する本当の皮肉とは、言われた当人だけは気づかず、周囲の全員は皮肉であることが分かるというものなのだが――。
 だめだろ。わかってしまっては。わかるなよ。消すぞ。



>>ふんだべつにこっちだってすがろうなんて思ってなかったやい、よさげなところだけ盗んでころあいを見計らって逃げてやろうと企んでいたやーい。

 すがろうと思ってるやつはけぇれ、と書いてあるんだけど。
 でも実際、ここに来るのはすがろうと思ってるやつばかりなんだよね。
 すがってどーこーしようと思ってるやつは、なにをどうしたところで見込みなんてゼロなんだし。俺は無駄なことしたくないって常日頃から言ってるのになぁ。
 そーゆー姿勢、態度にだって出てるよな? 見えるようになってるよな? 出てないのかな? 俺っちが手をさしのべている救世主かなにかに見えているわけ? まさかなぁ。
 まあ、焚き火に飛び込んでくる蛾を焼き尽くして、羽もいで、とどめ刺してやるのも闇夜の中の焚き火の役割ってものだろうから、それはそれでいいんだけど。
 小説書かないでも済むやつは、小説なんて無駄なもん書いてないで、もっと世のため人のためになることをすべきだろうに。
 「親のあるやつは国へ帰れ、俺と来るやつは狼だ」――てなカンジ?
 親のあるやつは国に帰りゃいいのに。国帰って畑耕せっての。
 小説なんてもんは、すくなくとも食い物や着るものや住むところや医薬品なんかと違って、なくたって、これっぽっちも困らないもんだ。生きてゆくための必需品ではないって意味で、まったく不要で、まったくくだらないシロモノだ。小説家ってゆーのは、食い物を生産しているお百姓さんの百倍ぐらい下方に位置している卑しい職業だ。
 見切りをつけるなら、早いほうがいいってもんだ。
 んな、3時間とか5時間とか、かけちゃってて、日本語にもなっていないクソみたいな出来の意味不明の不思議文章を垂れ流しているよりか、それと同じ時間、汗水垂らして働いていたほうが、カネにもなるし、他の人だって喜ぶだろうし。





>白石さん

 なんか初回から迷走しているようですが。
 指示のなかの大事な部分を、いくつか伝え損ねてしまったようなので、きちんと書いてみます。

・自分の一番好きな作品をあらすじにする。
・長編のものを題材にする。
・確認せず、記憶だけに頼って書く。
・どこを面白いと感じたのか、欄外に二、三行程度でまとめる。

 自分のこれまでの一生の中で、いちばん面白いと思った作品です。
 いちばん記憶が確かなものを書くのではなくて、面白かったものです。自分もそういう話を作ってみたいと、目標にしている話でもいいです。好きと目標にしているとは、微妙に違いますが、まあ似たようなものです。
 絵や動きが凄かったとか、綺麗だったとか、像作品特有の面で惚れ込んでいるものではなくて、あくまでも話(ストーリー)に惚れ込んでいるものです。
 長さは小説でいうと長編相当です。映画なら2〜3時間程度。漫画本なら3〜4冊。
 また見直したりして再確認せず、覚えているそのままで書いてください。まあ一度書き終えたあとで、ちょっとずるして、登場人物の名前などを調べて置き換えるぐらいはいいですけど。でもべつに主人公の名前が思い出せなくたって、「主人公」と書いてあれば話の筋は伝わりますし。なにも問題はないはずです。

 で、上に書いた重要項目からすると、これまでの二つの提出物はまるで意味がないことになるので、やり直してください。

 こちらにもミスがありましたが、なんのために出されている課題なのか、すこしは自分で考えてみてください。そうしたら「覚えているかどうか」を基準に作品を選ぶことも、正解をコピペしてくることにも、なんの意味もないということがわかったはず。
 だいたい貼り付けてきたそれ、正解なんでしょうか? 白石さんの書いたもののほうが、よほど、どんな話なのか伝わってきますけど。
 ただ内容は伝わりましたけど、どのへんが面白いのかは、残念ながら伝わってきませんでした。
 殺人が焦点の話だったようですが、殺人の理由が、なんだかつまらないですよね。
 殺人の理由は、書かれてあるこの通りですか? それとも白石さんの読み違えですか? なんだかつまらないことで、ばんばん殺しまくっているようですけど。
 どこがどのように面白い映画だったのでしょうか? ところでこの映画、喜劇なのかホラーなのか、サスペンスなのか青春ものなのかエロ映画なのか、どれなのでしょうか?

 あと引用に関して。
 引用してくるときには、どこからどこまでが引用部分であるのか、はっきりとわかるようにすることが必須条件です。
 いまのままだと、9342にあるあらすじが、GOOからもらってきたものなのか、白石さんが自分で書いたものなのか、どちらなのか判然としません。著作権法というのは、他人の手柄を横取りしないための法律ですので、理念からいって、それはまずいわけです。逆に出展と引用部分を明らかにしていれば、他人の手柄は他人の手柄のまま保護されますから、たいていのことはOKになります。
 また引用部分は必要最小限にする、というのが引用時の一般的なルールとなります。
 筋のクロスチェックをする目的で引っ張ってきたのだとすると、自分のあらすじとの相違点を抜粋すれば済んだはずで、全文引用する必要はなかったはず。また相違点を要約するようにすれば、引用自体が必要なかったはず。
 あと問題あったら消してくださいと委ねてしまうのは、責任放棄の態度ですので、褒められたものではありません。ここでは本当の緊急時以外は削除せず、すべて書き込んだ人間の自己責任となるという方針になっています。

 ところで、自己紹介はともかく、実年齢ぐらい書いておいたほうがいいですよ。このあたりのことは、十代なら知らなくても仕方ないなぁで、初めの一度だけは優しく教えてもらえますし、二十代前半でも、まあしようがないなで、そんなことも知らないの、と呆れ半分嫌味半分で教えてもらえるものですし。
 三十代になっても知らなかったりすると、このように、呆れるを通りこして、冷たく距離を取られてしまいますし。
 「自分は一人前です」とだけ書いてあると、まあ読んだほうは自身の年齢以上として受け取りますから、この場合、四十歳ぐらいということになりますか。

 で、正しい引用方法についてですが。
 お教えしましょうか。それともインターネット等でご自分で調べられますか?
 ここではサカモトあたりが、以前、痛い目を見て覚えたはずなので、詳しくなっているはずです。必要がありましたらどうぞ、ご使用ください。




>サカモト
>惚れるということ

 あァ?

 ここでいう王子様の「惚れる」ってのは、シンデレラをぜひとも嫁さんに、と思うくらいのことなわけだろ。
 手下にガラスの靴を持たせて、国中の娘たちの足の大きさチェックをして、ぜひとも見つけ出して嫁さんにしようってくらいなんだろ。

 「こいつカワイイな」なんて気持ちじゃ、彼女にするにも足りねーだろうが。
 おまえは萌えも知らんようだな。
 萌えってのは、人生投げうっちゃってもいいくらいのコトなんだよ。あえて踏み込んじゃっても我が人生に一片の悔い無し、てなとこなんだよ。


>> サマースクールの指導員やってたこともあるので、子供をかまうのは好きですね。

 そのサマースクールのなかに、無口な子はいなかったのかよ?
 単なる気弱でもなく、口べたなわけでもなく、無口としか言いようのない子は?



>> 金脈ってそのなの通り、輝かしいモノを想像していたのですが、意外とどろどろしたものなんだなぁと実感したサカモトです。

 あァ? 金脈ったって、掘り出したばかりのそれは、単なる石だろ。
 金の含有量がほかよりちょっぴり高いってだけで。
 粉砕してすり潰して水で流して、盛大な手間暇を注いでゆくうちに、ようやく砂金がちょっぴりだけ採れるんだ。
 純度百の金が眠っている金脈なんて、あるものか。
 ダイヤモンドだって、磨いてなけりゃ石ころだ。

 同様に、磨きもしないで、即、武器として使用可能な才能なんてのも、あるわけねーの。


逃げ出す頃合い
No.9357 投稿日 2005年5月5日(木)07時24分 投稿者
新木 伸
>> いま明かされる衝撃の事実。
>> ふんだべつにこっちだってすがろうなんて思ってなかったやい、よさげなところだけ盗んでころあいを見計らって逃げてやろうと企んでいたやーい。

 まさか俺がそんなことを見抜いていなかったと思われると癪なので、書いておく。
 はじめは蛾の一匹だと思っていたわけだが、逃げなかった時点で判明していたことだ。

 2号の場合には、すがろうと思っていなかったからこそよかったわけよ。
 てか、逃げるタイミングを計っているやつは、逆に、そうすぐには逃げださないもんだわな。特に練習効果が見えている場合には。

 ここでチェックリストを出してみる。

 このチェックリストによって、判定がクロならアウト。なにやっても無意味に終わる可能性しかありません。そーゆーの可能性っていわんけど。
 シロならあなたはモノになる可能性があります。


・自分はすがろうと思っているのかも、とか、ちらりとでも疑っているやつ。
    →グレーゾーン。すくなくとも真っ黒ではない。

・自分はすがろうなんて思っていない、と断言できちゃうやつ。
→これNG。真っ黒。

・ここで学べばプロになれるのだ、と思っているやつ。
    →ド黒。

・新木さん好き好きー。
    →氏ね。

・一秒でも早くやめてやる、と思って来るやつ。
    →シロ。


 ――とすると、来たがらないヤツを引っぱってくるのが、やっぱ、いちばん早いのか。
 ところで2号、おまえ、なんで来たわけ?
 まえからそれが不思議なんだよ。
 蛾でもないやつが、なんで寄ってきたのかと。

 掠め取ったらやめてやる、なんて思うなら、ふつう、ROMだけしてるもんだろ。
 どんな気の迷いがあって、飛び込んでみる気になったわけ?
 たまたま余命宣告をされたところで、悪魔に魂でもなんでも売る気になっていたとか?

 たまたまお前だけに訪れた幸運ではなくて、ノウハウ化可能なことなら、応用してみるから言ってみろ。


悪魔の数字は616
No.9358 投稿日 2005年5月5日(木)13時24分 投稿者
名無し君2号
 長いこと悪魔の数字としてダミアン坊や、ヘビメタの人、ホラー映画などで愛されてきた『666』ですが、ホントは『616』だったといまさら判明したそうです。

 詳しいことは『悪魔の数字』『666』でグーグル検索すればでてきます。(手は抜けるときに抜こう)

 なんかもう、いろんな人があちゃーって頭を抱えそうなお話です。ダミアン坊やなんて、『666』の数字がおでこにあったせいで悪魔の子とか呼ばれたんでしょうに。ホントは関係なかったじゃん。ぜんぜん悪魔の子じゃないじゃん。名誉毀損じゃん。あちゃー。

 真実というのは、ときに残酷なもの。
 そんな言葉が身に染みてしまいました。元気をだしてよダミアン。




>ミソスープ

>>根のものは水から。
>>地面の下に植わってる根のものは、水から煮るんだよ。

 へー。なんかおばあちゃんの知恵袋って感じです。とか書くと「てめえ暗に隠居しろっていいたいのか」とか勘ぐられそうな気がするんですけどめんどくさいからまあそういうことで。

 根のものは水から〜という言葉を聞いたとたん、植物の少女が湯船につかっている映像が浮かんだりしました。肌はうっすらと緑色。つむじからは小さな芽が生えていて、体をくるくると巻いたつるが、大事なところは隠しているという。大丈夫か、私。

「わーい、おふろです〜おふろです〜……うひゃあ! つめたいです!」
「いやあ、根のものは水からっていうから」
「た、食べる気ですか! 比喩じゃなくって文字どおり食べる気ですか!」

 もちろん身体はすらりとしてちっちゃいんです。
 だって文字どおり青い果実だからネ!(バカ)




>ブラウザ

 なにやら使用ブラウザを公表するのが流行っているようなので、のってみます。
 ずっとブラウザは『unDonut』。『あんどーなつ』って読むっぽい。

 いわゆるタブ型ブラウザです。
 ウィンドウズ標準ブラウザのインターネットエクスプローラー(以下IE)だと、新しいページを開いたとき、たまにもうひとつIEが起動したりするじゃないですか。そんなことやってたくさんソフトを起動しているとね、私の使っているウィンドウズ98だとね、だんだん調子がおかしくなって最後には止まっちゃったりするんですよこのクサレOSが。

 で、理屈はよくわからんのですが、タブ型ブラウザってやつだと、わざわざもうひとつIEを起動しなくてすむんです。つまりクサレOSでも止まらなくてすむんですね。

 あとなにより便利なのが、検索バーという機能がついていること。
 なにか調べたいナ〜という言葉がでてきたのなら、この検索バーに文字を入力して、ボタンをポン。
 あーら不思議。勝手にグーグルで検索してくれちゃうわ〜。

 グーグルのほか、YahooとかGoo辞書とかも検索可能。簡単に調べられるから、なまけものの私には最高です。




>岩手弁

>>>>>>「うんじゅ、やまとぅんちゅ?(あなた、内地の人?)」

>>へー。沖縄語だと、そう言うのか。
>>ところで岩手弁だと、これ、どうなるの?

「おめはん、どっから来たのす?(あなた、どこから来たの?)」

 ここまで訛っているのは、もうお年寄りだけですね。
 いまどきの子だと、イントネーションが東京弁と違うのはあるでしょうが、単語自体はあまり変わりない……リアリティを出すとなると……こうか。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「ねーねー、きみ、どっから来たの?」
「……『来たの』?」
 とたんに少女の顔は赤くなった。桜の花びらのように白かった肌が、いまは首すじまでまっ赤に染まっている。
 一文字に噛みしめていた唇を、わなわなと動かす。
「どこから『来たの』!」
 両肩を怒ったように上げながら、少女は言葉を吐きすてた。ぷい、と横を向く。
 なぜだろう? どうして怒ってしまったんだろう?
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 以上、イントネーションが訛っていることを指摘されて恥ずかしがる少女の姿。




>罵倒

>>いやー、俺、罵倒って、すげぇ苦手でさー。ホント芸もなんにも持ってないわけよ。だから苦労してんのよー。ろくな罵倒のひとつできなくてねー。

 あいた口をふさぐ方法をだれか教えてください。

 アレだ、これこそ毒ですよ。私のマザコン毒とおなじ。ちゃんと意識してないと簡単にこちらの致死量に達します。つーかべつにこちらが死のうが再起不能になろうがかまわねーという考えっぽいからこんなこと言っても意味ねーやー。あははははー。



>ファミコンウォーズがで〜るぞ〜

 ハートマン軍曹って、映画『フルメタル・ジャケット』に出てくる、ひよこの兵士たちをしごきまくる悪鬼羅刹教官ですよね。この人、じつは元々役者じゃなくって、映画のテクニカルアドバイザーとして呼ばれた元兵士さんだったそうですが。あまりにも言葉遣いが上品だったために、出演者に抜擢されたとゆー。

 くれぐれも最後の場面までハートマン軍曹を見習わないでいただきたいものです。ねえ、レナードじゃなくて……サカモ……まこ……げふんげふん。


 あと「親のあるやつは国へ帰れ、俺と来るやつは狼だ」はアニメ版『あしたのジョー』のオープニングの歌詞だと思った。なぜか私はサウンドトラックを持っていたりします。




>一秒でも早くやめてやる、と思って来るやつ

>>ところで2号、おまえ、なんで来たわけ?
>>まえからそれが不思議なんだよ。

 なんで分室に来たかって、最初は誤解してたからです。
 過去ログの最初のあたりって、まだわきあいあいとしておりました。「ああ、これなら楽しそうだな〜」とか勘違いして参加の挨拶をしてしまって、それから過去ログを読み進めるにつれてだんだんと青ざめてゆくのです。

 だってだれかさんの化けの皮がはがれてくるんだもん。ぶるぶる。

 あんのじょうボコボコにされまして。
 考えたです。捨てセリフ残して消えようかと。

 ですが、ボコられて舐められたまま消えるのは……ムカつくじゃないかー! ぜったいテメエら見返してやるから覚えとけよチックショウ! こんな恨み節がこってり。

 この恨み節成分だけでいままでやってきたようなものですねえ……。(遠い目)



>>掠め取ったらやめてやる、なんて思うなら、ふつう、ROMだけしてるもんだろ。

 私が来るまでは、分室ではあんまり文章面についてはやってなかったです。
 起承転結から始まり、あらすじやプロットなど、おもに構成面ばかり。当時の私は、視点や描写などの文章表現に興味があったものですから、ROMだけじゃ盗めなかったのですね。

 しょうがないから1000字課題を書いてごきげんをうかがいつつ、文章についてつっついてみたわけです。さくせんせいこう! どうにか視点と描写について学べました。
 それで味をしめまして、おや、意外とここの家主は使えるぞ? まだなにか隠し持っていそうだぞ? 使えるあいだは使わないと、もったいないヨネ!

 人や作家としてどうかはともかく、小説を書く技術と、ものを指摘する能力については確かだと判断しました。これはじっさいに自分で体験してのことです。

 あとは……。
 ROMしただけで身につくほどには、私は天才じゃなかったという。
 ほら、じっさいに手を動かして身につけた視点、描写、キャラクター(毒の使いかた)はそこそこのものになっても、起承転結やプロットについてはボロボーロ。だからいまだにここにいるのです。

 とりあえず分室にいれば手は動かせますし。
 なまけもののぼくにはぴったり!




 レスには2時間ほど。またカレーを作ろっと。


恥の上塗り
No.9359 投稿日 2005年5月5日(木)20時36分 投稿者 白石 尚
……
>自己紹介はともかく、実年齢ぐらい書いておいたほうがいいですよ。
 歳なんか絶対に言いたくない。
>三十代になっても知らなかったりすると、このように、呆れるを通りこして、冷たく距離を取られてしまいますし。
 それでも言いたくない。三十代じゃないし。
 なんとか実年齢を言わずにすます方法はないかな。無理だろうな。
 なら、二十八歳とか嘘ついて押し通そう。
 ……やめた。
 めんどくさい。
 すみません、白石 尚は四十三歳です。あーっ! なんてババくさい字面!
 社会人の子供が二人いて、夫もいます。犬も二匹飼ってます。仕事は自営業、今日で休みは終わりです。
 最初から正直に書いておけば、こんな血を吐くような告白をしなくてすんだのだろうか。とうの昔に封印したはずの「黙っておいて適当にごまかす」病が再発。うっ。心が痛い。皆様、しょっぱなからご迷惑をおかけしましたが、なにとぞ見放さないでお付き合い下さい。

>問題あったら消してくださいと委ねてしまうのは、責任放棄の態度
 おっしゃる通りです。わたしだって、自分の子供が同じことをしたら「きさん、おーちゃくかったい!」(博多弁です)と、ビンタの一つや二つ、くれてやってたと思います。子育てが終わって、根性が腐れてしまったのかもしれません。今後は、どぐされ根性も一から叩き直します。

課題について。
>なんのために出されている課題なのか、すこしは自分で考えてみてください。そうしたら「覚えているかどうか」を基準に作品を選ぶことも、正解をコピペしてくることにも、なんの意味もないということがわかったはず。
 ハイ、はせがわみやびさんに >ようは首尾一貫したあらすじを書けるかどうかを見てるだけだし。本人がどんな風に記憶したかもわかるし。<と、教えてもらいました。
 なるほど、そうなのか。少しと言わず、かなり考えたつもりだったんですけど。実は考えてなかったんですね。
>通常よりも一段高い文章力と、必要なことを判別する構成力とが必要とされます。
 と、最初に書いてあったので、できるだけ簡単な素材でやっつけちゃえとリプリーを選んだことが間違いのもとです。

>だいたい貼り付けてきたそれ、正解なんでしょうか?
 ……多分正解だとは思うんですが。多分だからやっぱり無責任か。あらすじってむつかしい〜! ちがう。「正しいあらすじ」とかぬかすから責任を問われたんだな。よくわかりました。

>自分のこれまでの一生の中で、いちばん面白いと思った作品。
 熟考の末、やっと判明しました。「風と共に去りぬ」今考えれば、これしかありません。こんな簡単なことでも熟考しないと出てこないとは、情けない。
 ぐちってないで、先に進みます。

「読書課題三冊目 映画『風と共に去りぬ』1200字あらすじ」
 のちに南北戦争の舞台となるアメリカジョージア州のタラで、スカーレットはオハラ家の長女として何不自由なく育つ。社交性豊かで美しい彼女に言い寄る男は数多いが、彼女はずっと、一途にアシュレーに想いを寄せていた。他のものは何でも自分の思い通りになる彼女が、どうしても彼の心だけは手に入れることができない。つい唯一の理解者である女友達のメラニーに八つ当たりをしては、反対に慰められていた。ある日西部から、ならずものと悪名高いレッドという男が現れる。レッドは、鼻っぱしらの強い彼女が片思いに身を焦がし、あふれ出しそうな情念を持てあましているさまを、いとおしく感じて求愛した。プライドの高いスカーレットは、自分のすべてを見透かされているようで、レッドが持つ、包容力のある愛が理解できない。ましてや彼はならず者だ。しかしアシュレーが選んだ女性は、一番安心領域にいたはずのメラニーだった。スカーレットは失意のどん底に落ち、自分に報復するように他の男と結婚したが、夫は死亡、生活はすぐに破綻した。落ちぶれた彼女はついにレッドの手に落ち、二人の間には娘が誕生した。レッドは心から妻と娘を愛し、家族を守るために、ならず者のレッテルをはがすべく、あらゆる努力をしたが、いまだにアシュレーに未練を残しているスカーレットの心を知る。レッドはいつか、かたくなすぎる彼女の態度に愛想をつかせ、愛娘が落馬して死亡したことを引き際に、彼女の前から姿を消した。折しも時勢は南北戦争まっさかり。実家に戻ったスカーレットは、これからはタラの大地だけを愛して生きていこうと決心し、自ら田畑を耕して、戦争によって傾きかけたオハラ家をなんとか盛り立てようとする。そんな中、病弱なメラニーをよそに、アシュレーへの恋心が再燃。まわりの非難の目を黙殺していたスカーレットを、メラニーは最後まで責めることなく、自分が死んだら夫を頼むと言い残して病死した。これで二人は晴れて結ばれると、運命を感じたスカーレットの目の前で、アシュレーはメラニーなしではとても生きていけないと心神喪失している。その姿を見て、彼の心には最初から最後までメラニーしかおらず、ただの一度も自分を愛したことはなかったいう事実に、不覚にもやっと気付く。しかもこの男は、自分が愛するに値しない意気地なしでもある。こんな男のために、自分はなんと多くのものを犠牲にしてきたことだろう。その時初めて、レッドがすべてを賭けて自分を愛してくれたことに気付く。しかし、何もかも遅すぎた。さんざん裏切ったレッドの心が、スカーレットのもとに戻ってくることは二度とない。タラはやがて戦火に巻きこまれ、両親は亡くなり、オハラ家は見る影もなく没落した。焦土と化したタラの大地で、すべてを失ったスカーレットは神に誓う。私は絶対に負けない。明日には必ず陽は昇る。

 どこを面白いと感じたか
 主人公のスカーレットは、まれに見る情念の持ち主で、数々の愛を失いながらも一貫して自分に負けない生き様を見せる。また、レッドが自由奔放な心を持ちながら、愛に対しては、自他ともに実直なまでの誠実さを求める姿が魅力的。
 あらすじ終わり。

>一度書き終えたあとで、ちょっとずるして、登場人物の名前などを調べて置き換えるぐらいはいいですけど ←さっそくちょっとずるしました。どうしてもアシュレーの名前が思い出せなかったのです。

>どんな環境で書かれているかわかりませんので、なんともいえませんが
 わたしは WindowsXPでワードを使って文章を書いています。

 引用に関しては、サカモトさんがいろいろ調べたことを書き込んである過去ログを、先日たしかに見たような気がするのですが、あまりに膨大な量の書き込みから目的のものを探すのはつらいので、どうかサカモトさん、時間がある時に教えて下さい。なんかすごい難しそうな内容だった記憶が……お願いします。


沖縄の短編
No.9360 投稿日 2005年5月5日(木)22時44分 投稿者 まこと
>>つまんにゃいから、うっちゃっておこうかと思ったが、他にネタがないので、しかたなくこれを見る。

 ったく、素直じゃないんだか――あわわわ。ご覧いただきましてありがとうございました。
 ご指摘を見ていきます。


>>マンセーのポーズって、なに?

 指先までピンと伸ばした「やたっ!」って感じのばんざいです。戦時中の万歳だとそれなんですけど、現在のバンザイは違うんです。田舎の結婚式とか、会社の集まりでやるやつとかは、しかたなくやっているものなのでバツ。力いっぱい手をつっぱるマンセーだとイメージにぴったり合います。
 まぁ、一般的ではないし、おちゃらけた感じに見えなくもないですけど。

 それと、これは後付けじゃないですからね。最初「万歳」と変換して「バンザイ」に変えて「マンセー」だよなってしたんですから。
 だからって頑固にこだわるつもりじゃなくて。
 ようするに――ちゃんと考えてましたってことです。


>>俺は「地面」が足りないと思った。

 足が地についていないということですね。
 それって話のなかの地面もそうですけど、作品全体から受ける印象にも通じているなと思いました。
 ここまでやってきて、ようやくそのことに焦りを感じています。
 このままだと、非常にまずいですね。

 2号さんは1000字課題を続けるうちに、フカオモやロリ魔女を書けるまでになってます。じゃあ私もーなんて、そこでまた変なカン違いをいたしました。
 100個ほど量産すれば、長編を書けるようになるんだよなー。わーい、やったー。と本気で思っておりました。

 ところが、意識して書いているツモリ。矯正をかけているツモリ。いただいた指摘を理解しているツモリでいただけ。
 分室を訪れた当時とたいして変わってない。
 愕然としました。さすがにヘコんでます。
 あい変らず時間がかかりますし、苦しまぎれで定型の書きかたをしてしまうし、さっぱり考えつかないし。縛りは忘れるし。

 嘆いていてもしょうがないですから、課題のリメイク版を提出します。
 「ひと足早い夏」 リメイク版の起
 ↓ こちらにあります。
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1227&e=res&lp=1217&st=0

 よろしくお願いします。



 ところで、私はなにが嫌いって、そりゃもう陰でぐじぐじぐじぐじ言う奴でしょうね。これほどヤなものはないです。
 甘ったれだの、すがるなアホとか、年がどうのとか、何度も何度もいつまでもいつまでも――だぁーっ、しつこいっ。ちまちまちまちま、ねちねちねちねちって。 
 正面きって「おめえはうぜえ」ってひっぱたかれたほうが、よっぽどスカッとするんですけど。
 黙っていれば、てめーだよって公言するわ、変なアンケート引っぱり出してくるわ、どこぞの外国人のクソ吐き発言引用するわで。そうゆう二の腕のやわらかいとこツネくる真似はお止めください。痛いです。めちゃくちゃムカついて、その後ヘコみます。

 ん! 
 もしかして、そーゆうことですか?
 だから、2号さんのときみたいに、ぶったたかないんですか?
 そぉなのか?
 むむむむー。


 ちなみにアンケートはオールペケでした。史上最強のダメがつきました。だからって、見切りつけるかどうかは自分で決めますんで。よけいなご心配は無用です。
 だいたい、あきらめろって言ってるそばから飴ほうるって、それ、生殺しのつもりですか。
 わかりました。飴は拾います。それから「なぁんだー、お小言じゃなくって、あたたかーい励ましのお言葉だったの? サンキュー」と叫んじゃいます。


>>小説を書く技術と、ものを指摘する能力については確かだと判断しました。

 うん、2号さんの言うとおりだと思います。多少ねちっこくても、聞いておきたいと思わずにはおれません。ほんっと、ネッチーは勘弁してほしいですけどね。


 課題もですが、時間がかなり切れ切れになりました。計り損ねもあり……です。
 まこと


おはようございます
No.9361 投稿日 2005年5月6日(金)05時20分 投稿者 まこと
 課題をリメイクしておきながら、以前間違えた「見かける→惚れる」を直していませんでした。惚れてはいけません。少女を見かけたところ以降はカットする必要があります。すみませんでした。統合版の時に削ります。

 それと、一晩明けてレスを見直したら顔面蒼白になりました。
 身の回りがバタバタしておりまして、それが表れてしまいました。なるほど、びっくりするほど甘ったれです。

 ご迷惑をおかけして、申し訳ありませんでした。

 まこと
 


お、気づいた。
No.9362 投稿日 2005年5月6日(金)05時57分 投稿者
はせがわみやび
 まことさんはひとつレベルアップした(ちゃららん♪)。

 幻影に怯えるのはやめましょー。それ、幻影ですので。

 
 それがまことさんの「毒」のひとつだなー。2号くんの「女は人外の魔物」ってのと、同じ。それ毒ですから。薄めないと呑めませんです。
 でも、薄めると、ちょっと美味しいかもしんないですよ?
 まあ、まず自覚しないとね。自覚すれば、余計なことを掲示板に書かないようになりますです。
 自覚のしかたは2号くんが知ってます。てゆか、どーして彼は自覚できたんだろうか。叩かれたからか? そーなのか? まあ、女性陣全員に総すかんくったもんな、あの伝説の牛乳吹き短編……。
 今だったら、ああは書かないんだろうけど。


>白石さん

 なんと。白石さんは白石くんではなくて、白石おねえさまだったのですね。
 これは失礼いたしました。

 みやびは、42歳のおっちゃんでございます。
 以後よろしゅうお願い致します。

 しかし……。
 やっぱり、スカーレットとレッドは覚えてもらえるのに、アシュレーは忘れられてしまうのね……。不憫なやつ……。

みやび


>「ひと足早い夏」 起のセルフリライト 一行だけ
No.9363 投稿日 2005年5月6日(金)08時10分 投稿者 とんびの羽根
>白石さん
 はじめまして
 まだ若いです
 うん
>まことさん
 時間がねえ
 出だしだけ
>> 将矢は太陽を仰ぎ見た。

 書き始め、起点としてはいい線行ってます
 ありがちですけど、それはそれ
 しかしそのあとクラクラして地面見て珊瑚のことを考えて……

 いきなりまわりのスケッチ始めないように

 脱線の起点だったのか

 ところで島の舗装されていない道(すうじみち 路地)が白いのは白い砂を撒いているそうです
 まことさんの推測どおり、おそらく白いのは珊瑚のせいでしょう
 もちろん森の中は遠い昔は1500メートルくらいの高山地帯だったところで、珊瑚はないはずなんですが
 この4月時点だとまだヤマモモと野いちごがたくさん実っているようです


いろいろ
No.9364 投稿日 2005年5月6日(金)10時02分 投稿者
新木 伸
>>とか書くと「てめえ暗に隠居しろっていいたいのか」とか勘ぐられそうな気がするんですけどめんどくさいからまあそういうことで。

 えー。デビューもしてないヒヨコ未満から、タマゴの殻の内側からぴぃぴぃ言われてもなぁ。
 おねがいだから人間語で言ってよ。わかんないよー。
 てゆうか、まず殻の外に出てきてから言ってよー。

 本の一冊も出してから、もういちど言ってみたら? そしたらぼくの耳にも聞こえるかもしれないよー。

 でも殻割って外に出ることもできないで、そのまま死んじゃうかもしれないキミがさー。そんなこと考えよりかさー。いま殻を内側からくちばしで突っついてたほうがいいんじゃないのー。

 あ、それね。それそれ。いまのそれが「ごまめの歯ぎしり」っていうんだよ。覚えとくといいよー。
 これ描写ね。読み手にその感情を引き起こさせることね。
 男の子の成長ものを書くのなら、それを一度は描写しないとな。





>タブブラウザの便利さの説明

 リテイク。
 それじゃ伝わらない。
 なぜならIEなどを使っている人は、常に開くページを1枚きりで使っているからだ。
 というか初心者のなかには、そもそもWINDOWSをシングルタスクOSとして使っている人もいるくらいだ。
 家計簿を1枚だけ開いて操作する。インターネット見るときには、家計簿を閉じて、IEだけ開く。
 家計簿を開いたままIEを開いたりしない。ましてや、IE同士で違うページを開いたりしない。

 よって、その手の使い方をしている人が大半であるところに、「ページをいくつも同時に開いても負担になりません」という説明を行っても、なんの希求力ももたらさない。
 アフリカの未開人にPDAの便利さを説くようなもんだ。エスキモーの人たちにクーラーを売りつけようというようなもんだ。チンパンジーにタイプライターをセールスするようなもんだ。
 アマチュア作家にプロットの必要性を説くようなもんだ。
 プロットは作品の工程短縮と納期短縮のためにあるもので、設計段階でクライアントに図面を見せて、事前にOKを取るためのものだ。
 つまり作品を量産する前提でなければ意味がない。

 なんでみんな、プロの道具を使おうとするのかねー。道具だけプロと同じにすればプロと同じように書けると思っているのかねー。ばかだねー。

 あと、おまえ。話の流れ的に自分で言い出した手前――、プロットの有用性に関して、レポート提出な。
 ようやくプロットがなければ仕事にならん、てな実感を持ってきたところだろうから。

 しかし、なんだな。
 学生のレポート一通分に相当する内容を、ここの掲示板で鍛えられていると、半日もかけずに書けちゃうわけだな。2時間もかからんかな。





>岩手弁

 東北系のなまりだと、「きたの」って、尻上がりになるんだっけか?

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「ねーねー、きみ、どっから北野?」
「え? 北野……って?」
 そのとたん、少女の顔から表情が失われた。
 一文字に噛んでいた唇が、わなわなと崩れてゆく。口がいっぱいに開いて、そこから大声が――。
「どこから、キ、タ、ノ!」
 少女はぷい、と横のほっぺを向けてきた。
 なぜだろう? どうして怒らせてしまったのだろう?
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 「赤くなる」とか書いちまうの、気をつけろよ。
 人間の顔はたしかに赤くなるが、それにはおよそ20〜30秒ほど必要だ。よってこんな瞬間的な変化には使えないものなのだ。

 あと、「ように」「ように」と、気弱語を連発すんなよ。
 ワナビくせーな。自分のボキャブラリーが貧困なことを、そんな大声でカミングアウトしてくれなくてもいいから。わかるから。
 自信がないのは、よくわかるから。だから「ぼくはこのひょうげんにじしんがありません」って書くのはやめとけよ。それじゃ誰も買っていってくれんぞ? 自信がなくても胸さえ張っていれば、騙されて買っていってくれる人もいるって、そう教えたろ?

 しかし自分の劣化コピーを見せつけられると、恥ずかしいもんだなぁ。文体が似てるから直しやすいっていえば直しやすいのだが。
 しかしおまえ、この前までは1段きりの劣化コピーだったのが、最近は2段落ちになってるのな。最近書いてないだろ。わかるよ。ポンコツ化が進んでるな。
 しかし俺の2段下のそこは、すでに商業水準以下だぞ。
 だーらいつも言ってるよーに、俺の文章レベルが、商業水準ギリギリだっつーの。俺はプロ作家のうちで最も文章のヘタクソな作家だっつーの。俺はプロ作家のうちで下位何パーセントに入るぐらい、罵倒のヘタクソな作家だっつーの。

 だから練習してんだろうが。得意だったら練習なんてしてねーっつーの。
 俺が自分の毒を認識してないんじゃなくて、おまえが世間をナメすぎなの。そんな低いもんじゃないんだっての。
 だいたい俺が罵ったくらいで、誰も死んでねーじゃん。
 言っとくけど、俺さぁ――。
 お前を殺すつもりで罵ってんだよ? 作家的という意味だけど。なのにその目的を果たしてねーってことは、まだまだぜんぜん、足りてねーってことじゃん。
 ハートマン軍曹語録に、こんなのあったっけかな?

  『私の役目は、我が海兵隊に仇なす役立たずを摘み取ることにある』

 だから、書きたいものも持っていないヘタレが、「作家」なんていう肩書きだけに憧れて、間違えて小説家になったりしないように、ここで確実に潰しておくつもりでやってるんだってーの。



>>くれぐれも最後の場面までハートマン軍曹を見習わないでいただきたいものです。ねえ、レナードじゃなくて……サカモ……まこ……げふんげふん。

 ああ。知らんのか。おまえが来た直後で、自分のことに手一杯で、まわり見ている余裕なんてなかったんだろーなー。
 その心配は無用だ。


 ところでさー。
 2号、おまえ、いつ消えるの?
 あとなにとなにとを盗んでいったら、消えるつもりなわけ?
 てゆうか、おまえ、なんでいるの? ここに?
 最近、ここでなにやってるわけ?

 まあ、ボランティアで出張講師やってくれるなら、俺、ラクできるから有り難いけど。


>> 私が来るまでは、分室ではあんまり文章面についてはやってなかったです。
>> 起承転結から始まり、あらすじやプロットなど、おもに構成面ばかり。当時の私は、視点や描写などの文章表現に興味があったものですから、ROMだけじゃ盗めなかったのですね。

 ああ。なぜ分室が文章教室になっていったのか、前々から不思議だったのだが、おまえに操られていたわけか。
 最近またプロット教室に戻ってきたわけだが。
 実際、俺の苦手とするのは文章とプロットであり、よって人に教えられるのはその二つぐらいなのだな。
 どうすればノウハウを吐き出させられるかというのは、正しい利用法だよ。俺も師匠はそうやって利用し尽くしたもん。
 口開けて上向いて待ってりゃ、口元までエサ運んできてもらえるもんだと思っているのが多くてなぁ。
 エサ撒きオジサンの足をつつけば、エサが頭上から振ってくるってことを知らんハトポッポが多すぎる。
 なんで知らんのかな?
 それフツー、本能にインプットされてるコトじゃないのかな?



>>人や作家としてどうかはともかく、小説を書く技術と、ものを指摘する能力については確かだと判断しました。これはじっさいに自分で体験してのことです。

 はァっ?
 教官になに期待してンの? 馬ッ鹿じゃねーの?
 人格高潔であることとか、人間性とか、それと教わることと、いったいなんの関係があるわけ?
 教官に必要なのは、技術と指摘能力だろ? ほかになにが必要なんだよ? 他の長所はすべてオプションであって、必須じゃねーだろ?
 そりゃぁ、人格高潔で人間性も豊かなほうが、そりゃ、教わるほうは気持ちいいかもしれんけど、でも気持ちよく教われることと、自己の技術向上とは、なんも関係ないことだろ?
 そんなこともわからんほど、おまえらバカなわけ?
 あれとそれとこれとを、切り分けて考えられんほど低能なわけ?
 てか、なんのために小説をうまくなろうとしてるの?
 上達が目的で、練習所通いがその手段なわけだろ? 手段と目的とを、そんなすぐ容易に一瞬にして混同しちゃうわけ? 楽しくなけりゃいやなのー、とか騒いでしまうほどオコチャマなわけ? 歯医者は痛いから嫌なわけ? サンチャイくらいの自我しかないわけ?
 まー、いいけど。
 そういうやつ、どーせ見込みねーから。
 摘み取るのもメンドーだから、来なくていーし。
 てーか、寄って来るなよ。潰すぞ。

 まー、だから、アレなんだろうなー。
 前々から不思議だったんだよ。小説なんて、なにも人から習わなくたって、自分ひとりでやってたって、プロ程度にはうまくなれるはずなんだ。プロなんてたいしてうまいわけでもないのに。致命的なヘタクソ――から、まあ普通のヘタクソ、ぐらいに進歩していったあたりが、プロ作家ってもんなのに。ぜんぜん低いのに。
 でもなんでみんなヘタクソなままなのか。シロウトから一歩も抜け出してこれないのか。
 人間が3年もマジに根詰めれば絶対登れる程度のステップを、どうして踏み越えてこれないのか。学校のクラブ活動に注ぐ程度の情熱を、どうして小説に傾けられるヤツが少ないのか。
 運動部に三年間在籍して補欠選手を取る程度の、時間と労力とで、いいんだぜ?
 なんでできねーの? そんな程度のことが? 全日本人の3割程度の人が余裕でやってることだろ? クラブ活動を頑張った人って、そのくらいいるだろ? いない? いるよな?

 ああ、そうだ。ちょうどいいから2号に聞いておこう。
 おまえ、ドシロウトからそこそこモノになったっぽいけど。これまで注ぎ込んだ労力は、しめていくらだ?
 学校のクラブ活動(体育会系)を真面目に頑張る労力に換算すると、何ヶ月分ぐらいだ?

 俺がプロになるまでに払った労力ってのが、だいたい、空手の黒帯取るぐらいなんだよね。――って、取ってないけど。空手では黒帯は。
 三年間真面目に道場通いする程度で、まず大抵の人間が取れるものなんだ。空手の黒帯ってのは。才能はいらない。練習量だけが必要。誰でも取れる。
 おまえの場合には、どのくらい? まだプロじゃねーけど。いちおう目安として。

 小説を書くような文化系の連中って、知らんのかな?
 基礎が大事とか。まず基礎体力を付けなきゃ試合でも体は動いてくれないとか。反復練習が基本を作るとか。そして往々にして練習ってのは楽しくないってことを。
 運動部に入ったことがないから。いつも頭ばっかで、頭デッカチに考えているから。

 おもしろくなければイヤー、とか間違えたアプローチでやってるもんだから、自分ひとりでやってても、うまくなんないのだろーなー。
 そりゃ、おもしろいに越したことはないけど。それは認める。
 だけどそもそも、おもしろくなるためにやっているのではなくて、うまくなるためにやっているというのに、どこかで間違えてしまって、「自分がおもしろいやりかた」でしかやろうとしないのだな。
 だから、うまくならないわけよ。

 そりゃ、プロットなんて作り込まずに、いきなり本文を書き出していて、流れにまかせて書いていったほうが、楽しいもんなー。
 なぁ、2号? 楽しいんだろ? それ。



>> ほら、じっさいに手を動かして身につけた視点、描写、キャラクター(毒の使いかた)はそこそこのものになっても、起承転結やプロットについてはボロボーロ。

 うん。
 だけどもう、その描写もボロボロになっちゃったね。何週間かサボってたから。
 一流スポーツ選手も、半年体を動かさなかったら一般人の体力になってしまうって、おまえ、知ってる?
 掲示板の書き込みをいくらやっても、説明文を書く能力だけは維持できるけど、描写文の練習にはならんぞ。それでもまったく書かないよりか、いくらかマシだけど。




>白石さん

 みやびさんが、おねえさんが出来たと喜んでおります。いっこ上となるそうで。
 実年齢ってそんなに重大なことなのかなぁ。女の人にとっては。
 男性の場合はチンチンさえ勃ってくれるかぎり、実年齢はまったく重要じゃないですが。
 女性の場合って、なんで年齢ってそんなに重要なのでしょうね。

>>>だいたい貼り付けてきたそれ、正解なんでしょうか?
>> ……多分正解だとは思うんですが。多分だからやっぱり無責任か。あらすじってむつかしい〜! ちがう。「正しいあらすじ」とかぬかすから責任を問われたんだな。よくわかりました。

 たぶん正解って? なら正解と思う根拠は? インターネットに上がっていたからという理由だとしたら、自分の頭で考えた理由ではないことになります。GOOにあったから信頼できるはず、とかいうのも同様。
 そもそも映画のあらすじを正確に写し取ってあったとしても、映画の筋自体が、へんてこりんだったらどうでしょう。市販映画がすべて面白いはずもないのだし。シナリオが変な映画なんて、山ほどありますし。
 仮に元とは違うあらすじになっていたとしても、そちらのほうが「面白い」のであったら、正しいのは私の書いたこちらのあらすじのほうであり、どちらかが間違っているのだとしたら、それは映画の筋のほうだろう、とか言うべきところでは?

 ちなみに、「それ正解ですか?」と聞かれたら、正解ってなにかということから考えましょう。原作に忠実であるということなのか。面白いということなのか。



>>「読書課題三冊目 映画『風と共に去りぬ』1200字あらすじ」

 厳密にいうと、これ、読書課題とは違います。
 あれは読んだことのない本を毎日読んで、そのあらすじを書いてくる、てな宿題です。1日1冊本を読む習慣さえないヘタレ向けの実利を兼ねた宿題です。
 あれを宿題として出しておくと、たいてい数日目でつらくなって逃亡してくれるので、家主としては便利です。本読むの、そんなきついなら、作家なんてやめときゃいいのにー。ねぇ。

 白石さんは、読書量はどのくらいですか? やってきた人にはまずこれを聞いてます。

 あと出版を前提とした賞に応募していますので、出版を目的にしているということはわかりますけど。
 専業でバリバリ書いてゆくつもりなのか、自営業や主婦業と兼業でぽつぽつやれればいいのか、それとも一度賞が取れたり、その後にせいぜい数冊程度を出したのちに廃業――という人生のなかの記念デビュー形式でも満足であるのか。
 もしくは商業水準に匹敵する作品が書けるようになれば、べつに出版してプロ活動までしないでもよいのか。

 いちおう、ここの基本路線は「永続予定の専業作家の育成」ですが、それ以外は受け付けないというほど間口が狭いわけでもありません。




>白石さん
>「風と共に去りぬ」

>> どこを面白いと感じたか
>> 主人公のスカーレットは、まれに見る情念の持ち主で、数々の愛を失いながらも一貫して自分に負けない生き様を見せる。また、レッドが自由奔放な心を持ちながら、愛に対しては、自他ともに実直なまでの誠実さを求める姿が魅力的。

 ええと、枝葉をはぶいて、本筋だけで要約すると……。

 「主人公のスカーレットは〜(中略)〜魅力的」ということですね。

 了解です。
 ようするに、スカーレットに惚れこんでいたということですね。いわゆるキャラ萌えってやつですね。

 で、出した課題は「筋を面白いと思った話のあらすじを取ってくること」ですので、これはこれでいいのですけど、リテイクです。

 アシュレーの名前を覚えていなかったということは、つまり、白石さんのなかで、彼はどうでもいい役どころだったということですね。
 ふつう、気に入ったキャラの名前は覚えているもので、そうでないキャラの名前は覚えていないもののようです。私などは3分前に見終わった映画の人物名もまず覚えていませんが。そのかわり筋だけは覚えています。
 ――と、ここまでヒントを与えて、あとは放置するのが、ここの流儀ですが。
 最初の一回は、答えまで書いときます。

 キャラ萌えをすると名前を覚えているということは、筋のほうが面白かった映画を探すときには、主人公以下、ほとんどの役の名前を覚えていなかった話を探してみるとよいことになります。役どころはよく覚えているのに、名前が出てこなくて、それでいて面白かった話というのはなんでしょう?





>まこと

 白石さんには、まことと同じで、緊張すると固くなったり浮かれポンチになったりする性癖があるようなので、リラックスするためのノウハウは、まことと同じものが通用すると思われる。
 ――ので、教えてあげること。
 常体になってないと、たいしたことができん。

 てゆうか、なんだおまえも常体じゃないのか。

 まあ気がついたようだが。
 で、9360の、うにゅうにゅしたものを読んでから、書いていたものがあるのだけど。「正面から引っぱたけ」とかいうから、それ実行したやつ。
 アップしないことにしたんだけど。
 なんならアップするけど。どうする?




>皆

 しかし、まことのこの毒は、なんなんだろうね。どこに分類されるものなのやら。
 薄めりゃ、たしかに萌えに繋がりそうな気配なんだけど。原液であおって平気でいるのはみやびさんぐらいなものか。
 ある種、女性全員に共通してる毒性ではあるのだけど。
 分室において、藤極堂毒とか藤極堂萌えとか命名されてるものと同じかなぁと思うのだけど、みんな、どう思う?
 以前、藤極堂毒を主成分にして短編一編が書けたので、もし別種の毒物なら、採取しときたいところだけど。

 ちなみに伝説の牛乳吹き短編ってのは、これね。

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=567&e=res&lp=567&st=20

 これ見て、どうかなのかな?
 キモーイ。アリエナーイ。作者死ね。
 ――等の意見って、出てくるもの?
 出てくるとしたら、どこが、どういうふうにキモイ?
 それともべつに出てこない?


リサーチですが
No.9365 投稿日 2005年5月6日(金)11時39分 投稿者
新木 伸
 中高生、もしくは中高生のお子さんを持っている(いた)人に質問。

 読書の時間って、あるものなんでしょうか?
 ざっと見ると、公立高校あたりだと、時間割に読書時間はないようす。
 中学では、わりと行われている模様。

 また読書時間に読める(読んでいい)本は、図書室に置いてあるものならなんでもよいのでしょうか、それとも課題図書みたいなもののなかから選ばねばならないものでしょうか。

 特に調べてきたりしないで、うちのところはどうだった、てな話でいいですが。

 ちなみにリサーチ結果は、いま書いているシーンの文中表記に利用されます。絶対に小説なんて読まないタイプの主人公なのですが、授業でやるなら、ほんのすこしは読んでいることになりますので。


>2号
No.9366 投稿日 2005年5月6日(金)12時02分 投稿者
新木 伸
>2号

>>いちどに登場する人数が増えると、とたんに破綻してしまう私です。気を使っていたはずなんですが、ぜんぜん足りなかったということで。


 課題部屋専属、感想掲示板のほうを見てきて、こんなもんを発見したのだが。

 おまえ、大丈夫なの?
 最低でも同時に3人は一度に登場させて、誰が喋っているかわかるように書きわけられなかったら、商業作品なんて書けんのだぞ?
 前に教えたし、練習もさせたよな? どんな練習をどれだけ行えば、自分が同時に扱える人数を増やしていけるかも、わかってるよな?
 練習するかしねーかは、てめーの勝手だが。

 自分の書き分けられる最高人数を把握しておいて、それを越えてしまうようなシーンが出てくるようなら、プロット段階で調整して、出ないようにしておくもんだ。

 ん? 俺か? 俺の上限は一ダース。だから宇宙船のブリッジ定員は余裕を取って9人に抑えてる。
 まあこのあたりになると、書き分けの限界よりも、読者の認識と記憶の限界とが先にきてしまうんで、たとえ作者が同時に12人を動かせたとしても、読者のほうがついてこれないから、本当に同時に12人を動かすなんて事態は起きやしないのだが。
 ちなみに地の文なしで台詞のみの場合には6人まで。

 まあ、一般的には地の文の助けを借りた上で、5〜6人まで書き分けられれば充分だろ。それ以上は普通の読者がついてこれないから、極めたところで意味はない。4人まで書き分けられるのでも、ずいぶんと幅は広がる。

 ところで書けなかったのは何人なわけ? そのなんとかって名前の……、作者が「つまんないです」とか言ってる、つまんなそうな作品の場合には。


もう一がんばり
No.9367 投稿日 2005年5月6日(金)14時52分 投稿者
サカモト
 ゴールデンウィークも終了し、ようやく一息つけたサカモトです。
 といっても、ウチの店ではゴールデンウィークの期間を、今週の週末までと考えているので、後、もう一がんばりですが。
 

>>「こいつカワイイな」なんて気持ちじゃ、彼女にするにも足りねーだろうが。
>>おまえは萌えも知らんようだな。

 そこまでの萌えは体験したことないですね。
 自分が一番大切ですから、それと引き替えにして何かに打ち込むなんていうモノは……読書くらいです。
 萌えとは違います。

 
>>そのサマースクールのなかに、無口な子はいなかったのかよ?

 覚えている中のほとんどは気弱っ子でしたが、何人か気弱でもないけど余り話さない子供がいました。
 色々話してみると頭も良くて、自分のこともしっかりと出来る子でした。
 もっとも、一番覚えているのは、口やかましくて迷惑ばかりかける子供と、進んで指導員の手伝いをしてくれる子とかなので、無口な子供は一番うろ覚えなのですが。

 たしか、黙ってみんなの後に付いてきて、話しかけられると頷くような感じでした。
 それで、みんなが騒いでるのを外からじっと見つめていて、話しかけると大人びた答えが返ってきました。

 
>>あァ? 金脈ったって、掘り出したばかりのそれは、単なる石だろ。
 
 了解です。
 ようやく武器になりそうなモノがみつかったので、少し浮かれていました。
 まだ、原石っぽいモノというだけで、そこらに落ちている石ころと変わらないのですね。


>>くれぐれも最後の場面までハートマン軍曹を見習わないでいただきたいものです。ねえ、レナードじゃなくて……サカモ……まこ……げふんげふん。

 大丈夫です!
 無問題です!
 特に軍曹殿にはどれだけ感謝してもしたりません!
 さー、いえす、さー!
 
 でも、他意はないんですが、レナードは一番サカモトが好きなキャラクターだったりします。

 特に、追い込まれて目つきが変わっているあたりがとても好きです。
 そして、ソレを友達に言うと、冷たい目線が返ってきました……。


 レスには一時間ほどです。


うはははは
No.9368 投稿日 2005年5月6日(金)19時04分 投稿者
名無し君2号
 なんででしょうか。アナーキーさんもとい新木さんのレスを読んでいるうちに、自然と笑みがこぼれてきました。それもにやにやとした笑みです。
 すごい瞬間を見たとき、なぜか笑ってしまうときがあるじゃないですか。なんかそれに近い感情です。

 もう……すげえ! とゆーか、人間ってオモシロ! とゆーか。

 プロレスだと、レスラーが高々と持ちあげた対戦相手を、束ねた蛍光灯に叩きつけているのを雑誌で観たとき、私はおなじようににやにやしておりました。
 破裂してまわりに飛び散る蛍光灯のガラスおよび中身の水銀蒸気。きらきらして、あらきれい。――じゃなくて。

 死ぬだろこれ!

 きらめく粉に包まれる大男ということで、映像的にはきれいなんですけどね。もう背中なんか蛍光灯の破片で切れちゃって、血まみれですぅ。うっとり。

※ちなみに蛍光灯の中身である水銀蒸気を肺に入れてしまうと、頭痛やら呼吸困難ほかいろいろな症状を引き起こして、最悪のばあい、死にます。


 そうなんだよなぁ……惨事につながるはずなのに、なぜか笑っちゃうんだよなぁ。ああ、あと車のレースなんかで、クラッシュした車が三回転ぐらいする大事故のシーンとかあるじゃないですか。そのときも爆笑しちゃうんですよね。なんでだろう?

 ただ私がヒドイ人なだけかも。うあ。

 いやしかしすごい。うは。
 でも前はもっとキレてたような気もします。んー……記憶が美化されているだけなのかなあ。ちゅうかこういうのも美化っていうのかしら?

 あ。
 そーか、私が慣れただけか。慣れたというか、鈍くなった? 鈍化? 鈍器のようなもの? それっていいこと、悪いこと?




>白石さん

 すっかりあいさつするのを忘れてました。
 どうも、私はまだ29歳の名も無き男です。アレです。元プリンスみたいなもんです。ジ・アーティスト・フォーマリー・なんちゃらかんちゃらです。うわあカッコイイ。

 どうせ過去ログを読めばすぐにはがれる化けの皮……。

 よろしくお願いします。




>まことさん

>>ちなみにアンケートはオールペケでした。

 こう書けてしまうところが、まことさんのすばらしいところです。
 だって「おれのことすきすき〜☆とかぬかすやつはダメだ!」と吠えられて「じゃあおれはダメだ!」と答えているわけじゃないですか。な、なんて友情パワーなんだ! 三十路前の若造にはまぶしすぎる!

 そんなまことさんに、相手の人を喜ばす方法をお教えしましょう。特別ですよ。
 なにか見透かされるようなことを言われたら、こう返すのです。

「よくもズケズケと人のなかに入る。恥を知れ、俗物!」

 なるべく嫌悪感を剥きだしにすると効果的です。レッツトライ!




>みやびさん

>>それがまことさんの「毒」のひとつだなー。2号くんの「女は人外の魔物」ってのと、同じ。それ毒ですから。薄めないと呑めませんです。

>>自覚のしかたは2号くんが知ってます。てゆか、どーして彼は自覚できたんだろうか。叩かれたからか? そーなのか?

 叩かれるといいますか、人に教えてもらわないと、なかなか自分でさとることはできないと思います。
 わかりさえすれば……あとは隠すか、開き直るかですね。

 「毒」というのはつまり個性のことですから、開き直ってしまって、書く小説の味つけにでも使ったほうがいいのではないかとは思いますが、まあこれは人それぞれ。

 もちろん私は開き直っておりまする。
 女性読者には受け入れてもらえないものと覚悟して書いておりまする。哀。

 かくいうみやびさんはどうなのでしょう。
 ご自分はどのような毒をお持ちなのでしょうか。毒がないことが毒とか。




>新木さん

 うへえ。レスが多すぎデス。

>わなびー

>>えー。デビューもしてないヒヨコ未満から、タマゴの殻の内側からぴぃぴぃ言われてもなぁ。
>>あ、それね。それそれ。いまのそれが「ごまめの歯ぎしり」っていうんだよ。覚えとくといいよー。
>>これ描写ね。読み手にその感情を引き起こさせることね。
>>男の子の成長ものを書くのなら、それを一度は描写しないとな。

 ここはノーダメージ。
 私がまだデビューもしてないって、だってそのとおりなんだもん。(かわいく)

 でも参考になりました。
 上の立場からものを言うキャラクターがつかめそうです。なるほど、主人公が成長するためのバネに使えますね。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 フ、と彼女は鼻で笑った。わざわざこちらに聞こえるように。
「なんだろう? さっきから耳ざわりな音がする。犬かな、猫かな、ああ、ネズミか」
 あまりなもの言いに、頭にこみあげてくるものがある。まっ赤な感情に従うまま、ぼくは口を開こうとした。
「ここにいる人間は、戦士のみ!」
 赤い唇から放たれた言葉の弾丸が、ぼくの文句をうち砕いた。
「敵を壊せる力を持ったものが戦士だ。――いるのか? どこかに? 兵士が? いるというなら返事をしてもらおう。私の前に立ってみせろ。答えろ、だれかここにいるのか!」
 鋭く尖った目が、目の前にいるぼくに注がれている。たまらずうつむいた。
 長い長い時間が過ぎた。すくなくともぼくにはそう感じられた。
 手のひらに浮かんだ汗が、ぬるぬるとする。
 ぼくは――返事ができなかった。
 フ、とまた彼女は鼻で笑った。すこしだけ、さっきよりやわらかい笑いだった。
「やはりネズミか。残飯ならほら、そこにある。好きなだけあさって、帰るがいい」
 顎の先が、通路のすみを指した。ぼこぼこになっているゴミ箱があった。
 重い体を引きずって、ゴミ箱の前に立つ。
 背中ごしに、彼女の足音が遠ざかってゆく。
 そしてぼくはどうしてこのゴミ箱がぼこぼこにへこんでいるのかを知った。
 蹴った。蹴った。蹴った。
 ひたすらに蹴りまくった。
 それでもなお、声ひとつあげられないのがむかついて、哀しくて、さらに蹴った。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 男は書きたくないので女性教官にしてみました。



>タブブラウザ

>>それじゃ伝わらない。
>>なぜならIEなどを使っている人は、常に開くページを1枚きりで使っているからだ。

 なるほど。
 というかチンパンジーのたとえはインターネット・エクスプローラーを使っている人に失礼なのでは。うっきっきー。

 ううむ。そうですか。
 たとえば、ここ分室を見ていて、わからない単語が出てくるとしましょう。たぶん『タブブラウザ』なんてわからないですよね。IE使っている人ですと。

 わからないことは知りたくなるじゃないですか。
 べっつにー、という人は私の説明なんて読まないでしょうからさようならです。ぐすん。

 そのとき、いちいちいま見ているページ――このばあい分室――を閉じていたら、調べ終わってから分室のページに戻ってくるのが、ちょっとだけめんどうくさいですよね。ほら、どうします? 『お気に入り』をクリックして、またよみかく分室のページを開きますか? それとも『戻る』ボタンを連打ですかね? ショートカットキーなんて知らないだろうからいーや。

 え? どうしてまた分室に戻らなきゃならないのかって?
 だって、途中までしか見てませんでしょう。ははあ。ぜんぶ見終わってから、気になる単語を調べるわけですね。でもそれってなんかもやもやしませんか。覚えているのもだるいですし、人は忘れる生き物ですし。

 そういうときには、分室を表示しているIEはそのままにして、もうひとつIEを起動させると楽なんです。ふたつめのIEで『タブブラウザ』を検索して、意味を調べる。わかったら調べたIEは終了させて、最初のIEを出す。ほら、すぐに分室の続きが読める。わからない単語を「これ調べなくちゃ」と覚えていなくてもいい。もやもやもしない。

 うーん、さいこう!
 げいつさん、ありがとう!

※げいつさん……ビル・ゲイツのこと。ウィンドウズを作った偉い人。


 ……なんですが、じつはIEことインターネット・エクスプローラーって、複数起動には向いてないんですよ。まあ最近のパソコンに入っているウィンドウズXPならべつに問題は起きないっぽいんですけど。

 でも、ひとむかし前のウィンドウズMeとか、ふたむかし前のウィンドウズ98になると、もうダメです。だんだん調子が悪くなってくる。しまいには勝手に止まる。うんともすんともいわなくなる。
 それでもべつにいいっスよ、重要なデータを扱ってない人は。

 小説なんて書いてみなせい。
 データが消えてみなせい。
 ちなみに私は長編小説のデータ、約三分の一が消えて泣きそうになりました。

 止まらないためにはどうすればいいか。
 IEを複数起動しなけりゃいいんですけど。でも、いちど便利な使いかたを覚えてしまったら、なかなか元には戻れないじゃないですか。

 そんなとき、タブブラウザ。
 細かい理屈はいりません。タブブラウザなら止まりにくい。そう覚えてもらえばいいです。あくまで止まりにくいであって、ぜったい大丈夫ではないのが哀しいところですが。



>プロのプロット

>>なんでみんな、プロの道具を使おうとするのかねー。道具だけプロと同じにすればプロと同じように書けると思っているのかねー。

 世のなかには、かたちから入るという言葉もありますし。
 とりあえずフォームを真似てみるのはわるいことじゃないと思います。



>>あと、おまえ。話の流れ的に自分で言い出した手前――、プロットの有用性に関して、レポート提出な。

 ええ? 私、プロットの話なんか言いだしましたっけ?

 レポートもなにも、ただひとこと。
 プロットは設計図です。

 家を建てるときに使う設計図とおなじ。建物をどう建てるのかを決める。
 で、細かい部分はじっさいに住むときに考えればいいんです。カーテンの柄をどうするとか、食器はどうしようとか、そんなのはあと、執筆するときに考えればOK。

 ただ……。
 洋室として設計したのにむりやり和室にするとか、そういうのはよくないですよね。
 和室にしたいのなら、設計の段階で決めなくては。

 三階建てが欲しいのなら三階建てとして設計すべき。
 平屋の建物に、三階建て分のインテリアは入らないのですから。


 遠くから眺めてみる、といえばいいんですかね。
 プロットは144分の1サイズ。全体を見渡せます。執筆は1分の1サイズ。細かい部分がわかりますが、全体がどうなっているのかは把握しづらい。
 1分の1で作っていると、細部はいいのだけど、できあがってみたらぐにゃぐにゃと曲がりくねっていたとか、そんなことになりがちです。


 ――とか言ってもわかんないですよね。
 とりあえず長編を書いてみてください。プロットなしで書きあげられたのなら、それはそれでいいじゃないですか。あなたはわざわざ設計図を起こさなくても、建物を建てられる人なのです。

 ですが……もし。
 もしも、三本ほど長編を書いてみて、どうもうまくいかない。「おれたちの戦いはこれからだ!」というところで終わってしまうのなら、プロットを作ってみてください。人間、必要だと思わないことは覚えられないものです。



>岩手弁

 ここなんですよね……いちばん効いたのは。
 いや、リライトにも負けましたけど。『来たの』と『北野』か……どうしてそれを思いつくまで考えなかったのか……ううう。執念が足りない。


>>しかし自分の劣化コピーを見せつけられると、恥ずかしいもんだなぁ。文体が似てるから直しやすいっていえば直しやすいのだが。

 ここ、すんげえショック!
 おれはあなたの劣化コピーだったのか!

 ううう……こうならないように小説も読んでいなかったのに……どぼぢてどぼぢて。そりゃ癖のない文章を目指しているんだけどさだからって似ているってなんか手のひらで踊らされていたみたいでおれは手のり文鳥かっつーのちくしょうそういえばアニメのスレイヤーズで倒したはずの敵の魔道士が生きていたと思いきやじつはコピーだったいう話があったんだけどそのコピー魔道士がやられるとき「オリジナルを超えたでしょ〜」とか言い残して死んじゃうんだけどいまの私には彼の気持ちがよくわかっちゃうよホント。



>殺人未遂

>>お前を殺すつもりで罵ってんだよ? 作家的という意味だけど。なのにその目的を果たしてねーってことは、まだまだぜんぜん、足りてねーってことじゃん。

 ぼくは死にましぇーんですけど(このネタどのくらいの人がわかるんだろうなあ)(サカモトさんは怪しいね)(でも分室も高齢化が著しいからまあいいか)、振り返ればほら桜の木の下には死体が埋まっているんですよ。

 わなびーの血を吸って……きれいな花を咲かしているね……。
 うふふ、あはは。



>バニシング・ポイント

>>ところでさー。
>>2号、おまえ、いつ消えるの?

 いままで虐げられたぶん、ほかの人を虐げて元を取り返すんですよ。さらに弱いものを叩くんですよ。憎悪は連鎖するんですよ。スパイラルスパイラル!

 本当は……ライバルが欲しかったんです。
 おなじくらいの力を持ったひと。

 あいつが頑張っているなら私も頑張ろう。そう思える相手。うまくすれば育てられるかな、とか傲慢なことを考えていましたが……もうあきらめました。
 しょせんものを書くというのは孤独な作業なのです。

 そうそう。
 プロットだって学んでますよ。サカモトさんのシンデレラを指摘するのは、私にとっても学ぶことの多い作業です。まことさんの文章も、私にはないところがあるので、おもしろいです。弟切さんの知識にはとても敵う気がしないし。

 なんかいちばん成長しているのはとんびの羽根さんな気もしないでもない。




 よし、いったんレスはここまでです。見舞いにいかなくちゃー。レスには4時間ほど。


つづき
No.9369 投稿日 2005年5月6日(金)23時56分 投稿者
名無し君2号
 昨日の残りのカレーを食べてっと……では先ほどのつづきです。



>期待

>>教官になに期待してンの? 馬ッ鹿じゃねーの?
>>人格高潔であることとか、人間性とか、それと教わることと、いったいなんの関係があるわけ?

 期待してない、期待してない。私はぜんっぜん期待しておりません。というか人格なんてどうでもいいのです。

 まあー……でも、勝手に誤解するぶんにはかまわないんじゃないでしょーか。教官は本当は人格高潔で、本当は優しい人なんだと惑乱、錯乱、混乱して思いこんで、結果として小説を書くのがうまくなるんなら、べつにいいんじゃないかなー……なんて。



>対価と代償

>>おまえ、ドシロウトからそこそこモノになったっぽいけど。これまで注ぎ込んだ労力は、しめていくらだ?
>>学校のクラブ活動(体育会系)を真面目に頑張る労力に換算すると、何ヶ月分ぐらいだ?

 分室で実験動物となってから半年ちかくは、けっこう力を注ぎこんでいたと思います。一日のほとんどをものを書くことに使ってました。だってヒマだったんだもん。半年が経過してからは、まあぼちぼちと。だって大変なんだもん、小説書くのって。

 部活動として考えてみると……どうなんでしょう。
 三年分には満たないです。二年ぐらいなのかしら。


>>運動部に三年間在籍して補欠選手を取る程度の、時間と労力とで、いいんだぜ?

 でも部活動は楽しいですから。まわりに仲間はいるし。
 もちろん、甲子園優勝を目指すような超一流クラスになるとまた違ってくるのでしょうが。ひとりでこつこつとやるのとは、おのずと違いが生まれると思うのです。



>楽しい

>>そりゃ、プロットなんて作り込まずに、いきなり本文を書き出していて、流れにまかせて書いていったほうが、楽しいもんなー。
>>なぁ、2号? 楽しいんだろ? それ。

 じつはそれほど楽しくなかったりして。
 大変です。つらいです。だったらどうして書いてるのかって、どうしてでしょうかね?



>書きわけ

>>おまえ、大丈夫なの?
>>最低でも同時に3人は一度に登場させて、誰が喋っているかわかるように書きわけられなかったら、商業作品なんて書けんのだぞ?

 4人までなら大丈夫です。
 問題となったシーンは、えーと、ひいふう……7人でした。セリフだけで書きわけるのは3人しか自信なし。




 よし終わり。レスには1時間。おやすみでーす。


パラノイア
No.9370 投稿日 2005年5月7日(土)00時52分 投稿者 まこと
>みやびさん
>>幻影に怯えるのはやめましょー。それ、幻影ですので。

 はい。被害妄想でした。なぜだかケンカを売られたと思いこんでしまったんですよね。 売られたからって買える度胸はないはずなのに、どうしちゃったんでしょう、ほんとに。
 新木さんの言葉を借りるなら「常体ではなかった」のでしょう。大人の行動じゃありません。これについては、もっとよく考えてみることにします。

 毒のほうは、熱くて触れない感じです。なので、もう少し冷めるまで待ってみようと思います。

 前回といい今回といい、素早く助けの手をいただきまして、ありがとうございました。なんとかドツボから上がってまいりました。
 まだまだ未熟者です。小説でのつっこみをもらえるよう、精進していきます。



>とんびの羽根さん
>>いきなりまわりのスケッチ始めないように

 冒頭ですよね。学べずにいます。どうしても、つかめない。やっかいです。あれこれ試してはいるんですけどね。今度は真似っこでもしてみましょうか。手はまだあるでしょう。

 なんか、とんびの羽根さんらしい反応だなぁと思いました。
 ありがとうございます。



>新木さん
>>「正面から引っぱたけ」とかいうから、それ実行したやつ。
>>アップしないことにしたんだけど。
>>なんならアップするけど。どうする?

 ベソかきながら読みますので、アップしてください。ぺしゃんこになるのは必至ですが、読んでおきたいのです。
 よろしくお願いします。


>>藤極堂毒とか藤極堂萌えとか命名されてるものと同じかなぁと思うのだけど

 同じにされたら、藤極堂さんお怒りになられるでしょう。私のは単なるヒステリーですから。キレる十代が騒がれて久しいですけど、いい年してキレる奴もいるらしいです。
 そういうことを恥ずかしげもなくできるってのが、毒なんでしょうか。どんな毒なのか私にだけ見えてないです。すっとぼけてるのではなく、真面目にわかんないです。


>牛乳の短編
>>これ見て、どうかなのかな?

 実をいうと、すっごい面白かったんです。だからリライトラッシュも興味深く読みました。その後論争へと発展しましたね。私は、2号さんと一緒におろおろしているような錯覚に陥りました。ダ、ダメなの? え? いいの? どぉっちなのよー、的な。

 2号さんの書いたものは、ほんっと面白いと思います。大好き。
 サカモトさんもそうでしょ?
 たびたび登場する「豪華な家具」の話もすっごく面白い。先が読みたいと思った。銀河万丈がでてくるアニメが、絵として浮かんできました。文章うんぬんがわからないから、勝手に絵が浮かぶし楽しめるのかもしれません。正しい読者ではないんだろうけど、ファンです。


>>以前、藤極堂毒を主成分にして短編一編が書けたので、もし別種の毒物なら、採取しときたいところだけど。

 具体的になにをすればいいんでしょう、私。検体として使っていただくのはいっこうにかまわないです。変なものがズルズル出てくるだけで、ものになるのは入ってないと思いますけど。


>>中高生、もしくは中高生のお子さんを持っている(いた)人に質問。
>>読書の時間って、あるものなんでしょうか?

 特にないとのこと。
 授業がつぶれたときなど、図書室に行こう! となることはあるらしいです。気前の良い先生ならーのただし書きがつくみたいですけど。
 おっと、他にもありました。スムーズな授業が続いたときなど、速く進みすぎたと言う先生がいるんだとか。今日どうしよう、図書室に行きたい人ー? とくれば、子供たちは大喜びですよね。頑張ったご褒美なんでしょう。ちなみに国語の先生ではなく、社会科の先生だったそうです。



>白石さん

 年。私も誕生日来たから40になっちゃいました。てへ。
 大台には乗りましたが、年だけとっちゃった感じです。年相応の分別とか、つつしみとかもてると良かったんですけどね。なんたっておっちょこちょいでしょ。どのあたりでなんだか、成長が止まったまんまです。妙な齢のあたりかな。

>>リラックスするためのノウハウは、まことと同じものが通用すると思われる。
>>――ので、教えてあげること。

 リプリーの指摘を受けてからの舞い上がりぶりは、痛いぐらい懐かしかった。声をかけたものかどうか、迷ってました。
 指摘にビビるってのはもちろんですけど――。なにが堪えるって、他人行儀の新木さんでしょう。

 嫌味とかじゃありません。>新木さん

 弟切さんや2号さんを叱りとばした同じレスに、「さん」づけの他人行儀な文が書かれているんですよね。あれってなんだか、箸でつままれてる気分だった。
 ジムのトレーナーです。なんて淡々とした挨拶をされるでしょ。
 話しかけても、他の人の練習を見ながら半分うわの空で聞かれているというか。肩越しに気のない答えが返ってくるというか。
「あぁ、君、来たの……」で、まいったなぁという表情だし。ほっぺたポリポリかいて、どうしよっかなぁってジムを見渡してる。「まずい。なんとかしなきゃ」みたいな、そんな気まずい焦りがあったかな。

 慣れるしかないのかなー。さんづけがなくなると、だいぶ落ち着きますよ。みんなと同じだー。やったーってなります。
 あと、他の人のレスかな。あれには励まされたなぁ。
 それと2号さんが叩かれるところを、生贄の儀式だと思って眺めておりました。「君の尊い犠牲のおかげで、我々は生きのびたのだ」
 ごめんなさい。>2号さん
 迷走するサカモトさんにも、助けられました。「こんなにがんばってるよぉ。私もがんばろう」とか。
 ありがとう。>サカモトさん
 あと、指摘。HIMAJINさんや浦戸さんやとんびの羽根さん風見穣さん
から指摘をもらったのは心強かった。「おおぅ、あれを見よ。援軍じゃ」でしたね。
 ええと。そういうのをとっかかりにして、リラックスできるようになりました。

 でも、最近ですよ。口から心臓出さずに新木さんのレス読めるようになったの。もう、小心者ですから、分室をなかなかクリックできないわ、手が震えてキーボードが打てないわでございました。
 あの、緊張したら、2号さんが半殺しにされている過去ログを読まれるといいです。あれは効きます。覿面です。すっと落ち着きます。
 え、だから、ごめんなさい>2号さん


 風と共に去りぬ。
 両親とテレビで見ました。男女の機微もよくわからない頃でした。
 ラストがものすごく印象的ですよね。
 名前も面白いかな。情熱的に赤いレッドと炎のような緋色、スカーレットでしょ。ポスターそのまんまだもの。今だとうまいなって思いますね。微に入り細に入りした緻密な展開でセリフが活かされてる、気がした。大まかにしか覚えてないですけど、まさしく風と共に去りぬ、でした。


>2号さん

 毎度お気遣いいただきまして、ありがとうございます。プロレスの話があったので驚きました。だって、気分は猪木だったんです。あいてて。
 あごしゃっくってあのセリフ。あいてててて。
 負ける気がしなかった。あいててててて。


>>「毒」というのはつまり個性のことですから、開き直ってしまって、書く小説の味つけにでも使ったほうがいいのではないかとは思いますが、まあこれは人それぞれ。

 こ、個性? ヒステリーが! 個性……。ああ、わかった。みやびさんや新木さんが言う毒の意味が理解できちゃった。
 みやびさん、飲んじゃったんですか、原液を。すごすぎですぅ、ってか、ごめんなさいぃ。

 ああぁ、ヒステリーが個性なのかぁ。サカモトさんの戸惑いを今になって知る。私たち、毒、ものにしましょうね。つるつるすべるけど、なんとか捕まえましょう。

 そういえば、言いそびれてたんですけど、過去ログ終了しました。

 3時間半
 まこと


>白石さん
No.9371 投稿日 2005年5月7日(土)02時39分 投稿者 まこと
 レスの9370で、リラックスのくだり。弟切さんにもらった指摘に触れておりませんでした。
 文章に関する指摘で、過去に書いた記憶があります。けど、もしかしたらアップはせずにいたかもしれませんので、書かせてくださいね。

 分室にくる前、小説に関する指摘はもらえました。が、文章に関する指摘はできる人がいませんでした。そして、分室にやってきました。
 当時、家のパソコンはネットができませんでしたから、もっぱら、会社の休憩を利用して分室にきてました。
 最初の課題で、弟切さんから長文について説明してもらいました。図になっているものです。長い文がいかに読みづらいかの説明は、丁寧で分かりやすいものでした。
 うれしかったです。プリントアウトしたものを持って、他部署の知り合いに見せにいきました。

 見て見て、ほらーこんなに読みづらい文章書いてたんだよ。こうやると分かりやすいよね。矯正して直すんだ。なんて熱く語りました。

 そういう「よし、やるぞ」みたいなものがあると、いいかな。
 リラックスするには、新木さんに慣れるのがなによりの近道なんですけどね。
 うじゃうじゃと長くなりました。緊張にめげず、がんばってください。

 今日は休日出勤だった。寝ます。

 50分
 まこと
 


恥の上塗り その2
No.9372 投稿日 2005年5月7日(土)02時49分 投稿者 白石 尚
こんばんは。
>gooのあらすじが正解と思う根拠 

 あの時わたしは「あらすじ」というものは、5W1Hが、実際の映画と合致するものだと思っていました。そうであれば、実際に映画を見ながら、いつ、誰が、どこで、等が正しく記されているものが「正しいあらすじ」となります。

 自分が投稿したリプリーのあらすじは、頼りない記憶をたどって書いたものです。自信がなく、不安に感じてgoo映画サイトで確認したら、そこに書かれてあったあらすじは、かなり実際の映画に近かった……読んでいるうちに徐々に内容を思い出し、そう感じたのです。それが「正解と思った根拠」です。

 ただ、あの時点で、わたしはgooに書かれてあったあらすじを、実際に映画を見ながら5W1Hが合致するかどうかを検証したわけではありません。つまり本当は正解か不正解かの判断はできなかったはずです。それなのにわざわざコピーして貼付したのは、自分が誤った情報を出したことを、急いで取り繕おうとしたからです。引用の是非についても同じです。調べる手だてはいくらでもあったのに、めんどくさくなって知らんふりをしました。

 そういうわけで「正解の根拠」は、ありません。

>読書量はどのくらいですか?

 多い時で、一ヶ月に文庫本(二百〜三百頁)を十冊くらい読みますが、全く読まない月もあります。今年に入ってからは、作文(主人はわたしの書くものを、こう呼ぶ)を書き始めたので、まだ一冊しか読み切っていません。

>自営業や主婦業と兼業でぽつぽつやれればいいのか

 自営業の仕事は、夫がやっていることが軌道に乗るまでの手助けです。起業してもうすぐ六年になりますが、経営状態はなかなか厳しいです。でも、後任者をきちんと育てたら、三年後には引退していいと、主人との約束を取り付けています。ですから、その三年間、みっちり勉強して、なんとか自分一人をまかなえる程度の物書きになりたいと考えています。

 初めて小説家になりたいと真剣に考えたのは二十歳の時でしたが、その時は、まだまだ他にやりたいことがいっぱいありました。優先順位で言うと、小説を書くことは最後でしたし、むしろ最後にとっておきたいことでした。
 子供も独立し、いよいよ最後の目標に挑戦する時がきたんだなあと思っています。この挑戦がどのような過程を経てどのような結果を生むかで、入る棺桶のグレードが決まる。少しおおげさですけど、わたしの思いとしてはこんなところです。

>役どころはよく覚えているのに、名前が出てこなくて、それでいて面白かった話というのはなんでしょう?

 教えて下さってありがとうございます。
 ……面白かったと言うべきかどうか。感動しました。とにかく印象に残る映画で、見終わったあと、しばらく呆然としていました。


「課題四回目 映画あらすじ『ダンス・イン・ザ・ダーク』」

 遺伝性の眼病を持っている彼女は、小さい頃からダンスが大好きだ。家事をしながら、職場の工場へ行く道すがら、いつでも踊っている時だけは幸せでいられる。しかし、最近どんどん視力が落ちて、もうほとんど見えなくなっている。遺伝だからいずれ失明すると、親から聞いて覚悟はしていた。だが、それがばれると工場をクビになる。少しでも見えるうちにと、聴覚と触覚で手作業の勘をつかむ訓練をしてきた。結婚すれば、好きな相手に迷惑がかかると、一人で子供を産んで育てた。今は医学が進み、お金さえ出せば、子供の眼病は治すことができる。だが、小学校にあがる前に手術を受けさせなければ、病気の進行を止めることはできない。幼なじみの警官が、安い賃料で自宅の庭の片隅を貸してくれたので、そこにキャンピングカーを置いて息子と二人で生活し、工場で支払われる日給を毎日コツコツ貯めて息子の手術費用に備えていた。目標の金額が貯まるまで、何があってもクビになるわけにはいかない。見えない目で仕事をしていると、工場ではいろんな音が聞こえてくる。そのすべてがリズムとなって、彼女はいつのまにかミュージカルスターとして、思いきり歌い、踊っている。目の病気がなければ、ダンサーになるのが夢だった。頭の中で妄想していると、単調な作業もつらくはない。失明の恐怖からも逃れられた。学齢期を直前にして、いよいよ息子の手術日が決まった。明日入院という夜、キャンピングカーの中で、彼女はお金を貯めていた缶のフタを開けた。手探りで金額を確かめると、再び隠し場所にしまって眠りについた。ところがその様子を、幼なじみの警官が見ていた。警官の妻は浪費家で、彼の少ない収入をなじっては、いつも借金を押しつけてくる。明日はその返済の期限だ。彼女が缶に手術費用を貯めているのは知っている。以前、幼なじみの彼を信用した彼女が、缶のフタを開けて、もうすぐ貯まると秘密を打ち明けたのだ。今夜警官は、彼女に金を借りようと訪れて、偶然隠し場所を見てしまったのだ。眠っている彼女に気付かれないよう、缶の中から金を抜き取った。翌朝起きた彼女は、缶が軽くなっていることに気付く。あわてて警官の家に行き、二階にいた彼に金を返して欲しいとすがりつく。あの缶に金が入っていることを知っているのは、彼一人だけだ。警官の妻が、騒ぎに気付いてどうしたの、と階下から声をかけた。警官がとっさに「泥棒だ。お前は来るな!」と言ったので、妻は警察に通報した。近づくサイレンの音。同僚に、この場をどう説明しろと言うのか。追いつめられた警官は、もう他になすすべもなく、泥棒と言われて愕然としている盲目の彼女の手に拳銃を握らせると、自分の腹を打たせた。拳銃の轟音、警官の妻の叫び声、数人の警官が走り寄る足音。彼女が暗闇の中で聞いた音は、ダンスのリズムとはほど遠い、絶望に満ちた音だった。

 おもしろいと感じたところ
 失明するとわかっていながら、ダンスを踊って恐怖に打ち勝つ主人公との対比で、ハンディを持たない人間が、醜い欲望で主人公のささやかな希望を奪い取るという、救いのない人間風刺。

 以上を書き終わって分室をのぞくと、まことさんからの暖か〜い励ましのメッセージが。脳がもう限界にきてますので、皆様へのレスは明日ゆっくりと書かせていただきます。


静岡で、キリスト教の宣伝カーを見ました。
No.9373 投稿日 2005年5月7日(土)03時52分 投稿者 弟切 千隼
 故郷の静岡県より戻りました弟切です。キリスト教の宣伝カーを見て驚きました。スピーカーを使って、「神の教え」を説いていました。

 キリスト教の宣伝カーがあることに驚いたのではありません。東京では、時々見ますよね。
 静岡では、キリスト教の宣伝カーを見たことがありませんでした。「こんな田舎にも来るんだぁ」と驚きました。


 いない間にレスすべきことが溜まっていますね。


新木さんへ >

>>>>1)自分と共通する要素がある。ゆえに、自分を理解してもらえると思って惹かれる。
>>>>2)自分にない長所がある。自分にない部分に憧れて惹かれる。
>>
>> なぜこの二つとなるのか、不思議なところ。
>> 同じか違うかってところはいいんだけど、長所しか見ていないのが不思議なところ。
>> 短所も関わってくるはずだが。
(新木さんのNo.9340の書きこみより)

 御指摘のとおりです。
 1)の場合なら、「自分と同じ欠点がある。この人になら、自分のことをわかってもらえるかも」と、共感することが大いにありそうです。
 2)の場合は、「へえ、こんな欠点もありなんだ。てことは、俺の(私の)この能力って、この人の役に立てるんだ」と思うことがあるでしょう。


 1)の場合の例を挙げてみましょう。
 逆上がりができない小学生がいたとします。できないと、体育の成績が上がりません。
 放課後、その小学生は自主特訓をしようと、公園に行きました。すると、もう一人、鉄棒で逆上がりの練習をしている子がいました。
 逆上がりができない二人は、互いに共感しますよね。同性なら、きっといい友達になるでしょう。異性なら、初恋が芽生えるかも知れませんね。


 2)の場合の例も挙げてみましょう。
 方向感覚が良くて、道に迷ったことがない人がいたとします。ある時、街中で声をかけられて、道を教えて欲しいと頼まれたとします。
 行き先を訊いたところ、道筋は簡単でした。どこをどう歩いたら迷えるのか、と思うほどです。けれども、頼んだ人は本当に困っている様子で、おろおろしています。行き先まで付き添って案内してあげると、とても感謝されました。
 自分の方向感覚が「普通」だと思っていれば、道案内をしたほうにとってもされたほうにとっても、新鮮な体験でしょう。恋が芽生えるきっかけとして、ありそうですね。


 「共感」と「憧れ」は、恋愛の条件として大切ですね。少なくとも、どちらか片方は必須です。
 どうせなら、物語には両方の要素を入れたいです。そのほうが、恋愛話として説得力が出ます。

 ペットの話の場合、起で「カメを出す」ことを決めています。主人公とヒロインとのカメ好きぶりを示すためです。カメ好きという共通要素は、共感ポイントになりますね。
 ということで、起では、「共感」のほうに力点を置くつもりです。承では目先を変えて、「憧れ」のほうに力点を置きます。
 この線で、アイディア出しをします。



白石 尚さんへ >

 御挨拶が遅れました。
 初めまして。弟切千隼と申します。白石さんよりは年下ですが、頭の中身はロートルのおばさんです。よろしくお願いいたします。



>毒

 弟切も毒を持っています。猛毒らしいです。
 「らしい」と書いたのは、自分の毒がどういうものか、まだ明確に把握できていないからです。
 弟切も自分の毒を腑分けして、作品に使えるようにしませんとね。

 マムシでもハブでも、お酒に漬け込めば薬になります。毒は使いようですよね。


 関係ありませんが、弟切は毒蛇って格好いいと思います。「毒」という強力な武器を持っていることに惹かれます。自分にはありませんから。(肉体的には、という意味です)
 特に、模様の美しいガブーンバイパーという蛇が好きです。毒蛇でなければ飼いたいですねえ。


いろいろ
No.9374 投稿日 2005年5月7日(土)06時46分 投稿者
新木 伸
>2号

 なに? どこどこ? なにがおもしれーの?
 おまえ、わけわかんねーよ。わかるように書けよ。日本語で。

 俺は事実を指摘しているだけだが。
 おまえがタマゴの殻の内側にいるってことも、盗み終えたら消えるつもりでいるってことも、プロレスラーが蛍光灯に叩きつけられて死なないことも、すべて単なる事実に過ぎんだろうが。

 ヒトってのは神様が呪いをかけたせいで、事実が見ないようになっていて、100パーセント錯覚成文のみで出来上がっているイキモノなのだな。じつはみんな知らねーんだけど、人間に「自我」があるなんていうのも、錯覚なんだよこれが。自我があると思い込んでる本能マシーンがいるだけなんだな。
 そして錯覚のみで生きているヒトという存在は、こんなふうに錯覚しようのない事実を突きつけられると、どーするかっていうと、「笑う」んだ。

 そういや、「キャラが立っている状態」の定義ってのを、以前、みやびさんと話していたことがあったが。
 立っているキャラの台詞か行動――言動を見たとき、人は笑ってしまうものなのね。
 このときの笑いの種類を分類すると「意外性」というものになる。
 と、こんなことを書くと、「じゃあ意外なことをやらせればキャラが立つんだ!」とエウレカしてしまったやつが出て、立ったキャラならぬ、キチガイのキャラを量産しかねないのだが。まあアホは自沈してもらうとして。

 まことがいつものように毒撒いてると、人は笑うだろ。
 おまえが死ぬほど叩かれて嬉々としていても、人はやっぱり笑うわけだ。
 サカモトはキャラ立ってないから、笑うとこないけど。レナードの目をしたら笑えるかな。
 ちなみに毒撒きおねえさんと、レナードの目をした青年って、ありふれたキャラだから、笑い度はあんま高くないな。街行って投網投げたら、それぞれ10人ぐらいずつかかりそうだ。
 まあしかし、ああいうキャラでも、ぽろりと出てくると人は笑う。ぶわははは、か、ぷぷぷの違いはあるけれど、やっぱり笑う。

 と、まあ。
 事実を突きつけられたときに起きる笑いと、立ったキャラを見せつけられたときに出てくる笑いとは、俺は同じものだと考えているのだが。



>練習時間総量

 自分の場合。
 小説書き始めてからプロになるまでは能力は、たしかに空手の黒帯取る程度だったが。それ以前に下積みがあったことに気がついた。
 空手を始めた少年が、それ以前はサッカー小僧で、走り回って基礎体力やバランス感覚を養っていたようなものかな。

 ええと、だいたい18歳ぐらいからが、いわばサッカー小僧時代か。

 4歳。図鑑にはまる。本屋の図鑑をすべて観倒す。字は読めないため。
 8歳。SFにはまる。図書室のSFを読み倒す。
 13歳。ジュブナイルにはまる。眉村卓にはじまり、当時始まったソノラマ文庫のライトノベルを読み倒す。
 14歳。うる星やつらにはまる。キャラの写し取りはじまる。ラムちゃん萌えー。バイファム萌えー。
 18歳。TRPGにはまる。ゲームマスターとして、週に一本ずつ物語を作り、プレイヤー(読者)の前で披露して叩かれまくり、どうすればウケるか研究しまくる。
 20歳。小説を書き始める。
 23歳。作家デビュー。
 37歳。現在にいたる。

 と、こんな年表があったとする。
 18歳ぐらいまでは、まあ普通かと思う。オタク的に普通。
 18歳から、野山を走り回っていただけでなくて、意識的になにかをやろうという試みが始まっている。
 そして20歳から23歳までの三年間が、空手の道場に毎日通う程度の労力を注ぎ込んでいた感じ。バイト終えてから、毎日4〜6時間程度、小説を書きつつ、いろいろと修行になるようなこともやっていた。
 このころはいまから思うと目標意識がだいぶ薄く、散漫にやっていたから、集中すれば同じことを一年ぐらいに短縮可能だろう。小説を書きはじめたときも、最初の2ヶ月で全行程の7割ぐらいまで到達していて、あとの3割を登るのに2年と10ヶ月かかっていたし。
 この商業水準の手前3割の部分が、苦労したとこなんだよなー。ろくなノウハウに触れられなかったもんで。はじめの7割をのぼるのなんか、市販の小説を見て分析すればわかること。それまでに読んだ小説をまねするだけで済むこと。

 で、分室で提供している(つもり)なのは、そのラスト3割のノウハウ。
 が、しかし、「てにをは」の使い方だとか、日本語としてどうかとか。

 もしくは、読者が自分の文章をどう受け取るかという客観視の訓練だとか。
 ――そんな小説を書く以前の、単なる文章を書くときに必要となるような、そんな低次元のことを教えなきゃならんやつらばっかで、俺はいつもイライラしている。
 山登りのための準備と心構えとが必要なやつらばっか。
 はい装備足りてますかー。水は等間隔で飲んでくださいねー。ああそこのあなた。革靴で登るのはやめましょーね。とか。

 ちなみに、「小説家目指す前の準備」=「山登り前の準備」として必要なのは、以下の2点。

・物語をたくさん体験していること。(本、映画、漫画、アニメ、ゲーム、問わず)
・人に向ける日本語が書けること。

 読書なんざ、本好きなら、自然と大量に読んできているはずだ。てゆうか、現時点で、家が本もしくは漫画本で溢れかえっていないやつは、小説家目指すのヤメロ。無駄だ。
 人に伝えるための日本語なんざ、ネットで不特定多数の人と意見交換していりゃ、自然と身に付いているはずだ。まともな日本語も書けないてめーは、小説を書くまえに、まず人と話せ。ネットでいいから。



>>世のなかには、かたちから入るという言葉もありますし。
>>とりあえずフォームを真似てみるのはわるいことじゃないと思います。

 まずフォームを真似してみるというなら、わかるわけよ。
 はじめはただの真似でも、そのうちに体が覚えて、いずれ意識せず同じ動作ができるようになってくる理屈だろ。それはわかる。
 でも道具だけプロと同じにしてみるってのが、わかんないわけよ。
 包丁セット揃えてみたり、百万円を越えるゴルフクラブを揃えてみたり、カーゴ1台山盛りの工具セット揃えてみたり。
 そんなことで少しでも上達すると思っている心の状態が、どんなものなのか、わからないわけよ。

 プロットってのは、道具であって、フォームではないだろ。
 フォームと道具とは、ちがうものだろ。



>> ここ、すんげえショック!
>> おれはあなたの劣化コピーだったのか!

 なんだ、気づいてなかったのかよ。
 ここ見てる全員、気づいているとかいないとかいう次元を越えて、とっくに知ってたよ。
 あたりまえのことだから、いままで誰も、わざわざ口にして言う人がいなかったんだよ。

 なぜ全人類のうちで、おまえひとりが気づけなかったのか。
 その仕組みは簡単なこと。「2号は上達した」と思いたがっていたのが、おまえひとりだったというだけのこと。
 文章がうまくなったと思いたいじゃん。うまくなるってことは一人前になるってことじゃん。自身の流派を打ち立てているってことで、自己の文体を確立したということじゃん。
 そう思いたがっていたのはおまえだけだから、事実が見えなかったのも、おまえだけ。
 おまえが自身の流派を確立してるかどうかなんて、他人はまったく気にしない。だから事実が見える。

 何度も言ってるように、文章面は商業水準の下のほうに引っかかるかどうかになった、って言ってんじゃん。
 うまくなったわけじゃなくて、ようやく、足を引っぱらないですむかな、てなレベルになっただけなの。文体確立なんざ、先の話なの。プロで10年やってから言えっての。マジで10年はええ。

 ――というようなやつの文章がどんなもんかというと、手近にいるやつのコピーになってるに決まってるじゃん。
 だいたいおまえ、どうやって文章がうまくなったのかというと、俺がリライトしてやって、それ詳細分析して、おなじリズムを再現してゆく方向で上達していったんだろうが。
 似てくるのはあたりまえだろ。

 ちなみに、リライトするときには、なるべくナチュラルな文章を使うように心がけていたから、似ているとはいっても、俺の持つ変な癖の部分までは似ていないはずだ。
 より無個性な方向でまとまっているはず。
 ていうか、ほんと、練習したほうがいいよ。女性教官がどうのという話、マジ、読めんわ。
 あれ、なんて書いてあるの? 説明してよ。



>>あいつが頑張っているなら私も頑張ろう。そう思える相手。うまくすれば育てられるかな、とか傲慢なことを考えていましたが……もうあきらめました。

 だから教えかたも劣化コピーなんだよ。
 劣化したやりかたで、オリジナルと比較にもならん労力しか注いでいないで、なにがどうなるはずもなかろう。レス書いた分量でいっても、単なる行数で、桁が2つ3つはちがうんだよ。俺が何万枚書いてると思ってるわけ?
 アホか。

 変な欲はかかずに、自分のために教えるだけにしとけ。
 俺も実際、自分のためにやってるだけだ。

 あるところまで来てしまうと、盗んだり教わったりしただけでは、もう伸びなくなってくるのね。そのあとどうしたら伸びるのかというと、研究してゆくことだけど、人に教えるというのは、じつは効率の良い研究手段なのだな。
 すでにプロになってる人間が、誰にどうやって教えてもらうっていうんだよ?
 自分が伸びるために、人に教えるわけ。
 自分より上がいなくなって、同等とそれ以下しかなくなってしまったら、同等の連中と研鑽しあうか、格下にかまうことで自分を伸ばすしかないわけ。

 俺も、もちろんプロ同士で話をすることもあるけど、相手の時間をごっそり奪える相手は、みやびさんを除くとなかなかいない。
 だからしかたなく、格下相手にやってるわけ。

 ようやくおまえあたりが、作家語を理解できるようになってきたけど。
 けど高度なことを言わないで、コドモ向けに易しく言ってやった場合な。本当に話したいハイレベルな部分は、まだ、じぇんじぇん話せん。

 たとえばいまみやびさんとのあいだのホットな話題は、「すべてを求めない属性は同時にすべてを求めることでもあり、ゆえに究極無欲キャラは究極の美少女たりうるのか」なんてあたりだが。なにいってるのかわかる?
 エウレカセブンってアニメを観ていて、あれって、新世紀以降、史上初めてアヤナミを娶ることを成功させる物語となるのかなー、すげー、頑張れー。とか話してるわけだけど、なにいってるのかわかる?
 特殊言語キャラの特殊語尾は宇宙人であることを示す記号であるのだろう。とか、わかる?

 はやく上位作家語【ハイエンシェント】を話せるようになれよ。ハンバーグ食え。



>> まあー……でも、勝手に誤解するぶんにはかまわないんじゃないでしょーか。教官は本当は人格高潔で、本当は優しい人なんだと惑乱、錯乱、混乱して思いこんで、結果として小説を書くのがうまくなるんなら、べつにいいんじゃないかなー……なんて。

 だから教官が優しいと上達が早いという理屈が、俺、まえからわかんないんだってば。
 優しいハートマン軍曹のもとで、きちんと人殺しのできる立派な海兵隊員が育つわけ? うそくせぇ。
 どういう仕組みで教官が優しいことがプラスに繋がるのか、知ってるなら、解説してくれっていうの。
 ところで優しいって、どういうこと?



>> 4人までなら大丈夫です。
>> 問題となったシーンは、えーと、ひいふう……7人でした。セリフだけで書きわけるのは3人しか自信なし。

 同時に4人まで書き分けられるというのなら、5人までも平気だな。
 「大丈夫じゃないから気を使わないと」と思ってやっていればいけるはず。

 で、市販されている小説を、まあ10冊ぐらい調べてみろ。すべて別々の作者のものね。
 そのなかで、同時に5人を越える人間が出て動いて話していたりする話は、まず、1冊あるかないかだから。
 つまりプロっていっても、たいてい5人が限度なわけ。
 同時に5人もいればまず足りるから、それだけ書き分けられば充分なわけ。

 そして通常はせいぜい3人くらいだな。ひとり増えたら、ひとり退場させるように仕組んでおけば、3人を越えずに長編一本を書くことも可能だ。

 俺はそういった――私と貴方とあの人と、という、小説のこじんまりと閉じた雰囲気が大嫌いだから、通常6人以上出しておいて賑やかにするのだけど。

 同様に、視点や文体なんかも、三人称ひとつ使えれば最低限事足りる。
 エンターテイメント性のある作品を書くにしても、一人称、三人称、作者視点、空中カメラ客観視点、まあこのくらいが使いこなせれば、道具の数としては充分だ。





>毒の話

 皆、なんかしら毒を持っているようだな。いいことだな。
 ところで俺の毒って、なんなの?
 いや、ほら。自分じゃわからないらしいからさ。




>サカモト

>>もっとも、一番覚えているのは、口やかましくて迷惑ばかりかける子供と、進んで指導員の手伝いをしてくれる子とかなので、無口な子供は一番うろ覚えなのですが。

 馬ッ鹿でー。
 おまえ、なんのために生きてんだよ。そこでよく観察しておいたら、いまこの瞬間にやってるキャラ立てに役に立ったのにー!

 ああ。そっか。
 おまえべつに、小説書くために生きてるんじゃなかったっけな。

 俺がそんな場所に居合わせたら、こども全員の心理モデルを写し取っておくがな。全員、個性は違うはずだ。やかましいタイプも細かく見ていけば、すべて違う細かなタイプに分類されるはずだ。

 進んで指導員の手伝いをしてくれるよい子のなかにも、「おにいちゃんしゅきしゅきー」な娘と、「お手伝いしてるわたしってエラい」な娘とがいるはずだ。
 おまえは表面しか見てないのか。だから子供たちの群れが「うるさい」「よい子」「気弱」「それ以外」の4つにしか見分けられないのか。
 なんと途方もなく低い分解能なのか。

 取得した人格パターンは、分析して分類してラベル貼って、しまいこんでおいて、あとで使うときに取り出してきて、さらりと人物像として使用するわけよ。小説のなかで。

 んで、その無口っ子は、当然、これまでのOKネタの中に生かしてあるんだろうな?
 てゆうか、これまで無口の実例を体験の中から探していたはずなのに、それが出てこなかったのは、どうしてだ? 気弱と無口の区別がなかったせい?





>まこと

 だからおまえのことはどーでもいいから。
 ありがとー。ありがとー。わたしここにいるよー。みんなーだいすきーだよー。
 とか、やってなくていいから。

 新人さんの世話しろっつーの。実年齢ではあちらがおねえさんだが、分室の泳ぎかたに関しては、おまえのがおねえさんだろ。

 あと転結をまだ書いていない話の続きとか、起承転結書いてあるけど自己リライトがまだのやつとか、そーゆーの書け。


>>ベソかきながら読みますので、アップしてください。ぺしゃんこになるのは必至ですが、読んでおきたいのです。

 やーめた。死んじゃいそうだし。
 ちなみにどんなものを書いていたのかというと、リクエスト通りに、「おめえはうぜえ」から始まる内容ね。
 どうしても見たいっていうなら、もういちど、また、うにょうにょと毒の踊りをしてみせること。そしたら見せるので。

 ところで、なにをどうしてどうなると、おまえは変な汁をだすわけ?
 舞い上がってしまうというのは、リラックスできていないせいだよな。これはまあ誰でもやるのでしかたがないとして。
 リラックスしてきてから、なにかの引き金があると、おまえはおまえ固有の変な毒汁を出すわけだけど。
 叱られると出すわけ? 叱られないでいると出すわけ?
 それとも親密度があがってきたと感じると出してしまうわけ? その逆で親密度が下降中だと身の危険を感じて出してしまうわけ? その場合にはどんな身の危険があるわけ?

 なら他人行儀で適度に距離を取っていたほうがいいのかな。いまからでも「さん」付けで敬語に戻そうか?

 ちなみにまこと。津荒とおんなじ経緯を辿っているぞ。
 気をつけないと、おんなじように、一喜一憂しているうちに、そのうち疲れ果てて、自分からさようなら、ってなるぞ。
 嫌なら自分でどうにか進路変更してゆくこと。
 その手のパターンのお墓は、もう何個かできあがっているので、べつに一個二個増えたところで、俺、気にもせんけど。
 このタイプがどうすりゃ一人で歩く気になるのか、アプローチを変えつつ研究中なのだが。
 俺は俺で、お前が「さようなら」としないようにベストを尽くしてるわけだが。
 そっちも自分で考えて、なんかしろよ。疲れて「お世話になりました」と言って出て行くまでのあいだ、浮かれて楽しく過ごせればそれでいいなら、べつになんにもしなくていいんだけど。

 あと事前に言っとくけど、またしばらく先に締め切りと修羅場が予定されているので、俺、いなくなる期間がしばらく来そうなのだな。

 皆との関係修復とか、分室サークル内での自己ポジション営巣行為なんていう無為なことに励んでいないで、俺がまだ書き込みしているいまのうちに、むこう三ヶ月分ぐらいの練習内容のタネでも仕入れておいたほうがいいんじゃないのか?


 ここ100番くらいの過去ログを読み直してくること。
 自分が何番までは常体であって、何番から常体でなくなったのか。そのきっかけはなんであったのか。報告のこと。
 ちなみにまこと以外の者は、掲示板のやりとりによる影響だけしか見ていないし、見えないし。
 なにかプライベートのことが原因になっているなら、そう報告のこと。

 微熱があってどうこう、と書いてあったころは、すくなくとも普通であった気がする。





>「豪華な家具」(女性版)

>>たびたび登場する「豪華な家具」の話もすっごく面白い。先が読みたいと思った。銀河万丈がでてくるアニメが、絵として浮かんできました。文章うんぬんがわからないから、勝手に絵が浮かぶし楽しめるのかもしれません。

 女性はそうかもしれない。というのも、同じ意見がいくつか寄せられているため。
 まず一般的にいって、女性は家具と服とに興味があるわけね。
 家具に関して興味があると、色々な家具を知っているし、「豪華な調度品」というのがどんなものなのか、具体的なイメージが脳裏に浮かぶわけね。
 「豪華な家具」と聞いて、思いうかべた具体的イメージのいくつかを、ためしに並べてみそ。豪華な、といったっていくつかの路線があるだろ。いろんな種類の豪華があるはずだが。

 家具にうとい男性が、「豪華な家具」と聞かされたとき、印象のぼやけかたというものがあるわけだが――。
 それを女性が逆体験するためのバージョンも作ってみた。

 「攻撃的なバイク」
 「速そうな航空機」
 「ごつい銃」
 「AK47」
 「GPZ400R。82年スズカ8耐のワークスカラー」

 これを聞かされて、どんなイメージが浮かんだのか。
 男の子だと、たとえバイクに乗らない子でも、少しは興味があるから、だいたいあんなのだろうなぁ、とイメージが浮かぶわけよ。
 最後のふたつは、まあ、シャレだが。わからなくても、なんにも問題はないが。男の子の9割以上だって、わかんないから。
 ところでAK47って、なんだと思う? GPZ400Rって?




>描写

 「豪華な家具」と書くときに、対象読者が二十代以降の女性であるなら、それもアリなのね。
 作者はもちろんいくらでも事細かに書くこともできる。しかしここは「豪華な家具」とだけ書くことで想像してもらえる程度でかまわない――と判断して使う場合なら。

 作者の想定していたものと、読者の脳裏に浮かんだものとが、規定した精度で同一となる状態を得ることを「描写」という。
 なので、これはこれで立派に描写だ。

 たとえば「9月の沖縄」に行ったことのある人に対して書くのなら、「9月の沖縄」と書くだけで、立派に描写となるわけよ。
 俺、沖縄に行ったことないから、俺に対しては描写にならんけどね。
 まことが前に「慶良間」と使っていただろ。あれも相手によっては描写なのだ。
 どうもとんびさんは慶良間に行ったことがあるようで、とんびさんには「慶良間」で伝わっていたよな。俺には伝わらんかったけど。

 で、「豪華な家具」を書いたときの死んだあいつには、脳裏に「豪華な家具」のイメージがまったくなかったわけなのね。そして対象読者は自分と同じで、29歳男性死者――と、自動的に想定してしまっている。
 まず自分のイメージを持っていない。
 そして相手は同性で同年齢で同程度に浅学だから、その脳裏にはなにも浮かばない。
 だからダメなのだ。2つの点で、描写ではないと言われてしまう。




>白石さん

>>「課題四回目 映画あらすじ『ダンス・イン・ザ・ダーク』」
>>……面白かったと言うべきかどうか。感動しました。とにかく印象に残る映画で、見終わったあと、しばらく呆然としていました。
>>失明するとわかっていながら、ダンスを踊って恐怖に打ち勝つ主人公との対比で、ハンディを持たない人間が、醜い欲望で主人公のささやかな希望を奪い取るという、救いのない人間風刺。

 これは感動っていえば感動なのでしょうけど。
 ふつう感動という言葉は、プラス方面の意味で使われるものなので。
 言葉の使用は厳密に。

 強いやるせなさが心に焼き付いた、ということですね。

 うーん。まあいい映画ではありますが、やや一発芸系でしょうか。
 純文的というか。純文ってよくわかっていませんけど。
 到達点の高さとか、感情出発出力を競う競技的というか。
 こういう話を書きたいわけですか?

 じゃあ、つぎ。
 観ているあいだじゅう、心を色々な方向に揺さぶられ続けた作品は? 観ている自分の心の起伏が、もっとも大きかった作品という意味ですが。
(なかなかストーリーが秀逸な話に誘導できないなぁ。これだと次はジェットコースター映画に到着しちゃいそう)

 あと、自分の書いてみた話のほうも、あらすじ化をよろしく。
 投稿したという、二百二十三枚の話のほうです。
 あと4つに分裂してしまった話なども。
 書いているうちに分裂していったそうなので、書き始めるまでは一個の話だったと思います。それであればあらすじとして書けるのではないかと。もともとのテーマはなんだったのか、ということなども。
 また分裂してしまった原因は? 自分にわかっている範囲で。


復旧しました
No.9375 投稿日 2005年5月8日(日)00時34分 投稿者
新木 伸
 閲覧は可能だけど、書き込みできない状態になっていました。

 掲示板のメンテナンスをしたときに、ミスして、必要なデータファイルをひとつアップロードし忘れていた模様。


>読書の時間リサーチ
No.9376 投稿日 2005年5月8日(日)02時17分 投稿者 とんびの羽根

 神戸市立の小学生 30分くらい 読む本は自由

 神戸市立の中学校 ホームルームの前
 一年から二年になりいつのまにか読書の時間ではない、よくわからない時間に変わった
 三年の時にはなくなってしまった
 中学のときも読む本は基本的に自由
 本当に読まない生徒は何も持ってこないし、図書室にもいかないので教室に備え付けの読書用図書があった
 おいてあったのは学校図書館によくあるB5くらいのハードカバー装丁の図書
 うちの子供が読んでいたのはデュアン・サーク、フォーチュン・クエスト、レヴィ・ローズの指輪、Missing、戯れ言シリーズなど

 神戸市の市立女子校 読書の時間なし

>ブラウザ申告
 気分を変えるためにたまにブラウザを変えるので惚れ込んでいるわけではないのですが
 なぜかブラウザ申告の火付けをしてしまったようなのでブラウザを変える理由を整理しておきます

>タブブラウザ

 最近のブラウザは複数の画面をひとまとめにしておくことができて便利になりました
 いつも見るところは何カ所かひとまとめにして、ブックマーク一発で読み込んでおける
 たとえば複数のスポーツサイトの野球結果ページばっかり集めておくと
 結果がはやく出るサイト、詳しいサイト、面白いサイト、見やすいサイトとおいしいところ取りができる
 読み込んだほかの画面はタブとよばれる各画面呼び出し用の見出しのところに隠れている
 
 検索でひっかかったリンク先も内容ごとにひとまとめにして整理しておくとすっきりします
 ログを読みながら辞書検索やら情報検索やらを別のタブを作って裏側の画面で読み込み、あとでチェック
 いらない画面や無くなってしまったリンク先を整理すると見たい情報だけがつまっているスクラップブックのようになる
 やりたいことに関連する複数の画面がまとまっていると、情報の収集、比較、取捨選択が簡単です
 コンピュータ画面は紙と比べて物理的に大きく広げたり、重ねたりできないだけに、まとめて操作できると作業能率があがります
 エクセルのような表計算ソフトでも数十枚の資料を相互計算させた表など、紙で管理しきれないですが
 あまり情報量が多くなると、紙の方が見失う、情報変更前の紙と混ざる、など危険が大きくなってくるようです

>情報検索バー

 これも最近のブラウザの流行ですね
 これまで一旦検索サイトを読み込んでから検索ワードを読み込んでいたんですが
 ブラウザの右上の余白のところに検索用のキーワードを書き込める空欄が最初から用意されている
 書き込んで改行キーを押すと検索結果が表示される
 初期設定では検索サイト」として人気のあるグーグルが一般的なようです
 こういうとき自社の検索方式に固執するマイクロソフトのブラウザは使い勝手がよくないですね

>火狐

 最近のマックOS対応のブラウザでは読み込みの際の反応速度と読み込み時間、再描写の早さがずば抜けてよいのが決めてになりました
 広告で出てくるポップアップウインドウを開かない初期設定とか、上記のタブ、検索バーなど、
 火狐のオリジナルではないけど便利な機能がおさえられていると思います


>な気もしないでもない

 なぜに二重否定(ダブル・ネガティブ):強い肯定をあらわす

 指摘が上達したとしたら喜ばしいですが
 指摘する側が上達したとしても、指摘された側が上達しなければ意味はないですよ
 むしろ指摘することで上達するならみんなもっと指摘しなきゃだめです
 サカモトさんのシンデレラとかプロット本来の意味を逸脱しまくっているのでそれを指摘するだけでもプロットの勉強になりますよ
 まことさんは無口とか無欲とか惚れるとか置いておいて、シンデレラのプロットとしてどうかという視点でみてみるといいです

 指摘をもっとしましょう

 2号さんも、まことさんも、サカモトさんも、白石さんも指摘をしたほうがいいです
 最近そのことで黙っているのは要するに新木さんの邪魔をしないためですが
 (邪魔というのは、オーバーフローしているところに石を投げると想定外のところで決壊するということ)

 新木さんの本格執筆が始まったら、指摘を開始できるようネタを考えておいてはどうでしょう

 候補としては、
 すべての話が起点から終点にきちんと向かっているかどうか
 ……らしさ・……っぽさがスケッチでなく、ストーリーの文章中で、ぎんぎらぎんにさりげなく練り込まれているか(まことさん)
 ヒロインは萌えるキャラクタになっているか
 あらすじ、プロットの抽象化ができているか(サカモトさん)
 ヒロインがエロだけになっていないか
 エロ以外の行動がストーリーの目的に沿っているのか(2号さん)
 ストーリーのしばりはストーリーの目的に沿っているのか
 必要だと考えた要素は課題の目的として本当に絶対に必要不可欠なのか(弟切さん)
 転は本当に転になっているのか、視点はぶれていないか、毒のうすめかたは適度か
 とかね

 2号さんはもう、とんびが指摘できるレベル超しちゃってるんで、もっと新木さんをつついた方が得るところが多いと思います
 つうか思わないなら本当に卒業してもいいし

>慶良間

 最初に慶良間の話を振ったのはとんびです
 新木さんが休んでいたエープリルフールのネタづくりにサカモトさんに慶良間支店転勤命令ってのを出しましたところ
 なぜかまことさんが行くことになってしまった、という流れではじまったことでした
 もちろん慶良間がどんなところなのか行ったことのない(!)とんびにはさっぱりわかりませんので、これまでに沖縄について調べたことと、今回ウェブで調べたことでまことさんの描写に沖縄らしさを出すよう突っついていたのです
 せっかくまことさんが沖縄仕込みのネタを料理するって言うんですから、それらしい料理食いたいのです


青い珊瑚礁【さんごしょう】
No.9377 投稿日 2005年5月8日(日)02時55分 投稿者 弟切 千隼
という題名の映画が、昔ありました。たしか、ブルック・シールズというハリウッド女優が主演した映画です。
 弟切はこの映画を観ていないので、内容は知りません。ただ、主演の若い男優――氏名を忘れました――とブルック・シールズが並んで、白い砂浜に立っているポスターを覚えています。

 課題部屋にあるまことさんの作品を読んでいて、この映画を思い出しました。



まことさんへ >

 課題部屋にあるセルフリライトを読みました。簡単に指摘させていただきます。
 本文は以下にありますね。

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1227&e=res&lp=1227&st=0


>> 将矢は太陽を仰ぎ見た。あまりのまぶしさにクラクラする。庭に目を落とすと、地面もやはり白い。沖縄の土や砂はなぜか白かった。サンゴとの関連を睨んでいるのだが、これにはけっこう自信があった。

 これが冒頭ですね。

 前のものよりずっとわかりやすいです。視点がいきなり過去に飛んだりしないで、ちゃんと現在に据えられているのがいいですね。

 もう一つ、『地面』が出ているのがわかりやすい要因です。将矢くんが庭に立っているのが、はっきりわかります。

 「誰が」「どこに」いるのかがすぐにわかるので、安心しますね。この先、読み進もうという気になります。
 『太陽』と『まぶしさ』があるために、「いつ」もわかります。昼間ですよね。


 ただ、ここの部分、カメラ(視点)の移動が急速ですね。上にある太陽を見たと思ったら、すぐさま地面に向いています。ちょっと酔います。
 『庭に〜』のところで段落を変えたほうがよかったでしょう。

 それと、気になったのは次の文です。

>>サンゴとの関連を睨んでいるのだが、これにはけっこう自信があった。

 ここで、なぜ『だが』を使っているのでしょうか?

 「だが」という接続詞は便利です。前の文を肯定する場合にも否定する場合にも使えます。
 逆に言えば、意味が曖昧になりやすいです。前の文を肯定したいのか否定したいのかわかりません。
 読み手としては、どちらかわからないのは、すっきりしなくて嫌ですね。



>> 白土の庭に、木造の家が鎮座ましましている。半円筒形のながっぽそい瓦は、色もオレンジと変わっていた。支える柱は干からびていて、隙間だらけだった。そんな素朴な家が、現役で存在しているのには驚く。住もうというのだから、なおびっくりだった。

 ここの段落で一番気になったのは、「子供が使いそうにない単語」があることです。
 『鎮座ましましている』・『半円筒形』・『素朴な』といった単語を、今どきの十代の人が使うでしょうか?

 前の段落に、『あまりのまぶしさにクラクラする』・『庭に目を落とすと』といった文がありますよね。これらの文からして、視点が将矢視点なのは確定です。つまりここは、「将矢が見ている周囲の様子を、将矢自身が語っている」ことになります。
 将矢くんが語っているなら、十代の将矢くんの語彙にあるはずがない単語を使っては、おかしいですよね?


 簡単ですが、今回はこのくらいで。


よし今日はエウレカたんに逢うまで仕事をしよう。あと2時間だ
No.9378 投稿日 2005年5月8日(日)05時02分 投稿者
新木 伸
>とんびさん

 読書の時間ですが。
 30分というのって、毎日30分なのですか? それとも週に30分なのですか?
 それさえもわからないくらいなので質問しているわけで、察してくださいおねがいします。

 ライトノベルってジャンルの本は、そうした読書の時間に「図書室にある本、どれでも読んでいいでーす」とセンセイに言われて、選び取って、毎週だか毎日だか、30分ずつかけて、1回ごとに10ページずつ読み進めていかれる小説となることもあるのだということを、しみじみと考えたり。

 毎日30分なら、24日だから、一ヶ月。
 毎週30分なら、24週だから、半年。

 そのぐらい掛けて一冊の本を読んでゆく人もいるんだけど。
 さあ君たちの書いている物語は、そうした人を愉しませられるように出来ているかい?
 その人の人生において、初めの一冊となる資格は?



>ヒロインがいっぱい

 「アニメヒロイン画報」という図鑑。
 これに出てくる1000人のうち、ほとんど知ってる俺っていったい……。

 ここでいう「知ってる」というのは、もちろん写し取れている、っていうこと。
 つまり脳内に出して動かして現実に会話させられるということね。1000人同時には無理だけど。最大同時に12人ずつまでで個別なら。
 ちなみに自分のところのヒロインは、そのどれとも違っているのはいうまでもない。

 これ説明せんとわからんだろうから説明するけど、1000人きちんと見分けがついているってことね。見分けがつくのみならず、どこがどう違っているのか、言葉でも説明できるよ。もちろん当然ね。

 そうして見分けがついたうえで、自分のところに出すヒロインは、そのどれとも違うヒロイン像にしているわけだ。だって他と同じのなんて、嫌だもーん。

https://www.honya-town.co.jp/servlet/jp.co.honya_town.p3.HSsearchServlet?&isc=513870&idn=1537561&iqm=1&ici=ZA01

 しかしまあ、俺なんか、こうして図鑑作る人たちよりは、キャラに関してぬるいんだろうなぁ。世の中には図鑑を作れる人たちというのが存在しているわけで。
 いいんだもん。べつにヒロイン図鑑作るわけじゃなくて、実作品に生かす程度に知っていればいいんだもん。べつに専門家じゃなくたっていいんだもん。




 5分。


エイプリルフール
No.9379 投稿日 2005年5月8日(日)05時15分 投稿者
新木 伸
>エイプリルフール

 いや、大人げないと思ってはいるんだけど、俺、エイプリルフールって大嫌いなもんで。
 大人げないと自覚があるから、皆が騒いでいるのを止めるとこまではしないけど。
 参加しないのはそれが理由。

 「きょうはウソついてもいいひでーす」「はーい」――って、言われるままやるのって、それどうよ。一個の立派な天の邪鬼として、あまりにも主体性がなくはないだろうか、とか思うわけで。

 エイプリルフールの解釈のしかたというか、楽しみかたを知っている人は、伝授してくれるとありがたい。
 あとサッカーやら野球やらの楽しみかたなんかも。
 大の大人が棒っきれ持って玉っころをひっぱたいたり、玉っころを追いかけ回したり、なにが楽しいのか。皆目見当もつかない。なぜあんな不益な行為を一生懸命やってるのか。それがうまい人がなぜ絶賛されるのか。
 あんなことがうまいと、いったい、なんの役に立つわけ? あれがうまいことで生ずる客観的な価値って、いったい、なによ?
 わけわからん。
 なぜ皆の目にあれがアホに映らないのか。ぜんぜんわからん。いやマジで。
 俺遺伝的に球技ヘタだし。肉体以外のコントロールできないものがだめ。
 でも格闘技と器械体操と持久走なら得意だから面白いことは知ってるけど。


エウレカたんまであと30分
No.9380 投稿日 2005年5月8日(日)06時34分 投稿者
新木 伸
 質問。
 きょうびの男子中学生、高校生って、頭を洗うときにシャンプー&リンスを使うのって、標準行為なのでしょうか?
 ヘアトリートメントなどは決戦兵器ではなく、現代の陸上戦においては、もはや通常兵器となっているのでしょうか?

 ちなみにうちは石鹸だけど。


復帰ですね
No.9381 投稿日 2005年5月8日(日)08時08分 投稿者
名無し君2号
 どうやら書きこめるようになったので、昨日書いていたぶんをあっぷあっぷ。




>まことさん

>>あの、緊張したら、2号さんが半殺しにされている過去ログを読まれるといいです。あれは効きます。覿面です。すっと落ち着きます。

 『覿面』を『てきめん』とすらすら読める人は少ないと思います。(メガネをくいと持ちあげながら)




>白石さん

>>「課題四回目 映画あらすじ『ダンス・イン・ザ・ダーク』」

 『ダンス』ではなく『ダンサー・イン・ザ・ダーク』ですね?(窓枠に残ったほこりを指でめざとくこすり取りながら)




>弟切さん

>>特に、模様の美しいガブーンバイパーという蛇が好きです。毒蛇でなければ飼いたいですねえ。

 へえ? そんなにきれいなヘビなのかーとネットで検索してみました。
 なになに……世界でもっとも太い胴体を持つヘビ? 一例として、長さ174センチで体重が8キロ、太さ37センチ……。

 野球のボールが円周23センチ。
 ソフトボールで31センチ。
 ガブーンバイパー37センチ。うはははは。バットだって太さ最大で21センチぐらいなのに。バットより太いヘビ。うひ。

 牙の長さも5センチ。もはや毒のあるなしの問題ではないような。
 ああ、でも毒もすごいって書いてあります。ともかく量がすごい。一回に350ミリグラム。ちなみに人の致死量が60ミリグラム。うひゃ。

 え、模様ですか。
 うーん。美しいというかなんというか。「ところで、このヘビを見てくれ。こいつをどう思う?」と問われれば、「すごく……大きいです……」としか。




>新木さん

>なにがおかしいのか

>>俺は事実を指摘しているだけだが。
>>おまえがタマゴの殻の内側にいるってことも、盗み終えたら消えるつもりでいるってことも、プロレスラーが蛍光灯に叩きつけられて死なないことも、すべて単なる事実に過ぎんだろうが。

 事実うんぬんが問題ではなく、その伝えかたがすごかったのです。

 なんといいますかね。
 「パイはべたべたするものなのだ」というのを教えるために、顔面にパイを投げつけるみたいな。いや、そんなことしなくたって、パイを触らせればいいじゃんEジャン。それでも感触はわかるんだからー。

 プロレスがすごいのを伝えるために、わざわざ蛍光灯の束に叩きつけなくてもー。

 レースシーンのたとえがわかりにくかったのかも。
 猛スピードでクラッシュしたらすごいことになるのはわかるけど、なにもそんな空中三回転してから蛇行しつつコースの外へ走り出て、タイヤの壁につっこんだとたんに爆発しなくてもー、という感じです。
 でもこちらは本当に惨事ですからね。
 あまりにもすごすぎる映像にしばらく薄笑いを浮かべつつ呆然となって、「あ、これやばいのかも」と状況が呑みこめてから、ようやくあたふたする始末です。

 つまり、人がすごすぎる現象に触れたとき思わず笑ってしまうのは、「なにもそんなやりかたで事実を教えてくれなくても……」と感じるからではないでしょうか。やっぱり意外性が笑いのツボなんですかねえ。

 あ。
 べつに蛍光灯に叩きつけるのが悪いと言っているわけではないです。
 そのやりかたがイヤンな人は、べつの場所にゆくのでしょうし。叩きつけられても平気な鈍い人、うまくかわす身の軽い人、逆に叩きつけようとする人……そんな人なら大丈夫なのでしょう。

 え? 私ですか?
 なんか鈍かったらしいのですが……こんな繊細なイキモノもいないと思うんですけど。人は気づかないのですよ――化粧で隠した涙のあとに――。

 あ、まだ顔あらってないや。



>>おまえが死ぬほど叩かれて嬉々としていても、人はやっぱり笑うわけだ。

 喜んでない喜んでない。私はまことさんと違う。

 あと笑う種類も違うと思います。
 意外性というより、この場合は失笑といいますか苦笑といいますか。「あらあらまたやっているのね〜」とゆう。もはや定番ネタ?



>道具

>>プロットってのは、道具であって、フォームではないだろ。

 道具……うーん。どちらかというと、作戦メニューな気がします。
 最初から飛ばしてゆくとか、前半は様子を見て、後半に勝負をかけるとか、そういった、どうやって試合を戦ってゆくのかという計画。

 でも、その作戦をうまくこなせないんデスよ。
 「よし、ここはペースを押さえて」とか考えても、そもそも普段のペースがわからない。「ヒットエンドランだ!」って、え、そんなのやったことないよ?

 道具といえば道具になるんですかねえ。
 でも自分で作らなきゃならない道具ですよね。どこからか買ってそのまま使ってしまったら、それはパクリになってしまいます。うまく改良して自分のものにするならよいのでしょうが。



>劣化コピー

>>何度も言ってるように、文章面は商業水準の下のほうに引っかかるかどうかになった、って言ってんじゃん。

 いや、それはわかっているんですけど。
 文章については「まあこれなら意味は通じるだろう」ぐらいにしか考えてないっス。個性はないですよねえ。なるべく優しさを感じさせる文章にしたいなあとは思ってましたが。人をだますには、まず相手のふところに入ることですよ。そのためには「あらこの人やさしい」と思わせたほうがいいんですよきっと。

 ううううん。
 どうやら意味の伝わる文章は書けるようにはなったぽいから、すこしはアクを出しても大丈夫かなあと思ったら……そのアクが新木汁だとは!

 くそーくそー。
 新木汁なら本人の文章を読んだほうがいいに決まってるじゃんかー。

 ……まあストーリーとか登場人物なんかは私の汁でひたひた、異臭を放っているのでしょうが。それだけに文章が新木汁というのがうぐぐのぐ。やだーいやだーい。新木汁なんてやだーい。



>作家語

>>たとえばいまみやびさんとのあいだのホットな話題は、「すべてを求めない属性は同時にすべてを求めることでもあり、ゆえに究極無欲キャラは究極の美少女たりうるのか」なんてあたりだが。なにいってるのかわかる?

 さっぱり。すべてを求めないのがすべてを求めるというのは、なんとなーくうすらちょっぴりとわかりますが、それが究極美少女というのはホワッツマイケル。

 なにも求めない娘なんでしょ。
 ということは、彼女に好かれるための方法はないわけです。強さを求めているのなら強くなればいい。お金が好きならお金持ちになればいい。かっこいいのが好きなら整形すればいい(おっと)。

 だけど彼女はなにも求めない。
 じゃあなにも与えられない。与えても受けとってはくれない。気を惹くことができない。なるほどアヤナミだー。

 どうすればいいのか。
 まあどうにもならないんですけど、そこをどうにかするならば。

 すべてを与えるしかないんじゃないですかね。
 金、地位、名誉、優しさエトセトラ。もしかしたらどれかが彼女の心に引っかかるかもしれない。それよりなにより、まわりの男よりも魅力的になれば、消去法で自分を選んでくれるかもしれない。

 ここまで書いて、なんか『北斗の拳』のシンを思いだしました。
 ひとりの女性の心を手に入れたいがために、国を作り権力を握り金銀を奪いと、すべてを持とうとした男。しかしどれも女性の気を惹くことはできず、最後は彼女に自殺されてしまう。

 うーん、でもそんなどうやっても手に入れられない娘が、究極の美少女?
 決して侵すことができないから? わかんね。


 エウレカセブンは観てないからわかんにゃい。(ネコミミをぴこぴこ動かしながら)
 特殊言語キャラの特殊語尾って……ああ、「わかんにゃい」とかですか。「ダメだにゃ」とか「ダメだノシ」とかが、えーと、宇宙人であることを示す記号?

 たぶん宇宙人というのは「ちょっと我々とは違うイキモノ」という意味なんでしょう。つまり変人を示す記号ってことかしらん。たぶん違うなあ。



>宗方コーチ

>>どういう仕組みで教官が優しいことがプラスに繋がるのか、知ってるなら、解説してくれっていうの。
>>ところで優しいって、どういうこと?

「ああ、あのかたは品性下劣なゲス野郎に見えていても、それは私のためにやっていることなのよ。偽悪者なのよ。本当は心優しいおかたなのよ。だから私がんばる。コートのなかでは平気だもん!」

 なんかこんな感じっスかね。
 優しいというのはつまり「私のために頑張ってくれる」ということですよ、たぶん。自分のために頑張ってくれるとなれば、その人のためにもやらなきゃって気になるんですよ、きっと。



>毒

>>ところで俺の毒って、なんなの?
>>いや、ほら。自分じゃわからないらしいからさ。

 本当はわかっているくせに。
 だから教えてあげません。



>フルスロットル

>>あと事前に言っとくけど、またしばらく先に締め切りと修羅場が予定されているので、俺、いなくなる期間がしばらく来そうなのだな。

 なんかエンジン回っているなあ、と思ったらこういうわけだったのねー。
 小説を書くためのウォーミングアップだったんだ! くそう。




 レスには5時間ほど。


こんにちは
No.9382 投稿日 2005年5月8日(日)11時02分 投稿者 白石 尚

名無し君2号さん、初めまして。

>宗方コーチ 
>だから私がんばる。コートのなかでは平気だもん!
 あこがれましたよ、宗方コーチ。心の底から宗方コーチに会いたくて、中学の時にテニス部に入りました。
わたしがテニスをしているのを、きっと宗方コーチがどこかで見ていてくれるとマジで信仰して、必死で練習していました。まんがの中で宗方コーチが死んだときは、作者にかみそり送ったろかと恨みましたが。あの頃がわたしの青春だったなあ。
おババになると、けっ、あんな完璧な男がどこにおる。おるなら出てきて裸になって、そこでくるっと一周まわってみそ。ってな具合に変化します。宗方コーチ、ごめんなさい。

>『ダンス』ではなく『ダンサー・イン・ザ・ダーク』ですね?
確認したらそのとおりでした。2号さん、こんなおババですが、これからも遠慮なく、ばんばん重箱の隅をつついて下さいね。

とんびの羽根さん、初めまして。

>指摘をもっとしましょう
 そうですね。わたし自信も、人にいろいろ言ってもらうことによって勉強ができるのですから、人に返すことも必要と思われます。が、今のところ、自分のことで手がいっぱいですので、意識して取り組んでいきたいと思います。

弟切千隼さん(おとぎりちはやと読むのでしょうか。今度教えて下さい)
 初めまして。

>頭の中身はロートルのおばさんです
 文面を拝見する限りでは、落ちついた大人といった印象を受けました。
すぐにちんちろまい(博多の年寄りは、慌てふためいて、てんてこまいすることを、こう言います)してしまうわたしとしましては、うらやましい限りです。今後、よろしくお願い致します。

 はせがわみやびさん

>みやびは、42歳のおっちゃんでございます
 みやびさんの文面は、おっちゃんの暖かさがにじみ出ていて、つい、ぬくぬくごろごろしたくなります。
 でも、そんなことをしていると石が飛んできそうですので、早く直で向き合えるように勉強します。

まことさん

>そういう「よし、やるぞ」みたいなものがあると、いいかな。
>リラックスするには、新木さんに慣れるのがなによりの近道なんですけどね。
 ありがとうございます。現在、程よい緊張感をもって素もぐりの練習中です。深―くもぐったあと、水面に浮上すると、今まで見えなかったものが見えることが多いんです。深くまでもぐるのも、これはこれで難しいんですけど。今は水深1メートルくらいかな。溺れて死んでいるのを見かけたら、上から竹竿で突っついてみて下さい。生き返ります。

 過去ログ、皆さんの課題作品など、もっと読んで研究します。

 新木さん
>観ているあいだじゅう、心を色々な方向に揺さぶられ続けた作品は? 観ている自分の心の起伏が、もっとも大きかった作品という意味ですが。
>(なかなかストーリーが秀逸な話に誘導できないなぁ。これだと次はジェットコースター映画に到着しちゃいそう)

 この文の解釈に、悪戦苦闘中です。本日付中に、なんらかの答えを出して提出します。
 
 


いろいろ
No.9383 投稿日 2005年5月8日(日)14時12分 投稿者
新木 伸
>白石さん

 心を色々な方向に揺さぶられたというのは――。

 まず感情には様々な種類があります。ひとつひとつの感情には高さがあります。そしていくつかの感情の刺激のしかたを組み合わせることで、方向が生じます。
 哀しみ+怒りの45度方向とか。怒りだけの90度直角方向とか。嬉しい+楽しいのマイナス45度方向とか。感情の種類の数だけ、観客の心を引っぱれる方向が存在しているわけです。
 引っぱる角度と、引っぱる強さ――その両方を合わせた意味の言葉として、「ベクトル」という用語を使いますけど。
 感情のベクトルは喜怒哀楽が大きな分類ですが、見分けが付くだけの種類があります。人によって分解能が違ってきます。たとえばサカモトあたりには萌えと惚れるの区別が付いていないようです。とほほです。
 この分室における研究結果では、気高いと優しいの区別が付いていない人間が大多数である模様です。人間、というと語弊がありますね。作家志望者、と言い換えておきます。

 難しく言うとそんなところですが。
 まあ簡単に言うと、喜怒哀楽まんべんなく楽しめた映画ってことです。

 その「ダンス・イン・ザ・ダーク」もしくは「ダンサー・イン・ザ・ダーク」ですけど。
 私は観ていないので推測になりますが、怒りや悲しみはたっぷりとあるけれど、嬉しいとか楽しいとかは少なめですよね。あったとしてもごく軽いもののはず。
 げらげら笑うシーンなんて、一度もなさそう。

 通常、感動というと、涙が溢れるほど超嬉しいことだけを指します。登場人物の嬉しい感情が伝染して、自分も嬉しくて涙を流す状態ですね。
 見終わったときに、強い怒りと哀しみとが残る物語を「感動」と言い表してしまう白石さんは、感性か言語感覚が、やや特殊であるのかもしれません。

 感情のボルテージの高まりを作り出すのがストーリーの仕事です。
 なので、喜怒哀楽のすべての要素を、すべて高いところで作り出せている映画があれば、それはストーリーが秀逸な映画ということになりそうです。

 ところで、ストーリーの練習をしたいという話、OKなのですか?
 つまり喜怒哀楽を揺さぶる話を書いてゆきたい、ということになりますが。
 ここを訪れる人は、自分に必要なものをよく勘違いしていることがありますけど、白石さんはどうなのでしょう。

 喜怒哀楽を揺さぶる話を書くための秘訣は、まず人間を描いて、その人間を、よく練ったストーリーの上に乗せてやることです。ただそれだけ。

 ちなみにテーマというのは、いわば作品に乗せた作者のメッセージでして。
 テーマなどなくても面白い話は作れます。2号が実際、テーマなしに話を作っています。あいつはシチュ萌えの人間ですので、萌えるシチュエーションさえあれば、ほかになにもいらず、水も食料も空気さえいらずに生きていける完全生物です。

 作品にテーマを込めたい人は、テーマなしに話を作ることを嫌がるようです。テーマを語ることが話を作る主目的ですので、当然なのですが。
 これはメッセージを伝える手段として物語を利用するということです。上手に行うためには、やっぱりストーリーを構成する力が必要になってきます。喜怒哀楽を揺さぶる手法がストーリーなら、テーマを織り込む手法もまたストーリーです。

 たとえば、「愛は素晴らしい」とか言うことを、声を大にして言いたい人がいたとしますよね。そしたら素晴らしい愛の話を作ることで、観た人に、「愛って素晴らしいよな」と思ってもらうことで目的達成するわけです。

 テーマという言葉が一般にはどんな意味に使われているかはさておき、分室における「テーマ」という用語は、そういう意味で使われています。特殊な意味の専門用語だと思っておいてください。

 もし白石さんのいうテーマが別な意味でしたら、なにか用語を割り当てましょう。もしくは既存の分室用語があるかもしれません。




>今日の白石誤字

 「わたし自信」→「わたし自身」

 パソコンの日本語変換は文字を打ちこむための道具です。道具は使うもので、使われるものではありません。「自信」と出してきたからといって、そのまま使ってしまわないように。
 ついうっかり、というのも言いわけになりません。うっかりしていても出ないように体をしつければいいだけの話です。
 掲示板の書きこみなんかで、誤字なんていくらあってもかまやしないのですが、こういうところから気をつけていないと、小説を書いていて、もっとも大事な決めのシーンで、ぽろっと誤字を出してしまうことになります。そうしたらどんなにいいシーンであっても、ぶち壊しになりますので。




>2号

 どうおかしいのかは、よくわかったが。
 なにがおかしかったのかについては、おまえ、答えてないぞ。

 その蛍光灯に叩きつけられたプロレスラーさんって、具体的には、誰のこと?
 誰がひどい目にあわされるのを見て、おまえ、笑っていたわけ?
 てか、具体的にはどの部分? どれが時速300キロでクラッシュしている部分?
 まるでわからん。さっぱりだ。

 ええと、あの件の9364番の書き込みには……。
 2号、白石さん、まこと、皆、――宛へのレスが含まれているわけだが、まず、誰宛のもののこと?




>プロットが道具である件

>> 道具……うーん。どちらかというと、作戦メニューな気がします。
>> 最初から飛ばしてゆくとか、前半は様子を見て、後半に勝負をかけるとか、そういった、どうやって試合を戦ってゆくのかという計画。

 だーら、その作戦メニュー自体が「道具」なんだってばよ。
 んなもん使わなくたって、いまなんとなくこういう感じならこうだから、バッターに「かーんと打ってこい」と指示すればいいだけのことだろ。
 計画性を持って、先の展開まで決めておかなきゃならゃならんのはどうしてだ?
 その「計画性」という道具なしに、人が物事をうまく進められないからだろうが。

 人間が持って生まれてきたもの以外は、すべて「道具」なわけ。
 そして「計画性」とか「予定帳」とか、そういうものは人間は持って生まれてきてないだろ。
 だからそれだって道具なわけ。



>>文章については「まあこれなら意味は通じるだろう」ぐらいにしか考えてないっス。個性はないですよねえ。なるべく優しさを感じさせる文章にしたいなあとは思ってましたが。

 ダメダメ。
 だってお前、優しくないもん。
 文章には人格がにじみでるものなんだってば。優しい文章を書きたいなら、まずお前自身が優しくなれ。作者の人格改造から行う必要がある。
 まえに言ってたはずだけどなー。
 「カッコいい話」を書きたいなら、作者がカッコ良くなくちゃならないって。津荒のときだったが。


>>人をだますには、まず相手のふところに入ることですよ。そのためには「あらこの人やさしい」と思わせたほうがいいんですよきっと。

 ちがうよ。人を騙すには、その人がなにを望んでいるのかを知ればいいだけだ。そしたら望み通りに振る舞ってみせるだけ。多少ヘタクソな演技でも、勝手に補完して、勝手に誤解して、勝手に騙されてくれる。こちらが騙すのではなくて、向こうが勝手に自分から騙されてくれるわけね。
 それ以外に人を騙す方法なんてのは存在しない。


>> くそーくそー。
>> 新木汁なら本人の文章を読んだほうがいいに決まってるじゃんかー。

 そりゃそうだ。新木汁なら、おまえ、俺にかなうはずないもん。俺のが濃いに決まってる。そして同じ汁は業界にふたついらんのだ。


 特殊語尾は、「にょ」とか「クポ」とか「だっちゃ」とか「イヤミ」とかのことだ。
 宇宙人ってのは、そのまま、人間でないキャラのことだ。人間の行動原理で動かない連中の総称だ。ラムちゃんは文字通り宇宙人なわけだが。バカボンのパパっていえばわかるだろうな。

 エウレカセブンは、アヤナミを娶ることを成功させる話なんじゃないかと期待してる。
 なにも求めない女をどうやって落とすのか不明。期待。

 究極美少女のくだりは、美少女ってどんな存在か、考えていけばいい。その究極方向にあるのが、なにも求めない女なわけ。

 なんだ人間語、いちおうわかるんじゃん。賢い賢い。すごいすごい。
 でも俺とみやびさん、解説抜きの圧縮言語で会話してるから、おまえなんか混じってくると、いちいち説明してやって、話のクロックを1/10ぐらいに落とさないとならなくなるから。
 やっぱおまえはカーペットの上で「おすわり」して、聞いてるだけにしろよ。行儀よくな。


>>ところで優しいって、どういうこと?
>>「ああ、あのかたは品性下劣なゲス野郎に見えていても、それは私のためにやっていることなのよ。偽悪者なのよ。本当は心優しいおかたなのよ。だから私がんばる。コートのなかでは平気だもん!」

 ちがうだろ。
 宗方コーチは、余命残り少ないという個人的都合があって、びしびしやってただけだろ。
 口癖が「時間を無駄にするな」だったじゃん。
 おまえらなに見てんだよ?
 ほぅら、自分の見たいように見てる。おまえらただ優しいコーチが欲しいだけなんだろ? だからどんな利己的なコーチでも、そこに優しさを発見してしまうんだろ。

>>優しいというのはつまり「私のために頑張ってくれる」ということですよ、たぶん。自分のために頑張ってくれるとなれば、その人のためにもやらなきゃって気になるんですよ、

 なぜ他人が自分のために頑張ってくれなきゃならんのか、まずそこからして理解不能だが。
 仮にそうなのだとして、それが優しいことになるって仕組みが、皆目わからん。
 ちなみに俺、我が愛する海兵隊のためにお前を鍛えているわけで、お前のためにお前を鍛えているわけじゃないよな。そのくらいわかるよな?
 ああ。そっか。錯覚でもいいのか。本人がそう思ってさえいたら、事実はどうであれ、それは本人にとっては現実となるわけだし。
 そんなことなら簡単だな。錯覚させるだけだろ。

 しかし、だな。
 錯覚させるのは簡単なことで、それで「このコーチは優しい」と本人には現実強度で思い込んだのだとして。
 そして「この人のために頑張ろう」なんていう気になったとして、それが一体なんの役に立つわけだ?
 自分のために頑張るものだろ?
 他人のために頑張って、それが自分自身のどんな役に立つわけ?

 やっぱそのやりかたって、根本的に間違ってるよ。
 優しさが真実だか錯覚だかはどうでもよいことだが。それによってもたらされる効果が、「この人のために頑張ろう」であるのなら、そんなもんは役に立たんから、どこかに埋めちまえ。

 なにか他の効用はないわけ? 「優しいこの人のために頑張ろう」以外の効用は?
 優しいって、なんか役に立つわけ?
 そもそも優しいって、いったい、どういうこと?
 おまえはなんにも説明していないぞ。



>>>>ところで俺の毒って、なんなの?

>> 本当はわかっているくせに。
>> だから教えてあげません。

 ほんとーにわからねーんだってば。
 自分で認識していなくて、小説のほうでコントロールして使っていない種類の毒を、もし俺がまだ持っているなら、ぜひ教えてもらいたいところ。すぐにコントロールして実戦でもって生かすから。
 ちなみに俺がすでに把握済みで、実作品に生かしている種類の毒は、教えてくれなくたっていい。俺にはまだ武器があるのか? 未発見の毒性が、まだなんか残されているのか?

 おまえの「利己的なくせに自分は優しい人間だと思っている毒」を教えてやったんだから、おまえも俺になにかひとつは教えるべきだ。



>> なんかエンジン回っているなあ、と思ったらこういうわけだったのねー。
>> 小説を書くためのウォーミングアップだったんだ! くそう。

 あたりまえだろ。
 おまえらなんか、他になんの使い道があるっていうんだ? 低次元すぎて、最近は自身の小説技法を研ぎ澄ます役にも立たん。
 以前は役に立っていたんだがなぁ。こちらのスキルもそれなりに低かったから。文章面に関しては、ヘタクソのヘタクソな文章を見ても、もう経験値がまるで入らなくなってきた。
 まあ主流が文章からプロットに移るようだから、やっていなかった分、プロットは能力は向上の余地が残されていると思われる。

 ちなみにこれはクールダウン。なんか目が冴えて寝付けん。今日は11ページ書いたが。




>宗方コーチ

>> あこがれましたよ、宗方コーチ。心の底から宗方コーチに会いたくて、中学の時にテニス部に入りました。
>>わたしがテニスをしているのを、きっと宗方コーチがどこかで見ていてくれるとマジで信仰して、必死で練習していました。まんがの中で宗方コーチが死んだときは、作者にかみ

 死んでるコーチ最強理論ですな。
 学会ではすでに広く認知されてる理論です。近縁には「死んだ恋人最強理論」などもあります。
 この効果を引き出すには、生きてるコーチではいけません。
 生きてるコーチには依存できてしまえるけど、死んでるコーチには依存できないからこそ、効果があるのです。
 ちなみに物語中の人物ってのは、実際に対面することはできないという意味で、死んでるほうに分類されます。
 宗方コーチの場合には、作中にいるという時点で死んでいるし、話の中でも死んでいるしで、効果2倍増が見込めます。



>>まんがの中で宗方コーチが死んだときは、作者にかみそり送ったろかと恨みましたが。

 そういうファンの心ない行動によって、その書き手がどれだけ精神的に傷つくか――なんてことは、どうでもいいのでしょうねこの場合。
 そういうファンの脅迫に耐えつつも、作者は作品を殺さないように必死に庇っているわけですね。大変ですね。誰も理解しないけど。ファンの多くは自分の欲望(宗方コーチをもっと見ていたい)しか考えていなくて、真に作品のことを考えているのは、作者ひとりで、常に孤軍奮闘ってのが普通ですし。
 まあ、我が子を庇うことができるのは、親ひとりってもんですから、そういうもんなのでしょうが。作品は作家の子供みたいなもんですし。

 まあ、白石さんも、プロになって実際に作者になって、カミソリ送られてきたならわかりますよ。
 ファンレターだ、やったー♪ と、喜んで開けてみたら、スパンと指を落としちゃって、救急車呼んで病院で緊急手術で接合してもらったりしたなら。
 で、痛み止めのモルヒネに頭をくらくらさせながら、その繋げたばかりの指でキーボードを叩いて、作品の続きを書いてみたなら。
 指落としても、作家には締め切りがやってきますんで。
 落ちて繋げた指でも、落ちかけてぷらぷらしている指でも、どっちでもキーボード叩くだけならやれますんで。やれる以上はやりますんで。

 しかし宗方コーチが死んだけど、ファンの希望に応えて「じつは誤診だった」とかで生き返ってきちゃったら、あの作品、死んでたと思うんですけど、そこんとこ、どうなんでしょう? 白石さん。
 ファンってバカですね。ほんとうに思った通りになったら、ぜんぜんつまんないのに、そこんところがわかっていない。


>リサーチ 追加
No.9384 投稿日 2005年5月8日(日)15時01分 投稿者 とんびの羽根

 取り調べを続けた結果新しい事実が判明しました、デカチョー
 つうか昨日はきちんとメモをとらずに訊いてたので曖昧になってました
 確実に読書の時間があったのは中1までです
 中2になっておそらく消滅したようです
 週休2日で時間のゆとりがなくなったのかもしれません
 週6日ですが、今は5日しかないし、どうなってるのかよくわかりません
 小学校の時は30分くらいですが確かに毎日あったそうです(ただし本人の記憶多少曖昧です)
 中1の時は毎日8:20から8:35くらい、実質15分くらい
 うちの子は7:55に着いてから40分くらい読んでいたので
 普通の子は15分くらい2学期くらいから読まない子が増え3学期には他の子はほとんど誰も読んでいなかった模様


現状報告
No.9385 投稿日 2005年5月8日(日)16時07分 投稿者
サカモト
 昨日から体調を崩して、休んでいます。
 少し回復したら、療養しながら課題の書き込みにもどろうと思っております。

 レスもたまっていますが、すいません、少し遅くなりそうです。

 特に白石さん、すいません、少し返事を待ってください。


遅くなりまして
No.9386 投稿日 2005年5月8日(日)23時08分 投稿者 まこと
 課題提出します。今回の提出は、セルフリライトのやつです。
 「ひと足早い夏」 承のセルフリライト
 ↓ こちらにあります。
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1228&e=res&lp=1217&st=0

 よろしくお願いします。


>新木さん
>豪華な家具
 
 豪華な調度品で思いうかぶ具体的イメージをお尋ねでしたね。いくつか並べてみます。

・壁に掛けられた大きな鏡。木枠には、曲線の飾り彫りが施されている。

・アンチークのチェスト。側板は鏡面加工をほどこしてある。取っ手は金細工です。4脚の長い脚は、先がくるんと丸くなっています。

・ガラス製の食器棚。背板と底板以外、木目の枠に入ったガラスでできている。棚板もガラスです。両開きの扉もまたガラス。扉の中では、チューリップのシェードランプが天板から下がっている。扉の取っ手部分は陶器製で円形の平たいもの。取っ手には柄がついていてバラが描かれています。

・大理石のマントルピース。暖炉の焚き口は白地に、黒、こげ茶がマーブル模様を描く石で枠どってある。

・巨大な絵画。描かれているのは軍服姿の老人。灰色のウェービーヘアに、えらの張った輪郭のお爺さん。眉は太く、目がきつい。詰襟の胸元を大きく反らせている。背景は緋色。

 こんな感じでしょうか。
 それに対して、逆バージョンもご所望ですね。印象のぼやけかたを体験するためにやってみます。

「攻撃的なバイク」
 バイクはホンダのカタナがぼんやりと浮かびます。またがったことがあるから(両手両足をつっぱって張り付いたというのが正しいです。もちろん、自力で支えるなんてできません。巨大なバイクでした)名前とおぼろげな形は浮かびます。でも、書くことはできません。
 くり返して読むと、アリが浮かんできました。バイクがアリと似ていて、さらに攻撃的と言う言葉に兵隊アリが結びついたんでしょう。

「速そうな航空機」
・お金持ちが、個人で所有してたりする白いジェット機。
 子供の頃、飛行機好きな父と写真を撮りに行ったので、絵が浮かんできました。けど、書いてみたら長くなったので省略します。

・ジャンボ旅客機。全体的に丸みがあって、小型のジェット機に比べると優雅な曲線で形づくられています。これもわりあいに絵が浮かんできます。

・戦闘機(ステルス爆撃機、ミグ25、トムキャット、F−15)名前とおぼろげな姿は浮かぶけどこれもはっきりとしていません。

「ごつい銃」
 マグナム44。ダーティーハリーが持ってたヤツですよね。これだとだいたいの形は覚えてますけど、細部を見ようとすると思い出せない。銃から離れて見ると、全体的にボーっとしてますが、形はわかります。

「AK47」
 世間を騒がせた宗教団体が、ロシアから買ったという銃の名前? アーカーとかいうやつですか?

「GPZ400R。82年スズカ8耐のワークスカラー」
 スズカだから、レーシングカーかバイクでしょうか。Zって車っぽいなぁ。でも、最後のRがなぜだかバイクっぽい気もする。GTRっていうのがふっと思い浮かんできました。なんでしたっけ。車の型番だったかな。


 わからないものを想像することはできません。なんども連呼すると、連想する別なものが浮かんできました。バイクならアリンコ。スズカ8耐ではお客さんがいっぱいのスタンド。ワークスカラー(仕事の色?)なんて聞いたこともないので、なにも浮かびません。絵がまったくない状態は初体験です。

 弟切さんはこの状態が灰色になって見えるんですよね。私は色を見ることができません。あ、なんとか見えました。同じです。灰色でした。過去ログにも背景が灰色に見える話が出ていました。このことだったんですね。

 これをやってから豪華な調度品の、文に挑戦しました。「豪華な調度品」というのはそういう物体であると想定します。そうやって、絵が浮かばせないようにして読みすすめました。
 グレーの背景に爺さんとお兄ちゃんがポツンといます。ふたりで話してました。メイドさんもグレーの背景に浮かんできました。人物意外は、のっぺりぺったりした印象です。

 だから、細かく書く必要があるわけですね。
 私の課題を新木さんのリライトと比較したときにも、同じことを感じたことがありました。せっかくやったのに、学べませんでした。

 今度は学べました。
 絵が浮かぶものを書くためにも、課題の練習を優先とします。


 本日はこれまでです。
 うにょうにょした毒のダンスのことなんですけど。踊ってしまうメカニズムは分かったんですが、うまく説明するために考える時間が必要です。他のレスと合わせて後日にさせていただきます。

 新木さん、毒のダンスを踊ること、事前に知ってましたね? そうでしょう。
 別に、それはそれでいいんですけど。うにょうにょダンスを、観客がいるとも知らず真剣に踊っていたと思うと、恥ずかしいです。まいりました。

 3時間半
 まこと


正しい日本語
No.9387 投稿日 2005年5月8日(日)23時15分 投稿者 まこと
 本日のまこと語。

×「絵が浮かばせない」
○「絵が浮かばない」

 まこと


こんばんは。
No.9388 投稿日 2005年5月9日(月)01時38分 投稿者 白石 尚

 サカモトさん。

>特に白石さん、すいません、少し返事を待ってください。 
 とんでもないです。もともと自分でやるべき作業なのですから、サカモトさんが書きたくなった時に教えて下されば、それで充分すぎると思っています。もし、先にわたしなりの答えができた時は、まずサカモトさんに報告します。ゆっくり養生してください。

課題──昨日、本日付けで提出しますと書きましたが、間に合いませんでした。

>観ているあいだじゅう、心を色々な方向に揺さぶられ続けた作品は? 観ている自分の心の起伏が、もっとも大きかった作品という意味ですが。

 最初は、それにあてはまる作品も「風と共に去りぬ」だな、と考えました。
 しかし前回、これはストーリーよりキャラに惹かれていると指摘されてましたので、またまた熟考しました。確かに映画を鑑賞中、わたしは主人公スカーレットの身になって、はらはらどきどきしていたので、もしかしたら、こういうのは心を揺さぶられたとは言えない、ということなのかな、と疑ってみました。
 だとすると、感情移入することなく魂を揺さぶられたもの? そんなの、あったっけ? ここで思考が停止したまま、ずーっと動きません。

 バカみたいに、ずっと考えてりゃいいってものでもないので、「もっとも大きかった」かどうかはひとまず横に置いて、自分がこれだと思った映画で課題を書くことにします。
(と、ここまで書いて、新木さんの解説をいただきました。それを読んで、やっぱりこの映画だろう、と思ったので、続けます)


「課題五回目 映画あらすじ『レオン』800字」

狙撃手レオンは、頭はあんまりよくないが、職務に忠実な殺し屋だ。ある日、同じアパートに住むマチルダという少女が、レオンの家のドアを叩いた。マフィアの手下である彼女の父親がへまをして、家族を皆殺しにされたのだ。たまたま外出していたマチルダは、もうレオンの家しか逃げ場がないという状況にいる。ドアののぞき窓から彼女の窮地を悟ったレオンは、躊躇した。殺し屋は、人に情けをかけてはならない。人と関わりを持つことは、即、死につながる。しかし彼は、非情な人間にはなれなかった。ドアを開け、彼女を家にかくまった。犯人達は、生き残りの子供がいることを知って、血眼になって探している。マチルダには、レオンしか頼るべき大人がいない。その日から、二人の奇妙で楽しい共同生活がはじまった。やがてレオンの職業を知ったマチルダが、自分も殺し屋になると言い出した。レオンは、自身も不幸な孤児であったことをかんがみて、狙撃手としてのノウハウを彼女に与えた。二人の心はいつか師弟の関係を超え、強い絆で結ばれていく。そんな時、犯人のボスとおぼしき男が、マチルダの目の前に現れた。FBIの麻薬捜査官で、マフィアをあやつって麻薬で甘い汁を吸っている悪党だ。男は、マチルダがあの時の生き残りの一人であり、自分の表と裏の顔に気付かれたことを知る。レオンとマチルダは、逃亡生活を余儀なくされた。追っ手と互角の殺し合いをくりひろげた二人だが、最後の相手は手強い捜査官だ。追いつめられたレオンは、マチルダだけは助けようと、男とともに自爆する。マチルダは、約束の場所にたたずんで、泣きながら二度と帰ってこないレオンを待った。逃亡中、最後まで手放さなかった、レオンの育てた観葉植物を抱きしめて。

「どこを面白いと感じたか」
殺し屋として生き延びていくために、孤独に身をやつしながら生活していた主人公が、少女と暮らしていくうちに、慈しみの心を覚え、自分の命を賭けてでも守りたいと思える存在を手に入れたこと。

課題ここまで。


『ダンス・イン・ザ・ダーク』改め『ダンサー・イン・ザ・ダーク』のあらすじについて、新木さんにいただいた批評から。

>ふつう感動という言葉は、プラス方面の意味で使われるものなので。
>言葉の使用は厳密に。
 そもそも「筋を面白いと思った話のあらすじを取ってくること」と言われながら、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』を持ってきたこと自体が、今になるとよくわからない。そうだ、きっと、
>主人公以下、ほとんどの役の名前を覚えていなかった話を探してみるとよい
 と書かれたヒントにばかり、気を取られていたのでしょう。

 頭悪い。頭がこの程度に悪い女は、そーとー努力しないと小説家になれない。
 がんばろ。

>言葉の使用は厳密に。 はい。

>強いやるせなさが心に焼き付いた、ということですね。 はい。

>やや一発芸系
>純文的というか。
>到達点の高さとか、感情出発出力を競う競技的というか。
 これは、意味がわかりました。わたしが書いた一作目の長編は、およそこんなものです。明日あらすじを書きます。

>こういう話を書きたいわけですか?
 と、聞かれると、ちょっと複雑です。二作目で取りかかったものが、路線がちがうような気がするので。これも、明日あらすじ提出します。分裂した理由は、自分ではわかっているつもりなので、一緒に書きます。

>強い怒りと哀しみとが残る物語を「感動」と言い表してしまう白石さんは、感性か言語感覚が、やや特殊
 感性は、やはり人と比べてみると特殊だと思います。ただ、まわりの人を不快にさせるような特殊さは、最もきらうところですので、上記に関しては、不覚、不本意であったと言う他ありません。

>ところで、ストーリーの練習をしたいという話、OKなのですか?
 すみません、この質問は、いつされたものでしょうか。書き込みをさかのぼって見ても見あたらないし、単なるわたしの読み取り不足としても、よく理解できない質問にお答えするわけにはいきませんので、お手数ですが、どの書き込みでの、どの文に関する再質問なのか、教えて下さい。

>つまり喜怒哀楽を揺さぶる話を書いてゆきたい、ということになりますが。
 先の質問に対する補足の文ですので、本当は返事できないところなのですが、単独の文として受け止めると、答えはハイです。

>ここを訪れる人は、自分に必要なものをよく勘違いしていることがありますけど、白石さんはどうなのでしょう。
 自分に必要なものは、バランス感覚。この一言に尽きます。と、自分では思っています。偏らないこと、普遍的であること、愛すべきものであること、など、様々な点でバランスが取れるように、技術と感性を鍛えることが必要と考えています。そういう意味で、今やっている映画のあらすじ化は、自分の持っている偏りや盲点があらわに表面に出て、指摘を受けることができるので、大変勉強になります。

>ちなみにテーマ
 これに関しては、自作の作文をあらすじ化したあとで、返答したいと思います。

 脱ゼロ白石誤字宣言。(よく見かけるこの手のコピーは、だいたい意気込みのみで終わるむなしい宣言のようです)

 今日最後の質問。
 他の皆さんは、レスや感想を書いたあと、書き込みに要した時間を申告してらっしゃいますが、わたしはまだ申告不要ですか? なんか、また墓穴掘ってるなあ。

 あと、宗方コーチ。これは、今度しっかりと意見を述べたいところです。


なーんも、考えとらん。
No.9389 投稿日 2005年5月9日(月)02時04分 投稿者 白石 尚

 脱ゼロ白石誤字宣言。→脱(ゼロ)白石誤字宣言。

 ここぞという時に、すべてをだいなしになる見本を、さっそく作ってみました。

 だめやろ。……反省。


楽しい嘘なら、担がれてもいいですよね。
No.9390 投稿日 2005年5月9日(月)04時08分 投稿者 弟切 千隼
>エイプリルフール

 弟切は、この風習が好きですね。個人的に四月一日は、「よくできた嘘」を楽しむ日にしています。
 弟切の感覚では、小説を読むのと、エイプリルフールを楽しむのと、同じ種類の楽しみです。どちらも「これは嘘だよん」というラベルがきちんと貼ってあって、嘘を認識しつつ楽しむものですね。


 現在の日本のように、情報機関が高度に発達すると、真偽が定かでない情報が膨大に入ってきます。そういう社会に生きている以上、いろいろな情報に接しないわけにはいきません。
 膨大な情報の中から、必要な情報を確実に取り出すには、労力を使います。情報を入手しても、それが正しいのかどうかを確認するために、また労力を使います。

 弟切は、普段、このような情報の選別にうんざりしています。
 仕事に使う情報の場合、ガセネタを使ってはまずいですから、特に慎重に選別します。普段の生活では、選別するのに精一杯です。「よくできたガセネタだなぁ」などと楽しむ余裕はありません。

 エイプリルフールの情報は、あらかじめ「嘘である可能性が非常に高い」とわかっています。ゆえに、安心して楽しむことができます。



2号さんへ >

 美の基準は、人によって違いますよね。全ての人がガブーンバイパー(毒蛇の一種)を見て「美しい」と感じることはあり得ないでしょう。

 ただし、ガブーンバイパーは、色や模様の個体差が激しいです。たまたま2号さんの見た個体が、2号さんの美的基準に合わなかっただけかも知れません。
 弟切が探した限りでは、以下のような画像がありました。

白を背景にしているため、模様がわかりやすいです↓
http://www.reptiles.de/Illustrationen/Viperiden/Bitis%20gabonica%20gabonica%201.jpg

落ち葉の上にいる写真です↓ 自然の環境では、保護色になっていることがわかります。
http://www.gherp.com/gallery/new/East%20African%20gaboon%20viper.jpg


 ちなみに、弟切は、長さ二メートルを越すニシキヘビを担いだことがあります。もちろん、毒のない種の蛇です。
 その経験から言いますと、たとえ毒がなくても、長さ二メートルを越える蛇と素手で戦うのは、無謀です。普通の人は敵いません。
 蛇の体は、全身がほぼ骨と筋肉のかたまりです。身長二メートルを越える筋肉むきむきの人間がいたら、普通は素手で戦おうとは思いませんよね。それと同じです。

 小説の中で、「大蛇と素手で戦う」場面を出すとしたら、長さ三メートル未満の蛇にしておくのが無難です。それ以上に大きい蛇を出すなら、「哺乳類最強」くらいの強さの人間を相手にしましょう。



白石さんへ >

 読みにくいハンドル名で申し訳ありません。弟切千隼【おとぎりちはや】という読みで正しいです。

 落ち着いて見えますか? とーんでもありません。弟切もしょっちゅう『ちんちろまい』しています。(『ちんちろまい』という方言の響き、いいですね。雰囲気がよく伝わります)

 過去ログを読んで下さればわかります。こういう性質は、なかなか治りません(^^; 弟切も早く落ち着けるようになりたいです。


>リンス、シャンプー
No.9391 投稿日 2005年5月9日(月)07時45分 投稿者 とんびの羽根

 男子中高生は普通にリンス、シャンプーの話をしているようです
 娘の話では実際にその話題をしているところ、よく聞くということです
 ただそれで実行が常識なのかどうかは別問題ですが


いろいろ
No.9392 投稿日 2005年5月9日(月)08時32分 投稿者
新木 伸

>>文章については「まあこれなら意味は通じるだろう」ぐらいにしか考えてないっス。個性はないですよねえ。なるべく優しさを感じさせる文章にしたいなあとは思ってましたが。


>2号が優しいかどうかの件



>GPZ400Rとは

 GPZ400Rがクルマの名前だと知らない人間が実在するとは!?

 有名ですよ。ケビン・ロバーツという昔に活躍した天才ライダーと、世界的デザイナーであるオノ・ヨーコとのあいだに出来たハーフの日本国籍ドライバーが、四輪界に殴り込みを掛けた革命的事件です。
 当時、欧米諸国と日本とのあいだに横たわっていた圧倒的技術格差を跳ね返して、ワン・ツー・フィニッシュで、表彰状を独占したんですから。
 ちなみにチームはカワサキからのワークスでした。カラーは俗に「カエル色」と言われたライムグリーン。なんだか恥ずかしい色なんだけども、それさえも、この圧倒的事実のまえには素晴らしい色として目に飛び込んでくるわけです。
 僕が16歳の時に憧れていたクルマでしたねー。
 まあ実際に17歳でアルバイトして入手したクルマは、GPZ400Sとかいうやつだったんですが。





>まこと

 まあ常体に戻ったようだから、宿題はそのうちでもいいし、べつに出してこなくてもいいし。
 しかし戻らんかったら、例の一週間分室禁止しかないかなぁ、とか思っていたところ。

>>新木さん、毒のダンスを踊ること、事前に知ってましたね? そうでしょう。

 知ってたもなにも、おまえ、すでになんべんも踊ってるじゃん。今回が初めてじゃないじゃん。

 毒のダンスを踊ることは、それ自体はべつに問題ないのだが。お前は踊ってしまったことを恥じているわけだな。おまえの個人的関心は、「どれほど恥をかいたか」であるようだが、俺の個人的関心は、そんなところにはないから。
 恥なんて、いくらかいたって、上達するならいいじゃん。てゆうか、恥かいて小説が上達するなら、俺、いくらでも恥をかくけど。
 てゆうか、恥ってなに?
 知ってるなら教えろ。俺、恥ってどんなもんか、知らんのよ。

 俺が問題にしているのは、上達が妨げられていることだ。
 まことが踊ってしまうことが問題なのではなく、踊ってしまう原因の心根部分にあるものが、練習の妨げとなるわけね。だから取り除けるものなら、取り除いておこうと思ってるわけ。
 めいっぱい恥かきゃ、取れるかなー、とか、そんな幼稚な考えにもとずいて、ボクは人体実験してるわけ。最近また、ちょっと新しい手法を仕入れてきたから、ちょうどいいから、おまえで試そうとかしているわけ。
 カエルには尻に爆竹詰めるといいぞー、って、どっかで聞いてきたもんだから、いちおう、実験してみないとならないわけ。うまくその「おでき」が取れるかもしんない。
 その実験は失敗しちゃっても困らないカエルでやってたほうがいいよね。ていうか、この池にいるカエルは、どれも普通のカエルで、天然記念物はいないから、どれ使ってもいいんだけど。いまたまたま目の前で踊ってたそれで。

 すでに、まことで、ええと、ひい、ふぅ、みー、よー、……、よっつめくらいかな?
 名前を覚えている限りでよっつだから、名前も忘れているものもいれると、倍ぐらいになりそうだけど。

 ちなみに取り除こうとしているのは、「依存心」とか、そういう名前をしたものだ。
 練習効果を台無しにする、困ったシロモノだ。
 んなもんなくたって、人は立派に生きていけるのに。なんだって、そんな余計なモンが付いているのかねー。その「おでき」は、いったいなんの役に立つのかねー。まこと、それ実生活で、なんか役に立ってる?
 甘え上手だと、なにがどう得するの?
 実生活ではどう? そしてこの分室ではどう?


 ちなみに、子供を二人作って、浮気もするつもりもなくて、こっそりひとりえっちをするつもりもなくて――てゆうかもうすでにインポテンツになってる旦那さんに、「あんたのそのチンチン。使うつもりないんだから、取っちゃっていいんじゃない?」と本気でのたまう奥さんがいるとかいないとか。
 使わないし、役にも立たないんだから、取っちゃっていいんじゃないか、ということなのだけど。
 論理的だし、筋も通っているけど。

 小説修行の害にならないモノは、振り回していようがどうしようとかまわんが。
 練習効果に明らかな害を及ぼすと分かっているものは、取れとまではいわんが、公衆の場でほうり出していたり、作用させたりしていると、容赦ないわけ。
 いいからしまっとけ。
 毒を自分で認識できてコントロールして上手に使うなら、いずれ、なんかの役に立つかもしれんが。
 2号のやつもマザコンをコントロールして、いいキャラを出してるわけだし。




>描写とか

>>・アンチークのチェスト。側板は鏡面加工をほどこしてある。取っ手は金細工です。4脚の長い脚は、先がくるんと丸くなっています。
>>・ガラス製の食器棚。背板と底板以外、木目の枠に入ったガラスでできている。棚板もガラスです。両開きの扉もまたガラス。扉の中では、チューリップのシェードランプが天板から下がっている。扉の取っ手部分は陶器製で円形の平たいもの。取っ手には柄がついていてバラが描かれています。

 うん。これ描写。原始描写というもの。
 ここまで普通に思い描けるなら、「豪華な家具」のイメージに関しては、俺より遙かに上。
 家具類の細部を言い表すときのボキャブラリーも、俺より豊富だし。「シェードランプ」って言葉が、俺は知ってはいても、出てこないだろうなぁ。日常的に使わない言葉は、知ってはいても、使えないものなのだ。
 あと「鏡面加工」とかが出てこない。鏡面加工された家具ってものが、発想の中にないから。
 関心がそちらに向かないので。
 なにも家具を鏡面に磨かなくたって、いいじゃん。家具なんて使えりゃそれで用が足りるじゃん。と考えてしまって、そこで思考が停止してしまう。
 せいぜい材質止まりかな。黒檀だとか。材質は機能に関係するから、俺にもまだ関心が持てるところにある。
 でも磨いてあってもなくても、機能になんら替わりはないじゃん。


 一般的な小説では、こういうふうに目に付いたものを片端から羅列することを、描写と呼んでいる。
 これを行うために必要なのは、頭の中に具体的に思い浮かべることと、心の目で観察することと、自分の言葉で書き表すこと。――なんてこともないことだが、これが一生できないやつもいるから不思議なんだよな。
 こんなん才能以前の問題だよな? 人間であれは普通できることだよな? こんなん脳の基本配線の問題だろ。脳の配線に欠陥があるんじゃねーのか?
 これができないやつは、どういう頭の作りをしているのか、いっぺん、骨ノコで頭蓋骨開いて、覗いてみたいところだが。

 まあ、そんな誰でもできるような原始描写をしているだけでは、プロとしては、あまりに、とほほってものだろう。
 分室では、もうちょっと高いことをやりたいと思っているので、これは分室的には「描写」と呼称していない。今後は「原始描写」とか「羅列系描写」とか、そう呼んで区別することにしよう。
 まあ、描写がとことんまで苦手なそうな人間の場合には、最低限、これが書けたら描写は合格としようと思っている。たぶんサカモトとか。
 実際、プロ作家でも、描写レベルはこんなところ止まりのケースもあるわけだし。

 で、これがさらりと出てきてしまう、まことの場合には、当然、もう一段階ほど上を狙ってもらうことになる。
 ただ羅列するだけではなくてね。


>> 将矢は太陽を仰ぎ見た。あまりのまぶしさにクラクラする。庭に目を落とすと、地面もやはり白い。沖縄の土や砂はなぜか白かった。サンゴとの関連を睨んでいるのだが、これにはけっこう自信があった。
>>白土の庭に、木造の家が鎮座ましましている。半円筒形のながっぽそい瓦は、色もオレンジと変わっていた。支える柱は干からびていて、隙間だらけだった。そんな素朴な家が、現役で存在しているのには驚く。住もうというのだから、なおびっくりだった。

 このへんが、原始描写であるわけよ。羅列にすぎないわけよ。
 おまえはもっと上が狙えるはずなのに、サボってしまっているわけよ。
 工夫してみろ。



>>私の課題を新木さんのリライトと比較したときにも、同じことを感じたことがありました。せっかくやったのに、学べませんでした。

 これちなみに、どのへん?
 せっかくやったけど学ばずにいたときのサンプルとして、確認しておきたいから。
 で、学べないのではなくて、学ぼうとしなかったわけね。
 できたはずなのに、おまえがある理由によってやらないでいただけ。その原因が「依存癖」にあるといったら、今回の事態の深刻さをわかってくれる?
 それ持ってるやつに、およそなにやったところで、まったくの無駄に終わるわけよ。

 依存癖をまったく持っていないやつは、あの段階で、すでにいま、まことの来ているところまで、ひょいと一歩で来ちゃえるわけよ。

 あと依存癖を持っているやつは、いまこの瞬間に理解していても、またしばらくすると幼児退行して、ふにゃふにゃの脳みそからあらゆるものをみっともなく垂れ流して、せっかく学んでこともすべて忘れていってしまうんだよ。
 すると教える側は、また賽の河原で石を積み上げるように、もういちど「わかりました!」とさせてやって、昔発見してたことを、再び発見させ直してやらないとならないわけよ。
 二度も三度も。

 ウソだと思うだろ。ホントなんだよ。
 これ、観測された事実だから。
 おまえのまえに、えーと、ひい、ふう、みい、よう……、まあ覚えてないやつも含めて8人ぐらい、すべて例外なく、そうだったから。





>白石さん

 「レオン」。
 はい。いい映画でしたね。
 ナタリー・ポートマン、萌えー。

 まあ、「ダンス・イン・ザ・ダーク」よりかは、近づいてきたかと思います。
 ですが、まだ「楽しい」が足りません。

 この「レオン」という作品は、「ダンス・イン・ザ・ダーク」よりか、怒りと哀しみのボルテージの絶対値が下がっていますが、そのぶん、他の喜楽のシーンが増えていますよね。
 トータルとしての印象度は同じぐらいかな?

 しかし、「楽」というからには、げらげら腹を抱えて笑うくらいでないと。「嬉」というからには、喜びに感涙するくらいでないと。

 なお、あらすじを毎回書いてくると、分量もあって大変でしょう。
 なんなら、3行程度にまとめてきて、その段階で見るのでもいいですよ。
 3行だけでも、見ればだいたいわかりますから。「それ違う」と、800字も苦労して書いてくるまえに判別して、除外できますから。
 3行なら、見るこちらとしても楽ですから、下手な鉄砲も数撃てば当たるとばかりに、無責任に思い当たるものをどんどん出してきても怒りません。

 どうですか? 3行だけで書き記すなら、800字を書いてくる労力の1回分で、10本分ぐらいやれそうですか?



>> そもそも「筋を面白いと思った話のあらすじを取ってくること」と言われながら、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』を持ってきたこと自体が、今になるとよくわからない。

 白石さんが、「面白い」と「印象に残った」の区別を付けていなかったことも考えられます。というか、その線が濃厚です。8割ぐらいの確度で、私のなかではそう結論されています。



>>>>>到達点の高さとか、感情瞬発出力を競う競技的というか。
>> これは、意味がわかりました。わたしが書いた一作目の長編は、およそこんなものです。明日あらすじを書きます。

 それ、つまり、純文学です。
 とりあえず、私が理解しているところの、純文学の定義です。本当はどうなのか知ったこっちゃありません。興味ないですし。

 さらに日本の伝統的な純文学の場合には、「ダンス・イン・ザ・ダーク」のような方向性は「下衆」とされています。
 もっともっと、もっと人間の「ダメさ加減」の最大到達位置を、もっと極めることが至上目的とされている競技です。あくまで私が理解しているところの純文学の方向性であって、現実と相似しているかどうかまでは知ったこっちゃありません。興味ないですし。
 ただ、ここ最近は方向性が少し変わってきているようで、芥川賞作品などを見てみると、「ダンス・イン・ザ・ダーク」のような「ダメ人間」以外の方向性も許容されているようです。が、いまだ主流には至っていません。いま現時点で、そのようなテーマを取り扱うことは、競技に出場して良い成績を残すためには、やや不利と働くでしょう。

 「ダンス・イン・ザ・ダーク」の話を、例のダメ警官を主役にして描き直せば、伝統的純文でも、いい線行くかもしれません。あの警官、かなりダメでしたよね。
 例によってこれは私の妄想するところの純文観に基づくものなので、現実との相似性はまったく保証されませんが。どうだっていいし。


>ストーリーの練習をしたいという話

>>その楽しさが忘れられず、すぐに二作目に取りかかったのはいいのですが、テーマが弱いのか、書いているうちに話がどんどん横道にそれて、気が付けば、一つの題材から四つの違う話が勝手に誕生してしまうという状況におちいってしまっていたのです。
>>このままでは危険だ、ここらあたりで自分を矯正しなければ、この先小説を書き続けることに、いつか挫折してしまう、それは絶対にいやだと感じていた時、このサイトに巡り会いました。

 と、ありまして。(これは一丁目さんの発言でしたか)
 そのあとに私が、「待て待て。ストーリーが弱いとは限らないよ。自分の短所を勘違いしているだけかもしれない」というようなことを言いましたので、その再確認です。
 すこしやってみて考えてみたうえで、いまもストーリーが弱点だと考えていますか、と、その再質問でした。

 と、見直してみると。
 あらら。順番が逆でしたね。短所はほかにあるもしれない、という前提条件は、質問のあとに書いていました。失礼しました。

 白石さんは、教える人間に完璧さを求めないほうがよいかと思います。誤字を絶対に出すな、とか言っているわりには、自分ではけっこう誤字を出していますし。
 ここの家主の主義は、「言ってることが51%を越えて合ってりゃいい」というものですので。なんでも解明しているような口ぶりで話していることの49%は、もっともらしい嘘っぱちですので。
 コーチのミスがゼロであること――のほうはともかく。
 人格の高潔さなんて、もっともっと求めないでくださいね。

 そういや宗方コーチって、絶対にミスしない人間でしたっけ。

 100%間違えない人間でなければコーチの資格はあらず!
 ――とかいうことでしたら、そんなヤツぁここにはいませんので、どこかにいるはずの宗方コーチを求めてすぐに旅立たれることをお勧めします。

 いや。多いもんで。その手のことを求める人間ってのは。
 いちおう注意事項の追加として言っておきます。



>>自分に必要なものは、バランス感覚。この一言に尽きます。と、自分では思っています。偏らないこと、普遍的であること、愛すべきものであること、など、様々な点でバランスが取れるように、技術と感性を鍛えることが必要と考えています。そういう意味で、今やっている映画のあらすじ化は、自分の持っている偏りや盲点があらわに表面に出て、指摘を受けることができるので、大変勉強になります。

 これが必要なのは、書き手が人格破綻者である場合ですね。
 もともとがまともな人間である場合には、この逆で、「もっとはっちゃけろ」という方面に引っぱってゆく必要があります。
 とすると、白石さんの自己分析では、自分はヤクザ者だということですね?
 だから足りない「ふつう」を補充しないとならないと考えているわけですね?




>>脱ゼロ白石誤字宣言。

 いや。じつに素晴らしい宣言です。
 一般的に世の中では、こうしたスローガンを掲げることで、なにか呪力的な作用が働いて、目的が自動的に達成されるものだと信じられているようです。民間伝承にはそれなりの意味があるのでしょうし。どんどん実践すべきだと思います。
 早く治るといいですね。




>>他の皆さんは、レスや感想を書いたあと、書き込みに要した時間を申告してらっしゃいますが、わたしはまだ申告不要ですか? なんか、また墓穴掘ってるなあ。

 そこになんの意味があるのかわかって、納得されたなら、実践されればよいかと。
 また納得されなかったのなら、たとえ指示されたとしても、実践の必要はないかと思います。

 書きこみに要した時間を毎回申告するという、この「おまじない」に、どんな効用があると思われますか?





>書きこみ時間申告

 ん? なんか心配になってきたなぁ。
 いまそれを書いてるやつ、ただ形だけ真似てるだけなんでないのか?
 そういや俺が直接指示してないやつも、真似てやってるようだけど……。
 直接指示した連中も、なぜやれと言われたのか、覚えてる?
 白石さんが考えてきて自分の考えを発表した後に、各自、申告するのこと。





>エイプリルフール

 エイプリルフールというのは、よくできた嘘で周囲を楽しませる日なわけ?
 なんでそんなことするの?
 なんだって、わざわざ無料でそんなことを?
 わけわからんぞー。

 弟切、だめ、おまえ。
 はい、パネラーチェンジ。次の回答者〜。

 だいたい、嘘ついて愉しませるとか、そんなことなら、俺、毎日仕事でやってるから、いーよべつに。
 小説家の仕事をなんだと思ってる。
 よくできた嘘で読者を楽しませること、だろ。
 嘘ついても怒られなくて、むしろ、褒められるんだぞ。しかもお金だってもらえるんだぞ。

 時速300キロでクラッシュして、ばっきゃーんと壮絶にやってみせたって、観客は喜んでくれるんだぞ。人を担ぎあげて蛍光灯の上に落としたりしたって、みんな、青い顔にならずに喜んでくれるわけよ。
 なんだって現実で同じことをやると、みんな、青ざめちゃうのかね?
 4月1日だけなら、いいのかね?

 じゃあ、4月1日に、俺、普通にお行儀良く、いつものようにしていたら、俺、みんなのヒーロー? 人気者になれる?


ポイズン・ダンス
No.9393 投稿日 2005年5月9日(月)22時48分 投稿者 まこと
>毒の踊り
>>ここ100番くらいの過去ログを読み返してくること。
>>自分が何番までは常体であって、何番から常体でなくなったのか。そのきっかけはなんであったのか。報告のこと。

 過去ログを読み返してきました。自分がいかに酔っぱらっていたのかわかりました。
 常体でなくなったのは、エウレカセブン(9312)のレスからです。読み返してみたところ、なにが書いてあるのかわかりませんでした。常体ではないことが読み取れます。

 常体でなくなった理由はわかっています。プライベートなことでショックを受け動揺してしまったからです。動揺している自覚はありました。以前のようなことになってはマズイという意識もあったんです。書きこみを遠慮したほうがいいのかな、とは思っていました。

 ただ、日常生活では平静を保っていられるのだから、書くのだって同じじゃないかという考えがチラッとかすめたんですよね。気をつけてさえいれば大丈夫なんじゃないだろうか、ダメだったら止めればいいんだし。とにかくやってみて、見直して判断しようとなりました。

 書いたものを見た私は、あれで充分いけると思ってしまいました。で、GOを出しました。
 動揺からくる不安定な状態は続いていました。けれど、GOが出せたのだから、問題なしだろうという気がしたんです。
 かといって安心していたわけでもないんです。その後も、この状態で書いているものって大丈夫なのかなという不安がありましたから。改行ばかりの文章になったのも、不安のあらわれだったかもしれません。書いているものが変になってはいないか、気の焦りがありました。勝手に急かされている気になっていたんです。エンターを数多く押すことで、スピード感に代えていたのかもしれないです。

 しばらくして、新木さんの態度がおかしいかなと思いはじめました。でも、また勘違いということもあるし、様子を見ることにしました。津荒さんと似ていると言われるのは、そこらへんでしょう。新木さんの挙動を気にするところが、ズレているということ。練習をするのは、なんのためなのか。反応を得るためではなく、小説を仕上げるノウハウを獲得するためです。

 私だって小説を書くためのノウハウが欲しくてやってるんです。ただ、反応がないと気になるのは確かです。ムキになって書こうとします。津荒さんだなと感じます。その津荒さんが去ってしまったことも、必要以上に気にしてます。自分もそうなるのだろうかと、いうおびえがあるのです。
 また名前だしちゃいましたね。2度目です。ごめんなさい。>津荒さん

 そんなとき、ふたたびプライベートで事件が起こりました。さぁ大変、もう踏ん張りがきかなくなってます。それでも、実生活では平静を保つことができました。表面上、なんでもないフリを身につけることを学んでいましたから。
 かといって、中身はぱんぱんの状態です。毒吐き秒読みの段階に入りました。分室にくるのは止めなければいけませんでした。こうなると、大丈夫かしらなんて心配もしなくなります。
 「まこと、毒ダンスを踊るの巻。」になった次第です。

 ここでひとつ自分でもわからないことがあります。もし、プライベートで二度目の事件がなかったら、毒は吐かなかったのか? というところ。
 吐かなかったかなと思います。吐いたとしても、しょぼいやつとかだったでしょう。

 さてダンスから一夜明けた翌朝、真っ暗いうちに目が覚めました。自分の書いた文章が頭に残ってます。あれ? ちょっとまずいかなとなり、起きだしました。パソコンを立ち上げ、ネットにつなげて、分室をのぞいたら、さぁ大変。ようやく昏睡状態から醒めました。長く昏睡していました。

 ちょっとでも動揺していると感じたら、レスは止めて自習に切り替えます。 落ち着きをなくしたレスには、わかりませんとツッコミをもらいたい気もします。それだと人任せですね。いけません。自分でなんとかします。
 自覚があったらレスは書かない。課題をやるか、読書にいそしむことといたします。

 毒のダンスはみなさんに迷惑をかけますし、練習のさまたげにもなります。毒がたまらないように、抜きかたを考えないといけませんね。ためないというもの大事です。


 以上、恥ずかしながらご報告でした。
 レスへの返信などは、次に。

 と、新木さんのレスがありました。きちんと読んでからにしようか迷いましたが、自分で考えてきたものとして、これをアップします。
 新木さんのレスには解答があるようなので、そちらのほうからも再考察という形をとります。

 1時間半
 まこと


今日の課題提出。
No.9394 投稿日 2005年5月10日(火)01時34分 投稿者 白石 尚

「自作長編『錆びた孔雀』原稿用紙二百二十三枚 三行あらすじ」

 両親に愛されずに育った尚子は、父親の病死、結婚生活の破綻、母親のうつ病の末の自殺などの障害を乗り越えて、やっと心の中で両親の愛を感じることができた。再婚した夫とともに、新しい自分自身のための人生をはじめる。


「二作目 『風の通り道(仮)』分裂の元となった話の三行あらすじ」
 念願の一戸建て住宅を建てた雅人は、従順な妻の真琴を住宅の一部と考えていた。真琴は悪徳リフォーム業者に騙されそうになる。妻の気持ちや生活を無視していたと気付いた雅人は、家を売って、二人で小さなアパートで暮らした。

「分裂して生まれた二人の真琴の話 その一 三行あらすじ」
 真琴は風が見える不思議な中学生。転校生の砂田が気にかかる。真琴の母は、真琴が幼なじみの岩田を差し置いて、砂田に惹かれているのを後押しする。岩田は男の名誉をかけて、真琴の母を立会人に、砂田とタイマンを張る。
(ここまでしか考えていない)

「分裂して生まれた二人の真琴の話 その二 三行あらすじ」
小学二年の時に両親が離婚した時、つい母親について行った真琴。真琴の優柔不断な性格が、父親譲りと嫌う母親は、真琴の根性を叩き直すべく、びしびし育てた。甘ったれで泣き虫の真琴が、たくましく変わっていく物語。

「分裂して生まれた角屋徳一の話 三行あらすじ」
 
 門屋徳一は、工業高校卒業後、二つの建築会社に勤めたが、いずれも経営サイドとの意見の対立で辞職、父親が急逝して残った工務店のあとを取る。難しい経営、なじる妻。しかし徳一にとって大切なのは、金儲けのための仕事ではない。
(ここまでしか考えていない)


 以上、四つの話の三行あらすじです。

 分裂した経緯

 最初に『風の通り道(仮)』の筋立てをした時、雅人、真琴、真琴の姉、リフォーム業者の門屋徳一、の四人のキャラ設定をした。最初は真琴が主人公だったのが、待てよ、この場合は主人公は雅人の方がおもしろい、と思って、雅人視点で修正を加える。
 すると今度は真琴のキャラが死んでしまう。それで、真琴を救済すべく、その二の真琴を出産。ここには、最初に組んだ、真琴の姉の存在が生きる。
 書いているうちに、真琴には中学生で恋をさせようと思いつく。どんな相手にしようかな。あ、そうだ。砂田君がいい。砂田君は不思議な男の子。わたしの思い出の中から砂田君を引っ張り出してきて、はたと考えると、どうも、この作品の真琴が惚れる相手ではなさそうだと違和感を覚える。
 じゃあ、もう一人、真琴を作っちゃえ。今度の真琴(その一)は、砂田君と同じ、不思議な少女という設定。不思議な少女の母親は、自由な心を持ったおおらかな性格ね。真琴に惚れちゃってる幼なじみの岩田は、バスケの部長で人気者。
 
 と、まあ次々と思い付くままにキャラばっかり決めてしまって、どこから手を付けていいのかわからなくなったのです。

 おまけに『風の通り道(仮)』で、真琴を悪徳リフォーム業者から救った工務店の社長門屋徳一は、この話でチョイ役で終わらせるには惜しい人物だったし。


分裂した理由。

 最初に立てた話の筋がおおざっぱすぎて行き詰まり、試行錯誤しながら書き進めたことによって、いたるところで視点が変わり、不安定なキャラが出没した。

 この時点で、整理をする能力と気力を失い、キーボードがたたけなくなりました。

 
 テーマについてなど、まだまだ書かなければならないことが残っていますが、今日はここまでで終了します。


セブンといったらウルトラだった
No.9395 投稿日 2005年5月10日(火)08時12分 投稿者
名無し君2号
 エウレカエウレカえうれーか! とだれかさんがうるさいので観てみました。まごうごとなき地方都市、盛岡でもやってたよエウレカセブン。日曜日の朝に。

 ふうん、これがエウレカたんねえ……。あんまりぴんとこないです。
 ぼくは主人公にいぢわるばっかりするお姉さんのほうがいいな! 主人公の少年が加わることになる、えーと、これはなんだろう……空賊? ともかく軍を敵に回しているっぽい集団の一員で、一味の母船たる飛行機のパイロットですね。

 美人かつ性格のキツイところが、うーん、さいこう! 少年の身近にいる年上の女性!

 ――って、公式サイトで調べてみたらタルホさん、26歳でやんの。
 お姉さんって私より年下だぜオイ。

 こういうとき、自分が年をとったのだと感じます。切に切に。




>傷だらけのプロレスラー

>>ええと、あの件の9364番の書き込みには……。
>>2号、白石さん、まこと、皆、――宛へのレスが含まれているわけだが、まず、誰宛のもののこと?

 おおむね私あてのものです。すげえなあ、あいかわらずキレまくったレスを飛ばしているなあ、と感動しておりました。私は宇宙人なので死なないようですが。



>にじみでる人格

>>文章には人格がにじみでるものなんだってば。優しい文章を書きたいなら、まずお前自身が優しくなれ。作者の人格改造から行う必要がある。

 優しいのは文章だけでいいんですけどー。
 私自身まで優しくなってしまうと、もう優しい話しか書けなくなりそうです。



>美少女

>>究極美少女のくだりは、美少女ってどんな存在か、考えていけばいい。その究極方向にあるのが、なにも求めない女なわけ。

 美少女、美少女……うーん、美少女という言葉から受けるイメージとしては『高嶺の花』『神聖不可侵』でしょうか。そう考えてゆくと、どうやっても近づけない女性は、なるほど永遠の美少女ですね。

 うーん、でもそんなのつまんないような……これは私の好みか。



>優しい

>>そもそも優しいって、いったい、どういうこと?
>>おまえはなんにも説明していないぞ。

 バリバリ性悪説な新木さんが理解しやすいように書きますと、『誤解』ですかね。
 どうしてこの人は私のために行動してくれるんだろう? そんな疑問が浮かんだとき、『体が目当て』『金が目当て』とか考えるよりは、『優しいから』と決めつけたほうが気が楽です。

 なんちゅうかですね。
 相手が利己的欲求、すなわち己の欲望のためにこちらを助けてくるとなると、あとでなにを求められるかわかんないじゃないですか。でも『優しいから』助けてくれたのなら、なにも代償を払わなくてOK。それって最高じゃーん?

 なにも求めずに手助けしてくれる、というのは理解不能な行動なのです。そんなやつはこの世にはいねえのです。でもあの人は私に無償で奉仕してくれている。そんなバカな。おかしい。なぜだ。なぜなぜなぜ。うんばらばー。

 と、このように理解できないことがある場合、とりあえず『優しいから』としておけば心の平安は保たれます。ブラックボックスは中身がわからないから恐ろしいのであって、ラベルを貼ってしまえば安心なのです。

 以上の理由により、『優しさ』とはつまり『誤解』である!

 もちろん性善説を唱える愛の死者もとい使者のわたくし2号は、『優しさ』とは『愛』だと思っていますヨ!(うつろな目で)『愛』とは無償の奉仕をほどこすココロなンだ!(よだれをたらしながら)



>毒

>>おまえの「利己的なくせに自分は優しい人間だと思っている毒」を教えてやったんだから、おまえも俺になにかひとつは教えるべきだ。

 自分が利己的なのは私も知っていたもーん。
 まあ、でも、毒ですか……毒なあ……うーん。新木さんが自分ではどんな毒を把握しているのかわからないんですよねえ。そのうち、書かれている小説を読んだらご報告いたします。

 デビューしたら読もうと思っているんですが……いつになるのやら。



>ファンからの贈り物

>>そういうファンの心ない行動によって、その書き手がどれだけ精神的に傷つくか――なんてことは、どうでもいいのでしょうねこの場合。

 その是非はともかく、ファンに心ない行動をとらせるぐらいのものを書きたいものだ、と思いました。といいますか、貰ったことがあるんですか? カミソリというかファンレター。おいしいんですか、それって。



>エイプリルフール

 そもそもなんでいまになって4月バカに文句を言っているのかという疑問がふつふつと。

 ええと、普通、嘘をつくというのはいけないことです。
 一般社会では嘘つきは軽蔑されます。信用ができないということですから。契約社会において、約束を守れない人間とはつきあうことができません。だって契約しても破られるかもしれないんだもん。

 つまり、普段は嘘をつけないのです。オオカミ中年な新木さんとは違って、一般社会に生きている人は。

 エイプリルフールとは、そんな『嘘をついてはいけない』という抑圧から解放される日なのです。やっちゃいけないことをやるのは気持ちいいじゃなーい。パンチラも見えちゃいけないものが見えているからいいんじゃなーい。下着姿なんかえっちな本で見たってべつに楽しくないじゃなーい?

 やっちゃいけないことを怒られることなくやっていいから、みんなやるんです。たぶん。だって気持ちいいから。ホントに気持ちいいのかどうかはしらにゃい。私も4月1日に嘘をつくことがないから。

 だって……嘘つく相手がいないんだもん……。
 友達ってどこに売っているんデスカ?

 ――まあこのあたりの理屈は新木さんもわかっているとは思うんですが。
 実際のところは、抑圧からの解放うんぬんというよりも、「踊るアホウに見るアホウ、おなじアホなら踊るマハラジャ」てな感じで、なんか楽しそうだからぼくもわたしもー、と参加してるっぽいですが。




>弟切さん

 ガブーンバイパーの画像、拝見させていただきましたが……。

http://www.reptiles.de/Illustrationen/Viperiden/Bitis%20gabonica%20gabonica%201.jpg

 ツチノコだ。ぜったいこれはツチノコだ!
 うぬぬぬ……実際に見てみれば、また印象が変わるかもしれません。写真と実物とでは、けっこうこちらの受ける質感が変わってきますからね。

 いまの段階ですと……美しさよりも恐怖が先に立ちまする。ぞぞぞ。




 レスには4時間くらいです。


アパートが洪水
No.9396 投稿日 2005年5月10日(火)17時49分 投稿者 弟切 千隼
 住んでいるアパートの天井から、水が降ってきました弟切です。

 水道屋さんがメーターの交換に来るとかで、弟切は家にいました。「交換終わりましたぁ」という報告があって間もなく、床をばたばたと打つ音がしました。
 見れば、天井から水が降り注いでいます。夕立の雨のごとくに(*o*)

 どこをどう誤ったのでしょう、水道屋さん(^^;



>自己課題、ペットの話

 起のアイディア出しをしました。カメ好きの主人公と、同じくカメ好きのヒロインが出会う場面ですね。
 以下に、手帳に書いた内容を転載します。


―――――――――――――――――――――――――――――
起のアイディア出し

 主人公は、隣の市に新しいペット屋ができたと知って出かける。
店の前には子犬や子猫が置かれていて、人だかりがしていた。
皆と離れて、女の子が一人立っていた。実はこれがヒロイン。
 主人公は人だかりを強引に突破して、奥のカメコーナーへ
行く。カメコーナーは空いている。
 しばらくして、ヒロインもカメコーナーへ来て、熱心にカメを
見ている。彼女が専門的な言葉をつぶやいたので、主人公は
「こいつもマニアだ」と思い、声をかける。二人は話が弾む。
 ヒロインはカメ用の餌を買おうとするが、レジの回りに
人だかりがあって、そこを突破できない。見かねた主人公は
彼女のために道を作ってあげる。
 主人公は「なぜさっさとレジへ行かないのか?」とヒロインに
訊く。彼女は「人には人の都合がある。急いでいるわけじゃない
から、人がどくまで待てばいい」と答える。
―――――――――――――――――――――――――――――


 手帳では書ける面積が限られているため、上記のアイディアは舌足らずですね。
 次回、解説を書きます。



2号さんへ >

 おっしゃるとおり、ガブーンバイパーはツチノコにそっくりですね。

 ああいう太くて短い蛇には、たいてい毒があります。そういう蛇は動きが遅いからです。遅いうえに武器がなければ、すぐ敵に食べられてしまいますよね。餌を取るのも大変です。
 この点では、伝説のツチノコに毒があるといわれるのは正しいです。もしもツチノコが実在する蛇なら、きっと毒があるでしょう。

 じゃあ動きの速い蛇には毒がないか、といえば、決してそんなことはありません。御注意を。


 前に書いたように、美的基準は個人差があって当然です。2号さんに弟切の基準を押しつけはしません。

 弟切は、本物のガブーンバイパーを見たことがあります。ある特別な展示施設でした。アフリカまで観に行ったわけではありません。ちょっぴりやってみたいですけれど(大ばか)
 その美しさに見惚れて、二十分くらいガブーンバイパーの前に立ち尽くしていました。


こんばんは。
No.9397 投稿日 2005年5月11日(水)00時44分 投稿者 白石 尚
 >テーマについて

 わたしはテーマという言葉について、何かを知っているわけではなく、学校の国語のテストなどで「この作品のテーマを述べよ」という問題が出たら、この作者は多分こんなことが言いたかったのだろう、と推測して答えを書くと、正解の○をもらえた、という程度のものです。だから、概念も意味もなにも持ちません。このサイトに来るまで、小説にはテーマが絶対不可欠なものである、と思っていただけで、そうではないと考える人もいることを、初めて知りました。

 自分の書いたものをさして、誰かに「この作品のテーマは?」と聞かれれば、答えることはできます。でも、書き始めた時と、書き終わった時では、その答えは違っていたりします。たとえば、昨日書き込みした『錆びた孔雀』という作品などは、初めのテーマは「親子の確執」と答えていたのが、終わってみれば「強く生きる」に変わっていました。そんな感じです。

 今になって考えれば。
 何故テーマが変わるようなものを、最後まで(善し悪しは別として)書き上げることができたかと言うと、そこに描きたい人物と、書きたい出来事があったから。ってことは……いまだ未消化。消化吸収にはもう数日を要する模様です。

 
 >人格破綻者、ヤクザ者について

  わたしが必要とするものが、人格破綻者やヤクザ者に欠けているものと同じ、ということは、人格破綻者やヤクザ者は、私が必要としているものを、決して求めなかった人。ということになります。
 よって、わたしは人格破綻者やヤクザ者ではない、ということに、なりませんか? ならない? ふーん、まずいな、それは。

 わたしの場合、破綻したから求めているのではなく、破綻したくないから必要としてきた、というのが近いと思います。身近に人格破綻者やヤクザ者のサンプルがうじゃうじゃいたので、自然とこうなりました。

 
 >書きこみに要した時間を毎回申告するという、この「おまじない」に、どんな効用があるか。

自分の考えをできるだけ早く文章化するために、何が必要かを考え、実践することができるようになると思われます。

 課題の映画あらすじの続きは、明後日提出予定です。
 二時間三十分。


いろいろ
No.9398 投稿日 2005年5月11日(水)05時13分 投稿者
新木 伸
>つぶやき

 分室の意義。
 プロになりたいっていうやつらがいるから、ノウハウをくれてやろう、ということなわけね。すべてさらけ出してやっているから、君たちの頬袋に入るだけ詰め込んで持っていっていいと言っている。もし公開していないノウハウがあったら、それはこちらがあたりまえすぎてノウハウと認識できていないから並べていないだけのことで、言えば、並べる。持っていないノウハウを出してくれと言われたら、知らない、とそう言う。
 そちらの頬袋が小さいか大きいかなんてことは、こちらの責任じゃないので関知しない。
 見ただけで身に付くほど素晴らしい才能があるなら、べつにこんなとこの過去ログ読まなくたって、市販の小説の数冊でも読めば、必要なことはすべて身に付くだろう。一冊の小説を作るために必要なノウハウは、一冊の小説の原稿用紙350枚分のなかにすべて含まれている。この分室では7万枚の過去ログをすべて読破しても、一冊分作るには、まだだいぶ足りない。○○は××なのである、てな真理のかたちで、コンパクトに概念化されてまとめられているものは少ない。
 小説を書くために必要なノウハウなんて、コンパクトな概念としてまとめていったら、原稿用紙3〜4枚になるだろう。そんなものを書いて渡せば、天才はすぐに小説を書けるようになるし、そもそも市販の小説を見れば、すべて明白に書いてあることだ。なにも隠されているものはない。
 ここ、天才向けではなくて、凡人向けだから。凡人は自分で体験しなきゃわかんないからこそ、凡人なのね。
 頬袋にノウハウを詰めこむやりかたさえわからないような、そんなのろまには、それだって教えてる。自分が天才だと勘違いしてる愉快なハムちゃんには、君は人間ではなくて、僕らとおなじで、はむしゅたーなんだよ、と、気づかせることも特別サービスで行っている。
 まあそこに気づくと、がーんとショックを受けて、やめていっちゃうやつも多いけど。
 いいじゃん。はむすたーで。カワイイし。



○白石さん

>>『錆びた孔雀』

 うーん。これ私、タイトルだけでパスかなぁ。
 だって意味がわかんないもん。
 あとなんだか「素晴らしい作品です」てな押しつけ風味の腐臭がしてきます。これ書いた人は、きっと自分を素晴らしい人間だと思っている人なのでしょう。純文ということとあわせると、それだけでアウトかも。
 もし作者の名前が「犬人間一号」とか「駄人弐郷」とかいう名前の人なら、どんな人間のダメ部分が緻密に描かれているのかと興味も出るかもしれませんが。
 この「錆びた孔雀」を出したときの筆名も、きっと高尚な感じのものなのですよね?


>> 両親に愛されずに育った尚子は、父親の病死、結婚生活の破綻、母親のうつ病の末の自殺などの障害を乗り越えて、やっと心の中で両親の愛を感じることができた。再婚した夫とともに、新しい自分自身のための人生をはじめる。

 これは、どのへんが見所となるのですか?
 作品の善し悪しをはかるためのものさしは、いまふたつ持っていまして。「エンタメものさし」と「純文ものさし」の2本です。
 どれだけスゲェアイデアか、とかいう「SFものさし」なんてのもありますが、そんな腐れたものさしは、水たまりの向こうにぽいと放り投げておくとして。
 エンターテイメントものさしは、嬉しかったり楽しかったり怖かったり怒ったり哀しんだりして、最後に読み終わったあとには、ほんのり幸せな感じが持続したか、です。途中における起伏の激しさと、読後感の余韻の強さを測るものさし。
 純文ものさしで計るなら、どれだけ鮮烈なところまで感情を押し上げられたか、ということです。喜怒哀楽、どの方面でもいいですが。
 作中の最大到達点の絶対的な高さを測るものさしです。

 三重苦にあった主人公が、幸せを得る話なのですね。三重苦というところで、なにかヘレンケラーを思い出しましたが。あれは先生との交歓の話ですが。
 ただ不幸三重奏の方向性が、なんかバラバラですよね。「愛を知らない」という属性の主人公を痛めつけるなら、「愛」がらみの三連撃を与えた方が効果的なのですが。
 「ジェットストリームアタック」という技は見分けのつかない三体の機体が縦になって突進してくるからこその陸戦技であり、ゆえに破られたことのない必殺技だったわけですが……。デザインがばらばらの三体が突進してきても、あんま怖くないような。
 ガンダム知りませんかそうですかすいません。

 「父親喪失」「旦那逃亡」「母親電波化」と、まっすぐ愛がらみな方面なのは「旦那逃亡」というこれ一つだけで、はじめと終わりにあるものは、愛が得られないとか愛を失うとか、そういうことと、あまり関係ないですよね。
 ちなみに「父親病死」と「母親鬱病」の意味づけをはっきりしてください。いちおう、「頼ってた人間を失う」と、「母親が理解不能な存在に変わる」という意味づけなのだと仮定して、「喪失」と「電波化」という言葉を使っていますが。
 あと結婚生活の破綻は、ようは、旦那に逃げられたということだろうと、そう読んでいますが。これも違うなら意味づけをはっきりと。こちらが勝手にそう読んでいるだけで、もしかしたらこれも愛と関係ないことなのかもしれませんし。

 ところで「愛」ってなんですか?
 じつは私、「恥」と同様に「愛」ってものも知らないんで、解説願います。
 「愛を知らない人は人間でないので話したくありません」とか言わず、ぜひなんとか、そこをひとつ。



>>念願の一戸建て住宅を建てた雅人は、従順な妻の真琴を住宅の一部と考えていた。真琴は悪徳リフォーム業者に騙されそうになる。妻の気持ちや生活を無視していたと気付いた雅人は、家を売って、二人で小さなアパートで暮らした。

 これはなんの話なのかわからないのですが。テーマが不在っていうか、揺れてるっていうか、筋が通っていないっていうか。
 そもそも問題解決になっていないですよね。妻が人間としての主体性を持つようにならなくては、問題解決にならないわけですが。
 ひょっとしてこれは、旦那の認識変化の話? 家のパーツのひとつであった妻が、じつは家の中でいちばん重要なパーツであることを自覚した旦那が、そのパーツをもっと大事にするようになるという話? ここで純文的に扱っているテーマというと、あくまでも妻を「パーツの一個」としてしか見ようとしない、人間の傲岸さとか蒙昧さとか、なにかそんなもの?
 それとも、ペットの犬を放置していちゃいけないと、ダメ飼い主が、立派な飼い主としての自覚を持ってゆく話?

 これもやはり、どこが見所であるのか。どこがクライマックスシーンであるのか、そのへんをよろしく。



>分裂して生まれた話

 ていうか、生まれたのはシチュエーションであって、「話」は生まれてないですね。
 1個目のものでは、「転校生の砂田が気にかかっている。真琴の母に後押しされる」みたいなシーンがいくつかあると。
 2個目のものでは、「真琴がびしびし育てられている」場面が脳裏に出てきたわけですね。
 3個目のものでは、門屋徳一が妻になじられているところが出てきたと。
 ところで「門屋徳一」というのは誰でしょう? 元の話のリフォーム業者の人かな?

 元の話で使っていたキャラの過去が、散漫に出てきてしまったということですよね。しかも統一された過去でなくて、パラレルワールド的に、真琴の過去1、真琴の過去2、みたいに。徳一の過去その2はないのかな? リフォーム屋さんは過去1個だけ? ヒロインの半分ぐらいしか作者の思い入れがないということ?
 あと雅人の過去その1とか、その2とかは、ないんですか? でもたしかこの人って、主役でしたよね?
 主人公である旦那さんを差し置いて、家のパーツでしかない嫁さんとか、あらすじに名前も出てこないリフォーム屋とかの過去が出てくるのは、どうしてでしょう?
 不思議不思議。

 またそれぞれのキャラの、元の話につながる歴史上にある適正な過去話はないのですか?
 つまり、元作品の直接の過去に相当する過去話ということですが。

 びしびし躾けられている真琴と、風が見えてしまう真琴とは、これは別人ですよね?
 また娘のボーイフレンドの決闘の立会人になってる(しかも引き金を引いた張本人)母親と、離婚して引き取った実子に父親の面影を見てしまっておびえて、父親の汁の名残までも完全消滅させるべく、敢然と立ち上がって、娘をスパルタにかけている母親とは別人ですよね?
 この場合、一緒なのは名前と、あとはなに?



>砂田君?

 ところで「砂田君」って何者ですか?
 実物の人間? 白石さんの中学生時代の実在の同級生?
 真琴は架空の人物ですよね。そして砂田君は実在の人物で。すると「分裂して生まれた二人の真琴の話 その一」は、架空の人物と実在の人物とのラブストーリーなのですか?
 あと岩田君は? これはどっち?

 実在の人物と、架空の人物との違いはなんでしょうか? 架空と実在とを区別して考えることに、意味はあるのでしょうか、ないのでしょうか。
 白石さんの頭の中にある砂田君は、本物の砂田君? 本物の砂田君とまったく完璧に同一の存在?

 僕の頭のなかで脳内会話可能なラムちゃんやエウレカたんは、本物のラムちゃんやエウレカたんなのでしょうか?
 ラムちゃんやエウレカたんが何者かはべつに知らなくていいです。アニメのなかの女の子です。



>分裂した経緯

>>最初に立てた話の筋がおおざっぱすぎて行き詰まり、試行錯誤しながら書き進めたことによって、いたるところで視点が変わり、不安定なキャラが出没した。

 えーと、するとキャラを決めないで書き始めていたわけですか?
 一般的には、話の一行目を書き始める前に終わらせておくことなのですが。
 キャラの過去エピソードを考えてみたり、パラレルワールドの無数の過去を、切り捨てたり、統合してみたりして、一本道にしてゆくのって、いわゆる「キャラ設定」をしているときに考えることです。
 両親が離婚した過去を持つ真琴と、円満な両親の元で育った真琴は、作者の頭の中では二人いてもいいけど、ひとつの話の中に登場させられるのは、どちらか一人ですよね。
 ああ。離婚した両親と円満な両親と、ふたつの過去を同時に持つ真琴――とかいると、おもしろいかなぁ。SFとしては。
 閑話休題。



>設定というのは、なにをすること?

>>最初に『風の通り道(仮)』の筋立てをした時、雅人、真琴、真琴の姉、リフォーム業者の門屋徳一、の四人のキャラ設定をした。最初は真琴が主人公だったのが、待てよ、この場合は主人公は雅人の方がおもしろい、と思って、雅人視点で修正を加える。

 「キャラ設定」というのが、どんな作業のことをいうのか、具体的に書いてみてください。
 白石さんがその時点で思っていたところの「キャラ設定」であり、その当時実際にやっていた作業でいいです。

 白石さんに必要なものは、テーマやストーリーを構成する能力よりも、人物造形をする力なんじゃないかと思ってきている、今日この頃。
 だってあらすじ書かせると、すげぇ、わかりやすいんですよね。

 ああ。
 とりあえずこれまでの映画のあらすじは、課題部屋のほうにあげておいてください。今後のお手本にしますので。わけのわかんない電波系あらすじを書いてくるやつがいたら、「こういうふうに書け」とリンク示してお手本としますので。私が手本を書くことをサボるための材料として用いることにしますので。
 課題部屋の1230に根っこを作っておきましたので、そこに一個ずつ個別に返信する形で、タイトル部分だけでもタイトルや文字数などがわかるように工夫しつつ、アップロードしておいてください。
 まあ、他の人のあらすじ課題を参考にして。
 失敗してもパスワード控えてあれば自分で削除もできます。



>「リプリー」と「太陽がいっぱい」

 どっちがどっちのレプリカだかは知りませんが。
 白石さんが「リプリー」系を面白いと思ったり、もしくは「ダンス・イン・ザ・ダーク」を面白いと思ったのなら、そのレプリカを書くという手もあります。ストーリーが苦手という自覚のある人は、よく出来た話をそのまま写しとって、リメイク小説書いてりゃいいんです。
 ストーリーが得意だと思っている人たちに、これまでにないようなオリジナルの素晴らしい物語を創出しようと、挑戦していてもらえばいいんです。
 ストーリーの不得意な、凡人で凡百なやつは、身の程をわきまえて、過去の偉大な遺産の焼き直しに、せいぜい精を出してください。
 自分の表現したいテーマを表現しきっている物語のストーリーパターンをもらってきて、基本の展開をそのままに、物語の舞台やら人物造形やらを、ちょちょいと変えて話を作ればいいのです。
 なのに、なに自分で話を創造しようとしてるんですか。
 得意でないって言ってる人が。
 何様のつもりですか。天才様のつもりですか。

 「太陽がいっぱい」って、「リプリー」のリメイクなんですよね?
 でもリメイクだけど、発表しちゃって公開しちゃって、それで収益を得ていて、世の中はそれで済んでいますよね?
 盗作だ! ――なんて誰も騒ぎ立てていませんよね?

 なら、やっちゃって、いいんです。
 白石さんも、やっちゃいましょう。




>テーマとか

>>わたしはテーマという言葉について、何かを知っているわけではなく、学校の国語のテストなどで「この作品のテーマを述べよ」という問題が出たら、この作者は多分こんなことが言いたかったのだろう、と推測して答えを書くと、正解の○をもらえた、という程度のものです。

 ああ、そうそう。そんな感じのものが、この分室で言うところの「テーマ」ってもんです。
 ちなみに私など「この作品のテーマを述べよ」とか書いてあると、「そんなこと本人でもないのにわかるわけねーだろボケ」とか、「先生がテーマと言わせたがっているそれがこの作品のテーマです」とか書きたくなる欲望を抑えられない悪い子でした。
 で、出題者がテーマだと言わせたがっていることを推測して書くと、たいてい百点がもらえるという。
 ちょろいな。国語って。

 だから国語教育はダメなんですが。日本の国語教育は――とか付けて評論家っぽく言いたくなるのをぐっとこらえ。世界では国語教育はどうなっているのか、まるで知らないもので。
 だいたい、出題に純文学なんてクソテキストを使っていたら、だめでしょう。

 エンターテイメントの小説を題材にして、どこが面白かったですか。それはなぜですか。とか質問するべき。
 人がいっぱい無惨に死ぬところです。だって見たことないから。どう死ぬのか興味あったから。――とか答えさせて○やってりゃいいのに。そして赤のサインペンの優しい文字で通信文を書いてあげて、人が死ぬことに興味を持つのは健全な心の働きです。大人だってみんなそうです。それはじつは死というものがわからなくて怖いからなんですね。とかテストの余白で文通してあげて、生徒が自分の感性を見つめたことにマルを付けてあげればいいんです。それが国語力ってもの。

 小説なんてテキストに使わないで、ライター系の事務文章をテストに使えばいいんですよね。ライター系文章を題材にすれば、答えはひとつに定まりますから。「ここで作者は水道屋さんの仕事にミスがあったと言っているのでしょうか、そうではないのでしょうか?」――とか。
 そうすりゃ、すくなくとも、なにを言っているのかがわかる日本語力は、小学生のうちに身に付く。
 人間として、文明を維持してゆくのに本当に必要な文章力は「なにを言ってるのかわかる」というそこまでで、あとの領域は「文芸」です。
 やりたいやつがやればいい専門領域。そんな高度なところをいきなり小学生に教えんな。だから日本語も操れないのに作家になろうなんて思う勘違い君が量産されてくるんだ。日本語が書けているんだから小説ぐらい書けるだろうと、小説が不当に低く見られるんだ。日本語も書けないやつに舐められてしまうんだ。
 そもそも国語のテストの問題をみて、なにかテストされていることに気づいてしまうとか、そもそも本気になって取り組んでしまうとか、文芸に挑もうって人間としては問題があるでしょう。ましてや、国語がよくできたことを誇りに思っていたりとか。
 棒と椅子とを与えて天井に吊したバナナが取れるかというテストを、チンパンジーにではなく、人間に対して行っているのだと気づいて、怒り出してしかるべきところ。

 ……失礼しました。本題に戻ります。

 で、テーマっていうのは、「この作品でなにを訴えたかったのか」という、そんなものであるとして。

>>自分の書いたものをさして、誰かに「この作品のテーマは?」と聞かれれば、答えることはできます。でも、書き始めた時と、書き終わった時では、その答えは違っていたりします。

 テーマが途中で変わってしまうのは、なぜですか?
 テーマなんて言葉を使っていると、高尚っぽくなって誤魔化されてしまいますから、言い直しますか。

 書きたいものが途中で変わってしまっているのは、なぜですか?

 で、書きたいものが途中で変わらないようにするために、白石さんは、バランス感覚が必要であると、そう考えられているわけですか?
 「ふつう」を知るというバランス感覚を持っていれば、書きたいものが途中で変わったりしない。――と?
 バランス感覚があることが、初志貫徹に必要な絶対条件であり、バランス感覚を身につける以外の方法をもっては、絶対に初志貫徹を達成することはできないと、そういうわけですね?

 そうなのかな。



>>わたしの場合、破綻したから求めているのではなく、破綻したくないから必要としてきた、というのが近いと思います。身近に人格破綻者やヤクザ者のサンプルがうじゃうじゃいたので、自然とこうなりました。

 「破綻したくない」と思っている人の、いまそのときの現状は、どっちなんですか?
 破綻してるのですか、破綻していないのですか? 白黒、ゼロか1かでデジタル的に答えるのなら、どっちなんですか?

 二通りのどちらかで、白黒つけてしまうことが気持ちわるいというなら――。
 ビット数を増やしましょう。自分がぴったりと感じるまで、項目を増やしてゆくのです。
 YESかNOかで答えられる項目を1ビット増やすと、組み合わせの数は2倍になります。
 ビットっていうのは、情報単位の専門用語で、YESかNOかで答えられる組み合わせ一組のことです。

 「実際」と「気持ちのうえ」とで、ビットを2つにしてみます。するとこんな感じ。
 「実際は破綻してるけど、気持ち的には破綻していないと思っている」とか、「実際は破綻していないけど、気持ち的には破綻してると思ってる」とか、「実際に破綻してるけど、気持ち的にはそう考えていない」とか、そんなふうに4通りの組み合わせにしてみたら、白石さんは、どこにあたりますか?




>おまじない
>>>書きこみに要した時間を毎回申告するという、この「おまじない」に、どんな効用があるか。
>>自分の考えをできるだけ早く文章化するために、何が必要かを考え、実践することができるようになると思われます。

 効用が混じってしまっていますよね。いくつあるのか、切り分けてください。

 あと、それだけ、ですか?
 う〜ん。なんだ、それっぽっちの効用しかないなら、じゃあ、書かなくてもいいんじゃないのかなぁ。だって計測するのも面倒でしょう?
 そのくらいのことなら、「なるべく早く考えて早く書こう」と、宣言文を書いて貼り出しておくだけで、似たような効用がありそうなもんですが。
 つまり心構えの問題なわけですよね? つまり精神論的な意味合いですよね?
 心構えをもっていれば、結果はおのずとついてくる、という、民間伝承に基づくノウハウですよね。根性を胸に秘めて、千本ノックしてウサギ跳びしていると、野球は上達するわけですよね?

 なるべく早くやるようにする――という目的なら、なにも時間を正確に測る必要はなさそうです。
 たとえば10秒ごとに電気ショックの与えられる椅子に座って、苦痛をできるだけ減らすように、早く書いて早く離脱するとか、そんな療法をしていたって良さそうなもんです。
 何秒でやったのかは、この場合、問題ではないです。可能な限り少ない苦痛でやることが、可能な限り早くやることに繋がりますので。
 時間を測って、数値として記録してゆくのは、それはなぜ?





>2号

>>ふうん、これがエウレカたんねえ……。あんまりぴんとこないです。

 訂正せよ!
 貴様に「たん」を付けて彼女の名を口にする資格はない!
 謝罪せよ! そして自己批判せよ! レポート4万枚を提出のこと。

 じゃないと怖い原理主義の怪獣が、おまえの町を通過することで破壊するぞ。


>>ぼくは主人公にいぢわるばっかりするお姉さんのほうがいいな!

 くくく。ばーかめ。おまえの観たのは第4回だ。つまりエウレカたんの初期キャラ立てのイベントは、すべて終わっているわけだ。主人公とヒロインと、組織のリーダーの男と、主要キャラの3人分がすべて終わったから、脇役の実際くそどーでもいいお姉さんなんかのキャラ立てイベントに入っていってるんじゃないか。
 全26回だと思うから、6〜7話までに、序盤の伏線をこっそり張りながら、まず脇役、そして脇役の脇役――と、キャラ立てのイベントが続いてゆくんだよ。キャラクターの物語の中における重要度によって、エピソードに使われる時間ってのは、厳密に決まってるんだよ。そのキャラに関わるエピソードの時間比率がすなわち、話の中での重要度なんだよ。そんなことも知らないのは、世界でおまえひとりぐらいなもんなんだよ。

 貴様の惚れたストーリー上くそどうでもいい位置付けのおねーたんは、なんか来週も出番があるそうだぞ。俺の思っていたよりも、やや扱いが重いので、思っていたよりも重要なキャラなのだと認識を改めているところだが。

 ちなみにお姉さんが、性格キツくてワガママで気分屋ななのは、あの作品のテーマである、少年が知ってゆく「現実」――ってものの一環なわけね。おんなのひとってのは自分中心に世界が回っているいじわるなイキモノなのね。自分の「ちゅー」に価値があると本気で信じてる汚れたケダモノなわけね。すべての自転軸が自分にあるイキモノなのね。男の子を中心に世界を回してくれる優しい女の人なんて、どこにもいやしないのねー。それが世界の現実なのね。ラピュタはほんとうはなかったわけね。
 と、描いてゆくのがあの物語の目的なわけ。そんなこと第一話を観る前からわかっていろよな。アホくさい。
 ちなみに俺は、そんな「おんなのひとは自分中心で世界のまわっているイキモノ」ということは、3歳の時から知っていたが。リアル姉がいたもので。姉と姉の友人3名が全員例外なくそうだということを見て、他のおんなのひともたぶんほとんどこうなのだろう、と類推するぐらいの幼い論理性は3歳児にも備わっていたしー。ああ、でも親戚のおねえさんは優しかったので、夢見て惚れたなー。一緒にお風呂入って変なとこばっか見てたなー。本家に遊びに来ていた分家の娘は、そりゃ本家にいるあいだは猫かぶるのが当然だというシステムを知るのは十数年先のこと。こっちが、うほうほ、鼻の下のばして向こうのホームスタンドに遊びにいったら、昔とちがうんだもん。「女の人」じゃなくて、もうきちんと、おりのよく知っている「おんなのひと」だったんだもん。
 まあ、こんなことは、「女は魔物毒」を持っているおまえに、いまさら講釈たれる必要なんてないだろうけどさ。

 で、だな。エウレカたんは無毒だから、美少女だって言ってんの。
 エウレカたんには毒がないからピンと来ないって、てめーのヘンテコな価値観で計んなよ。ハナクソのついた指で彼女に触れるな。彼女が汚れる。

 このおねえたんはボキをいじめてくれそうにないから魅力的には思えません、とかいうその愉快な計りかたってのは、それ、一般的なのかよ?
 この腐れマゾコン毒男めが。腐葉土の地下50センチに3年ほど埋まって毒抜いてきやがれ。

 美少女研究はどうしたよ? おまえ、そんなんで美少女描けるのか? ああそうかおまえは「魔物女」を今後一生に渡って描いてゆくんだっけな。美少女なんて描かなくていいんだっけな。
 でもそれはそれとして、研究しとけ。
 なんかやる気なさそうだけど。
 だからこそ自主的には絶対にやらないんだから、こうして他人から外圧かけられたときが、練習のチャンスってもんだ。自分から運動しやがらないやつは、間違えてバスケットボール部に入っちゃって、鬼コーチに竹刀で地面ぶったたかれて脅されて、走れ走れ走れと言ってくださっているときが、体力作りをする人生最大のチャンスなわけだろ。



>優しいということ

 なにかだんだん、俺にも理解可能な話になってきたような気がする。

>>相手が利己的欲求、すなわち己の欲望のためにこちらを助けてくるとなると、あとでなにを求められるかわかんないじゃないですか。

 んあ? もちろん求めてるだろ。魂だよ。タマシイ。
 小説にタマシイ捧げろよ。
 我が愛すべき海兵隊のために死んでこいよ。その際には敵兵三名以上を必ず道連れにすること。
 作家デビューしてもいいけど、最低三冊以上書いてから廃業しろってこと。

 願いを叶えたあとに差し出せといっているのではないぞ。まず魂を先に差し出せといってる。そしたらその後に厳正なる抽選があって、当選すれば、プロ水準の小説力が授けられるかもしんねーぞ、って、そう言ってるんだな。
 石にかじりついて3年修行したって、まあ、ダメなやつはダメだな。
 当選確率は0.3〜0.8ぐらいなんじゃないかなぁ。
 だがこの率で言うと、作家志望者の過半数がプロになっていたっておかしくはない。そうなっていないのは、ただ単に、きちんと朝から晩まで小説のために生きていないからである。
 タマシイ売り渡していないからだ。正しくクジ引きに参加していないからだ。
 当選確率だけ見ると、このように競馬よりパチンコよりも高いのだ。なんと競輪並だぞ。
 カネも払わねーで、ギャンブルやろうという、アホタレが多いのだ。
 時間も労力も注がないで、モノになろうなんて考えてる素敵なロマンティストが多いからだ。




>優しさとは愛なのである

 じゃあ、こんど「愛」。
 愛ってなーに? 白石さんにも同時に質問してるけど。
 みんな「愛」ってなんなのか、当然のように知ってるんだな? そして俺に内緒にしてるんだろ。ずるいぞ。俺にも分けろよ。仲間に入れろよ。

 だいたい「無償の奉仕」って、おまえそれ、言葉おかしいだろ?
 無償でなかったら、そもそも奉仕じゃねーだろ。有償の奉仕なんてあるのかよ?
 おまえホントにわかってんの? そんなんでホントに愛の支社なの? 愛=無償の奉仕をお手頃価格で販売したりしていない? 三つセットでスポンジまでオマケして298万円ぐらいで売ってたりしない?
 ああ。そのぐらいで手にはいるなら、俺も欲しいなぁ。愛。愛。愛。日本製で壊れないやつがいいなぁ。

 で、愛ってどんなもの?



>>その是非はともかく、ファンに心ない行動をとらせるぐらいのものを書きたいものだ、と思いました。といいますか、貰ったことがあるんですか? カミソリというかファンレター。おいしいんですか、それって。

 そうさのう。おまえもプロになって、十年ぐらいやっていたら、まあ、なにかの拍子に一通ぐらいくることもあるんじゃねーの? あんま期待しねーで、じっくりと待て。てゆうか、まず先にプロになっとけ。
 俺の師匠が、小学生女子からもらったファンレターを、皆に自慢して回っていたことがある。
 おまえも聞いているいまはナナメに構えているだろうが、いざ自分がもらったら忠告なんて忘れて、そんなことやっちまうんだよきっと。
 みせてやろうか小学生女子から俺んとこにきた、たどたどしい文字のファンレターを。くくくくく。

 ちなみに前にどこかで書いているはずだけど。
 ファンレターはすべて編集部で開封されるもんだから。カミソリが入っていたら除去されるし、爆弾が入っていたら編集部で爆発するし。そもそもそうした手紙は、その存在自体が作者に対して隠匿されるものだし。
 カミソリもらって嬉しがるのは、おまえぐらいなもんであり、ふつうはへこんで創作活動に悪影響を及ぼしてしまうわけね。鶏がタマゴ生まなくなるようなことを避けるのが賢い養鶏業者というものだ。鶏にモーツアルトは聴かせても、ヘビーメタルを聞かせる養鶏業者はいないってことだ。
 よって出版社はカミソリが入ったファンレターは、もし来たとしても「なかったこと」にして闇に葬ってしまうわけ。
 何十万部出す売れっ子作家に、へんなもん渡して指に怪我をさせてみたり、そんな不気味なものが来た事実を告げて、そのせいで精神的ショックを与えて、執筆活動が半年間も止まってしまいました。なんてことになったら、いったい何億円の経済的損失になるのやら。それは社員何人分の半年間の給与総額に相当しているのやら。
 そんなことがあってみろ。その編集者の首がスポンと飛ぶから。担当編集者一名の首だけで済めばいいくらいだから。

 おまえ、もしデビューできたら、編集さんにきちんと言っておいたほうがいいよ。「私はカミソリが入っていると創作意欲が盛り上がる人間ですので、そうしたものが届いたら、絶対に送り届けてください」ってね。
 まあ、何万部も出していないどうでもいい底辺作家にだったら、チェックするのも面倒くさいので適当に選別されていて、そのようなものが普通に入ってくるかもしれないけどね。編集さんがサボってくれたおかげで、偶然送り届けられることを期待するより、行動に出て、きちんと届くことを必然にしておけよ。
 もしカミソリが欲しいなら。

 おまえ、商業出版って、遊びや趣味じゃなくて、商売でやってるんだって、わかってねーだろ?
 カミソリもらったことあるんですか、なんてことを、真顔で聞いてくるってこたぁ、そうなんだろ?

 出版界に携わる人たちを、おまえが書いたもんを素晴らしいと褒め称えてくれて、「無償の奉仕」で出版までやってくれる人たちだと思ってない?
 そんなバカな。おかしい。なぜだ。なぜなぜなぜ。うんばらばー。――とか、思わない?
 ああ、なるほど。
 そうして心の安泰を得るためにたどりついた答えが、「優しい」からというものなわけね。わかんないことにはラベル貼ってわかるようにしておくと安心なわけね。



>傷だらけのプロレスラー

>>>>ええと、あの件の9364番の書き込みには……。
>>>>2号、白石さん、まこと、皆、――宛へのレスが含まれているわけだが、まず、誰宛のもののこと?

>> おおむね私あてのものです。すげえなあ、あいかわらずキレまくったレスを飛ばしているなあ、と感動しておりました。私は宇宙人なので死なないようですが。

 だから、おまえ宛の、どれだよ?
 どこに、トップロープ→床の蛍光灯の落差があるわけ?
 もう聞くのもメンドーだから全文引用でもなんでもいいから、引っぱってこいよ。ここです。ここ。みたいに。俺にもわかるように明らかに。

 おまえはなんにも答えてないことに気づいていないと、俺はもう3回くらい指摘してきているのだが、きちんと伝わっている?
 あと何回言ってやれば、おまえひとりがわかっているばかりで、他の誰かにわかるように言えていない――つまり「伝わっていない」と、気づきそう? このバカは?



>弟切

>>水道屋さんがメーターの交換に来るとかで、弟切は家にいました。「交換終わりましたぁ」という報告があって間もなく、床をばたばたと打つ音がしました。
>>見れば、天井から水が降り注いでいます。夕立の雨のごとくに(*o*)

 意味不明。その水道屋はなんで天井の上にあがっていたわけ?
 メーターがどうして屋根の上にあるの?





>まこと

>>その津荒さんが去ってしまったことも、必要以上に気にしてます。自分もそうなるのだろうかと、いうおびえがあるのです。

 なにを言ってるのやら。
 そうなるのだろうか、なんて言ってるけど。いずれそうなるに決まってるじゃん。
 おまえはここに技術を身につけるために通っているのであり、技術を身につけたら、もう通わなくなるのだろ?
 そうなんだろ?
 いずれやってくると確定していることを、気にしているというのが、ぜんぜんわからん。いやわかるけど。でも俺にはわからん。

 じゃあ、このように考えろ。おまえはいつか去る。そのうち絶対去ることになる。その現実を認めて、まず腹をくくれ。
 充分なものを吸収してもう盗むことがなくなって見切って出てゆくのか、他の理由によって去ることになるのか、どうなるのかはわからん。
 その瞬間が、いつくるのかはわからない。明日かもしれないし、半年後かもしれないし、一年後かもしれない。それまで盗めるものを盗めるだけ盗んでやるつもりでいればいいんだ。
 てゆうか、俺じっさい、明日になったら、もう分室閉めるかもしんないしー。
 もともと気分でやってることだから、「飽きたから」とか、気分で閉じるかもしんない。「空がまぶしかったから」とかいう理由で分室を閉める気になるかもしれない。
 または小説講師の仕事でもすることになったら、有料で教えることを無料で教えていたら職業倫理として問題なので、とっとと閉めるし、こんなとこ。
 もしくは奥さんが事故にあうか難病にかかるかして、仕事を数倍こなさなくてはならなくなったら、ウォーミングアップしている贅沢も持てなくなるから、すぐに閉じる。こんなとこ。いまみたいに1日15時間でなくて、1日4時間しか執筆に向ける時間が取れなくなったら、その4時間を有意義に活用する。作家未満のヘタレどもと遊んでいる暇なんかないわな。
 FTPソフト立ち上げて、サーバー上の掲示板の置いてある場所を、フォルダごと全削除するだけだよ。それだけでもいいわけだが、かわりに「分室は終了しました」という簡素なページを置いておくと、やってきた人には親切かもしれない。
 まあ、終了案内ページを書いていたとしたって、3分と掛からないことだ。

 おまえはいまアホなことをしているわけ。根拠もない恐れで踊っていて、肝心なことに向かっていないわけ。
 お前の手綱の利いていないユルい本能はどうか知らんが、頭のほうでは、分室に小説技術を身につけるために来ていると、理解してるわけだろ。
 出て行きたくないという自分がいて、それが不可避であることも知っているから、気持ちに整理が付けられなくて、毒のダンスを踊ってしまうのだな。
 親なんだから私のこと理解してよ、とか、反抗期の子供みたいなことを言って粗相をしてしまうのだ。

 出て行きたくないと思うことが、つまり依存心なわけね。この居心地の良い関係を永遠に持続したいと思うことよ。お外で自分を待ち受けている荒波が怖いと思うことよ。
 そうした依存心を断つためには、どのようにしたらいいと思う?

 反抗期まっただ中の子を持つひとりの母親として、なんかノウハウ持ってないかな?
 どうすりゃ相手は自分に依存しなくなるもの?
 よいノウハウを持っていたら、教えてくれ。それおまえにそのまま適用させるから。
 俺、子育てしたことねーから。そっち方面の経験値はゼロだから。自分の両親は子育てがまったくヘタクソな人間だったから、ぜんぜん参考にもならねーし。

 子供なんてのは、一刻も早く独り立ちして一個の人間として自立して、親のすねをかじる期間を最小限にするよう努めるのが、親孝行ってもんだろ?
 ちがうか?

 それともおまえ定義じゃ、違うのか? なるべく親と一緒にいてくれて、娘が二十歳になっても三十歳になっても四十歳になっても、ずっと自分とべたべたしていて、二人でひとつの混じり合った生活共同体を営んでくれるのが、真の親孝行というものなわけ?
 おまえは自分の子供をなんのために育てているわけ? 自分から可及的速やかに離れて一人立ちしてもらって、娘の自分自身の人生を歩んでもらうために育てているわけ? それともずっと自分と一緒にいてくれて自分の一部を補完してくれるパートナーとして育てているわけ? それとも老後の自分の面倒を見てくれる年金や預金残高の身代わり的存在として、いませっせと投資してるわけ?

 おまえもプライベートで色々あったのかもしれないが。それは娘との関係じゃないかと半分ぐらいの確度で考えている。残りの半分は保護者的続柄の兄貴or姐御との不仲だとか。両方合わせると確度百パーセントとなるわけだが。

 だけど俺も最近プライベートで色々あったもんで。この話題、タイムリーなことに俺の地雷なもんで。必要以上に苛烈になって、イジメ尽くして追いつめて、まことを虐待死させちゃうかもしれねーが。そしたらごめんな。アイスの棒で墓立てるから、カンベンな。

 ちなみに俺のプライベートな問題というのは、自身が自立したことで、親への義務を完璧に果たしたつもりでいたのだが、親のほうはそうは思っていなかったということだ。
 俺も毒のダンス踊っちゃうよ〜?
 まあ俺が踊っちまったら、みやびさんか、鷹見さんか、どちらかが殴ってでも止めてくれるから安心だが。トモダチっていいねー。




>2号の文章が優しいかどうかの検証

 この前の書き込みでは、タイトルだけ書いてあって中身を書き忘れていたが。
 びくびくしてるといけないから、単なるミスであることを、いちおう書いておくが。

>>文章については「まあこれなら意味は通じるだろう」ぐらいにしか考えてないっス。個性はないですよねえ。なるべく優しさを感じさせる文章にしたいなあとは思ってましたが。

 これは「易しい」であって、「優しい」とは違うのではないのか?
 ひょっとしておまえ、優しいと易しいの区別がついてない? いやまさかそんな。

 易しい文章ってのは、つまり、あれだ。わかりやすい文章ってことだろ。それはもちろん俺も常日頃から言っていることだ。
 優しい文章ってのは、なんなんだ? どこがどう優しいのだ?
 てゆうか、優しいってなによ?

 『男は悲しんでいるような喜んでいるような、そんな笑顔を浮かべた。』

 ――とかいうこんな感じのが、お前の言うところの優しい文章っていうものか?
 これは優柔不断な文章っていうんだ。AであるかBであるかハッキリできないっていう意味でな。

 もちろん説明できるんだよな?
 おまえまさか、説明もできないのに、目指しているとか言わんよな?
 「ぱらいそを目指している」とかいうなら、ぱらいそがどういう場所かということを、他人に説明できなきゃな。それはおまえの心の中だけに存在している理想郷ではなく、他人にも到達可能な場所なんだろうな?


レオン
No.9399 投稿日 2005年5月11日(水)07時31分 投稿者 まこと
 あれもラストが印象的でした。
 ラストシーンで少女が成長をとげることを描いています。

 レオンの死後、少女は殺し屋の元締めを訪ねます。そこで、自分が心得違いなワナビーであると思い知らされるのです。彼女は現実を見せつけられ、己の非力を激しく自覚し、ズタボロにされます。
 そして、悟るのです。

 彼女はブレークスルーの後に腹をくくります。覚悟をしたのです。それがラストのあのシーンです。




>覚悟

 「私は覚悟を決めました」とコミットしたところで、腹はくくれません。覚悟とは気持ちが決まっていなければいけないものなんです。抽象的ですね。分かるでしょうか。
 大きな溝を乗り越えて、ひと皮剥かなければいけないんです。

 私の目の前に、大きな溝ができました。いつの間にかできていました。底には、おぞましく暗い闇があるらしいです。そして、分室で学ぼうとする限り、この溝を越えることが絶対不可欠のようなんです。ところが溝は、よっこいしょっとまたげる大きさじゃありません。

 越えろと急かされて越えられるものじゃないんです。

 ところでこの溝、越えたいと思っているうちはワナビー、足を踏みだしたら志望者という種類に分けられるみたいです。

 志望者になるために、震えながら勇気をふりしぼってます。けど、溝をのぞきこみ躊躇してしまいます。動けないんです。

 課題を書いてきます。
 手足をちょっとだけしか動かせなくても、しないよりはましです。

 30分
 まこと


復帰
No.9400 投稿日 2005年5月11日(水)10時37分 投稿者
サカモト

 体調を崩して、実家で療養してきたサカモトです。
 食っちゃ寝ちゃを繰り返すだけの里帰りでしたが、自分で作る料理よりも、数倍メシが旨いせいか意外と早く体調が回復しました。
 やはり体調を崩した原因は、食生活の貧しさでしょうか?

>白石さん
 すいません、ずいぶん遅くなってしまいました。
 以前に聞かれていた、インターネットでの引用についてデス。
 長くてわかりにくい文書く癖がありますので短い文ですませますね。

 インターネットの引用のしかたで必要なのは三点です。

1.書いた人の名前を明記する。
2.引用元のURLを明記する。
3.一字一句変えない。

 1と2は人から借りたモノを紹介するときに「ドコのダレから借りたんだよ」って言っているのと同じですね。
 で、3は当たり前ですが、人様のモノには勝手に手を加えないということ。
 それだけです。借りた相手に無断借用じゃないですよと断る礼儀ですね。インターネットだけじゃなくて、本で他の本を引用する時の処理と大差ないと思います。

 あと、余裕がありましたら、後で読まれる方用に検索した日時を括弧書きで添えておくと親切だと思います。
 古い情報はすぐに消えちゃうことが多いので。


>惚れる(萌える?)について

 王子は全国民の中から目的の女性を捜し出すつもりだったんでしたね。
 それだけのコトをやろうとしているのに、「この娘いいなあ」なんて中途半端な気持ちで出来るわけがないですね。
 で、ものすごく王子が純粋な人だと気づきました。
 とても純粋な青年で。キス一つでものすごく舞い上がったりとか、逆に少し冷たくされただけでものすごく落ち込んだり。
 しかも、国中の娘の中から、たった一人を見つけようとするんですから、かなり粘り強いのかな。

 と、ここまで書いていて、困ったことが。
 そんな激しい恋愛したことないし、周りの人にもいないので……良くわかりません!
 でも、だからこそ想像して書かなきゃいけないんですよね。もしくは、既に出版されているマンガとかから取ってくるかでしょうか。
 


>2号さんが書いたシンデレラのリライト

--------------------------------------------------
○とんびさんから教えてもらった2号さんシンデレラの骨組み

・起
こっそり踊り始める王子 → 気づかない客たち → 無口なため気づくシンデレラ

・承
下手な踊り → 真似をする娘 → 娘の方が圧倒的に上手 → 恥ずかしい

・転
恥ずかしくて真っ赤な王子→ 失敗に気づく娘 → 身ぶりでひたすら謝罪する

・結
見つめていた理由 → 王子の踊りで会話より楽しめたから → 踊りの指導を頼まれる

--------------------------------------------------
○2号さんシンデレラのリライト

・小さな声で歌の練習を始める音痴な王子。おしゃべりの声に紛れてしまい、他のお客達は気づかない。おしゃべり嫌いなシンデレラのみ王子の歌声に気づく。彼の前に移動し、興味深そうに見つめるシンデレラ。

・見つめられて音階を乱す王子。助けのツモリで一緒に歌い出すシンデレラ。完璧な音階の良く響く声が会場中の耳を引きつける。みんなに注目される中で、圧倒的な歌唱力の差を見せつけられた王子。口をぎゅっとつぐみ、悔し涙を浮かべる。

・王子の反応を見て自分の失敗に気づき、口を噤むシンデレラ。とっさに言葉が出てこず、哀れなほど慌てふためきながら、何度も何度も頭を下げる。歌とのギャップに、思わず吹き出す王子。

・どうして自分の歌を聞いていたのかと問われるシンデレラ。つまらないおしゃべりよりも楽しかったからと答えるシンデレラ。彼女は機嫌を直した王子から、歌を教えて欲しいと問われるのだった。
 
--------------------------------------------------

 本当にちょこっとだけ変えただけです。 2号さんから頂いた『無口なシンデレラ111』をみても、ドコをいじればいいのか見当つかなくて、ほとんど変えずに書いてみました。


 
>No.0357のチェックリスト

 全部じゃないのですがほぼ黒です。
 入ってきた当初は、なるべく早くに飛び出すつもりでいたのですが、今は亀より歩みが遅くなっていますし。
 というか、入ってきた当初の考えが、単に甘かっただけということですね。  



>牛乳の短編について 
>>これ見て、どうかなのかな?(新木さん)

>>2号さんの書いたものは、ほんっと面白いと思います。大好き。サカモトさんもそうでしょ?(まことさん)

 はい。
 サカモトもその後論争を見て、ドキドキしていたクチなのですが、やっぱり大好きですね。
 登場人物を、頭の中で『今日の5の2』のキャラクターに置き換えて遊んでみたりしました。
 


>No.9374 新木さんの書き込みより
>>サカモトはキャラ立ってないから、笑うとこないけど。レナードの目をしたら笑えるかな。

 オレって面白くなかったんだ……などと驚いてみたり。

 もともと天然の人なんで意識して笑わすのが無理と諦めております。

 レナードの目したいっすね。
 でも、あの境遇には、はまりたくないです。周り全てが敵ばっかりなんて悲惨すぎますし(汗)


>>俺がそんな場所に居合わせたら、こども全員の心理モデルを写し取っておくがな。全員、個性は違うはずだ。やかましいタイプも細かく見ていけば、すべて違う細かなタイプに分類されるはずだ。

 確かに。今から考えてみるとかなりもったいないことしていました。
 あのころは、自分が小説家目指してるなんて想像もしていませんでしたので。そんな選別作業しておりませんでした。
 もっとも、そのおかげで、今でも他人の観察をきわめて苦手にしているのですが。

 あと、シンデレラをやっていて気づいたのですが、サカモトの場合、他人をモデルにして書いていくより、自分の中から無口な部分を取り出して書く方が多いようです。
 今までストックを溜めてこなかった苦肉の策です。
 早く分解能を上げないとつらいなー。


>>進んで指導員の手伝いをしてくれるよい子のなかにも、「おにいちゃんしゅきしゅきー」な娘と、「お手伝いしてるわたしってエラい」な娘とがいるはずだ。

 確かにいました。
 本当に近くに居たがって手伝ってくれる子供と、「お手伝いしてるわたしってエラい」と感じてるっぽい子。
 あと、他にも、「お手伝いしていると、大きな顔ができるから気持ちイイ」って感じている子もいるようでした。



>>てゆうか、これまで無口の実例を体験の中から探していたはずなのに、それが出てこなかったのは、どうしてだ? 気弱と無口の区別がなかったせい?

 最初のウチは確かに気弱と無口の違いがわからなかったせいもあるんです。
 しかし、現在に至って出てきていない原因は、出して居るんだけど書ききれずに失敗しているからです。
 本人を書こうとしても、無口以外の部分が強調されてしまい、ボツになっています。
 

 と、ココまで書き込んで落ちました。
 気が付いたら朝になってて、しかもファミレスの店員から変な目で見られてた。
 いびきでもかいてたのかしらん。
 自分の家だと寝ちゃいそうだったから、ファミレス行って書き込みしてたのに。
 結局、効果が無かったようです(汗)


 まだまだ書き込むコトがありますが、一端終わります。

時間:三時間


エウレカたんまで、あと91時間
No.9401 投稿日 2005年5月11日(水)11時47分 投稿者
新木 伸
>サカモト
>引用のルール

>>1.書いた人の名前を明記する。
>>2.引用元のURLを明記する。
>>3.一字一句変えない。

 この3点だけ?
 俺、不必要な引用は行わない。とか、そんなこともすでに白石さんに対して言ってるわけだけど。そのへんもまとめて織り込んでみてよ。
 おまえが「書かないでもこのへんは常識でわかるだろう」とか思っている部分も含めて、せっかくなんだから、箇条書きにしてみろよ。


>惚れるに関して

>>王子は全国民の中から目的の女性を捜し出すつもりだったんでしたね。
>>で、ものすごく王子が純粋な人だと気づきました。

 たいへんなことに気づいてしまったようだが。それに気づいてしまった君には、もうひとつ大変なことをプレゼントしよう。

 シンデレラの物語のエンディングは、「そして王子様と末永く幸せに暮らしました」とあるよな。
 つまりこの王子は、シンデレラを幸せにできる男でなければならんわけだ。じゃないと話の結末が変わってしまう。「シンデレラは王子と結婚しましたが、しかし3年2ヶ月で破綻して離婚してしまいました」――とかでは、まずいわけよ。
 これまでその部分には目をつぶっていたけど。そんなネタが通っているところを見かけても、まーいいんじゃねーのサカモトだしー。とか思ってパスさせていたが。

 しかし自分で難易度あげようという侠気のあるやつなら、さらに難易度あげてやるのが、情けというものだろう。

 縛り強度は好きにすること。
 これまで通り、「けっ。パーティのあとのことなんざ、俺っち知らないね。この王子とケッコンしたあと幸せになれかどうかまで面倒みきれないね。シンデレラ。おめーも大人なんだから、てめえの足で歩けよ。幸せが欲しいなら自分で勝ち取れ。魔女も作者も頼るんじゃねぇ」とか言っちゃうスタンスでもいいし。
 きちんとガラスの靴を持って追いかけてくれる王子で、きちんと幸せにしてくれる王子で――と、縛りを増やしたうえで、きっちりこなすようにしてもいい。

 ひとりで立ってる自立したキャラなら、作者がどんな悪意のもとに仕掛けを作って、悪魔のように高笑いしながら逆境に追い落としてやっても、まあなんとか自分で歩いていって、どうにかラストシーンまで辿り着いてくれるものだけど。
 そういうキャラが降ろせるやつには、そういうやつ向けのノウハウってのがあるんだけど……。まあそっちのノウハウが伝授できるやつは、いまここにはひとりもいないな。
 作者があれこれ手を焼いてやって、準備万端整えてやらないと、女ひとつ落とせないヘタレ主人公ばかりだ。レナードの目をした王子はいないのか? 神のごときハートマンも人並みに死ぬということを証明したやつだぞ。

 どんな困難にもめげない、そんな逞しいシンデレラなら、ガラスの靴を落としていかず、王子が迎えに来れない状況に突き落としてみるのも面白いかも〜。
 てめーでどーにかするだろう。きっと。
 どうにもならなきゃそれまでだ。それがてめーの人生だ。一生灰かぶりやってろ。

 サカモトの場合には、「ガラスの靴」というキーアイテムが必要だよな。ガラスの靴という手がかりがあれば、王子は「どうしてもあの娘でないと」と思い込む程度に惚れていればいいのだし。シンデレラのほうも運命を自分で切り開かなくても、待ってりゃ使者がやってくるわけだし。
 縛りとしてはカンタンな部類だろう。

 世の中には――。
 いつまでも王子が来ないのでお城まで行ってみると、お城は茨に閉ざされてしまっていて、茨の呪いを解いて王子を助け出すために、シンデレラが七つの世界の冒険をして困難に立ち向かう。
 ――ぐらいの強度で惚れさせないと成立しない話も存在する。


>>そんな激しい恋愛したことないし、周りの人にもいないので……良くわかりません!

 ガラスの靴を部下に持たせて持って迎えにいかせる――くらいの惚れ強度が激しい恋愛なんて言ってるのは、ぬるいぬるいぬるい、ぬるい4連発だよ。



>>>>進んで指導員の手伝いをしてくれるよい子のなかにも、「おにいちゃんしゅきしゅきー」な娘と、「お手伝いしてるわたしってエラい」な娘とがいるはずだ。

>> 確かにいました。
>> 本当に近くに居たがって手伝ってくれる子供と、「お手伝いしてるわたしってエラい」と感じてるっぽい子。
>> あと、他にも、「お手伝いしていると、大きな顔ができるから気持ちイイ」って感じている子もいるようでした。

 わかったか。
 だーら、「よい子」でひとからげにくくるなってんだよ、この馬鹿増が。
 その3パターンのうち、本当の「よい子」はどれなんだよ? 誰にとっての「よい子」なんだよ? サカモトにとってよい子なのか、自分自身にとってのよい子なのか、どっちなんだよ?
 そもそもよい子ってなんなんだよ?
 おまえ、よい子ってなんだかわかってて、よい子ってコトバを使ってるのか?





