-------------------------------------------------------------------------------- 納得 No.4001 投稿日 2002年3月16日(土)22時49分 投稿者 かねやん >新木さん >>草野球じゃお金は取らないでしょう? >>いまの同人業界っていうのは、いわば、見物人にお金を請求する草野球なわけ。  ああ、これはわかりやすいです。  少し狭くみれば、金を取ってる→対価を払ってもらってる、という意識してるかってことにもなってくるかもしれませんね。  なんかすっきりしました、ありがとうございます。 -------------------------------------------------------------------------------- 第二段階一回目 No.4002 投稿日 2002年3月16日(土)23時34分 投稿者 羽矢野  では、さっそく臆病の一回目に行きます。  今回は、少しやり方を変えて最初の数分間で、お題の臆病パターンをしっかりと分析してからやります。  闇雲にやっても、逆につまってしまうので、下準備を整えてから。 では、スタート。 1.「お化け嫌いな臆病な少年が、それを克服する話」  まず臆病な状態は、お化けが怖い、嫌い。そんな状態。  これを克服するキッカケは、お化けを怖がる原因を無効にするか、それを乗り越えなければならない状態に持っていくか。  大きくは、この二つ。  後は?  …………  お化けの存在を認める。これは、原因の無効か……  考えても時間が無くなるので、今回は二つに絞る。  原因無効の状態。  試練を与えて、勇気を出させる状態。  今回はこの2パターンでやっていく。 1.「初めてのデートで、少年は遊園地へ行く。楽しい一日の終わりに、彼女がお化け屋敷に入ろうと言い出した。実はお化けが苦手な少年は、足がすくむ。しかし彼女に格好悪い所は見せられないと、勇気をふり絞ってお化け屋敷に入る」 2.「友達数人と、近所の幽霊が出るという屋敷に入った少年。幽霊が苦手な彼は、一人門の所で待つ。震えながら待っていると、屋敷に入った片思いの少女の悲鳴が聞こえてくる。それを聞いた彼は、すくむ足を震い立たせて、屋敷に入る」 3.「子供の頃、親戚の家に泊まった時に障子に映る幽霊の影を見たせいで臆病になってしまった少年がいた。大人になってもその臆病さは変わらなかったが、その親戚の家に数年ぶりに泊まった時、その幽霊が枯れ尾花だった事に気付いて、恐がりがなおる」 4.「死んだ祖母が毎日枕元に出てきて悩んでいる少年がいた。すっかり臆病になってしまい毎日眠れず夜に震えていたが、ある時家が火事になり、少年は眠っていなかった為に助かる。それから幽霊は出なくなり、祖母が助けてくれたと気付いた少年は、臆病がなおる」 5.「暗闇に何かが潜んでいるように感じて、夜歩く事ができない臆病な少年がいた。ある時、彼は偶然暗闇に幽霊がいるのを見つける。見えないものが見えるようになった彼は逆に安心し、臆病がなおる」 6.「幽霊が見える為に、そういったスポットへ近づけない臆病な少年がいた。しかしある時に霊媒師に幽霊は害を与える存在ではなく、未練がある為に成仏できない可哀想な存在だと教えられ、哀れんだ少年は幽霊を怖がらなくなる」 7.「学園祭の出し物がお開け屋敷に決まったクラスがあった。そのクラスの臆病な少年は、暗がりでお化けの役をやる事に怯えていたが、いざ始まると他人を驚かす事はおもしろく、いつの間にか怖くなくなっていた」 8.「塾の帰りにお墓を通ったときにお化けを見てしまい、塾を辞めると言い出した臆病な少年がいた。しかし彼の友人達が励まし、一緒にそのお墓まで行くと、幽霊は古い提灯が揺れていただけだと気付く。自分の勘違いに気付いた少年は、またその道を通れるようになる」 9.「学校の七不思議で幽霊のいる音楽室を探検する事になった少年がいた。臆病な彼は嫌だったが、断れずに結局夜に学校に忍び込む。そしてなんと本当に幽霊を見てしまうのだった。慌てて逃げるが、階段に足をつまずいてしまう。しかし転げ落ちるのを助けてくれたのは幽霊だった。この幽霊が怖い存在でないと知った少年は、幽霊を怖がらなくなる」 10.「図書館で少女の幽霊に出会った少年がいた。臆病な彼は逃げようとするが、何かを訴えているような目を見て話を訊くと、友人に伝言を頼まれる。その友人とは卒業生で、幽霊の言葉を伝えると涙を流して少年にお礼を言う。図書館に戻ると幽霊が笑顔で消えていき、それを見た少年は彼女を怖がらなくなる」 11.「ちょっとした事でもすぐに幽霊だと勘違いして震え出す臆病な少年がいた。ある時それを見かねた幼なじみの少女が、夜に近所でお化け屋敷と呼ばれている場所に少年を連れて行く。しかしそこで少女は怪我をしてしまい、動けなくなってしまう。早く救急車を呼ばなければ危ないと思った少年は、勇気を振り絞って、一人でお化け屋敷を歩き出す」 12.「子供の頃から飼っていた猫が死んでから、その猫の幽霊をたびたび見るようになった少年がいた。彼はそれに怯えるが、ある夜その猫の幽霊が家に入ろうとしている別の霊を追い出しているのを目撃する。自分を護ってくれている事に気付いた彼は、以来猫の幽霊を見ても怖がらなくなる」  こんな感じで進めていきます。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4003 投稿日 2002年3月17日(日)01時32分 投稿者 新木 伸 >羽矢野君  臆病に関する考察とか。  気弱とは違うよね。  気弱の場合は「なにかしたい」っていう気持ちのベクトルがあることが必須だったけど、臆病にはそれは必要ないもの。  お化け屋敷を怖がる臆病の場合。  本人に「お化け屋敷に入ろう」という気持ちがなくても成立する。「お化け屋敷怖い」という人は、本当に、心の底から入りたがっていないはずだ。  それから、語源まで調べがつかなかったけど、この言葉の解釈は、読んで字の通りで「病的なまでに臆する」――でいいんじゃなかろうか。  あとお題変更。  この「臆病」は終了で、次のなにかを自分で選ぶこと。  べつにこのお題がよくないっていうことじゃない。いままでのように第二段階までやっていても、もう経験値は入らんだろう。  次のお題では第三段階まで行ってみよう。プロットまでやったり、あらすじぐらいのところまでやることになるわけね。  第一と第二の段階では同じぐらいの数を出して、そのなかから、いちばん書きたい話を選んで、第三段階でそれを扱う。  まあはじめの一週間ぐらいで、10セット120本とか、それが無理そうなら1セットハーフで5本ずつ、10セットで60本とか――そのぐらいは出す。  そこから1個だけ、第三段階で使うものを選ぶ。  本当は全部こみこみで1週間ぐらいで片づけたいところだが、まあ最初は2週間ぐらいかかっても仕方ないだろう。  んで、それようのお題。  「チャレンジしがいのある課題」っていう基準で選ぶのではなくて、「書きたいテーマ」っていう基準で選んでみよう。自分の好きなパターンのお題ってことね。 >かねやん >>少し狭くみれば、金を取ってる→対価を払ってもらってる、という意識してるかってことにもなってくるかもしれませんね。  ここのとこ、意味不明です。  分かるように書き直してくるのこと。 -------------------------------------------------------------------------------- 今日は自由。 No.4004 投稿日 2002年3月17日(日)10時24分 投稿者 羽矢野  外には春一番が風が吹いてます。  堤防を車で走ると、ハンドル持ってかれそうでした。  車に乗られる方は注意してください。  では書きたいテーマで選びます。  「〜な主人公が、そうでなくなる話」  …………思考中。 「引っ込み思案な主人公がそうなくなる話」 「自信のない主人公が、そうでなくなる話」  …………  二つとも気弱とか臆病の系統だ……  いいのかな?  やっぱり、消極的な女の子とかが、勇気を出す話とかに私は萌える(←バカ?)  120個は今の私にはまだまだ大変な作業になるので、萌え属性を持つものでないと、難しいだろう。なんて訳のわかんない理由で選択です。  男の性だ。  というわけで、この二つのどっちかにします。  考察して、決めてみます。  では最初に引っ込み思案の考察から。 ひっこみ-じあん 【引っ込み思案】 (名・形動)[文]ナリ 人前に出て積極的に事を行うことができない性格や態度。また、そのさま せっきょく-てき せき― 【積極的】 (形動)物事に対し自分から進んではたらきかけるさま しょうきょく-てき せう― 【消極的】 (形動)自分から進んではたらきかけをしようとしないさま  つまり、引っ込み思案で大切な部分は 1.それが人前である事 2.自分から進んで行動を起こせない事  とかいくと、気弱になっていってしまう。  でも二つは言葉が違う限りは違うんだろう。  まず気のベクトルが関係するかだが、これは関係しそうだ。  行動の必要な状態で、積極的か消極的かは決まってくる。  行動をおこさない状態の中に、気弱は入っているだろう。  うーーん。  やっぱりかぶってきそう。 では次に、自信の考察。  じしん 【自信】 (名)スル  自分の才能・価値を信ずること。自分自身を信ずる心。  こっちは、気は関係しない。  課題だと行動に結びつく事も多そうだけど、これは様々な理由から自分を信じていない状態にあるだけで、必ずしも気の動きは関係ない。  ただ、この自信のなさが気のベクトルの力や方向を決定する要因にはなりそう。  こっちの方が今までの課題にも繋がりやすそうで、いいかな?  というわけで、課題は 「自信のない主人公がそうでなくなる話」  にします。  自信の考察を続けながら、進めていきます。  課題の方法の確認ですが、第一段階と第二段階をワンセットとしたものを120個出す。まずはこれを行うという事でいいですか?  もし間違っているようでしたら、一言お願いします。  では最初に自信がないの定義。  初期状態  「自分の能力に関係する事でそれを信じていない状態にある事」  きっかけ  1.自信のない理由を洗い出し、無効化する。    例えば過去に失敗した為に自信がなくなったのなら、その失敗の原因が自分の能力に関係ないとわかれば、自信を取り戻す。  2.能力を客観的に証明してやる。    自分の容姿に自信のない少女が告白されて、相手から”可愛いよ”とか言われれば自信のなさはなくなるのではないか。  3.自信のない部分を変質させる。    良く聞く話が、太っていた女性がダイエットをして一番変わった事は? と聞かれての返答が自分に自信がついた。    だから自分の自信のない部分を自分で変更できれば、逆に自分に自信がつくのではないだろうか。    今までのお題だと原因そのものが消えてしまうとアウトだが、この場合に限っては、”自信がない”を”自信がある”に変更するので、これでもOKだと思う。 終了状態 「自分に自信のない状態が解消されている事」  とりあえず、この定義で進めていきます。 -------------------------------------------------------------------------------- さっそく。 No.4005 投稿日 2002年3月17日(日)11時37分 投稿者 羽矢野  ではさっそくやります。  時間のとれるうちに進めていかないと。  私も春休みあったらなあ。(遠い目)  時間のあるときには、時間のありがたみはわかんなかったです。  でも、人生ってそんなもん。(←そこまで悟ってない) 課題「自信のない主人公がそうでなくなる話」 1.「怪我をして飛べなくなった鳥が、再び大空へ羽ばたく話」  怪我をして、飛べなくなった鳥がいた。彼は人間に拾われて治療されるが、怪我が完治してからも飛ぼうとはしなかった。大空へ再び羽ばたけるかどうか自信がなかったのだ。しかしある時、拾ってくれた人間が自分を崖から落とす。鳥は慌てて羽ばたくと、依然と同じように羽が動いた。それで飛べると確信した彼は、再び大空に向かって羽ばたいた。 2.「自信をなくした空手家が、再び試合に挑む話」  最強と呼ばれた空手家がいた。しかし彼はある試合で、無名の選手に負けてしまう。すでに自分の時代は終わってしまったのかと自信をなくした彼は、それから試合には出なくなった。しかしある時、その男が試合の前に自分に薬を盛っていた事がわかる。それを知った空手家は、自分が弱くなった訳ではないと自信を取り戻し、再び男との対戦に望む。 3.「平凡な少年が、学校一の美少女に告白する話」  学校一の美少女に惚れた平凡な少年がいた。自分とはどう考えても釣り合わない為に告白せずに諦めていたが、ある時自分の描いた絵が展覧会に入選する。それで自信を得た彼は何事もやってみなければ始まらないと告白する。 4.「銃の腕に自信のない警官が、自信をつける話」  銃の腕に自信のない警官がいた。その為に彼は必要になっても使う事をせず、犯人を逃がしてしまう事もしばしばだった。しかしある事件で犯人を追いつめた時に人質を取られてしまい、どうしても銃を使わなければならない場面に追い込まれる。彼は悩むが、自分の警官としての誇りを思い出し、銃を撃つ。それが命中して、人質は無事解放され、犯人も逮捕される。それで彼は自分の腕に自信をつける。 5.「自分が正しい事をしているのかわからなくなった刑事が、信念を取り戻す話」  ある事件で目の前で逮捕した男の子供が、恨み言を残して自殺し、自分がやっている事は正しいのかどうか自信が持てなくなってしまった刑事がいた。  ある時、同じように子供の目の前で逮捕しなければいけない事態になった。  刑事は迷いながらもある決断をする。自分の銃を子供に渡してから父親を逮捕したのだ。刑事は撃たれる事をなかば覚悟していたが、子供は刑事に銃を返して、自分の気持ちに配慮してくれた事に礼を言う。刑事はそれで自分の正義を取り戻す。 6.「足を怪我してからうまく走れなくなった陸上選手が、再び走れるようになる話」  足を怪我し、医者から再びもとのように走れないかもしれないと宣告された陸上選手がいた。彼はそのまま引退しようと考えるが、目の前にライバルが現れ、怪我くらいで自信がなくなる彼をなじる。それで一念発起した彼は再び練習を始め、前のように走れるようになった。そして前のベストタイムと同じ値を出したとき、彼は自信を取り戻す。 7.「任務に失敗してから自信がなくなり引退したスパイが、現役に復帰する話」  任務中に敵に発見されたスパイがいた。彼はそれまで一度もそういう経験が無く、自分に自信をなくしてスパイを引退する。しかしある時、仲間が敵に捕まったと知り、再び任務を遂行する。彼の活躍のおかげで仲間は助かり、自信を取り戻した彼は現役に復帰する。 8.「自分の容姿に自信のなかった少女が、それを気にしなくなる話」  メガネに三つ編みの地味な少女がいた。彼女は自分に自信がない為にわざと目立たない格好にしていたのだが、ある時に自分の素顔を見た男子が自分の事を可愛いと言ってくれる。今までそんな経験のなかった彼女は戸惑いながらもコンタクトと髪型を変えると、クラスの全員が驚く。それで彼女は、自分に自信を持つようになる。 9.「殺人現場を目撃した少年が、それを証言する話」  殺人の現場を偶然目撃した少年がいた。検察からそれを証言して欲しいと頼まれるが、被告の弁護士から万一違っていたら偽証罪で訴えると脅され、自信がなくなってしまう。しかし悲しむ被害者の姿を見た少年はどうしても犯人を許すわけにはいかないと思い、勇気を持って証言する。 10.「生徒会役員に推薦された少女が、それを受諾する話」  生徒会役員に推薦された少女がいた。彼女は自分にはそんな事できるはずがないと一度は断るが、クラスメイトがあなたらなできると、自分が今までしてきた事をあげて、いかに向いているか教えてくれる。それで少し自信のついた彼女は、それを受諾する事にした。  第一段階は、12分で完了。  でも、最後にいくほど時間がかかってきました。  残り110個大丈夫か?(今から不安でどうする)  第二段階は、45分で終了。  まだまだ遅い。  でも、よく考えると最初の一回目の時にかかった時間は……  そこから考えると、とんでもなく早くなってるな。  少しは成長してるのか……  夜にもう一回やる予定。  では。 -------------------------------------------------------------------------------- >羽矢野君 No.4006 投稿日 2002年3月17日(日)12時12分 投稿者 新木 伸 >羽矢野君  ああ、じゃあそのやり方で残りもやることにするか。  いまやったみたいに、第一段階の一行コンセプトのものを1個出して、そこにすぐ肉付けしていって第二段階のものにする。  段階ごとの作業は分けてもいいし、分けなくてもいいよ。どっちかやりやすいほう。  ようは、肉付けしたものが、一定時間のあいだにそれなりの数あがってくりゃいいんだから。  ちなみに参考タイムだけど。  第一段階が10秒で、第二段階が1分。だいたいそのあたり。  書く時間を含めても、1時間に20個ぐらいは目指しましょう。  それから、どうせやるなら、「この10個は女の子限定でいこう」とか、「次の5個は女の子(年上)でやってみよう」とか、「次は5個年下で」とか、「自信のない主人公がそうでなくなる話」という縛りに、さらに自主的な縛りを加えてやってみるとか。  「主人公に自信がつく話」のなかでバリエーションを出すためには、意識的に縛り条件を変えてゆく必要がある。  それから、主人公のバリエーションと同時に、「きっかけ」のバリエーションも考察して、縛り条件のバリエーションとして試みること。 -------------------------------------------------------------------------------- 杉も檜も恨んではいません。 No.4007 投稿日 2002年3月17日(日)18時50分 投稿者 弟切 千隼 花粉症のために抗アレルギー剤と抗ヒスタミン剤でヤク漬けの弟切です。 あまり薬に頼りたくはないものの、飲まずにいるとひっきりなしにくしゃみが出て鼻水も止まらず、日常生活が営めない状態になるので、頼らざるを得ません。 弟切の場合は、生まれ故郷の静岡県にいる間は花粉症と無縁で、現在住んでいる神奈川県に引っ越してきてから突然発症しました。これは、おそらく神奈川県の方が大気汚染が進んでいるからだと思います。 これまでの研究によれば、花粉症は単純に飛散する花粉の量が多ければ発症するというものではなく、杉花粉に加えてディーゼル車などから発生した大気中の汚染微粒子が多い地域で多く発生することが知られています。 単純に空中に飛散している杉花粉の量を比べれば、神奈川県よりも田舎度の高い静岡県の方がずっと多いでしょう。なのに神奈川県に引っ越してから発症したということは、やはり花粉症は大気汚染との関連が非常に強い気がします。 私の知る限り、ここに顔を出している方々の中では、西鶴さんと八神さんが杉花粉症ですね。中里さんもそうだと聞いています。 お互い、つらい季節を工夫して乗り切りましょう。 では、課題を提出します。 >>17.世の中は弱肉強食だと考えていた人が、病に倒れたことをきっかけに弱者に対する思いやりに目覚め、ボランティア活動に精を出すようになる話 この案は、「病に倒れて」というのですから「物理的な死」の要素が入っていますね。加えて「弱肉強食しか認めない」という心が死んで「心理的な死」の要素も入っています。そこから病が癒えて「物理的な再生」を果たすと同時に、弱者を思いやるという「心理的な再生」も果たします。 以下にこの案の三つの変異型を示します。 17.1 働き過ぎて病に倒れた人が、後遺症で不自由になった体で町を歩き、街がいかに弱者に優しくない作りになっているかに気づいて、バリアフリーを推進する団体に加入して活躍するようになる話 17.2 働き過ぎて病に倒れた人が、入院中にボランティアによる合唱コンサートを聴いて感動し、お金を稼ぐ仕事ばかりが大切なことではないと気づいて、自分もボランティア団体に加入して合唱に加わる話 17.3 働き過ぎて病に倒れた人が、死の淵まで行って生還し、多くの人の働きで命が救われたことに感激して、他人のために残りの人生を使おうと考え、ボランティアに精を出すようになる話 -------------------------------------------------------------------------------- 頭がスポンジに…… No.4008 投稿日 2002年3月17日(日)22時39分 投稿者 羽矢野 では自主的な縛りを加えて、2回目いきます。 女の子パターン: 1.「近所のお兄さん的な青年に恋した女の子が、告白する話」  幼い頃、いつも遊んでくれた近所の青年に恋した女の子がいた。その想いは変わることなく、高校に入学した時に告白を決意する。しかしやはり子供としてしか見てくれないかもしれないと思い躊躇していたが、駅で偶然あった時に自分を女性として意識していると知り、彼女は告白する。 2.「近所の幼なじみに恋した女の子が、告白する話」  幼い頃いつも一緒に遊んだ男の子に恋した女の子がいた。しかし彼女は男の子のように活発で、彼も異性としてではなく同性として見ているようで、告白できない。しかしある時、川に落ちた彼女を助けた彼が濡れて透けた服を見て顔を赤らめ、それでちゃんと異性として意識していると知った女の子は告白する。 3.「留学生が、国に帰る前に自分の想いを伝える話」  一年間の留学をもうすぐ終える少女がいた。彼女は国に帰る前にクラスメイトの好きな男子に告白したかったが、彼の家は茶道の家元で、外人である自分の気持ちに応えてくれるかどうか自信がなかった。しかし偶然二人きりで話した時に彼が人種の壁など気にしてない事がわかり、彼女は自分の気持ちを伝える。 4.「自信のない少女が、変われるきっかけを掴む話」  自分に自信がなく、他人とあまり接しない少女がいた。ある放課後、鏡に別の世界の自分が映り、知り合う事になる。鏡の向こうの彼女は明るく活発で自分とは正反対であった。同じ自分でも気持ちの持ち方で変われると気付いた少女は、自信を得るキッカケをつかむ。 5.「義父に愛されているか自信のなかった少女が、その愛を感じる話」  自分を連れて再婚した母が死んだため、義父と二人きりになった少女がいた。彼女は父親が自分を愛しているかどうか自信がなく、いつも捨てられるのではないかと怯え、反抗して家出を繰り返してしていた。しかしある時、毎回の家出からこっそり戻ってきた時に、偶然義父が自分を本当に愛している事を訊いた彼女は、素直に家に戻り、以後義父と仲良く暮らした。 6.「自分の描く絵に自信のなかった少女が、自信を得る話」  いつも一人で絵を描いている少女がいた。彼女は幼い頃、自分の描いた絵をバカにされた経験があり、それ以来自信がなくなって、自分の描いた絵を決して他人に見せなかった。しかしある時、偶然それを見たクラスの男子がその絵を褒め、賞に出してみる事を進める。断り切れずに出した絵は、見事入選し、彼女は絵への自信を取り戻す。 7.「太っている少女がダイエットを通じて自信を得る話」  太っている事にコンプレックスを持っている少女がいた。その為に容姿に自信がなく、クラスでも消極的だった。しかし偶然友人すら自分の陰口を言っている事に気付き、ダイエットを決意する。その結果、彼女は見違えるように痩せ、やればできるを実感した彼女は自信を持つようになる。 8.「友人に怪我をさせてしまった少女が、病室へ向かう話」  故意ではないとはいえ、友人に怪我をさせてしまった少女がいた。仲が良かっただけに、友人は自分を許してくれるのか自信がなく、病室になかなか足を運ぶことが出来なかった。しかしある時、病室の友人が自分の怪我よりも少女が怪我をさせた事を気にしていないか心配していると知り、友情の深さを思い出した彼女は病室へと足を運ぶ。 9.「胸に傷を負った少女が、恋人にそれを告白する話」  事故に遭い、胸に大きな傷を負ってしまった少女がいた。その傷は深く、一生残ると言われた彼女は、恋人に傷の事を話した時、その傷を受け入れてくれるかどうか、自信がなく悩む。しかし毎日のように見舞いに来る恋人の真摯な自分への想いを感じた彼女は、受け入れてくれると信じ、傷を見せる。 10.「極限状態におかれた少女が、自分の力に自信を持つ話」  エレベーターに閉じこめられたカップルがいた。その傍らには時限爆弾が。赤と青、どちらかを切れば助かるというお約束な展開の中、少女は悩む。彼女は占いが得意で、二者択一ならほぼ間違いなく当ててしまえるという特技を持っていたが、間違い=死という状況では、おいそれと切れなかった。しかし男の方は、少女の力を信じ切っており、笑って好きな方を切れと言う。自分が恋人に信じられているのを確信した彼女は自信を取り戻し、占いの結果でコードを切断する。  社会人パターン: 1.「自分の仕事に自信のなかった新人が、自信を得る話」  いつも皿洗いしかやらせてもらえない新人がいた。大学を卒業し、こんな事をさせられているのは自分が必要とされていないのかと自分に自信がなくなる。しかし先輩から皿洗いをする事で店のすべてがわかる事を教えられ、それに気付いた彼は今必要な事を理解して、自分に自信を取り戻す。 2.「何をやってもダメなのろまな社員が、自分に自信を持つ話」  何をやっても失敗ばかりするダメ社員がいた。彼は自分は仕事に向いていないのかもしれないと自分に自信をなくすが、ある時、ちょっとした事で親切にした人物が得意先の社長婦人で、彼は大きな仕事を成功させる。人それぞれのペースがあると知ったかれは、自分に自信を取り戻す。 3.「サラリーマンが何かわからなくなった課長が、自分の心を思い出す話」  中間管理職になり、社員の管理しかしなくなった課長が、自分はもう会社にとって必要ではなくなったのかもしれないと自信をなくす。  しかし自分が風邪で数日休んで出社すると、部下が自分がいなかった数日は本当に大変だったと訊かされ、自分の必要性を感じた彼は自分の自信を取り戻す。 4.「女性である事で自信の持てなかった営業が、自信を得る話」  女性であるという理由で、軽く見られてしまう営業マンがいた。彼女はやはり女にはこの仕事は無理なのかと自信をなくしていたが、ある時自分の能力を気に入って契約をしたという話を訊き、男女の違いは乗り越えられると気付いた彼女は自信を得る」 5.「自分の仕事のやり方に自信のなくなっていた青年が、間違っていなかったと確信する話」  得意先との雑談を大切にする営業マンがいた。その為効率が悪く、営業の成績はいつも振るわない。仲間からはやり方を批判され、自信がなくなっていたが、会社の経営が思わしくなくなった時、彼の得意先のみが最後まで会社と取引をしてくれたお陰で会社は存続する事ができた。青年は自分のやり方が間違っていなかったとが証明された青年は、自信を取り戻した。 6.「事業に失敗した実業家が、一からやり直す決意をする話」  騙され事業に失敗し、すっかり自信をなくしてしまった経営者がいた。彼は人生そのものすら諦めかけていたが、かつての社員が何人も訪れ、もう一度会社を興すようにと資金を提供する。社員を大切にするという自分の経営方針に人はついてきてくれると確信した彼は、もう一度やり直す決意をする。 7.「5月病にかかった新人が、それを乗り越える話」  思い描いていた社会とは明らかに違う現実に、このままやっていけるのかとすっかり自信をなくしてしまった新人がいた。しかし街で出会った学生の時の先輩に自分も同じ経験をし、サラリーマンなら誰でもぶつかる壁だと教えられ、一人だけではないと知った彼は5月病を乗り越える」 8.「期待されて入った新人が、その期待の重みに負けなくなる話」  東大卒の為に、周りから期待されまくっている新人がいた。彼はその重みを苦痛に感じ、社会と学校は同じではなく、自分には期待に応えるだけの能力はないとちょっとした失敗にも自信をなくしていたが、ある時自分が大学で得た知識は決して無駄ではなく、社会人としても十分に活用できる事を知る。それに気付いた彼は、期待に応えられるように頑張り始める。 9.「お茶くみばかりさせられているOLが自分も会社の一員であると気付く話」  毎日お茶くみやコピーばかりさせられているOLがいた。彼女は自分が仕事と呼べるものを何もさせてもらえないのは、能力がないからだと自信をなくしていたが、酒の席男性社員が口々にお礼を述べるのを訊き、お茶くみやコピーも大切な仕事だと気付いた彼女は自信を取り戻すのだった。 10.「学級崩壊おこされて担任をはずされた教師が、自信を取り戻す話」  自分のうけもちクラスで学級崩壊が起きたため、担任をはずされた中年教師がいた。彼は自分のやり方が間違っていたのかと教師としての自信を失い、辞める決心をするが、ある時偶然であったかつての教え子が自分との思い出を楽しそうに語るのを見て、教師としての自信を取り戻した彼は、教師を続ける事を決意する。  20個1時間30分ちょい。結構時間かかりました。  だんだんネタがなくなっていくから、まずはこの時間をキープする事を考えよう。  こんな感じでよかったですか?  残りは90個。  負けない…… -------------------------------------------------------------------------------- >>少し狭くみれば…… No.4009 投稿日 2002年3月18日(月)19時33分 投稿者 かねやん  うーん、実は草野球とプロ野球の比較を出したとき、「売る」って観念がすっぽり抜けてまして……どうも時間給だと売るって意識が薄れてしまうようです。  そこで、売ることに限定して考えてみました。  僕個人としては、売る=対価を受け取ること、になっています。まあ良心の領域になってくるのかもしれませんが。  辞書から引用すると、対価とは「財物や行為などによって人に与えた利益に対して受け取る報酬」となっています。  実際の市場では買う側が価格を決めるってのは特殊で、ほとんどは売る側が値段を定めています。そこには厳密な意味での対価は存在してません。  でも、これを買った人にどれくらいの利益を与えることができるかってのは想像できます。 >>金を取ってる→対価を払ってもらってる、という意識してるかってことにもなってくるかもしれませんね。  つまりここは、取った金額分の利益は与えているという意識を持っているのかってことだったりします。  文庫本が500円だとして、作者に入ってくるのは10%の50円でしたっけ?  じゃあ50円分の価値のものなのかっていえばそうではなく、(最低でも)500円分の価値があるものを作ってるでしょう。  同人誌では、そこまで意識できてる人は少ないんじゃないかなと思ってるのですが、同人誌に詳しいわけでは無いのではっきりとは言い切りません。  ですが、もしそうだとすると、本家・鷹見さん(3982)の >>同人作家を蔑視してるかって? >>してます。 >>同人作家を嫌ってますか? >>嫌ってます。 >>プロと同人を平行している作家をどう思いますか? >>親近感を抱きます。  が理解できるようになります。 -------------------------------------------------------------------------------- 課題いきます。 No.4010 投稿日 2002年3月18日(月)22時32分 投稿者 羽矢野  今日も課題の羽矢野です。  一日20個は今の私にはかなり苦しい作業ですが、これが平気というか、遊び程度でできるようにならなければいけないのは、すでに事実として認識してますから頑張ります。  仕事を主体としてやりながら、残った時間でプロに近づこうというのだ。  こんな事で辛いと思っちゃダメですね。  いつか自転車や自動車のように、平気で乗りこなせる日がくるまで、歩みは止めない。  男の子パターン: 1.「強くなりたくて空手をならい始めたいじめられっこが、自信を得る話」  いじめられっこが、強くなりたい為に空手を習い始める。しかし自分では全然強くなった感触がなく、結局いじめられてもやり返せなかった。しかしある時、自分の一番大切にしていたものを壊された主人公はついに怒っていじめっこに立ち向かい、倒してしまう。自分の強さを実感したいじめられっこは、自分の強さに自信を持つ。 2.「怪我をした柔道の選手が、体の完治に自信を得る話」  全国大会出場経験のある柔道の選手が、練習中に怪我をする。怪我は完治するが、それから稽古をしてもその怪我の場所がなぜか痛み、彼はだんだんと自信をなくしていった。しかしある時、かつてのライバルと練習試合をする事になる。彼は全力で戦い、勝負は引き分けとなった。試合が終わったあとで初めて痛みの事を思い出した彼は、自分が怪我を必要以上に気にしていた事を認め、自信を取り戻した。 3.「幼い頃に別れた幼なじみに、声をかける少年の話」  幼い頃引っ越していった幼なじみを電車で見かけた少年がいた。しかし彼女とはもう十年近く合っておらず、本当にその幼なじみか自信がなかった。違っていたらと思うと声をかけにくかったが、一緒にいた友人に励まされ、彼は勇気を出して声をかける。 4.「川でおぼれた子供を助ける少年の話」  橋を渡っている時、子供が川でおぼれているのを見つけた少年がいた。まわりには自分以外誰もいない。しかし少年はこんな状況で迷ってしまう。実は彼の父親は、足がつり、同じように川でおぼれた自分を助けようとして溺死していたのだ。それ以来水に入った経験がなく、あの溺れた日のように足がつってしまわないか心配で、助けられる自信がなかった。しかし子供の必死な形相を見て、どうしても助けなければと思い、彼は川へと飛び込む。子供は助かり、彼は自信を取り戻す。 5.「過疎の村へ転校してきた少年が、受け入れられる話」  過疎医として引っ越してきた家族がいた。その家の少年は、転校先の学校でギャップになじめず、うまくやっていけないかもしれないと思い始める。ある時、彼が歩いていると、転校先のクラスメイトが数人集まって騒いでいるのが見えた。言ってみると、鳥が怪我をしていた。彼はその鳥をもって帰り、父親の助言を受けながら介抱する。その甲斐あって、鳥の怪我は治り、それで彼はクラスにうちとける。 6.「地震で閉じこめられた瓦礫の下から脱出する話」  同年代の人間より小さいため、何に対しても自信の持てない少年がいた。ある時街で地震がおこり、彼は大勢の人間と共に閉じこめられてしまう。中には怪我をしている人もおり、一刻も早く救助してもらう必要があった。方法は小さな隙間を這い出るしかなく、それができるのは少年だけ。彼は迷うが、怪我をしている人を見殺しにはできないと、危険な隙間をくぐり、助けを呼ぶ。人の命を救えた彼は、自分に自信を持つ。 7.「学校裁判での裁判長役の少年が、判決をくだせるようになる話」  ある学校では、クラスで問題があると、裁判を開いて解決するという方法をとっていた。ある時、陪審員の有罪無罪の数が同数になり、すべては裁判長の判決にゆだねられる事になった。裁判長の少年は、本当に正しい方を選べるのか自信がなかったが、原告、被告両方から信頼している言葉を受け、彼は判決を下した。 8.「数年ぶりに再会した幼なじみの少女に告白する少年の話」  数年ぶりに幼なじみの少女に再会した少年がいた。幼い頃二人はままごとで結婚の約束をしており、その時から彼はずっと想いを寄せていた。しかし、彼女もそうだとは限らないと思って告白できないでいた。しかし彼女のパスケースに自分の写真が入っているのを見かけて、彼女も同じように想ってくれていたのを知った彼は告白する。 9.「足が速いだけが取り柄の少年が、サッカーで活躍する話」  足が速いだけで他のすべてが人並み以下の少年がいた、ある時彼はその足を買われてサッカーの助っ人を頼まれる。サッカーなどやった事もない彼は自信がなかったが、仲間のサポートの甲斐あり、活躍する事ができた。足の速さを生かす場を見つけた彼は、自分に自信を持つようになった。 10.「パソコンを習い始めた機械音痴の少年が、苦手意識を克服する話」  機械音痴の少年が必要に迫られてパソコンを買う、ゲームのコントローラーすらまともに操れない彼は自分が使えるようになるか自信がなかったが、諦めずに努力した結果、徐々に使えるようになる。自分の進歩を感じ取った少年は自信がつき、機械音痴を克服する。  だんだん話が、短編から一エピソードみたいに小さくなっている……  いいんでしょうか? 動物パターン: 1.「魚が目の前のエサがルアーかどうか見分けをつける話」  お腹の減った魚がいた。すると目の前に、エサが落ちていた。しかし魚はそれが本当にエサか、人間のルアーなのか自信がなかった。どうしても諦めきれずにまわりを泳ぐと、何か光る物がついているのが見えた。以前、釣られた経験のある魚から、光る物がついていた時は食べるなと教わっていた魚は、エサを諦める。 2.「火が苦手な猿が火を克服する話」  最近捕まり動物園に送られた為に、火が苦手な猿がいた。他の仲間が平気で近づくのを見ても、本当に大丈夫か自信がない。ある時猿は群の一匹に一目惚れする。しかし彼女と交尾をするには、自分がボスになるしかなかった。その為にはまず火に慣れなければいけないと感じた猿は、勇気を出して火を克服し、自信をつけた彼はボスに戦いを挑むのだった。 3.「サーカスでやっていけるか心配な像が、自信をつける話」  サーカスに身売りされた像がいた。彼は芸を仕込まれるが憶えが悪く、なかなか舞台に立てなかった。彼は自信をなくしやる気も失いかけていたが、パートナーの励ましを受けて頑張る。その結果サーカスの人気者になり、彼は自信を取り戻した。 4.「水に入るのを怖がっていたアヒルが、泳げるようになる話」  水に入れないアヒルがいた。彼は一度溺れかけた経験があり、泳げるかどうか自信がなかった。しかしある時、自分が前に溺れたのは、羽根が油で汚れていた為だと知り、もう一度水にはいると、ちゃんと泳ぐことができた。 5.「自信のない番犬が、泥棒を追い出す話」  以前に一度近所の人間を泥棒と間違えて噛みついてから、すっかり番犬としての自信を失ってしまった犬がいた。ある日の深夜、誰かが家の玄関を探っているのに気付いた犬は泥棒だと感じるが、間違っているかもしれないと迷う。しかし自分の番犬としての誇りを思いだし人影を取り押さえる。それは本当に泥棒で、犬は再び自信を取り戻す。 6.「自信のない猫が、ネズミを捕まえる話」  今まで一匹もネズミを捕まえた事のない猫がいた。その為にすっかり猫としての自信を失ってしまっていたが、ある時、見かねた仲間が協力して一匹のネズミを捕まえる事に成功する。助けがあったとはいえ自力でネズミを捕まえた猫は、自分に自信をつける。 7.「獅子が、自分の子供を谷へと突き落とす話」  自分の子供を谷へ突き落とすかどうか迷っている獅子がいた。彼は前時代的なその風習が本当に子供の為になるのかどうか自信がなかったのだ。しかし谷に突き落とされなかった獅子が、非常に軟弱なのを見て、獅子は我が子を谷へと突き落とす。 8.「イルカが、人間との対話を成功させる話」  イルカは、太古の昔から人間との対話を試みていた。しかしそれはうまくいかず、イルカの能力自体も衰えてしまった為、次の一回で最後にしようと決まる。それに選ばれたイルカは自信がないと辞退しようとするが、可能性があるのは自分だけだと知り、精一杯の力を使って対話を試みる。その結果ついに人間との対話が成功し、彼は自分に自信をつける。 9.「カメが、ウサギとのレースで自信を取り戻す話」  足が遅いのを気にしすぎる為、自信のないカメがいた。ある時それを見かねた長老が、ウサギとかけっこの勝負をするように命令をする。昔話のようにはいかないと渋々望むカメだが、話のとおりにウサギが途中で居眠りをしてしまい、カメは勝つ。自分でもウサギに勝てる事をしったカメは自信をつける。 10.「臆病なライオンが、自分の子供を守る話」  サバンナに臆病なライオンが住んでいた。彼は自分が子供を守りとおせるか自信がなかった為、いつも隠れて生活していた。しかしある時ハイエナに見つかってしまい、子供が襲われそうになる。怒ったライオンは、ハイエナを蹴散らし、自分のの強さに気付いたライオンは、それから日の当たる場所を堂々と移動するようになる。  残りは、70個   -------------------------------------------------------------------------------- 今日から春のお彼岸ですね。 No.4011 投稿日 2002年3月18日(月)23時13分 投稿者 弟切 千隼 美味しそうな牡丹餅が売られているのを見て、つい買って食べてしまった弟切です。食べれば太るとわかっているのに私ってば……西鶴さんより体重が重くなるのは嫌ですわ(;_;) えー、課題を提出する前にここに参加している皆さんにお知らせがあります。現役のプロ作家さん・作家志望者さん・元作家志望者さんなどが集まる温泉OFF会のお知らせです。 既に昨年、二回に渡ってこの場で告知されていますから、かなりの方々はこの温泉OFF会がどんなものか御存知と思います。 温泉OFFに参加している顔ぶれの中では私は新参者なので、この温泉OFFという催しが行なわれるようになった詳しい経緯は知りません。ごく大雑把に説明しますと、春と秋の年二回、長野県の小諸市にある温泉宿に上記のような方々が集まって、温泉に浸かって御馳走を食べて酒を飲みながら語り合おうという会です。御馳走と温泉付きで現役の作家さん方から直接内容の濃い話を聴けるという、作家志望者にとってはこの上なく贅沢な催しです。 間違っていませんよね? > 新木さん。 ここに顔を出している方々では、新木さん・みやびさん・中里さんが参加されてらっしゃいますね。その他のプロ作家さんでは、私の知る限り篠崎砂美さん(温泉OFF会の大幹事であられます)や荻野目悠樹さんが参加されています。この他に電撃文庫系の作家さんが参加されることが多いようです。 今年の春の温泉OFFは、5月31日(金)〜6月2日(日)の二泊三日だそうです。弟切はもちろん参加するつもりです。皆さんぜひ一緒に参加しましょう(^o^)/ 全日程でなくても、途中抜けや途中からの参加もありです。 温泉OFFに参加している人々が、いろいろなお知らせや企画について書き込んでいる掲示板があります。そちらのURLを紹介しておきましょう。 温泉OFF掲示板 です。 と、告知はこんなものでよいでしょうか。では課題の提出に行きましょう。 >>18.人生を悲観して自殺を図った人が、垣間見た死後の世界の恐ろしさに驚いて蘇生する話 これは、いわゆる「臨死体験」ものですね。この話では主人公が肉体的に死にかけていますから、むろん「物理的な死」の要素があります。その前に「人生を悲観して自殺を図った」とあることから、主人公は心理的な死も体験しています。 そこから主人公は自分の意思で蘇生してくることが明示されています。よってこの話は「物理的な死」+「心理的な死」→「物理的な再生」+「心理的な再生」という話ですね。 すみません、今日はちょっと余裕がありませんで、この話の変異型については次回に回させて下さい。 -------------------------------------------------------------------------------- 見渡せば柳桜をこき混ぜて都ぞ春の錦なりける No.4012 投稿日 2002年3月19日(火)12時05分 投稿者 弟切 千隼 列車に乗って外を見ていると、風景のあちこちが桜色に色づいていて春の訪れを感じる弟切です。 前回の書き込みで温泉OFFの告知をした際、肝心の宿の紹介をするのを忘れていました(^^; 宿のHPがありますのでそこへリンクを張っておきます。 中棚荘 です。 さて、前回の続きの課題を提出します。 >>18.人生を悲観して自殺を図った人が、垣間見た死後の世界の恐ろしさに驚いて蘇生する話 この案の変異型を提出するのでしたね。 18.1 人生を悲観して自殺を図った人が、死者の国らしいところで様々な死者に遭い、あれもこれもやり残して死んだという後悔ばかり聴かされる。そういえば自分にもやり残したこと、まだやれることがあったと気づいた主人公が生きてやり直したいと強く願い、蘇生する話 18.2 恋人に先立たれたことを悲しんで後追い自殺を図った人のもとへ、先に死んだ恋人の霊が迎えに来る。最初は優しげに見えた恋人が恐ろしい姿に豹変して主人公を襲い、主人公は死者の国から逃げ帰る。最後に振り返った時恋人が泣いているのを見て、主人公は彼(彼女)がわざと自分を逃がしてくれたのだと気づき、この世へ帰る話 18.3 自分は要らない人間だと思って自殺を図った人が、あの世からの使者に自分の家族や友人が悲しむ姿を見せられて自分がどれほど必要とされていたかに気づき、この世へ戻ることを願って蘇生する話 --------------------------------------------------------------------------------  今日は10個 No.4013 投稿日 2002年3月19日(火)21時39分 投稿者 羽矢野 人外パターン: 1.「神様が人間はまだ滅ぼすには至っていないと結論を出す話」  この世界を創った神は、人間を滅ぼすかどうか悩んでいた。他の神々はすでに人間は存在するに値しないと評価をくだし、あとは彼の決定を待つだけであった。しかし彼はまだ人間はやり直せると信じていた。しかし他の神を説得できる程、人間がすばらしいとも自信を持っては言えなかった。ある時、ついに業を煮やした神の一人が、人間を滅ぼすために大規模な地震を起こす。それにより多くの被害が出たが、世界中で助け合いの運動がおこり、復興する。それを見た神はまだ人間はやり直せると、自信を持ってたの神々に決定を伝える。 2.「精霊がこの世界で生きる事を決心する話」  精霊界から自然浄化の為に精霊がやってくる。しかし世界のあまりにひどい汚染を見て、浄化どころか生きていけるかさえも自信がなくなる。しかし帰ろうとした時に出会った人間が自然を愛しているのを知り、精霊はこの世界で生きていく決心をする。 3.「宇宙人が地球人との交流を深める話」  地球人との交流を命じられた宇宙人がいた。しかし地球を調べれば調べる程、他の星の生物を危険視する思想が伺えて、彼は任務に対する自信がなくなっていた。しかしある時、偶然に出会った人間が自分を怖がらずに、宇宙人との交流を素直に受け入れてくれた為、彼は自信を取り戻し、任務を遂行する。 4.「座敷わらしが長年取り憑いた家を出る話」  座敷わらしが住んでいる家があった。彼はもうこの家を出ていこうとしていたのだが、そうすると反動でこの家は貧乏になってしまう。自分がいなくなってもやっていけるかどうか自信のなかった彼は、家を出るに出られなかった。  しかしこの家の子供に、例え貧乏になっても乗り切って見せるからと諭され、子供の強い意志の力を感じ取った彼は、自信を持って家を出てゆく。 5.「天狗が自分の弟子を世に送り出す話」  天狗は、弟子を下界に戻すか悩んでいた。弟子の少年は両親を鬼に殺され、敵を討つために剣を習っていた。腕はかなり上達したが、相手は鬼。とてもかなうものではない。そして修行は毎日の成果がものをいう為、まだ年端もいかない少年に自分を律する事ができるか自信がなかった。だが夜自分が寝てから少年が自己鍛錬しているのを見た天狗は、下界に降りても一人で修行を積めるだろうと、自信を持って弟子を送り出す。 6.「幸運の女神が、自分の力に自信を持つ話」  幸運の女神がいた。毎日彼女には多くの人間の願いが舞い込むが、同時に自分に願ったのに幸運を授かれなかった人間の恨み言も届き、彼女は自分の力に自信がなくなっていた。ある時、気まぐれで下界に降りた女神は一生懸命働く男を見る。男が自分に願いながら働き幸せになっていく姿を見て、彼女は自信を取り戻す。 7.「春の妖精が、季節を呼び込む話」  冬が終わり、春を呼び込む季節になった。季節は妖精の踊りによってもたらされるが、その踊りがヘタだと季節は怒ってやってこない。今年の踊り役に選ばれた妖精は、自分の踊りに自信がなく、なかなか踊れないでいたのだが、彷徨っている時に見せた自分の踊りを人間の子供が大喜びしたのを見て自信をつけ、季節を呼び込む踊りを踊る。 8.「人間を脅かす事に自信のなくなっていたおばけが、自信を取り戻す話」  どんなにおどかそうとしても人間が怖がってくれない為、自分の怖さに自信がなくなってしまったお化けがいた、しかしある時、彼の住む森に偶然迷い込んできた気の弱い大男が怯えまくって逃げ出した事で自信を取り戻し、再び人間を脅かすようになった。 9.「地球が人間が必要ではないと決定する話」  地球が人間を滅ぼすかどうするか迷っていた。自分にとってはまったく恩恵のない生物であったが、最近は地球環境を考えるようにもなり、滅ぼしてもいいと自信を持っては言えなかった。しかし人間が世界戦争を始め、地球を破壊し始めたのを見て、彼は人間は必要ではないと決定し、自爆遺伝子を作動させる。 10.「悪魔が人間との取引に自信を持つ話」  いつも人間に騙されて、願いだけ訊いたあげくに魂を取れない悪魔がいた。彼は悪魔としての自分にすっかりと自信をなくして勧誘をやめていたが、他の悪魔の協力もあり、賢者と呼ばれる程の人間の魂を奪う事に成功する。それで自信持った彼は、再び悪魔の勧誘を始める。  やっと半分。  まだまだ。 -------------------------------------------------------------------------------- 江南の春 No.4014 投稿日 2002年3月20日(水)10時55分 投稿者 弟切 千隼 千里鶯鳴いて緑紅に映ず 水村山郭酒旗の風 南朝四百八十寺 多少の楼台煙雨の中 昨日、我が家の近くで鶯のさえずりを聞いた弟切です。今年の初音でした。 さて、課題の方へ行きましょう。 >>19.幼い頃に遊んだ場所の自然が破壊されたことに心を痛めた人が、その場所を整備して自然を取り戻す話 これは「死と再生」の対象が人ではなく、自然環境であるというちょっと毛色の変わった案ですね。 しかし、実際に書くとしたら主人公には人間を立てて、その人間から見た自然環境、という形で書くことになるでしょう。環境そのものを主人公にして書くという手法ももちろんあるとはいえ、正統派ど真ん中の作品もまともに書けないような素人がそんなトリッキーな手法を使ってもこけるのが目に見えているので、正統派を踏襲すべく語り手として人間を立てることにします。 主人公に人間を立てるとしますと、この話は、環境の「死と再生」と重ねて主人公の何らかの「死と再生」を描いた方が良さそうですね。その辺に配慮して話を考えることにします。ちょっと今時間がないのでまた後で。 -------------------------------------------------------------------------------- ソニーの新型ロボット No.4015 投稿日 2002年3月20日(水)16時27分 投稿者 唯野教授  転んだ状態から自力で起き上がってるよ……。欲しいなあ。あと三年くらいしたら一般人にも手が届く価格になるかな? >温泉OFF  土曜のバイトを休めるかどうかがネックですね。今のところ五分五分です。  では課題。  いろいろ考えてみましたが、「傲慢な主人公がそうでなくなる話」で行こうかと思います。  さて「傲慢」をいくつかの辞書で引きますと、「思いあがる」「相手を見くだす」の二つの要素が重要のようです。  「思いあがる」だけだと、これは「尊大」という別の状態になると思われます。また、「相手を見くだす」だけだと、ちょっと適当な言葉が見つかりませんがやはり別の状態になると思います。  ということは、終了状態は「思いあがる要素が消える」「相手を見くだす要素が消える」「思いあがる要素と相手を見くだす要素の両方が消える」の三つがあると思われます。  しかし後ろ二つはともかくとして、「思いあがる要素が消える」パターンはネガティブ過ぎてエンターテイメントには向かないか?  次、きっかけ。  まず真っ先に思いつくのが、「何かに失敗する」「相手の成功を目の当たりにする」の二つですか。他に何かないかな。「人類は平等であると気づく」「自分と他人の差など大した問題ではないと思うようになる」……とりあえずいろいろ考えて、下記のようなものを作ってみました。     「思いあがる要素が消える」  ┃  ┣何かに失敗する。  ┃ ┃  ┃ ┣新しいことに挑戦して失敗する。  ┃ ┣今までできていたことができなくなる。  ┃  ┣自分よりはるかに優れた存在があると知る。 「相手を見くだす要素が消える」  ┃  ┣相手の成功を目の当たりにする。    ┃    ┣自分と同じ分野での成功。    ┣自分と違う分野での成功。 「思いあがる要素と相手を見くだす要素の両方が消える」  ┃  ┣何かに失敗する。  ┃ ┃  ┃ ┣新しいことに挑戦して失敗する。  ┃ ┣今までできていたことができなくなる。  ┃  ┣相手の成功を目の当たりにする。  ┃ ┃  ┃ ┣自分と同じ分野での成功。  ┃ ┣自分と違う分野での成功。  ┃  ┣みんな平等であると気づく。  ┣自分と他人の差など大した問題ではないと思うようになる。    ┃    ┣自分よりはるかに優れた存在があると知る。    ┣自分の存在が、全体になんの影響も及ぼさないことを知る。  一二個まで枝分かれした時点であげますが、この枝を拡張していく方向で120個作っていくという手法はどうでしょうか? -------------------------------------------------------------------------------- 私の会社は休日は休みでないのです。 No.4016 投稿日 2002年3月20日(水)23時18分 投稿者 羽矢野  毎日最低でも10個づつ。  すでに日課として組み込まれています。  分室やりはじめてから、ちょっとづつ思考が早くなってきているらしく、手が追いつかなくなってます。  ブラインドタッチ練習しようかな?  職人パターン: 1.「寿司職人が、自分の腕に自信を持つ話」  伝統を守る寿司職人がいた。ある時、店に来る客が回転寿司と味の違いがそんなにないと言われて自分の腕に自信をなくす。しかしこの店を数年ぶりに訪れた客が、自分の店の味を憶えているのを知り、彼は腕に自信を取り戻す。 2.「以前事故をおこしたパイロットが、再び自信を取り戻す話」  墜落事故をおこしたため、それ以来操縦桿を握れなくなってしまったパイロットがいた。ある時、彼が飛行機に乗っていたときにパイロットが心臓発作にみまわれるというアクシデントがおこる。操縦できる人間が自分しかいなかったので彼は操縦桿を握り、無事に飛行機を着陸させる事に成功する。それで彼は自信を取り戻す。 3.「新進気鋭の漫才師が、新しい漫才を成功させる話」  これまでとは違う、新しい漫才をする漫才コンビがいた。しかし客は誰も笑ってくれずに、彼らは自信を失いかける。それでも続けていたある時、彼らの耳に笑い声が届く。それは席の後ろで見ていた若者があげたものだった。笑い声を聞いた彼らは、おもしろいと思ってくれる人も確かにいるのだと、自信をつける。 4.「密猟者パトロールが、自分のしている事に自信を持つ話」  動物を保護するため、毎日サバンナを見回っているパトロールがいた。しかし彼がどんなに逮捕しても、密猟者の数は減ることがない。彼は自分のしている事は本当に動物を救うことに繋がるのが自信がなくなっていた。しかし、調査で絶滅危惧動物の数が少しずつではあるが増えている事がわかり、彼は自分の仕事に自信を持つ。 5.「宮大工の弟子が、この世界でやっていく決心をする話」  宮大工に弟子入りした少年がいた。しかし時代はすでに宮大工を必要としなくなっており、彼は自分の選択に自信がなくなり、辞めようと思っていた。しかしある時、重要文化財の寺の修復の依頼があり、頭領と出かけた彼は宮大工以外の人間がまったく手の出せない箇所がいくつもある事を知り、彼はこの世界でやっていく決心をする。 6.「テストドライバーが、自分の仕事に自信を取り戻す話」  自分のテストした車に欠陥が見つかり、自信をなくしてしまったテストドライバーがいた。しかし原因を調べていくと、それはテスト走行では見つからない箇所であり、さらに関連した部分にしていた指摘が欠陥の被害を最小限に押さえていた事を知る。自分のミスではなかったと知った彼は、自分の仕事に自信を取り戻す。 7.「認められないお菓子職人が、自分の道を再確認する話」  新しいお菓子を目指すが、同業者に認めてもらえないお菓子職人がいた。最初は気にしなかったが、客にもさっぱり売れず、彼は自分の目指しているものが間違っているかもしれないと自信がなくなる。しかしそれでも諦めなかった結果、彼のつくるお菓子は評判となり、爆発的に売れ始める。あいかわらず同業者は認めてくれなかったが、彼は自分に自信を持つ。 8.「薬をあまり出さない医者が、自分のやり方に自信を持つ話」  必要以上の薬を渡さない方針の医者がいた。その為に営利目的の病院や製薬会社と対立関係にあった。彼はそれでも負けなかったが、患者が自分の所ではなく、そういった病院に行くのを見て、彼は方針に自信がなくなる。しかし薬を出すことが必ずしも良い事ではないという認識が広まるにつれ患者の数は増えていき、彼は自分の方針が間違っていなかった事を確信する。 9.「探偵が、犯人を指摘する話」  自分の推理に自信の持てない探偵がいた。ある嵐の山荘でおきた殺人事件の現場に偶然居合わせた探偵は、巧妙なトリックを見破り、犯人を特定する。しかしはっきりとした確証はないために、誰かを指摘しない。それからも次々と連続殺人がおこり、嵐がおさまり警察が到着する寸前になって、ようやく確証をえた探偵は、全員を集めて自分の推理を披露する。 10.「暗殺者が、自信を持って人を殺すようになる話」  すご腕の暗殺者がいた。彼の殺している人間はいわゆる殺されて当然の人間ばかりだったが、それでも彼は自分のしている事に自信が持てなかった。しかしある時、幼い子供を持つ父親に情をかけて見逃した結果、多くの人間が不幸になるという出来事を経験した彼は、それからは自分を持って標的を暗殺する。  だんだんと、ネタがなくなってきました。  ここらへんから勝負かな?  残り50個 -------------------------------------------------------------------------------- パンプルテ No.4017 投稿日 2002年3月20日(水)23時38分 投稿者 藤極堂 >同人誌 ん〜と 本家・鷹見一幸さんの考えは大体わかりました。 おかげで色々腑に落ちてスッキリさわやか。ありがとうございますゥ。 てゆーかよく考えると私が感じた選民意識は「著作権侵害」とか「投稿文削除」とか「ハンドルネーム変更」とかひょいひょいやってるところに起因するんだろうな。 ああ、俺も魚住雅則さんの漫才ネタのパロ書いてこの掲示板に書き込みて〜。 (※てゆか、ネタはあった) 引用元全然ぜんぜん明記せずパロネタ&シモネタ連発して〜。 ハンドルネーム変更をネタにして笑いと受けを狙いて〜。 てゆうか課題に参加してえ〜。 つまんねええー。じたばたじたばたじたばた。こんな感じか。 すると勘違いで八つ当たりをしていたことになるな。 ごめん。 ということで本当は好き勝手やっていいんですね? 新木さんに遠慮しなくていいんですね? 新木さんの命令を無視していいんですね? 新木×翠のヤオイを勝手によみかくに投稿していいんですね? なんだ、そうだったのか。気づかなかった。 あと、一番気に入ったセリフ。 >傲慢で、他人を蔑視し選民意識に凝り固まった唾棄すべき人間でも売れる本を書けるならすべてが正しい。 なんだ、ちゃんと本音も言えるじゃないか。 最初からそういえば色々 邪推されなくてすむんだよ。もー。 >新木 伸さん >前にも言ったように、「二次系エロパロ」に対しては憎んでいます。 >「この寄生虫めが」とか感じていて、可能なら殺虫剤で駆除してやりたいとか思っています。 ええと、高河ゆんと尾崎南と津守時生と佐野真砂輝&わたなべ京を同人誌で知って好きになった私としてはどうコメントしていいかよくわかりません。 全員二次系エロパロ出身です。 お願いです駆除しないでください。 あ、あと茅田砂湖となるしまゆりも。(こっちはエロ少な目) う〜ん、……男性同人と女性同人では事情が違うのかな? 女性同人作家が止める原因NO,1は「結婚&妊娠」ですから(※まあ、あくまで自己申告ですが)。 さすがに男性同人までは詳しくはないのですが、エロパロ出身男性作家はあんまりいないのですか? あ、「二次系エロパロ」から男性向け商業マンガに転向した榎本ナリコがいたか。 う〜ん、やっぱり1例だけではサンプルとしては弱いか。 あ、あとなんか勘違いされているような気がするのですが私、同人誌でも読者です。 だから >つまり「取りたい」けど、「取れない」なわけだ。 >初めから配布の意識であるなら、どう間違えたところで、「取れない」なんて言い回しを使うはずがない。 >つまり藤極堂さんも、「同人誌は販売されるもの」という意識を持っている。 >もし「配布」という意識でいるなら……。 >プロという人種がそれでお金を取っていようが、それで食っていようが、なにも問題にならない。比べて悩んだり腹を立てたりする必要さえない。お金を取れるか取れないか、その力の差を気にして、ひがんでみせる必要もない。 この辺が何を言っているのかよくわかりません。 ええと、読者である私は即売会に行って「あなた達に払う金はありません、同人誌は無料配布すべきです」といって強奪せよとすすめられてるのでしょうか? いや、そうすることができたら本当にいいのですが。 というかせめてそのオマケはいらんから値下げしてとかはしばしば思います。 というボケは置いといて、も、もしかして私、同人作家だと思われてる!? サイト持って小説やマンガ 公開したり、オフセット本販売したりしてると思われてる!? はい〜!!!? うそ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。 脳内で妄想する以外はほとんど何もやってないデスヨ? 小説のノウハウ本買ったり勉強したのは、追い出されたサイトの管理人に「作品投稿なら受け付けます」と言われて「なら書いてやろうじゃないか!!」と思ったからですヨ? でも資料や道具をそろえて書き始めて半年もたったころ「いきなり前言を撤回したり、メールの受け取り拒否をしたり、女言葉を使ってないという理由で人をオオカミ少年扱いする人間が約束を守るはずがない」と気づいて気が抜けて――気づきたくないから一生懸命、小説を書いていたんだろうなあ馬鹿だ俺。 何が悪かったのかぜんぜんわからなくて、私の指摘が間違っていたのか? それとも小説を書いている人間は本当はほとんどの場合「ほめ言葉」しか欲しくないのだろうか? なんでけなした相手だけではなく周囲の人間まで私の方が悪いと言うのだろう? 無理矢理にでもほめるのが常識と強要するのだろう? わからなくてわからなくていつの間にかここにたどりついた。 というかなんで私ここにいるんだ。変だ。絶対。  というかもしかして私ものすごくほめられてる? 買いかぶられてる? ちょっと混乱気味。 すげえ田舎だから職業作家どころか同人作家の知り合いすらろくにいねえ。 ていうか交流のある即売会に本を出している娘は創作系だしだいいち売れてねえ。 ていうかその娘の作品は……その……アレだ。 いや、人格はいい娘なんだよ本当に。 ていうか私、作家に「先生」ってつけて呼んだことよく考えると一度もない。ネットでもリアルでも。 それ以前に田舎すぎて好きな同人作家ですら即売会に来ねえ。大半が委託だ。 わからねえぇ!! コミケ行ったことないから、男性同人知らないから、新木さんが何を言ってるのかわからねええよ!? ――トウキョウの即売会ってそんなんですか? 混乱したまま終わる。 -------------------------------------------------------------------------------- 課題の続き No.4018 投稿日 2002年3月21日(木)00時31分 投稿者 弟切 千隼 を提出します。 >>19.幼い頃に遊んだ場所の自然が破壊されたことに心を痛めた人が、その場所を整備して自然を取り戻す話 の変異型を以下に示します。 19.1 会社を定年退職した人が、暇を持て余して近所を散歩していて、幼い頃遊んだ自然豊かだった場所がすっかり汚されているのに気づき、失われた自然環境を回復させることに力を注いで、自然を回復することに成功し、同時にその自然環境を維持することが新たな生きがいになる話 19.2 何をやっても鈍くさいので皆からばかにされて不登校気味の中学生が、学校をサボって行った子供の頃の遊び場所が人間の開発によって汚されていることを知り、自然を回復させるよう努力する。努力が実って美しい自然が戻ってきたことが評判になり、学校でも彼(彼女)の活動が評価されて、一躍人気者になる話 19.3 子供の頃から草木の精と話ができる代わりに人間に馴染めない人が、自然環境が破壊されて暮らしにくくなり、困っていると草木の精から相談を受ける。彼(彼女)は、自然環境を回復させるために苦手意識を克服して周囲の人々に働きかけ、市民運動を起こす。運動は成功して自然は回復し、主人公は人間に馴染めるようになる代わりに草木の精と話す能力を失う話 -------------------------------------------------------------------------------- 陰陽相通ず No.4019 投稿日 2002年3月21日(木)10時46分 投稿者 弟切 千隼 今日はお彼岸の中日、春分の日ですね。真東より日が昇って真西に日が沈むこの日は、昼と夜が同じ長さの日でもあります。 陰陽五行思想が発達した中国では、春分・秋分の日は、昼=陽の気が満ちた時と夜=陰の気が満ちた時が拮抗する日と考えられていました。春分と秋分は「世界が均衡する日」なのですね。 しかし、今年は春の訪れが異常に早く、陽の気が強過ぎるようです。世界が均衡する日に均衡の崩れを感じるのは好ましくない傾向で、反動で陰の気の逆襲があるような予感がします。この夏が冷夏になりそうな気がして心配です。 雑談はこのくらいにして、課題の提出へ行きましょう。 やっと二十個目まで来ました。我ながら思考の遅さに呆れ果てます(^^; >>20.自分の失敗で患者を死なせたために医者を廃業した人が、再びメスを取る話 これは、患者を死なせた衝撃により「心理的な死」を体験した主人公が「社会的な死」を選び取り、そこから何らかのきっかけによって「心理的な再生」を経て「社会的な再生」に至る複合パターンですね。 以下にこの案の変異型を示します。 20.1 手術の失敗により患者を死なせてしまい、医者を辞めた人が、彼(彼女)を名医だと信じる昔の患者から「手術しなければ助からないと言われたが、あなたが執刀するのでなければ手術しない」と頼まれ、再びメスを持つ。難しい手術が成功し、患者や患者の家族から大いに感謝された主人公は自信を回復して、医者に返り咲く話 20.2 手術の失敗により患者を死なせてしまい、医者を辞めた人が、旅先で急患に遭い、緊急に手術しなければその人の命が危ない場面に遭う。他に医者がいない状況で、主人公は人の命を救わければという義務感に駆られて手術を行なう。手術は成功して患者は助かり、人の命を救える能力を持っているのにそれを生かさないのは罪だと考えた主人公が再び医者になる話 20.3 手術の失敗により患者を死なせてしまい、医者を辞めて出家した人が、僧侶として多くの葬式に携わっているうちに病気で死んだ人に対する遺族の心残りをたくさん聞かされ、やはり生きているうちに手を尽くせることは尽くしてあげたいと医者に復帰する話 -------------------------------------------------------------------------------- すべては「your own risk」さね No.4020 投稿日 2002年3月21日(木)11時56分 投稿者 本家・鷹見一幸  締め切り&年度末&定期人事異動のトリプルパンチ食らって呼吸する時間もありません(死ぬって)  ひさびさに覗いてみたら、新木さんのレスがありました。 >本家・鷹見一幸が、どう思っているか……  えーと、ほぼ同じですね理由は(やー、オジサン楽でいーや、こーゆーの)  ……そのうちにグーで殴られそうなので、俺の考えも少々。  同人誌活動ってのは、たしかに面白い。それは否定しない。現に俺も現役のマンガ同人「作画グループ」の一員だったりする。  「作画グループ」ってのはかれこれ40年近い歴史があるマンガ同人で、俺もなんだかんだで25年も一緒に活動してる。  会員には「超人ロック」なんてのを描いている「聖悠紀」先生やら、俺の師匠である「みなもと太郎」先生などの現役プロ作家がいっぱいいる。  この作画グループの面白いところは「GROUP」という同人誌の位置にある。  この同人誌は会員向けに作っていた頃から、印刷代も何もかも全部会費でまかなっていて、今でも会員には無料で配布している。  でも、会員外の購読希望があまりにも多くて、仕方なしに「購読会員」というものを作って対応したんだけど  それでも対応しきれなくなって、ついに書店で販売することになった。  そのとき、作画グループは「GROUP」を同人誌ではなくて「創作誌」と名前を変えて、作家に原稿料を支払うようにシステムを変えた。  ここに、「書店で売る本は同人誌じゃない」という一つのポリシーがある。  売ってる同人誌は同人誌じゃない。  あれは「アマプロ誌」だね。覚悟も何も無い「甘い」プロ根性と、小銭稼ぎ目当てで作られた雑誌。  利益が上がれば商売だ。  商売なら確定申告するのが国民の義務だけど、税金を納めているという話は聞いたことが無い。 (国税局の査察が入ったとかいうウワサは聞くがね)  本当の同人誌だったら「お金はいりませんから読んでみてください」と言うだろう。  俺が今ウェブ上で連載している「アウトニア王国物語」は無料だ。(ネット代金は必要だがね)  俺があれを書き始めたとき。俺はまだ作家でも何でもなかった。  「ピクニックは終末に」は、ゲーム用のシナリオのまま埃をかぶっていて、まさかそれを書き直したものが小説として単行本になるなんて思ってもいなかった。  だから俺は「アウトニア」を「同人誌」として書き出した。  それが「でたまか」として単行本になるという話が来たとき、俺は条件をつけた。  「アウトニア」は同人としてウェブ上で無料公開してきました。今後もこのまま掲載することを認めて下さい。  編集部は困ったみたいだよ。なんせ前例が無い。著作権の問題だって生じるだろう。  でも、俺はワガママを通した。  いい年齢になって社会的にも一定以上の地位にいる俺は、別に小説家にならなくたって食っていける。だめならだめで縁が無かっただけのことだ。  そう割り切っている。  だから今でも「アウトニア」は連載している。  これから単行本で出るお話を、無料公開してしまっているわけだ。  だってあれは「同人誌」だ。  たとえ「商品」として通用するものであっても俺が同人誌だと思う以上金は取れない。  「お金はいりませんから読んでください」  俺のポリシーはそこにある。  単行本は、欲しい人が買えばいい。  金を出す気が無いなら、ウェブで連載していたTXTをつなげて一冊にして読めばいい。  俺は、面白いお話を書きたくて書いただけのことだ。  そのお話にどんな価値をつけようとそれは読む人の勝手だ。俺にどうのこうの言う権利は無い。  俺はそんな風に考えてお話を書いている。   書いたお話が、本当に面白くて、それなりのレベルに達していれば、たとえ無料のウェブ上で公開していても、誰かが本にしてくれる。そして誰かが売ってくれるんだ。    純粋に売るつもりがなくて、そして純粋に面白いお話が書きたいというポリシーだけを持って作られた「同人誌」なら「売る」必要は無いよね。無料で配布すればいい、製本にお金がかかるというならウェブ上で公開すればいい。  俺がやってるみたいに「商品として通用するもの」を「同人誌」として無料で公開するのなら、俺は認めるし敬意を払う。  残念なことに今の「同人誌」の多くはそうじゃない。  あいつらは、なんで俺がやれることができないんだろう?  俺が大多数の「同人誌」を軽蔑し、そして大多数の「同人誌作家」を嫌う理由はそこにある。  覚悟の甘さ。  世間をナメきったその姿勢。    これに敬意を払うのは、ちょっと無理な相談だね(笑)    それはそうと、ハンドルネームなんざいくら変えても犯罪にもなりゃしない。  ペンネーム変えても犯罪にならないのと同じだよ。  メアド公開しているってことは「書き逃げ」にはならないし、面白けりゃすべては許されるという「モノサシ」をお持ちならどんどん書き込んでもいいと思うがね。  自分のやった行為の責任は自分にあるんだぜ。  池に石を投げ込めば、跳ね返りが来るのは仕方ない。  でっかい石を投げ込めば池の底の方のドロドロしたものも全部ひっかぶることになる。  それを覚悟して、やる行為に何を言ったってこっちは知らん。  確信犯に法律の抑止力は無力なんだからね。  俺の書き込みを読む人の価値観だの読む人がどう受け止めるかだの、考えたって無駄だと思ってる。  俺の書き込みを見て俺をどう思おうとそれはその人の勝手だ。    すべては「your own risk」  違うかね?   -------------------------------------------------------------------------------- あ、そうそうつけたし No.4021 投稿日 2002年3月21日(木)12時09分 投稿者 本家・鷹見一幸  著作権については「釈迦に説法」とご回答しておこう。  俺はその道でも「プロ」だよ(笑)  「著作権法における引用と応用の限界と、裁判における判例集」あたりを読んでおくといいかもしんないね。  実際に「犯罪としての著作権法違反」が成立する基準が良くわかると思う。  ちなみに俺がやったのは「違反」だけど「立件できない」というレベル。  「警告」もちょっと難しいな。  もし、あれが出版物に掲載されていて、著作権者がなんらかの処分を求めて裁判所に提訴または仮処分申請を行っても、おそらく却下だろうな。  見切るのもまた覚悟。  これもまた「your own risk」というやつ。     -------------------------------------------------------------------------------- 温泉OFF No.4022 投稿日 2002年3月21日(木)21時37分 投稿者 新木 伸  ああ、忘れてた。弟切さんがやってくれていたか。  例年のことなので、詳細は過去ログの3155を参照のこと。  日程は5月31日(金)〜6月2日(日)  既参加者は幹事からメールが来ているだろうから、そちらに直に返事のこと。  初参加者は、以下の参加フォーマットに記入して、僕のところにメールのこと。  締め切りは3/31とのこと。  今回、僕は参加。原稿は二週間前に上げてくる予定。  申し込みが若干遅れることとか、「参加の意思ありだけど近くならないとはっきりしない」とか、「参加したいけど締め切りの関係でドタキャンするかも」とか、連絡さえしておけば融通は利くので、応相談のこと。  旅館は篠崎砂美さんの親戚のところなんで、「とりあえず参加」としておいて、前日までならノーペナルティでキャンセルも可能です。 参加フォーマット −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− お名前:(       ) 参加日: a.全日程  5月31日〜6月2日( ) b.金土のみ 5月31日〜6月1日( ) c.土日のみ 6月1日〜6月2日( ) d.その他(                         )  途中参加の方は、食事の要/不要ついての記載を忘れずお願いします。 交通機関 a.電車 b.車(                           ) c.その他(                         )  車の方は、何人乗りか、同乗してくるだけかなども記載してください。 持参品 遊び道具、みんなで楽しむための酒、つまみなどありましたら。 その他要望 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4023 投稿日 2002年3月21日(木)22時48分 投稿者 新木 伸  旅行から帰ってきました。  ああ、出かける前に書いておけばよかったか。  月曜火曜と、2泊で鴨川まで。温泉プールを満喫してきました。  しかし同じ県内だというのに、しっかり観光地してたなぁ、あっちのほう。観光地に行ってテレビ番組がまったく同じものが流れていたりすると、なんだか変な気分。  花粉症は、うちの連れは家にいるとひどいけども、旅行中はずっと穏やかでいたもよう。ホテルは空調が効いているから、花粉もないらしい。あと夕方から夜に吹く風は必ず海側からになるので、やはり花粉もこない。  僕自身はまだ花粉症は発症していないのだな。表に出かけたりすると、多少目がかゆくなることはあるけど、ぎりぎり手前で踏みとどまっている感じ。 >羽矢野君 >4008  女の子パターン10個。  なんか妙なモンが、3〜4個混ざっている模様。  あとその他のもので、「自信」と「確信」とを取り違えているものが多数見受けられる。  自信っていうのは自分を信じる気持ちであるわけ。他者の思考や行動や善性や価値について信じる気持ちは、これは別のものなのね。  ただし「自分と仲間の力を信じる気持ち」とか、自分の延長物とみなす場合には「自信」で成立するとは思われる。 >弟切さん  ええと、これで20個すべて終了だっけか?  じゃあ次は、ずーっと過去に頭を戻していって、「ベリルの話」の検証をしてみること。  あれはどんなパターンになっていたのか? ちゃんとパターンにハマっているのか。  おかしなところがあるのか、ないのか? おかしなところがあるなら、それはどうすれば直るのか?  もう充分に思考の冷却期間をおけたはずだから、客観的に見ることもできるでしょう。  直しのプランも、あっさり出るのではないかと期待している。 >かねやん >対価とか >>実際の市場では買う側が価格を決めるってのは特殊で、ほとんどは売る側が値段を定めています。そこには厳密な意味での対価は存在してません。  いや、存在してるでしょ。  売り手が示したその値段でもって、買う側が選択できるもの。  買うのか、買わないのか。  買わないのなら、それは適正価格を超えているということ。  買ったのなら、それは適正以下だということ。  適正価格というのは、やはり買う側が決めるものなのね。  ただしひとつの品物やサービスについて、独占状態が成立しちゃってると、この「対価の自動調整システム」がうまく働かなくなるもんで、「独占禁止法」なんて法律が整備されているわけだが。 >>同人誌では、そこまで意識できてる人は少ないんじゃないかなと思ってるのですが、同人誌に詳しいわけでは無いのではっきりとは言い切りません。  彼らが意識していようが、そうでなかろうが、そんなことは関係ないのだよ。  「かね」を受け取っている以上、その金額に見合う価値のものを提供してなきゃいけない。  「かね」というのは、そういうものなのね。  ガキが遊ぶための道具じゃないのね。(この場合は「出版ごっこ」っていう遊び)  意識と自覚もなく、「かね」のなんたるかも知らんで、「かね」を握って振り回してママゴト遊びをやってるような連中がゴロゴロいるもんだから、ひとからげにされて「同人誌をやっている人たち」とかいうふうに蔑視されちゃったりするわけ。  趣味だというなら、タダでやれ。  「かね」を取るなら、プロ意識でやれ。  単純に、そういうことなのね。「蔑視」の理由っていうのは。 >>文庫本が500円だとして、作者に入ってくるのは10%の50円でしたっけ? >>じゃあ50円分の価値のものなのかっていえばそうではなく、(最低でも)500円分の価値があるものを作ってるでしょう。  いや、俺らの作る「原稿」に関しては、その価値は一冊につき50円だ。  それ以上でも、以下でもない。  ぴったり10%の50円だ。  そこにイラストさんが絵を付けて、編集さんとレイアウトさんが文字と絵を定型フォーマットに流し込み、印刷所さんが製本してくれて、流通さんが入手しやすい場所(書店の店頭)まで運んでくれて、さらに本屋さんが陳列して、閲覧できて他の本と比べて選択できるようにしておいてくれて――。  以上のような、諸々の付加価値の総額に対して、500円とかを「対価」として払っているわけだ。  本を買うときにさ――印刷所まで自分の足で取りに行くなんて、そんなの面倒でしょ?嫌だよね。  本を店頭まで運んでもらうことにも、本の代金のうちのいくらかは、もちろん使われているわけよ。あと売れてゆくまでの期間、その場所に置いておいてもらえる保管料とか、そういうものも含まれている。倉庫代と書店のスペースを占領している代金と……。そういうのだって、もちろんタダじゃない。 >羽矢野君  短編っていうのは、1エピソードのことを言うんだよ。  あと辛いのなら無理せんでもいいぞ。つらいところを無理してやってると、感覚が麻痺してくるし。  積木遊びはおもしろくないかなぁ?  いまそうやっていくつも話を作っているわけでしょう。  1週間で数十個というペースでもって。  いままでの人生で作りだした話の数と、ここ1〜2週間で作った数と、どっちが多い? >次のプロセス  まあ、そろそろ次のプロセスに進もうか。  どれか一個、自分がいちばん書いてみたい話を選んでくる。お気に入りのやつね。  それに肉付け。ここからは短編蟻地獄の要領で。  一行コンセプトはすでに確立しているから(今回はそこから始めたわけだし)、あらすじあたりかな。  まあやりやすい順番でやってよし。  最終的には、800字あらすじ、400字あらすじ、200字あらすじ――はもうできてるか。  プロットのほうは、まず4分割、16分割とやってゆき、その後に詳細プロットまでやる。64個程度に小分けしたもの(べつにぴったり64分割にする必要はない)  人物設定なども。  世界設定が必要なら、それも付ける。  ちなみに「少女が自信を付ける話」あたりのネタで、短編小説の企画書が掘り出されたので、サンプルとして送ることにする。  悩で手を止めるの禁止。  毎日時間を作って、なにかしら、あげてくること。 >唯野君 >>一二個まで枝分かれした時点であげますが、この枝を拡張していく方向で120個作っていくという手法はどうでしょうか?  ツリーの下の枝のひとつひとつで10個ずつ作るという手法はNGってことで。  とりあえず、現状の通り一遍の分析をやってみた状況からスタートしてみそ。  頭を空白にして話を作ってみるのだ。  1時間で10個とか、一定時間集中して出してみたあとで、こんどはいま出したものについての分析をしてみる。  その10個は、ツリーのどこかに入っているのか?  そうやって検証してみると、ツリー構造自体を変える必要がでてくるかもしれない。  ツリーを固定しちゃってから発想をスタートさせると、そのツリーから飛び出すものは見つからないよ。 >ブラインドタッチ  うん。  長い目でみれば、練習しておいたほうがいいでしょう。ほんの1週間ぐらい、不自由なのを我慢すれば、残り一生楽ちんになれるわけだし。  ちなみに一から練習するのであれば、他の入力方式に切り替えても大差ないよね。  僕のお薦めは「親指シフト」。  ローマ字入力だと2打鍵で1文字だけど、親指シフトは1打鍵で1文字。入力スピードは理論上どころか、実際に2倍になります。  ワープロ早打ちコンテストの上位者は、すべて親指シフトユーザーで占められています。  フリーソフトでもって、普通のキーボードを簡単に親指化できる。  こちらでダウン可能。 親指ひゅん  「無変換」のキーが大きめで、「C」の下ぐらいまで伸びているキーボードが親指シフトに向いている。2キーを同時打鍵するから、キーは軽いほうがいい。 >藤極堂さん  ん?  べつに藤極堂さんが同人作家だなんて、ぜんぜん思ってないよ。  ただ同人作家を養護する側に立っていると思ったので、ああ書いてみたわけだが。  同人作家という存在について、藤極堂さんは、「お金を取っていない(ことを自主的に選択している)」とは見ていないわけでしょ?  お金を「取れない」とみなしているのだと思って、ああ書いたわけだけど?  かつてエロパロを書いていて、いまプロやっている人って、いざその作品の原作者と顔を合わせたときに、いったいどうするつもりなんだろ?  その原作者が好意的に感じてくれていたらいいけど、もし不快に思っていたりしたら?  あと男性向け商業マンガの現状だと、なんか半数以上(主観による。統計は取らず)の作家さんが、現在進行形で同人誌に関わっている模様。となると、出身はやっぱり同人誌なのだろうか。  あとそういう時期になってくると、作家さんの同人誌のブースの紹介ページなんかが、青年エロ漫画雑誌の一角に儲けられていたりする。そこにはしっかりと「○○本」とか書かれていたりする。 -------------------------------------------------------------------------------- ……って No.4024 投稿日 2002年3月21日(木)22時53分 投稿者 新木 伸  羽矢野君は、メールアドレス公開してなかったのか。  僕のところに一通メールを入れておくこと。 -------------------------------------------------------------------------------- 天才なんてうそっぱち No.4025 投稿日 2002年3月22日(金)21時28分 投稿者 望月京路  えー、ここ一週間ほど、部活の合宿に行ってました。  行く前に報告すればよかったのでしょうが、それだけでログを消費するのもなんだと思い、結局書き込まないでしまいました。  さて、天才に関する思考。まだ結論が出てなかったので、続けてみます。  新木さんのレスを受けて。  世間の思う「天才」とは本当に存在するのだろうか、とふと疑問が起こる。つまり、いきなりすごい人。  肉体的なものでは、まず無理だろう。生まれながらにして筋肉ムキムキな人なんているわけないし。素質があるにしても、努力しなければそれは伸びない。というか、肉体的天才なんているのか? 怪力の人とか、足が早い人、美貌を持つ人……天才とは言わないな。まあ、今はいいや。次。  技術的なものではどうだろうか。ピアニストは指が長いほど有利だと聞く。だがそれも素質であり、指が長い人全員がピアノの才能があるわけではなく、努力しなければその素質も生かされることはない。  では、頭脳、特に右脳的なものではどうだろうか。エジソンは多くの発明を残したが、それは新木さんの言う通り、「努力の才」という素質があった結果であり、いきなり電球の仕組みが思い浮かんだわけではない。  ならば、芸術的なものでは? これは……よく分からないや。でも、例えばムンクは『叫び』を描いたとき、精神状態はかなりまずい状態だったらしい。それより以前は健全な絵を描いていたわけだが、段々と描く絵に病的な雰囲気を帯びてきて、そして「叫び」が描かれた。それはつまり、生まれつき精神状態が不安定だったわけではなく、その精神状態に陥った経緯があったはず。それは例え偶然的なものであったとしても、後天的なことには変わりない。(努力だけじゃどうにもならない部分があるなんて、ゲイジュツは大変だぁ)  じゃあ、先天的に与えられるものって、なんだろうか。  うーん、遺伝子と環境かな。  でも環境は、どちらかと言えば後天的なものかも。「天才養成に熱心な親」という環境があったとしても、それは「生まれつき」とは言わないし。  じゃあ、遺伝子。  だが、果たして遺伝子だけで天才は出来るだろうか。  例えば、脳神経がめちゃめちゃ多くなるよう遺伝子操作されて、IQ2000の子供が誕生したとする。(ギャグですよ)  世間は「天才様じゃあ、天才様じゃあ」と騒ぎ立てるだろう。  でも、その子を森に捨てて、狼が育ててしまったら……(これが妄想超臨界っていうんですか?)……じゃなくて、部屋に閉じ込めて外界と完全に遮断してしまったら……。  どえらい知能指数をはじき出したとしても、それは所詮「素質」にしか過ぎない。それを生かさねば、まさに宝の持ち腐れ。使わなければ、脳細胞も死んでいく。  成る程。  ダイヤモンドも、原石を磨かねば光らない、ということですな。  生まれつきの天才なんていない――ちょっと矛盾してる気がするけど、それが世間の認識と真理との差なのだろう。  ついでに、「天才」の適用範囲。  肉体的な資質を持った人を天才と呼ばないことから、具体的なカテゴリの中に存在する概念らしい。「○○の天才」とか。天才の前には、何か省略されている。  以上。 >積木遊戯  これが新課題の名称となったのでしょうか?  で、好きな課題でよろしいのですな。  「卑屈な主人公がそうでなくなる話」で行こうと言ったので、そうします。行きます。  卑屈――なんか音からして嫌なイメージだなぁ。  例によって、考える前に辞書を引いてみますか。  卑屈:  (他人にへつらって)自らを卑しめいじけたりするさま。(広辞苑)  意気地がなく、相手に屈服したり、へつらったりすること。(類語辞典)  無気力でいじけていること。意気地がないこと。(第二辞書)  その関連語・類似語として「へつらう」「こびる」「おもねる」「取り入る」や「ごますり」「阿諛」「おためごかし」など。(知らなかったり、曖昧な知識の言葉が多いなぁ)  卑屈とは、例えば虎の威を借る狐を指す言葉か。ただ、そこに自分への自信のなさが裏にあることが必要。  すると虎の威を借る狐が、自分に威勢がないことに対してコンプレックスを抱いているならば、卑屈。  それが初期状態として、自分へのコンプレックスが消えていること、乗り越えていることになりますな。 例題「卑屈な狐が、そうでなくなる話」  虎に対して卑屈になり、その威を借りて権威を示す狐がいた。実は狐はそんな生活に虚しさを感じていたのだが、ある時、虎に利用されている事に気付かれてしまい、狐は追い詰められる。狐はヤケになり虎に立ち向かい、なんと勝ってしまう。自分に自信を得た狐は、真の意味で森の王者となった。  なんか、違う気もする。虚しさを感じるのにそれをしていると、気持ちと行動が矛盾しているからか。うーん。  とりあえずそれだけで。 御免。 -------------------------------------------------------------------------------- 花ニ嵐ノ譬エモアルゾ サヨナラダケガ人生ダ No.4026 投稿日 2002年3月22日(金)22時27分 投稿者 弟切 千隼 東海地方から関東地方にかけての日本列島は、この週末がちょうど染井吉野の見頃ですね。しかし週末の日本列島は花冷え、花曇りとなりそうです。 日本語の気象を表す言葉は語彙が豊富で、風情があるものが多いですね。こういう言葉を使いこなせるようになりたいものです。 さて、二十個出した「死と再生」アイディアの検証が終わりましたので、「凍れる心臓」(仮題)の検証に戻ります。 「凍れる心臓」(仮題)の主人公ベリルは、自ら選んで冷凍睡眠に入ります。冷凍睡眠とはいわば仮死状態ですから、これは「物理的な死」と言ってよいでしょう。 いずれ目覚めるつもりだったとはいえ、自分が今まで生きてきた時代や文化と切り離されて、二度と戻れないことが確実な冷凍睡眠を選ぶ心理状態というのはやはり普通ではなく、ベリルは「心理的な死」をも体験したと言えます。むしろ、「心理的な死」という強烈な体験をしたからこそ冷凍睡眠という「物理的な死」を選んだのでしょう。 そして、もちろん冷凍睡眠に入ってしまえば社会的な活動はできなくなりますから、科学者としての責務を放棄して眠りについてしまったベリルは「社会的な死」をも体験したことになります。 こうしてベリルは、物理的・心理的・社会的三拍子そろった擬似的な死としての冷凍睡眠を自ら選びます。この話が「死と再生」の物語であるならば、これほど強力な死の隠喩に対しては、同じくらい強力な再生の隠喩がなければなりません。少なくとも単に物理的に冷凍睡眠から目覚めるだけでは足りなくて、心理的・社会的にも「目覚め」が必要です。 と、こういう目で今までの「凍れる心臓」(仮題)の話を眺めてみますと、おかしなところだらけですね(^^;  まず、物語の前段階でベリルが冷凍睡眠に入る動機となる「心理的な死」自体が弱過ぎます。 普通の人は、世界大戦が起こったからといってほいほいと冷凍睡眠には入りません。家族も友人も仕事の実績も慣れ親しんだ生活も全て捨てなければならず、二度と取り戻せないことが明らかだからです。冷凍睡眠に入るというのは半分自殺するようなもので、よほど現在の生活に絶望しているか、未来によほど大きな幸福が約束されているのでない限り、人はそういう行動には走らないでしょう。 ベリルの「心理的な死」が読者の納得できる形で提示できれば、「死と再生」テーマのうち「死」の方はクリアできますね。 問題は、もう一つの「再生」の方です。 ベリルはユキマロによって冷凍睡眠から目覚めさせられ、「物理的な再生」を果たします。ところが、「物理的な再生」と組み合わされるはずの「心理的な再生」と「社会的な再生」とを彼女が果たすまでに、ずいぶん時間がかかっています。しかも、「心理的な死」がちゃんと描かれていないせいで、対になる「心理的な再生」の描かれ方が定まらず、結果として彼女が何のために行動しているのか、何をしたいのかがわからなくて、筋の通らない物語になってしまっています(^^;; 冷凍睡眠に入った経緯から言って、物理的・心理的・社会的のどれかの再生が果たされれば、それが別の再生を呼び、それがさらに残りの再生へと結びつくはずなのに、それがほとんど描かれていません。 時間差や相互の因果関係を気にかけずに「再生」の要素が断片的に投げ出されているために、「死」と対になるはずの「再生」のテーマがぼやけてしまっています。 これを修正するには、「死と再生」の対比を明確にし、多少の時間差はあっても「物理的な再生」と「心理的な再生」と「社会的な再生」とのつながりを緊密にして、読者に明快にわかる形で「ベリルが再生した」と提示しなければなりません。 ということで、上記の方針に添った形で「凍れる心臓」(仮題)を修正します。 -------------------------------------------------------------------------------- 同人誌2 No.4027 投稿日 2002年3月22日(金)23時01分 投稿者 藤極堂 >本家・鷹見一幸さん あー「GROUP」って私が初めて読んだ「同人誌」だ。 なつかしいな。ああ、なるほど。 そういうところで勘違いがあったのか。 (というか一読者にそこまで内部事情がわかるはずがないです) そういえば「創作誌」と文字が打たれていたようなうすぼんやりとした記憶があるようなないような。 でも、通販情報には同人誌って書かれてて「同人誌って何?」とか思ったよな、純真だったあのころ。 (※いまは腐女子) >それはそうと、ハンドルネームなんざいくら変えても犯罪にもなりゃしない。 >ペンネーム変えても犯罪にならないのと同じだよ。 いや、新木さんが前に「特別な理由がない限りこの掲示板ではハンドルネームは変えてはいけない。過去ログを参照したりするとき検索しにくくなるから」と言ってたのにひょこひょこ変えておとがめなしだからなんか「職業作家は特別ですか?」とか感じてたりしただけですが。 ん〜「アウトニア」を同人としてウェブ上で無料公開するのはちょっとカッコイイですが、「作品と作者は別」が私の持論なので読みたい指数は上がらないです、残念ながら。 今のネット環境だとマンガは読みにくいので(※ADSLを導入してから いくつかwebコミックを読んでみたのですがやっぱりかなり表示されるのが遅いです。字つぶれてるし)私としては印刷された同人誌のほうがいいかな。 でも、高速回線時代になったら変わる? ていうかなんかなあ、私も創作同人の方が形態としては納得できるんだけど、おもしろいと感じる同人誌は「創作系」より「二次ホモパロ」の方が圧倒的に多いんだよなあ。 実際創作系出身の作家より二次パロ出身の方が多いし。 (※これは母団体の人口が圧倒的に二次パロの方が多いから?) ああ、読者って本当に身勝手な生き物だなあ。 考えが大体わかったので本家・鷹見一幸への好感度が上がりました。 4021みたいにきちんと言ってくれれば妙な誤解はしなくてすむんですよ。 もうちょっと好感度が上がったら「アウトニア」読んでみます。 -------------------------------------------------------------------------------- 買い手の傲慢 No.4028 投稿日 2002年3月23日(土)00時18分 投稿者 かねやん >新木さん >>そこにイラストさんが絵を付けて、編集さんとレイアウトさんが文字と絵を定型フォーマットに流し込み、印刷所さんが製本してくれて……  買い手が価値を認めるのはここまで。 「製品」そのものの価値だけじゃないですかね? 買い手が直接的に感じられる部分だけと言いかえても良いかも。  確かに印刷所まで取りに行って……てのは嫌ですけど、実際に本屋で買うことが当たり前になっているので、そこに価値を感じないでしょう。  だから50円ぴったしの仕事しかしてない、と己は思わんのですよ。  製品そのものが払った代金の価値未満だったら失敗だったと思う。それ以上だったら得したと思う。買い手ってそんなもんでしょう。 -------------------------------------------------------------------------------- 弟切さんに負けないように。 No.4029 投稿日 2002年3月23日(土)00時19分 投稿者 羽矢野 >積木遊びはおもしろくないかなぁ?  とっても楽しいですよ。  ただ、今まで一つのテーマで集中して絞り出していった事がなかったので、私の冷蔵庫に貯蔵されている(消化・未消化いろいろで)パターンがどんどん減っていく感覚にとまどっていました。  私の冷蔵庫は、小さい一人暮らし用の大きさぐらいかな?  まずは家庭用大容量まで持っていかなくちゃ。  今は意識して貯めてますから、今までよりも早く貯まるでしょう。  ……多分。 >自信と確信  少し考えて、理解。  自分の考えが正しいかどうか分かんないのを、正しいんだと理解するような話が確信ですね。  自信とは、能力や容姿といった自分に関係するものにくっつく。 >次のプロセス  了解しました。  ちょうど土日ですから、自由な時間を使って目一杯考えます。 ●「自信のない少女が、変われるきっかけを掴む話」  自分に自信がなく、他人とあまり接しない少女がいた。ある放課後、鏡に別の世界の自分が映り、知り合う事になる。鏡の向こうの彼女は明るく活発で自分とは正反対であった。同じ自分でも気持ちの持ち方で変われると気付いた少女は、自信を得るキッカケをつかむ。  とりあえず、こいつにします。  理由は、一応プロット作ったらちゃんと書くつもりなので、書いていて楽しそうで、かつ読んでおもしろそうな話である事。  やっぱり女の子が一番楽しい。(←バカ)  それと自信を得るという部分が、こいつだと結構ストレートに出てくるのではないかという気がしたら。  んで、これをもう一度見直して、あらすじをやります。 ●短編あらすじ  一行コンセプト 「自信のない少女が、変われるきっかけを掴む話」 題名「Line(ライン)」  では、200文字あらすじから。 「自分に自信がない為、何をするにも消極的な少女がいた。ある日、彼女は鏡が映し出した”一日進んだ世界に住むもう一人の自分”と出会う。顔も生い立ちも同じなのに、自分とはまるで正反対の明るく積極的な彼女と少女は打ち解け、憧れを抱くようになる。そんな中、片思いの男子が明日事故で大怪我をすると知らされた少女は、勇気を振り絞って男子を助け、それをキッカケとして変わってゆく」  次に400文字。 「学園祭を三日後に控えた夜、美術室で一人自画像を描いていた織畠灯里は、鏡に映る自分の姿がおかしい事に気が付く。それが”一日未来の世界”に住む、もう一人の自分との出会いだった。最初は気味悪がる灯里だったが、毎日美術室で話していくうち、いつも自信なく消極的な自分に比べ、自信に満ちあふれて明るく積極的な向こう側の自分に憧れを抱くようになる。同時に生徒会役員で、灯里の密かな想い人である水原修弥と親しくなり、文化祭で生徒会が行う劇を見る約束をする。そしてその前日、灯里はもう一人の自分から、明日修弥が劇の途中で大怪我を負ってしまう事を知らされる。灯里は悩む。詳しい話を訊く途中に鏡を割ってしまったために、もう自分一人でなんとかするしかないのだ。彼を助けることが、自分なんかにできるのだろうか? そして当日、彼女は劇の途中でステージに上がり、スポットライトの落下から修弥を守る。それをキッカケにして、彼女は変わっていく」  最後に800文字。 「学園祭を三日後に控えた夜、織畠灯里は美術室に残って一人で絵を描いていた。部員の中で一人だけ、まだ飾る自画像ができていなかったのだ。その作業の中、彼女は鏡に違和感を感じる。自分の格好と、鏡像が一致していない。思わず見つめると、鏡に映ったはずの自分は、まるで独立しているように、キャンバスに向かって筆を走らせていた。そしてふとした拍子に目が合い、見つめ合う。そして鏡の中から、もう一人の自分が語りかけてきたのだ。  会話で、灯里の見ていたのは七鏡学園の不思議にある別の自分を映す鏡だと解る。向こうの自分が見せた携帯電話の日付が、こっちよりも一日先だったので未来の別の世界だと解った。最初は驚きと気味悪さがあったが、次第に灯里はもう一人の自分と仲良くなる。何に対しても自信が持てずに、友人も少ない彼女から見て、向こうの自分は別人と思える程に活発で、明るかった。そんな彼女と夜二人で話すのが灯里は楽しみなる。そしてもう一ついい事があった。帰りの廊下で、偶然密かな想い人である水原修弥に出会い、毎日一緒に下校するようになったのだ。彼は生徒会役員で、学園祭に劇を披露するため、準備と併せて遅くまで練習していると語る。そして彼女はその劇を見ることを約束する。  しかしその前日、灯里はもう一人の自分から、明日修弥が劇の途中で大怪我を負ってしまう事を知らされる。詳しい話を訊く途中で過って鏡を割ってしまったために、もう自分一人でなんとかするしかなくなってしまう。そんな事が自分にできるか不安になるが、彼女は勇気を振り絞り、当日、劇の途中で落下するスポットライトから修弥を守る。  そして一年後、彼女は美術室で鏡の前に立つ。一日時刻を進めた携帯電話を持って、一年前の自信の持てなかった自分と会うために……」 人物設定:  織畠灯里(おりはたあかり):  七鏡学園 2−A 17才  主人公。性格は暗く、消極的。小学校時代に友人や先生から失敗のたびドジでのろまと言われ続けた事がトラウマになり、何に対しても自信が持てない。  友人もおらず、所属する美術部にも親しい人間はいない。他人といると落ち着かない為に、いつも図書室で他の部員が帰るまで過ごし、それから自分の絵を描いていたので一人遅くまで残っている。  心の奥では、自分の自信のなさを嫌っており、変わりたいと願っている。  水原修弥(みずはらしゅうや)  七鏡学園 2−A 17才  灯里のクラスメイトで、生徒会副会長。基本的な優等生。物腰は落ち着いており、あまり目立たないが人が信頼を寄せるタイプ。  学園祭の準備をしながら、生徒会主催の劇の練習もあわせておこなっている。  灯里が唯一入選した中学時代の絵を展覧会で見た事があり、他のクラスメイトよりも彼女に対しては好意的。 世界設定:  七鏡学園(しちきょうがくえん)  前年80周年を迎えた、歴史のある学校。(学園には近年改名)  名前の由来は街がガラス産業で栄えた時代があり、学園の前地は鏡工場だった事に由来する。  学園には七つの鏡にまつわるいわゆる”学園七不思議”があり、今回の話の設定も、その中の一つ”別の世界の自分を映す鏡”に由来する。  とこんな所で。  800まで作ると、結構固まってきました。  皆様、つっこみお待ちします。  特に弟切さん、仕返しのチャンスです(おい)  では次に、起承転結わけと、16分割に入ります。   -------------------------------------------------------------------------------- そりゃあ、そうだろうなあ。 No.4030 投稿日 2002年3月23日(土)01時39分 投稿者 はせがわみやび >>おもしろいと感じる同人誌は「創作系」より「二次ホモパロ」の方が圧倒的に多いんだよなあ。  確率的にいったら、そうでしょうねえ。  これは、世界とキャラクターを作るというのがいかに大変か、ということの証左なんだと思うんだけど。  試しに、おもしろいと思った二次創作モノから一次情報を取っ払ってみると良いです。自分がおもしろいと感じた部分はどこに由来しているか、を考えるわけですね。  元ネタの世界観とキャラクターと(ひょっとしたらプロットと)を取っ払ってもおもしろいところが、その作者の創作部分、ということになります。  ──ただし、その能力だけでは一本の小説を作りあげることはできませんですけど。だから、二次創作の同人出身でかつ商業誌で食べているひとは、二次創作だけでは身に付かない部分をどうにかして(それも──恐らくは苦労して必死に)手に入れた時期があるはずです。  パロディをやっている人間は、ふつうは、自分が作った部分がどこで、どこが借り受けている部分か、ということに強烈な自覚を持っているもんなんだが。  そうでもない同人があるのが、問題かなぁ。 (リプレイは、いわばフォーチュンのパロディなんだゾ)みやび -------------------------------------------------------------------------------- 年々歳々花相似たり。年々歳々人同じからず。 No.4031 投稿日 2002年3月23日(土)18時22分 投稿者 弟切 千隼 とは言えど、お彼岸のうちに染井吉野が咲いた今年を例に出すまでもなく、毎年花も違いますよねえ。 私の記憶にある限り、お彼岸に牡丹餅を食べながら染井吉野の花見ができる今年は、最速の桜前線です。逆に最も遅かった年は、四月の半ばを過ぎて柏餅を食べる頃になってから染井吉野が咲きました。 ……食べ物と関連して覚えているのは、弟切が食い意地が張っているからです(^^; もっとも、こういう覚え方ができるのは、和菓子が季節感に溢れた食べ物だからですね。日本語といい和菓子といい、日本文化は季節感というものを非常に大切にする文化だとわかりますね。 この点に関して、弟切が少し怒っていることがあります。それは春秋のお彼岸に食べる牡丹餅とお萩の呼び方についてです。 牡丹餅とお萩は、皆さん御存知の通り実態は同じ物です。それを古人は、春のお彼岸に食べるのを牡丹餅、秋のお彼岸に食べるものをお萩−萩の餅とも呼びます−とわざわざ呼び分けました。 その理由は、牡丹が春に咲く花で、萩が秋に咲く花だからです。昔の人は牡丹餅やお萩の餡の粒粒を花びらに見立てて、「牡丹の餅」・「萩の餅」と風流な名で呼びました。 ですから、時々見かける漉し餡で作った牡丹餅やお萩というのは、本来の趣旨から言うと反則です。花びらの無い牡丹や萩なんて、散った後の花なのでしょうか? 漉し餡の牡丹餅やお萩もさることながら、季節感も味わいのうちという和菓子なのに、春のお彼岸に食べるものを「お萩」と呼ぶのはやめて欲しいです。一般の人が混同してしまうのはまだしも、専門の和菓子屋が春のお彼岸に「お萩」を売っているのは見識を疑います。 と、和菓子談義はこのくらいにして、課題へ行きましょう。 まずはベリルが「心理的な死」を体験して、冷凍睡眠に入る決意をする理由を考えなければなりません。 前回の書き込みNo.4026で書いた通り、慣れ親しんだ現在の生活を捨てて冷凍睡眠に入るには、現在に対する大きな絶望か、未来に対する大きな希望が必要です。もちろん両方あればより強力な動機となるでしょう。 ざっと考えて、いくつか冷凍睡眠に入る動機となりそうなことを挙げてみました。 1.非常に親しい人が死んで−あるいは、二度と会えない状況になって−絶望した。 2.どうしてもやりたい仕事ができなくなって絶望した。 3.不治の病に侵されて絶望し、未来の医療技術なら治るかも知れないと希望を抱いた。 4.犯罪を犯して罪に問われ−あるいは実際には犯罪を犯していないのに濡れ衣を着せられ−、冷凍睡眠に入らない限り逮捕を免れない状況になった。 5.持っている知識や技術を悪用されそうになり、冷凍睡眠に入らなければ逃れられない状況になった。 6.地球環境が荒廃して人類が住むに耐えがたい状況になり、何十年かあるいは何百年か冷凍睡眠して環境が回復するのを待つ必要が生じた。 7.長い時間がかかる恒星間宇宙旅行のために冷凍睡眠に入った。 8.未来の人類にどうしても直接伝えなければならないメッセージがあった。 9.自ら−あるいは、絶対の信頼を寄せている人が−開発した冷凍睡眠技術に自信を持っており、それを証明するために実験台になった。 10.致命的かつ治療法の無い疫病が全地球的に流行し、人類を存続させるために選ばれた少数の人々が冷凍睡眠に入った。 11.何十年−あるいは何百年−もかかる長大なプロジェクトを仕事で手がけ、その結末をどうしても見届けたかった。 このくらい数を出しておけば、この中から選んでもそれほど間違いは犯さないでしょう。例によって焦ると失敗するので、少し時間を置いて頭を冷やしつつ選ぼうと考えています。 -------------------------------------------------------------------------------- 桜が咲いてもう散った No.4032 投稿日 2002年3月23日(土)19時48分 投稿者 新木 伸  観測史上最速だそうです。  そりゃ弟切さんの記憶にもないって(笑)。 >かねやん >>買い手が価値を認めるのはここまで。 >>確かに印刷所まで取りに行って……てのは嫌ですけど、実際に本屋で買うことが当たり前になっているので、そこに価値を感じないでしょう。  ん? 言わんとしていることが、わからないのだけど?  もっと説明プリーズ。  世の中では、保管サービス(貸倉庫)やら、配達サービス(宅配便)などにお金を払うことは当然として認められているよね。  だったら、本を印刷所から運んで、保管して、店頭まで持ってゆくその「流通」に関してもお金を払ってしかるべきでは?  実際、本の価格のかなりの部分を、この「流通」が占めてます。詳しくは知らないけども、たぶん3割ぐらい。  ちなみにお金をもらうということは、大変なことなのです。  作家が小説を1冊書き上げて、一人の読者から得ることができるのは、50円ぽっきり。  50円なんです。50円ね。  その50円を何万人ほどから同時に貰えるから、かなりの額にはなっているけども……。  でも「読者一人」に関しては、50円なんですね。 >羽矢野君  ああ、こういうのは課題部屋のほうにもあげておくように。  埋もれちゃうから。  こっちにも同時にあげておくのは、べつにかまわない。  ただ16分割ぐらいまでならともかく、もっと長くなってきたら、それは課題部屋のほうだね。  1日違いと1年違いのトリックがすこし苦しいけど、まあメインコンセプトは「少女が自信をつける話」だから、それについては突っ込まずにおくか。  200と400は良いとして。  800字版、リテイク。  どーでもいいディテールばかり書きすぎ。  400字版から増量すべきなのは、主人公がどうやって自信を付けるのか、そのエピソードのところでしょう。  いま書かれているこれだと、「自信ない」→「自信ある」の変化に見合うだけのものになっていない。  おそらく「事故から救う」じゃ弱いのだと思う。  瞬発的な勇気を出した経験があったところで、自信のない状態が改善されるとは思えない。わしも(そしておそらく)読者も納得しないだろう。  もっと勇気を出さなきゃならないような状況に、主人公を追い込まないとならないもよう。アイデア出しだな。  あと鏡を割っちゃっているのに、1年後にはまた鏡の前に立っている。  これはどういうこと?  僕からはこんなところだが、他の人からも意見をもらって、そして修正してくるのこと。 >弟切さん  それが「なんの話」なのかがわかると、問題点を見つけたり、どうすれば直すことができるかとか、そういうのが簡単にわかるでしょ?  お話というのは、一行コンセプトにまとめることのできたその時点で、もう50%ぐらい完成したも同然なのです。  ひょっとしたら、70%ぐらいかも……。 >心理的な死のアイデア出し  これこれ。  なに11個しか出さずに「だいじょうぶ」なんて安心しているかね。  まずその11個を、系統分けしてみなさい。  そうするとどんな傾向の理由がありそうで、何種類くらいのパターンに分かれるのかが、わかるから。  はじめの10個ぐらいなんてのは、アイデアの傾向を掴んで系統だてするためのサンプルとして使うもんです。  「心」が死ぬに足る重大な理由。  それはだいたいいくつの系統に分かれているものなの? -------------------------------------------------------------------------------- 外は雨 No.4033 投稿日 2002年3月23日(土)20時59分 投稿者 羽矢野  これって、課題部屋にも出しておいた方がいいのでしょうか?  では、【Line(ライン)】プロット四分割いきます。  起  鏡に映る、一日未来に住む別の世界の自分と出会う灯里。  承  自分と違い、自信満々の向こうの自分に憧れを抱くようになる。  転  密かな想い人、修弥が大怪我をすると知らされる灯里。  結  勇気を出して彼を助け、自分を変えるキッカケを掴む。  続いて、16分割  起(学園祭三日前)   起 文化祭三日前、美術室で一人自画像を描いている灯里。   承、鏡に映る、自分の姿がおかしい事に気付いて手を止める。   転 鏡に映った自分が話しかけてくる。うち解け、明日も話す事を約束する。   結 帰り際、修弥と出会い、一緒に下校する。  承(二日前)   起 自分と違い、自信溢れるもう一人の自分に憧れを抱く灯里。   承 その思いを口にすると、格好から変えてみる事を進められる。   転 やり方を教えてもらい、明日その姿で来る事を約束させられる。   結 修弥との下校で、彼の出演する生徒会の劇を見る事も約束する。  転(前日)   起 結局いつもの格好で登校した灯里。   承 自信のない自分を情けなく思いつつ、美術室へ。   転 そこで、灯里は向こうの学園祭で、修弥が演劇中に大怪我を負ってしまう事を知らされる。   結 詳しい話を訊く前に、鏡が割れてしまう。  結(当日)   起 劇の前に修弥に気を付けるように言うが、信じてもらえない。   承 不安な中、劇が始まる。スポットライトが揺れているのに気が付く灯里。   転 劇の最中ステージに上がり、彼をスポットライトの落下から守る。   結 一年後、今度は導く側として、鏡の前に立つ灯里。  こんな感じで。  次は詳細プロットですが、その前にもう一度、自信のない状態から脱出できる話なのかどうか検討してみます。  後、おかしな所ありましたら、指摘願います。  詳細プロットは、新木さんが送ってくれるのを参考にさせて頂きますね。    一応、予定枚数を決めておいた方がいいかな?  70枚程度(電撃の短編賞がそのくらいだと思った)  それと、書き方は一人称でやります。(他の視点が全く必要ないのと、自分が二人出てくるという特殊な状態の為(三人称だと、どうやって区別つけるのかわかんなかった)。それと自信のない状態からの逸脱の心理を書くには一人称の方がよさそうな気がした) >弟切さん  今また一生懸命やり始めたのに、水を差すような事言ってしまうかも。  これは私のちょっとした疑問なんですが、冷凍睡眠に入る理由って、重たいもの(つまり、死と再生の死にあたるもの)でないとダメなのかな?  ベリルが自分はどこの時代でも必要にされると、自信満々で冷凍睡眠に入ったのに起きてみたら自分を必要とされる場面などどこにもないと気付いてスガビーーン(=死)だとまずいん?  それだと初期状態が物語りの中で発生してしまうけど。  ベリル天才だから、私は逆に物語り以前に絶望味わってしまうと、初期状態ですでに天才(というか自分勝手な状態)からある程度脱却してしまっているから、おもしろポイントが減る気がする。  傲慢で、自分勝手で、他人への配慮が欠けた人間が、絶望して復活する部分があらすじ見た中で一番のおもしろポイントと私は思ったんで、そんだけ。  それとも、全然違う話になってしまうのかな?  ちなみに個人的にちょっと思っただけなんで、もしも思考のノイズになるようでしたら黙殺して下さい。  そういや、自信のない状態からの脱却がコンセプトの私の話と、ここはちょうど反対になりますね。   -------------------------------------------------------------------------------- 楽しい。楽しい No.4034 投稿日 2002年3月23日(土)21時03分 投稿者 羽矢野  送ったら、指摘されてました。  次は800字を再提出します。 >自信をつける部分が弱い。  了解しました。  これは話の中心ですから、しっかりと考えます。  それと、今までのやつを課題部屋にあげておきます。 -------------------------------------------------------------------------------- ああ、そうだ No.4035 投稿日 2002年3月24日(日)01時59分 投稿者 新木 伸  ああ、そうだ。  羽矢野君の書き込みで、思いだした。  ずいぶん前に考えてあったことなんで、すっかり忘れとった。 >弟切さん  この話が「死と再生」の話だとします。  そして話の中では、精神的な死と、社会的な死と、肉体的な死。そしてそれぞれの再生。3つの死と再生が描かれていなければならないとします。  いまのこの展開だと、話のスタート時点より前に、ベリルは「精神的/肉体的/社会的」な死を3つとも迎えていることになるわけだが……。  これって、1つか2つばかり、本編始まってからに持って来れない?  冷凍睡眠に入っている以上、肉体的な死はすでに描かれているわけだが、残りの二つを目覚めの後に出すという手法は使えないものかね。  検討しておくこと。  んでもって、ベリルというキャラにとって、「心の死」と「社会的な死」というのが、つまり具体的にはどういうことなのかということも検討のこと。  ようするに、なにがどうなれば、ベリルは「天才」の鼻っ柱をくじかれてしまうのか。  天才は天才のままじゃ死ねないのだな。なにかに破れて、つまらない凡人という存在に落ちぶれてからでないと、まず死ぬこともできない。  天才というのは生まれながらにして「勝ち組」が運命付けられている存在なもんで、たとえ肉体が滅びようとも心的にも社会的にも死なないものなのね。 -------------------------------------------------------------------------------- 午前中一発目 No.4036 投稿日 2002年3月24日(日)11時23分 投稿者 羽矢野  今日もはりきっていきましょう。 >1日違いと1年違いのトリックがすこし苦しい  これ、苦しくさせなくする事できますか?  一応、自信がついて自分が変わったというのが明確にわかるし、なんかいい感じっぽいので、最後のトリックとして是非入れたいです。  なんで、苦しさが減らせるなら減らしておきたい。  そもそも【Line】っていう題名が、過去と未来の二人は繋がっているという意味なんで。  伏線としては。  携帯電話が見たことのない機種である。  向こうの自分は少し大人っぽい。  背景の美術室に飾られている絵が違う。  そういった情報をいろいろ入れておき、  向こうの自分が大事にしていた指輪が、事件後付き合いはじめた修弥から送られたものであるという事実で、灯里は向こう側の自分が、未来の自分であると気が付きます。  一年後であるのは、学校に遅くまで残っていられるのは、学校祭の準備期間、及び当日以外にないから。  とりあえず、こんな所を考えています。 >あと鏡を割っちゃっているのに、1年後にはまた鏡の前に立っている。  この部分の矛盾は、気付いています。  今も一年後の鏡をどうするか考え中です。  最初は鏡が割れないようにしようと思いましたが、灯里が甘えられない状態、自分が何とかしなければならない状態へ追い込むのに割っておかないとうまくないと思いました。 これはまあ、向こう側の鏡だけが割れてしまえば回避できるんですが、うまくそれが書けるかな? って不安があります。(想像しづらいんじゃないかと)  それと、名前は問題ないでしょうか?  私は結構妙な名前をつけるんで、良いのかな? っと。  織畠灯里(おりはたあかり):  灯里の”あか”が灯なのは暖かいイメージがありながらも、自信のない感じを出す為。 織畠っていう名字は、何か落ち着いた感じがするかなっと。  水原修弥(みずはらしゅうや):  灯里が火なので、それと対照的に水を使って。後、織畠が変わってるんで、こっちはぱっと見普通の名字に。  後、優等生っぽいイメージを持たせる為に修弥。  こんな感じで決めました。  少女が自信をつける部分。  これを、具体的に考えます。  まず、事故から救う部分が、灯里にとっていかに勇気が必要で、自分に自信を得るものであるかがしっかりと伝わるように。(それを少し大きくしてみよう)  ここをメインにしつつ、周りを補強する形。  ちょっとづつ自分の自信のなさが払拭されていき、最後にこれでぬぐい去れるみたいな展開にしようと思います。  一応学園祭だし、あんまり派手な話(武装集団に学校が占拠されるとか)はあわないでしょうし。    では、自信をつける為のエピソード。 1.スポットライトから、片想いの相手である修弥を救う。   ここでメインとなるのは、勇気を出した結果がうまくいって、自分でもやればできるんだと灯里が感じる事。   これが困難な理由は   満員の体育館で目立つ行動をとる。   事故がおきなかった場合に恥をかく不安がある。   修弥は実はもてもてで、他の女子から反感買いそうである。   失敗したら、修弥が大怪我する。   必要な情報   灯里が、成功させる事は非常に困難であると思っている。   生徒会の劇は前人気が非常に高い。(その時間は満員が予想される)   灯里が修弥に恋愛感情を持っている。   修弥はファンが多い。   失敗したら、確実に修弥は怪我をする。   自分が何とかする以外に、この状況を改善する方法はない。 2.イメージチェンジする。   向こうの自分との外見的な差異を埋める。それを修弥に似合っていると言ってもらえれば、容姿に対する自信が生まれるのではないか。   困難な理由は   似合っていないと他人から笑われる可能性がある。   必要な情報   灯里は自分の容姿に自信がない。(以前髪型を変えた時、かわかられた経験がある)   向こうの自分の容姿に憧れを抱く。   自分の外見を変えることに、他人からの評価を非常に気にする。 3.絵を褒めてもらう。   修弥に、自分の中学時代に入選した絵を褒めてもらう。   それが理由で、自分の事を高校入学の時から知っていた事も。   自分の事など誰も気にしていないと思っていた灯里は、自分の絵と存在をしっかりと意識してくれていた人間がいたと感じれば、自信がつくのではないだろうか。   必要な情報   友人や親しい部活仲間が誰もおらず、取り残されているような感じを持っている。   絵を描くことは好き。(自信のない彼女が美術部に在籍しているのはかなり勇気を伴う行動)   今まで一度もクラスメイトや部員仲間といった、同じ立場の人間から褒めて貰った経験がない(逆に、からかわれた経験ならある)  これらをふまえて、800字やり直します。  ●800文字あらすじ。(リテイク1) 「学園祭を三日後に控えた夜、美術室で一人自画像を描いていた織畠灯里は、鏡に映る”一日未来の世界”の、もう一人の自分と出会う。最初は気味悪がるが、次第にうち解け、灯里は自信に溢れ、明るい向こうの自分に憧れを抱き始める。同時に生徒会役員の水原修弥と下駄箱で偶然出会い、一緒に帰るようになる。彼から中学時代の絵を褒められ、自分を気にしてくれている人間がいると知った灯里は、素直に喜び、彼に恋心を抱くようになる。生徒会が行う劇を見る約束をした灯里がその事と恋に対する自信のなさを向こうの自分に相談すると、格好から変えてみる事を進められる。アドバイスに従い、眼鏡や三つ編みをやめてみると、それだけでかなり違って見え、明日の学園祭にその格好で来る事を約束させられる。翌日、結局勇気が出ずに、いつもの自分の姿で登校した灯里を待っていたのは、切迫した向こうの自分の姿だった。彼女は修弥が劇で大怪我を負ってしまうと知らせる。詳しい話の前に向こう側で鏡が割れてしまい、もう自分で考えて何とかしなければいけなくなってしまう。体育館は満員でちょうど劇が始まる直前だった為、修弥に知らせる事ができず、灯里は必死に怪我の原因となるものを探す。この満員の会場の中目立った行動をとり、何も起きなければ、劇を邪魔したとして非難される。そんな考えが心を押しつぶそうとするが、修弥に怪我を負わせたくない一心で彼女はステージに上がる。突然の出来事に、会場は困惑する。修弥が灯里を見て驚いた瞬間、頭上のライトが落下し、彼女は修弥を抱きしめながら突き飛ばす。助かった彼の言葉は、礼とその姿が似合っているだった。助けた時に眼鏡が落ちて、髪もほどけていた。灯里はいろいろな感情が重なり、ただ、泣く。そして、一年後、彼女は美術室で鏡の前に立つ。一年前の自信の持てなかった自分に、変わるきっかけを与える為に」  こんな感じで。  では皆様、つっこみお待ちします。 -------------------------------------------------------------------------------- >新木さん No.4037 投稿日 2002年3月24日(日)15時58分 投稿者 かねやん  では、何故保管代や流通代を買い手は払うんでしょう?  うまいラーメン屋さんがあって、それをわざわざ遠方から食べに行く。  出向くってのは労力です。 「実際の値段+労力」の価値をそのラーメンに見出せなければ食べに行きませんよね。  この労力の代わりに流通代や保管代があるとして、それは製品の利益を得るためにあるのだと思います。  だから製品そのものに値段分、場合によっては+労力分の価値が無いと、買い手は対価と認めないと考えるわけです。  対価と認められないと売れない。だから、売り手はそこまで意識する必要があると思うのですがどうでしょう? >羽矢野さん 『Line』  一日未来の自分と、何日も過ごしている(3日間でしたっけ?)ところが引っかかります。一日経っても同じにならない→自分とは違う異世界の自分、って形になってしまいそうですね。  そこらへんは要素として加えるのか、感じさせないようにするのかさせたほうがいいでしょう。  名前について個人的な感想ですが、「織畠灯里」は画数の多い漢字が並んでいるので堅苦しく感じてしまいます。  七つの鏡のまつわるってのは連作を期待させます。七作頑張ってください(笑) -------------------------------------------------------------------------------- 花も実もある人生ならば No.4038 投稿日 2002年3月24日(日)16時07分 投稿者 弟切 千隼 花の後には実がなるものです。なぜ植物の花があんなに美しく咲くのかと言えば、果実を実らせるためですね。 たいていの人は、花が散ってしまうと誉めそやした植物に見向きもしなくなります。けれども、植物にとってはその後の果実の方こそが目的なのですね。華やかに咲き匂う花に惹かれて人は植物を植え、虫や鳥は花粉を運んで、植物の繁殖戦略にしっかり利用されています。 花の終わった青葉の下で果実をはぐくみながら、植物たちはほくそ笑んでいるのかも知れません。 私も植物たちを見習って、花も実もある人生を目指しましょう(^_^) 新木さん&羽矢野さんへ > 御指摘ありがとうございます。 ベリルの「肉体的な死」はとりあえずこのままで良いとして、「心理的な死」と「社会的な死」については、もう少し後、物語に入ってからにできるように考えます。その方が盛り上がりがあるだろうと私自身思いますので。 ベリルという天才にとっての「心理的な死」と「社会的な死」とはどんなものかも考えなければなりませんね。 天才の「心理的な死」とは、「自分が天才ではない」、あるいは「自分が凡人と同じだ」と思った瞬間に訪れるものではないでしょうか? 前者なら、自分にできないことを凡人がやり遂げた場合にそう思うでしょう。後者なら、「自分も凡人と同じように病気に対してなす術もなく死ぬんだ」とか、「自分も凡人と同じように恋に落ちるんだ」などと思った時に「心理的な死」を迎えるような気がします。 これについてはもう少し具体例を挙げて考えてみます。 天才の「社会的な死」とは、「天才が天才として遇されなくなった」時に訪れるのではないでしょうか?  しかし、これを解明するには、「天才が天才として遇される」とはどういうことかを突き詰めて考えなければなりませんね。単に「天才だ」とちやほやされていればいいのでしょうか? それともむしろ「やつは天才だから何でもできちゃうのさ」と少し反感を持たれているくらいがいいのでしょうか? うーん、これも具体例を挙げて考えた方が良さそうです。世に天才と呼ばれた人々のことを少し調べてみます。 前回の書き込みNo.4031で11個出した案をサンプルにして、「心理的な死」の系統を分類してみました。 >>1.非常に親しい人が死んで−あるいは、二度と会えない状況になって−絶望した。 >>2.どうしてもやりたい仕事ができなくなって絶望した。 は、「極めて大切なものを失って心理的な死を迎えた」パターンですね。 >>3.不治の病に侵されて絶望し、未来の医療技術なら治るかも知れないと希望を抱いた。 は、「現在に対する大きな絶望」によって心理的な死を迎え、かつ「未来に対する希望」により、冷凍睡眠に入った複合パターンですね。 このパターンのみそは、現在に対する絶望と未来に対する希望が一組になっていることです。人は絶望だけでは自殺しかねませんし、希望だけでは現在の生活を捨てるようなことはしません。 で、実は、上記の1と2の案にも、「極めて大切なものを失った」絶望のかげに「未来ならばそれが取り戻せる」という希望があるはずです。でなければ、わざわざ自殺ではなくて冷凍睡眠を選ぶはずがありませんよね。 1・2・3を合わせてまとめますと、「現在に対する大きな絶望があって心理的な死を迎え、同時に未来に対する希望があって冷凍睡眠に入る」というパターンが見えます。 >>4.犯罪を犯して罪に問われ−あるいは実際には犯罪を犯していないのに濡れ衣を着せられ−、冷凍睡眠に入らない限り逮捕を免れない状況になった。 >>5.持っている知識や技術を悪用されそうになり、冷凍睡眠に入らなければ逃れられない状況になった。 は、「心理的な死」が原因で冷凍睡眠に入ったのではありませんね。これらの場合は、逆に冷凍睡眠に入らなければ「社会的な死」や「心理的な死」に陥ってしまいます。4の場合などは、死刑が確定的な罪に問われるなら「物理的な死」も関係してきます。 これは、「真の意味での物理的・心理的・社会的な死のどれかあるいは全部を逃れるために、冷凍睡眠という擬似的な死に入った」パターンですね。 このパターンは、以下に示す6と10の案にも当てはまると思います。 >>6.地球環境が荒廃して人類が住むに耐えがたい状況になり、何十年かあるいは何百年か冷凍睡眠して環境が回復するのを待つ必要が生じた。 >>10.致命的かつ治療法の無い疫病が全地球的に流行し、人類を存続させるために選ばれた少数の人々が冷凍睡眠に入った。 6と10の場合も、そのままでいればベリルは「物理的な死」を迎えてしまいます。そこから逃れるために冷凍睡眠という擬似的な死を選んだ訳です。 >>7.長い時間がかかる恒星間宇宙旅行のために冷凍睡眠に入った。 >>8.未来の人類にどうしても直接伝えなければならないメッセージがあった。 >>11.何十年−あるいは何百年−もかかる長大なプロジェクトを仕事で手がけ、その結末をどうしても見届けたかった。 これらは、「冷凍睡眠に入らなければ行き着けない遠い未来にどうしても果たしたい用があった」パターンですね。このパターンも、心理的な死が原因で冷凍睡眠に入った訳ではありません。 >>9.自ら−あるいは、絶対の信頼を寄せている人が−開発した冷凍睡眠技術に自信を持っており、それを証明するために実験台になった。 これは、「冷凍睡眠に入ることそのものが目的だった」というちょっと特殊なパターンですね。 と、分類してみると以上の四つのパターンになりました。間違っていないでしょうか? 他にもパターンはあるでしょうか?  また少し時間を置いて考えます。 -------------------------------------------------------------------------------- 風が少し強い No.4039 投稿日 2002年3月24日(日)20時42分 投稿者 羽矢野 ●かねやんさん >一日未来の自分と、何日も過ごしているところが引っかかります。一日経っても同じにならない→自分とは違う異世界の自分、って形になってしまいそうですね。  これは、一日未来の別の世界に住む(正確にはそれを演じる一年後の灯里)という設定ですから、時間の流れ方は当然一致してます。こっちで一日経つと、向こうも一日経ってます。  つまり、時間の差は埋まらないわけです。  放課後の一時を一緒に過ごしてるだけだし、鏡に映った範囲でしか灯里は感覚情報を持たないので、その辺りはあまり気にしなくてもいいかなと思いました。 >七つの鏡のまつわるってのは連作を期待させます。七作頑張ってください(笑)  いや、さすがに無理でしょう(笑)  と思ったけど、分室の課題は続いていきますから、全部この学園を舞台にしてやってみるのもいいかもしれません。 ●弟切さん  私の考えをちょこっと。  天才の心理的な死=自分自信が天才でない事に気付いた時。  天才の社会的な死=周りが彼女は天才でない事に気付いた時。  私が想像する天才だと、森博嗣著のミステリ、S&Mシリーズに出てくる真賀田四季や犀川創平みたいな人を浮かべてしまうから、特殊かも。 -------------------------------------------------------------------------------- >羽矢野さん No.4040 投稿日 2002年3月24日(日)23時06分 投稿者 かねやん  ところで白雪姫に出てくる鏡みたいに鏡自体が特別だったんでしょうか? それとも他の要素によって不思議な事がおきていたんでしょうか?  前者だったら鏡が壊れたら不思議なことはおこらなくなるけど、後者だったら鏡が割れても不思議なことが起こる可能性は無くなりませんよね? >>向こうの自分が大事にしていた指輪が、事件後付き合いはじめた修弥から送られたものであるという事実で、灯里は向こう側の自分が、未来の自分であると気が付きます。 >>一年後であるのは、学校に遅くまで残っていられるのは、学校祭の準備期間、及び当日以外にないから。  不思議なことを日常の中で理解するってのは難しいと思うですよ。そのためなんだかこじつけに感じてしまうです。  もう一度不思議なこと(一年前の自分が鏡に映る)が起こるのですから、そこで気づくことにしても良いのではないでしょうか? -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4041 投稿日 2002年3月25日(月)13時56分 投稿者 新木 伸 >かねやん  あいかわらず、なにを言っているのか不明。  不明なのでよくわからんが、価格と「保管代+運送料」は別概念って、そう言っているのかな?  なんでそうやって、短くまとめようとするかね。  もっと長々と色々なケースでもって書いてくれれば、不明なりに、全体から推察して何を言わんとしているのか、こちらで察することもできるのだが……。  もういっぺん、書き直してくるのこと。  まったくわからん。  遠方のラーメン屋は、ラーメン自体の価値より価格が低くないと客が付かない――とか、なにかそんなようなことを書いてある気がするのだが。なにか妙なこと言ってない?  貿易の概念って、知ってる?  買い付け値段+運搬労力=定価  ――って図式が、古くから常識として世に出回っているはずなのだが?  全国だいたいの場所で定価で売ってるものの一例として、「缶ジュース」があるよね。たとえば行楽地とかで、120円より高く売っている場所とかがあるでしょ。  山の上とか、そういうところ。  映画館の中で高いのは納得いかないけど、徒歩でしか到達できないような山小屋でもって、ジュース一本300円で売っていても、わしは納得するぞ。  だって誰かが人力でもって、わざわざ足で運んできてくれたんだもの。あと飲み終わったあとの空き缶なんかも、持って返ってくれるんだもの。その運搬代にはお金を払うべきでしょう。 >羽矢野君 >>これ、苦しくさせなくする事できますか? >>一応、自信がついて自分が変わったというのが明確にわかるし、なんかいい感じっぽいので、最後のトリックとして是非入れたいです。 >>なんで、苦しさが減らせるなら減らしておきたい。  新木伸の「正解」を聞いて、どうするの?  そもそも「苦しい」ということについては納得してるのかな?  なにが「苦しい」のか確認した上で、どうすればいいのかは、自分で考えることでしょう。  ここでいう「苦しい」っていうのには、三つくらいの意味がある。  ひとつはトリック自体がちゃちだということ。こうしてメイン要素として出されてくると、読んでいるほうが恥ずかしくなってしまう。  ふたつめは、この「1日違いと勘違いしていたが、じつは1年違いだった」というのが強引すぎるということ。読者が読んだときに「なんじゃそりゃ」となってしまって失敗しそう。  「おおっ、そうだったのか!」と感心してもらえるのと、「なんだよ、それ」って怒り混じりで呆れられてしまうのとは紙一重なのね。いまのままだと後者のほうに転んでしまいそう。  そもそも読者と主人公に、どうやって「一日違い」だということを納得させるわけ?  鏡の向こうに見える世界。そこから得られる情報で、主人公と読者に提示されるものを整理してみよう。  まず、主人公と鏡像の性格がまるで違うところから、そこが「別世界or並列世界」だと思うよね。こちらの世界とかなり近いけど、同じじゃない別の世界。  そこまでは素直に納得できるとしよう。  そこからさらに、「一日だけ時間が進んだ世界」であることも、読者には納得させなきゃいけないわけだ。  ここがもう苦しい。  まあ、なんとかそこにもついてきてくれたとしよう。読者がガンバってくれたとする。  しかし最後の最後で、「一日じゃなくって、じつは1年だったぴょーん」とかやるつもりなわけでしょ?  もう読者、キレるわな。  確実だわな。  そんなとこで「おおっ、そうだったのかっ!」なんて感心しないわな。  「なんだよ、それ」ってなるに違いない。  みっつめ。  「鏡」という思いついたアイデアを振り回すのに夢中になっていて気が付いていないようだけど、この話は「少女が自信を付ける話」なのね。あくまでメインはそっちなのね。  「一年後を映す鏡」なんてものは、それに従属すべきガジェットなわけだ。 >名前とか  気にしてなかったけど、両名ボツ。  男の子のほうの名字の「水原」だけはOK。 >自信をつけるきっかけ >>最初は鏡が割れないようにしようと思いましたが、灯里が甘えられない状態、自分が何とかしなければならない状態へ追い込むのに割っておかないとうまくないと思いました。 >>まず、事故から救う部分が、灯里にとっていかに勇気が必要で、自分に自信を得るものであるかがしっかりと伝わるように。(それを少し大きくしてみよう) >>ここをメインにしつつ、周りを補強する形。 >>ちょっとづつ自分の自信のなさが払拭されていき、最後にこれでぬぐい去れるみたいな展開にしようと思います。  ぜんぜんダメ。  考えの方向性からして、まったくだめだめです。  事故から救う部分だけで、それを「きっかけ」にしようと考えていたり、それじゃ足りないだろうから、なにか補強するものを用意しなおこうだとか、そんな弱々なことを考えている時点で、それはダメダメだと気づくように。  あと、精神的な逃げ場をなくすために、鏡を割るわけかい?  鏡は割らなきゃいけないのかい? これは絶対?  またその「逃げ場がなくなる=鏡を割る」という状況になった直接原因は、主人公自身の行動によるものでないといけないわけかい? これは絶対?  このぐらい細かく考えはじめている段階なのに、作者の思考がまるで作品世界に入りこんでいない。  まず「自信」っていうのは、いったいなんなのか?  それを作者が考えていないだろ。  「自信」の考察は、いったいいつやったのだ?  何度も何度も、作家がなにかを書くには「○○マスター」になっていなければならないと繰り返してきて、それを実践させていたはずなのだが、まだ身に付いていないのか?  主人公は、いったい何に自信がないのよ?  どういうふうに、自信がないのよ?  そのあたり、まるで見えてこんのだが?  あと、それが改善されるきっかけとなる「転」の部分。  この話の「転」は事故の未来を告げられるところからスタートしているわけだ。  実際には、それ以前からになるか。  「転」のパートに入ったあたりでは、主人公は鏡の向こうの世界の彼女と会うことが日課になってきていると書いてある。その頃には主人公は男の子と毎日一緒に下校するようになってきているとも書いてある。  その時点での彼女は、どういう状態なのか?  鏡の向こうの彼女と会って、いったいどんな話をしているのか?  それは悩み事とか相談事の類なのか、それとも単なる世間話なのか?  その時点で主人公は、どのぐらい「彼女」に依存するようになっているのか。  それから実際の事件。  男の子を事故から救うで、よいのかどうか?  事故から救う――だと、これは二者択一の余地がないよね。  まあ事故にあっても男の子は死なないみたいだけど、見殺しにするのか、救うのかの選択がつきつけられたら、物語としては「救う」以外の行動を取ることは考えられない。(ハッピーエンド系ならば) >>事故がおきなかった場合に恥をかく不安がある。  なんか、こんなこと書いているけど、これは意味がないのね。  話の上で「事故が起きる」と予言されていたのなら、それは起きなくちゃならないの。成立しない予言なんて話の中で出したひにゃ、一発で読者の怒りを買ってしまうものなのね。  だから主人公としては、「もし起きなかったら私が恥をかくかも」――と心配しててもいいけど、それを読者を納得させるための理由としては使えない。だって読者は、「それが起きること」を知っているのだもの。  もっと主人公の選択に迷いのでるような選択肢を出すべきかどうか、考慮が必要だろう。  たとえば「舞台の上で彼のズボンが落ちてしまってフリチンになって大恥をかく」とかいうことだと、救わない選択をしても、べつに怪我もしないし問題ないわけだ。  なんかそういった他の選択肢はないのか? すべて並べて検討したうえで、この「舞台で大怪我」というものを選択したのか?  それから、「ぜんぜん考えていない」――もう一点のこと。  鏡の向こうの世界の(未来の)彼女の行動と思考。  彼女はなにを思って、どう動くのか。  現在の側の主人公が鏡を割るというのなら、そのことを彼女は知っていたわけだよね。知っていたのに座視して、主人公が自分の手で割るに任せたってことになるのだが? >弟切さん  もっと整理すると、こんなもんでないの? ○絶望系 1−1.「心理的な死」「社会的な死」の両方を体験し、未来での復活を期待して。 1−2.「心理的な死」の片方がある。 1−3.「社会的な死」の片方がある。 ○逃避系 2−1.「心理的な死」「社会的な死」の両方から逃げるために。 2−2.「心理的な死」の片方から。 2−3.「社会的な死」の片方から。 ○その他 ・どちらもない。  ああ、あと思ったけども、濡れ衣かなんかで、「冷凍睡眠刑」っていうのもアリかなぁ。  それは上記のどこにも入らんか。また別枠かね。 -------------------------------------------------------------------------------- むう、いくつか付けたし No.4042 投稿日 2002年3月25日(月)14時50分 投稿者 かねやん //ラーメン屋さんの出版物  ラーメン屋さんは遠方から来る人を想定して作ってるわけじゃありませんので、遠方から来たお客さんが「わざわざ来て食べるほどじゃなかった」って思うのはお客さんの身勝手だったりします。  うでも出版物は地域限定でもない限り全国区の市場ですので、「流通代や保管代を払ってまで買う本じゃなかった」って思うのは、あながち買い手が身勝手なだけだとは思えないのです。  まあ、少し前のタイトル「買い手の傲慢」になってくるのかもしれませんが。 //こじつけ >羽矢野さん  なんか言い方が悪いので、少し補足説明(汗)  トリックをばらすときには爽快感が必要になってくると思います。  ああ、なるほど、納得した、もやもやが無くなった!  そんな感じの爽快感。  羽矢野さんのトリックをばらすところには、それが感じられませんでした。  読者が納得するまでにはいたっていないんですね。  そのあたり、僕は「こじつけの解明」と呼んでいるので、こじつけって書いちゃったんですが、わかるわけないですよね(^^;; //ガンダムエース >榎野さん  なんだか本家と元祖、どっちがどっちだかわからなくなってきたので呼び方を戻してみました(苦笑) 「名も無き戦士の物語」読ませていただきました。読んだ感想はおいといて、見つけたときの感想だけ。  ぐはあ、やられた(笑)  どんなものを書くんだろうって思ってましたけど、まさか題材にこれを持ってくるとは思ってもみなかったです。  ガンダムファンのかたは、一見する価値があると思います。 -------------------------------------------------------------------------------- 天才は世に容れられず No.4043 投稿日 2002年3月25日(月)15時37分 投稿者 弟切 千隼 天才でないがゆえにばたばたしているものの、凡才で良かったと思うことも多い弟切です。 天才の実例をいくつか挙げて考えてみました。一部人選がマニアックなのは御勘弁を(^^; 文学の分野ですと、そのものずばり「天才」という小文をものした芥川龍之介は、天才と呼ぶにふさわしい人でしょう。多くの作品を激賞されて文名高い人でした。最後は「何か僕の将来に対する唯ぼんやりした不安」を抱いて自殺しましたね。 美術の分野ですと、パブロ・ピカソが間違いなく天才でしょう。 一般にはピカソと言えば、後期のキュビスム時代のよく形のわからない作品ばかりが知られていますが、若い頃の作品は極めて緻密にして繊細な写実画です。それらの作品を前にして二十歳かそこらでピカソがこれを描いたと聞くと、同じく画家であった父が彼の作品を見て自分の凡才を知り、筆を折ったという気持がとてもよく理解できます。 二十代のうちに「普通の絵」を極めてしまったピカソは、その後は写実を破壊することに走ってキュビスムを創始しました。その後の活躍は皆さん御存知の通りです。 舞踊の分野ですと、バレエダンサーのヴァツラフ・ニジンスキーが天才として有名でした。 天才の常としてこの人も様々な伝説に彩られた人で、その見事な跳躍ぶりを誉められた時、「跳んで地面に下りる時に、素早く下りようと思えば素早く下りることができ、ゆっくり下りようと思えばそうできる」と応えたという逸話が残っています。 電気工学の分野ですと、悲劇の天才と呼ばれるニコラ・テスラがいます。 悲劇の天才と呼ばれる所以は、華々しい業績を上げたのにそれが彼自身の生活を向上させることに必ずしも結びつかず、晩年はめぼしい業績を上げられずにさびしく死んだからです。それでも死後しばらく経ってから再評価され、現在では高周波電流発生法の発明者であり無線通信の父として認められています。 園芸学の分野ですと、ルーサー・バーバンクという人がいました。 この人は膨大な数の植物の改良品種を生み出したことで有名です。それも、棘の無いサボテンや非常に早く育つのに木質が堅いparadox walnut(逆説のクルミ)など、普通の人が思いもつかないような品種を作出しました。 医学の分野では、無名ですがある逸話をもって、私が「天才だ」と感じたある人を取り上げましょう。この方はまだ御存命なので、ここで取り上げたことで御本人に迷惑がかからないように仮にS先生とさせていただきます。八十歳を越えていまだお元気なS先生は、息子さんが医院を継いで悠々自適の生活をしておられ、時折医院にも顔を出して息子さんの診察を手伝われるそうです。 ある時、虫垂炎−いわゆる「盲腸」ですね−なのか腹膜炎なのか紛らわしい症状の患者が来て、判断がつきかねたS先生の息子さんは「大きな病院に紹介状を書きますからそちらで詳しい検査を受けて下さい」と患者さんに告げました。それを見ていたS先生は、診察もせず患者さんの顔を見ただけなのに「あの患者は腹膜炎だ」と断言しました。「なぜわかるんですか?」と息子さんが問うと、S先生曰く「顔を見ればわかるじゃないか。虫垂炎の患者は虫垂炎の顔をしているし、腹膜炎の患者は腹膜炎の顔をしている。お前にはわからないのか」!?(*o*) その後大病院で検査をした患者さんから連絡があり、やはりその方は腹膜炎だったそうです。 羽矢野さんへ > 森博嗣さんの『すべてがFになる』は読みましたので、犀川創平教授と真賀田四季博士は知っています。『すべてがFになる』はあまり好みの作品ではありませんが、常人の理解を超えた天才にしてマッドサイエンティストの真賀田博士の印象は強く残っています。天才の一つの形を提示したものとして成功した作品だと思います。 真賀田博士のようなフィクションの世界での天才と言えば、私にとっては『羊たちの沈黙』に登場する精神医学の天才にして殺人鬼のハニバル・レクター博士が印象深いですね。恐ろしいことにレクター博士には実在のモデルがいるそうですが(*o*) 「人食いハニバル」というあだ名の通り、レクター博士は何人もの人を殺して食っておきながら、それが悪いことだという意識がありません。それでいて精神医学の分野では天才で、精神病院の鉄格子の中で学術誌のチェックを怠らず、論文を書いて投稿し、自分の主治医である精神科医の無能ぶりを暴いたりしています。 こうして見てくると、やはり「天才と何とかは紙一重」という諺が実感できる人が多いですね。 普通の人は、名声に包まれているのに「唯ぼんやりとした不安」だけで自殺しません。キュビスムなんて創始できません。跳躍して地面に下りる時間を調整できるなんて考えもしませんし、有線通信しかない時代に無線で通信するどころかそれで全世界へ電気を供給しようなんて想像を絶しています。サボテンに呼びかければ棘の無いサボテンが生まれるなんて「きてる」人の考えることですし、顔を見ただけで病名がわかるのなら大病院にある検査機器の山は何なのでしょう。 では、「社会的に天才が天才でなくなる時」とはどんな時でしょう?  御存命中のS先生はとりあえず除くとしまして、ニコラ・テスラ以外の人々は物理的な死を迎える時まで天才として遇されていました。物理的な死はもちろん社会的な死につながります。 物理的な死を迎えていないのに社会的に死んでいた例としては、ニコラ・テスラの「忘れられた」というのがそうですね。物理的にはお元気ながら、社会に知られていないS先生も、「天才としては社会的に死んでいる」と言えます。 つまり、社会の中で天才だと認められなくなった時点で、ある人は「天才として社会的に死ぬ」訳です。 何だか当たり前の結論になってしまいました。項を改めてもう少し考えてみます。 -------------------------------------------------------------------------------- 価値ってのは流動的です。 No.4044 投稿日 2002年3月25日(月)16時09分 投稿者 かねやん >新木さん  砂漠で缶ジュースに1万円を払っても買い手は対価と考えるでしょう。そこらへんの木を蹴ったらクワガタが落ちてくるのであれば、クワガタを買うって考えないでしょう。  売り手が利率をいくらにしてようと、買い手がその値段に相応しい価値を見出せればお金を支払います。  行楽地の300円の缶ジュースが高いと思う人は買わないでしょうし、それでも飲みたいと思う人は買うでしょう。  売り手がどのようなものを考慮して値段を示そうと、買い手が考えるのは、そのお金を払ってでも欲しいか欲しくないかだけだと思います。  別に保管代があるから、流通代がかかってるから、広告代が含まれてるから、その値段を払っているなんでことは意識して買っていないです。  実際、子供のときにはそんな知識はありませんよね。それでも10円の駄菓子なりなんなり、決められたお小遣いの中で買うわけです。  売り手側からみれば、さまざまな経費を含めた値段でしょう。ですが買い手にとってはその値段分の価値があるから買っていることを忘れちゃいけないと思うんです。  この話の始まりは同人誌でした。  同人誌が印刷代だけを考慮した値段で売っていたとします。流通代は売り手が持ちました。  だいたい700円程度になるのかな? ちょっとそこまではわからないのですが。  さて中身に関係なくお得感はあるでしょうか?  無いですよね。  うーん説明できてるかな? -------------------------------------------------------------------------------- 巻島君のアレ No.4045 投稿日 2002年3月25日(月)16時31分 投稿者 新木 伸  「よみかく」の本棚のほうに、なにやら上がっていたな。  あれの指摘とか、どっちでやられるのが希望なわけ?  こっち? それとも、感想掲示板のほう?  ところで「あらすじ」なんだけど、読んでみたけど、ちんぷんかんぷんだぞ?  君はここでなにを学んだのだ? あらすじの書き方ぐらい、教えてあるはずだが?  つまり、あれは、なんの話なわけ?  2、3行でまとめてみると、つまりどんなこと?  それともあれは、あらすじを書くことのできない話なのかな?  世の中には稀にある。あらすじを書けない話っていうのが。まあ面白けりゃどのように作られていたっていいんだが。  でもあらすじ読んでわけがわからない話っていうのは、まず面白そうには思えないよね?  ああそうだ、突然だけど唯野君。  君の信奉する人の最新作なのだが、ちとあらすじを書いてみてくれんか。あれのあらすじ、書けないはずだから。  もしリタイヤせずに書けたなら、800字版で課題部屋にアップのこと。  あらすじには著作権発生しないから、不要な心配はしなくてもよい。 (神経質になるなら翻訳権に絡まないこともないけど、わずか800字の要約を「翻訳」とみなすのは無理があるだろう。だいたい著作権は申告罪だ)  さて巻島君の本編のほうだ。  最初の一行目にて、「ルフィルってだれだよ?」って疑問が出てきて、そこでもうリタイア。  まあみんなの感想やら指摘やらを読んでみたら、もういちど読もうとする気力が湧いてくるかもしれん。  再チャレンジするかも〜。  次、チャレンジする機会がもしもあったなら、こんどはなんとか3ページ分ぐらいまでは読むことにしよう。 -------------------------------------------------------------------------------- >かねやん No.4046 投稿日 2002年3月25日(月)19時56分 投稿者 新木 伸  なにを言っているのかは、わかってきたのだが……。  なにを言わんとしているのかが、やっぱり、ぜんぜんわからんのだが?  売り手の側の立場で考えよう。  経費というものは、価格に上乗せするものだよね。  しかし「お客」の利益に結びついていない「経費」を上乗せしちゃいかんでしょ。それは詐欺だって。  買い手はもちろん、価格に含まれる細目なんて気にしないよ。  120円のコーラが、原材料費が水と砂糖とシロップと炭酸ガスで総額いくらになって、缶と印刷代と梱包費がいくらで、配送、保管、配送、空き缶回収――などのコストがいくらになって、最終的に卸価格がいくらになって、メーカーの純益はいくらになっているのかとか。  自販機を持っている側が、電気代と自販機の維持費にいくらかかっていて、その償却分は1缶あたりにどのくらい上乗せされているかとか。自販機所有側の取り分はいくらになるのかとか。消費税はいくらになるのかとか。  そのへん、ぜんぜん気にしない。  単に120円出して、買うだけ。  しかしそのすべての細目のどれひとつとってみても、読者にとって「有益」なものであることは、暗黙のうちに「保証」されているもんなんじゃないの?  メーカーや自販機所有者側の取り分に関しても、そうして「利益」が発生することで、メーカーやら自販機の所有者やらが生活を続けることができて、「コーラ供給」を維持してゆけるわけでしょ。そのために必要なコストだよね。 >>同人誌が印刷代だけを考慮した値段で売っていたとします。流通代は売り手が持ちました。 >>だいたい700円程度になるのかな? ちょっとそこまではわからないのですが。 >>さて中身に関係なくお得感はあるでしょうか?  そんなもん、中身見なけりゃなんともいえんでしょ。  たとえば……。  材料費一皿分500円でカレーを作りました。  そのカレーで500円のお金を取ったとします。  さあこれは得でしょうか損でしょうか?  ――てな質問には、食ってみないと答えられないのと一緒。  手間賃やら運送費やらが入っているとかいないとかは、この場合関係ない。  そのカレーが材料を台無しにしちゃうような出来かもしれない。丸焦げになってるとかね。  米だって洗剤で洗っちゃっているかもしれない。  ある閾値以下の「技術」っていうものは、材料をまるでダメにしてしまうようなものなのね。  料理にせよ、創作にせよ。同じことだ。  んで、アマチュアとプロの境目がどこにあるかというと、材料に原価以上の価値を持たせられるかどうかってところ。  本の印税分を除いた金額が450円だったとして。  その「実在」に500円の価値を載せられる腕があるかをどうかが、プロとアマチュアの境目なわけね。  本であれば、材料とはすなわち「紙」だわな。  その紙につまらんこといっぱい書き連ねてダメにしてしまうか、なにか価値のあることを書けるかが、腕の違い。  ちなみにみんなが普段目にしている「商品」は、出版社という検定機関によって合格とされた腕前を持つ作家が書いた作品なわけだ。  材料を、その原価以下の価値にまで落としてしまっているような作品は、そうそう見あたらない。  多くのアマチュアの作品の場合、紙に製本して何万部も刷ったら、紙の無駄遣いでしかないような出来であることは、皆も知っている現実なわけだ。  いったいどこの誰が500円も出して買ってくれるというの? そこらのHPで見かけるアマチュアの小説なんかを? たった原稿用紙十数や二十枚のうちに、誤字が5個も10個も見つかるようなバグバグな小説を? 描写のひとつも出てこないで、ぜーんぶのシーンが説明で終わっちゃっている小説を? 自己満足でしかない自慰的「美文」が書き連ねられている小説を? -------------------------------------------------------------------------------- おおなんかわかってきたかも No.4047 投稿日 2002年3月25日(月)19時57分 投稿者 新木 伸 >かねやん  つまり、言いたいことは、「価格に流通経費が含まれているといわれても、ピンときません」――っていうことなんじゃない?  それだったら、わかるぞ。  でもわかってないのは、キミのほうだぞ。  農業や漁業で話をしよう。  スイカあるよね。夏の果物のスイカ。  あれ原価――っていうか、農家から出荷されるとき単価って、いくらぐらいだか知ってる? 農家から農協に出荷されたときの、買い取り価格。  夏のシーズンまっただなかで、果物屋やスーパーでの末端価格が1000円くらいだったとしよう。  そうすると、農家での出荷価格は100円ぐらい。  いいところで、10分の1って程度だ。もっと安いかもしれない。  そして農家の取り分としては、肥料代やらなんやらで経費がかかるから、それを除いて、スイカ1個につき50円くらいなものかなぁ。  これが正確とはいわんけど、大きく外してはいないはずだ。  スイカ1個が100円で出荷されたとして、それが消費者のところにくるまでの流通経費として、900円を支払っているわけだよ。  そういう仕組みは、知っているでしょう?  それでもピンとこないかな?  また魚でいうと、イワシやらサバやらが、安い品物のいい例だよね。  あれ、ほとんど値段なんてないんです。1キロで80円ぐらい。もっと安いかも。  これもやはり、「価格」のほとんどが流通経費として払っていることになる。  食料品の場合、流通の取り分が多いのは、置いといても腐らない本とは違って、すべて生鮮品となるからなのね。すぐに運ばなきゃならない。取り扱いにも注意しなきゃならない。  新鮮な食べ物を、すぐ近くまで運んできてくれてありがとう。便利な暮らしをありがとう。――そこに我々はお金を払うわけです。  なんか、都市生活者の悪いところっていうか……。  かねやん、感覚が麻痺してない?  現代に生きている文明人――僕らの払っている「かね」は、基本的には、ほぼすべて「サービス」に支払われているものです。「文明的な生活」を維持するための「サービス」ね。  コメ作ったり、野菜や果物作ったり、魚獲ったり……。  君はそういうこと、自分ひとりの力じゃ、なにひとつ出来やしないわけでしょう? まあどこの人だって、たいていは出来やしないわけだけど。  そして自分のかわりにやってくれている人がいる。  それに対しての感謝の気持ちとか、忘れてないかい?  ご飯粒残してこっぴどく叱られた経験とか、ないのかな?  一個の作家ができることは、原稿をあげるところまで。  そこまでで、50円。  残りの450円は、編集して、生産して、配送して、保管して、陳列して売る人たちの取り分。  作家なんてのは、原稿書くことしか能がないんだからさ。 -------------------------------------------------------------------------------- しまった、いつの間にか甘えがでていた。 No.4048 投稿日 2002年3月25日(月)22時07分 投稿者 羽矢野 ●新木さん  プロット拝見させて頂きました。  これがプロの……  また一つ理解。  プロットの書き方というか、伝え方は、サラリーマンが書く企画書や稟議書と同じものなのですね。  これを見たときの感覚が、初めてそういう書類を書くとになって、どうやってもうまく書けなくて、上司にサンプル見せてもらった時と似てました。  確かにあれを見たら、どんな小説となってあがってくるかは一発でわかります。  学生さんには、プログラムの前のフローチャートという言い方が分かりやすかも(いや、わかりにくいか)  この感覚は、伝えるの難しい。  まだまだかみ砕いてないので、良くかんで確実に栄養にします。 (しかし自分が読んだ事のある本のプロット見たのは初めての経験でしたが、ある種の感動がありました。子供みたいにはしゃいで見てしまった)  後、頂いた意見を思考し、もう一度基本に戻ってみます。  何に対して自信がないのか、  まず基本のこれです。  確かに、漠然としてます。何に対してもっていう感じですね。  最初は絵、友人、告白のどれかにしようと思ったんですが、結局決まらず曖昧に。  いけない。だめだめ思考になってる。  もう一回、頭の中洗浄して、基本から組み直します。  …………思考中  自分の描いた”絵”にします。  これを元に、プロットを組み直します。  まず、固めよう。  絵にたいして自信がないとは?  中学の時、自分の書いた絵が入選したが、クラスメイトは誰も褒めてくれなかった。  大人しく友人も少なかった彼女は、入選したという事実が生意気であるとして、いじめられるようになる。  特に美術の時間は、絵を描くとクラスのみんながよってきて、盛んにからかう。  絵を描くことが純粋に好きで、友人の少なかった寂しさを紛らわせてもくれていた拠り所を傷つけられた彼女は、人前で絵を描くこと、精一杯の力で絵を描くことが出来なくなってしまう。  それでも、他に拠り所を持たなかった彼女は、絵をやめることはできなかった。  その為美術部に入部したが、いつも誰もいなくなってから、控えめな、嘲笑も受けないが褒めてももらえない、中途半端な絵を描いている。  こんな感じ。  初期状態は。  自分の絵の才能を信じていない。(何か、もっと違うニュアンスだけど、他に言い換えられない)  笑われても、バカにされても、自分の好きな絵を精一杯描くという気持ちに灯里はなっていない。  笑われる事の恐怖が、好きな絵を描くという希望よりも勝っている。  これを払拭する事が、今回のお話のメインとなります。 【Line】 ●コンセプト 「自分の絵に自信をなくしていた少女が、自信を取り戻す話」 ●あらすじ【リテイク2】  学園祭数日前、美術室で一人絵を描いていた織畑灯里は、鏡に映るもう一人の自分と出会う。戸惑いながらも話すと、彼女が一日進んだ未来の自分であるとわかり、自分とは正反対といってもいいくらいの明るく積極的な性格であると知る。二人は鏡に映ったお互いの顔を見ながら、それぞれ絵を描く事にし、いろいろな話をする。  そんな中、灯里は同じように夜遅くまで仕事で残っていた生徒会役員の水原修弥に自分の絵を見られてしまう。過去に辛い思い出があり、それ以来人に絵を見られるのを極端に嫌っていた灯里は必要以上に身構えるが、彼が見せたのは、彼女の予想したどれでもなく、どこかガッカリしたような表情だった。  彼の表情が気になった灯里は、向こうの自分に同じような過去があるのかどうか訊いた。答えは、Yesだった。彼女は自分と同じような過去があり、それを乗り越えたと語る。そして何故急にそんな話をしたのか訪ねられ、修弥の事を話す。彼女は彼が変わるキッカケをくれると謎めいて言い、その表情のわけを訊いてみる事を進める。  それから下駄箱へ行くと、向こうの自分が予言したように、修弥と出会う。彼は物騒だから駅まで送るといい、一緒に下校する。彼女は勇気を出して昨日の表情の事を訪ねると、彼は自分が自信のなくなるキッカケになった中学時代の入選作がすばらしかったのに、去年と今年の絵は、酷いと語る。  灯里は自分の絵をしっかりと評価してくれる人間がいた事に驚き、同時に嬉しくて自信のなさが薄らぐような気がする。そして、修弥の事が少し気になり始める。  その日から、彼女は以前のように精一杯の力で絵を描くようになる。修弥に、自分の絵をどうしても見てもらいたくなったのだ。向こうの自分からも少し変わったと言われ、このまま自分の自信のなさが消えるかもと淡い期待を抱き始める。  しかし前日、灯里に知らされたのは修弥が劇で大怪我を負ってしまうという未来だった。向こうの自分はそれを回避するように灯里に言う。  もしもそれを回避しないと修弥は一生普通に歩く事ができないと知らされた灯里は、未来を変える決心をする。そして二人で相談し、阻止計画をたてる。  帰り道、修弥に劇の事を訊くと、彼は恥ずかしそうにしながらも、やりたい意志をつげる。彼女はそれを訊いてもっとも安全な案、劇を中止にするを捨て、誰にも気付かれないように阻止する案を心の中で選択する。  劇の直前、彼女は体育館の天井に上がる。そして、落下するはずのスポットライト(人一人でもなんとか持てるくらいの大きさ)の鎖を見つけると、そこをありったけのビニール紐で縛る。  とりあえず、これが阻止計画の内容だった。ちゃちいが、ようは学園祭が終わるまで持てばいいのだ。少し心配だが、終わってから先生に知らせれば問題ない。そう思っていた。しかし劇が始まってしばらくすると、席で見ていた彼女はステージの上の方に、微かに煙が上がっているのを見つける。  慌てて確認すると、熱でビニールが溶けかかっているのがわかり、彼女は再び天井に上がり、補強をする。しかしそれでも間に合わないと知った灯里は自分の手で、ライトを支える。熱く、辛かったが修弥の為、耐える。それで危機は回避され、彼女はライトを自分のいる梁に乗せようとするが、自分の絵を褒めてくれた修弥の事を思いだし、劇が終わるまで、頑張って支える。(修弥の劇を、ライト一つでも不完全な形にはしたくない)  その夜、外で後夜祭が開かれる中、彼女は美術室でもう一人の自分と最後の挨拶をする。その時初めてお互いの絵を見せ合うが、向こうの自分が見せてくれた絵は、今までの自分とどこか違って見えた。  戸惑う灯里に向こうの自分は笑いながら鏡を見るように言う。その瞬間、鏡は普通の鏡に戻る。そこに映っていたのは、確かに絵のようにどこか吹っ切れたような、さっぱりした表情をした自分だった。  そして修弥が後夜祭に誘いにくる。そして彼は灯里の絵を見て、中学の時に見た絵と同じだと感想を漏らす。  そして二人で、後夜祭へ向かう。  とりあえず、文字数無視であらすじ書き直しました。  キッカケの部分は、同じライトの落下ですが、これはまだ考えます。  ラストのオチも、もう少し考えます。  何とか入れる形で持っていくのが今のところの計画です。  絵に対する自信を取り戻す形にはなってると思いますが、大丈夫でしょうか。  もしも勘違いやたわけがありましたら、皆様遠慮なく。  名前は思考中です。 ●設定  鏡の設定:  これがはっきりしていないという印象ですので、ちゃんとした設定を考えます。  まず、七鏡学園には鏡にまつわる七不思議があります。  これは全校生徒のほとんど全員が一つや二つ知っているもので、それぞれ学校の中にある鏡が、過去の自分を映すとか、未来の自分を映すとかっていうありがちな話を持っています。どの鏡かまでは詳しくはわかっていません。  そして、美術室にある鏡のうちのどれかが、その七不思議の一枚であると噂があります。  これは主人公である灯里も知っています。  最初は”別の世界”を映し出す鏡として登場しますが、実際には”別の時間”を映し出す鏡であったというオチです。  原理その他は、語りません。これは特につっこまれないと考えます。  そして、どうして今回に限ってこの鏡が見えたかですが、これは自分が見える鏡に共通する伝説で、同じ鏡に同時に映っている場合が条件となります。  これも、学園の生徒なら、みんな知るところです。  という事で、この現象は鏡自体に不思議があります。  灯里に超能力があるわけではないです。  そして、鏡を見ても多少の混乱はあるにせよ、驚かないのは鏡の向こうの自分が平気でこの事実を受け入れ、語りかけてくる事で解消できないかなと。  一人冷静に事実を受け止めると、周りも伝染するのはよくあります。 ●弟切さん  レクター博士は確かに天才です。  私も、あの人大好きです。(誤解はなしね)  天才がどうしてあんなに偏ってるのかというのを、私の高校時代の恩師はこう申しておりました。  脳の容量は決まっていて、天才は常識に使われる範疇も才能分野に使ってしまってるから、偏っているのだと。  私、結構成る程なって思ってました。    レクター博士や真賀田博士は、それとは違って、常人の理解し得ない高みの思考にのぼり詰めたような感じですけど。  あの人達は、はたして挫折というものをするのでしょうか?  私はどんな状況を考えても、出てこなかったですよ。  そんな常人みたいな思考を決してしないのではないかと。  挫折という感情を論理的に理解しても、自分の思考では絶対におこらないみたいな。  だから何? ってわけではないです。    ちょっとした雑談。  私も、少し天才とはどんな人間かを考えてるので。   -------------------------------------------------------------------------------- 球春も近い No.4049 投稿日 2002年3月26日(火)00時54分 投稿者 巻島翔史  最近とみに思うこと。  ――昔に比べて、明らかに自分の涙腺が緩い。  フィクションで泣くとか無かったのになあ。  涙といやあ花粉症。  俺はどうやら軽い花粉症のようなんですが、鼻の粘膜が弱いので、強く鼻をかむとたまに鼻血が出てしまいます……なんだかなあ。 >>「後悔」の類義語としては、「悔恨」「悔悟」「慚愧」「残念」などと出てくる。 >>「後悔」を題材にしようとするなら、これらの違いを識別できる分解能を持っておいたほうがいいんじゃない?  というわけで、やってみました。 こうかい【後悔】 辞書1:自分のしたことをあとで悔やむこと。          辞書2:あとになって、自分のやったことを「しまったなぁ」と思うこと。 かいこん【悔恨】 1:過ちを悔やみ、残念に思うこと。          2:過ちを後悔し、あんなことをしなければよかったのに自省すること。 かいご【悔悟】1:過去の過ちを悔やみ、繰り返さないよう決心すること。        2:自分のしたことは悪かった、これから再びすまいと堅く心に誓うこと。 ざんき【慚愧】1:恥じ入ること。        2:取り返しのつかないことをしたと強く悔やむと共に、自ら恥じ入ること。 ざんねん【残念】 1:希望や期待が実現せず、心残りがする様子。          2:物足りない気持ちがあとまで残る様子。  わかりやすいのが『悔悟』と『慚愧』。  『悔悟』は「悔い悟る」、つまりそれがいかに悪かったかのメカニズムを知り、次から起こさないと決意すること。  『慚愧』は、それを恥ずかしいと思う感情が、他のものより強い状態。  『悔恨』は(自分を)「悔い恨む」状態。ようするに内省、自省の意識がほかより強い。  さて、懸案の『後悔』と『残念』の違いですが……  『残念』というのは、「念が残る」です。  『後悔』は「後で悔いる」  残る、というのは恒常的な感じがします。    つまり、前回の >>「自身の過去の行動に対して、それを失敗だったと思い、それを今でも引きずっている」状態だと思われます。  という『後悔』の説明。  これを新木さんは『残念』の説明だと言いました。  ……引きずっている、というのが即ち「残る」ということではないでしょうか。  まとめますと、『後悔』というのは恒常性の点で『残念』より劣るというか、念の残り方が弱いのではないかと。 >>辞書を引くと、「後悔」と「悔やむ」は、ほぼ同じ意味として出てくるよね。 >>なのになぜ、言葉が違っているの?  これは時系列の問題でしょう。  図にすると、  出来事 → 悔やむ(時点) → 後悔(時点)  あるいは、その悔いる人物の意識の中で、それを過去のことにしたいという思いが強ければ、『後悔』という言葉になるのではないでしょうか。   >>>>「貴子に成功だったと思わせる」でいいのか? >>失敗と成功って、この場合、なにが決めるの? 客観的に決まるの? それとも誰かの主観として決まるものなの?  自分の中では、貴子主観だと思っています。  もちろん圭吾視点で書こうとしているのですから、それを直書きでなく描写で見せなければならんのですけどね。 >>そもそも、「成功」と「失敗」とは、この場合なんなの?  これはちょっと浅はかだったかもしれない。  成功・失敗というより、付き合ってよかったと思うかそう思わないかという、そういう二択がまず頭にありました。(つまり言葉の選び方からまずかった)  別れの悲しみというのは、どう展開しても付随する感情だと考えています。  しかし、悲しいだけで終わるのか、悲しいけど爽やかな気持ちで別れるのか、そこは違えてこれるポイントでしょう。   ぼんやりと考えていたのは、そういうことです。  で、「成功ポイント」として考えていたのは、時間の充実というよりむしろ貴子の内面における決着――割り切りができるかどうか、ということでした。  これはもう少し考えておきます。宿題。   しかしそうか、類語辞典かぁ。買おう買おうと思いながら、どれ買ったらいいのかわからなくて、買ってなかったんだよなぁ。やっぱり今の自分には必要か。 (ここまでが分室にアクセスせずに書いた分)  うわ。ダメ出しされてる。  予期しないところにあったもんだから、心拍数が上がりました。ああ気弱な俺。  どっちが希望かですか……できるならあっちでお願いしたいです。 >>「あらすじ」なんだけど、読んでみたけど、ちんぷんかんぷんだぞ?  今読むと、あれでは自分でも(特に)中盤からアカンわと思えました。  だいぶテンパって(焦って)書いてた模様。ダメじゃん。 >>あらすじの書き方ぐらい、教えてあるはずだが?  あらすじとは、全体のコンセプトにおいて重要なエピソードを選び、その要素だけを書き連ねるものでは……ないのですか? >>最初の一行目にて、「ルフィルってだれだよ?」って疑問が出てきて、そこでもうリタイア。  これは卑怯技、実力不相応技でした。  人物に関する説明を後ろにかっ飛ばして興味を引かせる――ということをやったのですが……  ああ、やっぱり初めからルフィルに関しては情報提示しておくべきだったか。うぅん。   -------------------------------------------------------------------------------- 天才は忘れた頃にやってくる? No.4050 投稿日 2002年3月26日(火)13時10分 投稿者 弟切 千隼 天才ではないのに常識はずれなところが多いと言われる弟切です(^^; No.4041の書き込みで新木さんが「冷凍睡眠に入るきっかけ」を分類して下さいました。 これをもう少し改良してみます。 >>○絶望系 >>1−1.「心理的な死」「社会的な死」の両方を体験し、未来での復活を期待して。 >>1−2.「心理的な死」の片方がある。 >>1−3.「社会的な死」の片方がある。 >> >>○逃避系 >>2−1.「心理的な死」「社会的な死」の両方から逃げるために。 >>2−2.「心理的な死」の片方から。 >>2−3.「社会的な死」の片方から。 >> >>○その他 >>・どちらもない。 絶望系と逃避系はこれでいいと思います。 この二つ以外に、「使命系」とでもいうべきものがありますね。現在に絶望している訳ではなく、また現在から逃げる理由もなく、未来に果たすべき使命を感じて冷凍睡眠に入るというものです。 以前私が出した案の中から具体例を挙げましょう。 >>7.長い時間がかかる恒星間宇宙旅行のために冷凍睡眠に入った。 >>8.未来の人類にどうしても直接伝えなければならないメッセージがあった。 >>11.何十年−あるいは何百年−もかかる長大なプロジェクトを仕事で手がけ、その結末をどうしても見届けたかった。 この使命系ですと、冷凍睡眠前にベリルが心理的に死んでしまうのを回避することができます。しかも、彼女が物理的・社会的に死んでいるのは一時的なもので、未来の社会においても現在と同じように「人々に望まれる優秀な科学者」としてベリルが復活することが明白です。 こういったことを考えると、絶望系よりは使命系の方が「天才が冷凍睡眠に入る理由」としては使えそうです。逃避系とどちらが向いているかは微妙なところですね。 また、ベリルが冷凍睡眠に入るには、やや特殊な理由として「冷凍睡眠に入ることそのものが目的」という「自己目的系」とでも呼ぶべきものがありますね。 以前私が出した案の中では >>9.自ら−あるいは、絶対の信頼を寄せている人が−開発した冷凍睡眠技術に自信を持っており、それを証明するために実験台になった。 が該当します。 新木さんが出して下さった「冷凍睡眠刑」という案も自己目的系に当たるでしょう。この案ですと、死刑でも禁固刑でもなくわざわざ冷凍睡眠刑にする理由付けに工夫が必要ですね。 自己目的系の場合には、冷凍睡眠に入ることが目的なのですから、心理的な死はないでしょう。社会的な死は、例えば冷凍睡眠刑の案なら体験することになり、あり得ます。 「冷凍睡眠刑」という案では、ベリルが自分の意志によってではなく、強制的に眠らされることになります。こういう他律的パターンは今まで出ていませんでした。元来、ベリルが自分の意志で冷凍睡眠に入ったという設定でしたので、他律的パターンは思いつきませんでした。 自己目的系以外でも他律的パターンはあり得るでしょうか?  絶望系では原理的に無理ですね。逃避系なら、本人は潔く死ぬと言っているのに周囲の人が彼女を何とか救おうとして冷凍睡眠装置に押し込む、という状況が考えられなくもありません。使命系でも「未来で○○するために、ぜひ行ってくれ」と職場の上司などに無理やり……ということがあり得なくもありませんね。 まとめると、 ○絶望系 自律的パターンのみ。 1−1.「心理的な死」「社会的な死」の両方を体験し、未来での復活を期待して。 1−2.「心理的な死」の片方がある。 1−3.「社会的な死」の片方がある。 ○逃避系 自律的パターンと他律的パターンがある。 2−1.「心理的な死」「社会的な死」の両方から逃げるために。 2−2.「心理的な死」の片方から。 2−3.「社会的な死」の片方から。 ○使命系 自律的パターンと他律的パターンがある。 3−1.「心理的な死」「社会的な死」の両方ともない。 ○自己目的系 自律的パターンと他律的パターンがある。 4−1.「社会的な死」のだけある。 4−2.「心理的な死」「社会的な死」の両方ともない。 ○その他 ・? といったところでしょうか。 だんだん分類が進んできました。天才についてと共にもう少し考えます。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4051 投稿日 2002年3月26日(火)14時38分 投稿者 新木 伸 >羽矢野君  ああ、あれを書いたのは、僕のメールが届く前だったのか。  うん。  まず自分でやってみて、うまくいかないことを経験してから、「手本」を見るのがいいんじゃないかな。そのほうが先に手本をみてかかるより、得られる経験値は多いはず。  あと星くずだったら、6巻の企画書も過去ログのどっかに上がっているぞ。  #762だな。  これももともと、送った「幻影航路の少女」と同時期に、短編連載案のふたつめとして作ったもの。そのせいで全3話構成になっている。もともとは雑誌連載用なので、山と引きも3カ所作ってある。  実際には1冊の本としてまとめて出版された。まあ一冊のなかで山3つというのはちょうど良い案配なんで、まとめて本として読んだときには繋ぎ目は気にならないはず。  あ、そういやこの「星くず6巻、ひとかけらのレイディ」って、「嫌いな自分を好きになる話」でもあったっけ。ヒロインとなる少女の持つテーマとしては。  まあ企画書見ればわかるとおり、メインのコンセプトはドタバタコメディのほうにあるので、そっちのほうはオマケ要素となるわけだが。 >羽矢野君  おいこら。  自信のないものを、いきなりひとつに決めるかね。  じゃあその絵に自信のない女の子というのは、友人関係とか異性関係とか、そういうことには自信持ってるわけ? そっちのほうは、ぜんぜん大丈夫なひと?  そういうの、ほんとうに「自信のない女の子」っていうのか?  たとえば「自信がない」にも色々あるわけよ。  パーフェクトなキャリアウーマンがみせる恋愛に対する自信のなさを描く話だとか、全体的にまんべんなく自信のない女の子が、なにかひとつに自信を持てたことをきっかけに生き方が変わる話だとか。  自信のないのが、なんに関してなのか。  まずどういうパターンにするのか決めるのが先だろう。  僕の言ったことを、「自信のなさを何か1個に絞れ」と勘違いでもしたか?  言われるままハイハイやってるんじゃないよ。  すこしは自分で考えて、問題の本質を掴んで動くようにせんかい。  まあこうして言われるままハイハイやってしまっている状態というのが、つまり「自信のない」状態のあらわれであるわけだな。  サラリーマンやってるなら、そんな経験はあるでしょう?  自信がないから言われるまま言われただけの仕事をしていて、そのことでまた先輩に怒鳴られる――なんて経験、何回かあるでしょう?  そういうとき、どうやってそこから脱するわけ?  ちなみに僕が羽矢野君や弟切さんにやっているのは、わざと混乱させるようなことね。はっきり指示を出さずにあやふやにしておいて、間違えたら「それみたことか」とばかり突っつく。  自分の頭で考えるようにさせるために、なにかいい方法が他にあったら教えてくれ。  なんかこう仕事の現場で新人に自分の頭で考えさせるようにするために、ナイスで画期的ないい方法をとっていた先輩とか、いない?  あと「絵の才能に自信がない」っていうテーマは、読者の共感を呼びにくいものだよ。  普通の人っていうのは、「絵の才能」なんてべつに持ってないわけよ。  普通の人が普通は持っていない「絵の才能」を持っていないことに嘆く主人公。その人物に感情移入させるのは、これは難しいことなのね。  いま練習なんだから、それボツね。  もっと普通のことにしよう。 >リテイクその2  だめだめ。ぜんぜんダメ。  もうボツだな。  まあ形になるならいまの形でもいいかと思っていたが。  そうならないので、このへんで打ち切ることにする。  「絵への自信」にするとか言いつつ、上がってきたものは、なんだいこれは。  話のヤマは、やっぱり少年を助ける行為になってるじゃんか。  だったらこれは、「女の子が男の子を助ける勇気を出す話」になるんじゃないのか?  実際には……。  「絵への自信」「異性への自信」「大胆な行動を取れる自信」――あたり、三つの自信系の要素がごちゃごちゃと入っていて、なんだかわけのわからない話になっている。  あらすじが普通の3倍量もあって、それより縮まらないのはあたりまえ。  3つ分の話の内容が詰め込まれているんだもの。 >テーマ変更 >>4.「自信のない少女が、変われるきっかけを掴む話」 >>自分に自信がなく、他人とあまり接しない少女がいた。ある放課後、鏡に別の世界の自分が映り、知り合う事になる。鏡の向こうの彼女は明るく活発で自分とは正反対であった。同じ自分でも気持ちの持ち方で変われると気付いた少女は、自信を得るキッカケをつかむ。  自分で気づくかと思っていたから放置していたけど、ぜんぜん気づかんでリテイクその2みたいなもんを出してきているので、言っておくことにする。  そもそも、元コンセプトにあるのは、なんなのよ?  鏡はそこではどのような使われ方をしていたのよ?  「1日先やら1年先やらを映しだす」――なんて設定は、どこにあったのよ?  あれだろ?  ここで「鏡に1日先の自分が映ったと思わせておいて、ラストでじつは映っていたのは1年先の自分だったとかやると面白いに違いない」とか、思いついちゃったんだろ?  そんで、そのアイデアに夢中になった結果が、アレなわけだ。  それはもはや、別の話なの。  「別世界の自分を映すだけの鏡」と、「1年先の自分を映す鏡」は、これは別物でしょ?  ガジェットとして、小道具として、もうぜんぜん別物でしょ?  共通しているのは、「鏡」っていう属性ぐらいか?  本来のコンセプトをうっちゃっといて、別の小道具を登場させた別の話を有頂天になって書いてるんじゃないよ。  「別世界の明るい自分を見たことで、自信をつけるきっかけを得る話」  「1年後の明るい自分を見たことで、自信をつけるきっかけを得る話」  この2つのどこが同じ話なのかね?  「1年後」=「別世界」なのかね? 両者はまったく同一なのかね?  君の分解能は、そんなに低いものなのかね?  ちなみに今の話っていうのは、こんなワケワカメな感じになっているわけだ。 「はじめ別世界だと思っていたがじつは一日後の自分と会って話すうちに、自分の好きな男の子が翌日の事故で大怪我をすることを知って、頑張って男の子を救ったことで、少女が自信を付ける話」  主人公がはじめのうちは鏡の向こうが別世界だと勘違いしている展開あたりに、なんか痕跡っぽいものが残っているよね。  それはね、「自分は同じ話を作り続けている」と思いこむために潜在意識の仕掛けている工作なの。蛇足なことや冗長なことをいっぱい付けていって、顕在意識が間違いに気づくことの邪魔をするわけね。  なんでなのか、「無意識」っていうやつは、筋道の通った話よりも、ごてごてとデコレーションがいっぱいついた話を好むらしい。「絵に自信がなくて、異性にも弱気で、大胆な行動を取れない女の子」――とか。そういう系。  あといま羽矢野君4048あたりで、鏡の設定やらキッカケ部分のライトの落下のことやら、いろいろと言い訳めいた説明をしてるでしょう?  とくに鏡の設定について。  誰に指摘されたわけでもなく、必要もないのに、あんなに長々と「言い訳」を書いている。まるでそうまでしないと、その鏡をだす必然が説明できないかのように。  これ、「どうしても鏡を出したい」欲求を持つ「無意識」が、羽矢野君に書かせているものなのね。  話に必要な小道具であるかどうかなんて気にしないの。単に鏡を出したいだけなの。その無意識くんは。  もうちょっと、手綱を握れよ。  その躾のなっていないだらしなくてわがままな無意識くんをどうにかしなさい。  いま作っているのは、「女の子が自信を持つ話」なわけだろう?  「鏡と出会うことで女の子が自信を持つ話」じゃないわけだろう?  大事なのは、「鏡」なのか、「女の子が自信をつける」なのか、どっちなのだ?  無意識くんに、そのへんちゃんと、言い聞かせてやれって。  気づけ。  なにかアイデアを見つけたことで有頂天になっちゃった自分が、途中でメインコンセプトをすり替えちゃっていながらそれに気づくことなく、その上に別のお城を増築しちゃってきている。  このお城は増築を重ねた旅館のような構造になってしまっているわけだ。2階の階段が、いつのまにか5階に繋がっていたりするわけ。  もう直すのは無理。全部捨てて、一から作り直すしかないな。 >巻島君  感動するとかしないとかって、本人の精神の充実具合によるものが大きいからねぇ。  わしも作品書き上げた直後の状態だと、レトルトのカレー食って、そのうまさに涙するし、週刊誌少年マンガのべつにヤマでもなんでもない話的には平坦な普通の回を読んで、感動に涙したりするが。  いつもそうだと、いいのだけど。 >>まとめますと、『後悔』というのは恒常性の点で『残念』より劣るというか、念の残り方が弱いのではないかと。 >>あるいは、その悔いる人物の意識の中で、それを過去のことにしたいという思いが強ければ、『後悔』という言葉になるのではないでしょうか。  はぁ?  つまり「後悔」<「残念」って、そう言ってるわけ?  んでもって、後悔っていうのは、それを過去のことにしたいっていう思いだっていうこと?   「過去のことにしたい」っていうのは、済んでしまったこととか、終わったこととして扱ってしまいたいとか、そういう概念?  はァぁ?  キミ、なに言ってるの?  コトバの意味を、ぜんぜん、勘違いしているぞ。  後悔っていうのは、文字通り、後になって悔やむこと。  これは「残念」よりも強いもの。  そして「もう終わったことにしちゃいたい」なんて感じる気持ちとかは、別種のもの。(そっちは逃避とかそういうたぐいの概念だ)  つまりこの話のケースでいうとだな。  貴子が圭吾に告白されるだろ。圭吾があと1ヶ月で上京するって知っているだろ。  つらい思いをしたくないから、付き合いたくないと、まず貴子は言うだろ。  でも「後悔させないから」といわれて、付き合うことに決めるだろ。  決めたのは、貴子だよな。  この貴子の、この決定についてのことなんだな。後悔がかかる部分は。  1ヶ月後になったラストにおいて、「悔いている」かどうかってことだよ。  前に自分のしたこと/決めたことを、悔いているかどうか。それが後悔。  つまり貴子が、「ああやっぱり付き合わないでいれば良かった」と思っていたら、後悔していることになるので失敗。  「1ヶ月でも付き合って良かった」と思っていれば、後悔していないから、これは成功。 >>あらすじとは、全体のコンセプトにおいて重要なエピソードを選び、その要素だけを書き連ねるものでは……ないのですか?  アホったれ。  なんか説明してやるのもアホらしくなった。  「あらすじ」とはなんなのか、もういっぺん考えて、書いてくるように。 >あの話  うむ。そうか。希望は聞いたぞ。聞いた上で却下だ。  こちらでやることにしよう。(笑)  だーって、向こうのツリー式BBSって、読むのたいへんなんだもん。ログも残らないで定期的に消えちゃうし〜。  他の人は、まあ自分の好きに。  とりあえず僕は、ここに書くことにする。 >>これは卑怯技、実力不相応技でした。 >>人物に関する説明を後ろにかっ飛ばして興味を引かせる――ということをやったのですが…… >>ああ、やっぱり初めからルフィルに関しては情報提示しておくべきだったか。うぅん。  だーかーらー、さー。  「技」とか、そーゆーこと言い出す前によ〜。  ルフィルってまず、男なの、女なの?  おじいさんなの? おじさんなの? おにーさんなの? 少年なの? 男の子なの? 幼児なの?  おばあさんなの? おばさんなの? おねーさんなの? 少女なの? 女の子なの? 幼児なの?  それともモンスターなの? 犬かなんかなの? インコかなにか? 意志を持った剣かなにかなの?  いまどんな格好をしているの? 旅人の平均的な服装なの? 王宮から抜け出してきたような薄絹なの?  ぼくら読者は、そーゆーこと、ぜーんぜん、わっかんないわけよ?  そこんとこ、ちゃんと、理解してくれてる?  そりゃキミのオツムのなかには、「ルフィル」っていうキャラのイメージもなにもかもが、そりゃもう、ありありと浮かんでいるのだろうけどさァ。  ぼくらには、ぜんぜんっ、見えないの。  てれぱしー、持ってないんだからさ。  ルフィルっていうキャラが、男なのか女なのかさえも。それどころか人間であるのかさえわからない。  そんな状態でもって、いったい何に関心を持てっていうのよ?  もう一行目から、読者の心の中では、叫び声があがっているわけ。  ルフィルって誰よ!!!??? >>男たちは皆、肌の汚さの割にはいいものを着ていたが、その着こなしは酷く、まるで猿に高い服を着せたような感じだった。  主役と思われるルフィルというキャラの人となりが想像つくより先に、クソどうでもいい野党どもの服装になど言及しちゃってるしさァ。  なんだよ、それ?  読者ナメてる?  ぼくらひょっとして、ナメられてる? >冒頭1行とか  あ、そういやあれって、大賞に出すやつ? >>月明かりに照らされた、隣で寝ている男の背中を見つめながら、ルフィルはこれから先のことを思って大きく溜め息をついた。  いま冒頭のこの1行にかんして、こちらで書き直し(読者に心の叫びをあげさせない例)なんてしてみたわけだが、大賞に出すつもりのやつなら、締め切り過ぎるまで書かんほうがいいかな。  もう発送ずみというなら、問題ないが。  しかしこの1行。リライトすると、7行に膨らんだぞ?  なんでアマチュアっていうのは、必要なところに行数を裂かないで、いらんとこに行数を割り当てるかね。  必要なところと、いらんところの区別が、なんで付かないのかね?  まあそれが出来たら、もはやアマチュアではないんだが……。  文章に灰色のいらん部分が多すぎ。  そして大事な部分が全然足りてない。  規定の250枚を、めいっぱい使っているつもりなんだろうが、灰色の部分を除いたら、あんなもん、半分以下になるだろ。100枚分も残るかどうか。  「規定250枚」ってあるところに、実内容にして100枚分もないような内容の薄い話を送りつけて、そもそも、通るはずもないんだよね。あったりまえだ。  だって、賞が求めているのは、「実内容250枚〜350枚」の小説なわけだ。  実内容100枚しかないもんを、250枚に膨らまして書くことしか出来ない程度の腕のヤツなんて、はなからノーサンキューなわけ。もっと煮詰めてこいってな感じ。  薄いの。  とにかく。  もっと濃い汁を出せ。 -------------------------------------------------------------------------------- >弟切さん No.4052 投稿日 2002年3月26日(火)14時53分 投稿者 新木 伸 >弟切さん  膨らましてゆくのはいいのだが、それを続けているのと、またもや「話の全面作り替え」なんてことになりかねないぞ。  いまこうやってパターン出しをしているのは、新しく作り直すためではなくて、いま手元にある雛形がどの位置にあるのかを確認するためにやってることね。  現状だと、「戦争のために研究ができなくなった」って理由だよね。  これはどのパターンに入りそうなわけ?  まあ話に書かれない過去の部分のところだから、いまのが気に入らなくなったなら、そこだけ変えちゃってもいいのかな。  この過去の部分の話というのは、ベリルの目覚めたときの初期状態を定義するために必要なものなわけだ。  変更しても、初期状態が若干変わるぐらいか。  ベリルの初期状態として、「社会的な死」「心理的な死」を本人が実感しているのか、いないのか、そのあたりが変わるぐらい。  未来に目覚めても、まだ自分が天才として遇されることを期待しているのか、いないのか。  自分が天才だという自負が崩れているのか、いないのか。  そのあたりのフラグ2個に変化があるぐらい。  ちなみに、二つのフラグを立てない(どちらの死も未経験)まま話をスタートさせるには、「他律的な冷凍睡眠」のほうが向いている。  どちらかというと無理がないっていう意味でね。  まあ自律的に冷凍睡眠に入ったにせよ、他人に無理矢理冷凍睡眠に入れられたにせよ、どちらにせよ理由さえつければ、2つのフラグは自由に変えられる。  しかし、なるべく無理がない形にしておけば、読者に対して説明する項目が減ってくれるので、ストーリーにかかる負担も減る。好ましいわけだが。  まず、「戦争のために研究ができなくなった」というこれまでの理由でスタートするのか、それとも別な理由に変えるのか。  変えるなら、2つのフラグはどうするのか。  「社会的な死」と「心理的な死」これらの二つは、未経験とするのか、経験済みとするのか。  そのあたりを決めるのが、先決だね。 -------------------------------------------------------------------------------- ああ、マヒしてますね No.4053 投稿日 2002年3月26日(火)19時12分 投稿者 かねやん  もしもいきなり自販機が無くなったら、車が無くなったら、電話が無くなったら、コンビニが無くなってしまったら。  普段、当たり前のように使っていると、それらの価値がどれくらいなのかってことを見失いがちです。  離れてわかる親のありがたさ、とはよくいったもので当たり前でなくなって初めてその価値に気づくことができるようになる。  いやあ、どおりで傲慢って言葉がついてまわるわけだ。  本の場合は日販のおかげで全国どこでも一律の値段で本を買うことができるし、大都市の大型書店にいけば当たり前のように本が置いてある。それが当たり前のように感じてるってのは怖いなあ。  怖いついでにもう少し傲慢になってみる(笑)  当たり前になってくると、人はより良いものを求めるようになる。  だから売り手は、性能をあげようと躍起になったり、付加価値をいろいろつけたり、より安くしようとしたりする。  市場の競争原理って、結局人の傲慢が生み出してると思うです。  あ、自分が混乱していた部分を発見しました。  50円の価値が不変であるって、おかしな前提で考えていたようです(^^;;  そりゃ伝わらないですよねえ。 -------------------------------------------------------------------------------- No.4054 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- UDエージェントはじめました。 No.4055 投稿日 2002年3月26日(火)19時31分 投稿者 唯野教授  白血病の美少女を救うのだ! >あらすじ800字  課題部屋の方にあげときました。あらすじにできないっていうのがよくわからなかったのですが……。 「傲慢な主人公がそうでなくなる話」 「思いあがる要素が消える」  ┃  ┣自分の能力が大したものではないことを知る。  ┃ ┃  ┃ ┣何かに失敗する。  ┃ ┃ ┃  ┃ ┃ ┣新しいことに挑戦して失敗する。  ┃ ┃ ┣今までできていたことができなくなる。  ┃ ┃   ┃ ┣自分のことを過大評価していたのだと知る。  ┃  ┣自分よりはるかに優れた存在があると知る。  ┃  ┣自分に気づかなかった欠点があることを知る。 「相手を見くだす要素が消える」  ┃  ┣相手の能力が優れたものであることを知る。    ┃    ┣相手の成功を目の当たりにする。    ┃ ┃    ┃ ┣自分と同じ分野での成功。    ┃ ┣自分と違う分野での成功。    ┃     ┣相手が自分が気づかなかった価値があることを知る。 「思いあがる要素と相手を見くだす要素の両方が消える」  ┃  ┣自分の能力が大したものではないことを知る。  ┃ ┃  ┃ ┣何かに失敗する。  ┃ ┃ ┃  ┃ ┃ ┣新しいことに挑戦して失敗する。  ┃ ┃ ┣今までできていたことができなくなる。  ┃ ┃  ┃ ┣自分のことを過大評価していたのだと知る。  ┃  ┣相手の成功を目の当たりにする。  ┃ ┃  ┃ ┣自分と同じ分野での成功。  ┃ ┣自分と違う分野での成功。  ┃  ┣みんな平等であると気づく。  ┣自分と他人の差など大した問題ではないと思うようになる。    ┃    ┣自分よりはるかに優れた存在があると知る。    ┣自分の存在が、全体になんの影響も及ぼさないことを知る。  重複部分が多いのでもっときれいにまとめられる気もするんですが、うまく行かないですね。 -------------------------------------------------------------------------------- >唯野君 No.4056 投稿日 2002年3月26日(火)22時10分 投稿者 新木 伸 >唯野君  レンズマンのあらすじ。  リテイクだ。  あれじゃ実際に則してないだろ。  まず話は誰の視点から始まっていた?  宇宙海賊を追う任務についていたサムライ・レンズマンこと、クザクからだったっけか? 本当か?  プロット起こし、追加だな。  おおむね50〜60個程度の箇条書きで、ページをめくりながら書き留めてゆく。  2〜3ページごとの区切りのいい部分ごとに、箇条書きをひとつずつ作る。  書き留めるのは、「いつ」「どこで」の2つを省いた5W1Hの形式で、「誰が、なにを、なぜゆえに、どうする」――的な箇条書き。  「いつ」「どこで」に関しては、変更があった時だけ書けばよい。また視点キャラの変更があった場合にも、その旨を書いておく。  過去ログ#762の「プロット」の形式ね。  っーか、もうず〜いぶん前に、「自分が認めるプロの作品から、プロットを起こしてみろ」とか、言ってあった気もするのだが……。  実際に実行した人、いったい何人いるのやら。  やらなきゃ身に付かんのよ? そこんとこ、わかってる?  聞いただけで身に付いちゃうなら、なんの苦労もないんだってば。 -------------------------------------------------------------------------------- これならどうですか? No.4057 投稿日 2002年3月26日(火)22時52分 投稿者 羽矢野  アウチ。  今日一日考えていて、おぼろげながらあれだと筋がごちゃごちゃのたわけ状態なのに気付いて、びくびくしながら覗いたら……  予想以上にまずい状態になってました。わお。  でも、たしかにそうだ。無意識に操られているおかげで、失敗したことが何度もある。  私実はかなり無意識に負けてる人みたいです。  振り返ってみると。  すっぱりと捨てて考え直す事が平気でできないと、これからも躓いた時に這い上がるのが遅くなる。  というわけで、一度全部捨ててもう一回やり直します。  まず基本が考えた”つもり”状態だから、ちゃんと検討していかないと。 ●自信のない主人公。  どんなふうに自信がないのか。  これを考える。  気持ちの持ち方で変われる事に気付いた主人公が、勇気を出して自分の願いを実行し、それをきっかけにして違う自分に少しなる。  こんな感じの話を考えてみる。  中・高生ぐらいで、その傾向が強い少女を想像する。  自信がないっていうのは、やっぱりいろんな事に自信がないんだろう。  いつも怯えていて、自分の考えがはっきり言えない。  自分の出した意見より、相手の意見が正しいと思ってしまう(これは私だ)  やりたい事があっても失敗を恐れてしまう。  そんな感じの女の子。  友達は、いないだろう。  本とかばっかり読んで、それをかげで笑われても、聞こえないフリするんだろう。  図書委員とかやってて、当番を一人押しつけられたりするんだろう。  それで誰もいない図書館で、一人で本を読んだりするんだろう。  でもそれが逆に一番好きな時間だったりするんだろう。  心の中では寂しいと思いながらも、気付かないフリして、騙せるはずがないのに自分を騙そうとするんだろう。 …………  何か、暗い。  でも私が考えるに、自分に自信がない女の子ってこんな感じ。  できるかできないかわからないのに、できない理由を先に考えて、逃げてしまう。  そんな少女が変わっていけるかもって思えるきっかけはなんだろう? ●もう一人の自分の意味  これは課題で決定している。  別の世界の自信溢れる自分と出会う事で、自分も変われるかもしれないという気持ちを起こさせる。  可能性の提示。  これが一番大きな意味のはず。  同じ自分なのだから、わたしも自信のある人間になれるかもしれない。  こう少女に思わせればいいわけだ。  んで、ここらでこねてみる。 …………  とりあえず、名前を決めておこう。  主人公:羽鳥 綾(はとり あや) あらすじ 「放課後、誰もいない図書室で本の整理をしていた羽鳥綾は、一番奥の本棚の上に小さな古びた鏡(ポケットに入るくらい)が置いてあるのに気付く。手に取るとそこに映ったのは”別の世界に住むもう一人の自分”の姿だった。最初は戸惑うが、二人は徐々に打ち解ける。自分に自信がなく友人のいなかった綾は、自分と同じ顔でありながら正反対の性格である初めての友人といろいろな事を話す。  そしてお互いに親友と呼べるくらいにまでなった頃、綾は誰にも言えなかった自分の悩みをうち明ける。それは自分の中学時代にされたいじめの経験だった。しかし向こうの自分もその経験をした事を語り、その時の傷を見せる。驚く綾。彼女の明るさはいじめを乗り越えた先にあったのだ。それを知った彼女は自分も乗り越える事ができるかもしれないと思い始める。  そんな時学校で、ある事件がおこる。今度行われるテストの答案が盗まれたのだ。その現場を綾は偶然見てしまっていた。犯人は彼女をいじめていた女生徒三人。彼女たちは、綾を脅し口止めする。しかし綾はそれを告白する事を決意する。向こうの自分には、黙っているように言われるが、どこかで逃げるのをやめなければ一生このままだと言い切り、勇気を持って告白する。  綾はもう一人の自分と最後の別れをしていた。告白したときに相手に掴みかかられ、鏡にヒビが入ってしまい、徐々に向こうの自分と繋がらなくなっていたのだ。綾はもう大丈夫だと向こうの自分に安心させるように笑いかける」  と一応書いたんですが、あんまり面白そうじゃないなあ。  うーん。もっと考えます。  今回は、過去の弱かった自分を乗り越えるような形にしてみました。  自分も変われるかもしれないと思う所で、過去にいじめをされた人間からの脅迫。  従うだけだった向こうの自分の意見よりも自分の意見を取る。  今までなら黙っていたが、それを乗り越え告白する。  しかしちょっとへこんだ。  新木さんに言われた事とかではなく、新しい話を考えたとき。  きっかけ前までは思考時間20分もかかんなかったのに、そこからもうダメダメ。  まだ思考の仕方が全然足りていないと痛感します。  でも、こんなの小さな壁だからなあ。  今だと全身全霊状態だけど、これぐらい遊び程度でできないと、まともなものなんか、絶対無理だ。  まあ、そうは言いつつ絶対乗り越えるけど。  人様に面白いと感じてもらえる小説が書けるようになるまで、諦めないのだ。  では。   -------------------------------------------------------------------------------- 初めまして No.4058 投稿日 2002年3月26日(火)23時07分 投稿者 文月 初めまして文月と申します。なぜもっと早くここを見つけられなかったのかと仕切りに後悔している今日この頃です。将来は文章で飯が食える存在になりたいと思っています。 高校のころ電撃に応募するために長篇を書いたことが有りますが読み返してみてあまりの駄作ぶりに結局応募しませんでした。それ以来小説は書いたことが有りません。 参加課題について えーとー、先輩方はとっくの昔にシンデレラを卒業しているようですが長篇も短編もまともに書き上げたことのない私はシンデレラから参加したいと考えているんですが、今からシンデレラでの参加てOKでしょうか? 過去ログ今、必死で読んでますがもうしばらくかかると思います。量が半端ではないので -------------------------------------------------------------------------------- あらすじとか No.4059 投稿日 2002年3月27日(水)00時34分 投稿者 はせがわみやび  風邪ひいて寝こんでます。熱でへろへろです〜。 >>サムライ・レンズマン800字あらすじ  お見事。あの長い話をよくまとめ切ったなあ。  なんでこれができるのに、自分の話のあらすじはへにゃへにゃになるのだ?(^^;  ちゃんとお話を頭の中にしまいこんで筋道立てて書く力を持ってるのになあ。  サムライ・レンズマンを紹介しろと言われて、あらすじを書くならば、こう書くしかないっていうできだと思う。  一箇所だけ、くじけてるところがあって、ここが惜しい。 >> キニスンの助けを借りてキャットはクザクを助け出し、デイルズは行方不明となり、フリードマン・シェルは破壊された。  ここは、それまでの流れで書くならば、 >> キニスンの助けを借りたキャットによってクザクは助け出され、フリードマン・シェルを破壊した。  みたいになるはずだ(「助け」がかぶってるけど、そこは直すとして)。  で、それはそれとして。  ここで新木さんが言っているのは、頭の中で再構成しないで、お話をそのまま要約して筋だけにしてみようという意味です。     たぶん、新木さんの言う意味であらすじを書いていくとわかると思うんだけど。  ひとつだけつっこんでみよう。  サムライ・レンズマンの中にヤク中の弟を改心させる姉というエピド−ドがある。このエピソードに対しての唯野さんの感想にこんなのがある。 >>たしかにクライマックスではないとはいえ、前半最大の山場で演出レベル3(分室用語)だと思ってたのに……。  では、前半「最大の」ヤマ場があらすじに入ってないのは何故だ?  ヤマ場だって書いたのは、唯野さんなのだゾ?(^^; みやび -------------------------------------------------------------------------------- ちなみに No.4060 投稿日 2002年3月27日(水)00時39分 投稿者 はせがわみやび  同じパターンで、「ブギーポップは笑わない」とか「ダブルキャスト」を、もとの話を縮める形であらすじにできるか、というのがある。  どうなるか、考えてみよう。  で、実際にあらすじを依頼されたら、どう書くか、とか。 -------------------------------------------------------------------------------- はじめまして。 No.4061 投稿日 2002年3月27日(水)01時22分 投稿者 高山  ここに書き込みを入れるのは、本当に勇気がいりますね。  はじめまして。高山と申します。  ここの存在を知ったのは去年の10月終わりくらいの事で、それからちょくちょく覗かせていただいてました。  いつか自分も課題に参加してみたいと思いつつ、今は少々忙しくてまとまった時間がとれないもので、足踏みしている状態です。  今回、勇気を出して書き込みをしてみようと思いましたのは、課題の参加はできなくても、ROMの方、指摘のお手伝いならできるかなと思いまして。  弟切さんや羽矢野さんや、頑張っておられる方が沢山いらっしゃるので。  ただ、私自身の指摘レベルが自分でもどの程度か判断つきかねるので、とんちんかんな事を言い出したりするかもしれません。  もし、皆様のご了承がいただければ、そういう形で参加させていただきたいと思います。  よろしくお願いします。 -------------------------------------------------------------------------------- ハル・ベリーさんてオシャレな名前だなあ。いいなあ。 No.4062 投稿日 2002年3月27日(水)03時33分 投稿者 魚住雅則 かなり間が空いてしまいましたがコンセプト改訂版です。 あと名前を春名から夏穂に変更。 章コンセプト「穏やかで奥手な早苗が、強引な夏穂にあの手この手でM−1に勧誘され、とうとうOKしてしまう」 ・時間がないにも関わらずのんびり学校に行く準備を整える早苗。(家) (起)・起きる早苗。 (承)・学校に行く用意を整える。 (転)・昨日小学生を手伝って作った雪ダルマの帽子を探し始める。 (結)・母親にせかされて学校へ。 ・ずっと前から早苗を待ちかまえていた夏穂が豪快に登場する。(以後、通学路) (起)・道端で雪ダルマを発見する。 (承)・帽子を載せようとして近づく。 (転)・突然雪ダルマが破裂して吹っ飛ばされる。 (結)・そこに夏穂が立っていることを発見する。 ・待ち伏せの意図を理解してあまりの下らなさに呆れる早苗。 (起)・夏穂の意図を理解しようとする。 (承)・知れば知るほど混乱する。 (転)・ようやく理解して、(小学生のために)怒り出す。 (結)・壊した雪ダルマはニセモノだったと知って呆れかえる。 ・夏穂の目的が勧誘だと知り、逃げ出そうとするが失敗する。 (起)・夏穂が昨日断ったはずのM−1の勧誘に来たことを知る。 (承)・もう一度断ろうとする。 (転)・まったく取り合ってもらえず、更に勧誘される。 (結)・逃げようとするが、荷物を取られていたので一旦諦める。 ・夏穂の覚悟を垣間見て少し興味を持ち始める。 (起)・自分は「笑わせる」為なら何でもすると断言する夏穂。 (承)・人気者になるためには何でもするのかと非難して、走って逃げようする早苗。 (転)・足払いをかけられて転倒。半泣き。 (結)・人を笑わせることを誇り、人気など関係ないという話を聞いて誤解していたことを謝る。 ・無理をしてでも返事を待つ夏穂。 (起)・夏穂の勢いに流されそうな危機感を抱く。 (承)・はっきり断るために応募用紙を破ろうとする。 (転)・夏穂が風邪を引いていることに気づき、動揺する。 (結)・その場から連れ出そうとするが、返事を聞くまで動かないという夏穂。 ・OKするが、自分が騙されていたことを知る早苗。 (起)・無理矢理にでも保健室に連れて行こうと決意する。 (承)・夏穂が待っていた本当の理由を知る。 (転)・感動して、参加することを承諾する。 (結)・夏穂に騙されていたことを知り、呆然とする。 ・結局流されてOKしてしまう人の良い早苗。 (起)・あまりのことに黙り込む早苗。 (承)・怒らせたと勘違いした夏穂が言い訳する。 (転)・夏穂の情けない態度に思わず笑い出す。 (結)・コンビ結成を再確認する。 一度眠ってから本文を書きます。 -------------------------------------------------------------------------------- 菜種梅雨 No.4063 投稿日 2002年3月27日(水)13時01分 投稿者 弟切 千隼 我が家の近所の一角に、妙に咲くのが遅い染井吉野−だと思います−の一群があり、未だ三分咲きくらいです。友人と話していてその話題になり、 私「なぜあそこのだけまだ全然咲いていないんだろうね?」 友人「固まって植栽されているから、肥料が足りないんじゃない」 私「やっぱり根もとに死体を埋めないと駄目か」 という会話を交わしていた弟切です。 「天才が冷凍睡眠に入る理由」としては、絶望系よりも逃避系・使命系・自己目的系の方がふさわしい気がします。天才とはそう簡単に絶望しないものだと思いますので。 それに、話を盛り上げるために、少なくともベリルの「心理的な死」は物語の中で描きたいという希望がありまして、それには「心理的な死」を迎えずに冷凍睡眠に入れる逃避系・使命系・自己目的系が良かろうと考えました。 逃避系・使命系・自己目的系の中では、まず自己目的系が候補から外れそうです。冷凍睡眠に入る理由付けに、読者を納得させるだけのものを提示するのが難しそうだからです。 特にそれにこだわる意味がない限り、わざわざ難しいことをしなくてもよいでしょう。 そうしますと逃避系と使命系が残ります。自律か他律かはとりあえず置いておいて、特に何か意味を持たせるのでない限り、このどちらかの理由でベリルを冷凍睡眠に入らせるのが妥当なところですね。 では、現状の「戦争のため研究ができなくなって冷凍睡眠に入った」というのはどれに分類されるでしょう? 天才科学者が研究によってその天才ぶりを発揮できなくなれば、その天才は「社会的な死」を迎えたと言っていいですね。ベリルはそんな「社会的な死」を避けて冷凍睡眠に入ったのですから、これは自律的な逃避系ということになります。 これは取り立てておかしな理由とは思えませんので、この理由はそのままで行こうと思います。未来社会で科学技術が退化した理由としても、「戦争」というのは読者が納得するに足るものでしょう。 としますと、ベリルは冷凍睡眠前には「心理的な死」を迎えていないことになり、目覚めた後にそれを迎えなければなりません。「社会的な死」についても、ベリルはまさにそれを回避するために冷凍睡眠に入った訳ですから、覚醒後に体験させなければなりませんね。 形としては、「社会的な死」を体験したベリルが衝撃を受けて「心理的な死」を体験する、というのがきれいにまとまるような気がします。しかし、ここでまたすぐに思いつきに飛びつくと失敗するでしょうからさらに考えます。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4064 投稿日 2002年3月27日(水)16時55分 投稿者 新木 伸 >文月さん  いらっしゃいませ……と言いたいところなんですが、自己紹介にすこし気になるところが。 >>将来は文章で飯が食える存在になりたいと思っています。 >>高校のころ電撃に応募するために長篇を書いたことが有りますが読み返してみてあまりの駄作ぶりに結局応募しませんでした。それ以来小説は書いたことが有りません。  文章で飯を――というか、この場合は小説で、とそう読んでいいのかな。  小説で飯を食うつもりでいて、高校の時に長編を一本だけ書き上げたことがあって、それ以来、なにも書いていない?  これって本当に作家を志望してるって言えるんですか?  作家で飯を食おうという人間は、放っておいても、つねになんらかしら書いているもんですが。  ちなみに「文章で飯を」の意味が、ライターなども含めた文章仕事全般を言っているのでしたら、ここでの修行は方向性が違いますよ。ここでメインに扱っているのは「ストーリー構成力」のほうで、ライターに求められる資質とはまた違ったものですから。  ライターに必要な能力は、文章力、コンセプトワーク、発想力、かな。 >高山さん  いらっしゃい。  指摘者はいつでも歓迎です。  指摘のレベルも、おいおい上げていけばいいわけです。意識してさえいれば、そのうち上達してゆくものです。  ここに書くのは勇気がいると、よくそういうことを聞かされますが、僕自身はどうにもぴんとこないままなのです。  怪我もしないし斬られて死ぬこともない「竹刀」で殴り合うことが「怖い」というのが、これがどうにも。  だいじょうぶ。言葉でいくら殴られても人間死にませんから。 >羽矢野君 >>気持ちの持ち方で変われる事に気付いた主人公が、勇気を出して自分の願いを実行し、それをきっかけにして違う自分に少しなる。  もうここからして、筋が通ってないようだが?  気持ちの持ちかたで自分が変われると気づくよね。  そこまではいいとする。  そしたら、次の展開ではいきなり「勇気」を出すわけ?  変えるのは、「気持ちの持ちかた」なんだろ?  いったい「勇気」とどんな関係があるのよ?  「気持ちの持ちかた」=「勇気」?  勇気を出すことで自分が変わるという話は、それは、「自分に足りないのは勇気だったと知る話」とか、なにかそんなような話用の展開なんじゃないのか?  たしかに「勇気」を出すというのも、自信をつけるひとつの手段ではある。  しかし「勇気を出すこと」が重要なんじゃない。勇気を出してなにかをしたこと――が重要になるのね。  結果として、なにかを成し遂げることができたとか、成し遂げられないまでも、いままで知らない自分(頑張った自分)というものを知ったこととか、そういう「結果」のほうで、自信がつくわけ。  また自信を付ける展開には、こうして「勇気を出して何かをやった」以外の展開だって、いくらでも山のようなパターンがあるわけだが。  それらについての検討は、いつしたのかね?  名前、ボツ。  名字のほうボツ。  ごく普通のおとなしいタイプの女の子の姓に「羽鳥」なんて付けるかね?  羽ばたく鳥だろ? 威勢のいいイメージだよね、これって。  その女の子が空手かなんかやっているというなら、納得もするが。  日本語っていうのは、象形文字なんだよ? そのへんちゃんと理解してる? >あらすじとか  げらげら。みやびさんサイコー。 >>では、前半「最大の」ヤマ場があらすじに入ってないのは何故だ?  さあ、なぜだ?  答えろ。  答えるのだ、唯野教授。  たしかに「あらすじ」を書くなら、ああ書くしかないわな。  その意味ではほとんどパーフェクトで、文句のつけどころは、そんなにない。  しかしあれじゃダメ。  じゃあ「ブギーポップは笑わない(1巻)」と「ダブルキャスト」。  これらの作品のあらすじに挑戦する人は?  誰かファンを自認する人、やってみるがよい。 >魚住君  おお、なんだ。  なにか上げてきたと思ったら、あれのプロット分析のやつか。  えーと、それってなんのためにやらせていたんだっけか?  うーん。うーん。……(思い出せない)  まあいいか。とりあえず見てみよう。 >>・時間がないにも関わらずのんびり学校に行く準備を整える早苗。(家)  こうしてプロットで眺めてみると、この部分って、いらんよね。  家出るまでのシーンは不要ってこと。理由わかる? >>・ずっと前から早苗を待ちかまえていた夏穂が豪快に登場する。(以後、通学路) >>・待ち伏せの意図を理解してあまりの下らなさに呆れる早苗。  ここの二つは、起承転結はきれいに揃っている。  ただ前のほう、夏穂を主語にして書くな。これは早苗の話なんだから、「豪快に登場してきた夏穂に驚かされる早苗」とかになるはず。 >>・夏穂の目的が勧誘だと知り、逃げ出そうとするが失敗する。 >>(起)・夏穂が昨日断ったはずのM−1の勧誘に来たことを知る。 >>(承)・もう一度断ろうとする。 >>(転)・まったく取り合ってもらえず、更に勧誘される。 >>(結)・逃げようとするが、荷物を取られていたので一旦諦める。  ここは、なんかおかしいだろう。  夏穂に断ろうとすることが、ここのポイントなのか?  断ろうとするのは早苗の側。しつこく勧誘しようとするのが、夏穂の側。どっちがメイン?  あとそこ以降も、なんかおかしなことになっている。 >>・夏穂の覚悟を垣間見て少し興味を持ち始める。  ここも、それでいいのか?  覚悟がどうとか、なんか実際のものを見てみると、ぜんぜん書かれていないような気がするのだが? M−1の説明をしているシーンなんじゃないのか? >>・無理をしてでも返事を待つ夏穂。  夏穂を主語にしないように(2度目)。  またここでのポイントは、応募用紙を破ろうとしたところにあるはずだ。なんだこの、「無理をしてでも返事を待つ夏穂」っていうのは? >>・OKするが、自分が騙されていたことを知る早苗。  なんかこのあたりから、区切り位置が狂ってない?  「OKするが〜」で始まっているのに、実際の起承転結を見てみると、OKしてるのは「転」のとこじゃんか。「OKするが〜」で始まるなら、「起」がOKするところになるだろ?  えーと、ですね。  魚住君は、つぎは作品からプロットを書き取るのではなく……。  やはりいままで書いた物はいっさい見ないで、エディタにて新規ファイルを開いて、そこに「起きる出来事」を順番に箇条書きで書いてみてください。  なんかこう、起承転結の分割位置がおかしいんだよな。無理矢理枠に当てはめているというか。ずれてもずれたまんまやってるっていうか。  とりあえずリテイク3だか4だかは、おいておこう。まず自分がいまなにを書いているのかをチェックするのが先だね。  箇条書きの個数は、まあ適当で。  抜き出して書き留めるべき「面白ポイント」を書き出すってことね。  実際の作品なんか見ちゃだめだよ。頭の中にある「シーン」から、書き留めてゆくのね。 >弟切さん  おお、弟切さんがまともに物を考えている。  そうそう。そうやって分析したうえでパターン分けして、そのうえで、自分の書きたいものに近い路線にもってゆくために、取捨選択してゆくっていうのが、まともな物の考え方というものです。  「いまいいアイデアを思いついたから」とか、「それ以外ないと思ったから」とかで話作りを押し進めてゆくいままで考えかたが、どれだけ「まとも」じゃなかったか、わかるでしょう?  んじゃ、本編のほうのフローチャートを作ってみよう。  まず目覚めるわけだよな。これは「肉体的な再生」だ。そして話のどこかの段階でもって、「社会的な死」と「心理的な死」を経験する。そしてラストでは、どういう理由でかは未定だけど、なにか再生を果たすわけだ。再生は心理的なものなのか、社会的なものなのか、どちらも同時になるのか、それはまだ決まっていない。  さて、話の枠組みは、起承転結の4つとなる。  この4つの枠のどの位置に、上記の「肉体的な再生」「社会的な死」「心的な死」「再生」が入るのか。  それを当てはめていってみよう。  ひとつの枠の中に、複数の要素が入ることもあるかもしれない。たしかにそういう構成の話も世の中にはある。  ただオーソドックスに作るなら、枠ひとつには、要素ひとつになるよね。  あと「再生」とある部分には、心理的と社会的と、どういう組み合わせではいるのかも、そろそろ決めなくてはならない。片方なのか、両方なのか。 -------------------------------------------------------------------------------- すいません言葉がたりませんでした No.4065 投稿日 2002年3月27日(水)19時31分 投稿者 文月  すいません言葉がたりませんでした。  >それ以来小説は書いたことが有りません。  正確には最後まで書き上げた小説が無い。これ当たり前のことですが仕事は結果(成果品)のみで評価される。何日も徹夜して作って納品したものでもどこか一ケ所に問題が有るまたはお客さんが気に入らなければ仕事の評価は最低ランクになる。ましてや最後まで書き上げていない小説なんて評価以前に小説とさいえない。ゆえに高校以来小説は書いたことがないとゆう結論なります。 高校在学中および卒業後も含めて長篇、を何度か書いてます(今も長篇書いてるんですが……)。ただしどれも情けないことに最後まで書き上げていない。どれも出だしから中盤位までは書くんですが段々に初めの意図からずれて行く。こっちの流れのの方が面白いかも、そうるとここを書き換えて、などのことをくり返しドツボにはまっていく…… プロットができてないのは分かってるんです。小説の書き方的な本とか読んだことも有るんですが結果は変わらず。そんなところ何とかしたいと思いここで勉強させてもらえればと思い書き込みました。 >文章で飯が食える存在  作家です。私のなりたいものライトノベルズ作家←最後まで書いたことすらないのになに戯言いってんだと言われそうですが……   -------------------------------------------------------------------------------- 元ちとせの歌声にシビレた。歌にやられたのは久々。 No.4066 投稿日 2002年3月27日(水)23時37分 投稿者 魚住雅則 いかに己の思考がヌルいかを再認識。 >家出るまでのシーンは不要ってこと。理由わかる? 面白ポイントでないから、話の進行に全く関係していないから、だと思います。 そもそもリテイク3で通学前の場面を書いたのは、冒頭をテンポアップしようと考え時に「何かよさげだったから」という理由からでした。 ぬぅ、無意識に負けまくり。コールドで負け。 更にその場面を何とか残そうとして「家で雪ダルマの帽子を探す」という話を無理に詰めこみました。 >夏穂に断ろうとすることが、ここのポイントなのか? >断ろうとするのは早苗の側。しつこく勧誘しようとするのが、夏穂の側。どっちがメイン? 夏穂のしつこい勧誘がメインです。 「夏穂の目的が勧誘だと知り、逃げ出そうとするが失敗する」ではなくて、 「勧誘を断って逃げ出そうとするも、夏穂のしつこさに捕まる早苗」です。 >覚悟がどうとか、なんか実際のものを見てみると、ぜんぜん書かれていないような気がするのだが? M−1の説明をしているシーンなんじゃないのか? このプロット全体が、リテイク4ではこう書きます、というつもりでした。 説明だけでは面白くないので、「とても真剣な夏穂」という要素を足そうとしました。 >無理をしてでも返事を待つ夏穂。 >夏穂を主語にしないように(2度目)。 >またここでのポイントは、応募用紙を破ろうとしたところにあるはずだ。なんだこの、「無理をしてでも返事を待つ夏穂」っていうのは? もう一つ後の起承転結とごっちゃになっていました。そのせいで区切り位置もおかしくなってしまいました。 では「面白ポイント」箇条書き。 ・早朝に学校へ出かけなくてはならない憂鬱さを忘れて割と楽しむのんきな早苗。 ・近所の小学生を思いやって雪ダルマを手入れする優しい早苗。 ・雪ダルマを破壊して豪快に登場する夏穂に驚かされる早苗。 ・のんびりした性格の早苗が小学生のために珍しく怒る。 ・早苗を驚かすためだけにダミー雪ダルマを作ったと聞いてあきれ返る早苗。 ・夏穂の勧誘から逃げようとするが彼女の周到な用意の為に逃げられない早苗。 ・漫才とM−1について熱く語る夏穂に心動かされ始める早苗。 ・風邪を引いた夏穂を凄く心配してオロオロする早苗。 ・コンビを組むことに対しての夏穂の真剣さに心打たれて思わず感動してしまう早苗。 ・完全に病気だと信じ込んでいたために、嘘だとわかっても怒るより先に呆気に取られてしまう早苗。 ・いつもの自信溢れた態度からは想像出来ないほどの夏穂の動揺につい笑ってしまう早苗。 ・騙されていたにも関わらず、夏穂の熱意に免じてOKする人の良い早苗。 まだ抜けているポイントがあるような気がするので、引き続き考えます。 -------------------------------------------------------------------------------- 今日はあんまり時間がないや No.4067 投稿日 2002年3月27日(水)23時37分 投稿者 羽矢野  数日の休憩期間のような暇が終わりそうな予感の羽矢野です。  まあ、24時まで仕事にはならないでしょうから、ここには影響ないですが。 >個人的無駄話  私は通常業務とは別に、年に一つ設備を購入する担当になってるんですが、今日は二回目の打ち合わせでした。  私は気弱な性格のために値引き交渉がものすごい苦手です。(と言っても、電気街で店員さん相手にやるような感じではないですが)  ちなみに今回は一千万円値切ることができそうです。  年収越してるーー(というか、買おうとしてるものの値段は、庭付き一戸建て並します)  金銭感覚おかしくなったりはしないですが、物の値段というものに、疑問を抱かずにはおれません。 >「気持ちの持ちかた」=「勇気」? >勇気を出してなにかをしたこと――が重要になる  やっぱり思考が夢想になってきてるのか。  全体的に考えが足りてない。  自分でも勇気と断定して書いたときにひっかかりはあったのに……  今から明日一日にかけて考えて、きっかけ部分のあらすじを、課題の最初にした検証を元にいくつか出します。 >名前、難しい。  人名辞典とか買ってみようかな?  象形文字なのは理解してます。  言われると、羽鳥はたしかにそうでした。これは考えれば気づけた範囲ですから、たわけです。 >ここに書くのは勇気がいると、よくそういうことを聞かされますが、僕自身はどうにもぴんとこないままなのです。  竹刀だってあたれば少しは痛い。  ここに書き込めない人は、その壁ですでに悩んでるんです。きっと。  新木さんにはもう見えないくらい小さな壁(というか壁と認識すらできない)ですからわかんないですよ。  私でさえ、それが壁なんだろうなあとしか思わないくらいですから、  それとも、もっと違う別の理由かな?  ちなみに。  私が参加する時に一番迷ったのは、続けられるかでした。  やる限りは絶対に挫折するわけにはいかないので、私なりに覚悟を決めたのは憶えてます。(我流での壁にあたってましたし)  まあ、何でかって言うとROMしてた時に数回書き込んで姿消した人に呆れてたので、自分はそうなりたくなかった。  でも、おかげで毎日楽しい楽しい。  今でも「お前のしてるのは思考じゃなくて夢想だ」と言われた時の感覚鮮明に憶えてますもの。久しぶりでした。自分の心の一部が土台から崩れる感覚味わったの。  この言葉はきっと一生憶えているでしょう。  そしてこうやって毎日ダメさに気付かせられる感覚味わえるなんて、ものすごい事だ。 自分を偉そうに言うわけではないけれど、やっぱり高校、大学くらいの年齢の人だと、もっと自分のダメさを気付かせてくれーーという快感はわかりにくいものなのかな?  と今日は雑談中心になってしまいました。  今から思考開始します。 -------------------------------------------------------------------------------- 渡る世間はオニックス。 No.4068 投稿日 2002年3月27日(水)23時46分 投稿者 魚住雅則 すみません。おもいきり私事です。 3月31日より、新入社員研修として神奈川での生活が始まるので、しばらく(一週間くらい)音信不通になるかもしれません。 パソコンは持っていくので、4月に入ってから近くのネットカフェからでも何でも課題を続けます。 -------------------------------------------------------------------------------- なんていうか No.4069 投稿日 2002年3月28日(木)01時45分 投稿者 かねやん >>50円の価値が不変であるって、おかしな前提で考えていたようです(^^;; >>そりゃ伝わらないですよねえ  この部分。おそらく500円のところから50円分の価値を差し引いたら450円になる、の変なところを書こうとしたんだと思いますが……  自分で何を言いたくて書いたのかわからない(汗) ので、意味不明のつぶやきだと思って忘れてやってください。  疲れた頭だと、変な思考も素晴らしいものに感じてしまいます。 //才  少年マガジンの今週号の「Dreams」。「才」は縦と横とナナメで出来ているってところがあったんだけど。  ああ、1%のひらめきってこういうことなのね。  激しく納得。 //プロット分析  紙でやることをお勧め。  箇条書きしていったものが、どんなふうに他の部分に係っているのかを線で結んでいくと不必要な部分を発見しやすいです。  これだけはPC上で出来ない作業。 >魚住さん  夏穂の読みかたって「かほ」でいいですかね? それとも「なつほ」? -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4070 投稿日 2002年3月28日(木)02時52分 投稿者 新木 伸 >魚住君  すこしだけ手伝おうか。  このシーンの起承転結の四分割だけね。 ○起 ・登校途中の早苗。意表を突く現れかたをしてきた夏穂に驚かされる。 ○承 ・逃げようとするが捕まって、M1にしつこく勧誘される。 ○転 ・彼女の熱心さと真剣さとに心打たれた早苗。待ち伏せのために風邪をひいた彼女の身を案じて、ついにOKの返事をする。 ○結 ・彼女の風邪がウソだったと知って怒る早苗。かわいそうなほど動揺する夏穂に、OKの言葉を取り消す気がないことを告げる早苗。  4分割は、こんな感じだな。  そうしたら例の面白ポイントをここに配置していって、16分割を作ってみること。  全部で12個だったっけか?  じゃあ4個足りないな。  新しく作るなり、書き忘れているならちゃんと書いて数を揃えるなりして、16個ぴったり配置してくること。  またいま出してきた12個に関しても、なにかへんなもんが混ざっているような気もするので、もういっぺん洗い直しをしておくこと。ほんとうに、そこが面白ポイントでいいのか?  あと「結」の部分なんだけど、どうも落としどころがよく分からない。この「結」の流れでいいのかな?  面白ポイントの羅列を見ると、早苗は怒っていないで呆れているだけなのに、夏穂のほうがひとりで勝手に動揺している。この流れは変だろ?  早苗が怒るなり抗議するなりするものだから、夏穂はOKを取り消されるのではないかと心配になってうろたえるわけだろ?  そう考えて、いちおう「ウソだったと知って怒る早苗」としてみた。  一般的なパターンに落としてみたってことね。  なにかほかの落としどころを予定しているなら、ここは書き直してくること。  あと、そうそう。  家を出るまでのシーンなぞ。  理由がわかったのなら、ばっさり捨ててくること。 >羽矢野君 >>竹刀だってあたれば少しは痛い。 >>ここに書き込めない人は、その壁ですでに悩んでるんです。きっと。  いや、だってさ。  痛いだけじゃん?  死んだりしないじゃん?  作家生命に関わったりもしないじゃん。  プロ作家っていうのは、売れない作品を何冊か続けて出したなら、もうお仕事なんてなくなるのよ? 作家生命そこで終わりなのよ?  こんな場所でもって、いくら酷評されようがアホ呼ばわりされようが吊し上げ食らおうが、そんなの、ただ痛いだけじゃん。  なんにも問題なんか、ないじゃんか。  そもそも真剣で斬り合って命のやりとりを行う「戦場」に出ることを望んでいる(はずの)人間が、なんで竹刀で叩かれることぐらいを怖がっているわけ?  変だろ、それ?  ああ、もう理解不能っ。わからんぞおっ。  数回書き込んで、姿を消した人――。  うーん。  誰かいたっけ? そんな人?  いなくなった人のことなんか、いちいち覚えてないや。 >文月さん  これ以後、一生。  書き込み前には「最低三回の読み直し」を命じます。 >>評価以前に小説とさいえない >>ことがないとゆう結論なります。 >>こっちの流れのの方が面白いか >>そうるとここを書き換えて  この短い書き込みの中に、誤字脱字4つはひどすぎでしょう。  読み直しながら、修正していったりしますよね。  直す箇所が無くなってから、三回っていう意味ね。最後の連続3回の読み直しで、直しがまったくないことを確認してくること。  それでも誤字脱字なんて、たまに出たりするんだから。  とりあえずここの参加者は、「意味のわかる文章を書くこと」「誤字脱字のない文章を書くこと」あたりは既に出来ているもの扱います。  意味の読みとれない文章とかは、ただ突き放して「理解不能。書き直し」と言いわたすだけなので、そのつもりで。  んで、課題なんですが。  文月さんの場合は、短編蟻地獄からにしましょう。  本当はシンデレラ迷宮からかなぁ、とか思うんですが、あれは旬が終わってしまった課題なので、いまさら採点するのもしんどいっていうか。  いままで、途中で放棄した長編は、正確にいくつですか?  それぞれの枚数を明記のこと。  長編のつもりが、冒頭5枚だけ――とかいうのも含みます。  まあ半分ぐらいまで行っているものもあるようですね。  原稿用紙で100枚とかかな。  そこまで行かない冒頭部分とかだと、数十枚ぐらいかな。  そのぐらいでリタイアしてしまう症候群の人は、長編やる前に、まず短編をやるべきです。  ここでいう「短編」とは、60〜80枚ぐらいのもの。長くて100枚あたり。  短編蟻地獄でやっているぐらいの長さのもの。  これは世間的には「中編」と言われるのかな。  そのぐらいの枚数まではリタイアせずに書けることは証明できているのだから、そこまでの枚数のなかできっちり終わるような話にすればいいわけです。  話を終わらせないで書き散らかしていたって、経験値は一向に溜まりませんから。  短編蟻地獄で、書き上げるところまでを目標にやってみましょう。  課題でやる話の候補を絞るために、いくつかネタを出してもらえますか。  長さはひとつにつき、3行(120字)ぐらいから、10行(400文字)ぐらいまで。まあ適当で。  とりあえず、まず10個ぐらい。  いま書きたいと思っている話のネタでいいです。 -------------------------------------------------------------------------------- 湘南路[しょうなんロード]に花吹雪 No.4071 投稿日 2002年3月28日(木)15時33分 投稿者 弟切 千隼 昨日、冷たい雨の降る中で無理やり花見をした、と友人から聞いて、その心意気と根性に感心した弟切です。 やっとまともに話の四分割が考えられるところまで来たようなので、「凍れる心臓」(仮題)の起承転結を考えてみました。 「死と再生」テーマのうち、死の方はよいとして、再生の方をどうするか考えなければいけませんね。具体的には、「心理的な再生」と「社会的な再生」の両方を入れるのか、どちらか片方のみ入れるのかということです。 少なくとも、「心理的な再生」の方は入れなければならないでしょう。主人公が心理的に死んだまま話を終わらせたのでは、他が再生していても「死と再生」の話には見えませんよね。とすると、あとは「社会的な再生」を入れるかどうかということになってきます。 科学技術が退化した未来社会で、果たしてベリルのような天才科学者が活躍できる場があるでしょうか? 冷凍睡眠に入る前と全く同じ活躍の場があり得ないのは明らかですね。 ここで、現代のように科学技術が発達する前に、科学の分野で才能を発揮した天才とはどんなだったのか調べてみました。 産業革命より前に科学技術の分野で活躍した天才といえば、「万能のルネサンス人」と呼ばれるレオナルド・ダヴィンチが有名ですね。「万能」と呼ばれる通り、彼は科学の分野のみならず芸術の分野でも大きな業績を残しています。 当時は、自然科学系の学問や技術と、人文科学系の学問や技術(≒芸術)とが現在ほどかけ離れていませんでしたから、どちらかの分野に秀でれば必然的にもう片方にも波及したのですね。例えば、肖像画を描くためにデッサンがしっかりできるように修養した人は、建築物や大砲や馬車の設計図を正確に描けるようになるのにそれほど苦労しないでしょう。 私はレオナルド・ダヴィンチの残した絵画や建築の設計図、兵器の模型などをいくつも見たことがあります。中でも彼の人体素描は、現在でも美術や医学の分野で参考にされることがあるほど時代を超えて優れています。彼は死体を解剖して人体の素描を行なっており、そうして身に付けたデッサン力を基にかの有名な「モナ・リザ」などの絵画を描くと同時に、医学的知識も得ています。 学問分野が細分されてしまった現代では、レオナルド・ダヴィンチのような全方位の天才が出る余地はほとんどありません。しかし、現在何かの分野で天才を発揮している人の中には、時間を遡ってルネサンス時代などに行ったとしたらダヴィンチ的な「万能の人」になり得る人がいるのではないかと推測します。 ということで、原理的には未来社会でベリルに「社会的な再生」を遂げさせることは無理ではないと判断しました。 けれども、できるからといってやるかどうかはまた別ですね。 もしも「心理的な再生」と「社会的な再生」を両方入れるとすると、物語に入れる要素は; 物語の前段階 ……「物理的な死」 物語中    ……「物理的な再生」          「心理的な死」          「社会的な死」          「心理的な再生」          「社会的な再生」 となり、起承転結の中に五つの要素を配分しなければなりません。どこか一箇所に二つの要素を入れなければならないということですね。 おとぎり、おばかなのでそんなむずかしいことできませぇーん(笑) という訳で、「社会的な再生」については無しにします。 それにしても全く「社会的な再生」の気配が見えないのはおかしい気がしますので、その可能性をほのめかすくらいはしたいと思います。 四分割に上記の要素を配分してみました。 起 ・物理的な再生   ……ベリル、冷凍睡眠から目覚める。 承 ・社会的な死  ……ベリル、未来社会に自分の居場所が無いことに気づく。 転 ・心理的な死  ……ベリル、自分が(今まで考えていたような)天才でないことに気づく。 結 ・心理的な再生  ……ベリル、自分が(今まで考えていたような)天才でなくてもいいと思う。 以下、私信とお知らせです。 魚住さんへ > 本当はメールを出そうかと思ったのですが、おそらく現在は引越しなどで忙しく、メールを受信できない環境かも知れないと思いまして、この場を借りさせていただいて私信です。 四月からは神奈川県にいらっしゃると聞いて、ここに参加されている方々の何人かから魚住さんを首都圏でのOFF会にお誘いしようという話が出ました。杉井さんのHPを御存知ですか? そちらの「十四街掲示板」でOFF会について話し合われていますので、ネットのブラウジングができる環境でしたらそちらを御覧下さい。 ここで明らかにされているメールアドレスがずっと使えるのでしたら、メールで御案内します。連絡用に私のメールアドレスをここに公開しましたので、よろしければメールを下さい。 お知らせ: 弟切は明日よりまた実家の方へ帰りますので、しばらくネットにつなげません。おそらく次にここに来られるのは週明けとなります。 -------------------------------------------------------------------------------- >弟切さん No.4072 投稿日 2002年3月28日(木)17時46分 投稿者 新木 伸 >弟切さん  なにやら弟切さんのアウトプットが、こちらと同じになるので嬉しいね。  いまやっているその作業が、話を理詰めで作るということ。  誰がどうやっても、だいたい同じになる。  死と再生がテーマの話で、冷凍睡眠と科学の衰退した未来世界という舞台を使って、過去から時間を超えてやってきた傲慢な天才科学者の踏むべきストーリーラインの設計は、まあ誰がどうやったところで、そういう形に落ち着く。  「転」と「結」、もうすこし具体的にはっきりとさせとこう。 >>起−ベリル、冷凍睡眠から目覚める。  ここは目覚めたベリルが回りの社会を見て、自分の常識(文明社会の住人だったこと)との乖離に慣れてゆくところ。ベリルのためにも読者のためにも、物事がゆっくりと進む必要がある。  よって、ここでのコンセプトは「冷凍睡眠から目覚める」のただひとつ。それ以上のものはここには入れられない。 >>承−ベリル、未来社会に自分の居場所が無いことに気づく。  ここも、入れられるのはこのぐらいなもの。  自分が社会的に必要とされていないと知る。やりかたはいくらでもあるわけだが、要するにここで書くのはそういうこと。 >>転−ベリル、自分が(今まで考えていたような)天才でないことに気づく。  ここはもっと具体的に考えるべきところ。  ベリルを支えていた唯一の自信。「自分は天才」。それが崩れる部分。  自分が天才でないことを気づくのはもちろんだが、その気づきかたが問題。  ただ知るだけなのか、思い知るのか、それとも打ちのめされるのか、程度の違いがあるはず。  起承ときて拡げてきた風呂敷を、いわばここから畳みはじめるわけだ。転結とセットになって、「どう畳むのか」のビジョンを、この4分割の段階からみせておかなければならない。 >>結−ベリル、自分が(今まで考えていたような)天才でなくてもいいと思う。  ここはぜんぜんダメ。  ここは話のキモにあたる「心理的な再生」の部分なわけだ。  どのように心が再生するの? どう自分を持ち直すの?  自分の価値を天才以外に求めるってことなのか。だとしたらそれはどんな価値なのか?  つまり、どのように、風呂敷を畳むのか?  転結の流れがまだ未定なわけだね。  「打ちのめされて〜○○となる」とか、「思い知って〜××となる」とか、「自分が天才でないと知って〜△△」とか。  この転結の流れ、何通りぐらいのパターンがありそう? -------------------------------------------------------------------------------- はじめまして No.4073 投稿日 2002年3月28日(木)17時52分 投稿者 尚橋ひたち はじめまして、尚橋(なおばし)ひたちという者です。 だいぶ前にこちらを発見したのですが、受験生だったため、書き込むことができませんでした。 それでも過去ログだけは根性で全て読ませていただきました(苦笑)  最初なので、自己紹介をしたいと思います。 (過去ログで話されていた話題なども参考にしてます) 早速ですが、私がこちらに参加しようと思った動機は今よりももっと文章がうまくなりたいからです。 今の段階ではプロ志望ではありませんが、書きたいという気持ちが、いつなんどきプロになりたいという気持ちに変化するかは自分でも分かりません。 ぶっちゃけると小学生の低学年のころはモノ書きになりたいと思っていました。 初めてお話を書こうと意気込んで書いたのは小学校2年生の夏休みで、大学ノートに3ページほどのお粗末なものでした。 それからしばらくは読むほうに徹していて(幼いながらも自分の力不足を認識したというか・・・汗)再び書き始めたのは小学5年生頃です。 それ以来、現在まで継続してお話は書いています(受験のため一時休止期間アリ)が、プロットやあらすじなどを決めて、最後まできちんと書きあげたのは去年の夏が初めてです。 高校2年生までは長編ばかりを書こうとして計画倒れになっていたので、最近は練習をしようと、もっぱら短編を書いて(考えて)います。 私のお話の肥やしになっているものについてですが、小学校時代は児童文庫やジュニア小説などをそれなりに読んでました。 それ以降は、目についたものを手当たり次第といった感じです。 そのほか、映画はホラーやサスペンスなどの恐怖系に少し偏ってはいるんですが、それでも映画を見るのが好きなので、暇とお金があればみてます。 漫画は友達に借りて読む程度ですが、アニメだけは(BS放送などでなければ)だいたい網羅してます(幼い妹がいるおかげです。特撮モノなんかも少しは・・・) ・・・一応、こんな感じでしょうか。 こんな人間ですが、これからよろしくお願いします。 それでは、今回はこの辺で。 (追伸) 自分の実力からすると、シンデレラ〜からはじめた方がよいと思うのですが、ログなどをみている限りでは、最近はシンデレラ〜、やってないようですね。 よろしければ今後の課題など、いただけると嬉しいです。 -------------------------------------------------------------------------------- No.4074 管理者削除 -------------------------------------------------------------------------------- 新規参加者へ No.4075 投稿日 2002年3月28日(木)19時43分 投稿者 新木 伸 >尚橋さん  いらっしゃい。  先にひとつ言っておきますが、「文章がうまくなる」ための練習については、ここじゃあまりやっていません。ここでメインにやっているのは、「ストーリー作成の技法」のほうです。  うまい文章を書くのにいちばんいい練習法は、とにかくたくさん書いて人に読んでもらって、反応を見る――しかないんですね。要は功夫(クンフー)を積むと。ひたすら練習あるのみ。人に教わることなんて、そんなにないです。  ネットワークの掲示板で議論のひとつでもかわしているうちに、それなりに身に付いてきます。  ええと、現状をみるために……。  短編長編、どちらでもかまわないんですが、なるべく最近、完結させたものを、「よみかく」の本棚のほうに投稿してあげておいてください。  どうも話を聞くかぎりでは、終わりまで書けたのは、去年の一作のみ?  それより新しいもので完結させられたものがあったら、そっちで。  なかったら、それで。  あと、いままでに書いた小説の全枚数も報告のこと。  本来なら完結していないものは数に入れないんですが、今回は特例として、書きかけて中座した長編とかも、書いた枚数をそのまま加算しちゃっていいです。  ぜんぶ合わせると、原稿用紙換算で、だいたい何枚ぐらい?  ノートに書いた小説とかでも、ノート1枚の文字数を計算すれば、だいたいの換算枚数が出せますよね。 >尚橋さん、文月さん、両名  課題ということではなくて、現状をみるために――。  シンデレラ迷宮の課題を、とりあえず10個ほど出してみてください。  過去ログ読んでいるはずなんで、要領とか傾向と対策とか、わかっていると思います。  10個まとめて出すのがきつかったら、毎日すこしずつ小出しにしていってもいいです。 >文月さん  そういえば書き上げた長編が、1個あるんでしたっけ?  さしつかえなければ、それ、「よみかく」のほうに投稿願います。  あと何年前に書いたものなのかとか、そっちのほうも。  なに、「感想レベル0」とかにして、「ご意見無用」とかにすれば、痛い指摘もされないし、指摘してくれる人に感想を書いてもらう手間もかけなくて済むし。  あ、感想レベル1なら、べつに痛くはないわけか。 -------------------------------------------------------------------------------- 継続は力なりと信じます。 No.4076 投稿日 2002年3月28日(木)20時49分 投稿者 羽矢野  課題いきます。  思考の順番で書いてあるんで、ちょっとへんてこ。 (これでも読めるようにしたんです。うう) ●自信をつけよう  自信をつけるキッカケとして、自信がないのを理由に今までなら避けていた事を実行するというのがあります。  避けていた → 立ち向かう。  ここの気持ちを切り替えるフラグ条件を”勇気”と限定してるから、おかしいんだな。 ひょっとすると、これ以外にも方法あるかもしれないですが、そこはとりあえず置いておこう。    まず、それによっての最終結果自体には、あんまり意味がないのかな?  例えば自信のない女の子が告白して、たとえふられたとしても、告白するという行動を選択した事で自信がつくってのはありそうだし。    後、他のパターンとしては自信を失うきっかけになった理由が勘違いだったとか、そんなのがある。  …………  こういうのは、複合的に使ってもいいのかな?  例えば自信を失うきっかけが勘違いじゃないかと揺さぶられた所で、気持ちを切り替えさせるキッカケに遭遇するみたいな。  自分の短編で考えてみよう。  自信がなくなった理由が、親友だと思っていた人間に裏切られたからだとする。  そして”向こうの自分”に訊いたら、それは勘違いだったと告げられる。  すると、原因の部分はぐらつく。ひょっとしたら自分の場合も勘違いだったのではないか。  そこであるキッカケでその友人と話し合う機会があったら……  誤解が解けて、自信を取り戻す。  いけそうだ。  ただ、親友に裏切られて自信がなくなるっていうのがちょっと無理があるけど。  普通は自分の自信がなくなるじゃなくて、他人を信用することができなくなるだろう。  ちょっと取りとめないので、まず勇気から考えてみようかな。 ●ゆうき【勇気】 勇ましい意気。物事を恐れない気力。 ●いさましい【勇ましい】 1 気乗りがしている。気が進んでいる。 2 勢いが強く、しりごみしない。勇敢である。 3 (音楽などが)活気に満ちている。勇壮である。「勇ましいマーチ」 4 無謀である。度を超えて大胆である。多く、女性のふるまいや格好について、多少の皮肉をこめていう。「胸もあらわな勇ましい姿」  となる。  うん、やっぱり気が入ってるから、気のベクトルの考えで説明できるな。  一番最初の気弱で、気が足りていない状態の時、それを行動する値まで引き上げる気持ちが勇気にあたるんだな。  自信がないっていうのは、自分の体や才能を信用していない状態。  だから自分より他人の能力を信用したりするんだ。  そこには何があるのか……  勇気で変われるものだから、おそらく”恐怖”がついているんだろう。(絶対じゃないけど)  失敗や、他人からの嘲笑を恐れる。  そんな気持ちに縛られていると、勇気によって乗り越えられたりするんだろうな。    ようは自信がない → 自信がある。  気持ちを変えてしまう事だから、当然ベクトルの長さを増やして自信がない範囲を抜け出すだけじゃなくて、全然ベクトルの方向を違う向きに持っていく事でも解決できるはずなんだ。 …………  どうやらわかってきたぞ。  私はベクトルで考えると、理解しやすいみたい。  まだちょっと違和感があるけど、また少し進めてみよう。  自信がない状態は、能力を表す数値が実際の能力よりも低く見積もられる事によっておこる。(ちょっと乱暴か?)  だから、その値を修正するような出来事がおこれば、自信がでてくるわけだ。  自分の”発見”もしくは”再認識”。これが大事。    そこに至る理由は、さして重要ではない。  ただ、数パターン頭の中で考えてみたけど、勇気に該当するのが私多く出るのも認識。 結構わかりやすい感情だからかな?  ちなみに、それ以外のパターンだと。  …………  っていうか、感情を先に考えて当てはめると、なんとかいくぞ。  曖昧的じゃなくて、強い感情である事は必要みたいだけど。  例:(キッカケ→終了まで)  怒り:  ……自分も変われるかもしれないと思い始める。  そんな時、綾は昔自分をいじめていた人間が別の生徒をいじめているのを目撃する。  彼女達は綾がみているのを知ると、あたらしい奴いるから、飽きるまではいじめないみたいな事を言う。他人をまるで物のようにしか考えていない彼女達に怒りが爆発し、綾は初めて彼女達に立ち向かっていく。  結果は、勝てないまでも彼女達を追い返す事ができ、自分でもやればできると気付いた綾は自信を取り戻す。  悲しみ:  ……自分も変われるかもしれないと思い始める。  そんな時、いじめられていた時もただ一人仲良くしてくれていた友人(現在病気で入院中)が死んでしまう。悲しみに沈むが、最後まで綾が一人になる事を心配していた友人がこのままでは安心して天国にいけないと、ある日、いつも押しつけられていた図書当番をもうやらないとはっきり言う。悪態をつかれるが最後まで態度を変えない綾が勝ち、押しつけられる事はなくなる。彼女は友人に心の中でもう大丈夫だと語りかける。  こんな感じ。 >気持ちの持ち方で変われる事に気付いた主人公が、勇気を出して自分の願いを実行し、それをきっかけにして違う自分に少しなる。  これを直してみよう。  気持ちの持ち方で変われる事に気付いた主人公が、あるキッカケで新たな自分に気付き、自信を得る話。  これなら大丈夫だろう。  念のために、つっこまれる場所を考えてみる。  キッカケ。これ自体は何でもいいはず。条件はそれによって自分自身に”発見”もしくは”再認識”がおこる事。  新たな自分。  これは結果に相当している。これ自体にも、問題はないと思う。  後は、こういう発見や再認識以外で、自信がついたりする事があるかどうかだが。  最初に書いた、自信を失った原因が消え去る以外はとりあえずなさそうだから、今のところはよしとします。  ではキッカケ以降をもう一度考えます。  一応、いろいろな感情で考えてみますが、今のところは勇気を出すがやっっぱり一番。 いつも自信が無くてまわりに流されていた少女が、初めて自分の意志を頑張ってみせる。こういうのがいいな。(まっまさか、これも無意識が操っているのか?)  ただ、それ以外にもっと面白そうなの思いつけばそっちにしますけど。  何か、ぱしっとはまるようなキッカケを見つけよう。  ちなみに、自分が変われるかもしれないと思う所までは、自信がなくなった原因以外はこのままでいこうと思います。(検討は重ねていって、良さそうなのみつかれば差し替えていきます) >名前  泉 沙夜(いずみ さや)  水見 由木(みずみ ゆき)  おとなしい感じを優先的に考えます。  思考の流れから見るに、私の中だと水の属性がそうみたい。  あと、夜とか暗かったり。  柚っていうのは、醜女って意味もあるらしいけど(辞書で単漢字引いたら)それが強いのなら、あまり相応しいとは言えないかもしれない。 >そもそも真剣で斬り合って命のやりとりを行う「戦場」に出ることを望んでいる(はずの)人間が、なんで竹刀で叩かれることぐらいを怖がっているわけ?  そうなんですよ。  もう、これは新木さんが正しいのね。っていうか、プロになりたいなんて言ってる人には、これはもう常識のはずなんです。  だからすでにプロである新木さんにとっては、この分室は客観的にとらえても、すっごいぬるーーーーいお風呂なんですよ。  でも、ここが熱くて入れない人もいるんです。  これは理解不能な存在として、いると思ってもらうしかない。  まあ、プロになりたいと公言してるのにここに書き込むのに勇気がいるとか思ってる人がいるなら、それはその人の方がおかしいんだと思うけど。  嫌な言い方するなら、子供なの。  覚悟もないのに口だけで夢を語ってるだけの。  …………  こんな事書くから、偉そうにとか思われるんだよなあ。  この話はここまでにしよう。  ここで偉そうに言うにはあまりに実力がないし。 >個人的パソ愚痴  シマンテックのインターネットセキュリティ。  ATORK13使ってると、シャットダウン(私のOSは2000)してる時にかならず初期化失敗エラーがでるの。  何故?  では。 -------------------------------------------------------------------------------- 羽矢野君が壊れたか No.4077 投稿日 2002年3月28日(木)21時55分 投稿者 新木 伸 >羽矢野君  思考開示するのは結構なんだけど、もうすこし要約して、意味があって読み手の興味深いものとなるようにするのを心がけること。  飛ばすぞ。  っーか、飛ばしてるが実際。  なに書いてあるのか、ぜんぜん、わかんない。 >>自信がない状態は、能力を表す数値が実際の能力よりも低く見積もられる事によっておこる。(ちょっと乱暴か?)  なりません。  自分の能力を正しく見極めていたとしても、やはり自信のない状態というのは成立します。  たとえば僕は、自分が音楽に詳しくないことを知っている。だから「音楽の話でひとつ」なんて話がきたら、速攻で言う。「自信がないです」と。  あと継続が力なんじゃないのね。  継続していたかどうかに関係なく、「どれだけやったか」が力なのね。  そういえば中国拳法って、法則がシンプルでいいよなぁ。試合をやって、勝者と敗者が決まる。なにが違ったのか? 答え=功夫の違い。  ここでは才能だとか素質だとか、そういうものは「些細な違い」として片づけられている。ああ、なんてシンプル。(^^; -------------------------------------------------------------------------------- プロ作家「志望」?「希望」? No.4078 投稿日 2002年3月28日(木)21時57分 投稿者 本家・鷹見一幸 「志望」とは  志(こころざし)を立てて望みに向かって努力することを言います。  この場合。志とは、時として命がけの状態を要求されるレベルの覚悟です。  幕末のお話に「勤皇の志士」なんてのが出てくるでしょ、あの「志士」の志です 「希望」とは  望みがかなえばいいなあ。と漠然と考えて、ほとんど努力しないでも、幸運が転がり込んでくることを望み、受け待ちしているような状態です。  そんなことはめったにないので「希にかなう(まれにかなう)望み」なので希望と言います。  宝くじのように、偶然とチャンスだけで作家になれる。  努力なんかしなくても、きっと世間の知らない上手い方法があって、サクサク作家になれる。  こんな風に思ってる人は大抵「作家希望」だったりする。 -------------------------------------------------------------------------------- No.4079 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- 量だって負けない。 No.4080 投稿日 2002年3月28日(木)22時42分 投稿者 羽矢野 >思考開示するのは結構なんだけど、もうすこし要約して、意味があって読み手の興味深いものとなるようにするのを心がけること。  了解。というか、そんな事まで言わせてしまってすいません。  思考して書いてて、混乱してくるといろんな所に飛んでしまう。  ちょっと詰まってますね。  反省。  次回から、てんぱってる状態の時はちゃんと書き直して投稿します。  それぐらいの能力はあるつもり。 >自分の能力を正しく見極めていたとしても、やはり自信のない状態というのは成立します。  自信がないというのは、自覚症状なんだよなあ。  新木さん例の克服とは、音楽の知識を得て音楽の話を書けると自分が思ったときに自信があるに変わる。  こいつはこれ以外に自信を得る手段はないな。  違いは何だ?  じゃあ、また思考を開始。 …………  プロセスは、今回もぐちゃぐちゃだし、特に頭でチャイムが鳴ってないので割愛。  初期状態  「才能・容姿・知識等、自分自身の事でそれを信じていない状態にある」  単純だけど、やっぱりこれだ。  能力が実際の数値どれだけとか、関係ないんだ。  好き嫌いとある意味一緒。  自分が信じてれば自信がある。  信じてなければ自信がない。  だから能力あっても自信がない奴もいれば、逆に能力無くても自信満々の奴もいる。  きっかけ  1.自信のない状態の原因を克服する。    能力に自信がないなら、自信があるになるまで能力を高める。  2.能力を客観的に証明する。(能力があっても自信がない場合)    能力が自信を持つに足るものであると、客観的事実で証明してやる。  3.自信のなさに至った根拠や原因を無効化する。    何かの原因で自信をなくしたような場合。その原因を取り除いてやれば自信は回復する。  終了状態  「自分に自信のない状態が解消されている事」  再定義完了。 -------------------------------------------------------------------------------- 報告&訂正 No.4081 投稿日 2002年3月28日(木)23時08分 投稿者 尚橋ひたち こんばんわ、本日2度目の尚橋ひたちです。 新木さん、早速のレス、嬉しい限りです。 と、言うわけで、報告のほう、させていただきますね。 >トータル枚数(原稿用紙換算) 実はパソコンの類を手に入れてからあまり時間が経っていないため、ほとんどが大学ノートに書かれているものでした。 で、一行にかかれている文字数などを数えて、近くにあったノート(200ページある分厚いもの)一冊分のみを換算してみたんですが、約500枚(正しくは498.225枚)っていう数がでました(汗) ですが、小説用に使っているノートはこれ一冊じゃないうえに、 先日、部屋を片付けた際に発見した古い小説用ノート(ルーズリーフ)を大量に処分してしまったので、おそらくは、その(約500の)10倍ぐらいは軽くあるんじゃないかと思ってます。 この数がお話を書いている人間として、多いのか少ないのかは謎ですが、自分的にはビックリです。そんなに書いてたのか・・・、と。 >過去の作品 夏に完成させたのは全部で2作です。 原稿用紙に換算すると20枚と26枚だったと思うんですが。 この2作はプロットをたてて、ノートに書いて、パソコンに打ち込むという作業の全行程をそれぞれ2週間ぐらいで終えました。 新木さんの要望ではより新しい作品を投稿して欲しいとのことなんですが、この2作品、私的には、加筆修正したい部分があるんです。 ずっとしたいと思ってはいたんですが、そのまま受験に突入してしまい、ほったらかし状態だったりします。 ・・・そんな作品なのですが、それでも投稿した方がよいでしょうか? >シンデレラ この課題については後日提出させていただきますね。 現在、家族に隠れてネットをつないでいるもので・・・(汗) それでは、今回はこの辺で。 (追伸) 原稿用紙換算数が電卓の故障と、私の足し合わせのミスのおかげで間違っていました。なので、記事を一つ削除させていただいてます。 -------------------------------------------------------------------------------- なぜ「よみかく分室」に書き込みをするのは勇気がいるか? No.4082 投稿日 2002年3月29日(金)01時16分 投稿者 高山 >新木さん  ありがとうございます。よろしくお願いします。  ……と思ったら、さっそく「わからんぞおっ」って言われてるし。  とりあえず、私がなぜ「勇気がいる」と思ったのか、書いてみてもいいですか? >羽矢野さん >>竹刀だってあたれば少しは痛い。 >>ここに書き込めない人は、その壁ですでに悩んでるんです。きっと。 >新木さん >> そもそも真剣で斬り合って命のやりとりを行う「戦場」に出ることを望んでいる(はずの)人間が、なんで竹刀で叩かれることぐらいを怖がっているわけ? >> 変だろ、それ?  羽矢野さんや新木さんの言われることは最もだと思います。  でも、まってください。  そういった事より、もっと根本的な事と言いますか……  まず、ここにいらっしゃる方々が「言葉」というものに対してどれだけ真剣かということが分かるから、「気楽な」気持ちで書き込む訳にはいかないな、というのがあります。  ヘタな事は書けないぞと。  それから、この掲示板が誰もが出入り自由なネット上にあるという事ですね。  特にこの「よみかく分室」には、ROMだけしているという人が物凄く多そうですし。  その人たち全員が、とは言いませんけど、やはり「文章を書く」という事に興味のある人か、それ関係の仕事に就いてらっしゃる方だと思いますから。  不特定多数の厳しい目があるという意味でも、やはりここに書き込みをするのは勇気がいります。  ええと、例えて言うなら  「学校の全校集会で舞台に上がってマイクで発言するのと似たような心境」  ……かな?  羽矢野さんの言われたような理由で参加を躊躇ってる人も、いると思います。  「望んでいる」のと「実際にやる」のとでは大きく違う、ということですよね。  どうしたって「覚悟の違い」みたいなものはあると思いますから。  ああ、そうか。  「戦場」が日常と化している凄腕の戦士さん達に、「戦場」には出てみたいけど、そんなのは怖いかも……なんて言ってる新兵さんの気持ちは分からない。  ……それはそうですねー。  しかもこの場合、それ以前の「訓練」に出るのが怖いと言っている状態になるの、かな?  確かに新木さんには分からないでしょう。理解不能で当たり前だと思います。  ただもう一つ、  先程も言ったように、ここがネット上にある教室だという事が、あると思うんです。  ここでやっている事っていうのは、公開授業みたいなものじゃないですか。  しかも参加している側からみれば、どんな人達が授業を見学しているか分からない……  例えばここが、もっと閉じた空間で開かれている教室だったとしたら、どうでしょう?  もっとずっと参加者は多くなるんじゃないかと思うんですよね。  誰でも参加できるかわりに、誰に見られているか分からないっていう不安は、結構大きいんじゃないかと思います。  うーーーん、何かこう、もっといい例えはないものか……  そうだ、これなんかどうでしょう?  「よみかく分室」に参加するということは、  「ライトの当たった大劇場の舞台の上で、素人の人達が芝居の稽古をする」  のに、似ている……  (あれ? 余計に分かり難いかな?)  光の当たった舞台の上からは、真っ暗な客席の様子なんか分かりません。どんなお客様がいるのかも。  でも確実に、誰かがいるという事は分かるんですよ。  見えないんだから気にしなきゃいいじゃないかと思うかも知れませんが、心理的に中々そういう訳にはいかないじゃないですか。  これが普通の稽古場だったら、別にいいんです。  そこで自分がどんなに「へっぽこ」だろうが「たわけ」だろうが。  でも、それを人様に見られていたらと思うと……やりずらいものは、ありますよね。  しかも見えない観客の中には、同じように役者を目指している人達や、舞台関係者が沢山潜んでいたとします。  そんなところで素人の人が稽古をするのは、かなりの勇気がいるとは思いませんか?  そんなの全然気にしないって人も、中にはいると思いますが。  なーんて、  こんな感じで私は分析してみました。  あくまで私がこう思っただけです。  他の人はどうなんでしょう? それは、分かりませんけどね。 >唯野さん  課題部屋にあった、「サムライ・レンズマン800字あらすじ」読ませてもらいました。  ……これ、話の本文を読んでいない者としましては、訳が分からなかったです。ごめんなさい。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4083 投稿日 2002年3月29日(金)12時33分 投稿者 新木 伸 >尚橋さん  いままで書いた小説の総量。  都合5000枚ってところですか。  ずいぶんと少ないですね。  これ人によっては、1年で書いてる量ですよ。  単行本一冊=350〜500枚ですから。しかもプロの場合は、ちゃんと完結させていて、しかも商業レベルのものです。  作品っていうのはいちど書き上げてしまったら、もう加筆修正程度じゃ、たいしてかわらんです。いったんすべて捨てて、頭からもういちど書き直すというのなら別ですが。  作品アップは、なんなら「課題部屋」のほうに暫定という形でもいいですが。  この分室の主体は「よみかく」のほうにあるので、そちらに上げるのが筋なんですけど。 >高山さん  言葉のあやだと思うのだけど、ここは「教室」なんかじゃないですよ。  「分室説明」を見るように。  参加者が修練する場として、ここを提供しています。あと若干のお手伝いも。  たまに教えることはあっても、いつでも教えているわけじゃありません。  ここを大勢に見られている舞台の上にたとえるのは、おもしろいですね。  ROM出身者ならではの意見かと。(つい最近までは、自分も舞台を見ていたひとりだったわけですね) >>しかも見えない観客の中には、同じように役者を目指している人達や、舞台関係者が沢山潜んでいたとします。  しかしここのところが、わからない。  なにか問題あるのでしょうか?  プロになって自分の作品を世に出すという行為は、どこかクローズドの閉じた場所で行われることなんですか?  プロになって出した本というのは、同じように作家を目指している人やら、業界関係者やらにも読まれるわけですよね。もちろん。当然。  おんなじようなもんじゃないですか。  ところで……。  そのことに対する「覚悟」っていうのは、いつするもの?  素人から、覚悟の据わった玄人に、いつなるのかってことなんですが。  なにかそのうち、小説の修行を積んでいるうちに、あるときふいに覚悟が身に付くものなんでしょうか。  覚悟って、自然と備わるもの?  それとも、自分でするもの? -------------------------------------------------------------------------------- シンデレラ No.4084 投稿日 2002年3月29日(金)17時18分 投稿者 尚橋ひたち こんにちわ、尚橋ひたちです。 >新木さん 昨日の2度目の記事を書き終わってから、自分のいままで書いた枚数の少なさに気付きました(汗) 新木さんの指摘どおりというか、1年でも書こうと思えばかけるんですよね、この程度の枚数って(苦) 自分の認識の甘さというか、このままじゃダメだなぁと実感しました。 精進しないと・・・。 >投稿 先ほど、よみかくの方にさせていただきました。 一作しか投稿していないのですが、もう一作の方はそれこそ全部書き直したい勢いなので、投稿するのはやめました。 今回投稿させていただいた作品も問題点が山ほどあると思うのですが、いろいろと指摘していただけると嬉しいです。 >シンデレラ とりあえず、思いついたものを書こうと思います。 ちなみに書き方も過去ログのマネをして書いてみました。 尚橋1(レベル1、3月25〜3月31日、1/7、今週0個、合計0個) お城についたシンデレラ。 しかし、その雰囲気のまれてしまったのか、シンデレラは王子をダンスに誘うどころか、ふるまわれた食事にすら手をつけようとしない。 そうこうしている間にも、まわりの女達は競って王子と親しくなろうと必死になっている。 シンデレラのことが心配になって様子を影で見ていた魔法使いは、シンデレラに尋ねる。 「一晩だけでも楽しんでもらおうとせっかく魔法をかけたんだ、お前も早く王子と踊っておいで。もたもたしていると他の女達にとられてしまうよ」 魔法使いにそういわれてもシンデレラは動こうとはせず、かわりに 「いいえ、わたしのような身分の低い娘では、王子様とはとてもつりあいません。だからこうやって、王子様をみているだけで十分なのです」と、答える。 それを聞いて、日ごろからシンデレラを不憫に思っていた魔法使いは、魔法でシンデレラと王子が親しくなれるようなきっかけを作ってやる。 尚橋2(レベル1、3月25〜3月31日、2/7、今週0個、合計0個) お城についたシンデレラ。 しかし、お城に来たことが継母に見つかってしまい、お城から追い出されてしまう。 城門の前で一人たたずむシンデレラに、近衛兵が心配そうに声をかける。 「お嬢さん、せめて城の明かりが届くところまで近づいてはどうですか?」 しかしシンデレラは首を振って答える。 「お気持ちは嬉しいですが、私は大丈夫です。ここには月の明かりもありますし、虫やミミズクたちの奏でる音楽もあります。私にとってこれほど素敵な舞踏会はありません。・・・ただ、一緒に踊ってくださる方がいないのが残念ですが・・・」 しかしそこへ、欲深い女達にうんざりして息抜きに散歩をしていた王子が通りかかる。美しいシンデレラに一目ぼれをして、めでたしめでたし。 尚橋3(レベル1、3月25〜3月31日、3/7、今週0個、合計0個) お城についたシンデレラ。 しかしついたとたん、慣れないハイヒールを履いていたためにかかとを折ってしまう。 その様子を見ていた城の者が、豪華な装飾がほどこされた高価そうな靴をいくつも持ってやってくる。 「お好きなものをおとりください」 「ごめんなさい、こんな高価なものはいただけません。ですが、このままの格好でいるのも、王子様や他の招かれている方々にも無作法だと思います。もしもよろしければ、あちらのガラスの靴を、舞踏会の間だけでいいので貸して下さると嬉しいのですが・・・」とシンデレラは申し出る。 実はシンデレラが貸して欲しいといったガラスの靴は数年前に亡くなった后(王子の母)に合わせてつくられたもので、今まで誰一人としてはけた者がいないという、靴だった。 シンデレラと白のもののやりとりを見ていた王子は、シンデレラにガラスの靴をはくのを試させる。シンデレラはガラスの靴を見事はき、そんなシンデレラに興味を持った王子に見初められてハッピーエンドとなる。 (ちなみに、このお話はこのあと12時になったあとに魔法がとけて他のものが全て消えてしまったにもかかわらず、ガラスの靴だけはなぜか残っていたというエピソードにもつながるかと・・・) 尚橋4(レベル1、3月25〜3月31日、4/7、今週0個、合計0個) お城についたシンデレラ。 しばらくは舞踏会を楽しんでいたが、外にいるネズミ(魔法で馬に変えられている)のことが心配になる。 外はきっと寒いに違いない、自分が舞踏会に来たせいでネズミたちが風邪をひいてはいけない・・・とシンデレラは思い、無謀にも王子の前に飛び出す。 身に付けていたありとあらゆる貴金属をはずすと、王子の前に突き出して頼む。 「この宝石と大きなシーツを交換してくれませんか。立派なものでなくてかまいません。どんなにぼろくても、汚れていてもいいので、どうか・・・」 必死になって宝石とシーツを交換したがるシンデレラを不思議に思って王子は尋ねる。 「シーツぐらい、宝石などと交換しなくても差し上げますよ。しかしお嬢さん。シーツなど手に入れてどうされるのですか?」 シンデレラは正直に外にいる馬が寒そうなので、かけてやりたいのだと話す。そんなこころ優しいシンデレラにひかれ、王子はシンデレラを気に入る。 ・・・とりあえず、今回はこの辺で。 それでは。 -------------------------------------------------------------------------------- シンデレラ10個 No.4085 投稿日 2002年3月29日(金)20時04分 投稿者 文月  >放棄した長篇の数と枚数  えーと、6個です。枚数については手元に無い物が多いので正確ではない物もありますが、120枚、90枚、110枚、80枚、76枚、124枚です。統て300枚での完結を目標に書き、一から書き直す作業を3回から4回は繰り返しています  >書き上げた長篇 高校三年の頃ですから五年前になります。原稿は現在手元にありません実家の押し入れを捜せば出てくると思いますが手書きですので掲載は無理かと……  >シンデレラ10個 文月1  ・ 魔女の助けを借りて舞踏会に参加したシンデレラ ・ 舞踏会が中盤にさしかかったころ早々と帰ろうとするシンデレラ ・ それを見て王子が声をかける ・ 「これから宝石の抽選会が有るのですがそれに参加しないで帰るのですか」と王子 ・ 「私は舞踏会に参加できただけで満足ですから」と答えて帰ろうとするシンデレラ ・ 「お帰りになる前にせめて私と一曲踊っていただけませんか」シンデレラの無欲さに引かれて踊りを申し込む王子 文月2 ・ 魔女の助けを借りて南瓜の馬車に乗って家を出たシンデレラ ・ お城へ向かう途中、立往生してる馬車を見つけるシンデレラ ・ 「どうしたんですか」と声をかけるシンデレラ ・ 「車輪が溝にはまって動かなくなってしまったのです。早く行かないと舞踏会が始まってしまうのに」と困った顔の男 ・ 「よろしければ私の馬車を使って下さい。私は歩ってお城に行きますから」とシンデレラ。シンデレラの馬車は元が南瓜のため一人乗り用 ・ 「いいのですか、王子様と踊れるのは早く会場に着いた1人だけですよ」と男 ・ 「かまいません、ここから歩いたとしても舞踏会には途中から参加できますから私は舞踏会に参加するだけで満足ですから」とシンデレラ ・ 「そうですか、ではお言葉に甘えさせていただきます」男は南瓜の馬車に乗って城へ向かう ・ 舞踏会が始まってだいぶたってからお城に着いたシンデレラ ・ 「やあ、ずいぶん遅い到着ですね、他の人はみんなパートナーが決まってしまったのでよろしければ私と踊っていただけませんか」とシンデレラに声をかける王子。実はシンデレラが馬車を貸した男は大臣の一人で大臣が王子にシンデレラと踊るように口添えした。 文月3 ・ 魔女の助けを借りて舞踏会に参加したシンデレラ ・ 舞踏会では一曲踊るごとに身に付けているアクセサリーを交換する決まりが有った。強欲な女たちはなるべく身なりのよい男と踊りたがりなんのアクセサリーも身に付けていない男には見向きもしない。 ・ 「あの、よろしければ私と踊っていただけませんか」なんのアクセサリーも身に付けていない男に声をかけるシンデレラ、実は王子 文月4 ・ 魔女の助けを借りて舞踏会に参加したシンデレラ ・ 「この猫を捕まえた者には首に付いている宝石をあげよう」舞踏会の余興として首に宝石を付けた猫が放される ・ 会場の中央を走り回る猫、それを追いかけまわす女達 ・ 壁際に立ったままのシンデレラ ・ 「あなたは宝石が欲しく無いのですか」その様子をみて声をかける王子 ・ 「舞踏会に参加できただけで満足ですから」と答えるシンデレラ ・ シンデレラの無欲さにひかれてダンスを申し込む王子 文月5 ・ 魔女の助けを借りて舞踏会に参加したシンデレラ ・ 舞踏会に到着したのが百番目なのでプレゼントをもらえることになったシンデレラ ・ 十番目、五十番目、百番目、二百番目の順番にプレゼントを選んでいく ・ 前の二人が選んで残ったのは大きな袋に入っている大量の金貨と宝石もなにも付いて無いネックレス ・ ネックレスを選ぶシンデレラ ・ 「なぜ金貨を選ばなかったのだ」と王子 ・ 「私に大金は必要有りませんから」とシンデレラ ・ シンデレラの無欲さに引かれる王子 文月6 ・ 南瓜の馬車に乗ってお城までやって来たシンデレラ ・ 受付けでは舞踏会の参加賞として宝石の付いた高価な髪飾りを配っていた ・ 参加人数が予想より多かったのか髪飾りの数が足りなくなってしまう。口々に文句を言う女たち。 ・ 「変わりのブレスレットを準備するので少し待っていてください」と受付けの人 ・ 「参加賞はいりませんから会場に入れていただけませんか」と言い受付けを通してもらうシンデレラ ・ 「あなたはなぜネックレスもブレスレットも身に付けていないのですか」と声をかける王子。シンデレラ以外の参加者は全員参加賞のネックレスかブレスレットを身に付けていた。 ・ 「私は舞踏会に参加できただけで満足ですから」とシンデレラ ・ シンデレラの無欲さに引かれて踊りを申し込む王子 文月7 ・ 南瓜の馬車に乗ってお城までやって来たシンデレラ ・ 初めは食事会です、豪華な料理が次々に出され最後にデザートのケーキが出てきました。 ・ 「余興として幸せになれる魔法をかけた指輪を生地の中に入れてケーキを焼きました。さがしてみて下さい」とコック ・ 偶然にも指輪はシンデレラのケーキから出てきました。周りから羨ましがられるシンデレラ。 ・ 食事会も終わり舞踏会が始まります。 ・ 「さきほど指輪を見つけた方ですよね、よろしければ指輪を見せていただけませんか」と王子が話しかけてきた。 ・ 「その指輪でしたら隣に座っていた人にあげました」とシンデレラ ・ 「あの指輪を持っていると幸せに成れるのに、あげてしまったのですか」と王子 ・ 「ええ、私は舞踏会に参加できただけで十分に幸せですから」とシンデレラ ・ シンデレラの無欲さに引かれて踊りを申し込む王子 文月8 ・ 魔女の助けを借りて舞踏会に参加したシンデレラ ・ お酒を飲んで酔ってしまったシンデレラは酔いを醒ますためにバルコニーに出た ・ 「あーー!! 」バルコニーに突然あらわれた猿にネックレスを奪われ悲鳴を上げてしまうシンデレラ ・ 「どうかしましたか」悲鳴を聞き付けてやってきた王子 ・ 「猿にネックレスを取られてしまったんです」とシンデレラ ・ 「すみません、その猿の飼主わたしです。実はこの下の庭で猿を飼ってまして、その中に光り物が好きな猿がいて時々悪さをするんです。すぐに捜させますから」と王子 ・ しばらくしてネックレスは見つかったものの引きちぎられボロボロになっていた。 ・ 「すいません。弁償します」と王子 ・ 「いえ気になさらないでください」とシンデレラ ・ 「いえそれではこちらの気持がおさまりません。どうかこれを受けとってください」大きな袋に入った大量の金貨を差し出す王子、あきらかにシンデレラのネックレスより数倍の価値がある。 ・ 「今日は王子様が開いてくれた舞踏会に参加させていただき楽しい時間をすごさせていただきました。ネックレスはそのお代ということで」とシンデレラ ・ 「ではせめて私と踊っていただけませんか」と王子 文月9 ・ 魔女の助けを借りて舞踏会に参加したシンデレラ ・ 参加費を払い会場に入るシンデレラ ・ 舞踏会は始まりますが恒例となっている宝石のつかみどり大会はいっこうに始まりません ・ 宝石のつかみどりで参加費の元を取ろうと考えていた参加者から「金かえせ」などの文句が出始めます。 ・ 「今回は宝石のつかみどり大会は開催しません。そのぶんの費用は恵まれない子供に寄付します」と王子 ・ 子供達への寄付ということで参加者は渋々納得したが損をしたとの思いが強いのかみんな恐い顔 ・ そんな中一人笑顔のシンデレラ ・ 「みんな険しい表情をしているのになぜ彼方は一人笑っているのですか」とシンデレラに声をかける王子 ・ 「私は舞踏会に参加できただけで満足です。」とシンデレラ ・ その無欲さに引かれて踊りを申し込む王子 文月10 ・ 魔女の助けを借りて舞踏会に参加したシンデレラ ・ なれない舞踏会の雰囲気に圧倒されて壁際に立ったままのシンデレラ ・ 「こんなところで何してんだい、さっさと身なりのいい人に踊りを申し込んで玉の輿を狙わんかい」と会場に現れた魔女 ・ 「私は舞踏会に参加できただけで満足です。玉の輿なんて考えたこともありません」とシンデレラ ・ 「本当にまったく欲の無い娘だね」とぼやきながら立ち去る魔女 ・ 「よろしければ、私と踊っていただけませんか」とシンデレラに踊りを申し込む王子。実は魔女は王子の家庭教師で魔女がシンデレラの欲の無さを王子に話した。 -------------------------------------------------------------------------------- 突っ込みというか No.4086 投稿日 2002年3月29日(金)20時13分 投稿者 とんびの羽根  尚橋さん、はじめまして、突っ込み要員のとんびです。  尚橋さんのシンデレラはひさしぶりに、読まないでもボツですね。分室の説明をもう一度読んでみましょう。 -------------------------------------------------------------------------------- >文月さん(シンデレラ) No.4087 投稿日 2002年3月29日(金)20時29分 投稿者 とんびの羽根  書き込んだら文月さんのがはさまっていて、ちょっと焦ってしまいました。  はじめまして、最初のほうをちらっとみたところ、起承転結などはできてるようなので一安心。でもあとになるとどんどん長くなって読めたものではなくなっていきます。  これはプロットです。設計図なんですから、あまりディテールを書き込んではいけません。まだ壁をどこにいれるかもわからない状態の設計図に家具を配置するようなもんです。1、3、4くらいの長さになるようにおねがいします。あとセリフだらけの長いのは書き直し命令がでるんじゃないかな。 -------------------------------------------------------------------------------- スーツって高え! No.4088 投稿日 2002年3月29日(金)22時22分 投稿者 魚住雅則 まずはレスから。 >結の落とし所 無意識に隠そう、ごまかそうとした所ほど確実に指摘されるので、「ああ、読んだ人にはミエミエなんだなあ」と改めて実感。 どうも無意識に負けすぎなんで、この機会に思考を整理します。 起・騙されていたことを知った早苗が怒る 承・怒りに任せて帰ろうとしたところを動揺した夏穂に引き止められる 転・手を振りほどくと異常に痛がる夏穂。(素手で雪ダルマを作っていたので凍傷になりかけ)その手袋を剥ぐと手が真っ赤で、彼女なりに真剣だったことを知る 結・少なくとも自分をからかっていたわけではないと解り、夏穂を許す もとはリテイク3の時に上のことをやろうとしていたんですが、明らかに転がおかしかったのでやめました。 (手が凍傷になりかけたのは早苗を驚かす為に頑張ったのであって、一生懸命勧誘しようとしたことには関係ない) で、その名残からテンパった挙句の手袋話がくっつきました。 (どうも思いついたことがボツであっても、どうにかしてそれを残そうとする癖があるらしい。ということに今ごろ気づく) 「騙されていたことに怒る早苗」の一案がボツになったので、その路線が思考から完全に消える。 他にも早苗が許す気になるエピソードはないか、とは考えなかった。 そして残った「早苗が怒ったと勘違いする」路線で行かなきゃと思い込んだ。 違和感はあってもそのまま。 ここで必要なのは、読者に「ああ、これなら早苗も許す気になるか」と思わせることなので、「激しく動揺する夏穂」でいきます。その分、動揺っぷりにこだわります。 >ブギーポップのあらすじ ぬうぅ、出来ません。 特に回想と後日談の第四話、「君と星空を」がどうにもならない。 >かねやんさん 夏穂は「かほ」と読みます。相方の早苗が「さなえ」で三音なので、二音の名前をつけました。 >弟切さん お誘いありがとうございます。 メールの方は多分使えると思うのですが、今の所、神奈川でどういう状態になるか全く把握できないので、向こうから使用確認できた時にメールさせてもらいますね。 とりあえずオフ会の話題は杉井さんのHPにて。 >雑談 モンスターズ・インクを観てきました。 畜生! 本当に面白いなあ、もう! また観たいなあこの野郎! とビミョウに嫉妬しながらあらすじを書き出し。 では16分割へ。 -------------------------------------------------------------------------------- 仕事は楽しいかね? No.4089 投稿日 2002年3月29日(金)22時26分 投稿者 かねやん  きこ書房、デイル・ドーデン著、野津智子訳。1300円。  書店でこのタイトルをみつけたとき、ドキッとした。とてもシンプルな問いだけど、それにぱっと答えられない自分を感じた。  それで衝動的に買ってしまったんですが。いやあ、いい本だ。  考えるということを、柔らかくしてくれる本だと思います。自分が考えるってことを如何に狭めてしまっているのかを教えてくれました。  アイデアに行き詰まりを感じたとき、自分が何をしているのかわからなくなってきたとき、気が向いたら読んでみるといいかと思います。ふっと力が抜けますから。 「きみが『試す』ことの喜びを見出してくれるといいな」  この本で一番感銘を受けた言葉です。  ここに参加されるかたも、その喜びを見出してくれたらいいな。 -------------------------------------------------------------------------------- ん? 全然違うかな。 No.4090 投稿日 2002年3月29日(金)22時27分 投稿者 魚住雅則 >ここで必要なのは、読者に「ああ、これなら早苗も許す気になるか」と思わせることなので これだとただの「読者も納得」で、面白ポイントでないですね。 夏穂の動揺で「ああっ! もう許してあげようよっ! 頼むよっ!」と思わせるのを目標にします。 -------------------------------------------------------------------------------- 雨降って眺める前に桜散る。(花見したい) No.4091 投稿日 2002年3月29日(金)22時29分 投稿者 羽矢野 ●高山さん  あれは別に高山さんがそうだと言ってるものではないですからね。  一応。  >ここでやっている事っていうのは、公開授業みたいなものじゃないですか。  だから勇気がいる???  別にいいじゃん。  たとえコイツこんな事もわかんないの?  ってROMしてる人全員に思われたって。  痛い奴ってモニタの向こうで笑われたって。  目的は”自分”のレベル向上なんだから。  他人からどう評価されようが関係ないじゃん。しかも、全然知らない人に。  例えば、リアル世界の知り合いが何人も見ていて、参加したら合うたびに笑われるとかなら、わかる。でも、そういうわけでもないんでしょ?  私はROMしてる人が誰なのか一人も知らないし、向こうも羽矢野という人間をこの分室とよみかくの中でしか知らないはず。  そんな人にどう思われるかまで考えて一体何ができるのだ?  実際に手を動かして技術を身につけるのに、何の関係もない事ではないかな。  私参加する事に決めたとき、全くこんな事考えませんでした。  というか、思いつきもしませんでした。  だから、この考えは全然わかんないです。  私の方が特殊なのか? ●課題  では、いつものようにいきましょう。 ○定義  初期状態  「才能・容姿・知識等、自分自身の事でそれを信じていない状態にある」  これは能力の数値は関係なく、自分が信じてれば自信がある、信じていなければ自信がない。   きっかけ  1.自信のない状態の原因を克服する。    能力に自信がないなら、自信があるになるまで能力を高める。  2.能力を客観的に証明する。(能力があって自信がない場合)    能力が自信を持つに足るものであると、客観的事実で証明してやる。  3.自信のなさに至った根拠や原因を無効化する。    何かの原因で自信をなくしたような場合。その原因を取り除いてやれば自信は回復する。  終了状態  「自分に自信のない状態が解消されている事」  昨日考えたこの定義に基づき、再びあらすじを考えてみます。 ○ちなみに、名前の候補  泉 沙夜(いずみ さや)  水見 柚木(みずみ ゆき) あらすじ 「放課後、誰もいない図書室で本の整理をしていた泉沙夜は、一番奥の本棚の間に挟まった小さな古びた鏡を見つける。手に取り覗き込むと、そこに映ったのは”別の世界に住むもう一人の自分”の姿だった。最初は戸惑うが、自分に自信がなく友人のいなかった沙夜は、自分と同じ顔でありながら正反対の性格の彼女に惹かれいろいろな事を話す。  そしてすっかり打ち解けた頃、沙夜は誰にも言えなかった悩みをうち明ける。それは中学時代にされたいじめの経験だった。しかし向こうの自分も同じ経験をした事を語り、その時の傷を見せる。驚く沙夜。彼女の明るさはいじめを乗り越えた先にあったのだ。それを知った彼女は自分も乗り越える事ができるかもしれないと思い始める。  そんな時、沙夜はよく図書館に来ていた演劇部の先輩から、文化祭でやる劇が人数不足なので出てみないかと誘われる。沙夜はこれを引き受け、練習に参加する。  何度も失敗するが、向こうの自分の励ましと、何よりも変わりたいと願う自身の強い意志で練習に励み、とうとう本番の日がやってくる。  その頃には沙夜も人前で演じる事に自信がでてきており、きっとうまくいくと思っていた。しかし劇の始まる直前、沙夜は震えが止まらなくなってしまう。動きも堅く、セリフをしゃべろうにもうまく舌がまわらない。落ち着こうとしても頭がパニックで、どうしていいかわからない。向こうの自分が必死に励ましてもなおらなかった。  しかしそれに気付いた演劇部の仲間が、最初はみんなそうなるのだと、全員で励ましてくれる。もう自分は一人ではない。それに気付くと自然と震えはおさまった。  彼女は向こうの自分にもう大丈夫だと笑いかる。その笑みは今までの彼女とはどこか違っていた。  そして、開幕のベルが鳴る」  指摘がなかったら、あともういくつか考えて、次に4分割に入ります。 -------------------------------------------------------------------------------- 羽矢野さんへ No.4092 投稿日 2002年3月29日(金)23時14分 投稿者 魚住雅則 >羽矢野さん >あらすじ 気になる部分がありましたのでツッコミを。 「別の世界に住むもう一人の自分」が登場する意味が薄い、というかほとんど無いように思えました。 このあらすじは「自分に自信のなかった少女が自分に自信を持つようになる話」ですよね。 そして、この話の中で「もう一人の自分」が果たす役目は、 >それを知った彼女は自分も乗り越える事ができるかもしれないと思い始める とあらすじにあるように、自分が変わる為の行動(演劇)に参加しようと思う動機――沙夜の背中を押すことだと思うのですが、別に「自分によく似ているが性格が反対の先輩」でもいい気がします(それが面白いかどうかは別として)。 例えばですが、昔はいじめられていたがそれを乗り越えて今は演劇部の部長になった先輩とかなら演劇にも繋がります。 この筋では「不思議な鏡に出てくるもう一人の自分」がいなくてもきちんとした話が出来ます。むしろ色々な説明を必要とする割にストーリーに関わりが薄いのでマイナスのようにも思えます。 「不思議な鏡に出てくるもう一人の自分がきっかけとなって変わる」+「演劇(人前)に出ること、仲間がいることに気づくことで変わる」という筋なら、もう一人の自分の関わり方に工夫が必要だと思うのです。 あと、何か異なる要素をムリヤリにくっつけているような印象があるので、二つの内どちらかを消してしまうのも有効ではないでしょうか。 -------------------------------------------------------------------------------- 滝汗 No.4093 投稿日 2002年3月29日(金)23時28分 投稿者 尚橋ひたち こんばんわ、尚橋です。 >とんびの羽根さん はじめまして、尚橋ひたちといいます。 これからよろしくお願いしますね。 ・・・シンデレラ、とんびの羽根さんに指摘してもらって、自分のダメなところが分かりました(ついでに文月さんあての記事も参考にしてます) って、今さらなにいってるんだって感じなんですが(汗) 自分なりに納得できたので、またこりずに出直してきます。 そのときはバッサバッサと切ってやってくださいね。 それでは今回はこの辺で。ではでは。 -------------------------------------------------------------------------------- これで今日は寝ます No.4094 投稿日 2002年3月30日(土)00時34分 投稿者 羽矢野 ●魚住さん >別の世界に住むもう一人の自分」が登場する意味が薄い、というかほとんど無い  言われると、確かにそんな感じしますね。  説明として必要になる文章量ほど、話に貢献しない。  想像してみると、この話だと似た演劇部の先輩の方がわかりやすくて確かにいいや。  違う世界の自分を出す意味は、別の世界の自信溢れる自分と出会う事で、自分も変われるかもしれないという気持ちを起こさせる。  ようは、可能性の提示。  どんなに似ている他人が克服したとしても、自信のない人間が自分に重ねる事はしにくいと思います。  でも自分なら?  自分では越えられないと思っていた壁を、別の世界の自分が越えており、それだけしか違いがなかったとしたら?  私もできるかもしれない……  そう思うんじゃないでしょうか。  その説得力がもう一人の自分の一番の強みです。  この辺りを生かせるように、考えてみます。  うーーん、でもどうやろう?  今のところ、全然思いつかない(笑)  思考をしよう。  では。 -------------------------------------------------------------------------------- 覚悟とは No.4095 投稿日 2002年3月30日(土)00時38分 投稿者 高山 >新木さん >>ここは「教室」なんかじゃないですよ。  ああ、そうか。  ここは「教えてもらう場所」ではなく「盗み取る場所」でしたね。  教える立場の先生がいて、教わる立場の生徒がいる「教室」とは、ハッキリ意味合いが違います。  これは失言でした。すみません。 >>(つい最近までは、自分も舞台を見ていたひとりだったわけですね)  そうです(笑)  新木さんや、長くここに参加してらっしゃる方々には分からない感覚かもしれませんね。 >>なにか問題あるのでしょうか?  いえ、  何も問題はないと思います。むしろ、本気でプロになろうと思っているならば、積極的に前にでてきて然るべきかと。  ただ、いくら口では「プロになりたい」と言っている人でも、一度も舞台に上がったことのない人間に、じゃあ舞台を用意してやるから大勢の前で好きなように演技してみろ、と言ったところで、固まるだけだろうなぁ……と思っただけです。覚悟の足らない人間は。  ここらへん、役者と作家とでは大分違うと思いますから、例え話に出すのはマズイかもしれませんね。 >>ところで……。  ……おや、何だか試されているような気がするのは、気のせい?(笑)  ええと……  「そのことに対する覚悟」っていうのは、言い換えると  「自分の作品が、同じように作家を目指している人やら、業界関係者やらにも読まれるっていうことに対する覚悟」になりますよね。  もっと広義に短くして、  「自分の作品が、他人に読まれる覚悟」  うーん、  「自分の作品を、他人に読ませる覚悟」  かな。  この「覚悟」がいつ据わるかということですよね?  ………………  「自分がそう思った時」  「自分で、他人に読んでもらって楽しんでもらえるものを書けるようになろう! と思った時」  だと思います、けど。  自然に備わる類のものでは無いと思いますから。  ……あれ? 何が問題なんだろう?  例えが悪かったのかな??  ここで新木さんは、何を言わんとしているのか? 何が引っ掛かっているのか……?  経験が無い者にとっては、覚悟が足りないのは当たり前  なーんてこと、言うつもりは全然ないですよ?  初心者だろうが、経験者だろうが、たとえば文章の達人であろうが、「覚悟」は自分でするものだと思うし、自分でしかできるもんじゃないと思いますから。  他人に言い含められたってできないし、自然にできるものだったら、苦労がなくていいですよねぇ。  しかし、  言葉でいくら「覚悟があります」と言っていて、自分でもそう思い込んでいる人でも、本質的にそれがどういったものかということを分かっていない人は、いくらでもいると思います。  だから「訓練」にさえ出るのが怖いというのだろうし。  (う〜ん……何か話がズレた気が、しないでもない。見当違いの事を言っていたら申し訳ありません)  最後に、  答えやすいように最後の二行がある分、まだ新参者には優しいのかなぁと思いました。 >羽矢野さん >>別にいいじゃん。  から >>何の関係もない事ではないかな。  まで。  いや、まったくその通り。私もそう思います。  あれは私が「よみかく分室」に参加するのは怖いと思われるのはなぜか、という心理を私なりに考えてみただけですから。  私自身も、ここに書き込みするのは勇気がいりますと書きましたけどね。  だからまあ、こういう気持ちは分からんでもないかなっと。 >>私の方が特殊なのか?  私の方が特殊なのかもしれませんけど?(笑)  それから、新参者としては一応確認を。  羽矢野さんのあらすじとかに、つっこみを入れさせていただいていいものでしょうか?  お許しがいただければ、やらせてもらいたいと思います。 -------------------------------------------------------------------------------- 高山さん No.4096 投稿日 2002年3月30日(土)00時45分 投稿者 羽矢野 ●つっこみ  これは構いません  というか、ここはお互いにしあうのも経験値稼ぎです。  自分のことは気付きにくい  他人のことは気付きやすい。  ですから、もしも自分も出来てないとか考えて、後込みする必要はまったくないです。  キーワードは、心に棚ね。  ちなみに、私だけでなく、他の全員の人につっこみするのも同じです。 -------------------------------------------------------------------------------- >羽矢野さん No.4097 投稿日 2002年3月30日(土)03時01分 投稿者 魚住雅則 >どんなに似ている他人が克服したとしても、自信のない人間が自分に重ねる事はしにくいと思います。 ふむ。それはそうかも。ちょっと考えてみました。 で、これは違うんじゃないでしょうか。という考えになりました。 確かに上の意見は一理あると思います。 ですが、その条件に当てはまるのは、前のあらすじに出てきた「未来のわたし」の方です。 「未来のわたし」というのは「今のわたし」の延長上にあります。「今のわたし」の今後に「何か」があって変化した存在、あくまでも将来なり得る自分なわけです。これは可能性の示唆です。 それに対し、「異世界のわたし」というのは同じ時間軸に存在する別の存在――まさに羽矢野さんの言われている「限りなく似ている他人」そのものです。似た人生を歩んでいようと、別の魂を持つ、性格、人格の違う瓜二つの他人です。 *ただ、別の世界というのがパラレルワールドのように独立した異世界ではなくて、過去のある一点から分化したIf(もしも)の世界なら納得できます。 あの時こうしていれば変われたのだという過去の可能性から、今からでも変わろうとすれば変われるんじゃないか、という可能性を産みだすと思うからです。それに、変化をもたらした過去の出来事が現在の自分を変えるヒントにもなりますし。 異世界が現実世界とどう異なる世界なのかということが大事なだと思います。 羽矢野さんのあらすじにある異世界の自分に同じ傷があるということは、Ifの世界なのでしょうか。でも、たまたまいじめられた過去が一致しただけかもしれない。ここははっきりさせておくべきだと思います。 ここからは「違う世界の自分」がメインの話の場合関係ないので、ただの思考ゲームです。よければおつきあいを。 「似ている他人が克服しても自信のない人間は自分に重ねにくい」という前提を利用してみます。 パターン1 自分によく似た人間が自信を持っているのを見る。 ↓ たとえ外見や過去が似ていても、やっぱりわたしとは違うのだと考える。 パターン2 尊敬し、わたしもあんな風になれたらと思う人間がいる。でもとてもあんな風になれないわと諦めている。 ↓ そんな理想の彼女が驚くほど自分に似ている(似ていた)ことを知り驚く。 ↓ わたしもあんな風になれるかもと思いだす。 まず前提としてパターン2は結構説得力があると思うのです(全然説得力ねえよ、と言われたらそれまでですが)。 次に「似ている他人が克服しても、自信のない人間は自分に重ねにくい」。 この内、似ているという事実を外見と内面にわけます。顔と性格(過去含む)です。 次に「演劇部の先輩の場合」と「違う世界の自分」を当てはめてみます。 演劇部の先輩の場合、もともと他人なので、似ているのは別に外見でなくても構いません。顔は似ていないという設定にすることも出来ます。その代わり性格や過去が似ていることを強調すれば共通点はありますから。 「違う世界の自分」の場合は顔が変わると他人なので、内面のみの違いです。 まず演劇部の先輩の顔が瓜二つの場合、どうしてもパターン1になってしまうと思います。 先に似ていると感じてしまってから内面が違うことがわかると「ああ、似ていても別人なんだ」となりますし。僕が例えに出したのはあんまり良くないですね。お恥ずかしい。 しかし、顔が似ていない場合。 先に内面に対する尊敬や好意があります。その後で自分と同じような過去、境遇を克服していることがわかればパターン2となります。 たとえ話で言うと……うーん、うーん、何かあるかな。あ、そうだ。 あるところに格闘技のチャンピオンがいます。で、彼のファンに一人の子供がいましたが、ファンの子供はとても喧嘩が弱く、自分に自信がありません。しかし、それ故にチャンピオンが大好きです。 ある日チャンピオンと会うことが出来た子供が「僕はあなたみたいになりたい。でも僕みたいに弱っちい奴には無理だよね」と言うと、チャンピオンが笑って「実は私はずっといじめられっこでいつも泣かされていたんだよ」と返します。 「僕だって強くなれるかもしれない」ファンの子供は変わるきっかけをつかみました。 ベタベタですがパターン2の例でした。 もしチャンピオンの顔がファンの子供と瓜二つだとしたら(年齢の違いはともかく)、ちょっとややこしくなってしまいますね。パターン1と2が混ざってしまって。説得力ゼロではないですが、弱くなる。 「異世界の自分」というのはこれと同じです。顔が同じであるからまず自分と重ねる。しかし理想とする性格や自信を持っていることが解り、自分とは違う存在のように感じてしまう。 そうなると「顔が同じで、似た過去を克服した演劇部長」と同じ属性です。 このように、たとえ「自分」であっても、場合によっては説得力の点でも演劇部長と同じか、劣ることさえあります。 すみません、話が長くなりました。 危うく何の話だったか忘れそうになりました。 つまり、 >どんなに似ている他人が克服したとしても、自信のない人間が自分に重ねる事はしにくいと思います という意見に対して、見せ方を工夫すれば必ずしもそうとは限らない、という結論になりました。 今回、「違う世界の自分をきっかけにして変わる沙夜」が話のメインであるようなので、二人はどう違うのか、何が違うのか、世界そのものが違うのか、Ifの世界なのか、といったところを考えるとすっきりするのではないでしょうか。 ちょっとテンパってきてます。ヘンなこと書いてたらすみません。 -------------------------------------------------------------------------------- 今日はロボテック2002を見てきました No.4098 投稿日 2002年3月30日(土)04時06分 投稿者 新木 伸  ASIMOの中には、絶対に人が入っているに違いない。小さい人が。  今回はそれを自分の目で確かめに行ったわけですが、結局、確認できずに帰ってきました。  くそう。いつか暴いてやる。  そういや今日は土曜だったか。平日も休日も関係ないけど、社会人は時間を使える週末なわけね。  とりいそぎ、羽矢野君のレスのみ。 >羽矢野君  これ、いったいなんの話なのやら?  いじめのエピソードって、あとでどのように使われるわけ? いっぺん出てきて、それで終わりか? もう二度と出てこないの?  あと演劇部に出入りするようになって以降、鏡の向こうの自分がまるで影が薄い。