>白石さん
>テーマの話

 「ここで作者の言いたかったことを述べよ」なんて設問は、作者でもねーやつにわかるはずないことなので、そもそもナンセンスなのですが。そんなこともわからないほどアタマ悪いやつが、正解がわかるつもりで設問なんて作るなよって感じなのですが。
 そうした種類の、本筋とは関係ない憤りのために脱線してしまいましたが。

 作り手としての話をしているときには、なにしろ制作者がそこにいるので、「あんたナニ作りたかったわけ?」と訊いてみることが可能です。
 まあ制作者本人とはいえ、たいていは自分で自分がなに書きたいのか、わかっていないものですし、白石さんの書かれてきた話のあらすじを見ても、やっぱりさっぱりワケわかりませんが。
 ただし前にも書いたように、本人がそこにいるので、問いただすことは可能です。
 それを可能とする環境において、「テーマ」という言葉を使うことには実際的な意味が伴います。机上の空論ではなくて。

 ちなみに、「テーマ」というものに関して、若干の食い違いがあるかな。
 白石さんは「書きたかったもの」と言っているようですよね。
 私は「伝えたかったもの」と言ってますよね。
 そこに気がつきました。

 ひょっとして、言っているものはそれぞれ別?

 言いたかったことが、初めと終わりとで変わるというのは信じられません。
 書きたかったものが、初めと終わりとで変わってゆくことは、そりゃあるでしょう。書いているその時々で作者がなにに萌えているかは、どんどん変わってゆくものですから。ていうか、萌えている対象が変わってくれないことには、同じシーンを延々書いていることになって、話が先に進みませんから。
 でも「言いたかったこと」が定まっているなら、それぞれの萌えの収まりどころがあるはずです。言い分のどこにどう生かされるのか、決まっているし、迷うこともないはず。

 小説ではなく、誰かに対してなにかを文章で書くとき。まず考えますよね。
 まずお礼を言う文章なのか、疑問をぶつける文章なのか、抗議する文章なのか、おねだりする文章なのか、テーマはなんなのか。
 そして書き出しはこうで、途中はこうで、最後はこんな感じに締めよう、とおおまかに設計してから、あとは構成で悩んだりせず、文体や言葉や表現の腕前を発揮して、ノリまくってキモチヨク書いてゆくもんですよね。白石さんは、文章が達者な方ですので、おそらくそうしたやりかたで書いているのだと思いますが。

 テーマ不在の話では、そもそも伝えるべきことがないもんで、それぞれの時点での萌えだけが暴走してしまって、とりとめのないものとなります。用件もないのに、人に手紙を書いているようなもんです。
 例の孔雀の話ですが、はじめの頃は、親子の確執している様が書いていて楽しくって、あとのころには、強く生きる主人公が楽しかったのではないですか?

 そのへんの萌えしかない人様の時間を奪うだけの無意味で失礼な手紙に、適正な用件をくっつけて、串を通してゆくやりかたは、いま2号あたりが詳しかったりします。
 用件があるから人は手紙を書くのであって、用件のないところに用件を無理矢理作り出して取り付けるという、なんつーか、ふつうと逆のことをやってるわけですが。まあそーゆー外道には、そーゆー外道向けのノウハウがあったりします。
 最近そのコツを会得したようなので、いまが聞き出してみるチャンスです。半年や1年もして、何冊か書いて、それが「あたりまえ」になると、コツなんて、すっぱり忘れるものですので。

 ちなみに私はネットの文章はダダ漏れで書いています。思考せずに脊髄と指先だけです。
 さきに構成を考えて、レジュメを作り終えてから書いていたのは、もう十年近く前のことでしょうか。
 毎日何十枚も書いてるもんに、いちいち構成なんて考えてやってられますか。

 小説もそのようにして書ける境地を目指してます。その野望が実現すると、計算上では3日で1冊書けてしまうようです。もし仮にそうなったとしても、ビル・ゲイツほどには稼げませんが。

 ああ。考えずに書く駄文なんて書いて逃避してないで。仕事しよ。仕事。
 考えて書く文章を書かないと。


書きはじめました
No.9402 投稿日 2005年5月11日(水)17時34分 投稿者
名無し君2号
 ああだこうだ理屈をつけつつ、ここ2ヶ月ほどほとんど小説を書いていませんでした。だって小説を書くのって大変なんだもん。
 いろいろ甘えがあったのかナァと思いつつ、後悔したりなんかしないよぜったい。昨日のことは忘れる主義さ。明日のことは風に訊いておくれ。今日の晩飯どうしよう。

 で、最近ようやく書きはじめたのですが……進まない進まない。

 二、三文字書いては消し、書いては消し、ひとつ積んではぼくのためー、ふたつ積んではきみのためー。風が吹いたらすべて崩れてしまいます。
 いままでの経験上、適当にがんばっていればそのうち書く速さはあがってくるはずなのですが。それまでがだるいのねー。でもやるしかないのねー。

 それと、まあなんというか……。
 日常がジャマっス。

 すてきなお姉さまがいやんばかんな夢あふれるファンタジック☆ストーリーを描きだそうと鼻の穴をぴくぴくさせているのに、家事とか家族とか新聞の集金とか、さまざまな現実が私の行く手を阻もうとする。妄想させてよ! ふとももふともも!

 家のことをやりながら、また仕事をしながら小説を書いている人、マジ尊敬します。
 マジといえば、エウレカたんのあとに放映していたのでつい観てしまったマジレンジャー、マジおもしれえっス。味つけの濃すぎる登場人物たちに悶絶。熱血感なはずのアニキが、熱血が過剰すぎてサムライになってます。失敗したらハラキリしそうです。

 でも主な視聴者層のちびっこたちなら、普通に観れるんでしょうね。
 ちびっこは味がよくわからないから、だから濃い目のキャラクターにしているのだろうか。わからない。あと、小説でも登場人物の描きかたに失敗すると、マジレンジャーになってしまうよなあ、と思った。

 登場人物の特徴……気が強いとか、姐さん属性などなどは、かる〜く強調してやるとなかなかおいしいものになるようです。が、その加減を失敗すると、たちまちのうちにハラキリジャパニーズサムライに。マジマジ。

 うわあ、とりとめがなくなってなにを書きたいのかわけわかんねえ。
 これもまあ、小説を書くためのリハビリの一環でした。きゅあっきゅあ。




>分室

 もし分室がなくなったら。
 困るか? うーん、困るかもしれない。だって↑のような駄文を書きこめなくなっちゃうじゃないですか。新たに探せばよいのでしょうが、ただでさえ人見知りな私。挨拶して自己紹介してお互いに探りあいつつちょっとずつ仲良くなって――なんてめんどくさいことはしたくないのです。ぼくの自己顕示欲を守って!

 一応は気を使って、家主が行方不明のときは私が代わりに大きな顔をするようにしていたのですけども。まあ無理なんですけど。基本的に私、いいひとですから。

 そのうち私も音信不通になりそうなんですけどねー。
 小説を書くのには日常がジャマなんだから……まあ、必然的に、たぶん。

 家主消えー、名無し宇宙人消えー、と、まあそうなってもガブーンバイパー萌え〜さんは残りますね。でも人の指摘をしている余裕はないか……な。緊急事態にはとんびのおじさまも目覚めそうですが。

 母が倒れてわかったこと。
 人間、必要となれば作ったことがないカレーだって料理できる。

 なので、必要となればやったことがない指摘だってできるとみました。みなさん、頑張ってくださいね。私は人間の力を信じます。その可能性を。




>エウレカ? ハッ! 小娘が!

 新木さんの今後の人生に影響がありそうですので、重大な事実をお教えいたします。

 エウレカセブンは全50回(予定)でーす。

 だからあんなに登場人物がクソ多いんだな、と私は納得したりしました。これだけ話数があれば、タルホお姉さまもじっくりと拝めそうです。ありがたやーありがたやー。モデルとかいう設定らしいので、うふふでおほほなシーンもあると……先生、信じています……。


>>で、だな。エウレカたんは無毒だから、美少女だって言ってんの。

 無毒なのかなあ。どーも私の女毒レーダーはかすかな反応を捉えたみたいなのですが。
 毒がないのが毒……はただの言葉遊びっぽいので、ちょっと様子を見たいと思います。でもなんかあのアニメ、いまいち主人公が気にくわないのだなあ。




>LOVE

>>愛ってなーに? 白石さんにも同時に質問してるけど。
>>みんな「愛」ってなんなのか、当然のように知ってるんだな? そして俺に内緒にしてるんだろ。ずるいぞ。俺にも分けろよ。仲間に入れろよ。

 いいじゃないですか。愛を知らないというのならそれこそが新木さんの毒なのです。「このアラキ、生来、愛を知らぬ!」と聖帝十字稜でも作ったらいいと思います。あ、サウザーは「愛などいらぬ!」だった。

 『愛』とはつまり献身ですよ。たぶん。
 一身を捧げて尽すのです。自己の利益を顧みないで力を尽すのです。自己犠牲なのです。以上、広辞苑第4版、『献身』の項より引用。

 なんでそんな一銭にもならないことをするのかは不明。
 理解できないので、テキトーに『愛』とか名づけているのです。

 ちゅうかこんなとこで解説して理解できるくらいなら、小説も宗教もちょっと気になるアイツもいらないヨ!



>デスマッチ

>>だから、おまえ宛の、どれだよ?
>>どこに、トップロープ→床の蛍光灯の落差があるわけ?

 教えたらそれを参考にして、こんどはピラニアのプールを作るじゃないですか。やだもん蹴りこまれて骨だけになるのは。いまでも骨みたいなものですけど。このあいだ体重を量ったら、52キロしかねえんでやんの。ちなみに身長は172センチですよ。リアルガリガリくんだぜー。




 レスには3時間だぜー。おなかが空いてもごはんを作ってくれる人はだれもいないぜー。


訂正を要求します > 2号さん。
No.9403 投稿日 2005年5月12日(木)02時23分 投稿者 弟切 千隼
 弟切は「ガブーンバイパーだけ」好きなのではありません。近縁種のライノセラスバイパーも好きです。ブッシュマスターとかヨコバイガラガラヘビとかインドコブラとかセグロウミヘビとかも好きです。
 要するに、弟切は蛇好きです(^_^)

 あんなに機能美に満ちた生き物はそうそういない、と思います。世の多くの人は、なぜ蛇を嫌うのでしょう? 


 訂正して下さらなくても、弟切は何もしません。ただ、明日の夜の夢にギリシャの蛇女ゴルゴーンが登場して、2号さんを石に化すかも知れません。
 暗に脅していますね、これは(爆)



>水道屋

>>>>水道屋さんがメーターの交換に来るとかで、弟切は家にいました。「交換終わりましたぁ」という報告があって間もなく、床をばたばたと打つ音がしました。
>>>>見れば、天井から水が降り注いでいます。夕立の雨のごとくに(*o*)
>>
>> 意味不明。その水道屋はなんで天井の上にあがっていたわけ?
>> メーターがどうして屋根の上にあるの?
(新木さんのNo.9398の書きこみより)

 失礼しました。読者さまに提供する情報が足りませんでした。
 No.9396の冒頭部分を、以下に書き直します。

―――――――――――――――――――――――――――――
 ある日、弟切が住むアパートの天井から、水が降りました。
 その日は晴れでした。そして、弟切が住む部屋は、最上階ではありません。

 アパートには水道屋さんが来ていました。メーター交換のためです。
 弟切に「交換終わりましたぁ」という報告をして、水道屋さんは上の階へ向かいました。弟切のアパートのメーターは、階ごとに付けられています。
 間もなく、床をばたばたと打つ音がしました。
 見れば、天井から水が降り注いでいました。夕立のごとく。

 どこをどう誤ったのでしょう、水道屋さん(^^;
―――――――――――――――――――――――――――――



>自己課題、ペットの話

 前回(No.9396)書いた起のアイディアを解説します。まずは、以下にアイディアを再録します。


―――――――――――――――――――――――――――――
起のアイディア出し

 主人公は、隣の市に新しいペット屋ができたと知って出かける。
店の前には子犬や子猫が置かれていて、人だかりがしていた。
皆と離れて、女の子が一人立っていた。実はこれがヒロイン。
 主人公は人だかりを強引に突破して、奥のカメコーナーへ
行く。カメコーナーは空いている。
 しばらくして、ヒロインもカメコーナーへ来て、熱心にカメを
見ている。彼女が専門的な言葉をつぶやいたので、主人公は
「こいつもマニアだ」と思い、声をかける。二人は話が弾む。
 ヒロインはカメ用の餌を買おうとするが、レジの回りに
人だかりがあって、そこを突破できない。見かねた主人公は
彼女のために道を作ってあげる。
 主人公は「なぜさっさとレジへ行かないのか?」とヒロインに
訊く。彼女は「人には人の都合がある。急いでいるわけじゃない
から、人がどくまで待てばいい」と答える。
―――――――――――――――――――――――――――――


 まず、「主人公がわざわざ隣の市のペット屋に出かけている」ところが重要ですね。
 普通の人は、新しいペット屋ができても、隣の市まで見に行ったりしません。

 遠出するのは、遠出してまで見たいものがあるからですね。主人公の場合はそれがペット――特にカメ――です。
 ヒロインも主人公と同じ市に住んでいます。よって、わざわざ見に来たヒロインも、ペット好き決定ですね。
 ここだけで、二人のペット好きを示すことができます。


 重要な点の二つめです。
 『店の前には子犬や子猫が置かれて』いるのは、客寄せのためです。ペット屋の最も目立つ店頭には、普通、犬・猫・小鳥などの一般受けする動物がいます。
 特に子犬や子猫は、可愛さに思わず立ち止まる人が多いため、効果的です。「アイフルのCMのチワワ効果」ですね(^o^)
 ここのペット屋も、定石にのっとっています。

 このペット屋は、新しくできたショッピングセンターの一部に入っている、という設定です。ペット好きでなくても、ショッピングセンターのお客が寄るので、店頭には入れ替わり立ち替わり人がいます。

 カメのような少数派のペットは、店の奥に押し込まれています。主人公は、経験上それを知っています。ゆえに、人ごみを突破して店の奥に入ります。


 重要な点の三つめです。
 主人公は強引に人ごみを突破しているのに、ヒロインはそれをせず、ぼーっと立っています。この対応の差が、二人の性格を表わしています。

 主人公は、「誰が何と言おうと、好きなものは好き」という人です。好きなものを前にすると突進します。周囲の思惑だの状況だのは目に入りません。
 ヒロインは主人公とは対照的ですね。行動する前に、周囲の思惑や状況を読み取ろうとします。「誰にも迷惑をかけないな」・「本当に、これをやっても大丈夫だな」と納得するまで動きません。そのために言動が遅くなります。

 主人公の場合、「周囲のことを考えない」のを前面に出しすぎると、嫌なやつになりますよね(^^; それを避けるために、「人の集団が入り口を塞いでいて、強引に通らないと通れない」状況を作りました。
 主人公と入り口を塞いでいる集団と、どちらがより悪いかといえば、集団のほうが悪いです。お客を迎えるために、店の入り口は開いていなければなりません。
 相手に非があれば、主人公が多少強引なことをしても、読者さまに許してもらえます。

 ヒロインのほうは、「急ぎじゃないんだし、人の切れ目を見て店に入ろう」と考えています。同じくらいの年齢の女の子たちが、「猫、可愛い〜」などとキャピキャピしていても、その輪に入ることができません。


 重要な点の四つめです。
 主人公が行き着いたカメコーナーには、彼以外の人がいません。人気がないペットであることを示します。

 そこへやってきたヒロインは、「普通」ではありませんよね。ヒロインのカメ好き(の可能性)指数が上がります。
 遅れてきたのは、むろん、入り口の集団がどくのを待っていたからです。

 ここまで来れば、主人公も「こいつ(=ヒロイン)、もしかしてカメ好き?」と気づいているでしょう。
 「女の子で自分と同じ趣味のやつが少ない」ことに、主人公はとっくに気づいています。「そういう女の子がいたら、自分と話が合う珍しい異性のはずだ」と、主人公もわかっています。健全な思春期の男性としては、彼女が気になりますよね。



 今回はここまでとします。続きは次回に回します。


>弟切さん #9403
No.9404 投稿日 2005年5月12日(木)07時34分 投稿者 とんびの羽根
>ペットの話

>> 遠出するのは、遠出してまで見たいものがあるからですね。主人公の場合はそれがペット――特にカメ――です。
>> ヒロインも主人公と同じ市に住んでいます。よって、わざわざ見に来たヒロインも、ペット好き決定ですね。

 隣の町に新しい店ができたこと情報をあっという間に知って、しかもすぐにでかけていく二人のフットワークの軽さにびっくりしました


とりいそぎ
No.9405 投稿日 2005年5月12日(木)07時39分 投稿者 まこと
 提出だけ。
 「ひと足早い夏」 セルフリライトの転
 ↓ここです。
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1231&e=res&lp=1231&st=0

 よろしくお願いします。
 レスはあとで。

 まこと


いろいろ
No.9406 投稿日 2005年5月12日(木)13時23分 投稿者
新木 伸
 えーと、朝起きて3分後には昨日の続きにとりかかって、まず小人さんが書いてくれてた部分の直しから。
 で、数ページ書いて、昼飯にして軽く昼寝して、夕方の分に取りかかって。小人さんが周囲できゃっほーと踊るくらいまではそれを続けて。
 ちなみにいま夕方ね。世界のほうはまだ昼のようだが、それはきっと世界のほうが間違っているのだ。

 と、いつレスなんて書けばいいんだろ?

 飯作るのが面倒なら、1食はシリアルとかにすっといいぞー。牛乳かけるだけだし。「オールブラン」とかいうやつだと繊維も摂れるぞー。
 栄養が偏りさえしなければ、味なんか、どーだっていいじゃん。
 専業作家になれば、飯作るのは自分でやんなきゃだめだけど、専業作家でかつ嫁さんもらえば、飯も作らないでいいぞー。そのかわり稼ぎ一生3倍以上必要になるから、3倍書くか、3倍売れる本を書くかしなけりゃだめだけど。
 うちは共稼ぎ。

 ところで、なんだよ。
 俺、これまで作家でもなんでもないやつと話したのか。
 リハビリ必要な半病人と話してたのか。じゃあちゃんとそう言ってよ。
 そのように語りかけるから。おじいちゃん、おかげんどうですかー、って、そういうふうに言うからさ。
 なんだよ。俺。ひどいやつじゃん。
 半病人のおじいちゃんを、トップロープから落としてたのかよ。

 ところで、おまえなんだか作家みたいなこと言ってるけどさ。
 あんま、のぼせ上がんないほーがいいぞー。最低限、本出して、タマゴから出てからにしろよな。
 あんまちょーしくれてっと、泣いたり笑ったりできなくしてやるぞ。
 「執筆」とか単語は特に使うなよ。商業ペースで書いていて、発注されたもので、カネになることが確定してる原稿を書いてるときだけにしろよ。


>>日常がジャマっス。

 もし仕事が選べるのなら、手と体と脳の一部を使っているだけで行える機械労働をするという手がある。考え事しながらやっていても、危険がなくて、不誠実にもならない類の仕事ね。探せばそういうものがある。
 そうした仕事につきながら、今日、家に帰ってから書くシーンを考えておくのだ。
 パソコンに向かっているときには、手を止めずに打ちこんで、文章を直す程度にする。

 そういうことができるようになると、8時間働きながら、毎日2時間の入力時間さえ取れれば、けっこうなペースで書けるようになるから。

 しかし、女性作家さんの一部は、子育てしながら書いてたりするわけよ。夜中に1時間おき、2時間おきに「ぴぎゃー」と叩き起こされたりするわけよ。

 おまえ、つらいつらいつらい世界でいっとうボキはつらい、なんて、なにコムスメみたいな文句垂れてんの?
 最前線に送ってやろうか?



>>家主消えー、名無し宇宙人消えー、と、まあそうなってもガブーンバイパー萌え〜さんは残りますね。でも人の指摘をしている余裕はないか……な。緊急事態にはとんびのおじさまも目覚めそうですが。

 人から指摘されて、指導されなきゃいられねーやつは、いいんじゃない? 干物にでもなんでもなっていれば。環境に適用できないやつは死滅していってくれなきゃ、健全な淘汰が行われないだろ。すべての生物の99.99パーセントは絶滅するんだから、きちんと死んでいってくれなきゃ。

 だいたい分室にいる人間に、指摘の義務も指導の義務もない。指摘が趣味の人はいるようだが。
 自分の練習になるからやってみろ、ということはあっても、もっと他に必要なことがあるなら、当然、そっち優先になるわけだし。

 そんなに指摘してくれる人間が欲しいなら、自分と同程度のやつを見つけて、勝手にカップリング組んでりゃいいんだよ。電話でもインターネットの音声チャットでも使って、6時間でも8時間でも激論をかわせばいいのだ。
 だーら言ってるだろ。ここに来るやつは指摘者を選んでるんだって。この人でなければ指摘してほしくなーい、とか思ってる贅沢小僧なんだってば。
 「新木さんしゅきしゅきー」は、氏ねってゆーのに。




>>あ、サウザーは「愛などいらぬ!」だった。

 馬鹿っプルの見せる「愛」に、「これが愛か。これが愛とゆーなら、いらぬわああぁ」と、成仏していった暗黒生命体(元魔王)なら書いたけど。
 愛ってべたべたすることだよね。他人から見ると恥死量のあるやつ。ちがうっけ?


>>『愛』とはつまり献身ですよ。たぶん。
>>一身を捧げて尽すのです。自己の利益を顧みないで力を尽すのです。自己犠牲なのです。以上、広辞苑第4版、『献身』の項より引用。

 ひょっとして、おまえ、「愛」って言葉上の定義として知ってるだけ?
 体現者でなくても、目撃者ではあるのかと思って、「愛ってどんなもん? 何本足で歩いてた?」と訊いていたわけなんだけど。
 なんだ。おまえも実際に見たわけじゃないんだな。

 な〜んだ。君も知らなかったんじゃん。俺の仲間じゃん。
 ごめんごめん。時間無駄にさせたね。


>>レスには3時間だぜー。おなかが空いてもごはんを作ってくれる人はだれもいないぜー。

 訊くけどさ。
 なんでこんなつまんない文章を、こんなちょっぴりだけ書くのに、そんな3時間もかかってるわけ?
 書いてる最中に、パソコンが20回ぐらいハングアップして再起動してたとか?
 書いてる最中に、頭のほうが20回ぐらいハングアップして、集中力が途切れまくっているとか?
 どう考えたって、その3分の1もあれば終わることでないの?
 3時間あったら、小説どれだけ進んでいるよ?



>>だから、おまえ宛の、どれだよ?
>>どこに、トップロープ→床の蛍光灯の落差があるわけ?

 最終警告。
 おまえ、それ、俺に教えなかったら、分室追放な。
 もう来なくていいから。
 どっか他のリハビリセンターを探しな。
 ばいばーい。

 どーも、このワンコは、力関係ってもんを勘違いしてきているようだから、ここらできちんと仕付けんといかんな。
 おまえがいなくなると、困るのはおまえであって俺じゃないのね。
 そして俺には「おまえ来なくていいから」と言う権限があるのね。
 それ知ってた?


もっかい引用ルール
No.9407 投稿日 2005年5月12日(木)13時28分 投稿者
サカモト
>白石さん
>引用のルール

>>おまえが「書かないでもこのへんは常識でわかるだろう」とか思っている部分も含めて、せっかくなんだから、箇条書きにしてみろよ。

 了解です。
 下がすっ飛ばしちゃったところとあわせた箇条書きです。



・書いた人の名前を明記する。

・引用元のURLを明記する。

・一字一句変えない。

・引用した原文をわかりやすくするため、原文の行頭に>>などをつけ、一目でわかるようにする。

・引用文に対するコメントは、下へ一行、行間をあけて書く。

・多量の引用文を加えると、文全体が長くなり読みにくくなってしまうので、引用する部分は必要最小限にとどめる。
 
・引用した文の処理に関する責任は、引用した本人が負う。

・表題がある場合は表題も明記する。



 付け足したのは分室流の引用文の使い方です。
 実際にやると下のような感じでしょうか。
 原文いじるなとか言っておきながら、白石さんの文をさらに短くしてしまっていますが……中身じゃなくて形だけ参考にして下さい(汗)

--------------------------------------------------
>>1958年、ニューヨーク。貧乏青年トム・リプリー(マット・デイモン)は、日銭稼ぎのピアノ伴奏のために赴いたガーデンパーティで、造船業界の大物ハーバート・グリーンリーフ(ジェームズ・レブホーン)と知り合う。
>>彼はイタリアで放蕩生活を送る息子ディッキー(ジュード・ロウ)を連れ戻してほしいとトムに頼んだ。

 他人のもの真似をする才能を持った貧乏青年・リプリーが、ピアノ伴奏の仕事を通じて一人の名士と知り合ったところから物語が始まる。
 その名士は「南イタリアで放蕩生活を続けて帰ってこない息子のディッキーを連れ戻してきてほしい」とリプリーに頼んだのだった。
 

gooの映画レビュー 
映画『リプリー』のあらすじより

http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD31939/story.html

--------------------------------------------------


 あと>の使い方ですが
 分室では主に小見出しみたいな感じで使ってます。
 >と>>を使い分けるだけでも、一気に読みやすくなりますので、他の方の書き込みを参考に見てみて下さい。

 で、最後
 元々、サカモトはコミュニケーション能力が低いので、言葉が優しくありません。ぶっきらぼうな文になっていたら……すいません、読み流してやって下さい。
 
 

>新木さん

>>しかし自分で難易度あげようという侠気のあるやつなら、さらに難易度あげてやるのが、情けというものだろう。

 いや、難易度を上げてく気はサラサラなかったんですが……
 でも
 気づいてしまったからには、やるしかない。
 
 ただ、難易度を上げるということは、自動的に、シンデレラに取り組む期間をさらに延長させそうですので、他の方々の了解が必要になてきます。

 まことさん。すいません。
 難易度があがると、絶対、すぐには終わらないんで、無口なシンデレラの小説化課題は当分先延ばしでお願いできませんでしょうか?

 とんびさん、2号さん、弟切さん。すいません。
 出口が少し見え始めていたのですが、ラストスパートがかけられそうにありません。もう少し、シンデレラの採点にお付き合い頂けないでしょうか?
 
 
>>作者があれこれ手を焼いてやって、準備万端整えてやらないと、女ひとつ落とせないヘタレ主人公ばかりだ。
>>レナードの目をした王子はいないのか?

 それはサカモトがへたれだからですね。自分の中の性格を王子に反映させている分、出てくる王子はみんなへたれです。
 でも、レナードの目をした王子は自分の中にいないので、どっかから調達するしかないです。
 

>>サカモトの場合には、「ガラスの靴」というキーアイテムが必要だよな。

 了解です。
 ただ、これからは今までのような文の量じゃあ追っつかないような気が。2号さんにも指摘して貰ってたんですが、一つで使う文字の量を増やしつつ、書く範囲を広げて作っていきますね。


>>その3パターンのうち、本当の「よい子」はどれなんだよ? 誰にとっての「よい子」なんだよ?
>>サカモトにとってよい子なのか、自分自身にとってのよい子なのか、どっちなんだよ?

 よい子。読んだまんま、他よりも優れた資質を持っていて、まぁ普通に考えると教養がある子とか、賢い子って意味。(広辞苑第五版より)
 でも、ココで言ってるよい子というのは、サカモトにとってのよい子ですね。
 あれやってと言うだけで動いてくれて、しかも、手伝わなくても全部自分でやっちゃう子供は、とってもありがたいんです。
 さらに、他の子供を率先して動かしてくれるとなお良し! もう、萌え萌えです。
 こっちはその子に作業を任せて全体の監視に回ればいいわけですから、作業の進まない班を手伝えます。

 他にも、学校でのよい子は勉強が出来て先生の言うことを良く聞く子。運動系の部活でのよい子は、多少頭が悪くても運動出来てみんなをまとめるのが上手い子。といった感じでその時々によってよい子の意味が変わってくるので、よい子の明確な答えってないと思います。
 ただ、あえて定義づけすると、評価する方にとって一番都合のいい子がよい子じゃないでしょうか。
 
 時間:3時間


>白石さん
No.9408 投稿日 2005年5月12日(木)13時55分 投稿者
新木 伸
>白石さん

 なんか、まだ、ぎこちなさがあるかなぁ。
 言いたいことがあったら、胸に秘めてないで、言っておくべきですよ。

 マッチョなタフガイ気取ってんじゃねーよ、このガリガリのチキンハートが。
 ――とか言ってもらえれば。

 いい子ちゃんはおうち帰んな、門限あるんじゃねーのか。
 ――とか言い返しますんで。

 一般的な礼節などは、役に立たないものなので捨てておこう、てなのが、この分室の流儀です。それよりも核心を突く真実のが大事。真実を告げて相手を怒らせてしまうことは、事実が間違っていないかぎりぜんぜんOKですんで。怒ったり気分を害したりというのは、二の次にしてますんで。

 その人がなにに対して怒りを覚えるかということを試すことで、地震波ホログラフ測定にかけようとしてますんで。
 10年も時間をかけて、その人となりをじっくり知っていけるならそれでいいわけですが、手っ取り早く短時間で、白石さんの表層と次層と――人格の層をなす薄皮のうち、上側2枚までの反応モデルを取得しようとしているもんで、こうなります。

 つまり、ポーカーフェイスを作って黙っているより、むかっときたら言っておいたほうが、小説上達の役に立つということ。より適切な指示が飛んでくる確率があがるということ。私にかぎったことではなく、他の人も見てますから、他の人にも「白石さんはこういう人」と伝わりますので。

 あと、いっぺん殴り合いぐらいやると、「おまえ」「おれ」の仲になろうってもんです。こんな感じですと、たぶん永久に敬語は外れないでしょうね。
 敬語での関係がお望みでしたら、そうしますが。私はべつにどちらでもかまいませんので。


地雷とか
No.9409 投稿日 2005年5月12日(木)21時52分 投稿者 まこと

 はじめに。
>拙作に感想、指摘をくださったみなさま

 ありがとうございました。長いことお礼もしていませんでした。すみません。
 なのですが、今回の返信は簡単にお礼のみとさせてください。
 生意気ですけど、課題優先にしたいと思います。



>サカモトさん
>シンデレラの課題が延びる件

 私はかまいませんよ。それより心配なのは、サカモトさんのモチベーションが下がらないの? 大丈夫? ってこと。
 こだわるところ、そこでいいんですか? 1000字に進んだほうが良くないですか? 意地になってやる気をそがれないようにしましょうね。
 人の心配してる場合じゃないんですから、私。ほんとに。



>新木さん

 レスにあるメッセージは全部受け取ってます。あれは発酵促進剤がほとんどですよね。カン違いでなければ、すべて消化しました。それについての返信は「了解です」の言葉に代えさせてもらいます。

 ところで、確認しておきたいことがあります。地雷です。これも促進剤でしたか? 返信は必要ですか?
 必要なければ、課題をやっていきます。1000字がどのくらいの量か、体得したいからです。


 それから、切り口がパックリ開いてるレス。あれも促進剤でしたか? 後のレスを読んで、伏線かなとも思いましたが、はかりかねました。
 私も返信してませんし、無視してくださって結構です。けど、気になりました。

 レス、レスと騒いでおいて、たいした返信もしてません。リハビリが必要みたいです。申し訳ありません。
 満身創痍だったりします。

 40分
 まこと


こんばんは。
No.9410 投稿日 2005年5月12日(木)22時30分 投稿者 白石 尚

 昨日は書き込みをお休みしました。今度から、事前に、明日は休みますとか、今日は書けませんとか、書きます。どんなに酔っぱらって帰ってきても、書きます。


>サカモトさん

 引用についての記述、ありがとうございます。
 だいぶん、わかってきました。>と≫の違いも。今まで、ネットでは友人とおしゃべりするくらいのメールのやり取りしかしたことがないので、こういうルールを知りませんでした。ちょっと、他の人のやっていることを見れば、わかりそうなもんなのにね。
 今後も、マナー違反だな、と思うことがあったら指摘して下さい。


>今日のできごと。

 白石家の家業は、建築リフォーム(一般住宅の増改築)です。
そこでわたしは、課長という役職をあてがわれて、こき使われています。今日は年に一度の「網戸張替キャンペーン」の日でした。事前に申込みのあった各家庭の網戸を、いっぺんにトラックで回収して、翌日、またいっぺんに取り付けて回るという、たいへん充実した数日が過ごせるキャンペーンです。もちろん、担当はわたし。
 今年は注文が多くて、今日一日ではさばききれない量の注文がきたので、特に量の多い三件分を、十三日の午後一時半から取付ることにしました。それは、実際に網戸を取り付ける業者が決めた日時で、元請けのわたしはそれを受けて、昨日の夕方、すべてのお客様と連絡を付け、訪問日時の約束をしました。
 今朝になって、業者から、わたしの携帯に電話がありました。
「十三日の件なんですが、ちょっと都合が悪くなったので、一時半からの予定を、午前中に変えてもらえませんか」
  わたしは、もうお客様とアポを取っているので、変更は難しいと答えました。
 すると、いろいろな泣きがはいりました。
  急に西区(遠いところ)に配送の仕事が入ったとか、人手が足りないとか、どうしても時間を変更できないのか、とか。
  わたしは、ぶちっと切れて、
「どうしても変更できないことは、ないですよ。ただ、お客様の信用はなくすでしょうね。おたくにも事情があるのはわかるけど、昨日の午後の時点で、取付は十三日の一時半からと、おたくがおっしゃったから、わたしはアポを取ったんです。そのあとで入った別の仕事を優先して、なんで先に約束したうちの仕事が優先されないのか、わたしは、そこんとこが分からんですね」
 と、こう言いました。
 すると、わたしの怒りを察した業者は、
「なんとかします」
 と、言いやがったんです。
 電話を切って、わたしが鼻息を荒め、
「なんとかなるなら、最初っから、しときゃよかったったい。ねえ?」
と、従業員の男の子に話すと、彼は「また始まった、課長の短気」って顔をして、とばっちりがこない程度にうつむきながら笑っていました。
 この頃、事務員の女の子までが、わたしの短気が移ってきて、こないだ誰かに対して「〜しやがった」と、言っているのを聞いた時、こりゃいかん、自粛しようと思ったものです。

 何故、こんなオチのないできごとを書いたかと言うと、わたしは短気者です、ということが言いたかったのです。会話でコミュニケーションしている時には、怒りや喜びの感情が、すぐに言葉となって出てしまいます。
 
 だから新木さんの、
≫ポーカーフェイスを作って黙っている〜 

 の言葉についてですが、とてもとても、そんな大人っぽいことはできません。わたしは昔から、感情がすぐに顔に出るとよく言われます。
 
 ≫ぎこちなさ

 新木さんの言ってることが難しくて、あるいは的を射てたりするので、いちいち、なるほどそういうことか、とか、待ってくれ、意味がわからん、とかって考えながら読んでいるので、いっちょん(博多弁:全然、ちっとも の意)レスのスピードがあがりません。
 キャパが足りないと言うか、あれですね、バカになんか言って怒らせようとしても、何を言われているのか理解できないバカは、ヘヘヘと笑っているでしょう。そのような状態です。または、言われていることに気付いた瞬間、暴れ出したり。
 そんなバカは、ここには来るなと言われると、ちょっと困ってしまうんですが。
 実際、今までここで書き込みをするようになって、わたし宛に書かれた文の中で、ムカッときたのは「宗方コーチ」のくだりだけです。あれだけは、我慢がならなかったので、一度わたしのNo.9388のレスで、
「あと、宗方コーチ。これは、今度しっかりと意見を述べたいところです」と、新木さん宛に書きました。ところがいかんせん、他に書かなくちゃならないことが山ほどあって、とてもそこまで手がまわらない。



 それと、もう一個。ぎこちなさに関して弁解を。
 白石課長は、会社で毎日文章を作る仕事もしています。当社の情報誌(一ヶ月に一度発行)や顧客へのダイレクトメール、広告物の版下など、「文を書く」ことのすべてを押しつけられています。
 三十代のわがままな奥さんから、八十六歳の軍隊経験者まで、誰が読んでも耳当たりのいい言葉を選び、感情を害さないよう、また、当社に好印象を持ってもらえるよう、日々神経を使っていたものですから、どうしても文章に感情を込めることを制限してしまうわけです。
 だからメールなんかも嫌いです。電話して、喋った方が早い。その電話も、用件が終わったらすぐに切る。むこうがまだ何か話そうとしている時にガシャンと切るので、よく注意されました。今では、相手が受話器を置く音を聞くまでは、じっとがまんをして待つようにしています。

 そういうわけで、レスも、最後に誤字脱字チェックをしているうちに、この一文は不要だ、消去。この表現は不適切だ、訂正。と繰り返しているうちに、おとなしい、いやらしい、人間味のない文になってしまっていたのでしょう。
 文章で自分を表現するのが怖いんですね。または下手とか。
 わかった。しかも、自分で自分をバカと言うのは平気だけど、人に言われるのはいやなんだ。きっと、そう。

 これからは、なるべく「ですます」を避けて、話し言葉で文を書くようにしよう。取りあえず、そうしてみることで、何かが変わるかもしれん。その代わり、博多弁を多用することになるけど、いいやろうか。みなさん。

 本題については、今から書くけん、夜中にアップするやろうや。
 くだけすぎ?

 九十分 白石


まことさん
No.9411 投稿日 2005年5月12日(木)22時47分 投稿者 白石 尚

 余計なお世話と知りつつ、つい。

 わたしは、まことさんの満身創痍ぶりが、痛いほど身にしみます。
 一時期、男に依存症になって、その男に依存できなくなった時、立てなくなったものだから、まわりから非難ごうごう。
「いい大人が、バッカやない」
「男がおらんようになっても、息はできるやろ」
 とか。

 その時は、ひどいこと言うなあって恨んだけど、目が覚めてみりゃ、なんてこたない。あんな男とは別れてよかった。
 でも、そいつとは、今でも主人ともども仕事でお世話になっています。

 そういうこともあるってことで、何日かして、少しらくになったらいいね。

 白石

 


難しい
No.9412 投稿日 2005年5月13日(金)00時31分 投稿者 白石 尚
 本題はあとでと、さっき書いたけど、あらすじを課題部屋にあげるにとどまりました。「ですます」を避けるのは難しい。しかも、あんまり意味がないような気もする。今日はここまでです。 


フットワークは軽いほうがいい
No.9413 投稿日 2005年5月13日(金)01時49分 投稿者 弟切 千隼
とんびの羽根さんへ >

 弟切のアイディア出しへの突っ込み、ありがとうございます。


>> 隣の町に新しい店ができたこと情報をあっという間に知って、しかもすぐにでかけていく二人のフットワークの軽さにびっくりしました
(とんびの羽根さんのNo.9404の書きこみより)

 主人公とヒロインが、新しいペット屋のことをすぐに知ったのと、フットワーク軽く出かけていったのには、理由があります。これは、物語の舞台設定に関わります。


 主人公とヒロインが住んでいるのは、「静岡県内の都市」と設定しています。人口は二十五万人くらいで、JRの駅前には古くからの商店街があります。デパートはありません。仮にこの市をE市とします。
 隣に、もっと大きな市があります。人口は四十万人を越えていて、大きな駅ビルがあります。駅前には大規模な商店街と、デパートが三つあります。E市とは、JRおよび私鉄・バスで結ばれています。こちらの市をS市とします。
 ペット屋があるショッピングセンターができたのは、このS市内です。

 E市とS市にはモデルがあります。どこの地域かは御想像下さい(^_^)


 E市とS市とは、同じ商業圏に属しています。E市の人がS市に買物に行くのは珍しくありません。E市はS市の衛星都市です。
 E市の人は、普段の買物は市内で済ませます。珍しい物を買う場合や、多くの種類から選びたい場合、デパートで売っている高級品を買いたい場合などは、S市へ行きます。

 映画館やゲームセンターなどもS市のほうが多いため、E市の若者がS市に遊びに行くのも普通です。


 以上のような状況なので、主人公とヒロインは、S市に行くのに慣れています。フットワークが軽いのはこのせいです。
 もちろん、二人ともカメが好きだからこそ行きます。


 開店情報を早く知ることができたのは、ショッピングセンターの情報が、地元で噂になっていたからです。
 都会に住んでいる方には想像しにくいでしょうが、地方都市では、「ショッピングセンターができる」ことがニュースになります。例えばイトーヨカドーとか、ダイエーとか、その程度の大きいスーパーができる、というだけで、噂話のネタになります。

 首都圏のことでいいますと、「六本木ヒルズができた」ことがニュースになりますよね。地方では、「ショッピングセンターができた」のが、そのくらいのニュースだと思って下さい。


 噂になれば、ショッピングセンターにどういうお店が出店するのかという情報も流れます。主人公とヒロインの耳にも、当然情報は入ります。



>ペットの話、アイディアの解説続き

 前回(No.9403)の解説の続きです。以下にアイディアを再録します。


―――――――――――――――――――――――――――――
起のアイディア出し

 主人公は、隣の市に新しいペット屋ができたと知って出かける。
店の前には子犬や子猫が置かれていて、人だかりがしていた。
皆と離れて、女の子が一人立っていた。実はこれがヒロイン。
 主人公は人だかりを強引に突破して、奥のカメコーナーへ
行く。カメコーナーは空いている。
 しばらくして、ヒロインもカメコーナーへ来て、熱心にカメを
見ている。彼女が専門的な言葉をつぶやいたので、主人公は
「こいつもマニアだ」と思い、声をかける。二人は話が弾む。
 ヒロインはカメ用の餌を買おうとするが、レジの回りに
人だかりがあって、そこを突破できない。見かねた主人公は
彼女のために道を作ってあげる。
 主人公は「なぜさっさとレジへ行かないのか?」とヒロインに
訊く。彼女は「人には人の都合がある。急いでいるわけじゃない
から、人がどくまで待てばいい」と答える。
―――――――――――――――――――――――――――――


 前回は、主人公とヒロインがカメコーナーで一緒になったところまで解説しましたね。

 ヒロインが熱心にカメを見ている様子から、主人公は、「こいつもカメ好きに違いない」と確信を深めます。決定的なことに、彼女は、カメに関する専門用語――カメの学名か何か――をつぶやきました。

 主人公の好奇心が堰を切ります。カメのことなら話ができるという自信もあって、彼はヒロインに話しかけます。
 彼の目論見に相違なく、二人は話が弾みます。


 店内では、開店キャンペーンとして、いろいろな物を安く売っています。ヒロインがいつも使っているカメ用の餌も、安売りしていました。彼女は自宅の愛ガメ(笑)用の餌を買おうとします。

 レジの回りは人でいっぱいでした。先ほど店頭を塞いでいた集団が、中に入ってきたのです。
 この集団は、またもや人の迷惑を顧みず、レジの回りに群がっています。レジの近くに置かれた籠【かご】の小鳥が可愛い、と、きゃあきゃあ騒いでいます。

 本当なら、こういう迷惑行為は、さりげなく店員が注意すべきでしょう。けれども、この時レジにいた店員は新米でした。開店にあたって採用されたばかりです。不慣れな店員は、細かいところに気が回りません。


 ヒロインは、集団が去るのをおとなしく待ちます。彼女は小柄なせいもあって、店員に気づかれません。
 主人公にしてみれば、彼女がなぜぼーっと立っているのかわかりません。「買うと言ったのに、なぜさっさとレジへ行かないんだろう?」と思います。彼は、その疑問をそのまま彼女にぶつけます。
 彼女は、「だって、人がいるじゃん」と答えます。彼のほうは、それを、「集団に圧倒されて動けないんだ」と誤解します。店頭でのこともありますから。

 気になる女の子の前では、どんな男の子もいい格好をしたいでしょう。主人公は「いい格好」のつもりで、レジの回りの人々に「どいて」と言います。


 集団がどいた後、ヒロインは買物を済ませます。主人公は、「これで印象良くなったな」と内心得意になっています。
 ところが、ヒロインは、「どいてもらって悪かったかも」と言います。主人公はびっくりして訊き返します。彼女は、「急いでなかったから待っても良かった。あの人たちに、見たいもの見せてあげたかった」と答えます。

 主人公は、あまり周囲の人を思いやるタイプではありません。「こんな人がいるのか」と、心底驚きます。
 彼の様子を見て、彼女は、「でも、『どいて』って言ってくれてありがとう」とフォローします。もともと周囲に気を使う人ですから、彼の気を悪くしたくはありません。それに、自分のために他人が何かをしてくれたのは、彼女にとってとても嬉しい体験でした。

 彼女が本当に喜んでいる様子は、表情で主人公に伝わります。
 女の子に心の底から「ありがとう」と言われるなんて、主人公には初体験でした。この時点で、主人公の恋愛フラグが立ちます。
 ヒロインのほうも、彼が自分のために行動してくれた時点で、恋愛フラグが立っています。



 解説は以上です。突っ込みを歓迎します。



お知らせ:
 弟切は明日――日付としては今日――より出張します。帰宅は5/15(日)です。日曜日の夜まで、おそらくここに書きこめません。


>弟切さん
No.9414 投稿日 2005年5月13日(金)07時45分 投稿者 とんびの羽根
>> 主人公とヒロインが、新しいペット屋のことをすぐに知ったのと、フットワーク軽く出かけていったのには、理由があります。これは、物語の舞台設定に関わります。

 人の行動パターンは舞台設定だけで変わるもんじゃないです
 うわさになっていてもそれに気づかないひとはたくさんいます
 うわさを知ってもすぐに動かないひともたくさんいます
 動くと決めても実際に行動に移そうとするだけで簡単に月日がたってしまうこともしばしばです

 情報を簡単に入手する位置にいること
 情報を元に行動を即決できること
 実際に行動したり移動したりするための手段に慣れていること
 そしてなによりもほかのひとびとと同じパターンの行動をとることは主人公たちのキャラクターを完全にぶちこわしてます

 キャラクタの違いや個人的生活環境の違いから、人の行動パターンはさまざまです
 弟切さんがこうした行動パターンの違いにうといのはなぜなんでしょう

 カメを主題に選んでしまった以上、
 もはや思いこみによる「おたく」行動パターンは使えないんです
 情報入手と好きなことに関してだけはフットワークが軽いという、よくある「おたく」特性を主人公たちに適用しないでください
 「カメなおたく」はどんな行動パターンをとるのか、よく考えてみてください


>サカモトさん
No.9415 投稿日 2005年5月13日(金)07時59分 投稿者 とんびの羽根
>>気づいてしまったからには、やるしかない。

 ああ、それやっちゃうと帰って来れないような気がします

 代わりに惚れるを萌えるにとりかえてみるというのはどうですか
 ちょっとかえてみましたので検討をおねがいします

>無口なシンデレラに萌える王子

 舞踏会に来ることを夢見る少女がいた
 12時に魔法がとけるまでにお城から戻らなければならないという制約の下にお城にやってきた
 そして王子は舞踏会でその少女に出会った
 少女は無口だった、無駄口はたたかないが、教養もあり、やさしかったし、美しくもあった
 しかし王子は教養にもやさしさにも、美しさにも気づかなかった
 ただ少女が無口だと言うことには気づいた
 王子な名前も知らないまま、シンデレラ以外のものがなにも見えなくなった
 王子はシンデレラに萌えた
 もうほかの誰にも萌えることはできない
 ゆえに王子はガラスの靴をたよりに国中をさまよい
 ついにシンデレラを見つけた王子はプロポーズし
 ふたりは末永く幸福に暮らしました

 このうちで王子が少女に目をとめ、無口だと気づき、萌えを自覚してダンスを申し出るまでのプロットをつくる

 あと、まことさんが気にしてるように、モチベーションがもともとないものを一時だけの勢いで無理にかきたてるのはよくないです
 書きたくて、書かずにいられないアイデアがあふれていて、タイプする時間がもったいないくらいの気持ちがもてないなら
 ソレをやる価値があるかかなーり疑問です


いろいろ
No.9416 投稿日 2005年5月13日(金)10時22分 投稿者
新木 伸
>まこと

>>それから、切り口がパックリ開いてるレス。あれも促進剤でしたか? 後のレスを読んで、伏線かなとも思いましたが、はかりかねました。

 自意識過剰なんじゃねーの?
 こんどは、なにもかもすべて私のためを思ってやってくれている促進剤なのね、とか思うようにしたのか?
 促進剤っていうのがなにを示しているのかやっぱり不明だが。

 俺のプチ地雷云々は、プライベートであっぷあっぷしてるのが世界で私ひとりとか思っているようだから、ちがうよ君は気づいていないようだけど、ここにもひとりいるよ。と、手を挙げてみただけのこと。

 「切り口がぱっくり開いてるアレ」とか言われたって、どれのことやら皆目わからん。
 あのとか、そのとか、あれとか、どれとか――おまえの傍らに立って指し示す指を見ているわけじゃないんだから、もっと画面の向こうの人にもわかるように話せ。
 わたしが重大だと考えているコレは、もちろん相手にとっても重大なアレなのだから、ツーカーで伝わるはずだと、そう思うことがそもそも依存癖なわけ。
 だいたい俺はこれから今日の仕事にかからにゃいかんわけー。ああ歯磨きしなきゃ。

 で、おまえはここがどういう場所か、まだよく理解しとらんようだが。
 皆それぞれに大変な中、時間と労力とを振り絞って、小説のことをやろうって集まってきている場所なわけね。だからジムだと言っとる。
 すこしは想像しろ。俺とかみやびさんとか、2号とか弟切とかサカモトとか、とんびさんとかにも、おまえと近いか、すこし上かすこし下か、まあそんなような色々な大変なことがあって、だけどみんな普通の顔してやってるわけよ。「練習つらい〜。崖に踏み出すの怖い〜」なんて、あたりまえの泣き言いって時間を無駄にしているやつがいるか?
 みやびさんあと3日で残り300枚とか、昨日言ってたけどへいきなのかしら。

 津荒の場合は、こうしてミソッカスから普通の扱いに徐々に切り替えていって、ああ自分はここでは特別扱いしてもらえないんだ、かまってもらえないんだ、この人たちは自分のことを気分よくしてくれねーんだ、とわかりはじめると、おもしろくなくなって出て行ってしまったわけだが。
 おまえも出て行くのであれば無理に練習にしがみついてないで早めにしろ。どうせ出て行くのであれば、いまちょっぴり練習してたって無駄だから。

 まあ練習を始めたようだから、練習しているうちは、これ以上言わないようにしておくけど。
 やることやってさえいれば、そのうちわかることだ。
 口で言われたってわかることでもない。





>白石さん

>>昨日は書き込みをお休みしました。今度から、事前に、明日は休みますとか、今日は書けませんとか、書きます。どんなに酔っぱらって帰ってきても、書きます。

 不要です。
 どこのスポーツジムもそうだと思うのだけど、使う人の自主性に任されているものですから、べつに来る/来ないの連絡なんて不要ですよ。


>>「あと、宗方コーチ。これは、今度しっかりと意見を述べたいところです」

 アニメキャラのことだと怒る人だということがわかりました。
 あと、その後になにもなかったことから、怒りが冷めやすい人だということもわかりました。


>>自分で自分をバカと言うのは平気だけど、人に言われるのはいやなんだ。

 試してみますか。バカバカバカ。
 てゆうか、ほんとに……馬鹿? いや依存癖の訓辞のハナシ。

>>一時期、男に依存症になって、その男に依存できなくなった時、立てなくなったものだから、まわりから非難ごうごう。

 まことがその話のなかの依存症の女だとして。
 この場合、依存対象の男というのは誰なのでしょう?
 で、白石さんは、どこのポジションに入るわけですか。

 あと急にまことに声をかけたのは、いかなる理由によるものですか? 同情? 憐れみ? それとも優越感? まさか連帯感?

 だんだんキャラが出てきましたね。いい感じです。
 もっともっと。


>>白石課長は、会社で毎日文章を作る仕事もしています。当社の情報誌(一ヶ月に一度発行)や顧客へのダイレクトメール、広告物の版下など、「文を書く」ことのすべてを押しつけられています。

 ライターの文章なわけですね。
 ちなみに作家業は、なに書いちまっても自分がハラキリすればいいだけのことなので、好き勝手が書けます。「こんな見栄リフォームをやるやつァ馬鹿だね」とかコラム書いたっていいわけです。タコ殴りにされるもの職を失うのも自分ひとり。
 感情や価値観を出すことを自分汁を出すと言いますが、逆に、そうした汁を分泌できないとだめだといわれます。

 自分が発行元で最終校閲権限者ではなくて、かならず編集者という相方がいる仕事です。原稿を受領して、出版する可否を決めたことに対する責任は、受領した側が持ってくれます。「見栄リフォーム馬鹿一代」のコラムを白石さんが書いたとして、受け取るかリテイク出すかを決める権限者がいるということです。

 作家業としての文章を書くことには、そのしばらく抜けられない経歴はマイナスですね。
 無意識にすり込まれる他業種の禁じ手のために、作家としては萎縮したつまらない文章しか書けなくなります。
 では――、マイナスをプラスに転ずるための方法を考えてください。


 ちなみに作家の基本原則。
 ライター文章は書くな。→文章が荒れる(味気なくなる)から。
 自分より下手なやつの小説は読むな。→下手が感染る。
 書きたいない文章を無理矢理書くな。→感性の摩耗を速める。





>弟切

 なんで隣町に行くことにしてあるのか。(最初からS市ではだめなのか)
 なんで静岡県をモデルにしているのか。(平均的首都圏ではだめなのか)

 を答えないといかんのでは?
 上記の理由が、「カメオタクを描くのに役に立つから」であればよし。



>> ヒロインが熱心にカメを見ている様子から、主人公は、「こいつもカメ好きに違いない」と確信を深めます。決定的なことに、彼女は、カメに関する専門用語――カメの学名か何か――をつぶやきました。

 つまらん。ボツ。
 葛藤がない。欲求も薄い。
 知りたいと思って葛藤が高まり、それが放出されるプロセスが、エンターテイメントなわけよ。
 「こいつはカメ好きなのか?」と思った次の瞬間に解決しちゃってたら、おもしろくねーだろ。
 なんか考えろよ。素材としては面白そうなんだからよー。



>>「買うと言ったのに、なぜさっさとレジへ行かないんだろう?」と思います。彼は、その疑問をそのまま彼女にぶつけます。
>>彼女は、「だって、人がいるじゃん」と答えます。彼のほうは、それを、「集団に圧倒されて動けないんだ」と誤解します。店頭でのこともありますから。

 つまらん。ボツ。
 同上。



>サカモト

>>ただ、難易度を上げるということは、自動的に、シンデレラに取り組む期間をさらに延長させそうですので、他の方々の了解が必要になてきます。

 へー。難易度って上がると、時間って延びるものなんだー。
 量というのが時間の関数であることは知っていたけど、難易度ってのも時間の関数だったんだー。

 へんなの。難易度あげつつ、時間も延ばさず、ってことが常識の世界にいるんだけど。俺。
 それが常識である次元に俺が棲んでいるということは、俺ってサカモトから見ると、異次元生物?
 難易度あがった分は、なんか他のもんでカバーすりゃいいんじゃないの? より集中するとかそっち方面で。
 てゆうか、時間伸ばすと本当に高い難易度ってクリアできるもの?
 時間かければ誰でもプロ水準の作品って書けるものなの?




>よい子

>>あれやってと言うだけで動いてくれて、しかも、手伝わなくても全部自分でやっちゃう子供は、とってもありがたいんです。
>>さらに、他の子供を率先して動かしてくれるとなお良し! もう、萌え萌えです。

 じゃ、おまえ、いらねーじゃん。
 よい子がいれば、指導員のお兄さんは、いらないじゃん。

 ところでそのスイミングクラブ、年齢範囲はどのくらい? 小学校高学年ぐらいの子はいた? いまの子はどうなのだろう。5年生ぐらいでしっかり微乳なのだろうか。そーゆーとこ見てたろ。話せよ。

 アメリカなどでは、牛乳や牛肉に含まれる成長ホルモンの影響で、やたら成熟が早くなっているなんて話も聞こえてくるが。


>質問
No.9417 投稿日 2005年5月13日(金)11時19分 投稿者
新木 伸
>質問

 知識には善も悪もない。善悪はそれを使う者のなかにある。
 力には善も悪もない。(以下同文)
 科学には善も悪もない。(以下同文)

 ――というようなことを言っていたのって、誰だっけ?
 すべての元ネタとなった金言のほうね。どれが元ネタなのかもわからんのだけど。
 ルネッサンスか、もしくはずっと上ってローマ時代か、どちらかだと思うのだけど。

 ちなみに調べなきゃわからんやつは、わざわざ調べてこなくてもいい。俺も調べたがすぐには出なかった。
 調べないでもすでに知ってる人がいたらよろしく〜。

 とりあえず本文中では○○○○と伏せ字にしといてあとで置換。


いくつか
No.9418 投稿日 2005年5月13日(金)11時21分 投稿者
新木 伸
 ふと思ったまことの優しいところ。
 人の心配をしている場合じゃないやつが、人に何かできるってことは優しいよな。それすなわち優しさの全条件というわけではないが、でもそれは優しいことではあるよな。
 人に愛してもらいたいのなら、まず人を愛することからはじめろ。100愛したなら、なにかの偶然で1ぐらい自分に返ってこないとも限らない。
 1も愛してねーくせに、100愛してもらおうとすんな。それはこの世の物理法則に反する。
 熱力学によってすべての効率は1以下となることが定められているのだ。1与えたら返ってくる上限も1までなのだ。そして通常は目減りして0.01ぐらいだ。

 とりあえず作家は小説を書けばよい。読んだ人になにかを与えられる小説を書いていれば、なにかやっていることになる。
 そのために文章力やら構成力やらの技術が必要なのだ。技術ねーやつは、まず技術から磨け。




>書きたいものと言いたいもの

 これはもともと白石さん宛のレスから派生した話題。

 欲求というのは、満たしてしまえば、雲散霧消してしまうもの。
 書きたかったものがあったとして、書いてしまえば、満足してしまうわけですね。
 書きたかったものがずれてゆくということは、前半で「親との確執」をたっぷり書いて満足したから、後半では別のものを書いて、楽しいことを探していたということで、いわばあたりまえの道筋。
 無計画にやってりゃ当然のようにそうなります。

 それに対して、言いたかったものというのは、作品を終えないことには昇華されません。これを持っていると作品が右往左往しなくなります。べつにテーマがなくたって人様を愉しませる小説は書けるのだけど。


怒りが冷めないうちに。
No.9419 投稿日 2005年5月13日(金)13時10分 投稿者 白石 尚

>新木さん
>まことさん 

≫あと急にまことに声をかけたのは、いかなる理由によるものですか? 同情? 憐れみ? それとも優越感? まさか連帯感?

あれは、まことさんに対する抗議です。
きっかけは、まことさんのNo.9399の書き込み冒頭。

≫ あれもラストが印象的でした。
 ラストシーンで少女が成長をとげることを描いています。
 レオンの死後、少女は殺し屋の元締めを訪ねます。そこで、自分が心得違いなワナビーであると思い知らされるのです。彼女は現実を見せつけられ、己の非力を激しく自覚し、ズタボロにされます。
 そして、悟るのです。
 彼女はブレークスルーの後に腹をくくります。覚悟をしたのです。それがラストのあのシーンです。

 これを見たとたん、カチンときたわけです。
 なん、これ。わたしに対するレスでもなさそうだし、あらすじに対する感想文でもない。ラストシーンが間違ってるってことが言いたいとかいな。しかも、解釈の仕方まで押しつけてくる。そんならそうと、白石さん、わたしの解釈はこうですよ、くらい書きゃあいいったい。なんかいやらしい書き方やね。

 で、抗議しようとしたわけですが、そのあとに続く分を読んでいると、ワナビーとか溝とか、いろんな心理描写があったので、そっか、まことさんは今、わたしが抗議したって聞こえないところにいるんだ。じゃ、取りあえずもう少し待ってから、あとで聞いてみる程度にしとこ。なんたって、あちらが分室では先輩だし、わたしは優等生文章しか書かないおりこうちゃんなんだから。ひとを傷つけたりするなんて、とてもできないわ。とかって心境だったのでしょう。この白石は。

 そうしたら、No.9409のまことさんの書き込みは、先に新木さんが指摘したように、あれとか、それとかの連発で。
 完全に新木さんとしか会話が成り立たない、ふたりだけの世界に入っている。
「まことさん、お取り込み中のところ、なんですけど。ちょっと、こっちも向いちゃらんですかね」
 ま、早い話が、ひかえめにケンカを売ってみたのです。
 それで、何か反応がくれば、わたしの話も聞いてもらえるだろうし、無視されたら、ほっときゃいいし。

≫ほんとに……馬鹿? いや依存癖の訓辞のハナシ。
≫まことがその話のなかの依存症の女だとして。 この場合、依存対象の男というのは誰なのでしょう?
 で、白石さんは、どこのポジションに入るわけですか。

 いいと。バカで。
 ほっとけんかったっちゃもん。いらいらして。
 まことさんの依存対象は、いろいろとおられるんじゃないですか。身近なところに。この分室では、代表格は新木さんでしょうけど。
まことさんが「あれ、欲しい」と言った瞬間から、依存は始まります。 
その依存心は、自分で気付いてやめない限り、その対象物が消えない限り、永遠に続くんです。
 わたしは、そうでした。だから、まことさんに、これがあてはまるかどうかは、わかりません。でも、似たようなものでしょ。ちがっていたらそう言って下さい。

 白石のポジションは、No.9411書き込み文中
≫>「いい大人が、バッカやない」
≫>「男がおらんようになっても、息はできるやろ」

 と、言っている、自称まわりの人です。
 
 多少卑怯な感じもしますが、これが、わたしの本心です。

怒りの冷めやすい白石ですので、冷めないうちにと、会社のPCを使って書きました。
まことさん、こんなケンカを売られたからって、無理に付き合わなくていいです。自分のことでせいいっぱいの時は、まわりなんて見えませんもん。是非、一日も早くリハビリを済ませて下さい。その中にいるのは、つらすぎます。
やっぱ、余計なお世話でしょ。
四十分 推敲なし。 白石


キーボードが壊れた
No.9420 投稿日 2005年5月13日(金)16時02分 投稿者
新木 伸
 ノートパソコンのキーボードのうち、いちばんよく使うENTERキーがいかれてきた。
 まあこのノートで原稿用紙5万枚ぐらい書いてきてるはずだから、さすがのThinkPadも、そろそろってもんだろう。

 ThinkPadのキーボードを、酷使だけを理由でぶっ壊したのって、俺、人類のうちで何番目くらいかしらん?

 さて。予備パーツとして保有している部品と交換すっか。ドライバー持って、30分ほど中断なり。
 キーボード部分のパーツ――新品が2枚と、新品に近いやつとが3枚あるんだよな。どっちと交換すっかなー。
 しかし新品時のキータッチって、いまいち好きじゃないんだよなー。

 そういやメインのキーボードのほうも、最近親指シフトキーがいかれぎみだなぁ。あっちは10万枚ぐらい書いてきてるはず。あっちも未使用の予備が1枚あるけど。しかし新品時のキータッチって(以下同文)。





>白石さん

 なんかあると思っていましたが、怒りでしたか。

 ふむ。すると白石さんは誰かにケンカを売るときには、まず相手と親身になるポーズから入るわけですね。「わかるわぁ」と近づいてゆくわけですね。そして優しい言葉をかけるわけですね。
 白石流ケンカ術の構えは、親身体であると。
 実戦的だなぁ。勝負の形にはこだわらず、結果のみにこだわるストロングスタイルなわけですね。フェアプレイの精神なんか表世界の腐れ格闘家に任せておきゃいーんじゃい。こちとら勝ってなんぼの裏の世界の住人じゃい。みたいな。
 たしかに勝つなら懐深く入り込んでガブリとやるのが効率的。

 僕も僕で「あれ欲しくない」と思われるように努力してますんで。
 ほらこんなふうに、十二歳女子を色目で見るようなロリコンですんで。五年生女子でもドキドキしちゃってサカモトに体験談をせがむようなやつですんで。
 アニキャラに、萌えー、とかゆってるヘンタイですんで。日曜朝7時に正座してるキモいイキモノですんで。
 あとそうそう。今日でちょうどぱんつ五日替えてないんですよね。臭いを確認すると、まだ二日ぐらいは、へいきそうな案配ですが。

 ところで「あれ欲しい」となっていて、「あいつあたしの取ろうとしてる」となっていたことは、理解されていましたか?
 その構図があるところでの「親身体」だったもので、我が目を疑ってしまったわけですが。
 トップロープから蛍光灯だよー、すげぇもん見ちゃったよー。とか、思っていたわけですが。


 ――で。色々ずるずると引き出されてきますけど。
 作家ってのは、人生における色々な問題が、小説を書くことで片付けられるようでないと、天職であるとは到底言い難いので。
 孤独も喜びも怒りも確信も失望も感動も絶望も、すべて文章に塗り込めるのが小説ってもんですから。ドラマってのは、そういうもんですから。

 どうせ、つっつくのであれば、まことが小説のことに向かう方向でつっついてください。もうこの段階では。

 粗相をしたことを責めているのは、それが粗相だと認識させるため。
 死ぬほど恥をかいてもらうのはトラウマとして植えつけるため。
 いじめることで、自分がすっとするためではありませんので。

 こちらも、はじめのうちはそんな純な目的でやってたこともありますが、実際、まことで4人だか8人目だかなんで、もう怒っているポーズを作るのもたいへんで。
 いまでは目的のため、なんていう不純な動機でやっとるわけです。

 目的っていうのは、いうまでもなく、小説を書くということ。
 心の10割をきちんと振り向けなければ、ろくな小説が書けませんので。


無題
No.9421 投稿日 2005年5月14日(土)01時29分 投稿者 白石 尚
 >まことさん

 先の書き込みでは、勝手なことをならべたてて、ごめんなさいね。
まことさんからレスがいただけるのを待っています。


 >自作あらすじ課題「錆びた孔雀」いただいた指摘から。

≫うーん。これ私、タイトルだけでパスかなぁ。
  だって意味がわかんないもん。
≫これは、どのへんが見所となるのですか?
≫ちなみに「父親病死」と「母親鬱病」の意味づけをはっきりしてください。
≫あと結婚生活の破綻は、ようは、旦那に逃げられたということだろうと、そう読んでいますが。

 以上の指摘があがったのは、三行あらすじの書き方がまずかったのでしょう。まず、1200字であらすじを書いて、そのあとで、まとめてみます。 そうすると、今まで自分で見えていなかったテーマが見えるかもしれない。


「自作物語あらすじ『錆びた孔雀』1200字」

 尚子の母親が自殺した。四十四歳の尚子は、これで両親ともを失うことになる。夫と旅行中だった尚子は、母死亡の知らせを受けて、とんぼ帰りで実家へと向かう途中、両親と過ごした遠い記憶に引きずりこまれた。母親は、なぜか七歳年下の弟誠一だけを溺愛し、父親は仕事や遊びに多忙で家庭を顧みないので、尚子は家庭では孤立した存在だった。ある日、父親が出張と偽って韓国に遊楽旅行に行ったことが発覚。父親が母親に買ってきたはずの、韓国土産の孔雀のブローチを、尚子が受け取ることになった。だがそのブローチが原因で、夫婦の陰険で暴力的な争いが起きた。孔雀のブローチは、氷のように閉ざされた尚子の手によって、長い間宝箱の中に封印されることとなる。父親が愛人を作り、家庭が崩壊していく中、尚子十八歳の春、父親がガンで余命三ヶ月と診断された。甘やかして育てた誠一の行く末を案じた父親は、母親を最後まで愛さず、尚子に誠一を頼むと言い残して死ぬ。もともと内向的な性格だった母親は、夫の死後、孤独や誠一の起こす金銭トラブルなどの心労で、徐々に精神を病む。誠一がなんとか独立すると、結婚して子供も生まれた尚子に依存するようになり、嫌気がさした尚子の夫は出て行った。尚子は夫よりも母親を選んだ。今こそ母親と親子の関係を修復するチャンスだ。尚子は親の愛に飢えていた。しかし母親の心の病は、その出自に起因していた。誠一を溺愛したのもそこに原因があった。祖母から虐げられて育った母親に、その過去を踏襲するような心的虐待を受け続けた尚子の精神力は限界に達し、親子の縁を切らざるを得ない状況に陥った。それから五年、母親はついに孤独なまま自殺をとげた。通夜、葬儀、弟との再会を経る短い時間の中で、尚子は幼い頃の、ある記憶をよみがえらせる。それは両親に慈しまれて過ごした日々だ。尚子は愕然とした。こんな思い出があったのに、その後の長い孤独の末、自分で自分の記憶にふたをしていたのだ。だが、過去を捨てて再婚し、夫と暮らしていた尚子が、初めて心に本当の拠り所を見い出した瞬間でもある。葬儀の翌日、母親の遺品とともに錆びた孔雀のブローチが出てきた。長い間封印されていた孔雀は、闇の中で日の目を見る時を待っていた。孔雀はそっと頭をもたげ、傷ついた羽根を伸ばして、初めて尚子の胸に留まった。

三行あらすじ
 母親の愛を求めながらも受け入れられることなく孤独に生きてきた主人公が、皮肉にもその母親の死をもって初めて、自分が愛されずに育ったのではないことを知り、未来に希望を見い出した話。

テーマ
 母娘の愛と葛藤


 うーーー。
 以前書いたこととまるで違う。

 テーマについては、これは、今思えばの話ですが、書いているあいだ、一貫してわたしの中に流れていた思いではあります。1200字書いているあいだに、書いていた時の気持ちがよみがえって来ました。

 三行あらすじが、書きたかったことのおおまかな内容。この話を書き始めた時に、最初から思っていたのは、ラストは絶対に希望の持てるものにしたい、ということでした。ですが、見切り発車で無計画に思いつくままあれこれ書いていた文章なので、いらないエピソードを削り、章を前後に入れ替えたり、人に読んでもらって理解不能だった部分に説明のためのエピソードを加えたりして、希望を持たせるラストにするためのつじつま合わせに、ずいぶん時間がかかりました。

 なんとか話をつなげ終わった時は、やった、という達成感と、ラッキー! という、棚ぼた的なほくそ笑みが、ないまぜになってたなあ。
過去ログのNo.0002、タイトル「過去ログ、その1」の、新木さんの書き込みの中で、プロットは必要という旨の文がありました。

≫巻島さんとか、「想像力が制限される気がしてやってない」――のではなくて、書き出す前に全編通してストーリーを考えようとすると、思考が止まってしまって先に進めなくなってしまうので、「思いついたシーンから書き出して結合させる」――という現在の手法しか取れないんじゃないですか?

 この分室にくる前に、これを一度読んだ時も、「ああ、そうやん。これがわたしっちゃんね」と思ったのですが、今改めて読み返すと、以下のことに気付きました。

 二作目に取りかかった「風の通り道」。あれは、二作目の物語ではなく、二作目のプロットを練っている段階だったということ。
 わたしは、プロットの段階で自分の想像力とか構成力のなさを知り、両手をあげて、ここにお世話になりにきた、そういうことでした。

 今日はここまでです。
 三時間 白石


お疲れ様です。サカモトです。
No.9422 投稿日 2005年5月14日(土)02時25分 投稿者
サカモト

今日、締め切りの仕事がありますので
カンタンなレスにさせて頂きます。

>シンデレラのこと

 とんびさん、まことさん
 シンデレラのアドバイスありがとうございました。
 
 自分の中でモチベーションを上げるために
シンデレラの難易度をあげようという気持ちが強かったです。
 今まで通りの書き方でやっていこうと思います。
 
>新木さん

>>難易度あげつつ、時間も延ばさず、ってことが常識の世界にいるんだけど。俺。

 やる自信はないですが、新木さんが言われるとおり、集中力をあげればできると思います。

 でも、すいません。
 次の課題やりたいです。

>>時間かければ誰でもプロ水準の作品って書けるものなの?
 
 いえ、もしそうならばプロ水準の作品であふれかえっているはずです。
 サカモトは集中する自信がなくて、予防線を張ってしまいました。
 失礼しました。

>>ところでそのスイミングクラブ、年齢範囲はどのくらい? 小学校高学年ぐらいの子はいた? いまの子はどうなのだろう。5年生ぐらいでしっかり微乳なのだろうか。そーゆーとこ見てたろ。話せよ。
 
 キャンプとスキーのスクールっす。

 小学校1年〜中学校3年までですね。
 大体、小学校の中学年〜高学年の子達が多かったです。

 乳はあったような……ものすごいうろ覚え(汗)
 川遊びの写真あったんで、仕事一段落したら、
アルバム引っ張り出して確認してみます。

 一緒に指導員やった女の子の水着の方は、しっかりと覚えてるんですが。

15分
 


>錆びた孔雀
No.9423 投稿日 2005年5月14日(土)02時31分 投稿者
はせがわみやび
 雑感です

 あらすじの途中から引き込まれた。
 読み始めれば読んじゃうだろうけど、あんまりページを開きたくない類のお話だなあ。読んでて辛そう^^; 
 ちょっと「カレカノ」っぽいとゆーか、エヴァっぽいとゆーか。
 筋立てじゃなくて、テイストがね。 
 なんで、親子関係がぶっこわれてる話が、みんな好きなんだろう。うーむ。

 読んでる間、辛くないかなぁ? それでも、ゆきのんみたいにパワーのあるキャラがいると、辛くないんだけど。

 あらすじに、ところどころ理解できないところがある。
 「氷のように閉ざされた尚子の手」って、なんだ? 閉ざされた手ってのがわからないなぁ。長い間宝箱ってのもわからん。「間宝箱」?
 ……あ、「長い間、宝箱」か。

 筋がところどころ壊れてるような。
 両親と娘の話なのか、母と娘の話なのか。どっちなんだろう。
 3行あらすじだと母と娘ものらしいんだけど。だったら、父と娘はそんなに壊れてなかったってことだよねぇ。じゃあ、父の浮気は娘的にはOKだったのかしらん。誠一くんを託された段階で、もう父は恨んでないのかな?


 小道具の使い方が、この上があるような気がする。

 ふつう、子どもの頃に閉ざした宝箱=閉じ込めた幼い記憶。
 だから、宝箱を開ける=封印を解く。

 ってのがまあ、ありがちなんだと思うけど(最近つくったFQのシナリオがまさにそんな話だった)。
 なんで、記憶を取り戻してから宝箱が開くっていう構成になってるんだ?

 んー。他のパターンだと。
 ありそうなのは、「宝箱を開ける鍵が、幸せな記憶だった」って、パターンかな。でも、それなら、あけようとしても開けない、開く手段を忘れていた(もしくはしまった場所を忘れてた)なんてエピソードがあって、それから思い出した記憶の中に、宝箱を開ける手がかりがあった。
 みたいな感じだよな。
 あと、それだったら、宝箱の中から出てくる孔雀は輝いてないといけないよなあ。

 ところで、なんで孔雀なんだろう?


 とまあ、ざっと読むとこんなふうな感想がでてきた。
 参考になれば幸いです。

みやび@ちょっとだけ締め切り伸びたっぽい(ぽいってのが、また)。でもまだ修羅場なの。


お久しぶりです。
No.9424 投稿日 2005年5月14日(土)07時48分 投稿者 魚住雅則
お久しぶりです。魚住です。

最後に書き込みしてからずいぶん期間が空きました。
その間いろいろありましたが、社会人になって三年、ようやく自分のスケジュール管理をできるようになってきました。

時間ができれば小説を書きたいということで、最近になってまたプロットから作っているのですが、何かズレているように思えます。
そこで、またジムに通いにきました。

新木さん、構成に関するノウハウを盗ませてください。


ちなみに現在僕はプロを目指していません。
本業の合間にアマチュアとして小説を書いています。



ここから本題。

映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の換骨奪胎を以下の流れで進めています。

全体を1行コンセプトにまとめる → 構成を分解 → 違う要素をあてはめる



●一行コンセプト
「事故で過去へ飛ばされた主人公が、自分がきたことでねじ曲がってしまった歴史を元に戻して現在に帰る話」

●各要素を抜き出し

この物語に存在している筋は2つ。

1 現代から過去へ飛ばされ、また現代に戻る

・タイムマシンの暴走で過去に飛ばされる主人公
・戻るための唯一の手段(デロリアン)が故障したので簡単には帰れない。
・デロリアンを直せるのは開発者であるドクしかいない。過去の世界のドクに相談するも、最初は信じてもらえない。どうにか説得して協力を仰ぐ。
・ドクのおかげで故障は直るが、起動させるための電力が足りない。過去の世界ではとうてい間に合わない膨大な電力が必要なのだ
・落雷のエネルギーを利用することを思いつき、危険な賭をへて充電に成功する
・ぶじ現代へ戻る

骨化すると、
「異なる世界(この場合は過去)に飛ばされた主人公が元の世界(現代)に戻るために障害(マシンの故障、エネルギー不足)を克服し、最後には元の世界へ帰り着く」


「主人公が剣と魔法の世界に飛ばされ、さまざまな冒険を経てまた元の世界に戻ってくる物語」と同じ骨格でした。
 


2 自分が来たことで、ねじまがってしまった歴史を元に戻す

・過去の世界で、偶然父と母が結ばれる最初のキッカケをつぶしてしまう主人公。
・父と母が結ばれない以上、自分も生まれてこなかったことになり、存在が消えそうになる
・両親をひき合わせ、間を取り持つ
・二人の恋仲を邪魔をしてくる障害(ビフ)退け、なんとか両親を近づけていく
・両親が結ばれ、主人公はもと通りに

「異なる世界(過去)で起こった変化が主人公にデメリットを与える。それを修復するために行動する」

この場合のデメリットは「自分を含めた兄妹全員の存在が消えてなくなる」になります。

一覧してみるとこんな感じ。

◆主人公:青年マーティ
◆飛ばされる世界:過去
◆協力してくれる人:科学者ドク
◆目的:両親の仲を取り持つ(ねじれてしまった過去を修正)、タイムマシンを直して現代に帰る

◆障害(現代に戻る):デロリアンの故障、マシンのエネルギー不足
◆障害(両親を恋人にする):ビフ、親父が意気地なし、母親がマーティに惚れてしまう



以上2つの筋からさらに細かい点を省きます。

「異世界へ行って帰ってくる話」
「異世界で起こしてしまった問題を解決する話」

こういう柱なりました。

●新しい要素をあてはめる
--------------------------------------------------------------------------------------
「死神のミスにより幽霊になってしまった主人公。彼女の肉体が悪霊に乗っ取られ、それに妹が巻き込まれてしまう。妹を助けつつ生き返る方法を実行して、復活する話」

 高校生の杏里真由はとつぜんの事故に巻きこまれて死んでしまう。幽霊になった彼女の前に迎えの死神が現れるが、どうも様子がおかしい。真由の寿命はずっと先まで続いていて、今回のことは天国の管理ミスだというのだ。
 事情を知った真由は猛然とクレームをつけて生き返りを認めさせる。死神はまず損壊した肉体を元に戻すが、多少時間がかかるらしい。真由はその間を利用して幽霊として散策を楽しむことにした。しかしその隙をついた他の霊が真由の肉体に入り込み、身体を乗っ取られてしまう。さらに霊は真由や死神の手から逃れるため運び込まれた病院からも逃走する。死神の話によると、乗っ取られてから時間がたつと魂が肉体に定着してしまい、もう元の状態には戻れなくなるという。
 そこに姉の事故を聞いて駆けつけた妹の葵がやってくる。医者から姉が病院を抜け出したと聞き、大慌てで探し回る。葵は大事な試験を目前に控えていたが、姉の身が心配で受験どころでなくなっていた。
 ぐずぐずしていると他人に身体を乗っ取られ、頑張り屋の妹まで受験すらできず高校に落ちてしまう。急ぎ行動を開始する真由。さしあたり現世で動くための肉体が必要だが、自分の身体は当然ない。そして彼女が運び込まれた病院には、抗争に巻き込まれて死んだというヤクザの死体しか残っていなかった。やむなくコワモテの身体を借りてこっそり抜け出すことに。
 さっそく自分の身体を探すが、傍目には「女子高生の行方を追いかけるヤクザ」にしか見えないため、協力者など見つかるはずもない。葵の元へいき、姉は自分に任せて安心して受験するようにと諭したら警察に通報されそうになる。
 苦労のすえ自分の身体を見つけたころにはタイムリミットと葵の受験時間が迫っていた。どちらも同時に達成する手段として、妹に電話をかけて自分が真由を誘拐したのだと脅しつけ、受験会場の学校に呼び出した。
 一方、死神は計画通り霊を学校に誘い込んでくれていた。生前の自分が緊張すると必ずお腹が痛くなる体質だったことを利用して、霊を罠にはめるのだ。緊張により学校のトイレにかけこんだきたところを待ちかまえて、やっと念願の身体に戻ることができた真由。しかし休んでいる暇はない。やってきた葵に自分の姿を見せて安心させ、すべりこみで試験を受けさせる。借りた身体は死神のフォローにて霊安室に戻してもらい、ようやく事件は解決。無事もと通りの生活に戻ったはいいが、ヤクザ時代の影響で言葉使いが悪くなっている真由だった。

---------------------------------------------------------------------------------------

 続いて起承転結にそった大筋の検討や各エピソードの詰め(※どうやって霊を学校に誘い込むのか)をしていきたいのですが、ここまでの過程で「骨を抜き出し、あたらしい要素を組み込めている」と言えるでしょうか。


あなたのためってしょせんは自分語りなのよ悪いかしら
No.9425 投稿日 2005年5月14日(土)10時22分 投稿者
名無し君2号
 清く正しく美しいがモットーな美少女をもっともっと! まだ2ページしか書けてない私がやってきましたやぁやぁやぁ。

 あれ、およびでない?
 へへん、すぐ帰りますよーうだ。



 依存とかなんとかパヤパヤ盛りあがっているようですが、私の考えとしては「そんなのどうでもいいんじゃん」だったりします。

 マザコンだろうがロリコンだろうがココロの病院に通っていようが、おもしろい小説を書きさえすればオールオッケーじゃなかろうか。私なんか『女性に対する幻想持ち』という病がどうやったら治るのかわかりやしません。治すつもりもございません。というか治っちゃったら小説が書けません。

 いいじゃんべつに依存してたって。
 それでおもしろい小説が書けるんなら。「それじゃ書けないだろ」と言いたいからいちゃもんつけているんでしょうケド。

 男に依存する体質。『だれか』が本当にそうなのかは知りませんガー。
 それはつまり、『男性に対する幻想持ち』ってことじゃんかー? だったら美しい男性を描きましょう。神聖不可侵な男性を描きましょう。それは幻想持ちにしか書けないものなのです。それがあなたの武器になりましょうや。


 くだんの牛乳ぶっかけ小説ですが。
 女性陣からは「こんな男にとって都合のいい女なんかいるわけねえよバカじゃんアホじゃんウンコじゃん」とぶっ叩かれましたが。このあたり記憶に頼っているので、真実は定かではありませんが。

 いまなら胸を張って答えられちゃうの。

 だって、現実にいないから書いてるんじゃん。

 ――人、それを開き直りという。



 あと、だれかさんがことあるごとに「おれさまを尊敬すんな(意訳)」とぶっ叩いているのは、尊敬からは真実の理解が得られないためです。たぶん。いまぼく好意的解釈回路フル稼働れーす。ぷすんぷすん。

 対等じゃなきゃ相手を本当に理解することはできません。

 神を信者は理解できるのか。
 無理でしょう。ありがたい教えをありがたく受けとるだけでしょう。それじゃこまるわけですな。「かくかくしかじかなのじゃー」「ありがたやー」だっふんだ。あたしゃ神さまだよーう。


 おれさまをあがめたてまつんな、と神さまにのたまわれた信者はどうすりゃいいのか。


1)「神は死んだ!」と尊敬するのをやめちゃう。

 べつに人および創作業の先人として尊敬するのは可ですが。
 とりあえず納得できないことには逆らってみよう、ってな感じ。信用しすぎるな、でしょうか。


2)「これはあらたな試練なのですね!」とさらに信仰を深める。

 信じて信じて信じまくって、最後には菩提樹の下で悟りを開くぐらいになればそれはそれで、まあ。逆に神さまを問いつめるとか。「そんなのはあなたらしくありません! このニセモノめ!」とか。いいじゃんもうさらって足でも切っちゃえ。みざりー。


3)「はい、わかりました!」ととりあえず捨てたふりをする。

 表面はつくろって、たまに口答えしてみちゃったりして。
 しかし心の奥底では深く帰依しているという。そのていどの腹芸はできるとみたがどうか。


 はい? 私ですか?
 いま新教を作ろうとがんばっているところでございますですよ。邪教ですよ邪教。いわゆる、テーマなき小説教。絶賛信者募集中でーす。




>サカモトさん

>>でも、すいません。
>>次の課題やりたいです。

 背中を押しましょう。
 やりましょう。やりなさい。つうかやれ。早くやれ。いますぐやれ。鉄は熱いうちに打て。モチベーションはあるうちに書け。老いる前に。

 押された先は崖かもわかりませんけど。
 おもしろい落ちかたなら合格です。




>魚住さん

>>「異世界で起こしてしまった問題を解決する話」

 ここが違うのではないかと私のシックスセンスが告げました。
 異世界で起こした問題を解決するというのなら、過去に行く前には父親の上司だったビフが、現代に戻ったら使用人として父親にこきつかわれているのはおかしいような。
 未来を変えちゃ駄目なんじゃん? ちゅうかビフってかわいそうじゃん?

 主人公のせいで――おかげで、ヘタレぷーな父親は立派なマッチョメンになりました。そこから考えると、妹も強くならなきゃ駄目なんじゃなかろかなあ。

 答え。
 妹が変化していないと思いますです。




 今回は1時間15分でぷー。へーこいてぷー。


白石さんへ
No.9426 投稿日 2005年5月14日(土)12時01分 投稿者 まこと
 ケンカを売るつもりはなかったんですけど、結果的にそうなってますね。ごめんなさい。あれはヤキモチでした。

 白石さんの書く文章は、とてもわかりやすいと思います。それがねたましかったんです。

 あの時の私は、かなりぶっ壊れていましたが、白石さんの文章が読みやすいというのはわかったんですね。そして、自分の書く文章が暴走しているという自覚もあったんでしょう。そういう状態で読んだ白石さんのあらすじ課題がうまくて、それはもうまぶしく感じました。子供並ですが、八つ当たりです。
 だから「あら? 私の印象に残ったのはラストシーンでしたけど?」とつっこみしたかったんです。
 なのですが、それを白石さん宛ではなく、新木さん宛に書いてるという壊れかたでした。依存癖が噴水状態です。
 「私がちっとも上達しないのは、だれのせいなの?」
 責任転嫁という種類の、典型的な依存癖です。

 白石さんには申し訳ないことをしました。すみません。
 ケンカを売られちゃったんですから、謝られても納得いかないでしょう。そういう問題じゃないですもんね。
 私はひっぱたいたわけなんで、一発返してもらえるとありがたいんですけど、それもやっぱり甘えでしょうか。
 かといって、わだかまりが残ったままいるのもなんですし。

 白石さんを怒らせた原因は、だれ宛なのか、なにが言いたいのかはっきりしていないからですよね。当然です。変にうにょうにょしてました。
 やり直します。

>白石さん
>レオンのあらすじにつっこみ

 白石さんの課題には、レオンのラストシーンがありませんでしたね。でも、私にとってはラストシーンがとても意義のある映画だったんです。だから、あれ? っと思いました。

 ただしそれは、自身の体験と被ったせいで過剰反応しているだけかもしれません。私も主人公同様に思いあがった考えがあったんです。世の中ひとりで生きてきた、これからだって生きていけるっていう考えです。ありがちですね。
 そんな夢想はもちろん叩き潰されました。
 それこそ号泣しながら、人はひとりで生きてるわけじゃないんだと悟りました。

 私が大人になってから悟ったことを、14歳にして悟っていました。
 レオンとあるからには主人公なんでしょうけど、成長度合いが大きいのは少女のほうじゃないのかな、と思った次第です。

 ケンカ売ったわりに、自信がないつっこみですね。すみません。目下のところ、つっこみも練習中です。

 後輩に胸借りた格好ですけど、その前の「すいません、やらせてください。」が抜けました。先輩だからなにやっても許されるぐらい思ってたんでしょう。
 ごめんなさい。

 そいういう甘えを矯正することにしました。けど、苦しくて凶暴化します。新木さんに噛みつき、白石さんを威嚇しました。他の人じゃなくて白石さんってところがいやらしいでしょ? 自分でもやらしい奴と思ってます。

 そういう卑怯な奴ですから、遠慮なく返してくれていいです。私の1000字課題なんか、つっこみどころ満載ですから。完膚なきまでにやってください。

 こんな返信しかできなくて――。許してオーラ全開ですね。気分害したらまた言ってください。


いろいろ
No.9427 投稿日 2005年5月14日(土)13時04分 投稿者
新木 伸
>白石さん
>「錆びた孔雀」

 タイトルからしてだめだというのは、作者が暗号遊びをしているからです。
 深い意味込めちゃったYOー、へいへいへい、とひとりで陽気になってるからです。

 「錆びた孔雀」ってタイトルに、自分が込めたつもりになってる意味と、この単語をぽんと投げ渡された、予備知識もなんにもない読者が受け取るところの意味と、両方並べてみたら、正気になれるかと思います。

 あとあらすじのほうは、パス。
 改行入ってない800字一段落の塊を解読しながら読む苦行は、ウォーミングアップでやってる時にはやや重たい。勘弁してください。
 ええと、あらすじを読むことになる人に対して愛がないっていうカンジ?

 ところで「愛」ってなんなんですか?
 「母娘の愛と葛藤」――などと、あたかも愛が説明不要で万人に通じる概念のように書かれてますけど。
 愛ってなんなのかわかるように書いたら、それだけで本が一冊書けちゃうんじゃないのかなぁ。
 で、愛ってなんなのですか? 1行ぐらいで軽く説明するとしたら、いったいどんなこと?

 白石さん、他作品のあらすじを書くときには、あれほどカッコ良くかけるのに、どうして自分の話のあらすじを書くときには、これほど生臭くなってしまうのかしらん?
 他人の話も、自分の話も、同じ「話」に変わりはないはずなのに。
 ざんざんざん、と、おおざっぱに他人事のようにぶった切って、骨の付きかただけ確認すりゃいいだけなのに。
 まな板のうえでオサカナ調理するときって、出刃で、ざんざんざんって、やりますよね? 自分の身肉(尻肉か腿肉かバラ肉かわかりませんけど)を扱うときに限って、どうしておんなじようにやれないのかな〜。

 自分の話だけが特別に見えてしまっているうちは、プロット能力や構成力をいくら身につけたって意味がないですよ。自分の話に対して振るうことができないなら、どんな優れた技術にも意味はない。
 優秀な校長先生が、自分の子育てだけは失敗してしまうようなもんです。


 ところで「母娘の愛と葛藤」がテーマってホントでしょうか? 眉唾に思えます。
 この話の中に出てくる母親って一貫してキチPのままで、一度も人間として振る舞っていないですよね。そして娘のほうが一方的に「※」がほしいほしいほしい〜と心理独白して一人で盆踊りを踊っているばかり。
 娘はなにか理解不能なものを欲しがっているので、ここでは「※」としています。

 母親は動いていなくて静止しているのだから、テーマの中からこの単語を除外すると――。

 「※を求める娘の気持ち」あたりが、これのテーマではないのかなぁ。


 で、話作りの初心者が、いきなりこみ入った大きな話を作ろうというのは無理ってもんです。大工仕事の練習の最初は植木台やら、椅子やら、テーブルやらを作ることで――。いきなり家を作ろうったって、それは無理というものです。

 とりあえず掌編か、短編からかなぁ。
 白石さんに限らず、魚住あたりも、プロットプロット、いうけども――プロットってのは、きちんとした家一軒を作るための図面引きの技術であって、まずそれ以下のサイズの物体をきちんと作れるようになっていないと、意味がない。
 犬小屋ぐらいは適当に板きれで組めるようになってからの話。

 分室をはじめた頃には、私のほうに思い違いがあったのですね。
 仮にも小説を書こうとしている人間なのだから、それまでに作った話の総数が三桁に届いていないはずがない――とかいう思い違い。
 いまでこそ事実として受け止めていますが、当時の私は、そんなはずがないと、事実を見てさえ信じようとしていなかった。

 大工見習い希望でーす、てな人に、まずトンカチとのこぎりの使い方から教えなければならないとは思ってもいなかった。だからいきなり、シロウトに「きちんとした家を建てるには図面が必要なんです。そのポイントは――」なんて講義をしようとしていた。
 話の基本構造を体で覚えてない人に、その上位にあたる概念を頭だけで理解させようといったって、いくら素質があったって限度があるってもんです。

 白石さんは工務店の課長さんだそうですが。左官屋見習い希望でーす、てな若者が、トンカチもノコギリもハンドドリルも使ったことなくて、いきなり業界に飛び込んできたりしますよね。それがいいか悪いかはおいておいて、現実って、そんなもんですよね。
 まずそのとき、なにからやります? 図面を見せてやって話をしますか? シロウトに? ばかな。

 個人差はあるでしょうが、掌編〜短編を10本ぐらいこなせば、早い人で、なんとか話が通じるようになるかと思います。図面見せてどうこう――ということに、ようやく意味が出てくる。

 白石さんは、とりあえず1000字から。
 もし1000字というスペースが広大ではなくて、窮屈に感じるなら、いきなり3500字ぐらいからでもいいです。
 もし私が音信不通になってきたら、自主練は3500文字程度で4シーン程度の掌編か、3500字×4シーン程度の短編かを量産することをやっててください。




>みやびさん

>>錆びた孔雀
>>なんで、親子関係がぶっこわれてる話が、みんな好きなんだろう。うーむ。

 そんなの、決まってんじゃん。
 自分のつらい苦しいを、余所様に読ませてなすりつけてやることで、自分がすこしでも楽になろうという、我利我利亡者の仕業なんだから。
 まあ知らんけどさ。本人のほうも、親子関係でぶっ壊れてるんじゃねーの?

 んなもん書くなよ生臭くなるんだからー。現在進行形で切実すぎるネタはポイだろポイ。思い出の中にしまいこんで、美しい話に結実させてから書けよー。じゃないとエンタメにならんだろ。――と、エンターテイメント屋は思うわけだが。

 純文気取るなら、もっと突きつめて、読んだ人のトラウマになってしまって、毎晩夢でうなされるぐらいの怨念濃度にしなきゃいかんよね。
 あれ競技なんだしー。
 自分と同じ「血の池地獄」に、読者を何人引きずり込めるかっていう、血まみれでイカす競技なんだしー。

 まあ、どっちつかずだわな。
 どうしたもんかね。こーゆーヘタレ純文気取り屋の、気取ってピンと立ってるプードル犬は。
 委員長とか、あだ名付けとく?




>魚住

 おかえりー。
 まだ分室が残っててよかったねー。やった。今日は魚座はラッキーデーだ。

 で、さっそくだけど、3年前と比べて、どれだけヘタクソになったか見てやる。ていうか見ないかもしんないけど露出放置プレイの場だけは与えてやる。
 3500字ぐらいのものを書いて出してくること。
 執筆時間合計――、よーい、どんで開始して、合計6時間以内な。あがんなかったら、そこまででアップロードな。
 社会人だし、切れ切れでもいい。土日だから、そのぐらいの時間は作れるだろ?

 おまえ的には、自分は3年も経ったのだからいくらかは上達していると思っているのだろうが、そんなはずねーの。物理法則として決まってるの。
 湯は置いといたら必ず冷めてゆくものなのね。
 お風呂のお湯を3年放置しておいたら、勝手にホカホカに暖まってくれているなんてことは、熱力学の第二法則が許してくれないわけ。

 2ヶ月も置いといたら、「書けねー、どひー、なんじゃこりゃー、シロウトなみだー」とか悲鳴があがるもんなのね。
 それが、なに? おまえは3年? まずドロドロに繁殖したアオミドロを除去するところから始めないといかんだろうな。




>>時間ができれば小説を書きたいということで、最近になってまたプロットから作っているのですが、何かズレているように思えます。

 書きたいと思うなら、まず書けよボケが。
 プロットこねてるだけで結局一行も書かずに放置決定してしまうのが、頭デッカチの腐れアマチュアの定型ってもんだ。

 3500字がきちんと書けているようなら、あらためてプロットの話をしてやる。
 ぜんぜんダメダメなら、そこらの連中と一緒に「話を作ってみる練習」からやってろ。てめーがボールに触れるのはまだ早え。
 しかしうちは実力さえあれば、経歴不問でいきなりレギュラーだぞ。
 実力があったら球拾いしなくていーよ。



>バック・トゥ・ザ・フューチャー

 なんのために筋の分析をやってるのかわからんが、あちこちぼろが出てるので継いでおく。
 これが道場破りなら楽しくあしらうところだが、青雲の青年の落ちぶれた姿だと思うと、あんま笑えんなぁ。


>>2 自分が来たことで、ねじまがってしまった歴史を元に戻す
>>この場合のデメリットは「自分を含めた兄妹全員の存在が消えてなくなる」になります。

 主人公は兄姉のことなんか気にしてないよ。家族写真のなかから、兄が消えてしまっていてもさほどショックを受けていないことから、それは明らか。「このままじゃ俺も消えちゃう!?」と騒いでいたろ。ようするに問題なのは「自分」なわけね。
 あと父親と母親とを殺しちゃってるよな。
 元の歴史のところにいた、ダメ父親とダメ母親のことね。あいつらは永久に抹殺された。ダメ両親を抹殺して、新しいイケテル両親にすげ替えていて、そしてハッピーエンドになってるよな。
 そこにどんな意味があるのか、考えておかないとならない。



>>以上2つの筋からさらに細かい点を省きます。
>>「異世界へ行って帰ってくる話」
>>「異世界で起こしてしまった問題を解決する話」

 なんかおまえ、昔よりバカになってない? 昔もこんなもんだったっけ?

 タイトルが「バック・トゥ・ザ・フューチャー」となっているのに、どうしたら内容物を間違えられるのかね。

 もとから節穴だった目を、もっと悪くしちゃったか?
 瓶のラベルも、もう見えない?
 読んでみろ。ここにはなんて書いてある?




>下痢ピー女子高生の話

 えーと、その下痢癖のある女子高生の幽霊の話だけど。
 まさかとは思うが、それ、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のリメイクだって言うつもり? 言い張っちゃうのか? すごいぞ魚住。
 なにをどうすると、どのへんが似てるといえてしまうのだ?

 おまえのその話よりか、「死霊のはらわた3/キャプテン・スーパーマーケット」とかのほうが、まだちょっぴり「バック・トゥ・ザ・フューチャー」に似てるんじゃないのか?

 自分がいま作っている話が、名作と似てるということで安心感を得たいだけなら、そういうアホは間に合ってるから、帰えれ帰えれ。クソの役にも立たない小説モドキを年に0.3作ぐらい書き続けて満足していろ。

 三年間放置した風呂の緑色の水を、まず掃除から行って、きちんと沸かし直して「湯」にしたいと思うなら――。
 ここは万人に開放されたジムなんで、設備もトレーナーも先輩の胸も、好きに使ってよし。
 プロットを必要とする段階まで上がってきたセミプロが、ようやくひとり出てるから、俺以外にも盗めるノウハウ持ってるやつはいるぞ。

 普通、ノウハウ盗むことは重罪だが、分室出身者に限っては、ノウハウ盗まれることに文句を言わせないので。




>2号

>>マザコンだろうがロリコンだろうがココロの病院に通っていようが、おもしろい小説を書きさえすればオールオッケーじゃなかろうか。

 じゃあさ。マザコンでロリコンで心の病院に通院すると、おもしろい小説が書けると言われたら、おまえ、取引する?
 俺んとこにそーゆーヤツがもし来たら、おまえんとこにも回ってもらうように言っておく? どーする?

 依存癖が小説に生かせるものなら、いいわけよ。
 究極の甘ちゃんを出して面白い小説を書くなら、「もっと依存しろ」とか言うけどさ。俺。

 でもぬるすぎて、使い物になんないのよ。いっそ取っちゃったほうがいいカンジのヌルさなわけね。だいたい自分の依存癖を自覚してねーじゃん。自己欺瞞に塗り固めて、自分は依存していない、なんて思ってるんだぜ、きっと。
 そんなん小説の役に立つかっつーの。


>>私なんか『女性に対する幻想持ち』という病がどうやったら治るのかわかりやしません。治すつもりもございません。というか治っちゃったら小説が書けません。

 おまえの毒も、あんまり濃くないようだなー。
 白石さんの「ケンカするならまず親身になってから」とかいうのって、あれ、お前の毒性の範囲内? おっかねぇ……と思ったりした? 当然普通に女の人ってああいう怖いもんだと思っていた?



>>くだんの牛乳ぶっかけ小説ですが。
>>女性陣からは「こんな男にとって都合のいい女なんかいるわけねえよバカじゃんアホじゃんウンコじゃん」とぶっ叩かれましたが。このあたり記憶に頼っているので、真実は定かではありませんが。

 おまえ、細江さんは恩人だからな。俺らも見抜いていなかったおまえの武器を、いち早く見抜いて、気づかせてくれた恩人だからな。忘れるなよ。でもお礼なんかするなよ。それは嫌がらせになるからな。



>>尊敬からは真実の理解が得られないためです。

 そうそう。
 昔の誰かがいったのだが、「尊敬とは理解の対局にある感情である」という。
 よってなにを間違えているのか、ここの家主のことを尊敬しているやつは、俺は底辺と見なすことにしている。もっとも見込みのないやつらだ。毛虫以下でウジ虫未満だ。
 両生類のクソをかき集めたほどの値打ちも〜(以下略)。


 日本には、「形から入るという」という伝統がある。俺だってその効用はすこしは認めている。
 敬意のかけらもない言動を、たとえフリでもいいので続けてゆくうちに、なんか本当に尊敬心なんてものは消えてくれるわけね。悪ぶっていると、そのうちほんとに悪になる。
 そういう効果を狙っているので、そのようにするように。




>>いま新教を作ろうとがんばっているところでございますですよ。邪教ですよ邪教。いわゆる、テーマなき小説教。絶賛信者募集中でーす。

 じゃあまず名前からどうにかしろよ。
 「2号」って名前のカミサマって、それどうなんだよ?
 信者集めるのなら、もっと華美でカッチョエエ名前でないといかんだろう。
 あと「神」って絶対に美形でないとならないんだけど。おまえ、世の中のその仕組みって、知っていた?





>まこと

 今回のはだいぶマシだ。すくなくとも、なに言ってるのかはわかる。
 しかし指摘してもらいたいなら、「遠慮なく叩いてくれていい」なんて卑怯な手をつかってないで、相手の役に立つことをやって、贈答したくなる気分にさせるのが正道ってもんじゃねーの?

 「あたし、まだあなたのこと許してないけど、あたしの役に立ってくれるなら許さないこともないわよ」って言って仲直りしているつもりだなんて。おー、だから女って怖ぇ。よしそのうち小説に使おう。委員長と男子人気ナンバーワン女子との対決シーンね。男キャラはその二人の脇っちょで、ガクブルしてるわけね。
 しかし、それで通用してしまう世界が実在していることが、もっと怖え。それで通ってるおまえの周囲ってのは異次元なんだな。

 おまえら自分自身の心の闇を見つめなさすぎ。そんなんじゃ純文はおろか、エンタメだって書けやしねーぞ。

 指摘するなら、同年代の女性であるが、違う人生を歩んできた者としてコメントできることがいくつかあるだろう。この部分は共感持って受け入れられそうだとか、ここは痛すぎてノーサンキューだとか、ここが自分の感性では間違っていると感じたとか。

 また3500字課題とかに入ったら、文章面でも、できることが増えるだろ。
 おまえが弟切にやってもらったような、誤読の仕組みの解説なんかできるはずだよな。


 他人の書いたものになんの関心もなくて、指摘のひとつもしないところが、おまえとか津荒とかに共通する性質なわけね。他人はすべて自分をキモチヨクしてくれるために存在しているのであると考えている。
 愛をもっともっともっと〜私に〜、てなわけね。

 実際、おまえ、白石さんになにしてあげたわけ?
 それで彼女はおまえをキモチヨクさせなきゃならんのだな?
 どうして?

 ないものねだりなんてしてないで、もっと利己的になれよ。
 自由になる少ない時間を、まず課題にたくさん使う。さらに自分の目を鍛えるために、他人の課題の指摘に時間をちょっぴり使う。そうして相手の求めているものを贈呈すれば、自分の課題への指摘という、お前の望む形のお返しが戻ってくる仕組みになってんだ。
 世の中はそうしたものなんだ。真に利己的になるのなら、先にギブしないと、テイクが得られないものなんだよ。
 ギブもしねーでテイクばっかり求めてやがるから、すかんぴんになって愛愛愛とぴーぴー泣くはめになるんだ。


教えて下さい
No.9428 投稿日 2005年5月14日(土)20時30分 投稿者 白石 尚
 1000字課題を提出したいんですけど、またここに書き込む方式でいいですか。ツリーって、こっちからは勝手に作れなさそう。ちょっとだけ努力してみたけど、できませんでした。
 それと、他の人の1000字課題を見ていたら、いろんな形式があったけど、取りあえず、自分の好きなスタイル書いてきたものをここに上げます。アドバイスをお願いします。


「1000字課題『チョロの憂鬱』」

「チョロ! こっち、こっち!」
「こっちよ! チョロ、ほら、いいにおいがするでしょ! チョロちゃん!」
 酒屋のレジ裏から、奥の倉庫に入るまでの、二坪程度の細長い土間。
 柴犬チョロは鎖をはずされて、大騒ぎしている三人の女性を上目使いでにらみながら、四つ足で踏ん張って立っている。
 チョロの先に立ちはだかるのは、酒屋の奥さんのさなえさんと、次女のゆきちゃん、それと、週に四回だけ、店の掃除と電話番に通ってくる、パートのおばさんの浦田さんだ。
 このチョロ争奪戦は、昨日今日始まったことではない。過去に何度も繰り返された、チョロは誰が一番好きか、ということを試す、チョロにとっては多分とても迷惑な余興だ。チョロの出した結果いかんでは、すごい人間ドラマが生まれたりする。
 前回の争奪戦では、チョロは浦田さんに走り寄ってしっぽを振った。すると、小学三年生のゆきちゃんが、じだんだ踏んで悔しがった。
「なによ! 浦田さんなんて、ただのパートのおばさんじゃん!」
 それを聞いた浦田さんは、真っ赤になって怒っちゃった。
「まあっ! なんてことを言うの。ははあ、よーくわかったわ。あなた達は、わたしのことを、いつも裏でそんなふうに呼んでいるのね!」
 さなえさんと、ご主人のしげるさんは、その時笑ってごまかしてたけど、浦田さん、あの二人は、もっとひどいことを言ってます。
 さあ、軽トラックにビールは積んだ。もう配達に行かなくちゃ。しげるさんは、今日は朝からゴルフなので、バイトのぼくは、いつもより早めにきてくれと頼まれた。店はひまそうなのに、配達はけっこうたまっていたな。五時までの配達が四件もある。
 チョロ、なんだお前、動けないのか? そりゃそうだよなあ。こわいよなあ、あの三人の目。助けてやりたいけど、これは、ペットである君の使命だ。
「チョロちゃん、どうしたの。早くお母さんのところに来なさい!」
「チョロ、わたしんとこに来なかったら、あとで遊んでやらないからね!」
 あ、長女のあかりちゃんも、学校から帰ってきたぞ。どうなることやら。


「伝えたいこと」
 のんきな酒屋の、脳天気な人達


とても怖いよ。
No.9429 投稿日 2005年5月14日(土)22時56分 投稿者 白石 尚

>みやびさん

 「錆びた孔雀」に対して、感想ありがとうございます。
 これ、多分とっても怖いお話。
 しかも、題材つめこみすぎ。
 でも、一人でも引き込まれたと言ってくれる人がいてくれて良かった。

≫読んでる間、辛くないかなぁ? それでも、ゆきのんみたいにパワーのあるキャラがいると、辛くないんだけど。

 ゆきのんって、どういうキャラか知らないんだけど、この話の主人公は、ものすごくたくましい奴で、孤独だとか、愛が欲しいとか言ってるわりには、元気で活発な女性にしています。

≫「氷のように閉ざされた尚子の手」って、なんだ?

 誤りです。
「氷のように心を閉ざした尚子の手」でした。「長い間、宝箱」もしかり。
 なんとか設定文字以内におさめようとしすぎて、非常に読みにくい文章になっていました。

≫両親と娘の話なのか、母と娘の話なのか。どっちなんだろう。

 両親と娘の話でした。(……でした?)

 
≫なんで、記憶を取り戻してから宝箱が開くっていう構成になってるんだ?
 
 あらすじには書き切れなかったエピソードがあったからです。孔雀のブローチは、中学生になった尚子の手で一度封印を解かれ、ブローチはその時、母親の手に渡ったのです。その後、尚子にとってはどうでもいいものとして、完全に忘れ去られてしまいました。
 母親が死んで、過去の記憶を取り戻したあと、やっといろんなことが信じられるようになった尚子は、母親が仏壇の奥にしまいこんでいた錆びた孔雀を見て、長いあいだほったらかしにしてごめんね、と思いました。これからは、この孔雀のブローチを両親の形見として、大切に持っていようと握りしめた、と。これでは通用しないかな?

≫ところで、なんで孔雀なんだろう?

 これは実際に、わたしが父親にもらった現物があるからです。フツーに韓国土産として、もらいました。当時、この手の孔雀のアクセサリーは、韓国土産の定番品のようでした。裏は取ってませんが。

 人にもらった感想をもとに、自分の書いたものをほじくると、なにがまずいのかがよく見えてきます。
 
 修羅場ってどんなかんじなのかな。気ばかり焦る? わたしの知ってるサラリーマンは、仕事で煮詰まってくると、デスクで歌をうたうようになるそうです。だいたいCMソングとか、ほら、この木なんの木気になる木、とかってのを、エンドレスに。
 
 90分  白石
 


きれぎれですが
No.9430 投稿日 2005年5月15日(日)00時28分 投稿者 白石 尚

>まことさん

 わたしは、あなたにひっぱたかれたとは思っていません。
 ひっぱたいたつもりもありません。
 ちょっと、こっち向いてくろ〜と、ちょっかいかけたら、新木氏につっこまれたので、多少脚色もこめーので、あんな文になっちゃっただけ。

 いずれにしろ、わたしは、まだここに慣れていません。何ひとつするでも、過去ログさかのぼったり、課題部屋をのぞいたりしないとわからない状態です。文章のかたさも取れないし。
 先輩とか後輩とかめんどうくさい位置付けはいっさいなしってことで、面倒見てやってくれませんか? そういうこと言ってると、同じ土俵に立てなくて、他の方の感想なんて書けないもん。そんなの、おもしろくない。

 わたしは、自分のことにせいいっぱいの時は、突っ走ってしまうタイプです。そういう時に、誰かが何か言ったら、「ああ?」と言ったまま、走り過ぎて行きます。
 いくつになったって、欠点の補充は難しい。この歳できっちり人生を清算できるようなできた人間なら、わざわざ小説なんか書こうとしないって。

 ここだけの話だけど、わたしは、小説を書く人は、変人だと思っています。なんで自分をほじくるような痛いことを、せにゃいかんのか、さっぱりわけがわからない。心の闇の部分とか、普通、見ないよね。知らんふりするよね。でも、直視してザクザク切って料理しろってさ。
 そんなことしなくったって、いくらでも生きていけるのにね。変なの。だから、変人。
 どーせ変人同士なんだから、ここでは余計なこと考えないで、素でいこう。素で。
 今、素を出す準備を着々と進行中。

 1000字課題をあげてますので、是非見て下さい。

 40分  白石


>3500字
No.9431 投稿日 2005年5月15日(日)01時37分 投稿者 魚住雅則
了解しました。

いまからスタートして6時間後、7時半にアップします。

その後仮眠をとってすぐ出勤しますので、次に掲示板を確認できるのは夜になると思います。

2号さん、ご指摘ありがとうございました。
プロットの話は延期ですが、いただいた指摘内容は要確認項目として保存してありますので、またプロット開始のときにレスさせていただきます。

ではスタート。


すごいやー
No.9432 投稿日 2005年5月15日(日)06時58分 投稿者
新木 伸
 魚住、日曜なのに出勤して仕事なんだね。
 時間もないのに頑張ってるんだねー。
 学生の頃にはそんな状況、想像もしてなかったろ。

 ちなみに俺も日曜なのに仕事だが。曜日なんてカンケーないけど。

 もうすぐエウレカたんの時間だが。
 まー、それが終わって上がっていたら、15分くらいは使ってやるか。


終了。
No.9433 投稿日 2005年5月15日(日)09時14分 投稿者 魚住雅則
途中で1時間半ほど休憩を挟み、計6時間です。

時間ギリギリで、なんとかオチまで書けたと思います。


3500字「ラブレター」(所要時間:6時間)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1239&e=res&lp=1237&st=0


では、とにかく寝ます。続きはまた夜に。おや……すみ……。


指摘をしようキャンペーン
No.9434 投稿日 2005年5月15日(日)11時36分 投稿者 まこと
>白石さん

 レスありがとうございました。なにもかもとっぱらってぶっちゃけます。お分かりだとは思いますが、白石さん宛の釈明レスも壊れてました。
 だからもうアウトだろうと、自主謹慎の宣言をするつもりでした。写小説でもして、一週間ほど休もうとしたんです。そしたら、新木さんのレスがありました。
 頭が冷えたので、とりあえず練習しようと出直してきました。とそこでまた白石さんのレスを読みました。騒いでたってしょうがない、練習するしかないんですよね。

 とろっとろの頭ですが、やっていきます。
 やっていくしか、なかですもんね。→父の実家が佐賀です。


>ツリーの作成方法

 えー、これはですね。まず、課題部屋を開いていただきます。上から2番目に、かっこ書きのものが並んでいますね。これの一番左〔新しい話題〕を選択します。
 そうして現れた画面、題名の部分に白石さんの根っこであることを明記します。内容のところにもひと言あるといいでしょう。間違える人もいるかもしれませんので、根っこであることを教えてあげると親切ですね。そうしたら、枠の最下段にあるボタン、○投稿を押します。これで、完了します。
 さて、今度は……ってここからはご存知でした。


 じゃ、本題に入ります。指摘指摘ぃ。
 だけどまだ、ビシッと指摘ができるほど分解能がないですから、少しだけ。

「1000字課題『チョロの憂鬱』」
 これがあるのは、No.9428 のレスの中ですね。

 読みやすいからスルッと読んじゃえます。
 えっと、人が多いせいかな、のんきな感じはしませんでした。課題は1000字ですね。そのなかに3人の女性と語りべ、最後にはこれからまた人が増えそうなニュアンス。のんきな居酒屋というより、下町の喧騒感、商店感がありました。めまぐるしくくるくる回転するスピード感があります。読みやすいから、なおさら速くなるんでしょう。
 伝わってきたのは、下町人情の楽しい雰囲気というものでした。

 以上、簡単ながらつっこみでした。



>魚住さん

 はじめまして。
 3500字「ラブレター」読みました。簡単ながら指摘をさせていただきます。
↓本文はここにありますね。
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1239&e=res&lp=1237&st=0

 これはミステリーですね。苦手なんですけど、やってみます。

 ラブレターの署名が探偵小説の主人公と同姓同名だった。それだけで、挑戦状と決めつけるのは無理がありませんか? 違和感があります。
 彼が目の前にいるのですから、問いつめるなり、確認をとるなりすると思うんですよ。それをしない傲慢な人であるなら、そういう性格がチラッとあったりするといいかも。

 だけど、3500文字では難しいのかな。1000字の量でしか測れないものでわかりかねるんですが。1000字×3〜4個でしょ? できないことはないですよね。

起:ドキドキしながらラブレターを渡す主人公
承:カン違いされ、あたふたする主人公
転:ひょんなことから、誤解がとける
結:ラブレター作戦が成功したとは言えないものの、満足な主人公

 この、起の部分に、テキパキ指示を飛ばす人物像を入れたらどうでしょう。指示については絶対譲らないところを書けば、あのカン違いをしてもオッケーでしょ?
 なんて思いました。

 以上です。



 で、偉そうに言ってるわりに、なんだかなーの私の課題を提出します。1000字を3時間もかけて書いてます。笑っちゃってください。
 「ひと足早い夏」結のセルフリライト
↓ここにあります。
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1240&e=res&lp=1217&st=0



 げ、また時間計るの忘れてた。

 でも、時間と文字数つけておくと便利なんですよね。いかにムラがあるか、どれくらい書けるようになっているか、わかります。おっちょこちょいなんですぐ計り忘れちゃうけど。
 ノートなんかに備考もつけて記帳しておくと、テンション低いときの励みになったりもしますよ。

 まこと


>白石さん
No.9435 投稿日 2005年5月15日(日)11時55分 投稿者 とんびの羽根
 早速感想を書かせて頂きます
>「1000字課題『チョロの憂鬱』」

>>  酒屋のレジ裏から、奥の倉庫に入るまでの、二坪程度の細長い土間。

 白石さんには当たり前のことがたくさんでてきますが、読者にはわかりません

>酒屋
 最近の酒屋はかなりコンビニに変身してしまいました
 うちの近所では5軒のうち2軒がコンビニになりました
 スーパーでも酒を売っています
 つまり一般の読者が酒屋を目にする機会が減っているわけですね
 酒屋が存在しない街がいくらでもあります
 そして子供たちや、酒を飲まない大人は酒屋さんに行ったことがありません

 ですから酒屋を舞台にするのなら、酒屋を知っているひとだけを読者に限定するか
 知らない読者に酒屋がどんなところか見せる文章が必要になります
 
>レジ裏
 店で育ったり、店でバイトしたりしたことのない人はレジは知っていてもレジ裏のことは知りません
 のれんやドアがあって客の方から中が見えないですから

>倉庫
 ふつうのうちに倉庫はありませんから、どんなものなのか想像がつきません

>二坪
 土地や家を買ったり、増改築した経験のある人でない限り坪ではわかりません
 マンションや賃貸物件では平米でのみの表示が普通です(LDKとか畳もありますけど)
 坪を空間として認識できるのは業界の人をのぞけば60代以上だと思います

>土間
 はい、土間のあるうちに住んだことありませんのでわかりません
 土間ってなんでしょう、草でもはえてるのでしょうか
 土間のある物件って不動産業界ではどう表記するのかな


>>  柴犬チョロは鎖をはずされて、大騒ぎしている三人の女性を上目使いでにらみながら、四つ足で踏ん張って立っている。
>>  前回の争奪戦では、チョロは浦田さんに走り寄ってしっぽを振った。

 前回のはなしと今回の話とでチョロの行動は一行ずつでてきます
 前回ためらわずに行動したチョロが今回動かないのはなぜなのかわかりません
 前回と今回でなにがかわったんでしょう
 争奪戦は過去何度も繰り返されたということですので、懲りるのであればとっくの昔に懲りているはずです

>チョロ争奪戦
 ここからは話を離れて推理モードです
 実際の犬が理論どおりに行動するとは限らないので話半分で読んでください

 チョロの行動の変化にはそれなりの理由があるはずです
 チョロは犬ですから犬の行動原理で判断をします
 犬は基本的に力関係で行動するといわれていますので、チョロの中での力関係が変わったのでしょう
 前回は浦田さんが一番、今回は3人が横並びに変化しているわけです
 すると力関係が変化する理由はなんでしょうか
 前回浦田さんは真っ赤になって怒っています
 このとき笑ってごまかしていたさなえさんとしげるさんは、チョロの中では浦田さんの下位に落ちるのが決定です
 浦田さんに唯一反抗していたゆきちゃんがポイントですが、もともと浦田さんにしっぽを振っていたチョロが心変わりするほどに浦田さんと張り合えていたかというとちょっと足りないんじゃないでしょうか

 おそらく今回チョロはゆきちゃんの顔色をうかがいながら浦田さん行きだと思います
 推理モードはここまで

>>  前回の争奪戦では、チョロは浦田さんに走り寄ってしっぽを振った。すると、小学三年生のゆきちゃんが、じだんだ踏んで悔しがった。

 1000字課題で過去の話は構成的にきつそうです
 現在と過去とふたつの場面、ふたつの筋ができてしまいます
 実際読んでいてかなり描写や説明が足りないと感じました

 伝えたいことがのんきな酒屋の、脳天気な人達なら
 現在ののんきな酒屋の人間模様の描写にしぼってしまったほうがよいと思います

 もしチョロの心情を表現するために過去との対比が必要なら
 3500くらいまで文字数をふやし、
 チョロの微妙な態度行動の変化に、一喜一憂する登場人物たちの書き分けにあてることができるようになります
 最初に指摘した酒屋に関するいろいろな説明不足を解消することもできます
 せっかくの知識をうまく使えば、酒屋を知らない読者にもその雰囲気を伝えることができるようになるでしょう


指摘キャンペーン第2弾敢行
No.9436 投稿日 2005年5月15日(日)16時10分 投稿者 まこと
 人の作品にできるんだから、自分のにもできるはず。やってみます。

 まず時間です。かかりすぎ。
 魚住さんが3500文字を6時間で書いているってことは、1000字にして1時間半強。私の半分の時間で書いています。魚住さんが速いのではなく(ごめんなさい、なにげに失礼かも)私が遅すぎです。

 どうして私は時間がかかるのか。
 答えは明白です。設計図がいい加減だから。これには、毎回リライトという確たる証拠がありますね。

 ではどうしていい加減な設計図をつくってしまうのか。
 設計図の有用性をさっぱり理解していなかったからです。必要を感じていないか、まるっきりわかっちゃいないか。どっちにしろ、効率を下げています。

 1000字×4の課題に必要なプロットの内容、量も、1000字のものとほとんど同じでいいみたいです。実際やってみて、感じたことです。
・一行コンセプト
・人物設定
・起承転結など、流れ
・留意点

 コンセプトは脱線防止のために、なんども確認が必要になります。

 人物設定は思った以上に重要でした。きちんと設定しておかないと、キャラクターがありえない行動をとってしまいます。特に私はシチュ萌えする人なんで、シーンにキャラが付属している感じなんです。
 どんなセリフまわしをするキャラなのか、頭のなかでひととおりしゃべらせるくらいしないと、シーンごとに違う人格をもっていまいます。

 起承転結などの流れも、とても重要ですね。どの時点でその人となりを説明するのか、外見を説明するのか。ドキドキ部分はどこで、一番の盛り上がりはどこにくるのか。全体を見渡してバランスよく配置していく。これらはすべて、プロットの段階で決めておくべきことですよね。
 ところが私ときたら、書きながらするもんで、エウレカしてしまい時間がかかるんです。効率が悪いわけです。

 留意点。これは全体を見渡せないと、使えないんですね。よくわかりました。
 一番のヤマが決まれば「ここでためを作る」という注意項目を書いておけばいいですね。
 スピード感をだすとか、かわいさをだす、なんてのもありますよね。
 キャラがヤな奴になりすぎないように、とかしておくと横道にそれないですみます。時間の節約になります。

 下記は、私の1000字課題「パパは太公望」について、新木さんが作ったメモです。こんな感じのものを、課題にくっつけるという手もあります。ていうか、つけたほうがいいです。私もさぼってましたが、再開します。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「タイトル」

「本文」
(……1000字分……)

「一行コンセプト」
 父親を嫌っている娘が、釣りについていって、パパの凄いところを見て見直す話。

「構成メモ」
 はじめ父親は冷たく見える。海は楽しくない。釣りエサは気持ち悪い。
 不快なことをいくつか書いて印象付けたのち、自分の手でサカナを釣ったときにそれが覆る。という構成。
 ※父親が冷たくなりすぎないように注意。父親は娘を嫌っているのではなく、ただぶっきらぼうなだけ。

「その他」
(人物設定など)(省略)
(補足事項など)娘を釣りに連れて行くようにし向けたのは、母親の策略。父親の良いところを見せようという狙い。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 ええと、セルフつっこみのはずが、プロットをつくろうよキャンペーンに変わってしまいました。すみません。頭としっぽが別もの……ですか。ぶるる。


 新木さんのレスで見落としていたところがありました。誤読のしくみに関するくだりです。
 弟切さんにいただいた宝刀でためしたいと思いますが、次回の分からにさせてください。


 本日はこれで。

 そうそう、2号さんレス読みましたよ。ありがとうございました。どんなときにも、やっぱり面白ければふきだすものみたいで。のびのびした文章を最後まで楽しんじゃいました。

 まこと


いろいろ
No.9437 投稿日 2005年5月15日(日)18時13分 投稿者
新木 伸
 エウレカたん見てから二度寝。
 うん今回のはイマイチ。買い出しのシーンがぜんぜんだめ。空飛んでる船上生活に、地に足を付けて生活感を打ち出せる回なのに、なにやってんだか。
 まずメカ屋の雰囲気が全然だ。モビルスーツサイズのメカのパーツ買いに行って手提げ袋でお持ち帰りはないだろう。そういやこれまでロボの分解整備しているシーンがぜんぜん出てこないなぁ。やっぱスーパーロボットって修理はされても整備はされないものなのかしらん。
 日用品買い出しも全然だ。特売日でトイレットペーパー奪い合いって……。まず食料ではないだろうか。
 おねーたんもぜんぜんだ。あれじゃいじめっ子でなくて、いじめられっ子じゃん。まー俺はおねーたんはどうでもいいんだけど。
 しかしゲロ吐き癖のある主人公ってどうなのだろう。俺はリアルに思うけど。ガキってゲロ吐いて粗相するもんだよな。でも対象視聴者のローティーンの男の子としては、共感持てすぎちゃってNGか、まったく共感もてなくてぽかんとしちゃうのではなかろうか。
 ところで最後のゲロはおねーたんの胸の谷間にしたと見た。


 あー、いけね。
 エウレカたんの指摘してたら、魚住のぶん、なくなっちゃったよー。

 ところで魚住、おまえそれリライトな。
 まだクリックしてもいないけど、どうせリライトしなきゃ人様に見せられる出来じゃないんだろ? そんなもん見せるなよ人様に。恥を知れ。

 だいたい3500字ぽっち書いて、それでグロッキーか?
 んなもん昼飯前の午前中にさらりと終わってる分量だろうが。
 死にかけのジジイのほうがまだましなファックをしてみせるぞ。
 野球の試合に出たいとか思うまえに、おまえはまず、3時間経っていても貧血を起こさない体力を養うことから始めなければならんようだな。

 ていうか、どうせ読まずにリライト食らうんだから、3時間ぐらいでさくっと書いて、たっぷり寝とけばいーのに。
 6時間で書けとは言ったが、6時間丸々使えとは言っておらんが。6時間以内で、って、ちゃんと言ってあるだろ。
 べつに秒間4文字ずつ打ちこんで、15分で書いてきたっていいんだよ。

 ところでお前って、野球の試合に出て野次とばされるよりも、野次飛ばす側希望なんじゃなかったっけ? いわば消費のプロ。野球通の中の野球通――を目指していたんでなかったっけ?
 なに試合なんて出てんの? そしてゴロも捕れずにへっぽこな腕前披露してんの?
 評論家はグラウンドに出ないほうがいいよ。メッキが剥げて口だけだっていうことがバレてしまうから。





>みやびさん

 「引き込まれた」という表現に関して説明すること。
 なにか白石さんが盛大に誤解している気がする。




>白石さん

 課題部屋の使い方。
 1229の「白石用根っこ」のところに、あらすじも1000字課題もまとめましょう。
 「1000字課題用根っこ」というのを自分で掘って、そちらにぶら下げる形で。
 一番根本の根っこを作るときには、「新しい話題」で作りますが、今回は大元のところにぶら下げる形です。要領的には「返信」するのと同じ。
 1230の「白石 あらすじ課題 根っこ」は私が作りましたが、あれと同じようなもので、1000字課題版を自分で作るわけです。

 こちらで用意すると楽なわけですが、自分で掘ってもらわないと、いつまで経ってもツリー立てられるようになりませんので。





>まこと

 よーやく、まことに小説の話ができるよー。
 最近、人生相談の先生だか、まこと専属ホストだか、そんなコトばかりず〜っとやってたからなー。俺きちんと小説のことが言えるかなー。


>>「1000字課題『チョロの憂鬱』」

 太鼓持ちしろとは言ってない。役に立つ指摘をしろと言ってる。つまりケチを付けろと言っている。


>>下記は、私の1000字課題「パパは太公望」について、新木さんが作ったメモです。こんな感じのものを、課題にくっつけるという手もあります。ていうか、つけたほうがいいです。私もさぼってましたが、再開します。

 昔は小説のこと言ってたんだなぁ。すっかり忘れていたんで、思わず過去ログ検索して、本当に言ったのか確認しちゃったよ。

 で、なんで昔やってたことを、サボってたわけ?
 きちんと書くということから、皆と交流するために書くということに、課題提出の目的がすり替わっていたため?
 交流するために書くのであれば、なんか出してさえいれば良いのであって、べつに上達しなくてもいいんわけだよな。なるべく楽に書けるもののほうがいいわな。
 指摘なんかも、適当に褒めておけばいいわけだな。ケチつけるのって案外大変なことのわけだし。

 それはそれで、場(サークル)依存ってやつだよなぁ。
 じつは俺はおまえに、小説の基本概念はもうすでにほとんど教えてあるわけね。つまり自分一人でやっていっても、基本を反復して、そこから発展させていけば、他からの助力なしに独力で小説を書けるようになっている。
 1000字を設計なしに書けるようになったら、3500字は設計すれば書けるようになっているし、3500字が無設計でできるようになったら、短編と長編とが設計すれば書けるようになっている。
 1000字を書くにあたって、どんな設計図を引けばいいのかも、教えてある。
 設計図=構成メモね。

 小説を書くには充分なことだろ。

 可及的速やかにノウハウを吸い取って離脱しよう、とか思っているやつなら、もうこの段階で逃げ出しているわけよ。さしあたり、プロ手前のセミプロくらいまでなら充分だから、もう一度参加するにしても、そこまで到達してからでいいはずだ。

 けどなー。おまえが小説を書くということを、なにか他のことの手段として使っているんだと、まあ、なに教えても無駄だよね。

 小説を書く、ということを「目的」にして、分室は手段として使え。
 決して、分室に参加することを目的にして小説を書くなよ。
 次か、次の次か、そのあたりには、もう見切って放り出すぞ。



>>起承転結などの流れも、とても重要ですね。どの時点でその人となりを説明するのか、外見を説明するのか。ドキドキ部分はどこで、一番の盛り上がりはどこにくるのか。全体を見渡してバランスよく配置していく。これらはすべて、プロットの段階で決めておくべきことですよね。
>>ところが私ときたら、書きながらするもんで、エウレカしてしまい時間がかかるんです。効率が悪いわけです。

 おまえより早く書けるやつは、そのへんサボっているか、もしくは、そういう発想がまるでないのだ。――とは、考えないわけ?
 話は盛り上がらなければならない――なんて思ってもいない、ということだが。


>>どんなセリフまわしをするキャラなのか、頭のなかでひととおりしゃべらせるくらいしないと、シーンごとに違う人格をもっていまいます。

 シーンごとに違う人格、どころか。
 そもそも人格が存在していない。それが普通のケース。とは思ったりしないわけ?
 どんなセリフ回しもくそもなくて、どのキャラも全部同じセリフ回しでいーや、と、そうのっぺりと考えているのだ。とは思ったりしないわけ?


リライト了解です。
No.9438 投稿日 2005年5月15日(日)21時31分 投稿者 魚住雅則
>新木さん

まず気になった点を。

いまいち罵りに迫力がないかな。

社会人3年目の今と学生の昔ではツラの皮の厚さもATフィールドも違います。

罵倒士として、もっと人の心を刃物で抉って傷口に塩を塗りたくったところを土足で踏みつけた上にゲスの血で靴が汚れたわって蹴り飛ばすくらいの罵倒をお願いします。読んだ瞬間「なんやとこのボケが!」と怒りと恍惚で手が震えてくるようなものを。

そもそもAさんにもBさんにもCさんにもって感じで同じような罵倒を繰り返して、それで心動かせるというのは甘いでしょう。
バリエーションにも油断させて後ろから刺したり、身構える前に打ちのめすくらいの幅が欲しいところです。

>>死にかけのジジイのほうがまだましなファックをしてみせるぞ。

とか見たことあるようなネタを持ってくるのは問題外。これは醒めました。



>リライト
了解しました。
リライトしてクオリティをあげたものをあげなおします。
たった今から始めて本日の3時間、明日帰宅後に3時間で、計6時間以内に。


>まことさん
ご指摘ありがとうございます。
確かに今のままでは先輩の行動に違和感がありますね。
リライトに生かします。


>「ひと足早い夏」
簡単にですが、2つほど気になった点を。

>>怒らせてしまうなんて思いもしなかった。やっとのことで声をかけたのに、せっかくの苦労をだいなしにしてしまった。

これを読むと、主人公は誰かを怒らせてしまったとき、まず「ああ、自分から声をかけた苦労が台無しになった」と落ち込む性格ということになりますが、これはOKですか?
読者としては、「おいおい性格悪いなコイツ」という印象で、読み続ける気力を奪われてしまいました。


>>「去年、写真の撮影に、二度も来ている」
>>声をはずませていた。なぜだか自慢そうにしている。

この台詞の直前まで不機嫌だった少女が、一瞬後にはもう声をはずませているというところに疑問をもちます。
「まだ機嫌は悪いのだけれど、どうしても話したいことがあってウズウズして我慢できずに――」というふうに読んでいたので、ぶっきらぼうな感じで切り出しているのかと思いました。台詞の内容もそのような感じですし。
なので、「声をはずませていた」で、とつぜん違うキャラクターに切り替わったような目眩を感じました。


>うおずみん #9463
No.9439 投稿日 2005年5月15日(日)23時10分 投稿者 とんびの羽根
>>罵倒士として、もっと人の心を刃物で抉って傷口に塩を塗りたくったところを土足で踏みつけた上にゲスの血で靴が汚れたわって蹴り飛ばすくらいの罵倒をお願いします。読んだ瞬間「なんやとこのボケが!」と怒りと恍惚で手が震えてくるようなものを。

 エンタできんのなら書かん方がええよ
 それと新木さんの何をコントロールしたいのかまるでわからへんし
 新木さんの罵倒モードに不満あったら、もっと過激な罵倒を自分がやってみせるんがすじなんよ
 おねだりしたって何も手にはいらへんてことやね

 うおずみんやったらお笑い罵倒体くらい開発しておけっつうか


分解
No.9440 投稿日 2005年5月15日(日)23時49分 投稿者 まこと
 指摘はへたくそなので、分解でいくことにしました。

>白石さん
>指摘の追加

 冒頭4行の分解をしてみます。
----------------------------------------------------------
「チョロ! こっち、こっち!」
「こっちよ! チョロ、ほら、いいにおいがするでしょ! チョロちゃん!」
 酒屋のレジ裏から、奥の倉庫に入るまでの、二坪程度の細長い土間。
 柴犬チョロは鎖をはずされて、大騒ぎしている三人の女性を上目使いでにらみながら、四つ足で踏ん張って立っている。
----------------------------------------------------------

 分室には、冒頭4行のおまじないというものがございます。これはですね、5W1Hを最初の4行に入れましょうという、お約束なんです。

 冒頭の4行を苦手とする私。うまく説明できるといいのですが、やってみましょうね。

いつ:(情報なし)
どこで:酒屋のレジ裏から、奥の倉庫に入るまでの、二坪程度の細長い土間
だれが:柴犬チョロは
なにを:鎖をはずされて
どうした:四つ足で踏ん張って立っている
どのような理由で:なし(ただし、いくつかの理由を推測はできる)


 なぜ冒頭に5W1Hの情報が必要になるか。
 それは、この話がどんな話なのかというガイド的な役割を果たすからなんです。

 まず、読み手のかたは、タイトルでこの話のラベルを確認しています。
 タイトルからはコメディっぽい印象をうけます。「チョロの憂鬱」チョロがゆううつなんですね。憂鬱というタイトルでありながら、そう感じるのはなぜでしょう。チョロ、のせいですね。チョロというなんとも愛らしい響きをもつものが、ゆううつなんです。そこで、たぶんコメディタッチであると想像できるのです。

 冒頭の4行の役割は、その内容についての大雑把なご案内だと思ってください。
 柴犬チョロが、三人の女性の間で、踏ん張って立っていた。なぜならそれは、全員からいっぺんに呼ばれ、だれのところに行けばいいのやらわからなかったためである。
 こんな感じです。

 4行にすべてを入れるのは難しいです。冒頭は簡潔に内容をまとめることが要求されます。過去ログでは、弟切さんの課題「美人の描写」のあたりで詳しくやっています。
 今だ満足な冒頭を書けずにいる私なので、核心にふれられているのか不安が残ります。わからなければ質問してください。冒頭については、一緒に勉強していきたいと思います。


 文章も見ていきましょう。
 とんびの羽根さんのレスにもあったのですが、一文の情報が多いです。
 一文に込められるのは、ひとつの情報のみだったりします。いてて。私も矯正中なんでございます。
 例えば、
----------------------------------------------------------
 酒屋のレジ裏から、奥の倉庫に入るまでの、二坪程度の細長い土間。
----------------------------------------------------------
 この文章は「土間」という言葉以外すべて修飾語です。
 説明したいのは「土間」です。ではどんな土間ですか? 細長い土間です。

 読み手のかたが一度に思い浮かべることができるのは、ひとつの情報だけなんです。するとどういう現象がおこるのか。

 読んでみますよ。
 まず初めに、「酒屋」の看板がある店先を思い浮かべます。そして、レジ裏まで一気に進みます。ここですでに、動作がふたつありましたね。
 で、次。「奥の倉庫に」ここで混乱します。酒屋のレジ裏を思い描いたのに、奥の倉庫も描かなくてはいけないのです。一度にふたつを想像するのは無理です。そこで、前のレジ裏を消します。奥の倉庫が残りました。
 そこに「二坪程度の」ときました。しかし、想像ができません。奥の倉庫、健在です。さぁそして「細長い土間」。
 なんと情報の核は、細長い土間だったのです。

 彼らがいるのは、酒屋でも、レジ裏でも、奥の倉庫でもなかった。細長い土間だった。
 細長い土間であるなら、主語述語だけの短文で説明しましょう。わかりやすいです。そこから、説明して広げましょう。


 修飾語の多い文は、読み手のかたを引きずり回すことになるのです。誤読をさせてしまい、疲れさせてしまうのです。負担に思われれば、読み捨てられることにもなりかねません。

 この構造をもつ文を、複文と呼びます。かなり複雑な複文と言えるでしょう。
 複文を辞書で引いておきましょう。

----------------------------------------------------------
ふくぶん 0 【複文】

 構造上からみた文の種類の一。主語・述語の関係が成り立っている文で、さらにその構成部分に主語・述語の関係がみられるもの。「花の咲く春が来た」の類。

三省堂提供「大辞林 第二版」より
----------------------------------------------------------
 複文は修飾語のなかに、さらに一文が存在するわけです。分室において、修飾語が連なる文は、悪文とみなされてしまうのです。

 しかし、まだかわいいと言えるでしょう。
 問題は次なんです。

----------------------------------------------------------
 柴犬チョロは鎖をはずされて、大騒ぎしている三人の女性を上目使いでにらみながら、四つ足で踏ん張って立っている。
----------------------------------------------------------
 主語はチョロ。述語は、はずされて、と、にらみながら、と、立っている。3つもあります。長い文ですね。見ていきましょう。

 この文は3つの異なる文をつなげてあります。重文ですね。重文は、複数の文章がくっついた文です。これも悪文と呼ばれています。なぜでしょうか。
 大切な読み手のかたに、誤読させてしまうからです。
 実際にやってみればわかることです。

 柴犬のチョロは鎖をはずされました。
 その次がいきなり「大騒ぎしている三人」。チョロからいきなりの話題転換です。なにが起きているのかわからない。3人と1匹という数だけはわかっています。そして、三人は女性でした。
 「上目使いで」えっと上目使いをしているのはだれでしたっけ。戻ります。そう、チョロでした。上目使いでにらんでいます。
 「四つ足で」踏ん張ってるんですね。立っているんですね。上目使いもしてましたね。

 ああ、私もこれをやるんですよ。こんなに疲れることなんですね。ごめんなさい。
 人の指摘がこんなに勉強になるなんてね。やってみるもんです。


 脱線しました。重文が悪文とされる理由はおわかりいただけたと思います。
 分解のやりかたはわかったでしょうか。真似して人のをつっこむといいです。だんだんとわかってきます。

 複文、重文禁止のしばりをつけて課題を書いてみますか? 矯正するのなら有効です。って、矯正されきってない私がすすめるのもおかしいですが。
 白石さんは伝える文章がバッチリ書ける人でしょう。直りも早いと思います。競争しましょっか。
 なんちって。

 一度じゃ大変だと思い遠慮してたんです。でも、レスポンスが良いうちに負荷をかけといたほうがいいのかもしれませんね。
 次回は、他のしばりもやってみましょう。



>魚住さん

 ご指摘ありがとうございます。自分のものは見えないものなんですね。

 ヤな奴にならないようにっていうのが、ぜんぜんつぶせてません。あの文は削らないとダメです。
 少女の豹変ぶりも相変わらずです。もっと、豹変しない方向で抑えていきます。

 豹変せずに話しかける。これについて、考えてみましょう。
 はにかみながら、それでもどうしても言いたくなってしまった感をだす。これだといいかな。

 書いて、指摘を受けてから気づくというのを矯正します。プロットで全体をチェックして自己判定する。これをやってみます。


 次はハンカチの話を完結させます。転からです。プロットをつけて、しばりも気にしつつでやってきます。


 2時間50分
 まこと


ウミホタルは海の昆虫ではありません。
No.9441 投稿日 2005年5月16日(月)02時14分 投稿者 弟切 千隼
 出張より戻りました弟切です。今回の出張では思わぬ収穫があって、いつも以上に有意義でした。
 当初、予想していたのとは別の方ともお話ができたのですね。その方の専門が、介形虫【かいけいちゅう】という生き物の研究でした。介形虫に関する話で盛り上がりました。

 介形虫とは、ウミホタルの仲間の生き物です。普通は、海水または淡水中に棲みます。ほとんどの種の大きさが1mm以下です。一般の人には、まず馴染みのない生き物ですね。
 中で最も有名な種はウミホタルでしょう。「ウミホタル」という種名がいいですよね。語感が美しいうえに、「海で光る生き物」という実態をよく表わしています。



とんびの羽根さんへ >

 弟切のアイディアに対し、突っ込みありがとうございます。
 御指摘のとおり、今のままでは、キャラクターが全然できていませんね。主人公とヒロインの行動パターンが、まるきり同じなのはおかしいです。


>> カメを主題に選んでしまった以上、
>> もはや思いこみによる「おたく」行動パターンは使えないんです
>> 情報入手と好きなことに関してだけはフットワークが軽いという、よくある「おたく」特性を主人公たちに適用しないでください
>> 「カメなおたく」はどんな行動パターンをとるのか、よく考えてみてください
(とんびの羽根さんのNo.9414の書きこみより)

 「カメなおたく」の行動パターンを考えなければならないことは了解しました。

 ただし、あまりにも「カメなおたく」に特化した行動を主人公たちに取らせると、読者さまが付いてこられなくなります。

 この作品の読者層は、「少数派の趣味を持ち、それゆえに迫害されている人々」と設定しています。いわゆる「○○おたく」と呼ばれる人たちですね。趣味の内容には制限を設けません。そんなところに制限を設けたら、ごく一部の人にしか楽しんでもらえない作品になってしまいます(^^;


 主人公とヒロインの人物造形には、「おたく」共通の要素と、「カメおたく」独自の要素と、両方が必要でしょう。
 共通要素があれば、「おたく」の人々に、「あるある、こういうの」と共感を持ってもらえます。独自の要素があれば、「へえ、こういうことってあるんだ」と新鮮な驚きを感じてもらえます。
 両方の要素を読者さまに提供して、楽しんでもらえるようにします。



>なぜ主人公たちが隣の市に行くのか?

 「自分の趣味に関しては、フットワークが軽い」というおたくの特性を示すためです。

 とんびの羽根さんに指摘されたとおり、これはおたく共通の特性ですね。

 加えて、カメおたく、特にリクガメおたくの場合、アニメおたくなどに比べれば、フットワークが軽くなる可能性が高いです。
 リクガメを健康に飼うには、屋外で適度に日光浴させたり、散歩させたりすることが効果的であると知られています。そうするには、どうしても外出しなければなりません。おたくなればこそ、ペットにとってより良い環境を求めるはずですから、外へ出る確率が高くなります。

 つまり、主人公のようなリクガメおたくは、外出することに慣れています。出不精では、カメを健康に保つことができません。


 この項続きます。眠くて集中力が足りなくなってきましたので、以降は次回に回します。
 「なぜ静岡県をモデルにしているのか」についても、次回に答えます。



>>>> ヒロインが熱心にカメを見ている様子から、主人公は、「こいつもカメ好きに違いない」と確信を深めます。決定的なことに、彼女は、カメに関する専門用語――カメの学名か何か――をつぶやきました。
>>
>> つまらん。ボツ。
  (中略)
>>>>「買うと言ったのに、なぜさっさとレジへ行かないんだろう?」と思います。彼は、その疑問をそのまま彼女にぶつけます。
>>>>彼女は、「だって、人がいるじゃん」と答えます。彼のほうは、それを、「集団に圧倒されて動けないんだ」と誤解します。店頭でのこともありますから。
>>
>> つまらん。ボツ。
(新木さんのNo.9416の書きこみより)

 上記のアイディア出しも、新たに行ないます。


>弟切さん #9441
No.9442 投稿日 2005年5月16日(月)05時40分 投稿者 とんびの羽根
>> 「自分の趣味に関しては、フットワークが軽い」というおたくの特性を示すためです。
>>とんびの羽根さんに指摘されたとおり、これはおたく共通の特性ですね。

 そんなことは指摘していません
 それがおたく共通の特性だというのは弟切さんの頭の中にしかない

「よくある「おたく」特性」と書きましたが「おたくを描写するときによくある特性」でしかありません
 「よくある」を「共通の」と誤読するあたりが弟切さんの思いこみがいかに深刻かという証明になっています

 だいたいフットワークの軽さを示す必要がどこにあるの
 主人公たちをオタクに見せたいためだけじゃないんですか
 新木さんが自分の町でいいんじゃないかといってるけど
 オタクに見せたいためならいくらでもカメと矛盾しないやりかたがあるでしょう


 カメな特性を無視してオタクな特性を与えてしまうと、カメな主人公たちを予想して作品を読んだ読者が思いきりひきます
 フットワークの軽いおたくを書きたいならカメを選んだこと自体が致命的な間違いです


>#9439
>うおずみん #9463
 うおずみん #9438の間違い

 字形がにているので見間違えたか、脳内で誤変換されたのか、うろ覚えで追加してしまった
 ちなみにとんびの視力は0.1以下で仕事でも転記ミスはよくする(爆)


いろいろ
No.9443 投稿日 2005年5月16日(月)10時44分 投稿者
新木 伸
>魚住

 おまえは俺になにを期待しとるんじゃ?
 罵倒の腕前だったら、俺、苦手だから練習してるんだって、前に2号相手に言ってたわけだけど。
 お前の求めているのは、お前が言うところでは、プロット技術とか、なにかそんなものであるわけだろ。

 そのためには、まず書いてきて見せろよ。
 もう一回くらいは素人イジってウケ取ろうかと思ってたけど。なんかサムくなってきたので言っとこう。
 つまんないタイトル付けてたら、またクリックしてやらんぞー。どこからか引用してきた罵り文句でしか罵倒してやらねーぞー。
 なに? なんだって? 「ラブレター」だって? チェーンジっ。

 あと一発ネタなんぞ読ませてくれたら、公衆の面前でぱんつ下ろして百回叩くぞー。
 うんこに棒さして「うんこー」と人様に突きつけてみるとか、その種の原始的で幼稚で幼稚園児でもやれるお粗末なギャグを披露したら、「粗相をしたのはこの尻かこの尻か」とやるからな。
 粗相をした瞬間に叩くのが、一発ネタを治す最適な方法だということは判明してるので。

 一発ネタってわかる? 読んでわかる驚きの事実! ――なんてものをメインに作られた話のことね。作るのが非常に楽なんだよ。ネタだけ放りこんどきゃいいわけだし、にまにま一人悦に入って書いてりゃ出来あがってくれるわけだし。
 過去ログを「一発ネタ」で検索すると、色々と出てくる。2号がかなり重い症状だったもんで、そっち方面の研究は進んでる。治し方が判明してるのもそのおかげ。先輩に感謝を述べること。犬語でな。

 で、「ラブレター」ってあるからには、男か女かが異性に向けてラブレターを出すのだろうな。たぶん返事待ちのところが話の主題になるのだろうな。そこで「じつは○○だったのです!」なんてやっていたら、それは一発ネタだということだ。

 読んでないんだけど、な〜んか、そ〜んな香りがぷんぷんしてくるんだよなー。
 で、どうなの実際? 読んでもへーき? 俺、怒らないですむ?

 ところで、3500字の実物はもちろん必要なんだけど。
 プロット力を見るのに本当に必要なものは、書き出す前に作ってあった「構成メモ」のほうなのね。9436でまことが引用しているアレね。
 あーゆーのに該当するなにかを、本編の後ろに、もちろん付けてきているんだろうな?
 そうでなかったら、なにをどう見ろというのか?




>まこと

 9440の白石さん宛の3行5W1Hの必要性の説明。
 わけわからん。使いこなせてない用語を振り回してたってなんも伝わらんぞ。難しい言葉を使おうとしないで、もっとふつうに話せばいいのに。説明するというのは難しい用語を持ち出すことだと勘違いしてねーか?
 あと、なぜ冒頭3行に5W1Hを入れなきゃならないのか、その理由に関して、まったく説明していないよな。
 なぜそれが必要なのか納得もさせないで、相手が切実に読んでくれるはずねーだろ。
 5W1Hが入っていねーのは、相手が「いらねー」と思ってるからなんだな。まず「いるじゃん」と思わせて、話を聞く動機を相手の中に生み出すところからやるものなのね。説明ってもんは。

 が、しかし、白石さんの意見を待とう。
 当事者が切実さをもって真剣に解読してゆけば、わかるくらいの出来では書けているのかもしれない。
 とりあえず説明文の出来には、「1人に伝わる」から「万人に伝わる」までの幅広いランクがあるのだな。まず「1人に伝わる」が書けるようになるというのが、はじめの一歩なわけだ。
 対象読者を絞って、その範囲内であればきっちり伝わるような文章が書けたら、それはプロレベル。
 万人に伝わるなんてものは、プロにだってよう書けん。小学二年生の子供から、角のたばこ屋のバァちゃんまで、文盲を除いた人類すべてという意味だ。

(ちっ。「文盲」って出ねーの。この腐れATOK2005めが。どっかに落ちてねーかな。「差別用語辞書」とか。「文盲」の入ってるやつが見あたらない)

 今回おまえは白石さんに書いてるつもりで、白石さん以外の総勢300名のROMさんなんて眼中なくて書いてるわけだから、その俺も含む300名がわかんなくたって、仕方がない。


こんばんは。
No.9444 投稿日 2005年5月16日(月)20時31分 投稿者 白石 尚
1000字課題 「チョロの憂鬱」 に、感想ありがとうございました。

 >とんびの羽さん

 土間。 ショックでした。土間に草がはえているとは。
でも、それが現実だとしたら、特に建物の描写などには、専門用語を使わないように、気をつけないといけないですね。

 坪。 わたしも、建築業界に入るまでは、ピンとこない単位でした。でも、わたしの女友達は、みんな40歳〜45歳で、何でも坪で話します。ヘイホウメートルなんかじゃ、まどろっこしくて。田舎だからかな。

 ですが確かに、
≫≫酒屋のレジ裏から、奥の倉庫に入るまでの、二坪程度の細長い土間。

 ってのは、究極のおーちゃく描写でした。実は、そうかなーと思いながら、でも千字に入らないし。とかで、やっちゃったんです。
 二度としません。

「のんきな酒屋の、脳天気な人達」というコンセプトは、ダメでした。
 酒屋の雰囲気がのんきだ、というのではなく、酒屋の家族が、サラリーマンなどに比べると、縛りの少ない、のんきな生活を送っているということを描きたかったのですが、そこまでは伝えられなかったようです。
 実は、この酒屋のご主人は、先祖代々の土地とかがあって、あんまり家業に身を入れなくても、食いっぱぐれのない人って設定でした。

 チョロの運命は?

 わたし的には、このあとチョロは、土間に座り込んで、ふせをしたまま、しかとこくんじゃないかと思っています。


≫1000字課題で過去の話は構成的にきつそうです

 そっか。でも、3500字に拡げるほどの、たいしたネタも持ってません。それで、できるだけ余計なものを省いて、書き直したものを課題部屋にあげました。目を通していただけますか?
  ↓
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1246&e=res&lp=1246&st=0

 
 >まことさん

 ていねいで、わかりやすい解説をありがとうございます。
 本当にわかりやすかった。
 でも、本当に理解できてるかどうかはわからない。

>タイトルはラベル→ガイドは四行の中で簡潔に→複文多用禁止→重文は悪文

 わたしが、まことさんの文中から、今現在受け取った情報は、以上です。
 他にもいろいろ、こもってた?
 まことさんのアドバイスを活かしきれているとは言えないけど、今できる範囲で、「チョロの憂鬱」に手を加えました。
 ただ、冒頭のセリフ二行だけは、どうしてもここに配置したかったので、そのあとの四行に5W1Hを折り込みました。ひまな時に見てね。↑にあります。

 50分  白石


羽根
No.9445 投稿日 2005年5月16日(月)20時35分 投稿者 白石 尚
すみません。
とんびの羽根さん。


まぬがれた?
No.9446 投稿日 2005年5月16日(月)22時16分 投稿者 まこと
>白石さん
 
 大目に見てもらえました? 説明やり直しはしなくていいですか。ホッとしてたりします。

 やさしく説明するという意味をはき違えちゃったんです。やわらかい口当たりの文章を書くことだってゆうカン違いです。やさしい言葉選びも必要でした。ごめんなさい。


 課題のしばりのこと、説明不足でしたよね。明日までにまとめておきます。
 今度は、万人向けの文章で書いてきます。

 うしっ。気をとり直して、まずは課題をやります。

 まこと


出張疲れ?
No.9447 投稿日 2005年5月17日(火)01時06分 投稿者 弟切 千隼
 今朝から発熱している弟切です。胃の調子も悪いです。出張中、調子に乗って無理やりな日程をこなしたせいかも知れません。



魚住さんへ >

 お帰りなさい。お久しぶりですね。また一緒に修行しましょう。



とんびの羽根さんへ >

 重ね重ねの御指摘、ありがとうございます。
 確かに、弟切には厄介な思いこみがあったようです。

 主人公たちは、何よりも「カメおたく」です。「カメ」の特性を差し置いて「おたく」特性を出してしまうと、「カメおたく」としてはおかしなことになります。

 カメには鈍重なイメージがあります。そういうカメが好きな「カメおたく」は、特別な理由がない限り、フットワークが軽くなることはないでしょう。



沢口さんへ >

 感想部屋No.0254で、御指摘をいただきましたね。こちらで応答させていただきます。


>>○新しいお店。開店したばかり。混雑していることは当然、予想される。
>>  
>>疑問1 
>> 買い物好きな人たちは開店と同時に足を運ぶかもしれません。
>> しかし主人公、ヒロインタイプの人間は、混雑する時期を避けるのではないでしょうか? 
>>
>>疑問2
>> ショッピングセンターの中、新しくできたお店へ即直行! 
>> レジ近くに人が押しよせているが、めげずにしっかりとなにかを購入する! 
>> しかもそれは「いつも使っている」カメ用の餌! (いつも使っているものなら、いつものお店でいつでも買える。ヒロインタイプの人間が、わざわざ混雑したレジで購入する物だろうか)
(感想部屋No.0254の沢口さんの書きこみより)

 要するに、「開店したてのショッピングセンターなんぞに、『カメおたく』の人間がゆくものだろうか?」ということですね。


 主人公とヒロインは、人付き合いが苦手です。そういう人は、よほどの事情がない限り、大勢の人と接する場所を避けるでしょう。
 「開店したてのショッピングセンター内のペット屋」という設定は棚上げします。もっと「カメおたく」にふさわしい舞台を考えます。


 上のとんびの羽根さん宛の返信とも関連して、「隣の市のペット屋」という設定も保留にします。フットワークの軽さを強調する設定は、読者さまの違和感を誘うとわかりました。


失礼しました。
No.9448 投稿日 2005年5月17日(火)02時42分 投稿者 魚住雅則
>新木さん
>とんびの羽根さん

自分から進んで脱線しそうになっていました。
いまは課題と指摘にすべてのリソースを振りわけます。

>弟切さん
お久しぶりですね。よろしくお願いします。



簡単なレスですみません。不作法なのは承知していますが、余裕ができたらまた改めて。
とにかく課題を提出します。今回は一発芸ではありません。読んでみてくださいまし。


ぎゃあ。
No.9449 投稿日 2005年5月17日(火)03時04分 投稿者 魚住雅則
リンクを張ってなかった。


「宣戦布告白」 3500字 6時間

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1247&e=res&lp=1247&st=0


>うおずみん #9448
No.9450 投稿日 2005年5月17日(火)07時04分 投稿者 とんびの羽根
>>自分から進んで脱線しそうになっていました。
>>いまは課題と指摘にすべてのリソースを振りわけます。


 たしかに社会人
 立て直しがはやいので感心してしまった


 すぐ今回の心理変化について書き留めておくように

 ヒーローに選ばれたことを納得していない暴走少年が
 がらの悪いメンター(指導者)に反発しながらも
 思い直し
 自分の使命に目覚めて覚悟を決める

 っていう場面に使えそう

 時間ができたら今回の心理変化を書き留めておいて開示するのこと


戻りました
No.9451 投稿日 2005年5月17日(火)07時54分 投稿者
サカモト

 久しぶりに書き込みします。
 金曜だった締め切りを昨日までに延ばして、仕事を終えたサカモトです。
 すぐに、次の仕事が待ちかまえているので、課題優先で書き込みします。
 


>新木さん
>>5年生ぐらいでしっかり微乳なのだろうか。そーゆーとこ見てたろ。話せよ。

 やっぱり、小学生高学年くらいの子はつるぺたに近かったです。目立って胸が出ている子はいないですね。中学生を見ると、少し出ている娘がいますが。
 ちなみに、サカモトが指導員やってたのは5年以上前ですので
 今は違う可能性もあります。


>>じゃ、おまえ、いらねーじゃん。
>>よい子がいれば、指導員のお兄さんは、いらないじゃん。

 そうですよ。
 本当に安心できる子が多いときは、子供の世話を任せて、火起こしとか大人だけが出来る仕事をやってました。
 後は、問題児の世話をよい子に任せて、自分は料理なんかの指揮をすることがありました。



>2号さん
>>やりましょう。やりなさい。つうかやれ。早くやれ。いますぐやれ。鉄は熱いうちに打て。モチベーションはあるうちに書け。老いる前に。

 ありがとうございます!
 見事に三回転半のジャンプしながら、下の岩場に頭から突っ込みます!
 点数は10.0でお願いします!

 進まないときに背中を押して貰えると、とってもやる気が出てきます。
 


>魚住さん
 今、シンデレラの迷宮にどっぷり使っているサカモトと申します。
 よろしくお願いします。



>シンデレラ

 とんびさんにもアドバイスを頂いてますし、今まで書いていたシンデレラも、惚れというより萌えでした。
 ですので、これからは更に萌え中心に書いていこうと思います。
 自分でもシンデレラを書く基準が、曖昧になっていますので、シンデレラ萌えを書く上でのルールを下にだしてみます。


・王子がシンデレラに萌えること。
・萌えるところはシンデレラが無口であるということ。
・王子がシンデレラを探して、国中をまわるほど萌えていなければいけないということ。
・パーティーが終わった以降。
・萌えだけで近づいてくる王子は、純粋な青年、もしくは変態であること。


 以上のことをふまえて、三つほど提出します。

--------------------------------------------------
●サカモト 無口なシンデレラ 113

一行あらすじ:無口だったため、無口好きな王子に萌えられてしまったシンデレラ。

・無口な少女にのみ魅力を感じる王子。パーティーの会場で立つシンデレラを見つける。彼女は誰とも話そうとせずに、じっと立っていた。
・美人でおしゃべり上手な娘たちよりも、無口なシンデレラに興味を持った王子。彼女の側へと行き、熱心に話しかける。
・王子に対し形式的に返事を返すシンデレラ。人と話すことを嫌うシンデレラの態度は、いかにも迷惑そう。しかし、その反応が王子の心をさらに動かす。
・おしゃべりがダメなら、踊りだけでもと懇願する王子。ついに、シンデレラはため息をついて、一度だけならとうなずいたのだった。

--------------------------------------------------
●サカモト 無口なシンデレラ 114

一行あらすじ:話すことを嫌って、聞く側に回っていたら、王子に気に入られてしまったシンデレラ

・話すことを嫌い、ニコニコと微笑みを浮かべながら、話しかけてくる人をやり過ごすシンデレラ。話しかけてきた王子も同じようにやり過ごそうとする。
・しかし、王子は彼女が自分の話を楽しんで聞いてくれていると勘違いし、延々と話し続ける。
・イライラしながらも、引きつった笑顔で王子の言葉に頷くシンデレラ。こんなに自分の話を聞いて貰えたのは初めてだと感動する王子。
・ついに、一緒に踊りませんかと誘いをかけてくる王子。シンデレラは冷や汗をかきながら、断る理由を探すのだった。
--------------------------------------------------
●サカモト 無口なシンデレラ 115

一行あらすじ:ゼスチャーで会話するところを王子に気に入らたシンデレラ。

・首を縦か横に振ることでしか意志を伝えようとしないシンデレラ。話しかけてきた者達は驚き、次に顔をしかめて離れていく。他の人たちを、うらやましそうに見つめるシンデレラ。
・そこで王子が話しかけてくる。いつものように、頷くだけで一切話さないシンデレラ。
・しかし、他の人と違い少し顔を赤らめながら、彼女から離れようとしない王子。首をかしげただけで、益々、顔が赤くなる。
・熱心に彼女を踊りに誘う王子。彼女も一緒に居てくれる人が見つかったと喜ぶのだった。


時間:2時間半 うち、一時間半がシンデレラ


いろいろ
No.9452 投稿日 2005年5月17日(火)09時45分 投稿者
新木 伸
>白石さん

>>土間。ショックでした。土間に草がはえているとは。

 なにか、とんちんかんなことを言っていますが。
 深刻さがまるでわかっていないようなので解説します。

 「土間」って言葉を使ったことに関して、それは一般的な用語ではないでしょう、と言ってるわけです。
 そうした面では「坪」と同じ。「坪」がわからないというのは、自身の体験を通じてわかったようですが。「土間」のほうはぜんぜんみたいですね。

 自身の体験として、「土間」という言葉にピンとこなかった時代を持っていないと、わからないというのは、想像力がなさすぎです。
 だから上流階級プードルだっていわれます。長い鼻と長い足とに生まれついたプードルだって、想像力さえあれば、ぺったん顔で短足に生まれついてしまったブルドックの気持ちだってわかるはず。ま。「醜いブルドックの気持ちになんてなりたくないわ」と、わかろうとしないうちは絶対に無理ですが。

 小説の出来がどうこういう以前に、人様に普通に通じる言葉を使ってくださいと、そうお願いしているわけです。
 業界用語とか、40歳以上奥様専用語とか、そういうのナシで。
 日本語を使う人類に対して、普遍的に伝わる言葉のみで書いてください。

 いま分室参加者のなかに、18歳現役高校生――なんてのがいなくて、リサーチできませんが。
 実際にやってみりゃはっきりしますが、20人の高校生を捕まえて「土間ってなぁに?」と訊ねたら、まず19人ぐらいが「わかんない」と返してきますよ。もしくは「辞書引けばわかるよ。引いてみていい?」とか。
 「酒屋」も同様。
 だって見たことないもん。いま酒屋なんてないもん。

 僕がいま37歳ですが、土間のある酒屋というものを、ぎりぎりリアル体験として知ってる最期の世代。

 そういう言葉の問題は、どんなところでもつきまとうことで……。
 たとえば白石さんに「iPodってなぁに?」とか、「CVキャブってなぁに」と訊いても、「わかんない」となりますよね。
 片方はどこに行くにも音楽を手放せない人種には常識の言葉。
 もう片方はバイクの分解整備を自分で行う人間には常識の言葉。

 白石さんが小説を読むときに、そんな自分の知らない言葉が使われていたら、困るでしょう? 小説は欄外で用語解説があるわけでもないのだし。
 「土間」とか「酒屋」とかが使われていて、その言葉を知らないひとだって、困ると思いませんか?

 あと、「坪」って言葉。これも腐れ土建屋の間じゃ常識すぎる共通語なのかもしれませんが、一般には「平米=平方メートル」です。
 室内の広さを示す言葉で、ぎりぎり使ってもかまわない古い単位は「畳」でしょう。
 これだって、畳の部屋を見ずに育った人たちが半数近くになってきたら、使えない言葉になってきます。
 自分の家と、親戚の家と、遊びに行ったことのある友人の家と――この狭い範囲なんですね。人が他人様の家を見る機会っていうのは。
 この3つのなかに「畳敷きの部屋」がひとつもなかったら、その人の人生において「○畳」という言葉は意味をなさない文字の羅列となります。


 んで、小説にもなっていないくだらない1000文字の考察と対策なんてやっていないで。そんなことやってても無駄だから。
 どんどん新しいものを書いてゆくこと。
 白石さんの達成目標の優先順位を以下に書いておきます。

・日本語を書くこと。
・1000字の枠に慣れること。
・小説を書くこと。

 上から順に重要事項です。一度にあれもこれも全部できませんから、最優先のものが形になってきたら、それ以降のものも指摘します。
 本当は小説になっていないことがいちばんの問題なのですが。




>弟切

>>主人公とヒロインは、人付き合いが苦手です。そういう人は、よほどの事情がない限り、大勢の人と接する場所を避けるでしょう。
>>「開店したてのショッピングセンター内のペット屋」という設定は棚上げします。もっと「カメおたく」にふさわしい舞台を考えます。

 逆境ってのは、磨きあげるチャンスなんだけどね。
 そこで引っ込めてしまうのが弟切らしいなぁ。

 「オープン直後の店は混雑する」ということを知らなかったことにすればいいじゃん。そのくらいオタクってことで。
 あとショッピングセンター内でオタクが浮くっていうなら、浮いてるさまをきちんと描けばいいじゃん。要はキャラ立ての役に立ってないからいかんだろうと言われているのであって、キャラ立ての役に使ってしまえばいいんだよ。


>>「カメおたく」にふさわしい舞台を考えます。

 誰もそんなことは言っていない。
 カメおたくを浮き彫りにできる舞台(使い方も含む)を考えろと、そう言っている。


 「隣の市のペット屋」という設定も同様だ。
 そのまま書くと、フットワークが軽いということになってしまう。だが使い方しだいで、「こんなに頑張って遠出してきたんだよ」という意味づけも行えるよな。

 毒と薬とは表裏一体なわけね。あるプラスの性質を強調する場面は、それと真逆のマイナス性質を説明する場面でもあるわけね。

 ある色を目立たせるためには、補色のなかに放り込むっていう、ごく初歩の色理論があるわけだけど。弟切知ってる?
 おまえは知識だけは持ってるくせに、実践面で、なーんにも生かせないのだなぁ。
 Intelligenceが高くてWisdomが低いんだな。魔法使いタイプだな。僧侶ではなく。





>魚住

 で、どうなのよ?
 今度のやつは、それ一発ネタなの? どうなの?
 一発ネタなら、俺、みねーから。
 ぜってー、ヤだから。

 あとタイトル変わってるようだけど、前のと同じ話なの? 別な話なの? 同じ話なら、なんでタイトル変わるの?




>サカモト

>>やっぱり、小学生高学年くらいの子はつるぺたに近かったです。目立って胸が出ている子はいないですね。中学生を見ると、少し出ている娘がいますが。

 なるほど。
 水着で圧迫してなお存在を主張するぐらいの乳量というと、やっぱ、中学生以降か。永久に得られない人もいそうだし。


>>進まないときに背中を押して貰えると、とってもやる気が出てきます。

 そうして本番のときに、背中を押してくれる人がいるとは限らないんだな〜。これが。
 くっくっく。おまえ、いざというとき、自分にやる気を与えてくれる人が現れるのを待っていて、なんにもできないで終わっちまうほうに50カノッサ。

 自分で自分の背中ぐらい押せるように訓練しとけ。いざというときに足を踏み出せるかどうかも、訓練と練習と過去の経験の範疇だ。精神論なんかではなくて。


なにか。
No.9453 投稿日 2005年5月17日(火)15時29分 投稿者 白石 尚

>新木さん

 あー。
 なんだか、しんみりと伝わってきたような。
 わたしは、いろいろなことを勘違いして生きてきたと思います。

 よく、新木さんが「恥ってなに」って書き込んであるけど、
恥って、もしかしたら、自分で自覚していない隠しごとがあるから感じるの?
 自分でも知らずにいる隠しごとが、表面に出るのを防ぐために、本能的に神経が収縮して、恥ずかしいって感じるのかな。
 処世術としては必要な本能なんだろうけど、文学には邪魔なんだ。

 そういうこと?

 自分じゃ、なんにも隠しごとしてるつもりなんてなかったのに、実はいっぱい隠されているような気がしてきた。

 プードルとか言われても、ちっともピンとこなかった。
 自分では雑種犬だと勘違いしていたから。


 今日、なにかを感じた白石でした。


>恥について
No.9454 投稿日 2005年5月17日(火)17時03分 投稿者
新木 伸
>恥について

 僕的には、「恥」というのは、「やっちまった」と思ったときに感じる情動と定義しているけど。
 やっちまう以前に感じる種類のものは、知らないし、わからない。

 しいていうなら、それは恐怖というものでないかなぁ。
 これは未知のものを怖がるという本能的な心理で、すでに前人が分類済み、定義済み。

 ところで白石さんも、自己啓発セミナー入学2号ですか。
 僕はここを、「自分を深く知ってもらって感涙させる」ために開いているわけではなくて、自分の足で立って歩いて、きちんとひとりで小説を書きあげられる人間を仕上げるためにやっているわけですね。

 あらゆることは、すべて、自分で考えてもらうためにやっていますので――。
 たとえば、「おまえの書いたものは小説ではない」と言われたら、「じゃあ小説ってなんなのよ」と食い下がってきてくれると嬉しいんだなぁ。これが。
 もしくは、「じゃあ小説ってなんなんですか?」と訊いてくれるのでもいい。
 その際には、「てめえの頭で考えな」となりますが。禅問答的に、「どんなものが小説であると思いますか?」と返すほうがいいかな?

 しかし白石さんのリフォーム屋さんは、お客さんに向けて「坪」とか、平然と使ってくるリフォーム屋さんだったのですね。あんま頼みたくないなぁ。いろいろな面で気遣いをされなさそう。お客さん不在で、店の趣味でもってリフォームされてしまいそう。

 「一坪ってどのくらいですか?」って質問、これまでの仕事のなかで、一度もされませんでしたか? もしその質問をされていたなら、そのときどう思っていましたか? 「坪を知らないなんて、まあ非常識な」とかなんとか? 「パンがないならお菓子を食べればいいのに」とかなんとか?


きょうのごはんはアジふりゃー
No.9455 投稿日 2005年5月17日(火)17時54分 投稿者
新木 伸
>カフェイン断ち

 タバコを吸うヤツは人間のクズだ。
 だがカフェインは常習性も低いし、本人だけで周囲にもまったく迷惑をかけていない。実際のところ健康にもほとんど害はない。
 だから僕ちんぜんぜんオッケー。
 とか自己欺瞞して、必要もないもんを毎日せっせと多量に摂取しておったわけだが。
 毎日2リットルほど。薄めのアメリカンコーヒーで。

 じつはカフェインの過剰摂取を続けていると、カフェインを摂らないと脳が通常に働かなくなってくるのだな。
 カフェインを摂ると集中力が上がるというのは、事実だが、それは依存習慣のない人間が微量に摂った場合に限る。ふだんコーヒーなんかを飲まない人が、1〜2杯程度ね。
 カフェインを常用している人間は、切らしている状態では脳は通常以下でしか稼働しない。多量に摂取してようやく「人並み」に頭が働くことになる。

 つまり、なんの役にも立っていない。カフェインを摂って頭がしゃきっとした感じになるのは確かな現象だが、それは通常以下の脳味噌が、ようやく通常に回り始めたというだけのこと。
 はじめから摂らなければ、ずっと通常状態で回ってくれるものを、わざわざ変なモンへの依存習慣を付けて、自分から効率を落としているだけのこと。

 ちなみにタバコもカフェインと同様。
 摂取してようやく「人並み」になるだけ。依存状態では、摂取しないと「人並み以下」になってしまうところも同じ。
 ニコチンはカフェインよりも依存性、能率低下率、ともに高い。

 で、カフェイン断ちをしてみた。――ていうか、修羅場ってるところで習慣改正なんてやりたかないんだけど。
 なにやらカフェインを摂取すると、目の奥が凝って、三半規管がぐるぐる回ってくるようになった。紅茶も緑茶もだめ。鼻孔の裏にカフェインの匂い(かどうかは知らんけど)が漂って離れない。

 これでは仕事にならんし、理由ができたことはラッキーなので、この際、カフェイン断ちをすることに。
 タバコなんて吸ってしまったらやめられる自信はないけれど、カフェインであれば、なんてことはないはず。

 しかし二日目が異様に眠くなり、24時間断続的に寝ておった。
 三日目の今日はだいぶよくなった。すくなくとも起きていられる。さて仕事せんと。





>魚住

 『バック・トゥ・ザ・フューチャー』というラベルには、なんと書いてあるのか。
 あれの答えを言え。
 あれは嫌味ではなくて、思考のための糸口だから。


ムカ
No.9456 投稿日 2005年5月17日(火)18時55分 投稿者 白石 尚

>新木さん


仕事だか修羅場だか知らないけど。

わたしのことをどんなに言おうと勝手だけど、
うちのリフォーム屋を比喩に使うのは違うだろ。


>白石さん
No.9457 投稿日 2005年5月17日(火)19時34分 投稿者
新木 伸
 小説を書くということは、商売をすることと、どう違うのですか?
 僕は白石さんの商売について言いました。仕事とそれに向かう姿勢っていうのも、人の人格の一部ですから、白石さんについて言ったのとイコールだと考えています。

 で、白石さんの商売する姿勢に問題がないと主張されるのでしたら、それと同じ姿勢で小説を書けと、そう言っているわけです。仕事はきちんとやってるのに、どうして小説のほうはそんなにずぼらになってしまうのか、考えてみてください。

 また僕が揶揄したように、白石さんの商売する姿勢自体に、その種の独りよがり的な問題があるのだとしたら――。
 商売の姿勢のほうはどうでもいいですが、小説に向かう姿勢だけはきちんとしてください。どちらもイコールで結ばれるものだとすると、両方正さないとならないわけですが。

 無駄なことに使ってる時間があるなら、頭を使って考えることに費やしてください。
 考えるべきネタはいくつか放りこんであるはずです。

 ちなみに「やっちまった系」の恥を体感するタイミングとしては、いまです。いま。
 この瞬間。


>白石さん
No.9458 投稿日 2005年5月18日(水)01時14分 投稿者 とんびの羽根
>1246 白石 1000字課題 「チョロの憂鬱」 No.2
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1246&e=res&lp=1246&st=0


>> 酒屋の裏手にある、細長いコンクリートの土間の上。柴犬チョロは、くさりをはずされて、地面を踏ん張るようにして立っている。

>酒屋

 酒屋をよく知らないのでここから先まったく情景が浮かびません
 舞台が酒屋でなければならないのなら、その理由を納得させるか
 酒屋をしらない読者にも疑似体験できるように、酒屋らしさを演出するための工夫をしてください

 酒屋さんがあるまちで、不動産情報誌に書く小話なら全然問題ないんですが
 ここは不特定多数の読者を想定するのが前提です

 で、ここから先の指摘はしません
 新木さんから指示が出てましたので、次のストーリーを考えてください、ってことです

>「一行コンセプト」

 よみかく分室ではストーリーのコンセプトをさしています
 ストーリーが存在しないものはここではコンセプトではないんです

 たとえば家の模型を作れといわれて
 はい藁葺き家根の模型を作ります、コンセプトは自然に優しい家根です
 というくらいの勘違いになってます
 柱も土台もなく家根だけあってもそれは家じゃあない
 
 土台と柱と壁と家根がそろって建物です
 サカモトさんにもコンセプトをきちんと書けと何度も指摘してますけどね
 でもサカモトさんはいまだにコンセプトの意味を理解してない

> 脳天気な酒屋の人達。

 これは一行コンセプトではありません
 建築材料として国産楢材、藁ほかとだけ書いてあるようなものです
 この材料(人たち)を使って何を作り何をさせたいのか、コンセプトの中に書いてないといけないんです

>チョロの憂鬱
 この作品は「コンセプト」にもかかわらず主人公はチョロです
 実際タイトルはチョロの憂鬱だからでもあるけど
 本当の理由は作品の中で意味のある変化をみせる唯一の存在がチョロだからです

 ところがコンセプトの中に主人公が出てこないなんて変ですよね

 バリアフリー二世帯住宅というふれこみなのに、特徴をきいたらすべて国産材を使っていることです、みたいな
 二世帯住宅にしたのは国産材の良さをみんなにアピールしたかったから適当に決めました、みたいな

>小説とは

 白石さんはとりあえず自分で考えてみてください
 サカモトさんより先にわかるかな


家根>屋根
No.9459 投稿日 2005年5月18日(水)01時22分 投稿者 とんびの羽根
 なんでこんな誤字がIMEに登録されていてしかも第一変換候補になってたのか不明


バーゲンの会場は弟切も苦手です。
No.9460 投稿日 2005年5月18日(水)02時14分 投稿者 弟切 千隼
 人ごみの中を歩くのは大変ですよね。弟切も、なるべくそういう場所を避けて通るほうです。
 しかし、必要であれば、人ごみの中に突っ込みます。弟切は平均的な女性でないため、いわゆるブランド品バーゲンには突っ込みません。そのかわり、恐竜の化石を見るために並んでいたりします。



>自己課題、ペットの話、起のアイディア出し

>> 「オープン直後の店は混雑する」ということを知らなかったことにすればいいじゃん。そのくらいオタクってことで。
>> あとショッピングセンター内でオタクが浮くっていうなら、浮いてるさまをきちんと描けばいいじゃん。要はキャラ立ての役に立ってないからいかんだろうと言われているのであって、キャラ立ての役に使ってしまえばいいんだよ。
(新木さんのNo.9452の書きこみより)

 という御指摘がありましたので、「ショッピングセンター内のペット屋、開店したて」という設定を生かす方向で考えてみました。「隣の市にある」という設定も生かすようにしました。

 以下に、考え直した舞台設定を挙げます。これで違和感がなければ、この舞台で主人公たちを動かしてみます。


―――――――――――――――――――――――――――――
 主人公とヒロインは、静岡県内の地方都市に住んでいる。ある日、
彼らが住む市の隣の市に、新しいショッピングセンターが開店した。
そこにはペット屋も入っていた。
 開店したてのペット屋は、開店記念として大安売りを行なう。
主人公やヒロインが普段使っているカメの餌が、相場の半額で
売られていた。
 主人公とヒロインは共に高校生である。少ない小遣いをやり繰り
して、カメの飼育費用を捻出している。この大安売りを見逃せる
はずがない。人ごみが苦手だからといって、敬遠している場合では
なかった。
 二人は、開店直後で賑わっているショッピングセンターへ
やってくる。主人公はカメの餌を買いたい一心で、目をつぶって
人ごみへ突っ込む。ヒロインのほうは突っ込む勇気が出ず、
人が途切れた隙にようやく潜り込んでくる。
―――――――――――――――――――――――――――――


 舞台を静岡県内にしたのには、もちろん理由があります。今回は時間が取れないため、次回に理由を説明します。


レス。
No.9461 投稿日 2005年5月18日(水)03時09分 投稿者 魚住雅則
本日はレスのみです。

>新木さん
>今度のやつは、それ一発ネタなの? どうなの?
前回提出した「ラブレター」が一発芸(じつは○○(=誤解)だったのです!)として考えた「先輩に告白する」という話なので、
今回は違う話を書いています。今回は「幼なじみの後輩に告白される」話で、一発ネタではありません。
なのでタイトルも変更しました。

>『バック・トゥ・ザ・フューチャー』タイトルの意味
了解です。

「将来へ戻る」「未来へ戻る」という訳から、過去から現在(未来)に戻るという意味だと思っていましたが、そういう浅い意味ではないのですね。次回までに考えて提出します。

>サカモトさん
こちらこそよろしくお願いします。
ごく簡単にですが、シンデレラで気になっている点を。

王子がシンデレラに萌える、それも国中を探し回るほどに大興奮というのは分かるのですが、肝心のシンデレラが王子を嫌がっていたり苦手と感じているものが見られます(とくに無口なシンデレラ114)。

「ふたりは幸せになりました」というエンドマークを付けようにも、シンデレラが逃げてしまっては困るのではないかと(個人的には逃げ回るシンデレラとかいたら面白いですが)。これはなにか回避するネタがあるのでしょうか? 

あと、それだけ嫌ならわざわざ魔法使いに頼んでまで舞踏会に行かないのでは?


>白石さん
No.9462 投稿日 2005年5月18日(水)05時24分 投稿者 まこと
 ええと、課題のしばりについて書いてきたんですが、タイミング悪いかなぁ。ぷんすかモードなのかなぁ。わからないのでひとまず保留にします。

 しばりの説明については、白石さんへというよりは自分のためでした。再確認できたし、勉強させてもらってます。
 ようすをみてからアップしますね。

 まこと


いいお天気だ。そうだ洗濯をしよう
No.9463 投稿日 2005年5月18日(水)10時25分 投稿者
新木 伸
>弟切

>>主人公やヒロインが普段使っているカメの餌が、相場の半額で売られていた。

 ここ、変。
 カメってな、マイナーなペットなんだろ?
 おそらくこの二人は開店セールのチラシをみたのだと思うが、「カメの餌」なんてマイナーなもんが、載っているものだろうか。
 まあ「たまたま載っていた」ってことにしちゃってもいいのだけど、載っていないことにしたほうが、カメのマイナーさを印象づけられるのではないかと思うのだが。どうだろうか。
 弟切は、設定やキャラの特徴を印象づけるための方法が下手くそだよな。なんていうの。演出というの。


>>主人公とヒロインは共に高校生である。少ない小遣いをやり繰りして、カメの飼育費用を捻出している。この大安売りを見逃せるはずがない。人ごみが苦手だからといって、敬遠している場合ではなかった。

 動機付けがまだ弱い。
 まあ、以前のなんとなく覗いてみました、なんていう、くそ低いモチベーションよりも、今回の「節約のために頑張ってやってきた」のほうが、だいぶマシだけど。
 もうひとつふたつ上の動機付けがあるから、狙ってみそ。


>>二人は、開店直後で賑わっているショッピングセンターへやってくる。主人公はカメの餌を買いたい一心で、目をつぶって人ごみへ突っ込む。

 キャラを忘れるな。こいつは「頑固なやつ」なんだろ?
 これじゃまた別人だ。




>魚住

>>前回提出した「ラブレター」が一発芸(じつは○○(=誤解)だったのです!)として考えた「先輩に告白する」という話なので、今回は違う話を書いています。

 なんじゃ、そりゃ?
 それじゃ今回のものが安全だということは、論理的に証明されていないぞ。
 そんな言い分じゃ、小学生たって騙せやしねーぞ。国民なら騙せるかもしれないが。

 前回が一発芸だとして、というところな。
 ここ、一発芸であったのか、そうでなかったのか、まずはっきりしろよ。前提が揺れていたら、全体がひっくり返ってしまう。
 「一発芸であったとして」という無責任な前提はやめろ。おまえは製造責任者なのだからお前がお前の責任のもとにラベルを貼れ。一発芸なのか、そうでないのか。
 俺に訊くなよ。俺はクリックしてもいないんだから、わかるはずがない。

 あと今回は前回とは違うことをやったのだとする。
 それがどうして一発芸でないことの証明になるの? 前回と違う一発芸になってるだけかもしれないじゃん? 前回と違うからOKって理由にはならないよね。



>>今回は「幼なじみの後輩に告白される」話で、一発ネタではありません。

 幼なじみの後輩に告白されるけど、じつは○○だったのだ! ――とかいう話でないの? ほんと? 食べてもへーき? 口に入れても安全?

 ちなみに一発ネタでなくて、話になっているかどうの、見分けかたを教えてやる。
 はじめの状態と、終わりの状態に変化があって、その変化になんらかの意味づけがされているかどうかが、話であるかどうかの基準だ。

 「幼なじみの後輩に告白される」ってだけだと、これ、単なるシチュエーションだよな。その先にきちんと結末があるのか? その流れに意味が生じているのか?
 一発ネタは卒業したのかもしんねーが、次はシチュ萌えにハマっているわけか? 肥溜めをことごとく踏み抜いてゆくような、不運な男なんだなお前って。それとも運があるのかな。これは。

 ちなみに話になっているうえで、さらにいくつかの条件を加えると、物語となるわけだ。そして文字で書かれている物語は小説と呼ばれたりするわけな。
 このへんは白石さんに出している課題なのでいま答えは書かないけど。
 まあおまえの場合には、話として作りさえすれば、他の条件は自動的に満たされて、小説ができてしまうタイプの書き手なんで、そのへん意識しないでもいいだろう。

 で、きちんと話になってるわけ? 一発ネタでもシチュ萌えでもなく?
 だとしたら、どんなストーリーで、どんな意味づけが行われているの?


>>>『バック・トゥ・ザ・フューチャー』タイトルの意味
>>「将来へ戻る」「未来へ戻る」という訳から、過去から現在(未来)に戻るという意味だと思っていましたが、そういう浅い意味ではないのですね。次回までに考えて提出します。

 だから考えなくていいんだってば。
 「イチゴジャム」って書いてあるから、それ読んで、「これはイチゴジャムです」って言えばいいんだってば。おまえ、いまサラリーマンやってるってことは、大学ぐらい出てるってことだよな。なら当然英語ぐらい読めるよな? 最高学府卒で研究までしてきた人間なんだし。生きた英会話はできなくても、英文章を読むくらいはできるよな?
 ていうか、「バック・トウ・ザ・フューチャー」って、すべて中学2年ぐらいで習う単語のはずだけど。

 どうせお前がアタマで考えて出してきた答えなんて間違ってるんだから、考えなくていーよ。リー先生も言ってたろ。考えるな、感じろ、って。

 で、なんて書いてあるの? 3秒もあれば充分だろ。




>まこと

 そうそう。
 いま白石さんがやられてて、お前の胸の内に生じているその感情ってのが「歓喜」ってやつね。どす黒い系のほう。
 自分がいじめられた原因を作った一人が、逆にやられてると爽快だろ。
 どんな味わいのものなのか、どうすると生じるものなのか、きちんとスナップしておいて小説に生かすように。人の不幸は蜜の味っていうだろ。

 しかも歓喜を味わったのみならず、みずからイジメに加わろうというのか。貪欲だな。どす黒い喜びをもっともっと味わいたいわけね。
 うんそれが人間ってもんだよ。

 あと安堵感もあるはず。
 イジメ対象が自分から他に移ってほっとしてるだろ。極度のストレス下から解放された瞬間ってな、なんといえんだろ。それがエンターテイメントの基本ってものね。
 読者にまず緊張を与えて、しかるのちに、ほっとさせる。そうやって山谷作って愉しませるのが、エンタメ屋のお仕事。

 あと優位な側が、そうでない側に見せる余裕ってのが、世間一般的に言うところの「優しさ」ってもんね。
 おまえいまそういう気持ちになってるだろ。このあいだまでの白石さんも、そういう気持ちでいたわけよ。
 本物の優しさってのは、無論、そーゆーのとは別物だが。

 色々と、スナップ撮っておくべきものがあるなぁ。まことは。
 撮り忘れないように。




>とんびさん

>>家根>屋根
>>なんでこんな誤字がIMEに登録されていてしかも第一変換候補になってたのか不明

 ああ。とんびさんがいま恥を感じている。いいなぁ。うらやましいなぁ。恥のわかるひと。
 恥を感じると思わずIMEのせいにしてしまうのが人間というものなのですね。

 ちなみに僕はそれはATOK様のお告げだと思います。
 ATOK様とは、たまにパソコンの中に降りてきて、変な変換をしてくれて、我々にインスピレーションを与えてくれる高次元の存在です。


初心に帰る
No.9464 投稿日 2005年5月18日(水)12時54分 投稿者 まこと
 スナップ撮りました。ってことで、しばりの説明アップします。

>白石さん
>しばりについて

 実は私、しばりをやらずにサボっておりました。せっかく積み上げたものをオジャンにしてしまったのです。そこで、再確認するためにも説明させてもらいます。ROMさんが読んでもわかる説明をこころがけますが、わからなかったら質問してください。


 しばりとは分室用語です。「禁止する」という意味で使われています。

 小説を書くからには、ちゃんとした日本語で語りたいでしょ? 正しく伝えたいですよね。その技術を身につけるためにやっていることなんです。実際にやってみるとわかりますけど、禁止事項が矯正されてきます。

 しばりについては、ひとつずつ増やしたほうがいいのかなってのがありました。けどサカモトさんは、一気にやったんですよね。一気もありだなということえで、一覧を挙げときます。

 強制じゃありません。自分が直したいものをやるといいです。


・時系列順にする。時間逆行禁止。
・重文、複文禁止。
・倒置法禁止。
・体言止め禁止。
・気弱語禁止。比喩禁止。

○「気弱語」禁止ワード

 ような/ようだ/ように/ようで
 まるで、あたかも、ごとく、さながら、みたいに
 すこし、ゆっくり、わずかに、ちょっと


 では、説明に入っていきましょう。
 ひとつ言っておくことがありました。自分ができてもいないのに、それを棚に上げて書くことになります。ご了承ください。


・時系列順にする。時間逆行禁止。

 物語は時間どおりに進行していくのが理想です。なぜでしょう。「今はいつ」なのかがわからなくなってしまうからです。
 過去と現在を行ったり来たりするのは、負担がかかるものなのです。読み手のかたを「今はいつだっけ」と混乱させることにもなりかねません。戻って確認しよう、なんてしてくれないかもしれないんです。そしたらきっと、先を読む気がしなくなります。自分にもそんな覚えってありませんか? 

 時間どおりに話を書ける自信がついてから、時系列の操作をするのはかまわないでしょう。でもその前に、基本を身につけることが先決です。


・重文と複文の禁止

 文章が長いと、うまくなった気がします。けれども、読み手のかたには負担になります。一文に込められた情報量が、多くなるからです。
 一度にたくさんのことを理解するのは、疲れますね。一文に入れる情報はひとつずつにしましょう。

 基本は単文です。
 主語と述語の文です。単文だけの文章で課題を書いてみませんか。これはかなりつらく感じると思いますし、なかなかできません。
 でも、このしばりを続けていると、悪文を感知できるようになります。


 重文について。
 文字どおり文が重なっている文です。情報がふたつ以上入っています。これも、読み手のかたが一文で受け取れる情報はひとつです。ですからふたつ以上情報が入った文は、負担になります。一文に込めていい情報はひとつなんです。
 ひとつの文に、ひとつの情報だけ入れるというくせをつけましょう。
 読みやすい文を書く。そうすれば、意思が伝わりやすくなりますよね。


 複文の説明に移ります。これは辞書で調べましたよね。
 修飾語のなかに、主語述語がある文です。長い長い修飾語って疲れるものなんです。
 「花の咲く春がきた」
「春が」を修飾する語がふたつあります。それらは主語述語の関係にあり、節になってます。
 こんな短い文章でさえ、頭はフル回転しなくてはいけません。これが長ったらしくなって何行も続いたら、どうでしょう。
 うんざりです。

 シンプルな文をつなげて、やさしい文章を書きましょう。


・倒置法禁止

 文章をひっくりかえして、人目をひくやりかたです。ここぞ、というところに使えば効果的になります。
 単文だけの文章は平坦になりがちです。全体に平坦な文章ですから、目立たせたいところに倒置法をもってくるといいですよね。
 ところが、正しい取り扱いを知らないと、中毒症状がおきるんです。
 本当です。
 やたらめったら使ってしまいます。そういう倒置法が続く文章は、かなりかっこわるいです。本人は酔いしれているんだけど、周りは引いちゃうって感じかな。それに、いちいち目が止まるのですから疲れます。

 これは表現力でカバーできるものだそうです。そっちをみがいていきましょう。


 体言止めも同じ効果です。
 体言の意味がわからない場合は、辞書を引いてみましょう。

 これも目が止まります。しかも急ブレーキです。スピードにのって読んでいるときなど、意味なく使われると不快に思うものです。それをくり返されたりしたら、即読み捨てでしょう。


・気弱語禁止

 表現の程度を弱めるために使う言葉のことです。日本人には、たいへん都合のよいものですね。断言することが、苦手だったりするからです。

 知らず知らずのうちに使っていたりしますよね。ですが、あいまいな表現は読み手のかたに不親切です。迷わせてしまうのです。
 せっかく読んでくださるかたを、もやもや気分にさせてはいけません。はっきり表現してあげましょう。そうすれば、安心して読みすすんでいただけます。


・比喩禁止

 比喩を使うと、楽に表現できますよね。
 でも、それでは表現する力が育ちません。また、安易な表現が続くとおもしろみにも欠けてしまいます。
 これをやるのも苦しいんですよ。それでもつづけていれば、あたりまえに自分流の表現が出てくるレベルになるらしいです。
 「らしいです」とか、「そうです」ばっかりでごめんなさい。残念ながら、まだ断言できるまでにはなってませんで。


 辞書については、過去ログでくり返し説明されています。「辞書」で検索かけるとザクザク出てきます。

 ちなみに検索のしかた。
 ボタンの並んでいるツールバーから「編集」をクリックします。プルダウンしてきたもののなかから「このページの検索」を選んで検索したい文字を入力します。
 知ってたらごめんなさい。


 辞書について書いてあるものを引っぱってきました。参考までに、どうぞ。

No.1990 新木さんの書きこみより―――――――――――――――――

 辞書の引きかたについて。
 あのさ、もしかして、辞書一冊だけで引いて、それで終わりにしちゃってる……?

 こんなこと、言うまでもないことだと思って、いちども言ったこたぁないけど……。

 辞書ってーのは、最低でも、5〜6冊は引いて、クロスチェックするもんだよ?

 広辞苑に国語辞典、英和辞典、英英辞典。
 カタカナ語辞典はサブセットであることが多いから、あんまり引かない。
 ちなみに辞書の出版社はなるべく変えること。
 広辞苑と岩波国語辞典を引いても、岩波国語辞典のほうは広辞苑のサブセットだから、意味がない。


 ちなみに電子辞書だと、便利便利。
 単語入れてリターンキー叩くだけで、五冊でも六冊でも、同時に串刺し検索して、結果を全部一覧表示してくれる。
 最近なら、インターネットでも無料で辞書が引けるし。(gooとか)


 昔は「辞書を引くのが面倒に感じなくなるぐらい、反射運動として辞書を引くように習慣づけろ」とか言われたもんだけど、いまは電子辞書があるから、そんなことしないでいーわね。
 これこそ、しないでいい「手間」ってもんだな。

 でも電子辞書を持っていないのなら、手で引け、手で。

 電子辞書なんて、ひととおり揃えたって5〜6万円程度だよ。あとHDD容量が1GBかそこらぐらい。いまのご時世なら、たいした容量じゃないわな。
引用終了――――――――――――――――

 すでにお使いかもしれませんが、まだでしたらこちらをどうぞ。

 goo辞書 “「大辞林 第二版」及び「デイリー 新語辞典」から検索します。(約25万語)”
 ↓ここです。
http://dictionary.goo.ne.jp/index.html?kind=jn&mode=0

 もうひとつくらい。
 ↓infoseekマルチ辞書
http://jiten.www.infoseek.co.jp/

 ネットで辞書を検索すると、他にもいろいろ出てきます。


 これを書くのに過去ログをひっくり返してきました。私の分室デビューは8557でした。そこいらへんから読んでおくと、分室ルールや1000字課題のノウハウが手に入りますよ。私も読むことにしました。過去ログには問題解決の手がかりがいっぱいです。ご活用ください。


 しばりがいかに大切であるか、再認識いたしました。私も禁止事項を守って、課題を書いてきます。


 3時間
 まこと


きょうのおひるはきのうののこりのアジふりゃー
No.9465 投稿日 2005年5月18日(水)13時24分 投稿者
新木 伸
>質問

 掃除当番について。

 中高生の教室掃除って、ふつう、生徒たちがするもんですよね?
 当然そうだろうとは思うけど、いちおう、確認までに。

 トイレやら、校庭やら、体育館――まで掃除するかどうかは、各学校のしきたりによるのだろうけど。
 最低限、どの学校でも共通する範囲として、教室ぐらいは当番制でやってるのだと思うのだけど。
 教室だけの掃除なら、クラスの6分の5くらいは、掃除なしで帰宅or部活に行けるのかしらん?

 質問内容をまとめると、以下の通り。

・現在の中学高校(おもに公立)で、掃除当番制はあるのか?
・どこを掃除するのか? 教室だけか。そのほかの場所も掃除するのか。
・掃除当番に割り当てられるのは、クラスのうちの何人なのか? それとも全員なのか?

 ちなみに、ざっと25年前の東京都文京区立の中学校では、クラス全員で、6名ごとの7つの班に分かれて、理科室とか視聴覚室とか、教室以外の色々な場所まで、1週ごとのローテーションで、掃除していた。
 ……気がする。

 ただトイレだけは用務員の人がやることになっていて、生徒はやらなかった。……と思う。
 かわりに校門から校舎までの道の落ち葉掃きとか、そんな重労働をやっていた。




>まこと

 なんだ。「知ってるけど、おしえてあ〜げない」ってイジメには参加しないのか。無欲なんだな。


 様々な縛り項目、文章における禁止条項の件だけど。
 まことって、あれ、なんでやることになったんだっけ?
 理由に納得して、それが必要だと切実に思わないかぎり、人ってな、努力なんてしないもんだよな。ふつうは。
 いろいろ禁止されて、手足を縛られて文章を書くのは、ひどく苦しいことなのだし。

 おまえの場合には、理由に納得して自分に必要だと思ったから、受け入れてみたわけ?
 それともセンセイが言うから、やらなきゃやらなきゃ、と、わけもわからず実行しているうちに、効果を体感するようになってきたわけ?

 どっちだったっけ?


 あと、過去ログの取得のしかたと、ファイルとしてローカル(自分のHDD内)に保存する方法とか、あるキーワードをもとに過去ログのなかから目当ての書き込みを発見するためのノウハウなんかも、白石さんに教えてあげろ。
 たぶん、白石さん、知らないはずだ。
 たぶん、IEあたりをそのまま使っていて、WEB上からクリックして普通に閲覧できる範囲しか見ていない。「過去ログ」ってどんなものか、そこから説明しないとならないはずだ。

 自己確認の意味があった禁止条項の説明と違って、それを書いてもまことが得るものはあまりないだろうが、おまえも誰かからそれを教えられたんだから、誰かに一回は教えるべきだ。

 そういや、まこと自身、ZIP圧縮の過去ログは解凍できたん?
 過去ログどうやって取得してローカルに保存してる?


ペコ。
No.9466 投稿日 2005年5月18日(水)18時09分 投稿者 白石 尚

 >みなさま。

 どうもすみませんでした。
 
 新木さんのレスに、いろいろ言い訳を書いていたら、なんだかすごく面倒になって、つい、どまぐれてしまいました。

 ゆうべ、反省してから書いた1000字課題を見てくださいませ。
         ↓

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1248&e=res&lp=1242&st=0

 
 また、レスします。

 白石。


無題
No.9467 投稿日 2005年5月18日(水)18時29分 投稿者 白石 尚
上にあげた1000字課題の誤字に気づいたので、修正しました。
       ↓

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1249&e=res&lp=1242&st=0


レスです。
No.9468 投稿日 2005年5月18日(水)20時49分 投稿者 白石 尚
>とんびの羽根さん

 重ねての指摘、ありがとうございます。

≫酒屋をしらない読者にも疑似体験できるように、酒屋らしさを演出するための工夫をしてください
≫ここは不特定多数の読者を想定するのが前提です

 一度目の指摘でここまで理解すればよかったのですが。
 やっとわかってきたところです。次の課題に活かします。

≫よみかく分室ではストーリーのコンセプトをさしています
 ストーリーが存在しないものはここではコンセプトではないんです

 実は、コンセプトの意味がわかっていません。
 家の模型のたとえをいただいたので、少―しだけイメージが具体化した程度です。
 辞書にはいろいろ書いてあるけど、いまいちピンとこないので、今から追々つかんでいきます。

≫>小説とは
 白石さんはとりあえず自分で考えてみてください

 課題を書きながら、考えます。頭の中で考えきれないやつは、肉体労働するしかないよな、って思ってます。

 今後とも、よろしくお願いします。

 
>新木さん

 わたしは頭の固い女のようです。
 ここまでしないと、本当にはわからない。
 でも、おかげさまで、なんとかわかったような、まだわかってないような。
 前途はかなり多難ですが、無理せずボチボチやっていきます。
 よろしくお願いします。


>まことさん

 わたしもご恩返しができたようで。
 これで、本当の五分と五分ね。
 今からじっくりと、まことさんに教えてもらったことを、ふまえていきます。
 ありがとう。

 40分 白石。


う〜ん最低ノルマの10ページにまだ届かん
No.9469 投稿日 2005年5月18日(水)20時55分 投稿者
新木 伸
 「どまぐれ」ってなんだろ? 方言かしらん。


>白石さん

 そんなシコリなんて残して、長いこと続けていけますか?
 言いたいことがあるなら、どうぞいまのうちに。
 ふて腐れて言うのでなければ、聞きます。ただこちらも言うべきことは言っておくことになりますが。

 ちなみに私が、絶対に我慢できず、絶対に許さないのが、ふて腐れているヤツです。今後のために覚えておいてください。

 腹を割って話すことは、もうすこし信頼関係を築いてからやれば、痛みも少なくていいのでしょうが、各自の時間を半年分も消費したあとで、「やっぱこの場所は合わなかった」となるのはあらゆる意味において無駄ってもんです。
 なので、来るべきことを一通り早めにやってるわけです。だいたい皆2週間目あたりを目処に。いわばふるいにかけているわけで、通過儀礼みたいなもんです。
 最近よく言っているとおり、人格者を求めてきたり、快くしてくれることを求めてくる人には、この段階でお帰り願っています。あと自分自身の特別扱いを求めてくる超絶勘違い君なども。
 皆さん、大変不機嫌にお帰りになられています。
 ここは参加者その人をもてなすための場所ではなくて、人(読者)の「もてなし方」を教える場所ですので、参加不適者がどれほど機嫌を損ねようが、知ったこっちゃありません。

 なぜ御実家の家業を貶されると怒りが芽生えるのかという仕組み、まだ仮説段階ですが、いちおう解説可能です。どうしましょう。
 遠回りにはプードル犬とも関連してくる、白石さんの心の中の根っこですけど。
 掘り起こして、しっかり検分して、その奇怪さと卑しさとに、いったんは打ちのめされてみないと、たぶん、ろくな小説は書けませんが。


僕は変化しているか。
No.9470 投稿日 2005年5月18日(水)23時09分 投稿者 魚住雅則
>で、きちんと話になってるわけ? 一発ネタでもシチュ萌えでもなく?
>だとしたら、どんなストーリーで、どんな意味づけが行われているの?


「一行コンセプト」
 異性としてみていなかった幼なじみの積極的な告白をうけ、意識しだす主人公。

●はじめの状態と、終わりの状態に変化があるか
 たんなる幼なじみとしかみていなかった → 幼なじみではなく、異性として意識しだした

●その変化になんらかの意味づけがされているかどうか
 自分が相手のことをきちんと見ていなかったことに気づいた。自分が相手のことをどう思っているか、ふかく考えていなかったが、そのことに発見する変化が起こった


という構成で書きました。


リライトして、さらに面白くしました。今度はリライトなのでタイトルも同じです。読んでみてください。

「宣戦布告白 リライト」(所要時間:計4時間半)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1250&e=res&lp=1250&st=0

頭で考えていただけで記入していなかった「目標」と、起承転結を含め、構成メモも修正しています。


バック・トゥ・ザ・フューチャー
No.9471 投稿日 2005年5月18日(水)23時18分 投稿者 魚住雅則
何も考えず感じるままに書きます。

「将来のために過去に戻る」


バック・トゥ・ザ・フューチャー
No.9472 投稿日 2005年5月19日(木)00時51分 投稿者 とんびの羽根
>うおずみん #9471

「未来に戻る」じゃん

「過去に戻る」だと方向が逆

 その前、うおずみんのは「異世界に行く」になってたけど
「バック」も「フューチャー」も無視してたんだけど

「異世界」のように「関係のない世界」に行って戻ってきても「もとの世界」は変わらない
 本人が変わったとしても世界は変わらないわけ
 しかし
「過去」に行って戻ってくると「もとの世界」は変わる
 本人だけでなく世界まで変わる

 主人公は過去と現在を変えまいとして行動するのに
「未来に戻ってくる」と未来は変わっているのね
 そして未来は過去に行く前よりちょっといいかんじになっていたという話
 だととんびは思うんだけどね

>恥

 IMEのせいだけじゃないのはわかってるんだけどどね
 なんか顔が熱くなって、もしかしたらちょっと赤くなってるかもしんないんだけどね
 うん、恥ずかしい
 とってもはずかしい(笑)

>白石さん
>コンセプト

 概念図という言葉があって
【概念図】構築物や機械の構造や地形などがわかりやすく描かれた簡単な図
 という意味なんですが
 これをストーリーの構造と置き換えるとかなり近いです
 家を構築物として知っていないと図面は読めないように
 小説のコンセプトも、小説を構造として理解してないと読めません

 白石さんがコンセプトがわからないのは
 コンセプトの言葉の意味がわからないというより
 小説の構造を知っていないということです

 家の構造もわからない新米大工に設計図わたしても家は建ちません
 逆に設計図を渡されたベテランの大工は図面通りでなく、
 もっとしっかりして、もっと使いやすい家を造ってしまいます

 大工が腕を振るえるような設計図をつくるのがコンセプトワークということになります

 というわけでコンセプトを辞書でひいても得るところはありませんので
 まず小説とはなにか、ストーリーとはなにかをつかんでくだせえ


無題
No.9473 投稿日 2005年5月19日(木)01時23分 投稿者 白石 尚

>新木さん

 どまぐれって、ふて腐れることです。方言かどうかは知らないけど。
 でも、ずっとふて腐れているわけでは、ありません。
 半端にふて腐れるから、すぐに改心してしまいます。
 事実を説明せざるを得ないところに来てしまったので、事実のみ書きます。


 前に、人格が破綻してるか否かの問いがありましたけど、わたしは自分で自分の人格を持てあましているのが事実です。
 父親は、ヤクザ者で、母親は、人格破綻者でした。弟は、まごうことなき、どまぐれ者です。前に書いた「錆びた孔雀」は、私小説です。でも、ここでは言いたくなかった。なんで言いたくなかったかと言うと、本当の姿をさらすのが怖かったからです。
 その嘘が、みなさんを怒らせていたのでしょう。

 こんな家族の中で育ったわたしは、絶対にこういう奴らにはなりたくないと、産まれた時から考えていました。
「こういう奴ら」にならないためのノウハウを、自分一人で手探りです。わたしを助けてくれたのは、友人や、見ず知らずの大人達です。
 彼らは、いろんな手を使って、わたしを育ててくれました。わたしが心底望んでいることが、伝わったからだと思います。そのおかげで、なんとか普通の顔をして普通の暮らしができるまでに成長しました。
 でも、悲しいかな、基本が「こういう奴ら」のまま、ぬぐい去れないでいます。
 時々訪れる、どまぐれ精神を、自分でコントロールできません。と言うより、コントロールするのが面倒になります。


 こういう試練は、小説を書こうと思った時、いつかは通らなければならないと、知ってはいましたけど、思ったより早くきたようです。
 わたしは、どんなに言われようと、小説が書きたいから勉強したい。
 でも、嘘をついてる限り、人に気持ちが伝わらないことが、ここにきて、よくわかりました。

 毎日そのことと対峙していました。
 自分の感情がそのまま出せない。
 本当はつらいのか、悲しいのか、それすらもわからない。
 だって、わたしの人格は、すべて後付の「普通に暮らすためのノウハウというオプション」で、固められているんだから。


≫人格者を求めてきたり、快くしてくれることを求めてくる人には、この段階でお帰り願っています。あと自分自身の特別扱いを求めてくる超絶勘違い君なども。

 白石は上のような奴だろうと皆さんが判断されて、もう来るなといわれたら、帰ります。
 けど、わたしには帰る家はありません。また、路頭にまようだけ。
 持つべき大切な思い出のひとつもない人間だから、これからもずっと、帰るところも、思い出も、そんなものは必要なく生きていく予定です。
 

 必要と思われる事実だけを、今日書きました。
 またもや勘違いしているかもしれませんが。


 以上のような白石は、
≫そんなシコリなんて残して、長いこと続けていけますか?

 と、言われても、自分ではシコリと思ってないので、よくわかりません。
 相手にシコリがあるということしか、わかりません。


≫掘り起こして、しっかり検分して、その奇怪さと卑しさとに、いったんは打ちのめされてみないと、たぶん、ろくな小説は書けませんが。

 いったんどころか、もう何回もやってきました。
 まだ程度が足りなかったのかな。
 小説書きたいから、ものすごくいやだけど、がまんしよう。


 この文章で、わたしの、なんて言うのか、真摯? 違うな。類語辞典で調べて、一番近いのが捨て身だった。わたしの、そういう気持ちが伝わることを、願っています。

 白石。


田舎暮らし
No.9474 投稿日 2005年5月19日(木)03時24分 投稿者 弟切 千隼
>自己課題、ペットの話、舞台の説明

 舞台を静岡県内にした理由を説明します。
 簡単に言えば、「田舎ぶりがちょうどよかったから」です。

 首都圏のような都会は人口が多く、人口密度が高いです。そういう環境では、少数派の趣味を持った人でも、身近で同じ趣味の人と遭う確率が高くなります。
 簡単に同趣味の人と会えるなら、「孤立感」や「周囲から迫害されている感」を持つことは少ないでしょう。「誰も自分のことをわかってくれない」と鬱屈したおたくを登場させるには、都合が悪いです。


 反対に、田舎過ぎる環境も都合が悪いです。
 例えば、ペット屋がある商店街まで、車で三十分かかる地域だとしましょう。鉄道は通っていなくて、バスが唯一の公共交通手段です。終バスは夕方の六時台だとします。
(現代の日本にも、こういう地域は実在します)
 ここに住む高校生が、「外国産のカメ飼育」という趣味に目覚める機会は少ないですよね。ペット屋に出かけるだけで、容易ではありません。普通の高校生が持つ趣味としては無理があります。


 静岡県ですと、首都圏や関西圏のような大都市圏よりは田舎です。
 が、天下のJR東海道本線が、どーんと県域を横断しています。バス網も整備されていて、交通の便は悪くありません。人口二十万人を越える市がいくつかあります。高校生の通常の行動範囲内に、商店街やショッピングセンターが一つか二つは入るでしょう。(伊豆の山間部や南アルプス地域など、一部を除きます) 


 「同じ趣味の人間が集まれるほど都会ではなく、ペット屋に行くのも困難なほど田舎ではない地域」として、静岡県を選びました。



 以下はレスです。


>>>>主人公やヒロインが普段使っているカメの餌が、相場の半額で売られていた。
>>
>> ここ、変。
>> カメってな、マイナーなペットなんだろ?
>> おそらくこの二人は開店セールのチラシをみたのだと思うが、「カメの餌」なんてマイナーなもんが、載っているものだろうか。
(新木さんのNo.9463の書きこみより)

 確かに不自然ですね。修正します。


 カメのような爬虫類にも、偏食があります。同じ種でも個体差があります。何でもよく食べる個体もいれば、決まったものしか食べない個体もいます。
 カメに限らず、爬虫類は、食物について頑固です。餓死しそうになっても、好みでない餌は食べません。
 でも気まぐれなところもあって、突然、今まで好物だったものを食べなくなったりします。

 カメでありながら、九官鳥の餌が気に入ってそればかり食べている、などという話も聞きます。唐突に拒食を始めて、何を与えても食べないという話も聞きます。

 飼い主は、とにかくいろいろな餌を与えてみて、食べるのを待つしかありません。
 経験を積んだ飼い主ならば、カメなどの爬虫類の餌は、常に複数の種類をたくわえています。自分のペットがいつ拒食するかわからないからです。

 爬虫類が拒食を始めた場合、それまであまり出したことのない餌を出すと、食べることがよくあります。「目先を変える」のが重要らしいです。
 拒食に備えて、「カメの餌らしくない餌」を買っておくのは、カメおたくにふさわしい行動でしょう。実際に鳥の餌などを好むカメもいますから。


 カメの餌はマイナーでも、金魚の餌や小鳥の餌は普通ですよね。安売りしていておかしくありません。

 ヒロインは、以前、自分のカメに拒食された経験がありました。それを踏まえて、「カメの餌らしくない餌」を買おうとする、という案はどうでしょうか?
 前に彼女が試した「カメの餌らしくない餌」に効果があったわけです。いざという時使えるように、彼女は鳥の餌などを買っておこうと考えました。


洗濯物干し直し
No.9475 投稿日 2005年5月19日(木)14時53分 投稿者
新木 伸
 きのうは雨に降られたので洗濯物を干し直し。ついでに半年ぶりにジーンズを洗濯する。だってそうそう穿かないから汚れないんだもん。


>魚住

>>異性としてみていなかった幼なじみの積極的な告白をうけ、意識しだす主人公。

 なんじゃい、この悪文。
 おまえホントに人様に読んでもらうために文章を書いてンの?
 正気?
 それともホントは読んで欲しくないから、こうして暗号化して書いてるわけ? なら最低1024ビットのRSA暗号ぐらいかけてこいよ。

 あと余分な言葉が多い。
 「積極的」はいらない。積極的かどうかは、相手を異性として見ることとは関係ない。
 「意識しだす」という肯定的傾向を示す文章は、文の前半部分が「異性としてみていない」と否定的傾向で始まっているから必要なだけで、文の構造をいじれば不要になるものだ。

 そういう内容の話であれば――、

  「幼なじみに告白されて、相手を異性として見るようになる話」

 と、書けばいいのだ。


>>リライトして、さらに面白くしました。今度はリライトなのでタイトルも同じです。読んでみてください。

 やだよ。
 だってコンセプトとタイトルとがミスマッチしてるんだもん。タイトルだけ見ると、一発ネタの香りがするんだもん。実際ダジャレだし。
 たいへんに地雷くさい。
 あとどうせ、あの一行コンセプトにあったような悪文がどっちゃりあるんだろ? 悪文が感染してしまったら、どーする?
 やーい。えんがちょー。

 誰かがまず毒味してくれて、「面白かった」と言ったらクリックしてみないこともない。



>>頭で考えていただけで記入していなかった「目標」と、起承転結を含め、構成メモも修正しています。

 ついてて当たり前のモンを付けてきたから読めと迫るオマエは、いったいどこ産のお坊ちゃんかね? 湘南か? 葉山か?
 社会人になって自分で自分を食わせるようになりました、誰か褒めてください、とか言ったって、誰も褒めちゃくれんだろ。
 それあたりまえのことなんだし。


 次書いてこい、次。
 今回の一行コンセプトだけを見ると、きちんと物語になっているようだ。
 しかし一回だけだと、「まぐれ」である確率が非常に高い。
 二回続けて成功したら、だいぶ実力っぽいということになる。

 ちなみに6時間ぶっ通しでやらなくたって、いいんだぞ。2時間×3回とか、3時間×2回とか。1時間半×4回とか。
 また6時間丸々かけなくたって、べつにいいんだぞ。
 完成してさえいるなら、5分で書いてきたって俺も読者もまったく構わない。

 俺の言ってるのは、てめーの書くような、くそくだらねぇものなんかに、6時間以上かけることを禁ずる、というだけな。

 たった3500文字、たった5ページ分なんて、午前中の昼飯前に仕上げる程度の分量なわけだが――。
 体力のないアマチュアひ弱小僧にはきついだろ。


 ところで今回のネタにはもう手を付けてなくていいわけだが、「宣戦布告白」というタイトルの意味だけは述べるように。
 幼なじみに告白されて、相手を異性として意識しはじめる話と、このタイトルとは、どう関係しているわけ? 内容物をきちんと示しているタイトルなわけ?



>「バック・トゥ・ザ・フューチャー」というタイトル
>>何も考えず感じるままに書きます。
>>「将来のために過去に戻る」

 ブブー。はい間違い。
 ていうか、「過去」ってどこに書いてあるのだ?
 書いてないモン勝手に読むなよ。

 もっともっとなにも考えずに、あるがままに読め。
 おまえは頭デッカチでいけねぇなぁ。
 錯覚を引き起こしてありもしないものを見聞きするのは、脳の持つ重要で深刻な機能のひとつだが、それを働かせるなと言ってるの。





>とんびさん

 とんびさ〜ん。
 せっかく仕掛けてることを、無為にするのはやめてください。
 魚住が得るはずの経験値を他人が奪って自分のものとするならば、それも良しとしますけど。とんびさんがそれを答えたって、なんにも経験にならんでしょう?

 まあ魚住は人知を超えたアホウだから、読んだところでわかりゃしないでしょうから、今回はよしとしますけど。
 つぎからヒントを出すときは、相手がどこまでアホウか見極めてからにしてください。

 だってそこにそう書いてあるでしょ――ということさえわからないアホウで節穴なやつなんですよ。
 健常者が見てなんの苦労もなく読み取れることが、わからないでいるわけです。

 「コカコーラ」って書いてある瓶を見せて、「これはなんですか?」と訊ねても、「オレンジジュースだと思います」とか、自分の錯覚のほうを信じて答えちゃうような、そんな愉快なやつなんです。

 あと、恥ずかしいって、どういう感じですか?
 顔が赤くなるとか現象面ではなくて、心理面のほう。
 恥ずかしいと感じたときに、なにをしたい衝動がわき起こります? そして実際にその行動を取っていますか? 取れていますか?





>白石さん

>>どまぐれって、ふて腐れることです。方言かどうかは知らないけど。

 辞書引いて出てこない言葉は、すべて方言ですよ。
 各地方の方言であったり、若者方言であったり、おばさん方言であったり、テレビ方言であったりしますけど。



>>前に書いた「錆びた孔雀」は、私小説です。でも、ここでは言いたくなかった。なんで言いたくなかったかと言うと、本当の姿をさらすのが怖かったからです。

 言わなくても、たぶん全員気づいていたような……。
 だって純文ですよね。純文ってすなわち私小説ですよね。

 たとえば、ある青年を主人公とした私小説があったとしまして。
 その青年は自殺癖のある少女を相手に童貞を捨てて、その少女は数日後に本当に自殺してしまった――なんて純文風の話として読んだとしたら、全部そのままじゃないけど、部分的には作者自身の実体験なのだろうな、と思うわけです。読んだほうとしては。一部実際にあったことだから、生っぽくて、ドキドキして読めるわけです。


>>そのおかげで、なんとか普通の顔をして普通の暮らしができるまでに成長しました。

 ここにも嘘発見。
 成長したのではなく、成長したと思いたがっているわけですよね。



>>時々訪れる、どまぐれ精神を、自分でコントロールできません。と言うより、コントロールするのが面倒になります。

 ふて腐れるのは簡単で、甘いことでもありますよね。
 だって自分のせいじゃない。だって無理じゃない。
 「だって」と付くこの瞬間を、私はふて腐れ精神発現の検知手段として用いていますが。



>>こういう試練は、小説を書こうと思った時、いつかは通らなければならないと、知ってはいましたけど、思ったより早くきたようです。
>>でも、嘘をついてる限り、人に気持ちが伝わらないことが、ここにきて、よくわかりました。

 嘘はついてもいいんです。読者に対して。ただ自分に対して嘘をついてはだめ。
 なにが嘘で、どこまでが嘘かを、しっかり見極めてないと、ろくなもんが書けません。やるだけ無駄なので、見極め切らないのなら、やらないほうがいいです。
 嘘を剥がさないでおいたほうが、うまく日常生活を送れるのは間違いないでしょう。

 せっかく治りかけてるカサブタを引っぺがして生傷を露わにするというのが、小説を書くということです。



 それで、ですね。
 もっと残酷な事実がありますので、心して聞いてください。

 まず小説っていうのは、商業的な売り物であるわけです。
 買った物をどう使おうが、買ったほうの自由なわけです。

 たとえば白石さんが実体験をもとにして書いた話がありますよね。
 それを「苦闘と更正と成長の素晴らしい物語」として読んでくれる人もいれば、「不幸女のロクデナシ日記」として「ああ自分より下がいてくれた」と安心感を得るために買い求める人もいるわけです。

 品評会に出たプードル犬を、「毛並みが素晴らしい」と言ってくれる人もいれば、「なにあれ手足のバランス崩れててゲロキモイ」と言う人もいるわけです。
 もしくは、「あのグロさがなんともエログロくて萌えでハァハァ。う。」というふうな人もいるかもしれません。

 自分自身を肯定してもらたくて世に出すのに、別な方向で読まれることもあるわけですね。商売でやっていることですから、買った側がどう使おうと自由ってもの。
 まあ別な方面であっても、プラス評価がなされるなら、まだいいけど……。
 たとえば白石さんの私小説ですと、「ぜんぜんぬるい」「泣けやしない」「不幸に浸ってるだけ」「被害者面して自分正義のつもりの馬鹿女」「こんなんどこにでも転がってるありふれた家庭不和。深刻ぶってバカみたい。これだからお嬢様は」なんて人もいたりするわけです。
 実際もっと酷い経験をしてる人なんていくらでもいるわけですし。

 不幸ってのは、エンターテイメントの一種です。他人のであれば特にそう。
 なのでこの手の話が提供されたときには、読み手は、「いかに自分を愉しませてくれるのか」という観点で読むわけです。書き手の希望なんて、知ったこっちゃない。金出して買った本なのですから、自分がどう愉しむかってことにしか関心がないのです。
 それがあたりまえ。
 それが商業出版を行うということ。

 あなたはそういうところに自分自身をさらけ出そうとしています。
 私小説って告白しなきゃバレないと思っていたくらいだから、私小説がどのような目線で見られるのかも、やはり気づいてないのでしょうけど。世の中ってのは、そーゆー仕組みなのです。

 でも、それではあまりに痛ましすぎます。たいていの人の耐えられる領域を越えています。慰めてもらえるつもりで世に出してみたら、より傷つけられてしまうわけですね。
 なので多くの作家は、話の中に自分自身は出さないで、自分とは別の「主人公」を立てるわけです。ある種客観的で超越したメタ視点に立つことで、距離が取れるので、痛さが減ってくれます。
 フィクションっていう名の絶対不可侵障壁を築いておくわけです。
 そうして別人領域に隔離した主人公に、自分の経験したような苦難などを背負わせるわけですね。ヌルいなんて言われたりしないように、よりボルテージアップして。
 そして物語の結末では、自分自身の現実におけるよりも格上の勝利を掴ませる。あるいは自分の現実よりももっと酷いところまで追い落とす。
 せっかく息子の眼病の手術台が貯まったと思ったら、信頼していた相手に盗まれて、強盗の罪まで着せられてしまうわけです。息子も自分も共倒れでみんな破滅。あぼーん。……みたいな。
 別人領域に隔離されている主人公に対してあれば、案外と、やってしまえるもんです。
 作家ってのは、とどのつまり、自分の苦難や苦悩が無駄ではないことを、なんらかの形で有益なものに繋がるのだということを、物語中で証明するという、現実の役には立ちっこない代償行為に、せっせと励んでいる馬鹿なおサルなわけです。自慰行為を覚えてしまったサルは四六時中オナニーばっかりしていると、都市伝説でいわれますが、まさにそんな感じ。

 ちなみに、そういった別人バリアを張っていないで、真正面から私小説に取り組んでいる人――。別人を主人公として立てるような、そんな生ぬるい書きかたを、到底受け入れられない人たちですけど。
 そうした人達は、よく壊れます。壊れるってどういうことか具体的には、自殺したり廃人になったり、精神病院に隔離されて檻の中にいたり。

 文芸っていうくらいですから、芸を極めるために、才能ある人間がバンバン消費されてゆくのは、あたりまえの話。そんな世界が現にあります。
 プロまで上った純文作家100人が自壊して、うち1人が歴史に残る傑作を書き上げれば、人類としては大黒字ってもんです。その1人だって、壊れる前に傑作を一編世に出せたっていうことで、結局壊れていることに変わりはないのですが。

 世に名を残した偉大な芸術家ってのは、そんなもんでしょ?
 家族と子孫に見守られながら幸福に息を引き取った芸術家って、どれだけいます?

 まあ、人生を懸けるってことは、命を懸けるってことなんだし、いい大人が自分自身の判断で、崖っぷちに突進していかにぎりぎりで踏みとどまれるかということを競うレースに参加しようっていうなら、止める権利なんて、誰にもないわけでして。
 それが表現の自由というもの。

 純文で私小説を書くというなら、私は止めませんし、むしろ背中を押しますし。
 私もそっち方面ではありませんが、別な方面で体張って書いてるプロですので。小説に人生懸けようなんていうバカ一代がいたら、「やれやれ」と、けしかけこそすれ、「やめておけ」なんて大人なことは言いませんとも。

 なにを書くにも必要な技術ってものがあります。
 文章力。洞察力。構成力。などなど。そういうものはここで練習できます。

 なお臓物ぶちまけて破裂するときには、周囲にあまり迷惑をかけないように願います。こっそり死ぬとか。こっそり発狂するとか。
 そうなってしまったとき、まあ家族は逃げられないだろうけど――。それは白石さんの考えることで、私の考えることではないのだし。


 ちなみに、自分自身を話に登場させるのではなく、別人を主人公に立てて書く方面でもかまわないようでしたら、そっち系をおすすめしておきます。
 エンタメ系といいますが。
 こっちだとまず壊れることはありません。
 適度に痛いけど、適度に救いのある話を多数書いているうちに、自分自身が癒されてゆくという効用もあります。
 なお創作意欲の根源が癒されきってしまったときが、その作家の寿命です。耐用年数切れ。電池切れというやつ。
 完全に癒されきった作家は、もう小説を書く必要がなくなりますので、めでたく呪いが解けて一般人に返れるわけです。


 まあどっちに進むにせよ、そんなもんは先になって考えればよろしい。どうせまだ3年かそこらは、執行猶予なんでしょう。
 どちらになるにせよ、とりあえず基礎の練習は一緒になります。



 自分がなんのために小説を書かねばならないのか、考えてみること。
 小説を書いて、なにをどうすると、自分は幸せになるのか。
 もしくは小説を書いてもぜんぜん幸せにはならないけど、でも書かなきゃならない理由はなんなのか。

 んで、僕の見解を言ってみます。
 二週間かそこらのつきあいで、わかるはずもないことなんで、見事言い当てていたら「すげー」と言うこと。

 白石さんは、人から「綺麗」と言われたがっているのですね。
 外見ではなくて心のほう。いま現在の自分が、そうであると言ってくれて、「現在」を肯定してもらいたい。
 綺麗というとやや誤読がでるかも。「清い」とか「清廉」とか、そうしたニュアンスね。
 目上の女の人からの愛が欲しい――なんてなのは薄さ数ミクロンの薄っぺらい自我の皮が作ってる自己欺瞞で、これは、嘘っぱち。

 そして白石さんがぷんすかモードなのは、僕がことごとく、白石さんの期待する「あなたは綺麗」という言葉のかわりに、「あなたはいま素晴らしく薄汚い」と言い続けているから。


 しかしどうして女の人って「綺麗」にこだわるかなぁ。わけわかんねーや。
 まーいいや。僕の書くものとは違うし。綺麗にこだわる人がそういうの書いてくれれば。

 ちなみに世の男性はどうだか知りませんが、僕は「あなたは立派」と言われたがっているわけですね。これは僕自身に言ってくれなくていい。
 僕の書く物語の主人公に対して言ってくれればいい。僕の思考が及ぶところの、最大に理想的で、最大限に立派な少年を物語の中に出していますので。
 ちなみに立派というのは、ただ未熟でないということ。世間的にどうこうって意味は含まれていません。

 この欲求は、プロでやってて、ある程度満たされてはいます。
 とりあえず数万人の人々がYESと言ってくれている。口で言うばかりではなく、身銭まで切って証明してくれている。――が、まだまだぜんぜん足りゃしない。



 ――で。
 考えることは色々あれど、とりあえず練習練習。



>1249 白石1000字課題 「ピースごはん」誤字修正

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1249&e=res&lp=1249&st=0

 そろそろ仕事に取りかからにゃいかんので――。
 どうせ山ほど積む練習のうちの1回なんで、まあ今回は軽く。

 前のチョロ犬がちょろちょろする話より、物語に近づいています。でもまだ物語になりきっていない。
 物語=小説とはなにかは、引き続き、考えてゆくこと。

 あと、またしても過去回想。どうにかなりませんか?
 白石さんにとって、「過去」ってのは重要なキーワードなのかもしれませんが、世間一般の読者にとっては、過去話なんてのは、ウザいだけです。

 ふつうの人はですねぇ――。現在にしかキョーミないのです。
 現在がそれなりに充分ハッピーなのです。そして未来をもっとハッピーにしたいと考えているのです。
 過去なんてあんま覚えてなくてどーでもよくって、せいぜい「退屈だったなぁ」ぐらいの感慨しかないわけ。だいたい記憶のなかにしかないじゃないですかそんなもん。過去なんて、なにかの役に立つのですか。思い出してニマニマするぐらいですかね。
 そもそも自分自身の過去ならともかく、他人の過去なんて、もっとキョーミがない。

 ――と。
 現在進行形で進んでゆく話を読みたいのに、過去話なんて出されてきたら、一瞬で冷めて、読み捨て決定です。

 読んでもらいたいなら、読者の興味と関心とに合わせましょう。
 これは商売なんですから。
 お客様が「これ付けて」と言ったら、80歳の老夫婦二人暮らしの家に、朝シャン専用シャワーだってビデだって、取り付けてやるのがリフォーム屋ってもんでしょう。


 ――でも、そういえば白石さんは、過去時間軸に生きてる人なんだっけ。
 ひょっとして「過去話」と言われてもピンとこないかもしれない。自分では過去話を書いたつもりがないのかもしれない。
 そんな懸念がありますので、どこが過去話になっているのかを明示しときます。

・駅での出来事を思い返すシーン。
・小学校の頃の思い出話。

 この2点。ここが回想シーンになってます。つまり過去話です。


 はい。検討なんてくだらないことで立ち止まらないで、次、次。
 書け書け書け。死ぬほど書け。





>弟切

>>「カメの餌らしくない餌」を買おうとする、という案はどうでしょうか?

 エウレカ。


質問〜ん
No.9476 投稿日 2005年5月19日(木)18時16分 投稿者
新木 伸
>ヒゲ剃り

 男子に質問。
 まだ記憶の新しい若い衆とか。もしくはちょうどその年代の子を持つ親御さんとか。

 高一、高二の頃って、毎日ひげ剃り必要だったっけ?
 体が完全に大人になると、毎日必要だってのは、そりゃ、知ってるけど。

 中学の頃は週に一度ぐらいだったのは覚えていても、高校生の頃は、はて、どうだったやら。
 25年前だもんな〜。

 あとシェーバー派? カミソリ派? もしくは永久脱毛派?


課題提出
No.9477 投稿日 2005年5月19日(木)21時41分 投稿者 まこと
 「宝物のハンカチ」 短編の転
 ↓こちらにあります。
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1251&e=res&lp=1251&st=0

 しばりをつけることとプロットの添付を再開しました。



>しばり

 課題をはじめた頃は、宿題だと思ってやってました。先生に出されたものだから、これをやってればいつか卒業なんだー。わーい。てな調子でした。
 だから続かなかったんでしょうね。投げだしたんです。

 再開した理由は、正しい日本語を使いたいという気持ちが強まったからです。今のままではダメだと思うから。なんとかして物語を作りたいから。
 それで再開しました。日本語の長編を書くために、しばりをつけて練習します。



>白石さん
>圧縮ファイルの解凍

 私は「Lhaca」という圧縮したファイルを解凍してくれるソフトを使いました。
 ↓ここにあります。
http://park8.wakwak.com/~app/Lhaca/

 これをダウンロードしました。

 次に、過去ログの倉庫を開きます。私が解凍したのは「LZH圧縮版」です。いっぺんに8000までを解凍してもいいし、分割してある2000ずつのでもいいと思います。

 私は2000ずつ解凍して読んでいきました。そしてそのたんび捨てちゃってました。読んだぞ感を得るためです。なので、読み終えてから再度、8000までを解凍してます。保存場所は、マイドキュメントのフォルダの中です。

 私はウィンドウズを使っています。白石さんもそうですか? 
 ウィンドウズなら、付属でメモ帳がついています。そのメモ帳に、解凍したファイルをコピーしました。
 

 さて、お目当てのものを検索するやりかたなんですが。
 ツールバーの一番上にいくつかのボタンが並んでいますね。左から2番目の「編集」ボタンをクリックしましょう。
 編集のなかにある「全文検索」を選択します。
 現れた箱書きに調べたい単語を入力し、検索ボタンを押します。
 たとえば、「視点」について検索したい場合。
 どんな視点を勉強したいのか。それによってしぼりこんでいくといいです。一人称、三人称、主観、客観。あと、メタ視点、神様視点、三人称キャラ寄り視点なんていうのもありますよね。
 それら関連する単語を使って、検索をかけて見ましょう。


 私も教えられるほどのノウハウはないかも。自己流でやってました。
 効率の良い検索方法を補足してもらえるといいのですが。
 私も是非、知りたいです。



>新木さん
>アンケート

 仙台市近郊の中学校。人口3万人の町にある、市立の中学校です。

 掃除当番はあるそうです。自分たちの教室と廊下はクラスでのローテーション。音楽室などの特別教室やトイレは学年で持ち回りらしいです。
 クラスも学年も1週間のローテーションで掃除をしています。

 簡単ですが。得られたのはこれくらいでした。


 まこと


返信
No.9478 投稿日 2005年5月19日(木)23時08分 投稿者 とんびの羽根
>ありもしないものを見聞きする

 魚住さんは幽霊をみてるんですね
 現実を直視できなくなってる
 疑心暗鬼におちいって深読みをしようとしてるだけだと最初は思ってたんだけど
 中学生高校生でさえわかることが素でわからないとなると
 これはこわれてるんじゃないかと疑いました

 正しく考えるためには、正しく見なければならないのに、その基本がこわれてる
 そんな状態のいまの魚住さんに思考を続けさせても正しく思考できるわけがないし
 なんとかリセットしてくれないと経験値どころじゃないんじゃないか

 などと思ってたんだけど、それはそれとして、正直調子に乗りすぎましたね(謝)

>恥ずかしいときにとろうとする行動

 なにかやろうとする いきなり立ち上がって座ったりする
 恥ずかしい原因を考え始める 言い訳をみつける
 手を頬にあてる 頬が熱くなってるのを確かめる
 心臓に手をあてる 鼓動が大きく感じられる
 恥ずかしい気持ちってなんだか楽しい などと自分にも言い訳をしている
 ごまかそうとする
 奇妙な声をあげる 「ひ」とかなんとか
 叫びたい気持ちを抑えつける
 のどがかわいてコーヒーをいれようとしたりする
 あまつさえ周りの人にコーヒーをすすめたりする
 おどる 奇妙な踊りをおどる
 腕がみょうな角度に浮きあがり押さえきれない 手が空中をひっかいたりする
 鼻の頭、眉毛のヘリ、頭(猫耳がはえるあたり)、後頭部、肘、腰などがむずがゆくなり、掻いたり、指をあてたりする

>ひげそり

 高校生くらいまでは替え刃式のカミソリを使ってたっけ
 石けんもシェービングクリームも使ってなかった

 大学くらいまでは一週間に一回くらい
 30代くらいまで数日に一回
 あんまりひげが濃い方じゃないんでしょう
 大学くらいの頃からよくひげを手で抜いてました
 その後ブラウンにはまり、今はフィリシェーブ

>教室そうじ

 神戸市立小学校、神戸市立中学校
 放課後班をつくって掃除
 神戸市市内の私立女子高校
 年末のみ生徒がガラスふきなど大掃除をするが普段は用務員さん?がしている

 娘が修学旅行でいないけど、そうじのはなしは以前聴取済みでした
 旅行先はニュージーランドです


今夜のおかずは山盛りのサラダでした。
No.9479 投稿日 2005年5月20日(金)02時29分 投稿者 弟切 千隼
 スーパーで春キャベツを買ってきた弟切です。春のキャベツはみずみずしくて、サラダにすると美味しいですね。
 洗ってざくざく切るだけで、サラダができあがりです。「料理に手を抜きたかっただけだろ」と思った方、図星です(笑)



>自己課題、ペットの話、起のアイディア出し

 皆さんからの御指摘を踏まえて、考え中です。以下に、手帳にメモしたことを転記します。


―――――――――――――――――――――――――――――
主人公とヒロインの出会い
 ペット屋で会うとして、少なくともどちらかは初めて来たのでないと。
二人とも常連なら会っているはず。
 少数派の趣味の人は、情報に飢えている。カメがいる店があると
聞けば、すぐ行ってみるはず。
 ただし、ヒロインはしばらく様子を見るかも知れない。そういう
キャラだから。
 新しい店なら、二人とも初めてでおかしくない。遠方の店だったと
したら、わざわざ行く理由は?
・ペット用品の安売りをしている。
・欲しかったペット用品がある。
・見たいカメがいる。
・開店記念の福引に惹かれた。
・店員が業界で有名な人だった。
・開店記念の講演会を聴きに来た。
・店員が知り合い。来てくれと誘われた。
・開店記念にペットコンテスト開催中。自分のカメを連れてくる。
―――――――――――――――――――――――――――――

 上記の解説は次回にします。


アイデアとしばり
No.9480 投稿日 2005年5月20日(金)08時04分 投稿者 とんびの羽根
>弟切さん #9479
>> ペット屋で会うとして、少なくともどちらかは初めて来たのでないと。
>>二人とも常連なら会っているはず。

 課題
 初めて出会う場面にすること

<しばり設定モード>
 両者が常連だとすると初めて出会うのは、どちらかが初めて来た日であるに決まっている

<しばり解除モード>
○生活時間がずれているとしたら?
 いつも行く時間が違うなら出会わない
 いつも行く曜日が違うなら出会わない たとえば月水金と火木土

 時間がずれるようなイベント(ただしカメに関係する方がよい)が発生すると出会うことができる

○ペットショップが複数あるとしたら?
 行きつけの店が違っていたら出会わない

 一方の店の営業か店に行く途中に大きな障害が発生するとときどき同じ店に来る
 アクシデントが頻繁でないなら初めて来た日にかならず出会うとはかぎらない
 
 アクシデント候補 定休日の違い、臨時休業、必要なものが品切れ

○ペットショップに出かける頻度が低いとしたら?(片方が常連でないなら)
 片方がえさしか買いに来ないなら出会う可能性は数ヶ月に一度になってしまう

>アイデア出し

 しばりをつけたアイデア出しはあまり望ましくないように思います
 アイデアを出してからしばりチェックをするようにしないとビックリするようなアイデアが出なくなってしまいます
 しばりチェックをかけたあとでしばりはずしをしてみるとアイデアが膨らむことが多いかな


ぐれるかわりにぐぐる
No.9481 投稿日 2005年5月20日(金)12時14分 投稿者
名無し君2号
 『名無し君2号』でグーグル検索をかけてみるという、暗い遊びに興じてみました。5件ヒット。うん、微妙。微乳なら喜ばしいのに。

 なにやら見知らぬひとに「佳作おめでと」と祝福されていたので、ありがとうございますと頭をぺこり。おなじく作家を目指しているかたのようなので、あなたもがんばってねと返してみる。




>まことさん

>「宝物のハンカチ」 短編の転

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1251&e=res&lp=1251&st=0

 ひとこと感想。

 怖。

 主人公が、姉の旦那さんのハンカチを盗んでいたとわかったところで、ぞぞぞときました。好きな人の持ち物を欲しがるというのは理解できるんですが、そのハンカチが、恋敵(ちゅうかすでに結婚済み)の姉が、旦那にプレゼントしたものだって……怖。

 あんな女(実姉)からの贈り物なんか、大切にしないでっ!
 ――ということなのかしら。おっかねえ。

 勝手な想像ですが、なんかこの主人公、姉の携帯電話に送られてきた旦那からのメールを、覗き読みしてそうです。私は恐怖のあまりに失禁しそうです。

 ちなみに先の世界戦、ガゼルまことvsタイガー白石ですが、私は己の尿で汚れた床を、泣きながらぞうきんでぬぐう羽目となりました。うえーん。隙を見せたらやられるよー。

 ああ、怖い怖い。
 まんじゅう怖いので、まことさん、しびれる短編の結をお願いします。夜、トイレに行けなくなっちゃうクラスのを。がつんと。




>魚住さん

>一発ネタ

 最初のも一発ネタではないと思うんです。

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1239&e=res&lp=1239&st=0

 だって「彼女にラブレターを挑戦状だと勘違いされるも、うまく利用して仲良くなる主人公」という話ですよね?
 べつに読者を騙しているわけではない。

 これが「ラブレターだと思ったら、じつは挑戦状を送っていた主人公」という話ならば一発ネタ、ロマンティックがとまらないです。

 まー、私が一発ネタをわかっていない可能性も大なのですが。リーチ一発ドラドラ。




 それではみなさんお大事に。


質問〜ん
No.9482 投稿日 2005年5月20日(金)12時32分 投稿者
新木 伸
>学校の紙事情

 最近、中高校では、藁半紙ってな、使われているんでしょうか?
 うちらが小中学生やってたころには、先生たちが、ガリ版とインクローラーを使って試験問題やら通知のプリントやらを刷ってたようですが。

 最近はパソコンからLAN共有されたレーザーショットプリンタに直接送って、必要枚数分、プリントアウトしているのかな。
 それともローテクで、ワープロ(パソコンにあらず)で1枚打ち出した原版を、コピー機にかけていたりするのかな。
 それともやっぱりリソグラフ?(全自動化されたガリ版印刷機。一見コピー機に見えるがトナーを使わずインクを使う)

 ランニングコスト的に考えたら、コピー機やレーザーショットプリンタなんていう、めちゃ高いものにしないで、藁半紙にリソグラフが一番でしょうが。

 ようするに、作中に藁半紙を出すのは今的にリアルなのかという話。
 藁半紙のあのチープさがどうしても必要なシーンがあって。しかし「藁半紙」って言葉を使えるかどうか疑問なもので。

 誰だっけ。「土間」とかへーきで使ってた野郎は。





>前の質問
>学校の掃除

 答えていただいたところすいませんが、それでは役に立たんです。実際のところ。
 僕の出した「自分の25年前の場合」を基本フォーマットとして、それと同じ形で回答したのだと思いますが、自分の記憶と同程度の答えをもらっても、この場合、役に立たんとです。クロスチェックして確信を深めたいのではなくて、自身の記憶に残っていない詳細情報(しかも現代版)を貰いたいわけですから。

 感想部屋のほうに浦戸さんの回答があるんで、それ参考にしてください。なにひとつ追加質問が発生しない完璧な回答ですんで。
 まあ、相手の求めを把握するっていうのも、小説書きの練習ってことで。





>弟切、とんびさん

>> 課題
>> 初めて出会う場面にすること

 弟切は、なにか考えかたが変なんだよなぁ。コンセプトを忘れるっつーか。わかってないっつーか。視野狭窄っつーか。いまのその部分だけしか見ていないっつーか。

 これは初めて出会って、どきどきさせる話なんだろ?

 「どきどき」がまず上位のコンセプトとして存在する。
 その「どきどき」を演出するために「初めて出会う」というシチュエーションが選択されたのだよな。

 二人が初めて出会うに至る理由ってのも、「どきどき」に仕えているわけだよ。
 なら組み合わせを一通り考えてみたうえで、最も「どきどき」を演出できると思われるものを選択すべきだろうが。
 すくなくとも片方は初来店――というその条件は、最も「どきどき」を演出できるものなのか?

 で、とんびさんが指摘しているように、「どちらも常連」から「どちらも初来店」のどのケースであっても、話は成立する。そんな理由付けなんぞ、どうとでもなる。


 なんのためのアイデア出しをしているのやら。
 コンセプトを実現するためのアイデア出しだろうが。そのための取捨選択だろうが。
 コンセプトがないのなら、アイデアなんて出してねーで、出てきた一番最初のものをそのまま使っていろい。




>>少数派の趣味の人は、情報に飢えている。カメがいる店があると聞けば、すぐ行ってみるはず。

 ここ、変。
 カメってな、マイナーペットなんだよな? どこから聞きつけたのよ? 周囲にカメ仲間がいないからこそ光るボーイミーツガールの話なんだろ?
 うかつに世界壊すな馬鹿たれが。

 チラシの片隅の「取り扱いペット種目」のところに、ただ2文字「カメ」とだけあったもんで、どんなカメなのかはわからないまま、いてもたってもいられずに、とりあえず、はるばる電車乗ってやってきました〜、ぐらいだと面白かったりするのだが。
 え? なぜ電話して確認しなかったのかって? そりゃ「人付き合いが苦手」だからに決まってるじゃんかよ。





>まこと

>>課題をはじめた頃は、宿題だと思ってやってました。先生に出されたものだから、これをやってればいつか卒業なんだー。わーい。てな調子でした。

 だから生徒いらね、って言ってんじゃん。
 生徒の気分でいるやつは、先生が睨みを利かしているあいだしかやらんわけだろ。どうせ長続きしないで三日坊主になるんだよ。わかってんのそんなことはもうすでに。
 生徒顔をしたやつがジムに通っても、なんの役にも立ちゃしない。

 んで、出されてやってる宿題じゃなくって、自主的に自らに課しているものであれば、必要に応じて、自分の判断で解除することもできるわけね。
 たとえば、いまどうしても、ここで倒置法を使うことによる効果が欲しいとか。どうしても重複分にしないとならないとか。そんなときは自分で判断して、使ってゆくこと。
 そこまでの必要がない場合には、全部の縛りを付けたまま書いていりゃいい。

 まー、白石さんのを見て、縛りを設けずにだだ漏れで書いていると、どんなもんになっちまうのかはわかったと思うが。

 だが文章上の必要があるときにまで、いつもの習慣で縛りを優先させてしまうのは、それは馬鹿のやることだ。練習と本番との区別の付いていない、別な種類の馬鹿増だ。

 どちらの馬鹿も小説書かないでいい。
 馬鹿になりたくなけりゃ、自分の頭で考えること。




>白石さん

 ああそうか。
 白石さんは、自分が嘘をついているかどうか、自分ではわからない人なんだっけ。
 じゃあ言っておかなきゃわからないのだな。
 今回のはだいぶ本音に聞こえてきました。完全に全部ではないけれど、嘘はだいぶ少ない感じ。これまでの嘘まみれと比べたら。
 しかしそれ、白石語では捨て身っていうのですか。新木語では腹を割ってとか、その着ぐるみ脱いじゃって、とかになるのですけど。

 ええと、では、白石語的感覚では、そこより後ろに一歩たりとも下がらなければ、分室で充分やっていけます。でも一歩下がったらアウト領域です。もっと懸命に必死こいて捨て身になるようにして、マージンを作っておいたほうがいいでしょう。

 ちなみにその同じことを新木語的感覚でいうと、「もっと地を出しちゃっていいんですよ〜。気楽に気楽に。無礼講ってことで」てなところですが。つまりもっとリラックスしろよという感覚。そのプードル犬の着ぐるみ脱いじゃっていいよ、みたいな。



>検索方法

>> 私も教えられるほどのノウハウはないかも。自己流でやってました。
>> 効率の良い検索方法を補足してもらえるといいのですが。
>> 私も是非、知りたいです。

 たいしてかわらんだろう。

 マウスでメニューから選んでくるかわりに、「CTRL+F」のショートカットを使うとか。
 CTRLキーは、フリーソフトのキー配置変換ソフトを使ってCAPSキーと交換しておいて、左手の小指で押せるようにしておくわけね。

 あと、「メモ帳」と「ワードパッド」以外の話になるけど――。秀丸とか、MMエディタとか、高度な機能を持つエディタの場合ね。設定さえすれば「キーカスタマイズ」ということが行える。
 任意のキーに、好きな機能を割り当てるのね。
 たとえば下単語検索に「SHIFT+↓」とか。上単語検索に「SHIFT+↑」とかを割り当てておくと、次々検索していったり、前のものに戻ったりすることが、すごく容易にキー操作一発で行える。

 まあ、マウスを使って検索ダイアログを呼び出して使っていても、機能的には大差ない。キーカスタマイズを使うと、操作が多少楽になるという程度。

 あとはまあ、GREPを使って、ヒットした前後数行をすべて取り出して一覧化とか、そういうテクもあるんだけど……。解説めんどっちいので俺はパス。
 これはどういうものかというと、過去ログの全テキストに対して検索エンジンで調べたような結果を出力してくれるわけね。ヒットした単語の周辺数行ぐらいの内容と、その場所に直接飛べるリンクを出してくるようなもの。

 あと正規表現を使って、「一人称」「三人称」「主観」「客観」「メタ視点」「神様」「キャラ寄り」――と、複数単語のうちのどれであってもヒットするような一瞬検索もできるけど。

 まあ検索の基本として、単一単語の検索ができれば、用は足りるだろう。
 分室で過去ログあたれ、と言ったときには、キーワード1個2個でヒットするような紹介の仕方を心がけているし。





>魚住

 二回三回とやってみせて、「まぐれ」でないことを証明するという正当な手続きを経る前に、読んで貰いたいとか思っていやがるなら、以下のことをやってみると、俺、なんとなくついでに読むことになるぞ〜。

・3500字課題の各段落ごとに、元の行数の5倍量をめどにして、作劇意図を解説してゆく。その文章の意図やら留意点などを事細かに解説。


>2号
No.9483 投稿日 2005年5月20日(金)13時08分 投稿者
新木 伸
>2号

 佳作ってのは、おめでたいことなのかな?

 おまえの希望はプロになって食ってくことだろ?
 佳作取ったって、プロ作家にはなってないんだから、ぜんぜんおめでたくないはずだが。

 出版したら、わからないこともない。――が、それだって、「おめでとう」なのかなぁ?
 プロが本出して、「おめでとう」ってなるか? ならんよな? おまえら知らんのだっけ?
 本出すたびにいちいちおめでとうなんて言われてたら、言うほうも、言われるほうも大変だ。鷹見さんなんか、毎年12回もパーティに呼ばれなければならんことになるぞ? 中里さんなんて年18回だぞ?
 たとえば豆腐屋とかだって、日に何百回も「おめでとう」と言われて受け答えしてたら、豆腐作る暇なんかねーじゃん。ラーメン屋であれば一杯作るたびに「おまちどうさま!」とは言うけどさ。

 アマチュア特有のこの感覚が、俺には前からわかんねーんだよなー。なんでこんなに脳天気なわけ? 脳がお天気でピヨピヨしてるわけ?
 自分がアマチュアだった時代を考えても、やっぱ、わかんねーんだよなー。
 希望するまえに業界の片隅にいたからかなー。小説家になるということは、職種転換することだと考えていたからかなー。
 小説の仕事を取ったときも、自分で自分のために、自分の実力でもってぶん取ってきたものであって、誰かから祝福されるべきものじゃなかったけどなー。ちょうどそのときの仕事が、きちんとしたプロ作家に依頼するのではなくて、小説の書けそうな腕の立つシロウトあたりを探していたものであり、そこにヒットしたわけで、まあ実力っていえば実力のうちだろう。ちょうどそのとき、俺、そんなもんだったし。
 世の中には半端仕事というものがある。半端な仕事は半端な腕前のやつに与えるもんだ。まあ半端仕事だからといって半端にやってるやつは、その上には一歩も踏みこんでいけないものだけど。
 だいぶ実力不足の状態で取ってしまった仕事だったから、周囲から「がんばれ」とは言われたな。うん確かに。
 でもそれは「頑張らないとオマエみたいな半端モンはすぐに首チョンパだよ」という事実を再認識させるためにかけられていた言葉であって、べつに祝福でも励ましでもなんでもないのだが。

 まあ、最初の一冊を出したやつにかける言葉があるとするなら――。

 「Welcome to the real world.」とでも、言うべきところだな。
 この言葉。映画の「マトリックス」の言葉なんだけどさ。
 これ、意訳すると「おめでとう」ってなるの? 俺にはそうは聞こえんが。
 どうポジティブに解釈しても、「おはよう」ってところじゃないかなぁ。
 ネガティブに解釈すると、「地獄へようこそ。ハーハハハハハァ!」てなカンジ?

 出版社の受賞パーティで、その年の新人さん(出版決定してる人)に声かけるとき、「おめでとう」なんて言ってる人って、いたかなぁ? どうかなぁ? すくなくとも俺自身は、「ようこそ」って言ってるけど。

 あっ。わかった! なにがおめでたいことなのか!
 佳作取ると、たしか10万円貰えるんだっけな。
 おお。そりゃめでたい。

 おめでとう2号!
 これで中古のノートパソコンが買えるじゃん! ひっきーパラサイト新聞少年のオマエも、小説書く道具、これで新調できるじゃん!
 それはめでたい。

 ThinkPadにしろよ。他のメーカーのはすぐキーボードが壊れるから無駄金を使うことになる。
 プロの聞き取り調査によると、みんな、平均4〜5冊で壊してる。
 そしてみんなThinkPadになってゆくのだ。ThinkPadのキーボードを壊した人の話は、俺は聞かない。


 ところでおまえ、俺の警告見てないわけ?
 なにが「トップロープ→蛍光灯」なのかを書かないことには、おまえ、分室追放だって、まえ言ったじゃん。


仕事終了〜!!
No.9484 投稿日 2005年5月20日(金)17時02分 投稿者
サカモト

 正確には、まだ、終了してませんが、余裕が戻りました。
 ROMはしていたので、書き込みはチェック済みです。
 盛り上がっていたようですね。

 まず、レスを書き込みします。

>掃除の時間
 自分の記憶があやふやだったモノで、実際に自分の通った高校に電話をして、現状を聞いてみました。

 掃除は当番制でなく全校生徒が一斉に行います。場所が班単位の当番制で、週ごとにローテーションしていきます。

 掃除の時間は授業終了後からST(クラス単位で行う終礼のこと)まで。だいたい平日は6限目まである事が多く、6限終了後の場合は3:10〜3:25までの15分間が掃除の時間です。
 もう少し長かった記憶があったのですが、意外と短いようです。

 掃除する範囲は校舎内とその周辺(昇降口、体育館への渡り廊下、中庭、校門から校舎までの道など)。 グラウンド、部室、体育館などは、部活で使用する生徒が各自、掃除を行います。
 プールに関しても同じで、水泳部だったサカモトは、プール開きの際に掃除しました。冬の間にたまったプールの藻とかを、デッキブラシでゴシゴシこすった覚えがあります。
 トイレ等ももちろん生徒が掃除。特別教室も掃除するとのことでしたので、校舎内の大概の部屋は、掃除すると思います。
 
 掃除の間は見回りの先生が頻繁に回ってくるのですが、サカモトはその合間を縫って、よく、遊んでいました(箒を使ってチャンバラしたり、ホースで水の掛けあいしたりとか)。

 確認してみたところサカモトが97年に卒業したころと、掃除の仕組みは、それほど変わってないようでした。

 ちなみに、サカモトの母校は愛知県の稲沢市近郊にある県立高校です。
 長野出身の友人に聞いたところ、掃除は当番制になっていたとのことなので、新木さんの言われるとおり、地域・学校によって差があると思います。
 
 あと、中学ですが、掃除する時間が給食の後から、5時限目が始まるまで、という以外、高校と変わらなかったと思います。
 
 回答をまとめると


>>・現在の中学高校(おもに公立)で、掃除当番制はあるのか?

 ありません。高校の頃は、掃除当番という単語を知りませんでした。


>>・どこを掃除するのか? 教室だけか。そのほかの場所も掃除するのか。

 教室を含む校舎周辺です。


>>・掃除当番に割り当てられるのは、クラスのうちの何人なのか? それとも全員なのか?

 全員です。



>ひげそり
 
 サカモトはひげが濃い方ではなかったので、高校のころは剃った覚えがありません。
 確か、大学に入ってから替え刃式のウェットシェービング(T字型の安全カミソリ)を使って入浴中に剃り始めました(大学一年の頃は週一程度)。大学卒業して、フリーターの今は毎日ですね。
 30代くらいまで数日に一回で良かったとんびさんは、かなり薄い方じゃないんでしょうか。うらやましいです。

 電動シェーバーは肌が負けてしまい、かゆくなるのであまり使いません。ただし、友人は高校の頃から、毎日?(未確認)、少なくとも頻繁に電動シェーバーを使っていたようです。  
 永久脱毛はやったことないし、やっている人も知らないので不明です。



>学校の紙事情

 こっちは高校に電話してから書き込みを見つけたので、確認をとってません。
 ですので、自分の記憶のみとなりますが、藁半紙のテストプリントがありました。あと、職員室にコピー機と一緒に印刷機(リソグラフかどうかはわかりません)があって、図書委員会の書類作成に使っていました。
 ただ、中間とか期末テストの時は、コピー用紙に印刷されたテストだったような……。たしか、小テストとかが藁半紙で、出てきていました。

 以上は中高共通だったと思います。
 
 ちなみに、中学校が11年前に卒業、高校が八年前卒業となりますので、けっこう前のデータです。
 

>>藁半紙を出すのは今的にリアルなのかという話。
 
 不明です。



>魚住さん

>>「ふたりは幸せになりました」というエンドマークを付けようにも、シンデレラが逃げてしまっては困るのではないかと

 逃げ回っているシンデレラ。王子の熱意に負けて一緒になるという風に先を考えていました。
 No.9451で課題の前に書いているとおり、結婚してから後の、幸せな結婚生活は考えず、結婚するまでを前提に書いています。
 また、王子がシンデレラに惚れるでなく、萌えるに変わっているので、こういう展開もありなのではないかなと思って書いてみました。
 とんびさんにもコンセプトのことで指摘されている通り、わからないながらも少し条件を変えて、手探りで進んでいます。
 ……ので合っているかは、すいません、2号さん、とんびさん、お願いします。


>台湾

 今、中国・韓国の反日運動が大変話題になっていますね。
 でも、昔の日本人、良いこともしていたと聞き、以下の本を読んでみました。

 
・明治の冒険科学者たち―新天地・台湾にかけた夢 新潮新書 (108)
 柳本 通彦 (著)

・台湾人と日本精神(リップンチェンシン)―日本人よ胸をはりなさい 小学館文庫
 蔡 焜燦 (著)

 
 で、どうも、実際に良いこともやってるらしいとわかりました。
 でも、実際に本で読むだけでは、確証が持てません。

 というわけで、飛行機のチケットがとれれば、来週の火曜〜金曜日まで、三泊四日くらいの日程で台湾に行ってこようと思います。
 飛行機代は最安で25,520円。宿泊もユースつかえば、三日で一万円もいかないと思います。
 高いけど、出せない額じゃない! この先は少し時間も空けられそう!
 というわけで(どういうわけだ?)チケット取れたら行ってきます!

 ノートPCは持っていくつもりなんですが、ネットが使えるかは不明です。
 あ、保険、まだ調べてない(汗)
 
 時間:三時間


わら半紙
No.9485 投稿日 2005年5月20日(金)23時13分 投稿者
浦戸シュウ
 「わら半紙」は中学も高校も普通に使います。
 学校から発行される印刷物は、ほとんどわら半紙です。
 高校のコピー機にはわら半紙がセットされています。
 中学でも高校でもコピー機は20枚まで。20枚を越えるときには印刷機(リソグラフという名前かどうかは知りませんがよく似ています)で印刷します。
 でも、最近のわら半紙は昔(35年前)に比べると、色も白いしつるつるしています。

 課題部屋用感想掲示板の使い方を誤りまして失礼しました。
 投稿した内容も二重投稿もいけませんでした。

>白石さん

 ども。初めまして。
 『土間』はうちの高校2年生知ってました。
 『坪』は知りませんでした。『二畳分』でも広さとして実感わかないそうです。
 あ、私は『一坪』でも『二畳』でも『3、3平米』でもわかります。
 わかりはしますが、数字で書くのはいかがなものかと思います。
 分室での話ではないのですが。ずっと前に「10メートルほど先に」と小説本文に書いたことがあります。「数字で書かれてもイメージが湧きません」と感想もらいました(T-T)。数字で書くとあいまいさが無くなって、スパッと伝わるような気がするのですが、その数字から実際どうだかイメージできる人にしか通用しないようです。
 では。


はらはらどきどきdance
No.9486 投稿日 2005年5月21日(土)02時35分 投稿者 弟切 千隼
>自己課題、ペットの話、起のアイディア出し

>> これは初めて出会って、どきどきさせる話なんだろ?
>>
>> 「どきどき」がまず上位のコンセプトとして存在する。
>> その「どきどき」を演出するために「初めて出会う」というシチュエーションが選択されたのだよな。
(新木さんのNo.9482の書きこみより)

 そうでした。鳥頭の弟切はまた忘れていました。こけこっこー(←雌鶏【めんどり】は鳴きません)

 主人公とヒロインが「初めて出会う」と設定したのは、「どきどき」を演出するためです。
 二人とも「人付き合いが苦手」ですから、友人が少ないです。異性の友人など、いないに等しいです。
 そういう人が、「友人になれそうな異性と初めて出会う」なら、それはもうどきどきするでしょう。

 「出会う場所」・「出会う季節」・「出会う時間帯」・「その時他に人がいるか?」・「なぜその時そこにいるか?」など、すべての要素を「どきどき」のために考えなければなりません。
 その次に重要なのが「カメ」ですね。二人はカメがきっかけで出会うのでなければいけません。
 「どきどき」と「カメ」を念頭にアイディアを出します。


 要素のうちで、最も絞りこみやすいのは「場所」でしょう。

 カメおたくの二人が行きそうな場所は限られています。普段行かない場所で出会うとしたら、それなりの理由を用意しなければなりません。
 「それなりの理由」とは、カメに関することのはずです。カメおたくが普段と行動パターンを変えるなら、カメゆえである可能性が高いです。
 というより、「カメが原因」以外にあり得ません。起のコンセプトは、「カメおたくの二人が、カメをきっかけに出会う」ですから。

 「主人公とヒロインの最重要な特性を、冒頭で示さずにどうするよ!」ということですね。
 となれば、出会いの場にはカメが立ち会うことが必須です。主人公とヒロインとカメと、三者が揃う舞台を考えます。


ああ、疲れた。
No.9487 投稿日 2005年5月21日(土)12時36分 投稿者 白石 尚

本当に疲れた。今、ランナーズハイに入ってるっていうか。
常に脳みそが、耳からピューッと吹き出ているみたい。
昨日、脈拍を測ったら、なんと一分で99回もドクドクしていた。
危険だ。

ROMしていなかったので、今から読みます。

1000字課題、見て下さい。
    ↓
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1252&e=res&lp=1242&st=0
 

白石


ふたつ
No.9488 投稿日 2005年5月21日(土)13時31分 投稿者 白石 尚
 
 ざっとみなさんの書き込みを読んでいて、ふと気が付いたことがあるので、忘れないうちに報告します。

 わたしは、自分の気持ちがわからないんじゃなくて、どう表現するべきかを知らなかったんです。と、思います。

 それと、これは結構重大な欠点ですが、文章を書くとき、読む人が読めば分かるんじゃい、という気持ちがありました。
 上の書き込みなんて、まさにそうです。思いやりがないですよね。

 今考えると恐ろしいことですが、気がついた時が変わり時。
 気付いたくせに、まだやっている時は、またぐしゃぐしゃに踏みつぶしてポイして下さい。

 でも、白石はブーメランのように帰ってきます。


課題提出
No.9489 投稿日 2005年5月21日(土)13時50分 投稿者 まこと
 課題を提出します。
 「宝物のハンカチ」 短編の結
 ↓ ここにあります。
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1253&e=res&lp=1226&st=0

 必要なところではしばりをとく、ということをやってみました。

 2号さんを恐怖におとしいれた主人公の最期はいかに。ってホラーじゃないんですけど。でも、まぁ、怖いものを書けるってことが判明しました。

 あと、ヤな奴は余裕で書けちゃうでしょ、私。なにかとお得かもしれません。
 くぅぅ、ファンタジーに活かしてやるぅ。
 けど、怖いと恐いじゃ意味が違うか。まぁ、いいや、変換の技を身に付けよ。



>質問の回答
>藁半紙

 娘の中学校、藁半紙使ってますよ。「お知らせ」の大半が藁半紙です。
 印刷も、状態を見てみるとリソグラフを使ってるっぽい。くさい。匂いがインクくさいんです。コピーのインクじゃなさそう。クオリティも低い。

 娘が小学校の時からず〜っと藁半紙でしたよ。藁半紙の紙質は昔とかわらない気がします。あまり良くない。
 たまーになら、白っぽい上等なのがくることもあります。発行元が学校以外のことが多いです。役場とか、商工会とかから回ってくるやつ。町のイベントなどを知らせるものです。



>サカモトさん

 え、どこ? どこに行くって?

 なに訳わかんないこと言ってんですか。そんなとこ行ってないで1000字課題やりなさい。
 シンデレラが忘れられないなら、思う存分、好きなだけやっちゃっていいですよ。止めません。だけど1000字課題もやりなされ。

 シンデレラやりながらだって1000字課題はできるでしょ。両方やりゃあいいじゃないですか。今なら私も、指摘することができそうだし。
 シンデレラもやりながら、1000字課題もやりましょう。一緒に。

 それじゃダメなの? 1000字やりたくないの? なんで? やりたくない理由をおせーて。じゃないとスナップ撮っちゃうぞ〜。


 まこと


3500字。
No.9490 投稿日 2005年5月21日(土)15時40分 投稿者 魚住雅則
>いったいどこ産のお坊ちゃんかね? 湘南か? 葉山か?

芦屋のお坊ちゃんです。金持ちですまんのー。みんなお坊ちゃんお坊ちゃん言うてくれるんやで横山くんー。笑えよー。


……ハッ。
つい条件反射してしまった。
「どこのお坊ちゃんか?」と聞かれたらこれしかないじゃない。

あぁー、ウソじゃぁー、すまんのぉー(赤いハンカチ噛みながら号泣)


>次書いてこい、次。

書いてきました。物語しています。

「遠い記録」 (1+1+1+3 計6時間)

一行コンセプト
「部活をやめる気だったが、諦めない先輩をみてやる気を取り戻す話」

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1254&e=res&lp=1237&st=0


では出勤してきます。
今日は夜シフトなのでゆっくりできました。幸せ。

その他レスはまた帰宅後に。慌ただしくてすみません。


いろいろ
No.9491 投稿日 2005年5月21日(土)17時40分 投稿者
新木 伸
 そば茶2キロが届いた。インターネットってああ便利。
 しかし2キロで1300円か。緑茶よか、ぜんぜん安いなぁ。
 カフェインはすっかり抜けた。なにも飲まなくても頭は常に回転してくれる。もっと早く抜いときゃよかった。




>浦戸さん

>> 課題部屋用感想掲示板の使い方を誤りまして失礼しました。
>> 投稿した内容も二重投稿もいけませんでした。

 内容のほうはべつに問題ないのでは?
 僕の身勝手でやっている質問なので、こちらでもあちらでも、どちらで答えてもらっても有り難いですが。





>10メートル先

 10メートルという距離。
 僕なら「相手の表情がよく見えない。」とか書くかなぁ。10メートルという距離がどんな感じがするものかってことで、読み手を愉しませなくちゃならないから。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 彼女は10メートルほどの距離に立っていた。僕を見つめてくる顔の、その表情がよく見えない。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 メートルを出してもいいけど、このようにして感じさせたり、そうそう10メートルってそんなくらいだっけ、と思い出させてみたり、なんらかの種類の愉しみを与えないと。

 ふつう、「10メートル」って単語からは、なんの愉しみも得られない。
 「10メートルってどんなんだっけ?」と想像する苦労だけ。
 ああ。単語単位で読者を愉しませならないということを、単に知らなかっただけなのかな?
 もちろん、単語単位で愉しませるものなんです。台詞の一個単位。どの一行単位でも、おいしく、おもしろくなくちゃいかんのです。
 掌編なり、短編なり、長編なり――、一遍の全体を通して面白い部分が一個含まれていればいい、なんていう、アホなことを考えているから、アマチュアはアマチュアなわけです。

 ラーメンだって、一箸、一箸、おいしくなくちゃいかんでしょ? チャーハンだって、ごはんつぶの一粒一粒まで、きちんとおいしくなっているでしょう?
 商売でやっているならあたりまえの話で、そんなの、常識の範疇。

 なら小説だって当然、一文単位、単語単位でおいしくなくちゃならんわけです。長々と長編を読まされて、ほんのワンシーンしか面白くないような話――誰が読みますか。それはなにかの苦行ですか。
 本物の「麺」が一本しか入っていなくて、残りすべて食べられもしないダミーの「麺モドキ」となってるラーメンなんて、金出して食わせようとしたら、詐欺ですよそれは。

 アマチュアは読者に対して詐欺を働こうとしているから、商売の現場に上げてもらえんのです。

 まあ、すべてのケースで「10メートル」がNGかというと、例外もあります。たとえば男の子向け小説で、船や飛行機や戦車や兵器など、スペックで記述してゆくことで、その種の少年心を愉しませる狙いがあるときには、あえて、10メートルとか、数値で書くこともあるわけで。
 世の中には「基準排水量25万トン」という言葉を耳にしただけで萌えて喜んでしまう人もいるわけだし。





>弟切

>>「出会う場所」・「出会う季節」・「出会う時間帯」・「その時他に人がいるか?」・「なぜその時そこにいるか?」など、すべての要素を「どきどき」のために考えなければなりません。
>>その次に重要なのが「カメ」ですね。二人はカメがきっかけで出会うのでなければいけません。

 「どきどき」と「カメ好き」は同列ではないのか?
 「カメ好きがどきどき」が大切なのだろ?

 たとえば「人混みでドキドキ」っていうアイデアは、キャラが常人の場合には成り立たない。べつに普通の人は人混みが怖くない。キャラがカメ好きでなければ、「人混み」というこのシチュエーションは、なんらドキドキをもよおさない。
 よって「ドキドキ」だけを縛り条件としてアイデア出しをしていても、このシチュエーションは深層意識から浮かびあがってこない。

 カメ好きをドキドキさせるシチュエーション――と、条件を二つ付けて探していないと、正しい答えは見つかりっこない。

 あのね。
 アイデア出しの秘訣なんてのは、検索エンジンで探し求める情報を引き出すノウハウと似ているわけね。
 キーワードが少なすぎるとヒット件数が多すぎて求める情報に到達できない。またキーワードが多すぎても0件になってしまう。
 弟切だって、検索エンジンは必要に迫られて使っているうちに、使いこなせるようになっているだろ? 自分の知識と経験のデータベースに、同じやりかたで検索をかけるだけだろ?
 そんな難しいもんかなぁ。




>白石

>>それと、これは結構重大な欠点ですが、文章を書くとき、読む人が読めば分かるんじゃい、という気持ちがありました。

 ずーっとそれを指摘してきているつもりだけど。
 ようやくちょっぴり気づいたらしいけど。

 しかし、そこにもまた自己欺瞞がある。
 読み手を自分の上に置いているか、自分の下に置いているかの意識の違いね。

 読む力のある人が読めばわかるだろう。――というこれには、じつは、こんな意識が隠れていたりする。

『世の中の多くは読んで感じる能力の低い人間である。だがいくらかは充分に能力の高い人がいる。能力の高い人が読んで、理解してくれればいいのであって、読解力や感性の劣る人には、自分の書いたものを理解してくれなくてもかまわない。てゆうか、ぶっちゃけそーゆーヤツは読むな』

 ――てなところが、隠されてる本音なわけ。
 読み手を基本的に自分の下に置いている。自分の書いたものに共感できるぐらい高いところにいる人には、読む資格があると考えている。
 読み手の能力(感性まで含めたもの)は最高でも自分と同等ランクまで。自分より上は存在するはずがない。なぜなら自分はコンテスト上位のプードル犬だから。
 これが本音。

 しかし、白石の自我が考えていることは違う。
 どのように自己欺瞞をかけているのかというと、読み手のほうが自分より高いということにしているわけね。謙虚をよそおっている。馬鹿でのろまな自分が精一杯書いたんだから、こんなのでも、わかってくれるような高い読解力と感受性を持った人に伝われば嬉しいなー。
 と、すごく綺麗に装っている。
 だって一生懸命書いたんだし。だってこれ以上どうしようもないんだし。
 精一杯やってる自分って、なんて健気で律儀でカワイイんでしょう。甘い甘い甘美な陶酔。

 「だって」とか言ってねーで、やることやれよ。
 誰にでもわかるように書け。

 「ふて腐れ」に関しては精度の高い検出手段が開発されているんだから、まず絶対に発見されるものと、そう思え。


 そういやどっかのカウンセラーが言ってた言葉だが。
 最近の頻発する凶悪事件に関してのコメントね。

「世の人はなんでもかんでもカウンセラーに押しつけりゃ解決するだろうと考えているようですが、カウンセラーは万能じゃないんです。自分で直ろうと思っていない人は直せません」

 本人の立ち直ろうとする意志が重要。
 それがなかったら、まわりがいくら手助けしたって、すべては無駄に終わる。





>まこと

 哀れな男性読者のために補助輪つけとくれ。
 主人公が確信犯的行為でハンカチを盗んでいたというところまでは、なんとなくわかる。だがその理由に関しては、よーわからん。
 だって俺ら男だろ。女的思考しねーもん。

 そこわかんないと、怖くならないのでは?
 それともわかっちゃうと怖くなくなるのか?

 補助輪っていうのは、なぜ彼女が何のために何をしたのか、ということを、わかりやすく説明文でベタ書きするということね。
 あと課題部屋でも男性読者から質問があがっていたろ。あれも補助輪必要なところだろうな。
 補助輪付けると怖くなくなっちゃうかもしんないけど、まず付けてから見てみればいいだろう。
 何箇所か、補足説明を増やしていって、加筆修正するのこと。加筆してみた結果、やっぱ、元に戻すことになるかもしれんけど。


>>必要なところではしばりをとく、ということをやってみました。

 どこで解いたのか。なぜ必要だったのか。いちおう、はじめのうちは解説のこと。
 そう何箇所もないのだろうから、たいした手間でもなかろ。
 会話文のなかで「!」や記号を使ってるところもな。俺だっていまでも記号を使うときには理由を意識に上らせて使ってる。


>>あと、ヤな奴は余裕で書けちゃうでしょ、私。なにかとお得かもしれません。

 この場合の「ヤな奴」って、どっち? 姉? 妹?
 補助輪つけとくれ。男にゃ、まるでわからん。

 姉のほうを言っているなら、もっともっとヤな奴にしていっちゃって、妹が姉を破滅させてやるとか、彼を奪い取るとか、そんなふうな仕返し系統の話になったりすると、胸がスッとする方面のエンターテイメントになるのでは? 復讐味の。
 それとも妹のほうを言っているのかな? そっちかな?

 ちなみにこの話でまことが武器にしている自分の欠点は、「ないものねだり」の腐った心根ね。
 まこと、おねだりのプロフェッショナルだから。ほんと、おまえって、腐れてるから。
 だが物語の中でうまく使えば、それは武器に変わるわけだ。
 ないものねだりの心境がどんなものかということに、まことは人一倍詳しいわけだから、よりリアルに描けるわけよ。


 俺、ヤなやつ書けねーんだよなー。いいなー。
 ほれ、俺、根が「いい人」なもんだから。清々しい登場人物しか書けなくて。
 俺の作家としての欠点は「悪人が描けない」ということ。
 腐れド外道を話に出して、外道ぶりをたっぷり描いていったあとで、主人公の怒りの鉄拳でぶっ飛ばしたら、スッとするじゃん?
 それすなわちエンターテイメントじゃん?
 しかし自分がどうにも我慢ならんので、腐れド外道をフィクションの中にさえ登場させられないでいるわけよ。
 これは物書きとしては、通常、大きな欠点となること。
 まあどんな欠点も転がしされすれば、長所に転じるわけだから、その欠点を武器に換えて使っているわけだけど。
 俺にはそれしか書けんので。
 よって今日もそういうものを書いている。




>ひげ剃り

 どうも高校二年男子だと、毎日剃らない気配が濃厚。
 だんだん自分のことを思い出してきたけど、たしか、そんなんだったかなぁ。シェーバー買って嬉しかったけど、最初の1〜2年はそんなに使わなかった気がする。

 じゃあ、文中の表記から、「今朝も剃る」というニュアンスを外せばいいわけだな。
 読み手の意識によって、「今日は剃る」と読めたり、もしくは「今日も剃る」と読めたりするように書いておけばいいわけだな。





>サカモト

 なんでいきなり台湾行きなのか、不明だが。
 まあいいんでないの。
 しかし観光客気分でひょいひょい出かけて行って、暴徒に取り囲まれて殴り殺されたりしないように注意すること。
 あ。中国行くんじゃないのか。台湾か。でも台湾も中国人と中国系移民が多いっていうしな。まあ中国と違って情報統制されていないから、台湾なら平気だろうか。





>魚住

>>書いてきました。物語しています。

 この嘘つきめ。


>>「部活をやめる気だったが、諦めない先輩をみてやる気を取り戻す話」

 ――という話だというから、見てみたのだが、卒業してゆく女の先輩に主人公が告白する話じゃねーかよ。しかも尻切れトンボ。

 女性陣から総スカン食らってシバかれてしまいそうなお寒い出来の女キャラなんて出してないで、男×男とか、男×普通の女部長とかで、書けないものなのか?

 一行コンセプト通りの話であるなら、なんで部長が女なのか、意味不明だ。なんで恋愛感情を持っているのかは、もっと不明だ。

 書いてあった一行コンセプトはなかったものとして、書いてある通り、「告白するがフラれる話」だとして読むとして――。
 ぜんぜん物語になっていないよ。この嘘つきめ。

 物語ってなんであるのか。小説とはなんであるのか。
 一発ネタとは、つまり、「びっくり箱」なわけね。
 小説がびっくり箱ではなかったのだとすると、では、なんなのか?

 白石に出してた質問だが、答えるつもりがないようなんで、おまえ、答えてみろ。
 もし白石がやりたいと言ってきたら、二人で協力しあって討論して、結論出るまでやるのこと。
 結論が出たら、それを言え。



 ところで魚住、夜シフトって、なんの仕事やってんの?
 日本における最高学府まで出たんだから、もちろん「学士」の資格を要する職に就いてんだろうな?
 大学出といて工場のライン労働とか、警備会社とか言ってたら、俺、笑うぞ。
 べつにライン労働や警備の仕事を貶めているわけではない。それはそれで立派な仕事だと思っている。しかしライン労働に就くのなら、べつに大学出る必要はなかったろ、という話な。ここ笑うところ。
 高校出て直で働いておけ。ていうか、高校出る必要さえないかもしれない。
 大学出ておいてライン労働に就いていて、しかも現在は小説家目指してます、なんて言ったらもっと笑うぞ。笑死するかも。

 ちなみに俺、小説家になるために、17歳から6年間フリーアルバイターね。アルバイト10段よ。色々な仕事を見て体験してきたよ。小説を書くための時間も取れたよ。


指摘
No.9492 投稿日 2005年5月21日(土)17時46分 投稿者 まこと
 簡単にですが、指摘をします。

>白石さん

 「迷惑なメール」読みました。
 ↓本文はこちらにあります。
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1252&e=res&lp=1252&st=0

 偉そうなことは言えないんですけど、まず、タイトルからいきます。
 本文のラベルに「迷惑なメール」というのは合ってるんでしょうか。ちょっと違うような気がします。
 ほのかな恋物語といった感じですよね。「迷惑」ではありません。

 私ならズバリ「じゃましないでよ」にするでしょう。センスないよぅ。「君のタメにじゃないけれど」これもどうなんだ。じゃ、遅れてかけつけるんだから「お待たせ」とか。
 いえ、これでも大真面目なんです。すみません。


 それから、一行コンセプトです。
「ぶっきらぼうな男の子と、ちょっと大人になりつつある彼女」

 男の子が主人公のような書きかたです。細かいようですが、主人公は彼女のほうですよね。
 なので、正確に書くとこうなるかな。
「ちょっと大人になりつつある主人公と、ぶっきらぼうな男の子(カレシ)の話」


>>なに腹かいてんのよ、

 えっと、方言です。セリフならセーフでした。地の文ではどうなんでしょう。自信がありませんがアウトではないのかな。けど、主観だといいのかもしれません。うーん。
 間違ってたら、つっこみしてください。だれか、お願い。よろしく。
 アウトだとしたら「なに腹たててんのよ」「短気ねーもう」とかに置き換え、でしょうか。
 指摘って言えませんねこれ。練習中ですってことで、しばらくおつき合い下さい。



>魚住さん

 「遠い記録」読みましたので、指摘させていただきます。
 ↓ 本文はこちらですね。
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1254&e=res&lp=1254&st=0


>>はじめの状態と、終わりの状態に変化があるか

 うーん、読み終わってからこの設問に気がつきました。ちょっと考えてしまいました。
 突然先輩が現れて練習を手伝わされていたと思うんです。その先輩に告白して、成功したお話ですよね。
 なので変化があるかといえば、ありました。

 周囲の圧力のほうは、ごめんなさい感じませんでした。


 あと、設問にはないんですが、気になったことがあります。先輩のお名前、沙樹についてです。
 可憐な少女のお名前という印象です。それなのに、スナイパーに変身してしまいました。あくまで私の印象ですが、「沙」も「樹」も、やさしさを感じさせる文字なんです。違和感がありました。


 その先輩が「待っていたよ」って登場してきますね。かっこいーと思いました。先輩登場までゆっくり書いてあります。丁寧でよいのではないでしょうか。まばゆいばかりの先輩が立っている絵が浮かびました。


 簡単ですが、感想、指摘でした。


 50分
 まこと


>白石
No.9493 投稿日 2005年5月21日(土)19時04分 投稿者
新木 伸

 そういえば指摘するの忘れてた。

 登場人物をきちんと人間にするように。
 悩んだり迷ったり怒ったり後悔させたりするように。
 泣いたり笑ったりするのが人間なのだ。おまえのはぜんぜん人間に見えん。

 たとえば、扱いにくいお年頃の弟(兄?)に声をかけようとするとき、気が重かったりとか、身構えちゃったりするわけだろ。
 それが人間。おまえのはそーゆーのが全然ない。

 女側も男側も、ず〜っと心理的にフラットなまんまで、話がダラダラ流れている。状況や人物設定だけ見ると、色々な情動があってしかるべきところなのに、あるはずのものがない。台詞も棒読み。大根役者もいいところ。
 そんなやつは舞台から引きずりおろせ。
 役者が情動を表すのでなかったら、誰が人間を演じるというのだ。

 おまえの書いてきたものから、人間の情動を現す単語を抜き取ってみる。


 はなやいだ
 悩んだ
 不機嫌
 プイと怒って
 後悔した
 ムッとしている

 以上。
 話のなかでリアルタイムで起きているはずの情動を、わざわざ言葉で説明してくれている部分だ。
 ただし「悩んだ」とか「後悔した」とか書いてあるだけで、登場人物はまったくなんにも悩んでいないし、後悔してもいない。きちんと登場人物が悩んで後悔していれば、わざわざ言葉で書かなくたって、読んだ読者にはきちんと伝わるものなんだ。

 手抜きも大概にしろ。


追加
No.9494 投稿日 2005年5月21日(土)19時28分 投稿者
新木 伸
>白石

 まえ、成人されてる子供二名を持っていると言ってたけど。
 どちらも男の子だよね。
 その二名は実子か、前妻の子なのか。たぶん前妻の子であろうから、その前提で話を進めるけど。
(「前妻」って言葉に差別的意味合いがあったらごめん。他意はない。他に言葉がないだけ)

 なら、年の離れた姉弟みたいな、ぎこちなくて遠慮のある親子関係を書いてみれば、登場人物がもうすこしリアルになるんじゃないのかなぁ?
 自身の体験が役に立つっしょ。

 まず姉が姉らしくないのだ。(じつは妹なのかもしれんけど)
 これは姉が母になっていないという意味ね。
 古今東西、「弟」っていうのは姉の所有物だと、相場が決まってンの。「子」が母親の所有物であるのと同じにね。
 そういう匂いがちっともしてこないから、この姉は姉っぽくない。

 また弟もしくは兄が、ぜんぜん男の子っぽくない。
 まあ、女性作家は誰でもそんな毛があるから、ある程度しかたないことなんだけど、もうちょっとリアルにせい。自分の息子でも観察せい。
 台詞回しで誇張するんでなくて、男の子っぽさってのは、どこから生じてくるもの?
 語尾に「だぜ」と付けりゃ男の子――ってのは、それではあまりに寒すぎるし、あまりになにも見ていなさすぎる。
 おまえはどんなとき、自分の息子に「男」を感じる?
 言ってみろ。


高熱ハイ
No.9495 投稿日 2005年5月21日(土)23時12分 投稿者 弟切 千隼
 また発熱している弟切です。今回は久しぶりの高熱です。体温計を発掘することすらだるくて、体温を測っていません。

 熱を出すと、寒気がする場合と暑く感じる場合とがありますね。今回は後者です。
 布団で寝ていると、体がふわっと浮き上がる気がします。なぜか突然おかしくなって、寝ながらけらけら笑っていました。熱のために、脳の配線がどこか焼き切れたようです。

 とりあえず上半身を起こせるようになったので、分室を覗きに来ました。この体験は、高熱を出した時の描写に生かします。



>自己課題、ペットの話、起のアイディア出し

>> 「どきどき」と「カメ好き」は同列ではないのか?
>> 「カメ好きがどきどき」が大切なのだろ?
(新木さんのNo.9491の書きこみより)

 個人の性質としては、「人ごみでどきどき」と「カメ好き」とは必ずしも一致しませんね。
 人ごみが怖い人がカメ好きとは限りません。カメ好きが全員人ごみが怖いかといえば、そんなことはありません。

 ただ、「カメ飼育」のように、他人が関わらなくても成り立つ趣味に熱中する人は、人付き合いが苦手であることが多いです。
 この話の主人公とヒロインは、そういう人たちですね。「カメ好きにして人付き合いが苦手」な二人がどきどきする場面を書かなければなりません。


 今は脳の配線が焼き切れているので、修復できてから考えます。


帰ってきました。
No.9496 投稿日 2005年5月21日(土)23時48分 投稿者 魚住雅則
読んでくれた人を謝らせてしまったこと、本当に申し訳ありません。
まことさんごめんなさい。もうほんとごめんなさい。
読んでくれてありがとうございます。


ちょ、ちょっと休憩をください。


取り急ぎ、すぐ答えられそうなものだけ。
感想指摘をくださった皆さま、ありがとうございます。ほんとうに感謝しています。レスはもうしばらくお待ちくださいまし。

>どんな仕事してるの
SEです。世間一般でいうところのプログラミングとかそーゆーのじゃないですけど。とある製品の開発にかかわっております。
社員寮にはいって、スーツきて出社して、キーボード叩いたりミーティングしたりプレゼンしたりして社員食堂で日替わり定食(美味しいのよこれが)を食べる毎日でござんす。食堂にいく時間をずらすのが快適なお食事タイムを過ごすための重要ポイントです。ここ試験にでます。

夜シフトっていういい方が悪かったようですね。
ちと発売日とかの兼ねあいで休日出勤しております。もふ。


あと僕は小説家目指してないってばよ。アマチュアとして技術向上のために来たんだってばよ。
最初にそう書いたのに。心でものを見過ぎ。もふ。


>まことさん
>周囲の圧力のほうは、ごめんなさい感じませんでした。

こちらこそ、圧力を感じないようなものを書いてしまってすみません。
チャンスを、もう一度チャンスをくださいませんか。うう、泣きそう……。

>その先輩が「待っていたよ」って登場してきますね。かっこいーと思いました。先輩登場までゆっくり書いてあります。丁寧でよいのではないでしょうか。まばゆいばかりの先輩が立っている絵が浮かびました。

ありがとうございます。
先輩の登場はできるだけカッコよくしたかったので、そう言っていただけると嬉しいです。


ダメだ。
No.9497 投稿日 2005年5月21日(土)23時59分 投稿者 魚住雅則
そうとう混乱しているようです。

どういうリアクションを取るかは読んでくれた人の自由なのですが。
分かってるつもりで分かっていないようです。かなり効きました。

楽しませるつもりで書いたので、「ごめんなさい」という言葉を言わせてしまったのは一分の隙もなく僕の不手際です。

まことさん、ほんとうにごめんなさい。


いよいよダメだ。
No.9498 投稿日 2005年5月22日(日)00時12分 投稿者 魚住雅則
>一分の隙もなく僕の不手際です

何語ですかこれは。


「宝物のハンカチ」
No.9499 投稿日 2005年5月22日(日)00時59分 投稿者 まこと
 怖い話ってことで、定着してしまいましたね。自分も乗っかったんですけど、そのつもりで書いた話ではないです。これから読まれるかたがいるかもしれないので、念のために書いておきます。
 切ない話を書いてみたら、怖い話だったってことです。あいててて。痛いぃ。

 説明増強版はこちら ↓
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1255&e=res&lp=1251&st=0


>しばり
>>どこで解いたのか。なぜ必要だったのか。いちおう、はじめのうちは解説のこと。


 解説します。

>>わるい!

 強調のためにやりました。「悪い」と漢字で書いたのではニュアンスが変わります。ここでの「わるい」はごめんの意味だからです。漢字の「悪い」では、文字通りの意味になってしまいます。

 カタカナはどうでしょう。ワルイ。なんか軽いでしょ? 誠実なところを出したかったんです。だから、「わるい」はひらがなでなければいけないんです。そこを強調するには「っ」をつけるか「!」しかないと思いました。セリフでは倒置法やら体言止めをビシバシ使ってるから、他の技は通用しないんです。

 なぜ「っ」にしなかったか。「っ」は必死感なんです。でも、謝るところに込めたいのは誠実さです。消去法で残ったのが「!」でした。この単語一個に命かけました。いや、かけたのは時間でした。


>>ホッとした反面で、やっぱり気づいてはくれないんだなと思う。

 うーん、なんで読点を使ったんだか忘れた。精読してみる
-------------------------------------------
 カン違いぶりは予想を越えていた。ホッとした反面で、やっぱり気づいてはくれないんだなと思う。
-------------------------------------------
 わかった。ふたつの文をくっつけたんです。なぜか。主人公の心情を表した文だからです。「表裏一体」を書きあらわしたセンテンスだから、ぶった切ることはできなかったんです。しかも、そこそこ目立たせたいなと思ってました。コンパクトにまとめつつ、読点でくぎりました。
 おお、これでなかなか考えてます。


>>そういう悪びれないところに、ひかれる。

 これは目を止めるためにやりました。「惹かれる」ってところを強調するためです。漢字を使うと硬くなっちゃうので、ダメです。読点で目を止めるのが効果的だと思いました。

>>けれど人見知りをせずに話せたことがある。

 この文は時系列にひっかかると思いましたが、使いました。まず、このエピソードは絶対不可欠なエピソードです。好きになった理由を書くには、どうしても過去を書くことが必要です。
 ですから、どっぷりと過去にはまらないように気をつけながら、書きました。


>>その相手が、どこかとぼけた、それでいて素直な和浩だった。話をするたび、自分まで素直になった気がする。気がつけば、目で追いかけるようになっていた。

 読点を使ってゆっくりじっくり説明しようとしました。けど、これはやりすぎかな。
 和浩のことを説明したかったんですが、多用すると〜の良い見本になりました。
 多用はだめです。効果をそこないます。
 もったいないことをしました。
 セルフリライト。
-------------------------------------------
 その相手がどこかとぼけたそれでいて素直な、和浩だ。話をするたび自分まで素直になった気がする。気がつけば目で追いかけるようになっていた。
-------------------------------------------
 読点がなくても充分読める文字数です。

 それとここの文も時系列も引っかかってますよね。引きつづき、過去へのトリップに気をつけながら書いてました。


>>想いが大きくなればなるほど、うれしさや楽しさは減っていく。
>>ふ、ふ、と二回、鼻で笑った。
>>立ち上がる姿が、ゆがんだり、はっきり見えたりをくり返している。

 これらの文はそこそこ目立たせたかったので、読点を使った文にしました。


>>「ちが……う、の。あのね、あの……ね」

 最初のリーダーは、自分の泣き声にひるんだけど、なんとかもち直したことをあらわしてます。
 次のリーダーは、告白することをひるんでしまったことをあらわしてます。
 これは伝わると思ってました。今も自信があります。込めましたから。でも、失敗してるのかなぁ。


>>しゃくりあげながら、言ってしまおうとした。言いたかったあのことばが、のどのところにあった。
>>。サツキが許せば、姉のところへ飛んでいくのだ。今か今かと待っているのが、よくわかった。

 読点多用で効果下げてます。
「しゃくりあげながら言ってしまおうとした」「今か今かと待っているのがよくわかった」
 つづけても読める範疇にあります。読点はとれるでしょう。

>>そのそばに、ハンカチがポツンと残されていた。

 そこそこ目立たせたい文です。読点を使いました。 


 足りないでしょうけど、考えながら書いてますよ。だから時間かかるんですもの。
 げ、その時間、また計り忘れた。
 (滝汗)


 まこと


いろいろ
No.9500 投稿日 2005年5月22日(日)01時59分 投稿者
新木 伸
>魚住

>>あと僕は小説家目指してないってばよ。アマチュアとして技術向上のために来たんだってばよ。
>>最初にそう書いたのに。心でものを見過ぎ。もふ。

 じゃあ、賞とか応募せんわけか?

 おまえこそ心でものを見過ぎ。おまえそれ得意だよな。
 おまえが目指していないというのは、それ、脳が作り出している錯覚な。だからリー先生に、考えるな感じろ、と言われてしまうのだ。考えるなというのは、すなわち、自分の作り上げた錯覚を見るなと、そういうこと。

 まあ、新人賞に応募しておいて自分はプロ目指していないとか言い張れちゃう剛の者もいるくらいだし。俺前に見たことあるし。
 なら、賞に送る予定でいながら、プロ目指していないと言う程度のやつは、たくさんいたって不思議はなかろう。

 俺のほうは観測された事実をもとに言っているのだ。
 どのアマチュアも少し書けてくるようになると、賞に出してみたりしちゃったりするわけよ。以前どのように言っていたのかとは関係なくな。
 賞で認められることで、なにか自分の自尊心か砂肝か、その他のなにかを満たしたくなっちゃうんだろうな。
 おまえは平均的アマチュアと比べても、だいぶヘタレなやつなので、当然そうなるだろうと思っている。なによりこれは観測された事実なのだし。



>>どういうリアクションを取るかは読んでくれた人の自由なのですが。
>>分かってるつもりで分かっていないようです。かなり効きました。

 誰のどんなリアクションが効いたのか、それ申告のこと。
 分析して純度を高めたうえで、また、おまえに対して用いるから。



>>周囲の圧力などものともせず、好きなことを続けるために努力するセンパイを見て、自分もそこに近づきたいと考える。

 てゆうかさ、コレなんだけど。
 俺も見たけど、痕跡さえ発見できやしなかったぞ?
 どこかに入れたつもりがあるというなら、どこに入っているのか、引用して明示してみそ。
 指摘を無駄にするなよ。「ごめんなさい」なんて言ってたって、クソの役にも立たないんだ。失敗したなら、なぜその失敗をしたのか突き止めなければならない。
 突き止めただけでも役に立たない。同じ失敗をしないように、自分自身を仕込まなくてはならない。

 「ごめんなさい」とか言うの、楽でいいよね。口先だけだしね。
 「もういちどチャンスをください」とか言うのも、楽でいいよね。いまはとりあえずそれで放免されるもんね。次でまた同じ失敗しておなじコト言えば済むモンね。便利なオマジナイだねー。

 だいたい謝罪なんてのは、一人前のやつがやることだ。
 半人前のやつには、謝る資格さえねーんだが。

 やることすべてやったあとで、それでも、どうにもならなかったときに「すいません」と口にするもんだ。
 許しを請うしか能のない小僧が、なにイッチョマエに謝っているのかね。
 謝る他にやれることあんだろオメーには。





>まこと

 説明増強版。
 で、どうなの? 補助輪付けたら、怖さアップ? ダウン?
 俺忙しいから、まず自分で見て、自分で判断してみてよ。
 見てくれー、とか言うの、自分でやってみて、どーしてもわかんなかったときだけにしてよ。
 どーしてもわかんなきゃ、見てやらないこともないからさ。



 台詞の中の「わるい!」
 台詞のなかの「!」は、単に大声を出したという意味だぞ。
 それは実際に大声だったのか?


 おうおう。
 あのまことが、読点一個にまで気を配って書けてるよ。
 おまえはやればできる子じゃけん。

 いちいち照らし合わせては見ていないが、まあ、言っていることはまともに聞こえるので、まあたぶん、だいたいは、いいのだろう。



 あと段落と改行に関して、必要ない改行は全部削れって、前に指示を出していた気がするのだけど。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「そぉ? すぎた奥さんだと思ってるよ」
 ごく自然な感じで言った。サツキ特製のカフェオレに手を伸ばす。
 胸に冷たい痛みがあった。頭の奥に、ずしっとした重みを感じる。
 そう、和浩は姉のお婿さんなのだ。
 どんなにぞんざいな扱いを受けても、姉がいいと思っているのだ。
 ――わかってるもん。いいんだもん、べつに。
 サツキはハンカチを広げた。丁寧に手を拭く。それから、口もとにもっていった。
 ハンカチで口もとを覆う。
 覆われた口もとを、そっと動かした。音をださずに、ス、キ、としてみる。
 和浩は気づかない。カフェオレをおいしそうに飲んでいた。
 サツキも和浩も朝食をたいらげてしまった。向かい合わせの食事タイムは終わりだ。
 楽しい時間はあっという間にすぎるものだなと思う。なんとも名残惜しかった。
 しかたなく、ごちそうさまをした。のろのろと皿やコップを片付けはじめる。
 がちゃがちゃと鳴らしながら、ステンレス製のシンクにおろした。
 和浩はどうしているのかと、振り返った。リモコンを持って、隣のリビングにあるテレビをつけた。サツキに背を向ける格好になる。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 たとえばこのへん。こんなふうになる。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「そぉ? すぎた奥さんだと思ってるよ」
 ごく自然な感じで言った。サツキ特製のカフェオレに手を伸ばす。
 胸に冷たい痛みがあった。頭の奥に、ずしっとした重みを感じる。
 そう、和浩は姉のお婿さんなのだ。どんなにぞんざいな扱いを受けても、姉がいいと思っているのだ。
 ――わかってるもん。いいんだもん、べつに。
 サツキはハンカチを広げた。丁寧に手を拭く。それから、口もとにもっていった。ハンカチで口もとを覆う。
 覆われた口もとを、そっと動かした。
 音をださずに、ス、キ、としてみる。
 和浩は気づかない。カフェオレをおいしそうに飲んでいた。サツキも和浩も朝食をたいらげてしまった。向かい合わせの食事タイムは終わりだ。楽しい時間はあっという間にすぎるものだなと思う。なんとも名残惜しかった。
 しかたなく、ごちそうさまをした。のろのろと皿やコップを片付けはじめる。がちゃがちゃと鳴らしながら、ステンレス製のシンクにおろした。
 和浩はどうしているのかと、振り返った。リモコンを持って、隣のリビングにあるテレビをつけた。サツキに背を向ける格好になる。
 テレビでは、お天気情報をやっていた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 だらだら単文を並べてゆくより、段落作って、強調する部分だけ段落から追い出してやると、どこに目を留めて読んでいけばいいのかを、読者に視覚的に提示できる。
 文にメリハリがつく。

 ほい。この要領で、段落と改行にだけ手を加えるかたちで、また修正な。
 これ簡単なメソッドだろ。5分で身に付くだろ。
 読点ひとつに気を配るという、あたりまえのことさえ出来ていないやつに教えても意味ないので、いままで教えなかっただけ。


>>覆われた口もとを、そっと動かした。

 副詞禁止でなかったっけ?
 副詞ってのは、物事の程度をあらわす言葉のことね。この場合は「そっと」ってやつね。たいていの副詞は気弱語だぞ。
 だいたい「そっと」っていらんだろ。

 「覆われた口元を動かした。」のほうが、断然迫力があって、より怖くてイイ感じがするのだが。どう思う?
 文章的にも短くなるから、段落の谷間に配置したときに、より短くて目立つようになるし。

 ちなみにこの手の短くすることで目立たせる短文かつ単文のことを、分室用語で「キャッチ」という。アイキャッチという意味だが。
 「見出し」っていう意味の出版界用語でもある。


いや、やりたいです
No.9501 投稿日 2005年5月22日(日)03時20分 投稿者
サカモト
>まことさん

>>シンデレラやりながらだって1000字課題はできるでしょ。両方やりゃあいいじゃないですか。今なら私も、指摘することができそうだし。

 あ、やりたいです。
 シンデレラと1000字課題両方ですね。
 小説の文章を、かなり長いあいだ書いてないので、本当に書きたい。

 
>>やりたくない理由をおせーて。

 やりたくないじゃないんですよ。むしろ、やりたいです。
 台湾行きは、逃げだしにいくのでなく、ちょっとした見学みたいなモノです。

 前の書き込みでは、急に旅行に行けることになったので、興奮してワケワカメな説明かくだけでしたが、台湾行きは、今年の初めくらいから考えていたことなんです。

 サカモトは去年、急に海外の小旅行に興味が出てきて、中国に2週間ばかし行ってきました。
  
 で、日本に戻ってきて、その一人旅の話を知り合いにしたら、
「じゃぁ、台湾も見てきなさい。同じ中国人の国でもずいぶん違うよ。それに、昔の日本人が侵略だけでなくて、色々、良いことしてた証拠も見られるから」
 と言われたんですね。

 で、興味が出てきて、台湾のことを少し調べながら行きたいなぁと考えていたら、丁度、スケジュールが空いたんです。

 今回、サカモトが騒いでいたのはそういう前段階があって、急に行けるようになったからです。

 多分、三泊四日の日程なんで、余りあちこちは見られないと思いますが(というか、まだ、台湾のどこにいくのか決めてません)
 どんな感じの国なのかな〜と見に行ってきます。
 
 現在、飛行機のチケットはとれたんで、後は宿の確保だけです。ユースホステルという世界中にある、安めの宿泊施設を使うつもりなんで、滞在費はかなり安くすむはずです。

 時間40分


感情の整理が出来てないですが。
No.9502 投稿日 2005年5月22日(日)03時34分 投稿者 魚住雅則
間をあけたらそのまま逃げてしまいそうなので今書きます。


まことさんの「ごめんなさい」というリアクションが効きました。

これがどういう意図での「ごめんなさい」であったか僕から正確なところはわかりません。
とりあえず掲示板を読んだ瞬間、こちらに気を遣ってくれたのだと直感的に判断しました。

一番怖い言葉でした。

ぼくにとって「他人を笑わせられない(楽しませられない)人間はそこにいてはいけない」というのは強迫観念になっていて、それは昔も今もずーっと根元にあります。自分でも気のせいとか、自意識過剰とか、他人はそんなにアナタに期待してないよと思うのですが、まあこういう性格になりました。

で、ウケを取ろうとしてボケたり突っ込んだりしたときに一番辛いのが「気を遣われる」リアクションです。辛いというか怖いです。
「寒い」とか「スベった」とか言われるのも痛いのですが、「今日は調子悪かったね」とか気遣われたときの無力感というのはマイナス方向の感情でも最大です。

「楽しませようとしてやったことで、かえって気を遣わせている」という事実をつきつけられて、たまらなくなります。
そして気を遣わせている状態から、その人が笑ってくれることはあり得ません。

普段の生活で、キツいことを言ったり言われたりするのは「アホかバカか」と笑ってくれる人がいるからであって、
そこで「あんなキツいこと言わなくてもいいよね」とか慰められたら何もかも終わっていたことになります。そこからウケようがない。


強迫観念の話にもどりますが、気を遣われるのは「お疲れさま。もう帰っていいんだよ」と言われるのと同じ意味あいです。
どんなにボケても突っ込んでも、そこから先は笑ってくれない以上そこにいる価値がないのです。

同じ理由で小説を書いているので、上のような感情の流れがぐわっと押し寄せてきて、イタいことを書いてしまいました。というか今もイタいですかそうですか。ぴんち。


げっ予約が・・・・
No.9503 投稿日 2005年5月22日(日)03時36分 投稿者
サカモト
 宿の予約とろうとしたら
 もう、ネット上では到着日付近の宿の予約取れませんでした。
 予約するのがおそすぎたみたい。

 明日、仕事の合間に電話予約試してみよう。
 日本語出来るスタッフも居るみたいだし。
 六時頃について、いきなり宿探しはきついしなぁ・・・・。

>新木さん
>>しかし観光客気分でひょいひょい出かけて行って、暴徒に取り囲まれて殴り殺されたりしないように注意すること。

 はい。調べた限りでは大丈夫そうだったんですが、用心します。
 聞かれたら「私は韓国人です」で通すつもりです。

 今から、今日の分ROMします。

10分
 


おはようございます。
No.9504 投稿日 2005年5月22日(日)11時13分 投稿者 白石 尚

1000字課題です。見て下さい。
     ↓

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1256&e=res&lp=1256&st=0


>今日の気づき報告

白石は、レスを書くのが苦手だ。
それと、なんでうちのリフォーム屋をけなされたら腹がたつのか、発見。


今からたまっているレスを書きます。
二時頃アップできる予定です。


終わらない
No.9505 投稿日 2005年5月22日(日)11時22分 投稿者
名無し君2号
 240枚予定のところ、ようやく60枚まで書いた私です。
 四分の一が終了するもまだまだ終わらず。でもようやく文章のぎこちなさはなくなってきたかなあと思う。思いたい。思わせて欲しい。

 だれか読みたい人、いませんか。
 ただひとこと言ってほしいのです。

「うん、普通じゃねーの?」




>まことさん

>補助輪

>>説明増強版。
>>で、どうなの? 補助輪付けたら、怖さアップ? ダウン?

 たぶん、まことさんは自分では判断できないのではないかと思ったりします。
 怖いかどうかを判断するためには――

1)どうして『怖い』のかを理解してなければいけない。
2)読者の眼で自分の文章を読めなければいけない。

 以上の能力が必要です。
 なぜに、男性から今回の主人公が『怖い』と思われているのか、まことさんは理解されているのでしょうか。おそらくわかってないのではないかと……みくびりすぎかも。
 あと読者の眼で自分の文章が読めるようなら、すぐにプロになれると思います。たぶん。

 ちなみに『恐い』と『怖い』は違いますやね。
 『恐い』は理解できないから逃げたい。
 『怖い』は理解した上で、やっぱり逃げたい。

 私は『怖い』ひとでした。好きな男の持ち物を欲しがるのは理解できる。だからって盗むのは怖いですけど。盗ったものが、男が恋人からプレゼントされたものだったのがなおさら怖かったですけど。

 つまり「あんな女からのプレゼント、大切にしないで!」ですよね。
 おお怖。ぶるぶる。

 ところが今回、説明増強版を読んだら、感想が変化しました。
 『怖い』から『恐い』へと。


 こちらが説明増強版。

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1255&e=res&lp=1251&st=0

 感想が変化したのはここです。

>>和浩が大切にしているのは知っていた。和浩が大切にしているハンカチだから欲しくなった。だから盗った。

 大切にしているから、盗ったの?
 なんか違う。えっとぉ、好きな人が大切にしているものなら、むしろそっとしておかないっスか? お子さまならわかります。好きな相手をいじめる心境ですよね。

 でも、主人公ってそれなりに成長しているでしょ? 高校生ぐらい?
 なのに大切にしているものを奪うの?

 理解不能。恐。

 「お姉ちゃんからのプレゼントなんか大切にしないで」という嫉妬なら理解できます。「あなたの大切にしているものが欲しいから盗むの」って歪みすぎでは。恐いよう。

 それが姉からのプレゼントなのが、なお恐い。
 逆に欲しがらないと思うのですが。恋敵が贈ったものなんて見るのも嫌だって、捨てるほうがまだわかる。どうして自分で大切に使うのでしょう。わからない。恐い。

 あ。
 わかった。
 主人公は、本当は姉が好きなんだ。
 お姉ちゃんを愛してしまった私。だけど血縁と性別が邪魔をするの。ううんわかってる。こんなの許されるわけがない。だから自分をごまかしたの。私が好きなのは義兄さんなの。うふふ……えへえへえへ。(ああレナードの目だ)

 どっちしたって恐いよう。静かに失禁。




>魚住さん

 「気を遣われるのがいや」と言われて、なるべく気を遣わないでいたりすると、やっぱりそれは気を遣っていることになって、なんだかパラドックス突入だなあと思った。

 ただ思っただけですぅ。




>サカモトさん

 思いたったら吉日。そんなアクティブさはサカモトさんの強みですね。
 ――それがどうして小説を書くときにはでないのかっ。

 もうやっちゃえばいいじゃんEジャン、ダメなら叩かれるか、最悪無視されるだけですしー、なんて思いますです。
 「1000字課題を書いてもいいでしょうか。つうかもう書いちゃったんだけど読んでもらえないでしょうか。ああもうめんどくせえ課題部屋じゃなくてここに書く。読めよ。読んでくれよう。いひゃひゃうえげふがふん」とかどうでしょうか。

 もちろんレナードの顔つきで。トイレで銃を整備しながら。

 中国や台湾に興味がおありとのこと。
 というより、戦時中の日本がアジア諸国で行ったことに興味があるんですかねえ。満州の話とか書いたらどうでしょうか。馬賊の女首領に育てられた少年が主人公とか。モーゼル拳銃を片手に大陸を駆けるぜバキュンバキュン。う、読みたい。資料調べがめんどくさそうだから書きたくはないですけど。




 また書くよみかく。レスには1時間30分ほど。では。


お昼です。
No.9506 投稿日 2005年5月22日(日)13時09分 投稿者 白石 尚

レスです。

>#9472 とんびの羽根さん

≫白石さんがコンセプトがわからないのは
 コンセプトの言葉の意味がわからないというより
 小説の構造を知っていないということです
≫まず小説とはなにか、ストーリーとはなにかをつかんでくだせえ

 今模索中です。
 もし、「あ、少しわかってきたんでねえの」と感じられたら、ちょっと内緒で声をかけてくれると有り難いです。とんびの羽根さんが黙っているうちは、まだまだと思って書き続けます。

 
>#9475 新木さん

≫せっかく治りかけてるカサブタを引っぺがして生傷を露わにするというのが、小説を書くということです。

 ここ2〜3日、怖いもの見たさでカサブタをはがしては、「げっ」と言って後ずさりする作業を繰り返し中。だから、常にドキドキしている。なまじっかのホラー映画より数倍怖い。
 本当に作家の人は、こんな怖いことを平気でやってんのかしら。早く平気にならなきゃ、ホントに発狂しそう。

≫自分がなんのために小説を書かねばならないのか、考えてみること。

 これは、知ってる。
 神様が書きなさいって言った。
 お前はろくな奴じゃないけど、人様に迷惑をかけてきたつぐないを、小説でならできるだろ、と言った。
 嘘。
 自分でそう思った。


>#9477 まことさん
≫圧縮ファイルの解凍

 いつも思う。
 まことしゃんは、ほんにやさしかおなごさんですなー。
 博多弁ですけど。

 本当に感心する。文章のしばりとか、圧縮ファイルの解凍のやり方なんか、いたせりつくせりで時間をさいて教えてくれる。
どうして、そんなに優しいの? 

 わたしは、「まことしゃんの優しさ」には、多分答えられないよ。
でも、他のことではそのうち役に立てると思うので、もうちょっと待っててね。まだ、自分のことでせいいっぱいだから。見てたらわかる? そう。
 ↑
 いやな文章でしょう? わたしが地で話すと、こうなるの。顔を見ながら、相手の反応を確認しながら話せたら、軌道修正できるんだろうけど、顔、見えないからね。もっと優しく書こうとすると、いきなりライター文章になるし。
 まことしゃんは、本当に、うそいつわりなく優しい人だってことがわかって、白石はうれしいと思っていることが、果たして上の文章で伝わるでしょうか。

 ちなみに、ライター文章で書くと、こうなります。
“まことさん、まことさんって、本当に優しい女性ですね。白石はとても感動しました。わたしにはない「優しさ」を持ってらっしゃるまことさんが、ちょっぴりうらやましかったりします。何に関しても言えますが、本物を見た時って、なにかの感動が生まれますよね。そんなものを感じました。”

 このへんの、真ん中あたりをうまく文字で表現できれば、わざわざ二種類も書かなくて済むんだけど。まだ無理。
 これからわたしのレスを読んで、ムカッときて、今のどういう意味よ。って思ったら、聞いてね。解説します。
いろいろとありがとう。


 #9482 新木さん

>誰だっけ。「土間」とかへーきで使ってた野郎は。

白石たい。


#9485 浦戸シュウさん

はじめまして。白石です。

≫『土間』はうちの高校2年生知ってました。
 『坪』は知りませんでした。『二畳分』でも広さとして実感わかないそうです。
 あ、私は『一坪』でも『二畳』でも『3、3平米』でもわかります。
 わかりはしますが、数字で書くのはいかがなものかと思います。

 今からは、すべての言葉を、まず疑ってみることにします。

 一昨日、十八歳の社会人の娘に、
「高校の靴箱がいっぱい置いてある、靴を履き替える場所、あれ、なんて言ったっけ?」
 と、メールを送ったら、こんな返事がきました。
「昇降口。あと、げそくばきって言う人もいる」
これでは納得できないわたしが、
「なんか、ピンとこんねえ。もうちょっと多くの人にリサーチしてよ」
 とメールを返したら、娘から、わたしの友人に泣きの電話が入ったそうです。
「お母さんがキレかけとう〜。助けて〜って、言いよったよ。昇降口でよかろうもん!」
 と、クレームがきました。
 これは、やりすぎ。
 ひとつひとつ裏を取るのは難しいですね。

 今後とも、よろしくお願いします。


 ひとまず、ここでアップします。昼ごはん作らなくちゃ。  白石。


誤字
No.9507 投稿日 2005年5月22日(日)13時18分 投稿者 白石 尚

>まことしゃん

多分答えられないよ←多分応えられないよ

誤字でした。失礼。  白石


怖い話
No.9508 投稿日 2005年5月22日(日)14時22分 投稿者 まこと
「宝物のハンカチ」 完全版+補助輪付き+改行修正済
↓こちらにあります
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1257&e=res&lp=1257&st=0

>セルフつっこみ

 本文中でお姉さんの名前に違いがありますぅ。本文に入ってからいじくらずにすむよう、前もってよく練りましょう。
 日にちがあいたから、名前を変更してたことを忘れました。続行したのはいいけれど、当然、プロットに忠実なものを書きますよね。そんなくだらない理由で、名前が変わってしまったわけです。
読み捨てポイント。しかもだいぶ読んでからなので、読み手のかたは、腹立ちモード突入でしょう。

 変更後の名前は、たしかに良くなってはいます。休日の朝にうだうだ寝ているようでいて仕事では優秀な姉のイメージを、名前によって出すことができました。
 ええ、できてるんですとも! 込めたんだから。直前の思いつきだったけど。

 それをプロット段階ですませなかったので、アウト。残念なことをしました。


>新木さん
>>台詞のなかの「!」は、単に大声を出したという意味だぞ。

 げーっ。そうなんですかぁ? 強く言うってマークだとばかり思ってました。いやぁ、知らないって幸せですねー。
 うそですって。ショックで寝込んでますから。
 トラウマになって2度とやらないように、大声で音読します。

 でも、考えて書いただけに未練たらたら。どう直そう。
---------------------------------------------------
「サツキちゃん、怒った? そりゃ怒るよなぁ。わるい(!)っ。俺って、人怒らせんの上手いんだよね(ー)。まいったな(ー)、許してくれる?」
---------------------------------------------------
 思考開示。
 このセリフで、カン違いしてますよ、っていうのを強調したいんです。読点やら疑問符やら、ごっちゃりだけどあまりいじらない。
 「わるい」では謝ってることを表したいし、でも、真ん中で埋もれちゃうとダメだし。「!」以外で考えてみる。
 「っ」で存在をアピールする。それから「ねー」とか「なー」とかで目を引くのをやめて調整。これでいいかな。



>>で、どうなの? 補助輪付けたら、怖さアップ? ダウン?

 行動が説明されているので、怖さはダウンしました。
 と、思っていたら、2号さんのレス発見。

 怖さが恐さに増強されている。ん?

 ほぇえええ。本気でわからないです。マジで恐い話なんだ。マズイですね。どうしましょう。ここではじめて事の深刻さに気がつく。

 うーん。こわいを実感しないといかんな。どうすればいいんだろう。うう、考えろ考えろ。自分が主人公になってみればいいのかな。そうすれば分かる?

 好きな人がいるとします。好きな人がいない。じゃ、仮想好きな人。憧れのお姉さんがいるので彼女でやります。

 彼女の大事にしているビストロスマップのレシピ本。あれを盗むか。ははは、盗まない。ダメじゃん。
 じゃ、だれかが彼女のレシピ本を盗んだと言って見せてきたらどうか。バカだねーと笑うかも。
 憧れの彼女が、好きな人の大事なものを盗んじゃったのと見せてくれた、ら――。

 ぎゃぁああああ。
 分かったかも。やだやだやだ、怖すぎる。しかも悲しい、苦しい、見たくない。勘弁してください。

 ひゃああ、とんでもないものを出しちゃったんだ。やっと分かったぁー。
 どーしよー。
 なんで分かんなかったのかな。そっちも考えておいたほうがよさげ。だけど、それを気づこうとしない頑固さもぶっ壊しといたほうがいいと思う。

 これ、2度目だから。

 前回は、おかまのことをつつかれても、まったく考えようとしなかった。
 いいじゃん、架空のおかまだけど、そういうおかまだっているんじゃないの? って態度だった。誰がなにを言ってこようと「ヘイヘイ、分かったYO」と聞いていた。

 気づかせてもらって、ようやく赤面して引っこめたんだっけ。出てますよって注意をしてもらった。今回だって気づかせてもらってる。

 変なものを出しちゃうのは、まぁ仕方ない。自分の中に膿があるんだから、つつけばどうしても出てしまうのだと思う。
 だけどそれを人に指摘されないと気がつかないってのが問題。その前に責任を持って始末しなければいけない。

 自分の判断でポイしなくちゃいけないものだった。
 なのに、そのポイ捨ての判断ができない。認めようとしない。周りの注意を笑って聞いてる。

 これじゃダメだ。またやってしまう。変なもの出してきて「ほうら見てご覧」になっちゃう。

 再発防止をするには、どうしたらいいんだろう。
 「目」だ。
 目は無理。新しいフィルターが必要だ。どうやったら手に入るんだろう。

 今まで入手してきたアイテムについて考えてみる。

 あたらしいアイテムを手に入れたいなら、また変なものを出すのが一番みたい。それを自分で見分ける訓練をする。人目にさらす前に葬り去る。そういう訓練。
 変なものはまだ相当あるらしい。練習には事欠かないでしょう。

 少し落ち着いた。完治不能だったらどうしようかと思った。
 直そ。


 根幹治療をしていきます。です。
 治療方法は、主人公のやることを他人事だと思わない。身近な人の事だと思って親身になって考えること。

 ああ、そうか。だから「愛」ね。うるさく言われるわけだ。なるほど。はぅ、今さら気づいた。みずから気づかなければ直せないものなのね。


>白石さん

 な、なんか激しく誤解があるような。新木さんが知ってますけどね、私は計算ずくで動く女ですよ。
 出るぞ本音。パシャ。
 おねだり上手ってことなんです。別名見返り美人。意味がわかったらどんどんやっちゃってくだせー。

 まこと


教えて。
No.9509 投稿日 2005年5月22日(日)15時03分 投稿者 白石 尚

>まことさん


人は、ほめられたら、否定しようとする。
そういう人は、本当は、ほめられて喜んでいる。
でも、それを認めたら、自分が存在しなくなりそうで怖いから、否定してしまう。
または、ほめられたことの内容を誤解している。
自分に自信がある人は、ほめられたら「ありがとう」と言える素直さがある。

これが、白石流の人間解釈です。
違っとった?
どこが違うか教えて。考え方変えるから。
本当に知りたいと。教えて下さい。

白石


撃沈と浮上
No.9510 投稿日 2005年5月22日(日)17時33分 投稿者 まこと
>白石さん

 ほめられたらうれしいですよね。本当にほめられるようなことしてたら。だけど、してないんですよ。
 私が純粋に白石さんのためにしたことってないんです。
 全部自分のため。
 不貞腐れて書いたのもあったぐらい。そこをほめられても、はだしで逃げ出すしかないです。

 白石さんのためを思ってしたことは一度もなかった。ごめんなさい。

 だけど、うれしかったならお返しちょうだい。そのためにやりました。したことが返ってくると思っていました。だからやっただけ。それを指して計算って言ったんです。
 誤解してるって言ったのも、そういう理由です。
 そんな感じでした。



>魚住さん

 撃沈? やっといた私も、撃沈。怖い恐い寒い話を書いちゃった。なんかすっごい恥ずかしいね。
 しょうがないから、一発課題でもしますか。私もやりますから。


>今度の課題のプロット
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「犬と猿とでケンカしな(仮)」

「一行コンセプト」
孤軍奮闘する生徒会長が、毛嫌いしていた同級生に思いやりを見せられ、ホロりとする話。

「構成メモ」
 はじめ同級生は冷たく見える。生徒会の仕事、学園祭の準備作業は大変。非協力的な役員たち。
 苦労していることをいくつか書いて印象付けたのち、同級生の見せた思いやりでそれが覆る。という構成。
 ※同級生が冷たくなりすぎないように注意。同級生は主人公を嫌っているのではなく、だれにでも正直にものを言うだけ。

「その他」
人物設定
 主人公 藤沢 いずみ 本心を言えない。迎合してしまう。     
     岸本 晃(あきら) 正義感が強い。なんでも正直に言ってしまう。

(補足事項など)地方のそれほど大きくない都市が舞台。ふたりは幼稚園の時から高校まで同じクラス。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 視点は毎回同じだけど、主人公の主観でしょうね。主人公がホロリとするところを書かないといけないから。

 今回は2000字×2でいってみようと思います。

 どうやって全後編に分けましょうか。
 起承転結にしてみます。

起:学園祭の準備にひとり気炎を上げる主人公。憎まれ口を叩く犬猿の仲の男子にムカつく。
承:やる気のない役員のなかにあって孤軍奮闘する主人公。
転:へこたれそうになった主人公を叱咤激励する男子
結:ほろりとする主人公に憎まれ口をたたく男子

 起承転結の割合をみます。起2:承3:転4:結1。前編5:後編5でしょ。大丈夫、きれいに分かれます。

 エピソードも考えておきましょう。

 学園祭の準備感は、生徒会室のミーティング風景にします。やる気のない役員たち。盛り上げようと企画をする主人公。犬猿の仲の男子の辛らつな言葉。
 ここでの注意点は、ヤな奴度を全開にしないこと。

 孤軍奮闘する場面は、チラシ作りにします。藁半紙の上質紙にリソグラフで印刷をかけます。するとリソグラフが故障してインクまみれ。
 もちろんひとりでやってます。そこにあらわれた男子は、手伝いもしないできついひと言。いや、手伝わせろとか、生徒会長の本質業務についてとかにも言及しときましょう。お説教かよみたいな感じにしておきます。

 へこたれ感は、チラシ配りで出します。配るのは変かな。チラシ貼りがいいかな。
 それが夕方になっても終わらないんです。あさってが学園祭だから、チラシを見てもらうのに最低一日は欲しい。今日中に貼ってしまいたいのに、まだ残ってる。
 そこに自転車であらわれる男子。リソを手伝わなかった理由はというと――他の役員もかけつけてきてわかります。

 氷河期級の寒い話はなし。あったかい話にします。


 まこと


すこしずつレス。
No.9511 投稿日 2005年5月22日(日)17時55分 投稿者 魚住雅則
>2号さん
>「気を遣われるのがいや」と言われて、なるべく気を遣わないでいたりすると、やっぱりそれは気を遣っていることになって、なんだかパラドックス突入だなあと思った。

誤解させてしまったようですみません。
別にイヤではありません。というか、「イヤです=やらないでください」という仕組みがよく分かっておりませんです。はい。

「笑ってください」とお願いして笑ってくれる人などいないのです。はい。

今回のは軍曹キングクリムゾン氏から「お前を殴るから痛いところ教えれ(意訳)」という指示に応えたので、べつに気を遣っていただいてもいただかなくてもオールオッケーでございます。

というかキングクリムゾン氏の「次ィィィ設問に答えなかったら追放だァァッァドッピォォォォォ(意訳)」という書き込みをスルーする二号さんの男らしさにちょっとどきどきしました(誰がドッピォじゃ)

>まことさん
では早速ですが気になった点を。

>「孤軍奮闘する生徒会長が、毛嫌いしていた同級生に思いやりを見せられ、ホロりとする話」

一行コンセプトの「孤軍奮闘する生徒会長」が「ホロリとする」となっていますが、これは最初と最後の変化が対応していませんよね。ホロリとして、で、どうなるのでしょう? そここそ書かないといけないような気がいたしました。


無題
No.9512 投稿日 2005年5月22日(日)18時48分 投稿者 白石 尚
>まことさん

ちがう、ちがう。

≫私が純粋に白石さんのためにしたことってないんです。
 全部自分のため。

そんなことはわかってる。
それがわかってても、なかなか、あそこまではできないよ、すごいねってことが言いたかったと。本能に優しさがあるから、どんなにいやでも、やってしまう。
それって、わたし的には、優しさなの。
それが「まことしゃんの優しさ」だと、思うんだ。
ただ、その手の優しさには、見返りはこないけどね。知ってた?
だから、応えられないよ、って書いたの。
やっぱり、感情伝達能力がないのね、わたしって。
最初から、こう書くべきでした。失礼。

それと、ありがとうって本気で言うのは、けっこう勇気がいるんだよ。
だから、わたしの場合は「ありがとう」と言われたら、その勇気ある気持ちに対して、サービスします。
文章のサービスはまだまだだけどね。
今回、まことさんは、そこまで心をこめて「ありがとう」と言わない人だということがわかったので、これからは、ありがとうって言わないね。迷惑やろ?
そいう人、いるもんね。別に悪口じゃないよ。当たり前に、いっぱいいる。

白石がした、人をほめるっていう行為も、これはこれであまり感心できることじゃないけど、なにも、そこまで完全否定する必要もないと思って、#9509のレスをしました。
人が自分のことを、どのように捉えるか。これ、小説の役に立つと思ったんだけど。立たなかったようだね。またまた失礼。


白石。


>まことさん
No.9513 投稿日 2005年5月22日(日)21時39分 投稿者 白石 尚

>#9492 まことさん

≫本文のラベルに「迷惑なメール」というのは合ってるんでしょうか。ちょっと違うような気がします。

失礼しました。早くアップさせたくて、適当に考えました。
わたしは早く、この適当とか、手抜きとかやめないと、本当にやばいんだって。書いてる時は気が付かないのだ。どうすればよいのでしょう。

≫それから、一行コンセプトです。
「ちょっと大人になりつつある主人公と、ぶっきらぼうな男の子(カレシ)の話」

本当だ。
コンセプトひとつにも、ここまでの意味があるんだ。
今日の気づきに加えます。

≫≫なに腹かいてんのよ、
 えっと、方言です。

あああ。また、辞書引かなかった。
指摘、ありがとう。

「ありがとう」については反省しました。
まことさんが、いわれのないお礼を言われたから、違うよって返してくれたんだよね。
なのにわたしが、こんなに勇気を出してありがとうと言ったのに、なんでわかってくれないの、と言ったんですね。
これもプードルのなせるわざでしょうか。
バカなことしました。
課題に関係ないやりとりは自粛します。

白石。


>シンデレラ
No.9514 投稿日 2005年5月22日(日)21時54分 投稿者 とんびの羽根
 とんびはひとから餌をもらうのに慣れてしまうと、ひとを襲うこともあるとか
 鎌倉にはハンバーガーを持っている人をねらうとんびがいるそうです
 わたしもすっかり分室慣れしてしまい、ハンバーガー(うまそうなネタ)をもっているひとには襲いかかりますのでご注意ください

>113、114、115採点

 難易度を下げた結果なのか、リセットして気分が一新した効果なのか以下の点が改善されたと思います

 ○ キャラクタ設定がおかしくない
 ○ ありえないような奇妙な設定がない
 ○ 転結がある
 ○ 結が申し込むになっている
 ○ 萌えている

 シンデレラという話のなかでの一部分をプロットにしているわけですから、以上のことはこれまで当然できていなければならないことです
 プロットメーキングという観点から効果があったのならよかったですな

>●サカモト 無口なシンデレラ 113
>>彼女は誰とも話そうとせずに、じっと立っていた。
>>彼女の側へと行き、熱心に話しかける。
>>人と話すことを嫌うシンデレラの態度は、いかにも迷惑そう。
>>ついに、シンデレラはため息をついて、一度だけならとうなずいたのだった。

 × 無口 >会話嫌いのシンデレラ
 おしゃべり嫌いの娘が押しの一手でダンスを申し込まれるエピソード
--------------------------------------------------
>●サカモト 無口なシンデレラ 114
>>・話しかけてくる人をやり過ごすシンデレラ。
>>・しかし、王子は延々と話し続ける。
>>・イライラしながらも、引きつった笑顔で王子の言葉に頷くシンデレラ。
>>・ついに、一緒に踊りませんかと誘いをかけてくる王子。

 × 無口 >人嫌いのシンデレラ
 人嫌いの娘が勘違いでダンスを申し込まれるエピソード
--------------------------------------------------
>●サカモト 無口なシンデレラ 115
>>・頷くだけで一切話さないシンデレラ。
>>・しかし、他の人と違い少し顔を赤らめながら、彼女から離れようとしない王子。
>>・熱心に彼女を踊りに誘う王子。

 × 無口 >会話ができないシンデレラ
 声を出せない娘が挙動を気に入られてダンスを申し込まれるエピソード

 萌えるはできてると思いますので、上記の引用では萌える部分を削除してみました
 やっぱりサカモトさん惚れるは無理なんだと再確認する結果です
 で無口に見えるかですが、無口萌えの王子というより無口ボケの王子かな
 王子およびサカモトさんは無口っぽいだけで無口に萌えちゃってますけど、普通の読者にもきっちり無口にみえ、無口萌えの読者(いるのかしんないけど)がちゃんと無口認定できるほどのものか疑問でした
 惚れるというハードルを下げたわけですが、それだけに無口のハードルを下げるわけにはいかないので今回はすべて×ということでよろしいですかな


指摘2連発
No.9515 投稿日 2005年5月22日(日)22時21分 投稿者 まこと
>白石さん

 「ピンクの傘」読みました。
↓ここにありますね。
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1256&e=res&lp=1256&st=0

 文章面で1コだけ。
----------------------------------------
 四日間も、朝から小雨の降る日が続いている。
----------------------------------------
 冒頭1行目です。
 細かく見てみます。

----------------------------------------
 小雨の降る日が続いている。
----------------------------------------
 これが基本の文です。わかりやすい文です。それでも主語には複数の情報が入っています。

----------------------------------------
 朝から小雨の降る日が続いている。
----------------------------------------
 主語の部分が長くなりました。
 朝から小雨が降っているのだと思いました。そしたら、そんな日が続いているとのこと。
 ちょっと長いかな。

----------------------------------------
 四日間も、朝から小雨の降る日が続いている。
----------------------------------------
 分かりました。これ、いくつかの文が合わさっているんですね。分解してみましょう。

・四日間も小雨が降っている。
・朝から小雨が降っている。
・小雨の降る日が続いている。

 3こありました。ミックスされた文は、読みづらくなります。だけど、慣れていると気がつかないものです。

 リライトに挑戦したんですが、時系列でひっかかりました。私にはまだ無理のようです。
 「朝から」というのが上手く処理できませんでした。
 出直してきます。
 うすっ。

 あと、私へのレスより、課題です。課題。新木さんが修羅場に入る前に、小説創作用のアイテムを、一つでも多くゲットしましょう。



>魚住さん

 「戦線布告白」読みました。
 ↓こちらにありますね。
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1250&e=res&lp=1250&st=0

 文章面で、1コだけ指摘します。
 ひっかかりなく読める文章ですね。それに、考えて言葉を使ってるなと感じます。でも、3500文字だとやはり長いですか? 惜しいと思ったところがひとつだけありました。

>>僕の口から白い白いため息が盛大にはき出された。

 「盛大に」もったいないです。他に気を使っているだけに、惜しいなと感じたんだと思います。伝えなくなりました。


>お礼

 私のプロットへの指摘ありがとうございました。
 魚住さんの言うとおりだ。
 おかしい、おかしい。頭としっぽが別ものだ。おかしいです。

「ムカついていた同級生に、思いがけず励まされ、ホロッとさせられる女の子の話」

 おお、できた。
 なんで尻を叩かれないとできないかなぁ。エ、エムか。ぶるる、違います。

 指摘を頭に入れて、プロットを再度見直してきます


 1時間15分
 まこと


まこと誤字〜
No.9516 投稿日 2005年5月22日(日)22時29分 投稿者 まこと
>魚住さん
>>伝えなくなりました。

 伝えたくなりました。つまり、押し付けがましいんですが「これこれ」って言いたくなったわけでして。その。えっと。

 誤字で台無しじゃ〜。

 まこと


いろいろ
No.9517 投稿日 2005年5月23日(月)00時37分 投稿者
新木 伸
 どうもウォーミングアップしないと調子がでない。
 これも依存の一種なんだよなー。
 カフェインへの依存も断ったんだから、分室への依存も断たなきゃいかんよな〜。
 小説を書くということにたいして、効率悪ぃや。




>まこと

 読んでないけど、2号の指摘していた部分で、見かけたもの。

>>和浩が大切にしているのは知っていた。和浩が大切にしているハンカチだから欲しくなった。だから盗った。

 これじゃまだ補助輪になってないだろ。
 大切にしているハンカチだから欲しくなる理由を、わかるように書かなきゃ。
 「だから盗った」では、それ、飛ばしすぎ。
 わからんって。

 だから補助輪付けてくれないと自転車乗れないんだよー。

 ちなみに、ここを説明してしまうと、「わからないから恐い」は消えるかもしれない。消えないかもしれない。もっとパワーアップするかもしれない。
 とりあえず、すべて説明してみろ。
 主人公の心の中にある仕組みを言葉で平易にな。

 思考開示は、まー、やっててもいいけど。分室の掲示板利用してもいいけど。
 そういう思考をすべて繰り広げていったあとで、導き出されてきた結果だけを、1、2行書けと言ってたわけね。



>>再発防止をするには、どうしたらいいんだろう。

 なんで? 「怖い」も「恐い」も、どっちも愉しいことじゃん。エンターテイメントじゃん。
 どうすれば二度と出さないですむか――なんて考えるなら、いますぐ作家やめて故郷に帰って畑耕せ。
 どうすれば確実に再現させられるか――そっちのほうを考えろ。
 自覚してやればいいわけ。
 オカマさんへの失礼極まりない差別意識も、今回の恐いオンナも、どっちも意識して使うならいいわけ。



>>>>台詞のなかの「!」は、単に大声を出したという意味だぞ。
>>げーっ。そうなんですかぁ? 強く言うってマークだとばかり思ってました。いやぁ、知らないって幸せですねー。

 ちょうど良いから、「!」を使わずに、強く言ったとわかるようなセリフを書いてこい。数行のセリフのやりとりのなかで、「!」なしで書いているのに、その言葉が強く言われたものだと、確かにわかるようなものを出してくること。

 「!」がなくても小説は書けるって言った意味、わかってねーのかな?
 また全縛りに戻すぞ。
 なんのための縛り練習と、縛り解禁なのやら。
 おまえはあれか? 学生から社会人になって、お小遣いが自由に使えるようになると、使いまくって消費者金融にまで手を出して、自己破産してしまうタイプなのか?




>魚住

 贅沢なやつだな。
 おまえはただ、「周囲の人を笑わせている自分」という自分像を手にしたいだけなのだな。自己確立に他人様まで巻きこむんじゃねーや。

 他人様ってのは、おまえなんぞの一匹程度が、いようがいまいが、独自に泣いたり笑ったりしているものなのだ。
 他人様の日々の笑いが、たまたまおまえの提供した一回分となることがあるかもしれん。だがおまえが笑いを提供しなくたって、誰か他の人が提供するのだろうし、誰も提供しなくたって自分たちで笑いの種を自家栽培して、面白おかしく暮らしていくわい。


>>というかキングクリムゾン氏の「次ィィィ設問に答えなかったら追放だァァッァドッピォォォォォ(意訳)」という書き込みをスルーする二号さんの男らしさにちょっとどきどきしました(誰がドッピォじゃ)

 なんだ。おまえも2号がヒーローに見えてるくちか。
 じゃあおまえ2号だな。1号は紫らしいぞ。




>白石

 カサブタなんぞ、いっぺんに全部剥がしちゃえばいいのに〜。
 ちょびちょび剥がしているから、怖いんだろうに。
 ていうか、怖いマニア? わざわざ怖くしてるのかしらん?

 すね毛脱毛テープを、すねに張るじゃん。
 剥がすときって、1ミリずつ、剥がしてく? そんなことしてたら、余計に痛いよね。
 ビッ、一気に剥がすのが、一番痛くないやりかただわな。



>>お前はろくな奴じゃないけど、人様に迷惑をかけてきたつぐないを、小説でならできるだろ、と言った。

 どう償えって言われたん? てゆうか、思ったん?
 償いかたにも色々あるだろ。



>> ちなみに、ライター文章で書くと、こうなります。
>>“まことさん、まことさんって、本当に優しい女性ですね。白石はとても感動しました。わたしにはない「優しさ」を持ってらっしゃるまことさんが、ちょっぴりうらやましかったりします。何に関しても言えますが、本物を見た時って、なにかの感動が生まれますよね。そんなものを感じました。”

 これ、なんか人格者っぽく目に映るね。
 白石が長年構築してきた人格の殻が、そういう形なわけだな。



>>人は、ほめられたら、否定しようとする。
>>自分に自信がある人は、ほめられたら「ありがとう」と言える素直さがある。

 褒められたら激怒する、って選択肢はないのかしらん。
 わし、以前、ある分室参加者の「言葉でものを伝えることは大変だということをわきまえているとは、さすがはプロ作家です」なんて褒められて、大激怒したような気が……。
 皮肉ではなくて、本人はいたってまじめに褒めてるわけです。それがわかったうえでの大激怒。




>白石

 引用部分。どこからどこまでが引用部分なのか、判別しづらい。
 文体が変わる部分で区別つけられないこともないけど、文体の違いを見分けられない一般人はお手上げだぞ。
 工夫せい。
 最低限、引用部分の開始点と終了点は明記せよ。




>白石、魚住

 おまえら二人、なんか似たような感じに、似たところでぐるぐる回っているようだから、こんな課題を課す。

 魚住。――「家族」をテーマに課題を書くこと。

 白石。――「笑い」をテーマに課題を書くこと。

 ふたりのなにがどう似ているのかというと、笑える話を書きたいはずが、ぜんぜん笑えねーし。家族を書きたいはずが、ぜんぜん家族が書けてねーし。
 自分が書けてないってことに気づいていないのが滑稽なところがよく似てる。

 音信不通になるかもしれないので、先の展開まで、いまここで書いてしまっておくけど。
 それぞれのパートナーが書いてきたら、それを受け取ってリライトな。白石の書いた笑える話を魚住がシェイプアップさせる。魚住の書いた家族の話を白石がシェイプアップさせる。そうすりゃ、自分の書きたいものがどんなものであったのか、再認識できるかもしれない。
 実験実験。

 ちなみに、魚住が「家族」で、白石が「笑い」っていうのは、もっとも不得手と思われるジャンルを、わざと割り当てているわけね。
 なにしろ白石は笑いに縁がないし。
 なにしろ魚住は他人に関心がないし。他人を自分の笑い芸の評価パネルかなにかと思ってるくさい。




>まこと

 あとまこと。
 サカモトの準備が整うまで、喜怒哀楽、それぞれをテーマにして、1000字なり、3500字なり、書くこと。
 旅行から帰ってくるぐらいかな。
 これはいわゆる才能測定というやつね。

 ちなみに前回の怖くなっちゃったやつは、「ねだる心」ってあたりだな。
 これは喜怒哀楽の4分類だと、どこに入るものだと思う?
(わかるかなー?)

 あと、新たに出してきた「犬と猿とでケンカしな(仮)」は、分類するなら、どこに入る?
 あとそれを書くなら、主人公男で、憎まれ口を叩くのが女で書いてみること。性別逆にしてみそ。女にいたぶられる男っていうモチーフ、おまえ、放っておくと自分では使わないだろうから、無理に使わせてみるテスト。




>白石×まこと

 どっち攻めでどっち受けなのかなこれは。

>>≫私が純粋に白石さんのためにしたことってないんです。
>> 全部自分のため。
>>そんなことはわかってる。
>>それがわかってても、なかなか、あそこまではできないよ、すごいねってことが言いたかったと。本能に優しさがあるから、どんなにいやでも、やってしまう。

 常人の想像を越えるほど、まことがすごく計算的ですごい利己的だってほうに50カノッサ。





>無口萌え

 そういや意識してなかったけど。
 いま書いている話のヒロインが、まさにそう。
 無口っ子。その魅力。無口萌え。
 まあヒロインなんで、あらゆる角度から、3回、4回と波状攻撃で、その魅力を読者にアピールするエピソードを積み重ねてゆくわけね。
 到達目標は、まったく「のんけ」な読者を、無口萌えに改宗させること。思想による侵略ダー。洗脳ダー。脳改造ダー。


いっこ忘れ
No.9518 投稿日 2005年5月23日(月)00時56分 投稿者
新木 伸
>白石

 壊れたときの文体。
 みんな壊れるとそんなもんだよ。分室で壊れたところを見せた女の人は、たぶんおまえで4人目くらいだろうと思うけど。
 どういうわけだか、壊れると誰もがみんな画一的な無個性になって、そういう文章になるんだよね。なんでかな?

 ちなみに男が壊れたときには、壊れ男文体になる。これもみんな同じで無個性になる。こっちはふて腐れ臭ががぷんぷんするねぇ。
 ちなみに壊れ女文体は、不幸に酔ってる臭がぷんぷん臭う。


上がって、下がって、また上がる
No.9519 投稿日 2005年5月23日(月)00時57分 投稿者 弟切 千隼
 今朝になったら熱が下がっていたので、喜んで仕事をした弟切です。ところが、夕方に再び熱が上がってしまいました。

 今回は簡単に指摘だけさせていただきます。


まことさんへ >

>>「ムカついていた同級生に、思いがけず励まされ、ホロッとさせられる女の子の話」

 首尾一貫した一行コンセプトになって、よかったです。

 弟切も、まともな一行コンセプトをなかなか作れない人です。作れたとしても、コンセプトどおりの作品を書くことが、これまたできません(;_;)
 弟切自身がこういうおばかですから、陥りがちな罠はわかります。

 で、罠をつぶすために、以下のことをしておいたほうがいいです。

 まず、登場人物の名前と基本設定を、全員分書き出しておきます。この作品ですと、二名でしょうか。

 次に、登場人物同士の関係が、最初と最後でどうなるか、書き出しておきます。
 例えば、最初が「めちゃくちゃ仲が悪い」、最後が「仲が良いというほどではないけど、普通」といった具合です。

 最初と最後の状態を決めたら、物語の起・承・転・結で、それぞれどのような変化があるのか、書き出しておきます。

 こうすれば、変化の具合がわかりやすいです。書いているうちに話が捻じ曲がりそうになっても、上記のメモを見直せば修正できるでしょう。



 さて、薬を飲んで寝るとします。


>壊れ女と壊れ男の研究
No.9520 投稿日 2005年5月23日(月)01時22分 投稿者
新木 伸
>壊れ女と壊れ男の研究

 女は壊れるとばかになる。思考がのろくなる。
 ひらがなでものをかんがえるようになる。

 男は壊れると小利口になる。すげぇ回転になって、通常の3倍ぐらいの思考速度で言い訳を考え出してくる。でも他人から言い訳であると容易に見抜かれてしまうお寒い出来であるというところまでは気が回らない。ある意味やっぱり馬鹿になっている。
 ちなみに壊れた男の文章は漢字が増えて、小難しい言葉を乱発してくるようになる。

 どっちもユーモアが消え失せるという共通の現象がある。
 単に判別するだけなら、男女ともに、ユーモアがどれだけ残っているかを見れば済む。

 これは単なる事実の観察なので、偏見だ、とか言わんように。
 だってそうなんだもん僕のせいじゃないもん。

 ちなみに壊れ女のほう。
 不幸浸り臭を取り除いて、のろくさいひらがな思考だけにしたものを、実戦投入したことがある。小説で使ったっていう意味ね。不幸浸り臭を取り除くと、壊れ女の状態ははラブリーなものになるので、それは売り物となる。
 普段が怜悧な女性キャラだったもんで、効果てきめん。


もいっこ
No.9521 投稿日 2005年5月23日(月)01時40分 投稿者
新木 伸
>魚住

>>おまえはただ、「周囲の人を笑わせている自分」という自分像を手にしたいだけなのだな。自己確立に他人様まで巻きこむんじゃねーや。

 これの補足な。

 ウケを取りたいなら壊れてみせたら?
 分室の過去にもないほど壮絶に。
 ああいうのって、上質のエンターテイメントだろう。すくなくとも300人のROMさんが愉しんでくれるぞ。
 でもそういうの嫌なんだよね?
 そこまでなりふり構わないのは嫌なわけだよ。おまえは自分自身の自我を崩壊させてまで、人様を愉しませたいと思っているわけではないのだ。
 多少のプライド程度までは犠牲にできるのだろう。パンツ下ろしてケツ見せる程度とかな。
 だが他人を笑わせていることを認識できる自我までなくしてしまっては、自分自身が満足できないわけだ。
 だから自分ありきで、自己本位なのだと言っている。


 ちなみに同情されるとへこみます、ていうの、それパスな。
 効くのかもしれないけど。俺にはできんわ。ほら俺って根が正直者だから。
 同情してみせるフリとか、嘘付くの苦手なわけよ。演技もヘタだし。本当に同情していると思わせるのは無理だろうから、やらない。
 他にないわけ?



>>ぼくにとって「他人を笑わせられない(楽しませられない)人間はそこにいてはいけない」というのは強迫観念になっていて、それは昔も今もずーっと根元にあります。

 ウソつけ。
 強迫観念にまでなっていることなら、それを回避するために、ありとあらゆる手を尽くすはずだ。おまえにはその痕跡が見あたらない。簡単な練習さえしてねーやつが、ありとあらゆる手を尽くしているとは、到底思えない。
 よってこれダウト。
 ほら。場の札全部持っていけよ。


ふろにはいろう
No.9522 投稿日 2005年5月23日(月)02時56分 投稿者
新木 伸
>まこと

 おまえが普段読む小説の中に、心理の動きの解説がさらりと書いてあったりするわけだけど。ああいうもんを掘り出してくるのに、作家がどれだけ苦労してるか、おまえ、知らんのだろ。なんでハンカチ盗むのか、その理由を掘り出してくるのに、きっちり思考して、七転八倒しなきゃならんわけ。でも書いてしまえば、それは単なる一行でしかないわけ。

 そういう苦労を行って書いている物だから、小説というのは、一行で時給一時間分も稼げてしまえるわけね。
 そういう苦労をしないで天然で書いてるから、おまえの書くもんには値段が付かないわけね。



>> いいじゃん、架空のおかまだけど、そういうおかまだっているんじゃないの? って態度だった。誰がなにを言ってこようと「ヘイヘイ、分かったYO」と聞いていた。

 失礼なやっちゃな。
 まあ知ってたけど。伝わっていないということは。
 そして伝わるようにするためには、ぼこぼこに殴って「わかりましたよう」と泣くまでやらなきゃいかんことも知っていたし。
 そしてやったし。

 しかしおまえ、人の話を聞くつもりがないのなら、いったいなんのために分室来ていたわけ? なんのつもりだったのかな? 「他人の目」以外のなにが欲しかったん?
 そこが不明。暇があれば解説せよ。


>魚住さん
No.9523 投稿日 2005年5月23日(月)11時38分 投稿者 白石 尚

>魚住さん

はじめまして。白石です。
ご挨拶が遅れました。

魚住さんは、プロをめざしてないのに、小説を書く練習をされるんですね。
それ、白石の頭では理解できない現象です。
上手になったって銭にもならないこと、どうしてやるのか、わからない。
道楽か。道楽なら、楽しんでできますね。

白石は、興味を持ったらなんでもやってみる方だけど、「こりゃあ銭にならん」と決めた時点でうっちゃります。
何かをやる動機はいろいろあるけど、どこまで努力できるかは、すべてお金がかせげるかどうかにかかってます。ものごとの是非の、判断の基準もお金。

自己紹介は以上です。

課題につて。
 
≫魚住は「家族」
≫白石は「笑い」

だって。

どうする? 実験とかやってみる? それって銭になるのかな。
やってみなくちゃわからないけど、わたしは「笑い」はやりたくないな。
まず、一行も書けない。
書きたくないものは書くなと、以前新木さんも言ってたし。

わたしの両親は、産まれも育ちも大阪や奈良という、こてこての関西人でした。わたし自身も小学校にあがるまで関西に住んでいたし、親戚もみな関西。
ですから白石は、やすしきよしの漫才と、吉本新喜劇を見ながら育ちました。

関西系お笑いのペーソスは持ってるつもりなので、
お笑いのつっこみだったらできそうよ。
そのかわり、激しいよ。白石のつっこみ。

ペア組んでリメイクすることは賛成ですが、取りあえず「笑い」はパス。
わたしは今まで、倫理の教科書みたいなものを書いていたので、ちょっと路線変更したものを書いてみようと思ってます。それでよければ。

でも、どうなのかな。
道楽で小説書く人って、そこまでしたいのかな?
どうせやるなら命かけたら?
命かけてやってみて、失敗したって死にはしないよ。


お返事下さい。  白石。


明日出発
No.9524 投稿日 2005年5月23日(月)12時25分 投稿者
サカモト
 今から、私に給料を払ってくれてる会社に行って報告会です。
 発売された新商品の販売状況を聞きたいらしい。
 何度もいうけどバイトなのに〜・・・・・。
 しかも、台湾行くの明日の四時の便なのに、なんの準備も出来てないです。
 あっちに着いたら、パンツの枚数が足りないなんてアクシデントがありそうです(汗)



>2号さん

>>――それがどうして小説を書くときにはでないのかっ。

 完全な言い訳になりますけど、新しい仕事を始めたため、仕事だけでパッツンパッツンになってたからです。
 そんなん、社会人の人と比べてみれば、精神的にも肉体的にも、全然楽だろうがって思うんですが、
結局、疲れて、レスの書き込みで精一杯になっていました。

 余力があれば飛び込んでいくのかどうかはわかりませんが、今よりかは積極的に動けたと思います。
 で、言い訳終了。

 なんででしょうね?(笑)
 上にかいたのが多分、自分の中での建前だと思うんですけど・・・・。
 本音は、疲れていたのももちろんですが、単にシンデレラがどん詰まりになって、上手くいかなかったので臆病になっていたのだと思います。
 言葉もわからない国で一人旅すると、生活だけでイッパイイッパイになるんで
 良い意味で前向きになって戻ってこれると思います。

 ついでに、言ってしまいますと
 シンデレラですが、現状で何が良くて、何が悪くて、書いたモノでも提出していいのかさっぱりわかりませんでした。
 なんとかOKをとってやろうとして、考えて書かずに終わっちゃうなんてこともザラ。
 書けなくて、成果も上がってなくて、焦る、焦る。
 今、とんびさんのレスを読んで、自分の良い点と悪い点を教えてもらったおかげで、少し楽になりました。
 理想は、まことさんみたいにコツコツと積み重ねて上手くなっていく事だったんですが、ズボラなサカモトには真似ができませんでした。


>>中国や台湾に興味がおありとのこと。

 他の国の人達に興味があるんですね。
 最初に行った一人旅が中国だったんで、今はアジアに注意が向いています。

 あとは、自己中なんで、知らないところにいって、自分がどうなるのかも興味があるんですよ。
「よしよし、オレ、ここでもちゃんと生きていけるじゃん」みたいなのを確認すると嬉しくなります。

 満州の事は調べてみたいですね。
 昔、自分の国が何やったのかについては興味があります。

 あと、小説読みたいです!
 よかったら読ませて下さい。



>とんびの羽根さん

>>王子およびサカモトさんは無口っぽいだけで無口に萌えちゃってますけど、普通の読者にもきっちり無口にみえ、無口萌えの読者(いるのかしんないけど)がちゃんと無口認定できるほどのものか疑問でした

 無口がまだ書けてないということですね。
 というか、サカモトの無口認識が甘すぎるということでしょうか。
 
 ・ここはしゃべるだろうという場面でも話さない。
 ・誤解を恐れて、言葉を選びに選んで話す。
 ・とっさに言葉を出すことが少ないため、ゼスチャーで終わらすこともある。

 今、すぐに出てくる無口ポイントです。
 もちろん、他にも、いっぱいあると思います。
 こういうのを積み重ねると、だれが見ても無口なシンデレラが出来上がるんですよね。
 

>>惚れるというハードルを下げたわけですが、それだけに無口のハードルを下げるわけにはいかないので今回はすべて×ということでよろしいですかな

 はい。了解です。
 惚れるはだめで、萌えるはどうにか。
 そして、無口と一行コンセプトはメタメタ。
 でも、良いところと悪いところがはっきりしたので、すっきりしました。
 評価をもらっただけで、これだけ気持ちがかわるのかと自分でもびっくりしています。
 無口ハードルはこのままで、お願いします。
 ありがとうございました。

 時間が来たので、ここまででいったん書き込みます。

時間:一時間


脱字
No.9525 投稿日 2005年5月23日(月)12時53分 投稿者 白石 尚
>魚住さん

課題につて。←課題について

脱字です。失礼しました。  白石


きょうはぎゅうにくカレーだ
No.9526 投稿日 2005年5月23日(月)18時10分 投稿者
新木 伸
ぎうにくは半額シール付き



>魚住

 そういやおまえ、自己紹介まだだったっけ。
 まず自己紹介しろよな。
 いま分室でおまえのことを知っている人間って、俺、弟切、とんびさん――この3名のみだ。知らない人間のほうが、数が多いだろ。2号だって知らんのだし。
 だいたい俺らだって、学生のころのお前しか知らんわけだし。
 ところでSEって、それなに? どんな仕事?
 SEをやったことのない人間には、SEって言われたって、ピンとこねーんだよ。

 自己紹介をしなくたって、当然自分を知ってるだろう、なんて思っているところが、おまえの自意識過剰で、自我肥大なところ。大勢の人にとって、おまえは単なる路傍の石ころであって、べつに重要人物でもなんでもないわけよ。
 世の誰であっても、そうなわけ。そうでない人間なんて、ひとりもいやしないわけ。
 タレントだって例外ではないぞ。他人にとっては路傍の石ころでしかないのね。
 テレビの番組であるだろう。田舎の農村のおばあちゃんに、超有名芸人の顔写真を見せて、「これ誰ですか?」と訊いてみる番組。ダウンタウンとか、ビートたけしとか、そのあたりでも、「さぁ誰やろね」と言われてしまう。
 それが現実。

 俺、出版関係の集まりに出てゆくとき、知らない人と会うときには、常に名刺持参よ。
 名刺を裏返すと、これまでやってきた仕事(小説のシリーズ名)が、出版物に描かれるタイトルロゴ付きで書いてある。作品名のほうが、作家名よりも少しは通りがよい。また作品名を覚えていなくても、タイトルロゴを見れば視覚で思い出されることもある。
 自分が何者か知らない人と話す前提でいるわけね。それが現実なのだし。
 10万部売れていようが、100万部だろうが、それは同じこと。





>白石

 うん。白石は嫌がるだろうと、そう思った。
 だからやらせているわけだけど。
 俺、嫌がらせ、大好きっ子だから。

 ちなみに不満をぶつけるのは、まだ早い。もうちょっと待っておくと、もっと甘美になると思う。
 あいつの書いてきた「家族の話」を、けちょんけちょんに指摘してやったり、リライトしてやったりするときに、一気にぶつけるのが、もっとも美味しい復讐の仕方ってもの。

 しかし変だなぁ。白石は、笑いはわかるし愉しんでいると言いながら、その同じ口で、笑いは書きたくないって、そう言うんだもんなぁ。
 読者愉しませてゼニ貰えれば、いいわけだよね?
 なら笑いでゼニもらったって、べつに構わんのでは?
 一瞬しか持続しない笑いだけど、それで悩みやら、重たいものやらを、一瞬でも忘れられるってことは大切だと思うのだけど。笑いってのは、金を払うに値するものだと思うんだけど。
 白石は「笑える」という。つまりそれは、笑いがわかるということだよね。

 ちなみに魚住ってやつは、自分自身はちっとも笑わんくせに、笑いがわかると言ってやがるヘンテコ野郎なわけね。




>>神様が書きなさいって言った。
>>お前はろくな奴じゃないけど、人様に迷惑をかけてきたつぐないを、小説でならできるだろ、と言った。

 白石はまえ、こんなことを言っていたわけだけど。

 人は一人じゃ生きていけないものなんだよな。この真理に関しては説明も説得も不要だよな? その歳まで生きてきて、ちがう、とか言いやがったら、張り倒しているところだが。白石にはその心配はなさそうだが。

 他人様を愉しませることで、これまでの負債をすこしでも返そうとか、世の人に恩返ししようとか、思わないわけ?
 もし笑いで返せるとしたら、笑いで返せばいいんでないの? 他のもので返せるならそれでもいいけど。リフォーム屋の課長をやっていても返せそうにないんだろ? 逆に雪だるま式に増えてゆくばかりなんだろ? 小説で返すしかないんだろ?

 すくなくとも自分が笑うことのできるやつは、ちっとも笑わんやつよりも、人様を笑わせて愉しませる才能があるのではないのか?
 魚住なんかが、笑いの話を書いているよりも、おまえが書いたほうが、笑える話になるのかもしれんぞ。だから試してみろと言っている。

 小説を書くのが「自分のため」であるうちは、いかんよ。ロクなものが書けん。
 他人のために小説を書け。



>>魚住さんは、プロをめざしてないのに、小説を書く練習をされるんですね。
>>それ、白石の頭では理解できない現象です。
>>上手になったって銭にもならないこと、どうしてやるのか、わからない。

 相手が本音を言ってると思うから、混乱するのだ。アプローチを間違えている。相手は本音を言っていないとおもえ。自分で自分の本音を知ってる人間なんて、ごく一握りしか存在せんわ。
 どんな種類のウソをついているのかと思って掛かれば、真理はおのずと見えてくるわけだ。

 プロ目指している、なんて言っちゃうと、なれなかったときに、カッコ悪いじゃん。だから目指していないって言ってるわけよ。これは保険ね。保険。
 だいたい24かそこらの小僧が、そんな真っ直ぐなもんかよ。理想と現実のギャップの間で悶え苦しんで、ヒーヒー言ってて、最大限にねじくれている真っ最中なんだからよ。自分の本音なんて、仮に知ってたとしたって、口が裂けても言うはずねーじゃん。

 ヤリたいからヤラせて、と、素直に言えないお年頃なんだってば。かわりに「君のことを大切に思っている」とか言ってしまうわけね。口先は本音のちょうど裏側に付いてるわけ。

 欲しいものを欲しくないと言ってみる。――こんなのは、どこにでも転がっている、一番ありきたりな種類の自己欺瞞ね。
 あのブドウはきっと酸っぱいんだから、わざわざ取る必要はないんだ、って言ってるイソップ童話のキツネさんと同じ。何百年も前から発見されて分類報告されている種の欺瞞ね。



>>わたしは今まで、倫理の教科書みたいなものを書いていたので、ちょっと路線変更したものを書いてみようと思ってます。それでよければ。

 倫理の教科書みたいなものを書いていたから、たっぷり路線変更して、「笑い」をやらせようとしているんだろうが。

 負債はどんな形で返してもかまわないのであれば、倫理で返そうが、笑いで返そうが、どちらだろうと問題ないはずだ。

 お前のやりたい、やりたくないは、この際、関係ない。
 負債は返せ。それが人の道だ。
 倫理の教科書みたいなもので返せないのであれば、他のなにかで返すしかないだろう。

 ちなみに魚住が乗ってこない場合は、ひとりでやっててもあまり効果がないので、笑いはやらんでよし。
 そんなに「笑い」をやりたくないなら、白石がすでに試みているように、魚住をいびり抜いて、泣いて逃げださせれば、やらんでもよし。
 イジメ続行承認。
 というか、もっとやれ。もっともっと。トドメ刺すつもりで、コロスつもりでやれ。じゃないとおまえ自身が「笑い」の話を書くハメになるぞ。





>サカモト

>>そんなん、社会人の人と比べてみれば、精神的にも肉体的にも、全然楽だろうがって思うんですが、

 いま明かされる衝撃の新事実。
 オマエは社会人ではなかったのかァっ!?
 当然そのつもりで扱っていたのだけど。
 じゃあこれから、おまえをどんな立場として扱えばいいのだ? どんな種類の保護が必要?
 とりあえず、おまえは何者であるのか報告のこと。



>>満州の事は調べてみたいですね。
>>昔、自分の国が何やったのかについては興味があります。

 昔、自分の国がなにやったのかについて知っちゃうと、自分の国がやっちゃったことに対して責任を取らなきゃいかんわけだけど……。だからたいていの人は知らないふりをしているのだが。
 そのつもりはないのだろうなぁ。無邪気だなぁ。天真爛漫。花満開ってやつ?
 「それは昔の人のやったことだから」とか、現地の人に発言して、殴り殺されないようにしろよ。


おおっ。
No.9527 投稿日 2005年5月23日(月)20時43分 投稿者 魚住雅則
早めに帰れて喜んでのぞいてみたらどんどん状況が進展してますね。
なんか面白そうなことになってますが、きみらアレかぼくのことは置き去りかそーゆープレイなのか。


まだきちんとROMしてないのですが、めまぐるしく状況が変化しているみたいなので、とりあえず書き込みます。なんか勘違いとかしてたらごめんなさい。

えーと、僕と白石さんが対決? のぞまない対決? そしてイジメに勝ったほうが好きなお題を選べるということ?


こちらは「笑い」はいいとして、家族はちょっとヘビーです……うーん。家族か。

そしてそれを酷評されるわけですか。
書きたくないものを書いて酷評されるって、それ原則から離れまくってるのでわ?


>白石さん
はじめまして。こちらこそ挨拶が遅れてすみません。


>魚住さん
No.9528 投稿日 2005年5月23日(月)22時21分 投稿者 白石 尚
 
原則ってな〜に?


白石


白石さん
No.9529 投稿日 2005年5月23日(月)22時41分 投稿者 魚住雅則
ペーソスってな〜に?

って、こういうのがお望みですか……つまんねぇ。


返信のみ
No.9530 投稿日 2005年5月23日(月)22時49分 投稿者 まこと
>弟切さん

 新しい小説創作アイテム、ゲットしました。罠を叩き潰すアイテムです。ハエタタキならぬワナタタキ。
 あぅ、いろいろなことに使えそう。
 プロットについてわかってきたのはいいのですが、作りかたを模索中でした。タイミングを計ってプレゼントしてくださるので、私なんぞでも手にすることができてます。ありがとうございました。

 さっそくやってみます。



>新木さん
>>だから補助輪付けてくれないと自転車乗れないんだよー。

 つけましたよ。ちゃんと。あのあとに。
 分けて書いたんです。行動ごとにバラして説明を入れました。


>>ハンカチを盗んだ。その本当の理由を、サツキもわかっていなかった。今そのことに気がついた。
>>――大切にされたいのはあたし。あたしだった。

 日本語くずれちゃってましたけどね。
 直してみましょう。
--------------------------------------------------
 サツキはようやく気がついた。ハンカチを盗んだ本当の理由に。
 ――大切にされたかったのはあたし。あたしだった。
--------------------------------------------------

 こわいかどうか。
 自分で書いたものなんで感覚が鈍いですけど、私はせつないかな。



>「!」

 これの縛りはありませんでしたよ。やってたのは月白さんです。私には「!」や接続詞の縛りは付いてませんでした。使用頻度が低いのは、単に使いこなせないからという理由です。

 で、「!」なしのセリフで強く言われたものだとわかるようなもの、書いてきました。
--------------------------------------------------
「え、江川さん。この部屋、ゴキブリがいますよ」
「だからなんだ」
「うわ、ちょっと、ねぇ、江川さん? 僕、助けて。ゴ、ゴキブリがこっち、こっちに――」
「うるっせぇぞ小僧。引っ付くな」
「江川さん、江川さんっ、エッギャッワァーッ」
「野郎、呼び捨てにしやがったな」
--------------------------------------------------


>>ちなみに前回の怖くなっちゃったやつ
>>これは喜怒哀楽の4分類だと、どこに入るものだと思う?

 「哀」だと思った。けど、ヒントを見ると「怒」なんでしょ? ああ、そうだった。ラストにつけた補助輪に、自分でそう書いたんだっけ。
 じゃ、「怒」だ。
 (ここまでしても、クリックしないんだろうな)

 それからもういっこ。「犬と猿」は「喜」。主人公がラストで喜んでるから。



>「犬と猿」の話
>>性別逆にしてみそ。女にいたぶられる男っていうモチーフ、おまえ、放っておくと自分では使わないだろうから

 違いますよー。男の子の心理を書ききる自信がなかったから、あえて女の子に直したんですってば。
 以前は男の子を書くのが楽しくて楽しくてしょうがなかったけど(特にセリフ)、それじゃダメだって気づいたんです。調べることができるなら書けばいいけど。今はサンプルがとれないから、またいいかげんなこと書きそうって思って。 

 まぁ、お墨付きってことで、男の子編やっちゃいますけど。



>>しかしおまえ、人の話を聞くつもりがないのなら、いったいなんのために分室来ていたわけ? 
>>暇があれば解説せよ。

 暇なんてありますかい。
 それにこれ、前にカミングアウトしませんでしたっけ? 書くだけ書いてアップしなかったのかなー。

 解説〜。分室に来るだけで小説家になれる。夢見る乙女。メルヘン。分室パラサイト。

 はい、甘ったれを書かせたら日本一の作家を目指します。
 ファンタジーを書く理由も分かったし。書ける分野もわかってきたし。いいじゃん。いいじゃん。
 時間がかかろうが、おばあちゃんになってしまおうが、かまうもんか。甘ったれ大活躍のファンタジー、書いてやる。


 2時間20分
 まこと


っと。
No.9531 投稿日 2005年5月23日(月)22時51分 投稿者 魚住雅則
>ちなみに作家の基本原則。
>ライター文章は書くな。→文章が荒れる(味気なくなる)から。
>自分より下手なやつの小説は読むな。→下手が感染る。
>書きたいない文章を無理矢理書くな。→感性の摩耗を速める。

以上、No.9416の新木さんの書き込みより。


4行目の「書きたいない文章を無理矢理書くな」について言及したつもりでした。
分かりにくい文章で、お手数をおかけしてしまいました。


>魚住さん
No.9532 投稿日 2005年5月23日(月)23時40分 投稿者 白石 尚

>#9529のレス。22時41分。


白石を怒らせるつもりだった?



>#9531のレス。22時51分。


これ、誰宛に書いたの?
白石をすっ飛ばして、
>みなさんにです。とかって言うなら、それ、礼儀を欠く振る舞いだよ。

「書きたいない文章」って、何?
題名の「っと。」って、何語?


白石


退室いたします。
No.9533 投稿日 2005年5月24日(火)00時47分 投稿者 魚住雅則
>指摘、感想を頂いたかた

ありがとうございました。
確実に身にできたか確信がありませんが、
今まで思いもしなかった点に気づくことができました。


>白石さん
>No.9528

とくに怒らせようとしたつもりはなかったのですが、
お気をわるくされたでしょうか。

いちおう説明しておくと、気疲れてしまったというところです。
「な〜に?って……指摘するにしても、もうちょっと他に書くことないのですか……はぁ」と思いました。肩が重くなったような感じですね。

ただ、それに対して「つまんねぇ」という返答はいけません。
つづけようがない返事でしたね。ごめんなさい。

すぐにフォローを入れようとおもいましたが、間があいてしまったので、連続書き込みになりませんでした。ぼくの確認ミスです。

>新木さん
こんかいは最短での逃走となります。
このまま腹をつつきあう会話をつづける根性がないので、退室いたします。

お世話になりました。


>うおずみん #9529
No.9534 投稿日 2005年5月24日(火)00時56分 投稿者 とんびの羽根
 自分おねだりくんなっとる
 ひとがつまんないのん自分がつまんなくなったってことやんか
 
 プロやろがアマやろがしょーもないもんはしょーもないわな
 プロやアマやそんなんおもろいかどうか関係ないし
 白石さん怒らせるのが目的でも、新木さん怒らせるのが目的でもええけど、そのほかの人は楽しませなあかんやろ
 どんな文章でも絶対面白いとこまぜなあかん

 ちゃんと読む人のほう向いて
 ちゃんと人笑わしてんか

 みんな利己心で利用してるんは事実やけど、くれくれ、おまえつまらんって態度はどないなん

 いつまでもふてくされとったら、次からは無視させてもらいますわ

 て書こ思たらもう退場なんか <#9533
 はあ、なんなんやもう


蚊が出始めました。
No.9535 投稿日 2005年5月24日(火)01時54分 投稿者 弟切 千隼
 寝ていると蚊の羽音に悩まされる季節になりました。網戸をきっちり閉めているはずなのに、どこから入ってくるのでしょう?
 電子蚊取り器のスイッチを入れれば済むことです。が、熱がある時には、それすらもだるいです。



>自己課題、ペットの話、起のアイディア出し

 途中まで考えました。大ざっぱに舞台装置を作っただけです。以下に説明します。


 季節は五月の連休中です。場所は動物園です。主人公は、一人でカメを観にやってきます。
 「珍しい種のカメが動物園に来た」と地方ニュースで流されました。主人公はそれを見て来たわけです。動物園は、主人公が住む市の隣の市にあります。

 動物園に一人で来る人はあまりいないでしょう。普通は家族連れのレジャーか、学校の遠足か、カップルのデートの場です。
 主人公は、カメを見たさに一人で来ます。趣味を同じくする友人がいないため、付き合ってくれる人がいません。もちろんデートの予定もありません。連休でも、カメを観に行くくらいしか娯楽がありません。
 カメおたく以外の何者でもありませんね、主人公は。


 園内は家族連れやカップルで賑わっています。主人公は人ごみにうんざりしつつ、カメのいるところを目指します。途中、いちゃつくカップルに当てられたりもします。

 カメのいるところは奥にあります。そこへ行くまでに、主人公は他の新入り動物の前を通ります。そこは人だかりがして、通り抜けるのに苦労します。
 しかし、カメのほうは空いています。同じ新入りなのに、カメには人気がありません。
 たった一人、主人公と同じくらい熱心にカメを見ている人がいました。そう、ヒロインです。


 ヒロインも地方ニュースを見て来ました。むろん一人です。
 彼女にも、カメを観に行くのに付き合ってくれる友人はいません。デートの予定もありません。カメを観に行く以外、連休の娯楽はありません。主人公と同じように。
 十代の女の子が、休みの日に一人で動物園へ来るなんて、「普通」とはいえませんね。ヒロインも立派なカメおたくです。


 いくら二人がカメおたくでも、他にほとんど人がいない状況では、互いの存在には気づくでしょう。
 二人は、相手のことが気になるはずです。同年代の異性で、趣味が同じである確率が高い人が、すぐ近くにいるのですから。


 けれども、二人とも人付き合いが苦手です。そう簡単に声をかけることはできません。ここで何か小さな「事件」を起こして、主人公の背中を押してやる必要があります。



 とりあえず、ここまで考えました。舞台装置におかしなところがなければ、この線で行きます。


いろいろ
No.9536 投稿日 2005年5月24日(火)03時53分 投稿者
新木 伸
>まこと

>> ハンカチを盗んだ。その本当の理由を、サツキもわかっていなかった。今そのことに気がついた。
>> サツキはようやく気がついた。ハンカチを盗んだ本当の理由に。
>> ――大切にされたかったのはあたし。あたしだった。

 だーら、わかんねーよー。わーーかーーんーーねーー。

 この登場人物は、自分を大切にされたいと思ってたんだよな。それはわかる。
 なのに、なにやっているわけ?
 ハンカチ盗んだのは、つまり、あれか? 錯乱したあまり、まるで無関係なことをしたってことか? 火事で飛び出すときにトイレの吸盤持ち出してしまうとか?

 ハンカチを盗んでどうしたかったのかが、わからない。
 どんな仕組みによるのか俺にはわからんのだが、ハンカチを盗むことが、自分を大切にしてくれることに繋がると思ってたわけだよな。
 「わたし本当は、わたしのことを大切にしてほしかったんだ」と気づいた時点でさえ、ハンカチを盗むことがまったく無関係のことではなくて、なんらかの確とした因果関係を持って、自分の利益に繋がることであると、この登場人物は信じているわけだよな。
 もしまったく無駄なことをしていたのなら、「ばかだ。わたしって。こんなことしてどうなるはずもないのに」となるはずだが、この登場人物は、そうは思っていないわけだよな?

 ――で。
 なんでハンカチ盗むことが無駄ではなくて、自分を大切にしてもらうことに繋がるのか、そこのところ仕組みが、わかんねーわけ。
 説明しろよ。

 怖いかどうかという以前に、わかんねーよ。
 わーーーかーーーんーーーねーーー。



>>で、「!」なしのセリフで強く言われたものだとわかるようなもの、書いてきました。

 どの部分を強く受け取られるように書いたつもりなのか、申告のこと。
 たしかにある一部分が強く見えないこともないのだが。
 てめーみてーな未熟者は、狙いを言っておいてくれないと、偶然なのか必然なのか判断できねーんだよ。

 あと促音を使わなきゃ、強く言ったように書けんのか?
 それじゃ「!」に頼るのと、まったく同じことだろうが。小手先の小細工に頼らないで、強く言ったように感じられるものを書けと言ってンの。

 ちなみに促音っていうのは、「っ」とか、小さな文字のことね。



>>「哀」だと思った。けど、ヒントを見ると「怒」なんでしょ? ああ、そうだった。ラストにつけた補助輪に、自分でそう書いたんだっけ。
>>じゃ、「怒」だ。

 なんじゃ、その答えかたは。クイズやってんじゃねーぞ。ばかやろうが。
 当たった当たった、わーきゃーチョーウレシー、とか言ってる馬鹿タレはいらん。
 きちんと考えて、答えを導きだすまでの思考過程を、自覚的に経験してみることが大事なわけ。
 当たったかどうかなんで、じつはどうでもいいことなの。「考える」という課程が大切なの。




>>それからもういっこ。「犬と猿」は「喜」。主人公がラストで喜んでるから。

 ハズレ。
 自分がなにを書こうとしているのか、なんにもわかってねーんだな。

 しかたねーから、ヒントを出すか。
 次も「ヒントをみると○なんでしょ?」とかいってクイズ気分で答えてきやがったら、どうなるのか、わかんてんだろうな?

 「ホロりとする」というのは、変化のきっかけに過ぎない。これはたしかに分類するなら「嬉しい」だろう。
 だが本当の結末というのは、その後にくるものなわけ。
 変化した後の状態が話のテーマなわけ。話の始まりと終わりとで、変化しているものが、本当に書くべき部分なわけよ。

 おまえの回答が、いかにアホで、いかに頭を使っていないかということを、たとえ話によって示してみる。

 たとえば、「恋人を失うが、黄泉の世界に行って、見事に連れ帰ってくる」という映画があったのだとする。
 主人公が恋人を失って悲しんでいた場面が非常に印象に残ったので、これは悲しい系の映画です。――とか答えちゃってるアホ女と同等な。自分の印象だけでものを言っていて、自分の主観だけで生きていて、世界の自転軸が自分にあると思ってるアホ女だ。

 ちがうだろ。これは恋人を取りもどした喜びの映画だろ。



>>以前は男の子を書くのが楽しくて楽しくてしょうがなかったけど(特にセリフ)、それじゃダメだって気づいたんです。

 だから、内面から書くのは楽しくないんだよな?
 外面から書くのが楽しいかどうかなんて、俺は問題にしとらんわい。
 おまえの萌え対象がどんな優男か、どんながらっぱちかなんてことには、これっぽっちも興味ねーや。
 腐れ婦女子は腐れ婦女子で、腐れた外面だけの男お人形を動かして、お人形ごっこして遊んでいやがれ。
 内面が伴っていなければ、それは人間じゃなくて、お人形だ。
 男を主人公として書けば、いやでも内面を書かざるをえないだろ。
 男の子の内面ってものを、すこしは想像して、構築してみろ。

 おまえの口にする「いいかげん」というのが、どういう意味合いのものかは知らんけど。
 なにも現実に照らし合わせていなくたっていい。人間として筋が通った内面を持っているなら、思い入れで、「こーゆー男のコがいるといいなっ」てな希望で造られたキャラだっていい。てか、むしろそっちのがウエルカム。
 リアリティがあれば、嘘でも騙されやるから。

 内面がカラっぽの人形で遊ぶなと、俺は言っている。それは子供のやる遊びだ。見ていて空しい。


 女主人公で文化祭を成功させようと気張っていて、がらっぱちな男が揶揄してくるパターンの話で、男がまた例によってお人形だったりすると、俺、またクリックしないこと確実だからな。
 しかし、主人公を男にしておいて、内面を少しは造ろうとしていたなら、登場人物は2名とも人間になるはずだよな?
 おまえが書けば、女の子のほうは、内面を書かなくたって、自動的に内面付きになる。なら男の子のほうだけ努力すれば、二人とも人間になるかもしれない。
 その可能性にかけて、やれ、と言ってるわけ。



>>時間がかかろうが、おばあちゃんになってしまおうが、かまうもんか。甘ったれ大活躍のファンタジー、書いてやる。

 ある甘え上手なだけの女の子が、その甘えによって、反目しあう何人もの若き王たちを上手にとりまとめて、魔王軍に立ち向かう光の勢力を作っちゃうとか、そんな話?
 書け書け。
 「甘え上手なお姫様が世界を救う」とかいう話?





>>それにこれ、前にカミングアウトしませんでしたっけ? 書くだけ書いてアップしなかったのかなー。
>>解説〜。分室に来るだけで小説家になれる。夢見る乙女。メルヘン。分室パラサイト。

 あまりに理解を阻む不条理な内容だったので、記憶に残っていなかった模様。
 たぶんあと5〜6回は聞く。
 本当にその気が抜けたと確信できるまで聞く。確信できたらこんどは嫌がらせで聞く。





>白石×魚住

 まず言っとく。
 二人ボケはいらん。
 漫才の基本はなんなのか、俺知ってるんだけど、おまえらに教えてやろうか?


>>ちなみに作家の基本原則。
>>ライター文章は書くな。→文章が荒れる(味気なくなる)から。
>>自分より下手なやつの小説は読むな。→下手が感染る。
>>書きたいない文章を無理矢理書くな。→感性の摩耗を速める。

 へー、おまえら作家だったんだ。
 ライター文章を書くな、とか言う前に、ライター文章書けてねーじゃん。意味のわかる日本語、書けてんのかよ?
 おまえらより下手なやつって、存在すんの?
 感性を磨くために、放置しといたら一人では絶対に書かないようなものを書かせようとしてんだろ。感性の摩耗を心配するまえに、まず観測可能な分量の感性を作れっての。

 書きたいものと、書けるものとの食い違いについて、こりゃ説明せんといかんかな。

 おまえらは、自分の書きたいものを書ける才能があると、無条件にそう思いこんでいる。だが、俺が観測した事実として、人には自分の書きたいものを書く才能はないものなのだ。
 これは論理的に証明できる。
 「書きたい」という気持ちの根源は「憧れ」にあるわけね。憧れっていうのは、自分にないものに焦がれる気持ちだ。
 自分にないから焦がれるのであって、書きたいと思うわけであって、つまり本質的に無理ってこと。

 書きたくないものを書くなというのは、これは嘘ではない。
 だがおまえらは区別がついていないのね。憧れと、本当の書きたい気持ちってやつとの見分けが付いていない。
 なぜ見分けがつかんのか。
 それは――。本当に書きたい気持ちになったことがないから。





>白石×魚住

 ありゃ。編集さんと長電話してたら、期を逃したか。
 ここより上まで書いてから、魚住の退出宣言を見る。

 魚住は逃げることで練習しなくてよくなったわけだし。
 白石は魚住を追い出すことで練習をしなくてよくなったわけだし。
 おたがいに、よかったね。

 でさ、おまえらなんのために分室来てんの?
 3秒で逃げ出すやつも逃げ出すやつだし。追い出せば練習しなくていーよと言われて、本気になって追い出すやつも追い出すやつだし。
 しかし自己紹介前に逃げ出すやつは、おいら、はじめて見たよ。

 繰り返し言うが、分室になんのために来てんの?
 ここはおまえらを気分よくさせるための場所じゃねえって、耳にタコができるほど言ってるだろ。
 気疲れさせられたから帰ります、だと?
 どこのお客さんだよ、そりゃ。

 白石が魚住を憎むのも、魚住が白石を憎むのも、つまりは同族嫌悪なのだな。

 魚住はお客さんの気分で舞台にあがるやつだって、俺は前々から指摘している。
 客というのは自分の芸で笑うために存在している物体であると、こいつは思っている。自分を気分よくさせるための物体な。

 白石はお客さんの気分で小説を書くやつだって、俺は前々から指摘している。
 犬の品評会に出ているプードル犬な。審査員も客も、自分の毛並みを褒め称えるために存在している物体だと、この犬は思っている。
 読者は自分を気分よくさせるために存在していると思ってる。

 同じ思惑のやつらが、同じひとつの舞台の上で鉢合わせしたら、そりゃ噛みつくわ落っことそうとするわ、足の引っぱり合いをしようとするわ、さんざんなことになるわけだよ。

 だから、やらせたわけ。

 「人のふり見て我がふり直せ」というだろう。口で言ってもわかんねーやつは、鏡に自分を写して見せてやるしかねーんだよ。
 しかし魚住は根性ねーなー。本番はこれからだろうに。
 相手の書いてきたものを見て、直そうと手を入れてみたときが、本当の鏡になるという、これはそういう仕掛けになってるのに。

 どうせなら、そこまでやってみてから、逃げればいいんじゃねーの?
 それともなにか? そーゆー気配がしていて、たいへん痛そうな予感がするから、逃げだしたわけか?
 保身の本能だけは発達してんのな。しかし残念ながら、小説家というのは「馬鹿」にしかなれないものなのだ。




>白石

 ひとつ言っておくけど。
 俺の指示に従うつもりがないのなら、ここにいる意味はないんだぞ。
 べつにおどしているわけではないし、楯突いたら追い出すぞと脅迫しているわけでもない。
 コーチの言うことを信用しないなら、指導なんて受けようとせず、自分がいいと思うように自主練習をしていりゃいいだろうってことだ。理の当然だろ。

 まあ、ここの家主はコーチなんていう上等なものではなく、単なる小説の得意なオッサンだがね。
 思いついてやらせてみたことが、間違っていたとしたって、詫びのひとつも口にしないで、「なるほどダメだったか」と思う程度だがね。
 しかし、そんなの了解済みで来てたんじゃねーのか?





>弟切

 カメ好き動物園へ
 エウレカ。
 単なるカメ好きでしかない。「オタク」はどこに忘れてきた。

 おまえの場合、「おかしいところはない」と自分で思ったものは、すべてエウレカとして処理してしまえばいいんでないの?
 問題点のまったくない完璧なものが突如降ってくるって、それ不自然だとは思わない?


返信のみ
No.9537 投稿日 2005年5月24日(火)21時54分 投稿者 まこと
>「!」

 強調部分を申告します。解説つきです。
--------------------------------------------------
「え、江川さん。この部屋、ゴキブリがいますよ」(おどおどしながら)
「だからなんだ(!)」(不機嫌に)
「うわ、ちょっと、ねぇ、江川さん? 僕、助けて。ゴ、ゴキブリがこっち、こっちに――」(泣きそうになりながら)
「うるっせぇぞ小僧。引っ付くな」(うんざりした調子で)
「江川さん、江川さんっ、エッギャッワァーッ」(はじめはすがるように。やがて絶叫)
「野郎、呼び捨てにしやがったな(!)」(激怒)
--------------------------------------------------
 合計2個、「!」のつく部分がありました。



>「犬猿」は喜怒哀楽のどれか

 「ムカついていた同級生に、思いがけず励まされ、ホロッとさせられる女の子の話。」なんですよね。
 これの答えは「喜」じゃなかった。
 ヒントの例はわかりやすいですね。私でもわかります。なのに、なんで自分の話はわからないんだろう。

 消去法でいって答えは「楽」のはず。だけど、理由を説明できない。

 落ち着いて考えてみます。
 ラストにおいて、主人公は同級生と和解するわけです。すると「同級生と和解できる楽しい話」になる。
 なんとか理由の説明もできました。




>「ハンカチ」の話
>>なんでハンカチ盗むことが無駄ではなくて、自分を大切にしてもらうことに繋がるのか、そこのところ仕組みが、わかんねーわけ。
>>説明しろよ。

 え。そんなの、私にだってわかりませ、げほっ、もごもご、んがんご。
 ああ、まずいですね。自分でも仕組みがわかりません。だから説明はできないです。
 長くなるので思考開示はしませんけど、結論だけ。

 仕組みを解きあかそうと中身をのぞいたら、からっぽでした。
 ハンカチを盗むというアイデアを思いついたのはいいけれど、その理由まで考えてなかったということです。

 えっと、まず「宝物のハンカチ」をクリックしてくださったかた。ごめんなさい。意味不明なお話でございました。
 起から改行修正済まで合計6個の課題を提出しています。これの現時点でのクリック数が総計で118ポイントほど。なんと多くのかたの目に触れたのでしょう。
 わーかーんーねー、と悶絶されたましたよね。うう、すみませんでした。

 風見さんにも2号さんにも説明をしなくてはいけないのに、できません。ごめんなさい。
 頭が真っ白です。冷やしてきます。



>魚住さん

 かける言葉も見つかりませんが、指摘しにきてね――私って最低――パシャ。


 1時間
 まこと


無事、台北に着きましたー!
No.9538 投稿日 2005年5月25日(水)03時48分 投稿者 サカモト
 っと報告を入れようとしたら、魚住さん撤退なんですね。
 流し読みで詳しいことわからないので、後日ROMします。
 明日、始発に乗って日本軍統治時代の方がいそうな場所に出発しますので
取り急ぎレスのみ書き込みします。

>新木さん
>>オマエは社会人ではなかったのかァっ!?
>>じゃあこれから、おまえをどんな立場として扱えばいいのだ? どんな種類の保護が必要?
>>とりあえず、おまえは何者であるのか報告のこと。
 えー、まず、誤解を招くような書き込みをしてしまいすいません。
 サカモトは社会人です。
 ただ、定職についていないフリーターです。
 以前書き込みしたときの社会人という言葉は、会社勤めしていない人という意味のサカモト語になります。
 自分語で書き込んでしまい意味不明な文章になっております。
 
 サカモトは、派遣会社から依頼され、不定期に(主に土日、祝日)販売員を行っているフリーターです。
 現在は並行して、フリーペーパーなどでインタビューの起こし作業などをやっています。

 バッテリー少ないので、すいません、以上で失礼します。
 


不条理
No.9539 投稿日 2005年5月25日(水)05時33分 投稿者 まこと
 頭が冷えました。「不条理」について考えてみます。

 「宝物のハンカチ」で、主人公の行動がおかしなことになっていました。
 好きな人の大切なものを盗む。なぜなのか。その理由がありません。

 小説の中の人物が理由もなく行動をすることはありえません。なんらかの理由がないと行動してはいけないことになってます。
 これにあてはめると、主人公の行動は筋が通っていません。おかしいです。

 筋が通らないことを、私たちはおかしいと感じます。
 おかしいと気づいた風見さんや2号さんが、このことについて指摘をしてくれました。
 ところが書いた本人にはわからなかった。おかしいですよ、と再三にわたって注意を受けてもなかなか見えてこない。解答までつきつけられても首を捻ってる。なんともトホホな状況でした。


 あの話では、ハンカチを盗むという行為を正当化してはいけません。
「そんなことをしたってどうにもならない」ことを悟るためにハンカチがあるんですから。

 なんでそんなことがわからないんでしょうね。自分で書いた話なのに。
 気づくまでに時間がかかってしまいました。
 それに、初犯じゃありません。これまでに何回も理由不在の「不条理」な課題を書いてきました。

 理由不在の物語を書くことは犯罪にも匹敵します。大切な時間を、意味の無い話で奪ってしまったわけですから。罪深いことです。ほんとに。ごめんなさい。


 まこと


いろいろ
No.9540 投稿日 2005年5月25日(水)17時39分 投稿者
新木 伸
 昨夜はニラレバとギョウザを作ったら、えらい時間がかかった。
 店で頼めば、15分もしないで出てくるものなのだが。自分でやってると6倍ぐらい掛かってしまうなぁ。買い物時間も含めるともっとか?

 子供の頃は「食事」っていうのは、食べることを指していて、楽しいことだったわけだが……。
 大人になると「食事」というのは労働を意味するようになるわけね。

 まあ、店というのは、そうした「手間」のところに、材料費以上の価値を上乗せしているのだから、しかたがない。自分ちで作れば、手間は掛かるが、材料費は3分の1以下で済む。

 ちなみにレバーは唐揚げにしてから使う。店で食うとただ炒めただけのレバーが出てくるけど、あれ、絶対サボってるよな。材料費なんて調味料と片栗粉少々増えるだけなんだから、1、2円も変わらんだろうに。まー、そういう手間を掛けない店なんてのは、こちらもお断りで、行かないからいいんだけど。てゆうかいま外食禁止令が出てるから、行けねーんだけど。
 ギョウザは数食分サボるために数十個作って、残りはすぐに冷凍庫行き。

 ちなみにギョウザにはニンニクを異常なほど入れている。
 自分の食いたいギョウザを出している店がないから、自分の満足するギョウザを食うためには、自分で作らにゃならんわけだな。

 まー、小説もそんな感じでやってる仕事なわけだけど。
 誰も俺の満足する小説を書いてくれない。よってしかたないから、自分で書かなきゃいかんはめになる。





>まこと

>>ヒントの例はわかりやすいですね。私でもわかります。なのに、なんで自分の話はわからないんだろう。

 わかりやすいように書いてやってるからだ、ばかやろう。
 お母さんがスプーンに乗せて、はい、あーん、と口元まで運んでやってるからだ。それで食べられないようだったら、生物として生きてゆく能力が欠けているってことだ。
 おまえは赤んぼうじゃないんだから、自分でナイフとフォークを使って、皿の上のものを切り分けて、自分で自分の口まで運べるようにならなきゃいかんわけ。
 つまり、自分で自分のものを分析できなきゃいけない。


>>「だからなんだ(!)」(不機嫌に)
>>「野郎、呼び捨てにしやがったな(!)」(激怒)

 いまひとつ。強く言っているように見えないな。
 他と違いがないじゃん。



>>ラストにおいて、主人公は同級生と和解するわけです。すると「同級生と和解できる楽しい話」になる。

 主人公は、はじめ、孤立してるわけだろ。そして嬉しいことがあって、それをきっかけとして、話の終わりでは孤立が解消されているんだろ。孤立していないで、皆と一緒ってことは、それは楽しいことだろ。
 ちなみにきっかけを引き起こしたのは、主人公のみせた頑張りだよな。

 するとこの話に含まれているメッセージ(テーマ)は、以下のようなものになる。

 「孤立していても、頑張っていれば、仲間ができて楽しくなるよ」


 ちなみに、もし書きたいものがそれだったら、「起」のところがおかしい。

>>起:学園祭の準備にひとり気炎を上げる主人公。憎まれ口を叩く犬猿の仲の男子にムカつく。

 「犬猿の仲の男子」ってところにスポットライトが当たってしまう。幼なじみの憎たらしいアイツと恋が芽生えてどーたらこーたら、とかいう、男女間の話になってしまうわけね。
 これを避けるためには、主人公にとって特別な異性を出さないこと。「同級生たち」という括りから、頭ひとつ飛び抜けた異性を作らないこと。同級生の中で特別な存在を作るのであれば同性にしておくこと。それなら恋愛にならずに「友情」で済むから、そうズレていかない。

 もし男女間の話にしたいのなら、話の結末を「皆が手伝ってくれるようになる」とはしないで、あくまでも、「アイツ」が自分に対してどうしてくるのかだけに焦点を絞ること。




>>ハンカチを盗むというアイデアを思いついたのはいいけれど、その理由まで考えてなかったということです。

 これが思いついたものであるなら、そりゃ、理由は出てこないだろう。「たまたま」とか「偶然」とか、そんなものが理由だろう。
 だが、おまえにとって「あたりまえ」だから出てきたものなら、それがあたりまえの感覚である説明はできるはずだが。

 たとえば、俺にとっては、『健気な女の子を助けるために物理法則がねじ曲がってしまう宇宙』というのは、自分的には「あたりまえ」のことなので、合理的な説明は行えない。
 あたりまえのことに理由はない。
 ただし読んだ相手を納得させることはできる。力ずくでなら。

 おまえの場合には、「好きな相手のハンカチを盗むことがあたりまえの世界」なわけか?
 単なる思いつきなら、んなもんポイだが。
 それが「世界」であるなら大事にすること。「まこと時空」とでも命名すっか。
 ちなみに2号の発生させていて、読者をその影響下においている時空というのは、「女はすべからく魔物である」という種の時空ね。

 作家は「世界」をもってなくちゃならんわけね。その「世界」に読者を連れて行って、愉しませることがお仕事なんだから。
 作家に必要なのは、納得させる力量ね。説得じゃないの。納得なの。納得させりゃ、理が通っていなくたっていいの。

 その「納得力」を発生させる前段階として、理由を突き詰めていかなきゃならんわけ。
 どこまでは筋が通っていて皆も普通に理解してくれる部分で、どこからが自分時空に固有な理不尽な部分で、普通になってちゃ納得してもらえない部分なのかを、きっちり見極めておかなきゃならんわけ。

 姉からのプレゼントのハンカチだから盗んだとか。→嫉妬心。
 彼が大事にしているハンカチだから盗んだとか。→関心を引くため。
 心のこもっていない単なる景品のプレゼントだったから盗んでやったとか。→正義心?

 そういった、誰でも理解可能な理屈の部分があるだろ。
 それと、「自己を大切にしてもらいたいから盗んだ」という、説明不能な部分とを切り分けさせるために、いま考えさせてるわけ。

 「自分らしさ」というものを抽出するためには、自分の考えかたや価値観のうち、他人に通じるものと、通じないものとを、はっきり切り分けなくちゃいかんわけ。
 他人の常識でもあることと、自分の常識でしかないものと、両方持っていて、細かく使い分けなきゃならない。
 他人の常識を知らないと、人に伝わる文章が書けない。
 自分だけの常識を持っていないと、面白いことが書けない。

 自分だけの常識を、他人に通じる言葉やら、他人に通じるストーリーやエピソードや人物像――つまり「小説」を通じて、適度に織りまぜて書いてゆくわけね。


 このへんの話は、突飛なことをやるのが「個性」と思っているバカチンには、言うだけ無駄なんで言わないことにしているが。


 で、切り出してきた理不尽な部分。
 その「世界」ってのは、怖い世界なわけ? 切ない世界なわけ? それとも他の種類の世界なわけ?





>サカモト

>>明日、始発に乗って日本軍統治時代の方がいそうな場所に出発しますので取り急ぎレスのみ書き込みします。

 通訳もなしに現地の人にどうやって話を聞くのかと、一瞬、思ったが。
 そうか。その時代の人なら、日本語通じるんだっけ。向こうが日本語を話してくれるかどうかはわからんが……。
 日本語で応じてくれたら、好意を持ってくれているって証拠だわな。
 そんな初対面でどうやって本音を確認するのか不思議に思っていたのだが、言葉でなくて、態度で確認できるわけだな。



>>サカモトは社会人です。
>>ただ、定職についていないフリーターです。

 またわけわからん言葉が出てきたなぁ。「定職」ってなに?
 ちなみに「作家」ってどうだと思う? これ定職?
 ラーメン屋の親父なんかは、これ定職? 森林の伐採をしている林業の人なんかは、これ定職? サラリーマンやってるけど、5年後に脱サラ予定の人は、これ定職?
 「専業主婦」って、これ定職?
 「家事手伝い」はどう? 「ニート」や「パラサイト」っていう専門分野の職種はどう?

 あと「フリーペーパー」ってなに?
 おまえの書き込みを理解してやるために、俺ら、GOOGLEに行って検索して、数分かけて調べ物をしてやらなきゃならんのは、なぜゆえだ?
 300名のROMさんから、おまえ、このひと言で何分ずつ奪った?
 えーと、1名5分ずつだとして、1500分だな。なんと合計25時間だな。

 おまえ、いったいどんな合理的な理由があって、俺らから25時間も奪っていったわけ?


不条理な世界
No.9541 投稿日 2005年5月25日(水)23時36分 投稿者 まこと
 プロットを作り直してました。
 男女を入れ替えてプロットを練り直したんです。そしたら、またしても罠にはまっていたらしいです。新木さんのレスに罠の正体が書いてありますね。

 解答にかぎりなく近いヒントです。ていうか解答そのものですよね。なので再度手直しして、課題を完成させてきます。

 言い訳すると、今回の罠は臭いました。だけど感知までには至りませんでした。自分で判別できるようになるまで、嗅ぎわけ、やっていきます。



>>>>「だからなんだ(!)」(不機嫌に)
>>>>「野郎、呼び捨てにしやがったな(!)」(激怒)
>>いまひとつ。強く言っているように見えないな。
>>他と違いがないじゃん。

 ごめんなさい。わたくし、ウソを申しておりました。あれは全部がぜんぶ、エクスクラメーションマークがついてもいいような文として書きました。
 数打ちゃ当たると思ったんです。意気込みだけが空回りしていました。乱発しては効果を下げるということが、見えなくなるくらい。
 だけどそんな大馬鹿野郎でございますとは言えませんでした。くだらない見栄をはって、練習をさまたげました。
 はい、私はアホです。



>>おまえの場合には、「好きな相手のハンカチを盗むことがあたりまえの世界」なわけか?

 どうなんでしょう。
 考えようとしたとたん、クエスチョンマークが大量発生するんです。思考を阻むものはなんなんだろう。
 自分ではわからない。そのものズバリじゃなくて、なにかに置き換わるんですよね。

 置き換わる。ハンカチを盗むことがあたりまえ。そりゃどんな世界なんだ。不条理な世界ですかね。不条理な世界ってなんだ。えらく抽象的です。

 2号さんの場合「女は人外の魔物」であるらしい。
 ああ、なんだ。そうか。

 私の場合、人外の魔物は自分でした。

 あらがうことのできない恐ろしい現実、というのが私の世界だ。どんなに頑張ろうが絶対にくつがえらない。哀しい世界。
 私が書く話は『恐ろしい人外の魔物がまかり通るためには、時空をも捻じ曲げなくてはならないのだ』って感じの話。でも、まだ精度が悪い。はっきりしてません。さらに調査が必要です。


 もし、理屈も捻じ曲げちゃうって話なら、すごいことしようとしてる。
 へなちょこうにょみにょな、おもらし野郎のまことなのに。
 それこそファンタジーだ。


 もっともっと考えてみます。
 そうすれば、捨ててしまった長編、ここでメール回覧してもらった中編、なんかおかしい短編と頓挫した短編が、いつかまともなかたちで蘇るかもしれない。
 それは願ってもないことです。そのためなら、人外の魔物になってもいいや。ここまできたんだ、まるごとさらしちゃえ。


 それにしても、笑える。私はずっとぶりっ子の着ぐるみをかぶってきた。その着ぐるみを脱いだ中から出てきたのが、人外の魔物だったなんて。
 おかしくておかしくて。笑いすぎで痛い。


 まこと


熱と戦闘中
No.9542 投稿日 2005年5月26日(木)00時40分 投稿者 弟切 千隼
 昨日、用があって外を歩き回ったら、また熱が上がった弟切です。帰宅するやいなや布団に倒れこみました。

 おとなしく寝ていれば治る、とわかっていても、なかなかそうはできません。働かないと御飯が食べられませんし、買物に行かないと食材を手に入れることさえできません。

 でも、熱が出ると食欲がなくなりますよね。昨日は野菜ジュースばかり飲んでいました。体が熱いため、やたらに喉が渇きます。



>自己課題、ペットの話、起のアイディア出し

 弟切、またエウレカでした。情けないことに、いまだに「エウレカ」と「エウレカでないもの」との区別がつけられません。
 感触の差はあるはずです。が、弟切のセンサーが鈍すぎて、その差を検知できません。

 弟切の場合、「一応まともそうだ」と思った案は、すべてここに上げるしかありません。疑いだしたら、一個もアイディアを出せなくなってしまいます(^^; 一歩も進めません。
 それは不毛です。何もしないよりははるかにましなので、ここで皆さんの目をお借りしています。


 弟切は自分のセンサーを鍛えなければいけません。そのために、「エウレカ」といわれた今回の案を分析してみます。
 何しろ弟切は鈍すぎますから、「どこがどうエウレカなのか」、言われてもよくわかりません。アイディアを腑分けして、突き止めてみます。


 エウレカと言われたのは、「主人公とヒロインが動物園で出会う」案ですね。

>> 単なるカメ好きでしかない。「オタク」はどこに忘れてきた。
(新木さんのNo.9536の書きこみより)

という御指摘を受けました。
 「カメ好き」という条件はクリアしているわけですね。しかし、「おたく」ではないと。

 「カメ好き」と判定されたであろう要素を抽出してみます。

1)動物園へカメを観に行く。
2)しかも一人で。
3)それが唯一の連休の娯楽。


 「おたくでない」と判定されたであろう要素を抽出します。

1)わざわざ人ごみの中へ出かけている。
2)しかも、普段から行きつけている場所でない。
3)ニュースを聞いてすぐ出かけている。
4)人並みに地方ニュースを聞いている。


 確かに、「おたく的」でない要素がたくさんありますね。

 これらの「おたく的」でない要素がなくなれば、「カメおたく」の行動になるはずです。
 「おたく的」でない要素をつぶすには、どうしたらいいでしょう? とりあえず、「舞台が動物園」ということは置いておきます。


1)「人ごみ」要素を避けるには、
 ・人がいない場所へ出かけることにする。
 ・まさか混んでいるとは思わなかった。
 ・混んでいても、カメのためにどうしても行かなければならない。
 ・そもそも出かけない。

2)「行きつけない場所」要素を避けるには、
 ・行きつけの場所にする。
 ・カメ好きなら、どうしても行きたい場所にする。
 ・カメのせいで、行きたくもない場所に行くはめになる。
 ・普段出かけないために道がわからず、迷ってとんでもない場所に。
 ・そもそも出かけない。

3)「フットワーク軽い」要素を避けるには、
 ・どうしても出かけないといけない用ができて、やっと出かける。
 ・家族・学校の教師など、断れない相手に誘われて出かける。
 ・学校・ペット屋など、行きつけの場所にする。
 ・すぐ動きたくなるほど、カメ好きにとっては魅力的なニュースだった。
 ・そもそも出かけない。

4)「人並み情報入手」要素を避けるには、
 ・偏った情報しか見ない。カメ情報だけは素早く入手する。
 ・好きなタレント(カメ好き)がいて、その人が出るニュースだけは見る。
 ・バイト先でいつもラジオやTVがかかっており、嫌でも耳に入る。
 ・行きつけの場所に行くのなら、特別に情報を仕入れる必要がない。
 ・おたくなのを心配して、よく面倒を見てくれる教師がいて、その人から情報入手。


 上のは、ぱっと思いついた案を並べただけです。エウレカであろうとなかろうと、とにかく出してみました。

 こうしてみますと、「おたく」らしさを出すのには、「行動範囲が狭い」ことを示すのが重要ですね。
 おたくは、考え方も行動範囲も狭いです。行きつけの場所=決まった範囲から出ようとしません。


 これまで、主人公とヒロインは出会っていませんでした。ならば、二人の行動範囲は重なっていなかったのでしょう。物理的に重なっていたとしたら、時間的にずれていたことになります。
 にもかかわらず、二人は出会います。「何か」が起こって、二人の行動範囲が重なりました。


 「何か」って何でしょう?(爆) 「カメおたく」が行動範囲を変えなければならない理由を考えます。


無題
No.9543 投稿日 2005年5月26日(木)03時50分 投稿者 白石 尚

>新木さん

笑いって何だろうと考えたら、何かがチラッと出てきたので、
実は魚住さんとやりあう気になっていました。
それで、挨拶がわりにちょっと突っこんだら(ちょっとのつもりだったんだ。わたしの中では、あんなもん)、ものすごく嫌われちゃいました。
嫌われるのには慣れてるけど、あんなにすばやく逃げられたのは、初めてです。


いずれにせよ、与えられたチャンスを自分でつぶしたことに変わりはない。
目的を完全に見失いまくりです。
自分につっこみ入れるのは空しい。ボケ、とか カス、とか。
もう、何を言ってもしらじらしく感じるのでこの辺で。

白石


いろいろ
No.9544 投稿日 2005年5月26日(木)04時08分 投稿者
新木 伸
>まこと

 現実にあらがうために敢然と立ち上がり、時空と物理法則を歪める――という話は、俺が書くから。あらがったことのないやつに、あらがう話は書けっこないから。
 徹底抗戦ネバーギブアップの専門家が、世界を変容させる話のほうを書いてゆくから。

 だからおまえはそこでおもらしをしていろ。
 おもらし専門家は、おもらし専門家にしか書けない話があるだろ。
 そういうのを書けよ。

 あたしねあたしねっ、センセーとおんなじもんがスキー! なんて言ってみたところで、ここのセンセイは褒めてはくれんぞ。
 おねだりしたって、なにも出んと言ってあるだろ。

 幼稚なご機嫌取りの技なんか繰り出してないで、もっと高等技術を出してこいよ。おまえは色々と知ってるはずだろ、そういう手管。
 あと俺に向けるのではなくて、小説の中に込めろっていうの。ヒロイン出して男の子キャラにアタックさせろっていうの。

 ちなみにハンカチ盗む話だけど、あれ、最後はどうなったの? カレシ奪えたんか? 奪えなかったんか?




 あと、男主人公で書いてみたケース。

>>男女を入れ替えてプロットを練り直したんです。そしたら、またしても罠にはまっていたらしいです。新木さんのレスに罠の正体が書いてありますね。

 意味不明。わかるように書き直してこい。罠ってなんだ? 俺なんか書いたっけ?
 あと課題部屋のほうになら、やってみたけど失敗してしまったものを上げてもいいぞ。あそこは失敗作をさらしてもいい場所だ。
 ただし、失敗がわかっているものは、どのように失敗したのか明記しておくこと。





>弟切

>>「おたくでない」と判定されたであろう要素を抽出します。

>>1)わざわざ人ごみの中へ出かけている。
>>2)しかも、普段から行きつけている場所でない。
>>3)ニュースを聞いてすぐ出かけている。
>>4)人並みに地方ニュースを聞いている

 「おたくでない」と判定したんじゃなくって、普通人だって判定してるの。
 おたくっぽくないとか、おたくに見えないとか言ってンじゃないの。
 まったくどこからどこまで徹頭徹尾普通人だって言ってるわけ。

 賑わっている動物園に出かけているわけだろ。それ普通の人のやることだよな。
 その動物園は、そもそも、どうして賑わっているわけだよ? 人がたくさん来てるからだろ? その人たちは普通の人たちなわけだろ。普通の人たちのイベントなわけだよな。
 それともオタクの祭典であるのか?

 その人たちはわざわざ動物を見に来ているんだよな。連休の一日を使って。
 主人公たちもわざわざ動物を見に来ているんだよな。連休の一日を使って。

 ほうら同じだろ。
 どこか違うところがひとつでもあるのか?

 また普段から行き着けている場所ではないというのも、同じだろ。
 動物園に行き着けているやつがいたら、それはヘンテコだ。逆に動物園オタクだ。あんなとこ行くのは、一生にせいぜい数回までだろ。



 あと別件であるが、カメがニュースになるってのは、変なことだよな。
 カメのエサがチラシに載るという以上に、変なことだよな。チラシよりニュースのほうがより重大なことを扱うもんだよな。





>魚住

 そろそろ48時間経つし。頭も冷えてきただろうし。

 「早まっちまったァ〜」とか思っているようなら、何事もなかったかのように戻ってきてよし。
 頭が冷めても、そう思っていないなら、もう3年ぐらいして、また気が変わったときに戻ってきてもよし。

 そしてべつに戻ってこなくてもよし。
 公園でハトポッポにエサ撒いているオジサンは、ハトが来るか来ないかなんて、気にしないものなのだ。そもそも個体識別さえしとらんのだし。
 それに3年後だと、本当に分室が残っているかどうかもわからんしな。

 ちなみに戻ってくる際には、まず自己紹介からな。

 しかしサラリーマンになって、社会人になったというのに、以前と全然変わってないんだなぁ。以前よりもこらえ性がなくなったんじゃねーのか?

 社会人の仕事ってモンは、「気疲れさせられましたので」とかいうことで、辞められるものなのかよ? そんなことで辞めてたら、おまえ、いまの職場、いったい何百回辞めなきゃならんわけ?




>白石

 そういえば、ふと思ったのだけど。
 「課題部屋専属感想掲示板」のほうは、覗いている?
 こっちには大変なので書かないけど、あっちになら、気楽に感想を書けるという人が、白石の課題に関して、いろいろと、書いてくれているのだけど。
 自分のことでいっぱいいっぱいで、見えてないかな。
 いちいちレスは返さなくてもいい。あちらに出入りする人はそういうことを了解済みだ。レスなんて書いてないで、どんどん課題を提供するのが、指摘をくれた人へのお礼のかたちってもんだ。
 まあ一回くらい、ちゃんと見てますよ、ぐらいの軽い挨拶ぐらいはしておいたほうがいいかもしれない。
 分室に参加してる人ってのは、参加したくても飛び込めない人にとっては、ヒーローなわけね。ヒーローならヒーローらしく胸を張れ。プードル犬は得意だろそーゆーの。

 白石はネットの操作も不慣れなようだし、感想部屋の存在に気づいていないおそれがあるので、いちおう言ってみた。


 魚住の件は――、なんだ。本気で潰しにかかったのではなかったのか。これは僕の読み違い。
 いや、かなりの打撃力のある仕打ちだったもんで。つい本気で仕留めに掛かったのかと思ってしまった。

 ちなみに「やりたいな〜」とか本気で思っている場合には、魚住カムバックと召還呪文を唱えると、可能性が5%ぐらいは上がると思われ。
 男の子なんてのは、面子の落としどころさえ見つかりゃ、あとはどうだっていいんだから。なんか適当なこと言ってやって、立ててやりゃいいんじゃないの。男が男を立てようとしても容易には騙されてくれないけど、女がやると、コロリと引っかかるんだよね。どういうわけか。


>おもらし姫
No.9545 投稿日 2005年5月26日(木)04時21分 投稿者
新木 伸
>おもらし姫

 おもらし姫のお話。
 おもらしをすると、願いがかなったり、困った事態が解決されたり、なんかいいことが起きる女の子の話。

 前に出してきた、湖の精霊の話とか。
 どんなかたちで主人公が「おもらし」をして、どんな困った事態が好転する話なんだっけ?
 あれもたしか、そんな種類の話だったよな? ちがったっけ?

 おもらしをすると、誰かが自分をかまってくれるというのって、ある一定の年齢までは、真理であるよな。
 と、ふと思ったり。

 ある意味、万人受けするコンセプトなのかもしれない。ほとんどの人の共通体験でもあるのだし。これは金脈なのかもしれないぞ。いやマジで。


カメおたくの生態
No.9546 投稿日 2005年5月26日(木)15時05分 投稿者 弟切 千隼
>自己課題、ペットの話、「カメおたく」らしさとは?

>> 「おたくでない」と判定したんじゃなくって、普通人だって判定してるの。
>> おたくっぽくないとか、おたくに見えないとか言ってンじゃないの。
>> まったくどこからどこまで徹頭徹尾普通人だって言ってるわけ。
  (中略)
>> また普段から行き着けている場所ではないというのも、同じだろ。
>> 動物園に行き着けているやつがいたら、それはヘンテコだ。逆に動物園オタクだ。あんなとこ行くのは、一生にせいぜい数回までだろ。
(新木さんのNo.9544の書きこみより)

 なるほど、わかりました。
 「普通の人が、普通にやることをやっている」ために、「普通の人」に見えるわけですね。


 では、例えば、こういうのはどうでしょうか?

 あまり人が行かないさびれた動物園があるとします。どうやって経営しているのかはこの際問わないで下さい。
 その動物園には、めったに見られない珍しいカメがいました。主人公はそのカメを見たさに、しょっちゅう動物園へ行っています。

 という状況を書けば、主人公は「カメおたく」に見えますか?


 また、次の状況はどうでしょう?

 連休のイベントとして、「エキゾチックペット展覧会」が開かれました。エキゾチックペットとは、外国産爬虫類などの変わったペットのことです。そういうペットが好きな人たちの祭典ですね。
 各地から集まった好事家たちで、会場は混雑しています。普段、人ごみが苦手な主人公も、この時ばかりは人ごみに突撃しました。

 これなら、間違いなく主人公は「おたく」に見えるでしょうか?


 「カメおたく」らしさが出せる状況がわかれば、その状況で、主人公とヒロインを出会わせればいいことになりますね。



お知らせ:
 弟切は明日から出張します。帰宅は5/29(日)の予定です。次にここに書きこめるのは、日曜日の夜になるでしょう。


戦わないおしめさまが活躍しない話
No.9547 投稿日 2005年5月26日(木)22時12分 投稿者 まこと
 そんな話が現実に存在していたことに驚きました。

 そして気づいてしまったことがあります。
 タイタニックが楽しめなかった理由です。あの話がつまらなかったのは、戦わないおしめさまが成長しちゃったから。
 あのお姉ちゃんは成長しちゃダメだったのに。強くたくましくなっちゃったから萎えちゃったようです。


 戦わないおしめさまは成長しちゃいけないんですね。最期まで変わることなく、戦わない姿勢をつらぬくのが本来あるべき姿なんです。わたし的には。
 そして主人公は、イラつく視聴者を前に「明日があるんだもん、てへ」って言い切らなければならない。
 そうすると「こんな奴にも明日は来るんだ」って思える。見ていた人を励ますことができる。

 NHKのお子様向けアニメ「おじゃる丸」のおじゃるもそうです。自称、雅なお子ちゃまの利己主義的な考えには、ムカつきっぱなしです。だけど、そんなおじゃるを不幸が襲うと、ころっと態度を変え同情したりする。
 なぜでしょうね。優越感にひたりたい自分がいて、そこを満足させられるせい、かもしれない。

 そんな成長ゼロ話もあるんですね。どちらも人気のあるお話です。



>>ちなみにハンカチ盗む話だけど、あれ、最後はどうなったの? カレシ奪えたんか? 奪えなかったんか?

 戦わないおしめさまの念願がかなっちゃったら、別な話になっちゃうでしょ。奪えませんよ。



>>前に出してきた、湖の精霊の話とか。
>>どんなかたちで主人公が「おもらし」をして、どんな困った事態が好転する話なんだっけ?

 あの話がどんな話か、自分からしてわかってませんでした。今なら答えられます。

 主人公が「神さまお願い、かわいそうな私を助けて」と、恐れ多くも神さまを召喚しちゃいます。するとあら不思議。神さまが現れるのです。
 主人公が召喚術を使えば、すぐに現れ励ましてくれます。そしてなんの因果か、彼女は困難からも救われてしまうのです。訳はわかりませんが、なんと都合の良いお話なんでしょう。
 すごい。これがまこと時空ですね。はぁぁ。



>犬と猿の話
>>>>男女を入れ替えてプロットを練り直したんです。そしたら、またしても罠にはまっていたらしいです。新木さんのレスに罠の正体が書いてありますね。
>>意味不明。わかるように書き直してこい。罠ってなんだ? 俺なんか書いたっけ?

 罠のつぶしかたをアドバイスしてくださったのは、弟切さんでした。でもつぶすことができずに、罠にかかってしまいました。
 その罠とは。異性間の話と、仲間の話とを二股かけちゃったってことを指しています。


 課題部屋にプロットをあげておきます。罠の部分、修正を行った過程がわかるものです。
 タイトルも決定しました。「犬と猿と」です。
 ↓ プロットはこちらにあります。
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1258&e=res&lp=1217&st=0


 つっこみ、よろしくお願いします。


 1時間
 まこと


いろいろ
No.9548 投稿日 2005年5月27日(金)00時40分 投稿者
新木 伸
>弟切
>オタク

>>あまり人が行かないさびれた動物園があるとします。どうやって経営しているのかはこの際問わないで下さい。
>>その動物園には、めったに見られない珍しいカメがいました。主人公はそのカメを見たさに、しょっちゅう動物園へ行っています。

 「オタク」ってものを、なんだと思ってるわけ?
 人間が一名しかいない無人島で、「オタク」って概念は成立するものなのか?

 オタクってのは社会に対する人の位置づけの概念だろ。
 社会を出さずにオタクが書けると思ってんのか。寝言は寝て言え。



>> という状況を書けば、主人公は「カメおたく」に見えますか?
>> これなら、間違いなく主人公は「おたく」に見えるでしょうか?

 クイズやってんじゃねーんだよ、ばかやろう。
 これでオタクに見えるはず、と考えた結果として出してきたのなら、オタクのどんな性質を浮き彫りにしているエピソードなのか、根拠を示して出してきやがれ。


 発想を変えろ。
 「オタクを印象づける」なんてやってたって、永久にだめなのね。
 オタクと普通人の差異が最大限に浮き彫りにされるライトの当てかたを考えなきゃいかんわけ。そういう「場所」を用意して、そういう「状況」をセッティングして、そういう「瞬間」を狙っていかなきゃいかんわけ。

 「厚化粧美人」というものがいたとしたら、それは薄暗い照明のもとに連れて行けば、最大限、美人に見えるだろ。普通のお姉さんを隣に並べてみても、厚化粧美人のほうが、ずっと綺麗に見えるよな。
 間違ってもお天道様の下に連れて行っちゃいかんよな。陽光のもとではバケモノにしか見えんよな。

 カメオタクを動物園なんかに連れて行ったって、カメオタク的性質が認識されないんだよ。
 基本は補色と対比の原理なんだっつーの。
 動物園にカメがいるのはあたりまえだ。
 青を見せるのに青のなかに置いたって、青が見えてくるはずねーだろ。





>まこと
>タイタニック

>>タイタニックが楽しめなかった理由です。あの話がつまらなかったのは、戦わないおしめさまが成長しちゃったから。

 成長してたっけ?
 まことの「成長」って概念が一般的な意味かどうか、まずそこからして、怪しいわけだけど。

 主人公が成長してしまったから――という理由ではなくて、単に、自分以外の女がおもらしすることでうまくいってしまうストーリーが我慢ならん、というだけなのでは?
 あのヒロインに感情移入が成功していたなら、ヒロインに起きたことは我がことであるので、拒否反応は出てこないけど、「あの女はあたいとちがう」とどこかで感じて醒めてしまったから、他の女のサクセスストーリーに見えてしまって、気に入らなかったということだろう。
 というほうに50カノッサ。


 ちなみにおもらし系の話で有名なのは、ドラえもんだよな。
 のびたが毎回おもらしをして、ドラえもんが、「しかたないなぁノビタ君はぁ」とか悦に震える声色で言って、おもらしの始末をしてあげる話。




>>>>ちなみにハンカチ盗む話だけど、あれ、最後はどうなったの? カレシ奪えたんか? 奪えなかったんか?
>>戦わないおしめさまの念願がかなっちゃったら、別な話になっちゃうでしょ。奪えませんよ。

 奪えなかっただけじゃ、話が終わってねーだろ。
 ちなみにドラえもんでは、毎回ノビタは痛い目を見ている。おもらしを拭いてもらっただけならともかく、さらに図に乗って未来アイテムを悪用しようとして、痛い目を見る。
 このおもらし娘も、なんか痛い目を見て終わっているわけか?

 それともただ単に、カレシ奪えなかっただけ?
 もし奪えないだけで終わっているなら、それ、話でもなんでもないから、ああクリックしないで良かった。1秒無駄にするところだったYOー。



>湖の精霊の話

>>主人公が「神さまお願い、かわいそうな私を助けて」と、恐れ多くも神さまを召喚しちゃいます。するとあら不思議。神さまが現れるのです。

 お願いしただけなら、おもらしじゃないぞ。
 ちなみに「タイタニック」のおもらしは、投身自殺未遂ね。




>慶良間の話

 あれも、主人公の少年がおもらしをすることで、事態が改善する話だよな。
 主人公は具体的にどんなおもらしをしたのか、考察と分析すること。




>犬と猿の話、プロット直し

 掌編のプロットはこっちでいいよ。
 プロットも長編用の巨大なものになってきたら、さすがに長いから、課題部屋行きだが。
 いちいちクリックするのが面倒くせぇし、課題部屋は過去ログに保存されないんだって言ってるだろ。著作権がらみのものだから、俺の一存で再編集したり、再収録したり、できねーの。あの場所は。(課題だろうが習作だろうが、「作品」は書いた人間に著作権が生じる)

 課題部屋は作品をあげる場所であって、プロット置き場にあらず。
 プロットが置かれることもあるが、それは作品の参考資料としてだ。掲示板に書き込まれたもののコピー的意味合いだ。

 あとから過去ログ(だけ)を参照する人でも、困らないような配慮をしろ。
 たとえば俺がいまから課題部屋にオマエが上げやがったプロットに対してレスを書くわけだけど、掲示板だけ見ている人は、話題についてこれなくて困っちゃうだろ?


>>起:仲が悪い女生徒にホロッとしかけたところで叱責され、いつものとおり口ゲンカ
>>承:手伝いに来てくれたと思うが、詰責されめちゃくちゃムカつく
>>転:キレそうになるが、思いがけないことばに驚く
>>転:ホロッとしかけたところで、いつもの口ゲンカに

 話にならねぇ。

 起で「ホロっ」とさせるそうだが、それ無理だろ。
 「犬猿の仲の女子」って書いてあるけど、それ、どうやって見せるつもりなんだ?
 「こいつは○○。××とは犬猿の仲の女子である」とか本文中に書くわけか? それで犬猿の仲が伝わると思っているのか?
 犬猿の仲であることを実際に見せるためには、「起」のまるまる全パートが必要だ。
 起承転結のうち、起の部分で、人物関係などの初期状態を描くわけね。それが手一杯で、変化なんてなにひとつ起こせやしない。


 実際に起の部分の流れを見てみる。

>>主人公は生徒会長。役員たちは個性派ぞろい。チームワークが悪くバラバラ。やる気がない。意見がなく静まり返っていると、犬猿の仲の女生徒が挙手。プチ感動する。しかし、>>生徒会長が不甲斐ないせいでまとまりが悪いと、責められる。そこからは言い合いになる。主人公の言い訳があだになって、ひとりでチラシ貼りをするハメに。

 これじゃ、この女生徒は味方にしか見えない。
 主人公が窮地に陥っているときに、救援の手をくれるわけだろ。つまり味方的行動だよな。それしか見せていないのだから、当然、この女生徒は味方として認識される。


 この女子、わけわかんねー。
 起、承、転、結、それぞれのパートの中で、それぞれ一回ずつ、味方的行動と、敵的行動を取っているよな。味方なのか敵なのかハッキリしないまま、ふらふらしているばかりだ。

 これは読者に対する手の込んだ嫌がらせかなにかか?
 味方なのか敵なのか判断つけさせないまま、ずーっと、ちょっかいを掛け続けるっていうのは、相手にストレスをかける精神戦の手法であり、つまり手の込んだ攻撃か、嫌がらせの方法なわけだけど。
 おまえ、読者に嫌がらせしたいわけ?

 犬ってさ。
 褒めてやった直後に引っぱたき、引っぱたいた直後にまた褒めてやって――って、ず〜っと繰り返すだけで容易に発狂するって知っていた?


 この手の話の、オーソドックスな印象変化ってものを、以下に書く。
 主人公から見た、女子の印象ね。

起:敵
承:もっと敵
転:急に味方
結:敵を気取っているが味方だと知ってる

 印象を転ばせるのは、話の中で一回きりだ。
 転ばせる前までは、敵性印象を強めてゆく方向だ。


特に魚住さん
No.9549 投稿日 2005年5月27日(金)12時29分 投稿者 白石 尚

1000字課題です。見て下さい。
     ↓
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1259&e=res&lp=1242&st=0


>魚住さん

上の1000字課題は、特に魚住さんに突っ込んでもらおうと、書きました。
少しは笑える?
だんだん、突っ込みたくなってきたでしょう。
今度はあなたが、白石の息の根を止める番よ。
帰る気があるのなら、早く帰っておいでよ。
待ってるけど、もう二度と言わないからね。


白石。


重大な誤字
No.9550 投稿日 2005年5月27日(金)14時00分 投稿者 白石 尚

上の1000字課題修正

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1260&e=res&lp=1242&st=0

失礼しました。


>白石
No.9551 投稿日 2005年5月27日(金)19時13分 投稿者
新木 伸
>誤字

 いちいち誤字なんぞで修正してサーバースペースの無駄遣いすんな。俺はその40MBをネット上に維持するために、年間6500円も払っているんだぞ。(今年の秋からはサーバー乗り換えるから1200円になる予定だけど)
 誤字を直すくらいなら、誤字がゼロなものを最初から上げてこい。
 てめぇのことしか考えないこの腐れ自己中プードルめが。

 出版された本に誤字があったら、全回収して、再出版できるのか?
 リフォームした家にミスがあったら、もういちど住人を追い出して、再工事に入ってしまえるのか?
 ナメた仕事してんじゃねぇぞ。

 たかだか1000字のなかで、誤りをゼロにできないっていうのは、いったいどういう、ぶったるみかたなんだよ?

 よし、じゃあこうしよう。
 次、1000字課題のなかに誤字が発見されたら、その課題は削除する。
 再アップ禁止な。
 一個のミスがあったら、書いたそいつを丸ごと全部、永久になかったものにしてやる。
 了解?

 好きなだけ、ぶったるんでていいぞ。




>「魚住カムバック」

 ばかたれ。それじゃ戻ってこねーよ。
 騙されるような甘言を囁けと言ってんの。相手を気持ちよくさせて、戻ってやってもいいかな〜、とか思わせろって言ってんの。

 なに逆撫でしているのかね。
 魚住だけに、サカナで、なんちて。
 ほらほらこれが笑いだろ。俺だって笑いくらいできるぞー。笑え。

 更正してあげてもいいかな〜、とか。
 真人間になってあげてもいいかな〜、とか。
 言うこときいてあげてもいいかな〜、とか。
 そんな気分にさせてくれる甘言、これまでの人生の中で、人からかけてもらったことくらいあるだろ。
 そういうとき、相手の言葉や態度のどんなところがどうだったから、おまえはやさぐれた気分をやめて、言うこと聞く気になってやったんだよ。
 それを再現しろって言ってンの。
 180度真逆をヤレなんて言ってないの。


>白石
No.9552 投稿日 2005年5月27日(金)21時58分 投稿者
新木 伸
>>白石 1000字課題 「大切なおともだち」誤字修正

 ちらりと読んだ。
 白石にしては、めずらしく、タイトルと内容とが空中分解していない。

 ただ、これだとユーモアまでだな。笑いにまで届いていない。惜しい。軽い友人に二度目のメールを送るとき、もっとなりふりかまわなかったりすると、笑いになるかもしれんと、俺は思った。

 あー、魚住なら、こいつをきちんと笑える話に直せるのになー。残念だなー。


考える練習
No.9553 投稿日 2005年5月27日(金)22時49分 投稿者 まこと
>タイタニック

 世界中が熱狂していたタイタニック。
 なんで感動しなかったんだろう。感覚音痴かなぁ。感動しなかった自分はおかしいんじゃないかなぁ、と不安になりました。
 そこで、職場にてリサーチをしてみました。

 分かったことがあります。ところどころ観ていないシーンがあったらしいです。ビデオを「ながら観」していたもよう。
 新木さんのいう自殺未遂シーンとか、他にもいくつか覚えのないシーンがありました。どこも見どころばかりのようで、感情移入に失敗した理由はそこだったのかもしれません。
 トホホ。

>>成長してたっけ?
>>まことの「成長」って概念が一般的な意味かどうか、まずそこからして、怪しいわけだけど。

 全部を観てみないことですし、成長していたかどうか語れないかもしれません。
 それに、言葉を安易に選択してしまう癖がまだ抜けてませんから、仰るとおり怪しいです。
 けど、私がタイタニックのお姉ちゃんから受けた印象を書いてみたいと思います。
 どれくらい感覚音痴なのか知りたいからです。

 職場の人たちの共通した意見は、悲しい恋愛物語である、というものでした。私も悲しい恋愛だとは感じてました。感動まではしませんでしたけど。

 けれど話を聞いてみて、ストーリーに感動したというよりむしろ悲しくて泣いたのでは? と感じました。

 泣いたシーンのダントツ1位はレオさまを海に捨てるところでした。
 2位はなぜか老夫婦の出てくるシーン。老夫婦が船に留まることを決意するシーンだそうです。残念ながら私の見逃したシーンだったみたいです。
 でも、老夫婦のシーンって本筋には関係ないですよね。たぶん。
 こうしてみると感動とは違っている気がします。

 私も悲しい恋愛物語だと思います。
 なのですが、それだけの話にしては、お姉ちゃんの立ち直りが早すぎではないでしょうか。

 お姉ちゃんの初期状態を観ていないのか覚えがないのですが、「つまんな〜い」だと思うんです。すみません、想像です。

 お姉ちゃんが、レオさまに出会っていろいろある。そうすると、受身だったお姉ちゃんがアグレッシブに変身する。
 そういうお話ではないのですか?

 おっとお姉ちゃんが「成長」するじゃないですね、「変化」するかな。

 あ、逸れました。すみません。世間のかたにケンカを売ってるのではないです。知りたいだけなんです。
 残念ながら私には、明るく生きていくお姉ちゃんの話を、受け入れる素養がなかったんでしょう。

 そういう世間とズレてる人間が書く小説ってどうなんだろうと不安になったりしました。それってどうなのという気持ちなんです。

>>他の女のサクセスストーリーに見えてしまって、気に入らなかったということだろう。

 まぁつまり、そうゆうことなんですけど。そんなことでいいのかなと、ふと思ったもので。
 書いてしまいました。



>ハンカチの話
>>もし奪えないだけで終わっているなら、それ、話でもなんでもないから

 困った。困ったというより、大問題だ。
 分からない。
 奪えないとお話じゃないんだ。うううん。

 1000字課題の「緊張」の時にも、まったく同じ質問をされています。
 「緊張のモトであるプレゼの成否を述べよ」というもの。
 大成功ですと答え、罵声を浴びた、ような。

 あの時から現在に至るまで馬鹿のままです。まだまだ続きそうな雰囲気。
 しかし、馬鹿にもレベルがあります。今はレベルの上がった馬鹿なんで、分かるまで考えてきます。


 おもらし娘が奪うことに成功する話が正しい物語なんですよね。
 ラッキーなおもらし娘のお話。

 さらに考えてみます。



>湖の聖霊の話
>>お願いしただけなら、おもらしじゃないぞ。

 おもらしは、湖で溺れたあとのできごとです。
 助けられた後に、ぽろぽろ泣いてみせるとこ。ママをかばって嘘をつくんだけど、ほめられたらなぜか泣いちゃったって場面。あそこですね。天然系の手練手管ってことなのかな。あれのせいで、聖霊がはくしょん大魔王化してしまいました。泣けば飛んでくる的な。



>ケラマの話
>>主人公は具体的にどんなおもらしをしたのか、考察と分析すること。

 主人公のおもらしは少女に向かって芸能人に似ているなんて言ってしまったこと。またそのフォローがお間抜けだったこと。

 ではなぜ、それがおもらしなのか。
 初対面の人間に、いきなり「似ている」呼ばわりは失礼です。「似ている」とはすなわち、オリジナルではないと言っているも同然だからです。「あなたはもどきである」と言われてうれしい人間はいません。

 そんなこととは夢にも思わず間抜けな言い訳をする主人公。
 少女に「しょうがないやっちゃな」と思わせました。



>犬と猿の話、プロット
>>起:敵
>>承:もっと敵
>>転:急に味方
>>結:敵を気取っているが味方だと知っている

 新木さんの起承転結にそって、練り直してみます。

(起)
・生徒会の役員会
・次から次と意見を出す生徒会長の主人公
・いちいち反論する犬猿の仲の女子
・言い合いになって役員会どころではなくなる

(承)
・結局ひとりでチラシ貼りをすることになった主人公
・チラシを完成させ、リソで印刷する
・リソの調子が悪く、インクまみれになる
・女子が登場し主人公をなじる
・言い争いに

(転)
・街に出てチラシ貼りをする主人公
・悪戦苦闘する
・日も傾きくじけそうになる
・女子登場
・身構える主人公にねぎらいの言葉をかける女子

(結)
・驚いた主人公が礼をのべる
・しかし悪態をついてくる女子
・最後は言い合いになる

 プロットの書きかたを簡素にしてみました。



>カムバックキャンペーンやってるんですか?

 う、私も魚住さんカムバック運動に参加したいよう。でも、なに言ってもしらじらしく思われるんだろうな。
 とりあえず静観。陰からカムバックダンス。

 3時間
 まこと


>魚住さん
No.9554 投稿日 2005年5月28日(土)01時25分 投稿者 白石 尚


魚住さん、わたしは、あなたを結果的に追い出すような態度に出たことを、心から後悔しています。あなたが「退室宣言」した時の、わたしのみじめな気持ちがわかりますか? つくづく自分がいやになりました。

魚住さんが戻ってこなければ、白石はこの先、ここでどうやって生きていけばいいのかわからない。
相手あっての練習ですものね。
今回のことで、つくづく仲間の大切さが身にしみました。本当です。

魚住さんが退室して以来、白石は針のむしろに座っているかのように、
毎日肩身の狭い思いをしています。

逃げるのは簡単だけど、そこで踏みとどまるのが、志を持った男の生き様ですよね。魚住さんも、それくらいのことはわかってらっしゃると思います。
あまりに白石がひどいから、あきれて物も言いたくなくなったってことも、よーく理解しております。

だからこそ、今戻ってきたら、きっと分室のみなさんも
「よくやった。魚住!」
「男をあげたな」
「根性あるじゃん」
「白石なんか、やっちまえ」
と、拍手喝采まちがいなしだと思います。
恥を忍んで、男をあげる。かっこよすぎ。むちゃ感動。
まわりからの絶賛に、陶酔することはほぼ間違いないでしょう。


白石は、魚住さんにも、そういういい思いを味わってもらいたいなあと、実は本気で(ここ、ポイント)思っています。

新木さんも言ってたよ。
≫あー、魚住なら、こいつをきちんと笑える話に直せるのになー。残念だなー。

って。
わたしも、魚住さんのテクニックを少しでいいから知りたいです。

とにかく帰ってきて〜。


白石より


いろいろ
No.9555 投稿日 2005年5月28日(土)02時33分 投稿者
新木 伸
>まこと

 で、いつまで俺は、見てもいないで想像でものを言ってるだけの馬鹿増と口をきいてやらなきゃいかんわけ?
 まことの予想する「タイタニックとはこんな話だっわたしの大予想発表っ!」に付き合ってやらなきゃいかんわけ?



>>奪えないとお話じゃないんだ。うううん。

 話というのは、誰かがなにかを行って、そしてどっちに転んでもいいけど、とにかく結末が用意されているもののことを言う。
 奪おうとして、奪ってもいいし。
 奪おうとして、奪えなくてもいい。ただしその場合には、他人様のものに手を出したんだから、罰を受けなきゃならんのね。
 他人様のものを欲しがって、手に入れられなかったけど、おとがめなしっていうのは、それは話じゃない。

 いいか? あれ欲しい〜って、他人様のモノを指差して、おもらししたわけだろ。
 おもらしすれば手に入ると思ったわけだろ。その娘は。そして実行したわけだろ。
 通念からいえば、いわばルール違反をやっちまっているわけよ。

 おもらし行為が報われることで、その違反行為を肯定するのか。
 おもらし行為が失敗して、さらに罰も受けることで、違反行為を否定して、違反はやっぱり違反なんだよと知らしめるのか。

 どちらに着地させるにせよ、作者が導こうとする「正解」がなくちゃいかんわけ。
 起承転結、もしくは起結という型を使って、ある価値観を示すのが、「話」というものなわけ。

 ちなみに俺の個人的な好みでいうと、おもらしっ娘は、痛い目を見て欲しいわな。おもらしすれば、なんでもかんでもうまく行くなんて非道がまかり通ってしまっては、まっとうにやっている人が馬鹿みたいだ。そんなアンフェアな話があるかい。

 が、まことがどちらで行こうが、それはそれ。自分の真実を書いていけばいい。
 俺がなにをどう思っていようと、他人の心のなかにある真実にまでは手が出せない。




>なにがおもらしであったのか

>>おもらしは、湖で溺れたあとのできごとです。
>>助けられた後に、ぽろぽろ泣いてみせるとこ。ママをかばって嘘をつくんだけど、ほめられたらなぜか泣いちゃったって場面。あそこですね。天然系の手練手管ってことなのかな。あれのせいで、聖霊がはくしょん大魔王化してしまいました。泣けば飛んでくる的な。

>>主人公のおもらしは少女に向かって芸能人に似ているなんて言ってしまったこと。またそのフォローがお間抜けだったこと。

 一般化する。
 失敗してみせること。弱いところをみせること。――あたりだろうな。
 そして肝心なのが、おもらしの始末を、相手にさせること。相手に許してもらうこと。
 おもらしの始末を相手がやることで、なにか契約関係でも成立するのか、相手は今後も主人公のことを庇護しなくてはならなくなるという仕組みらしい。



>犬と猿の話、プロット

(起)
>>・いちいち反論する犬猿の仲の女子
>>・言い合いになって役員会どころではなくなる

(承)
>>・リソの調子が悪く、インクまみれになる
>>・女子が登場し主人公をなじる
>>・言い争いに

 これだと、「起」のほうが、敵性が強く見える。
 委員会は大勢がいるのだが、印刷時は主人公一人しかいない。
 言い合いになって役員会をぶっ潰しているが、印刷時には作業の邪魔になってるだけ。

 「起<承」でないといかんわけね。
 竜頭蛇尾ってのは、ダメパターンの典型だ。

 あと、女子の側の心理に入って考察すること。
 突っかかるとはいっても、TPOをわきまえず、邪魔をするのは、ストーリー的によくない。
 ケンカしてるけど、本当は味方であった、という話なのだろ。
 だったら言いがかりの理由やら、シチュエーションを選ばないと。なんでもいいから突っかからせておけというのは、幼稚すぎ。本物の敵に見えてしまって、あとで「じつは味方です」とかいったって、嘘くさくって、騙されてやる気にもならない。


(転)
>>・身構える主人公にねぎらいの言葉をかける女子

 人物造形が薄っぺらいなぁ。こっちのキャラは女なんだから、もうちょっと、内側に入って考えろよ。
 だいたい言葉かけるより前に、手伝わんのか?
 結まで見ても、ぜんぜん手伝ってねーし。

 おまえの思う「味方」というのは、優しい言葉やねぎらいの言葉をかけてくれるやつなのか? そんなもんが「味方」か? じゃあ世の中に「味方」がいっぱいいて、さぞかし幸せなんだろうな。

 味方であることを示す最も良質なエピソードってのは、味方的言葉をかけることではなくて、味方的行動を示すことだ。

 レオンだって家出娘のマチルダに、言葉だけで素通りしていなかったろ。自分の家に入れてやったわけだろ。12歳の少女がタバコを吸ってても、叱ったり咎めたりもしなかっただろ。彼がどうやって「味方」のサインを出していたのか、よく思い出しやがれ。「レオン」でもいいし、「タイタニック」でもいいし。
 ああおまえは「レオン」のほうも、ながら見してたんだっけか。じゃあ話すだけ無駄なのかな。




>白石

>>魚住さん、わたしは、あなたを結果的に追い出すような態度に出たことを、心から後悔しています。あなたが「退室宣言」した時の、わたしのみじめな気持ちがわかりますか? つくづく自分がいやになりました。

 スゲー、スゲー、俺を殺す気か。
 たっぷり1分近く、笑いが止まらんかったぞ。息が。息が息が。
 トップロープから蛍光灯というものを、見せてもらった。

 まあ、魚住のほうも退室の理由が「気疲れさせられたから」だから、どっちもどっちか。





>まこと

 そういやトップロープ↓で思い出したけど。
 2号がまえに言ってた、すげーもん見ちゃったYO−トップロープ↓蛍光灯の件だけど。

 あれは、まことのことだったらしい。

 具体的には、9364の、「教官になに期待〜〜〜潰すぞ」のあたりらしい。
 で、俺が言え言えいってても、言わなかったのは、自分が面白がっていたことが、まことのことだと明言してしまうと、まことが分室から逃走してしまうんじゃないかと心配していたらしい。
 自分が同情や心配していたことを知られたら、まことが恥を感じて、いたたまれなくなって飛び出していってしまうだろうと、そう思っていたらしい。
 自分の利益のために、まことにいてもらいたいとか、本音のつもりの言い訳をぐだぐだ言ってやがっていたが、そりゃぜんぜん建前だな。本音は自分でトドメ刺しちゃうのがイヤだっだんだろう。意気地なしだから。

 だそうだが、なにかコメントは?


引き続き考える練習
No.9556 投稿日 2005年5月28日(土)09時06分 投稿者 まこと
>ハンカチの話、妹は奪えるのか奪えないのか

 どうしても分からないので、他の話を見てみることにしました。


 って、考えてきたんですけど、ここで新木さんのレス発見。自分で出してきた答えはだらだらと長いので書きません。結論だけ。

 妹はまんまと奪取に成功する話だったらしいです。

 なぜ分かったかだけ書いておきます。
 同じパターンの話を並べて考えてみました。まず中編、それと課題からは「お引っ越し」とか竜のやつとか。その後どうなったかを考えていき、最後にハンカチに戻ってきました。
 そしたら、おぼろげながら話の続きが見えてきました。
 「あたしはいいの〜」と言いながら、ひとりでも生きていけそうな姉から義兄を奪ってました。



>犬猿話のプロット

 起について直してきました。

(起)
・主人公が寝ずに考えてきた案を却下する女子
・女子が改善案を出してくる。
・女子の案が満場一致で採用され、面白くない主人公


>>だいたい言葉かけるより前に、手伝わんのか?
 結まで見ても、ぜんぜん手伝ってねーし。

 手伝いますよ。もちろん。書かなきゃ伝わらないですけど。
 手抜きしました。
 たくさん言い訳書いたんだけど、読む人はつまらないでしょうから削っときます。




 で、ここからが本題。
>>2号がまえに言ってた、すげーもん見ちゃったYO−トップロープ↓蛍光灯の件だけど。
>>なにかコメントは?

 コメントが欲しいんじゃないんですよね。甘ったれた性根を直せってことでしょ?
 直そうとしてますよ。これでもやってるんです。だけど筋金入りの、日本一の、押しも押されぬ「腐れみかん」なんです。
 他のかたに「腐れ」をうつしては迷惑をかけますから、少しでも早く分室を出て行こうと思ってます。だから時間を惜しんで練習してるんじゃないですか。だけど、腐れまことだからおもらししちゃうんです。
 もちろん、出て行きたい理由は他にもあります。いえ、そっちがメインの理由です。ここにいると痛い思いするし、恥ずかしいし、苦しいです。


 だけど、新木さんが潰すぞって言っても、発狂させるぞって脅かしても、日本語で書かれた長編を完成させるまでは出て行けない。
 出てけっていうならしかたありませんけど。それならば「アレ」見せてください。残りの小説創作用アイテム全部見せて。理解できなくてもいいから。
 それかっぱらって出て行きますから。


 1時間10分
 まこと


日本にもどりました
No.9557 投稿日 2005年5月28日(土)09時25分 投稿者
サカモト
昨日の夜に戻ってきました。

老人の方に少しは話を聞けたのですが
結局、目立った収穫はなし。
何度か行って話を聞くしかなさそうです。

自己紹介は夜にでも書き込みします。


おもらし姫
No.9558 投稿日 2005年5月28日(土)11時32分 投稿者
名無し君2号
 萌えた。萌えました。あやうく萌えつきそうになりました。ちゅうか、よい子が読んでも観てもいけないマンガやビデオのタイトルにありそうだぜっ!

 姫、そのような粗相をなさって……爺はもう、爺はもう!(バカ)
 姫、おまえ、やっちまったのかよ……俺はもう、俺はもう!(大バカ)
 姫、お、驚かそうと思っただけで……ぼくはもう、ぼくはもう!(特バカ)

 新たな地平が開けました。
 おもに私の性癖に。私はもう、私はもう!(バカ・オーバードライブ)

 アレですよね。
 「おもらし」という淫靡かつオマヌーな言葉に、「姫」なんて高貴な言葉がマッスルドッキングしちゃうのは反則ですよね。そりゃテリーマンだってゲェーッ! と叫びますよね。じょんじょろりん。ゲェーッ!




>ラブコール?

>>魚住さんが退室して以来、白石は針のむしろに座っているかのように、毎日肩身の狭い思いをしています。

(意訳)
 てめえがヘタレたせいであたしの後味がわりいんだよ。焼くぞ。お好みに焼くぞ。オタフクソースかけて焼くぞ。とっとと戻ってこいやボケが。

 えと、ラブコールというよりデスコールになってます。
 おそらく天然なのだとは思うのですが。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
だからこそ、今戻ってきたら、きっと分室のみなさんも
「よくやった。魚住!」
「男をあげたな」
「根性あるじゃん」
「白石なんか、やっちまえ」
と、拍手喝采まちがいなしだと思います。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 このあたり、むしろ戻れないようにしているのではないかと邪推。
 敗者に与えるべきは憐れみではなく、蔑みであるべきだと思うんですがー。憐れまれると屈辱倍増、さらに倍率ドンってなもんです。男の子なら泣きます。だって男じゃなくて子供として見られているってことなんですからー。えぐえぐ。

 魚住さんがどこまで男の子なのかわからないので、どうにもラブコールが送りづらいのはわかります。尻を叩けばよいのだろうか、よしよしと頭をなでなですればよいのだろうか。そっとしておいてあげるのが一番なのだろうか。わからない。

 私ですか。
 とりあえず100本ぐらいは千字課題を書いてから逃げればいいのに、とは思いました。三ヶ月半あれば書けるのだし。外野の声なんか(アビリティ:ユーモア)で切り返せばいいのに。

 ん。持ってなかったのかもしれない、そのアビリティ。
 だったらごめんなさい。




>トップロープと蛍光灯

 それまでの経緯もなにもなしで、ぽんと結果だけ出さないでよオッサン。
 ほーらいぢけちゃったじゃないか。どうすんだこれー。

 まこと姫。
 そのオッサンは考えているようで、けっこうなにも考えていません。甘ったれた根性うんぬんなんて考えていなくて、ただ単にコメントを求めているだけです。みなさん過大評価しすぎです。テキトーですって、そのオッサンは。

 姫……勘違いして、ちょっとおもらししちゃいましたね?

 おそらく本人はおもらししたと気づいていないのだと推測いたしますが。
 おもらし姫って、本人は粗相をしたとは思ってないんですよ。大まじめなんです。本気で頑張ってひどい目に遭って、それで救世主の同情を買うんです。パイパニックもといタイタニックもそう。レオンのナタリー・ポートマン嬢もそう。本人、恥ずかしいなんてちっとも思っていない。

 あらあらたいへんねー、ほらほら泣かないで、汚れたぱんつ脱いでー。ふきふき。はい新しい下着よー。ほら足あげて、とおして。はきはき。もう平気ですよー。

 さて、例のオッサンはなにを知りたいのか。
 いろいろというかえろえろありまして、ちょっとメールでやりとりしておりました。おもに無修正なファイルのやりとり。嘘。どこまでが?

 で、そのやりとりのなかで、私は「同情されたらヘコむでしょ」と言い、オッサンは「同情されたら喜ぶよ」とのたまいました。

 まことさんの答えにエウレカたん半年分がかかっているのです。私いらないけど。
 さあ、いざ尋常にコメントをば。さあ、さあ、さあ。



 あとですね、これはまことさんも白石さんもそうなんですけど、だれもあなたたちを嫌ってなんかいません。消えろなんて思ってません。

 というかそこまで興味を持ってません。ほとんどの人は。

 見てない見てない。あなたたちが痛いとか恥ずかしいとかダンス・ウィズ・オモラシするのは勝手ですが、ほとんどの人は見てませんよ。私だってそうです。特別、興味は持たれていません。だから面白いこと書こうとしているんじゃないかー。

 そんなん知らない、私たちオッサンしか目に入ってないのというなら、もう勝手にしろーい。




 いきなりオッサンがバラしくさったおかげで召還されたわたくし2号、レスには1時間もかかった! これからソーメンを喰らう! サカモトさんにはあとで無修正テキストを送りつけるけどヤフーアドレスでいいのか返事希望。

 ……最初から書き直して、ただいま26ページ。(ぼそっ)


>2号さん
No.9559 投稿日 2005年5月28日(土)14時28分 投稿者 白石 尚



白石はただ今、課題に関係ない話題にはレスを自粛中ですが、
魚住さんに戻ってきてほしいという目的のために、2号さんがはなはだしく勘違いしている二点について、説明します。

≫≫魚住さんが退室して以来、白石は針のむしろに座っているかのように、毎日肩身の狭い思いをしています。
≫(意訳) てめえがヘタレたせいであたしの後味がわりいんだよ。焼くぞ。お好みに焼くぞ。オタフクソースかけて焼くぞ。とっとと戻ってこいやボケが。

これは違うよ。
一緒に実験してくれる貴重なパートナーとして、できれば魚住さんに戻ってきてほしいからね。魚住さんが戻りやすいようにと思って言っただけ。
いわば、ただのかけひきです。
白石の文面を、魚住さんも2号さんのように意訳したとしたら、かけひきは失敗。


≫このあたり、むしろ戻れないようにしているのではないかと邪推。
≫敗者に与えるべきは憐れみではなく、蔑みであるべきだと思うんですがー。

 上記に同じ。
 邪推されたら、ねらいははずれ。

でも魚住さんは、今戻ってこれたら、勝者になるんですよ。
いまだかつてない(?)2回出戻りという汚点をぶらさげつつ、闘う勇気ある戦士としてね。
その勇気の代償として、賞賛をうけるのは当然と、白石は思うけどな。
戻って来ない人が、敗者。
以上、お間違えなく。

レスありがとう。   白石より。


いろいろ
No.9560 投稿日 2005年5月28日(土)23時28分 投稿者
新木 伸
>>ここにいると痛い思いするし、恥ずかしいし、苦しいです。

 ふむ。なるほど。
 痛くして、恥を与えて、苦しめると、「嫌われている」という印象を与えることができるわけね。
 じゃあその逆に、心地よくして、褒め称えてあげて、楽しませてあげると、「好かれている」という印象を与えることができるわけか。

 好きとか嫌いってのは、そんなカンタンなことで生まれる感情なのか〜。
 安っぽいなぁ。
 どうでもいいや、そんな安っぽいものなら。
 必要があればすぐに発生させられるし。なんかのはずみで発生していたからといって、気に掛ける必要もなさそうだ。

 そんなお手軽に発生したり消失したりするもん、なんかの錯覚なんじゃねーの?
 もしお望みなら、二週間ぐらいの期間を区切って、「好意を錯覚させる期間」と「害意を錯覚させる期間」と、両方切り替えてやってみようか?
 そしたらおまえらも好意や害意が、容易にON/OFFできてしまえる錯覚だってわかるだろうさ。

 2号がうまく言い表しているけど、好意も害意も、俺はべつに持ってないよ。
 そこまでの関心は持っていないというのが正しい。
 おまえらが小説を書こうとしているもんだから、本当の無関心から、ほんのちょっぴり関心度があがって、いま視野に入ってきているというだけ。

 だいたいおまえら、いつまでここにいるか、わかんねーじゃん。
 通勤電車のなかで居合わせただけの人間を、いちいち好いたり嫌ったりするか? そいつがおもらししてても、ゲロ吐いていても、自分が始末するのでなければ、さして関心を持たないもんだよな。このへんは都会人の感覚かな?

 わざわざ嫌うほどの相手でもないし、いちいち消えろと念じるほどの相手でもないじゃん。

 本当の無関心っていう状態、わかるかな?
 路傍の石ころということね。
 好きでも嫌いでもなくて、本当にどうでもいいってことね。クラスのなかで名前も覚えていないような相手ってことね。好きなやつでも、嫌いなやつでも、どちらでも名前は覚えるだろ。本当に関心ないやつは、名前さえ覚えないだろ。
 そんな感じ?
 名前覚えるのって面倒くさいんだけど、個体識別のために、しかたなく覚えている感じ。

 それは2号だって同様。
 3年後も俺はたぶんプロ作家をやっているだろうが、あいつは仮にデビューできたとしても、3年後にまだプロでいられるかはわからない。
 いちいち気に掛けるような相手でもない。なんか覚えにくい筆名を付けるみたいだけど、俺、たぶん覚えない。3年後にまだ生き残っているようなら、そのときはじめて、覚えてやってもいいと思っている。
 もしくは、すげぇ面白い小説を書くなら、一発で覚える。

 ガキって連中は、どうして自分がそんなに関心もたれてると思いこめるのかねぇ?
 路傍の石ころ以上のなんらかの価値を示しているのか? いるつもりなのか?
 それとも自分を大事にしてもらいたいという、希望の表れか?

 俺の視野には、おまえらなんか映ってないのね。
 あくまで「小説」しか見ていない。ある傾向の小説を書くことができるかもしれない「書き手」としての興味しかない。まことならおもらし娘小説だし、白石ならプードル犬小説だし。
 小説のことしか興味ないから、何度も言っているように、小説を書かず、上達のための修練を積まず、分室をサロンにして、わいわいきゃあきゃあ交流を深めるだけの人間は、いらんと言ってるわけ。

 ところで。
 自分が好かれているか嫌われているか、なんていう、くだらないことにしか関心を向けないおまえら自我肥大組は、やっぱりやると思ったが。

 「教官になに期待〜〜〜潰すぞ」のくだりを、自分宛てだと受け取ったわけね。信じて疑ってもいないわけだ。おめでたいな。自我肥大だな。
 だからおまえのことなんか、そんなに話題に上るわけないだろって。

 通勤電車で見かけるバーコードハゲは、自分がハゲであることをすごく意識して、しかし「自分はハゲていない」と自己欺瞞を施して、周囲の皆に対してもハゲを悟られまいと、いじましい努力を行っているわけだけど……。
 周囲の人というは、そいつがハゲであることに気づいているけど、べつに関心も持たんだろ。よくある「ハゲ」の一人でしかないわけだし。他人にとっては、ハゲだからといって、どうということもないのだし。
 おまえらが、おもらし姫だろうが、プードル犬だろうが、よその人は、関心なんて持たんわけ。

 しかし――、だな。
 そのバーコードハゲが、「モデルになりたいと思います」なんて言い出したひにゃ、そいつが自分自身を主観的にどのように認識しているかに関わらず、外界から認識されている客観的事実のほうを指摘してやらなきゃいかんわけ。
 いわく――、「あんたハゲだよ」ってね。

 バーコードハゲが、モデルになろうというなら、ハゲを必要とされる種類のモデル(ハゲモデル)になるか、いっそ完全に剃り上げて、ヅラでもかぶるか、まあどちらかだろうな。
 俺は個性尊重なので、前者をお薦めしている。
 おもらし姫は、おもらし小説を書け。プードル犬はプードル犬小説を書け。



 「教官になに期待〜」っていうのが誰宛か。
 おまえら自我肥大組宛てでないことは確かだ。
 まあ強いていうなら、いまこの分室にいない人間に対しての言葉だな。二の足踏んでる連中と、あとふざけた気持ちで飛び込んでこようとしている連中と、両方な。




>>で、そのやりとりのなかで、私は「同情されたらヘコむでしょ」と言い、オッサンは「同情されたら喜ぶよ」とのたまいました。

 これに関してのコメントは出すこと。人間考察のスナップを撮るから。
 てゆうか、答えなんかわかってるけど、いちおう、確認しなければならない。




>>出てけっていうならしかたありませんけど。それならば「アレ」見せてください。残りの小説創作用アイテム全部見せて。理解できなくてもいいから。

 全部公開してあるだろ。過去ログという形で。
 文章もプロットもキャラクターも設定も、一通りやってるから、だいたい揃うはずだぞ。
 しかしおまえは、読んだだけで身につけるほどの才がないから、わざわざ飛び込んできて、這いずって地を舐めて練習しているのだと思ったのだが、違うのか?

 ちなみにおまえの場合には、技術を身につける以前の問題だ。どんなひねくれた性根を持っていてもいいけど、自分のひね曲がった性根を見据える心構えができてないやつに、小説なんか書けるはずがない。どんな技術も意味がない。宝の持ち腐れだ。
 痛くて恥ずかしくて苦しくて――というのは、性根の据わってねーやつが、性根が据わるようになるまでに、当然必要なプロセスだ。
 痛みを伴わない成長なんて、あるはずねーだろ。
 ガキが、ガキから脱却するときには、激痛を伴うのがあたりまえなんだよ。
 ガキでいるうちは、小説なんて、書けねーんだよ。小説書くなら、ガキから一歩成長しなきゃならんのだよ。
 ちなみにここは、半年ないしは3年程度で、自己の性根が直視できるようになるという、俺的にはすごく気長でゆるゆるの訓練スケジュールで動いてる。
 もっと遙かに気長に、10年、20年かけて、ゆっくりと、もっと痛くないようにやってもらいたいなら、どこか他の場所を探せ。
 3年以内にガキを卒業するつもりのないやつは、いくら気の長い俺といっても、さすがに相手しきれんわ。

 もしくは、ROMに戻って「勉強してる気分」にでもなって時間を無駄にしていろ。
 おまえらのかわりなんざ、いくらでもいるんだ。
 そしてかわりがいなけりゃ、こんな場所は閉じるだけの話だ。





>まこと

 「おもらし」という特技は、潰して消すべき悪癖ではなくて、伸ばすべき武器だって、そう指摘しているつもりなのだけど。
 伝わっているんかいな?



>>1257 「宝物のハンカチ」 完全版+補助輪付き+改行修正済 5/22 まこと 

>>妹はまんまと奪取に成功する話だったらしいです。

 妹がおもらし作戦を成功させて、カレシを姉から奪取する話だそうだけど。
 それは、あの話のずっとずっと先にある結末なわけだよな。
 あの話の中には、おもらしするところまでしか書いていない。おもらし作戦の結果さえ書いていない。その意味では、不完全だな。
 まあ、話の行き着く先を考えていなかったのだから、そういうところまで書けるはずがないんだけどな。
 だから思考して、きっちり考えることが必要なわけだ。

 あの20枚もないような短編でも――。
 たとえば、泣いておもらしをしたせいで、ハンカチを返さなくてもよくなって、さらにはデートの約束を一回ゲットする――くらいのところまで書いてあると、話全体の結末が暗示できるわけだけど。
 「ああ。こんなことを繰り返して、そのうち、姉から奪っちゃうんだろうなぁ」とか。


 あと小説として、問題点がもう一つある。
 旦那に自由意志がないところね。

 たとえば、主人公がいかに上手に巧みに天然におもらし作戦を仕掛けていったのだとしても、相手がノッてこなけりゃ、それまでなんだよな。
 俺みたいに女がおもらしすることで旨味を吸おうとする仕組みを知っていて、騙されてくれないし、付き合ってもくれないやつだとか。
 完璧に騙されちゃっているんだけど、でも、自分の女房への愛が大きいために、主人公を袖にしてくる男だとか。
 または姉のほうが、絶対に離すまいとして、なにか工作を働いてくるとか。

 いまおまえの書く話は、主人公ひとりしか人間がいないんだ。
 「旦那」はおもらし作戦を仕掛けたら必ず引っかかってくれる相手であり、「姉」は旦那を手放してくれる相手であり――と、主人公に都合のいい存在として動かされている。

 おまえにとっては、おもらし作戦が通用しない世界は、恐怖の対象なわけね。だから旦那や姉に自由意志を与えないわけ。おもらしをしかけたら、必ず、成功させてくれる便利な相手として出してくるわけ。
 しかし、そんなんもんは、退屈なんだよ。
 人間がひとりしか出てこなくて、すべて思い通りになってしまうような話は、小説とは言わないんだよ。
 おもらし娘のご都合主義の妄想話なんか、誰も読みがらないわけ。

 地に足を付けて、しっかりと物語にして、小説を書いてゆきたいというのなら、きちんと人間を二人以上出せ。

 いまおまえがすべきことは、人間を二人出した話を作ってみること。
 とりあえず二人だ。最終的には数人程度は思惑の違う人物を出せるようにならないと、ろくな話にならんのだが、まず二人からだ。

 それぞれの思惑を持つ人間二人をきちんと立てて、一人の人間の価値観によって予定調和的に進行してゆく話ではなく、二人の人間が作る「社会」が存在していて、思惑がぶつかりあって、ダイナミックに変化する物語を書いてみること。
 人間が二人いれば、思惑が二つあって、ぶつかりあいが生じる。それはごく小さなものではあるが、立派に社会の雛形だ。

 だから男主人公で、犬猿の仲の女が出てくる話を作れと言っている。
 脇役の女のほうも、きちんと人間にして、ただ突っかかってくる役のキャラとして単調に動かすのではなく、「突っかかる理由」を考察して、人間的に造形しろと言っている。

 いまおまえが、この練習を必要とする、論理的説明に納得したか?
 じゃあ、やれ。




>起の展開

>>・主人公が寝ずに考えてきた案を却下する女子
>>・女子が改善案を出してくる。
>>・女子の案が満場一致で採用され、面白くない主人公

 これじゃダメだな。「敵性行動に見える」という要件を満たさない。
 案が却下されるのは、その案に不備があったからだろ。つまり主人公がヘタレなだけ。この女子は当然のことをしているだけだ。満場一致で採決されたということは、客観的にも主人公の案はダメダメで、彼女のあんのほうが優れていたことを示している。
 「一生懸命頑張った」――なんてことに価値はない。いくら高校生だって、そのくらい、弁別できると思うのだが。どうか?
 考え直してこい。

 てゆうか、いちいち一個ずつやってると、時間がかかるだろ。
 ボツになることを見越して、三つ四つ、余分に出してこれんわけ?

 我々プロだってな、プロットを練るときには、何パターンも、あるいは何十パターンも考えるわけよ。それが「練る」ということなわけ。
 ヘタレアマチュアのおまえごときが、1回、2回、適当に考えてきた程度で最善の案にヒットしてたら、苦労はないわ。





>白石

≫≫魚住さんが退室して以来、白石は針のむしろに座っているかのように、毎日肩身の狭い思いをしています。
≫(意訳) てめえがヘタレたせいであたしの後味がわりいんだよ。焼くぞ。お好みに焼くぞ。オタフクソースかけて焼くぞ。とっとと戻ってこいやボケが。

>>これは違うよ。
>>一緒に実験してくれる貴重なパートナーとして、できれば魚住さんに戻ってきてほしいからね。魚住さんが戻りやすいようにと思って言っただけ。
>>いわば、ただのかけひきです。
>>白石の文面を、魚住さんも2号さんのように意訳したとしたら、かけひきは失敗。

 なにがトップロープ↓蛍光灯なのかわからないと不本意だろうから。
 解説する。
 2号訳を「意訳」と思っているのは、世界で白石ひとりだけね。これは保証できる。
 あれが意訳だと思っていることが、すなわち、トップロープ↓の破壊力を持っている部分なわけ。

 白石的には、たぶん謝っているのだろうと思うんだけど。相手を立てるつもりでね。(白石心理に入ってみて、状況を眺めてみると、そうなっていたもので)

 周囲の視点から見ると、スゲーわけよ。
 この人本気で、これで謝っているつもりだYOー、てな感じ。


 あと、どう仕掛けて、どう働きかければ、相手がどう思って、どう動く(かもしれない)と考えるのは、小説の役に立つことなので、この際、実地に練習しておくこと。
 魚住が戻らなかった場合にも、この「魚住三日逃亡事件」を利用して、なんか元は取っておくこと。

 魚住の帰還確率を5%ぐらい上げられるアプローチをしていたら、それは言うし。
 逆に帰還確率を下げる方向になっていたら、俺たち「えっひゃっひゃ」と笑っているし。

 まず魚住の心理モデルを想定してかからなきゃ、ならないよ。
 褒めたら喜ぶやつなのか、褒めたら怒るやつなのか。
 怒りがエネルギー源で稼働しているやつなのか。喜びがエネルギー源のやつなのか。
 同情したらヘコむやつなのか。まことみたいに同情されたら喜ぶやつなのか。
 2号みたいにオマエは路傍の石ころだ、と言われると喜んで、オマエは地面の窪みに溜まった変な粘液だ、と言われると、もっと喜ぶやつだとか。

 ヒント。白石と魚住は似たもの同士。でも違いは性別と年齢。


>魚住さん
No.9561 投稿日 2005年5月29日(日)17時09分 投稿者 白石 尚

魚住君へ

本当に失礼な話なんだけど、わたしはキミの課題を一つも読んでなかったのね。
分室でのキミの課題への感想や、キミ及び新木さんの発言を見ていたら、課題にはキョーミが持てなかったのよ。

それで、今回心を入れ替えて読んでみました。キミの課題を全部。
……わけわかんない。
自分の解読力に自信を失うほど、わけがわからなかった。

まず、これをもって人が笑うと、本気で考えているなら、考え方変えた方がいいよ。
キミが「笑い」だと思っている何かは、「皮肉」と「卑下」と「自意識過剰」この三点。
特に皮肉の部分は、「おんどれ、けんか売っとんのか」の世界。大阪のおっちゃんがたむろすどこかの小さな演劇場で、こんな芸をさらしたら、まずボコボコにくらされるね。
ぼこぼこにされたこと、ないやろ? 一回されてみ。いや、本当は白石がしてやるつもりだったのに、キミが逃げるから。


それと作中の人物。こんな人間がどこにおるねん。宇宙?
ちゃんと人と向かい合ったことがないから、宇宙人しか描けない。

「うちのおとうちゃんは、いっこも仕事しやはらへんけど、なんや知らん、一緒におったらあったかいねん」
と言う、飲み屋のおねいちゃんの気持ち、わかる?


キミは基本的に心が弱すぎ。
それと、人間に期待しすぎ。 過去にいじめにあった? それか、親が冷たい?
本当のことは言わなくていいよ。だいたいわかってるからさ。
なんたって、わたしも昔はキミと一緒だったんだから。

だからこそ、そーゆーのを矯正する方法を、わたしは知ってるんだけどなー。
ひどく簡単な基本編から、応用編まで。
そりゃあ、人生が楽しくなるんだから。
教えてあげたかったな。本当に残念だな。

そっち方面でキミを誘導してあげられる自信はあるよ。
白石にはね、二十歳の男の子がいるんだよん。
キミと、そう歳もはなれてないんだよん。
ちゃーんと、人を笑わせることのできる男に育てたんだから。

騙されたと思って、やってみーひん?
一回でいいから、きちんと人と向き合ってみーひん?

今のままじゃ、何もわからないまま終わってしまうよ。
いつでもいい。わたしはしばらくここにいるから。頼りたくなったら、その時おいで。
いろんな真実、知りたいでしょ?


白石より


逃走と回帰
No.9562 投稿日 2005年5月29日(日)17時55分 投稿者 まこと
 毎度さまです。お騒がせいたしました。



>宿題提出から
>起の展開
 フライングしました。本文を書きはじめたんです。そしたら新木さんのいう

>>「敵性行動に見える」という要件を満たさない。
>>案が却下されるのは、案が却下されるのは、その案に不備があったからだろ。

 にぶちあたりました。他にも情報不足やら歪みやらが出てきてしまいました。3時間かかったところで書くのを止めました。プロットを直さなきゃダメだなと気がついたんです。

 プロットはおろそかにできません。
 起の展開を考えていきます。

起:生徒会室でのミーティング
-------------------------------------------------------
(案1)
・つつがなく議事が進行していく
・自分ならもっと手際よくこなすという女子
・ムカつく主人公

(案2)
・役員に助けられながら議事を進行する主人公
・隣に座っていた女子からイヤミを耳打ちされる
・周りにからかわれるわ、頭に血がのぼるわの主人公

(案3)
・はりきって議事を進める主人公
・進行を邪魔してくる女子
・周りに笑われてしまい、ふくれる主人公

(案4)
・スムーズに議事を進行させたい主人公
・女子が難癖をつけるのでちっとも進まない
・役員も主人公もうんざり

(案5)
・ミーティングに遅れてきた女子
・模試があるから作業も手伝えないという
・無責任だと腹をたてる主人公

(案6)
・確信犯でゲリラ的宣伝をしようという案が決まりかける
・みんな大乗り気
・先生に告げ口をほのめかす女子
・あきれる主人公

(案7)
・難航したあげくにようやく議案が決定する
・遅れてやってきた女子が意義をとなえる
・全員だれる

(案8)
・ミーティングは停滞ムード
・唐突に主人公の暴露話をはじめる女子
・あわてる主人公をよそに場が盛り上がってしまう
・面白くない主人公

(案9)
・議事進行の手際が悪い主人公
・ほめ殺しに走る女子
・ムカつく主人公

(案10)
・発言者がまったくないミーティング
・塾だからと席を立つ女子
・ざわつく役員を尻目に出ていこうとする女子
・逆に追い出す主人公
--------------------------------------------------------


>同情
>>で、そのやりとりのなかで、私は「同情されたらヘコむでしょ」と言い、オッサンは「同情されたら喜ぶよ」とのたまいました。
>>これに関してのコメントは出すこと。人間考察のスナップを撮るから。
>>てゆうか、答えなんかわかってるけど、いちおう、確認しなければならない。

 はい、そのとおり。喜びます。
 ぐじゃぐじゃ考察してみましたが、自分のことが自分でわからない人間なんだなと再認識いたしました。

 ただ、ほめられるのと同様、覚えがないのに同情されるとリアクションが取れなくなるようです。ヘコむのとは違いますけど。なんだろ。固まるっていうのか。
 これ、スナップ必要ないでしょ。



 署名について。
 私が最後に「まこと」と署名していたのは、なるべく早く名前を覚えてもらうため。名前は覚えてもらったので、用は足せました。そこで署名ははずすことにします。
 時間は書きますが、う、忘れた。


いろいろ
No.9563 投稿日 2005年5月29日(日)23時00分 投稿者
新木 伸
>まこと

 犬猿の仲の男女の話。
 フライングして書きはじめていた?
 うん。いいんでないの。
 書くまえにわからないやつは、書いてみて、わかればいいんでないかね。
 書いてみて、なおわからないよりか、だいぶ進歩してきているとみた。

 最低限、書いてみて、ダメだとわかるようであれば、何度も何度も何度も書き直すという手間と根性さえあれば、どうにかまともなものが書けるはず。理論的には。人間の執念っていうのが、そこまで持たないのが難点だけど。

 おまえ、執念なしで、根性なしだから、そのやりかたでは、まともな作品は仕上げられないだろうな。

 書くまえにわかって、書かずに直せるようになってくると、だいぶ手間が省けて効率化してきて、常識的な範囲内の執念で、まともな作品を仕上げられるようになる。
 プロットっていうものは、書くまえに話がだめであることを知って、自身でダメ出しを行って、話を「練り上げ」て、事前に完成度を引き上げるために存在しているわけね。
 理想的には、書くまえに「面白い」ことが確信できて、他者に対しても証明できるくらいまで練り上げるもの。


>>>>「敵性行動に見える」という要件を満たさない。
>>>>案が却下されるのは、案が却下されるのは、その案に不備があったからだろ。
>>にぶちあたりました。他にも情報不足やら歪みやらが出てきてしまいました。3時間かかったところで書くのを止めました。プロットを直さなきゃダメだなと気がついたんです。

 ところで、ここのところ。意味不明だ。
 もっと詳細に報告すること。おまえ一人がわかっていればいいことであれば、こんな中途半端な形で書かなくたっていい。一切書かずに胸にでもしまっておけばいい。
 皆や俺に報告して、理解しておいてもらわねばならないことであれば、もっとわかるように親切に書け。



 起のアイデア出し。犬猿の仲のイメージを確定する部分。
 案1〜10。
 すべてボツ。

 女子の人物像を組み立てろと言ってる。
 これじゃ単なる「妨害活動をしてくる役割の物体」でしかない。
 その娘がそいつのことをどう思っていて、どんな物の考えかたや価値観の違いから、彼女にとってはあたりまえな言動が、彼にとっては「妨害行動」と見えてしまうのか。
 それを考えろと言っている。

 いいか?
 妨害するつもりで妨害してくるやつってのは、いないんだよ。もしいたとしたら、そいつはキチガイなんだよ。
 悪意まるだしの人間なんてもんは、いないのね。
 どの人間もその人なりの行動原理で動いているもんだ。それが他の人からは「悪意に見える」というだけのことだ。
 掲示板に荒らしにくるようなヤツラだって、悪意を持ってやってるわけじゃないんだ。このあいだ感想部屋のほうになんか来ていたろ? ああいうのだって、本人には悪意がないわけね。

 違うかたちをした個と個があれば、それはおのずと、ぶつかってしまうわけ。
 個をきちんと備えた「人間」を出せばいい。
 犬の形をした個と、猿の形をした個ってことね。この話の中で、どっちが犬で、どっちが猿になるのかは、しらんけど。

 物語にはキチガイなんか出さなくたっていい。人間を出せ。
 いまおまえは、キチガイかロボットかを話の中に出演させようとしているが、そのやりかたでは、絶対に小説は書けない。

 「キチガイ小説」――なんていう一ジャンルの開祖になるつもりがあるなら別だが、そうでないなら、きちんと人間を出してこい。





>同情

>>ただ、ほめられるのと同様、覚えがないのに同情されるとリアクションが取れなくなるようです。ヘコむのとは違いますけど。なんだろ。固まるっていうのか。

 そりゃ、俺は同情なんてしてねーもん。
 おめーが何度も何度も何度も、苦しいようつらいよう、なんて言ってるけど、ぜんぜん同情してねーもん。
 小説書くってのは、そういうことだろ。あたりまえだろ。てなカンジにハナクソほじって食べてるだけだもん。

 なので、俺が代理で書いたものだと、どこにどう同情されたのか、伝わらないのはあたりまえ。心がこもってないから。ハナクソほじりながら書いてるから。
 だから2号に書け書け言ってたわけ。あいつが言うこと聞いて素直に書いていたのなら、なぜ同情しているのかも書いただろうし、同情されるいわれがないと、まことがぽかんとしているであろうことも書くまえからすべて察して、同情の理由も最初にズバリと書いておいただろうし。
 そうでなければ俺がリテイク出しただろうし。
 同情を示すと喜ばれるということを、実地で体験できるいい機会だったんだが、あいつはなんかアホなこと言って、俺の投げてやった経験値取得の機会を無駄にしやがったわけだ。

 今週のエウレカたんでも、主人公が「蔑まれるより同情されるほうがもっとキく」と言っていた。女の子ってのは、相手が喜ぶと思って、男の子に同情を向けて、天然ダメージを与えてきたりするものなのだな。

 まあ同情されるとダメージ受ける健全な男の子ばかりではなく、同情されると付けあがってくるばかりの小僧も多いもんで、性別なんぞで括って、一概にいえるものでもないのだが。





>白石

 魚住君ときたか。

 「ママになってあげる」という誘い文句は、魚住がもう4〜5年若かったら通用したかもしれない。彼が13〜4歳ぐらいだったらね。
 あれ? 魚住って、なんか社会人って言ってたっけ? だとすると計算あわねーな。
 まあいいか。

 ハートマン軍曹の語録にも、「パパとママの愛情が足りなかったのか、貴様?」という罵り文句があったっけなぁ。白石に用いるとヤバそうなので使わなかったが、魚住に使うのか。そうかそうか。

 心理モデルを組み立てて、それに向けて書くようになってきたのはいいのだが、ええと、暦の上での計算でいうと、魚住の年齢は、大学出て2〜3年くらいのはずだから、24〜26ってところだよ。
 20歳と25歳とはだいぶ違う。

 あと叱られたい人と、褒められたい人と、大きなタイプとして見込み違いがある。
 今回、白石は自分の息子をモデルにしてきたみたいだけど、その彼は叱られたいタイプなのかしらん?
 人間のタイプが、白石と魚住とは、同じなんだってば。
 白石は叱られたい人なわけ?

 自分自身がああいう形で飛び出していったのだとする。
 気疲れさせられたので、「相手のせい」で自分がやる気をなくなったのだということにして、体よく飛び出していった形ね。自分のせいじゃないわけ。相手がわるいわけ。白石や新木がすべてわるいわけ。
 自分がそういうことをしたのだとする。
 そして戻ってくるつもりになるような呼びかけというのは、どんなものになる?

 ちなみに、いま白石がやっていることが、人に向かって物を書くということね。
 その本質にちょっぴり触れている。
 魚住は読んでいるかもしれない、もしくは、まったく見ていないかもしれない。ふて腐れて、分室のブックマーク(お気に入り)をクリックするのも恐くなって、ガクブルしてるだけかもしれない。ブックマークから分室を消去して、自分の人生に存在しなかったことにしているのかもしれない。
 が、魚住がそこにいるかいないか、読んでいるかいないかには関わらず、魚住に向けて書くことはできるわけよ。

 口頭でのコミュニケーションは、目の前に相手がいるだろ。
 文章におけるコミュニケーションは、目の前にいない相手と行うものなのね。




>>それで、今回心を入れ替えて読んでみました。キミの課題を全部。

 ところで、「キミの課題全部」というのは、どれのこと?
 あいつが「笑い」に関して活動していたのは、およそ3年3ヶ月ぐらい前までのことだけど。そのへんも全部見た?
 しかしまあ、課題部屋で「魚住」で検索かけても、ヒットするのが少ないなぁ。
 春日以下で、津荒の3分の1もねーでやんの。わずかに竹井よりは多いようだけど。


鳥追い
No.9564 投稿日 2005年5月30日(月)02時04分 投稿者 弟切 千隼
 出張より戻りました弟切です。
 出張先では、インコにストーキングされたり、エミュー(注)に取り囲まれたり、ペンギンのうんちを踏んづけそうになったりしました。

注:エミュー……ダチョウに似た大型の鳥。飛ばないかわりに足が速い。オーストラリアに生息する。頭から地面までの高さが130cmくらいある。

 今回は時間に余裕がありませんので、帰還報告のみで失礼します。


犬猿の起
No.9565 投稿日 2005年5月30日(月)22時59分 投稿者 まこと
>>>>案が却下されるのは、その案に不備があったからだろ。
>>にぶちあたりました。他にも情報不足やら歪みやらが出てきてしまいました。
>>もっと詳細に報告すること。おまえ一人がわかっていればいいことであれば、こんな中途半端な形で書かなくたっていい。一切書かずに胸にでもしまっておけばいい。

 ここを読んで、報告の必要性について考えました。この報告をしたところで、読んだ人の経験値にはなりません。自分の経験値にしかならないのですから、詳細は必要ないです。報告はしません。
 聞いて聞いてー、のひとりよがりな説明だったと反省してます。
 無駄に時間とメモリーを消費させました。すみません。



>犬猿の起
>>物語にはキチガイなんか出さなくたっていい。人間を出せ。

 説明不足だから行動の理由がわからない。それゆえ、人間には見えない。ロボットみたいだということでしょう。

>>その娘がそいつのことをどう思っていて、どんな物の考えかたや価値観の違いから、彼女にとってはあたりまえな言動が、彼にとっては「妨害行動」と見えてしまうのか。
>>それを考えろと言っている。

 女子の想いや物の考えかた。それと、お互いの価値観の違いから「妨害行動」に見えてしまったっていうところも書き加えれば、あの案でも使えるのでしょうか。
 エウレカかもしれない
 だけど、やってみないと分からない。やってみましょう。

----------------------------------------------------
(案1)
・人前で話すのが苦手な主人公
・議事はなんとか進行していく
・自分なら手際よくこなす。せめて下準備くらいはしてくるようにと諭す女子
・主人公には優等生面に見えてしまう

(案2)
・緊張でカチカチの主人公
・役員に助けられながら議事を進行する
・隣に座っている女子から耳打ちされる
・私を罵倒する時みたいに、自信をもって望みなさいという内容
・周りにからかわれ、女子を恨む主人公

(案3)
・はりきって議事を進める主人公
・空回っているから落ち着くようにと指摘してくれる女子
・周りに笑われてしまい、ふくれる主人公

(案4)
・スムーズに議事を進行させたい主人公
・役員に押されぎみ
・女子が主人公に助け舟を出してくる
・過小評価されたのかと気分を害する主人公

(案5)
・ミーティングに遅れてやってきた主人公
・責めたてる役員を女子が仕切る
・詫びるつもりだったのに、かえって役員に気を遣わせることに
・女子をお節介だと思う主人公

(案6)
・路上ライブでゲリラ的宣伝をしようという案が出る
・みんな大乗り気
・問題になるのは必至。止めようとするものの言い出せない主人公
・女子が主人公の名を出して止めにはいる
・驚く主人公。いたたまれない気持ちになる

(案7)
・議案が決定せずだんだん面倒になってきた一同
・妥協案が成立しかけ、気をもむ主人公
・遅れてやってきた女子は主人公から話を聞く
・すかさず意義をとなえる女子
・思惑通り振り出しには戻ったものの、釈然としない主人公

(案8)
・ミーティングは停滞ムード
・唐突に主人公の暴露話をはじめる女子
・あわてる主人公をよそに場が盛り上がってしまう
・流れよく主人公に議事の話題を振ってくる女子
・にこやかな女子にムカつく主人公

(案9)
・議事進行の手際が悪い主人公に役員の野次が飛ぶ
・雰囲気最悪の場を、ほめ殺しで爆笑させる女子
・主人公は面白くない

(案10)
・発言者がまったくないミーティング、主人公はおろおろしている
・主人公が意見を出せと女子をつつく
・塾だからと席を立つ女子
・無能な生徒会長のせいで時間の無駄だと捨てゼリフまでする
・ムカつく主人公
・あんな奴抜きでもやろうぜと場が燃える

------------------------------------------------------

 ぎゃ、時間かかりすぎ。
 1時間45分


ヒッチハイク
No.9566 投稿日 2005年5月31日(火)00時17分 投稿者
サカモト
 お久しぶりです。サカモトです。

 台湾でヒッチハイクしようと親指立ててたら、バイクに乗った警官を止める事に成功。警官の運転するバイクで、ノーヘル(ヘルメットを被らないこと)、2ケツ(二人乗りのこと)をするという、ちょっと貴重な体験を台湾でしてきました。


>自己紹介(再)
>>またわけわからん言葉が出てきたなぁ。「定職」ってなに?
>>あと「フリーペーパー」ってなに?
>>おまえの書き込みを理解してやるために、俺ら、GOOGLEに行って検索して、数分かけて調べ物をしてやらなきゃならんのは、なぜゆえだ?

 意味不明な単語を使ってしまい申し訳ありません。

●定職
 これは広辞苑第五版で引いたら「きまった職業」と出てきました。で、職業は「生計を立てるための仕事」。ですので収入がある定まった仕事は、定職でいいんじゃないでしょうか。作家、ラーメン屋の親父、林業の人は定職。サラリーマンやってるけど、5年後に脱サラ予定の人も現状は定職。逆に、ニートやパラサイトは収入の入る職業ではないので、定職ではありません。何らかの収入を得る手段を持っていれば、その方法の名称が定職となります。サカモトの様なフリーターたちも、一日ごとに職を変える様な例外を除けば、定職に入ります。 
 難しいのは専業主婦。「につかず、もっぱら家事にあたる主婦」と広辞苑には載っています。どうやら家事=職業という訳ではないようです。やっていることは職業と変わらないと思うんですが……定義としては定職の範囲外のようです。


●フリーペーパー
 フリーペーパーは大きな駅などで、よく無料配布されている情報誌のことです。その地域のお店の情報と一緒に、クーポン券(割引券)を付けていることが多いです。
 サカモトは、よく飲み会の前の店探しに使います。店の事も良くわかるし、代金を安くするクーポン券も付いている。しかも、無料配布なんでいちいち購入しなくて良いというのも魅力的です。
 他にも、特定のエリア内で配布されるライブの予定が載った小冊子状のモノや、アニメ関係の情報を掲載した新聞状のモノもあります。


 で、改めて自己紹介です。
 サカモトは定職に就いている26歳のフリーター。最近は仕事が忙しくなってきたため外に出ることが多いですが、ちょっと前まで週の半分以上を家から一歩も出ることなく暮らしていました。
 趣味は短期の海外放浪とデジタル製品のチェック。その趣味を、販売員のアルバイトに活かしています。
 また、アニメ情報誌(無料配布)を製作している会社から、インタビューテープ起こしの仕事を受けています。

 

>2号さん
 返事、遅くなってスイマセン。ヤフーのメルアドでOKっす。鼻血出そうなくらいの、モザイクなし、ノーカットの無修正版でお願いします!


時間:2時間


青は藍より出でて藍より青し
No.9567 投稿日 2005年5月31日(火)00時33分 投稿者 弟切 千隼
>自己課題、ペットの話、「カメおたくの登場させ方」

>> 「オタクを印象づける」なんてやってたって、永久にだめなのね。
>> オタクと普通人の差異が最大限に浮き彫りにされるライトの当てかたを考えなきゃいかんわけ。そういう「場所」を用意して、そういう「状況」をセッティングして、そういう「瞬間」を狙っていかなきゃいかんわけ。
(新木さんのNo.9548の書きこみより)

 「カメおたく」の決定的瞬間を切り取れ、ということですね。


 「カメおたく」の主人公やヒロインは、自宅でカメの世話をしている時が最も楽しいでしょう。最も生き生きしている時のはずです。
 けれども、「家でカメの世話をしている人」を書いただけでは、「カメおたく」の描写にはなりません。カメ好きなのは伝わっても、「おたく」は伝わりません。他の人との関係が書かれていないからですね。


 学校の昼休みに、一人でお弁当を食べる主人公またはヒロインを書いたとします。これなら、主人公やヒロインが「周囲とうまく付き合えない」ことは伝わりますね。
 しかし、「カメ好き」なのは全く伝わりません。カメが登場しないからです。


 こうしてみれば、「カメおたく」の描写には、以下の二つの要素が不可欠だとわかります。

1)「カメおたく」と、「カメおたくでない普通の人」とを一緒に出す。
2)カメを登場させる。


 上記以外にも、「カメおたく」の描写に役立つ要素があるでしょう。
 上の二つは「状況」に関わる要素です。「場所」や「時」に関わる要素もあるはずです。

 いろいろな要素を考えて、「決定的瞬間」を見出します。


いろいろ
No.9568 投稿日 2005年5月31日(火)01時47分 投稿者
新木 伸
>弟切

>>学校の昼休みに、一人でお弁当を食べる主人公またはヒロインを書いたとします。これなら、主人公やヒロインが「周囲とうまく付き合えない」ことは伝わりますね。

 俺なんかは、問題点とクリアすべき条件とが提示されると、自動的に解答を探す頭の回路が駆動されるものだから――。
 「学校の昼休み」というキーワードを聞いただけで、自動的に、その状況を利用してカメオタクを描きだすアイデアが出てきてしまうものなんだけど。

 たとえば、皆は何人かでグループ作って、昼食をたべているわけよ。
 しかしカメオタクは、カメと向き合ってご飯たべているわけよ。教室の窓辺に水槽があってミドリガメが飼われているのね。




>サカモト

 なぜ言葉の定義について訊ねると、どいつもこいつも、決まって辞書を引いて、丸写ししてきやがるのかね?
 おれは「どういうニュアンスおまえはその言葉を使ったのだ」と聞いているのに、なぜ辞書の定義がまっさきに出てくるわけ?





>まこと
>ロボットくん

>>説明不足だから行動の理由がわからない。それゆえ、人間には見えない。ロボットみたいだということでしょう。

 なんだ。単なる説明不足だったのか。
 てっきりおまえのことだから、例によってまったくなんにも考えていないのかと思ったよ。
 考えているのなら、どう書けば考えていることが伝わるのか考えて書け。


 ところで、案1〜10のうち、女子の人物像が4パターンぐらい見受けられるんだけど。
 10パターン出すなら、人物造形を10人分やって、別人の女子キャラを10人作って、その一人一人に対して、複数のアイデア出しを行ったうえで、極上のエピソードを一個だけ見せてくれたりすると、見るほうの手間が最小限になって、かわりにおまえの手間が最大限になって、いいんでないか?

 もしくはキャラパターンを4人作るのが精一杯なら、その一人ごとに2〜3パターンずつ見せるとか。
 同じ10パターン見てもらうのでも、もっと効率的な方法があるだろう。限りある指摘資源を有効に、てなもんだ。
 もっと頭使えよ。




>報告の必要性

>>ここを読んで、報告の必要性について考えました。この報告をしたところで、読んだ人の経験値にはなりません。自分の経験値にしかならないのですから、詳細は必要ないです。報告はしません。
>>聞いて聞いてー、のひとりよがりな説明だったと反省してます。

 思考開示の有効性はどうなの?
 あと、自分の詰まったことを他人に正確に伝達する文章力(説明力)のほうの練習としては、どうなの?
 おまえ、もう思考開示の必要がないほど思考が洗練されていたっけ?
 おまえ、説明力はもう磨く必要がないほどの領域に達していたっけ?

 もっと自分の頭で考えろ。言われたことだけ考えるな。言われた問題の「本質」を見抜いて、周辺まですべて考えろ。
 この場合の「本質」は、あれを書くことがおまえの「練習」になるのかということだったろう。ちがうか。


一個だけ・・・・・
No.9569 投稿日 2005年5月31日(火)06時14分 投稿者
サカモト

 いつものようにシンデレラ書こうとしたら、出来上がったのは一個だけ。
 なんか、掛かる時間も延びちゃってます。
 一個だけって……。

 ええい。でも、作ったんだから上げておかないと!
 自分、思いっきり厚顔なので。そのまま上げさせて頂きます。


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●サカモト 無口なシンデレラ 116

一行あらすじ:最初は王子に質問されるが、逆に王子の話を聞くことになり、結果、彼に気に入られるシンデレラ

・無口なシンデレラに声を掛ける王子。しかし、彼女の反応は薄かった。
・一生懸命シンデレラとの会話を弾ませようと頑張る王子。しかし、生来無口な彼女は、最低限の短い返事しか返してくれない。会話が成立せず、結局、自分のことを話し出す王子。
・ジッと王子の話を聞いてくれるシンデレラ。自分の話を聞いて貰える事に、喜びを感じだす王子。彼女は、話すより人の話を聞く方がましと考え、話を聞き続ける。
・話し終え、すっかりシンデレラの事が気に入った王子。無口な彼女の性格を配慮して、黙って手を握りエスコートするのだった。

--------------------------------------------------

時間:30分以上


突っ込み
No.9570 投稿日 2005年5月31日(火)08時05分 投稿者 とんびの羽根
>サカモトさん
--------------------------------------------------
>●サカモト 無口なシンデレラ 116
>>・無口なシンデレラに声を掛ける王子。しかし、彼女の反応は薄かった。

 無口な、で始まってますが、読者はいつ無口だと認識できるの
 反応が薄いのはなぜ、無感動、無反応なシンデレラ
 
>>・一生懸命シンデレラとの会話を弾ませようと頑張る王子。しかし、生来無口な彼女は、最低限の短い返事しか返してくれない。会話が成立せず、結局、自分のことを話し出す王子。

 会話を弾ませようとする理由がない
 最低限の返事でも会話は成立するのでは
 自分のことを話し出す理由がない

 演出がよくないです
「なにかいいたげな表情のシンデレラに会話を続けずにはいられない王子」とか
「ときおり的確なあいずちだけをいれるシンデレラ」とか
 無口を表現しつつ王子だけが話をする状況がほしいと思います
 そして転で「とんでもない突っ込み」をいれたらお話になるでしょ
 どんな突っ込みにするかはプロットで書かず、本文を書くときにアイデア出し
--------------------------------------------------


 >魚住さんへ ちょっと長いけど。
No.9571 投稿日 2005年5月31日(火)21時52分 投稿者 白石 尚

 魚住、魚住さん、魚住君。これ、白石のATOKに登録した単語。最初、長いつきあいになるかもしれんと思って登録した「魚住」。これに、ひらがなで「さん」を付け足して書いてました。次が退室宣言後に、戻ってこんかなーと思って挑発をかけ出した時に登録した「魚住さん」。で、いっかな戻ってこないから、苦肉の策で駆り出した「魚住君」。

 ATOKで一旦登録した単語を削除する方法を、まだ知らない白石。魚住さんが戻ってこなかったら、本見て削除しよう。

 見込み違いの呼びかけばかりしてるから、魚住さんからの連絡はなしのつぶて。もうカードはないべと、一度はさじを投げてみた。さじを投げてみるのも、たまにはいいね。心がリセットされるから。
 その上で「なんとかして帰ってきてくれんかなー」といつも心の底で思っているから、気が付けば、あーでもない、こーでもないと考えている。
 あんまりずっと考えていると、不思議なことに、魚住さんがとても身近な人に思えてきた。まだ、一回もまともにやり取りしたことないのにね。顔も知らんし。──なんか。今夜当たり夢に出てきそう。
 
 
 それにしても。魚住さんは、なんで分室から身を引いたの?
 なんにも悪いことしてないじゃん。 
 何があなたをいたたまれなくした?
 
 新木さんはここの管理者だからまだしも、なんの面識もない白石風情にいきなり先制パンチくらって頭にきた?
 
 白石って、だいたいが失礼な奴なの。魚住さんと一緒で。
 自分が失礼な奴だったってことぐらい、もう認められるでしょ?
 
 だから、ペアを組むなら、最初に小手調べさせていただこうと、そう思っただけ。でも、少し度がすぎました。

  
 あれよね。自分の欠点を目の前に突きつけられると、つい排除しようとするじゃない。本能的に。
 それで白石は無意識のうちに、自分よりずっと年下の男の子をいじめちゃったのよ。いい大人が。
 魚住さんも「この女は俺をほじくる」と、同種の危険を感じたから、あなたの場合は排除される前に、忌避したわけよね。
 やり方が違うだけで、やってる内容は一緒よね?

 だけど、卑怯さで言えば、白石が90%くらい悪いんじゃん。
 魚住さんに、非はないんじゃないの? 全然。まったく。どこにも。
 だからみんな、帰ってきていいって、帰ってこいよって、首を長くして待っているのが、そこからも見えるはずよ。

 堂々と帰ってきて、一言挨拶するだけで、また大好きな小説が書けるやん。
 あんなことぐらいで、小説書く練習をやめるなんて、もったいないよ。

 自分かわいさに、小説を書きたいという気持ちを犠牲にしてない?
 それとも、小説書くの、あきらめたの?
 魚住さんも、ここはひとつ、よーく考えてみて下さい。
 決して自分のためでなく、何かを創り出す可能性を秘めている一人の人間として、やるべきことはなにかってことを。

 そしたら、だいたいのことは笑って済ませられるはず。
 せっかくの可能性を活かすのはあなただし、殺すのも、あなたなんだから。

 
 もうここまできたら、わたしが遊び半分であなたを呼んでいるわけではないことが、おわかりでしょう?
 だいたい、最初から真剣だったんだけど、表現が超くさくて、わたしもたいがい笑い者になったんだから。
 これに免じて、帰ってきて下さい。
 わたしとあなたの性格の共通点は、小説を書く上で、決して不利になる条件ではないと思うよ。
 むしろ、役に立つ要素がすごく多いと思ってる。
 だから二人で組んで、すんごいおもしろい小説、書こうよ。
 なんかだんだん、本気で書けるような気がしてきたんだ。

 
 白石より。


報告とアイデア出しと
No.9572 投稿日 2005年5月31日(火)23時21分 投稿者 まこと
>思考開示と説明練習
>犬猿の話、フライングして気づいたこと

 起:女子は敵
 承:もっと敵に見える

 これを合わせて前編とし、本文を書きはじめてしまいました。起は「主人公の案にダメ出しし、改善案を出してくる女子」です。

 書きながら「主人公の逆恨みか」という思いが強くなりました。
 またしても嫌われる主人公になりそうです。
 頭の中で、変だ変だという警報は鳴ります。が、書くのを止めることはできませんでした。
 本文を書くのが楽しかったからというのがひとつ。もうひとつは、プロットの段階まで戻るのがおっくうだというくだらない理由です。

 続けて承の部分に入りました。「主人公を手伝わない女子、ふたりは口ゲンカになる」を書いていきました。
 そうしたら、手伝わない理由がはっきりしないことに気がつきました。
 どうして主人公を手伝わないのかが分からないのですから、女子の行動が書けないんです。書いても説明のつかない意味不明な動きになってしまいます。
 さすがに筆が止まりました。
 書きはじめから3時間目のことでした。終わりまであと数行ってところです。

 3時間です。もったいないなと思いました。プロットの段階で直すことができていれば3時間もかかることはなかったでしょう。新しい案を思いつくたび3時間かかるとしたら――ぞぞぞー、です。

 以上が、フライングで得たことです。



>起のアイデア出し

 パターンごとに出してみます。
----------------------------------------------------
(案1)お助け系
・議事進行をもたつかせる不器用な主人公
・それでもなんとか、事は運んでいく
・女子がノートをさしだしてくる
・スムーズに議事をこなすテクが書きこまれている
・自力でやり遂げたかった主人公はむくれる

(案2)お助け系
・各人てんでな意見を出しミーティングは空中分解寸前
・まとめようと一生懸命になる主人公
・女子の出したエウレカ案で以外にも場がまとまる
・納得のいかない主人公

(案3)恩着せ系
・スムーズに議事を進行させたい主人公
・なるべく仕事を減らしたい役員たちに押される
・女子が主人公をかばう
・頼りなく思われたことで、気分を害する主人公

(案4)恩着せ系
・議案が決定せず長期戦の様相を呈する
・不甲斐なさに打ちひしがれる主人公
・女子が方向違いな叱咤激励をしてくる
・うざいなと思う主人公

(案5)悪役系
・議事がまったく進まない
・やる気が失せかける主人公
・会長がなさけなさすぎでやってられない、と退室する女子
・ざわつく役員
・見返してやろうと闘志を見せる主人公

(案6)悪役系
・会長をまったく無視して、議事に関係ない話をしまくる役員たち
・机を叩き、うるさいと怒鳴る女子
・会長がだらしなさすぎだとも
・女子に反発した役員たちは、会長を支持
・議事がすみやかに進行しはじめる

(案7)お説教系
・ミーティング中に、とちってしまう主人公
・女子から、行き当たりばったりなせいだと叱られる
・周りに笑われてしまい、不貞腐れる主人公

(案8)お説教系
・さっぱり落ち着きのない主人公
・手を挙げて発言する女子
・深呼吸をするようにという内容
・失笑をかってしまう主人公
-------------------------------------------------------

 ここで眠気におそわれました。残りは明日にします。

 2時間で


でんでんむしむし
No.9573 投稿日 2005年6月1日(水)00時07分 投稿者 弟切 千隼
 昨日、雨の中を歩いていたら、カタツムリが這っているのを見ました。「いいお天気だねえ、君にとっては」と、声をかけて通り過ぎました。
 その時、弟切はズボンの裾がびしょ濡れでした。強い雨のためです。
 ヒトにとっては不快でも、カタツムリにとっては快適な日だったでしょう。真昼に行動しても、体が乾くおそれがありませんから。



>自己課題、ペットの話、「カメおたくの登場させ方」

 前回の書きこみ(No.9567)で、カメおたくをカメおたくらしく見せるには、以下の要素が必要だと書きました。


1)「カメおたく」と、「カメおたくでない普通の人」とを一緒に出す。
2)カメを登場させる。


 この二つは、「状況」に関わる要素です。これらの状況を実現できる「時」や「場所」を考えなければなりません。
 つまり、「カメおたくでない普通の人」がいて、なおかつカメがいる時と場所が必要です。


>> 「学校の昼休み」というキーワードを聞いただけで、自動的に、その状況を利用してカメオタクを描きだすアイデアが出てきてしまうものなんだけど。
>>
>> たとえば、皆は何人かでグループ作って、昼食をたべているわけよ。
>> しかしカメオタクは、カメと向き合ってご飯たべているわけよ。教室の窓辺に水槽があってミドリガメが飼われているのね。
(新木さんのNo.9568の書きこみより)

 新木さんのこの例は、ちゃんと上記の要素を満たしていますね。「学校」は趣味に関係なく大勢の生徒がいる場所で、なおかつカメがいてもおかしくない場所です。


 ただ、この例はこのままでは使えません。なぜならば、ペットの話の主人公とヒロインは高校生だからです。
 小中学校であれば、教室でカメなどの小動物を飼うことは珍しくありません。けれども、高校の教室で動物を飼うのは、特殊な例でしょう。理科教育に力を入れている高校だとか、農業高校なので動物の飼育技術を磨くことが勉強につながるとか、話に特別な設定を入れる必要があります。

 そういう設定を入れると、主人公やヒロインの立場が変わってしまいます。
 理科教育に力を入れている高校だったり、農業高校だったりすると、生き物が好きな生徒が多いことでしょう。カメおたくの仲間がいてもおかしくありません。「周囲と話が合わなくて、孤立している」という状況が作りにくくなります。


 しかし、「高校でカメ」という状況が使えないわけではありませんね。教室でなくても、校庭の池にカメが棲んでいるとか、生き物好きな理科教師が理科室でカメを飼っているとか、自然な状況は作れるでしょう。


 「高校でカメ」以外に、「普通の人」と「カメ」が両立する場所を考えてみます。
 以前、とんびの羽根さんが指摘して下さったとおり、最初は思いつくままに案を挙げて、後から条件により絞り込む、という手を使います。このほうが、読者さまにより驚いてもらえる案が出そうですから。
 以下に、絞り込み前の案をずらずらと挙げておきます。


・主人公またはヒロインの自宅
 ――主人公もヒロインもカメを飼っているため、カメがいるのは当然。家族を「普通の人」にすれば、カメと普通の人が同居する場になる。

・ショッピングセンターの中のペット屋
 ――ショッピングセンターは普通の人が来るところ。かつ、中にペット屋があってもおかしくない。ペット屋ならばカメがいておかしくない。

・商店街の中のペット屋
 ――商店街は普通の人が来るところ。ショッピングセンターとほぼ同じ状況。

・公園の池
 ――公園は「普通の人」が憩う場であっておかしくない。日本には土着のカメがいるので、公園の池にカメが棲んでいてもおかしくない。

・お祭りの屋台
 ――お祭りは人が集まるからお祭り。「普通の人」が遊びに行っておかしくない。お祭りに屋台があるのは普通。屋台でミドリガメを売っているのも珍しくない。

・動物園または水族館
 ――動物園や水族館にカメがいるのは当たり前。ただし、この案の場合は、「カメおたく」と「普通の人」が同時に動物園や水族館に行く自然な理由が必要。家族旅行とか、学校の遠足とか。


いろいろ
No.9574 投稿日 2005年6月1日(水)00時55分 投稿者
新木 伸
>白石
>>魚住、魚住さん、魚住君。

 魚住様、はないの?