話になんにも関与してこないじゃんか。これじゃいてもいなくても同じだ。  たわけ。  こんなんで先に進めるつもりか?  全ボツ。  これはポイしては、また新しいの考えなさい。  これだけ変だと、直すよりもう捨てたほうが早い。  いまやらなきゃいけないのは、鏡の向こうの自分と知り合ったことで主人公が変わることが出来た話だろうが。  これが短編蟻地獄であれば、「鏡はもう出さずに、演劇部の先輩パターン」とかに変更して直してゆくのもひとつの手だろうけど。積木遊戯ではお題が決まっているんだから、そっちに合わせるべきだよな。  あとそれから、鏡の向こうの自分が、昔受けた同じ傷を見せるっていうのは、これ、「鏡の向こうは1年後の自分」のパターンをやっていたときの残骸だから、気を付けるように。  「1年後の自分は明るかった」と、「○年前の時点まではこちらと同じだった向こうの自分は、いまでは明るくなっている」とは、これ、どこの時間を基準にしているかが違うだけで、おなじことを言っているにすぎない。  次はそれはやらずに、いってみよう。 -------------------------------------------------------------------------------- >羽矢野さん(#4094)積み木遊戯:鏡の世界 No.4099 投稿日 2002年3月30日(土)08時37分 投稿者 とんびの羽根 >> どんなに似ている他人が克服したとしても、自信のない人間が自分に重ねる事はしにくいと思います。 >> でも自分なら? >> 自分では越えられないと思っていた壁を、別の世界の自分が越えており、それだけしか違いがなかったとしたら? >> 私もできるかもしれない…… >> そう思うんじゃないでしょうか。  別の世界の自分がオリジナルで、この世界の自分がコピーなのでは、と思えるのですが。  「別の世界の自分が超えているから、この世界の自分もできる。」とすると、別の世界の自分はどうやって超えたんですか?「さらに別の世界の自分が超えているのを見たから」でないと、論理的におかしい。  「別の世界の自分」と「この世界の自分」の違いがないはずなのに、片一方は自力で解決したけれど、もう一方はそれをまねしただけで自力ではないんです。  むしろ、別の世界の自分が失敗しているのをみて、自分は失敗しまいとするほうがわたしとしては納得できます。(単なる例ですが)  鏡の世界については、その存在意義のアイディアだしをする必要があるように思います。(鏡は成功、鏡は迷ってる、鏡では失敗、鏡では邪魔がはいった、というように条件をいろいろと変えてみて、どれがふさわしいか検討するべきでなないのでしょうか) >ASIMO  ASIMOくんのTVコマーシャル(動作がのろくてケーブルカーに乗り損なう)とかみてると、制作サイドがすでに夢の機械では無く、等身大でもうちょっと頑張れと励ましたくなるような存在としてとらえて、視聴者に提示してるのがわかります。それを見て笑ってしまう自分がいて、そのときのわたしの感情って実在の生きものに対する反応とほとんど区別つきません。  ロボット乗り込みのF1とか開催されるときがくるかもしれない。ロボット運転による自由走行の前段階として技術蓄積する必要がありますから可能性はありますよね(多分)、 レース中はコースと出場車が固定だから実験には持ってこい。  おりてきたロボットが「クライスラーの野郎が前を邪魔しやがって」とか感想のべたりして。(妄想中)   -------------------------------------------------------------------------------- No.4100 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- いや、それは覚悟ができてないってことでは(^^;; No.4101 投稿日 2002年3月30日(土)10時42分 投稿者 かねやん >高山さん >>言葉でいくら「覚悟があります」と言っていて、自分でもそう思い込んでいる人でも、本質的にそれがどういったものかということを分かっていない人は、いくらでもいると思います。  覚悟ができていると、覚悟ができていると思い込んでいるとでは全然違いますよね。  この思い込みってのはいろんなところで邪魔になってくるようで、例えば自分では説明ができてると思い込んでいる場合もありますし、一番いいものを選択したって思い込んでしまう場合もあります。  よく新木さんが、「自分がへたれだってことに気づいた?」って言いますけど、 そういった思い込み、実は自分の中でしか成り立っていないもの、を壊してもらうってところからはじめるといいかもしれませんね。自分が何をできないかを知るってことは、何ができるようになればいいかを知ることと、ほぼ等しい意味合いを持ってきますから。 -------------------------------------------------------------------------------- >羽矢野さん No.4102 投稿日 2002年3月30日(土)11時59分 投稿者 かねやん  鏡の設定に関してはいろいろ書いてあるようなので、他のところについて書いてみたいと思います。 >>手に取り覗き込むと、そこに映ったのは”別の世界に住むもう一人の自分”の姿だった。最初は戸惑うが、自分に自信がなく友人のいなかった沙夜は、自分と同じ顔でありながら正反対の性格の彼女に惹かれいろいろな事を話す。 ・別の世界の自分を見たとき、戸惑うだけで済むだろうか。 ・文章的に、自分に自信がなく友人がいないので自分と正反対の性格に惹かれる、と書いてあるようにみえるが、それはおかしくないだろうか。 ・自分と正反対の性格に惹かれる→いろいろなことを話すようになる、となるものだろうか。 >>そしてすっかり打ち解けた頃、沙夜は誰にも言えなかった悩みをうち明ける。 ・すっかり打ち解けるってのは簡単にはならないが、どのようにして打ち解けたのだろうか。 >>そんな時、沙夜はよく図書館に来ていた演劇部の先輩から、文化祭でやる劇が人数不足なので出てみないかと誘われる。 ・この部分、唐突過ぎないだろうか。顔をよく見るからというだけで誘うだろうか。演劇部の先輩が沙夜のことを気に留めるきっかけになるようなことがあったとしたら、それを書くべきではないだろうか。 >>沙夜はこれを引き受け、練習に参加する。 ・いくら自分を変えよう、何かを乗り越えようと思ったとしても、いきなり劇に出ることを引き受けてしまえるくらいになるだろうか。ここに一度超える壁みたいなものは無いのだろうか。 >>しかしそれに気付いた演劇部の仲間が、最初はみんなそうなるのだと、全員で励ましてくれる。もう自分は一人ではない。それに気付くと自然と震えはおさまった。 >>彼女は向こうの自分にもう大丈夫だと笑いかる。その笑みは今までの彼女とはどこか違っていた。 ・自分に自信が無いことが解消されるのではなく、自分が一人であるという思いが解消されることになっているし、もう一人の自分が浮かべる笑みも、一人じゃ無くなったことを祝福している笑みになっている。これは、自信が無い状態が解消されている事になるのだろうか。  ざっと疑問に思ったところを書き出してみました。  全体的には、なんかよくわからない話に見えます。 -------------------------------------------------------------------------------- 続 No.4103 投稿日 2002年3月30日(土)13時02分 投稿者 尚橋ひたち こんにちわ、尚橋ひたちです。 さらにシンデレラを書きたいと思います。 尚橋5 ・お城についたシンデレラ ・招待客は貴族などの男性もいて、女達は皆、競って金持ちと親しくなろうと手当たり次第にダンスをしている(フォークダンスのように輪になって) ・踊っている男女の数が同数のため、一人取り残されるシンデレラ。自分も躍りたいという気持ちもあるが、自分が入れば誰かが余ってしまうので、それを考えると輪の中に入れない。 ・すると突然男から「あなたは踊らないんですか? よろしかったら私と踊りませんか」と声をかけられる。 ・シンデレラに声をかけたのは王子。王子と踊れる絶好のチャンスだったが、女達が一番踊りたがっているのが王子なのを知っていたので、自分が王子と踊れば他の女達が踊れなくなると思い、「私は踊れないんです。私にかまわずどうぞあちらで踊ってください」と嘘をついて断るシンデレラ。 ・シンデレラの嘘を直感で見破り、「私が教えてあげましょう」とシンデレラを踊りに誘う王子。 尚橋6 ・お城についたシンデレラ。 ・城では豪華な料理がふるまわれ、招待された客たちは列を成して料理をとっている(バイキング形式) シンデレラも列に並ぶ。 ・あともう2、3人で自分の番だというところで、自分の後ろについている客の人数と残っている料理では、どう考えても料理の方がたりない事にシンデレラは気付く。 ・自分が抜ければ、少なくともあと一人分の料理は確保できると考え、小さなチェリーを一つだけつまんで列から外れるシンデレラ。料理がなくなればちゃんと新たに追加されることをシンデレラは知らない。 ・その行動の一部始終を見ていて、シンデレラの無欲さと思いやりの深さを気に入った王子。直接シンデレラに一緒に食事をしないかと声をかける。 尚橋7 ・お城についたシンデレラ。あまりの広さにきょろきょろとしていたため、走ってきたお城の者とぶつかってしまう。 ・その拍子に、せっかく魔法使いに出してもらったドレスの裾が破けてしまうシンデレラ。 ・自分の城のものが招待した客に迷惑をかけたということで、その場にかけつける王子。「かわりのドレスと宝石をおわびに差し上げましょう。お好きなものを持っていってください」と申し出る。 ・「お気持ちは嬉しいのですが、そんなたいそうなものはいただけません、私はこうやって王子様が直接謝りにきて下さっただけで恐れ多い気持ちです」と首を横にふるシンデレラ。 ・心配そうにしている王子をよそに、いつも持ち歩いているソーイングセットで破れたすそをたちまち直してしまうシンデレラ。 ・その針さばきと無欲さに感心してシンデレラをダンスに誘う王子。 尚橋8 ・お城についたシンデレラ。そのきらびやか雰囲気に飲み込まれてしまう。女達はみな欲深く、豪華な料理と金持ちの男と知り合うことに必死になっている。 ・そんな女たちの間をぬって、料理を運んだりしてあくせく働いている少女の存在に気付くシンデレラ。しかし他の女達は気付かない、むしろ邪魔だとさえ思っている。 ・その少女と自分がダブって見え、魔法使いに出してもらったせっかくのドレスを脱いで少女を手伝うシンデレラ。少女と力を合わせて働く。 ・場が落ち着き一息つく二人。手伝ってくれたお礼がしたいといって姿を消す少女。 ・しばらくして誰かを連れて戻ってきた少女。一緒に戻ってきたのは王子。少女は女たちの本当の姿を探るために変装していた王子の妹だった。 ・妹から話を聞いてシンデレラが気に入った王子。ダンスに誘う。 尚橋9 ・お城についたシンデレラ。会場では王子の后になろうと殺気立つ女達。 ・しばらくして王子登場。 ・待ってましたとばかりに群がる女たちの横で、一人取り残されるシンデレラ。自分のような身分のものまで招待してくれた王子の顔を見れただけで十分に舞踏会に来た意味があると思っている。 ・しかし突然、王子の婚約者が登場する。予想外の婚約者の登場に、驚きを隠せないでいる女達。しばらくして、クモの子を散らすように王子から離れていく。 ・王子の周りがすいたのをみて、招待してもらったことへのお礼と婚約したことへのお祝いを言うために王子に近づくシンデレラ。 ・やってきたシンデレラに「お嬢さん、私のところにやってきても何も得になることはありませんよ」と少し冷たい口調で言う王子。婚約者の存在を知ったとたんにいなくなった女達同様、シンデレラを欲深い女の一人だと誤解している。 ・「私はお礼とお祝いが言いたいのです」とシンデレラ。 ・シンデレラが他の女たちとは違うと感じ、婚約者が実は女たちの本性を暴くための偽物だということをシンデレラにばらす王子。シンデレラを気に入る。 尚橋10 ・お城の城門で、偶然継母たちと出会ってしまうシンデレラ。 ・シンデレラが舞踏会にきていることがどうしても気に食わない継母たち。忘れてきたと嘘をついて、シンデレラの招待状を奪う姉。王子を狙う敵は少しでも減らしたいと思っている。 ・継母たちに招待状を奪われ、城に入れないシンデレラ。 ・そんなシンデレラの様子をみていてかわいそうに思い、継母たちが城に入るのを阻止しようとする近衛兵。 ・このままでは、王子と知り合えないと思い、わめく継母たち。 ・騒ぎを聞きつけてやってきた王子に事情を説明する近衛兵。 「この招待状はあなたのものですね?」と王子はシンデレラに尋ねる。 ・「この招待状はお姉さまのものです。うちに招待状を忘れてきてしまったのは私です。だから、お姉さま達をお城に入れてあげてください」と答えるシンデレラ。 ・シンデレラの気持ちに心を打たれ、仕方なく継母たちもシンデレラとともに城に入れる王子。シンデレラをダンスに誘う。 これで一応10個です。 しかし前に書いたものは読むまでもなくボツといわれているんですが、そういう場合は、新たに追加した方がよいでしょうか? それとも、前のものを読みやすく直す程度でいいんでしょうか? 指示を待ちたいと思います。 >とんびの羽根さん 前のとんびの羽根さんの言葉を自分なりに解釈をして、シンデレラの書き方を変えてみたのですが、どうでしょう? 前よりは少しはマシになりましたでしょうか? 自分では気をつけたつもりなんですが、以前とまったく変わらないというのであれば、どこをどういう風に気をつけたらいいのか、まだ分かってないんだと思います。 よろしければ、何かヒントになるようなものを下さい。 今のところ、これが精一杯です(汗汗) それでは、今回はこの辺で。 -------------------------------------------------------------------------------- >尚橋さん(#4103)シンデレラ No.4104 投稿日 2002年3月30日(土)20時58分 投稿者 とんびの羽根  尚橋さんこんにちわ  採点はせずに突っ込みだけですが。 >ヒント  よくなってます。  今回は無欲を書こうとしているのがわかります。状況の説明もわかるようになりました。前回は課題で何をしようとしているか、自分でわかってなかったでしょ。  ただし9と10は『妄想超臨界』にはいってます。てんぱってしまって課題の意味を忘れてはいけません。  わからないときは今回のように正直に書いてもらったほうが、対応が的確にできます。でも、できるだけ自分で考える習慣はつけて下さい。 >尚橋5 >>女達は皆、競って金持ちと親しくなろうと手当たり次第にダンスをしている >>女達が一番踊りたがっているのが王子  シンデレラはどうしてそこまでわかるの? >>シンデレラの嘘を直感で見破り  王子はどうして見破れるの? >>自分が王子と踊れば他の女達が踊れなくなると思い  なぜ踊れなくなるの? >尚橋6 >>料理がなくなればちゃんと新たに追加されることをシンデレラは知らない。  料理がなくなると誤解するような状況というのは、王家の催しごとではリアリティがないのではないでしょうか。 >>その行動の一部始終を見ていて、シンデレラの無欲さと思いやりの深さを気に入った王子。  なぜシンデレラの行動の一部始終を見ていたの?大体王子は一人一人の一部始終を見てるものなの?  行動を見ただけでなぜ無欲だとわかるの?  無欲なの?思いやりなの?(ここで迷ってはいけないのですが) >尚橋7 >>針さばきと無欲さに感心して  針さばきに感心したの?無欲さに感心したの?(ここで迷ってはいけないのですが) >尚橋8 >>料理を運んだりしてあくせく働いている少女 >>少女は女たちの本当の姿を探るために変装していた王子の妹だった  いつも働いているシンデレラなのです。本当にあくせく働いているかどうかは、絶対にわかります。故にリアリティがありませんが王子の妹が変装して働いてるというのは面白いですね。  王子の妹はなぜ女達の本当の姿を探ってるの?あくせく働いていて、何を探るの? -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4105 投稿日 2002年3月30日(土)22時06分 投稿者 新木 伸 >温泉OFFとか  えーと、今回は弟切さん1名だけだね。  明日(31日)が申し込み締め切りだぞー。 >尚橋さん  「友情とアマガエルと四ッ葉のクローバー」、読みました。  ――というか、見ました。  これ、小説じゃないじゃないですか。 >>母親に言いつけられた草むしりの最中に万里は偶然、四ッ葉のクローバーを見つけた。 。  冒頭の、まだ回想に入る前のこの部分。  ここてっきり、「あらすじ」かと思いましたよ。  っていうか、これ「あらすじ」以外の何物でもない。見事にあらすじです。  あと本編入って、この部分。 >> 天気が日に日にくずれていくのが誰の目にも明らかだった。 >> 駐輪場の傍らにある桜に青々とした緑が目立ちはじめ、今週中にも梅雨入りする と、天気予報では言われている。にもかかわらず、八十パーセントという降水確率を 無視して、あれほど土砂降りだった雨が嘘のように、午後からすっかりやんでしまっ た。この様子では、次の六時間目の体育が生徒たちの意思に反して、グラウンドでの 授業になってしまう。 >> 案の定、聞き慣れた体育教師の声が、次の授業をグラウンドでやると校内放送で生 徒たちに告げた。万里とゆかりのクラスである二年四組では、それを引き金にして天 候に対する不平と教師に対する不満の嵐が巻き起こる。今日の体育の授業が陸上でさ えなければ、これほどまでに生徒たちの反感をかうことはなかったのだが。  この段落3つ。  ここはつまり、何を言っているわけですか?  それから、ここは誰のシーン?  「校内放送」とかありますが、それを聞いているのは誰で、その人物はどこにいて、いまなにをしているわけなんですか?  てんで不明。  ここがあらすじだったとしても、意味も狙いもわからない。伝えるべき筋もはっきりしない。天気が不安定であることを言いたいのか、それとも体育の授業が急に実施されることになってブーたれている生徒たちを書きたいのか。  小説とするにしても、誰がどこにいるのか、てんでわからない。なにか放送を聞いてその人物がどのような反応をしているのかも、見えてこない。クラスの生徒たちの反応は書いてあったりするが、肝心の主人公がどう反応しているかが書いてない。  なんじゃ、こりゃ?  冒頭の部分はまだ「あらすじ」にはなっていましたが、この本編部分のほうは、小説にもあらすじにもなっていません。  なにか、言葉のラクガキのようなもの。  んで、まあ本編のほうを、読むことなしに、高速でスクロールさせて眺めてゆきます。  なにか主人公とその友達の女の子のふたりが、体育教師にブーたれていて、なんかアマガエルを拾うかなんかして、あと四つ葉だか五つ葉だかのクローバーも拾って、そしてどういう理由でか15秒フラットの自己ベストを出して100メートルを走ったらしい。――なんのこっちゃ?  そしてその友達から届いた手紙を見て、昔(数年前?)を懐かしむ主人公。  なんかそういう話らしい。  やっぱりラクガキだったようです。  もしも尚橋さんがラクガキじゃないと主張する場合、これがなんの話で、どういう狙いに基づいて書いたものか、それから明らかにしてみましょう。  この話にラクガキ以上の「なんらかの価値」があるのだとしたら、それはどこにあるの? 作者はそのことについて、どういう考えを持っているの?  ちなみに、そういうことをまるで考えずに書くものが「ラクガキ」わけです。  紙やら地面やら壁やらに、適当にイタズラ書きを描くときなんて……。「それがなんの絵で、狙いはなにで、この絵の価値はどこどこにある〜」なんて考えたりしないでしょ?  あと、これは感想掲示板とか、その他の場所での発言に対して。  あの作品に対しては、「初心者レベル」以上の感想批評をもらっても、吸収できないだろうから、意味ないですよ。  ちなみに、今回の僕の感想。  忌憚ない意見は、上に述べました。  ラクガキの絵に対して、「ここの技巧がどうである」なんて指摘をしたって、はじまらないってことです。  それを書いているコドモに対して――。  「これはなんの絵なの?」(答えが恐竜さん、だったとして)「その恐竜さんは、すっごく強いの? それともすっごく大きいの?」――とか、そういうことを聞くことが先決でしょう。  「君ね、そこのパースが少し狂っていると思うよ」とか「そこの筋肉の付き方は、違うんじゃないかな。そもそもどんな骨格になっているんだい、この生物は?」とか、そういうことを言ったって、はじまらないでしょう。 >尚橋さん  んー。尚橋さんのシンデレラ。  とんびの羽根さんによると、「読まずにボツ」らしい。  んー。  たしかに尚橋1〜5は、読まずにボツですな。なんか読まないでもオーラでわかる。で、読んでみるとやっぱりそうだと分かる。  んでもって、尚橋6〜10。  だいぶ良くなってきたけど、まだ「読まずにボツ」。  6〜10のようにディテールが付きすぎていると、自分でも、それがどんなエピソードなのかわからなくなってきます。  エピソードから肉を剥いでいって、本当に重要な「流れ」=「骨」にして取り扱うことに慣れる――というのが、この練習の狙いでもあります。  1〜5から、一回で6〜10が書けるようになったのだから、もっと縮めてこれるはず。  いまの精一杯かもしれないけど、限界とは違います。  なにも一度で完璧なものを作らなくてもいいわけです。  次の尚橋11〜15では、まず6〜10と同じぐらいの分量で書きあげてから、それをさらに半分〜2/3程度に縮めてくること。  今回、一番短かったのは、尚橋6ですね。  少なくとも、あれ以下にしてこなければ、「読まずにボツ」とします。  尚橋さんは、現状を見たら、しばらくシンデレラやっていたほうがいいので、このまま続行のこと。 >文月さん ・文月1  ボツ。  「ああシンデレラは無欲だなぁ」と感じなかったので、ボツ。  「舞踏会に参加できただけで満足なんです」って、自分の心境を説明しちゃってるシンデレラの言葉で、どうして心が動かされましょうか? ・文月2、5、6、7、8、9  長いのでボツ。読んでません。 ・文月3  ボツ。  なんだかぜんぜんわかりません。 ・文月4  文月1と同じ理由にてボツ。 ・文月10  ボツ。  これって、王子が家庭教師の魔女が勧める女を選んだだけでしょう。  無欲かどうかは本質じゃない。  あと基本的に、台詞は禁止です。  台詞が入っても許されるのは特例ね。「台詞があるという理由だけで、このネタをボツにできるもんならやってみやがれ」みたいな精神があるなら、台詞を書いてもよし。 >魚住君 >>>ブギーポップのあらすじ >>ぬうぅ、出来ません。  できないわきゃ、ないだろう。  君それでもファンなの? 意地をみせてやってみろって。  もしできないというなら、「にせものファン」とみなす。 >ASIMOの電車に乗り遅れるコマーシャル  あれはその通り。  あのCMの狙いは、「ロボット開発をしているHONDAを応援してね」ということなのね。  そしてあのCMの「コンセプト」は、「もうちょっと頑張れば人間並みになるロボット」っていうところにあるのね。  それを伝える「演出」としては、視聴者に「ああもっと頑張れよ〜」と思わせるという演出手法を採用しているわけだ。  もたもたしているせいで、他の子供たちがみんな電車に間に合ったなか、ひとり(1体)だけ電車に乗り遅れてしまうASIMO君。「ああ待って〜」と差し伸ばした手が物悲しく映る。  ――っていうか、そう「映る」ように構成して演出して、撮っているわけ。  そこまですべて計算ずみ。 >>制作サイドがすでに夢の機械では無く、等身大でもうちょっと頑張れと励ましたくなるような存在としてとらえて、視聴者に提示してるのがわかります。  「制作サイドがそうとらえている」のではなくて、制作サイドは、それをはっきりと自覚して、それを視聴者に伝えようとしているわけ。  自覚度が違う。  プロの仕事を、あんまナメるな。  もしかしたら、CMの制作会議では、「もうちょっと! あとほんのちょっとで、人間と同じ機敏な動作ができるようになるんですよっ!」――と、拳を握って力説している開発陣とかの姿があったのかもしれない。  それを受けたCMプランナーが、CMのコンセプトを「もうすこしで人間に届くロボット」であると決めたわけだ。そこからアイデア出しを行って、演出方法を無数(100だの1000だの)に出した中から、いちばん良いものを選んで、CMに仕立てた結果がアレなわけね。 >藤極堂さん  感想掲示板の書き込み。 >>勝手に凹みやがれ。 >>みんな嘘吐きだ。  あはは。その気持ちはわからないでもない。  しかしまあ、「現状を見たいから」ってことで、僕が無理言って投稿してもらったものだから、「嘘つき」ってのは行き過ぎでしょう。  まあ今後書くもので、5W1Hが欠落していたり、「万里って誰よ?」って疑問の出るようなものがあったら、どうぞ遠慮なく、「嘘つき」呼ばわりしてやってください(笑)。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4106 投稿日 2002年3月30日(土)23時07分 投稿者 新木 伸 >高山さん  べつに試しているわけじゃなくて――。  僕は本当の意味で、「この場所が怖い」っていうのがわからないわけです。  いくつか、参加したいけど怖いと思っている人の状態を想定してみることはできますけど、そのどれも、よくよく考えるてみると錯覚だったり、覚悟が出来てないだけだったり、そもそも目指しているものが違うだけだったりしちゃうわけです。  そういう除外したケースを抜きにして、「作家志望者」がこの場所を怖がる理由が本当にあるなら、知っておきたいっていうことです。  あとはまあ、こうやって問答に付き合わせることで、高山さん自身の中で考えを固めてもらおうという狙いもありますが。  「ここは怖い」と、そう漠然と感じていた感覚の正体を掴んでみたいとは思いませんか? >>ただ、いくら口では「プロになりたい」と言っている人でも、一度も舞台に上がったことのない人間に、じゃあ舞台を用意してやるから大勢の前で好きなように演技してみろ、と言ったところで、固まるだけだろうなぁ……と思っただけです。  この例で上がっている人は、これ志望者じゃないですよね。  「希望者」のほうです。そもそも目指しているものが違うという「除外ケース」に該当します。  だって、自分の口で「プロになりたい」なんて、そう言っちゃってます。  「なりたい」っていう気持ちは、これ、希望ですよね?  志望者っていうのは、「なりたい」じゃなくって、「なる」って決めている人間なわけです。  作家になる。役者になる。  そう決めている人間のこと。  たとえば役者の場合。  「役者」というのはつまりなにかっていうと、まあ平たくいえば、舞台に立って大勢の人の前で演技する人間ということなわけです。  そういう存在になりたかった人間が、舞台が用意されて、大勢の人が見ている前で演技する機会を得たとします。  なにを固まる必要があるんですか?  その人は、大勢の前で演技がしたかったはずです。  じゃあ、演技すればいいわけです。  小説だって、そうでしょう。  プロの作家になるということはどういうことかというと、自分の書いた小説を、大勢に読ませるということです。  この分室でROMの人を含めて、大勢の人が読んでいるとします。  その大勢の人たちに、書いたものを見せる。  望みのまんまじゃないですか。  なんで怖いのですか?  やりたかったこと、そのままのはずでは?  まあ足りないところは、いくつかあるも。まず読者の人数が数万単位になっていないこと。あとここにいくら書こうとも、お金は一銭も入ってこないということ。 >痛みとか  それとは別の種類の「痛み」の検証。  ここの教え方は、痛いです。  これでも可能な限り痛くないようにやっているつもりなんですが、でもだいぶ痛いです。  考えの足りなさを指摘されて「アホ」呼ばわりされてみたり。頑張って書きあげた物を読まれもしないで「ボツ」と捨てられてみたり。  しかし実際の戦場では、痛いのはあたりまえなんで、それに慣れさせておく必要があるわけです。「麻痺」だろうが「適応」だろうが「耐性」だろうが、まあどうだっていいわけですが、とにかく「痛くても平気」にしないとならない。  「痛くない」のがあたりまえのぬるい場所で、今のいままで生きてきたアマチュア諸氏を、「痛いのがあたりまえ」のところで生きていけるようにしなきゃいけない。  いきなり荒波のなかに放り出して自分でどうにかさせる――っていうのもあるんですが、それじゃ生存率が低くなる。それに「どうしても痛いのはダメ」っていう人も中にはいるので、そういうのは早めに間引きしておく狙いもあります。その人にかける手間を、どうせなら他の人にかけといたほうがいいもんで。  たとえば僕のやっている「五行読んで、もうポイ捨て」とかですけど。  読まずに「つまらん」と片づけられるのって、その作品を書いた側にとっては、かなり痛いことだと思います。  でもそんなことなんて、書店の店頭では、日常茶飯事でやられていることですよ?  たぶん、ここの参加者も、高山さんも、そして「なんてひどいことをするんだ」――と感じている当の本人だって、いざ逆の立場になったときには、同じことを実際にやっているはずです。  書店の店頭で、なにか買う本を選ぶとき――どうやって選んでいますか?  まず「表紙」が気にかかって、手に取るわけですね。(平積みされている本の場合。棚にある本の場合は、タイトルのみしか見えない)  そして手に取ったなら、まず「帯」と「煽り」を読んでみる。  そこで興味を引かれたなら、はじめて本を開いて、冒頭の数ページを読んでみる。  しかし最初に読むのは、まず冒頭の3行から5行。  そこで面白くなかったら、もう棚に戻して別な本に手を伸ばすわけです。  ここ、人によっては、「頭の5行」ではなくて、「中盤の5行」だったりもしますが。  つまり小説は冒頭の5行で、読むに足りるものか、読む必要なしか、もう決定してしまっているということです。その是非はおいておいて、実際に世の中で選択の基準になっているのは、そういうことです。  世に小説は山ほど存在し、読者はそのすべてを読むことができない以上、なんらかの(それも時間のかからない)方法で、自分の読むべき作品を判断しなくてはならないわけです。  それが現実というものです。  なお実際の戦場では、「冒頭5行も読んで貰えたならラッキー」ということになります。  まず「手に取るまで」が、タイトルと表紙イラストと帯の文句によって決まってしまいますので、そこをクリアして冒頭5行を読んでもらえただけでも、かなりの幸運を要する出来事なんですね。  タイトルはともかくとして、表紙イラストと帯の文句と「煽り」に関しては、作者の手の及ぶところではありませんので。ここはもう運頼み。 (まあ帯の文句と煽り、あと表紙イラストに関しても、作者が作品に込めたコンセプトやら「テーマ」やら「華」やらが反映されるものですので、作者の領分とみなすこともできます。しかしそれを確実に表現してくれるかどうかは、編集さんやイラストレーターさんの腕次第。自分の領分ではないわけで、やはり運の要素が大きいです。ってことで、ここは「運」と片づけました)  アマチュアとして「書き手」である人でも、自分が「読み手」となってプロの商業作品を書店で選ぶときには、おなじことをやっているわけです。  一部分だけをチェックして、最後まで読むかどうかを決めているわけです。  なら、その方法は正義なわけですね。  「読み手」でなく、「書き手」となった人間には、等しく通用させてかまわないルール。  これを「痛い」とするのは、そう感じるほうが間違っているわけです。 >どうやって店頭で本を選んでいるか  ちょうどいいので、これ、アンケート取ってみます。  自分がどういうプロセスで、本を選んでいるか。  これを皆に聞いてみましょう。  買うつもりではなかった本を、つい買ってしまった――とか。  買うつもりでなかった本を手に取ったけど、結局棚に戻した――とか。  それらのケースについて、なるべく詳細に、自分が普段は無意識に行っている「選択方法」を、書きとめて、見せてください。  あと実際に書店の店頭に行く機会があったら、そこで他の人たちがどうしているか、それとなく観察してみましょう。 >「選択方法」僕の場合  まず表紙が目に飛び込んできます。そしてタイトル。この2つは同時かな。  気になったら、帯とかの文字を読みます。まだ手に取りません。  そこまで――。おそらく2つか3つのチェックポイントをクリアして、「なんとなく面白そう」と思ったならば、ようやく手に取ってみます。  見るのは、本文始まりの5行ぐらい。  ちなみにプロローグで始まっている話も多いです。それは飛ばして、あくまで「本文」の始まりのところ。  そこで棚に戻す本も多いです。  5秒もしないで、その本のことなんか忘れます。  5行チェックをクリアした場合は、ぱらぱらめくっていって、中盤あたりの適当なページを、やっぱり5行ぐらいずつ読んでチェック。2〜3カ所。  そのどれも面白かったなら、買うことに決めます。残りは読まずに、レジに持ってゆきます。  また、本文スタートの5行のチェックで、5行だけ読むつもりが、ついそれ以上何ページにも渡って「読まされてしまった」ような出来のいい本の場合は、中盤なんてチェックしないで、その場で買うことを決定。 -------------------------------------------------------------------------------- タイムリーなことに No.4107 投稿日 2002年3月30日(土)23時13分 投稿者 新木 伸  電撃hp読者BBSのほうに、「質問」ってことで、「なにを基準に選んでいるか?」というスレッドが立っているので、皆、見ておくように。 電撃読者BBS  これを見ると、そこのツリーに書いたほとんどの人は、ある本を買うかどうか決めるときに、本文のはじめの5行さえも読んでいないらしい。  それが現実ということだな。  認識しておこう。 -------------------------------------------------------------------------------- とりあえず、今日の思考分を No.4108 投稿日 2002年3月31日(日)00時35分 投稿者 羽矢野 ……わああ。  全ボツが二回目になってしまった。 >次はそれはやらずに、いってみよう。  まず向こうの自分の扱いを変えなきゃいけない。  私思ってたのは、ある時を境に乗り越えた自分と乗り越えられなかった自分の違い。  (前までの話だと、いじめ)  そこから分岐したifの自分を出すことで、主人公に可能性を提示する。    これをなしにしてしまうと、生い立ちがまったく違う顔が同じだけの他人みたいな自分という事になり、魚住さんの意見にあるように自分も変われるという意識を持たない気がする。  どうしようかな。 …………  これは難しい。  思いつかーーん。  ごろごろごろーー(床を転がる音←ウソ。転がれる大きさはない) あらすじ  泉沙夜は病院で目を覚ます。自分は銃で撃たれて運ばれたと訊かされ驚くが、幸い怪我は大した事がなく、検査と刑事からの事情聴取ですぐに家に帰れる事になるが、沙夜はそれだけでは終わらない事を知る。なんと鏡の中から自分が話かけてきたのだ。彼女は混乱しながらもそれを隠し退院する。家で話すと自信のない内気な沙夜とは正反対の性格で、彼女は向こうの自分に押し切られる形で自分に怪我をさせた犯人を捜すことになる。  最初に格好を向こうの沙夜に合わせてから(設定参照)携帯用の小さな鏡を買い、事件の現場に向かう。現場で病院で会った刑事から自分の怪我は別の殺人事件の流れ弾がかすったものだと訊かされる。(二人はその前後の記憶は喪失中)こっちの沙夜は自分の頭脳を向こうの沙夜は行動力とそれぞれの能力を生かしながら調べていく。  最初は何をするにも自信がなくおどおどしていた沙夜も、活発な格好をし、積極的な行動を取らざるえない状況で、しだいに別の自分に気付き始める。  そしてついに犯人がわかった。  それは沙夜に協力的だった、この事件の担当刑事だった。  真相を訊いて記憶を取り戻した沙夜は命を狙われ、廃工場に追いつめられるが、沙夜の機転でその刑事を逆に捕まえることに成功する。  すべてが終わってから、二人は最後の別れを言い合う。記憶を取り戻してから、この現状は終わりを見せ始めていたのだ。  この事件で自信を得た沙夜は、笑顔で別れを言う。 ●登場人物  泉 沙夜(いずみ さや)  小さな頃、何をやっても失敗ばかりして周囲から敬遠された事がある。  一生懸命やっても、どうせうまくいかないのだから、他人に笑われないだけ、何もしない方がまし。  そんなふうに考え、他人と距離をおく。  その為友人はいない。  ただし、勉強という個人プレーにはめっぽう強く、頭の良さだけは学年一。しかしそれは大した事ではないと思っている為、彼女の自信にはつながらない。  最初は向こうの沙夜に引っ張られているが、その間に成長し、最後は逆に彼女の機転でピンチを脱する事になる。  もう一人の沙夜  活発で、明るく積極的。  内向的な沙夜を引っ張り、時には励まし元気づける。  最初は姉のように接しているが、沙夜の成長により次第に対等の友人関係になってゆく。  彼女は行動派で頭はあまり良くなかったが、彼女に勉強のコツを教えて貰ったり、カンニングさせてもらったりで、結構得している。 ●設定  鏡に映った自分との関係。  この現象は、二人の沙夜の記憶が戻ると終わりをつげる。原因は不明。  その間は、二人とも一切鏡に映らない。  その為に、鏡のある所へは二つの世界で同時に行き、同じ行動を取らないと怪しまれる。  その為に、服装や髪型、眼鏡など、外見上の違いを最初に消さなくてはならない。  別の世界の声は、何故か二人にしか聞こえない。  そして二人が全く同じ行動を取ったとき、まわりは完全に同じリアクションを返す。  それを利用して、事件を同じように解決したり、わざと別々の行動をおこして、違う情報を得たりして真相にせまる。  あらすじだと、事件がなんなのかわかりません(コンセプトと別に関係ないので、まだ考えていない)けどそのあたりはおいといて。  今回は半ば強制的に積極的な行動を取らざるえない状況でこなしていくうちに、だんだんと自信がでてくるといった話にしようと思います。  これをもう一度ちゃんと考えて、自信を得る話になるのかどうか検証します。  するまでもなく”たわけ”だったらお願いします。 -------------------------------------------------------------------------------- No.4109 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- 私の基準 No.4110 投稿日 2002年3月31日(日)00時53分 投稿者 羽矢野  申し訳ありません。  上は、同じ物を間違って二回投稿した為に、削除させて頂きました。 ●本を選ぶ基準(娯楽小説)  私の場合、手に取るのは90%以上、平積みになってる本か、新刊コーナーに並んでる本です。  まず表紙、タイトルを見ます。そして帯を見ます。  そして作者が読んだことある人かどうか確認します。  とりあえずそこまでで気に入ったら(作者が読んだ事無くても、それは特に問題にはしない)私の場合は手に取ります。  そしてペラペラ。  ライトノベルの場合は、最初にイラストでいろいろやってますから、そこを見ます。  他の文庫は、裏にあらすじ(というかコピー)がありますから、それ読みます。  そしてから、本文をちょこっと読みます。(ここまでで買う場合も多い)  それで面白そうだったら、買います。  私は社会人でお金は学生さんより余裕があるので、おそらくそんなにシビアには評価してないと思う。  つまんなかったら、途中で読まなくなるだけだし。  読んで面白かったら、今度はその作者で探します。  そういや、よくあとがき読んで決めるって訊きますけど、私は全然それをしません。  一応、あとがきも本読んでから読みますけど、読者や作者の多くが、あの部分に異常な感心を寄せてるのは、不思議です。  じつは私、結構それが何故なのか知りたいんですよね。  みなさんはどうですか? -------------------------------------------------------------------------------- シンデレラ続行? No.4111 投稿日 2002年3月31日(日)01時48分 投稿者 文月  >新木さん  私もシンデレラ続行ということでいいのでしょうか? 続行なら長いからボツは再提出していいのでしょうか?   >選択方法  表紙からタイトル、あらすじ、あとがき(ネタバレでない行まで)と進み本文(プロローグ含む)を3、4ページ読み気にいれば購入が衝動買いのパターンです。ただ私のばあい、最近は雑誌や新刊案内で興味を持ったものしか買ってません。そのばあいはあとがきと本文を3、4ページ読んで購入です。  あまり深く考えたこと、ありませんが本文を読んで何を確認しているかというと文章の流れとか読みやすさを確認しているのだと思います。  >あとがぎ  あとがきが面白い作家は本文も面白いことが多いので購入前にあとがき読んでます。私はその程度の感覚でしかあとがき読んでません。購入するかどうか決めるのは本文しだいです。 >とんびの羽根さん はじめまして、よろしくお願いします。ご指摘ありがとうございます。どうも私はキャラの状態をセリフで説明しようとしていたみたいです。さっそく直してみます、再提出可ならばアップしますので悪いところが有ればまた指摘していただけると嬉しいです。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4112 投稿日 2002年3月31日(日)02時45分 投稿者 新木 伸 >購入選択方法アンケート  ああ、もうっ。  みんなわかってないなぁ。  「買った場合」よりも「買わなかった場合」の情報のほうが、はるかに有用だろうに。  僕がここで問いかけんとしていることは、つまりだ――。  「ふだん買い物をするとき、自分で使っている選択ルールで『買わない』と無条件に処理されてしまうような小説を、君は書いていないか?」ってことなんだけど。  「買った場合」のケースだけじゃなくって、「買わなかった場合」のケースも書くこと。  どの時点で買わないことを決定したのか?  つまり、買う対象内(たとえばライトノベルの新刊コーナー)にあって、目に入って認識していたにも関わらず、買わなかったか、もしくは手に取ることさえなかった本――。  それらはなぜ、買わなかったのか? 手に取らなかったのか?  そのへんの分析と自分なりの理由付け(自分の行動に関する分だけでいいから)もしておくように。  あと「買った本1冊」にたいする、「手にとって見はしたけど買わなかった本」の冊数の比率なんかも。  可能であれば、「目に入ったけど手に取らなかった本」の冊数なんかも。  まあ普段から意識してないと、この具体数はすぐに出てこないだろうね。  こんど本屋に行ったときに、数えてみるように。 >羽矢野君  ボツ。  なにをやっているかね?  これは女の子が自信を持つようになる話なわけだろ。  それがどう転ぶと、殺人犯を追いかける素人探偵の話になってしまうのかね? >>これをなしにしてしまうと、生い立ちがまったく違う顔が同じだけの他人みたいな自分という事になり  ここでもまた思考が硬直してるよな。  わしは時間にまつわるIF要素を取り除けと言っただけでしょ。  その要素を残しておくと、また葬ったはずの前の話の亡霊が出てきて、へんなほうに話を誘導するから。  そしたらなんで、「生い立ちがまったく違う」になって、「顔だけが同じ」にならなきゃいかんの?  たとえば「生い立ちも顔もまったく同じ」女の子を出しちゃいかん理由は? そこを機転にして「少女が自信をつける話」を作れないという理由は?  また「生い立ちが多少違ってはいるが、自分と共通する要素をすこしは持っている相手」を出して、そこから「少女が自信をつける話」に仕上げることができないという理由は?  あともうひとつ。  鏡の向こうの世界の自分を出す以上、それはなにか大きく話に関わってこなきゃならない。鏡の向こうの自分という存在がでかいということね。主人公とおそらく対等に近いぐらいの比重。  話がうまくまとまらないのは、この相手の存在をないがしろにしているからだ。  主人公の側しか考えてないだろ? 鏡の向こうの彼女に関しては、まるでイメージしてないだろ。だから話がへんなことになるんだってば。  向こうのキャラにも筋を一本作れといっているのではないよ。  向こうの側にまでなにかの問題を与えて、それが主人公側と同期して解決するとかいうことをやったりすると、筋がもう一本増えてややこしいことになるから、今回は問題を抱えているのはこちら側だけでいい。  それにしたって、本来これだけ大きな役どころで登場してくるキャラには、それ自身のストーリーの筋があり、それなりの存在感がなければならないわけだ。  主役じゃないから、適当でいいとか思ってないかい?  そういえば、関係ないけど。ある「自信」にまつわる話。  このあいだ「おジャ魔女どれみ」で、こんな話があった。  「おんぷ」っていう名前の、チャイドルやってる芸能人の女の子がいるのね。  小学六年生。子供ながらも、その仕事にかける情熱と姿勢は「本物」なんだな。自分の仕事に誇りとやりがいとを持っている。  その彼女があるとき写真集の仕事を受けた。しかし普段の疲労が溜まって仕事の時間に居眠りをしてしまう。そこで彼女のかわりに、仲間の魔女っ娘のひとりが本人になりかわって、身代わりにその写真集撮影の仕事をやっちゃうわけだ。  それを知った彼女は怒る。  結局は許すことになるわけだけど、しかし出来上がった写真(身代わりの子が変身の魔法で彼女になりすまして撮ったもの)はすべてNGとして、もういちど取り直しすると言い張ることになる。  その写真。写真家や周囲の評判はとてもよいんだな。「素顔のおんぷ」というタイトルの写真集でぜひ出したいと言ってくれている。(なにしろ身代わりになったのは、実年齢幼稚園生の女の子だったもんで、あどけない顔になっていたりする)  だが彼女は受け付けない。「こんなのあたしじゃないから」と言って、ノーの一点張り。  しかし彼女と固い友情で結ばれて、信頼もおいている仲間の魔女たちが、異口同音で彼女に言うわけだ。「これって、ふだん私たちといるときのおんぷちゃんの顔だよ」と。  そして彼女は、その写真集を「素顔のおんぷ」というタイトルで出すことを了承する。  こういうのだって、「自信」にまつわる話だろ?  君がもともと出したアイデアは、これなわけ。 >>4.「自信のない少女が、変われるきっかけを掴む話」 >>自分に自信がなく、他人とあまり接しない少女がいた。ある放課後、鏡に別の世界の自分が映り、知り合う事になる。鏡の向こうの彼女は明るく活発で自分とは正反対であった。同じ自分でも気持ちの持ち方で変われると気付いた少女は、自信を得るキッカケをつかむ。  もういっぺん、初心に戻って、自分があのときどんな話を思いついたのか、思い出してごらん。  決して、「IF要素」や「1日がじつは1年後だった」なんてトリックに夢中になっていたわけじゃないはずだ。  また今回みたいに、ミステリー要素やスリルとサスペンス要素に夢中になっていたわけでもないはずだ。  なにがいいと思ったの? なにを書こうと思ったわけ? >文月さん  続行ですね。  あと長いのはべつに再提出してもいいんですが、まあ、新しいのをどんどん作っても同じことなので不可とします。  いまは短く簡潔にまとめる訓練ね。  あといまやっている「現在の力をみる」には、どれだけの速度でメソッドを吸収してまともなものを出してくるかの学習速度も計ってますので、そのつもりで。 -------------------------------------------------------------------------------- うう〜ん、むつかしいな…… No.4113 投稿日 2002年3月31日(日)03時23分 投稿者 高山  ……よかった。話し掛けてくれる人がいて。  ちょっと純粋に喜んでみたり(笑)  こんにちは、かねやんさん。よろしくお願いします。 >かねやんさん >>覚悟ができていると、覚悟ができていると思い込んでいるとでは全然違いますよね。  違いますよね? ……って事がいいたいんですけども。  えーと  私としては「覚悟ができていると思い込んでいる」のと「覚悟ができていない」はまた別物だと思ってます。  で、属性的には「覚悟ができていると思い込んでいる」は「覚悟ができている」の方向かと。  どっちに近いかという点では、それこそ人それぞれで「覚悟ができていない」の方に近い人もいるかも知れませんが。  図で表すと  ←―覚悟がない―― ● ―― あると思い込んでいる ――――――――覚悟がある―→  という感じ。  別の言い方をすれば、  「覚悟が足りてない」ってことですね。  だからね、  覚悟のある人に「覚悟はありますか?」と聞くと「あります」って答えますよね。  覚悟のない人に「覚悟はありますか?」と聞いても「ありません」って答えると思います。  でも、  覚悟があると思い込んでいる人に「覚悟がありますか?」と聞くと「あります」って答えると思うんですよ。  覚悟ができていると、覚悟ができていると思い込んでいるとでは全然違うはずなのに、本人にはそれが分かっていない……ってことは、結構あると思いませんか?  と、いう事が言いたかったのです。  混乱させて申し訳ないです。  だから、それを知ることからはじめましょうと、そういうことですよね? >羽矢野さん  「心に棚」  いい言葉ですよねぇ……  では、お言葉に甘えて。  流れとか細かいところとかは他の方がやってらっしゃるんで、私は気になっていた小道具の事を。 >>本棚の間に挟まった小さな古びた鏡を見つける。手に取り覗き込むと……  これって、手鏡ですか? それかそれに順ずる小さい鏡のことですよね?  この鏡を持ち歩けるものにしてしまうと、ちょっと不味いのではないかと思うのですが。  というのは、いつでも鏡を覗けてしまいますよね。  その度に、都合よくもう一人の自分も鏡を覗いていたとしたら、それは不自然のような気がして。  例えば、時間を決めて待ち合わせのようなものをしたとしても、じゃあそれ以外の時間には何が映るのかという疑問も残ります。  ……以前のバージョンの鏡では不自然に思わなかったんですよ。  特定の場所にある鏡でしたから。  相手もその場所にこなきゃ鏡に映らない。しかも放課後にっていう時間条件もついてましたからね。  それか、例えば  鏡に映るのは、その鏡の中に住んでいる妖精か何かで常に鏡に映っている、とか言うなら不自然じゃないんですけど。  この設定としては、別の世界の自分もそこでちゃんと生活をしているのでしょうから。  「鏡の中の別の自分」という設定は変更なしのようなので、鏡の属性について、一度考えてみてください。  ……と、いうことを3つめのあらすじが出される前に書いていたんですが。  3つめのものはまだざっとしか読んでないんで申し訳ないんですが、少しだけ。  何か、こっちの世界と向こうの世界がどうなってるんだかよく分からないです。これって、鏡がない場所でも向こうの世界の声や音が常に耳に入ってきているという状態なんですか? ちょっと理解不能です。  それに、他の要素が大きすぎて一行コンセプトとかにした時、全然別のものになってしまいそうなのも気になります。 >新木さん  もっとちゃんとよく考えてからレスしたいと思います。 -------------------------------------------------------------------------------- シンデレラ迷宮で No.4114 投稿日 2002年3月31日(日)07時45分 投稿者 かねやん  セリフを扱うのを禁止しているのは何故でしょう? 単にルールだからとか、しばりだからとかではないですよね。  セリフは骨じゃないから、で済ませちゃってもいいんですが。  セリフを使って、シンデレラがこれこれこんな理由で行動したよって説明させるのは便利です。いや楽って書いたほうがいいかな?。  でも、もしシンデレラが嘘をついていたらどうでしょうか?  例えば文月さん1のシンデレラ。  飽きたので家に帰りたいけど、王子にそんなことを言えないので「私は舞踏会に参加できただけで満足ですから」と答えたシンデレラ、なんて見ることはできないでしょうか?  セリフを使って説明させると表現した気分になってしまいますが。  実は表現しているわけでも説明になっているわけでもなくて、キャラクターがそう喋っているという事実を表しているに過ぎないです。  僕もやっちゃってました。それで説明できているって思い込んでいたんですね。 //それで、思い込みの話。 >高山さん  できていないと、できてると思い込んでいると、できている、の3つは一つの直線上に並ばないと思います。  思い込んでいるってのは、実際に違う方向に向かっていてもそれが正しいと考えている状態ではないでしょうか?  変な話をしますが、自分のいる場所が日本であるか、そうでないかはわかりますよね。どこにいるのかって認識がしっかりされていれば簡単にできます。  ですがここに、アメリカにいるのに「ここは日本だ」って思い込んでいる人がいるとします。自分がどこにいるのか認識できていないから起こるのではないでしょうか。  覚悟があるってのはどういうことか僕にも言い切ることはできませんが。 -------------------------------------------------------------------------------- >かねやんさん(#4114) No.4115 投稿日 2002年3月31日(日)10時38分 投稿者 とんびの羽根  かねやんさんの発言は、基本的に独白っぽい部分が多く、話がわかりにくいです。今回のを例にあげて、ちょっと確認したいのですが、よろしいでしょうか。(注:わたし自身の発言がわかりにくいことは、棚にあげてます) >> (シンデレラ迷宮で)セリフを扱うのを禁止しているのは何故でしょう?  この設問は誰に対する問いかけですか?  1.禁止した人物  2.セリフを扱う人物  3.自分への問いかけ(自分の思考開示)  4.その他ROMしているひと全員  5.実は、例えば文月さん、主に文月さん  なぜこの設問をしなければならないのですか?  1.禁止する理由が自分でわからない  2.禁止する理由がわかっているつもりだが、自信のないところがある  3.禁止する理由はわかっているが、わかっていない人に解説したい  4.禁止する理由には実は興味は無い、セリフを使って説明する行為について単に自分の意見を述べたい  5.禁止する理由を相手に考えてもらって、さらに相手にその理由を解説し、その上で相手の考えを特定の方向に導きたい  誰に向かって語りかけているのか分からない文章といのは、読んでいて非常に落ち着きません。しかも書いている意図がなかなかつかめないのです。誰に何のために書いているかということです。作品を書く場合は読者に自分の作品を通じてなにかを与える意図があるのが前提ですが、不特定多数の人が読む掲示板では、できる限り最初の方で、それを限定しなければいかんと思いますよ。  それとタイトル(シンデレラ迷宮で)と本文が一体のはずですが、切ってあるのはなにか特別な意図があるの?引用するときに含めるべきだと判断しましたが、カットアンドペーストがしにくい(間に投稿日、投稿者が挿入されてしまうので)のですが。 -------------------------------------------------------------------------------- >とんびの羽根さん(No.4115) No.4116 投稿日 2002年3月31日(日)15時12分 投稿者 かねやん  うーん、独白か。  メモ書きの形をそのまま使っちゃってるのがまずいんでしょうね。申し訳ない、注意します。 //(シンデレラ迷宮で)セリフを扱うのを禁止しているのは何故でしょう? >>この設問は誰に対する問いかけですか?  これはROMを含めた全ての人に対してです。全ての人を対象にした理由は、何故この設問をしたかってことに関係してきます。 >>なぜこの設問をしなければならないのですか?  まず、セリフを禁止って言うのは僕も新木さんに言われた事で、そのとき、どうして使っちゃいけないのかを自分なりに考えて出てきた答えがNo4114に書いたことです。  それでなぜこの設問をしたのかってことですが、禁止される理由を考えて欲しいからです。ここをルールだからで流してしまうのはもったいないですから。  もちろん、だいたいの人は考えているのでしょうが、声にしたことはありませんでしたよね。  ちょうど尚橋さんや文月さんがシンデレラ迷宮をはじめたので、改めて書いてみました。  本当は、自分がやっているときに書いて、他の人の意見と比べて理解度を深くするのが一番だったんですけど、そのときは他の意見と比べようって考えなかったようです(^^;; //タイトル  個人的に長いタイトルが嫌いなもので、シンデレラ迷宮に関連した事が書いてあるよってことがわかるところで一度切って、本文の一文目に自分が聞きたい事が来るようにしたんですが……  完全に引用する人のことを失念していました(^^;; -------------------------------------------------------------------------------- No.4117 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- セリフ禁止!! No.4118 投稿日 2002年3月31日(日)16時07分 投稿者 文月  >セリフ禁止について  プロットにセリフは必要無いから。なぜ必要無いか以下とんびの羽根さんの書き込みそのままですが  >まだ壁をどこにいれるかもわからない状態の設計図に家具を配置するようなもんです  壁の配置も決まってないのに家具を置いたら部屋の配置がつかみにくくなってしまう。プロットだとストーリーの流れが分かりにくい  私はシンデレラはプロットで提出という感覚が薄かったのでセリフを書いてしまったのです。 >選択方法 こんど本屋に行った時に数えてみます。 >シンデレラ 今回は2個だけですが 文月11 ・ 魔女の助けを借りて舞踏会に参加したシンデレラ ・ まずはワインで乾杯です。ワインを一口飲んだ瞬間、宝石が欲しいなど自分の欲望を次々と言い出す女達。 ・ そんななか何も言わないシンデレラ ・ 実はワインの中に欲望を語らせる薬が入っていた。 ・ 何も言わないシンデレラに興味を持った王子 文月12 ・ 魔女の助けを借りて舞踏会に参加したシンデレラ ・ 美人コンテストで優勝するシンデレラ、賞品はドレス百着 ・ 一着有れば十分と残りを返すシンデレラ ・ そんなシンデレラに興味を持った王子 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4119 投稿日 2002年3月31日(日)16時54分 投稿者 新木 伸 >覚悟とか  僕にしてみると、「あります」なんて答えているのは、もうすでに「思いこんでいる状態」になると思うんだけど。  覚悟に限らず、「○○ができると思いこんでいる」っていう状態っていうのは、よーく観察してみると、じつは判別可能なのね。  ちょっと揺さぶりがかかったときに、すぐ判明する。  たとえば人から「おまえは覚悟ができていない」と指摘されたとき。  自分の思いこみを揺らがせるような外力がかかったとき。  必死になって抗弁して、言いわけでもなんでもして、取り繕うとするから。  すぐにわかる。  このへん、西鶴君が「言いわけ」の達人なので、過去ログを読んで研究分析してみること。  思いこんでいる状態っていうのは、顕在意識のほうでは自分がそうだと思っている。でも潜在意識のほうでは、自分がそうでないことをちゃんと知っている。だからこそ、顕在意識が「それ」に気づきそうになったときには、潜在意識のほうは必死になって言いわけを考える。そして正当化する。  ちなみに三者への質問。  こんな感じの答えになるんじゃないかと思うけど。 ・覚悟があると思い込んでいる人に「覚悟がありますか?」と聞くと「あります」って答える。 ・覚悟のない人に「覚悟はありますか?」と聞いても「ありません」って答える。 ・覚悟のある人に「覚悟はありますか?」と聞くと「どうだっていいよ」って答える。  真剣で実際に斬り合う場にいる人に、だよ。  「あなたは真剣で斬り合う覚悟がありますか?」なんて聞いたって、意味ないでしょ。覚悟があろうとなかろうと、もう実際に真剣で斬り合っているんだから、どうだっていいのね。  ちょっと例をかえてみる。  設問を「あなたは社会に出て、自分を養ってゆく覚悟がありますか」とかに変える。  もうすでに社会人をやっている人に聞いてみよう。  この覚悟について、どう答える? 「あります」とか言うか?  「どうだっていいよ」ってなことにならない?  また高校三年あたりで、クラスメートにひとりぐらい、こういう覚悟の据わっていた人っていなかったかな?  なにかやりたいことがあるから、上京して、専門学校の授業料も生活費もなにもかも働きながら自分でやるとか、そういうことを決めていた人。  もしくは、家計を助けるために就職することが決定していた人とか。  そういう人に、「社会に出る覚悟は?」なんて聞いたら、どう返ってきたと思う?  「うるせぇ。覚悟なんてなくたって、俺は働かなきゃならないんだよ」――とか、返ってこない? >セリフ禁止の理由  こちらの心づもりを書いたけど、夜ぐらいまでアップしないでおこう。  皆(とくに今回参加者)に自分で考える時間を持ってもらうために。 >文月さん  なぜプロットの最初を毎回「・ 魔女の助けを借りて舞踏会に参加したシンデレラ」にしているの? ・文月11  惜しいけどボツ。  その欲望を語らせる薬に、本当に能書き通りの効果があったとして。  シンデレラがなにも言わないのは、これは、なぜですか? ・文月12  ボツ。  これは遠慮深いシンデレラですね。  そのように見えますが?  ついでにいうと、残った99着を無駄にしてしまい、それに気づかないニブちんのシンデレラですね。  主催者の好意とかなんとか。そのドレスを縫ったお針子さんたちの苦労とか。受け取らないことでみんな無駄にしちゃってますが、いいんでしょうか?  とすると、遠慮深そうに見えるが、じつは偽善者でしかないシンデレラってことに? -------------------------------------------------------------------------------- 死すらも超えるマーチを歌おう! No.4120 投稿日 2002年3月31日(日)23時29分 投稿者 唯野教授  ここ数日間課題もやらずにガンパレやってました。根性根性と叫ばない軍隊話は見たことなかったけど、こっちの方が好き。 >セリフは何故入れてはいけないか。  どんなセリフを言わせるか、というのは枝葉末節。もっと進んだ段階で考えるべきことで、あらすじやプロットで決定することではない、というのが私の理解です。 >前半「最大の」ヤマ場があらすじに入ってないのは何故だ?  まずあの過去回想は、ビルがスクリーンを貫通してレンズ通信を行う為のエピソードで、レンズ通信を行うのはクザクがビルを助けにくるためのエピソードで、クザクがビルを助けるのはクザクとキャットが出会うためのエピソードなわけです。  物語の主な流れからは二つも階層が低いために、八百字のあらすじでは削ることにしました。   >短くする形であらすじ  八百字ではとても無理です。エピソードがありすぎるんですよ。これがいわゆる、アイデアの密度が高いという状態なのでしょうか。 -------------------------------------------------------------------------------- 頭、やらかくないなあ。情けない。 No.4121 投稿日 2002年3月31日(日)23時52分 投稿者 羽矢野  まだちゃんと”新あらすじ”できてないので、今日はちょこっと。  今までで一番悩んでますね。  必要な状態は絞ってあるんですが、それを満たす話が思いつかないというか、なんというか……  何とももどかしい状態。 ●一番最初 「生い立ちも顔もまったく同じ。でも、性格は正反対」  最初に書こうとしたのは、こんなやつです。  通常はそんな人間は存在しません。  でももし、そんな人間と出会ったなら?  他人と接する事ができない程自信のない人間でも、心を開くのではないか。  そして”私も同じようになれるかもしれない”  と、考えるのではないか。  そして自分と彼女との違いを考えて、自分に足りないものが何か気付いていくのではないか……  最初に考えたのはこんなとこでした。  単純です。   ●覚悟とか  本当にプロになる人はこれだとマズイかな?  私は別に思いこんでるか、本当に覚悟してるかってのは、結構どっちでもよかったりします。ただこう書いとくと、自分をある程度縛れますかね。  覚悟してると書いた以上は、おいそれと辞められない。みたいな。  私は自分が軟弱な事知ってるんで、わざと公言して自身を縛る事をよくします。  甘えがあると、結構それで考え方が変わってくるし。(これは個人によって違うだろうが、私は自分がそういう傾向にある事を知ってる)  仕事の方だと、覚悟ってあまり話題にならないですよね。だってみんな当然状態だから。  新入社員でもない限り、完了してない事はありえない。  もうそれで実際に食べてる人間に、覚悟してるかなんて意味がない。 と今日はこれだけ。 -------------------------------------------------------------------------------- 事情説明。 No.4122 投稿日 2002年4月1日(月)00時53分 投稿者 巻島翔史  どうも。  五日以上音沙汰なしだったのは、その、個人的事情というか、祖母が急に亡くなったからでして……  本当に急なことだったので、家中がてんやわんやでした。  もちろん田舎にパソコンを持っていく(心理、時間ともに)余裕はなく、ネットはおろか投稿用のアレの直しも一つもやれず……  今日から一週間は休む暇などなさそうです。  また少し落ち着いてからレスします。どうもすいません。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4123 投稿日 2002年4月1日(月)03時16分 投稿者 新木 伸 >唯野君  だからその「2階層低いエピソード」も削らない現実のままのあらすじを書けといっている。  800字で足りないというのなら、何字でなら足りるというのだ?  必要な文字数を使って書いてよし。  それはそうと、写し取ったプロットをとっとと上げてくるように。  まずはそれからだ。  自分であらすじを書き取るためにも、それは作らなきゃならん。  しかしみんな、プロットの写し取りもやらんで、どうして他の作品のあらすじを書けるなんて思えるのだろうか。不思議不思議。  頭の中だけでやるようになるのは、まず紙やエディタの上で何回かやってみて、たしかに頭の中だけでやれることを確認してからのことだろうに。  一度や二度、写し取ってみることって、そんなに手間か? >羽矢野君  んじゃ、そこから考えを発展させていけばいいじゃんか。 起・鏡の世界の向こうの「明るい自分」と出会う。 承・自分も同じようになれるのではないかと思い始める。 転・(ブラックボックス)。なにか「きっかけ」。 結・主人公、同じように明るくなる。  転が決まれば、もう出来るじゃん。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろレス No.4124 投稿日 2002年4月1日(月)10時30分 投稿者 尚橋ひたち こんにちわ、尚橋ひたちです。 今度一人暮らしすることになったので、その準備で身の回りがばたばたしてます。 おかげで昨日はほとんどレスがつけられませんでした。 もうしばらくすると引っ越しのためしばらくネット落ちに(汗) それはさておきレスです。 >新木さん シンデレラについてですが、新しいアイディアを出すつもりではいるんですが、今までに「読まずにボツ」になったものの一部を使って書くというのはアリですか? もちろん、指示されたとおり短くします、入らない部分も削ります。 ただ、「読まずにボツ」になったものの中に手を加えてはたしてOKになる可能性のあるものなのかどうか、ということをお聞きしたいのですが。 同じゴミでも役に立たない紙くずなのか、リサイクルする余地のある空き缶なのか……。 投稿したお話についてですが、あれはコンセプトないですね(汗) ただ、書き上げる事だけを目的にしたものといってもいいのかも。 あのお話を書いていた当初は本当に何にも考えていなくて、何にも知らなくて、ただ書き上げるだけでは意味がないということに気がついてなかったんですが。 あれでいいと思っていた当時の自分がはずかしいです。 今はまさしくあれはお話になっていないなぁ、と自分でもいうことができます。 投稿すべきじゃなかったな、って後悔までしてます(苦) >とんびの羽根さん またまた指摘してくださってありがとうございます。 なんだか相変わらずボロでまくりですね、私のシンデレラ。 しかも、指摘されたところは微妙に自分でも逃げに入った(こんなモンでいいかな? というような、悪くいえば手抜きですね、ごめんなさい) それでも、前よりは読みやすくなったということで、課題はまだまだあるけれど、とりあえずはよかった、と思ってます。 また課題提出しますんで、指摘の方よろしくお願いします。 >本を買うとき、買わないとき 私もあらすじ読みます。本の内容というよりは作者さんの性格があらわれているから、といった感じでしょうか。 自分的に受け入れられそうな作者さんだと判断した場合は他のあらすじなどの部分を読んだりして、自分なりに検討して買おうか決めます。 ただ、面白そうと思っても、その場で買わないときもしばしば。 お金がないからという時もあるし、面白そうだけどお金払ってまで欲しいかっていうとそこまでは思わないかも、なんて。 最近はぺらぺらと途中の内容見たりとかして、わりと手間をかけて本を選んでますけど、小中学生のころは完全にイラストで決めてました(ジュニア小説を読んでいた頃) 友達に聞いてみたんですが、今でもイラストが買う理由の多くをしめているという人、結構いるみたいです。 好きなイラストレーターさんだったり、自分の好みに合う絵柄だったりするととりあえず手にとってみるんだとか。 そのせいもあってイラストの比重って結構大きいんじゃないかなー、と。 あと買わない理由のひとつに文体になじめないっていうのがあります。 やたら難しかったりするとどうにもこうにも読むことそのものが苦痛というか。 その文体が好きっていう人もちゃんといるんだろうけど、自分には向いてなかったり。 ……そんな感じです。 >セリフ禁止 シンデレラでセリフを禁止している理由……。 セリフで説明をしてしまわないように、でしょうか? 今、骨組みの練習をしているから、いかに短い文章で伝えるべきことを伝えられるかっていうことに違反するからでしょうか、セリフが入ると。 なんだかわけのわかんないこと言ってるかもしれないんですが。 地の文で読んだ人に与える微妙な言葉のニュアンスの違いを知るための練習にならないから? ……とか。 無欲なのと優しさは違う、といったような。 例えば王子が「あなたは無欲な人ですね」というのはダメだってことだと私は解釈してるんですが(こんなにあからさまに書く人はそうそういないとは思うんですが) でも、必ずしもだめだっていうことではなくて(本当にこういうことをいう人だっていますし、日常の会話で絶対に使わないとも言い切れない)このシンデレラの課題では、あんまりよろしくないという、そういうことだと思うんですが。 >覚悟の話 実は私、4月から専門学校生なんですけど、専門学校生になれた(までなってないか。入学式すんでないし)のもめちゃくちゃ奨学金つかってなんですよね。 学校のやつと育英会っていうところのやつ。 はっきりいって、お金がない家庭に育った上に私は長女で下に兄弟いるんで、奨学金が取れなかったら有無を言わさず就職でした。 もちろん家計を助けるために、っていう意味合いをも含めて。 この専門の他には国公立大学を1校だけ受けたんですが、友達には「落ちたらどうするの?」とかよく聞かれて「就職」ってすかさず答えていたんですけど、やっぱり、覚悟うんぬんというよりはそうせざるをえないといった感じです。 (ちょっと新木さんのたとえとかぶっている部分があったので書いてみたんですが↑) だから私も覚悟がどうとかっていうのはあんまり。 どっちでもいいです。 本当にやりたいことがあってそれに取り組む姿勢がしっかりしてれば、いいんじゃないかなぁ、と。 ただ、ここに参加すると決めて、実際に参加し始めてから、私のお話を書くという行為に対する態度とか考えとかが変わってきている気がします。 もしかしたら、案外そういうものが覚悟っていうのかも。 自分では、ああ自分は覚悟してるな、とかっていう自覚のようなものはないんですが。 だいたい、(今の段階では)作家志望じゃない私が、覚悟がどうとかっていうこと自体、もしかしたら矛盾しているのかも。 文章はうまくなりたいって思ってるんですけど……。 (どうなんだろう?) なんだかあいまいな感じですが、今回はこの辺で。 シンデレラの課題についてはまた次回……。 -------------------------------------------------------------------------------- 人はいさ心も知らずふるさとは花ぞむかしの香に匂ひける No.4125 投稿日 2002年4月1日(月)15時06分 投稿者 弟切 千隼 とはいうものの、花も人と同じように変わるよなあ、と思う弟切です。 故郷より戻ってまいりました。 「凍れる心臓」(仮題)四分割のうち、起と承に関しては前回No.4071で私が書いた通りでよいようですね。 >>起 >>・物理的な再生  >> ……ベリル、冷凍睡眠から目覚める。 >>承 >>・社会的な死 >> ……ベリル、未来社会に自分の居場所が無いことに気づく。 しかし、転と結がだめなので考えなければなりません。 >>転 >>・心理的な死 >> ……ベリル、自分が(今まで考えていたような)天才でないことに気づく。 >>結 >>・心理的な再生 >> ……ベリル、自分が(今まで考えていたような)天才でなくてもいいと思う。 この転から結にかけては、起と承で広げた風呂敷を畳んでゆくべきところです。新木さんがおっしゃった通り、複数の畳み方があるでしょう。 ここはいくつかアイディア出しをして、パターンを見極めてから決めようと思います。 それにしても、転は「心理的な死」というからには、ベリルはかなり激しい衝撃を受けることになるでしょう。それこそ普通の人なら自殺しかねないくらいの衝撃ではないかと想像します。 けれども、冷凍睡眠に入る前までは自他ともにベリルは天才と認められていた訳ですから、あまり普通の人のような反応をさせるのはどうでしょう? それともむしろここは普通の人っぽくした方が「心理的な死」をよりよく表現できるでしょうか? ここは物語の肝となる部分ですから、安易な結論に飛びついてはいけませんね。もう少し考えます。 >>本を買うか買わないかの判断 弟切の場合、純粋にその本が面白そうかどうか以外に、「より手に入りやすいかどうか」という基準をもって買うかどうか決めています。ベストセラーの本などは、友人の誰かが買っている、あるいは図書館に入っている可能性が高いので、買わずに借りて済ませようと考えてしまいます(^^; 店頭で見て同じくらい面白そうな本が二冊あり、どちらか一冊しか買う予算がないという場合は、より無名で置いている本屋が少ないと思われる出版社から出ている方を買います。そういう本は、その場で買わないと一生買えない可能性が高いからです。 -------------------------------------------------------------------------------- 「カレー・カレー」16分割 No.4126 投稿日 2002年4月1日(月)18時02分 投稿者 はせがわみやび  みやびです。ようやく風邪から抜け出しました。  カレーのお話の16分割。  ここまでの「あらすじ」と「4分割」は、課題部屋の51番にあります。  なお、結局チケットが手に入ってしまっては、美春の成功話になってしまうという指摘を受けていましたので、チケット入手は失敗にさせてあります。  さらに、祖母と美春=どらえもんとのびた、という構図から考えると、失敗したのびたの傍にどらえもんがいないのは妙だ、と思いいたってラストを変更してみました。  より、どらえもんパターンを踏襲できたかと思います(笑)――いや、このほうが収まりがいいから、こうしたんですが。  これに伴い、あらすじのラスト3行も変更になります。 変更前 >>  艱難辛苦の末に、それでもなんとかたいらげてチケットをゲット。 >> 家に帰りついた美春を待っていたのは、母の買った山ほどのレトルトカレーだった。 >>「十個で美春が好きなアイドルのチケットが当たるんですって。感謝しなさいよ!」 >> 悪戦苦闘の末に、結局挫折してしまう美春。 >> 買い物帰りの祖母と出会い、家路につく美春。嘆く美春に買ったばかりの甘い菓子を差し出す祖母。食べた美春はさらに嘆く。激辛カレーに美春の舌は本当に麻痺してしまったのだ。  以下は、16分割です。美春の感情の変化がわかるように書いてみました。 「カレー・カレー」16分割 起:景品を手に入れるために、極辛カレーを食べられるよう祖母に発明品を借りる美春。  起:好きなアイドルのコンサート・チケットをゲットしそこねて、嘆く美春。  承:そのチケットが、カレー屋のイベントの景品になっていることを知るが、獲得条件が激辛カレーを食べきることだった。条件の厳しさにどんよりと鬱になる美春。  転:祖母の発明品に味覚麻痺ドロップがあることを知る。美春、一転して喜んでしまう。  結:取り扱い説明書も読まずに、カレー屋に猛ダッシュする美春。 承:極辛カレーを食べる美春。調子に乗って、より上の景品を狙うことに。  起:運ばれてくる激辛カレーを余裕の表情で食べ始めるお気楽な美春。  承:まわりの客が挫折する中、涼しい顔で食べきってしまう美春。ほかの客から奇異の目で見られても勝利感でいっぱい。  転:さすがにお腹がいっぱいになったが、もうひと皿食べると、より良い席のチケットが手に入ることを知ってしまう美春。  結:根がお調子者の美春は、追加の激辛カレーを食べてみせると見得を切ってしまう。 転:思いがけない展開で、発明品の効果が無意味に。うっかり美春の大失敗。  起:運ばれてきたカレーを前に水をひと口。さてと食べ始めた美春の舌を猛烈な辛さが襲う。パニックする美春。  承:混乱したまま原因を考えるが思いつかない。あせる美春は麻痺状態を取り戻そうと四苦八苦するが、辛いカレーは辛いまま。  転:取り扱い説明書を思い出す美春。読むと、味覚麻痺の効果は、水を飲むことで解消されることを知る。口直しにと飲んだ水が原因だと気づいて美春愕然。  結:制限時間が迫っていることを告げられる美春。見得を切った手前、お調子者の美春には食べずにすませることはできなかった。悲壮な決意を固める美春。 結:結局、極辛カレーを食べることになって、おまぬけさんな美春。  起:激辛カレーに悪戦苦闘している美春。買い物帰りの美春の祖母が店内の美春を見つけて入ってくる。  承:ついに挫折する美春。追加で食べた分も料金を払うことになるが、お金が足りなくて祖母に借りることに。不幸の上乗せに涙目の美春。  転:帰り道、見かねた祖母から、買ったばかりのお萩と黄粉餅をもらい、ご機嫌になってしまう美春。  結:お菓子を食べた美春はさらに嘆くことになった。味がない。激辛カレーに美春の舌は本当に麻痺してしまっていたのだ! みやび -------------------------------------------------------------------------------- 毎日自信なしを考えてます No.4127 投稿日 2002年4月1日(月)21時42分 投稿者 羽矢野  今日もはりきっていきましょう。 ●あらすじ(No.4)  ある日の夜、泉沙夜は父親から骨董品の鏡をもらう。部屋に飾って眺めていると、鏡に映った自分の姿がおかしい事に気付く。それが別の世界のもう一人の自分との出会いだった。初めは気味悪がる沙夜だったが、屈託なく話しかける自分とはまるで正反対の明るく積極的な沙夜’にしだいに心を開き始める。話すうち、自分がいかに殻に閉じこもっているかを気付かされ、沙夜は自分が変わりたいと願うようになるが、気持ちばかりで何一つできない日々が続いていた。  そんなある日、昔の思い出を話していた時、転校した鈴本美輪という幼なじみの少女の話題がでる。沙夜はその名を訊いて硬直する。様子のおかしい事に気付いた沙夜’が訳を訊くと、沙夜は今まで誰にも話していなかった自分の過去を話す。  美輪が転校するとき、彼女は好きな人に告白するかどうか悩んでいた。それならばと沙夜は善意のつもりで意中の彼に伝えてあげたのだが、それがクラス全員に知れる事になってしまい、美輪は笑い者にされたのだ。結局最後まで謝れず、泣きながら転校していった彼女の事をずっと気にしていると沙夜は語った。それから他人を傷つけるのが怖くて、友人をつくれなくなってしまった事も。  聞き終わった沙夜’は、美輪に会いに行く事を提案する。実は彼女も同じように別れていたのだ。沙夜の話を聞き、自分がいかに美輪を傷つけていたかわかり、謝りたいと言った。沙夜はそれを聞き、自分も美輪に会いに行く事を決意する。  美輪を訪ねた沙夜は、ずっと謝れなかった思いを語る。すると美輪も同じように気にしていた事を話し、お互いのわだかまりは数年ぶりに解けたのだった。  家に帰り沙夜’と話すと、彼女も同じような結果を語り、自分では気付くことができなかったと礼を言う。  沙夜も沙夜’に礼を言い、明日から少しずつでも変わっていく努力をすると決意をのべる。  そして翌日、教室に入った沙夜は、高校に入って初めて”おはよう”とクラスメイトにあいさつするのだった。 ●登場人物  泉 沙夜(いずみ さや)  中学の時、幼なじみで親友でもあった鈴本美輪の心を傷つけてから、他人と接する事ができなくなってしまう。  自分に自信がなく、内気な性格。  鏡の向こうの自分と知り合う事で、変わりたいと願うようになる。  沙夜’  鏡の向こうのもう一人の沙夜  性格はまったく正反対で、明るく積極的。  しかし反面他人の気持ちに気付かない部分があり、同じ過去があったにも関わらず、美輪の心を傷つけたかもしれないという考えには至っていなかった。  彼女も自信がない故に、他人の気持ちに対して敏感な沙夜からいろいろな事を学ぶ。  鈴本 美輪(すずもと みわ)  沙夜の幼なじみで親友。  転校する時に気まずい別れかたをした事を彼女もずっと気にしている。 ●尚橋さん  段落の後は、一マスあけて。  あれだけ固めて書いてあると、一マスあきなしはかなり読みにくいですよ。 ●プロットにセリフを入れないのは?  プロットは骨格にあたるもので、セリフはそれに肉をつける段階にあるもの。  そう考えてます。 -------------------------------------------------------------------------------- シンデレラが頭の中で暴走してる No.4128 投稿日 2002年4月1日(月)21時51分 投稿者 文月  >なぜプロットの最初を毎回「・ 魔女の助けを借りて舞踏会に参加したシンデレラ」にしているの?  えーと、読まずにボツの中(文月6)などには違うものも有るのですが……。ただ多く使っていることは事実です。シンデレラを自分なりに分割した時に以下のようになったので使ってます。 ・まま母に毎日いじめられているシンデレラ ・ 魔女の助けを借りて舞踏会に参加したシンデレラ ・ 舞踏会で王子様と踊るシンデレラ ・ ガラスの靴を落としていくシンデレラ ・ ガラスの靴がピッタリ合って王子と結婚するシンデレラ >シンデレラがなにも言わないのは、これは、なぜですか?  舞踏会に参加しただけで満足で他の欲望を持っていなかったため >セリフ禁止について  以前に書いた理由のほかに私は文で表現できることをセリフで説明してるからなどの理由も有るのではないかと推測します。 >シンデレラ  今日も2個だけですが 文月13 ・ 魔女の助けを借りて舞踏会に参加したシンデレラ ・ 王子様と踊るには王子様にジャンケンで勝たなくてはいけません ・ ジャンケンのつどに金貨を出す王子、金貨が欲しくて思わずパーを出してしまう強欲な女たち ・ 金貨なんていらないとグウを出すシンデレラ ・ 王子と踊れるシンデレラ 文月14 ・ 南瓜の馬車に乗ってお城までやって来たシンデレラ ・ 初めは食事会です。食事会で使った食器は一つ持って帰れます ・ 強欲な女達が金でできたホークを選ぶなかねずみさんに料理を持って帰りたいと小さな皿を選ぶシンデレラ ・ 金でできたホークを選ばないシンデレラに興味を持った王子 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4129 投稿日 2002年4月1日(月)22時22分 投稿者 とんびの羽根 >尚橋さん(#4124)  読まずにボツは、書き手が課題の意味、意図を認識していない、ということにつきます。課題の意味が分からずに書いていたもののことは頭からきれいさっぱり消去するほうがいいです。これはあなたがこれから、何にせよ、プロとして仕事をしていくなら重要です。  失敗はきちんと検証すること、ただしそれはやっていることの意味がわかっているときだけです。 再利用して使えるかどうかどうしても気になるなら、10日以上立ってからログを読み返すことをお勧めします。  最初から立ち止まったり振り返ったりするくせがつくと思考速度そのものが鈍魔します。止まる練習はあとでありますしね。新人は走るべし、なぜなら遅いという致命的な弱点を無くさなければならないからです。 >購入選択方法アンケート  わたしの場合、買いたい本が決まっていてさがしにいくことは滅多にありません。雑誌と専門書は別ですが。  本屋にはいるともう誘惑の山ですから、いかに切捨てていくかということになります。  まず漫画雑誌チェックし最新刊をゲット  次に新刊書、話題書のコーナーをチェック  次にマンガ単行本の新刊をチェック  時間があれば旧刊の文庫本、専門書のチェック  これらの順序ははいった本屋のレイアウトによってかなり影響されます。つまり第一関門は書店のレイアウトですね。多くの本屋では電撃系の文庫本に出会うこともなく店をでることになります。取り扱ってないか、あっても片隅で変色したりする。  本を戻してしまうポイント:残りの部数が多い、隣の本とのオーラの差で負ける(つっこまないで)、イラストが生理的に受け付けない、タイトルのセンスがひどい、あらすじがありきたり 、あとがきがない、作者の名前が無名、値段が高すぎる   >セリフは何故入れてはいけないか。  1.セリフでは文章力がつかない、セリフは分脈で意味が変わる、プロット上でセリフを使うと、いやでもセリフの意味を確定させるために分脈が必要になる。プロット上にだらだらと文章を書いて、無駄な時間を費やしてんじゃねえとか、読んでいて思う。分脈で意味が変わらないものを書くためには文章を研ぎすます意外に無い。プロットでは起承転結は一行が基本だと思う。なぜならそれが文章という家を支える4本の柱だから。家の設計図で柱の1本1本に意味があって何トンという重量を支えている。説明セリフにはそんな重みは無い。その一言で本当に登場人物の人生が変わるほどの、決定的なセリフ以外はプロットで使ってはいけない。  2.大体セリフは登場人物が意図を持って口に出すものです。作者がその意図そのものをずばりと言語化できなくてどうする。  さらに意図を他人に説明するのにいちいち登場人物にしゃべらせなければならないのでは作業効率は一桁二桁くらい違ってくる。分室のシンデレラ迷宮の説明をさらにもう一度読むべし。3分で10個プロットを出せることと明確なガイドラインがあるではないか。セリフに頼っていたらそれが不可能なのは明らかです。1プロットで起承転結すべてあわせて18秒、この時間内にタイプしきれない量のセリフは絶対に書くな。  3.セリフは状況とキャラの属性を限定する。セリフを使えば書くときに状況チェックとキャラの属性チェックといった無駄な作業が追加される。これは読み取るときにも同じなのです。指摘する側としては指摘のための労力を、こうした枝葉末節のチェックで費やしたくない。  かねやんさんの設問が全員対象とわかったので、これまで表明していたことを白紙にして、考え直してみました。 -------------------------------------------------------------------------------- 汗 No.4130 投稿日 2002年4月1日(月)22時46分 投稿者 とんびの羽根 >3分で簡単に出したアイデアが10個中10個通るようになります。  まてよ、これは3分間で1個ということだろうか(汗)さすがに3分で10個は無理なような。 >文章を研ぎすます意外に無い。  文章を研ぎすます以外に無い。 ですね、変換が素に戻ってました。 -------------------------------------------------------------------------------- ●文月さん No.4131 投稿日 2002年4月1日(月)23時09分 投稿者 羽矢野 >なぜプロットの最初を毎回「・ 魔女の助けを借りて舞踏会に参加したシンデレラ」にしているの?  この返答、意味がちょっとわからなかったです。  ので、少し。  こう考えてみたら?  課題内容 「無欲なシンデレラが、無欲ゆえに王子に惚れられて、ダンスに誘われる」  ですよね?  と言う事は、例外はあるかもしれないですが、シンデレラは舞踏会に参加している事は初期状態として存在する事になります。  そう考えてみると、  ・ 魔女の助けを借りて舞踏会に参加したシンデレラ、  この文章は必要ですか?  ええと、これは文章を4つ(起承転結)でしか書かないと自分を縛ると、おそらくすぐに直ります。  ・魔女の〜とか・南瓜の〜を入れると、絶対4つじゃ書けないから。  ついでなので、採点(そういや、するのは初めて)  文月13  ・ボツ  考えるまでなく、金貨なんていらないって書いてある。  無欲ではなくて、金貨に価値を見出していないシンデレラ。  文月14  ・ボツ……かな?  ネズミのためが先にあるなら、優しさが先に出てしまう。  あと、上みたいに金に価値を見出してないだけにも見える。  それとホークじゃなくて、フォークね。  久しぶりにやってみよう。できるかな?  ・テーブルの上のものなんでも持っていっていいよって事になる。  ・他の女達が高価な食器類を奪い合うのを、シンデレラはただ見ていた。  ・王子様が、あなたもどうぞって言ってくれたので、テーブルを見て考える。  ・んで、ネズミがお腹空かせてるかもと思いだして、あまった料理もらっていいですかって訊く。 -------------------------------------------------------------------------------- シンデレラの続き。 No.4132 投稿日 2002年4月1日(月)23時28分 投稿者 尚橋ひたち  こんばんわ、尚橋ひたちです。  以下、課題のシンデレラです。 >尚橋11  ・入城するとともにダンスの相手を決めるための整理券を受け取るシンデレラ。  ・するとそこに番号のついてない整理券をもらった姉がやってくる。  ・はずれをもらったと思い、王子と踊りたいがためにシンデレラに整理券の交換を持ちかける姉。  ・舞踏会にこれただけで満足していたシンデレラは整理券を交換する。  ・しかし、いざダンスの相手が発表されると、番号のないものこそ王子と踊れる整理券だった。 >尚橋12    ・お城についたシンデレラ。  ・舞踏会の催し物として、招待された女性全員に王子から手渡しで好きな花が配られる。  ・数を競って、よりたくさんの花をもらおうとする女達。  ・一番最後に花をもらいにいくシンデレラ。しおれた花を一つ選ぶ。  ・不思議に思った王子が聞くと、「その花についている種を植えれば、花と一緒に受け取った王子の気持ちを絶やさずに咲かせることができるから」とシンデレラは答える。  ・そんなシンデレラを気に入り、ダンスを申し込む王子。  >尚橋13  ・シンデレラが会場についてまもなく王子があらわれる。  ・后の座を狙って少しでも自分を印象付けようと、プレゼントで王子にアピールする女達。  ・プレゼントできるものを持っていないため宮廷楽士たちの横で一人たたずむシンデレラ。  ・王子のところへ行かないのかと尋ねる楽士。  ・王子と話せなくても、楽士たちの奏でる素晴らしい音楽が聞けて、いい思い出になったと答えるシンデレラ。  ・そんなシンデレラを気に入る楽士。実はこの楽士も王子(前の王子の弟)だった。 >尚橋14  ・城についたシンデレラに、身なりの質素な少女がダンスを教えて欲しいと声をかける。他の女たちは自分が王子と踊ることに必死。  ・王子と一度でいいから踊りたいのだという少女の申し出を引き受けるシンデレラ。  ・飲み込みが早いのか、瞬く間に普通に踊れるまでに上達する少女。運良く王子に声をかけられる。  ・王子と踊るのだから、と自分のネックレスを少女にかけてやるシンデレラ。  ・少女は本当は王子つきの侍女で、王子にふさわしい女性を探していた。  ・少女のおかげでシンデレラは王子と踊れることになる。 >尚橋15  ・シンデレラがお城につくと、少年が一人紛れ込んでいる。  ・招待客の誰かが連れてきたのだろうと思い、寂しそうな少年と遊んであげるシンデレラ。  ・シンデレラたちのかたわらで王子と楽しそうに食事をする女達。  ・気を使って、シンデレラも王子のところへ行かないのかと聞く少年。  ・少年を独りぼっちにしてまで、王子のところへ行きたいとは思わないとシンデレラは微笑む。  ・しばらくして少年を大臣が迎えに来る。少年は大臣の息子だった。  ・話を聞いた大臣の口添えのおかげで、王子とダンスをするシンデレラ。    以上、シンデレラの課題でした。  それでは、今回はこの辺で。 (追伸) >羽矢野さん  たしかに前に記事は見にくかったので、読みやすくなるようにしてみました。 >セリフ  今回の課題にもなんだかんだいってセリフが入ってるんですが、やっぱりダメなのかなぁ……?   セリフなしって難しいですね。 -------------------------------------------------------------------------------- 少し時間ください No.4133 投稿日 2002年4月2日(火)01時56分 投稿者 文月 >なぜプロットの最初を毎回「・ 魔女の助けを借りて舞踏会に参加したシンデレラ」にしているの? すいません、根本的なところを勘違いしてたようなきがするのでもう少し時間ください、再度考えてみます。  >シンデレラ  えー文月14なんですが小学生でもしない間違いしてるんで無条件でボツということで、あまりの恥ずかしさに書き込み削除したい気分ですが…… 文月15 ・ 馬に南瓜の馬車をかじられてしまうシンデレラ ・ おわびにと黄金の馬車を差し出す王子 ・ 乗れなくなったわけではないので辞退するシンデレラ ・ 無欲さに引かれて踊りを申し込むシンデレラ 文月16 ・ 今回の舞踏会は城の中庭での開催です ・ 突然雨が降ってきてずぶぬれになる参加者 ・ ドレスを王家が弁償すことになり、自己申告した金額がもらえることに。大金を請求する女達 ・ 乾かせばいいと何も要求しないシンデレラ ・ シンデレラに興味を持つ王子 -------------------------------------------------------------------------------- シンデレラ No.4134 投稿日 2002年4月2日(火)02時25分 投稿者 はせがわみやび  羽矢野くんのシンデレラ、おかしくないか?  なんだか、最初の発端と落ちがうまくかみ合っていないような…。  お持ちかえりネタで、わたしもひとつ考えてみた。 みやび22 ・王宮の舞踏会。会場の真ん中には真っ白なテーブルクロスで覆われた大きなテーブルがあって、金銀白磁の食器には豪華な料理が盛りつけてある。 ・来賓への粗品として、料理だけでなく、テーブルの上のものはなんでも持ちかえって良いことにしますと王子が提案。たちまち起こる食器争奪戦。 ・出遅れたシンデレラがテーブルの前に立ったときには、飛び散った料理の汁やらなにやらで染みだらけになったテーブルクロスの上にはすでに何もなかった。 ・申し訳なさそうな召使いと王子の顔。だが、シンデレラは、本当にテーブルの上のものはなんでもいいのかと聞いたあとで、汚れたテーブルクロスをまるめ始める。 ・「ありがとうございます、王子さま。テーブルクロスを敷いて食事ができるなんて夢のようです!」 みやび -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4135 投稿日 2002年4月2日(火)05時18分 投稿者 新木 伸 >セリフ禁止の理由  あるキャラクターの行動の理由を、そのキャラクター自身の口から語らせるという手法は、もっとも安直で楽ちんな手法だからです。  「手段を選ばず、使える手法はすべて使う」というプロの実戦の場では、それを使うのもありです。その場で使える表現手法が10や20あったとして、そのうちで「キャラの口から語らせる」が、その時点でいちばん効果的であると判断したなら、もちろん使いますとも。それが手段を選ばないということ。  しかしここは練習の場なんで、禁止になってます。  その表現手法はあまりにも簡単なんで、べつに練習しないでも、もうみんな使えているわけでしょう?  それに放置しておくと、このいちばん楽な手法ばかり使って、他のものを全然身につけようとしません。困ったものです。  じつはこの「セリフで語る」っていうのって、シンデレラが始まった当初には、べつに禁止されてはいなかったのですね。  でもみんながあまりにそればっかに頼るので、あるとき全面禁止になりました。「キャラクターの口から語らせる」以外に、皆がなにも手法を持っていないなんて思いもしなかった。 >別パターンのセリフ禁止  上記は、いわゆる普通のケースの「台詞」禁止の話。  もうひとつ別のパターンの台詞というのがある。  これはいわゆる、「こんなおいしい料理、ひと口食べただけで満足です」とか、シンデレラに言わせちゃうようなものね。  こちらの場合は、もっと「とほほ」ってことになります。  シンデレラが自分の口から、「私って無欲なんです」って言ってるようなもの。  まるでイコールなんですね。  たとえば……。 「俺はモテるんだぜ」 「僕は頭がいいんだ」 「私は美人なのよね」  上記のようなことを自分で言っている人間を、どう思うか?  またその「自称○○」についての信憑性を、まわりはどのように判断するのか?  おもいっきり、うさんくさいでしょ?  説得力、ナッシングでしょ? >弟切さん >>けれども、冷凍睡眠に入る前までは自他ともにベリルは天才と認められていた訳ですから、あまり普通の人のような反応をさせるのはどうでしょう?  そもそも、ここに選択肢はあるのか?  そのときにはもう、ベリルは「天才」じゃないわけでしょう?  ベリルの持っている「自分は天才」という認識が崩れるのが、「心理的な死」というエピソードなわけだから。  そうしたら、ベリルは生まれてはじめて「凡人」を経験するわけだよね。  生まれて初めて「凡人」を経験する「元天才」の取る反応としては、やはり「凡人」の反応になるじゃないの? だってそのときベリルは凡人なわけだし。しかも「凡人」経験を持っていないだけに、「凡人」初心者的な反応になるんじゃないのかしらん。  どうだろうか? >文月さん  シンデレラ迷宮のお題は、「舞踏会で無欲ゆえに王子に見初められるシンデレラ」なわけですね。  それ以前の「魔女の助けを得て舞踏会に参加するシンデレラ」のところは、もう固定として扱うべき部分。  そこをわざわざ書いているのはなぜ、っていう質問なのですが。 >>>シンデレラがなにも言わないのは、これは、なぜですか? >>舞踏会に参加しただけで満足で他の欲望を持っていなかったため  ほんとーに、他の欲望はなにもないの?  じゃあなぜシンデレラは、まだその場にいるんですか? 望みが果たされて満足しきっているなら、もう帰ってしまってもいいのでは?  あとワインを一口飲んだところで、その効果は発現するわけですね。  ならグラスの中にまだワインは残っているわけですが、それについては、シンデレラはどう感じているわけ? グラスの残りを飲み干したいとかいう欲望は? ・文月13  これはシンデレラの価値観では、金貨より王子と踊ることのほうが上だったというだけのこと。単なる価値観の違い。  無欲にあらず。 ・文月14  食器は持って帰っていいことになっているのかもしれないけど、料理まで勝手に持って帰っていっちゃいかんでしょう。  それにフォークは金で値打ちものかもしれないけど、お皿のほうだって、それなりに値打ちものなんじゃないんですか?  あと「ホーク」じゃ鷹です。食器のほうは「フォーク」  怪しいと感じたときは辞書で確認すること。(怪しいと感じていなかったなら大変問題ですが)  とくにカタカナ語に関しては、国語辞典、カタカナ語辞典を調べ、最後に英和辞典でもって原語(英語)での発音記号もチェックすること。  カタカナ語は、標準とされる表記が数年程度で変化することがあります。  また発音記号と照らし合わせると明らかに誤用であっても、長いこと使われつづけてきたために、慣例となってそのまま定着してしまった表記もあります。  たとえばチケットを「ティケット」とか書いてみたり、ヒザを「ピッツア」とか「ピツァ」と書いてみたり、これらは間違い。  恥ずかしい思いをしたくないなら、これからはもっと発言に対して、必死に注意を振り向けるようにしなさい。  ちなみに、「恥ずかしいから」なんて理由で書き込みを削除するのは、言うまでもないことですが、禁止です。  作家は自分の書いた本に間違いがあったからといって、「その本なしね。回収回収」なんて出来ると思ってるんですか。 ・文月15  ボツ。  お題は、会場に入って舞踏会がはじまってからのことです。 ・文月16  ボツ。  そもそもシンデレラのドレスって、魔法で出したものでしょう。  お金を受け取っちゃったら、それは詐欺ですが。 >3分で10個  これはさすがに無理なような……(笑)。  いやまてよ。  書かないでいいなら、3分で10個、できるかもしれない。頭の中で考えて、溜めとくだけなら。  しかし書いていたらどうやったって間に合いませんな。 >尚橋さん  奨学金かー。僕も高専に通ってたときに、貰っていたなぁ。  あ、いや。あれは貰っていたんじゃないんだよな。  一時貸してもらっていただけなわけだ。無利子で。  もちろ就職したら自分で返さなくちゃならない。  僕もこのあいだ、全額一括返金した。  デビューしてしばらくはずっと金欠だったから、結局返せたのは、いまから5年ぐらい前のこと?  シンデレラとか。  読まずにボツのもの。  文字通り読んでないので、再利用可能かどうかもわかりません。  そのアイデア貧乏の性根を入れ替えてもらうためにも、そんなこと考えてないで、どんどん新しいの出してくるように。  投稿した話については、べつに後悔することはないでしょ?  どれだけダメだったかわかったという収穫が、ちゃんとあったんだから。  恥ずかしかったとか、恥をかいたとか、痛かったとか、まあいろいろあるだろうけど……。  ずっと井の中の蛙のままでいるのと、生皮剥がれて塩すり込まれて痛いけど、でも自分の現在の力が正しくわかるのと、どっちが良かったわけですか? ・尚橋11  ボツ。  「舞踏会にこれただけで満足していたシンデレラ」とか書いてると、永久にボツくらいつづけるよ。  しかしこのネタは惜しいとこだねー。  やりかた次第じゃOKになるのに。  再提出可。「・尚橋11(改)」のようにしてくること。  ポイントは、整理券の交換にシンデレラが「なぜ」応じたのか。 ・尚橋12  セリフ禁止って言ってあったでしょ。  「種を植え直して花をずっと育ててゆきたいからと答えるシンデレラ」みたいに要約してこれない?  あと「しおれた花」は文字通りしおれてしまった花であって、種の付いた花とはちがうでしょう。そもそも切り花じゃ種まではつかないよ。花が終わったら、ただしおれるだけ。  まあそれにしても、これはボツ。  価値観が違うだけ。その夜の記念の花一輪よりも、長持ちする思い出を欲しがったシンデレラってことで、どちらかというと、強欲か?  このエピソードで読者に伝わるのは、「王子との思い出を永遠に心にしまおうとしたシンデレラ」ということなのね。 ・尚橋13  長いんでボツ。 「后の座を狙って少しでも自分を印象付けようと、プレゼントで王子にアピールする女達」とかって、「王子の気を引こうとプレゼントする女達」って要約しちゃ、なぜいけないの?  これで文字数半分ぐらいになるよね。元のもののように長くする必要は、どこにあるの? ・尚橋14  ボツ。  これじゃ、親切にしたことで報われたシンデレラでしょう。 ・尚橋15  ボツ。  尚橋14とおんなじ構図。採点の価値もなし。  侍女を少年に変えただけ。やはり親切が報われる形。 >尚橋さん  家族に隠れて繋いでいるとか、なんか穏やかじゃないことを書いていたなぁ。  インターネットの接続料金を節約する方法を伝授しましょう。  (モデムによるダイアルアップ接続の場合ね) 1.インターネットに接続する。 2.分室に行く。書き込みをいったんすべて表示させる。 3.回線を速攻で切断する。 4.回線は切断したままで、分室のログを読む。 5.なにかテキストエディタを使ってレスを書く。(WINDOWSなら「メモ帳」とか)。 6.回線をふたたび繋いで、書いたレスをアップする。 7.速攻で回線を切断する。  こんな感じにやるのを、「オフライン書き込み」と言います。  これを徹底すると、1日の1回、読んで/書くということをするとして、接続時間は最小限になる。電話代込みにしても、20円かそこら?  これをオフラインでやらないで、繋いだまま「読んで/書いて」なんてやっていると、それこそ毎日毎日、何百円もかかってしまうことになる。  まあインターネットが常時接続にある環境だと、こんなことしなくてもいいわけだけど……。  ADSLが普及してきてるとはいえ、まだまだモデムユーザーも多いわけだし。(みやびさんところも、まーだモデムなんだよなぁ)  僕も自宅からでなくて、外にいるときにノートパソコン+携帯電話からアクセスするときには、こうして「オフライン書き込み」をやっています。  プロバイダ代が1分30円と、電話代が3分28円かかるもんで、これがバカにならない額になるんだわ。 -------------------------------------------------------------------------------- >巻島君 No.4136 投稿日 2002年4月2日(火)10時44分 投稿者 新木 伸 >巻島君  「強さの地平」だけど、あれ直すのはもう放棄したとみていいわけ?  送るんなら、送っちまえ送っちまえ。  そしたら指摘してやるから。  まあ、お姫様が盗賊に襲われて、助けがくるまで――あたり。  原稿用紙にして、11枚ぐらいか。  そのぐらいまでなら、まあ、義理でみてやらんこともない。  しかし、いちいち指摘していったら、元の軽く数倍にはなるだろうなぁ。 -------------------------------------------------------------------------------- 昨日は何の日? No.4137 投稿日 2002年4月2日(火)15時39分 投稿者 弟切 千隼 日本人なら、"April Fool"なんて西洋文化に毒された答えをしてはいけませんよね(笑) 古来、日本の四月一日には別の意味があります。 と、いきなり謎かけをしてみる弟切です。(そんなことを考えている暇があったら仕事しましょう > 私) 新木さんへ > >> ベリルの持っている「自分は天才」という認識が崩れるのが、「心理的な死」というエピソードなわけだから。 (中略) >>生まれて初めて「凡人」を経験する「元天才」の取る反応としては、やはり「凡人」の反応になるじゃないの? おっしゃる通りですね。今まで冴えた天才としての行動ばかりしていたベリルが、凡人と同じ反応をすればこそ、読者は「ベリルが凡人になってしまった」と気づくのですよね。 この点はいいとしまして、天才が「自分は天才ではなかった」と気づくのはどういう時なのか、もう一度考えてみました。 1.自分にできなかったことを「凡人」がやり遂げた時。 2.「凡人」がやったことを自分ができなかった時。 3.自分が気づかなかったことを「凡人」に指摘された時。 他にもあるかも知れません。少なくともこの3パターンはあるでしょう。 とりあえず、この3パターンのうちからどれがいいかを考えます。 ただし、レオナルド・ダヴィンチのような全方位の天才でない限り、この「天才ができる/できないこと」には、方向性がなければなりません。 例えば、素描の天才が誰よりも歌が下手でも心理的に死んだりしないでしょう。けれども天才歌手だと自認している人物が自分より上手く歌う「凡人」に出遭ったら、心理的に死んでもおかしくないでしょう。 ベリルは全方位の天才にするつもりはありません。その必要性を感じないからです。 ということで、ベリルの専門に沿った分野で「凡人」に劣ったことをさせればよいのですね。 さて、そうしますと、天才だったはずのベリルが生まれて初めて「凡人」に劣ると気づいた時の衝撃は、それはそれは大きなものになるでしょう。彼女は、まるで初めて失恋した十代の若い娘のように激しく動揺し、天才らしからぬ荒れっぷりを見せるはずです。 「天才」ではなく、「凡人」が心理的に死んだ時の反応ならいくつも挙げることができます。弟切は凡人ですから(^_^) 1.黙り込む。しゃべらないだけでなく、他人とのコミュニケーションを一切拒否する。物理的にどこかへ閉じこもってしまうこともある。 2.泣き叫ぶ。関係ない周囲の人々や物にまで当たり散らす。 3.自殺する。 4.失神する。どうかするとそのまま一生起きてこない。 5.心理的な死の原因になったものを抹殺しようとする。例えば、「天才」の自分より優れている「凡人」を殺そうとする。 6.心理的な死の原因となったもののことを忘れ去り、何事もなかったかのように振る舞う。 こういった反応を、ベリルは「転」で示します。この荒れまくったベリルが「結」で心理的な再生を果たす訳で、「結」でどうやってまとめるかを考えつつ、もう少し「転」を練ります。 -------------------------------------------------------------------------------- パーム無くした……トホ。 No.4138 投稿日 2002年4月2日(火)22時40分 投稿者 羽矢野  新しい人も増えてきたし、負けてられないな。  追い越されないように、とくかくやるのみ。 ●4月1日は何の日?  世界で初めて天気予報がのった日……はタイムズだから違うか……  わかった、崎陽軒のシュウマイが発売された日……は古来じゃないか。    わかりませんーーー。(少しネットで”今日は何の日?”とか覗いてみたけど、載ってない。そんなのですぐにわかるわけないか……)  弟切さんの知識にはかなわないです。  まさに雑学王女。 ●課題  昨日のやつにレスついてないけど、あらすじはこういう考え方でいいんでしょうか?  では、またあらすじを考えてみます。  今度は恋愛要素を少し盛り込んでみます。  んーーー。  あらすじ【リトライ5】  ある日、泉沙夜は父親から骨董品の鏡をもらう。そして夜、鏡に映った自分の姿がおかしい事に気付く。それが別の世界のもう一人の自分、沙夜’との出会いだった。  沙夜は最初のうちは気味悪がっていたが、しだいに明るく積極的な沙夜’の事が好きになり、毎日自分の部屋で話す。そして沙夜’から学校での楽しい話を訊かされるうち、沙夜は自分も沙夜’のように楽しく学校生活が送りたいと願うようになる。  そんなある日、沙夜’から料理ができるかどうか訪ねられる。できると答えると、手作りチョコのつくり方を教えてほしいと頼まれる。どうやら幼い頃の約束を今年果たさなければないらしい。沙夜はそれを訊いて胸が鳴る。その相手とは幼なじみで名を幹本和也といった。彼にいつか手作りのチョコを渡すと約束していたのだ。沙夜’は一緒に渡そうと誘うが、沙夜は断る。約束も気持ちもその時のままだったが、今だに付き合いのある沙夜’とは違い、もう沙夜は何年も前から話すらしていなかったのだ。こっちの和也が約束を憶えており、受け取ってくれるという自信はまったくなかった。  そしてバレンタイン当日、一緒に作ったチョコを持っては来たが、結局渡せない沙夜。情けなさいっぱいで帰宅するが、偶然にも帰り道和也と出会い、一緒に帰る事になる。しかしせっかくのチャンスも生かせず、うつむくばかり。しかし公園まで歩いた時、和也が小さいときの約束を語る。彼も約束を憶えていたのだ。  沙夜はそれでも悩むが、沙夜’がもし渡しても絶対大丈夫だと言っていた事を思いだし、それを最後の一押しにして何とかチョコを手渡す。(気持ちは伝えない)  そして夜、渡せた事を話し礼を言うと、沙夜’もチョコの作り方を教えて貰ったからお互い様だと笑いあう。  そんなやりとりの中、沙夜は少し自分が変われたかもしれないと思うのだった。 -------------------------------------------------------------------------------- 修行が足らんのだろうか No.4139 投稿日 2002年4月2日(火)23時58分 投稿者 唯野教授  プロット、終わりました。あらすじの方はもうちょっと待ってください。結構疲れます。 >羽矢野さん >あらすじ リトライ5  リトライ4がわけわからなかったのでどうしようかと思ってたのですが、5でずっとわかりやすくなったと思います。  三つだけ。 ・「胸が鳴る」みたいな描写的表現はあらすじでは使わない。 ・なぜ気持ちを伝えなかったかわからない。 ・やっぱり鏡の中の自分である必然性が無い。「絶対大丈夫」なんて励まし、友達でも先輩後輩でも姉妹でも誰でもできる。 >みやびさん >「カレー・カレー」 >口直しにと飲んだ水が  味覚が麻痺してるなら、「口直し」も何も無いと思われます。  あと、何の味もしないものを詰め込むというのはやはり苦行であるので、「辛さが甘さに変わる」という当初の案の方がいいんじゃないかと。 -------------------------------------------------------------------------------- 考えてたんですけど No.4140 投稿日 2002年4月3日(水)01時15分 投稿者 高山 >新木さん >>除外したケースを抜きにして、「作家志望者」がこの場所を怖がる理由  ずっと考えてたんですけど、無さそうですね。  私が色々と例を出したのは、「希望者」のことみたいです。 「作家希望者」にとっては、この場所は色々な意味でとてつもなく怖い場所だということで。  自分が「志望者」だと言うからには、この場所を怖がる事自体がそもそも間違いなんですね。 >>「ここは怖い」と、そう漠然と感じていた感覚の正体を掴んでみたいとは思いませんか?  それについては、私の中でハッキリしてます。  それは、私が臆病者だから。  いらん心配までして、それに囚われて、中々一歩を踏み出せない人間だからです。  書く言葉に気を抜けないって意味では、今でも緊張しますけど。 >>設問を「あなたは社会に出て、自分を養ってゆく覚悟がありますか」とかに変える。  これ、分かりやすかったです。  私でもこんなこと聞かれたら、 「何ボケたことを聞いてくれるんですか?」  とか答えるに違いありません。 >かねやんさん  線上にないって事は納得です。  でも、「覚悟ができていない」っていうのとも、また違いますよね?  「覚悟」については私なりに、もうちょっと考えてみます。 >本を選ぶ基準とか  表紙と題名とあおりとあらすじかな。  あと、簡単に読めそうかどうか。  表紙だけに惹かれて衝動買いって事もあるけど、これは滅多にない。  買わない時っていうのは、題名を見て書かれていそうな話題に興味がない時。  手にとって結局戻してしまう時っていうのは、持ち合わせがないなと思った時とか、今は読んでられないとか思った時かな。  後日に買うか買わないかは、五分といったところ。  いや……買わない方が多いか。  ハードカバーのものだと中々手がでないです。値段が高いしじっくり読んでられないから。  本屋は私も好きでよく立ち寄りますが、  自分で意識して気付いたのは、私は結構表紙に左右される事が多いみたいです。  表紙で興味をひかれないと手にも取らない。  全然知らない人でも、表紙が面白そうで中身を少し読んでみた時に面白そうだと欲しくなるといった感じです。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4141 投稿日 2002年4月3日(水)02時36分 投稿者 新木 伸 >羽矢野君  リトライ4は、皆に指摘されてるように、まるでわけがわからん。  あらすじ書くたびに、毎回、3行ぐらいにまとめてみるように。  そうすればどうへんなのか、わかるだろうから。  ちなみにリトライ4は、こんな感じ。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  過去に善意のつもりでやったことで人の心を傷つけてしまった少女がいる。そして鏡の向こうの世界にいる自分によく似たもうひとりの自分は、気づけたという自覚さえ持っていない。主人公は昔の友達に謝りに行って、よりを戻す。鏡の向こうの自分は、自分の過去の過ちを自覚することができた。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  まるで話になってないだろ?  リトライ5。  ええと、鏡の向こう側の明るくて活動的な自分が、幼なじみの男の子とラブラブで、彼女に手作りチョコの作り方を教えるついでに、自分の分のチョコも作ってしまうわけだな。こちらの世界の幼なじみ(向こうと違ってつき合いが途切れていた)に、そのチョコを勢いであげることによって、すこし自分を変えることのできた話なわけね。  まあ、いいんじゃないの。  さて、修正項目がある。  この話が、上記のように「鏡の世界のもうひとりの自分の影響で、昔別れた男の子にチョコレートをあげる話」だったとする。  「転」でのポイントとなる男の子だが、これはいまのままのあらすじだと、「転」になってからいきなり登場してくるよね。しかもはじめはふたりの会話にのぼるだけの存在。  これをなんとかしよう。  冒頭で、ちらりとでもいいから出しておくとか。  もう一点。  少女の初期状態は、「引っ込み思案」とか「内気」とか、なにかそんなような属性がついているのだと思われるが……。  それがぜんぜん、あらすじのなかに入っていない。  鏡の向こうの自分とコンタクトする前に、そのへんの初期状態の設定を済ませておく必要がある。  主人公がどんな女の子なのか、それをちゃんと読者に伝えておかないと。  とりあえずこの2点を、直してくるように。  ところで主人公の名前。  沙夜とかいうの、それボツね。  まーた、こんな絶対にありそうにない名前使いたがる。  これで普通の名前をつけたつもりでいるんだろ?  IMEの変換で出てくるような名前にしときなさいって。  あと美輪のほうも、ついでにボツだな。  なんだって、こう、リアルでない名前をつけるかね?  作り話の登場人物だからこそ、名前ぐらい、リアルにしなきゃいかんだろうが。  名前って、どうして付くのか、考えたことあるか?  名前っていうのはね、子供が生まれたときに、親が頭を絞って考えるものなの。  名前には意味があって、「こんな子に育ってほしい」っていう願いが込められているものなの。  ――で、この「沙夜」っていう名前。  これは親のどういう「願い」によって付けられた名前なわけ?  漢字辞典でもって、漢字の意味を調べたか?  「沙」は砂だぞ、砂。  砂のように細かい夜?  または「沙」という字には、良いものと悪いものをより分けるという意味もあるが、それがどう「夜」と繋がって意味を持つわけ? >唯野君 >>修行が足らんのだろうか  だいじょうぶ。  そんな疑問形なんかにしなくたって、修行が足りんことは確実なんだから。  あと課題部屋のツリーの数を、ぽこぽこ増殖させないこと。  関連書き込みは、「根っこ」を作ってその下にすべてまとめておくこと。  プロットのほうだが、さっそくリテイクだな。  どこの場面でも、基本は起承転結の4項目が揃っているものなのね。  たとえばいちばん最初のシーン。ビルがクザクに出会うところ。ここの起承転結は?  ポチ4つを使って仕上げ直してくるように。それぞれ起承転結と対応させること。  また、それぞれの場面のコンセプトを書き出すことも必要だな。「ビル、サムライレンズマンの異名を持つクザクに出会う」とかなんとか。 >>・トレーニングセンターでクザクのアルタイル柔術の威力を目の当たりにし、彼を任務解除するキニスン。  ここもまとめすぎだろ。  まずキニスンはクザクの実力を目の当たりにして(トレゴンシーやバスカークたちとの試合)、そしてさらに、自分の身をもって知ることで、ようやく納得していたように思うが?  目のあたりにしただけで納得して制服を与えちゃっていいほど、グレーレンズマンの地位というのは軽くないはずだが?  そもそもこのブロックの初期状態では、クザクにグレーレンズマンの資格があるというトレゴンシーのコトバを、キニスンは半信半疑――っていうか、ナメてかかっていただろう。もう完璧に。  そのへんはすっ飛ばしちゃっていいのかい?  無視してしまっていいような、些末なことかい?  まあそんな感じで、どこも各シーンごとの起承転結の付け方に注目しつつ、全面書き直しだ。  こうして手元にプロのサンプルがあるわけだろ?  起承転結の付け方。その手腕。盗み放題なんだぞ?  写し取って研究分析せんかい。  まったく君、それでも古橋秀之のファンなのか?  そんなヌルい分析しかやらんで、「信者」などとかたってるのか?  さて、プロットのリテイクが完了したら、課題がもうひとつある。  それぞれのシーン。合計でいくつあるのかを数えてみる。場面転換の数ね。  そうしたら各場面ごとに、視点キャラは誰なのかを調べる。またその他の登場人物も抜き出してみる。  リストを作って、ソートして登場回数ごとに上から並べてゆく。  そういうことをやってゆくと、この作品における法則が明らかになってくるはずだ。  登場人物の優先順位の法則ね。  複数の登場人物がその場面に出ているとき、誰の視点でそのシーンが書かれるのか。  優先される視点キャラというのが、必ずいるはずだ。  いちばん高い優先順位を持つ人物こそ、この話の「主役」に他ならない。  思いこみでなく、データから、この話の「主役」を割り出してみるように。  この話の主役って、じつは誰なんだい? >高山さん >>「何ボケたことを聞いてくれるんですか?」  うん。誰だってそう返すもんでしょ。  やむにやまれぬ事情で社会に出なければならない社会人未経験者だって、「社会に出るのは怖い」とか思っても、それをもってして、やめる理由にはならないわけです。  怖いか怖くないかということと、やるのかやらないのかということは、これは別の次元の問題。  怖くたって、やらなきゃいかんことはある。  ちなみに「覚悟」というのは、「覚えて悟る」と書きます。  覚えるとは、自覚するとか、認識するとかの意。  そして悟るとは、迷いを払うという意。  つまりものの理を知ったうえで、迷いを捨てて、決断するということ。  上の「社会に出る」ということだって、そう。  社会に出なきゃならない理由を知り、自分で決めたわけです。怖かろうと怖くなかろうと、やらなきゃいかんと思ったから、やるわけです。  「怖いから」というのが来ない理由になっちゃうような人は、まだ覚悟ができていないということなんですね。ただそれだけのこと。  ここは作家志望者のための場所なわけです。  「希望者」を「志望者」に変えてあげるための場所ではありません。  志望者に技術を身につけさせるための場です。  いかに怖かろうと、いかに大変であろうと、いかに面倒くさかろうと、やらなきゃいかんと思ったからやる――そういう人の手助けをするための場所です。 -------------------------------------------------------------------------------- No.4142 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- はじめまして。おねがいします。 No.4143 投稿日 2002年4月3日(水)11時03分 投稿者 鍛冶沼高明 はじめまして。鍛冶沼と申します。 シンデレラ迷宮ですか。おもしろいですね。 ぜひ参加させてください。 ネタは、そうですね。 できたらすぐにでも書きます。 で、まだできてないので今後も来ます。 では、以後お見知りおきを。 なんか、シンデレラ迷宮って小論文のテストみたいですね。 -------------------------------------------------------------------------------- No.4144 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- 「四月一日さーん」「はーい」 No.4145 投稿日 2002年4月3日(水)23時24分 投稿者 弟切 千隼 題名にある「四月一日」という名字は、日本に実在します。読み方は「しがつついたち」ではありません。四月一日の行事にちなんだ読み方です。 割と有名な珍名さんなので、ここに参加している方の中にも御存知の方がいるのではないでしょうか。 と、何だかTVのクイズ番組みたいになってきた弟切です。仕事が忙しいと現実逃避にこんなことを考えつくのですね(^^; さて、前回No.4137の書き込みで、「天才と自認していた人物が自分が天才ではないと気づく」パターンを以下の三通り挙げました。 >>1.自分にできなかったことを「凡人」がやり遂げた時。 >>2.「凡人」がやったことを自分ができなかった時。 >>3.自分が気づかなかったことを「凡人」に指摘された時。 しばらく考えてみたものの、これ以外のパターンが思いつかないため、この三パターンで「転」のアイディア出しをして、ベリルの反応を見つつ進めます。 ベリルおねーさん、よろしくお願いします(ぺこり) ということでアイディア出し第一弾です。 ベリルの「心理的な死」アイディアその1 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ・ベリルは医学分野の天才であり、ユキマロが人々のために開設している診療所の仕事を手伝っている。ある時訪れた患者の診断が彼女には全く付かず、途方にくれていると、患者の一人がある栄養失調による病名を口にする。ユキマロにそのことについて訊ねたベリルは、栄養の不足したこの世界ではそれが子供でも知っている平凡な病気であり、症状を軽減するために民間療法が広く用いられて成果を挙げていることも知る。栄養学にちょっと気を配っていれば発見できたであろう病気を見逃したことに大きな衝撃を受け、ベリルは心理的な死を体験する。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 例えば、脚気のような栄養素不足の病気に罹ると、それらが流行していた時代を知らない若い医師には診断がつかないという話を聞いたことがあります。 -------------------------------------------------------------------------------- もう一回学校通いたいと、卒業した人間は誰もが思う。 No.4146 投稿日 2002年4月4日(木)00時06分 投稿者 羽矢野  もうそろそろ、皆さん新学期ですか?  気持ちを新たに頑張ってください。 ●名前  普通の名前にします。  意味の通じない名前だなあ。確かに。  一番手っ取り早いのは、名前の付け方の本を読むことかなと短絡的に考えて、一冊買ってきました。  のでこいつを読んでから決めます。  そういや、最近の子供って読めない名前多いですよね。  この前、社内報の子供の紹介見てたら、レタス(漢字は忘れ)なんて名前があってちょっとびっくり。  あれ、単純にアニメや漫画に影響された人も多いらしい(マジで)んですが、ちゃんとした理由の一つに画数があるらしいです。  幸せになる(らしい)画数にしようとすると、単純な名字の人とかは、名前の漢字を複雑にしなければならなくなるらしい。  そして画数を気にする人は以外に多く、私の親戚の子供の半分ぐらいが何か難しい漢字の当て字で普通じゃ読めません。(漢字は当て字でもいいそうな)  土曜日中には新名前と、その名前をつけた意味をあわせて掲載します。  でも、名字はどうしよう? ●積木遊技課題  ああ、やっといいんじゃないのって言ってもらえた。  でも多分、かなりおまけしてもらってるんだろうけど……。  ではあらすじ【リトライ5】の修正を出します。  無意識に操られないように注意して。  あらすじ【5−2】  学校からの帰り道、泉沙夜は幼なじみ(現在は付き合いがない)の幹本和也を見かける。声をかけたいと思うが、結局できずに落ち込んでしまう。彼女は内気な性格で、人に接する事が苦手なのだった。  家に帰ると海外出張に行っていた父が戻っており、おみやげとして骨董品の鏡をくれる。それで部屋で自分の姿を映すが、何かがおかしい事に気付く。それが別の世界の自分、沙夜’との出会いだった。  沙夜は最初のうちこそ気味悪がっていたが、しだいに明るく積極的な沙夜’の事が好きになり、毎日屋で話すようになる。そして沙夜’から学校での楽しい出来事や、和也とのやりとり(こっちの二人は現在も付き合っている)を聞かされるうち、半ば諦めていた”楽しい学校生活”を送りたいと望むようになる。  そんなある日、沙夜’から料理ができるかどうか訪ねられる。できると答えると、手作りチョコのつくり方を教えてほしいと頼まれる。訳を訊くと、どうやら和也との幼い頃にした約束を今年こそ果たさなければいけなくなったらしい。  沙夜は自分も同じ約束をしていると話す。沙夜’はそれなら一緒に渡そうと誘うが、彼女は断る。それは心からの望みではあったが、沙夜’と違い、もう何年も前から話しかける事すらできなかったのだ。それに和也が約束を憶えており、受け取ってくれるという自信もまったくなかった。  そしてバレンタイン当日、沙夜’に見本として作ったチョコを持っては来たが、結局渡せずに終わる。情けなさいっぱいでの帰宅途中、偶然にも和也と出会い、一緒に帰る事になる。しかしそれでもうつむくばかりで話すらまともにできなかった。そして公園(約束した場所)まで歩いた時、和也がチョコの約束を語る。彼もちゃんと憶えていたのだ。  沙夜はそれでも悩むが、沙夜’が絶対に大丈夫だと励ましてくれた事を思いだし、それを最後の一押しにして何とかチョコを手渡す。(気持ちは伝えない)  そして夜、渡せた事を話し礼を言うと、沙夜’もこっちこそチョコの作り方を教えて貰って助かったと笑う。  そんなやりとりの中、沙夜は少し自分が変われたかもしれないと思うのだった。 -------------------------------------------------------------------------------- 開幕 No.4147 投稿日 2002年4月4日(木)01時16分 投稿者 鍛冶沼高明 では早速ひとつ。 シンデレラ迷宮 鍛冶沼1 舞踏会が始まると余興として、王にじゃんけんで買ったものに王子とダンスする権利が与えられるという。 舞踏会に招待された女性たちがみな参加するなか、シンデレラはただ立っている。 王子はシンデレラを見つけ、余興に参加しない理由を問う。 シンデレラは、なにも答えずただ微笑む。 王子はシンデレラをダンスに誘う。 シンデレラは、首を横に振っていいえと答え、すまなそうに微笑む。 王子はもう一度ダンスに誘う。 まずひとつです。お願いします。 -------------------------------------------------------------------------------- レスです。 No.4148 投稿日 2002年4月4日(木)01時27分 投稿者 尚橋ひたち  こんばんわ、尚橋ひたちです。  夕方になって学校のほうからTELがきて、新入生代表を頼まれました(なぜか引き受けてる私……汗)  代表が言う言葉を考えてこいといわれ、ついさっきまで書いてました(締め切りは明日まで……ってもう今日か)  しかしながら、ここでシンデレラ〜をやっているようなレベルの人間が、そんな大事な場所でいう言葉を考えていいものなのかと、一人苦悩(苦)  まぁ、明日先生に見せることになっているので、指摘されたら直します(ドキドキ) >新木さん  課題は、また次の機会に書こうと思います。  最近、本当にバタバタしてるので、なかなかPCに向かえない……(苦)  尚橋11の方も、改めて提出しなおします。  あと、ネットの接続に関してですが、すでにその方法はとってます。  ただ、うちの親がネットの仕組みをいまいち理解していないので、PCをつけているだけで、小言を言ってくるという……。  現在、ネット利用しているのが家族の中で私しかいないせいかもしれません。  来週あたりから夢の(笑)一人暮らし生活が始まる予定なので、そうなれば親の目を気にせずネットができるんですが。  投稿した作品。なかったことに……とまではやっぱりいえません。  私的に収穫したものがたくさんあったので。  で、考えたのですが、消し去りたいのはどっちかというと、投稿した作品よりも、何も知らなかった自分でしょうか(汗)  過去の自分のしでかしたことを今になって振り返ると、なんでこんなことしたんだー!! って思うときありませんか?  今が、そんな気持ちです。 それでは、今回はこの辺で。  -------------------------------------------------------------------------------- >羽矢野さん No.4149 投稿日 2002年4月4日(木)08時33分 投稿者 かねやん //リトライ5−2 >>学校からの帰り道、泉沙夜は幼なじみ(現在は付き合いがない)の幹本和也を見かける。声をかけたいと思うが、結局できずに落ち込んでしまう。彼女は内気な性格で、人に接する事が苦手なのだった。  これだけでは落ち込む理由がわかりにくいです。沙夜が和也のことをどう思っているか、明確に書いたほうがいいでしょう。 >>家に帰ると海外出張に行っていた父が戻っており、おみやげとして骨董品の鏡をくれる。  このままでも問題は無いですが、特別これじゃないとダメってことも無いようですね。  ここはブラックボックスと考えて、プロットや16分割を作るときに、他の部分とのリンクを考えたりして面白みを付加してくのがいいかと思います。  バレンタイン前は和也の、バレンタイン当日は沙夜’の存在感が薄いです。そのあたりを解消するエピソードを用意した方がいいかと思います。これはプロットの段階でやることかもしれませんが。 >>情けなさいっぱいでの帰宅途中、偶然にも和也と出会い、一緒に帰る事になる。しかしそれでもうつむくばかりで話すらまともにできなかった。そして公園(約束した場所)まで歩いた時、和也がチョコの約束を語る。彼もちゃんと憶えていたのだ。  この部分は和也に出会う偶然と和也が約束を語ってくれる偶然が重なるので、都合が良すぎる感じを受けます。  で、チョコを渡すってところがクライマックスだと思いますが、沙夜が変わったと読んでいて感じにくい気がします。 -------------------------------------------------------------------------------- 中休み No.4150 投稿日 2002年4月4日(木)17時22分 投稿者 藤極堂 日本 年中行事 四月一日 わたぬき ■Google検索 (検索単語:四月一日 名前) 四月一日【読み:つぼみ、わたぬき】 「わたぬき」の読みの由来は「四月一日に綿入れの着物から綿を抜くから」と言われている。 他の書き方:綿貫(わたぬき) >鍛冶沼高明さん は〜い、こんにちは。はじめまして〜。 と・こ・ろ・で、「よみかく分室 説明」と「過去ログ」はお読みになられましたか? 「初書きこみのときには自己紹介をお願いします。」と説明にあるのに自己紹介がないし、過去ログを全部読んだにしては課題があからさまに変です。 もし、お読みでないのであれば、かなり時間がかかるでしょうが説明と過去ログに目を通していだだけないでしょうか? できない場合はその理由を教えていただけると私たちにとって大変ありがたいことです。 たとえば、自分はドリームキャストでネットをしているので解凍ソフトが使えないとか。 とりあえず一回目の課題はボツ シンデレラがなんで余興に参加しないのか、ダンスを断るのか読者である私には理解できません。 もしかして体調でも悪いのか? ダンスが嫌いなのか? 王子が嫌いのか? 足でもくじいているのか? 誰か別の目当ての人でもいるのか? 無欲だから王子と踊らないという発想は、他の原因に埋もれてなかなかでてきません。 てか、思いついても「無欲だから踊らない」という理由が正解かどうかこれではわからないし。 シンデレラが無欲だからダンスを断ったと「読者」と「王子」に理解できるように演出してくださいね。 あ、地の文章で「シンデレラは無欲から王子の誘いを断った」とか、セリフで「わたくしには王子様とお会いできた思い出だけで充分です」とか説明するのはダメね。 あと、・(ポッチ)つけてください。 それから、投稿文はむやみに削除しないこと。 おねがいします。 -------------------------------------------------------------------------------- すいませんでした。 No.4151 投稿日 2002年4月4日(木)20時14分 投稿者 鍛冶沼高明 自己紹介が無かったことや、むやみに投稿文を削除しすぎたことなどを お詫び申し上げます。 そして、過去ログ(1〜2000)のことなんですが、どうやったら見れるのか 分かりません。ダウンロードしても開けません。 そこのところ、少し教えてくださると有りがたいです。 で、自己紹介なんですが 鍛冶沼高明と申します。電撃Short3の三題噺に投稿するための作品を 誰かに読んでいただいて感想をいただくためにここに来ました。 送ったものは本棚に置いてもらっています。 右も左も分からないバカですが、どうぞこれからよろしくお願いします。 ていう感じです。 >藤極堂さん。コメントありがとうございます。 まだ、過去ログを読んでいませんでした。すいません。なので、シンデレラ迷宮に参加するのは読んでからにします。 では、今後もよろしくお願いします。 -------------------------------------------------------------------------------- 過去ログについて No.4152 投稿日 2002年4月4日(木)20時42分 投稿者 鍛冶沼高明 書き忘れましたが、過去ログ(1〜2000)が読めません。 理由は、過去ログをダウンロードできるところがありますよね。 あそこでダウンロードして、マイドキュメントってところに 保存はされるんですが、どうしても開いて読むことができないんです。 なので、できれば手順を書いていただけると助かります。 すいません、甘いことで。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4153 投稿日 2002年4月4日(木)21時37分 投稿者 新木 伸 >高山さん  そっか。高山さんは社会人なのね。  じゃあ、モラトリアムをやっている人の言い分とかって、理解して納得できる?  「社会に出て自立する気持ちはもちろんありますが、でも怖いので、なかなか実行できずにいるんです。でも僕らは本当に自立したいと思っているのです。わかってくれますか」とか、くるわけですよ。たとえば。  この嘘つきめ、とか、思ったりしません?  ほんとにそれ、社会人志望者のスタンスなのか、とか。 >過去ログとか  失礼しました。  どうも「インターネット使っている人なら解凍ソフトぐらい使えるだろう」という思いこみが僕のほうにあったようで……。  とりあえず解凍ソフトが必要ないように、「自己解凍形式」にしてみました。  保存すると、「yomikaku_oth_log(1-2000).exe」という拡張子「exe」のファイルができますので、ダブルクリックすると、同じフォルダ(保存したのがマイドキュメントなら、その同じところ)に、「bbs1-2000.htm」というファイルが作られます。ダイアログの質問には「はい(Y)」を選択。  この「bbs1-2000.htm」をダブルクリックしてやると、IEが立ち上がって、読めるはずです。  ちなみにこの手順で自己解凍できるのは、WINDOWS環境の人のみです。  MACとかの人は、拡張子がEXEなだけで実質はLZH形式の書庫ですので、解凍ソフトに読ませてやれば、解凍できるはずです。 >弟切さん >ベリルの「心理的な死」アイディアその1  これはつまり、「自分のアホさかげんに気づく」ということなわけね。考えれば気づけたはずのことを見落とすのが、「アホ」というものです。  しかしこれだと、自信を落とすぐらいにはなっても、「心理的な死」というにはほど遠いのでは?  自信を失う――にもなっていない。  自信がちょっぴり目減りしたぐらいかな。  ベリル的には、「だって○○なんだから仕方ないじゃない」とか、まだまだ自己弁護の余地も残るわけだ。  でもまあ、「転」の「起」ぐらいには使えるよね。このエピソード。  では、自信を失いかけた人間は、次にどういう行動をするものなの?  転部全体の流れとしては、どうなるわけ? どう設計するの?  まず起は決まったとしよう。 転  起・自信を落とすベリル。  承  転  結 >羽矢野さん >「あらすじ【5−2】」  リテイク。 >>学校からの帰り道、泉沙夜は幼なじみ(現在は付き合いがない)の幹本和也を見かける。  なんじゃ、ここは?  その「現在は付き合いがない」の部分を、説明しないで「筋」に織りこむことはできんのかね? >>彼女は内気な性格で、人に接する事が苦手なのだった。  そういう大事なことを説明するな。あらすじといえども、エピソードにしておけ。  だいたいその前のところに「声をかけたいと思うが、結局できずに落ち込んでしまう。」と書いてあるのに、さらに説明が必要なのか?  これがすなわち「内気」をあらわすエピソードではないのか? ならなんでそのあとにわざわざ説明もくっつける?  その十数字の文字数でもって、なにか他のことを書けっての。たとえば「現在は付き合いがない」ということを示すエピソードを書くために費やすとか。 >>家に帰ると海外出張に行っていた父が戻っており、おみやげとして骨董品の鏡をくれる。  この「父」の役割は、おみやげの鏡をくれるだけ?  「父」という役をいったん出したのなら、話の中で最後まで使わねばならないわけだ。そしてその役が出ることに意味がなければならない。  出さないで済むような役を、ぽこぽこ容易に作るな。  「鏡が主人公の手に渡る」という、ただ単にそれだけのことに困って、その方法をほんのちょっとも検討することもなく、容易に「おみやげを持ってくる父親」なんて役をだすことで解決しようという貴様の弱々な心が、丸見えなわけだよ。  この話に必要なのは、「これまでは鏡の向こうの世界を知らず、その日初めて、鏡の向こうの自分と会う主人公」という構図なわけだろ。  そこさえクリアできれば、どんな展開でもいいのね。  ずっと部屋に置かれていたなんの変哲もない姿見に、そんな力があったことを知る――とか、そういうエピソードでも用は足りるわけだ。  また「誰かから贈られた鏡」という形にするのであっても、「海外に出張している父親から、鏡が届く」――とかいう処理をすれば、父親なんか出さずにすむ。  またどうせ父親を出すのであれば――。  「家族ともうまく話せない内気な少女」とかいうことを描くために使え。  あとこの話、「通奏低音」(西鶴語)として、どんなイメージを背景に響かせ続けるわけ?  「コミュニケート不全」だとか、「孤独感」だとか、まあそういった種類のものになるんじゃないかと思うが……。また同じことの裏返しとして、「人と話したくてたまらないのに、できないもどかしさ」みたいなことになるかもしれない。  どれになるかは、作者以外には決められないわけよ。  だから決めろ。  話作りの課程のうちでも、ここから先は、演出の領域になってゆくわけよ。  構成としての演出ね。  父親の姿を出すのか、出さないのか。それとも声だけを聞かせるのか。手紙だけで済ませるのか。そもそも父親は死んだか昔離婚したかで、もういないことにするのか。  主人公の現在の境遇をそれとなく語るための演出として、父親の設定はどのようにするのが、ベストなのか。  しかし、話のコンセプトとかカラーとかを決めないで、演出もなにも決まるはずがない。 >>情けなさいっぱいでの帰宅途中、偶然にも和也と出会い、一緒に帰る事になる。  作り話のなかにだね、「偶然」って言葉は存在しないの。  読者は偶然を許容しない。絶対にだ。  たとえば明日までに大金を掴まねば首をくくるしかない男がいたとする。  たまたま拾った宝くじが、一等で当選していて、お金が入ってきた。  めでたし、めでたし。  ――こんな話は、許されない。  現実には起きるんだけどね。作り話の中では起きちゃいけない。  元の話に戻る。  主人公が和也と出会ったことを、偶然だと思っても、それはかまわない。  しかしその出来事自体は、偶然じゃだめなのね。  また和也が昔の約束を語り始めることも、「偶然その時に思い出したから」じゃダメなのね。  わかる?  とりあえずいまのあらすじだと、読者はそのように読み違えるよね。  実際に、かねやんはそう読み違えているわけだし。  ――それともこれは、わしの深読みのしすぎ?  作者の意図としても、本当に単なる「偶然」だったの? >ドリキャスとか  そういえば、ドリキャスとかのブラウザでインターネットをみていると、どんな制約があるのだろう?  まあ圧縮、解凍ができないというのはすぐにわかるとして。  たとえば過去ログを圧縮せずに、html形式で置いておいたとするよね。  この1−2000までのログ、HTMLの形でも5MBぐらいある。そしてIEのメモリ使用量なんて見ていると、表示させるのに40MBぐらい使っている模様。(だからメモリが少ないマシンだと、表示させるだけでスワップしまくりになって、超遅くなる)  仮に圧縮してなかったとしても、これ、やっぱり見れないのではなかろうか?  また見れたとしても、そのページをメモリカードとかに保存することもできないよね?  まあこの分室はインターネット上でやっていて、小説をテキストデータとして書くことを前提にしている場所なんで、ドリキャスは考えなくてもいいのかな。  ドリキャスで小説は……書けるか?  キーボード繋がるし、メーラーはあるから少なくともテキストを打ち込むことは可能だし、ビジュアルメモリ(2MBだったっけ?)に保存もできたはずだし。  まあわしなんかも、その昔、編集サイズが最大30KBまでというPC8801で小説を書いていたわけだし、書けないことはないか。  30KBは原稿用紙にすると40枚程度。だから各章ごとに別ファイルにして保存。8章構成ぐらいにすると、長編一冊分がなんとか書けた。  保存媒体は5インチのフロッピーディスク。両面単密で320KB。  これも長編一冊入れると、いっぱいになってしまう。  そのマシン、メモリ全容量がなんと64KBしかないという代物です。いまの携帯電話よりもメモリが少なくて性能も低い。  まあ画面サイズだけは勝ってたかな。40文字×25行ほど表示できたから。  さらにその前は、メモリ全容量が4KBで、クロック1MHzなんてマシンをいじっていたなぁ。1MHzですよ、1MHz。いま使っているマシンは、メモリが1GBで、クロック2GHzだから……。えーと、メモリ量が26万分の1でもって、クロックは2000分の1かぁ。  ふむふむ。  メモリ量に比べて、クロック速度のほうは、あんまり増加してないんだな。  このマシンでは、そもそも日本語表示ができなかったので、テキストは打ってなかったけどね。  こっちの保存媒体はなんとカセットテープだ(笑)。 -------------------------------------------------------------------------------- No.4154 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- あなたはUMAを信じますか? No.4155 投稿日 2002年4月4日(木)22時26分 投稿者 羽矢野  すいません、上は書き込んだ時にリテイクの返答がちょうどあったので、考え直すために削除しました。 ●弟切さんへ  四月一日(わたぬき)  読みの由来は「四月一日に綿入れの着物から綿を抜くから」  ですね。 (とか書こうと思ってたら、先こされてました。無念)  IMEじゃでてこなかったです。  しかし世の中、いろんな名字ありますね。  私のネット名字、羽矢野は嘘名字ですが、基となる本姓(一字もじってある)も、珍しい部類に入ります。  多分日本で数世帯ぐらいじゃないでしょうか。  役に立つときは、メールアドレスとか取得するのが楽です。  不便なのは、電話で名前を名乗ると、まず聞き返されます。  でも名字とか名前は少なくとも読めるものがいいですね。  名刺の名前読めなくて、電話かけるときに恥ずかしい思いしなくていいし。(それは私の頭が悪いからかも)  でも四月一日なんて書いてあったら、困る。 ●積木遊技  これから、もう一度固めてみます。  少しだけ、返答。 >だいたいその前のところに「声をかけたいと思うが、結局できずに落ち込んでしまう。」と書いてあるのに、さらに説明が必要なのか?  あちゃ。  これは私の自信なさが浮き彫りですね。  自分でも内気という説明を入れるかどうか(ここで表せてるとは思った)迷ったんですが、結局入れてしまいました。  他人のあらすじだったら、自分でもつっこんだろうに……  情けない。 >――それともこれは、わしの深読みのしすぎ? >作者の意図としても、本当に単なる「偶然」だったの?  違います。  沙夜の側から書いたんで偶然って説明になってますが、和也の側からだと待ち伏せして一緒に帰り、公園で約束の話をわざわざしたのです。(ストーカーみたい)    まだまだわかりにくかったです。  あらすじでも重要部はエピソード語りですね。  そして、極力読んだ人に正確に伝わるように(これはあたりまえだ)  では「通奏低音(つうそうていおん?)」を決めて、もう一度しっかりと考えます。  読み方不明でしたが、意味は伝わりました。  この話の底に流れる基本的な音。何が相応しいか、しっかり考えます。 ●尚橋さん  こんばんわ → こんばんは  正直言うと小学校レベルだけど、誰しもそういうのあるからね。  私も気付いていないけど、多分いっぱいある。  お互いこういうの指摘していきましょう。  では。   -------------------------------------------------------------------------------- 過去ログ会社に持ってって解凍しました No.4156 投稿日 2002年4月4日(木)22時36分 投稿者 文月 過去ログ会社に持ってって解凍しました。解凍ソフト入れてなかったんで、私もパソコン始めたころは圧縮? 解凍? 書庫? 状態だったなー  >シンデレラ迷宮のお題は、「舞踏会で無欲ゆえに王子に見初められるシンデレラ」なわけですね。  それ以前の「魔女の助けを得て舞踏会に参加するシンデレラ」のところは、もう固定として扱うべき部分。  そこをわざわざ書いているのはなぜ、っていう質問なのですが。  過去ログに馬車や駐車場のシーンが有ったので舞踏会の前のシーンを書いてもいいと勘違いしてたのも理由の一つです。 >シンデレラ  今回も二個です。 文月17 ・ くじ引きが有りシンデレラを含む五人が商品をもらえることに ・ 大きさがバラバラな袋が五つ ・ 先を争ってなるべく大きな袋を取ろうとする強欲な女たち、そんななか一番小さな袋を選ぶシンデレラ ・ 一番小さい袋に入っていたのは王子と踊れる券だった 文月18 ・ 会場の入り口では入場者にアクセサリーを配っていた。 ・ シンデレラがもらったのは宝石がたくさん付いたネックレス ・ 義理の姉がやってきてネックレスと自分がもらった宝石もなにも付いていない指輪と交換するよう要求 ・ あっさりと交換するシンデレラ、その様子を見ていた王子が不思議に思い話しかける。 -------------------------------------------------------------------------------- ありがとうございます No.4157 投稿日 2002年4月4日(木)22時59分 投稿者 鍛冶沼高明 過去ログについてですが、本当にありがとうございます。 解凍ソフトが使えない私にもよくことができるようになりました。 これできちんと勉強しなおしてシンデレラ迷宮に参加したいと思います。 できた際は、指摘よろしくお願いします。 自己紹介については本当に申し訳ありませんでした。 これから、よろしくお願いします。 -------------------------------------------------------------------------------- 藤極堂さん正解です。さすがです。 No.4158 投稿日 2002年4月4日(木)23時00分 投稿者 弟切 千隼 日本古来の四月一日の行事とは、「綿抜き」でした。 >>社会人の覚悟 これについて、ふと思い出したことがあります。 作家などの自由業の人のことを、英語でフリーランスfreelanceといいますよね。この単語を直訳すれば「自由な槍」です。 なぜ「自由な槍」=「自由業の人」なのかといえば、この言葉がもともと「国家や党派にこだわらず、自由契約で雇われて働く槍騎兵」を指していたからです。freelanceとは、文字通り槍一本で命のやり取りをする戦場を渡り歩く「自由業の人」だったのですね。 実際に血を流す戦場かどうかという違いはあるにしろ、昔も今も「自由業の人」は自らの武器をのみ頼りに自分の道を切り拓くのは同じですね。 「自由な槍」を目指すなら、血しぶき飛び交う斬り合いで勝てるだけの槍の腕前を身につけなくてはなりません。ここ「よみかく分室」は、刃の付いていない槍で練習できていいですねえ(^_^) 新木さんへ > >>しかしこれだと、自信を落とすぐらいにはなっても、「心理的な死」というにはほど遠いのでは? 読み返してみると、おっしゃる通りですね(^^; これくらいで心理的に死ぬほどやわな天才はいないでしょう。 新木さんが指摘されたように、転の起が「自信を落とすベリル」としますと、残りの承転結がどうなるのか考えてみました。 起 ・自信を落とすベリル 承 ・自信を回復しようとするベリル 転 ・自信を打ち砕かれるベリル 結 ・完全に自信を失うベリル お知らせ: 弟切は明日から仕事の出張のためネットにつなげなくなります。週明けに出張から戻る予定です。レスはそれまでお待ち下さい m(-_-)m -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4159 投稿日 2002年4月5日(金)00時59分 投稿者 新木 伸 >羽矢野君 >>沙夜の側から書いたんで偶然って説明になってますが、和也の側からだと待ち伏せして一緒に帰り、公園で約束の話をわざわざしたのです。(ストーカーみたい)  ふむ。やっぱりか。  経験的に、シロウトの作品に対して深読みすると、すべて徒労に終わることが多いんで、いちおう警戒してみたわけだが。  あらすじで、それを「本当は偶然じゃない」と読み手に確実に伝えるように書くには、このように書いておくといいのね。 >>そしてバレンタイン当日、沙夜’に見本として作ったチョコを持っては来たが、結局渡せずに終わる。情けなさいっぱいでの帰宅途中、和也と出会って一緒に帰ることになる。その偶然に感謝する沙夜。