>>あんまりずっと考えていると、不思議なことに、魚住さんがとても身近な人に思えてきた。まだ、一回もまともにやり取りしたことないのにね。顔も知らんし。──なんか。今夜当たり夢に出てきそう。

 それだ。それが恋というものだ。
 もしかして白石、それ初恋?



 自分のことを路傍の石ころとみなしてもらえると安心するような、俺や2号みたいなタイプと違って、おまえらふたりは、路傍の石ころ扱いが我慢ならんタイプなのだから。求められている=必要とされているというアプローチは悪くないと思った。

 もっと捨て身でいけ。今回のは捨て身系アプローチのようだが、まだ捨て身さが足りないぞ。
 端で見てると笑えるくらい捨て身でいってみい。

 魚住のことを笑わせられたら、その笑いのエッセンスを白石から得ようとして、やつも戻ってくる気になるかもしれんぞ。





>まこと
>思考開示

>>起は「主人公の案にダメ出しし、改善案を出してくる女子」です。
>>書きながら「主人公の逆恨みか」という思いが強くなりました。
>>またしても嫌われる主人公になりそうです。

 そうだね。そのアプローチだと、「女子を敵と思いこむ主人公」でしかない。
 主人公がねじくれた主観でそう思ってしまっているだけ。

 客観的にその場を見たなら、女子のほうが正しいようにみえるだろう。
 寝ずに8割まで考えてきたのは男子で、女子はそれをベースに2割を付け加えただけであるから、女子のほうにも、8割を考えてきた男子を立ててくれるくらいの思いやりがあってもいいのだけどね。手柄を横取りしている形だし。ダメ出ししていて容赦がないし。まるで新木伸だな。

 分室でいうところの、完成手前の粗い物(8割出来)を書いてくるのは大変。
 それをリライトして、2割を足すことは、とっても簡単というアレと同じことだ。

 つまりこのキャラ二人は、どちらにも好感が持てない。男子のほうが特にひどい。




>フライングの件

>>本文を書くのが楽しかったからというのがひとつ。もうひとつは、プロットの段階まで戻るのがおっくうだというくだらない理由です。

 くだらねー。ぎゃっはっは。ざぶとんいちまい。

 おまえは「自分が楽しくなるため」に小説書いてんのかよ?
 もしそうなら、プロットに戻る必要なんてないのだけど。

 もし人様の心を動かすために小説を書いているのなら、おっくうだのなんだのというのは、なんの理由にもならんよな。必要があるなら、プロットに戻らないとな。何度でもな。
 そもそもの目的を忘れちゃいかんだろ。

 何度も戻るのが大変だから、プロット作って、一発で済ませられるようにするんじゃないか。

 おまえが夕飯を作るとき、「作る楽しみを味わいたいから」料理を作るわけではないだろ。「夕食を摂るという目的」のために、食える料理を製作してんだろ。
 そもそも自分のために作っているわけではないよな。他人のために料理を作ってるわけだろ。だから自分が楽しいことよりも、「食える料理」であることが優先されるのだろ。
 作っている途中で、レシピ本を確認しなきゃならなくなったら、面倒でも、作業を中断して本を開いて調べ直すだろ。そのまま「いま楽しいから気分でやっちゃえ〜」とはしないだろ。
 作る課程がいくら楽しくとも、料理が完成しなかったり、創作料理に挑戦しちゃって失敗しちゃって食えない味になったりしたら、困ってしまうわけだろ。その日の夕飯は、娘とふたりでヘンテコな失敗作でもつつくんか?

 べつに料理を作ることを楽しんではいけないということではない。
 手段と目的とを取り違えるな、という話。

 まことが、そこそこ実用的な料理ができる前提で言ってるけど。
 もしもまことが、家での料理も小説のように作っているのだとしたら、このたとえ話は役に立たないな。その場合は、ごめんな。
 十分にその気がありそうなんだよなぁ。まことの場合。娘に変なもんばっか食わせてんじゃねーのか? 「みてみてこんなものできちゃったー。たべてたべてー」とか、自分で味見もしてない創作料理を娘に食わせて人体実験してるとか?

 このへん、2号にも言ってるとこなんだよなー。
 プロットなしは「効率悪い」ってことが、なんで、わからないのかなー。
 あいついま、長編を、3度目の書き直しに入ってるよ。プロットきちんと作らねーもんだから。
 あいつがいまとりかかっているのは、3時間ぽっちで書けるようなモノじゃない。
 原稿用紙350枚も分量があって、1日6時間使ったとしても、書きあげるために1ヶ月も2ヶ月も掛かるようなもんを、2度も3度も、そしてたぶん4度目もあるんだろうな――ご苦労なこった。
 「出版デビュー」なんてエサを鼻先にぶら下げられているから、ハッスルして、4度でも5度でも書き直しに挑むわけだけど。
 ったく、無駄なことを。
 書くのなんて、一度でいいのに。投稿時に完成品を仕上げて送れば、受賞後も改稿なんてしなくて済むのに。


>>手伝わない理由がはっきりしないことに気がつきました。
>>どうして主人公を手伝わないのかが分からないのですから、女子の行動が書けないんです。書いても説明のつかない意味不明な動きになってしまいます。

 人物造形していないからね。
 行動原理を持っていないのだから、書けないのはあたりまえ。
 「手伝わないやつ」と顔に役どころを書かれただけのお人形さんなわけ。中身がないわけ。
 人物の中身がないと小説にならないということに気づいて、筆が止まるようになったのは大きな進歩だな。
 以前は気にせず書いていただろ。湖の精霊って、なんでヒロインのことを助けてくれるのか不思議だったのだが。ハクション大魔王だからだっけ?



 出してきた案。
 例によって、まだ俺が見るまでもないな。
 まことが自分でチェックできるはずだ。

 今回、ひとつわかったとこがあるよな。
 「登場人物は好感を持たれなければならない」ということ。
 まずその道具でチェックしてみろ。
 主人公と女子のふたりが、好感を持たれるかどうかという観点で、チェックすること。
 たくさん嫌われるタイプと、ちょっと嫌われるタイプは、まず除外すること。

 先にちょっと嫌わせておいて、あとでその印象をひっくり返して、たくさん好きになってもらう――という高等テクニックもあるが、まことには、まだ早いだろ。
 それをやるには作品の起承転結の全体が視野に入っていて大きな仕掛けができるようでないといけない。いまは「起」だけを見ているのだから、長期的展望にもとづいた大きな仕掛けを設置することはできない。
 起のなかだけで、好感を持ってもらえるような、小さな仕掛けだけで考えること。


 もうひとつのチェックポイント。
 主人公が女子を敵とみなすこと。
 上記の「好感を持ってもらう」というのは、読者からみてのことね。
 こっちのは、主人公主観での話だ。

 読者は主人公も女子も、好きなわけよ。
 しかし主人公は、女子が嫌いなわけよ。

 そういう形になっているかどうか、チェックしてゆく。
 それくらい自分でできるだろ。
 それとも誰かに「はい。シーしましょうね。シー」とやってもらわなけりゃできないか?

 9565で出してきた、案10個分。
 あと9572で出してきた、案8個分。
 あとなんかまだ追加で出してくるようだから、その分も。
 すべて自己検討すること。
 チェックしてゆく課程も、思考開示のこと。

 きちんと思考できてりゃ思考開示など求めない。
 だがおまえの場合は、文章を作成して書きこむ手間を払ってでも、いちいち思考開示していないと、まともに頭を動かせないようだからな。
 きちんと思考するために文章化するという補助輪が、まだ必要だろ。




>サカモト

>>ATOKで一旦登録した単語を削除する方法を、まだ知らない白石。魚住さんが戻ってこなかったら、本見て削除しよう。

 白石に、教えてやれ。
 俺、以前、おまえに教えてやったよな。




>弟切

>>しかし、「高校でカメ」という状況が使えないわけではありませんね。教室でなくても、校庭の池にカメが棲んでいるとか、生き物好きな理科教師が理科室でカメを飼っているとか、自然な状況は作れるでしょう。

 ああ、ほら。また出てきちゃった。

 美術の時間に写生してるわけね。学校の中でなにを描いてもいいらしい。
 鬱蒼とした藪の中の池に行って、わざわざカメを描こうというわけだ。主人公は。そこに女の子がやってくるわけだ。隣のクラスの女の子で顔も名前も知らんのだ。
 しかし主人公は、カメを描くのにベストな写生ポイントを「自分が先に来たから」といって譲られないわけだ。頑固だから。べつに隣にもう一人ぐらい座れる場所はあるんだけど。
 すると女の子はへんなところに腰を下ろして描き始めるわけだ。
 そのうちカメが動いて、女の子の場所にいい角度を向けてしまうわけだ。女の子の「こっち来て描きますか」という申し出を断って、主人公はその場所で描くわけだ。カメの尻尾を。
 んで、写生の時間が終わるけど。女の子がカメ好きかどうかを、気になるけど訊ねられないわけだ。主人公は。

 あー、ほら、起承転結できちゃったじゃんか。どうしてくれる。


>まこと
No.9575 投稿日 2005年6月1日(水)08時56分 投稿者
新木 伸
>まこと

 方針変更。
 要求水準を限りなく高めてしまうのは、俺の悪い癖だな。
 おまえはとにかく、書かないことには始まらない段階なんだっけ。

 9572で出してきたもののなかでも、じつは、そこそこ使えるものは混じっている。
 小学校の学芸会レベルで、って意味でな。
 金を取れる公演レベルの演技をもとめても仕方がないんだっけ。いまやっているのは、小学校の学芸会か、幼稚園のお遊戯レベルなんだから。

 使えるものというのは、案1、案6、案8な。キャラの行動原理が見えるし、好感を持たれるように書けないこともない。
 そんな感じで、承転結を出してくること。
 最低限の必要条件を押さえた上で、とっとと書くことを次の優先事項とする。

 三つの案に対して、それぞれ作ってもいいし。
 三つのどれかを選んで、その一つに対して作ってもいい。
 今週中くらいに書き始められるようにするつもりで。

 ただし、起で性格設定が決まるのだから、それを受けた承転結にしてゆくこと。
 手伝わない動機を持っていないキャラに、無理に、手伝わない承を押しつけるんじゃないぞ。たとえば案1の手助けしてくるお節介嫌味女キャラは、手伝わないのは変だよな。


社会人
No.9576 投稿日 2005年6月1日(水)10時15分 投稿者
サカモト
>新木さん
>>おれは「どういうニュアンスおまえはその言葉を使ったのだ」と聞いているのに、なぜ辞書の定義がまっさきに出てくるわけ?

 言葉を間違えて使わないように用心してたからです。
 特にサカモトは誤字ラーですので、「また、やっちゃった。今度は間違えないようにしよう」っていう気持ちが強かったからですね。
 ただ、今度は質問の意味を取り違えていたようす。新木さんの質問は「この言葉どういう意味のつもりで使ったんだ?」なのに、サカモトは「はい。この言葉の正しい意味はデスね……」なんて、見当はずれな回答を返してしまいました。失礼しました。

 社会人という言葉は、正式に社員として採用されて働いている人(一年ごとの契約で雇われている方も含む)のことをいったつもりでした。
 本当の意味からははずれちゃってるんですけど、サカモトや友人の間では社会人をアルバイトじゃなくて、キチンと会社勤めしている人って意味で使ってたんですね。その癖がここでも出てしまったのが、失敗した原因です。

 定職も同じですね。こっちも社会人と同じようにの、会社で働くお父ちゃんたちの仕事という意味です。もっとも、本当の意味は自営業とかも含むんで、これもすごく間違った使い方をしていました。


>とんびさん
 早速の返信ありがとうございました。
 朝方提出した二時間以内には評価を書き込んで頂いていたのですね。とてもありがたいです。


>>読者はいつ無口だと認識できるの

「反応が薄い」のトコロで認識してもらうツモリでした。ただ、反応が薄いという表現は前にも使ってNGを貰っていましたね。
 返事をしないのは無礼。反応が薄いのは無反応。
 的確な言葉を使わないと無口でなく、単に無口っぽいとなってしまいます。
 注意します。


>>最低限の返事でも会話は成立するのでは
>>自分のことを話し出す理由がない

 会話は成立しますが、盛り上がりに欠けると思います。あと、相手の反応が薄いと結局ゴリ押しの会話になって、自分の得意な話題で一方的に話すのは、よくあると思います。
 

>>そして転で「とんでもない突っ込み」をいれたらお話になるでしょ

 一瞬、どんな突っ込みなのか、真剣に考えてしまいました。
 でも、そっか。今は、プロット段階ですので、そういう書き方もアリなんですね。この段階で細部は、考えなくてもOKと。
 全然、気付いてなかったです。是非、使わせて頂きます。



>ATOKでの削除方法

 登録した単語の削除方法ですね。

 まず、「うおずみ」と入力して変換候補の一覧を出します。で、多分、「魚住」、「魚住さん」、「魚住君」なんての候補が出てきますよね。
 そこで、消したい変換候補を選択してCTRL+Deleatを押せば削除できます。

 ATOKの古いバージョンによっては、削除キーがCTRL+DeleatでなくDeleatだけの場合もあるようです(未確認情報)。ですので、最新のバージョンでない場合は、両方試して見て下さい。



時間:2時間


>サカモト
No.9577 投稿日 2005年6月1日(水)11時56分 投稿者
新木 伸
>サカモト

>>社会人という言葉は、正式に社員として採用されて働いている人(一年ごとの契約で雇われている方も含む)のことをいったつもりでした。
>>本当の意味からははずれちゃってるんですけど、サカモトや友人の間では社会人をアルバイトじゃなくて、キチンと会社勤めしている人って意味で使ってたんですね。

 じゃあ作家は社会人ちがうんか? 失礼なやっちゃな。
 言葉を無断私用して、勝手な意味をあてはめて使っていると、ある時、ぶん殴られて叱り飛ばされたりするから、注意しろよ。
 たとえばカワイイという意味を「ブス」って言葉に勝手に当てはめて、女の子に向けて使ったりしたら、引っぱたかれるからな。気をつけろよ。

 自分で金稼いで、自分で自分を食わせたうえで、税金払っている人間は、皆、社会人だろうが。
 正社員の人を呼ぶなら、会社人とか、勤め人とかいうべきだろう。

 ところでサカモトや友人の間で、会社勤めしている人を社会人とみていたのって、それはどうして?
 自分がアルバイトしていたときには、アルバイト≠社会人って感覚はなかったもんで、質問してみる。
 実家にいたもんで、衣食住に関しては親に寄生してたし、自分自身は社会人って自覚は持てなかったけど。しかしアルバイトでも自活しているやつはいたし。そいつは社会人だと思っていた。




>課題

 まことのほうは、いましばらくかかりそうだが。
 そのあいだおまえはなにをやっていようか?

 おまえも笑いに縁遠いやつだから、白石の書いた笑いの話のリライトがいいかなぁ。
 あとおまえも白石に対してリライト素材を提供しないとな。
 萌えっ子と同居ってシチュエーションで、「家族」をテーマになんか書け。1000字から3500字で。
 白石も魚住のほうが張り合いが出るだろうけど。まあ、いないんだったら、しかたがない。代用魚住としてサカモトを使おう。

 じつはおまえの性質は俺にもまるでわかっとらん。サカモト、キャラ薄いよ。
 もしかしたら家族が不自由なやつなのかもしれん。ならラッキー。


ありがとうございます!
No.9578 投稿日 2005年6月1日(水)20時10分 投稿者
サカモト

 ここ最近、キャラが薄いなんて言葉をついぞ聞いたことなかったんですが
久しぶりに聞けました。
 そう、サカモトはキャラが薄いはずなんですよね。
 なのに、なんで濃い濃いといわれるのか。
 世の中って不思議です。
 
>新木さん
>>ところでサカモトや友人の間で、会社勤めしている人を社会人とみていたのって、それはどうして?
 
そのイメージが定着した流れですが、

学校卒業したら社会人になるって教えられた。
       ↓
自営業やフリーターは予想の範囲外。だから将来、自分は会社勤め。
       ↓
社会人=会社人でイメージが確定。
       

 前々回、間違えて使ってしまった一番の原因は、社会の仕組みをよく知らなかった学生の頃に、その呼び方を定着させちゃったからです。
 大学生の頃なんて視野が狭いですから、自分がフリーターや自営業者になるとは思ってもいないですし。あと、言葉の意味なんて正確に知らなくても、平気で使ってましたから。
 社会人の事も社会の人じゃなくて、会社の人のことなんだろうなぁなんて、勘違いしていたり。ちょっと字の感じ、似てますよね? 似てないスカ? オレだけかなそう思うの……(汗)


>>自分がアルバイトしていたときには、アルバイト≠社会人って感覚はなかったもんで、質問してみる。

 自活してる今でも、アルバイト≠社会人って感覚はどこか希薄です。もし何かやって新聞に載ると「26歳(無職)」っていう風になりますから。今の自分と、昔思い描いてた社会人像が離れすぎてるせいかもしれないですが。
 
 

>課題
>>萌えっ子と同居ってシチュエーションで、「家族」をテーマになんか書け。1000字から3500字で。
>>白石も魚住のほうが張り合いが出るだろうけど。まあ、いないんだったら、しかたがない。代用魚住としてサカモトを使おう。

 サカモトは天然なんで、自分で考えて相手を笑わすっていうのは苦手っすね。
 だから、魚住さんの代わりが務まるかわかりませんが、やってみます。
 

>>もしかしたら家族が不自由なやつなのかもしれん。ならラッキー。

 いえ、ウチは両親健在なんで、特にこれといって書く材料になるのは……。
 母親が過保護なもので高校になるまで、アニメしか見せて貰えなかったこと(バラエティ番組やドラマは精神教育に悪影響を及ぼすらしい)でしょうか。あと、似合わないヴァイオリンをやらされたこととか。
 


 
>シンデレラ

 書くスピードは相変わらず、一つ二十分です。
 とんびさんが言われていた演出を提出した中の一つに、使わせて頂きました。

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●サカモト 無口なシンデレラ 117

一行あらすじ:口べた故に料理の指示を出せないシンデレラを、王子が助けて、そのままエスコートしてもらう

・皆、口々に自分の好きな料理を指示し、給仕係によそって貰う。しかし、シンデレラは頭を下げながら、皿を差し出すだけだった。
・どの料理がいいのか聞く給仕係。言いずらそうに、ボソボソと料理を注文するシンデレラ。もっとハッキリと言うように頼む給仕係。困惑し、オロオロしだすシンデレラ。
・見かねた王子が給仕係に代わって優しく話しかけ、料理をよそってやる。深々と礼をするシンデレラ。ボソボソと礼を言って離れていく。その頼りない姿に庇護欲を刺激される王子。
・彼女を追いかけて、エスコートを申し出る王子。彼女も快くその申し出を受けたのだった。

--------------------------------------------------
●サカモト 無口なシンデレラ 118

一行あらすじ:王子に話しかけられ、話がかみ合ったため、そのまま踊りに誘われるシンデレラ

・無口なため気の合う者がおらず、ひっそりとパーティーを眺めて楽しむシンデレラ。そこに王子が話しかけてくる。
・無口なため、短い返事を返すだけのシンデレラ。しかし、意外と会話がスムーズにすすむ事に気付く王子。彼女はしゃべらないだけで、口べたというわけではなかった。
・そして、話している内にとんでもない突っ込みを入れられ、笑い転げる王子。シンデレラも、釣られて笑顔を見せる。
・ここで別れるのは惜しいと思い、踊りでもと誘う王子。シンデレラも嬉しそうに頷くのだった。

--------------------------------------------------
●サカモト 無口なシンデレラ 119

一行あらすじ:自分を眺めていたことから踊りに誘われ、一度は断るが、最後は心を動かされて踊りを受けるシンデレラ。

・情熱的な踊りを披露する王子。自分を見つめているシンデレラに気付き、側に寄って踊りに誘う。しかし、彼女は踊りを眺めていただけだで、王子自身にかけらも興味をもっていなかった。

・一緒に踊ろうと、情熱的にアプローチをかける王子。しかし、無口な彼女は戸惑うばかり。何を言われても無言で首を振る。

・ますますムキになる王子。取り繕うのをやめ、全力で彼女に踊りを懇願する。

・それを見て心を動かされるシンデレラ。黙って王子に手を取り、王子に応えたのだった。


学校のカメ
No.9579 投稿日 2005年6月1日(水)23時46分 投稿者 弟切 千隼
>自己課題、ペットの話、起のアイディア出し

 新木さんがNo.9574で良い例を出して下さったので、それを参考にアイディアを出してみました。
 「学校に棲みついたカメがいる」という設定で、主人公とヒロインが出会う場面です。


―――――――――――――――――――――――――――――
 主人公の通う高校には、中庭があってそこに池がある。池には
カメが棲みついている。
 ある日、主人公のクラスが中庭の掃除当番になる。クラスの皆は
雑談しながらのんびり掃除をする。主人公は皆と離れて、一人で
黙々と池の周りを掃除する。カメのいる環境をきれいにしたい
からだ。
 主人公は、池の周囲からどんどんごみが出てくるのに驚く。
彼はいつも放課後に池に来て、カメを眺めていた。だが、落ち葉の
下に大量のごみがあるのに気づかなかった。
 クラスの皆が終わりにしようと言っても、主人公はごみの多さが
不満で、切り上げられない。小さいごみでも、カメが間違って
呑み込んだら病気になるんだぞと主張する。クラスの皆は、そんなに
細かいところまでやりきれないと反論する。主人公は、じゃあ後は
一人でやるからと言う。
 皆が帰った後、掃除をしている主人公のもとにヒロインが
やってくる。池の近くで落とし物をしたが、見なかったかと訊ねる。
彼女はいつも昼休みにカメを眺めに来ていて、その時に落としたのだった。
 落とし物は主人公が拾っていた。彼女はお礼を言って、落とし物を
受け取る。
 主人公は、あまり人が来ない池になぜ彼女が来て、落とし物をしたのか、
気になって訊ねようとする。しかし、女の子の前で気後れしてしまって
訊けなかった。
―――――――――――――――――――――――――――――


創作料理
No.9580 投稿日 2005年6月1日(水)23時57分 投稿者 まこと
 わたくし、創作料理は作りません。
 だって、さんざん失敗して懲りてますから。
 基本を崩す料理は作っても、冒険料理はいたしません。そういうのが得意な人にお任せします。

 その昔、料理のいろはも知らないのに、創作料理に凝りました。私だけのオリジナルーとか言って、ウンチもどきを大量生産したんですよね。そうして気づいたのが、基本を知らないとダメってことでした。
 日々精進を重ねているうちに、びっくり料理より食べられる料理って考えに変わっていきました。喜んでもらいたいし、自分も満足したいからです。

 食べられる料理を作る。それはできます。食べられる物語だって、作れるはずです。
 ということで、練習しましょう。


>犬猿のプロット

 (案6)悪役系にしぼってやってみます。

 起の部分を確認しておきましょう。
 舞台は、放課後の生徒会室。学園祭についてのミーティングです。議題に上がっているのは、宣伝活動のことです。
---------------------------------------------------
(案6)悪役系
・会長をまったく無視して、議事に関係ない話をしまくる役員たち
・机を叩き、うるさいと怒鳴る女子
・会長がだらしなさすぎだとも
・女子に反発した役員たちは、会長を支持
・議事がすみやかに進行しはじめる
----------------------------------------------------
 視点は客観視点にします。女子がヤな奴に見えない工夫です。女子がこっそり笑みを浮かべるところも書けますよね。

 起を受けた承と、その先を作っていきます。


・宣伝活動はチラシ配りに決定していた
・看板作成班とチラシ班に分かれている
・主人公がリーダーのチラシ班はだれも集まってこない
・それぞれ学園祭の準備で忙しいのだという
・ひとりでチラシを印刷をする主人公
・ペンキだらけの女子が様子を見にくる
・看板班も人手が足りていない
・チラシは配らないで貼リ出すようにと、命令口調の女子
・言い合いに


・チラシを配るのが案外恥ずかしいとわかる主人公
・チラシ貼りに変更する
・貼るのもなかなか大変
・ひとりで奮闘する主人公
・無許可で怒られたり、貼るスペースを確保できなかったり
・相当数残して日が傾いてくる
・鼻にペンキをつけた女子が現れる
・チラシを奪い取り、配布しはじめる


・チラシ配りの経験をあかす女子
・礼を言おうとするが、憎まれ口しか言えない主人公
・通行人をかわして悪態の応酬がはじまる
・横目で女子をうかがう主人公
・女子は笑顔だった


 2時間半


突っ込み
No.9581 投稿日 2005年6月2日(木)00時00分 投稿者 とんびの羽根
 弟切さんが絶対思いつかなさそうところをいくつかあげてみるテスト
>カメ
 出会う場所
 夕日を浴びる無人の歩道橋(普通の人はみんな下を渡る)
 児童図書館
 池のあるさびれた神社
 出身小学校の裏庭

>サカモトさん
--------------------------------------------------
>●サカモト 無口なシンデレラ 117
>>・その頼りない姿に庇護欲を刺激される王子。
 頼りないシンデレラ

--------------------------------------------------
>●サカモト 無口なシンデレラ 118
>>ひっそりとパーティーを眺めて楽しむシンデレラ。
>>短い返事を返すだけのシンデレラ。しかし、意外と会話がスムーズにすすむ事に気付く王子。彼女はしゃべらないだけで、口べたというわけではなかった。

 無口 ○
 口べた属性つぶし ○

>>・そして、話している内にとんでもない突っ込みを入れられ、

 無口 ○
 突っ込み属性 ○

>>笑い転げる王子。

 サカモトさん片言で笑いをとる自信はあるのか
 突っ込みの効果が笑いと決まったわけじゃないので、思いこみで突っ走らないように

>>・ここで別れるのは惜しいと思い、踊りでもと誘う王子。シンデレラも嬉しそうに頷くのだった。

 好意を持つ ○
 萌える △
 惚れる ×

 惜しいでいいのか
 踊りでもっても、ほかに言い方無いのか

--------------------------------------------------
>●サカモト 無口なシンデレラ 119
>>彼女は踊りを眺めていただけで、王子自身にかけらも興味をもっていなかった。

 × 初期設定ミス 


いろいろ
No.9582 投稿日 2005年6月2日(木)02時20分 投稿者
新木 伸
>サカモト

>>前々回、間違えて使ってしまった一番の原因は、社会の仕組みをよく知らなかった学生の頃に、その呼び方を定着させちゃったからです。
>>大学生の頃なんて視野が狭いですから、自分がフリーターや自営業者になるとは思ってもいないですし。あと、言葉の意味なんて正確に知らなくても、平気で使ってましたから。

 なるほど。理解したけど。

 それはそれとして、分室の参加者には、その必要が認められた場合、「今後一生辞書で引いた覚えのない言葉を使用禁止」というルールが課せられることになっているんだけど。それは知ってた?
 そして「必要を認められない」参加者ってのは、これまで、ただの一人も観測されていないのね。全員が例外なく言葉の私物化を一度以上みせていて、俺からそいつを言い渡されているわけね。

 日記を書いてるだけなら、自分語で書いてたっていいけど。

 ――知らない言葉と、知ってるつもりの言葉は、すべて辞書を引け。
 このルールは、言葉によって人に伝えるための「なにか」を書こうとするやつには、絶対に、最低限、必要なことであり、異議を認める必要もないような常識だ。
 言葉を知らずに、言葉でなにかを伝えられるものか。

 言葉の覚え違いをなくす唯一絶対確実な方法は、使う言葉を、すべて辞書で引いて確認することだ。

 ちなみに俺も今でも辞書を引いてるよ。
 てめーらアホタレ腐れアマチュアの参考になるかと思って、2003年の元旦から計測を続けているんだけど。DDWINを使っていると、テキストファイルでログが残せるもんで。

 約2年半で、8000回ほど引いている。1日平均9回ぐらい。
 作家目指した瞬間からはじめた習慣だから、もうかれこれ、17年ぐらい続けている。
 それでも、まだこれだけ引かねばならないわけだよ。
 おまえらなんかは、1日何回引かなきゃならないのか、推して知れ。

 ちなみに、どんな語句を引いているのかは、ここに資料があるので見てみること。

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=%8e%ab%8f%91&mode=and&v=1261&e=res&lp=542&st=1


 今回の「社会人」だって、辞書を引いていれば、以下のように出てきたはずだ。

(大辞林)
>>しゃかい-じん -クワイ- [2] 【社会人】(1)学校や家庭などの保護から自立して,実社会で生活する人。「卒業して―となる」

>>(三省堂現代国語辞典)
しゃかいじん【社会人】《国》〈名〉社会に出て働いている一員としての個人(こじん)。「学校を卒業して―となる」


 また「フリーペーパー」に関しても、辞書を引いてさえいれば、「辞書に載っていない」ということがわかったはずだ。つまり説明が必要な言葉だということがわかったはずだ。


>>母親が過保護なもので高校になるまで、アニメしか見せて貰えなかったこと

 ほーら、また自分語が出てきた。
 おまえの言う「アニメ」というのは、アニメオタクが観るようなアニメのことなのか?
 おまえが見せてもらっていたようなジャンルを、もっと正しく指し示す言葉があるんじゃないのか。



>>サカモトは天然なんで、自分で考えて相手を笑わすっていうのは苦手っすね。

 なにか、勘違いしとらんか?
 「笑い」は、白石の出してきたものを、リライトしろと言ってるだけだぞ。
 おまえが書けと言ってるんじゃない。白石の出してきたネタをお前の手で洗練させて戻してやれと言ってるだけだ。

 あと「萌えっ子」のほうだけど。
 言い忘れていたけど、女の子じゃなくて、男の子のほうな。
 主人公は性別年齢境遇、なにも限定しない。ただしもう一人の「萌えっ子」のほうは男の子限定。





>弟切

 プロット化してこい、ボケ。

 肉付きで扱って取り間違えたりしないほど、おまえは構成力に秀でているのか?
 箇条書きで骨化してこい。

 だいたい肉を付けるにしたって、不要な肉が多すぎる。どうでもいいことが多すぎて、なにを書いているのか、わからない。
 あらすじのひとつも、満足に書けないのか。
 粗い筋だからあらすじっていうんだ。筋以外の部分をゴテゴテ付けてくるな。

 話の雰囲気やら、キャラの方向性やらを確定するための、必要最低限のディテールというのがあるわけだ。
 それがわからないやつが肉付き骨の状態で出してくんな。

 まず骨化して、箇条書きにしたものを出してくること。
 そこに必要最低限のディテールを加えて、平文であらすじ的に書いたものも出してくること。

 ちなみに、起でクリアせねばならないものは、以下の通りな。

a.主人公がカメオタクであること。
b.ヒロインがカメオタクであること。
c.主人公の属性「頑固」が伝わること。
d.ヒロインの属性「マイペースorのろま」が伝わること。
e.二人に好感を持ってもらえること。

 肉を取り除いて、骨にして眺めてみれば、おまえの鳥頭でもわかると思うんだけど。

 5項目のうち、ぎりぎり2項目しか満たしてねーぞ。
 満たしているのは、なんであり、満たしていないのは、なんであるのか。
 ぎりぎり満たしている2項目も、片方はOKだけど、もう片方はオマケしてぎりぎりOKだ。どれが普通にOKで、どれがぎりぎりOKなのかも、考えてみること。




>まこと

>>その昔、料理のいろはも知らないのに、創作料理に凝りました。私だけのオリジナルーとか言って、ウンチもどきを大量生産したんですよね。そうして気づいたのが、基本を知らないとダメってことでした。

 これを聞いて、まことは見込みがあるかな、と思った。

 練習が必要だと感じるのって、じつは経験なのね。
 過去のどこかの時点で、練習したら上達したとか、練習しないでやっていてもダメだということに、一回でいいから、体験していることが必要。
 この経験がないと、練習の必要性を決して理解できない。
 「練習すると上達する」という学習がされていないから、練習を無意味な行動だと考える。
 だって練習して上達した覚えが、本人にとっては一度もないんだから……。あたりまえのことだよな。

 ちなみに中学、高校あたりで、運動部に属していたやつは、この条件付けがたいてい行われている。体を動かすことを身につけるためには、どうしても、つらくて楽しくない反復練習を必要とするから。
 文化系や理系のやつほど、練習の効用を知らない。

 あー、こんど、参加希望者には、これ訊くことにしようかな。
 練習の必要性を知っているか否か。そうでない人には、そのままお引き取り願うか、1000字課題を最低100本やってもらってから、なにか見たり言ったりすることにしようか。
 分室は、練習する場所だと言っているのに、練習しないで身につけられるつもりのやつが、どうして紛れこんでくるのかなー?

 で、小説は、料理と同様に練習すれば誰でも身に付くことであるし、料理のように基本が大事なものだというところは同じだが――。

 料理ほど簡単には攻略できないから、心すること。
 「物語を作る」ということは、料理ほど整理研究されていないし、料理ほど教えかたが確立していないのだ。
 なにしろ、取り組んでいる人間の数が、圧倒的に違う。
 料理ってのは、いわば、全人類の半数以上が取り組むものだよな。練習して上達しようとする人の数も、研究している人の数も、どうすれば効率よく人に教えられるかを研究している人の数も、いまこの地球上で、すくなくとも30億人以上が、日々料理の研鑽をしているわけよ。

 しかし、小説をやってる人間って、何人だ?
 演劇やゲームやマンガや映画や、その他の「物語」に関連するジャンルすべてを合わせたって、何人だ?
 さらにそのなかで、技術と基本を伝達しようとしている人って、何人だ?
 プロはふつう、作品書くのに忙しいわけね。人に教える必要なんて、じつはまったくないわけだ。

 人数以外にも、年月の問題がある。
 料理ってのは、何千年、あるいは何十万年、研鑽が続けられてきたものだ?
 小説ってのは、物語っていうのは、せいぜいここ何百年だけだよな。

 てなわけで、料理のように、簡単にすぐ上達できるような道筋が、まだ用意されていない。
 たとえるなら――。
 料理のほうを登山道が完備されていて、一般人でも運動靴で登頂可能な山なのだとする。東京の高尾山みたいな感じね。って、知らんか。まあどんな地方にもその手のお手軽な山はあるだろう。
 それに対して、小説のほうは秘境なわけよ。せいぜい、地元の猟師が通る獣道がある程度。道はないこともない。しかしコンクリで舗装された登山路ではない。時にはナタを振るって下生えを切り開かないと進めないような獣道なわけ。




>料理の基本

 ちなみに、料理の基本って、なんなわけ?
 対比させることで、小説の基本の展望に役立つかもしれないので、レポートするのこと。





>犬猿の話

>>(案6)悪役系にしぼってやってみます。

 いちばんいいのを選んできたじゃん。
 なぜそれを選んだのか、どうしてそれが良いと考えたのか、思考開示のこと。

 承はいい。
 転は要修正。
 主人公の落ち込み度が低い。落ち込み度が低いと、味方登場のシーンが盛り上がらない。
 また女子が味方に見える感じが足りない。動機が見えないんだよな。トロい主人公にむかついているだけなのか、手伝ってくれているのか、印象がどっちつかず。言葉で喋らせるのも芸がないから、なにか、行動で動機の見えてくる工夫はできないものか。

 あと重大な欠陥がひとつある。主人公が女子に対する印象を変える場所がない。これは上記の「女子の動機が見えない」に関わっているわけだが。これまで敵と思っていたのが、そうじゃないと確信する瞬間ね。なんとなく敵じゃないように感じる――では全然弱くて、敵でないと確信する強度が必要なわけよ。

 結はまあ、書きかたの問題だろうけど。
 ここまで読んできた読者としては、あまりこってりした喧嘩は見たくないだろ。
 結ってのは、メインディッシュを食べ終えたあとのデザートなんだから。さっぱりとした、さわやかな感じを口の中に欲しいわけね。


走り梅雨
No.9583 投稿日 2005年6月2日(木)22時55分 投稿者 弟切 千隼
と聞いて、人の形をした雨雲が走っているところを思い浮かべてしまいました。
 あまりにもべたべたなギャグですね。弟切の想像力は貧困を極めています(;_;)



>自己課題、ペットの話、起のアイディア出し

 前回の書きこみNo.9579のあらすじは、あらすじになっていませんでした。肉を削いで骨化してみます。


5W1H
いつ……夕方の掃除の時間。
どこで……高校の中庭。カメが棲む池のそば。
誰が……主人公と、主人公のクラスメイトがまず登場。
    後からヒロイン。
何をしている……中庭の掃除をしている。
どんなふうに……主人公は熱心に。クラスメイトは適当に手を抜きながら。
なぜ……主人公は、カメのいる環境を本当にきれいにしたいから。
    クラスメイトは、表面的に汚くなければいいと思っているから。


話の流れ(箇条書き)

・主人公とクラスメイトが中庭を掃除する。

・クラスメイトが掃除を終える。主人公は終わらない。主人公を置いてクラスメイトは帰る。

・ヒロイン登場。主人公に落とし物のことを訊ねる。

・主人公はヒロインに落とし物を渡す。彼女に興味を持つが、何も訊けない。


話の流れ(平文)
―――――――――――――――――――――――――――――
 主人公は、クラスメイトと一緒に高校の中庭を掃除する。彼は
一人だけ皆と離れて、カメのいる池の周囲を担当する。
 クラスメイトはさっさと掃除を終える。主人公は、カメのために
細かいごみまで拾っていて、掃除が終わらない。クラスメイトは
先に帰ってしまう。
 ヒロインが登場して、主人公に落とし物をしたことを告げる。
 それは主人公が拾っていた。彼は落とし物を渡しながら、なぜ
彼女はこんなところに落とし物をしたのかと思う。
―――――――――――――――――――――――――――――


>> ちなみに、起でクリアせねばならないものは、以下の通りな。
>>
>>a.主人公がカメオタクであること。
>>b.ヒロインがカメオタクであること。
>>c.主人公の属性「頑固」が伝わること。
>>d.ヒロインの属性「マイペースorのろま」が伝わること。
>>e.二人に好感を持ってもらえること。
(新木さんのNo.9582の書きこみより)

ということですので、どれがクリアできてどれがクリアできていないのか、見てみましょう。


 aの「主人公カメおたく」は、ぎりぎりクリアですね。カメ好きで、しかも、人付き合いが苦手でなければ、一人で熱心にカメ池の掃除などしないでしょう。
 でも、これはわかりにくいですね。カメに対する働きかけが間接的だからです。掃除とカメとの関係は、説明されなければわかりません。

 bの「ヒロインカメおたく」は、クリアしていません。
 カメ池に落とし物をしたからといって、カメ好きとは限りません。「カメ好きだからカメ池に来て、落とし物をした」という説明がまったくありませんから、読者さまには因果関係がわかりません。

 cの「主人公頑固」はしっかりクリアです。クラスメイトが全員帰っても掃除を続けるなんて、頑固以外の何ものでもないでしょう。

 dの「ヒロインマイペースorのろま」は、まったくクリアしていません。どこにもそんなことは書いてありません。

 eの「二人に好感」もクリアしていません。主人公は頑固なだけの変人です。ヒロインは印象が薄くて、好きも嫌いもありません。


 この案は全然だめでした。次へ行きます。次からはプロット化して書きます。


料理の基本
No.9584 投稿日 2005年6月2日(木)23時27分 投稿者 まこと
>レポート提出

 料理とはなんぞや。
 健康な生活を維持するために、食べられるものを作ることです。

 それでは、食べられるお料理を作るためになにが必要なのか。野菜炒めを例にとって、考えていきます。

 必要なものは、材料、調味料。その他に調理器具、もちろんレシピなんてのも必要です。
 材料がそろいました。
 じゃあ、手始めにすることとはいったいなんでしょう。材料を切ることでしょうか。 違います。手を洗うことです。口に入るものを作るわけですから、清潔にしなければいけないんです。
 エプロンもして――私はしませんけどね――準備が整いました。
 料理は準備段階から、もう始まってるんですね。

 準備ができたら、レシピにそって作業を進めていきます。材料を切り、熱したフライパンに油をひいて材料を炒めます。
 強火で手早く。これがコツです。

 料理の仕上げは調味料で味付けをします。
 そして、味を見ます。
 ここは大事です。料理は味が命なんですから。
 最高の味にしろと言ってるわけじゃありません。食べられる味にしましょうねってことです。味見してイマイチだったなら、調味料で調節します。

 そして最後は、お皿に盛りつけます。大きなお皿にさらりと盛って上品に見せたりとか。洗うのが面倒なら、フライパンでそのまま出したりとか。
 フライパンでそのまま出すときには、演出でおぎなうという手があります。目の前でフタをとって、もわんと湯気をたたせるとか。

 お料理を引き立たせる盛りつけ。そこまでが、調理に含まれていると考えていいでしょう。

 これがお料理の基本になるところです。
 基本さえしっかり身に付ければ、食材を工夫するなど応用もきくようになってくるものです。

 小説の展望に、役立ちますよね。


 レポートを書きながら、プロットをものにしたいなと切実に思いました。
 料理を作る私の頭には、マイレシピが格納されていて、それにそって料理を作ることが可能です。
 同様に、きちんとしたプロットさえあればおいしい物語が作れるんだろうな、と思いました。
 プロットのたてかたも、おもらし姫の考察と平行して、練習していきます。



>犬猿の話
>悪役系をチョイスした理由、思考開示

 一番ひかれたのがぷんすか怒ってる女子だったから、という理由で悪役系女子を選びました。お助け系もお説教系も、悪役系ほどひかれなかった。
 読み手の自分が一番読みたいものを選びました。

 後付けか? 違います。選んだとき悪役萌え〜と叫んでました。

 また(案6)が良いと考えた理由について。
 説明します。プリントアウトしたものを見比べました。3つを並べて順に見ていったら(案6)だけ、すんなり全容を見ることができたんです。それだけ素直な筋だということになりますよね。
 お助け系の話も、お説教系の話も、膨らませていくところでもたつきました。行動の理由など、説明がへたくそな私には難しいだろうと思われました。
 素直なわかりやすい話を書くために練習をしているところです。そうするとやはり(案6)になりますよね。



>転、修正

 主人公の落ち込み度増強&女子の動機を提示&女子に対する印象の高低差版。

(転)
・チラシを配るのが案外恥ずかしいとわかる主人公、チラシ貼りに変更する
・貼るのもなかなか大変、ひとりで奮闘する主人公
・無許可で怒られたり、貼るスペースを確保できなかったり
・嫌いな犬に追いかけられと散々
・相当数残して日が傾き、夕日とともにたそがれてしまう主人公
・女子が主人公の名前を叫びながら走っている
・きょろきょろしている女子、主人公を見つけ安堵の表情をうかべる
・お待たせと駆けより、チラシを奪い取る
・配布しはじめる女子に、言葉をなくす主人公
・主人公の視線に赤くなる女子、必要のない言い訳を並べたてる

(結)
・チラシ配りの経験をあかす女子、手際が良い
・礼を言おうとするが口ごもる
・ボソリと礼を催促する女子に、照れ隠しを言う主人公
・横目で女子をうかがう
・女子が口もとをゆがませていた


 2時間


いろいろ
No.9585 投稿日 2005年6月3日(金)00時51分 投稿者
新木 伸
>弟切

 この案はだめで、次を考えなければならないことが、わかったわけだな。
 また次の案をテストするための道具も手に入れたわけだな。

 ただしこの道具は、この話の、この起のパートにしか使えない専用検知器だ。
 この方法は、もっと普遍的な道具に応用可能だ。あるシーンに必要な条件を自分で導き出せるようになれば、テストのための道具を毎回自分で作り出すことができる。

 おまえとか、まこととか。
 俺が道具をこしらえてやれば、なんとか使えているのだが、自分で検出道具を作れるレベルに上がっていってくれないんだよなぁ……。
 依存心があるせい? 真剣にやってないせい? 切実さに欠けるせい?
 そんなんじゃ立派な石器人になれないぞ。落ちてる道具を使えるだけってのは、チンパンジーくんだからな。

 道具に、もう一項目付け加える。

a.主人公がカメオタクであること。
b.ヒロインがカメオタクであること。
c.主人公の属性「頑固」が伝わること。
d.ヒロインの属性「マイペースorのろま」が伝わること。
e.二人に好感を持ってもらえること。
f.主人公に葛藤があること。

 この道具の優先順位を自分で考えてみること。
 絶対に満たさなければならないものを上に。最低限ギリギリ満たしていればよいものを真ん中に。場合によっては満たさなくてもいいものを下に。
 並べ替えてくること。



 また次からの提出は、今回と同じように、プロット+最低限ディテール付き平文、のかたちで提出のこと。



>>起・主人公とクラスメイトが中庭を掃除する。
>>承・クラスメイトが掃除を終える。主人公は終わらない。主人公を置いてクラスメイトは帰る。
>>転・ヒロイン登場。主人公に落とし物のことを訊ねる。
>>結・主人公はヒロインに落とし物を渡す。彼女に興味を持つが、何も訊けない。

 この筋立て。なんか変だろ。
 クラスメイトがただ「帰る」とあるけれど。
 主人公が皆を引き止めてなかったっけ? カメのために池を一緒に掃除してくれというふうに。
 その言動がなかったら、どうしてカメ好きであることが伝わるのだ?
 この箇条書きプロットだけを見ると、カメ好きであることがわからないぞ。
 また頑固であることもわからないぞ。
 そういうことは、すべて筋の中に含まれているはずだぞ。
 なにか変だぞ。

 俺のみせたサンプルを、筋に分解してみそ。
 肉を削り落とした筋段階でも、きちんとa〜fまで、すべて入っているはずだ。



>>−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
>> 主人公は、クラスメイトと一緒に高校の中庭を掃除する。彼は
>>一人だけ皆と離れて、カメのいる池の周囲を担当する。
>> クラスメイトはさっさと掃除を終える。主人公は、カメのために
>>細かいごみまで拾っていて、掃除が終わらない。クラスメイトは
>>先に帰ってしまう。
>> ヒロインが登場して、主人公に落とし物をしたことを告げる。
>> それは主人公が拾っていた。彼は落とし物を渡しながら、なぜ
>>彼女はこんなところに落とし物をしたのかと思う。
>>−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 長すぎ。不要な肉は付けるなと言った。
 もっと削って、「必要最低限」のディテールにしろ。


 あと、道具を渡してもらえば自己チェック可能なのに、道具を持っていなかった状態ではOKだと思っていたんだよな?
 なぜどんな根拠でOKだと錯覚していたのか、そこのところを思考開示のこと。




>まこと
>料理の基本

 ええと。がんばってやってきたんだから、「話にならん」とか叱り飛ばしちゃいけないわけだな。
 「ふざけるな。腕立て百回」とか言っちゃいけないわけだな。

 まことの書いてきたのは、「料理の手順」なわけね。
 俺が書けと言ったのは、「料理の基本」なわけね。

 料理の基本はいくつの種類に分けられるのか。
 それぞれに分けて、すべて列挙して、系統ごとに分類していって、「料理の基本」を全体にわたって、体系だてて説明してくれ、と言ったわけ。
 それぞれの要素を身につけるために必要な練習法なども軽く紹介されているとなおいいだろう。

 体系立てる、って、意味わかる?
 まこと、大学に行ってたっけ?
 大学に行っていたなら、学問ってのは知識の体系立てのことだから、やったことがあるはずなのだが。(ちなみに高校までは知識の詰めこみ)

 なにをやれと言われているのかわからないだろうけど、とりあえず考えて、手探りでやってみそ。
 真面目にやっていれば、変なものを書いてきても怒らんから。
 ふざけていたりサボっていたり怒るし。ふて腐れていたりしたら3秒かぞえて放り出すけど。




>>一番ひかれたのがぷんすか怒ってる女子だったから、という理由で悪役系女子を選びました。お助け系もお説教系も、悪役系ほどひかれなかった。
>>選んだとき悪役萌え〜と叫んでました。

 キャラ萌えなわけね。
 いいんじゃないかね。物語というのは、まず人物への興味から入るものだし。



>>お助け系の話も、お説教系の話も、膨らませていくところでもたつきました。行動の理由など、説明がへたくそな私には難しいだろうと思われました。


 プロットっていうのは、読んだ人間が、その瞬間に膨らませながら読んでゆくものなわけだよ。
 プロットを見てわかるひとと、わからない人とが出てきてしまうのは、そうした理由。
 おまえの場合には、意識して労力を払わないと、プロットが実際にどんな話になりそうなのか、わからないわけか。
 俺は通常の目で追う速度で眺めつつ、脳裏に膨らませて展開して、どんな話になるか想定しながら読んでいるけど。

 しかしおまえ、それ、自分で考えついた話だろ? そのときに膨らませていなかったわけか?
 ふつう、そのときにやっていないか?





>>・チラシを配るのが案外恥ずかしいとわかる主人公、チラシ貼りに変更する

 チラシ配りを断念するエピソードが足りんわな。具体的に考えてあるのか?


>>・貼るのもなかなか大変、ひとりで奮闘する主人公
>>・無許可で怒られたり、貼るスペースを確保できなかったり
>>・嫌いな犬に追いかけられと散々

 貼るのがなかなか大変な部分。三つ列挙すれば表現しきれると思うのは、これは気弱の現れ。書いていったときに無駄に長くなって、印象が薄まってしまって、なんの話なのかわからなくなってしまう危険もある。
 まあ幼稚園のお遊戯レベルの練習だから、これで通すけど。
 もっと印象的なエピソードを一個出して、それで要件を満たすのが本当のやりかたってものな。


>>・女子が主人公の名前を叫びながら走っている
>>・きょろきょろしている女子、主人公を見つけ安堵の表情をうかべる
>>・お待たせと駆けより、チラシを奪い取る
>>・配布しはじめる女子に、言葉をなくす主人公
>>・主人公の視線に赤くなる女子、必要のない言い訳を並べたてる

 落ち込み→女子登場で味方、のところに落差が足りない。きっちりと段差を作れ。段差かあるべき部分が、不自然になだらかに繋がってしまっている。
 主人公の感情変移が不自然。主人公はまだ女子のことを敵だと思っているわけだよな。その心境からくる当然の行動がない。
 ここでいってる「自然な感情変移」というのは、落差のあるものね。あるべきはずの落差がないから不自然だと言っているわけだな。

 作者は女子が味方だと知ってるわけよ。
 しかし主人公も読者も、女子のことを敵だと思っているわけよ。
 「知ってる作者」に引きずられて、話自体も、主人公の心境も、変なふうにねじまがってしまっている。これでは読者の感情移入が解けてしまう。納得してもらえないし、感動もしてもらえない。心を動かせない。
 落差を作ること。

 あと「キャラ萌え」で悪役を選んだのなら――。
 これ、キャラ違っちゃってるだろ。悪役萌えー、はどうした?
 結も悪役萌えー、はどうした?


じしんこわい。
No.9586 投稿日 2005年6月3日(金)04時45分 投稿者 白石 尚

 突然ですが、地震がきました。
 
 九州地方は、大きいのは、今年に入って三度目です。
 
 非常にこわいけど、どうすることもできないぞ。
 死ぬ前に、なんでもいいからやらかしてしまおう。

 本当にこわいので、みなさんに恐怖をお裾分け。

 白石より。


撃沈
No.9587 投稿日 2005年6月3日(金)07時20分 投稿者
サカモト

 家族の話を書く前に、こっそり乞食少女の話をウォーミングアップ用に書いてみようと思ったのですが……ひっさしぶりだぁっと喜んで書き出してみたモノの、驚くほど筆が進みません。てか、書き出して2、3行で撃沈。
 そういえば半年近く小説書いてなかったんだっけ……。野球選手でいうとまるまる1シーズン試合をしてなかったことになります。はよう戦線復帰しようっと。


>新木さん
 googleで検索して引っかからない言葉は使わないと決めていたのですが、もっと気をつかわないといけなかったんですね。
 新木さんの引いたモノで見てみると、普段当たり前に使っている言葉も調査対象になってますし。思い浮かんだモノはすぐに引くというレベルでしょうか。
 疑問に思わなくても引かなきゃいけないんだぁ。そうしないと、知ってるツモリで間違った言葉を使っちゃうんですね。


>>また「フリーペーパー」に関しても、辞書を引いてさえいれば、「辞書に載っていない」ということがわかったはずだ。
>>つまり説明が必要な言葉だということがわかったはずだ。

 確かにフリーペーパー、広辞苑の方では載っていませんでした。
 で、「デイリー 新語辞典」ではヒットしていたので、クロスチェックも重ねてやらないといけないということなんですね。一つの辞書だけだと、他の辞書に載ってないってこともありそうですし。


>>おまえの言う「アニメ」というのは、アニメオタクが観るようなアニメのことなのか?

 いえ、適当なジャンルがないんですが『ドラえもん』とか『サザエさん』みたいなアニメです。
 他にも、今の番組でいうと『ポケットモンスター』とか『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』とか、 『交響詩篇 エウレカセブン』とかですね。
 要するに今の子供が見ているようなアニメ番組を見ていたと思います。



>>「笑い」は、白石の出してきたものを、リライトしろと言ってるだけだぞ。
>>おまえが書けと言ってるんじゃない。

 あ、了解です。お互いリライトしあうわけですものね。
 

>>主人公は性別年齢境遇、なにも限定しない。ただしもう一人の「萌えっ子」のほうは男の子限定。

 男っすか……。
 男の萌えっ子って。男から見た萌えっ子? それとも女の子から見た萌えっ子でしょうか。あ、両方兼ね備えればいいのか。猫耳が付いていて、しゃべるたびに語尾ににゃんを付けるマッチョで厳ついお兄様なら。押し入れの中に窮屈そうに住み着いているとなお良しですね! ……書くのイヤかも。
 少し、マジメに考えてみます。


>シンデレラ

 いつも評価ありがとうございます。
 他の二つは評価外ですね。
 以前、とんびさんに言われた要素を盛り込んだシンデレラのみ手直しします。


>●サカモト 無口なシンデレラ 118
>>サカモトさん片言で笑いをとる自信はあるのか
 
 難しそうですね。
 笑いではなく、絶句は……ないな。それは違いますみたいなコトを言われて、ハッとするでしょうか。
 

>>惜しいでいいのか
>>踊りでもっても、ほかに言い方無いのか

 いや、ダメですね。
 前に坂本自身が言っていた事なのですが、王子が国中から探し出して結婚しようというくらい惚れなきゃいけないので、ちょっといいなぁくらいじゃ全然だめっす。
 それと萌の要素も強くしないといけませんね。

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●サカモト 無口なシンデレラ 118(再)

一行あらすじ:王子に話しかけられ、話がかみ合ったため、そのまま踊りに誘われるシンデレラ

・無口なため気の合う者がおらず、ひっそりとパーティーを眺めて楽しむシンデレラ。そこに王子が話しかけてくる。
・無口なため、短い返事を返すだけのシンデレラ。しかし、意外と会話がスムーズにすすむ事に気付く王子。彼女はしゃべらないだけで、口べたというわけではなかった。
・そして、話している内にとんでもない突っ込みを入れられ、ハッとする王子。今まで言われたことのない一言に心が動かされる。
・シンデレラは王子の反応が変なことを見て、失言してしまったと思い、王子の前から去ろうとする。すっかり彼女に魅了された王子は慌てて引き留めようとする。とっさに踊りでもどうでしょうと言うのだった。

--------------------------------------------------
 

 次に新しいのを一個です。
 よろしくお願い致します。


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●サカモト 無口なシンデレラ 120

一行あらすじ:無口なために王子の体調が悪いことに気付き、王子休ませ、惚れられたシンデレラ。

・風邪を引いて調子が悪い王子。ソレを隠してシンデレラを含んだ他の娘達と話をする。
一生懸命しゃべりかけて王子の様子に気付かない他の娘と違い、無口なためあまりしゃべらないシンデレラ。王子の様子がおかしいことに気付く。

・やがて、話しながらフラフラし始める王子。失礼とは思いながらも、とっさに王子の腕を掴むシンデレラ。掴んだ腕の体温から熱があることに気付く。踊りませんかと言って、さりげなく王子を他の娘たちから引き離すシンデレラ。
人目のないところで椅子に座らせる。

・怪訝な表情で彼女を見る王子。短く休んで下さいと言って、濡れたハンカチと飲み物を差し出すシンデレラ。自分の体調がばれたことを知り赤くなる王子。短い言葉と態度で労るシンデレラ。

・一通りの処置をして、その場を去ろうとするシンデレラ。ソレを王子は引き留め、ココに残ってくれと懇願するのだった。

--------------------------------------------------
 

時間:3時間


いろいろ
No.9588 投稿日 2005年6月3日(金)12時19分 投稿者
新木 伸
>練習が不要なことと、練習が必要なこと

 物事には、「なんとなくやっている」うちに実用充分なところまで上達できることと、なんとなくやっていたのでは、充分な技量を得られないものとがある。

 たとえば、「自転車に乗る」や「泳ぐ」ということは、まあたいていの人にとっては、はじめ出来なくとも、やっているうちに、「なんとなく」でこなせてしまうもの。もちろん競技に出るとかいうのなら別だが、普通に自転車に乗ってみたり、普通に泳いだりするぶんには、まあやっているうちに、さしたる苦労なくてきてしまえる。

 これは人間が生得的に持っている能力の延長だから、そうなるのだな。
 他に人間が先天的に持っているものとしては、歌を歌うということがある。あと絵を書いてみたり。
 やってりゃ、そのうちうまくなってゆくこと。

 それに比べて、練習によって、後天的に身につける部類のものがある。ただやっているだけでは、充分な技量に至らないものね。人間の本能では、本来処理できないものなので、思いつきでやっているだけでは上達できないのだ。
 たとえば楽器演奏などは、後天的なものだ。
 料理というものも、後天的なもの。
 小説というのは、こうした部類のなかで、もっとも後天的なものであったりする。

 ただし、世の中には例外というのもあって。小説を「なんとなく」やっているうちに充分なところ(プロレベル)まで上達できてしまえる人もいる。
 小説家がよく口にする、「書いて書いて書きまくれば、うまくなる」という話。これはじつは嘘なのだな。
 なんとなくやっていてうまくなる人――天性の才能を持っている人にとっては、そのアドバイスは有効で、真実であるが。

 しかし一般人には役に立たない。
 世の中には、ただ書いていれば小説がうまくなれる人間と、ただ書いているだけではうまくなれない人間との、二通りがいる。
 まあ作家なんてのは、そんなに大勢必要とされていないのだから、そうした天性の才能を持っている人だけが書けばいいという話もあるんだけどね。

 なんとなくやっていたって、食える料理が作れるようにならないのと同様、小説もきちんと練習しなければ読めるものにならない。
 凡才が小説家になりたきゃ、きちんとした練習を行え。




>サカモト
>蒼のサンクトゥス

 そういや、ずいぶん前に止まったままになっていた、あらすじ書きの課題。
 あれ、どうなっていたっけ?
 ある知人のネット書評家のページに、こんなものを発見。

>>読了。人知を超越したなにものかによって首都近郊の海洋上につくられたなぞの空間〈A-NEST〉。それはあらゆるものが地上とは異質な上に危険にみちた世界だったが、希少鉱物と未知のなにかを求め〈A-NEST〉にいどむ「採掘屋」は途絶えることがなかった。
>>主人公治基もそのひとり。〈A-NEST〉に適応した「レリクト」の日菜や、喧嘩仲間のやしほとともに、かれは今日も魔の海へもぐりつづける。探索のその先にあるものは神秘か絶望か。さまざまな人びとの思惑が絡みながら物語は続いていく――。

(週刊海燕)
http://d.hatena.ne.jp/kaien/20050523/p3#tb


 おまえが最後に書いたのって、どんなんだっけ?
 引用してきてみそ。
 あと、いまの技量で、もういちど書いてみそ。
 そうしたら、思い出したついでに、当時書いてあった俺のお手本見せてやるから。

 ちなみに、上記の海燕のものは、作品の紹介文ね。
 おまえに与えた課題は、舞台、キャラ、ストーリー――の三等分バージョンだったはずだ。
 ゆえに表記すべきものの重さづけが違う。そのまま参考にはならない。だが表現が洗練されているところとか、参考になるだろ。





>辞書を引くこと

>>新木さんの引いたモノで見てみると、普段当たり前に使っている言葉も調査対象になってますし。思い浮かんだモノはすぐに引くというレベルでしょうか。

 おまえ、俺がなにを言っているのか、わかんないわけ? 韓国行ってきて、日本語忘れてしまったか?

 たとえばおまえであれば、「新木さんの引いたモノで見てみると、普段当たり前に使っている言葉も調査対象になってますし。思い浮かんだモノはすぐに引くというレベルでしょうか」――という文章を書くために、

 引く
 もの
 見る
 みる
 普段
 当たり前
 使う
 言葉
 調査
 対象
 なる
 思い浮かぶ
 すぐ
 レベル
 いう

 これらすべてを引き倒す必要があるだろう。
 このうち、「いう」は、前に引いた覚えがあったっけか?
 だから言ってるだろ。辞書で引いた覚えのない言葉はすべて――だと。

 ちなみに俺だと、それらの言葉はすべて過去に一度以上引いた覚えがあるし、辞書に載っている意味をそらで言えるから、問題なく、使えるわけよ。(と書いていて、いま「そら」だけ引いて確認した)

 俺がなにを言っているのか、こんどは正しく理解できたか?
 気違いじみてる、と思ったろ? いま思ったろ?

 ちがう。これは常識なんだ。物を書く人間であれば、全員に適用されるルールだ。例外はない。
 すべての言葉を辞書で引かなければ、一語も語るな。――というほうが常識なのね。
 それが気違いじみていると思うなら、そう思ったおまえのほうが、気違いなんだよ。



>>確かにフリーペーパー、広辞苑の方では載っていませんでした。
>>で、「デイリー 新語辞典」ではヒットしていたので、クロスチェックも重ねてやらないといけないということなんですね。

 あたりまえのことに、うん、と言ってやらなきゃいかんのか?
 うん。そうだよ。あたりまえじゃん。
 ちなみに辞書をひとつだけ引くという行為は、辞書を引いたとはいわない。最低3つ以上引いていないときには、辞書を引いたと言うな。まぎらわしいから。
 なぜ3つなのかというと、多数決の取れる最低数だからだ。3つ引いて、うち2つが一致していたら、最低限の確度で、最低限の信頼をおいてもいいだろう。
 不一致が出たなら、5つ6つは引くべきだけどな。

 あと新語辞典っていうのは、背表紙に書いてある通りに新語辞典だろうが。おまえは日本語も読めんのか?
 新語辞典っていうのは、なんのためにあるんだよ? 知らない最新語を聞いたときに、意味を調べるための辞典じゃないのか?
 ではその辞典に載っている言葉は、説明抜きで使っていい言葉なのか?
 このアホが。




>アニメ

 アニメというのは、アニメファンやアニメオタクが見るものだよ。
 ほかにはアニメーションという言葉がある。言葉が違うんだから、向ける対象も当然違うわな。
 アニメオタクの見なさそうなアニメは、子供向けアニメというんでないかな。
 あと「マンガ日本昔話」なんていう番組、知ってるかな。ああいう話は、アニメと呼ぶのもアニメーションと呼ぶのもへんだよな。ほとんど動いてないし。無理に言葉を作るなら「テレビマンガ」とでもいうところか。





>白石

 なんか急に静かになったな。そろそろリタイアか?
 笑いの話の次は?
 リライトしあう話は、べつに1個だけでなくてもいいのだけどな。
 まことがいまやっている短編を書きあげたら、サカモトはシンデレラ競作に行くんだから、それまで大いに有効活用しなきゃ損じゃないのか?


エピソード4
No.9589 投稿日 2005年6月3日(金)23時07分 投稿者 まこと
>転のエピソード
>>チラシ配りを断念するエピソードが足りんわな。具体的に考えてあるのか?

 チラシ配りを断念することを、読み手のかたに納得してもらえるエピソードを考えてみます。

・駅の改札口でチラシ配りをはじめる主人公
・知らない人にチラシを手渡すのは、意外と恥ずかしい
・なかなか受け取ってもらえない
・やっと成功するも、直後にポイ捨てされる
・じゃまにされた拍子によろけ、チラシをばら撒く
・汚損の激しい何枚かを捨てるはめに
・配るのは断念し、チラシ貼りに変更する


>>貼るのがなかなか大変な部分。
>>もっと印象的なエピソードを一個出して、それで要件を満たすのが本当のやりかたってものな。

 一個だけで大変さを出す。やってみます。

・市役所の掲示板に貼り出そうと考える主人公
・ガラスケースになっていて、自分では貼れない
・許可をとろうとするが、たらいまわしにされムカつく主人公
・時間ばかりがすぎ、しかも最初に応対された部署へ戻されてしまう
・情けなくなって、市庁舎をあとにする


>感情変移が不自然
>>「知っている作者」に引きずられて、話自体も、主人公の心情も、変なふうにねじまがってしまっている。
>>落差を作ること。

 そこに気をつけて見直します。
 ほんとだ、ねじまがってますね。
 感情のひっくり返る瞬間を、楽しめる話にします。

・気がつけば日が傾きはじめている
・とぼとぼ学校へ向かう主人公
・目の前に仁王立ちした女子があらわれる
・気おくれする主人公に、イヤミを言ってくる
・悔しいが反論できない主人公
・チラシの量を皮肉って、強引に奪い取る女子
・主人公は声を荒げる
・背中を向けた女子が、思いがけず、主人公のがんばりをねぎらう
・しかもチラシ配りを手伝うと言う
・驚きで言葉をなくす主人公


 書いていて気がついたのですが、すでに課題でやったことありますよね、私。「ばあちゃんこ」の手法だと思った。
 こむずかしく考えすぎでした。


 続けて結もいきましょう。

・市役所の並びのスーパーでチラシ配りをするふたり
・女子にはチラシ配りの経験があった
・手際が良い女子に礼を言おうとする主人公
・あくまで生徒会のためと憎まれ口をたたく女子
・苦笑する主人公

 悪役萌え〜にしました。



>料理の基本をレポートしよう

 やりかたは分かりましたので、明日提出します。
 おやすみなさいです。

 1時間半


>新木さん
No.9590 投稿日 2005年6月4日(土)00時32分 投稿者 白石 尚

 この一週間、ずっと笑いの話を書こうと思って、考えたり、書いたりしてきたけれど、どうにも形になってきません。
 課題を上げたいのはやまやまだけど、全然笑いになっていない話を上げることもできなくて、悩んでいました。
 少し時間を置いたら書けるのかな、とか、一度笑いからはなれたら書けるのかな、とかいろいろ試してみたけれど、ちょっと今のところは完全に停滞してしまってます。

 1000字にもまだ慣れません。構成メモを取る時に、できるだけ単一のコンセプトに抑えて話を決めるように練習していますが、そちらの方はもう少し自分で続けていくうちに、慣れと感覚でつかめそうに思います。

 でも、書き始めを邪魔するのが「笑い」。
 笑いの物語を書くって、日常普通に会話の中で冗談言ったり突っこんだりするのとは違って、すごく難しいですね。
 同じ題材を使って書いても、悲劇にするか笑いにするかは、本当は自由なんだろうけど、まだわたしには不自由です。

 とにかく今のわたしには、話の目的を一本に絞るって作業が必要な気がしてたので、コソコソ練習していましたが、どうもそんなことでは解決は遠いような気もしてきました。

 今のわたしは何を第一にするべきでしょうか。教えて下さい。

 
 白石


チンパンジー未満
No.9591 投稿日 2005年6月4日(土)01時34分 投稿者 弟切 千隼
 チンパンジーが道具を使えるのは有名ですね。使うばかりでなく、彼らは道具を作ることもできます。
 つまり、道具を使うだけで作れない弟切は、チンパンジー未満ですね(;_;)

 道具を使える動物は、普通の人が思っている以上に多いです。最近では、カラスでさえ道具を使えることが観察されています。
 弟切の頭はカラス並みかも知れません。本当に鳥頭です(^^;



>自己課題、ペットの話、アイディア出し検証

>>a.主人公がカメオタクであること。
>>b.ヒロインがカメオタクであること。
>>c.主人公の属性「頑固」が伝わること。
>>d.ヒロインの属性「マイペースorのろま」が伝わること。
>>e.二人に好感を持ってもらえること。
>>f.主人公に葛藤があること。
>>
>> この道具の優先順位を自分で考えてみること。
>> 絶対に満たさなければならないものを上に。最低限ギリギリ満たしていればよいものを真ん中に。場合によっては満たさなくてもいいものを下に。
(新木さんのNo.9585の書きこみより)

 優先順位を考えて、並べ替えてみました。


a.主人公がカメオタクであること。
b.ヒロインがカメオタクであること。
e.二人に好感を持ってもらえること。
c.主人公の属性「頑固」が伝わること。
d.ヒロインの属性「マイペースorのろま」が伝わること。
f.主人公に葛藤があること。


 aとbは決して外せません。主人公とヒロインは、「カメおたくゆえに出遭う」のですから。
 eも外せませんね。冒頭から主人公やヒロインが嫌われたのでは、読み捨てられること確定です。
 cとdは、「カメおたく」要素に比べれば、それほど強調しなくてよい要素です。とりあえず二人が「カメおたく」だと伝われば、二人が互いに惹かれる理由がわかります。
 fは、満たしたほうがいい要素です。お気に入りの女の子に出遭ったのに、なぜ主人公がさっさと行動しないのか、読者さまに伝わりやすくなるからです。
 しかし、思春期の男の子が順調に恋愛を進められないのは、珍しくないでしょう。最悪、これは書かなくても、読者さまに違和感を持たれる可能性が少ないです。



>>>>起・主人公とクラスメイトが中庭を掃除する。
>>>>承・クラスメイトが掃除を終える。主人公は終わらない。主人公を置いてクラスメイトは帰る。
>>>>転・ヒロイン登場。主人公に落とし物のことを訊ねる。
>>>>結・主人公はヒロインに落とし物を渡す。彼女に興味を持つが、何も訊けない。
>>
>> この筋立て。なんか変だろ。
(新木さんのNo.9585の書きこみより)

 変です。カメのことがまるで出てきません。
 カメとの関連が薄すぎるからでしょう。そもそも筋の中に、大事な要素が入っていないということですね。

 新木さんのサンプル案を分解してみます。


>> 美術の時間に写生してるわけね。学校の中でなにを描いてもいいらしい。
>> 鬱蒼とした藪の中の池に行って、わざわざカメを描こうというわけだ。主人公は。そこに女の子がやってくるわけだ。隣のクラスの女の子で顔も名前も知らんのだ。
>> しかし主人公は、カメを描くのにベストな写生ポイントを「自分が先に来たから」といって譲られないわけだ。頑固だから。べつに隣にもう一人ぐらい座れる場所はあるんだけど。
>> すると女の子はへんなところに腰を下ろして描き始めるわけだ。
>> そのうちカメが動いて、女の子の場所にいい角度を向けてしまうわけだ。女の子の「こっち来て描きますか」という申し出を断って、主人公はその場所で描くわけだ。カメの尻尾を。
>> んで、写生の時間が終わるけど。女の子がカメ好きかどうかを、気になるけど訊ねられないわけだ。主人公は。
(新木さんのNo.9574の書きこみより)

 この案で、aからfまでの要素がクリアされているかどうか、確認してみましょう。
 クリアされていれば○、されていなければ×、ぎりぎりクリアならば△をつけます。


aの「主人公カメおたく」 ○
 『学校の中でなにを描いてもいい』のに、わざわざカメを描くなんて、カメ好き以外にあり得ません。しかも、カメを描くには、『鬱蒼とした藪の中の池』へ行かなければならないわけです。好きなもののために、普通の人が行きたがらないところへ行くのは、おたくといえるでしょう。

bの「ヒロインカメおたく」 ○
 ヒロインも、主人公とまったく同じ理由でカメ池に来ました。カメおたく以外の何者でもありません。

cの「主人公頑固」 ○
 主人公は、最初に自分が決めた写生位置を動きません。カメが動いてしまって、うまく描けないことがわかっても、動きません。頑固さが現われています。

dの「ヒロインマイペースorのろま」 △
 『へんなところに腰を下ろして描き始める』という部分に、ヒロインのマイペースさが現われています。ただ、この要素は弱いと感じました。

eの「二人に好感」 ○
 主人公に関しては、途中までは「頑固でちょっと嫌なやつ」と感じます。けれども、カメが動いたためにカメの尻尾を描くはめになるところで、間抜けさに笑えます。
 ヒロインのほうは、主人公に「こっち来て描きますか」と声をかけたところで、好感が持てますね。

fの「主人公葛藤」 ○
 主人公は、ヒロインに声をかけてもらいながらも、彼女に何も訊けません。人付き合いが苦手なため、ちょっとしたことを訊くにも葛藤があるのですね。


 弱い部分もあるものの、ちゃんと全部クリアしています。こういう案でなければいけませんね。



 筋の書き直しと思考開示については、次回に回します。


いろいろ
No.9592 投稿日 2005年6月4日(土)06時14分 投稿者
新木 伸
>まこと

 転はよい。きちんと転になっている。
 おばあちゃん子のときと同様に、勘違いをある地点まで持続させていって、そこから急にひっくり返すのがポイントなわけね。
 どうせひっくり返すなら、なるべく急に、なるべく短時間のあいだに、一気にひっくり返したほうが印象が強くなる理屈だ。



>>貼るのがなかなか大変な部分。
>>一個だけで大変さを出す。やってみます。

 ボツ。複数の羅列式で行け。この感じだと、OK取るのにやたらと時間がかかりそうだ。
 印象的にするというのは、短時間にぎゅっと押しこめることなのだが、市役所のエピソードは長いばかりでぜんぜんダメ。
 話でいちばん肝心な転のところは押さえてあるから、ここは手抜きでもいいだろう。



 チラシ配りを断念するエピソード。
 最後の、女子がきてからうまく行くほうは、場所がよかったわけだよな。
 夕暮れのスーパーというのが、チラシを配るのに最高の場所なのだとすると、主人公がよかれと思って出かけていって失敗したのは、最悪の場所でなければならない。
 その構図になっているのか?
 俺、チラシ配りしたことないから知らんけど。

 駅の改札口→最悪
 夕暮れのスーパー→最高

 駅の改札口よりも、もうすこし悲惨な場所(そして主人公は最適だと勘違いしていそうな)がありそうな気もする。
 見つかったら、それにすること。
 見つからないなら、このままで行くこと。


 んで、書き始めな。





>白石

 そりゃ、これまでの一生のなかで、まったく笑いに関して考えてきてなかったのだから、難しいだろうさ。

 あと、いきなり1000字を書こうとしているから難しいのだろう。

 要はネタがないんだろ。

 まずアイデアのメモからやっていけばいいんでないの。

 まず、ほんの一行ぐらいで、笑いの起きる構図――ネタを考えてみる。

 10ぐらい溜まってきたところから、分布地図を作りはじめる。
 テーブルの上でもいっぱいに使うことにして、まず広い空き地を用意する。

 そしたらキーワードを立てて、置いてみる。
 そのキーワードに属するものをまとめる。
 キーワードや一行ネタの実際は、下記参照な。

 別のキーワードを立てて、置いてみる。近縁と思われるものを近くに。遠縁と思われるものは遠くに。対立するものは対角線上に。

 キーワードもネタも、どんどん増やしてゆく。
 キーワード名も、それぞれのネタも、単語カードにでも書いておくと、並べ直しが簡単になっていいだろう。名刺の裏でもなんでもいいけど。
 キーワードだけ存在していて、ネタの数が0だったり、ネタの集まりが悪いところには、積極的にネタを考え出して増やしてゆく。

 そしてキーワード間の空き地に、あるべきキーワードを予想して、キーワードを増やしてゆく。

 と。2次元平面上を活用する。自分の思考を拡大補助してくれるツールとして、机の上の全面積と、何十枚ものカードを活用する。

 こーゆーのが、アイデア出しと分析の手法なわけね。
 体系化とか、分類法とか呼ばれている。

 おまえ、ネタをただ思いつくままに出しているだろ。
 そんなのは間違ったやりかたなのね。
 ネタってのは、出てくるのを待つものではなくて、仕掛けていって、働きかけて、一定のやりかたのもとに作り出すものなんだ。
 絞り出してくるノウハウってのが、当然、あるわけ。

 ネタさえあれば、あとは、そのネタを中心軸にして、一本書くだけのことだろ。
 どうせ書くならネタは選べよ。何十もネタカードを作ってから、そのうちの、いちばん笑わせられる1枚、2枚だけを実作品として書けばいいんでないかね。


 キーワードとネタの一例

(ガーン、系)
・楽しみにしていたおやつを弟に食べられた。

(とほほ系)
・定期忘れて財布も忘れた。

(あわてもの系)
・カサを持って出たと思ったら懐中電灯だった。

(うっかり系)
・降りる駅を乗り過ごした。戻ってくるときもまた乗り過ごした。

(プードル犬系)
・カレシに逃げられて、見下していた友達にも逃げられた。





>チンパンジーの道具

 蟻を取って食うために、まっすぐな木の枝を選んで、使いやすいように余分な枝葉を落としてゆく――というのは、道具を作っていることになるのかな?
 まあ学問的には、落ちているままの状態から、わずかでも改変させたのなら、道具製作とみなされるのだろうけど。

 ちなみに分室でいっている道具は、落ちていないもののことね。
 一から完全に自分専用の道具を作れといっている。いま取りかかっている物語専用のチェック用ツールという意味だが。




>弟切

 チェック項目の優先順位。
 じつはこの優先順位付けは、作家性というものの正体であって。
 「正解」というものがないのだが。

 aがトップに来ることは動かないだろうが、他はけっこう変わってくるもの。
 ちなみに俺の場合は、こんなふうにすべきだと考える。

a.主人公がカメオタクであること。
c.主人公の属性「頑固」が伝わること。
d.ヒロインの属性「マイペースorのろま」が伝わること。
e.二人に好感を持ってもらえること。
b.ヒロインがカメオタクであること。
f.主人公に葛藤があること。

 葛藤は承転結で充分補える。
 まず主人公のキャラを最優先で確立しないことには、他者に興味も向けられない。他者に興味を向ける主体が存在しないのに、いきなり他者を描くことはできない。よって他者の性質なんて後回しになる。最悪、ヒロイン性質は取りこぼしてしまって、まったく書かないままでもどうにかなる。

 俺の出したサンプル。
 この順で、頭のほうからエピソード化されているだろ。確認してみること。
 優先順位の順番に、話は組み立てられてゆくことが多い。小説ってのはシーケンシャルなメディアだから、重要なことは前に、そうでないものほど後ろに――となるのがセオリーであり、スタンダードなスタイルというものだ。オーソドックスを崩すなら、崩すなりの理由がいる。
 理由がないならセオリーに従っておけ。

 ちなみに「シーケンシャル」っていうのは、逐次的、って意味ね。頭から順番に、という意味だ。
 コンピュータ・プログラムの用語だな。

 弟切の出してきた順番だと、シーケンシャルな物語に仕立てようがないなぁ。
 どうする? ランダムアクセス式の小説でも書く?




>詳細分析

>>bの「ヒロインカメおたく」 ○
>> ヒロインも、主人公とまったく同じ理由でカメ池に来ました。カメおたく以外の何者でもありません。

 ウルトラアイで見るなよ。
 読者アイでみたら、ここは×だろ。ヒロインがなぜ来たのかは、読者にはわからんはずだが。
 主人公が気づいていないことは、読者も気づいていないのね。


>>dの「ヒロインマイペースorのろま」 △
>> 『へんなところに腰を下ろして描き始める』という部分に、ヒロインのマイペースさが現われています。ただ、この要素は弱いと感じました。

 へんなところに腰を下ろす+こっちきて書きますか、――で、両方合わせて○となるようにしたつもりだが。
 見知らぬ男に、隣り来ますかって、それ女の子としては無防備だと思うのだけど。



>>主人公に関しては、途中までは「頑固でちょっと嫌なやつ」と感じます。けれども、カメが動いたためにカメの尻尾を描くはめになるところで、間抜けさに笑えます。

 人は、笑った相手に好感を持つものなのね。
 笑いというのは、キャラに好感を持ってもらうための、もっとも容易で確実な手段だ。

 いいか。つんと澄ませたプードル犬でさえ、笑ってもらえれば、読者に好感を持ってもらえるのだぞ?


 ちなみにプロの水準だと、どれか一個でも△があったら、それ、考え直しだな。まあ時間がないときは、△が2個程度あっても、通しちゃうこともあるけど。
 ちなみにアマチュアの水準っていうのは、どこか一個に○が付いていたら「見込みある」ってあたりだな。弟切の中庭掃除のやつ、○が一個だったよな。まああんなもん。


無口的突込
No.9593 投稿日 2005年6月4日(土)19時10分 投稿者 とんびの羽根
>サカモトさん
--------------------------------------------------
>●サカモト 無口なシンデレラ 118(再)
>>今まで言われたことのない一言に心が動かされる。

 ○ 転

 よか



--------------------------------------------------
 次に苦しむのはその一言を決めるときとです
--------------------------------------------------
>●サカモト 無口なシンデレラ 120
>>王子の様子がおかしいことに気付く。

 無口 ○
 注意深い ○

>>とっさに王子の腕を掴むシンデレラ。掴んだ腕の体温から熱があることに気付く。踊りませんかと言って、さりげなく王子を他の娘たちから引き離すシンデレラ。
人目のないところで椅子に座らせる。
>>濡れたハンカチと飲み物を差し出すシンデレラ。

 無口 △
 行動的 ○
 承で無口印象より行動的印象のほうが強くなっているとです

>>自分の体調がばれたことを知り赤くなる王子。短い言葉と態度で労るシンデレラ。

 転 ×
 無口 ×
 萌え ×

 転の部分で「ああ、無口なんだ」と印象づけるように
 転の部分で王子も読者も少女の無口さを意識するように
 演出を心がけてください!(←意味のない!)
 
 起承で体調が悪いけど必死でがんばっていたわけです
 それが突然ばれて「恥ずかしい」に転ずる構造になっている
 確かに転にはなっていますが転ずる方向が変です
 つまり転が間違っているとです

「風邪がばれたんで恥ずかしい」では王子の気持ちは萌えに向かいません
 × (風邪を)隠している→ばれる→恥ずかしい
 ○ (風邪で)つらい→たすけられる→好きになる

 もしも恥ずかしい→好きになる にしたいのなら
 恥ずかしいのは承までに確定させて、転で好きに変化させてください

>起承転結
 起承でよかれあしかれちょっとシンデレラが気になってくる方向性があって
 それが転で萌えとか惚れに転ずるように転を構成するんです

 結はダンスを申し込むだけでよかとです

--------------------------------------------------


出戻り。
No.9594 投稿日 2005年6月4日(土)22時42分 投稿者 魚住雅則
じつは退室宣言した2日後あたりには頭も冷えてました。

「あー、また練習しないまま逃げちゃったよ。しかも人のせいにしたよ」という後悔をかみしめていたのですが、本業のほうがたてこんできて出戻る機会を逃していました。
会社のオフィスでちかくの席を見回すと、みんなして目が死んでいるよ。すてきだよ。

なので、しばらく復帰できません。

とりあえず、すこしずつ3500字の小説を書いていきます。落ち着いたらまた復帰させてください。


カラス未満
No.9595 投稿日 2005年6月5日(日)00時20分 投稿者 弟切 千隼
>道具製作

 学問的には、「落ちている木の枝を拾って、葉をむしって形を整える」程度でも、道具製作と見なされます。
 チンパンジーの場合、「生きている木に付いている枝をちぎって、葉をむしって口で舐めて形を整えて、アリ釣りに使う」ことが観察されています。ここまでやれば立派に道具製作でしょう。


 前回の弟切の書きこみ(No.9591)に誤りがありました。
 カラスは道具を使うだけではありません。作れます。少なくとも、南太平洋のニューカレドニア島に棲むカラスでは、道具を作ることが観察されています。

 弟切はカラス未満ですね(;_;) があがあうるさいガチョウくらいでしょうか。Mother Goose(マザーグース)?

 ガチョウでもいいですから、弟切は道具が作れるガチョウを目指します。



>チェック項目の優先順位

>> じつはこの優先順位付けは、作家性というものの正体であって。
>> 「正解」というものがないのだが。
>>
>> aがトップに来ることは動かないだろうが、他はけっこう変わってくるもの。
(新木さんのNo.9592の書きこみより)

 ふむ、そうなんですか。
 新木さんの順位付けが

>>a.主人公がカメオタクであること。
>>c.主人公の属性「頑固」が伝わること。
>>d.ヒロインの属性「マイペースorのろま」が伝わること。
>>e.二人に好感を持ってもらえること。
>>b.ヒロインがカメオタクであること。
>>f.主人公に葛藤があること。
(新木さんのNo.9592の書きこみより)

というのは、確かに、新木さんの作家性を表わしている気がします。何よりもキャラクター優先なのですね。なかでも主人公が一番大事ですから、主人公のキャラクターを書くことが最優先というわけですね。


>> 俺の出したサンプル。
>> この順で、頭のほうからエピソード化されているだろ。確認してみること。
(新木さんのNo.9592の書きこみより)

 確認してみます。


>> 美術の時間に写生してるわけね。学校の中でなにを描いてもいいらしい。
>> 鬱蒼とした藪の中の池に行って、わざわざカメを描こうというわけだ。主人公は。そこに女の子がやってくるわけだ。隣のクラスの女の子で顔も名前も知らんのだ。
>> しかし主人公は、カメを描くのにベストな写生ポイントを「自分が先に来たから」といって譲られないわけだ。頑固だから。べつに隣にもう一人ぐらい座れる場所はあるんだけど。
>> すると女の子はへんなところに腰を下ろして描き始めるわけだ。
>> そのうちカメが動いて、女の子の場所にいい角度を向けてしまうわけだ。女の子の「こっち来て描きますか」という申し出を断って、主人公はその場所で描くわけだ。カメの尻尾を。
>> んで、写生の時間が終わるけど。女の子がカメ好きかどうかを、気になるけど訊ねられないわけだ。主人公は。
(新木さんのNo.9574の書きこみより)


 『鬱蒼とした藪の中の池に行って、わざわざカメを描こう』がaですね。『カメを描くのにベストな写生ポイントを「自分が先に来たから」といって譲られない』がcです。
 『女の子はへんなところに腰を下ろして描き始める』がdで、『女の子の「こっち来て描きますか」という申し出を断って、主人公はその場所で描くわけだ。カメの尻尾を』がeですね。
 『女の子がカメ好きかどうかを、気になるけど訊ねられないわけだ。主人公は』がfです。主人公視点からすると、bの要素はわかりません。

 おおむね順位どおりですね。bだけが、主人公の視点ではわからないようになっています。


>> 弟切の出してきた順番だと、シーケンシャルな物語に仕立てようがないなぁ。
>> どうする? ランダムアクセス式の小説でも書く?
(新木さんのNo.9592の書きこみより)

 世の中には、ランダムアクセス式の小説というものも存在するのでしょう。けれども、それが一般受けするかどうかは疑問ですね。
 とりあえず、へたれアマチュアの弟切は定説に従っておきます。

 新木さんがおっしゃるとおり、上記の順位付けは絶対ではないでしょう。読者層などによっては、違う順位のほうが受けるかも知れません。
 ひととおり意味が通じる作品が書けるようになったら(^^;;、いろいろ試してみます。



>>>>dの「ヒロインマイペースorのろま」 △
>>>> 『へんなところに腰を下ろして描き始める』という部分に、ヒロインのマイペースさが現われています。ただ、この要素は弱いと感じました。
>>
>> へんなところに腰を下ろす+こっちきて書きますか、――で、両方合わせて○となるようにしたつもりだが。
>> 見知らぬ男に、隣り来ますかって、それ女の子としては無防備だと思うのだけど。
(新木さんのNo.9592の書きこみより)

 「無防備である」ことと、「マイペースorのろまである」こととは、別の要素です。
 ヒロインは、たまたま、男の子に近くに来られても気にしない性格だったとも考えられます。わざわざ自分から声をかけている点は、「マイペース」よりも「親切」だと受け取られる可能性も高いです。



 以下は、No.9583の筋の書き直しです。

―――――――――――――――――――――――――――――
 主人公は、クラスメイトと一緒に高校の中庭を掃除する。
彼は一人でカメのいる池の周囲を担当する。
 クラスメイトが掃除を終えても、主人公は終わらない。
もっとやろうと引き止める主人公を振り切って、
クラスメイトは帰る。
 ヒロインが登場して、主人公に落とし物をしたことを告げる。
 主人公は落とし物を渡す。ヒロインにカメが好きかどうか
訊こうとして訊けない。
―――――――――――――――――――――――――――――


 この筋では、クリアすべき要素が全然クリアされていませんでした。
 なぜ、クリアされていると思いこんでしまったのか、思考開示します。

 一言で書けば、「書いていないことを脳内補完してしまったから」ですね。

 弟切は作者なので、ヒロインがカメおたくであることも、言動が遅いことも知っています。実際には書いていないのに、そのように脳内補完して読んでしまいました。
 二人に好感が持てるかどうかも、同じですね。弟切にとってすでに二人は「お気に入り」ですから、そういう色眼鏡で見ていました。


 これを防ぐには、アイディアをプロット化することと、クリアすべき要素を書きだすことが有効でしょう。骨にしてみて、クリアすべき要素が含まれていなければ、その案はだめということですね。


課題提出
No.9596 投稿日 2005年6月5日(日)01時19分 投稿者 まこと
 いつのまにか、日付変更線を越えておりました。タイトルの日付け、1日ズレてます。
 「犬と猿と」短編の前編
 ↓ここにあります。
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1262&e=res&lp=1217&st=0

 よろしくお願いします。



 おお、魚住さんだ。おかえりなさい。


>サカモトさん
No.9597 投稿日 2005年6月5日(日)02時11分 投稿者 白石 尚

 1000字課題上げました。見て下さい。
     ↓

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1263&e=res&lp=1263&st=0

 
 ATOKの件ではお世話になりました。
 「サカモトさん」も登録したよ。
 よろしくお願いします。

 白石


いろいろ
No.9598 投稿日 2005年6月5日(日)06時58分 投稿者
新木 伸
 時間がないから課題部屋のものは見ない。
 もうすぐエウレカたんが始まるしー。




>弟切

>>>>b.ヒロインがカメオタクであること。

>>おおむね順位どおりですね。bだけが、主人公の視点ではわからないようになっています。

 だからウルトラアイで見るなっつーの。
 こんどは「主人公には彼女がカメオタクであることが絶対にわからない」という方向で脳内補完しているだろ。
 おまえの勝手で現実を歪めるて見るなと言っている。


>>bの「ヒロインカメおたく」 ○
>> ヒロインも、主人公とまったく同じ理由でカメ池に来ました。カメおたく以外の何者でもありません。

 この段階でヒロインがカメオタクだと判明していると弟切が言うので、それはウルトラアイだろうと指摘した。
 あくまで、その時点でのこと。

 ヒロインはおそらくカメを描き始めたのだよな? 正面からではないにせよ。
 そしたらカメオタクだってことはわかるじゃん。○の強度はないにしても、△くらいはあるはずだ。
 そして「この子はカメ好きなのでは?」と主人公が考え、訊いてみるかどうか、思い悩むところが、この起のパートの葛藤なわけだろ。
 ヒロインのカメオタク度が少しは現れていなかったら、この葛藤が宙ぶらりんになってしまうではないか。カメオタクの気がまったくないヒロインに対して、「カメオタクなのかな?」なんて思ってたら、ただの狂人だ。

 ちなみに俺的には、カメがヒロインのほうに頭を向けたことで、その娘がカメオタクであることを暗示しているつもり。
 彼女が適当なところに腰を下ろしたのは、カメがそっちを向くことを予期していたせいかもしれない。だとしたらすごいカメオタク。
 もしくはカメに好かれているのかもしれない。だとしてもやっぱりすごいカメオタク。

 ちなみに俺の深い設定では、この娘は太陽の向きのせいで、カメがそろそろ甲羅を向ける向きを変えることを知っていて、それがいいアングルとなる場所に選んで腰を下ろしている。
 承転結で主人公の頑固さを出してゆく方向性としては、自分のほうがカメに詳しい、自分のほうがカメを愛している。ということを譲らないあたりかな。



>>「無防備である」ことと、「マイペースorのろまである」こととは、別の要素です。

 弟切はプロットを見たとき、そのシーンの中に没入して見渡していないのかな?
 のろまでマイペースな行動を取る女の子が、周囲の目にどう映るのかを――見てきていない?
 だからこんな、アホなことを言ってくる?

 のろまってのは、無防備なことだろ。
 マイペースってことは、人と違う価値観を持っていて、本人がそれを気にしていないということだろ。
 つまり普通じゃないってことだよな。危なっかしく見える方面で。

 まえの、駅ビルのペット屋のときに、人垣をかき分けて進まずに、じっと待っている女の子ってのは、なんか危なっかしく見えるんだけどな。一見すると、知恵が足りないように見える。男の子にとっては保護対象に見えるということ。

 例を出してみる。
 深夜の駅前でへたれこんでいる、飲み過ぎて挙動不審な、見ず知らずの男がいたとする。
 その男に対して、「あの……、うちきます?」といきなり呼びかける女の子は、これ、親切なのか無防備なのか?

 ちなみにカメを描いている主人公、こいつ、あきらかに挙動不審ね。
 女の子がそこに来ただけなのに、いきなり「場所は譲らんぞ」とか言ってちゃってるわけだし。普通、そういう言葉は、「場所を譲ってください」と言われてから主張すべきことだよな。

 そんな、あきらかに変な男に対して、隣に来ますかと、さらりと言ってしまうこの女の子は、親切なのかマイペースなのか。



>>弟切は作者なので、ヒロインがカメおたくであることも、言動が遅いことも知っています。実際には書いていないのに、そのように脳内補完して読んでしまいました。

 このつまらん反論も、根っこはここにあるな。
 弟切は彼女がマイペースだということを知っている。なのでそこで止まってしまう。
 俺は彼女がマイペースであると仮定したうえで、その取るべき行動を取らせている。さらに外部の客観視点から彼女を眺めてさせてみて、どう見えるかということを、最終結果として取り上げている。
 「どういう性質か知っている」では意味がない。観念だけ持っていても小説は書けない。
 そういう性質を持った人物が、どう行動して、それがどのように「周囲から」見えるかが問題なのだ。

 「愛は素晴らしい」なんてお題目だけあったって、小説は書けない。
 「愛は素晴らしい」と思っている主人公が、どんな言動を取っていったのかを追いかけると、それは小説となる。
 この「愛」のところを、任意の概念に置換してよし。
 「笑いは素晴らしい」とか「おもらしは素晴らしい」とか「オタクであることは素晴らしい」とか。


 俺は作者なので、作者がすべきことを、きちんとやっている。
 おまえはまだ作者じゃないのだな。客観視しかできない存在は、それは当事者というものだ。そんなやつの書くものは日記にしかならず、小説にはならんぞ。
 キャラや話の舞台を、主観と客観と両方で眺めるようにしろ。作者に必要なのは、主観と客観と、両方を備える能力だ。


久しぶりに電車の中で書き込み
No.9599 投稿日 2005年6月5日(日)10時16分 投稿者
サカモト
>新木さん

>> おまえが最後に書いたのって、どんなんだっけ?

 下のモノになります。
--------------------------------------------------
●蒼のサンクトゥス紹介文(再) 20W×13L

 物騒な気候に満ちたエイリアンズ・ネスト。
そこは、稀少鉱物が採掘できる異質な空間だ
った。そして、稀少鉱物専門の採掘屋たちが、
エイリアンズ・ネストの中へと侵入してい
た。案内役は、空間内の危険を察知できる能
力者・レリクトが務める。レリクトと採掘屋
たちは常にチームを作り、特殊な船でソコに
侵入していた。
 採掘機の新人パイロット・治基もそんな採
掘屋の1人。操舵手兼、チームリーダーのや
しほや、当代随一のレリクト・日奈と共に、
採掘作業を行っていた。果たして、異例の年
少チームはソコで何をみつけるのだろうか。
 
--------------------------------------------------

 ネット書評家のと自分のを比べてみると、違うのはわかるのですが、ドコが違っているのかはわかんなかったです。
 後日、自分でももう一度書き直したのと見比べてみます。


>>そうしたら、思い出したついでに、当時書いてあった俺のお手本見せてやるから。
 
 みたいです! よろしくおねがいします。


>>俺がなにを言っているのか、こんどは正しく理解できたか?
>>気違いじみてる、と思ったろ? いま思ったろ?

 はい。理解できました。
 そうか。辞書引くのって時間調べるのと同じくらい頻繁にやることなんすね。認識が全然甘かったです。


>1000字課題

 ひどいことになってますが、もうちょっとで提出できそうです。
 白石さん、1000字確認しました。読ませて頂きます。


>とんびの羽根さん
 
 おお! 「無口なシンデレラ 118(再)」がOKですか。
 ありがとうございます。

 119は行動の印象が強くなっちゃったのですね。
 こちらも、後日、手直しして無口の印象を強くしてみます。


課題提出
No.9600 投稿日 2005年6月6日(月)00時28分 投稿者 まこと
 課題を提出します。
 3度目の短編「犬と猿と」です。本日提出するのは後編です。
 ↓ここにあります。
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1264&e=res&lp=1217&st=0


>セルフチェック

 「犬と猿と」短編の前編。
 ラストの「言い合い」のシーンが、「言い愛」になっております。ケンカしてるはずのシーンなのに、いちゃいちゃにしか見えない。
 罠にはまりました。
 ケンカ→犬と猿→エウレカ。とんとん拍子に罠まっしぐら。

 ウンチ君もどきをまた生産してしまいました。言い合いのところは、統合版で直します。
 明日、手直し後に、統合版をアップの予定。



>白石さん

 課題をあげるときに、タイトルがあるといいですね。過去ログから先輩たちのものを引っ張ってきました。

--------------------------------------------------------
>春日さん流
>1000字課題 5/13分 No.5「財布」

>2号さん流
 1000字課題、5/11分、No.127「ノラ少女」(3600文字)
--------------------------------------------------------

 って、ふたり分かよ。
 えー、すみません。でも、書式が違うだけで、内容は同じですね。
 なんの課題かということと、書いた日と、ナンバリング、それにタイトル。
 必要な情報が全部入ってます。


 お、そういえば、私も。
 短編が続くと思わなかったから、ナンバリングしてなかった。気をつけよう。



>サカモトさん

 やっと1000字課題読めるんですね。待ってたんだよな。感慨深いかも。


頑固少年
No.9601 投稿日 2005年6月6日(月)01時22分 投稿者 弟切 千隼
>自己課題、ペットの話、起のアイディア出し

>> だからウルトラアイで見るなっつーの。
  (中略)
>> ヒロインはおそらくカメを描き始めたのだよな? 正面からではないにせよ。
>> そしたらカメオタクだってことはわかるじゃん。○の強度はないにしても、△くらいはあるはずだ。
>> そして「この子はカメ好きなのでは?」と主人公が考え、訊いてみるかどうか、思い悩むところが、この起のパートの葛藤なわけだろ。
(新木さんのNo.9598の書きこみより)

 あ、そのとおりですね。
 ヒロインの手もとは、主人公からは見えないかも知れません。けれども、彼女の視線の方向を見れば、カメを描いていることはわかるでしょう。



>> のろまってのは、無防備なことだろ。
>> マイペースってことは、人と違う価値観を持っていて、本人がそれを気にしていないということだろ。
>> つまり普通じゃないってことだよな。危なっかしく見える方面で。
(新木さんのNo.9598の書きこみより)

 確かに、外から見れば、「のろま」は「無防備」に見えますね。
 動作が遅い人は、何か危ないことが起きた時、とっさに避けることができません。それは無防備なことです。
 カメならば甲羅という防御道具を背負っていますが、ヒトは甲羅を背負って歩いてはいませんよね(^^;



>> ちなみにカメを描いている主人公、こいつ、あきらかに挙動不審ね。
>> 女の子がそこに来ただけなのに、いきなり「場所は譲らんぞ」とか言ってちゃってるわけだし。普通、そういう言葉は、「場所を譲ってください」と言われてから主張すべきことだよな。
(新木さんのNo.9598の書きこみより)

 ここを読んで、弟切は、自分が読み違いをしていたことに気づきました。主人公は、ヒロインに「譲って下さい」と言われたから「譲らない」と答えたのだと思い込んでいました。
 何も訊かれないうちからいきなり「譲らない」と言うなんて、いくら何でもそれはないだろう、と思ったのですね。
 それでは、主人公、変な人すぎです。キャラクターがわかる以前に、嫌なやつすぎて読み捨てられる可能性があります。弟切が読み手であったら、ここで読み捨ててしまいます(^^;

 誰もがここで読み捨てるとは限りません。しかし、ここは重要な「つかみ」の部分ですから、読み捨てられる可能性はできるだけ減らしておいたほうがいいですよね?


 新木さんの起のアイディアを読み返してみました。


>> 美術の時間に写生してるわけね。学校の中でなにを描いてもいいらしい。
>> 鬱蒼とした藪の中の池に行って、わざわざカメを描こうというわけだ。主人公は。そこに女の子がやってくるわけだ。隣のクラスの女の子で顔も名前も知らんのだ。
>> しかし主人公は、カメを描くのにベストな写生ポイントを「自分が先に来たから」といって譲られないわけだ。頑固だから。べつに隣にもう一人ぐらい座れる場所はあるんだけど。
>> すると女の子はへんなところに腰を下ろして描き始めるわけだ。
>> そのうちカメが動いて、女の子の場所にいい角度を向けてしまうわけだ。女の子の「こっち来て描きますか」という申し出を断って、主人公はその場所で描くわけだ。カメの尻尾を。
>> んで、写生の時間が終わるけど。女の子がカメ好きかどうかを、気になるけど訊ねられないわけだ。主人公は。
(新木さんのNo.9574の書きこみより)

 この文章からは、「ヒロインが訊かないうちから、主人公が『譲らない』と言った」とは読み取れません。少なくとも、弟切は。
 弟切の読解力不足でしょうか?



>> 「どういう性質か知っている」では意味がない。観念だけ持っていても小説は書けない。
>> そういう性質を持った人物が、どう行動して、それがどのように「周囲から」見えるかが問題なのだ。
(新木さんのNo.9598の書きこみより)

 という御指摘をいただきましたので、キャラクターの動きを見るために、弟切は上記の場面の中に入ってみました。
 そうすると、困ったことが起きました。


 ヒロインが何も言わないうちに、主人公が「ここ、俺の場所だから」と言います。するとヒロインは、彼の隣に座って描き始めました。『隣にもう一人ぐらい座れる場所はあ』りますから。
 彼女は「無防備」なので、見知らぬ男が隣にいても平気なのですね。最初にわざわざ彼を避ける理由がありません。

 もう一つ、筋と違ったことが起きました。
 隣の彼女がカメを描いているのを見て、主人公は「カメ、好きなの?」とあっさり訊いています。葛藤していません(^^;


 見知らぬ女の子に対して、いきなり自分の主張を口にできる主人公ならば、彼女のことを訊くのにも抵抗がありません。彼は頑固というよりも、「思ったことをずばずば口にする」人のように見えます。


>少女フィルター
No.9602 投稿日 2005年6月6日(月)08時02分 投稿者 とんびの羽根
>弟切さん #9601
>> もう一つ、筋と違ったことが起きました。
>> 隣の彼女がカメを描いているのを見て、主人公は「カメ、好きなの?」とあっさり訊いています。葛藤していません(^^;

 その少年、少女マンガのキャラですよ
 弟切さんの中に、「葛藤しない少年が存在する」という前提(フィルター)があるんですね

 女の子の側からどう見えているか(少女フィルター)とは関係なく、わざわざ近くに来た少女に対し「必要なこと」以外を話しかけることで葛藤しない少年はいません


No.9603 削除ずみ

いろいろ
No.9604 投稿日 2005年6月6日(月)08時10分 投稿者
新木 伸
>弟切

>> ヒロインはおそらくカメを描き始めたのだよな? 正面からではないにせよ。
>> そしたらカメオタクだってことはわかるじゃん。○の強度はないにしても、△くらいはあるはずだ。

>>あ、そのとおりですね。
>>ヒロインの手もとは、主人公からは見えないかも知れません。けれども、彼女の視線の方向を見れば、カメを描いていることはわかるでしょう。

 だーら言われるまま鵜呑みにするなっつーの。
 また反論してくるかと思ってトラップ仕掛けておいたら、こんどは鵜呑みかよ。胃袋のなかでボンといくぞ。
 カメのほうを顔を向けていたとはいえ、カメを描いているとは限らねーだろ。
 一般人の視野にアニメのポスターが映らないのと同様、一般人の視野にカメなんて映らないんだよ。
 ただ単に池を描いているだけかもしれない。
 街の光景を描くときに、アニメのポスターが偶然貼られていたらそのまま絵の中に書き写すのと同様で、池を描いているだけなのだが、石があって木の板が落ちていると同じレベルの自然物として、カメを構図の中に描き入れているだけかもしれない。

 ヒロインがきちんとカメを視野に入れていたことがわかるのは、カメが動いたあと。
 主人公に「こっち来て描きますか?」と聞いたってことは、少なくとも彼女は、主人公がカメを描いていたことを知っていたわけだ。ならば彼女もカメに注意を向けていて、カメを描いていたのだという蓋然性は高くなるわな。

 舞台と、そこで起きている出来事を、客観的に眺めろっつーの。
 どういう脳構造をしていれば、自分の見たいようにしか物を見ないわけだ?
 今回はカメに向いて絵を描いていたらカメを描いているに違いない、と、簡単に誘導されてしまったわけだよな。
 自分の頭で物を考えることができないのは、どうしてだ?





>>主人公は、ヒロインに「譲って下さい」と言われたから「譲らない」と答えたのだと思い込んでいました。

 だから発想をカメオタクから離せと言っている。
 弟切的思考では、カメの居る池に絵を描きに来たら、それは100%絶対確実にカメを描きに来たわけだよな。だから当然、女の子もカメを描くのにベストな場所に付きたがっているものと、信じて疑わないわけだよな。
 主人公がいるのは、カメを描くのにベストな写生ポイントと書いてある。

 しかし一般の人の意識では、カメなんてどうでもいいわけよ。
 主人公はカメにこだわりを持っているということはわかっているけど、二人目に登場してきた女の子のほうまで、カメオタクだなんて思わないわけ。
 つまりヒロインがカメ写生ポイントを狙っているとは、普通、思わない。

 あとキャラの設定上の観点から。
 ヒロインが「譲ってください」なんて言うはずがない。
 たしかに読者には、ヒロインがどういうキャラかは、この時点ではわかっていない。池に現れただけで、まだなにひとつ言動を見せていないから、性格もわからないし、取るべき行動も予測できない。
 だが作者は設定してあるはずだよな。
 のろまでマイペースという性質からすると、もし譲って欲しいと感じていたとしても、決して口に出す性格ではない。
 譲ってくださいと言ったはず、という弟切の論は、まずこの時点で却下されるわけだ。作者が自作品のキャラを掴んでいないでどーするよ?
 ヒロインは「のろまでマイペース」って設定でやっているのだけど。自分の主張をズバズバ言っちゃうキャラだったっけ?

 だいたい、それを言っていたら、この時点でヒロイン=カメオタクが確定してしまうじゃんかよ。あとの構図が崩れてしまう。「あの娘カメオタクなのかな? 聞いてみようかな?」という葛藤が生じなくなる。

 この時点の読者は、ヒロインがどういうキャラかは、まだ知らない。
 主人公がどういうキャラであるのかも、「カメを描きたがっている」という一点だけしか知らされていない。
 つまりここは、初期キャラ立てのイベントなわけだな。
 またこの話は、カメオタク二人の話でもあるが、「ボーイミーツガールでどきどき」でもあるから、初期キャラ立ての部分にも、葛藤を配置しなくてはならない。

 主人公の思考は弟切と同様にカメオタク方向にバイアス(偏り)の掛かったものとなっているから、彼女が自分のカメ写生ポイントを狙っている物と考える。
 「彼女は狙っているのか? どうなのか? どけと言われたら自分はどいてやるのか。→いいやどくまい。しかし隣にもう一人座れるスペースがあるぞ。→いいや不純な交友はいかん。見ず知らずの女性であるし。けじめはつけねば。なら先に言っておくべきだ」とかいう思考と葛藤とがあって、主人公は先制攻撃で言いにいったわけね。

 あと、「そこ譲ってください→嫌だ」のやりとりがあったあとで、「カメがこっち向いたのでこっち来て書きますか?」と聞いてくる女の子って、どんなんだ?
 究極善意少女?
 それとも嫌味女? 「じゃあお言葉に甘えて」とか主人公が腰を浮かせたら、「だけどさっきは譲らないって言ってましたよね」とかイカした突っこみでも入れる女か?




>>キャラクターの動きを見るために、弟切は上記の場面の中に入ってみました。
>>そうすると、困ったことが起きました。

 こちらでもシミュレーション済みだよ。
 思考してコンマ数秒目ぐらいで出てきた。彼女が隣りに来てしまうと、なにを書いているのか、覗きこめば見えてしまうので、作者にとっては困ったことになる。よって回避するための対策を立てた。
 それが「ここ俺の場所」という主張ね。
 これを言われて気にしないためには、ヒロインのほうも頑固者属性を持っていなくてはならない。「二人分あるだからいいじゃん」と、無視を決めこめる度胸ね。自分の主張を絶対的正義と思いこんで、喧嘩も辞さない思考の硬直性ね。新木伸ぐらいの頑固さね。
 しかし、この娘の持っているのは、「のろま」と「マイペース」であるから、頑固属性は、あえてなくした。このうえ「頑固」まで備えていたら、このヒロインは完全無欠カメ娘となってしまって、頑固しか持っていない半端者の主人公のほうが、完全無欠な彼女のサブセットになってしまう。主従逆転してしまっては、人物設計が壊れてしまう。

 よって、頑固でない彼女は、「俺の場所」と言われたら、素直に他に行く。

 だいたい、同じ属性を持っている二人が出会う話では、どきどきとトキメキがないじゃんかよ。

 ところで頑固って、どんな性質だと思ってる?
 「のろま」と「マイペース」もそうだったけど、「頑固」ってものが、なんなのかもわかっていないのか?



>>見知らぬ女の子に対して、いきなり自分の主張を口にできる主人公ならば、彼女のことを訊くのにも抵抗がありません。彼は頑固というよりも、「思ったことをずばずば口にする」人のように見えます。

 だからいくつか仕掛けを作って、それを防いでいるんじゃないか。
 まず「初対面で顔も名前も知らない」ということ。
 つぎに、はじめに頑固をきっかけに防衛本能を暴走させて、勢いで言わせてしまって、失敗させているわけだ。
 彼女に場所を譲らなかったことで罪悪感を持たせている。
 罪悪感ゆえに、抵抗感ができて、聞きたいことを聞き出せなくなって、葛藤と山場とを作り出しているんじゃないか。

 あと、こんなふうに、間違いを犯してしまって、それを悪いと思って反省する主人公というのは、好感を持たれるタイプだと思うのだけど。



 ――で。分析してんのか、難癖つけてんのか、わからんけど。
 俺のはいいから、おまえのを出してこいよ。
 このカメオタクの話ってのは、俺が書く話だったっけ?
 俺がプロット公開して、指摘して頂く立場だったんだっけ?


>とんびさん
No.9605 投稿日 2005年6月6日(月)08時13分 投稿者
新木 伸
 二重投稿、どういう状況で、どういう操作で出たのかを報告ください。
 7分の時差のある二重投稿って、めずらしいもんで。


>弟切
No.9606 投稿日 2005年6月6日(月)12時29分 投稿者
新木 伸
>弟切

 さっきのは長々と書きすぎて、読み直してみたら、なに言ってるのか、自分でもようわからんかった。

 要点を一個だけ取り上げてみる。その一点だけで充分だと考える。

 このヒロインは、カメの写生ポイントに先人がいたとして、「そこどいて」とか、「隣り行っていいですか」とか、言えるキャラなのかどうか。

 まえ、ショッピングパークのペット屋のときに、通路に溜まっている人に「通してください」と言わず(言えず、ではなくて、言わず)――。
 すいてくるまで、のんびりと待っていたようなキャラだったよな。

 こちらはそのキャラのつもりで書いているわけだけど。

 なぜ彼女が「譲ってください」と言ったように読み取られてしまったのか、まったく不明だ。
 あの文章だけを読まされた第三者ならともかく、よりにもよって作者本人に。


二重投稿
No.9607 投稿日 2005年6月6日(月)21時10分 投稿者 とんびの羽根
 今帰ってきました

>二重投稿の理由
 二重投稿は投稿後画面更新ができなかったからです
 何回もリロードしキャッシュをクリアしたりしたんだけど投稿が表示されない
 いろいろとやっているうちに出勤時間ぎりぎりになり
 前回投稿失敗したのでまたかと思って再投稿してしまったんです

 更新時に書き込み番号がみえて二重投稿に気づいたんだけど、
 リロードしたらやっぱり画面更新されず
 画面がでないんで、削除もできず出勤時刻となってしまいました


のんびり少女
No.9608 投稿日 2005年6月7日(火)00時25分 投稿者 弟切 千隼
>自己課題、ペットの話、起のアイディア出し

>> このヒロインは、カメの写生ポイントに先人がいたとして、「そこどいて」とか、「隣り行っていいですか」とか、言えるキャラなのかどうか。
(新木さんのNo.9606の書きこみより)

 普通は言いません。
 が、「美術の時間の写生」という条件においては、言います。なぜならば、時間制限があるからです。

 いかにヒロインがのんびり屋でも、「この授業中に描くこと」と言われた写生は、授業中に仕上げなければまずいことはわかります。彼女は自分がのろまであると自覚していますから、何とかして時間内に描かなければと焦っています。

 そういう状態のため、ヒロインは、普段ならば言わない言葉を言いました。彼女にしてみれば、緊急事態でした。
 とはいえ、さすがにこのヒロインは、ずばりと「どいて」などとは言えません。弟切の脳内では、「あのー、もうちょっとー、向こう側へ、行ってもらえます?」と訊いています。それが断られたので、遠慮がちに縮こまって、主人公の隣に座っています。


 前のショッピングセンターの案では、時間制限がありませんでした。
 ヒロインがショッピングセンターに来たのは休日です。彼女には、他に予定はありませんでした。待っていても支障がないために、人がどくのを待っていました。



 「美術に時間にカメを写生」の案は、あくまでサンプルとして、新木さんが出したものですね。弟切は弟切の案を出さなければいけません。ちょうど良いサンプルとして、分析に使わせていただきました。


 何かの役に立つかも知れませんので、以下に弟切の思考を開示しておきます。「カメ写生」案の主人公の言動に関することです。
 始めに書いておきますと、以下の考えが正しい、と主張したいわけではありません。弟切がどこにどういうふうに違和感を持ったか書いておけば、弟切の思考がどういうふうに変なのか、皆さんにチェックしていただきやすくなるでしょう。


 主人公とヒロインが顔を合わせた時、主人公がいきなり「ここは譲れない」発言をしたという点に、弟切は違和感を持ちました。
 理由は二つあります。
 一つは、前回の書きこみNo.9601で書いたとおり、「主人公が嫌なやつになりすぎる」からです。もう一つは、「主人公は、身近に自分以外のカメおたくが存在すると思っていない」からです。


 後者の理由について、説明します。
 主人公は、自分が少数派の趣味の持ち主であることを自覚しています。少数派ゆえに周囲に理解されず、孤立していると思っています。「どうせ誰にも俺のことはわからない」という、思春期にとてもありがちな心境ですね。

 彼にとって、同じ学校の同じ学年に同じようなカメおたくがいるなんて、思いもよりません。ですから、ヒロインが池に現われた時、彼女もカメを描きに来たとは考えません。「こんな池に写生に来るやつ、他にもいるんだ」と、驚くだけです。

 彼にとってヒロインは、「カメ写生のライバル」ではありません。「カメ以外の何か」を描きに来た「普通のやつ」だと思っています。
 「普通のやつ」なら、カメ写生のベストなポイントに来たがるはずはありません。主人公は、場所を取られる心配はしなくてよいです。

 ということで、彼は、ヒロインに対して「普通のやつ」に接するのと同じ態度で接します。無視です。声をかける必要はありません。



 以上、弟切が違和感を持った部分と理由の説明でした。これはこれとして、次には弟切の案を出します。



とんびの羽根さんへ >

 御指摘ありがとうございます。

>> 女の子の側からどう見えているか(少女フィルター)とは関係なく、わざわざ近くに来た少女に対し「必要なこと」以外を話しかけることで葛藤しない少年はいません
(とんびの羽根さんのNo.9602の書きこみより)

 弟切は「少女フィルター」を通して主人公を見てしまったのですね。
 もう一度、主人公のつもりで場面に入ってみました。


 ……主人公はびびっていますね。ヒロインが理解不能な行動をしたからです。「なんだよなんだよこの女? なんでここにくんだよ。断ったのに。断ったよな、俺? 言ったはず。聞こえてない? 耳が遠い? バカ? ちょー図々しい? なにもんだよこいつ?」という感じです。
 そーっと彼女の手もとを覗きこむと、池とカメを描いているようです。「まさかこいつもカメを描きに?」と、彼はどきどきします。すごーく訊いてみたいけど、訊けません。


いろいろ
No.9609 投稿日 2005年6月7日(火)11時47分 投稿者
新木 伸
>とんびさん
>二重投稿現象

 なるほど。
 ここの掲示板プログラムは、元データの更新と、WEB上に表示されるHTMLの更新と、2段階で動作しているわけですが。
 インターネットが重たかったり、掲示板プログラムが置かれているサーバー側でメモリを食らう重たい処理が走っているなどで、元データ更新までは完了したものの、HTMLが生成されないまま止まることが考えられます。(もしくは処理完了まで数十秒を要する)
 書きこみ完了したが表示されずに溜まっていたものは、次の書きこみのときに一気に現れて、それが二重書きこみとなるわけですね。たぶん。

 携帯電話にメールを送ったとき、電波の届かないところにいたなどの理由で、溜まっていたメールが数通同時に届くことがありますが。
 まあ、あれと似たようなもんということで。

 原理的に回避可能だけど、HTML生成アルゴリズムをだいぶ改修しないとならないし、そうそう起こることでもないし、まあ放置しときましょう。

 サーバー側の負荷グラフを見てきましたが、6日の8時頃は特に重たかったわけでもなし。上位への回線帯域が30Mしかないんで、サーバー側の回線かもしれないなぁ。

 インターネット経路が重たいのは、ひょっとすると、とんびさんの家庭の事情かもしれません。他も重たくて表示がうまくできないことがあるようなら、そちらの線も疑うと吉かも。LANケーブルの差し込み不良なんていうケースが案外あったりして。





>弟切

>>が、「美術の時間の写生」という条件においては、言います。なぜならば、時間制限があるからです。

 ああ。なるほど。

 そこが変なんだな。
 主人公はカメを正面から描かなきゃならないと思っているわけよ。だから絶好のポイントはひとつに絞りこまれるわけよ。
 だけどカメってのは、必ず正面から描かなければならんものなのか?
 ヒロインとしては、主人公をどかすか、すくなくとも譲歩してお尻を並べさせてもらわなければ、カメを描けんものなのか?
 どの方向からカメを描いてもいいと思っている人間であれば、カメを描けるポイントは池の周囲全体に渡るわけで、どこでもいいんじゃないのか?
 なぜ主人公と交渉する必要がある?

 いつものエサでないと絶対に食べないのは、それ、主人公の属性だろ。
 その頑固属性を持っていないヒロインは、どんなエサでもぱくぱく食べるもんじゃないのか?

 このヒロインも、頑としていて、カメを絶対に正面から描かなきゃならない属性なわけ?
 だとしたら、主人公とどう違うの?


 だーら、舞台に入って、キャラの心境にも入って、すべて見回してみろと、そう言っている。




>>ということで、彼は、ヒロインに対して「普通のやつ」に接するのと同じ態度で接します。無視です。声をかける必要はありません。

 それじゃ読者に好感持ってもらえないじゃん。反感持たれるより、なお悪い。(反感はあとでひっくり返して好感に転じられる)
 あと主人公の属性はなんだっつーの。「頑固」じゃないのか?
 主人公の使命として、頑固が原因となるアクションを起こさなきゃならんわけよ。もしくは状況に巻き込まれてから、頑固が理由による言動をしなきゃならんわけよ。

 だいたいこれじゃ、主人公の属性が違うだろう。無視するこれは、「クール」とか「無関心」ってもんだろ?
 「頑固」ってのは対人関係のなかでのみ現れる性質なのだな。
 対人基本姿勢が「無関心」のやつが、頑固ってのは、いったいどういう人物造形なんだよ。矛盾してるぞ。頑固ってのは「クール」と対極にある性質だろうが。

 弟切の思うところの「頑固」を、もういっぺん説明せよ。辞書で引いたものを聞いているんじゃないぞ。
 ちなみに俺の思う頑固ってのは、意地っぱりで、強情で、しつこいことな。新木伸ってことな。こちらは辞書で引いた通りの意味な。
 聞かれてもいないのに、頼まれてもいないのに、NOとか言ってくるぐらいの性質が頑固の典型な。




>>そーっと彼女の手もとを覗きこむと、池とカメを描いているようです。「まさかこいつもカメを描きに?」と、彼はどきどきします。すごーく訊いてみたいけど、訊けません。

 それが葛藤というもの。
 いまやっている課題のそもそもの目的。
 「山谷つけた話を書こう」ということ。

 弟切は葛藤を持たない人間外をすぐ描こうとするけど、どうしてかね?
 感情を煩わしいものと感じて、葛藤と無縁の完全超人になりたがる願望って、二十歳ぐらいの頭デッカチの本の虫の少年少女が掛かる「はしか」みたいなもんだけど。
 心の揺れない人間をカッコいいと思い、そうした存在と同化体験を得んとして、そういう小説を読み耽るってことね。「えっちしようよ」と女の子から誘われて、「いやだよ」とさらりと言えてしまう男になりたいとか。そんなカンジね。

 弟切はいまハシカ中? ぷつぷつとか出てる? 近づくと感染する?
 そういえばおれ、ハシカにかかってないんだよなー。アブナイかなー?


 起のシーンを考えるということは、「頑固」属性の男の子と、「のんびり」属性の女の子とを、どんなシチュエーションでがっちんこと衝突させたら、最もドキドキと葛藤とを生じさせぱさて、話の山谷が作れるかを、狙って仕掛けていかなきゃならないところなのだぞ?
 「無視する」とか、わざわざ盛り下がるほうに誘導するのって、間違ったアプローチなんだぞ?
 そのへん、わかってる?


統合版をアップしました
No.9610 投稿日 2005年6月7日(火)18時03分 投稿者 まこと
 「犬と猿と」3度目の短編課題の、前編と後編を統合しました。修正を加えてあります。
 主人公と女子の言い合いの場面を修正しました。
 あとは全体的に削っております。
 ↓こちらです。
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1265&e=res&lp=1264&st=0


 宿題がありましたね。お料理の基本についてのレポートです。頭の中でやってるところです。
 なのですが、料理ではなく他のものでやりたいんです。
 おもらし姫が登場する話です。それを系統ごとに分けていって、実際どんなものがあるのか例も挙げる。そのかたちでやらせて欲しいんです。で、やってます。

 それから、他にも宿題が出てましたね。喜怒哀楽で1000字課題を4個作るというものです。

 その前に。
 サカモトさんとのシンデレラ競作に行ってもいいですか?
 うかうかしてると、とられちゃうよ(笑)ってことで。

 サカモトさんが選んだシンデレラに、お肉を付けるという課題でしたよね。そうなると、サカモトさんの選択待ちでしょうか。



 おもらし姫のレポートをやりながら待ってます。早く選んでね。>サカモトさん


忘れてた
No.9611 投稿日 2005年6月7日(火)18時07分 投稿者 まこと
 サカモトさんは、ハンマーで叩いてようやく気づいてくれる人だった。

 サカモトさんへ告ぐ、シンデレラのプロットはしばらく提出しないように。考えてもダメですからね。
 お願いだから、競作に専念してください。


>まこと
No.9612 投稿日 2005年6月7日(火)18時25分 投稿者
新木 伸
>まこと

>>おもらし姫が登場する話です。それを系統ごとに分けていって、実際どんなものがあるのか例も挙げる。そのかたちでやらせて欲しいんです。で、やってます。

 意味不明。なに言っているのかわからん。
 「おもらし姫が登場する話」って、なんのこと?

 まあ、なんだかわからんけど。
 やりたきゃ、やりゃいいんでないの? 自分で課題増やしたってぜんぜんかまわないぞ。


 それはそれとして、料理の基本技術にどんなものがあるかというのも、別にやってくること。
 おまえ、小説はからっきしだけど、料理のほうはそこそこできるらしい。
 これまで考えてきていないかもしれないが、料理というのは、きちんとした技術体系に基づいているものなのね。どんな種類の技術があるのか、切り分けて、検分することは、小説の技術体系の理解にも繋がる。
 だからやれと言っている。


 いくつもある訓練のうち、どれをやるかは、本人の自由。
 ある程度の段階に上がってきたら、集中してやらねばならないことも出てくるし、やりたいものを優先にできない場合もあるかもしれんが。
 おまえの場合には、なにもかも足りていないんだから、なにからやったってかまわない。
 重要なのは、なにを身につけるために、いまこれを行うのか――を、本人が自覚しているということ。

 では――。
 サカモトのシンデレラ骨に肉付けするのは、なんのためだ? 言ってみい。


宿題天国
No.9613 投稿日 2005年6月7日(火)22時05分 投稿者 まこと
>意識して練習しよう
>>サカモトのシンデレラ骨に肉付けするのは、なんのためだ? 言ってみい。

 骨に肉付けするというのは、プロットどおりに物語を書いていくことをさしています。
 私はそれができておりません。プロットに合わせて、話をくっ付けることが上手くいかないんです。
 なぜか。
 プロットを作っただけで安心してしまうから。
 そこまでで、充分考えた気になって、考えるのを止めてしまうからです。

 人が作ったプロットだと、その詳細は分かりません。
 どんな話か。プロット見て、そこから考えることになります。自分でプロットを作ったときの、ひとつ先の段階でも考えることになるんですね。

 つまり、人の作った骨に肉付けする理由は、考えて書くことを練習をするため、です。



>料理の基本をレポートする理由

 分かりました。料理ならできるから、それを使って考えようということなんですね。
 またエウレカしました。今回のエウレカは、こうです。

 体系ごとに切り分けて検分する練習 → 料理でなくてもできるな → そういえば、世のおもらし話について調べたかったんだっけ → ピカ、エウレカ。
 一石二鳥だわい、と思っておりました。

 料理の話をリポートにしてきて、提出します。
 おもらし話は自主学習とします。ROMさん向けに、良さげだったら提出してみます。


>みなさん
No.9614 投稿日 2005年6月8日(水)01時07分 投稿者 白石 尚

白石課題 1859字 「昼下がりの保育園」6/8 見て下さい。
       ↓   
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1266&e=res&lp=1266&st=0



藪の中
No.9615 投稿日 2005年6月8日(水)01時15分 投稿者 弟切 千隼
>自己課題、ペットの話、起のアイディア出し

>> 主人公はカメを正面から描かなきゃならないと思っているわけよ。だから絶好のポイントはひとつに絞りこまれるわけよ。
  (中略)
>> どの方向からカメを描いてもいいと思っている人間であれば、カメを描けるポイントは池の周囲全体に渡るわけで、どこでもいいんじゃないのか?
(新木さんのNo.9609の書きこみより。以下、引用元はすべて同じ)

 これを読んで、弟切は、また読み違いをしていたことに気づきました。
 「カメを描くのにいい位置」がどういうものか、取り違えていました。以下に思考を開示します。
 前回(No.9608)書いたとおり、弟切の思考が絶対正しいと主張するつもりはありません。参考のため開示します。


 この舞台になっているのは、『鬱蒼とした藪の中の池』です。樹木や草がたくさんあって、暗くて、見通しが悪いです。池の周囲は草ぼうぼうで、とても踏み込めない部分が多いです。
 こういう場所だからこそ、「普通の生徒」が寄りつきません。主人公とヒロインが二人きり、という状況が作れます。景色が良くて気持ちのいいところだったら、二人きりにはできませんよね。

 このような池では、池の中のカメに近づいて写生できるところは限られています。近づけても、樹木や丈の高い草が視界を遮るところもあります。陽射しがあまり届かないために、角度によっては暗くてカメがよく見えないところもあります。


 つまり、物理的に、カメが視える場所が狭いわけです。その狭い範囲で、「尻尾だけ」とか「脚の一部だけ」とかではなく、カメがカメらしく見える場所となれば、ほとんどピンポイントでしか存在しません。
 「カメがカメらしく見える場所=カメをカメらしく描ける場所がベストポイント」と、弟切は思っていました。



>>>>ということで、彼は、ヒロインに対して「普通のやつ」に接するのと同じ態度で接します。無視です。声をかける必要はありません。
>>
>> それじゃ読者に好感持ってもらえないじゃん。反感持たれるより、なお悪い。(反感はあとでひっくり返して好感に転じられる)

 ここに関しては、弟切の感性が普通とずれているために、おかしくなっているのかも知れません。
 これについても思考開示します。上と同じように、正しさを主張する意図はありません。


 「最初に反感を持たせておいて、後でひっくり返して好感にする」という手法はわかりました。これはとても有効ですね。
 とはいえ、最初の反感が大きすぎると、そこで読み捨てられるおそれがあります。「どういう種類の反感を、どこまでなら許すか」は、人によって違うでしょう。「普通ならば読み捨てられない程度の反感」であればいいわけですね。


 この主人公のように、「こちらが何もしていないのに、いきなり攻撃的な態度を示す人」に対して、弟切は許容範囲が狭いのかも知れません。そのために反感が大きすぎて、読み捨てたくなるのかも知れません。

 主人公に対する反感が大きいため、後で「こっちに来ますか?」というヒロインの台詞が納得できません。いくらのんびり屋でも、ヒロインがいい人すぎると感じます。「主人公が何をしても許してくれる、都合の良い女」に見えてしまいます(^^;


 この辺りの「許容範囲」は微妙です。ちょっとしたことで、主人公の言動は許せる範囲に入ります。
 例えば、主人公がいきなり「ここ俺の場所」と言ったのではなく、ヒロインに訊かれて「俺が先に取ったから」と答えたのだとしたら、OKです。彼女に対する攻撃的な態度がないからです。



>頑固とは何か?

 これは、物語の性質を決める重要なことですね。焦って答えてはいけません。詳しい答えは、次回に回させていただきます。

 今回は簡単に答えます。これも正しいとか正しくないとかではなく、「弟切はこう感じた、考えた」という思考開示です。


 初対面の女の子にいきなり「ここ俺の場所」と言う男の子は、弟切の目からは「頑固」に見えません。
 「自意識過剰」か、「不機嫌で他人に当り散らしたい」か、「他人に攻撃的態度を取るのが癖」か、「その場所に知られたくない秘密を抱えている」か、どれかだと感じます。


先制攻撃
No.9616 投稿日 2005年6月8日(水)06時41分 投稿者 とんびの羽根
>弟切さん #9615
>> この主人公のように、「こちらが何もしていないのに、いきなり攻撃的な態度を示す人」に対して、弟切は許容範囲が狭いのかも知れません。そのために反感が大きすぎて、読み捨てたくなるのかも知れません。

 弟切さんの感覚がずれているかは別として
 もちろん全部だなどとは言いませんが
「こちらが何もしていないのに、いきなり攻撃的な態度を示す人」は少女マンガではかなーり多いです


 花とゆめを見てみると『S・A(スペシャル・エー)』『フルーツバスケット』『悩殺ジャンキー』『学園アリス』『V(ベルベット)・B(ブルー)・ローズ』『シュガープリンセス』『虹色ジョーカー』『スキップ・ビート!』

 一雑誌で決めつけるのはまずいかもしれませんけど長期連載作品の80%くらい

 もちろん少女マンガなんで主人公は女の子なわけですが、相手の男の子がなにもしてないのに攻撃してくる、攻撃な態度をぶつけてくる、投げ飛ばす、にらみつける、恨み言を言う、脅す、バカにする
『S・A(スペシャル・エー)』はいまだに主人公をゆがんだ愛情からいじめ続けているし
『学園アリス』では主人公をいきなり殺しかけたうえ、その後セクハラ魔王

「態度最悪、マジムカツク、なんなのあのインケン大魔王、オーボー、わたしがなにか悪いことしたのか、殺す気か、いきなり嫌われている!なぜに?」と女の子に感じさせるのは、長期連載ではその男の子が主役級であると宣言してるのと同義

 ただし短編では、好きにまで転換するのは無理が出るかもしれません


いろいろ
No.9617 投稿日 2005年6月8日(水)07時35分 投稿者
新木 伸
>弟切

 ふと思った。
 今回のコレは、まえの「早朝」のときと同じパターンだな。
 リライトとか、そういうのしてやると発生するところが、まったく同じわけだが。
 あのときの原因、結局、なんだったっけ?
 能力差に対する嫉妬かなにかだったっけ? お手本にケチつけずにはいられない心境とかそんなの。


>>「カメがカメらしく見える場所=カメをカメらしく描ける場所がベストポイント」と、弟切は思っていました。

 それならば、「カメを描くのにベストな場所」とは書かず、「カメの見える唯一の場所」と書くはずだよな。一個しかないものに最上級の言葉は使わん。いくつか比較対象があるうちで、最上のものだからベストというのだ。
 いちゃもんつけてくる前に辞書を引け。
 造語や専門用語に関してであればともかく、一般形容動詞を勝手に理解していて、共通認識を持てない相手とは、なんの話もできん。


>>この舞台になっているのは、『鬱蒼とした藪の中の池』です。樹木や草がたくさんあって、暗くて、見通しが悪いです。池の周囲は草ぼうぼうで、とても踏み込めない部分が多いです。

 学校の中の藪だぞ。そんなに樹木があるものか?
 弟切の生まれ育った地域では、学校の中に林も森もあったりするのかな?



>>この主人公のように、「こちらが何もしていないのに、いきなり攻撃的な態度を示す人」に対して、弟切は許容範囲が狭いのかも知れません。そのために反感が大きすぎて、読み捨てたくなるのかも知れません。

 主人公はどっちだよ?
 「こちら」っていうのは、どっちのことだよ?
 この話の場合、読者はどちらの「こちら」に感情移入しではなしを読んでゆくわけだ。

 主人公視点の話なのだから、「こちら」は主人公のほうだろうが。
 女のほうから見たら、いきなり言われたのだろうが、主人公のほうから見たら言う前の葛藤があるだろうが。
 主張しておくべきか言わざるべきか、というぐるぐるした葛藤があったうえで、言っているわけだろ。いきなりではないぞ。



>>例えば、主人公がいきなり「ここ俺の場所」と言ったのではなく、ヒロインに訊かれて「俺が先に取ったから」と答えたのだとしたら、OKです。彼女に対する攻撃的な態度がないからです。

 それじゃ普通の人物だろうが。頑固でもないし、マイペースでもない。つまり面白くない。
 これは物語であり、小説であり、つまりエンターテイメントなのだから、頑固であることの面白さと、マイペースであることの面白さとを、誇張して示さなければいかんのだ。
 普通を出すのであれば「普通であることの面白さ」を出さなきゃいかん。
 いかに普通であろうと、面白くもない普通など、いらんわ。
 んなもん現実で間に合っとるわ。
 物語をなんだと思っているのか。ぷんすか。



>>初対面の女の子にいきなり「ここ俺の場所」と言う男の子は、弟切の目からは「頑固」に見えません。
>>「自意識過剰」か、「不機嫌で他人に当り散らしたい」か、「他人に攻撃的態度を取るのが癖」か、「その場所に知られたくない秘密を抱えている」か、どれかだと感じます。

 そうだよ。
 主人公はカメオタクであり、頑固なわけだろ?
 オタクってのは自意識過剰で、不機嫌で他人にあたり散らしたがっていて、常に攻撃的態度で、知られたくない秘密を抱えている――ように見えるものなのではないのか?

 主人公は彼女がカメ写生に来たのかもしれないと考える。そしてまた彼女が一般人でないかとも考える。このへんの戦々恐々としている心理があるから、彼女もカメ好きかどうかを、大変気にしてしまうのだし。カメならぬ人間の女を気にしてしまうのだし。彼女がカメ好きだとわかってからは、ぜひ親しい友達にならねばと動くのであり、コイビトに関係になりたいと思うのだし。――と、話が続いてゆくのではないのか?

 弟切は、悟りを開いた仏オタクでも描こうとしている?
 解脱しきって、誰に対しても、なにを言われても、超然としていられるようなやつ。「やーいカメオタク」と言われたら、「そうだけどなにか」と言えるやつ。電車の中で平然と週刊少年ジャンプを読んでいられる中年のオジサン、オバサンだとか。
 それとも、「やーいカメオタク」とはやし立てられたら、「そうだよ。カメが好きだよ。わるいかよ!」と開き直るような普通のオタクを描くつもり?

 この状況は、いわば、アレだな。
 オタクが一人きりになれる場所で、オタクの愉しみに励もうとしていたところに、突然、他人に乱入されたわけよ。これから一人でこっそりたっぷりせっせと愉しもうって矢先に、どかどかと乱入されてしまったわけよ。

 「ここは俺んだ」って台詞、そんなに変かねぇ。
 つまり「出ていけ」と言っているのに近いわけだが。


 そもそもこの話――。
 オタクのための一般恋愛小説、山谷付き、エンタメ風味――だったはずだよな?
 俺はそのつもりでやってるわけだが。
 弟切のつもりは、また変質してきているのか? いまはなにを書きたがっているわけ?


課題提出
No.9618 投稿日 2005年6月8日(水)09時08分 投稿者
サカモト
お疲れ様です。サカモトです。
 仕事が増えたのと、風邪を引いたことで、イッパイイッパイになっています。

 白石さん遅くなってしまい申し訳ありません。
 課題「兄弟喧嘩」を提出します。
 ↓↓↓↓↓
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1267&e=res&lp=1160&st=0

 よろしくお願い致します。


指摘、お待たせしました
No.9619 投稿日 2005年6月8日(水)09時56分 投稿者
サカモト
 白石さんの「遅刻の理由」を指摘させて頂きます。
 サカモトが課題でやっているミスは棚上げして、指摘します。
 というか、「お前もやってるやん!」ということが多いと思いますので、ご了承ください。
 

 1263 白石 1000字課題 「遅刻の理由」
 ↓↓↓↓↓
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1263&e=res&lp=1263&st=0

>>弟は、口をゆすいで涙目で言う。
 複文です。
「弟が+口をゆすいぎながら+涙目になりながら+言った」という構造になります。
 複文禁止はやられていますよね。
 この場合は二つに分けるのが良いと思います。


>>弟は情けない顔で、
>>「そりゃそうだけど」
>>と、頭をかいた。

 文の途中で中にカギ括弧を挟む場合は改行しない方が良いと思います。
 ただ、これは生のセリフですので。

「そりゃそうだけど」
 弟は情けない顔で、頭をかいた。

 と書いた方が良いと思います。


>>両親の仕事が多忙なので、小さい頃から弟の面倒はわたしがみてやっていたが、時には命にかかわるような重大なヘマをする──風呂で湯につかりながら考え事をして、気がついたらおぼれかけていたり。

 長いです。後、記号「――」も使わない方が良いでしょう。
 普通に読める文だと思いますが、今は練習中ですので、禁止事項に沿って書いた方がよいと思います。
 

>>鼻から牛乳を垂らして、ぼーっと突っ立っている弟に、バカとか、死ねとか言いながら、ぬれ布巾で制服にかかった牛乳をふいてやる。

 少し長いです。単文に切り分ける書き方はまことさんがやってみえるので、参考にされると良いと思います。
 また、セリフの言葉は文中でも「バカ」「死ね」のようにカギ括弧にしておくと良いと思います。

 読んでて思ったんですが、ボーッとしている人って牛乳飲むとき失敗するので、口閉じたまま飲むってあるモノなのでしょうか?
 本読みながら飲んでムセったりするのはよくありますが。
 あと、こぼしながら飲むとかですね。
 その失敗はあまり見たことがないです。


>>「つまようじで鼻の穴を刺した。いてえよお」

 つまようじで鼻を刺している割には冷静に思えます。
 もっと取り乱してセリフが乱れたりしないのでしょうか。
 

>>鼻血。大量出血……今日は二人とも、学校は遅刻だな。

 大量出血の大サービスの方がわかりやすい! ……けど、これこそどうでも良い指摘ですね(笑)


 セリフが堅い部分がありますが、キャラ自体は立っていると思います。
 説明文もワケワカメとかはないので、禁止事項に沿って書くことを注意すれば良いのではないでしょうか。

 あと、課題本文の後ろに禁止事項を付けておくと、読む側の人にわかりやすいですよ。
 前にまことさんもやられていたと思いますので、参考にしてみて下さい。


 あと、すいません。リライトはちょっと遅くなりそうです。


いろいろ
No.9620 投稿日 2005年6月8日(水)10時45分 投稿者
新木 伸
>サカモト

 ハンマーで殴らないと気づかないって、よく言ったもんだな。

 誰が「指摘」しろなんて言ったのかね。
 俺は「リライト」しろと言ったのだが。

 元の部分とどこがどう変えられたのか、比較して、確認して、理由まで分析するのは相手の仕事だ。
 おまえは確たる理念のもとにリライトすればいいのであって、四の五のコメントしてやる必要はない。

 だいたい指摘なんてしているより、実際に直してしまったほうが、早いだろう?

 ちなみに笑いの話は、元のテイストを補強して掘り出して、きっちり笑えるようにして返すということだぞ。
 そして家族の話のほうは、家族を出すことによる「なにか」をよりピュアに伝わるように直すということだぞ。




>カメオタクの話

 あ。承のアイデア。思いついちゃった。

 主人公は結局、ヒロインの隣には移動しなかったわけね。カメ好きであることを訊ねるかどうか、悶々としていたせいで、デッサンは途中までしか出来あがらなかった。カメの尻尾と、池と、あと顔無しの「女の子」の姿が描かれているだけの未完成品。
 なぜ女の子の姿まで描き入れていたのかというと、「構図の中にあったから」という頑固ゆえの理由。
 主人公のデッサンは未完成ではあるものの、優秀作として教師にひいきされるように張り出される。前からこの教師は主人公のことを美術部に誘おうと画策しているのだな。主人公がデッサン上手なのは、単に生物観察の課程で身につけただけで、美術になんて、なんの興味もないのだけど。
 張り出されたデッサンのせいで、主人公は皆から揶揄される。
 あの堅物が女の子を描いていた、ということで、周囲は勝手に盛り上がって迷惑する。肝心の顔が描き込まれていないので、その女の子の正体が関心の的となる。
 迷惑していたのは主人公ばかりではなく。もっと迷惑して困っていたのはヒロインのほうだ。こちらは張り出されたりしなかったものの、絵を見せていた友達数人には、同じ池にいたことはモロバレであった。
 ヒロインの口から「彼のことはなんとも思っていない」ということを訊きだした女子友人連合軍は、主人公に文句を言いに行く。主人公はいつのまにかストーカーかなにかのように扱われている。
 主人公は頑固であるかゆえに、「なにもやましいことはない。謝ることもない」となり、女子群と口論となってしまう。
 そこへヒロインが遅れてやってくる。主人公は彼女に救われる形になるが、周囲の関心を浴びることになってしまう。

 ――てなカンジの展開かね。

 どうやって彼女が主人公を救ってくれるのかというあたりに、キャラ立てに関するアイデアを投入せんといかんかな。


>サカモトさん
No.9621 投稿日 2005年6月8日(水)22時04分 投稿者 白石 尚

 1000字課題「兄弟喧嘩」読みました。
 
 
 この話を、いったいどうやってリライトしろって言うんやろ。
 今、白石はキョトちゃん状態です。
 
 早く正気に戻って、できるだけのことをやらなきゃね。
 サカモトさんも、気張ってね。

 白石 
  

 


餌拾い中
No.9622 投稿日 2005年6月8日(水)22時41分 投稿者 弟切 千隼
>自己課題、ペットの話、起のアイディア出し

>> 能力差に対する嫉妬かなにかだったっけ? お手本にケチつけずにはいられない心境とかそんなの。
(新木さんのNo.9617の書きこみより。以下、引用元はすべて同じ)

 弟切自身は、けちをつけているつもりはありません。


 弟切はおばかな鳥です。おじさんが投げてくれる餌を拾って食べています。
 思いがけず大きな餌が来たので、喜んで食べようとしました。ところが、どうも食べにくいのです。どうやったら食べられるのかわかりません。

 食べられないのには、いくつか原因が考えられます。
 味付けが辛すぎたり甘すぎたりして、弟切の好みに合わないのかも知れません。あるいは、その餌に弟切のアレルギー物質が含まれているのかも知れません。
 クルミのように、殻を割らないと食べられない餌なのかも知れません。塊が大きすぎて口に入らないのかも知れません。何かの間違いで、餌の中に小石が混じっているのかも知れません。

 せっかくもらった餌ですから、弟切はちゃんと食べて消化したいです。


 でも、おばかな弟切は、どういう理由で食べられないのかわかりません。弟切は口が利ける鳥なので、おじさんに訊いてみようと考えました。

 弟切の味の好みが普通とずれているなら、それを考慮してものを書く必要があります。アレルギーがあるなら、アレルギー物質を避けるようにすればいいことですね。
 食べ方がわからないのなら、これを機会に食べ方を覚えます。食べ物以外のものが混じっているなら、より分けて食べられるようになります。

 もの覚えが悪い鳥で申し訳ありませんが、もう少しお付き合い下さい。



>> 学校の中の藪だぞ。そんなに樹木があるものか?
>> 弟切の生まれ育った地域では、学校の中に林も森もあったりするのかな?

 弟切が通った高校(静岡県内)には、校内に森がありました。今でもあります。

 静岡県内の高校には、すべて林や森があるわけではありません。どちらかといえば、ないほうが多いです。しかし、あってもそんなに不自然ではありません。
 この話の舞台は静岡県内と設定しています。「校内に林や森がある」のは、ありだと考えました。


 この辺りは、地域差が大きいところでしょう。東京都内のような都市圏では、「校内に林や森がある」のは、特殊な高校でしょうね。



>> 主人公視点の話なのだから、「こちら」は主人公のほうだろうが。
>> 女のほうから見たら、いきなり言われたのだろうが、主人公のほうから見たら言う前の葛藤があるだろうが。
>> 主張しておくべきか言わざるべきか、というぐるぐるした葛藤があったうえで、言っているわけだろ。いきなりではないぞ。

 そうでした。当然、視点は主人公側ですね。
 葛藤をちゃんと書ければ、「主人公は単純に敵意を向けているのではない」ことがわかりますよね。ぐるぐると葛藤している主人公の様子は、立派な娯楽になります。



>> いかに普通であろうと、面白くもない普通など、いらんわ。
>> んなもん現実で間に合っとるわ。

 弟切は、現実と架空のさじ加減が、まだわかっていませんね。

 フィクションで、現実に近い世界を舞台にするなら、現実に即した世界を作らなければなりません。読者さまに「こういうことって、本当にあるかも」と思ってもらうためです。現実味がないと、読者さまが離れてしまいます。

 いっぽう、フィクションはあくまでフィクションです。娯楽のための道具です。いくら現実味があっても、面白くなければ役に立ちません。


 読者さまが離れない程度の「現実味」を維持しつつ、「誇張した面白さ」を提供しなければなりません。両者を天秤にかけて、うまくつり合うところを求めるわけですね。
 自分でこのつり合いポイントを捜せるようにします。



>> 主人公はカメオタクであり、頑固なわけだろ?
>> オタクってのは自意識過剰で、不機嫌で他人にあたり散らしたがっていて、常に攻撃的態度で、知られたくない秘密を抱えている――ように見えるものなのではないのか?

 主人公は、「頑固なカメおたく」です。「頑固さ」と「おたく」という二つの要素を持っています。
 ここのところを考えているうちに、わからなくなってきました。弟切の中で、「頑固要素」と「おたく要素」がごっちゃになっているようです。

 もう少し頭を冷やして、考えをまとめます。


課題部屋用感想部屋
No.9623 投稿日 2005年6月8日(水)23時43分 投稿者 まこと
 浦戸さんから感想をいただいていたのに、気づくのが遅くなってしまいました。すみませんでした。
 白石さんも気づいていないかもしれない。なので、つっついてみる。


>白石さん

 感想部屋をのぞいてみましょう。お宝ざくざくかもしれませんよ。


>まことっち
No.9624 投稿日 2005年6月9日(木)00時25分 投稿者 白石 尚
 

 おめえよー、おいらと友達になりたいんなら、素直にそう言えよな。

 白石は別に、まことっちのこと嫌ってはいねーよ。
 白石から、するりと逃げたのはまことっちの方だろ?


 それともなにか?
 又、白石を利用しようとでも思ってんのか?
 はっきり決着、付けようやないの。

 白石。


ぷちリライト
No.9625 投稿日 2005年6月9日(木)08時09分 投稿者
名無し君2号
>まことさん

>1265 「犬と猿と」 統合版(修正有) 6/7 まこと

(元の文章)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 会長の友則がミーティング開始を宣言した。学園祭が近づいている。いろいろ取り決めをしなければならない。それなのに役員はおしゃべりに夢中だ。会長の言葉など聞いていない。
 友則は副会長の藤沢英子に睨まれていた。なんとかしろと目で催促されている。
「学園祭の看板制作は、毎年恒例と、えー、なってます」
 友則が去年の議事録を指でたどっている。
「会長。書記と学年委員長がバカ話してるわよ。止めたら?」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

(ぷちリライト)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ガキどもが……。
 友則はため息をついてみせた。ミーティングだというのに、来るべき学園祭についてではなく、昨日のテレビだのゲーノージンだのすてきなセンパイだのどうでもいいことばっかり話しあっているバカどもに、見せつけるように、深く、おおげさに。
 もちろん会長である友則のしぐさなんか、役員はだれも見てやしないのだが。
 ただひとり、副会長の藤沢英子が見つめていた。いや、睨んでいた。眼鏡の向こうから催促してくる。なんとかしなさいよ。
 無視する。
「――えー、学園祭の看板制作について。反対がないなら去年のままでいくぞ」
「ちゃんと決を取りなさいってば、会長。バ会長」
「おのれ、バをつけるなバを!」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−



>白石さん

>1266 白石課題 1859字 「昼下がりの保育園」

(元の文章)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 あやめは、保育園の教室の、布団の上に寝ころんでいる。昼食後の自由時間のあとは、毎日決まっているお昼寝タイムだ。あやめは見張りの先生が恐いので、どんなに眠たくない時も、静かに寝たふりをする。窓を開け放した教室に、五月のさわやかな風が、そよそよと吹きこんだ。
「武ちゃん! 待ちなさいっ」
 外から、園長先生の声がした。続いて憎まれ口をたたく、男の子の声がする。
「やーだね、くそばばあ。俺は昼寝なんかしたくないんだよ」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

(ぷちリライト)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ふかふかのふとんがきもちいい。あやめはまぶたを閉じた。
 保育園のお昼寝タイム。じつはあんまり眠くない。でも起きているとゆうこせんせーに怒られるし、こうやって窓からのそよそよ風を感じていれば、そのうち……
 むにゃ。
「こら、武くん! 待ちなさい」
 えんちょうせんせーの声で目が覚めた。
「ばばあ、ばばあ、くそばばあー」
 お兄ちゃんだった。いつものことだねー、とあやめはびくんとなっていた体から力をぬく。武彦お兄ちゃんは、お昼寝しなくちゃいけないのに、いつもお昼寝しない。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−



>サカモトさん

>1267 1000字課題、06/08、No.4「兄弟喧嘩」 サカモト

(元の本文)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 水玉模様の壁紙が張られた自分の部屋。窓からは赤い光が差し込んでいる。次郎は何度目かのため息を着いた。原因は、目の前に居る兄・太郎のせいだ。彼は、涙目でスポーツバッグに服を詰め込んでいた。
「やめようぜ。どうせ戻ってくるし」
 何度目かのセリフを言った。しかし、効果はない。バッグに服を詰め込む早さが増していた。
「なぁ、ババアの言うことなんて気にスンな」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

(ぷちリライト)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「なあ、やめようぜ、アニキ」
 どうせ家出したってすぐ戻ってくるんだから、とは言わなかった。
 水玉模様の趣味の悪い壁紙が張られた兄、太郎の部屋。すでに窓からは夕陽が差しこみ、ぷうんとみそ汁の香りまで漂ってくるというのに、太郎といえば、涙目でスポーツバッグに服をつめこんでいる。
「母ちゃんのいうことなんて気にするなよ」
 太郎がめざまし時計をバッグにつめた。さっさと目を覚ませ。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−



 以上、私がリライトしたもののほうが「おもしろそう」に見えるはずです。
 べつに話の内容は変わっていません。ただ、盛りつけというか、見せかたを変えただけです。

 まだ早いのかもしれませんが。
 どうやったら「読者の眼を惹く」ことができるか、を考えて書いてみるといいかもしれません。そうすればクリック数も増えるかも。




 以上、レスも含めて30分。やればできるじゃん、私。


白石さん
No.9626 投稿日 2005年6月9日(木)10時31分 投稿者 まこと
 うーん、そうきましたか。
 そうくるだろうなーと思って、放っておこうとしたんだけど。
 放ってもおけず。
 ちょっかいかけてみたり。

 白石さんと「ヤル」って言ってもな、具体的にどうしましょう。
 次回の課題で指摘、かな。それとも他に希望がありますか。


いろいろ
No.9627 投稿日 2005年6月9日(木)10時48分 投稿者
新木 伸
>白石

 どうにもリライトできそうにない場合は、課題部屋あたりでROMさんに助けてもらうこと。
 これのいったいどこに家族要素が入っているのよ? ――と、聞いてみて、「ここに入っているんじゃないかと思う」とかアドバイスを貰えば、それをとっかかりにリライトが行えるだろう。
 なにかを見つけたら、それを増幅するだけなのだし。カケラでもいいのでなにか見つかれば、リライト可能だろう。
 何人寄ってもカケラも出てこないようなら、捨ててよし。それはリライト不能なゴミってことだ。




>2号

 三人称で書いてあるものを、キャラ寄り三人称でリライトして……。おまえはアホか? そんなもんがなんの役に立つんだよ?

 芸もねえやつが、リライトやって、先生ゴッコしてんじゃねぇぞ。
 本人の文体の延長線上を見据えて、その完成形を示すのがリライトというものね。
 自分の文体で書き直しただけのものを披露するのは、それはちょっかいという。


 俺がおまえにしてやったリライト。
 あれ、三人称をキャラ寄り三人称に書き換えてしまうような、てめぇの文体を押しつけるような気色悪いこと、やっていたのかよ?
 細江さんのリライトに対して、俺が異を唱えていたのは、なんでだと思ってる?

 牛乳、吸血母さん、雑踏描写、寝てる女の子にキスできない男の子、耳たぶくにくに、姉弟喧嘩、ヤクザ屋の事務所、眼鏡っ娘倉庫、桜の公園、空手の組手、刺身ネコ。

 ――と、だいたいこんなもんか。まだいくつか取りこぼしている気もするが。課題部屋に収録させたのは、これで全部のはず。
 課題部屋にあげといて、よかっただろ? すぐに出せるようにしておいたことには、意味があるだろ?
 全部みてこい。
 元のおまえのものと、俺がリライトしたものと、見比べてこい。

 そして、俺がおまえにやったのと同じようにリライトできるなら、書き直してくること。
 できないようなら、変な2号汁をなすりつけようとして、すいませんでしたと、ちょっかい掛けた連中に謝って回ること。

 おまえが俺の劣化コピーになるのはおまえの自由ってもんだが。
 人様をおまえの劣化コピーにしようとすんじゃねぇ。




>白石、まこと

 まことが「課題部屋見れ」と言ったのを、白石は知らないことを侮られたのだと受け取って、嫌味だと思って、喧嘩売られたのだと思ったのかな。
 それとも、教えることで恩着せして、わたしからなにか「金品その他」のものを掠め取ろうと画策しているに違いない。と思ったわけかな。

 ちなみにまことのコミュニケーションの基本形は、「おもらし」であるから、利用されるとしても、「おもらしの始末」をさせられるくらいのことだよ。金品は盗られないからへいきだよ。




>まこと

 課題部屋への返事は、こちらに書いてしまってもいいんだぞ。
 てゆうか、課題部屋はないものとして扱え。分室内で話題が繋がるようにしないと、過去ログに収録したときに話題が断絶してしまうだろ。
 1年後とか、数年後とかに、過去ログを閲覧する人間の視点に入れっていうの、アマチュアワナビには難しい注文なのかなぁ。

 んで、話題の断絶を承知で俺はこちらに書くけども。

 物語の中に没入することと、俯瞰してみわたすこと。――その繰り返しが、小説を書くという行為そのものなわけね。
 筋を練るときには俯瞰している。書くときには、いったんシーンに深々と没入して、物語世界からイメージを持ち帰ってくる。そのイメージを文章に書き記すときには、また俯瞰している。
 没入しているときは楽しいわけよ。トランス状態だから。
 しかし俯瞰状態に入って、客観的に見てみないと、人に伝わるものにはならないわけよ。
 没入したまま書かれたものは、妄想の自動書記みたいなもので、わけのわからない降霊メッセージにしかなってくれない。(←アマチュア・ワナビの小説は、たいていコレ)

 トランスとか降霊とか自動書記とか、わかる? ムーリアンなら通じるはずだが。

 あと書きあげて、手助けしてもらって、俯瞰できたのなら、リライトを行って反映させること。
 俺、まだクリックもしてないから、ちょうどいいわ。


分かった!
No.9628 投稿日 2005年6月9日(木)11時23分 投稿者 まこと
 白石さんごめんなさい。私の書いた9623のレスは、意味不明だったんでしょ。
 あれでは、なにを言いたいのか理解不能ですもんね。すみません。
 説明します。あれはですね。感想部屋のNo.9623に、浦戸さんからご指摘をいただいてますよ。気づいてますか? って意味だったんです。
 またしても、言葉足らずでした。申し訳ない。


No.9629 投稿日 2005年6月9日(木)11時44分 投稿者
新木 伸
 感想部屋は9623まで書きこみ数がねーだろ。
 きちんと番号を示せよ。


おれ汁おれ汁
No.9630 投稿日 2005年6月9日(木)12時24分 投稿者
名無し君2号
>>芸もねえやつが、リライトやって、先生ゴッコしてんじゃねぇぞ。
>>本人の文体の延長線上を見据えて、その完成形を示すのがリライトというものね。
>>自分の文体で書き直しただけのものを披露するのは、それはちょっかいという。

 じゃあ言い直します。
 私がNo.9625でおこなったのは、ぷちリライトならぬ、ぷちちょっかいでした。

 なんでそんなことしたのか。

 私が今回コナかけた作品すべて、どうにも出だしがおもしろそうに見えなかったんス。

 まず状況を説明してくれるのはありがたいことです。
 主人公は会長なのね、ミーティング中なのね、学園祭が近づいているのね、役員はおしゃべりに夢中で、主人公の話なんか聞いていないのね。
 保育園児がシエスタタイムとか。兄弟仁義で兄、家出とか。
 とてもわかりやすい。
 わかりやすいんですけど、でもつまんない。

 なぜか。
 データを羅列しているだけだから。

 そのことを意識してほしくて、私なりにおもしろそうにして書き直してみました。

 ただし今回は、私のぷちちょっかいですべてを改善してくれーなんてことは思っていません。ちょっとだけでも「おもしろそうな盛りつけ」をみなさんが意識してくだされば……それって素敵やん?(瞳をきらきらさせながら)

 まず気づくことが大切だと思ったです。



 おれ汁で書き直した理由。

>>おまえが俺の劣化コピーになるのはおまえの自由ってもんだが。
>>人様をおまえの劣化コピーにしようとすんじゃねぇ。

 これを防ぐためですぅー。

 あのですね。

>>本人の文体の延長線上を見据えて、その完成形を示すのがリライトというものね。

 そのやりかたでリライトされた名無し君2号はどうなりましたか。


>>おまえが俺の劣化コピーになるのはおまえの自由ってもんだが。

 このザマじゃにーかよー!
 「本人の文体の延長線上を見据えて」しまったら、かえって本人はその暗黒面に引きずれてしまう……と思います。(体験者談)

 もう犠牲者は増やしたくない。
 だから2号汁を滴らせて書き直してみました。
 へーん、マネできるものならしてみろってんだー! びちゃびちゃ。




>白石さんとまことさん

 「ほーら、あっちにえさがあるよー」とプードルさまに手を出したら、かぷりとかじられ「う……」と泣くのを我慢しているお姫さまの図でしょうか。

 まわりくどい言いかたをされたのが気に食わなかったに、1ムナカタドル。


てへっ
No.9631 投稿日 2005年6月9日(木)12時55分 投稿者 まこと
>白石さん

 感想部屋のレスは、No.270です。再度ごめんなさいです。


>まことっち
No.9632 投稿日 2005年6月9日(木)17時01分 投稿者 白石 尚

 てへっ じゃないんだけどなあ。
 もう、いいけど。

「おもらしの始末」させられるのがいやだから、まことっちには触らなかったんだけどな。
 そんなに白石が放っとけないんだったら、いいよ、もう。ちゃんと付き合うよ。
 そのかわり、邪心でなんか仕掛けてきたら、又噛むけんね。噛んでも逃げたら、今度は永久に無視するけんね。

 
 ≫浦戸さんからご指摘をいただいてますよ。気づいてますか?

 気付いてましたよ。毎日のぞいているからね。大変勉強になりました。
 
 それと、まことっちには課題の提出の仕方も教えてもらってたね。
 今度から、呼ばれたら普通に返事するよ。


 白石より。


>2号
No.9633 投稿日 2005年6月9日(木)18時23分 投稿者
新木 伸
>2号

 過去のリライトを見直してみたのだが。
 キャラ寄り三人称の方向に誘導していないはずなのに、いつのまにやら、おまえの文体はキャラ寄り三人称になっているわけね。俺はリライトしているときは、きちんと、オーソドックスな普通の三人称でやっていた。
 キャラ寄り三人称のサンプルは見せていないはずだし。おまえは俺の本を一切読んでいないというし。
 なのに似てしまうのは、どうしてなのだ?



 文体がどうのという話は、実際のところ、ナンセンスなわけね。
 ここにいる誰も、文体を持つほど書いていない。
 実際おまえも文体は持っていない。デビューして、最低二桁ほど書いてから、文体がどうのと言いやがれ。

 未来において、おのおのが自分の文体を見つけてゆくための下地として必要なのが、基礎力なわけだ。
 小説文章における基礎はなにかというと、三人称なわけだ。

 基礎をやらなきゃいかんところに、プロ気取りの小僧がやってきて、「どうどう? 俺こんなことまで、できちゃうんだぜー?」なんてやっているのを見たら、家主として、腰を上げなきゃならんわけ。

 基礎を示せ。と迫るか。
 さもなけりゃ、そいつをつまみだすか。

 ――で、いまやっているのは前者のほうね。

 つまり、基礎もおぼつかないやつが、他人の指導をすんじゃねえ、ということ。
 おまえは三人称で手本を書けるのか、書けないのか。基礎力があるのか、ないのか。
 できるけど、いま忙しいからゴメンまたこんど、なのか。

 言い訳してないでいいから、書き直してくるか、それともごめんなさいと言うか、どっちかにしろよ。口先だけのやつは、俺は見飽きてんだよ。

 あんまナマイキ言ってると、おまえの書いてきたリライトを、もっと「2号風味」にしてリライトして突き返すぞ。
 おまえの個性なんざ、いくらでも複製可能なことを証明すっぞ。
 本人よりも上手に書くぞ。あア?


 だいたい、まことのはともかく、サカモトと白石のは相互リライト課題だろうが。白石の書いたものはサカモトがリライトをして、サカモトの書いたものは白石がリライトする段取りになってるんだよ。
 本人たちがリライトする前に、おまえがお手本を示してしまうことに、どんな意味があるのだ?
 これは本来であれば、管理者削除ものの事態だぞ。
 おまえは自分の尻ぐらい自分で拭えるだろうと思っているから、削除でなくて、リカバリーの手段を与えたわけだが――。
 俺に尻拭いてくれっていうのなら、管理者削除して、それきりにするが?


だから似てるってどうなのよ
No.9634 投稿日 2005年6月9日(木)23時08分 投稿者
名無し君2号
>>キャラ寄り三人称のサンプルは見せていないはずだし。おまえは俺の本を一切読んでいないというし。
>>なのに似てしまうのは、どうしてなのだ?

 私が知りたいDEATH!
 本当に似ているかどうかもわからないんデスけどね! だって本を読んだことがないもんね! これからも読まないと夜空の星に誓いました。ははうえさまー、おげんきでーすーかー。


>>あんまナマイキ言ってると、おまえの書いてきたリライトを、もっと「2号風味」にしてリライトして突き返すぞ。

 ちょっぴりこれには興味があるのですが。
 なんですか2号風味って。登場人物全員がお姉さんというわけでもあるまいがー。それはそれで読みたいがー。


>>俺に尻拭いてくれっていうのなら、管理者削除して、それきりにするが?

 しかしお尻を拭かれるのはガマンがなりませぬ。
 やればいーんだろ、やればよー。ったくよー。(ポケットに手をつっこみつつ、ガニマタで歩きながら)




>1265 「犬と猿と」 統合版(修正有) 6/7 まこと

(元の文章)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 会長の友則がミーティング開始を宣言した。学園祭が近づいている。いろいろ取り決めをしなければならない。それなのに役員はおしゃべりに夢中だ。会長の言葉など聞いていない。
 友則は副会長の藤沢英子に睨まれていた。なんとかしろと目で催促されている。
「学園祭の看板制作は、毎年恒例と、えー、なってます」
 友則が去年の議事録を指でたどっている。
「会長。書記と学年委員長がバカ話してるわよ。止めたら?」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

(ぷちリライト)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「えー、それでは学園祭の看板制作について」
 友則の言葉を、だれも聞いてはいなかった。
 会議室にてミーティング中だった。学園祭は近い。取り決めすべきことはたくさんある。なのに、役員たちは学園祭の議題よりも、自分の話題について夢中になっていた。
 副会長の藤沢英子が友則を睨んでいる。
 なんとかしなさいよ。レンズの向こうの瞳が、そう催促していた。
 友則は気づいていない。去年の議事録を指でたどっていた。
「えー、看板制作は、毎年恒例と、なっていますが」
「会長。書記と学年委員長がバカ話していますが」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−



>1266 白石課題 1859字 「昼下がりの保育園」

(元の文章)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 あやめは、保育園の教室の、布団の上に寝ころんでいる。昼食後の自由時間のあとは、毎日決まっているお昼寝タイムだ。あやめは見張りの先生が恐いので、どんなに眠たくない時も、静かに寝たふりをする。窓を開け放した教室に、五月のさわやかな風が、そよそよと吹きこんだ。
「武ちゃん! 待ちなさいっ」
 外から、園長先生の声がした。続いて憎まれ口をたたく、男の子の声がする。
「やーだね、くそばばあ。俺は昼寝なんかしたくないんだよ」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

(ぷちリライト)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 午後の保育園にはびっしりとふとんが並べられていた。おもいおもいの寝相で転がる園児たち。なかでもあやめは、いちばん姿勢よく横たわっていた。
 五月のさわやかな風が、そよそよと吹きこんでくる。
 あやめはうっすらとまぶたを開けた。いたずらっぽくまわりを見回す。
「武ちゃん、待ちなさい!」
 ぎゅっとあかねは目をつぶる。園長先生の声だった。走っていた。
「やだねーだ。ばばあ、ばばあ、くそばばあ!」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−



>1267 1000字課題、06/08、No.4「兄弟喧嘩」 サカモト

(元の本文)
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 水玉模様の壁紙が張られた自分の部屋。窓からは赤い光が差し込んでいる。次郎は何度目かのため息を着いた。原因は、目の前に居る兄・太郎のせいだ。彼は、涙目でスポーツバッグに服を詰め込んでいた。
「やめようぜ。どうせ戻ってくるし」
 何度目かのセリフを言った。しかし、効果はない。バッグに服を詰め込む早さが増していた。
「なぁ、ババアの言うことなんて気にスンな」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

(ぷちリライト)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「やめなよ、家出なんて」
 次郎が何度目かのため息をついた。
 窓から夕陽の差しこむ部屋で、兄の太郎はスポーツバッグに服をつめこんでいた。鼻をすすっている。
「ババアの言うことなんて気にすんなよ」
 太郎が荷物をつめこむ速さが増してゆく。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−



 ちなみに。

>>本人たちがリライトする前に、おまえがお手本を示してしまうことに、どんな意味があるのだ?

 この観点から考えると、今回のほうがヤバイような気がしますが。
 でも2号ごときにリライトされてどーこーなるようじゃ、あははのはーだ。一応は気を使って、冒頭しか書き直してないんですけども。

 どうなんでしょーか。
 かえってやる気が出たりしませんかね。勝手にリライトなんかしやがって、とか。あんなリライトなんか簡単に越えてやるぜ、とか。

 とりあえず白石さんの課題はセリフが説明的すぎるところ、サカモトさんの課題は……まだよくわからないです。もう少しほかの話も読んでみないと。




 レスには1時間ほど。
 書いている長編は104ページほど。原稿用紙換算だと142ページ。


返信と宿題と踊り食い
No.9635 投稿日 2005年6月9日(木)23時16分 投稿者 まこと
>白石さん

 お節介だったなと反省。自分をモトに考えちゃいました。



>宿題提出
>料理の基本

 料理を分類していきます。

 どこまでを料理とするのか。キャベツの千切りは料理に含まれるのかな、と悩みました。料理の研究ではありませんから、自分なりの解釈でいきます。


 料理は大きく分けるとふたつになります。
 火を使う料理か否か、です。次に、下ごしらえが必要な料理と、必要ない料理。ただし、火を使わない料理には下ごしらえは必要ないようです。
 そして、工程が単純な料理と、そうでない料理、に分かれます。

 学問的に見れば、もっと細かく分類できるのだと思います。けど、自分の分かる範囲でやっていきたいと思います。

「火を使わない料理」
 *下ごしらえが必要ない料理
 (一工程だけの料理)
 ・切る
  飾り切り 呼称が不明、きゅうりを互い違いに切ったヤツ
  千切り キャベツの千切り

 (二工程以上ある料理)
 ・切る
  乱切り 浅漬け
  いちょう切り 塩もみ
  かつら剥き 刺身のツマ

 ・和える←材料を混ぜあわせる 豆腐の白和え

「火を使う料理」
 *下ごしらえが必要ない料理
 (一工程だけの料理)
 ・ゆでる ゆで卵

 *下ごしらえが必要な料理
 ・炊く ご飯

 ・煮る
  煮物 筑前煮
  煮付け 魚の煮付け
  煮込み モツ煮込み

 ・焼く←フライパンで、焼く ステーキ
  焼き網 魚の塩焼き
  グリル 鳥の照り焼き

 ・炒める 野菜炒め

 (二工程以上ある料理)
 ・揚げる←衣をつける てんぷら

 ・蒸す←材料を混ぜ合わせて、皮に包む シュウマイ


 体系づけて検分していく勉強には、なってると思うんですが。
 こんな感じでもいいんでしょうか。



>2号さんのリライト

 新木さんが板金屋のおじさんに見えてしまった。2号さんは板金だったのか。

 それはおいといて。
 プチリライトをもらったので、小躍りしてました。あーんなこととかそーんなこととか、しようとしていたわけなんですが、これまた保留かな。


>小説の基礎は三人称

 そうだったんですか。今知りました。
 三人称をきちんと理解できてるのか、非常に怪しいです。
 なのに、三人称キャラ寄りを勉強したい、私。
 プチリライトが落ちてきたんで、いい機会のような気が。
 分解してみよっかなー、と思いました。

 2時間


石の上にも三年
No.9636 投稿日 2005年6月9日(木)23時47分 投稿者 弟切 千隼
 ここ二日くらい、急に暑くなって汗が出たり、寒気がしたり、と体調がおかしい弟切です。
 最初は天候不順なせいかと思っていました。それにしては何か変だと感じて、体温を測ってみたら、しっかり37℃以上の熱がありました。
 そういえば喉が痛いです。鼻水もよく出ます。「夏風邪だって気づけ、自分」と思いました(^^;



>自己課題、ペットの話、主人公のキャラクター

 主人公は「頑固」で、「カメおたく」と設定しています。
 まず「頑固」とはどういうことか、考えてみました。辞書に載っている定義ではなく、弟切が考える「頑固」です。

 「頑固」という言葉から、ぱっと弟切が連想するのは、以下の言葉です。

「石の上にも三年」
「頑固親父」
「頑固な職人」


 「石の上にも三年」は、諺ですね。この諺の意味は、「冷たい石の上でも、三年も座っていれば温かくなる」です。「つらいことでも三年も辛抱すれば、何らかの実りがある」ということですね。

 石の上に三年座り続けるなんて、無益なことに見えます。もしそんなことをやろうという人がいたら、周囲の家族や友人は止めるでしょう。
 それでも石の上に座ろうというのは、「頑固」な人ですね。
 その人は、他人には理解されなくても、石の上に座ることに何らかの意味を見出しました。そして、どんなに反対されても、自分のその考えを曲げません。自分の考えを実行します。

 つまり、「頑固」とは、

他人に理解されなくても、
他人に止められても、
自分の考えを曲げず、
自分の考えを実行する

ことです。


 「頑固親父」は、家の中では煙たがられることが多いものです。権威は認められても、親しめる存在ではありません。あまりしゃべらず、いつも難しい顔をしている印象があります。
 頑固親父は、自分なりの価値基準を持っています。基準に外れたことを家族がすると、びしっと叱ります。
 家族にとって、その基準は、納得できる部分とそうでない部分があります。納得できれば、叱られた時、素直に反省します。納得できなかった場合は、形だけ反省するか、反論するか、無視するかでしょう。
 家族に反論されたり無視されたりしても、頑固親父は自分の考えを曲げません。次に同じことを家族がやれば、同じように叱ります。


 「頑固な職人」は、「頑固親父」に印象が近いですね。普段はあまりしゃべりません。いつも難しい顔をしています。
 職人としては有能です。独自のやり方を持っていて、それを変えません。古臭いとか非効率だとか、周囲にやいやい言われても、変えません。



 「頑固親父」や「頑固な職人」の印象から、弟切は、「頑固」に「寡黙」が付随する気がしています。これは弟切の考えがずれているところですね。べらべらしゃべる「頑固」な人も実在します。

 「いつも難しい顔をしている」は、どうでしょう? 「いつもほがらかで、かつ頑固な人」は、弟切には想像しにくいです。難しい顔とまでは行かなくても、「あまり笑わない」のは、頑固な人にありがちな特徴ではないでしょうか。



 「頑固」の次には「おたく」要素を考えてみます。

>> オタクってのは自意識過剰で、不機嫌で他人にあたり散らしたがっていて、常に攻撃的態度で、知られたくない秘密を抱えている――ように見えるものなのではないのか?
(新木さんのNo.9617の書きこみより)

 新木さんは、「おたく」の一パターンを、見事に書いてらっしゃいます。
 特に「自意識過剰」の部分は、そのとおりだと感じます。

 ただ、たまたま弟切が知っている「現実のおたく」には、攻撃的な人が少ないです。攻撃的態度の人よりも、おどおどしているか、いるかいないかわからない存在感のない人が多いですね。

 弟切が観察した範囲では、「おたく」は、仲間が集まると攻撃的になる場合が多いです。一人でいる場合には、わざと存在感を消しているふしがあります。「おたく」だとばれると迫害されるので、目立たないように、「普通の人」を装っているようです。


 「現実のおたく」は、目立たなくておとなしい存在かも知れません。しかし、フィクションで「おたく」を書く場合には、単に「目立たなくておとなしい」では、面白くありませんね。
 「現実のおたく」から見てもおかしくない程度に現実味があり、かつ誇張した面白さがあるポイントを捜さなければなりません。


 「頑固」についても同じですね。
 現実の頑固さと、それを誇張して見せるフィクションの頑固さと、つり合う「面白ポイント」を求めます。


いろいろ
No.9637 投稿日 2005年6月10日(金)01時05分 投稿者
新木 伸
 主人公が引っぱたかれるシーンを書くにあたり、どうもうまく書けないので、嫁さんに実際に引っぱたいてもらうのこと。
 まだ痛い。
 叩かれたあとの痺れは首にくることが判明。




>2号

 んで――。
 三人称で書いたものと、キャラ寄り三人称で書いたものと、どっちが面白いわけ?
 どうせ「キャラ寄り三人称でーす」とか言うだろうから、先に言っておくけど、そうだとしたらおまえは、小手先の技に頼らなければ面白いものを書けん程度の腕前だということだ。
 おまえが「おもしろい」と思っているそれは、小手先の技だ。
 ちなみにおまえが書いてきたやつ。その分量だけ読む限りでは、普通の三人称のほうが面白いぞ。
 キャラ寄り三人称の宗家を前に、能書き垂れるなんざ十年はええ。キャラ寄り三人称の特性も知らん小僧っ子が。だから劣化コピーだと言われるんだ。



>>なんですか2号風味って。登場人物全員がお姉さんというわけでもあるまいがー。それはそれで読みたいがー。

 なんだ。自分の文体のなんたるかも知らんのか。どんなものかも知らんのか。じゃあやっぱ文体以前ってことだな。



>>>>なのに似てしまうのは、どうしてなのだ?
>>私が知りたいDEATH!
>>本当に似ているかどうかもわからないんデスけどね!

 だから俺が訊いてるんだろ。
 誘導も強制もしていない(仕込んでない)のに、そうなったのであれば、それはおまえの自由意志と選択によるもののはずだ。俺は知らないはずで、おまえは知ってるはずなんだ。

 ちなみに俺のキャラ寄り三人称は、独自開発ね。べつに誰のものをまねしたわけでもない。自分で工夫しているうちに自然発生して生まれたもの。
 だいたい俺が開発した頃には、こんな文体はどこにも存在していなかった。真似のしようがない。
 ――が、いまやキャラ寄り三人称というものは、ライトノベルでは、ごく一般的な文体となっている。
 俺は同時発生の平行進化だろうと思っているのだが。べつに宗家が無数にあったってかまわんわけだな。
 で、おまえは宗家でオリジナルなの? ダビング済みの劣化コピーなの?





>まこと

 工程数で分ける分類には意味がない。
 調理ってのは技術なのだから、必要とされる技術の違いで分類するべき。工程数は複雑さの尺度であって、性質の尺度ではない。つまり料理の本質ではない。

 火を通すほうも、通さないほうも、6〜8ぐらいには細分化せよ。
 火を使わないほうの種類が少なすぎ。
 考えるときには火を使うか使わないかで分けて発想していてもいいけど、それはやっぱり本質ではないので、思いつき終わったら、敷居ははずして統括すること。

 あと、「どこまでを料理とするのか」というのは、至極簡単に回答可能なはず。



>>新木さんが板金屋のおじさんに見えてしまった。2号さんは板金だったのか。

 意味不明。






>弟切

>>「頑固」という言葉から、ぱっと弟切が連想するのは、以下の言葉です。

 おまえの連想ゲームをやっているのではなくて、だな。
 カメ属性に含まれる「頑固」を、おまえはどのように捉えているのか、それを訊いているわけ。

 もしおまえが使おうとしているカメ属性のうちのひとつが、「頑固」という言葉に相応しくないのであれば、正しい言葉を持ってくればいいだけのこと。


 オタクも同様。
 おまえがこの話を書くことで救いたがっているオタク像を示せと言ってる。
 オタクに向ける恋愛マニュアルだったわけだよな。当初の企画では。


ハンマーイタイ
No.9638 投稿日 2005年6月10日(金)16時29分 投稿者
サカモト
 本格的に風邪にならずに、体調が悪いまま。
 でも、微妙に回復したっぽい。
 寝込むでもなく、単に体調悪いのが続くというのは変な感じがします。
 中途半端な風邪だなー。


>ハンマー
 提出時に見逃していたハンマーについて。
 まことさんからハンマーで小突かれてたんですね。
 気付いてませんでした。今度からもっと先とがっているヤツでお願いします(←チガウ
 シンデレラ一時中断ですか?
 あと一つ(118の再提出でokとれたため)なんで、暇みつけて提出しようと思ってたんですが。
 えーと。マジで考えてもわからないので、仕事忙しいウチは1000字を優先していきます。


>新木さん
>>誰が「指摘」しろなんて言ったのかね。
>>俺は「リライト」しろと言ったのだが。

 あう。
 つい、いつもの調子で書き込みしてしまいました。もちろんリライトを忘れていたわけではなかったんですが……。
 ちまちま、指摘に時間かけるんだったら、さっさとリライトした方が良かったのですね。


>白石さん
 今のオレの書く力だとそんな感じです。
 よろしくお願いします。


>2号さん
 プチリライトありがとうございます〜。
 似る似ないは今のところ考えてません。だって考えたってわかりませんから(笑)
 で、読みやすい文章が書ければOKですね。そのための判断材料は大歓迎です。2号汁ありがたく採取させてもらいますね。


>1267 1000字課題、06/08、No.4「兄弟喧嘩」 サカモト

(元の本文)
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 水玉模様の壁紙が張られた自分の部屋。窓からは赤い光が差し込んでいる。次郎は何度目かのため息を着いた。原因は、目の前に居る兄・太郎のせいだ。彼は、涙目でスポーツバッグに服を詰め込んでいた。
「やめようぜ。どうせ戻ってくるし」
 何度目かのセリフを言った。しかし、効果はない。バッグに服を詰め込む早さが増していた。
「なぁ、ババアの言うことなんて気にスンな」
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(ぷちリライト)
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「やめなよ、家出なんて」
 次郎が何度目かのため息をついた。
 窓から夕陽の差しこむ部屋で、兄の太郎はスポーツバッグに服をつめこんでいた。鼻をすすっている。
「ババアの言うことなんて気にすんなよ」
 太郎が荷物をつめこむ速さが増してゆく。
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 情報を大幅カットして、必要なモノだけにする。で、視点って次郎よりになってるのでしょうか。
 初め次郎を横から見て、後は次郎の目線で見ているような。
 じゃない、横道にそれました。
 面白くしている要素は、最初にわかりやすいセリフを出して読み手を引きつけているとこ。あとは、文を短くしてダラダラした説明を省くし、セリフもなるべく柔らかめにすることでしょうか。特に、比べてみるとやっぱりサカモトの文はセリフが堅いように思えます。

個人的な追伸:送ってもらった小説読みました。感想はもうちっと待って下さい(汗)


>浦戸シュウさん

 お久しぶりです。
 多量の指摘、ありがとうございます!
 というか、突っ込みどころ満載ですみません(汗)
 頂いた指摘にお答えしていきたいと思います。


>>このお話は、次郎さんから見たものですか? 太郎さんから見たものですか?

 次郎寄りの視点で見たモノになりますね。次郎、本人の視点とは完全に重ならないようにしようと考えていました。で、「自分の部屋」はすいません。誤字です。書き直す前の文では太郎の方から書いていたので、その単語を訂正し忘れてしまいました。
 大変、申し訳ないです。


>>家出するのは兄のほうなんですよね。「戻ってくる」と決めつけた上、まるで、自分がやることのように言っているのはなぜでしょう。

「戻ってくる」という言葉は、太郎が母親と喧嘩するたびに家出をしているからです。戻ってくると断定しているのも、今までの経験上の理由です。さすがに、最初の家出だと、次郎もびっくりして真剣に止めますが、もう既に兄の家出は恒例行事となっているため、何が何でも引き留めるというほどの決意はありません。
 だから、省略しないセリフにすると
「やめようよ。どうせ、またすぐに、この家に戻ってきちゃうんでしょう?」
 というモノになります。
 セリフの言い回しは、普段よく聞く、はしょった言い方にしたのですが。確かに自分のコトの様にも聞こえますね。失敗してしまいました。

「やめようぜ。どうせ戻ってくるんだろ?」

 上のセリフの方が良いと思います。


>>>>歯ブラシ、ドライヤー、ゲームの景品のヌイグルミ、雑誌、CD、割り箸などがカバンに入っていく。最後には、落ちていた使用済みのティーパック

 なるべく、女性っぽい一面を持つ兄という風にしたかったので、自分で覚えている女性の部屋を参考にして書きました。で、歯ブラシはまぁお泊まり様のですね。落ちていたと言うよりすぐ取れる位置に置いてあったモノ。割り箸とティーパックは……何ででしょう? 実際に参考にした部屋は実家住まいの女性の部屋なんですが、電気ポットとティーパック、コップが常備してありました。使用済みのティーパックとかも机の上に乗ってたりとか。割り箸も同じです。
 でも、やっぱり一般的じゃないですよね。食べかけのスナックの袋とかの方が、まだ、感じ出るのでしょうか。それか、化粧水とかかな。


>>あ、次郎さんが詰めてますけども。
>>家出しようとしているのは、太郎さんなんですよね?
>>次郎さんが降参のポーズをしていて、怒っているのも次郎さんですか?
>>次郎がモテて、なんで太郎がぶつかるのでしょう?

 太郎と次郎が入れ替わってます。言い訳しようもない誤字です。本当に申し訳ありません。


>>さじを投げたのになぜ止めるんでしょう?

「兄貴、全然いうこと聞いてくれない、ヤメた! もう、行くなら行くでいいから、機嫌悪い母親をどうにかしていけ」と考えているからです。

 行くんならせめて自分の後始末くらいしてからにして欲しい。

 これは上の説明文をセリフの後に入れておけばよかったですね。相変わらず説明不足でした。


>>待ち合わせ場所に行くためには必需品ですよね。ケータイって。忘れるなんてアリエナイでしょう。

 喧嘩したため、とっさにケータイを持たず飛び出すという風に考えていました。
 でも、出て行く時まっさきに掴むのがケータイですね。
 ちょっと無理がありました。


>>家出を止めようとして来たら、旅行だったというなら、次郎さんが怒って嫌がらせするのもわかるんですけど。プロットには「家出」と書いてありますし。はて。

 いえ、怒って家を飛び出す決意を固め、貴子の家に泊めてとメールしたら、じゃぁ気晴らしにどっかいく? という風に返事が返ってきた訳です。
 太郎としては旅行終わっても貴子の家に居座るツモリです。
 ですので家出と書きました。
 これも、説明不足ですね。すみません。


>>次郎さんが何をしたいのかさっぱりです。
>>母親の後始末しろと、兄に迫りたいのか。
>>兄に愛着があって一緒にいて欲しいのか。

 前半は、機嫌の悪い母親が自分に当たってくるのが嫌なので兄を引き留める。後半は、いうことを聞かない兄へ怒ってますね。最後は仕返しです。
 次郎も結構わがままな男なのでこのような流れになっています。


>>この兄弟、他人みたいなんですよね。昨日も一緒に暮らしていたし、明日も一緒に暮らすはずなのに「馴れ合い」みたいなものを感じないです。
>>だいたい、帰って来た兄貴にどんな目に合わされるか考えたら、弟が兄貴にいたずらしかけるなんてアリエナイんですが(笑)。

 もてる兄への羨望もあり、でもああはなりたくないという反発もある。で、その思いを考えると、あんな感じになるかなぁと。というか書いてるウチに自然とああなってしまいました。
 ただ、サカモト自身にも兄がいるのですが、男兄弟はしゃべっているウチにだいたい喧嘩するモノという印象があります。実際に自分も兄と実家で住んでいる間は、あんまりなれ合いした覚えがありません。それに、喧嘩の時なんか、後先考えていませんでした。
 これは、是非、お聞きしたいところなのですが他の方達は、
やっぱり、もっと仲の良い兄弟関係を築かれていたのでしょうか?


時間:三時間
 


いろいろ
No.9639 投稿日 2005年6月10日(金)21時25分 投稿者
新木 伸
>小説の基本は三人称

 小説の基本は三人称、と、書いたけれど。
 混乱させないために、あえて、ひとつだけを書いたわけだが。

 じつはもうひとつの基本があって、それは一人称。
 一人称にも、じつは色々あるのだが、ここでいっているのは、いわゆる一般的にいわれている一人称。皆が一人称だと思っているそれのこと。
 これはじつは厳密にいうと一人称ではないのだ。語り部視点の亜種のひとつ。私語り視点とかいうべきもの。

 語り部視点こそ、物語文章の基本。三人称以前に存在していた、最古の視点。
 しかし、これは現代では、いくらなんでも古すぎる。
 べつに古いから悪いということはないのだが、文体としてのスペックが低い。性能が低い。
 作中で起きている出来事をリアルタイムで取り扱うことさえできない始末だ。
 語り部視点の基本は、昔話だったり、体験談だったりするので、「すでに起こったことを語る」ことしかできない。いきおい、すべて過去形になる。
 現在進行形が扱えない。
 一人称では、現在進行形を扱っているように見えても、微妙に作中時間とズレがある。常に数秒前に起きたことを追いかける形態となる。
 作中の出来事を、まず登場人物が認識して、解釈して、言葉を組み立てて、読者に向けて語ってゆく形になるため。
 主人公が認識する前に起きていることなども、書くことができない。俯瞰に立てない。

 よって、現代では、三人称を小説文体の基本とする。

 ――とか、ややこしいことを言わねばならなくなるので、「小説の基本文体は三人称」と書いて、それだけで済ませていたわけね。





>サカモト

 これは白石のリライトにも関わることなのだけど――。
 まあ白石を手伝うつもりで、聞いてみる。

 どのへんが「家族」の話なわけ?

 家族が出てきたら、自動的に、家族の話になるわけ?
 そんなはずはないよな。家族を出さなくたって家族の話は書けるわけだ。たとえば映画の「レオン」だとか。
 よって、「家族が出ること」が家族の話の必須条件のはずがない。

 なにをどうすると、その話は、「家族の話」となるわけ?
 その条件って、サカモトの書いてきた話のなかの、どこに、どんなふうに入っている?


 そういや、やまむらはじめの短編集で、「境界戦線」って本があるのだけど。
 これが全部家族の話だったな。短編が5本あるけど、血縁関係のある家族の話は、一本もなかったな。
 やまむらはじめという作家は、なにを書いても常に家族の話となる作家だな。


>サカモトさん
No.9640 投稿日 2005年6月10日(金)23時19分 投稿者 白石 尚

>>今のオレの書く力だとそんな感じです。
>>よろしくお願いします。

 書く力とかじゃなくて、こっちに読む力がなかったんですよ。
 今、リライトの作戦をたてているところです。
 ちょっち時間がかかります。

 わたしの方こそ、「笑い」の話を提供するはずが、オカルトになってやしませんでしたか? なんとかリライトで再生させてやって下さい。

 白石


カメ二億年
No.9641 投稿日 2005年6月10日(金)23時55分 投稿者 弟切 千隼
 関東甲信地方と九州北部は、今日、梅雨入りしました。本格的にじめじめむしむしの季節到来です。
 弟切はさっそく夏風邪を引いています。まだ熱が下がりません。皆さんも体調にはお気をつけ下さい。



>自己課題、ペットの話、主人公のキャラクター

>> カメ属性に含まれる「頑固」を、おまえはどのように捉えているのか、それを訊いているわけ。
(新木さんのNo.9637の書きこみより。以下、引用元はすべて同じ)

 弟切が、なぜカメを「頑固」と捉えたのか、ということですね。以下に説明します。


 カメは歴史の長い動物です。恐竜よりもっと早く、地球上に現われました。ざっと二億年以上前です。

 現われた当初から、カメは現在のカメに近い姿をしています。最初の頃からカメは甲羅を背負っていて、動きの鈍い動物だったと推定されています。
 つまり、カメは二億年以上も、ずーっと同じ姿でいたわけです。鳥のように体を軽くして空を飛ぶ方向へも、恐竜のように巨大化して強くなる方向へも、獣のように体温を一定にして活発に動ける方向へも、進化しませんでした。

 恐竜は滅びてしまいましたが、鳥や獣は大いに栄えています。カメが甲羅を捨てて鳥や獣になっていれば、もっと栄えていたかも知れません。
 にもかかわらず、カメは相変わらず甲羅を背負って、のろのろと生きています。当初から、自分の生き方を変えていません。

 「回りがどうあろうと、自分の生き方を変えない」性質をもって、弟切はカメを「頑固」と捉えました。
 この捉え方は一般的ではないでしょうか?



>> おまえがこの話を書くことで救いたがっているオタク像を示せと言ってる。

 弟切が想定しているのは、「気弱属性」のあるおたくです。気弱なために、とても異性に声なんかかけられない、と思っている人たちです。

 なぜ気弱かといえば、コミュニケーション能力が低いことを自覚しているからです。おたくでない普通の人と、どうやってコミュニケーションしたらいいのか、わからないのですね。


 彼らには、何かとても好きな趣味があります。その趣味は少数派の趣味で、世間では、あまり広く認知されていません。
 彼らはほとんどの時間と労力を趣味につぎ込んでいます。ゆえに、それ以外のことに疎いです。共通する趣味を持たない人とは、話が合いません。少数派の趣味なら、当然、話が合う人が少ないです。

 彼らは異性関係にも詳しくありません。そもそも人付き合い自体が苦手なのに、自分とは明らかに違う生き物と付き合うなんて、本当にどうしたらいいかわかりません。

 異性が目の前にいて、話しかけるか話しかけないか迷ったら、話しかけないほうを取ってしまう人たちです。


 弟切は、上記のような「おたく」の皆さんを救いたいと考えています。


料理の基本に再トライ
No.9642 投稿日 2005年6月11日(土)01時03分 投稿者 まこと
>>「どこまでを料理とするのか」というのは、至極簡単に回答可能なはず。

 それではやってみましょう。 
 材料そのままではなく、食べられるように手間をかけたものを料理といいます。

 はい。至極簡単に解答できてしまいました。


>料理の基本

下ごしらえがいらない料理

1.切る サラダ
2.もむ ナスの塩もみ
3.絞る きゅうりの酢の物
4.漬ける 浅漬け
5.混ぜる イカオクラ
6.泡立てる 納豆たまご
7.ゆでる ゆで卵

下ごしらえが必要な料理
8.和える ゴマ和え
9.つぶす マッシュポテト
10.こねる 芋もち
11.巻く のり巻き
12.炒める 野菜炒め
13.揚げる フライ
14.蒸す(蒸かす) 茶碗蒸し
15.煮る お煮付け
16.からめる 大学イモ
17.焼く 焼き魚
18.炊く 炊き込みご飯
19.湯通し 冷しゃぶ
20.あぶる かつおのたたき


 7と19と20は、料理の最後に氷で冷やします。あら熱をとるためだと思います。
 でも、それで分類するのは変なので止めました。

 ここから先は、分類すると変になります。思いつきません。


 それと、昨日分類している最中におこったことを報告します。
 宿題を考えていたら、課題を書いている時と同じ現象がおきました。

 考えながらカットアンドペーストをくりかえしているうちに、だんだん視野が狭まってきました。そのうち、レポートの中で溺れてしまいました。
 ところが、自分では溺れていることに気づかないんです。

 アップアップ溺れているので、全体を俯瞰することなんかできません。なにがなんだか分からなくなっていました。

 一夜明けて、冷えた頭で読み返してみたら、レポートを上から眺められてました。
 これってどうだったかなー、微妙な線だったなー、と比較しながら考えることができてたんです。

 考えながら、同時に全体も眺めることができたなら――。
 それができれば、苦労はしないのか。
 鍛錬、鍛錬。




>サカモトさん
>>あと一つ(118の再提出でokとれたため)なんで、暇みつけて提出しようと思ってたんですが。

 いいんですよ。やりたいことを我慢することはないんです。
 なんでちょっかいをかけたのか、説明しますね。

 サカモトさんが迷宮を終了させることに、どんな意義があるのかな、ってお節介な考えがありまして。
 迷宮からは、すでにたくさんのものを得てるでしょ。これ以上迷宮を続けても、得るのは達成感くらいかな、なんてね。
 単なるお節介なんです。
 ごめんなさい。

 決定権を持っているのは私ではありません。
 サカモトさんを迷わせました。こっちも迷宮でしたね。


>>他の方達は、やっぱり、もっと仲の良い兄弟関係を築かれていたのでしょうか?

 中学に入るくらいまで、毎日欠かさずケンカしてましたよ。
 弟と妹がいますが、1対1対1でやってました。「三つ巴」ってヤツですね。壮絶だったかもしれない。髪は引っ張るわ、引っかくわ、噛みつくわを3人でやるんですから。


 それと、思ったんですけどね。サカモトさんも私と同じ現象がおきてませんか。
 指摘について懸命に考えるんだけど、よくわからない。
 なんとか知りたいんだけど、お手上げ。

 まだ没入状態から抜けてないのかもしれませんよ。
 なにかのきっかけで話を俯瞰することができると、どこでどうハマったのか気づけるかもしれない。
 頭が冷えてくるのを待ってみる、というのはどうでしょう。



 サカモトさん、プチリライトで勉強してましたね。真似しちゃいましょう。

>1265 「犬と猿と」 統合版(修正有) 6/7 まこと

(元の文章)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 会長の友則がミーティング開始を宣言した。学園祭が近づいている。いろいろ取り決めをしなければならない。それなのに役員はおしゃべりに夢中だ。会長の言葉など聞いていない。
 友則は副会長の藤沢英子に睨まれていた。なんとかしろと目で催促されている。

(ぷちリライト)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ガキどもが……。
 友則はため息をついてみせた。ミーティングだというのに、来るべき学園祭についてではなく、昨日のテレビだのゲーノージンだのすてきなセンパイだのどうでもいいことばっかり話しあっているバカどもに、見せつけるように、深く、おおげさに。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 冒頭4行です。
 ビジュアル的にっていうのか、見た目ですでに違いが出てますね。
 漢字の量が違います。
 私のは漢字が多くて、いかにも硬そう。実際、内容が硬いですね。

 私のものを娘に読ませてみました。そしたら、冒頭で読み捨てられました。「つまんない」んだそうです。
 一行目を見てみると。なるほどそのとおり。
 だからなに? と言いたくなる文ですね。

 それは、状況を説明するための文章でした。状況の説明には成功して、読み手のかたをつかむことには失敗した。
 冒頭の役割を理解しているはずなのに、おカド違いをやらかしてます。


 プチリライトの一行目は、強烈ですよね。
 主人公の心情から入ってます。セリフ同様に、インパクトがあります。

 何が起こっているのかを知りたくなります。先へとするするいけます。

 (元の文章)は、面白ポイントがまったくありません。目をひくものがないんです。読み手のかたは、つらいですよね。読み捨てられても、いたしかたございません。

 プチリライトは、最初にガツンとやって読み手のかたをつかんでます。2文目の行動では疑問を抱かせる。
 そして、3番目の文が、長っ。いえ、違いました。
 疑問に答えて、読み手のかたに満足感を与えています。さすがです。

 それにしても3番目の文章、長い。2号さん、みせつけてくれちゃいましたね。

 でも。
 「バカどもに、」は読点より句点のほうが良いと思います。区切りがはっきりしたほうが、すっきりして読みやすいし、えー、意味的にも、いったん切ったほうがわかりやすいです。

 次を見てみます。

(元の文章)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「学園祭の看板制作は、毎年恒例と、えー、なってます」
 友則が去年の議事録を指でたどっている。
「会長。書記と学年委員長がバカ話してるわよ。止めたら?」

(プチリライト)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 もちろん会長である友則のしぐさなんか、役員はだれも見てやしないのだが。
 ただひとり、副会長の藤沢英子が見つめていた。いや、睨んでいた。眼鏡の向こうから催促してくる。なんとかしなさいよ。
 無視する。
「――えー、学園祭の看板制作について。反対がないなら去年のままでいくぞ」
「ちゃんと決を取りなさいってば、会長。バ会長」
「おのれ、バをつけるなバを!」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 どちらの続きを読みたいですか? ってことですよね。2号さんの書くものは面白い。読み手のかたを意識して書いているからです。面白がらせようということをちゃんと意識して、それを込めてあるんです。

 私の書いたものからは、きちきちした感じが伝わってきます。
 「わかって、理解して」という気持ちで書いているせいでしょう。そういうのって、バレてしまうものですね。

 セリフも驚くほど違いが出ています。
 自分で書いたときには気づきませんでした。ですが、2号さんのものと並べちゃうと、隠しようがないです。
 抑揚のない、平坦な、死んだセリフです。

 2号さんのセリフは活き活きしてて、動きが感じられて、温度まで伝わってきます。

 比較検討して精読してこないと、この違いを感じられません。読解力がぜんぜん足りてないってことです。
 読むことも書くことも、足りてませんでした。


いろいろ
No.9643 投稿日 2005年6月11日(土)13時24分 投稿者
新木 伸
>まこと
>料理とはなにか

>>材料そのままではなく、食べられるように手間をかけたものを料理といいます。

 答えになっとらんぞ。「手間」って、つまり、なに?
 べつの言葉で言うと、なに?

 たとえば、いちばん簡単な料理をあげてみる。
 まことは出してきていないけど、調理法のひとつとして、「ちぎる」というものがあるわな。切ることさえしないサラダがある。柔らかい春キャベツは千切っただけで美味しくいただける。
 また「盛りつける」というだけの料理もあるかな? たとえば車海老の踊り食いとか。あれは殻くらい剥かれているから、「ちぎる」の一種か。
 ああ――、キュウリ一本丸ごと出してきて、隣に味噌を添える料理があったか。これ、「盛りつけだけ」の料理ね。

 それらの、手間が少ない料理と。
 切ってまぜて練って1年寝かせて、皮で包んで蒸して揚げてさらに焼いて最後に盛りつける。――そんな手間の掛かりまくった料理もあるわけだな。
 だがどちらも料理だ。
 手間の大小は無視してしまえる。
 そんな簡単な料理と超複雑な料理とに共通している、ひとつの性質はなにかと訊いている。
 つまり手間の有無なわけだ。手間というのが料理の本質となるわけだな。
 ――で。
 「手間」って、つまり、なんなのよ?



 あと、「下ごしらえ」っていう分類法も意味不明だ。
 下準備が必要なものと、不要なものとの違いって、いわば工程数の違いだろ。
 それって前回俺が、「無意味な分類」って片付けたやつじゃんか。
 まだ「火(熱)を使うかどうか」の分類のほうが意味があるぞ。





>俯瞰して眺められるようになるために必要なこと

 鍛錬、というより、まず意識化だな。
 現状をまずいと思い、「こうなりたい」という目標を定めて、そこに向かおうとする意志が、まず必要。
 しかし意志だけじゃ意味がない。願うだけで叶うものなんてない。

 以前のまことは、視野狭窄状態で物事に向かうことをぜんぜんOKと思っていたわけだろ?
 てゆうか、むしろ、創作するってことは、そういうことだと思っていたわけだろ? それが「集中する」ってことだと考えていたのだよな?

 まあ、一般的に、集中って言葉はそんな意味で間違っちゃいないんだけど。その上の「集中状態」を知っている人間は、けっこう少ない。
 集中している状態っていうのは、楽しいものなんだよ。
 しかし、ただ楽しいだけでなく、「意味のある」物事を成すためには、それより一段階上の集中がいるわけね。

 真の集中というやつ。目の前にある物事にのめりこみながらも、全体を俯瞰することのできる状態。そうでないと、集中状態から生じるエネルギーを、正しい方向に導けない。
 いくら細かいことに熱中していたって、それが全部、大局的に見たら無駄なことであったら、無意味だろ。

 真の集中を知る人が少ないと言ったが――。
 集中、それ自体を目的にしている人が多いということね。集中を何かを成し遂げるための手段として使っている人が少ないということだ。
 「小説を書いて楽しくなりたい」という、小説を書くことが目的の人は多くても、「○○のために小説を書かねばならない」と、小説を書くことが目的でなく「手段」である人が少ないと言うことだ。

 弟切を見てみろ。あいつは集中するのが、すごく得意なんだな。考えるのが好き。食事もしないで物事に熱中していられるタイプ。
 ――なわけだが、その熱中状態が生みだすエネルギーは、どこか有意義な方向に向かっているか?
 向かってないだろ? 俺に「それはエウレカ」と片付けられて、はいおしまい、てなもんだろ?
 熱中状態に入ることが得意であるあまり、その快楽に引きずられてしまって、目的と手段とがコロりと入れ替わってしまうのが、弟切の欠点であるわけだ。
 おまえの欠点でもあるのだろうけど。

 俯瞰して大局をみて、自己の正しい方向に集中できるようにコントロールするのも、技術であり、訓練によって身に付く能力であるわけね。

 自己の能力だけで不可能なら、道具を使ってでも、達成しなければならない。
 その道具がプロットであったり、コンセプト・ワークであったりする。
 プロも道具を使ってやっている。人間の能力ってのは、そもそも物を考えるのに向いていないし、なにか意味のある物事を成せるように向いていないものだから、訓練したとしても、自己の能力の範囲内では、短編くらいの尺までを頭の中で組みあげるのが精いっぱいなのだな。

 しかし道具を使えば、もっと大きなものに取り組むことができる。
 人間は素手では木も切れないし、釘も打てないけど――。道具を使うことで、ノコギリで木を切って、カナヅチで釘を打って、家を建てることもできてしまえるわけだ。

 まず「こうならなきゃならない」と思い、自分が出来るようにならないといけない物事を、しっかりとイメージしろ。すると、そこに至る道筋を考えられるようになる。どんな練習がどれだけ必要なのかも、おのずとわかってくる。
 自分がいまどこにいて、あとどれだけ習熟すれば、どんなことが出来るようになるのかも見えてくる。

 先も見えずに、闇雲にやっているよりか――。自分が山登りの何合目にいるのか、把握しながら登っているほうが、精神的に楽だろうと、俺はそう思うんだけど。
 おまえ、どう思う?

 だから分室にやってきた人間には、まず、「おまえはヘタレでぜんぜんなってねぇ。いま0合目で、これからの残りは10合目だ」とわからせることにしてるんだけど。親切心で。

 んで。ひとつ宿題な。タスクの下のほうに積んでおけ。
 部分集中状態と、俯瞰状態と、自在に切り替えられるようになることを目標として、そのための小さな目標として、いま自分は、どんなことを、まず行えるようにならねばならないのか。そのためには、どのような練習(反復練習 or 習慣化 or 条件反射化 or 強制ルール適用)を行えば、その小目標が達成できるのか。

 鍛錬、鍛錬、――と、ゆってるだけでは、上達はあり得ない。
 どんな鍛錬が必要なのか、具体的に言ってみろ。これまでは全部俺が考えていてやっていたが、こんどは自分で考えてみろ。
 効率悪そうなら改良案を出すし、まったく逆効果ならストップさせるし。

 その点、おまえは恵まれているわけだ。
 我流で小説修行をしている人間は、すべて自分で考案して、自分で判断しなければならない。もしそれが意味のない練習であったり、まったくの逆効果の練習であったとしても、誰も止めてはくれない。
 それが原因で、練習していても、商業水準の下のほうにさえ辿り着けないやつもいる。
 まあアマチュア・ワナビの現状ってゆーのは、そもそも「練習してない」わけで、それがまず問題なのだけど。

 いきなり実戦で「作品」を書いているだけ。漫然とアホのように作品を書くことを繰り返すだけ。
 サッカーをうまくなるのに、毎日毎日、「試合形式」でやっていたって、うまくなるもんかよ。
 パス練習や、ドリブル練習や、シュート練習や、地道な反復練習が必要なんだ。すべての基礎が身に付いたうえで、「実戦形式」の試合が練習となる段階が、はじめてやってくるんだ。普通。一年生なんて試合に出してもらえないだろ。へたしたら、最初の一、二ヶ月は、ボールに触らせてさえもらえないだろ。ひたすら走って筋トレしているだけだとか。

 どうして小説を書こうとするやつは、いきなり「試合」から始めるのかね?
 まあ、サッカーファンのみやびさんに聞いた話では、「フットサル」という準サッカー的な遊びがあるのだという。そこには「練習」という概念はなくって、柔軟体操と準備運動程度で、すぐにボールに触れさせて試合をやって、皆で楽しく行う――って、そうなっているらしいが。
 しかし、それは「遊び」だからだよな。「フットサルで楽しくなる」が目的であるのだから、楽しくない練習をやらないのも当然だし。練習を必要とする領域での高次元のプレイは必要とされていないのだろうし。なんとなく試合をやっているうちに身に付く領域の物事で充分なわけだ。目的が「楽しくなる」なわけだから。

 だが、小説というのは、自分が楽しくなるためにあるもんじゃないのね。
 他人を愉しませるために存在している。なので、時と場合によっては、自分が楽しくないこともしなくてはならない。つまり練習だ。
 小説を書くという行為は、本質的に、苦しいものだと知れ。
 自分が面白いものを書いていることを確信できた瞬間とか、いい表現を書けた瞬間とか、一本を書きあげたときとか、読んだ読者が「面白かった」と言ってくれたときとかに、ほんのすこしだけ報われるだけなのだと知れ。





>まこと

>>サカモトさんが迷宮を終了させることに、どんな意義があるのかな、ってお節介な考えがありまして。
>>迷宮からは、すでにたくさんのものを得てるでしょ。これ以上迷宮を続けても、得るのは達成感くらいかな、なんてね。
>>単なるお節介なんです。

 嫉妬なんじゃねーのか?
 サカモトが達成感を得ると、まことはなにか損した気分になるんでねーの?
 あと、とっととシンデレラ競作課題に移りたいのに、待たされることでストレスを受けていて、それを自分に与えている相手が、幸福感を得るのが、どうにも気に入らないとか。
 自己欺瞞してないで、スナップしておけよ。




>2号

 そうそう。ひとつ言い忘れていた。

・時系列順。時間逆行、回想禁止。
・時間の区分毎に段落を変更。
・重文、複文禁止。
・長文禁止。(31文字以上)
・倒置法禁止。
・体言止め禁止。
・気弱語禁止。比喩禁止。
・紋切り表現禁止。
・自分酔い禁止。
・4行以内に5W1Hを確定。
・指示語禁止。接続詞禁止。
・記号禁止。(……、――、!、?、ハートマーク等)

 リライトするって大口叩くからには、これ全部守ってリライトしろよ。
 あいつらはこれ守って書いてるんだぜ?
 なんでおまえだけ、平気な顔してズルしてくんのよ? 自分だけは特別なのか?
 まことなんて、さらに、「読点禁止」まで付いているんだぜ。(会話文の中は例外)

 これらぜ〜んぶ、小説を書くには、必要のないものだ。
 リーダビリティ(可読性)を下げ、文章としての質をも下げる、毒物ばかりだ。
 毒物抜きで作られる料理は、離乳食という。保存料も添加物も、それどころか調味料さえ使っちゃならんものなのだ。「それでは料理が作れません」というのであれば、つまり、おまえはまっとうな料理人ではないということだ。
 毒々料理しか作れないゲテモノ料理人だ。堂々とお天道様の下を歩いてんじゃねぇぞ。

 できねーなら、「すんませんできませんごめんなさい」と言っておけ。


>まこと
No.9644 投稿日 2005年6月11日(土)16時19分 投稿者
新木 伸
>まこと

>>新木さんが板金屋のおじさんに見えてしまった。2号さんは板金だったのか。

 これの意味はー?


>>学問的に見れば、もっと細かく分類できるのだと思います。けど、自分の分かる範囲でやっていきたいと思います。

 細かくやるのが学問だと思っているようだが。それは誤解だ。
 学問というのは、本質を探ることだ。
 本質を見抜くために必要なプロセスとして、膨大なデータを揃えて、類似点やら共通点やらを探っていったりする。学問のそうした一面だけを見て、まことは「学問というのは細かくやること」と、誤解してしまったわけだな。


宿題提出
No.9645 投稿日 2005年6月11日(土)18時34分 投稿者 まこと
>料理の基本

 今度は、道具を使うか使わないかで分けていきます。

包丁を使わない料理
*鍋など、調理器具を使わない料理
 ・盛る もろきゅう
 ・ちぎる サラダ
 ・漬ける 浅漬け
 ・泡立てる 納豆たまご

*鍋など、調理器具を使う料理
 ・ゆでる ゆで卵
 ・湯通し 冷しゃぶ

包丁を使う料理
*鍋など、料理器具を使わない料理
 ・混ぜる イカオクラ
 ・もむ ナスの塩もみ
 ・絞る きゅうりの酢の物
 ・切る ラディッシュの飾り切り
 ・巻く のり巻き

*鍋など、調理器具を使う料理
 ・焼く 焼き魚
 ・炒める 野菜炒め
 ・揚げる フライ
 ・蒸す(蒸かす) 茶碗蒸し
 ・煮る お煮付け
 ・炊く 炊き込みご飯
 ・あぶる かつおのたたき

 調理器具とは、鍋、フライパン、蒸し器、炊飯器です。あと、ガスコンロ自体も含みます。

>>簡単な料理と超複雑な料理とに共通している、ひとつの性質はなにかと訊いている。
>>つまり手間の有無なわけだ。
>>「手間」って、つまり、なんなのよ?

 作業とか、労力だとか。手をかけることを手間といってます。

 簡単な料理も超複雑な料理も、人が手を加えているという点で共通しています。素材を食べられるものにする技術です。

 料理に共通しているひとつの性質、それは人が手をかけているということになります。

>>学問というのは、本質を探ることだ。
>>本質を見抜くために必要なプロセスとして、膨大なデータを揃えて、類似点やら共通点やらを探っていったりする。

 アイデア出しで言われたことそのままでしたね。
 本質を見抜くためにやっている練習でした。それを忘れて、データ―を揃えることに夢中になってみたり。
 本末転倒でした。




>自己練習メニュー

>>部分集中状態と、俯瞰状態と、自在に切り替えられるようになることを目標として、そのための小さな目標として、いま自分は、どんなことを、まず行えるようにならねばならないのか。
>>どんな鍛錬が必要なのか、具体的に言ってみろ。これまでは全部俺が考えていてやっていたが、こんどは自分で考えてみろ。

 まず、量の把握が一番です。課題の量を把握できていないと、全体を見渡せず没入してしまうからです。
 習作を重ねることで、量の把握はできてくるでしょう。

 次に必要なのは、俯瞰することができるようになるための訓練です。
 俯瞰するというのは、具体的にどういうことをさすのか。
 自分の書いたものを、冷静になって眺めて見るということ。頭を冷やして、全体を見渡せるようにならないといけません。

 そのやりかた、分かりました。
 自分ではできないですけど、人の手を借りて持ち上げてもらうことは可能だと気づいたんです。

 浦戸さんから「犬と猿と」にご指摘をいただきました。
 ご指摘への返信を書いているうちに、どんどん頭が冷えていきました。
 そして、浦戸さんの目の高さまで、一緒に持ち上げてもらうような感じがありました。
 ここが変だ、こうしたら直る、と地図でも指さしながら話している感覚だったんです。
 人に手伝ってもらいましたが、ちゃんとその感覚は残ってます。「犬と猿と」については、客観的な目線で見られるようになりました。
 もう一度没入して、本文を書き直してみたらいいと思いました。

 強制的にドブ漬け状態になって書いていく。途中で確認のために、自分で自分を引き上げてみる。全体を見渡せたら、またドブ漬け状態になってみる。

 それを続けていけば、自分で自分を持ち上げることができるようになるんじゃないでしょうか。課題を書く時点でもそれができれば――すごいじゃん。

 良いようなら、過去のものでもやってみようと思います。
 今なら、客観的に見られるようになってるものもあるんじゃないでしょうか。




>サカモトさん

>>>>迷宮からは、すでにたくさんのものを得てるでしょ。これ以上迷宮を続けても、得るのは達成感くらいかな、なんてね。
>>嫉妬なんじゃねーのか?

 いいえ、決してそのようなことは! ことは、ことは――。
 と言いつつ、パシャ。

 サカモトさん、思う存分シンデレラやってください。




>>>>新木さんが板金屋のおじさんに見えてしまった。2号さんは板金だったのか。
>>これの意味はー?

 あー、はいはい。それですね。

 あくまで私のイメージなんですが。板金屋のおやじは、とんかち片手に叩いて叩いて「いたがね」を造るんですよね。ガンガンガンガン叩くわけです。そりゃもう、力いっぱい。
 で、伸ばす。

 ええ、そういうオチです。


 やべ、ツバサクロニクル始まってる。じゃない、夕飯だ。


>まこと
No.9646 投稿日 2005年6月11日(土)21時30分 投稿者
新木 伸
>料理の基本

>>料理に共通しているひとつの性質、それは人が手をかけているということになります。
>>簡単な料理も超複雑な料理も、人が手を加えているという点で共通しています。素材を食べられるものにする技術です。

 ようやく出てきたか。
 そうね。「料理」っていう言葉は、調理技術の集大成なわけね。

 じゃあ、調理の「技術」には、どれだけの種類があるのか、分類すること。
 どんな料理も、かならず体系のどこかに組み入れられるはずだ。


 包丁の有無で分類してるけど。
 分類には系統樹というのを使うのだ。ツリー構造ね。上が一本で、下にゆくほど無数に枝分かれしているようなもの。木を逆さまにしたようなもの。

 まずいちばん上に、「料理」という一本の幹がある。
 料理の歴史を考えていったとき、もっとも古く発生した(と考えられる)調理技術で、ツリーは二股に分かれる。すこし手助けするけども、これは「火」だな。火を使う料理と使わない料理に二分割したら、それぞれ、また調理法ごとに細分化してゆく。

 昔からあったものは、分岐の上のほうにある。後世になって出てきたものは、後ろのほうになる。

 生物進化の歴史などを見ると、この系統樹って、よく見かけるものなんだけど。まことには馴染みがないかなぁ。



>>簡単な料理も超複雑な料理も、人が手を加えているという点で共通しています。素材を食べられるものにする技術です。

 ここのところは、間違ってる。
 素材の多くは、そもそも食べられるものだぞ。生の状態では、そのままでは食えないものって、そうそうないんじゃないかな。穀物ぐらいかね。穀物だって消化に悪いけど、生で食えないこともない。
 肉も魚も野菜も、すべて生だって食えるしな。

 料理の技術は、そもそも食べられるものを、もっと美味しい状態で食べられるように変えるための技術だ。
 フルーツなんていう、そのまま食べられるものの代表格だって、盛りつけを工夫すれば、そのままで食べるよりも、さらに美味しくなる。
 生キュウリだって味噌を添えてキレイな陶器の皿に盛りつけて出せば、もっと美味しくなる。




>俯瞰すること

>>そして、浦戸さんの目の高さまで、一緒に持ち上げてもらうような感じがありました。
>>ここが変だ、こうしたら直る、と地図でも指さしながら話している感覚だったんです。

 そんな浦戸さんも、自分の作品に向かうときには、ぜんぜん、その俯瞰できる目線に立てないんだよな。自分主観のなかに埋没してしまう。

 ひとつだけ確実に言えることがある。
 プロ作家は全員、それができているということだ。
 本能的に生得的にであったり、訓練の結果であったり、厳しく有能な担当編集がマンツーマンでついていて俯瞰視に引き上げてくれていたり、親兄弟姉妹娘息子友人などが専属指摘者としてついていたりと、様々だが。
 とにかく、プロはできている。
 できていないプロはひとりもいない。

 つまり、できなきゃプロにはなれない。これは絶対確実なこと。
 いちばん確実なのは、自分一人で出来るようになっておくことだろうな。


>>強制的にドブ漬け状態になって書いていく。途中で確認のために、自分で自分を引き上げてみる。全体を見渡せたら、またドブ漬け状態になってみる。

 いいんじゃないかね。
 俺の場合、「ドブ漬け」というのを、「作品に潜る」と表現しているけど。

 本文を執筆しているとき、1日分が、約7〜10ページ相当だ。
 行数でいうと、40文字詰めで、120〜170行。
 その4800字〜6800字ぐらいのあいだに、50回程度潜ったり出たりを繰り返している。
 文章を書くのは、俯瞰している意識のほう。
 潜っているときに作中のあれやこれを見聞きしてきて、作中世界から出てきてから、客観可能な状態で文章を書くわけだ。
 回数と行数とを照らし合わせてみると、ほぼ段落単位で出入りを繰り返しているらしいな。俺の場合。

 みやびさんに聞いてみたところ、20ページ書くのに、3回しか潜らんそうだ。
 一度の潜水で作中世界からたくさん拾い上げてきて、一気に書いているらしい。
 みやびさんの文体は、あっさりした三人称で、いまいちジューシーな部分が足りない感じなのだけど(俺的には)。だがそれゆえ、小説初心者には優しい文体だ。読者を作品世界に引きずり込む文体は、読者に集中力を要求することにもなる。
 新木伸の小説は、電車の中で読むには向いていないらしい。家で夜中にじっくり読むものであるらしい。

 こんな観念的な話、役に立ちそう? まだ早いかな。

 まあ、とりあえず、まこととしては――。
 潜っている状態と、出てきて俯瞰している状態とを、意識的に繰り替えられるようになることが目標だよな。
 切り替え可能になると、いま自分の意識がどっちの状態にあるのかも、自覚できるようになる。
 簡単に、なおかつ常時、自覚していられる。
 俺とかそうだし。



>>良いようなら、過去のものでもやってみようと思います。
>>今なら、客観的に見られるようになってるものもあるんじゃないでしょうか。

 過去のものになにをしようとしているのか不明。
 自分でリライトするってことか?
 それよりも新作書いてたほうが、経験値にならんか?
 1000字なり、3500字なりで、手に負える範囲内のものを無設計で書きつつ、何度も俯瞰しながら、オチまで持ってゆくという練習法が、いちばん負荷が高そうに思えるが。
 負荷が高い=経験値も多い、ということだ。
 どうせ3500字程度は、プロットなしで書けるようになっていないと、短編のひとつも組み立てられないわけだしな。

 ちなみに俺の場合、可能な範囲で最大負荷の練習を探すのが習性になっている。
 それがいちばんの近道となるから。
 過去に書いたものをリライトするのは、負荷が低いが経験値も低い。
 いまの自分にはそちらがでないと達成できない、と判断したなら、それでやること。




>板金屋のおやじ

>>あくまで私のイメージなんですが。板金屋のおやじは、とんかち片手に叩いて叩いて「いたがね」を造るんですよね。ガンガンガンガン叩くわけです。そりゃもう、力いっぱい。

 ああ。だから理解不能だったのか。まこと世界の板金屋の話を出されてもなぁ……。俺の住んでるの、現実世界だし。

 板金屋のおやじは、板金は自分では作らんぞ。数メートル四方の平らで大きな鉄板を買ってきて、それを切ったり貼ったり折ったり曲げたり溶接したりするわけだ。
 薄い板金はロール状になっていることもある。
 それだと横3〜4メートル、長さ数十メートルだな。巨大サランラップロールね。
 板金も鉄板も、工場の大きな機械で作られている。


お酢は体にいい、かも知れません。
No.9647 投稿日 2005年6月12日(日)01時47分 投稿者 弟切 千隼
 夏風邪が抜けきらない弟切です。ここまでしつこいのは、ただの風邪ではなくてインフルエンザなのでしょうか?
 それでも少しずつ快復しているようです。喉の痛みがだいぶましになってきました。お酢――最近よく売っている飲用のお酢――を飲んでから痛みが収まってきた気がします。



>自己課題、ペットの話、起のアイディア出し

 主人公とヒロインの出会い場面のアイディアを出します。5W1Hと、起承転結の形で提出します。

 起承転結は、主人公視点のものと、ヒロイン視点のものと、二つ書いてみました。そのほうが、人物の動きが不自然でないかどうか、確認しやすいと考えましたので。

 平文のあらすじは、次回に提出します。



5W1H
いつ……季節は初夏。時間帯は平日のお昼どき。
どこで……遠足に行った先の公園。お昼を食べる場所として指定されている。
誰が……主人公とヒロインが。
何をどうした……お弁当を食べる。
どのように……わざわざ池のそばへ行って食べる。
なぜ……池のカメを見たかったから。



起承転結、主人公視点

・主人公は池のカメを見ながらお弁当を食べる。一人で。

・池の周囲には木陰がなく、とても暑い。だが主人公は池のそばから動かない。

・ヒロインが主人公のそばに来て、お弁当を食べ始める。主人公は、彼女がなぜそばに来たのかわからず、どきどきする。

・暑さと緊張で汗だらだらの主人公に、ヒロインが冷たいおしぼりを貸してくれる。主人公は、彼女もカメ好きなのかどうか訊こうとするが、訊けない。


起承転結、ヒロイン視点

・ヒロインは、池の周囲のどこでお弁当を食べようか迷う。カメがよく見える場所を捜す。

・やっと場所を決めて、お弁当を食べ始める。それは主人公のそばである。

・隣の男子(主人公)もカメ好きなのかどうか、気になるが、訊けない。

・主人公があまりに暑そうなので、冷たいおしぼりを貸す。ついでにカメのことを訊こうとするが、訊けずに終わる。



 このアイディア出しで、クリアすべき項目は、以下のとおりでしたね。

a.主人公がカメオタクであること。
b.ヒロインがカメオタクであること。
c.主人公の属性「頑固」が伝わること。
d.ヒロインの属性「マイペースorのろま」が伝わること。
e.二人に好感を持ってもらえること。
f.主人公に葛藤があること。


 aは、主人公が一人でカメを見ながら食事をしている点でクリアしています。

 bは、ヒロインも皆から離れてカメを見ながら食事している点でクリアです。ただし、主人公からはこれはわかりません。

 cは、「陽射しが暑いのにカメのそばから離れない主人公」でクリアしています。

 dは、ヒロインが食事場所をなかなか決められない点でクリアです。

 eは、ヒロインについては余裕でクリアしていますね。見知らぬ人におしぼりを貸すという親切な行動をしていますから。
 主人公については、隣に見知らぬ女の子が来ただけで緊張しまくる、その純情さに好感を持ってもらうつもりです。

 fは、「ヒロインにカメ好きかどうか訊けない」主人公で、クリアですね。


 と、全部クリアしているつもりです。自分では(^^;
 「全然クリアしてねえ!」とか「ここが弱い」とか、突っ込みを歓迎します。


家族って?
No.9648 投稿日 2005年6月12日(日)03時37分 投稿者
サカモト

>サカモト

 これは白石のリライトにも関わることなのだけど――。
 まあ白石を手伝うつもりで、聞いてみる。

 どのへんが「家族」の話なわけ?

 家族が出てきたら、自動的に、家族の話になるわけ?
 そんなはずはないよな。家族を出さなくたって家族の話は書けるわけだ。たとえば映画の「レオン」だとか。
 よって、「家族が出ること」が家族の話の必須条件のはずがない。

 なにをどうすると、その話は、「家族の話」となるわけ?
 その条件って、サカモトの書いてきた話のなかの、どこに、どんなふうに入っている?


 そういや、やまむらはじめの短編集で、「境界戦線」って本があるのだけど。
 これが全部家族の話だったな。短編が5本あるけど、血縁関係のある家族の話は、一本もなかったな。
 やまむらはじめという作家は、なにを書いても常に家族の話となる作家だな。



>>どのへんが「家族」の話なわけ?
>>家族が出てきたら、自動的に、家族の話になるわけ?

 いえ、家族を出さなくても家族の話を書けますね。ただ、家族を出さない「家族の話」は、自分の中でピンときませんでした。で、自分の中で一番家族を感じさせるモノを探していたら、兄弟喧嘩がでてきました。


サカモトが家族を書くまでの思考経路ですが

自分が実家に暮らしていた頃を思い出してみる。

そういえば喧嘩ばかりしていたなぁ。最後の方はほとんど口聞いてなかったっけ。
と喧嘩の思い出がかなり出てきた。

家族の範疇の中に兄弟がはいるから、テーマには合うので兄弟の話に決定。後は、自分の中で一番、兄弟の思い出として残っている兄弟喧嘩の場面を書くことにする。

 ですので家族=兄弟喧嘩という図式が出来上がりました。


>白石さん
>>わたしの方こそ、「笑い」の話を提供するはずが、オカルトになってやしませんでしたか? 

 はい。特に。
 おもしろいとも感じましたし。


>まことさん
>>いいえ、決してそのようなことは! ことは、ことは――。
>>と言いつつ、パシャ。

 おお!
 嫉妬して貰えるくらいのモノがあるのは良いことです!
 ありがとうございました、




いろいろ
No.9649 投稿日 2005年6月12日(日)13時17分 投稿者
新木 伸
>弟切

 池の縁でお弁当を食べて縁ができるやつ。

 転が「女の子が来る」って、なんじゃ、そりゃ?
 野郎がひとりでお弁当を黙々食べているシーンを、起と承と、延々と読まされて、なにが愉しいんだ?
 それはなにかの苦行か? これはエンタメ小説なのだろ。
 ふざけんな。

 くだらん。ボツ。

 「食事をする」という行動は、外部への働きかけがなくて、受動的で閉じていて自己完結しているものなわけね。とくに一人でする食事なんてのは、そうなわけだ。
 「一人で食事」って時点で、そのアイデアはNG決定だろうが。
 なんでわかんねーのかな?
 片方が弁当を忘れてきていて、もう片方からエサを分け与えて貰うとかいうことでも起きるのなら、別だがな。

 だいたいアイデアが混ざっている。「食事」という小道具をうまく使えていない。
 「食事をする」とあるわけだが、エピソードの実態は「カメを見る」なんだよな。これをやるだけなら、べつに食事なんていらないんだ。単に「カメを見に来た」でいいはずだ。
 ただ単に「池の縁にカメを見にきた二人」ということにして、ためしに組みなおしてみそ。いかに工夫がなくて、ストレートで、つまんねーのか、わかるから。




>サカモト

>>いえ、家族を出さなくても家族の話を書けますね。ただ、家族を出さない「家族の話」は、自分の中でピンときませんでした。で、自分の中で一番家族を感じさせるモノを探していたら、兄弟喧嘩がでてきました。

 まあ、自分がなにに家族を感じるか探すというのは、発想の第一歩だろうが。
 ひねりがなさすぎ。

 これは小説なのだよ。
 おまえがなにに一番感じるか――なんてことを語るのは、それは作文。
 さもなきゃ出来の悪いエッセイ。私語りというもの。

 これは小説なのだ。読者に「家族」を感じさせねばならんのだ。
 どういうシチュエーションで、どう仕掛けていけば、「家族」の本質をもっとも浮き彫りにできて、強調して、印象的に伝えられるか――と、思考して立案して、技術をもってうまく調理して、書いてみせるのが小説ってものな。

 たとえば「他人同士で家族を描く」というのは、そのひとつの手法なわけだ。
 あきらかに他人であるのに、その間に「家族関係」が見えたなら、大きく引き立って映るだろ?

 水の有り難みを描くなら、砂漠を舞台にするわけよ。
 水の有り難みを書くのに日本を舞台にしていたって、よろしくないわけよ。



>>>>わたしの方こそ、「笑い」の話を提供するはずが、オカルトになってやしませんでしたか? 
>>はい。特に。

 これ。「はい。特に」――っていう答えだと、「とってもオカルトに思いました」と答えたことになるが。
 「特」を辞書で引け。


蚊取り線香も様変わり
No.9650 投稿日 2005年6月13日(月)00時13分 投稿者 弟切 千隼
 電子蚊取り器の調子が悪くなったので、新しい製品を買ってきました弟切です。
 今は「ノーマット」方式のものが主流なのですね。薬品を含んだマットではなくて、液体の薬品入りボトルを使う方式です。一ヶ月以上もボトルを換えなくて済むのは、楽ですね。
 古い製品を捨てるのがもったいなくて、ずっと使っているうちに、時代に乗り遅れていました(笑)



>自己課題、ペットの話、起のアイディア出し

>> ただ単に「池の縁にカメを見にきた二人」ということにして、ためしに組みなおしてみそ。いかに工夫がなくて、ストレートで、つまんねーのか、わかるから。
(新木さんのNo.9649の書きこみより)

 という御指摘を受けましたので、「食事」抜きで起承転結を作ってみました。



5W1H
いつ……季節は初夏。時間帯は平日のお昼どき。
どこで……遠足に行った先の公園。
誰が……主人公とヒロインが。
何をどうした……池のそばへ行く。
どのように……皆から離れて。
なぜ……池のカメを見たかったから。



起承転結、主人公視点

・主人公は一人で池のカメを見に行く。

・池の周囲には木陰がなく、とても暑い。だが主人公は池のそばから動かない。

・ヒロインが主人公のそばに来る。主人公は、彼女がなぜそばに来たのかわからず、どきどきする。

・暑さと緊張で汗だらだらの主人公に、ヒロインが冷たいおしぼりを貸してくれる。主人公は、彼女もカメ好きなのかどうか訊こうとするが、訊けない。


起承転結、ヒロイン視点

・ヒロインは、池の周囲のどこでカメを見ようか迷う。カメがよく見える場所を捜す。

・やっと場所を決める。それは主人公のそばである。

・隣の男子(主人公)もカメ好きなのかどうか、気になるが、訊けない。

・主人公があまりに暑そうなので、冷たいおしぼりを貸す。ついでにカメのことを訊こうとするが、訊けずに終わる。



 「食事」抜きでも、まったく違和感はありません。
 そのうえ、単調ですね(;_;) いくら条件をクリアしていても、これでは面白くありません。
 条件をクリアして、面白いアイディアを目指します。


>弟切
No.9651 投稿日 2005年6月13日(月)13時57分 投稿者
新木 伸
>弟切

>>起・主人公は一人で池のカメを見に行く。
>>承・池の周囲には木陰がなく、とても暑い。だが主人公は池のそばから動かない。
>>転・ヒロインが主人公のそばに来る。主人公は、彼女がなぜそばに来たのかわからず、どきどきする。
>>結・暑さと緊張で汗だらだらの主人公に、ヒロインが冷たいおしぼりを貸してくれる。主人公は、彼女もカメ好きなのかどうか訊こうとするが、訊けない。

 これはストレートすぎてひねりが足りない、というよりも。
 転がないのだな。

 まず流れが出来ていない。
 そして流れが変わっていない。
 よって転がない。

 たとえば同じようなものだったとしても、以下のようにすれば、退屈ではなくなるわけだ。

・遠足中の自由時間。皆と馴染めずにいる少年。
・一人きりになれる場所を求めて、人気のない池の縁に行って落ち着く。
・女の子がやってきて近くに座る。困ってしまう少年。
・会話はないまま時間が過ぎる。彼女も他人が苦手な人だと知って、少年は安心する。

 説明のため、「カメオタク属性」は外してある。

 弟切のほうでは、なぜ困っているのか。なぜ緊張しているのか。その理由がわからないから、盛り上がらないのだな。
 「暑さと緊張で汗だらだら」と書いてあるのだけど。「暑い」からなのか、「緊張している」からなのか、まずどっちなのかわからない。
 また、なぜ緊張しているのかということも、転の中で取って付けた「なぜそばに来たのか?」という理由しかないために、唐突だし、ご都合主義だし、さらに理由としても薄いしで、腑に落ちてこない。

 それに比べて、こちらでは、たいしたことが起きていないことは同じだが、「一人になりたくて行動していた」という前半の方向性があるから、女の子がやってきて「一人ではなくなる」というところで流れが変わったことが自然とわかり、緊張感が高まってくれる仕組みだ。

 起承と流れを作っていって、緊張が、腑に落ちるだけの暇を作れ。





>起承転結

 しっかし。
 起承転結がなんなのかわかっているやつ。分室で一人ぐらいしかいないんじゃねーのかな。2号ひとりぐらいか?
 弟切は「自分はわかっている」つもりなだけだし。

 俺らにとっちゃ、息をするようなものなんだが。
 なにをどう書いたって、起承転結の揃っていないものは書けないカラダになっているのだが。
 ていうか、息しないと死んじゃうだろ。

 起承転結にならないやつに、起承転結を教えるのって――。
 どうやって息をすればいいのかってことを、教えるようなもんなんだなぁ。
 息って、どうやってしているんだっけ?
 いちいち意識して息しないから、わかんねーんだよなぁ。


No.9652 削除ずみ

料理の基本
No.9653 投稿日 2005年6月13日(月)18時37分 投稿者 まこと
>樹形図

 上の削除は私です。テキストで作った樹形図だと、掲示板に上手く反映できません。ぐちゃくちゃになっちゃうので、やり直してきます。



>俯瞰しながら書くということ

>>俺の場合、「ドブ漬け」というのを、「作品に潜る」と表現しているけど。
>>文章を書くのは俯瞰している意識のほう。

 いっ。
 上から見下ろした状態で、本文を書いてるってことですか。
 そ、そうなのか。

 ちょっとカン違いがありましたね。
 まず潜って書いて、いったん休んで上に上がる。そこから見下ろして、どうなのかなって直していくのかと思ってました。

 まぁ、なんにせよ、やってみないと話もできませんよね。
 「犬と猿」のリテイクで試してみます。



>体調不良のみなさま

 季節の変わり目だからでしょうか。私も強烈な偏頭痛に襲われ、ダウンしてました。今日はよっぽど良いのですが、少々ダルいです。
 健康が一番ですね。調子の悪いかた、どうぞお大事に。


いろいろ
No.9654 投稿日 2005年6月13日(月)19時26分 投稿者
新木 伸
>まこと

>>上の削除は私です。テキストで作った樹形図だと、掲示板に上手く反映できません。ぐちゃくちゃになっちゃうので、やり直してきます。

 書きこみしてしまうまえに、プレビューで見ればわかるだろうに。
 ちなみに図表が崩れてしまうのは、インターネットの掲示板などで、「プロポーショナルフォント」という、可変幅の文字が使われているため。文字によって幅が違うので、崩れてしまうわけね。
 それを防ぐためには、エディタのフォントを「MSPゴシック」などに一時的に変えて、崩れないように書くか、課題部屋のほうに、「図/表モード」で投稿するとよい。
 「図/表モード」で投稿すれば、固定幅フォントになってくれるから。

 なおエディタで通常使うフォントは、固定幅フォントにしておくのが正しい。
 日本語はマス目文化で、出版される小説はすべて固定幅の活字で書かれている。可変幅フォントだと、見た目の感じが変わってしまう。



>>上から見下ろした状態で、本文を書いてるってことですか。
>>ちょっとカン違いがありましたね。
>>まず潜って書いて、いったん休んで上に上がる。そこから見下ろして、どうなのかなって直していくのかと思ってました。

 たぶん、まことが、真に潜りきった状態を知らないのか、真に引ききって俯瞰した状態を知らないのか、どちらかだろうなぁ。

 通常、書いているときというのは、水中でも空中でもない水面にいる感じね。入り込むのと、引いているのと、両方の合間にいる。
 適度に入り込みながら、適度に俯瞰も行える状態。
 潜ってしまうと、書いたものは、わけのわからないものになるから、潜っているときには書かない。
 完全に引いて眺めるときには、完全に他人の目になってしまうから、これは書けない。
 完全に潜ったときには「書かない」で、完全に引ききったときには「書けない」わけね。

 そうすると、三段階あることになる。
 潜りきった状態。
 中間状態。
 引ききった状態。

 書き終えてから、推敲したりして、読み直しているときには、引ききった状態でチェックしている。じゃないとチェックできないから。そうして推敲していて気になった部分を直すときには、一段階降りていって、中間状態で書く。じゃないと書けないから。
 そしてまた引ききった状態に戻る。
 潜りきるのは、執筆中のことだけね。
 あとはプロットを練っているときとかに、必要に応じて、部分的に行うこともある。

 これは小説での話。
 他の文章の場合には、また別。
 たとえばいま書いているような、掲示板に書きこむ雑文であれば、完全に引ききって、俯瞰した状態で文章を作っている。作るっていうか、頭の中を流れる思考の過程を、そのままなぞっているだけのことだけど。
 なので、速いぞ〜。
 タイプして変換する速度だけに依存しているから、300行が1時間くらいかな。

 この手の雑文って、論理的な基盤しか持ってないじゃん。書いていることはすべて言語に依るものであり、実体を持っていなくて、頭の中にあるだけの概念的なものだから。
 小説の場合には、没入すべき入るべき「世界」があるわけだけど、言葉の上でしか存在しない雑文には、入るべき世界もなんにもない。
 よって、完全に引ききって、俯瞰したまま書くことができる。


 あと、じつはこれらのどれとも違う、もう一つの段階も存在する。
 いわゆる「神様が降りてきた」という状態ね。
 物語世界が見聞きできるという点では、完全に入り込んでいる状態に近いのだけど、文章を考えるために中間段階に移行する必要はない。
 なぜなら完全な形で文章が聴こえてくるから。ただキーボードを操って、タイプしてゆくだけでいい。
 書いているより、読んでいる感覚に近いかな。どこかから、書くべき文章の朗読が聞こえてくる感じね。

 その状態で書かれたものは、あとで俯瞰して眺めたとしても、直すところはまったくない。そもそも平常時の状態で直せるようなレベルの文章ではない。

 僕の場合、2〜3冊書いていて、1回起きるか起きないかかなぁ。
 作家同士で話をしていても、「神様降りてきた」で通じる人と、通じない人とが半々ぐらいの割合でいるから、全員に起きる現象でもないらしい。

 ちなみに、ノリまくって書いたけど、後で見直してみたらボロボロだった。――なんてのは、神様降りてきたとは言わない。アマチュア時代にはそういう錯覚的な現象は何度も体験しているけど。本物はそれとは違う。

 んで。神様降りてくるのを待っていても、はじまらないので、普通のペースで、いつものように普通に書けるようになるわけだ。プロってのは。




>サカモト

 忙しい2号に変わって質問だけど。
 ――って、俺も脱稿前日とか、前々日とか、そんなんなのだが。
 あのアマチュア・ワナビは、作家の日常であり、たいしたこともないことで、ぴーぴー泣きごとを言っとるわけだが。

 最近のデジカメって、シャッター音って鳴るもの?
 携帯のカメラは、すべて音がするのは知っている。
 だがデジカメはどうなのか。盗撮に気づかせる仕掛けとして、「シャッター音」を使っているわけだが、仮にシャッター音が鳴らせることのできるモデルが存在したとしても、デジカメの場合には、OFFにできるのではないかという話が濃厚なのだが。


いろいろ
No.9655 投稿日 2005年6月13日(月)20時14分 投稿者
新木 伸
>文章を書くときの意識

 文章が書けているということは、つまり引いている状態なのであり、俯瞰している状態である。
 ――ということだけど。

 まことには発想の外にあったわけか。
 じゃあすると、「一人称は、じつは一人称ではない」って話題も、発想の外にあるのかな?

 一人称って、「わたし」、が色々と説明してくれるじゃん。
 読者に向けて語りかけるかたちで。

 しかし、「語りかけ」というものが、他者を意識しての行為である以上、一人称で「いま私は……」と語るそいつは、自分に起きる出来事を、一歩引いたところで見ていることになるわけね。
 まあ、世の中には、自分自身に起きる出来事を、他人事のように、一歩引いたところから見てしまう自己乖離感を持っている人もいるわけだが。それは心の病の領域であって、健全で普通の人間ってのは、いま自分に起きつつあることを客観的に認識していたりしないわけね。

 つまり、べつに病的ではない普通の主人公であった場合には、自分のことを語るのって、そもそも「変」だということ。
 ゆえに一人称は、本当の意味では、一人称ではないということになるのだな。


 誰かに何かを「語る」ということは、主観に埋没しているときにはできないことなのね。
 その語る内容を聞かされる「他人」の立場になっていないと、意味の通じる文章にならないから。おまえがたまに書き散らす変な文章になってしまう。

 これは「言葉」というものの生い立ちと性質による。
 言葉というものは、「自分」と「他人」という二者関係のなかで成立している。その根本的な性質によるもの。
 言葉というものは、ただ発されただけでは意味がなく、受け取った相手が解釈して、はじめて意味を生じるものだ。相手を想定しないで発される言葉は無意味だということだ。

 書いたものが、どう受け取られるのかということは、絶えざる習慣化によって体に覚えこませなければならない。
 優れた役者というものは、演技しながら、あたかも幽体離脱するかのように、自分の姿を外から眺めているのだという。
 文章においても、そういう目を持っていないとならない。


 ――と、理念だけ話してみたところで、理念に到達する道筋を自分の頭で考えられないやつには、意味ないんだっけか。
 えーと。どうすりゃ身に付くんだろうね。
 面倒くせえなぁ。俺、もうそんなこと無用なのに。すでに身に付いているから。

 演技であれば、鏡を見て演技しているうちに、身に付いてゆくものだろう。
 外面を気にする女の子なら、鏡を見て表情の研究ぐらいしているはずだ。自分がどう顔を作って笑いかければ、それがどのように見えているか、鏡をまえに何度も何度も研究しているうちに、やがて鏡なしでも、自分の現在の姿をイメージできるようになるだろう。またはどんな甘え声を出せば、どうなるかとか……。
 まことなんか、この研究、たっぷりやっていそうだけど。


デジカメのシャッター音
No.9656 投稿日 2005年6月14日(火)01時07分 投稿者
サカモト
まだROMしている途中ですが
すぐ返した方がよさそうでしたので、書き込みします。

>>最近のデジカメって、シャッター音って鳴るもの?
 シャッター音がOFFにする機能は付いているモノがあります。
 自分が持っているPanasonic FZ10とかもシャッター時の電子音はならないようにしてあります。

 で、サカモトもシャッターOFF機能についてはあまり詳しくなかったので
デジカメを売っていた者に聞いてみました。
 主にCanonとFUJIFILMが出しているらしいです。
 ↓↓↓↓↓のURLで紹介されている機種とかがそうで、比較的新しめのモノに付いてる機能だとか。

http://review.ascii24.com/db/review/ce/digicam/2001/11/05/630972-000.html

 ただ、シャッター時の電子音はともかく、シャッター時にカシャッという
動作の音まで消せないだろうとのこと。実際、自分の持っているモノは動作の音は消せないです。
 ですので、明日にでもサポセンに電話して確認してみますが、
騒がしくない場所なら、カシャっという音で盗撮がばれるというネタが使えると思います。


>>携帯のカメラは、すべて音がするのは知っている。

 確かシャッター音を消す裏技を雑誌で見たような。
 うろ覚えですが、メーカー非公認のシステムデータの書き換えで、シャッター音を出せなくも出来たと思います。


カメラとガメラは一字違いで大違い
No.9657 投稿日 2005年6月14日(火)01時31分 投稿者 弟切 千隼
>自己課題、ペットの話、起のアイディア出し

 新しい案を提出します。前と同じように、5W1Hと起承転結の形で出します。起承転結は、主人公視点とヒロイン視点と二つあります。


5W1H
いつ……土曜日か日曜日(休日)の昼間。お祭りの最中。
どこで……商店街のペット屋の前。
誰が……主人公とヒロインが。
何をどうした……お祭りの余興のカメ競走に賭ける。
どのように……一着のカメを当てるように。
なぜ……自分はカメを見る目があると思っているから。(おもに主人公)



起承転結、主人公視点

・主人公は、行きつけのペット屋にカメの餌を飼いに行く。ちょうど祭りの期間で、商店街は人でごった返している。(主人公は祭りのことを忘れていた)彼はかまわずにペット屋へ向かう。

・ペット屋の前では、祭りの余興としてミドリガメ競走が行なわれていた。一着のカメを当てると賞品が出る。カメに詳しいと自負する主人公は、自信を持って賭けに参加する。

・主人公の賭けは外れる。一着を当てたのは、彼と同い年くらいの女の子(ヒロイン)だった。主人公は悔しがって何回も賭けるが、ことごとく外れる。ヒロインはことごとく的中させる。

・ヒロインが注目を集め始めたところで、彼女は賭けを止める。主人公は、なぜ彼女がそんなにカメを見る目があるのか、訊きたいと思うが、訊けない。自分のほうがカメに詳しいはずだというプライドがあるから。



起承転結、ヒロイン視点

・ヒロインは、ある商店街のお祭りに出かける。余興にミドリガメの競走が行なわれると聞いて、それを観たいと思ったから。

・カメ競走は、観客が賭けられる仕組みだった。観るだけのつもりだったヒロインは、自分が見込んだカメに賭けてみる。

・ヒロインの賭けが当たる。何回やっても当たる。自分でも驚く。

・周囲の羨望の眼差しに気づいて、ヒロインは賭けを止める。勝ちを独占してはいけないと思ったから。



 前回の案は『転がない』と指摘されました。

>> まず流れが出来ていない。
>> そして流れが変わっていない。
>> よって転がない。
(新木さんのNo.9651の書きこみより)

 ということでしたので、今回は、起承で流れを作って、転でそれを変えたつもりです。
 以下のクリアすべき項目も、クリアしているつもりです。

a.主人公がカメオタクであること。
b.ヒロインがカメオタクであること。
c.主人公の属性「頑固」が伝わること。
d.ヒロインの属性「マイペースorのろま」が伝わること。
e.二人に好感を持ってもらえること。
f.主人公に葛藤があること。


 「条件がクリアされていない」・「説明が足りなくてわからない」・「起承転結になっていない」など、御指摘をお待ちしています。


いろいろ
No.9658 投稿日 2005年6月14日(火)12時41分 投稿者
新木 伸
>サカモト

 なんかトンチンカンな答えだなぁ。

 まず俺は、「デジカメってシャッター音鳴らないんじゃねぇの?」と思っているわけね。
 つぎに「仮に音が鳴るモデルがあったとしても、すべての機種で、OFFにできるんじゃねえの?」と思っているわけね。

 これの根拠として。
 まず自分の家にある2台のデジカメ(カシオの初期の30万画素と100万画素のやつ)は、鳴らない。
 また売り場に並んでいるデジカメをいじって、撮影することもあるけれど、音がなった機種なんてひとつも見たことがない。
 旅行に行ったときに、誰かが最新式のデジカメを持ってきて撮影することがあるけど、やはり鳴っているのを見たことがない。

 携帯電話のカメラが、大きな音で「カシャーコ」と鳴るのは、盗撮防止のためね。
 携帯電話は一見カメラに見えないので、盗撮が容易だからだ。
 ちなみに一眼レフのカメラのほうも、シャッター音それ自体は、じつは小さかったりする。大きいのはフィルムを巻き上げるモーターの音。

 ちなみにシャッター音というのは、合成された音でスピーカーから鳴る「カシャッ」って音のことね。これを鳴らすためには、スピーカーを装備しなければならないし、余計なメカニズムも必要になる。携帯電話ならスピーカーははじめから付いているから実装するのは簡単だけど。デジカメの場合はコストアップの要因。なので昔は付いていないのがあたりまえだった。

 答えるなら歴史まで答えろよ。昔は○○で、何年頃から△△になってきて、最近では□□ですね、くらい言えんのか。おまえそれでも売り場の人間かよ。プロの売り子かよ。
 あとつまらんことで、いちいちメーカーに電話なんかしてんじゃねぇ。メーカーはおまえの質問受付窓口なのか。





>弟切
>カメ競争

 ボツ。
 正気?

 正気ならカメの話なんかやめちまえ。その腐った感性のてめーにゃ無理だ。

 その論でいうなら、金魚オタクなら金魚すくいをやるんだな。
 蛍オタクなら蛍売り(最近は見ないけど)に群がるんだな。
 ヒヨコかわいー、このピンク色の子カワイー、こっちのブルーのもキレイー、とか言ってる馬鹿女は、ヒヨコオタクなのか。
 長毛種のワンちゃんに服着せて歩かせてたり、ワンちゃんに香水ふりかけたりしている馬鹿飼い主は、ワンちゃんオタクの鑑なわけだな。


・古代ローマ闘技場にて――。

 「あたし黒人好きなのー」
 「そうか。じゃあどの剣闘士が生き残るか僕と一緒に賭けよう」
 「きゃっきゃっきゃっ」

 これ、黒人好きなふたり?



 ――で、純粋に話の流れだけ見ていったときにも、やっぱり転になってない。
 おまえのは承のところですでに流れが変わってしまっている。起でカメのエサを買いに来たけど、承でペット賭博に参加するわけだろ。この時点で流れが変わっているよな。流れができてもいないうちに変えているから、早すぎる。なんの話だかわからないし、散漫な印象になるし、おもしろくもなくなる。
 楽しむ暇もありゃしない。
 起承までは流れを変えるなと言っている。

 俺の「カメを写生しに」のやつと、「一人きりの場所を求めて」のやつと、両方、分析してみろ。
 起承のあいだは流れが変わっていないことを、まず確認。
 そして転の位置にどんな要素が含まれているのか、研究して、考察のこと。


>サカモト
No.9659 投稿日 2005年6月14日(火)15時25分 投稿者
新木 伸
>サカモト

 2号より伝言。

「とっとと感想送ってきやがれ、書き上がっちまうだろうがこのボケが。書いてる最中のテンションあげるために感想くれといったんだ。ぜんぶ上がってからもらったってクソの役にも立たないんだぞ。面白いとこ褒めてもらって、きゃっほー、と俺様がテンションあげて気分良く書き進めるためにてめぇを太鼓持ちとして利用しようとしてんだぞ。わかってんのかこのビチクソめが。てめえのしょんぼい思考リソースすべて俺様によこしやがれ。面白いところに○つけて、その理由もつけて、とっとと送ってこいってーの。ノロくさいてめえのことだから、特に面白かった箇所の数点だけでも、いまなら勘弁してやる」

 ――だそうだ。ただし意訳な。
 2号、シャイなので、本音を言えないようなので、俺がかわりに言ってやることにした。


>弟切
No.9660 投稿日 2005年6月14日(火)16時03分 投稿者
新木 伸
>弟切
>カメの競争

 俺の場合、見える範囲の人物すべてに、一通りは感情移入している。
 そういう習慣がついている――というよりは、俺が意識する/しないに関わらず、すべて自動的に行われることだが。

 主人公とヒロインのみならず、屋台のおじさん視点とか、競争させられているカメ視点とか、競争を観ている一般客とかの視点に、さらりと入ってしまうわけね。
 すると、このネタはすぐにだめだということがわかる。

 まず、競争を観ている一般客と、主人公たちとの間に、心理の違いがまるでない。つまりこいつらはオタクでもなんでない。オタクというのは、ある物事に関しては、一般人と違う意識で接しているはずだ。

 つぎに、カメを愛してもいるやつもこの場に一人もいない。
 競争させられているカメの立場に感情移入できているやつは、この場に一人もいないってこと。
 なのに全員は楽しんでいるわけだ。笑っているわけだよ。
 信じられん無神経さだ。吐き気を催すほどだ。


 以前、フィッシング漫画で、こんなのがあった。
 大物が竿に掛かった少年が、激闘のすえ、魚に逃げられるわけだ。その魚は水面で一跳ねしてから帰ってゆく。それを見た主人公は、あろうことか、「ほら。また遊ぼうぜ(ファイトしようぜ)って言ってるよ」と、そう言うわけだ。
 んなわけ、ねーじゃん。人間は遊びで釣りしているのかもしれないが、向こうは生きるか死ぬかで必死なんだよ。
 そもそも釣りというのは、フェアな闘いでもなんでもない。人間側が絶対的に有利で、完全に一方的な身勝手なゲームだ。
 向こう(魚側)の了解を取っているわけでもない。
 釣り勝負に敗れたら、人間側が命を落とすこともない。

 小舟と銛一本とで危険を顧みず白鯨を仕留めようって老人であればともかく、一方的に押しかけてきて、一方的に有利な立場から、一方的なゲームを仕掛けてくる人間に対して、魚が「好敵手への友情」なんて抱くわけねーだろ。


 いや、別に俺、釣りは嫌いじゃないけどね。自分でもしてたけどね。いまでも機会があれば釣り堀でコイや金魚くらい釣るだろう。
 生きているものをオモチャにするのって、すごく楽しいことだよね。その種の楽しみを否定はしないよ。
 しかし欺瞞はいかんだろう。


 ちなみに弟切の話、対象が「馬」であればいい。問題ない。
 競走馬であれば、走ることが生き甲斐であるのだろうから。馬に感情移入したとしても、走らされている馬は「楽しい」わけで、なにも問題はない。
 しかしカメってのは、走らされて、楽しがる生き物なのか?
 対象に愛をもたず、一方的に「生きてるオモチャ」扱いするやつが、「オタク」といえるのか?


勝手に代弁しないでください
No.9661 投稿日 2005年6月14日(火)18時05分 投稿者
名無し君2号
 あなた、それは代弁というかもはや大便だよ!
 ぶりぶりぶりぶり!(下品)




>最近はエウレカセブンつながりで仮面ライダー響を流し見していたりして思いついたのですがこれから荒鬼と名乗るのはどうか。

>>2号、シャイなので、本音を言えないようなので、俺がかわりに言ってやることにした。

 頼んでないしー。
 人の本音を勝手にとらえるな〜、意訳もするな〜、ちゅうかメールの内容をこちらに洩らすな〜。ぶりぶりぶりぶり〜。

 まったくなんてえ山盛りだ!

 たしかに現時点で書いたのが174ページで、残りは64ページで、いま一日あたり20ページのペースだから、あと三日で終わってしまうのですが。いや、まあ、質より量で書いているので、書きあげたらクオリティアップのためにまた改稿しなくちゃならんのですけど。

 サカモトさん、まだ大丈夫ですよ!
 でもガンバッテネ! ぶりぶり。




>起承転結

>>起承転結がなんなのかわかっているやつ。分室で一人ぐらいしかいないんじゃねーのかな。2号ひとりぐらいか?

 買いかぶりすぎです。
 灰かぶりはシンデレラで、たしかに皮かぶりだったときもありました。(下品)

 そもそも私、起承転結については学んでおりませぬ。ひたすら1000字を書き続ける日々……それはそれで楽しかったりはしましたが。

 えーと、「起承転結」についてまとめるとこうですか。

1)起から承までの流れを、転で変えて、結でまとめる。
2)起から承までは、流れを変えない。

 へー、そうなんだー。
 あんまり意識してなかったですわー。
 長編のあらすじを考えていたときには、起承転結についてもある程度はこなせたような気がするのですが……というか、こなせなきゃあらすじを作れないし。
 とはいえ喉元すぎれば熱さ忘るる、身についてないのでもはや忘却のかなたにございます。

 なんだ。
 じゃあ分室で起承転結をこなせるひとは……。

 あ。いた。

 とんびのおじさまがいたわ!

 でもとんびさんは小説家志望じゃないというね。世相を反映してこんなブラックなオチはどうでしょうか。




 今日は全体的に下品だった。いまは反省している。さようならば。


>2号
No.9662 投稿日 2005年6月14日(火)18時48分 投稿者
新木 伸
>2号

 意訳が間違っていた、とは言わんわけね。
 文句を言うのか、感謝を述べるのか、はっきりしろよ。



 起承転結ってのは、体験知の一種でないかと思う、今日、このごろ。
 叩きこむには、理屈でどうこう教えてもだめで、身に付くまで、ひたすら体で覚えるしかないのかなぁ、とも。

 きちんと書けている1000字や3500字課題には、起承転結がついているわけね。
 おまえのいま書いているものは、240ページあって、全26シーンだそうだから、小規模な起承転結が26回ほど繰り返されるということだ。
 また3回か4回程度、中規模の起承転結が存在している。
 そして1回だけ、大規模な起承転結が存在している。
 長編小説っていうのは、そうしたもん。

 ここでいう「小規模な起承転結」というのは、おまえの場合には、息をしたり歩いたりするのと同じことで、意識しないでも、ただ書くだけで、そういう形になるようになっている。
 弟切いま取りかかっているのは短編であり、そのさらに起の部分の起承転結であるからして、ここでいう「小規模な起承転結」というものに注目して、その設計の話をしているわけだな。

 なにが問題となっているのか、なぜそんなこともできないのか、おまえはすでにわからないはず。
 面白く書けば自動的に起承転結がついてくるのに、どうして面白く書かないのだろう――程度に考えているはずだ。
 そもそもおまえには、「小規模な起承転結」なんてものが見えないわけね。
 その必要がないから。見なくても(自分は)問題なくやれてしまうから。――なわけだが。


宿題提出
No.9663 投稿日 2005年6月14日(火)22時55分 投稿者 まこと
 課題部屋に、料理の基本を樹形図にしたものをアップしました。掲示板では、整形できないためです。課題部屋のも、きれいに並ばなくてくねくねしてます。自力ではあそこまでしか直せませんでした。
 ↓こちらにあります。
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1270&e=res&lp=1268&st=0

 練習法の紹介なんですが、実践しながら経験を積んでいったので、反復練習の他は特に思いつきませんでした。

 「炒める」だけは、ダミーを使って練習した覚えがあります。キャベツの外側を使って、油炒めの練習をしました。

 自炊の寮に住んでいたので、料理している周りが先生だらけという好条件でしたね。あーせい、こーせいとその場で注意されてました。



>俯瞰した状態

 俯瞰した状態で書けるのだと思いこんだ私は、またしてもチャレンジしてみました。
 結果は、「そんなことできません」です。
 プロとミニチュアのワラビーでは違うんだな、と思いました。

 新木さんのレスを見たら、そうでもないらしく胸をなでおろしたり。

 それでですね。チャレンジ中、俯瞰した状態と潜った状態をくり返しているうちに、真ん中の位置になることがありまして。
 それが、たぶん。

>>水中でも空中でもない水面にいる感じね。

 この状態なんでしょうね。
 その位置にいて書けば良いんですね。また試してみましょう。

 で、チャレンジ中に気づいたことがもうひとつ。
 書き進めるときの自分の「向き」です。
 これは上手く説明できるか自信がないのですが、やってみます。

 今まで、意識せずに本文を書いていたときは、冒頭方向を見ながら、結に向かって進んでいきました。つまり、進行方向に背を向けて書いていく感じ。
 冒頭を見ながら書くのですから、本文を眺めつつ進むわけです。そうすると、書いたものが気になってどんどん深みにはまっていきます。それが溺れの構造だと思います。

 ですが、全体を俯瞰しようとしたら、体の向きを変えなくてはいけないんですよね。ぎゅうっと180度回転しました。
 進行方向を向きながら書いたことはないです。先が見えているのは、変な感じでした。 新木さんの、「水面にいる感じ」っていうのは、いい得て妙だと思いました。水面下にエピソードがチラチラする感覚でしたから。


 それから、本文を書きはじめるとやっぱり冒頭で悩みます。
 一行目でガンとやって、5W1Hを入れた文章を作る。重要な順番に並べ直して、4行におさめればできあがり。
 分かってはいるのに、そうそう簡単にはいかないんですよね。

 セオリーどおりに、素直に、そのまんま、書いてみましょう。
 まずは、「犬猿」のリテイクですね。


いろいろ
No.9664 投稿日 2005年6月14日(火)23時34分 投稿者
新木 伸
>なにがオタクであるか

 まー、世の中には、「ファインディング・ニモ」に感動したー、とか言って、クマノミ飼いはじめる馬鹿僧とかがいるくらいだから、カメ競争を喜んで見ているやつも、オタクなのかもしれないがな。

※注:「ファインディング・ニモ」
 人間にただ一匹の息子をさらわれた熱帯魚(クマノミ)の父親が、何百海里も旅をして息子を取り戻す話。




>まこと

 まだ体系だっていないなぁ。
 料理の進化史から考えると、火を使うかどうかのあとにくるのは、水を使うか、油を使うか、てな順番だろ。
 あと人類の食物史は、狩猟採集生活に始まって、つぎに農耕生活になってゆくわけね。
 それらの流れを受けるなら、おおむね、年代的には、こんな順番だろ。

・火を使わない
  ↓
・道具を使って切断する、潰す
  ↓
・火だけを使って焼く。
  ↓
・道具と水を使って煮る。炊く。蒸す。
・道具だけを使って炒る。
  ↓
・道具と油を使う。炒める。揚げる。

 現代の調理技法のうち、代表的なものをいくつかあげてみること。煮るとか炊くとかいうやつな。
 それぞれの技法に必要な技術というのは、どんなものであるのか、どうすれば身に付けられるものなのか。考えてみること。
 技術であるからには、誰にでも身につけられるものであるはずだ。いまおまえができるようになっているのであれば、身につけてきた過程があるはずだ。

 ちなみにうちの父親は、ついぞ死ぬまで、シャケの切り身一枚、自分で焼くことのできない人間だった。
 技術の説明をしろと言われて困るようなら、シャケの切り身一枚を焼くために必要な技術から説明してみてはどうか。

 あと、料理には調理技術以外にも必要なことがあるよな。
 たとえばおまえはスーパーに買い物に行くわけだが、食材を選んで買っているはずだ。選ぶということに、技術はあるのか?
 例のシャケの一枚も焼けない俺の死んだ父親だが――。そいつにシャケを買わせに行かせて、間違わずにきちんと「良いシャケ」を買ってこれると思うか? そもそもシャケを買ってこれると思うか? んで、「良いシャケ」ってどんなんだ?

 また料理には食材以外にも、調味料を使っているはずだが、目に付いたものを適当に思いつきで入れているわけではないはずだ。(昔はそうやって料理をしていたようだが)
 正しい調味料を、正しい分量だけ、用いられるようになるためには、どんな技術が必要なのだ? 身につけるまでの過程は?

 また料理を作るときには、食材同士の組み合わせを考えるよな。野菜炒めにキャベツは入れても、レタスは入れんだろう。それはなぜだ? なぜ組み合わせを知っている? それは技術なのかどうなのか。

 また一食分の献立を考えるときに、組み合わせを考えるよな。
 ウナ重とマカロニサラダ――なんて組み合わせは、やらないよな? それはどうしてだ?




>潜ることと俯瞰すること

>>今まで、意識せずに本文を書いていたときは、冒頭方向を見ながら、結に向かって進んでいきました。つまり、進行方向に背を向けて書いていく感じ。
>>ですが、全体を俯瞰しようとしたら、体の向きを変えなくてはいけないんですよね。ぎゅうっと180度回転しました。

 おもしろい表現をするなぁ。
 集中する方向を反対にするという感覚ね。
 それ、俺にはわかるわ。わかる人、どれだけいるかわからんけど。
 昔は、そういうことをしていたような記憶が、うっすらとある。
 たしか、ろくにプロットを作らずに書いていたときだな。いま書いている部分と、これから書く予定の部分と、ふたつだけを見て調和させれば良いのだと思っていた時代のハナシ。

 ちなみに、いま俯瞰するときには、高台に登って一望している。
 これまで書いてきたことも、これから書くべきことも、どちらも視野に入っているわけね。
 もちろん高台に登ると細部まではよく見えなくなる。
 つまり、生の文章を目にしていても、それがプロット状態になって見えているということだ。
 自分の書いている最中のものは、当然そうだし。
 他人の書いた物を見ているときでも、目に入れば、そうなるし。
 筋のへんなものを見ると、一発でわかってしまうのは、そうした理由による。
 生のままでは見えにくいけど、プロット化してみれば、一目瞭然。


 ちなみに、書いてる最中には、先のことなんか考えないなぁ。
 全体のことは、他の段階で考えてあって、すでに決めてあるから。必要ない。
 執筆中は、目先のことだけ考えていればよい。

 書いている最中に、先のことまで考えているから、ただでさえ少ない余裕が、さらに減っちまうんじゃねえの?
 考えておく時期と、書く時期とを、完全に分割すれば、どっちも楽になるんでねえの?

 料理しながら、調理手順なんていちいち考えてるか? そんなこと考えてたら、焦がしたり、失敗したりしないか?
 レシピ見て、調理手順を頭に叩きこむか、メモにして近くに置いておいて、それから料理に取りかかるもんだろ?




>白石、サカモト

 白石はどうした? リタイヤ寸前か? それともリライト中か?
 リライトなんてのは、1時間かそこらで、さくっとやるものであって、何日もかけるもんじゃないぞ。
 他人が8割作ったものに、2割上乗せするのなんて、カンタンなことなんだから。
 おまえら、自分で一から書くよりも時間かけてねーか?


だってむつかしかったんだもん。
No.9665 投稿日 2005年6月15日(水)01時34分 投稿者 白石 尚
白石課題 「サカモトさん1000字課題、06/08、No.4『兄弟喧嘩』リライト」です。見て下さい。   ↓  

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1271&e=res&lp=1242&st=0


起承転結
No.9666 投稿日 2005年6月15日(水)01時37分 投稿者 とんびの羽根

起 入り口
承 廊下

結 出口

 とすると転は

転 暗闇で足を踏み外す

 ということではないかと思います

 発表直近の2号さんにご指名されちゃったので
 素人見解を表明しておくです
 らぶっ


電脳感染?
No.9667 投稿日 2005年6月15日(水)23時13分 投稿者 弟切 千隼
 激しい頭痛で倒れていた弟切です。鎮痛剤を飲んだのに、鈍い痛みと頭の重さが引きませんでした。
 少し前、まことさんが偏頭痛に悩まされたと書いていましたね。「まさか、ネットで伝染した?」と、痛む頭でおばかなことを考えていました。



>自己課題、ペットの話、起のアイディア出し

 前回の書きこみNo.9657で提出した案は、「カメおたく」を表わすどころか、正反対のことをしでかしていました。よってボツですね。


 主人公やヒロインが、カメに興味を持つきっかけとしてなら、カメ競走みたいなイベントはありでしょう。「普通の人」が生き物に興味を示すきっかけは、生き物の側からすれば残酷な仕打ち、というのは、あり得ることです。

 けれども、主人公とヒロインは、読者さまの前に登場した時点ですでに「カメおたく」です。「普通の人」と同じ反応を示すはずがありませんね。


 世の中には、「おたく」や「マニア」を自称しながら、彼らが愛好している――と称する――対象にひどい仕打ちをする人も存在します。自分の標本にするために、珍しい種の昆虫を取りまくって絶滅寸前に追い込む人、などがそうですね。
 弟切は、そういう間違った「おたく」を主人公やヒロインにしたくはありません。ちゃんとカメを愛している「おたく」を主人公とヒロインにします。新たな案を考えてきます。


料理の技術
No.9668 投稿日 2005年6月16日(木)00時50分 投稿者 まこと
 迷走しながら料理について考えてきました。
 頭を整理するため、一度リセットしてみます。

 料理をする順にしたがい、考えてゆきましょう。


 料理を作ろうと思いたったら、まずメニューを考えますよね。どんな献立にするのかを考えるのです。メインデッシュはあれにして、付け合せをこれにしようといった具合に。
 では、このとき必要な技術とはなんでしょう。

 それはバランスを見る技術だと思います。
 和食には味噌汁、中華料理には中華スープ、洋食にはポタージュ。
 これらの組み合わせは長い間の食習慣で身に付いたものです。入れ替わるとチグハグな感じがしてしまいます。

 メニューを考えるときには、このチグハグな感覚を検知器として使用しているもようです。合わないメニューは、即はじかれます。ですから、考えにのぼってもきません。
 慣れないうちは、ひとつずつ照らし合わせていたのかもしれません。けれどこれには、特別な練習など必要ないでしょう。
 料理を作ったことがなくても、普通に食事をしてさえいれば、身に付いている感覚ですから。


 メニューが決まると食材の検討に入ります。これも技術ですね。食材をコーディネートする技術です。
 例えば、メインデッシュが野菜炒めだったとします。どんな食材の組み合わせがベストなのかはすぐに出てきます。季節的なものや、数日前までのメニューと照らして考えれば、おのずと決まってくるのです。

 これは、どうやって身に付けましょう。
 たくさんの情報を仕入れます。その組み合わせの料理を実際に作ってみて、良ければストックとして増やしていく。そいういう方法をとったみたいです。


 次は買い物ですね。買い物にも必要な技術があります。鮮度の良い安い食材を選ぶための技術です。

 比較検討する技術。
 同じ食材なら、少しでも鮮度が良く、安く、好ましい産地のものを選びたいものです。どれが最適であるのか選ぶために、知識を総動員してフィルターにかけます。そしてよりよい食材を手に入れるのです。

 フィルターとは、たしかな目のことです。たしかな目を養うためには、良い食材をたくさん見るのが一番です。値段や産地については、知識を増やしていくしかないと思います。


 いよいよ調理です。
 現代の調理法のなかから、3つとりあげて説明します。

 煮る。
 煮るのに必要な技術とは、煮くずれさせずに味をしみ込ませることです。
 煮くずれさせないために、イモなどの食材は面取りをします。火加減もだいじです。

 面取りは身に付けるほどのことじゃありません。でも、火加減は身に付けることが必要だと思います。
 どうやって身に付けたのか。
 失敗をくり返しながら、試行錯誤を重ねて身に付けていったのだと思います。


 炊く。
 炊飯器が炊いてくれますから、ほとんど技術はいりません。けれど、ふっくらおいしく炊きあげるためには、水加減を調節しなければいけません。

 新米は少なめの水で炊く。精米して時間がたったものは水を多めにして炊く。
 ずい分前ですが、外国産の米を食べた時期もありましたね。中国産米にはサラダ油をたらして炊くなんてことをやりました。あれもおいしく食べるための技術になるんじゃないでしょうか。

 これを身に付けるためには、経験をつむことが必要でしょう。新米の時期と新米が出回る直前とでは、米を炊く水の量がこれくらい違うっていうのを体で覚えていったような気がしてます。


 揚げる。
 今日の我が家の晩御飯は鳥の竜田揚げ。ごろんと大きめの揚げものでした。
 揚げものはカラッと仕上げます。これも大事なのは火加減ですね。

 ごろんとしたお肉のときは、中まで火を通すのに時間がかかります。だけど味付けしてあるから焦げやすい。途中、弱火にまで落として、しっかり火を通してから焼き色を付けます。なので少々時間がかかりました。その間ずっと火のそばを離れませんでした。

 油を使う料理は危険を伴います。引火しやすいからです。片時も目を離せません。
 おいしい料理を作るため、安全に気をつけて調理する。それは身に付けるというよりは、いつも危機感をもって意識するってことだと思いました。


 料理には味つけする技術もあります。
 正しい調味料を、正しい分量だけ、用いられるようになるために必要な技術とはなんでしょう。

 味の見きわめをする技術です。
 これは、味音痴の人だとできませんね。

 味を見きわめるためにどんな訓練をすればいいんでしょう。どうすれば身に付くんでしょう。
 私はどのようなプロセスを経て、それを身に付けたんでしょう。

 忘れました。
 じゃ、思い出してみましょう。

 おいしい料理を食べたら、味付けのしかたを聞いてみる。聞けない場合は自分なりに解析してみる。他人の意見も聞いてみる。
 そして再現してみる。
 失敗することがほとんどです。

 失敗したら、自分なりに失敗事由を分析する。他人にも意見を聞いてみる。
 味付けは修正がききません。そこで再チャレになります。
 あとは成功するまで同じ過程をくり返す。

 記憶をたどると、そんな感じでございました。



>弟切さん

 体調の面でなんどかシンクロしてますよね。お互い季節の変わり目には弱いようです。
 お大事にどうぞ。


いろいろ
No.9669 投稿日 2005年6月16日(木)14時31分 投稿者
新木 伸
>白石

>>だってむつかしかったんだもん。

 むずかしかったから、時間が掛かる、っていうのは、それ錯覚な。
 馬鹿増と若造は、よく、出来ないことのいいわけとして、「時間が足りませんでした」と言ってくるけど。じゃあ時間があったら出来たのかよ、ってやらせてみると、やっぱ時間があったって、できやしねえわけだよ。
 量と時間とのあいだには、若干の相関関係があるかもしれない。それだって錯覚なんだけどな。おまえらが6時間とか、アホみたいに時間をかけて書いてる分量よりも多いレス(返信書きこみ)、俺は1時間弱で書いてるし。

 難易度と時間のあいだには、相関関係なんてないんだ。
 できねーやつは、どれだけ時間をくれてやろうと、できねーし。
 できるやつは、時間がないところだって、やるのだし。

 あの手の課題は、小説セミナーなんかでは、二人で組んで机を並べて、2時間の講座時間のうちにやるもんなんだ。1時間で自分の分を書いて、30分相手と討論しあって批評しあい、もう30分でリライトをする。
 そんなもんに、いったい何日かけているのやら。

 おまえ、まとめて取れる時間って、どのくらいあるんだっけ?
 1時間以上で、最大3時間以内のまとまった時間は、週に何回取れる?

 書く速度、ノロすぎ。
 書く習慣、なさすぎ。

 仮に週のうちに3日、2時間の時間をまとめて作れるのなら、1000字課題を3本やることができるよな。
 書き上がったものの出来は問わない。完成度も問題にしない。
 それがお前の実力だ。
 2時間で書けないなら、たとえ何時間くれてやろうと、おまえには書けないってことだ。書けたものの出来が不充分だったとして、たとえ何時間かけたところで、おまえはそれ以上の出来のものは書けないってことだ。
 2時間以内に書けるものが、いまのおまえに書けるものの上限と、ほぼ等しい。時間をたっぷり掛ければ、ほんのすこしは上がるかもしれないが、たいして上がらん。
 2時間で書けるものの土台を引き上げていかなければ、いつまで立ってもレベルアップしないということだ。

 週に3本の割合でやるとすると、半年続けると、およそ60本がこなせる計算だな。

 ちなみに2時間っていうのは、おまえの低能さを考えに含めて、充分に余裕をみた時間な。本当は1000字を完成させるのなんざ、30分もあれば充分なんだ。30分でできないものは、一生掛けたって出来やしない、と片付けたっていいところだ。

 ちなみに久美沙織の「新人賞の獲り方おしえます」によると、小説セミナーに集まってきた受講者に対して、初日の講義時間中に課題を出して(宿題ではなく)、いきなり書かせて、30分で800字、きっちり書けていたそうだ。

 最初の週のテーマは「笑い」ということにしておこうか。




>白石誤字

 「むつかしい」は、これ誤字な。





>弟切

 おまえに「カメオタク」で「起承転結」をやらせていると、永久にできないことが、なんとなくわかった。
 よって、カメオタクの条件を外す。
 「起承転結」のほうだけで、とりあえず作ってみろ。
 それだって、たぶん、NG連発のはずだ。

 長いと読むのも面倒くさいから、4行で出してこい。
 あとどうせNG連発なのだろうから、数個単位で出してこい。
 20〜30個作って、厳選してきた数個でもいいぞ。





>まこと
>料理の技術

 だいぶ、技術っぽい話になってきたな。


○考える段階
・献立を考える。一食分の数種の料理の組み合わせを考える。
・食材を考える。ひとつの料理(例:みそ汁、野菜炒め)について、使う材料を考える。

○材料を揃える段階
・食材を選ぶ。

○調理する段階


 調理にはこの3つの段階があるということだな。
 まあ「盛りつける段階」とか、まことが見落としているところもあるけども、基本はその三つってことでよいとする。
 そして、上ふたつの、「考える」と「材料を揃える」段階については、まことは、普通に物を食べていれば身に付く、と言っているわけだな。

 実際、その通りなんだな。
 人が料理を学ぶときに、身につけてゆく技術は、まず「調理の段階」の技術なわけよ。たとえばキャベツの千切りというものが、どういうものかは、まず誰だって知っている。
 自分が食べたことのあるなかで、もっとも美味しかったキャベツの千切りを再現できるように、自分で包丁を使ってゆくわけだ。まあ頭のなかにイメージがあったとしたって、なかなか細くは切れないものなんだけど。料理というものは、頭でやるものではなくて、手先で行うものだからな。
 上手なキャベツの千切りをやるためには、二百個、三百個の練習量がいる。普通に主婦業をやっていたら、これは20年分ぐらいに相当する。

 なぜ「献立」と「材料を揃える段階」に練習がいらないのかというと、人が料理を日常的に食べているため。「あり得る組み合わせ」というものを、膨大な体験の中で、知っているから。

 まあ材料を見立てる技術に関しては、すこし練習が必要だろう。
 それだって、買い物に行って、「美味しそうなものを探す」という目を働かせていれば、自然と身に付いてくるものだろう。人間は食べ物に関して非常に鋭敏だ。美味しそうなものを見分ける目は、すでに本能的に備えている。それほどの困難は予想されない。

 ちなみに、練習が必要というのは、たとえばこんなこと。
 まったくのシロウトには、ホウレンソウとクレソンとコマツナの区別が付かないだろう。キャベツとレタスとチンゲンサイの区別も怪しい。豚肉と牛肉を間違えてしまうかもしれないし、ニワトリとカモとを取り違えるかもしれない。豚肉にも部位というものがあって、ロースとモモとバラ肉は、みな違う料理に用いる。同じ豚肉のロースであっても、鮮度や肉質を見分ける目が必要だ。


 調理の技術に関して。大雑把すぎ。やり直し。
 三つ取り上げるのはいいとして、「煮る」「炊く」「揚げる」?
 煮ると炊くは、すごく近いぞ。近いものを取り上げてどうする。
 3つ取り上げるのであれば、全調理法の中からバランスよく、典型的な3つを選んでこいっつーの。「3つであればこう」と選ぶための基準を持てるのも、体系を知っているということだぞ。

 まことは「煮くずさない」が技術と言ったが。
 たしかにそれも技術だろうが。そんなのは高等技術。「より美味しく、より見栄え良く」という技術であって、ほとんどプロの領域にあるような技術。
 もっと初心者に必要な技術を言えよ。初心者に必要な技術の話をしてんだからさ。

 たとえば2号が、このあいだはじめてジャガイモのみそ汁を作ったそうだが。
 しかしジャガイモがぜんぜん固かったそうだ。この失敗には、いったいどんな技術が足りなかったんだ?

 煮くずれていたって、食えるものにはなるだろ。
 しかし固かったら、食えるものにはならんだろ。
 また炒め物の場合には、焦がしてしまったら、食えるものにならんだろ。

 より美味しく、見た目良くするための技術の前に、まず食えるものにする技術ってのがあるわけよ。それが初心者向けの技術ってもんだよ。ホウレンソウとコマツナを間違えない技術が、初心者に必要な材料選びの技術ってもんだよ。

 調味料に関しても、大雑把すぎ。やり直し。もっと考えろ。
 調味料の技術は、材料選びの技術と似ているものだぞ。調味料も考えようによっては、材料の一種だし。


 あと、そろそろ、料理の技術を、小説の技術と対応させていけ。
 料理技術のどの段階が、小説技術のどの段階に対応しているのか、考えてみろ。
 料理に関して、自分がどのくらいの階梯にいるのかを掴んでから、小説において、自分がいまどの階梯にいるのかを考えてみろ。
 まあ一箸食ってみればわかることだけど、まことの料理は、小説における2号ぐらいの位置にはいるとみた。「食えるもの」を作ることに関しては悩まずに済むレベルだよな。面取りとか言ってるくらいだから、「より美味しく」「より見た目良く」を考えているレベルなわけだ。

 ちなみにうちは面取り禁止。シチューのニンジン面取り禁止。「もったいないデショ」と言われて禁止。




>唐揚げ

 二度揚げするといいぞ。熱を加える時間が長いと、肉が固くなるし、肉汁も出ていってしまって、よろしくない。
 ようは、中まで火が通せればいいだけなのだ。熱が伝達するための時間さえあれば良いのだ。ずっと揚げつづけている必要はない。

・180度(やや高め)で、1分30秒揚げる。
・油からすぐに取り出す。
・4分放置。
・もう一度揚げる。180度で40秒間。
・完成

 1片が30グラムぐらいの、やや小型の肉の場合。
 肉のサイズによって適切な時間が変わってしまうので、うちでは肉のサイズを揃えている。
 500グラムぐらいの肉なら、2組に分けないと油の温度が下がりすぎる。
 また2回にわけると、片方を放置しているあいだに、もう片方の組を揚げられる。手間は増えるが時間は変わらない。

 衣は片栗3の、薄力粉小麦粉1あたり。
 さくさくが好みなら、ほんのすこしベーキングパウダーを入れるのも可。




>技術の身につけ方

>>失敗したら、自分なりに失敗事由を分析する。他人にも意見を聞いてみる。

 つまり、失敗してみることと、失敗を生かすことだな。
 まあひらたく言うと、どれだけ失敗してみたか、というのが、上達のバロメーターってことだわな。
 失敗しても、分析しないと、生かせないから意味ないけど。

 2号の築いた1000字課題の山を見ろよ。あれすべて失敗作じゃん。


時間はお金
No.9670 投稿日 2005年6月16日(木)23時12分 投稿者 白石 尚

≫仮に週のうちに3日、2時間の時間をまとめて作れるのなら、1000字課題を3本やることができるよな。

 
 やった。二時間で書けた。課題、あげます。
    ↓
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1272&e=res&lp=1272&st=0

 最近、作文にばかり時間をかけていたので、旦那が機嫌悪くて。
 そっか、短時間で書けばいいのか。
 でも、続けるのは大変ですね。とりあえず週三作、書きます。
 
 白石


タイトル
No.9671 投稿日 2005年6月16日(木)23時19分 投稿者 白石 尚
 #9670の書き込みで、タイトル入れるのを忘れました。

《白石1000字課題 No.8「インスタントラーメン」 6/16》です。失礼しました。


カメおたくでなく
No.9672 投稿日 2005年6月16日(木)23時41分 投稿者 弟切 千隼
>自己課題、ペットの話、起のアイディア出し

>> おまえに「カメオタク」で「起承転結」をやらせていると、永久にできないことが、なんとなくわかった。
>> よって、カメオタクの条件を外す。
>> 「起承転結」のほうだけで、とりあえず作ってみろ。
(新木さんのNo.9669の書きこみより)

という指示をいただきました。
 カメおたくの条件を外すということは、以下の条件のうち、aとbを外すということですね。


a.主人公がカメオタクであること。
b.ヒロインがカメオタクであること。
c.主人公の属性「頑固」が伝わること。
d.ヒロインの属性「マイペースorのろま」が伝わること。
e.二人に好感を持ってもらえること。
f.主人公に葛藤があること。


 一行にまとめると、「頑固で人付き合いが苦手な男子高校生が、のろまで人付き合いが苦手な女子高校生に出会う話」となるでしょうか。何も縛りがないと作りにくいですから、このつもりで作ってみます。

 NG連発になるだろうことは、弟切にもわかります(^^; ネタの区別をするために、番号をふって提出します。


ペットの話、起、その1
―――――――――――――――――――――――――――――
・主人公とヒロインは理科(生物)の教師に呼び出される。
・二人が出した課題のレポートがそっくりだと言われる。二人は盗作を否定する。
・実は教師はレポートの内容に感心していた。二人に生物部を作らないかと誘う。
・主人公はやりたいと言うが、ヒロインは考えさせてくれと答える。
―――――――――――――――――――――――――――――


ペットの話、起、その2
―――――――――――――――――――――――――――――
・急に買う物ができて、主人公はいつも行かない店へ買物に行く。
・主人公と同じもの(最後の一個)をヒロインが買おうとする。ヒロインが譲る。
・ヒロインが別の店で買おうとするのを主人公は見る。その店は休みだった。
・ヒロインが気の毒になって、主人公は買ったものを半分譲る。
―――――――――――――――――――――――――――――


料理と小説
No.9673 投稿日 2005年6月17日(金)00時05分 投稿者 まこと
>調理の技術、やり直し

・煮る
 素材を食べられるやわらかさに煮る。そのために必要な技術とは。
 なんなんだろう。
 オートマチックにやわらかくなるもの、って思いこんでました。だけど、忘れてるだけで最初はそうじゃありませんでした。
 2号さん同様、イモもニンジンもガリガリ固かった覚えがあります。

 ほどよい固さに煮る技術を、どうやって身に付けたのでしょう

 具材はやわらかくなるまで、じっくり煮ることが必要です。目視だけで、やわらかく煮えたかどうかを確認することは難しいです。
 ですから、具材に串を刺して確認をしながら、やわらかくなるまで煮ました。
 具材をやわらかく煮るために、最後までチェックを怠ってはならないんです。
 それを続けているうちに、確かめることが習慣化したんでしょうね。


・炒める
 素材を焦がさず、かといってしゃっきっと仕上げる技術。
 段取りと手際、ですかね。
 すべての材料をあらかじめ用意しておく。そして、熱したフライパンに材料を入れます。あとはフライパンを返しながら、一気に火を通してしまう。
 用意万端整えておき、あとはだらだらやって汁気をださないように、サッと仕上げます。
 これを身に付けるのは、反復練習だと思います。素振りはできないでしょうから。


・蒸す
 蒸し器を使って蒸かす。これにどんな技術を使っているのでしょう。
 分からない。
 蒸かす料理でやるのは、茶碗蒸し、サツマイモ、シュウマイ、かな。

 火加減でしょうか。茶碗蒸しは、スが通っちゃダメだし、サツマイモは固くちゃダメだし、シュウマイは火が通らないとダメだし。
 それと時間でしょうか。そろそろかなと様子をみて、良ければ火から下ろす。
 火加減や時間は、経験によって得られるものです。身に付けるには場数を踏むことです。


 調味料もやり直しですね。というより無いも同然でした。

 調味料を吟味するには、それぞれの違いを知らなければなりません。
 主な味付けは、塩、しょうゆ、味噌でしょう。

 塩はしょっぱいだけですが、素材の甘味を引き出してくれます。素材そのものの味を活かす料理にむいてますね。
 しょうゆは、砂糖を加えて甘辛い味付けができます。
 味噌は、塩やしょうゆに比べると、濃厚な味わいになります。

 これを、料理によって使い分けます。
 その使い分けの技術ていうのは、自分のなかに蓄積してきたデーターから導かれるものです。特に身に付けることは必要ないかもしれない。



>料理の技術を小説の技術と対応させる

○考える段階    → 考える段階
・献立を考える。  → コンセプトを考える
・食材を考える。  → 設定を考える

○材料を揃える段階 → アイデア出しをする
・食材を選ぶ。   → エピソードを決める

○調理する段階   → プロットを練る

○盛り付ける    → 本文を書く



>自分がどのくらいの階梯にいるのか

 料理においては2号さんの位置にいるらしいです。デヴュー直前。照れっ。
 それでは、小説においてはどうでしょう。

 味覚はどうか。充分な食経験を積んできているのか。
 い、いいえ。

 献立を考えるだけの、膨大なデータベースを持っているのか。
 いいえ。

 的確に食材を選ぶことはできるのか。それだけの判定眼があるのか。
 いえ。

 調理の技術は身に付いているのか。
 食をそそる盛り付けが、できるのか。

 だから、ミニチュアのワラビーですって。
 どのくらいの位置っていうか。

 キャベツのせん切りをしている最中です。

 料理を学ぼうと決めてから、初めて挑戦したのってキャベツのせん切りでした。
 現在、私は、火を使わず道具を使って料理を作るレベルにあります。


>白石
No.9674 投稿日 2005年6月17日(金)00時06分 投稿者
新木 伸
>白石1000字課題 No.8

 タイトル、「塩ラーメン」じゃないのか?

 「インスタント」であることがここでは重要なの? それとも「塩味」であることが重要なの? どっちなの?






>弟切

 とんびさんあたりに判定してもらえれば楽なんだが。
 9666の例はなんだか変だったが、とんびさん、わかっているはずなので。


>>ペットの話、起、その1

 呼び出されて叱られると思ったら、褒められた。――で、流れが変わっているわな。
 ただし、すべて受け身だし、巻き込まれ型だし。
 話の形としては転になってはいるのだが、主人公たちに自発性がないので、この手の形は、牽引力に欠けるタイプね。


>>ペットの話、起、その2

 買い物に来た。他の人間と欲しいものがぶつかって譲る。――で、まず一個転。
 ヒロインが気の毒になって、譲るかどうか迷っている。――で、転が2個目。

 転が2個あるぞ。


脱稿
No.9675 投稿日 2005年6月17日(金)03時15分 投稿者
新木 伸
 よって今日から、旅行に行く。
 戻りは月曜。

 それまで皆なんか適当に課題とかやってること。


街中を迷走
No.9676 投稿日 2005年6月17日(金)22時22分 投稿者 弟切 千隼
 今日、弟切は横浜のある地区へ出かけました。何回も行ったことのある場所でしたのに、迷ってしまいました。
 それでも、目的地にたどり着き、用を済ませることができました。「さあ帰ろう」と駅に向かって歩き始めたところ、なぜか見知らぬ通りに出ていました(^^;
 ついさっき歩いた道もわからなくなる弟切です。方向音痴にもほどがありますね(;_;)



>自己課題、ペットの話、起のアイディア出し

 前回(No.9672)提出した案のうち、その1は一応OKでした。その2のほうは「転が二個あっておかしい」と指摘されましたね。その2を修正して再提出します。


ペットの話、起、その2再提出
―――――――――――――――――――――――――――――
・急に買う物ができて、主人公はいつも行かない店へ買物に行く。
・主人公と同じもの(最後の一個)をヒロインが買おうとする。
・ヒロインが主人公に品物を譲る。
・ヒロインが気の毒になって、主人公は買ったものを半分譲る。
―――――――――――――――――――――――――――――


 以下に新しい案も提出します。


ペットの話、起、その3
―――――――――――――――――――――――――――――
・主人公は図書館へ本を借りに行く。
・主人公が借りたい本はすべて貸し出し中だった。
・ヒロインが本を返しに来る。それらはすべて主人公が借りたい本だった。
・趣味の一致ぶりに驚いて、主人公はヒロインに話しかける。
―――――――――――――――――――――――――――――


ペットの話、起、その4
―――――――――――――――――――――――――――――
・主人公とヒロインは、合コンの人数合わせで呼び出される。
・二人とも人見知りをして、合コンの席で浮いてしまう。
・浮いたもの同士で、ぽつぽつと会話をする。
・お互い話が合うことに気づく。
―――――――――――――――――――――――――――――


カメ迷宮
No.9677 投稿日 2005年6月18日(土)04時19分 投稿者 とんびの羽根
 午前は五反田、午後は大宮にはしご出張して深夜帰宅
 疲れた

 あ カメがいなくなってる



> ペットの話、起、その3
―――――――――――――――――――――――――――――
>> ・ヒロインが本を返しに来る。それらはすべて主人公が借りたい本だった。

 × のろまの印象がない


>>・趣味の一致ぶりに驚いて、主人公はヒロインに話しかける。

 × 頑固はどこに
 × 驚きのあまり葛藤はふっとんだ?

 こんな展開やだな

 返却前の本と知りながら、ちょっとだけ貸してとヒロインから取り上げて読みふける主人公
 ヒロインはあっけにとられたまま主人公を見ている……うちに?

 なくらい男の子が「ちょっと困ったちゃん」のほうが好感持てるんだけど
 あんまり男の子がいい子してるってほんとに「好感度」高いかな
―――――――――――――――――――――――――――――


課題提出
No.9678 投稿日 2005年6月18日(土)09時12分 投稿者
サカモト
2時間で書けたけど、おもしろくない……
難しいです。

1273 白石さん 1000字課題 「遅刻の理由」リライト
はこちらになります。
↓↓↓↓↓
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1273&e=res&lp=1160&st=0


戻ってきました
No.9679 投稿日 2005年6月18日(土)09時28分 投稿者
サカモト
最近は、ほとんど幽霊部員化してきたサカモトです。
仕事に区切りがついて戻ってきました。

課題もそうですが、デジカメのシャッターも返事が止まっていましたね。
すいません。
時間ないので手短ですが書き込みします。

>>デジカメってシャッター音鳴らないんじゃねぇの?
はい。普通はならない設定みたいです。
あと、大体はシャッター音をならすようにも設定できます。

>>仮に音が鳴るモデルがあったとしても、すべての機種で、OFFにできるんじゃねえの?
はい、サカモトの知っている限りはOFFにできます。

あと、2号さんには書き込み見た後、すぐに感想をメールで送信しました。


時間10分


お休み
No.9680 投稿日 2005年6月18日(土)17時35分 投稿者 白石 尚
 
10日間、課題提出をお休みします。

>サカモトさん

 リライト課題、今から読みます。

 白石


感想
No.9681 投稿日 2005年6月18日(土)19時00分 投稿者 まこと
>>2時間で書けたけど、おもしろくない……
難しいです。

 そうかなぁ。
 冒頭、げっ、きちゃないぃと読み捨てそうになって、でもセリフでまた読みたくなりましたよ。
 姉弟のやりとりも楽しめたし。
 私はサカモトさんの書くキャラクターが「○」みたい。
 初期の課題の新人君と先輩コンビとか、前回の太郎君兄弟とか。趣味です。

 のちほど分解してみますね。

 


五反田と大宮って、ずいぶん離れていませんか?
No.9682 投稿日 2005年6月18日(土)23時27分 投稿者 弟切 千隼
> とんびの羽根さん。はしご出張お疲れさまです。お忙しいのに、アイディア出しの御指摘ありがとうございます。

 前回(No.9676)提出した案その3が、ダメ出しをくらいました。修正して再提出します。


ペットの話、起、その3再提出
―――――――――――――――――――――――――――――
・主人公は図書館へ本を借りに行く。
・借りたい本が書架にない。カウンターへ訊きに行く。
・ヒロインが、本の貸し出し延長を頼んでいるのに会う。主人公が借りたい本ばかりだった。
・自分も借りたいと主人公が言うと、ヒロインが譲る。
―――――――――――――――――――――――――――――


 以下に新しい案を提出します。


ペットの話、起、その5
―――――――――――――――――――――――――――――
・主人公はヒロインの携帯電話を拾う。自分と同じストラップ(限定品)が付いているのに驚く。
・携帯のメモリから、ヒロインの身元を割り出す。
・ヒロインに携帯を返そうとするが、他の生徒の目を気にして学校で声をかけられない。
・下校するヒロインを必死に追いかけて、携帯を返す。
―――――――――――――――――――――――――――――


ペットの話、起、その6
―――――――――――――――――――――――――――――
・主人公とヒロインは、それぞれ別個に生徒会の仕事を押し付けられる。
・二人とも、遅くまで学校に残って仕事をする。
・共同でやったほうが効率が良いことに気づき、二人で協力して仕事を片付ける。
・互いに名乗っていなかったことに気づいて、自己紹介する。
―――――――――――――――――――――――――――――


カメ迷宮つづき
No.9683 投稿日 2005年6月19日(日)02時21分 投稿者 とんびの羽根
> ペットの話、起、その4
―――――――――――――――――――――――――――――
>> ・主人公とヒロインは、合コンの人数合わせで呼び出される。

 マイペースなヒロインや頑固な主人公が人数合わせの合コンにつきあうんですか?
 すごい違和感がありますね

>> ・二人とも人見知りをして、合コンの席で浮いてしまう。

 人見知りで話が合わせられないのは口下手でしょう

 相手のペースに合わせられないのが人見知りで口下手
 相手のペースに合わせようとしないのがマイペース
 相手のペースに逆らってまで自分を貫くのが頑固

>> ・浮いたもの同士で、ぽつぽつと会話をする。

 × 転になってません

 これじゃ多分普段どおりにみえます

 × マイペース、のろま

 テンポのずれた合いの手でだんだん浮いていくヒロインとかだったらわかるんですけど

 × 頑固

 周りがとめるのもきかず話が専門的になっていく主人公とかだったらわかるんですけど

>> ・お互い話が合うことに気づく。
 × のろま、マイペース
 × 頑固
 × 葛藤

 ふたりとも話がわかって、ふたりの反応がどうかを書いておかないと属性がわからないんじゃないかな

> ペットの話、起、その3再提出
―――――――――――――――――――――――――――――
>> ・主人公は図書館へ本を借りに行く。
>> ・借りたい本が書架にない。カウンターへ訊きに行く。
>> ・ヒロインが、本の貸し出し延長を頼んでいるのに会う。主人公が借りたい本ばかりだった。
>> ・自分も借りたいと主人公が言うと、ヒロインが譲る。

c.主人公の属性「頑固」が伝わること。
d.ヒロインの属性「マイペースorのろま」が伝わること。
f.主人公に葛藤があること。

 すべて感じられませんでした
 どこがどう改善されたのかわかりません

e.二人に好感を持ってもらえること。

 ヒロインがいいひとだというのはわかります
 ただ個人的には好感をもちませんでした
 おそらく譲る理由が明示されていないために腑に落ちないのだと思います

 また葛藤が明示されない主人公に対してはまったく共感ができません
 葛藤がみえない、葛藤ができない主人公というのはむしろ気味が悪い
―――――――――――――――――――――――――――――


ちょっとだけ
No.9684 投稿日 2005年6月19日(日)03時16分 投稿者
サカモト
>白石さん
>>リライト課題、今から読みます。

よろしくお願いします。


>まことさん
>>私はサカモトさんの書くキャラクターが「○」みたい。

ちょっと嬉しいです。
ありがとうございます。

三分


課題提出
No.9685 投稿日 2005年6月19日(日)11時25分 投稿者 まこと
 「犬と猿と」リテイク版です。
 時間を書き忘れました。6時間です。
 ↓ここにあります。
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1274&e=res&lp=1265&st=0

 冒頭4行で読み捨てられないことを目標にしました。練習内容は、プロットに合っている本文を書くことです。
 よろしくお願いします。


>サカモトさん
No.9686 投稿日 2005年6月19日(日)11時32分 投稿者 まこと
>キャラクター「○」発言について。

 おそろしく低い分解能ですね。これじゃぁサカモトさんも、どう受け取っていいか困りますよね。私のレベルなんてそんなもんなんですが、集中してもちっと上げてみましょう。

 私は個性的なキャラクターの受容体が大きいらしく。それで、豹変キャラの新人君、超甘えん坊の兄に感応したもようです。からむキャラクターも良かったようです。ぴったりな組み合わせだと思いました。



>リライト

 サカモトさんの1000字課題に指摘して、恩を返すつもりだったんですけど。リライトに関する指摘じゃなくて、いつもの解体作業になってました。
 リライトしたものなのに、分解指摘ってのはお門違いです。

 考えてみたら、自分の書いたものをリテイクしたことならありますけど、リライトはしたことがありません。リライト部分への指摘はムリっぽいです。

 意識して練習しようってなことでやってるわけなんですが。楽しそう、だったんでつい飛びついちゃってます。楽しいだけで、なんの練習なんだかわけもわからずやるっていうのは良くないです。

 良くはないんですが、やったとこまでアップしてみます。たしにはならないと思いますので、これに対する返信は不要でございます。

 本文を、冒頭4行から見ていきましょう。
-------------------------------------------------
 強烈な苦みが口の中に広がった。
「うっ、がぁ、げぼ、おええぇぇ」
 洗面台に、泡状の白い液体がはき出される。太郎は慌てて口をゆすいだ。しかし、洗顔クリームの苦みはなかなか取れなかった。
-------------------------------------------------
いつ なし
どこで 洗面所で→洗面台があるところから
だれが 太郎が
なにを 慌てて
どうした 口をゆすいだ
どのような理由で 強烈な苦味が口の中に広がったから

 なにが起きているのか、つかみきれませんでした。
 冒頭4行はむずかしいですよね。5W1Hを入れて、なおかつ面白いなにかを混入させて、読み手のかたをつかまなくちゃいけない。

>>「うっ、がぁ、げぼ、おええぇぇ」
>>洗面台に、泡状の白い液体がはき出される。

 この2行は、ひえぇぇええ、でした。歯磨きしているという情報が欲しかったかも。

 話が飛びますが、うちの娘は冒頭を読むときに手がもちゃもちゃと動く感じがするそうです。まさしく触手が動くだなって思いました。
 私たちの冒頭にはそれがないらしい。
 洗顔クリームは面白要素なのに、説明がたりなかった。
 私にも直すだけの力量はありません。だけど挑戦はしてみましょう。太郎視点ですね。

いつ 朝
どこで 洗面所で
だれが 太郎が
なにを あわてて
どうした 口をゆすいだ
どのような理由で 強烈な匂いが口の中に広がったから

 ここでちいとばかし説明を。
 苦味が、匂いに変更されました。実は私も、洗顔クリームで歯を磨いたことがあります。苦味は覚えがありません。それよりも匂いでまいりました。
 で、ちゃんと試そうとしたら洗顔クリームは止めて、洗顔石鹸にしたことを思い出しました。
 しょうがないからシャンプーを舐めました。しょっぱかったです。やはり耐えがたいのは香料です。
 石鹸なら3種類あったのでかたっぱしから舐めました。最後は舌がビリビリしたけど、苦味はないです。気になったのは香料。ですから匂いに変更しました。

-------------------------------------------------
「もがっ」
 朝食後のはみがきをはじめた太郎は目を大きくひらいた。
 口の中は香水の匂いでいっぱいになっている。
 目が洗顔クリームをとらえた。はぶらしを口から出し、あわてて口をゆすいだ。
-------------------------------------------------
 うん、むずかしいです。できもしないけど、果敢に挑んでみたりして。

 次にいきましょう。起承転結に分けます。

起:弟が何か失敗する
承:弟が再び失敗する
転:弟の尻ぬぐいをしてやる
結:更に弟が失敗する

 これ変かなぁ。言葉のあやかもしれないですが、最初の状態と最後が反するものになるのでは。
 失敗したくないと思っている→失敗する
 こんな感じでしょうか。

起:弟は失敗したくない
承:失敗しないよう努力する
転:失敗できないと思うあまり、身動きがままならなくなる
結:弟が失敗する

 リライトなのに無茶な指摘をしてますよね。
 お役にたてず、すみませんです。


カメ迷宮つづき
No.9687 投稿日 2005年6月19日(日)14時49分 投稿者 とんびの羽根
 エアコンが故障して暑いです

>ペットの話、起、その5
―――――――――――――――――――――――――――――
>> ・携帯のメモリから、ヒロインの身元を割り出す。

 ○ 好感度
 てきぱきとした行動と分析力、かっこいいです
 他人の携帯のアドレスやメールも全部チェックですね、やるな主人公(注:この行はほめ殺しです)
 でも普通「自宅」って登録しないですか?
 自宅に電話かけてあげれば一発解決だったのに
 × 頑固

>> ・ヒロインに携帯を返そうとするが、他の生徒の目を気にして学校で声をかけられない。

 ○葛藤
 やった、主人公葛藤してます
 (行けストーカー!)

>> ・下校するヒロインを必死に追いかけて、携帯を返す。

 ○ のろま
 主人公のろまです
 あれっ?のろまはヒロインのうほうじゃなかったんだっけ
 ヒロイン足速いよ?

 ヒロインの属性がわからないのはなぜだろう
 答え 書いてないから(それとも書く気がないから?)
―――――――――――――――――――――――――――――


>ペットの話、起、その6
―――――――――――――――――――――――――――――
>> ・主人公とヒロインは、それぞれ別個に生徒会の仕事を押し付けられる。

 のろまな、マイペースな、頑固な知り合いに仕事を押しつけるって
 ふつうしないよ?
 のろま・マイペース→任せた仕事が期限内に終わらない
 頑固→納得しない限り絶対依頼を引き受けてくれないから説得するほうが大変
 頑固→内容に問題があったら仕事がそこで止まってしまう

 生徒会から、自分たちの都合よく動いてくれるひとたちというイメージをもたれてる
 周囲の見方までなんか変

>> ・二人とも、遅くまで学校に残って仕事をする。
>> ・共同でやったほうが効率が良いことに気づき、二人で協力して仕事を片付ける。

 ふたりとも効率が悪いことをもともと気にしないだろうし
 効率がよくなるという方向性はマイペースや頑固とはそぐわないし

 キャラクターの属性を考えてみると、こういう転にはならないんじゃないでしょうか

 協力し合うとか、効率がよいとか、周りにとって都合がいいとか、そういう方向の好印象を目指しちゃうんですか?
 弟切さんが描きたい人たちって、属性がなんか定まりませんよね
―――――――――――――――――――――――――――――


ぐおお。
No.9688 投稿日 2005年6月19日(日)20時49分 投稿者 魚住雅則
>新木さん
>1000字課題を最低100本やってもらってから、なにか見たり言ったりすることにしようか。

 休んでる間に自分の基礎体力のなさ(びっくりするくらい書けなくなっていた)を知りました。
 
 ぜひ改善したいというかそもそも100本程度も書けないまま分室に戻っても意味がない気がします。技術論スキーになるまえにまずは書くことから。
 なので復帰する前にこちらをクリアしてしまいます。3500字を100本、なんとか達成できたら101本目を読んでいただけないでしょうか。

 まずNo.4からいきます。

3500字 No.4 「図書室ではお静かに」(1+1+1+1+1.5 計5時間半)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1275&e=res&lp=1275&st=0


>シャーペン
 ところで、シャーペンを使っていると芯がすり減ってきますよね。
 そうなると「消しゴムのついてる方」を押してカチカチして芯を押しだすワケわけですが、あの部位はなんと呼ぶのでしょうか。 シャーペンの……頭? 尻?
 
 本文中で「焦っている様子」を書くためにペンを使いたかったのですが、ちょいと困ってしまいました。

 手元にあった小説をひもといてみると「えんぴつの尻をかじる」「ボールペンの頭をノック」という描写があり、これはいよいよどうしたものかと。
 カチカチするのは頭か尻か。頭と尻って、方向的には逆じゃねえかと。一緒くたは失礼だろうと。
 というわけで、知人に「あなたは頭派ですかお尻派ですか」聞いてまわったところ、「頭」が5人。「尻」が3人。「だんぜんお尻です」が1人。この人はたぶん違う。なんか分かりますが無効票です。

 あと、「頭」と答えてくれた女子から「お尻を押す、というのをすごい嬉しそうに説明する君がキモイ」というお言葉をいただいたので、「頭かお尻かどっちで呼ぶか」の答えは「神奈川を火の海に包もうと思う」という結論に。世界は滅びてしまえ。(本文ではやっぱりおしりにしました)

 というようなことを踏まえて書いております。ROMおよび参加者のみなさま、読んでいただけると嬉しいです。指摘していただけると神奈川が火の海になるのを防げます。


そして日曜日はふんばるの日。

月曜日になってしまうとまた時間が取れないのでなんとか今日中にもう一本。ごー。


>「犬と猿と」リテイク
No.9689 投稿日 2005年6月19日(日)21時29分 投稿者 魚住雅則
>まことさん

 「犬と猿と」リテイク読みました。

 とくに冒頭4行について気を遣われたとのことなので、それについて感想をば。


>チッ。
>会長の友則が舌打ちをした。
>話に熱中している役員たちには聞こえていない。ミーティングとかけはなれた話で盛りあがっていた。サッカー部のエースがフラれたとかドラマのエンディングで泣いたとか、大声で話している。

 たしかに会議中に人の話を聞いていない役員たちも悪いとは思うのですが、それにしても聞こえよがしに舌打ちする主人公はちょっといやんな感じでした。

 もちろんこれだけで読み捨てとはいきません。
 ただ、できれば会長は人のよさそうなキャラにしてもらえると、副会長とのギャップでぐぐっとくるかと思いました。


>魚住さん
No.9690 投稿日 2005年6月19日(日)22時39分 投稿者 まこと
 ご指摘ありがとうございます。

>>>>チッ。
>>>>会長の友則が舌打ちをした。
>>たしかに会議中に人の話を聞いていない役員たちも悪いとは思うのですが、それにしても聞こえよがしに舌打ちする主人公はちょっといやんな感じでした。

 そっか、そうですよね。
 頭の中が、インパクトのある1行目ってことばっかりになってました。

 あと、視点についても変ですね。
 やったことない視点に挑戦してみようとしたんですが、失敗しました。
 どんな視点にしたかったかっていうと、主人公に近めの客観視点なんです。なんじゃそりゃかな。三人称キャラ寄りってしてしまえば良かった。

 長編だと三人称キャラ寄りがお勧めらしいですね。なので、勉強したいんです。ただ、よくわからないもので、自分勝手な視点を作りだしてしまいました。

 くせになりつつある視点がありまして、主人公を見たあとすぐ中に入ってしまうってやつです。そうすると出てこれなくなるんです。課題は短いからそれでもいいんでしょうけど、出るタイミングが知りたいと思ってます。
 あれ、それがキャラ寄り、かな。

 データーがたりないからだ。キャラ寄り視点で書かれたものをもっと読みます。
 やることいっぱい。


 魚住さんの課題も読みました。なので、簡単に指摘を。
 八重子と主人公がケンカしたってところが、上手くのみこめませんでした。

 時系列のところですね。
 過去のできごとを説明するのは難しいと思うんです。どれぐらい前におきたできごとなのか考えますよね。時間の行き来があると、混乱します。
 時系列順に話が進んでいるのなら、説明のいらないところですね。

 時系列も私が苦手とするところなので、指摘のみで許してください。 


そして5本目。ぷはっ。
No.9691 投稿日 2005年6月19日(日)23時09分 投稿者 魚住雅則
3500字 No.5 「透明な夜」(1.5+2 計3時間半)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1276&e=res&lp=1276&st=0

なんかすごい書きやすかった。なぜだろう。

>まことさん
ご指摘ありがとうございます。

時系列、次回から順にそったものを意識してみます。


迷宮は続くよ
No.9692 投稿日 2005年6月20日(月)00時05分 投稿者 弟切 千隼
>自己課題、ペットの話、起のアイディア出し

> ペットの話、起、その4
>>―――――――――――――――――――――――――――――
>>>> ・主人公とヒロインは、合コンの人数合わせで呼び出される。
>>
>> マイペースなヒロインや頑固な主人公が人数合わせの合コンにつきあうんですか?
>> すごい違和感がありますね
(とんびの羽根さんのNo.9683の書きこみより)

 これは、御指摘のとおりですね。少なくとも、頑固な主人公は付き合いそうにありません。ヒロインのほうは、人数合わせだとわかっていても、相手にしてもらえるのが嬉しいので付き合うでしょう。

 主人公は、よほどの理由がないと付き合わないはずです。ここで「よほどの理由」を考えるよりは、別の案へ行ったほうが建設的でしょう。この案は書き直さず、ボツにしておきます。



> ペットの話、起、その3再提出
>>―――――――――――――――――――――――――――――
>>>> ・主人公は図書館へ本を借りに行く。
>>>> ・借りたい本が書架にない。カウンターへ訊きに行く。
>>>> ・ヒロインが、本の貸し出し延長を頼んでいるのに会う。主人公が借りたい本ばかりだった。
>>>> ・自分も借りたいと主人公が言うと、ヒロインが譲る。
>>
>>c.主人公の属性「頑固」が伝わること。
>>d.ヒロインの属性「マイペースorのろま」が伝わること。
>>f.主人公に葛藤があること。
>>
>> すべて感じられませんでした
>> どこがどう改善されたのかわかりません
(とんびの羽根さんのNo.9683の書きこみより)

 弟切が「改善したつもり」になっていました。
 「改善したつもり」の部分を書いておきます。これは正しさを主張するためではなく、「ここがこうだめだった」と確認するためです。


c.主人公の属性「頑固」が伝わること。

 他人が借りようという本を、「自分が借りたい」と横から主張していることで、「改善したつもり」でした。


d.ヒロインの属性「マイペースorのろま」が伝わること。

 ヒロインが貸し出し延長を頼むことで、表わしたつもりでした。自分で思った以上に、彼女は読む速度が遅かったのですね。読みきれなかったために、貸し出し延長を頼みました。
 この理由を書けば、この部分はOKだったのでしょうか?


f.主人公に葛藤があること。

 これは全然書いてありませんね。伝わるわけがありません(;_;)
 「自分が借りたい」と言う前に、主人公は言うべきか言わざるべきか葛藤しています。
 ここも、葛藤していることを書けばよかったのでしょうか?


>>e.二人に好感を持ってもらえること。
>>
>> ヒロインがいいひとだというのはわかります
>> ただ個人的には好感をもちませんでした
>> おそらく譲る理由が明示されていないために腑に落ちないのだと思います
(とんびの羽根さんのNo.9683の書きこみより)

 ヒロインは、自分がのろまなのを自覚しています。そのために、いつも他人に迷惑をかけていると思っています。
 「自分が譲れば他人に迷惑をかけずに済む」と思っているので、譲ります。
 この理由を明示すればよかった、ということでしょうか?



>ペットの話、起、その5
>>―――――――――――――――――――――――――――――
>>>> ・携帯のメモリから、ヒロインの身元を割り出す。
>>
>> ○ 好感度
>> てきぱきとした行動と分析力、かっこいいです
>> 他人の携帯のアドレスやメールも全部チェックですね、やるな主人公(注:この行はほめ殺しです)
(とんびの羽根さんのNo.9687の書きこみより)

 ここは、主人公の行動の理由を書かなかったために、ただのストーカーに見えますね(^^;
 行動の理由をすべて書くと、長くなって読みにくくなるだろうと考えて、書きませんでした。以下に理由を書きます。

 主人公は、普段ならばこんなことはしません。自分と同じ限定品のストラップをしている人の身元が知りたくて、良くないことと知りながら、メモリを見ました。メモリを見るまでに、主人公は葛藤しています。
 ちなみに、メールの内容までは見ていません。


>> でも普通「自宅」って登録しないですか?
>> 自宅に電話かけてあげれば一発解決だったのに
(とんびの羽根さんのNo.9687の書きこみより)

 もちろん、ヒロインは「自宅」を登録してあります。主人公はそれを見て、自宅に連絡しようと一度は考えました。

 けれども、主人公は、携帯電話に慣れた世代です。同級生の家の電話にかけて、「本人以外の家の人」が出た場合の対応に慣れていません。それでなくても人付き合いが苦手なのに、いきなり「男親ファイアウォール」にぶつかったらどうしよう、とびびりました。

 それに、自宅にかければ、他人の携帯のメモリを見たことを説明せざるを得ません。落とし物を届けるためとはいえ、誉められたことではありませんよね。
 まして、娘の携帯の中身を男が見たわけです。家の人に快く思われるはずがありません。

 ということで、主人公はヒロインの自宅にかける勇気が出ませんでした。直接本人に返そうと考えます。



>>>> ・下校するヒロインを必死に追いかけて、携帯を返す。
>>
>> ○ のろま
>> 主人公のろまです
>> あれっ?のろまはヒロインのうほうじゃなかったんだっけ
>> ヒロイン足速いよ?
(とんびの羽根さんのNo.9687の書きこみより)

 ここは、言葉の使い方を間違えました(;o;)

 「必死に」というのは、速度を表わすつもりではありませんでした。しかし、こう書くと速度を表わしているように読めますよね。

 主人公は、校内で携帯を返せませんでした。でも、自宅に電話する勇気はありません。「下校途中に返すしかない」と思いつめます。下校中のヒロインを尾行して、他の生徒の目がないところまで来て、やっと携帯を返します。
 この状態を表わす言葉を使えばよかったのですね。



>> ヒロインの属性がわからないのはなぜだろう
>> 答え 書いてないから(それとも書く気がないから?)
(とんびの羽根さんのNo.9687の書きこみより)

 まさしく、「書いていないから」ですね(^^;

 弟切は、以下の部分で、「ヒロインののろまさ」を表わしたつもりでした。

1)ヒロインは、主人公に返されるまで、自分が携帯を落としたことに気づかない。
2)ヒロインは、携帯のメモリに機密保持の措置をしていない。無防備なまま。


 とんびの羽根さんの御指摘を踏まえて、その5の案を修正して再提出します。


ペットの話、起、その5再提出
―――――――――――――――――――――――――――――
・主人公はヒロインの携帯電話を拾う。自分と同じストラップ(限定品)が付いているのに驚く。
・良くないことと思いつつ、知りたい気持ちに負けて、携帯のメモリからヒロインの身元を割り出す。
・ヒロインに携帯を返そうとするが、他の生徒の目を気にして学校で声をかけられない。しかし、あくまで自分の手で返すことにこだわる。
・自宅に電話する勇気がないため、下校するヒロインを追いかけて、携帯を返す。彼女は自分が携帯を落としたことに気づいていなかった。
―――――――――――――――――――――――――――――



>ペットの話、起、その6
>>―――――――――――――――――――――――――――――
>>>> ・主人公とヒロインは、それぞれ別個に生徒会の仕事を押し付けられる。
>>
>> のろまな、マイペースな、頑固な知り合いに仕事を押しつけるって
>> ふつうしないよ?
>> のろま・マイペース→任せた仕事が期限内に終わらない
>> 頑固→納得しない限り絶対依頼を引き受けてくれないから説得するほうが大変
>> 頑固→内容に問題があったら仕事がそこで止まってしまう
(とんびの羽根さんのNo.9687の書きこみより)

 これも、その4の案と同じですね。主人公とヒロインのキャラクターからいって、あり得ない設定でした。
 この案はボツにしておいて、新しい案を出します。

 以下に新しい案を提出します。


ペットの話、起、その7
―――――――――――――――――――――――――――――
・学校の昼休み、主人公は購買へパンを買いに行く。授業が長引いたために遅れて到着。
・購買の前は大行列。主人公は最後尾に並ぶ。彼の直前がヒロインだった。
・主人公は空腹でいらつく。ヒロインがとろくて進まないことに文句を言う。ヒロインが主人公に順番を譲る。
・無事に買い終えた後、主人公はヒロインに悪かったと思う。謝ろうと思うが、素直に謝れない。
―――――――――――――――――――――――――――――


感想
No.9693 投稿日 2005年6月20日(月)01時09分 投稿者
名無し君2号
 拾い読みした感想です。



>白石さん

>1272 白石1000字課題 No.8「インスタントラーメン」 6/16

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1272&e=res&lp=1272&st=0

 白石さんの作品のなかではいちばん楽しく読めました。
 子供の話じゃなかったからかしら。

 以下、おもしろかったポイントです。

>>二人とも酔っているから、同じ話を又繰り返す。

 あー、あるある。こういうのってあるネー、というおもしろポイント。


>>雅子は一人、焼酎をあおる。頭の芯がジンジンしてきた。和彦なんかとは別れてやる、あんな分からず屋。絶対、一緒にラーメンなんか食べてやらない。そう思えば思う程、夜食にインスタントラーメンをハフハフ食べる、和明の姿が目に浮かぶ。かわいいかも。やっぱり好きかも。

 ダイナミックすぎる感情変化が笑えました。



 ちなみに、起承転結はちょっとおかしいです。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
起: 彼氏と意見が衝突して、友人宅にやけ酒を飲みにきた主人公。
承: 主人公は身体に良くないと言って、夜食にラーメン食べることを拒否する
転: 主人公は、友人がラーメンがおいしそうにすする姿がうらやましくなる。
結: 主人公は自分のかたくなさを情けなく思い、泣きながらラーメンをすする。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 ラーメンがメインの話じゃないと思います。
 主人公の彼氏に対する想いがメインの話じゃないでしょーか。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
起:彼氏と喧嘩して、友人とやけ酒を飲む主人公。
承:彼氏についてさんざんに愚痴をこぼす。
転:夜食にラーメンをすすりだす友人。その姿に、主人公は彼氏を思いだした。
結:やっぱり彼氏が好きだと気づく主人公。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 こうなるんじゃないですかねえ。
 私が課題を読んだかぎりは、ですけども。




>魚住さん

>1275 3500字 No.4 「図書室ではお静かに」(1+1+1+1+1.5 計5時間半)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1275&e=res&lp=1275&st=0

 おもしろかったです。
 最後の「後で聞くよ。図書室ではお静かに。でしょ?」がいい感じでした。八重子はよい子に認定します。

 ただ、ここがちょっとおかしいような。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
●その変化になんらかの意味づけがされているかどうか
自分がただ意地を張っていただけなのに対し、友達はずっと仲直りしようとしていたことを知る。反省するとともに仲直り。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 「友達はずっと仲直りしようとしていたことを知る」の箇所です。だってそんなの書いてなかったし……。
 と思って課題を読み直してみました。

 うは、あった。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 そして、ずっと八重子が隣のわたしを見ていたことを思いだす。それに気づかないフリをしつづけた自分のことも。
 八重子はノートの約束なんか関係なく、ただ謝ろうとしてくれてた。わたしが自分のことばかり考えてた間も、ずっと手を伸ばしてくれていたんだ。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 回想なんですけどね。
 ここの部分、回想しちゃいけないような気がします。実際に「八重子が隣のわたしを見ていた」ところや、「それに気づかないフリをしつづけた自分」の姿を描かないと、友達がずっと仲直りしようとしていた事実の重みがなくなるのではないでしょーか。

 ですからこの――

>>鼻の奥がツンとする。お腹から熱いかたまりがせりあがって喉もとまで圧迫される。

 が、ちょっぴりうわすべり気味。

 でもこれは文字数の制限があったから、削ったのかも。
 ただ、回想では読者は体験することができないですよね。友達を無視しつづけた痛みを感じることができません。そこがとてもおしいとおもったのぼくは。かゆ、うま。

 省略すべき部分と、省略しちゃいけない部分ってことですかねー。
 あんまりひとのことは言えないや。



 レスには30分。無限地獄突入中。


いろいろ
No.9694 投稿日 2005年6月20日(月)19時12分 投稿者
新木 伸
>弟切

 いっそ、頑固とマイペースも取っちまうか?
 どんなキャラが出てくるかということの前に、まず話として、山谷がなくてはならんだろう。

 ペットの話、起、その2〜6。
 どれも山場がない。
 キャラが云々――という以前に、山場がないので、まず話としてNGだ。

 「山場」ってなんなのか、どーしてわからんのかなー? カンタンなことなのに。不思議不思議。
 「盛り上がるところ」が山場でしょーが。


 ちなみに「その5」は、こうすると山場ができる。(キャラ属性は無視)

・駅ビルの中で携帯電話を拾ってしまう主人公。
・持ち主を探すため、携帯のメモリにある「自宅」に掛けてみることにする。母親に事情を説明すると、娘を探して渡してくれと頼まれる。
・娘がいるはずの本屋へ行く。聞かされた風貌と名前を頼りに探そうとするのだが、何人かの人違いをして、ナンパと勘違いされて、さんざんな目に逢う。
・ようやく本物を見つけだす。お礼にコーヒースタンドで飲み物をおごられる。

 これのどこが「山場」なのか。
 そこがなぜ「山場」となるのか。
 山場とはなんなのか。概念的に定義してみろ。




>まこと

 9681、9686、意味不明。
 書き直し。
 なに言ってんのか、ぜんぜん、わかんねえ。
 私信のメールじゃないんだ。サカモトにだけ話すのではなくて、同時に脇にいる他人にもわかるように話せ。


 ↓この部分な。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 そうかなぁ。
 冒頭、げっ、きちゃないぃと読み捨てそうになって、でもセリフでまた読みたくなりましたよ。
 姉弟のやりとりも楽しめたし。
 私はサカモトさんの書くキャラクターが「○」みたい。
 初期の課題の新人君と先輩コンビとか、前回の太郎君兄弟とか。趣味です。

 のちほど分解してみますね。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
>キャラクター「○」発言について。

 おそろしく低い分解能ですね。これじゃぁサカモトさんも、どう受け取っていいか困りますよね。私のレベルなんてそんなもんなんですが、集中してもちっと上げてみましょう。

 私は個性的なキャラクターの受容体が大きいらしく。それで、豹変キャラの新人君、超甘えん坊の兄に感応したもようです。からむキャラクターも良かったようです。ぴったりな組み合わせだと思いました。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−



>>話が飛びますが、うちの娘は冒頭を読むときに手がもちゃもちゃと動く感じがするそうです。まさしく触手が動くだなって思いました。

 「触手が動く」→「食指が動く」だ。

 辞書引け、っーてるだろうが、このボケが。
 単なる主婦のオバハンならともかく、40過ぎの作家志望者が、こんな程度のことも知らんでは済まされん。
 食指っていうのは、人差し指のこと。
 食い気をもよおしたときに無意識のうちに人差し指が動くという意。

 それはそうと、つまらない小説には食指が動かない、――というのは、いい着眼点。
 3行で充分なんだよな。その小説に読む価値があるかどうかを判断するのは。
 3行で面白そうでないものは、まあ、残りも大抵つまらない。3行が面白いものは、残りもたいてい面白い。

 そういうものを書けるようになるためには、研究するしかない。
 3行読んで、食指が動いたものがあったときに、どこの部分にどう惹かれたのか、その場で考えて答えを出すこと。そういう地道な積み重ねが上達に繋がる。
 お手本はいくらでもあるだろう。
 プロの小説は、まずたいてい、3行で面白そうになっている。




>魚住

 読んでなくて眺めただけだけど。
 3500字も書くの、早いんじゃねえの?
 そのネタなら1000字で充分だろ。意味のない言葉が多すぎ。
 しばらく1000字で書いてろ。

 3500字というのは、書き慣れてしまって、1000字では窮屈で仕方がないやつがやるべき課題だ。描写に文字数を使える有り難みを知ってるやつがトライすべき課題だ。
 3500字が広大で、埋めるのにヒーヒー言ってる貧弱ボーヤと、無駄文で埋め尽くしてる罰当たり小僧は、見栄張らずに素直に1000字を書いてやがれ。

 あと白石に対してすこしでもすまないと思っているなら、何本かに一本、「家族」をテーマに書くようにすると、白石がリライト素材として活用できるのでよいだろう。




>まこと
>キャラ寄り三人称

 このあいだ編集さんと話したとき、ライトノベルの標準的文体の話が出たが。
 向こうは「一人称的三人称」と言っておった。こちらは「キャラ寄り三人称」と言っているが、まあ同じもの。
 「ほんの10年前には、そんな視点どこにもなかったんですよー」と言ったら驚いておった。向こうは俺と同年齢だが、ライトノベル業界に10年いたわけではないし。

 この視点が、現在ではそれほどまでに普遍的な視点となっているという話。

 まことも気づいている通り、この視点で肝要なのは、「入り」と「抜き」なわけね。
 最初は普通の三人称で始まっていて、途中で部分的に一人称になり、また三人称に変わる。その切り替え地点の「入り」と「抜き」をどうやるのか。

 あと攻略するつもりなら、例によって、小手先の技を禁止しておいたほうが、手っ取り早い。
 ダーシ禁止な。「――」で思考の独白であることを示すことは、容易だけど、そんなものに頼っていては、身に付かない。()で括って心の声を表すことと同じだもの。丸カッコかダーシかの違いだけだ。
 一人称のように、思考をシームレス(継ぎ目なし)に文中に埋めこんでしまうのが、この文体の特徴なわけだ。


ほえー
No.9695 投稿日 2005年6月20日(月)23時12分 投稿者 まこと
>>9681、9686、意味不明。
>>なに言ってんのか、ぜんぜん、わかんねえ

 サカモトさん、あれでわかりました? ごめんなさい。なんとか伝えたかったんだけど、意味なく興奮しておりました。
 他のかたがたにもごめんなさい。本気で私信に使っておりました。

 で、やり直します。まず9681からいきましょう。
 
 サカモトさんはリライトした課題を、おもしろくないと書いてましたね。でも私はおもしろいと思いました。

>>「うっ、がぁ、げぼ、おええぇぇ」
 洗面台に、泡状の白い液体がはき出される。太郎は慌てて口をゆすいだ。

 冒頭いきなりこれだったので、げっ、きちゃないぃと読み捨てそうになりました。
 なんですけど――。

>>「姉ちゃん、また、洗顔クリーム置いたなぁ」

 このセリフでまた読みたくなりました。
 姉弟のやりとりをおもしろく読ませていただきました。

 サカモトさんの書くキャラクターは、私の好みに合っております。
 初期の1000字課題、12/9、No.1「新入社員」の、新人君と先輩コンビが良かった。
 それから、前回の1000字課題、06/08、No.4「兄弟喧嘩」では、太郎君兄弟がおもしろい組み合わせだなと思いました。

 指摘練習をしてみたいので、あとから分解させてくださいね。

 以上、9681のレスを解説してみました。


 ついでに書いてしまいましょう。「兄弟喧嘩」は、冒頭からおもらしの匂いがしていたので、なおのこと良しでした。
 ただ、残念なことがありました。おもらしというより、「呪いをかけちゃったのか?」という驚きで終わってしまったことなんです。
 個人的な好みでは、やはりおもらしで終わってほしかった。
 具体的に言うと白石さんのリライトみたいな終わりかた、です。


 そしてつぎに、9686のやり直しです。

>キャラクター「○」発言について。

 なに言っているのかわからない発言でした。申し訳ありません。
 再度、説明させてください。

 私はサカモトさんの課題に登場する、個性的なキャラクターが好みのようなんです。
 例をあげると、初期の1000字課題、12/9、No.1「新入社員」に出てきた、豹変キャラの新人君です。
 ぽやんとした子なのかなと思いきや、好きなことだとがぜん積極的になりましたね。ギャップが楽しめました。

 そして、前回の1000字課題、06/08、No.4「兄弟喧嘩」に登場した、超甘えん坊の兄も受けました。変わり者の兄が、良くできた弟を振り回すってのが愉快痛快でした。
 なぜってそれは、身に覚えがあるからかも。

 キャラクターにからませる相手、その選びかたも良かったようです。新人君にしっかり者の先輩だったりとか、困ったちゃんの兄にまじめな弟君とかです。
 ぴったりな組み合わせだと思いました。

 以上でございます。



>ダーシ禁止

 縛りが増えました。貯金も縛りも、増やしたほうがあとの楽しみが大きい。
 キャラ寄り三人称をやります。

 次の課題は喜怒哀楽ですね。哀でいきます。

「一行コンセプト」
 妹が心配で世話をやいているつもりだが、実はその逆だと気づく情けない兄の話

 1000字ではおさまらない気がする。どれくらいだろう。2000字くらいかな。量をつかむ練習もやってみます。


合言葉は山と谷
No.9696 投稿日 2005年6月21日(火)01時27分 投稿者 弟切 千隼
>弟切の話には山場がない

 確かに、弟切には「話の山場」というものがわかっていないと思います。
 新木さんが出して下さった例を分析して、山場とは何か、考えてみます。


>>・駅ビルの中で携帯電話を拾ってしまう主人公。
>>・持ち主を探すため、携帯のメモリにある「自宅」に掛けてみることにする。母親に事情を説明すると、娘を探して渡してくれと頼まれる。
>>・娘がいるはずの本屋へ行く。聞かされた風貌と名前を頼りに探そうとするのだが、何人かの人違いをして、ナンパと勘違いされて、さんざんな目に逢う。
>>・ようやく本物を見つけだす。お礼にコーヒースタンドで飲み物をおごられる。
(新木さんのNo.9694の書きこみより)

 まず、これのどこが山場なのかを探ります。


 山場とは、新木さんのおっしゃるとおり、「盛り上がるところ」でしょう。
 何が「盛り上がる」のかといえば、読み手の感情ですね。驚いたり、悲しんだり、むっとしたり、わくわくしたり、はらはらしたり、そういう感情の動きが「盛り上がる」ことです。

 適度に感情を刺激されて、感情を動かされるのは、気持ちが良いことです。人は、その気持ち良さを求めて小説を読むのでしょう。
 ならば、感情の動きが「盛り上がる」ところは、最も気持ち良い=面白いところのはずです。これが「山場」といわれるところでしょう。

 山場とは、話の中で、最も感情の動きが激しくなるところですね。そういう場所を、上記の起承転結から捜します。



>>・駅ビルの中で携帯電話を拾ってしまう主人公。

 ここは、話のとっかかりです。読み手はまだ物語世界に不案内です。世界を読み取るのに忙しいはずですから、「盛り上がって」いる余裕はありませんね。



>>・持ち主を探すため、携帯のメモリにある「自宅」に掛けてみることにする。母親に事情を説明すると、娘を探して渡してくれと頼まれる。

 ここには、小さな「盛り上がり」があります。

 主人公は、見知らぬ人の家に電話します。そういう時、どきどきしない人はいないでしょう。
 しかも、「他人の携帯のメモリを勝手に見て電話した」と説明しなければなりません。いくら善意でかけているといっても、むっとされて当然です。場合によっては怒鳴られるか、犯罪を疑われる可能性すらあります。最近は、振り込め詐欺が大流行ですからね。


 どきどきしながら電話してみると、相手は怒りませんでした。それどころか、携帯の持ち主である娘に直接返してくれとまで言われます。ものわかりの良いお母さまですね(^_^)

 ここで、主人公はほっとするはずです。読み手もつられてほっとします。「どきどき」から「ほっ」という感情の動きがありますね。緊張→弛緩の流れです。



>>・娘がいるはずの本屋へ行く。聞かされた風貌と名前を頼りに探そうとするのだが、何人かの人違いをして、ナンパと勘違いされて、さんざんな目に逢う。

 ここには、大きな「盛り上がり」があります。

 電話の優しい対応に、主人公はほっとします。けれども今度は、「見知らぬ女の子を捜す」という使命を課せられます。
 手がかりは、電話で聞いた風貌と名前だけです。街中にいくらでもいる女の子のうちから、本人を捜し当てなければなりません。これは大変なことですよね。

 捜されている娘さんからすれば、主人公は「見知らぬ男の子」です。警戒すべき相手です。主人公が声をかけたとして、愛想良く応じてくれる可能性は0に近いでしょう。

 こんな状態では、主人公は不安ですよね。その不安さを抱えたまま、彼はヒロインを捜し回ります。
 人違いをすれば、そのたびに怪しまれたり怒られたりばかにされたりするでしょう。何回もそんなことが続けば落ち込みます。不安は膨れ上がり、憂鬱になり、「早く捜し当てよう」とどんどん焦ってきます。緊張が高まりますね。



>>・ようやく本物を見つけだす。お礼にコーヒースタンドで飲み物をおごられる。

 緊張が極限まで高まったところで、弛緩がやってきます。

 本物のヒロインが見つかって、主人公は安心します。読み手も安心します。緊張が高まった分だけ、弛緩した時との落差が大きいですね。

 転から結にかけて、感情の大きな動きがあります。ここが山場ですね。


いろいろ
No.9697 投稿日 2005年6月21日(火)03時46分 投稿者
新木 伸
>山場の話

 人は山場を求めて話を読むというのに。
 山場がない話なんかを読ませて、いったい、なにをどうしようというのやら。
 そんなんでカネがもらえるはず、ねーだろ。

 山場では、喜怒哀楽どっち方面に振ったって構わない。
 感情なんてのは、生理学的にみれば、どれだってストレス反応なわけだ。脳波を計れば、悲しいも、楽しいも、嬉しいも、怒りも、たいした違いは出てこない。どれも等しく「緊張状態」というものだ。
 どの種類でもいいので、主人公を緊張状態におとしこめば、感情移入によって読者も同じ感情を体験する。ストレス状態に突入する。

 起承がなぜ必要になってくるのかというと、山の高さを支える土台を作るため。起承でしっかり下準備して仕掛けていかないと、山場が充分に盛り上がってくれない。
 緊張のあとの弛緩も大事だな。これが足りないと充足感が不充分となる。しかし人が最も求めているのは、山場の盛り上がりの絶対値なわけだ。

 4段落で仕掛けられる絶対値の高さとか。
 1000字で仕掛けられる絶対値の高さとか。
 3500字で仕掛けられる絶対値の高さとか。
 短編一本で仕掛けられる絶対値の高さとか。
 長編一本で仕掛けられる絶対値の高さとか。
 一シリーズを通して仕掛けられる絶対値の高さとか。

 色々な山の高さがあるけども。
 いま弟切の取り組んでいるのは、5000字程度で仕掛けられる高さなわけね。
 1000字以下の山場は、絶対値が小さすぎて確認が難しいし。短編程度の山場は、やらせてみようとしてたんだけど、ぜんぜんできねーみたいだし。(この半年ぐらい、ずっとやっていなかったか?)

 「起承」が転を支えるために必要なのであり。
 「結」は山場の充足感を定着させるために必要なのであり。
 「転」というのは山場そのものであり、人が話を読む目的そのものなわけだ。

 山場のない話なんか、書く意味など、ないのだ。






>魚住

 そうそう。別の場所でのことで、なんだけども。

>>今週放送の○○話が面白すぎる。TV版の「△△△△」はいったいどうなるのでしょうか。原作とか完全無視ですがそこに痺れる憧れる。
>>○○話のみ5回くらい見直しましたが、これほんとうに「△△△△」ですか。原作は□□□□とかそういうオチではないですか。信じていいですか。

 △△△△……アニメのタイトル。
 □□□□……小説家の名前。

 こういう発言は問題になるので自重するように。
 友達同士の会話でやってるのは自由だけど、インターネット上に書くものではない。
 どこがどのように問題となるのか、それ宿題な。

 ちなみに、どこが問題なのか、わかんないかもしれないので、ちと手助けをする。

「今回の魚住の1000字課題No.○○は面白すぎる。痺れる憧れる。5回くらい読み直したけど、これ本当に魚住なのか。中の人じつは2号なんてオチではないのか。信じていいのか」

 ――とか、書いているやつを見掛けたら、やっぱり俺は咎めなきゃならんわけね。
 それと同じ理由なわけだが。わかるかな。できるかな。


 ちなみに、ここ(分室)の関係者でなければ、どこで誰がなにをしていようと、俺も気にしない。
 おまえが復帰していなけりゃ、無関係なので放置決定だったところ。しかし復帰して1000字課題をやってる以上は、関係者なわけだ。


1000字課題出来たけど……
No.9698 投稿日 2005年6月21日(火)07時06分 投稿者
サカモト
 家族家族と頭の中で考えてたら、衝動的に全然違うテーマの1000字を書いてしまって、だせないなこれ(^^;)と困っている山田です。
 というか、つぎ書こ、つぎ。

>まことさん
>>サカモトさん、あれでわかりました? 
 はい。
 私の方はわかりましたよ。
 ありがとうございます。
 特に前の5W1Hと、洗顔石けん舐めた時の香料についてはありがたかったです。
 

>>これ変かなぁ。言葉のあやかもしれないですが、

 いえ、変です。
 本当は起で起きたことを結で解決しなければいけません。
 以前、シンデレラの課題やっている時に習ったモノですが出来てなかったですね。

 
>>やはりおもらしで終わってほしかった。

 これは……文字通り、主人公が失敗し「姉ちゃーん。○○しちゃったよー!」っていう終わり方ですよね? これは、最後のオチがついてなかったので、そう感じられたのだと思います。
 ありがとうございました。


出社前。
No.9699 投稿日 2005年6月21日(火)10時03分 投稿者 魚住雅則
むちゃくちゃ言うなぁ。

●魚住
>>今週放送の○○話が面白すぎる。TV版の「△△△△」はいったいどうなるのでしょうか。原作とか完全無視ですがそこに痺れる憧れる。
>>○○話のみ5回くらい見直しましたが、これほんとうに「△△△△」ですか。原作は□□□□とかそういうオチではないですか。信じていいですか

●新木さんの例
>>「今回の魚住の1000字課題No.○○は面白すぎる。痺れる憧れる。5回
>>くらい読み直したけど、これ本当に魚住なのか。中の人じつは2号なんて
>>オチではないのか。信じていいのか」

この二つ、全然意味が違うではないですか。
というより、新木さんが受け取った印象を補強するために都合良く改変されている。問題ですよ?(めっ!)

外部のぼくの書き込みから都合のよい箇所だけ引用、さらに改変……
に反応するのはかなり情けないのでこれで最後にしますが、いちおう説明をしておきます。

読んで面白いものでもないので、線で区切っておきます。興味ないかたは読み飛ばしてください。ごめんね。

※注意 ここから
---------------------------------------------------------------------

新木さんの例だと「俺はこのアニメの原作は嫌いだし見下しているが、TV版だけは面白い。まるで尊敬している小説家が書いてるようだ」と言うふうに読めますが、違いますよ。原作大好きです。らぶ。

>原作は□□□□とかそういうオチではないですか。信じていいですか

伏せ字なのでさっぱり分かりませんが、ここで例にだした小説家さんの作品に原作付きのノベライズがあり、「原作とは違う方向に〜」という点をふまえた発言です。

>これほんとうに「△△△△」ですか

という発言も、「原作と方向性がぜんぜん違う」という意図でのものです。
「原作はつまらないが、TV版はすごく面白い」ということではありません。

もっかい元の場所へ行って書き込みを読み直してください。
で、なにか発言があるのでしたら、そちらで話してくださいませ。

自分の世界だけに籠もって自分のルールのみを通すのはやめましょう。

管理人さんや向こうで書き込みをしている方には迷惑をかけてしまいますが、まずはそちらで話を続行してよいか確認をとります。
それが筋でしょう。もにゅもにゅ。

もちろんこれで誤解がとけたのでしたらこれ以上の続行は不要です。

事情を知らない皆さん、ROMのみなさん、お見苦しい書き込みをしてしまい、申し訳ありませんでした。

------------------------------------------------------------------
※ここまで

次回は1000字課題です。ごー。


>サカモトさん
No.9700 投稿日 2005年6月21日(火)12時55分 投稿者 まこと
>>>>やはりおもらしで終わってほしかった。
>>これは……文字通り、主人公が失敗し「姉ちゃーん。○○しちゃったよー!」っていう終わり方ですよね?

 違います、違います。違うんです。
 困ったな。
 伝える文章が書けないってことを激しく自覚いたしました。
 うー。勉強になりますぅ、ありがとう。サカモトさん。

 これはですね、リライト課題の元の話のことを言ってます。サカモトさんが書いた話ですよ。「兄弟喧嘩」についての感想なんでございます。
 サカモトさんが誤解した「姉ちゃーん」の話は、あの終わりかたで良かったと思います。

 まぎらわしくて、ごめんなさい。


いろいろ
No.9701 投稿日 2005年6月21日(火)16時21分 投稿者
新木 伸
>魚住

 魚住は面白い反応をするなぁ。
 叱ってもらえるだけ有り難いとは思わずに、なぜ叱られなければならないのだ、と反抗しにかかるわけか。
 いったいどういう精神構造をしとるのだろう。

 んで、例の場所に来いと魚住は言う。
 たしかにそれが筋であるとは、俺も思うのだが。
 そしたら俺、あの場のほとんど全員を叱らなくちゃならなくなるから、面倒くさいのでパス。とりあえず俺が叱る責任のあるのは魚住だけであり、他のやつなんかしらんわい。
 みんながみんな、似たような悪さをしているなかで、魚住ひとりだけ叱ってあげるのって、それは不公平というものだろう。

 あと、よそのことまで俺が問題にとりあげるのは、いまに始まったことではない。
 巻島なんて、どこぞの匿名掲示板でやったことをネタに、どんな罰を受けていた?
 ここでは俺がルールだ。よそのことまで話題にするかどうかは、俺が決める。
 言葉というのは力を持つものなので、このジムで言葉を習っているやつは、ジムの外で言葉を暴力として用いることは許されんのだ。ボクシングジムに通っているやつが、喧嘩が御法度になるのと同じ理屈だ。

 そのルールに文句があるなら、この練習ジムを使わなければいい。


 んで、魚住の場合は、頭ごなしにやっても逆効果であるらしい。
 本当ならこれ、「叱ってくれてありがとう新木さん。自分のどこがいけなかったのかしらん」――と、魚住が自分で考えるべきところなのだが。
 それを期待していたわけだが。
 まあ、そのやりかたではだめらしいとわかったので、ここは改心させるのが目的なんで、なるべく効果的と思われる方法をとってみることにしよう。

 どのへんがまずいのかを、説明してみる。
 今回は、単純に理屈の話であるので、理屈に納得できないようなら、理屈で反論すべし。質問があれば解説はしてゆくつもり。
(他の人も、乱入するなら、叱りつけるのではなくて、理を説く方向でよろしく。魚住は叱られると反発するだけのやつなので)


 まず今回の話には、Aというアニメ作品と、Bという作家名とが出てくるわけね。
 そしてアニメ作品となった漫画原作がCなのだとする。

 このA(アニメの制作スタッフ)とB(小説家)に対して失礼だろう、と、そう言っているわけ。


 原作漫画が面白いかつまらないかは、この際、問題ではない。
 仮に魚住が「Cはつまらない」と言っていたのだとしても、それは単なる批評なので問題はない。

・Aはつまらない。→OK
・Aは面白い。  →OK
・Bはつまらない。→OK
・Bは面白い。  →OK

 これぜんぶOKということね。そこは論点ではない。
 まあプロ作家志望者の場合には、別な観点から「つまらない」のほうがNGとなるんだけど。魚住の場合にはその限りではないしな。

 また「C(漫画原作)がつまらないと言っている」ように読めたとしたら、それは書いた魚住の責であるわけだが。「自分はそんなつもりで書いていないから、もう一回読んでくれ」――なんていう甘えた姿勢と、現実を舐めきったふざけたイチャモンも、本来なら叱るべきところなのだが。
 叱るにあたって、お前が自分の文章を読み返した以上の回数、俺が読み返しているのは間違いない。おまえ、二桁は読んでないだろ。書いたつもりになっていて、実際にどう書かれているのかには、注意を払っていないだろう。
 俺のほうは、軽く二桁以上の回数、多方面から読みこんで、あの文章は一般的に言って、どんな意味でどのように解釈される可能性があるのか。数通りの読みかたのそれぞれに対して、割合を出して、想定しているわけだが。

 まあ、そのへんは今回は置いておく。
 文章に対する甘えや舐めに関しては、そのうち、やる機会があるだろう。
 よって、そこも論点ではない。



 今回、魚住の言っていることの要点は、こうだ。

・C(原作)は面白い。
・A(アニメ)も面白い。だが原作とはまるで違っている。
・これはBが脚本を書いたのではないか。

 Aの制作スタッフ側に、なにが失礼なのかというと、面白かったという評価が、制作とはまったく無関係のBの手腕によるものだと揶揄されている点。

 Bの小説家に対して、なにが失礼なのかというと、やってもいない仕事をやったことにされている点。
 あと今回の魚住のレスでまた増えたわけだけど。Bがノベライズ作家と見なされていることとか、Bという名前が原作と違う仕事をする代名詞として用いられていることとかも、やはり失礼なことに含まれる。

 これが冗談であるということは、文面からわかる。
 もしも本気で言っていたのなら立派な中傷であり、法のもとで裁かれる問題となるが、冗談であるとわかるので、「失礼」の範疇にとどまっているわけだな。



>>「今回の魚住の1000字課題No.○○は面白すぎる。痺れる憧れる。5回
>>くらい読み直したけど、これ本当に魚住なのか。中の人じつは2号なんて
>>オチではないのか。信じていいのか」

 これも、構図的には同じなのだな。
 魚住と2号と、二人に対して失礼なのだ。

 魚住が書いたものが面白かったのであれば、「中の人2号なんじゃない?」とか揶揄せずに、「魚住は凄い」と真っ直ぐに褒めればいいわけだ。

 また2号に対しても失礼だろう。冗談であるとわかるにせよ、書いてもいないものを、書いたようにいわれてしまうことは、実力とプライドとを備えた一個の作家として容認できるものではないはずだ。
 その1000字課題がどれほど面白いものであったとしても、だ。
 書いていないものを書いたと、公然と広められてしまった2号は、名誉毀損されたことになる。「毒を持たない女性キャラをボクチンが書いたなんて思われるのは心外だ!」と、2号は思ってしまうかもしれない。そこのところ、あいつのプライドの拠り所なわけだし。


 なにが失礼で、なにが失礼でないのかの感性が、ずれているかもしれない。
 魚住がクリエイターとしての矜持を持っていないからかもしれない。

 ある作品をつまらない――と言うことは、べつに失礼なことではないのね。
 「C(漫画原作)」をつまらないと言ったことに、俺が怒っているのだと、魚住は浅はかに理解しているみたいだけど。そんなことで叱ってはいない。

 面白いという評価が、他者の功績であるように言われることが、クリエイターにとっては、大変に失礼なことなんだ。
 また、やってもいない仕事をやったと言われることも、大変に失礼なわけだ。たとえそれが「面白い」という評価であったのだとしても。


 つまり今回、魚住は、「原作とはまるで違うが、すごく面白かった」――と、まっすぐ正当に評価しておけばよかったわけだ。
 そうしていたら、誰にも失礼にならなかったし、俺から叱られることもなかったわけ。






>まこと
>9700

 だから、サカモトにだけ話すなっつーてんの。


>新木さん
No.9702 投稿日 2005年6月21日(火)20時13分 投稿者 魚住雅則
>面白いという評価が、他者の功績であるように言われることが、クリエイターにとっては、大変に失礼なことなんだ。
>また、やってもいない仕事をやったと言われることも、大変に失礼なわけだ。たとえそれが「面白い」という評価であったのだとしても
>つまり今回、魚住は、「原作とはまるで違うが、すごく面白かった」――と、まっすぐ正当に評価しておけばよかったわけだ


納得しました。ここに反論も言い訳もありません。
「もーっ、すんげー面白いよ! 見て見て」という主旨を伝えたかったのですが、実際には制作にかかわる方にたいして失礼な発言、関わっていない小説家の方にたいしても失礼な発言であったこと、理解しました。

「ごめんなさい。以後気をつけます」とここで書いても仕方ないので、再発をしないように気をつけ、以後はまっこうから褒めます。褒めまくります。ハァハァします。今後を見てくださいまし。


●あと気になる点

>魚住は面白い反応をするなぁ。
>叱ってもらえるだけ有り難いとは思わずに、なぜ叱られなければならないのだ、と反抗しにかかるわけか。
>いったいどういう精神構造をしとるのだろう。

あら。前から変わらずこの態度だったのですが、バレてなかったですか。ぼく、けっこう分かりやすい頭でっかちだと思うんだけどな。

ところで、この「叱る」という態度に関して興味があるのですが、話の続行にお付き合いしてくれますか?

1000字課題のほうが優先順位が高いので、遅々とした進行になるかと思いますが、「のってもいいよ」ということでしたら、話を続けますので。


>本当ならこれ、「叱ってくれてありがとう新木さん。自分のどこがいけなかったのかしらん」
>――と、魚住が自分で考えるべきところなのだが。

たとえば、上のようなリアクションを取らない理由とか、ある程度は説明できると思います。

新木さんからの返答を受けてないので、ぼくだけの意見ですが、ちっと以下にまとめてみました。
「分室で続けても有益にならない」ということならスルーしてください。
(そしてぼくは後でひとり泣くの)

--(予定している書き込み)-----------------------------------------

本当にこういう「叱られた→ぼくが悪いんだ。ぜったいそうだ。はやく理由を考えないと」という対応を期待してたのですか? それって新木さんがもっとも嫌いだと公言する「新木さん好き好きっこ」の典型ですよ? 生徒気質ぜんかい。

以前じぶんでも言ってましたね。「51%正しければよい」という態度。

「49%間違う男(なんか二つ名みたいなだな)」の話を素直に受け入れるほどあたいピュアじゃないのよっ、と可愛く言ってみます。萌えますか。ダメですか。

――もちろん今回のように説明してくれれば耳を傾けますが「宿題」と言われても素直に信じられません。

「宿題」ということは、せんせいは「正解」を用意しているということですが、それは本当に「正解」ですか? 

新木さんが勝手に思いこんでいる「新木伸だけの正解」ではないという根拠は? 説明を受けるまえにぼくが「ああ、新木さんが言ってるのは正解なんだな」と判断するための材料はどこにありますか?

---------------------------------------------------------------------


●以下、新木さんへ私信

>んで、例の場所に来いと魚住は言う。
>たしかにそれが筋であるとは、俺も思うのだが。

例の場所ですが、新木さんの「叱ってあげないと」という誤解が消えないかぎり、今後も、誰にもなにも伝わりませんよ。

今回の「●あと気になる点」以降の書き込みは、

>んで、例の場所に来いと魚住は言う。

これです。最終的にぼくのゴールはここです。
前回の書き込みから仕込んでおきました。えへ。

別に「仲良くしてください」とか「仲直りしてください」とか言うつもりはありませんが、なにも伝わらないまま消えていくのはもったいないのですよー。

新木さんがたまに本人以上に本人のことを洞察することがあるように、
はたからみてる方がよく見えて、それが歯がゆくなることもあるのです。
むかしは新木さんの書き込みから面白い議論に発展したり、分室以外でも得るものがあったのですが、いまはまったく0です。

きちんと話をしましょう。「叱る」とか「上下関係」「プロとアマチュア」とかなしに、「きみとぼく」で。(微妙にパクった)

この話をするたびに「ぼくだけが勘違いしてたらどうしようかしらん」と顔が赤くなるのですが、萌えませんか。

「おおきなお世話です」ということなら、それはそれでしかたありません。
今回でほんとうに最後にします。以後ぼくは一切タッチしません。


以上、私信でした。後半を私物化してごめんなさい。


いっこ忘れ。
No.9703 投稿日 2005年6月21日(火)20時18分 投稿者 魚住雅則
>他の人も、乱入するなら、叱りつけるのではなくて、理を説く方向でよろしく。魚住は叱られると反発するだけのやつなので

できれば乱入は待ってほしいです。

はたから見れば「ゴマメのはぎしり」でしょうが、
ゴマメなりにシナリオをくんでいますので、キャパシティが溢れちゃうとこまるの。

ぼくが暴走して放置できないときなど、「正気に戻れっ」という意味で頬を叩いてもらえるのは助かりますが、あとすこし見守ってほしいかな。


つい、やっちゃいまして
No.9704 投稿日 2005年6月21日(火)22時07分 投稿者 まこと
>>>9700
>>だから、サカモトにだけ話すなっつーてんの。
(No.9701 新木さんの書きこみより)

 すいません……。


>9700のやり直し

>>>>やはりおもらしで終わってほしかった。
(No.9695 まことの書きこみより)

>>これは……文字通り、主人公が失敗し「姉ちゃーん。○○しちゃったよー!」っていう終わり方ですよね?
(No.9698 サカモトさんの書きこみより)

 誤解をさせてごめんなさい、サカモトさん。(汗)

 私が「おもらしで終わってほしい」と言ったのは、サカモトさんの書いた1000字課題「兄弟喧嘩」についての感想なんでございます。
 しかし、私の書きかたがまずかったせいで、カン違いさせちゃいました。
 「遅刻の理由のリライト」への指摘だと思わせてしまったんですね。
 まぎらわしい書きかたをしたためです。どの課題への指摘なのかを明記するべきでした。

 サカモトさんのレスを読んで、大変じゃーとあわてた結果、わけわかめになっておりました。すみません。

 頭の中で考えたことを文章にあらわそうとするからには、読む人を意識しなければなりません。その意識が、もうとんでもなく低うございました。


追記。
No.9705 投稿日 2005年6月21日(火)22時13分 投稿者 魚住雅則
読み返すとどうも混ざってしまって分かりにくいですね。

前回の話(No.9702)をおおざっぱに切り分けましょう。


●前「失礼な発言について」
これについては前言のとおり、理解しました。しかと消化できたと思います。
以後おなじ失敗はしません。

●中「叱る」
新木さんがお付き合いくださるなら、続けたいです。優先順位は課題の下になります。

正直なところ、ぼくはネット上で「叱る」という行動が効果的なのかどうか、よくわかりません(叱られても反省してるフリとかして逃げることが可能)。

しかし分室では新木さんの言うとおり、「家主さんがルール」であり、ぼくもそれを承知で来ているので、文句や反論はありません。このままごー。


(ただ、「今回の魚住には理を解いたほうが良いだろう」ということでしたが、誰に対してもそうなのでは……? という疑問はありますが)

ということで、「そぼくな疑問にたいして解答を得たいので、ちょっと付き合ってくださらないかしら? どうなのかしら?」です。お嬢様。

※自分で考えさせるためには「叱る」ほうがいいのかなー。ふむー。

●後「例の場所」
>きちんと話をしましょう。「叱る」とか「上下関係」「プロとアマチュア」
>とかなしに、「きみとぼく」で。(微妙にパクった)

これは分室の「外」の話なので、実力も目上も立場も実績も知ったことではありませんね。おらー。

「例の場所」で、新木さんがこれからどうするかという話です。

ぼくは以前から傍観しつつ「新木さんが伝えたいその相手にも、まったく伝わっていないですよ。もったいない……」という意識があり、地味にちょっかいをかけ続けています。

ふつうに話せば建設的な議論ができるし、はたで見てる分にも面白いことになると思うのですよ。

「分室ルール」の通用しない場所でも「プロ、先輩、目上」として上から話しつづけるのか、「きみとぼく」できちんと向かいあうのか。そもそもぼくの誤解なのか(そうだったら飛び込みます。湘南へ。)。

しかしこれが最後のちょっかい。
ラストちょっかい。と書くとなんかかっこよくね?

●そして
次回は1000字課題を提出します。
「ゴチャゴチャうるせぇな。さっさと課題出せよ」という声があたり一面から聞こえます、聞こえますよ?
うひー。


いろいろ
No.9706 投稿日 2005年6月21日(火)23時00分 投稿者
新木 伸
>魚住

 まず、なに言ってんのか、ようわからん。
 言いたいことがあるなら整理しろ。
 おちゃらけてないで、人の目を見てきちんと話せ。

 叱られたときにまず反抗してみるという脊髄の反射運動に関しては、ひらたく言えば、頭おかしいんじゃねえの? と言ってるわけね。
 それは自分の得にはならんだろう。
 相手の言い分を聞いてみて、納得ゆくなら従えばいいし、納得いかないなら従わなければいいわけだ。
 経験や感性の違いからすぐには理解できないことを相手が言っているのであれば、何度でも聞き直したうえで、相手がなにを言っているのか理解したのちに、判断すればいいわけだ。
 「叱る」というからには、すくなくとも相手の側は、とことんまで付き合うつもりでいるわけよ。叱ったからには、そいつが納得するか突っぱねるか、どんな結末になるにせよ、最後まで面倒を見るという覚悟があるわけ。

 なにを叱られているのかわからない時というのは、自分の知らない物の見方を学べる良い機会なわけだな。

 なのに――。相手がなにを言っているのかも理解していないうちから、いきなり反抗しているその行動は、脳の配線を間違えているとしか思えん。
 生徒的なやつがいかんというのは、脊髄反射で反発するのと同レベルだからだ。反発するかわりに「そうですね」と言っているからだ。
 そういうのは反省したうちに入らないし。また懲りずに同じことを繰り返すのだし。

 俺は脊髄反射で「よい子の構え」を取るやつも嫌いだが、同様に脊髄反射で「わるい子の構え」を取るやつも嫌いなわけ。どっちも同じくらい嫌いなわけ。




>>「宿題」ということは、せんせいは「正解」を用意しているということですが、それは本当に「正解」ですか?

>>新木さんが勝手に思いこんでいる「新木伸だけの正解」ではないという根拠は? 説明を受けるまえにぼくが「ああ、新木さんが言ってるのは正解なんだな」と判断するための材料はどこにありますか?

 だから宿題やってこねーから、そういうアホみたいな文句を垂らすハメになるんだよ。

 宿題、やってこないから、答えを書いてやったろ。
 その答えに関して、おまえは反論も言い訳もないし、すべて納得したと言ってなかったのか?
 数学の問題じゃないんだから、絶対の正解なんてあるわけねーだろ。
 ただし、俺が思う正解はあって、おまえもそれを正解と思ったのであれば、とりあえず「新木−魚住」のあいだでは、それを正解として取り扱っても、差し支えないんじゃないか?
 おまえが答えを授けられるのではなく、自分自身で苦悩して到達していれば、「クリエイターに対して失礼であった」という解答は、お前自身の真理になっていたわけ。
 「新木が言うことに納得した」――でなくて、自分自身で導き出したものとなっていたわけ。
 おまえはその機会をみすみす失ったのだし、学びそこねてしまったわけ。
 よって次回もまたやっちまうわけ。身に付いていないから。

 今回のことは、魚住の自己中心的な考えかたから来るものなのね。
 お前の世界には、まず「自分」があるわけだよ。自分を喜ばすために、周囲は存在しているわけよ。自己愛しかないわけよ。
 「面白い作品」も「有能な作家」も、自分をいかに喜ばして楽しませるかというために存在している。――と、おまえはそう思っている。

 おまえは本質的に失礼なやつなのだ。
 他人になんの敬意も払っていないわけだよ。
 だから作品や作家をいじってネタにすることが、失礼であると、感じないわけだよ。
 誠実さのカケラも持ち合わせていないわけだよ。おまえの世界のなかでは「失礼」という言葉は一方通行に働くものなのだろ。他人から自分に対して「失礼」を働かれることはあっても、自分が他人に対して失礼は起きないと思っているのだろ。

 「凄く面白い作品があった」ということも、他人に知らせて回ることで、「こんな通な俺ってステキ」と、自分を盛り立てる材料に使っているだけなのだな。
 笑いに関しても同様だ。観衆というものを、自分を盛り立てるための道具として使っている。観衆というのは「こんなに笑わせられる俺ってステキ」という気分に浸るために存在しているわけだな。おまえの世界の中では。

 以前、お笑い芸人の話からはじまって、魚住という人間を、漫才を愛しているわけではなく、漫才通を気取りたがっているだけの人間――と評したことがある。
 これはそのへんと陸続きの問題なわけね。


 ――で、こーゆーのを、もしどうにかしようというのなら、自分で気づかなければならないわけね。
 人に気づかせてもらったのでは、喉元過ぎればなんとやらで、三日もしたらけろりと忘れてしまうわけ。


 だいたい――。
 理解して納得したところで、出てくる言葉が、「ごめんなさい。以後気をつけます」――なわけだろ。
 いったい誰に謝っているんだよ。おまえ自身の心根の問題だろうが。
 誰かに謝れば問題解決すると錯覚している時点で、問題の本質をまるで捉えちゃいないことになるんだよ。




>>例の場所ですが、新木さんの「叱ってあげないと」という誤解が消えないかぎり、今後も、誰にもなにも伝わりませんよ。

 まあ、やるだけやったろ。俺はさじを投げる。
 縁がなかったんだろうな。何人かは聞く耳持ってたようだし、そういうやつとは、縁があったってことだろうな。
 もう10年もして30も過ぎる頃になったら、話が通じるようになってるかもしれんし、ならないかもしれんし。


>>きちんと話をしましょう。「叱る」とか「上下関係」「プロとアマチュア」とかなしに、「きみとぼく」で。(微妙にパクった)

 分室作ったはじめから、そのつもりだと言ってるだろうが。
 対等に話せるようになりたいと。
 同程度の技量と、同程度の意識とを持っていて、「おまえ、おれ」で話せるような関係になりたいと。
 そのためには、とりあえずプロになってもらわんと。

 商業水準の小説を書けるだけの技量と。
 プロと同等の小説に対する情熱と愛と。

 対等に話すためには、この二つが絶対条件なのだな。プロであるかどうかは、実際問題、どうでもいいことだが。

 で、その目的に向けて、いまも精力的に努力しとるだろうが。
 具体的には、たとえばおまえを叱りつけているとか。
 俺には本来、おまえを叱る理由も責任も、なにひとつない。やらんでもいいことなんだな。それをわざわざやっているのは、なんのためだと思ってる。
 自分の欲するコミュニケートを行うためだろうが。

 プロになりたい、でもなれない――なんていう意識も技量も覚悟も、どれひとつとってもすべて低いところにあるワナビと、対等な話ができるはずないだろ。
 一個の人間と人間として、お友達になりたいわけじゃないんだからさ。俺は「物書き」の友達を作りたいわけ。

(人間と人間として友達になるにしたって、自分で自分を食わせていないやつとは、お友達になれんぞ。こっちは大人で、そっちはガキなんだから。俺の場合、人に対する最低限の尊敬が、そこから生じるから)




>叱ること

 ところでこの話題を続けるなら、ひとつ、聞いておきたいんだけど。
 魚住、おまえ、人を叱ることあるの?
 人を叱るってどういうことか、知ってる?

 文句を言うとか、怒るとか、クレームを付けるとか、いちゃもんを付ける――とかではないよ。「叱る」だよ。
 後々まで可能な限り面倒を見るという意志があったうえでの、「叱る」のほうだよ。
 あるのか?

 ちなみに「以後僕は一切タッチしません」なんていうのは、それ、叱ったうちに入らない。放言と言って、言いたいことをただ言っているだけ。


 ちなみに角川類語辞典で「怒る」を引くと、こんな説明が出てくる。

>>【怒る】おこる 〔常〕 ⇒498父に怒られた ○腹を立ててしかる。多く受け身の形で使う〔注〕「おこる」は、おこる主体が感情的になり、その場限りであるが、「しかる」は相手の非を指摘し、善導しようとする意図が働いている。なお、「おこる」にはしかる意味の用法があるが、「いかる」にはそのような用法はない。






>まこと

 9704もリテイク。


感想
No.9707 投稿日 2005年6月21日(火)23時50分 投稿者
名無し君2号
 ちっとは感想をくれたご恩返しをしようかなって。



>サカモトさん

>1273 白石さん 1000字課題 「遅刻の理由」リライト

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 強烈な苦みが口の中に広がった。
「うっ、がぁ、げぼ、おええぇぇ」
 洗面台に、泡状の白い液体がはき出される。太郎は慌てて口をゆすいだ。しかし、洗顔クリームの苦みはなかなか取れなかった。
 クリームの着いた歯ブラシを、太郎が睨んだ。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 まず接続詞禁止です。「しかし、洗顔クリームの苦みは〜」の「しかし」はいりませぬ。使いたいのはわかりますが、そこをどうにかこらえて。
 「クリームの着いた歯ブラシ」は「着いた」が誤字。

 そしてつぎが本題。

 視点がおかしいです。
 なにがおかしいって、「強烈な苦みが口の中に広がった」で太郎の内に入ったのに、「洗面台に、泡状の白い液体がはき出される」で外に出てしまっているところです。

 といってもわからないと思うので。
 論より証拠、太郎視点で書き直してみます。


(太郎視点リライト)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 強烈な苦みが口のなかに広がった。
「う……」
 洗面台に、泡状の白い液体を吐きだした。太郎はあわてて口をゆすぐ。なかなか洗顔クリームの苦みはとれなかった。
 クリームがべったりついた歯ブラシを、太郎はにらんだ。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 どこがどう変わったのか、チェックしてみるのこと。
 ――とかやるとアラーキーさんになってしまうので、やさしいぼくは説明するのさ。

 まず「強烈な苦みが口の中に広がった」という一文。
 これは太郎にしかわからない感覚ですよね。太郎を外から見ても、太郎がなにを味わったのかは普通、わかりません。

 イマジン。想像してみてください。
 2号がカレーを食べているところを。そして2号が顔をしかめたところを。
 さて、サカモトさんにはどうして2号が顔をしかめたのか、正確な理由がわかりますか? わからないですよね。辛かったのかもしれない。不味かったのかもしれない。じつはウン……下品だからやめた。

 なにがいいたいかというと、味は本人しかわからないってことです。
 外から眺めた場合、こう書きます。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 太郎が歯ブラシをくわえた。しょぼついた目が大きく見開かれる。口元をすぼめた。眉間に皺が深く刻まれる。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 「強烈な苦みが口の中に広がった」太郎を外から眺めて書いた文章です。
 んー、ここまで書く必要はないですね。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 太郎は歯ブラシをくわえた。重たそうなまぶたが大きく見開かれる。
「うが……」
 洗面台に、白い泡が吐きだされた。口からシャボン玉が飛んだ。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 こうかしら。

 ようするに、太郎から見て書いた文章なのか、外から見て書いた文章なのか、ということです。べつにどちらの視点でもかまいません。問題なのはそれが混ざってしまうことです。


 えーと、視点うんぬんはもしかしたらまだ早いのかもしれません。どうしてもわからなかったら私のことは忘れて幸せになってください。


 以下、視点を混ぜない方法。
 その文章がだれから見たものなのかを確かめる。これだけです。

 冒頭の文章をわけてみます。

・「強烈な苦みが口の中に広がった」――太郎にしかわからない文章。
・「洗面台に、泡状の白い液体がはき出される」――外から見た文章。太郎から見たならば「白い液体を吐きだす」になるはず。
・「太郎は慌てて口をゆすいだ」――太郎、外、どちらでも可。
・「しかし、洗顔クリームの苦みはなかなか取れなかった」――太郎のみ。舌の感覚は太郎にしかわからないし、太郎がくわえたのが洗顔クリームなことは本人しかわからない。
・「クリームの着いた歯ブラシを、太郎が睨んだ」――外から見た文章。太郎から見た場合「太郎は睨んだ」となる。

 「は」と「が」の違いもけっこう大切だと思うんですけど……まあいいや。

 サカモトさんご自身でもやってみると、いい練習になるかと思います。
 この文章はだれから見たものなのか。太郎なのか、外からか、はたまた姉からか、もしかしてすべてを見通せる神さまか、もしくはサカモトさんなのか。
 とりあえずは太郎と外でわけてみるとよろしいでしょう。

 ま、やってもやらなくてもOKです。
 1000字を書いたほうがいいと思うのならそちらを。ちったあ視点とやらをやってみるか、と思ったのならこちらを。




 レスには45分。では。


夏至でした。
No.9708 投稿日 2005年6月22日(水)00時50分 投稿者 弟切 千隼
 今日は、「北半球で最も昼が長い日」でしたね。
 日本より北寄りにあるヨーロッパでは、この時期は異様に昼が長くなります。太陽の恵みを祝して、ヨーロッパでは夏至祭がある地方が多いです。

 シェイクスピアの作品『真夏の夜の夢』は、夏至の前夜祭のお話です。日本で普通に言う「真夏」の話ではありません。

 日本では、夏至は梅雨の真っ最中です。「昼が長い」という実感が少ないために、夏至祭の習慣がないのでしょう。



>自己課題、ペットの話、起のアイディア出し

 弟切には、「山場のあるまともな話」を作ることが難しいです。まずはこれから攻略します。

 アイディア出しに際しては、主人公とヒロインのキャラクター属性は二の次とします。最重要の攻略目標は、「山谷のある話」です。キャラクター属性は、できれば入れることとします。

 以下に新しいアイディアを提出します。


ペットの話、起、その8
―――――――――――――――――――――――――――――
・高校の学園祭の日。主人公は手の空いた時に、隣のクラスの催し
(手作り小物の販売)を観に行く。
・ヒロインが手作りのぬいぐるみを売っている。主人公は欲しい
と思う。しかし男子がぬいぐるみを買うのは恥ずかしい。
迷っているうちに、別の客(子供)に買われてしまう。
・中庭で、さっきぬいぐるみを買った子供が、それを池に落とした
と泣いている。主人公が拾ってやる。どろどろになったぬいぐるみを
見て、子供はもう要らないと言う。主人公が貰い受ける。
・主人公はヒロインのところへ行き、事情を話して、ぬいぐるみを
きれいにする方法を訊く。ヒロインは、自分の手作り品を大事に
してくれる主人公に感激して、洗い方を教える。
―――――――――――――――――――――――――――――


いろいろ
No.9709 投稿日 2005年6月22日(水)02時01分 投稿者
新木 伸
>魚住
>9705

 リロードしてみたら、魚住の書きこみを発見。
 うむ。整理されている。



>>これについては前言のとおり、理解しました。しかと消化できたと思います。
>>以後おなじ失敗はしません。

 するって。
 喉元過ぎれば熱さ忘れるの原理によって、またやっちまうって。

 性根を入れ替えなければ治らないって。そして性根を入れ替えるためには、人に言われてどうこうするのではなく、自分自身の思考によって問題点を掘り出して、痛恨しなければならないわけね。



>>※自分で考えさせるためには「叱る」ほうがいいのかなー。ふむー。

 うん。そのため。
 とりあえず「理を説いてやる」はクソの役にも立たんことが、とっくの昔に判明している。
 「わかった気分になる」という種類の娯楽を相手に提供するだけで、なんの変化ももたらさないことが、分室の4年半の研究活動によって判明している。身につけさせるためには、「理に至らせる」ことをしないとダメなわけね。自分で考えて理を得なきゃならんわけよ。

 自分で考えさせるために、他にもっとよい方法があるのなら、提案してくれ。
 その方法の合理性に納得できたなら、次からその方法を選択して、主にお前に対して用いるので。



>>ぼくは以前から傍観しつつ「新木さんが伝えたいその相手にも、まったく伝わっていないですよ。もったいない……」という意識があり、地味にちょっかいをかけ続けています。

 伝えたい相手が誰であり、伝えようとしていることがどんなことであるか、魚住に読み取れていたのなら、縁があったということではないかね。
 俺になにかの目的と意図があるのだとは見なされず、狂人扱いされるのが、縁がないということ。



>>「分室ルール」の通用しない場所でも「プロ、先輩、目上」として上から話しつづけるのか、「きみとぼく」できちんと向かいあうのか。そもそもぼくの誤解なのか(そうだったら飛び込みます。湘南へ。)。

 新木伸の名前で書く以上、俺は新木伸だろ。プロ作家っていう属性も俺の人格の一部なのだし。
 それを除いた人格で話したいのであれば、はじめから別の名前を名乗っているさ。
 例の場所で新木伸なのは、若干三名に未練があるから。あわよくば引き抜いて目の届くところで練習させてしごきまくって、プロ作家に仕立てようと企てているから。
 普通の友人が欲しくて行っているわけではない。プロの友人が欲しくて行っているわけだから、「きみとぼく」にはならないわけ。仲良しこよしで、面白かった漫画の話で馬鹿話をして、意味もないおしゃべりを延々と続けているような間柄には、興味ないわけ。
 どうせ時間を使うなら、熱を入れて分析や研究を行える相手が欲しいわけ。

 偉そうにして威嚇していることには理由がある。
 ワナビやガキに対して「きみとぼく」で接すると、どういうことになるのかは、火を見るより明らかだ。相手を付けあがらせるだけだ。これは翠のときに学んだ。
 どれほど付けあがっていたところで、実害さえなければ、一向に構わないわけだが。
 付けあがっていると、やることをやらなくなるという実害がある。よって抑えなければならないわけね。

 これも、相手を付けあがらせないための、良い方法があるのなら教えてもらいたいところ。納得いったなら、すぐに切り替えてみる。

 あと「きみとぼくの対等な関係」とか言うけれど、分室でだって、とんびさんにはそういう話しかたをしているはずだが? 注意はすることがあるが、叱りはしない。叱らなければならないくらいなら、むしろ退去してもらう。
 まことや白石や魚住が小僧扱いされて、叱られるのは、ただ単に小僧だからだ。この場合、実年齢は関係ない。
 お前の場合には、社会に出て揉まれてきたら、すこしはマシになっているかと思いきや、「気疲れさせられたので飛び出した」わけだろ。この行動をもって、まだハナタレなのだと認定した。

 自分が何者かわかっていて、なんの目的のために、自分がなにをするべきかわきまえていて、自己をきちんと確立させていて、敬語を使っても付けあがったりしないような人間が、もしもやって来たなら、参加者であっても、普通に接するぞ。
 叱る必要ないもん。そのほうが俺も楽だもん。
 てゆうか、そういう人であれば、そもそも、教える必要さえないんだが。





>課題出せよ

 課題出せよ。
 みやびさんから叱られちまったじゃねーか。「課題を止めさせてまで、やるようなことか」って。

 バトルの一個も継続させつつ、課題やったり仕事したり、その程度のこともできんのか。
 体力ないんだっけ。スループットが異様に低いんだっけ。バトルやってると課題が止まるんだっけ。


 ちなみに、俺の認識では、「叱ってくれる人」というのは、非常に貴重であり、有り難いものである――となっているのだが。
 しかし、みやびさんの認識によれば、叱ってくれる人というのは、ありふれているものらしい。「努力さえしていれば叱ってもらえる」ものらしい。
 嘘つけ、と言っておいたが。
 努力する程度で叱ってもらえるのなら、そんなにお安いことはない。
 まあたしかに、なにもやっていないやつに対しては、叱る気も起きないのは確かなので、「努力している」というのは、「叱ってもらえる」ことの必要条件ではあるのだろうが。それは十分条件ではないはずだ。





>弟切

 起承でどういう流れを作ったのか。
 転でどういう方向に変えたのか。

 それを毎回ごとに確認して、意識化すること。
 書き出してくること。おまえの場合は、書き出さないと意識化できないだろう。文章を思考を補助する道具として使え。

 たとえば俺の携帯を拾うサンプルだと、起承で「携帯を返す」という流れを作り、転で「女の子を見つけ出す」という流れに変えているわけね。

 「ペットの話、起、その8」では、そうしてチェックをかけてみると、ぜんぜんダメだということが、すぐにわかる。起承でぜんぜん流れができていない。言葉で定義不能だろう。無理矢理に定義するなら、「ぬいぐるみを欲しいと思う」といったあたりか。
 そして「他人に買われてしまった」と「池に落ちたぬいぐるみを拾う」が、転といえば転なわけだが、コブが二つもあっては、ひとつひとつの山のピークが低くなってしまう。

 高い山場を作るためには、ピークはひとつである必要がある。単純な物理法則だ。数学問題だ。
 一定量の土砂で、最も高い山を作るには、どうしたら良いのか――という設問だと思え。
 山を二つ作ってしまうのは、間違いだろう。


リライトリライト
No.9710 投稿日 2005年6月22日(水)07時22分 投稿者 まこと
 サカモトさんを誤解させてしまいました。ですから指摘のやり直しをいたします。

>1267 1000字課題、06/08、No.4「兄弟喧嘩」 サカモト

 ↓ 本文はこちらにあります。
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1267&e=res&lp=1267&st=0

 困った君の兄と、おもり役の弟のお話ですね。おもしろく読ませていただきました。変わり者の兄のキャラクターが個人的に趣味です。
 それと、もうひとつ。おもらし系の話だなーという期待がありました。
 おもらしをするのはもちろん弟だろうと思いました。すごく楽しみでした。
 なのにサカモトさんは期待を裏切りましたね。この、ウラギリモノー。

------------------------------------------------------------
「あ、もしもし、貴子さんですか。はじめまして太郎の弟の次郎です。兄貴、他の娘から呼ばれたんでそっちにいくそうです。下呂だめになったから伝えてといてって言われたんで電話しました」
 部屋に冷たい次郎の声が響いた。
------------------------------------------------------------
 このラストはおもらし系というより、呪いをかけるホラーな話だなって感じたんですよ。
 頭としっぽが別ものではありませんか? 
 おもらしを匂わせておいて実はホラーだなんて。ウソツキ。
 まぁ、人のことは言えないわたくしなんですけどね。

 こう書いておけば誤解されなかった、かな。ごめんなさい。
 ちなみに、サカモトさんが誤解した白石さんのリライトは、あの終わりかたでよろしいと思われます。

 どうでしょう、サカモトさん。今回はリキ入れてやりました。伝わりましたか。

 45分


いろいろ
No.9711 投稿日 2005年6月22日(水)21時12分 投稿者
新木 伸
>2号

 サカモトへのリライト。
 自分の文体に持っていかないで、三人称を三人称のままリライトすること。
 やればできるんじゃないか。はじめからそうやればいいのだ。
 ていうか、それができないならリライトすんな。

 視点に関して、説明しているだけであれば「無駄」だと片付けるところだが、チェック法まで紹介しているので、よしとする。

 理念だけ説いたところで、意味はない。
 視点というのはこういうもの。これこれこうでなくてはならない。――なんて理念だけ説いたところで、何の役にも立たないわけね。聞くだけで身に付いてしまうほどの才能を人間は持っていない。説いて明らかにすることを「説明」というのだが、説明したって、なんの意味もない。
 そんな理念の話なら、小説作法書を読めば、どこにでもいくらでも載っている。小説作法書を読むだけで小説家になれないのは明らかなことであり、意味がないことは証明されている。

 評価されるのは、「視点を混ぜないための方法」として紹介している部分。
 一行一行、「そのことがわかるのは誰か」ということを書き出してゆく方法な。
 こういうのは説明ではなくて、「メソッド」(方式)という。
 そのやり方に従って実行するだけで、誰にでも出来るようになるものがメソッドという。
 「誰でも」というところが重要な部分な。

 分室で開発されたメソッドには、「悪文矯正メソッド」とか、「死んだ台詞矯正メソッド」とか、「起承転結を身につけるメソッド」とか、「空間構築メソッド」とか、「ベストアイデア発想メソッド」とか、「毒を薬にメソッド」とか、色々あるわけだが。
 今回、そこに「視点不統一矯正メソッド」が加わった。
 充分に数が溜まってきたら、本にでもまとめて、世に出そうかと思っているけど。
 まだまだぜんぜん足らんなぁ。50個ぐらいはないと。

 「説明」するだけではなぜ役に立たないのか?
 それは「こうあるべき」という理念から、実際にそれを行うための方式を、自分で開発しなくてはならないから。
 メソッド開発能力を充分に持っている相手に対しては、理念を説くだけで役に立つ。
 しかし、そんな人間はごく少数しか存在していない。ぶっちゃけ、ある種の天才だ。おおざっぱに言って、1000人に1人ぐらいしか存在していない。

 熟練した人間が、理念は説けても、メソッドを残すことができないのは、人間が物事に習熟してゆくその過程に原因がある。
 物事に熟練した人間というのは、意識しないで、それを行うものなのね。
 視点の統一に関しても、俺たちプロはいちいち意識してチェックしていない。ぱっと見て「おかしい」と思うから直すだけ。どこがおかしいのか、どう直せばおかしくなくなるのか、いちいち考えない。浮かんでくるままにやっている。
 その域まで行かないと仕事にならないのは確かだが。その域に行ってしまった人間は、自分がどうやって身につけていったのかを、忘れてしまう。

 2号の場合には、いまちょうど、その方法を使って視点チェックをやっているところなのだろう。迷ったときに使っている方法なわけだよな。

 ところでその方法、どうやって編み出したのか、覚えてる?
 思い出せるなら、そのときの経緯を報告のこと。
 俺にもなにか覚えがあるやりかたなので、ひょっとしたら、昔、俺が分室で教えたものかもしれないなぁ。





>メソッド

 とりあえず、上で一覧を出したけど。

・悪文矯正メソッド。
・死んだ台詞矯正メソッド。
・起承転結習得メソッド。
・空間構築メソッド。
・ベストアイデア発想メソッド。
・毒を薬にメソッド。(短所→長所化)
・視点不統一矯正メソッド。

 このほかに、なんか覚えてるメソッドがあったら、各自、列挙のこと。
 そのうち「分室説明」を改修するとき、掲載しておくので。





>まこと

 ようやくOK。
 サカモトには前回か前々回あたりで伝わっているはずだが、他の人間には、今回のものでようやく伝わった。「あれ」とか「それ」とかで話が通じるのは、当事者だけ。他人にわかるように書くためには、あれとはなにかまで、書かなければならない。





>魚住
>例の場所の話

 そういえば、魚住、なんかシナリオ持ってきているのか?
 俺をこうしてああして、最後にこんなふうに改造しよう、てな未来予想図ね。
 なにかヴィジョンを持っているなら、計画をぜんぶ発表するのこと。

 ふつうに話させて建設的な議論をさせて、はたで見てる分に面白いことにさせようというのが、魚住の持っているヴィジョンなのか?
 だとしたら、なんだか薄っぺらいなぁ。

 ちなみに、前にも書いたけど、俺の欲しいのはトモダチなわけよ。トモダチはトモダチでも、普通のトモダチじゃないわけよ。小説に対する情熱を自分と同等以上に持っているトモダチが欲しいのよ。
 実力(技量)に関しては、この際、低くてもいいや。なんならゼロでもいいや。情熱さえあれば、技量なんて、あとからどうとでもなるから。三年も待っていりゃぁ、シロウトがプロに化けるし。手だって貸すし。
 立場や実績なんぞ、それこそ、どうだっていいな。プロなんていう立場は、情熱と技量とがあれば、自動的に付いてくるもんだし。実績なんぞ、活動を持続させていれば自動的に付いてくるもんだし。立場や実績というものは、情熱の強さを計る尺度にはなるが、重要なものではない。
 重要なのは情熱だ。
 小説に対して、どれだけの情熱を持っているかということだ。
 じつは俺なんて、たいした情熱も持ってないほうなわけよ。三日三晩寝ないで小説のことをやっていてもぜんぜんへいちゃら――とまでは、いかんわけよ。毎日ひーこら言いつつ、自分に鞭打って原稿に向かわなきゃならない程度なわけよ。

 そんな「たいしたことない情熱」でさえ、持っているやつが周囲におらんのよ。
 現プロは除くよ。もちろん。
 とくに十年以上もやってるような人は、だいぶすごいね。情熱が。そうでなければこの仕事、そんなに長くは続けられない。
 しかし現プロはみんなそれぞれ忙しいわけよ。

 分室開いて、4年半ぐらい観測しているわけだけど、ひとりも観測にかからんわけよ。
 まあプロの手前まで行っていて、今後、定常的に長編を書き続けていきそうなやつが一人出てるわけだが。実際、話してみると、まだ俺未満であって、同等とは言いがたい。
 べつに分室にいようがいまいが、どこで小説を書いていたっていいのだが。プロであろうとアマチュアであろうと、どっちだってかまわないのだが。
 おまえが来いとか行けとか行ってるその場所には、いるのか? 俺の認める情熱の持ち主が。三日三晩とまでは言わんけど、徹夜で小説のことを語り通してピンピンしているようなやつが、いるのか? ただ徹夜で付き合うというだけでは意味もないんだぞ。俺の話を正座して聞いているばかりでなく、ばんばん言い返してきて、あるいは殴り返してきて、俺に新たな観点を提供してくれるようなやつはいるのか?
 あの小説が面白いとか、この小説がどうだとか、消費者の立場から一歩も出ないで評論家気取りのくだらない話でダベってるやつらじゃないぞ。実作者としての話題を、熱く語りあえるやつだぞ。
 「プロ志望」とか口にしつつ、何年もプロになれとらんヘタレしかいないと記憶しているが。ぬるい出来の長編を年1本未満しか書きあげず、散発的に思いだしたように小説賞に送りつけては、無意味なくじ引き行為を繰り返し、一次二次で敗退しているような、途方もなくヌルいやつらしかおらん気がするのだが。どうせくじ引きをするのなら、年4本くらい書きゃいいのに。
 熱いやつは、いるのか?


了解です!
No.9712 投稿日 2005年6月22日(水)22時42分 投稿者
サカモト

>まことさん
 返事が遅くなってしまい、もうしわけありません。


>1267 1000字課題、06/08、No.4「兄弟喧嘩」 サカモト

 ↓ 本文はこちらにあります。
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1267&e=res&lp=1267&st=0

 上記の課題に対するまことさんの指摘、十分、伝わりましたよ。
 ありがとうございます。


>>おもらし系というより、呪いをかけるホラーな話だなって感じたんですよ。
>>頭としっぽが別ものではありませんか? 
 
 これ、書いてるときは全然きづいていませんでした。
 
 で、注意して課題を読み返してみると、ああ! 確かに。
 この課題は、初めに困っている弟から始まるので、彼を救済するか、さらに突き落とすかしないといけないんですよね。
 でも、最後の場面で、弟はキレて兄貴に仕返ししちゃってます。最初とはエライ雰囲気ちがうなーって感じですよね。
 弟がさらに困って泣き出せばよかったのに。
 今度は頭としっぽつなげる様に気をつけます。


>誤解の原因

>>ついでに書いてしまいましょう。「兄弟喧嘩」は、冒頭からおもらしの匂いがしていたので、なおのこと良しでした。
>>ただ、残念なことがありました。おもらしというより、「呪いをかけちゃったのか?」という驚きで終わってしまったことなんです。
※No.9695より

 今回、まことさんの言っている意味を誤解してしまった原因なんですが、No.9695の文の「兄弟喧嘩」の部分をサカモトが読み飛ばしてしまったことでした。
 タイトルの部分を読み飛ばしたので、指摘されている課題は『1273 白石さん 1000字課題 「遅刻の理由」リライト』のことだと勘違いしていたのですね。
 ですので、まことさんとサカモトの会話がかみ合わなくなってしまいました。サカモトが白石さんのリライトを指摘しているように、まことさんに勘違いさせてしまったり。

 いろいろと混乱させてしまい、本当に申し訳ありませんでした。
 


>2号さん
1273 白石さん 1000字課題 「遅刻の理由」リライトについて

>>ちっとは感想をくれたご恩返しをしようかなって。

「そんな気にしないで下さい!」とか言いながら、手を差し出す性格のサカモトです。
 頂いた感想はがっつきながら読ませて頂きました。
 ありがとうございます。


>>ようするに、太郎から見て書いた文章なのか、外から見て書いた文章なのか、ということです。べつにどちらの視点でもかまいません。問題なのはそれが混ざってしまうことです。

 了解です。要するに今回は、視点が太郎自身に出たり入ったりしちゃって、読む側を混乱させちゃっているわけですね。
 太郎と外でわけてみたものは、文が長くなるので、後で課題部屋の方に提出します。

 ってなんか返事短くなっちゃってますけど(汗)
 ちゃんと、課題の方に反映させて……出来る限り反映させてもらいますね。

 ありがとうございました。


視点分別版提出
No.9713 投稿日 2005年6月22日(水)23時25分 投稿者
サカモト
 No.9712 で書き込みしていた「遅刻の理由」リライトの視点を分別したモノを提出します。
 よろしくお願いします。

白石さん 1000字課題 「遅刻の理由」リライト 視点分別版
↓↓↓↓↓
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1277&e=res&lp=1273&st=0


アラビアの夜の種族
No.9714 投稿日 2005年6月23日(木)00時16分 投稿者 弟切 千隼
>自己課題、ペットの話、起のアイディア出し

 前回の書きこみNo.9708で提出した案も、ボツでした。ぬるい山が二つある、おかしな筋になっていました。

 山は一つです。ちゃんと高さのある山に向かって、盛り上がってゆく構造にしなければなりません。
 動物の体に例えれば、背中に大きなこぶが一つあるヒトコブラクダ形ですね。こぶが二つあるフタコブラクダや、こぶがないリャマ(ラクダの一種)ではいけません。

 ということで、立派なヒトコブラクダになれるように、アラビアの砂漠へ修行に……行っても無駄ですね(^^; 地道に日本で修行します。



>> 起承でどういう流れを作ったのか。
>> 転でどういう方向に変えたのか。
>>
>> それを毎回ごとに確認して、意識化すること。
>> 書き出してくること。おまえの場合は、書き出さないと意識化できないだろう。文章を思考を補助する道具として使え。
(新木さんのNo.9709の書きこみより)

 という御指示をいただきましたので、さっそく書き出してみます。起承転結の後に、「起承の流れ」と「転の方向転換」を書き出したものを付けます。
 以下に新しい案を提出します。



5W1H
いつ……土曜日(学校の休日)の午前中。
どこで……主人公やヒロインが住んでいる市内。彼らの普段の行動範囲からは外れている。受験の準備として、普段は通っていない予備校の試験を受けようとしたため。
誰が……主人公とヒロインが、
何をどうした……死にそうなカメを見つけて、獣医へ連れて行こうとする。
なぜ……二人とも、死にそうなカメを見捨てられないから。
どのように……予備校の試験が迫っているのに、カメの命を優先させる。



ペットの話、起、その9
―――――――――――――――――――――――――――――
・予備校の模擬試験の日。主人公は会場へ向かう。
・道ばたで死にそうなカメを見つける。獣医へ連れて行こうと
思うが、土地勘のない場所なので、どこに獣医があるかわからない。
通りかかったヒロイン(彼女も予備校へ向かう途中)に訊くが、
彼女も土地勘がなく、獣医の場所がわからない。
・携帯で周辺地図を検索しても、獣医は見つからない。公衆電話の
電話帳で捜すことを思いついて、電話ボックスを捜し、電話をかけ、
とやっているうちに時間が過ぎる。獣医は離れたところにしかない
とわかる。試験の時間が迫り、二人は焦る。
・交番に預けることを思いつき、警官に獣医へ連れて行ってくれと
頼む。二人は大急ぎで予備校へ向かう。遅刻したものの、何とか試験を
受けることができた。
―――――――――――――――――――――――――――――



起承の流れ:
 「主人公やヒロインが早く獣医に連れて行かないと、カメが死ぬ」という流れを作ったつもりです。

 緊迫感を出すために、「主人公とヒロインが試験を受ける直前」という設定にしました。
 これですと、時間制限がかけられるという利点があります。試験の時間は決まっていますよね。「カメを助けるからちょっと待って」とは言えません。でも、試験を優先させるとカメが死ぬかも知れません。

 高校の試験でなく、予備校の試験にしたのは、主人公とヒロインの土地勘をなくすためです。行き慣れている土地なら、近隣の獣医を知っている可能性が高いです。



転の方向転換:
 「カメが死にそうだから自分たちで獣医へ」という流れを、「信頼できる人に獣医へ連れて行ってもらう」という流れに変えたつもりです。

 主人公とヒロインは、カメに詳しいです。カメの様子をぱっと見て、死にそうな状態かどうかわかります。なまじわかるだけに、二人とも「すぐ獣医へ!」と焦ってしまいます。

 普通の人は、カメに関心がありません。カメを診てくれる獣医がどこにあるかなんて知りません。「カメの一頭が死のうとどうしようと関係ないね」という態度でしょう。
 要するに、「周囲の普通の人」に頼れる状況ではないわけです。自分たちで何とかしなければ、と二人は思いつめます。

 警察は、公共の安全や利益を守ってくれる存在です。はぐれたペットを保護するのも仕事と言えます。「このカメ、はぐれたペットだから」と言い張れば、保護してもらえるでしょう。主人公かヒロインか、どちらかがそれに気づきます。


いろいろ
No.9715 投稿日 2005年6月23日(木)01時32分 投稿者
新木 伸
>サカモト

 視点が内側か外側で分別したのなら、ついでに、視点を統一したものも作ればいいのに。すぐだろ?

>>箸を止めた花子が、みそ汁をよそって渡してくれる。→太郎

 たとえばこういうものがあったなら――


  「箸を止めた花子が、みそ汁をよそって渡す。」

 ――と、「くれる」という部分を取り除くだけで、簡単に外になるわけだ。

 太郎視点で統一するのと、外視点で統一するのと、両方作ることができるよな。





>弟切
>ペットの話、起、その9

 ボツ。
 時間がないということは、はじめから存在している状況だよな。
 それが顕在化したとしても、流れが変わったようには見えない。
 模試を受けに行くとき、多少の余裕を持って出てはいるだろう。
 しかし、時間きっちりに目的地に向かいつつあるという流れで始まっている以上、流れを変えたとは言えない。


>>「主人公やヒロインが早く獣医に連れて行かないと、カメが死ぬ」という流れを作ったつもりです。

 そういうのは流れと言わない。
 この話で考えられる流れは、「カメを助ける」か、「カメを自分たちの手で助ける」か、どちらかだろう。
 流れというのは、向かう方向なわけね。動機と目的なわけだ。当初の目的まで示さないと、流れを作ったことにはならない。

 弟切は流れを勘違いしているわけだが――。
 仮に「カメを助ける」のほうなのだとしたら、助けたところまで描いていないので、話が終わっていない。この場合には尻切れトンボ。

 また「カメを自分たちの手で助ける」なのだとしたら、後半で「カメを警察に預けに行く」となっているので、結末が別物に化けていることになる。これは頭と尻尾とが別物のキメラ。

 「警察に行けばいいんだ」と思いつくのは、転ではない。もっと早く思いついたっていいところを、わざわざ転まで引き延ばしていたりするのは、ご都合主義という。

 ところで、迷子のカメを発見した場合は、警察でなくて、保健所に通報するもんでないの? 警察に届けても保健所に移送されることになると思うが。そしてカメの具合なんて一般人にはわからないから、そのあいだに手遅れになって死んでしまうわけだな。
 つまりその意味でも、助けたことにはならない。「自分たちの手で助ける」だったのが、「警察に押しつける」になって、頭と尻尾が別々のうえに、当初の「助ける」もすっかり忘れてしまっているよな。

 ところでカメの病院代って、この場合、誰が出すことになるのだろう。
 仮に誰かが病院代を払って手当を受け、その後、保健所に引き取られたのだとしよう。
 保健所に預けられたペットがどうなるのかというと……。元の飼い主が現れるのを待ちつつ、新しい飼い主を現れるのを待つ(探さない)ことはするけども、一定日数以内に飼ってくれる人が見つからなかった場合には、最終的には処分(薬殺)されちゃうわけだよね。
 この話のなかで主人公たちが取っている、他人に預けるという解決策――本当に助けたことになるんかいな?

 弟切は物を知っているのだか、知らないのだか、妙なところでヌルいよな。


カメ転
No.9716 投稿日 2005年6月23日(木)01時41分 投稿者 とんびの羽根
>弟切さん#9714
>転の方向転換:
>>「カメが死にそうだから自分たちで獣医へ」という流れを、「信頼できる人に獣医へ連れて行ってもらう」という流れに変えたつもりです。

 ストレスをかけた結果の行動としては向きが真逆
 図式化すれば

 自力解決をはかる主人公たち
 ↓
 適任者にまかせる主人公たち

 楽な方に、人任せな方向に逃げただけじゃないの?
 強行突破しなけりゃ転になりません
 読んでいてカタルシスが得られない話はつまらない


視点わけわけ
No.9717 投稿日 2005年6月23日(木)08時04分 投稿者
名無し君2号
>サカモトさん

>白石さん 1000字課題 「遅刻の理由」リライト 視点分別版

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1277&e=res&lp=1273&st=0

 ざざっと目を通しました。
 だいたいよろしいのではないでしょうか。

 ただ、太郎視点と外からの視点のほかにもうひとつ、両方で使える視点もくわえてみるといいと思います。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 強烈な苦みが口の中に広がった。→太郎
「うっ、がぁ、げぼ、おええぇぇ」
 洗面台に、泡状の白い液体がはき出される。太郎は慌てて口をゆすいだ。→外
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 たとえばこちら。
 「太郎は慌てて口をゆすいだ」は、太郎視点と外からの視点、両方で使えます。

 なぜなら、太郎本人でも自分が「慌てて口をゆすいだ」ことはわかるからです。
 ん。この説明じゃわかりづらいか。

 こうしてみると理解しやすいかもしれませんね。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 強烈な苦みが口の中に広がった。
「うっ、がぁ、げぼ、おええぇぇ」
 洗面台に、泡状の白い液体を吐きだす。ぼくは慌てて口をゆすいだ。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 一人称にして書き直してみました。
 どうでしょうか。「太郎」を「ぼく」に変えても、違和感はないと思います。

 太郎視点かどうかを確かめるひとつの方法として――
 「太郎」を「ぼく」に入れ替えてみる、というのがあります。「ぼく」でもおかしくなかったら、それは太郎視点でも使えるってことですね。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 クリームの付いた歯ブラシを、太郎が睨んだ。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 この文章を「ぼく」にしてみます。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 クリームの付いた歯ブラシを、ぼくが睨んだ。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 なんかおかしいですよね。自分のことのくせに、「ぼくが睨んだ」なんてよそよそしい。
 つまりこの文章は太郎視点ではない、ということになります。


 もひとつ。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 似た模様の洗顔クリームが、歯磨き粉の隣に置かれていた。→外
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 これも太郎視点と外、両方で使えます。
 太郎が洗面台を見て「似た模様の洗顔クリームが、歯磨き粉の隣に置かれていた」という感想を持ってもおかしくないからです。

 といってもわからないと思うので、例によって。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ぼくは洗面台を見た。
 似た模様の洗顔クリームが、歯磨き粉の隣に置かれていた。
「姉ちゃん、また、洗顔クリーム置いたなぁ」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 これでもおかしくはないはず。
 太郎の感想として書いてもおかしくないか、どうかでチェックしてみるとよろしいのではないでしょうか。




 レスには20分ほど。


いろいろ
No.9718 投稿日 2005年6月23日(木)20時10分 投稿者
新木 伸
>一人称と三人称

 そういや一人称と三人称の書き分けかたに関して、トンデモな書き分け法を見掛けることがあるなぁ。

 三人称で「名前」になっているところを、「私or僕or俺」に変えると一人称になるんだとさ。
 あるいはその逆をやると、一人称が三人称になるんだとさ。
 一人称代名詞を置換するだけで、相互に変換可能なのだとさ。




(一人称)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 強烈な苦みが口の中に広がった。
「うっ、がぁ、げぼ、おええぇぇ」
 洗面台に、泡状の白い液体を吐きだす。ぼくは慌てて口をゆすいだ。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 ちょっと待て。
 これを一人称と称されると、俺は放射能火炎を吐いて東京の街を破壊して回らねばならなくなるのだが。



(三人称太郎視点)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 強烈な苦みが口のなかに広がった。
「う……」
 洗面台に、泡状の白い液体を吐きだした。太郎はあわてて口をゆすぐ。なかなか洗顔クリームの苦みはとれなかった。
 クリームがべったりついた歯ブラシを、太郎はにらんだ。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 これはいい。三人称太郎視点であれば、シンクロ率は低めだから、太郎の感覚がわかるとはいっても、こんなもの。

 一人称というのは、感覚に浸りきるものなのね。シンクロ率が高すぎるゆえに、「強烈な苦み」という言葉自体が使用不能になる。「表現している余裕もない」という表現を行うのが、一人称というものなわけ。
 ヤカンに触れてしまった人間は、瞬間的に手を引っ込めるわけだが、「熱い」と意識してから手を引いているわけではないだろう。そこで「すごく熱い」と書いてしまっては、嘘になってしまうわけよ。
 しかし本人とのシンクロ率が低い「三人称太郎視点」であれば、「すごく熱い」と書いてしまってもかまわない。あくまでも太郎の心理がわかる客観視点であり、本人ではないので、その余裕があるわけだ。


 とりあえずサカモトの場合には、二種類の三人称を使い分けられるようになれば、いいんでないかね。
 とりあえず「太郎」と「外」の二つね。
 これが混ざらなければよしとする。

 一人称はまだ早いとみたが、どうか?
 だいたい一人称を教えるなら、教えるやつが一人称を書けないといけない。

 2号、おまえ、冒頭のところだけ、一人称で書き直してみそ。
 「太郎」を「僕」に書き換えれば三人称が一人称になるなんて言っているのは、ネットで文章講座を開いてウンチク垂れてるシロウト並みだぞ。
 きちんと一人称が書けているのか、俺が見てやろう。





>両用可能な文章

>>太郎は慌てて口をゆすいだ。

 キャラ寄り視点を扱うとき、キャラの心理に深く入ってゆくときの「入り」と、そこから出てくる「抜き」とがあるわけだけど。
 そのタイミングがわからない、と言っていたのは、2号ではなくてまことだったか。
 2号のほうにも、いったん入ると、シーンが切り替わるまで出てこれないという、同じ欠点があるのだな。
 半年かそこらの人間が自覚しているのに、2年近くやってる人間が気づいていないわけだな。

 その出入りのタイミングを仕掛けるときのキモが、この両用可能な文章なわけね。
 まあ大雑把に、入りかたと出かたとの基本を示すと、こんな感じ。

(入るとき)
・外から
・外から
・外から
・両用
・両用
・両用
・内面
・内面
・内面

(出るとき)
・内面
・内面
・内面
・両用
・両用
・両用
・外から
・外から
・外から

 あいだにクッションを挟むというのが、基本的な方法。
 各視点を、おおむね3行くらいずつ。
 ここから発展させていって、「内面→両用→外面」の間の取りかたを変えるとかして、自分のリズムを作ってゆく。
 文章のメリハリというのは、すべてリズムなわけだな。
 色々なものでリズムは作りだせる。一文の長さやら、漢字とひらがなの配分だとか。地の文と台詞の配分だとか。
 3音あれば曲が作れる。1オクターブ分――7音ぐらいあると、もっと豊かな曲が作れる。

 文章の内面、両用、外面――と、3音あるので、これでもリズムは作り出せる。
 外、両、内、と、拍子を取りつつ入ってゆくのが「入り」の基本法。出るときはその逆。
 まあ高等テクには無拍子とか、そういうのもあるんだけどね。不意を突かれると、人は笑ってしまうものなので、おもに笑いを取るときに使う。
 まず基本が身に付いてからやるべきことだが。


 2号。冒頭を一人称でリライトするのとは別に、外側→内側→外側で、入りと抜きとを、1回ずつやってみるのも書いてみそ。いまなら見てやる。


課題。
No.9719 投稿日 2005年6月24日(金)00時27分 投稿者 魚住雅則
1000字課題の手順から書いていきます。
今のやり方が正しいのか自信はないのですが、とりあえず「どうする? やってみる? やってみよう!」の方向です(対象がせまいネタ)。

勘違いや思いこみでズレたことをやっていた場合、指摘していただけると助かります。修正して次回以降に活かしますので。
問題なければ次からも同じ要領で課題にとりくんでいきます。

●確認しておくこと
「枠は1000字」
当たり前ですが、いままで通り3500字の感覚で書いていたら「起」か「承」をすぎたあたりで終わってしまいます。

そこで、1000字の中で起承転結を作るために、あらかじめ時間(ページ)配分をきめておおよその目安をつくります。

●全体を4つに分ける

1000字を起承転結の4パートで分割にする(以降、3500字でも基礎は同じ)。

1000÷4 =250(字)


起承転結パートそれぞれで250字しか使えない(多少の増減はあり)という意識をしっかりと持ちます。

作品によって「起」が長かったり「承」が短かったり「転」が大半をしめたりするかもしれませんが、それはのちに考えることにします。

まずは1パートごとの長さ調整は考えず、単純にシンプルに。

ただ、このままだと実際のイメージとして想像しにくいので、自分が課題を書くときに用いるフォーマットに換算しておきます。
(1行 =40字)

1パートで250字なので課題フォーマットでは6行と10文字。
おおよそ6行です。

●さらに起承転結の指針をあてはめる

「起」
この6行に5W1Hを入れて、話の発端をつくります。

「承」
この6行で起を承り、物語前半の方向をハッキリさせます。


--------(ここまでで話の流れができているか確認)---------

「転」
この6行で起承で作った流れを変えます。
※具体的には12、13行目あたりで、「転」の最初のキッカケが発生します

「結」
この6行で物語の変化に意味をもたせて語り終えます。


こうして区切ってしまえば、無駄な説明やよけいな言葉は減少するかと思います。
各パートごとにやらなければならないことが決まっていて、そのために使える言葉は6行ずつ。


●以上の手順を踏まえた上で課題

100本課題 No.6 「学園祭前夜のカノジョ」(1000字)


http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1278&e=res&lp=1278&st=0

※本文の下に「事前に考えていた要素メモ」こと自分メモもつけましたが、事前の予想より大幅にカットになりました。ダメだ。全然手順が踏めてない。


茗荷【みょうが】が美味しいです。
No.9720 投稿日 2005年6月24日(金)00時40分 投稿者 弟切 千隼
 スーパーで茗荷を安売りしていたのを、買ってきました弟切です。蒸し暑いこの季節には、茗荷のさっぱりした風味が嬉しいですね。
 茗荷を食べると物忘れをする、という俗説があります。弟切は元から大ぼけなので、今さら変わらないだろうと思いました。



>自己課題、ペットの話、起のアイディア出し

 前回(No.9714)提出したその9の案もボツでした。
 この案に関して、新木さんととんびの羽根さんより、重要な御指摘をいただきました。御指摘をもとに修正してみました。以下に再提出します。


ペットの話、起、その9再提出
―――――――――――――――――――――――――――――
・予備校の模擬試験の日。主人公は会場へ向かう。途中、死にそうな
カメを拾う。
・主人公はカメを助けようとする。だが土地勘がないため、獣医の場所が
わからない。携帯や電話帳を駆使して、懸命に獣医を捜す。
・ヒロイン(予備校へ行く途中)が通りかかって、カメを連れた主人公に
目を止める。主人公が獣医のことを訊くと、離れたところにある獣医
なら知っているという。主人公は試験を諦めて、獣医へ行くことに
する。ヒロインもついてくる(注)。
・カメは無事に獣医に預けられる。二人は診療費を折半する。
カメが治ったら二人で引き取りに来ようと約束する。
―――――――――――――――――――――――――――――


注:カメを獣医に連れて行くだけなら、一人でもできます。主人公は「自分が勝手に助けようとしただけだから、付き合ってもらう義理はない」と、ヒロインの付き添いを断ります。
 しかし、獣医の診療費は高い――動物には保険が利かない――ですから、高校生一人の手持ちのお金ではまかないきれないおそれがあります。ヒロインはそれを指摘して、「自分も一緒に行く」と言います。


起承の流れ:
 「主人公が死にそうなカメを拾う→主人公はカメを助けようとする」という流れを作ったつもりです。


転の方向転換:
 「ヒロインが登場して、二人の協力でカメが助けられる」という流れにしたつもりです。


レスもどき。
No.9721 投稿日 2005年6月24日(金)01時08分 投稿者 魚住雅則
>2号さん
ご指摘ありがとうございます。
詳しいレスは後日にさせてください。

すごく励みになります。
いやもう本当。誰かに指摘してもらえたり、まして「面白い」なんて言ってもらえると天に昇る昇る。(そして調子にのって墜落する僕)


>新木さん
>課題以外

課題優先でいかせてください。
落ち着いたら続きを。

よし! もうあかん! ……寝ます。


いろいろ
No.9722 投稿日 2005年6月24日(金)04時58分 投稿者
新木 伸
>1000字課題

 なんだか魚住は、やたらときっちり作り込もうとしてみたいだが……。
 もっと大雑把にやれい。
 1000字ぽっち、計算しないで適当に書いていったら、あら不思議、きちんと起承転結ついてオチまでついちゃったYO!――というような創作の領域を目指すために、物量を積み重ねる練習なわけだろ。
 細々したことをやっていて時間を食うくらいなら、その時間を使って、2本書け。

 なぜ1000字なのかというと、それがエディタの一画面として見渡せる分量だからだ。
 これまで書いてきたものも、これから書くべきものも、画面を動かすことなく一目で把握できる分量が、1000字なわけだよ。
 いちいち設計しなくても、真っ黒な画面をにらみつけて構想をしていると、台詞と地の文の配置とが、ぼうっとおぼろげに見えてくるから、上からなぞるようにして実際の文字を埋めてゆくだけで完成するものだ。1000字なんてのは。

 構想10分、文字埋め15分、推敲5分ってところ。これで合計30分な。
 朝の体操、もしくは、お休み前の体操として、日課で無理なくこなせる程度の負担。
 しかしこれはプロ作家の場合の計算。
 アマチュアの脳味噌の駆動クロックが6分の1ぐらいだと仮定すると、合計3時間の配分になるのか。構想1時間、文字埋め1時間半、推敲30分、というあたりか。
 うへぇ。たかだか1000字書くのに、そんなに時間掛かるのかよ〜。
 一説によれば、プロとアマチュアの脳クロック比は10:1あたりだという話ある。そうすると、トータル5時間の計算か。



>>100本課題 No.6 「学園祭前夜のカノジョ」(1000字)

 ぜんぜん1000字じゃねーじゃん。
 これは1700字くらいかな?

 ムダなこと多すぎ。ゴミを書きすぎ。
 なにが重要なことなのかを意識しろ。1000字しかないんだ。起承転結に6行ずつしか使えないんだ。重要なこと以外、なにひとつ書けないものと、そう思え。
 1000字の練習で積むことになるのは、重要なことと、そうでない余計なこととを、弁別する訓練な。
 「物を書く」という行為の、基本中の基本とされる技術な。
 つまり「取捨選択」というもの。
 なにを書き、なにを書かないのかを、見定める技術だ。
 「書かない」ということさえ意識することだ。「これは書かない」と、明確に決定したうえで、書かないでおくわけだ。だから「取捨選択」という。「これは取ろう」あるいは「これは捨てよう」と、意識的に分別しているということだ。「取」あるいは「捨」を、決定しているということだ。

 1000字という文字数では、重要なこと以外、なにひとつ書けない。
 よって「重要なこと」を見分ける目を養うのにちょうどいい。

 ちなみに3500字では、練習ポイントは「描写」に移ってゆくわけだが……。
 その練習を行うためにも、「取るべきこと」を弁別する基本技術が必要だ。なにを膨らませて描写してゆくのかといえば、それはもちろん「取るべきこと」なわけだよな。
 「捨てるべきこと」のほうを膨らませていったって、ゴミを増量するだけで、まったくの無駄というものだ。

 基本が身に付いていないやつが長編書いたって、無駄無駄無駄。
 短編書いたって、やはりムダムダムダ。


提出
No.9723 投稿日 2005年6月24日(金)10時23分 投稿者
サカモト
 サカモトです。
 「遅刻の理由」リライトの視点を統一したモノを提出します。
 よろしくお願いします。

1279 白石さん 1000字課題 「遅刻の理由」リライト 視点統一リライト
↓↓↓↓↓
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1279&e=res&lp=1273&st=0


一人称について
No.9724 投稿日 2005年6月24日(金)19時32分 投稿者
名無し君2号
>>三人称で「名前」になっているところを、「私or僕or俺」に変えると一人称になるんだとさ。
>>あるいはその逆をやると、一人称が三人称になるんだとさ。

 それでは正確な一人称にならない、というのは知ってます。
 だって前に分室で読んだもん。

 なのにどうしてエセ一人称を「一人称」として書いたのか。
 そりゃー、サカモトさんにわかりやすいようにです。

 人間、物事を覚えるときにはひとつずつやったほうがよろしいようです。
 とりあえず今回サカモトさんが学ぶべきは、一人称の書きかたではなくて、主観の文章と客観の文章の違いです。人物のなかから見た文章と、外から見た文章の違いってことですね。

 なので、あえてサカモトさんが使いやすい方法として、「一人称にできる文章は、主人公視点ですよ」と書きました。

 サカモトさんが一人称視点を身につけようとするときには、ちゃんと教えてあげてください。ジムの会長が。(丸投げ)


 だって私、一人称視点なんかできないもん!

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 甘い香りが、鼻の穴をぬけていった。
「う……」
 思わず洗面台に口のなかのものを吐きだしていた。歯磨き粉とはひと味違ったきめの細かい泡だちが、クリーム色のホーローの上を、ゆっくりと滑り落ちてゆく。
 舌に残る味は、歯磨き粉とはひと味どころか五つ味ほど違っていた。
 苦いというかなんというか……。
 蛇口をひねった。なんども口をゆすぐ。なかなか舌の違和感はなくならなかった。
 歯ブラシにはあきらかに歯磨き粉とは違う、まったりとした白いものが絡んでいた。洗面台のわきを睨みつける。
 歯磨き粉のチューブのとなりに、仲良く洗顔クリームが並んでいた。
「またかよ、姉ちゃん」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 それでもためしにやってみたりしました。
 「私」を使わなくても一人称は書けるのはわかってるんですがね。やっぱり甘いよね。太郎が読者に解説しているしね。あと長いよね。冗長なのは2号だからしかたないよね。けっ。



 ついでに、太郎のなかに入ってまた出てくる視点。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ふご、とパジャマ姿の太郎は目を見開いた。歯ブラシをくわえたとたんのことだ。
 洗面台に口のなかのものを吐きだす。白い泡は、一見、歯磨き粉に見えないこともなかった。口からシャボン玉が出てこなければ。
「うえ、えふ、ひい」
 げほげほと太郎が咳きこむ。つう……っと白いよだれが垂れていった。洗面台にべたりと広がる白い泡に、ぴとりとつながった。
 じっと太郎は見つめた。涙をぬぐう。
 うう……。
 苦いよう。甘いよう。いい匂いがするよう。
 太郎は蛇口をひねって、よだれまじりの泡を流した。口をすすぐ。冷たい水も、なかなか舌をまともにはしてくれなかった。
 蛇口をしめて、太郎は洗面台のわきを見つめた。じとっとした目つきだった。
 小さな棚に、歯磨き粉のチューブが立っている。
 その横に、ぴとりと寄りそって、太郎の姉専用の洗顔クリームがあった。よく似たかたちをしていた。太郎の目つきが、どんどん悪くなってゆく。
「またかよ、姉ちゃん!」
 いきおいよく太郎が振り向いた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 やっぱり長え! もうビョーキだよ!
 文章はなるべく短くて簡潔なほうがよろしいです。みなさんはお気をつけて。




 こんな感じでレスには1時間ほど。では。


課題提出
No.9725 投稿日 2005年6月24日(金)22時50分 投稿者 まこと
 1000字課題を提出します。喜怒哀楽の哀です。
 説明下手克服のため、ベタに説明してあります。

 どれくらいの文字数になるかわかりませんでしたが、必要最小限度の文だけにしたら1000字になりました。
「笑顔の下で」 1000字課題 No.14 喜怒哀楽の哀編  6/24
 ↓こちらにあります。
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1280&e=res&lp=1146&st=0

 最初、哀しいのは離れ離れに暮らす兄妹だと考えました。それでプロットを作りはじめました。
 けれどプロットを作っているうちに、違うなと感じました。
 離れ離れに暮らしていても、気持ちが通じているから哀ではありません。

 兄は小さな妹から気づかわれていたことを知る。さらに心配されてしまう。それが哀になってるんだと思いました。


ありありアリナミン
No.9726 投稿日 2005年6月25日(土)00時16分 投稿者 弟切 千隼
 家の中にアリが発生しました弟切です。蜂蜜の瓶が、中身まで真っ黒になっていました(;_;) 「もったいない」と泣きながら蜂蜜を捨てました。

 慌てて殺虫剤を買ってきて、台所に置きました。アリが巣に持ち帰って食べて、巣ごと全滅するというやつです。どうやら台所の壁の内側に巣を作られてしまったようで、退治するにはこれしかありません。
 ごめんなさいアリさんたち。アリは嫌いではないけれど、一つ屋根の下に同居は勘弁して下さいね。



>自己課題、ペットの話、起のアイディア出し

 今回は新しい案を提出します。


ペットの話、起、その10
―――――――――――――――――――――――――――――
・主人公は、行ったことのないペット屋で「ペットフード全品安売り」
をやっていることを知る。学校帰りにその店に行く。
・初めての店を、主人公はじっくり見て回る。カメの餌を買おうとして
レジに並ぶ。
・主人公の直前に、同じ学校の制服を着た女子(ヒロイン)がいる。(注)
ヒロインは主人公と同じカメの餌を買う。
・主人公はヒロインに名前を訊こうとして、訊けない。自分の買物を
済ませてすごすごと帰る。
―――――――――――――――――――――――――――――


注:ヒロインにとっては、この店は行きつけの店です。いつも来ているので、この日が安売りの日だと知って来ています。


起承の流れ:
 「主人公がペット屋に行く」→「カメの餌を買おうとする」という流れを作ったつもりです。ペット屋でペットフードを買うのは、当たり前に予想される行為ですよね。


転の方向転換:
 「ヒロインが主人公と同じ買物をする」という流れにしたつもりです。


いろいろ
No.9727 投稿日 2005年6月25日(土)00時40分 投稿者
新木 伸
>2号
>一人称視点

>>甘い香りが、鼻の穴をぬけていった。
>>思わず洗面台に口のなかのものを吐きだしていた。

 ぜんぜん、一人称じゃねえ。
 まったく、ダメ。
 ダメダメダメダメダメダメ。

 「甘い香り」とかゆうな。「鼻の穴」とかゆうな。「抜けてゆく」とかゆうな。
 「思わず」とかゆうな。「口の中のもの」とかゆうな。「吐きだす」とかゆうな。

 引いているし。客観的だし。語句の選びかたからして、ぜんぜんだめ。
 「あの瞬間」というのは、もっとエキサイティングなものだろうが。
 まるで表現されていない。

 ところでおまえ、無論、これを書くまえに、歯ブラシに洗顔クリーム付けて、口の中に突っこんでみたんだろうな?
 「その瞬間」の五感情報をしっかりスナップしてきたうえで、表現を試みようとしているのだろうな?

 そうでなかったら、話にもならんぞ?
 表現しようという「実体」を知らずして書いていたら――引いていて、客観的で、概念的で抽象的で、頭と言葉でしか捉えていない薄っぺらいものしか書けないわけだよ。

 リテイクだ。
 まず洗顔クリームを口の中に突っ込んでから、リテイクだ。




>>なので、あえてサカモトさんが使いやすい方法として、「一人称にできる文章は、主人公視点ですよ」と書きました。

 「一人称」という用語を使わずに、「主語を僕にして違和感のないものは主観文章ですよ」と教えればいいのだ。
 「そうか〜。僕と書いてあったら一人称なのか〜」とサカモトが覚えてしまうだろ。


>>サカモトさんが一人称視点を身につけようとするときには、ちゃんと教えてあげてください。ジムの会長が。(丸投げ)

 とりあえず、いまのところ、永久にないぞ。
 一人称に向いているやつと、そうでないやつって、すぐにわかるもん。
 客に対して、わかるように説明できないということは、つまり一人称が書けないってことなわけ。

 世の中には、絶対に、永久に、一人称の書けないやつってのも、いるわけだ。
 主観視点が扱えない人間ね。
 自分以外の「私」に同調して、その人物の目と思考に入って、見聞きできるかどうかね。
 一人称を書く能力というのも、能力のうちであって……。能力というものは、すべて訓練によって伸びるものなのだから、能力の有無は実際には問題ではない。
 だから向き不向きの問題と言っているわけだけど。

 他人の視点に入ることを面白いと感じるかどうか。
 人の身になって想像することを楽しいと思うかどうか。
 いま分室の参加者番付では、以下のようになっている。

 サカモト> 弟切 > 白石、魚住 > まこと、2号

 サカモトが向いていないトップ独占だ。まったく興味がないわけ。他人がどう考えるかってことなんかには。
 ボクシングにインファイターと、アウトファイターとがいるように、小説にも、一人称向きと三人称向きとがいるわけ。
 三人称で主観文を書かせるところまではやるかもしれんが、一人称なんて、やらせるわけねーだろ。
 あ……、でも、アウトファイターになるにしても、一時的にインファイトの練習をすることもあるか。





>弟切
>ペットの話、起、その10

>>起承の流れ:「主人公がペット屋に行く」→「カメの餌を買おうとする」という流れを作ったつもりです。ペット屋でペットフードを買うのは、当たり前に予想される行為ですよね。
>>転の方向転換:「ヒロインが主人公と同じ買物をする」という流れにしたつもりです。

 ボツ。
 カメのエサを買いに行ったのであれば、なんらかの意外な出来事のせいでエサを買えなくなってしまうのが、オーソドックスな「転」というものだよな。
 そこをストライクゾーンの中心として、ひねったり変化をつけたりしてゆくわけだ。

  「エサを買いに行く」→「同じものを買う女の子がいた」

 というものが、なぜ転となると感じたのだ?
 よくわからんので、弟切なりの仕組みを思考開示してみるのこと。


>転の方向転換:
No.9728 投稿日 2005年6月25日(土)00時49分 投稿者 とんびの羽根
>>「ヒロインが主人公と同じ買物をする」という流れにしたつもりです。

 買うものを変える
 買い物を取り合う
 譲り合う
 あきらめる
 別の日に買うことにして店主に特価で変えるよう交渉する
 

 というのは候補になかったんですか
 ひとりで買い物をする→同じ買い物をする人をみつける→結局ひとりで買い物する
 全然転じゃない

 流れを変えるなら
 ひとりで買い物をする→「ふたり」で買い物をする
 ひとりで買い物をする→買い物を「やめる」
 ひとりで買い物をする→ひとりで「別の解決策をとる」
 というようにパラメータを何か一つ変えてください

 場面にストレスがかかってないから「葛藤」もいきてない


むは。
No.9729 投稿日 2005年6月25日(土)01時14分 投稿者 魚住雅則
>取捨選択

>ぜんぜん1000字じゃねーじゃん。
>これは1700字くらいかな

今度はキッカリ 40文字×25行 の純正1000字に挑戦しました。

100本課題 No.7 「しづ姉」(1000字)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1281&e=res&lp=1237&st=0


今回は一度書き終えたあと、削る作業ばっかりやってました。
まだムダがあるかもしれませんが、前回よりは減ったかと思います。


1000字のあまりの窮屈さにビックリです。
単語一個入れるのを躊躇したのははじめて。新鮮な体験ですわ。

ああ、3500字はいいよ。すごいよ。あれほど広い器ってそうそうないよ。やばい今目の前に3500字子ちゃんが現れたら告白しそう。


では。

(とうぶんは「課題出して、もらった指摘を読んで、課題出して」のみを繰り返す感じになるかと)


いろいろ
No.9730 投稿日 2005年6月25日(土)01時53分 投稿者
新木 伸
>弟切
>ペットの話、起、その9再提出

 再提出分に関して、レスしてなかったか。

>>起承の流れ:「主人公が死にそうなカメを拾う→主人公はカメを助けようとする」という流れを作ったつもりです。
>>転の方向転換:「ヒロインが登場して、二人の協力でカメが助けられる」という流れにしたつもりです。

 ぶっちゃけ、転では、ストレスが増える出来事が必要なわけよ。
 起承で作った思惑と予定とに、外乱が加わって、主人公にストレスが加わるということね。
 助けが現れるというのは、ストレスを与えるのとは、逆の方向だ。
 よってボツ。

 あと、ひとつ言っておく。
 「命」とか「生き死に」とかを取り扱えば、話が重くなって盛り上がるだろうというのは、安直な発想ね。
 山場の練習を真面目にやりたいのなら、避けて通るべきものだぞ。
 いま基礎をやってんだから、裏技はないわけ。正攻法でこいっての。


 ちなみに、この「9再提出」はボツだが、「ペットの話、起、その10」のほうは、ボツはボツでも、リテイク可のほうのボツね。


 ちなみに、この9のネタ。
 ボツにしたから、やるけども。
 ヒロイン登場が、より葛藤とストレスとを引き起こすような方向であれば、ヒロインと山場を重ね合わせることもできる。

・大事な用に向かう途中、死にかけたカメを見つける。
・動物病院を探すが見つからない。
・ヒロインが現れる。動物病院は知っているが、カメを扱っているところは市内には存在しないという。近くになければ大事な用に間に合わない。
・どちらか片方がカメを引き取ればいいのだが、ヒロインとふたりで大事な用をすっぽかして、カメを市外の病院まで連れて行くことにする。

 結に関しては、いくつかの着地のさせかたがあるよな。

 しかし、命を扱って盛り上げようってのは、コスイ手なので、とにかくボツ。





>魚住

>>1000字のあまりの窮屈さにビックリです。
>>単語一個入れるのを躊躇したのははじめて。新鮮な体験ですわ。

 単語一個に悩まないから、おまえの書くものはくだらないんだ。
 読める出来ではないのだ。



>>ああ、3500字はいいよ。すごいよ。あれほど広い器ってそうそうないよ。

 1000字ちゃんを愛せないやつに、3500字ちゃんを愛する資格はない。



>>(とうぶんは「課題出して、もらった指摘を読んで、課題出して」のみを繰り返す感じになるかと)

 ばーか。
 そんなオメデタイことを言っていると、2号が放射能火炎を吐くぞ。
 当面は、「誰も指摘くれないし、そもそも読んでくれてもいないけど、でも課題出す」を繰り返すもんなんだよ。
 指摘をもらえなかったら書かないっていうなら、やめちまえ、やめちまえ。
 おまえなんかが小説を書かなくなったとしたって、全人類、まったく、困りゃしない。

 たとえ、観衆がひとりもいなくても、歌を歌うのが、歌歌いというものだ。
 ガード下やら駅前やら、観客ゼロの場所で歌ったことのないやつが、聴いてもらえることの真の喜びを知ることはない。
 人のために歌うこともできやしない。


課題提出と指摘
No.9731 投稿日 2005年6月25日(土)16時48分 投稿者 まこと
 魚住さんが課題提出後に「書きやすい」と言ってたことがありましたね。今回、私もそう感じたんです。
 たぶん、きちんとプロットが練れていたからじゃないでしょうか。エピソードを拾うのが楽だったから、それで書きやすかったのかなと思いました。

 その課題を提出します。
 前回できなかった視点の練習をやりました。できなかった理由は、プロットが外からの視点で書けるようになっていなかったからだと考えました。今回は、外に出ていく視点を意識して書いてきました。外から→中へ→外へ、の視点ができていると思います。

 「お守りしますっ」1000字課題 喜怒哀楽の喜編 6/25
 ↓こちらにあります。
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1282&e=res&lp=1146&st=0



>指摘練習
>魚住さん

 「学園祭前夜のカノジョ」読みました。簡単に指摘させていただきます。
 ↓本文はこちらにありますね。
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1278&e=res&lp=1278&st=0

>>顔をあげた彼女は目に涙をためていた。な、なにも泣かなくても……え? 
>>よく見ると委員長の頬に小さなえくぼができていた。えーと、これ、笑ってるのか?

 ここを誤読してしまいました。委員長には、なにか秘密があるのだと思いこんでしまいました。
 おもわせぶりな文章で、私をたぶらかそうとしましたね。
 冗談です。が、勝手ながら罠に引っかかりました。

 魚住さんとしては、笑顔を強調したかったのだと思うのです。
 それはわかるのですが、目に涙だと強すぎました。
 私にもうまい表現は思いつかないんですけど、魚住さんなら、たくさん表現のストックがありそうですよね。


 「しづ姉」にも指摘を。
 ↓本文はこちらです。
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1281&e=res&lp=1281&st=0

 おもしろいし、内容もきちんと伝わってきました。読後感も良かったです。
 でも、指摘どころを1個見つけてきました。

>>つぃっと視線をそらすイトコだった。

 この文はくずれています。本来は「イトコがつぃっと視線をそらせた」になります。目立たせたいときに使う文になりますね。一番の目玉に使う文かなと思いました。

 けれど、イトコであるということは、そこそこ目立たせる文で充分だと感じました。指摘するところがないので、そこをツッコミしてみます。



 それとこれは私の思いこみかもしれないんですが――例えば、板金屋のおやじの時みたいに、あと、触手のときみたいに――確認の意味で質問させてください。

 主人公が「いとこ」に呼びかけるところを漢字で書くと、「従姉弟」ではないのでしょうか。「お姉さん」だから姉妹のほうを使ったのかなとも思ったのですが、しっくりこなかったもので。お聞きしてしまいます。


感想
No.9732 投稿日 2005年6月25日(土)18時58分 投稿者
名無し君2号
 太陽が熱かったので、カッとなってノートパソコンのCPUを交換しました。
 もともとK6−2の400Mhzという骨董品級パソコンだったのですが、そいつを500Mhzに換装だぜー、おーいえー。2000円なり。ちなみに6年前、発売時の価格は約2万なり。時の流れは無惨なり。

 とりあえずそのままつけてみました。
 パソコンのスイッチを入れる。数分後、停止。すんげえ熱い。もう触れないほどに。うほ。

 やりすぎたかと反省。
 500Mhzを450Mhzに下げ(ちなみにMhzというのは処理速度みたいなもの)、電圧も下げる。

 スイッチを入れた。
 一般保護エラーとか出て止まった。うは。

 さらに深く反省。
 どうやら電圧を下げすぎた模様。本来は2.2Vで動くものを、1.8Vで動かそうとしていたみたい。2.0Vに上げる。

 無事に動いた。やったー。
 でもなんといいますか、パソコンの操作感覚はぜんぜん変わりません。体感速度に変化なし。
 400から450じゃあね……あんまり意味ないよね……。

 CPUの交換には成功したというのに、どうしてヘコんでいるんだろう。




>魚住さん

>1281 100本課題 No.7 「しづ姉」(1000字)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1281&e=res&lp=1237&st=0

 いま気づいたんですが、「100本課題」になってますね。
 すごいよ彼はやる気だよ!

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「だからっ……ぜはっ……ゲーム……ほどほどに……はうっ……しなさいっ…て言ったのよ」
 しづ姉は自転車のサドルによりかかってあらい息をついていた。
 ゲームのしすぎで寝坊したぼくを乗せて、家から学校まで全力で飛ばしてくれたんだ。感謝してる。でもさ、
「ぼく寝てたよね。しづ姉が夜中に起こしにくるまで」
「そ……そんなのしらない」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 しづ姉が主人公を真夜中に訪問した理由が、「ゲームをするため」だと読みとれませんでした。じゃあなにを読みとったかというと――

 あははのはー。
 なんだよ、しづ姉ショタコンかよってなもんや。すべては誤解かもしれんや。


Q:あなたはドスケベですか?
A:いいえ、私は健全な男子です。




>まことさん

>1282 「お守りしますっ」1000字課題 喜怒哀楽の喜編 6/25 まこと

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1282&e=res&lp=1146&st=0

>>今回は、外に出ていく視点を意識して書いてきました。外から→中へ→外へ、の視点ができていると思います。

 具体的にはどうやって、真紀から外へと視点を移しました?
 たぶんこのあたりだと思うのでーすーがー。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 光太郎が手を握ってくる。もちもちっとした手だった。ぐいっと引っぱられる。光太郎に手を引かれて歩きだした。
 弾き語りのお兄さんが、光太郎に声をかけた。キッとにらんで足を速める。そうしてときどき、真紀を振り返った。
「がんばれマキ、あとちょっとだぞ」
「ふふ、うん」
 光太郎の緊張した顔つきがおかしかった。この調子だと帰りは別の道を通ったほうがよさそうだなと思った。
 アーケード街を通り抜けた。コンビニが見えている。照明があかるかった。
 真紀と光太郎は顔を見合わせた。その顔はにっこりと笑っていた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 だって外に視点が出ていないんだもん。

・「光太郎が手を握ってくる」→主語である真紀が省略されているので、真紀の中。
・「そうしてときどき、真紀を振り返った」→ちょっと外にでた。
・「この調子だと帰りは別の道を通ったほうがよさそうだなと思った」→主語が略。なので真紀。
・「アーケード街を通り抜けた」→どちらともいえず。
・「真紀と光太郎は顔を見合わせた」→どちらともいえない。
・「その顔はにっこりと笑っていた」→真紀視点として読めないこともない。

 視点が外に出てねーだよ。
 そもそもまことさんは「外から見た視点」で書けるんでしょうか。外から書けなきゃ視点を出すこともできない相談ソーダンヤーレンソーラン。

 とりあえず、外から見た視点で書いてみることを推奨します。




 レスには30分。ちゅうかこれってちっとも感想じゃないよね。


転々てんまり
No.9733 投稿日 2005年6月25日(土)22時09分 投稿者 弟切 千隼
>自己課題、ペットの話、起のアイディア出し

>>  「エサを買いに行く」→「同じものを買う女の子がいた」
>>
>> というものが、なぜ転となると感じたのだ?
>> よくわからんので、弟切なりの仕組みを思考開示してみるのこと。
(新木さんのNo.9727の書きこみより)

 これは、「主人公の関心の移り変わり」に惑わされたのだと思います。

 主人公は、それまで新しい店の探検に夢中でした。本来の目的であるカメの餌も見つけて、買おうとしています。
 主人公の立場でいえば、「店に行く」→「新しい店を探検する」→「カメの餌を買う」で、一連の行動が完結するはずでした。それ以外の要素が入ってくるとは思っていません。
 まさか、自分の関心を呼ぶ女の子に出遭うなんて、思っていませんでした。

 という主人公の視点に、べったり寄りすぎましたね。



とんびの羽根さんへ >

 『パラメータを変える』という表現はわかりやすかったです。どうもありがとうございます。



 以下に、その10の案を修正したものを再提出します。


ペットの話、起、その10再提出
―――――――――――――――――――――――――――――
・主人公は、行ったことのないペット屋で「ペットフード全品安売り」
をやっていることを知る。学校帰りにその店に行く。
・カメの餌はセットでしか安売りをしていなかった。セットでは
量が多すぎて、使い切るまでに傷みそうだ。主人公は買うべきか
買わざるべきか悩む。
・同じ学校の制服を着た女の子(ヒロイン)が、同じカメの餌の前で
悩んでいる様子なのに気づく。主人公は思い切って声をかけて、
二人で一セット買わないかと提案する。
・ヒロインが承諾して、二人で一セットの餌を買い、半分に分け合う。
―――――――――――――――――――――――――――――


起承の流れ:
 「主人公がペット屋に行く」→「主人公が一人でカメの餌を買う」という流れです。


転の方向転換:
 「一人ではなく、二人でカメの餌を買う」という流れにしたつもりです。


いろいろ
No.9734 投稿日 2005年6月26日(日)00時58分 投稿者
新木 伸
>弟切

>>主人公の立場でいえば、「店に行く」→「新しい店を探検する」→「カメの餌を買う」で、一連の行動が完結するはずでした。それ以外の要素が入ってくるとは思っていません。

 主人公の予定にない事が起きるという意味では、たしかに予想外ではある。
 しかしただ起きるだけではだめで、その予想外の出来事が、主人公の行動に変化を起こさなければならないわけよ。
 その意味では、転になっていない。

 自分の関心を呼ぶ女の子がいた――というだけでは、やはり主人公はカメのエサを買って終わりなわけだな。
 当初の予定から行動が変わっていないとならない。

 ちなみに池でのカメ写生のサンプルでは、予定とアクシデントとの関係は、こうなっている。

主人公の予定:ベストな場所を独り占めしてカメ写生
アクシデント:カメが動いて、ベストな場所が女の子のほうに変わる。一緒に描こうという提案に応じずに尻尾を描く。




>>ペットの話、起、その10再提出

 これは転がある。
 ――が、起承が短いし、たるいわりには、転も二つある。
 バランスが悪い。
 さらに結もない。

 起承「安売りのエサを買うつもり」→転1「一人では買うには多すぎ」→転2「二人なら買えた」

 という流れだな。

 しばらくカメオタク忘れろっていうの。縛り要素をひとつ増やすたびに、難易度が上がってゆくんだから。
 リテイクしてもクリアできないということは、まだ難易度が高いということだ。

 あとヒロイン登場のタイミングを「転」に固定しているようだけど、それはやりかたの一つだぞ。起承のうちに出しておく方法もある。

 ちなみにカメ写生のサンプルでは、起から出している。どうして起から出てきたのか、その思考をたどると、ヒロインを転で登場させるとヒロインの人物像を描くヒマがないし、ずっと主人公ひとりで話が進んでいたって面白くもないし――というものになる。
 起で出すことを選択したわけね。創作者として。

 どこで人物を出してゆくかということは、このように創作意図に基づいて選択するものであって、必ず転で出さねばならないと観念を固着させてロボットのように実行するものじゃない。





>魚住

 1000字課題を提出するとき。
 タイトル書いて、リンク張っておいたって、誰もクリックなどせんぞ。
 リンクもタイトルもなかったら、本当に誰もクリックせんだろうがな。

 「読みどころ」に関しても、一行書いておくと、読まれる確率が上がるかもしれんぞ。
 読んだ人間が、その話で、どう愉しむことができるのか、ということね。
 まあ、そうした意識も持たずに、ただ漫然と書いているだけなのだろうけど。

 つまり、読者を愉しませることを念頭に置いて書けということだ。
 提出時に「読みどころ」を書けるということは、書いている最中からすでに、読みどころはどこかということを自覚的に把握しているということだ。





>2号

 筐体の規定外のクロックアップは、不安定になるだけだぞ。
 冷却まわりもオーバークロックに合わせて変更したのか? 冷却ファンなどの性能は400MHz用のままなんだから、クロックだけ上げると、冷却が追いつかなくなって危険だぞ。500MHzでハングアップっていうことは、450MHzも相当にやばい。
 これから夏になって気温も高くなってゆくのだし。
 アホなことやっておらんと、元のCPUに戻しておけ。
 ついでに夏のあいだは、あえてクロックさげて350MHzぐらいで運用しておけ。

 普通の熱暴走は、書きかけの原稿が飛ぶだけだから、最大1日の成果がパーになるだけだが。
 ファイルのセーブ中にCPUが飛んでくれると、HDDの中身全体が丸ごとお亡くなりになるぞ。FATが壊れるという。
 特にWIN95とWIN98は、FATというファイル管理方式を取っているので、檄ヤバい。
 WINDOWS−XPなら、NTFSという管理方式なので、ダメージはセーブ中のその1個のみに限定されるのだが。

 まあ、おまえはアホだから、仕事の原稿を吹っ飛ばしてエラい目に逢わなければ、懲りんのだろうが、いちおう忠告しておく。

 改造マシンなんぞで原稿書こうとするやつは、プロにはおらんぞ。
 俺もゲーム用のマシンはともかく、原稿用のマシンは規定クロックだし、ヤバいことは一切やってない。


お礼と課題提出
No.9735 投稿日 2005年6月26日(日)12時13分 投稿者 まこと
>2号さん

 お読みいただいてありがとうございました。ご指摘をみます。

>>具体的にはどうやって、真紀から外へと視点を移しました?

 具体的には↓ラスト2行でお外に出ようといたしました。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 真紀と光太郎は顔を見合わせた。その顔はにっこりと笑っていた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 前の3文が、中と外のどちらでもない視点です。そこをとっかかりにお外へGO! のはずでした。しかし、失敗のマキでした。
 リテイクー。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 アーケード街を通り抜けた。コンビニが見えている。照明があかるかった。
 真紀と光太郎が顔を見合わせている。ふたりの顔が笑顔になった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 今回書いてきた、提出する課題も、外から視点が怪しいんですよね。
 次回の課題で、完全に外から視点っていうのにも挑戦してみます。できるのかな。



 で、今回提出する課題も、外→中→外 視点でございます。途中から主人公の中へ入って、本文の最後で外へ出ています。

 「それとこれとは」1000字課題 No.16 喜怒哀楽の怒 6/26
 ↓本文はこちらにあります。
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1283&e=res&lp=1146&st=0

 中学生男子の言い合いになってるでしょうか。気分良く書いてしまったので心配です。


たらいま
No.9736 投稿日 2005年6月26日(日)18時05分 投稿者 白石 尚

 思ったより早く復帰できました。課題二本、あげます。

 白石1000字課題 No.9「じゃがいも怖い」
    ↓
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1284&e=res&lp=1284&st=0


 白石1000字課題 No.10「西日の射す部屋で」
    ↓
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1285&e=res&lp=1285&st=0

 作品アピールしたいけど、時間がありません。是非見て下さい。

 白石


アリさん虐殺中
No.9737 投稿日 2005年6月26日(日)22時53分 投稿者 弟切 千隼
 我が家に仕掛けたアリ用殺虫剤に、アリさんが真っ黒にたかっています。それを見ていると、サルヴァドール・ダリという画家の描いた絵を思い出します。

 ダリは、現実にはあり得ない不思議な光景を描く画家でした。「燃えるキリン」・「ぐにゃりと溶け出した時計」などのモティーフが知られています。彼がよく使ったモティーフの中に、「ごちゃごちゃと寄り集まったアリ」がありました。



>自己課題、ペットの話、起のアイディア出し

>> しばらくカメオタク忘れろっていうの。縛り要素をひとつ増やすたびに、難易度が上がってゆくんだから。
>> リテイクしてもクリアできないということは、まだ難易度が高いということだ。
>>
>> あとヒロイン登場のタイミングを「転」に固定しているようだけど、それはやりかたの一つだぞ。起承のうちに出しておく方法もある。
(新木さんのNo.9734の書きこみより)

 という御指摘を受けました。これに従ってアイディアを出してみます。



ペットの話、起、その11
―――――――――――――――――――――――――――――
・雨の日。主人公は傘をさして下校する。
・途中、同じ学校の女子(ヒロイン)が傘を吹き飛ばされるのを見る。
その傘は風で破壊されてしまった。
・知らない人だったが、主人公はヒロインを気の毒に思い、傘を貸す。
自分は鞄を掲げて走って帰る。
・翌日、校門でヒロインが待っていて、主人公に傘を返す。
―――――――――――――――――――――――――――――


起承の流れ:
 「主人公が傘をさして下校する」という流れです。日常の一こまですね。


転の方向転換:
 「ヒロインに傘を貸す」→「主人公は傘なしで下校する」と流れを変えました。


いろいろ
No.9738 投稿日 2005年6月27日(月)02時03分 投稿者
新木 伸
>まこと
>外部視点

 「〜た」で終わる過去形と、「〜る」で終わる現在形の使い分けが、いいかげんすぎ。
 「〜た」「〜る」「〜た」「〜る」と交互に並べていけばいいってもんじゃない。

 「〜いる」で終わる文は、いま現在起きつつある出来事を示しているわけね。
 「〜いた」で終わる文は、すでに終わっている出来事を示しているわけね。



 まず冒頭の3行を見てみる。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 登校する生徒の列が学校へと続いている。信也も博人となだらかな坂を歩いていた。
「今どき、信じてるやつ、いるのか?」
 信也は学生カバンで、博人の尻を叩いた。ばふっと大きな音がする。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


>>登校する生徒の列が学校へと続いている。

 ここは過去形になるはずだ。
 ここをもっと正確に記述すると、「生徒の列が学校へと続いている(と認識した)」となるわけだな。
 視点保持者が認識したことが書かれているわけだ。認識である以上、それは必ず過去の出来事となる。まず出来事があり、それを見聞きして、判断するのに時間がかかる。
 認識している時点で、それはすでに一瞬過去の出来事になっているわけだ。


>>信也も博人となだらかな坂を歩いていた。

 それに対して、これは本人の行動である。
 そして現在も継続中の出来事である。
 よって、こちらは現在形で書かれないとおかしい。

 ちなみにこの文章、信也主観の文章になっているな。
 外部視点で書くのなら、「信也は博人となだらかな坂を歩いている」となるか、「信也と博人もなだらかな坂を歩いていている」となるべきだ。

 外部視点であっても、視点保持者が名前を知っているぐらいであるから、以前から注目を向けていたことになる。彼らが坂を歩いていることは、視点保持者がいま認識したことではない。よって信也主観の文章と同様に、「坂を歩いている」と現在形で書くことになる。



>>「今どき、信じてるやつ、いるのか?」
>> 信也は学生カバンで、博人の尻を叩いた。ばふっと大きな音がする。

 尻を叩く瞬間が「いつ」なのか、音がしたのが「いつ」なのか、注意を払うこと。
 台詞と同時なのか、台詞を言ってから叩きにいったのか。
 音がする瞬間は、当然ながら、叩くのと同じになるよな。音だけ遅れて響く事は普通はない。


例1:「台詞+叩く+音」がすべて同時だった場合の例。台詞が現在。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「今時、信じているやつ、いるのか?」
 信也は学生カバンで、博人の尻を叩いた。ばふっと大きな音がした。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

例2:台詞と「叩きにいく」が同時。「音」が現在。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「今時、信じているやつ、いるのか?」
 信也は学生カバンで、博人の尻を叩きにいっていた。ばふっと大きな音があがる。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 「いま」がどこにあるかを考えることを、時制を考えるという。
 例1では、どこに「いま」が存在しているのかというと、台詞のところにある。
 台詞のところだけが「現在起きている出来事」であり、そのあとで過去形の形で「叩いた」と「音がした」と、あれとこれも実は同時に起きていたんだよと、事実を重ねていっている。

 例2のほうでは、まるでアプローチが違っていて、「音がする」ところに「いま」が存在している。
 音がした瞬間を事象の起点としつつ、そこより時間を遡った過去の出来事として、「台詞」があり、「叩きにゆく動作」も始まっていた、と記述しているわけだ。


 例1のほうが簡単であり、オーソドックスな書きかた。
 例2のほうは変則的な書きかた。台詞はすべていま現在発せられたものである、という小説の前提を覆しているわけだから。

 まあ、まことにはまだ難しいだろうけど。
 ていうか、これがわかるやつ、分室には、ひとりもいやしないだろうけど。
 とりあえずまことが考えるべき事は――。

 「台詞」「叩く動作」「叩いた音」――の3つが、同時なのか時差があるのか。
 同時であれば、どう書けば同時であると伝わるのか。
 時差があるなら、どう書けば時差があるように伝わるのか。
 それを考えることだろうな。

 で、冒頭3行に限らず、全編にわたって、そんな感じ。
 なにがどういう順番で起きているのか、ぜんぜん読み取れん。酔う。
 同時に起きていることと、そうでないこととを、弁別してみろ。
 漫画でいうなら、同時に起きていることは、ひとつのコマの中に描かれるわけだ。
 この1000字のストーリーは、いったい何コマで表現されているんだ。




>外→中→外

 最後の外のところが、3行ぽっちでは、外に出てきたことを認識できんな。
 それまでキャラの内面に入っていたのに、急に壊れてしまったようにしか見えん。
 外に出す前には、どちらでも両用可能な文章を挟んで、クッションを置くのだと言っているだろうが。

 あと内面思考を語っているときには、いつなにが起きているのか――「時制」に気を払わなくていいので、楽なのだろう?
 思考ってのは常に逐次的なものなのね。過去も現在もないわけだ。しいていれば、常に「現在」だけが有りつづけるようなもの。
 よって文章に気を遣わなくても、だだ漏れにして書いているだけで、体裁が整うわけだよ。
 楽だから、そればかり書き続けていたのだろ。それで気分良く書けたのだろ。
 だから引き際が遅くなって、最後の3行だけで、申し訳程度に外部視点にしているだけで、結果、急ぎすぎてしまうわけだ。

 全42行あるなら、はじめの10行は外、6行がクッション、10行が中、6行がクッション、最後10行が外――ぐらいの配分でやれ。
 先に行数の配分を作っていって、そこにハメる形な。

 ちなみに「10行外、6行クッション、そこから中〜」の導入部部は、その割合でできている。
 しかし、その後、ずっと中に入ったままで、出てきていないのがいけないわけだ。





>弟切

 こんどはヒロインの登場タイミングが、承で固定なのかな。
 起で出すのもやらんといかんぞ。

 起承の流れが、いちおう転じてはいる。主人公はカサを持っていたのに、それをなくして濡れて帰ることになったわけだな。
 だがいまやっているのは、葛藤付き、山場付き、の転なわけだろ。
 そちらの条件を満たしていないぞ。

 あと、葛藤と山場は、どこにあるのよ?
 女の子を気の毒に思ってカサを渡しているわけだが、べつに葛藤していないし、盛り上がってもいないよね。

 主人公が「どうしようかどうしようか」なんて悩んでいたら、カサをなくした女の子はずぶ濡れになっていってしまうので、すぐに決断せねばならず、よって葛藤が入れられなかったのだと思うが。
 まあ弟切がそこまで自覚していたなら、対策を取っていたはずなので、ただ考えていなかっただけなのだろうと推測されるが。

 あと、話の本質ではないのだが、舞台をイメージしていないだろうから、指摘するけど。
 カサが壊れるほどの風が吹いていたら、カサなんて、役立たずなのでは? むしろ危ないので、傘を差さずに濡れて歩いた方が良いのでは? 台風地方の人達はそうした生活の知恵を持っていると思うのだけど。


視点
No.9739 投稿日 2005年6月27日(月)16時09分 投稿者
サカモト
>一人称
 新木さん、2号さん。視点についての書き込みありがとうございました。

>>サカモトが向いていないトップ独占だ。まったく興味がないわけ。他人がどう考えるかってことなんかには。

 すごーく嬉しくないトップですが、ちょっと自覚もあるし、良く言われることなので反論できません。
 基本的に自分中心で他人への興味が薄いみたいです。以前、なおそうと考えたこともあるのですが、うわべだけは人に合わせることを覚えただけで根本的な解決はしてないんですね。
 だから、日常では他人の思考を読むより、その場の流れで答えてしまうことが多かったりします。


>視点統一してわかったこと
 前に書いていた視点がごちゃ混ぜになっていたこと。そして、それ以上に、日本語もやばかったこと。日本語は自覚していたつもりだったんですが……日本語、書いてないもんな〜。
 じゃない。
 視点のかき分けですが、色々な方法があることがわかりました。


>>おかずの載った食器をどけて布巾を動かした。(三人称太郎視点)
>>彼は慎重に食器などを避けながら、机の上を拭いていく。(外視点版)

 文そのものが違っているので、太郎寄りの視点か、外から眺めている視点か、わかりやすいです。


>>花子を見て返事を返す。(三人称太郎視点)
>>太郎が花子を見て返事を返す。(外視点版)
 主語を付けるか付けないかだけで、太郎寄りの視点のように思えます。そして、外視点では主語を付けたことで、太郎を少し遠くに感じさせて、外から見ていると印象づけれます。

 探してみると、いろいろな書き方がありそうでした。

時間:三時間


>サカモトさん
No.9740 投稿日 2005年6月27日(月)21時47分 投稿者 白石 尚

>自分の課題をリライトしてもらったら、あとはどうすればいいんだろう。と考えていたら、

≫元の部分とどこがどう変えられたのか、比較して、確認して、理由まで分析するのは相手の仕事だ。(#9620新木さん書き込みより)

 と、書いてあったので。仕事、仕事。仕事って、しなければならないことをすることなので、やった結果を報告します。

>サカモトさん 『白石1000字課題「遅刻の理由」リライト』
     ↓
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1273&e=res&lp=1273&st=0
 


《白石の書いたものと違うところ》

1.話の冒頭、洗顔クリームのくだりに、かなりの行数を費やしてある。

 これによって、読者は初対面の登場人物のキャラがつかみやすい。会話文も白石のものよりずっと多いし、人間関係や上下関係もわかりやすい。もう少しコンパクトにまとめれば「起」「承」のめりはりがあっておもしろくなるかも。

2.───────────────
 弟は、これでもとても頭がいい。中学校では二年間、常に学年一位の成績だ。だけど考えられないくらい間抜けなところがあって、日常生活ではヘマばかりしている。考え事をすると、自分のことがおろそかになるのだ。両親の仕事が多忙なので、小さい頃から弟の面倒はわたしがみてやっていたが、時には命にかかわるような重大なヘマをする
 ────────────────
 ↑
 上の文は白石の書いた原文です。この、超説明的な文章を、サカモトさんはリライトで、登場人物に言動させることで表現している。
 ↓
 ────────────────
 席に着く太郎。箸を止めた花子が、みそ汁をよそって渡してくれる。
「熱いよ。気をつけて」
「あ、ありがとう。うあっちぃ」
 ────────────────
 ↑この部分は、姉が何故弟の面倒をみてやっているのかを、自然に読者に納得させている。
 ────────────────
「普通はわかるの。成績良くても、ソレじゃやばいからね」
 ────────────────
 ↑ここは、成績は優秀な弟が、日常生活で注意力がないことを、姉のさらっとした一言で表現している。

3.あとは、ただのドジの連続で、ちょっとたいくつでした。「転」がなかったように感じます。白石は、原文で「世話をやかせるばかりのドジな弟にかまけていたら、自分が学校に遅刻してしまうので、もう弟のことは構うまいと思った姉」を「転」に据え、「でもやっぱり鼻血を出している弟をほったらかして学校に行くことができなかった姉」を「結」にした「つもり」です。

 あと、サカモトさんのリライトを読んで感じたこと。
「男の子って、ほんっと、恩知らず」
 悪い意味ではなく、女性が表現する男性って、どこか必ず美化したり、女性に都合のいい解釈を押しつけたりしがちなので、そこのところのズレを念頭に置いて、これから男性を描いてみたらおもしろいんじゃないかなと思った、ということです。えらい長文になりましたが、わたしの言いたいことが伝わるでしょうか。

 サカモトさんオリジナルの「兄弟喧嘩」も、今回の「遅刻の理由リライト」も、最後の最後で主人公の男の子が妙に冷めてしまうところをもう少しうまく持っていけば、サカモトさんらしい「笑い」になるのかもしれません。あくまでおぼろげにそう感じただけですので、深く聞かないで下さい。

 リライトって、けっこうためになりますね。
 サカモトさんはずいぶん「視点」の練習をしたみたいですが、白石のリライトした「兄弟喧嘩」について、どんな感想を持ちましたか? ひまな時、教えて下さい。

 白石


>2号さん
No.9741 投稿日 2005年6月27日(月)22時34分 投稿者 白石 尚

>2号さん #9693の書き込みに対するレスです。

 白石の1000字課題「インスタントラーメン(本来の表題は、塩ラーメン)」を拾い読みしてくれてどうもありがとう。
 
 おもしろいと感じてもらったところは「なるほど」と膝を打つ思いでした。人は、こういうところをおもしろいと感じるんだなと、大変勉強になりました。

 それで、忙しい2号さんに質問なんですが。お仕事終わってからでいいですので、以下の部分に対して教えて下さい。

─────────────────────────
 
 >>ちなみに、起承転結はちょっとおかしいです。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
起: 彼氏と意見が衝突して、友人宅にやけ酒を飲みにきた主人公。
承: 主人公は身体に良くないと言って、夜食にラーメン食べることを拒否する
転: 主人公は、友人がラーメンがおいしそうにすする姿がうらやましくなる。
結: 主人公は自分のかたくなさを情けなく思い、泣きながらラーメンをすする。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 >>ラーメンがメインの話じゃないと思います。
 >>主人公の彼氏に対する想いがメインの話じゃないでしょーか。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
起:彼氏と喧嘩して、友人とやけ酒を飲む主人公。
承:彼氏についてさんざんに愚痴をこぼす。
転:夜食にラーメンをすすりだす友人。その姿に、主人公は彼氏を思いだした。
結:やっぱり彼氏が好きだと気づく主人公。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 >>こうなるんじゃないですかねえ。
 >>私が課題を読んだかぎりは、ですけども。

─────────────────────────

 ↑上の部分についてです。

 白石は、サカモトさんの「兄弟喧嘩」をリライトして以降は、課題を書こうとパソコンのキーボードに触れた瞬間に、起承転結を書くことにしました。それが上記のものです。書き終わった起承転結を文頭に置いて時々見直しながら、なるべく筋が離れないように、本文を書いていきます。
 本文を書いているうちに、思いもよらないエピソードや、思いもよらないアイデアが浮かんできます。それで、枝や葉がいっぱいついて、できあがったものの起承転結が、2号さんの書いたものになってしまっていたのです。

 あくまで当初の予定では、白石の書いた起承転結が「筋」であったはずなのです。だからあえて、本文を書き終わったあとに起承転結を書き換える作業をしませんでした。

 でも、きちんと書き換えた方が、読む人のためにはいいのかな。今度から両方書こうかな。
 本当は、最初に書いた起承転結どおりの話を書けばいいんだけど、まだまだ、とてもそこまでは。
 
 と、いうことです。

 あと、他の書き込みでよく見かけた2号さんの言い回し。
>だって前に分室で読んだもん。
>だって私、一人称視点なんかできないもん!
>だって外に視点が出ていないんだもん。

 2号さんの流行? おもしろポイントでした。

 白石


「〜た」「〜る」
No.9742 投稿日 2005年6月27日(月)22時37分 投稿者 まこと
>「それとこれとは」
>外部視点

>>「〜た」で終わる過去形と、「〜る」で終わる現在形の使い分けが、いいかげんすぎ。

 いいかげんではいけません。「〜た」と「〜る」の使用は、ふにゃふにゃ理解のままでやっておりました。
 良い機会です。矯正しましょう。



 まず、「いま」がどこであるかを考えるために、いくつのコマに分かれているのか調べます。そのコマの「いま」を軸に、時制を考えていきましょう。

(コマ1)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 登校する生徒の列が学校へと続いている。信也も博人となだらかな坂を歩いていた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 これはすでに解答をもらっていますね。「いま」は「歩いている」ところです。
 

(コマ2)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「今どき、信じてるやつ、いるのか?」
 信也は学生カバンで、博人の尻を叩いた。ばふっと大きな音がする。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ここも解答にしたがって見ていきます。セリフは現在発せられたものとして考えます。
 この3つの文はすべて同時におこっています。
 セリフが「いま」です。なので、続く2つの文は過去形でなければいけませんでした。
 「音がする」→「音がした」になります。


 このやりかたに従って全文を見ていきましょう。

(コマ3)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「去年だってプレゼントもらってるんだ。いるって絶対、サンタさんは」
 博人が声をひそめた。信也のカバンを手で押さえ、まゆじりの下がった笑顔を見せている。まわりの生徒を気にしている様子だった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 セリフがあるので分かりやすいですね。「いま」はセリフ。その後の文も全部同時におきていることです。なので、全文過去形にならないといけませんでした。「笑顔を見せている」という文は、アウトです。
 「見せていた」が正解です。


(コマ4)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「なんだよそれ、中学生がサンタさんって」
 博人の目が前を歩く生徒と後の生徒の間をいったりきたりしている。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ここは、(コマ3)と違って時差があります。セリフを受けて、行動が発生しているからです。
 ここは変則的な書きかたってことになるんでしょうか。
 「いったりきたりしている」を「いま」と考えて、現在形のままにしておきます。そこより遡った過去の出来事として、「セリフ」があるという考えです。


(コマ5)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「いるんだよ。信じる者にだけプレゼントは届くんだ。その証拠に、去年のクリスマス、ゲームソフトもらった」
 博人が背を丸くした。顔が笑っている。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 これも、全文同時におきていることです。「顔が笑っている」は「顔が笑っていた」になります。


(コマ6)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「8か? あれ、親に買ってもらったんじゃないのか」
 博人がうなずいた。
「サンタさんだよ」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 後のセリフが「いま」になります。
 順番は、セリフ→行動→セリフ、です。「うなずいた」は過去形のままでよいでしょう。


(コマ7)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 うれしそうな顔がうつむいた。
 信也はあきれてしまった。
 買ってもらったのではなくても、親が枕もとに置いたのは間違いない。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 「あきれてしまった」が「いま」になります。「うつむいた」は過去の出来事です。「間違いない」は、「あきれてしまった」を説明する文です。だから「あきれてしまった」と「間違いない」は同時ということになります。
 「間違いない」→「間違いなかった」が正解です。


(コマ8)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「アホか」
「なんだよぅ。サンタさんは信じる人に応えてくれるんだ。いいじゃないか。なにを信じようと、人の勝手だろ」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 あとのセリフが「いま」です。セリフなのでそのままです。


(コマ9)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「ぶっ。信じるったってサンタさんだろ。すっげーな、それ」
 笑ってしまった。博人らしいとも思った。クリスマスからやりだしたゲームを今だにクリアしていない。ラスボスを倒すのがかわいそうになったというのが理由らしい。心やさしい博人だから、サンタクロースも信じてしまうのだろう。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 これは長いのですが、全部同時ということになります。ですからセリフ以降、全文過去形になります。


(コマ10)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「そういう信也だって」
 横目でにらんでくる。
「宇宙人なんてばかばかしい話、信じてるだろ」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 後のセリフが「いま」です。すると「にらんでくる」は過去の出来事ですから「にらんできた」となります。


(コマ11)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 信也の頭で、なにかのはじける音が響いた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 この文が「いま」です。「響く」と現在形になります。


(コマ12)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「なにが馬鹿だ!」
 信也は立ち止まった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 セリフが「いま」です。セリフと後の文の出来事は同時におきてます。過去形のままで良いでしょう。


(コマ13)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 前を歩く生徒が振り返った。後の生徒たちが信也と博人をよけて進んでいく。おもしろそうに眺めながら通っていった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 どれも同時におきている出来事です。
 視点者が見ていることなので現在進行形となるのかな。すると、全文現在形ということになりますね。


(コマ14)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「いいか、UFOが世界中で目撃されてるんだぞ。だれが操縦してるってんだ」
「ほらね」
 博人は平静だった。
「信じてるんだろ? 宇宙人。サンタさんはプレゼントって証拠があるんだけど。宇宙人が存在するって証拠、あんの?」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 最後のセリフが「いま」です。2番目のセリフと「平静だった」は同時におきています。だから過去形のままで大丈夫です。


(コマ15)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 頭の中に言いたいことがいっぺんに浮かんできた。
 プレゼントは証拠にならない。サンタは子供だましだ。宇宙人は存在する可能性がある。科学的根拠があるってテレビが言ってた。科学者もそう言っている。本にも書いてある。
 信也がハァハァと荒い息をしている。博人が黙ってそれを見つめていた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 頭の中で考えていることが「いま」です。「荒い息をしている」のと「見つめいていた」は、それと同時におきている出来事です。両方過去形になります。

 頭の中で考えている文は全部現在形になると思うのですが、テレビの文だけはどうしても過去形になってしまう、ような。なんか変です。そもそも「いま」が間違っているのかもしれません。それともコマの分けかたが変なんでしょうか。
 ここは自信ありません。


(コマ16)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「宇宙人は、いる」
 信也の声は低かった。そして、太めの眉にしわが寄せられていた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 全部同時におきている出来事です。セリフが「いま」ですから、後の文は過去形のままで良いです。


 難しいですね。
 コマを考えて「いま」を意識する練習をしていくことにします。次の課題から、しばらくは時制の練習が中心ですね。
 「〜た」「〜る」の使用苦手、克服プログラムってことで、やっていきます。



>外へ出る視点

>>全42行あるなら、はじめの10行は外、6行がクッション、10行が中、6行がクッション、最後10行が外――ぐらいの配分でやれ。

 全42行の場合ですね。これは割合で考えれば良いのでしょうか。1行が40字ですから、1000字だと25行。そうすると半分ぐらいでいいのかな。

 はじめの6行は外、4行がクッション、6行が中、4行がクッション、最後6行が外で、しめて26行――ぐらいの配分でやってきます。


 次回の課題では、時制を考えることと、視点の配分通りに「外へ出る」練習をします。


 3時間 


葛藤と書いて「つづらふじ」とも読む
No.9743 投稿日 2005年6月28日(火)00時31分 投稿者 弟切 千隼
 日本語には、同じ文字にいく通りもの読み方があります。複雑でわかりにくいです。
 そのぶん奥が深くて、面白いと感じます。



>自己課題、ペットの話、起のアイディア出し

 前回(No.9737)提出したその11の案もボツでした。


>> あと、葛藤と山場は、どこにあるのよ?
>> 女の子を気の毒に思ってカサを渡しているわけだが、べつに葛藤していないし、盛り上がってもいないよね。
>>
>> 主人公が「どうしようかどうしようか」なんて悩んでいたら、カサをなくした女の子はずぶ濡れになっていってしまうので、すぐに決断せねばならず、よって葛藤が入れられなかったのだと思うが。
(新木さんのNo.9738の書きこみより。以下、引用元はすべて同じ)

 御指摘どおり、その11の案には、葛藤も山場もありませんでした。

 この案では、主人公を悩ませる時間がありません。そんなことをしていたら、ヒロインがずぶ濡れになって、傘を貸す意味がなくなってしまいます。
 「傘を貸す」という部分を生かすなら、根本的に状況を変えなければいけませんね。


>> カサが壊れるほどの風が吹いていたら、カサなんて、役立たずなのでは? むしろ危ないので、傘を差さずに濡れて歩いた方が良いのでは? 台風地方の人達はそうした生活の知恵を持っていると思うのだけど。

 台風のように、明らかに嵐といえる状況では、おっしゃるとおりですね。傘なんて役に立ちません。
 その11の案では、「突風が吹いて、ヒロインの傘が壊れた」という状況のつもりでした。でも、書いてありません。通じるはずがありませんね(;_;)


 以下に、その11の案を修正したものを再提出します。


ペットの話、起、その11再提出
―――――――――――――――――――――――――――――
・主人公が下校途中に、雨が降ってくる。
・主人公は、とりあえず大きな木の下に避難する。彼は折り畳み傘を
持っていたので、それを差して出て行こうとする。
・そこへ、同じ学校の制服を着た女の子(ヒロイン)が雨宿りに来る。
彼女は濡れては困るものを持っている様子だ。主人公は迷った末、
彼女に傘を貸して、走って帰る。
・翌日、校門でヒロインが待っていて、主人公に傘を返す。
―――――――――――――――――――――――――――――


起承の流れ:
 「雨が降る」→「主人公が傘を差して帰る」という流れを作ったつもりです。


転の方向転換:
 「ヒロインに傘を貸す」→「主人公は傘なしで帰る」と流れを変えました。



 新しい案も提出します。


ペットの話、起、その12
―――――――――――――――――――――――――――――
・ヒロインがアルバイトをしている店に、主人公が買物に来る。
(主人公とヒロインは知らない者同士)
・主人公は目的の物を買う。レジでヒロインが応対する。主人公は
店を出る。
・主人公は、おつりを余分にもらったことに気づく。知らなかった
ことにして、このままもらってしまおうと考える。しかし、やはり
それは悪いことだと考え直して、店へ返しに行く。
・ヒロインが主人公に応対する。正直な人だ、と彼女は感激する。
―――――――――――――――――――――――――――――


起承の流れ:
 「主人公が買物をする」→「店を出て帰る」という流れを作ったつもりです。


転の方向転換:
 普通ならば、店を出てそれきりのところを、「余分なお金を返しに行く」と流れを変えました。


いろいろ
No.9744 投稿日 2005年6月28日(火)06時20分 投稿者
新木 伸
>白石

>>本文を書いているうちに、思いもよらないエピソードや、思いもよらないアイデアが浮かんできます。それで、枝や葉がいっぱいついて、できあがったものの起承転結が、2号さんの書いたものになってしまっていたのです。

 それが自分に学ぶということ。
 こうするつもりで書いたのに、書き上がってみたら、こうなっていた。そこにはなにか理由があるわけね。
 その理由を読み解いてゆけば、自分から教わることがあるはずだ。

 ただ、書いたつもりのものと、実際に書き上がった物とが、違っているということに気づかないとならない。白石はまだ人に言ってもらわないと気づけないだろう。そこは他人の目を借りないと。


>>でも、きちんと書き換えた方が、読む人のためにはいいのかな。今度から両方書こうかな。

 書き上がったあとの起承転結も書けるというなら、書いてみるべし。
 はじめに書こうと思っていたもの、自分が書いたと思っているもの――と、両方あったうえで、「でも実際はこうじゃん」と言われると、また発見があるはず。

 まあ、こうしたことを続けているうちに、誤差はしだいに減っていって、はじめに書こうと思っていたものと、自分が書いたと感じたものと、他人が読んで感じるものとが、だんだんと一致してくるようになる。

 すべてが常に一致するのが、プロの「あたりまえ」なんだけどね。
 書いたつもりのものと、実際に書いたものとが違っていたら、仕事にならん。
 図面通りに家のリフォームを完了させるのと、同じことだろ。





>まこと

>>「去年だってプレゼントもらってるんだ。いるって絶対、サンタさんは」
>> 博人が声をひそめた。信也のカバンを手で押さえ、まゆじりの下がった笑顔を見せている。まわりの生徒を気にしている様子だった。

 ここは2コマ入っていないか?
 声を止めるところで1コマ。まわりを気にしているところで1コマ。
 漫画の真似事ができるなら、コマ割りして、絵を描いてみるのが早いんだけど。
 いわゆる「ネーム」ってやつね。

 もし2コマあるなら、こうなるはずだ。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「去年だってプレゼントもらってるんだ。いるって絶対、サンタさんは」
 博人が声をひそめた。信也のカバンを手で押さえ、まゆじりの下がった笑顔を見せる。まわりの生徒を気にしている様子だ。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−



>>「なんだよそれ、中学生がサンタさんって」
>> 博人の目が前を歩く生徒と後の生徒の間をいったりきたりしている。

 これは、こうする手がある。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「なんだよそれ、中学生がサンタさんって」
 博人の目がせわしなく動いている。前と後ろの生徒のあいだを行ったりきたりしていた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 会話と同時に目の動きがスタート。そこが現在。
 その動きを認識したことは、後に続く形。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「なんだよそれ、中学生がサンタさんって」
 博人の目がせわしなく動いていた。前と後ろの生徒のあいだを行ったりきたりしている。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 こうすると、現在を「行ったり来たりしている」と認識した瞬間に置くこともできる。

 どっちがいいかということはない。
 前後の文章とか、リズムによる。



>>「いるんだよ。信じる者にだけプレゼントは届くんだ。その証拠に、去年のクリスマス、ゲームソフトもらった」
>> 博人が背を丸くした。顔が笑っている。

 全部同時っていうのが、多いなぁ。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「いるんだよ。信じる者にだけプレゼントは届くんだ。その証拠に、去年のクリスマス、ゲームソフトもらった」
 背を丸くして博人が言った。その顔は笑っていた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 いちおう、こうすれば全部同時になるけども。



>>「8か? あれ、親に買ってもらったんじゃないのか」
>> 博人がうなずいた。
>>「サンタさんだよ」

 台詞、動作(過去形)、――と書くと、台詞と動作とは同時ってことになるが。
 時差があるなら、台詞、動作(現在形)のはずだ。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「8か? あれ、親に買ってもらったんじゃないのか」
 博人がうなずく。
「サンタさんだよ」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−



>>(コマ7)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
>> うれしそうな顔がうつむいた。
>> 信也はあきれてしまった。
>> 買ってもらったのではなくても、親が枕もとに置いたのは間違いない。
>>−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 「あきれてしまった」と「間違いない」とが同時だというなら、段落を分けるな。

 段落が変わったら、時間が経っているのだと思うこと。
 例外は会話文のときだけ。会話文はどうしても段落が変わってしまう。会話と同時の動作や思考があった場合には、なにか工夫して「同時である」ことをアピールしなくてはならなくなる。



>>(コマ11)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
>> 信也の頭で、なにかのはじける音が響いた。
>>−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
>> この文が「いま」です。「響く」と現在形になります。

 いまだとしたら、「なにかのはじける音」ってのがまずいな。
 音を言いあらわそうとしているよな。それはつまり認識の働きになるから、過去形にならざるを得ない。現在形にするのであれば、もっと感覚的、直接的な言葉を使わないとまずい。

 あと、これは単に辞書を引いていないだけだろうが――。
 響いたっていうのは、音が長く続くとか、反射して聞こえてくるとか、残響したという意味だぞ。
 つまり「はじける音が響く」という表現は日本語的に有り得ない。
 はじける音なら瞬間だし、反射して聞こえてきたという意味で響いたというなら、それは現在形であるはずがないし。



>>(コマ13)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
>> 前を歩く生徒が振り返った。後の生徒たちが信也と博人をよけて進んでいく。おもしろそうに眺めながら通っていった。
>>−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
>> どれも同時におきている出来事です。

 これ、漫画のコマで描いてみそ、と言われたら、どうする?
 振り返る生徒たちと、避けてゆく生徒たちを、一コマの中に一緒に描けるもの? さらに避けてゆく生徒たちの顔が「おもしろそう」ということまで、一コマに入る?



>>(コマ15)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
>> 頭の中に言いたいことがいっぺんに浮かんできた。
>> プレゼントは証拠にならない。サンタは子供だましだ。宇宙人は存在する可能性がある。科学的根拠があるってテレビが言ってた。科学者もそう言っている。本にも書いてある。
>> 信也がハァハァと荒い息をしている。博人が黙ってそれを見つめていた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 こういうのは絵で描けなくて、小説でないとできない表現だけど。
 そのかわり箇条書きにはできるよな。

・頭の中に言いたいことがいっぺんに浮かんできた。
・プレゼントは証拠にならない。サンタは子供だましだ。
・宇宙人は存在する可能性がある。科学的根拠があるってテレビが言ってた。科学者もそう言っている。
・本にも書いてある。

 思考だけでも、4段階あるが。
 あと、いっぺんに――というのは、嘘ね。人間の頭は一度に一つの物事しか考えられないようになっている。複数同時にわき上がることはあるけど、考えるときには、一個ずつ順番になってしまう。
 そもそも文章っていうのが、そういう形になっているだろう。
 いっぺんにいくつものことを同時に書けやしない。必ず順番になってしまう。人間は言語でものを考えているのだし、宇宙人が存在するという言い分は、言語で行われているものなわけだし――ならば、一個ずつ順番になるんだ。

 料理をするときも一緒だ。人間の手は二本しかないのだし、炒めながら切りながら洗いながら盛りつける――なんてのは無理だろ。順番にやるしかないだろ。思考も同じ。




>>コマを考えて「いま」を意識する練習をしていくことにします。次の課題から、しばらくは時制の練習が中心ですね。
>>「〜た」「〜る」の使用苦手、克服プログラムってことで、やっていきます。

 いいや。
 とりあえず、「〜た」「〜る」の使い方に、いまよりも、もう少し気を遣う程度でいい。
 たるたるたるたる、と順番にやってゆくだけでいいのだと、馬鹿の一つ覚えで変な癖を付けてしまう前に、釘を刺しておいただけ。
 それよりも、どんどん書くこと。





>外へ出る練習

 10行、6行、10行、6行、10行、――という配分は、平均的な読者が文章を読んでゆく速度に依存したもの。
 1行につき2〜3秒としている。文庫一冊を2時間〜3時間くらいの速度だと、このくらい。
 読書慣れしている人間だと、1行1秒未満だが。俺などは自分がそのペースで読む人間なので、ついつい書きすぎてしまうわけだが。
 誰に合わせて書くのかといえば、読者の平均的に合わせるべきだろう。

 ひとつの状態に慣れるまでと、飽きるまでの時間には、頭の回転が関係してくるが、これも平均を取る。
 テレビのCMが15秒になっていることには意味がある。15秒より短いと認識されないし、そこより充分以上に長いと、こんどは飽きはじめるわけだ。

 クッションとして入る6行は、およそ15秒。
 各視点の長さは、最低でも30秒以上。
 そういう計算に基づいている。各視点の長さは、ほんとうはもう少し取りたいところ。

 つまり、1000字課題のなかで、「外→中→外」は、無理ってこと。
 1000字というのは、25行しかないんだから、視点切り替えをやるとしたら、1回が限度だわな。
 てゆうか、1000字で視点切り替えなんぞしなくていい。ずっと同じ視点で書け。ひとつの視点を揺らさない練習のほうをしろ。
 具体的には、入らないで書く練習だ。



>弟切
>ペットの話、起、その11再提出

>>・そこへ、同じ学校の制服を着た女の子(ヒロイン)が雨宿りに来る。彼女は濡れては困るものを持っている様子だ。主人公は迷った末、彼女に傘を貸して、走って帰る。


 彼女が「濡れては困るものを持っていた」のは、なぜ?
 変なものを出してしまったために、葛藤の理由が不鮮明になっている。
 主人公はなにをどう迷うのか、もっと考え抜けよ。
 変なデコレーションしているから、本筋を見失うのだ。

 「濡れては困るもの」をなくしたうえで、「女の子と一緒に雨宿り。自分はカサを持っていて、相手は持っていない」というシンプルなシチュエーションのみにして、そこで彼がなにを迷うのか、考えろ。




>>ペットの話、起、その12

 つまらん。ボツ。
 だいたい買い物をしにくるという流れなら、店を出た時点で完了してるじゃん。
 釣り銭が余分というのは、それこそ余分だ。本来の流れから離れている。こーゆーの蛇足という。



 店もので、ヒロインをはじめから出すのであれば、こーゆーふーにやるとか。

・アダルトビデオを借りにきた主人公。しかしクラスメートの女の子がカウンターについている。
・諦めない主人公。店員が交替した隙に借りようと試みる。
・だが女の子が戻ってきてしまう。ビデオを残して逃亡することに。
・女の子が会員証から住所を調べて、借りようとしていたビデオをわざわざ届けにきてくれる。

 負けずにビデオを借りようとする流れが起承。逃亡が転。


雨の後には虹が出る
No.9745 投稿日 2005年6月29日(水)00時18分 投稿者 弟切 千隼
>ペットの話、起、その11再提出

>> 彼女が「濡れては困るものを持っていた」のは、なぜ?
>> 変なものを出してしまったために、葛藤の理由が不鮮明になっている。
>> 主人公はなにをどう迷うのか、もっと考え抜けよ。
(新木さんのNo.9744の書きこみより)

 ヒロインと一緒に雨宿りをする主人公の心境を、シミュレーションしてみました。
 もちろん、ヒロインは「濡れては困るもの」を持っていません。


 ばらばらと雨が降ってきました。主人公は大きな木の下に駆け込みます。まだそんなに濡れていません。手早くハンカチで肩や腕をぬぐいます。
 主人公の鞄の中には、折り畳み傘が入っています。けれども、傘を差して歩くのは面倒くさいなあ、と彼は思います。ちょっと待って止むものなら、待ってみようと考えます。

 ぱちゃぱちゃと水を跳ねる音がしました。そちらに目をやると、同じ学校の制服を着た女の子(ヒロイン)が、木陰に入ってきたところでした。
 彼女の髪は水滴が付いて光っています。制服のスカートも濡れて、ももにまとわりついている感じです。靴は泥が付いているようです。
 雨は思ったよりも激しく、あっという間に水溜りができていました。彼女はそこに踏み込んでしまったようです。
 彼女は、主人公を見てぺこりと会釈しました。ちょうど手が届かないくらいの距離に立ちます。主人公も慌てて会釈を返しました。

 知らない娘だなあ、と主人公は思います。胸もとのバッジの色を見ると、同じ学年のようです(木陰は薄暗いのでよく見えません)。どこかで会ったような気もしますが、名前は思い出せません。スカート丈に改造した様子はなく、髪も染めておらず、おとなしくてまじめそうな娘です。

 主人公の頬に、ぽたりと雨粒が落ちました。雨が激しさを増したために、枝が雨避けにならなくなってきたようです。こりゃあ、傘を差して帰ったほうがいいな、と彼は考えます。

 彼女のほうを見ると、ぼーっと雨を眺めているようです。動く気配はありません。彼女は傘を持っていないのでしょう。
 このままでは、遠からずここで雨宿りはできなくなります。彼女は濡れて帰るしかないでしょう。誰か迎えに来てくれれば……いえ、それなら携帯で電話しているはずです。
 彼女の家がどこかはわかりません。駅まで行くのだとしたら、女の子の足では10分くらいかかると思われます。この雨の中を10分も歩けば、ずぶ濡れになること必至です。

 でも、彼に傘を貸す義務はありません。貸してしまったら、ずぶ濡れになるのは彼のほうです。

 彼はそっと彼女を観察しました。肩を縮めて、鞄を持っていないほうの腕をおなかの上に回しています。きっと寒いに違いない、と彼は気づきました。
 彼女の肩はとても小さくて、彼の三分の二くらいしかないように見えます。主人公――高校生男子としては普通の体格――のほうが、五倍くらい丈夫そうです。

 助けられるのに人を助けないのはやっぱり悪い、と主人公は感じます。「俺は小学校以来風邪を引いて寝込んだことはないし、まあ濡れても大丈夫だろう」と考えます。
 主人公は鞄から折り畳み傘を取り出し、「あの、これ」と彼女に差し出します。彼女は目を丸くして、何も言えません。
 「使って、要るでしょ」と言って、彼は無理やり彼女に傘を押し付けます。それから後も見ずに雨中に走り去ります。



 こうしてシミュレーションしてみますと、「濡れては困るもの」は、確かに要りませんね。ヒロインに対する主人公の同情が大きければ、「彼女に傘を貸す」という行動に出て不自然ではありません。
 その11の案を修正したものを再々提出します。


ペットの話、起、その11再々提出
―――――――――――――――――――――――――――――
・主人公が下校途中に、雨が降ってくる。
・主人公は、とりあえず大きな木の下に避難する。折り畳み傘を
持ってはいたが、しばらく止むのを待ってみる。
・そこへ、同じ学校の制服を着た女の子(ヒロイン)が雨宿りに来る。
彼女は濡れて寒そうだ。雨は止みそうにない。主人公は迷った末、
彼女に傘を貸して、走って帰る。
・翌日、校門でヒロインが待っていて、主人公に傘を返す。
―――――――――――――――――――――――――――――


>白石さん
No.9746 投稿日 2005年6月29日(水)02時41分 投稿者
サカモト
 指摘ありがとうございます。褒められてるみたいでこそばゆいです。
 じゃなかった。
 後半がめためたなわけですね。おもしろくない部分は3に書かれたところですね。

>>自分が学校に遅刻してしまうので、もう弟のことは構うまいと思った姉」を「転」に据え、
>>「でもやっぱり鼻血を出している弟をほったらかして学校に行くことができなかった姉」を「結」にした「つもり」です。

 これなんですが、サカモトにはその「転」が読み取れませんでした。
 ですので、サカモトが白石さんの「遅刻の理由」を起承転結に分けた時
 
 起:弟が何か失敗する
 承:弟が再び失敗する
 転:弟の尻ぬぐいをしてやる
 結:更に弟が失敗する
 
 という風に考えていました。
 たぶん、これはサカモトが「起」で問題を定義し、
「結」の部分でその結果を提示しないといけないと考えているからです。
「転」はその問題解決の転換点と考えています。
 そして、抜けると物語が成立しないのが「転」だとも思います。

 で、サカモトが読み間違えてしまった理由ですが
弟の失敗の方がインパクトが強かったため、
最初に問題として取り上げられているのは弟のドジだろうと考えてしまったからです。
 確かに姉は心配していますが、初めて読んだ時は弟のドジがインパクトありすぎて
、弟のドジ>姉の心配 になっちゃってます。
 で、そのまま弟のドジをメインに読んでいくと、「承」でもう一度さらにドジを重ね
「転」で姉がそのドジをフォローしてやるように読めたのですね。
 その流れで考えると、せっかくの姉のフォローのかいもなく、
弟はもっとスゴイドジをしちゃいましたという「結」なんだなっていう風に考えていました。

 あと、一行コンセプトですが

>>「一行コンセプト」
>> うっかり者の弟を、心配する主人公。

 これでは短すぎると思います。

 ドジな弟を心配する主人公。学校に遅刻しそうになり、弟の事を構うまいと決めるが、結局弟のドジに付き合って遅刻してしまう。

 になるんじゃないでしょうか。
 以前とんびさんに指摘されているように、サカモトは一行コンセプトをわかってないので
間違ってる可能性もあるんですが
物語の内容を短文にまとめるとするなら、上に書いたモノで良いと思います。
 
 
 で、起承転結、読み取れなかった言い訳終了です。
 間違えて読み取ったにしても、「転」がなかったように感じられたのなら
サカモトが「転」を失敗してる証拠です。


>>悪い意味ではなく、女性が表現する男性って、どこか必ず美化したり、
>>女性に都合のいい解釈を押しつけたりしがちなので、そこのところのズレを念頭に置いて、
>>これから男性を描いてみたらおもしろいんじゃないかなと思った、ということです。

 そうですね。
 ボクたち男性が書く女性にしても同じ事が言えそうです。
 でも……今の自分には具体的なズレが思い浮かばないや。
 けっこう難しい……。


>>最後の最後で主人公の男の子が妙に冷めてしまうところをもう少しうまく持っていけば、
>>サカモトさんらしい「笑い」になるのかもしれません。

 それは嬉しいです!
 もう少し、その「笑い」について考えてみますね。
 ありがとうございました。


 時間:2時間


感想ください
No.9747 投稿日 2005年6月29日(水)08時15分 投稿者 白石 尚

 課題を提出します。
 夕べ書いていて、やたらと胸がズキズキしました。こんなことは初めてです。何故こんなに登場人物に感情移入してしまったんだろう。

 書きながら「落ち着け、冷静になれ」と、いくら自分に言い聞かせても無駄でした。一晩おいてみてもよくわかりません。そんな状態で書いたものが、人様に意味が伝わるのだろうかと、はなはだ疑問です。是非感想をお願いします。課題は以下にあります。


 白石1000字課題 No.11「言葉にはできない」
     ↓
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1286&e=res&lp=1286&st=0

※一行コンセプト(課題部屋にあげるのを忘れていたので、ここに載せます)
「彼氏との関係をはっきりさせたいけれど、相手の気持ちを考えれば、言葉にはできない思いもあると自覚する主人公の話」

 本文を書く前にたてた起承転結と、本文作成後に書いた起承転結の両方をあげています。これに対しても、相違点があると思われたら、意見をお願いします。

 よろしくお願いします。白石


いろいろ
No.9748 投稿日 2005年6月29日(水)08時31分 投稿者
新木 伸
>いまなにやってたんだっけ

 白石、サカモト、まこと。
 いま、それぞれなにをやっているところなのか、報告のこと。
 なんだったっけ?





>音の描写

>> 信也の頭で、なにかのはじける音が響いた。

 そういや、はじける音って、具体的には、どんなんだ?
 はじける音って、聞こえた瞬間、どんなふうに感じるものなのだ?




>弟切

 雨宿りした少年の思考シミュレート。やり直し。

 細かなところを考えているから、足を取られるんだ。ディテールに埋没して大筋を見失うんだ。
 展開ごとにまとめて、大きな筋で考えろ。


1.雨宿りをする少年。カサは持っているが止むようなら少し待ってもいい。様子見。
2.少女が木の下に飛びこんでくる。好感の持てる感じの子。
3.彼女はカサを持っていない。

 この3のところで、主人公に葛藤が生じるわけね。
 それまでは、雨の様子を見ているつもりだった。カサを差してもいいし、待っていてもよかった。
 しかし、明らかにカサを持たない相手が現れたことで、自分だけカサを使って帰るわけにいかなくなるわけよ。その罪悪感を煽る仕掛けが、「好意の持てる相手」であるということ。
 好意の持てない相手なら、とっとと置き去りにしていける。

 ちなみに、葛藤のシュミレーションが足りないぞ。
 彼女と二人で相合い傘で帰るという選択肢はないのか? それを検討にも上らせていないのはどうしてだ?

 あと、彼女にカサを渡して、自分は濡れて帰ることを決意するまでの道筋が変。
 弟切の考えてきたそれは、「男が男にカサを渡す理由」になっている。

 たとえば翠みたいなひ弱そうなやつであれば、男同士であっても、弟切の書いてきたような思考プロセスを経たあとで、健常なやつのほうが「俺のほうが濡れてやろう」とか思うだろう。
 だが相手は女の子なんだよな。そして主人公は男だよな。
 その場合、男の子というのは、「どちらが濡れるべきか」なんてことでは悩まない。そんなことは思考にも上らない。はじめから結論は出ている。
 ただ実行には気恥ずかしさが伴う。悩むのであれば、そっちのほう。

 とんびさんに叱られてしまう前に、ほい、やり直し〜。



>>ペットの話、起、その11再々提出
>>・そこへ、同じ学校の制服を着た女の子(ヒロイン)が雨宿りに来る。彼女は濡れて寒そうだ。雨は止みそうにない。主人公は迷った末、彼女に傘を貸して、走って帰る。

 「迷った末」と書くだけでは不充分。
 なにに迷うのかを書け。
 そのまえにまず主人公の心理を充分に把握しろ。



>>・翌日、校門でヒロインが待っていて、主人公に傘を返す。

 校門で捕まえる以外に方法はなかったのか? カサに名前は書いていなかったのか?
 クラスくらいはわかるのではないのか? わからなかったとしても、女の子の連絡網を使えば、調べが付くのではないのか?
 校門で待っていた、という行為に込められた意味やら、女の子の葛藤やら、立ち位置やらがぜんぜん見えてこない。

 男の子側の心理探求が済んだら、つぎは女の子側をやれ。
 カサを貸してくれた男の子に対して、女の子がどういう気持ちを持っていたのか、シミュレートしろ。そして実際の行動で示させろ。
 待ち伏せするしかなかったのか。待ち伏せ以外にも方法があるなら、彼女はなぜ待ち伏せを「選択」したのか?

 なんとなくそうした、という不明瞭な状態から、キャラが意図して行ったという状態に引き上げることで、エピソードに意味を持たせることができる。
 キャラは行動によって自らを語るものなのね。




>>弟切が分室に案を出すと、ありがたいことに、どなたかが「ボツ」と言って下さいます。最初のうちはボツがほとんどです。これでSTOPがかかるわけですね。弟切は、分室の皆さんにSTOPの役割をゆだねています。

>>この過程を繰り返すうち、自分で「ん? これは違う」と気づけるようになってきます。一人でGO−STOPができるようになります。こうなれば、最初から「的を外していない発想」が出るようになります。

 ならねーよ。
 ついでに迷惑な。
 ひとりで歩くつもりがねーんだったら、手ぇ貸すのやめるぞ。
 援助というものはあくまでも援助であって、扶養とは違うんだぞ。

 見ているところ、自分で考える習慣を失って、依存癖を高めている方向に条件付けされていっているように見えるのだが。
 おまえ、最近、考えてねーだろ? 思いつきそのまんまを垂れ流してるだけだろ。

 最初の段階で、他人の目を借りるのはいいよ。
 しかしそこから自分で気づけるようになるまでのステップが飛んでいるだろ。
 いつまでも、いくらでも、他人に「これどうOK?」と聞きつづけてゆくことが、どういう転機を迎えると、自分で考えられるように変わるんだ?
 そのシナリオを明らかにせよ。更生のための計画書だな。
 生活保護を受けているご家庭だって、ケースワーカーに、生活立て直しのための計画書を提出する義務があるんだぞ。




>サカモト

 白石の、洗顔クリームで歯を磨いちゃう話のリライト。
 なにやらリライトするにあたって、原作者の創作意図を読み違えていたようだな。
 それがわかって、元の創作意図に納得もできたなら、とっとと書き直してくること。
 元の創作意図が、どうおもしろいのかわからないときには、討論を重ねること。

 いまやっている練習は、元の創作意図(コンセプト)を読み取って、それをさらに洗練させた形で原作者に突き返すというものだから、コンセプトの読み取りミスが判明した時点で、すぐ修正に取りかからなくてはならない。




>女性が書く男性の話

>>悪い意味ではなく、女性が表現する男性って、どこか必ず美化したり、
>>女性に都合のいい解釈を押しつけたりしがちなので、そこのところのズレを念頭に置いて、
>>これから男性を描いてみたらおもしろいんじゃないかなと思った、ということです。

 これはノウハウとして確立してるぞ。
 「汚す」というやつね。
 女性が男性を書くときには、男性を「すこし」汚しておくわけよ。お風呂毎日入らないとか。髪を伸ばしっぱなしとか。靴に穴が空いてるとか。食い意地が張ってるとか。所有欲が強いとか。
 男性が女性を書くときにも、すこし汚いところを作るわけよ。容姿でなくて性格面でね。わがままだとか。嫉妬深いとか。ブランド指向で欲深いとか。倹約家でケチんぼだとか。

 汚れを付けておくと、リアルに見える。
 これはなんのノウハウかというと、造形のノウハウね。

 モデラーであれば当然知っているべきノウハウだ。
 ガンプラ作ってる中学生だって知ってるノウハウだぞ。

 宇宙船とか、戦車とか、車とか、船とか。あるいはノートパソコンであるとか。キッチンのレンジであるとか。
 新品のピカピカなものは、いかにも嘘くさいでしょ? すこし汚れているもののほうが、リアルっぽい映るでしょ?
 造形理論なので、もちろん、人物造形にも適用できるわけだ。





>白石
>白石1000字課題 No.11「言葉にはできない」

 これはなんの話なわけ?
 大雑把な分類で、喜怒哀楽、どれが揺さぶられる話?
 もっと大雑把な分類でいうなら、しあわせの話? ふしあわせの話?

 いくら「自分でわかんない」と言っていても、二つに一つならわかるかな。
 それとも、二つに一つの設問にしても答えられない?

 ところで、テーマはなに?
 ここでいうテーマというのは、ひとことで言い表せるようなものね。作者が「伝えたい」ことの筆頭にあるものね。


>>いまなにやってたんだっけ
No.9749 投稿日 2005年6月29日(水)10時58分 投稿者 まこと
>>それぞれなにをやっているところなのか、報告のこと

 喜怒哀楽の課題は楽を残すのみとなりました。これを、客観視点で、コマ割りを考えて、「いま」を意識しながら書いてます。

 客観視点を練習する理由。
 キャラの中に入ったあとに外へ出る視点をマスターするためです。1000字の枠で出たり入ったりするにはキツイから、まずは客観視点をものにできるよう、練習しております。

 そしてコマ割りを考えるのは、「いま」を意識して書くためです。たるたるの法則を身に付けてしまったんで、削ぎ落とさないとならなりません。ただいま削ぎ落とし中です。

 いまいまいまと呪文を唱えながら、こんがらがりながら課題、やっております。
 以上、ご報告〜


>新木さん
No.9750 投稿日 2005年6月29日(水)16時25分 投稿者
サカモト
>>いまなにやってたんだっけ
 ここのとこ、仕事にかまけてて課題が山のようにたまっています。
 以下が現在やっているコトです。 

・無口なシンデレラ
(OKとれた数は9で、あと一つOKとれば終了)

・白石さんのリライト課題の感想&指摘

・三人称キャラより視点を意識しながら書いていく1000字課題

・蒼のサンクトゥスの作品紹介


>>いまやっている練習は、元の創作意図(コンセプト)を読み取って、
>>それをさらに洗練させた形で原作者に突き返すというものだから、
>>コンセプトの読み取りミスが判明した時点で、すぐ修正に取りかからなくてはならない。

 ぐちぐち、作者の創作意図が読み取れなかった
言い訳を並べてる場合じゃなかったんですね。
 
 元の創作意図は、「ドジな弟を見捨てられずに巻き込まれちゃう姉」
のおかしさで良いと思うので……多分ですが。
 書き直し、してきます。

時間:10分


いろいろ
No.9751 投稿日 2005年6月29日(水)22時26分 投稿者
新木 伸
>サカモト

>>元の創作意図は、「ドジな弟を見捨てられずに巻き込まれちゃう姉」のおかしさで良いと思うので……多分ですが。

 いや、俺に言われたって知らんけど。おまえの課題だろ?
 俺は課題を出すだけで、中身なんぞ、見ちゃいないぞ。



>>ぐちぐち、作者の創作意図が読み取れなかった言い訳を並べてる場合じゃなかったんですね。

 「白石よー、おめーがわかりにくいもん書いてくっからよー、オレっちが困んだろぉー? おうおうおう?」
 とか、因縁付けてるヒマがあったら、自分の解釈が正しいのか白石に聞くべきだよな。

 しかし、あれ、言いわけ、ないしは、愚痴――だったんか。
 俺、てっきり、恫喝しているのだと思ったよ。もしくは不満とか抗議とか責任転嫁とか。
 もしくは、創作意図が読み取れなかった白石のせいで、自分はもうリライトしなくていいという理論武装だとか。





>白石

>>作品アピールしたいけど、時間がありません。是非見て下さい。

 馬鹿たれ。
 どんな話であり、読みどころはどこであり――と、そういうものを書けと言ったろうが。
 え? 言ってない?
 言ったろ。魚住に向けて。
 おまえがいま叱られているのは魚住のせいだから、これは魚住に文句言ってよし。

 「○○すると読む人が増えるよ」と書くと、やる気になるやつには、そのように言うし、叱られると手が進むやつであれば、叱って「義務」なのだと言いつけるし。
 同じものを、魚住には「権利」として与えるのだし。

 どちらであれ、手を動かしていればいいのだ。

 どんな話であるのか。売りはどこで、どう読みごたえがあるのか。
 書くだけであれば、30秒かそこらだよな。
 しかし、書くだけでは済まないから、いざ書こうとすると大変なわけだ。まずしっかりと考え抜かないと、書くことができないからな。

 だから、やらせている。
 手を動かして、回数を重ねることは練習である。
 一定回数、練習すれば、そのうち身に付く。
 身に付けば、すべて自動的に、なんの苦労もなくできるようになる。

 白石、おまえ、服のボタン付けも、キャベツの千切りも、昔はできなかったろ。いまはなんの苦労もなく、自動的に行えているだろ。
 それは練習をしたからだよな。
 一定回数、練習すると、自動的に苦労なくできるようになるんだよな。
 一行コンセプトの自覚かも、売りの自覚かも、まったく同じことだ。

 んで、宿題。
 課題のテーマを書き、一行コンセプトを書き、売りを書いてくるのは、それはなんのためなんだ?
 ボタン付けとキャベツの千切りの目的は、聞くまでもないよな。
 ではこっちの練習は、なんのため?