しかしそれでもうつむくばかりで話すらまともにできなかった。そして公園(約束した場所)まで歩いた時、和也がチョコの約束を語る。彼もちゃんと憶えていたのだ。  こうしておけば、「沙耶が偶然と思っているだけ」ということが伝わる。  ちなみにここ、ぜんぜん冗長すぎ。  どうでもいいことを書きすぎ。ついでに必要なことを書かなさすぎ。  シェイプアップさせると、こんな感じか。 >>バレンタイン当日、結局自分のチョコを持ってきてしまう沙耶だが、結局のところ渡せずに終わる。そして帰宅するとき、その和也と出会わせて、一緒に帰ることになる。偶然に感謝する沙夜だったが、うつむくばかりで話すらまともにできなかった。そしてチョコを渡すと約束していたその場所――公園まできたときに、和也が唐突に昔話をはじめる。沙夜は彼もまたチョコの約束を憶えていてくれたことを知るのだった。  あ、いけね。増えちった(笑)。 >文月さん ・文月17  構図不明。  袋は5つしかないのか? それとも5種類あるのか?  誰でも5種類のうちからひとつを選べるのか?  なら、わざわざ女たちが騒ぐ理由がわからない。  仮に混雑していたので、シンデレラの選んだものはすぐにもらえた――ということだったとしても、王子と踊れる券が中に入っていたとしたら、他の女たちもそこに来るのでは?  色々と、考えが足りなさすぎ。  簡潔に4行で書くことと、考えることを適当に済ませるのとは、これは違うことですよ。 ・文月18  ボツ。  姉の勢いに負けたシンデレラです。  シンデレラの無欲より、姉の強欲さとかバイタリティとか、そちらのほうが目立っちゃってますね。この書きかただと。  そもそも、「あっさり交換に応じた」理由が不明のままです。  これって、「書ききれていない」とかじゃなくって、文月さん自身が「考えてない」んじゃないですか?  「だってシンデレラは無欲なんだから〜」ぐらいの浅薄なことしか考えてないのでは?  文月17と18合わせて――。  あんまヌルいことばかりやってるようなら、意味ないので、シンデレラの課題をやめさせますよ?  もっと気合い入れてやるように。 >弟切さん >>新木さんが指摘されたように、転の起が「自信を落とすベリル」としますと、残りの承転結がどうなるのか考えてみました。  じゃあその1パターンは確認した。  他には?  せめて数パターンぐらい出してきなさいって。 -------------------------------------------------------------------------------- はじめまして No.4160 投稿日 2002年4月5日(金)04時05分 投稿者 紫ゆきや  はじめまして。紫ゆきや といいます。 今年で27歳になります。 自分もこの場に参加させて頂ければと思いまいりました。 >参加動機。  プロ作家志望です。 実力不相応だとは自覚していますが、当面の目標は、自信を持って人様に見せられる作品を書き上げることです。 >読書量。  小説が100冊位で、マンガが500冊位でしょうか。 ここに参加されている方々の読書量は驚きでした。自分はだいぶ勉強が足りてないようです。 >創作に関して。  実は、本気で小説を書くようになったのは今年からです。 最初に書いたものは「きさらむ」のHNで、よみかくさんの方へ掲載して頂いております。 それまではPCゲームとTTRPG用のシナリオを書いた経験しかありませんでした。 それらも、ここの過去LOGを読ませて頂いた今となっては、 自分語で書かれた文字の羅列でしかなく、物語とは間違っても呼べないシロモノです。 最新の作品については、今日よみかくさんへ投稿しましたので、近日中にUPして頂けるかと思います。 >過去LOG。  読ませて頂きました。貴重な情報が、たくさん書かれておりました。 全てを理解できているかは判りませんが、自分なりに咀嚼してみたつもりです。  自分も課題に参加させて頂ければ幸いです。 よろしくお願いします。 -------------------------------------------------------------------------------- 落ち。 No.4161 投稿日 2002年4月5日(金)05時56分 投稿者 尚橋ひたち  おはようございます、尚橋ひたちです。  今日はちょっとおしらせがあってやってきました。  実は、一人暮らしをするにあたり、今日からその準備等の関係で、ネット落ちすることになりました。  まだ、新しいうちですぐにネットをつなげるかどうかはまだ分からないので、具体的にネット復活できるのがいつになるのか自分でも分からないというのが現状です。  自分の気持ちとしては一日でも早くネット復活したいんですが。   そんなわけですので、しばらく消えます。  現実世界(笑)の方では、ちゃんとシンデレラの課題を書きますので、復活しましたらこちらに書かせていただきます。   >羽矢野さん   ご指摘ありがとうございます。  こんばんは、自分では「こんばんわ」でも「こんばんは」でもどっちでもいいんだと思ってました(勝手に……汗)  それで字面のよさげな「こんばんわ」の方を使ってたって感じだったんですが。  でも、よくよく考えると「こんにちわ」も本当は「こんにちは」で、しかも「今日は」からきているんですよね?  そう思ったら「こんばんわ」ではなく「こんばんは」ですよね。  つい、うっかりしていたんですが、今後、気をつけます。  それでは、今回はこの辺で。   -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4162 投稿日 2002年4月5日(金)08時28分 投稿者 新木 伸 >紫さん  いらっしゃいませ。  最初にひとつ質問です。  「きさらむ」のHNから、「紫ゆきや」に変更された理由は?  すでに「よみかく」のほうで、「きらさむ」の名前で投稿しているわけですよね。  ちなみにプロ作家の場合、ペンネームの変更というものは、いままで積み上げてきた実績をすべて白紙に戻しての再デビューを意味します。「名前変えたけど、前と同一人物なんでよろしくね」なんて、都合のいいことは通らんものですが。  あと「よみかく」のほうにアップされる最新の作品をみてからのことになりますが、「数十枚の短編を複数か、長編の一、二本。合計数百枚分ぐらいの小説を、まず書いてくる」というお題を、いきなり申し渡すかもしれません。  まあアップされる最新の作品次第ですが。  ただ、ここではっきりと言ったことはないですが、僕の場合、「小説」といったときには、最低30〜40枚ぐらいのものをさしています。つまり短編以上。それ以下のいわゆるショートショートですが、これは通常、目に入りません。  長いものの書けない人。  4枚とか5枚とかのショートショートしか書けない人の作品というのは、えてして、見る価値もなかったりするからですが。他にも長いものを書いている人のショートショートならば、クリックして見てみるぐらいはしますが。  「よみかく」の感想掲示板のほうで、僕がショートショートに指摘や感想を書いたことはないはずです。  いまのこの出版界の状況で、プロで食ってゆく前提で考えると、ショートショートがいくらうまくとも無意味です。「短編のみ」ならまだ食ってゆける可能性はありますが、「ショートショートのみ」では不可能です。  ということで、長い物を書けなくてはいけないので、ある程度長い物(60枚以上)を、まず見せてください。  たぶん、こんど「よみかく」にあがるというものもショートショートでしょうから、先に言っておきます。  ところでTTRPG用のシナリオというのはわかりますが、PCゲームのシナリオというのは?  商品として一般販売されたものですか? それとも同人ゲームとか、その類? >鍛冶沼さん  そういえば、作品は見てなかったけど、鍛冶沼さんも「よみかく」のほうに二つばかりあげていたんだっけ。  紫さんに言ったこと、おおむね、そのまま鍛冶沼さんにも言えることですね。  まず長いの見てみないと、なんも言えません。  過去ログ読むのと平行して、ネタを考えておきましょう。  うーん。そうだなぁ。  原稿用紙換算で60枚以上。終わりまで書いて、完結させてくること。 -------------------------------------------------------------------------------- 指摘することと指南することの差 No.4163 投稿日 2002年4月5日(金)10時14分 投稿者 元祖・鷹見一幸 雑談&余談です。    過去における私と師匠との会話。 師匠「ここがちょっとおかしいな、なんでこうなるの?」 私 「あ、そこはですね、なぜそうなるかというと言うとですね……」 師匠「口で言うな、文字で書け」  師匠との付き合いは長いのですが、その長い付き合いの中で師匠から指摘を受けた時の会話ってのはこれだけですね。  いや、ホントにこの会話だけ抜き出せばそれですべての説明がついちゃう(笑)   「ここがおかしい」と指摘されることはあっても「だからこう直せ」とは一度も言われなかったような気がします。  師匠いわく 「俺は小説の勉強なんかやったことがない。だから他人に向かって、どうやったら良くなるのか、それを教える手段を知らない。俺は「おかしい」と思うところを教えるだけだ。俺が出来るのは『俺だったらこう書く』ということだけだ。どうやったら良くなるのかは自分で考えろ」    実に勉強になりました(いや、皮肉じゃなくて)  師匠は、作家になろうなんて考えもせずに、ずっと、好きなお話を好きに書いていて。40歳になる前にちょっと腕試しのつもりで生まれ初めて最後まで書いた小説を電撃大賞に応募したら最終選考に残ってしまって、いきなり「作家」になってしまった人間ですから、ふつーの人間ではありません(イロイロな意味で)    「指摘」を受けて「あ、そこはですね……」と言い訳ができるということは、そこに「足りないもの」があると自分で気づいたということです。  自分で気づいたのなら直せるはずです。そのレベルにある人に「指南」は必要ありません。問題は「なんでそうなるの?」と聞かれても「だってそうなんだもん」としか言い返せないレベルの人です。  こういったレベルの人には「こうすればもっと良くなるよ」とやってみせて、そして「ああ、よくできたね、さあ、次はここだよ」と誉めてあげなくてはなりません。しかしそれは「学習塾」や「ピアノ教室」の話ですね。  ここはある種の「職業訓練校」もしくは「教習所」みたいなものですから、そんな甘いことは言ってくれません。  自動車の教習所でも、教官はかなり厳しいことを言うはずです。生徒はお客様ですけど、甘いことを言って適当に試験やって合格させた人間を公道に出すわけにはいきません。その本人と、周りの人間の生命がかかっていますから、教官はバカにはバカと言いますし、ダメな人間には見極め印を押しません。  でも、バカだダメだと言われても、生徒は通い続けます。なぜでしょう?  答え『免許が欲しいから』  ここも同じじゃないかな? 「たわけ!」「ダメダメ」と言われても課題を出し続ける理由は? 『作家になりたいから』  これが答えだと思うのだけどね。 追伸 弟切様へ   電撃文庫から「新 時空のクロス・ロード緑の指の女の子」が出ました。  そろそろ書店に並ぶ頃だと思います。今回の舞台は静岡県三島市です。  地元民には馴染みの地名が出てきますのでお楽しみに。  書店で見かけましたら立ち読みよろしく。    藤極堂様へ    「ここは宣伝禁止です」ええ。わかっていますとも。ですから弟切さんへの私信と言う形を取らせていただいたわけで……こういった姑息な手段を取るところも師匠に似てきましたかね、私(笑)   -------------------------------------------------------------------------------- レス No.4164 投稿日 2002年4月5日(金)10時41分 投稿者 鍛冶沼高明 レスです。 >新木さん  60枚以上ですか。ほう、これは面白いです。  やってみます。 >元祖・鷹見さん  本家鷹見さんとのちがいってなんですか?  失礼ですが、ちょっと聞いてみたくて。  あ、時空のクロスロードぜんぶ読んでます。ちょっと漂流教室に似てますよね。  ちょっとですが。でも、そうだなあ、おもしろいのは必死さかな。  法が無くなったらあんな風になるんだろうと思いました。  ずいぶん能天気ですが、僕は一応ぬるま湯の中にいるんで。すいません。  あと、新も買わせていただきます。   では、がんばってやってみます。 また今度。おそらく、書きあがるまで書きこみすらしないかも。 -------------------------------------------------------------------------------- Re:4162 No.4165 投稿日 2002年4月5日(金)14時24分 投稿者 紫ゆきや >新木さんへ >>「きさらむ」のHNから、「紫ゆきや」に変更された理由は?  「きさらむ」というのが、女性名と誤解されることに気付きまして改めました。  恥ずかしながら、過去LOGで新木さんのご意見を目にするまでは、 HNに対して、そこまで真剣な考えを持っておりませんでしたもので。  今後は変えることの無いつもりです。 >>「数十枚の短編を複数か、長編の一、二本。 >> 合計数百枚分ぐらいの小説を、まず書いてくる」 >>というお題を、いきなり申し渡すかもしれません。  判りました。用意しておきます。 >>たぶん、こんど「よみかく」にあがるというものも >>ショートショートでしょうから、先に言っておきます。  はい。  前のは、「一行たりとも読めない」と評価を頂きましたので、 まずは日本語の勉強からと思いまして。 >>PCゲームのシナリオというのは? >>商品として一般販売されたものですか? >>それとも同人ゲームとか、その類?  私はフリーランスのゲームプログラマーをしておりまして、 ストーリーにも参加したコンシューマ作品は2本ほどです。  学生時代には、同人ゲームを作ったりもしていました。 -------------------------------------------------------------------------------- 私の存在 No.4166 投稿日 2002年4月5日(金)14時33分 投稿者 鍛冶沼高明 えっと、こんなこと書いてますが伝えたいのは、 私は、いらっしゃいの一言も言われないほど嫌われてるのか。 ということです。ただ書いてなかっただけでしょうけど。 さて、いじけるのはバカなことですのでどうでもいいんですが、 >きさらむさん改め紫ゆきやさん  同期ですね。ぜひいっしょにがんばりましょう。  ライバルとしても友達としても。 では、忘れていたこと書きましたので。また今度。 -------------------------------------------------------------------------------- と言われても… No.4167 投稿日 2002年4月5日(金)18時49分 投稿者 はせがわみやび  こんにちは、みやびです。  うむむ。家主さんの書く前に書いたものかどうか迷ったのだけど。 >>鍛冶沼高明さま  と言われても、あのお、自己紹介が自己紹介になっておりませんので、なんとお返事を返したものか悩みますです。  どうやって分室までたどりついたのかは、理解いたしました。  なのですが、鍛冶沼さんがどんな方なのかわかりませんのです。  挨拶しようにも、これでは会話の糸口がありませんのでつらいです。 「自己紹介」  広辞苑:初めて会う人に、自分で自分の姓名・職業などを述べ告げること。  では、わたしのほうから自己紹介をしてみます。  えっと、わたしは、はせがわみやびと申します。  もちろんペンネームでして、本名は長谷川雅一といいます。ペンネームは漢字を開いただけなんですね。  職業は作家です。  共著で、「新フォーチュン・クエストリプレイ」を5冊(いま、6冊目を書いています)、単独で「ティアリング・サーガ」のノベライズを世に出しています。  年齢は、38歳。  性別は、男。  分室には、新木さんの友人という縁で、茶々を入れにきております。  よろしくお願いいたします。  と、こんな感じでしょうか。 >読書数  わたしは、高2以降は、読んだ本のタイトルをメモしているので冊数がわかるですよ。最近、エクセルにデータを引っ越したので、検索も楽ちん。  それによると、17歳から38歳までで約2500冊でした。  コミックは数えるのが怖いので数えてないです(^^; 読んだ数だけだったら一万冊くらいだと思う。一日一冊で30年間だと、それくらいですから。 みやび -------------------------------------------------------------------------------- 改めて自己紹介 No.4168 投稿日 2002年4月5日(金)21時55分 投稿者 鍛冶沼高明 どうもすいません。書きなおします。 自己紹介 鍛冶沼高明と申します。年は十六です。新高校二年生です。 中二のときブギーポップに出会い、小説のすばらしさを知りました。 生まれて初めて面白く読めた小説だったので心に深く残っています。 読書量としてはもともと漫画が好きだったので、漫画のほうは 今現在何冊読んだのか分かりません。 小説は百冊突破といったところです。 で、作家志望者です。 これから度々お迷惑をかけることも有りましょうが、というか すでにかけてますが、仲良くしてやってください。 あー、これくらいです。では。 >はせがわみやびさん  フォーチュンクエストの共著の方だったのですか。なるほど。  デビューはされているんですね。  過去ログのシンデレラも面白いわけだ。  そんな方が私のショートショートを読んでくれたとは。  ありがとうございます。では、これからよろしくお願いします。 -------------------------------------------------------------------------------- これなら。 No.4169 投稿日 2002年4月5日(金)23時45分 投稿者 羽矢野 ●積木遊技  他人にもわかりやすい文章を書くことは、とっても難しい。  と痛感した羽矢野です。  今まで簡単と思っていたわけではないですが。  では、いくつかの事項を決めて、あらすじをやりなおします。  >父親は必要か?  自分の中では、必要という認識は全然ないです。  私が父親を出したのは、不思議な鏡が手に入るもっとも普通の手段としか考えてませんでした。(確かに安易)  父親の役割を増やすという考え方もありますが、今回は沙夜の自信のないという状態を拭い去る役割は、沙夜’と和也がしますので、特に必要とは思えません。  逆にいてもらうと二人が薄くなるので困ってしまいますね。  それに短編でこれ以上人物を書いても、私じゃ書ききれないのがオチです。  という訳で、登場人物は三人とし他の人物は出しません。  ちなみに沙夜の家族構成ですが、普通の核家族(父、母、沙夜)がもっとも適していると考えます。  理由は彼女が両親の離婚や死別等といった重たい経験をしている場合、今回のキッカケ、チョコレートを渡す事での自信のなさ払拭というエピソードが適したものではなくなります。  家族に問題があり、それが自信のなさの原因だった場合は、それを乗り越えるエピソードをキッカケにするべきだと思います。  だから鏡も、沙夜の手で見つけるようにしないと。 (声や手紙もできれば出したくない。極力三人にします)  ただ、最初そうやって考えたんですけど、沙夜は一人で店に入れないだろうし(それ以前に鏡なんて買いそうにない)今まで部屋に置いてあった鏡の力に今更気付くのもなあ。  別に鏡が力を持ってる理由は重要じゃないので、さらっと流せるうまい方法ないかな。  考えよう。  >通奏低音は何にするか?  「話したいと願いながらも、行動に移せないもどかしさ」  これを全体的に持っていきます。  メインが和也にチョコレートを渡す事なので、他人と接したいけどできない。そんな沙夜の気弱な感じを出しておきたいです。  そうすれば、チョコを渡す場面が映えそう。  だから寂しいという気持ちと、話しかけたいという気持ちの両方で揺れている状態をうまく出していかないといけないですね。  では、読んでわかりやすいあらすじを目指して。  あらすじ【5−3】  バレンタインデー近づく二月始め、帰宅途中に泉沙夜は幼なじみの幹本和也を見かけて立ち止まる。彼女は声をかけようとするが結局できず、逆に振り向いた和也から逃げるように道を外れてしまう。もう何年もこんな状態が続いていた。今年こそ、小さい頃にした手作りチョコを渡すという約束を果たしたかったが、この調子だとまた守れそうにないと落ち込む沙夜。  その夜、なかなか寝付けなかったために、家の書庫に本を探しに行った沙夜は、部屋にある骨董品の鏡に映った自分の姿がおかしいことに気付く。それが別の世界の自分、沙夜’との出会いだった。  沙夜は最初のうちこそ気味悪がっていたが、しだいに明るく積極的な沙夜’が好きになり、毎日書庫で話すようになる。そして沙夜’から学校での楽しい出来事や、向こうの世界では恋人同士である和也とのやりとりを聞かされるうち、自分も沙夜’のようになりたいと望むようになる。  バレンタインデー二日前。沙夜’から料理ができるかどうか訪ねられ、できると答えると、手作りチョコのつくり方を教えてほしいと頼まれる。訳を訊くと、どうやら和也に幼い頃にした約束を今年こそ果たせと言われたらしい。  同じ約束をしていることに驚いた沙夜がそう話すと、それなら一緒に渡そうと誘われる。しかし沙夜は断った。本当はそうしたい。しかし沙夜’と違い、話しかけることすらできない自分が渡せるはずがない。それに和也が約束を憶えており、受け取ってくれるという自信もまったくなかった。  そして運命の当日、一緒に作ったチョコを持っては来たが、結局渡せない。しかし帰宅するとき、和也と出会い数年ぶりに一緒に帰ることになる。この偶然を生かそうとする沙夜だが、うつむくばかりで話すらまともにできなかった。諦めかける沙夜。しかし約束をした公園まできたときに、和也は立ち止まり、子供の頃の思い出を話す。それで沙夜は彼もまた約束を憶えていてくれたことを知る。  沙夜はそれでも悩むが、沙夜’の励ましてを思い出し、それを最後の一押しにして気持ちは伝えられないまでも、何とかチョコを手渡すことができた。  そして夜、沙夜’に礼を言うと、彼女もこっちこそチョコの作り方を教えて貰って助かったと笑う。  そんなやりとりの中、沙夜は少し自分が変われたかもしれないと思うのだった。  字数がオーバーしてしまいました。(明日になれば余分なところ気付いて短くできるかも)  少しはわかりやすくなったと思います。  >鏡・今のところの設定  鏡はとりあえず、書庫においてあるという設定で。  問題としては、普通の家にそんな部屋はあんまり存在しないことですが、書庫を出すとき、父親がインテリな職業だと一言説明しておけばそんなに不自然じゃないと思う。    沙夜が本を読むのは、他人とうまく接することができない彼女の性格にあっているし、逆に寂しさを本を読んで紛らわせるといったエピソードもつけられそうなので、問題ないかと思います。  >思考する事。  最後の一押しが弱い感じがしますから、ここを他の誰でもなく”もう一人の自分”でしかできない励ましとかだと良さそうです。ので、この辺りを考えます。 (あらすじでは、あれでもいいかと思いますが)  では明日は、名前を決めます。  (名前のつけ方事典。奥が深すぎ。でも親とはそれほど我が子を愛しているのだと、こういう本少し読むだけでもよくわかる) ●紫ゆきやさん  「一行たりとも読めない」  と書いたのは私ですね。  読み返しましたが、結構キツイ書き方してある。  今はフォーマットや感想書く考え方が変わったので、少し恥ずかしいな。あれは。  お互いに頑張りましょう。  では。 -------------------------------------------------------------------------------- よろしくおねがいします。 No.4170 投稿日 2002年4月6日(土)06時19分 投稿者 紫ゆきや >鍛冶沼高明さん(4166) >>同期ですね。ぜひいっしょにがんばりましょう。  はい。よろしくお願いします。 >羽矢野さん(4164) >>「一行たりとも読めない」 >>と書いたのは私ですね。  そうですね。 あの時は、ありがとうございました。 きつい書き方なんて、とんでもないです。 あのご指摘のお陰で、自分は頑張れていると思っています。 >>今はフォーマットや感想書く考え方が変わったので、少し恥ずかしいな。  今のフォーマットも面白いですね。 次は感想レベルが若葉マークからステップアップできたら良いなとか思ってたりします。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4171 投稿日 2002年4月6日(土)12時39分 投稿者 新木 伸 >鍛冶沼さんとか  み、みんな甘いなぁ……。  それともわしが厳しすぎるだけ?  「出直してこい。挨拶からやり直し」――とか書こうとしたら、藤極堂さんが柔らかく言っていたのでアップするタイミングを逸して、つぎに「なにイジけてるやがるんだ、挨拶もまともにてきんやつが一人前扱いされんのはあたりまえのことだ」――とか書こうとしたら、こんどはみやびさんが正しく誘導してくれている。  うーん。  どうも最近、心がささくれ立っているのかなぁ。  まあ鍛冶沼さんも、結果的にちゃんと自己紹介できたので、改めまして――。  いらっしゃいませ。  ちなみにみやびさんは、ノベライズですが、いちおう小説も書いています。  エンターブレイインのファミ通文庫から、「テュアリング・サーガ」というシリーズ。全3冊。 >紫さん  うーん。  感想掲示板のやりとりなんかも見てますが、日本語のコミュニケート能力に問題ありなんじゃないですか?  紫さん。  たとえば「本棚」に作品をあげるて、感想や指摘とかをもらいますよね。  指摘者の人が、作品からだけではわかりにくかったようなところを、質問したりしますよね。  そのときまるで見当違いの返事をしていたりします。  いや、まるきり見当違いってわけでもないのか。ただかなり足りない。  相手がなにを知りたがっているのか、ちゃんと理解していないから、そういうことになるわけです。  こちらの分室のほうでも、自己紹介でPCゲームの製作に関わったとか書いてありましたよね。そこに僕が質問を入れたわけです。「具体的にどんなゲームを作ったわけですか」って。そうしたら、ようやく答えてくれた。  物を書くにあたって、聞かれなきゃ答えない――なんて姿勢じゃ、まるでモノになりませんよ。 >>前のは、「一行たりとも読めない」と評価を頂きましたので、まずは日本語の勉強からと思いまして。  これについても指摘しておきます。  ここは小説のノウハウをやるところであって、日本語の勉強をするところではありません。  日本語を操って相手と意思疎通をする――なんてことは、もうここに来る以前にできてないと困ります。そこまでの面倒はここじゃみきれませんから。  ……というわけで、紫さん出す最初の課題は、変更したほうがいいのかも。  60枚の短中編を書くというのは、まだぜんぜん早いようでした。  「よみかく」の感想掲示板のほうで、羽矢野さんが精力的に感想or指摘を書いていますよね。ひとつの書き込みが、原稿用紙5〜7枚ぐらいなのかな。  ああいう感じでもって、すくなくともあれ以上の分量の指摘文。  それを毎日、休まず書くこと。  原稿用紙にして10枚程度を目安ということで。  とりあえず期間は一ヶ月としておきましょうか。  日本語がまともになったら途中でも終了指示は出します。ただどう少なく見積もっても、まともになるには三ヶ月ぐらいはかかるんじゃないかと思いますが。  まあ様子見で、とりあえず一ヶ月ということで。  人に対してなにか指摘するということは、とても日本語の勉強になるものです。相手に自分の感じている問題点を正確に伝えなければなりませんから。  また感想をもらう人のプラスにもなるわけで、一石二鳥?  なお、ここ半年ぶんくらいの最近作に全部感想を書いてしまったら、その日は感想書くかわりに、同じぐらいの枚数でもって、自分のショートショートとかを書いてていいです。  ということで、紫さんは、しばらく感想魔の修行ってことで。  あとそちらをやりつつ、この分室のほうでも、一般話題への参加は精力的にやりましょう。紫さんの場合、とにかく足りないのは言葉によるコミュニケートです。 >羽矢野くん >>「話したいと願いながらも、行動に移せないもどかしさ」  僕の出したものから選べといっているわけじゃない。  本当にこれなのか? それでいいんだな?  しかし話の盛りあがりの部分では、チョコをあげるわけだろう?  それなのに、「話したいのに行動に移せない」でいいのか? そういうものが通奏低音であるなら、盛りあがりは「話しかける」にならんといかんのではないのか?  そもそも「話す」ことと「行動する」ことは、これは別の事柄なんじゃないのか? -------------------------------------------------------------------------------- 確認 No.4172 投稿日 2002年4月6日(土)13時24分 投稿者 鍛冶沼高明 >み、みんな甘いなぁ……。 誰にそう思われても当然ですよね。 世の中謝ってすむものじゃないし。……警察とか。 でも、これからですよね。私の場合。 いかに、信用を取り戻していくか。 さあ、がんばらなきゃ。みなさんと共通の話ができるくらい。 あ、一番重要なこと忘れてました。 僕の課題はどうなるんでしょう。60枚以上の小説提出でいいんですか? ちょっと確認です。 では、失礼しました。 -------------------------------------------------------------------------------- 訂正 No.4173 投稿日 2002年4月6日(土)20時52分 投稿者 鍛冶沼高明 上の書きこみなんか誤解が起きそうなので。 甘いのは私です。私のことです。 誤解した人すいませんでした。 ああ、まただ。 すいません。 -------------------------------------------------------------------------------- 名前決めてみました No.4174 投稿日 2002年4月6日(土)21時44分 投稿者 羽矢野 ●積木遊技  >名前  では、姓名判断をした名前を発表します。(といっても大した事はしておりません)  今回は、主人公の名前のみです。  こっちがオッケーになってから、男の子の名前は考えます。  とりあえず、現在の参加者で名前を決める作業をした人は弟切さんだけかな?  と思いましたので、他の人の参考に(なるといいけど)自分の思考を書いておきます。  ボツだった場合、どこで引っかかったか指摘してもらえるだろうし。  まず、主人公につける名前。  これはどんなイメージにするかを考えました。  私が主人公に抱いているイメージは。 ・大人しく、控えめ ・他人を思いやる。 ・理知的。  大体こんな感じ。  ただ、鏡の向こうの自分は活発な少女ですから、控えめすぎる名前も良くなさそうです。ですから、この相反する性格のどっちについていてもあまり違和感のない名前が望ましいと考えました。(比率は大人しい感じを強く)  そして漢字の意味をいろいろと調べて、考えました。  そして決めた名前は。  優理(ゆうり)  です。  そんなに一般的というわけでもないけど、事典のサンプルにもあったし、違和感はそんなにはないと思うんですが。 (簡単にやってますが、ここでいろいろ漢字とにらめっこしました)  優(ユウ、やさしい、すぐれる)17画  しとやか、おだやか、思いやりがある。  手厚い、豊か。勝る。  人として、大切な意味を持つ字。  理(り、たか、ただ、とし、まさ、みち)11画  筋道、道義、悟る、理解する。整える。  元々の意味は玉を磨くと美しい筋模様が現れることから。  今回のお話は少女が変わる話ですから”理”という字は相応しいと思いますし、おとなしめなイメージを持つ”優”の字とも違和感なさそうです。  ただ、二つとも画数が多いのでくどく見えるかもしれないですね。  そして画数の合計、28はどんな運命なのか見てみます。  ・ちょっと変わり者で内向的なので、人から誤解をうけやすいきらいがあります。  強情なのも、人生にマイナスの影響を及ぼします。  あらら。どうもあまり良い画数ではないようです。  しかし、今回の主人公には相応しい運命かもしれない。  と思って、これにしました。  で、名前を決めたので、次は名字です。  名前が画数が多いので、名字はシンプルなものを考えてみます。  名前がよみ三文字なので、名字は普通の漢字二文字よみ四文字にしておきます。  水とか草とか、そういった自然の中の清純さを表すような漢字を入れる事を前提に考えてみました。    そして考えたのが、  水原  という名字。  ”水原 優理(みずはら ゆうり)”  …………  繋げても、違和感はないと思う。  イメージとしても、悪くないと思う。  というわけで、これにします。  判定をお願いします。  >通奏低音  >僕の出したものから選べといっているわけじゃない。  >本当にこれなのか? それでいいんだな?  選んだ訳じゃないですが、言われると確かにおかしいので、考え直します。  もっとイメージを固めて……  盛り上がりは部分はチョコを渡すところです。  そして彼女はそれをずっと望んでいました。  しかし自信がない故に行動に移せない。  「やりたいけど、できない」  その弱い心の揺れを通奏低音にしたいです。  だから 「約束を果たしたくてもできなくて悩んでいる心の動き」  これが通奏低音です。  うまく表せたか自信がない。  この通奏低音って、漠然としたイメージが確かに自分の中にあるのに、文章で他人に説明しようとすると、難しい。  これも未熟だからか……  では。 -------------------------------------------------------------------------------- >羽矢野さん(#4174) No.4175 投稿日 2002年4月6日(土)22時54分 投稿者 とんびの羽根 >理  ことわり、わりきれる、という変化を暗示するのではないのでしょうか。  水原のイメージは、畦道で区切られた水田のように明瞭に区分されるイメージではないですよね、だから理の名前とはうまく結びつきません。水原家の親は子供に鉱物的な名前はつけたがらないと思いますね。基本的に沈んでしまいますから。  優理では理に優る(まさる)と読めます。優しさと理知を兼ね備えるようには読めないのです。ゆえに理知的で割り切ることができるので、他人を思い「やらない」イメージです。  主人公が初期状態から変化するときにも線をひいたようにはっきり変わって、別人になるような変化をしそうに感じました。 >思考開示  やはりあったほうが非常にコメントしやすかったです。 -------------------------------------------------------------------------------- 名前 No.4176 投稿日 2002年4月7日(日)01時17分 投稿者 かねやん >羽矢野さん 「ゆうり」って響きを聞いたときに、男の子の名前みたいだと感じました。  女性の名前でもおかしくはないですが、やはり中性的なイメージを思い浮かべます。  読み(音と言いかえてもいいですが)は、漢字の意味よりも先に脳に入ってきますので、名前を聞いたときにどんな印象を持たれるかってのも考慮しないといけないでしょう。  いろんなものにたくさん恵まれるよう、千理雅美(ちりがみ)と名付けるのはかわいそうですから(笑) >>今回のお話は少女が変わる話ですから”理”という字は相応しいと思います  作者は話の筋をわかっていますが、読者は全部読むまで筋がわかりません。ですから、この理由では読者が相応しい名前だと感じないと思います。  分室参加者の中では、魚住さんが付けた「早苗」と「夏穂」が一番うまいと思いました。  のどかそうか春の田んぼと、青々しい夏の田んぼ風景をイメージすることで、2人がどんな子でどんな違いがあるのか浮かんできますし、「さなえ」と「かほ」の響きにも同じ印象を受けます。 >魚住さん 「夏穂」の読み方について見過ごしてました。せっかく答えていただいたのに申し訳ありませんでした。 -------------------------------------------------------------------------------- 訂正 No.4177 投稿日 2002年4月7日(日)02時19分 投稿者 かねやん >>「ゆうり」が男の子の名前に感じる。  これボクサーの「ユーリ・海老原」の影響かもしれないので、男の子の名前と思われないかも〜(笑)  このへんは感想ですから。 -------------------------------------------------------------------------------- 「カレー・カレー」プロット1 No.4178 投稿日 2002年4月7日(日)05時50分 投稿者 はせがわみやび  みやびです。  リプレイの直しも大詰め。というわけで、分室にはまとまった時間が取れない状態が続いております。レス抜けがありましたら、ご容赦を。   >唯野さん >> 味覚が麻痺してるなら、「口直し」も何も無いと思われます。  げほげほ。「口直し」ってタイプした瞬間、突っこまれるかなーと思ったら、やっぱり突っこまれた。ヤバイと思ったときにそのまま書いてはいけませんね(^^; >> あと、何の味もしないものを詰め込むというのはやはり苦行であるので、「辛さが甘さに変わる」という当初の案の方がいいんじゃないかと。  あうう。「秘技・説得返し」が思いつかない。  ごめんなさい。負けました。くうう。  というわけで、説得に負けたバージョンでプロットです。  毎日ちまちまやってたので、意外と時間かけちゃったなあ。ちょっと細かくしすぎかとも思うけれど提出しておきます。  あ、今回から仮題を変更してあります。 「カレーなる挑戦(仮題)」プロット ※以下は、すべて三人称、美春よりの視点です。 ※設定は、別紙参照のこと。  1.世の中は甘くない 起・起 (明神高校二年四組・最後尾の席/土曜日の午前九時一分前) ・いつもはチャイムの前にやってくる教師がまだやってこないために、教室はざわついている。 ・最後尾の席で携帯電話を握り締めてリダイアルボタンに指をかけている美春。腕時計のデジタル表示が九時になった瞬間にボタンを押すとコール一発でつながり、美春は歓喜の表情を浮かべる。 ※美春は、夢中になっているアイドルのコンサートチケットを取ろうとしている。 ・順調に受け答えをしているうちに、こっそり電話をつなげていることをすっかり忘れてしまう美春。受付嬢の「お名前を」の声に、元気よく名前を名乗ったところで、背中から低い声で「いい返事だ」と言われてびっくり。 ・あわててふりむくと熊のような巨体をした担任が出席簿片手に怖い顔で睨んでいた。携帯電話をぽろりと落としてしまう美春。落ちた携帯から通話の切れるクールな音が聞こえてくる。 起・承 (通学路、商店街の近く/昼一時過ぎ) ・仲良しの友人二人と帰宅途中の美春。お腹がすいたと泣きそうな美春に、自業自得だと容赦のないつっこみを入れてくる友人二人。 ※美春の学校は土曜日も半日授業がある。早く帰るつもりだった美春たちはお弁当を持っていない。にもかかわらず、美春は補習一時間の刑で学校に残らされた。友人二人はそのつきあい。 ※携帯電話は放課後まで没収。戻ってきたときには、すでにチケットは売り切れている。 ・なにか食べてから帰ろうということになり、商店街のカレー屋の名前があがる。安いわりに、ごはんだけは大盛りなので学生に人気。友人二人はすでにその気だが、甘いもの好きの美春はあまりうれしそうでない。 ・カレーハウス「いんどや」の前にひきづられてくる美春。いきなり店の扉が開いて、男が悔し泣きをしながら跳びでてくる。店の中は、必死になってカレーを食べようとして、次々と挫折していく人々でいっぱい。友人Aがイベントを知らせる張り紙に気づく。 ・取れなかったコンサートチケットが、イベントの景品になっていることを知る美春。目を輝かせ、さっそく参加しようとするが、友人二人に止められる。獲得条件は激辛カレー(大盛り)を食べきることだった。甘党の美春は激しい衝撃を受ける。 起・転 (美春の祖母あをいのラボ(実験室)/直後) ・「あをいノおへや(ノックセヨ!)」とプレートのかかった扉を息を切らしながら開ける美春。そこは、あやしげな発明品でいっぱいの祖母のラボだった。目の前では、小さなロボットがコーヒー豆を挽いていて、美春の祖母(小日向あをい)がお茶請けを探している。 ・美春に目も向けずに部屋をひっくり返している祖母。その祖母に、大声で、辛いものを食べられるようになる発明品はないかと問いかける美春。 ※発明品をひっくり返すたびに、どこかのランプがついたり消えたり、ボンと爆発音が聞こえたりするが祖母は気にしない。 ※祖母・小日向あをいは、発明家として世に知られていて、今までにも美春はたびたび祖母の発明の世話になっている。 ・何度か繰り返す美春に、うるさそうに棚の一角を指差す祖母。そこには、「味覚反転どろっぷ」と達筆で書かれたビンが置いてあった。辛いものを甘く、甘いものを辛く感じられるようにしてくれると祖母。詳しくはビンに入っている取説(取り扱い説明書)を読めとそっけない。 ・甘いものなら任せておけの美春は、そっけない祖母の言葉にも感激。すでにチケットは手に入ったも同然という気分になってしまう。 起・結 ・ドロップはビンにひとつぶしか残っていない。そのドロップとビンの中に入っていた取説をビンからひっぱりだすと、礼もそこそこに、美春は猛ダッシュで「いんどや」にとって返した。  2.カレーなる挑戦 承・起 (いんどや店内/続き) ・店内に駆けこむ美春。友人二人はすでにカレーを食べ終わっている。席に座りながら、元気よく店のマスターにイベントへの参加を告げる美春。友人二人を前にして美春は余裕の表情。 ・やがて運ばれてくる激辛カレー大盛り。その迫力に、両隣の友人たちのほうが圧倒されてしまうが、お気楽状態の美春は、心配しないでと友人に微笑んでみせる。 承・承 ・それでも最初のひとくちはおそるおそるの美春。ドロップのおかげで極甘カレーと化しているが、甘党の美春は、なんとかなりそうだとひと安心。 ・鼻歌まじりで食べ続ける美春。お腹がすいていることもあってペースよくカレーは減っていく。友人たちに、そんなにあわてると喉につかえるぞと心配されるほど。 ・残り少しのところで顔をあげると、店の中の客の注目を集めていることに気づく。まわりの挑戦者はみな挫折してしまっていて、いまや美春のギャラリーと化している。お調子者の美春は得意な気分。 ・涼しい顔で食べきってしまう美春。客の中には奇異の目で見るものもいるが美春は勝利感でいっぱい。 承・転 ・チケットを片手に美春を称えるマスター。もうひと皿食べると、より良い席のチケットが手に入るがどうするかと言ってくる。 ・あこがれのアイドルをより間近に見られると知って目の色を変える美春。 承・結 ・お腹がややいっぱいになっていてわずかに躊躇する美春。まわりの客にあおられて、結局は追加のひと皿も食べてみせると見得を切ってしまう。  3.世間の水は甘いか辛いか 転・起 (いんどや店内/続き) ・運ばれてきたふた皿目の激辛カレー。食べる前に、さすがに甘ったるくなってきたので、口直しに水を一杯飲む美春。友人に、ここまでよく水も飲まずに食べられるものだと呆れられる。 ・食べ始める美春。だが、ひとくち含んだところで脳天まで突き抜ける辛さが美春を襲う。パニックする美春。 転・承 ・混乱したまま原因を考えるが思いつかない。あせる美春は味覚反転状態を取り戻そうと四苦八苦するが、辛いカレーは辛いまま。 ※四苦八苦の内容:スプーンだけコップに突っこんで洗ってみる(スプーンに砂糖が付いていたのかも!)。ごはんとカレーを別々にちょこっとずつ食べてみる(カレーだけが辛く感じるのはわかるが、なんの解決にもならなかった)。なにか混ぜなかったかと友人たちを疑ってみる(呆れられて、怒られる)。などなど、周りから見ていると奇異な行動をあれこれ。 ※辛いカレーの代わりに甘いカレーが出てきたわけではないこともわかるように。 転・転 ・ポケットにいれっぱなしの取り扱い説明書を思い出す美春。テーブルの下で広げてこっそりと読むと、ドロップの効果は水を飲むことで解消されることを知る。口直しにと飲んだ水が原因だと気づいて美春は血の気がひく気分。 転・結 ・まわりの客は急にペースの落ちた美春に声援を送っている。制限時間が迫っていることを告げられる美春。見得を切った手前、お調子者の美春には食べずにすませることはできなかった。悲壮な決意を固める美春。  4.人生は甘くない (いんどや店内/続き) 結・起 ・両隣から、いい加減に体に悪いぞとの友人たちの声が聞こえてくる。美春は、油汗を流しながらカレーと格闘している。 ※ここは美春の壮絶な苦闘がわかるように。 ・店の中に入ってくる買い物帰りらしき美春の祖母が目に入る。 ※祖母は店の窓越しに美春を見つけて入ってきた。 結・承 ・すでに自分が何を食べているのかわからなくなっている美春。ふた皿目を四分の三ほど食べたところで、ついに挫折する。がっくりとうなだれる美春。 ・追加で食べた分も料金を払うことになるが、お金が足りなくて祖母に借りることに。不幸の上乗せ状態。 ・周りの客たちからはなぐさめの声。友人二人は呆れ顔。 (自宅への帰り道/夕方) 結・転 ・帰り道、友人たちと別れて祖母と二人でとぼとぼと歩いている美春。 ・がっくりとうなだれたままの美春。祖母が声をかけてきても答える気力が沸いてこない。手に入らなかったチケットを惜しんでいる。 ・見かねた祖母から、買ったばかりのお菓子を目の前に出される。お茶請けが切れていたので買ってきたのだというお萩と黄粉餅だった。 ・両方とも美春の大好物で、しかも美春と祖母のひいきにしている店の品だった。ご機嫌になってしまう美春。 ※祖母は、甘辛両党で、お菓子は他に煎餅も買っている。 結・結 ・お菓子を食べた美春はさらに嘆くことになった。まったく味を感じない。あまりの激辛カレーに美春の舌は麻痺してしまっていたのだ! END ここから「別紙」 ★設定 世界  われわれの世界のおとなりにある、よく似ているがちょっと異なる世界。 明神高校  神田明神下にある都立高校。どの大通りからも通り二本へだてたところにあって、都会にありながら静かな環境を維持している。美春たちが通っている。 カレーハウス「いんどや」  「インド屋」である。店名の由来をマスターに聞くと、「カレーはインドだから」と良くわからない答えが返ってくる。  いちばん安いカレーは、学食並みの、ひと皿三八〇円。ごはんの量が多いので学生に人気がある。 登場人物 小日向美春(こひなた・みはる)  ちゃっかりものでうっかりものの十七歳。困るとすぐに祖母の発明品に頼るくせがある。  一人称はあたし。 小日向あをい(こひなた・あをい)  八十歳近い大正生まれの美春の祖母。背中も曲がっておらず、病気ひとつしない元気なばーちゃん。  中学卒業後、銀座のカフェに女給として勤める。そこで常連としてカフェに通っていた祖父と出会い、工学部で助手を務めていた祖父と付き合うにいたる。研究を手伝っているうちに発明の才に目覚めた。だが、発明はすべて直感にたよっており、図面ひとつひかないので、どの発明品も量産は期待できない。  政府には、あをいばーちゃんの発明品を引き取って量産しようと分解調査する部署があるという。 小日向護(こひなた・まもる)  美春の祖父。戦時中に中国に渡ったまま行方不明。 美春のパパ  商社勤めのサラリーマン。父母どちらの才能もつがなかった平凡なおとうさん。三ヶ月に一度くらいの頻度で出張(海外含む)に行っていて、家にいないことも多い。 美春のママ  地方雑誌のパートライター。普段は平凡な主婦。ひと月に二度ほど記事を書くときだけ部屋にこもる。若いときは、取材旅行も多かった。美春がおばあちゃんっ子になったのもこのためか? 香月佳織(かづき・かおり)  長くまっすぐな黒髪をもつ細面ですこしきつめの顔立ちの美人。美春の友人そのいち。  美春より頭がよく、美春よりちょっと背が高い。  一人称はわたし。 大原智(おおはら・とも)  ショートで、明るい栗色の髪のスレンダーな少女。美春の友人そのに。  美春より運動神経がよく、美春よりちょっと背が高い。  スレンダーな体型にコンプレックスがあるため、それを気にしていないよう振舞おうとして言葉づかいがすこし男の子っぽい。一人称はわざわざボクと言っている。 ※佳織と智に挟まれると、美春がすこし見劣りする感じ。ふたりに負けまいと美春は持ち前の行動力(なにしろ勝てるものはそれだけなので)で突っ走り、困って祖母に相談するというのがよくみられる光景である。 みやび -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4179 投稿日 2002年4月7日(日)05時54分 投稿者 新木 伸 >鍛冶沼さん  鍛冶沼さんの場合は、まず60枚ぐらいの短編からということで。  いまちょうど、「よみかく」にそのぐらいの枚数の短編があがってますよね。  「死神の名を持つ少女」/光来唯  ストーリーの分量としては、あんなぐらいで。 >>誰にそう思われても当然ですよね。 >>世の中謝ってすむものじゃないし。……警察とか。  日本語として、意味不明。  ここの「誰に」というのは、具体的にはなにをさしています? どのあたりの人?  また「そう思われる」の「そう」は、これは具体的にはなにをさしています? どんなふうに思われること?  さらに「謝ってすむものじゃないし」の「謝って」ですが、鍛冶沼さんって、なにか謝るようなことをしましたっけ。ただ自己紹介のやり直しをしただけですよね。  また鍛冶沼さんは、僕の「みんな甘いですね」の「甘い」っていう言葉は、どのように受け取りましたか?  僕はどんなつもりで、なにがどう「甘い」と言ったのでしょうか? >羽矢野君  羽矢野君が、「名前に不自由な人」であるということが、どうやら判明したようだなぁ。  今回、得意げになって「どうです普通の名前でしょう!」とか出してきた名前が、こうして皆からズタボロに叩かれたことで……(笑)。  どのくらい自分が「とほほ」な人であるか、そろそろ思い知ってくれると思うのだが。どうだろうか?  ところでその「優理」という名前だけど、IMEの変換で「普通に」出てくることは、もちろん確認しているわけだよね?  なんど言えば実行してくれるわけ?  あと漢字のイメージを考えるとこまではいいんだけど、画数までやるのは、それは行き過ぎ。  画数なんて考えて、いったいどうすんのよ?  「この名前はイメージとしてはぴったりなんだけど、画数が悪くて運勢の悪い名前だからやめておこう」――とか、やるつもり?  それとも読者が「この名前って画数悪くない?」と気が付くとでも?  生かすべきリアルティと、捨てるべきリアリティってもんがあんの。  そりゃ現実には、子供の名前を付けるときには、親が画数まで気にするケースが多いだろう。しかし話の中でそこまでリアルにやっていると、逆に自分の足を縛ることになりかねない。 >>だから >>「約束を果たしたくてもできなくて悩んでいる心の動き」 >>これが通奏低音です。  ふぅん。  じゃあこの話は、約束を果たせた主人公が、すっきりして終わる話なわけだな。  ホントか?  チョコを渡したら、主人公はすっきりしちゃうわけ? もういいわけ?  通奏低音。  言葉で表現すると、なんだろう。作品の「色」? 「味」? カラーとか、そういうもの? ベースに流れている一貫した「想い」とか、なにかそういうものだよね。  某所で「歌」と称して研究されているものと関連があるかもしれない。  ところでこの話、「昔の約束を果たす話」なのだとしよう。  そうするとバレンタインデーのチョコっていうのは、不適切になってしまうのでは?  「昔の約束」だけが問題であるなら、相手が異性である必要はないし、その相手に「異性としての好意」を持っている必要もないわけだろ。  バレンタインデーのチョコを渡すという行為は、つまり「求愛」であるわけだが。  まあ恋人とまではいかなくても、本命チョコをあげるということは、友達以上恋人未満の関係を構築するっていうことだよね。  この話がなんなのか、はっきりさせてくるように。  約束を果たす話なのか、それともなにか別の話なのか。  ちなみに大元のネタでは、このようになっているね。 >>4.「自信のない少女が、変われるきっかけを掴む話」 >>自分に自信がなく、他人とあまり接しない少女がいた。ある放課後、鏡に別の世界の自分が映り、知り合う事になる。鏡の向こうの彼女は明るく活発で自分とは正反対であった。同じ自分でも気持ちの持ち方で変われると気付いた少女は、自信を得るキッカケをつかむ。 >課題部屋活用とか  羽矢野君。  あと弟切さんもか?  「課題部屋」をもっと活用するように。  羽矢野君の場合、大元となる作品のコンセプトも上げてないし、それぞれの変異タイプのあらすじのアップもしてないだろ。上に引用した元コンセプトとか、過去ログから引っぱりだしてくるのに手間取ってしまった。  一覧できて、誰でも見渡せるようにしておきなさい。  自分が途中経緯(迷ったその道筋)を正しく把握しておくためにも。 -------------------------------------------------------------------------------- 課題、ありがとうございます No.4180 投稿日 2002年4月7日(日)08時09分 投稿者 紫ゆきや >新木さん(4171) >>感想掲示板のやりとりなんかも見てますが、 >>日本語のコミュニケート能力に問題ありなんじゃないですか?  すいません。 自覚無かったのですが、どうやらそのようです。 >>相手がなにを知りたがっているのか、ちゃんと理解していないから、そういうことになるわけです。  致命的なまでに、相手の立場に立って考えられていないという事ですよね……。 自分がいかに身勝手で痛い人間であるか認識しました。情けないです。 >>物を書くにあたって、聞かれなきゃ答えない――なんて姿勢じゃ、まるでモノになりませんよ。  申し訳ないです。 聞かれたら答えよう、というような考えではなかったのですが、「書かないほうが良い余計なこと」と「説明しなくてはいけない必要なこと」の判断が大きく間違っているようです。 >>ここは小説のノウハウをやるところであって、日本語の勉強をするところではありません。  申し訳ありません。 自分の語学力は、もう少しマトモだと思っていたのですが、とんでもなかったです。 >課題。 >>ということで、紫さんは、しばらく感想魔の修行ってことで。  ありがとうございます。 頑張ります。 (自分の読解力が、かなり疑わしいので、確認の為に理解した事を書いておきます。もし間違っていると人様に迷惑をかけてしまうかもしれませんので) ・よみかくさんの本棚にある、最近のから半年くらい前までの作品を読みます。 ・原稿用紙10枚(40000文字くらい)程度の量の感想を書きます。 ・よみかくさんの感想BBSにUPします。 ・終わったら、同じくらいの量のショートショートを書いても良いです。 これからさっそくやってみたいと思います。 >>あとそちらをやりつつ、この分室のほうでも、一般話題への参加は精力的にやりましょう。 >>紫さんの場合、とにかく足りないのは言葉によるコミュニケートです。  ありがとうございます。是非、参加させて下さい。  みなさまにも、また訳の判らないことを書いてご迷惑おかけするかもしれませんが、そうはならないように気をつけますので、どうかよろしくお願いします。 -------------------------------------------------------------------------------- 甘いについて No.4181 投稿日 2002年4月7日(日)12時27分 投稿者 鍛冶沼高明 新木さんの甘いについてですが、考えてみると あっははっは。すいません。わかりません。 ちなみに「誰に?」てのはこの分室の方々で、「そう」思われるってのは 「甘い」と思われることです。 でも、「甘い」かあ。そう言われてみるとわかりませんな。 何を考えてあんなこと書いたんだろう? あら、自分の意見が書けないなんて、まずいですね。 しかし、すいません、わかりません。 -------------------------------------------------------------------------------- >鍛冶沼さん No.4182 投稿日 2002年4月7日(日)14時43分 投稿者 かねやん >>新木さんの甘いについてですが、考えてみると >>あっははっは。すいません。わかりません。  こんなふうに何も考えていないとすれば、他の人はどんなことを言っても無駄だと判断しますよ。  怒られたと感じたから反射的に謝った、では何も鍛冶沼さんが得るものは無いでしょう? もったいなくありません?  公園でおじさんがハトにエサを撒いても、ハトが食べないで単にゴミになるだけだとしたら、おじさんはエサを撒かなくなりますよ。エサがいつも欲しいんなら食べなくちゃ。  まず与えられたら考える。考えて自分なりの答えを出してみる。ここで完全に理解できていたら理想ですが、別に間違っていても構わないですよ。  出した答えは他の人に示してみましょう。もし間違えているようだったら、また指摘してくれるはずですから。  これは小説に限らず、どんなことを学ぶ場合でも一緒です。  そして学んだら実践して経験を積み重ねて体得する。学ぶだけだといつか忘れてしまいますが、体得したら無意識でできるようになります。  これは、どんな人でもできるようになります。そこに至るまでの時間は、人によって違ってきますが、あきらめなかったら必ずできるようになります。  さて改めまして、新しく来た方々に自己紹介をさせていただきましょう。  現在ROMで参加しているかねやんと申します。歳は26歳で職業は会社員。  参加しているのは趣味で小説を書くつもりだから。ROMで参加しているのは、説明する力をつけるためです。  記事に目を通してもらうとわかると思いますが、説明できていな記事が多い。最近もとんびの羽根さんに指摘されてしまった(^^;  食べられるエサを撒けること、魅力的なエサを用意できること、これが現在掲げている目標です。 -------------------------------------------------------------------------------- 訂正 No.4183 投稿日 2002年4月7日(日)17時30分 投稿者 鍛冶沼高明 かねやんさんのいいとおりですね。 じゃ、改めて「甘い」について。 私が甘いと言われた理由としては、自己紹介もできないヤツが 社会に仲間としてみとめられるわけが無いこと。 まして、快く迎えてくれるわけがないのにも関わらず、 分室の皆さんが親切に注意してくれたこと。 だと思うんですが、うーん、これは感覚で分かっても説明が難しいですね。 これが私の考えですが、どうでしょう? -------------------------------------------------------------------------------- ――ていうか No.4184 投稿日 2002年4月7日(日)18時12分 投稿者 新木 伸 >鍛冶沼さん  もういっぺん4171の僕の該当書き込み、読み直してみては? -------------------------------------------------------------------------------- 文章支援サイトアドレス集 No.4185 投稿日 2002年4月7日(日)18時31分 投稿者 藤極堂 ひとりひとりの感想に書き込むのもめんどうくさいので、ここでも紹介。 各自、コピー&ペーストしてファイル保存しとくといいかもね。 ノベルステーション http://www2.ohba.co.jp/novel/novel_main.htm 文 芸 ナ イ フ http://homepage1.nifty.com/shimada_lisa/knife/ アエーマ http://www.anzu.sakura.ne.jp/~hat/ SFオンライン http://www.so-net.ne.jp/SF-Online/no20_19981026/index.html 物書き一里塚 http://www.asahi-net.or.jp/~mi9t-mttn/index.html 筆客商売(内部コンテンツ 執筆目安箱) http://members.jcom.home.ne.jp/sakka/qa/index.html 鉄琴銅剣楼 http://www.geocities.co.jp/Bookend-Ohgai/5271/ VIRTUALCITY−DETROIT(川上稔のHP)(内部コンテンツ Education Square) http://www.din.or.jp/~arm/edu/edu01.htm ほぼ日刊イトイ新聞(内部コンテンツ おとなの小論文教室。) http://www.1101.com/essay/index.html 結城浩 - The Essence of Programming http://www.hyuki.com/  (内部コンテンツ 文章を書く心がけ) http://www.hyuki.com/writing/writing.html  (内部コンテンツ 文章教室) http://www.hyuki.com/wl/index.html  (内部コンテンツ 教えるときの心がけ) http://www.hyuki.com/writing/teach.html ★推薦図書★ 本多勝一『日本語の作文技術』(朝日新聞社)古書屋なら100円 久美沙織『久美沙織の新人賞の獲り方おしえます』シリーズ全三作 (徳間書店) 現在文庫化しているので新書版よりは安くお求めになられることができると思います。 2冊目が一番おすすめです。 ■直接リンク版リスト ノベルステーション 文 芸 ナ イ フ アエーマ SFオンライン 物書き一里塚 筆客商売(内部コンテンツ 執筆目安箱) 鉄琴銅剣楼 VIRTUALCITY−DETROIT(川上稔のHP)(内部コンテンツ Education Square) ほぼ日刊イトイ新聞(内部コンテンツ おとなの小論文教室。) 結城浩 - The Essence of Programming  (内部コンテンツ 文章を書く心がけ)  (内部コンテンツ 文章教室)  (内部コンテンツ 教えるときの心がけ) -------------------------------------------------------------------------------- あれ? No.4186 投稿日 2002年4月7日(日)18時52分 投稿者 鍛冶沼高明 >新木さん  あれ、甘いって私が自己紹介しないにもかかわらず  仲間に入れてもらおうなんて書いたことじゃないんですか? あ、そうだ。久美さんの「新人賞の獲り方教えます」 は読みました。勉強になりました。   -------------------------------------------------------------------------------- 「甘い」ということ。 No.4187 投稿日 2002年4月7日(日)20時04分 投稿者 元祖・鷹見一幸  若い、もしくは未熟ということは「理由」にはなるが「免罪符」にはならない。    この「理由」と「免罪符」の違いがわかるかな?  16歳の人間が見る世界と40歳過ぎの人間が見る世界が違うのは当然。  16歳の人間が見ている世界には「家族と友人」しか住んでいないよね。    でも、それなりに人生を歩んできた人間は、自分のまわりには「家族と友人」だけじゃなく「上司」とか「部下」とか「顧客」とか「商売敵」なんて生き物が住んでいることを知っている。そして「家族と友人」以外の人間との関係の作り方を知っている。    16歳にしかできないことは、確かにある。君の思うところの「オヤジ連中」はそのことを知っている。  知ってるかい?オヤジ連中だって16歳だった頃があるんだぜ(笑)  16歳の頃からさんざっぱら怒られて理不尽な目にあって、遠回りして……。  だから「オヤジ連中」は説教する。  自分が通って来た道にある、ものすごい数の地雷を踏まないように、親切心を持ってね。  でも、やっぱり「地雷」は踏んで傷つかないとわからないのかもしれないな。  自分が今、地雷を踏んでいる。ということすら気がつかない人間に何を言えばいいのか……うーん困った。     -------------------------------------------------------------------------------- 子供笑うな来た道だ。年寄り笑うな行く道だ。 No.4188 投稿日 2002年4月7日(日)21時34分 投稿者 藤極堂 >甘い ものすごくかんたんにいうと、 「知らない」というのは罪じゃないけれど、 「知ろうとしない」ことは罪だってことだよ。 -------------------------------------------------------------------------------- 名前って難しい No.4189 投稿日 2002年4月7日(日)21時40分 投稿者 羽矢野 一行コンセプト  「自信のない少女が、変われるきっかけを掴む話」 決定大筋  自分に自信がなく、他人とあまり接しない少女がいた。ある放課後、鏡に別の世界の自分が映り、知り合う事になる。鏡の向こうの彼女は明るく活発で自分とは正反対であった。同じ自分でも気持ちの持ち方で変われると気付いた少女は、自信を得るキッカケをつかむ。  これが根っこです。 ●名前  いや、本当にダメだなあ、名前。  とほほもとほほで、まいってしまった。  IMEはすいません。  本にあった名前の見本には載ってたんで、いいかなと。今度はちゃんと変換できるものにします。    イメージ。  私の中で、おとなしいイメージがある言葉は  ”しおり”とか”あや”とか”まい”とか”ゆき”とかそういった感じのものです。  でもこの名前だと、鏡の向こうの自分(以下”自分’”)には合ってない感じがするんですよね。(そんなことないですか?)    おとなしい自分と、活発な自分’、この二人についていて不自然ではない名前。  うーーん、難しい。  で、また思考(今回は少し省きます)  恵里(えり)  恵(けい、めぐむ)  慈しむ、恩を施す。与える。情け。賢い。  人間の根本的な優しさを示す。  里(り、さと)  田舎、郷里、道のり。  穏やかでゆったりしたイメージ。  水原 恵里(みずはら えり)  あまり活発なイメージはないですが、この話における彼女達の役割からすれば、そんなに悪くない感じがする。  水原というのも、田舎のようなイメージだから、恵みの里という名前でいいはずだ。 というわけで、これでどうでしょう。  >とんびの羽根さん。   お子さんいらっしゃるんですよね?   レス読んでいて、ものすごく考えていると伝わります。   水に鉱物名は沈むのでつけない……なるほどなあ。   やっぱり子供さんの名前は考えたんでしょうね。 ●通奏低音  たまに自分がわかんなくなってしまう……。 …………  このお話は、キッカケを掴む話です。  これですっきりしてしまうわけではなくて、これを自分を変えていくキッカケとする話です。  だから話は終わりでも、主人公にとっては始まりであるわけです。    そして読んだ人はこれからの彼女の話を全然語らなくても、彼女が”自信のない”状態から抜け出すであろう事を想像できる。  そんな話。 だから  「行動したくてもできない心の動き」 ●課題部屋  すいません。  課題部屋に書き込もうとしたんですが、 「/~araki/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi」以外からの投稿を検知しました. (E5) /~araki/yomikaku_oth_kadai/trees.cgi  と表示されて、投稿不可になります。 >鍛冶沼高明さん  私の意見は必要とされないかもしれないですが、一つだけ。  藤極堂さんとはせがわみやびさんの意見は甘い。  新木さんが書こうとしていた意見は厳しい。  こう考えて、  この二つの意見をもう一度読み返してください。  そして、三人の方が何を伝えたかったのか、そしてそれを伝えるためにどういう手段をとった、またはとろうとしたのか。  そこにある違いは何ですか?  後、この分室は他の参加者やROMしてる人がいっぱいいます。  その人全員が、あなたの書いたものを読んで、あなたという人間を評価します。  そこの評価には、社会人であるとか、高校生であるとかって事は、あまり考慮されません。  この辺りは了解してますか?  私の意見は書かないでおきます。  鍛冶沼さんに必要なのは、考える事だと思いますので。 -------------------------------------------------------------------------------- 散華有情 No.4190 投稿日 2002年4月7日(日)23時17分 投稿者 弟切 千隼 出張より戻ってきた弟切です。染井吉野は散り果てても、梨や李や花梨の花が美しい季節になりました。 出張の後片付けがまだ済んでいませんので、今回はレスのみで御勘弁を。 元祖・鷹見さんへ > お願いですから私の名に「さま」付けはやめて下さい。私は他人に「さま」付けをされるほどえらい人ではありません(^^; 『時空のクロス・ロード』三部作は面白く読ませていただきましたので、『新 時空のクロス・ロード』シリーズも読もうと思っていました。その上作者さま御自らに指名されたとあっては、買わずにはおられませんね。今度本屋に寄った際にぜひ買わせていただきます。 最近、ここに参加された方々へ > まとめて挨拶させていただく無礼をお許し下さい。最近ここに参入される方が急に増えて、挨拶が追いつかないという嬉しい悲鳴を上げている弟切千隼[おとぎり ちはや]と申す者です。 「よみかく分室」草創期から参加しているのに、なかなか上達しないへたれです(;_;) 過去ログを読んでいただけば、弟切のおばかぶりがよく御理解いただけるものと思います。 新しい方が参加して下さるのは、私もとても嬉しいです。新しい方が参加されるということは新しい視点が増えるということで、それはより多角的な指摘を受けられる可能性が高まるということだからです。 そして何よりも、同じ道を歩む仲間が増えるのは心強いですから(^_^)  >>名前の付け方について 小説の登場人物の名前を決めるために、『子供の命名事典』の類の本を読むのは大いに参考になると思います。 ただし、注意しなければいけないのは、この手の本の中には時折とんでもないものが混じっているということです。 私が実際に見た本の中には、前書きに「誰にでも読みやすく、親しんでもらえそうな名前を選ぶように」と書かれているにもかかわらず、いきなり「亜土夢[あとむ]」やら「つらら」やらという名前が並んでいるというものがありました(*o*)  ちなみに、「亜土夢」は夢のある男の子の名前、「つらら」は冬生まれにふさわしい女の子の名前として挙げられていました。 もし、私の親がこんな本を信じて私に「つらら」などという名前を付けていたら……きっと私は思春期に家庭内暴力に走っていたことでしょう(笑) 紫ゆきやさんへ > このお名前、「ゆきや」の方はともかく、「紫」の方は何とお読みすればよいのでしょう?  素直に「むらさき」でよいのですか? それとも「ゆかり」でしょうか? あるいは他の読み方ですか?  「きさらむ」から改名した理由を、ゆきやさんは「女性と間違えられるから」とおっしゃっていますが、「紫ゆきや」という名もかなり女性っぽいと思いますよ。 もし「女性と間違えられるのが嫌だ」というのが本当に改名の理由なら、この改名は非常に効果が薄いと言わざるを得ません。 だからといって、また改名しろと言っているのではありませんよ。ころころ改名するよりは、変えない方がもの書きとして誠実でしょう。 ただ、名前の付け方を学ぶ一環として、「名前の男性っぽさ、女性っぽさ」について考えた方がよいのではないかと提案している次第です。 「紫」という字は、女性名によく用いられる字です。歴史上に「紫式部」という名高い才媛がいることも、紫という字に女性的な印象を付加していますね。 「ゆきや」の方も、響きは男性的ですが、ひらがな名であることが女性的要素を強めています。古来、ひらがなは「女手」と呼ばれたようにたおやかな雰囲気があり、「凛々しさ」や「勇ましさ」が望まれることが多い男性名に用いられることはほとんどありません。 試しに自分が卒業した学校の卒業アルバムを見て、男性の名前と女性の名前とを見比べてみて下さい。女性にはひらがな名が結構見られても、男性にはほとんど見られないことに気づかれるでしょう。 ちなみに、私は女性です。しかし、弟切千隼というHNは男っぽいと言われます。最初に私のHNを見た人は、まず間違いなく男性だと推定するようです。 このHNはそういう効果を狙って付けたので、それでよいのです(^_^) -------------------------------------------------------------------------------- 明日から大学 No.4191 投稿日 2002年4月8日(月)00時08分 投稿者 唯野教授 まずいなあ、春休み(二ヶ月もあった)ボケが治りきってないのに。 >新規参入の皆様  そういえば、自己紹介してなかったですな。  唯野教授と申します。この分室の設立のきっかけとなる一言「プロットって必要なんですか?」を発した男です。  まあ過去ログ見ればわかりますが、いろいろとおいたをやらかしたり、言い訳太郎と認定されたり、昔の水戸黄門みたいに後から来た人に追い越されたりしてますが、よろしくお願いします。  お互いに切磋琢磨しましょう。 >名前のつけ方とかペンネームとか >羽矢野さん  水原恵里、悪くないと思いますよ。私はこっちの世界が「えり」で鏡の世界が「エリ」だったらどうだろうとか思ったりしましたが。こういう、読みは同じで表記を変えるというのは選択肢の外ですか? よく使われる手ですけれども。  ハンドルといえば、この唯野教授というのも一年くらい前にダサさに気づいてしまって……でも今さら変えるわけにもいかんしなあ。電撃ショートショートの方には本名で投稿したりしてますけど。 -------------------------------------------------------------------------------- 課題提出いたしました。 No.4192 投稿日 2002年4月8日(月)02時43分 投稿者 紫ゆきや  課題提出いたしました。 鍛冶沼さんの「早く早く」について書かせて頂きました。 >弟切さん(4190) > 「紫」の方は何とお読みすればよいのでしょう? 「むらさき」です。 > もし「女性と間違えられるのが嫌だ」というのが本当に改名の理由なら、 > この改名は非常に効果が薄いと言わざるを得ません。  すいません。 「ゆきや」で男性だと判ってもらえれば、自分としては十分だと思ったもので。  うーん、難しいです。最初に名乗るときに、くどくど説明したら、聞かれもしないのに何をベラベラと……と思われてしまうのではないかと愚考していたのですが。 ここで、説明すると、最初から説明しなさいと言われる気もするし……複雑です。  いや、能力が無いのを理由に書かないでいたら進歩しませんね。 不要な駄文を撒くことになるかもしれませんが、書いておきます。  自分は「紫(むらさき)」という字をHNに入れたかったのです。漢字も好きだし、色も好きだし、言葉の響きも好きだからです。  更に、HNは、中性的、あるいは、やや男性的なものを考えていました。あまりHNに男性らしさは出したくなかったのです。男性的な名前の人は口調や考え方まで、良く言えば男らしく、悪く言えば荒っぽくなる傾向にあると、聞いた覚えがあったからです。そういう事に影響を受けるかどうかは人によると思うのですが、自分はそういう外的要因に流され易い傾向にあると自覚していたのです。  以上の要件から、まず「むらさき」というのを考えたのですが、安直過ぎて、同名多数ということでボツ。逆から読んで「きさらむ」としました。  しかし、これが、私の勉強不足ゆえ、「かなり女性名である」事が判りました。  そこで、他の言葉を追加して、男性名にしようと考えました。そして、考えていた時、ちょうど、雪の夜だったという、あまりこだわりの無い理由で「雪夜」を追加しました。  これで決まりかと思ったのですが、「紫雪夜」では、かなり自己陶酔気味に思えたのと、まったく別の読みが可能なので「ゆきや」とひらきました。「むらさきゆきや」でも良かったのですが、最初に書いたように、可能なら「紫」の字を入れたかったのです。「ゆかりゆきや」とか「しゆきや」とは読まないんじゃないかなという、希望的観測もありましたし、もし、そう読んだとしても、やっぱり微妙に男性名だろうという判断もありました。  以上、口頭だと間違いなく途中で止められそうな、あまり深みの無い理由を以って「紫ゆきや」と決定いたしました。 ……ちょっと後悔中です。 > ただ、名前の付け方を学ぶ一環として、「名前の男性っぽさ、女性っぽさ」について > 考えた方がよいのではないかと提案している次第です。  そうですね。 これも今後の課題としたいと思います。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4193 投稿日 2002年4月8日(月)03時45分 投稿者 新木 伸 >鍛冶沼さん >>あれ、甘いって私が自己紹介しないにもかかわらず >>仲間に入れてもらおうなんて書いたことじゃないんですか?  自分の頭で、考えろ。  学校気分が抜けてなくって、聞けばなんでも答えてくれると思ってませんか?  なんども言っているでしょう。ここは学校じゃないって。  ここのやりかたとして、「答えはこれだ」的なことは、普通、やりません。  さんざん考えさせたあとで、自力で答えにたどり着いた場合には、「うん、それ正解」と言うことはあります。  また、たどり着いたその答えがじつは正解であるにもかかわらず、「ふぅん、本当にそれでいいの?」とか言って、さらに自信をぐらつかせるようなこともあります。  自分の頭で考え、それが正解かどうか、人に決めてもらうのではなく、自分で信念を持って「これが正解だ」と言い切れるようでなければ、作家として闘ってゆくことはとうてい出来ないからです。 >藤極堂さんのリンク  一度に大量のリンクを紹介されて、「ぜんぶ読め」とか言われると、なにかたいへんそうだから後回しになって、結局読まないまま忘れてゆく――っていうのが、藤極堂さんがリンク紹介したときの常だと思うけど。  とりあえず、「読め」とはいわんから、すべてクリックぐらいはして回ってくるように。  特にここ最近の新規参加者の人たち。  んで、クリックしたところになんか面白いことが書いてあったら、読んでもいいし、べつに読まないでもいい。「クリックぐらいは義理でやろう」的な、そんな軽い気持ちで回ってみるように。 >羽矢野君  だからIMEで変換できるものを絶対に使え――とか言ってるんじゃない。  僕だって、出ない名前はけっこう使っている。  ただIMEで一発で出るかどうか、確認したのかどうなのか――と、そう聞いているわけ。  普通の名前であるかどうかの、良い判断材料にはなるわけよ。  んで、こんどの名前。  それボツ。  普通すぎ。  おかしかないし、イメージにも合っているとは思うけど。  ぜんぜん、目を引かん。  すくなくとも僕が読者だったら、「恵里」なんて名前の主人公が出る話には、興味を引かれんな。  あと書き分けについても考えておいたほうがいいぞ。話の中で、どう呼び分けるわけ?  「あっちの恵里」とか、そうやるの? それともこの話は一人称で書くとかで、「私」と「恵里」とかの使い分けをするわけ?  この手のもうひとりの自分が出るパターンで、相手のことをどう呼んでいるのか、記憶のなかにある過去の作品から探してくるように。 >>このお話は、キッカケを掴む話です。 >>これですっきりしてしまうわけではなくて、これを自分を変えていくキッカケとする話です。 >>だから話は終わりでも、主人公にとっては始まりであるわけです。  そういうことを聞いているんじゃなくて。  彼との関係はどうなるのかってことなんだけど。  「ありがとう。私、あなたのおかげで変わることができた。さよなら〜」ってなっちゃうわけ?  二人の関係、話のあとではどうなっているわけよ?  もっと具体的にさ。  この話の出来事は、主人公が自分を変えてゆくキッカケとなるものだそうだな。  じゃあ、このあと主人公はどのように変わってゆくわけ?  そこのところも、もっと具体的に。  あと主人公にとって、「彼との昔の約束を果たす」ということは、どういう意味を持っていることなの?  なにか自分へのケリをつけるために、やらなければならないこととか、そういう認識?  それを果たさなければ、自分は一歩も前には進めない――とか、なにかそんなようなもの?  課題部屋が使えないのは、なんでだろうね。  テストしてみたけど書き込める模様。たぶんプロクシだとか、そんな関係かなぁ。  CGIを変更して別場所からの投稿も可能にしておいたので、もう書けるはず。 >唯野君 >>この分室の設立のきっかけとなる一言「プロットって必要なんですか?」を発した男です。  ちょうどいい機会なので、いま、その昔の自分の質問に、いまの自分で答えてみるように。  プロットって必要なんですか?  そういやこの手の逆質問、巻島君にもあったなぁ。分室じゃなくって、交流掲示板のほうね。  「小説って、そんな深く考えなきゃいけないんですか?」――だったっけ?  それとも、「そんなに悩まなきゃいけないものなんですか」だったっけ?  あのときあれを読んだ僕が、心の中で「ばかやろう」と叫んでいたことは秘密だ。  ええと、翠にも、たしかあったはずだぞ……?  なんだったっけ? >ハンドルネームとか  うーん。  僕の場合は、パソコン通信(インターネットにあらず)をしていた頃には、「あんらっきぃ伸」という名前でやっていたなぁ。  小説を書くようになってもずっとそれでやっていた。  改名するのは「プロデビューしたら」と決めていた。  そしてそのとき付けた名前が「新木 伸」。  「あんらっきぃ伸」から、2文字抜いただけ。  ああいちおう、画数診断も験かつぎで見てみたっけ。天命、地命、ともに最高だったらしい。もちろんいくつかの姓名判断ソフトを試してみて、いちばん良い結果が出たものを信じることに俺的決定。  デビューしてもしばらくは、小説を書くときとパソコン通信をするときとで、名前を使い分けていて……。  昔の仲間からは、いまでも「あんら」と呼ばれる。 -------------------------------------------------------------------------------- 「覚悟」とは「覚えて悟る」と書く No.4194 投稿日 2002年4月8日(月)04時16分 投稿者 高山 >>怖いか怖くないかということと、やるのかやらないのかということは、これは別の次元の問題。 >>怖くたって、やらなきゃいかんことはある。  あーーー、そうなんですよね。ものすごーく納得しました。   怖いだら何だら言ってる場合じゃないの。   嫌でも何でもならなしゃーないの。   分からなくてもとにかくやろう。   やらなきゃ前に進まん!!  と、いう経験は私にもあります。  あれが「覚悟」というものだったんですね。  今は「覚悟」マスターにでもなった気分です。ありがとうございました。 >>そっか。高山さんは社会人なのね。  はい、そうです。社会人です。ちゃんと働いてます。 >>「社会に出て自立する気持ちはもちろんありますが、でも怖いので、なかなか実行できずにいるんです。でも僕らは 本当に自立したいと思っているのです。わかってくれますか」  うははっ  これ、思わず笑っちゃいました。  こういう甘えた事を言ってられるのは、ある意味恵まれた環境にある人なんだろうなぁ……と。  羨ましいとも言えるし、気の毒とも言える。  ついでに、私は「モラトリアム」という言葉自体を知らなかったので少し調べてみました。  辞書によると、  ■モラトリアム [moratorium]  (1)戦争・恐慌・天災などの非常時に、社会的混乱を避けるため法令により金銭債務の支払いを一定期間猶予するこ と。支払い猶予。  (2)知的・肉体的には一人前に達していながら、なお社会人としての義務と責任の遂行を猶予されている期間。また は、そういう心理状態にとどまっている期間。  (3)実行・実施の猶予または停止。多く、核実験や原子力発電所設置についていう。   「モラトリアム」という言葉自体は「執行猶予」とか「猶予期間」みたいな感じで使われているんですね。  それに様々な要素がくっついているというか。  新木さんが例に出されたのは(2)の例ですね。「モラトリアム人間」てな使い方をされるようです。  元はそう悪い意味で使われている言葉ではなかったようですが、最近では質が変わってきたそうで、新木さんが例に 出されたように悪い意味で使われる事が多いみたいです。    私なんかは、どっちかって言うと早く働きに出たかった方ですから、こういう人達の気持ちは文字通り分かりませんね。  うん。これは本当に分かりません。  口で何と言っていようが、信じません。確かに(笑) >弟切さん >フリーランスとか >>文字通り槍一本で命のやり取りをする戦場を渡り歩く「自由業の人」だったのですね。  そういう語源があったんですね。  ここに出入りさせてもらうと、色々な知識が拾えて嬉しいです。 >いろいろ  まず、レスが遅れがちで申し訳ありません。  時々遠く過ぎ去った話題にも反応するかもしれませんが、よろしくお願いします。  最近では私を含めですが、新規参加の方が多く、記事の流れの早さに驚くばかりです。  私は私のペースでゆっくりとしか書き込みができないとは思いますが、頑張ってらっしゃる皆さんの協力が少しでもできたらと思い私も参加させていただこうと思いました。  私自身の指摘レベルもまだ分からない状態ですが、これからよろしくお願いいたします。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4195 投稿日 2002年4月8日(月)07時24分 投稿者 新木 伸 >唯野君  しつもん、ふたつめ〜。  いまの唯野君に、昔の「ただのくん」からしつもんです。 >>作家志望のみなさん、長編を書くときプロットをちゃんと書いてるでしょうか。たいていの「作家になる方法」的な本には書けとあるんですけど、私は想像力が制限される気がしてやってないんです。 >ある程度筋を考えたら、思いついたところから書いて結合する、という手法を取っているんですが(矛盾が出たらその部分すべて書きなおし)みなさんはどうですか?  どうですか?  なにかコメントをください。教授っ。 >モラトリアムとか  モラトリアム。一般的じゃなかったかな?  説明不要で誰もが知っている単語だと思っていましたが、ちょっと考えを改めなくてはならないかも。  うーん。たしかに小説の中では、この言葉使わないなぁ。  対象読者が中学〜高校生〜大学生なんで、その語彙には、ないだろうという判断が働きます。  ではなぜ使ったのかと自分の深層意識を分析してみると、高山さんの場合は社会人であると知っていたので、使用した模様です。  僕も早いところ一人前になりたくて仕方のなかった人間だったので、モラトリアムの気分はよくわからんです。締め切りに関してはよくモラトリアム状態に陥っていますが。(^^;  ちなみに、「モラトリアム世代」という使われかたをするときには、就職時期にさしかかっているにも関わらず就職したくない病が出ている大学生だとか、目的もなく「ちゃんと就職するより楽ができるから」という理由でフリーアルバイターをしている人であるとか、そのあたりの人に対して使われるようです。 >> こういう甘えた事を言ってられるのは、ある意味恵まれた環境にある人なんだろうなぁ……と。 >> 羨ましいとも言えるし、気の毒とも言える。  これは、作家志望に関しても言えることなのかも――とか、思いました。  作家志望者でない――「作家希望者」というのは、ある意味、気の毒であるともいえるし、羨ましいともいえる。  作家志望者というのは……。  叩かれてどんなに痛かろうが、それがどんな苦難の道だろうが、自分の現在の実力が現役のプロと比べて天と地ほども違っていて、そのことを痛いほど思い知らされようが……。  ある「なんらかの理由」により、プロを目指すことをやめられない――そういう人種なわけです。そのはずです。すくなくとも新木語による「作家志望者」は、そういう定義になっています。  たぶん、そういう人がプロ作家になるわけです。  プロにならざるを得ない人が、プロになる。  働かざるを得ない人が、働く。  両者は同じこと。  まあ「プロ作家にならざるを得ない人」の数よりも、「働かなくてはならない人」のほうが、世の中には圧倒的に多いでしょう。  働かなくてもいい人――というのは、数は非常に少ないですが、でも世の中には確かに存在していますよね?  んで、「プロにならざるを得ない人」のほう。  なにも、こんなヤクザな仕事を目指さなくても、いいだろうに。  労働条件としては、おそらく、最低に近いところにある職種ですよ。  社会保障、ないんですよ?  社会保険もなければ、生活保護もありません。  過労で死んでも労災もおりないし、失業手当なんてものもない。  残業手当?  はっ――もちろんありませんともっ。  就職活動をした人なら、労働条件で就職先を比較してみたことがあるはず。  それと作家を比べてみましょう。  「社会保証なし」「労災保険なし」「勤務時間不定」「残業手当なし」「最低給与保証額なし」「賞与なし」「交通費支給なし(自腹)」「食費補助なし」「社員寮なし」「制服貸与なし」  ――えーと、あとなんだ? まあとにかく、一切合切、すべて「なし」です。  比較対象にもなりゃしません。  ちなみに「定年」まで働ける保証もありません。そもそも作家の定年って、なんだろうか?  脱線しますが……。そうしたフリーランスの人間の立場から物を言わせてもらうと、最近、不況になってリストラで騒いでいるサラリーマンの人たちの泣き言は、てんで、甘いです。  「リストラがないのが当たりまえ。会社にいれば定年まで食わせてもらえる」なんて甘えがあるもんだから、首切られて放りだされて、途方に暮れたりするわけです。  フリーランスの人間というのは、いわばいつでも常に「失業状態」にあるようなもの。  「失業」の定義を書きましょう。「定職についていない状態」です。つまり毎月決まったサラリーをもらっていない状態です。  はい。つまり作家全員の平常の状態ですね。  小説を書いて表現したい――ってことなだけなら、他に定職を持って、趣味として小説を書くこともできるわけです。  でも、それでは済まない、「なんらかの理由」があるわけです。  だからこそ「志望者」なんですね。  社会人の話に戻ります。  モラトリアムをやっていられる人というのは、家が金を持っているとか、すぐに働かないでもいい状況があるので、そうしていられるわけです。  いまの日本だと「普通」のこととして片づけられてしまっていますが、そもそも大学に通うってことでさえ、これはかなり恵まれていることなんですけどね。しかも仕送り付きで、一人暮らしだとか――。  そういう選択肢を持っていない人は、モラトリアムなんて、はなから選択肢の中にないわけです。嫌だろうが、怖かろうが、なんだろうが、ウダウダ言ってないで、社会に出て働かなくてはならない。  じゃないと食っていけないわけで、住むところがなくなるとか、飢え死にするとか、そういうことになってしまう。  その種のことに相当する「しなくてはならない理由」。  作家志望者を駆り立てて、プロにならなくてはならないとさせる「なんらかの理由」ですが……。  これは人それぞれだと思いますが、僕の場合について書いてみます。  「だって、数百人程度に読ませるだけじゃ、満足できないんだもの」  ――これに尽きます。  現実的な選択として、プロになる以外の手段では、(最低でも)数万人単位の人間に自分の作品を読ませることは不可能だったわけです。  また充分な製作期間(一冊につき数か月ほど。他に仕事をせず執筆のみに専念して)を取らなければ、数万人に読ませることのできるクオリティで作品を仕上げることもできないと判断しました。(このへんは工夫と努力と気合い次第でなんとでもなるところですが)  んな、たとえば杉井光ごときが、毎回賞に応募しては落選してる程度の作品を、(総合評価で)上回る程度のクオリティ――そんなものでいいのなら、ちょちょいのぱーで、まあ5日かそこらあれば仕上げられるでしょう。そのことは観測された「事実」として、僕は知っています。  でもそんな、感性がたまたまうまく噛み合った数人か数十人ぐらいの人間が、「面白かったです!」と絶賛してくれる程度のものじゃ、僕は我慢ならないわけです。  すくなくとも数万人が600円の価値を見いだし、そしてそのうちの何割かが「とても面白かった」と感じてくれて、リピーターとして、次もその次も「絶対買う」と決定するようなものでなければならない。これはもう「絶対に」いかんわけです。  僕の場合は。 -------------------------------------------------------------------------------- これから入学式(大学院)。 No.4196 投稿日 2002年4月8日(月)10時21分 投稿者 西鶴翠(みどり) >>ええと、翠にも、たしかあったはずだぞ……? >>なんだったっけ?  「微調整」では?(違う?) ということで、大学へ。 http://homepage2.nifty.com/saikaku/ -------------------------------------------------------------------------------- 夢の印税生活(……本当に夢だね) No.4197 投稿日 2002年4月8日(月)10時31分 投稿者 藤極堂 2002年の現在の小説家と出版社の実情として小説家 馳星周さんの個人サイトSleepless City内コンテンツHase's Note...を紹介しておきます。 「おれたちは絶滅するか?」 「小説家になる方法?」 「小説を書くということの実体」 の三っつがおすすめでしょうか? 特に「家に本を置くスペースがないから図書館で借りるのだという人もいるらしい。そういう人に、わたしはこういいたい。買ってください。読んだら、捨ててください。」の一節が魂の叫びに聞こえます。 私は馳星周さんの作品は、佐山アキラ名義のウィザードリィ小説しか読んだことがないのですが買ってみようかなあ「ダーク ムーン」。 ライトノベルでは佐山アキラ・古神陸 名義でノワールでは馳星周 名義。 個人的に「FFX他」の「だれか、大人が楽しめるRPGをきちんと作らないか? でも、そんなゲーム、売れないか。」がヒット。 ゲーム人口が1000だとしたらマンガ人口は300、小説にいたっては10あるかないかくらいだからね。 -------------------------------------------------------------------------------- 「甘い」のこと No.4198 投稿日 2002年4月8日(月)15時14分 投稿者 鍛冶沼高明 4171では、「甘い」と言われていたのは、 自己紹介もしなかった私に、丁寧に教えて下さった方々のことで、 それを、私が自分が「甘い」と言われてると勘違いをした。 これでは、きちんと内容を理解せずに書くな、と言ってくれた親切な方々に あまりにも失礼だったから。だから私は怒られたんだと思いました。 -------------------------------------------------------------------------------- 名前があああ。 No.4199 投稿日 2002年4月9日(火)00時25分 投稿者 羽矢野 ●書き分け  最初にこれから。  まず、他のこういった作品は、一体どうやっているのかを考えます。 1.名前が少し違う。   例えば、恵里と絵里とかエリとか。   読みやアクセントは同じでも、文章で表現するから区別がつく。    2.一人称で物語を進行させる。   私と(むこうの世界の)恵里。というわけ方。 3.物語の人物同士が、呼び名(あだ名)を決め合う。   一度決めてしまえば、そのあだ名を記せばいいので区別が付く。 4.これらの複合。   例えば、綾辻行人の小説で双子の兄弟で名前は共にキョウ(叶・響)というのがありましたが、彼らの親戚連中はヒビク、カナウと呼び分けておりました。  私の中だとこんな感じ。  ではどういった形を選択するかですが、私は一人称にしようと思っています。  理由は、まず名前が少し違うというパターンだと、それだけでかなり自分と向こうの別人度合いが増えてしまう感じがするからです。  今回は、性格以外はできるだけ同条件が望ましい(じゃないと、主人公が自分もあんなふうになれるかもしれないと思う場面での納得度合いが減る)  名前とはかなり大きな意味があるはずです。  もしも同姓同名の人間と出会ったら、赤の他人でも親しみを感じるはずで、それと同じ事がこの話にも当てはまると思います。  そしてこの話は主人公以外の視点は一切必要ありません。  それにコンセプトが  「自信のない少女が、変われるきっかけを掴む話」  ですから、内面を沢山書くことになると予想されます。  ですから三人称よりも一人称の方が望ましいと思います。  というわけで一人称を選択しました。  ちなみにあだ名ですが、これは必要ないと考えます。  二人が登場するシーンに彼女達以外の人間はいませんので、第三者が二人の区別をつけたりする必要がないからです。 ●通奏低音  >あの後二人はどうなるの?  いきなりラブラブとかにはならないでしょうが、少しづつ進展していくでしょう。  例えるなら、磁石がお互いに引きつけ合う所まで、チョコを渡す事で近づいた。今はまだくっついていないけれど、徐々に普通に会話するようになり、幼かった頃みたいに気安くなり、男女のそへと変わっていく。  まだ答えになってないかな。  うーーん。妄想的に答えてみよう。  冒頭で声がかれられずに落ち込んでた主人公が、このお話の後だと少しためらいながらも、声をかけて一緒に帰れるくらいにはなっている。  >主人公はどう変わるの?  学校で、例えば今までは朝、教室に入ると黙って自分の席に座っていたのが、小さな声ででもあいさつをするくらいにはなる。  まったくコミュニケーションが取れなかったのが、少しできるようになる。  明るく積極的という望む自分にはまだ遠いけど、最初の一歩を確かに踏み出した。  そんな小さな変化です。  >主人公にとって、「彼との昔の約束を果たす」ということは、どういう意味を持っていることなの?  自分にケリをつけるとか、これをしないと自分は変われないとか思いこんでる程大きくはないですが、彼女の心の中ではそれなりのウエイトを占めています。    彼を見かける度、バレンタインが近づく度に今年こそはと一念発起するんですが、結局渡せずに毎年落ち込むという事を繰り返している。  だからこの約束は  「果たさなくてはならない誓い」  とかよりも  「いつか叶えたい願い」  といったニュアンスです。  伝わります? ●名前  >今度のは、普通すぎ……  難しい。  でも、感覚はあんな感じでいいみたいだ。  ではまた考えます。    栞里(しおり)  これだと、もう一人の自分には少し大人しい気がしますが、穏やかでゆったりしたイメージの”里”と、しとやかさ、文学的、芸術的な響きのある”栞”という文字で主人公側にはぴったりきそう。  二つの性格考えると、難しい。 -------------------------------------------------------------------------------- 課題提出しました。 No.4200 投稿日 2002年4月9日(火)07時17分 投稿者 紫ゆきや  遅くなってしまいましたが、課題提出しました。 光来唯さんの「死神の名を持つ少女」を読ませて頂きました。 >藤極堂さんのリンク  過去LOGを読んで、オススメにありましたので、『日本語の作文技術』を読んでおります。 リンクについては、それも過去LOGにあったやつなのですが、今のところ半分くらい見に行きました。 上から順番に行っておりましたが、確かに、一度全部行ってから、面白そうと思った順に見る方が良いですね。そうしようと思います。 藤極堂さん、どうもありがとうございます。 蛇足ですが、今までお礼を書かなかったのは、自分宛てに貰ったわけでは無いのに(特に過去LOGについてとか)いきなりお礼なんかしたら、「いや、キミの為に書いたわけじゃないし」とか言われるんじゃないかと思っていたというのがあります。つまりビビっていたわけですが。でも、教えてもらってお礼も言わないのは、更に失礼な事ですね。すみませんでした。 -------------------------------------------------------------------------------- にゃが。 No.4201 投稿日 2002年4月9日(火)10時11分 投稿者 藤極堂 >紫ゆきや さん >「いや、キミの為に書いたわけじゃないし」 >とか言われるんじゃないかと思っていたというのがあります。 >つまりビビっていたわけですが。 >でも、教えてもらってお礼も言わないのは、更に失礼な事ですね。 >すみませんでした。 いや、キミのような閲覧者のためにも書いてるわけだし。 一般に掲示板の閲覧者は書き込む人の10倍といわれてるし。 それにここの過去ログはリンク紹介こそあまりされてはいないみたいだけど、いろんな文章支援サイトでいろんなひとに口コミ(メールコミ?)で紹介されてるって聞いたよ? OKOK。 お礼はいらないぜ。 てか、紹介しただけだし。 つーことで読んで成長してね♪ -------------------------------------------------------------------------------- 万緑の中や吾子[あこ]の歯生え初むる No.4202 投稿日 2002年4月9日(火)15時05分 投稿者 弟切 千隼 ようやく出張の後始末が一段落した弟切です。しかし新たな仕事が増えました(^^;  いや、仕事があるのはすこぶるありがたいことです。 課題部屋に「凍れる心臓」(仮題)の一行コンセプトその他を上げておきました。 転の構成について、課題部屋に上げたもの以外のパターンも考えてみました。 起 ・自分が「天才」であることに疑いを抱くベリル 承 ・疑いを払拭しようとするベリル 転 ・疑いが事実であることを突きつけられるベリル 結 ・自分が「天才」でない事実に愕然とするベリル これも課題部屋へと上げておきます。 紫ゆきやさんへ > 誤解されるといけないので、少し補足しておきましょう。 女性っぽいとはいえ、「紫ゆきや」という名前自体は、ハンドルネームとしてもペンネームとしても結構素敵だと思いますよ。私は、単に「女性っぽさを払拭するという目的には合っていない名前だ」と言いたかったのです。 >>モラトリアム こういう言葉を知っているかどうかは、年齢や学歴によって違ってきますね。 誤解されないように最初に言っておくと、弟切は学歴至上主義者ではありません。 確か、モラトリアムという言葉は、高校の政治経済の教科書に登場します。ですから、年齢が十五歳以下であるか、最終学歴が高校卒業未満である人がモラトリアムという言葉を知らないのは普通でしょう。 高校在学中の人がモラトリアムという言葉を知らないのは、恥とまでは言えないもののあまり威張って言えることではないと思います。 現役大学生または最終学歴が大学卒業以上の人がモラトリアムという言葉を知らないのは、言語道断です。そういう人には、将来社会の中核を担うべく期待されている高学歴の人間として、もういっぺん高校からやり直してきて欲しいです。 微妙なのは、高校を卒業しているけれども大学には進学しなかったという人です。大学向けの受験勉強をしない場合、政治経済という科目を学ばないことがありうるからです。 しかし、学歴がどうあれ、十八歳を過ぎて社会人をやっているならば、モラトリアムという言葉は「知っておくべき」と言われていい部類に入ると思います。 上記のようなことを鑑みるに、おおよそ十八歳以上の人ばかりが読むと思われる文章の場合には、モラトリアムという言葉の説明は要らないでしょう。 それ以外の場合、特に若い人が多く読むと推定される文章には、モラトリアムという言葉の説明が必要でしょうね。 -------------------------------------------------------------------------------- 早咲きで今年はどうなる、造幣局通り抜け。 No.4203 投稿日 2002年4月9日(火)16時18分 投稿者 巻島翔史  大阪造幣局は桜の通り抜けで有名なのです。  詳しくはこれを  先日、昔住んでいた社宅(今の家から徒歩10分。団地型)を見に行ったのですが、いやすごいすごい。  その社宅は古くなって誰も今は住んでいないんですけど、いたずら防止なのか、敷地をぐるっと背の高い有刺鉄線が囲っていました。昔見ていた風景とのあまりの違いに愕然。  そういや俺、自己紹介をはっきりやった覚えがない……。いい機会なのでやっておきます。  ええと、巻島翔史(まきしましょうじ)といいます。もちろん非本名。男です。  苗字の由来は『最大』をあらわす英単語から。名前はフィーリングで。  歳は先月で21になりました。現在とある大学に在学中。  一応、よみかく設立のあたりからいます。が、今でもへたれです。 あらすじとは>  そもそも、何で前回、 >>あらすじとは、全体のコンセプトにおいて重要なエピソードを選び、その要素だけを書き連ねるものでは……  を俺は書いたのか。  自分で長編のあらすじを書いてみてわかったのですが、全部のエピソードについてあらすじを書くと、字数制限をあっさり越えるんですね。  つまり、話全体のコンセプトから鑑みて重要でないエピソードは書かなくてよい、と。  ただ、「選ぶ」というよりむしろ「切り捨てる」という方が正しかったなぁと我ながら思います。  要素という単語もおかしかった。  要素、というより、「何がどうしてどうなった」という――骨でしょうか。その各場面の骨を、あらすじ全体を通してちゃんと話の意味を読み取れるように、書き連ねるのではないかと。  しかし、多くの人は本文より先にあらすじを読むわけで、その意味であらすじには面白さが求められるのは確実です。そこで興味を引かねば読んでもらえませんので。  ところで、本文はつまらんのにあらすじはそこそこ面白いというものがたまにあったりします。  ――ということは、あらすじの書き方にも一種の「演出」というか、そういうものがあるのではないでしょうか。  本文とエピソードの書き順を変えるとか……そんなことぐらいしか今は思いつきませんが。 自己宿題関連> >>「1ヶ月でも付き合って良かった」と思っていれば、後悔していないから、これは成功。  さて、一ヶ月でも付き合ってよかった、と貴子が思える精神的裏づけには、いったいどういうものがくるのでしょう。  逆に考えてみる。  貴子に失敗だったと思わせる条件は、別れるときつらくなる、ということ。  つまり、つらくならなければいい……?  つらいというのは、別れたくないという気持ちが強いから起こるものです。  別れたくないという気持ちは好きだから起こるもの。  しかし、この話で最後二人が好き合わなくなるということはない。  別れたくないという気持ちを抑えて、何かお互いを尊重し合えるような方向にもっていけばいいのいだろうか。  その方向で検討してみます。 鍛冶沼さん>  私見ですが、その場で頭に浮かんだことを時間をおかずに書き込んでいませんか?  鍛冶沼さんの言おうとすることと、実際の書き込み文が、離れているように俺には思えます。  この書き込みで、自分の真意は伝わるか――メモ帳に下書きして、一日ぐらい時間を空けてから、自分で下書きを検証してみてください。書き込むのはそれからあとで。 羽矢野さん>  栞里……しとやかではあると思いますが、芯の強い感じがするのでちょっと合わないかと。個人的に思います。 -------------------------------------------------------------------------------- 一般常識? No.4204 投稿日 2002年4月9日(火)19時34分 投稿者 高山 >新木さん >>モラトリアム。一般的じゃなかったかな? >>説明不要で誰もが知っている単語だと思っていましたが、ちょっと考えを改めなくてはならないかも。  それは、私が単に物を知らないだけという可能性が非常に高いので、他の人にもちゃんと確認してからの方がいいと思います。  ……と、書こうと思ったら、弟切さんの厳しいご意見が。 >>学歴がどうあれ、十八歳を過ぎて社会人をやっているならば、モラトリアムという言葉は「知っておくべき」と言われていい部類に入ると思います。  う〜ん、そうなんですか……。  思わぬところで物知らずを露呈してしまったようです。  今更取り繕ってもなんなんで正直に言いますが、私は知りませんでした。  話の流れから何となく意味は読み取れましたが、「モラトリアム」という単語だけを出されて、これを説明せよと言われてもできなかったと思います。  単語くらいは耳にしたことがあるかな? とも思いましたが、意味を知らなきゃ関係ありませんもんね。  例え聞いた事があったとしても、右から左に流れているということですね。私の場合。  これじゃあ、胸はって「社会人です」なんて言えませんね。 -------------------------------------------------------------------------------- まずいですね No.4205 投稿日 2002年4月9日(火)21時32分 投稿者 鍛冶沼高明 >>私見ですが、その場で頭に浮かんだことを時間を置かずに 書きこんでいませんか? 巻島さんのいうとおり、私は自分の意見をきちんと まとめきれていないようです。 次からは、下書きして、よく読みなおして、内容が読んだ人に きちんと伝わるように直したいと思います。 ご注意ありがとうございました。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4206 投稿日 2002年4月9日(火)21時40分 投稿者 新木 伸 >羽矢野君  「栞里」  ボツ。  こっち側の女の子の名前としてはいいけど、向こうの女の子の名前じゃないだろ。  これだったら、まだ「恵里」のほうがマシだなぁ。  とりあえず「恵里」でいくか。  名前決めとかないと、キャラに肉付けもできないし。  この名前を聞いたときに読者が一般的に思い浮かべるイメージは、巻島君のいったように、「しとやかだけど芯がある」――だろうね。 >鍛冶沼さん  ん? 私、怒りましたっけ?  ん?ん? どれだどれだ?  ……ああ、これのことですか。  自分の頭で、考えろ。  これは単に、以下のこれを受けてのことです。 >>あれ、甘いって私が自己紹介しないにもかかわらず >>仲間に入れてもらおうなんて書いたことじゃないんですか?  あなたは、ここに、自分の頭で考えるために来ているのであって、なにかぱっと上達する秘訣を教えてもらえるために来ているわけじゃないんですよ。  だからこれは怒ったというよりは、ここでやるべきことをはっきりさせるために一喝してみた――みたいなことですね。  「叱る」ってほうが正しいのかな。  ちなみに「叱る」には注意するという意味合いがあります。  そして「怒る」には腹を立てるという意味合いがあります。  それから「甘い」に関しては、その理解でOKです。  鍛冶沼さんに言ったことではなくて、藤極堂さんとみやびさんに言ったことなんですね。あの藤極堂さんが、親切に誘導しているのを見て、すこし驚いた――って気持ちも入っていたかもしれません。  とりあえず、自分の最初の書き込み以降から、現在まで。関連部分を、何回か読み直しをしておくように。  「それ」がわからないままだった鍛冶沼さんを、皆がどうやって言い聞かせようとしていたのか。そのあたりをよく理解することが、なによりのリカバリーになりますので。  反省も謝罪も不要ですが、無駄にせず、自分の「実」にしてください。  それがこの場所の流儀であって、存在意義でもありますので。 >ROMの人とか  いや、ROMの人のことを意識しないで物を書いているのは、ここの参加者としては「うつけ」以外の何者でもないので、いきなりお礼言っても問題ないんじゃないでしょうか。  「キミのために書いたわけじゃないし」なんて言ったら、そっちのほうが問題です(笑)。  しかし実際のところ、何倍ぐらいいるのだろう?  こんど訪問者を識別チェックして統計でも取ってみようかな。 >モラトリアムとか  弟切さんの言っているのは理想。  作家がみるべきなのは現実のほう。  最終学歴が大学卒業以上の人が、その言葉を知らないことは言語道断だったとしても、社会人なら知っていて「あたりまえ」の言葉だったとしても……。  でも現実の実際は、どうなの――ってことです。  ここの参加者とROMの人をすべて含めて、その「集合」にたいしていま僕は書いてるわけですね。なら、そのほとんどの人に説明なしで使える言葉かどうか、僕は常に意識していなくちゃならない。  んで、「当然みんな知っているだろう」という自分の思いこみを、考え直さなきゃいけない必要を感じたわけです。  ちなみに巻島君と鍛冶沼さんあたりが、「それ知りません」とか言ってきたなら、「知らんほうが悪い。辞書で引け」とか返していたかもしれない。(^^;  巻島君は、あれで語彙はかなり豊富なのは知っているけども。  しかし鍛冶沼さん。まるで一年ちょっと前の巻島君を見ているようです。  今回紹介された書き込むまえに時間をおいて見直してみる方法だとか……。どうすればいいのかの具体的な方法は、「へたれ大王」である巻島君が詳しいはず。ということで、よろしく。>巻島君 >巻島君 >>さて、一ヶ月でも付き合ってよかった、と貴子が思える精神的裏づけには、いったいどういうものがくるのでしょう。 >>逆に考えてみる。 >>貴子に失敗だったと思わせる条件は、別れるときつらくなる、ということ。  まてまて。  どうして、そうなる?  逆に考えるなら、「一ヶ月だけなら付き合わないほうがよかった」――になるんじゃないのか?  ここの焦点は、「一ヶ月間の付き合い」にあって、「別れるときにつらいかどうか」にはないと思うのだが?  この話の中には「書かれない」けど、一ヶ月間ものエピソードが、山ほど存在しているわけだよね?  巻島君は、どうやらそのことをすっぱり考え落としているみたいだなぁ。  そりゃまあ、話には実際には出てこないからね。その一ヶ月のことって。  しかし「書かない」と、「存在しない」は、それは違うことなのね。  いまは作者の頭の中にも「存在していない」もんだから、話の筋が、そうやってうまくつかめないでいるわけだ。  そうした一ヶ月間の「色々な山ほど」のエピソードを経たあとで、別れのシーンがあるわけだよね。  その「一ヶ月間」と、別れのシーンの15分だか30分だかのほんの短いシーンと、いったいどっちが「重い」わけよ?  別れるときには、そりゃつらいだろうさ。  その1ヶ月を付き合わずに済ませていたときよりも、ひょっとしたら余計につらくなっているかもしれない。  しかしここでの問題は、「貴子が失敗と思うかどうか」だろ?  「一ヶ月だけでも付き合ってみる」という決断を、後悔するかどうかだろ? >あらすじとか >>自分で長編のあらすじを書いてみてわかったのですが、全部のエピソードについてあらすじを書くと、字数制限をあっさり越えるんですね。  あたりまえ。 >>つまり、話全体のコンセプトから鑑みて重要でないエピソードは書かなくてよい、と。 >>ただ、「選ぶ」というよりむしろ「切り捨てる」という方が正しかったなぁと我ながら思います。  それは「あらすじ」を書く前に、準備作業としてやることだ。  捨てるべき要素と、残すべき要素を切り分けて、残すべき部分だけを箇条書きにしてみるとかね。  ――んで、巻島君は、その「残すべき要素」を話に出てくる順番に並べてみたものが、「あらすじ」であると、そう言っているわけだな。  「残すべき要素の箇条書きメモ」と、「あらすじ」との違いは、いったいなんなのよ?  いいか? その「箇条書きメモ」というのを、こちらで再現してみる。 ・皇女ルフィルは、帝都に帰る途中盗賊に襲われる。 ・ランドが突然現れ、盗賊を倒す。 ・ルフィルはランドを護衛に誘い、ランドはそれを承諾する。 ・盗賊の首領が仕返しに登場。首領はランドと好勝負をするが、結局破れる。首領はじつは女。そしてルフィルらに同行することに。 ・パオリニという町に向かっていた三人は道すがら、エリシオという男の子を助ける。 ・ランドはエリシオが自分の弟だと知る。  これは「骨」だな。  骨を書き連ねているわけだな。  君はこれを――こんなものを、「あらすじ」というのか?  「あらすじ」の意味がわからなかったら、まず辞書で引いて、そして出てきた関連用語もぜんぶ芋ヅル式に引いてみるように。 -------------------------------------------------------------------------------- ああ、そうそう No.4207 投稿日 2002年4月9日(火)21時54分 投稿者 新木 伸 >紫さん  感想魔の課題。  あれはただ「やれ」と指示しただけのものなんで、なにもコメントはしませんが、読んではいます。  しかし、他人の作品に対してあれをできる人間が、どうして自分で書くときには「ある田舎道で」とか、あんなふうに書いちゃうかなぁ。  やっぱり他者指摘能力と、自己指摘能力っていうのは、まったく別のものなのだろうか?  それとも、「ある田舎道で」を書いた紫さんと、いま感想掲示板で指摘をしている紫さんとは、じつは別人とか? -------------------------------------------------------------------------------- なんか、肩の荷が下りたような… No.4208 投稿日 2002年4月9日(火)22時27分 投稿者 鍛冶沼高明 >新木さん  この度はお叱りいただき、誠にありがとうございました。  ここ何年か、目上の人から叱られることがほとんどなかったので  緊張してしまいました。  叱ってくれる人がいる、というのは良いことですね。  ああ、政治家にも直接叱ってくれる人がいたらいいのに。  なにはどうあれ、この度はお叱りいただき本当にありがとうございました。  この経験を今後の自分の「実」となるよう、努めていきたいと思います。  これでやっと、スタートラインに立てたような気がします。  改めて、これからよろしくお願いします。   >巻島さんや、他の分室のみなさま。 親切に注意していただき、ありがとうございました。 こんな愚かな私ですが、今後もよろしくお願いします。 あ、そうそう。この文章で誤解をまねいてはまずいので 書いておきますが、私は「M」ではありませんので、あしからず。                  -------------------------------------------------------------------------------- >みやびさん No.4209 投稿日 2002年4月9日(火)23時36分 投稿者 かねやん //「カレーなる挑戦(仮題)」プロットについて 起・起 >>・いつもはチャイムの前にやってくる教師がまだやってこないために、教室はざわついている。 >>・最後尾の席で携帯電話を握り締めてリダイアルボタンに指をかけている美春。腕時計のデジタル表示が九時になった瞬間にボタンを押すとコール一発でつながり、美春は歓喜の表情を浮かべる。  いつもはチャイム前にやってくる教師がまだこない、ってところが変です。  まずは、美春がその偶然が起こることを知らなかったこと。だから学校に来て、先生が遅れることを知ってから、チケットを取ろうと考えたと見えます。これは必要ですか?  もう一つは、いつもと違う=非日常にしてあるのにその理由が書いていないこと。ここを読んで、美人の転校生でも一緒に入ってくるのかな? とか思いましたが、何にも無かったので肩透かしをくらった気分です。 起・承 >>仲良しの友人二人と帰宅途中の美春。お腹がすいたと泣きそうな美春に、自業自得だと容赦のないつっこみを入れてくる友人二人。  うーん、美春がお腹が空いたってのが気になってしまいます。付き合って待っていてくれた女の子達も食べてないのでは? 別に美春から聞いても問題は無い。問題は無いですけど美春は自分勝手すぎないでしょうか? ここで読者が美春に対する嫌悪を抱くかもしれないけど、それは美春に必要でしょうか? >>・なにか食べてから帰ろうということになり、商店街のカレー屋の名前があがる。安いわりに、ごはんだけは大盛りなので学生に人気。  女子高生3人で、こんな店に入っていくだろうか? かなり偏見が入ってます。  ここで友人2人の設定を見てみる……なんか普通の女の子っぽい。うーん、やはり違和感が消えないです。 起・転  むう、ここまでで3回の場所移動。なんか忙しい。  ここも(読者から見て)非日常を扱ってる部分、特に物語のタネに関わってくる世界観を説明しているところ。だと思うんだけど、なんかそこらへんが足りなさそう。  ドラえもんと同じにするにしても、ドラえもんの第一話くらいの説明をしないと、世界観に対する違和感を引きずったまま後のほうを読まなきゃいけなくなる気がします。 起・結  ここでも場所移動してますね。  とりあえず起の部分だけです〜 -------------------------------------------------------------------------------- GWに書けないかな? No.4210 投稿日 2002年4月10日(水)00時22分 投稿者 羽矢野 今日もはりきってやってみよう。 最初は、少し雑談。 >やっぱり他者指摘能力と、自己指摘能力っていうのは、まったく別のものなのだろうか?  これは私にも当てはまりますね。自分の中では、結構情けなくなったりします。  今の私だと、この問題を解決する方法は”時間を置く”もしくは”完全集中”以外にないです。  完全集中は、十時間以上ぶっ続けでやって、のってきた状態の時のみ可能な芸当ですからこれは特殊かも(そんな状態に持ってく事が難しいし)  でも、徐々に他者と自己は近づいてくるみたいです。  まあ、私ですからあんまり信用ないかもしれないですが、そんな感じがします。  (この短編書くときに証明できるか?) >モラトリアム  正直に言いますが、知らなかったので辞書ひきました。(バカがばれる)  社会人としては常識範疇か……  語彙が薄いのかしらん。ハズカシ、ハズカシ。  私的には常識と思われる単語は使って貰って構わないんですけどね。  知らなかったら辞書ひくだけだし、それにその言葉は知ってないとハズカシ状態なわけだから、自分の為にもなる。 ●名前  ではとりあえず恵里でいきますが、毎日一個づつ書いていきますので、ボツ判定お願いします。  葉(よう、は)  草木の葉、葉のように薄いもの。  澄(ちょう、すむ、すます)  透き通って清い。曇りをなくす。清める。心を落ち着ける。純粋な心を象徴する字。  葉澄(はずみ)  木漏れ日みたい。  落ち着いた感じと、植物の生命力を象徴する感じがあり、活発な性格にもおとなしい性格にも合いそう。  響きもいい感じ。  ただ、これだと  名字の最後と、名前の最初の母音が同じだし、最初と最後の文字が”み”なので、名字を変更しないと合わないですね。  植物、土、水などの自然系の名字で検索してみる。  後、リズムでいったら四文字の名前。  水籐 葉澄(みずとう はずみ)  これは? ●四分割  では起承転結にそろそろ分解しつつ、自分の中で三人の人物を固めていきます。  後、通奏低音がコンセプト的に表示してないんで、それも併せて。  起  鏡に映った別の世界に住むもう一人の自分と出会う恵里。  承  最初は気味悪く思うが、次第に明るい恵里’に憧れを抱くようになる。  転  恵里’から、幼なじみにチョコを渡そうと誘われるが、自信がないので断る。  結  しかし最後には渡す事ができ、それで変われるかもと思う。  四分割するとこんな感じになりますか。  次は十六分割やります。  もしもこれやらずしてまだ早いわ!! ってありましたら、言っていただけるとありがたいです。  (それがあるかもしれないので、課題部屋には今日は上げないでおきます)  一応、現在の状況。  ・視点は何にする?      一人称予定。  ・通奏低音    (現在進行)  ・名前      (現在進行)主人公:仮名前”恵里”決定・男の子:未定)  ・人物設定    (現在進行)ある程度決まり次第、課題部屋にあげる予定  ・十六分割    (次予定)  一応、私の現在の課題、指摘箇所はこうなっております。  もしも、これを早くとかこれ忘れてるとかありましたら、お願いします。  ちなみに人物の肉付け。  基本的な情報(年齢、性別等)  外見  状況  性格  こんなカテゴリわけでやる予定です。(頂いたプロットも参考にさせていただきます)   -------------------------------------------------------------------------------- 分室OFFとか No.4211 投稿日 2002年4月10日(水)00時43分 投稿者 新木 伸  分室OFF。  4/13(土)に決まりました。  今回は電撃大賞の応募締め切り直後ってことで、皆で応募原稿持ち寄って、もう手直しも出来ない原稿の壮絶なる叩き合い――とかを予定しています。  参加不参加、参加だけど場所がわからん――とか。  そういうことをここでやるのも、「来ないor来れない」人には腹立つ話題なだけなので、こっちのほうで。  場所は例によって杉井邸。 -------------------------------------------------------------------------------- そーかあ? No.4212 投稿日 2002年4月10日(水)01時08分 投稿者 はせがわみやび  また、子どもがグレそうな名前を出してくるなあ(^^; >>葉澄(はずみ) >> 響きもいい感じ。  ほほお。  「はずみ:その場のなりゆき。ゆきがかり。(広辞苑)」  なのだが。それでも「良い響き」かあ? いや、コメディならありかもしれないけど(^^;。   みやび -------------------------------------------------------------------------------- 質問ふたっつ No.4213 投稿日 2002年4月10日(水)06時05分 投稿者 新木 伸 >視点とか  感想掲示板のほうで、雲丸さんなどに視点のことを色々と書いてきて……。  最近ちょっと、思うところがあったもので、皆にも聞いてみることにする。  まず「視点」っていうのは、これは描写のための技術のひとつなんだな。  んでもって、描写というのは、文章力を構成するいくつもの技術のうちのひとつ。  文章力というのは、小説力(みやび語)を構成する技術のひとつ。  小説力というのは、「何か」を他者へ伝えるための技術のひとつ。他にも漫画力とか、映画力とか、いろいろあるうちのひとつ。小説家は小説力を磨けばいい。漫画力とか、そういうのも自分の小説力を磨くときには参考にしたりするけども、べつに漫画力や映画力を持ってなくても小説家としてはやっていける。  「視点」の話にもどる。  視点っていうのは、つまりなにか?  文章に視点を与えるということは、つまりどういうことなのか?  そして文章に視点を与えることの効用。  そのあたり。  小論文ぽくなるかもしれないが、自分の理解している範囲を書いてみること。  このお題で経験値を欲しい人は、なるべく人のは見ないで、自分で書きあげてから、人の書いたものを見るように。  自分の答えを書くときも、早めに提出してくる人は、なにか合図か目印があるといいね。  書き込みタイトルを「視点とは何か。○○版解答」とかにして、他のレスとまとめず、それ単体でアップしてくること。そうすればまだ読みたくない人は飛ばせるだろうし。  いままで「視点」って言葉は、ずっと説明不要で使ってきたわけだけど……。もしかしてちゃんと説明しておかねばならないことかと、そう考えてみたり。  また雲丸さんが、いくら言葉を尽くしてみても理解してくれないところを見ると、もしかして、みんなもそうなんじゃないかと思ってみたり。 >気持ち悪いと思う感覚  もうひとつ、ついでに聞いておきます。  たとえば僕の場合とか。  視点のちゃんとなってない描写を見ると、もう気持ち悪くて仕方ないのですね。逆に視点に誤りのない描写は見ていて気持ちがいい。  これは他のあらゆることでも、同じことがいえます。  描写のない小説は、気持ち悪い。うまいかヘタかに関わらず、ちゃんと「描写」が存在している小説はホッとします。 ・筋が通ってなくて不整合を起こしてるストーリー。 ・コンセプトのはっきりしなくて、「つまりなにが言いたいの?」って聞き返したくなるような文章。 ・「いつ」「どこで」「誰が」「これから何を」――あたりの5W1Hが明かされないまま書かれる話。 ・明らかに矛盾している設定。 ・行動原理がはっきりしないキャラクターとか、行動原理が単純すぎてキチガイにしか見えないキャラクターとか。 ・「誤字脱字」。 ・文庫の1ページ近くに渡って、ぜんぜんまったく改行が入らずに、巨大な段落がデンと居座っているような文章。  こういうの、気持ち悪くないの?  もしかして? ひょっとして?  みんなって?  ぜんぜん平気なの? どうなの?  この「気持ち悪い」「心地よい」っていうのは、生理的な感覚なのですね。  「苦い味はよくない」「甘い味は良い」――とか、そういうことと同じこと。  ひょっとしてみんな、そういう味を感じ取る「味蕾」を、そもそも持っていないんじゃなかろうか? ――というのが、いま僕が感じている疑惑なわけです。  ちなみに「良い描写」を書く力とか、「視点を使いこなす力」とか、「コンセプトを扱う力」とか、「矛盾のないキャラを作る力」とか、そういったものは、いくらでも訓練可能なものです。  しかし、ですね。  「描写」とそうでないものの違いが、どうしてもわからない。  もしくは「描写」とそれ以外の違いが分かったとしても、「描写」のほうを気持ちよいと感じない。  ――そういうことだった場合は、これは、訓練のしようもないわけです。  他のことでも同じ。  意味の通っていて、コンセプトのはっきりした話や文章を良いと感じない人は、人に何かを正確に伝える文章力を得ることはできないわけです。  「視点」というものがわからない。もしくは「視点」の正しく書かれた描写を良いものと感じない。そういう人がいたとして、その人に視点を身につけさせようというのは、無理な相談なんです。  視点が使えなくては描写ができませんから、描写を身につけさせることも無理な話。  たとえば、ほとんどのアメリカ人は、日本人の舌が感じられる旨み成分の一種類を判別できないそうです。そういう人が、その旨みがメインとなっている日本料理の味付けを覚えることは、そりゃ、無理な話でしょう?  味音痴が、うまい料理を作れるようになるのか?  不可能です。無理です。  僕はいままで、すくなくとも作家志望者を自称するぐらいの人なら、プロほど鋭敏ではないにしろ、うまいとまずいの区別ぐらいは付くのだろうと――そう思っていました。  ニブい味覚ということだけなら、これは訓練可能です。鋭敏にすることもできます。だから鋭敏にするための訓練をしてきたわけです。  しかし、そもそも味蕾が存在しないんだったら、訓練すること自体、無駄だし無意味です。もしかしてひょっとしたら、そうなんじゃないのか――と、疑念がわいてきたりしたわけです。 P.S.  うーん。「心がささくれ立っている」のつぎは、こんどは「強迫観念」か……。  最近、なにかキテいるのだろうか?  これといって心当たりはないのだが。 -------------------------------------------------------------------------------- >羽矢野君 No.4214 投稿日 2002年4月10日(水)06時13分 投稿者 新木 伸 >羽矢野君  今回は表記の問題。  ちと言いがかりをつけてみる。  べつに内容に問題があるわけではない。  そう思って、読むこと。 >>起  鏡に映った別の世界に住むもう一人の自分と出会う恵里。 >>承  最初は気味悪く思うが、次第に明るい恵里’に憧れを抱くようになる。 >>転  恵里’から、幼なじみにチョコを渡そうと誘われるが、自信がないので断る。 >>結  しかし最後には渡す事ができ、それで変われるかもと思う。  承の「最初は気味悪く思うが」ってところ、これ、必須なのかい?  この4分割の中で、「気味悪く思うが〜〜やがて○○となった」とか、その流れを受けとめる部分が見あたらないのだが?  また転のところ。チョコを渡そうと誘われて、断る?  ここって、チョコの作り方を教えてくれと言われるところなんじゃなかったっけ? 僕の勘違い?  結。「しかし最後には渡すことができて〜」って、これなによ。無理して「しかし」という接続詞で前に繋げなくてよいのね。結は結でもって、ひとつの主題で完結しているパートなんだから。  それに結の部分の面白ポイントって、これでよかったんだっけ?  渡そうかどうしようか大いに迷ったあげく、結局渡せた――ってところがポイントなんじゃないの?  あと最後の「変われるかもと思う」って、これなによ?  この気弱な表記をどうにかしろ。  変わるのか変わらないのか、どっちなんだよ?  そうそうすぐには変わることはできないものの、変わっていこうと思うようになる――とか、そういう方向性だったあるだろう。  「自分は変われるかもと思う」――なんてことじゃ、これぜんぜん、なんにも変わっていないことになるぞ?  「変われるかもしれない」ってことは、つまり、「変われないかもしれない」って可能性をあいかわらず含んでいることになるよね。それもかなり多めに。  それじゃ、話の初期状態から、ほとんど変わってないって。  初期状態が「変われない可能性(かなり大)、変われる可能性(かなり小)」なわけだ。  それが「変われない可能性(半分)、変われる可能性(半分)」ぐらいになったってことだな。  せめてもうすこし大きな変化量を与えないと、「だから、なんなの?」って読者に思われてしまうだろうな。  あと名前の件。  自分の名前でイジメられた、って過去を出すつもりでなければ、その名前はやめておいたほうがいいねぇ。(しんみり)  「みずとう はずみ」  これ、声に出して読んでみた? ほんとにぃ?  早口で3回、言ってみそ。 -------------------------------------------------------------------------------- 視点とは何か。弟切版解答 No.4215 投稿日 2002年4月10日(水)13時11分 投稿者 弟切 千隼 もしかして、解答一番乗りでしょうか? 弟切です。 視点というのは、一言で言えば文字通り「物を視る位置」のことですね。 ヒトは、一つの肉体に二つの眼を持っていて、それで物を視ています。肉体の眼を離れて物を視ることはできません。霊魂がどうたらといったオカルティックな話はきちんと証明されていませんので、この際置いておきます。 そして、少なくとも現在までの間、ヒトは一人の精神につき一つの肉体しか持っていません。よって、一人のヒトが一度に得ることのできる視点は一ヶ所だけです。視点を同時に複数持つことはできません。 ヒトが物事を感じ取って理解する脳=精神の座は、このような制約のもとで発達しました。したがって、ヒトの脳は一度に一つの視点から視たものを理解するようにできています。逆にいえば、一度に一つの視点から視たものしか理解できないようになっています。 このような脳の働きのために、ヒトは直接自分の眼で視たものだけでなく、文章や映像で描写されたものについても、「一度に一視点」の原則が守られたものでないと理解できません。いえ、できるかも知れませんが、それには大変な努力が必要でしょう。 小説の場合は、文字という媒体を通して読者の脳中に「絵」を浮かび上がらせ、その小説の世界を理解させます。ヒトが小説を読む時にも、媒体が文字であるというだけで、外界の物事を感じ取って理解する仕組みが変わる訳ではありません。 これが、ヒトが読み、内容を理解し、楽しむための小説の描写において「視点」が重要である理由です。ヒトは「一度に一視点」のもとでしか物事を理解できないゆえに、小説における描写もそれを踏まえなければまともには理解されません。複数の視点が入り乱れた描写は、理解の混乱を招きます。 理解できない、あるいは理解しにくいものをわざわざ読むヒトはほとんどいないでしょうから、そういうものは少なくとも売り物としての小説にはならない訳です。 以上、弟切版「視点とは何か?」の解答でした。 -------------------------------------------------------------------------------- //「視点とはなにか?」、かねやん版。 No.4216 投稿日 2002年4月10日(水)20時05分 投稿者 かねやん  うーん、深く考えたことないです。視点がコロコロ変わると気持ち悪いから変えないほうがいいと思ってるだけです。だけじゃ駄目ですか? ダメですね(苦笑)  どうして気持ちが悪いのか? ってのは、どのように読者が読んでいるのかってのを知らなきゃいかんでしょう。  僕は、その世界の中に入り込むっていうか、物語の世界のどこかに身を置いて、そこから物語の中でおきている様々なことを見たり聞いたりしているって感覚で読んでいます。  このあたりは多分みなさん同じでしょう。同じじゃなかったら己は「視点」を説明できない(笑)  さて、それでは読者は好き勝手に自分のいる場所を決めることができるでしょうか? できないですね。文章で書かれている場所にしかいることができない。当たり前です。  この文章で書かれている場所=「視点」です。  視点によって、読者は自分がどこから物語の中の出来事を見ればいいのかわかるわけです。これが視点の効用。(かねやん版)  言い換えれば、視点は読者のためのものです。登場人物や作者のためのものじゃありません。視点を扱う作者ってのは、読者を誘導する案内人のようなものでしょうか?  さて、現実に移動するときには時間がかかりますが、文章では一瞬で移動させることができてしまいます。ここで見ていたはずなのに、いつの間にか別の場所に瞬間移動させられてしまったら、普通は何がわかったかわからずにオロオロするでしょう。 このへんが視点が変わると気持ち悪いと感じる理由だと思います。  視点を変えるなら行を空けましょうってのは、そこで読者が移動する時間を稼ぎましょうってことと同じ意味を持つんじゃないかな?  また、自分のいる場所も決まって、これかゆっくり景色でも眺めようってときに、案内人が「ちょっと、こっちに移動してください〜」って言われたらどう思うでしょうか? あるいは「今はここ、次はそこ、その次はあっちにいってまたこっち」なんてことをやられたらどう思うでしょう?  落ち着きませんよね。落ち着かないから見たいものに注意がいかない。物語だと話の中に入り込めないってことになると思います。  これは視点だけじゃなくて、舞台変更なんかでも同じ。 -------------------------------------------------------------------------------- ありがとうございます No.4217 投稿日 2002年4月10日(水)21時38分 投稿者 紫ゆきや >藤極堂さん > いや、キミのような閲覧者のためにも書いてるわけだし。  そう言って頂けると嬉しいです。ありがとうございます。 > つーことで読んで成長してね♪  はい、実になるように、じっくり読みたいと思います。 >弟切さん > 女性っぽいとはいえ、「紫ゆきや」という名前自体は、 > ハンドルネームとしてもペンネームとしても結構素敵だと思いますよ。  ありがとうございます。過去LOGを読んでいても、弟切さんの博識には舌を巻いておりました。 その弟切さんに、そう言って貰えるとは嬉しい限りです。 > 私は、単に「女性っぽさを払拭するという目的には合っていない名前だ」と言いたかったのです。  はい、誤解はしてないと思いますです。  なるほど、すみません。読み取ったことを返さなければ、相手は誤解されたかと思うのは当然ですね。 直接話してたりすれば、軽い相槌で済むところですが。 これが、文章でのコミュニケーション能力の不足というやつなのでしょう。精進せねば。 -------------------------------------------------------------------------------- 課題提出しました。 No.4218 投稿日 2002年4月10日(水)21時47分 投稿者 紫ゆきや 課題提出しました。  雲丸達也さんの「プレリュード・ラスト」を読ませていただきました。 遅れてしまいましたが、4/9ぶんです。 書き上げたのは昨晩だったのですが、UP前に一晩置きたかったもので。 >新木さん > あれはただ「やれ」と指示しただけのものなんで、なにもコメントはしませんが、読んではいます。  ありがとうございます。何よりの励みです。 > しかし、他人の作品に対してあれをできる人間が、 > どうして自分で書くときには「ある田舎道で」とか、 > あんなふうに書いちゃうかなぁ。  お恥ずかしいです。 でも、感想の書き方が、大きく間違ってはいなさそうなので、良かったです。 > それとも、「ある田舎道で」を書いた紫さんと、いま感想掲示板で指摘をしている紫さんとは、じつは別人とか?  あはは、そんなことはないのですが。ただ、自分の中で変わった事があるのは確かですね。  自分は、文章が長いと言われる事が多かったので(特にパソコン通信時代)もう、多少湾曲してても短い方が良い。短くないとダメとか考えていたのです。  今は、誤解されるくらいなら、長すぎるって文句言われる方がマシと考えを改めました。 とはいえ、密度の薄さの言い訳にはならないので、言葉の選び方にも注意しているのですが、これがなかなか難しいです。  あと、これは、社会人として言い訳にもならないので、書くかどうか迷ったのですが。 たぶん緊張していたのでしょう。ぶっちゃけて言いますと、不安だったと言っても良いかもしれません。 経験不足のうえ無駄に年だけはとっている門外漢な自分など門前払いかもしれないと思っていましたので。  頂いたご指摘にも、くるくるぱーな返答を連発してしまいましたし。  今は、新木さんに課題を見て頂けたことや、藤極堂さんや弟切さんとのやり取りのお陰で、ずいぶん落ち着いて考えられるようになったと思っています。 (しかし、私の問題点は、まさにそれを判断すべき自己指摘能力にありそうなので、なかなか確信を持てなかったりしますが) > やっぱり他者指摘能力と、自己指摘能力っていうのは、まったく別のものなのだろうか?  どうでしょうか。無関係ではないと思いますが。といっても、「自分、もう十分に自己指摘能力あるデス」とか、そういう意味ではないです。念のため。  自分は、今まで「自分ごときが指摘をするなど分不相応である」と思っていたので、できるだけ「良いと思った点を見つけよう」としてきたのです。 しかし、今回は課題である、と自分に言い聞かせて、羽矢野さんや他の方の指摘の仕方を真似てみました。 (過去LOGにあった、心に棚をというやつですか。自分の場合、すぐに転がり落ちてくるので戸も鍵も必要でしたが) そして、課題をやってみて判ったのは、「自分の作品についても指摘しようという意図で見れていなかった」ということでした。  人様の作品の指摘をさせて頂く以上、半端な事は書けませんので、もう必死に見るんですね。ここの文章は変な気がするけど、待て待て、実は自分の解釈が変なんじゃないか?とか。何度も何度も。  ここで、気付いたんですね。自分の作品をそんな風には見れてなかったって。  そのようなわけで、この課題は、確実に効果アリと思っています。 この調子でキリキリ頑張りたいと思います。 -------------------------------------------------------------------------------- 視点とは何か。紫ゆきや版解答 No.4219 投稿日 2002年4月10日(水)22時01分 投稿者 紫ゆきや  小説における「描写の為の視点」とは? 「描写で使用してもよい情報の提供者」を指す言葉と理解しています。  まずは、一人称視点について考えてみます。  描写においては、視点(情報提供者)を通した情報だけしか使えないわけですから、視点保持者の知覚できない情報は、使用できません。視点保持者の知識にない情報も使用できません。描写の順番も、基本的には視点保持者の興味の順番に従います。  視点保持者の思考(独白)については難しいところです。 これは描写ではなく独り言に近いものと判断しましたが。 心理描写と、独白の差異については、まだよく判っていません。 「私は〜することにした。」とか「私は〜と感じた。」とか。 判っている事は、それが多すぎると、日記のようになってしまうということだけです。  この難しい思考を含むものが、完全一人称視点。思考を含まないものが、三人称キャラ寄り視点だと思います。 ということは、非常に幼かったり、奇特な思考を持つキャラを視点保持者にした完全一人称の物語の場合、読者の共感を得るのは非常に難しいと言えそうです。また、ネコなどを視点保持者にした場合は、擬人法を併用しているということで。  完全三人称視点については、この視点保持者を架空のナニカとします。 それは神様的移動方法と知覚力と知識を持っていても良いわけですが、突飛な移動や情報は読者を混乱させてしまいます。 完全三人称視点は、作者ではなく、読者の意向に沿った動きをし、情報を提供していかなくてはならないわけですね。 これは難しくて当然です。 一人称(含むキャラ寄り)視点は、動きも知識も登場人物(作者側)のものですが、完全三人称視点は、読者視点ということが言えるわけですから。  なるほど、それで、「読者様は神様です」なわけですね(オチてどうするか)  ちなみに、この考え方は、前の作品を作ったときには持っていませんでした。 雲丸達也さんの「プレリュード・ラスト」を読ませて頂いたときに、考えるようになりました。 -------------------------------------------------------------------------------- 視点とは何か? 羽矢野版解答 No.4220 投稿日 2002年4月10日(水)22時03分 投稿者 羽矢野 ●視点って何?  私も経験値ゲットを狙ってみます。  最初に、他の媒体と簡単に比較してみましょう。  小説・文字情報  漫画・文字情報、映像情報  映画・映像情報、音声情報  本当に簡単ですが、こんな感じです。  こうやって見ると小説というのは、他の媒体に比べて情報手段が”文字”のみと、非常に限られているのがわかります。  そしてそれは、他と違って間接的にしか情報が伝えられないという事です。  例えば、漫画や映画で車を爆発させるシーンを表現すると、漫画は絵と文字による爆発音で。映画だったら、音と映像で表現します。  そしてそれらは情報として直接脳に送り込まれます。 (漫画の”ドカーン”とか書かれる文字は違いますが。でもあれも修飾してる)  しかし小説は、文字しか情報を伝える手段がありません。読者はそのシーンを文字情報として取り込みながら、頭の中で映像、音に変換して”想像”するしかないわけです。  つまり小説は受け手に非常に負担をかける媒体なのです。  逆に、利点は何でしょうか?  私はそれは心理を描けることだと思います。  映画では主人公がそのシーン、何を考えどう思ったか。これは想像するしかないですが、小説や漫画ではそれを伝えることができます。  それによって受け手は共感したり反発したりと心をダイレクトに動かされる事になるわけです。  漫画は、この二つを同時に満たす非常に高度な媒体です。  というのは別に正解でもなんでもなく、私がただ勝手にそう思ってるだけ。  (と言わなくても、みんなおそらく私よりもこういったことはずっと深く考えていそうだから、いいか)  じゃあ、上に書いた欠点を減らし、利点を生かす為にはどうしたらいいのか。  私はそれが視点の役割なんだと思っています。  物語に視点を与えるということは、誰の主観かを明らかにするということです。  例えば、ある人物の視点で書かれているときは、その人物のフィルターを通して世界を見る事になります。  別の人物が同じ場所を通っても、また違った描写になるはずです。  そういった個々のキャラクターの違いを出すことで、読者は引き込まれていくのです。  だからそれが一定していないと、その利点を生かすことができませんし、映像に変換すること自体が難しくなりますから、読んでもくれません。  というのが私の解答です。 ●どうして視点できないと、描写できないの?  一応、小説を書いて間もない人のために。うまくもない説明を。  描写とは、視点保持者の目を通して語られた世界であるからです。  分室に出ていた例とかだと、自分が怪我をさせた恋人の見舞いに行く主人公っていうのがありました。  (#3792新木さんの書き込み参照というか、あの一連を全部読もう) ●気持ち悪いかどうか。  これどうなのかなあ。少し不安だ。  視点と描写以外、”筋が通って〜ンと居座っているような文章”  みたいな部分はすぐわかる。  視点は精読しないとしっかり判別できないですが、流し読みしてるときに”??”って感じた部分を調べてみると、大抵めちゃくちゃになってる。  描写も同じ。  もっともこの二つはそもそもできてる人いないからなあ。  こういうのが顕著な部分はいらいらしたり、読み進めるのに気合いがいったりする。  この程度だから、あるかないかの瀬戸際かも。  実は結構ビビリました。(私だけ?)  あっそうそ。  最近やってみて良くわかるのが、素人の作品読んでから、プロの作品を読む。  ものすごく読みやすく感じる。そしてその違いの細かいところが少し浮き出たように見える。  私だけかもしれないけど。 -------------------------------------------------------------------------------- 名前マスターを目指してやる No.4221 投稿日 2002年4月10日(水)23時28分 投稿者 羽矢野 ●名前  はずみ  最初、はせがわさんに何を言われたのかわかんなくて”?”とか思った次の瞬間……  うわーー。言われるまで気付かなかったよぅ。  確かにいじめられる。  名字のリズムもおかしいし。  絶対に名前不自由人から名前マスターになってやる。  こいつももう毎日課題だ。  稔里(みのり)  稔(ねん、じん、みのる)  みのり、積もる、重なる。  稲の葉が大きく膨らむ様子。  努力が報われるように。  里(り、さと)  田舎、郷里、道のり。  穏やかでゆったりしたイメージ。  水原 稔里(みずはら みのり)  稔りの里。今回の話で、変わっていける彼女に向けて。  これも少し大人しすぎる響きがあるけど、稔という字は男の子でも使われるからこの辺りで帳消しに(なったらいいなあ)  昨日みたいな失敗は、ないな?  …………  語呂も悪くないな?  こんな名前の子供がいても、いじめられないな? (いじめられている設定はない)  (しんみりって、新木さん過去に何か?)  よし。  今日はこれで。 ●四分割  最初に、少し自分の中で整理し直します。  起:初期状態の描写。鏡の中のもう一人の恵里’にであうまで。  ポイントは、”もう一人の自分にであう”  承:次第に打ち解ける課程。その中で、恵里に自分も恵里’のようになりたいと思わせるまで。(目的の提示)  ポイントは”変わりたいと恵里が望みだす”  転:和也に渡すチョコレートの作り方を教えてくれと頼まれる恵里。一緒に渡そうと誘われるが、それを自信ないからと断るまで。(キッカケの発生)  ポイントは”果たしたい願いを目の前に提示されて戸惑う”  結:渡せない状態から、和也と恵里’二つのエピソードで勢いをつけて渡せるまで。これをキッカケとして自分は変われると恵里が思うまで。  ポイントは”今までだと渡せなかったのに、渡せた(成長した)”  とこんな感じになるはずだ。  (ポイント転と結が自分の中でガッチリいってない感じがするけど)  チョコ渡すと、変われるかもしれないと思う所とで、結が二つになってしまうような気がするけど、四分割ならこれでいいはず。  ここで本当に重要な部分を考えて、もう一度四分割。    起:鏡に映った別の世界に住むもう一人の自分とであう恵里。  承:話すうち次第に惹かれ、自分もああなりたいと願うようになる。  転:和也に渡す約束のチョコを一緒に作ってくれと頼まれる。  結:最初は渡せなかったが、和也と恵里’のおかげでなんとか渡せる。  こうなる。これだけ読むと何の事だかわかりませんが。  悩んだ部分  1.転で、一緒に渡そうと誘われて断る部分。こいつとどっちが重要なのか? 話の中心なのかを考えました。  結果は作ってくれと持ちかけられる方。彼女がチョコレートを作る”約束を果たしたい”と願っている事を示す事が重要。誘われるのは状況を知ったら当然だし、断るのも初期状態でしっかり恵里の性格や状況を伝えていればそうなるのは必然だ。  2.これをキッカケにして変われると思う事は重要か? こいつも悩む。    結果は、コンセプトで示してあるので、最後はそうなるのは当然。重要だが書かなくても伝わる。と思って書きませんでした。  起承については、これでいいと思ってます。 ●紫さん  感想がんばってますね。  読んでます。  なかなかしっかりしていていい感じ。  失礼ですが、びっくりした。(私も人のこと言えない)  よかったら、私のやってみてくれません?  本棚には最近送ってないから”スノー・ティアーズ”が一番新しいけど。  あの指摘で自分のやられると、どうなるのかなって思いました。  ただ、140枚くらいあるので無理にとは言わないし、やらなくても気にしなくていいですよ。  時間があって、気が向いたときがもしあれば程度で。 -------------------------------------------------------------------------------- 視点考察とか、子供の名前とか No.4222 投稿日 2002年4月11日(木)01時02分 投稿者 とんびの羽根 >視点  この問題わたしは落第だな。  わからないものは理詰めに考えるしか無いのだけど、理詰めも下手だし。というわけで、わからないときのいつもの手で、列挙……です。 1.視野:実際に見える範囲すべて(狭いか広いか) 2.視座:見る場所(近くで見るか、遠くで見るか=パースペクティブ)(見下ろすか、見上げるか)(登場人物の目か、仮想カメラか、神か、透視図か) 3.視角:同じ視座から見える範囲(大きいか小さいか) 4.視力:見える度合い(細かいか粗いか)(遠くまで見えるか、近くしか見えないか)(明るいか暗いか)(鋭いか甘いか)(追随が速いか遅いか) 5.視覚:見た情報の再生認識する働き(平面的か、立体的か、透視的か、ピンぼけか、輪郭か、脳内イメージか) 6.観点:見る人の立場(歴史的、文化的、年代的、年齢的、性的、人種的、宗教的、政治的、社会的、思想的、経験的、個性的な、立場の違いから起きる、目で受け取った情報の特殊な解釈の性向、性癖) 7.焦点:ピントのあっている場所(狭い、広い、ソフトフォーカス、一点集中、うつろ、背後の気配、ぶれ)  上記の制約条件が文章中で一定の期間、固定、もしくは一貫性をもつことが視点である。視点を辞書通りにとらえると見る場所であって(見られている一点が辞書の最初に出てくるが、ここでは見る立場、考える立場とする)視座のみ一定であればよいように受け取れるが、実際には他にも一貫性が必要だと思われる。例えば高速運転中は視角が小さくなるために横で起きてることがよく見えるはずはない。こうした一貫性がくずされると、読者は文字どおり酔う。  上記のうち観点は複数存在することが普通なので、テーマによっては意図的にバッティングさせることがよくある。ありがちな例としては誘惑にさらされた主人公に天使の観点と悪魔の観点が同時にあらわれるのをどう描写するか。  