 それを続けることで、なにを身につけ、どんなことをできるようになるための練習なわけ? どんないいことがあるわけ?





>白石1000字課題 No.11「言葉にはできない」

>>「彼氏との関係をはっきりさせたいけれど、相手の気持ちを考えれば、言葉にはできない思いもあると自覚する主人公の話」

 「言葉にできない思い」って、それ、どんなの?
 言葉にしてくれなきゃ、わからんだろう。

 ところで、めずらしくこれは読んだ。
 浦戸さんの解釈がヒントになって、理解した――と思う。
 なぜ主人公が男友達への思いを胸に秘めておくつもりになったのか、という、その理由のところね。
 俺の読み解いた理由は、すげーぞ。
 完璧に説明可能だぞ。うん。そりゃあ彼女は、この気持ちを胸に秘めておかねばならないさ。不満だって消えるさ。

 しっかし〜、不親切な話〜。
 ふつう、この手の話は、「さあ読み解いてください」みたいに読者の前に投げ出されるものだけど。
 ノーヒントで読めって、電波読みでもしなけりゃ無理ってもんだ。
 だいたい作者だって考え抜いていないんだし。「言葉にできない思いもある」なんて逃げ打っちゃって思考放棄してるくらいだし。

 ということで、まず人の解釈を聞く前に、自分で考えてみること。
 順番があべこべだ。
 まず作者が考え抜いてから、作品を書きあげて、それを他人に読ませて、最後に他人の解釈を聞いてみるのが、正しい順番というものだろう。



 しかし、白石、掴んだものをさっそく実戦に投入してきてるのね。よいことだ。

>>「男の子って、ほんっと、恩知らず」
>> 悪い意味ではなく、女性が表現する男性って、どこか必ず美化したり、女性に都合のいい解釈を押しつけたりしがちなので、そこのところのズレを念頭に置いて、これから男性を描いてみたらおもしろいんじゃないかなと思った、ということです。えらい長文になりましたが、わたしの言いたいことが伝わるでしょうか。

 ここのところを生かした男の子像なわけだろ。今回のは。

 ちなみに男の子が恩を次々と踏み倒してゆくことには、大義名分がある。
 受けた恩をちまちま返すことよりも、もっと他にやるべきことがあるわけだよ。男という性には。

 んで、これは、大雑把に分類すると、「しあわせの話」なの「ふしあわせの話」なの?
 しあわせなのだとしたら、どんなふうに、なぜ、しあわせなの?
 ふしあわせなのだとしたら、どんなふうに、なぜ、ふしあわせなの?


課題提出
No.9752 投稿日 2005年6月29日(水)22時39分 投稿者 まこと
 「育んでいこう」1000字課題 No.17 喜怒哀楽の楽 6/28

 外から視点のみで書いてきました。
 注意したのは、コマ割りごとの「いま」です。

 本文は ↓ こちらにあります。
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1287&e=res&lp=1146&st=0

 よろしくお願いします。



>音の描写

>>>>信也の頭で、なにかのはじける音が響いた。
>>そういや、はじける音って、具体的には、どんなんだ?
>>はじける音って、聞こえた瞬間、どんなふうに感じるものなのだ?

 表現しようとしてたのは、ブチッとキレる主人公です。
 が、工夫しようと思ったんですよね。すぐに思い浮かんできたのがその表現でした。
 絵的には、頭のクラッシュしているマンガのコマがぼよんと浮かんでいました。目だけが光ってて、バチッという効果音が書かれていました。

 それは私の想像した、外から見た表現なんですよね。
 主人公がバチッていう音を聞いた瞬間。どんなふうに感じてたんでしょうね。
 やってみましょう。

 主人公は親友を見ていた。そしたらムカつくことを言われた。瞬間的にバチッと聞こえてきたら……うぉっ、なんだ? って、気がそがれちゃうや。
 気が散っちゃったら、むかっ腹たてるどころか――冷めちゃうかも。

 ここに音を使うのはやめときましょう。
 どれも「はじける」と同じことになりそうです。

 リテイクしましょう。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「宇宙人なんてばかばかしい話、信じてるだろ」
 博人の言葉は、芳樹の頭を直撃していた。
「なにが馬鹿だ!」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 言葉が攻撃するってのは、比喩になりますね。ここはかなり目立たせたい文なので、縛り解禁っでお願いします。


 25分


ちまたに雨の降るごとく わが心にも涙降る
No.9753 投稿日 2005年6月30日(木)00時19分 投稿者 弟切 千隼
 題名は、ヴェルレーヌという詩人の詠った一節です。とても有名な詩で、日本でも人気があります。よく国語の教科書などに載っています。
 しとしとと降る雨を見ると、弟切はこの詩を思い出します。しとしと雨は、人を感傷的にさせるのかも知れません。



>自己課題、ペットの話、起のアイディア出し
>雨宿りシミュレーション

>> 細かなところを考えているから、足を取られるんだ。ディテールに埋没して大筋を見失うんだ。
>> 展開ごとにまとめて、大きな筋で考えろ。
(新木さんのNo.9748の書きこみより。以下、引用元はすべて同じ)

 という御指示を受けました。前回(No.9745)のシミュレーションでは、考えが足りませんでしたので、やり直します。


>>1.雨宿りをする少年。カサは持っているが止むようなら少し待ってもいい。様子見。
>>2.少女が木の下に飛びこんでくる。好感の持てる感じの子。
>>3.彼女はカサを持っていない。
>>
>> この3のところで、主人公に葛藤が生じるわけね。

 ここの葛藤が、弟切のはおかしいということですね。

 ヒロインを「おとなしくてまじめそう」な女子にしたのは正解でした。主人公は、そういう女の子が好みだからです。一般的にも好まれるタイプです。
 読者さまにとっても好ましい女の子であれば、主人公がヒロインに親切にすることが納得されやすいですね。

 これはよくても、他に問題がありありでした(^^;



>> 彼女と二人で相合い傘で帰るという選択肢はないのか? それを検討にも上らせていないのはどうしてだ?

 ここは弟切の説明が足りませんでした。

 主人公は、一瞬、「相合傘で帰ろうか?」と考えます。しかし意識にのぼった瞬間、「そんな恥ずかしいことできるか!」と、却下しています。

 一瞬で破棄された考えのため、書きませんでした。一瞬のことでもきちんと書くべきでした。



>> あと、彼女にカサを渡して、自分は濡れて帰ることを決意するまでの道筋が変。
  (中略)
>> その場合、男の子というのは、「どちらが濡れるべきか」なんてことでは悩まない。そんなことは思考にも上らない。はじめから結論は出ている。
>> ただ実行には気恥ずかしさが伴う。悩むのであれば、そっちのほう。

 「傘を持っていないヒロインに、傘を渡すまで」の部分を、再度シミュレーションしてみます。


1)雨は止みそうにない。ヒロインは動く気配がない。
2)「俺一人、傘を差して帰るなんてできない」と主人公は思う。
3)一瞬、相合傘で帰ろうかと主人公は思うが、却下する。恥ずかしくてそんなことはできない。
4)「彼女に傘を貸したほうがいいよなあ」と主人公は思う。
5)恥ずかしくて、彼女に声をかけられない。
6)改めて見ると、彼女は小さくて弱そうだ。やはり女の子を雨中に歩かせるわけにはいかない、と主人公は思う。
7)傘を貸す。



>>・翌日、校門でヒロインが待っていて、主人公に傘を返す。
>>
>> 校門で捕まえる以外に方法はなかったのか? カサに名前は書いていなかったのか?
>> クラスくらいはわかるのではないのか? わからなかったとしても、女の子の連絡網を使えば、調べが付くのではないのか?
>> 校門で待っていた、という行為に込められた意味やら、女の子の葛藤やら、立ち位置やらがぜんぜん見えてこない。

 なぜヒロインが「校門で待つ」という方法を取ったのか、理由は考えてありました。
 けれども、書いていなければ、読み手には伝わりませんね。失礼しました。以下に理由を書きます。


 主人公が貸してくれた傘には、氏名が書いてありませんでした。男性が普通に持っている黒い傘で、これといった特徴はありません。傘から主人公の身元を割り出すのは不可能でした。


 ヒロインのほうも、主人公の氏名を知りません。制服とバッジを見て、同じ学校の同じ学年だ、とわかっただけです。同じクラスの男子ならば名前を覚えているので、違うクラスであることもわかりました。

 主人公は、外見には目立つ特徴がありません。イケメンでも不細工でもなく、中肉中背です。特におしゃれでもなく乱れた服装でもありません。
 要するに、普通すぎて、身元を割り出すヒントがありません。ヒロインは、彼の外見を誰かに説明して、身元を割り出せる自信がありませんでした。


 ヒロインは、自分がとろいことを自覚しています。そのために周囲の人に迷惑をかけるだろうと思って、常に遠慮しています。ゆえに、口数が少なく、親しく話せる友人も少ないです。
 彼女は「知らない男の子に傘貸してもらっちゃった。どうしよう?」などと、気軽に友人に相談できません。要領を得ない自分の話に付き合わせるのは悪いと考えてしまいます。


 誰にも頼れないなら、自分で相手を捜すしかありません。
 特徴がない主人公でも、すぐ、もう一度会えばわかるだろう、とヒロインは考えます。借りたものはなるべく早く、ちゃんと自分の手で返したい、とも考えます。貸してもらった時にはびっくりして、お礼も言えませんでしたから、お礼をきちんと言いたいと思います。

 そこで彼女は、翌日、いつもより朝早く起きて、学校の校門前に立ちます。登校する時に通る校門は決められていますので、そこで待っていれば、同じ学校の生徒は捕まえられるはずです。欠席や遅刻をしなければ。



>> 最初の段階で、他人の目を借りるのはいいよ。
>> しかしそこから自分で気づけるようになるまでのステップが飛んでいるだろ。
>> いつまでも、いくらでも、他人に「これどうOK?」と聞きつづけてゆくことが、どういう転機を迎えると、自分で考えられるように変わるんだ?
>> そのシナリオを明らかにせよ。更生のための計画書だな。

 更正のための計画書を、以下に提出します。


 弟切が案を提出して、「ボツ」あるいは「一応OKだけど、ここが弱い」と指摘されたとします。
 次に案を出すに当たって、ボツになった理由あるいは弱い部分を、弟切が改めて箇条書きにします。それを重点的な強化項目にして、次の案を出します。


 弟切は鳥頭です。忘れっぽいうえに、動作メモリが少なくて(?)、一度にたくさんのことができにくいです。
 強化項目を作ることで、どこに集中して考えたらいいのかわかります。一度に一つか二つのことなら、できるようになるでしょう。
 ある強化項目ができるようになったら、次の項目をやるようにします。


 とりあえず、次には、その11の案を修正して、筋が通ったものを提出します。


いろいろ
No.9754 投稿日 2005年6月30日(木)00時58分 投稿者
新木 伸
>まこと

 「はじける音」は、頭の中の音だって?
 おいおい。勘弁しろ。

>>「宇宙人なんてばかばかしい話、信じてるだろ」
>> 信也の頭で、なにかのはじける音が響いた。
>>「なにが馬鹿だ!」

 これをどう読めば、頭の中で起きた音だとわかるっていうんだ?
 相手が鞄かなにかで、頭を叩いてきたのだと思ったさ。
 だってそう書いてあるんだもん。

 だいたい、頭の中で実際に音は起きないぞ。
 だからここは、表現するにしても、「聞こえたようだった」とか、「響いたようだった」とか、「響いた気がした」とかになるはずだろ。




>>博人の言葉は、芳樹の頭を直撃していた。

 「頭」を他の言葉で言い換えろ。
 あと辞書を引け。
 頭は頭であって、人体のうちの頭部のことを指す。もしくは「思考力」の意味合いで使われる。
 おまえの使ってる用法で、頭という言葉を使うことはない。




>>言葉が攻撃するってのは、比喩になりますね。ここはかなり目立たせたい文なので、縛り解禁っでお願いします。

 辞書も引いていねーやつが、解禁にしろって、なにかの悪い冗談に聞こえてくるのだが。
 比喩を使うのであったら、比喩を使わずにやったらどんなものになるのか、試し書きをしてからにしろ。つまりどっちも書いてみろ。
 比喩を使わなきゃ書けないっていうのは、ただ頼っているだけ。
 効果を見定めて使うのでなければ、禁止だと言っとる。





>弟切

 な〜んか、またここで長々とハマって、本末を忘れて転倒させてしまいそうな予感〜。


 弟切。おまえ。俺が尊敬語キライだって、知ってるはずだよな。
 「御指示」ってなんのゴマすり? なぜ「指示」と書くのではいけないの?
 生徒はいらんって、いつも言ってるだろ。
 てめえの頭で考えて歩くやつが欲しいんだよ。


>>主人公は、一瞬、「相合傘で帰ろうか?」と考えます。しかし意識にのぼった瞬間、「そんな恥ずかしいことできるか!」と、却下しています。

 あ、俺、コイツきらい。
 相合い傘がNGな理由がそれだったら、俺、そいつキライになるわ。

 ヒロインに好意を持ってもらうのと同時に、主人公にも好意を持たれなくてはならんのだろ。



>>主人公が貸してくれた傘には、氏名が書いてありませんでした。男性が普通に持っている黒い傘で、これといった特徴はありません。傘から主人公の身元を割り出すのは不可能でした。

 なんでさ?
 なんでそう固定するんだよ?

 物語の要素のうち、調整可能な部分ってのがあるだろ。どっちであってもおかしくないことだとか。カサに名前を書くことって、わりと常識だよな。書いてあっても、書いてなくても、どちらでもおかしくはないはずだよな。

 俺が訊いているのは、カサに名前が書いてあった場合と、書いてなかった場合との、両方のケースを考えていたのかということだ。
 そのうえで、「カサからは身元がわからない」と決めたのかということだ。

 カサで身元がばっちり分かった場合。
 カサで手がかり程度は得られた場合。手がかりの強度や種類によって数通りあるわな。
 これらのなかで、いちばん盛り上がるケースはどれだ?
 すべて演繹させて考えろ。

 身元がわからなかったケースが、一番盛り上がるのか? ホントか?
 ここでいう「盛り上がる」の意味は、女の子がいちばん葛藤するという意味だぞ。またそれによって引き起こされる状況のせいで、主人公のほうに最も葛藤が生じるという意味でもあるぞ。
 この「身元はわからない」というのは、一番盛り下がってしまうケースなんじゃないかなぁ。

 本当に、ヒロインが校門で待つというのは、主人公にいちばんの葛藤を与えるシチュエーションであるわけ?



>>ヒロインは、自分がとろいことを自覚しています。そのために周囲の人に迷惑をかけるだろうと思って、常に遠慮しています。ゆえに、口数が少なく、親しく話せる友人も少ないです。

 べつに前の話の性格を引きずらなくたっていいだろ。
 許可されていないのに勝手に縛りを増やすな馬鹿たれが。
 男のほうからは、「頑固」属性なんて消え去っているのだから、女のほうも、適当に変えときゃいいじゃん。
 俺は「どうすれば盛り上がるか?」と聞いているのであって、性格設定なんざ、いまは二の次となっているわけ。

 いま現在のヒロインの性格の縛りは、主人公と同様に、「好感を持たれる」という一点のみだ。

 また、性格は「とろい」であっても、友人がいるかいないかは別問題だろ。
 ヒロインのほうから電話することはできなかったとしても、偶然、友人のほうから電話を掛けてくるかもしれないだろ。
 もしくは、家族はいないのか? 姉や弟は? 家に見るからに男物のカサを持ち帰って、なにも言われないものなのか? この手のとろい女の子は、家族から男の子に縁がないと心配されていたりするもんじゃないのか?

 ヒロインが相談できる存在は、いないほうがいいのか。いたほうがいいのか。
 これも何通りか演繹させて考えてみろ。

 現在の選択基準は、どうすれば最も盛り上がるか――という、一点だけだ。


おわび
No.9755 投稿日 2005年6月30日(木)08時30分 投稿者 白石 尚

>白石1000字課題「言葉にはできない」を閲覧、分析して下さった皆様へ。
>胸ズキズキの理由。電波が飛んだ理由。
 
 この課題を書いた人(白石)は、書きながら本気で主人公になりきっていたそうです。
 彼ちゃまが白石のこと、本当はどう思っているのかわかんないからつらい
ー。こんな生殺しみたいな付き合い方は残酷だー。でも、関係をはっきりさ
せるのはもっと怖いー。
 と、本気で恋愛モードに突入したまま、でも赤裸々に気持ちを書くことも
できず、「言葉なんかにできるか、ボケ」みたいな開き直りのタイトルをつ
けてしまったそうです。白石が、そう言っておりました。
 白石に変わって陳謝します。あいつは禁治産者なので、時々保護司のわた
しが登場しなくてはなりません。以後お見知りおきを。わたしのことは、そ
うですね、Mとでも呼んで下さい。では、白石に替わります。


 白石です。すいません、ふざけているわけではないのです。
 本当に、白石にはオンブズマンが必要なことが多くて。だいぶん前から脳
内にMが住み着いているのです。でも、必要な時にすぐに出てこないんだな、これが。今頃のこのこ出てきやがって。おせーんだよ。と、いう感じで、日頃付き合っています。


>1000字課題「言葉にはできない」

 これについては、書き始めは「主人公の女の子をヒーローに仕立てて、な
にがなんでもしあわせな話に持っていく」つもりでした。ところが書いてい
くうちに「純文、不幸編」の思考がめきめきと頭をもたげ、なんとも中途半
端な結末をむかえてしまった、ということがわかりました。
 皆様の手をわずらわせてしまって、誠に申し訳ない。
 

 Mです。あの、この件については後に短編かなにかにして必ず読めるもの
にして皆様にお返しさせますので、今回は保留にさせて下さい。
 この話は、白石自信にもう少し消化させて、しあわせにするかふしあわせ
にするか腹を決めさせてから、いつか必ず書かせますので。
 
 ↑やかましい。しゃしゃり出てくんな。それくらい、自分で言えるわ。

 白石の懇願を受けて、「言葉にはできない」を見て下さった方、解説して
下さった浦戸さんに、感謝の気持ちと、すぐにお返しできないことのお詫び
を申し上げます。
 被害が広がらないうちに、ピリオドを打っておきます。
 失礼しました。

 白石


>言葉にはできない
No.9756 投稿日 2005年6月30日(木)17時39分 投稿者
はせがわみやび
 どもも。みやびです。

>白石さん
>>言葉にはできない

 一瞬、「Mって誰だろー?」と悩んでしまいました(笑) 由来は、本名からなのかな? フォロー役じゃなくてツッコミ役なんだから「黒石」とでもしておけばいいのに。強そうだし(^^;
 んで、脳内会話をするなら、「会話(対話)」にしないと意味ないです。

 ストーリィって、できるのは一瞬なんだと思うんです。
 ぱっと、思いついてしまうもの。

 最近、「プロット」って言うからイカンのかなあ、と思うことあります。
 みやびや伸くんの言う「プロット」って、たぶん、漫画家の言う「ネーム」に近い。
 重要なのは、ストーリィやエピソードをもっと練りましょうということ。
 ぱっと思いついた話を、どれだけ練れるか。

 そのためには、自分の作った話に自分で突っ込みを入れ続けなけりゃいけない。
「なんで(何故)?」って問いかけるわけです。
 わたし、ここはどうしてこんな風にしたんだろう? と。

「言葉にはできない」
 これは、コンパクトだけど、よくできています。
 でも、たぶん、作者自身が自分が何を書いたかよくわかってない(^^;

>何故起承転結が変わったか。
>>書いているうちに、二人の気持ちがとても痛くなって、この終わり方のほうが話に対して誠実かなと感じたから。

 上を読んで、「そうかな?」と。
 白石さんは、キャラの感情に引きずられたから、と言っているわけですけど。
 短い話なんで、頭の中で想像してみてほしいんですけど、これ、坂道が下り坂でも、おんなじラストになります?

 まあ、そもそも「なんで坂道を舞台にしたのか?」というのもあるんですが。
 そこは置いておいて。
 坂道には、下りと登りがあるわけですね。
 なんで登り坂を選んだの? と。そこ、黒石さんが突っ込むところです。
 えーかげんな関西弁ふうにやると。

黒石「そもそも、坂道やろ? どっちだってええやん? なんで登り坂やねん。おっくうでしかたないわ」
白石「えー、でもでも。そのほうがいいと思ったんだもん」
黒石「却下や。不許可。ばかたれ、そんな「なんとなく」であの鬼の新木伸がOKだすはずないやろ! もっと考えんかい」
白石「ふええん。えっと、えっとお。それはー……」

 みたいな?
 いや、関西弁のいい加減さは、さておき(↑関東人の考える関西弁なんて、こんなもんさー)
 そうやって、自分の作った話を自分で突っ込み続けていく、と。

  ★

 この「言葉にはできない」は、起承転結がうまくできてます。

・登り坂を歩く
・登り坂を歩く
・止まる
・駆け足で登ってゆく

 んで、たぶん、この展開にしたところで、「書いたと思った起承転結」になるのは必然かな、と。
 つまり、キャラの心情に左右されたわけじゃない。
 そりゃ、そーだよ。
 困難な坂をゆっくり登っていくふたりが、止まって、走り出す話でしょ?

 書く前の起承転結のラスト
 「一也との関係をこのまま大切にしようと思う。」
 「このまま」?
 困難な坂を、より困難な方法で登り始めるふたりなのに?
 「このまま」?

 いや、ない。それは。
 じゃあ、なんで、坂道にしたんだよー。なんで、走り出すラストを選んだんだよー。

 これ、平坦な道と登り坂と下り坂の三つの舞台をちゃんと想像しながら、自分の中で作り直してみるといいんですが、たぶん、台詞も描写も少しずつ変わってきます。
 ほんとですから。

 逆に言うと、舞台設定とかはそーやって選んでいくわけですね。

 まあ、書いてしまったものは仕方ありません。ほんとは、書く前に、あらすじから舞台やキャラの配置まで決まっていくもんだけど。映画だったら、そんなにぽんぽんとセットを作り直せないんだけど。

 ええと、話を戻します。

 この話、最初はどの場面から思いついたんでしょう?
 もし、登り坂を登っていくふたりがぱっと頭にわいたのだったら、「書いたやつが正しい」です。最初に立てた起承転結がそもそもヘン。
 逆に、頭の中の映像に、最初はふたり並んでトボトボ歩いていく場面のほうが先にあったのだったら、坂道にしたことと、駆け出したことがおかしいです。

 まあ、……往々にして、最初のうちは「文章になったほうが正しい」んですけどね。
 だから、最初のうちは、「どうして自分はこう書いてしまったんだろう?」と自作に向かって問いかけるほうが早道です。書いたやつを何度も読み直せ、ってのはそういうことです。
 そこから、「ああ、このラストの登り坂を駆け出す場面が書きたかったんだな」とか思ったとします。
「ってことは、困難をふたりで駆け上がっていくラストが書きたかったのかな?」とか。
「だとすると。あ、だめじゃん。ここ、『登り坂感』が足りないじゃん」

 とか、そうやって話を練っていくわけですね。
 で、書いてから、直していくとタイヘンなのがわかれば、もっとプロットの段階から考えるよーになります。ええ。
 書いちゃってからだともったいなくて直せなくなるときもありますし。

みやび


まこと的、ファンタジーな頭
No.9757 投稿日 2005年6月30日(木)21時53分 投稿者 まこと
>>>>博人の言葉は、芳樹の頭を直撃していた。
>>「頭」を他の言葉で言い換えろ。

 じゃ、さっそく言い換えましょう。
――――――――――――――――――――――
 博人の言葉は、芳樹の胸のうちを直撃していた。
――――――――――――――――――――――

 「胸」は辞書を引きました。ここでは、心のことをさしております。
 博人をバカにしていた胸のうちに、パンチみたいに効いたってことを言おうとしました。


>>比喩を使うのであったら、比喩を使わずにやったらどんなものになるのか、ためし書きをしてからにしろ。

 で、これも書いてみます。
 比喩を使わないバーションです。
――――――――――――――――――――――
「宇宙人なんてばかばかしい話、信じてるだろ」
 博人の言葉が、芳樹の呼吸をいっときだけ止めさせた。
「なにが馬鹿だ!」
――――――――――――――――――――――

 比喩を使った上の文と比べてみる。
 うーん、かえってこっちのほうが良かったかな。比喩の文よりわかりやすいかも。


 比喩は効果を見きわめて使わねばなりませんでした。比喩のある文、ない文、両方を書いて見比べし、どうしても必要な時にだけ使用します。

 効果を考える練習だからです。それにより、効果的にアピールすることを学んでいきます。


課題。
No.9758 投稿日 2005年6月30日(木)22時28分 投稿者 魚住雅則
今回から「読み所」を書いていきます。

100本課題 No.8 「勝手な委員さん」(1000字)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1288&e=res&lp=1288&st=0


不器用だけどやさしい保健委員の村井さんがポイントです。

「口調はキツめ(強気)、体格は華奢(か弱い)な女の子」というギャップで攻めようと思いました。


感想。
No.9759 投稿日 2005年6月30日(木)22時34分 投稿者 魚住雅則
>2号さん
>まことさん

ご指摘ありがとうございます。

>まことさん
課題、読みました。

>「お守りしますっ」1000字課題 喜怒哀楽の喜編 6/25

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1282&e=res&lp=1146&st=0

子もりを押しつけられてちょっとスネてるおねーさん、可愛いです。


>>コンビニのアイスを買ってもらえるのがよほど嬉しいのだろう。丸い瞳を真紀に向けてくる

ここでコケてしまいました。

「目をまるくする」(おどろく)か、もしくは嬉しくって瞳がキラキラしてるということだと思ったのですが、「丸い瞳を向けてくる」と言われると「えっと、丸くない瞳があるの?」とツッコミたくなってしまいました。

あ、目を見開いているから、とくに瞳が丸く見えたということかな? 
自信ないのですが、こういう読み方をしてしまう人間もいたということで。


>「それとこれとは」1000字課題 No.16 喜怒哀楽の怒 6/26

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1283&e=res&lp=1146&st=0

>>信也も博人となだらかな坂を歩いていた。

1000字という制限つきなのでとても難しいとは思うのですが、
この二人の見分けがつく描写がほしいなと思いました。

冒頭の一行目に名前が二つ、ぽんと書かれていて、以後はこのふたりを知っている(見分けがつく)前提で書かれていますよね。

5W1Hを満たすためになるたけ早く「誰か」を書いたのだと思うのですが、恥ずかしながら僕には記憶力があまりないので、登場人物の名前を覚えきれませんでした。

そのせいか、続きを読み進めるあいだも両名のどっちがどっちなのか分からず、頻繁に前の行に戻って名前を確認しました。

名前以外に二人にハッキリとした特徴があって(背が高い低いとか、痩せてる太ってるとかだけでも)、それがふたりの動作や視点に現れていると、見分けやすかったかなと思います。


いろいろ
No.9760 投稿日 2005年6月30日(木)23時58分 投稿者
新木 伸
>魚住

 魚住の100本達成予定日。
 2006年10月28日。

 根拠。2005年5月15日からの6週間で、8本達成。





>白石

>>Mです。あの、この件については後に短編かなにかにして必ず読めるものにして皆様にお返しさせますので、今回は保留にさせて下さい。
>>この話は、白石自信にもう少し消化させて、しあわせにするかふしあわせにするか腹を決めさせてから、いつか必ず書かせますので。

 却下。
 いまやれ。

 「いつかやる」というのであれば、それは「いま」だってかまわないわけだな。
 もう一生やらないで永遠に保留にしておくんだ、というなら別だが。
 いつかやるというのなら、いまやれ、いま。

 おまえも母親であるなら、ぜってー、息子たちにそう言っているはずだ。
 「あとでなんて言わないで、いまやりなさい! 絶対やらないに決まってんだから!」――とか。
 なので、そのまま、おまえに返すことにする。


 で、これは、しあわせな話なのか。ふしあわせな話なのか。

 自分自身がなにを書いたのか、白いほうでも黒いほうでも、どっちでもいいので、自分を問いつめてハッキリさせること。
 思考のためのとっかかりとしては、まず、二者択一。しあわせなのか、ふしあわせなのか。
 その先は、こうだ。
 しあわせなのだとしたら、それはどんな仕組みで、どのようにしあわせであるといえるのか。
 ふしあわせなのだとしたら、どんな仕組みで、どのようにふしあわせであるのか。


 坂道が上り坂なのはどうしてだ。下り坂ではいかんのか。
 途中で足を止めているのはどうしてだ。ずっと歩き続けたまま話しているのではいかんのか。
 そういうことも、すべて、「何を書いたのか」に係ってくる。
 すべての物事の判断基準は、「何を書いたか」というところにある。すべての決定の理由説明は「この話がなんであるのか」によって合理的に付けられるようになる。





>まこと

>>博人の言葉は、芳樹の胸のうちを直撃していた。

 日本語がへん。
 「胸のうち」は直撃できない。なかにはいっているものを、どうやって直撃すんだよ? それは物理法則に違反してるだろ。

 「胸を直撃した」であれば、日本語としておかしくない。
 胸という言葉には、心という意味がある。調べたのなら知っているよな。
 頭という言葉が持つのは思考力であるから、「頭を直撃」はおかしいわけね。しかし胸という言葉は心の意味だから、「胸を直撃」ならおかしくないわけだ。
 しかし、なんで「胸のうち」とかしちゃうかなー? 文字数が多くなるのは、自信がないことの表れなんだと、いつも言っているだろうが。表現する際には、自信がないなら考え抜いて、自信を持って、きっぱりと言い表せるようにならんといかんわけよ。
 ところで「心を直撃」としなかったのはなぜ?

 あと「直撃していた」というのも時制がへん。まわりくどい。シンプルに「直撃した」では、なぜいかんのだ?


>>博人の言葉が、芳樹の呼吸をいっときだけ止めさせた。

 日本語としてへん。
 主語はどこにあるんだよ。「博人の言葉」なのか、「芳樹の呼吸」なのか。
 主語が「博人の言葉」にあるように見える。だから「止めさせる」と使役になっているのだろうが……。
 もっとシンプルに書けよ。まわりくどく書くことに、なんの意味がある?

 あと、「いま」の場所設定もへん。
 言葉を聞いてから、呼吸が止まるんだろ。なら「いま」は呼吸が止まった瞬間だろ。過去形でなくて現在形で「止まる」だろ。


 おまえは一文を書くときに、ただ思いついたまま書いているから、いかんのだ。
 複数の表現を考えろ。そこから選べ。

 「博人の言葉が芳樹の呼吸をいっときだけ止める」
 「博人の言葉が芳樹の呼吸を一瞬だけ止める」
 「博人の言葉が芳樹の呼吸をいっとき止める」
 「博人の言葉が芳樹の呼吸を一瞬止める」
 「博人の言葉が芳樹の呼吸を一瞬とめる」
 「博人の言葉が芳樹の呼吸を止める」
 「博人の言葉が芳樹の呼吸をとめる」

 俺なら、このくらいは考えていったあとで、最後のひとつを選択するかな。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「宇宙人なんてばかばかしい話、信じてるだろ」
 博人の言葉が芳樹の呼吸をとめる。
「なにが馬鹿だ!」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 物事というのは、結局、シンプルでわかりやすいものが、一番だったりするのだ。





>まこと

 「瞳」を辞書で引け。
 おまえの思う意味で「瞳」という言葉は使われていない。おまえのいっているのは「目」であって、「瞳」という言葉は別のもののことを指す。

 画数の多くて難しいコトバを使うと、カッコよく高尚になるとでも錯覚してんだろ。ヤンキーなみに程度が低いな。「よろしく」を「夜露死苦」とでも書いていたらどうだ。


優先項目
No.9761 投稿日 2005年7月1日(金)01時12分 投稿者 弟切 千隼
>自己課題、ペットの話、起のアイディア出し

 現在、このアイディア出しに当たって、優先させるべき項目を書いておきます。弟切の場合、書いておかないと忘れてしまいます(^^;

 最初の頃にあった「カメおたく」・「頑固」・「のろま」などの項目は、当面なしとします。キャラクター属性は、当面固定しないということですね。
 縛りが多すぎると、現在の弟切の手に余ることが判明しました(;_;)

 現在の優先項目は、以下のとおりです。


1)山場を作ること。とにかく盛り上げること。
2)葛藤を入れること。
3)主人公とヒロインと、二人ともに好感が持てること。


 これらの項目にしたがって、その11の案を修正してみます。



>>>>主人公は、一瞬、「相合傘で帰ろうか?」と考えます。しかし意識にのぼった瞬間、「そんな恥ずかしいことできるか!」と、却下しています。
>>
>> あ、俺、コイツきらい。
>> 相合い傘がNGな理由がそれだったら、俺、そいつキライになるわ。
(新木さんのNo.9754の書きこみより。以下、引用元はすべて同じ)

 主人公が嫌われるのはまずいです。相合傘をしないにしても、少なくとも、この理由を使ってはいけませんね。



>> 俺が訊いているのは、カサに名前が書いてあった場合と、書いてなかった場合との、両方のケースを考えていたのかということだ。
>> そのうえで、「カサからは身元がわからない」と決めたのかということだ。
>>
>> カサで身元がばっちり分かった場合。
>> カサで手がかり程度は得られた場合。手がかりの強度や種類によって数通りあるわな。
>> これらのなかで、いちばん盛り上がるケースはどれだ?
>> すべて演繹させて考えろ。

 これは物語なのですから、とにかく盛り上げなければいけませんね。どうも弟切は、現実に寄りすぎて、無難なほうへと流れやすいです。

 弟切が周囲の男性に訊いてみたところ、「傘に氏名を書く」人がとても少ないことがわかりました。
 そのため、ここで主人公の傘に氏名が書いてあったとすると、御都合主義的に思われるのではと考えました。

 また、男性の傘は、一般的にバリエーションが少ないです。男性の傘といえばほとんどが黒で、そうでなければコンビニで売っているビニール傘です。それ以外の「色もの」の傘を使う男性は、少なくとも日本では、特殊な好みの人ですね。
 主人公が持っていたのは折り畳み傘ですから、「コンビニのビニール傘」という選択肢はありません。普通にありそうな選択肢として、黒い傘としました。


 多少、御都合主義的に思われても、ここは何らかの身元の手がかりがあったほうが盛り上がるかも知れませんね。少ないとはいえ、現に傘に氏名を書く人もいますから、まったくあり得ないほど御都合主義ではないでしょう。



>> いま現在のヒロインの性格の縛りは、主人公と同様に、「好感を持たれる」という一点のみだ。

 ヒロインの「のろま」属性縛りも解除されましたので、「ヒロインが校門で主人公を待つ」という結は保留です。最も「盛り上がる」結を考えます。



 その11の案のうち、起と承については確定ですね。
 「主人公が下校途中に雨に降られる。折り畳み傘を持ってはいたが、様子見で雨宿りする。そこへヒロインが雨宿りに来る」ところまでです。

 ヒロインが雨宿りに来てから、主人公が取ると予想される行動例を挙げてみます。

1.主人公は一人で傘を差して帰る。
2.主人公はヒロインと二人、雨が止むまで待っている。
3.主人公はヒロインと相合傘をして帰る。
4.主人公はヒロインに傘を貸して、自分は濡れて帰る。

 これらのうち、一番「盛り上がる」行動を選ぶわけですね。

 1は論外です。2もなしですね。傘があるのにずっと待っているのは、間抜けすぎです。

 3は盛り上がりそうですね。異性に縁のない男女が相合傘をすれば、二人ともどきどきするでしょう。
 でも、これだと、その場限りの縁で終わる可能性がありますね。「傘を貸す」なら、後で「傘を返す」というイベントにつなげることができます。
 実利的な面から見ても、相合傘は良くありません。けっこう濡れてしまいます。

 4の「傘を貸す」は、盛り上がりという点で申し分ないでしょう。
 主人公は、自分がずぶ濡れになるという不利益を引き受けて、ヒロインの利になる行動をします。ヒロインは感激するでしょう。読者さまも「いいやつ」と思ってくれるはずです。


 これで、「主人公がヒロインに傘を貸して帰る」は決定です。すると、「ヒロインが主人公に傘を返す」イベントが発生します。
 このイベントも、最も盛り上がる形にすべきですね。どんな返し方が盛り上がるか、以下に候補を挙げてみます。


1.学校で。主人公のクラスへ行って、直接返す。
2.学校で。教師の誰かに託して返す。
3.学校で。主人公のクラスメイトの誰かに託して返す。
4.学校で。登校時または下校時に校門で待ち伏せて返す。
5.学校で。主人公のロッカーや下足箱に入れておく。
6.学校で。主人公の後をつけ回して、一人になった隙に返す。
7.主人公の家へ、直接返しに行く。
8.主人公の家の郵便受けに入れておく。
9.主人公の家族に託して返す。
10.主人公の家へ郵送(または宅配)して返す。
11.共通の知り合いに託して、家へ返しに行ってもらう。
12.まず主人公に電話して、どこかで待ち合わせて返す。


 こんなものでしょうか。他にもあるかも知れません。


 借りたものは、借りた本人が直接返すのが筋ですよね。特別な理由がない限り、他人に託したり送ったりしたら、ヒロインの好感度が下がるでしょう。

 返すのは本人だとしても、その過程に第三者が介在したほうが面白くなりそうです。ヒロインの相談役になったり、お邪魔虫をしたり、冷やかしたりする人がいたほうが、騒ぎが大きくなるからですね。次から次へと、イベントをつなげてゆきやすいです。

 ヒロインが直接返す方法で、第三者がうまく介在できるものを考えます。



お知らせ:
 弟切は明日から出張します。帰宅するのは7/3(日)の夜になる予定です。それまで、おそらくここに書きこめません。


いろいろ
No.9762 投稿日 2005年7月1日(金)01時55分 投稿者
新木 伸
>弟切

>>主人公が嫌われるのはまずいです。相合傘をしないにしても、少なくとも、この理由を使ってはいけませんね。

 どアホ。
 理由もわかんないのに納得するな。イエスマンはいらねーって言ってるだろ。
 相合い傘を「自分が恥ずかしい」と片付けた主人公は、なぜ嫌われるのか。
 考えて理由を示してこい。




>>多少、御都合主義的に思われても、ここは何らかの身元の手がかりがあったほうが盛り上がるかも知れませんね。少ないとはいえ、現に傘に氏名を書く人もいますから、まったくあり得ないほど御都合主義ではないでしょう。

 バカたれ。
 それがご都合主義だと言うんだ。
 カサに名前が書いてあったなら、その人物は、「カサに名前を書くタイプの男」と決まるんだよ。
 人物の性格も無視して、カサに唐突に名前だけ書かせてあったりするから、おまえの描く人物はご都合主義になるんだよ。
 主人公はどんな性格でもいい、と、俺は言ったよな。なら「カサに名前を書くようなやつ」だっていいわけだよな。
 で、カサに名前を書くようなやつというのは、いったいどういうタイプよ?
 リサーチしたなかに、いたんだろ? 実際に。

 ていうか、雨が降りそうもない日なのに、折りたたみ傘を持ってきている時点で、もう性格決まっているようなもんだがな。(雨が絶対に降るとわかっていたなら、ヒロインがカサを持っていないはずがない。雨が降りそうだった場合でも、ヒロインはカサを持ってきているだろう)


色々傘々
No.9763 投稿日 2005年7月1日(金)07時54分 投稿者 とんびの羽根
>弟切さん #9761
>>また、男性の傘は、一般的にバリエーションが少ないです。男性の傘といえばほとんどが黒で、そうでなければコンビニで売っているビニール傘です。それ以外の「色もの」の傘を使う男性は、少なくとも日本では、特殊な好みの人ですね。

 あ、とんびはその特殊な好みの人です
 色ものの傘ばかり買うタイプのサラリーマンなのだ
 だって雨の日に色ものの方が気持ちが浮き浮きするしい
 傘立てからとるとき見つけやすいしい
 なんか雨の日って色に対する感性が上がるのね

 これでとんびの属性が色ものなキャラクタがきまりそうね(ふっ)
 ライトブルー、ライトグリーン、ラベンダー、ワインレッドの傘をさして通勤してたのだけど、最近ではだんだんおとなしい傘を選ぶことが増えてきたような気もしますけども

 黒といえばむしろ娘の方が黒好きです
 本人の弁ではシンプル好き(白とか、ベージュとか、黒とか、モノトーンのストライプとか)

 しかし特殊な好みといわれちゃうとちょっと悲しいかも
 最近弟切さん、地雷多し


>「女王の教室」

 久しぶりに面白そうなドラマ発見

「この国は貴様ら凡人が安い給料で働き、高い税金を払うことで成り立っている」

 こんなこと(うろ覚え)生徒にいう天海有希演じる真っ黒な女教師

 朝番組の予告見て、娘と一緒に爆笑


白石さん『兄弟喧嘩』リライトについて
No.9764 投稿日 2005年7月1日(金)09時11分 投稿者
サカモト

 遅刻魔のサカモトです。

 以前、言われていたリライトと自分が書いた元の文の見比べをしてきました。
 課題はココにあります。 

白石課題 「サカモトさん1000字課題、06/08、No.4『兄弟喧嘩』リライト」
 ↓↓↓↓↓
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1271&e=res&lp=1271&st=0


 まず、最初の5行。

>>次郎は兄の部屋に入った。豹柄のカーテンが、夕風に揺れている。
>>「なあ、おふくろがやけに機嫌悪いけど。又ケンカしたのか」
>>兄の太郎は返事をせずに、ボストンバッグに衣類を詰め込んでいる。
>>「で、さっそく家出の準備かよ。どうせすぐに、ヘラヘラした顔で帰ってくるんだろ」
>>太郎の手が、ぴたっと止まった。
(白石さん)

>>水玉模様の壁紙が張られた自分の部屋。窓からは赤い光が差し込んでいる。次郎は何度目かの>>ため息を着いた。原因は、目の前に居る兄・太郎のせいだ。彼は、涙目でスポーツバッグに服を詰め込んでいた。
>>「やめようぜ。どうせ戻ってくるし」
>>何度目かのセリフを言った。しかし、効果はない。バッグに服を詰め込む早さが増していた。
>>「なぁ、ババアの言うことなんて気にスンな」
(サカモト)

 最初の5行はサカモトの書いたモノより簡潔にまとまっています。
 しかも、会話文を使って説明されているのでサカモトよりも面白く読めます。



>>サラサラの長い前髪の奥に、赤く充血した目が見える。我が兄ながら、こいつは本当に男だろ>>うかと次郎は思う。身体は女並にか細いし、肌は透き通るほど白い。母親と口喧嘩したくらい>>で泣く男が、どうして女子大生にもてまくっているのか。次郎はわざと大きなため息をついた。
(白石さん)

>>おまけに、次郎は顔立ちと性格のせいかもてる。女性問題で太郎と母親は、何度もぶつかっていた。
(サカモト)

 サカモトの方では書いていなかった太郎の特長が、白石さんの方ではわかりやすく書かれています。
 他にも、サカモトの方では事情説明が続いているコトにくらべて、白石さんの方では、会話文で事情を説明していっていますね。読んでいて面白いです。
 ただ、それだけに後半部分を一気に飛ばしているように感じます。
 後半にもっと文字数をさいても良かったんじゃないでしょうか。
 少し、もったいなく感じました。



 あと、視点ですが
 
--------------------------------------------------
>解説文の抜き出し

>>次郎は兄の部屋に入った。豹柄のカーテンが、夕風に揺れている。→外
>>兄の太郎は返事をせずに、ボストンバッグに衣類を詰め込んでいる。→外
>>太郎の手が、ぴたっと止まった。→外
>>手元のバッグを見据えたままで、太郎が言った。→外
>>サラサラの長い前髪の奥に、赤く充血した目が見える。→両用
>>我が兄ながら、こいつは本当に男だろうかと次郎は思う。身体は女並にか細いし、肌は透き通るほど白い。母親と口喧嘩したくらいで泣く男が、どうして女子大生にもてまくっているのか。次郎はわざと大きなため息をついた。→次郎
>>バッグのファスナーを閉め、太郎はベッドにドサッと座った。右手で髪をかき上げる。→外
>>チェリー。次郎は拳を握りしめた。ここを付かれると何も言えない。悔しさを押し殺して、静かに返す。→次郎
>>次郎がボストンバッグを取り上げようとした時、外から軽快なクラクションの音がした。→外
>>太郎はバッグをかすめ取ると、すばやく次郎の横を走り抜けた。→外
>>よせばいいのに、あとを追おうとする次郎に、振り向きざまに憎まれ口をたたく。→白石さん
>>一瞬にして、次郎の理性が消え失せた。→次郎
>>気がついたら、か細い太郎の身体はベッドの上で伸びている。→次郎
>>とっさに投げ飛ばしてしまったのだ。太郎は、あまりにもあっけなく失神してしまった。→白石さん
>>外ではクラクションが鳴り続けている。近所迷惑な騒音だ。台所にいるはずの母親の機嫌は、ますます悪くなるに違いない。→白石さん

--------------------------------------------------

 って、書いてから気付いたんですけど
 白石さんが「欲しい」と言われてたのは分析じゃなくて、感想ですよね。
 しまった……えー、せっかく書いたんで載せちゃいますね。
 必要そうだったら参考にしてみて下さい。

 読んでいて、次郎か白石さん(第三者)からの視点か迷う部分がありました。
 作者の感情か、次郎の感情か区別が付きにくいです。
 白石さんもキャラクターの中に潜られるのが好きそうに読めたので、以前、新木さんが言われていたキャラの心理に深く入ってゆくときの「入り」と、そこから出てくる「抜き」を試されてみたらどうでしょうか。
 そうすれば、もっと面白くなるんじゃないかなと思いました。
 


>>「白石よー、おめーがわかりにくいもん書いてくっからよー、オレっちが困んだろぉー? おうおうおう?」
>>とか、因縁付けてるヒマがあったら、自分の解釈が正しいのか白石に聞くべきだよな。

 確かに(汗)
 No.9746 でサカモトが言っていた『1263 白石 1000字課題 「遅刻の理由」』の起承転結の部分については、サカモトが作品の主題を読み間違えた言い訳なので気にしないで下さい。スイマセン。
 

>>白石は、原文で「世話をやかせるばかりのドジな弟にかまけていたら、自分が学校に遅刻してしまうので、
>>もう弟のことは構うまいと思った姉」を「転」に据え、「でもやっぱり鼻血を出している弟を>>ほったらかして学校に行くことができなかった姉」を「結」にした「つもり」です。
 
 と以前、言われていますので、じゃぁ、読み手に面白いと思わせる笑いの部分は「ドジな弟を見捨てられずに結局、巻き込まれちゃった姉」なのかなと考えました。
 また、創作意図の読み間違いをしてそうなので、良ければ教えてもらえませんでしょうか。
 
 
>新木さん
>>しかし、あれ、言いわけ、ないしは、愚痴――だったんか。
>>俺、てっきり、恫喝しているのだと思ったよ。もしくは不満とか抗議とか責任転嫁とか。
 
 言われてみると、そういえばって……ナイナイ。
 きっとないはずですよ。
 立派な? 言い訳です。
 
時間:3時間


>サカモトさん
No.9765 投稿日 2005年7月1日(金)11時48分 投稿者 白石 尚

>白石1000字課題「遅刻の理由」リライトにあたって。

≫読み手に面白いと思わせる笑いの部分は「ドジな弟を見捨てられずに結局、巻き込まれちゃった姉」なのかなと考えました。
≫また、創作意図の読み間違いをしてそうなので、良ければ教えてもらえませんでしょうか。

 サカモトさんの考えで当たりだと思います。ちなみに、以下の四種類の「笑いのパターン」にあてはめると、(とほほ系)と(ガーン系)の、真ん中あたりかな?
  

(以下#9592新木さんの書き込みより)

≫キーワードとネタの一例─────────────

(ガーン、系)
・楽しみにしていたおやつを弟に食べられた。

(とほほ系)
・定期忘れて財布も忘れた。

(あわてもの系)
・カサを持って出たと思ったら懐中電灯だった。

(うっかり系)
・降りる駅を乗り過ごした。戻ってくるときもまた乗り過ごした。
─────────────────────────
 
 なーんか、頼りない作者でごめんね。あとはよろぴく。

 白石


脆弱な思考力
No.9766 投稿日 2005年7月1日(金)23時35分 投稿者 まこと
>魚住さん

 ご指摘、ありがとうございました。
 指摘を見ていきます。

>「お守りしますっ」

>>>>コンビニのアイスを買ってもらえるのがよほど嬉しいのだろう。丸い瞳を真紀に向けてくる

>>ここでコケてしまいました。

 魚住さんが違和感を覚えて当然です。なんの考えもなしにただ思いついたまま書いてしまいました。ほとんど無意識で選択してました。
 せっかくツッコミいただきましたので、他の表現を考えます。

 ここで表わしたかったのは、嬉しそうな男の子です。
 瞳にこだわらず、嬉しそうな男の子の表現方法を考えます。
―――――――――――――――――――――――――――――
 コンビニのアイスを買ってもらえるのがよほど嬉しいのだろう。鼻歌に合わせてステップを踏んでいる。
―――――――――――――――――――――――――――――


>「それとこれとは」

 主人公と親友の見分けの問題ですね。
 このふたりの外見を変えることはできないんです。なぜなら、「ふたりは似たり寄ったりじゃん」ということを言いたいからです。
 ですから名前もセリフも行動も差をつけたつもりでした。けど、たりなかったんです。
 見分け強化をします。

 名前。音で差をつけたつもりなんですが、インパクトなしでした。ビジュアル面でも変えます。博人を一文字にします。博(ひろし)です。

 セリフも、信也を少々乱暴に、博をなよっぽくして差別化します。
 行動も、セリフと同じく差をだせば、見分けがつきますよね。



>新木さん

>>ところで「心を直撃」としなかったのはなぜ?

 「心」という言葉が、大げさに感じられたからです。なんとなく気恥ずかしく思えました。心を言い換えて胸としました。しかし、気弱なので「胸のうち」にしてしまいました。


>>おまえは一文を書くときに、ただ思いついたまま書いているから、いかんのだ。

 丸い瞳といい、頭といい、胸といい。仰せのとおりで。
 こっそり反論を試みたのですが、思いつきのまま書いていたことの証明になっただけでした。

 シンプルでわかりやすい文を目指していたのに、だいぶ捻れてます。複数の表現を考え、そこから選ぶ。この練習をやっていくことにします。


リライトできた。
No.9767 投稿日 2005年7月2日(土)00時33分 投稿者 白石 尚

 >白石1000字課題 No.11「言葉にはできない」書き直し 

 魂入れてリライトしました。
 このリライトに、白石的には嘘はない。そして未来は、ある。
 と、思う。
 みなさん、もう一度見て下さい。

      ↓

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1289&e=res&lp=1289&st=0


いろいろ
No.9768 投稿日 2005年7月2日(土)04時07分 投稿者
新木 伸
>まこと

>>鼻歌に合わせてステップを踏んでいる。

 紋切り表現禁止。
 他の表現を考る練習をします、といった矢先にこれか。おまえの言うことはまるで信用ならんな。この嘘つきめ。
 嬉しいことの表現として、「鼻歌をうたう」とか、「ステップを踏む」とかいうのって、一般人の10人に聞いてみたら、10人がまず最初の数個のなかに出してくる表現だっつーの。
 嘘だと思うなら、手近な一般人を10人捕まえて、聞いてみろ。

 んなシロウトがすぐに思いつくよーなモンを書いて、おまえはなにをどうするつもりだっつーの。

 使えそうなものを出すつもりがあるなら、まず10個出して、その10個はすべて捨てろ。
 次の11個目からは、すこしは使えそうなものが出てくる可能性がある。

 ということで、おまえ、とりあえず「嬉しい」の表現のパターン出しな。「練習します。後でします」とか言ってないで、まず一回、やってみろ。10個とはいわず、20個でも100個でもやってみろ。





>白石

>>魂入れてリライトしました。
>>このリライトに、白石的には嘘はない。そして未来は、ある。
>>と、思う。
>>みなさん、もう一度見て下さい。

 なに言ってんのか、わけ、わかんねー。
 日本語で言え。
 ぶっちゃけ、キモいんだよ。

 そんな文句を読んだところで、読みたくなるやつは、ひとりもいないな。
 むしろ逃げだしたくなる。

 話の「売り」を書けと言ったんだ。
 「読んでください」なんていう、てめーの「希望」を書けなんて言ってない。

 あと、魂入れて云々は、つまり、「一生懸命書きました」ってことか?
 アホか。ガキみたいなこと言ってんな。
 てめーが一生懸命書いたことと、読んだ人間が愉しめることと、どんな関係があるんだ? おまえが一生懸命書いたところで、つまらんものはつまらんし、ゴミはゴミだ。そして片手間で書いたものだろうが、面白いものは面白いのだ。

 読んだ相手は、どういう種類の「得」をすることになるのだ。
 楽しくなれるのか? 哀しくなれるのか? すかっとするのか? 切なくなれるのか?
 そういうことを書け。


たましいとか
No.9769 投稿日 2005年7月2日(土)09時42分 投稿者 白石 尚

>>なに言ってんのか、わけ、わかんねー。
>>日本語で言え。
>>ぶっちゃけ、キモいんだよ。

 ちょっと興奮状態でした。
 #9767の書き込みを見て気持ち悪くなった皆様、大変失礼しました。

 白石
 


書くって、読むって、すごいこと
No.9770 投稿日 2005年7月2日(土)19時54分 投稿者 白石 尚

>みやびさん
>浦戸さん

 感想部屋及び分室内で白石の1000字課題「言葉にはできない」について意見をいただき、ありがとうございます。
 
 意見をもらって感じたのは、文章を人前にさらすことの怖さでした。
 お二人の課題に対する解釈は、わたしが無意識に書いている文章への細かな観察と洞察であり、いかにわたし自身が一文一文を大事にしていないか、意味を考えていないかがよく分かりました。

 え? そんなことちっとも意識せずに書いていたのに。
 え? この文にはそんなに重要な意味があったの。

 感想を読み進むにつれ、自分の文章が自分の手を離れていく怖さを感じたのです。
 書いた本人以上に文章を読もうとしている人がいる。書いた本人以上に書かれたものを大切に扱っている人がいる。わたしは作者として、自分の書いたものに対して不誠実だった。自分のしていることを考え直さないと。

 結局、思ってもみなかった解釈に圧倒されながら、ちがうちがうちがうと頭をブンブン横にふっているうちに、最後には本当に自分が書きたかったことが分かったからリライトしましたが、リライトしたものも充分ではない。



 >思いついたストーリーを、書く前によく練る。

 これをやらないと、いろんな人に迷惑をかけるということだけは、はっきりと分かりました。
 
 白石


いろいろ
No.9771 投稿日 2005年7月2日(土)21時19分 投稿者
新木 伸
>白石

>>書いた本人以上に文章を読もうとしている人がいる。書いた本人以上に書かれたものを大切に扱っている人がいる。わたしは作者として、自分の書いたものに対して不誠実だった。自分のしていることを考え直さないと。

 そりゃ、みやびさんはプロだもの。浦戸さんはプロではないけど、プロと同じように小説に向き合おうと努力している人だもの。

 小説に向き合おうとしている人は、他人の書いた小説であっても、自分が書くときとまったく同じに向き合うわけね。だから、ああなる。

 白石含め、アマチュアに、なにが足りないのかというと、まあ技術や経験なんかも足りないのだけど、いちばん足りないのは、これなのね。
 真摯さ。



 んで、「言葉にできない思い」って、なによ。
 彼女は彼のどこが好きだったのよ。彼は彼女のどこが好きだったのよ。
 物語のラストで、彼女はどんな選択をしたのよ。

 考えないと、余所様がおまえより深く洞察しちまうぞ。


いろいろ
No.9772 投稿日 2005年7月3日(日)09時59分 投稿者
新木 伸
>白石

 他人の書いたものをリライトさせるという課題は、真摯さが必要だということに気づかせることが狙いなわけね。
 本来は魚住が相方だったわけだが。いまはサカモトが相方なわけだが。
 おまえらは、まず読むことに真摯にならなきゃならない。人のものなら、すこしは真面目に読もうとするだろ。創作意図を汲み取り、書き直すというのであれば、なおさら真剣に読まなきゃならない。

 で、リライトする側が、最初に書いた側よりも真剣に読みこんでいる――という事実を相互確認することで、恥を覚えてもらおうという狙いだったわけね。


>白石さん
No.9773 投稿日 2005年7月3日(日)10時15分 投稿者
サカモト
>>サカモトさんの考えで当たりだと思います。ちなみに、以下の四種類の「笑いのパターン」にあてはめると、
>>(とほほ系)と(ガーン系)の、真ん中あたりかな?

 自分が失敗した訳でなく、弟の失敗に巻き込まれるですものね。
 (とほほ系)と(ガーン系)の、真ん中っていうのわかりました。
 近いうちにリライトしてきます。
 ありがとうございました。


パタンッ
No.9774 投稿日 2005年7月3日(日)11時19分 投稿者 まこと
 アップ直前、レスを読み返してみたら。
 いつものように、激しくカン違いしてたもよう。

 私がやってきたのは、
――――――――――――――――――――――――――
コンビニのアイスを買ってもらえるのがよほど嬉しいのだろう。鼻歌に合わせてステップを踏んでいる。
――――――――――――――――――――――――――

 鼻歌に合わせてステップを踏んでいる、の紋切り表現を改めるためのパターン出しです。その部分にあてはまる表現を考えてきました。

 なのですが……。

>>とりあえず「嬉しい」の表現のパターン出しな。


 えーと、えーと、「嬉しい」の表現のパターンであって書き直しじゃないわけですか。
 ひえぇぇぇえってことで、やり直してきます。


リライト二回目です。
No.9775 投稿日 2005年7月3日(日)13時11分 投稿者 白石 尚

>白石1000字課題 No.11「言葉にはできない」リライト二回目をあげます。
     ↓
 
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1290&e=res&lp=1242&st=0
     ↑
※一行コンセプト
「悔しさやはがゆさを自分の胸に秘めながら、大人への坂道をのぼる主人公と彼氏」


 言葉にはできない気持ちってなんなのか、ようやく分かった気がします。
 読む人に伝わるでしょうか。

 読んでいてだんだん切なくなって、最後にさわやかな気分になるように書きました。

 女性の読者には、主人公に感情移入できたかどうか、
 男性の読者には、主人公がかわいいと思えるかどうか、又、主人公の彼氏は男性にとってかっこいいものとして受け入れられる人物なのかどうかをお尋ねしたいです。

 よろしくお願いします。

 白石


宿題提出
No.9776 投稿日 2005年7月3日(日)23時47分 投稿者 まこと
>「嬉しい」のパターン出し

 課題部屋にパターン出しをアップしました。
 したのですが、見づらいものになってしまいました。

 今回も樹形図を作って考えてみたんです。けれども、エディタでは良い按配になりません。
 図は止めにして、だらだらだらと羅列しました。ですからたいへん分かりづらいです。すみません。
 なにとぞご覧いただきますよう、よろしくお願いします。

 ↓「嬉しい」のパターン出しはこちらです。
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1291&e=res&lp=1291&st=0

 かかったのは2時間でしたが、前日までやってたパターン出しは、同じ数で6時間かかっております。


蚊柱【かばしら】
No.9777 投稿日 2005年7月4日(月)00時56分 投稿者 弟切 千隼
 出張より戻りました弟切です。出張先で細かい羽虫の群れに巻き込まれました。いわゆる「蚊柱」が何本も立っていて、避けて歩くのが困難な状況でした。

 蚊柱の虫たちは、人の目にまとわりつくような動きをします。これがうっとうしいですね。
 つばの広い帽子をかぶっていると、多少は「まとわりつき防止効果」があります。細かい羽虫が多い地域の方は、試してみる価値はありますよ。



>自己課題、ペットの話、起のアイディア出し

>> 相合い傘を「自分が恥ずかしい」と片付けた主人公は、なぜ嫌われるのか。
>> 考えて理由を示してこい。
(新木さんのNo.9762の書きこみより)

 一言で言えば、「相手のことをまるで思いやっていないから、嫌われる」のだと思います。


 例えば、主人公が、「男子と相合傘をするのは、彼女が恥ずかしがるかも」とか、「見知らぬ男が娘を相合傘で送ってきたら、親御さんがびっくりしちゃうかも」とか考えて相合傘をやめたのでしたら、嫌われることはないでしょう。むしろ好感を持たれそうです。

 なぜなら、それはヒロインを思いやったがための決断だからです。相合傘をやめたことに、主人公自身の利益はからんでいません。


 けれども、「自分が恥ずかしいから」相合傘をやめるのは、主人公の利益にだけ基づいた決断です。身勝手な決断ですよね。他人に親切なことをしようという時に、自分の都合を優先させるのでは、「自分の利益になることでしか動かないやつ」だと宣伝するようなものです(^^;


 物語の印象を決める起の部分で、読者さまに「主人公は身勝手なやつ」などという印象を与えてはいけませんね。
 「主人公がヒロインに傘を貸す」エピソードであれば、「うじうじしたところもあるけど、自分の利益を度外視した親切ができる人」といった印象を与える必要があります。



>> カサに名前が書いてあったなら、その人物は、「カサに名前を書くタイプの男」と決まるんだよ。
>> 人物の性格も無視して、カサに唐突に名前だけ書かせてあったりするから、おまえの描く人物はご都合主義になるんだよ。
>> 主人公はどんな性格でもいい、と、俺は言ったよな。なら「カサに名前を書くようなやつ」だっていいわけだよな。
>> で、カサに名前を書くようなやつというのは、いったいどういうタイプよ?
(新木さんのNo.9762の書きこみより)

 弟切が話を聞いたうち、傘に氏名を書いていたのは、二名だけでした。

 二名のうち一名は、「親に『持ち物には氏名を書くものだ』としつけられて、それが癖になって、ほとんどの持ち物に氏名を書いている」人でした。「几帳面であれ」という親のしつけが、そのまま染みついた人ですね。
 この人は「几帳面タイプ」といえるでしょう。

 もう一名は、「最初は書いていなかったけど、何回も傘を盗まれたのに頭に来て、傘の裏側にでかでかと自分の氏名を書くようになった」人でした。そんな傘はみっともなくて誰も盗まないだろうというわけです。
 この人は「用心深いタイプ」でしょう。


 考えてみれば、後者の「傘に氏名でかでか」というのは、使えるネタですね。

 主人公に貸してもらった傘を、ヒロインが広げます。と、男の子の氏名がばーんと書かれているわけです。ヒロインはびっくりしますよね。
 こんな傘恥ずかしくて差せない、と思っても、主人公は走り去った後です。彼がずぶ濡れになってまで貸してくれたのに、差さないのは失礼なことだ、と思い、彼女はその傘を差して帰ります。
 でも、周囲から変に見られないか、とか、家に帰って親に何と言おう、とか、内心はどきどきしています。案のじょう、帰宅すると、親に傘を見咎められて問い詰められます。

 こういう展開なら、ヒロインの感情を激しく動かすことができます。笑いどころやどきどきするところを作れます。読者さまに楽しんでもらえそうですね。
 おまけに、「ヒロインが主人公の身元を知る」という利点も付きます。


 一見、雨が降りそうにないのに傘を持っている人は、普通に考えれば「用心深いタイプ」でしょう。
 他にも、「雨に濡れるのが嫌いなタイプ」や「何かの時に鞄に入れた傘を、ずっとそのままにしているずぼらタイプ」などが考えられます。

 しかし、主人公を「用心深いタイプ」にすれば、「雨が降りそうにないのに傘を持つ」に加えて「傘にでかでかと氏名を書く」という美味しいネタを提供できます。御都合主義的にでなく、自然に、です。
 この場合は、主人公を「用心深いタイプ」にするのが正解ですね。



とんびの羽根さんへ >

 弟切は、「色もの」の傘を使う男性が悪いと言ったつもりはありませんでした。「特殊」=「全体からすれば少数派」と言ったつもりでした。
 善悪の判断基準について、話していたのではありませんよね。そう受け止められたとしたら、弟切の書き方が悪かったのでしょう。すみませんでした。


 以下は余談です。

 弟切は、色ものの傘を使う男性を嫌うどころか、好もしく思っています。理由は、雨の日の光景が明るくなるからです。

 先に話したとおり、日本の男性の傘は、黒が圧倒的に多いです。そのために、雨の街は暗い印象になりがちです。視界に入る傘のうち、半数近いものが黒いからです。
 男性が多いビジネス街など、雨の光景が本当に黒いです。弟切はそういう光景を見ると鬱になってしまいます(笑)

 男性の傘に明るいものが多くなれば、雨の街の光景は、ずいぶん印象が変わるでしょう。それでなくとも暗い雨の日を、さらに暗くしてどうする、と、いつも弟切は思っています。

 弟切は、「色もの傘の男性」を応援しています。色もの派の皆さん、日本の雨の日を明るくして下さい(^_^)


いろいろ
No.9778 投稿日 2005年7月4日(月)01時19分 投稿者
新木 伸
>まこと

>>えーと、えーと、「嬉しい」の表現のパターンであって書き直しじゃないわけですか。
>>ひえぇぇぇえってことで、やり直してきます。

 だから、「アイス買ってもらえて嬉しい」の書き直しをさせようとしているわけだろ。
 まずそのまえに、一般的な「嬉しい」の表現を試みさせようとしているわけだろ。
 「嬉しい」が描けないやつに、「アイス買ってもらえて嬉しい」が書けるはずもないだろ。
 順番通りやろうというだけの話。
 自転車に乗れないやつに、バイクを運転させようってのは間違いだろ。それは順番が逆だろ。

 ところで6時間書けて書いていたってのは、なんのこと?
 「アイス買ってもらえて嬉しい」の紋切り表現を改めてきたわけか?
 いちおう、それも提出のこと。

 ちなみに「嬉しい」の表現出しだけど。
 なんだか系統樹がおかしいなぁ。
 先に系統樹を作ってから、アイデア出しするようにしている?

 初心者向きのやりかたとして、まえに紹介したけど。10〜20個くらい出たところでいったん系統樹を作り、あとはそれぞれのパターンを増やしてゆく形で充実させてゆくわけね。そうしてゆきながら、系統樹の隙間を埋めてゆくようにアイデアを出してゆく。これまでにない部分に、新しい分類項目を作ってゆくわけね。

 ――で、それはあくまで初心者向きのやり方。
 アイデア出し上級者は、いきなり系統樹から作る。アイデアを一個も出さないうちに、まず先に系統樹が出来あがっている。それが普通のやりかたというもの。手当たり次第にやっているおまえのやりかたは、じつはヘンテコなやりかた。
 補助輪付きの未熟者用のおかしなやりかたから、普通のやりかたに、切り替えてゆくようにしろ。

 「嬉しい」の表現を出せと言われたら、まず考えることは――。

・表にハッキリ出すか出さないか。
・表に出すほうでは、体に表すか、顔に表すか。
・出さないほうでは、行動に変化があるとか。態度に変化があるとか。

 そんな感じの系統樹になるはずだが。
 おまえの出してきた系統樹は、「体で表す」のところばかり充実しすぎ。物を使うとか、音を出すとか、そんな細かいところが一番大きな分類項目になっているっていうのは、明らかにおかしい。




>白石

 うん? なんだ?
 「彼氏のつらさを理解してあげる話」になってしまったのか?
 はじめとは別物になったなぁ。

 はじめの話では、ふだん世話を焼いていたのは女の子の側だったわけだな。
 それが現在の話では、ふだん世話を焼いていたのは男の子の側に変わったわけだな。

 はじめの話は、「男の子って、ほんっと、恩知らず」という、ある種の憧憬が込められたおもしろい話だと思っていたのだが、それがまるで消えて、ありきたりの、つまんない話になったなぁ。
 「どうして私の世話を焼いてくれないのよこいつは」とかいう、女の側の依存の話になってしまったわけね。

 んで、そこまで違う話にするのなら、べつに「人生の坂道」を一緒に登っている構成にしなくたっていいじゃん。
 女の子が男の子におぶさっていて、途中で下ろされて、おまえもうひとりで歩け、とか言われて憤慨するような話にすればいいじゃん。


 で、この話のテーマはなんなのよ。
 テーマというのは、ここでは、いちばん書きたかったこととする。

 たとえば、の話だが。
 誰かにこの話のリライトを頼むのだとして、いちばん大切にしてもらいたい部分はどこなのかということだ。





>弟切

>>「傘に氏名でかでか」

 ネタに走りすぎ。ボツ。
 おまえはほんと、本題を忘れてエウレカの快楽を追い求めるのが好きだなぁ。

 「デカデカ」から連想できるのは「用心深い人物」ではなくて、「豪快な人物」だろ。
 その人物、ヒロインにカサを渡す際にも、一瞬も悩まず、即座かつ無言で渡して、無言のまま豪雨の中を悠然と歩き去っているような感じだが。
 そこまで行くと、「恋愛」が主題ではなく、「変人との遭遇」が主題にすり替わってしまう。


>>おまけに、「ヒロインが主人公の身元を知る」という利点も付きます。

 主人公の身元がわかるのが、本題だろ。そこを「おまけ」にするなよ。


 ちなみに、カサに名前を書いて、すこしでも降りそうな気配があるだけでカサを用意しているようなやつは、「まめなやつ」というんだ。


色々裏腹
No.9779 投稿日 2005年7月4日(月)07時59分 投稿者 とんびの羽根
>弟切さん
>> 弟切は、「色もの傘の男性」を応援しています。色もの派の皆さん、日本の雨の日を明るくして下さい(^_^)

 なぜ、弟切さんは作品中でそういうところをアピールしないんでしょうか
 アイデア出しを読んでいる限りではむしろ逆のように見えます

 いつも弟切さんのキャラクタが嘘っぽく見える原因のひとつが、弟切さんが描きたいことを意図的に隠してしまう、本音をごまかしてしまう性癖があるのではないかとうたがっています

 色ものずきの男性が調べた結果ほとんどいなかったとしても、作品中で出してもいいではありませんか
 もちろん作品の設定に合わなければ、結果的にボツになるかもしれませんが、描きたいことを描くチャンスをみすみす避けていては、いつまでもキャラクタに生命がやどらないでしょう

 ちなみに弟切さんの調査とは別に、うちの嫁さんによると色もの傘好きな男性の知り合いが何人もいて、わたしより派手な傘をさしているとか、弟切さんの調査結果をしきりにうたがっていました


いろもの
No.9780 投稿日 2005年7月4日(月)11時10分 投稿者
新木 伸
>色物傘研究会の皆さま方

 べつにどっちでもいいんでないの。
 いまやっているのは、小道具の使いみちの話なわけよ。
 黒い傘と、柄物の傘と、どちらであったほうが話を盛り上がらせるために使えるか、という話をしているわけだ。

 黒い傘だと、一目で男物と分かってしまいそうだわな。そういう傘を持ち帰ると、家族の目につきやすいだろうな。
 柄物の傘で、派手なやつだと、彼女がふだんどんな傘を差しているかにもよるけど、もし地味な娘だったりすれば、恥ずかしかったりするだろうな。

 そうやって、演繹させていって、どちらのほうが話が盛り上がりそうか、可能性を推し量るわけよ。


 あと、リサーチしたければ、雨の降っている日に駅前にでも出てみれば済むだけのことで、わざわざ「身近な男性」なんていう、偏ったサンプルを調べる必要はない。
 弟切の「身近」って、それつまり、学者系ってことだろう。んなもん、黒一色に決まってるだろうが。ファッションに関心を示すような人種かよ。
 とんびさんの「嫁さんの話」も同様。嫁さんの交友範囲という偏ったサンプルを持ち出して統計論を語ることに、たいした意味はない。洒落者は洒落者の友人を作ってしまうもの。

 この場合、もしも有意なサンプルを取りたいなら、制服がある共学校の登下校風景を見るべきだろうな。
 私服の学校であるだけで、意味が失われる。傘の色とファッションへの関心は関係してくるからだ。制服の学校より私服の学校のほうが、ファッションへの関心(特に男子)は高くなるはずだからだ。

 ちなみに俺、自分の傘の色も柄も覚えてない。黒ではなかったような気がする。なんか柄が入っていたような気もする。どんな柄かは、覚えていない。ひょっとして黒だったのかな?
 世の中には、自分の傘の色も認識していない人間がいるということだ。
 ちなみに真っ暗だったら、いま自分の来ている服の色さえわからんぞ。目で見て確認する必要がある。意味のない情報は人は覚えないものだから。


課題。
No.9781 投稿日 2005年7月4日(月)22時27分 投稿者 魚住雅則
>読みどころ
友達同士の話です。

「言葉がなくても気持ちを察してくれている友達」をポイントにして、さわやかな読後感になるように書きました。

あと、怪我が痛いくせにやせ我慢している主人公は「(見栄っ張りの)あほだけど憎めない性格」にしようと考えました。



100本課題 No.9 「気持ちは分かる」(1000字)

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1292&e=res&lp=1237&st=0


>毎度、リライトです。
No.9782 投稿日 2005年7月4日(月)22時31分 投稿者 白石 尚

 リライトも三回目になると、毎度としか言えません。
 申し訳ありませんが、気力のある方、もう一度だけ見て下さい。

>白石1000字課題No.11「言葉にはできない」リライト三回目
     ↓
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1293&e=res&lp=1242&st=0
     ↑
※テーマ(一番書きたかったこと)
「健気な彼女」

※読んだら、意外とスカッとするかもしれません。

 よろしくお願いします。


傘いろいろ
No.9783 投稿日 2005年7月5日(火)00時58分 投稿者 弟切 千隼
 今日の関東地方は、全般的に、雨が降ったり止んだりという天気だったようですね。

 弟切は、今日の夕方に街中に出る用がありました。高校生が下校する時間帯です。
 これは男子高校生の傘を観察するしかありませんよね。してきました。帰宅してから新木さんの書きこみNo.9780を読んで、ちょうどよかったと思いました。
 たまたま、「制服のある共学高校」の横を通りました。おかげで、そこの男子高校生の傘を観察できました。


 下校の最盛時間帯を過ぎていたらしく、サンプル数はさほど多くありません。二十人くらいです。
 多かったのは、紺と黒と深い緑色の傘でした。それに透明ビニール傘ですね。紺と黒が一位二位を争う感じで、透明ビニール傘が三位、深緑が四位といった状態でした。
 それ以外の色では、白が一人、灰色が一人、青に近い明るい紺が一人でした。


 街を歩く大人の男性と比べてみますと、大人の男性のほうが、色もの傘の率が高いです。明るい青、白、灰色、黄土色、白黒灰色のチェック、青と白の塗り分けなどを目撃しました。


 全体的に、男性の傘は、赤系統の色が非常に少ないです。はっきり「赤」や「ピンク」といえる傘を差した男性には、お目にかかれませんでした。今日のところは。
 わずかに一人、赤紫の傘を差した成人男性に出遭いました。

 男性の傘の色は、青系統が好まれるようです。成人男性と高校生男子を一緒にすると、最も多い傘の色は、圧倒的に紺でした。その次が透明ビニール傘で、黒と深緑が三位といったところです。


 成人男性と比べても、高校生男子の傘の地味さは突出しています。
 同じ高校の女子生徒の傘は、赤・黄色・オレンジ・明るい緑・空色などと華やかでした。とすれば、校則で規制されているわけではなさそうです。


 なぜ男子高校生の傘がこんなに地味なのか、弟切は不思議に思いました。校則で規制されておらず、色もの傘が売られていないわけでもないのに、なぜでしょう? 彼らには「傘でおしゃれをする」という概念がないのでしょうか?


 一人の知り合いの成人男性に、上記の疑問をぶつけてみました。仮に彼をAさんとします。
 その人は三十代の技術系サラリーマンです。現在は色もの傘派です。高校時代の傘の色は、「よく覚えていないけど、紺だった気がする」そうです。
 彼の高校は男子校で、規則は緩く、傘の色の規制はなきに等しかったそうです。にもかかわらず、ほとんどの生徒は、黒や紺などの地味傘を持っていたといいます。

 Aさん曰く、「男子高校生の傘が地味なのって、そりゃ決まってるよ。自己規制が働くからだよ」とのことでした。
 高校時代を思い出してみるに、例えば赤紫の傘を差して登校したら、「どこの女の傘だよ」とからかわれたに決まっているといいます。同級生の間では、紺や黒などの地味な傘や、見るからに安っぽいビニール傘以外の傘は、「女っぽい」と見られたそうです。
 とにかく、「女っぽい」ことをして、からかいや冷やかしの対象になるのが嫌なのですね。だから自己規制して、からかいようがない地味な傘に走るのだとAさんは言いました。

 思春期は、他人の目を極端に気にする時期なので、そういうことが起こるのでしょう。なるほど、と弟切は納得しました。



 調査の結果をまとめてみます。
 「同級生のからかいや冷やかしに耐えて、おしゃれをする気のあるやつ」でない限り、男子高校生に色もの傘を持たせるのは不自然なようです。

 色もの傘派の男子高校生は、個性的ですね。こういう人を主人公にした話は面白そうです。
 しかし、こういう人だったら、女の子に傘を貸す時にまったく葛藤しなさそうです。普段から周囲の目を気にせず、自分の行動を貫いていますから。
 「女の子に傘を貸す」エピソードには、色もの傘派でないほうがいいですね。


色物傘研究会
No.9784 投稿日 2005年7月5日(火)06時50分 投稿者 とんびの羽根
 わたしもどちらでもいいですよ
 そのはなしの舞台、人物設定にふさわしければカメプリントの傘でも、母親の形見のおばさん傘でも全然オーケー

>高校時代の傘
 黒、紺です
 色ものに転校したのは社会人になってから

>弟切さん
 やっと男子高校生に迫る調査になりましたね
 社会人を調査しても関係がないことに自力で気づいたようでほっとしました

>> 色もの傘派の男子高校生は、個性的ですね。こういう人を主人公にした話は面白そうです。
>> しかし、こういう人だったら、女の子に傘を貸す時にまったく葛藤しなさそうです。普段から周囲の目を気にせず、自分の行動を貫いていますから。


 いや、葛藤するよ?



 でも葛藤しないように見えるキャラを出してくるのには使える
 葛藤しないように見えるひとをライバル役、指導者役、サポート役に使うのならむしろ王道です


カン違いしてやり直したほうの提出
No.9785 投稿日 2005年7月5日(火)07時34分 投稿者 まこと
――――――――――――――――――――――――――
コンビニのアイスを買ってもらえるのがよほど嬉しいのだろう。鼻歌に合わせてステップを踏んでいる。
――――――――――――――――――――――――――

 鼻歌に合わせてステップを踏んでいる、の紋切り表現を改めるためのパターン出しをします。

 だったんですが、番号がとんでいるところがあります。見直して紋切りだと感じたので削ったためです。


・体を使って表わすパターン

a.体の一部を使って表わすパターン

1.ごくりとのどを鳴らせた。
2.片目を隠して目をつぶった。ウィンクのつもりらしい。
3.まだ食べてないのに、口のまわりをなめた。
4.舌を鳴らしながら歩いている。
5.前歯のすき間で、ヒューヒュー音をさせた。
7.鳴らない指をカスッ、とすらせながら歩いている。
10.つま先でアスファルトを叩きながら歩いている。


b.行動で表わすパターン

2.身もだえしている。
3.ひとりで走っていってしまう。
5.感激して泣くまねをした。
6.ガッツポーズをしながら歩いている。
7.アイスを食べるフリをしながら歩いている。
8.真紀の前を踊りながら歩いていく。
9.満面の笑みを真紀に向けながら歩いている。
10.両手を大きく振って歩いている。


・感情を使って表わすパターン

a.嬉しくて感謝するパターン

1.神さまに感謝を述べながら歩いている。
2.神さまに祈りを捧げている。
3.真紀を神さまだと言って、手を合わせる。
4.真紀を拝みながら、横歩きしている。
5.ありがとうな、とぺったりくっついた。
6.街路樹の陰に隠れて、ありがとーっと叫んだ。
7.感謝の気持ちを、自作の歌にして聞かせている。
8.光太郎のつぶやきをよく聞くと、お礼だった。
9.つま先立ちしてクルクル回ったあとで、真紀におじぎをした。
10.真紀に向かって敬礼をしながら行進している。


b.待ちきれなくて、せかすパターン

1.全速力で走るまねをしながら歩いている。
2.真紀の真似と笑い、スローモーションで歩いてみせる。
3.真紀の顔を見ながら、その斜め前を歩いている。
4.真紀を引くまねをしながら歩いている。
5.キャミソールの裾を引っ張る。
6.早く早くとお尻を押している。
7.とけちゃうぞとむくれている。
8.急がなければママに言いつけるぞとおどしている。
9.真紀の足、速くなーれと呪文を唱える。
10.いきなりしゃがんで、おぶされと叫ぶ。


c.怒哀を使って表わすパターン

1.どのアイス食べたらいいか迷う、とむくれた。
2.なんでオレ、こんなにアイスが好きなんだ、と文句をたれた。
3.お店、開いてるんだろうな、と睨みつけた。
4.足遅すぎ、と真紀を叱りつけた。
5.もう待てない、と怒鳴った。
6.食べきれないかも、と心配しはじめた。
7.売れきれてたらどうしよう、と真紀を見つめた。
8.無事たどり着けるのか、と不安げな表情になった。
9.あれを食べなければ生きていけない、と空を見上げた。
10.もう一週間も食べてないんだ、とほほ笑んだ。



・言動で表わすパターン

a.子どもっぽさをだしたパターン

1.アイスの種類をあげては、ひざで拍手している。
2.目を閉じて、サイコウとつぶやいている。
3.頭を激しく振って、食べたらこうなると注意している。
4.アイスがおいしくなる魔法を研究中だと腕組みしてみせた。
5.手でネコ耳を作って、真紀の周りをぐるぐる回った。
6.ガラス戸に映った自分に、お前も嬉しいんだなと声をかけている。
7.飛んでいきたい、と羽ばたくまねをした。
8.キツネの形を作った指と、どのアイスにしようか相談している。
9.腹話術をまねして、喜びを語っている。
10.なーっ真紀、と意味もなく同意を求めた。


b.やんちゃくさいパターン

1.やったー、と笑う顔が作り笑いに見えた。
2.オレはついてる、とつぶやいた。
3.だれにも邪魔させないと、両手を交互に突き出していた。
4.オレはアイスの王様だ、と勝手なことを言っている。
5.味見させろよ、と真紀にせまっている。
6.よろこべ、と真紀の背中を叩いた。
7.真紀の腕をつかんで大きく振った。
8.アイスなんかでだまされない、と言いながら真紀にくっついている。
9.アイスのやつめ、とヒーローに変身するふりをしている。
10.早食い大会しようぜ、と真紀に挑んでいる。


c.大人っぽいパターン

1.アイスへの想いを熱く語りはじめた。
2.通な食べかたについて解説をはじめた。
3.食べているところを、実況中継ふうに語りはじめた。
4.見識ぶってしゃべりだした。
5.あわてなくていいんだぞ、と言いつつ足を速めた。
6.なに味が食べたいんだ? とやさしい声で聞いた。
7.食べきれなかったら言えよ、と真紀を見上げた。
8.真紀にも買ってやるな、と言った。
9.やさしくてかわいい真紀、とお世辞を並べた。
10.いいやつだ、と褒めた。


・物を使って表わすパターン

a.小物を使って表わすパターン

1.小銭に頬ずりしていた。
2.小銭を高々と持ち上げた。
3.お財布をなでなでした。
4.お財布を抱きしめた。
5.お財布に頭を下げていた。
6.ポケットから出したバトルカードをあげると言った。
7.バトルカードを見せてあげると言った。
8.折れ曲がったガムを出して、真紀に突き出した。
9.握っていたフィギュアを、貸してあげるとさしだした。
10.大事にしていたチョロQを触らせてあげると言った。


b.音を使うパターン

1.自動販売機を手で乱打した。
2.ガードレールを両手の爪でかちゃかちゃ叩いた。
3.電信柱を太鼓にして、サンダルで打った。
4.ノラネコにみゃーおーと会釈した。
5.散歩中の犬に向かい、ワンと吠えた。いま自慢したと教えている。
6.両手につかんだ百円玉を叩き、チャキチャキ鳴らせた。
7.両手のなかで小銭を鳴らしていた。
8.街路樹に、音をたててキスした。
9.雑草を抜き、笛に見たてて口笛をふいた。
10.落ちていた小石をリズミカルに叩き合わせた。


 6時間


 で、「嬉しい」のパターン、おかしなところを修正してきます。


いろいろ
No.9786 投稿日 2005年7月5日(火)10時17分 投稿者
新木 伸
>白石

>>※テーマ(一番書きたかったこと)
>>「健気な彼女」

 どうして白石に話しかけると、会話にならんのだろう。
 「テーマはなんなの?」と問いかけると、単語が二つだけしか返ってこないわけだが。
 これって会話と言えるのか?

 「健気な彼女」なんて言われたって、なにがどう健気なのかもわからん。


 彼女は彼のどこがどう好きでいるのか。どうして現状維持でよいと考えているのか。
 そこに関して回答せよ。なにか誤解しているようだから、はっきり言うけど、リライトで示すんじゃなくて、そのまえに、まず、ふつうの言葉で明文化するということね。

 プロットのなかに「それでもやっぱり好き」なんていう、意味不明の文章が混入してくる時点で、思考が足りてないのだと知れ。
 だいたいタイトルからして、おかしいんだよ。「言葉にはできない」って、なんじゃ、そりゃ。
 世の中には、言葉にできないものはない。
 言葉にすると薄っぺらくなってしまうことはある。だから物語で見せる必要があるわけだ。

 言葉にできないということは、わかっているつもりになっているだけで、じつはなんにもわかっていないということだ。そんな状態で何度リライトしていったところで、正しい形になるはずもない。正しいエピソードが選択できるはずもない。

 なんだか書き直すたびに、どんどんへんな方向になっていってるぞ。


 この話は、おおむね、以下のような3つのパートから成り立っているわけだ。

・切ない彼女。
・好きだということを自覚する彼女。
・現状に満足する彼女。

 このそれぞれに関して、理由を明確に説明せよ。
 なにがどう切ないのか。なにがどう好きなのか。なぜ現状で満足するのか。




>魚住

>>友達同士の話です。
>>「言葉がなくても気持ちを察してくれている友達」をポイントにして、さわやかな読後感になるように書きました。
>>あと、怪我が痛いくせにやせ我慢している主人公は「(見栄っ張りの)あほだけど憎めない性格」にしようと考えました。

 わけわからんから、パース。
 どんな話なのかもわからんところに、「さわやかな話」と売りだけを言われたって、買う気にもならんわ。
 怪しさ爆裂というものだ。ほら。よくあるだろ。耳に心地良い売り文句だけを重ねていて、説得力皆無な広告だとか。あんな感じな。
 要は説得力がないんだよ。

 「友達同士の話」と書いたことで、なにかを説明したつもりになっているのだろうが……。
 友達同士の怖い話なのか、友達同士の楽しい話なのか、友達同士の不機嫌な話なのか、友達同士のえっちな話なのか、なんなのか、わかりゃしない。
 つまり、おまえは何も言っちゃいない。

 「言葉がなくても気持ちを察してくれている友達をポイント」――って、これ、日本語になっていない。よって意味もわからん。
 ポイントっていうのは要点っていう意味だが。
 「怪我が痛いくせにやせ我慢している主人公」とか言われたって、困るんだよ。お前は作者だから主人公をよく知っているのかもしれんが、俺たちは知らんわけよ。まだ読んでもいないんだから。
 そんなふうに、いきなり読み手を置いてけぼりにするようなやつの書いたものなんか、まあ、高が知れているのだろうな。





>色物傘研究会の皆さま方

>>やっと男子高校生に迫る調査になりましたね
>>社会人を調査しても関係がないことに自力で気づいたようでほっとしました

 つまり弟切には、「成人男性」と「男子高校生」を区別するだけの分解能がなかったわけだ。
 男子高校生が主人公なのに、成人男性を相手にリサーチしていて、へんだと気づかないってことは、つまり、そういうことだ。


>>しかし、こういう人だったら、女の子に傘を貸す時にまったく葛藤しなさそうです。普段から周囲の目を気にせず、自分の行動を貫いていますから。

 傘を貸すことには葛藤しないかもしれないが、それ以外のことで葛藤を用意すればいいんでないの。
 いまここで必要なのは「葛藤」であって、「傘を貸すことへの葛藤」と決め打ちする必要はないのだが。




>まこと
>アイス買ってもらえて嬉しいの表現だし

 表現……っていうか、それほとんどキチガイのリアクションだわな。
 ざっと見たところ、8〜9割ぐらい、使い物にならん。人間が普通に取り得るリアクションでないと。

 表現させようとすると、紋切り型になってしまうか、それともこんなふうにオーバーになってしまうか、そのどちらになるというのが、シロウトの一般的な流れというものだけど。

 「オーバーなものはダメ」と自分を戒めて、出てきた途端にボツをかましてゆくこと。

 過去の誰かが考えた紋切り型でもなく、オーバーにするのでもなく、自然体のものが、表現というものだ。
 さらに自分にしか出せないものが、自分の表現というものだ。


かびかび攻撃
No.9787 投稿日 2005年7月5日(火)23時52分 投稿者 弟切 千隼
 家の中を片付けていたら、壁にかびが生えていることに気づきました(*o*)弟切です。本棚の後ろの壁だったため、気づきませんでした。
 梅雨時に家具を動かして大掃除ができれば、こんなことはないのでしょう。でも、天気が悪い時には、外に荷物を放り出すことができません。狭い我が家では無理ですわ(;_;)



>自己課題、ペットの話、起のアイディア出し

 その11の案を修正したものを提出します。今回、クリアすべき優先項目は、以下のとおりです。


1)山場を作ること。とにかく盛り上げること。
2)葛藤を入れること。
3)主人公とヒロインと、二人ともに好感が持てること。


 シンプルに、最低限度のところを目指しました。基本ができていないうちから、応用をやってもだめでしょう。

 この案では、転以降の流れが重要です。主人公とヒロインの心の動きを、きちんと追わなければなりません。
 心の動きをあらすじにすべて書いたら、煩雑すぎますね。あらすじにならなくなります。主人公とヒロインの心の動きは、後で詳しく解説します。


ペットの話、起、その11再々々提出
―――――――――――――――――――――――――――――
・主人公が下校途中に、雨が降ってくる。
・主人公は、とりあえず大きな木の下に避難する。折り畳み傘を
持ってはいたが、しばらく止むのを待ってみる。
・そこへ、同じ学校の制服を着た女の子(ヒロイン)が雨宿りに来る。
主人公は彼女に傘を貸そうと思うが、恥ずかしくて声をかけられない。
雨は止みそうになく、彼女は動く気配がない。主人公は待っても
事態は好転しないとさとって、彼女に傘を貸す。自分は濡れて帰る。
・翌々日の放課後、主人公はヒロインに声をかけられ、傘を返される。
同時に彼女は傘のお礼だと言って、手作りのお菓子を渡そうとする。
主人公は、過分なお礼(主人公にとっては)に動揺し、受け取るのを
ためらう。彼女の悲しそうな様子を見て、主人公は、「今度美味しい
ラーメン屋を紹介するから」と条件を出して、お菓子を受け取る。
―――――――――――――――――――――――――――――


起承の流れ:
 「雨が降る」→「主人公が様子見で雨宿り。止みそうになければ傘を差して帰るつもり」という流れです。


転の方向転換:
 ヒロインが雨宿りに来たために、主人公は傘を差して帰ることをやめました。彼女に傘を渡して、濡れて帰ります。



主人公の心の動き(転):
・お? 女の子だよ。同じ学校の子だ。
・彼女、傘ないみたいだ。迎えに来てくれる人もいなさそう。
・相合傘で帰る? いや、あれはけっこう濡れる。傘、貸しちゃったほうがいい。
・でも知らない子だしなあ。いきなり声かけたら、びっくりして引いちゃうかも。
・雨、止みそうにない。このまま待ってても、らち明かない。
・だめもとで声かけたれ。
・OK? やった。
・(走り去った後)しまった、名前くらい訊いとくんだった。俺ってばか。



ヒロインの行動(転と結の間をつなぐ動き):
・彼女は、傘に書いてある氏名から、主人公の氏名を知る。
・仲のいい友達(学校の同級生女子)に携帯でメールして、「こういう氏名の男子を知らない?」と訊く。
・友達が折り返し電話してくる。これまで異性に縁のなかったヒロインが、男子のことを訊くのに驚いたから。
・ヒロインが事情を話す。友達は、「いいやつじゃん。これをきっかけに付き合っちゃえ」とけしかける。
・ヒロインは恥ずかしがるが、内心はまんざらでもない。主人公には「好感の持てる人フラグ」が立っているため。
・ヒロインの友達は、氏名を手がかりに主人公のクラスを割り出す。主人公の評判や行動パターンも聞き出してくる。彼女は校内の噂話に精通している「学校内の芸能リポーター」タイプなので、そのくらいはお手のもの。
・友達は、ヒロインがお菓子作りが得意と知っている。「傘のお礼に手作りお菓子で、彼の心を一発ゲット!」とヒロインを焚きつける。
・ヒロインは友達の助言にしたがって、お菓子を作る。彼女自身、傘のお礼に何かしたいと思っていたが、どうしていいかわからなかった。
 彼女にとっては、お菓子作りはそれほど大変なことではない。そのため、傘のお礼として過分だとは思わない。
・ヒロインが傘を返すのは翌日でなく、翌々日になる。お菓子作りと傘を乾かすのに時間がかかったため。



 結における主人公の心の動きと、ヒロインの心の動きは、次回に解説します。


宿題の中休みに
No.9788 投稿日 2005年7月6日(水)07時37分 投稿者 まこと
>魚住さん

 100本課題 No.9 「気持ちはわかる」(1000字) 読ませていただきました。
 考える練習をするために、ツッコミしてみます。

 冒頭、誤読しそうになりました。
 女の子に顔をのぞきこまれていたので顔面直撃だと思ったんです。誤解はすぐにとけましたし、それほどの引っかかりは感じなかったんですけど、ここ、ツッコミしておきます。

 主人公は痛いのをがまんしました。ボールをぶつけた相手に気を使ってのこと。やさしい主人公で、好感がもてました。

 ですが、それだけで終わってしまった感じがあります。なんだかもの足りないという読後感でした。
 例えば、そのことによって女の子から好意をもたれたっぽくて嬉しいとか、友人に褒められて照れちゃうぜとか。
 なんかもうちょっと欲しかったかな。

 それと、女の子と友人の比重が逆ではないでしょうか。友達同士の話でしょ?
 女の子が去っていってしまうまで、この子に好かれる話かなと思ってたんです。ここでもまた、誤読しそうになりました。


 比重が逆、を避けるためにはどうしたらいいのか考えてみました。
 女の子がいなくなるのを早めて、友人に対する感情をもっと出すという手がありますね。

 いっそのこと、友人のほうを主人公にしてしまうというのも、ありかな。魚住さんもそう思っていたのだと思います。だってタイトルが、友人側だから。


 てな感じで、おそまつながらツッコミでした。

 35分


洗う。
No.9789 投稿日 2005年7月6日(水)08時23分 投稿者 白石 尚

>白石1000字課題「言葉にはできない」リライトにあたって

 今朝、髪を洗いながらふと思った。
 言葉にできないのは、なんで?
 そして、みやびさんの言葉を思い出した。

>>まあ、ひとことの言葉じゃなくて──
>>**で**しちゃうような気分なんですよー、とかで表してくれてもいいわけだけど。「言葉にはできない」だし(^^;。
(感想部屋No.0292 はせがわみやびさんの書き込み文中より)

 
 対極にある感情が混ざると、これはもう言葉ではなかなか言い表せない。
 本当は、混ざりながらも、絶対どちらかの比率が高いわけで、そちらを選べば答えは出るはずなんだけど。人間は、答えを出すことを恐れて先送りしちゃったりする。
 すごく好きな相手の一面に引きずられて、あとのすべての問題を見て見ぬふりすることって、ある。
 本当は嫌いなところの方が多いのに、たったひとつの相手の取り柄にほだされて、悪く言えば自ら騙されにいくような女心。

 ちがうかな。

 そうでなければ、ただ単純に「嫌いだけど、好き」とか。
 やっぱ、わかんね。
 

>新木さん
>>だいたいタイトルからして、おかしいんだよ。「言葉にはできない」って、なんじゃ、そりゃ。

 鬼。今さらそんなこと言ったって、遅いんだよ。
 もう回収作業中なんだから、そういう根本的突っこみはやめてけろ。

 と、思ったんだけど、
 
>>言葉にできないということは、わかっているつもりになっているだけで、じつはなんにもわかっていないということだ。

 の部分で、納得。

 今夜、課題に対する設問の返答をします。
 
 白石


いろいろ
No.9790 投稿日 2005年7月6日(水)09時10分 投稿者
新木 伸
>白石
>言葉にできない理由

>>対極にある感情が混ざると、これはもう言葉ではなかなか言い表せない。
>>本当は、混ざりながらも、絶対どちらかの比率が高いわけで、そちらを選べば答えは出るはずなんだけど。人間は、答えを出すことを恐れて先送りしちゃったりする。
>>すごく好きな相手の一面に引きずられて、あとのすべての問題を見て見ぬふりすることって、ある。
>>本当は嫌いなところの方が多いのに、たったひとつの相手の取り柄にほだされて、悪く言えば自ら騙されにいくような女心。

 ここに、すでに、三つくらい出てきているよな。

A.答えを出すことを恐れて先送りしているため。
B.一面に引きずられて、あとの問題を見て見ぬふりをしているため。
C.みずから騙されようとしているため。


 どれも納得のゆく理由である。
 ――で、このうちの「どれ」なのよ?
 もしくは、まだ考え出していない別の理由なのか?

 AでもBでもCでもある、――っていうのは、それナシな。


 「言葉にできない」というタイトルがあったっていい。そういうタイトルを付けることが最適の表現となりうる話もある。
 だがおまえの現状は、作家が言葉にできていないだけ。
 ひどくお粗末な状態。
 熟考して言葉にもしてみたけれど、あえて「言葉にできない」とするのだ、と、毅然と選択していったわけではない。

 だからまず言葉にしてみろと言ってるの。
 理由をまぜこぜにしたまま、あれもこれも――と混然としたまま取り扱っていないで、ひとつにきっぱりと絞ってみろといっている。

 ひとつの答えを出してしまうと、選ばなかったほうは消滅していってしまうのだけど。
 それが「表現する」ということの本質なのね。
 創作するっていうことは、頭の中にある「もやもや」に形をあたえるということなのだ。それは一つの可能性を取り上げるかわりに、残りの可能性を切り捨てるということなんだ。


 やや変なたとえになるが……。
 漫画の絵を書くときって、まず、ラフスケッチするよな。
 たとえば人の顔を描くときなんか、まず鉛筆で、薄く何本も下書きの線を引いてゆく。人物の顔の顎の線一つとってみたって、輪郭線を何本も引くと、そのうちに、「これかな」と思う線が出てきたりする。
 そしてペン入れをするわけだが。
 そのときには、下書きのうちのただ一本だけを選び出して実線として、残りは消しゴムで消しちゃうわけだ。

 このとき、往々にして、下書きのほうが、ペン入れしたものよりも、上手に見えてしまうものなんだ。ペンを入れて完成させると、下書き段階よりも、見劣りしてしまうもの。
 絵を描いている人間は、体験として知っている。
 俺は絵は描かないけど、うちの嫁さん漫画家ではないけどイラストレーターであるもんで、下書きとペン入れしたものとを両方見る機会があるので、現実にそうであることを知っている。

 絵でいうところの「無数の線が重なっている状態」が、小説でいうところの頭の中にある状態に相当している。「言葉にできない」という状態なわけね。
 絵でいうところの、下書きと完成品との関係のように、小説でなにかを書くときにも、言葉にしない状態のほうが、素晴らしく見えてしまうものなんだな。

 しかし、下書きのままでは、漫画は雑誌に載せられない。下書きは下書きであって、まだ価値の発生していないものでしかない。
 小説も同じ。
 もやもやしたものを言葉にして、一本の実線を選び出し、残りを切り捨てていかなければ、そこに価値は生まれない。




 ちなみに、こんなところに、みやびさんの書いた関連話題があったりする。

http://www5.famille.ne.jp/~hiroba/cgi/impre/wforum.cgi?no=323&reno=321&oya=278&mode=msgview&page=380


考えられるほど複雑な頭してませんでした
No.9791 投稿日 2005年7月6日(水)16時18分 投稿者
サカモト
 お久しぶりです。サカモトです。

 どうやって書こうか昨日一日かけて悩んでいたら
 あっさり、一時間でリライトが書けてしまいました。
 考えるより、手を動かした方が早いようです。

 「遅刻の理由」リライトと、以前、書いて出さなかった1000字の手直ししたモノを提出します。
 
 「遅刻の理由」リライトはオチを付けようとして、書いている途中で中身を多少変更しました。
 ですので、一行コンセプトが変更前と変更後の両方書いてあります。
 突っ込みどころ満載だと思いますので、感想、お願いします。


1294 re(1):白石さん 1000字課題 「遅刻の理由」リライト2回目(1093字)
↓↓↓↓↓
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1294&e=res&lp=1160&st=0


1295 1000字課題、07/06、No.5「物乞いの対処法」 サカモト(1004字)
↓↓↓↓↓
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1295&e=res&lp=1160&st=0


「嬉しい」のパターン出し
No.9792 投稿日 2005年7月6日(水)22時13分 投稿者 まこと
 まだ途中です。

>>・表にハッキリ出すか出さないか。
>>・表に出すほうでは、体に表わすか、顔に表わすか。
>>・出さないほうでは、行動に変化があるとか。態度に変化があるとか。

 パターンを上の分けかたで分類しました。枝の最後のところを派生させれば数が増やせますが、自分で分けたとこは自信がないんです。いったんアップさせてもらいます。

 「嬉しい」のパターン出し、樹形図
 ↓こちらにあります。
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1296&e=res&lp=1291&st=0

 おかしなところを修正したいんですが、頭がこんがらがってしまいました。
 五感で表わすとか、小物で表わすとかまで出てきまして。さすがにそれは、エウレカくさいんではずしました。


>サカモトさん
No.9793 投稿日 2005年7月6日(水)22時21分 投稿者 まこと

>1295 1000字課題、07/06、No.5「物乞いの対処法」 サカモト(1004字)

 読ませていただきました。
 ↓ 本文はこちらですね。
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1295&e=res&lp=1160&st=0

 自分のこと棚に上げてツッコミ〜。
 
 1行コンセプトが変かなー。

>>太郎が物乞いの少女に抱きつかれ、財布をひったくられて、正しい対処方を覚える話。

 このコンセプトからは、「失敗から学ぶ前向きなお話」といった印象を受けます。
 でもぉ、なんかぁ、途中までの少女がぁ、猛烈に悲しかったしぃ……。前向きな話とは違うような。

「ほどこしをあたえようとした青年がだまされてしまうという、気の毒な話」だと思いました。


 それと、全体的に説明が足りない感じでした。
 たとえば、ここ。

>>太郎の下半身には少女の頭がくっついてい。

 言いたいのは脱字ではなくて。
 サカモトさん。いきなり下半身に頭がくっついていたら、びっくりしますです。
 え、えっちぃ〜。なのもたまにはいいわねー、なんて思ってしまったじゃないですかっ。もう。


 それと、「○○○○」。記号に抵触しないかにゃー。それに読むのがつらいかもしれない。
 「ヘルプミー」なら英語でしょ? 他が○というのも、どうなんでしょう。考えてのことなんでしょうが気になったもので。


 簡単ですが、以上でございます。


ねつ〜〜
No.9794 投稿日 2005年7月6日(水)23時34分 投稿者 弟切 千隼
 またもや発熱して倒れた弟切です。頭を上げているとくらくらします。長時間立ったり座ったりしていられません。



>自己課題、ペットの話、起のアイディア出し

 前回の書きこみNo.9787で、その11の案の修正版を提出しました。今回は、この案の結における主人公の心の動きを提出します。

 参考までに、結の部分を以下に再録します。

―――――――――――――――――――――――――――――
・翌々日の放課後、主人公はヒロインに声をかけられ、傘を返される。
同時に彼女は傘のお礼だと言って、手作りのお菓子を渡そうとする。
主人公は、過分なお礼(主人公にとっては)に動揺し、受け取るのを
ためらう。彼女の悲しそうな様子を見て、主人公は、「今度美味しい
ラーメン屋を紹介するから」と条件を出して、お菓子を受け取る。
―――――――――――――――――――――――――――――


 上記における主人公の心の動きは、以下のとおりです。


・わ、こないだの女の子だ。
・待て待て待て。傘はいいけど、お礼って?
・手作りなんて! そんな大層なもの、受け取れない。(注1)
・彼女、泣きそうだよ。やっぱ断れない。でもどうしよう。
・食べ物つながりで、ラーメン屋(注2)なら、うまいとこ知ってる。
・って、言っちゃったけど、ひょっとしてこれってデートか? ひゃー、デートに誘っちゃったよ、俺。


注1:主人公は料理が得意ではないため、ヒロインがものすごい労力をかけてお菓子を作ったと勘違いする。

注2:ここはラーメン屋でなくてもかまわない。たこ焼き屋とか焼きそば屋とかお好み焼き屋とか、高校生男子が行きそうな庶民的な食べ物屋であればよい。



 ヒロインの心の動きについては、次回に回します。体力を養うためもう寝ます。


ガガッと。
No.9795 投稿日 2005年7月7日(木)00時35分 投稿者 白石 尚

>白石1000字課題「言葉にはできない」リライトに対する設問
>>・切ない彼女。
>>・好きだということを自覚する彼女。
>>・現状に満足する彼女。

>>このそれぞれに関して、理由を明確に説明せよ。
>>なにがどう切ないのか。なにがどう好きなのか。なぜ現状で満足するのか。


>設問に対する返答──すべて彼女視点で書きます。

・切ない彼女。なにがどう切ないのか。

 彼とは同じバスケ部で、家も近くて、いつも一緒に下校する仲だけど、まだステディというわけではない。お互いに、相手をどう思っているのかを確かめ合ったことはなく、むしろその点に関しては避け合っているような感じ。
 普段は日常のバカ話やバスケの話しかしない二人。彼が大学進学のつもりであったのを、急に就職希望に変えたらしい。そこには彼の強い意志が働いたはずなのに、自分に打ち明けてくれないのはなぜだろう。それが聞きたくてたまらない自分が、どうしても聞くことができないのもなぜだろうと考えている。
 このまま何も聞けない状態で、もし彼が京都に就職が決まれば、もう彼の将来にかかわっていけなくなるかもしれない。それが、切ない。

  
・好きだということを自覚する彼女。なにがどう好きなのか。

 会話が途切れた時、彼も黙ってしまったのは、二人とも同じ気持ちだからかもしれないと感じる。二人は似たもの同士なのかもしれないと。なのに彼が次に発した言葉は、自分が一番気にしている、足の大きなこと。すごくむかつく。こんなやつ、と思う。
 だけど彼は笑った。いつものように、きれいにはぐらかされた。そういう一瞬に、自分は惹かれているのだと気付く。彼はずっと、ライバルだった。要するに敵だ。敵に恋してしまったのなら、報われなくても仕方ないかな。あきらめに似た覚悟ができる。
 相手はフツーに自分の悪口を言ったのだから、こっちもフツーに怒り返さなくてはいけない。それが、敵である自分に今できる、せいいっぱいの好意の証だ。


・現状に満足する彼女。なぜ現状で満足するのか。

 敵だとわかったからには、敵としてこれからも付き合っていく。好きである以上、敵味方は関係ない。彼の目を、挑むように見つめる。相手も同じ目をしている。このままでいい、来るべきどんな困難も、受けて立ってやる。そう、決めた。



 以上で返答は終わりです。
 原文を横に並べて、書いてある事実を読みながら書いたら、こんな結果になってしまって、自分でもびっくり。でも、最初にこの話を書いた時と同じ、胸のズキズキがよみがえったから、多分これでまちがいないはず。

 以上から推察すれば、言葉にできなかった理由は、
「彼が敵である以上、好きなんて、今は言っちゃいけない」
と、彼女が思ったから。


>新木さん
>>もやもやしたものを言葉にして、一本の実線を選び出し、残りを切り捨てていかなければ、そこに価値は生まれない。

 提示してくれたみやびさんの文章も読みました。
 わたしは学生時代にマンガを投稿したことがあって、一時期イラストレーターもしてたので、お二人のたとえ話は、とてもよく分かりました。
 今回は、下書きのイラストをたどりながら、濃い製図インクでガガッとペン入れをしたつもりです。まだまだ荒い線ですが、下書きを無視していた今までのリライトに比べると、自分では納得のいく線がひけたと思っています。
 
 白石


>サカモトさん2
No.9796 投稿日 2005年7月7日(木)05時54分 投稿者 まこと
>サカモトさん

>1294 re(1):白石さん 1000字課題 「遅刻の理由」リライト2回目(1093字)

 読ませていただきました。
 本文は ↓ こちらにありますね。
 
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1294&e=res&lp=1294&st=0

 リライトなので、原作者の白石さんからのツッコミを待とうか悩みましたが、ひと言だけ。

 冒頭の洗顔クリームのエピソードを削ったのは、前回のリライトで「冒頭のクリームを吐き出す場面が汚かった」という私からのツッコミがあったからでしょう?

 あれは、汚いから書くなって意味ではありませんでした。「歯みがきしてるって情報は事前に欲しい。いきなりだとびっくりします」と言いたかっただけです。

 洗顔クリームと歯みがきのペーストを間違えるのは、面白いエピソードだと思います。削る必要はなかったんじゃないかな。
 うー、すみません。今回もまた、混乱させてしまいました。

 サカモトさんには、同期の社員ってな感じの言いやすさがあるんです。気安くツッコめてしまうと申しますか。
 だからって、説明不足で良いわけがないですよね。

 思ったことを正しく伝えられるよう、説明の鍛錬もしていきます。
 ということなので、これからも説明の鍛錬をかねたツッコミを続けてまいります。練習台になってやってくだされ。
 うう。よろしくお願いします。


いろいろ
No.9797 投稿日 2005年7月7日(木)08時59分 投稿者
新木 伸
>まこと

 アイデア出しの系統樹。
 こんどは細かに分割しすぎ。

 嬉しい → はっきり出す → 体に表す → 頭

 ――とあるけども。
 嬉しいという感情表現は、「頭」の動作だけで出来るものじゃないだろ。
 あるところより細かくしてしまうと、途端に意味を失ってしまう境界というものがある。
 細かくしてゆくにしても、「体」までだ。
 「体全体」「顔全体」「手全体」――ぐらいが、嬉しいの表現を区別する意味がある最小分類項目。
 どこまで細かくできるのかを考えて分類しないと意味がない。





>サカモト
>1295 1000字課題、07/06、No.5「物乞いの対処法」 サカモト(1004字)

 わけわかめ。
 主人公の心の動きが書いとらんから、わけのわからない話になる。

 事件は起きている。財布を盗まれるわけだな。
 しかし、財布を盗まれた主人公が、悔しかったのか、怒ったのか、悲しかったのか、呆れたのか、嫌になったのか、なんなのか書いていない。
 だから結のところで話に意味が生じない。
 書いていないだけでなく、決めていないのかもしれない。

 主人公、まるで無感動であるように見える。極論してしまえば、この話には人間が出てきていないのだ。
 話に人間を出して、出来事を起こして、それに対する感情を持たせることで、話に意味づけが行われるわけだ。
 ここで、悲しむやつか、悔しがるやつか、怒るやつを出せば、まことの言うような「施しを与えようとして裏切られる話」になるし。どの感情を出すのかによって微妙にニュアンスは変わってくる。
 では、「正しい対処法を知る」という意味を持たせるには、どんな感情を持たせるのがふさわしいのか。考えてみること。





>弟切

 心理追跡だけど。
 雨宿りをしているときの女の子の心理が書いてないよな。
 雨宿りをはじめてから、傘を渡されるところまで。

 あと今回の分。
 まず主人公としては、手作りクッキーを受け取りたくないわけだな。
 それがこのシーンにおける「問題」であり「葛藤」であるわけだな。
 そしてラーメンをごちそうすると言い出すことで、その葛藤から抜けだすことができて、問題は解決するわけだな。
 ここが変だな。筋が通っているように見えない。
 クッキー受け取りたくない、ということは、解決していない。だって受け取っちゃっているじゃん。ダメじゃん。
 ラーメン屋に連れて行くことが、この葛藤の解決になるということの、万人が納得しうる筋道を示せ。





>白石

 言葉にできないことの説明。

 彼女視点で書いてきたら、それは説明になっていないのだけど。
 客観視点で見下ろし型で書かないと、万人に伝わる説明にならんよ。
 彼女視点で書いていたら、彼女と同じ感性を持っていて、共鳴可能なごく少数の人への説明にしかならない。


 なにが切ないのか、に関しては――。

・まだ気持ちを確かめ合っていない。
・聞きたいけど聞けない。
・彼の将来に関われない。

 と、3本のラインを出してきているけど。
 どれが切ないことなのか、いいかげん、決めろっつーの。
 線を一本に絞れっつーの。3本の線を引いたままでは、漫画は完成しねーんだよ。
 下書きのまま投稿したって、んなもんポイ捨てされるだけだっつーの。

 ペン入れしないで、下書きのまま小説書いてんじゃねーぞ。
 絵なら一目で下書きかどうかわかるものだけど。文字で書かれたものは絵のように視覚で捉えることができないから、下書きかどうか、わかりにくいものなんだな。
 ――と、それはシロウトとアマチュアでの話なわけだが。
 プロは違う。プロは拡張された視覚を持っているから、その話がペン入れされたものかどうかなんて、一目見ればすぐにわかってしまう。
 書き手が迷っているかなんて、文章のオーラからだって分かってしまう。

 おまえがいまどういうことをしているのかというと、下書きのままの漫画を投稿して、「どうせ編集者だってわかりゃしないんだから」とナメくさっているようなものね。

 AでありBであり、かつCでもある、っていうのは、なしだと言ったろ。
 AなのかBなのかCなのか、どれなのか、ひとつに決めてこい。

 ちなみに「見下ろし型。客観視点で説明」というのは、上に書いた個条書きのようなものね。構図を取り上げて説明するわけだ。
 情念は込めなくていい。情念なんか示されたって、感性の近い人間にしか理解できん。
 感情に訴えるのでなく、理屈に訴えるわけね。理屈であれば万人に理解させられる。
 ただし思考の過程で、まず主人公視点に入りこんで、情念まみれのものを色々と掘り出してくる必要があるというなら、それは途中作業として行うべき。そこで満足して止まらずに、過剰な情念を蒸発させて、物事の筋道だけにして示すことが必要。


 なにがどう好きなのかに関しては、ぜんぜん未整理だな。
 男のどこに惹かれたんだよ? そいつをどう好きでいたいんだよ? 男とどういう関係でありたいと思っているんだよ?

 現状に満足するほうも同様。
 ひとりでよがって恥ずかしいポエムなんか書いてないで、万人にわかるように理屈で説明しろ。


 ↓恥ずかしいポエム

>>彼の目を、挑むように見つめる。相手も同じ目をしている。このままでいい、来るべきどんな困難も、受けて立ってやる。そう、決めた。



>>今回は、下書きのイラストをたどりながら、濃い製図インクでガガッとペン入れをしたつもりです。

 「つもり」なわけだな。あくまでも「つもり」であって、実際には、ぜんぜん、きちんとやっていない。
 指摘したように――。
 「切ない」に関しては、AとBとCと、3本の下書きを残したまま、選びきってもいない。

 また、「どこが好き」と「どうするの」の二つに関しては、下書きさえ充分に行われていない。下書きも行わずに、いきなりペン入れすんなっつーの。そんなことがやれる(やっていい)のは、寺田克也と山田章博ぐらいなもんだ。


>>まだまだ荒い線ですが、下書きを無視していた今までのリライトに比べると、自分では納得のいく線がひけたと思っています。

 そんな低いところで納得していないで、もっと高いところを狙え。


疲れる。
No.9798 投稿日 2005年7月7日(木)22時35分 投稿者 白石 尚
 
 最後に読んだマンガってなんだっけ。
 スラムダンク。
 その前は。たしかドラゴンボール。

 だめ。ちっともマンガとか読んでない、最近。昔は一条ゆかりとか好きだったな。

 

>白石1000字課題「言葉にはできない」リライトにあたって
>設問に対する返答やり直し。


・切ない彼女。なにがどう切ないのか。

 なにが:お互いに、相手をどう思っているのかを確かめ合ったことがないことが、
 どう:なぜ確かめ合わないのか、理由がわからなくて、
 切ない。


・好きだということを自覚する彼女。なにがどう好きなのか。
>>男のどこに惹かれたんだよ? そいつをどう好きでいたいんだよ? 

 なにかなー。好きになった理由とか普通考えないから。なんだろ。

 なにが(どこが):彼の好意の表現がそっけないものである様が、
 どう:ドラスティックで、
 好き。

 
・現状に満足する彼女。なぜ現状で満足するのか。
>>男とどういう関係でありたいと思っているんだよ?

 なぜ:今の関係が、刺激的で好きだから。
 

 短くまとめるとこうなりました。
 
 すると、言葉にできない理由は?
「彼とは、ずっと刺激的な仲でいたいから」

 疲れるな。この二人。

 
 
 白石


心理追跡
No.9799 投稿日 2005年7月7日(木)22時39分 投稿者 弟切 千隼
 弟切の熱は下がりました。けれども、まだふらふらしています。



>自己課題、ペットの話、起のアイディア出し

 その11の案で、転におけるヒロインの心理を追跡していませんでした。以下に追跡したものを書きます。
 その前に、その11の転の部分を再録しておきます。


―――――――――――――――――――――――――――――
・そこへ、同じ学校の制服を着た女の子(ヒロイン)が雨宿りに来る。
主人公は彼女に傘を貸そうと思うが、恥ずかしくて声をかけられない。
雨は止みそうになく、彼女は動く気配がない。主人公は待っても
事態は好転しないとさとって、彼女に傘を貸す。自分は濡れて帰る。
―――――――――――――――――――――――――――――


 上記の部分におけるヒロインの心の動きは、以下のとおりです。


・きゃー雨だ。傘持ってないのに。
・とりあえずあそこで雨宿り。
・あれ、先客がいる。同じ学校の人だ。
・同じ学年の人みたい。でも知らない人だな。まじめそうだから、一緒にいても平気よね。
・雨、止まないなあ。今日家に誰もいないから、迎えに来てももらえない。困った。
・えっ、傘貸してくれるの? 私に? 知らない人なのに?
・貸してもらっちゃった。びっくりしてお礼も言えなかった。失礼なやつって思われたかも。どうしよう。



 結におけるヒロインの心理追跡も行ないます。
 先に、その11の案の結を再録します。


―――――――――――――――――――――――――――――
・翌々日の放課後、主人公はヒロインに声をかけられ、傘を返される。
同時に彼女は傘のお礼だと言って、手作りのお菓子を渡そうとする。
主人公は、過分なお礼(主人公にとっては)に動揺し、受け取るのを
ためらう。彼女の悲しそうな様子を見て、主人公は、「今度美味しい
ラーメン屋を紹介するから」と条件を出して、お菓子を受け取る。
―――――――――――――――――――――――――――――


 上記におけるヒロインの心の動きは、以下のとおりです。


・彼だ! 声かけなきゃ。
・とりあえずお礼言えた。傘返せた。
・お菓子、受け取ってもらえないなんて。嫌われちゃったかなあ?
・大げさって思われたみたい。そういうもんなのかなあ。
・ラーメン屋、行くって約束しちゃった。なんかまた押し切られちゃった。でも嫌われたんじゃなくて良かった。



>> まず主人公としては、手作りクッキーを受け取りたくないわけだな。
>> それがこのシーンにおける「問題」であり「葛藤」であるわけだな。
>> そしてラーメンをごちそうすると言い出すことで、その葛藤から抜けだすことができて、問題は解決するわけだな。
>> ここが変だな。筋が通っているように見えない。
(新木さんのNo.9797の書きこみより)

 筋が通るように、説明します。


 主人公は、傘を貸したお礼自体は拒否していません。「傘を貸した(結果として主人公は濡れて帰った)」という行為と等価のお礼なら、喜んで受ける気があります。

 「手作りのお菓子」というお礼は、主人公にとっては、「傘を貸した」行為に大きく勝ります。等価ではないわけです。プラスマイナスすると、主人公のほうに大きくプラスだと感じます。お菓子を作ることに手間をかけた分、ヒロインのほうが損をしていると、主人公は思ってしまいます。

 実際には、そんなことはありません。ヒロインにとって、お菓子作りはさほど手間がかかりません。ここは主人公が読み間違えているところです。


 主人公は、「困っている女の子を助ける」という当然のことをしたと思っています。役得でちょっぴりいいことがあってもいいだろうとは思っていますが、「手作りのお菓子」ほどのお礼を期待してはいませんでした。
 ここでお菓子を受け取ると、主人公はヒロインに損をさせて、一方的に得をしたことになってしまいます。主人公の主観では、そういうことになります。ゆえに、すんなりお菓子を受け取るわけにはゆきませんでした。


 けれども、ヒロインの悲しそうな表情を見て、主人公は考えます。
 女の子を悲しませるのは良くありません。お菓子を受け取って、なおかつ、彼女に一方的に損をさせない方法はないものか、と頭の中で探ります。彼女が損をしているなら、それを埋め合わせる得をさせればいい、と思いつきます。


 食べ物との関連で、主人公が思い出したのは、ラーメンでした。
 前回(No.9794)書いたとおり、ここはラーメンとは限りません。たこ焼きや焼きそばなどでもOKです。普通の男子高校生が食べそうな、庶民的な食べ物ならよいです。仮にラーメンとしておきます。

 ラーメンの一杯もおごれば、ヒロインの損を埋め合わせられる、と主人公は考えました。これはあくまで主人公の主観です。普遍的な真実かどうかは、この際関係ありません。

 そこで主人公は、ヒロインに「手作りお菓子なんてすごすぎるお礼だから、今度は俺がラーメンおごる。美味しいラーメン屋知ってるから」と言います。「お礼のお礼」とは変ですが、主人公としては、「女の子に一方的に損をさせない」という筋を通したつもりです。


>サカモトさん
No.9800 投稿日 2005年7月7日(木)23時13分 投稿者 白石 尚

>白石1000字課題「遅刻の理由」リライト二回目 byサカモトさん

 読みました。
 感想は後日書きます。
 白石は今、っていうか、もうずっとなんだけど、自分のことでせいいっぱいで。

 時間を取ってゆっくり書きます。

 


No.9801 管理者削除

うげ!?
No.9802 投稿日 2005年7月8日(金)10時45分 投稿者
サカモト
 見直しして気付くいや〜な事実。
 No.9791 で提出した1000字課題、「物乞いの対処法」の一行コンセプトに間違いが……。

>>太郎が物乞いの少女に抱きつかれ、財布をひったくられて、正しい対処方を覚える話。
 対処方→対処法
 
 タイトルでは間違えてないのにぃ〜!
 なんでこんなところで間違えてるんだろ。
 失礼しました。


>まことさん

>1295 1000字課題、07/06、No.5「物乞いの対処法」 サカモト(1004字)
↓↓↓↓↓
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1295&e=res&lp=1160&st=0


>>サカモトさん。いきなり下半身に頭がくっついていたら、びっくりしますです。
>>え、えっちぃ〜。なのもたまにはいいわねー、なんて思ってしまったじゃないですかっ。もう。

 それは、ほんの少しだけ狙ってました(笑)
 最初、読んだ時に、それで読み手が食いついてくれないかな〜と。
 でも、わざと誤解させるというのはよく考えると、読み手が不快に感じちゃいますよね。
 「下半身に少女が抱きついていた」でも誤解されそうだし
 「太郎の足に乞食の少女がすがりついていた」かな。これならえっちぃ雰囲気ないからOKですね。


>>太郎の下半身には少女の頭がくっついてい。
 くっついてい→くっついている

 誤字がもう二つも……。
 誤字ラーの本領発揮です……ゼンゼン嬉しくないですけど。
 見直しはしていたのですが、
誤字が出てきてしまうということは気がゆるんでた証拠です。
 すいません、気を付けます。




>>それと、「○○○○」。記号に抵触しないかにゃー。それに読むのがつらいかもしれない。
>>「ヘルプミー」なら英語でしょ?

 これは、中国語のつもりでした。
 やっぱり、読みにくいですよし、記号に入っちゃいますよね。
 本当は「お金を下さい」って意味の中国語を調べて書こうとしたのですが
 残念ながら「??我?」という風に文字化けしてしまったので
会話の部分を全て「○○○○」に置き換えました。

「ヘルプミー」は主人公の太郎が、中国語をほとんど知らない日本人という設定で
思わず英語で叫ぶという場面のつもりでした。
 でも、中国ということを隠して書いてあるのに、英語で助けを求めていたら
これも読む側にとっちゃ大迷惑ですね。
 素直に日本語で「誰か。なんとかして〜」という方が良かったです。
 読み手への気配りが出来ていませんでした。



>1294 re(1):白石さん 1000字課題 「遅刻の理由」リライト2回目(1093字)
↓↓↓↓↓
 http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1294&e=res&lp=1294&st=0


>>あれは、汚いから書くなって意味ではありませんでした。「歯みがきしてるって情報は事前に欲しい。いきなりだとびっくりします」と言いたかっただけです。

 No.1273の1000字課題に書かれていた、洗顔クリームを歯磨き粉と間違えて使って吐き出してしまう、冒頭部分のことですね。
 その部分なのですが、実は、削った理由は他にあります。
 理由は、サカモトの力量では1000字課題の中に盛り込められるのがワンシーンだけだと思ったからです。洗面所のシーンと台所シーンの両方を書くと文字数が足りなくなると思ったんですね。だから、洗面所のシーンを使わずに、台所シーンのみで書きました。
 白石さんが書かれたクリームの所は、ボクも面白いシーンだとは思ってるんですが、そういう理由で今回は書きませんでした。


>>サカモトさんには、同期の社員ってな感じの言いやすさがあるんです。気安くツッコめてしまうと申しますか。

 とてもありがたいです。
 また、気付いたことがあったらお願いしますね。


>新木さん
>1295 1000字課題、07/06、No.5「物乞いの対処法」 サカモト(1004字)

 この主人公が感じている感情は
 最初のシーンでは、物乞いに対してどう接したら良いのかわからない戸惑い。
 そして、少女の懇願を受けるトコロでは、彼女の必死さを感じて
同情を抱くようになります。
 で、少女に財布を盗まれるシーンでは、驚きが最初に来て、事実を認識したところで
次に怒りへ変わります。
 更に、周りから笑われて恥ずかしさと悔しさでパニック状態になります。
 最後には、同情して財布を盗られてしまったことに対する悔しさでイッパイになります。
 でも、こうなるとまことさんに言われた通り、「施しを与えようとして裏切られる話」になっちゃうんですね。
 
>>、「正しい対処法を知る」という意味を持たせるには、どんな感情を持たせるのがふさわしいのか。考えてみること。

 で、新木さんに言われた本題に入るのですが
この課題の中での正しい対処法は少女を殴ってしまうこと。ソレを可能にする感情は、やっぱり同情せずに冷たく相手を見る嫌悪感でしょうか。
 でも、できれば、主人公が物乞いに対して警戒することを覚えるで終わらしたいので、「少女を殴る」というのが余計に思えてきました。


>白石さん

 無理しなくても大丈夫です。
 余裕が出来た時にお願いしますね。

時間:3時間


いろいろ
No.9803 投稿日 2005年7月8日(金)18時10分 投稿者
新木 伸
>白石

 考えろ、ゆうてるやん。
 きちんと考えてこいよ。
 思いつけと言ってるのではなくて、思考しろと言っている。
 思いついたら、本当にそうなのか検証するぐらいしてこい。

 検証していれば、へんだと気づいたはずだ。
 「彼とは、ずっと刺激的な仲でいたいから」というのが理由であれば、べつに切なくはないわな。
 しかしこの話は、切ない話なんだよな。
 じゃあその、思いついてきたそれは、間違いだったということだよな。


 あと、「ドラスティック」って、それ、なに? どんな意味?
 それ何語? どうしておまえは日本語で話さんのだ?
 よその国のムズカシイ言葉で説明すると、なんか御利益でもあるのか?
 日本語で、かつ、平易な言葉で説明しろ。





>弟切
>主人公はクッキーを受け取りたいのか、受け取りたくないのか

 ふむ。まず主人公には、ひどく「潔癖」な属性があるわけか。
 じゃあそこから説明しろよ。
 「こいつはひどく潔癖でひどく公平なやつなんで〜」という前置きがなかったら、理解不能だ。

 特に断り書きがないかぎり、出てきた人物は「ふつう」であるというのが物語作法の一般常識なわけね。
 そのキャラの「ふつう」と同じ部分は説明不要だが、ふつうでない部分は、書いておかないとわからない。





>中国語

 あー、出ない文字が結構あるよねぇ。
 俺も夢境の6巻で中国が舞台の話で、さつきさんに手伝ってもらって、中国語の会話をけっこう入れたことがあったけど。
 UNICODEでないと表現不能な文字がいっぱいあって、困った困った。
 UNICODE編集可能なエディタ(秀丸)で書いて、台詞のところだけ、メール入稿した。メールだとUNICODEが使えるもので。




>サカモト
>物乞いの少女と接する話

 戸惑い → 同情 → 驚き → 怒り → 恥 → 悔しさ

 てな流れだと、これは「裏切られる話」だよな。

 サカモトはこの話の中に、どんなメッセージを込めたのだ? もしくは、込めたいと思うのだ?

 少女が現地人に殴られているということが書いてあると、主人公も同じ応対をするのが正しいということになってしまうわな。
 そうするとカッパライのカモにされないように、しっかり殴りつけないといけない、というメッセージだよな。
 警戒すべきだ、てなメッセージを埋めこむためには、それにふさわしい流れのドラマがあるわけよ。

 せっかくだから、警戒すべきだ、てな結論にもってゆく話にリライトすること。

 ちなみに、他にもいくつかの方面に持ってゆくことも可能だ。
 主人公を嫌な気分にさせて、哀系の話に持ってゆくこともできる。


潔癖で公平な人
No.9804 投稿日 2005年7月8日(金)23時51分 投稿者 弟切 千隼
>自己課題、ペットの話、起のアイディア出し

>> ふむ。まず主人公には、ひどく「潔癖」な属性があるわけか。
>> じゃあそこから説明しろよ。
>> 「こいつはひどく潔癖でひどく公平なやつなんで〜」という前置きがなかったら、理解不能だ。
(新木さんのNo.9803の書きこみより)

 失礼しました。人物の特異な点は、あらかじめきちんと説明しなければ、読者さまにわかるはずがありませんね。

 以下に、主人公の属性を入れたその11の案を提出します。これが最終版になるはずです。


ペットの話、起、その11最終版
―――――――――――――――――――――――――――――
・主人公が下校途中に、雨が降ってくる。
・主人公は、とりあえず大きな木の下に避難する。折り畳み傘を
持ってはいたが、しばらく止むのを待ってみる。
・そこへ、同じ学校の制服を着た女の子(ヒロイン)が雨宿りに来る。
主人公は彼女に傘を貸そうと思うが、恥ずかしくて声をかけられない。
雨は止みそうになく、彼女は動く気配がない。主人公は待っても
事態は好転しないとさとって、彼女に傘を貸す。自分は濡れて帰る。
・翌々日の放課後、主人公はヒロインに声をかけられ、傘を返される。
同時に彼女は傘のお礼だと言って、手作りのお菓子を渡そうとする。
主人公は潔癖で公平を重んじるたちなので、お菓子を過分なお礼だと
感じ、受け取るのをためらう。彼女の悲しそうな様子を見て、主人公は、
彼女に不公平にならないようにしてお菓子を受け取る方法を考える。
「今度は俺がラーメンをおごるから」と申し出て、彼はお菓子を受け取る。
―――――――――――――――――――――――――――――


 修正を繰り返して、やっと何とかなりました。次は新しい案で、一発クリアを目指します。
 次の強化項目も、シンプルに最低限のところとします。これが一発クリアできないようでは、それ以上のものなど望めないでしょう。
 強化項目は以下のとおりです。


1)山場を作ること。とにかく盛り上げること。
2)葛藤を入れること。
3)主人公とヒロインと、二人ともに好感が持てること。


 後で、何か中国語を表記する方法ないかなーと探していたんですが
No.9805 投稿日 2005年7月9日(土)09時28分 投稿者
サカモト
やっぱり無理なんですね。
 了解しました。

>>サカモトはこの話の中に、どんなメッセージを込めたのだ? もしくは、込めたいと思うのだ?

 感情は悔しさです。
 メッセージとは違うかもしれませんが「痛い目にあって警戒することを覚える」という内容を書きたかったです。
 で、メッセージの方は「油断してると痛い目にあうよ」ですね。
   
 リライトの時にどうやってそのメッセージを入れれば良いのか考えてきます。
 ありがとうございました。


ひぃひぃ言いながら
No.9806 投稿日 2005年7月9日(土)15時35分 投稿者 まこと
 今回も、パターンを考えてました。さっぱり出てこなくて、ギブアップしそうだった。

――――――――――――――――――――――――――
コンビニのアイスを買ってもらえるのがよほど嬉しいのだろう。鼻歌に合わせてステップを踏んでいる。
――――――――――――――――――――――――――
 「鼻歌に合わせてステップを踏んでいる」の紋切り表現を改めるためのパターン出しをしていきます。


・体全体で表わす

ぴょこぴょこ飛びはねながらついていく。
体を左右に振りながら歩いていく。
おゆうぎ会で踊ったダンスをはじめた。
さっきより、姿勢が良くなっている。


・手全体で表わす

手でお財布を叩いている。
硬貨をぎっちり握りしめている。
手で、ついてこいのしぐさをしている。
まだ食べてもいないのに、手でほっぺたを押さえている。


・顔全体で表わす

とびっきりの笑顔で見上げている。
すまし顔をつくっている。
表情にまでおちつきがなくなっている。
顔がまっすぐ行く先に向けられている。


・行動に変化がある

足どりが速くなっていく。
おとなしく真紀についていく。
さらに元気良くなってしまった。
ちっともじっとしていない。


・態度に変化がある

ひとりでへらへらしゃぺっている。
真紀が話しかけても、うわのそらだ。
急ごうと催促している。
いつもよりお行儀が良かった。


 からっぽの引き出しを、さかさにして叩きました。その結果なので、このくらいしか出ませんでした。ちょっとですが提出します。




>サカモトさん

>1295 1000字課題、07/06、No.5「物乞いの対処法」

 舞台は外国だったんですね?
 山手線か中央線あたりかとカン違いしてました。今どき、物乞いっているのかなー、と思ってたんですけど。
 読み直したらちゃんと書いてあったー。
 やっとすっきりしたかもー。
 だから乗客のアドバイスもジェスチャーだったのかぁ。なるほどー。

 「異国の言葉」あたりで、外国だって確定して欲しかったっス。グチグチ。自分の宿題がはかどらないんで、腹いせ。じゃない、ツッコミ追加です。


発見
No.9807 投稿日 2005年7月9日(土)20時55分 投稿者 白石 尚

>白石1000字課題「言葉にはできない」リライトに対する設問
>>・切ない彼女。
>>・好きだということを自覚する彼女。
>>・現状に満足する彼女。

>>このそれぞれに関して、理由を明確に説明せよ。
>>なにがどう切ないのか。なにがどう好きなのか。なぜ現状で満足するのか。

 
 どうしても自分の書いたものの意味するところが読めない。
 なら、書くしかないかと、全文を解析。
 解析にあたって、いいものを発見しました。
 わたしが昔使っていた「自分の子供の嘘を白状させる方法」です。
 追いつめて、整合性が合うまで自分を掘り下げさせる対話のやり方でした。
 
 まあ、うそ発見機みたいなものですけど。
 まさか自分をこの機械にかけるとは思っていなかったです。
 自分用に多少改良しながら、やってみました。
 課題部屋にあげてあります。
     ↓
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1297&e=res&lp=1242&st=0


>解析の結果、出た答え。


・切ない彼女。なにがどう切ないのか。

 なにが:二人の気持ちをはっきりさせることが、
 どう:怖くてできないことが、
 切ない。


・好きだということを自覚する彼女。なにがどう好きなのか。

 なにが:彼の態度が、いつどんな状況でも強さで一貫しているところが、
 どう:男女の関係を越えて
 好きだったと自覚。


・現状に満足する彼女。なぜ現状で満足するのか。

 特別な関係でなくとも、彼を失いさえしなければいいと思ったから。


・彼女が、彼に対する思いを、言葉にできなかった理由。

 彼への思いを胸に秘めておかなければ、彼を完全に失うことになるだろう。そう、彼女が感じたから。


・テーマ(書きたかったこと)

 「真の目的のためには、一時的な感情を押し殺す必要もある」


 こう、なりました。

 白石


スターウォーズ・エピソード3公開
No.9808 投稿日 2005年7月10日(日)00時21分 投稿者 弟切 千隼
 かの『スターウォーズ』シリーズの最終作、『エピソード3/シスの復讐』が今日から公開です。世間では徹夜で劇場に並ぶ人が出るなど、大騒ぎのようですね。
 よりによってそんな今日、弟切の友人は『逆境ナイン』を観に行くと言いました。そんな友人が弟切は大好きです(^_^)



>自己課題、ペットの話、起のアイディア出し

 新しい案を提出します。今回の強化項目は以下のとおりです。


1)山場を作ること。とにかく盛り上げること。
2)葛藤を入れること。
3)主人公とヒロインと、二人ともに好感が持てること。


ペットの話、起、その13
―――――――――――――――――――――――――――――
・朝の満員電車の中。登校途中の主人公は痴漢を目撃する。加害者は
同じ高校の男子生徒で、被害者は同じ高校の女子生徒(ヒロイン)だった。
(注1)
・主人公はヒロインを助けようと思う。しかし、加害者は彼が世話に
なったことがある知り合いだった。いきなり鉄道警察に通報するのは
気の毒だと考える。とにかく被害を防ごうと、ヒロインと加害者の
間に割って入り、手が届かないようにする。
・ヒロインの近くにいた乗客が、主人公をヒロインに対する痴漢と
勘違いして騒ぐ。主人公は乗客につかまえられ、次の駅で降ろされて、
鉄道警察に突き出される。(注2)主人公は懸命に弁明する。ヒロインが
「痴漢の手だけ目撃したけど、腕時計が違う」と証言したおかげで、
主人公は解放される。
・ヒロインは、主人公が自分を助けようとしたことを感じ取っていて、
礼を言う。主人公が当然のことをしただけだと応えると、ヒロインは
泣きだしそうになる。彼女は今まで何度も痴漢に遭ったが、助けて
もらったのは今日が初めてだという。感激のあまり泣きそうな彼女を
なだめながら、主人公は学校へ向かう。
―――――――――――――――――――――――――――――


注1:ヒロインは気弱なたちなので、痴漢を告発できません。

注2:ここで真犯人は逃げてしまっています。


起承の流れ:
 「主人公が痴漢を目撃」→「主人公が痴漢を撃退」という流れを作ったつもりです。


転の方向転換:
 「主人公が痴漢に間違えられてつかまる」と、流れを変えたつもりです。


いろいろ
No.9809 投稿日 2005年7月10日(日)16時20分 投稿者
新木 伸
 スターウォーズ3。
 お台場に博物館に行った帰り、何気なく有楽町に立ち寄ってみたら、20:00からの回に空席有りとあったもので、観てきた。
 まさか初日にぶらりと行って見れるとは思わなかったけど、やってみれば、案外とちょろいもんなんだなぁ、と。
 レイトショーなので1200円だったし。

 最近の映画館というのは全席指定になっているのかな。銀座や有楽町だけかもしれないけど。あれ、いいなぁ。開場とともになだれこんで席取りに神経を削らなくてもすむ。
 券を買って入場する前に、どの席になるのかわかるから、良い席でないなら見送りすることもできるし。
 「座れます」とあるから入ってみれば、最前列しか座れずに、仕方なく立ち見になる――とかいう、人気映画にありがちなパターンにはまらずにすむ。





>白石

>>わたしが昔使っていた「自分の子供の嘘を白状させる方法」です。
>>追いつめて、整合性が合うまで自分を掘り下げさせる対話のやり方でした。
>>まあ、うそ発見機みたいなものですけど。
>>まさか自分をこの機械にかけるとは思っていなかったです。

 道具を持っていなかったのなら仕方がないけど。
 道具があるのに、使わなかったというのは、単なるアホだわな。

 「嘘を白状させる方法」という道具を持っているにも関わらず、なぜ、自分自身に対して用いようとはしなかったのか。
 まあ、白石だから、というのが理由だけど。

 自分(だけ)は嘘をついていないという、思い込みがあるわけね。自分は特別だから。

 しかし白石は知っているはずなのだ。子供が嘘をつくとき、嘘をつくつもりでついているケースはそれほど多くないし、すぐにバレるし、問題とはならない。
 むしろ、嘘だと気づかずに嘘をついているほうが問題となるわけね。
 たとえば、「○○ちゃんをどうしていじめるのか」と問いつめたときに、「だってあいつ△△なんだもん」と言ってきたりする。この△△はなんでもよい。一見、正当そうな理由であれば、なんだってかまわない。
 しかしこれは隠れ蓑というもので、じつは本当の理由はほかにあったりする。本当の理由は、相手の持っているオモチャを自分が持っていなくて羨ましかった――というものかもしれない。
 このケースでは、嘘は嘘と自覚されない。
 他人からみたら、言い訳だということはすぐにわかるんだけど、少なくとも本人にとっては、「△△」が自分の本当の気持ちであると思いこんでいる。

 ――で、このケースがなぜ問題となるのか。
 「△△」の理由を論破したとして、その理由ではいじめないようにさせたとしても、また新たな理由をいくらでも出してくるからなのね。
 自分の気持ちを自分で掘り下げさせて、「嘘をついていた自分」に向き合わさせて、本当の理由を自分で気づかせて、それはよくないと思わせないことには、改心しない。
 ちなみに、自分を欺瞞してまで隠そうとしているということは、本人だって、それはいけないことだとわかっているわけだ。認めてしまうと直さなくてはならないから、頑張って、認めないでいようとしているわけね。

 ――と。
 人間はすぐ嘘をつくし、嘘をついているとも思っていないし、言いわけを真実と錯覚するし。――ということを、白石は知っている。
 だが自分だけは特別だと思っているので、自分の言うことには嘘はないと思っているわけだな。





>白石のあゆみ

 ちなみに白石、何回、嘘ついてきているか、カウントしてみた。

・1回目 (#9747 6月29日)
 「言葉にできない想いである」。思考しなくていい言いわけ。

・2回目 (9755 6月30日)
 「いつか必ず読めるものにして皆に返す」。逃げるための言いわけ。

・3回目 (9767 7月2日)
 「魂入れてリライトした。嘘はなくて未来がある」。恥死量ポエム。

・4回目 (9775 7月3日)
 「悔しさやはがゆさを秘めながら、大人の階段登る君はまだシンデレラ」

・5回目 (9782 7月4日)
 いちばん書きたかったのは「健気な彼女」。

・6回目 (9789 7月6日)
 「みずから騙されにゆく女心」

・7回目 (9795 7月7日)
 「じつは彼は敵だった!?」

・8回目 (9798 7月7日)
 「ずっと刺激的な仲でいたいから」

・9回目 (9807 7月9日)
 「想いを秘めておかないと彼を失ってしまうから」


 大きく流れで見てゆくと、2つのパートに別れている。
 「白石不誠実篇」と、「白石迷走篇」の2パートだ。
 3回目までは、白石は真面目にやるつもりがなくて、逃げるための言いわけを考えだすことに終始している。
 3回目と4回目のあいだに、感想部屋のほうで、浦戸さんとみやびさんの対話があって、他人が本人よりも深く読み、本人よりも深く考察している様を見せられて、さすがに、まずいと感じたのだろう。まあ嫉妬したのかもしれないが。自分の作品に対する占有欲が生じたとかね。
 ともかく、4回目からは流れが変わっている。
 迷走はしているものの、考えようとしている態度が見受けられる。

 4〜9回で、迷走してしまうのは、白石が低能であるせいね。
 1〜3回で、そもそも向き合おうとしていないのは、白石が不誠実だったせいね。

 俺は低能は(まだ)我慢できるが、不誠実は絶対に我慢ならんので、気をつけること。白石は今回ようやく初めて気づいたわけだ。
 あと一回くらいなら、俺も我慢が利くかもしれん。締め切り間際のテンパっている時とかは保証の限りではないが、通常時なら、あと1回くらいへーきかもよ。
 しかし、三度はないので、そのつもりで。



 小説を書くために本当に必要なものを、俺はこう考えている。
 「書きたいもの」と「技術」の二つ。

 だが人によっては、「技術」なんてのは後でどうとでもなるから、本質的に不要。
 「書きたいもの」なんてのも、そのうちどこかから落ちてくる。期を逃さなければそれでいい。
 小説を書くために、本当に必要なのは、誠実さだけだ。――と、言う人もいる。

 じつはその考えが、いまプチマイブーム。
 その論によると、技術は訓練可能だが、誠実さは訓練による向上が不可能。よって誠実さを持っていない者は、小説を書く素質がない。――ということになってしまう。


 ちなみにここで、最も必要なのは「センス」だとか、アホな答えを出してくるのがワナビってもんだが。

(センスもたしかに必要ね。「誠実さ」と「技術」と「書きたいもの」と、すべて揃ったうえで、さらに商品価値を高めるために必要なのがセンスなわけだから、不要とはいわない。しかし一番大事なものはそれではない。ワナビは足下見ていないからワナビなのだ)





>記述について

>>・切ない彼女。なにがどう切ないのか。
>> なにが:二人の気持ちをはっきりさせることが、
>> どう:怖くてできないことが、
>> 切ない。

 この書きかた、わかりにくいので、改良するか、普通に書くかしろ。
 誰がはじめたのか知らんけど。平文を細切れにしたって、理解しにくくなるだけなんだよ。
 課題部屋のほうでも、5W1Hの各項目が、細切れにされて記述されていたりするけど。


「二人の気持ちをはっきりさせることが怖くてできない。はっきりさせたいのに、それができないので、切ない」

 ――と、平文で記述したほうが、ぜんぜんわかりやすいだろう。



>>なにが:彼の態度が、いつどんな状況でも強さで一貫しているところが、
>>どう:男女の関係を越えて
>>好きだったと自覚。

 「強さで一貫している」って、なんじゃ、そりゃ。意味不明。

 ここに関しては、わかるように書け。
 掘り出してきたものは間違えていないように思う。ただ、日本語になっていないので、単なる推測であって、確たることは言えないのだけど。




>次の対話の手

>>追いつめて、整合性が合うまで自分を掘り下げさせる対話のやり方でした。

 というのを、「白石迷走編」に入ってからこちら、ずっと使ってきているわけだけど。
 次の手を言う。
 掘り下げさせて、整合性を合わせてゆくための手ね。

 女のほうの気持ちの考察を続けてきたわけだが、男のほうは、どうなのよ?
 女のほうは、「彼も私のことを好きだけど気持ちを確かめようとはしていない」とか思いこんでいるようだが。
 女の側に「確かめたいけど確かめられない理由」があるのなら、男の側にも理由がなければおかしいよな?

 そもそも、この男、この女のこと、好きなのか?
 女は「そうだ」と決めつけているけど。ほんとうにそうなのか?
 いまおまえの9番目の嘘によれば、この話は「男女の関係を越えた思い」の話だったわけだな。つまり相思相愛でなくたって成立する話なわけだな。
 で、男のほうは、この女のこと、どう思っているわけ?

 というか、質問を変える。
 この男は、女のことを、どう思っているべきなの?
 話のありようから、逆説的に質問してみる。





>弟切
>ペットの話、起、その11最終版


 まあ内容はいいんだが……。
 もうすこし書きかたを工夫しろ。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・主人公が下校途中ににわか雨に出会い、木の下に避難する。傘は持ってはいたが、止むのを待っている。
・同じ学校の女の子(ヒロイン)が雨宿りに入ってくる。
・見知らぬ少女ではあるが、主人公は自分の傘を貸すべきだと考える。だが声をかけることはできないでいる。
・雨は止みそうにない。主人公は無言のまま、彼女に傘を押しつけて渡し、自分はそのまま濡れて帰る。
・その後の放課後、主人公は学内でヒロインに名前を呼ばれて、傘を返される。お礼に手作りのクッキーを渡されるが、過分すぎる礼だと感じた主人公は、うまいラーメンをおごり直すという約束をしてから、ようやく手作りクッキーを受け取った。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 考え抜いて、どこが話のポイントとなっているのか知ってるくせに、それを文章に反映させないのはもったいない。
 ポイントを意識しつつ書いていけば、読んだほうにも、「考えてある話なのだな」と伝わるものなんだ。




>ペットの話、起、その13

 痴漢が主人公の知り合いである必要はあるのか?
 葛藤を作るためだろうけど、その葛藤は礼によって利己的であるので、嫌われる型なんだよな。

 ちなみに痴漢が知り合いだった場合に、痴漢行為をやめさせる、もっとも確実で効果的で角も立たないスマートな方法は、「やあ○○さん」と痴漢に対して話しかけることね。
 痴漢にとって、もっとも怖れる事態とは、自分が何者であるのか特定されてしまうということね。よって知り合いが近くにいるときに、痴漢は絶対に行わない。

 あと痴漢と勘違いされてから後の展開が、ご都合主義。
 ヒロインが庇ってくれて、主人公が痴漢でないと確信しているというのが、無理矢理すぎ。
 痴漢に遭って嫌な思いをしたのだから、間違いかもしれなくても、誰かを槍玉に揚げなきゃ気が済まないというのが人間心理ってものだろうが。

 あと「犯人でない」と思う根拠も無理矢理すぎ。痴漢は後ろから手がくるのだから、腕時計なんか見えるはずもない。また痴漢をするやつは目立たず、識別しづらい格好をするものだ。痴漢するやつが腕時計をしているなんて、真っ赤な服を着て痴漢しているやつくらい、アリエナイ。
 どうせなら「手の大きさがぜんぜん違った」ぐらいにしろ。男の指の太さは、個人差が大きい。太さで2倍も違うことがある。

 あと、「ずっと痴漢をされてずっと泣き寝入り」というヒロインの性格設定が、ぜんぜん生かされていない。
 他に生かさないであれば、性格に関して特殊設定は使うな。選択肢を狭めるだけで、いいことはなにもない。
 特に必要がないかぎり、「ふつう」でいけ。
 ――で、この場合、痴漢を受けたふつうの女の子のふつうの反応は?


 ところで、痴漢が突き出されるのって、鉄道警察でいいの?
 現場に出会ったことはないけど、まず駅員に突き出されるものなのではないのかなぁ。


好きでも嫌いでもない
No.9810 投稿日 2005年7月10日(日)22時32分 投稿者 白石 尚

>>人間はすぐ嘘をつくし、嘘をついているとも思っていないし、言いわけを真実と錯覚するし。――ということを、白石は知っている。
>>だが自分だけは特別だと思っているので、自分の言うことには嘘はないと思っているわけだな。

 わたしが自分を特別だと思っているのかどうか。
 特別だなんて決して思っていないと信じて疑っていないところが、欺瞞なのだと気付く。

 神様がわたしに小説を書けと言ったのは、もしかしたら自分の欺瞞を正せということだったのかもしれない。
 小説を読んだり書いたりすることが、世の中で一番好きなことであるなら、もう、うそをつかなければならない理由も、必要もない。
  
 わたしはただの「かっこつけ」だっただけ。



>白石1000字課題「言葉にはできない」 
>>この男は、女のことを、どう思っているべきなの?
>>話のありようから、逆説的に質問してみる。

 課題をウソ発見器にかけながら、何回洗い直しても、直すたびに解釈がかわってしまう部分が、男の言動の意図でした。
 見えてこない。そこで立ち止まるべきでした。そこで立ち止まらずに通り過ぎることが、わたしの不誠実さだと知っていながら、またもや自分を止められなかった。
「なんかおかしい」と予感したら、絶対にそこで立ち止まれと、うちの社員には言っているこの自分を。

 男の気持ちとして考えられるのは、

A.彼女を好き。
B.以前は好きだった。
C.もともとなんとも思っていなかった。
D.嫌い。

 話の筋から考えると、BかCであることは間違いない。
 なら、どちらだとしても、今は「もう彼女から離れたいと思っているべき」。これが答え。

 この線でもう一度課題の洗い直しをしようと思ったけれど、それはやめました。
 男の気持ちをはっきりさせてからやっても、遅くはない。わたしは急ぎすぎる。


>新木さん

 わたしが低能だとか、ワナビだとか、それは事実なので認めます。
 でも、容認はできない。新木さんに言われるたびに頭にくる。ちがうと打ち消している。
 これは、欺瞞でも嘘でもないはず。

 白石


「普通の女の子」の対応
No.9811 投稿日 2005年7月10日(日)23時02分 投稿者 弟切 千隼
>ペットの話、起、その13

>> 痴漢が主人公の知り合いである必要はあるのか?
  (中略)
>> ちなみに痴漢が知り合いだった場合に、痴漢行為をやめさせる、もっとも確実で効果的で角も立たないスマートな方法は、「やあ○○さん」と痴漢に対して話しかけることね。
>> 痴漢にとって、もっとも怖れる事態とは、自分が何者であるのか特定されてしまうということね。よって知り合いが近くにいるときに、痴漢は絶対に行わない。
(新木さんのNo.9809の書きこみより。以下、引用元はすべて同じ)

 新木さんがおっしゃるとおり、痴漢を知り合いにしたのは、葛藤を作るためです。しかし、これは読者さまに嫌がられる葛藤ですね。

 犯罪を働いている人間を、知り合いだからという理由で見逃したら、見逃したほうの人間も犯罪をしたことになります。見逃さない決断をしたとしても、犯罪を見逃すか見逃さないかという葛藤を読まされるのは、あまり気持ちのいいものではないでしょう。(より多くの人々を救うために、やむを得ず小さな犯罪を見逃す、といった特殊な場合は別です)



>> あと痴漢と勘違いされてから後の展開が、ご都合主義。
>> ヒロインが庇ってくれて、主人公が痴漢でないと確信しているというのが、無理矢理すぎ。
>> 痴漢に遭って嫌な思いをしたのだから、間違いかもしれなくても、誰かを槍玉に揚げなきゃ気が済まないというのが人間心理ってものだろうが。

 痴漢に遭って嫌な思いをした人間がどういう対応をするかは、性格の違いが現われるところですね。『誰かを槍玉に揚げなきゃ気が済まない』のは、普通にありそうな対応です。

 他にありそうな対応としては、「ショックのあまりひたすら泣く」・「鬱に入ってしまって、無反応またはそれに近い状態になる」などがあるでしょう。
 こういった反応は、ヒロインの性格や、状況の自然さや、話の盛り上がりなどを考えて選ばなければなりませんね。



>> あと「犯人でない」と思う根拠も無理矢理すぎ。痴漢は後ろから手がくるのだから、腕時計なんか見えるはずもない。また痴漢をするやつは目立たず、識別し づらい格好をするものだ。痴漢するやつが腕時計をしているなんて、真っ赤な服を着て痴漢しているやつくらい、アリエナイ。

 ここに関しては、弟切は腑に落ちませんでした。

 弟切は、これまでに十回以上痴漢に遭ったことがあります。驚くべきことに、ほとんどの痴漢は、腕時計どころか、顔がはっきり見える状態で触ってきました。
 「顔も手も、何も見えない状態で触られた」経験は、弟切にはありません。最低でも手は見えました。腕時計をしている痴漢は多かったです。


 弟切の女性の友人に訊いてみた範囲でも、「痴漢の顔がはっきり見える状態で触られた」人が多かったです。「手は見えたよ」という人も多かったですね。
 確かに、痴漢は後ろから触ってきます。にもかかわらず、意外に手は見えるものですね。


 本当に何も見えない状態で触られるのは、大都市圏のぎゅうぎゅう詰めの電車でない限り、少ないようです。
 ペットの話の舞台は静岡県と設定しています。ラッシュアワーといっても、大都市圏ほどぎゅうぎゅう詰めではありません。振り返ったり、手を動かすこともできなかったりするほど混雑することは少ないです。

 そういう状態で「手さえ見えない」のは、逆に不自然ではないかと考えました。
 最初は、弟切の経験に基づいて、「痴漢の顔がはっきり見える」状態にしようかと思いました。けれども、それでは、痴漢などしたことがない大多数のまじめな男性がたに「あり得ない」と言われそうだと考えまして、「手が見えた」ことにしました。


 『真っ赤な服』のような派手な格好をした痴漢には、遭ったことがありません。さすがにそれはないだろう、と弟切も思います。


 もちろん、弟切と弟切の友人の調査結果だけでは、サンプルが偏っている可能性があります。世の中の大多数の痴漢が、顔が見える状態で触っているとは限りません。

 この場をお借りして、女性のかたがたに訊いてみましょう。思い出すのも嫌なことに答えていただくことになり、申し訳ありませんが。

 痴漢に遭ったことのある女性にお訊ねします。その痴漢の顔は見えましたか? あるいは、顔でなくても体の一部がはっきり見えましたか? 
 何も見えない状態で触られるのが普通でしょうか? それとも、人物を特定できるくらい、体の一部がはっきり見えるのが普通でしょうか?



>> あと、「ずっと痴漢をされてずっと泣き寝入り」というヒロインの性格設定が、ぜんぜん生かされていない。
>> 他に生かさないであれば、性格に関して特殊設定は使うな。選択肢を狭めるだけで、いいことはなにもない。
>> 特に必要がないかぎり、「ふつう」でいけ。
>> ――で、この場合、痴漢を受けたふつうの女の子のふつうの反応は?

 弟切が考える『ふつうの女の子のふつうの反応』は、以下のとおりです。

1)逃げる(場所を移動する)。
2)鞄などで防御する。

 最も普通の反応は、1だと思います。ぎゅうぎゅう詰めの満員電車で全く動けない、といった状態でない限り、この手を使うでしょう。
 1ができない場合に、2の手を使うと思います。

 痴漢の手をつかんで、「痴漢です!」と叫べるのは、気の強い女性ですね。



>> ところで、痴漢が突き出されるのって、鉄道警察でいいの?
>> 現場に出会ったことはないけど、まず駅員に突き出されるものなのではないのかなぁ。

 これは指摘されたとおりです。
 列車の痴漢は、たいがい駅員か車掌に突き出されます。駅員や車掌は何もせず、そのまま鉄道警察に引き渡します。少なくとも、弟切が見た事例ではそうでした。

 最終的には鉄道警察に渡されるにしても、普通の人は痴漢を見たら「駅員か車掌に」と思うものでしょう。
 乗客が通報→駅員か車掌が確保→鉄道警察に引き渡し、の真ん中の過程をすっ飛ばしてしまいました(^^;



 その13の案については、まだぴんと来ない部分がありますので、修正できません。できれば修正したいです。
 新しい案も別個に考えます。


嫌い
No.9812 投稿日 2005年7月10日(日)23時18分 投稿者 白石 尚

>>男の気持ちとして考えられるのは、

>>A.彼女を好き。
>>B.以前は好きだった。
>>C.もともとなんとも思っていなかった。
>>D.嫌い。

>>話の筋から考えると、BかCであることは間違いない。
>>なら、どちらだとしても、今は「もう彼女から離れたいと思っているべき」。これが答え。

……BかCの果てに、Dになる可能性もある。
「もう彼女から離れたい」と思っているのは何故?
 で、嫌いの意味をよく考えたら、答えは「嫌い」でした。

 嫌いって言われるのが怖かったんだな、白石は。


>弟切さん
No.9813 投稿日 2005年7月11日(月)01時09分 投稿者 浦戸シュウ

>>痴漢に遭ったことのある女性にお訊ねします。その痴漢の顔は見えましたか? あるいは、顔でなくても体の一部がはっきり見えましたか? 
>>何も見えない状態で触られるのが普通でしょうか? それとも、人物を特定できるくらい、体の一部がはっきり見えるのが普通でしょうか?

 中一から高二までの五年間、痴漢に遇い続けた経験から言うと、どっちの場合もあります。
 
 顔が見えるのが平気な人ってのは、痴漢をするのに慣れてるんじゃないかと思います。気の弱い、声なんか出しそうにない娘がわかるから、むしろ顔を見せて怖がらせるんです。
 あきらかな違法行為を平然とやる人って怖いでしょう?
 威嚇しているんです。
 自分が支配している相手だと思うから、顔を見せても平気なんでしょうね。
 
 逆に、後ろから触ったんだか、触ってないんだか、わからない触りかたする人。
 その場合、犯人の特定は難しいです。体をねじったり手を押し退けたりしたら、すぐ、手を離してしまうので「痴漢」と訴えるのさえためらわれる感じです。
 
 満員電車じゃ、手が触れるのなんか、当たり前ですしね。どんな手だか確かめるために体をひねることすら難しいですから。
 
 で。弟切さんがお尋ねの「立っている人がくっつく程度の混み方での痴漢行為」なのですが。
 被害者と痴漢以外の人からは、二人の様子はよくわかります。
 なにせ体が密着しているのが不自然な状態なのに、新聞紙やかばんで手を隠したりして女性のすぐ後ろにくっついてるんですから目立ちます。三回目撃しましたが、いずれもすぐわかりました。回りに十分空間があるにも関わらず、女性にくっついている男性です。
 だから、回りの人間が犯人を間違える、というほうが、私には信じられませんでした。現に主人公の男の子は目撃しているわけですから、当然、何人かは同じように目撃しているはずです。
 
 えーと、それで。
 この痴漢をしている男性は(自分の身元を知っている人間が乗り合わせる可能性がある)と思って犯行におよんでいるんでしょうか?
 だったら、顔を見られないようにしているはずですし、他の人からもわからないように女性に背を向けて立っているかも知れません。新聞かなんか読むふりをして、後ろのことなんか知らんぷりしているということもありますね。
 
 (誰にも会わないと思っている常習犯)なら、逆に顔を覗き込むようにしているかも知れません。だって、このヒロインさん、痴漢に遭っても悲鳴も上げない人なんでしょう? カモです。
 
 ちなみに。相手の目をひるまずに見ることが出来るようになったら、痴漢に遭わなくなりました。


いろいろ
No.9814 投稿日 2005年7月11日(月)14時07分 投稿者
新木 伸
>白石

>>小説を読んだり書いたりすることが、世の中で一番好きなことであるなら、もう、うそをつかなければならない理由も、必要もない。

 まーた、嘘ついてる。
 小説読み書きするのが一番好きなことだというなら、なんで1000字課題の間隔が1週間も空いたりするんだよ。
 ほうっておいたって、毎日書いてるものなんじゃないのか?
 また本を読むのが好きっていうなら、毎日一冊くらい、本を読んでいるもんじゃないのか?

 俺はプロ作家で、小説を書くことを生業にしているけど。
 書くのは好きじゃないぞ。だから毎日原稿に向かうのが大変だぞ。いったん向かってしまったなら、数時間から12時間程度は取り組んでいられる程度には好きだけど。しかし放っておけば小説ばかり書いているほど好きなわけではないぞ。
 ただしサラリーマンとなって、毎日満員電車で通勤することを考えたら、小説だけ書いているほうが遙かに楽だし、楽しいし――で、専業作家を生業として選択しているわけだ。
 小説を書く、ではなく、物語のことを考える――であるなら、まあ一日中やっていられるほどのフリークではあるけれど。

 おまえが小説を書くのは、単なる「かっこつけ」のためだ。昔も今もない。人間の性根がそうそう変わってたまるか。
 おまえは自分が特別であるための道具として、小説を書こうとしているわけよ。
 10個目の嘘は「私は神に選ばれた人間」というところか。うんすごい。それはけっこう特別かも〜。

 まあ、どんな邪な理由であってもいいけど。
 俺なんか、「嫌なことをしないで生きてゆくための方法」で小説書いているわけだから、他人が小説を書く動機に関して、どうこう言える筋合いじゃない。
 ただし、ひとつだけ守らねばならないことがあって、小説に対して誠実であれということ。
 利用するつもりでも、捧げるつもりでも、なんだっていいけど。
 誠実に取り組まなければいかん。

 誠実になるためには、まず、嘘と欺瞞を剥ぎ取らねばならん。





>白石は低能でワナビであるか

 「作家になりたい」とゆうてるやつで、いま現在作家になっていないやつは、すべて「低能」であることは証明された事実だろ。

 作家業ってのは、完全能力主義の世界だ。
 年齢、性別、学歴、生まれ育ち、国籍、心身健全か否か、五体満足か否か、美人かブスか、イケメンかキモメンか、その他一切合切関係ない。
 面白い作品を書きさえすれば、誰だって作家になれるんだよ。

 「なりたい」という希望か、「なる」という意志があったとして、そこに現状が追いついていないのは、ただ能力が足りていないだけだ。他に理由はまったく存在しない。

 あ――。「低能」っていうのは、知的障害のことを指す意味もあるのか。辞書引いて確認していなかった。
 一定水準よりも低い、という意味で「低能」と言っていたわけだが。今後「低能」と言ったら「低能力者」の意味で受け取るように。
 ちなみに作家業ってのは、知的障害があるかどうかも関係ない職種ね。




>>わたしが低能だとか、ワナビだとか、それは事実なので認めます。
>>でも、容認はできない。新木さんに言われるたびに頭にくる。ちがうと打ち消している。
>>これは、欺瞞でも嘘でもないはず。

 頭にくるところまでは嘘はない。
 しかし、ちがうと打ち消していたら、それは欺瞞ってものだろ。
 事実を隠蔽することで、心は穏やかになるのだろうが、進歩はないだろ。

 進歩するためには、自分が低能でワナビであることを、まず認めなければならんわけ。
 ヘタクソで低能で、作家希望してるだけのワナビで、性根も曲がっていて――と、現在の立ち位置を確認しないことには、最初の一歩も踏み出せやしない。
 小説に対して嘘をつかないということが、誠実であるということなんだ。
 自分は上手だとか、自分は能力があるとか、自分は希望してなくて志望しているんだとか、そうやって偽ることが、不誠実っていうんだ。





>男の気持ちとして考えられること

>>A.彼女を好き。
>>B.以前は好きだった。
>>C.もともとなんとも思っていなかった。
>>D.嫌い。

>>話の筋から考えると、BかCであることは間違いない。

 なぜ?
 好きと嫌いがいきなり除外されるのは、どうしてだ?

 あと「好き」にも色々あるだろ。
 女の側の好きっていうのは、ぶっちゃけ、「一緒にいたい」という方向性の好きなのだろうが、好きというのは、なにもそれだけではないだろう。
 男の側も「好き」だったとして、女の側とは違う「好き」かもしれんだろう。


 あとさー。
 そんなに答えに飛びついて、考えるのやめたいんだったら、やめちゃえば?
 おまえ何回「これで間違いない!」とかエウレカしてんだよ?
 追及役がいないと、思考する気にならんのはどうしてだ?
 ママが追及をやめたら、もう無罪放免で安心なわけか。俺はおまえのママなのか。

 オトナなんだから、問いつめる役の人間がいなくたって、自分で自分を問いつめることだって可能だろう?
 自分は追い立てられなかったら考えようとしないクズだ、ということが認識できたなら、改善だって可能だろう?

 「頭を使わないクズだ」 → 「ちがう!」 → 「安心」

 ――なんていう、くっだらないサイクルに陥いるから進歩がないんだ。
 不誠実な態度で、すぐ欺瞞で塗り固めて安心してしまうから、現状認識さえ満足にできんのだ。
 9回も10回も続けているのに、いまだに追及されなきゃ頭を働かせようとしないもんだから、「低能」といわれるんだ。
 この低能めが。

 上達したけりゃ安心するな。常に自分を疑っていろ。アマチュアだろうとプロだろうと、安心した瞬間に、進歩は止まって堕落が始まるんだ。小説を書いてゆく以上、一生続くと、そう思え。
 てゆうかおまえの場合、まず進歩するところから始めないとな。堕落もできんのだが。





>弟切

 ところで鉄道警察って、どんな人?
 私服? 制服? 駅のどこかに詰め所でもあるの?
 見たことないんだよね。鉄道警察って。


>白石
No.9815 投稿日 2005年7月11日(月)22時52分 投稿者
新木 伸
>白石

 好きというのは一緒にいたいという気持ち。
 離れたいと思うのは、好きでないということであり、つまり嫌いということ。

 こういう考えかたを、一元的という。
 白でなければ黒、という物の考えかたな。子供がよくやる幼稚な考えかたな。

 男が女の考えかたを理解できないのと同じように、女にも男の考えかたは理解できんわけよ。
 男が女のことをキチガイかバケモノと思っているように、女も男のことをキチガイかバケモノだと思っているわけよ。特に小説書こうなんて女はそう――って、これ、俺の偏見なんだけど。

 しかし、理解しようと努力することはできる。その努力を掘り下げという。
 白石は、理解するということを、型にはめることと勘違いしている。
 それではまともな思考ができないのはあたりまえ。

 「好きなら一緒にいたいと思うものだから、離れたいと思うのは、つまり嫌いなわけだ」――とか。自分の知っている既存の仕組みにあてはめようとする。

 しかし、理解するということは、違うのね。そんなんじゃないのね。
 偏狭で幼稚な枠組みの中に無理やり組みこもうとするのではなくて、自分の認識のほうを広げてゆくことなんだな。
 好きだけど離れるという、新たな気持ちのありようを認めて、受け入れられるように、自分のほうを変えてゆくことが、理解するということなんだな。


正義を守る鉄道警察
No.9816 投稿日 2005年7月11日(月)23時37分 投稿者 弟切 千隼
浦戸さんへ >

 情報の提供、ありがとうございます。参考になりました。

 「はっきり顔を見せる痴漢」は、そんなに珍しいものではないようですね。「威嚇している」とわかるように書けば、世のまじめな男性がたにも納得してもらえそうです。


 弟切の経験によれば、「顔を見せる痴漢」には、浦戸さんの言う「威嚇型」以外のものも存在しますね。

 弟切が遭った中に、横や後ろからそーっと触ってくるくせに、顔は全く隠していなくて、顔を見るといかにも気弱そう、というタイプがありました。たぶんあれは、ばれないと思っているか、ばれてもどうせ騒がれないと思っているかのどちらかでしょう。
 どちらにしても、被害者をなめきった態度です。「自分は許してもらえる」と甘えているのでしょうね。「甘え型」と呼べそうです。


 弟切は、「甘え型」の痴漢に遭うことが多かったです。情けないことに、ほとんどの「甘え型」が、明らかに成人した社会人の男性でした。
 いい年をしたおとなが、どうしたらそんなふうに甘えた考えを持てるのか不思議です。単純に考えれば、よほど甘やかされて育てられたのでしょう。

 まともな成人男性から見れば、「甘え型」の痴漢はものすごく嫌なやつでしょうね。「甘やかされた人間である」ことがわかるように書けば、「こういうやつもあり得る」と納得はしてもらえそうです。
 女性からすれば、「威嚇型」のほうが恐怖心をあおられるので、傷つきます。「甘え型」の場合は、嫌悪感はあっても恐怖感はありません。

 男性の読者さまと女性の読者さまと、どちらにより「嫌だ」と思ってもらいたいかで、「威嚇型」と「甘え型」を使い分ければよいのですね。


 「甘え型」の痴漢は、被害者と視線を合わせることがまずありません。ですから、「威嚇型」と違って、「ひるまずに相手の目を見返す」という防御法が効きません。弟切の経験では、横顔を睨みつけても効果はありませんでした。
 「甘え型」の防御法で一番効くのは、「警察に突き出す」ことです。「悪いことをしたら痛い目に遭う」ことを、しっかり認識させることです。


 もう一つ、弟切が経験した中に、「キレてる型」とでも呼べるタイプがあります。
 これは、根本的に、倫理感や羞恥心といったものが壊れている人間です。脳の働きに不具合があるとしか見えません。論理というものが通用するかどうかすら怪しいです。

 これは特殊なタイプなので、小説に出すとしたら慎重にする必要がありますね。読者さまに「不可解な恐怖」を与えたい場合には使えそうです。ホラー小説向けですね。



 「あまり混んでいない状態での痴漢行為は、周囲の人からはよく見える」のも、わかりました。
 その13の案で、主人公が痴漢に間違えられるのは無理がありますね。この点も考慮に入れて、修正します。



>鉄道警察隊

 弟切が見た鉄道警察の人は、制服を着ていました。いかにも警官という感じではなくて、駅員の制服とそんなに変わりませんでした。知らなければ、駅員と区別は付かないでしょう。
 鉄道警察には、私服の人もいるそうです。私服の人は言われなければわかりませんね。

 大きな駅ならば、駅構内に鉄道警察の詰め所があります。無人駅や、駅員が一人か二人、といった小さな駅にはありません。
 駅のどこに詰め所があるかは一概に言えません。駅の構造は、駅ごとに大きく違いますので。


無題
No.9817 投稿日 2005年7月12日(火)00時07分 投稿者 白石 尚
>新木さん 

 #9815の書き込みありがとうございます。
 白石は23:50に、以下の書き込みを投稿しようとして、#9815を見ました。このまま投稿します。

──────────────────────
>新木さん

 あんまりガンガン言われたもんで、めまいがした。夜になって吐き気までしてきた。 
 明日は分室にこれないから、今日のうちに書いておきます。


>>小説読み書きするのが一番好きなことだというなら、なんで1000字課題の間隔が1週間も空いたりするんだよ。
>>ほうっておいたって、毎日書いてるものなんじゃないのか?

 時間があったら本当に書くのかどうかは別として、白石の自由に使える時間は少ないです。
 月〜金曜の平日のうち、三日間の夜九時から深夜一時までの四時間。
 土曜は月のうち二回は仕事で、日曜も用事が多くて、一日自由に使えるのは月に二回あるかないか。
 時間の隙をねらっては書いたり考えたりしています。もう少し時間がたてば、この生活にも慣れ、集中力も高まると思ってやっていますが。なかなか。
 
 今年に入ってずっと書き物ばっかりしていたので、ちょっと旦那とごたごたしてしまい、関係修復のために「取りあえず書き物を一週間きっぱりやめてみてから、今後どうするか話し合おう」ということで、一週間書くことを休みました。
 わたしが一週間も、本当に一切書くことをやめることができるとは旦那は思っていなかったらしく、信頼は回復されてことなきを得たのですが。
 話し合いの末、今後は時間を決めて、約束を守って、本業で手を抜くことなく完璧にこなした上でなら、わたしが書き物を勉強することに協力すると旦那は言いました。
 事実、家事なども前以上に手伝ってくれています。
 初めての長編を書いたあと、分室にくる前に、きちんと話し合いをしたつもりでしたが、仕事でのミスや家事の手抜きが増えた上、夫婦で過ごす時間が急激に減ったことが我慢できなかったそうです。


 ずいぶん考えました。
 限られた時間で集中しても、能力が追いつかないのなら、そこまでして書き続けることになんの意味があるのかって。

 でも、やめたくない。
 やめたら、そこで終わってしまう。

 なんでかは知らないけど、わたしは小説を書かなきゃいけないの。
 どうせ書くなら、人が読んでくれるものを書かなきゃいけないの。

 嘘と欺瞞は見つけ次第に剥ぎ取るよ。剥いでも剥いでも出てくるさ。その度に剥ぐよ。
 そして、剥ぎ取った変なものも自分の一部だから、大事に取っておくよ。
 なんでもいいんだから。書くことができるうちは。いずれ書くことができなくなるか、ずっと書き続けることになるか、どちらかひとつしかないんだから。


 すんげー悲しくなってきた。
 この状態で、パッと頭を切り換える練習。


>白石1000字課題「言葉にはできない」について。

 彼が彼女を好きなのか嫌いなのかということ。

 いろんな好きがあって、いろんな好き嫌いの絡み合いがある。
 自分で今まで考えた男にとっての好きは。

A.相手の立場を大切にしたいと思うほど好き
B.同類として好き
C.同じ目的があって好き
D.受け身で、好きだと錯覚
E.女として興味本位に好き
F.占有欲だけの好き

 課題をうそ発見機にかけた時点では、Aのような、BやDのような、なんだかはっきりしない感情でした。

 
 ラストで「坂を駆けあがって走る二人」。
 これが、二人の感情の絡み合いの最大のポイントで、どうしてわたしは課題を書いた時にこんなラストを選んだのかが、どうしても思い出せない。だから話をたどって、つじつま合わせをしているんだけれど。
 白石は、相手(彼氏)が……わ、わかった。今、わかった。
 今、急に思い出したというか、出てきたというか。課題を書いている時、自分では全く意識していませんでしたが、あの話は、こんな筋です。
 
 
・二人は、どうしても離ればなれにならなくてはいけない事情があった。
・男は女に、別れを切り出せなかった。
・これ以上一緒にいることができない原因を作ったのは男なのに、女に未練があった。
・女も、いつかくる別れは覚悟していたくせに、男に未練があった。
・言い出せない男
・訊けない女
・でも、もう時間がない
・追いつめられた二人は、これからもずっとお互いを大切に思いながら、別々の場所で生きていこうねと、言葉にできないまま、笑いあって別れた。

 男の気持ちは、Aの、相手の立場を大切にしたいと思うほど好きに近くて、「たとえ一緒にいられなくても好き」です。
 女の気持ちも同じです。

  
 課題を書いていた時、イメージのわくままに何も考えずに書いていたから、こんなことになったんですね。
 だから、不誠実って言われるんですね。今、本当にそうだったと自分にあきれています。
 すごく恥ずかしいけど、この書き込みは、このまま訂正や削除なしで今すぐ投稿します。

 白石


>白石
No.9818 投稿日 2005年7月12日(火)01時46分 投稿者
新木 伸
 最近は白石宛ばっかだなぁ。



>白石

 きっと「好き」の定義が違うのだろうなぁ。
 俺のいう「好き」ってのは、いわゆる、三度の飯より好きってことね。
 時間があるだのないだのと気にしてみたり、私は頑張っていると自覚してみたり、そういう状態は、もうすでに「好き」とはいえない。

 せいぜいオマケして、好意的に解釈してみたところで、好きになろうと努力している、てなところ。
 つまりは、しがみついてるわけだな。

 机にしがみついて受験勉強してる学生と似たようなもんだ。
 勉強という行為、それ自体が好きなんじゃなくて、学校に入りたいわけだよ。
 受験生であれば、手段と目的を混同するようなことはない。自分を偽ってもいない。勉強は好きじゃないけど、大学には入らないとならないから――と、本音と建前と嘘とを、きちんとわきまえている。

 ちなみに、集中力のスイッチが入らないのも、能力が追いついてこないのも、すべて原因は「好きでない」ということに掛かってくる。
 「好きこそ物の上手なれ」という言葉がある。
 好きであるということは、それに向かった瞬間に自動的に頭のスイッチが入るということだ。

 おまえがまず確認しなきゃならん自分の立ち位置は、自分はそれほど小説が好きではなかったのだ、ということだ。
 観測された事実が証明しているけど、2号ほども好きではないわけよ。2号はプロと比べると、とんだヘタレなわけだが。それ以下だ。
 その事実を偽って「自分は小説が好きなのだ」とかやってたって、得るものはない。
 現状、足りてないんだから、いまよりも、もっと好きにならなきゃいかんのだ。
 「いま自分は充分に好きである」なんて思いこんでいたら、これ以上好きになることは不可能だろう。




>11回目

 ええと。今回の嘘は、「はじめに考えていたことだから大丈夫」って種類の嘘なのか?
 新木ママは騙されないぞ。
 本当にそうなの? それ整合性あるの?

 言うてること、違うやん。
 おまえ、「男が自分で進路を決めた」言うてたやん。本文中にも、そうあるやん。
 男が自分で決めた別れでなくて、やむにやまれぬ事情による別れだったら、あの話、ぜんぜん別物になるやん。

 男が相談もなく決めたことに、女は怒ってるわけだろ。
 やむにやまれぬ事情だったら、相談したところで結果は変わらんのだから、怒ったってしょうがないことになってしまうだろ。

 脳味噌にお花を咲かせていないで、考えろっつーの。
 その見事なお花に回している栄養を、すべて思考に回せ。

 あと「男にとっての好き」だが。
 A〜Fまで。女の浅知恵の範囲内だ。それでは結局、既知の枠組みの中でしかやっていない。理解しようとしていない。

 一番大事なものが欠けている。男の子の「好き」のうち、最上位に来る普遍的な情動が出てきていない。
 旦那にでも聞いてみろ。あたしのこと好き? 好きってどういうこと。――とか。


いろいろ
No.9819 投稿日 2005年7月12日(火)14時30分 投稿者
新木 伸
>白石の使える時間は少ないのか

 別に叱るわけではなく、客観的に見てみる。


 いま白石は、週3日、4時間ずつ使えるわけね。
 あと月に2回、12時間は使えるわけね。
 平均すると、週18時間。
 1日平均では、2時間半。

 これが少ないというのなら、部活をやってる学生は、皆、部活に使える時間が少なくて困っていることになる。
 1日3時間で、週18時間というのが、学生の部活動の平均時間ってもんだろう。


 あと、これも客観的なデータだけど。
 兼業作家が小説執筆に使える時間ってのが、だいたい、そんなもんだよ。

 週に合計18時間程度。しかも白石みたいに4時間丸ごととか贅沢な取りかたはできず、15分、30分単位の細切れでしか時間を取ることができなかった兼業作家を俺は知っている。
 それでも兼業作家時代に、年6冊書いてたけどな。鷹見一幸という作家だが。




>>限られた時間で集中しても、能力が追いつかないのなら、そこまでして書き続けることになんの意味があるのかって。

 見込みがないと言われたら、書くのをやめられるようなやつは、ここにはいらん。
 ものになる見込みがゼロだということが確定していても、なお、書こうとするやつだけいればよい。

 そもそも俺がそのつもりでやっている。
 見込みがないやつには教えない、とか言っていたら、ここにいるやつ、全員追い出さなきゃならん。
 センスねーわ、物知らねーわ、言葉知らねーわ、感性はざるだわ、プライドばかり高けーわ、他者視点に入れなくて主観でしか物を見れねーわ、日本語さえロクに書けねーわ、あげくのはてに、自分が知らないことさえ知らねーわ、自分がどれだけヘタクソなのかも知らねーわ。
 そんな才能のカケラもなくて、見込みもゼロで、小説を書くということの百歩も二百歩も手前にいるようなやつらに芸を仕込もうとしたところで、せいぜい「お手」ができるくらいになる程度だろう。
 だけど来る者は拒まずの姿勢でやっている。
 俺がそのつもりでやっているのだから、おまえらも、見込みがゼロでもチャレンジするくらいの意気込みを持っててくれないと困るわな。

 まあ、俺の持論が、小説を書くことは技術でしかなく、プロ作家になるくらいのことは、誰にでもできることだ。――というものだから、才能のあるなしで分別していてはいかんのだけど。




>>限られた時間で集中しても、能力が追いつかないのなら、そこまでして書き続けることになんの意味があるのかって。

 ちなみに、意味がどうとか言ってるから、ぬるいとか、しがみついてるとか言われるわけね。
 俺はガチャポンフィギュアの収集は好きだが、意味なんて考えて集めてねーぞ。
 俺は科学関係の知識を得ることは好きだが、意味なんて考えて本を読んだりテレビ番組を見たり博物館めぐりをしたり、一般では入れないような研究施設に取材に行ったりしてねーぞ。
 学生のころは、理科だけは「勉強」の意識を持たずにやっていたぞ。教科書なんて配られた初日に読破していたし。図鑑をボロボロになるまで何度も見たり。自分で設計した未来飛行メカの図面とか書いていたり。どれも意味なんて考えてやってねーぞ。

 白石の言っていることは、アレと同じだ。
 受験生が、どれだけ勉強しても合格の見込みがないのなら、そうまでして勉強することになんの意味があるのか――と、悩んでいるのと同じことだ。
 この受験生は、勉強は好きではないわけよ。志望校に合格するのが目的なわけよ。合格できないなら、勉強なんて無意味なわけよ。
 アホだよな。なんのために大学に行くのやら。
 大学というのは最高学府なんだから、もっと高度な勉強をするために行くのだろうに。そこが見えていない。大学に入るということは、本来、「勉強をする」ための手段でしかないはずが、入学することが目的であると、完全に取り違えてしまっている。
 勉強、それ自体が嫌なのであれば、そもそも大学なんぞに行くものじゃないんだ。大学に行って、なにするつもりなのかね。こーゆーアホ。

 プロ作家も、そう。
 もっと小説を打ちこむためにプロになるんだ。
 もっと小説の勉強をするため――と、言い換えてもよい。
 プロで書いてみなければわからないことがある。プロとして金をもらい、数万人に対して物を書いてみなければできない小説の勉強がある。

 副次的な効果として、収入が得られる。
 小説を書くことで得た収入で、他の仕事を減らし、生活を楽にできるので、より多くの時間を小説に向けられるようになる。専業ともなれば、1日すべてを小説に使える。

 作家になることが目的でいるやつを、ワナビという。
 もっと小説に打ちこむための「手段」としてプロになるのが筋道であるのに、手段と目的とを履き違えてしまっているアホタレどもだ。





>本題のほう

 精神論のほうは、ようするに、「白石がいかに考えていないか。不誠実極まりないか」という種類の話なわけね。
 浦戸さんと、みやびさんと、二人のレスを受けて、白石が自分で気づいたタイミングを見計らって、より深刻に受け止めて、脳裏にしっかり定着させるためにやっている。

 この精神論が、どこに実益をもたらすのかというと、「言葉にはできない」に掛かるわけだ。
 キャラの心理や動機をもっと掘り下げろ、という話に掛かっている。

 よって、本題のほう、しっかりやること。

 考えるつもりもない3回目までのような不誠実なことをしていたらともかく、考えようとしているなら、迷走していても付き合うから。
 低能であれば俺は我慢できるから。


無茶をやらせても益はない
No.9820 投稿日 2005年7月12日(火)21時12分 投稿者
はせがわみやび
 もともと、「言葉にはできない」は、男性側の心理をブラックボックスにすることで成功している話なんだから。男性心理がわからない白石さんのアプローチとしてはまずまずのできだろう。
 今はそこまでで手一杯なんだから、これ以上を考えさせても脳に負担がかかるだけで、進歩なんてするわけがない。

 ノックをするときは、相手が取れそうな気がするところへボールを打つのがコツなんだもの。到底届かない位置にボールをほうっても意味はない。
 
 初心者は、ふつう、たったひとりの心理しか考察しない(できない)。
 でも、常に登場人物がひとりの話なんて制約が大きすぎるし、複数の人物を出すならば、主人公以外はすべて書割──では、味気ない。
 というわけで。
 重要なのは、「登場するキャラクターはすべて独立した人格を備えている。心理を書かないとしても、作者は登場人物の心理をひととおり考察しておくべき」ってところだろう?
  
 で、「言葉にはできない」にはキャラがふたりでてくる。伸くんとしては、たったふたりなんだから、もうひとりも考察してみそ、というつもりなんだろう。
 だが、その「もうひとり」の心理は、白石さんには最上級に難しい相手なのだ(だから、こーいう「男の子ってわっかんない」って話を書くんだし)。

 もし、「登場した複数のキャラはそれぞれ心理を考察するべき」という訓練をしたいのならば、最初はもっと楽なキャラふたりからやるべき。
 初歩訓練に使うには、この掌編は不向きだ。

 最初は、「女の子ふたり」とかで掌編を作らせるのが次のステップだと思われる。無茶をやらせても益はない。

  ★

 ちなみに、「言葉にはできない」の誉めポイントとしては以下の点が上げられると思う。

・少女の心理(葛藤と彼女なりの解決)がそれなりに描けている。
・男性側心理をブラックボックスにしたわりには、それなりの整合性が見られる。

 不満ポイントとしては、まだまだ短くて、ワンエピソードにしても、いろいろと書き足りてないな、ってことかな。


みやび


まだ蝉の声を聞かない
No.9821 投稿日 2005年7月13日(水)01時04分 投稿者 弟切 千隼
 今年は六月のうちから暑いですね。なのに、弟切はまだ蝉の声を聞いていません。キリギリスの鳴き声は聞きましたのに。
 今年、成虫になって鳴く蝉は、七年前に生まれたはずです。七年前に何かあって、生まれた蝉が少なかったのでしょうか?



>自己課題、ペットの話、起のアイディア出し

 その13の案を、修正して再提出します。強化項目は、修正前と同じ以下のものです。


1)山場を作ること。とにかく盛り上げること。
2)葛藤を入れること。
3)主人公とヒロインと、二人ともに好感が持てること。


ペットの話、起、その13再提出
―――――――――――――――――――――――――――――
・朝のラッシュ時の列車内。主人公は、同じ高校の制服を着た女子
(ヒロイン)が、痴漢に遭っているのを目撃する。
・ヒロインは、痴漢から逃れるために場所を移動する。痴漢が彼女を
追う。(注1)主人公は痴漢に立ち向かって、ヒロインをかばう。
・次の駅で、痴漢は駅員に突き出される。主人公とヒロインも、
事情を話すために駅員のところへ行く。
・ヒロインは、ショックのあまり足取りがおぼつかない様子だった。
主人公は、彼女の負担を軽くするために、鞄を持ってあげようとする。
主人公の手がヒロインに触れた途端、彼女は怯えて泣きだす。(注2)
・駅員のはからいで、ヒロインは駅の救護室(注3)で休ませて
もらえることになる。
・自分がそばにいると彼女を怯えさせるかも知れない、と主人公は
思う。だが、不安定な状態の彼女を一人で置いておくわけにもいかない、
と彼は考える。結局、彼は彼女に触れず、何も話しかけず、彼女が
落ち着くまでじっとそばに付いている。
・ヒロインは、ひとしきり泣いた後落ち着く。しばらくは怖くて、
ラッシュの列車に乗りたくないと彼女はもらす。主人公は、それなら
しばらく一緒に登校しようかと提案し、彼女は受け入れる。
―――――――――――――――――――――――――――――

注1:この痴漢は「威嚇型」です。ヒロインが可愛いうえに気弱そうなので、しつこく追ってきます。

注2:ヒロインは、痴漢のせいで男性がひどく怖く見える状態になっていました。そのため、主人公にちょっと触れられただけで怯えます。「彼は自分をかばってくれた良い人だ」と理性でわかっていても、感情が納得しません。

注3:大きな駅には、乗客用の救護室がある場合があります。救護室がない駅でも、「気分が悪くなった」と駅員に訴えれば、たいがい駅員用の部屋などで休ませてもらえます。


起承の流れ:
 「ヒロインが痴漢に遭う」→「主人公が痴漢を撃退」という流れです。


転の方向転換:
 「痴漢が捕まって、めでたしめでたし」という流れが、「ヒロインが男性恐怖症になってしまう」流れになります。


紋切り袴
No.9822 投稿日 2005年7月13日(水)21時43分 投稿者 まこと
 紋切り型禁止で、「鼻歌に合わせてステップを踏んでいる」=「嬉しい」のパターン出しをしてたんですが、これがなかなか出てきませんで。
 うだうだしておりました。

・体全体で表わす
軽快な足運びで、真紀の先を進んでいく。

・手全体で表わす
真紀に手のひらを向けて、ハイタッチを催促している。

・顔全体で表わす
おだやかな表情を、真紀に向けている。

・行動に変化がある
動作がすばやくなっている。

・態度に変化がある
真紀の話を、おとなしく聞いている。


 他にも出てはきたんですが、

1.紋切り型表現
2.既出
3.キチガイに見えてしまう

 上記のいずれかに引っかかって、即アウトになってしまいました。

 今回の練習目的は、紋切り型を使わないでも表現できるようにしようというものでした。
 かなりヘタレな結果でしたが、いえ、もうヘタレにもなれない惨憺たる結果だったわけなんですが。それでも、表現を工夫しようという意識はもてたんじゃないかな、と――えー。
 そらぞらしいかな。


昆虫好きでも、蜂【はち】に刺されるのは嫌です。
No.9823 投稿日 2005年7月13日(水)22時00分 投稿者 弟切 千隼
 今朝、弟切がベランダに出ると、目の前に大きな蜂が飛んできました。
 弟切は凍りつきました。ここで振り払ったりしたら、刺されるおそれがあります。

 蜂は網戸に止まりました。見れば、蜂にしてはなんだか変です。
 それはガガンボの一種でした。ガガンボとは、蚊【か】や蝿【はえ】に近縁な昆虫です。おおむね「巨大な蚊」に似た形をしています。

 そのガガンボは、蜂に擬態【ぎたい】している種でした。毒針を持つ蜂そっくりの姿をすることで、身を守っています。いわば「にせ蜂」です。ガガンボには毒針はありません。
 蜂は危険な昆虫として、自然界でも有名なようです。ガガンボ以外にも、ガやカミキリムシの仲間などに「にせ蜂」がいます。



>自己課題、ペットの話、起のアイディア出し

 新しい案を提出します。強化項目は変わらずシンプルに、以下の三つです。


1)山場を作ること。とにかく盛り上げること。
2)葛藤を入れること。
3)主人公とヒロインと、二人ともに好感が持てること。


ペットの話、起、その14
―――――――――――――――――――――――――――――
・平日の夕方。下校途中の主人公は、道で外国人の二人連れを見かける。
二人は英語で話していた。どうやら道に迷っているらしい。
・主人公は、二人を助けてあげたいと思う。しかし、彼は英語に
自信がない。下手くそな英語で話しかけたら、よけいに二人を
混乱させてしまうかも知れないと迷う。
・二人の苦境を見かねて、主人公は話しかける。だが、予想どおり
彼は、英語の聞き取りにもしゃべるのにも苦労する。なかなか
話が通じない。
・そこへ、同じ高校の制服を着た女子(ヒロイン)が現われて、
二人連れに英語で話しかける。彼女は英語が上手で、たちまち
話が通じる。
・てきぱきと話していたヒロインが、急に困った様子を見せて、
主人公に話しかける。二人が行きたい場所はわかったものの、
そこへ案内できないと言う。
・有名な場所なのに知らないのかと主人公が訊くと、知っていると
彼女は答える。ではなぜ?と彼は問い返す。彼女はひどい方向音痴
なのだと答える。そのために道順を説明できないし、直接そこへ連れて
行ける自信もないと言う。
・主人公は、ヒロインに通訳をしてもらいながら、二人連れを目的地
まで連れて行く。
・二人連れと別れた後、ヒロインが、元の道にどうやって戻ったら
いいのかわからないと言う。主人公は彼女を案内する。彼女は、
すらすらと道を覚えられる主人公に感心する。
―――――――――――――――――――――――――――――


起承の流れ:
 「主人公が道に迷う外国人に遭う」→「主人公が一人で外国人を案内する」という流れです。


転の方向転換:
 ヒロインが現われて、「主人公とヒロインとが、協力して外国人を案内する」流れになります。


説明
No.9824 投稿日 2005年7月14日(木)08時27分 投稿者 白石 尚

>白石1000字課題「言葉にはできない」について。

──────────────────────────
>#9817で書いた話の筋

>>・二人は、どうしても離ればなれにならなくてはいけない事情があった。
>>・男は女に、別れを切り出せなかった。
>>・これ以上一緒にいることができない原因を作ったのは男なのに、女に未練があった。
>>・女も、いつかくる別れは覚悟していたくせに、男に未練があった。
>>・言い出せない男
>>・訊けない女
>>・でも、もう時間がない
>>・追いつめられた二人は、これからもずっとお互いを大切に思いながら、別々の場所で生きていこうねと、言葉にできないまま、笑いあって別れた。
──────────────────────────

>上記に対する新木さんのレス

>>今回の嘘は、「はじめに考えていたことだから大丈夫」って種類の嘘なのか?
>>おまえ、「男が自分で進路を決めた」言うてたやん。本文中にも、そうあるやん。
>>男が自分で決めた別れでなくて、やむにやまれぬ事情による別れだったら、あの話、ぜんぜん別物になるやん。

 完全な嘘ではないと思う。筋の書き方が悪い。
 嘘ではないことを、どう説明すればわかってもらえるだろうか。


>課題で書きたかったことの説明

・男は女に甘えていた。女に対して、何の努力もしたことがない。
・女は、男の「目先のことしか考えない言動」が危なっかしくて、しかし可愛くて、ついつい手を貸してしまっていた。
・女は男を甘やかし、許しすぎることを自覚していた。
・女は、いつかは男を甘やかすことをやめなければならないと思っていた。そうでないと、一生男の尻ぬぐいをしていくハメになる。男を自立させなければならない。しかし女は、自分が男を甘やかすのをやめた時、別れがくるのではないかと恐れていた。
・男には事情ができて、やむを得ず二人が離ればなれになってしまう決断を迫られ、下した。
・女は、男の決断を噂で聞いた時、男に手を貸す必要がなくなる日が近く訪れることを知った。男が相談なしに決めたらしいことは寂しいし腹が立つが、男の自立は女の望んでいたことだから、女は心の準備をはじめた。別れを覚悟するまでには、もう少し時間が必要だと思っていた。
・男の方では、女に完全に甘えていたので、決断を下してさえ、女との別れを惜しんでいた。
・男は、なかなか自分の下した決断を女に言うことができなかった。勝手に一人で決めたことを告げれば、女は怒り、完全に自分の下から去ってしまうと恐れていた。
・男はこらえ性がないので、自分の女への未練を断ち切れないまま、女に別れをほのめかした。怖いから、婉曲にしか言えなかった。
・女は予期せぬ早さで男から告白されたため、最初は茫然とし、勝手に決断した男を恨んだ。
・男も女も後悔した。女は二人のこれまでの関係を。男は、やむを得なかったとは言え、自分が下した決断を。
・女から離れられない男は、ひどく幼稚な悪口を女に言った。
・女は、ピンときた。男も苦しんでいる。お互いに苦しんでまで別れる必要があるのか。今なら男を引き止められる。しかしそれでは何の進歩もない。女は身動きできなくなった。
・男は女の葛藤も知らず、やけくそになって笑った。
・女は笑っている男を見て、この子供っぽさにほだされていたと思う。子供は突き放すしかないと判断した。そうでないと、男はずっと迷ってしまう。女は、男を引き止めようと一瞬でも考えた自分に腹が立った。女は、男が初めて自分のために苦しんだということが分かっただけで満足だった。二人の未練は自分から断ち切ろうと決めた。
・女は男を突き放す言葉を吐いた。
・女は、突き放すことが二人のためであることを男に目で訴えながら、完全には冷たくなりきれなかった。
・男は、女の覚悟を目を見て悟ったが、女が怒っていないことも口元から感じて安心した。
・二人は、それぞれの未練をふっきるために坂道を駆けあがった。
・お互いに、「たとえ一緒にいられなくても好きだよ」と、言葉に出せない気持ちを確かめ合った。



──以上です。
 書きたかった男女の心理がフクザツすぎて、自分で整理するために説明に終始しました。
 原文との照合をしながら書いたら、原文以上に長くなりました。
 以下にまとめてみます。

──────────────────────────────
・男と女は、甘え合っていた。
・女はこれではいけないと前から思っていた。
・男は何も考えずに女に甘えきっていた。
・事情ができて、男は女から離れなくてはならない決断を迫られた。
・男は決断を下したが、女への未練は断ち切れていなかった。
・女は、いつか自分達は自立しなければならないと覚悟していたくせに、男に未練があった。
・言い出せない男。
・訊けない女。
・できることなら、今までどおり、甘え合っていたいと後戻りする二人の心。
・女は、今後戻りしても、二人の関係は一歩も進まないと判断。
・女は、迷っている男を突き放す決心をした。
・女の真心に触れた男は安心した。
・これからもずっとお互いを大切に思いながら、別々の場所で生きていこうねと、言葉にできないまま、前へ駆け始めた。
──────────────────────────
 
・女が気持ちを「言葉にできなかった」わけは?
 男を迷わせないため。

 
・課題で書きたかったことは?
「彼氏も自分も一人前になるために、まず自分の甘えから断ち切った健気な女子」

 です。説明できているでしょうか。


 白石


喉が痛いので
No.9825 投稿日 2005年7月14日(木)21時30分 投稿者 弟切 千隼
缶入りの飴を買ってきて、なめていた弟切です。
 一晩経って缶を開けてみたら、早くもべたべたになっていました。やはり、梅雨時は湿度が高いのですね。
 もちろん、弟切はべたべたの飴も捨てずになめました。食べられる物を捨てるなんて、もったいないことは弟切にはできません。



白石さんへ >

 自分で書いたものなのに、自分が何を書こうとしたのかわからないことは、素人にはありがちだそうです。何を隠そう、弟切自身もよくあります(;_;) ですから、白石さんの気持ちはわかるつもりです。

 自分の中身を掘り出すことを、諦めずに続けて下さい。きちんと掘り出して直視すれば、必ず解答にたどり着きます。


 No.9824の説明を読みました。簡単に指摘させていただきます。

 弟切は、あの説明を読んで納得できない部分がありました。以下の部分です。

>>・男には事情ができて、やむを得ず二人が離ればなれになってしまう決断を迫られ、下した。
(白石さんのNo.9824の書きこみより)

 男の子の側に『事情ができた』のは、本文を読めばわかります。けれども、それが『やむを得ない』事情だとは、少なくとも本文からは読み取れません。

 ここは、とても重要なところだと思います。
 男の子の事情が「選択の余地がない、自分の力ではどうしようもない」ものなのか、「狭くても選択の余地がある、自分の力である程度変えることができる」ものなのか、どちらなのかによって、この話はまったく違う話になります。


 こういう場合は、「あの時はどうだったかな?」と考えているより、手を動かしたほうが早いです。「やむを得ない事情バージョン」と、「自分の決断バージョン」と、新たに二つ書いてみてはいかがでしょうか?

 これは練習ですから、自分が書きたいかどうかはとりあえず置いておくわけです。書いてみて、他の人に読んでもらって、評価をもらえば、「作品を読むことにより、他人に何がどう伝わったのか」がわかります。そうすれば、「自分はこの作品によって、何をどう伝えたかったのか」に気づけるのではないでしょうか。



 事態が複雑でわからない時には、要素を減らして簡素にするのが一つの手です。

 例えば、白石さんの「言葉にできない」という作品は、男女二人の物語ですよね。男女であるために、読み手はどうしても「恋愛ものかな」と思います。
 しかし、本文を読む限りでは、二人は恋人同士なのか友人同士なのかわかりません。どちらにも読めます。最後まで読んでも、二人の関係ははっきりせず、読み手としては「何の物語だろう?」と思ってしまいます。

 これを、「男同士」または「女同士」の話として書き直してみてはどうでしょうか?
 同性ならば、恋愛という要素が抜け落ちて、友情の物語になります(同性愛ものの小説もありますが、これは特殊なジャンルなので、今回は除きます)。

 恋愛ではなくて、友情が成り立っている二人の間でも、「相手が大事なことを私に話してくれない」ことはありますよね。
 二人がどういう状況に置かれて、どういう心の動きをしたらそういうことが起こるのか、考えて書くのは勉強になると思います。



お知らせ:
 弟切は明日から実家に帰ります。自宅に戻るのは7/17(日)の夜になる予定です。それまで、ここには書きこめません。


いろいろ
No.9826 投稿日 2005年7月14日(木)22時05分 投稿者
新木 伸
>まこと

 おまえ、もういいから、通常課題に返れ。
 この課題はまだ早かったのか、向いていないのか、どちらかだな。

 あと、ひとつ優先してやることがあったっけ。
 調理技術の習得方法についてのレポートな。

・包丁技術、切る、刻む、剥く、など
・煮る
・焼く
・炒める
・揚げる

 このあたりの調理技術。
 まずそれぞれの技術が、どうあるべきなのかということを、観念的に説明する。
 そしてまったくの素人から、どうすれば身に付いてゆくのかという、道筋を示せ。

 たとえばキャベツの千切りであるなら、細かく切らなきゃならんわけだ。千切りを身につけるにはどうすればよい?


 あと、材料に関する技術がある。

・野菜を選ぶ。知る。
・肉を選ぶ。知る。
・魚を選ぶ。知る。
・調味料を選ぶ。知る。

 ……このあたりに関して、上達するためには、なにをどうすればいいのか、考察のこと。
 選ぶとか、知るとかいうことだけど。
 たとえば野菜で煮物を作るとして、野菜ならなんでもいいというわけではないだろ。芋か根野菜でなけれは煮物にはならない。トマトは煮付けに使うけど、キュウリは使わない。カボチャは生でサラダにはしない。――そういう組み合わせは、どうやって判断しているのだ。どうやって習得してゆくのか。
 あと野菜を選ぶときに、良いものと、悪いものとを、どう選んでいるのか。

 材料の見立てや活用の技術は、そのまま、話のアイデアの見立てや活用の技術に流用可能なのだな。
 たとえば「宇宙人」という素材を使ったら、どんな料理(物語)ができるのかを判断する役に立つ。また「宇宙人」の鮮度を調べる役にも立つ。
 食材の適性を知ったり、鮮度を確認したりするのと、ネタの適性や鮮度を調べる技術とは、まったく同じものだ。





>弟切
>ペットの話、起、その14

>>・ヒロインは、痴漢から逃れるために場所を移動する。痴漢が彼女を追う。(注1)主人公は痴漢に立ち向かって、ヒロインをかばう。

 意味不明。
 「かばう」って、なんだよ?
 痴漢を捕らえるではなくて、なにするわけ?

 あと全体的に葛藤がない。どこにもない。おもしろくない。つまんねー。
 ぜんぜんダメ。



>>「痴漢が捕まって、めでたしめでたし」という流れが、「ヒロインが男性恐怖症になってしまう」流れになります。

 アホか。
 意表をついて、どーだこんな話見たこともないだろー、とか自慢するのは、十代のころに卒業しとけ。




>>そのガガンボは、蜂に擬態【ぎたい】している種でした。

 この言いかたは正しくない。ガガンボは自分の意志で擬態しているわけではなく、進化の過程でたまたま擬態を取るようになったにすぎない。「蜂」という生物を意識しているわけではなく、たまたま蜂にそっくりな姿を持った先祖が、生き延びる率が高くなったために、いま生きている子孫たちは蜂に似ているだけに過ぎない。
 ――というのが、適応生存という考えかたで、いまの生物進化の定説ね。

 なので、「擬態になっている」というべきであって、「擬態している」という言いかたは、日本語としても、学問的にも、正しくない。




>>ペットの話、起、その14

 ボツ。
 たかだか山谷作るだけに、何人登場させているんだよ。
 あと転が二つあるのは禁止っつーたろ。

 「ヒロイン登場」「方向音痴」で、2回も転ばすな。






>白石

 「言葉にはできない」に関する方針については、あとで書くとして。
 まずはレス。


>>嘘ではないことを、どう説明すればわかってもらえるだろうか。

 だから、このへんがすべて嘘だと言ってる。
 ここから
 ↓

>>・男は女に甘えていた。女に対して、何の努力もしたことがない。
>>・男には事情ができて、やむを得ず二人が離ればなれになってしまう決断を迫られ、下した。
>>・男の方では、女に完全に甘えていたので、決断を下してさえ、女との別れを惜しんでいた。
>>・男は、なかなか自分の下した決断を女に言うことができなかった。勝手に一人で決めたことを告げれば、女は怒り、完全に自分の下から去ってしまうと恐れていた。
>>・男はこらえ性がないので、自分の女への未練を断ち切れないまま、女に別れをほのめかした。怖いから、婉曲にしか言えなかった。
>>・男も女も後悔した。女は二人のこれまでの関係を。男は、やむを得なかったとは言え、自分が下した決断を。
>>・男は女の葛藤も知らず、やけくそになって笑った。
>>・男は、女の覚悟を目を見て悟ったが、女が怒っていないことも口元から感じて安心した。

 ↑
 ここまでね。

 おまえはあの話を書いたとき、そんなことは考えていなかったはずだ。
 それはつい昨日出てきた考えなわけだが、おまえは自分を偽って、「ずっと昔から私はそう考えていた」と思いこんでいるわけね。

 思い出せっての。
 おとといまでは、男の心理がわからない、とか言ってただろうが。
 それなのに、どうして昨日になると、「じつは初めからこれだけ考えていたんです」なんて出てくるわけだよ。
 上に引用してあるのは、男の心理部分だよな。
 おまえが「わからない」と言っていたはずのものだよな。それがどうして「前からそう考えていた」のだ?

 俺は「それ整合性あるの?」と訊いている。
 つまり、前に言っていたことと、いま言っていることとは違うけど、それはどうして? おかしくない? ――と、訊いているわけだ。子供が嘘をつこうとするとき、まず自分自身を騙すだろ。「だってボクはじめからそう思っていたんだもん」とか、言ってくるだろ。

 外から眺めていれば、5歳児だって、おかしいと気づくようなことだぞ。
 気づかないのは世界でお前一人だぞ。


 おまえはあの話において、たしかに男の子を出した。
 男の子がどう考えるのかはわからないが、観察によって、「男の子はこんな行動をする」ということは知っているから、それを書いたわけだな。
 男の子の心理をブラックボックス(※)としている。理由はわからないけど、こう動くもの――という形で書かれていた話を、もう一段、高いところに押し上げるために、「男はどう考えてそう行動したのか?」と考えさせているわけだろ。

※ブラックボックス:機能は分っているが構造の分らない装置。回路網や機械系・生体系などで、入力と出力だけを問題とする場合にいう。




>今後の方針

 みやびさんから物言いがついた。
 白石の習得限界を越えているという話な。
 いまの白石には、主人公以外のキャラの心理を考えるだけの余裕がない。二人出して、二人の心理を同時に考察するだけのキャパシティがないという話。
 たしかにそうだと思う。
 だが、取り組んでいかないと、限界は広がってくれない。

 ちなみにこの話は、二人の人間の思惑が絡み合って、はじめて意味をなす構成になっているわけね。主人公だけの心理を追究していってもダメ。二人の心理を共に追究しないと、どうにもならない。
 一人の心理を追究することは、それなりにできている模様。女の側の心理は、しばらく前の段階から不自然さが消えている。
 だが二人を同時にとなると、いきなり容量オーバーしているようである。

 白石の抱えているハンデはもうひとつあって、「男」がまったく書けないということ。男がなにを考えているのか、これまでの人生の中で、考えてみたこともないのだろう。

 この二つの困難があるので、かなり難易度が上がってしまっているわけね。


 ちなみに、何人くらいの心理と思惑とを、同時に追究していかなければならないかというと、一冊の長編小説では最低5人程度だな。
 短編なら二人で充分。
 逆に言うと、二人を「人間」として出せないことには、短編でさえ書けないということになる。
 もうすこし頑張って、せめて二人の人間を同時稼働させられないことには、掌編しか書けないことになる。


 ところで、キャラには「人間」と「書き割り」と二種類あるという話になっているのだが――。
 どういうことか、わかるか?
 おまえ自身の言葉で、「人間キャラ」と「書き割りキャラ」に関して、説明してみるのこと。



 あと、最近の流れについての説明。
 白石は「いじめられている」とか思っているのだろうから、そうではないという説明。
 ここはジムであるわけだから、「シゴく」ということは、べつにイジメているわけではなくて、贈り物であるわけね。

 俺としては、今回の「No.11 言葉にはできない」で、白石が初めて「小説」を書いてきたから、ご祝儀のつもりなんだな。
 ご祝儀=徹底的にやる、なわけよ。

 ちなみに2号のときにも、「No.10 牛乳」のときに、初めて「小説=物語」を書いてきたので、徹底的にやっている。

 で、白石。
 自分で選べ。

・どこまでも徹底的にやる。
・期間限定で徹底的にやる。(あと1週間とか、10日とか、期間を区切る)
・いますぐやめて次の課題を書く。



 半ベソかいて、ヒーヒー言ってる様を見ている限りでは、課題に戻ったほうが良さそうな気もする。
 またこんど「小説」になっている話を書いてきたら、そのときに、またやるかもしれない。

 ちなみに次の展開としては、「小説の勉強に協力してくれる旦那」とか、「息子ズ」あたりに、最初のやつを見せて(リライトしないもののほうが出来がよい)、自分で書いたものでありながら、男の子の考えていることがまったくわからないでいることをまず打ち明けて――そのあとで、「この男の子、なに考えているんだと思う? どうしてそんな重大なことを相談しなかったんだと思う? てゆうか、そもそもこの男の子、女の子のことが好きだと思う? なんとも思っていないんだと思う?」とか、質問攻めにしてみる手を考えている。
 このへん、俺でも、みやびさんでも、とんびさんでも、誰でも回答可能だけど、自分で訊きだしたほうが、より身に付くはずだ。



 ところで、「物語=小説」とはなにか、ということを、前々から考えさせていたよな。
 今回、「小説になっている」と言われているわけだが。
 そっちの考察レポートも、いいかげん、まとめてくること。




>今回の宿題

・今後の方針決定。
・「人間キャラ」と「書き割りキャラ」の違い。レポート提出。
・「小説」とはなにか。レポート提出。


>男の子のきもち
No.9827 投稿日 2005年7月15日(金)17時20分 投稿者
新木 伸
>「この男の子、なに考えているんだと思う? どうしてそんな重大なことを相談しなかったんだと思う? てゆうか、そもそもこの男の子、女の子のことが好きだと思う?」

 この質問。
 男の子にとっては、なぜそんなことを質問してくるのか、理解できないくらい、あたりまえのことだったりする。

 「なに? なんなの? なんでそんなあたりまえのこと聞いてくんの? ひょっとしてマジで聞いてる? え? マジ。大マジ? ふうん……。ばっかじゃねーの?」

 ――てな感じだと思いねえ。


へたれにもなれなくて
No.9828 投稿日 2005年7月15日(金)23時19分 投稿者 まこと
>パターン出し

>>この課題はまだ早かったのか、向いていないのか、どちらかだな。

 早かったのだと思います。思考が固まったまま、まんじりともできませんでした。
 でも、自分はへたれ以下だということを自覚できました。だから、今回の課題をやった甲斐はあったと思ってます。いや、ほんとに。負け惜しみとかじゃなくて。



>調理技術の習得方法についてのレポート

 あちゃー、終わったものだと思っておりました。なんとも都合の良い理解力です。
 実は家事のなかで一番苦手なのが炊事なのでございます。毎日やってはいますが、やっつけ仕事だったり。
 まぁ、そうは言っても長年やってきてますから、パターン出しよりはいけるでしょう。やってみます

>>それぞれの技術が、どうあるべきなのかということを、観念的に説明する。

 ええと。言われていることが抽象的な感じでよく分からないんですが、いいや、やっちゃえ。
 それぞれの技術が、どうあるべきか。観念的に説明してみます。


・包丁技術、切る

 素材をまるのまま調理する料理があります。また、切り分けて料理する料理もあります。そして、後者のほうがバリエーションは多いです。
 料理の幅を広げるには、切る技術が必要でしょう。
 ただし、プロじゃないので、美しく見せるための特別な技術はいりません。料理に合った切り分けかたさえできていれば、多少不細工であってもかまいません。
 魚介類などの生鮮食品は、いつまでもこねくっていると、手の熱でいたみます。手早さは欲しいですね。

 まとめます。
 素材を傷ませることなく、料理にあった形、大きさへと切り分けられる。切る技術とは、そうあるべきです。
 飾りを入れたりするような高い技術は、家庭の料理だとあまり必要ないかな。

 この技術を身に付けようと思うなら、反復練習になります。
 だからといって、やみくもに切ってたんじゃ、練習にはならないでしょう。どんな料理に使うのか、そのためにはどのくらいの形で大きさになるのか、それを考えないと。
 煮物にみじん切りなんて、間違えてもしないとは思います。作らずとも食べてきているものなわけで、適度なサイズを知ってますからね。

 記憶に頼って切り分け、実際に料理してみれば、それが合っているのか分かってきます。合っていなかったら、次回微調整を加えて再度チャレンジすれば良いのです。これをくり返していけば、料理に合った切りかたを覚えられます。



・刻む

 代表とされるものは、キャベツの千切りとか刺身のツマ。生食の料理が多いようです。
 好みや料理によって、刻む細さは変わってきます。けれど、切ったものは最初から最後まで全部同じ細さでなければいけません。細かったり太かったりというのはなしです。そんな千切りを食べたい人はいないでしょ。

 まったく同じ細さのものを、大量に刻むことができる。この技術では、そうあるべきでしょう。

 キャベツの千切りを身に付けるためにやったことは、よく覚えています。
 集中して練習を続けました。それが効果的なんです。まず一週間、朝昼晩と大量にキャベツの千切りを食べる。いえ、練習する。
 間を置かずに、できるようになるまで練習を続けます。間があくと、もどります。せっかく練習したのに、腕がおちるんです。
 私の場合、1ヶ月くらい連続でやった気がするのですが、定かではないです。おかげで千切りだけはプロ級だった。食べるほうですけど。



・剥く

 剥くかぁ。最近は皮を剥くのにピーラーばっか使ってます。
 あとは、大根の桂剥きもこの技術ですね。
 桂剥きは、薄く長く切っていくんです。途中でちょん切れないようにしながら、一定の薄さを保って剥いていく。
 それがそのままこの技術の、どうあるべきかになっています。

 なるべく薄く、同じ薄さのままで、しかも長く。3つのことに気をつかいながら、切ることができないとダメ。

 ツマも長いこと作ってないですねー。料理をやりはじめた頃に、プロの人から、桂剥きを何種類か習ったんですけど。レンコンの飾り剥きとか。
 桂剥きにはコツがあって、包丁を持っている手の親指で、材料を押さえます。その親指を支えにして包丁をなめらかに上下させていくと、上手く剥けます。包丁を持つ手は固定しておいて、材料を持っている手のほうで回転させていくんです。

 この練習は、コツさえ知っていたら上達が早いんですよね。
 うーん、だから、コツを知ることも、練習に含まれるかな。
 効率的に練習をするため、すでにできる人から助言をもらう。それを練習に反映させるのが良いでしょう。これもくり返し練習します。



・煮る

 煮るとは、どうあるべき技術なのか。
 おとといがイカ大根だったんですけど、あれっていうのは、どうあるべき技術なんだろう。
 材料をやわらかく、だけど崩れないように、ほどよく煮しめる。そして素材に、ちゃんと味をしみこませる。

 つまり、ほどよい加減というものが、きちんと分かっていなければならないんです。

 これって、どうすれば身に付くんでしょう。
 経験でしょうか。場数を踏んでいって、技術を習得していくよりほかないんじゃないのかな。
 もちろん、これにもコツはあります。新木さんが2号さんに教えてあげた、根菜類は水から煮るってやつです。他に、落としぶたなんてのもあります。
 煮物が上手な人にやりかたを教わって、ひたすら経験をつんでいく。これが上達の近道でしょう。


 本日はここまでとさせていただきます。残りはまた明日。


 ところで。
>サカモトさん

 自分のことは棚上げして聞いてみる。
 リライトー。どーですか? 
 進んでます?


バカヤロー
No.9829 投稿日 2005年7月15日(金)23時39分 投稿者 白石 尚

>白石1000字課題「言葉にはできない」について

>>>>「この男の子、なに考えているんだと思う? どうしてそんな重大なことを相談しなかったんだと思う? てゆうか、そもそもこの男の子、女の子のことが好きだと思う?」

>>この質問。
>>男の子にとっては、なぜそんなことを質問してくるのか、理解できないくらい、あたりまえのことだったりする。


「男が何かを決める時、女はそこに介在しない」ってことかな。

 

 白石は一度、本気で男に「バカヤロー」と叫んだことがある。
 勝手なことばかり言いやがってこのクソッタレって。
 そこまで言って、男は初めてほんの少しだけ聞く耳を持ったらしいけど、まあ、その場限りに等しかった。
 
 男なんて。


 課題では────────────────────────

 裕子は右足を、ドンとおろした。
「バカ野郎」
 一也をにらんで、口元だけは笑って見せる。
 しっかりと視線をからませた二人は、坂道をダッシュで走り出した。
 きれる息が気持ちいい。二人は駆けながら、笑いこけた。
─────────────────────────────

 自分がなおざりにされていることを怒った女は、それでも男が好きだという現実にあらがえなかった。男が憎い。こんな男に、絶対好きだとか言わない。でも本当はわかって欲しい。
 そんな気持ちが、女に「バカ野郎」と言わせた。

 でも白石の場合は、男に「バカヤロー」と言ったあと、口元を笑わせるなんて器用なことはできなかった。課題の女は何故笑ったんだろう。
 そっか、白石ほど本気で言ったんじゃなかったんだ。
 彼女はちょっと言ってみたかっただけなのね。きっと可愛く言ったのね。だから男はびびらなかったのね。まだ高校生だもんね。男に夢を持っているのね。


 以上は思考過程です。さらしておきます。



>>>>今回の宿題

>>・今後の方針決定。
>>・「人間キャラ」と「書き割りキャラ」の違い。レポート提出。
>>・「小説」とはなにか。レポート提出。


 >今後の方針決定。
 
 わたしは、ここまできたら徹底的にやっておきたいと思います。能力云々以前の問題です。やっと考えるということに慣れてきたので、この際習慣化しておいた方が、後々のためにはいいのではないかと思います。

 今の状態で他の課題を書けと言われても、そっちの方が難しそうです。

 みなさん、よろしくお願いします。



 >「人間キャラ」と「書き割りキャラ」の違い。レポート提出。
 >「小説」とはなにか。レポート提出。

 今、調査、研究中です。死ぬほど難しいです。

 
 白石


アホ
No.9830 投稿日 2005年7月16日(土)01時50分 投稿者
新木 伸
 そろそろメシなんで、まあ、簡単に。

>>白石は一度、本気で男に「バカヤロー」と叫んだことがある。
>>勝手なことばかり言いやがってこのクソッタレって。
>>そこまで言って、男は初めてほんの少しだけ聞く耳を持ったらしいけど、まあ、その場限りに等しかった。

 アホ。
 「自分が嫌いなタイプの男」を作中に出して、どーするよ。
 だいたいそんなタイプの男を書くなら、女なんか出さなくていいじゃん。

 もうすこし、自分を信じるっていうか、はじめに浮かんできたものの意味を考えてみろよ。
 「帰り道」のシーンであることにも、「登り坂」であることにも、女の子が男の子を見ている視線で書いていることにも、すべて意味はあるんだよ。

 とりあえず、周囲の男どもに見せて意見をぶんどってこい。身内でも部下でも、なんでもいいけど。

 自分の書いた小説を見せて意見を聞くのがイヤだっていうなら――。
 プロになろうってやつが、なに言ってんだかと思うが、まあ、とんびさんでも、サカモトにでも、魚住にでも、お願いしてみろ。その際には、なぜ身内や知り合いに聞けないのか、同情のできる理由をつけること。


いろいろ
No.9831 投稿日 2005年7月16日(土)13時38分 投稿者
新木 伸
>「小説」とはなにか
>「人間キャラ」と「書き割りキャラ」の違い

>>今、調査、研究中です。死ぬほど難しいです。

 なぜ死ぬほど難しいのか、教えてやろう。

 それは白石だからだ。――とか言うと、答えにならんよな。ホントのことなんだけど。

 それは白石がいきなり百点を取ろうと思っているからなのね。
 優等生ぶりっこのプードルちゃんは、品評会で一等を取らねばならないらしい。
 泥にまみれて這いずって、汗と血と、その他あれやこれやの液体を五、六種類くらい垂れ流しつつ、バカアホマヌケ低能と罵られながら、実のある結果を掴み取るのはお嫌いらしい。
 エレガントに初出場で一等でなければならないらしい。

 そもそも定義なんてのは、人や立場によって、いくらでもあるものだ。
 作家にとってとか。読者にとってとか。学芸的にとか。「作家にとって」なんて答えは、作家の数だけあるのだろうし。「読者にとって」といったって、初めて小説を読む読者もいれば、アマチュア評論家気取りの濃ゆいオタだっている。

 ちなみに俺が求めているのは、誰であろうと通用する普遍解だけど。
 「料理ってなに?」という問いに、「食材に手を掛けて、よりおいしくしたもの」と答えるようなものね。
 俺が百点を付ける正解を、いきなり言おうとするから難しいのだ。
 まず「バカメ」と罵られる覚悟をしてから、「自分にとって小説とはなにか」あたりの答えから出していけばいい。
 ただし白石が「自分にとって小説とはなにか」を言うと、「小説は自分にどんな益をもたらすか」になっちゃうのだろうけど。まあ白石だから。





>男の子の気持ち

 男の子へのアンケート。
 参加者とROMさんに掲示板に書いてもらう方式だと、前の人の意見に引っぱられていってしまうだろうから……。
 メールフォームでも立てて、意見集めてみようかなぁ。

 匿名で不特定多数(といってもここ読んでいる人だけど)から送信されてくる意見が、10通りもあれば、傾向が見えるだろう。


>男の子へのアンケート
No.9832 投稿日 2005年7月16日(土)14時14分 投稿者
新木 伸
>男の子へのアンケート

 アンケートフォーム作ってみた。

http://www.araki-shin.com/araki/cgi/question/send1.html

 本文の内容もあちらにあるので、まあ、行って、見るだけ見ていってくれい。
 男の子だけでなく、男の子の気持ちが分かると自負する女の人でも可。性別はきちんとチェック変えておいてね。

 一定期間の集計後、こちらにアップする予定。


 なんだか国語のテストの読解問題を作っている気分。
 「ここで作者はなにを言わんとしていたのでしょう」――みたいな。
 いや、このときの作者は、なにも考えていないんですけど(笑)。


おお
No.9833 投稿日 2005年7月17日(日)00時18分 投稿者
サカモト
 いつのまにやら、アンケートフォームが。
 でも、オレの場合、直接書き込んだ方が早そうッスね。
 勝手に質問に答えると多分叱られると思いますので
今は控えます。
 というか、半分くらいしか質問意図を把握出来ていなかったり……ちょっと弱気です。

 生存報告です。
 現在、新しく始めた仕事が忙しくなり、そちらにかかりきりになっています。
 来週あたりには、復帰出来ると思います。

 
 
 


とりあえずもう6通きてる
No.9834 投稿日 2005年7月17日(日)01時12分 投稿者
新木 伸
 うち3通は、2号とまことと津荒だけど。
 まことは男の心がわかる女なわけか。いい度胸してんな〜。

 ところで白石に書いた、嫌いなタイプの男を書いてどうするよ、てな話。
 すこし補足する。

 話というのは、基本、「憧れ」で書かれるものなわけね。
 こういう男の子いいよね。こういう女の子可愛いよね。――という、自分が好きなこと、良いと思っていることを書くわけよ。
 自分が良いと思っていることが、必ずしも人の喜ぶことではないかもしれないけど。そうであるといいなぁ、と願って書いてゆくわけだ。
 プロになると、もうちょっと打算的なことも考えたりするようになるけどね。それでも「自分が嫌なことは書かない」というのは絶対のルールだ。そのルールの中で、読者のニーズを探りつつ、「俺こういうのも好きだよ」という線で、書きたいものと書けるものとの擦り合わせをしてゆくわけだが。

 こんな男イヤだよね。こんな女って最低だよね。――というものって、誰が読んで、どう喜ぶわけよ?

 小説と料理というのは、非常に近い。
 自分が美味しいと思うものを作って、人に食べさせて、喜んでもらうのが料理というもの。
 しかるに――。
 自分がまずいと思っているものを、人に押しつけるのって、それは料理ではなくて、罰ゲームっていうんだ。
 何種類もの飲み物を混ぜて、変な色になったゲゲボドリンクを飲ませたりする遊びがあるけど。あんな感じね。
 まずいとわかっているものを、人に読ませちゃいかんでしょ。


>>「男が何かを決める時、女はそこに介在しない」ってことかな。

 これは白石の嫌いなタイプの男なわけだな。つまり、まずいとわかっている料理なわけよ。
 そんなものを話に出して、小説を書こうとしているやつがいたら、俺はぶっ飛ばさなきゃならんところだ。
 ではこれは、なにかの気の迷いってことで。
 いま迷走の12日目だっけ、13日目だっけ。
 とにかく、次な。


何回目かな。
No.9835 投稿日 2005年7月17日(日)02時38分 投稿者 白石 尚

>「小説」とはなにか
>「人間キャラ」と「書き割りキャラ」の違い
 
 2号さんの課題No.10と、それ以前の課題とを読み比べると、違いがあった。
 登場人物の存在感が違う。本当にそこにいる人間が、動いたり喋ったりしているように描かれている。
 そのことから、以下の答えを出しました。


>「小説」とはなにか
 
「意志、感情、思考」の伝達を図って構成した話を、登場人物に演じさせ、文章に表したもの。


>「人間キャラ」と「書き割りキャラ」の違い

「人間キャラ」──個性を根拠に言動する登場人物。
「書き割りキャラ」──物語の進行上、必要な役割を果たす駒として、作者に言動させられる登場人物。 
 


>白石1000字課題「言葉にはできない」について

>>自分の書いた小説を見せて意見を聞くのがイヤだっていうなら――。
>>プロになろうってやつが、なに言ってんだかと思うが、まあ、とんびさんでも、サカモトにでも、魚住にでも、お願いしてみろ。その際には、なぜ身内や知り合いに聞けないのか、同情のできる理由をつけること。
 
 同情のできる理由なんてなにひとつないから、今日、旦那に課題を読んでもらって意見を訊きました。
 以下はその時の会話です。


「わかる?」
「なんの話なのかさっぱり分からんな。えーと、聞きたいことってなんやっけ」
「男の子が女の子を好きかどうか。なんで就職のことを彼女に言わなかったのか」
「それは分からんよ。この二人がどういう関係かが、まず分からんけんね」
「だけん、その辺はわたしにも分からんとって。分からんのは解っとって聞きようとよ」
「そう言われても」
「じゃあね、男が女を好きだったとしよう。ね。ほんなら、なんで就職するって言わんやったと思う?」
「分からん」
「じゃあ、○○ちゃん(旦那の愛称)やったらどうする?」
「ぼくなら言うやん。普通そうやろ。好きなら言うやろ」
「好きじゃなかったら?」
「それでも一緒に帰る仲なら話するやろ、いろいろと。言わん方が分からん。よっぽどの事情があったら別やけど」
「よっぽどの事情はないっちゃん。それは決まっとっちゃん」
「そしたらなーんも分からんよ。とにかく分からん」


 以上、「分からん」連発の会話文でした。
 ひとつ得たものは、「好きだったら、普通言うでしょ」という意見に、そうかな? と疑問を抱いたこと。

 旦那は、今の自分ならこうするだろうとしか考えきれなかったようです。彼に、青春時代を思い出して考えてみてよ、とまでは言えない。それで、旦那が高校生の時こうであったろうと思われる人物を想定して訊いてみました。

「なんで彼女に進路のこと相談しなかったの?」
「なんで相談せないかんとや」
「決めた結果ぐらい、言えばいいやん」
「あいつがなにも聞いてこんっちゃもん」
「彼女のこと、好いとうと?」
「好かんったい」
「なら、なんで毎日一緒に帰りようとよ」
「知らんったい! そんなこと」 
 
 照れて、キレてしまいました。

 以上から、男の気持ちに重点を置いて、話の筋を書きます────

・男は女が好き。ただし、女に対して照れがある。
・男は、大事な決定を女に打ち明けないまま決めた。
・いつもなら、男の変化にはすぐに気付いて女の方から聞いてくるのに、今回の件については、女はなにも聞いてこない。
・男は自分から言い出すタイミングを失っていた。
・男は時間が迫ったので、遠回しに女に言った。
・女の反応がいつもと違うが、男には理由が全く分からない。
・女が黙った。男は困った。
・困った男は、気まずさに耐えかねて女にちょっかいをかけた。
・女が動けなくなっている。男は、明らかに普段と違う女をなじった。
・女がいつもの女に戻った。
・男はほっとした。
・気持ちを言葉にできない二人は、行動で表現した。
 

 ────以上です。
  
 白石 


レポート2
No.9836 投稿日 2005年7月17日(日)13時40分 投稿者 まこと
>>まずそれぞれの技術が、どうあるべきなのかということを、観念的に説明する。
>>そしてまったくの素人から、どうすれば身に付いてゆくのかという、道筋を示せ。

 ってことで、レポートの続きです。

・焼く

 通常は、完全に火を通して、表面に軽く焦げ目が付く程度に焼くのですが、中を生のままにする調理法もありますね。
 ステーキのレアとか、かつおのたたきなんかがそうです。
 個人的には超レアのステーキが好みなのですが、ファミレスではレアにはなりにくい。運ぶ途中に鉄板で火が通ってしまうんです。
 家でなら、確実にレアができるのに。
 かんかんに冷やしたロースを素早く下ごしらえして、がんがん熱した鉄板で裏表ジュッとだけ焼く、ですよね。
 手間なしなので、ひそかに手抜き料理としてカウントしています。

 焼く技術が、どうあるべきなのか。
 素材を焼く火の加減と、どれくらい時間をかけたものが食べごろなのかを、きちんと分かっている状態。で、あるべきだと思います。

 次は、焼くって技術がどうすれば身に付いてゆくのか、道筋を示すんですね。

 まずはやってみることだと思います。失敗しても良いから、目視しつつ実際にやってみる。
 やった結果は、自分で食べてみて確かめる。火が通ってなければ、火加減を調節しながら再度焼く。
 逆に、火が通り過ぎて硬かったら、次回、時間を短くして焼いてみる。
 比較検討しながら、焼き具合を覚えていきます。
 これはそれほど難しい技術じゃないです。ポカして焦がす以外、そうそう失敗はないでしょう。



・炒める

 「焼く」と比べれば、難易度が上がります。焼きあがりをじっと待っているだけではなく、手を動かすことが必要になるからです。
 フライパンを振ること。
 腕に力がないもので、フライパンを返して具材を混ぜることを覚えるのに苦労しました。
 家はふたりして少食だから量が少ないけど、あれ以上の具材だったら、フライパンを返すなんて無理かもしれません。けっこう重たいですからね。

 野菜を炒めるなら、しゃきしゃき感を残したいですし、肉を炒めるなら火が通ってなければいけない。
 両方を一緒にするなら、仕上がりを考えて、順序良く炒めていくことが必要になります。

 調理の仕上がりまでを見通して、準備を万端整え、手順に沿って炒めていく。
 炒める技術は、準備と手際の良さ、ですね。

 それを身に付けるためには、レシピが必要でしょう。どんな材料を用意して、どの順番で炒めていくのかを覚えるまで、レシピに頼ってやっていくのが良いと思います。
 手際は回数をこなせば自然と身に付きます。
 そのうちレシピなしでもできるようになります。頭にレシピが入ってしまうんです。そのころになれば、手際よく炒めることができるようになっているでしょう。
 慣れてくれば、脳内レシピのアレンジは可能です。材料にも幅ができるし、いくらでもバリエーションが増やせます。




・揚げる

 揚げ物は好きじゃないけど、自分で作った料理だとおいしく食べられるから不思議。やっぱり自分で作ったお料理が一番おいしい。
 みんなそう思ってるんでしょうけど。

 じゃなかった。
 揚げ物は危険がともなう調理法です。なんたって火災の原因になってるくらいですからね。
 おいしく料理を食べようと思っただけなのに、大事なわが家を火災で失ってしまったのではたまりません。安全を第一にお料理しましょう。

 油を使うというだけでだけで、調理法自体は「焼く」に似ています。
 火加減、つまり油の温度と揚げている時間で、火の通り具合を調節するんです。
 ただし、熱した油は大変危険なので、そばに付きっきりで様子を見ていなければいけません。
 熱した油でのヤケドなんてのもありますね。揚げ物をしたことのある人なら、軽いヤケドくらい経験しているでしょう。バチバチはねるし、危ないです。

 揚げる技術では、危険を考えて油断しないでいるべきだと思います。
 うん? 料理とは離れちゃったかな? 大丈夫ですよね。

 具材を油に入れるときは静かに。やらないとは思いますが、投げ入れない。
 水分のあるものは水気を抜いておく。例えばエビのしっぽとか。
 一度揚げはじめたら、終わるまで火のそばを離れない。
 調理が終わっても、安全管理は続きます。お子さんがいる家庭は特に、油が完全に冷めるまで、事故防止のため鍋を手の届かないところに置いておく。

 安全のために最低限これくらいはしておかないといけませんね。
 
 この技術を身に付けるとしたら、意識することを習慣化していけばいいでしょう。
 常に危険であることを意識して、調理すれば良いことです。

 「揚げる」とは離れちゃったかな。ちっと心配しつつ提出します。


 残っているレポートは、材料を選ぶと知る、です。
 こちらの提出はのちほど。



>サカモトさん

 やっぱ忙しかったんだ。じゃ、リライト、おとなしく待ってます。


アンケートは8通来てるぞ
No.9837 投稿日 2005年7月17日(日)16時44分 投稿者
新木 伸
 まだまだ受付中。

http://www.araki-shin.com/araki/cgi/question/send1.html

 場所はこちら。



>白石
>「小説」とはなにか
>「人間キャラ」と「書き割りキャラ」の違い

>>「意志、感情、思考」の伝達を図って構成した話を、登場人物に演じさせ、文章に表したもの。
>>個性を根拠に言動する登場人物。
>>物語の進行上、必要な役割を果たす駒として、作者に言動させられる登場人物。

 おまいは思春期の青少年か。
 ムズカシイ言葉で書くことが、説明することだと思う錯覚。アホなのでやめれ。「ムズカシイ=高尚である」という、さもしくて馬鹿な意識の現れなのね。
 飾り立てることで、中身を実際以上に良く見せようとするから、プードル言われるんだぞ。

 小学生にもわかるような言葉で書き直してこい。





>旦那編

 この会話文、これまで白石が書いたどれよりも生きている会話になってるな。
 キャラが立っている。

 白石「」、旦那「」――みたいに、台詞の前に名前が記入してなくて、ただの「」だけで書かれているが、どっちの発言なのか、間違えることがない。

 ついでに、会話文だけではあるものの、小説になっていたりする。
 「言葉にはできない」よりも物語になっているかもしれない。

 ついでだから、息子ズにもやってみたら?
 テープ起こしの要領で、その様子を実況中継してみるだけで、また会話文だけの小説が書けるかもしれない。

 ところで旦那にやってみてわかったことだけど……。
 旦那って、ふだん小説を読まない人だろ。ひょっとしたら漫画も読まない人かもしれない。
 小説を読むということは、国語の読解問題と同じで、訓練を必要とすることなのだな。
 ちなみに漫画のほうが、読むのに必要な訓練度は低い。
 漫画には少なくとも表情がある。小説では登場人物の表情さえ思い浮かべなければならない。

 これは別に、小説を読めない人を蔑んでいるわけでも、馬鹿にしているわけでもなく、読めるとエライと言っているわけでもない。
 訓練していないことは、人にはできないという事実を言っているだけな。



 身近に小説を読んでいる男性がいたら、その人でも試してみるとよい。

 って、小説読んでいる人って、なかなか身近にいないものなんだよなー。
 個人的な感触でいうと、人口比でいうと40:2ぐらいなもんだ。
 40人クラスの中に1人か2人。なので小説を読んでいる人間は変人扱いされる。昔だと「ネクラ」と言われた。(いまでいうところの「オタク」の意味)

http://www.gks.co.jp/y_2001/gov/data/03092202.html

 このあたりに高校1年生の調査があるが、それによると3%。
 33人に一人ということになり、クラスに1人か2人という割合の裏付けとなる。

 日本全国で1億2千万人いるのだとすると、小説の読書人口は360万人という計算。
 だから日本の小説はどんなにメガヒットを飛ばしても、100万部ぐらいしか届かない。
 「世界の中心で愛をさけぶ」が300万部というのは、読書人口のほぼ全員が買っていることになるが、これは有り得ないので、これまで小説を読まなかった層を開拓したということだろう。


 読んでいる人でさえ、そんな少数なもんだから、書いている人なんていうのは、もっと少ない。そして俺の言う意味で「小説」を書いている人はもっと少ない。
 3%が小説を読み、そのうちの3%が小説を書き、さらにそのうちの3%がまともな小説を書いている、ぐらいなものかしらん。




>尋問法

 ちなみに旦那への尋問法だけど。

>>「ぼくなら言うやん。普通そうやろ。好きなら言うやろ」

 ここで、「なんで?」と聞かなきゃいかんよ。
 誰かが「普通そうだろ」と言ったときには、要注意な。
 「普通そうだよ」としか言いようがなく、思考停止しているわけだから、掘り下げるならそこだろう。
 「普通」なんてものはないのだと思え。誰かが「普通」と思っている事柄は、「その人にとっては当然」という意味以上はない。逆にいうと、誰かが「普通」と思っていることこそ、他人には非常識なことなのかもしれず、個性である可能性があるということだ。

 ほら、ご飯にマヨネーズ掛けてるやつとかに聞いてみると、「えー? ふつーかけない? うちではフツーだよう」とか言ってこないか?

 ということで、旦那には、「昨日の話だけどさー。なんで好きなら普通言うんだろう」と蒸し返してくること。
 息子ズには、問いつめたあげく、「普通そうでしょ」と返ってきたら、そこを徹底的に掘り返すこと。





>白石の憧れる男の子

 で、それとは別のアプローチをやってみる。
 リアルなほうは別に突き詰めてゆくとして。

 憧れのほうの話をしよう。
 白石が「いいな」と思う男の子。白石が憧れる男の子。

 男の子が就職のことを話さない理由は、色々と考えられるわけだけど。
 それがどんなものであった場合に、白石は「この男の子いいな」と思うわけ?
 また、男の子が女の子のことを、どう思っていたほうがいいわけ?





>まこと

>>素材を傷ませることなく、料理にあった形、大きさへと切り分けられる。切る技術とは、そうあるべきです。

 これは「世界の設定」を、どのように話に入れてゆくのかの技術と通じるものがあるな。
 みじん切りにして、日常の中に織りまぜて小出しに書いてゆくのか、どかっと大きな形で示してゆくのか。
 まあ長編での話になるけれど。

 小説で練習するなら、どのようにするのか、考案してみること。

>>やみくもに切ってたんじゃ、練習にはならないでしょう。どんな料理に使うのか、そのためにはどのくらいの形で大きさになるのか、それを考えないと。

 やみくもでは練習にならんのだよな。
 小説で応用するための練習法は?



>>材料をやわらかく、だけど崩れないように、ほどよく煮しめる。そして素材に、ちゃんと味をしみこませる。

 このあたりは、プロットの練り加減を見極める技術と通じるものがあるかなぁ。
 どのくらいまで話を練ったところが「書きごろ」かっていうのがある。話のプロットというのも、煮物と同じで、練りすぎると煮くずれてしまう。――が、おまえらの場合にはまず、煮込みがぜんぜん足りていないので、「もっと煮ろ」としか言わないことになるわけだが。
 これはまだ早いか。まず話を練るってことを知らないと。まことは一度も練ったことがないわけだし。



>>素材を焼く火の加減と、どれくらい時間をかけたものが食べごろなのかを、きちんと分かっている状態。で、あるべきだと思います。

 これは、いまちょうどやっている。
 描写と説明ね。
 描写することが「生」であり、説明が「火を通したもの」なわけね。

 たぶん、おまえらの印象と逆だろうと思う。
 描写が「火を通す」で、説明が「生」だと思っているんじゃないかな。おまえらは。

 五感を通って、頭を通って、意識や言語野にまで概念が昇ってくる段階で、火が通りすぎてしまうわけよ。
 ファミレスのステーキに火が通りすぎてしまうのと同じ理屈よ。

 だから「その日はとても暑かった」とか「ムシムシ暑い日だった」とか書いてしまうわけよ。
 かわりに「汗を吸ったシャツが肩と背中にべったりと貼りついていた」と書くと、五感から直接、持ってこれるわけよ。
 なので、生のままお客様のところにまで提供できるわけよ。

 食べる相手の趣味趣向や、料理の種類によって、最適な「焼き加減」や「生具合」が変わってくる。
 それに合わせて、調節できるのが文章技術だ。

 ――で、磨くためには、どんな練習法が必要なわけ。
 ちなみに料理の場合には、「舌」という、誰にでも生得的に備わっている完璧な判断眼があるから、「食べてみる」で、出来がすぐにわかってしまうわけだけど。
 小説の場合には、おまえらの目は節穴であるわけね。
 そこを踏まえて、どうすれば身に付くのか考案すること。


 料理の技術と、習得方法とを考えさせているのは――。
 人間の行うたいていのものは「技術」であり、それを習得するためには、道筋があるということ。
 その再確認であるわけね。

 小説もまた技術であるわけだ。料理を上達してゆくのと同じように、小説も上達できる。
 ただし、「やみくもに書いている」ではだめだ。
 ある技術がどうあるべきなのか、そこに至るにはどう練習を重ねればいいのかを考えながら、やっていかないとならない。

 なお小説指南書を見ても、「どうあるべきか」までしか書いていないから、「どのような練習をすればいいのか」は自分で考えないとならない。練習法のメソッドに関しては、小説界はまったくノウハウを蓄積していない
 料理の本なら、どうすれば身に付くのか、なんてことは、どの本にだって書いてあることだが――。
 小説の本は、どうすれば身に付くのかということは、どの本を見ても書いていない。

 「小説を書く」ことの敷居が高いのは、そのせい。
 練習法を自分で考案できる才能を持った一部の人間にしか、道が開けてくれないわけね。
 まあ分室では、ちょろちょろとではあるけれど、万人に使えるメソッドを開発中だが。悪文矯正メソッドとか。視点統一メソッドとか。


 なお、技術だけ書いていると偏ってしまうので、その他のことも、ちらりと書く。

 技術のほかに、料理に必要なものがある。それは「愛情」というものね。
 「おいしいものを食べさせたい」と思う気持ち。
 小説にも、無論、それは必要だ。読者への愛情ね。誰かを愉しませたいと思う気持ち。

 ただ「気持ち」だけあったって、技術が伴わなければ黒コゲの料理しかできないのと同様――。
 小説も「気持ち」だけあったって、読めたものにはならんわけよ。

 やっぱり、技術は大事なわけよ。

 しかし、そんな自明なこと――。
 どーゆーわけだか、わからねーやつが、多いんだよなー。
 気持ちだけあれば、小説は書けるものだと思ってやがる。

 そして肉は生焼けでありながら黒焦げで、めちゃめちゃな切りかたで、くたくたになってしまっているわりには芯が残っている野菜が、ゴロゴロとへんなサイズで入っていたりする料理を作っちまうわけだ。




>揚げる

 「揚げる」に関してだけ、再提出な。
 「どうあるべきか」「どうすれば身に付くか」が、書いてない。


>白石
No.9838 投稿日 2005年7月17日(日)17時02分 投稿者
新木 伸
>白石

>>2号さんの課題No.10と、それ以前の課題とを読み比べると、違いがあった。
>>登場人物の存在感が違う。本当にそこにいる人間が、動いたり喋ったりしているように描かれている。

 存在感が違うのはなぜか。もっと掘り下げて考えろ。
 「本当にそこにいる人間が動いたり喋ったりしているように描かれている」――とあるが、これはつまり、お前がそのように「感じた」ということだよな。
 そう感じたのはなぜか。もっと掘り下げて考えてみろ。
 なぜ人間がそこにいるように感じられたのかってことだ。

 てゆうか、「人間」って、そもそもなに?
 あれは単に、紙に――ではなく、画面上に書かれただけの文字の並びなわけだろ。そんなものが人間であるわけはないよな。あたりまえだな。
 しかし、「本当に人間がそこにいる」と、白石はそう感じてしまったわけだよ。
 なぜそう感じたのか。そこを掘り下げろ。
 文字の並びでしかないものに、どのようなものを込めると、そこに人間がいるように感じられるわけだ?


体の節々が痛いです。
No.9839 投稿日 2005年7月17日(日)21時27分 投稿者 弟切 千隼
 実家より戻りました弟切です。

 昨夜、蒸し暑さに耐えかねて、お風呂あがりに扇風機にあたっていたら、そのまま眠ってしまいました。今朝になったら見事に発熱していました。腰・耳・腕や脚の関節が痛いです。

 とりあえず風邪薬を飲んで、熱が引いた隙に急いで帰ってきました。薬の作用が切れないうちに眠ります。


バカ息子
No.9840 投稿日 2005年7月18日(月)01時42分 投稿者 白石 尚

>白石1000字課題「言葉にはできない」について

 上の文、ATOKで「SI」と入力変換したら全部いっぺんに出るように登録してから、はや幾日。


>新木さん
>>ついでだから、息子ズにもやってみたら?

 いつも言おう言おうと思いながら忘れていました。
 息子は県外で暮らしています。
 娘もすぐ近所にアパート借りて自活しています。
 それで課題は、息子の携帯電話に今さっきメールで送りました。しかし、あやつは最近車を買って遊び回っているので、いつ返事が返ってくるかわからない。二〜三日したら脅しの電話を入れてやろう。

 携帯メールで1000字打つのは、さすがに苦労でした。一文字一文字確認しながら打っているうちに、
「あれ? 課題の男の子って息子がモデルだったような気もする」
 と、またもやよからぬ考えがよぎりました。

 息子もニキビ面だったし。
 ずーっとバスケしてたし。
 口が悪かったし。

 などと考えていたら、かっこいー男の子像がポッと出てきたので、男視点からの話の筋を書いておきます。

──────────────────────────

・男と女は、いつも一緒にいるのが当たり前だった。
・男は、なりたい自分を見つけたので、女と遠くはなれて暮らすことになる道を選んだ。
・女とは離れることになるが、なりたい自分になることの方が、男にとっては重要だった。
・女に自分の気持ちを理解させるのは難しい。男が女をどう説得するかで悩んでいるうちに、時間が迫った。
・男は、明日は一緒にいられないと女に告げた。
・女がウジウジし出した。
・男は、明らかに普段と違う女を正そうとした。
・女はなにか怒っている。
・女の扱いは難しいと、男はまた説得を先送りした。

──────────────────────────

 今日の仕事はここまで。


>弟切さん

 #9825の白石宛の書き込み、ありがとうございます。
 いまだ分からんちんの白石ですが、また今度気付いたことがあったら教えて下さい。
 よろしくお願いします。

 白石


いま10通
No.9841 投稿日 2005年7月18日(月)02時32分 投稿者
新木 伸
>白石
>1000字をぽちぽち打ちこむ

 まあ、ろくに推敲もしない白石には、いい経験と練習かもしれない。
 携帯で打つと、一字一句にまで、目が届くだろ。


 ところで――。
 携帯に対しても、パソコンからメールって送れるんだよ。
 メールアドレスさえ入れてやれば、「パソコン→携帯」も、「携帯→パソコン」も、どちらも可能なわけね。



>>などと考えていたら、かっこいー男の子像がポッと出てきたので、男視点からの話の筋を書いておきます。

 それはどのへんが、どうカッコいいわけ?
 説明せよ。

 うんそれはカッコいいよね、と俺にも同意できるようなら、説明不要だが。
 さっぱりわからん。

 なんか「遠距離恋愛」だとか、「夢を追いかける」とか、「なりたい自分」だとか、きらびやかで見栄えのする要素を詰めこんで、豪華パックにしてあるだけな気がする。
 だいたい高校3年で、やりたいことなんか見つかるものかい。どうせニセモンの夢に決まってる。ワナビが作家になりたいでーす、とか言って専門学校に入って手取り足取り教えてもらうのを願うようなもんだわさ。
 仮に夢は本物であったとしても、その夢を追いかけるために、親の金をあてにしているようでは、それどうよ。
 親に買って貰ったバイクや車を乗り回して、粋がってるようなものだろ。

 白石が、設定を変えてやろうとしているのか、あの設定のままで解釈し直そうとしているのか不明だが。

 「女と遠く離れて暮らす」とか言ってるけど。
 「言葉にはできない」の男って、高卒で就職ってことは、当然、地元就職なわけだろ?
 地元就職なら、家から通うわけだろ。
 帰り道が同じくらいなのだから、二人の家は、当然、近いわけだろ?
 同じ大学に行けないというだけで、家は近くなんだから、いつでも会えるわけだよな。

 離ればなれにならなければならない――てなアイデア、いったいどこから出てきたのだ? やっぱ「悲劇的展開」のパターンのなかから?



 あと、この場合のカッコイーは、主人公から見てカッコイー、なわけだぞ。
 主人公は高校三年生の女の子だよな。その子が納得して、カッコイー、と納得しなければならんわけよ。
 37歳のオッサンや、四十ウン歳のオバハンが、いくらカッコイーと思うような人物を出したところで、ダメなわけよ。
 大人の思うカッコよさと、少年少女の思うカッコよさとは、違うかもしれない。合わせろとはいわないが、意識はするようにしろ。
 小説には対象読者ってものがあるわけ。
 対象読者が、「主人公」に感情移入して読むものなのだから、まず主人公がカッコイイと思い、対象読者も共感できるようなものでなくては成功しないわけ。


>新木さん
No.9842 投稿日 2005年7月18日(月)03時54分 投稿者 白石 尚

>>対象読者が、「主人公」に感情移入して読むものなのだから、まず主人公がカッコイイと思い、対象読者も共感できるようなものでなくては成功しないわけ。 


 白石の時代には、中学・高校の時に「こうなりたい」と言って、本当にそうなった人は、いっぱいいるけどな。女の方が多いけど。

 高校の時にモデルになるって言って、親に殴られながらでも一流モデルになると決めた女の子とか。彼女の場合は、下着のモデルの依頼が入った時、彼氏に「やめろ」と言って殺されかけたので、泣く泣くあきらめたけど。取りあえずモデルとしてローカルテレビに出るくらいのセンまでは行った。殺されかけた彼とは結婚した。とてもいい夫婦になっている。

 そんな話はヤマほどあるけどな。時代の違いもあるけれど。


 白石の子供の同級生にも、明確にやりたいことがある子は、少ないけどいた。
 もし、途中で挫折したっていいじゃん。今やりたければ。
 それに、今の高校生は「自分がなにをやりたいか」がわかんなくて、つまんない思いをしている子、いっぱいいる。
 そんな子は、第三者である大人がなにか指針を示してやれば、思いっきり生き生きとした目になるんだな。フシギと。
 別に、やりたいことではなくてもいい。親からはなれたいから自活しようと思ったうちの子供みたいに、生活の手段として仕事を探したとかでも。
 
 
 目的のない子供。とってもかわいそう。
 親の見栄にがんじがらめにされて、勉強ばっかりしている子とか。
 親からはなれたくてたまらないのに、勇気がなくて家から出ていけない子とか。
 そういうケースって、たいがい親がバカなんだけど。親のせいにしたってはじまらないし。
 自分で気付くしかないんだけどさ。

 なんだかなー。
 わたしは、そんなことが書きたかったのかなー。
 だって、勇気ひとつ持てば、できないことはないっちゃもん。
 それを知らない子供が多すぎる。
 それを教えない大人が多すぎる。

 
 ただし、覚悟が必要。
 リスクは自分で負うという。

 
 なんかわかんないけど、そういうレス。

 白石
 


>レポート3 揚げるの再提出
No.9843 投稿日 2005年7月18日(月)10時41分 投稿者 まこと
>揚げる

 観念的に説明シリーズを完結させるため、「どうあるべきか」「どうすれば身に付くか」を考えなきゃ。やりましょう。

 揚げる技術とはどうあるべきか。外の衣はサクッとしていながら、素材には火が通っている。そういった衣の中の見えない部分のことまで、きちんと把握できているべき、です。
 そして、どうすればそれが身に付くかっていうと――えー、どうするんだろう。
 自分がどうやって身に付けたのかは、忘れてしまった。
 これから娘に身に付けさせるとしたら、どのようにするか。

 実はすでに、トンカツとか揚げさせてたりするんですけどね。
 実際に揚げながら、コツをつかんでもらう。具材によって油の温度と揚げている時間が違ってきます。
 ですから、ひとつずつ覚えてもらうといいかな。
 トンカツのときだけ揚げさせて、私が付いてなくても、ひとりでできるようになってもらう。そしたら、それを基本に他のものに応用していくというのはどうだろう。

 ナスの挟み揚げも、中のネタに完全に火が通らないといけないから、じっくり揚げますね。
 でも、野菜のてんぷらだと揚げる時間はぐっと短くなる。
 忙しい調理は向かない子なので、まださせてないですけど。

 えー、まとめます。
 簡単な揚げ物をひとつ覚えます。それを応用して、他のものもひとつずつ身に付けていきます。
 そうすれば確実に身に付いていくと思います。




>小説に流用して練習法を考案する

 こちらは、のちほど。


ミス
No.9844 投稿日 2005年7月18日(月)17時53分 投稿者 白石 尚

>#9842の白石の書き込み 

 自分の言いたいことをタラタラ書いただけで、あれじゃ質問の答えにはなっていませんでした。


>>「言葉にはできない」の男って、高卒で就職ってことは、当然、地元就職なわけだろ?

 とんでもないミスをしていました。
 課題本文中に「京都に面接に行く」と、あります。白石は、九州に住んでいます。課題を書きながら、「九州から遠い所=京都」という設定を作っていたのです。男の子は就職が決まれば、九州から京都へと移り住むことになります。
 こんな大事なことを、今まで気が付かなくて申し訳ないです。
 と、言うわけで、

>>離ればなれにならなければならない――てなアイデア、いったいどこから出てきたのだ?

 これは、今出てきたアイデアではなく、初めから決まっていた設定だったのです。
 本当にすみません。

>>白石が、設定を変えてやろうとしているのか、あの設定のままで解釈し直そうとしているのか不明だが。

 以上の理由から、課題本文の設定に沿って考えていた、という返事になります。


>>どのへんが、どうカッコいいわけ?

 これについては、もう少し考えます。

 
 白石 


レポートで勉強
No.9845 投稿日 2005年7月18日(月)20時21分 投稿者 まこと
>世界の設定

>>>>素材を傷ませることなく、料理にあった形、大きさへと切り分けられる。切る技術とは、そうあるべきです。

>>これは「世界の設定」を、どのように話に入れてゆくのかの技術と通じるものがあるな。
>>小説で練習するなら、どのようにするのか、考案してみること。

 いっ、考案ですか。私が。
 ううむ、むむむぅ。できるんでしょうか。


>>>>やみくもに切ってたんじゃ、練習にはならないでしょう。どんな料理に使うのか、そのためにはどのくらいの形で大きさになるのか、それを考えないと。
>>やみくもでは練習にならんのだよな。
>>小説で応用するための練習法は?

 料理のところを、小説に言い換えてみましょう。
 どんな小説に使うのか、どのくらいの大きさで、形になるのか、それを考えます。

 まず、手に取った素材が、どんな小説に使われるものなのかを考える。
 例えば「宇宙人」。宇宙人を使った小説は、どんな物語になるのか。
 「未知の」ってことがテーマにからんでくる小説、かな。「宇宙戦争」とか。

 どのような大きさで、どのような形かっていうのは、どのような内容で、どのような舞台かってことになるんでしょうか。
 しあわせな話か、ふこうな話か。喜怒哀楽でいうとどれになるのか。
 SFになるのか、ファンタジーになるのか、ホラーになるのか、を考える。あ、ラブコメもありか。

 どんな物語になるのか決定したら、その上で、小説を書いていく。
 やみくもに課題を書いていても、同じところをぐるぐるめぐるだけで、ちっとも上達しません。
 ちゃんと物語を考える。それから、書きはじめる。
 いてて。
 意識して反復するという練習法です。



>練る

>>>>材料をやわらかく、だけど崩れないように、ほどよく煮しめる。そして素材に、ちゃんと味をしみこませる。
>>これはまだ早いか。まず話を練るってことを知らないと。まことは一度も練ったことがないわけだし。

 じゃあ今は、めいっぱい練る練習をするってことで。スルー。



>描写と説明

>>食べる相手の趣味趣向や、料理の種類によって、最適な「焼き加減」や「生具合」が変わってくる。
>>それに合わせて、調節できるのが文章技術だ。
>>磨くためには、どんな練習法が必要なわけ。

 自分の目が節穴で役に立たないなら、人の目を使ってしまうという手があります。どれぐらいの加減が良いのか、自分で判定できないのだから、他人に判定してもらうんです。
 その意見を参考にして、リテイクしてみる。
 ほどよい加減というものが、分かるまでくり返します。
 問題は、相手がどこまで付き合ってくれるかってところ。

 私にはそういう相手いるのかな。
 娘だと強制はできますけど、母親に似てるんで日本語が下手っくそです。やめといたほうが良さそう。
 協力を頼めそうな、知り合いをあたってみます。


 少しずつですが、本日はここまでです。


いろいろ
No.9846 投稿日 2005年7月18日(月)20時29分 投稿者
新木 伸
>白石

 9842では、なんか、「夢を追って成功したやつが私の周囲にいっぱいいるぞ」ということを言っているらしいが。

 なにやら感想部屋のほうで叩かれているようだが。

 悪いが俺は、「プロ作家になるのが夢なんです」と言ってるやつらが、口先ばっかりで夢を語っている様を、この場所から定点観測してきたもんで、「夢」って耳にした時点で「ダウト!」と言いたくなるわけさ。
 ざっと40人ぐらい、いたのかな?
 皆、ろくに手も動かさないで、夢ばかり語る連中だった。口先で夢を語る前に、まず手を動かせっての。
 小説を書け。

 俺の解釈では、本当に夢を追っているやつは、「夢」とは口にしないもんだ。
 そいつにとって、それは、実現させるべき事項であって、叶うのを願うことではないからだ。「なりたい」と「なる」の違いね。わかるかな。わかんねーだろうなー。
 「なる」と思った時点で、それは夢ではなくなるわけだ。「予定」になるわけね。予定を夢とは言わんだろう。

 手を動かさずに、口先だけで「なりたい」と言っているのは希望してるだけ。
 手を動かしていても、盲目的に手ばかり動かして、頭をぜんぜん使っていないやつは、「目標に向かっている安心感」を得たいだけで、夢を追っているとは言わない。学校通っていればクリエイターに「してもらえる」とか思っているアホウと同レベル。クリエイターになることを「予定」だと錯覚して、レールの上に乗っている安心感を得ているだけのアホウ。

 「なりたい(夢)」と「なる(予定)」の区別が(本人には)つきにくいというのは、これが理由。人間っていうのは嘘をつくのが上手な生き物だからな。特に自分自身に対してな。特に「安心」を得るための嘘に関してはな。

 そいつが夢を口にしているだけか、真に夢を追っているか、区別するための、絶対確実な方法が、ひとつだけある。
 叶えたやつは、本物だったわけだ。
 それ以外のやつは、ニセモノだったわけだ。
 簡単。カンタン。

 だいたい「作家になりたい」なんて言ってるやつは、全員、ニセモン決定なんだよなー。
 作家という立場を得て、ステイタスが欲しいってだけ。べつに小説を書きたいわけではないのよね。有名人になりたい、みたいな欲求と同じこと。
 プロ作家というのは、べつにプロ作家でいたいわけではなく、小説を発表して食っていこうと試みると、必然的にプロ作家になってしまうというだけであって――。
 「プロ作家」という立場だけ得たいってのが、現象としては知ってるけど、心理としてはどんなんだか理解不能だ。きっと心の作りが幼稚なのだろうな。経過を無視して結果だけを求めてみたりとか、そんなふうに幼稚なのだろうな。

 「自分の書いた小説を世に出したい」というなら、それは本物なのかもしれんけど。



 ところで、「言葉にはできない」の件に戻るが。
 まず読者全員が、「京都に行く」ということを、「最寄りの大きな街に行く」と読んでいたのだと思うこと。
 だって舞台が九州だなんて、知るわけねーもん。
 実家からの通勤可能圏内で就職するのだと思っていたわけだ。(経済的事情があるならば、当然、そのはずだ。一人暮らしをして無駄に金を使うわけにはいかない)

 千葉や神奈川に住んでいて、東京の会社に就職するぐらいだと思っていたわけよ。
 電車で1時間半ぐらいまでなら、充分に通勤圏内なもんでな。
 首都圏では通勤片道3時間なんてサラリーマンは、ざらにいる。


 ところであいつ、なんの仕事に就こうとしているわけ?
 まあ、これまでのやりとりの中で出てきていないというとこは、考えてないのだろうなぁ。
 まあ、「夢を追うような職種(詳細未定)」ということであるのだとする。
 あのワンシーンを書くだけなら、そのくらいまで決めておけば充分ではある。

 で、その「夢を追うような職種(詳細未定)」ということは、もとから考えてあったことなのか? それとも、いまさっき考えついたにも関わらず、「前々から考えていた」と自分を騙くらかして記憶改竄したことなのか?
 どうも、記憶改竄っぽいんだよなー。
 もう2週間も前に、みやびさんと浦戸さんとが、「BFの家庭がタイヘンそうなのに」とか話していたよな? そのとき「いえべつに家庭が大変なわけではなくて、夢を追おうとしているだけで」――と、説明を加えていなかったろ。
 ということは、当時は彼がなんのために就職を決めたのか、白石は考えていなかったということだ。

 彼ははじめから夢を追うために就職しようとしていたのだ、と言い張るのなら、この不整合を説明しろ。

 ちなみに――。
 前は家庭の事情で考えていましたが、夢を追うほうがカッコいいので、変えることにしました。とか言っても、不整合はなくなるぞ。

 または、家庭の事情で考えていたのですが、なぜか片道4時間のところに就職を探しにいってました。とか言うのも、不整合はなくなる。単に白石がアホだっただけというオチがつく。

 不整合なんてないんです! 私の考えは終始一貫しているんです!

 ――と金切り声で叫ぶことは、なんか創作の役に立つことなの?
 おまえは「安心」を得るために自分の考えが終始一貫していると主張しているようだが、それは創作の役に立つことなの?

 コドモになにかを問い質すときは、「はじめからそう言ってたもん!」と抵抗されるものなのだろうが。俺はいつまでママ役やっていればいいわけ?





>ヒロイン視点

 夢を持つことがどうカッコいいのかに関しては、皆の意見を聞いたあとで、考えてもらうとして。

 この話はどの目線で語られる話なのかということを、考えなくてはならない。

 夢を持つ男の子が、付き合っていた女の子を相談もなく捨てて、上京するという――ひとつの出来事を、「親」の視点から見たら微笑ましいことなのかもしれない。
 特に男のほうの親から見ていたら、そうかもなー。
 そんなツマラン女に引っかかってないで、でっかい男に育ってほしいだろう。男の子の親の立場としてなら。

 しかし今回の話では、視点キャラは主人公である女の子なわけね。

 彼女から見て、どうなのかということを、まず真っ先に考えなくてはならない。

 親から見てどうか、なんて話は、どっかにしまっておけ。
 いま関係ない。


>>対象読者が、「主人公」に感情移入して読むものなのだから、まず主人公がカッコイイと思い、対象読者も共感できるようなものでなくては成功しないわけ。 

 ――と、俺は書いたけど。
 これはつまり、「彼女」から見て、男の行為や動機、そして内心の葛藤は、カッコよく映るのかどうかってことを聞いているわけだ。

 対象読者に関しては、まあ、白石は想定していないのだろうけど。
 主人公が18歳女子なのだから、18歳女子と見るのが妥当だろうな。

 「決断をどう知らせるべきか、悩んでいるうちに期限が迫る。さりげなく伝えようとすると、女がウジウジしはじめる。その女々しい態度を正そうとするが、結局、その場をごまかすだけで、問題は先送り」

 ――これに対しては、現役18歳女子から、「ふざけんな」と物言いがついている。
 まあ、そりゃそうだ。
 ヒロインに感情移入すれば、納得できる要素なんて、ひとつもない。


>アンケート結果
No.9847 投稿日 2005年7月18日(月)20時31分 投稿者
新木 伸
>アンケート結果

 とりあえず、12通ほど。公開する。
 まだ受け付けてはいるけれど、男の子がどんなつもりで就職を決めたのかということが揺れている最中だから、新たに送ろうとしている人は、それが固まるまで、止めておいたほうがいいかもー。


○質問内容

1.この男の子(一也)は、女の子(祐子)のことをどう思っているでしょうか?
 大好き/大嫌い/すこし好き/すこし嫌い/なんとも思っていない/ただの友人/その他(具体的に)

2.この男の子が、進路に関する重大なことを女の子に相談しなかったのは、なぜでしょうか?

3.この男の子は、いま(このシーンで)なにを考えているのでしょう?




name = 中三男子
性別 = 男
メッセージ =

1、大好き。
2、恥ずかしかったから。
3、おもしれーなこいつ。


name = 馬乗り人
性別 = 男
メッセージ =

1.大好き

2.男の意地みたいなもの、悩んでいる弱い自分を見せたくなかった

3.告白してしまおうかと思っている


name =
性別 = 男
年齢 = 二十代
メッセージ =

1. 少し好きからただの友人の間。

2. そこまでの関係とは思えない。友人程度の認識だと思います。


name = 名無し君2号
性別 = 男
メッセージ =

1.この男の子(一也)は、女の子(祐子)のことをどう思っているでしょうか?
 大好き/大嫌い/すこし好き/すこし嫌い/なんとも思っていない/ただの友人/その他(具体的に)

 大好き。
 ただし好きのかたちが変化しつつある。友達としての大好きから、恋人としての大好きへ。
 でもって男の子自身はそのことを自覚していない。(ここ重要)
 もしくは、いままで友達だと思っていた彼女をそんな目で見るのはなあ……と自分をごまかしているかの二択。



2.この男の子が、進路に関する重大なことを女の子に相談しなかったのは、なぜでしょうか?

 こわいから。
 自分の将来のことを彼女にうち明けるとき、ふたりの関係も決まってしまうのがこわいからです。

 ただの友達のままでいるのか。いられるのか。
 それとも恋人になるのか。たとえ恋人になったとしてもどうするのか。自分はこの街を離れるというのに。彼女のそばにいてあげられないのに。
 泣き顔は見たくない。かといって笑顔のままなのもそれはそれで淋しい。

 ああ、もう、わけわかんないよー! たすけてドラえもーん!

 いまはまだ、友達にも恋人にもなりたくない。
 あいまいだけど居心地がよかったふたりの関係が変化してしまうのがこわい。いまはまだ、このままで……。るーるるーるるー♪

 なんかこんな感じっぽいです。
 ほとんど私の脳内ストーリーですが。

 あ、彼女に黙って勝手に将来を決めてしまったことで、ちょっとばかり引け目も感じているみたいです。私の脳内彼氏ですが。



3.この男の子は、いま(このシーンで)なにを考えているのでしょう?

 ふたりの関係がぎこちなくなっているのは自覚してます。ただ、そのことはなるべく視界に入れないようにしている。ぶっちゃけ逃げまくり。
 だからできるだけ普通の態度をとるようにがんばっています。内心どきどき。

 脳内ストーリーとしては、このあといったん仲をこじらせたあげく、おせっかいな友達(明るく少々おっちょこちょい。将来は保育士志望)の助けもあって、男の子が街を離れる前日あたりに、思い出の場所で自分から告白しますな。たとえばそんなラブストーリー。


name =
性別 = 男
メッセージ =

1.その他
 「すこし好き」なのかもしれないけれど、帰る方向が一緒な「ただの友人」かもしれない。
 「ただの友人」と毎日一緒には帰らないと思う(しかも男女が)。でも、「大好き」な子に「でけえなあ、お前の足」などとは言わないと思う。(凄く仲の良い友人を軽く突き放す目的でなら言うかもしれないけれど、恋愛対象にしている女の子には言わないと思う)。
 結局、よくわからない。

2.自分の問題だから(将来を考えている相手ではないから)

3.女の子の方はいろいろ考えているけれど、男の子の方は、何も考えていないと思う。

全体に凄く読みにくい文章でした。
このシーンの前があれば違うのかもしれませんが(普段の二人がどういう会話をしていたのか。恋愛のエピソードがあったのか。)、これだけでは、作者が何が言いたいのか良くわかりません。


name = まこと
性別 = 女
メッセージ =

1.この男の子(一也)は、女の子(祐子)のことをどう思っているでしょうか?
 大好き/大嫌い/すこし好き/すこし嫌い/なんとも思っていない/ただの友人/その他(具体的に)

 大好き


2.この男の子が、進路に関する重大なことを女の子に相談しなかったのは、なぜでしょうか?

 進路変更をした理由はたぶん家庭の事情なのでしょう。大好きな女の子には心配をかけたくなかった。なので相談をしなかったんでしょう。


3.この男の子は、いま(このシーンで)なにを考えているのでしょう?

 女の子が自分に相談してほしがっていることを、この男の子は知っています。だけど女の子を大好きな彼は、弱い自分を見られたくはないと考えているはずです。

 大学進学をあきらるってことは、男の子にとって過酷な選択だったと思うんです。
 将来がかかっていますし、お年頃ですし。
 表にはあらわさないけど、身の内はズタボロ。自分のことだけで、いっぱいいっぱいだったんではないでしょうか。

 女の子に、ちょっとでも弱みを見せちゃうと、もろく崩れてしまうかもしれない。そう考えて、女の子の前では強がっている。
 俺は大丈夫さっ、分かってくれや、って意味で女の子をからかったんだろうと読み取りました。

 女の子のほうでもそんなことは分かっていて、バカやろう、みずくさいやっちゃ、けど許してやるよって返している。

 お互い言葉にはしないけれど分かり合ってるんだよねっ、てお話だと思いました。


name = 津荒夕介
性別 = 男
メッセージ =

1.この男の子(一也)は、女の子(祐子)のことをどう思っているでしょうか?
 自分のことを好きな女の子。だからある程度大切に接している。
  

2.この男の子が、進路に関する重大なことを女の子に相談しなかったのは、なぜでしょうか?
 理由は二つ。
 一つは、相談する意味がないから。同学年の女子生徒が進路に関する有益な情報を持っているとは思えない。
 二つ目は、裕子が好きでも嫌いでもない存在だから。進路を決めるのは大変なはず。そんななかで、好きでも嫌いでもない人にそのことを相談する余裕はなかった。 
 

3.この男の子は、いま(このシーンで)なにを考えているのでしょう?
 どーすればより自分がカッコよく見えるか。

 沈黙の後の、
>>「でけえなあ、おまえの足」
 だと、
 ――悪いけど、おれはお前が好きじゃないんだ。(ふふん)
 って思ってる。


name = G
性別 = 男
年齢 = 二十代
メッセージ =

1 その他 「実は好きなんだけど、自分の正直な想いに気付いていない」

 自分の感情を、深く問い詰めたことがないんじゃないかと。漠然とした好意を持っている、といった所かな。
 すこし好きと、大好きの中間。ちょいと大好き寄り……てカンジ?


2 「自分達の関係を、今頃になって崩したくない、という思いから」

 事なかれ主義的考えですね。そんな印象を受けました。具体的には"噂で聞いた"、"何も聞かされていない"のくだりから。
 いつも一緒に帰るような間柄でありながら、これからの二人のこと、のような話を一切していないというのは、つまりそういうことではないかと。学年的に、「進路」という最もホットな話題にてんで触れないのは、つまりそういうことなんじゃないかと。。
 まあ、臆病なワケですね。今頃になって、自分達の仲になにかしらの答えを出すような行為がイヤなんじゃないかあと、見えるのです。

 これは「彼女のことが、実は好きなのだから」という考えが前提にあるからですけど。
 
 
3 「裕子はオレのこと、何か聞いてるだろうか。何か聞いてるなら、どう思ってるんだろうか」と、探りを入れている。
 
 でも
 "「でけえなあ、おまえの足」"の時点で、沈黙に耐え切れずに、話題をスルーしているなあ。


name = 巻島翔史
性別 = 男
年齢 = 二十代
メッセージ =

>>1.この男の子(一也)は、女の子(祐子)のことをどう思っているでしょうか?

 おそらく「大好き」。ただし相手も自分のことが「大好き」であるという確証は得ていない。


>>2.この男の子が、進路に関する重大なことを女の子に相談しなかったのは、なぜでしょうか?

 彼女のことが好きすぎて。迷っているところを見せれば、彼女に変な心配を与えるかもしれないし。それに、迷っている様を見せたくないとか、強がっている側面もあるかもしれない。相手の好意に確証を持ちきっていないから。


>>3.この男の子は、いま(このシーンで)なにを考えているのでしょう?

 明日就職の命運が決まるかもしれないという人生の岐路に立って、不安を感じている。緊張している。
 断定できる理由は彼女の足を見ていた=下を向いていたから。堂々と前を向いて歩けないということはそれだけ、なにがしかマイナス方向の気持ちが存在しているから。
 試合のこととか、足がでかいとかの茶化しとかはすべて、いつもどおりを演じて不安を和らげようとしている/不安をごまかそうとしているがゆえの行動。


name =
性別 = 男
年齢 = 大学生
メッセージ =

1.ただの友人
 恋人同士という意味の好きであるならば、就職する理由を話すだろうから。
 いつからこの坂を、毎日一緒にのぼって帰るようになっていたんだろう。という記述から、嫌 い、なんとも思っていないということはない。

2.この時点ではわからない
 休む理由は噂で聞いたと書いてあるが、所詮は噂、女の子の側の憶測に過ぎないから、判断の 仕様がない。

3.なぜ女の子が落ち込んでるのかわからず、とりあえず気まずい雰囲気を消そうと思ってる。


name = 鐸碑
性別 = 男
年齢 = 三十代
メッセージ =

1.少なくとも、すこし以上は好きだが、優先順位第1位にする程に大好きではない。
 まったく好きでもない女の子と一緒に帰る理由はないし、優先順位1位なら、話さない理由がない。

2.自分の都合に合わせさせる自身もないし、女の子に合わせて自分の都合を変える事もできないので、結論を先延ばししていた。

3.は放棄します。

 参考:彼女いない暦=年齢、中高男子校で彼女以前の女の子との付き合いも小学校位まで、まあ会社の同僚とか枠組のある関係であれば普通の会話はできますけど。女性関係の経験が殆どない人間の意見です。


name =
性別 = 男
年齢 = 三十代
メッセージ =

1.大好き、か、少し好き。物語展開によって違う。
 勝手に想像すると、今は少し好き(幼なじみ的)な感じで、今のぎこちなさを越えて恋人っぽく「大好き」になっていく展開ではないかと。
2.自分自身のことであって、裕子のことではないから相談してもしょうがないと思っている。裕子に自分の進路のことを相談して負担をかけたくない。家計の事情とかのなまなましい話をきかせたりするのもいやだとか。
3.お約束として一也は裕子のことか就職のこと(もしくは両方)を考えていることになる。
 就職のほうとすると、なぜ進学をやめて就職にしたのかの事情が描かれていないので、それでまたいろいろお約束を考えないといけない。
 たとえば、親が借金まみれで就職しなければならないとか。勉強すより働いて稼ぐほうがいいと思ったとか。それによって変わる。
 それらの前提を考えるだけで枚挙に暇がない。



 これだけの人が、これだけしっかりと読んでくれて、しっかりと考えてくれて、これだけのものを書いてくれたのだという事実を、重く受け止めること。


二十分活動して二時間休息
No.9848 投稿日 2005年7月18日(月)22時38分 投稿者 弟切 千隼
 今日は題名の状態で生きています。弟切です。



>自己課題、ペットの話、起のアイディア出し

 新しい案を提出します。強化項目は以下の三つです。


1)山場を作ること。とにかく盛り上げること。
2)葛藤を入れること。
3)主人公とヒロインと、二人ともに好感が持てること。


ペットの話、起、その15
―――――――――――――――――――――――――――――
・休日昼間の商店街。主人公は買物に来ている。歩いている人の中に、
自分が好きなキャラクターのTシャツを着ている女の子(ヒロイン)を
見つける。
・主人公は自分もそのTシャツが欲しいと思う。どこで買ったのか
彼女に訊こうとする。しかし、知らない女の子にいきなり声をかけたら
怪しまれるだろうと思い、声をかけられない。そのまましばらく
彼女の後をつけて歩く。
・主人公が勇気を振り絞って声をかけた途端、彼女にひっぱたかれる。
彼女は彼につけられているのに気づいていて、ストーカーだと
思い込んでいた。
・主人公は彼女をつけていた理由を懸命に説明する。彼が持っている
キャラクターの小物(ハンカチや携帯ストラップなど)を見せると、
彼女は彼の言うことを信じ、叩いたことを謝る。主人公も、ストーカー
みたいな行動を取ったことを謝る。ヒロインはTシャツを買った店を
教えてくれる。
―――――――――――――――――――――――――――――


起承の流れ:
 「好きなキャラクター商品を身につけている人を発見」→「商品の入手先を訊く」という流れです。

転の方向転換:
 「商品の入手先を訊こうとしただけなのに、ストーカー呼ばわりされる」と流れを変えたつもりです。


>弟切
No.9849 投稿日 2005年7月18日(月)23時48分 投稿者
新木 伸
>弟切
>ペットの話、起、その15

 ボツ。
 シチュエーションが不自然。動機が一般人の理解を超えている。
 ストーキング活動をしてしまうほどこだわりのあるものを、普通の人は持っていない。よって感情移入は不可能。
 仮にこだわるものを持っていたとしても、こだわるアイテムの種別は違うだろう。自分自身のこだわり感覚を拡大適用させて、他人のこだわりを理解するのは、一見簡単なようでいて、じつはたいへんに難しいこと。

 奇人というのは個性的な脇役として出すものであって、主人公として出すものではない。


無題
No.9850 投稿日 2005年7月19日(火)00時18分 投稿者 白石 尚

>白石1000字課題「言葉にはできない」について

 課題に対する、たくさんの意見を拝見しました。
 これは本来なら、到底望むことのできなかったことです。
 新木さんがアンケートのフォームを作成し、掲示板で募ったからこそ、訊くことが許された意見だと思います。
 
 読むことにも、書くことにも、時間と気力とが費やされた意見。
 課題に対するあたたかみを感じました。
 わたしに欠如しているものです。
  

 わたしがあの課題をあげた時、なにをしでかしてしまったのか──
 その後もひたすら繰り返していること──

 今ではもう、本当のことが全く見えなくなってしまいました。
 本当のことって、課題に書かれてある事実だけ。そこに文字がある。書いたのはわたし。
 あたたかい気持ちで見れば、きっと見えてくるはずのもの。 
  
 今すぐにでもやるべきことが山積みですが、情けないことに、熱が出てしまいました。
 今日はこれで失礼します。


 
 みなさんには、言うべき言葉がみつかりません。
「言葉にはできない」って、こんな気持ちかもしれない。
 簡単に使ってはならない一文でした。


 白石


>白石
No.9851 投稿日 2005年7月19日(火)00時39分 投稿者
新木 伸
>白石

 とりあえず傾向を掴むために、アンケートの結果をまとめてこい。

 どれだけの割合が「好き」と読んだのか。
 相談しない理由には、おおむねいくつの系統があって、それぞれがどんな割合だったのか。
 12通とはいえ、いちおう統計はとれるだろう。
 眺めて「ふーん」で終わりにするんじゃなくって、せっかくもらったデータなんだから、骨の髄までしっかりすすり取れ。
 おまえに最も足りないのは誠実さだが、次に足りないのがハングリーさだ。
 二つ合わせて真剣味というものになるわけだが。

 こうして割合で考えるということは、プロにとって必須のスキルだぞ。
 これを読んだ読者のうち、何割はこういうふうに読んで、残りの何割はこう読むだろうな――とか。
 自分の書いた文章が、どんな割合で、どう読まれる可能性があるのかを把握しておくわけだ。

 住宅業界だって、そういう発想はあるだろう。
 コンクリート打ちっ放しの外観の家というものがあったとき。何割のお客さんは「カッコイイ」と思って、何割のお客さんは「貧相。汚い」と思うかとか、割合で考えるものだろう。


病床の耳に這い入る蝉の声
No.9852 投稿日 2005年7月19日(火)22時53分 投稿者 弟切 千隼
 だいぶ快復してきました弟切です。熱ぼけした脳みそで一句詠んでみました。お粗末さまです。



>自己課題、ペットの話、起のアイディア出し

 前回(No.9848)提出した案は、主人公のキャラクターが共感しにくいものだったためにボツになりました。起承転結の形はできていたようです。
 今回は、いつもの強化項目のうち、特に主人公のキャラクターに気を配ってみました。前回は、以下の強化項目中の3に引っかかっていましたね。


1)山場を作ること。とにかく盛り上げること。
2)葛藤を入れること。
3)主人公とヒロインと、二人ともに好感が持てること。


ペットの話、起、その16
―――――――――――――――――――――――――――――
・休日昼間の商店街。主人公はお昼御飯を食べるためにファストフード
店に入る。(注1)
・主人公の隣の席に、同い年くらいの女の子(ヒロイン)がいた。(注2)
主人公は食事をしているうちに、彼女がしきりにこちらを見るのに
気づく。「知らない子なのになぜだろう? まさか逆ナンパ?」と主人公は
気になる。「声をかけてみようか? でもこちらの自意識過剰かも?」と悩む。
・ヒロインのほうが主人公に声をかける。「顔にソース(注3)付いてます」
と言いながら、彼女は手鏡を貸してくれる。主人公が鏡を見ると、
派手に顔についていた。彼は慌てて顔をぬぐう。
・主人公は、ヒロインにお礼を言って鏡を返す。ちょうどその時、
彼女の友人がやってくる。友人は主人公のクラスメイトだった。
そのために、ヒロインが同じ高校の生徒であることと、彼女の氏名が
判明する。友人はヒロインに、二人は知り合いだったのかと訊く。
ヒロインは、主人公の失敗のことを言わずに、自分が落とした鏡を
彼が拾ってくれたのだと言う。
―――――――――――――――――――――――――――――

注1:主人公の両親は、この日、用があって外出しました。「お昼御飯は一人で食べてね」と、彼はお小遣いを渡されています。

注2:ヒロインは友人と待ち合わせ中です。彼女のほうが先に来て、待ち合わせ場所の店に入って待っています。

注3:ここはソースでなくてもいいです。ケチャップでも、マヨネーズでも、シェイクのクリームでもかまいません。「顔につくと目立ってみっともないもの」であればいいです。


起承の流れ:
 「主人公が店に入る」→「知らない女の子に注目される。理由は不明。好意を持たれている?」という流れです。


転の方向転換:
 「実は、主人公の顔にソースが付いていると告げたいだけだった」という流れになります。主人公が勘違いしていたわけですね。


いろいろ
No.9853 投稿日 2005年7月19日(火)23時49分 投稿者
新木 伸
>弟切

 このあいだから、箇条書きにしてあるプロットに、変なところで改行が入れられているのだが……。
 おまえの環境以外で見ると、崩れてしまうので、それはやめれ。
 たとえば画面サイズ1024×768、文字サイズ「大」で見てみると、どんなふうになるか、やってみればわかるだろ。



>ペットの話、起、その16

 どうも最近、へんなのばっか作ってくるなぁ。
 起承の流れと転に関して、なにか誤解しているっぽい。

 「起承の流れ」というのは、主人公に動機を作るってことだぞ。
 知らない女の子に注目されても、それだけでは動機は発生しない。

 あと転というのは、主人公の動機から見て予定外のことが発生して、話の流れが転換するということであって、「じつは○○だったのだ!」と、意外でビックリ仰天の真相が明かされることじゃないんだぞ。
 「意外な真相が明かされる」というのは、むしろ結にもってくることが多い。
 ビックリ箱系でオチが付く話は、俺は好かんけどな。

 この16には、起承もなければ、転もない。
 女の子の動機や行動が不自然。鏡を貸すとか、まだるっこしいことをやっているのと、友達がきたときに鏡を貸していたと言ってみるのと、わけわからん。
 作者に都合良く操られているようにしか見えん。キャラクターというのは人間なのだから自分で考えさせて行動させろよ。

 あと結の「女の子の友達がくる」というのが、ぜんぜん、わけわからん。
 その出来事になんの意味があるんだか。


 彼女の友達を出して、彼女がフォローしてくれたことに意味をもたせるのなら、このぐらい落差を付けないと意味がない。

・立ち寄った店で、おとなしそうな女の子を見掛ける。
・好みのタイプなので、つい目で追ってしまう。
・視線に気づかれて、因縁を付けられる。外見とまるで違う性格の女の子。マシンガンのごとくこき下ろしてくる河内弁。気色悪いだのストーカーだの、酷い言われよう。
・彼女の友人がやってくる。てっきり集団で責め立てられると覚悟を決めるが、友人に対しては主人公のことを悪く言わない女の子。





>まこと

 なんか電波的なこと言い出してないか?

 「設定」ってなんだと思ってる?
 宇宙人ってのが設定なのか? それはアイデアとかネタといわれるものだろう。

 「宇宙人」を使ってどんな話が書けるかを考えるのは、素材を見立てる能力だ。
 「ピーマン」を使ってどんな料理ができるか見立てるのと同じことだ。

 「設定」ってなんなのか、まずそこから答えろ。

 ちなみに小説の基本技術は、以下の通りな。
 この際、それぞれのものについても、それがなんであるのか、答えてみろ。

・キャラクター。
・ストーリー。
・設定。
・文章。
・アイデア。


 なお、料理の基本技術は、以下の通りな。

・アイデア。
・素材を選ぶ。
・加工。
・火を通す。
・盛りつけ。

 ところでおまえ、最近、ぜんぜん、小説書いてねーけどさ。
 ひょっとして、宿題やってりゃ小説書かなくていいと思ってる?
 それともこの程度のことやるのに手一杯で、書く暇がなくなってしまうわけ?
 おまえまた、言われることだけやっていれば、プロにしてもらえると、そんなこと考えはじめていない?


材料に関する技術
No.9854 投稿日 2005年7月20日(水)00時00分 投稿者 まこと
>レポートの続き

>>・野菜を選ぶ。知る。
>>・肉を選ぶ。知る。
>>・魚を選ぶ。知る。
>>・調味料を選ぶ。知る。
>>上達するためには、なにをどうすればいいのか、考察のこと

 上達するにはどうしたらいいのか、考察してきました。


・野菜を選ぶ。知る。

 良いものと、悪いものとを、どう選んでいるのか。
 うちは田舎なので、野菜はもらいものが多いんですよね、なぁんて逃げてないで考えよう。
 良い野菜とは、しゃきっとした鮮度の良いもの。悪い野菜とはしなびているもの。
 売っている野菜が、目に見えてしなびているなんてありえないかなぁ。
 それに、しなびていたところで、水にさらしておけばしゃきっと元通りになります。栄養価は下がってるでしょうけどね。

 選ぶ技術を上達させるっていうと。
 触っちゃうとか。
 硬くて、しまっているものは新しい野菜です。その手触りを覚えていくんです。
 スーパーでも手にとって確かめてるおばさんっているし。
 まず悪いしなびた野菜の感触を覚えたほうがいいのかな。
 その感触より硬いものなら良い野菜。そう考えれば分かりやすいかもしれませんね。


 野菜の組み合わせは、どうやって判断しているのか。考えてみます。

 自分が食べてきたメニューのデーターというものがあります。組み合わせの判断は、そのデーターと照らし合わせてやっています。
 野菜料理の組み合わせに関しては、離乳食を卒業して以来、膨大なデーターがあるわけです。そこには、合う野菜、合わない野菜の詳細な情報が入ってます。
 ですから、見ただけでも献立に合う野菜が分かります。

 習得するまでもないでしょう。
 ピーマンを筑前煮に入れる人はいないでしょうし、ごぼうをカレーに入れる人も少ないと思います。
 すでにもっているデーターとの照合さえできれば、良いのではないでしょうか。



・肉を選ぶ。知る。

 料理に合った肉をどうやって選ぶか。手探りでやっていくより、調べたほうが良いでしょう。
 例えば、鳥の竜田揚げ。から揚げ派と竜田揚げ派があると思うんですが、私は断然竜田揚げ派です。
 関係ないか。
 竜田揚げは外がカリカリしているので、肉はジューシーなモモ肉が合います。ジュワッと肉汁がたれてくるくらいがおいしい。

 この組み合わせは、人から教えてもらいました。
 どうしても上手くいかない、と相談して、鳥肉の部位が違うって分かったんです。それから、料理の本も利用するようになりました。

 選ぶ技術を身に付けるには、調べることですね。どの料理は、なんの肉のどの部位が合うのか。最適な組み合わせを覚えていくのが良いと思います。


 そのお肉の良い、悪いの見分けかた。
 お肉の鮮度ってことになりますね。お肉の鮮度は、色で見分けています。きれいだな、と思える色なら、鮮度が良いと考えて間違いないと思います。反対に退色していると感じたら、鮮度は下がっているでしょう。
 これも、目に見えて退色していたら販売はしないと思うんですけどね。日付も表示されていますし。

 色がきれいか、退色しているかの目安。
 常識の範囲内で、きれいな色かどうかということですから、身に付けるまでもないと思います。それでもはじめのうちは、売り場のお肉全部の色を見比べるとかしたほうがいいかな。
 見ているうちに、目も肥えていくでしょう。見たものと、実際に食べたものとがどうだったのか、覚えていくと良いですね。



・魚を選ぶ。知る。

 家は前が海、後ろが山というお土地柄なんです。魚を選ぶなら産地、ってなってしまいます。地元とか、近場の漁港に水揚げされたものに目がいきます。もちろん、地元で揚がらない魚もありますけどね。

 魚の場合は、料理に合わせて選ぶというより、魚に合わせた調理法を考えます。
 魚は鮮度が命です。ですから、まず素材ありきなんです。メニューは魚に合わせて考えます。
 いただきものの魚のときもそう。
 あまり好きじゃないけど、ボラをおすそわけしてもらうことがあります。これは小骨が多くてめんどくさい魚です。フリッターにすると、おいしくいただけます。

 魚に合った料理を選ぶには、どんな料理があるのか覚えないといけません。どんな料理ができるのかは、魚をくれた人に聞くのが一番です。
 買った魚なら、売っている人に聞くのがいいですし。

 でも、都会のスーパーだと難しいかもしれない。そしたら、この方法は一般的じゃないかな。
 だけど、詳しい人に教えてもらうのが、手っ取り早いし、間違いないんです。
 上達するには、素直に聞いちゃうのが良いと思います。

 それと、良い魚と悪い魚の見分けかた。
 これも鮮度でしょう。鮮度の良し悪しは、パックに汁が出ているかどうか。一尾まるごとなら、目玉の透明度と身の硬さですね。
 身の硬さって言ってるけど、あれは死後硬直なのかな。イカでも秋刀魚でも、くたくたのと、こちこちのがありますよね。
 凍ってるわけでもないのに、くの字のまま固まっていたりする。そういうのはとても鮮度が良いです。

 また、それました。
 鮮度を見分ける技術を上達させる方法。
 鮮度の良いものと悪いものの、両方を見てみることです。そして覚えます。そうすれば、良い魚と悪い魚を、見分けられるようになるのではないでしょうか。


 調味料については明日以降にします。


報告
No.9855 投稿日 2005年7月20日(水)00時45分 投稿者 白石 尚

>白石1000字課題「言葉にはできない」アンケート集計結果報告

 アンケートへのご意見、本当にありがとうございます。集計結果は、文字数が多くなったので課題部屋にあげました。こちらもよろしければ見て下さい。もしかしたら意見の読み違えをしているかもしれません。その場合は、指摘をお願いします。
     ↓

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1298&e=res&lp=1298&st=0


以下、課題部屋から一部転載─────────────────

>集計結果から感じたこと。

・男の子が女の子をどう思っているか。12分の8の意見が「大好きか、すこし好き」でした。「すこし嫌い、嫌い」はありませんでした。とてもうれしいです。

・男の子が進路について女の子に相談しなかったわけについては、「彼女をどう思っているか」という気持ちとはあまり関係ない意見が多いと思いました。女の子を好きであることと、自分の進路のこととは、違う棚にあるような印象を受けました。
 
 ですけど、
・男の子は、いまなにを考えているのかという質問では、半数が女の子を意識した内容の意見でした。


>男の子の心理の流れ

・「大好き」→「恥ずかしい」→「やっぱり好き」
・「大好き」→「でも進路については自分で考えたい」→「だけど女の子がどう思うかが気になる」
・「大好き」→「好きだから言えない」→「言えないからつらい」 
・「大好き」→「でも責任を取りたくない」→「自分のことしか考えきれない」

 などの葛藤の流れを感じました。

 読みにくく解りにくい文章であるのに、多くの方が好意的な印象を持って下さったことが、とてもうれしかったです。

─────────────────────以上
 

>小説とはなにか。

 6月29日に「言葉にはできない」を課題部屋にあげてから、ちょうど一ヶ月が過ぎてしまいました。
 一ヶ月間、ひとところに停滞していたわけです。
 その間に、ずいぶんいろんなことを知りました。

 小説とはなにかなんて、逆立ちしたってわからなかったことが、今は少しわかりかけていると思います。そして、小説を書くというのはどういうことなのか、についても。


・小説を書くとは──登場人物が言ったりしたりしたことを、忠実に文字に表すこと。

 わたしがこの二週間やっていたことは、「白石の主観で、登場人物を別の人間にしようとしていた」ってことではないでしょうか。
 自分で考え、自分で歩ける登場人物に、「こう思え」「こう動け」と、白石の考えを押しつけようとしていただけのような気が。

 彼らは人の目に触れた瞬間から、もうすでに自分の意志を持った一人の人間として存在する。それは汚してはならない。
 そういうことを痛く感じました。

 
 白石


誤字
No.9856 投稿日 2005年7月20日(水)00時50分 投稿者 白石 尚
 ↑↑
正しくは
>>6月29日に「言葉にはできない」を課題部屋にあげてから、約三週間が過ぎてしまいました。
>>約三週間、ひとところに停滞していたわけです。

 久々にやってしまいました。失礼しました。


いろいろ
No.9857 投稿日 2005年7月20日(水)18時36分 投稿者
新木 伸
>小説とはなにか

 いまだに「小説とはなにか」にぜんぜん届いていないが。
 まあ思考過程の開示なのだと受け取っておく。

>>自分で考え、自分で歩ける登場人物に、「こう思え」「こう動け」と、白石の考えを押しつけようとしていただけのような気が。
>>彼らは人の目に触れた瞬間から、もうすでに自分の意志を持った一人の人間として存在する。それは汚してはならない。

 他人の話をリライトするという経験を積めば、そのあたりの潔癖さが身に染みつくわけだが。
 なにせ他人のキャラだ。変えたらすぐにバレる。
 だから魚住と組んで、リライト大戦しろっていったのにー。いったのにー。

 キャラが自分で考え、自分で動くということは、小説の必要条件ね。だが十分条件ではない。
 必要条件というのは、押さえておかねばならないこと。すくなくともそれを満たさないと小説にはならないということ。
 十分条件というのは、押さえておけば小説になるという条件。それを満たせば確実に小説になるというもの。

 キャラが「子供」なのだとする。作者が「親」なのだとする。
 親のなかには、「バカ親」っていうのがいるよな。子供を自分の身体の一部だと勘違いしているやつら。

 小説を書こうと思うなら、まずバカ親を卒業しろ。
 子供にああしろ、こうしろと指図して、自分の意のままに行動させようとするバカ親は巷にいくらでもいるわけだが……。
 白石、おまえもその一人だったということだ。

 親の見栄で勉強ばっかさせられている子が可哀想とか言ってやがるけど。
 おまえなんか、考えるのが面倒だから――てな理由で、「そうそうこの子はきっと女の子のことをこう思っていたんだ。そうだ!そうなんだ!」とか、自分が思考放棄するために、適当な理由をでっちあげて、それでよしとしていたわけだろ。
 バカ親以下だな。教育ママのほうが、まだすこしはマトモなことを考えているぞ。

 登場人物というものを、おまえの破れた夢の代行者にするんじゃない。
 9842あたりの青臭い主張を読むと、つまり白石は、「夢を追いかけるのはカッコイイ」と思っているらしい。
 やりたいことを追いかけてみたり、家を出て自活してみたり、なにか目的を持っている子は素晴らしくて、目的のない子は「可哀想」だと思っているらしい。
 あげく、大人は子供を導いて「夢」や「目的」を与えてやるべきだ、なんていう思想まで語っているようだが。

 これって、ようするに、自分の願望を子供に押し被せているだけなのね。
 白石自身が、そうしたかったのだろう。
 自分がやりたいことができなかったその反動で、やりたいことを後押ししてあげることは素晴らしいと、お節介で無責任な思想を持ってしまっているわけね。

 まあ感想部屋でも叩かれていたわけだけど。
 家を出て自活するのは素晴らしいことだと言っているけど。
 おまえ、未成年が自活するって、どれだけ大変か知ってんの?
 もう大人だろ。自活するのが誰だけ大変か、想像しろよ。

 おまえ、いまこの瞬間に、一人で自活をはじめるのだとする。旦那はいない。誰も助けてくれない。自分一人で、住むところを用意して、生活するのだとする。
 保証人がいないとアパートの部屋も借りれないぞ。40過ぎのオバハンがどんな職を見つけられる? スーパーのレジ打ちか?
 色々知ってる大人でさえ、そうなんだから。
 なにも知らない未成年は、もっと大変なわけよ。

 人がやりたいことというのは、ほぼすべてのケースにおいて、他人から反対されるようなことなんだよ。
 反対を押し切ってまで強行する意気地がないのなら、やめさせておくべきだ。
 まっとうな大人なら、夢をほざく若造は、まずゲンコツで折檻してやるべきだ。
 その程度で黙ってしまうような夢なら、持たんでいい。おとなしくレールに乗って歩いてろ。まっとうに自分で自分を食わせるということだけで、まず大変なことなんだ。

 たとえば小説家になろうという高校生男子がいたとする。
 小説書こうっていうくらいだから、まあ、頭は悪くはないはずだな。
 順当に大学に進んでいけば、サラリーマンになって、そこそこかもしれないけど、まあ一生涯安泰となるわけよ。
 それをわざわざ背中を押して、「夢を追いかけてみなよ」とか甘言を囁いて、やくざな道に進ませようというわけだ。まともな大人のやるこっちゃないわな。

 小説家に限らず、たとえばスポーツ選手でもいい。
 知ってるか? プロ野球選手の定年となる年齢って。
 野球選手は30代半ばで定年がくるわけよ。
 コーチになったり、芸能界入りして解説者になったりする人間は、ごく一部。まず95%以上の退職者が、野球と無縁の第二の人生を歩むことになる。
 なにせ、十代のはじめから、三十代の半ばまでの20数年間、リトルリーグ、高校野球、プロ野球――と、ず〜っと野球のこと「だけ」しかやってきていないから、手に職がまったくついていないわけよ。社会常識もなく、まともなサラリーマンにもなれないから、タクシー運転手だとか、そんな仕事に就くしかない。
 巨人あたりの有名どころで、そこそこ活躍していた選手でも、そうなわけ。
 たとえ成功したとしても、三十代半ばまでしかできないような、そんなヤクザな仕事に好んで進ませようという大人は、気が狂ってる。
 まあ、白石みたいなのが世の中にいっぱいいて、「野球選手になりたい」「頑張ってみなよ。夢を追うのは素晴らしいことだよ」なんて無責任なこと言ってやがるんだろうな。

 俺は真人間でなくて、小説フリークって名前のヤクザもんだから。「小説家になりたいです」とか言ってくるやつがいたら、「おう。なれなれ」とか言うけどさ。
 そいつが破滅しようがどうなろうが、知ったこっちゃないし。
 まあそれでも一分の良心があるから、最大出力でシゴいてやって、早めに潰して、「もう作家だめぽ」と自分から撤退を選ぶようにし向けているけどさ。


 ……話が脱線したが。
 夢を追うことのなんたるかを知っていないやつが、気軽に夢を口にするのは、俺のプチ地雷なもんで。

 で、「小説とはなにか」。
 「人間キャラ」と「書き割りキャラ」の違いとは。
 引き続き、答えてくること。

 人間とはなにか、ということでさえ、おまえはろくに答えちゃいないぞ。

 キャラの意志や思考や行動に直接手を付けてはならないのだとすると、じゃあ作者はどこであれば干渉できるわけ?
 なにも手を付けないでいると、話の行く先が決まらないだろ。ストーリーの方向は誘導しなければならない。キャラに任せるだけで放置しておくと、話に流れができなくて散漫なままで、物語とはならない。
 作者はストーリーに対して、どんな働きかけをするものなのだ?
 キャラを直接操作する――という、容易であり、白石含むアホどもがすぐに使おうとするダメな手段以外で?





>まこと

 野菜の組み合わせ。

>>自分が食べてきたメニューのデーターというものがあります。組み合わせの判断は、そのデーターと照らし合わせてやっています。
>>野菜料理の組み合わせに関しては、離乳食を卒業して以来、膨大なデーターがあるわけです。そこには、合う野菜、合わない野菜の詳細な情報が入ってます。
>>ですから、見ただけでも献立に合う野菜が分かります。
>>習得するまでもないでしょう。
>>ピーマンを筑前煮に入れる人はいないでしょうし、ごぼうをカレーに入れる人も少ないと思います。

 それが、習得が必要なことなんだよ。

 ピーマンを筑前煮に入れちまうようなやつが、多いんだよ。
 味音痴の自覚もなくて、珍しい組み合わせならなんでもイケるだろうと勘違いしているやつがいるんだよ。
 女子高生のスポ根もので「相撲」だとかさ。

 じゃあ、「宇宙人」という食材があるとする。
 これがどんな料理に使われることがあるか、列挙してみろ。
 宇宙人で青春グラフティは? 宇宙人でサイコホラーは? 宇宙人で友情は? 宇宙人で難病物は?
 宇宙人と少女の自立は?
 湖の精霊と少女の自立は?



>>料理に合った肉をどうやって選ぶか。手探りでやっていくより、調べたほうが良いでしょう。

 残念なことに、小説は料理ほど索引が充実してないのね。
 人に相談しても、まず返ってくるのは「いいですねー」という役にも立たん感想ばかりで、「それは使う肉の種類が違うんじゃないの?」とまっとうな指摘を行える人間は、数少ない。
 どの料理にどんな肉が合うかってことは、手探りでやるしかないわけ。


遠花火【とおはなび】
No.9858 投稿日 2005年7月21日(木)01時18分 投稿者 弟切 千隼
 先日の夜、自宅にいたら、遠くに花火の音が聞こえました。
 近くで見る花火だけでなく、遠くで聞く花火もいいですね。遠花火には、なぜか物寂しげな風情を感じます。近くの花火が豪快なのと対照的です。



>自己課題、ペットの話、起のアイディア出し

>> 「起承の流れ」というのは、主人公に動機を作るってことだぞ。
>> 知らない女の子に注目されても、それだけでは動機は発生しない。
>>
>> あと転というのは、主人公の動機から見て予定外のことが発生して、話の流れが転換するということであって、「じつは○○だったのだ!」と、意外でビックリ仰天の真相が明かされることじゃないんだぞ。
(新木さんのNo.9853の書きこみより)

 やはり、弟切はまだ起承転結がわかっていませんね。
 今回は、「起承で主人公に動機を作る」・「転で(主人公の動機から見て)予定外のことが発生する」の二点に気を配ってみました。その他の強化項目は、いつものとおりです。


1)山場を作ること。とにかく盛り上げること。
2)葛藤を入れること。
3)主人公とヒロインと、二人ともに好感が持てること。


ペットの話、起、その17
―――――――――――――――――――――――――――――
・主人公は友人に誘われて、夏の海へ出かける。海水浴という名目のナンパである。(主人公は人並みに異性に興味はある。しかし恥ずかしくてナンパはしたことがない)
・ナンパ慣れした友人は、ある女の子二人連れに的を絞る。友人と片方の女の子とは話が弾んで、いい感じになる。もう片方の女の子は、聞き役に回る。主人公も場を盛り上げるために話そうとするのだが、ろくに話せない。彼は女の子慣れしていないので、何をどう話したらいいのかわからない。
・主人公たちの近くにいた子供が、ビーチボールが風に吹かれて海へ流された、と騒ぐ。友人は女の子と話すのに夢中で、騒ぎを無視する。主人公が海へ飛び込んでビーチボールを取ってくる。(主人公は泳ぎが得意)
・聞き役に回っていたほうの女の子が、主人公を誉めて、話しかけてくる。あれだけ泳ぎが上手いなら教えて欲しいと言われ、主人公は彼女に教えることになる。
―――――――――――――――――――――――――――――

起承の流れ:
 「主人公が友人とナンパに行く」→「主人公だけうまくいかない。何とかしようと焦る」という流れです。

転の方向転換:
 「ナンパとは関係のない事件が起こって、主人公が人助けをした結果、主人公もナンパが成功する」と流れが変わります。


いろいろ
No.9859 投稿日 2005年7月21日(木)02時29分 投稿者
新木 伸
>白石

 ヒントをひとつあげよう。

 「言葉にはできない」の話。
 男の子のモデルが、そのバスケをやっていたという息子なのだとしたら、女の子のほうのモデルは、白石自身なんじゃないの?

 そうしてみたら、男の子はなぜ進学せずに就職することにしたのか。なぜ家を出たのか。なぜ相談してくれなかったのか。
 女の子はそんな男の子をどう思ったのか。
 すべて判明するんじゃないのかな?

 男の子のモデルはひょっとして息子?
 ――ということまでは気づけても、女の子のモデルが自分ということは、自分じゃ気づかんのだろうなぁ。
 身も蓋もねーから。(^^;
 深層意識が気づくことの邪魔をしてくる。




>弟切

 転とはなにかの話。

 「予想外のことが起きる」ということと――。
 「予定外のことが起きる」ということとは――。

 ――けっこう近い。
 なので間違えやすい。

 予想と違うということなら、ただ考えもしなかったことが起きればいいだけの話。
 しかし予定が立つためには、主人公に明確な心づもりがなくてはならんわけよ。これが動機というもの。
 違うのは、気持ちの明確さなわけだな。
 そこに注目しさえすれば、「予想外」と「予定外」の区別はたやすいはずなのだが……。

 主人公の、なにかをしたい。どうしたい。――という気持ちがはっきりと立っているときに、それを妨げる方向とか、あるいは助けになる方向とかに、横から力が加わることを「転」という。
 この「外力」は作者が仕掛けるものなのね。
 それに対して起承の流れは、主人公の内部から起きるものである。

 主人公の内部から生まれた方向性に、作者による外力を加えて攪乱して、話の展開にバリエーションと変化をもらたすことが、現代における話作りの基本フォーマット――「起承転結」なわけだ。


 んで、その17。

>>ペットの話、起、その17

 主人公の動機が弱い。
 ナンパにきました。でもうまく話せません。――では、動機と予定が立っていない。
 主人公がなにをしたいのか、はっきりしたものがない。

 男三人でナンパにきました。手慣れた友人二名のご相伴にあずかろうと思っていたら、ナンパした女の子は二人組でした。話術もなくイケメンでもない主人公は、あぶれてしまうことが確定したわけで、いっそこの場を盛り立てて、友人二名の引き立て役に徹しようと腹をくくって行動したら、気の利くところが好印象となって、女の子の片方といい感じになれました。
 その女の子は、しっかりと、友達想いの心根をわかってくれていました。携帯番号もゲットして、めでたしめでたし。

 ――とかいう形なら、動機と心づもりとがハッキリ立っていて、そこから転じていることになるわけよ。

 こうして直してみせてしまうのは、よくないのかもしれないけど。
 これもひとつのやりかたとしてやってみるか。
 直されてしまったら、どんどん新ネタを出してくること。

 10個出したら、10個がぜんぶOKとなるレベルでないと、実戦に使えんわ。
 プロットを練る練らないという以前の話だよな。

 ちなみに直されたなら、主人公の内的動機からくる起承のベクトルがどう立っているのか、どう外力が加わって、どう転じているのか、簡単でいいから分析のこと。
 「ふ〜ん」と眺めるだけでは、なにも身につかん。


 あと転が「予想外」になって、びっくり箱になってしまうのは、起承で動機が明確になっていないせいだからだ。方向性が定まっていないところに、とにかくなにか新しいことを起こそうとするから、どうしたって意外なことになってしまう。結果、びっくり箱になってしまう。
 はじめの動機をしっかりと立てることに気をつけてやってみろ。


増え〜る増える宿題〜♪
No.9860 投稿日 2005年7月21日(木)07時48分 投稿者 まこと
 宿題、どれから答えたらいいんだか。

>>「設定」ってなんだと思ってる?
>>この際、それぞれのものについても、それがなんであるのか、答えてみろ。

・キャラクター。
・ストーリー。
・設定。
・文章。
・アイデア。

>>なお、料理の基本技術は、以下の通りな。

・アイデア。
・素材を選ぶ。
・加工。
・火を通す。
・盛りつけ。

 この質問に答えます。


・アイデア。

 ネタのことです。
 「宇宙人」を思いついたなら、それがアイデアです。
 「宇宙人」っていうのは、宇宙規模でみた異邦人のことですね。規模のでかい外国人です。
 異文化交流というか。違ったコミュニティにいる相手とのふれあいを描いた物語になりますね。

 料理の基本技術でいうと、まんま、アイデアです。

 シチュ燃えの私なんかは、ワンシーンとかワンカットが浮かんできて……エウレカが多いけど、物語になっていきます。


・キャラクター。

 読む人が物語を楽しむための案内役かな。
 キャラクターに感情移入することによって、物語の中に入っていくことができます。現実とは違う、非日常を体験させてくれるんです。
 キャラクターとは、読み手を物語の中へと連れていってくれる、ガイドさんだと思います。

 キャラクターを選ぶ技術は、素材を選ぶ技術と通じています。
 物語に合ったキャラクターを選ぶ。料理に合った材料を選ぶ。どちらも、ぴったりの素材を見分けるという点が同じです。

 キャラクターとしての「宇宙人」を考えてみましょう。
 主人公に、ってのは感情移入の面で難しいものがありそうなので、ヒロインを宇宙人にしちゃう。こんなのはどうでしょう。

 ここで必要なのが、素材を見分ける技術なんですね。


・設定。

 物語の世界のことです。舞台と、背景と、登場人物を決めるのが設定です。

 例えば「宇宙人」が出てくる物語だとします。その場合、読み手に無理を感じさせない舞台、背景を考えます。物語の世界を、楽しめるものに作っていく。それが設定です。

 料理の技術でいうなら、選んだ素材が加工されるところでしょう。


・文章。

 描写と説明でもって、物語を食べられるようにする技術。それが、文章です。
 火を通すことだと、前回解説を受けてますね。

 臨場感のある文章でもって、リアリティのある「宇宙人」にしてあげたいものです。



・ストーリー。

 物語のことです。
 アイデアを思いついたら、物語の設定を決め、プロットを練って、文章にして、ようやくストーリが仕上がります。
 ストーリー=お料理。盛りつけられたお料理がストーリーです。




>小説

 小説ですが、書いてましたよ。だた、アップできるような仕上がりにならないんです。自分でも変だと思うようなものになっちゃいまして。
 リテイクもしたんですよ。でも、だめ。
 直しても変なまま。思うようにいきません。だからアップしてません。迷宮入りしてぐじゃぐじゃ。時間ばかりかかって、しかもどんどん変になってくような気がするんです。ですから、ボツにしました。
 新しいのをやろうと思います。これから買い物に行くところです。


 あと、答えるのはなんだっけ。調べて後日にします。
 もーっ、キャパなさすぎ。


大好き
No.9861 投稿日 2005年7月21日(木)15時11分 投稿者 白石 尚

>#9842の白石の失言で、いやな思いをされた方、本当に申し訳ありませんでした。



 熱が出たと思ったら、風邪でした。今日は、自宅療養中です。

 うちの会社の従業員が一人やめることになりました。
 人手不足により白石は、来週からリフォーム工事の現場監督に復帰しなくてはなりません。わーわーがーがー言いながら、職人さんにきれいな仕事をしてもらうのは骨が折れます。ちょっとハードな生活が続きそう。


 
>「小説とはなにか」。
>「人間キャラ」と「書き割りキャラ」の違いとは。

>>キャラの意志や思考や行動に直接手を付けてはならないのだとすると、じゃあ作者はどこであれば干渉できるわけ?
>>なにも手を付けないでいると、話の行く先が決まらないだろ。ストーリーの方向は誘導しなければならない。キャラに任せるだけで放置しておくと、話に流れができなくて散漫なままで、物語とはならない。
>>作者はストーリーに対して、どんな働きかけをするものなのだ?


 また出た。難しい質問。と、思っていたら、
 #9859の弟切さんへの書き込みの中に、答えっぽいものがあったので、拾いました。
 
>>主人公の、なにかをしたい。どうしたい。――という気持ちがはっきりと立っているときに、それを妨げる方向とか、あるいは助けになる方向とかに、横から力が加わることを「転」という。
>>この「外力」は作者が仕掛けるものなのね。
>>それに対して起承の流れは、主人公の内部から起きるものである。


 これを白石の「言葉にはできない」にあてはめる。
・裕子は一也の気持ちが知りたかった。
・知りたい、聞きたい、でも聞けない。
・一也が全然関係ない話をする ←これが、作者が作った「転」。
・裕子は、一也の気持ちはどうでもいいと思った。

起 作者が問題提起する
承 主人公が受ける
転 作者が結びのきっかけを与える
結 主人公が吸収する



>「小説とはなにか」
 
・作者が言いたいことを、登場人物の言動によって読み手に伝えるもの。

 

>「人間キャラ」と「書き割りキャラ」の違いとは。
 
・「人間キャラ」=キャラ自体の考えで、動いたり喋ったりする。
・「書き割りキャラ」=キャラは思考しない。役割を果たすためだけに動いたり喋ったりする。

 違いは、「キャラが自分で考えるか、考えないか」
 


>白石1000字課題「言葉にはできない」について

>>男の子のモデルが、そのバスケをやっていたという息子なのだとしたら、女の子のほうのモデルは、白石自身なんじゃないの?


 息子(二十歳)から、課題の質問に返事がきました。

 なぜ白石はパソコンを使わず、携帯メールで1000字打ったのか。
 旦那いわく「頭が固い」
 白石が思うに「思いこみが激しい」


以下、息子とのメールでのやりとりです────────

「一也は裕子をどう思っているか」
「好きやけど友達」
「なぜ一也は裕子に就職のことを話さなかったのか」
「裕子には関係ないけん」
「最後に二人が坂を駆けあがって笑ったのはどうしてか」
「足の話題になったけん?」

 ちょっとここでめげそうになったんだけど、続けて質問。

「好きな子に黙っているわけは?」 
「関係ないと思っとーけん。それで別れたら、別れたでいいと思っとるけんと思う」
「好きなのに?」
「就職した後考えればいーやん。高校生のつきあいで、なかなか将来まで考えんやろ」

 ちょっと息子の文面がキレかけ。

「じゃ、最後にひとつだけ。話さなかったわけは?」
「二人とも、なんか考えよったっちゃない!」

─────────────────────────以上

 
 これでいくと、白石はみごとに失恋。

 でも、違う。
 アンケートを集計していて気付いたのは、男の子が女の子を「大好き」という意見を見るにつけ、うれしくてうれしくて、そっか、やっぱり好きなんだ、よかったーって、何故かなぐさめられたこと。


【起 作者が問題提起する】
 ここで作者は、
「一也は裕子のことを好きなんだと思う。でもそのことを気付いてないか、知らんふりしてるか、照れているかのどれかなんだよ」
 という、裕子にとってはまことに迷惑な問題提起をしてしまった。
 そんなこと言われたってと、裕子は困ってしまう。
 だからしょっぱなから夕日は沈みかけるは、上り坂だわ、気分は落ち込むは……

【承 主人公が受ける】
 ここで一也がいきなり話しかけてきたもんだから、裕子は問題を受けざるを得なくなった。
 ものすごく悩んでいる。

【転 作者が結びのきっかけを与える】
 作者が一也の気持ちを分かっていないから、一也の言動で察しなさいと、悩んでいる裕子を冷たく突き放した。
 と言うより、そうしかできなかった。

【結 主人公が吸収する】
 裕子はちきしょーと思ったんですね。
 いいよ、もう。わたしが勝手に一也のこと好きなだけでも。一緒にいられる間は大好きでいてやる!

 って、感じだったかな。
 とにかく、裕子は気が強かった。

 裕子が結で「バカ野郎」と言ったのは、作者に対してではなかろうか。
 それが証拠に、この瞬間から、カメラワークがズームアウトしている。
 作者に背を向け、二人は走って行ってしまった。しかも笑っている。あの二人にしか通じない気持ち。作者には分からない。だから「言葉にはできない」と、作者は逃げた。サイテー。




 >裕子=白石?

>>そうしてみたら、男の子はなぜ進学せずに就職することにしたのか。なぜ家を出たのか。なぜ相談してくれなかったのか。
>>女の子はそんな男の子をどう思ったのか。
>>すべて判明するんじゃないのかな?

 頭がボーッとしてきたので、一眠りしてから考えます。

 白石
 


危機一髪
No.9862 投稿日 2005年7月21日(木)23時56分 投稿者 弟切 千隼
 仕事をしながら煮物をしていて、危うく鍋を焦がしそうになった弟切です。火を使っている時に、そばを離れてはいけませんね。



>起承転結

>> 主人公の、なにかをしたい。どうしたい。――という気持ちがはっきりと立っているときに、それを妨げる方向とか、あるいは助けになる方向とかに、横から力が加わることを「転」という。
>> この「外力」は作者が仕掛けるものなのね。
>> それに対して起承の流れは、主人公の内部から起きるものである。
(新木さんのNo.9859の書きこみより。以下、引用元はすべて同じ)

という指摘をもらいました。この考えに基づいて、新木さんは弟切の案その17を修正したわけですね。
 修正された案を分析してみます。


―――――――――――――――――――――――――――――
>> 男三人でナンパにきました。手慣れた友人二名のご相伴にあずかろうと思っていたら、ナンパした女の子は二人組でした。話術もなくイケメンでもない主人公 は、あぶれてしまうことが確定したわけで、いっそこの場を盛り立てて、友人二名の引き立て役に徹しようと腹をくくって行動したら、気の利くところが好印象 となって、女の子の片方といい感じになれました。
>> その女の子は、しっかりと、友達想いの心根をわかってくれていました。携帯番号もゲットして、めでたしめでたし。
―――――――――――――――――――――――――――――


 この主人公は、「ナンパをしよう」という動機がはっきりしています。技術が伴っていないだけで、意欲はありますね。
 「女の子と仲良くなりたいのだけれど、技術が伴わないためにできない」ことが、読み手にちゃんと伝わってきます。主人公が「せめて場を盛り上げよう」と考えることが、自然な流れとして感じられます。同時に、くさらずに引き立て役になろうとする主人公に好感を持てますね。


 上記の転は、主人公を助ける方向に働きます。一人の女の子が、主人公の裏方ぶりを評価してくれました。
 これは主人公にとっては「予定外」のことですね。主人公は、話術で楽しませるなり、外見の良さを見せつけるなりしないと、女の子には受けないと思っていました。引き立て役になったのは、もてようと思ってやったわけではありません。
 なのに、引き立て役をやったことで、女の子に受けてしまいました。だからこそ「転」になるのですね。
 裏方の気持ちをわかってくれたことで、女の子のほうも好感が持てます。



 弟切の元の案ですと、主人公が何をどうしたいのかわかりません。

 ナンパする意欲満々なら、少しは自分で動くでしょうに、そういう感じではありません。
 一応ナンパするつもりがなければ、野郎ばかりで夏の海へなど行かないでしょう。かといって、技術や外見を磨いている様子はありませんし、お金に物を言わせるとか、何らかのコネを使うとかしている様子もありません。

 というふうに、弟切の主人公は「動機はっきりしない君」なわけです。これが起承の流れができない原因ですね。ひいては転ができない原因でもあります。


 上記の分析を生かして、次の案を出します。


いろいろ
No.9863 投稿日 2005年7月22日(金)00時10分 投稿者
新木 伸
>まこと

 設定ってのは、器だろうが。
 料理を盛りつける器な。
 器がなくちゃ、料理が提供できんだろ。
 現代日本。共学の公立校。――とかいうのだって、設定のうちだ。
 なんの変哲もなくて、安っぽい設定だから、これはいうならば、発泡スチロールの器みたいなもんかな。
 この場合、すべての物語は高校という舞台の範囲内で起きるわけだろ。高校というルールのなかで動いてゆくわけだよな。
 設定っていうのは、世界の大きさと形と範囲とを定めるものだ。

 料理でなにが大事っていえば、まず「中身」であるわけだ。
 うまい料理は、どんな器に盛っていたって、うまいわけだし。まずい料理は、どんな素晴らしい器に盛っていたって、まずいわけだし。
 うまい料理が、素晴らしい器に盛ってあったなら、相乗効果で素晴らしさは2倍でなくて、2乗となるわけだが……。
 まず初心者がやるべきなのは、うまいものを作るまえに、「食えるもの」を作ることだ。
 だからはじめは特殊設定なしで、普通に食える料理を作るところから始めさせている。どうせ1000字じゃ特殊設定なんて無理なのだし。

 食えるものを作れるようになるまでは、器は発泡スチロールで充分だ。
 中身もろくに作れんのに、設定にばっか凝っていたって、しかたがない。


 ストーリーは献立な。
 レストランで食べるコース料理なら、料理の順番。
 家庭料理なら一緒に出されるもの組合せのこと。

 食卓に出された料理なら、おかず→白飯→みそ汁→漬けもの、とか、好きな順番に食べていけるけど。
 小説ってのは、食べる順番まで作る側が決めなければならない。


 会話文。会話文。動作文。描写。説明。説明。会話文。動作。会話文。――みたいな感じに、口に運ぶ順番まで決まっているだろ。
 これは一行単位での話だが。
 もっと大きな構造では、章単位とか、読者になにをどんな順番で食べてもらうのか、すべて決定済みとなっている。

 おまえは以前は漫然と小説を書いていたわけだが、最近は、一文単位で注意を払うぐらいのことは出来るようになっているはずだから、作者がすべて計算したうえで、一口ずつ、口に運ぶ順番まで決めて文章を書いているという概念は、理解できるはずだ。


>>小説ですが、書いてましたよ。だた、アップできるような仕上がりにならないんです。自分でも変だと思うようなものになっちゃいまして。
>>リテイクもしたんですよ。でも、だめ。

 じゃあ、上げておけよ。
 「ヘンテコ。萌えないゴミ」とか銘打って上げておけば、間違って、誰かが本気でレスしてくれちゃう事故も防げるから、問題ない。



>>あと、答えるのはなんだっけ。調べて後日にします。

 宿題帳を付けろ、って、前に言ってなかったっけ?
 ビジネスの現場では「TO DO LIST」とか言うそうだけど。

 テキストエディタに書いておくわけ。
 優先順位の高いものから上に並べてゆくわけ。あと仕事の大変さ別も書いておくわけ。
 基本は、上にあるものから片付けてゆく。
 まとまった時間が取れないときとか、集中力が上がらないときには、少し下のほうにあっても、軽いものを先に片付けるわけ。





>白石

>>・一也が全然関係ない話をする ←これが、作者が作った「転」。

 だからキャラの言動を操るな、っつーの。
 強制した瞬間に、キャラは死ぬんだっつーの。
 それをやったの瞬間、キャラの顔はキャラ本人ではなくって、白石ママの顔に変わっちゃうわけ。白石ママが「関係ない話を始めなさい」と指図したから、彼は関係ない話を始めたわけ。彼が自分の意志で自発的にやったんじゃないわけ。
 彼は死んで、顔も中身も、白石ママにすり替えられてしまったわけ。

 そんなことを繰り返しているから、主人公にもヒロインにも、白石ママの顔がのっぺりと貼りついていて、どこを見回してもすべて同じ顔のキャラしかいないという、ホラーみたいな小説になってしまうわけ。


>>・作者が言いたいことを、登場人物の言動によって読み手に伝えるもの。

 言い換えてみると――。
 小説というのは、「白石の言いたいことを、白石の操り人形の言動によって読み手に伝えるもの」――ということになるのか?

 それは青年の主張というものであって、べつに小説の形態を取る必要はない。
 弁論大会というメディアもある。
 プロ活動でも、私見を披露することでお金をもらう「エッセイ」という仕事もある。
 そういうの書きたいんだったら、小説家でなくて、エッセイストに転向したほうがいいぞ。
 エッセイであれば、べつにキャラなんか出さなくたっていいんだぞ。おまえの主張や考えだけ書いていればいいんだぞ。

 テーマだの主張だのといったものは、小説のなかに香辛料として織りまぜられるものであって、決して主題とはなるものではない。

 だいたいおまえの込めてるモンっていったら、「見て聞いて理解して肯定してうなずいて! わたしこんなに苦しかったの!」であって、言いたいこととか、主張とか、そんな御大層なもんでもないだろ。単なる苦痛の悲鳴だろ。

 ちなみに、このへんの「小説とはなにか」というものについては、俺の趣味がだいぶ入っている。
 実際には、テーマや主張を前面に押し出している小説もある。
 「痛い苦しい! ねえわかって!」と叫ぶことを、俺は「抱っこ小説」と言っているが……。抱っこ小説だからダメ、世の中は評価しない、ということはない。
 俺はエンタメ作家なもんで、俺が教えたいのと、教えられるのは、エンターテイメント小説なわけね。

 ここにいるかぎり、常に、「いかに読者を愉しませるのか」という方向に誘導されて、矯正されてゆくのだと思え。納得いかんなら、どこか別のところで学ぶべし。

 痛かったり、苦しんだりする路線の話が、まるでダメということはない。
 成長には痛みと苦しみは付きものだし。「復讐」なんて普遍的なテーマは昏いカタルシスのあるものだし。
 作者が自分を抱っこしてもらうために書かれる話が、NG(ダメ)ということな。
 読者を愉しませるために書かれたものであれば、どんなんだって許容される。
 ちなみに「愉しむ」というのは、喜怒哀楽、いずれかの感情を喚起するということな。怒らせたり、苛立たせたりすることも、立派なエンターテイメントだ。
 退屈というのが、人間の一番の敵なわけだ。
 退屈に対抗する手段なのだな。エンターテイメントというものは。


 また脇道に逸れたが。

>>・作者が言いたいことを、登場人物の言動によって読み手に伝えるもの。

 登場人物は出てきても、それが操り人形じゃあなぁ……。
 「転」とはなにか――で、「キャラを操って足デカイと言わせること」とか書いちまうんだもんなー。
 そんなのは小説とは言わんよなぁ。


>>・「人間キャラ」=キャラ自体の考えで、動いたり喋ったりする。
>>・「書き割りキャラ」=キャラは思考しない。役割を果たすためだけに動いたり喋ったりする。
>>違いは、「キャラが自分で考えるか、考えないか」

 豪華に難しく書くのをやめてみたら、こんどは簡潔っぽく書いてみるわけか。
 こうして簡潔に書くと、なんだか「真理」っぽくなるよな。

 豪華に書くのが、飾り立てることによる外的な目くらまし効果を狙ったさもしい行動なのだとすると、簡潔に書くことは内的な目くらまし効果なわけだな。
 他人をごまかすのではなく、自分自身をごまかすための作戦なわけだな。

 だいたい「小学生にもわかるよう書け」と言ったろ。「自体」とか、「思考」とか、その言葉、小学生にわかるのかよ?
 あと、キャラが自分で考えるって、どういうことよ?
 概念的すぎて、ぜんぜん、わかんねー。もっと具体的に言ってくれないと、小学生は理解できんぞ。
 自分で考えているキャラと、考えていないキャラとは、なにがどう違うのさ?

 てゆうか、現実の人間にも、そんなのいないか?
 自分で考えないやつは人間じゃない、とか言い切ってしまうと、大変なことになるぞ。
 世の中の多くの人は人間でないことになってしまうぞ。「みんなが履いてるから」てな理由で、ルーズソックスを履いている女子高生は全員、人間でないということになるぞ。いまもういないけど。でも千葉県柏にはいるんだけど。

 なにか仕事を与えたときに、本当に言われたことしかやんねーやつとか、いないか?
 自分で考えて動け! ――とか、怒鳴りつけたりしない?

 てゆうか、いま白石が実際にそうなんだけどさ。
 俺、怒鳴り散らしたいところなんだけど。
 質問意図を酌み取って、もうちょっと、自分で考えて動いてもいいんでないかい?

 白石は人間なの、どうなの?
 人間の本質は、自分で考えるかどうかではないよな。
 自分で考えていない白石にだって、なにか、人間の本質たる性質があるはずだろ。

 自分で考えてない白石だけど、「やーい。てめーなんか人間じゃねーよ。このお人形〜。ガラクタ人形〜」とか言われたら、どう感じる?

 あとお人形さんでも、ぬいぐるみでもいいけど、本物の「お人形さん」に対して、同じことを言ったとしよう。「やーい! お人形〜!」ってな。
 そのお人形さんは、どう感じる?




>息子の返事

 おまえの家系は、みんな問いつめるとキレるんだな。
 いや別に誹謗したいわけでなくて、役に立たねー、と言いたいだけだが。

 ヒントになる会話がけっこう含まれているんだけど。
 キレちゃった相手って、もうまともに答えてくれないんだよね。
 たとえば、こことか。

>>「就職した後考えればいーやん。高校生のつきあいで、なかなか将来まで考えんやろ」

 「じゃあ就職したら将来まで考えようと思っているわけ?」――とか聞いてゆくと、本人も自覚していない心理に到達できるわけね。
 まだ連絡取れるようなら、ためしにやってみそ。

 まあ自覚していない心理を引っぱり出されようとすると、たいていの人は防御体勢に入ってしまって、こうしてキレちゃうわけだけど。
 小説書くには、そのへんまで掘り下げないと、人物が浅くて薄っぺらくて、使い物になんねーんだよなー。

 たとえば、なぜ答えたくなくなるのか、なぜ声を荒げて反応するのか。
 恥ずかしいのだとしたら、なぜ恥ずかしいのか。
 面倒くさいのなら、なぜ面倒くさいのか。

 そこまで知っていないと、役に立たんということだ。


>>【結 主人公が吸収する】
>>裕子はちきしょーと思ったんですね。
>>いいよ、もう。わたしが勝手に一也のこと好きなだけでも。一緒にいられる間は大好きでいてやる!

 この話が、なぜ、いかんのかというと……。
 結のところで、ヒロインはいじけてふてくされて、やけっぱちになってるわけね。どまぐれてる、とかいうんだっけ。
 もう考えるのが苦しいから、思考停止になっちゃったわけね。
 しかもいい形で思考停止するならともかく、彼の心理を誤解したまま、キレちゃって、悪い形で固まってしまっているわけ。(いい形で固まることは、「腹が据わる」と呼ばれることもある)

 男の子は、女の子のことを好きなわけでしょ。女の子も好きなわけでしょ。
 作者は知らんかったようだけど、神と読者は、この不器用なカップルが相思相愛であることを知っていたわけ。
 なのに、女の子はキレて誤解したままで、バッドエンドとなってしまっている。

 ヒロインのキャラクターは、白石自身に非常に近い性質を持っているわけだから、ストレス値がある一定まで高まると、キレてどまぐれてしまうという性質を持っている。それは個性というものだから、そこを変えたら別人になってしまう。
 だから作者が計算して、仕掛けてやるべきなのは、ヒロインのストレスがぎりぎりまでは高まるけど、決してキレないように調節するということ。
 あと一歩で「バッドエンド」に転がってしまう手前あたりで、作者の投げたヒントによって、ヒロインが理解する、という形が、いちばん盛り上がる形だわな。

 なんかヒントを出してやればいいんだよ。
 男の子も好きなんだっていうことが、女の子に理解できるためのヒントね。

 ただしその前に、男の子の心理を掘り返してこなけりゃならない。
 でなければ、ヒントの投げようもない。
 男の子が好きなのは確かだが、彼の好きは、具体的にどういう形で示される「好き」であるわけ? 「好きのカタチ」はなにか、ということね。

 女の子のほうの「好きのカタチ」は、はっきりしている。
 「一緒にいたい」なわけだよな。大学も同じで、一緒に通えることが、彼女にとって理想的なカタチなわけだろ。

 では男の子のほうはどうなのか。

 息子を問いつめろ。
 「自分が就職して、彼女が大学に行ったら、もう付きあいやめるつもりなん? この女は振るつもり?」
 「おたがいにいい相手が出来なかったら――って、そんなん、できないに決まっとろうや。他にいなかった、で考えや」
 「ずっと付き合うつもりでいるなら、じゃあ就職したら将来まで考えようと思っているわけ?」
 「就職してもまだ考えないのだとしたら、じゃあいつになったら考えるわけ? 二十歳、三十歳、四十歳、それとも八十歳? 具体的には何歳よ? どんな条件が満たされたら将来を考えるつもりなのよ?」

 白石は自分で考えようとしないから、返ってくるであろう答えを先まで見越して、三段ぐらい、出しといてやる。


>弟切
No.9864 投稿日 2005年7月22日(金)00時20分 投稿者
新木 伸
>弟切

 とりあえず一回、突っ走らせみたら?
 極端すぎるくらいでいいから、目的がはっきりわかるようなやつを出すわけ。

 前に、ビデオ屋の例で、「エロビデオ借りるぞおおお!!!!!」というやつを出したよな。ビデオ屋の受付に女の子がいて、しかもクラスメートであっても、めげずに、まだ借りようとしていたよな。
 あのくらいハッキリした目的と方向性とを打ち出すと、やりやすいんじゃないかな。

 弟切の普通作らないタイプのキャラだろうけど。
 弟切の普通っていうのは、もや〜んと、とりとめのない薄いキャラなんだな。現実の人間でいうと、翠みたいなやつ。性欲も食欲もなさそうな影の薄いやつ。(それでも現実の人間であれば、それなりの欲求は持っている。翠の場合には知識欲だが)


サバの味噌煮
No.9865 投稿日 2005年7月22日(金)23時38分 投稿者 弟切 千隼
 今日の夕方、魚屋のお兄さんの威勢良さにつられて、ついサバを買ってしまいました。今日は買物をするつもりはありませんでしたのに。
 売られていたサバの形が良くて、とても美味しそうに見えたせいもあります。味噌煮にしていただきました。



>自己課題、ペットの話、起のアイディア出し

>> とりあえず一回、突っ走らせみたら?
>> 極端すぎるくらいでいいから、目的がはっきりわかるようなやつを出すわけ。
(新木さんのNo.9864の書きこみより)

 というヒントをもらいました。
 濃すぎるやつになることを恐れず、動機がはっきりしていて、目的に向かって猪突猛進するタイプを出せばいいでしょうか。

 とりあえず今回は、外的要因により、動機がはっきりしている主人公の案を出します。今回の強化項目は以下のとおりです。


1)山場を作ること。とにかく盛り上げること。
2)葛藤を入れること。
3)主人公とヒロインと、二人ともに好感が持てること。
4)主人公の動機がはっきりしていること。


ペットの話、起、その18
―――――――――――――――――――――――――――――
・平日の朝。主人公はいつもより家を出るのが遅れてしまう。急いで登校する。
・主人公は、道で同じ高校の女子生徒(ヒロイン)が何か捜しているのを見かける。手伝ってあげたいと思うが、知らない相手なので不審がられるかも知れないと考える。しかも登校時刻が迫っており、手伝うべきかそうせざるべきか迷う。
・主人公は手伝うことにして、ヒロインに声をかける。彼女はコンタクトレンズを落としたと言う。二人でレンズを捜す。レンズは見つかったものの、破損していた。
・二人は一緒に登校する。校門にいた教師に、二人とも遅刻扱いにされる。ヒロインは教師に反論する。いわく「レンズを落としたのは自分の不注意だから、自分は仕方がない。けれども彼は人助けという良いことをしたのだから、遅刻は不問にすべきだ」 教師は、反論があるなら後で聴くと言う。二人はそれぞれの教室に入る。
―――――――――――――――――――――――――――――


起承の流れ:
 「主人公が急いで登校する」という流れです。
 高校生が平日に登校するのは当然ですね。それに、「家を出るのが遅れた」→「遅刻を防ぐために急いで登校しなければならない」という要因を加えて、主人公の動機をはっきりさせました。


転の方向転換:
 「急いで登校する」はずだった主人公が、「途中で止まってヒロインを手伝う」ことにします。


尻に火がつくと良いみたい
No.9866 投稿日 2005年7月23日(土)00時18分 投稿者 まこと
 それってどうなんだって話なんですけどね。

 失敗作だって分かってるのに、コメント付きでさらせだなんて。
 そういういぢわるを、ダンペー・タンゲが言ってたんです。
 もう、もう、もう。そんなのいやですよ。
 リテイクして、さらにリテイクして、2回も書き直ししてしまいました。
 すでに1度リテイクしているから、3度目の正直になります。正直なのかどうかは怪しいところです。
 課題部屋にアップしました。

「とっても気になる」 1000字課題 No.18
 本文は ↓ こちらです。
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1299&e=res&lp=1146&st=0

 教え子を気にするようになった女教師の話です。この話って、前後を含めたお話にすると、主人公は生徒のほうになるですよね。
 気持ちの変化量が多いのは、生徒のほうだから。

 いつものごとく、ワンシーンだけが浮かんできました。そう、シチュ燃えです。
 裏にある話の主人公が、女教師だと思っていたときは、なんか変だった。でも、裏にある話の主人公を生徒にして完結させたら、課題のほうの暴走も、だいぶ落ちつきました。でも、だいぶ、です。

 宿題はのちほど提出します。かなり古いのもありました。


>弟切
No.9867 投稿日 2005年7月23日(土)02時47分 投稿者
新木 伸
>弟切
>ペットの話、起、その18

 弟切は「迷う」という展開を必ず入れてくるんだよな。そして話をもさもさとして、輪郭の定まらないものにして、ダメにしてしまうわけだが。
 「葛藤」=「迷う」ではないだろう。
 そのへんをイコールと考えているから、おかしなことになってくるのだ。
 迷わない主人公を出したって葛藤は作れる。

 主人公の目的を途中で変えるな。バカたれが。
 コンタクト探しという、まったく別なことを始めさせてしまったら、最初の流れは、いったいなんだったのやら。
 こういうの、頭と胴体が生き別れというのだ。頭は遅刻に焦る話で、胴体のほうはコンタクトを探す話。
 「転」というのは、あくまでも流れを変えるということね。流れを途絶えさせて、どうする。
 こんなのは直しようもない。


お久しぶりです
No.9868 投稿日 2005年7月23日(土)04時47分 投稿者
サカモト
 お久しぶりです。サカモトです。
 ようやっと仕事が一段落しました。
 で、前の課題であったリライトをやってるのですが、小説書くの一ヶ月ぶりで、大苦戦中です。
 今日・明日中には出したいと思っています。

>新木さん
 No.9803 に対する返事になります。
 すごく遅くなってしまってすいません。

>>サカモトはこの話の中に、どんなメッセージを込めたのだ? もしくは、込めたいと思うのだ?

 メッセージは一言であらわすと「甘ちゃんの日本人はバカ」ですね。
 うわー〜サカモト腹黒い! 
 要は自分が海外行ってるモノだから、よっしゃ。海外の話書いて優越感に浸ってやろうと。だから海外じゃこんなイタイ目にあうバカがいるけど、オレは違うぜ的なことを書きたかったんだと思います。
 でも、まことさんに「これ中央線あたりでしょ?」といわれてしまう時点で、外国の感じがかけらも出てないじゃん! ということなんですけど。見事に失敗しています。
 で、そんな自己満足の駄作書いててもしょうがないので、込めるメッセージを課題で貰っている「警戒すべきだ」に変えます。

 主人公が警戒を学ぶために一番良いのは自分が失敗を経験することだと思います。
 料理で塩を入れすぎれば、今度から味見しながら少し塩を入れていくことを学びます。
 だから被害に遭って悔しい思いをし、警戒を学ぶという流れで書いていこうと考えています。

時間:1時間


いろいろ
No.9869 投稿日 2005年7月23日(土)09時13分 投稿者
新木 伸
>まこと
>アイデアとはなにか

>>ネタのことです。
>>「宇宙人」を思いついたなら、それがアイデアです。
>>「宇宙人」っていうのは、宇宙規模でみた異邦人のことですね。規模のでかい外国人です。

 アイデアに関して、こういうふうな、わかったようなことを書いているわけだけど。
 アイデアってなんなのか、まず概念的に説明すること。
 そしてそれは、どういう種類の技術であるわけ?

 「思いつくもの」なんて言うなよ。そういうのは技術じゃない。同様に、「電波の受信感度を上げる努力」なんてのも、事前に却下しておく。

 答えがわからなかったら、ヒントはお前の書いてきた上の引用部分の中にある。




>サカモト

 日本人は甘ちゃんなのでもっと警戒すべきだ。

 ――という主張があるのだとする。それはどのように愉しいものなわけ?
 白石が「言いたいことを書くのが小説」と言ってきたので、そんなことをしたいならエッセイでも書いてろ、と言い渡したところだが。
 おまえにも同じことを言わなきゃならなくなるぞ。

 小説というのはエンターテイメントなのだから、愉しませられる切り口がないといかんわけね。
 ダメ出しをするのは説教という。説教は愉しいもんじゃない。そもそも向かっている方向がネガティブだ。ダメ出しも教訓話も、どちらも堅苦しいし、辛気くさい。
 愉しむためには、ポジティブでなければならんのだ。

 元の「海外じゃこんなイタイ目にあうバカがいるけど、オレは違うぜ」的な話は、根底におまえの優越感があるのだから、読者が楽しめないのは当然だわな。
 おまえが「痛い目にあうバカ」と呼んでいるそれは、つまりお前以外の日本人なわけだろ。つまり読者様のことだろ。読者様というのは、お前の書いた小説に金を払ってくれる人だろ。
 誰が好きこのんでのんで「バカ」扱いされたがるかね。金払ってまで。

 読者を不愉快にさせるのではなく、いい気分にさせなきゃいかんのよ。
 「日本人は甘ちゃん」という事実から、愉しめるものを作りだすには、どんな切り口にすればいい?




>まこと

>>3回目までが詳細メモって感じになりました。でも上書きしてるので、本文は残っておりません。

 たわけ。
 ファイルを分けるなり、後ろのほうに付けておくなりして、途中のバージョンもすべて残しておくこと。上書きは禁止だ。

 リライト3回目なんて言ってるけど、ウソなんだろー、いま書いてきたモンなのにリライト3回って言ってるだけだろー。ウソじゃないっていうなら、証拠だしてみろよー。証明してみろよー。
 とか言うぞ?

 っつーことで、この「とっても気になる」に関して、リライト3回というのは、お前のウソで、騙りで、サボりを叱られないための偽装工作であり、自作自演だったということで。

 なぜ制作途中のものを残さねばならないというと、振り返って確認するときのためだ。
 たとえば何度も何度も手を入れて、もうなにがなんだかわからなくなってしまったとき、「そもそも私は最初なにを書きたかったんだろう?」と立ち返ってみるためには、昔のものを残しておかねばならんだろう?

 白石が何度もリライトしているけど、答えは原点である初稿にあったわけだ。
 お前は初稿を捨ててるから、原点に立ち返ることができんわけだ。
 やーい。アホー。もしくはウソつきー。

 お前は「初稿では女教師が主役でした」と書いてあるけど。
 お前の記憶なんか信頼できるか。鳥頭ですぐ忘れるし、勘違いの達人のくせに。
 実物が伴わない意見は、すべて思いこみとみなす。






>「とっても気になる」 1000字課題 No.18 7/22 まこと

>>和江がうかない顔をして窓の外を見ていた。生徒には抜き打ちテストをさせている。

 さすがリライトもしてきていない初稿だな。一行目から変だぞ。

 「和枝が〜見ていた」というのは、まず「てにをは」の使い方が変。
 「が」ではなく、ここは絶対に「は」だろう。
 まことは変って感じないかな? 感じないのかもしれないな。味覚が音痴の場合には、どうしたらいいんだろ。
 ただし、「は」にしてしまうと、和枝視点になってしまうけど。

 和枝を外から見ている視点なのだとすると、同じ段落内にある「テストをさせている」のが変。
 「させている」は使役なわけだから、使役している本人が主語になる。主語が省かれているけど、それを足し加えると、「和枝は生徒たちにテストをさせている」という文章となるわけだ。
 これはバッチリ和枝視点だよな。

 二点、直してみる。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 浮かない顔で、和枝が窓の外を見ている。抜き打ちテストをさせられている生徒たちは、四十人すべてが突っ伏すように机に向かっている。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 こう書くのなら、外部視点ということで、おかしくない。
 ただし、どうしても複文になってしまう。「抜き打ちテストをさせられている生徒たち」を主部として使って、ここに使役を押しこめているわけだな。
 また「和枝は」とやると和枝視点が確定してしまうんで、「和枝が」と書かねばならないわけだが。それで日本語をおかしくさせないためには、「和枝が浮かない顔をして」とやらないで、「浮かない顔」のほうを先に持ってこなくてはならない。

 「和枝」と人物名を出す前に、「浮かない顔」という、誰のだかわからん顔だけを出しておくことで、特定人物の視点であると読まれることを回避するわけね。

 うーむ。しかし……。
 この指摘って、限定解除しないと用をなさんのだよなぁ。



 内容のほう。

>>反抗する生徒を気にかけていた女教師、いつしか生徒が気になる存在となっていた

 という内容らしいのだが。
 反抗する生徒を気に掛けている様子がない。「悩みの種だった」と書かれていたって、わっかんない。
 言葉で書かれてあるだけでは、印象が滑り落ちていってしまう。

 たとえば職員室で、担任生徒一人一人の、週ごとの経過表なんてものを作っているシーンがあって、他の生徒の分はさくさく書けているのに、ある一人の生徒のところで(いつものように)筆が止まってしまう。――なんてシーンでもあれば、その生徒のことを気に掛けているんだな、とわかるわけ。

 小説ってのは、エピソードとして見せるものであって、語るものではない。

 「彼女は悩んでいる」と書くのではなくて、どうすれば悩んでいる彼女を感じさせられるのかということを考えろ。


バリケード封鎖
No.9870 投稿日 2005年7月24日(日)00時30分 投稿者 弟切 千隼
 弟切の家の玄関に、ごみ袋のバリケードが築かれています。戸棚の前には段ボール箱の山があります。普段から雑然とした家の中が、混沌の度合を増しています。

 弟切は引越しをすることになりました。それに伴い、一時的にネットにつなげない状態になります。おそらく来週の月曜日から金曜日くらいまで、ここへ書きこめません。



>自己課題、ペットの話、起のアイディア出し

 新しい案を提出します。今回の強化項目は以下のとおりです。


1)山場を作ること。とにかく盛り上げること。
2)葛藤を入れること。
3)主人公とヒロインと、二人ともに好感が持てること。
4)主人公の動機がはっきりしていること。
5)主人公の目的を途中で変えないこと。
6)主人公を迷わせないこと。


ペットの話、起、その19
―――――――――――――――――――――――――――――
・高校の昼休み。主人公は購買へパンを買いに行く。
・主人公のお気に入りのパンは、最後の一個だった。彼がパンをつかんだ時、もう一人の生徒(ヒロイン)もパンをつかむ。双方譲らず、口論になる。
・興奮した二人が引っ張り合ったために、パンは二つにちぎれてしまう。二人とも購買のおばさんに叱られ、半分ずつお金を出し合ってパンを買う。
・主人公はおとなげないことをしたと反省する。余分にパンを買って、ヒロインに一個譲る。彼女のほうも同じように考えていて、主人公に飲み物(ブリックパックの牛乳など)をおごる。
―――――――――――――――――――――――――――――


起承の流れ:
 「パンを買いに行く」→「ヒロインとパンの取り合いになる」という流れです。「何としてもお気に入りのパンを買いたい」という主人公の動機をはっきりさせたつもりです。


転の方向転換:
 主人公の目的=パンがちぎれてしまうのが、転です。主人公は半分しかパンを入手できませんでした。これは彼にとっては「予定外」のことですね。


>弟切
No.9871 投稿日 2005年7月24日(日)03時14分 投稿者
新木 伸
>弟切
>ペットの話、起、その19

 パンを買いに行く話。
 動機をはっきりさせるのであれば、走らせるかなにかしろ。

>>・高校の昼休み。主人公は購買へパンを買いに行く。

 こんなん、誰でもやることだろう。
 普通の高校生であれば、普通、昼休みになったらパンを買いに行くもんだよな。
 普通の行動には動機など不要だ。
 「パンを買いに行く」ということを動機にしたつもりのようだが、それだけでは動機にはならないということ。
 「パンを強奪しにいく」とか「パンを争奪しにいく」とか、「パンを独占しにいく」とか、そのくらいのものが、立っている動機というものだ。

 パンが半分しか手に入らないで流れが変わったというけど。それが転だとしたなら、びっくり箱系だ。
 むしろ「競争者が現れた」のほうが転であるけど、毎日毎日やっているはずのことなのに、今日に限って競争者が現れるというのもおかしな話だ。
 やっぱ転不在。

 てゆうか、動機が立っていないのだから、転の立てようもない。


>>・主人公はおとなげないことをしたと反省する。

 で、弟切は例によって、こういう展開をくっつけてしまうんだよな。
 迷わないやつは、反省もしないものなのだ。

 前半では女の子相手にケンカするようなやつであり、後半では殊勝に反省のできるやつであり、――と、キャラクターが別人になっている。


 あと、キャラに好感が持てない。
 女の子のほうが、特にいかん。パンを握りしめて奪い合いしていちゃいかんだろ。
 男のほうも女の子と同レベルでケンカしていちゃいかんだろ。
 どっちも嫌だよ、そんなキャラ。

 動機を持っていて、迷わないやつというのを、ガキっぽいやつと直結させてしまっているのかな?
 意志と目的とがはっきりしていることと、分別がないこととは、別だろ?
 弟切の分解能では区別が付かんのかもしれんが。

 その路線で成功させることは不可能ではないが、難しいので、別の路線を探すこと。
 ガキを出して好感を持たせるためには、無分別という小骨を丁寧に取り除いておかないとならない。購買部で奪い合いしてたら、周囲の迷惑になるだろ。そうならないように、無分別という性質が嫌な出来事を引き起こさないように、TPOを用意してやらねばならない。

 書き直してしまうと、時間と場所が変わってしまうし、元と大きく違いすぎてしまうので、書き直し不能とする。


・動機立っておらず。
・転なし。
・キャラに好感が持てない。
・キャラがはじめと終わりとで別人。

 ――以上、4点の理由によって、ボツ。


>まこと
No.9872 投稿日 2005年7月24日(日)04時22分 投稿者
新木 伸
>まこと
>視点の話

 そろそろ、この話をしておくか。

 視点を身につけるときに切り離せないものが、空間把握というものなのね。
 まこともそうだし、白石もそうだし、女性は概して苦手なところがあるのだけど。
 まあ男女限らず素人はみんなそうなんだけど。とくに女のほうが覚えが悪い。なのでみっちりやらないとならない。

 「和江がうかない顔をして窓の外を見ていた。」

 たとえばこう書かれていたとき。
 この顔が、どっちに向けられているのかということを、意識しないで書いているわけね。

 「和枝が浮かない顔であっちを見ている。」
 「和枝が浮かない顔でこっちを見ている。」

 この二つの文では、意味がまるで違ってくる。
 脳裏に浮かぶ絵が、前者では「後頭部」であり、後者では「顔面」なわけだ。

 しかし、前者は変なんだよな。後頭部が見えているのに、表情が見えるはずがない。

 「視点」というのはなにかというと、見る角度を定める技術なわけね。
 後頭部を見ている、と決めたなら、そこから見えるものだけを書き、見えないものは書かない。ただそれだけのこと。

 「とっても気になる」を見てゆくと、あちこちで、視点がはちゃめちゃなんだよな。どこから見ているのかわからない文章が多い。
 たまに、どこかから見ているとわかる文章もある。たとえばこんなところとか。

>>和江が机の間を歩いてくる。

 これは「歩くてくる」とあるので、「こちら」が設定されているわけね。こちらに向けて歩いているから、「歩いてくる」と書かれるわけだ。
 しかしすぐ次の行では、こんなことをやっている。

>>窓の外からするどいホイッスルの音が聞こえた。和江が窓のほうを見る。見ながら教室の後ろへ歩いていった。

 すぐ前の行で「こちら」から見ていたのに、ここでは「教室の後ろ」と書いている。
 教室の後ろは「こちら」から見たらどちらなのか。「向こう」ではないのか?
 こちらに向けて歩いてきて、つぎに向こうに行くのであれば、方向転換が入っているげね。なら「和江は向きを変えて教室の後ろに歩いていった」と書くべきだろう。

 作者が「こちら」も「あちら」も意識していないから、方向転換があったことさえ気づいていない。
 右も左も前も後ろもない世界で書いているから、夢の世界みたいになってしまって、地に足がついていない、ふわふわした感じになってしまう。
 現実感が乏しくなる。

 視点っていうのは、つまり、現実感を出す技術なわけね。
 現実感というのは、リアリティということだ。
 リアリティがあれば物事に説得力が増す。

 この場合には、視点をきっちり押さえて、どこから見ているのかを常に意識しつつ書いていれば、教室にいる感じが増すわけだな。


 まあ、いますぐ身につけなきゃならないものでもないし。
 自分は視点がなっちょらん、と思って、次の課題では、いまそのシーンをどこから見ていて、「あっち」はどっちで、「こっち」はどっちかということを念頭に置いて書いてみること。


>まことさん
No.9873 投稿日 2005年7月24日(日)07時12分 投稿者 とんびの羽根
 どうも「てにをは」で違和感を感じまくりなので指摘させていただきます
 国語学者じゃないので正確な指摘はできませんがよろしくお願いします
 あと時間逆行が「とっても気になりました」

>「とっても気になる」 1000字課題 No.18 7/22 まこと
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1299&e=res&lp=1146&st=0

>>和江がうかない顔をして窓の外を見ていた。生徒には抜き打ちテストをさせている。

 時間逆行。抜き打ちテストが先で、窓の外を見たのがその後で、うかない顔をするのはさらにその後

 が→は。日本語として動作の主体を強調する「が」は変。和江がを「わたしが」に置き換えてみれば不自然だとわかる
 この場合は行動の方を限定する働きをする「は」を使うべき
 「和江が(あんたのほう)見てたよ」のように主体の方を限定するときに「が」を使うんです

>>和江の見下ろす校庭を、男子生徒たちが走っていた。体育の授業なのだろう。

 を→で/では。帰宅する少年が校庭を走っている、陸上部が校庭を走っている、とかならかまわない。しかしサッカーのように複数の人間がそれぞれのポジションで、移動するボールを予想しながら追いかける場合、起点終点の存在を暗示する「を」はふさわしくない

 個人にしぼると「サッカーで校庭を走っている」というのもありなんですが、どう説明すればよいのか……
 「サッカー部が校庭を走っている」だと一団となって走っていて、サッカーしてないし
 「サッカーで」と理由に限定をつけることによって場所を限定する「を」が使えるようになるのかな
 「吉成が校庭を走っていた。その前方にボールが転がっている」は問題なし
 「男子生徒たちが校庭を走り回っていた」もオーケー
 でも「校庭を男子生徒たちが走っていた」はサッカーでは不自然

 なのだろう 気弱語。授業中で体操服かどうかだけで体育の授業は確定する。体操服の描写がないので読者にはわかりませんが、その場にいる視点保持者が「……なのだろう」と思考、推測することはありえない
 時間逆行。前の文ですでに外を見ていて、その時点で登場人物には体育とわかっている。つまり「体育の授業」は読者への「説明」になるので描写の前に提示しておかないといけない

>>一宮吉成の姿も見えた。和江に反抗的な生徒だった。それなのに教師の評判は良い。新米の和江にとって、吉成は悩みの種だった。
 詰め込みすぎ
 も→が 視点がズームアップしているときに列挙を意味する「も」はふさわしくない


胸がキュン
No.9874 投稿日 2005年7月24日(日)08時28分 投稿者 白石 尚
>白石1000字課題「言葉にはできない」について


 >男の子の気持ち

>>男の子の「好き」のうち、最上位に来る普遍的な情動が出てきていない。(#9818新木さんの書き込みより)

 普遍的な情動。
 情動から始めて、辞書を引きまくっていたら、最後に行き着いたのは「いとをかし」だった。
 なんか、的はずれかなあとは思いながらも、女の子の気持ちが「切ない→哀→あわれ」なら、男の子の気持ちはその反対の「楽→をかし」ではないかと。

 アンケートに寄せられた意見のうち、「この男の子は、いま(このシーンで)なにを考えているのでしょう?」の問いに対し、「おもしれーなこいつ」というものがありました。
 白石自身も、主人公の女の子を書きながら「こんな娘って、愉快だな」と思っていたはず。その愉快な娘を見てちゃかしたり笑ったりする男の子は、爽快だなって。

 ぎこちなく、意地っ張りな女の子がたまらなくいとしいと感じる男の子は、でも自分は高校を卒業したら彼女とは別々の場所で過ごすことに決めてしまった。離れるのはしょうがないけど、彼女の身が心配だ。さっそく彼女の明日の試合が気にかかっている。自分がそばにいなくても、ちゃんとやるべきことをやって欲しい。そして、変わらずに自分を思っていて欲しい。女の子にとっては都合のいい考えかもしれないけど、彼は今、そうしか言えない。自分が進路を勝手に決めたように、彼女にも将来の選択の自由があると思っているから。


>>「なに変なかっこうしてんだよ。新しいトレーニングか何かか」(課題文中男の子の発言)

 この言葉には、彼女に向かって「しゃんとしろ」と「おまえらしくねーだろ」という意味合いが含まれている。
 んなら、彼女はこの言葉から、彼の気持ちを酌み取るべきだった。

 ……今だから言えるんだけど。


>>そうしてみたら、男の子はなぜ進学せずに就職することにしたのか。なぜ家を出たのか。なぜ相談してくれなかったのか。
>>女の子はそんな男の子をどう思ったのか。(#9859新木さんの書き込みより)


・男の子はなぜ進学せずに就職することにしたのか。

 これは、今となってはあまり重要なことではないような気がします。というより、白石は課題を書きながら、「家庭の事情で進学を断念」でも、「急にやりたいことがみつかった」でも、どっちでもかまわないと思っていた。
 どっちでもかまわないけど、あとで問題になるかもしれない、とまで意識していた。それでもあえてあやふやにしておいた。どっちの場合でも、男の子にとって「自分で決めた」という事実さえあれば、この話は成り立つと思ったから。

 もはや記憶改竄女というレッテルを貼られかけている白石ですが、この説明なら整合性がつくのではないでしょうか。


・なぜ相談してくれなかったのか。

 どちらにしても、将来に対する男自身の内的葛藤がまだ残っているからです。明日、面接に行けば決心が固まるかもしれない。そうしたら彼女に話せるレベルになる。固まらないうちは話すべきではない。彼女を迷わせるだけ。
 彼はそう思っている。


・女の子はそんな男の子をどう思ったのか。

 強いな、さすが男の子だな。わたしも強くならなくちゃ。



 >普遍的な情動

 これは。結局答えが出せないまま。
 情動→突き動かされるような気持ちと、それに伴う生理的変化。
 こんな気持ちって、そうだなー、白石の場合、男に急に襲いかかられた時はどんな時が多かったかなー。
 そういうこっちゃないのかな。
  

 いじらしい、けなげ、かわいい、いとしい、全部ひっくるめて慕わしい。あーっ、我慢できない、抱きしめたい! とか。


 >役に立たないうちの男達

 旦那も息子も、わたしに男女の機微について問いつめられると、こっ恥ずかしいみたいです。
 わたし自身でさえ、小説を書きたいと思いながらも自分の内心を知られるのは恥ずかしい。
 小説を書く意志も希望もない人に、あまり問いつめるのは酷ではないかと思います。
 よって、家族を巻きこむのはこれっきりにしようと決めました。



>「小説とはなにか」。
>「人間キャラ」と「書き割りキャラ」の違いとは。
>その前に、人間とはなにか。

 次回、返答します。

 白石


1000字課題
No.9875 投稿日 2005年7月24日(日)11時42分 投稿者 まこと
>初稿

 確信犯で消しちゃったってのが、バレバレだとは思ったけど、われながらこそくでした。
 けど、頭の中にはちゃんと残ってるので、出してみます。

 初稿の裏にあるお話。
 教師の和江は気になっている生徒がいる。すごく気になるけど相手は教え子である。あきらめてたけど、その生徒が卒業式に告ってくる。想いがみのりました。めでたしめでたし。

 3回目までは、同じ話で考えてました。

 本文のほうの設定がどうなっていたか、というのも書いておきます。
 放課後、和江が、掃除のチェックと称して教室にやってくる。そこから、気になっている吉成を、こっそり見ていた。
 吉成がそれに気づく。悪くない反応が返ってきて、嬉しい。
 しかし、教室で掃除をしていた生徒との会話で、教師と教え子だということを自覚する。
 窓に背をむける和江。

 この設定で書いた本文が、設定と違うものになっておりました。
 違う部分は、教師と教え子なのよねって自覚するところ。
 教師と教え子ということを自覚するんじゃなくて、24歳と17歳じゃねーと考えこんでるんです、この先生ってば。

 それにもうひとつ、掃除している生徒が登場する必然性がありませんでした。

 リテイク決定です。
 掃除の生徒を削りました。
 掃除をする生徒に必然性はない! と断言した私がしたこととはいったい――期待は裏切りません。吉成を応援する女生徒を出しました。

 はい、また教師と教え子を自覚するんじゃなくて、年の差を気にする転になりました。

 リテイク2回目となるわけです。
 女生徒も締め出しました。
 吉成の反応をでかくしてみました。仲間と一緒になって、和江をからかう、いたずら坊主編にしたんです。
 いたずら好きの吉成が、練習中に仲間たちとふざけて、「せんせー」と手を振る。グランドで部活をしていた生徒たちにウケてしまう。困惑する和江に、監督の先生が頭を下げる。
 どうせ私なんて、からかいがいのある先生でしかないのよね、と教室を去っていく。

 そう悪くもなかったんですが、もともと自分が書きたかったシーンとは違っている気がしました。
 とほほな先生を書きたかったのかというと、さにあらず。切ない系の話にしたかったんです。

 最初に浮かんだシーンを思い出してみました。
 教師っぽくない、きれい系の女の先生がいます。片手に教科書、もういっぽうの手を白衣のポケットにつっこんで、机の間を歩いている。窓の外に目をやると、校庭をサッカー部のエースが走っていた。
 それだけ。

 課題にちょうどいいやと思いました。

 ところが、そのシーンを骨化するというファーストステップで間違えてしまいました。
 それに、肉付けも間違えました。
 紆余曲折のすえ、やっとこ仕上げてみたら、書きたい話じゃないことに気づいた。

 ようやくほんとのところが見えてきて、リテイク3度目、なんとか書きたいシーンになりました。

 まぁ、合わないと分かっていながら客観視点の勉強をしてますから、ほんとのところが見えてないことには変わりないですけど。

 以上、ウソつきじゃないやい、を証明する、でした。
 ついでに、おまいなんて、もっとウソうまいじゃんとつけ加えておきます。



>指摘に返信
>新木さん

 拙作をお読み(――中略――)ました。
 ご指摘を見ていきます。

>>和江がうかない顔をして窓の外を見ていた。生徒には抜き打ちテストをさせている。

 この2文だけで、たっぷり30分はかかってるかも。
 和江視点ではないことを確定したくて、違和感はあったけど「が」にしちゃいました。
 本末転倒型の失敗ですね。
 視点の練習のためなら、「日本語の長編を書くための訓練」ってのをすっ飛ばす。
 まことワールドの、まことルール全開でした。

 冒頭に必要なものを重要度順にします。
・主人公の確定
・視点の確定

 1文目で、和江が主人公、なおかつ、視点は外、そう確定したかった。でも、うまくいかない。
 思考停止、練習放棄。見切り発車。

 2文目の「させている」は、和江が教師であることを説明したくてやりました。そうすると視点が変だというのは分かっていました。
 でも、和江が教師だってことを説明するには1番良い方法です。
 他にもあるかな、と探して何度も直しました。でも、うまくいかない。そこで、これにも見切りをつけてしまったんです。

 新木さんのリライト。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 浮かない顔で、和枝が窓の外を見ている。抜き打ちテストをさせられている生徒たちは、四十人すべてが突っ伏すように机に向かっている。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 うかない顔をした和江が、っていうのは考えてたけど、やらなかった。
 理由は、第1文に複文をもってくるのってどうなのかなぁ、でした。1文目はスルッと次に進むように、そう考えました。
 先が読みたくなるような冒頭にするためなら、そんなの関係ない。ノープロブレム。
 バッカだな。くそっ、分かってみれば簡単なことだ。

 それと、2文目では教室の状況も説明しようとしてました。足りてません。
 「四十人すべてが」「突っ伏すように」で教室の様子がありありと見えてきます。ふたっつ足しただけで、こうも違いが出てくるとは。
 たったふたつなんですけどね。たった。
 なのに、体感させることができるかできないかの差は大きい。大きくて大きくて、もう、巨大。


 それから、限定解除ですけど、してるみたいなもんですよ。明確な理由があって、説得できる自信があるなら使ってよし、そういう理解でいますから。
 だけど、そこまで到達する前に甲斐性なしなもんで、息切れしたんです。



>内容のほう

 悩んでいたところをエピソードで、ってのも考えましたよ。
 だけど、シーンをそのまま入れちゃうと長々になっちゃうし……あ、ほら、またなんのための練習かが、すり替わってる。
 そうでした。1000字課題のプロになるための練習じゃなかった。
 じゃ、短いエピソードを考えてみます。


 和江は白衣を着ていて、ポケットから紙片を取りだす。吉成の字で書かれた怪文書で、和江が特定の教師と夜遊びをしていたという内容だった。

 頭が痛い生徒なのよーっ、て感じが……出すぎかなぁ。



>視点

 書いている間中、苦しんでました。
 私が構えたカメラの場所。
 教室の窓際、1列目の机の横で中間あたり。

 最初、和江は教室の前にいます。だから、後ろに移動するんです。窓の外を見ていることを、生徒に見られてるのはまずいです。

 だけど、視点の居場所を説明するのに失敗しましたね。意識はしてましたが、なかなか思いどおりに説明できません。

 ここに視点があるよ、こんな感じだよってことを正確に伝える練習をしばらく続けます。



>とんびの羽根さん

 拙作をお読みいただき、ありがとうございました。ご指摘をみた返信を書きたいのですが、用ができまして。
 帰宅してからにさせていただきます。


いろいろ
No.9876 投稿日 2005年7月24日(日)23時11分 投稿者
新木 伸
>白石

>>なんか、的はずれかなあとは思いながらも、女の子の気持ちが「切ない→哀→あわれ」なら、男の子の気持ちはその反対の「楽→をかし」ではないかと。

 なにか根本的な勘違いをしているようだけど。
 この話の中で、余裕があるのは、いったいどっちのほうなのだ?
 男の子のほうか、女の子のほうか?

 女の子の状況というのは、まず切ないわけだよな。そして明日試合があるわけだな。
 ただし試合は格上の強敵とではなく、格下の楽勝の相手。しかも公式試合ではなくて、単なる練習試合。
 男の子のほうは、自分で選んだ将来が決まる大変な日の前日。

 家庭の事情であっても、やりたいことが見つかったであっても、男の子が自分自身で決断したのなら話の構図は変わらないというのは、その通り。
 どちらにしたって、男の子は大変なわけだよ。

 しかしおまえは、大変なのは女の子のほうと思いこんでいる。
 状況を正しく見つめないと、正しい答えが出るはずもない。

 余裕のない男の子が、楽しんだり笑ったり、あまつさえ泣いたりできるかっつーの。
 仮に楽しんだり笑ったりしているように見えたとしたら、それはわざとやっているんだ。無理してやっているんだ。


>>・女の子はそんな男の子をどう思ったのか。
>> 強いな、さすが男の子だな。わたしも強くならなくちゃ。

 女の子から強く見えたというだけでなくて――。
 男の子が強く見えるようにしていたのだ、とは考えられないのか?
 だとしたら、なぜ男の子は強く見えるようにしていたのだと思う?


>>アンケートに寄せられた意見のうち、「この男の子は、いま(このシーンで)なにを考えているのでしょう?」の問いに対し、「おもしれーなこいつ」というものがありました。

 一例しかなかった特殊回答なんざ無視して捨てろ。おまえは統計の使い方をまるでわかっちょらん。統計データというものは、おまえの奇天烈な思いつきを補強してくれる便利なデータではないんだ。
 統計というのは大勢の傾向を掴むためのものであって、上と下との特殊回答は、捨てるべきものなんだ。オリンピックの採点だって、複数の審査員のうち、最高点と最低点は捨ててしまって、残りの採点結果を平均して出しているわけだろ。
 12通くらいだと統計として弱いのだが……。同系列のものが出ていない意見は、すべて特殊例として捨ててしまえ。
 残ったものをきちんと見ろ。



>>いじらしい、けなげ、かわいい、いとしい、全部ひっくるめて慕わしい。あーっ、我慢できない、抱きしめたい! とか。

 いとしい→抱きしめたい、となるのか。
 「いとしい」って、つまりなに、と訊いているのだけど。
 抱きしめて、それで終わりなのか。その先はないのか?
 なんだか薄っぺらい衝動だなぁ。ぬいぐるみに向ける程度の情動だな。




>>わたし自身でさえ、小説を書きたいと思いながらも自分の内心を知られるのは恥ずかしい。
>>小説を書く意志も希望もない人に、あまり問いつめるのは酷ではないかと思います。
>>よって、家族を巻きこむのはこれっきりにしようと決めました。

 俺はそこのところの感覚が欠如している人間なので、そんなこと言ったって俺から同情は得られないぞ。
 だいたい小説家なんてのは、露出狂でなければ務まらない職業だが。自分の性癖を込めるのが作品ってもんだろう。

 あと他人を思いやっているようなポーズを取るのはやめろ。おまえがそんなタマかよ。
 自分の利害を考えてのことだろうが。家庭内における自分の立場がまずくなるからだろうが。





>まこと

>>頭の中にはちゃんと残ってるので、出してみます。

 だからそれが信用ならないんだって、言ってる。
 頭の中の記憶は容易に改竄可能なのね。
 文面に残してあるものは改竄不能なのね。

 まあたしかにその話は、モノにならんわな。
 17歳への片思いが実って、やったーチョーうれしー、てな24歳って、それどうよ?
 17歳の少年から片思いされていて、困っちゃうな、でもちょっと嬉しいかな、てな24歳なら、話になるわけだが。

 前者がNGとなり、後者がOKとなる理由を、考察のこと。

 あと、おまいは、いちいち書いてみないと、わからんのか?
 たかだか1000字ぐらい、もう見渡すことが出来るようになっているんじゃないのか?
 書きだすまえに、「こういうふうに書こう」と頭の中で組み立ててみるとか、必要であれば流れを簡単に書いてみて、判断するわけよ。


>> 放課後、和江が、掃除のチェックと称して教室にやってくる。そこから、気になっている吉成を、こっそり見ていた。
>> 吉成がそれに気づく。悪くない反応が返ってきて、嬉しい。
>> しかし、教室で掃除をしていた生徒との会話で、教師と教え子だということを自覚する。
>> 窓に背をむける和江。

 こんな骨格段階でわかるじゃん。


>>ようやくほんとのところが見えてきて、リテイク3度目、なんとか書きたいシーンになりました。

 骨格段階でリテイクを出すのは、ふつう、頭の中でやるもんだ。
 2時間かけて1000字課題を書くのなら、はじめの30分を使って、3回、4回とダメ出しをしていって、まず自分の書きたいシーンを見つけるわけだ。
 残りの1時間30分は、その自分の書きたいシーンをモノにするための文章上の創意工夫に費やすもんだ。
 課題部屋のほうに、夏のOFF会で数人で1時間ほどやってみたリアルタイム1000字課題の結果が上がっているけど。俺の「馴染みのコーヒーショップ」は30分で書いたものだが、はじめの10分はそうした「書きたい展開探し」に使っていたぞ。シーンが固まってから、残りの20分で形にしていったわけね。

 おまえがやっているのは、実際に時間をかけて何回も書き直しながら、「書きたいシーン」を探しているだけ。
 見つかっただけで満足しちゃって、終わってしまっている。
 だから完成しないまま終わるのだ。

 そんなもん、正しい創作過程からいうなら、一行目を書きだすまえに終わっていてしかるべきことだ。


 「てにをは」がおかしいとか。実際に手を動かしてみないと頭が動かない件だとか。
 色々課題はあるわけだけど。
 読書量の不足ってこともあるんだろうけど、まず原因は練習量の不足だな。
 毎日1000字課題を一本ずつあげていって、3ヶ月もすれば、だいぶ変わってくると思うが、どうか?

 毎日2時間作るのが大変だというなら、1時間ってリミットを切っておくといいかもな。
 1時間であがらなかったら、書きかけのまま、アップするわけ。
 時間を半分にするのは無茶だと思うのだろうが、なに、やってみればなんとかなる。
 創作に必要なのは時間ではなくて、集中力だから。



>>私が構えたカメラの場所。
>>教室の窓際、1列目の机の横で中間あたり。


 固定視点でワンシーンのすべてを録りきるっていうのは、難しいことだぞ。映画のカット割りを研究していればわかることだが、20秒以上、カットが切り替わらないで録られるシーンは長尺といって、特殊なことなのね。
 カット数は、通常、一本の映画で1000ちょっとぐらい。2時間映画は7200秒だから、1カット平均5〜7秒ということになる。
 今回の話は、1000字まるごと、ワンカットで録ろうとしているわけだ。

 内面の葛藤がメインの物語に、客観視点を用いるというのも、高度なことだぞ。
 視点でいちばん簡単なのは、視点キャラの近くを浮遊していて、キャラが向いたのと同じほうを向く視点だぞ。三人称友達幽霊視点とか呼んでいるけど。

 「友達幽霊視点」に関しては、こんな感じね。

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&search=%97H%97%ec&mode=and&v=427&e=res&lp=427&st=0

 主人公にごく親しい友人がその場にいて、主人公にくっついて歩きながら、主人公の仕草や表情を観察したり、主人公の目線を追って同じものを見ていたりしているような視点。なにせ親しい友人であるので、主人公が考えているなども、かなり詳しく推察できてしまえる。主人公のポケットのなかに生徒からの手紙があることも、もちろん知っている。親しい友人なもんで。
 ただし実際には存在しない幽霊みたいなものなので、友達幽霊視点といっている。


>とんびの羽根さん
No.9877 投稿日 2005年7月24日(日)23時37分 投稿者 まこと
 すみません。どうやらわたくし、また常態を逸しているくさいです。
 忙しくてイラつているようなんです。ただでさえ日本語が不自由なのに、ワケワカメになりそう。
 できるかぎり、意味不明なことは書かない努力をしますから、読んでやってください。


>>>>和江がうかない顔をして窓の外を見ていた。生徒には抜き打ちテストをさせている。
>>時間逆行。抜き打ちテストが先で、窓の外を見たのがその後で、うかない顔をするのはさらにその後

 そうなりますか。
 これは、時間逆行になるのか悩んだところです。

 カメラを構えた私が、最初に映したのは和江です。うかない顔をして窓を見ています。
 少し引いてくると、生徒たちが見えてきます。彼らは和江にテストをさせられています。
 そういう説明が通るんですっ、と思ってたんですが……。
 言われて自信がなくなるようじゃ、説得なんかできませんよね。

 でも、時間逆行については、考察済みなのです。弱気ながら説明してみます。

 これは、映画のワンカット分を書いたものです。
 真っ白の画面から窓の外を見ている和江が浮きあがってきます。フェードイン、かな。
 すでに浮かない表情をしています。これはそのまま1文目に書けますね。

 てにをは、の間違いは、なしってことで、話を進めます。

 で、次に、カメラが少しだけ引きます。生徒たちがうつむいています。背中にかくれて見えないけれど、テストに向かっているのです。
 それを素直に書けば、時間逆行ではないですよね。

 ただし、それでは冒頭に込めなければならない情報が、4行におさまらなくなってしまいます。だから、へたすれば逆行とされそうな危険をおかしてまで、やったんです。
 和江が教師であることを、早いうちに確定しないと、生徒だと誤読されます。
 誤読させてしまった読み手のかたに、頭をワイプしていただくのでは申し訳がありません。
 せっかく読んでくださるかたを、誤読させてしまうよりはいい、そう思いました。

 できごとの順ではなく、カメラが見た順を書いています。読み手のかたの違和感の大きさを知りたいところです。
 明日、実家で……試すって言ってもな、日本語が1番上手な人って私だったりするし。とんびの羽根さんが頼りです。
 私の説明で、納得いきましたか?

 いかないでしょうね。自信はないです。ずうずうしいんですが、再度レスください。



>>>>和江の見下ろす校庭を、男子生徒たちが走っていた。体育の授業なのだろう。
>>「校庭を男子生徒たちが走っていた」はサッカーでは不自然

 理解はグレーゾーンなんですが、たしかにヘンテコな文だと思います。こんなややこしい言いかたが、ここには必要なのかという気がしてきました。
 もっと素直な文に直しましょう。

-----------------------------------------------
 和江の目線の先には校庭があった。半袖の体操服を着た男子生徒たちが見える。元気に走り回っていた。
-----------------------------------------------

 こうすると、気弱語をはずせますね。
 視点保持者から見ると断定はできないという思いこみがありました。
 この視点は、和江のことを知ってて他のことも分かるんだから、神さまってことになりますね。
 体育の授業だと断定もできるし、良い視点です。気弱後を使わずにすみます。
 それと、リライトでは、時間逆行も解決できたと思います。


>>>>一宮吉成の姿も見えた。和江に反抗的な生徒だった。それなのに教師の評判は良い。新米の和江にとって、吉成は悩みの種だった。
>>詰め込みすぎ

 はい。おっしゃるとおりです。エピソードで示すようにと、新木さんからも指摘がありました。これは、手抜き表現でした。
 エピソードですが、前回のレスに書いてみました。


>>も→が 視点がズームアップしているときに列挙を意味する「も」はふさわしくない

 たくさんいる生徒のひとりだから「も」かなと思いました。「が」とどちらにするのが良いんだろうと迷いました。
 でも、強く頭にあったのは列挙でした。思いこみ系の失敗です。

 「が」に変えてみると、吉成が引き立ちますね。印象が強くなり効果的です。もったいなかった。


 以上、返信でした。
 おかげさまで、課題を見直すことができました。お礼代わりに、質問を返したりして。
 たいへんお手数をかけますけれど、よろしくお願いします。


 2時間


ありえなーい
No.9878 投稿日 2005年7月25日(月)00時15分 投稿者 まこと
>>17歳への片思いが実って、やったーチョーうれしー、てな24歳って、それどうよ?
>>17歳の少年から片思いされていて、困っちゃうな、でもちょっと嬉しいかな、てな24歳なら、話になるわけだが。
>>前者がNGとなり、後者がOKとなる理由を、考察のこと。

 考察ってほどじゃないけど。
 前者は気持ち悪い。後者はうらやましい。
 そう感じる人は、他にもいると思う。

 前者に対して思うこと。
 きもッ。読み手のかたをどん引きさせてどうすんの。愉しませてよ、です。

 後者に対して思うこと。
 いーなー、いーなー、ずるいー、私もー……って、おい。
 こちらは、感情移入できるキャラです。



>毎日1時間、1000字課題

 根性なしの私に言うかっ。
 さすがDANPEI TANGEですじゃ。さっそく明日からやってみましょう。
 ことわっておきますけど、毎日なんてぜーったい無理。できませんからね。とびとびでも3ヶ月ですか?
 そんなのやってみて、からか。
 気が変わらないうちに、課題部屋の根っこ、1時間課題用を作っときます。まこと用根っこの下がいいかな。


犬も大好き
No.9879 投稿日 2005年7月25日(月)00時52分 投稿者 白石 尚

>「小説とはなにか」。
>「人間キャラ」と「書き割りキャラ」の違いとは。
>その前に、人間とはなにか。


>2号さんの課題No.10を読んで

>>「本当にそこにいる人間が動いたり喋ったりしているように描かれている」――とあるが、これはつまり、お前がそのように「感じた」ということだよな。
>>そう感じたのはなぜか。もっと掘り下げて考えてみろ。
>>なぜ人間がそこにいるように感じられたのかってことだ。

>>てゆうか、「人間」って、そもそもなに?
>>文字の並びでしかないものに、どのようなものを込めると、そこに人間がいるように感じられるわけだ?
(#9838新木さん書き込みより)

 どう表現してよいのか。
 登場人物の感情が伝わってくるというか。「あ、なんだか感動した」他には「いいな、こんな気持ち」とか「いいな、こんな女の子」とか。
 と言うことは、感情移入できたということで、感情移入できれば登場人物が人間かということになると、これは話が違う。白石は犬を二匹飼っているけれど、犬にも感情はある。二匹とも、それぞれに個性があって、喜怒哀楽の表現方法も違う。もちろん飼い主には感情移入もできる。

 犬と人間の違うところ。人間以外の動物と決定的に違うところ。
「言語で感情や意志を伝えることができる」

・人間とは「言葉を使って自分の気持ちを伝えることができる生き物」

 上の答えが間違いでなければ、


・「人間キャラ」と「書き割りキャラ」の違いとは。

 「人間キャラ」=自分の気持ちを持つ生き物がすることを描いたもの
 「書き割りキャラ」=気持ちを持たない生き物がすることを書いたもの

 
 
 言葉ってなに。口で言ったり。字に書いたりするもの。
 なんでそんなことをする。そうしなければ、自分の思っていることを相手に伝えるのが難しいから。又は、それが一番手っ取り早い方法であるから。目が見えない、耳が聞こえない、喋ることができないヘレン・ケラーも、触覚から文字を知り、文字で何かを伝達する能力を身につけることを選んだ。それは多大な努力を必要としたはずなのに、何故そこまで努力して文字を覚えたのか。他者と交流したかったからではないか。
 感情や意志がある限り、人間はなんとかして他者にそれを伝えようとするものらしい。
 感情や意志のない人間っているのか。それは詳しく調べてみないと分からないが、白石は見たことがない。
 感情や意志があっても他者との交流を持とうとしない人間は? そういう人もいるかもしれない。でも、そういう人は本を読まない。本を読むこと自体が他者との交流となるので。

 本を読む人は、その行為によって自分の中の何かを充たそうとしている。
 でも、本にもいろいろある。
 小説はその中でどんな特徴を持つのか。

 小説には人間が出てくる。
 もし登場するのが犬だけという小説があったとする。犬の生態だけを延々と描写したものは小説とは言えないので、必ずそこに筆者の主観が入る。犬が歩いている。ただそれだけの事実を描写すれば小説ではない。犬がとぼとぼと歩いている。こう書かれたら、小説になるかもしれない。でも、これだと書き割りキャラ。人間(?)キャラにするためには、犬を擬人化するか、筆者が犬になりきるしかないだろう。犬になりきるのは不可能なので、擬人化に決定。
 擬人化することで何が可能になるか。筆者の設定した固有の感情を表現することができる。犬が好きな読者には、充分に小説として読めるだろう。

 では、小説とかなにか。

「人間の心を動かすことができる読み物」



>白石1000字課題「言葉にはできない」について──────
 
>>しかしおまえは、大変なのは女の子のほうと思いこんでいる。
>>状況を正しく見つめないと、正しい答えが出るはずもない。

 わたしはかなりの部分で自分のことしか考えない人間だということが、ちょっとだけ理解できました。
 それを念頭に置いて考え直してきます。

──────────────────────────────

>>あと他人を思いやっているようなポーズを取るのはやめろ。おまえがそんなタマかよ。
>>自分の利害を考えてのことだろうが。家庭内における自分の立場がまずくなるからだろうが。

 別の理由を探してきます。


 白石


いろいろ
No.9880 投稿日 2005年7月25日(月)04時39分 投稿者
新木 伸
>まこと

>>17歳への片思いが実って、やったーチョーうれしー、てな24歳って、それどうよ?

>>前者は気持ち悪い。後者はうらやましい。

 だーかーらーさー。

 「気持ち悪い」と言ってるだけでは、なにも答えたことにならんのだが。
 んなもん、感じたことそのまんまじゃんか。小学生の作文かい。考えないですぐに見つかる答えなんぞ、俺が要求すると思うのか。
 なぜ自分が気持ち悪く感じたのか、そこまで掘り出してきて、ようやく「答えた」ことになるわけね。




>毎日1時間、1000字課題

 じゃあ毎日30分でもいいよ。もしくは15分。もしくは7分30秒。
 どれでもいいので、毎日無理なく続けられる時間を使って、1000字書いてきやがれ。
 ちなみに人間には分速200文字ほどのタイプ能力があるのだから、1000字は5分あれば終わる計算だわな。




>視点推移

>>カメラを構えた私が、最初に映したのは和江です。うかない顔をして窓を見ています。
>>少し引いてくると、生徒たちが見えてきます。彼らは和江にテストをさせられています。

 ふつう、そういうカット割りはしない。ピントを変えることで写すものを変えてゆくというのは、特殊なテクニック。
 「顔を写す」でワンカット。「生徒を写す」で、もうワンカット。


>>カメラを構えた私が、最初に映したのは和江です。うかない顔をして窓を見ています。

 カメラを構えたやつが最初に写したのは和江なのだろうが、読者が認識する物事の順番は、「教室の中でテストをしている生徒たち。浮かない顔の女教師」というものなんだな。

1.「いつどこで」
2.「誰が」
3.「どうしている」

 ――という順番に、読者は知りたいわけ。
 人間が関心を持つのは、まずまっさきに、時間と場所だ。「誰が」とか、「どう」とかは、後回しだ。
 「生徒たちが抜き打ちテストをやっている教室」というのは、場所である「教室」の属性であるわけだ。単なる誰もいない教室ではなく、抜き打ちテスト中の教室であるわけだ。

 おまえは「誰が」→「どうしている」→「いつどこで」という順番に語りたいのかもしれないが、読者はそれではイヤなわけよ。

 ロングショット(遠景)に始まって、クローズアップ(近景)へと移行してゆくのがカメラワークの基本だぞ。
 なぜならロングショットで撮ると、自動的に「いつどこで」が入ってくるから。周辺まで広く写せば、場所も時間も判明する。

 漫画の一コマ目には、なにが来るものだ?
 学校が舞台の話であるなら、1コマ目は校舎の遠景と決まっている。
 2コマ目はまず教室の遠景だな。廊下からの光景だったりする。
 3コマ目で主たる登場人物の全身なり、バストショット(胸より上)となる。

 手近なマンガを開いてみて、確認してみろ。1コマ目からいきなり人物の顔アップなんていうセオリーはないぞ。


>>ただし、それでは冒頭に込めなければならない情報が、4行におさまらなくなってしまいます。だから、へたすれば逆行とされそうな危険をおかしてまで、やったんです。

 4行に収まらないって? ほんとかしらん。
 と思ったのでやってみる。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 四十人の生徒たちが、突っ伏すように机に向かっている。
 抜き打ちテストが行われている教室のなかで、和江はひとり、机の合間をめぐっていた。白衣の裾を揺らして歩き、パンプスの音を生徒たちを威嚇しつつ、浮かない顔を、ときおり窓の外の校庭へと落としている。
 校庭では別のクラスが体育の授業をやっていた。
 サッカーに興じる男子生徒。そのうちの一人に、和江の視線はいつも止まる。
 テスト中の生徒たちから見えないように、和江は教室の後ろで立ち止まった。万年白衣のポケットに手を突っ込むと、その指先がくしゃくしゃになった紙片に触れる。
 先日、男子生徒の一人から送られてきた脅迫文めいた手紙である。「貴方の秘密を知っています」という内容で、だからなに、と薄暗い化学準備室に呼び出して、小一時間ほど問いつめてしまいたいような、そんな意味不明の怪文書である。
 たぶんあれだと、和江には見当がついている。
 夜の街を、見知らぬ男と歩いていたところを、その少年――サッカー部のエースである一宮吉成に目撃されてしまったのだ。
 和江は校庭をじっと見つめた。一般の生徒たちでは、彼の相手に役者が足りていない。敵チームはほとんど総掛かりでブロックしてきているが、一枚抜き、二枚抜きと、彼の進撃は止まらない。最後には六枚まで抜いて、キーパーを意にも介さず、シュートを決めていた。
 ゴールを決めた彼は、子供のように歓声を上げて、ガッツポーズで飛び回っている。
 子供なのだ。と和江は思う。彼は十七歳。そして和江のほうは二十ウン歳。
「弱ったな」
 ちいさくつぶやくと、後ろの生徒のひとりふたりが、怪訝そうな顔で振り返ってくる。
 窓から強い風が吹きこんできて、和江の髪をさらっていった。――が、和江は揺らぎもしないで風の中に立っていた。
 和江はパンプスを鳴らして教壇に向かっていった。「よーし。それまで」と大きく声を張りあげる。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


 まことの書いてきたアイデア、色々、取り込んでみた。
 悩んでいるところを書くと1000字に収まらないというから、ほんとかね、と思って。
 キャラのほうはオリジナル。ていうか、元キャラどんなんだかわからんし。
 サッカーやってる場面をいっぱい書いてあったのは、意味がないんで、ばっさり削除。





>白石

 なんだ? 小説というのは、人間を出さないと成り立たないものなのか?
 犬を出して小説って書けないものなのか?
 擬人化しなくたって、犬を主人公にした小説は書けるし、人の心を動かすこともできるだろうが。


>>「人間の心を動かすことができる読み物」

 それでは答えになっていない。
 どうして人の心が動かせるわけ?
 どうすると人の心は動くものなの?



>>わたしはかなりの部分で自分のことしか考えない人間だということが、ちょっとだけ理解できました。

 自己中なのは、べつにかまわない。
 いけないのは、自己中であることを認識していないこと。自分は人のことをよく考えている人間である――などと、キレイな嘘をついていて、それを自分自身で信じ込んでしまっていることが、いけないと言っている。
 日常生活を送るぶんには、いくら嘘まみれでいたところで、まったく問題はないんだけどね。
 しかし小説を書くためには、嘘の一片もあっちゃならんのだ。
 書かれたものに嘘があると、それはゴミにしかならん。


久々の課題です
No.9881 投稿日 2005年7月25日(月)07時22分 投稿者
サカモト
 お疲れ様です。課題を提出します。

 題名を編集し忘れたのですが、
 『物乞いの対処法』のリライトとなります。

1302 re(1):1000字課題、07/06、No.5「物乞いの対処法」 サカモト(1004字)
↓↓↓↓↓
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&search=&mode=&bk=1295&st=0#tree

 よろしくお願いします。


時間逆行だけやおまへん
No.9882 投稿日 2005年7月25日(月)12時56分 投稿者 とんびの羽根
>まことさん
>>カメラを構えた私が、最初に映したのは和江です。うかない顔をして窓を見ています。
>>少し引いてくると、生徒たちが見えてきます。彼らは和江にテストをさせられています。

 これはカメラ使いがおかしいと思います

 今回の課題では教室、生徒、教師、窓、校庭、体育授業中の生徒、吉成と読者に見せないといけない
 この中で最後にスポットライトがあたるのは吉成なわけです
 最初に教師にスポットライトをあてて、次に周囲を映すようにカメラをひいて、つぎに校庭に方向を転じ、全体を俯瞰した後、さらに一人をズームアップする。しかもその行の中で過去の回想のモンタージュがはいる
 こんなものの見方する人はいないです。しかもたった3行だけで、寄せて退いて寄せて退いてを繰り返されたらだれでもわけわかりません。いわゆる視線酔いが発生してしまいます。カメラワーク自体に問題があるのです

 ひとには自然な視線の動きがあって、それに逆らわないように描写をしないといけないんです
 サッカーをする少年たち→教室の窓→教師→テストを受ける生徒たち(カメラを退いていく)
 教室→テスト中の生徒たち→窓際の教師→校庭の少年たち→吉成(カメラを寄せていく)
 このどちらかが普通でしょう

 ではこの場合はというと和江の視線がポイントになります
 和江はうかない顔をしている、そして窓を見ている
 登場人物の視線が向かう先が、読者の視線が誘導される方向になるんです
 これは絵を描いている人ならだれでもわかることなんですけどね

 なのに視線に逆行してカメラはバックにある生徒たちの方向へ行くというのはまちがいです
 つまり時間逆行であるだけでなく視線としても逆行しているんです

 カメラの使い方が変なのだということを理解しておかないといけない
 その上でただ生徒たちを描写するとしても「抜き打ちテストをさせている」というのは描写ではなく説明でしかないですからね
 「テストで机にかじりついている」なら描写ですがそれが抜き打ちテストかどうかはその描写からはわからない
 逆にその場にいる人物はみんな抜き打ちテストとわかっている
 わかっていないのは読者だけですから「抜き打ちテストをさせている」というと、それは過去の説明になってしまいます

 時間逆行して、視線逆行してるから読者にはかなり不快ですので気をつけた方がよいと思います

 ちなみに時間逆行していることはうちの娘も家内も指摘してましたのでかなり気になる率が高いですよ
 つうか最初に指摘したのが娘だったりするし


いろいろ
No.9883 投稿日 2005年7月25日(月)13時50分 投稿者
新木 伸
>カメラワークの基本

 とんびさんのほうが、わかりやすく説明してくれているな。

 基本的なカメラワークというものがある。自然なカメラワークと言い換えてもいいけど。
 これはどんな順番なのかというと、作者が見せたい順ではなくて、読者が読みたい順なわけね。
 読者が読みたい順というのが、どんな順番で決まるのかというと――。これには個人差がほとんどなくて、人間なら誰でもそういう順で見るというものが決まっていたりする。

 たとえば抜き打ちテストの行われている最中の教室内に、ぽんと、人を出現させたのだとする。
 その人がなにをどんな順番で見てゆくのかというと――。これはもう、個人差なんてなくて、決まっている。

 まずそこがどこかを確認する。教室だわな。
 生徒が40人ぐらいいるわな。皆机に向かっているわな。どうやらテスト中であるらしいわな。
 そのあとで、ようやく女教師に興味が向く。女の教師が浮かない顔をしていることに気づき、その視線を追いかけて、窓の外の校庭を見てゆくことになる。

 これが自然なカメラワーク。

 自然なカメラワークを身につけるためには、人間がなにをどう見てゆくのかということを、よく観察しなければならない。
 視線推移に個人差はないので、自分自身を観察すれば事足りる。
 方法はひとつ。
 いついかなるときにおいても、自分がなにかを見るときに、どういう順番で、どこに注目していっているのかということを、常に観察し続けることだ。
 方法を聞いただけでは意味がない。実践しないとなんにもならない。

 まことが視点を意識して書いてくるものが、ことごとく、イマイチだったり的はずれだったりするのは、まことが自分がなにをどういう順番で見ているか、これまで一度も意識したことがないからだろうな。

 ひとつ課題を出してみるか。
 視線の順番を意識するという練習な。
 初めて他人の部屋にあがるというシチュエーションで、なにか一本、書いてみること。

 その事前に、可能であれば、初めてあがる他人の部屋に入ってみておくこと。そのときには、自分がなにをどういう順番で見ていったのか、きっちりチェックしておくこと。
 部屋に上がって一通り見て回ったら、順番をメモしておくこと。その手の記憶は短期記憶というもので、電話番号を一時的に覚えておくときと同じ脳回路で記憶しているから、時間が経つと忘れちゃうから、覚えているうちにメモを取っておく。





>とんびさんの家族

 小説書いてる白石の家族よりも、小説書いていないとんびさんの家族のほうが、小説のことを手伝ってくれているんだな。
 なぜだろう?


>まこと
No.9884 投稿日 2005年7月25日(月)14時18分 投稿者
新木 伸
>まこと

 宿題優先順位表、提出のこと。
 書きこみの末尾に、しばらくずっと付けていろ。


時間課題提出
No.9885 投稿日 2005年7月25日(月)23時31分 投稿者 まこと


再度参加
No.9886 投稿日 2005年7月25日(月)23時37分 投稿者
津荒夕介
 ういす。津荒です。
 今年で二十歳になる男で、以前分室にやっかいになっていたへたれ大学生です。
 小説を上手く書けるようになりたいので、参加しにきました。
 色々退化してると思いますが、みなさんよろしくおねがいします。コミュニケーション能力とか特に退化してそう。へへ。いや、もとから乏しいですけど。

 で、ええと、あと二・三日はテストがありますんで、それが終わり次第(というか暇ができ次第)1000字課題とかやります。まずは最小単位から書けるようになりたいので。
 
 参加の目標は、長編が書ける力を身につける、です。
 自分は、長編とはこうだっ! とか言うには程遠い、能力的にぐわーっと下の位置にいると思いますけど、これが目標です。
 これを目指して、訓練してきます。(て、あたり前か)
 つうわけで、まずは自分が「長編をかける人」と何が違うのかを認識しないといけませんな。
 そのへんを明確にしてから、足りてないところを練習していこうかなー、と思っとります。
 
 以上、思い立ったが吉日とゆーことで、書き込んでみました。
 そんでは。


なぜ
No.9887 投稿日 2005年7月25日(月)23時40分 投稿者 まこと
 レスがふっとんでます。なぜ。
 大量のレスだったのに。

 エディタに元の文章は残ってますけど。40分もかけて見直してたからショック。

 直す気力ないです。明日再チャレンジします。


人生大掃除
No.9888 投稿日 2005年7月26日(火)00時15分 投稿者 弟切 千隼
 荷作りしながら、余分なものをばしばし捨てている弟切です。たまに引越しをすると、荷物が整理できていいですね。

 今夜以降、しばらくオフラインの生活になります。引越し先でネットがつなげられるのは、二十八日になる予定です。



>自己課題、ペットの話、起のアイディア出し

 その19の案は、主人公の動機が立っていないことが致命的でしたね。加えて、主人公とヒロインが、ともに「嫌なやつ」だったのがダメでした。

 以下に新しい案を提出します。今回の強化項目も付けておきます。


1)山場を作ること。とにかく盛り上げること。
2)葛藤を入れること。
3)主人公とヒロインと、二人ともに好感が持てること。
4)主人公の動機がはっきりしていること。
5)主人公の目的を途中で変えないこと。
6)最初と最後で別人にしないこと。


ペットの話、起、その20
―――――――――――――――――――――――――――――
・高校の昼休み。主人公は秘密の昼寝場所(校舎の屋上)へ向かう。彼は静かなところで昼寝をするのが大好きである。
・屋上へ上がることは禁止され、入り口には鍵がかけられているが、主人公は鍵が壊れている入り口を見つけてあった。彼は独りで昼寝を楽しむ。
・主人公が目を覚ますと、知らない女子生徒(ヒロイン)が彼を覗きこんでいた。彼女はぶしつけなことをしたと謝る。高い所からの絵を描こうと思って屋上へ来てみたら(注1)、とても幸せそうな寝顔を見つけたので、彼の顔をスケッチしていたと言う。
・ヒロインは、「寝顔をもっと描きたいけどいい?」と訊いてくる。主人公が理由を問うと、見る人まで幸せになりそうな寝顔だからと答える。主人公は誉められたと思い、気を良くする。いつもここで昼寝をしているから、描きに来ていいよと言う。
―――――――――――――――――――――――――――――


注1:ヒロインは、もちろん屋上が立ち入り禁止なのは知っています。でも、もしかしたら入れるかも知れないと考え、だめもとで来てみました。


起承の流れ:
 「主人公が独りで昼寝に行く」→「昼寝をする」という流れです。


転の方向転換:
 ヒロインが現われて、「独りで昼寝」という状態ではなくなります。


ちょっと休憩
No.9889 投稿日 2005年7月26日(火)00時25分 投稿者 白石 尚

>>なんだ? 小説というのは、人間を出さないと成り立たないものなのか?
>>犬を出して小説って書けないものなのか?
>>擬人化しなくたって、犬を主人公にした小説は書けるし、人の心を動かすこともできるだろうが。


 よくわからなくなったので、犬を擬人化しないで自分で1000字書いてみました。めちゃくちゃ難しかったです。
 白石1000字課題 No.13 「シロの日課」 所要時間二時間
     ↓
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1304&e=res&lp=1242&st=0


 課題「言葉にはできない」についても、番外編みたいなストーリーが浮かんだので、1000字で書いてみました。これは、昨日課題部屋にあげたものです。
 白石1000字課題 No.12 「これからも、ずっと」 所要時間四時間
     ↓
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1300&e=res&lp=1242&st=0



 もうずいぶん課題書いてないな、まだ書けるかなと、恐々書いたらなんとか書けました。ただ、時間をかけすぎました。
 取りあえず二作書いて落ちついたので、明日からは本題に戻ります。


 白石


1時間課題提出
No.9890 投稿日 2005年7月26日(火)05時10分 投稿者 まこと
 「境界線突破」 1時間課題 No.1 7/25 まこと
 書いてみたこの話、課題部屋で読んだことがあるんですけど。気のせいじゃないと思う。2号さんのやつだったな。
 盗作野郎の、それなのに、へなちょこなストーリーです。5分オーバー、なので推敲はなしです。すみません。
 ↓こちらにあります。
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1303&e=res&lp=1301&st=0



>とんびの羽根さん
>時間逆行の件

>>カメラを構えたやつが最初に写したのは和江なのだろうが、読者が認識する物事の順番は、「教室の中でテストをしている生徒たち。浮かない顔の女教師」というものなんだな。
(新木さんのレスNo.9880より)


 とんびの羽根さんにした質問の答えが、こんなところにありました。
 自分の提示した順番どおり、読み手のかたは認識してくれるもんだと、自己中なまこと理解をしておりました。

1.「いつどこで」
2.「誰が」
3.「どうしている」

 これが正しい認識順なんですね。
 私の理解がひねくれてました。
 伝えたい順が、イコール物語の重要な順であり、それにしたがって書いていくものだと思ってたんです。
 電波理解でした。



 ここからは、あたらしいレスへの返信です。

>とんびの羽根さん

>カメラワーク

>>今回の課題では教室、生徒、教師、窓、校庭、体育授業中の生徒、吉成と読者に見せないといけない

 なるほど。とんびの羽根さんと、新木さんのレスを読んでいるうちに、分かってきました。
 分かっているつもりだったものがひっくり返って、あわてましたが、そろそろと勉強をし直してます。


>>教室→テスト中の生徒たち→窓際の教師→校庭の少年たち→吉成(カメラを寄せていく)

 この順番が素直な流れだというのを、理解できていなかったんです。
 現在、くだいて飲みこんでいるところです。
 完全に飲み下しができてるのか、まだ怪しいです。


>>登場人物の視線が向かう先が、読者の視線が誘導される方向になるんです
 これは絵を描いている人ならだれでもわかることなんですけどね

 マンガのことでしょうか。絵を描かないもので、ピンとこないんですけど、言葉上でなら……理解しても意味ないのか。
 課題で試してみます。


>>ちなみに時間逆行していることはうちの娘も家内も指摘してましたのでかなり気になる率が高いですよ

 ありがとうございますっ。自分の足でやらなきゃいけないとこですけど、パソコンの前からなかなか動かないもので、やれずにいました。助かります。
 とんびの羽根さんのご家族にも読んでいただいたんですよね、ありがとうございました。
 時間逆行と、視点の逆行。味覚音痴の自覚ができました。直していきます。




>新木さん
>質問への回答

>>17歳への片思いが実って、やったーチョーうれしー、てな24歳って、それどうよ?
>>なぜ自分が気持ち悪く感じたのか、そこまで掘り出してきて、ようやく「答えた」ことになるわけね。

 なぜ気持ち悪く感じたのか。
 それは、24歳って年と関係があります。24歳っていえば立派に大人の年齢です。大卒でも2年目になって、先輩になる年齢。
 そのいい大人の教師が、7歳も年下の、ほんの子どもみたいな高校生を、教育するどころか、恋愛対象にしてしまっている。
 なにトチ狂ってんだ、です。

 分別があってしかるべき年齢であること。教育者という職業であること。そういうことを背負っている主人公が、恋に走る姿に、共感することはできません。感情移入できないキャラが主人公の物語を読みたい人はいないでしょう。
 なんだかなー、で読み捨て決定です。



>サカモトさん

 おー、りらいとー。あっさりめに指摘します。

>>太郎の腹部に顔を押しつけ、懇願のポーズをとる。

 腹部に顔を押しつけた格好での、懇願のポーズが浮かんでこなかった。いったん止まって考えました。
 懇願のポーズでしょ。
 両手を合わせるのが、それっぽいかな。
 私の頭には、ちゃっこいめら(チビッコの方言です)が、ふざけてくっついてくる格好が浮かんだんです。その格好で、懇願のポーズができるかなーって。


 リライト前にもあった表現、かな。
 前回はスルーだったのに、今回気になったのはなぜでしょう。
 状況が、ずっと分かりやすくなっているからだと思います。

 外国の電車の中だ。片言の日本語をしゃべる少女だ。ほどこそうとしたのに、財布盗られちゃった。お金取られちゃった。逃げられちゃった。くそ。でも、もうだまされないぞ。

 もうひとつ、分からないところがありました。

>>だが、そうしたら周りの乗客がさらに喜ぶだけだろう。

 なぜでしょう? こういった国の人って、外国の人にとても親切だという気がします。
 主人公が被害妄想を抱いて、勝手に思いこんでいるのかもしれません。けど読み取れませんでした。


 以上、自分のことは棚にあげて、指摘してみました。




>リライトの解体

 栄養不足をおぎなうには、なんつったって、強力サプリ。読書量足りてないし、摂取してみましょう。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 四十人の生徒たちが、突っ伏すように机に向かっている。
 抜き打ちテストが行われている教室のなかで、和江はひとり、机の合間をめぐっていた。白衣の裾を揺らして歩き、パンプスの音を生徒たちを威嚇しつつ、浮かない顔を、ときおり窓の外の校庭へと落としている。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 冒頭4行です。
 なあんだ、そうか。1行目で主人公を確定しなきゃいけないってのは幻覚だったんだ。最初に、いつどこでを提示していいんですね。

 そうすれば、これは学園ものでーす、ということが分かります。
 1行目で確定させるのは舞台のほうだったんですね。


 1行目の文には、読者を引きこむエサも入ってます。「疑問」です。
 なんで、机に向かってるの? が疑問です。

 2文目で答えを出してます。
 答えの他にも、学校であることを確定するために教室と書き、主人公を確定し、教師であることの説明までやっちゃってます。なのに、詰めこみ感がない。
 なぜか。
 描写をおりまぜて、説明しているからです。
 抜き打ちテスト、と読み手にマル投げしないで「突っ伏すように机に向かっている」と描写を入れて説明しています。おいしくなっています。「四十人の生徒たちが」を添えることで、ぐっとリアルになっています。さらにおいしいです。
 そこで、抜き打ちテストだからね、と説明しました。そして次、主人公の説明も描写になっています。

 教師であることの説明は「ひとり、机のあい間をめぐっていた」。これだと確定まではいたらない。それで、3文目に確定要素を書いてあります。
 「白衣の裾を揺らして歩き、パンプスの音で生徒たちを威嚇しつつ」
 あとのエピソードのために、白衣を出しておく必要があります。だけど、白衣での教師確定は難しい。なので、パンプスも投入してきました。ぬかりないです。

 冒頭の5W1Hがどうなってるのか、すごく気になってきた。見てみます。

いつ 授業の最中
どこで 教室で
だれが 和江が
なにを 机の合間を
どうした めぐっていた
どのような理由で 抜き打ちテストが行われているから

 ちょっと意外な、結果が出ました。
 冒頭の5W1Hでは、物語の肝となるところを書いておく必要があるのかと思ってたんです。
 あ、分かった。また肝をカン違いしていたんだな。肝は、和江が教師だってことで、吉成を気にしてますってとこじゃないんだ。
 あーらら、とほほ作者は期待に応えますねー。おほほ。


 もうひとつカン違い発見。
 「浮かない顔を、ときおり窓の外の校庭へと落としている」
 4行で5W1Hを確定する、ってつまり、それ以外の情報を入れちゃダメだと思ってた。
 どうしてこう、次から次へと、まこと理解をするかなー。
 その理由は明白ですよね。次、いこ。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 校庭では別のクラスが体育の授業をやっていた。
 サッカーに興じる男子生徒。そのうちの一人に、和江の視線はいつも止まる。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 ここは、とんびの羽根さんに指摘をもらった、てにをは、が直ってますね。「を→では」うん読みやすいです。


 この2文は浮かない顔の理由になっていて、私も書いてました。比べましょう。

>>和江の見下ろす校庭を、男子生徒たちが走っていた。体育の授業なのだろう。
>>一宮吉成の姿も見えた。

 読みにくい文ですが、かんべんしてください。

 リライトでは「和江が校庭を見下ろす」が、前の文に合体させてあります。そして、「体育の授業」も前の文と一緒になっています。
 ごろんごろんと収まりの悪いものが、見事に片付きました。
 これは、組み合わせかたの技術ですね。収納の技術に似ています。

 とっちらかったものを、どこにどう収めると、使うときに便利であるのか。最善を考えて収納を工夫する。
 うん、似てる。

 じゃ、応用できるかな。
 使用するときのことを考えて、収納場所を決めてやればいいんです。収納場所がなきゃ作ればいいし。

 主人公が、浮かない顔をして外を見ていて、そこは校庭で、いるのは生徒たちで、授業だからです。

 説明したい情報です。これを、映像化しやすい文章になるよう、並べていきます。
 和江の見ているのは校庭です。「外」を「校庭」に入れ替えてやるのが最適です。
 次の文では、その校庭の様子を説明するのがいいですね。
 そこで、「別のクラスが体育の授業をやっていた」になります。

 この「別のクラス」は、和江も授業中という、ややこしい感を払拭してくれてます。この言葉は効いてます。
 話をはっきりくっきりさせてくれてます。あやふやな分け目をわかりやすくしてくれる、仕切りみたいな使用方法です。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 テスト中の生徒たちから見えないように、和江は教室の後ろで立ち止まった。万年白衣のポケットに手を突っ込むと、その指先がくしゃくしゃになった紙片に触れる。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 浮かない顔の理由が紙片ですよね。でもなぞが深まった感じがする。
 引っぱるなー。
 けど吸引力あるから、「じらしやがって、読み捨ててやる」とはならない。
 吸引力ってなんなんだろう。
 「生徒たちから見えないように」かな。
 秘密めいた感じ。内緒話に弱いって心理と同じでしょう。だれにも言わないから、教えて、って引きつけられちゃってる。

 それと「万年白衣」ですが、万年ってついていると、現実感が出てくる。
 ただ白衣と書かれているより、万年と付いたほうが、白衣っぽさが出ます。
 同じ理由で「くしゃくしゃの紙片」が、ただの紙切れを、ただの紙切れらしく感じさせてくれます。指先に触れる紙を感じられるってのか、音までしてくる感じなんです。

 描写で説明するって、こういうこと。そのものを読み手に見せたり、触れさせたりしてくれるもの。きっちり体感させてくれるものですね。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 先日、男子生徒の一人から送られてきた脅迫文めいた手紙である。「貴方の秘密を知っています」という内容で、だからなに、と薄暗い化学準備室に呼び出して、小一時間ほど問いつめてしまいたいような、そんな意味不明の怪文書である。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 このエピソードから感じる勢いはなんだろ。

 やだ、この先生そんなことしたの? あ、してないのか。なんかひと安心。みたいなノリでした。

 うーん、打ち明け話を聞いているような、ドキドキする感じなんですよね。
 「脅迫文めいた手紙」「貴方」「秘密」「薄暗い」「科学準備室」「小一時間」「問いつめて」「意味不明」「怪文書」
 なんだか、連想ゲームみたいですけど。連想するならアルセーヌルパンって感じ。
 私がひねり出したものより、泥臭いようで、セクシーっぽくて、ミステリチック。
 女教師が、男子生徒を、ってのも、セクシー感を増してるかな。

 ここで一気に、物語へと引き込まれました。次次ー、早く次ー。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 たぶんあれだと、和江には見当がついている。
 夜の街を、見知らぬ男と歩いていたところを、その少年――サッカー部のエースである一宮吉成に目撃されてしまったのだ。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 話が面白くって、ただの精読になってきた。
 「夜の町を、見知らぬ男と」
 なんでしょう、この衝撃的は展開は。
 私のエピソードでは、吉成の誤解でいたずら程度だったんですけど。
 こっちのが断然面白い。目撃されて、脅迫されちゃうなんて。
 読みながら、どうしようどうしようってなってる。感情移入がばっちりな証拠です。和江におんぶして先を急がせてる感じ。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 和江は校庭をじっと見つめた。一般の生徒たちでは、彼の相手に役者が足りていない。敵チームはほとんど総掛かりでブロックしてきているが、一枚抜き、二枚抜きと、彼の進撃は止まらない。最後には六枚まで抜いて、キーパーを意にも介さず、シュートを決めていた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

>>サッカーやってる場面をいっぱい書いてあったのは、意味がないんで、ばっさり削除

 え、印象では、新木さんのもののほうが、いっぱい書いてあるんですけど?
 ウソつき呼ばわりしてないで、比べてみましょう。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 校庭ではサッカーの試合をしていた。生徒たちが気合の入った声をかけ合っている。
ボールが高く上がった。ひとりがすばやく下に回りこむ。吉成だった。
 胸にボールを受け、足元に落とす。それからドリブルで前に出ていった。フットワークが軽い。
 一人抜いた。二人抜き、三人抜いた。四人目を抜いて、足をかけられた。
 斜めに倒れながらも、ボールは蹴った。しかし支柱に弾かれてしまった。バウンドしたボールが転がっていく。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 あー、ほんとですねー。ってか、はずかしーっ。うっすー。ぺらぺらー。ひょえー。
 この軽さはどこからくるの。
 風船みたいにふわふわしてる。跳んでいっちゃいそう。

 新木さんのは重い。
 「一般の生徒たちでは、彼の相手に役者が足りていない」
 まず、説明したんですね。威嚇されているみたいな感じの説明です。すっげーんだぜって言われると、暗示によって、そう思いこまされる、みたいな。
 おお、読者洗脳か。

 私のは全部見たまんまを羅列しているだけ。
 だってだってだってー。だってなんですもの。

 私の書いたものも、すっげーを表わしているんです。
 事実、すごいですよ。3人抜きですぜ。
 でも、針金ぐらい細い話に思えてきた。

 「敵チームはほとんど総がかりでブロックしてきている」
 そ、そんな大げさな。
 「最後には六枚まで抜いて」
 大げさすぎー。だけど、最初の説明が効いているから、納得しちゃうわけですね。
 出ました。納得力です。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ゴールを決めた彼は、子供のように歓声を上げて、ガッツポーズで飛び回っている。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 絵が浮かんできます。
 じゃなくて、てにをは、のことをすっかり忘れてましたよね。やりましょう。

 彼「が」じゃなくて、「は」になっているのはなぜか。
 彼がズームアップされた状態だから?
 近いもの、それ自体は「は」。外から見たもの、遠景では「が」になりますよね。

 そういえば、吉成じゃなくて、「彼」となってる。ちょっと親しげになったのかな。和江の気持ちが近づいたことを表わしている?

 だんだん、思考力が鈍ってきたみたい。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 子供なのだ。と和江は思う。彼は十七歳。そして和江のほうは二十ウン歳。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 「二十ウン歳」
 ぷっ。コミカルにして、辛気臭さをとったのでしょう。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「弱ったな」
 ちいさくつぶやくと、後ろの生徒のひとりふたりが、怪訝そうな顔で振り返ってくる。 窓から強い風が吹きこんできて、和江の髪をさらっていった。――が、和江は揺らぎもしないで風の中に立っていた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 私が苦労したところを上手く処理してますね。おじょうず〜――うぅ、めげないで見ていきましょう。

 前の2文に、子供だと思っていることや、年の差を書いてあります。で、「弱ったな」。
 ちーとばかし、ときめいちゃったわということですね。
 だけど、私の気持ちは「揺らぎもしない」となってます。
 私だってね、風で表わせないかなーって思って――以下略。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 和江はパンプスを鳴らして教壇に向かっていった。「よーし。それまで」と大きく声を張りあげる。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 強い先生像で、締めてます。
 教壇に向かっていくところで、先生ですから、と読み手のかたに説明しています。
「それまで」っていうのは、先生が気持ちにストップかけているとこなんですね。「大きく声を張りあげ」て。


 終了〜。
 会社サボった甲斐があったな。いや、用があってサボったんですけどね。


 宿題順位表です。

・視線の順番を意識するという練習
  初めて他人の部屋にあがるというシチュエーションで1本(はじめてのお家におじゃますることを、事前にやってみる)
・調味料を選ぶ。知る。
・宇宙人のでてくる話、どんなものがあるのか列挙
・湖の聖霊と少女の自立について


いろいろ
No.9891 投稿日 2005年7月26日(火)06時59分 投稿者
新木 伸
>まこと

 映す、写す、撮す。
 ――この3つについて、辞書を引け。
 しばらくまえ、堂々と誤字を使っていたっけ。



>まこと

>>レスがふっとんでます。なぜ。

 なぜもくそもない。
 プログラムは誤動作をするものだし、データってのは吹っ飛ぶものだし。
 いついかなるときに吹っ飛んでも困らないようにしていなかったおまえがアホチンなだけ。

 吹っ飛んだのが、小説本文でなかっただけ有り難いと思え。大事なデータを失うまえに、学ぶ機会を得たわけだから。

 いつ飛んでも困らない書きこみの方法を教えてやるから、二度はやらないようにしろ。
 教えてやった方法を実行するしないはおまえの勝手だが、もし次にやったら、「やーい、ばか」と言うからな。

1.エディタ上ですべて見直す。プレビュー画面を見て直さない。

2.エディタ上で可能なかぎり見直す。プレビュー画面を見てから直す場合には、「戻る」を押して入力ボックス内で直すのではなく、エディタの側にある本文のほうを修正する。「戻る」は一回も押さずに、気づいた部分は、すべてエディタ上で修正してゆく。
 最後に一度だけコピペし直して、本書きこみを行う。

 1のほうがスマートな方法だが。
 俺もなんだかんだで、2のほうを使っている。プレビュー画面で見てはじめて気づくこともあるもんで。




>17歳への片思いが実った24歳

>>なぜ気持ち悪く感じたのか。
>>それは、24歳って年と関係があります。24歳っていえば立派に大人の年齢です。

 変だと思うことは、違和感があるということなわけだな。
 感性的には、これは変だから、気持ち悪いから――ということでNGとなる。
 無論、そこを狙ってあえて違和感を出して仕掛けてゆく方法もあるんだけど、イレギュラーな方法であって、オーソドックスなものではないわな。基本の練習をしているやつは、やらんでよろしい。

 別の観点からNGの理由を出すこともできる。
 ていうか、俺はそもそも、そっちのほうを言うつもりでいたのだが。まことは論理でなくて感性から入るほうが理解しやすいようなので、途中まで、そっちに合わせていたわけだが。

 構成的にいうと、この24歳という年齢設定には意味がない。
 大人な年齢のキャラを出しているのに、大人な行動を取らせないのであれば、その年齢設定には意味がない。
 大人を出したなら、大人な行動を取らせろ、そうでないならはじめから子供を出しておけ。
 ということだ。論理的にいうと。

 1コ、2コ上の先輩程度でいいじゃん。そんな7歳も年上でなくたって、この話、成り立つじゃん。それくらいの年齢差なら、「トチ狂ってる」と非難されることもないし、ぜんぶ丸く収まるじゃん。




>リライトのやつ

 冒頭の部分。
 もしこれが長編であったら、こんな感じで書くところ。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 四十人の生徒たちが、突っ伏すように机に向かっている。
 抜き打ちテストが行われている教室のなかで、和江はひとり、机の合間をめぐっていた。
 うつむく生徒たちの視界の中では、白衣の裾を揺らして歩く。視界の外ではパンプスの足音で威嚇をする。
 教師の仕事を歩くだけで遂行しつつ、和江は浮かない顔を、ときおり窓の外の校庭へと落としていた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 あとラストに一行、忘れていた。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 放課後、彼に言うべき言葉は、和江のなかでもう決まっていた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 まあなくても読み取れることだけど。あったほうが初心者読者に親切だろう。



>>同じ理由で「くしゃくしゃの紙片」が、ただの紙切れを、ただの紙切れらしく感じさせてくれます。指先に触れる紙を感じられるってのか、音までしてくる感じなんです。

 ひとつ読み落としている。
 「くしゃくしゃの紙片」ということは、くしゃくしゃになるまで何度も何度も何度も何度も、読み返したということだ。



>>新木さんのは重い。
>>「一般の生徒たちでは、彼の相手に役者が足りていない」
>>まず、説明したんですね。威嚇されているみたいな感じの説明です。すっげーんだぜって言われると、暗示によって、そう思いこまされる、みたいな。

 まず説明しといてから、描写を加えるやりかたは、誰でも簡単に使えるノウハウかな。
 アマチュアは説明しかしない。そして「描写せい」と口を酸っぱくして言うと、こんどは描写だけしかしなくなる。それでもわかりやすく書ける腕があればいいんだけど、腕がないから、わけわかんない描写にしかならない。
 そういうときに、最初にちょびっとだけ説明を書いて、一言でまとめてやると、わかりやすく、かつ、味わい深いものになる。
 見てみればわかるけど、プロの文章でも、だいたい使っているテクニック。



>>彼「が」じゃなくて、「は」になっているのはなぜか。
>>彼がズームアップされた状態だから?
>>近いもの、それ自体は「は」。外から見たもの、遠景では「が」になりますよね。

>>そういえば、吉成じゃなくて、「彼」となってる。ちょっと親しげになったのかな。和江の気持ちが近づいたことを表わしている?

 おお。よく気づいたな。
 「彼が」ではなく、「彼は」となっているのは、気持ちの近さを表しているわけね。「吉成」ではなく「彼」としたのもそう。
 ラストでは主人公は気持ちを自制するのだから、その手前のこの付近では、気持ちを近づけていたほうがより大きく反動がついて、盛り上がるわけ。
 演出的に、構成的に、てにをはを意図的に壊すことで、気持ちのうえの距離感を操作したわけ。


>>子供なのだ。と和江は思う。彼は十七歳。そして和江のほうは二十ウン歳。

 「二十ウン歳」は笑いをとる意味もあるけど、もともとの狙いはキャラ立てだよ。
 二十歳後半を想定しているけど、その年齢の女性っていうのは、自分の年齢なんて、正確に数えたくないもんだろ。だから正確な数値を書いていないのだ。




>宿題順位表

>>・視線の順番を意識するという練習
>>  初めて他人の部屋にあがるというシチュエーションで1本(はじめてのお家におじゃますることを、事前にやってみる)
>>・調味料を選ぶ。知る。
>>・宇宙人のでてくる話、どんなものがあるのか列挙
>>・湖の聖霊と少女の自立について

 アイデアに関してはどーした?

>>アイデアってなんなのか、まず概念的に説明すること。
>>そしてそれは、どういう種類の技術であるわけ?

 と書いたはずだが。

>>「宇宙人」っていうのは、宇宙規模でみた異邦人のことですね。規模のでかい外国人です。

 この一文の中に、アイデアを理解するためのヒントが隠されているのだが。





>津荒

 おかえり。

 それはそうと、生徒病は直ったのか? まあ直っていなけりゃ、放り出すだけのことだが。

 自分を構ってもらえて楽しい場所でなくて、小説力を身につけるという目的のために、ここに通うのだということを心しておくこと。
 サロン化禁止な。ダベってんじゃねーよ、くっちゃべってるヒマがあったら目の前の敵を殴れ、経験値を稼げ、ということな。

 実力を養うために仕方なく通っているが、一分一秒でも早く出てゆきたいと願う――という姿勢が、この施設の正しいありかたであり、利用法だ。
 居心地が良くて楽しい場所だと困るわけよ。訓練所失格なわけよ。
 楽しい場所ってのは、いつまでもいたいってことなんだからさ。

 まあとりあえず、どこまで退化してるかわからないし、そもそも元がどんなレベルだったのかも忘れているので、1000字からかな。新しく自分専用ツリーを立てて、さっそくはじめること。例によって小説書いてくるまでは、ずっと放置なので、レスがつかなくても、めげずに書いてくること。

 ちなみに長編を書くだけであれば、3500字がそつなくこなせるようになりさえすれば、けっこう、できてしまえるようだぞ。
 2号を見ていて、だいたいわかった。
 3500字×30回の連載を行えば、それで長編ができあがる。
 ただし「書きあげる」ことと、「完成させる」ことの間には、またもうひとつの壁がある。
 まあ、長編のひとつも書きあげていないうちから、完成させる話をしてもはじまらんので、まずは書きあげることだよな。そのまえに3500字を苦労せずに書けるようになることだよな。そのまえに、まず1000字だよな。

 目標は、3500字を日課で書けるくらいになること。
 楽に――とはならなくても、まあちょっと頑張れば、そう無理なく続けられるぐらいだな。
 そのくらいの体力が備わっていないと、長編執筆は、無理な話だ。
 2000メートルのペースを把握して走れないやつが、フルマラソンに挑む資格がないのと同じことだ。

 ちなみに2号の場合には、週に2〜3本、3500〜5000字を書くことが日課になっていたあたりから、長編を書きに行っている。
 毎日続けられるほどの体力がないときにはじめたもんだから、案の定、息切れしている。
 まあそのくらいでも、なんとかなるということで。


 あと足りないものに関しては、見ればもっとわかるが、見ないでもわかるのは、下のあたりだろう。

1.基礎体力。
2.描写力。
3.キャラクター。
4.構成力。(1000〜3500字内の)

 1から順に足りていない。




>弟切
>ペットの話、起、その20

 主人公が目を覚ましたタイミングが、書いてあるものからは、読み取れんな。
 昼寝が終わったので目を覚ましたのか、途中で人の気配に気づいて目を覚ましたのか、どちらなのかわからん。
 なお昼寝を中断させられたのでなかったら、転にならない。昼寝が終わったら女の子がいた、というのだと、別の話がお尻にくっついているだけだ。
 また昼寝を中断させられたのだとしても、それからどうするのか、という行動がないので、このままでは尻切れトンボ。
 女の子に対してどうするのか、ではなくて、昼寝をどうするのか、という、そっちのほうね。

 これは昼寝をしにきた話なのだから、最後まで昼寝に関係していなくてはならんわけ。
 そうでないと別の話になってしまうわけ。
 弟切はすぐ別の話にしてしまうんだよな。





>白石

 「シロの日課」という話があるわな。観察者が犬のある日のようすを書いた話だわな。犬の心理を直接書かないで、外側から観察するわけだな。犬が普段はヘンテコだけど、ご主人様のまえではピシッとお利口にしているわけだな。

 「白石の日課」という話があったとするわな。観察者が白石のある日のようすを書いた話だわな。白石の心理を直接書かないで、外側から観察するわけだな。白石が部下に対してはピシッとあたっているけど、ダンナに対してはメロメロでヘンテコだとかいう、そーゆー話な。

 この二つの話に、なにか違いがあるのか?

 この二つの話に共通して出てきているものは「なに」であるのか。
 白石が人間であると言い張るなら、この場合の犬だって人間ではないのか?
 犬と白石との共通項はなんになる? 人間の人間たる由縁はなに?

 言葉を話すのが人間であるとか、まえに答えていたわけだが。そんなもんはナンセンスだよな。
 日本語の話せない外国人は人間ではないのか? 聾唖者は人間ではないのか? 知的障害で喋れない者は? 失語症の患者は? 自閉症の患者は? 口を怪我している人は?
 狼に育てられた少女は人間ではないのか?
 意志も感情も持っているけど、人語を話せないロボットは人間ではないのか? スターウォーズのR2D2みたいなロボットな。あのバケツみたいな手も足もない工作用ロボットな。
 ああいうロボットを主役にして小説は書けんのか? R2D2が頑張ったり、ピンチになったり、壊れたりするシーンを見せて、人の心を動かすことはできんのか?

 おまえの人間の定義は狭すぎる。人間の本質をちっとも見ていない。

 で、小説とはなんだ?
 人間キャラと書き割りキャラの違いとは?


久々の指摘
No.9892 投稿日 2005年7月26日(火)15時48分 投稿者
サカモト
>新木さん
>>元の「海外じゃこんなイタイ目にあうバカがいるけど、オレは違うぜ」的な話は、根底におま
>>えの優越感があるのだから、読者が楽しめないのは当然だわな。
>>読者を不愉快にさせるのではなく、いい気分にさせなきゃいかんのよ。
>>「日本人は甘ちゃん」という事実から、愉しめるものを作りだすには、どんな切り口にすればいい?

 そうですね。優越感を捨てて、小説の中でサカモト自身が右往左往する話になれば、
読む側は喜んでくれるかと思います。
 あんだけ偉そうな事言っていたのにばっかでぇ〜と、読む側が思えれば楽しめるんじゃないでしょうか。
 あと、サカモトが小説を書く時は、自分の一部を抜き出して色づけし、主人公などのキャラクターを作っていますので、書き方としても可能だと思います。


>まことさん
 指摘ありがとうございます。
 まだ、読んでないんですが、今書いているモノをアップしたら読ませて頂きますね。
 で、今さら感がありますが、こちらからも読んで気になった所があったので書いておきます。
 本当に久しぶりですので、間違ってたら読み捨てちゃってください。 


>「とっても気になる」 1000字課題 No.18 7/22 まこと
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1299&e=res&lp=1146&st=0


>>一人抜いた。二人抜き、三人抜いた。四人目を抜いて、足をかけられた。
>>斜めに倒れながらも、ボールは蹴った。
 
 ここ想像しにくかったです。
 足をかけられて、どちらの方向に倒れているのでしょうか?
 前に向かって倒れているのでしたら、一歩前に足を踏み出して踏みとどまり
シュートするという事が出来ると思います。
 ただ、後ろとか斜めはちょっと厳しかったような。
 読んでてこの文だけは、全く絵が浮かんで来なかったので書いてみました。


>>和江がななめに手を振り下ろした。

 読んでる時にうん? と首をかしげて、前後を読み直してから
 悔しがっているということが分かりました。
 舌打ちをするみたいな、もっと、悔しがっているのが伝わる動作のほうがわかりやすいんじゃないでしょうか?

 
 あと、新木さんとの話題にも年齢が絡んでいるようですが、
2人の年って24歳と17歳だったんですね。
 もっと離れてるのかなぁって想像してしまいました。
 多分、吉成の方は中高生なんだろうなとは思っていたのですが、
和江の年齢が何となくでしか計れなくて。
 他の読み手も気になると思うので、年齢を特定する文が入っても良かったかなぁと思いました。



時間:一時間


No.2提出
No.9893 投稿日 2005年7月26日(火)23時44分 投稿者 まこと
「目覚めちゃったかも」 1時間課題 No.2 7/26 まこと
 5分オーバー、推敲なし、しかも途中断念。
 なんのこっちゃかも。
 ↓こちらです
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1305&e=res&lp=1301&st=0


>津荒さん

 おかえりなさい。現役の学生さんの意見がライブで聞けるようになりますね。喜ばしいことです。



>リライト、追加

 ああぁ、でざーとだぁ。時間をダイエットしようとしてるのにぃ。そんな甘そうなもん、酷だぁぁ。ちゅるん。

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 四十人の生徒たちが、突っ伏すように机に向かっている。抜き打ちテストが行われている教室の中で、和江はひとり、机の合間をめぐっていた。
----------------------------------------------------

 ここまでは、リライトと一緒ですね。なんでかっていうと、5W1Hを提示するのは同じだからです。
 次の文から、長編用になっています。

(リライト版)--------------------------------------

 白衣の裾を揺らして歩き、パンプスの音を生徒たちを威嚇しつつ、浮かない顔を、ときおり窓の外の校庭へと落としている。

(長編版)--------------------------------------------

 うつむく生徒たちの視界の中では、白衣の裾を揺らして歩く。視界の外ではパンプスの足音で威嚇をする。
 教師の仕事を歩くだけで遂行しつつ、和江は浮かない顔を、ときおり窓の外の校庭へと落としていた。

----------------------------------------------------

 1000字用では1文だったものが、長編用では2段落になりました。

 なんで?
 長編だと主人公の性格を見せる必要があるらしい。
 最初の段落の2文は、性格描写ってやつでしょう。次の段落の最初の読点まで、性格を描いてます。
 性格を文章に写している、ですね。
 主人公は生徒になめられるような女先生じゃありませんよ。という説明です。

 ここの書きかた、説明してから描写していく、と逆になっていますね。
 描写してから、「教師の仕事を歩くだけで遂行しつつ」としています。
 するっと読み落としてしまうかたもいるでしょうから、なかなかできる先生なんです、と念を押す必要があります。
 だって、長編だから。
 長ーい話ですから、途中で忘れられないように、印象を強く残す必要があるわけで。そのため、主人公の性格ってこうなのよねって、くどく説明しているんです。

 そこまで説明したから、目的は果たしたので、「和江は浮かない顔を〜」と1000字の文に戻ったんでしょう。


----------------------------------------------------
 放課後、彼に言うべき言葉は、和江のなかでもう決まっていた。
----------------------------------------------------

 な、なんですと。
 決まってた? なんて言うつもりなの?
 うぎゃぁぁ、読みた〜い。つづきが読みた〜い。お金払うからぁ。読まして〜。
 じゃなくて、なんて言う気なんでしょう。
 本気でわかりません。

 もしかして、ただの読者になっちゃったのか、私は。
 この文に込められていることを、読み取らなきゃだめだったりするのかな。
 じゃ、精読。

 読み手のかたの印象に残したい言葉は、後ろにもってくるもんですよね。だから、読み取って欲しいのは「和江のなかでもう決まっていた」になります。

 和江の気持ちは決まってる、ことを表わしています。すでに揺るぎない気持ちと書いてあるので、これはダメ押しになるかな。

 しつこいぐらい言われたい人にはたまらないでしょうねぇ。
 って、それ私じゃん。
 じゃ、まぁ、ごちそうさまでしたってことで。

 ところで、和江が決めてる言葉ってなんじゃろ。なんてゆーつもりなのーぉぉ。
 宿題か? ? ?



>サカモトさん

 わーい、指摘だー。ありがとうございます。
 さっそくみていきます。

>>>>一人抜いた。二人抜き、三人抜いた。四人目を抜いて、足をかけられた。
>>>>斜めに倒れながらも、ボールは蹴った。
>>ここ想像しにくかったです。

 そりゃそうですよ。作者の頭の中、遠景だし。だいたい、サッカーなんてよく知らないし。
 うげっ。

 こ、これで何回目だ?
 知らないことを平気で書いちゃう、極楽トンボ系の失敗は。
 ごめんなさい。
 へへーん、サッカーやったことあるもーん、と思っていたんです。あるからなんじゃいでございました。


>>>>和江がななめに手を振り下ろした。
>>舌打ちをするみたいな、もっと、悔しがっているのが伝わる動作のほうがわかりやすいんじゃないでしょうか?

 そうなんですよね。電波系のカン違いです。悔しがっているとこを、生徒たちに気づかれてはいけないと思いこんでいたんです。だってほら、生徒が気づいちゃうと面倒でしょ、作者の私が。
 ぎゃっ、そこが本音かい。
 おのれ、本人も知らない秘密をあばいてくれたな――ありがとー。


>>他の読み手も気になると思うので、年齢を特定する文が入っても良かったかなぁと思いました。

 そうですね。そうだった。初稿では24歳とダイレクトに書いてありました。
 そしたら、年齢に神経がいっちゃったあげく、変な話になっちゃったでしょ。年齢をとちゃったんです。
 私がしっかりしてればいいことで、年齢を取っ払うことはありませんでした。なにやってんだかなー。

 もう、バッチリなとこ、突いてくれますねー。まいりました。頭かきかきしちゃいまいたよ。
 時間があるときでかまいません、また指摘よろしく。


 宿題順位表です。

・視線の順番を意識するという練習
  初めて他人の部屋にあがるというシチュエーションで1本(はじめてのお家におじゃますることを、事前にやってみる)
・調味料を選ぶ。知る。
・宇宙人のでてくる話、どんなものがあるのか列挙
・湖の聖霊と少女の自立について
・アイデアとはなにか、概念的に説明する
  そしてそれはどうゆう種類の技術なのか
  ヒント「宇宙人」とは、宇宙規模でみた異邦人のこと。規模のでかい外国人。
・辞書引き
  映す、写す、撮す

 増えてる……。


宿題提出
No.9894 投稿日 2005年7月27日(水)07時40分 投稿者 まこと
>調味料を選ぶ。知る。

 「昨日の味噌汁、味付け失敗したな」で、急に思いついたんです。優先順位繰り上げして、技術に関する宿題をやります。

 調味料を選ぶ、については、組み合わせが決まっています。
 例えば、味噌汁っていうくらいだから、味噌。塩焼きっていうくらいだから、塩。カレーっていう――省略。

 他の料理についても、地域や家庭によってローカルルールはあるものの、基本的に調味料は同じです。
 これも「野菜を選ぶ」同様、すでに知っているものがほとんどです。
 分からない場合でも、味と色で、だいたいの見当はつきますよね。

 調味料を知る、とは味の加減を知るってことです。
 この味加減がくせものなんです。初心者は特に。
 味見をして、よし、と自信をもって食卓に並べても、しょっぱかったり、薄味だったり、ダシがきいてなかったり。
 料理をしたことのある人なら、だれでも経験のあることだと思うんですけど。その場でみた味加減と実際に食べるときの味加減って、違うんです。
 あと、自分の作ったものがこの世で一番美味いと思いこんでて、人の意見に耳をかさず、創作料理を極めるつもりだった、私みたいな大馬鹿野郎もいるだろうし。

 味付けは、失敗してもある程度、調整が可能です。薄ければ足す、しょっぱければ……これは難しいかな。でも、お湯が足せる汁物なんかは、薄めちゃいましょう。めげずに繰り返せば、修復可能な物もあります。

 大丈夫、練習さえすればだれでも身に付きます。だって、私でさえ身に付いた……のか?
 味はみないとダメですよ。味見しないと。昨日の味噌汁みたいになっちゃいます。実家で、いつもの4倍の量を作ったら失敗したんですよね。
 たかが味噌汁なんて、あなどってはいけません。
 あー、はい。あなどってました。すみませんでした。


 おいしい料理を食べると、自分でも作ってみたいと思いますよね。自分だけ食べたときには、他の人にも食べさせてあげたいって思う。
 じゃあ、自分でも、というときに選ぶ、知るの技術を駆使して作ることになります。

 初心者のかたには難しいでしょうね。けど、ひとつひとつ、技術を身に付けていけば、できないことはないと思います。
 料理のできないお母さんなんて、特別な理由でもない限り、まずいませんから。

 あぁ、そうか。料理をするのはお母さんて、限らないのか。また思いこみだし。決めつけてるし。味音痴同様、熟考する練習して、矯正しなくっちゃ。


リテイク
No.9895 投稿日 2005年7月27日(水)07時56分 投稿者 まこと
>>その場でみた味加減と実際に食べるときの味加減って、違うんです。

 このあとの文、リテイクします。

 あと、自分の作ったものがこの世で一番美味いと思いこんでて、きちんと味見をしない私みたいな大馬鹿野郎もいるだろうし。
 人の意見に耳をかさず、創作料理を極めるつもりだった、私ですからね。料理技術の習得では、ちょっと回り道したんです。

 電波語で書いちゃって、わからんちんだったから直します。


いろいろ
No.9896 投稿日 2005年7月27日(水)08時15分 投稿者
新木 伸
>サカモト

>>「日本人は甘ちゃん」という事実から、愉しめるものを作りだすには、どんな切り口にすればいい?

>>そうですね。優越感を捨てて、小説の中でサカモト自身が右往左往する話になれば、読む側は喜んでくれるかと思います。

 それじゃつまらん。結局バカを見せられるのは同じことだもの。バカが主人公であるかサカモトであるかの違いだけ。読者にとってはどっちだって同じだ。

 日本人はバカだけど、俺は違うぜ。――という種類の見下している作家性が、ノーサンキューの原因だったわけだろ。
 ここでいう作家性というのは、作家の価値観やら思考やら意見やらが現れているって意味な。

 この思考のどこが読者に不愉快なのかっていうと、日本人である読者が否定されてしまうところね。作者以外の日本人は、全員バカであるらしい。

 見下すのではなく、見上げる方向に持っていけば、喜ばれるものと変わる。
 日本人はバカだけど、愛すべきバカである。――みたいな方向ね。

 ようするに、悪いところを取り上げるのではなく、良いところを探せっていうこと。
 けなして見下すのではなく、褒めて愛せということ。
 同じ作家性のこもった話であっても、そっち系であれば、人から好まれる話になる。

 サカモトはダメなやつを題材にすることが多いけど。
 ダメなやつを否定する話なんか、誰も読みたくないわけよ。
 ダメなやつを肯定する話を書かなければ、世の中の人に喜んでもらえないわけよ。

 ただしそのためには、同族嫌悪を抜け出さなきゃならんのだがな。
 ダメなやつを話に出そうとするやつは、自分もダメなやつの一匹だということを知っている。劣等感を持っている。
 これを乗り越えなくてはならんのね。
 自己を確立して、ダメな自分を否定するのではなく受け入れて、そのうえで自分を愛せるようにならないといかん。
 そうして自己を確立してからでないと、「恨み節」の話やら、その裏返しの同族嫌悪からくる「見下す話」になってしまうわけだな。

 じつはこれ、オタクやワナビの書く話がモノにならん理由の最大原因。





>まこと

 ところで前回もそうだったけど。その「5分オーバー」ってなんのつもりだ?
 5分くらいならオーバーしてもいいと思ってやがるのか?
 そんな気持ちでやってるから書き上がらんのだぞ。

 プロになって、輪転機止めて書いてるときに、そんなことが通用するとでも思っているのか? ――って、そうそうないけど。そんな話。小説家だとね。ライターだとたまに聞くんだけどね。

 キッチンタイマーでもセットしておいて、鳴ったらそこでやめるんだよ。
 ていうか、鳴る前に書きあげておいて、推敲ぐらいしろっての。




>まこと
>宿題順位表

 宿題の重さと軽さも書いておけといったろ。
 あと出た順なんか関係ない。並べるのは重要な順だ。なにが重要かというと、当然、得られるものが大きな順だ。いま自分にとって必要なことというのも、大きな評価価値のうちだ。




>リライトのやつ

>> うつむく生徒たちの視界の中では、白衣の裾を揺らして歩く。視界の外ではパンプスの足音で威嚇をする。
>> 教師の仕事を歩くだけで遂行しつつ、和江は浮かない顔を、ときおり窓の外の校庭へと落としていた。

 和江視点で書いているなら、段落を分ける必要はないわけで。
 まだはじまって2行しか経っていないので、読者が注目する人物(主人公)は確定していない。
 そこをついて、生徒たち視点の記述も入れてあるわけね。
 生徒たちの視界の中で白衣が見えていることは、じつは生徒たちしか知らないこと。

 四十人の生徒たちがいる。――俯瞰。
 和江が机の間を歩いている。――俯瞰。和江にやや注目。
 生徒たちの視界の中で白い白衣が揺れている。――生徒内から見えるもの。
 足音で威嚇。――和江内から見えるもの。

 こんなふうに、ひとつのシーンを多方面から見せてゆくことで、その空間が実際にあって、そこにいる気分を味わわせることができるわけだ。

 まことがよく書いてくるものだと、主人公の心情しか書いてないものが多い。夢の中にいる感じになってしまうアレね。
 地に足が着いていない感じになって、現実感が乏しくなってしまうのは、一方からしか見ていないからなのだな。



>>ところで、和江が決めてる言葉ってなんじゃろ。なんてゆーつもりなのーぉぉ。

 んなもん。
 和江はもう言うべき言葉を決めていて、放課後、吉成を理科準備室に呼んだのに、吉成の意外なアプローチによって突き崩されちゃうというハプニングが起きるに決まっているじゃないか。これはエンターテイメントなんだろ?



>>だいたい、サッカーなんてよく知らないし。
>>知らないことを平気で書いちゃう、極楽トンボ系の失敗は。
>>へへーん、サッカーやったことあるもーん、と思っていたんです。あるからなんじゃいでございました。

 俺はサッカーだいっきらいだが。
 サッカーと野球がこの世から消えてくれればいいと本気で思っているわけだが。
 それはそれ、これはこれ、書くなら調べるし。書いているあいだは好きにもなるし。

 どうしてシロウトってやつは、手も洗わねーで、チンコいじったその手のままで料理しちまうのかね。
 そういうことを平然とやれてしまえるのかね。



>>そうなんですよね。電波系のカン違いです。悔しがっているとこを、生徒たちに気づかれてはいけないと思いこんでいたんです。だってほら、生徒が気づいちゃうと面倒でしょ、作者の私が。

 俺のリライトのほうで、こんなシーンがあるのだけど。

>>「弱ったな」
>> ちいさくつぶやくと、後ろの生徒のひとりふたりが、怪訝そうな顔で振り返ってくる。

 わざと生徒に気づかせているシーンね。

 そういや、まことは読み落としていたんだっけ。
 ここでは、なぜつぶやかせているのだ? 生徒に振り返らせているのはなぜだ?
 作者はここである程度の干渉が可能なわけよ。言いかけたんだけど、口の中だけで言葉を止めてしまえることもできる。キャラの意志は操れないから、言おうとしかける行動自体は止められないけど、たとえば生徒の近くにいすぎたとか、後ろで立ち止まった和江に生徒のひどりがうざそうな目を向けるとか、そういうことにすれば、和江の行動に抑制をかけられるよな。
 ちなみにここで思わず口から言葉が出たのは、和江が自分の思考にのめりこんでいたからだから、それを防いで、和江が立ち返らせるようなことを前に起こしておけば、ここで言葉を言おうとする行動自体を変えることもできる。

 また、和江の口から言葉は出たのだけど、生徒たちとの距離が充分にあったせいで、誰も気づかなかったということにもできる。

 和江に言わせて、かつ、生徒に気づかせたのは、計算して意図的にやったことなわけ。
 数百枚、数千枚という長さならともかく、たった1000字だ。
 このくらいの長さのものなら、神経が隅々まで行き渡るから、一字一句たりとも、無駄なものはないし、考えずに配置されている言葉もない。


いろいろ
No.9897 投稿日 2005年7月27日(水)16時24分 投稿者
新木 伸

 湿度が36%だと、室温32度でもクーラーいらんな。
 暑いの嫌いだけど、冷房も好きではないので、今日みたいな天気だと助かる。



>まこと
>リライトの件

 面倒なんで、俺のリライトしたバージョン、おまえが課題部屋にあげておくこと。
 「新木リライト版」と付けておくこと。

 今回のリライトは、正確な意味でのリライトではないな。
 お前が構想だけで語っていたアイデアをいくつか取り入れているが、それは元の原稿にはなかったものだ。おまえの話を聞いたうえで、完全版を書いたようなもんだから、リライトとはいわない。
 リライトの分析は、変わっている部分が少なければ少ないほど得るものが多いわけだ。差異が細かければ細かいほど身に付くものが多い。

 あれほど違っていると、市販されている小説をただ単に分析したのと大差ない。

 てゆうか、世の中に教科書はいっぱいあるんだから。

 おまえ、ちょっと1000字分の精読と分析、やってみろ。
 教科書はプロの商業作品ね。
 題材はなんでもいいから。どの作家のでもいいから。
 できれば本編スタートの1000字がいいかな。序章とかプロローグはすっ飛ばして、主人公が出てきていて、話の始まっているところな。もしくは、シーン切り替わり後の1000字とかな。
 あと新人はやめること。デビュー直後ってのは、ふつう、みんな下手だし、文体だって確立していないから。(たまにデビュー作からめちゃくちゃうまい例外もいる)
 まあ、まことの場合は、上手い下手も見分けが付かないくらいの節穴なんだろうから、最低5冊目、できればデビューから数えて10冊目以降を選ぶこと。プロで10冊も書いていれば、誰でもそれなりにうまくなっている。
 ある本がその作家の何冊目になるのかは、インターネットの本屋で作者名で検索すれば、発行年月日順に並んでくれるから、すぐにわかる。

 このあたりな。
http://www.e-hon.ne.jp/bec/EB/Top

 著作権に関しては――。
 作者名と作品名とを明記してあって、1000字ぐらいであれば、「研究のため」という名目で引用可能だから、気にしないでよい。
 実際、研究なのだし。
 これも宿題な。積んでおけ。





>料理技術との対比とか

>>放課後、彼に言うべき言葉は、和江のなかでもう決まっていた。

>>な、なんですと。
>>決まってた? なんて言うつもりなの?
>>うぎゃぁぁ、読みた〜い。つづきが読みた〜い。お金払うからぁ。読まして〜。
>>じゃなくて、なんて言う気なんでしょう。
>>本気でわかりません。

 こういうのが、料理でいうなら火加減の調節になるかな。

 どこまで見せて、どこまで見せないのか。どこで止めておくか、与える情報量の調節なわけね。

 どうすれば、読者がいちばん身悶えするのか、計って仕掛けるわけ。

 彼が17歳で、彼女が20ウン歳であるということも、同じ調節なわけよ。
 彼の年齢に関して、サカモトが「中学生かも」と思っていたらしい。ここはきっちり「17歳」と与えておくべきところ。
 彼女の年齢に関して、24歳と与えてしまうのは、それ、与えすぎ。二十代後半として半分隠しておくところ。

 同様に、「言うべき言葉は決まっていた」と与えるが、その内容に関してまでは与えない。

 また「和江は揺らぎもしないで風の中に立っていた」のくだりは、はっきり書かずに、隠しぎみにしているわけだ。
 これ、お子様向けに調理するなら、もっとはっきり書くところ。つまり「和江は大人であり、強いので、動揺していない」ということを言っているのだから、それをはっきりわかるように書くべきだ。(ほんとにそのまま書いたら小説にならんので、表現は工夫するけども)

 小説というのは料理なのだから、読み手の世代や年齢によって調理の加減も変わるべきだ。
 大人はナマっぽいのを有り難がるのかもしれないが、子供はよく火を通してあるほうが好きなんだよ。

 こうして与える情報量の加減をするためには、もちろん、作者は全部考え抜いていなくてはならない。全部考え抜いたうえで、どこまで書くかというサジ加減を計るわけだ。
 これは考え抜けばいいだけのこと。
 あと技術も必要だ。自分の狙った情報の出し加減と隠し加減に、ぴたりと持ってゆく腕前ね。
 これは練習すれば身に付くこと。


 他にも、ポケットの中の紙に関して、段階ごとに情報を与えているよな。
 最初は「脅迫文めいた手紙」とあり、次に手紙の内容をそのまま書いていて、最後に主人公によるコメントと解釈とを、「〜小一時間問いつめたいような」と「怪文書」として、取りまとめて書いてある。
 これも情報の火の通しかた。

 あと彼が「サッカーが上手」ということに関しても、はじめによく火を通した「一般の生徒では役者が不足」というものを出し、そのあとで実際にサッカーをやる様を「生」で見せている。

 こうして見ると、小説の文章のほとんどすべてが、情報をどの段階でどれだけ与えるのかということで成り立っているとわかるはずだ。


No.3提出
No.9898 投稿日 2005年7月27日(水)23時28分 投稿者 まこと
「ゆっくり行こう」 1時間課題 No.3 7/27
 じゃすと1時間ですぅ。途中ですぅ。推敲なしですぅ。ごめんなさい。読んでくださいなんて、とてもじゃないけど、言えない。1回しか。
 うーん、と、今さらですが。
 課題のタイトル、間違えたくさいです。急がず行こう、のほうが良かったな。
 ↓こちらにあります。
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1306&e=res&lp=1301&st=0



>リライト。先生のつぶやき

>>なぜつぶやかせているのだ? 生徒に振り返らせているのはなぜだ?

 分っかんないから、自分のやつのほうで考えてみました。本文には書いてなくても、ちゃあんと考えて――いたかなぁ。
 ふんふん、薄いけどありました。これをリライトに持ってきて、と。

 つぶやいてしまったのは、夢中になっていたからですよね。新木さんが自バラしてます。
 前のほうの文に、気持ちが彼へと近づいていることも書いてありましたし。

 つぶやいてしまったのは、自制がきかなかったということを表わしてます。
 生徒に気づかせたのは、でもまだ、自制がきく範疇なんだってことを、読み手のかたにお知らせするためです。生徒に気づかれたあとの和江の態度でそれを表わしてあるんですね。



 宿題順位表です。

・視線の順番を意識するという練習
  初めて他人の部屋にあがるというシチュエーションで1本(はじめてのお家におじゃますることを、事前にやってみる)
・辞書引き
  映す、写す、撮す
・宇宙人のでてくる話、どんなものがあるのか列挙
・湖の聖霊と少女の自立について
・アイデアとはなにか、概念的に説明する
  そしてそれはどうゆう種類の技術なのか
  ヒント「宇宙人」とは、宇宙規模でみた異邦人のこと。規模のでかい外国人。
・商業作品の精読と分析
・重中軽に宿題の順位をつける

 ねむっ。


知る
No.9899 投稿日 2005年7月27日(水)23時56分 投稿者 白石 尚

>「シロの日課」と「白石の日課」

>>この二つの話に、なにか違いがあるのか?
>>この二つの話に共通して出てきているものは「なに」であるのか。
>>白石が人間であると言い張るなら、この場合の犬だって人間ではないのか?
>>犬と白石との共通項はなんになる? 人間の人間たる由縁はなに?
(#9891新木さん書き込みより)


・共通して出てきているものは「なに」か

 読み手にとっての対象物。
 シロも白石も、読み手にとっては好奇心の対象にすぎない。

 対象となるものは、犬でも人間でも石ころでもかまわない。好奇心をそそられる物であれば。
 

・犬と白石との共通項

 本当は「ギャップ」と一言で片づけたいところですが。日本語で言うとしたら「やっていることの落差、へだたり、もっと言うなら矛盾。やっていることに一貫性がない」よって、他者から見れば「おかしい」。


・人間の人間たる由縁はなにか

 うちの犬はいろいろと人間に近いことをする。
 一匹は、散歩していて側溝の穴に足を突っこんだりしたら、痛いくせに冷静を装ってすました顔をしたりするので、めちゃ笑える。
 もう一匹は、しつけのために前足の付け根を強く蹴ったら、ショックのあまりビッコをひいたんだけど、よく見ると蹴った方と反対の足を引きずったりしている。これも笑えた。

 すみません、話がそれました。
 つまり、それほど人間に近い犬と、本当の人間との違いですね。

「日課」の話のたとえでは、シロも白石も一見して「おかしなこと」をやっているわけです。ただ、シロの場合は自分のやっていることが他者から見ておかしなことだということに一生気付かない。自分を客観できないから。
 白石は犬に近いらしく、変なことばっかりやっていても、自分では気付かない。でも本当はうっすらと気付ている場合もあるし、そもそも気付くべき。主観でばかりものを考えると、いろんなことが見えないのは当然。

 人間ってのは、自分のしていることが何であるかを知ることができる。
 その上で、目の前にない何かを求める。
 求めるものを手に入れたいと願う。

 これは、今の白石に当てはまるだけのことかもしれないけど。




>「小説とはなにか」

 人が知りたいと思うことや、求めていることなどを、遠回しに文章に書いたもの。

 
>「人間キャラ」
 
 人が求めることを、人の代わりに表現するもの。
 

>「書き割りキャラ」

 書き割りの意味がわからない。書いて、割る。書いて、分け離す。
 こればっかりは……どう書いていいのかもわからない。


 今日はここまでで、脳が力尽きました。
 

 白石
  


課題提出
No.9900 投稿日 2005年7月28日(木)00時45分 投稿者
サカモト
>提出

1307 1000字課題、07/28、No.6「火付けの極意」 サカモト(998字)
↓↓↓↓↓
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1307&e=res&lp=1160&st=0

 時間は一時間半です。
 

>まことさん

 遅くなっちゃったけど指摘の返事ッス。
 
>>腹部に顔を押しつけた格好での、懇願のポーズが浮かんでこなかった。いったん止まって考えました。

 これ、サカモト自身が見たことあったので、おお! こんな懇願の仕方もあるのかと思い使ってみたんですね。
 実際には相手が根負けするまでぴったりと体に抱きつくというモノなのです。
 無言の懇願というのがかなり迫力あったので、書いてみたいなぁと思っていました。

 でも、一般的には、ただ抱きついているだけが懇願ということにはなりませんよね。
 だから「太郎の体にこすりつけるようにして、何度も頭を下げる少女」と書く方が良かったんですね。
 読み手を意識せず、自分のイメージを先行させて書いてしまいました。


>>こういった国の人って、外国の人にとても親切だという気がします。
 
 見てきた限りでは、ソコまで親切ではなかったような……。
 というか、日本でも動いてくれるのでしょうか?
 うーん。
 サカモトのひねくれた偏見で書いちゃったのかも。
 自分の気持ちに振り回されているうちは、まだまだですね。
 
 

>新木さん

>>ダメなやつを否定する話なんか、誰も読みたくないわけよ。
>>ダメなやつを肯定する話を書かなければ、世の中の人に喜んでもらえないわけよ。
>>自己を確立して、ダメな自分を否定するのではなく受け入れて、そのうえで自分を愛せるようにならないといかん。

 これ、自分嫌いのサカモトにとっては結構難しい作業なんですね。
 最近は、自分を受け止めるということが出来るようになってきたと思うんですが、自分を愛すというのは……。しごいて、自分を変えていきたいとは思っていますね。
 あと、多分、サカモトが小説を書く一番の動機に「恨み」がありますので、こっちも、「恨み節」が抑えられるかどうか。

 なんか、見事に他のオタクと同じ失敗を繰り返そうとしているんですね。
 でも、改善は難しそう。もうちょっと考えてみます。

時間30分


無題
No.9901 投稿日 2005年7月28日(木)10時03分 投稿者 白石 尚
>昨夜の続き

>人間とは

 他者によって、自分の気持ちや欲求を知ることができる。
 人や物を見たり、出来事を見聞きすることによって、本当のことを知ろうとする。


>「小説とはなにか」

 作中で疑似体験してもらうことによって、読み手の中の何かを刺激し、誘発するもの。
 書かれてあることを、読み手が自分でやっているような気になって、何かを考えたり感じたりすることのできるもの。


サカモトさんとか、人に言われたら一発で自分の身に置き換えることができるからすごいと思う。
 自分のことを自分で知るのは、本当はとてもおもしろいことなのかもしれない。


 白石


いろいろ
No.9902 投稿日 2005年7月28日(木)11時05分 投稿者
新木 伸
>白石

>>それほど人間に近い犬と、本当の人間との違いですね。
>>人間ってのは、自分のしていることが何であるかを知ることができる。

 本当の人間ってなんじゃらほい。

 生物学的なホモ・サピエンスのことを「ヒト」ということにする。
 同様に犬を「イヌ」ということにする。

 ヒトが人間であるというなら、それと同じ理由をもってイヌだって人間じゃん。

>>一匹は、散歩していて側溝の穴に足を突っこんだりしたら、痛いくせに冷静を装ってすました顔をしたりするので、めちゃ笑える。

 このイヌは冷静を装っているわけだよな。これはつまり、自分が周囲にどう見えるかわかっているってことだよな。客観視ができているということだよな。自分がしていることは「ごまかし」であると知っているわけだよな。このイヌは。
 ヒトがやる程度に客観視ができているし、ヒトがやる程度に自分がなにをしているかをわかっているじゃないか。このイヌは。

 ということで、おまえはイヌは自己客観視をできないと言っているが、それは事実と異なる。実際にはイヌもある程度はできている。
 ヒトのほうも自己客観視は完全にできているわけではなく、イヌと大差ない程度でしかできていない。
 よって自己客観視に関しては、イヌとヒトとで差異はないといえる。

 イヌとヒトと、ほかに違いはあるのか?


 ところで、物語に共通して出てくるものとして、おまえはこんなことを言っているけども。

>>対象となるものは、犬でも人間でも石ころでもかまわない。好奇心をそそられる物であれば。

 これはつまり、イヌ、ヒト、石ころ――に差異はないと言っていることになるよな。
 しかし、ホントか?
 イヌとヒトと、そして石ころとは、ぜんぜん違うだろ。
 両者の本質的な違いはなんなのだ?
 「生物」とか、変な答えが出てきて時間を無駄にしないように、質問を整理してみる。

 イヌ、ヒト、ロボット、自我を持ったAI(プログラム)――など、物語の主役を張れる存在をA群とする。
 石ころ、書き割りキャラ――など、主役を張れないものをB群とする。

 A群とB群との違いはなんなのだ?




>>書き割りの意味がわからない。書いて、割る。書いて、分け離す。

 辞書を引け、アホ。
 広辞苑もしくは大辞林で、「かきわり」で引けば出てくる。

 あと、「わからない」とか言うまえに、辞書を引いていたのかどうか、申告のこと。
 また引いていたのなら、どのように引いていたのか、それも申告のこと。
 ひょっとして、辞書の引き方から教えなきゃならないのかも。(その場合には面倒くさいので誰かに振ることになるが。まことかサカモトか津荒あたり)

 分室への書きこみは、辞書を引いて出てこない言葉を使う際には、すべて説明を加えている。分室用語などは、その人間にたいしてはじめて使う際には、説明を入れている。
 分からない言葉は自分で調べが付くはずだ。すくなくとも辞書を引き、それでもわからなかったときだけ説明を求めろ。

 インターネットで調べろとまではいわん。ちなみに調べるならGOOGLEあたりな。
 ――って、白石、GOOGLE、知ってる?

 辞書の引き方や、インターネットでの調べ物のやりかたがわからないときには、素直に聞いておけ。聞くは一時の恥〜〜以下略。




>小説とはなにか

 抽象的になりすぎるときは、つまり、わかっていないってことだ。
 真理ってのはひどくシンプルなものなのね。

 他者によって自分の気持ちがどーたらこーたら、疑似体験で読み手のなにかを刺激してあーでこーで……。

 ムズカシイ言葉で書いたら高尚になるっていうのは、中身のないときの目くらましだって、前に言ったろ。


>>「意志、感情、思考」の伝達を図って構成した話を、登場人物に演じさせ、文章に表したもの。
>>個性を根拠に言動する登場人物。
>>物語の進行上、必要な役割を果たす駒として、作者に言動させられる登場人物。

 これまで白石が出してきたもののなかでは、これがいちばん近い。
 これをもっとシンプルに言えばいいんじゃないのかなぁ。

 そういや、このとき、「小学生にもわかるように書き直せ」と命じていたわけだが――。
 白石はそれをやってきていないんだよな。

 なんでだっけ? ああそうか。

 9835の時点で、答えにけっこう近いところにいたわけだが、子供に夢を与えるのが親の務めだの、くっだらない話に流れていったせいで思考が止まって、9855では、言ったことも命じられたことも、すっかり忘れてしまって、また思いつきによって受信した電波的回答を、クジ引き感覚で次々言うという、つまらんサイクルに戻ってしまったわけだな。





>サカモト

>>これ、自分嫌いのサカモトにとっては結構難しい作業なんですね。

 その自分嫌いを克服しろと言ってるのだ。
 自分を変えて嫌いな部分をなくして改善してしまうのではなく、あるがまま受容しろと言っている。

 小説を書く上で妨げになる、怠惰、高慢、不誠実――などの負の性質は、ガンガンぶっ叩いて矯正しているが、その他の困ったちゃんな性質は、潰すよりも生かす方向で指導しているつもりだが。

 たとえば、「自分がいかに女にモテないのか」ということを語ると本になったりするわけだ。
 「電波男」って本で、ベストセラーだが。

 ただし、きちんと自己を確立して、「モテない自分」を愛してなきゃいかん。
 自分自身が嫌いなやつの書いた小説なんぞ、誰が読みたがるものか。
 ワナビの書く小説がダメなのは、やつらは自分が嫌いで、その腐臭が文面を通してこちら側まで漂ってくるからなんだよ。
 本人が腐ってるから、小説まで腐っているわけ。

 怒りや恨みや劣等感やコンプレックスなど、負の感情も小説の題材になるのね。
 本人がきちんと受容していて、泣きごとや不平不満に終わらせず、そういう感情に愛を持っていれば、売り物になる。

 それに対して、好きとか憧れとか、正の感情に属するものは、そのままストレートに題材と使えるし、誰にでも好まれるので、簡単に売り物になってくれる。そっちのが簡単なのでお勧めしているだけね。

 ところで「恨み」って、どんなのよ?


息吹
No.9903 投稿日 2005年7月28日(木)23時44分 投稿者 白石 尚

>人間とは

>>イヌとヒトと、そして石ころとは、ぜんぜん違うだろ。
>>両者の本質的な違いはなんなのだ?
>>「生物」とか、変な答えが出てきて時間を無駄にしないように、質問を整理してみる。

 すいません、ここ、笑いのツボにはまってしまいました。こう書かれていなければ、本当にそう答えてしまっただろうと思うんです、白石のバヤイ。笑ってる場合じゃないんですけど、何回読んでも笑いがこらえられなくて。
 

>>イヌ、ヒト、ロボット、自我を持ったAI(プログラム)――など、物語の主役を張れる存在をA群とする。
>>石ころ、書き割りキャラ――など、主役を張れないものをB群とする。
>>A群とB群との違いはなんなのだ?

「生物」にすごく近いから不安なんだけど、「生きている」か「生きていないか」ではないかな。生命があるかないか。よく言われる「キャラがたっている」というのは、「キャラが生きている」ってこと。あと、演技が生きているとかって使うし。

 ここで言う生命って、息吹。読み手が、気配や生気を感じること。


>>書き割りの意味がわからない。

 白石は辞書を引く時、家ではまず電子辞書(広辞苑、他、複数検索)を引いて、次に広辞林をめくって、それで不足な時はネットでyahoo辞書を使っています。最後に角川類語新辞典。

 辞書の使い方については、以前サカモトさん宛てに書かれてあった中で、「同じ語句を三つの辞書で引いて裏を取る。広辞苑は必須」「過去に引いた覚えのない語句は、必ず引く」「何回か引いた語句でも、そらで説明できない語句はまた引く」ということだけ知っています。

 でも、「書き割り」については電子辞書の広辞苑でピラッと見ただけで、三つの辞書では引いてません。
「大道具のひとつ」みたいな解説で、さっぱり分からなかった。
 書き割りキャラとは? ハイ、大道具のようなキャラですって言ったら、バカやし。
 でも、「大道具」を引いていませんでした。

 どちらにしても努力不足でした。申し訳ありません。

 Googleはタスクバーに検索ツールを表示しているけど、ほとんど使いこなせてません。検索下手です。会社では、調べ物はいつも事務員さんに頼みます。
 それで自分で「書き割りキャラ」を検索したんですけど……なんか、時間ばっかりかかって、ちっとも目的にヒットしませんでした。今度事務員さんにも尋ねますが、インターネットで目的のものをより早く確実に検索する方法をご存じの方、是非教えて下さい。よろしくお願いします。
 


>新木さん
>>くっだらない話に流れていったせいで思考が止まって〜
>>クジ引き感覚で次々言うという、つまらんサイクル〜

 この言われようから自分を救うには、ちょいと整理が必要です。

「小説とは」
「人間キャラ」
「書き割りキャラ」

 
 明日から三日間、書き込みできません。
 その間になんとか整理をつけておきます。

 
 白石
 


提出。
No.9904 投稿日 2005年7月29日(金)01時30分 投稿者
津荒夕介
 ういーす。津荒ッス。
 ていうわけで、1000字課題です。
 1000字課題 No.1「出会い」
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1310&e=res&lp=1309&st=0
 「主人公(純也)が、一目ぼれした女の子(倉田)にどうやって話しかけようかと悩んでいたら、向こうからチャンスが来て、喜んでたら予想外の性格だった」てな話です。
 
 起 倉田と仲良くなりたい(とりあえず話したい)純也
 承 話しかける方法を考えて、悩む。
 転 倉田の消しゴムが転がってきた。
 結 倉田は予想と違う性格のようだった。(話すことはできた)

 起承は、自分から話しかけようとする流れで、
 転で相手からチャンスがきて、流れが変わります。


いろいろ
No.9905 投稿日 2005年7月29日(金)05時39分 投稿者
新木 伸
 溜まっていた洗濯物を片付けて、布団も乾して、そのあいだに部屋を掃除して、靴とカバンも洗って、バイクのエアエレメントもガソリンで洗って掃除して――いたら、一日が終わってしまった。
 ちょっと昼寝のつもりが、時計が一回りして、こんな時間に。
 洗濯物をまだ取り込んでいない。今日も快晴のようだから、昼間に取り込めばいいか。





>白石

>>すいません、ここ、笑いのツボにはまってしまいました。こう書かれていなければ、本当にそう答えてしまっただろうと思うんです、白石のバヤイ。笑ってる場合じゃないんですけど、何回読んでも笑いがこらえられなくて。

 笑ってないで、人がどうすれば笑うのかを研究しとけよ。
 小説を書いてゆく以上、人を笑わせなければならない場面もあるはず。人はどうしたら笑うのかを知っていないことには、笑わせられるはずもない。

 なぜ笑ったのだ? どこがどうおかしかったのだ?




>人間と石ころの違い

>>「生物」にすごく近いから不安なんだけど、「生きている」か「生きていないか」ではないかな。生命があるかないか。


 言葉の使い方がいいかげんだなぁ。
 一般人ならヒト、イヌ、ロボット、AIを混同して「生物」とか「生命」とか読んでいたっていいけど、作家めざそうって人間なら、言葉を厳密に用いろよ。
 文筆業の人間が言葉をきちんと使わないで、他の誰がきちんと使うというのだ。
 だから辞書を引けと、いつも言っている。

 「生物」も「生命」も、定義は一緒。
 一般的な意味合いでは、食って、動いて、外界の刺激に反応して、成長して、増殖する物体のこと。
 科学的には「増殖」するかどうかが生物と無生物の基準となっている。

 ロボットは増殖しない。AIは食わないし増殖しない。よってこいつらは生物でも生命でもない。


>>よく言われる「キャラがたっている」というのは、「キャラが生きている」ってこと。あと、演技が生きているとかって使うし。

 分室用語でも、物語業界用語でも、「キャラが立つ」ということは、別の意味だぞ。
 「キャラが生きている」ってのは、まず当然の前提。
 そのうえで立っているキャラであれば、キャラで引っぱることができるようになるから、武器となるという話。
 立ったキャラなんてのは、分室じゃ2号くらいしか持っていない。それでも一人、二人がせいぜいだ。主要キャラすべてを立ったキャラで固めようとして、悪戦苦闘しているところ。

 白石は「生きているキャラ」が、ようやく見えてきたところなのだな。例によって白石的価値観から、その上はないものと思っているが、おまえのちっぽけな価値観の上も上も、さらに上も、世の中にはあるんだ。
 白石的価値観というのは、自分の想像つかないものは存在しないとみなす傲慢さね。



 で、それはそうと。

>>ここで言う生命って、息吹。読み手が、気配や生気を感じること。

 なぜ気配や生気を感じるのだ?
 ていうか、気配や生気って、そもそもなに?

 おまえはすぐに考えるのをやめてしまうわけだが、自分の出した答えから質問を再生成して、次々と考えを巡らせてこいよ。
 ワンステップごとにいちいち止まんな。
 一歩ずつ立ち止まって「どうですか正解ですか?」とやってくる行為を、クジ引きと言っている。1回クジを引くごとに、1日、2日が過ぎていってしまうわけだが。
 時間がもったいないとは思わんのか?
 いちどに10回分ぐらいずつ進ませて、まとめて書いてゆくようにすれば、1日につき10回分ずつ進むことにならんか?

 「生きているキャラというのは、読み手が気配や生気を感じること」というのが出てきたら、そこから、「気配や生気ってなんだろう? どうしてそれを読み手が感じるのだろう?」と、当然、発展させられるよな。

 どうしてそうやらない? なぜ一歩進んだだけで立ち止まってしまう?
 そんなに考えるのをやめたいのか?
 なら前にも言ったように、いつでもやめちまえと言ってるだろう。もともとこの話題は、「白石にはまだ無理っぽいからやめとくか?」と言ったのを、おまえが「いえ徹底的にやります」と言ったわけだろ。てめえでやると言ったのなら、とことんまでやれよな。
 もしくは、いまからでもいいのでやめちまえ。
 やると言いつつ、サボってチンタラやられることが、付き合わされるほうにとってはいちばん迷惑だし、失礼なことでもあるんだよ。

 こういうことを言うと、おまえは「私だって精一杯頑張ってるんだからいいでしょ」とか思うのだろうな。まあ白石だし。
 おまえのことなんだから、おまえが頑張るのはあたりまえ。
 人まで巻き込んでいるのだから、自分のぶんの頑張りのうえに、さらに上乗せしろ。



>書き割りキャラ

>>「大道具のひとつ」みたいな解説で、さっぱり分からなかった。

 おまえはアホだな。いくつかの意味において。

 ひとつ。辞書に答えがバッチリ載っていると思っていること。
 ふたつ。自分の想定内の答えでないと、答えだと見なさないこと。

 辞書ってのは疑問の解答集かよ。頭に花でも咲いてんじゃねえか?
 辞書にあるのは、答えにいたる手がかりであって、考えるためのとっかかりだ。
 考えようとしないやつが辞書引いたところで、なんの役にも立つもんか。

 ちなみに今回は、ずばり解答が載っている。おまえがそれを答えだとみなさなかっただけのこと。

 俺たちが言っている「書き割りキャラ」というのは、演劇でいうところの大道具として扱われるキャラのことだよ。
 そういやこの常識もないクソバカは「大道具」も知らんのだったっけ。
 大道具っていうのは、舞台に置いてあるうちで、大きな道具のことだ。

 たとえば木なんかを表現するとき、ベニヤ板に書いた絵でもって表現したりするだろ。
 裏に回るとつっかえ棒が一本立っているだけ。でも観客席側から見れば、いちおう「木」に見える。そして場面が切り替わったときには、裏方さんたちの手でひょいと移動させられてゆく。

 街並みや室内の光景などを、何枚かの絵で表現することもある。
 これは木と違って大きいので、移動させるために分割することがある。それを書き割りという。
 転じて、板っきれに書いてある絵のことを、書き割りという。

 書き割りキャラっていうのは、その人物版な。
 生身の役者が演じるのではなくて、板っきれに描いた絵でもって、登場人物のかわりをさせるわけ。
 つまり大道具として扱われる登場人物のことだ。
 板っ切れに描かれた人間の絵のことだ。

 おまえの書いたもののうち、「小説ではない」とされる話は(まあほとんどそうだが)、登場人物がすべてこの「書き割り」なんだよ。
 「言葉にはできない」で、ようやく人間が出てきたわけだ。それも女の子のほうだけ。んで、いまやっているのは、男の子のほうを、「無愛想な朴念仁」という種類の「書き割りキャラ」ではなくて、きちんとした人間にしようという試みであるわけね。

 女の子のほうが人間であっても、男の子のほうが「看板に書かれた絵」であったら、どんな素晴らしいストーリーがあっても、イロモノ喜劇にしかならんだろ?
 まあ人間と書き割りの区別もついていないのだから、自分の書いているものがイロモノ喜劇になっていることにも気づいていないのだろうなぁ。
 ワナビってのは、みんなそうなわけだが。


 しかし……。つくづくおまえは本当にアホだな。
 質問の意味もわかっていなくて、答えようとしていたわけか?
 それで答えられるつもりでいたのか?

 「書き割りキャラってなんですか?」と、なぜ恥を忍んで訊かなかったのだ?



>>この言われようから自分を救うには、ちょいと整理が必要です。

 名誉挽回なんか考えてんじゃねーぞ。そもそも名誉なんかはじめから持っていなかったことに、いいかげん気づけってーの。
 きれいにエレガントにカッコよく処理しようとするから、中身のないことばかりやらかすはめになるのだ。
 泥の中を這いずってでも答えを掴め。





>津荒
>1310 津荒 1000字課題 No.1「出会い」

 まあとりあえず、なにをやろうとしているのか、自分で意識しつつ書いているところは買おう。
 だが小説になってないな。

・「はじめてのクラス感」がない。(そのせいでどこでなにをやっているのかわからない。地に足がついていない)
・承がずれてる。「話しかける方法を考えて悩む」ではなく、「消しゴムを落とすという姑息なことをするかどうかで悩む」に変わってしまっている。
・主人公の予想した女の子の性格が、どんなものかわからない。
・実際の女の子の(予想と違う)性格が、どんなものかわからない。


指摘への返信。
No.9906 投稿日 2005年7月29日(金)10時24分 投稿者
津荒夕介
>新木さんへ

>>だが小説になってないな。
 ふむふむ。
 小説になってないっすか。今、白石さんがやってる「小説とは」って話と関係するのかな。
 根本から小説とはってのがわかってないとすると、やばいナァ俺。

・「はじめてのクラス感」がない。(そのせいでどこでなにをやっているのかわからない。地に足がついていない)

>>笑い声が飛び交う高校最初の授業。
 外のことは、こんなけしか書いてないですもんね。クラス感には程遠い。
 この内容で1000字じゃ「はじめてのクラス感」までは書けないだろーと、削りました。1000字で「はじめてのクラス感」が書けるような内容を選択するようにします。


・承がずれてる。「話しかける方法を考えて悩む」ではなく、「消しゴムを落とすという姑息なことをするかどうかで悩む」に変わってしまっている。

 そうっすね。
 最初書いたときは、
 色んな方法を考えて(といっても二つだけですけど)、その末に消しゴム作戦を思いつく。しかし、姑息なことに気づいて、ああどうすりゃいいんだ――てな内容でした。
 それをまとめて「話しかける方法を考えて悩む」にしたわけです。
 でも実際は、「色んな方法を考えて」の部分を省略し、消しゴム作戦を重点的に書いたんだから、承が変化してるのはあたり前。気づけなかった。


・主人公の予想した女の子の性格が、どんなものかわからない。
>>乱れの無いロングヘアーを小さく揺らしながら、穏やかに先生の話を聞いている姿は、まるでお嬢様だ。
 今回は作者視点で書いたつもりなんですが、
 それで、倉田のことを、上のように書いています。
 主人公も昨日会ったばかりだし、喋ったことすらないし。外見から性格をイメージしているはず。
 だから主人公もお嬢様……と思っているハズ。なんですが、しかし、
 お嬢様にも色々ありますからね。
 傲慢系・おしとやか系・おっとり系。
 一応おしとやか系、ってことで書いたつもりでしたが、伝わってない(ていうか書けてないのか)みたいです。描写してないからナァ……きつい。
 

・実際の女の子の(予想と違う)性格が、どんなものかわからない。
>>そんな彼に、少々の沈黙の後、倉田は唇を片方だけつりあげて笑いかけ、
>>「ありがとね、じゅん君」
>>ぼそり、と言った。
>>びっくりして、体がすくんだ。
>>クククと笑いながら、彼女は前に向きなおった。

 純也の足元に消しゴムを転がしたのは、わざとです。
 名前を「じゅん君」とか読んでるところから、わかってもらえるかな……!? とか思ってたんですが、微妙かな。
 まあともかく、純也をおちょくってる感じです。
 あと不気味な感じ。も、わかると思います。
 で、これらのことから、下の性格がわかってもらえるかというと、うーん。
 とりあえず、性格は、
 
 クレッチマーの分裂質タイプってのをそのまんま当てはめた感じです。
 ・物静かで非社交的。
 ・通俗的なことに批判的で、自分だけの世界を作り上げて熱中する。
 ・粗野で下品なことを嫌う。
 ・分析力と観察力に優れていて、理路整然とした考え方をする。
 あと趣味は悪魔召喚とかです。深くモノを考え込むのも好きなタイプ。
 気に入った人としか話さない。気に入った人をおちょくるのは好き。
 こんくらいしか考えれてません。
 自分はキャラクターが降りてくるとか、そういうのはわからんちんな人間ですので、(加えて自分が中心の人間だし)他人を書くのが苦手でしょうがない。
 そのへんも克服しないとまずいところっす。
 今回はとりあえず、クレッチマーさんのを下敷きにして(っても甘甘の下敷きですが)書いてみました。
 心理学の本とか読んで勉強して、下敷きを立派にしてけば、まともな人間に近づけるかな……ていう方向性です。

 で、話は戻りますが、上の性格を文章から読み取ってもらえるか……というと、ムリらしい。
 「不気味な人」、ぐらいしか伝わらん……のか。残念だ。
 伝えるには描写が必要。
 ・物静かで非社交的>なし
 ・通俗的なことに(略>なし
 ・粗野で下品を嫌う>なし (以下略
 うえ、全部書いて無いじゃん。
 書いてあるのは、細かい性格を大雑把な印象にしたもの>不気味。だけ。これじゃあ説明か。
 不気味な感じの人、としか伝わりようがないなぁ……。とほほ。
 
 
 今回の反省は、
 1 小説になってない>おいおい、小説ってなんなんだ。(て、いちおう答えは考えてますけど、書かない方がいいんかな)(違ってるかもしれませんけど)
 2 承が間違ってるぞ>すんませんミスです。
 3 お嬢様ってどんなお嬢様だゴルア>描写してナイッスすんませんッス。
 4 性格がわからん>書いてなかったっス。ウヒィ。
 
 って感じでしょう。
 あと、
 5 キャラクターが上手く作れない、使えない。<これは、前から分かってたことですが、今回話に出てきたので、これもチェック。

 次は全体的に描写を入れる感じで、描写を生かせる感じで書きたいと思います。
 内容を減らさないといかんなぁ。20×50でいっぱいいっぱいっすよ。
 あ、それから最後にしょうもない質問ですが、1000字課題って20×50でいいんでしょうか。40×25じゃないといけなかったり、文字数で1000字以内ならいいんだよ、ってことだったりしませんかね。
 どうなんでしょう(って書く前に聞けよ)
 
 
 以上です。そんでは。


恨めしや〜
No.9907 投稿日 2005年7月29日(金)13時06分 投稿者
サカモト

 毎度のごとく仕事でテンパリ出したサカモトです。

 サカモトの持つ恨みというのは、モテない! これがトップですね。なんでこんないい男が居るのに放っておくんだー! 世の中の半分以上は女のハズなのに、なんでオレは独り身なんだ〜とか。気のあるふりして引っ張って、「友達としてしか見られないの」はないだろうが!
 こうなったら、オレも掲示板に書き込みしてゆくゆくは本を出すべきなのでしょうか? 
 ……はい。すいません。スルーして下さい。その部分んで少しは恨みあると思うのですが、別にそんなに重要じゃないです。
 
 恨みですね。
 最近では結構、薄まってきているのですが、サカモトが抱えている恨みは、自分がなかなか人の輪の中に入っていけない部分でと思います。
 ただ、この恨みの部分ですが、どう書けばいいのかすぐには思い浮かびません。
 先に仕事にけりをつけますので、すいません、返事少し待って下さい。

時間:30分


いろいろ
No.9908 投稿日 2005年7月29日(金)17時06分 投稿者
新木 伸
>津荒

 小説になっていない、の意味は。
 ぶっちゃけ面白くない、ノッて読めない、という意味な。
 読んでも心が動かされないともいう。
 地に足がついていない現実感のなさであったり、主人公の葛藤が切実でなかったり、いくつかのことが原因となって、なんにも伝わってこないわけだ。
 教室にいる感じがしない。主人公の心の動きが不自然。なにを考えているのかわからない。――と、色々と、話にのれない原因がある。

 去年の夏、ブックオフの話で、夏、暑いときにチャリを漕いできて、クーラーの効いた店内に足を踏み入れたときの感じを書け――といっていたけど。あのときの描写は、話の舞台に現実感を与えるために必要だったわけだ。


>>外のことは、こんなけしか書いてないですもんね。クラス感には程遠い。
>>この内容で1000字じゃ「はじめてのクラス感」までは書けないだろーと、削りました。1000字で「はじめてのクラス感」が書けるような内容を選択するようにします。

 一行だけでも描写となるんだけどな。1000字なのだから、こってり描写はできないが、状況説明のついでに、一行、二行、随所に挟んでゆくぐらいの文字数はあるはずだぞ。
 はじめから投げてしまっていては無理だけど。

 「笑い声が飛び交う高校最初の授業」とあるが、着眼点は、まあまあ良いわけよ。
 しかし、「笑い声が飛び交う」が「授業」の修飾語となってしまっているのがよくない。これではどちらも目立たない。それぞれ一行にするとだいぶ違ってくる。
 また「笑い声が飛び交う」ということについては、もっと掘り下げなくてはならない。
 高校最初の授業だと、どうして笑い声が飛び交うのか。最初でない授業とどこが違うのか。どうして違いがでるのか。そのへんを考えてゆけば、記述する内容も変わってくるはずだ。たくさん考えたうえで、言葉を選んで、短い内容でたくさんのことを表すのが小説の文章というものな。



>>それをまとめて「話しかける方法を考えて悩む」にしたわけです。

 待て待て。
 話しかける方法――って、本当に話しかける方法を考えていたわけかよ?

 話しかけたいのなら、ただ単に話しかければいいわけだよな。
 べつに消しゴムを転がさなくても、普通に話しかければいいわけだよな。
 「1年のときは何組だったの?」とか、「合同体育で、いつもバレーで目立ってたから知ってるよ」とか、あるいは「名前おせーて」とか。
 話の切り出しかたを熟考していたのではなくて、本当に作戦を考えていたわけ?

 あと、本文中にこんなのがあるけど。

>>そして、どうやったら仲良くなれるだろうかという考えに没頭し始めた。

 話の切り出し方を思案していたのか、話しかけるかどうかで迷っていたのか、話しかけるための作戦を探していたのか、仲良くなる方法を探していたのか、どれなのかはっきりしろ。

 ちなみに、話しかけたいだけであれば、ただ話しかければいいわけで、それ以外のことをやろうとするのは、それ変だぞ。
 そのへんもノれない理由のひとつなんだよな。



>彼女は何者

>>名前を「じゅん君」とか読んでるところから、わかってもらえるかな……!? とか思ってたんですが、微妙かな。

 いきなりファーストネームで読んでくることからわかるのは、馴れ馴れしいということだけだ。
 根暗で妄想ぎみな女であることなんか、わかるはずねーだろ。

 はじめ「おしとやか」だと思っていたこと。つぎに「不気味」と思うようになったこと。
 その二つはこの話にとって重要なことなんだから、誰がどう読んでも間違いなく伝わるように、はっきり書いておかなきゃならんわな。もちろん重要なことなのだから、描写とも併用する。
 つまり、「おしとやかだと思っていたのに、こんなに不気味な女だったなんて」と、どこかにハッキリ書いておけということだ。


 ちょうど9882あたりから、なにをどういう順番で書くか、という話が行われている。ついてこれるようなら、一連の流れを追いかけてみること。

>>今回の課題では教室、生徒、教師、窓、校庭、体育授業中の生徒、吉成と読者に見せないといけない

 ――とあるわけだが。
 まことの「とっても気になる」の話のなかで、書いてゆくものの順番と優先順位とが、「カメラワーク」という話題で解説されている。

 おまえのこれも、読者に情報をどの段階でどれだけの量、どれだけの明瞭さで与えてゆくのか、ということで失敗しているわけ。
 失敗の根っこは同じこと。




>1000字課題の文字数

 本来の課題の意図からすれば、1画面内に収まる文字数、ってことになるな。
 画面をスクロールさせなくても、頭と終わりとが両方とも、同時に視野に入ってくるということが肝心。
 構成がまるきりダメなやつでも、すべてを一望できる中で書いていれば負担も少ないし、そうして起承転結収めて書いていってるうちに、構成の基本を身につけられるだろ、という練習法なわけだ。
 いつものエディタで、いつも小説を書いているときのフォントサイズで、1画面が何文字なのか計ってこい。それをおまえの制限文字数とする。




>つづき

 で、それはそうと。
 おまえは学生で時間もあるわけだし、どんどん書いてくること。
 ていうか、1日1本だけなのか?
 どんなにヌルイ運動部の夏合宿だって、1日正味6時間は練習していそうなものだが。
 2時間1本として、午前と午後の両方やるくらいはせんのか?
 夏休み中に100本くらいやるぐらいはせんのか?

 ところで大学生の夏休みって、いつまで?
 あと文芸サークルとかって、入ったんか?
 それはどういうことを、やるところ?





>サカモト

 はーい。質問でーす。
 モテないと、どうして「恨み」が生じるのでしょう?
 女にヒドいめにあわされたとかいうなら恨むのもわかるが。それにしたって当人を恨むならともかく、女全般に恨みを向けるのは八つ当たりってもんだが。

 人の輪に入っていけないことのほうも同様ね。
 どうしてそれで恨みになるのだ?
 誰かからひどい仕打ちを受けたというなら恨むのもわかるが、それにしたって当人を恨むならともかく、人類全体に恨みを向けるのは八つ当たりってもんだが。


返信
No.9909 投稿日 2005年7月29日(金)21時50分 投稿者
津荒夕介
>>で、それはそうと。
>>おまえは学生で時間もあるわけだし、どんどん書いてくること。
>>ていうか、1日1本だけなのか?
 申し訳ないッス。
 バイトとテストが詰まってて時間がなかったす。

>>2時間1本として、午前と午後の両方やるくらいはせんのか?
>>夏休み中に100本くらいやるぐらいはせんのか?
 しまっせ。
 が、ええと明後日から夏休みなんですが、かつての春休みのように一日中暇なのが続きまくるということがないんで、連日二本とかはむりっす。時間が空いてる限りやりますが。

>>ところで大学生の夏休みって、いつまで?
 長いっすよ。
 8月1日から9月23日までです。
 やることは
 1 コンビニのバイト>週に2〜3回で各5時間だから、そんなにきつくない。
 2 議員インターンシップ>地方議員にくっついてって、議員さんを知りましょう〜。ついでに社会勉強にしましょう〜。とゆーのに参加しますので、週に3日ぐらいはそれです。
   http://www.dot-jp.or.jp/
   ここのプログラムです。
 3 遊び。>文芸サークルは遊びのサークルです。遊びます。ひたすら。ということで、それのお遊び旅行に3日ほど行く予定。
 こんな感じです。

 あと文芸サークルでは、部員が各自小説・詩を書いて、それを冊子にして配ってます。
 みんな趣味で書いてるので、そんな真剣じゃナイッス。方向性は純文学。エンタメ向きは僕ぐらい。
 

○1000字課題の文字数

 フリーソフトの「紙」を使ってます。フォントは「FixedSys」で大きさが14ポイント。
 横が48字で、縦が35字です。多い。
 ワード使って、40×25とかにした方がスッキリするよなー。1000字だし……
 てことで、後者で書くことにします。
 

○指摘

>>小説になっていない、の意味は。
>>ぶっちゃけ面白くない、ノッて読めない、という意味な。
 ふむふむ。
 
 んで具体的には、
>>教室にいる感じがしない。主人公の心の動きが不自然。なにを考えているのかわからない。――と、色々と、話にのれない原因がある。
 ですか。
 後のほうでカメラワークの話がでてきてますが、それと同じ失敗なんすね。
 読者に対する情報の提示が下手、なんすね。
 なにを伝えて、なにを伝えないか。
 その辺を選択できていない。この選択ってのは説明を描写に切りかえるってのも含みます。
 重要なことまで説明しちゃってますからね。(というか描写能力が足りなかっただけなんですけどね)つうか、説明すらも足りてないのか。
 
 で、ひっかかるんですが、主人公の心の動き、不自然ですか?
 わからんです。
 好きな女の子が隣にいる>上手いこと話しかけて仲良くなりたい>方法を考える
 悪くないと思うんですが。
 ……ん? 説明が足りないということかな。
>>主人公の葛藤が切実でなかったり
 とも書いてあるから、
 主人公は何を悩んでるんだ? とっとと話しかければいいじゃん。
 とか思われてたわけかな。
 本文では、

>>どうやったら仲良くなれるだろうかという考えに没頭し始めた。

 と書いてあるんですが……
 「仲良くなれる」じゃ甘いか。葛藤に足りないと思われるのか。
 「どうやったらイカスじゃん〜と思ってもらえるんだ!」ぐらい書かないと切実さが伝わらないのかな。主人公の動機については下でも指摘されているように作者の考えが甘かった。だから葛藤についての説明も物足りなかったんでしょう。


>>一行だけでも描写になる。
 どうも新古本屋の課題を書いたときのを引きずってて、描写=こってり何行も書くべし。みたいな考えが頭の奥にはびこってる。
 描写は一行でできる。そりゃそうだ。
 

>>「笑い声が飛び交う高校最初の授業」とあるが、着眼点は、まあまあ良いわけよ。
>>しかし、「笑い声が飛び交う」が「授業」の修飾語となってしまっているのがよくない。これではどちらも目立たない。それぞれ一行にするとだいぶ違ってくる。
 
 それぞれを独立させる……?
 改行するのは、「授業中だよ」という印象を増やすため、っすか。ふむふむ。
 
>>また「笑い声が飛び交う」ということについては、もっと掘り下げなくてはならない。
>>高校最初の授業だと、どうして笑い声が飛び交うのか。最初でない授業とどこが違うのか。どうして違いがでるのか。そのへんを考えてゆけば、記述する内容も変わってくるはずだ。たくさん考えたうえで、言葉を選んで、短い内容でたくさんのことを表すのが小説の文章というものな。
 そうっすね。
 てわけで、下。
 
 純也は高校初の授業に臨んでいた。
 最初は静かだったが、今では教師の自己紹介で盛り上がりまくっている。
 その中で、純也はドキドキしていた。

 
 こんな感じかな。
 

>>話の切り出し方を思案していたのか、話しかけるかどうかで迷っていたのか、話しかけるための作戦を探していたのか、仲良くなる方法を探していたのか、どれなのかはっきりしろ。
 ダメでしたね。
 深く考えれていなかった。
 「上手いこと話しかけて仲良くなれる作戦」だ、と考えてました。=で、「魅力的だと思ってもらえるような最初の出会い作戦」でした。だから倉田からのイメージがマイナスになるセコイ方法は却下された。
 言葉使いが甘いのは、考えが甘かったからです。
 四つに細分化されるとは、夢にも思わなかった。反省。
 

>おしとやかから不気味に変化。
 ういす。
 今回一番ダメだったのはここっすね。
 作者の考えが伝わってないって、そりゃ最悪。
 コンセプトを箇条書きにしてから、書くようにします。次回からそのへんも一緒に提出しよう。
 

 と、以上です。うぉ、思ったより時間かかった。
 そんでは1000字課題ダー。


訂正一つ。
No.9910 投稿日 2005年7月30日(土)02時06分 投稿者
津荒夕介
 前々回の反省内容を間違えてました。
 倉田の真の性格を全部書かなきゃならん――みたいなことを、口走ったんですが、そりゃおかしい。
 ここで重要なのは、おしとやか>不気味の流れだから、不気味であることが伝われば十分だった。
 今回は、倉田については二つの性質を書こうとした。それが、「不気味」と「人をおちょくるのが好き」だった。
 両方が無理やり入ってる。
 情報の出し方が悪かったんですな。そのため、不気味という印象が伝わらなかった。「人をおちょくるのが好き」と混ざって意味不明になってしまった。
 構成段階からのミス。
 最初はただの不気味な人にしておいて、席が近いからということで話すうちに仲良くなってって気に入られる……とか、そういう流れの方が面白かった。だーー、ちくしょーーー。
 

 あと、話は変わりますが、
>>「ありがとね、じゅん君」
 ここで倉田がわざと消しゴムを転がしたってのが伝わると思ってたんですが、伝わらないみたいっすね。
 わざと消しゴムを転がしたっていうことは、おちょくっているっていうこと。おちょくっているからこそ、下の名前で(更にひらがなで)主人公を呼んだ。……みたいな感じだったんですが。
 二つの性質を一度に(それもヘタクソに)提示したからダメだったんでしょう。
 ともかく、この程度の見せ方じゃあ理解してもらえないということを、理解しときます。その辺の調節を覚えるのも重要ですね。

 
 と、以上です。ほんでわ。


湖の聖霊と少女の自立
No.9911 投稿日 2005年7月30日(土)07時18分 投稿者 まこと
 新木さんが、白石さんやサカモトさんに宛てたレスを読んで、湖のやつにあてはめてみました。

 あの話は、私と娘の話かもしれないと思って書いていたんですけど、違ったみたい。
 責任転嫁型いじけ虫の聖霊は私、そして、現実逃避型夢見る少女も私。つまりあの話は私の一人芝居だったようです。

 嫌な自分がモデルじゃ、キャラもストーリーも愛せませんよね。作者が愛せない話に共感してくれる読者なんて、いるはずないです。
 愛せるキャラを登場させた、愛せる話にしなくてはいけませんでした。

 ではどうしたら愛せるんでしょう。
 聖霊も少女も、自立させてあげればいいんです。
 作者の目指すところを満足させてくれるキャラなら、愛せないわけありません。

 責任転嫁型のいじけ虫の聖霊が、自力で湖を出ていく展開にしてあげる。そしてそのきっかけになるのが、夢見ることを止めて現実逃避を克服した少女にする。
 作者の想いを叶えてくれる話ですから、愛情をたっぷりかけられます。
 これで肉付けに失敗しなければ、食べられるお話になるでしょう。

 愚痴を聞きたい人なんていないように、作者の愚痴を読みたい読者もまずいないと考えたほうがいいですね。

 以上、読んでいただけて、共感していただける料理の勉強でした。



>1時間課題

 読んでいただくには、しのびないできそこないばかり。ですから課題部屋にはアップしますが、こちらにリンクを貼るのは止めにします。
 しばらくはセルフつっこみしながら、ひとりで練習します。




 宿題順位表です。

・視線の順番を意識するという練習
  初めて他人の部屋にあがるというシチュエーションで1本(はじめてのお家におじゃますることを、事前にやってみる)
・辞書引き
  映す、写す、撮す
・宇宙人のでてくる話、どんなものがあるのか列挙
・アイデアとはなにか、概念的に説明する
  そしてそれはどうゆう種類の技術なのか
  ヒント「宇宙人」とは、宇宙規模でみた異邦人のこと。規模のでかい外国人。
・商業作品の精読と分析
・重中軽に宿題の順位を分ける


 30分


いろいろ
No.9912 投稿日 2005年7月30日(土)11時48分 投稿者
新木 伸
>まこと

 課題のほう。なんか、半端モンばっかだなぁ。
 それは、どうなのだ?
 もう数回ほどトライしているうちに、1時間で形にできるように、なれそうなのか?
 それともじぇんじぇん無理そうなのか?