わたしが落第の理由: 1.自分で運転すると酔わない。2.慣れると酔わなくなる。3.他人の視線に疎い。(同乗してるものが酔ってるのに気付かないから落第) >子供の名前とか  うーん、画数は調べなかった。とにかく全然気にしてなかったな。色をあらわす名前がつけたくて、青空にちなんだ名前を考えました。フランス語で空=「しえる」。あやうく某同人誌ゲームの先輩の名前になりかけですね。シエルのままでは男性名詞なので、それをひともじひねって「しえり」を第一候補にあげてたのですが。やはり変わった名前だとか、相棒からつつかれまして、無難な「しおり」となりました。次にあてる漢字を考える。音が変わっても青空のイメージはひきずってますが、漢字は紫に織ですね。ラベンダーの花束のようなイメージになりました。画数が多すぎるのできっと文句を言われるだろうと覚悟してたのですが、いまのところは気に入ってくれているようです。姓が日本では五指に入るくらい平凡なので、一見派手そうで派手にならないのがポイントでしょう。派手な感じが無いのは、響きがおとなしいからかな。  まずコンセプト:空  色:青から朱にかけて  イメージ:晴れて澄んだ空  言葉の選択:英語、中国語、フランス語、イタリア語から意味と響きの良いものを探す  連想チェック:いじめられそうな名前か、もじられやすい名前か一応チェックする(これは結構気になるものです)  漢字の選択:イメージに近いもので読みが当てはめられるものを探す  ちなみに男の子の場合だったら「鷹士」(たかし)を考えてた。もちろんわたしがとんびの羽根を入手する前のことですが。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4223 投稿日 2002年4月11日(木)01時29分 投稿者 新木 伸 >紫さん  自分の中では変わりました?  いや、わからんですよ。いま自分の作品を書いてみたら、やっぱりあんな感じになものになってしまうかもしれない。  本当に自分で実行できるようになったことだけを、「事実」として認識するようにしましょう。自分の実力を思い入れで上方修正しないでね。  文章は、「伝わって」なんぼです。  「伝わらなかった文章」なんてものは、ただのゴミ。価値ゼロ。  短く簡潔に書いて完璧に伝えられるのが理想ですが、「短くてちゃんと伝わらない」より、「長いけど伝わる」のほうが優れていることなんてことは、議論の余地もない真実です。  僕の書き込みは、かなり分量が多くて、かなりくどい言い回しになっています。  いまの僕の技量では、このぐらい書かないとちゃんと伝えられないから。  現在も修行の途中です。小説以外の文章(もちろん人に何かを伝えるためのもの)を、毎年ごとに、原稿用紙5000枚から1万枚ぐらいは書いていて、もう15年ぐらいにはなっているはずですが、まだまだぜんぜん足りていない模様です。  そういや藤極堂さんの教えてくれたリンクで、馳星周さんの個人サイトの日記があって、こんなことが書かれていましたっけ。 >>久々の宿酔で仕事ができぬ。それでも、文章を書くことまでは休めない−−休みたくないので、これを書いている。  飲み過ぎて帰ってきて、今日はひどい二日酔いで、小説は書けないんだけど、でも文章を書くことまでは休めない。  スポーツ選手が「ランニング」を欠かせないように、作家も「文章を書くこと」は欠かせないわけです。  僕自身も、まあ原稿用紙10枚程度の文章を書かない日は、ありませんね。  ちなみに年間5000枚っていう量は、365で割って1日分にしたらわずか14枚弱です。  作家目指すつもりなら、これを「努力」などと思わず、単なる日常習慣になるようにしてください。朝起きて歯を磨くのと同じこと。  作家目指して、作家になるのなら、今後一生、やってゆくことです。とりあえず作家やめるまでは続けることですので。 >>人様の作品の指摘をさせて頂く以上、半端な事は書けませんので、もう必死に見るんですね。ここの文章は変な気がするけど、待て待て、実は自分の解釈が変なんじゃないか?とか。何度も何度も。  言ってしまえば「どうでもいい」他人の作品なんかにそれだけの必死さを出させるなら、もっと大事なものであるはずの自分の作品に対しては、その10倍ぐらい必死になってしかるべきですよね。  っーか、そんな「半端な気分」で書いていたもんを、人様に読ませていたわけですか?  なんつー失礼な。  人に指摘するときには半端ではいけないと思う常識があるのに、人に読ませる小説なら半端な気分で書いてしまってOK?  それなにか変ではないですか?  どうしてそう思えるのか、不思議不思議。  たった1人の人間にたいして行う「指摘」なんかよりも、大勢の人間に読ませる「小説」のほうが、その人数分だけ「重い」はずでは?  たとえば読者が5万人いるなら、5万倍ぐらい重いはず。  よみかくの本棚だって、あれ少なくとも何十人かは読んでいるはずなんで、少なくとも個人指摘よか何十倍は重いはずなんですけど。 >>あと、これは、社会人として言い訳にもならないので、書くかどうか迷ったのですが。 たぶん緊張していたのでしょう。ぶっちゃけて言いますと、不安だったと言っても良いかもしれません。  そういうこと、書かなきゃ絶対に伝わらんものなわけです。  緊張していたのでポカ連発ってことなら、とてもわかりやすい構図なので、言ってもらえるとそれ以上の説明は不要で、すぐ理解可能です。 >>自分は、今まで「自分ごときが指摘をするなど分不相応である」と思っていたので、できるだけ「良いと思った点を見つけよう」としてきたのです。  分不相応であろうがなんだろうが、誤った指摘をしてしまいそうで恥ずかしかろうがなんだろうが、上達しようと思ったら、やらなきゃいけないことはあるもんです。  まず客観的に見ることが楽な他人の作品でもって指摘の腕を磨き、つぎにその磨いた腕でもって、自分の作品に対してそれを行うわけです。  ところで紫さん。  数枚程度のショートショートなら、何日ぐらいで書けます?  1日ぐらい? 2日ぐらい?  いま感想魔のほうは、3日目でしたっけ?  区切りのいいところってことで、感想魔を7日まで続けたら、ショートショート一本書いてみてください。  それを見て、また感想魔続行か、他のことをするか見ますので。  ちなみに、自己申告した日数で締め切りを設けます。  未完成だろうがなんだろうが、その締め切り日に存在している「現物」で判断しますので。 >羽矢野君  #3792、みんな見ろって?  だから見たって無駄なんだってば、あのエサは、それを食べられる人しか消化できないんだってば。  っーか、みんなとっくに見てるはずでしょ。  杉井光はリアクションないのでどうだかしらんが、すくなくとも羽矢野君は食べられたわけか。まあ最低ひとりには伝わったってことで、よしとしよう。  ちなみに視点と描写が出来ている人がいたら、その人はたいてい、もうとっくにプロになってます。もしくはほっといたって、そのうちなります。  プロになろうっていう意志と、書くべきものがその人にあるならね。  視点がちゃんとできるっていうことは、小説っていうメディアの特性を正しく理解しているってこと。本能的にか、理詰めでそこに達したのか、まあどっちだって結果としては同じことだけど。  そして小説ってメディアの特性がわかるっていうことは、同時に「物語」ってものの特性もわかっているってこと。「物語というのは○○であるから、××でなければならない」って感じで、コンセプトワークの必要性もおかしくないストーリーの作り方も、なにもかもそこから導き出せる。  視点ができていて、ストーリーが変――なんてことは、考えられない。  また描写ができるっていうことは、「人に読ませる」ことのなんたるかがわかっているということ。なぜ描写しなくてはならないのか。それを知っているということ。本能的にせよ、理詰めでそこに到達したにせよ。  んで、それができる人の書いた話が、「面白いor興味深い」にならないはずもない。  いいスか? 「彼は背が低いことを気にしている」とか「今日は退屈な日だった」とか、そうなふうな、どーでもよさげなことだって、ちゃんと「描写」してくれさえすれば、読めるものになるんですよ?  ましてや、「彼女には彼からの求愛の言葉を受け入れられない事情があった」とかいう、おんもしろそーなことであれば、「描写」すればもっと面白くなるに決まってるじゃん。  視点がまるでなってなくて、読者おいてけぼりで、さらに描写もまったく存在しないようなそんなモノでしかないから――だからそれはアマチュアで素人の作品なの。  素人とプロの差って、単純に純粋に技量の差でしかないんだってば。  素人の作品が読めなくて、プロの作品が読めるのは、あたりまえの話。  読める作品っていうのは、それはもう素人のものではなく、プロの作品なんだってば。 >羽矢野君  「稔里」って、ATOK15じゃ出てこなかったぞ。  一般辞書はおろか、専門辞書の「人名辞書」を使っても出ないのだが。  君の使っているIMEでは、出たのかね?  ちなみにこれは「がんばり屋さん」の女の子の名前です。  さもなければ健気系。  おおらか、という属性も付くだろう。  秋の田んぼのイメージだろ? 「実りの里」なんだから。  どのへんが内気な女の子の名前なのだ?  もお、ほんとーに、羽矢野君ってば名前に不自由な人だったのねぇ。  あとこの女の子、僕なら「ひねりー」とか言ってイジめるな。いやいじめるというよりは、そうやってからかって気を引こうとする気持ちの表れであるわけだが。 >>結:渡せない状態から、和也と恵里’二つのエピソードで勢いをつけて渡せるまで。これをキッカケとして自分は変われると恵里が思うまで。 >>ポイントは”今までだと渡せなかったのに、渡せた(成長した)”  ここなんだけど、なんで「渡せた」の?  いままでの自分なら渡せなかったんだよね。なら、ここで渡せてしまえているのは、どうして?  これ現象面だけを見ると、「渡せない→渡せた」ってなっているわけだが。  その変化には理由があるわけだよね?  つまりそれって、「主人公が変わった」からなんじゃないの?  どうみても主人公が変われているにも関わらず、作者の用意したストーリーラインとして、「変われてはいないが、変われるかもしれないと思う主人公」ってものを押しつけられたって、読者的には、とても納得はできないのだが?  へんてこだろ?  たとえばこんなストーリーラインを考えてみよう。  ある弱々な若者がいたわけだ。  その彼が、喧嘩だか格闘技の試合だかをしなくちゃならなくなった。  頑張って練習する。強くなりたいと思って猛練習に励むのだが、しかしやっぱりぜんぜん強くならない。  そして試合当日、なにかの拍子だか、偶然だか、勢いだか、なにかそんなようなものによって、たまたま「勝って」しまうわけだ。  そして主人公は思う。「自分はこれから強くなれるかも〜」とか。  ――ほら、へんてこだろ? >「視点とはなにか」  弟切さんのは、視覚情報のみについて説明している。  たとえば心理描写における視点のこととか、そういうものが抜けてるね。  紫さんのは、これは次の課題の「視点と描写の関係」のほうを書いちゃってますな。  「視点とはなにか」について、再提出のこと。  かねやんのは、とくに再提出は必要なし。 >お題その2  「視点と描写の関係」  つぎはこれいこう。「視点とは」を書いた人は、チャレンジしてよし。  描写を行うためには、視点は必須なのね。視点なしに描写は成立しない。それはなぜか? -------------------------------------------------------------------------------- 大変失礼いたしました。 No.4224 投稿日 2002年4月11日(木)06時32分 投稿者 紫ゆきや >新木さん(4223) > 本当に自分で実行できるようになったことだけを、「事実」として認識するようにしましょう。  ありがとうございます。 また慢心しているかもしれません。気をつけます。 > 文章は、「伝わって」なんぼです。  すみません、当然のことを、ようやく気づいたのが嬉しくてついつい書いてしまいました。  毎日の習慣として、文章を書き続けるということ。 判りました。日常化するよう続けたいと思います。 > っーか、そんな「半端な気分」で書いていたもんを、人様に読ませていたわけですか? >  なんつー失礼な。  すみません、なんとも言い訳のしようもありません。 むろん、前の作品にも、今回やっている感想書き以上に時間をかけて検証してはいました。 しかし、指摘というものが、どういう思考で行われるべきなのかを、私は今回の課題をやるまで判っていませんでした。 自分の作品に対しては、やっているつもりで、まったく的外れなことをしていたと、ようやく気付きました。 そこに、「半端な気分」があったのは間違いありません。 今となっては、大変失礼なことをしてしまったと申し訳なく思うばかりです。 > まず客観的に見ることが楽な他人の作品でもって指摘の腕を磨き、 > つぎにその磨いた腕でもって、自分の作品に対してそれを行うわけです。  はい、今回の課題のお陰で、それがよく判りました。 本当ならば、ここに挨拶に来る前から、やっておくべき事でしたが。 それも判ってなかったとは、お恥ずかしい限りです。 >緊張してました。 > そういうこと、書かなきゃ絶対に伝わらんものなわけです。  そうですね。恥ずかしいとか言ってる場合じゃないです。 以後、正したいと思います。 > 数枚程度のショートショートなら、何日ぐらいで書けます? > 1日ぐらい? 2日ぐらい?  書くだけならば、確かに2日あれば大丈夫かと思いますが、数日は何も手をつけずにおかないと、今の自分では冷静に客観視できないように思います。 実際に、冷静に客観視できた事がありませんので、推測でしかないのですが。 > いま感想魔のほうは、3日目でしたっけ?  はい、ちょっとづつ遅れていますが、3作品に感想を書かせて頂きました。4作品目の感想は寝かせているところです。 > 区切りのいいところってことで、感想魔を7日まで続けたら、ショートショート一本書いてみてください。  おお、判りました。ありがとうございます。 > ちなみに、自己申告した日数で締め切りを設けます。 > 未完成だろうがなんだろうが、その締め切り日に存在している「現物」で判断しますので。  判りました。 時間かけ過ぎと怒られるかもしれませんが、納得いくものを書きたいので、7日下さい。 お許し頂ければ20日が締め切りになります。よろしくお願いします。  あと、この作品に関しては、課題部屋の方へ出すほうがよろしいでしょうか? > 紫さんのは、これは次の課題の「視点と描写の関係」のほうを書いちゃってますな。 > 「視点とはなにか」について、再提出のこと。  はい、ありがとうございます。 再提出させて頂きます。 >羽矢野さん(4221) > 感想がんばってますね。  ありがとうございます。 それも、羽矢野さんの感想があったればこそですから。そう言って頂けると、嬉しいです。 > よかったら、私のやってみてくれません? > ただ、140枚くらいあるので無理にとは言わないし、  なんと、ありがとうございます。 自分の書くものに興味を持って貰えるというのは嬉しいことですね。 読ませていただきます。  ただ、この量ですと、1日で読みきる自信がありませんので、申し訳ありませんが、今月中に、ということでお願いします。 -------------------------------------------------------------------------------- かねやんさんへのレスポンス No.4225 投稿日 2002年4月11日(木)09時32分 投稿者 はせがわみやび  こんにちは、みやびです。 >かねやんさん >> いつもはチャイム前にやってくる教師がまだこない、ってところが変です。  なるほど。  対策としては、大きくふたつ考えられますね。  ・遅れてくる原因をつくる。  ・遅れるのはいつものことだったとしてしまう。  短編ですし、余計な要素は省きましょう。それと、一行目は美春の視点としては本当はヘンな文章です。では、一行目をこう直します。   起・起 ・担任教師が、いつもどおりに遅れていることを確認する美春。 ※美春の担任は始まりのチャイムが鳴る頃に教室にいたためしがない。 >>起・承 >> うーん、美春がお腹が空いたってのが気になってしまいます。  はて。もちろん、美春の友人ふたりもお腹が空いているのですが。  ええと、では、こうすればわかるかな。 起・承 ・仲良しの友人二人(香織と智)と帰宅途中の美春。お腹がすいたとぽつりとこぼす美春に、つきあったわたしたちの身になれ、自業自得だと容赦のないつっこみを入れてくる友人二人。 ・智が、カレーハウスでカレーでも食べてから帰ろうと言い出し、商店街のカレー屋の名前をあげる。安いわりに、ごはんだけは大盛りなので学生に人気。 ※智は、スポーツ少女で大食漢である。 >>起・転 >> むう、ここまでで3回の場所移動。なんか忙しい。 >> ここも(読者から見て)非日常を扱ってる部分、特に物語のタネに関わってくる世界観を説明しているところ。だと思うんだけど、なんかそこらへんが足りなさそう。  うーん、頭(物語の始めのほう)が重いのはわたしも気になってるんだよなあ。  それと、非日常なものを出すのならば、途中から出てくるのは、マズイんじゃないだろうか、とか。  1ページ目に世界観が提示されてないと、違和感出ちゃう。  ぱっと考えると、祖母の実験室に美春が飛びこんでくるところから始まりそうな気がする。  で、発明品が必要な理由を言う美春。カレーハウスに友人と向かうところはカット。  こっちのほうがすっきりする。  ただ、今回は意識的に回想や時系列をひっくり返すのは禁止にしているので、むつかしいところ。起・起と起・承でも、美春の祖母について触れる……だけじゃ、エピソードじゃないんだよなあ。ちょっと、ここは保留です。 >>起・結 >> ここでも場所移動してますね。  いえ、ここは実験室から飛び出るところで終わりです。  直しを入れたものは仮題部屋にUPしておきます。 みやび -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4226 投稿日 2002年4月11日(木)14時11分 投稿者 新木 伸 >紫さん  ショートショートとか。  んじゃ、書くのに2日。直すのに1日で、合計3日あげます。  自己申告の日数でもって締め切り設定という話?  ああ、あれはウソです。(笑)  アップする場所は、「よみかく」の本棚。  僕らから見ればこれは「課題」なわけですが、でもここに参加していない「よみかく」読者からは、あれは一般の投稿作ってことになりますね。ROMの人がどれだけいるか未確認ですが、まあ最低でも100人ぐらいは見ているはず。  大勢の目に触れるものを書いているのだという自覚を持って、書くように。 >みやびさん  いらん注釈やら、特例説明やら、ごてごて付けていって、どーする。  こんな感じにしておけば、注釈もいらないんでないの? >>・担任教師が、いつもどおりに遅れていることを確認する美春。  ↓↓ ・いつもどおりに遅れてくる教師。それを確認して携帯を取り出す美春。 >>・友人二人と帰宅途中の美春。お腹がすいたと漏らすと、ぽつりとこぼす美春に、つきあったわたしたちの身になれ、自業自得だと容赦のないつっこみを入れてくる友人二人。 >>・智が、カレーハウスでカレーでも食べてから帰ろうと言い出し、商店街のカレー屋の名前をあげる。安いわりに、ごはんだけは大盛りなので学生に人気。 >>※智は、スポーツ少女で大食漢である。  この段階のプロットで、わざわざ友人の名前まで出す必要はないでしょう。  ↓↓ ・たっぷりと補習でしぼられた美春。友人二人とともにお腹を空かせつつの帰宅途上。 ・カレー屋の前を通りがかり、店に入ることに。  美春の愚痴も、それへの友人たちの突っ込みも、友人がカレーを食べたいと言い出すことも、その店が安い割にご飯が大盛りなことも、すべて些末なことです。ディテールです。  筋を追う目的で読むときに、読みにくいったらありゃしない。  もちろん智がスポーツ少女で大食漢であることも、まったくのディテールです。  頭のところから世界観を出したいのなら、リダイアルを自分でやらないで、お婆ちゃんの発明品の「リダイアルマシーン」とかを使っていればいいじゃないか。  あと「リダイアルボタン」の付いてる携帯って、存在するの?  リダイアル専用ボタンがついてる携帯なんて、見たことないんだが?  ところで、いまはじめて課題部屋にあがったものを見てみた。  うわあ、なんじゃこりゃ。  この未漂白の肉つきのきったねープロットは。  リテイクだ、リテイク。  もっと骨にしてきなさい。  あとみやびさんの場合、注釈禁止。  なんでもかんでも注釈入れときゃいいだろうとか、そんな甘えが見える。本来、注釈なんかなくたって、筋だけで話はわかるように作れるものなの。  注釈はあくまで補助。それがなんだい。注釈なかったら理解不能っていうのは、本末転倒だい。  こうやって筋の段階から注釈に頼りきっているから、小説書いたときにも注釈(説明文)に頼らなきゃ話がわからないような小説を書いちゃうわけね。 -------------------------------------------------------------------------------- うーん。 No.4227 投稿日 2002年4月11日(木)14時58分 投稿者 はせがわみやび  そのとおりなんだが……。  あー、わかった。すっきりしたプロットを出してみよう。 >> 頭のところから世界観を出したいのなら、リダイアルを自分でやらないで、お婆ちゃんの発明品の「リダイアルマシーン」とかを使っていればいいじゃないか。  というか、大事なのは美春なのか発明なのか、なんだよね…。  美春の話なのか、発明の話なのかっていう。 -------------------------------------------------------------------------------- 視点とは何か。紫ゆきや版解答(再提出) No.4228 投稿日 2002年4月11日(木)15時40分 投稿者 紫ゆきや  「小説における視点」とは?  「(作者が)読者に対して、その文章が、いつ、どこで、だれが、という前提情報を(明示しない限り)変えていないことを約束するもの」  作者と読者との約束事ということでしょうか。  視点(という約束)があるから、読者は次の一文が前の一文から、時間と、場所と、出来事を見ているナニカが、変わっていないことを信じて読み進められるのではないかと考えました。  視点が定まっていれば、読者は頭の中にイメージしている、時間と場所と見ているナニカを前提に、その一文を読む事が出来ます。 それらに変化があっても、それは、描写に応じて、イメージを変化させるだけで良いはずです。 しかし、視点が定まっていないと、読者は視点が飛ぶたびに(描写もされていないのに)イメージを変化させなくてはなりません。 だから、視点の定まっていない小説は、読み難い(脳への負担が大きい)のだと思いました。  情報の連続性に乏しい小説は、他のメディアより、その前提条件の変化を理解させ難いので、より約束事としての視点が重要になりそうです。しかし、小説は、登場人物の思考にまで踏み込めたり、注目させたい点を明示できたりするという強みがあります。 ということは、優れた点を生かせるかどうかが、小説における視点の使い方の、上手い下手になるのではないかと愚考いたしました。 (逆に言えば、視点が上手く使えないと、その作品を小説で発表する意味が無いということに……)  あらためて考えてみたのですが、どうでしょうか? -------------------------------------------------------------------------------- けちょんけちょん No.4229 投稿日 2002年4月11日(木)16時45分 投稿者 望月京路  お久しぶりです。  どうにかこうにか、作品仕上げることができました。しかし、いやはやひどい出来だ(笑)  ただ、長編を一応の完成にまで持ってきたのは、ほぼ二年ぶり。いろいろ、今の自分の状態、必要なものを探ることは出来ました。  プロットは必要だ、とか。  そんな、せめて自分が納得できる作品を書きたい今日この頃。  課題いきます。 >積木遊戯  なんか、羽矢野さんとの距離がえらく離れてしまったなぁ。自業自得だけど。同じ課題をやっているとは思えない。  ええっと、「卑屈でない主人公がそうでなくなる話」だったわけですが、卑屈とは何か、と言う段階でとまっていたのでした。  ○どういうものが卑屈か。  すなわち、相手に気に入ってもらおうとして、過度に下出に出ている姿勢。  上司に、異性に、番長に……とにかく、気に入ってもらえば、何か得がある人に対して卑屈になる。  ということは、卑屈になるとき、その人には下心があるということ。  よって、敬意をもって下手に出るのは、卑屈じゃない。  ○どうすれば卑屈じゃなくなるか。  下手に出て得たモノが、実は何の意味がないと気づいたときかな。  女性に卑屈になって付き合ってもらえたが、実はその人の本命は別にいた、とか。  と、ここで時間。次回は第一段階を提出します。  パソコンを修理に出したので、大学から書き込んでいるのですが、二時間しか利用できないのです。  では。 -------------------------------------------------------------------------------- 「視点とは何か。京路版解答」 No.4230 投稿日 2002年4月11日(木)16時48分 投稿者 望月京路  すなわち、読者と作品の間の「距離」を埋めるものではないか、と。  まあ、感情移入というやつですな。視点を作中の登場人物にあわせることで、読者に、あたかもその作品の中にいるように錯覚させる。  そこまでいかなくとも、醒めさせない程度に作品を読ませることが出来るくらいの「距離」は、やはり必要。例えば、物語の展開が佳境に入ってきたところでオカンに「暇なら、宿題やりなさい!」と言われる――興ざめですな(そこで醒めない作品もあるだろうけど、腹は立つはず)。  つまり、視点が出来ていない作品と言うのは、小言が多いオカンを横につけて読んでいるのと同じようなもの。  だから、統一された視点は必要である。  もっとも、オカンに邪魔されても「むっ」と出来ないくらいつまらない作品なら、要らないかもしれないが。 余談  小生の場合、視点を統一して書いた方が書きやすかった気がするけど、これはどうなのだろう? 例えば、子供を視点保持者にして書いたとき、普通に書くよりも、ひらがな使用頻度を増やしたほうが、すらすらと書けた。 -------------------------------------------------------------------------------- 課題(感想魔4日目)提出いたしました。 No.4231 投稿日 2002年4月11日(木)18時28分 投稿者 紫ゆきや  課題(感想魔4日目)提出いたしました。 宮田夕さんの「最後の願い」を読ませて頂きました。 >新木さん(4226) >ショートショートとか。 > んじゃ、書くのに2日。直すのに1日で、合計3日あげます。  おお!?  判りました。頑張ります。 > 自己申告の日数でもって締め切り設定という話? > ああ、あれはウソです。(笑)  そ、そうでしたか(汗) > アップする場所は、「よみかく」の本棚。  了解しました。では、投稿しましたら、その旨、ご報告いたします。 > 大勢の目に触れるものを書いているのだという自覚を持って、書くように。  ありがとうございます。肝に銘じて頑張ります。 -------------------------------------------------------------------------------- No.4232 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- あれ? No.4233 投稿日 2002年4月11日(木)19時55分 投稿者 鍛冶沼高明 視点について書こうとしたら 巻島さんが私が考えていたこととほとんど同じ事書いてる。 うーん。しかし、巻島さんのほうが説明が上手いなあ。 -------------------------------------------------------------------------------- 視点とは何か まきしま版解答 No.4234 投稿日 2002年4月11日(木)20時44分 投稿者 巻島翔史  4232にも同じことを書いたのですが、一部の発言に自信がもてなかったので消しました。再録です。  なぜ小説は「視点、視点」とやかましく言われるのか。  ――マンガやドラマとの違いを考えて見ましょう。  マンガには、コマがあります。テレビにはカメラの枠が。  それらの意味するところは、視野の制限です。  それでは、小説における視野制限とは何か――それが、視点を決めるということです。  何が見えていて何が見えていないのか。その情報を読者は与えられて初めて、脳内で視野を構築できます。  つまり視点とは、カメラの立ち位置です。  どこからその話を見るのか。どういう枠を、コマをその場面につけるのか。  そういうことです。  面白いのは、そのカメラはカメラマンの内面にも立ち入れることです。   例えばあるキャラクタにカメラを張り付かせれば、読み手はそのカメラマン=キャラの内面、心理状態に基づいた映像を見ることになるばかりか、内面そのものも知ることができます。  この効用は、読み手がキャラに対して共感、投影できるといったところでしょう。 -------------------------------------------------------------------------------- 「視点について」by唯野教授が入ってます No.4235 投稿日 2002年4月11日(木)21時37分 投稿者 唯野教授  烈先生、いくら中国拳法でもそれは無理だと思います。 >サムライ・レンズマン  視点の数は、ビル11、キャット12、キニスン5、デイルズ2、クザク1となりました(残りは完全三人称)。視点の優先順位は、ビル>キャット>キニスン>デイルズ>クザクです。  ということは、本当の主役はビル・モーガン……? >プロットについて  少なくとも、私にとっては必要です。特に体感した利点は二つ。  一つは、ストーリーが適切であるかどうか(破綻していないか、コンセプトに沿っているか、起承転結が出来ているか)を書く前にチェックできること。  もう一つは、考えはじめてから書き終わるまでの時間が短縮されることです。  全体像が掴めないうちに書き始めれは統一が乱れますし、それまで書いた分に拘束されるため、発想は逆に制限されます。また、変なところにぶつかるたびに書き直すのでは時間がかかりすぎ、職業作家としては食べていけません。  こんなところでわかったでしょうか。 >過去の自分 >視点とは何か  視点というのは、物語を楽しむのに最適と作者が判断する、観客席の位置だと考えます。  A君の視点からでもB君の視点からでも、通りがかりのゴキブリの視点からでも、物語を伝えることができるでしょう。しかし、ゴキブリの視点では何が起こっているのか分かりづらいかもしれません。A君の視点では、逆に全てがわかり過ぎて面白みがなくなるかもしれません。そこで作者は、読者にとっての最良の視点として、B君の視点を選ぶのです。  視点というのは、物語を演出するために必要不可欠な要素です。  視点は演出の手段ですので、その場面のコンセプトに合った視点が選ばれなければいけません。その場で起こっていることを完全に公開したいのであれば、全てを見通せる神の視点を選ぶのがいいかもしれません。ある人物の陰謀を、その時点で隠しておきたいのであれば、その人物の心を知ることができる視点は避けなければいけません。  一つのシーンで視点が混乱する場合、その場面のコンセプトも混乱してしまうため、読者は気持ちが悪くなるのではないでしょうか。 -------------------------------------------------------------------------------- 視点とは何か? 弟切版解答補足 No.4236 投稿日 2002年4月11日(木)21時38分 投稿者 弟切 千隼 前回No.4215の書き込みでは、「視点」という文字の意味にとらわれて、「視覚以外の感覚による描写や心理描写の場合はどうなのか?」というのが抜けていました(^^; よって解答を補足します。 前回の書き込みで示した通り、一人のヒトは一つの肉体しか持っていませんから、眼に限らず耳・鼻・舌・皮膚といった感覚器も一つの肉体が備えている範囲でしか使えません。したがって、視覚以外の感覚情報に関しても、ヒトの脳は一つの肉体が持っているより多い数の感覚器が得た情報を同時に処理できるようには作られていません。それ以上の情報がいっぺんに入ってくると溢れてしまって、結局何が何だか理解できなくなってしまいます。 「視点」というのは、世界から得られる無数の情報をヒトの脳が処理できるように一人分に絞って提供する「情報の入り口」なのですね。 感覚器によって得られる外からの情報ばかりでなく、「思考」という内部の情報に関しても、ヒトは自分の思考と他人の思考とを同時に理解できるようにはできていません。ヒトは自分以外の脳の中を直接覗けるようには進化してきませんでしたから、これも当然のことですね。 したがって、誰かの思考を理解する場合にも、余計なものが入ってこないように一人分に情報を絞る入り口、「視点」が必要とされます。 上記のことを踏まえれば、文字を媒介に世界を読み取る小説というものに、「視点」が必要になる理由はわかりますよね。読者の脳の処理能力の範囲を越えた情報をぶちまけてしまわないように、情報の制御弁付き入り口(^_^)とでも言うべき「視点」が必要とされる訳です。 -------------------------------------------------------------------------------- 名前は難しい No.4237 投稿日 2002年4月12日(金)00時19分 投稿者 羽矢野 ●名前 >君の使っているIMEでは、出たのかね?  今回のは出ないのを確認しましたが、これにしました。  普通にない名前でも、あんまりかわってる感じがしなかったので。  ただ私はかなり”不自由”みたいだから、感覚が違ってるかもしれない。     では今日も。  内気な女の子でありながら、明るく積極的な女の子でもおかしくない名前。  志(し、こころざし)  目的を持つ、思い立つ、意向、信念  穂(すい、ほ)  穀物の穂。自然の恵み。素朴であたたかく、可愛らしい印象。  志穂(しほ)  こころざしがみのるって意味で。  志っていう字が大人しいイメージに合わないかな?  でも、努力して変わっていく姿を見せていくわけだし、これでもよさそう。    では今日はこれで。 ●結  確かにおかしい。  でも、何だろう?  では何がおかしいのか、ちゃんと答えを出してみよう。  例によって、思考を開示。    まず、渡せたのは主人公が”変わった”からなのか?  転での渡せる状態への移行は、2つのステップになっている。  1.和也が約束をちゃんと憶えている  2.恵里’が前日励ましていた。  この二つで、渡すという行為に必要なベクトルの長さまで達したわけです。  そしてこれは”たまたま”何かの拍子でなっただけなのか?  と考えると、これは違う。  そもそも、恵里の心の変化は、恵里’と話し、ああなりたいと思い始めた時から変わってきているはず。  本人が気付いていないだけで。  …………ん?  最後にスイッチが入った事で、変わっていた事に気付いた。という意味になるのかな?  ってことは、  そうか”変われた”んだ。  彼女の中で、心の変化が確かに存在した。  ということは、最後がおかしいんだな。  変われるかもと思うじゃなくて、  ”変われたと気付く。理想の自分に一歩近づいた。これからもっと変わっていこう”こういう気持ちになってるはずだ。     -------------------------------------------------------------------------------- 視点問題答案@とんび No.4238 投稿日 2002年4月12日(金)02時20分 投稿者 とんびの羽根 >>視点っていうのは、つまりなにか? >>文章に視点を与えるということは、つまりどういうことなのか? >>そして文章に視点を与えることの効用。  前回は目に見える部分(視点の周辺)にとどまっていたので、さらに先に進むことにします。「文章に視点を与えること」の前にまず「視点」自体のまとめ。  「視点とは視野を与えることである」  文章に置ける視野は見える範囲だけでなく、聞こえる範囲、匂う範囲、触れる範囲、五官すべてを使って知りうる範囲である。その知りうる内容は視線の鋭さ、深さによって変わってくるし、視点保持者の心理や状況の必然のために誤認識されている場合がある。  視野があるだけでは視点にならない。その視野に迫るベクトルが存在しなければならない。ベクトルの無い、目的の無い無意味な視野はむしろ視点からはずさなければならない。つまりなぜどのようにその視野に迫っているかが重要である。  このあたりから、本来の設問である視点を導入する文章との関わりを考える。  文章では意味の無いことを書いてはいけないという原則がある。偶然目に入っているもの、偶然意識されていることは、普通の日常ではむしろ大部分をしめるのであるが、小説では意味の無い偶然は一行たりとも存在してはならない。  「文章の視点とは、意味のある視野を与えることである」  意味とは作品にとっての意味である。主人公にとって無意味でも、読者の読解に必要なら意味がある。しかし視点保持者の視野にあるからといって、視点保持者がまったく興味の無いことを描こうとすると、かならず無理、不自然が読者に伝わる(とわたしは思います)から、それに意識を向ける動機を視点保持者に与えてやらなければならない。  「文章に視点を与えるとは、視野の上にあらわれる意味のあるできごとに、読者の意識を向ける動機を与えることである」  意識を向ける動機が読者をストーリーというレールの上にのせるのである。作者が動機を見失った視点を提供すると、読者はレールをはずされ、作者に都合の良い説明を理解はできても、読む上ではブレーキをかけられ、ストーリーからは、はじき出されてしまう。逆にレールの上に乗った読者は、その段落を一気にスピードを上げて読み切ることができる。最低一段落の間を一気に読ませるだけのスピードをあたえて、次の段落に読者を導入するだけの慣性を確保できれば、読者に次を読みたいという意識を持続させることができるのである。  今回はなんとかまとまったようです。それでは。  ところで、数日前退院して来た母の行動がかなりあやしくなってきてます。左右の認識がうまくできなくなっている。さっきもトイレから出て自室でなく、玄関のほうに行ってしまったので連れ戻して来たのだけど、自分で左右感覚が異常だと訴えている。一時的な変調ですめばよいのですが……。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4239 投稿日 2002年4月12日(金)05時25分 投稿者 新木 伸 >鍛冶沼さん >>視点について書こうとしたら >>巻島さんが私が考えていたこととほとんど同じ事書いてる。 >>うーん。しかし、巻島さんのほうが説明が上手いなあ。  「私が考えていたこととほとんど同じこと」――であるかどうか、ちゃんと書いて証明してください。 >巻島君  考察不足。  なぜ視野を制限しなくてはならないのか?  あと映像に対する「視点」と、観察者の内面心理に対する「視点」とは、切り分けて別に考察しなきゃならないだろう。切り分け方が甘い。  しかしどちらも「視点」であることには変わりないのだな。  いったん切り分けて、別々に考察していったあとで、両者を統合する大きなひとつの「概念」にまとめてみせたりとか、いろいろあるだろ。  そういうことをするのが小論文だろ?  やる気あんのか?  「考えていたことと同じです」とか言って眺めてるだけならともかく、こうして自分で書いて出してくるなら、もっとちゃんとやってくるように。 >唯野君  サムライ・レンズマンに関しては、このあいだの飲み会でいろいろと裏話を仕込んできたから、OFFで聞かせてあげよう。  たしかに、分析の結果ではビルが主役ということになる。だがたしかに「?」だよな。  しかし昔、唯野君は、考えたり分析したりすることもなしに、なんの疑いもなく「クザクが主役」って書いてたよな。1週間前くらいだっけ? 2週間前?  その「ただのくん」に、なにかコメントは?  プロットの効用。 >>一つは、ストーリーが適切であるかどうか(破綻していないか、コンセプトに沿っているか、起承転結が出来ているか)を書く前にチェックできること。 >>もう一つは、考えはじめてから書き終わるまでの時間が短縮されることです。  だーら、わし、はじめっから、そう言ってるじゃん。(^^;  ここ、興味あるから、ぜひ聞かせてくれ。  なんであのときは、それが理解できなかったの?  いま理解しているのと同じことを、わしは言っていたはずだが(過去ログ確認)。  なにか反論してきてたよね? >羽矢野君  「志穂」だと控えめだけど、意志ははっきりしている女の子の名前だね。  内気属性はあんまないと思われる。  チョコを渡そうか渡すまいか、そのことで悩みはしても、渡したいけど渡せないような女の子の名前じゃないな。  おなじ読みでも、「詩穂」とかのほうがいいんでない? -------------------------------------------------------------------------------- >原稿の送りかた No.4240 投稿日 2002年4月12日(金)06時17分 投稿者 新木 伸 >原稿の送りかた  望月君が、原稿を人に送る方法で悩んでいたようなので、それを書いてみる。  ちなみにWORDで書いていて、「WORDでそのまま送っちゃダメ」っていうのは知っていたらしい。しかし具体的にどうすればいいのか、そのあたりは知らなかったらしい。  結論から先にいおう。  「テキスト形式」で「添付ファイル」として送る。  また内容に関して、完全を期す場合には、「テキスト形式」で「圧縮」して「添付ファイル」として送る。  それで完璧。  メールで送る場合。  いくつか、注意点があったりする。  まずファイル形式の違いがある。  ファイルの形式っていうのは、拡張子のことね。  たとえば拡張子「.DOC」のファイル。これは中身がワード文書であることを示している。だからダブルクリックすると自動判別されて、自動的にワードで開かれたりするわけだ。  この拡張子っていうのは、WINDOWSの設定によっては、普通は見えないようになっている(デフォルト設定)。  しかしファイルのプロパティを開いてみれば出てくるはずなんで、それで確認するとよい。これが「テキスト形式」になっていれば、そのまんま送っちゃってOK。  WORDで文章を書くと、デフォルトのファイル形式が「ワード文書」で、拡張子が「.DOC」となっているはず。  または「リッチテキスト形式」でもって「.RTF」とか。  これら2種類のファイル形式は同じようなもので、フォントサイズとか書体とかの情報まで含まれているものなのね。見出しの文はサイズ大きくして赤色にしたりとか、そんなこともできる。ワードだとルビまで入れられたかな。  こういう形式のファイルは、それが見られるアプリケーションを持っていないと読むこともできない。まあワード文書なら、WINDOWSに標準添付されている「ワードパッド」で簡易表示可能だから、あまり問題はないけど……。  しかし文字の大きさや書体を変えてみたり、色を付けたり、ルビを振ってみたりしていると、それらの情報は相手の環境によってはばっさりと消えちゃって、こちらの意図したものが伝わらない危険性がある。  だから、「ワード形式で送っちゃダメ」ってなるわけね。  それに比べて、「テキスト形式」というものがある。  もう本当に、純粋な「テキスト情報」しか持っていないのだな。  なにせMS−DOSという、大昔のOS(といってもたかだか20年前だが)の頃から一般的に使われていたものなので、それ以外の情報なんて持ちようがない。当時のコンピュータはテキストベースで動いていたものだから。  テキスト形式は、文字を扱うソフトなら、たいてい読み込める。  もちろんWORDでも「テキスト形式」は読めるし、また、テキスト形式で書き出すこともできる。  その変換の仕方。  保存するときに「名前を付けて保存」を選んで、そのときに「ファイルの種類」を「テキスト形式」にして保存すればOK。  これで拡張子が、自動的に「.TXT」になってくれる。  ちなみに「ワードパッド」だと、以下のような選択肢がでてくる。  WORDでも同じかどうかはわからないが、参考になるかと。 1.「リッチ テキスト形式(RTF)」 2.「テキスト ドキュメント」 3.「テキスト ドキュメント(MS-DOS形式)」 4.「Unicode テキストドキュメント」  この2番目のやつだね。使うのは。  3番目の「MS-DOS形式」っていうのは、保存して比べてみたけど、まったく違いがなかった。  ワードパッドだと、「ワード形式」は読めるけど、書き出すことはできないみたいね。書式情報などを残したい場合は、RTF形式で保存するしかないようだ。  また4番のUNICODE形式は、もう数年ぐらいは普及しそうもない形式なんで、現在は気にしないでいい。  んでもって、今回のようなケース。  「テキスト形式」にして、さらに圧縮して、添付ファイルとして送るのが正解というところか。  しかし相手によっては圧縮しちゃうと「解凍できませーん」ってなりかねないか。  僕の場合はメール送信課程での「文字化け」が怖いので、入稿原稿は圧縮して送ることにしているけど。  圧縮する場合は、形式はLZHかZIPにて。  最近だと一般的なのはZIPなのかな。WINDOWSもXPとかMEとかだと、デフォルトでZIP書庫を扱えるようになっているし。  まあどちらでも良し。  送りかたとして、いちばんまずいのが、ベタでメールの本文として送っちゃうこと。  80文字目とかで自動的に改行が入れられちゃうので、実際問題として、復元不能になってしまう。  次にまずいのは、DOC形式のまんま送ること。相手がWORDかワードパッドを持っていないと開くことができない。  まあ相手が多少コンピュータに詳しい人なら、なんとか自分で読めるようにするだろうから、問題ないといえばないのだが……。  その次。  皆が普通にやっているのが、テキスト形式で添付ファイルとして送る――かな。作家さんも、たいていはそうやっている。  最後。  テキスト形式で圧縮して送る。これがいちばん確実といえば確実。  しかし受け取る相手が解凍ツールを持っていて、それが使えるぐらいコンピュータに詳しくないと、困ってしまうだろう。  でも原稿の内容が確実に一字一句間違いがなく相手に届くことを期待するなら、圧縮しておかないといけない。  圧縮された書庫には、エラーチェックの機能があるのだ。内容が壊れていたら、すぐにそうと分かる。  すこし専門的な話になるが……。  インターネットのメールはエンコードして送られるわけだけど、そのエンコード方式には、「エラー訂正機能」がないのね。途中でもし内容が化けてしまっても、それを知る手段がない。  つまりメールの送信/受信では、エラーチェックはされていない。  じつはインターネットに使われているTCP/IPというプロトコルは、エラー訂正機能を持っている。だからメールのやりとり自体はノーチェックでも、インターネットを通ってきたデータなのだから、エラーがないことは保証されているはずなのだが……。  でも、化けるんだ。これが。ごくまれに。  実際、一回あった。  だから僕の場合、「入稿する原稿」に関してだけは、LZH圧縮して送らせてもらっている。現状報告のために送る「途中バージョン」は、単なるテキスト形式の添付ファイルとして送ったりするけども。 -------------------------------------------------------------------------------- //うわ、ミスった(^^;; >みやびさん No.4241 投稿日 2002年4月12日(金)08時19分 投稿者 かねやん >>うーん、美春がお腹が空いたってのが気になってしまいます。  美春のお腹が空いたことが気になるのではなく、お腹が空いたって愚痴をこぼすところが気になったですね。文の間違いです。  で、このへん新木さんがおっしゃったとおりディテールですね。  ここで示さなければならないのは、チケットを取ることができなかった美春ってところでしょう。遅くまで絞られてお腹が空いている美春ってのはその惨めさを強調するためのエピソード。かつ、チケットが置いてあるカレー屋に気づく橋渡し的なエピソードになってくると思います。違うかな?  みやびさんのプロットを読んだとき、お腹が空いている美春のほうが目立ってみじめさのほうがぼけちゃってるような印象を受けました。  このへん単に文章的なことですけど、みじめさが浮かび上がってこないので、友人を待たせた挙句にお腹が空いたと愚痴をこぼす嫌な美春、のイメージが出てきました。  で、美春からお腹が空いたって愚痴をこぼして、それを受けた友人が美春の苦手な辛いものの店に連れていくって流れもおかしいです。この部分、チケットを取れなかった美春を哀れに思って、チケットが置いてある店(美春が苦手なのは知っていたけど)に連れて行った友人って構図でしょうが、そこが薄れてしまうです。 >>うーん、頭(物語の始めのほう)が重いのはわたしも気になってるんだよなあ。  うい。実際に己が読むとしたら、起の起はプロローグとして流すにしても、2回目の場面転換をされた時点で読むのを止めると思います。 // 「視点と描写」については、時間がないのでこの次にまわします。  でも、ほとんど説明されちゃってるので付け加えることも少ないような気がする・・・・・・ -------------------------------------------------------------------------------- >原稿の送りかた No.4242 投稿日 2002年4月12日(金)10時55分 投稿者 はせがわみやび  新木さんのに付けたし。  ワードの場合、テキスト形式で保存するときに、「テキストのみ」と「テキスト+改行」という二通りが表示されると思う。  このときは、「テキストのみ」を選ぶこと。  「テキスト+改行」を選ぶと、画面上で改行されているところで勝手に改行コードを入れてしまう。段落の途中で改行コードを入れられてしまうわけです。 (「テキスト+改行」で保存したものを、もう一度ワードで読みこんでから、一行の文字数を変えてみれば、ヘンになっていることがわかるよ)  これ、実際にわたしの知り合いが過去に失敗した事例なので、つけたしておきます。「テキスト原稿で送って」と頼んだら、毎回、妙な改行が入ってくる。確かめたら、「テキスト+改行」で保存してたのだ(こうしないと、逆に必要な改行コードが消えてしまうと思っていたらしい。ううむ)。 (添付ファイルの送り方を知らないひともいたけど、それはいいよね?(^^;)みやび -------------------------------------------------------------------------------- 七重八重花は咲けども山吹の実の一つだに無きぞ悲しき No.4243 投稿日 2002年4月12日(金)14時31分 投稿者 弟切 千隼 山道や公園などの植え込みに山吹の花の黄金色が目立つ季節になりました。山吹と言えば、室町時代の武将である太田道灌[おおたどうかん]の故事により、題名の歌が有名ですね。 この故事があまりにも有名なため、この歌は道灌が詠んだものだと誤解されていることが多いです。しかし、道灌の時代には、この歌は名歌として知られていたものの既に詠み人知らずの古歌でした。 それがなぜ彼との関わりで有名になったのかを知るには、道灌の故事を正確に知る必要があります。 ある時狩りに出た道灌は急な雨に降られ、雨具である蓑[みの]を借りようと近くの民家を訪ねます。ところが出てきた女性は無言で山吹の花の咲いた枝を差し出すばかりでした。道灌はその女性の真意が全くわからず、蓑を借りられないままにその場を去ります。 後になってから知り合いにこの出来事を話したところ、その知り合いに題名の歌を教えられて、「その女性はこの歌の『実の一つだに無きぞ悲しき』に『蓑一つだに無きぞ悲しき』を掛けて、貧しさゆえに蓑がなく、貸すことができないのを詫びていたに違いない」と聞かされます。 それを聞いた道灌は、自分に歌の教養がないのを大いに恥じて歌の修行に励み、やがて現代にまで名を残すような名高い歌詠みとなりました。 人は、自分の欠点を自覚できれば直せるのですね。太田道灌のようにそれを逆手に取れば、その分野での第一人者となるほどの能力を身に付けられます。 ということで、「日本語に不自由」だったり「人名に不自由」だったり「プロットに不自由」だったりする皆さん、共に精進しましょう(^_^) 弟切も不自由だらけの人間ですが、それらを逆手にとっていつの日か「○○の達人」を目指します。 >>人名 羽矢野さんががんばっておられるので、少しだけお手伝いを。 日本人の人名というのは、姓・名ともにバリエーションの多さでは世界一と言ってよいでしょう。それは文化の懐深さを示すものとして、大いに誇ってよいことだと思います。 それが何に起因するかといえば、日本語を書き表す文字にはひらがな・カタカナ・漢字という三種類があって、それぞれ印象が異なることが一つです。もう一つは、漢字に音読みと訓読みとが存在していて、目で見て同じでも耳で聞くと異なる音の姓名が存在し得るということによります。 例えば、羽矢野さんが主人公の名前候補として以前挙げた「栞里」という名は、「しおり」と読みますね。同じ「しおり」という音の名前には、全く異なる文字のものがあり得ます。とんびの羽根さんのお子さんの「しおり」さんは、「紫織」さんと書くそうですね。 「しおり」という音の印象は同じでも、「栞里」と「紫織」では文字から受ける印象が全く異なるので、私たちはこの二人は違う名前の持ち主だと認識します。 逆に、文字が同じでも読み方が異なる名前もたくさんありますね。 例えば「円」という名前は「まどか」と「つぶら」と二通りの読み方があります。もし身近に「まどか」と読む「円」さんと「つぶら」と読む「円」さんとがいたら、私たちはやはりこの二人は違う名前の持ち主だと認識するでしょう。 同じ文字で違う読み方をする名前をたいへん上手く使った作品としては、だいぶ昔の少女漫画に『ヤヌスの鏡』というのがありました。みやびさん辺りは御存知でしょうか。TVドラマ化もされたので、案外知っている方が多いかも知れません。 この作品は、多重人格を本格的に扱った漫画としても先駆的なものでした。主人公の少女の名前が「裕美」と書いて「ひろみ」と読み、主人公のもう一つの人格は同じ「裕美」と書いて「ゆみ」と読ませるのです。 「ひろみ」は厳格な祖母に押さえつけられて育ったためにまじめ一本槍で、自分の意見を主張できず、常に周囲の言いなりなのに対し、その反動として生まれた「ゆみ」は奔放で夜の街へも平気で繰り出して遊び、ずばずばと自分の意見を言います。 『ヤヌスの鏡』は、鏡という小道具が出てくるところも何となく羽矢野さんのお話と似ています。体を共有しながら性格の異なる二人(=二つの人格)を描き分けるのに、文字が同じで読み方が異なる名前という設定を巧みに用いています。 機会があればお読みになると参考になるかも知れません > 羽矢野さん。 -------------------------------------------------------------------------------- 課題(感想魔5日目)提出いたしました。 No.4244 投稿日 2002年4月12日(金)19時39分 投稿者 紫ゆきや 課題(感想魔5日目)提出いたしました。 尚橋ひたちさんの「友情とアマガエルと四ッ葉のクローバー」を読ませていただきました。 >視点について。  視点について考えてみましたが、なにか自分だけ、みなさんとズレているような気がします。 感情移入とか、心理描写について語れていないせいでしょうか。  むしろ、心理描写というものがよく判っていないのですね。  自分の解釈だと「私は嬉しくなった」が説明文で、「私は小躍りしたくなった」が心理描写ということになるんですが、それで正しいのかどうか……もう少し、調べてみようと思います。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4245 投稿日 2002年4月12日(金)21時40分 投稿者 新木 伸 >視点とか  紫さんとか。  みんなと同じこと書けって言ってるんじゃないのね。  違うというなら、違うこと書けばいいじゃんか。  あとかねやんとか鍛冶沼さん。  だから経験値欲しい人は、他の人のを読まないようにって言っといたんだが……。  他の人のを読んじゃうと、なんか自分で書いたような気分になってしまって「僕も同じです」で済ませてしまったりするわけね。  まあ、きっと経験値は欲しくないということなのだろう。 >唯野くん  そうそう。もうひとつあった。  プロットなんだけど、これが必要でない場合というのがある。  プロットが必要でないケース。  あとプロットが必要でない人。  両者について、必要でない場合とは、どんなとき? -------------------------------------------------------------------------------- またやってしまいました No.4246 投稿日 2002年4月12日(金)23時04分 投稿者 紫ゆきや >新木さん(4245) > みんなと同じこと書けって言ってるんじゃないのね。 > 違うというなら、違うこと書けばいいじゃんか。  はい。判りました。 危うく、またくるくるぱーな考察を再々提出するところでした。  自分なりに考えた回答をと、書かせていただいたのが 4228番 の再提出でしたが、それについては特に返信が頂けませんでしたので、他の方への返信を追っていましたら、新木さんが 4239番 の発言で、 > あと映像に対する「視点」と、観察者の内面心理に対する「視点」とは、 > 切り分けて別に考察しなきゃならないだろう。切り分け方が甘い。  と返されておられるのを見まして。 なるほどと早合点してしまいました。 自分の再提出の内容は、「切り分け方も何も、切り分けようともしていない」ので、評価対象外ということかと思いまして。 しかし、それをやっては、他の方の回答を推測することにしかならない、ということですね。  申し訳ありませんでした。 改めて考え直したいので、再々提出をお許し下さい。 -------------------------------------------------------------------------------- 風邪ひきました。でも平気。 No.4247 投稿日 2002年4月12日(金)23時29分 投稿者 羽矢野  しかし毎日楽しくてしょうがないな。  名前も、なんて安易に今までやってんだろうなあ。   ●名前&雑談  では、今日も課題の名前からいきましょう。  詩穂か……  確かに、こっちの方がおとなしい感じがします。  まだまだですね。  しかし、少しづつでも不自由をなおしていかないと……  では、今日の名前。  ”ゆかり”  ひらがな名前。  最初は漢字で由佳里とかにしようかと思ったのですが調べていくと”ゆ”と”か”には存在感を感じさせる漢字が多かったので、ひらがなに。  何となく優しい感じと、落ち着いた雰囲気。  でも、年上属性ついてるような感じがする(根拠はないけど)  今日は、もう一つ。  ”沙織(さおり)”  沙(サ、シャ、すな)  水際の砂。ごく微細なもの。つきないもの。  織(ショク、シキ、おる)  機織り、織物、組み立てる。  繊細な美しさ。  こちらは、線の細いイメージ。  おとなしい印象と細いイメージから、内気を導けるんじゃないかと。 >弟切さん  そうなんですよね。  調べれば調べる程、名前とは奥の深いものだと実感させられます。  現在日本では、常用漢字1945文字、人名用漢字285文字、あと、ひらがなとカタカナ、少しの特殊文字の組み合わせで名前をつけます。  もう、無限大ですね。  そして日本の姓も、中国や韓国などと比べると、異常に多いらしいです。  これは明治維新の時にそれぞれの地域で創作したのが原因とされています。  でも、だからこそイメージが必要なんですよね。  漢字の意味やよみ、いろんな事を考慮して、ふさわしい名前を選ぶ。  これはできなきゃいけません。  毎日漢字とにらめっこ。 ●四分割  では、これを課題部屋にあげておきます。  まだ何かおかしければ、お願いします。  起:鏡に映った別の世界に住むもう一人の自分とであう恵里。  承:話すうち次第に惹かれ、自分もああなりたいと願うようになる。  転:和也に渡す約束のチョコを一緒に作ってくれと頼まれる。  結:和也の気持ちと恵里’の励ましで今まで渡せなかったチョコレートを渡す。  和也と恵里’の二つのエピソードをきっかけにして心が渡せる状態になった事。これが結の中心になると思います。 ●通奏低音  こうやっていくと、これを下地にしていくといいかもしれないと思いました。 「自分でも気付かないくらい、少しずつ変わっていく恵里」  問題なければ、明日16分割をやります。 ●ヤヌスの鏡  何となく、名前は聞いたことがあるような?  探して読んでみようかな?  でも、似ていたりすると影響とかもろに受けそうだし。  この課題終わってから読んで、自分のダメさを再確認するのに使った方がいいのかな?  ”ひろみ”に”ゆみ”か。  名前の違いがわかる。逆だと、おかしい。 ●どうでもいい事  参加者の方で、ゲームをされる方多いと思うんですが、私この前PS2買いまして数年ぶりにRPGやったわけです。  いや、最近のゲームすごいですね。ワールドが全部ポリゴンでできてて、ぐりぐり動かしながら進んでいきます。  とか、感心しながらやってたんですが。  ……酔いました(笑)気持ち悪い。  まあ、一日一時間ぐらいしかしないから問題ないですが、あれって皆さん平気なんですか?   -------------------------------------------------------------------------------- 視点とは まきしま版再提出 No.4248 投稿日 2002年4月13日(土)00時04分 投稿者 巻島翔史 >>なぜ視野を制限しなくてはならないのか?  自分の例を出して説明しますが――  聞きたいラジオ番組と見たいテレビ番組の時間がかぶったとき、俺は耳にイヤホンを突っ込んでラジオを聞きながら、テレビの音量を普段より上げ、両方見ようと(聞こうと)します。  しかし、それで両方から得られる情報をすべて理解できるでしょうか?  無理です。  多すぎる情報は、人間を混乱させるだけでしょう。 >>切り分け方が甘い。  それでは統合――というか、共通概念を出してみます。  映像に関しても、心理に関しても、「制限」という概念で括ることが可能です。  映像を制限する理由は、上記で述べたこと。  心理の制限理由は、臨場性を高めるためだと考えられます。  例えば、実際の生活でまるで小説のような恋のドキドキ、ささいなことがきっかけのケンカ――まあ何でもいいのですが――自分と他人が関わるイベントというものを考えてみてください。  そのとき、向こうが何を思っているかわからないわけです。わからないからドキドキする。ケンカが続いたりする。  つまり、小説をそういう一般的な状態に近づけること。それが心理の制限理由です。  神視点という、行動だけを描写するやつもありますが、あれは自分の関わらない他人同士のイベント――例えば朝ラッシュの駅でのケンカとか――を眺めている状態ですね。  逆にいえば、全員の心理が等しくわかる状態というのは人間の感覚として不自然なわけで、それが上記の『多すぎる情報』ということなのでしょう。  -------------------------------------------------------------------------------- 今、会社からもどってきました。 No.4249 投稿日 2002年4月13日(土)04時44分 投稿者 文月  ここ一週間ほど書き込む時間を取ろうと努力はしたんですが……  現在一日、17時間から18時間は会社に居る状態です。それでもまだ家に帰って寝れるだけましなんですが、このまま後一週間もすると会社泊まり込む状態になります。本来の仕事の予定では6月ぐらいまではヒマななずだったんですが予定外の仕事が入ってきたり納期が短くなったりで一気に修羅場突入になってしまいました。すいませんがそんな訳で五月の二週目くらいまで書き込みする時間が取れない状態になります。五月の二週目をすぎたころには確実に戻って来れると思いますのでその時はまたよろしくおねがいします。 はー、後三時間したらまた会社に行かなくては、しかし本当に代休もらえるんだろうか? この前の分もまだ消化しきってないのに………… -------------------------------------------------------------------------------- 視点と描写について No.4250 投稿日 2002年4月13日(土)13時33分 投稿者 かねやん >付け加えるとか  うーん。  視点の話は、小論文を提出してるのであって、議論しているわけじゃなかったですね。付け加えるとか、同じのが載っているから書かないとか、別にどうでもいいことだった。  やってることとずれてますね(^^; //「視点と描写の関係」 かねやん版  同じときに、同じ場所で、同じものを見たとしても、人によって感じるものが違ってきます。これは、人によって異なったフィルタを通して物事を見ているからです。このフィルタを通して見たもの=「主観」ですね。  全く同じフィルタを持っている人ってのは存在しませんので、全く同じ景色を見ている人ってのは存在しません。  ところが、なにかを伝えるためには、全く同じ景色を見てもらう必要があります。  どうしたら同じ景色を見てもらえるんでしょう?  ここはコロンブスの卵。  先にフィルタを通しちゃったものを示せば、みんなに同じ景色を見てもらうことができるようになります。  そして、このフィルタを通したものを示すってこと=描写するってことになってきます。    便宜上、見るに限定してますけど、嗅ぐ、聞く、味わう、触れる、感じるなんかでも、フィルタを通したものを示す事=描写するってことになってきます。  全ての読者に同じ視点を持たせるために描写がある。逆を言えば、視点に関係しない部分には描写はありません。例えどんなに細かく詳しく書いたとしても、それは説明です。 -------------------------------------------------------------------------------- 国語試験問題のあるサイト紹介 No.4251 投稿日 2002年4月13日(土)14時09分 投稿者 藤極堂 ◇漢字検定 http://www.kanken.or.jp/ 文部科学省が主催する「漢字能力検定」の公式サイト。 【主題問題:http://www.kanken.or.jp/teido/teido.html】 【みんなで漢字ゲーム:http://www.kanken.or.jp/game/g_index.html】 【漢検模擬試験:http://www.kanken.or.jp/challengeinfo/challengeinfo.html】 ◇日本語文章能力検定(文検) http://www.kentei.co.jp/bunken/ 内容把握、構成能力、表現能力、作成能力の4つの能力を検定する「日本語文章能力検定」を主催する「日本語文章能力検定協会」の公式サイト。 【各級の程度:http://www.kentei.co.jp/bunken/kakukyu/index.html】 ◇日本語能力測定試験 http://www.nihongoryoku.co.jp/ 日本語を話す・聞く・書く・読む能力と、文字・語句などの言葉の基本知識を検定する「日本語能力測定試験」を主催する「日本語学研究所」の公式サイト 【「日本語力」十番勝負:http://www.nihongoryoku.co.jp/ing/juban/index.html】 ■直接リンク版リスト■ ◇漢字検定 文部科学省が主催する「漢字能力検定」の公式サイト。 【主題問題】【みんなで漢字ゲーム】【漢検模擬試験】 ◇日本語文章能力検定(文検) 内容把握、構成能力、表現能力、作成能力の4つの能力を検定する「日本語文章能力検定」を主催する「日本語文章能力検定協会」の公式サイト。 【各級の程度】 ◇日本語能力測定試験 日本語を話す・聞く・書く・読む能力と、文字・語句などの言葉の基本知識を検定する「日本語能力測定試験」を主催する「日本語学研究所」の公式サイト 【「日本語力」十番勝負】 あと、てめーら引用文と返信文の間に一行空けろ。 だらだらくっつけたままだと境目がわかんねえ。 てか、冒頭の一行に「>」一個つけるだけでどこからどこまでが引用文なのかがわかるのは引用しているてめえだけだ。 覚え書きのメモじゃねえんなら相手のことも考えろ。 ……無理か。 -------------------------------------------------------------------------------- 引用文とか No.4252 投稿日 2002年4月13日(土)14時56分 投稿者 新木 伸 >引用文とか >>覚え書きのメモじゃねえんなら相手のことも考えろ。 >>……無理か。  無理です。(^^;  だからこそアマチュア君なわけだし。  読み手のことをちゃんと考えられて、プロ志望者で、なおかつアマチュア君って――存在が矛盾してる気がする。  引用符のことは、僕も前から思っていたこと。  なんでみんな、あんなわかりにくい引用の仕方を平気でやっていられるのだろうか?  すくなくとも、引用符と話題振りの記号とは、分けるようにしましょう。  べつにどんな記号でもいいけど、それとわかるように。「#」でもなんでもいいわけだが。  ちなみにわしの場合。  引用符は半角カッコ二つで「>>」。そして引用符のあとには、もちろん一行空き。  そして話題振りのときには、全角1個で「>」。 -------------------------------------------------------------------------------- オフ会帰り No.4253 投稿日 2002年4月14日(日)19時13分 投稿者 弟切 千隼 昨夜から今朝にかけてオフ会に参加していた弟切です。無事に帰宅しました。 今回のオフ会も有意義で楽しかったです。弟切は前回よりは起きている時間が長かったのでは?と思います(^^; 新木さん、みやびさん、そして特別ゲストの方、お世話になりました。 このたびのオフでは、この掲示板上でも話題の「視点」の話がよく出ました。京路さんや唯野さんがいろいろ質問して下さったおかげで自分の認識を確認できた部分が多く、勉強になりました。 この成果を自分の中で消化して、いずれ身にしたいです。 では、弟切はとりあえず仕事の方を進めておきます(^^; 今日のうちに少しでも仕事を片付けないと、ここの課題へ取り組めませんので。 -------------------------------------------------------------------------------- 十六分割 No.4254 投稿日 2002年4月14日(日)23時02分 投稿者 羽矢野  では、十六分割やります。  いいのかな? ●十六分割  起:鏡に映った別の世界に住むもう一人の自分とであう恵里。    起:恵里は和也をみかけるが、声をかけられずに帰宅する。    承:その夜、家の書庫で恵里は鏡に映った自分の姿がおかしいことに気付く。    転:覗き込むと、鏡の向こうから声が……    結:それが二人の出会いだった。  承:話すうち次第に惹かれ、自分もああなりたいと願うようになる。    起:二人は毎日夜になると会話するようになる。    承:最初は気味悪がっていたが、徐々に恵里’と親しくなる。    転:クラスでの話題や、和也とのやりとりを聞かされる恵里。    結:自分も恵里’のようになりたいと願うようになる。  転:和也に渡す約束のチョコを一緒に作ってくれと頼まれる。    起:手作りチョコレートを作れるかと訊かれる恵里。    承:できると答えると、教えてくれと頼まれる。    転:恵里’も自分と同じ約束をしていると知る。    結:一緒に渡そうと誘われるが、自信がないからと断る。  結:和也の気持ちと恵里’の励ましで今まで渡せなかったチョコレートを渡す。    起:持っては来たものの、結局渡せない恵里。    承:帰り道に和也と出会い、一緒に帰ることになる。    転:和也が約束を憶えていたこと、恵里’の励ましでついにチョコレートを渡す。   結:沙夜’と今日のことを話ながら、自分が変われたことを実感する。  ではこれも、課題部屋に上げておきます。 ●漢字とか読みやすさとか  >>てか、冒頭の一行に「>」一個つけるだけでどこからどこまでが引用文なのかがわかるのは引用しているてめえだけだ。  気をつけます。  漢字とかも結構ダメダメなんで、最近はちょっとずつ漢字の意味調べたりとか人の見て漢字の割合とかなおしたりしてます。  小学生状態です。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4255 投稿日 2002年4月15日(月)10時36分 投稿者 新木 伸 >羽矢野君 >> 承:話すうち次第に惹かれ、自分もああなりたいと願うようになる。 >>   起:二人は毎日夜になると会話するようになる。 >>   承:最初は気味悪がっていたが、徐々に恵里’と親しくなる。 >>   転:クラスでの話題や、和也とのやりとりを聞かされる恵里。 >>   結:自分も恵里’のようになりたいと願うようになる。  承の部分。「話すうち次第に惹かれ」ということなら、まず初期状態として惹かれていないことにしないといけないはず。  「毎日話している」というのが起にあるのに、承の部分で「気味悪がっていた」とかいまさら言われても、おかしな気がする。毎日話しているうちに気味悪く感じるようになったわけ?  ここ順番が逆では?  あと「気味悪がっている」というものを話に入れたのなら、それが解けるエピソードが入らなきゃ。そもそも気味悪がらないという選択肢もあるが、そっちのほうが人間心理として不自然だよね。  「気味悪がっていた」が解けるところと、自分もああなりたいと思うというところ。  このふたつを別々に片づけるという選択肢もあるし、どっちも同時にひとつのエピソードで片づけるという方法ある。  どっちにするか、これはまあ、演出と趣味の領分だわな。 >> 転:和也に渡す約束のチョコを一緒に作ってくれと頼まれる。 >>   起:手作りチョコレートを作れるかと訊かれる恵里。 >>   承:できると答えると、教えてくれと頼まれる。 >>   転:恵里’も自分と同じ約束をしていると知る。 >>   結:一緒に渡そうと誘われるが、自信がないからと断る。  チョコを作るシーンは、どうした?  実際に作るシーンを入れるということではなくて、いちど断ってから、向こうの勢いとか、自分でも渡したいと思う気持ちが沸き上がってきてとか、なにかあって、最終的にはOKするわけでしょ?  そこが入っていない。  あとこの転の頭の部分。  承の後ろのところから、ずっと向こうの恵里と話すシーンばかりが続いている。  転部の起あたりに、なにか他のシーンでも入れてくれないと読者は退屈。あとバレンタインデーが近づいていることが、いままでどこにも書かれていない。  あと起と承。「作れるかと聞かれる」「教えてくれと頼まれる」――という分割じゃ、あんまりだろ。これらはひとつになるべきものだ。  あと転が転になっていない。ここの転は、向こうの恵里に、自分もじつはチョコレートを渡したがっているとバレるところなんじゃないの?  ってことで、転部全体やり直し。  起と結はいまのところOK。  承と転が直ってきて、合わせて見てみたら、なにか出るかもしれないが。 >OFF会とか  最近はようやく、視点の話あたりを出来るようになってきた。  一回目とか二回目とかの頃って、なに話していたっけ?  一回目は、ええと、そうそう。「超強力磁石」だ。そうそう。  あと作中の一場面を文章に起こす以前の段階の話で、「作者の頭の中にさえ、その場面の詳細イメージができあがっていない」とか、そういう問題点をおもに叩いていたっけ。  視点以前の問題だな。  最近のここ分室での話題として、「視点と描写は対になっている」というのがあるわけだ。これはなにかの場面を描き出すためのもの。  作者の頭の中にある「場面」を、読者の頭の中に同じように構成するための技術。  その技術を云々する前に、まず作者の頭の中に、その場面がありありと浮かんでいなければ話にならない。  2回目のOFFは、なにしていたっけ? -------------------------------------------------------------------------------- 『京路はクラスチェンジした……つもりになっている』 No.4256 投稿日 2002年4月15日(月)18時16分 投稿者 望月京路  「描写がわかったつもり」になった望月京路です。あとは、実践して体に覚えさせるだけ。 >原稿の送り方  はい、了解しました。ありがとうございます。  メールで言うテキスト形式とhtml形式みたいなものですね。  でも、圧縮の仕方が分からない……と言うか、このパソコンで出来るのだろうか。むぅ。 >羽矢野さん  小生は、ゲームじゃ酔いませんな。確かに、酔うという人の話も聞きますが。  ただ、以前友人がフライトシミュレーションゲームをプレイしているのを見ていたときは、酔いました。野郎、ぐるぐる回しやがったのです。 >巻島さん  茶々を入れるようでなんですが、主に女性は「テレビを見ながら(本を読みながら)人の話を聞くことが可能」らしいです。  でも、その視点から書く場合、どうなるのだろう。テレビの内容と、聞いた台詞を平行して表記するのかなぁ。……ちょっと視点的にうそ臭くなるかも。あ、他でフォローすればいいのか。両方聞ける人だってことを。 >オフ会  かいつまんで言うと、あらすじ叩きと描写の話をやりました。  叩かれたのは、実は楽しかったです。 >積木遊戯  で、あらすじでも描写でもない部分を強化するための課題です。いや、あらすじは関係するか。  とにかく、第一段階。  「卑屈な主人公がそうでなくなる話」 1、殿に卑屈な武士が、下克上する話。 2、女性に卑屈だった男が、自分を磨くようになる話。 3、いじめっ子に卑屈になるいじめられっ子が、反抗する話。 4、卑屈な大臣が、王様に自分の主張を貫く話。 5、トラに卑屈なキツネが、トラに歯向かう話。 6、成績のため教師に卑屈な生徒が、自分で頑張るようになる話。 7、師匠に卑屈な弟子が、師匠を心から尊敬する話。 8、侍らに卑屈になる町人が、立ち上がる話。 9、コーチに卑屈になる部員が、強くなりたくなる話。 10、同級生に卑屈になる人が、彼と本当の友人になる話。  それにしても「そうでなくなる」を別の言葉に置き換えるのって、結構大変だなぁ。具体的に考えられてない証拠か。  然らば、御免。 -------------------------------------------------------------------------------- ADSL No.4257 投稿日 2002年4月15日(月)18時43分 投稿者 藤極堂 >望月京路さん パソコン環境がわからないのでこれでいいのかどうかはわかりませんが、とりあえずこんなトコを検索して見つけました。 ■できる圧縮&解凍 Windows版 Mac版 -------------------------------------------------------------------------------- ありがとうございます No.4258 投稿日 2002年4月15日(月)19時00分 投稿者 望月京路 >藤極堂さん  ただ、現在は大学のパソコンから書き込んでいるので、勝手にインストールは出来ないのです。  自前のパソコンの修理が直ったら、利用させていただきます。  では。 -------------------------------------------------------------------------------- 課題(感想魔7日目)提出いたしました。 No.4259 投稿日 2002年4月15日(月)21時21分 投稿者 紫ゆきや  課題(感想魔7日目)提出いたしました。 ミッチさんの「タクシー」を読ませていただきました。  これから、新課題「ショートショート」の作成に入っております。 期間は今日から16日(火)までということで。 -------------------------------------------------------------------------------- 疲労と睡眠不足と空腹と、三つの悪条件 No.4260 投稿日 2002年4月15日(月)21時21分 投稿者 弟切 千隼 に耐えている人体に、大量のカフェインを摂取させるという実験を行なったところ、胃と頭が痛くなってめまいが起こることが判明しました。 納期の迫る仕事をこなさなければならないのに、慢性的な睡眠不足のために一日中眠気が絶えず、このままでは仕事にならぬと業を煮やして思いっきり濃い紅茶を飲んで、上記のような現象が起きた弟切です。 それでも眠っている時間は無いので、眠気覚ましに最寄りのスーパーまで歩いて買い物に行き、ふと試食の煮豆をつまんで食べたらものすごく美味しくて、実は自分が空腹であることに気づきました。そういえば今朝フランスパンを数切れ食べたきり何も口にしていませんでした。 人間は本当に忙しいと文字通り寝食を忘れるのですね。これでまた弟切は経験値が上がりました(^o^)V  それはそれとして置いておいて、課題を提出します。 「凍れる心臓」(仮題)の転、ベリルが自分が天才ではないと気づく部分の四分割ですね。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 起 ・自分が「天才」であることを周囲に対して証明することになるベリル 承 ・自分が「天才」であることを証明しようとするベリル 転 ・自分が「天才」である証明に失敗するベリル 結 ・「天才」という自分の存在基盤を失うベリル −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− これはまた課題部屋にも上げておきます。 -------------------------------------------------------------------------------- 視点とは何か。紫ゆきや版解答(再々提出) No.4261 投稿日 2002年4月15日(月)21時36分 投稿者 紫ゆきや  前回(4228)、「視点とは読者との約束事である」と書きました。 しかし、それは、視点を明確に示している説明ではないと気付きました。  そこで考えてみたのですが。  読者が物語に、共感したり、それを面白いと思えるかどうかは、語り手によるのではないかなと。 たとえ、物語が理不尽なものであっても(話しの筋が通っている理不尽な話し)、それを理不尽だと嘆く人物が視点であれば、やはり、読者の共感は得られると思います(面白いかどうかはともかく) 逆に、当然納得できる話しであっても、それを不思議に思うような人物が視点であれば、読者の共感は得られないと。  自分なりの回答です。 視点とは「語り手の位置と主観」だと思います。  ここでの「語り手」とは、視点保持者のことです。 一人称視点は視点保持者が登場人物になりますし、第三者視点であれば作者の用意したナニカです。  「位置」は物語の世界の中における、物理的な座標と方向という意味です。 視覚以外にも、聴覚や触覚なども、この「位置」に応じた情報になるはずです。  「主観」は視点保持者の立場や記憶、認識、主張などを、要約した言葉として使っています。 ある事態が起きたとき、どう考えるのか? どう行動するのか? そういう意味です。  こう考えますと、心理描写についても、説明できると思いました。 語り手が知り得る範囲で、語り手の主観を通してのみ、登場人物の心理は語られると。 語り手が、自分の心を誤解していれば、誤解したまま語られます。 語り手が、他人の心内を理解できなければ、それは語られないと。 以上が、自分の考えた「小説における視点」です。 どうもありがとうございました。  追加。  自分は「描写と視点」について書いてしまったとき、「三人称キャラ寄り視点には心理描写を含まない」と書きましたが、それは間違いでした。 視点保持者の内面は、ある程度語られることがあると気付きました。 三人称キャラ寄りと、一人称での、心理描写の違いは、その語り方にあるようです。 -------------------------------------------------------------------------------- リトライ2 No.4262 投稿日 2002年4月16日(火)00時03分 投稿者 羽矢野  ●十六分割 承転リトライ2  承:話すうち次第に惹かれ、自分もああなりたいと願うようになる。    起:気味が悪いとは思いながらも、恵里は寂しさから毎晩恵里’と話す。    承:学校でのできごとや、和也の事を話す恵里’。話を合わせて会話する恵里。    転:ある日、耐えられなくなって恵里は自分が正反対の性格で友人が一人もいないことをうち明ける。    結:自分が友達だと恵里’に言われ、そんな彼女を好きになり同時にこうなりたいと思うようになる。  転:和也に渡す約束のチョコを一緒に作ってくれと頼まれる。    起:学校でバレンタインの話題がでる。    承:その夜、チョコ作れるかと訊かれたのでできると答えると、作ってみせてくれと頼まれる。    転:同じ約束をしていると恵里’に話すと一緒に渡そうと誘われる。    結:チョコを作って見せることだけには同意する恵里。心の内を見透かしたように恵里’が励ます。  >>「気味悪がっていた」が解けるところと、自分もああなりたいと思うというところ。  これは一つのエピソードで片づけるつもりです。  徐々に慣れてきた所で、一気に気味悪さの解除と憧れるまで気持ちベクトルを持っていきます。  >>チョコを作るシーンは、どうした?  こいつは、チョコを作ってみせるまでは同意したということにします。  渡すのは最後まで渋ります。  自信なくても、勢いとか気持ちが高ぶったとかで渡すと言ってしまうというのはイマイチ合わないような気がします。  自信のない少女は、絶対の自信がある場合以外は、OKとは言わないはず。  特に恵里’はこの時すでに恵里の中では大切な存在になっていますから、嘘になってしまうかも知れない約束をすることは極力避けるのではないでしょうか。  (ようやくできた心許せる友人に恵里のような性格だと嘘はつきたくないはず)  ここで恵里が約束をする場合は一つ。  恵里’に強引に約束させられた時ぐらいかな?  と考えます。  最後まで渋りきった後での恵里’のエピソード(励ましなりなんなり)が、結での最後の一押しとするつもりです。  ただ、渡したいという気持ちを恵里が持っていることは十分に伝える必要がありますね。  じゃないと、断りつつも結の初期状態でチョコ持って学校に行くのがおかしくなってしまう。 ●名前  二つ出したのはどうでした?  返事がないのは駄目だって思っておけばいいですか?  一応、もう一度書いておきます。  ”ゆかり”  ひらがな名前。  最初は漢字で由佳里とかにしようかと思ったのですが調べていくと”ゆ”と”か”には存在感を感じさせる漢字が多かったので、ひらがなに。  何となく優しい感じと、落ち着いた雰囲気。  でも、年上属性ついてるような感じがする(根拠はないけど)  今日は、もう一つ。  ”沙織(さおり)”  沙(サ、シャ、すな)  水際の砂。ごく微細なもの。つきないもの。  織(ショク、シキ、おる)  機織り、織物、組み立てる。  繊細な美しさ。  こちらは、線の細いイメージ。  おとなしい印象と細いイメージから、内気を導けるんじゃないかと。  今日の名前。  美和(みわ)  美(ビ、うつくしい)  うつくしい、麗しい、よい、立派な。  和(ワ、オ、やわらぐ、なごむ)  やわらぐ、なごむ、穏やか。静か。  美しいっていう字があうのかあわないのか結構悩んでます。 -------------------------------------------------------------------------------- >羽矢野君 No.4263 投稿日 2002年4月16日(火)06時48分 投稿者 新木 伸 >羽矢野君  承はいいとして、転のほう。  なんかここ、この場所でやるべきことを全然やっていない感じだな。 >>承:その夜、チョコ作れるかと訊かれたのでできると答えると、作ってみせてくれと頼まれる。  これのどこが要約なのじゃ。  「チョコの作り方を教えてくれと頼まれる」って、なぜ、短くまとめておかない?  ここの「訊かれたのでできると答えると〜」とかいう部分には、なにか意味があるのか?  あとその前に当然書いておくべきことがあるだろう。「恵里’との話でもバレンタインデーの話題が出る」とか、そういうことをさ。  向こうの恵里は、「作り方教えて」って、いきなり聞いてくるのか?  あと、チョコ作ってみせてくれと言われたら、当然、「なんで?」って聞き返さない? そうしたら向こうの恵里は、付き合っている男の子に渡すんだって白状しない?  要約しつつ、そのへんの流れがわかるように書けっての。  しかしこのシーン、見てみたんだけど、やはり実際にチョコ作っているシーンがなくちゃ弱いね。  チョコの作り方を教えることにまず同意して、次に台所に場所を移して(材料を買ったりするから翌日以降か?)、実際に作りつつ、チョコを渡す相手の話が出るという仕掛けにでもしないと、会話ばっかりで退屈だよな。  起承と会話ばっかりなんだから、せめて転結ぐらい動いているシーンにしないと。  台所に鏡を運んでいけば、向こうとこっちで、コミュニケーションしながらやれるわけだよね?  なんでチョコを作るシーンが必要なのか。  「結」でその「品物」がいきなり主人公の手の中に出現していたりすると、渡そうとするかしないか迷うシーンに、説得力のカケラも出てこない。  バレンタインネタの話でもって、渡そうか渡すまいか悩んだりする系の話で、チョコを「作る/買う」シーンを見せていない話って、存在しないだろ?  つまり、そういうこと。 >>こいつは、チョコを作ってみせるまでは同意したということにします。 >>渡すのは最後まで渋ります。  それじゃあ、自分の分のチョコも作るところまでは同意したとしよう。  でもそれを学校に持ってゆく必要はないわけだよね。  「自分の分のチョコを学校に持ってゆく。実際に渡すかどうかは別にして」――みたいな約束にしておかんといかんのでは?  恵里が「本当は渡したいけど渡せない」と感じている理由っていうのが、あるわけでしょ?  「向こうも約束を覚えているかどうかわからない」というのがまずあって、あとはなんだ? なにかもうひとつぐらいあるはずだろう。理由がひとつじゃ弱いわけだし。  向こうの恵里に一緒に渡そうと誘われるよね。それを主人公は「自信がないから」って言って断ろうとする。そこの「自信がない」は、なにがどう具体的に自信がないわけ?  「約束を覚えてくれているか自信がない」が、まず一個ある。  その他には?  結の役割というのは、そのいままで書いてきた「渡せない理由」が一枚ずつ剥がれていって、もう「渡せない理由」はひとつもなくなってしまって、あとは自分の思いきりだけだ――となったところで、一歩踏み出す女の子。そういうものを書く部分なわけね。  二つの名前。  こっちの主人公としてはいいけど、向こうの名前としては合わないだろ。 -------------------------------------------------------------------------------- >巻島君 No.4264 投稿日 2002年4月16日(火)07時16分 投稿者 新木 伸 >巻島君  改稿したやつ。冒頭部分。  ちと部分引用してみよう。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  朝の湿り気を含んだ土の上を、一台の馬車が駆けていた。  帝国西部、キャグニーのはずれ。新しい轍が、街道と平行して森の中をはしる裏道に刻まれていく。  陽はまだ浅く、周囲には薄靄がかかっている。  馬車の中には、一人の少女の姿があった。  若干くすんだ金髪を腰まで伸ばし、上等な生地でできた服で身を飾っている。明るい茶色の瞳が見る者の目を引いた。  その少女を囲むように、三人の男が座っている。  少女の隣にいる男は、精悍な顔つきをしており若々しさと活力に満ちている。それでいて表情は険しくなく、口もとに柔らかな笑みを浮かべている。腰には剣を差していた。  少女の向かいには男が二人。彼らも帯剣していた。少女の隣の男よりも年上のようだ。  朝の森は、しっとりとした空気に満ちている。鳥のさえずる声が、道を挟んで交わされている。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  ここの6段落目、「その少女を囲むように〜」まで。  見違えた。  ぜんぜん良くなっているじゃないか。  柔らかい土に轍が刻まれてゆくさまが、しかとイメージできた。  朝の感じが出ていて、おもしろい。  護衛の男たちのことを書いているところあたりから、集中力が途切れたのか、視点も変だしいきなり飛ぶし、まあ段々とダメになってゆくんだけど。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  朝の湿り気を含んだ土の上を、一台の馬車が駆けていた。  帝国西部、キャグニーのはずれ。新しい轍が、街道と平行して森の中をはしる裏道に刻まれていく。  陽はまだ浅く、周囲には薄靄がかかっている。  馬車の中には、一人の少女の姿があった。  若干くすんだ金髪を腰まで伸ばし、上等な生地でできた服で身を飾っている。明るい茶色の瞳が見る者の目を引いた。  その少女を囲むように、三人の男が座っている。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  とりあえずこの6段落目まで。  とくに問題がない。  これが書けるのに、なぜこれで全編通さない?  このクオリティの文章を全編において維持できたなら、プロの商業レベルとして充分通用するものになるのだが。  ところで、この6段落を書くのに、何時間かかった?  1時間? 2時間? 4時間? 6時間?  仮にこの部分の原稿用紙1枚に6時間かかったとしよう。  なら1冊分250枚を書くのに、1500時間だな。毎日8時間書くとして、187日。約半年。充分実用的な範囲だな。年2冊も書けるぞ。  小説を書くというのは、そういうことだ。 -------------------------------------------------------------------------------- 春は体調が崩れやすい。 No.4265 投稿日 2002年4月16日(火)16時42分 投稿者 巻島翔史  昨日は腹を下しました。俺の胃腸がさほど強くないのは自分でもわかってはいるんですが……つらいのにはやっぱり変わりありません。  とりあえず、オフ参加者の方々、お疲れ様でした。  どんなやり取りがあったのかはわかりませんが……  さて、投稿版書き出し。  ……とりあえず前よりヘボということはないようなので、少し安心。  が、 >>集中力が途切れたのか、視点も変だしいきなり飛ぶし、まあ段々とダメになってゆくんだけど。  これ、結構心に刺さりました。  ううん。(手元の原稿を見返す)  (文章が)いきなり飛んでるのは理解できました。猛省。  視点のおかしさは……「精悍」とか、主観的な印象を完全客観視点の場面で出したのがマズかったか、そのあといきなり「朝の森は〜」とやってしまって(つまり場面が飛んで)、「これ、どっから見てんねん」ということなのか――改めてみてみれば、充分変ですね。  全編あれで通らなかったのは、自分が場面意図、演出意図というものをわかっていなかったからです。  新木さんや羽矢野さんに「周りの情景や人物がわからん」と言われて、そこでようやく「じゃあ書き出しはそれを読み手に意識させよう」というふうになってきたという。  結局は今まで分室で言われてきたことなんですけどね……やっぱりこうした実践がないと身につかないようです。  しかしまあ、今回やっと遅まきながら、それが掴めそうなところまできたのですから、これを踏み台にしてさらにステップアップしていきたいものです。 あらすじの話>  あらすじ……<小説などの、おおよその筋道。梗概>  梗概……<小説などの大体の筋>  筋……<小説などの話の流れ>  そうか、一つの流れとして読めなきゃ、あらすじはあらすじでないのですね。  骨だけ並べても、それは例えばトルソーの内臓だけ見せられて「はい、これが人体模型ね」と言われるようなもんで……それら全体をつなぐ皮膚だって筋肉だって神経だって――ようするに、なめらかな『つなぎ』が必要ということなのですね。  もうひとつ気になることが。  ――過去ログの3990に、こんなことが書いてありました。 >>「春名登場」とか、「説明を受ける早苗」とか、それコンセプトっていわない。 >>それじゃ題名だ。章題とかそんな感じのものね。 >>「子供っぽく遊びながら通学する春名」とか、なにかそんなような、読者に読ませたい面白ポイントが、すなわち「コンセプト」というものなわけ。 (中略) >>おなじ登場にしたって、どう登場させたいとか、なにを読者に見せて楽しませたいとか、そういうのがあるわけだろう?  そして4206の新木さんの発言。 >>これは「骨」だな。 >>骨を書き連ねているわけだな。 >>君はこれを――こんなものを、「あらすじ」というのか?  ……。  あらすじが読者を楽しませなければならないものである以上、骨に面白ポイントがついてないといけない、ということでしょうか。でないと、どこで面白がっていいのやら読者はさっぱり、ということになりますし。 -------------------------------------------------------------------------------- >巻島君 No.4266 投稿日 2002年4月16日(火)20時24分 投稿者 新木 伸 >巻島君  飛んでいるのは、たとえばこういうところとか。 >> 少女の隣にいる男は、精悍な顔つきをしており若々しさと活力に満ちている。それでいて表情は険しくなく、口もとに柔らかな笑みを浮かべている。腰には剣を差していた。  ここではまず、少女の隣にいる男を書いているわけでしょう。  顔つきと体つき仕草の総体からくる雰囲気を書いている。つぎに表情と口元の笑みのことを書いている。  んで、なんでその次の行で「腰の剣」に飛んじゃうのか?  これ、視点がおかしいってことね。  たとえば流れとしては、男の持つ一般人にはない「何か」の雰囲気(武人の雰囲気とか、そういうもの。王女の護衛なんだから正統派の剣を学んでいるんでしょ?)とかに触れ、そしてその流れを受けて、その男の持つ雰囲気を証明する「物」として腰の剣を書くというのならわかる。  また自分で気づいたところとかも、やはり、飛んでいるところ。  馬車の中にいる人物のことを書いていたはずなのに、なんでいきなり「朝の森の空気」のことに言及が飛ぶのか。  ここいらでスムーズに視点を移行させる流れとしては、まず少女に注目して、その少女がどこを見ているか――外を見ている、とか持っていって、そして外の朝の森の空気とか、鳥のさえずりとか、そういうことを書くのならOKなのね。  外の様子に注意を向けている少女――って展開で、書いてゆく。  それなら書ける。  馬車の中から外側に視点を移す、ただそれだけのことにしても、これだけの注意を払わなくてはならない。  そして少女が退屈そうにため息とかをつく。それを外側から見せる。  そうしたら、もう少女の心理に踏み込んでいっていいわけだ。  でも初めはゆっくりとね。「夜明けからずっと馬車に揺られつづけて、少女は退屈しきっていた。」とか書いてから、それから退屈している心理の描写に入ってゆくとかさ。  しかし実際には、女の子の「心の声」が、かなり唐突に入ってきてるっしょ。  このシーンのスタートは完全に外側から見ている客観視点から始まっているのに、女の子の心の声はかなり心理に立ち入った視点なわけだよ。女の子の脳みそに半分ぐらい入りこんでいなけりゃ、心の声が聞こえる視点にならない。  このあたりで、だいぶダメダメだね。  読者としては、目が離れていってしまう。「なんじゃ、こりゃ」てな感じで。  ちなみにOFF会に集まったみんなにも読ませたけど、だいたい同じあたりでリタイアしていたくさい。 >> 朝の湿り気を含んだ土の上を、一台の馬車が駆けていた。 >> 帝国西部、キャグニーのはずれ。新しい轍が、街道と平行して森の中をはしる裏道に刻まれていく。 >> 陽はまだ浅く、周囲には薄靄がかかっている。 >> 馬車の中には、一人の少女の姿があった。 >> 若干くすんだ金髪を腰まで伸ばし、上等な生地でできた服で身を飾っている。明るい茶色の瞳が見る者の目を引いた。 >> その少女を囲むように、三人の男が座っている。  ここまで、全然OK。  プロ並み。 >> 少女の隣にいる男は、精悍な顔つきをしており若々しさと活力に満ちている。それでいて表情は険しくなく、口もとに柔らかな笑みを浮かべている。腰には剣を差していた。 >> 少女の向かいには男が二人。彼らも帯剣していた。少女の隣の男よりも年上のようだ。 >> 朝の森は、しっとりとした空気に満ちている。鳥のさえずる声が、道を挟んで交わされている。  このあたりから、ちとつらくなってくる。しかし前の部分がよかったので、多少おかしくなってきていても、まだ惰性で読める。 >> ――はぁ。 >> 流れていく森の木々を見つめながら、少女は大きな溜め息をついた。 >> ――あっちに戻ったら、また父さまの相手をしなきゃならないのね。いくらわたしが一人娘だからって、あんなにしてくれなくてもいいのに。 >> 少女――ルフィル=トリーストは、先月一六になったばかりだった。父親に嫌悪感を抱いたりして、いかにも年ごろの女の子といった感じだ。 >> しかし彼女は、そこらにいる普通の少女ではなかった。 >> なぜなら……  このあたり。  もお勘弁してってなカンジ。  完全にアマチュアの文章に戻ってしまった。  もおここから先、読む価値ナッシング。  好き勝手に視点を吹っ飛ばして、テメエの書きたいモノを書きたい順番に書き殴っているような、読者おいてけぼりにして自慰的文章を書くことに夢中になっているアマチュアガキの文章なんぞ、読む価値もないってことだ。  頭のところでちゃんとやれてるのに、なんでこんなもん放置できているかねぇ。  べつに女の子の心の声を出してしまうのがいけないわけじゃないよ。  客観視点から「心の声」が描かれる密着レベルの視点への移行がスムーズに行っていないので、ダメだということ。  ああ、そういえばダメといえば……。  もうちょっと後ろのところで、帝国の説明が入っている部分。  あの説明のところも、もうメチャメチャだぞ。 >> ところが、皇家の威光も一般の人々にはまだまだ通用するらしい。 >> 帝国は一〇〇〇年以上も続いているわけで、人々の心の中に『帝国』というものが染みついてしまっているんだろう。  「通用するらしい」――って、なんですか?  懐疑的/疑問的に思っているのは、いったい誰の視点ですか?  「染みついてしまっているのだろう」――というのは、誰の視点ですか?  説明文っていうものは、視点を入れてはいけないの。  説明文には、視点はない。  話は戻る。  自分で出してきていた問題点――「精悍」のところについては、これは問題ない。  客観視点だとしても、「客観的(一般的)に精悍と思われる顔つき」というのは定義できるから。  ただし他の言葉になってくると、客観視点では書けないものも出てくる。  たとえば女の子の外見を「美しい」とは書けても、「可愛い」とは書けない。  うーん、「可愛い」ならまだギリギリOKかなぁ。しかし少なくとも「愛らしい」だと確実にNGだな。  客観的に「可愛い」というのは、まあだいぶつらいけど、定義可能であるとしよう。「顔の造作がそれなりに整っている。整いすぎてもいない。そしてそれよりも目立つことは、愛嬌があるということ。主に表情によるもの」――とかなんとか、まあ定義可能だ。  しかし客観的に「愛らしい」って、それはないだろ。「愛らしい」っていう言葉は完全な主観によるものだから。  あらすじとか。 >>骨だけ並べても、それは例えばトルソーの内臓だけ見せられて「はい、これが人体模型ね」と言われるようなもんで……それら全体をつなぐ皮膚だって筋肉だって神経だって――ようするに、なめらかな『つなぎ』が必要ということなのですね。  骨と、内臓と、皮と、筋肉と、神経と、その他諸々、各種構成要素を並べていったとしよう。  しかし、そんなものはあらすじとはいわん。  あらすじっていうのは、「これはつまり人間です」と、そうひと言で説明することなのね。まず「人間」っていう概念でくくってしまってから、肌の色は白色で、発達した筋肉を持っていて、骨も丈夫であり――とか、そういうディテール付きの「人間」として説明してゆくものなわけだ。  骨と内臓と筋肉と皮の集合体に、一本筋の通った解説を入れるわけ。  「これはつまり、白人の二十代のスポーツ選手です」とかね。  それがあらすじ。  「人間」というまとめ解説をすると同時に、骨と内臓と筋肉と皮をすべて並べて見せてもいるわけだ。  巻島君の話の例で言うと、あれは、ある男が強さを追い求める話であるわけだ。  逆かな? 皇女ルフィルが「強さを追い求める男」と出会う話なのかな?  まあ、ようわからん。  きっと作者にもわかっていないのだろう。作者にわからんもんが、他人にわかるはずもない。  まあ、その女の子と男とが、どういうふうに出会って、どういう展開で同行することになって、そしてその彼がどういう「強者」と出会って、どうなって、最終的にはどのように決着が付くのか――とか、そういうふうに語ってゆくわけだろ。あらすじというのは。  ちなみに、「人間」を内臓と皮と筋肉に分解していって、ひとつひとつ検分できるように並べていったものが、それが「プロット」なわけだな。  それがそもそも「人間」であるっていう解説は、同時にくっつけているはずの「あらすじ」のほうでフォローされているはずだ。  だからプロットのほうでは、もう完全にバラバラにしちまって、骨と皮と肉と神経と内臓だけを、パーツとして見せていけばいい。  ここでやるのは、別のことだから。  人間の構成部品のはずが、なぜか「皮」だけが「牛革」になっていないかとか、そういうチェックをするためにプロット分解して、実際に書く前にチェックするわけだ。  書いてしまってから直すんじゃ、大手術になって大変だからね。  つまりだね。  「骨」を書き連ねていったモノ――はじめに巻島君が「あらすじ」として出してきたもののほうが、じつはプロットだったってことだ。 >>「春名登場」とか、「説明を受ける早苗」とか、それコンセプトっていわない。  春名の登場シーンだとか、「説明を受ける早苗」のシーンであるってことは、つまりその部分の「あらすじ」なわけだ。  そこは「皮」ですと説明しているようなものだ。  どう登場してくるのか、そのディテールの部分がここでは重要なのね。プロットなんだから。  それが「皮」なのは、もうわかってる。  だがいま調べたいのは、それが人間の皮なのか、牛の皮なのか、ワニの皮なのか、どうなのかっていうことなわけだ。だから、ディテールを要求しているわけ。  ちなみにあれは冒頭20枚かそこらを、さらに細かく分割していったものだから、ディテール付の「骨」を出せって話になっていた。  長編を16分割にしたり、64分割にしたりするぐらいでは、あまりやらないことね。  違うケースなんで、同列にすると混乱しちゃうぞ。  ああ、そうそう。  例のこの1行の書き直し部分。公開しとくか。 >>月明かりに照らされた、隣で寝ている男の背中を見つめながら、ルフィルはこれから先のことを思って大きく溜め息をついた。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  少女は薄く目を開くと、中天に煌々と輝く月を見つめた。  寝付けない。  すこし離れたところで、男が規則正しい寝息を立てている。虫の声にまぎれて、聞き取れるか取れないかというかすかな音――。  少女はつい、その背中を見つめてしまう。月明かりに照らされた大きな背中が、彼の呼吸にあわせてゆるやかに動いている。  少女――ルフィルは毛布を胸元に引き寄せると、これからのことを思って、大きく、ため息をついた。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  これで7行。  読者に心の叫びをあげさせない書き方っていうのは、こうやるの。  このぐらいの情報量は入れておけよ。  じゃないと、「ここどこよ!?」とか「いまいつよ!?」とか、他の叫びが上がってしまう。  上のように書けば、5W1Hはちゃんと入ってるだろ。しかも3行目までで、ばっちり入っているはずだ。  あと、以下のような情報も、展開すると出てくるはずだ。 ・どこかで野営している少女と男。 ・今夜は月夜。周囲は森の中っぽい。虫の音が聞こえて、肌寒い。 ・まだ道中浅いためか、少女は男にあまり心を開いていない。 ・少女はこれからのことを心配しているらしい。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4267 投稿日 2002年4月16日(火)20時46分 投稿者 新木 伸 >ふと思い出した話題  古傷をほじくりかえしてみる。  巻島君の「小説ってそこまで悩まなきゃいけないものですかねぇ(意訳)」。  これは本人、覚えてる?  あのとき正確には、なんて書いていたっけ?  交流掲示板のほうでの話題。  翠の「微調整」。  「挫折した主人公が真の強さを見つける話」→「強さとは何かということに悩む少年と少女が出会う話」  この変更は微調整か否か。  それぞれ、昔の自分からいまの自分への質問ってことで、解答ぷりーず。  くすくす。 -------------------------------------------------------------------------------- 微調整。 No.4268 投稿日 2002年4月16日(火)22時44分 投稿者 西鶴翠(みどり)  そもそも、 >>「挫折した主人公が真の強さを見つける話」→「強さとは何かということに悩む少年と少女が出会う話」  これを「微調整」の例として私が出したかどうかを覚えていないのです。上の話題は「微調整」というよりは、「コンセプト読みとり間違い」としてでてきたような記憶があります。  「微調整」の話題は、シンデレラの方で出たのではなかったかなあ。この分室が設立される前に、質問掲示板の方で出てきた話題。  ともあれ、新木さんの今回の質問は、 >>この変更は微調整か否か。  これなので、これに答えることにしましょう。  (考える。)  話としては、下のようになるのではないかなあ。 起:悩む少年。 承:答えをつかみかける少年。 転:つかみかけた答えが間違いだったと気づく少年。 結:本当の答えにたどり着く少年。  前半が「強さとは何かということに悩む少年と少女が出会う話(出会っていないが)」。後半が「挫折した主人公が真の強さを見つける話」。  つまり、微調整か否かという問題以前の問題で、この二つは、同じ話の前半部分と後半部分なのではなかろうか。  もしも、純粋に「挫折した主人公が真の強さを見つける話」を書くのだとしても、最初に、挫折する前の主人公を書いておかなければならないはず。挫折する前の主人公を書くことがなくても、挫折する瞬間の主人公は書かねばならないはずだが、そんなところから始まる小説はいかにも面白くなさそうである。  逆に、「悩む少年と少女が出会う話」を書くのだとしても、悩んだからには、解決されていなければならないはず。ライトノベルならば、特に。  とにもかくにも、二つは前半と後半をそれぞれ受け持つのでしょうなあ。だから、「微調整か否か」という質問は不適切ですね。ついでに書けば、「変更」でもない。  というのが、今の私の答えですなあ。 それでは。 http://homepage2.nifty.com/saikaku/ -------------------------------------------------------------------------------- kyouha No.4269 投稿日 2002年4月17日(水)00時48分 投稿者 羽矢野  今日は時間が作れなかったので、返答だけ。 ●チョコを作るシーンのこと  これ、どっちがいいか迷っていました。  最初はなくてもいいかと思っていたんですが、会話ばっかりと指摘されて、じゃあ作りながら会話とかにすれば動きがあっていいのかなとか。  日時は誰もいない日曜日とかで、鏡を台所に持ち込んでやると。  その辺りまでは。  でも、確かにそれだけじゃないですね。  確かに実際に買ったり作ったりするシーン(回想とかの場合もあるけど)がない話って見かけないや。  一応は重要アイテムだから、この前の日曜に作った。みたいな説明よりも実際に作って見せた方がいい。  二人の違いも出せそうだし、ここで恵里が料理上手な描写をし、恵里’が料理ダメダメな描写をすれば、会話をだらだら続けるより面白いはずだ。  この話、とにかく会話中心だからこの辺りも気をつけないと。 ●渡せないもう一つの理由  これもいろいろと考えてます。  一番ありがちなのは、男の子が人気があるというパターン。  他の女子からいっぱいもらえるのに、自分なんかが渡したって……  みたいなやつ。  これをはがすのは、例えばチョコをみんな断って、その理由が恵里との約束を待っているからとかにすると、はがれそう。  もう一つは、幼い頃約束をした後に、喧嘩のような疎遠になるエピソードがあり、それを未だに解決していない状態とか。  これをはがすのは、それを解決すればいい。  けど、これはボツだと思ってます。  こんなのにしたらこのエピソード自体が大きすぎて、一個の筋として処理しないと話がおかしくなってしまう気がする。  というわけで、こいつはもっと思考します。  もしも男の子モテモテパターンだと、転の最初で、クラスの女子が男の子に渡すとか話してるのを、恵里に聞かせなきゃいけないし。  では。 -------------------------------------------------------------------------------- 課題提出いたしました。 No.4270 投稿日 2002年4月17日(水)01時26分 投稿者 紫ゆきや >新木さんへ  課題提出いたしました。先ほど、よみかくさんの方へ投稿させて頂きました。 今回は、見て頂く方に失礼のないように、最大限の努力をしたと思います。  しかし、申し訳ありません。 ふたつも課題に違反してしまいました。  ひとつには、締め切りを30分ほどオーバーしてしまいました。 言い訳にもなりませんが、どうしても、投稿前に一読したかったもので。  改めて物を書くことへの不慣れさが身にしみました。 本業では時間厳守がウリだったのに。かなりヘコんでいます。  もうひとつは、どう考えてもショートショートの長さでなくなってしまいました。  過去LOGにありました新木さんの秀丸マクロを頂いて調べたところ、 40×17フォーマットで、16ページありました。原稿用紙換算で48枚。 大たわけです。すみません。  月曜日にネタを書き起こした段階で、多いなとは気づいたのですが、その後の修正でも、増えるばかりで。 時間的に、自分の力では、もう1本は不可能と思い、そのまま書いてしまいました。  自分のへたれっぷりを痛感いたしました。 -------------------------------------------------------------------------------- 熱っぽい… No.4271 投稿日 2002年4月17日(水)01時32分 投稿者 はせがわみやび  鼻水がとまらないし。ううむ、風邪かー?    最近、西鶴くんよりひ弱いんじゃないかと危ぶむ今日この頃。  それとも歳のせいか?   >あらすじ >> そうか、一つの流れとして読めなきゃ、あらすじはあらすじでないのですね。  だから、一年前からそー言っているじゃ……体験しないとわからないもんなんだなー。しみじみ。   >巻島さん、投稿版書き出し。  ふつうに「読める」なあ。目が滑らない。がんばれ。 みやび@店番終了、今から寝るです -------------------------------------------------------------------------------- ご安心あれ。みやびさん> No.4272 投稿日 2002年4月17日(水)08時21分 投稿者 西鶴翠(みどり) >>最近、西鶴くんよりひ弱いんじゃないかと危ぶむ今日この頃。  私も鼻と喉にきています。熱は怖いので計っていません(猫)。 まっきー>  OFFで、冒頭数行読みました。で、隣に座っていた新木さんに訊きました。  「これって、誰が書いたんですか?」  私はあれを見て、プロのリライトだと思ったのです。 そして、大学へ(健康診断)。 http://homepage2.nifty.com/saikaku/ -------------------------------------------------------------------------------- >巻島君のアレ No.4273 投稿日 2002年4月17日(水)11時48分 投稿者 新木 伸 >巻島君のアレ  ああ、そうそう。翠がそんなこと聞いてきたっけ。  あの冒頭部分のところを読んで、僕かみやびさんか、とにかく誰かプロが書き直したものと思ったらしい。  ちょうど僕が冒頭部分のリライトをアップするとかしないとかの話もしていたし。 >翠  そういや、微調整の話は、ネズミさんのほうだったっけ。  僕の勘違いか。 ・舞踏会(王子視点)  王子様が美しいシンデレラに声をかける。  ↓↓ ・舞踏会(シンデレラ視点)。  王子様が部屋の隅で、ネズミに餌をやっている姿を  シンデレラが見つける。  シンデレラも一緒に、パンをネズミに与える。  翠はこの変更を「微調整」と言っていたんだっけか。  その後にこれは荒調整だったと言い改めているが……。  ところでこれ、「荒調整」ってことでいいの?  最近視点の話が出てきているので聞いてみるが。 >翠  強さとは何かを追い求める話――のほう。  あー、まてまて。  「挫折」の具体的な形というのが、「掴んだと思った答えが間違いだったと知る」ということ?  まず「挫折」を辞書で引け。言葉を取り扱うときには自分方言で使うな。  そしたら、世間一般に通じる「挫折」の意味が、かなりでかいエピソードになることがわかるだろう。  ちなみに「挫折」と「真理への到達」と、二つの要素を入れていたら、長編一本分の内容としては、もういっぱいいっぱいだぞ。プロの技量をもってしても、プロットによる下準備なしに書き出していたら、ヘタすると一冊に入り切らなくなってしまうぐらい。  ここにさらに悩む少年と少女が出会う――なんてもんを入れるつもりなら、それ、最小でも2冊構成にしとかなきゃ。 -------------------------------------------------------------------------------- 外は雨。 No.4274 投稿日 2002年4月17日(水)14時38分 投稿者 巻島翔史  雨の日は古傷が痛むと言います。  というわけで、 古傷の話> >>小説ってそこまで悩まなきゃいけないものですかねぇ(意訳)  確かに、言った覚えがかすかにあるなぁ。正確な文面は覚えてませんけど。  (原文探しにいきましたが見つかりませんでした。発言が古すぎて)  この発言の背景は、確か『小説は作者の思うがままを書けばいいものだ』という認識があったんですね。当時の俺に。  ううん。若いなぁ(苦笑)  誰にも書いたものを見せるつもりがなけりゃ悩まなくてもいいのかもしれませんが、誰かに見せるつもり=他人の時間を使わせるつもりであるなら、『限界』って言葉がかすむぐらい、悩まないといけないでしょう。  人に時間を使わせることの重みというか――だからこそ掲示板の書き込みもしっかり見直す必要があるわけで。  今の自分の答えは、こんな感じです。 紫さん> >>もうひとつは、どう考えてもショートショートの長さでなくなってしまいました。 >>原稿用紙換算で48枚。  あれ? よみかくの本棚には23枚って書いてませんでしたか? -------------------------------------------------------------------------------- 覚え違いをしていたようです。 No.4275 投稿日 2002年4月17日(水)15時32分 投稿者 紫ゆきや >巻島さん > あれ? よみかくの本棚には23枚って書いてませんでしたか?  すみません。 自分の計算方法が間違っていたようです。 3倍で計算していました。1.7倍計算くらいでしたね。  それでもショートショートの長さではないのが切ない感じですが。  そういえば、「作品について」のところが、私には覚えのない文でして。 送信記録は家なので、家に帰ったら一度確認してみるつもりですが。 すみません、物語の世界に憧れる少女は出てきません。  でもいいですねえ。 かわいい女の子の出てくるお話し書きたいです。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4276 投稿日 2002年4月17日(水)21時28分 投稿者 新木 伸 >巻島君 >>誰にも書いたものを見せるつもりがなけりゃ悩まなくてもいいのかもしれませんが、誰かに見せるつもり=他人の時間を使わせるつもりであるなら、『限界』って言葉がかすむぐらい、悩まないといけないでしょう。  その通りではあるのだが、発想がまだアマチュア的かなぁ。  「他人の時間を使わせる」程度のことだったら、べつに悩まないで書いていたっていいのかもしれない。  しかしプロっていうのは、もちろん「他人の時間を使わせた」うえで、しかも金まで取ってしまうわけだ。  この違い、数倍ぐらいの重みの違いがあると思うが、どうよ?  あと「限界」なんてもんは、2回か3回、超えとかないとまず話にもならない。  ここでいう「限界」というのは、いわゆる「壁」って言葉と同義ね。  じゃないと、とても金の取れるようなものは書けないだろう。特別な天才であるなら別として。  とりあえず、はじめの「壁」の乗り越えかたは、なんとなくわかってきたろ?  読者おいてけぼりにしないためには、どうしたらいいのかって、そのことについてだが。  ちなみに、人に見せないつもりだったら、もう好きに思うように書いていいのね。  書きたいなぁ。  書きたいよね?  好きなように、思うように書いてもいい話とか。  そういう気持ちは否定しないぞ。僕にもわかるし。  また、読者を意識して書かれた作品と、読者を意識しないで書かれた作品と、どっちが良いのか悪いのか――それも決めつけられないと思う。  ひとりで遊ぶRPGと、多人数で遊ぶマルチプレイヤーゲームと、どっちが上なのか下なのかっていう議論と同じだ。はじめから答えなんて出ない性質のもの。  しかし厳然たる事実として、「読者を意識していない作品は相手にされない」っていうものがある。プロとしてやってゆきたいのであれば、良い悪いは別として、常に読者を意識していなければならないわけだ。なぜなら、商業小説というのは、読者が常に存在しているものなわけだ。「読者が存在する小説」=「プロの小説」なわけ。  だからここでは、そういう意識を叩き込んでいる。  はじめからそのへんが分かっているやつはいいとして、わかっとらん奴には、もうトラウマになるぐらいまで。  そういえば、前に巻島君が質問してきたっけ。  僕が書いた小説で、金になるかもしれないけど、公表はしていない作品についての質問。  あの時点の巻島君には、答えたところでどうせ理解なんてできないだろうから無視こいてたわけだが……。いまなら答えてもいいか。  つまり、「好きに書きたかったから」――それが答え。  それだけのこと。  それらは、そもそものはじめから、好きに書いてしまいたくて、書かれたものなわけだ。  悩むことも考えることも、読者の存在さえも想定せず(だって見せないんだもの)、ただ自分の好きなようにやりたいように書く。  そうしたかったから、書いたものなのね。それがつまり、「世に出さない」ことの理由。  そんなつもりで書いたものを人に見せるのは、それこそ失礼だから。  クオリティ的には、充分商業レベルに達しているとは思う。  そりゃ、体に染みついた技術ってものがあるから、どう書いたところで視点が混乱するようなことはなく、ちゃんと展開はエピソードと描写によって描かれていて――と、そうなってしまう。わし、説明するより、エピソードでみせるほうが好きだし。書きたいように書いてしまうと、それこそ説明シーンなんて一切入らなくなる。  そういや課題部屋の133番に、サンプルがあがっていたっけ。  あれがまさにそういうもの。あの話はあの続きが存在していて、3日かそこらで原稿用紙150枚ぐらい書いていた。5日で投稿原稿の250枚が完成するペースってことね。プロットなんてめんちくさいもんは、もちろん作ってない。人に見せもしないのに、プロットなぞいるか。  プロとして、数万人に読ませる話を書く喜びを知ってはいても、たまにはそういうものも書きたくなってくる。  これはだな、つまり言い換えるなら、「彼女or奥さん」がいても、オナニーをするのと同じ理屈なわけだ。 >紫さん  精読するのは、ちと待ってね。  まあ書かせたのは僕なんで、義務として読まなきゃならんと思いつつ……。  まず「僕が書かれた本」についての感想/指摘については、羽矢野君と、あと紫さん自身に任せるとしようか。  とりあえずまた感想魔の練習を続けていてください。そろそろ感想書くのが日常になってきているかと思うし。 >マクロとか  ありゃ。使っている人、いたんだ。  じゃあついでに、原稿用紙モードで出してくるマクロも紹介しておきます。  僕の場合、SHIFT+F2で単行本モード。SHIFT+F3で原稿用紙モードになるようにしています。  原稿用紙換算の枚数は、自分的にはあまり必要性は感じていないのですが、やはり世間一般に単位を合わせるときに、どうしても必要になってくるもので。 ----------------------------------------- 原稿用紙切り替えマクロ ----------------------------------------- if (linenostate == 0) { config "w40 l+ p20"; } else { config "w80 l- p0"; } ----------------------------------------- -------------------------------------------------------------------------------- 顔が火照ると思ったら No.4277 投稿日 2002年4月17日(水)22時17分 投稿者 弟切 千隼 熱が出ていた弟切です。 「凍れる心臓」(仮題)の転の起承転結を三つ出してみたところで、転のアイディアパターンと照らし合わせて、どのパターンの時にどの起承転結が来るのかを考えてみました。 ぢつはネタ切れでこれ以上浮かんでこないので、既存のものを分析してヒントを得ようということです(^^; 起承転結その1 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 起 ・自信を落とすベリル 承 ・自信を回復しようとするベリル 転 ・自信を打ち砕かれるベリル 結 ・完全に自信を失うベリル −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 起承転結その2 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 起 ・自分が「天才」であることに疑いを抱くベリル 承 ・疑いを払拭しようとするベリル 転 ・疑いが事実であることを突きつけられるベリル 結 ・自分が「天才」でない事実に愕然とするベリル −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 起承転結その3 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 起 ・自分が「天才」であることを周囲に対して証明することになるベリル 承 ・自分が「天才」であることを証明しようとするベリル 転 ・自分が「天才」である証明に失敗するベリル 結 ・「天才」という自分の存在基盤を失うベリル −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 起承転結その1のキーワードは「自信」、その2のキーワードは「疑い」、その3のキーワードは「証明」ですね。 では、三種のアイディアパターンのうちどれが起こったら、ベリルは自信を失ったり疑いが確信になったり天才である証明に失敗したりするでしょうか? 転のアイディアパターン −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 1.自分にできなかったことを「凡人」がやり遂げた時。 2.「凡人」がやったことを自分ができなかった時。 3.自分が気づかなかったことを「凡人」に指摘された時。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 自分にできなかったことを「凡人」がやり遂げるのを見れば、「天才」と自認している人物は確かに自信を失いそうですね。もしこれが自分がやったのと「凡人」がやったのと両方とも公衆面前だったなら、ベリルの面目は丸つぶれで社会的にも完全に「天才」という名声を失うでしょう。 ベリルのような天才は、少なくとも自分の専門分野においては、自分に敵う者はいないと思っているはずです。ですから誰か「凡人」が「あなたにできなかったことを私がやってみせる」と宣言しても「やれば?」と鼻で笑って、人々の目前でやるに任せるでしょう。「凡人」にはできる訳がないと思っているので、内心で多少自信が揺らいでいても表面的には余裕のある態度でいる訳です。 ところがばかにしていた「凡人」がやり遂げるのを見て自信が打ち砕かれ、そんな余裕の態度は吹っ飛んでしまうのではないでしょうか。 この場合は、ベリルが自信を打ち砕かれる「転の転」に至る前に、「自分は天才のはずなのに○○ができなかった」という彼女の自信の揺らぎを読者に示しておく必要がありますね。 逆に、「凡人」がやったことを自分ができない場合は、「自信」がキーワードの起承転結その1より、「疑い」がキーワードの起承転結その2となりそうです。 天才だと自認しているベリルは、「凡人」ができることは当然自分にもできると思い込んでいます。ですから最初は何の疑いもなく「凡人」がやったことをやろうとします。 しかし、「できない」という事態に初めて直面して疑いを抱き、やがて自分が天才ではないと確信してしまうのですね。 この場合は、転の転に至る前に、「凡人にもあんなことができるのか。私はやったことがないがあんなことができるだろうか?」というベリルの驚きと疑いを示しておかなければなりませんね。 となると、残った起承転結その3は、同じく残ったアイディアパターンの3を当てはめやすいのでしょうか。 考えてみると、やはりそのようです。 自分が気づかなかったことを「凡人」に指摘されれば、「天才」ベリルは悔しいと思うでしょう。自分が天才ではないと言われているような気がして、自分の天才ぶりを証明しようと彼女が考えるのは無理のない思考過程だと思います。 ところが彼女の期待に反して証明は失敗してしまい、「凡人」の指摘が正しかったことの方が証明されてしまいます。傲慢な態度で大見得をきった皆の手前、狼狽するベリルの姿が目に見えるようです。 この場合は、承で「社会的な死」を迎えたのにそれを認めず、頑固に「天才である私を受け入れて活躍させろ」と周囲にアピールし続けるベリルを描く必要がありますね。 うーん、ここまで分析してみたものの、現在のところこれら以外にいいパターンを思いつきません(;_;)  もう少し数を出すべきか、それとも掘り下げを開始すべきか、悩めますね。 -------------------------------------------------------------------------------- これは多分、本格的に風邪である。 No.4278 投稿日 2002年4月17日(水)22時31分 投稿者 西鶴翠(みどり)  なんとも、鼻水が。 >微調整。  まずは、引用しましょう。 >>・舞踏会(王子視点) >> 王子様が美しいシンデレラに声をかける。 >> ↓↓ >>・舞踏会(シンデレラ視点)。 >> 王子様が部屋の隅で、ネズミに餌をやっている姿をシンデレラが見つける。 >> シンデレラも一緒に、パンをネズミに与える。  で、質問は、これが「荒調整」なのか否か。  (……そんな質問は、私はした覚えがないな。私はこれを「荒調整」だとは書いたが、過去の私はこれを荒調整だと「断定」したのであって、荒調整であるのかどうかを質問したわけではないような……。)  ともあれ、(過去の西鶴が新木さんに質問したと新木さんが思っている)質問に答えましょう。 「西鶴さん、あなたのこの質問には答えられません。なぜなら、プロットの意図が読みとれないからです。特に、シンデレラ視点の方が、意図の書かれていないメモ書き状態のプロットなので、何も議論はできません。まずは、プロットの書き方を覚えましょう」  「分室方式」だと、こんな具合の答えになるかと思います。  そして、分室方式でない、今の私の答えは以下のような感じになります。 「とにかく西鶴さんが調整だと思ったのならば、調整なのだと思います。西鶴さんが調整でないと思ったのならば、調整ではないのだと思います。調整か調整でないかというのは、エピソードや視点が変わったときにそれが作品の性質を変えてしまうものなのかどうかが、一つの基準にはなります。最終的には自分で考えてください」  そして、思い出しましたが、私が質問したのは「プロットを微調整するのはありなのかなしなのか」です。確か、これです。私が質問したのは。  答えを書いてしまえば、「微調整だろうが荒調整だろうが大変更だろうが、やりたければやれ」ということになります。  過去の自分に答えを書くとしたら、こんな感じになるのかなあ。 『好きなように書け』  そういうふうに言われた私は、好きなように書きはじめるわけですが、『好きなように書く』というのがいかに大変なことであるのかを、数年後に感じるようになるわけで。  そして、今度は新木さんからの問いかけ。「強さとは〜」の話について。 >>「挫折」の具体的な形というのが、「掴んだと思った答えが間違いだったと知る」ということ?  そうです。 それでは。 http://homepage2.nifty.com/saikaku/ -------------------------------------------------------------------------------- 私も風邪ひきました。ネット感染? No.4279 投稿日 2002年4月18日(木)00時48分 投稿者 羽矢野  時間が作れないーー。  ●渡せないもう一つの理由  これは今日一日考えまして、こいつにしようと思います。  幼なじみの男の子は、女子生徒からのうけがよく、チョコレートを沢山もらえそうである。  これにしたのは、このもう一つのエピソードはあまり大きなものは好ましくないからです。  渡そうとする気持ちに邪魔をする、もう一つの引っかかり。  というものなので、これにしました。  男の子の位置づけですが、そんなにモテるわけじゃない。  キープ君として、義理チョコ渡しておこうくらい。  後、仲のいい女子や部活の後輩からもらえるくらい。  これが最適と考えています。  本命チョコもらえるくらいだと、話が”どろどろ”しそうだし、恵里の性格からしてこの引っかかり部分がものすごく大きくなってしまう感じがするからです。  ●今日の名前  歩美(あゆみ)  歩(ほ、ふ、あるく)  あゆむ、行く、足取り  美(ビ、うつくしい)  うつくしい、麗しい、よい、立派な。  漢字だとこれ。  でも、歩むという字は確実に進むという事だから、悩んでる主人公には不適当とも思える。  ひらがなで”あゆみ”の方がいいかな?  これはどうでしょう。  ●紫さん  感想書いておきました。  私の返答で、自身の指摘もやるといいですよ。  (自分の感想を掲示板に投稿するのも気が引けそうだし)  明日、最優先で”転”やります。 -------------------------------------------------------------------------------- 課題について他 No.4280 投稿日 2002年4月18日(木)02時25分 投稿者 紫ゆきや >新木さん(4276) >課題について  お忙しいところ、ありがとうございます。 > まず「僕が書かれた本」についての感想/指摘については、羽矢野君と、あと紫さん自身に任せるとしようか。  わかりました。自分でもよく読み返して、他人のつもりで書いてみます。 > とりあえずまた感想魔の練習を続けていてください。そろそろ感想書くのが日常になってきているかと思うし。  はい。 では、羽矢野さんからのお言葉もありましたので、『スノー・ティアーズ』を読ませて頂こうと思います。 よろしくお願いします。 >マクロとか > ありゃ。使っている人、いたんだ。  はい、大変重宝しております。 必要十分な機能があって、非常に軽量なので使い易いです。 > じゃあついでに、原稿用紙モードで出してくるマクロも紹介しておきます。  おお、ありがとうございます。 (嬉しい〜〜〜!) さっそく使ってみました。「僕が書かれた本」は間違いなく原稿用紙23枚でした。反省。  しかし、こうして見ると、原稿用紙1枚の文字数は少ないのですね。 そのままプリントアウトしたら見難いわけです。  どうもありがとうございました。 >巻島さん、羽矢野さん  よみかくにて、感想/指摘ありがとうございます。 >羽矢野さん(4279) > 私の返答で、自身の指摘もやるといいですよ。  助かります、正直、どこへ書こうかと悩んでおりました。 そのようにしたいと思います。 ありがとうございます。 >藤極堂さん >引用について  自分の場合は、「>」を相手と話題に使って、「> 」を引用符にしているのですが。 上のような感じで、判り難くは無いでしょうか? どこか直した方が良さそうなところがありましたら、教えて貰えると嬉しいです。 -------------------------------------------------------------------------------- 短信 No.4281 投稿日 2002年4月18日(木)08時15分 投稿者 とんびの羽根 >紫さん  区別がついて、空行で分けてあれば充分だとおもいます。多少の個性がでるのはかまわないですよ。  本棚の方みましたが、先が気になる話になってます。書いてる時間がちょっとありませんが、ずいぶん良くなったと思います。 >個人的に  母は緊急入院して点滴を受けたりしてますが、意識は通常にもどりました。心配している人がありましたら、驚かせて申し訳ありませんでした。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4282 投稿日 2002年4月18日(木)10時35分 投稿者 新木 伸  おう。  最近なにかあちこちに関して怒っているくさい。  いい傾向。  心のエネルギーが充実しているってことだよね。怒れるって。  消耗してると、怒ることさえできないしー。 >大賞の予選って?  小説賞の投稿者のあいだでは、なにやら「予選」という言葉が説明不要の一般名詞として使われているようなのだが……。  交流掲示板のほうに質問を書いてはみたけど、なにか答えがもらえないのでこちらでも質問。  もしかして、答えがもらえないのは、それがあまりにもあたりまえのことなので、僕が何を質問しているのかが、わかってもらえていないからなのだろうか……?  とりあえずここに、「予選」という言葉を説明してもらわないとわからない人間がひとりいる。まずそのことを表明しておく。  考えてみたけど、やっぱりわからん。  考えてもわからんというのは、これは大事なのだな。  わしが変なのか、それともそれを変だと思わない周りが変なのか、どっちなのかはっきりしなくてはなるまい。  小説賞の「予選」。  それって、つまり、なんであるわけ?  具体的には?  一次選考、二次選考、三次選考、最終選考、ってあるわけだけど、どこまでが予選?  「予選」っていうからには、「本選」ってものも存在しているわけだよね?  たとえば百メートル走の予選と決勝だとか、そういう関係ね。  または甲子園の「地区大会/県大会」と、「甲子園の一回戦以降」の関係だとか。  「予選」と「本選」との言葉の関係からして、なにかそんなようなものを連想してしまうのだが……。  もしかして、一次選考に通過したら、すでに「予選通過者」?  そんなはずないよね。  それじゃ――こちらもまた考えにくいのだけど、仮に最後の「最終選考」を本選だと定義してみる。  それでも変なんだよね。  そうだとしても、こんどは「予選通過者」という言葉が、わからない。  予選を通過したということは、つまり、本選まで行った――ってことだよね?  上のケースの場合だと、最終選考に残ったということになる。  純さんとこのリンク見てきたけど、人数が多すぎるんだよね。  もっと金賞、銀賞、佳作とか、単なる「予選通過者」でなくて、「受賞者」の肩書きのある人が多くなきゃいけない。  最終選考に残った作品の半分ぐらいは、なにか賞をもらえているのだから、あそこのリンクの半分ぐらいの人も、なにか賞を取った経歴がなくちゃいけない。  やっぱり、おかしい。 >羽矢野君 >バレンタインデーの裏側 >>男の子の位置づけですが、そんなにモテるわけじゃない。 >>キープ君として、義理チョコ渡しておこうくらい。  あー。  バレンタインデーってイベントを、男の側から考えたことしかないのかぁ。  もう丸わかりだぁ。  はっずかしー。  男の子が主役の話ならそれでもいいけど、これは女の子の側から書く話なわけでしょ?  もうちょっとぐらいは考察しとけよ。  バレンタインデーっていうのは、女の子にとって、どんなイベントなのか。  あとついでに男の子にとっては、どんな意味を持つイベントなのか。  義理チョコは、キープ君に渡すものじゃありません。キープ君には偽本命チョコを渡しとくものです。  あと思ったんだけど、この「義理チョコはもらえるけど本命チョコはもらえないぐらいの男の子」って設定を生かして、渡せない理由のひとつにはできないものかな。  つまり、主人公がチョコを渡すと、それは彼にとっては唯一の「本命チョコ」になるわけでしょ?  あとこれは確認だけど、主人公の渡そうとしているのは、もちろん本命チョコだよね?  手作りの義理チョコっていうのは考えづらいので、そういう前提で話をしているけども。 >今日の名前  「歩美」  名前としては普通でいいよね。  健気、地道、真面目、屈託がない。――そんなイメージってところか。  僕だったら、ちょっと幼いところがあって危なっかしい女の子の名前として付けるかな。  ドジっ娘なんだけど、頑張りやさんとか。  あと幼なじみの生真面目な世話焼き娘として、主人公に絡んでくる女の子の名前にでもするか。  まあとにかく、前向きな明るさを持つ名前だわな。親だって、そういうつもりで付けるだろう。この名前であれば。  属性、違うのでは?  内気属性がどこにあんのよ? >引用符とか  「>」と「>」だと、見分けにくいと思うよ。  全角と半角の違い。フォントを使っていると、ほとんど見分けがつかないことも考えられる。  こんなものは各自の好きにすりゃいいわけだが、それ以前に、「はっきり見分けが付くこと」って前提があると思う。そこは押さえておかんと。  だから僕は「>」と「>>」のように、1個と2個で変えてあるわけだな。他にも話題振りを「●」で、引用を「>」のようにするのもありだよね。  あと僕の場合は、話題振りのときはこれはタイトル扱いなんで、末尾に「。」を付けない――ってことでも区別している。 >ジュニアハイスクールとか  そういえば、感想掲示板で話題があがっていたので、このことについて。  昔から調べてはいるんだけど、この「ジュニアハイスクール」というのが具体的に何歳から何歳までをさすのか、これがいまだにわからないでいる。  米国の学校制度っていうのが、そもそもようわからん。州や地域によって違ってくるみたいだし。8+4の場合と、6+3+3の場合とがあるらしい。  共通するのは、とにかく都合12年ということ。  たぶん世界的にみれば、日本みたいに、どこも同じ教育課程になっていて、小学校、中学校、高校と、誰も同じコースを通るような国のほうが珍しいのではないかと。  ろくな教育制度もないところから、いきなり文明開化で西洋式を取り入れたという経緯があるから、どこも一貫して同じ制度になっているのだろう。  きっと、日本と同じようなつもりで、「アメリカ式」っていう一般解を求めようとするから、ピンとこないんだろうなぁ。  誰か詳しい人がいたら、教えてください。  ちなみに以前僕が自分で調べたのは、自作の中で、「エンメンタリースクール」という言葉を使おうとしたため。  ざっとインターネットをあさってみて、あと物知りな人(うちの母)に電話をかけて、上に書かれたことぐらいは調べたうえで、それでもって「とりあえず11〜12歳が通う学校を初等学校【初等学校:エレメンタリースクール】と書いてもウソではあるまい」と結論づけて、そして使った。  どこかの杉井光のように、300年後のSF世界の話の中で、なにも考えず堂々と「小学校」なんて使ったりはしないぞ。 >巻島君の古傷、その2  昔のまっきーから、いまの巻島君にふたたび質問です。 >>ああでも読者を楽しませることだけしかない小説はやっぱり面白くないと思うのですが。 >>おまえには主義主張はないのかと思います。読んでて。  どくしゃをたのしませるだけの小説はおもしろくないのでしょうか?  いけないものなのでしょうか?  自分の手を動かしたこともなく、その手を汚して何かを作りだしてみたこともなく、「書く苦労」なんてもんをまるっきり知らないで、頭デッカチで、動かすのは口先ばかりで、文句ばっか言ってるクソガキだったからこそ、あんなことが言えてしまったわけね。  最近、わかってきたろ?  実際に少しは手を動かしてみて、自分でやってみたら、ちょっとわかってきたろ?  まず「楽しませる/楽しませない」の前に、「読ませる」ってことが必要だってこと。  読者がいまどっちを見ているのか、どこに興味を向けているのかに注意を払いつつ、視点の移行に細心の注意を払いつつ、読者を混乱させないように、わかるように書く。  そう。  「わかるように書かれている」というだけで、これはじつはスゴいことなのだ。  そもそも、主義主張やらどうたらの前に、「楽しませる」ということだけをとっても、いかに大変であるのかということを。  まず「読ませる」、つぎに「わからせる」、それら2つの段階を越えた先にあるものなんだな。「楽しませる」ということは。  読者を楽しませるだけの小説は面白くない、なんて言葉は――。  「僕はサラリーマンなんていうつまらない生き方はしたくない」とか言ってるコドモと同じね。  サラリーマンだって、立派なものじゃん。だって、自分で自分を食わせてるんだぜ? そうそう出来ないことだぞ?  金曜の夜にネクタイ鉢巻きにして電車で泥酔しているオヤジと、親に仕送りしてもらって遊んでる大学生と、どちらがエライのよ?  しょぼくれたオヤジか? センスが良くて身綺麗な大学生のほうか?  オヤジは大学生から蔑まれなきゃならんような存在なのか?  たとえ主義主張がこもっていなかろうが、とりあえず「読ませる」ことができて、さらに「わからせて」、あまつさえ「楽しませる」ことまで出来てしまえる作品の、どこがいけないの?  作家志望者を騙る「作家希望者」だったアマチュアのクソガキに、したり顔でもって批判されなきゃいけないような、そんな恥ずかしいシロモノなのか? 「読者を楽しませるだけの作品」というのは? -------------------------------------------------------------------------------- >翠 No.4283 投稿日 2002年4月18日(木)12時21分 投稿者 新木 伸 >翠 >>「挫折」の具体的な形というのが、「掴んだと思った答えが間違いだったと知る」ということ? >> そうです。  おおそうだ。忘れるところだった。  えーと、だね。  こういう答えが返ってくるところをみると、君の思うところの「挫折」という言葉と、世間一般の人が使っている「挫折」という言葉の意味は、違っていると思うよ。  つまり、西鶴翠は、「挫折」がなんであるかということを知らない。  知らないでその言葉を使っている。なにか自分の思うところのイメージを与えて、曲がった解釈をしている。  そうかぁ。  どうりで、前にやっていたプライドを挫くとか挫かないとか、挫折を味わったことがあるとかないとか、そのあたりの話で妙な食い違いが生じていたのか。  っていうか、まず手始めに辞書を引けって。 -------------------------------------------------------------------------------- ネットにウイルス蔓延中? No.4284 投稿日 2002年4月18日(木)13時35分 投稿者 弟切 千隼 昨日から熱っぽいのは、ネットを通じて西鶴さんに風邪のウィルスを伝染[うつ]されたからだったのか、と妙に納得している弟切です。 (するんじゃありません > 私) >> ジュニアハイスクールなど、学制について これについては私も調べたことがあります。結論から先に言うと、外国の学制は、一言では説明できないくらい複雑ですね。 おそらく、現在の日本の学制は、世界でも有数の画一性と単純さを誇っています(笑) 現在の日本のように、全国の誰もが六年間小学校へ行って、三年間中学校へ行く、というような均質な学校教育を行なう国は稀です。 いろいろやっているときりがないので、とりあえずジュニアハイスクールについてだけ説明しましょう。 junior high schoolという言葉は米語です。英国にはjunior high schoolという学校は存在しません。 米国のjunior high schoolはelementary schoolの上級に当たる学校で、通常elementary schoolが「小学校」、junior high schoolが「中学校」と日本語訳されます。 新木さんがおっしゃる通り、米国の学制は州によって異なっていて、六−三−三制の地域と八−四制の地域があります。 六−三−三制なら最初の六年間がelementary school=「小学校」、次の三年間がjunior high school=「中学校」、最後の三年間がhigh school=「高等学校」です。 八−四制なら最初の八年間がelementary school=「小学校」で、次の四年間がhigh school=「高等学校」となります。つまり、八−四制ですとjunior high schoolという学校が存在しません。 六−三−三制でも八−四制でも、満六歳からelementary schoolに入学するのは同じようです。世界中の学制は千差万別ながら、学校教育を開始する年齢が満六歳というのはほぼ共通しています。おそらく、これはヒトの子供が集団で勉強する生活に耐えられるようになるのがそのくらいだから、という理由によるのでしょう。 よって、米国でelementary schoolに在学するのはおよそ満六歳から十四歳まで、junior high schoolに在学するのはおよそ満十二歳から十五歳まで、high schoolに在学するのはおよそ満十四歳から十八歳まで、と言えます。 ちなみに、英国は幼い時期から子供の自立を促すのに熱心な国のようで、日本の小学校に当たるprimary schoolには満五歳から入れられます。この入学年齢の早さはおそらく英国が世界一です。 英国のprimary schoolも通常六年間なので、日本の小学校より一年早く、満十一歳で卒業することになります。 英国の学制では、この後は人により細かく進路が分かれます。ものすごく大雑把にいいますと、primary schoolの後は日本の中学校と高校を合わせたような七年制の学校へ進学するのが普通です。 同じ七年制の学校でも、学校の種類によってカリキュラムは大幅に異なっており、日本の「中学校」や「高等学校」のように一括りにできる概念は存在しないようです。 『ハリー・ポッターと賢者の石』をお読みになった方なら、あの物語がこのような英国の学制をきちんと踏まえていることに気づかれるでしょう。 物語の冒頭、主人公のハリーは満十一歳で「小学校」を卒業し、七年制の「ホグワーツ魔法学園」に入学します。作者のJ.K.ローリングさんによれば、『ハリー・ポッター』シリーズはハリーがホグワーツ魔法学園で過ごす一年間を一巻づつにまとめて刊行される予定で、そのために七巻で完結だそうです。 >>バレンタインデー 私は女性なので、「男性の側から見たバレンタインデー」がどういうものか、なかなかぴんと来ません。 経験値を上げるために、男性の皆さんにちょっと質問させて下さい。 今年の冬のバレンタインデーの前に、たまたま友人同士の飲み会があり、その席にいた二人の男性が、私の目の前で以下のような会話を交わしました。 友人A「聴いて聴いて! 俺、去年のバレンタインデーに生まれて初めてチョコレートもらったんだ。いつも行く食堂のおばちゃんに」 友人B「俺だってバレンタインにチョコレートもらったことくらいあるよ。バイト先のパートのおばちゃんに」 この二人の男性の真意はどうなのか、私なりに推理してみて、以下のどちらかだろうという結論に達しました。 1.独身男の空しい意地の張り合い 2.暗に私にチョコレートをくれというアピール(義理でも無いよりまし) これ、どちらの確率が高いでしょうか? -------------------------------------------------------------------------------- バファリンの半分が切れました。 No.4285 投稿日 2002年4月18日(木)22時10分 投稿者 藤極堂 ◇引用符 初心者さんが「>」ですべてをすませてしまいがちなのは、メモ帳には「引用符付き貼り付け」の機能がないからなのだろうと思います。 ひとつひとつ「>」を打ち込む作業がめんどうなので、つい手抜きになりがちになるのだと思います。 あと、チャットやメールに代表される1対1の文章のやりとりですと、読むのは引用文を書いた当の本人相手だけです。 ですから特に区切っていなくても問題は起こりにくい。 だからその習慣を引きずっているのかな? ◇リンクについてのエトセトラ リンク連絡は基本的なマナー?HP運営者の約9割が「連絡欲しい」 ミギャー。 パソ通は遠くなりにけりですよ? よみかく分室への投稿文章を書くときリンクタグを貼るのがめんどくさくなって 「なんで、新木さんはURLにリンクタグが自動追加されるように掲示板を設定していないのかニャー」と考え始めて 「そういえば、リンクはするようにと命令されたものの、『相手へのリンク許可申請=よみかく分室の宣伝のジレンマ』に対する回答はもらってないニャー」と思い出して もしかして何か問題が起こった時「リンクしたのは投稿者ですので責任は投稿者本人が取ります」とか言って切り捨てるための布石なのデスカ? といつものように疑心暗鬼にかられて部屋の片隅でひざを抱え「人間なんて ラララ〜♪」をリフレインリフレイン。 >弟切 千隼さん ◇バレンタインデー 3.ただの自虐ギャグ いや、男じゃないけど。 -------------------------------------------------------------------------------- 風邪をうつしてしまって、ごめんなさい。 No.4286 投稿日 2002年4月18日(木)22時18分 投稿者 西鶴翠(みどり)  でも、本当に悪いのは、ひかるなのです。私は、ひかるから今回の風邪をうつされたのです。だから、恨むのならば、ひかるを恨んでください(猫)。>弟切さん。 >「挫折」の話。  話がそれまくっていますが、私の持病の方にそれていくのだけは、ご勘弁を(本当に)。  で、「挫折」の話であるわけですが、#4283の書き込みを読んでも、書き込み意図が分からないので、返答のしようがありません。  言葉の定義が違うことを言おうとしているのか、挫折の本質を知らないだろうと予想しているのか、昔の話の食い違いについて一人で納得しているのか、どれですか。どれもそれなりに可能性がありそうなので、三つについて私の考えを述べようかと思いましたが、疲れるのでやめておくことにしました。一つにしぼったら、書き込むかも知れませんが。 >>っていうか、まず手始めに辞書を引けって。  手始めに、って私に再び何かさせようというのですか(おお、四つ目の可能性)。 弟切さん> >チョコレートに関する男二人の会話。  お互いの淋しい状況を確認して、慰めあっているのではなかろうかと。藤極堂さんの「自虐ギャグ」という意見は的を射ていると思います。  ちなみにBの方は、嘘をついている可能性があります。本当は本命をもらったことがあるのに、Aを気づかって「自分ももらったことがないよ」と言っているのですね。 それでは。 http://homepage2.nifty.com/saikaku/ -------------------------------------------------------------------------------- みんな風邪ひきですね。 No.4287 投稿日 2002年4月18日(木)23時36分 投稿者 羽矢野 ●バレンタインデー  >>バレンタインデーってイベントを、男の側から考えたことしかないのかぁ。  >>もう丸わかりだぁ。  >>はっずかしー。  がーーん。  でも、言われりゃそうですね。  女の子側からはもっと違う見方があるはずだ。  弟切さんも”男性の側からみたバレンタインはわかんない”って言ってるし。  少女漫画にあるみたいなのばっかりとも思わないけど。  いろいろ小説や漫画を読みあさってみよう。  それと、実際に誰かに訊いてみよう。  ここで女性なのは……  弟切さんと藤極堂さんですね?    訊いていいですか?   ●弟切さん >>この二人の男性の真意はどうなのか?  私から返答。  >>2.暗に私にチョコレートをくれというアピール(義理でも無いよりまし)  どっちかっていったらこっち。  1.の意地の張り合いは、私はないと思う。  おばちゃんから貰った数で自慢はできません。  もしくは、ただの笑い話(もしくは冗談)の一つとして話した(これが一番ありそうだけど)  その場合は、片方もしくは両方が嘘である可能性が高い。  では男性は義理チョコでも欲しがるのか。  これは人によってわかれると思いますが、私は友人からなら欲しいし、会社とかそういった関係のものならいらない。  仲良い友人とかになら「義理くれよーー」とか言ったことあります。  恋愛とはまた別のものですね。  男性同士ではできない会話で遊ぶみたいな感じ……かな?  本命は……もらったことないから知らない。(いいんだ)    会社関係がいらないのは、単純に後処理がめんどくさいからです。  当然おかえししなきゃいけませんから、それにかかる手間と費用がもったいない。  というのが私の意見。  ちなみにこれはもてない人の意見ね。  もてる人は、きっと違うはず。  ここで”もてもて君”は誰だ? ●転  では転をやります。  転:和也に渡す約束のチョコを一緒に作ってくれと頼まれる。    起:学校で誰かが和也にチョコを渡すというのを耳にする。    承:その夜、恵里’との話もバレンタインの話題になり、チョコの作り方を教えてくれと頼まれる。    転:チョコを作る二人。その時の会話で、渡す相手が和也と知り、同じ約束をしていたことに気付く。    結:一緒に渡そうと恵里’に誘われるが断る。しかし恵里’に励まされ、努力をしてみることだけは約束する。 ●今日の名前  真奈美(まなみ)  真(シン、ま)  まこと、本物、いつわりがない。純粋な。  奈(な、ダイ、いかん)  いかに、なんぞ、どうして。    美(ビ、うつくしい)  うつくしい、麗しい、よい、立派な。 -------------------------------------------------------------------------------- 古傷その2 No.4288 投稿日 2002年4月19日(金)11時54分 投稿者 巻島翔史  どうも口の中が痛いと思ったら、口内炎が出来てました。 >>どくしゃをたのしませるだけの小説はおもしろくないのでしょうか?  ああ、これも言った覚えがあるなぁ。俺はほじればほじるほど古傷がいっぱい出てくるような気がする(笑)  この発言の背景として、俺は当時、「小説とは作者の主義思想を折り込めて伝えられるツールではないか」と考えていたのですね。  昔から屁理屈ばっかりこねていた俺は、そういう、「俺の考えってすげぇだろ、見て見て!」的なことをやりたがっていた節があるようです。  つまるところ、俺はエンターテイメントというものをまったくわかっていませんでした。  鷹見さんがよくご自分の小説を遊園地になぞらえてらっしゃいますが、エンタメの本質とはズバリそこ――そう、娯楽にこそあるのです。  読んで楽しめることが、商業エンタメ作品としての大前提なわけで。俺は前提そのものを捉えられていなかったという。 -------------------------------------------------------------------------------- 風邪が流行っているようですね。 No.4289 投稿日 2002年4月19日(金)12時29分 投稿者 紫ゆきや >新木さん(4282) ◎大会の予選について  自分は予選という言葉は使った事がありませんでしたが、ずっと「一次選考まで行けば予選突破」かと思っておりました。 そんなはずなかったのですね。恥。 ◎引用符について >> 「>」と「>」だと、見分けにくいと思うよ。  なるほど。 では、素直に真似させて頂いて「>」と「>>」にしようと思います。 話題振りは「◎」ということで。 >弟切さん(4284) ◎米国の学校制度について  非常に参考になりました。 「州によって異なる」までは調べたのですが、方式が2種類であるとまでは知りませんでした。 こういう教育制度だがら、飛び級とかが認められるのでしょうね。  今回は、調べもせんと間違ったことを書いてしまい。深く反省です。 ◎バレンタインデー >> 1.独身男の空しい意地の張り合い >> 2.暗に私にチョコレートをくれというアピール(義理でも無いよりまし)  Aさんのは、自爆ギャグネタの可能性が高そうです。Bさんのは便乗ギャグかな。  自分の場合と仮定しますと、1.は無いように思います。 ダメ自慢を、わざわざ「聴いて聴いて!」と言う人は少ないですし、そもそも他人に名指しで貰えてる段階で弱いです。私の職場なんか、そもそも女性が1人もいないです。(←ダメ自慢です)  あるいは、2.かもしれません。 もっと深読みすれば、義理チョコが欲しいのではなく「くどき文句」ではないかと思うのですが。あくまでも、AさんBさんの事ではなく、自分の場合ということで。  男のバレンタインデーについて。  そもそも、男だけで集まってるときに、バレンタインだのクリスマスだのといった単語は出てきませんね。 彼女を作る気も無い連中だと「休日にならない記念日(?)なんか、覚える価値なし」という勢いです。 それでも、チョコを貰えれば喜びますよ。ええ、ホワイトデーまで覚えていないだけで。 >とんびの羽さん(4281) ◎引用符について  それほど問題ないようで、良かったです。 これからは、こんな感じにしようと思います。 ◎本棚の方  ありがとうございます。 嬉しいです。 これからも頑張りたいと思います。  お母さん、早く良くなるとよいですね。 大変な時期に、ありがとうございました。 -------------------------------------------------------------------------------- 予選かあ……面白い捉え方だね。 No.4290 投稿日 2002年4月19日(金)13時57分 投稿者 元祖・本家・鷹見一幸  えーと、お久しぶりです。  結局。最終選考より上に行けなかった(落とされた)  予選落ちの「鷹見一幸」でございます(笑)  後にも先にも「なんとか大賞」なんてものに応募したのは、電撃が初めてで、最終選考で落とされたあと、「世の中は、使い捨てより、リサイクル」の精神をお持ちの編集部の人が、落選原稿をページ増量用に電撃hpに掲載してくれたため。なんとか生き残り。そのままズルズルとなし崩しに「作家」になった人間です。 (以上が、センテンスが無駄に長い悪文の見本)  選考というものの捕らえ方が、なんと言うかちょっと違うかな。  一次選考だろーが、二次選考だろーが、それこそ最終選考だろうが、ようは受賞しなければ全部ゴミ。 「賞」というものは、本来そう言うもの。  賞、ってのはコンペだよね、要するに。  CMだってコンペに通って初めて「仕事」になってお金がもらえる。まあ、中にはデザイン料の名目で何がしかのお金をくれる太っ腹なとこもあったけど、大体が金一封レベルで、コンペに通った時の数千万円とは雲泥の差。  勝ち負けが、実にはっきりしてる。  ところが、世の中にはズルイやつがいるんだよね。  コンペで優勝してないのに、プロになっちゃうヤツが(笑)  ところでさ、「賞を取る」ことと「プロになる」ってことが、いつからイコールになったんだろう?  「賞」を取れば、どんどん本が書けてどんどん本を出版してもらえて、どんどん仕事が来る。  まさか、そんな風に考えてる人はいないだろうな。 「賞を取る」ことを「作家業という就職試験に合格すること」と勘違いしてる人、手を上げて。  ……はい、わかりました。今手を上げた方は、すぐにハローワークに行って真面目に仕事を探してください。あなたには、作家は無理です。勤まりません。  賞の結果というのは「あなたの書いた「お話し」を商業レベルというモノサシで計った結果」でしかありません。  そこには「収入の保証」も「次の出版予定」もありません。そんなものは存在しません。あくまでも賞に応募したその一本のお話に対する「評価」です。  何百と送られてくる応募作品のほとんどは、作品を選別する「商業レベル」というフィルターの目の細かさに耐えられません。  なぜなら、それらの作品は、書かれてから一度として「商業レベルの選別」なんて目に遭ってないからです。  エアガンでBB弾を撃ち合うサバイバルゲームで、ちょっと強くなったと錯覚した人間が、実弾の飛び交う戦場に放り込まれるようなものだね。  脱線しますが、エアガンのサバイバルゲームっていいよね。「段ボール箱」の後ろに隠れることができるんだもの。実弾の撃ち合いに巻き込まれた日本のサバゲオタクが、オタク知識丸出しで「俺に任せろ!俺はプロだ!」とか言って段ボール箱の陰に隠れて、相手の自動小銃の弾一連射食らって即死するエピソード誰か書いてくれないかな(笑)    一次選考通過作品てのは「これは日本の言葉で書かれた作品です」という意味で、二次選考通過作品とは「これは日本の言葉で、さらに意味が通じることばで書かれた作品です」という意味。さらに三次通過となると「これは日本の言葉で書かれ、意味が通じ、さらになんとお話になっています」という意味らしいけど、ホントかどうかは知らない。  チームで動く野球選手と、あくまでも個人レベルである作家を比べる乱暴さを知りながら、あえて言うなら甲子園で優勝したからって、全員がプロになれるわきゃないし、地区予選一次敗退したってプロになるやつはいる。  たとえ金賞や大賞を受賞しても、それは作家として、ゴールしたわけでもでもなんでもない。始まりですらない。  作家としての評価は常に「ネクスト・ワン」だからね。 (あんまり書くと『賞をもらえなかったヤツのひがみだ』とか言われそうだからこのへんで終わりにしようっと) -------------------------------------------------------------------------------- 上 No.4291 投稿日 2002年4月19日(金)18時00分 投稿者 はせがわみやび  そういう意味では、大事なのは「プロになること」ではなくて、「プロであること」なのだと思う。  もっと大事で難しいのは、「プロでありつづけること」かな。 みやび@ようやくお布団から脱出 -------------------------------------------------------------------------------- 聖ウァレンティヌスの祝日 No.4292 投稿日 2002年4月19日(金)22時00分 投稿者 弟切 千隼 題名は、英語のSaint Valentine's Dayを素直に日本語訳してみました。英語でいうバレンタインValentineさんは、三世紀頃の古代ローマにいたキリスト教の聖人で、本来のラテン語ではウァレンティヌスというように発音する名前の人でした。 質問に答えて下さった方々へ > 御協力ありがとうございます。質問のお答えはまだまだ募集中ですので、弟切の経験値を上げるのに協力してあげようという奇特な方はお答え下さい。 現在までのところ、「3.ただの自虐ギャグ」(by 藤極堂さん)ではないかという御意見が多いですね。これは思いつきませんでした。やはり訊いてみるものですね。 ちなみに、友人Bの方とはその後二人だけで話す機会があったため、「本当に本命チョコをもらったことがないのか?」と問い詰めたところ、本当にないことが判明しました。 もちろん、友人Bが私にわからないほど巧妙に嘘をついている可能性はあります。しかし、基本的に嘘がつけないタイプの人間なので、90%くらいの確率で彼の言っていることは本当だと思います。 これは、友人Aの方も問い詰めてみないといけないでしょうか?(笑) 友人AとBのこの場合に限って言えば、紫ゆきやさんが出して下さった「4.くどき文句」というのだけはないと思います。 その理由は、友人AもBも私よりだいぶ年下でまだ学生なので、おそらく私はそういう対象外だからです。 しかし、一般的な解の一つとしてはこの4もあり得るのですね。言われてみたいものですわ。(←個人的な感情を述べてどうするんですか > 私(^^;) >>女性にとってのバレンタイン これは、お祭りですね。年に一度普段は手に入らない珍しくて美味しいチョコレートが入手できるお祭りです。 弟切はバレンタインデーが近づくと、「わーい、どれも美味しそうだなあ。どれを買って食べよう♪」とわくわくしながらチョコレート売り場を見て回っています。 え? 何か違います?(笑) いやあ、弟切は色気より食い気の人なので、上記は半ば本当のことです。バレンタインに向けては外国から高級チョコレートが輸入されたり限定商品として開発されたお菓子が売られたりするので、甘い物好きにとっては逃せないイベントです。 このような立場から言えば、2月14日よりも2月15日が決戦の日ですね。バレンタインデーが過ぎて売れ残ったチョコレートが、この日から一斉に安売りされるからです。 普段は高くて手が出ない高級チョコレートが捨て値で売られることが多くて、嬉しいのですよ〜(^o^) とまあ、私のような「色気より食い気」派は、実際に存在はするものの少数派でしょう(^^; けれども、バレンタインデーが女性にとって一種のお祭りであるのは本当です。バレンタインデーのチョコレート売り場は華やかで、買わなくても見ているだけで楽しいものです。 たとえ自分が誰かにあげる予定がなくても、女性の友人の恋の相談に乗りつつ売り場を回ったり、女子高生の集団がきゃいきゃい言いつつも真剣な表情でチョコレートを選ぶのを見ていたりするのは楽しいです。 えー、弟切はバレンタインデーに男性へチョコレートをあげたことがない訳ではありません。数だけ言えば結構あげていると思います。 ただし、本命チョコではなく、かといって義理チョコというのも語弊があります。 あえて言えば「友情チョコ」といったところでしょうか。あるいは「お礼チョコ」と言った方がふさわしいかも知れません。 気安く付き合える友人や会社の同僚などで、改めてお礼をするほどではないけれどもちょっとお世話になったな、という人がいる時、私はバレンタインデーにチョコレートを渡すことをよくします。チョコレート程度なら安い金額でお礼ができますし、「お礼なんて堅苦しい」と思うような間柄でもバレンタインにかこつければ受け取ってもらいやすいからです。 気軽に受け取ってもらえるお礼として、バレンタインデーのチョコレートって便利だと思います(^_^) バレンタインデーをこのように利用している女性は、結構いるのではないかと推測しています。 弟切が食い気の人だとばれたところで、今回はこの辺で。 (とっくにばれていますよね(^^;) -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4293 投稿日 2002年4月20日(土)04時25分 投稿者 新木 伸 >巻島君  えーと、そうすると古傷その1と合わせると。 「小説とは作者の主義思想を折り込めて伝えられるツールであり、作者の思うがままを書けばいいものだ」――となっていたのか。  いや、すごいな。これ。(笑)  読者の側がわざわざ500円だかのお金を払って、そいつの主義主張を聞いてやり、しかもそれは、思うままに書かれたラクガキのような作品であって――と、そうなるのか。  これがもし、お金を払う側が逆だったら、いいかもしれないなぁ。  作者の好きに書かれた主義主張の込められた「なにか」を、500円払って読破してあげるわけ。1時間に1〜2冊とかこなしていけば、それで生活立てられるかも〜。  ちなみに、小説とは主義主張を織り込むことのできるツールであるのは、これはあながち間違いではなかったりする。  商業小説というものが、「読者を楽しませること」がまず前提となっているものなのはもちろんのことだけど、充分なだけ読者を楽しませているのなら、ついでにそこに作者の主義主張をのせたっていい。  そのことは、前から何度も言ってるでしょ。  自分の主義主張やら好みやらを込められなきゃ、小説書いてても楽しくないって。 >予選とか選考とか >紫さん  はわわー?  一次通れば、予選通過なんですか?  それって、大賞に応募している人にとっては、けっこう一般認識だったりします?  一次なんてのは、あーた、「日本語になっているかいないか」をチェックしてるだけですよ? >藤極堂さん  リンクタグのこととか。  だからそれは疑心暗鬼だってば。  リンクタグが自動設定されないのは、ここの掲示板CGIの元になったCGIにその機能がなかったことと、自分でその機能を設置していないため。  設定の問題じゃなくて、機能の問題ね。CGIいじって追加すればいいんだけど、手が回らん。  他にも100ごととか500ごとに集積ログファイルを自動生成して、ついでに20刻みの細かいログを消してゆく機能だとか、追加したい機能は山積みなのだが。  まあ実用上、とくに問題がでないうちは、手を付けられないという見本だよね。  あと、リンク許可申請については、藤極堂さんが自分で決めることでしょ?  許可申請ひとつひとつ取ってくるのが面倒だけど、でもみんなに紹介したいな〜とか、面倒だからここひとつだけでいいや〜とか。  そういうことじゃなくって?  実際のところ、許可申請が必要なところって、どのぐらいあるもの?  あと藤極堂さん自身が、ここにリンクを紹介するときに、事前の許可申請なり、事後の報告なりをしているのは、実際のところどのぐらいの割合?  ほとんど無断(報告の必要なしと明記しているページ含む)でリンク張ってるんじゃないかと思ってるんだけど、どうなんでしょ?  リンク張るときに、わざわざ報告したり許可取ったりしている人って、どのぐらいいるものなのだろう?  まあそれはそれとして……。  宣伝禁止っていうのは、どこかの掲示板に「分室っていうこんな場所がありまして〜」なんてやるの禁止ってことで、リンクの掲載先として書くぶんには問題ないです。その場合は見せる相手は、向こうのページ管理者ひとりなわけだし。  不特定多数、大勢が見る場所で宣伝してくると、新規参加者が大勢やってきてしまうということを懸念しています。場所によっては、何万人読んでるかわからない場所もあるわけだし。  ここの運営方針としては、なるべく「来るものは拒まず」という方針でやりたいと思っているけど、月に10人なんてことになったら、それも改めないとならなくなる。 >男性二人のバレンタインデー前の会話  みんな、なに言ってるんだよ?  正気か、おい?  なんでその会話が、「自爆ネタ」とか「自虐ギャグ」とか「慰めあい」とか「チョコをくれというアピール」とかになるのよ?  これは弟切さんの交友関係の男性二人なわけでしょ。  かなりの知識層であるけども、女性に不自由している男性二人――というキャラ設定になるわけでしょ?  ――っていうか、会話の中にだってそのことを示す情報は含まれているだろーに。  「生まれて初めて(義理チョコ)もらった」ってさ。また「知識層」であることは弟切さんの友人であることで、すでに確定している。  みんな目が節穴なのか? おい大丈夫か?  そこにはっきりと書いてあることが、どうして読みとれないのだ?  あと弟切さんも追加調査していたそうだが……。  「本当に生まれて初めてもらったチョコなのか否か」――なんて、んなもん、わざわざ問いつめなくたって本当のことに決まってるじゃんか。初めてじゃなかったら、「初めて」なんてわざわざ言うかい。  なぜわからないのだ?  んで、A君とB君の会話がなにかっていうと。  A君のほうは、これは単純です。  「おばちゃん」から「義理チョコ」をもらったことを、報告しているわけです。  まあ純粋に自慢しているというよりも、去年のそれが大変に嬉しかったので、その体験を親しい人間に報告している――というところでしょう。  それが本人にとって珍しい体験であれば、報告しなきゃいけないわけです。  語り部の本能ってやつです。貴重な体験は話して回らないといけない。  ちなみに自慢話っていうのが、もっとも原始的な「お話」の形態なのね。「俺はとても大きなイノシシを倒したことがある」とか、そういうもの。  「おばちゃんから義理チョコをもらった。しかも生まれて初めて」  はい。これは客観的に見れば、ぜんぜん誇れたことじゃありませんね。  でも一種の自慢なんです。  たとえばその彼が、「俺さー、このあいだボランティアで介護に行ってるとこの寝たきりのおバアちゃんから、チョコもらってさー」  ――とか言ってたとしても、これは自慢なのです。自慢以外のナニモノでもありません。  ちなみに、チョコをもらう相手には厳然たるランクというものがあります。 1.自分の好きな子 2.若くて可愛い子。 3.若いけど可愛くない子。 4.若くないけど美人な人。 5.若くなくて美人でもない人。  「寝たきりのお婆ちゃん」と「パート先のおばちゃん」と「食堂のおばちゃん」は、これらすべて等価な同列の扱いで、「5」の種別に含まれます。  「嬉し度」は1が最も高くなっています。でもだからといって、5であっても嬉しくないはずはないのです。  っーか、おまえら義理チョコもらったことないのかよ? >男ども  あるならわかるだろーが? 義理だろうとなんだろーと、メチャ嬉しいんだよ。あったりまえだろ。  さて、それを受けてのB君の言葉。  これは見栄の張り合いなどではありません。  これは共通体験の確認作業です。  A君が「食堂のおばちゃんに義理チョコ」という体験を話したので、B君も類似の体験を自分が持っているなら、そのことを告げておかないとならないのです。  人間が集団を作るための本能みたいなものです。  たとえばちょっと例を変えてみます。  「俺はオオカミの群れと戦ったことがある」と誰かが話したなら、同じ経験を持つ者は、「俺もある」と申告しておかないとならんわけです。  いわば社会のルールです。  なぜなら、その集団が次にオオカミの群れと戦うときに、誰と誰が「オオカミとの戦い」の経験者であるのか、事前に皆に知らしめておくことは、とても大事なことだからです。  さてこの場合、申告するのはあくまで「類似の体験」となるので、上の種別の「1」に相当する「俺なんて本命チョコをもらったことがあるもーん」とか、「パート先の美人の奥さんにもらったもーん」とか、「俺なんてバイト先の可愛い女の子にもらっちゃったもんねー」とかは、言っちゃいかんわけです。  もしそういう違う種類の体験を自分が持っていたとしても、この場合は口を閉ざしているのが正解。  共通体験の確認作業をするべきときに、不必要な自分の自慢話などをぶちあげる奴は、「ルール違反」を犯していることになるので、当然、ハブにされます。 >翠  誰が君の持病の話などしているか。  自意識過剰もたいがいにしておけ。  僕は君が「挫折をした経験なんてないだろう」と言っているのではなくて、「挫折という言葉が一般的にどういう意味を持つのか、わかっていないだろう」と、そう言っているのね。  ちなみに予想じゃなくって、断定してるの。  翠は「挫折」という言葉の意味を、間違って覚えている。  ――で、僕がつまりなにを書かんとしているかというと、いいかげん、辞書を引いて、自分のアホさかげんに気づけって、そう言っているのね。  ちなみに、「掴んだと思った答えが間違いだったと知る」とかいうのは、これは「挫折」とはぜんぜん違う。  「失望」とか「失意」とか、そういうものだ。  まあ「挫折」のきっかけぐらいにはなるだろう。  挫折っていうのは、その先にあることなのね。  翠の場合。  「ドア」と「戸」の区別も付かなかったぐらいで、自分がコトバに対して不自由な人間だっていう自覚は持っているわけだろ?  だったらこまめに辞書引いて、せめて人並みに追いつく努力ぐらいしろっつーの。  または「辞書引かないでも僕は知ってますから」とか言うつもりなら、「挫折」の定義をいまここでやってみろっての。辞書を見ないで。  とりあえず、素直に辞書引いてみるか、反抗して挫折の定義をしてみるか、どっちかにしておけ。  のらりくらり訳のわからんことを書いて逃げまわってお茶を濁すのは、誠実な態度とは思えんから、それはやめておけ。 >小説賞の予選  最近、小説賞の予選ってなんなんだろう――ということを考えていまして。  なんか自分なりの結論っぽいものが出てきました。  「予選」っていうからには、「本選」ってものもなくちゃいかんわけです。  一次選考が「予選」で、それ以降が「本選」――なんてのは論外ですが、もっともありそうなものとして……。  仮に1〜3次までの選考を「予選」、最終選考を「本選」であると、そのように考えてみます。  でもこれでも、やはりおかしい。  「予選」と「本選」のあいだには、なにか質的な違いがなくちゃならんわけです。  予選というのは、つまり本選のための数減らしなわけです。  各段階で候補を絞り、「次の段階」に向けて送り出すわけですね。  そして「本選」では、そういう「数減らし」とは根本的に違う、なんらかの変化がなくちゃいけない。  なにしろそこは「本選」であり、最後の場所なんですから。  たとえば「本選」で勝ったら世界一が決まって金メダルが貰える――とか。  たとえば「本選」とは本当に最後の段階であり、その上はもうない――とか。  最終選考で、大賞金賞、その他が決まったとします。  まあメダルならぬ賞状と盾はもらえるし、賞金百何十万円だかも貰えます。  じゃあ、それで最後であって、その先はないのかというと――。  べつにぜんぜん、最後じゃないわけです。賞を取った作品は出版されて、世に出ていって――まあいろいろあるわけです。世の中の書店からのデータを集めた、売り上げランキングなんてもので上下決められたりしますし。  多くの作家志望者にとっては、賞を取るということは、プロデビューの足がかりなわけですね。賞を取ることを最終目的にして小説を応募している人はいないと思う――のだけど、どうだろう?  ということは――。  やっぱり大賞の内部過程に「予選」って存在しないんじゃないかと。  言うならば、大賞自体がすべて予選。  本選は、自分の本が実際に本屋に並んでから。  賞(大賞から審査員奨励賞ぐらいまで)を取った作品が、つまり予選通過作。  すでに先攻して本選に出ている作家さんと、予選を経験せずいきなり本選からやっていた作家さんと――まあ同じ共通の土俵に立って、まあ上か下かと決着をつけるわけです。  なにで上と下が決まるのかというと――。  それはもちろん、「売り上げ」ですね。  何人が、自分の金を払ってその作品を読んでくれたか。  では、ここが「本選」であるかの考察。  これより上の段階はあるのか――と考えます。  ありません。  「上の段階があるものは予選で、最後の段階であるものが本選」という仮説に基づくと、本屋の店頭というのが、どうやら「本選」である模様です。 -------------------------------------------------------------------------------- >予選について No.4294 投稿日 2002年4月20日(土)11時08分 投稿者 とんびの羽根  大賞が目標であることは問題ないとおもいます。(新木伸さんの意見とは真っ向から反対しますが)  プロ作家になることが目標でも、なにかのコンテストに入賞することを中期目標と設定するほうが、具体性があるからです。  プロ作家を目標とすると視野の中に自分と読者と言う二者しか見えなくなってしまいます。作者は当然読者を兼ねることができるわけですから、視野の狭いひとはそこから抜け出られなくなり、一生作家志望ということで終わってしまうかもしれません。  コンテスト、持ち込み、は審査委員や出版社編集者という第三者に、自分の作品を評価してもらう行為ですね。  持ち込みで採用になることを中期目標にすることだって充分意味がある。ベストセラーとよばれる小説の後書きをみると、持ち込みで多くの出版者に断られた経験の書かれていることがかなりあります。最近では『ザ・ゴール』がそうです。ちょっと後書きを引用しましょう。 >>出来もまずまずで、自分では満足していた。だが、出版社はそうは思ってくれなかった。二十数社を超える出版者にアプローチしてみたが、どこもそう考えてはくれなかった。大手出版社のマグロウヒルには、実に丁重に断られた。「生産スケジューリングについての本でしたら喜んで出版を引き受けさせていただきますが、ラブストーリーでしたら少し検討させてもらわないと……しかし、マニュファクチャリングについてのラブストーリーでしたら、話はなかったことにしてください。売れるはずありません。そんな本、本屋のどの棚に並べたらいいのですか」と言われた。  初版の3000部が売れればラッキーだと言われた『ザ・ゴール』はアメリカで250万部売れ、日本ではいま本屋の入り口付近で平積みになってます。  作者の目標はプロ作家になることでは無く、製造業における革新的な問題解決の手法を広め、自社のソフトウェアの売上げを飛躍的にのばすことでした。そのためには多くの人に、説明しなければならない。その手段が、(ノンフィクションでは無く)小説を書くこと、(書店で一般の人が買えるように)出版社を見つけること、(売上げでは無く部数が)売れることだったわけです。  書き上げること、出版されること、読まれることが作家である条件であって、そのサイクルを継続させられるものがプロ作家として認められるということだとおもいます。ですからこの三つの条件以外の目標は具体性に欠けると思うのですよ。 プロ作家として身を立てる、という部分をあえて捨ててしまってもプロ作家としての要件は残るのです。(暮していけないかもしれないけど)  で選ばれるというプロセスは出版と書店と二度あるわけですが、選ぶ主体がそれぞれちがうのですから、片方を本選、片方を予選と言うのは無理がある。新人の場合、作者でも無く、読者でも無く、第三者に選ばれることが目標としてもっとも現実的で具体性があるわけです。プロでも最初は編集のOKをとることが中期目標になるのではないでしょうか。読者の側からみると、電撃編集部の目をパスしたんだから安心という気持ちもありますね。  本選に残る:間違えば売れてしまうレベル  予選に残る:間違えば最後まで読んでしまうレベル  くらいの感覚で電撃3大賞をわたしは見ているのです。一次選考といえども意味の通じる日本語で、しっかり最後まで書かれているはずだと思いますから、一次から最終選考直前まではすべて予選だとおもいます。この過程で売れる見込みの無い作品が落ちて行くだけなのではないのでしょうか。そして予選通過者の次に設定すべき目標は「売れる」作品を書き上げることにつきるのではなかろうかと。予選を通過しないものは、まず「読める」作品を書き上げることなんじゃないですか。  大賞が目標ということは売れる作品を書かねばならんということですから、プロ作家志望者の目標でいいのではないでしょうか。しかし予選通過が目標というと、つまり判読可能というだけですから、プロ作家志望者の目標としては首をひねるのもわかります。それで出版社や読者から金(賞、賞品)をいただくつもりなのかと。  でも作家希望の夢見る若者が、自分の実力の無さを知るためには、予選通過が目標でもいいとも思います。実力の無さを教えるのにボツ以外の手段はないですよね。 -------------------------------------------------------------------------------- プロデビューがゴールじゃない。 No.4295 投稿日 2002年4月20日(土)11時23分 投稿者 元祖・本家・鷹見一幸  それは、さらなるレースの号砲にすぎない。  本当のレースは書店で行われる。 新木さんの、この仮説に、思わずうなずいて、膝の上にコーヒーこぼしました。 熱かったです。    小説大賞というレースに負けても、失うものはせいぜい自分のプライドぐらいのものですが、書店という本選の場で負ければ、一切の収入を失うわけですよね。  書店の中で行われているこの「本選」の怖いところは「ゴールが無い」ということなのでしょう。  「本選」は「仕事」なわけです。  「仕事」は一生続きます。どんな「仕事」であれ、食っていくためには続けなくてはならないわけです。食うことと生きることが同列である以上、生きてゆくことが「仕事」なわけです。  プロ作家は「小説を書く仕事」に就く人。    そう考えれば「小説大賞は作家業の就職試験」と考えてもおかしくないわけですね。「仕事にできるレベルの小説が書ける」というスキルの認定を受けるわけですから。     ただ、この試験に合格しても、それから先の人生については、誰も責任を持ってくれない。受賞作くらいは出版してくれるかもしれないけど、それから先は自力で「面白くて売れるもの」を書かなくてはならない。そこには何の保証も無い。人生の一切のリスクを自分で負う覚悟が必要なわけです。  新木さんの「プロ作家」の定義に、確か 「プロとは継続して本を書き続け出版しつづける能力を持った人であり、一冊や二冊しか出さないで、消えていった人間はプロではない」  というのがありましたよね。  つまり、それが「本選で敗退する」ということなんでしょうね。    こんな言い方すると、傲慢な気がしますが、あえて言わせていただくなら 「プロ作家に『なる』ことは容易であるが、プロ作家で『ある』ことは容易ではない」  ということなのでしょうね。 -------------------------------------------------------------------------------- はて? No.4296 投稿日 2002年4月20日(土)12時15分 投稿者 はせがわみやび  こんにちは、みやびです。  わたしは、とんびの羽根さんの例は、逆のことを示しているように思えます。 >とんびの羽根さん >> でも作家希望の夢見る若者が、自分の実力の無さを知るためには、予選通過が目標でもいいとも思います。実力の無さを教えるのにボツ以外の手段はないですよね。  それはマズイんじゃないでしょうか。  だって、そうなると、予選通過(一次通過)したあとは、実力の無さを知る方法がないってことになります。  本人のためを思うならば、書店に並ぶ作品を作ることを目標にせよ、と言い続けるべきではなかろうかと思うのですが。  だって、必要な能力は、書店に並ぶ作品を作る能力なんですもの。  そこに到らないならばヘタに「ある」と思ってしまうことの弊害のほうが大きいような……(^^;  ちなみに書店に並ぶ作品=ヒットする作品、ではない、です。  もしイコールだったら、書店に並ぶ作品はぜんぶヒットしているはず(^^;   採算という概念とヒットするという概念は似て非なるものなのですね。いや、これは社会人のみなさんには釈迦に説法になってしまいますけれど。 >> 一次選考といえども意味の通じる日本語で、しっかり最後まで書かれているはずだと思いますから、一次から最終選考直前まではすべて予選だとおもいます。この過程で売れる見込みの無い作品が落ちて行くだけなのではないのでしょうか。  これは、わたしにはおおいに疑問です。  この理屈だと、一次さえ突破すれば、あとは「売れるかどうかで選別している」ということになります。  ……まてよ、まさか他のひともそう考えているのだろうか?  で、「おれの作品が選外なのは売れ筋でなかっただけだ」と、思っちゃってるとか。まさかまさかまさか。  わたしは、一次通過(で、本にならなかったモノ)と書店に並ぶ作品との間には、日本海溝より深い差があると思っているのですが……。  ひとことで言ってしまえば、「小説になっているかどうか」。  小説にさえなっていれば、その作品はどこかで必ず拾い上げられます。  『ザ・ゴール』のように。  『ザ・ゴール』の例は、それこそ、本にする価値のあるものは、どこかで必ず本になるものだ、ということを示しているのだと思いますです。  はた(と気づく)。  ……まてまてまてよ。だから、予選通過(一次通過)をあんなに喜ぶのかな(^^; みやび -------------------------------------------------------------------------------- きょうは予選のこととか No.4297 投稿日 2002年4月20日(土)15時47分 投稿者 新木 伸 >とんびの羽根さん  リテイク。  #4294の書き込みね。  「ザ・ゴール」の例を持ち出してきた意図が不明。  中期目標を立てることは戦略として有効である――ということの実例として出してきたとすると、これは不適切。  このケースでは、「部数を確保すること」というのは、作者がみずからの目標を達成するための「手段」でしかない。  このケースの作者は、出版してもらえることを中期目標にはしていない。  とんびの羽根さんの考察が足りず、「手段」=「中期目標」と混同している。  それから、作者が作品をどのように変えるか、もしくは変えないか――して、なんとか出版までこぎつけたのか。そこの件が書かれていない。つまり「結」がない。「結」がないので、この教訓には「意味」がない。  あと、これがもっとも肝心なことなんだけど……。「ザ・ゴール」というものがなんであるのか、まったく予備知識のない人間に理解してもらうための配慮が足りていない。  実際、僕は「ザ・ゴール」というものがなんなのかをまったく知らない。  そしてとんびの羽根さんの書き込みを読んだだけでは、これが小説であるのか、零細企業の改革法を示したノウハウ本であるのか、ある成功した企業のノンフィクションであるのか、小説の皮をかぶったノンフィクションであるのか、どれとも判断つかない。  ――で、つまり、「ザ・ゴール」ってなんなの?  インターネットで調べてみれば一発なんだけど、あえて自分で調べないで、とんびの羽根さんに説明してもらおう。  ――で、それはそれとして、本題のほう。 >>プロ作家を目標とすると視野の中に自分と読者と言う二者しか見えなくなってしまいます。作者は当然読者を兼ねることができるわけですから、視野の狭いひとはそこから抜け出られなくなり、一生作家志望ということで終わってしまうかもしれません。  抜け出せないなら、そこで終わってしまえばいいんです。  そもそも、それ作家志望っていわない。  自分が志望しているものがなんなのか、正確に把握していないようで、「志望している」とは言わんでしょう。  自分の思うところの「作家像」というイメージを夢見ているだけ。  それを改めようともしないのって、それ志望って言えるのか?  「作家」っていうものを正しく理解しているなら、「不特定多数の読者との一方通行の関係」なんてことは、自明の理でわかるはず。  「小説とは作者の主義思想を折り込めて伝えられるツールであり、作者の思うがままを書けばいいものだ」――とか、間違った理解のままでいるのなら、「不特定多数との読者の関係」なんてことには、一生思い至らないかもしれないが。  また多くの志望者は、自分の中の「読者」をちゃんと働かせてもいません。  最近の紫さんの例とかを見れば、わかるでしょう。きょろちゃんもそうだし、唯野くんもそう。翠もそう。巻島もそう。杉井光――は、これはようわからんけど。  他人の作品を読んだときに「おかしい」と感じ取れるセンサーを持っているのに、それを自分の作品に対しては、どうしてか働かそうとしていない。  作者は当然、読者を兼ねることができます。  その自分の「読者としての目」だけでもしっかりと働かせたなら、もう商業レベルとして充分すぎるほど、おもしろい小説を書くことができます。  だいたい、ちゃんと原稿をある程度の期間寝かせて、その後に改稿して、さらに推敲までして応募しているやつが、どこにいるっていうのよ?  自分が市販作品に誤字脱字を見つけたときには鬼の首取ったかのように感じるくせに、自分の作品には1枚につき1個の誤字脱字でも許容しちゃうっていう姿勢は、あれはいったいなんなのよ? 他人の作品に対するのと同じ厳しさを自作に向けるだけで、誤字なんてゼロになって然るべきものだろ?  みんな書き上げたその足で、郵便局に駆け込んで、送っちゃっているじゃんか。  書きあげるのは、締め切り当日か? それとも前日か? >>プロでも最初は編集のOKをとることが中期目標になるのではないでしょうか。  これは身に染みるなぁ。  うん。やったやった。確かにやった。「どうやってOKを取るか」に関しては、もお死ぬほど研究した。  書けば面白いことは(本人には)もう分かっていることだし、「通す」ための努力によって実際の作品内容がなにか変わったかというと、じつはまるで変わってもいなかったりするのだが……。  おそらくこれはすべて無駄な努力なのだろうと痛切に思いつつ、本を出すための手段として、仕方なくやった。(後にそこで身につけたものはコンセプトワークであるということに気づき、全然無駄ではなかったと知ることになるわけだが)  しかし断じて言うが、それは決して「中間目標」などではなかったぞ。  やりたくなんてなかった。だが必要な「手段」だったから、仕方なくやったのだ。  しかしおかげで「企画書の書き方」は身についた。  でも僕は、今後も「可能なかぎり」企画書は書かないで済ませようと思っている。  なるべく「なぁなぁ」でもって、口先だけで、企画を通すのだ。それがベストに決まっている。  だが必要であれば、「自分用」ではない「他人に観せる用」のちゃんとしたプロットも書くし、企画書だってなんだって書く。でもできればやりたくない。  小説書くのが作家の仕事であって、僕の本来やりたいことであって、企画書書くのは作家の仕事じゃないし〜。  だいたい、どんな立派な企画書を書きあげたところで、それを読者に見せることなんてできないでしょう?  もうひとつ。大きな誤解があるようなので言っておく。  編集部のOKを取って、少しでも喜んだり、ほっとしたりするプロがいるかってーの。  誰がOKと言おうが太鼓判を押そうが、そんなことにはなんの意味もないの。大賞の審査員全員が推薦しようが、大勢の評論家に絶賛されようが、売れなかった作品にはなんの価値もないの。  あったりまえでしょーが。  作家っていうのは、あくまで、世の中の「不特定多数」の読者を相手にしているわけね。  これ、すこし例を変えて説明してみるかな。  ある農家が野菜を作るわけよ。  それを農協とか、なにかに納めるわけよ。しかしお金はすぐにはもらえないとする。まあ実際の流通システムではここでお金が貰えてしまっているが、それは無視することにしよう。  農協に納めても、お金もらえないのね。――OK?  実際に、小売店の店頭まで野菜が届き、そこで買い物客が「あらこのお野菜、おいしそうね」って思って買ってくれた時点で、初めてお金が農家に入るものとする。  そういうシステムだったとする。 (印税ってつまり、そういうシステムなわけだが)  では、農協に野菜を納めたときに、農家はほっとしたり安心したりできるのか?  できっこないでしょ。  お金が振り込まれてきて、はじめて安心できるわけだ。「ああ食べてもらえたんだ」って、そう安心できる。  ちなみに農協が野菜を引き取るのは、農協の品質検査基準に合格しているから。  ただそれだけのこと。  売れるかどうかの保証までしてくれているわけではない。  まあ向こうも向こうで商売なんで、売れないものを引き取ってしまったら損害が出て大変だろうし、それなりに真剣にチェックしているに違いないだろうが――。それは向こうの考えることであって、作者とはなんら関係がない。  だから、そもそも「賞を取ることが目標となる」とか、「賞を取ることが中間目標となってもいい」とか、そういうふうに思ったり(By 応募者)、納得してしまったり(By とんびの羽根)というのは、現実とはなはだしく食い違いのある誤った認識であり、誤った感性であるわけ。 >リサーチとか  いや。マジで疑念がでてきたので……。  みんなにひとつ聞いておきたい。投稿経験者にね。 >>この理屈だと、一次さえ突破すれば、あとは「売れるかどうかで選別している」ということになります。 >>……まてよ、まさか他のひともそう考えているのだろうか? >>で、「おれの作品が選外なのは売れ筋でなかっただけだ」と、思っちゃってるとか。まさかまさかまさか。  みやびさんが、こんな怖いことを言っていた。  いままでそんなこと考えもしなかったが、もしかしたらひょっとして……と考えると、なんだか怖くなってしまった。  しかしそのように考えてみることで、いま抱えているかなりの疑問に筋が通って、すっきりと説明ができちゃうのね。「一次を通っただけで、どうして予選通過と考えてしまうのか」とか、「一次を通っただけで、どうしてあんなに喜べるのか」とか、「一次を通っただけの作品を、どうして堂々と胸を張って展示できちゃうのか」とか。  怖い怖い。すっごく怖い。  人は理解できないものに触れると恐怖を抱くものなのだ。恐怖ってつまり、「未知のものを回避しようとする原理」なわけだし。  ――で、実際に投稿している人とか。  このあたりについては、どう思っているわけ?  一次を通過した時点から、それ以降の作品の話ね。  もうその時点でどれも立派な作品とされているんだけど、その後の選抜は「売れるかどうか」とか、そういう世俗的な価値観によって選別されている――とか?  もしそうだと思っているなら、素直に手を挙げて〜。  または、「いまは違うが、昔はそう思っていた」てなことでもいいから。  そんなわけ、あるはずが、ないのです。  一次が通らなかった作品は、「日本語が不自由だったから」なのね。  単に、もう、それだけのこと。  二次が通らなかった作品は、「お話として成り立っていない」「小説になっていない」「物語になっていない」「話にケリが付いていない(結がない)」とか、そういう理由。  つまり最後まで読んでも、「なにがなんだか、ようわからん」ようなモノだったから。  そして最終選考に残った作品からは、いちおう「小説」となっているわけだ。  そこからは、「おもしろいか?(興味深いか)」という観点が初めてでてくることになり、それによって選別されるとこになる。  そして当社規定の「大賞」に該当するほどおもしろい作品がもし存在したなら、それは「大賞」となる。  また該当作がなければ、単に「該当作なし」となる。それだけの話。  電撃の場合、たしか、大賞不在の年のほうが多いんだっけか?  つまり最終選考まで残らなかったものというのは、小説賞に応募されてきたモノでありながら、「小説ではない何らかのゴミ」であったわけ。  原稿用紙250枚分のゴミです。  それを分別して、ゴミ箱に投げ入れているだけの話。(結果的には、ボツ作品は実際にゴミ箱に行く)  「あーもうっ! ゴミの日でもないのにこんなもの出してきてッ!」ってな感じね。  応募総数が2000として、そこから最終選考に残る作品が10〜20ぐらいとして、残りの1980〜1990編は、すべてそういったゴミなわけ。  応募要項をよく読めば、わかるだろうに。  ゴミを送りつけていいとは、どこにも書かれていない。長編の「小説」を送れって、ちゃんとそう書いてある。  小説でありさえすれば、それは最終選考まで残るのです。  そして売れる(採算が取れて赤字にならない)ぐらいおもしろい小説であれば、それは賞を取るのね。  賞っていうのは、出版社の押した「品質検査合格マーク」であるわけだ。書店に並べていいです、ってな印。  JISマークみたいなもんだよ。 >よみかく本棚の作品群とか  いくつか、「予選通過」なるものが上がっているよね。  「一次通過」ってものが多くて、二次突破(つまり最終選考エントリー)までいった作品って、翠の「闇の中で振り向けば」――だけだっけ?  杉井光の「ラストハロウィン」は、あれ結局一度も教えてもらってないのだけど、何次まであるうちの、何次まで行ったのよ? あとどこに送ったのよ? -------------------------------------------------------------------------------- 辞書をひきました。 No.4298 投稿日 2002年4月20日(土)17時06分 投稿者 西鶴翠(みどり)  これまで、私は勘違いをしていました。新木さんは「微調整」の話をしたがっているのだと思っていました。で、微調整の話が、「強さとは〜」の話にそれていったり、そこからさらに「挫折」の話にそれていったりしていると思っていたのですが、違っていたのですね。  要するに、新木さんは「強さとは」の方の話をしたかったのですね。そちらがメインで、「微調整」はおまけだったのですね。  ようやく話の筋道が分かりました。  そういうことで、挫折の話です。  辞書をひきました。 挫折:途中で失敗し、駄目になること。 失望:期待が裏切られて、希望を失うこと。 失意:志が遂げられないで自信・希望をなくした状態にあること。 分かったこと:西鶴は「挫折」と「失望」を逆に覚えていた。  新木さんは、「西鶴は挫折を失望と勘違いしているだろう」と断定していたわけですが、「西鶴は失望を挫折と勘違いしている」というところまでは予想できていなかったはず。というか、私自身が予想していませんでした。片方の定義が別の何かになっていることは予想していましたが、よもや定義が入れ替わっていようとは。  そして、話はさかのぼる。 >「挫折した主人公が真の強さを見つける話」→「強さとは何かということに悩む少年と少女が出会う話」  ふむ。悩んだ状態から挫折するのは確かに無理です。話の後半と前半を受け持つことはできそうにありません。  「悩む」→「(偽りの)答えが見える」→「間違いだったと知って失望する」。こちらはありでしょう。  しかし、「途中で失敗し駄目になる」という小説は、読みたくないなあ。いや、駄目になってそれで終わりなら、それはそれで読みたいのだけれども、駄目になってそこから再出発する話なんて、読みたくない。失った希望をとりもどす小説は読みたいけれども。  さらに、話はさかのぼる。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  格闘技を我流でかじっていて、自分の強さにそこそこの自信を持っていた少年。 (略)  道場主である彼女の父親にこてんぱんにのされ、さらに娘にも、ふたたびこてんぱんにのされ、すっかり自信を消失してしまう主人公。 (略)  自信を失っている主人公は、その敵討ちに立ち上がる気概もない。見かねた娘が、父親の敵討ちのために、男たちの行方を追う。  (略)恐怖で身がすくみ、ろくに闘うことできず、いいようにサンドバックにされるような始末だった。  みずからがとんだ臆病者だったことを知った主人公。失意のどん底にある。 (後略) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  確かにこれは、挫折の話です。そして当時、私はこの話を失望だと思っていました。  過去ログをさらに読んでみると分かるけれども、私は、話を再構成しているのですね。自分でも、「雰囲気を変えてある」と書いていますし(当時の私に「コンセプト」などという概念はない)。  じゃあ、どうして「挫折(当時の失望)」を「失望(当時の挫折)」に書き換えてしまったのか。早い話が、「挫折」の小説を読みたくなくて、「失望」の話を読みたかったからです。当時の私がこのあらすじを見た最初の印象は、「こんな話、誰が読むんだ?」でしたから。  これ以上は、さかのぼりようがありませんな。  まとめ。  西鶴が一行コンセプトをとり違えていたことは事実である。  西鶴が挫折の話を読みたくなかったことも事実である。  ただし、自覚的にコンセプトを入れ替えたわけではない。  ということで、話にけりがつきましたでしょうか。私は、けりがついたと見なしているのですが。 >続・チョコ。  うーむ。もしも本当に、その二人が本命チョコをもらったことがないのだとしたら、新木さんの解釈は正しいのかも知れない。  新木さん以外は、「自虐ギャグ」「笑い話」あたりの解釈で一致しているのだから、そちらの方が一般的だとは思うのだけれども。たとえ、本命チョコをもらったことがなかったとしても一般的には「笑い話」でしょう(本命チョコをもらったことがないと書いている羽矢野さんも、「笑い話」ということにしているのですし)。 >投稿経験者への質問関連。  とりあえず、抽象的な質問は後まわしにして、具体的な事実だけを述べましょう。  わたしの(あ、今書いているものの都合で、ひらがなになってしまった)私の「ヤミフリ」は、最終選考まで行っていません。四次選考=最終選考の二次選考通過です。あれで最終選考まで行くわけがないでしょうが。  それから、私が答えるべきことではないでしょうが、「ラスト・ハロウィン」は最終選考で落ちています。角川スニーカー学園小説大賞。何次まであったのかは、私は知りませんし、おそらくひかるも覚えてはいまい。 それでは。 http://homepage2.nifty.com/saikaku/ -------------------------------------------------------------------------------- #4296>みやびさん No.4299 投稿日 2002年4月20日(土)21時40分 投稿者 とんびの羽根 >> でも作家希望の夢見る若者が、自分の実力の無さを知るためには、予選通過が目標でもいいとも思います。実力の無さを教えるのにボツ以外の手段はないですよね。<とんび >はせがわみやびさん >>だって、そうなると、予選通過(一次通過)したあとは、実力の無さを知る方法がないってことになります。  一度、一次通過したといっても、次回からは常に一次通過するわけじゃないでしょう。少なくともちゃんとした作家志望者であれば、より先に進んでいなければならない。にもかかわらず、なぜか落ちてしまう。作家希望の人間がきちんと「志望」になるためには、ここで実力の無さを自覚し、壁を越えなければならないのだから。多分ボツがかなり続くはずというのが、今回想定している「作家希望の夢見る若者」のイメージでした。  しかし、なまじ選考に通っていると『ヘタに「ある」と思ってしまう』弊害があるのですね、この辺はちょっと考えがたりなかった、というか、自分のボツ経験のわくから一歩も出ていないのでしょう(^^)<わろてるバヤイやない  考えてみる……。はせがわみやびさんの指摘を受けて、気がついたけど、投稿者って、一度一次通過しちゃうと実力がついたと錯覚しちゃうのでしょうか?なんか、言われてみると思い当たるふしがありますね。「これはどこで一次通過した作品ですとちょっと自慢げに作品をみせてまわる」……ほど自信過剰なひとも、あまりいないとは思うのですが、とりあえずおれは一次通過してるぞというオーラは感じる。新木伸さんはそれが鼻についてたまらんと言っておられるのかな。  一次通過者をひやかせるほど国語の能力があるわけでもないので、「実力があるから一次予選はおれは免除されてる(わけないが)」的なそういう思い違いを指摘するのはやめときます。  すると実力の無さを確認する手段がボツ以外にあるのかが問題のようですね。あるのかないのか。あるのならいいのだけど、はせがわみやびさんの意見をみるとないみたいな。ないけど、それを公言すると勘違いするからよくないということでしょうか。  書店に並ぶ、読者がレジに運んで行ってくれる、ヒットする作品を作ることを目標にするのは、目標設定の問題ですね。それは部数や印税といった数値目標にするも良し、より闘志の湧く目標にするも良しと思います。  すんません、相棒を迎えにいかないといけないので、ここで中断します。(携帯でお呼び出しがかかってしまった) -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4300 投稿日 2002年4月20日(土)23時21分 投稿者 羽矢野  ようやくつまっていたお仕事完了。  これで安心してGW休めます。 ●大賞の応募とか  私はご存じの通り、応募してないんで何とも言えないんですが、一次を通過して喜ぶのはいわゆる”プロ希望者”って人ですよね。  ”プロ志望者”は一次とか二次選考がいかに”あたりまえ”のことを判別しているだけかを当然理解してなきゃいけない。  そして賞をもらえたとしても、それがやっと自分がその道で食べいける最低の部分に技術が達したってだけだとわかってなきゃいけない。  大変なのは、そこからでしょう。  売れない小説書いたら、当然次はないんですよね? こういう職業って。 (というか、自分で仕事とってくるのかな)  サラリーマンと作家。  基本的には同じです。  サラリーマンもお仕事するのは”会社をもうけさせる為です”それで雇われていますから。  ただサラリーマンは仕事は与えられることが多いので、クオリティ満たしてこなせば、もうからなくても責任は問われません(管理職じゃない限り)。  でも作家さんは自分の書いた文章を出版すれば、儲かりますって言って出版してもらうわけですから、例えクオリティを満たして小説家いても、それが売れなかった場合は……次はないはず。  会社だって、取引先だったら同じです。  こんな事は当たり前のことです。  みんなその辺りちゃんとわかって作家志望なのか、時々疑いたくなる時が正直あります。  ここ分室以外でも、たまに作家志望って人の意見を見かけたりしますが、それらの場合殆ど99%は論外だし。やっぱり若い人が多いせいか、社会ってものをナメてる感じがすごくする。 (私も自分の仕事で完全にプロにまで達しているかと問われれば、自信を持って頷けないから偉そうには言えないけど)  ただ、バイトとかでなくちゃんと社会人として働いた経験がない人にそれを理解するのは難しいかもしれないとも思う。  私はこれだけで、作家を諦める人がいても情けないなんて絶対に誰も言わないくらい大変なことだと思うよ。  私だって絶対立ち上がれないんじゃないかと思うような目に何度もあって、ようやくこの程度の考え方だからね。  小説大賞取るより難しいと言われても、全然不思議に感じない。  一応、若輩だけどここ一連を読むとこう感じたよっていうのを書いておきます。サラリーマン視点ね。  私は自分の考えがまだ社会をナメた部分があるのを知ってますので、実際はもっとずっと厳しいものだと思ってもらった方がいいです。  本当に本気も本気なら、一度は一生をその仕事に費やしても悔いがないのかどうか。  憧れでなく現実としてちゃんと捉えているのか。  真剣に考えた方がいいと思うよ。(それぐらいは私もやった)  社会人なら新入社員でわからされる(わかんなきゃ、社会人としてやってけない)けど作家になるなら自分でそこまで到達しなきゃいけないってことは片隅に憶えておいてね。  と偉そうなこと言いました。  どうでもいいけど、一回応募してみようかな?  イマイチみんなと感覚がずれてるような気がするし。やってみればわかるだろうか。  賞をとる = 自分の技術の証明  って具体的目標をたてるのは、悪いことではない。  これが入試とかだったら、一人合格すれば一人落ちるのでしちゃいけないですが、こういう小説大賞なら一定水準に技術が到達しているかどうかだから問題ないだろう。   ●バレンタイン  男の方もよくわかってなかったなあ。  というか、自分にも似たような経験があるから、全く思考しなかったというのが正直だな。  読みとれる情報をもっとしっかり分析して、ちゃんと思考すれば、正解とはいかなくても”おいおい、マジか?”とは思われないくらいにはできたはず。  まだまだ自分で思考をナメてる部分があるなあ。  反省だ。   >>「義理チョコはもらえるけど本命チョコはもらえないぐらいの男の子」って設定を生かして、渡せない理由のひとつにはできないものかな。  これを今日は考えてました。  1.自分の好きな子  2.若くて可愛い子。  3.若いけど可愛くない子。  4.若くないけど美人な人。  5.若くなくて美人でもない人。  まず、上の新木さんの”男の子チョコ貰ってうれしさ表(?)”からすると、和也にとって恵里からのチョコは1.に該当し、この日他にもらえるであろうチョコは2か3に該当します(小説なら2だけかもしれないが)  さて、これを恵里の側からみてみます。  恵里の側から見ると、彼女のチョコレートは1.に該当しますが、恵里はそんなこと知りません。くわえて自信のない性格からして3.ぐらいに該当すると考えているはず。  そこで2.を和也がもらえると知ってる。  これが初期状態ですね。  次に女の子のチョコをあげる上でのランクを考えてみます。  1.自分の好き(恋愛感情あり)な人  2.自分の好き(恋愛感情なし)な人(たまに男とは限らない場合が小説や漫画とかだとある)  3.まわりの友人や家族(仲のいい先輩や後輩、兄とか父とかパパ(?)とか)  4.関わりのある人  こんなカテゴリわけの、こんな順番であってます?  恵里のチョコは1.ですね。当然本命となります。  ちなみにそれ以外のものは3.の父ぐらいしかいないでしょう。  この二つがあって、彼女はどう考えるか?  まず自分の中で和也へのチョコレートは本命である。ランクトップ。  しかし和也にとってはそうではない。くわえて自分のチョコより喜びそうなものをいくつかもらえるアテがある。    とこんな感じ。  これが恵里がチョコを渡せないもう一つの理由です。  >>バレンタインデーっていうのは、女の子にとって、どんなイベントなのか。  順番が逆かもしれませんが、恵里の場合(本命チョコを渡す人)を中心に考えたことを書いておきます。  本命を渡す彼女にとって、バレンタインデーは大きなキッカケの日です。  バレンタインという女の子の側から気持ちを伝えてもおかしくないという認知は、恵里の中の”気”を膨らませるという役割をやってくれます。  簡単に言うと、恵里にとって”この日ならいつも言えない私でもできるかも”と思える唯一の日なんです。  だから女の子にとっては告白するという”気”の力を高めてくれる日というのが答えです。 ●転と名前  あれでよかったですか?  一応、もう一回やっておこう。  転:和也に渡す約束のチョコを一緒に作ってくれと頼まれる。    起:学校で誰かが和也にチョコを渡すというのを耳にする。    承:その夜、恵里’との話もバレンタインの話題になり、チョコの作り方を教えてくれと頼まれる。    転:チョコを作る二人。その時の会話で、渡す相手が和也と知り、同じ約束をしていたことに気付く。    結:一緒に渡そうと恵里’に誘われるが他の子が渡すからと断る。しかし恵里’に励まされ、努力をしてみることだけは約束する。  名前  真奈美(まなみ)  真(シン、ま)  まこと、本物、いつわりがない。純粋な。  奈(な、ダイ、いかん)  いかに、なんぞ、どうして。    美(ビ、うつくしい)  うつくしい、麗しい、よい、立派な。  考え方に問題がなければ、明日、三人の人物設定を課題部屋に置いて、具体的なプロットやっていきます。  その場合、頂いたのと同じような感じでいいですか? -------------------------------------------------------------------------------- //予選とか No.4301 投稿日 2002年4月21日(日)01時34分 投稿者 かねやん  新木さんやみやびさん、それに鷹見さんは、市場という土俵で戦ってる人たちだから、新人賞の最終選考が「本選」だ、と聞いてもピンと来ないでしょう。  どう考えても、これからが本番だよなあって感じるでしょう。  うでも新人賞に応募する人ってのは、まだ戦場にでたことの無い訓練兵なわけです。  新人賞という審査を通って「これなら戦場にだしてもいいだろう」、あるいは「もう少し直したら戦場に出してもいいだろう」って許可を得ることができるわけですね。  新人賞=土俵に立つための審査を受ける場所と考えれば、最終選考=本選って意識があってもおかしくないと思うです。 -------------------------------------------------------------------------------- ふぉろー……なのか? No.4302 投稿日 2002年4月21日(日)02時05分 投稿者 はせがわみやび  最近、兼業作家なみやびです。親の手伝いをしているだけだという噂もありますケド(^^;。でも、6:00から12:00までの夜の店番ってのは、それだけで体力を消耗することを知りましたです、はい(^^;。へなへなです〜。    ところで、そろそろ誤解するひとは減ったかと思いますが。  新木さんが分室で「作家」と書くときは、デフォルトで「エンターテインメント系の専業作家(本が娯楽であることを大切にしていて、かつ作家でごはんを達成しているひと)」を指してます。  OKだよね?  あと、今話している賞は、基本的に新人発掘を意図して設置された新人賞のことであるというのも。 みやび -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4303 投稿日 2002年4月21日(日)13時13分 投稿者 新木 伸 >ラスト・ハロウィン  なるほど。最終選考までは行っていたのね。  じゃああれは小説だったわけだ。  とんびの羽根さん流に言うと、「間違ったら最後まで読めてしまえるもの」ってことね。  僕は間違わないので読めなかったが。  まあ、小説でないモノはどう間違ったって最後まで読めるなんてことは有り得ないが、小説であるなら、面白いと感じた人だけは読みきってくれるだろうだろうね。  僕の場合、一瞬でも面白さが途切れたら(原稿用紙1枚まで)、もうそこで放り出すことにしている。  一切、我慢なんてしないことにしている。  読者としては、すっごく趣味が狭いよ。  しかしそれで困ったことは、べつにない。  だってそういう基準で読むものを選んだとしても、この世の中には、とても読み切れないほどたくさんの小説が出回っているのだもの。  ちょっとでもつまんなかったら、放り出してうっちゃっておけばいいのよ。  面白いものは、ほかにいくらでも存在しているんだから。  まあこうして……。  ウェブ上に放置されている小説に関して、なんの義務も持たない状態で、読むか読まないのかを問われたのなら、一読者としての答えを返せばいいものだよね。  まあ表紙か煽りだかに惹かれて、金だして買ってきてしまった小説なら、途中でつまらなくなったとしても、「元取らなきゃムダになる」とか思って、すこしは我慢して読むこともあるかもしれないが。 >翠  うん。例の件はこれで終わりとする。  しかしいったい何回言った? 「辞書引け」ってこと。3度ほどか?  普通、世の中の人っていうのは、1回までしか言ってくれないからね。  1回言って直らんやつは「使えんやつ」の烙印押されて、もう省みられることがないのが普通なのね。  もう手遅れかもしれないけど、気を付けるように。  研究生活だって集団社会なんだろ?  そういえばいま思ったけど、「挫折の話」っていうのは、わりと選り好みのある題材だったんだなぁ。最後に挫折を乗り越えればOKだろうと思っていたが、主人公が挫折感を味わう時点でもうギブアップしちゃう読者もいるのか。  失望程度で根をあげちゃうひ弱な感性の持ち主だと、挫折ってのは、ヘビーすぎるってことか。望みを失うだけでなく、完全に諦めちゃうところまで行くのが挫折なわけだし。  まあ作家ブランドが確立してくると、「新木伸は主人公が挫折したまま終わってしまうようなダークな話は書かないだろう」てな期待をもってもらえて、我慢して読んでくれるなんてことも考えられるが……。  もし今後、話のなかに「挫折」を出すにしても、なにか直後に救いがありそうなサインを出しておくことにしよう。「挫折したまま終わらないよー、大丈夫だよー」てなサインを作中に暗示する形で。 >とんびの羽根さん >>「これはどこで一次通過した作品ですとちょっと自慢げに作品をみせてまわる」……ほど自信過剰なひとも、あまりいないとは思うのですが、とりあえずおれは一次通過してるぞというオーラは感じる。  っていうか、得意げに見せて回ってるんじゃないの?  わざわざ投稿してきて、自分で「一次通過した作品です」て胸張って書いてるし。  もし一次通過が自慢できないことだと思っているなら、「一次しか通過しなかった作品です」ってそう書くだろ?  胸張れることじゃないと知っているなら、「恥ずかしいオーラ」が出るように、そう書いておくだろ?  よみかくの本棚を見回してきてごらんって。  著者自身の注釈の言葉で、自慢げに書いていないものが、いったいいくつあるのか。  僕の見たところ、たった2作だけだが。  アマチュアの中で「一次通過」というのは、とても偉いことなんです。だから自慢しているわけです。 >>一次通過者をひやかせるほど国語の能力があるわけでもないので、「実力があるから一次予選はおれは免除されてる(わけないが)」的なそういう思い違いを指摘するのはやめときます。  いや、こうして書いた以上は、指摘しなさい。ちゃんと。  心に棚を作っていいから。  ところでこの「一次予選免除」っていうのは、僕に対してのことかと一瞬思ったけども、よく考えればこの書き込み自体が、みやびさんへのレスなんだな。  なら、みやびさん宛と見るべきだろう。  僕に限らず、賞を取らずにデビューしたプロ全員。  一次どころか、二次も最終だって免除されてますよ。  あったりまえじゃないですか。  実力認められてるんだから。  各選考段階の、チェックポイントを書いてみます。 1.日本語を書ける。 2.話を作れる。 3(最終).面白いものを作れる。  みやびさんの場合、一次や二次なんて、免除されて当然です。  すでに文章で仕事している人間なんですよ? なら、日本語が書けることなんて証明されてるでしょーが。それ以上検査して、どうするんですか。検査の手間が無駄になるだけで、意味がありません。  またリプレイのGM(話を作る)の仕事をしていましたから、「話が作れる」ことも証明されています。二次選考だって免除されて当然。  「思い上がり」と「証明された事実」とを混同しちゃいけません。  ちなみにこの3に関しては、みやびさんはまだ認めてもらっていない。  だってオリジナルは書かせてもらえてないもん。すでにある作品(ゲームなど)で、一般ユーザーに受ける「面白さ」を持っていることを証明されている作品のノベライズしか、やらせてもらっていませんから。 (やーい、悔しかったらオリジナル小説の企画通してみろ。そして売ってみろ。 >みやび) >羽矢野君 >>どうでもいいけど、一回応募してみようかな? >>イマイチみんなと感覚がずれてるような気がするし。やってみればわかるだろうか。 >>賞をとる = 自分の技術の証明 >>って具体的目標をたてるのは、悪いことではない。  これが他のところで読んだだけなら放っておくところだけど、知り合いだったら、そうもいかんか。  聞いたうえで座視していたら、僕の責任問題にもなるしなぁ。  仮にですね、羽矢野君がなにか送って、そこが僕の出入りのある出版社だったりして、羽矢野君の作品がなにか賞を取ったとして、そして「僕は自分の技術の確認のために応募したので、作家活動をやってゆくのは、ちょっと……」なんてのたまった日にゃ、僕に苦情が来るっての(笑)。  「あなたのところの掲示板で本人が書いていたのを見ていたはずなのに、なんで止めなかったんですか?」って。  あのですね。  いいですか? 小説賞に応募するということは、「賞を取ったら作家になる」ということを意味しているわけです。  兼業作家でも専業作家でも、まあどちらでもいいけど、その後もある程度の期間は継続的に作品を発表し続け、その出版社に対してある程度の利益を落とすという約束ごとなわけ。  賞を与えてもらってデビューさせてもらうわけだから、そのぐらいは当然でしょう?  タダでなにかを貰えるつもりでいたのかい?  そんなウマい話があるわけないでしょ。  いい社会人が、なに考えてんのよ?  つまり、「自分の技術の確認」という目的だけで賞に応募されるのは、いい迷惑ってこと。  その作品だけは出版されるだろう。原稿がその場にあるわけだし。  しかしその次が継続的に出てこないんだったら、その人をデビューさせることが無駄になるじゃんか。冗談じゃないよ。  その人は落選させといて、他の人をデビューさせたほうがよっぽとマシ。  デビューするつもりがないのなら、絶対に、送っちゃいけません。  まあ、現実問題としては、商業水準の作品を書ける実力を持っている人が、職業として作家を選ぶつもりはなかった――なんてことは、ほとんど起きない出来事なんで、あまり問題にもならないことだけど。 >デビュー後の話とか  ちなみに、デビューしてからの活動の話。  もちろん作家という仕事はフリー契約なんで、作品をどこの出版社に持ち込むかは自由なわけだけど……。  それでもデビューしたタイトルでシリーズ展開を仕掛けるのなら、そのシリーズの関連作品はすべてその出版社から出すのが常識です。基本的に。  まあ年に4冊以上書ける手の早い人だと、ひとつのシリーズを展開しつつ、別のシリーズを他の出版社から出すってことはあるけどね。でもそういうことをするのも、最低でも、2〜3年ぐらいはそこで書いてからのことだよ。他社からのオファーも、その頃になると段々入ってくるし。(売れてるなら)  また、ある作家が完全にその文庫から離れてしまって、まるで書かなくなったとする。  でも有形無形の利益は、その出版社に入ってくる。  たとえばその作家が、売れっ子になったとするでしょ。そうすると、「あの○○○を生み出した××大賞」とか箔が付くわけだ。こういうのも利益のひとつ。  作家ってのは、永久に、デビューした賞から離れられない。経歴に必ず書かれるから。  なるほどなぁ。  作品を応募する場所に関しても、みんなそんな甘いこと考えているわけかぁ……。  実質は、賞に作品を送りつけている時点で、もう職業作家になる宣言と、その出版社に対して数年間の専属契約結ぶぐらいのことをしているわけだが――そーゆこと、ぜんぜん考えていないのか。  だから作品を送る出版社選びも、あんな超適当にやってしまえるわけかぁ。  自分の作品を送るならば、普通、どの出版社がどうだとか、ものすごく研究しない?  大型書店に出かけていって、片っ端から本をチェックして、その文庫のカラーを研究して、自分の作品が受け入れられそうかどうかとか。  過去の受賞作をすべて買ってきて読み倒してみるとか。  小説雑誌を持っている出版社なら、それもチェックしてみるとか。  そういうことまるでしないで、平気でいられる神経っていったいどんな構造だろうと思っていたけど、「現実の実体」がまるで見えていなかったからなのね。  なるほどなぁ。  杉井光なんかにも、前に言ったわけよ。  「おまえ、そのSF色の作品なら、どうしてソノラマに送らん?」とか。  そのときはピンと来てなかったようだけど。っていうか、ソノラマ文庫の存在自体、知っていたかどうか不明だったが。  世に小説賞がいくつあり、それぞれどういうカラーでどういう作品を要望しており、自分の応募しようとする作品がどんなものであり、それはどこに合うものなのか?  どこなら受け入れてもらえそうなのか?  そういうこと、考えたこと、みんな一度もないんだろ?  上に書いたように、数年の専属契約――みたいなものなの。  実際、デビューしたばかりで名前も知られておらんヒョッコ作家など、ほかに行こうとしたって、使ってくれるところなんてありはしないの。まず平均以上の出版部数を叩き出して、実績を作らんことには。  もし賞を取ってデビューしたなら、しばらくそこで書き続ける前提で、応募するものなのね。  出版社ぐらい、選べよ。  たとえばこれが大学受験であるなら、みんな、入る大学のこと、よーく研究するだろ?  どんな学部があって、どんな教授がいて、キャンパスの施設の充実度とか。  なんなら実際にキャンパスに行って、雰囲気みてくるとか――するだろ?  学食のメシはうまいかどうか、食ってきて確認するだろ?  第一志望と、第二志望と、第三志望ぐらいまでは、そのぐらいするだろ?  滑り止めの学校まではやらないだろうが。  大学なんて、たかだか人生のうちの4年間のことでしかないのね。  それに比べて作家業っていうのは、一生やってくものなんだぞ?  それなのに、なんで「大学選び」以上の手間をかけないのかね? 君たちは?  正気なのか? おい、平気か? アタマ大丈夫か?  いいかい?  君らのやっていることはね。  その大学のことなーんも知らんで、受験しているようなものなのね。  しかもそこは本命の大学だっていうのね。  どれだけアホなことやってるか、こういうたとえにしてみたら、わかってくれるかなー? >かねやん  ピンと来ないどころか、理解不能なんだってば。  どうして最終選考が「本選」になるっていうのよ?  まるでわからん。ピンとこないどころの話じゃないのね。  だからいいかげん、理解してくれ。  誤解するのは自由だし、なにかにたいして自分の思いこみで夢見るのはその人の勝手だが。 >>うでも新人賞に応募する人ってのは、まだ戦場にでたことの無い訓練兵なわけです。  この世の中に、作家の「訓練学校」なんてものは、存在しないの。  いったい誰が訓練してるっていうのよ? そして教官はどこにいるの?  その場所を卒業したらそのまんま作家にしてくれるような場所って、どこにあるわけ?  小説賞というのは、「新兵採用試験」なの。  その年の応募のなかに戦場で戦える作家がいたら、それは採用する。「使えない」ものは、みんな切って「不採用」とする。  そこまでの「戦場で戦える実力」を身につけてくるのは、各自が勝手にやってくることであって、出版社の知ったこっちゃないわけ。  もう採用した時点で即戦力になってなきゃいかんの。  そういうものを、求めているわけ。  小説賞が訓練のためのもの?  アホちゃうか?  出版を商売でやってる出版社が、なんでわざわざ金(賞金)まで払って、シロウトの訓練をしてやんなきゃいかんのよ?  ちなみに、なんでこうやって、くどくどと書いているのかというと……。  「最終選考=本選」なんて意識で戦場に出ちまったひには、すぐに撃ち殺されて終わりなわけ。もう確実にそうなっちまうの。  作家がデビューした後の5年間の生存率、調べりゃ自分でも出せるはずだぞ?  毎年ごとの受賞者は、各出版社で公表されてるから、まずそれを調べる。  そのデビュー作をチェックする。賞を取ってもデビュー作が出版されない場合があるよね。もうそこで何割か消えている。  そしてデビュー作が出た作家を追跡調査。これはインターネット書店の検索システムで可能だよね。  デビュー後に何作出しているか。どのくらいの頻度で出ているか。  そして最近1年以内に1冊でも書いているかどうかチェックすれば、いま現在、生き残っているかをどうかが判明する。  さあ、何割なんだよ?  デビューだけしたって、生き残らなきゃなんの意味もないだろ。  昔小説家だったことを、オッサンになってから誇るつもりか? 誰に? 酒場のマスターにか? >羽矢野君  恵里の分析。  まあその路線でいいんじゃないの。  「自信がない」が、具体的になにに対して自信がないのかということで、「自分がチョコをあげても、相手が嬉しがってくれるか自信がない」なわけね。  転部の流れ。  バレンタインデーが迫って来ているってことを書かんといかんね。  ここの「起」で始めて、「承」で膨らます流れとしては、「バレンタインの話題」なわけでしょ?  なら、それは重要。  バレンタインの話題に染まっている中で、主人公は「誰かが和也にチョコをあげる」と聞くのであり、恵里’からも「チョコの作り方教えてっ」とくるのである。  ここを統一するベースの流れ、「転部」全体としてのコンセプトは、「迫ってくるバレンタイン」なわけね。  あと結の部分の約束。  ここもはっきりさせておこう。  「努力してみることを約束」とあるが、具体的に、どう努力するのか?  渡したい気持ちはあって、それに関しては、偽りじゃないわけでしょ。  じゃあ、その「渡せない理由」ってのがあるはずなんだな。  その理由が消えるか、自分で乗り越えるかすれば、彼女はチョコを渡せる道理だ。  だからここで彼女がする「努力する約束」としては、2系統ある。  たとえば「渡す条件」みたいなものがあって、それがクリアされたなら(彼女の努力以外の要因で)、渡すことを約束するとか。  これはこんなパターン。  「もし和也が誰からもチョコをもらわなかったら、渡してみる」とか、「もし二人っきりになれたら渡してみる」とか、なんかここの「もし」に相当するものね。  または、もうひとつの方向の約束。  「渡す勇気はないけども、頑張ってみる」とか、なにかそんな自分の側で能動的に起こす系統のものなのか――。  どっちなの? それとも両方の複合なの?  「もし二人っきりになれたら、頑張って勇気を出してやってみる。努力だけはしてみる」とか、そんなのもありだよね。  プロットでそのあたりを決めとかないで、どうすんのよ?  それでまともな話が書けるのか?  ちなみにこのあとに続く結部も、これを受けた流れになるはずだな。  転部をやったら、結部も見直しすること。変える必要のある部分が出るはずだ。  名前とか。  いいかげん、独り立ちしなさい。  なんでもかんでも僕にOKもらわなきゃ、安心できんの?  そんなんだったら、自分の小説なんて、書く必要はないよね。  これは誰の小説なんだよ?  僕のじゃなくて、あんたのでしょうが?  あといま名前をいくつか出しているのは、次に変更するための候補? それともいくつか出した中から選ぶための候補?  一個「OK」と言われたらそれに変えちゃうつもりでいるのか、それとも「NG」と言われなかったもの複数の中から自分で選ぶつもりでいるのか、どっちなのかってことだけど。 -------------------------------------------------------------------------------- 野球好きな人に質問 No.4304 投稿日 2002年4月21日(日)16時57分 投稿者 新木 伸  グローブとグラブ。  どっちも同じ意味だけど、小説の文中で使うとしたら、どっち?  どちらが一般的?  ちなみに捕手と一塁手のは「ミット」だよね。 -------------------------------------------------------------------------------- カレーなる挑戦/プロット/2回目 No.4305 投稿日 2002年4月21日(日)20時31分 投稿者 はせがわみやび  では、すっきりヴァージョン。 「カレーなる挑戦」プロット  1.世の中は甘くない (明神高校二年四組・最後尾の席/土曜日の午前9時1分前) 起・起 ・担任がまだやってこないことを確認し、祖母の発明したリダイアルマシンをこそこそと取り出す美春。 ・リダイアルマシンを使ってコンサートチケット予約を始める美春。電話がつながり、受け答えをしているうちに、こっそり電話をつなげていることをすっかり忘れてしまう。 ・予約完了まであと少しのところで、いつの間にかやってきていた担任に見つかった。 ・担任に怒られ、チケット予約も失敗。補習まで命じられて散々な美春。 (通学路の商店街にあるカレーハウス/昼1時過ぎ) 起・承 ・仲良しの友人二人と帰宅途中の美春。とうに昼を過ぎていた。お腹を空かせた三人は、たまたま目にしたカレーハウスに入ることになる。 ・そのカレーハウスで、豪華景品をプレゼントするというチラシを目にする美春。その景品が、偶然にも予約に失敗したコンサートチケットだった。 ・勇んで参加しようとする美春は友人に止められる。景品の獲得条件は激辛カレー(大盛り)を食べきることだった。 ・甘党で大甘カレーしか食べない美春は、激辛という言葉に苦悩する。 (美春の祖母あをいのラボ(実験室)/直後) 起・転 ・あやしげな発明品でいっぱいの祖母のラボに飛び込む美春。祖母はお茶の時間だった。 ・発明品をひっくり返してお茶請けを探している祖母。その祖母に、辛いものを食べられるようになる発明品はないかと問いかける美春。 ・棚の一角を指差す祖母。「味覚反転どろっぷ」とラベルの貼られたビンが置いてあった。辛いものを甘く、甘いものを辛く感じられるようにしてくれると祖母。詳しくはビンに入っている取り扱い説明書を読めという。 ・祖母の注意などすでに聞いていない美春。チケットを手に入れた気分になっている。 起・結 ・ビンを棚からとる美春。うきうきとしながら蓋をあける美春。 ・中身を確かめると、ドロップはたったひとつぶしか残っていない。ねじこまれていた取り扱い説明書とともにドロップを取り出す美春。 ・説明書をポケットにつっこむと、ドロップを口に放り込んでからラボを後にした。  2.カレーなる挑戦 (カレーハウス店内/続き) 承・起 ・友人二人の待つ店内に駆けこむ美春。元気よく店のマスターにイベントへの参加を告げる。 ・心配そうな呆れたような友人二人の顔も美春の目には入っていない。すでにコンサートに行ったつもりの妄想を繰り広げている美春。 ・運ばれてくる激辛カレー大盛り。見た目と香りだけでも、大変な迫力のシロモノだった。 承・承 ・最初のひとくちはおそるおそるの美春。ドロップのおかげで極甘カレーと化していて、なんとかなりそうだとひと安心。 ・鼻歌まじりで食べ続ける美春。おなかがすいていることもあって順調にカレーは減っていく。 ・残り少しのところで顔をあげると、店の中の客の注目を集めていることに気づく。まわりの挑戦者はみな挫折してしまっていて、いまや美春のギャラリーと化している。お調子者の美春は得意な気分。 ・涼しい顔で食べきってしまう美春。客の中には奇異の目で見るものもいるが美春は勝利感でいっぱい。 承・転 ・チケットを片手に美春を称えにくるマスター。 ・まるでオリンピックで金メダルを受け取るような気分だとご満悦の美春。 ・そのとき、もうひと皿食べると、より良い席のチケットが手に入るがどうするかと聞いてくるマスター。 ・マスターの言葉にチケットを受け取ろうとした手を引っ込める美春。 承・結 ・より良い席という誘惑と戦う美春。リスクと報酬を秤にかける。 ・お腹がややいっぱいになっていることに改めて気づき躊躇する美春。 ・まわりの客にあおられて、お調子者の美春は耐えられなかった。追加のひと皿も食べてみせると見得を切ってしまう。 ・もってきたチケットを持って厨房へと戻るマスターを見つめる美春。だいじょうぶだと自分に言い聞かせている。  3.甘すぎた目算 (カレーハウス店内/続き) 転・起 ・運ばれてきたふた皿目の激辛カレー。食べる前に、さすがに口の中が甘ったるくなってきたと思う美春。 ・口直しに初めて水を一杯飲む美春。 ・食べ始める美春。だが、ひとくち含んだところで脳天まで突き抜ける辛さが美春を襲う。 ・パニックする美春。 転・承 ・混乱したまま原因を考えるが思いつかないでいる美春。 ・あせる美春は味覚反転状態を取り戻そうと四苦八苦。次々と奇妙な行動をしてしまう。 ・友人二人とまわりの客に奇異の目で見られていることに気づき、あせる美春。だが、辛いカレーは辛いまま。 転・転 ・ポケットにいれっぱなしの取り扱い説明書を思い出す美春。 ・テーブルの下で広げてこっそりと読むと、ドロップの効果は水を飲むことで解消されることを知る。口直しにと飲んだ水が原因だと気づく。 ・血の気がひいていく美春。コンサートの夢が崩壊していくという妄想を抱く美春。 転・結 ・まわりの客は急にペースの落ちた美春に声援を送っている。だいじょうぶだと心にもないことを言ってしまう美春。 ・制限時間が迫っていることを告げられる美春。見得を切った手前、お調子者の美春には食べずにすませることはできなかった。 ・悲壮な決意を固める美春。  4.人生は甘くない (カレーハウス店内/続き) 結・起 ・美春は、油汗を流しながらカレーと格闘している。 ・店の中に入ってくる買い物帰りらしき美春の祖母を目にする美春。だが、意識は朦朧としていて、夢かと思う。 結・承 ・すでに自分が何を食べているのかわからなくなっている美春。ふた皿目を四分の三ほど食べたところで、ついに挫折。 ・追加で食べた分も料金を払うことになる。財布を確かめて足りないことに気づく美春。祖母に借りることに。屈辱感倍増の美春。 ・周りの客たちからはなぐさめの声。友人二人は呆れ顔。不幸の上乗せ状態の美春。 (自宅への帰り道/夕方) 結・転 ・帰り道、友人たちと別れて祖母と二人でとぼとぼと歩いている。 ・がっくりとうなだれたままの美春。祖母が声をかけてきても答える気力が沸いてこない。手に入らなかったチケットを惜しんでいる。 ・見かねた祖母から、買ったばかりのお菓子を目の前に出される。お茶請けが切れていたので買ってきたのだという和菓子だった。美春の大好物で、しかも美春と祖母のひいきにしている店の品だった。 ・ご機嫌になってしまう美春。 結・結 ・にこにこ顔で和菓子を口に運ぶ美春。 ・菓子を食べた美春はしばらく口を動かしたすえに、ぽろぽろと泣き始める。 ・驚いた祖母が訳を尋ねてきた。 ・まったく味を感じないと嘆く美春。激辛カレーに美春の舌は麻痺してしまっていたのだ! END -------------------------------------------------------------------------------- 脳みそ熱暴走中 No.4306 投稿日 2002年4月21日(日)20時54分 投稿者 弟切 千隼 風邪のウィルスに蹂躙されて、夕方になってやっと布団から抜け出した弟切です。 >>バレンタイン前の男二人の会話 新木さんによれば、これは「5.共通体験の確認」ということですね。 私が書いた短い文章の中に含まれている情報を的確に捉えておられるのは、さすがです。プロ作家の目から見れば当然なのでしょうが、新木さんの御指摘にはもの書きにとって重要なことが含まれています。 それは、「文章には、書かれただけの情報しか存在しない」ということと、「同じ状況でも、キャラ設定によって意味が違う」ということです。 「書かれただけの情報しか存在しない」というのは、逆にいえば「書かれただけの情報は存在する」ということです。あることを伝えようと思って文章を書くならば、伝えたい情報に関しては余さず書かなくてはなりません。自分がわかっていても書かれなかった情報は「世界に存在しない」のです。 そして、伝えたくない情報を文章の中に入れてしまうと、読者はそちらに気を取られて本来の伝えたい情報に目を向けてくれない可能性が高くなります。これでは読者に誤読してくれと言っているようなものですね。 「同じ状況でも、キャラ設定によって意味が違う」例を挙げますと、例えば、 >>友人A「聴いて聴いて! 俺、去年のバレンタインデーに生まれて初めてチョコレートもらったんだ。いつも行く食堂のおばちゃんに」 >>友人B「俺だってバレンタインにチョコレートもらったことくらいあるよ。バイト先のパートのおばちゃんに」 という先の会話が、私ではなくてAB両君と同い年くらいの若い女子学生、しかも私の500%増しくらいの美人の前で交わされていたとしたら、全然意味が違ってきますよね。 こういう場合は、紫ゆきやさんのおっしゃる「4.くどき文句」という可能性がかなり高くなるでしょう。 私の場合は、「美人でもなく若くもない私がそういう対象になるはずがない」と自覚しているので、「くどき文句」という選択肢は無意識下で葬り去られてしまったものと思われます。 私が美人でも若くもないという情報は私が書いた文章の中には含まれていないものの、ここの過去ログを読んでいれば私がどういう人間かは想像がつくはずですから、ここに書きこむ人々に対してはわざわざ示すまでもない情報なのですね。 また、AB両君がお笑いの世界を目指している学生で、いつもコンビを組んでネタを考えているような人たちだったら、藤極堂さんのおっしゃる「3.自虐ギャグ」という可能性が大でしょう。 私はAB両君がそういう人たちではないことを知っていますから、「自虐ギャグ」という考えに至りませんでした。しかし、AB両君がそういう人たちではないという情報は「書かれていなかった」ので、他の人たちには知りようがありません。「もしかしてこの二人は普段からこういうことを言い合っているお笑いコンビなのかも」と考える読者がいても不思議ではありませんね。 では、弟切は再び布団の中に戻ります。 追伸。 西鶴さんへ > 言葉というのが「他人に意味を伝えるための道具である」ことをお考えになった方がよろしいと思います。 学術論文を書くに際しても、「この用語は○○という意味である」という共通の認識に基づかなければ、書けませんよね?  -------------------------------------------------------------------------------- 平穏な日はありがたい No.4307 投稿日 2002年4月21日(日)23時05分 投稿者 羽矢野  今日は一日雨が降っておりました。 ●応募のこととか  現状だと賞を獲れる確立はないし、電撃文庫には相当のお金使ってるから一回くらいいいか。  なんて軽く思ってましたが、そんな単純ではないですね。確かに。  いい社会人が何を考えてたんでしょう。 ●具体的に恵里はどう努力をするのか  まず約束した時の状態ですが、恵里は恵里’に押し切られる形で約束する(させられる)のが一番いいと思っています。    恵里’の押し、それから逃げたい一心で努力する約束してしまう。  そしてほっと一息ついた恵里に、それを見透かしたような恵里’の一言。  それが最後のキッカケになる。  こういうのを狙います。  ではどんなふうに約束したのか。  2パターンで考えてみましょう。  1.渡す条件をクリアする方法。  まず約束として、これはアリかというと、アリですね。  これは主人公が自信のない少女だから。  こういう子は、もしも〜だったら渡す。と自分自身や友達に約束することはよくします。まあ、約束だけで実際その”もし”がおこっても、行動に移せるかというとそうでもないでしょうが。  2.能動的な方法  これもアリです。  ただこれも条件がありまして、具体的な約束はしません。  自信のない少女は自分が行動できない人間だとよく知っていますから、必ず逃げ道を確保できるような約束の仕方をします。  ようは約束を守ってもいないけれど、破ってもいない。  自分にも他人にも嘘を付かなくてもいい約束の仕方を彼女は十分に知っているはず。  約束としては、この二つを組み合わせた感じがいいんじゃないでしょうか。  なんかこれだと渡したくないみたいに見えてしまいますが、女の子ってこんなんだと思います。  では具体的にはどんなふうに約束するのか。  ”もしも和也が誰からもチョコを貰わなかったら、頑張ってみる”  なんか新木さんのパクリみたいだけど、一応考えてこれにしてます。  なんでこいつなのかというと、渡せない理由に自分のチョコよりも上位にランクされるチョコをもらえるというのが存在するので、それを理由に恵里が逃げないようにする為(逃げるという言い方は適当じゃないけど、彼女はきっと渡したいと願いながらも、渡せない理由を探すという矛盾の思考をするはずだ)  二人きりとか、誰も見てないところとか、そういう場所的な約束でないのは、こっちの方が理由として後に来そうだから。  ではその日のこの部分の行動はどうなるのか?  まず、和也は誰からもチョコをもらいません(というか、断ります)  それで恵里’との約束に引っかかります。  だから恵里は一応、渡そうとします。  でも、直前で逃げます。こんな人がいっぱいいる所で、とても渡せない。努力だけはしたし。そうやって自分を納得させます。  しかし帰りに和也が待っていて、二人で帰ることになってしまいます。  ここでもう渡せない条件は、自分自信の中にしか存在しなくなり、彼女は自分が逃げているということから向き合わなくてはならなくなります。  これが結での流れですね。  まだうまく思いつかないのは、和也はチョコを断ったのは自分のチョコを待っていたことを恵里が知るエピソードが必要ですが、それをどうするのか。  学校だと早すぎるし、かといって二人になってから和也の口から言わせるのもなんか。(今のところはこれしか思いつかないですが)  これは恵里が和也の気持ちを知るというのに使えそうですから、うまいのを考えたいですね。  恵里が自力で気付くというパターンで考えてます。 ●まとめて16分割 起:鏡に映った別の世界に住むもう一人の自分とであう恵里。   起:恵里は和也をみかけるが、声をかけられずに帰宅する。   承:その夜、家の書庫で恵里は鏡に映った自分の姿がおかしいことに気付く。   転:覗き込むと、鏡の向こうから声がして自分の姿がかってに動く。   結:それが二人の出会いだった。 承:話すうち次第に惹かれ、自分もああなりたいと願うようになる。   起:気味が悪いとは思いながらも、恵里は寂しさから毎晩恵里’と話す。   承:学校でのできごとや、和也の事を話す恵里’。話を合わせて会話する恵里。だんだん恵里’のことが好きになる。   転:ある日、耐えられなくなって恵里は自分が正反対の性格で友人が一人もいないことをうち明ける。   結:自分が友達だと恵里’に言われ、自分もこうなりたいと思うようになる。 転:和也に渡す約束のチョコを一緒に作ってくれと頼まれる。  起:バレンタインが近づいたある日、学校で誰かが和也にチョコを渡すというのを耳にする。  承:その夜、恵里’との話もバレンタインの話題になり、チョコの作り方を教えてくれと頼まれる。  転:チョコを作る二人。その時の会話で、渡す相手が和也と知り、同じ約束をしていたことに気付く。  結:一緒に渡そうと恵里’に誘われるが他の子が渡すからと断る。しかし恵里’に励まされ、和也が誰からももらわなかったら頑張ることを約束する。 結:和也の気持ちと恵里’の励ましで今まで渡せなかったチョコレートを渡す。  起:和也は他の生徒のチョコを断り、誰からももらわない。しかし結局渡せない恵里。  承:帰り道に和也と出会い、数年ぶりに一緒に帰ることになる。  転:和也が約束を憶えていたこと。チョコをもらわなかったのは自分のが欲しかったからということ。恵里’の励まし。それでついにチョコレートを渡す。  結:沙夜’と今日のことを話ながら、自分が変われたことを実感する。  課題部屋にあげておきます。 ●名前  >>いいかげん、独り立ちしなさい。  あう。  自信のない私です。  でも、だいぶ意見を頂きましたから、少しづつ補正されていっています。  といっても、まだまだ不自由ですけど。  名前は一個「OK」が出たら、それを元にもう一回考えて最終的に決めようと思ってました。  内気な属性を持ち、同時に外向的な少女の名前でもおかしくない。  という自分の中では難しいものであり、また主人公なのでちゃんとした名前にしなくちゃなー。  なんて考えていました。  今の内でどれでもいいなら、真奈美(まなみ)にするかな。  水原 真奈美(みずはら まなみ)  最初と最後の文字が同じなのと、名字の最後と名前の最初の母音が同じなので音がわるい気もしますが、内気な性格と勝ち気な性格の二つについていてもいいかな、と一番思うのがこれです。 ●そういや、そろそろ題名決めないと。  これも思考の中にくわえます。 ●藤極堂さん  『創作人物の名前について』読みました。  今やってることに通じます。  本物よりも本物らしくですね。  後、他の夢野久作作品も目を通してみました。(まだ読み切ってないですが)  ライトノベル好きな人にはちょっとくどい感じがしますね。  私は推理小説もよく読みますから、そんなに苦手にはならなかったですが。 -------------------------------------------------------------------------------- とりあえずフォロー No.4308 投稿日 2002年4月21日(日)23時51分 投稿者 藤極堂 『創作人物の名前について』というのは「よみかく」の感想掲示板で私が羽矢野さんに紹介した夢野久作の作品のひとつです。 青空文庫・夢野久作にてブラウザ閲覧ができます。 んもう、羽矢野さんメールやチャットじゃなんだから読んでくれている閲覧者のことも考えてくださいね。 今度同じ事したら「めー」ですよ? ◇リンク **************************************************** □国内internet.com発の記事 インターネットコム(株)、(株)インフォプラントによる、個人ホームページを運営しているインターネットユーザーへ向けた調査によると、他人のホームページをリンクする場合、相手方に連絡していると答えたユーザーはあわせて6割。 その内訳は「大抵の場合連絡をしている」とするユーザーが38%、「場合によっては連絡することもある」とするユーザーが22%となっている。一方、「リンクを張ることを連絡していない」とするユーザーは5%だった。 **************************************************** 怖いのはTOPページ以外へ直接リンクすることです。 わたしがリンクするのはリンクフリーと明記されているサイトのみですが、以前にも言ったようにTOP以外へのリンクはフリーじゃないリンクフリーが急増しているのです。 今まで紹介したのでヤバげなのは個人の二次創作サイトですね。 て、よく読み込んでみたらリンクはTOPへと別ページに書かれてるよ。 やばいよ。 でも、メールしたくないよ。 怖いよ。 ある程度のスキルがあればメールヘッダーから個人特定なんてお茶の子だよ。 (((((((((((((((( (逃げ)。 というわけで、連絡は一切していません。 ミギャー。 -------------------------------------------------------------------------------- ちょっと考えてみる。新人賞 No.4309 投稿日 2002年4月21日(日)23時52分 投稿者 巻島翔史  どこのサイトで読んだか(見かけたか)記憶にないのですが、自分は下読みをしていると名乗る方の書いた言葉で、こういうものを見たことがあります。 『新人賞は添削教室じゃねぇ!』  そう、別に何点何点ってつけるところじゃないんですね。あたりまえですが。  つまるところ、一次通過を自慢したがる心理、あるいは羽矢野さんが「送ってみようかな?」と言ってしまった心理は、ここに潜んでいると思われます。  例えば新人賞を、学校の試験――それも単位取得がとても難しい講義の――と考えてみましょう。  ウチの大学の場合、単位認定に必要な点数は60点ですが、その60点のラインが一次通過のライン。70点が2次。80点が〜(以下同文)  もちろん一次落ちが59点以下――単位を落とした、ということになります。  こう考えてみると、一次通過を自慢したがる背景というものが見えてくるでしょう?  「オレ、あの講義の単位取れたんだぜ〜」というやつです。単位制の教育機関に通ったことのある人なら、この感覚、わかるはずです。  羽矢野さんの発言も、上のことと関わりがあります。 >>賞をとる = 自分の技術の証明  これ、単位を取る = 自分の講義内容の理解度の証明 というふうに、言い換えられるんです。  ライトノベルではありませんが、角川NEXT賞という新人賞の隆盛も、これら「添削教室感覚」の証明をしています。  この賞は応募原稿全てに編集者による評価を返してくれるというものなのですが、この新人賞に結構原稿が来てるらしいのです。(このあいだ朝日新聞の文化欄に書いてあったので、それを見た人もいるはず)  何で投稿者は、新人賞を「添削教室感覚」で見てしまうのか。  これは結局、一人で書いていると自分の実力・欠点を把握しにくいということに帰結します。  マンガの場合だと、賞にまったくひっかからず「何がいけないのかわからない」というとき、持ちこみという手法でもって解決することも可能なのですが、ライトノベルの場合、持ちこみは出版社に断られます。  つまり、どこが良いか悪いかの指標が見えなさ過ぎるんですね。  そこで、はっきりデータとして出てくる新人賞の結果を、そういう目で捉えてしまうという。  ネットに繋げる環境にあるのなら、こういう「よみかく」のような投稿サイトをもっと投稿者は活用すべきなんですが……現状として、そういう認識がはびこっているのは確かだと思います。 グローブとグラブ>  小説においてどっちが一般的かというなら、グラブかなぁ。  自分の場合は使い分けますけどね。野球のレベルの高さで変わってきます。  少年野球やおっさんの草野球が舞台だったらグローブ。  高校野球やプロならグラブ。 -------------------------------------------------------------------------------- グローブとグラブ No.4310 投稿日 2002年4月22日(月)00時05分 投稿者 鍛冶沼高明 おひさしぶりです。鍛冶沼です。 二週間くらい音沙汰(書きこみ)なかったですが、 来てはいました。 >>グローブとグラブについて おせっかいかもしれませんが少々。 グローブとグラブですが、文中に表記する上では「どちらでもかまわない」 のが答えです。 大げさかもしれませんが、1991年の海部内閣のときに出された 「外来語の表記」という内閣告示がありまして、そこでも「どちらでもよい」 と書かれています。(いや、こんなことで国が出てくるなんて) つまり、小説の文中に表記する場合には、「状況」による判断ということですね。 野球ネタの小説の場合は、「グローブ」で、 「利き手と反対の手にはめる、ボールをとるための革製でできた、 手より少し大きい手袋のようなもの」 だと分かります。 が、もしスポーツが多様な話の場合は「野球の」とかなんらかの説明を つけるのが良いと思います。 ボクシングとかで手にはめるのも「グローブ」ですし。 まあ、野球のルールを少しでも知っている人になら「グローブ」の方が 一般的だと思います。 しかし、もし小説の中に「アナウンサー」が出てくるなら話は別です。 アナウンサーでは「グラブ」が正しいものになります。 「NHK発音アクセント辞典」というものでは「グラブ」のみしか 採用されてないそうです。 アナウンサーでは「グラブ」で言うのが現状では最適だそうです。 ですので、もしアナウンサーが台詞で、 「センター、バックバック、とれるか、とれるか、……とったー!  ボールはグラブに入ってます!」(これは無理がありますね) なんていう野球中継の場合には「グラブ」を使うべきだと思います。 ただ、これはあくまで「アナウンサー」が野球中継をする場合です。 とまあ、このような具合です。 高校球児も野球選手もたいてい「グローブ」と言うほうが多いようですし、 小説で使うなら、一般なのは「グローブ」です。 具体例を挙げるなら、電撃文庫では一色銀河先生の「若草野球部協奏曲」と いうのがありますし、そこでも「グローブ」で使われてますね。 あとはファミ通文庫の野村美月先生の「天使のベースボール」でも 「グローブ」で使われてます。 私が知ってるのはこの程度ですが。すいません、少ない知識で。 ええと、分かりにくい説明ですいません。 長々と書きましたが結論は 「グローブのほうが一般的。(しかし、使い分けは状況判断)」 です。 では、このへんで失礼します。   -------------------------------------------------------------------------------- 訓練兵は変だったか。 No.4311 投稿日 2002年4月22日(月)07時34分 投稿者 かねやん  でも予備役ってわけでもないし、なんて呼ぼう……兵士志望者?  とりあえず、新人賞が「新兵採用試験」って認識はあったですが……でも、巻島さんが書いたように、添削教室やら学校の試験のように考えてる人のほうが多いのかなあ?  まあ、ちょっと雑談。  新人賞に応募してる人が社会に出てる人だけだったら、覚悟決めとけって言うだけなんだけど。  そうじゃない人はいくら口で言っても納得しないでしょう。出てみないとわからんこともあるです。(ってエラそうに言える立場かい、と自分にツッコミ)  正直、一回社会に出てぶったたかれてそれまでの人だったらそれまでの人だし、それでも頑張ろうと思う人は、なにも言わんでも頑張るもんです。  体感して初めて説明が理解できると思うです。全くその感覚が無い人にはいくら説明しても無駄になってしまう。  それでも言ってあげるほうが親切なんですけどね。いつかどこかで、それがなんだったか気づくことができますから。  ああ、でもこれ、自分の説明力不足の言い訳になってるなあ(苦笑) -------------------------------------------------------------------------------- ん…… No.4312 投稿日 2002年4月22日(月)09時40分 投稿者 巻島翔史 グローブとグラブ>  どうも自分の認識は実況に左右されていた模様です。 (でもなあ、一人称ならともかく三人称でグローブと書かれた日にゃ、俺なんかずっこけてしまうんだよなぁ)  確かに一般的には、グローブの方が普段使われて(言われて)いますしね。  ……そう考えると、やはりグローブの方が一般的か。  鍛冶沼さんどうもありがとうね。おかげで俺の認識のおかしさがわかりましたし。 -------------------------------------------------------------------------------- 受賞作家のお礼奉公について(雑談) No.4313 投稿日 2002年4月22日(月)16時18分 投稿者 本家・鷹見一幸  「受賞作家」ってのは、あれだね。戦国武将でいうところの「子飼いの武将」だな。  出版社は、市場という名前の戦場で、日夜ライバル会社とのシェア争いをやってる。  その構造は、三国志とかのシミュレーションゲームを思い浮かべるとわかりやすいかもしれない。(笑)  作家は手持ちの「武将」なわけだ。  武将の数が多ければ多いほど戦い易いし、それぞれの武将には得意技があったりするわけだ。  正々堂々と、正面から、お話が書ける武将。  切れのある小技の利いたお話が書ける武将。  奇策に走るために、一般受けはしないが一部にコアなファンがつくお話が書ける武将。  逆に爆発的には売れないが、いつもそこそこの部数が出るお話が書ける武将。  こういった武将を次々に戦場に投入して、一人でも多くの読者を確保するのが出版社の使命というか目的。  だから、いつも出版社は武将を求めている。  応募してきた連中の中に、そのまま戦場に投入できそうなのがいれば「大賞」「金賞」。  ちょっと叩き直せば使えそうなのがいれば「奨励賞」なんて名前で確保しておいて、時期が来たら戦線に投入する。  出版社の名前のついた賞を与える。ということは、その武将に「お墨付き」を与え、出版社の看板を立てて、戦場に華々しく登場させることなんだな。  だから「○○賞受賞」とか書かれたオビで飾ったりして有形無形の支援をして、その武将が初陣で討ち死にしないようにフォローするのは、まあ当たり前だよね。 100万からの元手が、かかってるもの。  だから「賞をもらった出版社にはお礼奉公する」というのも当たり前なわけだ。  じゃあ、俺みたいなのは何なんだろう。  第六回の電撃大賞の選考をやった編集部も、さぞかし困ったと思うんだ。まさかこんな海千山千の牢人崩れの野武士みたいなのが、混ざっているとは思わなかっただろうし(笑)    だけどやっぱり出版社ってのは、武将の使い方を心得てるよね。 牢人者は、子飼いの武将と違ってフォローの必要が無いぶん自由にしてくれる。  どこで書くのも自由。  そのかわり、どこで野垂れ死にしようとそれも自由。  ひょっとしたら、俺は大阪城の攻防に参加した長曾我部や、出城「真田丸」にたてこもった真田幸村みたいなものかな?(そんなにカッコいいもんかい) -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4314 投稿日 2002年4月22日(月)18時52分 投稿者 新木 伸 >翠とか  例の件は終わりにするにして、でも今回のこの件はおもしろいので、もうちょっとつっついてみようか。 >>言葉というのが「他人に意味を伝えるための道具である」ことをお考えになった方がよろしいと思います。  怒ってる。怒ってるよ、弟切さん。(笑)  このへん、どうして翠が怒りの対象にさらされなければならないのか、その理由については後述。 >>新木さんは、「西鶴は挫折を失望と勘違いしているだろう」と断定していたわけですが、「西鶴は失望を挫折と勘違いしている」というところまでは予想できていなかったはず。  まあこんなふうに、自分の誤りに気づいたうえでさえ、なお「誇っていたり」していたひにゃ、まわりで傍観している大人は怒るわなぁ。「おまえ、なんの態度なわけ? それって?」みたいな。 >>早い話が、「挫折」の小説を読みたくなくて、「失望」の話を読みたかったからです。当時の私がこのあらすじを見た最初の印象は、「こんな話、誰が読むんだ?」でしたから。  さあ、次は「挫折マスター」巻島翔史の出番だな。  「いままでの人生のなかで、およそすべてのことに挫折してきた男」(本人談)  こんな話、誰が読むんだ――だってさ?  挫折して、そこから立ち直る話っていうのは、無価値なんだとさ。  なんか、言ってやれ言ってやれ。  翠にとってはそうでないのかもしれない。  だが世の多くの人にとっては、「挫折から立ち直る話」というのは、立派にエンターテイメントとして成立しているのね。「読んで楽しめるお話」という意味でね。  翠がどう感じようが、それは事実なの。  なぜなら、挫折をすでに(何度も)経験済みで、挫折したらなんとかしてそこから立ち直らなくてはならない(そうしないと生きていけない)という事実を認めているから。  映画の「ロッキー」とかあるでしょ。「挫折と再生」がウケるテーマでないというなら、なんであれがヒットするのよ?  あの話、初期状態からして、「挫折」からスタートしているし。  ちなみに、この手の話の「挫折」に関しては、これはデカければデカいほどいい。  「うおお、こんな巨大な挫折をしてしまって、しゅ、主人公は、立ち直ることができるのかっ!?」って思わせるぐらいがいい。  「挫折」をメインテーマにして話を描く場合。メインディッシュが分厚くてボリュームがないと話にならないわけだ。  ちなみに夢境学園の1巻でも、主人公が挫折するシーンがあったりするが、あれは翠としては平気だったの?  そういやあのへん、目が離れてしまいそうになったとか、そういうこと言ってたっけか?  あの話のメインテーマは他に存在するので、挫折はいわばサブテーマ。  あんまりこってりした「挫折」ではなくて、あえて軽い挫折という味付けにしてあったから、それでまあ、なんとか読み続けることもできたのかな? >みやびさんの「カレーなる挑戦」のプロット  電話にて。  いくつか、問題点を指摘したりした。同時に解決策も検討したりした。  じきに直ったものが上がってくるはず。  構成力の経験値が欲しい人は、その前に、自分なりの指摘を試みること。  みやびさんがアップしたら、僕がどこを指摘したのか書くので、それと照らし合わせるとことができるよね。  書いたら、とりあえずアップしておこう。  そしてもちろん経験値が欲しい人は、他の人の指摘は見ないように心がけるように。  なにも見ないで、自分の指摘だけを書くわけね。  指摘として書くべきことは……。  どこが問題点であり、それはどのように解決すればよいのか。  その現実的なプランってことだな。 >羽矢野君 >>電撃文庫には相当のお金使ってるから一回くらいいいか。  相当のお金って、具体的にはいくらぐらいですか?  賞の賞金の最高額は150万円ぐらいだったはずですが、そのぐらいは余裕で収めてるってことですか?  電撃文庫のすべての本を一冊ずつ買ったところで、とても150万には届かないようですが? 保存用と観賞用と人に貸す用とその他諸々で、一巻につき5〜6冊ぐらいずつ買っているといことでしょーか?  あのね、わし怒ってるわけ。わかる?  てっきり答えとして返ってくるのは、「いやもちろんそうなったらデビューしますよ。兼業作家としてですが」とか、なにかそんなものであって、「なーんだぁ」と納得する展開を予想していたのだけどね。 >>ようは約束を守ってもいないけれど、破ってもいない。 >>自分にも他人にも嘘を付かなくてもいい約束の仕方を彼女は十分に知っているはず。  なるほど。そう来たか。面白い展開になってきたね。  しかしまだ踏みこみが足りないぞ。そう来たのなら、その先まで踏みこんで行かなきゃ。  そういった「弱い子」なりの「ずるさ」ってものがあるよね。  なにせ性格は違っても同じ「自分」であるわけだから、このへん、恵里’にはすべてお見通しになっちゃうんじゃないの?  だとすると、恵里’は「守るつもりがない約束をした恵里」と、そのずるさをすべてわかっていたうえで、それは指摘しないであえて穏便に済ませるのかな。  それとも、性格違うからやっぱり別人であって、恵里のそんなずるさには思い至らず、恵里のした約束を鵜呑みにして信じちゃうのかな。  さて、どっちだろう? >>そしてほっと一息ついた恵里に、それを見透かしたような恵里’の一言。  羽矢野君は、こんなことも書いているよね。  ここは、見透かした恵里のひと言――だけで、いいのかな。  どうだろうか?  いま恵里の側の、「逃げたい一心で約束をする」という心理をトレースしてみたよね。  では次は、向こう側のほうをやる番だ。  恵里’の側の心理の動きを追いかけてみよう。 >>まだうまく思いつかないのは、和也はチョコを断ったのは自分のチョコを待っていたことを恵里が知るエピソードが必要ですが、それをどうするのか。 >>学校だと早すぎるし、かといって二人になってから和也の口から言わせるのもなんか。  おいおい。正気か?  そんなおいしいエピソードを、「口から言わせる」で済ませちゃうつもり?  ああ、なんともったいない。  オバケが出ちゃうぞ。  んで、なに? 次点としてのエピソードは、「恵里が自力で気づく」だって?  恵里の内部でぐるぐる思考をめぐらせたあげく、「ああ、そうか。そうなんだ!」とか、恵里の心の中だけでエウレカって叫ばせちゃうわけ?  ふぅん。  ああ、もったいない。  名前とか。  いいんじゃねーの? 「恵里」でもさぁ。  べつにこれでおかしいわけじゃないしぃ、ただインパクトないってだけだしぃ。  だってしょせんはコレ人の話だしぃ、べつに僕にとってはどうだっていいしぃ。  妄想超臨界。  こちらの世界の主人公は「真奈美」。  向こうの世界のほうは、読みの音としてはおなじ「まなみ」だけど、漢字では「馬並」と書く。そのせいでイジメられたことがあるけど、反撃しまくって、そしていまでは豪快な性格に育ってしまった。 >藤極堂さん  その場合のリンク連絡率の調査って、HP運営者が、自分のところの「リンク」に人様のページへのリンクを張る場合のことでしょ?  恒常的に、そこに存在して、参照しやすいように置かれるリンクの場合。  今回のような掲示板でちょこっと話題を引っぱってくるときに出すデータとしては、参考にならんでしょう。  掲示板にリンク貼られるときの意識調査についてのデータは、どっかにないかな?  HPの運営者としての答えなら、僕だって、「連絡ください」とあれば、そこの管理者の意志を尊重して連絡しているさ。  「リンクフリー、連絡不要」とか書かれているところは除くとしてね。  うちのHPは、「基本リンクフリー。連絡はあれば嬉しい」にしてある。  HPを立ち上げた頃には、インターネット世界をよく知らなかったもんで、自分のところのようなページが、どういう場所にリンク貼られるものかっていうのを知っておきたいってことがあったから、そうしていたっけ。  いまじゃもうだいたいデータはわかってきたから、もう完全リンクフリーで連絡不要にしてもいいんだけどね。  だいたい作家さんの公式ページ紹介のところに貼られるものらしい。  あと、そうそう。「連絡だけあればいい」と書いてあるのに、ちゃんと読んでくれなくて「許可申請」で出してくる人がたまにいるっけ。いちいち返事するのが面倒で、あれマジでウザい。  あ――。いま自分のページの断り書きを読み直してみたら、そうとは読めないようになってるじゃん(笑)。俺の責任じゃん。  こんど直すときには、「連絡不要」って書いておこう。 >グローブとグラブ  外来語の表記、内閣告示とか。  言葉に関して、国が乗り出てくる。  あったりまえじゃないですか!?  それだけ「言葉」が人間にとって重要なものだってことです。  「法律」なんかよりも、「言葉」の定義のほうがより重要に決まってます。  人間を動物と区分けしているのは、「高度な言語を持っているか否か」であって、それ以上でもそれ以下でもありません。  いいですか?  もし言葉がなかったら(または各人それぞれが言葉に勝手な定義をあてはめていたのなら)、人間は、意思疎通がほとんど不可能になるんですよ?  だからこそ、翠があれだけ叩かれるわけです。  言葉に多少、鋭敏な感性を持っている人であれば、もう本能的に「いけないコト」として認識されるの。  たとえ悪意がなく、どこかで間違えて覚えてしまったという不可抗力であったとしても、「挫折」←→「失望」の取り違えという事実は、もう立派に罪なわけです。  ――っていうか、「挫折」と「失望」を取り違えてケロリとしている奴がいたら、卑しくも作家志望者であるなら、青筋浮かべてゴリゴリやっとけ、ゴリゴリ。  不可抗力だったら、罪を犯してもいいわけですか?  もちろんなにか誤解してしまった要因があったわけで、それは僕のせいではないので、僕には責任はまったくないわけですかー?  翠は言葉の意味をテメエ勝手にねじ曲げていた。  言葉という人類の共通財産を、「自分語」として私有していたと見なされるわけです。  まあそれはそれとして。  内閣告示でグローブとグラブがあったのは、知らなかったなぁ。  あとNHKのアナウンサーは「グラブ」と言わねばならないことも。  これはためになりました。  しかし他の作家さんがどのように使っているのかは、これはじつはまったく参考にならなかったりします。  その作家さんが、どのような判断の経緯をもって「グローブ」と使っているか、まったく見当がつかないからです。本人に直接聞いてみれば別ですが。  「作家が使っているから」――と、そこに権威をもたせて崇めてしまって、それが正解と無条件で信じてしまうのは、とてもとてもアマチュア的思考ですね。  プロは、他のプロのことを、単なる「同業者」として見なしています。  自分と同じぐらいの率でミスを犯す――あるいは自分と同じぐらいの率でミスを犯さない。そういう存在として、正しくありのままを認識しています。  作家志望者なら、プロの仕事をまず疑ってかかるように。  無条件に信じてちゃいかんです。  最近だと、同じようなことは唯野くんに言いましたっけ。  タイトルに「サムライ」とあるから、その人物が主人公だと信じて疑わなかった唯野くんとか(笑)。  ちなみに、この「グローブかグラブか」というのは、いま書いているシーンで「アストロ野球」のシーンが出てきていて、そこで迷ったことによる質問だったりするわけですが……。  同時に回答者のレベルを計るテストだったりもします。(^^;  巻島君、失格。  「てめぇはもっと頭を使いやがれ」――です。「おまけにロクに考えもしねーでコロコロ意見転がしてんじゃねーよ、アホたれが」――です。  自分が実況中継に左右されていると気がついたなら、なぜもっと踏みこんでいかん?  どうしてそこで考えるのをやめてしまう? そんなに考えるのをやめて、楽になってしまいたいのか? じゃあ小説書くのもやめてしまえば、もっともっと楽になれるぞ?  自分が野球の実況中継に左右されていたのなら、他の大勢も、同じように左右されていて然るべきと、なぜ思いいたらん?  「考えることをやめてホッとした自分の心理を「迷いが解けた」と勘違いして、鍛冶沼さんにお礼なんて述べてんじゃねーよ、バカ小僧が」――です。  鍛冶沼さんは、そのぐらい調べて、そのぐらい考えていたのなら、まあOK。  この手のことを考えるときは、「自分で作品を書くときには、どちらを使うことになるか」――とか想定しながら考えるといいです。  ちなみに僕の場合。  結果としては、「グラブ」になりました。  それが決定するまでの過程を、思考開示してみます。  グローブは、どうも古い言い回しの模様です。  実際僕の語感としては、「グローブ」のほうが一般的に思えます。そう感じる理由を考えてゆくと、子供の頃から「グローブ」としか呼んでこなかったから――となりました。  そして「グラブ」に関しては、ナウい(死語)言い回しだという印象があります。なぜなら、最近になって耳にする呼びかたであるからです。  ここまでは、僕の「感性」のこと。  次に、いま書いている話の「想定読者層」を考えます。  中学生〜高校生〜大学生〜社会人――あたりです。分布曲線の中心は、おそらく高校3年から大学1年あたりにあると思われます。  この年代の人間(おもに男の子)が、どういう語感を持っているのか考えます。  言葉というものはマスコミに主導権がありますので、アナウンサーが「グラブ」としか言わないのであれば、当然、子供は「グローブ」のことを「グラブ」と覚えているはずです。つまり「グラブ」が一般的な呼称であって、「グローブ」と書くことは、逆に「古めかしい」印象を与える言葉ということになります。  たとえ僕の感性と矛盾していようが、それは「現実」であり「事実」なのですから、そのように認識します。  では、この小説の、その部分の地の文の視点はどこにあるのか。  主人公は高校二年生の少年です。スポーツ万能ではあっても、子供の頃から孤独に慣れ親しんでいて、野球なんていう集団のスポーツは、遠くから憧れるばかりで、彼にとっては手の届くものではありませんでした。  しかしやりたい気持ちはあったわけです。そうすると、ルールやら、用語やら、そういうことばかり詳しくなります。  彼にとって、キラキラとした憧れの競技である野球の用具は、古めかしい「グローブ」なんてものではなく、これは絶対に「グラブ」でないとならないわけです。  ――ということで、「グラブ」に決定。 -------------------------------------------------------------------------------- 補足 No.4315 投稿日 2002年4月22日(月)22時31分 投稿者 新木 伸  言葉を取り違えるということが、なぜそんなにも、いけないことなのか?  僕のシミュレートされた「脳内翠」は、上の書きこみだけでは、まだどうもピンときていないようだ。  したがって補足説明をすることにする。  翠は電子関係の研究課程だったな。  なら、こういうたとえであれば、わかってもらえるだろうか?  科学やら技術の分野やらには、「単位」とか「規格」とかがあるだろう?  世間一般、共通認識として通用する単位。  たとえば「メートル」だとか、「キログラム」だとか、「秒」だとか、「オーム」だとか、「ボルト」とか、「アンペア」とかいった、そういう単位。  または規格。ネジのサイズの規格やら、電源の規格やら、いろいろな規格。  電源のプラス端子が赤くなっていて、マイナス端子が黒くなっているという約束事。  それをだね……。  「ええっ? メートルって、肘から手の先までの長さのことじゃなかったんですか? ああ僕はいままで、『メートル』と『尺』を取り違えて覚えてましたよ」――なんて言ったひにゃ、どうなると思う?  研究室じゅうの人間から、おまえ、袋だたきにされんか?  しかも、いままで実験データに不整合が出ていたり、実験が失敗していたり、そのせいで何度もやり直してみたり、その他諸々、多くのトラブルの原因が、すべてその「尺とメートルの取り違い」に起因していたとあっては?  なぜ、「単位」を定めておいて、万人のあいだで共通概念として持たなくてはならないのか?  「規格」として定められたものは、各自の勝手で変更しちゃいけないのか?  赤がプラス。黒がマイナス。これだってまあ、いわば規格のうちだわな。  君が実験用電源のプラス端子を、「いや僕的には黒がプラスのほうがしっくりくるんですよね」とかいうことで、君が「プラス=黒」にしてしまったために、極性逆の電圧を与えられた実験装置が、すべてパーになってしまったとしたら……?  言葉だって、同じことなの。  万人が共有している共通概念でなくてはならないの。各自で意味が違っていたりしちゃ、そもそも役に立たなくなってしまうの。  そしてそれは、上記の例のように、「とっても悪いコト」なの。「てへっ」とか言って済むようなこっちゃないの。  おわかり?  世の一般人が言葉の意味を取り違えてたって放置してとくけど、君はまがりなりにも作家志望者なんだろ?  エンターテイナー路線は諦めたとはいえ、純文系のほうでは、まだ挑戦してゆくつもりなんだろ?  「自分単位」や「自分規格」を作っちゃうような奴に技術職、研究職に就く資格がないように、言葉の厳密さをおろそかにする奴に、作家を目指す資格はないの。 -------------------------------------------------------------------------------- とりあえず、一つずつ。 No.4316 投稿日 2002年4月22日(月)23時12分 投稿者 西鶴翠(みどり)  新木さんがふってきた話は、以下の二つです。 ・言葉の定義。 ・「挫折の話」の価値。  で、二つの話を一度にするのはやっかいなので、とりあえず後者からやりましょう。  まず、新木さんはこのように書いています。 >>「挫折から立ち直る話」というのは、立派にエンターテイメントとして成立しているのね。  私もその見解には、同意します。「挫折から立ち直る話」はエンターテインメントになり得ます。  けれども、私はこのように書きました。 >>当時の私がこのあらすじを見た最初の印象は、「こんな話、誰が読むんだ?」でしたから。  そう、誰も読めないと感じたのです。少なくとも、私には読めない。「挫折から立ち直る話」は読めるのに、どうして「強さとは〜」の話は読めないのか。  答えは明解です。新木さんの提示したあらすじは、「挫折する話」と「立ち直る話」に分かれてしまっていたからです。同じ一本の話のふりをして、実は二つの話がくっつけられていたのです。  少し具体的な話をしましょう。  新木さんの著書の「あるある!夢境学園」の一巻の話です。先日行なわれたオフ会でも新木さんにお話ししたように、あの本の「挫折」の直後で数日間読むのを中断しました。なぜなら、話が完結したと感じたからです。結論として「主人公の挫折」が提示されて、話は終わりました。私の中では「主人公が挫折する話」としてあの本の一章から三章は片づけられたのです。  そして、後日改めて、四章を読みました。終わったはずの話の続きがあったので、私は混乱しつつ読みました。  この分室の過去ログにも、「ストーリーは分からなかったがディティールが面白かった」という内容のことをどこかに書いたはずです。  という上のことが、「挫折する話」と「立ち直る話」に分離してしまっているという具体例です。しかも、「読めなかった」という具体例です。  「挫折から立ち直る話」ならば、私は読みますね。または、「挫折するだけの話」とかでも読みます。「挫折する話」と「立ち直る話」の二本立てになってしまったら、多分、読みません。  「言葉の定義」については、この話が一段落してから、改めて。 それでは。  と、いま見てみたら、難しいところを突いてきますね。 >>純文系のほうでは、まだ挑戦してゆくつもりなんだろ?  自分の中で、答えの出ていない問題です。 http://homepage2.nifty.com/saikaku/ -------------------------------------------------------------------------------- とりあえず熱は引きました。 No.4317 投稿日 2002年4月23日(火)00時08分 投稿者 弟切 千隼 起きて歩けるようになったので、布団つむりからこたつむりに昇格した弟切です。 熱で脳細胞がとろけてしまったせいか、「凍れる心臓」(仮題)の転についての考えが行き詰まってしまいました。 このような時には「原点に帰れ」という訳で、様々な「死と再生」の神話において、死んだものはどのような理由でもって再生するのか、その時再生したものはどのように感じているのかを考察してみました。 まずは、日本神話における天照大神[あまてらすおおみかみ]の岩戸隠れはどうかといいますと; 天照が岩戸に隠れた原因は、弟である素戔嗚[すさのお]の暴虐に嫌気が差したことです。彼女が岩戸を出ることになったのは、自分が隠れて真っ暗闇になってしまったはずの外の世界から賑やかな笑い声が聞こえたからでした。 それは思兼神[おもいかねのかみ]が考え出した策略でした。不思議に思った天照が岩戸をほんの少し開けたところで、怪力の手力男尊[たぢからおのみこと]がえいやあと岩戸を引き開け、天照は外に連れ出されてしまいます。 輝かしい天照を喜び迎える神々の姿を見て、天照の心も和らぎ、彼女は再び岩戸の中に戻ることなく世を照らすことにするのでした。 この岩戸隠れ神話では、天照は自分の意志で「死」の状態に入り、自分の意思に反して力ずくで「再生」させられます。 しかし、再生したところで非常な喜びをもって迎えられたことで、自分が本当に必要とされているのだと自覚した天照は、岩戸の中に戻ろうとはしなかったのですね。 次は有名どころとして、ギリシャ神話を見てみましょう。 ギリシャ神話において著名な「死と再生の神話」といえば、農業神のデーメーテールとペルセポネーのお話があります。 デーメーテールとペルセポネーは仲の良い母と娘でした。ところがある日冥界の王ハーデースがペルセポネーを見初め、自分の妻にするために地下の冥界へとさらっていってしまいます。デーメーテールは狂ったように娘を探し回り、ようやく娘が冥界へと連れ去られたことを突き止めました。 デーメーテールは神々の王ゼウスに娘を取り戻してくれと頼んだものの、冥界の食べ物を口にしてしまっていたペルセポネーは掟により地上には戻れないと言い渡されます。デーメーテールはその裁定に怒り、地上に実りをもたらさなくなったので、地上の生き物が絶滅しそうになってしまいました。 ゼウスは思案の末、ペルセポネーが冥界で食べたざくろの粒に基づいて、一年のうち四ヶ月はハーデースのもとに、残りの月日はデーメーテールのもとにいるように、とペルセポネーに言い渡します。この裁定にデーメーテールの怒りは解け、地上は再び実りを取り戻しました。 ただし、ペルセポネーが冥界へ行ってしまう四ヶ月間は、デーメーテールは悲しみのため地上に実りをもたらしません。植物は芽吹いたり花を咲かせることをしなくなります。ペルセポネーが地上に戻ってくる季節こそが春で、喜びをはじけさせるデーメーテールの働きにより、地上の植物は一斉に芽吹いたり花を咲かせたりします。 これは、季節の起源を説明する神話でもあります。 天照と違い、ペルセポネーは自分の意志ではなく無理やり「死」の世界へ連れてゆかれます。「死」が力ずくなのに「再生」が冷静な裁定によるというのが、日本神話と異なって興味深いですね。 しかし、「再生」した時に大きな喜びをもって迎えられる点は同じです。 もう一つ、北欧神話の例を見てみます。 北欧神話では、大神オージンとその妻フリッグの間にできた息子バルドルが「死と再生」を演じます。 バルドルは太陽の光輝を擬人化した神と言われ、その輝かしさと優しさゆえに、およそ全ての神々に愛されていました。彼が死ぬという予言があったため、母親のフリッグは心配して、世界中のものに彼を傷つけないよう約束させました。ところが北欧神話最大のトリックスターであるロキの企みにより、ただ一本だけその約束をさせられずに残ったヤドリギに刺されてバルドルは死んでしまいます。 これをきっかけに神々や人間や巨人たちを巻き込んだ大戦争が起こり、世界が滅びてしまうのですが、焼き尽くされた旧世界の後に新しい大地が浮かび上がってきます。そこにバルドルが復活して、新しい大地に光輝がもたらされます。 この神話では、バルドルがなぜ、どうやって再生したのかは不明です。バルドルの死の方も、原因は確かにロキの企みにあるとはいえ、その死に方はほとんど事故と言っていいようなありさまです。 しかしながら、北欧神話においてもバルドルの再生に大きな喜びが伴うことは同じです。破壊に沈んだ旧世界を嘆く声は、新しい世界にバルドルの光輝を得て止むことになります。 以上のように見てゆくと、「再生」には必ず大きな歓喜が伴っていますね。歓喜をもって世界は再生した神を迎え入れ、また認めています。 再生した神の側も、歓喜で迎えられることによって再生を実感し、自分の居場所を取り戻したことを確認するのでしょう。 その対比として、「死」には大きな悲しみ・嘆き・怒りといった負の感情が付きまとっています。「再生」で爆発的な歓喜を生むために、これらはなくてはなりません。大きな悲しみや嘆きや怒りが解けた時にこそ、大きな歓喜が生まれます。 さて、ということは、ベリルが心理的な死を迎える転では、大きな悲しみ、嘆き、あるいは怒りといった負の感情を表すべきでしょう。そうしてこそ歓喜の爆発する結へ持ってゆけると考えます。 残念ながら気力が尽きたので、今日はここまでにします。次には、転で表す負の感情がどんなものかについて考察するつもりです。 -------------------------------------------------------------------------------- 休みまで、あと二日(のはず) No.4318 投稿日 2002年4月23日(火)00時17分 投稿者 羽矢野 ●藤極堂さん  アウチ。  ここに参加してる人は感想掲示板に目を通してないなんてないだろうから、説明省いたんですが、ROMの人のこと考えてなかった。  まだ文章に配慮してないなあ。(恥) ●投稿のこととか  >>あのね、わし怒ってるわけ。わかる?  はい。  このあたりはいろいろ考えて、反省しました。  いろいろナメてます。私。  そしてこの辺りはもっと考えなくてはいけないと思ってます。  私のこの件に関することは社会人としては”失格”範囲なんで、十分にどんなものなのかって突き詰めとかなきゃいけない。  最近、自分の中の考え方が変わりつつあって、自分はどうしたいのかわかんないことがあります。  多分、他の参加者のみんなは経験がないか、一瞬でそこまでいったのだろうと思う。  まあ一言で表すと、もっと大勢の人間に読んでもらいたい欲求が高くなっている。  ここに参加したときは”よみかく”の中でだけ読んでもらえれば全然満足で、でも人に読んでもらうんだし、おもしろいと言って貰いたいから、能力を上げたいと思っていました。  今は……なんだろ?  それでは満足できないんじゃないかと思いはじめてる。  まだうまく言えないですが。  欲が深くなった。のが一番ストレートかな。  まだ数ヶ月だけど、この変化はなんだろう?  ただ兼業作家になる。って書けない弱い自分がまだ存在します。  私書いたら絶対なります。  それは”志望”なんで、そのことで”なれるかなあ”なんて言いません。  ここで悩んでます。  兼業作家ってできるものなのか?  大変だとか、そういうのはわかってます。  物理的に可能なのか。  鷹見さんがそうですから、可能ではある(というか不可能ではない)のかな。  この辺りは、こういった話題がでるにつれ、変わっていく。  自分の本当に思ってる底はなんなのか……とかちょっと自分でも戸惑ってます。  まあ多分自分の心の底はとっくに結論だしてるけど、私の弱弱な性格で、気付かないフリしてるんだろうなあ。  と自己分析。  情けない。   ●恵里’のこととか  はい。恵里’は恵里が”ずるい”約束のしかたをしたのは気付いています。  もっというと、承で恵里は恵里’に自分には友達がいないこととか、他人には言いたくない部分をうち明けますが、それも告白される前から気付いていたはず。  二人の関係は、だから姉妹に近いのかなって思ってます。  恵里’の方が姉さんですね。(恵里はそう思っていないかもしれないですが、恵里’は妹のように感じている)    だから約束をした時に、恵里’は恵里に約束の深い部分まで追求したりしません。  それはそんなことをしても恵里は苦しむだけであることを知っているからです。  自信のない人間がそのことを指摘されても、結局また別の方法で逃げようとするし、何よりそんなこと突きつけられたら、翌日チョコを渡す精神の状態まで回復しない。  そういった人の気持ちに恵里’は配慮できる人間です。  まあ、頭でそんな理論だてては考えないでしょうけど。  >>ここは、見透かした恵里のひと言――だけで、いいのかな。  ここは、このお話のキモの一つです。  ここを伏線として最後の一押しをするので、いっぱい考えなくてはいけません。  恵里’のトレースで考えてみる。  上でもちょこっとやってるけど、こっちはもっと初めから。  まず、同じように約束してると知った恵里’は当然じゃあ一緒に渡そうと誘います。  これは自然です。恵里’なら、そう言うでしょう。きっと自然に口にしたはず。  そして恵里に断られます。  恵里’はやっぱりと思いながらも、くいさがります。  いわゆる”おせっかい”です。そうすれば彼女だって少しは明るくなるんじゃなかろうかと、単純に考えてます。  んで、断られるうちに、閃きます。  そうだ、和也は初めてのチョコは私のに決めてると言って、他の子からのチョコを断っていた。こっちがそうだから、向こうもそうじゃなかろうか。  で、条件を提示します。  和也が誰からもチョコを貰わなかったら、渡すってどお?  案の定、恵里は譲歩したような恵里’の言葉に頷きます。しめしめ。  しかし、恵里は”努力してみる”って最後の言葉をすり替えました。  これを恵里’は敏感に察知します。  もう恵里とはマブです。彼女の性格は知ってます。  でも、これをつついても逆効果です。  なんか、うまい手はないものか……  そこで恵里’が思いついたのは……  まず、見透かしたような言葉をいいます。  これは恵里に逃げようとしてるのを知られているかもしれないと感じさせることで、絶対に行動をおこさせるのが狙いです。  そしてもう一つ。  これは”和也はちゃんと待っている”といったような安心させる予言のような一言です。  これは純粋に恵里の初期状態を少し上げるのが目的と、この予言が当たっていると彼女が感じた時、渡せる力になるのが目的です。  というと、わかりにくいな。  ようは恵里’の言った通りだった。と恵里に思わせる。  そうすれば、自信のなかった部分が恵里’がここに至るまでにしてきた励ましやらなんやらの”+”思考に補強されて、最後の一押しとなる。  こんな感じです。 ●恵里が和也がチョコ貰わないのは、自分のを待っているからだと気付く  >>ああ、なんともったいない。  >>オバケが出ちゃうぞ。  と自分でも思うので、考えてます。  上と絡めるのもいいかなと思ってます。  んで考えたのが、  ”最初のチョコは恵里からもらう”  と幼い頃の約束をしたときに和也が言ってたというもの。  流れはこんな感じ。  学校で、恵里はチョコを和也が断る場面を目撃します。  そしてそれを不思議に思います。  二人で公園まで来たとき”最初のチョコは恵里からもらう”って和也が言ってたのを思い出します(次はどうして思いだしたのか考えないといけない)  まさか……  和也に訊いてみます。  まあ”うん”なんて言わないでしょうが、赤くなった彼を見て、恵里は気付きます。  とこんなのを予定してます。 ●名前とか  >>いいんじゃねーの? 「恵里」でもさぁ。  やです。  インパクトがないのなら、名前としては不適です。  せっかく書くんだから、いい名前を付けてあげたい。  そしてインパクトがないんなら、それはつまり読んでもらえる人数が減るってことですよね?  名前をいいものにするだけで、一人でも読んでくれる人間が増えるのなら、絶対に見つけてやります。  私が今まで名前とはどんなものかをしっかりと考えなかった”ツケ”が回ってきてるんですから、考えなきゃダメなのです。  目指せ名前マスター。  (他の参加者の人はどうやって名前決めてるんだろう?)  では。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ(作品指摘含む) No.4319 投稿日 2002年4月23日(火)00時52分 投稿者 新木 伸 >翠  言っていることはわかるのだが、主張していることはわからんぞ。  「挫折して終わる話」なんてのは、これ、エンターテイメントになりっこないのだが……?  挫折して、そこで終わりなわけでしょ?  うーん。まあ純文ならありかもしれない。  しかしエンターテイメントでもって、挫折が終了状態の話なんてのは、いったい誰が読むんだ?  そんなモンを読みたがるのは、翠よ、キミぐらいのものだぞ?  もしそういうものがエンターテイメントとして成立すると主張するなら、そういう話を実際に書いて、そしてエンターテイメントの分野でもって、とりあえず数万部ぐらい売ってみせてくれ。  そしたら僕は、その「理論」を認めるから。  もちろんだとも。  そんな机上の空論ではなくて、それが観測された事実であるなら、認めるにやぶさかではないよ。  こういう話(↓)ならある。     初期状態:挫折した主人公。     終了状態:立ち直った主人公。  だがこういう話(↓)は、有り得ない。     初期状態:挫折していない主人公。     終了状態:挫折した主人公。  そしてこういう話(↓)なら、ある。     初期状態:挫折していない主人公。     ヤマ場:挫折する主人公。そこから立ち直る主人公。     終了状態:立ち直った主人公。 >羽矢野君  ふふん。そんなこったろうと思ったよ。  べつに前もって決めないでもいいことだよね。  「もし○○賞が取れたら〜」とか言うことでも、いいんでないの?  話の中の恵里みたいにさ。  僕の言っているのは、ただ、「取ってもならないつもりならば、送るな」ってことなだけだし。  キャラの名前とか。  「降りてきたキャラに尋ねてみれば、名乗ってもらえる」――ってのは、ダメ?  僕の場合、たいていは作者が付けることになるけども、何度か、そういう経験があるけども。 >望月君 >「僕は花とともに」(三題噺)  本来は感想掲示板でやるべきことなんだけど……。  あっちだとログも残らんし、もともとOFF会ではじまった話題を実践した練習作であるわけだし、まあこっちでやることにする。  あと、向こうでやるときには、こういう師匠風吹かせた文体っていうのが、場にそぐわないっていうのもある。っーか、きょろちゃんに敬語使いたくないってだけ(笑)。  読んでない人は飛ばしておくか、作品を読んできてから、こっちを読むように。 (以下ネタバレ含む)  うん。読めた読めた。  視点については、ほとんど問題なし。「僕」の見えるもの、感じること、考えること、知っていること、それらで統一されている。  一人称っていうのは、視点のいい練習になるでしょ?  フィルター設定が楽。  視点が狂っているところを自分でチェックするのも楽。  以下、細かいところ。  まず誤字について。  しかし、たった10枚ぽっきりのものなのに、誤字をゼロにはできないものかねぇ……。  この誤字率で長編を書くと、長編一冊においては、60個近くも出てくる計算だぞ?  60個よ、60個?  許容範囲は、原稿用紙100枚につき、1個まで。それ以上はもはや論外だ。  10枚ぽっちだったら、許容範囲は0.1個まで。四捨五入したら、つまりゼロだ。  次からは確実にゼロにしてこい。  漢字の使用について。  開く開かないに対して、もっと気を遣うように。  たとえば、「為す術」→「なすすべ」とか。「呟く」→「つぶやく」とか。「全く」→「まったく」とか。  すべて後者のほうが一般的(と俺的には思う)開きかた。  もっとひらがなを多めにしても平気だよ。  まずすべての漢字をひらがなに戻してから、どうしても漢字にしないと変なところだけ漢字に直すぐらいのつもりでやってごらん。――っていうか、やれ。  いまのこの原稿を使って、練習してみるように。  いっぺんすべて打ち直しして、ひらがなにもどす。  そして漢字にするところだけ、直してゆく。  指示代名詞を多用しすぎ。  指示代名詞というのは、「その」とか「あの」とか「それ」とか、そういうものね。  これも一字一句確認しつつ、本当に必要な指示代名詞だけ残して、あとは取り除くなり文章を変えるなりして、対応すること。  指示代名詞は、現在の半分ぐらいに減らすつもりで、直してみるように。  では細かいところをやってゆく。 >>だがその状態でさえ長く続けることが辛いのか、すぐに息を吐いて、また吸う。  意味不明。  「その状態」って、なんの状態? >>顔は陶器みたいに青白い。  陶器は青白くありません。白いものです。  慣用的な用法のミス。 >>だが、その声はすぐに抗議を唱える。  抗議は唱えるものではありません。  唱えるのは「異議」。 >>彼女の視線を受け止められず、視線をつま先に逃がした。  視線を逃がしたのは、どっちのつま先? 自分の? 彼女の? >>桜が、ぱっと咲いた。  意味不明。  つまり桜の表情がぱっと明るくなったということを粋に表現したいのだろうけど、伝わらなかったら、逆効果だろ。  まだしも「桜の表情がぱっと明るくなった」とか、ベタにそのまんま書いてたほうがマシなぐらいだ。 >>「ん……」 >>目を開くと、そこには泣き笑いの表情をした少女ではなく、散りかけ、緑色に染まってきたサクラの枝が見えた。  シーン変わり、10年後の部分。  10年経っていることは、5行目あたりまで読めばはっきり書いてあるが、それより前。一、二行目ぐらいまでに、すくなくともこのブロックが前のシーンの直接の続きでないことを確定させるための情報が必要。  つまり、「寝ていて、起きた」ってことを読者に知らせておきたい。  じゃないと、「目を開くと少女ではなく〜」っていう部分が、前のシーンの直後であって、主人公が目を閉じていたあいだに桜がどこかに行ってしまった――とか、そんなふうに読めてしまう。  あとここだけ視点がおかしい。  桜の木の下に寝転がっていて起きたのであれば、桜の枝が見えたにしても、下から見ているわけだよね。下から見ているのなら、こういう表現にはならないはず。  ピンとこないようなら、どっかの公園に行って、桜の木の下に寝転がって、上を見上げてみるように。いまちょうど葉桜の季節だから。 >>約束を覚えている保障なんてどこにもない。  誤字1個目。  保障→保証 >>僕の不吉な思考を、そのまま彼女は形作って口にした。  僕の不吉な思考を、彼女の口はそのまま形作った――だろ。 >>成す術なく、僕は唯の顔に視線を漂わせる。  なすすべなく――というのは、こういう場合には使わない。  「視線を漂わせる」というのも変。「さまよわせる」だろう。 >>呟き、僕は透き通った春空を見上げる。  春空って? >>その言葉が、胸が刺さる。  誤字2個目。 >>呑気な想像ばかりして喜んでいた僕は、桜を裏切ってしまった気がした。  何万回も最悪な予想をしていたと書いた直後に、暢気な予想なんて書かれても、ピンとこない。 >>うっすらと奥が黒ずんでいるのが分かる。  視点がおかしい。  奥って、まずなに? それに奥を見るためには、見る角度を変えないといけないはずだが? >>問いを無視し乗り込もうとする唯だが、その直前に振り返り、意味深な笑みを浮かべた。  ここも視点がおかしい。「僕」視点で、意味深な笑み――は、ないはずだが。 >>そこには、大型のスタンガンと、固まり黒くなった血がこびりついた、ノコギリが入っていた。  大型のスタンガンっていうのは、あとに持っていったほうがよくないか?  まずノコギリが入っていて、あとスタンガンも入っている。  主人公の認識の順番のことね。  血のこびりついたノコギリがなにかということは、前にも出てきているから理解可能でしょう。これは姉の首をひいたノコギリだわな。  スタンガンがなんなのかっていうことは、考え落ちになってくる部分なわけだ。  僕なら、こうしておく。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  そこには、固まって黒くなった血のこびりついたノコギリが入っていた。  それともうひとつ。大型のスタンガンも。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  あとわかんなかったとこ。  妹が、主人公をスタンガンで気絶させて首を引いて、姉の首と一緒に埋めていかなかった――その理由が不明。  なぜ心変わりをしたのか? いったいどこで変わったのか?  おそらく、彼が姉の生首を怖がらず、口づけしたことが原因と思われる。  しかしこれでどうして心境が変わったのかが、どうにもわからない。なんとなく推測はできるけども、確定できないので気持ち悪い。  もうちっと情報を入れといてね。謎解きするための材料がほしい。  あと感想。  おもしろかったです。  生首の描写がちゃんとあって、怖さが伝わってきた。  伝わってきたのは、もちろん、その主人公の感じていた「怖さ」なわけだな。  視点をちゃんとやると、そういうものが読者に伝えられるわけ。感情移入っていうのは、つまりそういうこと。  主人公がちゃんと怖がっていれば、読者にもそれは伝染して怖がってくれるわけ。  それすなわちエンターテイメントなわけ。  疑似体験っていうもの。  まあ、死体の生首切り落として保管していたら法律違反だとか(死体は消却することが義務づけられている)、1年も保存するには冷蔵じゃ無理で、かちかちに冷凍していなきゃならんとか――まあ、そういう無理無理なところは、突っ込まずにおいておくとしよう。 -------------------------------------------------------------------------------- リテイク、そのほか No.4320 投稿日 2002年4月23日(火)02時14分 投稿者 とんびの羽根 リテイク>電撃ゲーム小説大賞  電撃ゲーム小説大賞をとることを目標にするということは、作家を目指すうえでどういう位置にあるのかを考えてみました。  目標を持つと言うことは、自分が目指している具体的なイメージを持つということで、その目標を達成するために必要なデータ収集、技能、時間をどうすべきか決定する根拠ができ、目標を達成すると利益がある場合はさらにそれを手にいれたい、という動機にもなります。作家志望者であれば言葉通りにとればプロ作家になることが目標です。ところが、何を目標にするのかということは一見自明にみえて実はそうではないです。作家と言うのはわたしからみれば、自分のなかにマグマを抱えていて、それを放出して、無数の人々を焼き尽くさずにはいられないようなひとなんです。なかなか、所得税をいくら払ったとか、何百万部売ったとかいう数字で満足できる人種とは思えない。うまいものを食えたとか豪遊しておれは作家さまだと有頂天になれるような精神構造はしてないと思う。  はせがわみやびさんの突っ込みを読むと本屋の棚にならんでいればいいらしいのですが、新木伸さんは全国で数万人の男子高校生、大学生が本屋に殺到してくれないと満足していそうにない。本をイメージするのもいいし、読者をイメージするのもいいんです。ホテルで出版社もちで缶詰めになるのが目標とか、銀座のバーで美人ママにセンセと呼ばれるのが目標でも実のところかまわない。