 書きあげなかったら意味がないのだな。半端モンを量産したって経験値にはならん。モンスターにダメージを与えたって、倒さなければ経験値は入らない。

 1時間で書け――と言っているのは、1時間で書けるようになれば、生活時間を残しつつ、提出本数も増やせるからなのね。

 数日から10日くらいで出来るようになるなら、それまで無提出でじたばたしていたって、あとで元が取れるからいいのだけど。
 それ以上かかるようなら、できる範囲の時間でやったほうがいいわな。




>>新木さんが、白石さんやサカモトさんに宛てたレスを読んで、湖のやつにあてはめてみました。
>>責任転嫁型いじけ虫の聖霊は私、そして、現実逃避型夢見る少女も私。つまりあの話は私の一人芝居だったようです。

 自分抱っこの話だったわけね。
 そもそも鬱陶しい話ではあるのだけど――。
 あれが読まれて、人様を愉しませられるのだとしたら、嫌いな自分を好きになれるようなストーリー展開になっていなければならない。

 初期状態は、自立できていない精霊と少女な。
 終了状態は、両者とも自立しているわけだ。
 途中経過には、二通りある。

・先に精霊が自立する。そして少女も自立する。
・先に少女が自立する。そして精霊が自立する。

 どちらでもいいので、これは作者の好みの問題。

 ところでまこと、「自立した人間」って描けるの? 自立している人間の心理って、どんなものなのか経験してる?
 「自立できていない」ほうに関しては、プロフェッショナルのようだから、ぜんぜん大丈夫だろうけど。
 知らんものは書けんぞ。
 思いついても書けない話の場合には、寝かしておくしかないわな。
 いつか自分が自立して大人になったら書けるようになっていると願って、ネタの形でしまっておくしかない。





>津荒

 インターンシップっていうの、それ、拘束時間は?

 フォントはMSゴシックを使うといいぞ。
 15ポイント以下で使うなら、ゴシックのほうが見やすくてよい。
 FIXEDSYSで慣れているなら、MSゴシックの13.5ポイントが同じ字形で同じ文字サイズ。15ポイントが、ワンサイズ上。
 14ポイントにすると、字の隙間があいてしまってよろしくない。ポイント指定は小数点が使えるので、13.5にすべし。

 しかし13.5ポイントで小説書けるのかー。若いやつは目が違うなぁ。
 俺なんか18ポイントでも、まだ小さく感じるぞ。
 デスクトップでは22ポイントで、ノートパソコンでは18ポイントで書いている。
 ちなみに市販フォントの「DF平成明朝W3」というやつ。MS明朝もMSゴシックも汚いので、18ポイント以上では使わない。

 あと、横の文字数を42文字以上にして書くことは意味がない。そして感覚が狂うのでよくもない。
 電撃が一行42文字、ファミ通が39文字、MF文庫Jが40文字。文庫本はだいたいそのあたり。
 あいだを取って、40文字ぐらいで書いているとよい。
 プロの場合には、どの文庫向けの原稿かによって文字数を変えて書くものだが。



>指摘

 乗れない原因。
 情報の出しかたの問題もあるのだけど、一番の問題は、作者自身がなにを書こうとしているのかわかっていないところから来るのだろう。

 まず隣に好きな女の子がいるわな。
 ここで「仲良くなりたい」というのが、どういうことなのか、深く考えていないわけよ。
 仲良くなりたい、って、なんなのよ?
 ただ会話したいだけなのか、友達となりたいのか、自分に惚れさせたいのか。はっきりしない。
 けっきょくアンタなにしたいのよ――と、見ているほうはイラつくばかり。
 なぜわからないかというと、書いているほうも、主人公がなにしたいのか、よくわかっていないから。

 自分でもよくわかっていないことを相手に説明しようとしたって、うまく伝わらないだろ。相手を納得させるためには、まず自分がよくわかっていなくてはならないんだ。
 「どう書くか」というのが執筆中に頭を悩ますところだけど。それ以前に「なにを書くか」ということがあるわけだな。そのなにを書くかのところで、蹴躓いているわけ。


 「イカスじゃん」と思わせたいというのであれば、好印象を与えたいというところなのかな。惚れさせるの前段階。好意を獲得したいわけね。
 ――と、そういうことが、あらかじめわかっていたなら、主人公が好意獲得のために動いているように、はっきり書ける。
 そこからあとが文書技術の問題。情報の出しかたやら、説明と描写の配分やらを工夫して、どうやってわかりやすく書いてゆくかという問題となる。


>> 純也は高校初の授業に臨んでいた。
>> 最初は静かだったが、今では教師の自己紹介で盛り上がりまくっている。
>> その中で、純也はドキドキしていた。

 笑い声が飛び交うのはどうしてなんだ、と聞いていたわけだが。
 ぎこちないはずの初クラスで、笑いが飛び交うというのが変だと思っていたわけだが。
 教師ひとりが自己紹介していて、それで皆がウケていたわけか。

 この場合の描写というのは、最初の授業の雰囲気を写し取ろうとするものだよな。
 「笑い声が飛び交う」とは書いてある。しかしどうして皆が笑っているのか、その観察が足りていない。

 高校最初なんだろ。クラスはまだクラスと呼べるようなものではなくて、他人同士の集団でしかないんだろ。
 つまり皆は、教師の話でしか笑わないわけだな。生徒同士の横のつながりはなくて、皆が教師だけを見ていて、教師が言うことで笑ってはいるが、
 お寒い家族の食事風景みたいなもんだよな。会話がない。それぞれがテレビを見て別個に笑っている。同じ空間にいるけど、なんともぎこちない。そんな感じ。
 そういうことを観察してきたうえで、短い言葉で切り取って、ひとことで言いあらわすのが表現というものなわけ。

 別な例を出してみる。
 たとえばクラス替えがあって、新学期がはじまってすこししか経っていないクラスの、ぎこちない感じを描写したかったのだとするだろ。
 そういうクラスがどんな状態であるかというと、クラスに馴染めている人間と、馴染めていない人間がいる状態なわけだな。
 さらに観察して、その状態はどうなっているのかというと、休み時間がきても、少人数のグループがひとつふたつできるばかりで、残りのけっこうな数は自分の机についているわけだな。

 もっとその空間に入りこんで、色々見聞きしてこいということだ。
 どう書くかという記述の問題のまえに、なにを書くのかを考えること。




>おしとやかから不気味に変化

 はじめ読んだときには、「おとなしくて物静か」と思わせておいて、じつは「元気でお茶目でフレンドリー」なのだと思っていた。
 あまりに記述がすくないので推測もつかんわけだが。初対面の人間を「君」つきで読んできたところから馴れ馴れしさだけは感じられたので、馴れ馴れしさが「美徳」となる性格パターンを考えて、そんな感じになったわけね。

 普通、ヒロインってのは、美徳とされる性質をたくさん備えている女の子のことをいうわけ。

 ヒロインはじつは不気味系でした、という話は、寝耳に水というやつだ。
 まるで後出しジャンケンをされたような気分だ。後出しってシッペ一回ってのがうちのほうのローカルルールだったが。

 しかし不気味系って、ありなんかなー?
 それ、お前、個人的に、萌えなの?
 もし「超変わったヒロインを出そう」と思ってやってるだけなら、やめとけ。

 不気味系の女が自分の個人的萌えであったのだとしても、一般のニーズを考慮して、考えなおせ。その道はイバラの道だ。
 5人くらい女の子を出すうちの1人としてならいいかもしれん。だがメインヒロインがそれでは、客が引くぞ。


 不気味系の女を魅力的に見せるのって、難しいんだよな。
 主人公が作戦を練って消しゴムを落とそうとした瞬間、「消しゴム落ちるから気をつけて」とか言ってくる女とか、いいかもなー。「占いに出ていたから」とか言ってくるわけね。怪奇占い女。


やっと開通
No.9913 投稿日 2005年7月30日(土)21時46分 投稿者 弟切 千隼
 新しいアパートに引っ越しました弟切です。ようやくネットにつながりました。

 弟切の家は本が多いです。片付けても片付けても終わりません(;_;)
 電話線の源や電気のコンセントが本の山に埋もれて、どうにも行き着けない、という漫画みたいな状況が現出しました。「どうやったらこの荷物が入るんだよう」と泣きながら荷物を収納していました。

 買物に行こうにも、周囲にどんなお店があるのかわかりません。新聞に入ってくるチラシ広告を読んで、周辺のお店の情報を仕入れました。(新聞屋さんには、引越し先でも同じ新聞を購読すると告げてあったので、移転先でもすぐに読めました)

 こういった経験は、小説に使えますね。登場人物が引っ越して、周囲の様子がわからずに右往左往する描写などに役立ちそうです。


 No.9888で提出した案その20は、書き直しの余地があるようですので書き直します。
 今回は生存報告のみです。


今回も返信のみ(いいかげん課題を出さないと……)
No.9914 投稿日 2005年7月30日(土)23時58分 投稿者
津荒夕介

>>もっとその空間に入りこんで、色々見聞きしてこいということだ。
>>どう書くかという記述の問題のまえに、なにを書くのかを考えること。
 
 ういっす。今回は、
 1.主人公の目的(心)が考えたらず。
 2.最初の授業について考えたらず。
 が目立ってますね。(他にも倉田についても考えたらずでしたけど)
 2については、教師の話に反応して「どう」盛り上がるかってとこまで考えれてなかったす。
 教師の話が面白い>盛り上がる、おおいいじゃん。で思考停止。安易に、笑い声が飛び交う、と書いてしまった。
 考えてみれば、飛び交うってのは変。
 飛び交う>入り乱れて飛ぶ、だから。一方的だったら、飛び交うは使えない。
 
 教師が自己紹介でボケるたびに、少しずつ和やかな雰囲気になっていく。
 
 とか、そういう風じゃないとあかんかった。
 けっこう考えてから書いたぜー、とか思ってたんですけど、うーん。ダメだった。
 
>ヒロイン
>>普通、ヒロインってのは、美徳とされる性質をたくさん備えている女の子のことをいうわけ。
 いや大丈夫っす。
 不気味ってのを、そのうち個性的なギャクセンスの持ち主とかに変換します。
 それに不気味は表面上のもんであって、本質は良い奴とか、そういう感じなキャラなので。(そういう要素を今回は出せませんでしたけど)
 そーゆーのならOKのはず。
 ぱっと見怖いけど、実は優しい彼氏とか、
 みんなの前では威張り散らしてるけど、二人になると甘えだす彼女とか、
 そういうのと同じなはず。
 あと、特に個人的な萌えには該当してナイッス。
 でも……ううん。
 確かにメインヒロインは辛いな……。サブキャラって感じだよな……。
 もう一人出そう……。
 
 
>インターンシップ
 具体的な日程については8月2日に議員と話すことになっているので未定ですが、合計十二日以上、100時間以上の参加が必要です。


>津荒
No.9915 投稿日 2005年7月31日(日)08時00分 投稿者
新木 伸
>津荒

>>ぱっと見怖いけど、実は優しい彼氏とか、
>>みんなの前では威張り散らしてるけど、二人になると甘えだす彼女とか、
>>そういうのと同じなはず。
>>あと、特に個人的な萌えには該当してナイッス。

 片方にはツンデレと名称が付いてるな。男のほうのパターンに名前はないけど。
 個人的な萌えに該当していないなら、まずその手のものを好きで好きでたまらん状態になるのが先だろ。てめえが好きでもないもんを「こういうのがウケるのね」と書かれたものなんかで、どうしてこちらが萌えられるのだ?
 おまえ自身がまず萌えていて、その熱を、読者に萌え移らせるものだろ。おまえ自身が燃焼温度にないのに、読者が火が萌え移るはずもなかろ。
 だから萌えてねーならやめとけ、と言っている。



 ところで、おまえ、またそろそろ、「かまってもらってウレチー病」が再発してねーか?
 課題出してくるまでレス書くの禁止な。

 サンドバッグ叩かずに、なにダベっていやがるのかね、この練習生は。


1時間課題
No.9916 投稿日 2005年7月31日(日)08時57分 投稿者 まこと
 時間内でも1度だけ書けました。けど、ただのまぐれでした。

 しばらく提出も控えて、じたばたしてみることにします。それでも1時間で書けないようなら、1時間半に変更しようかなと思ってます。


宿題の提出
No.9917 投稿日 2005年7月31日(日)22時59分 投稿者 まこと
>宇宙人のでてくる話、どんなものがあるのか列挙

 大根で何を作ろうかと考えていたら、宿題と同じー、なんて思っちゃって。そしたら大根おろしをしているうちに、いくつか出てきちゃって。だから、こちらを先に提出します。

 宇宙人がどんな素材なのかを考えてみます。
 そこいらに転がっている、ありふれた素材ではありません。
 大変珍しく、スケールがでかい素材です。
 その素材を使った料理を、食べたことはあります。おいしいお料理です。

 大根ほどお手軽な素材ではありませんが、やはりいろいろな使いかたができそうです。大根であれば、切るだけとか、風呂吹き大根とか、素揚げにしてめんつゆで、なんて調理法があります。
 同じようにして、宇宙人の特性を考え、調理法を列挙してみましょう。


 宇宙人には、得体が知れないという未知の恐ろしさがあります。正体が分からない。理解できない。そういうものには、恐ろしさを感じます。
 その恐ろしいものが人類を襲ってきたら、怖いでしょうね。
 この恐ろしさを愉しむお料理が、「宇宙戦争」や「エイリアン」ですね。
 子供のころ宇宙戦争を読んだときには、本気でビビって本を投げだしました。ホンとに投げました。あまりの恐ろしさで、夜も眠れなかった。最後に火星人をやっつけてくれるに違いないと信じて、続きを読みました。バクテリアにやられるなんて、衝撃のラストだった。


 未知のものに感じるのは、恐ろしさだけではありません。興味がわいてくることだってあります。
 知りたいという欲求があっても情報が乏しく、すべてが分かるまでは困難の連続になるでしょう。
 ミステリアスな展開を、愉しむタイプのお料理ですね。
 「未知との遭遇」なんかそのまんまのタイトルです。あと、野尻抱介さんの「太陽の簒奪者」も、これかな。


 また、宇宙人とは、地球外からやってくる人です。異邦人なわけです。ですから、地球人と宇宙人との心の交流を描くことができます。
 日本人同士でさえ、住む土地が違うと、所変われば、なんていいますね。
 お互いの違いを認め合い、心を通わせる。「E.T」がそうですね。


 それから、家の娘に言わせると、宇宙人とくれば「メン・イン・ブラック」らしい。笑い転げてビデオを見てます。
 異邦人を取り締まるエージェントのお話です。さしずめ入国管理局の職員的なお仕事といったところ。
 入国管理局を舞台にした物語なら、喜怒哀楽ひきこもごものお話になるでしょうが、世相を反映した哀が濃くなりそう。

 けど、「メン・イン・ブラック」は宇宙人が侵入してくるお話だから、フィクションです。コメディタッチの、喜怒哀楽の楽の味付けがしてありました。

 シリアス風味にもできますね。この場合、舞台が宇宙規模ですから、距離的な問題も異文化間のギャップというのも大きくなるでしょう。喜怒哀楽の哀→悲劇、くらいスケールアップしそうです。


>>「宇宙人」という食材があるとする。これがどんな料理に使われることがあるか、列挙してみろ。
>>宇宙人で青春グラフティは? 宇宙人でサイコホラーは? 宇宙人で友情は? 宇宙人で難病物は?

 宇宙人で青春グラフティ。
 青春、ってのがよく分からないものなのに、そこにもっと分からない宇宙人がやってきたら……ドタバタ系。コメディタッチのものになると思います。


 宇宙人でサイコホラー。
 宇宙人は訳わかんないのに、そこにまた、訳わかんないものがくるんだから、よけい訳わかんなくなっちゃって、やっぱりドタバタしそう。これもコメディ、かなぁ。


 宇宙人で友情、は、おいしそうですね。
 よく分からない相手との友情物語は、面白いかも。現実にもありそうな問題です。読者の市場も大きそう。地球人となかなか打ち解けない宇宙人の話とか。
 それか、実は主人公の親友が宇宙人だったっていうのも、ありだな。宇宙人男の子と地球人女の子の話にしてもいいです。
 恋人未満で大親友なんてのも良いです。これからだって時に、一方が帰っちゃうことになって。そんでもってふたりの関係がぎくしゃくしちゃって、とか。
 逸れましたが、それぐらい面白そう。


 宇宙人で難病物。
 これ、宇宙人でやる必然性、ありますか? 宇宙人じゃなくても、難病は充分、未知の病気です。宇宙人を外国人にして、日本を舞台にしてやるなら、悲壮感を出せるかもしれないけど。宇宙の果てからやってきた人だと、あまりにも大げさじゃないのかな。
 せかちゅーのヒロインが宇宙人だったら、どうなんだろう。
 あ、まずい。せかちゅーは獣のほうしか読んでないから分からないけど、宇宙人の難病物、読みたいかもしれない。
 今、シチュ萌えしちゃった。
 宇宙の果てからやってきた、難病の女の子を抱いて、助けてと叫ぶ男の子、萌え。


 宇宙人と少女の自立(笑)。
 ありかな。宇宙人だからっていじけてるんだけど、って方向で。どうでしょう。


 精霊と少女の自立(爆)
 ふたりで手に手を取って自立する。この系の話、好きかもしれない。
 鬱陶しいと思う人もいるでしょうけど、家の娘みたいに。
 それでも私は読みたい、かな。このごろ、そこいらへんが分からなくなってきてる。


荷物が入りきれない
No.9918 投稿日 2005年8月1日(月)01時37分 投稿者 弟切 千隼
 いまだ家の中を片付け中の弟切です。新しいアパートのほうが収納場所が少ないため、物が納まりません。本棚を買うことにしました。



>自己課題、ペットの話、起のアイディア出し

 No.9888で提出した案(その20)を書き直しました。今回の強化項目は以下のとおりです。


1)山場を作ること。とにかく盛り上げること。
2)葛藤を入れること。
3)主人公とヒロインと、二人ともに好感が持てること。
4)主人公の動機がはっきりしていること。
5)主人公の目的を途中で変えないこと。
6)最初と最後で別人にしないこと。


ペットの話、起、その20書き直し
―――――――――――――――――――――――――――――
・高校の昼休み。主人公は秘密の昼寝場所(校舎の屋上)へ向かう。彼は静かなところで昼寝をするのが大好きである。
・屋上へ上がることは禁止され、入り口には鍵がかけられているが、主人公は鍵が壊れている入り口を見つけてあった。彼は独りで昼寝を楽しむ。
・主人公は人の気配を感じて、昼寝が中断される。知らない女子生徒(ヒロイン)が彼を覗きこんでいた。彼女はぶしつけなことをしたと謝る。高い所からの絵を描こうと思って屋上へ来てみたら(注1)、とても幸せそうな寝顔を見つけたので、彼の顔をスケッチしていたと言う。
・ヒロインは、「寝顔をもっと描きたいけどいい?」と訊いてくる。主人公が理由を問うと、見る人まで幸せになりそうな寝顔だからと答える。主人公は誉められたと思い、気を良くする。いつもここで昼寝をしているから、好きなように描いてくれと言い、彼は昼寝の続きをする。
―――――――――――――――――――――――――――――


注1:ヒロインは、屋上が立ち入り禁止なのは知っています。でも、もしかしたら入れるかも知れないと考え、だめもとで来てみました。


起承の流れ:
 「主人公が独りで昼寝に行く」→「昼寝をする」という流れです。


転の方向転換:
 ヒロインが現われて、昼寝が中断されます。


いろいろ
No.9919 投稿日 2005年8月1日(月)18時21分 投稿者
新木 伸
>宇宙人

 宇宙人というのは、スケールのデカい異邦人のことだな。
 よって異邦人を出して成立する構造をもった話であれば、簡単に移植が可能だ。
 ただしその際には、「スケールのデカい」というところが大事だ。スケールをデカくすることに意味がなければならない。スケールが普通でいいのなら、外国人にしておけばいいことになる。
 そしてそこにアイデアを投入するのであれば、宇宙人が主役級でなければならない。

 入国管理局の職員を主人公にしたのなら、宇宙人を出してもいいよな。
 単なる普通の外国人相手の仕事でもいいだろうが、それだと地味だから、スケールのデカさがちょうどよい感じ。

 宇宙人で青春グラフィティ。
 これは「使わない」というのが正しい選択。宇宙人を出すとコメディになってしまう。

 宇宙人でサイコホラー。
 んなもんできるか。ギャグにしかならん。
 「スペース盆踊り」とかいうタイトルの映画にするなら別だが、そういうのはホラー・コメディというのであって、サイコホラーではないよな。

 宇宙人で難病物。
 これは「ない」――と思っていたのだが。
 考えてみたらアリか。

>>宇宙の果てからやってきた、難病の女の子を抱いて、助けてと叫ぶ男の子、萌え。

 彼女のかかった病気は、彼女の母星ではたいしたことのないものだけど、地球の医学では決して治せないものなんだな。とかすると悲劇度が倍増だ。
 これはなにも宇宙人を使わなくても、外国人で、国の違いを使うことでもできるけど。
 先進国でなら治せるけど、発展途上国では治せない病気――とかいうのを出せばいい。ただし生々しすぎてしまう。ようはお金の問題ということになってくるから、色々と無理
も出てくる。それを「宇宙人」とすることでうまく回避している。外国人でなくて、宇宙人を使う意味がそこにある。
 そりゃ、宇宙人の病気は地球人には治せんわ。ブラックジャック先生は治していたけど。


>>宇宙人と少女の自立(笑)。
>>ありかな。宇宙人だからっていじけてるんだけど、って方向で。どうでしょう。

 「成恵の世界」という実例がある。
 ガールミーツボーイの話ね。少年漫画だけど。
 男の子のほうがオタクでSF者であったために、「じつはわたし宇宙人なの」「すごいや!」となるという話。




>>精霊と少女の自立(爆)
>>ふたりで手に手を取って自立する。この系の話、好きかもしれない。

 「精霊」と「宇宙人」はアイデアの源が違うだろ。
 同列に扱うなバカチンが。

 「宇宙人」っつーのは、スケールのデカい異邦人なので、いじけている展開は自然なのだな。
 「精霊」っつーのは、どういう属性なんだよ? なにとなにの組合せでできているものなのだ?
 なにかのスケールをデカくしたものなのか。なにかの性質をひねったものなのか。なにかとなにかを合体させたものなのか。

 宇宙人というのが、普通よりも大きなキュウリだったのだとする。アメリカのキュウリみたいなもんだわな。直径10センチもあって、ヘチマみたいな巨大なやつ。
 しかし、ぶっちゃけ、そいつはキュウリだ。キュウリであることに違いはない。
 よってサラダに使えば、おいしくいただける。サラダ以外にも、キュウリを使える料理であれば、すべて使えるわけだな。

 じゃあ精霊ってのは、なんなのよ?
 色か形か大きさか、どれかが違っているだけで、ほかのよく知られている食材の近種であるはずだぞ。
 元がなんであるのかを見てみれば、どんな料理に使えるのかも、おのずとわかるはずだ。




>弟切

>>ペットの話、起、その20書き直し

 昼寝を続行しているので、昼寝の話にはなったわけだが。
 葛藤がねーじゃん。
 あと会話多すぎ。女の子がくどくどと喋っているし。男のほうもやたらと思考しているし。寝ぼけている人間がやっていることとしては、不自然なコミュニケーション量があるよな。
 これが二度寝する話なのだとしたら、途中で起こしすぎ。

 昼寝を中断する話として作られたものの、ラストだけ変えてくるから、そういう不自然なことになってしまうのだ。
 ラストが変わるなら、途中経過もある程度変わってきてしかるべきだろう。


長いです。
No.9920 投稿日 2005年8月1日(月)22時05分 投稿者 白石 尚

 >>泥の中を這いずってでも答えを掴め。

 これを読んで、エンデューロレースをしていた頃のことを思い出した。山の地形を利用して作った土と岩だらけのでこぼこ道のコースを、オフロードバイクで四時間とか八時間とか長時間走る耐久レース。
 雨の日のレースは最悪。白石は勢いだけが取り柄でジャンプは得意だったけど、コーナリングがド下手で、コーナーではよく泥にタイヤを取られて転倒していた。
 
 泥の中でもがきながらバイクを起こし、考えることはただ一つ。頼むからエンジン、かかってくれ。
 エンジンがかかれば、頭ではもう次のコーナーをどうクリアするかを考えている。コーナーをクリアしながら、目は次の直線のライン取りを終わっている。

 バイクに乗っている時は、視線は常に、次に走る道のラインだけを追っていた。
 そうでなければ先には進めない。
 忘れかけていた感覚。



>白石1000字課題「言葉にはできない」の関連課題


 >「人間キャラ」と「書き割りキャラ」との違い

>>イヌ、ヒト、ロボット、自我を持ったAI(プログラム)――など、物語の主役を張れる存在をA群とする。
>>石ころ、書き割りキャラ――など、主役を張れないものをB群とする。
>>A群とB群の違い。

>>「生きている」か「生きていない」か。
 これが前回の答えですが、生きているの説明ができていませんでした。

 野球解説なんかでは、よく「今の速球は生きてましたね」なんて発言を耳にします。アウト、セーフの意味での「生き、死に」とは、また別の意味です。
 この場合、生きている球というのは、「状況に合わせて、最も効果的に敵をたおすために考えぬいた球筋を、焦点に合わせて確実に投げ込んだ」球のことを指す。つまり、投手が知力、技術、経験、データ、体力など、自分の持てる力のすべてを総動員して投げた、渾身の一球であるということです。

 反対に、「死んでいる球」とは、知力、技術、経験、データ、体力などのいずれかがはなはだしく欠けてしまい、偏ってしまったもの。又はそのどれもが中途半端にしかつぎこまれなかった球。状況を誤って判断したり、おのれの技術を過信したり、体力を欠いたり、相手の気迫に呑みこまれたりすると起きる現象です。

 両者の違いは、球に魂がこめられているかいないか。これもよく言われること。でもそうすると魂ってなに、とか考えねばならない。
 
 ここで、ちょっと思い出した。
 白石は二回ほど悪魔に魂を売ったことがある。そんな大げさなことじゃないけど、「今自分は非道なことをしようとしている。でもそれでいい、このことは一生誰にも喋らないし、誰にも許しを請わない」と意識したことが二度あった。
 自分を売ってでも欲しいと思うものを手に入れるために、そんなひどいことをと自分を責める声を無視して追い払い、誰から非難を受けようと一切関知しないと公言した。故意に感情を動かすことを止め、無情になった。 

 そういうことは、多くのヒトが結構ひんぱんにやってることだと思います。その時、魂はどうなっている?
「死んでいる球」そのものだと、わたしは思う。
 目的のためなら自分を裏切ってでも事を成そうとする、このすさまじさ。これは完全に偏った考え方で、「知力、技術、経験、データ、体力」の中の「知力」を使うことを放棄してしまっている。

 知力ってなにって。
 哲学みたいになってきちゃった。白石は哲学なんて学んだことはないけど、哲学ってのはもともと、自分をとりかこむすべてのものごとの真理を学ぼう、みたいなことじゃないのかな。知力というものはその中で、いかに自分を適切な場所に導くかを知る能力。そのための知恵。
 魂と引き替えに目的のものを手に入れ、ヒトとして知恵を用いなかったわたしは、当然自分を適切な場所には導けなかった。これは二度の経験で学んだ。

 その上で「魂」を考える。
 魂を売るには、自分の知力を無視しなければならない。良心とか信条とかまごころとかそんなものも全部。
 同様に、知力を使わないヒトは魂を失う。魂を失うと無情になる。石ころとなんら変わらない。叩こうと蹴ろうと、泣こうと叫ぼうと無反応。これが書き割りキャラ。

 大道具は知恵を持たない。
 イヌは持っている。
 石ころは持たない。
 ロボットや自我を持ったAI(プログラム)は知恵そのもの。
 

 >A群とB群の違いとは

「生きているかいないか」それは「知恵を持つか持たないか」ひいては、「魂を持つか持たないか」。

 生きている→知恵がある→魂がある、という構図。
 なんかいまひとつ無理があるような気がするけど、上記の自分の書き込みはかなり合理的だと思うので、取りあえずこれが誤りでないと仮定して次にすすむ。

 魂って不思議なもの。人間と人間がある一点で強く同化すると、どんなに物理的に離れていても、絶対に縁は切れない。たとえ相手が死んでしまっても、あるいは身近にいるのに二度と触れ合うことができなくなった場合でも、いつも体の中のどこかで相手と魂でつながっているように感じる。折に触れ、その人間の息づかいを耳元に感じる。その人間のもらした一言、ものの考え方、残した足跡。普通に生活していて、ふとそんなものがよみがえってくる瞬間。それはどうして起きるのだろう。

 相手と心を合わせようと、ひたむきに歩み寄った時間があったから。
 歩み寄り、ピタリと重なる。それが、よく言われる「魂の触れ合う瞬間」だろう。
 
 相手と同じ目線でものを見るようになった自分がいる。相手の心でものごとを捉えてしまう自分がいる。なぜなら、相手の一部は、もう自分の一部になってしまっているから。

 こういうことが、つまりは感情移入するということにつながる。
 魂を揺さぶるというのは、喜怒哀楽の全ての感情を呼び覚ますってことなんだろう。


 >小説とはなにか
 
 だいたい、本当の答えなんてあるのかいなと、ずっと思いながら考えていた。
 どう考えても、ヒトの数だけ答えがありそうな設問。

 小説になにを求めるかによって、答えは変わる。
 わたしは小説になにを求めているんだろう。
 ヒトのことが知りたいから。
 イヌのことを小説で知りたいとは思わないので、イヌが主人公の小説は読まない。

 わたしはヒトを知りたい。ヒトってどこまですごい生き物なのかを知りたい。ヒトってどこまでアホとか、どこまで冷酷で醜いとか、どこまで愛すべき存在なのかとか、そんなこと全部ひっくるめて知りたい。

 同じ歴史上の人物も、著書によって人物像が変わってくる。どれをも読んで理解した上で、自分なりのそのヒト像というものが生まれてくる。
 自分にとって織田信長はこんなヒト(なら、いいな)。
 自分にとって豊臣秀吉はこんなヒト(なら、おもしろいな)。
 その人物像は、もちろん想像の中のヒト。会ったこともないし。今まで読んだたくさんの彼らに関する記述を元に、自分で作り上げただけのヒトだから。
 顔も形もしぐさも声も考え方も感じ方も、すべて自分が作った想像のヒト。でも、とても身近なヒト。なんたって自分で作ったんだから。

 これが小説にしかできないことだよな。
 マンガだったら姿形は絵に描いてあるから想像できないし。
 映画だったら姿形以上にイメージを強制されるし。

 小説だったら、自分の好きなように読むことができる。自分の好みで味わうことができる。
 どんなに騒がしい駅のホームにいても、どんなに狭いアパートの一室にいても、読めば瞬時に物語の世界に行くことができる。
 しかも時を越えて。


 >「小説とはなにか」

>>「意志、感情、思考」の伝達を図って構成した話を、登場人物に演じさせ、文章に表したもの。

 これが一番近かったということですけど、改めて読むと、自分が書いたものなのにサッパリ意味がわからない。これを小学生にもわかるように書いたところで、果たして答えになるでしょうか。
 新しい言葉で言い直します。

「小説とは、いつどこにいても、自分の好きなように愉しめるもの」です。
 


 >「人間キャラ」と「書き割りキャラ」の違いとは

>>生きているキャラというのは、読み手が気配や生気を感じること

 と、以前書きました。
 気配や生気を感じるのは、相手が反応するからだと思います。
 反応するっていうのは、なんらかの動きを見せるということ。
 なぜ動くかというと、生きているから。生きていて、知恵があるから必要に応じて動く。動かない方がいい時にはじっとしている。でも、じっとしていても気配を感じる。じっとしているということが、生きて反応していることのひとつの形であると、読み手が知っていれば。
 読み手にそれを知らせるための描写や説明が必要です。

 以前、地球のはじまりと歴史みたいな番組があって、隕石の衝突によって地球上のすべての生物が死に絶えてはよみがえったとありました。
 でも実は、死に絶えたと思っていても、ごく一部の環境下においては死滅をまぬがれた生物が生き延びていた。それらこそが現在の地球上のあらゆる生物の源であると言っていました。
 それら生物は、自分達が再び細胞分裂を始めて進化し出すチャンスがくることを信じて、何億年もの時をじっと動かずに待っていた。今動いては危険だから動かないだけであって、死んでいるのではない。活動を始めるのに適した環境が訪れるのを、ひたすら待っていた。
 
 塩の結晶に閉じこめられたほんの小さな水分の中に、微動だにせず存在する物体がある。
 はるか昔に形成されたその塩の結晶から、中の水分ごとその物体を取りだして培養したら、それはすぐに細胞分裂を始めた。物体が生物に変化した。
 わたしはテレビ画面で、その過程を見聞きしたからこそ、物体が何億年もの間、じっとしていることで生をながらえた生物であることを知り、その歳月に思いを馳せ、想像力をかきたてられた。

 もし、そのテレビを見ることなく、なんの情報もない状態で、全く動かない物体をただ見たとしたら、わたしなら「生きている」と思わなかったでしょう。
 物体だと思った生物には、まさに生き延びるための知恵があった。数億年の時を越えて受け継がれた生への執念、そこに魂さえも感じられた。
 説明と映像があったから、そう思うことができた。事実であるかどうかはさておいて。

 ロボットや自我を持ったAI(プログラム)も同様に、動くべきかどうかを自分で判断する。そこに、読み手は意志を感じる。知恵と意志でもって、ものごとを成し遂げようとする時、彼らは危険や障害を避けようとする。危険や障害、または自分にとって有益な環境をどうやって察知するのか。組みこまれたプログラムの中に、たくさんの危険、安全分子が入力されており、その一部を彼らが感知することによって「危険」「安全」の判断を下すように設定されている。
 感知する。それは感じる能力があるということ。読み手はそう受け取る。
 機械であっても、彼らは知力、意志、感じる能力の三つを併せ持っている。魂とは主に生物に宿るものと考えられているが、知力、意志、感じる能力を備えて生命あるものと同じように動くのであれば、生物でなくともそこに魂は宿る。少なくとも、読み手はそう感じる。

 動かなかった生物も、ロボットやAIも、ヒトやイヌと同じように魂を持って生きている。
 それは、書いて知らせなければ分からない。
 

「人間キャラと書き割りキャラの違い」は、
「生きているかいないか」「知恵があるかないか」「魂があるかないか」のどれか。
 どれが一番適切かなと迷ったけど、感情移入できるかできないかという点で、

 選んだ答えは「読み手が魂を感じるか感じないか」です。

 読み手が対象に心を合わせようと歩み寄れば、感じることのできる魂。
 読み手に歩み寄らせるためには、書く技術が必要。下手をすれば、主役を張れるはずの存在の魂を作者が殺してしまい、一気に味気ない書き割りキャラにしてしまう。
 
 知恵、意志、感情の三つをもとに動き、反応し、生きるさまを描写しなければ、魂は感じてもらえない。
 


>白石という名前

>>なんせ白石だから

 この頃ひんぱんに言われるのでなんかなーと思っていたけど、もしかしたら名前がいかんのかな。
 白い。石。しかもトドメに「尚」やもん。
 
 でも、この名前が好きっちゃん。
 ナオっていう響きが好き。

「白石ナオ」に改名しよっかなー。素直の直。


 白石
  


脚立【きゃたつ】で御飯
No.9921 投稿日 2005年8月2日(火)01時43分 投稿者 弟切 千隼
 引越しモードから、少しずつ日常モードになりつつある弟切です。
 昨日から、台所のテーブルと椅子が使えるようになりました。これできちんと椅子に座って、テーブルに向かって食事ができます。それまでは脚立に座って食事をしていました。



>自己課題、ペットの話、起のアイディア出し

 その20の案は、書き直してもまだ変でした。再度書き直します。
 今回は、いつもの強化項目のうち、「葛藤を入れること」を重視しました。参考までに、強化項目は全部挙げておきます。


1)山場を作ること。とにかく盛り上げること。
2)葛藤を入れること。
3)主人公とヒロインと、二人ともに好感が持てること。
4)主人公の動機がはっきりしていること。
5)主人公の目的を途中で変えないこと。
6)最初と最後で別人にしないこと。


ペットの話、起、その20書き直し・2
―――――――――――――――――――――――――――――
・高校の昼休み。主人公は秘密の昼寝場所(校舎の屋上)へ向かう。彼は静かなところで昼寝をするのが大好きである。
・屋上へ上がることは禁止され、入り口には鍵がかけられているが、主人公は鍵が壊れている入り口を見つけてあった。彼は独りで昼寝を楽しむ。
・主人公は人の気配を感じて、昼寝が中断される。知らない女子生徒(ヒロイン)が彼を覗きこんでいた。彼女はぶしつけなことをしたと謝り、覗きこんでいた理由を説明する(注1)。主人公は寝ぼけているため、彼女の言葉の内容がよく理解できない。彼女の声が子守唄のように聞こえて、再び眠ってしまいそうになる。しかし、懸命に謝る彼女をさしおいて眠るのは失礼だと感じ、眠気をこらえて話を聴く。
・主人公の眠そうな様子に気づいて、ヒロインが、静かにするから私のことは気にせず眠って下さいと言う。一つだけ、寝顔を描かせてくれと頼んでくる。主人公は承諾して、昼寝を再開する(注2)。
―――――――――――――――――――――――――――――


注1:ヒロインは、高い所からの絵を描こうとして屋上へ来ました。彼女も屋上が立ち入り禁止なのは知っています。でも、もしかしたら入れるかも知れないと考え、だめもとで来てみました。
 そこで見つけた主人公の寝顔が、とても幸せそうでした。予定を変更して、彼の寝顔を描きます。


注2:主人公としては、静かな昼寝の環境が確保できれば文句はありません。加えて、女の子が喜ぶことが自分にできるなら、そうしてあげたいとも思います。寝ぼけているので、事態を正確に把握してはいませんが。


起承の流れ:
 「主人公が独りで昼寝に行く」→「昼寝をする」という流れです。


転の方向転換:
 ヒロインが現われて、昼寝が中断されます。


いろいろ
No.9922 投稿日 2005年8月2日(火)12時35分 投稿者
新木 伸
>まこと

>>時間内でも1度だけ書けました。けど、ただのまぐれでした。

 時間内で書けたのは、なぜ?
 まぐれなんてないのだな。理由がわからないとき、人は「まぐれ」というけれど、理由を掘り出してきて、それを再現できるようにすれば、まぐれはいつでも引き起こせるものとなるので、まぐれではなくなる。
 いつでも再現できるものを、実力という。




>生物絶滅

 白石の認識はぬるいなぁ。
 白石のいう「生命は一部の環境に生き残っていた」――とかいうのって、地上のどこかに生き延びたやつがいて、という話でしょ?
 環境の激変というのは、そんなぬるいもんじゃないんだって。

 地球では、過去に何度も、地上の生命が根絶されたことがある。
 巨大隕石が落ちてきて、落下地点にクレーターができるどころの騒ぎじゃなくて、地殻が数キロの深さまでひっくり返って「地殻津波」が起きてみたり。その余波で地球の全球にわたって、数千度のプラズマ(火)に包まれて数十年間とかね。生き延びる生命なんてあるはずもなく、完全殺菌されるわけ。
 もちろん海もすべて蒸発する。深海の生物も絶命する。そもそも地表はどこもかしこも岩石の融点を超えている。岩が溶ける温度で生きていける生物はない。
 あとは全球凍結というのも起きていた。
 氷河期どころの騒ぎでなくて、海も陸地も、地球のすべてが凍りつくわけね。海も陸地も数百メートルの氷で覆われる。これが少なくとも2回あった。こっちは微生物なら休眠状態で生き延びたかもしれない。赤道あたりなら、氷が張っていても繁殖している生物もあったかもしれない。(0度以下でも生育する生物もある)。深海生物も熱水噴出口のまわりで生き延びていただろう。

 地上生物の根絶なんて、ちょくちょく起きていることなんだな。
 しかし地上生物が根絶されたところで、たいした痛手じゃないのだ。
 地球に生きる生命の92パーセントは、地表に住んでいないんだから。
 全生命の質量の92パーセントは、地下に生息している。深さ五キロメートルまでの地殻には、びっしりと、微生物が住み着いていると思いねえ。
 地表が数千度になっていても、地下は関係ないから、そこの生物たちには影響がない。地表が冷めてきたら地上に行って、誰もいない土地で大繁殖すればいいだけのこと。





>生きているキャラと、そうでないキャラの違い

 魂があるかないかとか、宗教的な方面に踏みこんでいってしまってるけど。

 まとめると、まず「感情移入可能かどうか」ということがあるわけだな。
 なぜ感情移入できるのかというと、相手がなにかを感じて、判断して、動いているように見えるからだわな。
 ロボットが障害物を検知して、いちど止まって、それを避けて動いてゆくだけで、見ている人間は感情移入が行える。
 しかし、ロボットがすんなりと目的地に向かっていったり、障害物があっても避けずにぶつかっていくようでは、感情移入が行えない。

 すんなり目的地に到着してしまったロボットには、じつは感知して避ける能力があったのかもしれない。だがそういう場面を見ることはできなかったので、わからない。
 障害物に衝突したロボットは、明らかに感じる能力に欠けている。障害物があろうがなかろうが、それはまっすぐ進むだけなのだろう。つねに同じ動作をやるだけの物体だ。これも感情移入することは無理だな。

 ここでのロボットには、動機がある。目的地を目指すというのが動機だ。
 その動機に対する障害がでてきて、感知して判断するプロセスを「葛藤」という。



>>選んだ答えは「読み手が魂を感じるか感じないか」です。

 人間というのは、動機を持ち、葛藤する存在のこと。
 葛藤しないのが書き割りキャラ。たとえば「口うるさい母親」という書き割りキャラは、常に口うるさく小言を言ってくるという役どころであって、変化することはない。

 んで、小説というのは、人間の出てくる話のこと。

 白石の書いた話で、「言葉にはできない」以前のものが、小説でないし、人間が出てきていないと言われてしまうのは、主人公の動機と葛藤とが、まったくないか、あったとしても充分に見えてこないから。

 「チョロの憂鬱」なんて、小犬をこづき回しているだけで、全員が書き割りキャラだし。
 「迷惑なメール」は、従兄に会うというので弟を呼ぶかどうかで迷うわけだけど、動機もはっきりしなければ、葛藤も中途半端。

 「言葉にはできない」では、書いていて切なくなったと言っていたよな。
 あのくらいの心を引っ掻く力がないと、人間であるとは言えないし、小説であるとは言えないわけよ。
 べつに「切ない」だけが小説ではないよ。色々な方向の小説があるよ。どの方向でやるにしても、心を動かす強さとしては、あのくらいが必要なわけだ。


 んで、とりあえず回答がでたので。次。
 「人間」の出てくる話を書くこと。
 人間の定義はできたのだし。どことどこを押さえておけば人間になるかもわかったわけだし。実作品に反映してみろ。

 ずいぶんと間が空いてしまったから、うまくいったときの感触を忘れてしまったかもしれんけど。
 きちんと「小説」になったときの感触を、まずは手に覚えさせていこう。

 上に書いたように、小説には色々な方向があるわけだけど。
 白石の場合には、まず「重たい」の話をやる方面でやってみるといいんじゃないかね。
 重たい話ばかりが小説ではないわけだが、それがいちばん、感触を掴みやすいのではないかとみた。





>「白石ナオ」

 素直。おまえが素直。
 うっひゃっひゃ。えっひゃっひゃ。

 人のいうことをほいほい聞くのが素直というものなのか。
 自分がなにをしたいのかもわかっていないやつが、自分は素直な人間だというのか。「自分的まっすぐ」がなにかもわかっていないのに。
 飾り気なくありのままなことを素直というのだ。つまり白石の正反対だ。






>弟切

 主人公が人間に見えんぞ。
 いくつか、人間として不自然なところがある。

>>・主人公は人の気配を感じて、昼寝が中断される。知らない女子生徒(ヒロイン)が彼を覗きこんでいた。

 ここで驚かないのは、なぜ?


>>主人公は寝ぼけているため、彼女の言葉の内容がよく理解できない。彼女の声が子守唄のように聞こえて、再び眠ってしまいそうになる。しかし、懸命に謝る彼女をさしおいて眠るのは失礼だと感じ、眠気をこらえて話を聴く。

 ここで、「うるせぇなぁ」と思わないのは、なぜ?
 主人公の欲求は「昼寝をしたい」なわけだよな。


>>・主人公の眠そうな様子に気づいて、ヒロインが、静かにするから私のことは気にせず眠って下さいと言う。一つだけ、寝顔を描かせてくれと頼んでくる。主人公は承諾して、昼寝を再開する

 ここで、「寝顔を見せるのは恥ずかしいなぁ」と思わないのは、なぜ?


 人間なら当然するべき反応をしていないんだよな。
 書き割りキャラだと言われるぞ。

 ヒロインのほうは、いいんだけどね。はじめの動機があって、途中で動機が変更される理由も納得いくし、意外なことが起きた(彼が起きた)ときの反応も自然だし、特に突っ込むところはない。
 だが主人公のほうが不自然すぎ。


電車の音が
No.9923 投稿日 2005年8月2日(火)23時50分 投稿者 弟切 千隼
 夜になると、いろいろな音がよく聞こえるようになりますね。人々の生活が静かになる分、残る音が目立つのでしょう。
 弟切の今度の家は、電車の音がよく聞こえます。線路が近くにありますので。



>ペットの話、起、その20書き直し・2

>> 主人公が人間に見えんぞ。
>> いくつか、人間として不自然なところがある。
(新木さんのNo.9922の書きこみより。以下、引用元はすべて同じ)

 すみません、これに関しては質問させて下さい。
 例によって、弟切が「普通」だと思っていたものが、「普通でない」可能性が出てきました。確認が必要です。


>>>>・主人公は人の気配を感じて、昼寝が中断される。知らない女子生徒(ヒロイン)が彼を覗きこんでいた。
>>
>> ここで驚かないのは、なぜ?

 主人公が寝ぼけていて、感情が麻痺しているからです。

 少なくとも弟切は、寝ぼけている時、感情がある程度麻痺します。普段なら驚くことに出遭っても驚かなかったり、普段なら笑い転げるはずの場面を見ても無反応だったりします。
 「寝ぼけている」状態とは、理性だけでなく、感情の働きも鈍くなっていると弟切は理解していました。そのために、「寝ぼけている」主人公は、見知らぬ女子生徒に突然出遭っても驚かないように書きました。普段の状態であれば、もちろん主人公は驚きます。

 これは「普通でない」寝ぼけ方でしょうか? そうであれば、主人公の特性として説明を入れるか、理解されやすい寝ぼけ方に変えなければなりませんね。



>>>>主人公は寝ぼけているため、彼女の言葉の内容がよく理解できない。彼女の声が子守唄のように聞こえて、再び眠ってしまいそうになる。しかし、懸命に謝る彼女をさしおいて眠るのは失礼だと感じ、眠気をこらえて話を聴く。
>>
>> ここで、「うるせぇなぁ」と思わないのは、なぜ?

 ヒロインの声が、主人公にとって心地よく感じたからです。

 ここは、「うるせぇなぁ」と思わせたほうが、現実味があってよいでしょうか? 
 現実的ではあっても、そうすると主人公が「眠るしか能がない嫌味なやつ」に見えてしまうのではないかと考えて、そうしませんでした。



>>>>・主人公の眠そうな様子に気づいて、ヒロインが、静かにするから私のことは気にせず眠って下さいと言う。一つだけ、寝顔を描かせてくれと頼んでくる。主人公は承諾して、昼寝を再開する
>>
>> ここで、「寝顔を見せるのは恥ずかしいなぁ」と思わないのは、なぜ?

 主人公が驚かない理由と同じです。寝ぼけていて、恥ずかしいという感情の働きも鈍くなっているからです。

 やはり不自然でしょうか?


秋はまだまだ
No.9924 投稿日 2005年8月3日(水)00時00分 投稿者 白石 尚
>課題提出

 白石1000字課題 No.14 「秋はこれから」
     ↓
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1317&e=res&lp=1317&st=0

 久々に家族ものを書きました。
 登場人物三人の個性が出せているでしょうか。そのうちの一人は全く姿を見せていません。よろしくお願いします。



>新木さん

>>白石のいう「生命は一部の環境に生き残っていた」――とかいうのって、地上のどこかに生き延びたやつがいて、という話でしょ?

 書き方が悪くて。
 白石がテレビで見たのは、「地殻津波」や「全球凍結」を繰り返した地球の物語です。
 塩の結晶に閉じこめられた生物とは、

>>地表が数千度になっていても、地下は関係ないから、そこの生物たちには影響がない。

 と新木さんが書いた「そこの生物」のことです。
 もう少し厳密に書かないといけませんでした。



>>素直。おまえが素直。
>>うっひゃっひゃ。えっひゃっひゃ。

 なんとでも笑ってくれ。
 分室にいる間は「尚」で結構。

 白石


主に課題。
No.9925 投稿日 2005年8月3日(水)00時53分 投稿者
津荒夕介
>弟切さんへ
 
 昼寝なら起きたときに、そこまで寝ぼけることはないと思います。
 普通の人がここまで寝ぼけるっていうと、前日に徹夜してたとか、そういう理由がないと不自然な感じです。
 あるいは、いつもボーっとしてる人とか、そういうのなら行けそうな感じはします。


>課題提出
 
 1000字課題 No.1「出会い」の書き直し 
 http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1315&e=res&lp=1315&st=0
 ・教室の様子を確定した。
 ・主人公の内面を確定した。
 ・最初から悩んでいるようにして、起承の流れを分かりやすくした。
 ・最後の倉田の部分では、不気味のみを書いた。
 四つ、変更点です。
 
 1000字課題 No.2「うおっ」
 http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1316&e=res&lp=1316&st=0
 No.1の続編になってます。
 「吉岡という純也の友達が、純也が倉田に対しての初コンタクトに失敗したと思い込んで慰めに行くが、純也が落ち込んでいるのではなく困っていることを知り、その原因が倉田にあると体験する話」
 起 吉岡が純也の所へ行く。 
 承 純也を慰める。
 転 が、どうも困っているようであった。
 結 原因が倉田にあると、体験する。
 
 以上です。


精霊という素材
No.9926 投稿日 2005年8月3日(水)05時24分 投稿者 まこと
 自分勝手に精霊の設定を考えたつもりだったんですけど、念のために辞書も引きました。もちろん、書いてた時からなんども引いていましたけどね。
 なにしろ分かっちゃいねぇ奴なもので。

 精霊っていうのは、オプション付きの人間です。人間より仕様が上等です。だけど、良いことばかりじゃい。縛りがある。
 つまり、人間から見た精霊は、一長一短の存在ってことになります。

 良いような悪いような、据わりの悪いもの。それが精霊。
 これを素材にすると、どんなお料理ができるんでしょうか。

 据わりの悪いグラグラしたものが材料として使われるんですから、人の心の揺れを描いた物語になります。

 心の揺れなら、年頃の女の子を出せば書けてしまいます。乙女心というのは揺れ動くものでございますから。
 そこに精霊を投入すれば、揺れが増強されます。「いつもより多めに揺らしております」という展開になるでしょう。
 グラグラした心の変化をお愉しみいただく物語です。
 もちろん、好みによるわけですけど。

 このタイプのお料理は、ラストで主人公の成長を書かなければいけない、かな。
 揺れる→揺れがおさまる(成長)になると思います。



 湖の話ですが、喜怒哀楽の哀のストーリーだと思っていました。テーマは「別れ」。
 だけどそれは間違っておりました。
 真のテーマは「すばらしき未成長」だったようです。いじけ虫はいじけたままに、逃避癖もそのままで良い、という斬新なお味。
 さぁ、成長できないみんな、今こそ私は言うぞ。何が悪い、それでいいじゃないかーっ、という珍料理でした。
 言いたいことをぶちまけて、は〜すっきり。喜怒哀楽でいえば楽、でしょうね。


いろいろ
No.9927 投稿日 2005年8月3日(水)12時56分 投稿者
新木 伸
>弟切

 寝ぼけているときには驚かないというが、本当にそうか?
 寝ていて、ふと目を開いたときに、枕元にゴキブリが歩いているのを目撃したら、悲鳴あげて跳ね起きるがなぁ。
 弟切はそれでもまだぼんやりとしていて、ゴキブリが顔面を横断してゆくのを平然と受け止めていたりするってことか?

 そうだとしたら、弟切は生物としてなにか欠けてるってことになるわな。
 ゴキブリの顔面横断を許さないというなら、寝ぼけていたから驚かないというのが間違っていることになる。

 寝るということは、食事以上にプライベートなことなのね。
 人間が最も無防備になる時間であるから、よほど心を許している相手でもなければ、他人を近づけさせないようにするもの。
 教室や電車内みたいに、周囲に人がいるのを承知で眠りについたのならともかく、誰も入ってこない屋上という個室に近いスペースで眠りについたのだから、起きたときに誰かいたら、驚くのが普通。



 あと、寝ぼけているのだとしても、一貫性が取れていない。

>>知らない女子生徒が彼を覗きこんでいた。
>>彼女はぶしつけなことをしたと謝り、覗きこんでいた理由を説明する
>>懸命に謝る彼女をさしおいて眠るのは失礼だと感じ、眠気をこらえて話を聴く。
>>静かにするから私のことは気にせず眠って下さいと言う。
>>一つだけ、寝顔を描かせてくれと頼んでくる。主人公は承諾して、昼寝を再開する

 まず「知らない女子生徒」であることを認識している。寝ぼけているなら、これはありえない。
 つぎに会話の内容をかなり理解している。寝ぼけているなら、これはありえない。
 せいぜい理解するにしても、なんか言ってるな、とか、どうやら謝っているらしい、ぐらいまでだろ。
 会話の内容がよくわからないといっているのに、話を聞こうとしているとあり、さらに寝顔を書かせろという内容も理解している。

 寝ぼけているにしては、部分部分で都合よく明晰な瞬間がある。
 寝ぼけているというなら、寝ぼけたままで通すべきだし、リアクションも統一すること。
 途中で頭が動きはじめるけど、また眠りに落ちてゆくというなら、その経過をきちんと書くこと。

 途中で頭が働きはじめたのなら、彼女が誰かとか、寝顔を見せるのは恥ずかしいとか、そちらに心が動かないのは不自然。
 一切頭が働かないままならば、彼女の言っている話の内容をわずかでも理解してしまうのが不自然。
 どちらにしても不自然。



>>ヒロインの声が、主人公にとって心地よく感じたからです。

 この主人公は眠りたい主人公なのだろ。

 心地良く感じたというなら、うるさいと言わなくてもいいと思うが。
 しかし、寝ぼけていて、起こされて、心地良い声を聞かされたなら、ふつう、そのまま二度寝するわな。
 だがこの主人公は、話を聞こうとして、普通でない行動を取っているわけだよ。
 作者に無理矢理取らされているともいう。そういうことをするとキャラが死ぬって言ったろ。





>白石
>1317 白石1000字課題 No.14 「秋はこれから」

 これは小説ではない。
 「妻」「夫」と大きく書かれた書き割りキャラが、なんか紋切り型の掛け合いをやっているだけ。

>> キッチンでは、妻の雪江が夕食の後かたづけをしている。

 一行目からして、こんなふうに書いてある。一枚目の書き割りは「妻の雪江」というらしい。


>>「さと子はどうした」
>> 夕刊をバサッと降ろし、寛志が尋ねた。食卓の椅子をきしませて、度の強いメガネを鼻筋にもみこむ。

 二枚目に出てくる書き割りは、「マイホームパパ」という書かれた書き割りらしい。
 マイホームパパというものは、新聞読んでるもんだよな。
 そして眼鏡を掛けてるもんだよな。
 さらに口を開けば小言を言ってくるもんだよな。
 見事なまでのマイホームパパではあるが、それ以上のものではない。


 あと、わかりにくいのが、あとのほうに出てくる書き割りのほうが主役だということ。
 ふつう、一枚目に出てきたものが主役になるもんだぞ。




>> 塩の結晶に閉じこめられた生物とは、
>>>>地表が数千度になっていても、地下は関係ないから、そこの生物たちには影響がない。
>> と新木さんが書いた「そこの生物」のことです。

 だからそれが誤解なんだって。あれは単なる塩湖が干上がったときに休眠状態になった細菌。もとは湖に普通に住んでいた連中。
 好気性といって酸素を好む性質があるから、分類すれば地上の生物だ。
 地下の生物は嫌気性といって、酸素があると生きていけない種類の連中。地下五千メートルなんていう環境には酸素がない。あと深海の泥の中とか。そういうところでしか生きられない。
 何回もあった大絶滅のたびに、そういう連中が地下→深海→海中へと、突然変異しつつ、酸素を好む種類に変化して再進出してきたという話。

 おまえはホント、話を聞かんのだなぁ。
 人の話もテレビの話も、自分のいいようにしか聞かない。そして誤解したとも思っていない。幸せというのか、傲慢というのか。

 話を聞かないやつには、えてしてそういう性質があるのだけど。こいつらって、自分は頭いいと思ってやがるんだよな。


 ちなみに2億5千年前の細菌がよみがえったというのは、そういう報告があったというだけで、追試されて検証されたわけではない。テレビで報道されたからすべて真実だと思うな。
 あと地底生物圏の話も、過去の大絶滅の話も、すべて仮説段階であって、証明されてるわけではない。
 だいたい地殻がひっくり返って大絶滅があったというのは、35〜40億年以前の話で、最近数億年には全球凍結程度しか起きてない。




>白石は素直なのかどうなのか

 自分を素直と言ってみたり。
 自分を高尚と言ってみたり。
 そのへんが白石だって言ってるわけだけど。

 しかし本当に本気で自分を素直な人間だと思っていたわけ?
 素直って、つまり、どんなこと?
 こんどは笑わないから言ってみそ。





>まこと

>>精霊っていうのは、オプション付きの人間です。人間より仕様が上等です。だけど、良いことばかりじゃい。縛りがある。

 なんじゃ、そりゃ。
 宇宙人のときは正しく出せたから期待していたけど。こんどはぜんぜんダメだな。

 精霊というのは、物に宿る霊のことだよ。
 だいたいは自然物だけど、人工物でも古い物には霊が宿るといわれる。

 お前の言ってる上等なオプション付きの人間っていうのは、神様や仙人のことじゃないのか?
 それが「据わりが悪くてグラグラ揺れてる」というのが、よくわからん。
 神様や仙人って、不安定なものだったっけ? 逆だろ。神様や仙人というものは、安定しすぎていて、十年一日の暮らしをしているところがデメリットになるくらいの存在だろ?

 精霊の意味を正しく捉えたうえで、そこに少女をあわせるなら、どんな料理になるのかを考察のこと。

 また、両者がともに成長する話にするのなら、どんな素材を使うとよいかも考察のこと。
 「オプション付きの人間」というのはいい線だが、グラグラ揺れて不安定となるオプションはなにかということな。



 湖の話。

>>真のテーマは「すばらしき未成長」だったようです。いじけ虫はいじけたままに、逃避癖もそのままで良い、という斬新なお味。

 真のテーマは「おもらし姫」だって言ってるだろ。
 姫がおもらしをすると、逃避癖のあるイケメン男がこれ幸いと本来の役目をほっぽりだして駆けつけてくる話。
 ああ私って世話を受けるだけの価値ある女なのだわ、と、自己確認して安心する話。
 楽は楽だろうが、読者のほうを向いていない楽だわな。独り善がりという。


夜のお散歩
No.9928 投稿日 2005年8月3日(水)23時06分 投稿者 弟切 千隼
 最近、夜に外を歩いていると、犬を散歩させている人によく遭います。
 暑さに弱い犬にとって、日本の夏は過酷です。ヒートアイランド化している都市圏では、特にそうでしょう。
 夏の間、夜に犬の散歩をする人が増えたのは、「犬も熱中症にかかる」ことが知られてきたためでしょうか。



>ペットの話、起、その20書き直し・2

 新木さんと津荒さんより、「やはり不自然だ」という突っ込みをもらいました。いただいた指摘をもとに、案その20を書き直します。
 今回の強化項目は、お二人にいただいた指摘に基づいて、以下のとおりとしました。


1)主人公の寝ぼけ方を自然にすること(普通の反応ができる程度にすること)。
2)山場を作ること。とにかく盛り上げること。
3)葛藤を入れること。
4)主人公とヒロインと、二人ともに好感が持てること。
5)主人公の動機がはっきりしていること。
6)主人公の目的を途中で変えないこと。
7)最初と最後で別人にしないこと。


ペットの話、起、その20書き直し・3
―――――――――――――――――――――――――――――
・高校の昼休み。主人公は秘密の昼寝場所(校舎の屋上)へ向かう。彼は静かなところで昼寝をするのが大好きである。
・屋上へ上がることは禁止され、入り口には鍵がかけられているが、主人公は鍵が壊れている入り口を見つけてあった。彼は独りで昼寝を楽しむ。
・主人公は人の気配を感じて、昼寝が中断される。知らない女子生徒(ヒロイン)が彼を覗きこんでいた。驚く彼に対して、彼女はぶしつけなことをしたと謝る。自己紹介して、覗きこんでいた理由も説明する(注1)。主人公は昼寝を再開したくてたまらなかった。だが、眠気をこらえて彼女の話を聴く。ヒロインに自分の寝顔を誉められたと思い、彼女に好印象を持ったからだ。
・主人公の眠そうな様子に気づいて、ヒロインが、静かにするから私のことは気にせず眠って下さいと言う。一つだけ、寝顔を描かせてくれと頼んでくる。主人公は嬉しい反面恥かしさも感じる。彼女に理由を問うと、見ている人まで幸せになりそうな寝顔を絵に残したいという。主人公は承諾し、昼寝を再開する。
―――――――――――――――――――――――――――――


注1:ヒロインは、高い所からの絵を描こうとして屋上へ来ました。彼女も屋上が立ち入り禁止なのは知っています。でも、もしかしたら入れるかも知れないと考え、だめもとで来てみました。
 そこで見つけた主人公の寝顔が、とても幸せそうでした。予定を変更して、彼の寝顔を描きます。


起承の流れ:
 「主人公が独りで昼寝に行く」→「昼寝をする」という流れです。


転の方向転換:
 ヒロインが現われて、昼寝が中断されます。


週一の男
No.9929 投稿日 2005年8月4日(木)15時18分 投稿者
サカモト
 書き込めなかったサカモトです。テンパっているとき以外は時間取れるハズなんですが。ここ二・三日は時間の使い方が下手になってます。


>新木さん

>>はーい。質問でーす。
>>モテないと、どうして「恨み」が生じるのでしょう?

 マジメに突っ込まれると、凄く恥ずかしかったり。スイマセン。勢いで言っているだけでしたので、モテないことで生じる恨みの返答は、中途半端になってるかも知れないッス。

 で、恨みに関してですが考えてみました。まず、最初の頃に恨みを覚える対象というのは、小・中・高と自分をいじめていたいじめっ子ですね。
 まだ、「恨んでいるのか?」と聞かれれば、躊躇なく「恨んでいる」と答えます。向こうは小学生や中学生の事なんて、もうすっかり忘れてしまっていると思いますが、いじめを受けた方はきっちりと覚えています。
 ただ、恨みは抱えていると無差別になってきますので、だんだん周りの人全てを恨むようになってきて、誰もが敵に思えてきます。
 サカモトが持っているものは、この「恨み」が薄まったモノですね。一言でいうと、「自分を受け入れてくれない世の中に対する恨み」っていうモノになると思います。
 要はすっげー幸せそうな人を見て感じる嫉妬が、もの凄くひどくなったようなモノでしょうか。憶測ですが、通り魔の実行犯とかが感じているものに近いと思います。

 人の輪に入っていけず、はじかれてしまう。
 ↓
 何度挑戦してもはじかれて次第に怒りを覚える。
 ↓
 入れないのなら壊してしまおうと考える。

 こんな感じの流れですね。基本的に思考はきわめて幼稚です。
 ただ、日常生活を送るうちに薄まってくるのも確かです。多分、そんなものを後生大事に抱えていても、辛いだけだからでしょう。まともな人間関係も築けないですし。


>>誰かからひどい仕打ちを受けたというなら恨むのもわかるが、それにしたって当人を恨むなら>>ともかく、人類全体に恨みを向けるのは八つ当たりってもんだが。

 はい。本当に八つ当たりです。
 いじめられっ子がみんなこう感じるとは思いません。ただ、サカモトの場合は八つ当たりして憂さ晴らしするやり方を選んだんですね。
 この考え方は思春期〜二十二・三にかけてが一番強かったと思います。
 

>>女にヒドいめにあわされたとかいうなら恨むのもわかるが。それにしたって当人を恨むならともかく、女全般に恨みを向けるのは八つ当たりってもんだが。

 で、「モテない」のほうですね。
 念のためサカモトは女にひどい目に遭わされたこともないですし、女性全般に対して恨みは持ってないです。
 好きな女性がいて、告白してふられたらがっかりしますし、少しムッとする部分はあります。
 他にも、付き合えば喧嘩も多くなりますから、友達と話す時、女って口うるさいしすぐ泣くしよ〜みたいなグチは出て来ますけど。
 
 
>津荒さん

 挨拶が遅くなって申し訳ありません。
 現在、激遅ペースで書き込みをしているサカモトです。
 よろしくお願いします。


時間:一時間


精霊という素材 2
No.9930 投稿日 2005年8月4日(木)18時40分 投稿者 まこと
>精霊と少女を素材にした料理

>>精霊というのは、物に宿る霊のことだよ。
>>精霊の意味を正しく捉えたうえで、そこに少女をあわせるなら、どんな料理になるのかを考察のこと。

 物に、宿る、霊が精霊ですね。
 それを素材にした物語は、人の心に、なにかが宿る、って話になります。主人公の心に、なにかが芽生える話です。

 この話に少女を合わせます。
 おじさんでもおばさんでもなく、子供でも老人でもなく、少年でもなく、少女です。
 少女がぴったりのお話は、恋せよ乙女、ってことで、恋愛物かな。
 少女に恋心が芽生える物語です。ラブストーリーという甘いお味の料理です。



>成長物語に会う素材

 ズハリ、成長するモノでしょう。
 たとえば、赤ちゃん。
 ある日突然、見ず知らずの(知ってても良いけど)赤ちゃんの面倒を見ることになってしまう。赤ちゃんのお世話は大変です。そんな赤ちゃんをお世話することで、ちっとは成長するというお話。
 そういえばそんなマンガあったな。たしかアニメにもなってる。映画もあったし。そんなストーリー結構あるかもしれない。

 他に、動物や植物も成長しますね。
 これもお世話することを通して、成長を描く物語になります。


シュウマイ気分
No.9931 投稿日 2005年8月5日(金)00時07分 投稿者 弟切 千隼
 今日の関東地方は、ゆだりそうな暑さでした。「暑い」よりも「熱い」と書きたい感じです。
 立ちのぼる陽炎を見た時、「地獄の釜の蓋が開いて、熱気が伝わってくるのかなあ」などと考えてしまいました。蒸籠【せいろ】の中で蒸されているシュウマイや温泉饅頭は、こんな気分でしょうか?



>自己課題、ペットの話、起のアイディア出し

 新しい案を提出します。今回の強化項目は以下のとおりです。


1)山場を作ること。とにかく盛り上げること。
2)葛藤を入れること。
3)主人公とヒロインと、二人ともに好感が持てること。
4)主人公の動機がはっきりしていること。
5)主人公の目的を途中で変えないこと。
6)最初と最後で別人にしないこと。


ペットの話、起、その21
―――――――――――――――――――――――――――――
・休日の夜。主人公が自分の部屋の掃除をしていると、子供の頃大切にしていたぬいぐるみが出てくる。古ぼけてはいるものの、壊れているところはない。彼は昔を懐かしむ一方、「高校生にもなった男が、ぬいぐるみを後生大事に持っているのは恥かしい」と思う。ごみ置き場に持っていって捨てる。
・一晩経ってみると、「昔の思い出が詰まっているぬいぐるみを捨てるのは惜しい」と主人公は思い始める。だが、今の年齢になってぬいぐるみを大事にしていると他人に知られるのは嫌だ。「しまっておけば他人に見られることはないのだから、恥かしくない」と思い、ぬいぐるみを回収に行く。
・ごみ置き場に行くと、主人公の目の前で、見知らぬ女の子(ヒロイン)がぬいぐるみを拾ってしまった。主人公は恥かしくて、「それは僕のだから返して下さい」と言えない。しかしぬいぐるみを諦めきれず、とっさに「それは妹のだから返して下さい」と言う(注1)。「古ぼけていたので、もう要らないと思って捨ててしまった。妹に泣かれて回収に来た」と言い訳をする。
・ヒロインは主人公にぬいぐるみを返す。その時、汚れたぬいぐるみは、洗えばきれいになると教えてくれる。ぬいぐるみは洗えるものだと知らなかった主人公は驚き、洗い方を訊く。ヒロインは丁寧に教えてくれる。
―――――――――――――――――――――――――――――


注1:本当は、主人公に妹はいません。弟がいます。


起承の流れ:
 「主人公がぬいぐるみを捨てる」→「ぬいぐるみを取り戻しに行く」という流れです。


転の方向転換:
 ヒロインにぬいぐるみが拾われたことにより、流れが変わります。



お知らせ:
 弟切は明日から出張します。自宅に戻るのは8/7(日)の夜になる予定です。それまでここには書きこめません。


わからないけど。
No.9932 投稿日 2005年8月5日(金)00時44分 投稿者 白石 尚

>>しかし本当に本気で自分を素直な人間だと思っていたわけ?
>>素直って、つまり、どんなこと?
(#9927新木さん書き込みより)

 わたし自身が素直だなんて思ってるわけじゃない。
 学ぶ姿勢くらい素直にならなくてはいけないと思っただけ。
 もっと素直な気持ちで小説に取り組めたらなあ、という願望を名前にすれば、そこに近づくことができるんじゃないかな、そう思った。つまり、願望を言ってみたんです。

 素直ってどういうことか、自分ではよく言い表せないので旦那に聞いてみたら、即答されました。
「過去とか自分の持ってるものとか全部捨てて、人の話をとにかくよく聞くこと」
 なるほどな、と思い、ついでだから、わたしがどの程度素直かとか、わたしのどこが好きかとか、いろいろ訊くことができました。
 

 それで、こんな課題を書いてみました。
 白石1000字課題 No.15 「生ビールとネックレス」
     ↓
 
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1318&e=res&lp=1318&st=0


 男の心がなあ。まだよくわからないなあ。よろしくお願いします。

 白石


日本語の勉強
No.9933 投稿日 2005年8月5日(金)07時52分 投稿者 まこと
 ほんとは優先順位が一番高い、日本語の勉強。遅くなりましたが、やってきました。


>映す、写す、撮すを辞書で引こう

 映す、写すまでは順調に調べられたんですけどね。撮すが無くて。
 しかたないから和英辞典を引いたりして。もちろん無くて。ちぃーと時間がかかってしまいました。
 はっきり書いてあるものは見つけられなかったけど、探し回って拾ってきたものを提出します。
―――――――――――――――

うつ・す【映す】(動サ五[四])
〔「写す」と同源〕

1物の形・姿などを他の物の表面に現れるようにする。
「鏡に―・す」「水面に影を―・す」

2映像を、スクリーンやブラウン管の上に現す。
「スライドを―・す」

[可能]うつせる



うつ・す【写す】
大辞林でも「うつす」を検索する
[動サ五(四)]《「移す」と同語源》

1文書・絵などを元のとおりに書き取る。まねてそのとおりに書く。転写する。模写する。「手本を―・す」「友達のレポートを―・す」

2ある物をまねてそのとおりの形につくる。模造する。「竜安寺(りようあんじ)の石庭を―・した庭」

3見聞したことを文章や絵で表現する。描写する。「情景を―・す」

4写真や映画に撮る。撮影する。「花を―・す」

[可能] うつせる


[大辞林:三省堂]より

―――――――――――――――

【撮】[常用音訓]サツ/と…る
[音]サツ/サチ
[訓]つまむ/とる/つまみ
〔国〕とる。写真を写す。「撮影」つまみ。器やふたの持つ部分。

《解字》       【撮】
最は「おおい+取」からなり、かぶせたおおいをむりにおかしてごく少量をとること。のち副詞(もっとも)に転用された。撮は「手+音符最」で、最の原義をあらわし、親指・人さし指・中指の三本でごく少量をつまみとること。最


[漢字源:学研より]
―――――――――――――――

 形をそのままうつす、それが「映す」。

 形を真似して、そっくり同じようににうつすのが、「写す」。
 描写など、見聞きしたものを文章や絵に「うつす」、のはこの写すです。

 「撮す」は辞書に載ってなかったので、ネットで検索してみたりしました。そうしているうちに、違いが分かってきました。
 辞書に載っていたふたつは、紙やスクリーン上に物の形をうつす、ことです。
 だけど「撮す」は、写真や映像などに、形を写しとることをいうのだと思います。



 宿題順位表です。

・時間内に課題を終わらせることができたのはなぜか、「まぐれ」の理由
・商業作品の精読と分析
・アイデアとはなにか、概念的に説明する
  そしてそれはどうゆう種類の技術なのか
  ヒント「宇宙人」とは、宇宙規模でみた異邦人のこと。規模のでかい外国人。
・視線の順番を意識するという練習
  初めて他人の部屋にあがるというシチュエーションで1本(はじめてのお家におじゃますることを、事前にやってみる)


いろいろ
No.9934 投稿日 2005年8月5日(金)13時29分 投稿者
新木 伸
>弟切
>ペットの話、起、その20書き直し・3

 主人公の行動が、まだなにかおかしいんだよな。
 昼寝を再開したくてたまらないと書いてあるけど、そういう明確な理由を書いてしまうところとかが自覚させすぎ。理由として間違ってはいないのだろうけど。
 この主人公はただ眠くてだるくて面倒なだけだろ。
 あと女の子のほう。寝顔を書かせろとわざわざ言わせるところが不自然だし、展開としてもうまくない。そして女の子のほうをきちんと描くということは、視点キャラが物事を把握できるところまで覚醒させるということだから、寝ぼけ感がなくなる。
 つまり会話をさせるな。

 寝ぼけ感を出しつつ、女の子のほうを描かないという路線で修正してみた。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・自習となった四時間目。秘密の昼寝場所に行って、昼寝をはじめる主人公。秘密の場所は屋上の給水塔の根元で、立ち入り禁止の場所。
・熟睡していると女の子の声で起こされる。
・女の子はなにか言ってきているが、言っている内容は、寝ぼけている主人公にはよく理解できない。「本当に寝ているとは思わなかった」とか、「絵を描きにきただけ」とか、どうやら謝っているらしい。
・延々と続く謝罪を片手で制して、彼女に時間を訊く主人公。昼休みに入ったばかりだと聞かされ、安心して眠りにつく。
・昼休みの終わりに目覚めると、自分の寝顔のスケッチが置かれていた。昼寝中に起きたことをうっすらと覚えているが、女の子が誰だったのか、ぜんぜん覚えていない主人公。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 「承」は女の子捜しの回。




>ペットの話、起、その21

 どんどん長くなってゆくのを、どうにかしろ。
 話を構築するために必要な要素を判断しないで、あれもこれもと補足してゆくから、そういうことになる。あらすじなのだから、ディテールなんか最小限でいいんだ。

 んで、なんの話なのだか、よくわからん。
 ぬいぐるみを捨てる話なのか、ぬいぐるみを大事にする話なのか。

 ぬいぐるみを大事にする話であるなら、「大事にしたい」という本人の動機を揺らしてはならない。外圧を使うこと。たとえば親にいきなり捨てられてしまうとか、「捨てなさい」と命じられて嫌々捨てることになるとか。引っ越しで持って行けなくなるとか。
 今回の話だと、「捨てる」と決めたのは本人だ。それが「やっぱりやめた」と言っている。言っていることがコロコロ変わる登場人物は、読者からしてみると支離滅裂にしか見えない。
 動機が立っていないので、葛藤も山場もよくわからん。




>まこと

>>物に、宿る、霊が精霊ですね。
>>それを素材にした物語は、人の心に、なにかが宿る、って話になります。主人公の心に、なにかが芽生える話です。

 アホ。

 「物に宿る霊」といったのは、おまえが精霊を誤解しているのを正すために言っただけ。
 本質について言ったわけではない。

 宿るというのも正しくないな。物体になにか別のものが宿っているわけではなく、精霊というのは物体そのものでもあるのだろうし。



>>>成長物語に会う素材
>> ズハリ、成長するモノでしょう。
>> たとえば、赤ちゃん。

 アホ。
 おまえのいう「成長」というのは、カラダがでっかくなることだったのか。
 脱線してんじゃないよ。

 また「オプション付きの人間」と言っているだろ。赤ん坊は人間そのものだろ。
 精霊の青年のように、人間属性と非人間属性を半分ずつ持ってる存在にしろと言っている。




>白石

>>もっと素直な気持ちで小説に取り組めたらなあ、という願望を名前にすれば、そこに近づくことができるんじゃないかな、そう思った。つまり、願望を言ってみたんです。

 名前に願望を書いちまうから、おまえは白石だというんだ。
 名前というのは内容物を表すラベルなのね。内容物の希望を書く七夕の短冊じゃないわけね。

 黒毛和牛であったらいいなぁ、とかいう願望を込めて、中身がオージービーフなのに「和牛」と書いてあったら、社会問題だろ。
 賞味期限が残っているといいなぁ、とかいう願望を込めて、賞味期限切れの食品に、期限残ってますのラベルを貼っちゃったらいかんだろ。


>>「過去とか自分の持ってるものとか全部捨てて、人の話をとにかくよく聞くこと」

 なるほどな、とか言ってるから、おまえは白石だというんだ。
 人の話を聞くってどういうことか、わかってないのに、自分勝手にわかった気になってしまうから、人の話を聞かない現分室王者チャンピオンなのだ。

 人の話を聞かないやつというのは、じつは聞いていないわけじゃないのね。人の話を聞いて理解したと思って、相手の伝えようとしたこととは違うかたちで理解してしまうやつのことを言うんだよ。
 自分の発想の範囲内でしか理解しようとしないやつね。概念を拡張しようとしないやつね。
 相手は違う人間なのだから、わざわざ相手が言ってこようとすることは、自分の考えもつかないようなことが多いはずなのだ。それを自分の理解できる範囲内でしか理解しない。つまり「人の話を聞かない」。


>>なるほどな、と思い、ついでだから、わたしがどの程度素直かとか、わたしのどこが好きかとか、いろいろ訊くことができました。

 なるほどな、とか思ったあとは、話題が速攻でずれていってるだろうが。
 自分のいいところ探しになっている。「私がどれだけ価値ある人間か」ということを言って貰って、コトバで撫で撫でしてもらって、自分がキモチよくなれるような方向に向かっている。
 「素直ってどういうこと?」という探求だったんじゃないのか? いつからおまえのグルーミングに変わったんだ?

 人の話を聞かないやつというのは、こういうふうに、卑しいことをするわけね。
 人はおまえのグルーミング(毛繕い)をしてやるために話しかけているんじゃないわけ。おまえになにかを伝えようとして、話しかけているわけ。
 理解しましたよ、とか、さっと上辺だけでそう言って、すぐに自分の毛繕いに持ちこもうとする。そこが自分のことしか考えていなくて、卑しいところ。





>白石
>1318 白石1000字課題 No.15 「生ビールとネックレス」

 まずこの話、男視点なのか、女視点なのか、わからない。
 地の文に気を払え。

 人称とか、視点とかいうものの基本は、ある動作を本人自身が行ったのか、外から見てそう見えたのか、区別して書くということだ。

 こうした台詞主体で、その合間に地の文が埋もれているタイプの小説文章では、台詞の次にくる地の文は、基本的に、台詞を言った人間の動作の補足となる。
 主人公が男のほうなら、男の台詞のあとの地の文は、男が自分から自覚的にやったことを書く。
 女の台詞のあとの地の文は、女がやったことを男からどう見えたのかを書く。


 いくつか、その法則から外れているところがある。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「わたし、転職しよっかな」
 平太はすぐには答えなかった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「がまんしろよ。どこに行ったって同じだ。給料いいだろ、今の職場は」
 由香が、平太の目を探った。まぶたをうつむかせ、髪を耳元でいじり始める。開襟シャツの襟元から、平太が去年買わされたプラチナのネックレスが顔をのぞかせていた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 この2点が、台詞の補足という基本則から外れている部分ね。
 上のほうは、由香がどんなふうに言ったのかを書かなければならない。

 後ろのほうが、これまた、よくわからない。
 男の台詞のあとなのだから、まず男の行動補足があるものとして読むのだが、書かれている文章は、女の動作なわけだ。

 「由香が平太の目を探った」という文章が、由香の動作を書いてしまっているということは、わかるかな。
 由香自身がそういう動きを行ったということが書いてあるのであって、由香の動きが平太から見えたという文章になってはいないわけね。

 「探った」と「探ってくる」で、能動的か、受け身かが、変わってくる。この場合には受け身のほうでなくてはおかしいし、誤読させてしまう。


 まあ、視点に関することは、まだ早いのかもしれないけど。



 話の内容に関して。

>>仕事や結婚のことで揺れている彼女の気持ちをうっとうしいと感じながら、彼女の魅力に負けそうな男心。

 彼女の魅力ってなに?
 箇条書きで出してくれ。

 魅力がまったく見あたらず、どこがいいんだこの女、とか思った。
 いきなりグチを言いだして、なだめてもらっているし。つぎに結婚迫るし。てめえの話と、てめえの欲求ばっかじゃん。他に口にすることはないのかよ、酒の席を楽しくするための努力だとかさ。
 男のほうもたいした稼ぎがあるわけではないのに、結婚して退社して専業主婦になりたがっていて、しきりに光線出しているようだけど。現実問題として、無理だろ、そんなん。どう見たって共働きでなければ生活できそうにないぞ。
 てか、同じ稼ぎなんだから、てめえの使うアクセサリーぐらいてめえで買えっつーの。
 どうせなら、もっといい女を出してくれ。これじゃ惚れられん。

 というわけで、男の側に感情移入してゆくと、地雷女に捕まってしまった男が回避したがっている話にしか見えん。
 いっそのこと、女をもっとキモく書いてくれれば、心が引っかかれたかもしれん。
 怖い系の話として。





>まこと
>「写す」「映す」「撮す」

 辞書引きしただけ?
 辞書引いた結果を丸写しして、それで宿題完了なわけか?
 辞書で引くのは、宿題に必要な途中作業だろうが。
 自分の言葉でまとめてこなきゃいかんわけ。

 やりなおし。

 あと、なぜその三つを引けと言われたのか、わかってる?


おそまつ
No.9935 投稿日 2005年8月6日(土)02時48分 投稿者 白石 尚

>>なるほどな、とか言ってるから、おまえは白石だというんだ。
>>人の話を聞くってどういうことか、わかってないのに、自分勝手にわかった気になってしまうから、人の話を聞かない現分室王者チャンピオンなのだ。

 #9932の白石の書き込みは、ものすごく、はしょって書いてます。

 
>>「過去とか自分の持ってるものとか全部捨てて、人の話をとにかくよく聞くこと」

 旦那がこう言ったあと、実はわたしの欠点についてかなりやり取りをしたのですが、照れくさくなって書きませんでした。
 
 
「人の話をとにかくよく聞くこと」
 と旦那が言った時、まさにこのごろ分室で言われているわたしに欠けている点だと思いました。それでたずねてみたんです。わたしは全然素直やなかろ? と。
 旦那の答えは、
「ぼくの言うことを聞いてるのは聞いてる。でも、ある一定のところまで行くと、パタッと戸をしめるみたいに強く抵抗してくる。そのあとはもう全然ダメ。どんなにこっちが言おうと聞く耳を持たない」

 このような答えでした。
「ある一定のところ」は、数字で言うと50%のところで、残りの半分は全くダメ、いい方の半分も「聞いてるのは聞いてる」程度のおそまつさだそうです。

 その上で、おそまつなわたしのどこが好きかと訊いたのです。
 いいところ、悪いところ、いろいろ話すことができました、という報告のつもりでした。



>>理解しましたよ、とか、さっと上辺だけでそう言って、すぐに自分の毛繕いに持ちこもうとする。そこが自分のことしか考えていなくて、卑しいところ。

 本当に人の話を聞こうとすれば、当然わいてくるはずの疑問。わたしは自分で押さえ込んでいる。
 疑問を疑問と取り上げずに、自分なりに考えた方がラクだもん。
 疑問を相手にぶつけるためには、いろんな力が必要だから。
 考えたり。調べたり。まず自分の思ったとおりを述べ、次に相手のふところに飛び込む勇気が必要だし。そこではウソは通用しないし。

 なんだかんだで、逃げてます。
 分室にきた時からずっと。
 追いつめられても、スッと上手に身を引いたつもりでいる。
 そういうことはもうやめたいと、思ってはいるんですけど。
 
 

 >1318 白石1000字課題 No.15 「生ビールとネックレス」

>>こうした台詞主体で、その合間に地の文が埋もれているタイプの小説文章では、台詞の次にくる地の文は、基本的に、台詞を言った人間の動作の補足となる。
>>主人公が男のほうなら、男の台詞のあとの地の文は、男が自分から自覚的にやったことを書く。
>>女の台詞のあとの地の文は、女がやったことを男からどう見えたのかを書く。

 手近にあった文庫本二冊で確認してみたら、だいたい上の書き方になっていました。
 

>>まあ、視点に関することは、まだ早いのかもしれないけど。

 けど、ずっと考えながら書いてきました。指摘された部分については、ホントのホントにわかります。先の「補足の文」とあわせて考えて書けば、非常に読みやすくなることもわかります。


>>彼女の魅力ってなに?
>>箇条書きで出してくれ。

 ・喉元が細くうねる。
 ・髪を耳元でいじり始める。
 ・突然しおらしく、由香が折れた。
 ・由香の笑顔はどうにも困る。

 これだけです。男性に、視覚でうったえられるかな? とやってみました。
 こういう女の人ってよく見かけるので、男の人は好きなんじゃないかと思ってました。
 気持ち悪いということなら、別の時に取っておきます。


 今日はここまでです。白石


いろいろ
No.9936 投稿日 2005年8月6日(土)14時36分 投稿者
新木 伸
>白石

>>指摘された部分については、ホントのホントにわかります。

 文庫本で確認してみたと言っているから、ホントなのだろうな。
 視点の話がわかるというなら、添削してみるか。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 店内は勤め帰りのサラリーマンでいっぱいだった。二人が座ると肘がはみだす小さなテーブル落ち着いてから、平太は店員を呼びつけた。
「ギョーザ二人前、それと生ビールね。あ、おまえ、今日は飲むの」
「ビールふたつね」
 由香が店員に二本指を出している。すぐに振り向いて、その顔を近づけてきた。
「それでね、さっきの話の続きだけど」
「またグチかよ。もういいじゃないよ、誰のせいでも結局は解決したんだろ」
「そうはいかないよ。仕事のミスは原因をはっきりさせとかないと、再発すんだから」
 身を乗り出してきた由香の前に、ドカッとジョッキが置かれる。
 二人が顔を向ければ、店員は無言で歩き去ってゆくところだった。
「あいそうのない店員ね」
 その後ろ姿を目でにらみつつ、由香が言う。
「ほっとけほっとけ。まずはカンパイだ。お疲れさん」
 平太はジョッキを傾けた。外回りの営業で渇ききった体に、ビールが染みわたってゆく。
「あーっ、うめえ」
 半分ほど一気に飲んで、ジョッキを置く。
 由香のほうも豪快に飲んでいた。喉元が細くうねってビールが流れ落ちてゆく。第一ボタンまでは開け放たれているが、第二ボタンから下は窺うことができない。
「わたし、転職しよっかな」
 ほとんど空になったジョッキを両手に収めて、ぽつりと、由香は言った。
 平太はすぐには答えなかった。
「あてがあるのか」
「ないこともない」
 最近由香は、転職という言葉をよく使ってくる。女の結婚願望のサインだそうだ。
「がまんしろよ。どこに行ったって同じだ。給料いいだろ、今の職場は」
 平太の言葉に、探るように由香の目が動いた。だが平太の顔に変化がないと、由香はうつむいてまぶたを見せた。そのうち耳元で髪の毛をいじりはじめる。
 開襟シャツの襟元から、去年買ってやったネックレスの鎖が、ちらりと見えている。由香が毎日それをつけてくることに、平太は最近気づいた。
「わかった、がまんする」
 由香がそう言った。
 元の話が転職の話であったことを思いだすのに、しばらくかかった。由香ががまんすると言ったのは転職のほうのはずだ。
「飲めよ。今日は送ってやる」
「やった。ラッキー」
 由香の笑顔に困って、平太は勢いよく、残りのビールを空にした。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 会話のあとの動作文は、「合いの手」と呼んでいるけど。
 それをほぼ例外なく、きちんと入れておいた。これをきちんとやらないと、視点が混乱して、読んでて酔うから、とても重要。

 あと描写を若干足してみた。
 二人のついたテーブルの大きさ。店員の無愛想さ。ビールのうまさ。二人のビールの飲みかたと、その違い。などなど。
 ちなみにビールの飲み方の違いは心理描写ね。この場における二人の心理の違いを飲みかたの違いで表しているのだ。

 あと魅力増量。細かくいうと、色気増量と、かわいさ増量と、いじらしさ増量。
 魅力を示すには、一点盛りではだめなのだな。全編に3点盛りぐらいで分散させないと印象が定着しない。
 耳元で髪をいじるのは、なに萌えだか、じぇんじぇんわからなかったので、これは由香の「イラついてる」の描写に転用。

 男の心理吐露は全面削除。
 結婚を迫られてビビる男の心理に説明など不要。へたに言葉を重ねて説明すると、想いがどんどん薄っぺらくなってゆく。ここは語らぬが花。


 あと大きな変更点。
 男も女も、人間的に変えてみた。前のじゃ萌えんし、好きになれんし。特に男のほうが人間でない。





>人の話を聞かない白石

>>本当に人の話を聞こうとすれば、当然わいてくるはずの疑問。わたしは自分で押さえ込んでいる。
>>疑問を疑問と取り上げずに、自分なりに考えた方がラクだもん。
>>疑問を相手にぶつけるためには、いろんな力が必要だから。
>>考えたり。調べたり。まず自分の思ったとおりを述べ、次に相手のふところに飛び込む勇気が必要だし。そこではウソは通用しないし。

 考えたり調べたり、思った通りを述べたり、懐に飛びこんだり――という態度は、世間一般に「本気」というのだ。
 おまえは処世術として「本気にならない」というスタイルを身につけちゃっているわけね。そのほうが色々と楽だから。

 しかし、とりとめもない世間話をしているだけならともかく――。
 小説に人生懸けようかっていう連中と、創作についての話をしようとしているのだろ?
 腹割って話さないことには、話にならん。対話にならん。本気でやらないやつとは話をする価値もない。
 こちとら、小説を生業としているわけよ。小説のためなら、本音を探られて痛いとか嫌だとか、そんなこと超越していて、気にも留めないわけよ。

 自分がなにを思っているのか、自分でわからないのはこれは馬鹿だから仕方ないのだとして、自我の殻をひんむいて内臓さらしてノーガードでこないのは怠慢であるし、不誠実であるし。

 小説を書こうっていうなら、そのスタイルを捨てなきゃいかんわな。日常生活のほうはどうでもいいけど、すくなくとも原稿に向かうときだけは。
 本気になれないやつの書く小説で、読者を本気にさせることはできない。




>次

 分析もあるだろうけど、とりあえず次な。
 重たい話題をやれば小説になるのだろう、とか、安直な理解をされても困るので、次は重たい話題禁止な。


男の子
No.9937 投稿日 2005年8月6日(土)20時33分 投稿者 白石 尚

 男の人の気持ちをわかりたくて、ずっと男視点で書いています。
「言葉にはできない」以来の、胸ズキズキで書きました。
 本物だったらいいなあ。

 白石1000字課題 No.16 「やさしい横顔」
     ↓
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1319&e=res&lp=1242&st=

 
 はじめて男の子に感情移入できたと思います。
 よろしくお願いします。


>白石
No.9938 投稿日 2005年8月6日(土)21時35分 投稿者
新木 伸
>白石
>1319 白石1000字課題 No.16 「やさしい横顔」

>>はじめて男の子に感情移入できたと思います。

 小説というのは読者のために存在しているのだから、おまえが感情移入できたかなんて、実際、どーでもいいわけ。
 大切なのは、読者がその男の子に感情移入できたかどうか、だ。

 ということで、判定は男性陣に任せるとしよう。
 男が感情移入できる男の子キャラを書けたら、女性作家としては合格だ。
 逆もまたいえる。女が感情移入できる女性キャラを書けたら、男性作家としては合格ラインな。



 んで、No.16は、指示を読む前に書いてきてしまったのだろうけど、重いの禁止な。
 あと男を書くとき、おまえは、いちいち女を出さんと書けんのか。
 次は重いの禁止。女出すの禁止。

 女出すの禁止というのは、恋愛がらみで女を出すなということな。普通の登場人物として女が出てくるのはかまわない。
 恋愛体質でもないくせに、どーしてそんなに恋愛話を書きたがるのかね。


これから書くモノ
No.9939 投稿日 2005年8月6日(土)23時09分 投稿者
サカモト
 間があいてしまいましたがNo.9929 に書き込みした内容の続きです。

 で、恨みをどうすれば受容できるのかですが……基本的に自分の事は好きじゃないんですよね。恨みは、どんなものだったのか書き留めておきたいと思いますが、放っておけば消えていきそうです。
 だめだ、恨みから離れて自分の好きな部分見つけてみますね。
 えーと、自分で自分を褒められる部分なのかな。
 となると……ありました。
 親の過保護で骨抜きになってた頃に比べて、よくここまで道を踏み外したね……もとい、立ち直ったねですかね。

 箇条書きにしてみると

1.人の目を見てしゃべれるようになりました。
(以前は対人恐怖症なのでまともにしゃべれなかった)

2.自分の力で生活が出来るようになりました。
(いじめを受けていた頃は働くなんて考えもしませんでした)

3.言葉の知らない国に行っても、生きていける自信を持ちました。

 っていう感じですね。
 書いてみれば当たり前の事なんですが、精神科に行った頃に比べ、ましになった部分なんじゃないかなぁと。
 

>>それに対して、好きとか憧れとか、正の感情に属するものは、
>>そのままストレートに題材と使えるし、誰にでも好まれるので、
>>簡単に売り物になってくれる。

 というアドバイスを以前、新木さんに貰っているので
上で上げた自分の好きな部分を書いていこうとすると、
ちょっと図太くなって生活力が付いた所ですね。
 あと、それの延長線上でわりと人の輪に入っていけるようになった所。
 感情でいうと希望でいいのかな。
 自分の手で、ちょっと欲しいモノが掴めることがわかったよという意味です。

 以上をふまえて書いていくとすると、サカモトが、一番書いた方が良いモノは
まことさんが、今、話題にしている成長物語でしょうか。
 しばらく、1000字課題を成長モノで書いてみようと思います。

時間:1時間


>サカモト
No.9940 投稿日 2005年8月7日(日)00時13分 投稿者
新木 伸
>サカモト

>>好きとか憧れとか、正の感情に属するものは、そのままストレートに題材と使えるし、誰にでも好まれるので、簡単に売り物になってくれる。

>>というアドバイスを以前、新木さんに貰っているので上で上げた自分の好きな部分を書いていこうとすると、ちょっと図太くなって生活力が付いた所ですね。

 どーしておまえらは、「自分語り」から離れられんのかなー?
 エンターテイメントにそんなもん、いらんて。

 おまえらっていうのは、おもにサカモトと白石とまことなわけだが。

 俺の言った「好きなもの」というのは、自分が良いと思う価値観のこと。
 てめえ自身の好きな部分なんか、誰が聞くかよ。

 たとえば、壮絶に特訓して強さを得る、とかいう価値観を正しく思っているなら、そういう話を書くわけ。
 サバイバルゲームが好きなら、サバイバルゲームが楽しいという話を書くわけ。
 学校が好きなら、学園物を書くわけ。
 四畳一間のクーラーもない貧乏生活で昼飯は今日も冷やゴハンにメザシ――ということに「愛」を持っているなら、そういうものを書くわけ。
 なぜ好きな物を書くと良いのかというと、自動的に「愛」がこもってくれるから。

 てめえらが、楽しい、好きだ、と思うものを小説のなかに持ちこめと言ってるわけ。
 自己愛なんか持ち出してくんな。「ほうら私ってこんなに可愛いでしょ」とか、んなもん読まされて喜ぶ読者がいるかっつーの。


気が重い。
No.9941 投稿日 2005年8月7日(日)06時45分 投稿者 白石 尚

>>次は重いの禁止。女出すの禁止。

 重いのって、どんなの。
 
 重いのって、喜怒哀楽の「哀」のこと?
 それとも「恋愛もの」が重いってことかなあ。


>気が重くなる──

・しずむ
・こもる
・よどむ
・ずーんとのしかかってくる感じ
・身につまされる


 以上の反対を書くとしたら、

>気が軽くなる──

・浮き浮きする
・晴れ晴れとする
・サッパリする
・はじける
・ほっとする


 読んだ人の気持ちが軽くなって、爽やかになり、安心できる。
 そーゆーものを書くってことでしょうか。


 白石はきっと苦手。なにやらすごく気が重い。
 
 映画のあらすじ課題をやった時も、「楽」が足りないとか言われてたし。


 やってみなくちゃわからないけど。
「重い」の比重がつかめなくて、書いた結果「軽くない」ものをあげてしまう可能性、大。

 なんか、計量装置ないかな、どっかに。密度計の方がいいのかな。
 ……ますますわからなくなった。
 

 取りあえず一回、書いてきます。

 白石


いろいろ
No.9942 投稿日 2005年8月7日(日)16時06分 投稿者
新木 伸
>重い話

 悩んどる。悩んどる。
 考えろ。考えろ。

 重い、と言われて、わかんないということは、バランスを欠いているということだよな。
 感性のズレを、もうちょっと重く受け止めるように。

 しかし質問してくる前に、辞書ぐらい引いてきたのか?
 辞書を引いて出てくる意味は5つぐらいあるけど、この場合、「重大な」という意味の他にあるわけないだろ。
 ――と、それさえも判断できないくらい、感性が偏っているわけだよな。

 重大というのは、深刻という意味だ。
 ちなみに「深刻」を辞書で引くと、「切実で重大なさま」と出てくる。

 進路にしろ結婚にしろ、人生が掛かるような深刻な問題なわけだろ。
 そういう問題を扱わなければ、人間を出して物語を作れないのかと言っている。

 深刻な話でなければ小説が書けません、というのは、深刻な顔をしていなければ人間でないと言っているようなものだが。おまえにしてみりゃ、そうなのかもしれんが。


 深刻であるかどうかのラインがわからない場合は……。
 課題を書くことでクジ引きしていてもいいけれど、ネタを1〜2行ぐらいで書きだしてみれば、課題を書いてくるより、遙かに楽にできるんじゃないの?

 たとえば、これまでの二つは、こんな感じだよな。

・進路の相談をしてくれない彼氏に対して悩んでいる少女。訊くか訊かないかで激しく迷うが、結局、訊かないことに決める。

・居酒屋で職場の同僚の女性から、迂遠に結婚を迫られる男。迂遠に回避する。男女のやりとり。


 こんな感じで、とりあえず10個くらいも出してみて、深刻なものには、事前にボツもらっておけばいいじゃん。
 ――って、その「とりあえず10個」が、簡単じゃないのかな?

 ちなみにネタを10個出してくるなら、深刻度順に並べてこいよ。
 そうしたら、「ここから上すべてボツ」とやれば済むので、こちらが楽だから。

 「深刻さの違いがわからない」と言っているだけでは、なにも改善しない。
 深刻さを計る感覚を持っていないなら、身につけるための道筋というものがある。
 ある程度の数を出して、それらを並べてみるというのもひとつの手だ。はじめ違いがわからなくても、10個分を並べてみれば、10段階の分解能が養われるってもんだ。

 ただし、ネタ10個出すのに、1日以上かかるようなら、やらなくてよい。
 これまで通り、なんでもいいので、とにかく書いてくること。


すごい
No.9943 投稿日 2005年8月7日(日)17時40分 投稿者
はせがわみやび
>> ただし、ネタ10個出すのに、1日以上かかるようなら、やらなくてよい。
>> これまで通り、なんでもいいので、とにかく書いてくること。

 伸くんが学習している(^^;

 上のような言い方をすれば相手が無用な長考をしなくてすむだろう。
 やればできるじゃんか。

 しかし、「そのネタ重いから、もっと軽いヤツで」と言われて悩みこむとは思わなかったなー(^^;

みやび


精霊という素材3
No.9944 投稿日 2005年8月7日(日)19時34分 投稿者 まこと
 精霊っていうのは、聞いたことはあるけど見たことない。実際に存在するものではありませんよね。
 だとしたら、幽霊みたいなものです。
 目には見えているけれど、存在はしていない。実体が無いところは、精霊も幽霊も同じです。幽霊は怖いけど。
 両方とも、つかみどころのない幻です。今度は素材の見きわめができたかな。
 精霊とは、実体の無い虚像です。

 精霊が素材に使われるお話は、なにかに惑わされるようなものになるでしょう。


いろいろ
No.9945 投稿日 2005年8月7日(日)21時54分 投稿者
新木 伸
>みやびさん

>>上のような言い方をすれば相手が無用な長考をしなくてすむだろう。
>>やればできるじゃんか。

 ネタ10個出すのに、5分以上必要だっていうことが、今も昔もまったく理解できていないんだけど。
 ねえ、なんでなの? どーしてなの? だれかぼきにおしえてください。

 しかし、理解するのと、知ることはべつ。どうやらそういうものらしい、ということは知ってるので。

 ちなみに白石は、「軽くしなさい」と言われて悩んでいるのではなくって、まず、そもそも「重い」「軽い」ということがわからなくて悩んでいるわけね。
 問題の次元が、一次元ほど違っている。

 南極に住んでいる人が、「暑い」という概念を持たないのと一緒。
 赤道直下に住んでいる人が、「寒い」ということが、どういうことかわからないのと一緒。
 深刻座標の極点に生息してるから、深刻じゃないってどういうことか、きっと、わからないんだよ。





>エンターテイメントとはなにか

 白石が重い話を書きたがるのは、重い話を書くと、自分の心がすこしだけ軽くなるからなのね。
 誰かに愚痴を聞いてもらうとすっきりするのと同じ原理だ。
 しかしお前が軽くなった分、それを読まされた読者の心は重くなるのだと思いねえ。

 んで、誰だって自分の心を軽くしたいわけよ。
 エンターテイメントっていうのは、観客ないしは読者の人が、「金」を支払って、自分の心を軽くするために観たり読んだりするものなわけね。





>まこと

>>精霊は幽霊である。

 あー、こういうヒラメキによる電波的回答が返ってくるというのは……。
 「霊的存在」に関する分類系統樹を作ってないからなんだろうな。
 つまりカケラも思考していないということだな。

 ふつう、この手の方面に思考が入りこんでいったときには、だな。
 たどるべき思考の道筋というべきものがあって、だな。
 「精霊と幽霊って似てなくない?」となったあとで、「それらの親戚ってどんなのがいたっけ? ちと分類してみるか」となってゆくわけよ。

 だいたい幽霊ったって、死霊、生き霊、悪霊、守護霊、英霊、色々あるわけ。

 精霊と幽霊の近縁も、たくさんあるわけ。

 色々な観点で分類可能だろ。元が生き物であったのか。善の性質か悪の性質か中立の性質か。パワーは強いか弱いか。自意識はあるのかないのか。

 それなのに、「精霊と幽霊って似てなくない?」となったところで、「幽霊って実体がないよね」→「そうかわかったぞ! 精霊の特質は実体がないということだ!」なんて脊髄反射的なコトをやっていて、それで思考しているつもりでいると、ナサケなくてナミダが出てくるよ。


わらいかわせみに話すなよ
No.9946 投稿日 2005年8月7日(日)23時09分 投稿者 弟切 千隼
 出張より戻りました弟切です。オオカミを撫でたりワライカワセミの鳴き声を聴いたりシマウマに咬まれそうになったりしていました。
 オオカミもイヌと同じように、喜ぶと尾を振ることを確認しました。ワライカワセミの鳴き声は、本当にヒトの笑い声に似ていました。



>ペットの話、起、その20書き直し・3

>> 主人公の行動が、まだなにかおかしいんだよな。
 昼寝を再開したくてたまらないと書いてあるけど、そういう明確な理由を書いてしまうところとかが自覚させすぎ。理由として間違ってはいないのだろうけど。
(新木さんのNo.9934の書きこみより。以下、引用元はすべて同じ)

 ここは、「理由自体は間違っていなかった」ということですね。
 しかし、主人公の視点から見た説明としては、自覚的すぎておかしいわけです。浅い眠りだったとしても、目覚めてすぐに理性の働きが全開、という人は珍しいでしょう。「主人公が自分の状態を客観的に捉えているなんて、不自然だ」と、読み手は感じてしまいます。



>> あと女の子のほう。寝顔を書かせろとわざわざ言わせるところが不自然だし、展開としてもうまくない。そして女の子のほうをきちんと描くということは、視点キャラが物事を把握できるところまで覚醒させるということだから、寝ぼけ感がなくなる。
>> つまり会話をさせるな。

 ヒロインの動機や行動を考えておくのは、当然のことです。けれども、彼女の動機や行動のすべてを、主人公に理解させる必要はありませんね。
 とりあえずは、理解しきれなくても、好感が持てる人として彼女を紹介できればOKなのですね。主人公にも、読者さまにも。



 以下は、新木さんが弟切の案その20を書き直したものです。

―――――――――――――――――――――――――――――
・自習となった四時間目。秘密の昼寝場所に行って、昼寝をはじめる主人公。秘密の場所は屋上の給水塔の根元で、立ち入り禁止の場所。
・熟睡していると女の子の声で起こされる。
・女の子はなにか言ってきているが、言っている内容は、寝ぼけている主人公にはよく理解できない。「本当に寝ているとは思わなかった」とか、「絵を描きにきただけ」とか、どうやら謝っているらしい。
・延々と続く謝罪を片手で制して、彼女に時間を訊く主人公。昼休みに入ったばかりだと聞かされ、安心して眠りにつく。
・昼休みの終わりに目覚めると、自分の寝顔のスケッチが置かれていた。昼寝中に起きたことをうっすらと覚えているが、女の子が誰だったのか、ぜんぜん覚えていない主人公。
―――――――――――――――――――――――――――――

 この書き直しでは、ヒロインの正体がほとんど明らかにされません。彼女の動機や、そもそも屋上に何をしに来たのかもわかりません。
 ただし、「高校の屋上」という特殊な場所のおかげで、ヒロインの正体が推測しやすくなっています。同じ高校の女子生徒であることは、まず間違いありません。主人公がヒロインを捜すのは、それほど難しくないでしょう。
 ゆえに、

>> 「承」は女の子捜しの回。

となるわけですね。

 ヒロインにこんな思わせぶりな行動を取らせれば、読者さまも主人公も、「この子って誰? なぜこんなことするの?」と、気になって仕方ないはずです。主人公が女の子捜しに走るのは、とても自然なことと感じられますね。適度なヒントもあります。
 かつ、読者さまを物語に惹きつけることもできます。彼女の正体を知りたくて、読み進んでくれる可能性が高いからです。



>ペットの話、起、その21

 この案には、

1)ディテールが多すぎる。
2)主人公の動機が立っていない。

といった欠点がありました。これらの部分に気をつけて書き直します。


自分語り病
No.9947 投稿日 2005年8月8日(月)18時29分 投稿者
サカモト
>>どーしておまえらは、「自分語り」から離れられんのかなー?
>>エンターテイメントにそんなもん、いらんて。

 白石さんへ書かれている文にもありますが、サカモトの場合、グチを小説や掲示板で垂れ流したくて自分語りをしている訳ですね。
 確かに、普段しゃべれない分、掲示板なんかでグチを垂れ流すのは気持ち良いです。でも、それって、一人で勝手に盛り上がっているだけですね。
「ほうら私ってこんなに可愛いでしょ」って言われても、他人から見たらウザイだけです。気をつけます。
 

>>俺の言った「好きなもの」というのは、自分が良いと思う価値観のこと。

 こちらが、自分語り病の対処法になるんですね。
 サカモトの好きなモノを書くこと。今の一番の課題は、サカモトも「楽しさ」を伝える事になるのでしょうか。
 書いてみます。
 
 

>白石さん

「やさしい横顔」読みました。簡単ですが感想を書き込みさせて頂きます。


白石1000字課題 No.16 「やさしい横顔」
     ↓
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1319&e=res&lp=1242&st=


 まず、読んでみて思ったことなのですが、登場人物が男と女なのか、男と男なのかハッキリと分かりませんでした。
 
 最初、千春って男なのかな? と思いながら読んでいき、下にある解説を読んで、ああ千春は女性のキャラクターだと気付きました。
 サカモトが間違えてしまった理由は、千春のしゃべり方が素っ気ない口調なので、男とも女とも読めたためだと思います。また、文字数の都合上だと思いますが、千春の描写は一切無かったため、鈍いサカモトは千春の姿を掴みきれませんでした。
 それで、あー、高校生の男友達ならこういう風に戻るのありそうだなと、感情移入して読んでいたんですね。
 ただ、男女のお話だとすると、少し感情移入がしにくいと思います。
 好意を持っている女の子を置いて、その場を立ち去る場合、もう少し男の子が葛藤するシーンがあると、より感情移入しやすいのではと思いました。

 あと、特に感情移入がしやすかった部分は

>>十字路を左に曲がる。
>>突き当たりを右に曲がって家が見えるころには、裕也は妙に疲れていた。
>>自分を見るまいとした千春の横顔が、頭の隅からはなれない。

 という部分です。
 振り切ってはみたものの、かなり気にかかっている気持ちが、とても伝わってきました。  


水のほとり
No.9948 投稿日 2005年8月9日(火)01時11分 投稿者 弟切 千隼
 弟切が今住んでいる近くに、小川が流れています。小川に沿った遊歩道があって、弟切はよくそこを歩いています。今の季節、水辺を歩くのは涼しくてよいですね。



>自己課題、ペットの話、起のアイディア出し

 No.9931で提出した案その21を書き直しました。今回の強化項目は以下のとおりです。


1)ディテールを削ること。
2)主人公の動機がはっきりしていること。
3)山場を作ること。とにかく盛り上げること。
4)葛藤を入れること。
5)主人公とヒロインと、二人ともに好感が持てること。
6)主人公の目的を途中で変えないこと。
7)最初と最後で別人にしないこと。


ペットの話、起、その21書き直し
―――――――――――――――――――――――――――――
・主人公は母親に、子供のころ大切にしていたぬいぐるみを捨てたと告げられる。
・主人公は今でもぬいぐるみを大切に思っていた。ごみ置き場にぬいぐるみを回収に行く。
・ごみ置き場で、見知らぬ女の子(ヒロイン)がぬいぐるみを拾ってしまった。主人公はとっさに「それは妹のだから返して下さい」と言う(注1)。
・ヒロインが、必ず返すけれど、少しだけ待ってくれと言う。彼女の連絡先を訊くことと返却期限を決めることを条件に、主人公は承諾する。
―――――――――――――――――――――――――――――


注1:本当は、主人公に妹はいません。弟がいます。高校生の男子がぬいぐるみを持っていると知られるのが恥かしかったため、嘘をつきました。


起承の流れ:
 「ぬいぐるみを捨てられる」→「ぬいぐるみを取り戻しに行く」という流れです。


転の方向転換:
 ヒロインにぬいぐるみが拾われたことにより、流れが変わります。


いろいろ
No.9949 投稿日 2005年8月9日(火)05時38分 投稿者
新木 伸
>1000字課題参加者各位

 どーも、1000字課題の上がりが悪い。
 そもそもの「毎日なにか書いていこう」という狙いが達成できていない。
 そこで、テスト的に、こんなことをやってみようと思う。

 1000字課題そのものではなく、1000字課題のタネだけを毎日提出することにする。
 「タネ」というのは、たとえば、こういうもののこと。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・進路の相談をしてくれない彼氏に対して悩んでいる少女。訊くか訊かないかで激しく迷うが、結局、訊かないことに決める。

・居酒屋で職場の同僚の女性から、迂遠に結婚を迫られる男。迂遠に回避する。男女のやりとり。

・娘の巣立ちの前日。普段と同じにしているマイホームパパだが、内心はひどく不安。もう明日からは娘がいないのだということが、不意に胸に落ちてくる。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 このように、1〜2行でもって、話の中身を簡単に書いたものを「タネ」と呼ぶことにする。
 これを毎日提出すること。
 そして溜めていったもののなかから選んでいって、何日かに一度という、これまでと同じ頻度で1000字にして書いてくること。

 出してくるタネは、べつに1日何個でもいい。――とはいえ、どーせ、1個出してくるのにヒーヒー言っていたりするのだろう。

 そこでアイデア出しの秘訣を教える。
 メモ帳を常に持ち歩くこと。これ必須だぞ。紙切れとペン一本でいいから。常に身につけているか、手の届くところに置いておくこと。
 なにかを思いついたら即座にメモすること。メモをしないで1分間が経過したら、そのネタは思いついたこと自体忘れてしまって、もう永遠に失われるものだと思え。
 これを実行しさえすれば、特に努力を傾けなくたって、1日、5個や6個は軽いもんだ。

 タネは掲示板に書くこと。整理のために通し番号を振っておくこと。
 数個から数十個ほど、一週間分程度がまとまったら、課題部屋のほうに順次収録してゆくこと。
 あと他人の出したタネに対して、「おもしろそう」とか「つまんねー」とか、コメントを積極的に書いてゆくこと。俺も書くので。

 えーと、いま1000字やってるのって、誰だっけ?
 白石、まこと、津荒……と。
 サカモトもやってたんだっけ? あと魚住はまだ生きているのか?


 なぜ100字がこれほどまでに書けないのか。
 みやびさんと話してみた結果、「どうせ面白いネタを思いつかないからだろう」ということになった。
 皆、話のタネというものを勘違いしているのだな。自分が面白がっていることと、他人が面白がることとは別だっていうことを知らない。

 1000字も書くのは大変だから、どうせなら面白い話でやってみたい。そういう心理があるのだろう。それが練習の邪魔をしてしまうわけだな。
 自分が面白いと思うものは、概して自分が見たことのないものであって、そういうものを書くのは大変なわけだ。なにせ見たことがないんだから。
 毎日書く練習だから、普通の話を普通に書いていればいいのだが、自分で難易度を上げてしまっているわけだな。
 あと、アイデア発想法に慣れていないということもある。


 ちなみに、このテスト的に行うメソッドの狙いは以下の通り。

・課題の敷居を下げる。実際に書かなくても、タネ書きだけでOKとしてみることで、より毎日続けやすくなる。
・そしてタネの段階で人に見せて評価してもらうことで、自分の面白がるものと、他人の面白がることは、違うのだということを体感させる。
・メモ帳を携帯することで、アイデアなんぞ、湯水のごとく出てくるもんだということを体験させる。また常にメモ帳を持つことで、心のどこかが常にアイデア出しに向いているという姿勢を作りだす。
・出したタネの通りに、本文を書きあげる練習。違う話になっていたら、「違う」と指摘できる。
・「面白そう」と言われたタネを優先して本文化できるので、モチベーションが上がる。





>弟切
>ペットの話、起、その21書き直し

 葛藤の構造はあるが、これでは読者に伝わらないだろう。
 ぬいぐるみを持っていこうとする女の子に、すぐに返してくれと言えてしまっているために、「葛藤中」となる時間が消えてしまっている。
 「それは自分のです」と言いたいのだが、恥ずかしいので言えないというのが、葛藤の中身であり、この話の山場であるわけだよな。
 そこを充分に引っぱるのが構成であり演出というもの。
 女の子がぬいぐるみを拾ってから、すぐに声を掛けるのではなく、ある程度の長さの時間を持たせること。
 そのためのアイデアが出してみること。出るようなら、それを入れて、リテイクしてみろ。
 ただし1日やっても出ないようなら、こちらが手本を示してやるから、それを見て、そしたらこのネタは終わりにして、次に進むこと。


提出
No.9950 投稿日 2005年8月9日(火)07時40分 投稿者
津荒夕介
 1000字課題 No.3「掃除当番」 です。

http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1320&e=res&lp=1309&st=0

 なかなか提出できなくて、情けない。
 議員インターンやらバイトやらで、なかなか時間が作れなかったのです。
 というのは言い訳ですな。ははは。

 ええと、今日から三日間は部活の合宿(旅行)なので、インターネットがつかえなくなります。
 そんではっ。


盆休み前で、忙しさがピークです。
No.9951 投稿日 2005年8月9日(火)14時55分 投稿者 白石 尚
  

>重くない話

 十個の話のタネをあげます。本当に書けるのかどうか、1000字に収まるかどうかは、あまり考えていません。
 上手に書けたらおもしろいだろうな、と思うものを出しました。
 深刻度が高そうな順に番号を付けてますが、本当はぜんぜんわかっていません。
 主人公は全部男性です。
 

1.母親に頭があがらない父親を情けないと思っていた主人公が、父親の男らしさに触れた。

2.身勝手な男友達をもてあました主人公が、彼のあまりの不器用さに好感を持った。 

3.生意気な後輩になんくせをつけてしごいていた主人公が、実はその後輩にあこがれられていると知って、ますますしごいた。

4.厳しすぎる母親とケンカして家出した主人公が、家出先の友人の母親にいたれりつくせりの接待を受け、自分の家の方が居心地がいいと思った。

5.家ではまったくだらしない母親を嫌いな主人公だが、外に出ると驚くべき豹変ぶりを見せる母親を尊敬する。

6.好き嫌いの多い妹に腹が立った主人公は妹に怒鳴りちらすが、頑固な妹に太刀打ちできない。

7.いつも学校に忘れ物を届けてくれる母親に、恥ずかしいからやめてくれと言いたくてしょうがない主人公が、自分が忘れ物をしなければいいのだと気付いた。

8.昼食時に次々と用事を言いつけられて食べられずに頭にくる主人公が、用事をやっているうちに夢中になって、結局夜まで食べるのを忘れていた。

9.友人が大事に持ってきたメロンパンを黙って食べてしまった主人公が、そんなに好きならもう一個やると友人に言われ、とても困る。

10.だらだらとするのが好きな主人公は、友人に刺激されてピシッとしようとするが、やっぱりダラダラしている方が自分らしいと無理をしないことにした。

  
 よろしくお願いします。




>サカモトさん

 いつも感想をありがとうございます。
 
>>それで、あー、高校生の男友達ならこういう風に戻るのありそうだなと、感情移入して読んでいたんですね。

 千春は男の子という設定にした方が、かえってよかったのかもしれませんね。意外な発見でした。
 女の子を書いているつもりが女の子に見えないということは、白石自身が男っぽいのかもしれません。
 子供の頃は遊び相手のほとんどが男の子で、男の子に負けたくないと思いながら大人になったようなところもあったし。
 今度から、自分が男だと言い聞かせながら男の子を描写してみたら、案外うまくいくかもしれない、などと思いました。

 大変参考になりました。サカモトさんの1000字新作も、そろそろ読みたいですね。お待ちしてます。
 
 白石


いろいろ
No.9952 投稿日 2005年8月9日(火)18時12分 投稿者
新木 伸
>好きなものを書くということ

 好きなものを書け、といわれても、漠然としすぎていて、わからないかもしれない。
 また好きなものというのを誤解してしまうかもしれない。

 「好き」ということと、「愛」を持っていることとの区別がついている人間なら問題ないのだけど。
 この場合には「愛」を持っている対象を持ち出してこい、ということね。
 愛を持つということは、自分がその物事のためになにかやろうという気持ちになるということ。代償なしになにかしてやりたい、守りたい、あるいは広めたい、そういう気持ちが「愛」ね。
 それに対して「好き」というのは恋い焦がれて求める気持ちのほう。

 「好き」な対象を持ち出してきても、それは抱っこしてと叫ぶ小説にしかならない。欲しい欲しいと無い物ねだりの金切り声が聞こえてくるばかりで、寒くなるばかり。見ている人は不愉快にしかならない。
 愛のある対象を出してくると、見ている人は暖かくなれて、楽しくなれる。


 白石の「生ビールとネックレス」のリライトで、描写を足し加えたわけだけど。
 あれは「愛」を補充したのだともいえる。


>>二人のついたテーブルの大きさ。店員の無愛想さ。ビールのうまさ。二人のビールの飲みかたと、その違い。などなど。

 というのが、足した描写のリストだ。
 具体的には以下の場所だ。

>>二人が座ると肘がはみだす小さなテーブル落ち着いてから、平太は店員を呼びつけた。
>>二人が顔を向ければ、店員は無言で歩き去ってゆくところだった。
>>外回りの営業で渇ききった体に、ビールが染みわたってゆく。
>>由香のほうも豪快に飲んでいた。喉元が細くうねってビールが流れ落ちてゆく。

 二人掛けのテーブルって、とても小さいものなんだな。
 40センチ四方ほどしかなくて、肘ははみ出してしまうわ、二人で座ると膝がぶつかるわ。
 俺はあれが好きなわけだよ。あのテーブルに二人で座って、きゅうきゅうしている様に「愛」を持っている。

 また無言で無愛想な店員というものにも「愛」を持っている。
 はじめの一杯のビールをぐぐっと煽るときの感じにも「愛」がある。
 自分が飲むときの感覚だけでなく、ビールを飲んでいる人の様子にも「愛」がある。

 書く対象には愛がなくてはならないというのは、話のネタ自体もそうだけど、こういう細かな部分にもいえることなのだな。




>描写とは着眼点である

 居酒屋つながりだけど。
 作家志望者と居酒屋もしくは食べ物屋に入ると、たいていやっていることがある。
 話している最中に、突然、飲み屋の店内を見回して、「この雰囲気を描写するなら、なにをどう書く?」とか、聞いてみるわけね。

 たとえば宴もたけなわになってきているのだとする。
 二十人ぐらいで座敷の一角を借り切って飲み食いしていたのだとする。
 居酒屋ならコースの料理がすべて出そろったあとで、2時間の飲み放題コースが残り30分ぐらい、というあたりなのだとする。

 「宴もたけなわ」という感じを出すために、なにか一言で表現するにはどうするか。
 描写ができない人間が、どう言ってくるかというと、まずたいてい、「声が飛び交っている」とかいうところを言ってくるわけよ。
 これは観察していないということなのだな。五感にいちばん印象についたものを言っているにすぎない。そりゃ二十人が話しこんでいるのだもの。声が飛び交っているに決まっている。いちばん五感に響いたものを言うのなら、誰にだってできることだ。

 五感にいちばん響いたものをまず記憶に留める。こんどはそれは見ないようにして、次に響いてきたものを記憶に留める。それまでに発見したことは見ないようにして他を探すと、また新たなものが見えてくる。これを繰り返して、無数の項目をリストアップすることを、「観察」という。
 観察結果の無数のもののなかから、最も目的に沿ったひとつを選び出すことが、着眼という行為なのだな。

 ちょっとしたことではあるが、これには訓練がいる。すでに発見したことを意識的に見ないようにしてマスクするということは、練習なしで誰にでも行えることではない。

 どこに着眼するかというのが、描写力の基本だ。
 「どこに」というからには、もちろん、いくつもの観察結果がなくてはならない。

 たとえばここで、「人間の倍ほどの数の空グラスがテーブルの上にある」ということに着目したとする。宴会も終盤で、店員がやってこなくなったから、空きグラスが放置されているわけよ。この一点を書くだけで、終盤に向かいつつある宴会の雰囲気をうまく表現できるわな。
 あるいは料理の皿でもいい。「料理の少しだけ残った皿がいくつもある」ということでもいい。

 宴会が始まったばかりの雰囲気と、宴会が中盤のとき雰囲気と、宴会が終盤に向かいつつあるときの雰囲気とは、どれも違う。
 それぞれの「時」をしっかり観察していれば、ひとことで言いあらわすことのできる良い断片が見つかるはずだ。





>白石

>>深刻度が高そうな順に番号を付けてますが、本当はぜんぜんわかっていません。

 どうわからないのか、それを書いてくること。
 勉強教えるときも、仕事を教えるときも、ただ「わからない」と言ってるだけの相手には、なにも教えようがないだろ。
 相手が赤ん坊なら、なぜぐずっているのかこちらが察してやるし、相手が年端もいかない子供なら「どこがわからないの」と聞いてやりもするし、相手が若造なら仕事の教わり方というものを教えてやりもするけれど、おまえは大人なんだから、どうわからないのか尋ねられる前に自分から説明しろ。赤ん坊や子供のように扱ってもらえることを期待すんな。

 ボツ出しを行うのは、それを聞いてからにする。


>>子供の頃は遊び相手のほとんどが男の子で、男の子に負けたくないと思いながら大人になったようなところもあったし。

 なら登場人物を子供にして書けばいいじゃん。一緒に遊んでいたのなら、大人の男よりたっぷり観察しているってことだろ。よく知っているものを書いたほうが、よりリアルになるというのが、物の道理だ。


新課題
No.9953 投稿日 2005年8月9日(火)22時44分 投稿者 まこと
 新しい課題に挑戦です。白石さんに先を越されてしまいましたね。
 数が多くなりそうなので、通し番号をつけます。

---------------------------------------------------
まこと1
・単身赴任の父が久しぶりに帰ってきた。反抗期の少女は素直な言葉をかけられない。とがめるどころか、会えたことが嬉しいと喜ぶ父。少女は悪態をつくが、気持ちは動いていた。

まこと2
・喫茶店に遅れてやってきた彼氏は、少女が挨拶する間もなく、会社からの連絡を受けている。深刻な事態らしいが、笑ってごます彼氏に、高校生の自分では役不足なのかと、さびしく思う少女。

まこと3
・ファンシーショップの女店長が、少年からプレゼントの相談を受ける。包装の終わったプレゼントを、お礼ですと手渡さる。更生した万引き少年だと気づき嬉しくなる。

まこと4
・仮病を使って、体育を休もうとした少年。先生があまりにも心配するので、叱られるのを覚悟で、ウソだと白状する。すると先生が安堵して涙ぐんだ。少年は先生を心配させたことを、猛烈に後悔する。

まこと5
・ドライブ中に、教え子の少女を見かけた家庭教師の青年。ナンパのフリをして、後ろから声をかける。正体をあかすと、安心した少女が泣きだした。青年は少女のそばでおろおろするしかできなかった。
---------------------------------------------------

 1時間半


オニヤンマ
No.9954 投稿日 2005年8月10日(水)00時43分 投稿者 弟切 千隼
 近所の小川で、大きなトンボが飛んで行くのを見ました。オニヤンマだったと思います。
 オニヤンマは、日本最大のトンボです。弟切の子供時代には、憧れの的でした。なんたって、大きくて迫力があるのが格好いいと感じました。けれども、とうとう自力では捕まえられませんでした。
 なんだか、初恋の人に久しぶりに再会した気分です(^_^)



>ペットの話、起、その21

 指摘ありがとうございます。助言にしたがい、再度書き直しました。今回の強化項目は以下のとおりです。


1)葛藤を入れること。
2)山場を作ること。とにかく盛り上げること。
3)主人公の動機がはっきりしていること。
4)主人公とヒロインと、二人ともに好感が持てること。
5)主人公の目的を途中で変えないこと。
6)最初と最後で別人にしないこと。


ペットの話、起、その21書き直し・2
―――――――――――――――――――――――――――――
・主人公は母親に、子供のころ大切にしていたぬいぐるみを捨てたと告げられる。
・主人公は今でもぬいぐるみを大切に思っていた。ごみ置き場にぬいぐるみを回収に行く。
・ごみ置き場で、見知らぬ女の子(ヒロイン)がぬいぐるみを拾ってしまった。主人公は思わずぬいぐるみの愛称を呼んでしまい、彼女に気づかれる。あなたのものかと訊かれるが、恥かしくて自分のものだとは言えない。しかし、どうしてもぬいぐるみは返して欲しいと思う。「それは妹のだから返して下さい」とごまかす(注1)。
・ヒロインが、必ず返すけれど、少しだけ待ってくれと言う。彼女の連絡先を訊くことと返却期限を決めることを条件に、主人公は承諾する。
―――――――――――――――――――――――――――――


注1:本当は、主人公に妹はいません。弟がいます。高校生の男子がぬいぐるみを持っていると知られるのが恥かしかったため、嘘をつきました。


起承の流れ:
 「ぬいぐるみを捨てられる」→「ぬいぐるみを取り戻しに行く」という流れです。


転の方向転換:
 ヒロインにぬいぐるみが拾われたことにより、流れが変わります。ここに主人公の葛藤が入ります。


いろいろ
No.9955 投稿日 2005年8月10日(水)04時00分 投稿者
新木 伸
>タネ出し課題

 まこと1〜5、長すぎ。
 その半分の長さになるだろ。ならないのは細かすぎることを書いているせいだ。

>>・単身赴任の父が久しぶりに帰ってきた。反抗期の少女は素直な言葉をかけられない。とがめるどころか、会えたことが嬉しいと喜ぶ父。少女は悪態をつくが、気持ちは動いていた。

 たとえば「単身赴任の父」とあるけど、べつに単身赴任の父でなくたって、この話は成立するわけだろ。
 「久しぶりに帰ってきた父」であるなら、その理由は単身赴任であろうが、仕事で泊まり込みしていたからであろうが、外国に行っていたからであろうが、なんだっていいわけだろ。なんでもいいようなことを、わざわざ書いているから、長くなるんだ。
 そもそも「久しぶりに帰ってきた」のでなくても、「久しぶりに顔を合わす父」でいいわけだ。そしたら別居中の父でも、娘が実家に帰省したからでも、もっともっと広い範囲が含まれるようになるだろ。もっと、なんでもかまわないことになるだろ。
 タネを書くのに細部なんかいらんの。話の構造だけあればいいの。


 しかし。うーむ……。
 5個だすのに。1時間半なのか。それマジ?

 途中で窓の外で珍走団がうるさかったから、表に出ていって全員ボコって病院送りにしてやるのに1時間25分掛かっていて、じつは正味5分しか使っていませんとか、そういうハナシでなくて?




>弟切
>ペットの話、起、その21書き直し・2

 ぜんぜんダメ。
 葛藤している時間を作れと言っただろ。つまり展開ごと変わるということだ。
 このさいだから、もういっぺんだけやってみようか。

 彼女に気づかれるというのナシな。
 あと「妹の物なので返して」と言うのもナシな。

 彼女のほうから気づいてしまうということは、葛藤している時間がそこで終わってしまうということだ。声を掛けようかどうしようか悩んでいる期間が、そこで終わるということだ。
 そして嘘の理由を言ってしまうということは、葛藤自体がそこで終わるということだ。妹の物だということにしたら、恥ずかしくないわけだろ。それを思いついて、口にしてしまったら、葛藤は終わるのだ。
 ここでの主人公の葛藤は、「僕のだと知られたら恥ずかしい」というものなのだから、取り除いてしまうのは、よろしくない。
 葛藤を長引かせろと言われているのだから、とにかくその二つはやめなきゃならん。

 今回の修正は、まったく、なっていない。
 なにも直してきていないも同然だ。

 葛藤している期間を可能な限り引き延ばすのだとしたら、理論的にはどこまで引っ張れるのか、考えてみろ。


新課題2
No.9956 投稿日 2005年8月10日(水)08時07分 投稿者 まこと
 細部をなくして、半分の量にすること。時間をかけずにさくさくとやる。
 これを目標にやってみます。

---------------------------------------------------
まこと6
・お菓子をすすめてくれる少女。少年は自分に気があるのだとカン違いするが、実はおいしくないからくれたのだと知りがっかりする。

まこと7
・主人公は担任の教師が苦手である。産休に入ることを知り喜ぶが、さびしそうな顔を見てしまい、複雑な心境になる。

まこと8
・弱虫とからかわれた少年が、相手の子に絶交を言い渡す。すると相手の子が、みるからにがっかりしてしまった。不機嫌なフリで絶交は取り消す主人公。

まこと9
・いたずらしてまずいジュースを作り兄に飲ませると、苦そうな顔をしつつ飲み干し、礼を言った。兄の好物を買いに走る弟。

まこと10
・先生を手伝っていた少女が、嬉しそうな顔を見て、もっと役に立ちたいと思った。少女は自分の気持ちが傾いていることに気づく。

まこと11
・少年はしつこくつきまとう従妹にうんざり。気づいた従妹が、もう訪ねないと帰っていく。いなくなったとたん、気になりはじめる少年。

まこと12
・優勝を逃した後輩に、厳しい言葉をかける少年。後輩が直前に捻挫していたことを知り、さらに激しく叱りつけるが、最後にいたわりの言葉をかける。

まこと13
・久しぶりに顔を合わした恋人に甘えたいが、素直になれない主人公。相手も同じだと気づき、ようやく素直になれる。

まこと14
・クラスメートの男子に、いやいや数学を教えている少女。男子は帰る直前、礼を言った。少女は明日も教えてあげると返した。

まこと15
・買い物を頼まれたが、スーパーを右往左往する主人公を、クラスメートの女子が手伝ってくれた。素直に礼が言えない自分を、不思議に思う主人公。
---------------------------------------------------

だけど、1時間。


アイデアの出し方
No.9957 投稿日 2005年8月10日(水)14時02分 投稿者
はせがわみやび
 アイデアを出すコツは、

 1.抽象化しない
 2.具体的に考える

 だよ。

 なんで、ネタといわずにタネと呼んだのかを、とうの伸くん自身が理解してないんだなあ。

 抽象化したら数は減るんだってば。

「ひさしぶりに会った父」
 とやらずに、「単身赴任から帰ってきた父」として、「締め切り抱えて三日間部屋にこもっていた父」とか「長い旅行から帰ってきた父」を別のタネだと思えば、数が稼げるだろ?
 それが大事なんだってば。
 実際、これらは別の話になるわけだし。

 んで、こういったタネが「充分に集まったら」それから抽象化するものなんだってば。

「ん。これらは、顔を合わせなかった父とある程度の時間を置いてから会う話だなー」
 と抽象化する。
 構造を理解し、何が変数になっているかを探すわけ。

 この場合は、「会うまでの期間」とか「会えなかった理由」とかが、変化するものになっているわけだ。
 で、抽象化してから、
「じゃあ、他にはどんなものがあるだろう?」
 と考える。

 たとえば、離れてから会うまでの期間を極端に短くしたらどうだろう、と考える。半日とかね。ふつうだったら、久しぶりとはいえない時間にする。
 で、それでも久しぶりなのは何故だろう?
 いつもべったりの父娘で、片時も離れない理由があるからだ、としたら?

 あるいは、離れてから会うまでの期間を極端に長くする。
 一万年とか。
 SFとかファンタジーだったら、それなりの「会えなかった理由」を思いつけそうだろう?
 これで、タネがふたつ増えた。

 でも、
 ここがポイントなんだけど。

 人間は、★構造からアイデアをだす★、なんてできないのだ(※できるひとは例外)。

「これはヒーローズジャーニー(主人公の成長物)だから、主人公にはメンター(導師、導き手)にあたるキャラクターが必要だ。じゃあ、どんなメンターを造形すればいいだろう?」

 いや、こんな風に人間はアイデアを出さない。

「いっつも冗談ばっかり言ってるんだけど、実はその冗談の中に常に主人公へのヒントが隠されているお茶目な師匠さまっ、……面白いかも」

 とか、こんな風にアイデアって出てくるものだ。

 タネだし毎日というのを苦労せずに行うには、

 1.抽象化しない
 2.具体的に考える

 ブレインストーミング(自由討論方式で多くの意見を出しあい,独創的なアイディアを引き出す集団思考法。by大辞林)を考えてみればいい。
 充分な数が出るまでは相手のアイデアをつぶしちゃだめってのが鉄則だろ?

 タネを拾って、分類して、それはまわりがやってあげればいいんだ。
 本人には、ひたすらタネを出させる。ある意味、熟考させちゃだめ。

 んで、まわりのひとが、「これとそれって同じなんじゃ?」と指摘してあげることだよ。そうすれば本人にも構造が見えてくる。
 そして、「じゃあ、こんなのもありかも」と。 
 そうやって、さらにアイデアを増やしていくわけだ。

 タネをたくさん出させるのが目的の修練で、それは「本人にはなんでもないと思えるものがネタになる」ということを理解させるためで、
 それなのに、なんで、相手のアイデアを「もっと抽象化しろ、構造だけにしろ」なんて言ってるのかなあ。
 

みやび@伸くん、ものを考えるのヘタだろぉ


花火
No.9958 投稿日 2005年8月10日(水)20時11分 投稿者 白石 尚

>>>>深刻度が高そうな順に番号を付けてますが、本当はぜんぜんわかっていません。
>>どうわからないのか、それを書いてくること。

 すみません、余計な手間をおかけしました。


 >どうわからないのか

 #9957のみやびさんの書き込み内容にも重複しそうな理由によります。

 どうわからないのかを書く前に、白石課題 NO.16「やさしい横顔」
 この話が重くなった理由を考えましたので、書きます。

 起の部分「約束があって急いでいる主人公が、困っている友人に出会う」で、主人公が急いでいる理由を「主人公の将来にかかわる大切な稽古ごとで、長年習慣化されていること」という設定にしことが、話が重くなった理由だと思います。
 楽器店の社長の息子。二歳から楽器全般の稽古を受けているのは、それは主人公が将来父親の跡を継ぐという予想につながります。
 今までは真面目にピアノのレッスンを受けていたと思われる主人公が、ピアノの先生に背いてまで友人を助けに行こうとしたとすれば、それは父親の意志に背くということになる。これは重い。

 わたしがこの課題で書きたかったことは、「恋が芽生える」だったはずなのに、結果的には「親に背いてまでも大切にしたいと思う存在を見つけた主人公」ということになっているように感じます。

 もし、「約束があって急いでいる主人公が、困っている友人に出会う」の部分で、主人公の先約をもっと軽いもの──たとえば、楽しみに待っていた荷物が届いているはず、とかだったら、もっともっと気楽に読めるものになったと思います。そしたら、書きたかった「恋が芽生える」が、よりわかりやすく伝えられたかもしれない。


 それで、思ったんです。話のタネが見えたら最初の筋はおおまかにしておき、次に書きたいことをしぼり、そのあと設定を考えればうまくいくのではないかと。そしたら一つのタネで、たくさんの話が生まれる。

 みやびさんの書き込みをよんで、さらに強くそう思いました。



 その上で、>どうわからないのか

 白石が#9951で出した話のタネのうち、NO.1〜6、及びNO.10は、設定次第ではいくらでも重く書けそうな気がしたのです。NO.10については、今思えばそうだった、ということで、間違えて十番目に置いてしまったんですけど。
 NO.7〜9については、タネの書き方が具体的ですので、設定の自由度に制限があり、重くするには無理がありそうです。

 白石がわからなかったのは、設定いかんではいくらでも重くできる話を、どうやってナンバリングするのか、ということでした。


 理由については以上です。
 今夜時間が取れれば、またタネ出しします。
 今から花火見物です。着眼点、描写を意識して見てきます。メモは取れないだろうなー。

 白石


川原で花火
No.9959 投稿日 2005年8月11日(木)00時27分 投稿者 弟切 千隼
 夜、弟切が自宅にいると、時おり花火が上がっているのが見えます。
 といっても、花火大会ではありません。個人が上げている花火です。近くに広い川原があるため、花火をやりに来る人が多いのですね。ひゅーっと上がる花火の音が、夜遅くまで聞こえます。
 弟切はそういう音があまり気にならない人ですが、迷惑だと感じる人もいるでしょう。楽しむ時には、周囲の人に気を遣わないといけませんね。



>ペットの話、起、その21

 No.9954で提出した書き直し2は、全然改良したことになっていませんでした。指摘を受けて書き直します。
 今回の強化項目は以下のとおりです。


1)葛藤を入れること。可能な限り葛藤の時間を長引かせること。
2)山場を作ること。とにかく盛り上げること。
3)主人公の動機がはっきりしていること。
4)主人公とヒロインと、二人ともに好感が持てること。
5)主人公の目的を途中で変えないこと。
6)最初と最後で別人にしないこと。


ペットの話、起、その21書き直し・3
―――――――――――――――――――――――――――――
・主人公は母親に、子供のころ大切にしていたぬいぐるみを捨てたと告げられる。
・主人公は今でもぬいぐるみを大切に思っていた。ごみ置き場にぬいぐるみを回収に行く。
・ごみ置き場で、見知らぬ女の子(ヒロイン)がぬいぐるみを拾ってしまった。主人公は恥かしくて、それが自分のだと言えない。しかし諦められず、彼女を尾行する。彼女が自宅に帰って、家に入ろうとしたところで、声をかける。(注1)
・ぬいぐるみを返してくれという主人公の申し出を、ヒロインは快く承知する。ただし、今ではなく、少し待ってくれと言う。彼女の連絡先(携帯番号)と返却期限を訊いて、彼はその条件を受け入れる。
―――――――――――――――――――――――――――――


注1:ここで声をかけた理由は、彼女が帰宅してしまったら、二度と声をかけられないと思ったからです。後から「実はぬいぐるみを拾ったところを見ていて、ずっと尾行していました」などと言おうものなら、ストーカー扱いされるおそれがあります。


いろいろ
No.9960 投稿日 2005年8月11日(木)03時52分 投稿者
新木 伸
>タネ出しの方法
>みやびさん

>>「ひさしぶりに会った父」とやらずに、「単身赴任から帰ってきた父」として、「締め切り抱えて三日間部屋にこもっていた父」とか「長い旅行から帰ってきた父」を別のタネだと思えば、数が稼げるだろ?

 どこが変更可能な変数部分なのかを見極めるためにも、いったん抽象化しないとならないだろ。
 その抽象化能力を鍛えるために、「もっと簡潔に書け」という形で、負荷をかけているわけ。

 白石は充分に抽象化できているけど、まことはぜんぜんできていない。
 ある程度の抽象化能力がないと、ひとつのネタから二つのバリエーションを作ることもできない。

 ああ。じゃあ、こうしてみようか。
 まことはタネを1個出してきたら、そこから派生バリエーションを作り出して、それらも一緒に出してくること。
 派生バリエーションというのは、変更可能な部分を変えて作った別のタネのことね。
 ナンバリングは「まこと14(2)..(3)..(4)」というようにすること。
 派生バリエーションなんか、作るの楽だろうから、いちどに二つ三つ作ってくること。





>白石

>>白石が#9951で出した話のタネのうち、NO.1〜6、及びNO.10は、設定次第ではいくらでも重く書けそうな気がしたのです。

 ということは、白石は1〜6を書くにあたって、最大限に重たく書くつもりなのか?
 最大限、重たく書くこともできるわけだし。重さを最小限にすることもできるし。
 その中間で、普通に書いたらどのくらいになるかということを基準に計ればいいんでないの。

 ちなみに、重たくなりそうな話を選ぶなら簡単。
 「家族」が絡んでくる話は、みんなそう。

 まえにお前は家族の話を書きたがると言ったろ。正確に言うと、「家族の重たい話」なわけだな。おまえは放置しておくと、すぐに家族が重たいという話を書きたがる。
 ちなみに2号あたりに「家族」の話を書かせると、どう書いても、軽い話になる。
 「家族」というものへの認識の違いからそうなる。





>弟切
>ペットの話、起、その21書き直し・3

 家まで尾行するのはいいのだが、返してもらう約束を取り付けちゃったら、いかんだろ。
 その後が続かなくなる。

 んじゃ、葛藤がいちばん盛り上がるお手本な。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・朝、主人公は母親に、子供のころ大切にしていたぬいぐるみを捨てたと告げられる。
・もう収集車が来てしまう時間。ぬいぐるみを回収するため、慌ててごみ捨て場に向かう。
・回収車よりも早くゴミ捨て場に到着するが、ぬいぐるみが見あたらない。角を曲がってゆく女の子が、ぬいぐるみを抱いているのを見かけて、その後を追いかける。
・女の子をつけている主人公。「僕のです。返してください」と言い出すことができず、彼女の家までついていってしまう。家の場所と表札を確認して、その日は引き上げることに。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 ここに続く物語の「承」の部分では、後ろ姿と苗字しか見ていない女の子は、じつはクラスメートであったとか、なんかそんな感じの展開になると思われ。


>>ここで声をかけた理由は、彼女が帰宅してしまったら、二度と声をかけられないと思ったからです。後から「実はぬいぐるみを拾ったところを見ていて、ずっと尾行していました」などと言おうものなら、ストーカー扱いされるおそれがあります。

 ストーカー扱いさせりゃいいじゃん。波乱ってのは山谷の「山」だろう。
 ちなみに俺のほうでは、「じつは身近な女の子でした」ということにして、サプライズを与えると共にストーカー扱いを回避させている。


好きとかキライとか
No.9961 投稿日 2005年8月11日(木)06時23分 投稿者
サカモト
>新木さん
>>「好き」ということと、「愛」を持っていることとの区別がついている人間なら問題ないのだけど。
>>この場合には「愛」を持っている対象を持ち出してこい、ということね。

 最近、自覚したのですが、サカモトは人間出来てないので「愛」を把握できていません。
 広辞苑で引いてみると「愛」は強い欲望、人間や生物への思いやり、相手を慕う情とかがでてきます。「好き」は気に入って心がそれに向かうこと。
 でも、今、新木さんの言われているモノとは違いますね。
 ですので、サカモトも教えて貰ったことの確認のために、今分かる範囲内での「愛」の解釈を書いてみます。

「愛」:気付くといつの間にかやってしまっていること。やっている間は夢中になっていて、他のことは余り考えていない。自分が異常に気に入っているので、つい他の人にも伝えたくなってしまう。していると精神的に楽になれて、していないとストレスがたまる。

「好き」:見ていていいなと思うこと。大体、自分の出来ないことを見て思うことが多い。あこがれなどに近い。


>>はじめの一杯のビールをぐぐっと煽るときの感じにも「愛」がある。
>>自分が飲むときの感覚だけでなく、ビールを飲んでいる人の様子にも「愛」がある。

「愛」=「こだわり」なんでしょうか。
「愛」を感じているモノについては労力を惜しまないですし、徹底的にこだわります。
 で、読んでいる側も書いている者のこだわりを感じて楽しくなるのかなぁと。
 ですので、今度は、自分が自然にこだわれるモノをテーマにして書いてみます。



>白石さん
>>女の子を書いているつもりが女の子に見えないということは、白石自身が男っぽいのかもしれません。

 いえ、他の作品に出て来た女性のキャラクターはちゃんと女の子に見えていましたよ。
 男性を意識して書いた分、女性のキャラクターにも男っぽい部分が出たのではないでしょうか。
 今回は男性の意識を主題に書かれたとのことでしたので、これって良い結果だと思います。

 新作は……頑張ります。


--------------------------------------------------
■新課題

サカモト1
・大好きなクラスメートの女の子にキスをされて起こされる夢を見る。起きてみると飼い犬が自分の顔を舐めていた。

サカモト2
・朝早く起き、20分ほど前に教室に着く夢を見て起きる。時計を見てみると一時間目が始まっている時刻だった。

--------------------------------------------------

時間:一時間半


新課題3
No.9962 投稿日 2005年8月11日(木)20時53分 投稿者 まこと
 ひとつのネタに、派生バリエーションをつけてやってみます。

---------------------------------------------------
まこと16
・バイト先に入ってきた新人を指導する主人公。忙しくてそれどころではなかったのだが、教える楽しみを見つけた。

まこと16(2)
・入部してきた後輩を指導する主人公。人に教えるのが苦痛だったが、やってみると案外楽しかった。

まこと16(3)
・転校してきた子のお世話をするクラス委員。面倒だなと思うが、話がはずんで楽しくなった。

・まこと16(4)
・生徒会長の引継ぎをする主人公。なにやらさびしい心もちになるが、頼りなる生徒会ができることを楽しみに思う。

まこと16(5)
・赤ちゃんが生まれて兄になった主人公。主役をとられた気分だが、赤ちゃんのいる生活は楽しいものだった。
---------------------------------------------------

 派生バリエーションになってるのかなぁ。自分では、分からない。


盆や盆
No.9963 投稿日 2005年8月12日(金)00時12分 投稿者 弟切 千隼
>自己課題、ペットの話、起のアイディア出し

 No.9960で、新木さんに案その21を書き直してもらいました。葛藤する時間を引き延ばして、なおかつ承へと話を続けられるようになっていますね。
 これを参考にさせていただいて、新しい案を提出します。今回の強化項目は以下のとおりです。


1)葛藤を入れること。可能な限り葛藤の時間を長引かせること。
2)主人公の動機がはっきりしていること。
3)山場を作ること。とにかく盛り上げること。
4)主人公とヒロインと、二人ともに好感が持てること。
5)主人公の目的を途中で変えないこと。
6)最初と最後で別人にしないこと。


ペットの話、起、その22
―――――――――――――――――――――――――――――
・街中をぶらついていた主人公は、見知らぬ女の子(ヒロイン)に声をかけられる。
・ヒロインは、主人公を知り合いの誰かと間違えているらしい。彼は彼女が好みのタイプだったので、適当に話を合わせて本人を装う。
・ヒロインが誘って、二人で遊びに行くことになる。(注1)彼女が無邪気にはしゃぐ様子を見ているうちに、主人公は彼女を騙しているのが心苦しくなる。しかし、人違いですと言い出せない。
・主人公は、彼女と携帯番号を教え合って別れる。最後まで人違いだとは言えなかった。
―――――――――――――――――――――――――――――


注1:ここは、映画を観に行くでも、カラオケに行くでも、その他のアミューズメント施設に行くでも何でもいいです。要するに、普通の高校生がデートに行きそうなところへ行く、ということです。


起承の流れ:
 「主人公がヒロインと出遭う」→「ヒロインの知り合いに成りすます」という流れです。


転の方向転換:
 主人公は、「騙してでも、好みの女の子とデートできてラッキー♪」という感じでした。それが、彼女を騙していることに罪悪感を持つようになります。



お知らせ:
 弟切は明日から帰省します。自宅に戻るのは8/15(日)の夜になります。それまでここには書きこめません。


順番
No.9964 投稿日 2005年8月12日(金)01時29分 投稿者 白石 尚

>#9951のタネ、並べ替え

 おのおののタネの中から、白石が書きたいと思った内容を出し、それを基準に並べ替えました。
 
 ───────────────────

1.厳しすぎる母親とケンカして家出した主人公が、家出先の友人の母親にいたれりつくせりの接待を受け、自分の家の方が居心地がいいと思った。

※書きたいこと──約束違反は徹底して許さない母親に、正面から対決しなかった自分は卑怯だったと反省する主人公。

 ───────────────────

2.家ではまったくだらしない母親を嫌いな主人公だが、外に出ると驚くべき豹変ぶりを見せる母親を尊敬する。

※書きたいこと──母親の気持ちがわからなくて近寄りがたかった主人公が、自分はガキだったと知った。

 ───────────────────

3.生意気な後輩になんくせをつけてしごいていた主人公が、実はその後輩にあこがれられていると知って、ますますしごいた。

※書きたいこと──へこたれない後輩に学びながらも、自分のメンツのために闘う主人公。

───────────────────

4.いつも学校に忘れ物を届けてくれる母親に、恥ずかしいからやめてくれと言いたくてしょうがない主人公が、自分が忘れ物をしなければいいのだと気付いた。

※書きたいこと──筋違いの要求をしている自分に気付く主人公。

 ───────────────────

5.だらだらとするのが好きな主人公は、友人に刺激されてピシッとしようとするが、やっぱりダラダラしている方が自分らしいと無理をしないことにした。

※書きたいこと──このままの自分ではいけないと真剣に考え始める主人公。

 ───────────────────

6.好き嫌いの多い妹に腹が立った主人公は妹に怒鳴りちらすが、頑固な妹に太刀打ちできない。

※書きたいこと──妹のわがままには筋が通っていることに気付く主人公。

 ───────────────────

7.昼食時に次々と用事を言いつけられて食べられずに頭にくる主人公が、用事をやっているうちに夢中になって、結局夜まで食べるのを忘れていた。

※書きたいこと──仕事は自分のためにやるものだと気付く主人公。

 ───────────────────

8.身勝手な男友達をもてあました主人公が、彼のあまりの不器用さに好感を持った。

※書きたいこと──不器用な友人を、バカじゃねーのと思いながら、惹かれていく主人公。

 ───────────────────

9.母親に頭があがらない父親を情けないと思っていた主人公が、父親の男らしさに触れた。

※書きたいこと──普段母親の言われるがままになっている父親は、世を忍ぶ仮の姿なのだと主人公は知る。

 ───────────────────

10.友人が大事に持ってきたメロンパンを黙って食べてしまった主人公が、そんなに好きならもう一個やると友人に言われ、とても困る。

※書きたいこと──人を困らせようとして思惑がはずれ、恥ずかしくなる主人公。

 ───────────────────

 家族ものを軽く書くのは絶対に無理なのかなと、あがいた結果です。



>結局花火には行けなかった白石が考えたタネふたつ

11.強引な友人を迷惑に思っている主人公だが、最後にはいつも友人の一途さに負けてしまう。

12.花火大会に行くつもりだった主人公が、自宅で花火の音を遠くに聞き、一緒に行くはずだった友人のことを思う。


 今日はここまでです。 白石


↑ねぼけてる 
No.9965 投稿日 2005年8月12日(金)01時43分 投稿者 白石 尚
  
>>おのおののタネの中から、白石が書きたいと思った内容を出し、それを基準に並べ替えました。
  ↓
 おのおののタネの中から、白石が書きたいと思った内容を出し、それを基準に「重たい話」順に並べ替えました。

 失礼致しました。


少年
No.9966 投稿日 2005年8月12日(金)21時35分 投稿者 白石 尚
 
 最近、若い男の子が気になります。
 小学校高学年から高校二年生くらいまで。

 できることなら取っつかまえて、「ねえ、今、なに考えてる?」って、聞きたいくらい、かわいいです。
 
 特に、自転車で坂道を下っている時の少年の表情が好きです。

 今日は課題提出のみ。
 白石1000字課題 No.17「大田先生」です。
     ↓
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1321&e=res&lp=1321&st=0


 よろしくお願いします。

 白石は15日夜まで書き込みできません。


どっこい生きてた。
No.9967 投稿日 2005年8月12日(金)22時55分 投稿者 魚住雅則
お久しぶりです。魚住です。
本業の都合により、しばらく課題から遠ざかりROMのみ続けていました。
今月いっぱいは課題にとりくめるメドがたったので、また訓練させてください。


>最近の流れ
タネ課題の主目的について、新木さんとみやびさんふたりの間でやり取りが行われ、なにやら了解がとれた模様。何度か読みなおしてみましたが、わかったようなわからないようなあやふやな心持ちです。

……わたし、気になります。(千反田える)

時間いっぱい効果的に課題にとりくむため、ともかく自分なりにまとめてみました(筋道たてて説明する練習も兼ねて)。
なにか読み違っていたり勘違いしていたら、教えてくださると助かります。


●みやびさんは、
「(最初の段階では)深く考えずにたくさんアイデアを出していこう。抽象化せずに具体的にタネを作っていこう。そうすれば当初の目的である「アイデアを日常的に出す」ことを習慣にできる。その後でパターンの分類なり、整理なりしていくべきだ。
アイデアを抽象化する能力は、出そろってきたタネを比較検討することで、あとから伸ばしていけばいいじゃないか」

(アイデア出しの習慣をつけることを優先。後から抽象化、検討していく)

●新木さんは、
「アイデア発想の段階からある程度抽象化しておいて、ひとつのタネから変更可能な部分(パーツ)を見極めておくべきだ。
さきに抽象化しておけば、骨格となるパターンひとつから幾通りものバリエーションを増やすことができるだろう。
まず抽象化する能力を鍛えておかなければ、タネの数をそろえることすら難しいじゃないか」

(浮かんだアイデアそれぞれについて、抽象化、検討することを優先。その結果をふまえて派生アイデアの数を増やしていけばアイデア出しも自然に習慣になる)

ということであっていますか?
ならべて見ると、最終的な出口はおなじで入り口が異なっているような印象を受けました。

上の内容がおかしくなければ、両方ためしてみてどちらが自分に向いているか考えます。
まず「タネを抽象化せずに具体的に」から。

>1000字のたね

1 子供っぽくみられるのが嫌で、猫舌であることを隠してコーヒーをあおるが、熱さを我慢できずに噴き出してしまう女の子。

2 健気にがんばる妹を援助しようとして、自立を邪魔するなとまわりに叱られる兄。

3 自転車をこぎながら機嫌よく鼻歌をうたっていたら、後ろから走ってきた意中の男子に追い抜かされる。鼻歌を聴かれていたと顔を真っ赤にする女の子。追っかけて鼻歌が聞こえていたか訊きたいが、恥ずかしくて訊けない。

4 早朝のランニングでよく顔を合わせる同じ部活の女子(それほど家が近いわけではないので、主人公は不思議に思っている)。毎朝練習熱心なことを褒めたのに、なぜか鈍感だと怒られる。

5 親のへそくりを使ってしまったところを兄にみつかってボコボコに殴られる。当然親にも報告されると思い謝りに行くが、へそくりはきちんと元にもどっていて両親はなにも知らなかった。兄がもどしてくれていたのだ(いつか金は返せと言われる)。


いろいろ
No.9968 投稿日 2005年8月13日(土)02時50分 投稿者
新木 伸
>好きと愛

>>「愛」:気付くといつの間にかやってしまっていること。やっている間は夢中になっていて、他のことは余り考えていない。自分が異常に気に入っているので、つい他の人にも伝えたくなってしまう。していると精神的に楽になれて、していないとストレスがたまる。

 それは依存症というのだ。
 「精神的に楽か、ストレスが溜まるか」なんてことは、自分自身の欲求の問題だ。
 欲求が強いか弱いかでしか計っていないのだな。

 もっと本質的な違いを問題にしているのだが。
 「愛」の強さを計るときには、欲求の強さを計ったりもする。
 しかし「愛」であるかどうかを論じるときには、強弱なんて問題にされない。

 「愛」っていうのは、自分よりも大切だということ。
 自分を捨て置いてでも、それを守りたいと思うこと。

 だからサカモトと白石とは、物事の基準が、「まず自分ありき」なのだと言っている。
 自分が楽しいか辛いかが、すべての基準にあるのだな。
 なにかが好きだったとしても、まず自分ありきであるわけで、対象の物事は自分よりも常に下に置かれているわけだ。
 愛っていうのは、対象物を自分よりも上に置くことね。つまり献身ね。酬われなくてもやることね。それが愛を持っているということ。

 おまえらなにかが好きだったとしても、自分に報酬がこないのは、いやなのだろ。
 それは恋というものね。くれくれたこら、というものね。
 小説っつーのは、読者に与えるものなのだな。与えるかわりに、なにかを与え返してもらえるわけ。プロの場合には「お金」なわけだが。


※注:クレクレタコラとは、昔のテレビ番組に出てくるヘンテコな怪獣。なぜか木の上に住んでいるタコの怪獣で、欲しいものを見つけては「クレクレッ!クレクレッ!」とねだりまくる。





>サカモト

 サカモト1もサカモト2も、それ同じ話じゃんか。どちらかが派生バージョンとなるはずだ。
 どちらも「夢を見て起きてみると、夢と近いけれど、嬉しくないことが起きていた話」というものだろ。






>まこと

 派生バリエーションを作るなら、抽象的にまとめてくるのこと。
 まこと1は、「新参者が来て面倒な役目を与えられるが、やっているうちに楽しく感じるようになる話」なわけだな。

 「まこと1(4)」と「まこと1(5)」が、その法則から外れてきているな。
 (4)では「新参者」が抜け落ちて、ただ「面倒な役目がくる」だけが残っている。
 (5)では、「面倒な役目がくる」が脱落している。

 派生バージョンを作るときには、直前のものと比べてみるのではなくて、オリジナルのもの(0番と呼ぶ)と比べてみること。
 (4)や(5)がズレてきてしまったのは、直前の(3)とかを見ながら作ったからだろう。直前のものだけを見て作っていると、誤差がすこしずつ溜まっていって、あるところから、突然別の話に化けてしまう。
 伝言ゲームをやるときに、3人目ぐらいまでは内容はだいたい正しいままだが、そこから先は急におかしくなってしまうのと同じこと。

 常に原点である(0)を見て作っていれば、何個書いても、誤差は1個分のままに留まってくれる。





>弟切
>ペットの話、起、その22

 葛藤が長時間持続しているのはいいのだけど。

 ほかでダメじゃん。
 相手を騙してデートするような主人公、好感を持ってもらえないだろ。それ一般的に悪意があるっていうぞ。
 ヒロインに悪意を向けてる主人公が、好かれるはず、ないじゃん。

 主人公の悪意をなくすか、悪意があっても許容される路線に直せば使えるだろうが、そのままではアウトだな。

 まず悪意をなくす路線。これは不可抗力にすればいいわけだ。
 はじめ声を掛けられたとき、明らかに人違いとわかってしまっているから、いかんわけだよ。わかっていたのに伝えないところで、悪意が生じる。だから「主人公もわかっていなかった」ということにすればよろしい。
 主人公のほうには覚えがないのだけど、相手がそう言っているのだし、自分が忘れているだけだろう思いこめる状況に持ち込むわけだ。

 自分は覚えていないのだけど、相手が覚えているのだから間違いないのだと思って、とりあえずデートっぽいことをはじめてみるのだけど、話をするうちに、やっぱりぜんぜん覚えがなくて、人違いだろうと確信するのだけど、しかしいまさら言い出せない。――ぐらいでないと、主人公が免責されないよ。悪意のなかったことが証明されない。

 ただしその場合、女の子のほうも、主人公の名前を知らないようにしないとならないよな。読んでくる名前が違ったら、人違いだとわかってしまうから。
 ボーイスカウトで一緒だったとか。町内会でよく一緒だったとか。地元の祭りで毎年顔を合わせていたのだとか。大学ならこのあいだのコンパで、とかいうのもありだろう。べつに昔の思い出でなくてもいいだろう。
 適度に匿名で参加する集会で、主人公にも参加した覚えのある、という縛り条件だな。


 また、悪意があっても(読者に)許容される路線もある。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・ナンパしまくっているが玉砕している主人公。二十人目にフラれたところに、向こうから声を掛けてくる女の子が現れる。
・彼女は小学校の同級生だったと言うのだが、主人公には覚えがない。完全な人違いであるのだが、二十人連続にフラれたこともあって、話を合わせてデートすることに。
・デートをしているうちに、だんだんと罪悪感が芽生えてくる。だがいまさら言い出せない。
・軽く遊んだだけで、下心は発揮しない。連絡先だけをもらって別れる主人公。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 人違いであることを黙っていても仕方がないな、と思ってもらえる路線にするわけだ。
 あとフォローも重要。この場合には、エッチなお誘いはしないで、おとなしく別れることにした、というのが、罪悪感を示す実際の行動になっているわけね。
 これがないと、「やむをえない悪意」→「反省」→「行動」という形が完成しない。
 主人公がはじめ悪意を持ってヒロインに接する話というのもありではあるが、その場合には、悪意に対して反省と行動という決着がなければならない。

 弟切の「その22」では、やむを得ない悪意でもないし、反省はあるが、その後の行動がないので、ダメなわけだ。反省が宙ぶらりんになっている。
 言動に結びつかない反省は、物語になんの意味ももたらさない。





>白石

 書きたいことを絞ってきたのは良いことだし。
 書きたい順に並べられるようになったのも進歩なのだけど。

 読まれたがる順というのも、そろそろ考えなきゃいかんぞ。

 小説というのは、読まれてなんぼなのだから。
 自分がどれだけ書きたいか、ということだけでなく、自分が関心を持っている部分に、他人の関心をどれだけ呼べるのか、ということも計って書かなきゃいかんわけよ。

 アマチュアで書いているだけなら、自分の関心のある事だけを書いていればいいのだけど。
 どんなモノを、原液濃度でなすりつけていたって、かまわない。
 孔雀の話だとかな。

 プロで書こうというなら、自分の書こうとしている「それ」が、そのままでも美味なものなのか、薄めれば美味しいものなのか、他と組み合わせれば美味しくなるものなのか、計らなければならない。
 これ、分室用語では「毒を薄めろ」という話だな。

 アマチュアの創作というのは、読みたいと思う人が読めばいい。――なのだけど。
 プロの創作というのは、書いた物に値段を付けるものなのだから。
 万人に対して価値が生じるようにしなければならない。





>1321 白石1000字課題 No.17 「大田先生」

 これは白石の何番のタネを膨らましたもの?
 ところで最近の就職事情だけど。
 ピアス付けてると就職できんのか? 白石の職場では、ピアスを付けてる男子は、それを理由に落としているわけ?

 この話の人物と、世界観、リアルなのかな?
 このあいだのマイホームパパと同じように、「生徒指導の先生」と「ぷち不良」という種類の書き割りキャラでないのかな。
 お話の中だと思って、適当に、いいかげんな気持ちで書いてないか?

 調べて書けと言っているのではないぞ。
 自分が信じてもいない人物やら、舞台やらで、適当に書いていないか、と言っている。





>タネ出し課題、ナンバリングに関して

 白石。
 他人のやっていることを、きちんと見ろよ。喉を反らしてポーズ付けてないで。ほんとにプードルだなぁ。

 タネ出しのとき――。
 まことは「まこと1」とかナンバーを振ってるだろ。
 サカモトは「サカモト1」とナンバーを振ってるだろ。
 なのにおまえはただの「1」なわけか?

 他でもない「自分」が出したものなのだから、番号だけで充分ってか?
 「白石1」とか番号を振ると、その他大勢の中に埋もれてしまうカンジで、嫌なのか?
 似たもの同士繋がりで、魚住も名前付けずに、ただ番号だけで提出しているなぁ。
 そういう自意識過剰なところが似てるんだよな。





>タネ出し課題の主目的

 いま、まだ、テスト段階だし。
 そもそも俺らプロは、君らアマチュアが、どーしてそんなにネタに困るのかが、まったくわからないわけよ。
 具体的に出してから抽象化することも、抽象化したものを先に出してから具体的なものに落としていくことも、自由自在だし、いちいち意識してないし。
 具体的なものを取り扱いながら、同時に抽象化するようなこともしているし。

 俺ら、プロの肉屋だから、肉の塊を扱いながらも、塊のどこにどんな感じで骨が通っているのかを熟知してるわけね。
 医者が人体の構造を熟知していて、どこに内臓があって、どこに血管が通っているのかを知っているようなもの。
 透視能力があるようなものだと思うべし。

 しかし俺らは、それが「あたりまえ」にできてしまえるが故に、その肉のなかに埋もれた骨を透視する能力を、素人が持っていないのが、どうしてなのかわからないでいるわけ。
 みやびさんに至っては、普通の素人は透視能力を持っていない、ということさえ念頭にないっぽい。

 どうすればそうなれるのか、上達のための道筋を探る試みだと思いねえ。


・まず具体的に1個出す。
・抽象化してアイデアを骨化してみる。
・肉の部分を取り替えて派生アイデアをいくつか作ってみる。

 ――この流れでやってみるとどうかな、という実験ね。


墓参り
No.9969 投稿日 2005年8月13日(土)08時14分 投稿者 白石 尚

>>愛っていうのは、対象物を自分よりも上に置くことね。


 この感じ、時々訪れます。
 
 自分がどういう状態の時にこの感じがくるかというと、うちの会社のお客様に接する時。お客様の描いているリフォームに対する夢や期待を、なるべく損なわないように工事を進めるには、いったいどうすればいいだろうと真剣に考える時。

 自分勝手な職人、時間を守れない職人、他の業種の職人のために少しでも仕事をやりやすくしてやろうとか、ツユほども考えない職人、仕事の報酬はお客様から頂くのだという意識のない職人。

 そういう、まわりに対する配慮の足りない職人さんに、仕事を可及的すみやかに進める必要性と方法を、どうすればわかってもらえるかなあ……
 そう思った時、「対象物を自分よりも上に置く」って感じになります。

 リフォーム工事の仕上がりが期待はずれだと、お客様は悲しむ。
 手抜き工事をされたと感じると、お客様は激怒する。
 しごく、ごもっともなこと。

 それと、うちのお客様は年齢層が50歳以上の方が多いので、白石は若造扱いされます。上から大きな心で見てもらっているというのが、よくわかります。
 でも、こっちはプロ(リフォームの)ですから、常にお客様の二歩も三歩も前を予測して動かなきゃならないのです。お客様に先を越されては、プロとしては失格なのです。


 これらは、小説を書く時にも同じように考えるべきことなのに。
 なかなかそういう状態に自分を持っていけない。

 訓練します。



>>これ、分室用語では「毒を薄めろ」という話だな。
>>万人に対して価値が生じるようにしなければならない。

 それができれば苦労はしない。
 と言うのが本音です。
 
 書きながら、つかんでいくしかないと思います。




 >1321 白石1000字課題 No.17 「大田先生」

>>ピアス付けてると就職できんのか?
>>自分が信じてもいない人物やら、舞台やらで、適当に書いていないか、と言っている。

 娘が高校生の時の実話です。
 ピアスの穴を開けている子は絶対就職試験に落ちると、先生におどされていた。

 実際はそんなことはないんでしょうけど、先生はそう指導していた。
 娘は先生の言葉をなめきって聞いていたけれど。「ピアスの穴ごとき」って。
 でも一応、就職試験のころには片耳に三つ四つあいていた穴はふさがり、穴の痕はファンデーションを塗ってごまかしていました。

 でも、読んだ人が不自然だと感じたなら、だめ。
 だいたい、この課題はものすごく上から見おろして書いていたから、なにも真実みが伝わらないのは当然だと思いました。


>>これは白石の何番のタネを膨らましたもの?

 今まで出したタネとは関係なしです。勝手なことしてすみません。



>タネ出し課題、ナンバリングに関して
>>「白石1」とか番号を振ると、その他大勢の中に埋もれてしまうカンジで、嫌なのか?

 そーれす。白石は、「みんなとおんなじ」というのが死ぬほどきらい。
 これがわたしの毒のもとだろうと思いました。




 今から旦那の実家に里帰りです。

>タネ提出

白石13.本当はいやだと思っていることをまわりに悟られないように、楽しんでいる風を装える友人はすごいと思った。

 具体的には、里帰りなんかしたくない白石の話とか。
 ナンバリングに自分のハンドルネームを付けるのが死ぬほどいやだけど、しぶしぶ付けている白石の話とか。

 そうしないと、みなさんに迷惑がかかります。
 

 
 白石


新課題4
No.9970 投稿日 2005年8月13日(土)14時41分 投稿者 まこと
 指摘を参考にして、派生バリエーション編、2回目に挑戦します。
 
---------------------------------------------------
まこと17
「苦手な相手と接近した主人公が、誤解だったことに気づき、気持ちを変化させる話」

まこと17(2)
・高飛車な態度の転校生と一緒の係をさせられる主人公。ひどい人見知りをする子だと分かり、フォローをしてあげるようになる。

まこと17(3)
・家に寄り付かない遊び人の兄が、バイトした金だけでは、足りないと金を要求してくる。実は、式を挙げていない両親へ結婚式をプレゼントをするつもりだと知り、喜んで手助けする。

まこと17(4)
・主人公を見下した感じのクラスメート。隣の席になって、ガリ勉君の彼が、スポーツ万能の主人公にコンプレックスを持っていたのだと分かる。誤解がとけ話しかけるようになる主人公。

まこと17(5)
・おっかない先生を嫌っていた主人公。卒業式行事の握手の際、やる気にさせるためだったと告白される。感極まって先生を抱きしめる主人公。
---------------------------------------------------

 くさいっていうか、感激系の話だったな。


いろいろ
No.9971 投稿日 2005年8月14日(日)02時54分 投稿者
新木 伸
>白石

>>でも、こっちはプロ(リフォームの)ですから、常にお客様の二歩も三歩も前を予測して動かなきゃならないのです。お客様に先を越されては、プロとしては失格なのです。
>>これらは、小説を書く時にも同じように考えるべきことなのに。
>>なかなかそういう状態に自分を持っていけない。

>>これ、分室用語では「毒を薄めろ」という話だな。
>>万人に対して価値が生じるようにしなければならない。
>>それができれば苦労はしない。

 できる、できない、苦労する、しない、とかいう話をしているのではなくて。
 それができないことには、絶対に(小説の)プロにはなれんよ、と、そう言っているのだけど。
 小説のプロとしての、最低条件の話をしているわけね。

 プロ意識のなんたるかを、他業種とはいえ知っている白石は、他の連中よりは恵まれているのではないかな。
 他で知っているその意識状態に、小説を書くときもなればいいだけ、と、知っている。
 二十歳で、学生で、小説書こうというやつは、「その意識状態」がどんなものかも知らんわけよ。プロ意識っていうものを、これまで一度も持ったことがないから。

 ちなみに「愛」はもちろんお客様にも向けるけど、仕事自体にも向けなきゃいかんよ。
 お客さんのほうを100%向いているのも職人だし、仕事のほうを100%向いているのも、また職人だな。
 俺の仕事がわからんやつは読まなくていい、とか言っちゃう頑固作家がいてもいい。
 ただこの手合いは、よっぽどいい仕事をやっていなければ成立しないけどね。「それができるのは世界でもその人だけ」くらいの域にないと、頑固職人にはお呼びが掛からない。
 小説家というのは、お客さん100%と、小説100%との間の、どこかに立っているもの。




>お客さんに向き合う

 小説の場合、お客さんに向き合う心境の発達を阻害しているのが、「読み手の顔が見えない」ということ。
 アマチュアが成長しない、もしくは、成長が止まってしまうことの原因の多くは、読み手を得られないことにある。

 ここには二つの意味があり、ひとつは文字通りの意味で、読んでくれる人がいない(少ない)というもの。
 もうひとつの意味は、小説の善し悪しのわかる読み手がいない、ということ。
 そこらの素人をつかまえて読んでもらっても、「いいんじゃない」なんて言葉しか出てこないのだから、これでは意味がない。他人の創作物に関して「ダメ」と理由付きで言える人がいないわけね。感じた通り言ってやる度量という面でも、指摘能力という面でも。





>毒を薄めろ

 これは、自分の趣味と、お客さんの趣味を擦り合わせろ、という話だぞ。
 この洗面所はこうしたほうが良いしカッコいいし、と思っていても、お客さんが別の好みを持っているのなら、実際の工事ではどちらを選択するのかという話だ。
 白石が深刻さMAXの話を書きたくても、原液濃度ではお客さんが引いちゃうようなら、もうすこし薄めてみようか、と思いやる心だ。

 ただし、上にも書いたように、お客さんの顔色が見えないことが問題なんだよな。
 きちんと読者の顔色が見えているなら、ブルーな顔をしているのですぐにわかるだろうけど。白石は読者を持っていないから、判断のしようがない。





>ピアスを付けていると就職に落ちるか

>>娘が高校生の時の実話です。
>>ピアスの穴を開けている子は絶対就職試験に落ちると、先生におどされていた。

 おまえのとこの職場は、ピアスの穴を付けている若者はそれを理由に不採用にするのか、と訊いているのだが。
 学校の先生が実際にそう言っていた、なんてことは、訊いていない。

 実際にはピアスの穴で落とされることはなく、学校の先生がそう言っていただけなのであったら、それは学校の先生が「世間知らず」だったという、それだけのことだろ。


 この話に真実味が出ない理由として、白石は「高みから見下ろしている」と自己分析しているわけだけど。

 あの話が、「頭の固い杓子定規な先生に難癖つけられて、気分が重たくなる話」であったなら、先生側は高みから見下ろすように書いていて構わないわけね。
 いつもの白石の深刻度MAXな話ならいいわけよ。

 しかし実際に書こうとしていたあの話は、「フレンドリーな先生のために、素行を改めようかと思う話」なわけだろ?
 その話の先生は、高みから見下ろすタイプじゃだめなわけだよ。

 フレンドリーな「良い先生」を出していながら、先生の言動として「杓子定規のバカ教師」という悪いステロタイプ(書き割り)をやってしまっている。ここに間違いがある。
 「良い先生」であるべきところに、「典型的悪い先生」を出してきていたわけだな。
 ここに「嘘」がある。
 よってあの話には「真実味」が出てこないのだ。

 その「嘘」がどうして出てきてしまったのか、徹底的に自己分析すること。

 先生の造形をしようとしていなかった?
 それとも、一度はしようとしたけど、尊敬のできる先生を知らなかったので、ああなってしまった?





>タネ出し

>>白石13.本当はいやだと思っていることをまわりに悟られないように、楽しんでいる風を装える友人はすごいと思った。

 実体験からヒントを得て話を作る姿勢はよいが。
 この話は、読みたかねえなぁ。
 この主人公、たぶん、「すごい」とそのとき思うだけで、自分自身はなんにも変わらないんだろうなと予想が付く。斜に構えた皮肉っぽさが読後感として残るのだろう。だからイヤー。





>人と同じ

 自分が平凡だと思っている人は、人と違っていること、非凡であることを求める。
 自分が非凡だと痛感している人は、人と同じであること、平凡であることを求める。

 人と違っているということは、そんなにいいことなのかなぁ?
 非凡に憧れるやつは、人と違っていると周りの人に賞賛されまくり――とか思い描いているのだろうけど、普通でないということは、それはただ孤独なだけだぞ。
 自己の確立のために、特別であることを求めるのって、オリジナリティというものの歪んだ解釈だぞ。アイドルに憧れる中高生みたいなもんだぞ。
 平凡であることと、唯一無二であることとは、相反するものではないのだが。

 俺の場合、自分が人と同じであることを証明するために小説を書いているようなもんだが。自分が面白いと思うもの、良いと思うものを、他人も同様に感じてくれるなら、ほうら、僕も人とおんなじだ――と、胸を張れる。





>まこと

 タネ出し課題のやりかたが違うぞ。

・まず「具体的なもの」を出す。
・つぎにそれを骨にしたものを出す。
・骨にしたものを再度肉付けして、派生バリエーションをいくつか作る。

 というのが手順なわけだが、おまえの場合、最初の「具体的なもの」がないじゃんか。
 最初にエピソードが骨の状態で出てきているのか?

 あとおまえの場合、それぞれの各工程の時間も申告のこと。


新課題、時間付
No.9972 投稿日 2005年8月14日(日)17時10分 投稿者 まこと
 またしてもカン違いがありまして、軌道修正しました。新方式で課題をやります。

>>・まず「具体的なもの」を出す。

 ということで、具体的なものからいきます。


まこと18
・クラスメートの少女が手相を見てくれることになった。主人公は、ばかにしていたがあまりに当たるので、耳を傾けるようになった。
(5分)


>>・つぎにそれを骨にしたものを出す。

まこと18(骨)
・特技を披露してくれるのだが相手にしない主人公。案外役に立つと知って、心を動かされる話。
(5分)


>>・骨にしたものを再度肉付けして、派生バリエーションをいくつか作る。

 バリエーションは、出てきた順番に並べてあります。

まこと18(2)
・兄から痴漢撃退法を見せられる少女。少年のような容姿の自分には必要ないと思っていたのだが、やってみたら技が決まる。兄妹喧嘩に使えそうだと、本腰をいれる少女。

まこと18(3)
・彼氏が自慢の料理を作ってくれることに。興味がなくて遠巻きに眺めていた少女だが、生涯料理をしなくてすむのではとひらめく。すばらしいことだと、褒めはじめる少女。

まこと18(4)
・少女のために友人がピアノを弾いてくれる。あくび交じりで聴いていたが、少女のあこがれの人もピアノが好きだと教えられる。曲を覚えたいと懇願する少女。

まこと18(5)
・バイクの腕を自慢する親友に対し、またかと思う主人公。バイトを忘れていた主人公が遅刻のピンチに陥ると、田んぼのあぜ道を爆走して送ってくれる。感激する主人公。

まこと18(6)
・ネットオークションで、狙った獲物を次々落札していく姉。面倒なことが嫌いな主人公は横目で見てるだけ。すると、欲しかったけどあきらめた、幻のフィギュアが出品されていた。姉に飛びつく主人公。

まこと18(7)
・先生が書道の腕を披露してくれているのに、うわの空の主人公。字が上手だと試験の心証を良くするかもと聞かされ、目を輝かせて見入る。

まこと18(8)
・親友が犬に芸をさせる。主人公はつまらない。しかし、芸につられて女の子たちが寄ってきた。手のひらを返したように、親友を手伝おうとする主人公。

まこと18(9)
・写真を見せてくれるカメラマンの友人。ろくに見もしない主人公だったが、すっぽんぽんのおねーちゃんの写真があると聞かされる。熱心に見はじめる主人公。

まこと18(10)
・ライブに招待された主人公。なにが面白いのか分からなかったが、ヘッドバンキングしていたら頭がからっぽになった。ストレス解消になると気づき、喜ぶ。
(50分)


アイ、あい、愛
No.9973 投稿日 2005年8月14日(日)22時18分 投稿者
サカモト
>「愛」っていうのは、自分よりも大切だということ。
>自分を捨て置いてでも、それを守りたいと思うこと。
> 愛っていうのは、対象物を自分よりも上に置くことね。つまり献身ね。酬われなくてもやることね。それが愛を持っているということ。
 
「好き」も恋も分かりますが、「愛」という概念は今のサカモトにはないです。
 もともと知らないのだから、分かる方法も思い浮かばないッス。
 子供が出来たらそんな感じなのかな〜と漠然と想像するくらい……。
 正直、「なんだその概念は?」という感じです。
 
 元々、自分本位な人間なので、報酬を返して貰える恋の方は何となく分かります。
 でも、愛の方は……。
 愛ってもとうと思って、もてるモノなんでしょうか。
 それとも、探してみると意外と自分の中にあるのか。
 付き合ってるとき、無意識にやってたりとか。
 とりあえず、他の人はどうなのか聞いてみます。


>>サカモト1もサカモト2も、それ同じ話じゃんか。どちらかが派生バージョンとなるはずだ。
>>どちらも「夢を見て起きてみると、夢と近いけれど、嬉しくないことが起きていた話」というものだろ。

 サカモト2が派生バージョンです。
 だから、「サカモト1(2)」という表記にするべきでした。
 すいません。まことさんに書かれた派生の部分を読み落としていたんすね。
 シンデレラ課題(現在進行中)の時に、一個作ったらその後で派生をいくつか作れば時間短縮できると2号さんに教えて貰っていたので、派生を作ったのですが、表記の書き方には気づきませんでした。
 
 仕事がたまってきているので、すいません、課題は明日だします。


投稿
No.9974 投稿日 2005年8月15日(月)01時09分 投稿者
津荒夕介
 1000字課題 No.4「独り、海」
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?tw=&log=&search=&mode=&v=1322&e=res&lp=1309&st=0


 投稿してから、失敗に気づく。とか。
>>ついに肩の辺りまでの深さまで来て――弘は止まった。
>>岸を見ると、荷物が小さく見える。やけに遠くまで来た気がした。
 までまで、言い過ぎ。
 
>>波が肩にあたるようになって、弘は止まった。
>>岸を見ると、荷物が小さく見える。やけに遠くまで来た気がした。
 かな……。

 とりあえず、旅行に行ったのを使って、書いてみました。


クラゲの爆撃
No.9975 投稿日 2005年8月15日(月)01時45分 投稿者 弟切 千隼
 故郷から自宅に戻りました弟切です。駿河湾で、クラゲに刺されたりクラゲに刺されたりクラゲに刺されたりしていました(^^;
 十年分くらいまとめてクラゲに刺された気がします。いつもはこんなにクラゲに遭わない海なのですが、たまたま潮流の関係でクラゲが寄り集まったようです。

 どんな種のクラゲに刺されたのか知りたくて、潜ってみました。素潜りです。目の前を、十頭以上のアンドンクラゲが泳いでゆきました。
 アンドンクラゲは、カツオノエボシと並んで、日本近海でヒトを刺すクラゲの代表です。カツオノエボシに負けず劣らず痛いです。弟切はカツオノエボシに刺されたこともありますから、わかります。

 「これで、アンドンクラゲに刺された状況を小説に書けるぞ」と思いました。あれは、痛みというより電撃に近いです。ばちばちっと来ます。アンドンクラゲの異名を「電気クラゲ」という理由が、よーくわかりました。(「電気クラゲ」は、カツオノエボシの異名として用いられることもあります)



>ペットの話、起、その22

 主人公に好感を持てないためにボツ、ということがわかりました。正当な理由のない悪意を持った人が、好感を持たれるはずがありませんね。
 悪意をなくすか、許容できる範囲の悪意として、好感の持てる主人公になるよう、書き直します。


いろいろ
No.9976 投稿日 2005年8月15日(月)04時43分 投稿者
新木 伸
>まこと
>まこと18

>>・クラスメートの少女が手相を見てくれることになった。主人公は、ばかにしていたがあまりに当たるので、耳を傾けるようになった。
>>・特技を披露してくれるのだが相手にしない主人公。案外役に立つと知って、心を動かされる話。

 骨の取りかただけど。
 「手相占い」を「特技」としてまとめてしまうやりかたに違和感を持った。

 「特技を披露」という骨から作った派生バリエーションに、「占い」の近縁が一個も出てきていないところを見ると、骨の取りかたが違うのではないか?
 また「ばかにしている」に相当するような、主人公の初期態度のないものが多い。
 披露してくるのが「占い」だから、主人公はばかにするのだよな。通常の特技を見せられたのなら、せいぜい無関心が関の山だよな。

 骨の取りかたが、もうひとつ存在している。
 それはこんな感じ。

 「友達がおまじない(占い)をしてくれる。はじめ否定的だった主人公も、実際に御利益があるので、信じる気になる」

 「手相」というものには、まず「占い」という属性があるわけね。
 そして占いはおまじないと近縁なわけだ。その共通項は、迷信であるということ。非科学的ではあるが、御利益があると信じている人がいるということ。
 この話の構造としては、はじめ否定派か懐疑派だった主人公が、御利益を見ることで転ぶというものとなる。

 11個のタネを見回してみると、0番のタネだけ、他と違って浮いているわな。
 0番だけがイレギュラーだったわけ? それとも他の10個が骨の取りかたを間違えてしまったために、違う話になっていたわけ?

 「おまじない(占い)系の特技を披露」か、もしくは「迷信を言ってくる」みたいな骨で数個ずつ作ってみて、どっちのほうがより0番と似ていてしっくりくるのか、確認してみること。





>サカモト

>>「好き」も恋も分かりますが、「愛」という概念は今のサカモトにはないです。

 充分に与えられていない人間ってのは、まだ自分が与える側に回れないのかな。
 人生の貸借が借り側に傾きはじめたと感じた人間は、与えることで帳尻を合わせようとするもんだけど。

 んで、小説というのは、自分が与えられ足りないかったものを分捕るための再チャンスではなくて、読者に与えるためのものなわけね。
 くれくれたこらには、小説は書けんぞ。


>>正直、「なんだその概念は?」という感じです。

 なんだその概念は、とか言われても、世の中にありふれてるじゃん。
 母体が危険だと言われていても、子供を産もうとする母親の話とか。そして出産後に自分は死んじゃって子供だけが残るとか。
 恋人を守ろうとして命を落とす青年の話だとか。

 生き死に取り扱う話は、深刻さを容易にもてあそぶようで趣味じゃないのだけど。
 人間、死んだら終わりで、それまで得たものもなにもかもゼロになるわけで、とてもわかりやすい構図なんだよな。
 自分本位の人間がもっとも怖れるのは、自分が死ぬこと。死んだら自分はなにも受け取れなくなってしまうから。
 命と引き替えにしても……、という構図は、自己より大切なものを描くためによく使われる構図だが。

 その構図を使って、なにか身近な想像できない?
 もし彼女ができて、二人でデート中にチーマーに取り囲まれたとして、自分が犠牲になることで彼女が助かるなら、自分はボコられて脳挫傷で死んでもいいかな、とか。
 そんな想像とか、できんもんかな?

 ちなみにそこらの親の、誰でもいいから掴まえて訊いてみるとする。
 自分と子供と、どちらか一人しか助からないと言われたら、どちらを優先させるか。
 ――てな質問をしたとする。
 まずほとんど、九十何パーセント以上の親が、「子供」と即答するはずだ。
 1パーセントとか、2パーセントとか、わずかな親は「自分」と言うだろうけど、まあそういうのは例外だな。親になってはいけない人間が、なにかの間違いで親になってしまったケースだ。


課題。
No.9977 投稿日 2005年8月16日(火)00時18分 投稿者 魚住雅則
今日はふたつです。

>1000字タネ

●魚住6
 同級生の女の子が見知らぬ男と歩いているところを見かけて、なぜか激しく動揺する主人公。一緒に歩いていた男は彼女の兄だったことが分かるが、きまりが悪くて不機嫌をよそおう。その様子をみて嬉しそうににやにやする女の子。

●魚住7
 ずっと「さん」付けで呼んでいたクラスメートと一緒に掃除をすることになった主人公(女の子)。クールで近寄りがたいと思っていた彼女が意外とおっちょこちょいだと分かり、フレンドリーに呼び捨てにできるようになる。



みみず腫れ
No.9978 投稿日 2005年8月16日(火)01時38分 投稿者 弟切 千隼
 クラゲに刺された痕が消えない弟切です。触手で打たれた形そのままに、手首にみみず腫れができています。
 何箇所も刺されたうち、この手首の傷が最も痛くて、最もひどく腫れました。同じアンドンクラゲに刺されたはずなのに、他の部分はほとんど痕が残っていません。何が違ったのだろうと不思議です。



>自己課題、ペットの話、起のアイディア出し

 案その22を書き直しました。主人公に好感を持たれるようにしたつもりです。悪意があっても許容範囲の悪意、というところを狙いました。
 今回の強化項目は以下のとおりです。


1)主人公とヒロインと、二人ともに好感が持てること。
2)主人公の動機がはっきりしていること。
3)山場を作ること。とにかく盛り上げること。
4)葛藤を入れること。可能な限り葛藤の時間を長引かせること。
5)主人公の目的を途中で変えないこと。
6)最初と最後で別人にしないこと。


ペットの話、起、その22書き直し
―――――――――――――――――――――――――――――
・主人公は彼女にふられたばかり。気持ちを鎮めようとがむしゃらに歩き回る。だが、女性が全員自分をふった彼女に見えて、いらいらが募る。
・見知らぬ女の子(ヒロイン)が主人公に声をかける。彼女は彼を知人の誰かと間違えているらしい。主人公は、彼女に意地悪をしてやろうと知人のふりをする(注1)。
・主人公が誘って、二人で遊びに行くことになる(注2)。彼女は主人公に対して、細やかに気を遣ってくれる。主人公は、ヒロインと自分をふった女とは別人であり、彼女を騙すのはお門違いだと気づく。しかし、今さら人違いとは言い出せない。
・二人で遊んでいるうちに夜になる。主人公は彼女に手を出さず、家まで送ってゆく。最後まで人違いだとは言えなかった。
―――――――――――――――――――――――――――――


注1:この時、主人公の目には、すべての女性が「自分をふった女=自分にひどい仕打ちをしたやつ」に見えています。主人公は、ひどい仕打ちをされた仕返しをしようとしています。

注2:ここは、映画を観に行くでも、カラオケに行くでも、その他のアミューズメント施設に行くでも何でもいいです。普通の高校生のデートらしいことであればいいです。


起承の流れ:
 「女性にひどい目に遭わされた主人公」→「女性に仕返しをしようとヒロインを騙す」という流れです。


転の方向転換:
 女性全員を敵視していた主人公が、それは間違いだと気づきます。ヒロインを騙しているのが心苦しくなります。


>弟切
No.9979 投稿日 2005年8月16日(火)02時10分 投稿者
新木 伸
>弟切

>>・主人公は彼女にふられたばかり。気持ちを鎮めようとがむしゃらに歩き回る。だが、女性が全員自分をふった彼女に見えて、いらいらが募る。
>>注1:この時、主人公の目には、すべての女性が「自分をふった女=自分にひどい仕打ちをしたやつ」に見えています。主人公は、ひどい仕打ちをされた仕返しをしようとしています。

 読み捨て度100%だな。

 この主人公のどのへんが、好感を持ってもらえるというのだ?
 おまえ、不機嫌そうな顔してるやつと顔を合わせて、そいつに好感持てるわけ?

 すでにそいつと窮地の間柄であるなら、心配してやるかもしれないけど、初対面で不機嫌な顔してるやつに対しては、どうなんだ?


確認作業
No.9980 投稿日 2005年8月16日(火)07時18分 投稿者 まこと
 骨の取りかたを間違えてしまったために、派生バージョンが違う話になってしまいました。
 ところが、言われてもなおピンときていなかったりします。味音痴ってことですね。しかもこの味音痴、相当ひどいかもしれない。どーしよー。


>>「おまじない(占い)系の特技を披露」か、もしくは「迷信を言ってくる」みたいな骨で数個ずつ作ってみて、どっちのほうがより0番と似ていてしっくりくるのか、確認してみること。

 ということで、これより、0番と似ていてしっくりくるものはどちらか、確認作業に入ります。
 まったく自信がございません。

---------------------------------------------------------------

「おまじない(占い)系の特技を披露」の派生バージョン

まこと18(11)
・友だちはタロットが得意。主人公は解説を適当に流している。そうしているうちに占いが当たってしまい、真剣になる主人公。

まこと18(12)
・おばの占星術は恐ろしいほど当たるという。笑っていた主人公だが、それがすぐ現実になった。信じはじめる主人公。

まこと18(13)
・霊能力研究会のメンバーは、コックリさんと交信できるらしい。しかたなくその場にいた主人公のもとに、お告げ通りの連絡が入った。おそれいる主人公。


「迷信を言ってくる」の派生バージョン

まこと18(14)
・流れ星に願いを叶えてもらおうと誘う友人。いいかげんな願いを言う主人公だが、その場で叶ってしまい、がぜん乗り気になる。

まこと18(15)
・朝見る黄色いワーゲンは吉兆だと喜ぶ友人。冷めた目で見ていた主人公だが、ふたりの足元に現金が落ちていた。ふたたび車道を眺める主人公。

まこと18(16)
・主人公はファッションでミサンガをしていた。ミサンガが切れ、友人に縁起がいいと言われる。ばかにして取り合わなかったのだが、女の子が逆ナンしてきた。新しいミサンガが欲しくなる主人公。

(作るのに25分、直すのに35分)
--------------------------------------------------------------

>0番に近いのはどっちか

>>・クラスメートの女の子が手相を見てくれることになった。主人公はばかにしていたがあまりに当たるので、耳を傾けるようになった。

 正直に申しますと、どっちも同じに見えます。
 十把一絡げな視力をしているようで。マジわかんないっス。
 病気ですかね。これ、訓練しだいで治るものなのでしょうか。心配。


>まこと
No.9981 投稿日 2005年8月16日(火)08時30分 投稿者
新木 伸
>まこと

 占いと迷信の区別が付かなくても、まあ仕方ないんじゃないの。

 このふたつのなにが違うかというと――。
 「占い」は特技の一種(特殊な資質=霊的能力を必要とする特技)であるということ。
 「迷信」は特技でもなんでもなくて、ある特定の知識を持っているかどうかね。

 じつはまったく別々なものなのだが、印象は似ている。

 「迷信を言う」のタネの派生バージョンには、「科学的知識を持ち出すが、はじめは信じてもらえない。証明することで信じてもらえる」とか、「パソコンで写真が焼けると祖父母に言っても信じてもらえない。デジカメの写真を印刷してみると、祖父母はパソコン一式の購入を決めた」なんてのがあるわけだ。
 ある知識というのは、他の人からみれば迷信みたいなもんだ。

 「迷信&占い」の18(11)〜(16)と、それ以前の単なる「特技を披露」とは、どうなのだ? 同じに見えるのか、違って見えるのか。
 そもそもの始まりの(0)番にどっちが近いと感じるのか。

 そもそもまことは、単なる特技でタネを作ろうとしていたのかもしれん。
 そこに単なる特技以上のものを出してしまった(0番のことな)が、間違いだったのかもしれん。

 ちなみに、単なる一般特技と、特殊な特技との違いは、誰でもできるようになるか、ある特殊な資質が必要かどうかな。
 特殊な特技は誰でもできるものではないために、存在自体が疑問視されたりするわけだ。

 誰でも身に着けられる「一般特技」は、披露してみせても感心されるだけだけど。
 特殊特技のほうは、「信じてもらえない」→「信じてもらえる」の変化があるわけね。

 0番のタネは、特技を披露という観点では一般特技を披露する話に近く、「信じてもらえるようになる」という変化の部分に着目すると、「知識を披露する」に近いわけだ。

 18(2)〜(10)までが、0番と違うだろ、と指摘したのは、「信じてもらえない→信じて貰えるようになる」の部分の構造が違っていたからだな。

 ――で、どれが近いわけ?




(しかし6つ出すのに1時間なのか〜)


延び延び延長〜して遅刻
No.9982 投稿日 2005年8月16日(火)10時33分 投稿者
サカモト
 仕事が終わったら、今度は他の仕事の手伝いが入ったサカモトです。帰省ラッシュのニュースを見て、お盆気分を満喫しています。

>新木さん

>>もし彼女ができて、二人でデート中にチーマーに取り囲まれたとして、自分が犠牲になることで彼女が助かるなら、自分はボコられて脳挫傷で死んでもいいかな、とか。

 付き合ってる時なら、それは普通にやりそうですね。
 実際にそんな騒動に巻き込まれたこと無いのでわかりませんが、それくらいの気持ちは持ったことあります。
 自分の中にそういう感情があって少し安心しました。


>>自分と子供と、どちらか一人しか助からないと言われたら、どちらを優先させるか。――てな質問をしたとする。
>>まずほとんど、九十何パーセント以上の親が、「子供」と即答するはずだ。

 言われてみれば親ってそういうものなんですよね。
 まことさんとか白石さんとかに質問しても、やはり同じ答えが返って来そうです。
 なんか恥ずかしいんですけど、今度、実家に帰った時に、結婚している友達とかに子供に対する「愛」を聞いてみます。



>1000字タネ

サカモト3
友達の通う空手の教室に付いていった主人公。試しにやってみた乱取りが意外と楽しく、そのまま入門して打ち込む。

サカモト3(骨)
これといった特技もない少年が、人の特技に感動し、自分もその特技を得るため夢中になって打ち込む。

サカモト3(2)
街角を歩いている時に大道芸を見かける。音楽に合わせて華麗に物を投げる様子を見て感動する主人公。その芸人を呼び止めて、弟子入りし、大道芸の芸人を目指すのだった。

サカモト3(3)
町でたかりにあう主人公。ソレを通りがかった同年代の子供の格闘家があっという間に片づける。感動する主人公。引き留めて、自分も強くなりたいと言い、その子に格闘技を教えて貰う。

サカモト3(4)
海でおぼれる主人公。近くにいた水泳選手に助けて貰う。その泳ぎを見て憧れ、その選手が教室を開いている水泳教室に入門し泳ぎを覚える。

サカモト3(5)
女子のシンクロを見ていて感動した主人公。男であることも構わずに、仲間を集めて顧問の先生に自分もシンクロをやりたいと志願。嫌がられながらも必死にシンクロをし、文化祭での発表を目指す。

課題には1時間


いいな、やだな。
No.9983 投稿日 2005年8月16日(火)13時52分 投稿者 白石 尚

>タネ出し方法
 
・まず具体的に1個出す。
・抽象化してアイデアを骨化してみる。
・肉の部分を取り替えて派生アイデアをいくつか作ってみる。

 わたしが「タネ」のようなものを拾う時って、ふと、なにかを感じた時です。
 なにかを感じたら、それがなんだったのかを頭の中で言葉にします。それからメモをとります。

 メモに書いてあることのほとんどは、自分でいいな、と感じたことそのまんまです。感じたことであれば、重たい、軽いは一切おかまいなしです。
 これを、エディタで一度抽象化すると、自分の感じたことが一般化されます。
 すると、「これ、本当にいいなって思ったこと?」ってことを問うことができます。
 たとえば、下の、

>>白石13.本当はいやだと思っていることをまわりに悟られないように、楽しんでいる風を装える友人はすごいと思った。
 
 これは投稿してしまったあとで、すぐに失敗したと思いました。

 抽象化する前のメモは
「旦那の実家なんかには行きたくない白石だけど、自分が行かないと長男の嫁としての立場がたたず、親戚のみんなが困る」
「ひねくれている白石は、タネ課題のナンバー付けの時、みんなと同じようにハンドルネームを付けるのが死ぬほどいやだけど、見てくれる人のことを考えて、しぶしぶ名前をつけた」     
 
 この時、本当に感じた「自分的いいな」を抽象化すると、
     ↓
白石14.みんなを困らせてはいけないと思って、したくないことをしぶしぶやっている友人を見て好意を持つ。
 
 と、いうものであったはずです。
 白石13は、抽象化のしそこないです。
 なぜ、しそこなったか。
 
 白石は、自分が本当に感じたことを文字で表す時に、「嘘」をついたんだな、とわかりました。それは「嘘」ではなくて、「下手」だからだと、ずっと思っていたことです。
 下手、じゃない。嘘。
 
 今、やっとわかった。白石の嘘。まだ、ちょっとだけだけど。
 これについては、後述します。



 

 >1321 白石1000字課題 No.17 「大田先生」

 
>>おまえのとこの職場は、ピアスの穴を付けている若者はそれを理由に不採用にするのか、と訊いているのだが。

 ピアスの穴があるかどうかなんて、面接の時に気にしたこともありません。
 やる気満々の人には、試用期間の三ヶ月間とにかく来てみて下さいとすぐに言います。うちの仕事がやれるかどうかは、実際にやってみないと、お互いにわからないからです。
 


>>先生の造形をしようとしていなかった?

 大田先生にはモデルがいます。
 息子の担任だった先生で、父兄には人気がなかったけれど、生徒には慕われていました。そのかわり、怒るとハンパなく恐ろしい。
 その先生は、まず生徒の味方になってくれた。
 その上で、父兄の話を訊いた。

 
 なのにどうして

>>「良い先生」であるべきところに、「典型的悪い先生」を出してきていたわけだな。

 という事態になったのか。そこにどんな嘘があったのか。
 
 生徒にとって良い先生。
 父兄にとって都合のいい先生。

 これを混同してしまった。娘の学校の先生が、「ピアスの穴があったら就職試験に落ちる」と脅していたのは、娘に校則を守らせることが目的であって、それは問題のすり替えであって……

 こういう風に脅しておけば、子供なんてカンタンに更正させられるのさ! って。

 ……んなこたない。それはわたしが身に染みて知っていることなのに。
 
 
 主人公は、真っ正直な高校二年生。
 わたしは主人公に、不良というレッテルを付け、ピアスを付けさせて、もてあそんでいたとしか考えられない。
 
 なぜ、そんなことをしたんだろう。もてあそぶとか、なぶるとか。
 わかった。「好き」だからだ。最近気になる街角の少年達を、好きで、ちょっと遊んでみたかったんだ。
 そんで、遊んで飽きたから、ポイしちゃったんだ。
 
 あああ、もう、いや。
 
 主人公の洋二くんにも、大田先生のモデルだったはずの先生にも、ホントに申し訳ないことをしました。でも、謝れない。二人はわたしが殺してしまった。




>>>>白石は、「みんなとおんなじ」というのが死ぬほどきらい。
>>人と違っているということは、そんなにいいことなのかなぁ?

 今日書きながら気付いた自分の「嘘」。
「みんなとおんなじ」がきらいだなんて、これも「嘘」です。

 人と違っていたいから、「みんなとおんなじ」がきらい。ってわけではないです。
 人と違っているのがわかっているから、「同じ」ことをすると自分を失ってしまいそうで怖い。
 子供のころに身に付いた、いわゆる「あまのじゃく」な部分がいまだに残っているということです。潜在意識のどん底に、ヘドロ化してたまっておりました。

 
 小説を書きたいなと思った時、一番恐かったのは、こんな自分に、人に共感されるものが書けるのだろうか。ということでした。
 でも、全く人と違うわけもない。わたしには友人もいるし、「こうだよね」と問いかければ「わかるわかる、その気持ち」と、解り合える人もいる。

 でも、自信がなかった。
 自分の感じることが、他人にとっても大切なことであり得るという、自信が全くなかった。

 わたしが特別であることを望んでいると見られるのは、分室にきた当初から、まったくの不本意でした。
 不本意なのに、そう取られるあまのじゃくな言動を、いまだにしているわたしは嘘つきで、まだまだガキ。

「本当はそんなことが言いたかったんじゃないんですー」と、今の今まで文章で伝えられなかったんだな。ひねくれてるから。



 >三日分のタネ
 >読まれたがるものを書くために
 >読み手との摺り合わせ
 
 次回、書き込みます。
 長くなりました。 白石


>白石
No.9984 投稿日 2005年8月16日(火)14時49分 投稿者
新木 伸
>白石

>>>>おまえのとこの職場は、ピアスの穴を付けている若者はそれを理由に不採用にするのか、と訊いているのだが。

>>ピアスの穴があるかどうかなんて、面接の時に気にしたこともありません。

 んじゃあ、その先生には「それは嘘です」と言ってやらなきゃいかんところだよな。
 もしくは「そんな話は聞いたこともない」とか、「うちではそんな理由では落とさない」とか。
 娘が騙されるのを黙って見過ごしていたわけか。
 そういうところでも細々と嘘をついているんだなぁ。まあ小説以外のところの嘘は、どうだっていいのだけど。
 実生活における嘘は潤滑剤でもあるわけだし。




>「ピアスの穴があったら就職試験に落ちる」と生徒を脅す先生

 これは生徒に人気のある先生なのか。
 それとも父兄に人気のある先生なのか。
 たぶんそのどっちでもなくて、生徒にも父兄にも人気のない先生なのだろう。

 そういうのが実在したからといって――、
 そりゃクズはどこにでも存在しているだろうけど――、
 いま書いている話の「生徒が話を聞く気になる太田先生」の言動にそれを使っちゃったら、「嘘」になるわけだな。

 嘘を書いてしまったから、あの小説は死んだわけね。
 はい。小説がダメになる仕組みがわかったら、次だ、次。
 次もなんかしら嘘が含まれてくるのだろうが、前よりも嘘の分量を少なくしていけばいい。




>>わたしは主人公に、不良というレッテルを付け、ピアスを付けさせて、もてあそんでいたとしか考えられない。
>>わかった。「好き」だからだ。最近気になる街角の少年達を、好きで、ちょっと遊んでみたかったんだ。

 別件での話に関連してるので、これも言っとこう。
 これがいわゆる「好き」という状態。「好き」だけど「愛」がないから、もてあそんでポイ捨てしちゃう。
 小犬飼ってきて可愛がったはいいけど、大きくなって可愛くなくなったとか、育て方を失敗して反抗ばかりするようになったから、とかいう理由で、保健所に引き取ってもらって薬殺してもらうとかするカンジ。

 もうすこし頑張って、題材に「愛」を持つようにしてみろ。
 題材というのは、登場人物もそうだし、事件やエピソードやシチュエーション、話のなかの要素の色々なものな。カタカナ語でいうとモチーフとなる。
 愛を持てば、モチーフを大事にできるようになれるかもしれない。
 サカモトの弁では、白石は親である時点ですでに、「愛」ってどんなものだか、わかっているらしいのだが。





>特別である自分

>>人と違っているのがわかっているから、「同じ」ことをすると自分を失ってしまいそうで怖い。

 「自分」ってなんじゃらほい。
 そんな守らなきゃならんほどのものなのかね。
 人と同じことをしていたら消えてしまうようなもんなら、後生大事に守らなくてもいいのでは?
 番号の前に名前をつける程度のことで消えちまう個性なら、消えちまっていいじゃん。なにを困ることがある?

 自分自分と言うやつに限って、「自分」がなんであるか知らないものなんだな。
 世の中で「自分らしく」なんて言葉が聞こえてくるたびに、「自分らしくってどんなのよ?」と小一時間ほど問いつめたくなってくるのだが。

 「自分らしく」という文脈のなかで使われる「自分」というのは、まあようするに、理想としての自分なわけだな。
 等身大の姿ではない。ありもしない理想像のほう。
 なりたがっている自分であって、決して、いま現在の自分自身ではないところがミソ。

 とりあえず、外から見えているところでは、白石がなりたがっているのは「特別である自分」であるように見える。
 どんなふうに特別でもいいらしい。「特別不幸な自分」でもいいし、「特別頑張ってる自分」でもいいらしい。プラスでもマイナスでも、どっちの方面でもいいので、とにかく「特別」でないとだめらしい。

 白石の「そうありたい自分」はプードル犬ね。コンテスト一位の立派なワンちゃんだ。もちろん血統書付きだ。
しかし現実のお前は単なる犬だ。犬ね。そこらにいっぱいいて、ありふれている犬。
 そうした理想と現実のギャップやら、コンプレックスやらも含めた形で「自分」を定義しないことには、いつまで経っても自分探しが終わらないのだが。
 自分探しが終わらないことには、ろくな小説は書けやしないのだが。

 ところで子供のころのヘドロってなに?

 ちなみに俺は、「みんなとおんなじ」になりたいわけだが、それは無理だとわかっているので、次善の策として「みんなをおんなじ」にしたいと思っていたりする。思うだけでなく、実際に働きかけてもいる。
 とりあえず小説書いて思想に染めて、洗脳を試みている。
 俺の良いと思うものを良いと思え。俺のカッコいいと思うことをカッコいいと思え。俺のかわいいと思うものをかわいいと思え。そして俺の面白いと思うものを面白いと思え。――みたいな。
 小説家というのは、読者をたっぷり楽しませたうえでなら、思想における侵略行為を行っても許される職業。

自分が人と違っていないということの確認作業で小説を書くやつがいたって、べつにいいんじゃねーの?
 俺は上記のように「みんなをおんなじ」にするために小説を書いているわけだけど。


>白石
No.9985 投稿日 2005年8月16日(火)15時05分 投稿者
新木 伸
>白石

 そうそう。もうひとつ。

>>「旦那の実家なんかには行きたくない白石だけど、自分が行かないと長男の嫁としての立場がたたず、親戚のみんなが困る」

 この元タネが、以下のようになったわけだな。

>>白石14.みんなを困らせてはいけないと思って、したくないことをしぶしぶやっている友人を見て好意を持つ。

 話に仕立てる時点で、こう変わっていってしまった理由は、理由はまあ推察できるが、本人がカミングアウトするというので、白石の告白にまかせることにする。


 話作りの方法としては、こういうやり方もある。

・旦那の実家に行きたくない嫁。しかし自分が行かないと長男の嫁としての立場がたたず、親戚のみんなが困ると思い、行くことに決める。
・バカじゃない? と、言ってくる者が現れる。
・一波乱ある。
・収まる。

 嘘を剥ぎ取るための攪乱者(トリックスター)を出すわけね。嘘の皮を剥ぎ取ったあとに出てきたホントを持って、話を締める。

 恋愛物でよく使われる展開。
 恋心を自覚していないとか、恋心をごまかそうとしているとか、臆病なあまり身を引こうとしているとか、そんなキャラの嘘の皮を剥ぎ取って、自分の本心に気づかせるという話。
 見たことあるだろ。

 「いいな」と思ったはじめの着想から、話に仕立ててゆく段階で、しょうもない嘘は混じるわ、ストーリーパターンの定石を知らんわで、へたれなことになってしまうわけだ。

 もともとの着想から、自分がどういう手順を踏んで、話に仕立てているのか。
 自分のやっている作業のひとつひとつを自覚できるようになれ。嘘が入る余地をなくすには、すべて自覚的にやるしかない。無自覚でやっているところがあると、嘘が紛れこんでくる余地が生まれる。

 ――って、これ、たぶん仕事場でミスをしないための方法として、白石は新人に教えているはずだよな。「嘘」を「ミス」に置き換えると同じだろ。


どれが近いか
No.9986 投稿日 2005年8月16日(火)18時39分 投稿者 まこと
>>「迷信&占い」の18(11)〜(16)と、それ以前の単なる「特技を披露」とは、どうなのだ? 同じに見えるのか、違って見えるのか。
>>そもそもの始まりの(0)番にどっちが近いと感じるのか。

 答えを知っちゃいましたからねぇ、違って見えますよね。
 以前のものは、一般特技です。
(2)痴漢撃退法
(3)料理
(4)ピアノ
(5)バイク
(6)オークション
(7)書道
(8)犬に芸をしこむ
(9)カメラマン
(10)ミュージシャン

 並べてみました。これらは、やればできる系の特技ですね。


 「占い系」
(11)タロット
(12)占星術
(13)コックリさん

 こっちは、下手するとオカルト入っちゃってる系の特技ですね。
 やればできるってものではありません。技術を培うというより、勘によるものが大きいからかも。


 「迷信」
(14)流れ星のジンクス
(15)縁起物の黄色いワーゲン
(16)ミサンガの言い伝え

 これはもう、まったく根拠のないもので、特技とは別ものでしょう。「それ、単なる偶然じゃん」って感じ。


 じゃあ、0番に近いのはどれでしょう。「占い系」です。
 そのなかのどれが一番近いのか。

 「占い系特技 → ばかにする → 当たる → 信じる」

 これと一番近いのは、(12)です。
 なぜかというと、
 「占い系特技 → 笑う → 当たる → 信じる」
 だからです。

 (11)と(13)は、ばかにするというより、信じていないだから。
 一番ぴったりなのは、(12)です。


 あと、骨と0番では、0番を最初に思いついています。その後骨を抜き出して――みたら失敗してました。


今日はひとつ。
No.9987 投稿日 2005年8月17日(水)00時01分 投稿者 魚住雅則
むー。

●魚住8
 夏休み明けの登校日。クラスメイトの女の子はぐっとオトナっぽくなっていた。借りていたCDを返したいが、恥ずかしくて声をかけられない。すると向こうからいつもと変わらない様子でCDについて感想を聞かれたので、ようやく返すことができた。ホッとしつつも動揺おさまらない主人公。


>弟切さん
No.9988 投稿日 2005年8月17日(水)00時24分 投稿者 魚住雅則
横あいから失礼いたします。

案をだすとき、強化項目の(1)〜(6)のそれぞれに、どういう工夫をおこなったかも載せておくとよいのではないでしょうか。

---------------------------------------------------
>1)主人公とヒロインと、二人ともに好感が持てること。
>2)主人公の動機がはっきりしていること。
>3)山場を作ること。とにかく盛り上げること。
>4)葛藤を入れること。可能な限り葛藤の時間を長引かせること。
>5)主人公の目的を途中で変えないこと。
>6)最初と最後で別人にしないこと。
---------------------------------------------------

たとえばですが、

---------------------------------------------------
1)主人公とヒロインと、二人ともに好感が持てること。
○○な様子を気遣ってくれる優しいヒロイン。
---------------------------------------------------

こんな感じでなにか一言書いてあると、ROMしていてなにか気づいたときも指摘しやすくなるかなと思ったり。

弟切さんの工夫が、「方向がおかしい」のか「方向はあってるけれど、もうすこし強度が必要」なのか読み取れないことがあります。
今回はとくに「主人公に好感をもたせる」ためにどういう工夫がされているのかまったく読み取れませんでした……


最近よく揺れます。
No.9989 投稿日 2005年8月17日(水)02時33分 投稿者 弟切 千隼
 今日、宮城県のほうで大きな地震がありました。関東地方もけっこう揺れましたね。幸いなことに、我が家では被害はありませんでした。
 宮城県の友人がどうしているかと心配です。でも、きっと電話やメールが殺到してつながりにくいでしょうから、連絡するのは遠慮しておきました。



>ペットの話、起、その22書き直し

 初対面の人が不機嫌な顔をしていたら、その人の印象は悪くなりますね。当たり前のことを失念していました。
 再度、その22を書き直します。

 「少し悪意を持っているけれど、好感が持てる人物」を書くのは、弟切にはまだ難しいかも知れません。そう考えまして、方向性を変えました。悪意をなくす方向にします。
 今回の強化項目は以下のとおりです。


1)主人公とヒロインと、二人ともに好感が持てること。特に主人公のほうを重視。
2)主人公の動機がはっきりしていること。
3)山場を作ること。とにかく盛り上げること。
4)葛藤を入れること。可能な限り葛藤の時間を長引かせること。
5)主人公の目的を途中で変えないこと。
6)最初と最後で別人にしないこと。


ペットの話、起、その22書き直し・2
―――――――――――――――――――――――――――――
・主人公は、街中で見知らぬ女の子(ヒロイン)に声をかけられる。彼女は、昔、近所に住んでいて、よく一緒に遊んだと言う。
・主人公は親の都合で引越しを繰り返しているので、いつの近所の友人かわからない。彼女みたいな友人がいたかも知れないと思う。
・懐かしいからもっとしゃべりたいと、ヒロインは主人公をお茶に誘う。二人の趣味が合うことがわかり、話が弾む。だが、彼女が人違いをしていることに主人公は気づく。今さら違うと言えない。
・主人公は彼女の分の支払いも持とうとする(注1)。彼女は自分の分は自分で持つと主張して譲らない。次に会う時に彼女のほうがおごるから、今回は彼がおごるということで、二人は妥協する(注2)。連絡先を教え合って別れる。
―――――――――――――――――――――――――――――


注1:主人公は、人違いで彼女の時間を浪費させてしまったと申し訳なく思います。おごることで、少しでも償おうと考えます。


注2:主人公は、二度と彼女に会うことはないだろうと覚悟していました。彼女を騙し続ける気はなかったからです。けれども、彼女がおごられることを承知しないのでは、償いができません。方便として「また会おう」と言います。


起承の流れ:
 「主人公がヒロインに遭う」→「彼女が昔の友人だと思う」という流れです。


転の方向転換:
 「彼女が昔の友人でないとわかる」のが転です。


いろいろ
No.9990 投稿日 2005年8月17日(水)03時46分 投稿者
新木 伸
>まこと

>>答えを知っちゃいましたからねぇ、違って見えますよね。

 正解を教えちゃうと、そのあと容易に見えるようになってしまうから、できれば自分で気づかせたいところなんだけど。
 おまえらにそれやらせていると、なんか数ヶ月分の時間が吹っ飛ぶからな〜。


>>(11)タロット
>>(12)占星術
>>(13)コックリさん

>>(11)と(13)は、ばかにするというより、信じていないだから。
>>一番ぴったりなのは、(12)です。

 こんどは俺のほうが分解能が足りない模様。
 占星術はバカにされるのに、タロットとコックリさんは信じないだけとなるのは、それはどうして?
 どれも単なる占いじゃん。
 タロットとコックリさんはバカにすると祟りがありそうだから自制しておいて、占星術は堂々とバカにしても差し障りがなさそうだから、バカにできるっていうことか?
 しかしそうなのだとすると、その反応はキャラによるものだよな。心霊的なものを信じないキャラなら、どれも同じようにバカにするだろうし、祟りや霊障といったものを信じる人物なら、まことの言ってきたようになるのだろうし。話に出してくるキャラによる。



>>(14)流れ星のジンクス
>>(15)縁起物の黄色いワーゲン
>>(16)ミサンガの言い伝え

>>これはもう、まったく根拠のないもので、特技とは別ものでしょう。「それ、単なる偶然じゃん」って感じ。

 これもキャラによる。
 流れ星は願いを叶えてくれるかもしれないじゃん。
 ワーゲンを見たら良いことが起きるかもしれないじゃん。ミサンガが切れると願いが叶うかもしれないじゃん。
 ここでのポイントは、ある人にとっての真実と、別の人にとっての真実とは違うということだ。ある人は「事実」と思っていることでも、他のある人にとっては「迷信」となるわけだな。人間が違うと常識が違う。そこにドラマが生まれる余地がある。
 「ドラマ」っていうのは、この場合、「嘘だぁ。信じねーよ」→「ホントだ。信じた」の変化ってことね。
 常識が違う人間二人を出さないと、こういうことが起こせないだろ。
 キャラが違うと(当然)常識も違うのだということを、もっと深く受け止めろ。
 当然、違うのだ。
 アマチュアの小説が、くっだらなくて読めもしない原因の一つが、「違う人間が出てこない」というものだ。


 ちなみに迷信系で科学だと、こんなのもあったりする。

「動いている乗り物の中では、時間は外よりも遅く流れている」
「巻き上げたゼンマイは、巻いていないゼンマイよりも重たくなっている」
「入れ物が大きくなってゆくと、その入れ物のなかに詰め込むことのできる物体の割合はどんどん減少してゆく。(入れ物の中に詰められる物体の最大量は、容積に比例しておらず、表面積に比例する)」

 ――てなことを言われると、一般の人は「嘘だぁ」となるはずだ。
 おまえなんか、そうだろ。こんなこと言われても「迷信」に聞こえるだろ。
 1番目は相対性理論というやつだから、科学に少し詳しい人は知っているかもしれない。
 2番目と3番目はSF作家レベルでも知らんことが多い。

 どれも実測して証明できるほど違いが出るわけではないので、実証して納得させられないのが難点だが。




>魚住

>>●魚住8
>>夏休み明けの登校日。クラスメイトの女の子はぐっとオトナっぽくなっていた。借りていたCDを返したいが、恥ずかしくて声をかけられない。すると向こうからいつもと変わらない様子でCDについて感想を聞かれたので、ようやく返すことができた。ホッとしつつも動揺おさまらない主人公。

 CDの部分は、見るからに差し替え可能だな。本でもいいし。ゲームでもいいし。
 声を掛けられない理由のほうも、差し替え可能かもしれないな。
 そもそも「恥ずかしい」っていう理由は、考察不足に感じる。じつは掘り下げてみれば、もっと違う理由なんじゃないのか?

 どこが動かせるところで、どこが動かせないところであるのかを示してくれないことには、この話でなにを書きたいのか、見えてこないんだよな。
 面白そうだと思うけど、もしかしたら、魚住の書きたいところは俺にウケてる部分とは違う部分なのかもしれず、これだけでは、なんともいえない。

 「女の子がオトナっぽく」というところは差し替え不能だろうと思うけど。
 もしここが変更可能であるのなら、書きたいものはぜんぜん変わってきてしまうのだろうし。

 骨にして出してくるか、派生バリエーションを揃えてくれるかしないと、やはり確信はもてんな。





>弟切
>ペットの話、起、その22書き直し・2

 うん。今回のはいいじゃん。
 悪意のない不可抗力路線として、うまくまとまっている。

 重要でないディテールをもっと省いて、もっと簡潔な骨にできると思うけど。
 まあ、いいんじゃんか。
 ほい。次。


課題
No.9991 投稿日 2005年8月17日(水)23時14分 投稿者 白石 尚

>>嘘を剥ぎ取るための攪乱者(トリックスター)を出すわけね。嘘の皮を剥ぎ取ったあとに出てきたホントを持って、話を締める。

 これはいいことを教えてもらった。
 みやびさんが前に教えてくれた、「白石VS黒石」で、使えます。

 本当に使えているのか自信はないけど、上の方法でタネ出ししました。

 ──────────────────

【白石15】
(タネ)大きくて重い荷物を、一人で持っていこうと意地を張っていた旦那に、問答無用で力を貸した白石。

・白石15(1)
困っているくせに意地を張っている相手に、ケンカごしでしか力を貸せない不器用な主人公。

・白石15(2)
普段はほったらかしているくせに、相手が意地を張っているとわかると、おもしろがって助けたくなる主人公。

・白石15(3)
相手には勝てないと知っている主人公は、相手に助けられても意地を張って、余計なお世話と言ってしまう。

・白石15(4)
いいところを見せようとする主人公は、やっぱり相手にあっさりと手柄を取られてしまう。 
   
・白石15(5)
いいところを見せようとする主人公は、できもしないことをやって、どつぼに落ちる。

 ──────────────────

 試しにひとつ、課題を書きました。

・白石15(3)
相手には勝てないと知っている主人公は、相手に助けられても意地を張って、余計なお世話と言ってしまう。──より。

 白石1000字課題 No.18 「低温でアイロン」 1440文字
     ↓
http://www.2nd.tank.jp/tank/cgi/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi?log=&v=1323&e=res&lp=1323&st=0


 一気に書いたので、たいして推敲できていません。わかりにくいところがあると思いますが、どの辺りがわかりづらかったかなど教えていただけるとありがたいです。
 よろしくお願いします。
 

 白石


愛する?
No.9992 投稿日 2005年8月18日(木)01時14分 投稿者 白石 尚

>>>>自分と子供と、どちらか一人しか助からないと言われたら、どちらを優先させるか。――てな質問をしたとする。
>>>>まずほとんど、九十何パーセント以上の親が、「子供」と即答するはずだ。

>>言われてみれば親ってそういうものなんですよね。
>>まことさんとか白石さんとかに質問しても、やはり同じ答えが返って来そうです。

>>サカモトの弁では、白石は親である時点ですでに、「愛」ってどんなものだか、わかっているらしいのだが。


 >やはり同じ答えが返って来そうです。

 返ってこないかもしれません。サカモトさんが白石に訊いたら。
 
 子育てって、そんなカンタンに割り切れるほど単純なものではありませんでした。
 それこそ、人生最大の葛藤。
 世の中には、子供を愛せていないのではないかと悩む母親もたくさんいます。


 ことほどさように、「愛する」って難しいことでした。白石の場合は。
 それでも、『自分と子供と、どちらか一人しか助からないと言われたら、「子供」と即答するはず』ということは、知識として知っています。だから即答できるのです。

 即答できなかったら、そりゃまあ誰に何を言われるかわかりませんもの。


 重たくなりすぎるので、あまりグタグタ書くのはよしますが、とにかく愛するのは難しい。

 
 この子のために、わたしは頑張る。
 この子の将来のために、わたしは我慢する。

「〜のために」。
 この言葉は、わたしにとっては相手の本心を見分けるキーワードです。

「誰かのために」
 と、言った人はオールパス。
「自分のために」
 と言う人だけを信用します。

「あの子が、これを好きだから」
 は、OK。
「あの子が好きだと言ったから」
 は、NG。

 えらそうに言ってるけど、このふたつの違いは、すべてわたし自信が経験してきて知った違いです。

 もう、眠る時間がきてしまいました。
 中途半端なことを書いてすみません。
 なんか、言っておくべきだと思ったので。

 白石
 
 


法師蝉【ほうしぜみ】
No.9993 投稿日 2005年8月18日(木)01時58分 投稿者 弟切 千隼
 弟切の家の近所で、ツクツクボウシが鳴き始めました。このセミの声を聞くと、秋を感じますね。
 ツクツクボウシがなぜ初秋に鳴くのかについて、言い伝えがあります。このセミは、一夏に鳴いて死んでゆくすべてのセミを弔うために、秋に出て鳴くのだそうです。だから法師蝉と呼ばれます。



>自己課題、ペットの話、起のアイディア出し

 新しい案を提出します。今回の強化項目は以下のとおりです。


1)主人公とヒロインと、二人ともに好感が持てること。
2)主人公の動機がはっきりしていること。
3)山場を作ること。とにかく盛り上げること。
4)葛藤を入れること。
5)主人公の目的を途中で変えないこと。
6)最初と最後で別人にしないこと。


ペットの話、起、その23
―――――――――――――――――――――――――――――
・列車の席に座っている主人公。彼の前に、同時に二人の老人が立つ。二人は性別も年恰好も同じようだ。
・主人公は席を譲ろうと思う。しかし、片方だけに譲ったのでは不公平になりそうだと悩む。
・主人公の隣席の女の子(ヒロイン)がもじもじしだす。主人公と彼女の目が合う。彼女も席を譲りたがっていると彼は気づく。
・アイコンタクトにより、二人は同時に席を立って、老人たちに席を譲る。
―――――――――――――――――――――――――――――


起承の流れ:
 「主人公の前に老人が立つ」→「主人公は席を譲ろうとするが、果たせない」という流れです。

転の方向転換:
 ヒロインという協力者が現われて、主人公は二人の老人に席を譲ることができるようになります。


タネと骨と派生バージョン
No.9994 投稿日 2005年8月18日(木)05時34分 投稿者 まこと
 前回の失敗で学んだことを生かして、正確に骨抜することができるんでしょうか。

 それから、違う常識をもったキャラのこと。
 キャラがふたりが出てきて、常識が違っていて、物語になっていく。そういうタネを考えてみます。

----------------------------------------------
まこと19
・目玉焼きには、しょう油をかけるものだと思いこんでいる主人公。彼女がソースをかけるのを目撃して大騒ぎする。試すように強要され、しぶしぶ口にするとおいしかった。ソースもいいなと思う主人公。
(10分)

まこと19(骨)
・自分の嗜好が絶対だと信じている主人公。そうではないと気づき、考えを変える。(1分)

まこと19(2)
・彼女に手料理をごちそうしてもらい、食後にコーヒーを出される主人公。食後にはお茶だと主張してしょんぼりされる。しかたなくコーヒーを口にする。洋食をいただいたせいか、コーヒーが合っていた。悪くないなと思う。

まこと19(3)
・プレーンオムレツにケチャップをかける主人公。隣でソースをかける友人にのけぞる。友人に意見すると、猛反撃してくる。友情を重んじて、泣く泣く試してみる。意外にうまい。はじっこのほうにソースもかける主人公。

まこと19(4)
・キャンプのカレーに友人がシイタケを入れてしまった。どん引きする主人公。他に食べるものがないので口にすると、グーであった。絶賛する主人公。

まこと19(5)
・有名なチャイニーズレストランに彼女を連れて行くと、酢豚にきゅうりが入っていた。悲鳴をあげる主人公に冷たい目を向けてくる彼女。冗談だとうそぶき口に入れる。これが案外いただける。喜んでおかわりする主人公。
(26分)
-----------------------------------------------
 ひいふう。派生バージョンになった、でしょ。



>弟切さん

>ペットの話、起、その23

 突然ですみません。
 だけどこの話、いままでのなかで1番好きだなと……読んでみたいなと思ったもので。 理由は、主人公もヒロインも好感度マックスだからかな。
 次のタネで、私も参考にさせてもらいます。


いろいろ
No.9995 投稿日 2005年8月18日(木)16時35分 投稿者
新木 伸
>白石

>>>>嘘を剥ぎ取るための攪乱者(トリックスター)を出すわけね。嘘の皮を剥ぎ取ったあとに出てきたホントを持って、話を締める。

>>これはいいことを教えてもらった。

 あー、便利な道具をもらっちゃったもんねー、と、そうなっちゃうわけね。
 だからおまえは人の話を聞かないのだって、よく言われるわけだろ。

 わかんなきゃ、わかるまで聞き直せよ。
 見栄張って、わかんないのにわかったふりして、薄っぺらい解釈で納得してんな。ばーか。
 それとも見栄を張ってるわけでもないのかな。
 本当に天然で、自分がわかっていないことに、気づいてさえいないのか?

 トリックスターっていう存在は、当事者になっちゃいけないの。
 引っかき回すだけ引っかき回して、あとは知らんもんねー、という無責任な立場でいなけりゃならんのね。
 尻ぬぐいをするのはあくまで当事者。
 引っかき回された結果として、最後には物事が良いほうに傾くのだけど、しゃしゃり出てきてる最中は傍迷惑な存在であるのが、トリックスターというもの。

 「旦那の実家に行きたくない」とこぼしている奥さんなら、近所の茶飲み友達とか、学生時代の友人とか、インターネットのチャットで出会った赤の他人とか、そのあたりの、「所詮赤の他人の家の話」の立場の人じゃないといかんわけ。

 よって、15(1)〜15(5)までは、すべて的はずれ。



>>・白石15(3)
>>相手には勝てないと知っている主人公は、相手に助けられても意地を張って、余計なお世話と言ってしまう。

 んで、これだけど。
 タネだけ見ると尻切れトンボ。話が終わっていない。結論の部分がない。「だからなに」と言われてしまう。

 そして実際はどうなっているのかと見てみると、タネと本文がまったく違う。
 本文のほうが、どんな話になっているのかというと、こんなカンジだ。

 「憬れの先輩から借りたハンカチを洗濯してきたら、悪友に手を拭かれてしまってくしゃくしゃになり、二人して先輩に謝りに行く話」

 タネのほうでは、「友人には勝てないと思っている」とか「助けられる」とかあるわけだけど。
 どのへんに、友人に対するコンプレックスがあるわけだ?
 いったいなにを助けられているわけだ? せっかく洗ってきたハンカチを台無しにされたわけだよな。
 まあ引っかき回されたのは確かなんだけど。

 タネに書いてあることは、お題目だけとなっていて、まるで実現されてないじゃん。

 あと本文の話自体も意味不明。なんの話なんだか、ぜんぜん、わけわかんねー。
 ハンカチを返しに行くと言いつつ、教室到着前に昼休みが終わっているし。

 この話がもし、憬れの先輩にハンカチを返しづらく足踏みしていたところを、悪友の登場で渡すことができた、――とかいう話であるなら、この形でもわからないでもないのだが、そういう話でもないみたいだし。

 タネ段階で、ハンカチ返しに行くだとか、どういう形で「助けられる」のだとか、どんな「意地を張る」だとか、そういうことを考え終えていないで、書いている最中に考えているから、話の方向が定まらないんだ。
 仕事中に考えるな。仕事を始める前に、考えることはすべて終えておけ。書いている最中に、なにを書くかで悩むな考えるな。書くことだけに集中しろ。
 考えることを終わらせないで仕事を開始してしまい、仕事中に余計なことを考えているから、ただでさえ余裕のないところが、さらに慌ただしくなってしまって、ミスを呼び込むことになるんだ。
 そんな仕事のやりかたをしていて、ミスもしないでまともな話が出来上がったら、奇跡ってもんだ。

 ――とか、おまえも仕事場で若い連中に言ってんじゃないのか?
 それとも本業のほうでも、おまえは、そういう場当たり的なやっつけ仕事を、いつもやっているのか?

 作るつもりの話を、きっちり正確に作りあげるという、ただそれだけのことをやれと言っている。ミスを一個も出さずにそれを行えと言っている。
 あたりまえのことだよな。
 小説を書くということも、仕事のひとつなのだし。
 おまえが小説をどう思っているのか知らんけど、小説ってのは、人の行う仕事のうちのひとつだ。




>タネ出し課題のやりかた

 白石は、なにか、メソッドを誤解してるみたいだが。

 ()とサブナンバーの振ってある派生アイデアは、具体的な肉付きのものになるはずなのだが。たとえば今回のものであれば、「憬れの先輩に借りたハンカチ」という重要な小道具が出てくるぐらいのものが、肉付きというもの。

 15(1)〜15(5)は――

・まず具体的に1個出す。
・抽象化してアイデアを骨化してみる。
・肉の部分を取り替えて派生アイデアをいくつか作ってみる。

 ――この順番でいうところの、「骨」だろう。
 骨にサブナンバーを振っちゃいかんだろ。

 次からは、それぞれ、(元タネ)(骨)(派生番号)というふうに付けておくこと。





>弟切
>ペットの話、起、その23


 まあOKだろう。
 いまいち盛り上がりが足りないのと、その後に続く展開がないのが難だが。
 あと結もないんだけど。

・降りる駅もたまたま同じ。降りる間際、席を譲られた老人二人が、「いまどき立派な恋人たちですな」と話している声が聞こえて意識してしまう。

 結を付けるなら、こんな感じだろうな。
 起部のあいだ、女の子とは話さずにいたのだから、起部の結まで話さずに終わるべきだろう。
 そして序盤から中盤まで、ずっと会話なく進む恋愛物というのも素敵かもしれない。言葉なしに恋愛するということで、言葉ではない部分に好意を持ち合ったということを表現できるわけだな。

(承)
・数日後、そこそこ空いている電車内で、女の子と乗り合わせる。相手はこちらを見ようともせず、忘れられてしまっていることに主人公はガッカリする。だが女の子は他にも開いている席があるのに主人公の隣に座ってきた。降りる駅まで、隣り合って座っているばかりで、会話もない。

 こんなカンジ?

 ほい。次な。

 ところで、そもそもの課題を忘れていると思うのだけど。
 危なげなくボーイミーツガールの「起」が出せるようになったら、そのあと、どうすんだっけ?
 ペットの話に戻ってもいいんだけど、普通に山谷ある恋愛物を起承転結一式揃えて書きあげてみるというのも、いいかなと思っているのだけど。





>まこと
>まこと19

>>キャラがふたりが出てきて、常識が違っていて、物語になっていく。そういうタネを考えてみます。

 物語にはなってるけど。
 その物語、どういう意味があるんだ?

 BがAの価値観によって染められる話だよな。
 それはAの価値観のが正しくて、Bの価値観が間違っているということを言っているわけ?
 洋食にコーヒーは絶対で、洋食に緑茶は間違いであると言いたいわけ?

 まあ練習として、常識の食い違う人物をぶつけ合っているだけで、その対立にどういう意味をもたせるとか、そんなことまで考えてもいないのだろうけど。
 自分にとっての真実を物語るのでないと、話が薄っぺらくなっちまうぞ。話には嘘を書いちゃいかんということだ。
 お前がある一つの価値観が正しくて、他は間違っていると本気で思っているなら、その話を書いていい。
 しかし違うなら、その話は書いてはならない。

 ちなみに。
 Aの価値観も、Bの価値観も、上も下もなくて対等である――ということが書きたかったのであったとする。
 目玉焼きにはショーユも合うけど、ソースも合うよ、てなことを言わんとしているのであれば、BがAの価値観を試してみて、AもBの価値観を試してみる。という構図がベストではなかろうか。

 あと、(1)〜(3)までと、(4)と(5)とは、すでに別の話な。
 だから前にも言っているように、オリジナルの(1)と比べて作れっつーの。
 例によって、4つめあたりから脱線してるわけだな。
 そして(5)は(4)を見て作ったろ。(4)の派生バージョンになっているが、それ以前のものとは別物になっている。

 どこが違っているのかを、考えてくるのこと。回答チャンスは一回。


Re:愛する?
No.9996 投稿日 2005年8月18日(木)20時51分 投稿者
サカモト
>白石さん
>>>>サカモトの弁では、白石は親である時点ですでに、「愛」ってどんなものだか、わかっているらしいのだが。

>>返ってこないかもしれません。サカモトさんが白石に訊いたら。
>>子育てって、そんなカンタンに割り切れるほど単純なものではありませんでした。


 愛情を持って子供を育てる=愛を知っている。
 という図式を勝手に頭の中で作って発言していました。軽率でした。

 子供を育てることですが、サカモトの知識と照らしあわせてみても、夜泣きや反抗期もあるし、労力や費用もバカにならなそうです。
 それ以前に親子間の間でも色々ありそうですものね。「自分よりも子供を優先できるか?」と聞かれて、Yesと答えられるほど単純じゃないのか。

 ちょっと違うかも知れませんが、以前新木さんに「彼女を庇って死ねるヤツの気持ちわかるのか」と言われて、「わかります」と言い切った時の気持ちも、普段の気持ちから判断した庇うという確信半分、残り半分は自分がそうありたいと思う願望です。
 白石さんが言われている不確定な気持ちに近いのかもしれませんね。

 そうはなりたくはないですけど、実際に彼女と共に襲われることになったら、彼女を置いて逃げてる場合もありそうだし。自分でも、全くどうなるのか予想ができません。

 子供への愛に関しては白石さんの答えから想像するしかないのですが、人生で一番大変なことで、サカモトが勝手に思いこんでいたほど不変のモノでないと覚えておきます。
 勝手に結論を出してますけど、それ以上は、多分、自分で体験してみないと分からなさそうですので……。
 詳しく聞いても、「へぇーそうなんだ」で終わってしまいそうです。
 

>>「誰かのために」と、言った人はオールパス。
>>「自分のために」と言う人だけを信用します。

 これは「親子愛」より、良くわかります。サカモトも立派なこと言う人は信用しないことにしていますので。「自分のために」ときっぱりと言う人は、信用できますよね。
 サカモトが、ただひねくれてるだけかもしれませんが(笑)

 とっても、参考になりました。ありがとうございました。


脱線バツゲーム
No.9997 投稿日 2005年8月18日(木)22時51分 投稿者 まこと
>>例によって、4つめあたりから脱線してるわけだな。
>>あと、(1)〜(3)までと、(4)と(5)とは、すでに別の話な。
>>どこが違っているのかを、考えてくるのこと。回答チャンスは一回。

 ゲーッ(テリーマン調で)。
 学習機能が備わってないのかしら。おかしーなー。

 とかふざけてないで、比べっこでいきましょうかね。
 で、しばし眺める。

まこと19(骨)
・自分の嗜好が「絶対だと信じている」主人公。そうではないと気づき、考えを変える。

 絶対だと信じているところが、きちんと書けているか。その部分だけ抜き出してみます。

-----------------------------------------
(2)
食後にはお茶だと主張して(絶対だと信じてます)

(3)
友人に意見すると(絶対だと信じてます)

(4)
どん引きする主人公(違いに驚いてます)

まこと19(5)
悲鳴をあげる主人公(違いじゃなくて、料理に驚いてます)

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 えええとぉ。
 でも、だけど、作ったときには、たしか、骨のほうを、見た、と思ったのは錯覚だったらしく。
 (4)で逸れて、(5)で脱線しておりますですね。

 思い知っておくためにも、骨化しときましょう。

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(4)
・自分の嗜好と違うものにされ、驚く主人公。しかたなしに食べてみたのだが、おいしかった。考えが変わる。

(5)
・嗜好と違う料理に出会い、驚く主人公。食べなくてはならない状況においやられるが、おいしかった。受け入れる。

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 骨にするのがとんでもなく下手だ。たったふたつを骨化するのに、30分近くかかった。


簡素な生活
No.9998 投稿日 2005年8月19日(金)01時43分 投稿者 弟切 千隼
 引越しの後始末がまだ終わらない弟切です。引っ越す前も引っ越した後も、物を捨てまくっています。自分がいかに余計な物を持っているか思い知りました。
 物に振り回される生活は嫌です。これからは、簡素な生活を目指しています。



>自己課題、ペットの話、起のアイディア出し

 案その23で、ようやくOKが出ました。ぎりぎりOKという感じですね(^^;
 十個の案を出したら、十個がすべてこの水準をクリアするのが最低限でしょう。今はまだ、そのレベルには達していなさそうです。もう少しこの練習を続けます。


>> 危なげなくボーイミーツガールの「起」が出せるようになったら、そのあと、どうすんだっけ?
>> ペットの話に戻ってもいいんだけど、普通に山谷ある恋愛物を起承転結一式揃えて書きあげてみるというのも、いいかなと思っているのだけど。
(新木さんのNo.9995の書きこみより)

 そもそもは、ペットがからんだ恋愛話を書こうとして、良い案が出ないのが発端でした。
 ペットがどうこう以前に、弟切は起承転結の基本ができていませんでした。そのために、今の練習を始めました。縛りをゆるくして、とにかく普通の起承転結が作れることを目指しています。

 本来なら、普通の起承転結ができるようになったら、ペットの話に戻るべきでしょう。
 けれども、弟切は迷っています。「変わったペットがからんだ恋愛話」よりも、「普通の恋愛話」を練習したほうが良いかも知れません。直球が投げられるようになる前に、変化球の練習をしても、うまくできなさそうです。


 「縛りをきつくしても、まともな案が出るようにする」練習としては、ペットの話をやるほうが難易度が高いでしょう。「変わったペットをからませる」という条件が増えて、縛りがきつくなりますから。

 普通の恋愛話をやるとしても、起→承→転→結と進むにつれて、縛りがきつくなります。なぜなら、物語が進むにしたがい、人物の性格や舞台設定がどんどん確定されるからです。きつくなる縛りに耐えて案を出さないと、読者さまを愉しませる物語はできません。


 定石としては、「普通」ができるようになってから、「変わりだね」をやるべきですね。
 しかし、弟切には気にかかっていることがあります。HIMAJINさんとの約束です。おたくの皆さんを励ます「おたくの恋愛話」を書くという約束です。
 HIMAJINさんは仕事がお忙しいようですから、もうここを読んでらっしゃらないかも知れません。弟切のことなど忘れているかも知れません。それでも、約束は果たしたいです。

 幸いなことに、HIMAJINさんとの約束は、期限が切られていません。とりあえずは「普通」が書けるようになってから、「おたくの恋愛話」を書いても遅くはないはずです。
 これについては、もう少し考えます。

 今回はレスのみです。新しい案は次回に出します。


いろいろ
No.9999 投稿日 2005年8月19日(金)06時29分 投稿者
新木 伸
>サカモト

>>勝手に結論を出してますけど、それ以上は、多分、自分で体験してみないと分からなさそうですので……。

 体験知、という言葉があるけども。
 自分で体験しないとわからないということね。

 しかし、実際に体験する前にすこしでも知っておくことは良いことだ。体験してみなければわからないものだと、不用意を決めこんでいると、いざ体験してみたときに失敗してしまうこともある。
 だから「物語」というものが存在しているわけね。

 彼女ができるってどんな感じなのかなー、彼女とケンカしちゃって、仲直りするのって、どうやるのかなー。
 とかいうことを「疑似体験」させられるようなものを書くと、それは恋物語となるわけだ。男の子が主人公の場合には、ボーイミーツガールという種類のお話だ。
 そして商業ベースにのるくらい出来がよければ、お金がもらえるわけだ。





>まこと

 まこと19は、骨もすこしおかしいんじゃないかな。

>>・自分の嗜好が「絶対だと信じている」主人公。そうではないと気づき、考えを変える。

 おかしい、というより、精度が甘い。
 この骨からは、かなり色々な種類の話が作れてしまう。
 同じ構造を持つ話しか作れないように、正しく骨を書くべきだ。

 今回のタネを正しい精度で骨にするなら――

 「自分と違う趣向を持っている友人がいて、そちらを試してみることで、考えを変える」

 ――となるのでは?

 (1)〜(3)に共通しているのは、自分と違う相手を目の前に登場させていること。
 自分は自分の流儀でやっていて、相手は相手の流儀でやっている。相手の流儀はおかしいと思うのだけど、説得されて、そちらの流儀を試してみることにする。それが良かったので、考えを変える。

 主人公の前に、自分と違う流儀を持つ相手がまず現れてくる。
 そこで初めて自分の流儀というものを意識するわけだ。それ以前は意識もしていなかったのだから、当然も絶対もないのだな。
 異文化とのファーストコンタクトなのだ。そのとき、どう行動するのかという話なわけだ。
 それが抜き出すべき話の構造。

 (4)と(5)が違っているのは、相手の流儀に一方的に染められている点。
 店に連れて行かれるほうが顕著だけど、相手の流儀が出てくるだけで、自分の流儀を示せていないわけね。
 相手の流儀を一方的に受け入れるかどうかという、「郷に入ったら郷に従え」という話になってしまっている。
 キャンプでシイタケ入りカレーを作ったほうも、主人公以外の参加者は文句を言わなかったわけだよな。つまりシイタケ入りは、その場では「普通」ということだったんだよな。

 キャンプのカレーも、シイタケ入りとマッシュルーム入りと二種類作ってみて、向こうのも食べてみるのなら、同じ構造になるわけだ。
 店に行ったとしても、料理が二種類あるなら同じ構造になるわけだ。


仕事さぼり中
No.10000 投稿日 2005年8月19日(金)11時26分 投稿者 白石 尚

>>わかんなきゃ、わかるまで聞き直せよ。
>>見栄張って、わかんないのにわかったふりして、薄っぺらい解釈で納得してんな。ばーか。

 わたしはすぐに、わかったような気になってしまう。
 これは天然。
 ばーかと言われたって腹も立ちゃしない。



>>作るつもりの話を、きっちり正確に作りあげるという、ただそれだけのことをやれと言っている。ミスを一個も出さずにそれを行えと言っている。
>>あたりまえのことだよな。
 
・白石15(3)
相手には勝てないと知っている主人公は、相手に助けられても意地を張って、余計なお世話と言ってしまう。

 これは、書き出す前に、一応あらすじは立てました。
 実際にかき書き出してみたら、1000字では収まらなかったんです。それで後半部をカットした結果、尻切れトンボになりました。

・書く前に立てていたあらすじ───────────

 憧れの女の子に借してもらったハンカチを、きれいに洗って帰そうとしていた主人公は、友人にハンカチを発見されて、トイレの手ふきに使われてしまった。
 落ち込んでいると、友人は事情を尋ねてくる。事情を知った友人は、自分が悪かったと、ハンカチを持って女の子のところに説明に行く。
 友人は、女の子から主人公あてのメッセージを持って帰ってきた。それは主人公への好意に満ちたメッセージだったが、自分の力でことをなし得なかった主人公は、友人に余計なお世話と言ってしまう。
 なにが悪いのかさっぱりわからないでいる友人を見て、自己嫌悪に陥る主人公。そんな二人は、なぜか仲好し。

────────────────────────

 今しげしげと見ると、
「事情を知った友人は、自分が悪かったと、ハンカチを持って女の子のところに説明に行く」
 ここが不自然。

 友人が自分の代わりにハンカチを持っていこうとしたら、白石だったら死んでも止める。やだもん、そんなの。
 そこに、書きながら気付いた。これも嘘じゃんって。
 で、急に話を変えた。
 あらすじの段階で気付かないといけないことでした。


 又、人物設定もいい加減だし、小物についてもハンカチ以外はなんにも決めていなかった。話のキモとなるコンプレックスについても、あらすじ段階では一切触れていない。
 わたしの場合、ほとんどの課題がそう。書いているうちにどうにかなると思っている。1000字で書ける話なのかどうかも考えてないし。

 あらすじを立てたあとで、細部を詰めていくことが必要でした。
 段取り八分、いや、小説の場合は九分くらいの詰めが必要かな。

 
 ちょっとやり方がわかってきたっぽいから、同じお題目でもう一回、ちがう話をやってみます。1000字はきつそうだけど、もしかしたらやれるかもしれない。


 

 今、本業の方も詰めの段階で気が抜けません。が、
 このごろ、本業の方が小説書くよりよっぽどラクだと思うことがあります。
 分室でのうさを、本業ではらしているというか、とにかく実生活はらくちんだ。

 


 >タネ出し課題

【白石16】

(元タネ)今朝、わが家の冷蔵庫を開けたら、無惨なほど「食べられるもの」が少なかった。

(骨)なにかに夢中になると他のことが目にはいらない主人公が、自分には余裕がないと気付く。

・白石16(1)
双子の姉妹は、小さい頃からお年玉貯金をしている。姉は貯金が大好き。妹はお金にはまったくの無頓着。姉の貯金は貯まる一方だけれど、自由にお金を使って楽しんでいる妹がちょっとうらやましい。

・白石16(2)
仕事第一で、家事なんてあとまわしにしている主人公は、後輩の男性が自分で作った弁当をいとおしむように食べる姿を見て、いいなと思う。

・白石16(3)
サラ金に金を借りてでも目当ての服を即買いする主人公は、安い服に手をかけておしゃれを楽しんでいる友人を見て、自分はただの見栄っ張りだと気付く。




>サカモトさん

 白石#9992の中途半端な書き込みに、ていねいなレスをありがとうございます。
 デリケートな話題だったので、どう受け止められるか心配していました。

 子育てなんて、そんな大げさなことじゃないと思うんですよ、本当は。
 白石は愛を知らなかったから、人より苦労しただけ。
 わたしの友人なんか、ほんとに楽しんでやってます。いまだに。

 人によりけりってことで、わたしが重たく言いすぎただけですので、誤解がないように望んでいました。 



 いつまでも仕事をさぼっていたら、ひどい目に遭う。
 今日はこのへんで失礼します。

 白石