要はありありと自分の目に浮かび、自分自身を鼓舞してくれるのなら充分目標となるのです。作家を志望するのであれば、作家にならなければ手に入らないものを目標にするというのは効果的だと思われるわけです。しかし、作家の本性を想像すると、最大の目標は結局書き続けれらることなんじゃないかとも思うのですけどね。  結局のところ、書き上げること、出版されること、読まれることが、作家である条件であって、そのサイクルを継続させられるものがプロ作家として認められるということだと思います。ですからこの三つの条件以外の目標は具体性に欠けると思うのですよ。 プロ作家として身を立てる、という部分をあえて捨ててしまってもプロ作家としての要件は残るのです。(暮していけないかもしれないけど)  では、作家志望者はどこを目標におくのがもっとも効果的かというのが、今回の論点です。はせがわみやびさんは新刊のイメージ、新木伸さんは熱烈な読者のイメージとセールスランキングのイメージのように思います。  実はですね、プロになってしまえば、目標はどこでもいいんです。燃えるなら。なぜなら「書きあげる」=「出版」=「読まれる」だから。ところが以前書いたことがありましたね、作家の欲望とは読者をコントロールしたいという欲望だと。それゆえにイメージが具体的な読者の行動に近付くほどにモチベーションが高くなりやすいのですね。現在の新木伸さんの場合だとダイレクトに読者を見ようとしてるのがよく伝わって来ます。  しかし読者のイメージはファンが実際につくまでは裏付けがありませんから、新人のうちは、編集だとか、家族だとかにしかリアルな読者イメージがないのです。  要するに作者と言うものは生の反応を返してくれるひとしか見えないものなんじゃ無いでしょうか?  プロは当然売ってもうける仕事ですから、実際に買ってくれる人以外に対して戦略をたてている間は中期目標をクリアすることを狙っている状態ということになります。広告プランナーだとクライエントのコンペを通過するのは中期目標、広告を見て視聴者が購買行動を起こすことが最終目標。作家志望者の場合はこれが新人賞となり、審査委員が中期目標になるだけの話なのです。  でも中期目標を立てると言うことは肝心の読者から離れてしまうと言うことなのでは、という疑問が当然湧いて来ます。これは確かに落とし穴だと思います。はせがわみやびさんに指摘された通り、一次選考を通過しただけで実力があるという自信、なんて確かに滑稽です。編集とでは盛り上がったのに、読者がひいてしまった話もよく聞きます。賞を腕試しくらいに考える、というのも読者層を全く無視した作品を送ってくる状況をみれば、いかにもありがちのようです。  にもかかわらず、長期目標にリアルな裏付けを持っていないうちは、より具体性のある中期目標の方が有効かつモチベーションに役立つと思います。  電撃ゲーム大賞を例に取れば、読者の年令層はかなり明確ですし、受け入れられるジャンル、 競争者の水準を考慮した自分の必要な技能レベルもつかみやすいのです。締め切りまでの時間配分を具体的にシミュレートできるわけで、これらは現実にデビューしてからも必要なことをあらかじめ訓練していることになるし、その能力を示すことは、編集部の側から見ても即戦力にどれくらい近いのか測れるということを、傍証します。  本を書くことは長期目標を叶えるための最初の条件です。その本を出版することが第二の条件。その本を実際に読んでもらうことが第三の条件。それが作家であるための最低条件でもある。つまり「書きあげること」「出版されること」「読まれること」ですね。そしてこれらはすべて条件であるとともに手段でしかないのであって、決して最終目標とはなりえないのです。しかし最終目標を達成するためには必須の条件です。さらにこの3っつの条件は「完了」したことがはっきりわかります。ゆえにこれらを達成することは中期目標となるのです。  大賞が目標ということは売れる作品を書かねばならないということですから、プロ作家志望者の目標として充分に役立つものだと思います。現実に最近の受賞者でも、次作をコンスタントに出し続ける人が多いですから、賞からプロのサイクルへの移行がスムーズになされているのだと重います。  プロになってしまえば「脱稿」「出版」「読者獲得」は時間の問題ですから、事実上分ける必要はないけれど、新人にとってはもう一つ一つが大変。そしてプロといえども、専属契約が切れたり、干されたり、完全なフリーであればやはり出版は関門になると思う。この出版をクリアするための手段が持ち込みで有り、新人賞であり、大手以外の文学賞であるのではないでしょうか。  中期目標を達成すると長期目標が視野にひらけてきます。読んだ読者が満足し期待したなんらかの反応、行動を示してくれることが作品としての長期目標。出版社にも、作者にも利益が上がることが商品としての長期目標というところでしょうか。 -------------------------------------------------------------------------------------  『ザ・ゴール』エリヤフ・ゴールドラット著 説明  『ザ・ゴール』の例は長期目標の方が遥かに具体的かつリアルなイメージを持つ例なので、中期目標のところで出してくるのは適切でなかったです。すみませんでした。  (説明してんじゃねえと返って来そうですが、やはりきちんと説明しておきます、手近にあった本をうかつに使ったのはまずかったのだけど、なにか妙に議題と重なってるので) -------------------------------------------------------------------------------------  『ザ・ゴール』は製造過程で稼動、製造、流通、在庫コストに対する誤った常識から起きるボトルネック(制約条件)の解法を説明する、架空の工場と家族を舞台にした小説仕立ての教科書になっていて、理論の説明以上に問題解決のための独自の行動思考を促すエンターテインメントな味付けが施されている、工場の危機から仕事にかまけ夫婦間の危機に陥った主人公のジレンマが読者に切実な緊迫感をあたえます。主人公夫婦の愛情の回復が問題解決の真のゴールであって、爽やかな読後感があります。  『ザ・ゴール』では作者エリヤフ・ゴールドラットの目標はプロ作家になることでは無く、製造業における革新的な問題解決の手法を広め、自社のソフトウェアの売上げを飛躍的にのばすことでした。そのためには多くの人に、説明しなければならない。その手段が、(ノンフィクションでは無く)小説を書くこと、(書店で一般の人が買えるように)出版社を見つけること、(売上げでは無く部数が)売れることだったわけです。  (作者が)費用をかけることなく本を読んでもらう手段として出版という方法を選び、無味乾燥な理論を具体的かつ人間的に理解してもらうために小説という形態を選びました。小説を書く技能を高めている時間もないので、自ら雇ったライターのジェフ・コックスとの共著という形です。このあたりの割り切り方はさすが学者というところですね。  だれひとり小説を書くことに賛成するものがないなかで13カ月かけて本を書き、行く先々で断られながら二十数社出版社を廻って出版契約をとりつけ、初版の3000部を刷り、100冊を無料で知り合いに配り、それからは口コミで広がって行った結果250万部になり、結果として自社の見込み客が急激に増え、最初反対していた社員まで熱烈に賛同するようになりました。現在ではTOC(制約条件の理論)の原典としてビジネススクールの必読書/教科書となっています。  理論を説明するための書籍なのだけど、作者はプロからの反対を押し切ってでも読者をエンターテインメントしなきゃいけないと判断したから、小説になったわけですね。 ------------------------------------------------------------------------------------- >論理  論理的な思考ができてなくていろいろとご迷惑をおかけしてます。最近大学入試用の参考書を買って来て勉強することに……。振り返ってみるとわたしって(母子家庭で貧乏だったから)予備校も行って無けりゃ、現代文や小論文の勉強もせずに大学はいってしまったので、いろいろと当たり前のことを知らないのですね。せめて大学受験生なみの常識を身に付けなければ。『横山ロジカル・リーディング講義の実況中継』とか読んでると、西鶴翠さんがわたしの書き込みの論理がおかしいとかいってた理由が今頃やっとわかったりします。助動詞や比較形容詞を使うたびに論証責任が生ずるなんて、考えてなかったんだもんな。 >一次から最終選考直前まではすべて予選  この文は撤回しておきます。電撃ゲーム大賞への理解が足りていないようです。 >一次選考といえども意味の通じる日本語で、しっかり最後まで書かれているはずだと思います  これは久美沙織さんの『新人賞の獲り方おしえます』徳間文庫9ー2に影響されてます。いや今読み返したのだけど。いちおう「よみかく」では必読書扱いなもんで。  久美さん独自の絶対評価というのがあって次の通りなんですが(P103) >>Aというのは、八十点以上。「バカうま。もうプロだ、こいつは」 >>Bは、六十点以上。「活字になっても許してやろう」 >>Cは、四十点以上。「活字だったら、金返せモン」 >>Dは、二十点以上。「小説になってない」 >>Eは、その下。「文章になってない」  で、「CとBの差というのは、つまり、たいがいの新人賞で一次選考を通るか通らないかの差」  はせがわみやびさんの見解(#4296)では「小説になっているかどうか」ですから、これだとDとCの差ということになります。電撃ゲーム大賞の一次選考ってそんなにレベルが低いのか(応募数が多すぎるので当然あるかもしれない)、単に見解の差に過ぎないのかは、ちょっとわたしにはわかりかねるので、突っ込みは、というか弁解はここまでにしておきます。 >新木伸さん(#4303) >>>>一次通過者をひやかせるほど国語の能力があるわけでもないので、「実力があるから一次予選はおれは免除されてる(わけないが)」的なそういう思い違いを指摘するのはやめときます。 >> いや、こうして書いた以上は、指摘しなさい。ちゃんと。 >> 心に棚を作っていいから。  西鶴翠さんで懲りたので、遠慮してました。 >> ところでこの「一次予選免除」っていうのは、僕に対してのことかと一瞬思ったけども、よく考えればこの書き込み自体が、みやびさんへのレスなんだな。 >> なら、みやびさん宛と見るべきだろう。  うう、一次通過者に敬意を表しているのです、小説になっていて最後まで書けるひとという前提だったので。みやびさんいじめるのにわたしを利用しないでくださいよー(TT)。しばしば偉そうなこと書いてますが、これでも肩身は狭いんですから。  それはそれとして、自分の成長を自ら止めてしまうような意識は、他人と言えども敏感で無ければならないということですね。わたしも子供を育てている身ですので、心に棚を作ってきびしくあらねばなりません。<(^^;;って読まれてしまいそうなのだけど -------------------------------------------------------------------------------- >>「僕は花とともに」 No.4321 投稿日 2002年4月23日(火)05時23分 投稿者 はせがわみやび  え? この感想はこっちなのか?(笑)  てのは冗談として。  新木さんがほとんど突っ込んでしまったので、なんだか言いがかりみたいなことしか出てこない。あまりにも細かいので、感想掲示板向けでないので、ここに。 >>その声はすぐに抗議を唱える。   その声は──唱える、っておかしくないか?  抗議→異議、だとして。  「異議を唱える」は、「他人と異なる意見を高く叫ぶ」となる。  その声は、他人と異なる意見を高く叫ぶ  いや、声は唱えたり、叫んだりしないだろう?  唱えたり叫んだりするのは、口だ。  その口はすぐに異議を唱えた、かなあ。 >>泣いているのかと思っていたが、違う。  背中を向けている相手が、顔を上に向けたからといって、泣いているかどうかわかるかなあ? 背の高さが同じくらいの場合、よほど顔をそっくり返らせないと、見えないのとちがう? >>桜が、ぱっと咲いた。  その前に、桜をつぼみにしていたのは、これを書きたいからだったのだろう。  演出意図はわかる。  だが、これでは状況がよくわからない。  キメのところなんだから、リテイクだなあ、これは。  あと、こうすると、たぶん、このときの桜の表情がいちばん読者の頭に残ってしまうと思うが、それでいいのかどうか。  いや、悪いって言ってるんじゃないんだけどネ。 >>今日と言う日   → 今日という日 だろう、これは。 >> その事実よりも、自分が驚いていない事に驚いた。 >> 実は僕は、その結果を予想していたのかもしれない。 >> 十年前から、この日の約束を思うたびに、いつもその可能性が脳裏をよぎっていた。 >> 幾万回もの最悪の予想。それを思い返すたびに、いつしか僕は、希望しか見なくなるようになってしまった。  クライマックスだからか、ここだけは気になった。  いわゆる灰色に見える、ってやつ。わたしは、1行残してあと3行はいらない、と思った。  残りは前後を読めば、わかる。 >> 悲鳴すら、上げることは出来なかった。  これもいらない。  実際に悲鳴すら上げていないのだから、書かなくてもわかる。 >>十年前の彼女そのままの――首だった。  わかるけれど、こう書くと、ほんとうに「そのまま」って意味にとられちゃわないか?  つまり、成長しない、っていう意味に。 >>姉と一緒に生きていくべきですから──  死んだひとと一緒にってどうやって……と、わたしは思った。  悪くないんだけど、もうちょっと良い言葉がありそうな気もする。 みやび -------------------------------------------------------------------------------- 応募動機など No.4322 投稿日 2002年4月23日(火)09時34分 投稿者 中里融司  どうも、皆さんお久しぶり。ここのところ、全然書き込む時間がなくて。複数の出版社からお仕事戴くのは、ありがたいけど大変なものです。ひー。  グローブとグラブ。この話しですと、作者がこの言葉から、どのようなイメージを抱くか、でしょうね。自分の感覚では、「グローブ」という言葉からは、夕焼けの小学校の校庭が浮かびます。かあかあ烏が鳴いて巣に戻る空の下、子供たちが野球をやってるイメージでしょうか。子供の手に填めたもの。お兄ちゃんのお下がり。子供の成長過程の一場面を見守る、大事なパートナー。  そして、「グラブ」は、華やかなスタジアム。満員の観衆、カクテル光線。人々の夢を紡ぐための、プロの道具。選び抜かれ、鍛え抜かれたスターたちが、自分の人生を賭けて戦うための道具。  つまり、プロの戦いを描くならグラブ、子供たちの日常を描くならグローブ、と、そういった感覚になるかと思います。  これがリトルリーグだとどうかといえば、「グラブ」でしょうね、やっぱり。  呼び方は大切です。あるモノを呼ぶにあたって、「ボーイングB29」と呼べば、それは強大で落とし難いにせよ、ボーイング社が生み出した大型戦略爆撃機です。が、これを「四基の心臓に牽引された銀色の巨鳥」と呼べば、それは単なる爆撃機以上の存在として、読者に印象づけられることになります。この辺り、説明と描写にも絡むことでしょうね。  新人賞への応募は、私がやったときにはマンガ原作の仕事がなくなって洒落にならない状況だったので、それまで書き溜めた原作用の原稿を、小説にリライトして、締め切り日が近いものから連続応募するつもりで始めたものでした。  自分の水準を知るとか、添削してもらうとか、そんな余裕ありませんでした。最終選考にでも残れば、編集部に出入りする口実ができるな、などという考えはありましたが。  そこで幸い、最初の二つの賞で受賞したわけですが、その後はその二つの出版社をメインに据えて、仕事をしています。  理由は簡単で、自分の作品を最初に見出してくれたお礼と、受賞させていただいた以上は、自分の書きたい方向性を、理解していただいているという考えがあるため。最初の最初からお付き合いしているわけですから、担当編集者さんがこちらの得手不得手をよく知っていてくれるし、こちらも忌憚なくものを言える、という点が大きいためです。  そうやって書いているうちに、受け入れていただければ、他の出版社さんからのお仕事も貰えるようになります。でも、それはつまり、こなさなければならない仕事が増えるということ。  一年に14冊書かなきゃならないこともあります。それでご飯を食べるのは、どんな道でも楽なものじゃありません。 http://www.chaldea.ne.jp/nakazato/ -------------------------------------------------------------------------------- 自分のミスを片付けておく No.4323 投稿日 2002年4月23日(火)11時49分 投稿者 巻島翔史 >>自分が野球の実況中継に左右されていたのなら、他の大勢も、同じように左右されていて然るべきと、なぜ思いいたらん?  その可能性はもちろん考えました。でも、想定読者層であるイマドキの中高生が、はたして野球中継など見るものなのか……  つまり、自分が実況に影響されたのは、シーズン中ほぼ毎日聞いてるような状態であるからで(とりあえず中継があったらどこの試合でも見ます。書き込みの下書きを書きながらとかですけど)、年に数えるほどしか中継を見ない彼らは、おそらくそんなに影響を受けないだろう――だからグローブという単語の方が聞きなれているはずだ、と思ったのです。読み手が普段使っている言葉の方がいいのではないかと。一般性という意味で。  いやしかし――普段使っているどうこうに関わらず、そもそも、グラブかグローブなのかによって読み手が受ける印象が変わってくる。  書き手がその場においてどういう効果を狙いとするか、あるいは話全体の調子でも違うし――シリアスならグラブだし、コメディやのどかな雰囲気の話ならグローブの方がしっくりくる。  ああそうか、一般性ってのは単に使用頻度どうこうの話ではなくて、そういうところまで踏み込んでのことだったのか。  そもそも俺が最初にグラブを一般としたのが、頭の中で「野球の話=シリアス調」という図式が無意識的にできてしまったからなのですが(どうにもコメディ調の野球の話というのは苦手)……それはともかく、結局は一般性という単語に振り回された結果が、あのザマということです。  最初の書き込みにおいてあまりにも思考が足りなかったのも事実です。……焦って書き足した自分が悪いんですけどね。はあ。  中学3年の副担の先生に言われた『お前結構イラチやからな』という言葉が、今ごろ頭の中を回っています。ぐるぐる。 (語注:イラチ……関西弁。「せっかち、落ち着きがない」の意。イラチな人間は、車道の信号が黄色になった瞬間に、横断歩道を渡り始めたりする) -------------------------------------------------------------------------------- ダウンしていました。 No.4324 投稿日 2002年4月23日(火)13時59分 投稿者 紫ゆきや  遅い返信で申し訳ありません。 >新木さん(4293) >予選について。  すみません。  一次選考通過を「予選突破」と書かれているのを、どこかのBBSかHPかで見た覚えがあったので、そういう習慣があるのだなあと、よく考えもせずに納得しておりました。  なにが恥ずかしいって、その何も考えずに納得していたことが。情けないです。 >バレンタインのAさんの心境について。  「報告」か「自爆ギャグ」かなのですが、この「生まれて初めてチョコもらっちゃった。職場のおばちゃんに」というセリフに対して、「そうだなあ。義理でも嬉しいよなあ」と感じるか、「なんだ、おばちゃんかあ」と感じるかで、解釈が変わるように思いました。  ただし、断定には至らないのですが、これがネタなら男友達に言うのではなく、女性に言うだろうなとも思いました。 -------------------------------------------------------------------------------- 「カレーなる挑戦」修正箇所 No.4325 投稿日 2002年4月23日(火)20時24分 投稿者 はせがわみやび  主な指摘箇所は、以下のとおり。 ・ご都合主義の修正。  ・祖母がカレーハウスの中にいる美春をたまたま見つけて入ってくる。   →カレー屋のイベント参加代を払えない美春が祖母に電話して迎えに来てもらう。  ・この修正は、美春の屈辱がより増す方向への修正であるべきである。 ・構成の変更。  ・転のところで、美春の味覚反転が消えた理由がわかってしまうと、その先を読む興味が薄れてしまう。  ・取り扱い説明書を忘れたまま、祖母の発明品が欠陥だったのだと美春に思い込ませることにする。読者は、説明書の存在を覚えているので、美春の結論が最終的な結論だと思わないから興味が持続するだろう。 ・物語のテンポアップ  ・物語の中で存在している部分でも、省略すべきところは省略する。今回は、これがわかるように略した部分を明示的に書くこと。 *変更箇所  転の変更(効果消滅の理由を隠蔽)は、以下のとおり。 転・転:取り扱い説明書を思い出す美春。読むと、味覚反転の効果は、水を飲むことで解消されることを知る。口直しにと飲んだ水が原因だと気づいて美春愕然。        ↓ 転・転:祖母の発明品が欠陥品だったのだと勘違いした結論を導き出す美春。自分のうかつさに美春がっくり。  「結」は4分割から変更になる。 結:結局、極辛カレーを食べることになって、おまぬけさんな美春。        ↓ 結:結局、極辛カレーを食べることになる美春。しかも、失敗が自分のうっかりのせいであることを知る。美春がっくり。  16分割は、変更後のもののみ掲載する。以下のようにしてみた。 結・起:激辛カレーに悪戦苦闘している美春。ついに挫折する。 結・承:勘定になり、追加で食べた分も料金を払うことになるが、お金が足りない。友人ふたりも持ち合わせがなく、祖母に迎えに来てもらうことに。 結・転:帰り道、発明品の欠陥を愚痴るが、祖母に指摘されて取り扱い説明書を思い出す。味覚反転の効果は水を飲むことで解消されることを知る。口直しにと飲んだ水が原因だと気づいて美春愕然。 結・結:見かねた祖母から甘い和菓子を買ってもらう美春。ご機嫌になってしまうが、お菓子を食べた美春はさらに嘆くことになった。味がない。激辛カレーに美春の舌は本当に麻痺してしまっていたのだ!  以上の変更は、もとのものに反映させて課題部屋に上げておきます。 みやび -------------------------------------------------------------------------------- カレーなる挑戦/プロット/3回目 No.4326 投稿日 2002年4月23日(火)20時26分 投稿者 はせがわみやび  では、修正後のプロットを。 「カレーなる挑戦」プロット  1. (明神高校二年四組・最後尾の席/土曜日の午前9時1分前) 起・起 (起)担任がまだやってこないことを確認し、祖母の発明したリダイアルマシンをこそこそと取り出す美春。 (承)リダイアルマシンを使ってコンサートチケット予約を始める美春。電話がつながり、受け答えをしているうちに、こっそり電話をつなげていることをすっかり忘れてしまう。 (転)予約完了まであと少しのところで、いつの間にかやってきていた担任に見つかった。 (結)担任に怒られ、チケット予約も失敗。補習まで命じられて散々な美春。 (通学路の商店街にあるカレーハウス/昼1時過ぎ) 起・承 (起)仲良しの友人二人と帰宅途中の美春。とうに昼を過ぎていた。お腹を空かせた三人は、たまたま目にしたカレーハウスに入ることになる。 (承)カレーハウスで、豪華景品をプレゼントするというチラシを目にする美春。その景品が、予約に失敗したコンサートチケットだった。 (転)勇んで参加しようとする美春は友人に止められる。景品の獲得条件は激辛カレー(大盛り)を食べきることだった。 (結)甘党で甘いカレーしか食べない美春は、激辛という言葉に苦悩する。 (美春の祖母あをいのラボ(実験室)/直後) 起・転 (起)あやしげな発明品でいっぱいの祖母のラボに飛びこむ美春。祖母はお茶の時間だった。 (承)発明品をひっくり返してお茶請けを探している祖母。その祖母に、辛いものを食べられるようになる発明品はないかと問いかける美春。 (転)棚の一角を指差す祖母。「味覚反転どろっぷ」とラベルの貼られたビンが置いてあった。辛いものを甘く、甘いものを辛く感じられるようにしてくれると祖母。詳しくはビンに入っている取り扱い説明書を読めという。 (結)祖母の注意など、すでに聞いていない美春。チケットを手に入れた気分になっている。 起・結 (起)棚からビンをとる美春。うきうきとしながら蓋をあける。 (承)略 (転)中身を確かめると、ドロップはたったひとつぶしか残っていない。 (結)入っていた取り扱い説明書とドロップを取り出す。説明書をポケットにねじこみ、ドロップを口に放りこんでからラボを後にした。  2. (カレーハウス店内/続き) 承・起 (起)友人二人の待つ店内に駆けこむ美春。元気よく店のマスターにイベントへの参加を告げる。 (承)呆れたような友人の顔も美春の目には入っていない。すでにコンサートに行ったつもりの妄想を繰り広げている。 (転)運ばれてくる激辛カレー大盛り。見た目と香りだけでも、大変な迫力のシロモノだった。 (結)見た目にたじろぐ友人二人に、自信ありげに微笑む美春。 承・承 (起)最初のひとくちをおそるおそる口もとへと運ぶ美春。 (承)略 (転)略 (結)食べ終わる美春。客の中には奇異の目で見るものもいるが美春は勝利感でいっぱい。 承・転 (起)チケットを片手に美春を称えにくるマスター。 (承)偉業を達成した偉人のように誇らしげに胸をはる美春。 (転)チケットを受け取る寸前。より良い席のチケットがあることに気づいてしまう美春。 (結)チケットを受け取ろうとした手を間一髪で引っこめる美春。 承・結 (起)より良い席のチケットを手に入れるには、もう一杯の激辛カレーを食べなければならなかった。誘惑と戦う美春。リスクと報酬を秤にかけている。 (承)躊躇する美春。友人二人もとめている。 (転)まわりの客にあおられてしまう美春。追加のひと皿も食べてみせると見得を切ってしまう。 (結)持ってきたチケットを持って返るマスターを見つめる美春。だいじょうぶだと自分に言い聞かせている。  3. (カレーハウス店内/続き) 転・起 (起)運ばれてきたふた皿目の激辛カレー。食べる前に、さすがに口の中が甘ったるくなってきたと思う美春。 (承)口直しに初めて水を一杯飲む美春。 (転)食べ始める美春。だが、ひとくち含んだところで脳天まで突き抜ける辛さが美春を襲う。 (結)パニックする美春。 転・承 (起)混乱したまま原因を考えるが思いつかないでいる美春。 (承)あせる美春は味覚反転状態を取り戻そうと四苦八苦。次々と奇妙な行動をしてしまう。 (転)略 (結)友人二人とまわりの客に奇異の目で見られていることに気づく。だが、あせっても辛いカレーは辛いまま。 転・転 (起)祖母の発明品が欠陥品だったのだととりあえず結論する美春。祖母の発明品を信じた自分のうっかりを呪ってしまう。 (承)略 (転)略 (結)コンサートの夢ががらがらと崩壊していくと妄想する美春。目の前がまっくら。 転・結 (起)まわりの客は急にペースの落ちた美春に声援を送っている。だいじょうぶだと心にもないことを言ってしまう美春。 (承)制限時間が迫っていることを告げられる美春。見得を切った手前、お調子者の美春には食べずにすませることはできない。 (転)略 (結)悲壮な決意を固める美春。  4. (カレーハウス店内/続き) 結・起 (起)甘党美春の悪戦苦闘。すでに自分が何を食べているのかわからなくなっているほど。 (承)略 (転)略 (結)あまりの辛さにとうとう挫折。 結・承 (起)支払いになって、追加で食べた分の持ち合わせがないことに気づく美春。友人二人も持ち合わせがないという。 (承)しかたなく祖母に電話して店に来てもらうことに。屈辱感倍増の美春。 (転)略 (結)周りの客たちからはなぐさめの声。友人二人は呆れ顔。不幸の上乗せ状態の美春。 (自宅への帰り道/夕方) 結・転 (起)帰り道、友人たちと別れて祖母と二人でとぼとぼと歩いている。がっくりとうなだれたままの美春。祖母が声をかけてきても答える気力が沸いてこない。 (承)「味覚反転ドロップ」の欠陥を愚痴る美春。不思議そうな顔の祖母が、取り扱い説明書はちゃんと読んだのかと聞いてくる。 (転)ポケットにいれっぱなしの取り扱い説明書を思い出す美春。読むと、ドロップの効果は水を飲むことで解消されることを知る。口直しにと飲んだ水が原因だった。 (結)心底、自分のうかつさを呪う美春。 結・結 (起)落ちこむ美春を見かねた祖母が、お茶請けが切れていたからと和菓子屋で甘い和菓子を買ってくれる。美春の大好物で、しかも美春と祖母のひいきにしている店の品だった。 (承)ご機嫌になってしまう美春。にこにこ顔で和菓子を口に運ぶ。 (転)菓子を食べた美春はしばらく口を動かしたすえに、ぽろぽろと泣き始める。 (結)まったく味を感じないと嘆く美春。激辛カレーに美春の舌は麻痺してしまっていたのだ! END みやび@最近、みやびと書こうとすると、手が「みはる」と打っている。おそろしい…(^^; -------------------------------------------------------------------------------- No.4327 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- 黄金週間が白銀週間に?(^^; No.4328 投稿日 2002年4月23日(火)21時11分 投稿者 弟切 千隼 風邪で仕事ができなかった分、ゴールデンウィークの前半は仕事で塗りつぶされることが決定した弟切です。 「凍れる心臓」(仮題)の転で心理的な死を迎える主人公ベリルの感情を考察してみました。 前回No.4317に書き込んだように、死と再生の神話における「死」には、悲しみ・嘆き・怒り・嫌悪といった負の感情が付随します。 日本神話の天照大神の場合は、素戔嗚[すさのお]の暴虐に対する怒りと嫌悪が彼女を岩戸に隠れさせることになりました。 ギリシャ神話のデーメーテールの場合は、唐突に娘を奪われた怒りと嘆きが彼女をして地上の生物を絶滅させんとします。 北欧神話のバルドルの死は、神々の世界に光輝を失った悲しみと来るべき滅びへの恐れをもたらしました。 ベリルの心理的な死には、これらのうちのどのような感情が付随すべきでしょうか? まず、「怒り」は問答無用で除外ですね。私は自分の中の「怒り」が大き過ぎて、「怒り」要素をうまく扱えないことが証明されているからです(^^; また、「悲しみ」という感情は、静か過ぎてベリルのような激しい性格の人には合わない気がします。いわゆる「キャラが違う」という状態なので、「悲しみ」も対象外とします。 残るは「嫌悪」・「嘆き」・「恐れ」といったところでしょうか。天才が心理的に死んだ時に陥る感情としては、これらのうちのどれが最もふさわしいでしょう? そしてもちろん、転で心理的に死んだベリルは結で蘇るのですから、結で「嫌悪」なり「嘆き」なり「恐れ」なりの負の感情が解かれる条件がそろわなければなりません。 その結果が、各地の死と再生の神話にあるような「再生に伴う大いなる歓喜」となるのでしょう。 これは、例えて言えば、ばねをぎゅーっと手で押し縮めてから手を離すと、びよーんと大きく弾むようなものですね。ばねの弾みが歓喜で、ばねを押し縮める力がそれに反する負の感情です。 どの感情を用いたら、より大きな弾み=歓喜を呼び起こして読者さまを感動させられるか、考えなければなりません。 という訳で、次回は候補に挙がった三種の感情のうちから、どれか一つに絞る作業を行なう予定です。 -------------------------------------------------------------------------------- >弟切千隼さん(#4328) No.4329 投稿日 2002年4月23日(火)22時16分 投稿者 とんびの羽根 >>死と再生の神話における「死」には、悲しみ・嘆き・怒り・嫌悪といった負の感情が付随します。 >>天才が心理的に死んだ時に陥る感情  心理的に死んだとき感情があるのでしょうか。死と再生の神話がいま参照されているのですけど、心理的に死んでいない例が混ざってしまっていませんか?  天照大神は本人も周りの神々も死んでるとも、まして眠ってるだけとも思っていませんよ。 たしかに死と再生の神話のパターンに分類されていますけど。天照大神の場合は単に役目を放り出して引きこもっているだけで、むしろ弟切千隼さんが今回の考察をはじめる前のベリルの立場なんですね。ですから天照大神を出した時点で、考察前の属性を再び復活させているのですね。これが混乱の原因だと考えられます。考察前のベリルも天照大神も、心理的な死をとげていません。しかも怒りと嫌悪です。  怒りについては弟切千隼さんのなかで結論が出たようですが、わたしが見るところ、嫌悪もかなりコントロールが難しい属性だと感じます。弟切千隼さんにお聞きしたいのだけど、一旦死ぬほどの嫌悪をいだいた相手に対して、その感情を反転させられるような体験をされたことがありますか?もしあるなら、たとえ今回の課題でなければ、一度は挑戦していただきたいと本気で思います……もちろん、それでも制御不能になるかもしれませんが。しかし、経験がないならそれを描くのは無理ですよ。ストーリーの中とはいえ主人公の感情なのですから、嫌悪するときは、作者も本気で嫌悪しなければならないでしょ、そしてラストまでに完璧にその感情を拭い去り、そのうえ生きて行く希望までもたさなくてはならない。わたしの素人の目から見ても長篇二冊分くらいのテーマになってしまいそうに思います。  ベリルのような激しい心情の持ち主が心理的に死んでいる状態ってなんでしょう。 >>「悲しみ」という感情は、静か過ぎてベリルのような激しい性格の人には合わない気がします。いわゆる「キャラが違う」という状態  この「合わない」状態、むしろ使えないのでしょうか?なんといっても「らしくない」状態なんですから。弟切千隼さんの思考を奪ってはいけないのでこれ以上書きません。  悲しみ(もしくは悲嘆)について、ここで思考を切り捨ててしまわないで、再考察してみてはどうでしょうか? -------------------------------------------------------------------------------- 追加 No.4330 投稿日 2002年4月23日(火)22時30分 投稿者 とんびの羽根  上の書き込み、論拠の部分まで削っちゃったので補助しときます。論拠なしで考えろと言われても?でしょうから  この「合わない」状態、むしろ使えないのでしょうか?なんといっても「らしくない」状態なんですから、短編程度で「本来の」激しい状態にもっていくのなら好都合だとも考えられるのです。読者は違和感があるからこそそれが解消されるなら、その展開を自然と感じるのではないでしょうか。 -------------------------------------------------------------------------------- 「カレーなる挑戦」のプロット指摘(間に合わず) No.4331 投稿日 2002年4月24日(水)00時25分 投稿者 紫ゆきや  間に合いませんでした。無念です。  自分が2回目のプロットに感じた点は、以下の通りでした。 ・祖母がカレー屋に入ってくる理由と必然性が不明に思いました。  →家に居てはダメなのかなあと。 ・祖母にお金を借りれたら、彼女ならラッキーと思うのではないかと。  →無くても良いわけないハズなのですが、このシーンの必然性が判りませんでした。 ・電話予約の日に、お店にはチケットがあるのが不思議でした。  →より良いと思うアイディアが、思いつきませんでした。すみません。  あと、これは構成には無関係なのですが。  ケーキケーキの頃は、失敗しつつも本懐を遂げる、ほわほわした笑えるお話しかと思っておりました。 今のは、けっこう可哀想なお話しになっていますよね。楽しみです。  3回目の方も見させて頂きました。 >> (転)まわりの客にあおられてしまう美春。追加のひと皿も食べてみせると見得を切ってしまう。  これだと、まわりの客が悪いような印象を受けました。 祖母の発明品の効果を過信し、友人の制止を振り切って、挑戦してしまうだけではダメでしょうか。  あと、やっぱり、結のところで、落ち込んでる美春が更にぽろぽろ泣くシーンは可哀想ですね。 確かに人生は甘くないなあと感じました。 -------------------------------------------------------------------------------- 安曇野の謹製 芒果布丁(マンゴープリン)が最近のお気に入り。 No.4332 投稿日 2002年4月24日(水)01時59分 投稿者 藤極堂 >はせがわみやび さん ああ、やっぱりプロだなあ。 安心して読めるなあ……と、思いながら心に棚を作って指摘。 ・祖母の発明品の信憑性の裏付け  ・甘みを感じさせなくなる飴、酸っぱさを甘さと誤認識させる薬(だったかな?)は現実にありますが、辛さを甘さと誤認識させるドロップは架空のアイテムですよね?  読者が自称「発明家の祖母」の実力に疑惑を持ったまま話を進めるのは不親切じゃないかな? ・美春の自信の裏付け  ・上と重複するようですが「味覚反転どろっぷ」の実力を少々読者に示しておいた方が、自信満々の美春をうまく描けるのではないでしょうか? ・味覚反転状態のリセット条件の隠蔽  ・水を飲んですぐ「辛〜い!」と、なったら読者の多くはリセット条件が水とわかるのではないでしょうか?  取り説を読むまで気づきにくいようにしておいた方がいいのではないでしょうか?  欠陥品の疑惑を引っ張っておいた方が、取り説を読んだ時の読者と美春の衝撃は大きいように思います。  具体的には、 ・カレーハウスに戻る前に自宅で水に似てるけど水じゃないポカリを試し飲みする美春。 ・祖母の発明品がちゃん使えるものであることを確信して有頂天になる美春。  みたいなエピソードをいれるといいのではないかと思います。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4333 投稿日 2002年4月24日(水)08時13分 投稿者 新木 伸 >とんびの羽根さん  リテイクっていうのは、わかりやすく書き直すってことであって、長くしてくりゃいいってもんじゃないのね。  長くなりすぎて、こんどはこんどで、またわけがわかんなくなっている。  でももともとリテイクって言ったのは、「ザ・ゴール」の部分だけのつもりだったんだけど、これは僕のほうの言葉が足りなかったなぁ。  あとこの長いものを読んでみて、ふと思ったんだけど……。  中期目標を立てることの意味って、おもにモチベーションコントロールなんじゃないかと思った。  これってサラリーマン的思考?  本来、やりたくないことをやらねばならないときに、目標を細かく区切って、その一段階ごとに達成感という褒美を自分に与えるってやりかたね。  その応用は、たとえば受験勉強だとか。  やはり作家志望者には、中期目標としての「賞受賞」は必要ないのではなかろうか?  投稿者の中には、賞が最終目標になってしまう人と、賞は自分の作品を世にだすための手段でしかない人と、二通りいるよね。  とんびの羽根さんは、この二つに含まれない、第3の人間を設定しようとしているように思えた。  しかし、これって意味あることなのかな。  現実に則していること?  僕は前から言ってるよね。  作家になりたい人と、作家にならなきゃいかん人と、二通りいるって。  3番目の「賞を中期目標と設定する人」というのは、ひと言でまとめると、どんな人になるわけ?  どういう位置づけになるわけ?  学歴とか。  それをいったら、僕なんて最終学歴は中卒ですがな。(^^;  学歴で仕事をするわけじゃないですから、なにも問題はでていませんが。  文章になっていること。小説になっていること。  文章になっていることと、小説になっていることって、それは一次元のスカラー量で計量されてしまうものなんでしょうか?  つまり、○○点以下は文章になっていなくて、□□点になると小説になっていて――って、点数で計れちゃうもの?  僕の感覚では、「文章になっている度数」と、「小説(物語)になっている度数」の2次元なんですけど。  文章がとってもまともだけど、小説(物語)になっていないものとか。  小説(物語)にはなっているんだけど、日本語になっていないものだとか。  そういうアンバランスなものも存在可能と思うけども。 >>一次通過者をひやかせるほど国語の能力があるわけでもないので、「実力があるから一次予選はおれは免除されてる(わけないが)」的なそういう思い違いを指摘するのはやめときます。  いや、だから、わからないのはこれ(↑)なんだってば。  「思い違い」というのは、それは誰が行ったもので、誰に対して指摘するつもりのものだったのか――ってことだけど。 >みやびさん >> 悲鳴すら、上げることは出来なかった。 >>これもいらない。 >>実際に悲鳴すら上げていないのだから、書かなくてもわかる。  いるだろ。これは。  「いらない」って断定するときは、実際にそれを取ってみたらどうなるか検証してみてからでなきゃ言っちゃいかんよ。指摘する側の心得として。  キメのシーンを台無しにさせる気か。  他のものに変更するという方向もあるだろう。  だが、ここでは読者の目を止めるさせるための「何か」が必要だ。  あとカレーの話の修正箇所アップするの、早いって……。  あと、いまの形じゃ、なにをどう直したのか、ぜんぜんわからんって。  元のものを引用して、そこに直したものを付け加えるだけじゃ、わからないでしょ。  なにが問題となっていたのか、まずそれから書くのが先決でしょう。  「ご都合主義の変更」とか「構成の変更」とか、見出しのつもりで書いていて、それですべて説明しきったつもりなんだろうけど、それ「みやび語」です。ぜんぜんわかりません。  どのようなご都合主義が問題だったわけ?  どのような構成が問題点だったわけ?  僕でさえ、それだけを見せられたんじゃ理解なんてできないだろうなぁ。ましてやここの参加者が理解できるはずもない。電話で話した記憶があるから、僕だけは、なんとかついていけるっていうだけで。  ――っていうか、それ読ませてわかってもらえるつもりなのか?  マジ?  すごいぞ、みやびさん。  いいですか?  いまのそれっていうのは……。  5W1Hも書かずに、いきなり書き始めてしまうアマチュア君の小説に匹敵します。  いま書かれているのって、これだけでしょ?  「なにを」→「どうした」  しかしここで大事なことが抜けているわけ。  「なぜ?」ってところ。  「なぜゆえに」→「どの部分を」→「どんなものから」→「どのように」→変更した  ――ってこなくちゃ、人間は理解できないものなの。  わかる?  わかれよ。  あと最後の部分。  美春が真実(説明書にはちゃんと書いてあった)を知るのは、おバアちゃんのところに行って文句を言ってからのほうがよくないか? -------------------------------------------------------------------------------- 考えてみたら No.4334 投稿日 2002年4月24日(水)08時30分 投稿者 かねやん //予選の話とか  プロのなろうとしてる人に対して、デビューするまでのことしか考えてないだろうってのは、さすがに失礼な偏見ですね。  社会人であろうがなかろうが、それを生業にしようと考えている人が先のことを考えてないわけ無いか。  プロ希望者とプロ志望者を混同してしまいました、ごめんなさい。>プロ志望者の方々  この話を聞いて最初に思い浮かんだのが甲子園だったりします。  甲子園に何度も出場してるような野球名門校だったら「目指せ、全国制覇!」って部室の壁に貼ってあってもおかしくないけけど、まだ無名の高校なんかだったら「目指せ、甲子園出場!」って貼ってあるほうがピンときます。  そんな無名校がある年甲子園に出場できた。でも一回戦でぼろ負けしてしまった。  そのとき、甲子園に出場したことをいい思い出にするのか、目標が全国制覇に変わるのか。  新人賞に応募してくる人を、この無名校に当てはめました。  だから今現在の目標として「目指せ、市場出場!」を立てていても、市場進出できたときに「市場で勝ち抜くこと」に目標が変わるのなら問題は無かろうと考えていました。  でも甲子園では、負けても生活がどうにかなるわけじゃなかったですねえ。 -------------------------------------------------------------------------------- あれこれ No.4335 投稿日 2002年4月24日(水)14時53分 投稿者 はせがわみやび  うー、今、起きました。 > 悲鳴すら、上げることは出来なかった。 の部分 >>いるだろ。これは。 >>他のものに変更するという方向もあるだろう。 >>だが、ここでは読者の目を止めるさせるための「何か」が必要だ。  目を止めるために何かが必要というのと、この文章が必要というのは、意味がちがうだろ?  まあ、正直、ここは悩んだんだけど。  ここと、この次の一行、「姉です」が、どうにも気にかかる。  この部分だけ、この前後、通して、と何度も読み返してみたんだけど(って、なんで、ひとさまの作品をそこまで読んでるかな、わたし(^^;)、いちばん衝撃を受ける場面のはずなのに、インパクトが弱い。  もちろん、両方とも交互に省いてみたりした。  「姉です」はどうしても削れない。ここはどうしようもないと思った。  で、その前の”悲鳴すら、上げることは出来なかった。”なんだけど。  わたしは、この文を読んじゃうと、あとが全部予測できちゃうのね。  実際、「悲鳴すら、上げることは出来なかった」のあとに、「姉です」ときたので、予想どおりだったので笑ってしまったという(笑わせちゃいかんだろう、やっぱり)。  ──だって、この場面で悲鳴をあげることになる展開って、それくらいだもの。  「間」が欲しいのは、わかる。  でも、この一行が入っちゃって笑われちゃうよりは、ましだ。  それに、目を止めるための工夫は、この前の行でやっている。 >> 木の陰を覗き込むと、彼女はまるで釣り人が持ち歩くような水色のクーラーボックスの中に手を入れ、そしてそれを取り上げた。  ここは、「クーラーボックスの中に手を入れてそれを取り上げた」としてしまっても良かったはず。  そこをわざわざ「手を入れ、そしてそれを取り上げた」としているのは、間をとるためにだろう?  弱いけど、ちゃんと読めば、ここで一拍おいているのはわかる。  だったら、笑われるよりは「悲鳴すら…」を取ったほうがマシだと思う。  というのが、わたしの見解だった。    まあ……、ここで悲鳴を飲みこむということは、姉の死体が出てくるのだろう──と先読みしちゃうわたしが例外だと言われると返す言葉はないのだが。 みやび -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4336 投稿日 2002年4月24日(水)19時41分 投稿者 新木 伸  なぜ僕とみやびさんの主張していることを、皆はわかってくれないのだろう。 >かねやん >>甲子園に何度も出場してるような野球名門校だったら「目指せ、全国制覇!」って部室の壁に貼ってあってもおかしくないけけど、まだ無名の高校なんかだったら「目指せ、甲子園出場!」って貼ってあるほうがピンときます。  ええ、その通り。  「目指せ、甲子園出場!」と壁に貼ってある無名校がありますよね。  たとえ甲子園に出れたとしても、その先のヴィジョンを持っていないわけだから、まあ当然ながら、普通に順当に一回戦でボロ負けして土をカバンにつめて、泣きながら帰ってゆくことになるものですね。  まあ、当然です。  それが普通ってもんです。  初出場にして、初優勝なんてのは、まあ、滅多に見られないドラマなわけです。 >>そんな無名校がある年甲子園に出場できた。でも一回戦でぼろ負けしてしまった。 >>そのとき、甲子園に出場したことをいい思い出にするのか、目標が全国制覇に変わるのか。  これって、来年度以降の話でしょ?  ――ってことは、かねやんは、つまりこう言っているわけね? 「まず一度デビューを果たして、本選では一度ボロ負けを経験して、いったん作家を廃業してから、しかるのちに、もういちどペンネームを変えるなりなんなりして、小説賞に再投稿するなりして、再デビューを果たそう。2回目のチャレンジなら、もはや間違うことはないさ」  うん。まあね。  一回「本選の土」を踏んできたあとでなら、甲子園で勝ち抜くことがどんなことか、おぼろげながら理解できるようになっているだろうね。  だけど、いいのか? それで?  よかないだろ?  いったいどうすれば、初出場で優勝とはいわないまでも、勝ち残ってそこそこのところまでは行けるようになるんだい?  運や、偶然や、土壇場で発揮される「隠された力」とかに頼ることなく?  しかし2回めのチャンスがあるなんて考えること自体、そもそも、甘いんだよな。  普通、いっぺん廃業したら、作家はそこで終わりです。カムバックした人って、実際いるのだろうか? 僕は知らないぞ。  だいたい甲子園出場のこのたとえ話だって、あれはチーム単位で考えているだろ?  しかしあるチームは、年度がかわったら、だいたい別物になっているわけ。三年生はごっそり抜けているかもしれない。レギュラー陣の中で残っているのは、何人だ?  選手個人で考えたら、やっぱりチャンスというのは何度も来るもんじゃない。  多くの高校球児にとって、甲子園出場(夏)のチャンスっていうのは、2年生においての1回きりしかないんじゃないの? 一年生でレギュラーになれる選手はまずいないだろうし、三年生だと、こんどは夏のほうにはそうそう出られない。受験があるし。  まあ、選手個人で考えれば、プロまで来るような人というのは、たいてい一年生からレギュラーやっていたり、それどころかチームの主戦力で牽引力になっていたりするものだけど。  ああ、なるほど。  すこしわかってきたかも〜。  つまりかねやんは、「甲子園に出場」=「本選出場」=「作家としてプロの現場での勝負」とたとえているわけね。  違うでしょ。  現実は、「甲子園で優勝」=「小説賞で、賞を取る」でしょう。  小説でいうなら、せいぜいがとこ、プロデビューするっていう意味でしかないはず。  甲子園で戦うチャンスが何度もあるって考えている時点で、そもそもアマチュア的思考なわけなのか。  そりゃ、小説賞は逃げないし、毎年あるし、何度だって送ればいいわけだよね。  予選通過(一次通過)が甲子園の土を踏んできた、ということだとすると、何度も土を踏むことで結果として賞を取るということがどういうことか見えてくるだろう。そのうち本選を勝ち抜いてゆくこともできるだろう。  たとえが適切じゃないなんだから、こうして、その変なたとえに引きずられて変な結論にいっちゃうわけか。  そもそも観点からして、違う。  賞を取るまでの経緯なんてことは、僕らは問題にもしてないの。  すでにプロでやっている人間の観点で話をしているのね。  つまり、ひらたくいえば、甲子園(小説賞)なんて、はなから眼中にないの。  プロ野球選手になる手段のひとつ。甲子園に出ないだって、プロになる道は他にもいくらでもあるけど、まあ現実的な「手段」のひとつとして、とりあえず甲子園で活躍しておくかー、みたいな。そうすりゃスカウトの目にとまるだろうー、みたいな。  べつに、賞を取らないでデビューする道なんて、ほかにいくらでもあるのよ?  ただ現実問題として、デビューできるだけの実力を持っているなら、賞を取ってデビューしたほうが得だということ。スカウトの目にとまってプロになったほうが、高い契約金をぶんどれるし、「期待の新人」ってことでマスコミにも取りあげられる。  作家の場合は、鷹見さんの「お抱えの武将」の話のように、いろいろと宣伝してくれたり、面倒見てもらえたり、様々なサポートを期待できる。 >みやびさん  だから、アドバイスとして適切なのは、「変えろ」であって、「削れ」じゃないって言っているわけだが。  どう変えればよいのか、具体的なプランを自分が出せなかったからといって、「削れ」ってのはないだろ?  んなもん、本人に考えさせりゃいいんだよ。本人の作品なんだから。  問題は、みやびさんも言っているとおり、「インパクトが弱い」なわけ。  「姉です」は削れない。当たり前だ。  インパクトが弱い理由は、予想がついてしまうこと。  問題は、目を止めるための工夫をやっているのだが、それが足りないということ。  では、どう変えるべきか。  そこで目を止めさせて(もっと強固に)、なおかつ、後ろの「姉です」が容易に予想されないようなものにすればいいわけじゃんか。 >>木の陰を覗き込むと、彼女はまるで釣り人が持ち歩くような水色のクーラーボックスの中に手を入れ、そしてそれを取り上げた。  ここの流れの役割は、目を止めるための仕掛けを作るところ。  これを受けるべき渾身の一行が、そのあとに必要なはず。  それはたぶん、短いものとなるはず。 「悲鳴すら、上げることは出来なかった。」――と同じか、それよりも短い文章。  たとえば、「僕の目は、そこに釘付けとなった。」とか、そういう路線。――とか、「それが、僕の前に差しだされてきた。」とかでもいい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  彼女は桜の木の反対側に回りこんでいった。  釣り人が持ち歩くような水色のクーラーボックスの中に手を入れて、そしてなにかを取りだしてくる。  それが、僕の前に差しだされた。 「姉です」 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  ――こんなんで、どうよ?  ここで「溜め」を作らないで、どうすんのよ?  ここがすべてなんだぜ。この作品は。  ここで目を止めさせなきゃ、まるきり、失敗じゃんか。  「姉です」の言葉の前に、この一行の「溜め」が存在しなかったら、目が止まらずに流れちゃって全然失敗だよ。  もしもこれを削ってみろよ? 目が止まるのは、「姉です」の後になって、2〜3行経ってからのことになっちゃうから。そしてもちろん、「姉です」まで戻って読み返すことになる。何度か目がさまよって、ようやく――「なるほど」となる。  失敗だろ。  「姉です」の前に、もう絶対に、目を止めさせる引き金の一文が必要なの!  ポイントは「それ」という言葉。この指示代名詞。  「それ=生首」という概念を強調させるために、長文の中に「それ」を入れるさらりと「流させて」しまうのではなく、わざわざ独立した一行を用意しなきゃならんのだろうが。  それを削れというのかい、キミは?  ちなみに望月君。特別サービスで添削を行った。  どの語句が消えて、どの語句は残されたのか、一字一句確認して研究してみること。  すべての語句を、「残した/削った」ことに、明確な理由がある。  あとこちらは皆に。  今回の一連の話とか、「理解できる/できない」――について、なにかコメント入れるのことね。  これ、僕とみやびさんとが、普段交わしているレベルの会話。  たぶんいつも2、3分でこのぐらいの内容は話している。それを6時間ぐらい行って、百カ所ぐらいの問題点をすべて洗い出すわけだ。ひとつの作品なり、ひとつのシーンなりの「修正/改稿/推敲」ポイントを徹底的に洗い出してゆく。  ちなみに望月君のあの話、僕らのいうところの「完成域」まで持っていくためには、やっぱり数時間ぐらいの検討が必要。  原稿用紙10枚でしかないが、100カ所ぐらいある。原稿用紙1枚に10カ所ぐらいはある計算だな。つまり、一行につき、まあなにかしらあるってことだ。  そして検討した内容を実地に反映させるためには、もっと長い時間が必要になるだろう。 -------------------------------------------------------------------------------- >望月君 No.4337 投稿日 2002年4月24日(水)22時37分 投稿者 新木 伸 >望月君 >「僕は花とともに」  そういえば、僕とみやびさんのあいだで、かなり長いこと議論が交わされたところが、もうひとつあった。  結果として、「誤字であるとも言い切れない」となったので指摘はしなかったわけだけど……。  考えてみたら、望月君がそこまで考えて、「上げる」としたはずもないのだな。だってしょせんはアマチュア君なんだし。  とりあえず、僕らが考えた程度までは、本人にも考えさせてみるか。 >>悲鳴すら、上げることは出来なかった。  ここなんだけど。  「悲鳴を上げる」の「上げる」が、これは誤字なのかどうか。  自分で考察した上で、結論を出してくるように。  それはそれとして。  関連事項なんで、こっちもやっておくか。  誤字とか意識とかの話。  ちなみに、これが誤字だったということになると、いま現在で、僕が見つけた2個+みやびさんの1個でもって、3個ある。  もしこれを含めると、合計4個ということだな。  文庫本1冊換算では、140個という、なにか途方もない誤字数になってしまうわけだが――。  君たち、文庫本一冊の中に、140個も誤字が存在する本なんてものを、見たことあるかい? ないだろ? そんなたくさんの誤字がある本なんて、絶対に世に出てきやしないだろ?  そんなこと。単なる誤字のことだけを取り上げてみても、こうして、現実に天と地ほどの違いがあるわけだ。  わずか10枚のなかで、3つ4つもあるなんてのは、それだけ、話にならないってことだ。  いいかい? わずか10枚ぽっちの原稿枚数の仕事をして、そこにひとつでも誤字を残すプロなんてのは、どこにもいないの。  勘違いしてくれるなよ。  誤字の存在。それ自体。――そんな小さなことを問題にしているわけじゃないんだな。  その根底に横たわる意識のほうを問題にしているのね。  つまり、本人的には充分注意したつもりでも、3個も4個も誤字を残してしまうような、そんなヌルい意識レベルじゃ、とうていダメだってことを言ってるわけ。  たった十枚なら、誤字は当然ゼロなの。そうなるの。プロの意識では。  そこまで「注意」することの出来る意識レベルがないと、到底、プロになんてなれないわけ。 -------------------------------------------------------------------------------- GWNINARIMASITA No.4338 投稿日 2002年4月25日(木)00時20分 投稿者 羽矢野 ●僕は花とともに >>今回の一連の話とか、「理解できる/できない」――について、なにかコメント入れるのことね。  了解。  完璧に理解できたかどうかわかりませんが、一応書いておきます。  まずこの生首をみせる所。  ここは、この話のキモです。  約束の場所になぜか妹が来て「姉は死んだ」と告げる。  そして姉の遺言を実行する。  その遺言は?  というところで「生首」を取りだす。  そこで読者にインパクトを与える為には、一瞬ここで読んでいる流れを止める必要がある。  文章による”演出”とでもいうのかな?  そしてその止めに使われているのが  >>悲鳴すら、上げることは出来なかった。  でも、これだと弱いし、適当でもない。  新木さんは元の文章を二つにわけ、  >>それが、僕の前に差しだされた。  を止めとして使用した。  二つを読み比べてみると。  望月さんのは、それを取りだして、それが何か悲鳴を上げるようなものであるという情報があって「姉です」  新木さんのは、”何か”を取りだし、それ(映像変換だと、私の中では黒いモヤになってる)をずいっと目の前に差し出される映像があって「姉です」  感じる違いは何だろう?  効果的には、新木さんの方が怖い。これは確実。  黒いモヤがアップでいきなり生首に映像変換されるんで、インパクトが強い。  望月さんの方だと、まず”それ”がアップになってないし、悲鳴を上げるものであるという先行状況が与えられるのでインパクトは弱い。  はせがわさんが悲鳴いらないっていうのは、そうなるからかな?  もしも、この”止め”がないとどう読めるだろう?  …………  ほいほい。  残念ながら、何となくしかわかんないけど、わかる。  ”それ”とかそういう次にその説明ですよって明確にわかる文章が入っていないと、取り出してきたものが生首だって理解するのが難しくなるんだ。  だから短くないといけないんだろう。  何というか、読者に一瞬唾を飲み込ませる時間というか、間というか。  ”それ”って何?  と考えさせる一瞬の時。  そんなものがあるのとないのじゃ、全然与える印象や衝撃が違ってくるんだな。  こんな感じです。  少しぐらい栄養にできてるといいけど。  噛む力が少しは強くなったかな? ●誤字のこととか。  私も多いんで、こういう書き込みでも読み返す回数を増やしてます。  でも、後から見つかるのがまだまだ多い多い。  しかも”何で”っていうような場所だからよけいに。  あと、最近は意識して漢字を減らすようにはしてます。  ビジネス文書のせいか、ワープロに頼りすぎたせいか、私漢字が多すぎる。  新木さんやはせがわさんの文章は漢字が少ないですもんね。  それに気付いてから。  望月さんの返答読んで、やっぱりそうなんだと思いました。  何にしても、ないのがあたりまえですから。  意識してる”つもり”にならないようにしないと。  この書き込みは大丈夫。のはず。 ●課題  今、十六分割したのをさらに細かくわけています。  明日にはだせるはず。  すぐできるかと思ったけど、甘かった。 -------------------------------------------------------------------------------- 白銀週間は招くよ No.4339 投稿日 2002年4月25日(木)00時24分 投稿者 弟切 千隼 風邪で倒れていた分を取り戻すべく仕事に奮闘中の弟切です。連休前に一応の目処をつけておきませんと。 天才ベリルが心理的に死ぬに際して、「嫌悪」・「嘆き」・「恐れ」のどの感情が最もふさわしいか考察してみました。 この感情は、結でベリルが心理的な再生を果たす際には解消されて、大きな歓喜を呼び起こすものでなければなりません。 まず「嫌悪」です。 辞書によれば、「嫌悪」とは、「きらいにくむこと。ひどくきらうこと」だそうです。激しい、動的な感情ですね。 「嫌悪」は「嫌い」と質的には同じで、量的により大きくなり、激しさを増したものと言ってよいでしょう。 例えば「コーヒーが嫌い」な人は、自分ではコーヒーを飲まなくても、隣の人がコーヒーを飲む分には全く気にしません。自分に関わりさえしなければ、その存在まで否定しようとはしないレベルです。 しかし、「コーヒーを嫌悪している」人は、喫茶店で隣り合わせた人どころかテーブル三つ向こうの人がコーヒーを飲んでいるのを目撃するだけで、顔をしかめます。彼または彼女が街を歩いていてコーヒーの香りが漂っているのに気づいたら、途端に不機嫌になってしまうかも知れません。ましてや喫茶店でたまたま隣に座った人がコーヒーを飲み始めた日には、席を立って移動しようとするでしょう。 「嫌悪」≒「大嫌い」とすれば、「嫌悪」している人は、どこかで「嫌いフラグ」が立ってしまったものを回避するという「嫌い」と同じ行動パターンを生むでしょう。「嫌悪」は普通の嫌いよりも程度が激しいので、おそらく「でっかい嫌いフラグ」が立っているのでしょう。 ということは、「でっかい嫌いフラグ」をリセットすれば「嫌悪」は解かれ、ベリルの心理的な再生へとなだれ込むことができる……はずです。 「嫌悪」の激しさはベリルには似つかわしい気がするものの、とんびの羽根さんが指摘されたように、「怒り」に似た激しさを持っている「嫌悪」は制御が難しそうです。弟切にとっては取り扱い注意ですね。 すみません、今日は時間が取れませんのでここまでに。続きはまた明日やります。 -------------------------------------------------------------------------------- 「理解できる/できない」(紫ゆきやコメント) No.4340 投稿日 2002年4月25日(木)00時53分 投稿者 紫ゆきや >新木さん(4336) >> あとこちらは皆に。 >> 今回の一連の話とか、「理解できる/できない」――について、なにかコメント入れるのことね。  判りました。  それでは、一連のお話しから、自分が理解できたことを書かせて頂きます。  話題となっているシーンでは、「姉です」で衝撃を受けて欲しいので、そこを流し見されない為に、どうしたら良いかというお話しだと思いました。  それまでの文の流れで肝心の文を予想されてしまうと、読み手に衝撃を与えられません。逆に、肝心の文だけで意味が判らないと、よく考えるより先に、説明を求めて次の文を読まれてしまいます。それでは納得してはもらえても、驚いてはもらえません。  そこで、予想されない程度の予告(溜め)が必要になるのではと。  肝心なとこの説明を省いた文を提示することで、そこに続く肝心な文を集中して読んでもらえます。「それ」のような指示代名詞を使うと、読者的には「おや? この それ とは何だろう?」と思って、次の文をより深く考えてくれるのですね。  重要なのは、説明を省いた「間」であることで、肝心の内容が予想できてしまう文は、説明してしまっているのと同じになってしまいます。  この場合だと、悲鳴の対象となるものは限られ過ぎて予想可能ですが、目の前に差しだされるものは完全には特定されないというわけですね。  予告がなければ唐突すぎて理解されず、予告しすぎれば予想されて驚いてもらえない。 溜めは、それをちょうど良いバランスに調整する一文ということだと理解しました。 >誤字。  前作で致命的なものがあったので、非常に心に染みるお話しです。大いに反省しております。 誤字ゼロが当然になるように、頑張りたいと思います。 >感想魔つづき  体調が戻ったので再開させて頂いております。 今夜中に感想を書きまして、1日寝かせて明日の夜には上げられそうです。 遅れて申し訳ありません。よろしくお願いします。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4341 投稿日 2002年4月25日(木)18時15分 投稿者 新木 伸 >羽矢野君  GWになったということは、すこしは時間が取れるっていうことかな。  んじゃ、GW中に、いまやっている話、書き上げるのことね。  もしGWが終わるまで書き上がらなかったら、もう、この話書かないでいいよ。  っていうか、書かせないから。俺が。  終わりね、終わり。  了解?  もうずいぶんと長いこと引っぱったよね。  人様の作品の感想なんて書いてる場合かよ。  最近、時間の使い方、なにか間違えてないかい? 君は感想書きのプロにでもなるつもりかい?  ちなみにGW中でも通常業務で時間が取れなかったとしても、決定はべつに変更ないのでそのつもりで。1日1時間でもひねり出せれば、GW終わるまでにすべて終えることは可能だろう。  いや可能か不可能かなんてことは、そもそも問題にもならんな。物事はすべて「やり遂げるかどうか」であって、可能なことでもやり遂げなかったら意味ないし、たとえ不可能であったとしてもやり遂げてしまったなら結果オーライでノープロブレムだし。  それが可能だったかどうかなんてことは、結果が決めることだ。やるまえに決めるもんじゃないよな。  まあ人生長いし、作家(アマチュア含む)として使える時間もこれからもいくらでもあるだろうけど、でも「この話を書く機会」は、GW終わるまでしか存在しないので、そのつもりで。  んで、そういうつもりで、スケジュール立ててみそ。  いま残っている問題を片づけるまで何日。  書き始めてから、初稿を書き上げるまで何日。  初稿を書き上げてから、その直しに何日。  まずそれを報告して、すぐに取りかかるように。  作品を仕上げる以外のことは、本業の仕事を除いて、すべて放り出していいから。 >ひらがなと漢字  んん?  なんだ。みんな知らないのか。  日本語っていうのは、漢字は必須じゃないんだよね。  つまり、「ひらがな」だけでも、意味は通じる。  だって音声による会話ってさ、すべて「ひらがな」だけじゃん。  あと絵本とか、小学校低学年向きのお話とか、ほとんど「ひらがな」ばっかりだけど、ちゃんと意味は通じるよね。  紫さんとか、普段の書き込みからして、漢字多すぎですよ。小説のときも多すぎるし。  個人の趣味とかで、開くか開かないとかがどちらにもなる語句も多いですが、個人の趣味がまず入らず、必ず一方に定まるような語句もあります。  いくつか、抜粋してみましょうか。 ●かならず開く語句  「判りました」→「わかりました」  「頂きます」→「いただきます」  「為」→「ため」  「頑張り」→「がんばり」 ●普通は開く語句(特別な狙いがあるなら漢字にしてもいい語句)  「次」→「つぎ」  「程度」→「ていど」  「続く」→「つづく」  「今夜中」→「今夜じゅう」  「申し訳」→「もうしわけ」  「お願い」→「おねがい」  ちなみに、4340の書き込みのなかで使われた漢字で、ここに出てこなかったものは、「趣味でどちらでも良いとする」か、「かならず漢字になる」のどちらかということです。  こちらは自分で抜粋して表にしてみましょう。  自分の語彙に存在する漢字を、すべてこうして分類するわけです。  「必ず漢字」  「普通は漢字」  「場合によっては漢字(狙いが存在するなら漢字)」  「ふつうはひらがな」  「かならずひらがな」 >誤字脱字  企画提案。  しばらく、ここでやってみようか。  ここの書き込みと、他での書き込みと、まあとにかくどこのものでもいいので、誤字脱字を発見したら、逐一報告のこと。  一定期間のあいだ計測してみようか。  誰がいちばん多いのか。  あとで全検索かけて数えるために、報告のときはこの書式で。  誤字脱字:(名前):誤字内容 例:  誤字脱字:紫:「お話し」→「お話」  「誤字脱字:」の部分で検索かけるつもりなので、まあそれさえキーワードとして含まれていればいいや。  しかし紫さん。  誤字脱字の反省をしている文章で、そこに誤字脱字があったら、説得力ナッシングでしょう?  腹立つとかそういうの通り越して、もはや呆れてますが。 -------------------------------------------------------------------------------- なんだかなぁ No.4342 投稿日 2002年4月25日(木)19時29分 投稿者 望月京路  前回に書き込んだのが一週間前って……時間は、あると思うのだが。 >僕は花とともに  とりあえず、得た理論と、実践の方向性はあっているようですな。  ま、それはともかくとして、こうして細かい指摘を受けると、いずれも心当たりがあるところばかりなのに驚きます。  むしろ、完璧に気がついていなかったところの方が少ない。  心当たりがある、と言っても「言われてみれば……」程度のもの。でも、確かに書いているときは、一瞬だけ迷った覚えがある。  いや、迷うというほど明確に意識に上がってはきませんでした。ほとんど、無意識との境のあいまいなところ。  そこで、無意識のうちに、作品に妥協してたんですな。  結局のところ、意識が足りないというだけですが。 >残した/削った  うーん。見比べた第一印象。  「ずいぶんと、すっきりしたなぁ」  とりあえず、引用してみましょう。上が原文で、下が修正後です。 ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―  唯は一歩下がり、幹の反対側で腰をおろし、何かし始めた。  木の陰を覗き込むと、彼女はまるで釣り人が持ち歩くような水色のクーラーボックスの中に手を入れ、そしてそれを取り上げた。  悲鳴すら、上げることは出来なかった。 「姉です」 ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―  彼女は桜の木の反対側に回りこんでいった。  釣り人が持ち歩くような水色のクーラーボックスの中に手を入れて、そしてなにかを取りだしてくる。  それが、僕の前に差しだされた。 「姉です」 ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―  では、やってみます。自己の理解を高めるために、思考も開示。 >一行目  ○「唯は」→「彼女は」  ○「一歩下がり、幹の反対側で腰をおろし、何かをし始めた」→「桜の木の反対側に回りこんでいった。」  まず、「唯」という名前が「彼女」という人称代名詞に変わったこと。  この引用部分だけ見ると分からないけど、その二行前に『唯は答えず……』とある。連続で名前が入ると違和感があるから、普通なら、削るか代名詞にする。この場で主語を削ったら、まあ意味は通じるかもしれないが、分かりにくくなる。だから無理して削らずに、「彼女は」とした。  次に、唯が何をしたか。  この一行で読者に伝えるべき事は、『唯が木の後ろに回ったこと』だけでいい。「何かをし始めた」というのは、次の行を見れば分かるから。だから、情報の重複をさけるためそれを削った。  代わりに入った言葉が「回りこんでいった。」。『唯が木の後ろに回ったこと』がこの一行のコンセプトなんだから、これは当然か。  で、「何かをし始めた」という述語がなくなったことで、文章全体に大幅な変更が必要となる。  「一歩下がり、」「腰をおろし」は、どっちも「何かをし始めた」にかかっていた言葉。よって、削除された。  「幹の反対側で」も「何かをし始めた」にかかっていたけど、削らなかったのは、修正後の「回りこんでいった」にも使えるから。「幹」が「桜の木」となったのは……久しぶりに桜の木が出てきたからかな。木が最後に出てきたのは、唯の登場シーン。しかもそのときも「幹」と書いただけで、桜の木だとは言ってなかった。だからここでは「桜の木」と表記。ちょうど、「唯」を「彼女」としたのと逆ですな。 >二行目  ○「木の陰を覗き込むと、」→削除  ○「彼女は」→削除  ○「まるで釣り人が持ち歩くような水色のクーラーボックスの中に手を入れ、」→「釣り人が持ち歩くような水色のクーラーボックスの中に手を入れて、」  ○「そしてそれを取り上げた。」→「そしてなにかを取りだしてくる。」  「木の陰を覗き込むと、」。これは僕の視点の流れということで表記したつもりだったけど……。でも、視点が統一されていると言うのなら、これは書かなくったって分かること、ですな。ゆえに、省略。  「彼女は」。これも省略事項ですな。すぐ前の行の流れから、これが唯の行動だというのは明らか。  で、次。  削られた場所は「まるで」。変更が「入れ」が「入れて」に。ずいぶん生き残ったな。いや、全部生き残る文章を書いてしかるべきなのだろうけど……。  残った場所「釣り人が持ち歩くような水色のクーラーボックスの中に手を入れ」。  最低限必要な情報だから、残されたのでしょうな。「クーラーボックス」がなければ、何に手を入れたか分からない。で、そのクーラーボックスは「釣り人が持ち歩くような」クーラーボックスなわけだ。これは、最低限の説明。  で、「中に手を入れ」がなければ、そのクーラーボックスをどうしたのか分からない。だから、残された。  それで、次は変更された方を考察。  なぜ「まるで」が削られたか。これは「ような」があるからですな。単に小生が気弱だっただけ。  で、「入れ」が「入れて」になった理由。……なんだろ?  んー? 視点がおかしいのかな。  「僕は手を入れ」ならよし。だけどこのときの主語は「彼女」。  ……って、そういう問題かな。  うむむ。試しに、二つの文に分けてみる。  ○クーラーボックスの中に手を入れる。そしてそれを取り上げた。  ○クーラーボックスの中に手を入れた。そしてなにかを取りだしてくる。  ああ、元の形は「入れる」「入れた」で違うのか。ここで考えるのは、なぜこれを変更したか。  これは、あとの文によるところが大きいのではないか。すなわち、「取り上げた」と「取りだしてくる」。これに対応して、ここの形が変わった。  まあ、まずなんで「取り上げ〜〜」から「取りだし〜〜」になったか。これは、「クーラーボックスから取りだした」とした方が、用法として一般的だから。  でもって、何ゆえ「取りだした」「取りだしてきた」でなく、「取りだしてくる」なのか。  「た」で終わると、完了しちゃうからだろうなぁ。ここは、完了する場所じゃないだろう。 >三行目 ○「悲鳴すら、上げることは出来なかった。」→「それが、僕の前に差しだされた。」  比較するまでもなく、別物の台詞になってますな。  そして、前の行の流れがここにつながる。「取りだしてくる」→「差しだされた」と。  で、何でここに『溜め』が必要か、も考察。  やはり、このあとの台詞を生かすためのものだから、ですな。  まぁ、普通の箇所であるならば、流してしまっても問題ないでしょうう。が、ここは作中のてっぺん。同時に、中枢。ここがなければ、作品の存在意義すら危ぶまれる。  そのために、あえてリズムを変え、一呼吸おいた。その変調が読者の目の流れを止まらせ、次の一言に注目させる。  押し続けるよりも、一瞬だけ引いて、さらに押した方が崩しやすい。そういうことでしょう。 >悲鳴を上げる  なぜ、「上げる」と書いたか、ですか?  はあ。当時は「悲鳴」と来て「上げる」と、半ば流れで書きましたが、そのときに無意識の中で起こっていた事を考察してみます。  えっと、「あげる」を変換した場合、候補に上がるのは三つ。  すなわち、「上げる」「挙げる」「揚げる」。  この際、限定的になる後者二つを省き、言わば消去法で「上げる」になったわけです。  ちなみに他の二つ。  「挙げる」は、手を挙げるとか、例を挙げる。犯人を検挙することも言うらしい。  「揚げる」は高い位置に移行させること。凧を揚げるとか、旗を揚げる。油で揚げる、と言うときもこれか。  とにかく、「悲鳴を挙げる」「悲鳴を揚げる」じゃない。はず。  そんな感じで使いましたが。  でも正直に言うと、なにが誤字なんだか分からないっす……。  上げる……基本的な意味は、物の位置や状態や次元を高くすること。  また、広辞苑には「声量を大にする。高く発する」とある。で、「悲鳴」を引くと「驚き、恐れ、苦しみなどであげる声」とあるから、「悲しみなく声を高く発する」=「悲鳴を上げる」と言うことになる。  ん! 変換とか、そういう問題か、これ?  「悲鳴」という語の中に「あげる」という意味が含まれてるんじゃないか?  つまり辞書に即して置き換えると、「悲鳴を上げる」とは「驚き、恐れ、苦しみなどであげる声をあげる」となる。すなわち、意味の重複。言わば、馬から落馬する。  でも、辞書をいくつかめくりましたが、どれも用法として「悲鳴をあげる」を使っています。  まあ、他はどうあれ、小生が意味の重複まで思い至ってなかったのは事実ですが。うー……。 >誤字  今回は大丈夫だ……と思いながらも出してしまいました。  どうやら、作中冒頭の「連れさらった」も誤字のようですし。  ――確かに、意識が足りないのかも。  うーん。「誤字を出したら腹切ってやる!」くらいの意気込みを出さないと、これは治らないかも。数学の問題とか、昔からよくケアレスミスやってましたし。くぅ。  うーん。じゃ、誤字を出したら腕立て伏せ五十回いきます。  プロで誤字を出したら本が出ない。  それに比べりゃ甘いですが、何らかのペナルティをかける事で、多少なりとも意識の引き上げを試みてみます。本当はそんなことしないでも意識を高くできるものなのだろうけど、実際問題としてできていないわけですから、どうしても別のアプローチを考えなければならないわけで。不器用なやつです。  ……んで、腕立て伏せのプレッシャーをかけながら、この書き込みをチェックをしてみました。  一個見つけて、修正。うぉ、あぶねェ……。腕立て伏せ五十回、死にはしないけど結構キビしいし。三つあったら、次の日腕が上がらなくなるのは必至ですからなぁ。  方法はどうあれ、一文字の重みを感じるようになりました。  それでは、また次回。 御免。 -------------------------------------------------------------------------------- 漢字をへらしてみました。 No.4343 投稿日 2002年4月25日(木)22時30分 投稿者 紫ゆきや >新木さん(4341) >> 紫さんとか、普段の書き込みからして、漢字多すぎですよ。  ありがとうございます。気が付いておりませんでした。 これから注意したいとおもいます。 >>  ちなみに、4340の書き込みのなかで使われた漢字で、ここに出てこなかったものは、「趣味でどちらでも良いとする」か、「かならず漢字になる」のどちらかということです。 >>  こちらは自分で抜粋して表にしてみましょう。  おお、新課題をいただけるとは。 うれしいです。早速やってみました。 ●必ず漢字。 「一連」 「理解」 「話題」 「衝撃」 「文」 「肝心」 「予想」 「流し見」 「読み手」 「逆に」 「必要」 「説明」 「提示」 「集中」 「〜的に」 「内容」 「悲鳴」 「対象」 「可能」 「目の前」 「完全」 「特定」 「唐突」 「調整」 「誤字脱字」 「前作」 「致命的」 「非常」 「体調」 「再開」 「反省」 ●普通は漢字。 「お話し」 「自分」 「書く」 「姉」 「流れ」 「意味」 「驚く」 「考え」 「与える」 「求めて」 「同じ」 「読む」 「使う」 「深く」 「納得」 「省く」 「場合」 「限り」 「心に沁みる」(こころに沁みる) 「当然」 「1日」「一日」(いちにち) 「明日」 「遅れる」 ●場合によっては漢字(狙いが存在するなら漢字) 「良い」(よい、いい) 「受けて」 「欲しいので」 「何だろう」 「思う」 「過ぎる」 「差し出す」(差しだす) 「大いに」 「戻る」 「寝る」 「上げる」 ●ふつうはひらがな。 「さき」(先) 「つぎ」(次) 「ていど」 「つづく」 「今夜じゅう」 「もうしわけない」 「おねがい」 ●かならずひらがな。 「わかりました」(判りました) 「いただきます」 「ため」(為) 「がんばり」 4340の発言を直してみました。 ===========  わかりました。 それでは、一連のお話しから、自分が理解できたことを書かせていただきます。  話題となっているシーンでは、「姉です」で衝撃をうけて欲しいので、そこを流し見されないために、どうしたら良いかというお話しだとおもいました。  それまでの文の流れで肝心の文を予想されてしまうと、読み手に衝撃をあたえられません。逆に、肝心の文だけでイミがわからないと、よく考えるよりさきに、説明を求めてつぎの文を読まれてしまいます。それでは納得してはもらえても、驚いてはもらえません。  そこで、予想されないていどの予告(溜め)が必要になるのではと。  肝心なとこの説明を省いた文を提示することで、そこにつづく肝心な文を集中して読んでもらえます。「それ」のような指示代名詞を使うと、読者的には「おや? それ、とは何だろう?」とおもって、つぎの文をより深く考えてくれるのですね。  重要なのは、説明を省いた「間」であることで、肝心の内容が予想できてしまう文は、説明してしまっているのと同じになってしまいます。  この場合だと、悲鳴の対象となるものは限られすぎて予想可能ですが、目の前に差しだされるものは完全には特定されないというわけですね。  予告がなければ唐突すぎて理解されず、予告しすぎれば予想されて驚いてもらえない。 溜めは、それをちょうどよいバランスに調整する一文ということだと理解しました。 >誤字。  前作で致命的なものがあったので、非常に心に沁みるお話しです。おおいに反省しております。 誤字ゼロが当然になるように、がんばりたいと思います。 >感想魔つづき  体調がもどったので再開させていただいております。 今夜じゅうに感想をかきまして、一日ねかせて明日の夜にはあげられそうです。 遅れてもうしわけありません。よろしくおねがいします。 ===========  漢字を開くと、すごく冗長な部分がありますね。 なるほど、私の文章はとても見難いということがわかりました。 気を付けたいとおもいます。ありがとうございます。 >誤字脱字 >> 誤字脱字:紫:「お話し」→「お話」  あわわ。もうしわけありません。何行目にありましたでしょうか。ぜんぶに「お話し」と書いてあるように思ったのですが。4340の発言ではないのでしょうか?  自己申告です。 ●誤字脱字:紫ゆきや:「心に染みる」→「心に沁みる」(4340)  覚え違いをしておりました。開くか否かを辞書で調べていて、初めて誤用にきづきました。反省です。 -------------------------------------------------------------------------------- お話し No.4344 投稿日 2002年4月25日(木)22時39分 投稿者 はせがわみやび  名詞の「はなし」を、「話し」と表記することはあります。けっこう見かける。  動詞で、「話す」は「はな・す」で、  はな+サ行で変化するんだけど、たぶん、この表記にそろえるためだと思う。  言葉はできるだけ例外を減らそう、という方針からすれば、「お話し」のほうが未来の子どもたちのためには良いんだろうあな。    「語る」は「かた・る」で、「語り」は「かた・り」でしょ。「はな・す」なのに、名詞が、「はな・し」でないのはなんで?」  と疑問に思う子はいるはずだから。  漢字の部分にあてる読みが変化しないほうが多いよね?  とか、書いていたら、紫さんの書きこみを読んで混乱(^^;  おや? そーいう話ではなかったらしい……。 みやび@ちなみにわたしは「お話」と書くほう。未来の子どもたちごめんなさい。 -------------------------------------------------------------------------------- くけけ。 No.4345 投稿日 2002年4月25日(木)23時18分 投稿者 藤極堂 ■ネーミング関連サイト■ ◇ONSOU―音相― member.nifty.ne.jp/ISOP/onsou/ ◇怪しい人名辞典 http://www5d.biglobe.ne.jp/~ros/aya.htm ◇名付け親 http://www.psn.ne.jp/~bds/ ■最近見つけたおもしろいサイト■ ◇TVドラマで学ぶ経営学 http://www.kawanisi.jp/doramatop.html 名前はね〜。私の場合は音で決めてから漢字で意味を合わせるの。 妄想パロで有名キャラの日本名を考えるのが好きだったなあ。 デスピサロは和平(かずひら)、ロザリーは十和(とわ)。 熱出てるから今回はこれだけ。 -------------------------------------------------------------------------------- 情けなくて涙でてきました。 No.4346 投稿日 2002年4月25日(木)23時27分 投稿者 紫ゆきや  みやびさんの発言を読んで、初めて新木さんのご指摘の意味を取り違えていたことを知りました。  ご指摘は「“し”が抜けてるよ」という意味かとおもっていたのです。正しくは、「お話し」ではなく「お話」だよ、という意味だったのですね。  完全に覚え間違えておりました。そうですよね「話」に“お”が付けば「お話」になるのが当然です。  「お話し」としていたのは、IMEの最初にでた、という以外の理由はありません。なんて恥ずかしい。小学生レベルです。こんなの呆れられて当然です。  目の前がまっ暗です。 -------------------------------------------------------------------------------- せめて白銀週間が青銅週間になりませんように No.4347 投稿日 2002年4月25日(木)23時44分 投稿者 弟切 千隼 今回はレスのみです。 >>「理解できる/できない」 これは、理解できました。 私は京路さんの「僕は花とともに」を初めて読んだ時、『唯は一歩下がり、幹の反対側で腰をおろし、何かし始めた。』から『悲鳴すら、上げることは出来なかった。』までのところがごたついている気がして、二回くらい読み返してしまったおかげで「溜め」が利かず、生首が出てきた衝撃が薄れてしまいました。 最初に目を通した時には、何の衝撃もないまま『首から下は藍色の布が縫い込んであり、』に来ていて、一瞬人形の首が出てきたのかと思い、こんなところで唐突に人形の首が出てくるのはおかしいと感じて前へ戻って、「おお、本物の生首じゃないの(ぽん)」と気が付いた次第です。 >>漢字 「漢字をひらがなに開くか開かないか」の目安として、私は「その言葉が漢語であるかやまとことばであるか」を考慮しています。 むろん、プロ作家の方々にとっては、こんなことは自明の理でしょう。 日本は大昔から、隣の大国中国より巨大な文化的影響を受けてきました。言葉ももちろん例外ではなく、中国より漢字とともに伝わった「漢語」が多く存在します。だいたい漢字二文字以上で書き表される熟語で、漢字を音読みする言葉が漢語だと思って間違いありません。 例えば、「考慮」・「文化」・「影響」などは漢語ですね。多少難しい漢字でも、これらの漢語は漢字で書くようにしています。言葉の成り立ちから言って、漢語をひらがなに開くのは邪道でしょう。 実際、特別な効果を狙った訳ではなく、子供向けでもない文章で「こうりょ」・「ぶんか」・「えいきょう」などとひらがなで書いてあったら、読みにくいと言われてしまいますよね。 やまとことばは、漢字を開くべきか否か判断が難しいですね。 言葉の成り立ちから言えばひらがな表記が正道でしょうが、同じ発音で複数の意味があり、漢字で書き分けないとどの意味かわかりにくいやまとことばなどというものも存在しますから、一概にかなに開く訳にはゆきません。やまとことばに関しては、「よりはっきりと意味が通じるか否か」と、「文章全体のバランスから見て漢字の割合がどれくらいか」を考慮して漢字を開くかどうかを決めています。 ……などと、偉そうに言えるほど美しい文章が書けている自信は弟切にはありません(^^; 精進します。 -------------------------------------------------------------------------------- 改訂版。 No.4348 投稿日 2002年4月25日(木)23時49分 投稿者 藤極堂 URLにhttp://をつけ忘れてました。 なんでこんなポカをしたかというと、IEのアドレスバーはhttp://wwwを抜いたURLでも自動補正してくれるからです。 http://を抜いたままのURLを使用してそのままコピー&ペースト。 せっかくURLを別色表示してくれるエディター「TeraPad」を使用しているのに、気づかないとは情けないです。 なお「TeraPad」は無料ソフト。 サポートソフトやヘルプが充実しているのでお金のない人におすすめです。 導入にははここ↓を読むと思います。 http://niko2.com/cgi/soft/terapad/ ■ネーミング関連サイト■ ◇ONSOU―音相― http://member.nifty.ne.jp/ISOP/onsou/ ◇怪しい人名辞典 http://www5d.biglobe.ne.jp/~ros/aya.htm ◇名付け親 http://www.psn.ne.jp/~bds/ ■最近見つけたおもしろいサイト■ ◇TVドラマで学ぶ経営学 http://www.kawanisi.jp/doramatop.html -------------------------------------------------------------------------------- 報告〜 No.4349 投稿日 2002年4月25日(木)23時57分 投稿者 藤極堂 誤字脱字:藤極堂:「読むと思います」→「読むといいと思います」 -------------------------------------------------------------------------------- ええ、やってやりますとも No.4350 投稿日 2002年4月26日(金)00時34分 投稿者 羽矢野 ●課題 >>んじゃ、GW中に、いまやっている話、書き上げるのことね。  …………  了解。  ちとだれてきた感があり、確かに自分でもいかんなと思い始めてました。(バレてますね)  尻たたかれなきゃ気持ちが切り替わらないのも情けないけど。  締め切りや納期は、それを守るのは基本ですから、やってみます。  ここまで考えてこれが書きあがらないのはすごい悔しいし。  というわけで、計画。  私の休みは今日4月25日から、5月5日までの十一日あります。(祝日が休みじゃないので、こういうときに多くくれる)  60〜80枚を予定してますので、いつもの自分の速度を計算して書き上げる時間は三日。手直し、推敲に二日は絶対にかかる(一日こればっかりやってだけど)  ということは、今月中にプロットを完成させなきゃいけない計算になりますね。  では予定。  4月25〜30日 プロット完成  5月 1〜 3日 執筆  5月 4〜 5日 手直し、推敲  おおざっぱですが、こう予定します。  それとこうなってからでは言いにくいですが、明日から私は三日間旅行に行ってしまいます。  といっても、旅行・出張用のノートパソコン持っていくし、PHSカードモデム買いましたんで、おそらくは問題ないと思いますが。  (ただ、私は旅館に泊まらず車で寝るのでバッテリーがどこまで持つかが心配)  音沙汰なくても、逃げた訳ではないので(おい)、指摘ありましたらお願いします。  私の旅行は史跡巡りなんで、夜は暇ですから課題やるには問題ないです。  つか、できなかったら間にあわん。  他の日もまったく開いてる日は少ないし。  リーマンの納期を守る根性を見せてやるぜ(ニヤリ) ●プロット ●起:  (起:恵里は和也をみかけるが、声をかけられずに帰宅する)  起:学校帰り、前を幼なじみの和也が歩いていることに気付く恵里。  承:声をかけようと思うが、かけられない。悩んでいると、何気なく振り返った和也と目があう。  転:慌ててうつむく恵里。和也が再び歩きだし、角を曲がって見えなくなるまで視線をあげない。  結:もう何年もこんな調子。暗く沈んだ気持ちで家に帰る。  (承:その夜、家の書庫で恵里は鏡に映った自分の姿がおかしいことに気付く)  起:夜になって、ベッドに入ってもさっきのことで寝付けない恵里。  承:本でも持ってこようと、書庫に行き、物色していると、声が聞こえる。  転:驚いて辺りを見ても何もない。気のせいかと思った所で、鏡に自分が映っているのに気付く。  結:すると突然、自分が動いていないのに、映った姿が動きだす。  (転:覗き込むと、鏡の向こうから声がして自分の姿がかってに動く)  起:驚いて見つめる恵里の目の前で、鏡に映った自分の姿がぶつぶつ何かつぶやきながら本を物色している(料理の本)  承:混乱する頭で必死に考えるが、わけがわからない。  転:そうして見つめていると、鏡の自分は本を取り落とし、それを拾おうとした時に目があう。  結:向こうもおかしいことに気付いたらしく固まり、見つめあう二人。  (結:それが二人の出会いだった)  起:鏡の向こうから、話しかけてくる。怯えながらも返事をする恵里。  承:向こうの自分に促され、こわごわ近づき、向き合う。まったく同じ姿に驚く二人。この不思議な現象を話し合うが、答えはでない。  転:そうそうに理解を諦め、雑談をしてくる恵里’。内容から恵里は性格が正反対といっていいほど違うことに気付く。  結:明日も話そうと誘われるので一応OKする。 ●承:  (起:気味が悪いとは思いながらも、恵里は寂しさから毎晩恵里’と話す)  起:次の日の夜、恵里は書庫に行くかどうか迷う。  承:結局なかったことにして、彼女はベッドへ潜り込む。  転:しかし久しぶりに家族以外の人間と言葉を交わした。それが忘れられない。  結:彼女は起きだして、書庫へと向かう。  (承:学校でのできごとや、和也の事を話す恵里’。話を合わせて会話する恵里。だんだん恵里’のことが好きになる)  起:鏡を覗き込むと、恵里’が映り、来てくれたことに喜ぶ。それを見て少し嬉しくなる恵里。  承:恵里’はすでに気味悪さなど微塵も感じていないように気楽に話しかけてくる。  転:受け答えを一瞬迷うが、恵里は”普通”を演じることにする。  結:自分が待ち望んでいた他人との会話。いつの間にか、楽しいと感じている恵里。  (転:ある日、耐えられなくなって恵里は自分が正反対の性格で友人が一人もいないことをうち明ける)(初期状態時間経過、数日後)  起:自分が普通を演じていることに罪悪感を感じ始める恵里。嘘をつきたくないと思える程、恵里’は大切な存在になっていた。  承:うち明けようと思うが、そうしたら嫌われるのではないかと考え、いつも明日へ明日へと引き延ばしてしまう。  転:それが気になって会話につまづくことが多くなり、ある日最近変だと恵里’に指摘され、もうあうのをやめようかと言われる。  結:それで泣いてしまい、優しく理由を訊かれた恵里は、自分は本当はいつも一人なのだとうち明ける。  (結:自分が友達だと恵里’に言われ、自分もこうなりたいと思うようになる)  起:話し終わった恵里。両親にも話したことのない悩みをうち明けてすっきりした気持ちになる。が、すぐに恵里’が自分をどう思ったかで不安になる。  承:やっと話してくれたと言う恵里’。同じ自分だから、心の内なんてお見通しだと笑う。意外な言葉に驚く恵里。  転:しかし恵里’は次に少しすねたように、私は友達じゃないの? と訊く。慌てて首をふる恵里。恵里’が自分を友人と思ってくれていることを確信する。  結:同時にその態度に憧れを抱く恵里。本当に同じ自分だとしたら、私もなれるかもしれない。と思う。 ●転:  (起:バレンタインが近づいたある日、学校で誰かが和也にチョコを渡すというのを耳にする)  起:学校での休み時間、一人机で本を読んでいた恵里にバレンタインは誰にチョコを渡すかという話が聞こえてくる。  承:和也との約束を思い出し、今年こそはと思う恵里。その時、和也の名前が話題にのぼり思わず顔を向ける。  転:和也が意外とキープ君として人気が高く、チョコをもらえるんだと知ってしまう恵里。  結:意気込みが、急速にしぼんでしまう。  (承:その夜、恵里’との話もバレンタインの話題になり、チョコの作り方を教えてくれと頼まれる)  起:その夜、恵里’との会話もバレンタインの話題になる。昼間を思い出し、どきりとする恵里。  承:そして恵里’はチョコレートを作りたいがいつも失敗してしまうと話す。出会ったときに探していた本もチョコの作り方を探していたらしい。  転:恵里’にチョコレートの作り方を教えてくれと頼まれる。  結:いいよと答えてから、恵里は誰にチョコを渡すのか訊こうとするが、約束をした後にすぐ恵里’がいってしまったので訊きそびれる。  (転:チョコを作る二人。その時の会話で、渡す相手が和也と知り、同じ約束をしていたことに気付く)  起:バレンタイン前日の日曜日、家族の誰もいない昼間に鏡を台所に持ち込んでチョコを作る二人。  承:チョコづくりは数回危ない所もあるが順調に進み、最後にホワイトチョコで名前を書くところで、恵里は訊きそびれていた相手がやはり和也だったと知る。  転:恵里’に訪ねると、幼い頃に約束をしていたが毎年失敗して渡せなかったと言われる。予想通り、同じ約束をしていたのだ。  結:恵里’に自分も同じ約束をしていて、ずっと渡せなかったことをうち明ける恵里。  (結:一緒に渡そうと恵里’に誘われるが他の子が渡すからと断る。しかし恵里’に励まされ、和也が誰からももらわなかったら頑張ることを約束する)  起:一緒に渡そうと恵里’に誘われる恵里。しかし他の子も渡すし、自分のなんか受け取ってもらえる自信がないからと断る。  承:しかし断っても恵里’はしつこく誘う。それでも渋る恵里。何度かやりとりが続く。  転:それならと恵里’は条件を提示してくる。”もしも和也が誰からもチョコを貰わなかったら渡すというのでどお?” ほっとした恵里は、そうなったら頑張ってみるとずるい答え方を気付かれないようにする。  結:しかし恵里’は恵里の気持ちを見透かしたように”絶対に頑張ってね”と言い、そして次は”あたし達は同じなんだから、きっと大丈夫”と自信ありげに笑う。 ●結:  (起:和也は他の生徒のチョコを断り、誰からももらわない。しかし結局渡せない恵里)  起:次の日、手作りチョコを持って登校する恵里。  承:昼休み、学校中でチョコの受け渡しが始まる。恵里は和也が女子からのチョコを断るのを目撃する。そしてついに誰からもチョコを貰わなかった。  転:約束だからと、恵里は席を立つ。近づこうとした時に和也と一瞬目があう。慌てて視線をそらすと、クラス中の視線が自分に注がれているような気がしてくる。  結:それで結局声をかけることすら諦め、努力はしたと自分自身を納得させる。  (承:帰り道に和也と出会い、数年ぶりに一緒に帰ることになる)  起:放課後、校門まできた恵里は、和也に呼び止められる。  承:驚く恵里。気持ちを隠して何か用と訊くと、自分もこれから帰る所だから一緒に帰ろうと誘われる。  転:数年ぶりに一緒に帰る二人。しかし恵里はこのチャンスにも、チョコを渡すどころか話かけることすらできなかった。  結:チョコを渡せないのは自分自身が逃げているだけだと思い知る恵里。  (転:和也が約束を憶えていたこと。チョコをもらわなかったのは自分のが欲しかったからということ。恵里’の励まし。それでついにチョコレートを渡す)  起:約束をした公園まで来たとき、和也は寄っていこうと恵里を促し、公園に入る。  承:ブランコに腰掛け、仲良く遊んだ頃の思い出を話す和也。そして約束のことを口にする。  転:和也も約束を憶えていたことに驚く恵里。そして思い出す。和也が”初めてのチョコは恵里からもらう”と言っていたことを。恵里は和也が自分との約束を憶えていただけでなく”待っていた”ことに気付く。  結:しかしそれでも躊躇してしまう恵里。しかし恵里’の言葉”あたし達は同じなんだから、きっと大丈夫”を思い出す。それで自分が変わりたいと願った気持ちを思いだし、ついにチョコレートを渡す。  (結:沙夜’と今日のことを話しながら、自分が変われたことを実感する)  起:いつもの書庫。渡せたことを報告しあう二人。恵里’の方もうまくいったらしい。  承:恵里は彼女に渡せたのは恵里’のおかげだと礼を言う。それはお互い様だと返す恵里’。  転:そして恵里’は料理を、恵里はデートスポットといったふうに、これからも足りない部分を補っていこうと約束しあう。  結:そんなやりとりの中、恵里は自分が変われたことを実感するのだった。  課題部屋にもあげておきます。 ●題名とか。  【アナザー・マイン】  堅すぎの感じ?  バレンタインを入れて、恋のお話だよって題名の方がいいのかな? ●紫さん  感想ありがとうございます。  これ私もいろいろ読み返して、自分での指摘を一緒にやりますので、少し待っててね。(課題が終わるまで)  ええと、最新のはGWあけに課題を出します。  間に合わなかったら……怖いので考えるのはよそう。  では。  うげ、もうこんな時間? 明日は5時起きなんで寝ときます。 -------------------------------------------------------------------------------- 誤字脱字 No.4351 投稿日 2002年4月26日(金)01時36分 投稿者 はせがわみやび 誤字脱字:みやび:でないのはなんで?」 → でないのはなんで?(」が余計) みやび -------------------------------------------------------------------------------- うーん。わしも最近見直しゼロで書いてるから、誤字脱字ボロボロ出そー(笑) No.4352 投稿日 2002年4月26日(金)01時50分 投稿者 新木 伸 >望月君  そういや感想掲示板のほうに、あの話を長く書いてみたかった、なんてことが書かれていたっけ。  あの話を20枚も使って書いたら、明らかに失敗するよ。  宮田さんの「メインディッシュ」と同じ長さにするってことだよね。  そんなに長くして、誰が読むのよ。それにいったいどこを膨らませるつもりなのよ。  ただし物理的に長くするのではなくて、情報密度を倍にすることで、同じ長さでも「話の内容」を倍にするとかいうのなら、これはアリ。  「連れさらった」とか。  なんだ。  わかってて、あえて壊れた文章を最初の一行として放りこんだのかと思った。  そもそも、日本語の間違いであることさえ気づいていないレベルだったのか。  うーん。深読みはするもんじゃないなぁ。  ちなみに僕とみやびさんの会話にて。  みやびさんは、あれは「ないだろう」と言った。僕は「ありだろう」と言った。意見が分かれていたっけ。  しかし望月君が「間違いだということさえ気づいていなかった」と知ったいまでは、僕も「ないだろう」に一票。 >女の子が病弱であることの伏線  これはちゃんと入っているだろ。僕はその前提で読めていた。  ただそういう突っ込みがあるということは貴重なデータとして捉えておくように。曲がりなりにも「作家志望者」が、指摘を行うときの集中力をもってしても読みとれなかったということは、一般レベルでは全滅に近いってことだよね。  つまり、あれじゃ伝わらない。  ここは、読み落とすと話の構図が崩れてしまうので、一般レベルの読解力を持った読者のほとんどすべてを拾いあげられるようにしておく必要がある。  女の子は病弱だったので、10年後の約束を果たせずに死んでしまったわけだ。  だから「病弱」ってことをしっかり伝えておくことは大事なこと。 >「ずいぶんと、軽くなったんだなぁ」  ここもみやびさんと僕とで、意見が分かれていたっけ。  僕は「あり」。みやびさんは「なし」。軽すぎるっていう理由ね。  ただ僕の場合も、そのままじゃ「なし」となる。 「ずいぶんと、軽くなったんだなぁ」  ↓↓ 「ずいぶんと、軽くなっちまったなぁ」  ――と変更する前提で、「あり」ね。 >なんであの場所のサクラか  これは僕も思った。まあ小さいことなんで、指摘もしないでおいた。  なにか理由があるのだろう。もちろん設定では考えておかねばならない。だが実際にそれを作中に入れる余地はないかもしれない。  いざとなったら、まるきり書かなくても、これはしかたがない。 >どうして孝也だと分かった?  これについては、わからないほうがおかしい。  人がそうそう来ることもないような場所で、十年後のその約束の日時に待っている人間がいるわけだ。  とりあえず、読者への最低限の情報提示はされている。これを読みとれない人まで拾いあげることはない。  ちなみに、「病弱だということ」のときとは逆のことを言っている。  なぜここでは読者を拾わなくてもいいのか。  ここは読み落としても話の構図が崩れない。なぜ妹が確信していたのかがわからなくても、たいした問題にはならない。話をちゃぶ台返ししてしまうほどではないって意味で。  また、作者自身は気づいていないようだが、ここでは妹は、桜の木の下にいる人物が主人公であることを「確信していなければ」ならない。その理由がある。  後ろのほうで、妹が3つ迷っていたって言っているよね。  ここ重要なんだな。4つ迷っていたのではないってこと。  つまり妹は、約束の日時に主人公がその場所に来ているかをどうか、そのことを悩んだことはないわけ。あくまで、姉の首を渡すかどうかで悩んでいる。  姉がそれほど思い詰めていたこと。そして自分の精神がおかしくなりかけるぐらい姉の影響を受けていたこと。  それらすべて、主人公のせいなわけね。  だから主人公は、その日その場所に「いなくてはならない」。  もちろんだとも。  彼がそこにいないなんてことは、あっちゃならないわけだ。  もし主人公がその日その場所に来ていなかったら、あの妹はきっと、主人公の家の在処をつきとめて、ノコギリとスタンガン持ってやってくるよ。別の話になっちゃうよ。怖いよー。(笑) >心当たりとか  書いているときに、自分でも気が付きかけていたって?  じゃあなんで、その微妙な疑問を強引に意識の上までひっぱりあげてきて、そのときに直さなかったんだよ。  まるきりわからなかったり、言われてみて初めて気づくとかいうなら、これは他人に指摘をもらわなければどうにもならない部分だけど……。  心当たりがあったというなら、これは自分ひとりでもちゃんと書けたってことだろ?  皆が指摘に費やした時間、無駄にさせてませんか? もしもーし?  自分でできるところぐらいは、自分でやってこいってーの。  そうすれば、皆が指摘してくれる部分は、こんどはもっとレベルが上のところ――自分ではちょっと気づけないような部分になるはずだ。  そういうのをもらうために、他人の目を借りるための場があるんだろうが。  自分でできることまで、指摘してもらってどーすんだよ?  あれは「人が直してくれる場所」じゃないのね。「他人の目を借りる場所」なのね。そこんとこ、ちゃんとわかってる? >特別サービスとか  うん。それだけ身にしたなら、よしとしよう。  まあ特別サービスをやっても、身にしやがらねーやつは、文句も言わんけど、そのまま放置ってことで二度と再び特別サービスはしてやらんことになるだけだが。  いくつか、補足をしていこう。 >「回りこんでいった」が入ったこと  これは、「幹の反対側で腰を下ろし」の前に当然入るべき部分なのに、すっ飛ばされて書かれていなかったから書いたまで。  その逆で、「腰を下ろし」が取り除かれている。  人が地面に置かれた箱から何かを取り出そうとするとき、書かなくたって、腰を下ろしていることは自明の理なのね。あたりまえなの。じゃなきゃ取り出せません。  あたりまえのことなので、書かないでいい。 >「入れ」が「入れて」になった理由  いいところまで、自分で考察できているのに、なぜ気づかん? >>○クーラーボックスの中に手を入れる。そしてそれを取り上げた。 >>○クーラーボックスの中に手を入れた。そしてなにかを取りだしてくる。  元の文章の形からして、別物なのね。  動作としては、後者のほうが自然だろう。  「入れる」→「出した」という対応関係になるわけだ。動詞が対になっているのね。  それにくらべて前者のほうは、「入れる」→「上げた」でしょ。  おかしいじゃんか。  もし後ろのほうを「上げた」としたいならば、前のほうの自然な形としては、「手を沈めた」とかが考えられる。  「クーラーボックスの中に手を沈め、そしてそれを取り上げてきた。」  あと、「入れ」が「入れて」になった理由。  これはつまり、元の動詞の形が違う。「入れる」と「入れた」の違いなわけ。現在形か過去形かの違い。  そして、句点で区切って、さらに後ろに繋げるため、依然形(だったっけか?)の形になっている。  「入れる」のそれが「入れ」であり、「入れた」のそれが「入れて」なわけね。  ――で、なんでそもそも、ここを現在形から過去形にしたのか。  理由は、ふたつある。  まずひとつめ。  クーラーボックスに手を入れた。――でまず止める。  そして取りだしてくる。  ここのあいだに、時間経過を表現する必要がある。  つまり、手を入れて、取り出すまでに、時間経過を置きたいわけ。  だって首を持ちあげてくるんでしょ。首ってボーリングのいちばん重い球ぐらいの重量があるんだよ。  ボーリングの球と違って指を入れる穴なんてないから、持ちにくいことこのうえない。  しかもそれを取りだしてくるのは女の子なわけでしょ。非力なはずだよね。  そういう単純なことが、まずひとつ。  そしてもうひとつの理由は……。こちらはちょっとややこしい。  うまい用語が見つからないのだが……。  つまり、この文章がどこの時点を中心(焦点)として書かれているのかってことなんだな。  前半部分の「クーラーボックスの中に手を入れた」のところは、中心=焦点である「その時点」から見ると、ほんのすこし過去に起きたことなわけ。そして「取りだしてくる」の部分は、現在形であるので、「その時点」にそのまま起きていることなわけ。  いま起きていることの焦点は、「取り出してくる」の部分であると、そう書いているわけね。  ひとつの段落のなかでは、「その時点」はひとつにするもの。これ基本。もし焦点がふたつあるような場合には、段落を分割すべきだ。  ちなみに、さらに次の段落では、文がひとつきりしか存在しないのに、いきなり過去形になっていたりする。  「それが、僕の前に差しだされた。」  ここの焦点は、本来書かれていない「文の後ろ」に存在する。  「それ」が僕の前に差しだされてくる。そしてその直後に、主人公の心のなかで起きたはずのなんらかの変化――は書かれていないんだけど、でも焦点はそこに持っていかれている。  そういうのが、「行間に書く」とか「書かずに書く」ってことなのね。  すくなくとも、そのためのひとつの方法。  このへんは僕もまだ研究中なんで、あまり詳しいことは教えられないのだな。  前から言ってるけども、「文章力」に関しては、僕は教えられるようなものはたいして持っていない。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  彼女は桜の木の反対側に回りこんでいった。  釣り人が持ち歩くような水色のクーラーボックスの中に手を入れて、そしてなにかを取りだしてくる。  それが、僕の前に差しだされた。 「姉です」 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  このブロックに、焦点は2カ所。  「なにかを取りだしてくる」の部分に、まずひとつ。  ここは、「回りこんでいった」もかかるし、「クーラーボックスの中に手を入れて」のほうもかかっている。  そして「差しだされた」←→「姉です」のあいだの、文として存在しない部分に、もうひとつ。 >「悲鳴すら、上げることは出来なかった。」  ここを全面的に変更したのは、「悲鳴すら上げられない」というのは、まさにそれを読んだときの読者の心境であるべきものであって、作者が書くこっちゃないのね。 >「悲鳴を上げる」が、どこが誤字だかわからない  ばかったれ。  君はIMEに、ものすごーく頼りきっているみたいだね。  じゃあそのIME、もっとほかのものに変えたほうがいいんじゃないかな。  もっといいやつにさー。賢いやつ。君のかわりに高性能なAIでもって、いっぱい考えてくれるようなやつー。  「あげる」を変換したときに、3つしか出てこなかったって?  まあMS−IMEだと、たしかにそうかもしれないな。あれって漢字しゅきしゅきIMEだしー。  しかしわしの使ってるATOKだと、「上げる」「挙げる」「揚げる」「あげる」と、4つの変換候補が出てくるぞ?  ひらがなの「あげる」がいちばん最後にあるってのが気に入らないけど、まあはじめから出てこないよか、いくらかマシだよな。  んで、ひとつ聞くけど。  なんで「悲鳴を上げる」の「あげる」は、漢字でなくてはならないんだい?  昔の人はですね、まったくなにも単語が登録されていない空白の辞書に、自分で使う語句のみをひとつひとつ単語登録していって、辞書を鍛えていったりしたものなのね。  文章を書くために、コンピュータを道具として使い始めた黎明期の人々っていうのは、そういうものだった。  IME様にいいように使われているバカちんが、小説なんてものを、書けるつもりでいるのか? 片腹痛いわ。猛省しろ。 >望月君  ふぅん。  自分で自分に貸すペナルティで、腕立てかい。  んじゃ、おもしろそうなんで、協力してあげよう。  いつもより気を入れて、誤字を探してみるか(笑)。  今日の誤字。(誤字脱字:望月:3個)  「代わりに入った言葉」→「かわり」or「替わり」  「代わり」というのは、ニンベンついているでしょ? つまり人のかわりの意味で使う場合の言葉なのね。もののかわりの場合には、別な字をあてるか、ひらがなにしておく。  「即して」→「則して」  「現実に即する」とは使うが、ものが「辞書」なら、これは「則する」のほうだろう。  「これは治らないかも」→「これは直らないかも」  妙なクセをなおす場合は、「直す」。  ただしこの誤字癖が病気というニュアンスを意識的にこめたのであれば、これは誤字とはみなさない。  自分で判断のこと。  ってことで、150回ないしは、100回か。  まあ、がんばれー。  ちなみに、ATOKはいいぞ〜。  用例を教えてくれる。例えばいまの「なおす」とかも、変換した状態でしばらく待っているとウインドウが開いて、そのものずばりの用例を教えてくれる。「悪い癖を直す」とか「病気を治す」とか出てきてくれる。 >紫さん >>「目の前」「逆に」  これは、「目のまえ」と書くこともあるので、必ず漢字ってことはないはず。  「逆に」――も、個人の趣味でこれは「必ず漢字」の人もいるかと思うけど、「ぎゃくに」と開いてもOKの人もいそうですね。 >>「同じ」「省く」「限り」「心に染みる」  これは、僕なら「普通はひらがな」にしますね。「染みる」は誤字でない正しい漢字を使うと、ルビでも振らないと読めなくなるので、開くことになります。  まあこの手のものは、自分なりの基準を作るのが目的なんで、多少、他人と基準に違いがでてもOKでしょう。また作品によって規則を変えることもありますし。  僕も小説とネットの書き込みでは、規則が変わっています。  あと、「お話し」が誤字だってことが、わからないのかな?  「話」という言葉は、体言(名詞)として使うときには、送りがなが付きません。  また用言(動詞)として使うときには、送りがなが付きます。  「先生のお話を聞いた」  「先生は話してくれた」  これ、現代のおバカなIMEだと、なにか打つたびにそっちのほうで学習し直してくれちゃうもので、使用者がかなり注意していないと、正しく変換をしてくれません。 >羽矢野君  プロット提出の形なんだけど、16分割のものをまずはじめに書き、そののちに、64分割のものを書いたほうがわかりやすくていいと思う。  両方ごっちゃにしないでさ。  ちなみにこのぐらいの短編だと、16分割で筋を踏み外していなければ、まあ64分割でも間違うことはないだろう。  つまり人に見せる用は、16分割で充分ってことね。64分割は自分のために書くってことで。ディテールがかなり入りこんでいて汚いところを指摘しようかと思ったけど、自分用のものを強引にアップさせたのだということで、やめておくことにした。  しょせん、プロットなんて、ちゃんとした話を書くための道具でしかないし。 -------------------------------------------------------------------------------- >新木伸さん(#4333) No.4353 投稿日 2002年4月26日(金)03時23分 投稿者 とんびの羽根  リテイク勘違いしていたようで、ただただゴミになってしまったこと、みなさまにおわびいたします。 >>本来、やりたくないことをやらねばならないときに、目標を細かく区切って、その一段階ごとに達成感という褒美を自分に与えるってやりかたね。  以前弟切千隼さんに仕事を終えたとき、達成感があるか確認したことあったけど、それはないということでしたね。わたしみたいにちゃらんぽらんサラリーマンでないプロなら中期目標的な達成感はあるのかと思ったんだけど。幻となってしまいました。  わたしの仕事は事務ですので、はてしなく来る仕事を締め時間を配慮しながらすべて片付けていきます。無理に細かく区切らずとも目標は数十秒から数時間のうちに完了させねばならないので、達成感の連続ということになるのかな。毎日数回から50回くらい達成感。だから目標を細かく区切ってという新木伸さんの指摘はまあ的を得ているのですが、それ、中期目標というのとは違うでしょうね。エンドウ豆の筋取りをする程度の達成感で、しかも10年以上同じ仕事してるし。さすがに二分以内で終わる仕事には達成感をあたえない。達成感で呆けてる時間のほうが長くなっては、いくらぼんくらサラリーマンとはいえ仕事になりません。おおむね短期目標しかない世界で暮らしてるのが事務職というものですね。中期目標というと昇進とかかな。いやサラリーマンになった時点で中期目標は達成してるな、わたしの場合。  余談ですが、うちの人事では社員に中期目標を立てさせようとしています。ボーナスをその中期目標の達成度を査定して決める。セールスマンだと年間の売上という明確な数値がある(かつその売上げが何千万円の営業利益になるかもすぐに出る)のだけど、事務の人間にそんなものがあるわけないので、容易に想像がつくように、実効性はあがってない。これまでだって、やる人間はやるし、やらない人間はやらんもんだから。 >>投稿者の中には、賞が最終目標になってしまう人と、賞は自分の作品を世にだすための手段でしかない人と、二通りいるよね。  賞が最終目標のひとなんていないですよ。もし自分でそう認識している人がいたとしたら、そのひとは作家とは別の最終目標を見つけてしまったひとになのでは。たとえばですね、高校生の最後の試合で日本一になるのが目標、優勝してもその試合で足を洗い、社会人になる、引退試合と同じですね。次にやるべきことがあるから過去の自分にけじめをつけてるだけ。新人賞(入社試験)でそれやると無礼であるけど、3年のインタハイ(卒業試験)でやるなら問題なし。それを混同しているひとね。これはもう最終目標じゃ無いです。もちろん作家志望者でも無いから、この分室で考えてやる必要すらない。  わたしは新人賞も持ち込みも手段でしかないと考えています。具体的な手段であり、結果がはっきりでるから中期目標になる。  それに新木伸さんは賞が最終目標のひとを怒っているように書いているけど、実際はマンモスとの戦いにサンダルばきで金属バット持ってくるひとのこと怒ってると思う。わたしがあえて分けているのは、マンモスと実際に戦った人間と、まだ戦ってない人間だけです。何万人の読者を相手にしたことがある人間とそうでない人間。マンモスと現実に逢ったこともないのに、マンモスがこう来たら、こう槍で突いてなどと若造が作戦をたてているのは滑稽を超えています。(これ読んだら怒る人いっぱいいそうだけど)マンモスにまだ出会っていなくても、これから立ち向かおうというひとの手助けはしたいのですけど、いきなりマンモスに竹やりで突っ込んで行くひとはバカだ。新人賞の審査や、編集部持ち込みでなにが得られるかというと、マンモスを実際に知っている人の目から見て、マンモスに通用するかどうかのひとつの価値判断です。(その判断が正しいかどうかはまた別問題)  マンモスを倒すというのが長期目標。戦いに行く前に何度も実物のマンモスを見る、それから自分の装備と技術と体力を鍛え直す「でないと死ぬよ、キミ」それが中期目標です。裏付けの無い目標は中期目標ではないと言っているだけなんです。逆に長期目標は裏付けることできないのですね。どんなに周到に用意をしても、仲間のだれひとり怪我させずに、完璧にマンモスを倒すことなんて、裏付けることはできません。作家であるなら、何万部売って、印税が入り、本屋は売上げが上がり、出版社は全社員のボーナスを上げられるくらいの高い収益をたたき出し、株価があがって投資家には高配当ができるというのが、長期目標。もちろん裏付けはありません。大作家だってこけるときはこける。 >「賞を中期目標と設定する人」  回答「自分の力だけでは作家になれないと考えている人」  審査員からお墨付きの評価をもらい、作品が出る前から名前がメディアに載り、編集者に技術の不足を指摘してもらい、作戦を共同でたて、アドバイスをうけ、資金援助までうけられる、そのかわり、出版者の利益を出すだけのヒット作を書かなければならない。作家にならなきゃならない人のサブジャンルではあるけど、3番目ということはないのですが。  新人でもマンモスを知っているなら、いきなり持ち込みですね。断られたら直しもせず別の出版者にあたるだけ、『ザ・ゴール』はこっちの例でした。自分の力だけで作家になれる人にはなにも教える必要ありません。これも作家にならなきゃならんひとのサブジャンル。  デビューしてマンモスを知ってしまえばもう両者の区別はつきません。  しかし賞が最終目標というのは想定してなかったので、説明が甘くなりました。いや今でも賞が最終目標のひとって考えられないな。 >「学歴」  不注意な発言で申し訳ありません。一応わたしは大卒だけど、論理の知識と能力は予備校生に負けているということです。しばらく大卒封印。社会人づらなどなおさらのこと。 >>僕の感覚では、「文章になっている度数」と、「小説(物語)になっている度数」の2次元なんですけど。  ああ、なるほど。わたしの説では、まず日本語がまともで、次に小説力が来るみたいな話をしてますね。小説になっているかどうかの感度が低いためだと思いますので、気をつけましょう。 >「思い違い」  「一度、一次選考だけを通過したひとが、一次通過した作品を最終学歴のように他人に紹介すること」それを、その当人に指摘するのは失礼であると考えていたということです。一度でも一次を通過したら一次通過者というレッテルが発生しまして、わたしはあたかも運転免許をもっているかのように取り扱っていたわけです。「一次通ったことは事実なんだし、でもそれを公言するのはちょっと恥ずかしいなあ、でも作家志望者だから応援してやらなきゃ」というROM者特有のちょっと卑屈な親心ですね。だってROMより作家志望者は階級としてはるかに上ですから。ROMは下僕なの。いや下僕にしては、わがままなんだけどさ。 -------------------------------------------------------------------------------- >とんびの羽根さん No.4354 投稿日 2002年4月26日(金)04時19分 投稿者 新木 伸 >とんびの羽根さん  だーかーらーさー。  なんかもうどうでも良くなってきてるんだけど、たのむから、順を追って分かるように説明してっていうの。 >>一次通過者をひやかせるほど国語の能力があるわけでもないので、「実力があるから一次予選はおれは免除されてる(わけないが)」的なそういう思い違いを指摘するのはやめときます。  これ(↑)の説明が、これ(↓)なわけね。 >> 「一度、一次選考だけを通過したひとが、一次通過した作品を最終学歴のように他人に紹介すること」それを、その当人に指摘するのは失礼であると考えていたということです。一度でも一次を通過したら一次通過者というレッテルが発生しまして、わたしはあたかも運転免許をもっているかのように取り扱っていたわけです。「一次通ったことは事実なんだし、でもそれを公言するのはちょっと恥ずかしいなあ、でも作家志望者だから応援してやらなきゃ」というROM者特有のちょっと卑屈な親心ですね。だってROMより作家志望者は階級としてはるかに上ですから。ROMは下僕なの。いや下僕にしては、わがままなんだけどさ。  理解不能なの、わしだけ?  わしがバカなんで理解できないの? それともいま疲れていて、頭がちゃんと働いていないから理解できていないの?  みんなは理解できてる? もし理解できている人がいたら、解説プリーズ。  まず、「思い違い」をしていた当人は誰なのか?  これは、とんびの羽根さん自身なのか、それとも「一次通過した人」なのか、それともみやびさんなのか。どれなのか?  そもそもですね。元の文章が意味不明なもので、その「思い違いをした当人」が誰なのかさえ、僕にはぜんぜんわからないわけです。そりゃ、とんびの羽根さんにとっては、そんなことは「あたりまえ」のことであって、いちいち説明する必要さえ感じないことなんだろうけど。  でも僕は説明を求めているの。  そしてこれは、どんな種類の思い違いであったのか?  なにか、説明の書き込みを見ると、思い違いをしていたのはとんびの羽根さん自身のように書いてあるんだけど、ここでも混乱する。  だって初めの文章と、明らかに矛盾するんだもの。  そして「指摘しようとしたがやめることにした人」というのは、これは誰なのか?  さらに、その人が指摘しようとしたがやめた理由はなぜなのか?  ようは、5W1Hを確定してくれって、そういうことなんだけども。  「誰が」「いつ」「どこで」「何を」「なぜゆえに」「どうしたの?」  ひとりごとみたいにボソボソ書いて、他人にはまるで意味不明の、自分だけはよくわかってる書きこみをして、ひとり悦にいって説明した気になるのはやめてください。  自分の文章をちゃんと見直していますか? その文章で相手にちゃんと通じるかどうか、検証してますか?  あと段落を活用しましょう。  意味もなく長い段落があるけど……。  段落っていうのは、文脈が切り替わりったことを明示するために存在しているものなんですね。  話の内容が切り替わっているにも関わらず、段落を変えずにだらだら続けてゆくから、どんどん言っていることが分からなくなってゆくんです。 P.S.  あとついでに、もうひとつ。  最近になって「新木伸さん」とフルネームで呼ぶようになってきているけど、他人行儀で違和感覚えるのでやめてください。  いままで、たしか「新木さん」でしたよね?  いきなり呼び方が他人行儀に戻ると、そこになにか意図があるのではないと勘ぐってしまいます。 -------------------------------------------------------------------------------- 切り替えていきます。 No.4355 投稿日 2002年4月26日(金)06時01分 投稿者 紫ゆきや >新木さん(4352)  さっそくチェックしていただき、ありがとうございます。 >>「目の前」「逆に」  なるほど、たしかに「僕の目のまえに」のように、開いても違和感がありません。 「逆に」についても、例えばキャラクターのセリフなどで「ぎゃくに下から上にさ〜」のようにすると、よく使われていそうです。  今後はそういったケースもイメージして考えるようにしたいとおもいます。 >>「同じ」「省く」「限り」「心に染みる」 >> これは、僕なら「普通はひらがな」にしますね。  これは、かなり迷いました。とくに「同じ」「省く」の2つと、「流れ」「驚く」「考え」「与える」「求めて」は、何度も開いた文と、そうでない文を書いてみまして、開かない方が読みやすいとおもったのですが。  それこそ、まだ私の文章に漢字が多いということの証拠ですね。改めたいとおもいます。 >> 「染みる」は誤字でない正しい漢字を使うと、ルビでも振らないと読めなくなるので、開くことになります。  なるほど。そういう理由で開くこともあるのですね。  理解のため、おなじような例を考えてみました。 「咳払い」「咲き零れる」などもひらいて「せきばらい」「咲きこぼれる」の方がよさそうです。 (おや、MS−IMEだと、「咲き零れる」しかでないですが、辞典館とgooには「咲き溢れる(さきこぼれる)」しかありません……複雑です。三省堂さん以外の辞書も買った方がよさそうですね) >開く基準。  これまで私は、開くことについては各文の見栄えくらいしか気にしていませんでした。  これからは、もっと注意して言葉を選び、そして、多くの方に見やすいと思っていただけるような、自分なりの基準を作りたいとおもいます。 >> あと、「お話し」が誤字だってことが、わからないのかな?  最初はまったく気付きませんでした。本当に恥ずかしいかぎりです。自分がここまでバカだとは思っていませんでした。  「話」と「話し」の区別、今はだいじょうぶです。ありがとうございました。  正直、失敗つづきで、かなりヘコんでおりました。しかし、そうしていても文章力が上達するわけでもなし、失敗は心に刻んで、気持ちは切り替えて、がんばりたいとおもっております。 >ATOK。  良さそうですね。  自分の脳味噌の足りないぶんは努力するとして、せめて道具だけでも新木さんとおなじ物を揃えられたらイイ感じです。  NETで調べましたら、現在の最新はATOK15。ベクターでNET通販(税込み\6195-)もできますが、マニュアルもサポートも付かないで、実売(税込み\7300-前後)と、さほど変わりません。なので、明日、秋葉原へ行ってパッケージ版を買ってこようとおもいます。(あ、もう今日ですね)  ありがとうございます。 -------------------------------------------------------------------------------- >新木さん No.4356 投稿日 2002年4月26日(金)08時15分 投稿者 とんびの羽根 >>>>一次通過者をひやかせるほど国語の能力があるわけでもないので、「実力があるから一次予選はおれは免除されてる(わけないが)」的なそういう思い違いを指摘するのはやめときます。  わたしは小説力も論理構成力も、小説志望者に比べるまでも無くほとんどありません。ですから小説賞の応募者の作品の感想はかけても、応募者本人を批判できるだけの資格に欠けていると思います。  一度一次予選に通ったひとが勘違いして、常に一次予選は通過できる実力をみにつけていると勘違いしているかのように、一次予選通過作品を公開している場合もあるかもしれません。そういう勘違いをするひとが確かにいるのかもしれません。  しかし大部分のひとは公開している作品の中で単に何何賞で何次までいったかの参考にしてくれというスタンスをとってるようです。  下手に思い違いを指摘すれば、まじめな大部分の作品公開者まで批判されているようにとられかもしれません。  ですから、わたしは予選通過者の思い違いを指摘するのはやめておきます。  以上です。  おさわがせしました。他人を批判することに対し無茶苦茶臆病なのです。そのために思考が屈折するようです。 >新木さん  IMEに人名を一括登録してしまったのが原因です。もとに戻すことにします。 -------------------------------------------------------------------------------- 甲子園と新人賞 No.4357 投稿日 2002年4月26日(金)08時36分 投稿者 かねやん >新木さん  ああ、そうだなあ。  甲子園と新人賞を並べたほうがいいなあ。そこでスカウトされてプロになるってところも同じだし。  持ち込みでデビューすることと、テスト入団することも並べらそうだ。  んー、そうなると。  予選とか本選とかは、新人賞のことしか考えていないから出てくる言葉なのかな?  将来、居酒屋なんかで「おれ、むかし新人賞取ったことがあってね」とか「最終選考まで残ったことがあってね」とか語るために。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4358 投稿日 2002年4月26日(金)18時42分 投稿者 新木 伸 >とんびの羽根さん  ようやく納得。  つまりそういうことだったわけね。  あと僕の名前が新木伸さんになっていたのは、そんなことが理由だったわけか。「IMEで出てくるから」っていう。  それは考えもしなかった。  それからふと思ったんだけど、「とんびの羽根さん」と「とんびさん」と、どっちがよいですか?  苗字の存在ある名前はそこで区切るようにしているけど、どうにも区切りようのない名前なんで、「とんびの羽根さん」にしていますが。  あと紫さんも、「紫さん」だとなんか違和感感じるんだよなぁ。苗字が一文字なんで据わりが悪いってことかな? >かねやん >>将来、居酒屋なんかで「おれ、むかし新人賞取ったことがあってね」とか「最終選考まで残ったことがあってね」とか語るために。  これを野球にたとえると、「俺、昔スカウトされてプロ野球選手になったことがあってね」とか、「俺、昔甲子園に出たことがあってね」とかになるわけか。  しかし「甲子園に出た」のほうは自慢になっても、「昔プロ選手になったことがある」のほうは自慢にならないのは、これはどうしてだろう?  活躍した選手であれば、当然名前も知られているってことになるからかなぁ。  「なっただけ」のプロだと、「それでどうなったの? 活躍した?」とか聞かれた場合、「いや、プロにはなったけどそれっきり――ああ試合に一回だけ出たことあるよ」とかになっちゃうわけだし。  甲子園出場の場合。高校球児のなかではエリートであることは間違いないわけです。だから自慢も可能。  しかしプロになった場合。そのなかでエリートになっていないと、これは自慢が不能。  高校野球界と、プロ野球界とで、世界が違っているわけだね。  あくまで自慢というのは、自分のいる「ある世界」において一流でないとできないわけだね。  まあ、投稿者の世界の中では、一次二次、あるいは最終まで行ったことのある人間というのは、それはもうまぎれもなく「一流」であるわけです。だから「予選突破」なんて言葉が出てきちゃうんだろうなぁ。  ぼくは一流投稿者。一流作家志望者。  すこしまえの翠とかが、そんなんだったよね。 -------------------------------------------------------------------------------- ふとした疑問 No.4359 投稿日 2002年4月26日(金)23時06分 投稿者 新木 伸 >どうしていつもできないの?  ふとした疑問。  とんびの羽根さんの、今回の「わかりやすい説明」とか、巻島君の「強さの地平」の今回書き直した冒頭部分とか。  あとは望月君の、「指摘された部分は、自分でも一瞬考えた覚えがなんとなくある」とか、紫さんの、「誤字だと指摘されると気づけるが、自分じゃ気がつけない」というのも、同じ種類の問題に含まれるのかな?  どれも、やればできるのに、普段はできていないってことだよね。  これは、どうしてなの?  なぜ?  人間、そもそも分からないことというのは、出来るものではありません。  しかし、意識次第で出来ることが「証明」されていることなのに、普段はそれができないでいるっていうのが、僕にはどうにも理解不能なのだが?  一度できるようになったことって、もちろん、何度でもできるはずだよね?  まあ出来るようになった最初のころは、それをやるのは、多少しんどいかもしれないけどさ。  このへん。どうしていつもできないのか。  その回答を求む。  「一度できたことでも、二度めにできるとは限りませんよ。あたりまえじゃないですか。普通です普通」――てなことだったら、僕の思っている「普通」を改めなきゃならない模様。  現実がそうだっていうなら、それには従おう。  「一度できたことは、当然二回目は出来るはずであり、次はその上のことをやらせるもの」――っていう指導方針も、変えなきゃならんだろう。  確実にできることを確認するまで、前に進まないほうが良いとかね。 -------------------------------------------------------------------------------- せんぱ〜い、自主トレしてますよぅ No.4360 投稿日 2002年4月27日(土)00時17分 投稿者 望月京路  そんな、なまけんぼ合氣道部員です。  腹筋や背筋ならともかく、腕立ては苦手だ……だから罰になるのだけど。 >誤字みっつ  ご協力、ありがとうございます。  一文字の重さ、体感しました。×3  重すぎて腕が動きません。指は動くので、なんとかキーボードは打てますが。  ちなみに例の「治す」の部分ですが、病気のニュアンスを含めたつもりでした。小生は数学のケアレスミス等を、当時は「うっかり症候群」とか公言していましたし。  けど、開店キャンペーン中というわけで、とりあえずオマケで追加(笑)。  ただ、今回のことでさらに認識が増加。うっかり誤字チェック以外にも、本物の間違い文字にも気をつけねば。  うーん、複数の変換候補があるやつは、このさい全部調べ直してみるか。 >微妙な疑問を意識に引き上げろ  うぅ、申し訳ないです。  こればっかりは、自分で高めるしかないなぁ。  文章を書いているときに迷ったら、とにかくそこはチェック。  意識に引き上げることを、意識します。 >上げる、挙げる、揚げる  ああ、すいません、嘘ついてました。  変換候補にはちゃんと「あげる」もありました。  単に、小生が「変換」の意味を取り違えていただけです。 >なんで悲鳴の「あげる」が漢字でなければならないか  「あげる」は、小生の中では「漢字にする文字」だったので。  そして、辞書を見るかぎり「悲鳴を上げる」という言葉は存在するようだから。二つの辞書にあったから間違いないだろうと……あれ? たまたま、和英辞典と類語辞典が同じ出版社だったようです。って、両方とも「上げる」の例文があった本じゃん。  う。嫌な予感が。  ……実家の妹さんに、大辞林を調べてもらったところ、どうやら『悲鳴をあげる(ヨワネヲハクの意もある)』だったそうで。広辞苑も「悲鳴をあげる」の例文だったし、和独辞典も「あげる」。おまけに電子英和辞書も「あげる」。一対四。  ダメじゃん。  というわけで、辞書の裏付けという根拠が消失したので、小生が「悲鳴をあげる」を漢字にする理由もなくなりました。 >漢字変換率  小生も高いですなぁ。  んー、しかし、昔からなぜか「漢字は使ったほうが美徳だ」「漢字の多い文章は引きしまっている(ただし漢文はしまりすぎ)」という認識が小生の中に根づいているので、どうにもひらがなが多い字を書くのは、慣れません。(平仮名、にしたかったりする)  でも、ひらがなを多いのを読む分には違和感を抱くことはないので、実は修正可能なのかも。「覚せい剤」や「炭そ菌」みたいに、漢字とひらがなが半端に混ざった字は違和感バリバリですが。  ところで、なるべくひらがなに直した方がよいというのはやっぱり、漢字が多いと文章が読みにくいからでしょうか? 小生はあんまり気にしないので、こういうのは尋ねないとわかんないっす。  もしそうならば、直さねばなぁ。(こっちは「治す」ではない)  と、最後に。 誤字脱字:新木さん:「貸す」→「科する」(4352)  ここは小生も迷ったところなので、すぐわかりました。  結局、「かける」としましたが。  あと―― 誤字脱字:新木さん:「違和感感じる」→「違和感を覚える」等 (4358)  これも、誤字でしょうか?   一応、WORDの文章校正には引っかかる表現です。 -------------------------------------------------------------------------------- 連休来る来る仕事は残る No.4361 投稿日 2002年4月27日(土)01時27分 投稿者 弟切 千隼 白銀週間の手前で足踏みをしている弟切です。やはり仕事を積み残したまま連休に突入しました(;_;) 「凍れる心臓」(仮題)の転において、ベリルが陥る感情について考察を続けます。 今回は「嘆き」についてです。 「嘆き」を辞書で引いてみると; (1)なげくこと。うれえ悲しむこと。また,その思い。悲嘆。「―に沈む」 (2)ため息をつくこと。「すずろなる―の,うち忘れてしつるも/源氏(蜻蛉)」 (3)嘆願。哀願。「一門はせあつまり,御不審の―を申あげ候べし/曾我 3」 〔「長息(ナガイキ)」の転という〕 となっていました。 語源からして「長息」だということは、もともとの「嘆き」の意味は「ため息をつくこと」だったのでしょうね。人間がため息をつくのは、落胆したり疲れたり悲しみを覚えたりした時ですから、意味が拡大されて「うれえ悲しむこと」を示すようになり、いつしかそちらの方がよく使われる意味になってしまったのでしょう。 「嘆き」というからには、心の内側にある「うれい」や「悲しみ」を息にして吐き出している=口に出している状態なのですね。そういえば、「悲しみを秘めている」という言い方はあっても「嘆きを秘めている」という言い方は聞いたことがありません。「嘆きを抑えている」ならありそうです。 「嘆き」は「悲しみ」よりも能動的な、行動を伴った感情なので、ベリルのような自分から行動するタイプの人間にはふさわしいでしょう。ベリルが悲しみを覚えてそれを表現する場合には、「悲しむ」よりも「嘆く」方に走りそうです。 しかし、そうしますと、嘆きはそれだけで独立した感情とは言えず、内に「悲しみ」や「落胆」といった感情を秘めたものということになります。弟切の乏しい筆力でこんな二段構えの感情を描写できるでしょうか? 非常に不安です(^^; どうせなら外側の「嘆き」などという覆いをとっぱらって、中にある「悲しみ」なり「うれい」なり「落胆」なりを書いた方が良さそうですね。 と、新たに考察の対象とする感情を増やさなければならないことがわかりました。一度却下した「悲しみ」と、「うれい」と、「落胆」です。 「悲しみ」はともかく、「うれい」と「落胆」は心理的な死を引き起こすには弱すぎる気がしますが、ちゃんと考えてみないうちから断定してはいけませんね。 次回、「うれい」と「落胆」を考察することにして、今日はこの辺で。 -------------------------------------------------------------------------------- 今までの倍くらいかかるようになりました。 No.4362 投稿日 2002年4月27日(土)04時58分 投稿者 紫ゆきや >新木さん(4358)(4359) >> あと紫さんも、「紫さん」だとなんか違和感感じるんだよなぁ。苗字が一文字なんで据わりが悪いってことかな?  なるほど、苗字だけで呼ばれることは考えておりませんでした。  たしかに、「紫」は人名としてどうかと「ゆきや」を加えたものですから。とはいえ、フルネーム(murasakiyukiya)ではタイプ数が多すぎですね。  では、開くとかどうでしょう。「むらさき」なら据わりも悪くないかもです。あるいは「ゆきや」と下の名前で呼んでもらえるのも親しみがある感じです。  私的には「紫」と呼んでもらえるのは嬉しかったりしますが。 >> 紫さんの、「誤字だと指摘されると気づけるが、自分じゃ気がつけない」  自分の場合を考えてみます。  いきなり言い訳がましいのですが、他の方が使われておりましたので、正しい日本語と判断しておりました。  自分の中で“お話”は“お話し”で統一していましたので(これが間違いでした)新木さんのご指摘をいただいたときには「ちゃんと統一されているけど、どこか付け忘れたかな?」と思っておりました。  そのあと、みやびさんの、 >> 名詞の「はなし」を、「話し」と表記することはあります。  との発言を見て初めて、自分が間違えて覚えていたことに気がつきました。とくに資料を見るまでもなく“話”に“お”が付けば“お話”です。  このことから、新木さんの、 >> どれも、やればできるのに、普段はできていないってことだよね。これは、どうしてなの?  というご質問に、お答えするならば、「言葉の意味を考える努力が足らなかった」ということだと思います。  誤字脱字は言葉を書くときの間違いであり、“お話し”の件は言葉を覚えるときの間違いですので少し違うかもしれませんが。両者とも、もっと注意して言葉を使っていれば気づくことができるはずです。 >> 一度できるようになったことって、もちろん、何度でもできるはずだよね?  間違えて覚えていた内容が訂正されましたので、これからは“お話”を間違うことはなくなると思います。  その他の言葉につきましても、最大限の注意をはらい、誤字脱字のなくなるようがんばります。これは努力目標であり、達成事項ではないですが、新木さんの「普通」を訂正するものではないと思います。どうでしょうか。 >望月さん(4360) >> ところで、なるべくひらがなに直した方がよいというのはやっぱり、漢字が多いと文章が読みにくいからでしょうか? >> 小生はあんまり気にしないので、こういうのは尋ねないとわかんないっす。  あるいは、新木さんだけへのご質問かとも思ったのですが、少し書かせてください。  絶対ではないですが、漢字が多い文章は、ひらがなの多い文章より読みにくいように思います。  しかし、望月さんの発言は、それほどは漢字率が多くないように感じました。4360の発言であれば「申し訳ない」は開いたほうがよさそうですね、というくらいでしょうか。  私は現在のところ、悩んだら開くことにしております。  ちょうどよいか、まだ足らないか、やりすぎか。なかなか難しいところです。どうでしょうか? >WORD。  WORDの文章校正機能は、基本的にビジネス文章を対象にした機能だと聞いておりますが、BBSへの書きこみにも適用可能なのでしょうか。アレを参考にすると、ら抜き言葉なども誤字になってしまう気がするのですが。 P.S.  この発言を書くのにかかった時間が5時間ほどです。  今までの倍くらいかかるようになりました。これが注意して書くということなのですね。  でも、もう少し早く書けるようにならないと、なにも書けなくなってしまいそうです。  MS−IMEは、今も“お話し”を主張したりしています。  ひいきのお店でATOKは在庫切れでした。入荷は連休明けになりそうです。楽しみです。  自分は“覚え違う”という言葉があったと記憶していたのですが、手持ちの辞書で調べたところ、見つかりませんでした。複雑です。 -------------------------------------------------------------------------------- 出雲はちょっと寒い No.4363 投稿日 2002年4月27日(土)08時40分 投稿者 羽矢野  どうも、羽矢野です。 ●どうでもいい雑談  私は現在出雲にいます。  一日で600キロ近く車走らせると、ヘトヘトです。  山の中に車を止めて、この文章書いてます。  少し寝にくいですが、それさえ克服できれば快適です。  ネットは繋がらないみたいなので、明日の朝にふもとにおりてからこの文章は投稿します(読んでる人にはまったく関係ないですが)  シガレットプラグから電源取り出すコンバータ買ったので、もうバッテリを気にせず文章書けます。  ビバ、文明の利器(漢字はこれでいいのかな?)   ●課題とか。  64分割は個人用ということですか。  了解しました。  ディテールが入り込みすぎている所は、自分で探しておきます。  あと、次に64分割のせる場合は、投稿のしかたにも気をつけます。    課題部屋にある十六分割の方はとりあえずOKと思っていていいのでしょうか?  一応、その考えで進めていきます。  となると、後残っているのは、名前のでている三人の人物の設定と、名前ですね。  題名も(仮)なんでこれも考えます。  まだありましたら、お願いします。  (誰も書く段階までいってないんで、どのあたりで書き始めるものなのか今いち掴めなかったり) ●名前とか  新木さんに言われたので、頭の中に人物を創りあげて、今の自分で固めれるだけ固めてみてからどんな名前がいいか訊いてみました。  以下、その時の二人の恵里のやりとり。  最初、恵里’の方がなんかいっぱい活動的な名前をだしてきました。  そしてひとしきり言ってしまってから、恵里が一個も名前を出さないのにようやく気づいて”何かないの?”と訊きました。  恵里は恵里’の好きな名前でいいよと答えます。  しかし恵里’の方が、私たち二人の名前だから、遠慮しちゃダメ、と励ましてるのか脅迫しているのかわかんない言い方で促します。  そこで恵里はポツポツと出してきました。  それは由紀とか詩織とか、いかにもおとなしい名前ばかり。  自分で言えといったくせに、恵里’はそれを聞いて思いっきり不満そうな顔をします。  それを見て半泣きになってしまう恵里。  あわてて恵里’は取り繕います。  でも、恵里はお願いだから、恵里’が決めてくれと言ってゆずりません。  恵里’困ります。  自分の出した名前つけても、恵里の出した名前つけても、恵里が心の底から納得してはくれそうもありません。  しかしそんな彼女は閃いたみたいです。  で、でてきた名前が”美由紀”でした。  二人の名前なので、自分が恵里の名前に一字足すという形で意見を反映しようというらしいです。  これなら自分も納得できるし、恵里の方も納得してくれると考えたようです。  恵里もそれで納得したみたいです。  恵里’に困らせたことをごめんなさいしてます。  というわけで、彼女たちの名前は”美由紀”です。  ちなみに”たわけ”でない限り、もしも恵里よりも似合っていないとしてもこいつにしてしまうつもりです。  なんというか、彼女たちが名乗ったという認識ができてしまったので、もう私の中でその名前で半分固定されてしまいました。    ちなみに和也にも訊いてみましたが、彼はその名前でいいそうです。  ただ、名字の幹本はなんか似合ってないから変えてくれと言ってきました。 ●細かい情報  現在は64分割をもとにいろいろ肉付けしてますが、今日は一つ悩んだところがあります。  それは起で和也に声をかけられなかった美由紀はどう思うのか?  ということ。  これは3パターン。 1.わたしってどうしてこう意気地がないんだろうとただ暗くなる。 2.これじゃ、今年も約束を守れそうにないと、ぼかした伏線のように思う。 3.これじゃ、今年もバレンタインにチョコを渡せそうにないと、しっかりと最後がこんな話になると読者に提示するように思う。  私はこれは3にしようと思いました。  理由は、短編なのでなるべく始めの方に目的を明示しておいた方が、読者がそれを意識してくれるので、いいんじゃないかということ。  バレンタインは別に謎にみちた行事でないので、ぼかす必要がないどころか、逆に後でそれをあかしたら、興ざめされてしまうんじゃないかということ。  こんな考えで大丈夫でしょうか?  だた、これだとそこで約束を説明しなくてはいけなくなってしまいます。  ので、うまく流れるようにできないか考えて進めます。  では。 -------------------------------------------------------------------------------- 無題 No.4364 投稿日 2002年4月27日(土)11時28分 投稿者 藤極堂 >望月京路さん >重すぎて腕が動きません。 >指は動くので、なんとかキーボードは打てますが。 このままではきょろちゃん(※望月京路さんの愛称)がリタイアしてしまう! というわけで腕立て伏せはやめてヒンズースクワットに切りかえてはいかがでしょうか? これであなたも引きしまった足腰に! (提供:ICO/フィットネス クラブ オンライン) ◇漢字変換率 1.漢字率が高い。 2.数字表記はいつもアラビア数字。漢数字を使うのは熟語のみ。 3.段落の一字さげがない。 以前から、文章はまともなのに以上の癖がある人が多いことを不思議に思っていましたが、近年その疑問が氷解しました。 エロゲーの文章はこれが標準なのですね。 というわけできょろちゃん(※望月京路さんの愛称)の文章の漢字率が高い理由は、 1.エロゲーの影響。 2.ネットにあふれるエロゲーマーの書いた文章の影響。 3.実はエロゲーの二次創作をこっそり書いている。 のどれでしょうか? (セクハラだ――!!) -------------------------------------------------------------------------------- //「かな」とか No.4365 投稿日 2002年4月27日(土)13時52分 投稿者 かねやん  藤極堂さんが、名まえを決めるときは音を決めてから漢字をあわせていく、って書いてたけど。  これは昔から日本人がやっていたことですよね。 「かな」の成り立ちは、「万葉仮名」と呼ばれる、それぞれの音に漢字を当てたものから始まります。  これは漢字の意味を考えて読んだらさっぱりわからなくなるものでして、「あいしてる」は「安以之天留」なんて書くんですね。  この万葉仮名で使われた漢字の字体をくずしていって、平安時代に「かな」が生まれました。  例えば「安」って漢字をくずしていって「あ」が生まれたりしているわけです。  このことから、昔から日本人にとって「音が持つ意味」が「漢字が持つ意味」より重視されていたことがわかります。  たとえば、4って数字が忌み嫌われるのは「シ」という読みかたが「死」につながってくるから。単にそれだけのことだけど、いろんなところで気にしていますよね。  あるいは受験番号の読みかたで縁起をかついだり、おせちに昆布巻や黒豆なんかが入っていたり。身近なところで音を気にしている例はいろいろあると思います。  そんなの気にしないって人でも、日本語で文章を書くかぎりは必ず考えるべきでしょう。 //「漢字を開く」 >ゆきやさん 「漢字を開く」って漢字をまったく開いていないですよね?  別に使っても間違ってるわけじゃないですが、ことばの意味とやってることが一致してない言葉ってところに違和感を感じません?  これは指摘じゃなくって、僕が感じた違和感の紹介。  こんな「ことばあそび」をして漢字をひらくと、楽しいと思うです。   -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4366 投稿日 2002年4月27日(土)18時33分 投稿者 新木 伸 >紫さん  とりあえず、自分なりの開く/開かないルールを作る前に、開いてもおかしくないものは、すべて開く方向でやってみませんか?  僕も昔は、まずそうやりました。  そこを起点として、自分なりの開く開かないのルールを構築してゆきました。  開いてもおかしくない漢字。 「他」→「ほか」 「中」→「なか」 「初めて」→「はじめて」 「少し」→「すこし」  あと今回の書きこみじゃないですが……。 「方」→「ほう」  「方」は、「あのお方」というようなときには、漢字です。でも「書いたほうがよい」のようなときには、開きます。  ちなみにこの「開く/開かない」の規則。  これだけを調べることでも、その文章がどの作家のものかを特定することが可能です。文章に意識を払っているプロの場合は、必然的にそうなります。  よって、文体模写を試みるときは、まずそのルールから調べてゆくのが普通です。 >羽矢野君  はい。いまこの時から、書き始めること。  プロットで概略が固まって、キャラが自分の名前を名乗ったそのときが、書き始める時です。  ちなみにプロットというものは、ここまで練って、ようやく「概略」と呼べるものなのね。  プロットを読んで、どんなカラーの話になるか予想できるもの。この先、実際の執筆段階で「間違わなければ」、面白くなるであろうと確信できるもの。  そしてここから先は、実際にキャラを登場させて、そして書いているうちに詰めてゆくところ。可能なかぎり精巧に作った「よりしろ」に、魂を吹きこんで命を与える作業が、書くっていうこと。  書いている現場で決まることもある。  たとえば冒頭シーン。「和也に声をかけられなかった美由紀はどう思うのか」とか。  プロットで押さえておくべきは、「暗く沈んだ気持ちになる」というところまでで、実際にどのような「暗く沈んだ気持ち」なのかは、キャラにまかせていい部分。  まあ、これは僕のやりかただが。  羽矢野君もキャラが喋ってくれる人のようだし、参考になるかもしれない。 >漢字率が高い原因 >藤極堂さん  そんな難しく考えなくても、単に、「IMEに使われてるだけ」ってことじゃないかと。  普段目にしている文章(エロゲーとか)からインプットされて影響を受けていて、そして自分でも漢字の多い文章を使うようになってしまった――なんて上等なことじゃないと思うぞ。  道具に使われてるような、もっと「とほほ」な段階ね。  そんな弱々なみんなだって、手書きで文章を書かせるか、さもなけれは、MS−IMEやATOKみたいな「漢字スキスキIME」のかわりに「ひらがな好き」なIMEを与えてやりさえすれば、適正な漢字率の文章を書けてしまうはず。  手書きで画数の多い漢字を書くのはメンドーだしー、なるべく画数の少ない文字でやりたくなるはずだしぃ〜。  変換キー余分に押したり文節切り直ししたりするのメンドーだしー、変換で出てきた一発目の候補を使いたいわけだしぃ〜。  段落の一字下げがないのも、たぶん、スペースキーを一回押すのがメンドーなんだろう。 >>MS−IMEは、今も“お話し”を主張したりしています。  紫さんとか、こんなこと言ってるし。  どうやら第一候補に出てきたものを、「主張している」とみなしているようだ。  第二候補か、その下あたりに「お話」も当然候補としてあがってきているはずだが……。  IMEは主張しません。候補をあげて、使い手に「選択」を迫っているだけです。  選ぶのはあくまで、書く人間です。 >望月君 >>うーん、複数の変換候補があるやつは、このさい全部調べ直してみるか。  はあぁ?  この際、だとお!?  ばかったれ。  同音異義語で、複数の変換候補が出てきた場合、もし「過去に調べたことのない候補」があったら、速攻で辞書引いてみるのは、当然だろうが!  そんなシロウトくせぇこと言ってるから、「本気で注意しました」なんて文章に、二つも三つも誤字が残ってたりするんだよ!  おまえの「本気」っていうのは、ぜんぜん「本気」でもなんでもないの。  キミのいう本気の上には、すくなくとももう一段上の「本気」というものが存在していて、プロはその「本気」をもって文章に注意を払って書いているの。  だからてめーはアマチュアなの。わかるか?  「絶対に本当に誤字を出さない本気」ってものが、この世には存在しているの。  そういや感想掲示板の、あずさんの感想とか。  ああいうのをもらって、自分が情けなくならんか?  「僕は花とともに」の話は、「貴方が欲しくて、私は姉を殺してまで来たのよ」――ということになるんだってさ。  伝えようとしたことが、ぜんぜん間違った意味に伝わっていたら、話を書いた意味がないだろ? そうだろ?  すべては、貴様の「本気」が足りないからだ。  貴様の責任だ。  だから、あーゆーことになる。  もう一段上に行け。そのもうひとつ上の、「本気の上の本気」って、もう見えてきてるだろ? なにがあっても「絶対に」誤字を出さないレベルの「本気」だよ。絶対に読み違わせることのない「本気」だよ。  いまこそ限界を超えたスーパーサイヤ人になるのだ。  ちなみに常時デフォルトとしてスーパーサイヤ人のままで暮らしているのが、プロって存在だ。  そしてプロは自分の作品を書くときには、スーパーサイヤ人2になるのだ。  ちなみに、みやびさんとの電話の話だが。  みやびさんも、ノコギリとスタンガンを渡した理由については、「あなたなら姉を追って自分で死んでくれるだろう」ということだと読み違えていたっけ。  ちなみに、「声があがる」か「声が上がる」か、複数の辞書で調べてきて多数決を取ってみた件。  もちろんそんなこたぁ、話題にする以前に、こちらではすでに完了している作業なわけ。  ちなみに8対2だったよ。こちらの調べでは。  うちではHDDにインストールした複数の電子辞書を使っているもんで、1分ぐらいで参照可能だったが。  串刺し検索といって、一つの語句を複数の辞書でもって一気に検索可能なのね。 >WORDの校正機能とか  ばかったれ。  そんな文章のシロウトのための道具に頼ってて、どうする?  そんなもんは、まともな文章を書けないようなやつが使うものだ。  たとえるならそれは、トンカツ屋の職人が、「野菜スライサー」でキャベツの千切りを作るようなもんだぞ?  文章の校正するのに、機械に頼らなきゃできないようなら、文章書くのやめちまえ。 >誤字脱字とか  最近の、この誤字脱字の話題とか。  はっと冷静になってみると……。  なんでこんなこと、話しているんだろうね。――とか思う。  これって「小説を書く」以前の問題なんだよね。  まず普通の文章をまともに書けるような人間が、小説を書くもんだろ?  たとえば、まず自転車に乗れるような人間が、マウンテンバイクの自転車レースに出てみようと考えるとかさ。  自転車にも乗れない人が、自転車レースに出ようなんて、それ順番が逆だろ?  わし……、なに真面目な顔して、「レースに出るならば、まず自転車に乗れるようにならねばならないよ」――なんて講釈たれてるんだろうね。情けないね。アホだよね。わし。  んなもん、ゴチンとゲンコツくれてやって、「自転車に乗れるようになってから、おととい来やがれ、アホ小僧が!」とか吐き捨ててやればいいのにね。  いやそれだって、「冷笑して無視する」に比べたら、親切すぎる応対か。  鼻で笑って、なかったものとして扱う――が正しい対応ってもんだな。 -------------------------------------------------------------------------------- 月がとっても青いから No.4367 投稿日 2002年4月27日(土)23時42分 投稿者 弟切 千隼 我が家のベランダから月がよく見えています。春ながら朧月[おぼろづき]ではありません。 羽矢野さんへ > 小説の題名、「アナザー・マイン」はやめた方がいいと思います。 横文字を使った題名が必ずしも悪いとは言えませんが、「アナザー」も「マイン」も日本語として定着しているとは言いがたい言葉ですので、その言葉の響き自体に内容にからめた重要な意味があるのでない限り、避けた方がいいのではないでしょうか。 英語として見ても、"another mine"=「もう一つの私のもの」という熟語は何か据わりが悪くて変だと思います。 特に「マイン」の方は英語で複数の意味を連想させるのでまずい気がします。 英語の"mine"には、主な意味を拾っただけで以下のようなものがあります。 1.私のもの 2.鉱山 3.機雷もしくは地雷 頭に"another"という単語が付くと、英語としては「私のもの」という意味よりも、むしろ「鉱山」や「機雷」といった意味に取られてしまうのではないかと思います。この題名を「もう一つの鉱山」や「もう一つの機雷」などと解釈された日には、雰囲気ぶち壊しですよね(^^; それにしても、出雲へ旅行ですか……いいですねえ。 -------------------------------------------------------------------------------- ゴールデンウィークってなあに? No.4368 投稿日 2002年4月28日(日)00時32分 投稿者 望月京路  二連休が二回あるだけです。  まぁ、夏と春にアホみたいな量の休みがあるし、これ以上休みが増えると逆に困るのですが。 >紫さん  むう。漢字多いと、読みにくいですか。  まぁ、「申し訳ない」はわざと漢字にした部分ですが。  「もうしわけない」では、なんだか弱々しくて、謝罪の気持ちが伝わりきらないのでは? と思ったので。 >ヒンズースクワット  スクワットは……うちの部の初代主将が、スクワット八千回という伝説を作ったので、もはやその領域では何をやっても色あせるんですね。個人的モチベーションの問題ですが。  というか、腕立て伏せはやらない(誤字を出さない)ことが前提ですから、まあ心配にはおよびません。  というか、リタイアしたくなるほど毎回誤字を出してるようじゃ、その時点でダメだろうなぁ。 >漢字の高変換率の原因  小生は、アラビア数字なんてめったに使わないし(これはこれで問題か)、改行後はしっかり一マスあけてますが……。  ちなみに小生は、手書きでも漢字使用率は同じです。  ペンで字を書くこと自体は、授業のノート書きをパソコンで行うくらい面倒臭がってますが、どうしても手書きでなければいけないときも、やはり漢字はよく使う。  結局、漢字が好きなのは、IMEでなく小生のほうなのか……。 >本気の上の本気  はい、そこは承知しております。  プロより色々足りないから、プロにとって当然のことができてないから、プロになれていないわけで。  ゆえにプロ志望として、その足りない部分を埋めていこうとしています。  ここ数日で、いくつか埋めはじめました。  誤字脱字のチェックレベルを上げることができました。  無意識のしっぽをつかまえようと意識しはじめました。  人に自分の狙いどおりのことを伝える難しさを知りました。  少なくともこれらに関しては、認識できて、意識しています。  次に小生がやるべきことは、意識の実践。  そしてこうして、文章を書いているわけです。  それにしても、これらのことも人に言われないと意識はおろか、認識すらできなかったなんて……。  それだけでもう充分情けないっす。ぎゃふん。 >WORDの文章校正  いや、これは経験の話です。  校正機能自体は、今では卒業しました。  もう、「どこまでが誤字判別されるか」を試して遊ぶのがせいぜいです。ちなみに、「シュミレーション」はもちろん、「シミレーション」でもチェックが入りました。(ひま……?)  ただ、過去にそこで得た(修正された)知識もあった、というだけの話でした。「違和感を感じる」は。  では、そんなところで。今回は誤字、言葉足らず、ないだろうか。反語。 -------------------------------------------------------------------------------- >やればできる……はずだけど No.4369 投稿日 2002年4月28日(日)03時51分 投稿者 とんびの羽根 >「わかりやすい説明」 >>やればできるのに、普段はできていないってことだよね。  できないのは基本的に見えてないからです。目隠ししながら背伸びして偶然うまくいっただけ。感想でも視点と5W1Hについては指摘できないのです。見えないものはできる以前に、指摘すらできないですから。 だから今は自分で見えるようになるために努力するしかありません。 >「自我の防御」  言葉がどれくらい相手に届いているのか、難しいです。  下手なら相手に届かない、というならうまくなればいい。でも言葉と言うのは下手でも相手に届いてしまうものです。言いたいことが伝わらない一方、意図しないことが相手を傷つけてしまうのですね。  なにが相手を傷つけているのか無自覚のままだと、説明をすればするほどよけいに相手の傷をえぐることになります。地雷を踏んでいるのです。  そして傷付いた人間は、しばしば自我の防御のための攻撃をしかけたりします。これは大抵人格の攻撃と言うかたちをとります。「あんたは自分が正しければ人を傷つけて平気なんだ」「あんたってひとの気持ちがわからないの」みたいな。相手も人格を攻撃されたつもりになってるので、反撃もきついのです。  相手の逆襲で怪我しちゃって説明するときに腰がひけるという現象が起きるわけですね。一種のトラウマ。正しいことを伝えて相手が傷付くなら、正しいことを伝えてはいけないことになります。無意識の上でそういうことがおきます。意識と無意識が矛盾するとわけ分かんないこと書いていても自分で気付けないということになります。  もちろんこうした矛盾に気付いたら早急に意識を高めて、矛盾解消を図らないといけないです。 >呼び方  「とんび」で切ってください。貴族でも武士でも無いので「の」は不要です。「とんびのじゃねえか」とんび一家とかとんび組とかなら、ありうるか。その本体は羽根が一枚なんですけど。 >弟切さん >>「長息(ナガイキ)」の転という〕  ここを読んで日本書紀の女性英雄の名前を連想してしまいました。  神功皇后(じんぐうこうごう)、またの名を息長足媛命(おきながたらしひめのみこと)  一説では中国の史書に頻出する卑弥呼に時代的に呼応させるために創作されたともいわれます。大和朝廷は紀元前から日本を治めているはずなので中国でもよく知られている卑弥呼をはずすわけにはいかない。しかし親魏倭王印を贈られて魏の臣下扱いされているものを天皇とすると日中を対当の関係とする大和朝廷に都合が悪いので、天皇不在で摂政の皇后というあつかいになっているというのですね。まあいろいろな説があっておもしろいものです。一般的には卑弥呼は倭迹迹日百襲姫(やまとととひももそひめ)という説が有名ですね。  ついでに卑弥呼が天照大神の真のモデルであるという説もあります。天岩戸隠れまでが卑弥呼で、岩戸開きからは姪の台与で政権交代を表しているというもので、政権の死と再生なのだそうです。  息長足媛命(おきながたらしひめのみこと)の息長は父方の姓で、日本語の一音一音の発声が長い、異国訛りを表しているという説があります。  日本書紀に出てくる人物には諸説ありますが、いずれも確証があるわけではないので、上記の説を無批判には信じないようにしてくださいね。 -------------------------------------------------------------------------------- >「見直し」 No.4370 投稿日 2002年4月28日(日)12時14分 投稿者 とんびの羽根 >(#4369:わかりやすい説明) ・できないのは見えてないから > わたしが普段できないのは、普段見えてないから  「やればできるレベル」と「普段できるレベル」との違いが問題になっているので、その区別が必要 ・追加> わたしは他人から指摘されなければ、意識しても見えないレベルだったのですが、一度指摘された以上、今後は見えなくても見る努力をしなければならない。  見えないと言うことに関しても、「意識的になっても見えない」と「意識的でないために見えない」の区別が必要だった  もともとわたしへの問いかけに対する返答なので、主語はすべてわたしなのですが、主語を省略したために自分のことを言っているのか、一般的なことを言おうとしているのかあいまいになっていました >(#4369:自我の防御) ・追加> わたしの文は意識と無意識がしばしば矛盾するために、「わからない」文章を書く傾向があるので、無意識に妨害されるわたしの心理について分析しておきたい。  この説明の始めの部分では自分の体験を踏まえた、一般的なはなしのつもりです。ここは後半のわたし個人の「意識と無意識の矛盾」を説明するための部分なので、できるかぎり客観的に書いておかなければならない部分です。 個人的体験を消化できていないと、一般性が保証されないので、多分もっと煮詰めるべき部分があるはずですね。でもいきなり説明を始めているので、その説明の意図がつかめないまま前半を読ませることになり読者に対して非常に不親切になったいるようです。まず目的を明らかにしておくべきでした。 ・傷付いた人間は> 他人の言葉で傷付けられた人間は ・相手も人格を攻撃されたつもり> 自分の人格を攻撃されたつもり  ここから「相手」が指摘された側か、指摘する側か不明になる。相互に傷つける関係になるからですね。誤解をさけるためには、これ以上「相手」という言葉を使うべきでなかった。 ・相手の逆襲で怪我しちゃって> わたしの場合、指摘された側からの逆襲で精神的にダメージを受けて  ここからがわたしの中に矛盾が生ずることの説明なので、わたし個人の問題であることを明示する必要がありました。 ・追加> 意識が正しいことを主張しようとしているときに、無意識が主張をすることは結果的に自分が傷付くからストップさせようとするということ。  意識と無意識が矛盾することの具体的な説明が抜けていました。 >(#4369:呼び方) ・その本体は羽根が一枚なんですけど。> もっともとんびの羽根って実際には、その本体は羽根が一枚なのですね。  すぐ上の文にかかってないので、説明が不十分ですね。「けど」という言葉が前文への逆接を示しているように読めてしまってました。   -------------------------------------------------------------------------------- 雑談。 No.4371 投稿日 2002年4月28日(日)12時31分 投稿者 かねやん //漢字をひらくとか  エラそうなことを書いておいてなんだけど。  僕もあんまり開いてないなあ(^^;;  重要になるキーワードには注意をはらうけど、それが全ての語句に向けられていない。誤字もさいきん多いし。  ことばをおろそかにするもんが、言霊(ことだま)使いになることはできないよなあ。  小説家でもコピーライターでも漫才師でも落語家でも、「ことば」を扱う人が細心の注意をはらうのはあたりまえ。  文を読ませる職業の人が、表記する文字にも注意をはらうのはあたりまえ。  それは、料理人が調理場や調理器具をいつもピカピカにしていることや、スポーツ選手が毎日使っている道具を手入れしていることにも繋がってくるんでしょうね。 //説明するってこと  説明を聞いていて、内容を理解するために辞書なんかを引かなきゃいけないことがある。  自分の無知が悪いんだからしかたないと思いながらも、俺は理解するために説明聞いてるはずだよなあ、と疑問に思ってしまう。  説明するってことは、その人にわかる言葉だけで何かを伝えるってこと。だから伝える人が変わると、説明のしかたも変わる。  本のように不特定多数の人に説明するとき、対象となる読者を定めておかなきゃならないのもそのため。  誰に向かって説明しているのか。  それを考えてないものは説明ではなく、単に自分の思ってることを垂れ流しにしているにすぎなかったりする。 //心に棚  説明のところを書くとき、かなりイタかった(苦笑)  だって自分ができてないもんなあ。  自分語(自分の中でだけ成立する言葉って意味ね)も使っちゃう。勝手にわかってるだろうと考えて説明をはぶいてしまう。  読みなおしても、自分はわかっているから見のがしてしまう。  これはひとりで直すのは難しい。  外にだして、注意されたり笑われたりしながら直していくのが一番早いと思う。  また人に説明するってことは、自分が再認識するってことにもある。  人に教えることほど勉強になるものはない。  そして今日も呪文のように、「ココロニタナ」と3回唱える(笑) -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4372 投稿日 2002年4月28日(日)15時10分 投稿者 新木 伸 >望月君  「申し訳ない」は、逆に漢字にすると誠意が伝わらないってことも考えられるよ。  謝るときの言葉っていうのは、口に出して言うのが誠意ってものだよね。  では言葉を口に出すとき、人は漢字を口から出すのかな?  口から言った言葉であるように相手に伝えるために、ひらがなで「もうしわけない」と書くという狙いもあるってことね。 >>「もうしわけない」では、なんだか弱々しくて、謝罪の気持ちが伝わりきらないのでは? と思ったので。  これは君が漢字スキスキ人間だから、そう思うことなのね。  謝罪の言葉を受けとめる相手にとっちゃ、関係のないことなのね。  君がどう思うかなんて、関係ないでしょ?  謝罪の言葉っていうのは、いったい、誰のためのものなのよ?  謝罪を受け取る、その相手のものではないのか?  相手が「申し訳ない」でもらいたいと思っているか、「もうしわけない」ともらいたがっているのか、どちらであるのか、君の感性を使ってどうして判断できちゃえるんだ?  相手の身になって、考えてみろよ。 >>八千回という伝説を作ったので  まるでその場に立ち会ったかのような物言いだね。  もしこれが聞いただけの話なら、「作ったそうなので」と伝聞形でやるのが正解ね。  そしてなんの前振りも説明もなく「初代部長」と書いたのなら、それはすくなくとも何年か前の人物であるはずなので、君が立ち会えたはずがないのね。  読者は疑問に思う。「なんで立ち会えたの?」ってなる。  ひょっとしたら、それは出来てから1年かそこらの部であって、「初代部長」というのが、じつは君の1年か2年上の先輩のことをさしているのかもしれないが。  でもそんなことは、どこにも書かれていない――ので、僕らは知るはずもない。 >>人に自分の狙いどおりのことを伝える難しさを知りました。  とりあえず、これで望月君は昔の翠に追いついたわけかな。  過去ログの#473参照。  当時は僕と翠がなに話しているか、わかんなかったでしょ?  ちなみにあのとき、「自分の知っていることを、プロも知っていた。プロってすごいや」てなことを言っている翠に、「ナメとんのか、わりゃぁ」と怒りを噛み殺していたことは秘密だ。 >今日の誤字 ・誤字脱字:望月:「作ったので」→「作ったそうなので」 ・誤字脱字:望月:「シミレーション」→「シミュレーション」 ・誤字脱字:望月:「反語」→「??」  そりゃ、「シミレーション」じゃチェック入るってば。  あと「作ったので」のほうは誤字っていうか、表現ミスのほうか。しかしこれも校正にひっかかる類のものではある。  あと「反語」は、なんのつもりで書いたのか意味不明なんで、これも誤字とした。「反省」かなにかの誤字? >かねやん  「ことば」→「言葉」  「さいきん」→「最近」  「全て」→「すべて」 >「人に伝わる言葉」と、「人に伝える言葉」の違い  言葉っていうのは、届くかどうか祈るもんじゃないんです。  自分の実力をもって、「届かせる」ものなんです。  そしてそれは、充分に可能なことなのね。  「語り部」であれば、みんなやっている。  まず言葉には、「人に伝わる言葉」と、「人に伝える言葉」の二通りがあります。  その下に、「読み手が理解する努力をしても、まるでわからない」って言葉があるわけだけど、それは論外ってことで、ここでは取りあげないとします。  「人に伝わる言葉」と「人に伝える言葉」。  このどちらの言葉の言葉を扱うにも、「視点」って概念が必要になってくるのね。  まず「人に伝わる言葉」のほう。  これは、相手が読みとろうと努力してくれると、伝わる可能性を持っている言葉。  読み手の側が、語り手がなにを伝えたがっているのか、その「視点」に入りこもうとすることで、理解することは可能です。  そのときに「相手がなにを伝えたがっているのか」の手がかりとなるのが、そこに書かれている言葉なわけです。  こんな言葉をわざわざ使ったのだから、相手はこう考えているのかな? それともこっちのほうを伝えたがっているのかな――とか、色々と仮説なんかを立てて考えあぐねてゆくうちに、まあだいたい理解できるわけですね。  そして「人に伝わる言葉」のほう。  これは読み手が努力するのではなく、書き手のほうが努力するものです。  「読み手の視点」に入りこむことで、相手が苦労せずわかるような言葉を選び、相手の思考が理解しやすい順番で話を振り――と、やってゆくものなわけです。  読み手はただ、「読むだけ」――で、理解することができます。  そこでは余計な疑問などは、なんら現れてきません。  途中で疑問が出るような話の展開なら、当然その疑問も文中で解決されているからです。  書き手は読み手の視点に入りこみ、その思考をトレース(追跡)しているのですから、どこで疑問が生じるのか、当然のように把握しています。  プロの文章っていうのは、「人に伝わる言葉」でなくちゃならないの。  それでお金を取っているんだから。読み手に余計な努力を要求しちゃならない。  観客っていうのは、ただ座って観ているだけでいいんです。  そこで払う「苦労」というのは、目を開けていることぐらい。ただそれだけ。そこに座る以前に、もうお金をいっぱい払っているんだから。  それ以上の労力を要求しちゃいけない。  小説であれば、目で文章を追いかけて、ページをめくってくれること。  そのぐらいしか要求しちゃいけない。文章を理解してくれる苦労――まで要求しちゃいけないのね。  んで、なにを言いたかったのかと言うと――。  わかりやすい文章を書くためには、「読者の視点」に入りこむことが必要だよ、っていうこと。  自分の書いているこの文章。  それをいま初めて目にした読者を想定する。  その仮想読者が、書かれた順番に文章を読んでいったときに、その頭の中でどんなふうに認識されて、どんなふうな思考が展開されてゆくのか――それをシミュレーションしてみる。  その作業を、書いている最中に、書くことと同時にやれるようになることが、最終的に目指すところではあるけれど――。最初のうちは、書いてから見直すことで実現していてもいい。  文章が頭から出てくるときに、もうすでにそういう順番になっている――というのが、最終到達地点。  ただ指で打つだけで、もう「伝える文章」になっている。  読者に読む努力を要求する「伝わる文章」ではなく、「伝える文章」を書くように意識を始めて……。そうだなぁ、原稿用紙5万枚ぐらい?  そのぐらい書けば、誰でもそこには行けるだろう。才能とかは、関係ない。  「仮想読者」を頭の中に立てて、それに読んでもらって、何度も修正する――ということを日常にしろっていうことね。 -------------------------------------------------------------------------------- もうひとつあった No.4373 投稿日 2002年4月28日(日)15時19分 投稿者 新木 伸 >かねやん >>説明を聞いていて、内容を理解するために辞書なんかを引かなきゃいけないことがある。 >>自分の無知が悪いんだからしかたないと思いながらも、俺は理解するために説明聞いてるはずだよなあ、と疑問に思ってしまう。  これは、どういう「説明」だったのかを書かないとね。  かねやんが社会人であることから察して、会社などでの仕事の説明とか? それとも新業務に関する勉強会とかかな?  ケースによって、ぜんぜん変わってくると思うけど。  説明する側が、「相手に伝わるようにする労力」を払うべきなのか。  聞く側が、「理解する労力」を払うべきなのか。  たとえば聞く側が金を払って受ける「授業」であれば、説明する側は、その代金に見合うぶんだけの労力を使って、「伝わるようにする労力」を払うべきだし。  それともある分野の経験者をお呼びして、無料もしくは安い「お足代」だけ出して話をしてもらうのであれば、聞く側のほうが「理解する努力」を払うのが当然だろう。  で、どっちの話? -------------------------------------------------------------------------------- ああ、そうだ No.4374 投稿日 2002年4月28日(日)17時00分 投稿者 新木 伸 >望月君  君の視点に入ってみたら、前に言ったようなことでは、こちらの伝えたいことは充分に伝わっていないということが判明。  前に、複数の変換候補が出てきた場合には、過去に調べたことのない候補があったら、辞書を引いてみるのは当然――って書いたよね。  あれを訂正する。  辞書で引いた覚えのない言葉は、使うな。  これなら伝わるだろ。  それが「常識」であって、「当たり前」ってことなのね。 -------------------------------------------------------------------------------- 質問 No.4375 投稿日 2002年4月28日(日)17時25分 投稿者 藤極堂 てへ。(笑)本家・鷹見一幸 てへ(笑)。新木 伸 てへ(笑)元祖・本家・鷹見一幸 どれが一番一般的なのでしょうか? それとも(笑)は、歴史の浅いものなので特に表記は決まっていないのでしょうか? -------------------------------------------------------------------------------- 新木さん No.4376 投稿日 2002年4月28日(日)17時34分 投稿者 藤極堂 > 辞書で引いた覚えのない言葉は、使うな。 せんせい! 顔文字と( )文字は辞書にありません!! 全面禁止なのですか!? 先生ってゆーな。 きょろちゃん(※望月京路さんの愛称)だけへの特別メニュー? -------------------------------------------------------------------------------- 言葉は生き物。 No.4377 投稿日 2002年4月28日(日)19時56分 投稿者 本家・鷹見一幸  今の日本の刑法の基本は明治時代に作られている。  明治の頃にインターネット詐欺は無かったよね。  平成の時代だって、コンビニに銀行のATMなんてものが置かれるようになったのは、ここ最近だ。  では、コンビニに押し入った犯人が、コンビニの金ではなくATMの金を奪ったら、これはコンビニ強盗なのかそれともATM荒らしなのか?  なんて判断の結論はまだ出ていない。  裁判は「判例」というものを主軸に動く。いわゆる「前例踏襲」というヤツだ。  では、インターネット詐欺のように「今までになかったもの」を、どうやって判断すればいいんだと思う?  そこに出てくるのは「社会通念」というものなんだよな。  これは、はっきりとした実体が無い。これが「社会通念」というもの。という定義は無いんだ。  じゃあ、存在しないか?といえばそんなことはない。  最大公約数の「常識」というものは、確かに存在している。  俺がよく使う常套句の 『100人に聞いてみろ150人が違うと言うぞ』  という概念がそれだよな。    これは「言葉」にも共通するんじゃないかな?  顔文字(いわゆるAA)が、文字として認められるのにはあと少し時間がかかりそうだ。でも、間違いなくあれは文字として通用していくだろうね。  それは、使う人の数で決まる。  市場原理とは、ちょっと違うけど、基本的な概念は同じ。  ノーマルとアブノーマルの差は何だと思う?  それは「数」の差でしかない。  言葉は「人」によって使われ人によって栄えそして滅びてゆく。  そこに「絶対」は無い。そのへんが数字と違うところだね 「1+1は3が正しい」と主張する人間の数の方が、多いから、多数決で今日から「1+1=3」にする。てなわけには行かないわな。    だから、おもしろいんだけどね。そうは思わない? 余談  先日、新木さんと初めてお話しました、電話でですけどね。  なんでも私のメアドでウィルスが新木さんのところに送られたそうで、新木さんから連絡を頂いて、調査したその結果報告をしただけのことなんですけどね。  新木さんにメールが送られた時間帯、私は仕事中で、当然家のパソコンは動いておりませんでしたので。ウイルスの疑惑は晴れました。これが現場不在証明(アリバイ)というやつですかね。  荒木さんの所に送られたウィルスはW32/Klezウイルスの亜種のようです。  このウィルスは、収集したメールアドレスの中から1つのアドレスを選び、それを送信者(From)欄に記述してウイルスメールを送信します。  ようは、Fromにウソの人のアドレスが書かれているので、濡衣を着せられ る可能性があります。  このウィルスの感染自体は InternetExplorerの既知のセキュリティホール や、アウトルック(エクスプレス)等を使うようで、また毎月6日にCドラ イブのデータを破壊してくれるそうです。 対応としては、IE&OEのセキュリティパッチを当てる事とワクチンソフトを 最新の状態に保っていること。だそうです。 今のところ、私の名前でメールが送られた人から連絡が来たのは新木さんだけのようです。きっと私の名前を見た人は、メールの中を見ることも無く無条件で削除しているので、感染しないんだろうなあ(笑) 詳細はこちら http://www.ipa.go.jp/security/topics/newvirus/klez. -------------------------------------------------------------------------------- >藤極堂さん No.4378 投稿日 2002年4月28日(日)20時13分 投稿者 新木 伸 >藤極堂さん  4375と4376。  書きこみの狙いがわかりません。  考えたんだけど、やっぱりわかりません。  よって説明を要求します。  ひょっとして――。  (笑)と顔文字は使っていいのかと、そう聞きたいのかな?  真面目な質問だということなら、真面目に答えるけども……。  しかし、横から茶々いれて楽しんでいるだけだとか、なんか、そういうふうにも見えるんだけど。  もうそうなら、この手の書き込み、こんどから無視することにしてもいい? -------------------------------------------------------------------------------- >紫さん No.4379 投稿日 2002年4月28日(日)21時59分 投稿者 新木 伸 >紫さん  さて。紫さんだけど。  とりあえずこのゴールデン・ウィーク中に、短編でもひとつ書いてみない?  原稿用紙20枚程度ではなくって、もうちょっと長め。  40〜60枚ぐらいのもの。光来さんの「死に神の名を持つ少女」があったでしょう。あのぐらいの尺のお話。  起承転結はシンプルに。  あとキャラを立てて動かすことを心がけてみよう。  もちろん、読者を楽しませることも忘れずに。  短編蟻地獄とか、積木遊戯とか、そういうプロットをきっちり立ててから書くという練習は、その作品をみてからってことで。  今回はあんまりプロットのこと考えないで、書きたいように書いていいです。 -------------------------------------------------------------------------------- まだまだっス。 No.4380 投稿日 2002年4月28日(日)22時25分 投稿者 羽矢野  羽矢野です。  旅行から帰ってきました。    出雲って、冗談みたいに蕎麦屋ばっかりでした。  私は基本的にその土地の名物をそこにいる間ずっと食べることにしてまして、三食とも蕎麦食べました。  ……当分蕎麦はいいです。  ちなみに出雲蕎麦は殻ごとひいて味が濃いのが特徴で、割子蕎麦っていう段重ねできる小さな桶に入ったものが一般的です。それを三段とか五段とかで注文します。それはそれぞれ上にのってる薬味が違い、その桶に直接濃いめのつゆをかけて食べます。  ちょっと情報ってこんな感じかなってのを。  出雲蕎麦しらない人にも伝わったかな?  課題、さっそくはじめてます。  まだ、あんまり進んでないですが。  では、雑談中心で。 ●さっそく詰まってるとか。  いきなり困ってますね(笑)  一人称の課題。  それは主人公の名前をどうやって出すか。(後外見も)  一番簡単なのは他人から呼んでもらうことですが、このお話、他人(美由紀’)との会話は”承”からしかありません。  ここなれば、自分の外見を描写するという普通だと難しいことも自然におこなえるんですが、さすがにそこまで読者に名前も少しの映像情報も与えないのはマズイ。  かといって、自分で説明させたりも陳腐だしなあ。  どうしよ?  起で和也が美由紀の名前を呟くのを耳にするってのが一番自然かな。  名字は美由紀’との会話であかしても大丈夫だと思うし。  一人称で難しいのはこういうところですね。  (実はあまり書いた経験がない) ●題名とか  >>弟切さん  題名への指摘ありがとうございます。  そうですね。  一般的ではないです。  ここは私も考えまして、日本語のほうが柔らかい感じがしていいかなと思っています。  書き進んでいくと、きっとうまくうかんでくれる(と思う)  では、頑張っていきます。 -------------------------------------------------------------------------------- 友達の引越しの手伝いにいっていました。 No.4381 投稿日 2002年4月29日(月)02時01分 投稿者 紫ゆきや  漢字率をへらそうとおもうと、言葉もやわらかいものをえらぶようになりますね。  いまさら気づいたのか、と言われてしまいそうですが……。 >かねやんさん(4365) >> 「漢字を開く」って漢字をまったく開いていないですよね?  そうですね。  違和感がなかったといえばウソですが、そのほうが読みやすいとおもいましたので。 >新木さん(4366) >> とりあえず、自分なりの開く/開かないルールを作る前に、開いてもおかしくないものは、すべて開く方向でやってみませんか?  なるほど。わかりました。  では、これからしばらく、できるかぎり開くようにしたいとおもいます。 「はじめて」などは、用法がいろいろあるので開かないほうがよいか、しかし、まえの文からわかるから開くべきか迷っておりました。これからは開くようにします。  ありがとうございます。 >>「方」は、「あのお方」というようなときには、漢字です。でも「書いたほうがよい」のようなときには、開きます。  なるほど。使われ方によって変化するということですね。  理解のためにおなじような例をかんがえてみました。 「右に回転」は漢字で、「右にころんだ」は開きます。「右に回りこむ」は開きません。うーん、こんな感じでしょうか。 >> よって、文体模写を試みるときは、まずそのルールから調べてゆくのが普通です。  なるほど。  では、参考のために、読みやすいと感じた小説を「開く/開かない」の規則に注意して、もういちど読んでみようとおもいます。  あと藤極堂さんに紹介していただいた本にも、「開く/開かない」について書いてあるものがありましたので、これも読んでみようとおもいます。 >> IMEは主張しません。候補をあげて、使い手に「選択」を迫っているだけです。 >> 選ぶのはあくまで、書く人間です。  すみません。  たしかにIMEは主張しません。最後にえらばれた変換を第一候補にしているだけですね。  これからはIMEに使われないように注意したいとおもいます。  (お金を払ってツールを買って、しかも、それに使われていたとは……なんて、お人好しだったんでしょう) -------------------------------------------------------------------------------- 新しい課題です。 No.4382 投稿日 2002年4月29日(月)02時07分 投稿者 紫ゆきや >新木さん(4379) >> とりあえずこのゴールデン・ウィーク中に、短編でもひとつ書いてみない?  おお!  書きます! 全力で書きます! 書かせてください! >> 原稿用紙20枚程度ではなくって、もうちょっと長め。 >> 40〜60枚ぐらいのもの。光来さんの「死に神の名を持つ少女」があったでしょう。あのぐらいの尺のお話。 >> 起承転結はシンプルに。 >> あとキャラを立てて動かすことを心がけてみよう。 >> もちろん、読者を楽しませることも忘れずに。  わかりました。  仕上がりましたら、また、よみかくさんへ投稿させていただきます。  よろしくおねがいします。 >> 短編蟻地獄とか、積木遊戯とか、そういうプロットをきっちり立ててから書くという練習は、その作品をみてからってことで。  みなさんと同じ課題に参加できたら嬉しいです。がんばります。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4383 投稿日 2002年4月29日(月)16時43分 投稿者 新木 伸 >ひらがなと漢字  みんな、いまって、ひらがなと漢字のルールが、けっこう滅茶苦茶だよね。  漢字に開こうとする方向に勢いがつき過ぎちゃって、開きすぎてみたり――とか。  まあ僕自身も、漢字の開きかたに気を付けはじめたときに、まったく同じ経験があるからわかるんだけど。  まあ一ヶ月も気にして書いているうちに慣れてきて、落ち着くもんです。 >鍛冶沼さん  ずーっと前に出した60枚程度の短編を仕上げてくるという課題ですが。  紫さんにも、ゴールデンウイーク中に同じことをやるようにと指示しました。  追い抜かれないように。  あ。学校でないとインターネットには入れないかな? そうするとこれを読むのは連休明けということにも……。  まあべつに競争しているわけではないので、追い抜かれてもかまいませんが。  しかし半年も経ってから「できました」なんて持ってきたって、見もしませんから、そのつもりで。  書いてこいといった短編。  なにも「文句のつけようのない出来のもの」を上げてこいってことじゃなくて、「なんでもいいから、とりあえず書き上げたもの」を出してくるようにという課題なんですから。  短編のひとつを書くのに半年もかかっちゃうようなひとは、べつに小説書かなくたって生きていけるひとです。ここで小説技法を身につけなくたって、ぜんぜん困らず、普通に生きていけるひとです。 -------------------------------------------------------------------------------- がんばります。 No.4384 投稿日 2002年4月29日(月)18時50分 投稿者 鍛冶沼高明 うーん、日常は常に流れるものですねえ。 つくづくそう思います。いろいろと。 >新木さん   作品ですが、忘れてたわけではありませんので、一応。  で、ゴールデンウィーク中ですか。わかりました。  なんか「締めきり」って感じ。(泣笑)  ま、なんとかなるでしょう。うん、なんとかなる。   すいません、バカで。では、失礼しました。  -------------------------------------------------------------------------------- 締め切りとか No.4385 投稿日 2002年4月29日(月)19時41分 投稿者 新木 伸 >鍛冶沼さん  ん? 鍛冶沼さん。  ほしいんですか? 締め切り。  しかし締め切りを作るということは、「それを過ぎたら、もういりません」ってなことなっちゃいますが。  じゃないと「締め切り」の意味がない。  文字通り、「締め切ってしまう」が締め切りの意味なわけですし。  ちなみにプロの場合だと……。  ただ間に合わせただけでも意味がなくて、その締め切りまでに商業レベルのクオリティのものが上がっていないと、やはり意味がありません。  クオリティも問わず、ゴールデンウイーク中という「目安」だけが存在しているこんなものは、せいぜい「締め切りごっこ」なので、そのつもりで。  「締め切りごっこ」をしているぶんには楽しいものですが、真の「締め切り」は楽しいもんじゃないですよ。  あと言いわけなんて、べつにしなくていいです。  なにがあったか、なにをしていたのか――なんてことは、僕の知ったこっちゃないです。  まあ突っこむとしたら、「日常は流れるもの」じゃなくって、「日常で流してしまった」のは自分自身じゃないかと、そのあたりになりますが。  ただゴールデンウイーク明けまでで、ちょうどスタートしてから一ヶ月。  準備期間も含めて、だいたい一ヶ月で原稿用紙60枚ぐらいは書けないといけない。  1年では700枚。単行本でいえば2冊程度。  そのぐらいは書けることが必要。  もし一ヶ月もらって、たったの60枚ぐらいが書けないようであれば、作家目指すのはやめておいたほうがいいと、そう忠告しようと思っているだけですので。  ちなみに原稿用紙60枚っていうと、プロなら、だいたい平均すると一週間ぐらいのようですね。色々まわりから聞いたペースを平均すると、そんなもの。  僕の場合も、週に60枚(文庫本換算では50ページ)っていうのが、普段のペースです。  もちろん僕のも他の作家さんのデータも、「スイッチ入って」からのペースですけど。  このペースを継続して書けてしまうと、毎月一冊ぐらい書けてしまう計算です。1年では12冊程度。  中里さんが、常時これをやっています。 >羽矢野君  ちなみに、羽矢野君に出したのは、あれはマジで「締め切り」です。  完成しなかったら、もー知らんし、もちろん出来が悪くても、もー知らんです。プロットであそこまで出来てて、それなりの出来の話にならないはずがない。まあ「それなりの出来」であって、べつに商業レベルまでは要求しないけど。  とゆーことで、  死ぬ気で上げてきてください。  上がらなかったけど、でも僕はまだ生きてます――とかいうのは、なしで、ひとつ。  「スイッチの入った」一週間でもって、60枚ぐらい書けないようじゃ、どのみち使いもんにならん。 -------------------------------------------------------------------------------- 4375と4376。 No.4386 投稿日 2002年4月29日(月)22時07分 投稿者 藤極堂 >荒木さん >(笑)と顔文字は使っていいのかと、そう聞きたいのかな? そのはずですが、無意識の領域まで考慮すると茶々なのかも知れません。 無意識は自覚できないからこそ、無意識なので自分では判断できません。 少なくとも私には自分で自分の無意識を断定する能力はありません。 ですから、荒木さんが「茶々は無視」とするなら特に問題はありません。 4375の(笑)の表記方法についての回答は得たいと思っています。 しかし、よく考えてみると私自身は文章をあまり書かない人間ですので、無回答であっても何も問題はありません。 商業出版での表記は「(笑)。」が一般的なようですが、これは縦書き表記にあわせた結果と推測することもできます。 ネット表記では「(笑)」が一般的なようです。 ところで、「(笑)」は縦書きでも左右に( )が表記されます。 このことから「(笑)」は「(」と「笑」と「)」の三文字として認識されているのではなく、@AB(※win用の機種依存文字、Mac等の別機種では表示がおかしいはずです)のような○入り数字と同じひとつの記号として認識されていると考えてよいかと思います。 また、顔文字の多くも縦書き表記で商業誌に掲載されている例はほとんど見かけません。 顔文字と(笑)が、!と?と♪と同様な記号として認識されているのであれば、最後に「。」をつけ加えるのは「!。」「♪。」と同じことなので、いささかぶかっこうな感じになると思います。 じっさい、自分で初めて横書きで「(笑)。」と打ち込んだときは「なんか……ちがう」と思って手元の雑誌を何冊か確認したほどです。 てへ。(笑) てへ(笑)。 てへ(笑) どれが一番一般的なのか、もう三年ほど気になっていますが結論は出てません。 (※真面目さを出すために堅苦しく書いてみましたが、やっぱりもっとやわらかい文体の方がいいでしょうか?) -------------------------------------------------------------------------------- 友あり遠方より来る。また楽しからずや。 No.4387 投稿日 2002年4月29日(月)23時10分 投稿者 弟切 千隼 ということで、仕事中に友人に乱入されて一緒に飲む羽目になった弟切です。たまにしか会えない友人なので、少しばかり仕事が遅れたのは許すことにしました(;_;) 「凍れる心臓」(仮題)の転におけるベリルの感情について、考察を続けます。 今回は前々回の書きこみNo4361における「嘆き」の考察から出てきた「うれい」と「落胆」についてです。 まず、「うれい」の方から、お約束の辞書の定義を調べてみました。 うれい【愁い・憂い】 (1)悪い状態になることを予想し心配すること。不安。「日本の将来に―をいだく」「後顧の―がない」 (2)心中にいだくもの悲しい思い。憂愁。「―を帯びた顔」「春の―」 (3)災い。難儀。「遠慮ノナイ者ワ必ズ近イ―ガアル/天草本伊曾保」 〔現代語では「うれえ」より「うれい」の方が一般的に用いられる〕 (1)の意味は、ほぼ「不安」と同じ意味と言ってよいですね。世の中には「ぼんやりとした不安」のために自殺した天才が実在するくらいですから、非常に大きな「うれい」≒「不安」があるならば、天才であるベリルが心理的な死を迎えるとしても読者さまに納得していただけそうです。 (2)の意味ですと、心理的な死を迎えるには弱いでしょう。「もの悲しい」とは「何となく悲しい」の意味ですから−これも辞書を引いて確認しました−、「何となく」という弱気な副詞が付く感情では、人に心理的な死を迎えさせるほどの衝撃は与えられないと考えます。 (3)の意味は、これは感情の部類ではありませんね。ですから除外します。 こうしてみると、「うれい」のためにベリルを心理的に死なせても無理がありすぎることはないようです。しかし、「うれい」≒「不安」であるならば、読者さまに(2)の意味を連想させてしまうかも知れない「うれい」よりも、素直に「不安」を用いた方がよいでしょう。 したがって、「うれい」という候補は除外します。そのかわりに「不安」を考察しなければなりませんね。 実例があることからして、「不安」を心理的な死に配することに無理はないでしょう。と、考えたところで、「不安」と「恐れ」とが似ている気がしてきました。 辞書を引いてみますと、「不安」と「恐れ」とは以下のとおり密接な関係がありつつ少し違うものだと判明しました。 ふ-あん [0] 【不安】 (名・形動)[文]ナリ (1)気がかりなこと。心配なこと。これから起こる事態に対する恐れから,気持ちが落ち着かないこと。また,そのさま。「―がつのる」「―な一夜を過ごす」 (2)〔哲〕 〔(ドイツ) Angst〕 人間存在の根底にある虚無からくる危機的気分。原因や対象がわからない点で恐れと異なる。実存主義など現代哲学の主要概念。 (3)〔心〕 漠とした恐れの感情。動悸(ドウキ)・発汗などの身体的徴候を伴うことが多い。 [派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動) (1)の意味では、「不安」の根底に「恐れ」があることになっていますから、「不安」は前に私が挙げた「恐れ」に収束され、「恐れ」を考察すればよいことになります。 (2)の哲学における定義と(3)の心理学における定義は、読んでさすがだと思いました。学術用語は定義が明確でよいですね(^_^) (2)の定義では「原因や対象がわからない」となっており、(3)の定義でも「漠とした」と書かれています。つまり、共に「何だかわからないけれど安心できない気分」な訳です。 この定義では、少なくとも娯楽小説には使えませんね。「人間存在の根底にある虚無からくる危機的気分」などというものを登場させた日には、いきなり純文学になってしまいます(^^;  ということで、「不安」は「恐れ」に収束されるものとして、次回に考察します。 次に「落胆」という感情について、辞書の定義、行ってみましょう。 らく-たん [0] 【落胆】 (名)スル 期待どおりにならず,がっかりすること。失望。「試験に落ちて―する」 この用例を見て、「落胆」で人が自殺したり心理的に死んだりすることは可能だと思いました。大学入試に落ちて自殺するといった実例があるからです。 ところが、ここではたと詰まりました。「落胆」で心理的に死ぬのはよいとして、では「落胆」からどういう状態に変われば人は心理的に再生するのでしょう?  「嫌悪」なら「でっかい嫌いフラグ」がなくなれば心理的に再生するでしょう。「恐れ」も「恐れが消える」という言い方はありですから、「恐れフラグ」がなくなれば再生を果たせるでしょう。 しかし、「落胆が消える」という言い方は……何か変ですよね? 「落胆」とは「胆を落とす」と書きます。胆とは「気力」や「度胸」の比喩的な表現です。ならば、落とした「気力」や「度胸」を拾えばよいのですね(笑) とりあえず、「落胆」も心理的な死と再生に使えそうだとわかったところで置いておいて、次回、先に「恐れ」の考察をします。今の段階ではここまでわかっていれば充分だと思いますので。 -------------------------------------------------------------------------------- もうすぐ田植えの季節 No.4388 投稿日 2002年4月30日(火)01時42分 投稿者 巻島翔史  京都市内の大学は基本的に、GW期間中に関しては平日でも休みだったりします。  理由は、観光バスなんかで道がごったがえして、マイカー通勤の教授なんかが困るから――らしいのですが……  ま、明日学校の俺には関係ない話です。うらやましいのは確かですけど(笑) 課題提出> カントリーライフ(仮)あらすじ  Ver6.0  とある日本海側の地方都市。高校3年の高保圭吾は、以前から卒業したら自立しようと考えており、春には都会へ出ることを決めていた。  秋。友達の市村貴子にそのことを話すと、貴子は都会行きに反対して口論になり、お互い口もきかない状態となってしまう。  貴子のことが好きな圭吾は関係の修復をあきらめたくなかったが、貴子にこれ以上嫌われることを怖れ、謝るどころか話しかけることさえできなくなってしまう。  だが数日後、貴子は突然謝ってきて、逆に都会行きをはげまされる。その急な心変わりを圭吾は不思議に思い、貴子に問いただすと、ギスギスしたまま別れるのはイヤだったから、と貴子は答える。  自分は怖がって話しかけられなかったのに、貴子がそれをやってのけたことで、圭吾はやる前からいろんな理屈をつけてあきらめていた自分を情けなく思う。そして一念発起して貴子に告白。しかし貴子は、もうすぐ圭吾もいなくなるのに余計につらくなる、と困惑して断る。  だが圭吾は、別れるときに絶対つらい思いはさせないと主張。2人は付きあうようになり、健全な交際を重ねる。  出発の前日。いつものように圭吾から電話をかけて誘い、2人は連れだって夕飯を食べにいく。  関係が深くなっていくにつれ、自分がいなくなってしまうことに少しずつ罪の意識を感じていた圭吾は、貴子に告白のとき自分がした約束が守れたかをたずねる。貴子は、初めてできた彼氏が本当に好きな人でよかったと言い、後悔していないところを見せる。この貴子の言葉で、圭吾は自分の中にある充足感を素直に受けいれ、付きあったことはやっぱり正しかったんだと確信する。  翌日。笑顔をうかべる貴子や両親に見送られ、圭吾は列車に乗って町をあとにした。  課題部屋のほうに、今回あわせて作った16分割と一緒にあげておきます。  しかし――後悔しない理由として「初めて付きあった人」うんぬんというのは、これもしかして、ちょっと違う話になっちゃってるんじゃないのか?  いやでも、むしろそういう初々しさみたいなものを出そうという方向性も、当初、ないではなかったんだよなぁ。いうなれば原点回帰なのか? ううん。 漢字率>  俺も全体に高い傾向にある模様です。  なんでだろ? 難読単語とか読めると嬉しくなるところから判断するに、漢字フェチっぽいところがあるんだろうか?  これからしばらくは、なるべく開くようにしてみます。 --------------------------------------------------------------------------------  広辞苑を引き潰せ No.4389 投稿日 2002年4月30日(火)01時43分 投稿者 望月京路  一書き込みごとにレベルアップしている気がする今日この頃。 >読者の視点  「読者を意識して書く」という言葉だけは知っていました。  が、こうして改めて言われて、「言葉だけ知っていても、意味がないんだなぁ」と身にしみました。  結局は、今まで意識できてなかったわけです。はあ。 >誤字釈明  「シミレーション」  これは、誤字の例としてわざと出したのですが……。  あの一文を書く上で、省略したすべての部分を捕捉して書き直しますとですね―― (原文)  ちなみに、「シュミレーション」はもちろん、「シミレーション」でもチェックが入りました。(ひま……?) (捕捉後)  ちなみにその遊びとは、ある文字が、どこまでが誤字だと判定されるかを試すものです。例えば「シミュレーション」という文字。「シュミレーション」とよく間違える人がいますね。これを「シュミレーション」と書くともちろん校正機能によってチェックが入りますが、なんと「シミレーション」と書いてもチェックが入りました。小生は「ュ」を入れる場所を迷った結果「シュミレーション」と間違えてしまうものだと思っていましたが、まさか「ュ」そのものを入れ忘れる状況を見越してまで、校正機能がプログラムされているとは、思ってもいませんでした。本当に間違える人、いるんでしょうか?(それよりも、そんなことして遊んでいるとは、相当にひまだったんだなぁ、自分)  ――と、こんな感じになります。  ただ、ここまでやるとさすがに冗長なので、切りつめたのですが、また加減を間違えてしまったらしいです。  で、「反語」。  これは日本語として普遍的だと思っていたのですが。ダメでしたか。  えっと、反語というのは、文章をわざと疑問形にして、伝えたい意味の強調を狙った言い方です。  例えば、「このまま見過ごしていいのだろうか」という文。  これだけ見れば単なる疑問形ですが、この言葉を発した人がのっぴきならぬ状況に置かれていたとすれば、反語になります。  つまり、「このまま見過ごしていいのだろうか」の中に「いや、そんなことはない!」という意味が含まれているのです。そうやって、その断定部分を強調しているのです。  それを前提として、前回の反語部分を直すと、「今回は誤字、言葉足らず、ないだろうか。いや、ない」となるわけでした(まあ、実際はあったんですけど……)。本当は反語を「反語。」とか表記したりしないんですけど、そこは洒落のつもりでやったわけです。 >引いてない文字、使うべからず  文字を使役する者として、文字の本質を調べることぐらいは当然ということですか。  確かに、「ただなんとなく知っている」程度の認識の言葉を扱うのは、軽率すぎますな。  銃を「引き金を引けば弾が出るもの」としか認識してない人が、戦場に行こうとすることくらい、軽率だ。  そりゃ暴発して、ケガもしますがな。  ああ、日に日に言葉が重くなっていく。  もう振りあげるのが難しいくらいに重くなったけれど、この重い言葉を武器として扱えることが、物書きとしての必須の条件なのだなぁ。  一字一句を引き直すたびに、自分の使用領域が広がっていくのが分かる。事実、今まで気づかなかった用法を発見したし。  そうか。重くなるということはすなわち、質量が増えるということなのですな。 -------------------------------------------------------------------------------- 恐れ入谷の鬼子母神 No.4390 投稿日 2002年5月1日(水)01時17分 投稿者 弟切 千隼 仕事が進んでいないのに、世間の連休の雰囲気に影響されてかだれ気味の弟切です。このままでは真面目にやばい、と気合を入れ直しています。 「凍れる心臓」(仮題)の転におけるベリルの感情について考察中です。 今回は「恐れ」編です。 まずは辞書の定義から。 おそれ [3] 【恐れ】 (1)こわいという気持ち。恐怖。「―をいだく」 (2)(「虞」とも書く)悪いことが起こるのではないかという心配。懸念。「肺炎を併発する―がある」 (3)(「畏れ」とも書く)神仏や年長者に対するつつしみ。はばかり。「富士への―にこの度はさしおく/狂言・富士松」 ついでに、「恐れる」という動詞も辞書で調べてみました。 おそ・れる [3] 【恐れる・畏れる・怖れる・懼れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 おそ・る (1)危害が及ぶことを心配してびくびくする。危害を及ぼすような人や物と接することを避けたがる。こわがる。《恐・怖・懼》「野獣は火を―・れる」「相手が去年の優勝チームだからといって―・れるな」「報復を―・れる」「残りの船は風に―・るるか/平家 11」 (2)良くないことが起きることを予想し,そうならなければよいが,と思う。危惧(キグ)する。《恐・懼》「失敗を―・れていては進歩は望めない」「資料の散逸を―・れる」 (3)神仏などを,人為の及ばないものとして敬い,身をつつしむ。《恐・畏》「神をも―・れぬ不逞(フテイ)の輩(ヤカラ)」 (4)閉口する。恐れ入る。《恐》「飲六さんの悪ふざけには―・れるねへ/滑稽本・浮世風呂 2」 これらによりますと、「おそれ」の(1)が「おそれる」の(1)に、「おそれ」の(2)が「おそれる」の(2)に、「おそれ」の(3)が「おそれる」の(3)にそれぞれ対応していますね。 とりあえず、「おそれ」に対応する意味がない「おそれる」の(4)は無視してよいでしょう。多少落ち込むことはあるにしても、「閉口する」といった程度の感情で心理的な死を迎えるとは到底思えません。 (3)の意味も無視してよさそうですね。「敬い」や「つつしみ」に近い「畏れ」は、心理的な死とは縁遠い気がします。 (2)の意味は、「心配」や「懸念」に近いですね。「おそれる」の(2)に「良くないことが起きることを予想し」とあるところを見ますと、「将来に対する(ある程度具体的な根拠がある)悪い予感」と言い換えることができるでしょう。 さて、人は「悪い予感」程度で心理的に死ぬでしょうか? 人間は、心配しすぎると体を壊したり精神のバランスを崩したりすることが医学的に証明されています。 しかし、そういったことには個人差が激しく、「悪い予感」で心身の調子を崩すのはいわゆる「心配性」の人です。普通の人でも心配事があって頭が痛くなる程度のことはあるとはいえ、よほど具体的で差し迫った心配事があるのでない限り心理的に深刻な危機を迎えたりしないでしょう。 「具体的で差し迫った心配事」がある状態は、もはや「悪い予感」などと言っている段階ではありませんね。目の前に避けるべき悪いことが横たわっているのですから、これはまさしく「恐怖」を呼ぶ状態のはずです。 「凍れる心臓」(仮題)の主人公ベリルが強気な人であることを考えれば、「悪い予感」程度ではなく、「恐怖」くらいの感情がなければ心理的な死には至らないと思います。 ということで、残る(1)の意味、「恐れ」≒「恐怖」があった場合に、ベリルが心理的な死を迎えるかどうかに焦点が絞られました。 「おそれる」の(1)の意味の用例として挙げられている「野獣は火を恐れる」を例にとれば、火というのは触れば火傷をし、命を落とす可能性があるものですから、野生の動物が火を恐れるのは全く具体的で正当な理由があってのことです。火を目前にした野生動物は、危険を避けるために本気で逃げようとするでしょう。 もしも四方を火に囲まれて逃げ場を失った野生動物がいれば、その動物は多大な恐怖を感じるはずです。しかし、野生動物が火を目にしたとしても、それがずっと遠くにあって逃れるのが容易だと見て取ったなら、その動物はそれほど恐れないでしょう。 と考えますと、「恐れ」は「危害を及ぼすような人や物と接することを避けたがって」いるのに「避けがたい」状態の場合に起こるものだとわかりました。 上記の例を応用すれば、自分の身に迫る火から逃れる術がないと知れば、人間だとて多大な恐怖を感じるでしょう。そのような状態で心理的な死を迎えるのは、大いに考えられることです。 したがって、「恐れ」≒「恐怖」によってベリルが心理的な死を迎えることはありうるという結論に達しました。 次回以降、天才ベリルを心理的に死なせるにはどの感情が最もふさわしいかを考察する予定です。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4391 投稿日 2002年5月1日(水)04時20分 投稿者 新木 伸 >藤極堂さん >>そのはずですが、無意識の領域まで考慮すると茶々なのかも知れません。 >>無意識は自覚できないからこそ、無意識なので自分では判断できません。 >>少なくとも私には自分で自分の無意識を断定する能力はありません。  いや、無意識とかそういうことじゃなくって、ちゃんと表面に見えているもののことを言ってるんだけども……。  なにが「茶々」なのか。どのへんが「茶々」なのか。、自分の書き込みを見直してみるとわかると思うんだが。  そう思って、僕も見直してみると……。  ふむふむ。  4375だけを見れば、べつにふざけているようには見えないな。  ただその直後の4376と合わせると、これは茶々入れしてしているようにしか見えなくなってしまう。  だって、「せんせい」だよ、「せんせい」――?  僕が「先生」って呼ばれるの嫌うことを知っていて、しかも漢字でなくてひらがなで「せんせい」ときたもんだ。  もしこの4376がなくって――。  前のほうの「(笑)を使う場合に、どれが正しい表記となるのか?」という質問だけが単体で書きこまれていたのなら、たぶん、僕は普通の質問だと思ったはず。  ……で、うしろのほう。  4376の書きこみの真意についての説明を、まだしていないよね?  たとえば――。  僕は、望月君に「辞書で引いていない言葉を使うな」と言ったにもかかわらず、自分自身ではよく(笑)とかを使っている。  言っていることと、やっていることが――矛盾してはいないかと、そう指摘したかったわけ?  なら、なんで普通にそう言わんの?  わざわざおどけたような口調で書きこみするのは、それはどうして?  そのあたりが、僕が「考えたけどわからなかった」――っていう部分ね。  質問とか指摘したいだけなら、おどけたように書く必要はないわけだよね?  では、おどけたように書くその理由と狙いは、なんなのだろう……っていうこと。  その「おどけた調子」って、なんかの防御スタイルかなんかなの?  そうやっておどけたように書くと、なにか痛いことから自分の身を守れたりするものなの?  よけい痛い思いをするんじゃないかと……、そう思うのだが?  なにを書いても、「なんか茶化してくる奴がおるが、真面目に相手するのもアホらしいし疲れるから、無視こいときゃいいか」なんて対応されちゃうほうが、よっぽど痛くない?  それとも……。矛盾の指摘は指摘なんだけども、ああやって茶化しても許してもらえるっていう甘えかなにか?  ちなみに「(笑)」に関しては、たぶん、僕と鷹見さんとで認識が違うのだろう。  本家・鷹見さんは、4377の書きこみでもわかるとおり、「(笑)」を文字のひとつとして捉えている。  藤極堂さんも、そうらしい。  僕は「(笑)」を、極端に短い注釈として使っている。  「(ここ笑うところ)」の省略形としての「(笑)」なのね。あと他に使うものとしては、「(苦笑)」と「(涙)」とかあるかも。  注釈文であるので、縦書きにするときにも、特殊文字を作ってもらうなんてことはしないで、そのまま普通に使っている。カッコは「笑」の左右にくるのではなく、上下にくる。  んで、「てへ(笑)。」となるか、「てへ。(笑)」となるか、「てへ(笑)」となるか――だけど。  僕の場合は、「てへ(笑)。」と「てへ。(笑)」と両方使っている。  ただし「てへ(笑)」は使わない。  なぜなら、僕は「(笑)」を文字として認識していないから。  「!」「?」などと違って、「。」のかわりには使えないわけだ。  ちなみに「(笑)」は注釈文扱いであるわけだから、普通の注釈文の使い方も、同じルールになっている。  「昼はラーメン(野菜いっぱい)。」と、「昼はラーメン。(野菜いっぱい入れたやつ)」と、両方の使い方をしている。注釈がある程度長くなった場合に、「。」の外に出して独立させている。  しかし、注釈を「。」の外に出した場合には、その()で囲まれた注釈文が終わったときに、かならず改行を入れるようにしている。その後ろにさらに文章は続けない。  なぜなら、その注釈文がどの文に係っているのかを、はっきり明示しておく必要があるため。  ――で、どれが一般的かってことだけど。  そんなものはない。  だって、(笑)って文字は、まだ辞書に載ってないんだもの。  いわば、「一般的使用法」がいままさに形成されつつある段階。  辞書に載るのは、使用法があるていど定まってからなのね。「もう変化しないだろう」という見極めがなされてから、はじめて辞書にのるもの。  藤極堂さんも、自分の好きなように使っていいんだって。  より多くの人が使っている用法が、「一般的」とみなされて、そのうち固定化してゆくんだから。新しい日本語が作られるその一翼を担っているのね。 >巻島君 >「カントリーライフ(仮)あらすじ  Ver6.0」  ふむ。  なにか書くまえに、自己分析でもやらせてみるか。  今回のこの話。  自分でもって、分析批評し、その結果をここにあげてくること。  自分が他人のあらすじを読んだときに行うのと同等のことをやってみるってことね。  このあらすじを、いまはじめて目にするものであるかのように扱うこと。  おかしいとこはないかとか。  不明のまま終わらせてしまっていることはないかとか。広げた風呂敷を、話のなかでちゃんと畳んで終わっているかとか。  話のなかで、どことどこがヤマとなるのか、とか。  読者はどこを注目して、どのように楽しむことになるのだろうか、とか。  この話のテーマはなにであり、それはどのような展開を通じて、読者に充分に伝えられるように作られているのか――とか。 >望月君  書きこむたびにレベルアップしている?  それじゃ、いままでそれだけ無為に過ごしてきたってことだよな。  だって、べつに特別なことをしているわけじゃないでしょ。いまってさ?  ただ単に、いままでより注意して書きこみするようにしただけ。  意識して書くだけで、それだけレベルアップするものなの。  ――ってことを、意識しないで書いているやつにいくら口で言ってみたところで、なかなか、わかっちゃくれないものなんだが。  ちなみに、例の校正支援の話。  まあ、そんなこったろうと思っていたが(みやびさんは実際に見事に言い当てていた)、これから君の書く文章に関しては、こちらで読んでやる努力は一切しないことにした。  わからんときには、ただ「わからん」と言うだけにする。  もちろん、長々と書いてきやがったら、「詰めてこい」と言うのでそのつもりで。  可能なかぎり短くしつつ、読み違いが発生しない適正量っていうのを常に推し量り、「意識」して物を書くように。 >反語とか >望月君  ばかったれ。  反語って、おまえ、辞書引いたのか?  辞書も引かずに反論してきてるのか?  例に出してきた、「このまま見過ごしていいのだろうか」は、これはたしかに反語だよな。  でも「今回は誤字、言葉足らず、ないだろうか」って、これは反語とはいわんだろ。  どのへんが「反語」なのよ?  これは単なる「希望」だ。  「今回は誤字がないといいなぁ」というのが、つまり、本来言わんとしたかったことなんだろ?  反語っていうものは、言わんとしていることと逆のことを言って、そして疑問形にするものなのね。  これが反語だというなら、本来言わんとしていたことは、「誤字はない」の反対なのだから、「今回も誤字脱字はあるはずだ」ということになるわけだが?  「誤字はないのだろうか→いや、ある!」ってなるのが、それが反語だ。  いいのか? そう読み取って?  君が今回も誤字があることを確信しつつ、書き込みしていたなんてことで――そう読んじゃっていいのか? >辞書引きとか  一昔前であれば……。  辞書の一冊もボロボロにしていないような人間が、「作家目指してます」なんて言おうものなら、嘲笑されるだけで終わっていたもんだが。  まあ、いまなら電子辞書があるから、ボロボロにするのは物理的に無理だったりするが。  辞書っていうのは、引いて引いて引きまくって、小口の部分が指との摩擦ですり切れているぐらいで当然。ページをめくりすぎてバラバラにしちゃうとか。もうこの辞書数冊目だとか。  あのですね。  最近こうやって辞書引け引けって言ってますけど。  僕がその重要性にいまさら気づいたとか、そういうことじゃないんですね。  ただ僕が、「皆は辞書を引くことを習慣にしているに違いない」と思いこんでいただけなんですね。  だって、作家志望してるって言ってるわけだし。  当然そうだろうと思っていたさ。  翠にたいして三度も言ってやったときでさえ、「過去にその言葉を引いたことがある」ということは、疑っていませんでしたよ。ただなにかのきっかけで、覚え違いをしていたのだろうと、そう思っていたわけです。だからいまもう一回引いて、確認してみろって、そう言っていたわけ。  まあとりあえず、今回、僕の脳内イメージは下方修正の形で、現実に即したものに修正されましたんで、今後は、言葉の定義にわずかでも疑問を覚えたときには、速攻で「辞書を引け」と言うことにしますが。  そうか。  辞書を引かないのが、「普通」なのか。  とほほ。 -------------------------------------------------------------------------------- 明日から合氣道の合宿 No.4392 投稿日 2002年5月1日(水)22時34分 投稿者 望月京路  一泊二日ですが。 >伝わる短文を書こう  はい、「意識」していきます。  読み取らせる苦労はさせません。 >反語  反語が普遍的日本語かどうか以前に、そもそもあの文章では反語が成り立ってなかっただけだったとは……  ああ。小生はアホだろうか。(はい、その通りだ) >辞書引き  小生の場合、辞書を引かなかったというのは、結局のところ妄信していたのだと思います。自分の国語力を。  「全文字辞書引き」を言われて実行した次の日、英語の授業がありました。まあ、単位を落としたくないのでがんばって翻訳します。  と、そこで既視感を覚えたのです。  英語の場合、本当に一字一句、辞書をチェックして文章を訳するんですね。知らない言語だから、念を入れて調べるんです。  つまりは、そういうことでした。  日本語は、なまじ母国語のために油断してしまう。辞書を引かなくとも、分かっているつもりでいる。「だって、日本人だし」みたいな感じで。  小生は、思いのほか自分が日本語に不自由だということを気づいたから、直そうとしているわけです。はい。  では、明日は早いので今日はこれにて。 御免。 -------------------------------------------------------------------------------- いつもポケットに大辞林(は、さすがに無理ですね(^^;) No.4393 投稿日 2002年5月1日(水)23時49分 投稿者 弟切 千隼 仕事の合間に本の整理をしていたら、本の重みで本棚の一部が破壊されていることに気づいた弟切です(;_;) あの本棚、どうやって補修しようかしら……。 今回はほとんど雑談です。 >>辞書 弟切は辞典の類がすべからく大好きな人でして、国語辞典・漢和辞典・英和辞典・和英辞典なしの生活は考えられません。 子供のころから我が家の本棚には『広辞苑』がでんと鎮座していて、わからないことがあるたびに父に「辞書を引け」と言われたものです。自力で大人向けの辞書が引けるようになった小学校高学年以降、辞書を引いてわかる程度のことを父に何度も訊くと短気な父に張り倒されたので、辞書を引く習慣が身につきました。 それが普通だと思っていましたので、世の中には辞書というものを置いていない家があると知った時には、天地がひっくり返るほど驚きました。 別にプロのもの書きを志望していなくても、一人の人間にとっては世の中にいくらでも知らない言葉があり、そういった言葉を調べるのに国語辞典は最も手軽で、必要不可欠な道具だと思っていたからです。この考えはのちに作家志望者となって、ますます強化されました。 ただし、大人になってからは、国語辞典としては『広辞苑』よりも『大辞林』の方がいいなあと思うようになりました。あちこちで言われていることですが、なぜか『広辞苑』は生物学関係の記述に誤りが多かったからです。 さすがに多方面からの批判を受けて、最新版の『広辞苑』はその点は改善されています。 辞書といえば、もう一つ思い出したことがあります。 昔、私の出身大学に、Ozawa先生という英語の教官がいらっしゃいました。この方の英語の授業はたいへん厳しく、一つの単語の意味を非常に深く突っ込んで調べさせることで有名でした。そのためにこの先生の授業を受ける学生は、OEDと略称される世界最高の英英辞典、Oxford English Dictionaryを引いて予習せざるを得ませんでした。 おかげで我が母校の図書館にあるOEDは、学生たちの手垢にまみれ、綴じた部分が切れてばらばらになる寸前といった状態でした。我が母校では、OEDといえばOxford English DictionaryではなくてOzawa English Dictionaryの略だと言われていました。 他の大学から来た教官がそれを見て、「いまどきどこの大学にこんな使い込まれたOEDがありますかね。こんなに勉強させてもらえる君たちは幸せだよ」とおっしゃいました。 -------------------------------------------------------------------------------- 白銀週間到来 No.4394 投稿日 2002年5月3日(金)00時17分 投稿者 弟切 千隼 本棚の底板を二重にして応急措置をした弟切です。果たしていつまでもつでしょうか……。 「凍れる心臓」(仮題)の転における主人公の「心理的な死」を引き起こす感情について、これまで考察してきました。 禁じ手の「怒り」は除いて、「嫌悪」と「落胆」と「恐れ」の考察を行なったものの、「悲しみ」の考察を忘れていました(^^; ということで「悲しみ」の考察です。まずは辞書の定義です。 かなしみ [0][3] 【悲しみ・哀しみ・愛しみ】 (1)かなしむこと。「―に打ち沈む」 (2)いとおしむこと。また,あわれむこと。「祖子(オヤコ)の―深き事を知しめんが為也/今昔 4」 これだけでは何のことやらわかりませんので、「かなしむ」の定義を。 かなし・む [3] 【悲しむ・哀しむ・愛しむ】 (動マ五[四]) (1)悲しい気持ちになる。心が痛む。《悲・哀》「恩師の死を―・む」 (2)いとしいと思う。かわいがる。《愛》「親の身として子を―・まざるはなかりしに/浮世草子・置土産 2」 (3)深く心を動かす。《愛》「かく機縁深くして行き合へる事を―・んで/今昔 26」 [可能] かなしめる 上記の定義を見るに、「かなしむ」の(3)は人を落ち込ませるような負の感情ではありませんから、除外していいでしょう。 「かなしむ」の(2)(=愛しむ)と、それに対応する「かなしみ」の(2)(=愛しみ)も、どちらかといえば生きる意欲をかき立てそうな正の感情ですから、心理的な死の原因にはなりませんね。 残る(1)の定義によれば、「かなしみ」とはすなわち「心の痛み」であるようです。 体の痛みが体の危機的な状況のサインであるのと同様、心の痛みは心の危機的状況のサインでしょう。 激しい体の痛みがある場合は、「体にひどい損傷があって、このままにしておくと死んでしまうよ」ということを脳に知らせている訳です。痛みは脳に何らかの対策を取らせるための非常に有用な信号なのですが、痛みが激しすぎると人は失神したり対策を考える気力をなくしてしまったりして、結果として死んでしまうことがあります。 激しい心の痛みがある場合も、ほぼ同じ現象が起こり得ます。本来は危機的状況を知らせるための単なる信号なのに、その作用が強すぎて逆に危機を深めてしまうのですね。 物理的な衝撃がなくても、純粋に心理的な衝撃−非常に親密な人の死など−に遭うと、人は失神したり自分に衝撃を与えた事柄の記憶をなくしたりすることが報告されています。これらはまさに「心理的な死」でしょう。 ベリルは天才ですから、「心の痛み」の原因となる事柄は普通の人と異なるかも知れません。しかし、原因がどうあれ激しい「心の痛み」があれば、彼女も人間である以上心理的な死を迎えるでしょう。 何だか当たり前の結論が出た気がしますね(^^;  けれども、わかりきっているつもりのことでも実はわかっていないことは多々ありますから、確認の意味をこめて書いてみました。 お知らせ; 弟切は明日より旅行に出かけます。おそらく六日の夜までここに来られません。 ここのところ仕事で煮詰まっていた頭をリフレッシュしてきます。 -------------------------------------------------------------------------------- 最近思ったこと No.4395 投稿日 2002年5月4日(土)07時04分 投稿者 新木 伸  最近思ったこと。  なんつーか、ぬるい。  考えが、ぬるい。  皆、ぬるい。  そういう「ぬるい」ところ、叩いて鍛え上げないと、作家にゃなれんぞ?  小説っていうのは、書いているとどうしても、作者の「物の見方」とか「価値観」とか、そういうものが、込められてしまうもの。  読者の立場から考えてみる。  小説を読むっていう行為は、もちろんストーリーを楽しむということもあるけども、他にも他人(作者)の物の見方やら価値観やらを感じ取って、それで楽しむということもあるわけね。  たとえば僕は、学校生活を楽しいものとして描いている。  これは僕の価値観では、「学校は楽しいところ」となっているからなんだな。  これの逆で、「学校は息苦しいところ」という価値観を持っている人がいたら、その人はそういう学園生活を書くはずだ。  ――んで、作者の「物の見方」やら「価値観」やらを。  否応もなく、読者は読まされてしまうのだな。  自分が日本語を充分に操ることができると思いこんでいるやつ。(その根拠は「だって俺、日本人だし」)  しかし実際には、ぜんぜんなっちゃいなかったりして、へたれだったりするやつ。  「気弱」ってなんなのか、自分の言葉で説明することもできないやつ。  そのほか諸々。  そういう、ぬるいヤツ。  そんな「ぬるいヤツ」の、物の見方やら価値観やらを、知りたいと思うか?  そういうのって、ノーサンキューでしょ?  どうせだったら、「ぬるくない人」の物の見方やら価値観やらを読みたいものでしょ?  わざわざ金払ってまで読むものなんだし。  他に山ほどあるなかから、わざわざ選んで読むものなんだし。  小説賞に応募している人の中でも、市場に並ぶ人の中でも、「ぬるくない人」はたくさんいるわけよ。いくらでも「他」を選べばすむ。なにもよりにもよって、ぬるい「君」の小説を選ばなくてもいいわけだ。  まあ、「ぬるいヤツ」の書く小説は、物の見方やら価値観とかそういうこと以前に、そもそもの「出来」として「ぬる」かったりするので、選ばれることもないわけだが。  だって「ぬるいヤツ」が書くんだもの。ぬるい出来になるわさ。物の道理ってやつだな。  言葉の厳密さ。(日本語の表記。言葉の意味。誤字へのこだわり)  言葉の分解能。(美徳の中のサブジャンルの分解能)  概念の定義。(気弱だとか自信がないとか。)  いろいろなものについて、どのくらい「ぬるくない」か、僕はすべて手の内を見せているよね?  どのぐらいのことが、プロに必要なのか。 -------------------------------------------------------------------------------- 過去ログとか No.4396 投稿日 2002年5月4日(土)07時08分 投稿者 新木 伸  あ、そうそう。  そろそろ2001〜4000番までを、過去ログとしてまとめたいと思います。  今回は、意見聞いてみよう。  圧縮するならZIPがいいか、LZHがいいか、とか。  HTML形式がいいか、テキスト形式がいいとか(でもテキストにすると、リンク紹介とかが飛んじゃう)。  書きこみは2000個をまとめてあったほうがいいか、とか。500個ずつぐらいに小分けしてあったほうがいいとか。 -------------------------------------------------------------------------------- 「ぬるい」ということ。 No.4397 投稿日 2002年5月4日(土)16時16分 投稿者 本家・鷹見一幸  仕方ないと思いますよ。「作家志望&希望者」が「ぬるい」のは。  アマチュアってのは「ぬるい」ものです。そりゃあもう究極のぬるま湯に漬かっている(「浸かる」じゃないよ)ようなものなんですから。  『嬉々として一次選考突破作品を見せてまわる行為』 に通じるものがありますな。  言っとくけど俺は↑の行為はそんなに目くじら立てるようなこともでもないと思う。  俺は昔、雑誌に読者投稿を構成したページをいくつか持っていたけど、この投稿の数とパワーに圧倒される思いだった。  マイナーな雑誌に、何でこれほどまでのエネルギーを?と思って気がついた。 『自分の名前が雑誌に載る』ということの意味にね。  自分の名前が雑誌に乗って日本中の人の目に触れる。たとえそれがド・マイナーなアニメ雑誌でも、それは間違いなく自分の名前が世に出た瞬間なわけだ。  その他大勢の名も無き大衆ではなくなった瞬間なわけだ。  これは、ある意味至福の瞬間かもしれない。  だから「一次通過!」って喜んで他人に見せて回る。ってのも、よくわかる。  でも、そこで喜んでる場合じゃなかろう。そんなものを見せるのは恥ずかしいとは思わんのか?とも思う。  一次選考なんてのは、山登りで言えば「ふもとの登山口まで来ましたよ」みたいなもので、これからが本当の山登りなわけだ。  そこで試されるのが「覚悟」というやつなんだな。「ぬるい」のは絶対に登れない。 「小説大賞」という山を登るのに、下調べもなんもやらんと、頭の中にあるハンパな知識だけで小説書いて挑戦するのは、Tシャツに短パンサンダルばき、水も食糧も懐中電灯もテントも持たないで、3000メートル級の山に挑むようなものだな。  たとえば「猟師小屋の水が腐る」というような描写をするなら、水質の劣化とはどういうものを言うのか、ちょっと調べればわかる。  平均気温が10度以下の場合の水質の劣化はほとんど無い。俗に「寒の水は腐らない」と言われているように、秋から冬にかけて日光にあたらないように貯蔵されていた水は劣化しない。  こういったことを調べて、作品中に使うのと使わないのでは大きく違う。    そこにあるのは「真剣さ」だと俺は思う。思いつき、なんてのは素手裸で荒野に放り出されたレベル1の勇者みたいなものだ。いくら思いついたアイディアがすばらしくても、それがそのまま通用すると思うところがまずぬるい。  なんで武器やら防具やらをそろえてやらんのだ?  理論武装したアイディアは強くなる。少なくとも理論武装に耐えることが出来ればね。  そこに必要なのは「自己否定」の目じゃないかな? 「俺のアイディアはすごいぜ」じゃなくて 「このアイディアは誰かが書いているに違いない」と思うべきだと思うんだよな。  誰かが、すでに書いているかもしれない。と思えば「ならば俺はもっとひねりを加えて俺だけのものにしてやる」という結論になると思うんだ。 「俺はこんなすごいものを書いたんだぜ」じゃなくて 「俺程度のものは他にいくらでもあるんだ」。と思えば「ならば俺は他の作品より一つ上を行ってやる」と言う結論になるはずだろう。    自分が漬かっている「ぬるま湯」を自覚して、そこから抜け出せた者だけがプロになれる。   -------------------------------------------------------------------------------- とりあえず誤字から No.4398 投稿日 2002年5月4日(土)22時08分 投稿者 かねやん ことば:  ん? 「ことば」は、たしか使い分けが……できてない。  うっわー どっちもひらいちゃってるよ。 >>重要になるキーワードには注意をはらうけど、それが全ての語句に向けられていない。誤字もさいきん多いし。 >>ことばをおろそかにするもんが、  この部分。文字で表されている「言葉」について語ってますね。 >>小説家でもコピーライターでも漫才師でも落語家でも、「ことば」を扱う人が  こっちは話すときなどに使う、音としての「ことば」。  はあ。  キーワードなのに、まちがってますねえ(泣) さいきん:  最近? 細菌?  いや、なんでこんなのひらいたんだろう? >>誤字もさいきん多いし。  比べたのは、「最近誤字も多いし」「さいきん誤字も多いし」「誤字も最近多いし」「誤字もさいきん多いし」。こんなもんか。 「誤字も」を前にしたのは強調したかったから。「さいきん」とひらいて使ったのは、漢字が詰まってる気がしたから。  ……ながされてますね。最近の記事に。 全て:  IME依存症。なにも考えないで使ったです。 >ゆきやさん >>「漢字を開く」  ういうい。  以前も書いたように、「漢字を開く」を使ってもまちがってないです。  それよりも、そこでゆきやさんが言葉を選択したことが重要だったりします。  読みやすいから「漢字を開く」を選択した。  単純に、漢字に変換できるから「漢字を開く」と使った。  この2つ、結果は同じものが出てきます。  でも、やってることは違いますよね。  選択したことで、ゆきやさんの「読みやすいように」って意思が込められたことになります。  そんなことが「言霊を込める」ってことだと僕は思うですよ。 -------------------------------------------------------------------------------- 理解できない説明について No.4399 投稿日 2002年5月5日(日)01時23分 投稿者 かねやん  自分の中で成り立ってることの説明を省いてしまうってのは、理解できない説明の典型的な例ですね(泣) >新木さん 「仕事の説明」と読み取らせてしまって、ごめんなさいです。  理解できない説明ってのを書くときに、仕事関連での説明ってのは、まるで意識しませんでした。  あたりまえですが、やろうとする仕事が理解できないで困るのは自分です。  だから、わからなかったことを質問したり、理解したと思ったものを確認したり、とにかく理解できるまで話し合います。  理解するってことがあたりまえのものだから、意識の外にしてしまったようです。  理解できない説明だなあって考えるのは、わからなくても自分の生活に影響がないような説明に対してですね。  友人が買ったばかりの高そうな時計のことを自慢げに説明してくれたときとか。レストランで何を選んだらいいのか迷って、店員さんに聞いてみたときとか。TVで視聴者に対してされている説明とか。  ……書かないで、こんなのわかるかい。  愚痴が多いので、あらためて(苦笑)  理解できない説明だと思うものは、わからなくても自分の生活に影響ないもの。むろん自分に対してなされている説明のことを指してます。  辞書を引いたりネットで調べる=自分で努力するのは、その中でも気になったもの。  説明を理解するために辞書を引く。  これに対する疑問ってのは、「説明」を「説を明らかにする」と読んだときに浮かんだ疑問です。  明らかにしたはずものに、それ以外のものが必要となるってことにおかしさを感じたです。  説明ってのは明らかにしなきゃいけないんだから、それだけで理解させないといけない。  だから質問や疑問が返ってくるってのは、それだけで「説明」失格ですねぃ(苦笑) >>プロの文章っていうのは、「人に伝わる言葉」でなくちゃならないの。 >>それでお金を取っているんだから。読み手に余計な努力を要求しちゃならない。 >>観客っていうのは、ただ座って観ているだけでいいんです。 >>そこで払う「苦労」というのは、目を開けていることぐらい。ただそれだけ。そこに座る以前に、もうお金をいっぱい払っているんだから。 >>それ以上の労力を要求しちゃいけない。(新木さん No4372) >>小説であれば、目で文章を追いかけて、ページをめくってくれること。 >>そのぐらいしか要求しちゃいけない。文章を理解してくれる苦労――まで要求しちゃいけないのね。(新木さん No4372)  理解してもらえばいいってあまさが僕にあります。  これで説明力をつけようと思ってるんだから、ちゃんちゃらおかしい。  常に、対象となる読者を理解させることを意識する。  そのために仮想読者でのシミュレーションをおこなって、実際の反応と比較する。  うん、意識すれば誰にでもやれることですね。 -------------------------------------------------------------------------------- ぬるいのは仕方のないことですか No.4400 投稿日 2002年5月5日(日)07時00分 投稿者 新木 伸  そういえば巻島君も、このあいだの作品でもって、そういう「ぬるい」ところをたくさん指摘されて、そして直してきていたっけ。  馬車の大きさ、作り、構造。  場所の中にいる人数。その位置取り。  乗っている人物の背格好や年齢。  場所が走っている場所。周りの風景、地形、地面の状態など。  おもにこんなところか。  はじめのバージョンでは、ぬるくて、とてもじゃないが読めたものではなかったわけだが、指摘されて直してきたら、まともになっていた。  しかしどうして指摘される必要があるのだろう。  言われれば直す能力はあるんだから、はじめから、指摘後に直した状態のものを上げてくることも可能なはずだ。  なんだって、あんなぬるいままで書き出してしまっているのだろう?  そういえば、このあいだのOFF会で話題になったところが、もう一カ所あった。  本人に還元しておくべきなんで、忘れないうちに書いておこう。  問題となったのは、この部分ね。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「そりゃ、わたしだって髭男は嫌いだったけどさ……さすがに置いとくわけにはいかないでしょ。もちろん馬も埋めていくんだからね」  男――ランドは心底呆れたような顔になったが、それでも手を抜くことなく穴を掘り続けた。 ‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡  結局、すべての死体を埋め終わったのは、太陽が西の空に沈もうかという頃だった。  二人は埋めた場所の横に馬車を引っ張ってきて、今晩はその中で寝ることになった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  何人、死んだんだっけ?  えーと、護衛役が3人に、盗賊が2人。  あと御者も死んでるよな。  都合6人か。  で、その人数の墓穴を、掘ったわけね。  で、朝から夕方までかかったと?  もう、まるでなにも考えちゃいないことが、ここで明白になるわけね。  まず第一に。  そんな数の死体を埋められる穴を掘ろうとしたら、ものすごい肉体労働をすることになります。  男(ランド)のほうは鍛えてあるからいいのかもしれない。  だが女の子のほうも、ずっと手伝っていたらしい。  自分が言い出しっぺである以上、休んで見ているわけでなくて、力仕事の役には立たないなりにずっと手伝っていはずだ。  姫様なんでしょ? 夕方まで肉体労働できる体力があるはずはないよね。途中でぶっ倒れるなりなんなりするのが普通だよね。  第二に。  物理的に、不可能です。  実質ひとりでもって、「6体の死体」を埋められるだけの穴を、夕方までに掘るなんてことは。  さらに、「馬も埋める」と書いてある。不可能の二乗だ。  馬1体の体重って、どのぐらいあると思っている?  軽く500キロはあるわけだ。  人間の7倍ぐらい。  つまり馬を埋めるためにかきださなければならない土の堆積も、7倍ってことになる。  つまりここで掘らなきゃならない墓穴は、人間13人分になるわけだ。  第三に。  道具はどうした?  世間から隠蔽されていたとはいえ、仮にも姫様だ。その姫様が王城にあがるために用意された馬車なんだよね。この馬車っていうのは。  農家あたりから、農具が乗ったままの馬車を徴用したとか、そういうことじゃないわけだよね?  シャベルなんて、いったいどこから出てきたんだ?  あれ? 見直してみたら、道具は「鞘」って書いてあるぞ? 鞘でどうやって穴を掘るんだ? さっぱりわからん。  ――で。  考えたの? 上記のようなこと。  チラリとでも?  あまりに「ぬるい」。  ぬるすぎる。  いっぺんシャベルもってそこらの空き地に出かけていって、自分が入れる大きさの穴を掘ってみやがれ――ってカンジだな。 -------------------------------------------------------------------------------- ぬるさの基準 No.4401 投稿日 2002年5月5日(日)08時50分 投稿者 本家・鷹見一幸  確かに、読んだ人に「こんなんウソや〜」と思わせたらその時点でその作品は失敗作だな。  作者の作り上げた「虚構」が、その時点で、がらがら崩れ落ちるわけで、俺流に言うならば「テーマパークに遊びに来た客をしらけさせる」という最悪の結果なわけだ。  もっとも、「プロ」と名がつく人にもその辺のところがイイカゲンな人はいっぱいいる。  ミステリー小説の「トリック」なんざ大笑いのものがいっぱいある。  リアルに考えて、もし、その状況で犯罪が起こったとして、トリックを見破ったとしても、それを物証として裁判に提出し、公判を維持できるだけのものなんて、ほとんど無い。だから物語の中では探偵に指摘された犯人は「ああそうだ!俺が犯人だ!」と勝手にカミングアウトしてくれるし、勝手に自殺してくれるわけだ。   でも、読んだ人は「こんなことはありえない」と怒って読むのをやめたりしない。  なぜなら「ミステリーとはそういうもの」という約束が作者と読者の間にあるからだ。  ミステリーの中には女子高校生の犯人が、売れない画家だった父親の作品を自分のものとして売り出した画家を殺し、その男の死体を、自動車のトランクに入れ、その車でアトリエに行き、他の人たちがアトリエを捜しているほんの2〜3分で死体をトランクから取り出し、父の絵の中に描かれたラベンダーの花畑の真ん中に放置する。  なんてお話があったが、これなんかもし裁判になったら完全無罪だな。  17歳の女の子が、大人の男の死体をかついで、車のトランクに出し入れしたりましてや数百メートル歩けると思う?   でも、通用しちゃうんだ。  なぜならこの場合語るべきことはトリックであって、リアリズムではないからだ。ここで俺みたいのが「そんなトリックはありえない、作者は実際にやってみたことがあるのか?」なんて突っ込むと「ミステリーのお約束がわからない無粋なやつ」という烙印を押されてしまう。  物語を支える部分はしっかり作ってあるけど、それ以外はイイカゲンでもいい。というものも、確かに存在する。建築物で言うならば、プレハブ構造の事務所みたいなもので、物語の基本構造の鉄骨さえ組めば、あとは出来合いのパネルを貼り付けるだけでできる建物だ。  こういった建物に「匠の美意識」だの「精魂込めたなんたらかんたら」を求める方が間違っているよな(笑)    でもさ、これから「物語」という名前の建物を建てる時に、そういった建物を目標にするつもりかい?  「物語」という名前の「建物」は、後に残るんだぜ。ずっと。  だとしたら  『俺が建てた「建物」はこれだ!100年たっても面白いぞ!』  と、胸を張って言える建物を建てようじゃないか。  そうは思わないか?  いーや、俺はとりあえずデヴューすればいいと思ってますので、プレハブでもいいです。  そう思ってるならそれでもかまわんが、ちゃんとした建物を建てたことがある大工にプレハブを頼むことはあるけど、プレハブしか建てたことがない人に注文建築を頼みに来る人はあんまりいないと思うんだよな(笑) -------------------------------------------------------------------------------- 「○○だろう」と「××かもしれない」 No.4402 投稿日 2002年5月5日(日)11時55分 投稿者 かねやん  新木さんや、本家・鷹見さんの「ぬるい」話についてを読んでいて、自動車学校で必ずやるはずの危険予測の授業を思い出した。  ちょっと、危険予測問題。  道路脇に停車している車がある。その横を通り過ぎようとするときに注意することはなにか。  答えは、停車している車が作りだしている死角から人が飛び出してくるかもしれないことや、停車している車が急に発進したりすることや、車のドアが急に開いて人が出ようとしたりすることだとか、そんなものになる。  こういった危険予測の問題ってのは、授業を受けているだいたいの人が答えられる。  免許を取得するために学科試験があるけど、その中で危険予測の問題ってのはサービス問題と思われている。  でも交通事故には、この危険予測をしていたら避けられたはずのものが多かったりする。  なんで、わかってるはずの危険予測をやらないんだろう?  授業で講師のかたが、危険予測をしない理由は「○○だろう」と推測してしまうからだと話していた。  死角から人は飛び出してこないだろう。車は急に発進しないだろうし、車のドアが急に開くってこともないだろう。こう考えて予測を怠ってしまう。  危険予測とは、人が飛び出してくるかもしれない、車が急に発進したりドアが開いたりするかもしれないといった、「××かもしれない」と予測する気持ちである。  そんなことを聞いていて、なるほど、と納得したんですけど。  文章を読み直しても、「わかってもらえるだろう」と考えていたら、気づけることも見逃してしまう。気になったことも「まあ、これでわかってくれるだろう」と考えたら直さないだろう。  理解してるはずなのにできていないってのは、だからだと思う。  これはぬるいですね、たしかに(苦笑) 「わかってもらえるだろう」って願望ですもん。 -------------------------------------------------------------------------------- 誤字誤字 No.4403 投稿日 2002年5月5日(日)12時07分 投稿者 かねやん 誤字脱字:かねやん:道路脇→道路わき 誤字脱字:かねやん:通り過ぎようとする→通りすぎようとする 誤字脱字:かねやん:見逃して→見のがして -------------------------------------------------------------------------------- やっと。 No.4404 投稿日 2002年5月6日(月)00時45分 投稿者 羽矢野  お久しぶりです羽矢野です。 ●課題とか  何とか書き上がりましたので”よみかく”の方へ投稿しておきます。  出来はとりあえずおいといて(おくな)  仕事と同じ意識レベルでGWの使える時間をすべて使いました。  いや、こんなに休まらなかった長期休暇は初めてです(笑)  今回生まれて初めて”締め切り”っていうのを経験させていただきました。  まあ、新木さんや鷹見さんの”本物”とくらべれば、この分室の締め切りは守れなかった所で社会的責任を負わないんで、それこそ”ぬるい”のかもしれませんが。  でもこんなに追いつめられた感じを味わったのは久しぶりだ。  もう書き上げたから余裕だけど、GW中は寝ても覚めてもこれ一色で、それでも書けなくて、悩んで悩んで、ここに泣き言書こうとしたり。(今だから笑える)    新入社員で仕事憶えたてのころ、はじめて納期つきで一人でやってみろっていわれたときの感じ。  これに似ている気がする。  実際の能力はまだまだなんで、あまり偉そうに言うのもなんですが。  それで思ったのは、これはみんな経験しておかなくちゃいかんねってこと。  私が言うことじゃないけど。  よく漫画やドラマである締め切り間際の作家の気持ちってのが、ホントにちょっとだけだけど、わかりました。  短編に参加している他のみなさんも、締め切りが課せられたときは注意してね。 ●次とか  次の短編を考えはじめます。  今回は積木遊技でコンセプトから入ったから、次はあらずじを先に考えてコンセプトを決める形でやってみようと思います。  では。  (ようやく、安心して寝られる) -------------------------------------------------------------------------------- No.4405 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- >羽矢野君 No.4406 投稿日 2002年5月6日(月)09時07分 投稿者 新木 伸 >羽矢野君  お疲れさまです。  いや、しかし危なかったね。  まあ見てないから、出来についてはわからんが。  もし上がってなかったら……。  「ごっこじゃないよ」と言った手前、ここに出入り禁止になるところだったね。  「あがらなかったら、もう知らん」とか、わし書いていたわけだし。  なにしろ羽矢野君に出したのは「締め切り」なわけだ。締め切りっていうのは、そういうものだ。  んで、締め切りを経験した羽矢野君。  その状態のなかで物を書くというのが、作家の「普通」の状態です。いわゆるスーパーサイヤ人の状態です。  それと比べて、君たちが普段小説を書いているときの状態が、いかに精神がたるんでいるものなのか、経験した人間ならば、わかると思う。  今回の経験したそういう状態――その「スイッチの入っている状態」の中で書かれたものでなけければ、まず使いものになりません。  以後は、小説に関することをやるときには、「その状態」に精神を持っていって、そこでなにかを書くように。  出来についてはまだ未確認だが、どうであるにせよ、あの話については「もう終わった」ってことで、とっとと次の話に取りかかるように。  あの話について考えたり、なにかすることができたのは、ゴールデンウィーク中までであって、締め切りが過ぎたいまでは、もうなにも手をつけることはできないってことで。  投稿した時点で、あの話は「世に出た」わけだ。  作者ができることは、もうなにもない。  では次の作品についての指示とか。  やりかたは任せる。テーマも内容も任せる。  スケジュールも任せる。  ただし今月中に、今回と同程度の長さの(60枚の短編)以上(長編でも可)を仕上げること。  時間配分と、あとあらすじやテーマなど。  早急にアップしてくること。  なお仕事上のことで急に忙しくなったりとか、アクシデントがあったりしたら、期限はべつに延ばしてもいいので、その旨、報告のこと。 -------------------------------------------------------------------------------- 羽矢野君さ No.4407 投稿日 2002年5月6日(月)13時39分 投稿者 新木 伸  読んでなくて、ざっと眺めただけだが……。  推敲、やったの?  あと推敲以前の段階である、漢字/ひらがなの表記チェック、言葉の用法が正しいかどうかのチェック、誤字脱字チェック。  推敲も表記チェックもやっとらんようなモノを、人様が読むところに上げるなんて、君、なに考えてるの?  書き上げたそのまんまで投稿したんかい? -------------------------------------------------------------------------------- 甘さをもっと改めよう No.4408 投稿日 2002年5月6日(月)21時51分 投稿者 羽矢野 ●推敲、やったの?  これは。  完璧にやりました……とは言えません。  時間がなかったなんてのは、まったく理由になりませんので(当たり前です)。  最後の一日は、一応全部リライトと推敲にあてました。  推敲ってこんな意味。 すいこう(‥カウ)【推敲】 (唐の詩人賈島が「僧推月下門」の句を作ったが、「推(おす)」を「敲(たたく)」に改めた方がよいかどうかに苦慮して韓愈に問い、「敲」に決したという故事「。渓漁隠叢話」から)詩や文章を作るにあたって、その字句や表現をよく練ったり練り直したりすること。    やったのはほとんどリライトになってしまうか。  一文一文を精読はできなかったですが、何度か読み返して、意味の通じにくい所をなおしたり、漢字をどれ開いてどれ漢字にするか考えたり、意味に自信がない部分は別の言葉に置き換えたりとかでやった”つもり”になってました。  でも、推敲してないと思われるほど酷いとは。  ”つもり”になってるんだろうな。  まだ完全にわかったわけではないけれど。  まだ”ぬるい”んだ。  自分ではだいぶ気をつけるようにしたつもりだけれど、客観的にみたら、全然みたいだ。  それとも、私自身が客観的に全然みれていないのかなあ。  推敲っていう言葉を、もっと身に染み込ませたほうがいいかもしれない。 >>推敲も表記チェックもやっとらんようなモノを、人様が読むところに上げるなんて、君、なに考えてるの?  うう、情けない。  何が情けないって私、これ人様に見せて大丈夫までやったと思っていたことが情けない。  見る人が見たら、あの話は「読者である自分にこんな未完成品(それ以下)を読ませるつもりか」と言われてしまうレベルなんだ。  自分の中ではホントに必死でやっただけに、未熟さと甘さを痛感してしまいました。 -------------------------------------------------------------------------------- 自動詞と他動詞 No.4409 投稿日 2002年5月6日(月)22時27分 投稿者 弟切 千隼 飲んだくれ旅行より帰ってきて、体重計に乗るのが怖い弟切です(^^;  旅先に住んでいる友人たちと飲み歩いてばかりいまして、体脂肪率と肝臓の様子が心配です。 まだ片付いていないことが多くてばたばたしていますので、雑談がてら生きて帰ってきたという報告をしておきます。 旅行中、列車の中などで国語学者の金田一春彦さんの著作を読んでいました。『ホンモノの日本語を話していますか?』(角川書店刊)という本です。 さすが日本で第一人者と言われる国語学者の著作だけあり、読んでいて「なるほど!(目から鱗ぽろり)」と思うことの多い本でした。 この本の中に、日本史上有名な「源義経の鵯越え[ひよどりごえ]の戦い」について書かれた部分があります。鵯越えは険しい崖があった場所で、義経軍はここの崖を馬に乗って駆け下り、平家軍に奇襲をかけたと言われています。 この奇襲のことが、なぜ「鵯越えの逆落とし」と呼ばれるのかという説明がなされていました。 金田一春彦さんの解釈によれば、真っ逆さまに落ちるが如く崖を駆け下りた様子を強調するために、「坂落とし」を「逆落とし」としたのだろうということです。また、実際には「落ちた」のではなく「下りた」のに「落とし」と表現したのは、古語では「下りる」ことを「落ちる」と言ったからだといいます。 さて、では、義経軍は自分たちの意志で「落ちた」のに、なぜ「坂落ち」ではなく「坂落とし」と呼ばれたのでしょう? 「落ちる」は主語自身の動きを表す自動詞なのに対し、「落とす」は主語が目的語に及ぼす動きを表す他動詞です。義経軍はなぜ自分たち自身を「落とした」と表現されたのでしょうか? この謎解きは以下のとおりです。 もし、義経軍が騎馬ではなく徒歩で鵯越えを降りてきたのなら、それは「坂落ち」と呼ばれたはずだと金田一さんはおっしゃいます。しかし、その時の義経軍はみな騎馬でした。兵士たちは「乗っている馬に崖を落とさせた」ので、「坂落とし」と呼ばれたのだということです。 このことを踏まえますと、歩兵が闘っている場合と騎兵が闘っている場合とでは、自動詞と他動詞とを使い分けなければなりません。 歩兵が闘いつつ接近してくる場合は「攻め寄る」と表現しますが、騎兵が闘いつつ接近してくる場合は、馬を使って攻めているのですから「攻め寄せる」と表現しなければならない、と金田一春彦さんはおっしゃいます。 何と微妙にして絶妙な言葉の使い分けでしょうか(*o*)  日本語の難しさを知った旅先でありました。 -------------------------------------------------------------------------------- 次の課題 No.4410 投稿日 2002年5月6日(月)23時27分 投稿者 羽矢野 ●新課題  ヘコんでいてもしょうがないので、次を考えます。  推敲していないなんて、次は言われないように。 ●コンセプト 「母親の愛を裏切った証拠である父の隠し子を、自分の妹として認める話」 ●あらすじ  ある日、香坂瑞希のもとに外人の少女が二人訪ねてくる。彼女達は行方不明中の考古学者である父が現地でつくった隠し子だといい、証拠の父の手紙を見せる。  いきなりのことで困惑する瑞希。しかし他に行くところがないらしい二人をほおっておくわけにもいかず、しかたなく一緒に暮らし始める。  だが、幼い頃他界した母を大切に想っていた瑞希は、父の母に対する裏切りの証拠である二人を好きになれない。二人は姉として慕ってくれるが、彼女は距離をとり続ける。  しかも、なんと義妹の一人カミラはヴァンパイア、もう一人のシアは魔女だった。孤独だが平凡であった瑞希の日々は一転し、常識をしらない二人に振り回される日々が続く。 ますます二人が嫌いになる瑞希。  そんな生活の中、次はなんと世界に散らばる魔法の道具(アーティファクト)を狙う秘密組織が瑞希の前に現れる。  彼らは瑞希の父が世界的に有名なトレジャーハンターで、その父が集めたアーティファクトをよこせと要求する。  別にそんなもの必要としない瑞希はさっさと渡そうとするが、義妹二人はこれに反対。組織に戦いを挑むが逆に捕まってしまう。  二人を人質にとられ、アーティファクトを要求される瑞希。  見捨てようと一瞬思うが、さすがにそういうわけにもいかず、取引に応じることにする。  そして受け渡し。アーティファクトを渡すが、セオリーで殺されかける。  そこで彼女を救ったのは人質になっていた義妹二人だった。  彼女達は反撃するが、あと一歩のところでやられてしまう。  そんな中、二人は命をかけて瑞希だけでも逃がそうとする。  自分が嫌っているのを知っていながら、それでも自分のことを考えてくれる二人に心うたれる瑞希。  妹たちを助けたいと願う。  その時、奇跡がおこる。実は瑞希の母親は人間ではなく天使で、その力が発動したのだ。  瑞希はその力を使って組織を倒し、二人を救出する。  そして二人を妹と認め、三人で暮らし始める。  とりあえず、こんな感じ。  今回は、全体的に会話を多くして、テンポよく進む話を目指します。  計画は、とりあえず5月24日までにプロット終わらせて、6月2日までに書き上げを予定しています。(5月中ではなくなってしまいますが、最後に土日ないと、ちょっと難しいです)  問題があればお願いします。  では。 -------------------------------------------------------------------------------- >漢字の開く開かないの法則 No.4411 投稿日 2002年5月7日(火)12時14分 投稿者 新木 伸 >漢字の開く開かないの法則  ひとつ教え忘れていたことがあった。  ひらがなと比べて「漢字」という文字が、目を止める性質を持っているということ。  つまり、漢字は意識に入ってくる。平仮名のほうは、さらりと流れる。  画数が多いので、認識に時間がかかるというのが、その理由。  実際に文章を読んでいるときの目の動きを特殊なカメラを使って追いかけてみると、漢字から漢字に、飛び飛びに視線が動いている。そして平仮名のところはほとんど飛ばしています。注視しないで視線を飛ばしてしまっても、平仮名はなんとなく読めてしまっているということですね。  逆に漢字のほうは、目を止めて、その象形文字の複雑な図形を認識しなければならない。  漢字と平仮名の違い。  そういう性質の違いがあります。  この性質を踏まえると――ですね。  その文中で重要なことは漢字にして、重要でない部分は開いておくという法則が生まれるわけです。  目を止めたい部分を漢字にして、目を流させたいところは開いておく。  んで――ですね。  そういうことをちゃんと実践している玄人の文章というのは、漢字だけ抜きだしてみても、ちゃんと意味が通じちゃうものなんです。  なにしろ文中において重要な部分は、みな漢字になっているわけですので。  ためしに、上記の文章を漢字だけにしてみます。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− >漢字、開、開、法則  教、忘、  比、「漢字」、文字、目、止、性質、持、  漢字、意識、入、平仮名、流、  画数、多、認識、時間、理由、  実際、文章、読、目、動、特殊、カメラ、使、追、漢字、漢字、飛、飛、視線、動、平仮名、飛、注視、視線、飛、平仮名、読、  逆、漢字、目、止、象形文字、複雑、図形、認識、  漢字、平仮名、違、  性質、違、  性質、踏、  文中、重要、漢字、重要、部分、開、法則、生、  目、止、部分、漢字、目、流、開、  実践、玄人、文章、漢字、抜、意味、通、  文中、重要、部分、漢字、  上記、文章、漢字、 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  さあ、これだって、だいたい意味は通じるし、汲み取れるでしょう? -------------------------------------------------------------------------------- >羽矢野君 No.4412 投稿日 2002年5月7日(火)12時21分 投稿者 新木 伸 >推敲とか  うぉい。  誰が見直したかどうかなんて、聞いているのだ?  僕は「推敲したのか」と、そう訊いたんだぞ。  ああ、なるほど。  推敲の意味を勘違いしているんだね。  「推敲=見直すこと」と、そう思いこんでいるのに違いない。  僕としては、以前に「推敲」の実際を一度ここで実演したので伝わっているものと思っていたが、そうでなかったらしい。  辞書を引いてみたところで、まったく未知の概念は、理解不能ということか。  もういちど説明を試みる。  まずアマチュアが一般的にいう「推敲」と、プロのいう「推敲」とは、意味が違う。  君らアマチュアのいう「推敲」というのは、つまり読み直しつつ、その同時作業で直しつつ――という、そういうことだろ?  それは「見直し」。  本来の意味の「推敲」っていうのは、その先の段階に存在するもの。  読点の一個を、打つか打たないか。語尾を「だ」にするのか「だった」にするのか。「いる」なのか「いた」なのか。「美雪」なのか「彼女」なのか。  #3786で僕がやっている、あれがそうだ。  あれが「推敲」というものだ。  実際のところ、やってもやらなくても、ほとんど仕上がりに変化が出ないようなもの。それが推敲。  それを「やったのか」と、そう訊いたわけね。  そうしたら、なんでその答えが「見直しはしました」になるわけよ?  見直しをしたかどうかなんて、そんなこと、はなから聞いちゃいないの。  そんなもん、してくるのは当たり前のことなの。  もし仮に、見直しもしないで投稿なんてしやがったひには、もう速攻で見捨てているわい。 >見直しについて  つぎに君が「すこしはやった」と主張している「見直し」についても、突っこんでみる。  オマエのやったそれは、「見直してみた」とはいわないの。  「眺めてみた」って、いうんだよ。  書き直してから、なんべんか――頭から通して眺めてみたっていう、ただそれだけのことじゃんか。  これはつまり言い換えるなら、「思考している」と「夢想している」の違いだ。  まったく同じことだ。  思考と夢想の違いというのは、筋道立てて、考えているかどうかの違いだろ?  不明な点と明らかになった点を切り分けて、早まった結論に飛びつくことなく、厳密に熟慮したうえで結論を出す。選択を行う。  コツさえ掴めば、誰でもできることだ。  頭の使いかたというものを身につけるだけで、誰でもできること。  見直しも同じ。  チェックポイントがいくつか存在しているわけだ。  どこを、どのようにチェックしてゆくのか――。  そのチェック方法については、いまさら教えることはないはずだ。  なぜなら、他の人の作品に対して指摘を行うときには、羽矢野君はもう充分なだけの「着眼点」を備えている。そのことはもう証明されている。  んで、それをやっていなかったから、「見直しをしたのか?」――と、そう聞いたわけだよ。  いくつか、例をあげてみようか。 >>電柱の影  誤字。 >>時計をもとの場所にもどし、闇になれた瞳で天井をじっと見つめた。見慣れた天井と、蛍光灯がぼんやりと認識できる。  表記不統一。同じ段落内で「慣れ」←→「なれ」。 >>今と違ってまだ近所に今ほど住宅が建っていなくて、同年代の子供がほかにいなかったせいかもしれない。  「今」の重複 >>一階に降りてから、さらに階段を降りる。  誤字。  さらに「降りる」の重複。  ただ「見直し」をするだけでも潰せるはずのこんなもんが、こんなに残っている。  それで「見直しをした」などと言えるのか?  以前、「面白くない文は灰色に見える」と、そう言った。  それと同様に、こうしてエラーの出ている部分は赤く見えるものなのだ。  ざっとスクロールさせていったなかに、そういう「赤字のエラー部分」があるだけで、もう、見直しもなんもやっていないなんてことは、明白なわけだ。  だから、読みもしないでいきなり叱りつけたわけだ。  あと、もう一点。  わかってないのに、わかったようなフリをするな。ばかたれが。  言われたことがピンとこなかったという自覚はあったわけだろう?  なら、そこを追求して、質問でもなんでもぶつけて、理解するまで聞けっつーの。  とりあえず反省してみせて、自分が未熟だったことを認めておけば、その場から逃れられるとか、そんなことを考えていたんだろう。  それでいいんか?  オマエはなんのためにここにいるのだ? -------------------------------------------------------------------------------- >羽矢野君 No.4413 投稿日 2002年5月7日(火)12時22分 投稿者 新木 伸 >【イントゥ・マイセルフ(into myself)】  これより指摘に入る。 >総括  まず、総括から。  どの一行を取ってみたところで、おもしろくもなんともない。  話の素材は良いのに、どう料理したら、こんなクソマズイものができあがってしまうのやら。  せっかくのいい材料を、まるでダメにしてしまっている。  いいか? 料理(小説)っていうのは、素材の味を損なわないで調理するだけのことなんだよ。  しかし、せっかくのいい素材を、こんなマズイものにしてしまって……。  こんなもんが小説と呼べるか。  こんなもんが読めるか! 食えるか!  こんなものを今後も書き続けていったところで、なんにもなりゃしないので、いっぺん君の現在の方法論をぶち壊して再構築する必要を認めた。  前言撤回。  「次の作品に進め」ってアレね。あれは撤回する。  次の短編を書いても、また同じようなロクでもないものがあがってくるのは必至なので、まず今回の短編の、冒頭1シーンだけでもまともなものをいっぺん書き上げてみて、「材料を損なわない料理」の感覚を掴むということからやってゆくことにする。  具体的には、冒頭の男の子と出会うが話しかけられないところ。  あと書庫において、もうひとりの自分と出会うところまで。  起部の「起」「承」まで。 ○直しの方針  まあ、山ほどあるのでどこから言ったものか困るぐらいなのだが……。  まず、なにをおいてもいちばんデッカイところからだな。 >人称の問題  一人称になっていないということ。  この話では、ほかの人称のあらゆるメリットを捨てて、一人称の唯一最大のメリットを生かすべく、あえて一人称にしたはずなんだろ?  ぜんぜんその長所を生かしていない。  こんなものなら、三人称で書いていたほうが遙かにマシだ。  よって、なにをおいても、まず人称の徹底から叩き直すことにする。  起部の「起」「承」のみ。  一人称を徹底することを心がけて、書き直してくるように。  「一人称の長所」がなにかわからんのなら、わかるまで考えてこい。 >キャラの認識(知識や物の見方)についての問題  どうも、一人称がおかしくなる原因に絡んでいるのではないかと、そう思った。  よみかくの感想掲示板のほうに、ロングヘアの女の子の話題が出てきていたよね。あれを見て思ったことなわけだ。  ちょっと、該当部分を引用してみる。 #>>わざわざ伸ばしているということは、彼女は銀色の髪はきにいってるのかな、と思いました。 # そうか、こうやってとる人がいるんだ。 # これはイメージです。 # 髪の長い少女の方が大人しいイメージがあるので、当然のようにロングでした。  ばかやろう。  「こうやってとる人がいるんだ」――じゃねぇ。  そう取るものなの!  ――っていうか、「大人しい女の子だからロング」っていうそっちのほうが、変なんだって。異常な思考なの。  髪型っていうのは、そもそも、誰のものなんだよ?  キャラクター本人のものだろ? 本人が自由にできるものなわけだろ?  なら、ロングヘアーにしていることには、本人のなかでの理由があるわけよ。  そしてロングヘアーっていうものは、それは面倒なものなの。いっぺん腰までのロングヘアーにしてみろってーの。  そんな面倒な髪型にしていることには、なんらかの理由がなくちゃならないの。  「大人しいからロング」ってな理由付けは、それはそれは、気持ち悪くて吐き気が出るぐらい浅薄な思考であるわけ。  なに? キャラが自分で思うわけ? 「わたし、大人しい女の子だからロングヘアーよね」とか?  うえー。げろげろー。気持ちわりぃ〜。  ……で、話は戻る。  どうもこの問題って、「名前に不自由」なところと同じ根っこに属している気がする。  名前っていうのは、誰のものなのか。誰によって付けられたものなのか。そういう由来のひとつも考えないで、作者の好みで、好き勝手な「読めない珍妙な」名前を付けたがる。  キャラの髪型を、作者のイメージで勝手に押しつける。  作者の勝手で、キャラの考えることや行動を操作する。(キャラの行動の筋を通すことを無視する)  その手のことで、いくつか指摘するべき場所がある。  キャラの認識やら、行動やら、考えることやらで、筋の通っていない部分だ。 ・好きな男の子を見かけて、その後ろ姿だけで気づかない。  それが好きな男の子であれば、後ろ姿だけで、もうビビっと反応しちゃうもんです。千人の中からだって、容易に見分けられるもの。そういうもの。 ・寒くてそれなりに雪の見る地方に住んでいながら、雪を見て浮かれた気分になる。  都会人なら、雪を見て喜んでいていい。でも雪が多くないとはいえ、めずらしくはない地方なわけでしょ? なら喜ぶなってーの。むしろ面倒くさがれ。 ・部屋から出て、灯りをつけたところで眩しがらない。  ずーっと、部屋の暗闇の中で目が慣れていたなら、まず、まぶしがれっての。 ・書庫の灯りとエアコンを付けたところで、ほっとしない。  夜で、人気がなくて、暗くて、寒くて――というところを通って、書庫までやってきたわけだね。  なら、エアコンが作動して暖かい空気を吐き出したり、部屋の灯りがしっかりとついたことで、ほっとしていないのはおかしい。  人間は暗闇を怖がり、寒さを忌避するものだ。  そうじゃない存在は、それは人間とはいわん。 >その他のところとか  ほぼすべての行に対して突っこむことが可能だが、消化しきれなくては意味がないので、すべてはやらない。  冒頭6行ぐらいまでを、あとで書く。 >ほかのことで、大きなこと  主人公の名前。  迷った結果が、それかよ!  キャラクターの名前ひとつ作中に出すのに、作家がどれだけ苦労してると思ってんだ。こんなところに、そんなぬるいやりかたで、ぽっと出していいと思っているのか。  だいたい一人称であれば、主人公の名前など不要だ。  ずっと「わたし」であっても、話は成立する。  あと名前はともかく、姓のほうまで出す必要はあるのか?  説明のこと。  起部の「起」「承」に関してでも、現在、大きく2つの説明ブロックが存在する。  「わたしと和也くんは、幼なじみだ」から始まる、「わたし」と和也のあれやこれの昔話。  あともうひとつは、「うちの書庫」のなにやら自慢めいた説明。  こんなものは、いらん。  このブロックも、ほかのあらゆる「説明」も――。  「説明」に分類されるものは、すべて捨てろ。一切合切、削れ。  説明文など一文字もなくたって、「物語」は語れる。成立する。  「読者様」っていうのはね、「説明」など、一文字たりとも読みたくはないわけ。  ――わかる?  読者様は「物語」を読みたがっているのであって、「説明」など、されたがってはいないのね。  読ませたがっているのは、それは君なの。君の勝手と好みと都合なの。  読者様は、そんなもん、ノーサンキューなの。  ――わかる?  直した分に関して、ほんのわずかでも「説明」が含まれていたら、容赦なく指摘するので、そのつもりで。 -------------------------------------------------------------------------------- >羽矢野君 No.4414 投稿日 2002年5月7日(火)12時26分 投稿者 新木 伸 >冒頭6行のみ  なんとか6行だけは、精読してやった。  総括。  「日本語にもなっちゃいねーよ」  以下に、その根拠を示す。 >>灰色の雲から、粉雪が静かに舞っていた。  1行目。  この一行だけを読んで、三人称かと思った。  一人称で書くということを僕は事前に知っていたので、この一行を読んで、もう精読する気は失せた。はじめの一行からコケてる話なんてのは、まあ、高が知れてるよな。  この文、そもそも、どこから見ている視点なのよ?  この文章だけから判断すると、どこか空中あたりから、雲と地上との両方をアングルに入れて、雲から舞い落ちる雪片を映している視点だよな。  あと、もうひとつ。  これ日本語としても、おかしいだろ? わかんない?  主語は「粉雪」。述語は「舞っていた」。  「粉雪が〜舞っていた」が、この文の最小構成。  「静かに」の修飾部は「舞っていた」にかかっている。  では「灰色の雲から」は、どこにかかるのか?  ここは、「舞っていた」にかかるわけ?  そうすると、「灰色の雲から〜舞っていた」となるのかな?  これって、変でない?  「灰色の雲から、粉雪が舞い落ちていた」――なら、これはわかる。  だがこれでも三人称の文体であることは、変わらない。  一人称というのは、すべて「わたし」の位置から展開される文体なわけだ。  観測点となる位置は、もうデフォルトで固定されているの。つまり「わたし」のいる場所。  ではこの場合、「わたし」はどこにいるのか?  地上にいるわけでしょ。そして雲が見えているからには、空を見上げているわけだよ。そして舞い落ちてくる雪を見ているわけだよ。  なら、ここは――こうならなければならないはずだ。  「灰色の雲から、粉雪が舞い落ちてくる」  これなら一人称の文体といえる。 >>時刻は夕暮れであったが空は暗く、ときおり吹く冷たい風が頬に少し痛い。  2行目。  「〜であったが」と逆接になるのだから、そこに繋がる文章は、本来あり得るものと逆になっていなければならない。  つまり「夕暮れであったが」を受けるなら、「まだ空は明るかった」とかになるはずだ。  夕暮れで空が暗いのはあたりまえ。  そして、読点を挟んでの後ろの部分。  空が暗いということと、風が頬に冷たいこととは、どんな関連があるわけ?  これは関連なんてなくて、別の事項でしょう?  なら文を分けること。  あと後ろの部分について。  「ときおり吹く冷たい風が頬に少し痛い」とある。  後ろのほうを読んでみるとわかるんだけど、ここって、傘を差して歩いているシーンなわけだよね。  あとのほうで傘を差しているシーンだとわかったときに、「ええっ?」と思ってこの行まで戻って読み直すことになった。  んで、この冒頭シーン一帯、なんべん見直してみても、やはり傘を差しているようには見えない。「傘を差す」と情報としては書かれているんだけど、どう見たって、傘をしているシーンに見えないわけだな。  理由は判明した。  傘を差して歩いている人間の視点で描かれていないからだ。  1行目もそうだし、この2行目などは、特にそう。  まずこの行のどこが「傘を差している人間」の視点ではないのかというと、この部分だ。  「風が頬に痛い」  風があって頬が痛いなら、傘は風をガードするように持つものだよね。  なのに、「頬が痛い」とある。  つまりこのシーンはどういうことか。無理矢理、脳内イメージを起こしてみる。  すこし風がある中、傘を差しているにもかかわらず、風を真正面から受けている。  ――ということは、粉雪も風と一緒になって頬にぶつかっていることになる。  ここはつまり、そういうシーンなわけだ。  イメージすると、とてもおかしなことになる。  また1行目がおかしいのは、空の描写があることだ。  傘を差している人間が空を見上げるのならば、傘をよける動作があるはず。いきなり空を見ることはできない。 >>太陽は雲の隙間から、かたむいた光でわずかに地表を照らしていた。  3行目。  意味不明。  夕暮れで、薄暗くって、だけど日光が地表を照らしている?  どんなイメージを脳内に浮かべろってーのよ?  そしてここまでで、問題の「冒頭3行」になるわけだな。  「おまじない」はどうした?  5W1Hは、どこに書かれている?  誰が、いつ、どこで、なぜゆえに、なにをしているシーンなの?  ここってさ?  皆目、わかりゃしないんだが? >>二月は、一年のうちでもっとも寒い季節だ。  4行目。  5W1Hのインプットさえ完了していないのに、なんだってこんな、「二月は寒い」なんていうあたりまえの説明を受けなきゃならんの?  誰でも知ってるよ。二月がいちばん寒いなんてことは。  もしかして読者バカにしてる? おい? もしもーし?  たとえばこれが、「二月だというのに、平均気温は二十度近くあった。テレビのニュースでは、観測史上初の異常気象だといっていた」とかいう説明だったりすれば、それは「当たり前=誰でも知ってること」ではないので、まあ書いてくれたっていいのだが。 >>わたしの住むこの街は、積雪量こそ少ないが寒さは厳しい。 >>今も制服の上からお気に入りのコートを着て、首にマフラー、そして厚手の手袋と完全装備でようやくしのげているような状態だ。  5行目。  まずはじめの文。  5W1Hのないまま行われている、作者の身勝手の説明文、その2。  ここもまた逆説のミスだよな。「が」で接続するからには、前と後ろは、意味が逆転しているか、もしくは食い違っていなければならない。  積雪量が少ないと、つまり暗黙のうちに温暖であることを示しているわけ?  ちがうでしょ。積雪量が少ないと書いている以上、積雪はゼロではないってことを暗黙のうちに示している。だからつまり、雪が降るような地方なわけ。つまりそれは「寒い」ことであるわけ。  あと……。  積雪量は少ないが、寒さは厳しい――って、これ、順番が逆じゃないか?  ここで逆説を使うなら、こうしておけば良かったんだ。  「寒さは厳しいが、積雪量は少ない」  寒さが厳しければ、積雪量も多いのが普通。でも少ない。だから逆説が成り立つ。  そして後ろの文。  お気に入りのコートなら、ただの「コート」で済ませるな。どうお気に入りなのか書け。さもなければ、お気に入りであるこはやめて、単なる「コート」にしておけ。  あと、この地方というのは、積雪量が多くて当然ぐらいの寒い気候の土地なわけだな?  しかも2月だな?  なら、コート、マフラー、手袋――これだけじゃ、到底、しのげません。  ぜんぜん完全装備じゃない。  せいぜいが、近所に買い物に行くような装備だ。  おまえ、いっぺん、スカート穿いて、それからその上にその「完全装備」とやらを羽織って、そうして真冬に街中に出てみろってーの。  スカートという服が、いったい、どれだけ寒いものか。  だいじょうぶ。スカート穿いて街中ウロついても犯罪にはならんから。 >>片方の手が傘で占領されているから、教科書のつまった鞄が普段よりも重く感じる。  説明するな。  「重く感じる」というその状態を、描写しろ。  たとえば鞄を持つ指が痺れているとか、なにかそんなようなこと。色々とやりかたはあるだろう?  あとここって、そもそも説明にもなっていないぞ?  鞄が普段より重く感じることの理由が、片手がふさがっているからだって?  どうして片手がふさがっていると、鞄を重たく感じるのだ?  理由になっていないよね。これってさ。  鞄っていうのは、そもそも片手で持つものなんじゃないのか? 本来は両手で持つようなものなのか?  ああもうっ。  たった6行に突っこみ入れてたら、200行にもなっちゃったよ。  この調子で全編やっていたら、僕は原稿用紙換算で2500枚ぐらいの突っこみをしなくてはならないようだ。  とてもじゃないが、やってられんな。 -------------------------------------------------------------------------------- そうそう No.4415 投稿日 2002年5月7日(火)12時44分 投稿者 新木 伸 >羽矢野君  大人しいイメージだからロングヘア――の問題。  これって、似たようなケースがあったっけ。  「ある田舎道」でもって、走り屋でもないのに改造車に乗ってる――とかいうあのときの質問とその答え。それと同じことだよね。  Q:「どうして派手な改造車に乗っているのにこの人は安全運転しているの?」  A:「考えていませんでした」  Q:「どうしてこのキャラはロングヘアなの?」  A:「大人しいイメージがあるものですから」  Q:「そうじゃなくって、キャラ自身がロングヘアにしている理由についてですが?  A:「考えていませんでした」  ほらっ。おんなじ、おんなじ。  おんなじくらい、「ぬるい」ぞ。  あと書き忘れがひとつあった。  まあどのみち削るから、まあ、どうだっていいことなんだけど……。  いちおう、言っておく。  「わたし」と和也のあれやこれやの昔話の説明ブロック。  ――あれって、プロットのどこにあったのよ?  せっかくプロット作ったんだから、変えちゃいかんよ。変えちゃ。 -------------------------------------------------------------------------------- 連休終了 No.4416 投稿日 2002年5月7日(火)15時41分 投稿者 巻島翔史  すっかり田植えも終わって、あとに残ったのは腰の痛み……  休みで体がボケたのか、いまいち体調がすぐれません。 カントリーライフ分析> >ヤマ  これは告白と出発前日のとこですね。 >テーマとその伝達法  テーマはなんだろ? 好きあったまま別れてしまうカップルの不安と、それの氷解――のように感じました。  ラスト近くの展開でもって、そのあたりのことが書かれています。   >話のなにに注目し、なにを楽しむのか  圭吾と貴子の進む方向というか、2人はどんなふうになっていくか――ですね。あらすじでは人物がその2人しかでてこないし。 >おかしなところ  なんというか……うまく言えませんが、話のテンポが悪いです。  告白を決意するあたりへの流れもなんかしっくりきてない。  テンポが悪いっていうのは、付きあってから以降のエピソードが薄いように感じたことと、関係あるかもしれません。 ぬるい関連> (4400より) >>しかしどうして指摘される必要があるのだろう。  「ぬるさ」の自覚がなかった、ということにつきます。  まあ冒頭における演出意図をまったく理解していなかったということもありますが――  それもまた「ぬるさ」の一環でしょう。我ながら情けない話です。 >>で、その人数の墓穴を、掘ったわけね。 >>で、朝から夕方までかかったと?  鞘で掘るのはやっぱり無茶だったか。  去年の夏に書いた話のなかであった、「骨振動」級のボーンヘッドの模様。 (当時、手の先で感じた振動は耳まで届くと思っていた(笑) 調べないで書いた例の典型)  あの場面、キャラクタの性格を示すために、どうしても死体を埋めていきたかったのですね。  しかし馬車にシャベルはなく、近くに民家もない状況――そこで鞘になったのです。  しかしそもそも、そんな棒きれを丈夫にしたようなもんで13人分も掘れるわけがなく…………結果はこのようなアホなことに。  結局、練りこみが足りなかったということなんかなぁ。  これを踏み台にしていければいいのですが。 -------------------------------------------------------------------------------- 書き直し No.4417 投稿日 2002年5月8日(水)00時07分 投稿者 羽矢野  とり急ぎ、返答だけ。  冒頭部分の書き直し、了解しました。  なるべく早くやるようにします。   -------------------------------------------------------------------------------- 選択の時 No.4418 投稿日 2002年5月8日(水)01時35分 投稿者 弟切 千隼 白銀週間の終了とともに仕事の波がやってきた弟切です。こうなると予想していたので冷静に対処できたとはいえ、量の多さはいかんともしがたいです(;_;) さて、表題の通り選択の時がやってきました。「凍れる心臓」(仮題)の主人公ベリルが心理的な死を迎える際の感情についてです。 「嫌悪」・「落胆」・「かなしみ」・「恐れ」のうちからどれか一つを選ばなければなりません。 四つの候補のうち、「かなしみ」については、私の中のベリルが「それ、違う!」と強く異議を唱えていますので、外します。 理性で迷っていることでも、このようにキャラクターが強く主張する場合は、おそらくキャラの主張が正しいと考えますので。 「嫌悪」は、性格がきついベリルにありそうな感情なのが逆に扱いにくい気がします。 とんびの羽根さんが指摘して下さったとおり「嫌悪」は「怒り」に近い強烈な感情ですから、感情の強烈さをそのままに表すベリルに「嫌悪」などという感情を持たせると、暴走して私の手におえなくなる可能性が高くなるでしょう(^^; その上、「嫌悪」を転の鍵とした場合、転から結へのベリルの感情の流れを追うと、 「それまで好きだったものを嫌悪させる」     ↓ 「嫌悪したけれどやはり好きだと回心させる」 となり、ベリルの感情を二度にわたって大きくひっくり返さなければなりません。 短編では物語をなるべく簡素にするのがこつですから、こんな大技はやめるに越したことはありませんね。 「落胆」は、主に物語の流れからいって面白くないという理由で外します。 「落胆」するからには、たとえ本人は意識していなくとも、それまでベリルは何らかの「期待」を抱いていたはずです(No.4387の私の書き込みを参照)。 しかし、ベリルが抱いていた「期待」は、転の段階では既に客観的には空しいものとなっている気がします。 別の言い方をすれば、読者から見るとベリルの抱いている「期待」は裏切られることが確定しています。 なぜならば、物語の流れが、 起…ベリルの肉体的再生 承…ベリルの社会的死 転…ベリルの心理的死 結…ベリルの心理的再生 となっている以上、承でベリルが社会的に役立たずなのは明らかになっていて、ベリルが社会に対して抱いている「期待」は、どんなものであれ空しいと承で見えてしまうからです。 ということで、消去法により、ベリルの心理的に死ぬ鍵となる感情は「恐れ」に決定しました。 次回、物語の転で「恐れ」を使うために、突っ込んだ考察をする予定です。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4419 投稿日 2002年5月8日(水)05時55分 投稿者 新木 伸 >羽矢野君  ふははは。  感想掲示板のほうで、雲丸さんから、「誤字多すぎ。ひどすぎます」とか言われてるしー。  おまけに「締め切りで焦ってたんですか?」とか言われてるしー  やーい、やーい。情けねーっ。はずかしーっ。  まさか、アレが1日もかけて見直した結果だったとは、よもや雲丸さんも思うまい。  羽矢野君は必死にやったというけれど、その必死さでは全然足りなかったというわけだね。そのもう一段上の必死さが必要なの。  そこが「デフォルト」でもって、プロは常時「それ」でもって書いているの。  ――了解?  それはそうと、また一個誤字を見つけちゃった。  「シュチュエーション」→「シチュエーション」。  「シュチュエーション」だと変換されないはずなのだが?  無理矢理カタカナ変換して確定したのだと思われるが、そのときになんか変だとか思わなかった?  すくなくともうちのIME(ATOK14)では出てこないよ。「シュチュエーョン」ではね。そもそも変換されない。  まあいっぺん間違った表記で確定してしまうと、その変換内容が学習されてしまうので、2回目以降から出てきてしまうようになるが。  辞書の学習内容を、いっぺんすべて破棄してクリアしておいたほうがいいんじゃない? 昔やった誤変換に引っぱられて、こうして気づかないでそのまま変換しちゃうこともある。  しかし、この作品……。眺めるだけじゃなくって、ちゃんとチェックするつもりで読んだら、いったい誤字が何個見つかるんだ? もう10個ぐらい見つかっているから、あと10個ぐらいは出てくるだろうか。  都合20個ぐらい見つかるのかな?  たかだか60枚で20個なら、一冊換算なら何個になるんだ?  100個近く? ゆうに3ページに1個は誤字がある計算だな。  ひどいもんだ。ぬるすぎる。まったく話にならない。  あともう一点、追求しておく。  「あらすじ」のほう。  いちばん最初に書いてある「(この作品は、「よみかく分室」の課題として書いたものです)」という断り書き。  あと16分割のプロット付けたこととかもね。  これはいったい、なんのつもり?  それが分室の課題で書かれた作品かどうか、そのことは読者にとって、なにか関わりがあることなのか? またはちゃんとプロットを立てて書いてあるということが、なにか読者にとって関わりがあるとでも?  それを知ったうえで作品を読むことが、なにか読者のプラスになることなの?  たとえば、それを知っていると、より楽しんで読めるようになる――とか?  「それを知っておいたほうがより楽しめる」という断り書きの一例としては――。  「この短編はある別な長編の外伝として書かれたものです」とか、そういうのがあるよね。その場合は、その「別な長編」を先に読んでからのほうが、より楽しめるということがある。  まあ長編のほうを先に読むかどうかは、読者の判断に任せるとして、すくなくとも「作者お勧めの楽しみかた」というわけだ。  本のあとがきなんかでも、あるよね。  「これはSFとしては読まずに、宇宙を舞台にした冒険活劇と読んでください」みたいな。  また、料理屋とかの例えをだすと、アレだよね。  「それはこちらのタレで召し上がってください」とか、なんとか。お勧めの食べかたってやつ。  べつに、読者(客)は、どう読んだって、どう食ったって、かまわないわけよ。  べつに「スペオペとして〜」と言われていても、SFのつもりで読んだってさ。  べつに「タレで〜」とか言われてたって、レモン汁でも醤油でも、砂糖でもマヨネーズでも、好きなもんつけて食べたってさ。  ただまあ、お勧めの食べかたっていうだけのこと。そういう食べかたがいちばんうまいはずと、作者がそう判断したというだけのこと。  いちおう言っておくのが良心と思ったために、そう言っているというだけのこと。  それとも、そういうことではなくって――。  「分室の課題で急がされてやったものなので、出来については不問にしてください」――みたいな甘えの発露ってやつ?  雲丸さんのリアクションを見れば、あの手の断り書きは、一般的にはそういうふうに受け取られるものだということは理解できるだろう?  君は実際の仕事の上で、「入社してから初めて任された仕事」をやったときに、その仕事相手に断ったりしたのかね?  「新人が初めてやるプロジェクトなもんで、なにか不手際がありましても、どうかひとつご容赦ください」――てなことを?  その手の甘えっていうのは、他にはこんなものがあるよね。  「中学一年生の作ったソフトウエアです」とか書かれてるフリーウエアとか。  「一生懸命書きました」とか「○年かかりました」とか書いてあるアマチュアの小説とか。  だから、なんだっつーの?  それが実際の「出来」と、どんな関係があるんだっつーの?  それとも、そういうのとも違って――。  なんか他の狙いがあってのこと?  まあ、なにがなんだかようわからんし、そもそも本人に明確な狙いがあったのかさえ怪しいところだが……。  とにかく狙いの説明をすること。  君のその「躾のなっていない放し飼いの無意識」がしでかしたことであっても、その飼い主として、理由の説明をすること。 >ひらがなの除きかた  秀丸や、その他のエディタでは、「正規表現」というものが使える。  融通のきく検索/置換の方法ね。  これを使うと、ひらがなを取り除くなんてことは、簡単にできる。  検索/置換対象として……。 [ぁ-ん。、]+  こうすると、「ぁ」から「ん」と、「。、」を含む、すべての文字の1文字以上複数の組み合わせにヒットする。これを「、」あたりに変換してやると、前に書いたサンプルみたいに一括変換される。  もちろん、検索/置換画面にある「正規表現を使用する」にチェックを入れておくこと。 >巻島君  だからぬるいんだってば。  君はそんなぬるい指摘を、人様のあらすじを読んだときにやるのかね?  もっと容赦なく、手厳しくやらないか?  実際に、そのように、やってないか?  その同じことを、自分の作品に対してやれって言っているの。俺は。  あの指摘の文章。  リテイクだ。書き直してこい。  もっと突っ込め。容赦なく叩け。 >自分の作品だけ特別扱いとか  羽矢野君もそうだし、巻島君もそうだし。  なんだってみんな、自分の作品に対しては、そうやって特別扱いして甘やかしてしまうのかね?  誤字があっても、平然としてる。  人様の作品を読んだときには、ものすごい精度で誤字を発見して、勝ち誇ったように「ひどいもんですね」なんて言ってるくせに、自分の作品の誤字に対しては、それと同じ「目」を向けようともしない。  よそのところの子供が行儀悪いことをしていると目くじらたてて騒ぐくせに、自分のとこの子供が同じことをやっていても、平然としている。――そういうのとおんなじ。  神経疑うよね。  そういうのって、どうなのよ?  自分の子供だけを特別扱いするようなダメ親のもとで、まともな子供が育つとでも思っているのか?  立派な作品を生み出す親になりたいのなら、まず親のほうから、子離れしろってーの。  可愛いからって、なんでも大目に見ちゃっているその態度を、まず改めろ。  親と子供が別の人間であるように、作家と作品は、それはべつのモノなの。  作品は世に送り出された時点で、「単体」として成立するものであって、世間の評価を平等に受けとめるべきものなの。  自分の作品だけ特別だっていうのは、それ、親であるオマエの身勝手な幻想であって、世の中は決してそんなことはしてくれないの。  「うちの子供が、そんなことするはずがありません!」なんて平然と言っちゃう、バカ親と同じレベルなの。いまのオマエらってのは。  いちど世に出た作品というのは……。  まったく完全に平等な視線でもって、正しく評価をしてもらえるものなの。  一切の特別扱いはない。いいものはいい。悪いものは悪い。  世の中の多くの人にとっては、どの作品も「よその子」なんだから、分け隔てたりしないの。区別もないの。 >自分は特別であるという願望  それとも……。  そもそも問題が、違うのかね?  単なる我が子可愛さ――ってことでもなくって、本当に、「自分&自分の作品は特別」なんていう選民思考にでも、凝り固まっているのかね?  自分の考え出したことには、もちろん他よりも価値がある。  自分の書こうというテーマには、もちろん価値がある。  自分のこの表現はイカしている。なんてスタイリッシュなんだろう。  もちろん自分は特別であるわけだ。  だから誤字なんて出さない。日本語を覚え間違っているなんてこともない。  当然当然。あたりまえ。  ざっと見たところ――この病気に感染しているっぽいのは、ここじゃ、いか君と杉井光の2名かな?  両名とも、自分の思いついたアイデアを検証しないことに関しては、他者の追従を許さない独走状態だしなぁ。  ま――。みんなもそういった馬鹿げた思想が根底に流れているから、自分の作品にはよそのものと同じ目を向けないのかね?  だから思いつきのアイデアを、そのまま使っちゃうような話を書くのかね。  アイデアを練りこむこともなく、理論武装することもなく、思いついただけでもって、「これはスゴイぜ」てな感じで調子にのって、勢いだけで、しょうもないもんを書きあげる。  そうして、「書き上げられた俺ってスゴイ」――とか、達成感に浸っている。  ああ、そうね。  たしかに「達成感」とやらは、あるだろうね。  その充実した疲労感が「達成感」というのならね。いわゆる乳酸がたまった感覚っていうやつ?  鷹見さんが、同じことを書いている。#4397でね。  たぶんあれでは、だれひとりにも伝わらなかったであろうから、もう一回、こうして翻訳して書いてみたわけだが。  「俺だけ特別」って感覚を、まず捨てろ。  みんな同じように女の股から生まれてきて、同じように育ってきているんだ。  そんな、オマエだけ特別だなんてことがあるはずもないだろ?  生まれてすぐ野獣の群れの中に放りこまれて、生き残るために凄惨な死線を何度もくぐり抜けてきているとか、生まれてすぐ宇宙人に連れ去られて、異星文化の中で育てられたとか。  オマエら、そんなんじゃないだろ?  この平和な日本の中で、平均値からそう大きく外れていない半生を送ってきているわけだろ?  食うものに困らず住むところと着るもの――衣食住は足りていて、あまつさえ、「学校教育」なんてものを享受することもできて、読み書きも当然のように行える。親からはお小遣いをもらえて、パソコンも買い与えられ、お小遣いの中から余暇のための楽しみ用に小説なんてものを買うこともできて、そして自分も小説を書いてみようと思った――って、そういう人間なわけだろ?  どのへんが、特別なんだよ?  この半生における経験のなかで、どっか特別なところでもあるのか?  なにか自分を「特別な存在」にするに足る「特別な経験」があるというのなら、申告してみろってーの。  「自分は特別だから」という思いこみでもって、短パンにサンダル履きで山に挑むのはやめろ。  登山靴を履き、本式の山用の防寒具を着込み、食料と水を持ち、地図に懐中電灯にコンパスに、その他諸々の「装備」を調えてから、登るもんだろ?  ちなみに、ここでメインとしてやっている「プロット」っていうのは、その山ほどの装備の中の「地図」に相当するものだ。装備の中のごく一部分でしかない。他にも装備は山ほど必要になってくるんだ。  オマエらの考えていることも、オマエらの知っていることも、オマエらの持っている感性も、すべては「ありきたり」なものなんだよ。  誰でもみんな知っていることなの。  オマエらの中には、なにも特別なものなんて、ありはしないの。  「個性」なんて幻想なの。「人間」であるという一点を持って、もうみんなは同列のところにいるの。  オマエらの書こうとしている話だって、そう。  いまパターン分類させているだろ?  これはつまり、たとえば、「この料理は芋を使った煮込み料理です」――なんてことを、再認識しているにすぎない。  「自信がなかった主人公が、自信を持てるようになる話」  この素材自体は、べつに新しいものでもなんでもない。「芋を使った煮込み料理」と同じで、たぶん五千年は昔から存在しているはずだ。  またバレンタインデーにチョコを渡せない気弱な女の子とか、昔はやされたことで幼なじみと不仲になってしまった展開だとか、そういう素材自体もありきたりであって、べつに特別なものでもなんでもない。  べつに、ありきたりが悪いと言っているわけではない。  ありきたりの食材を使わずして、なんの料理もできあがらない。  「この料理は“牛肉”なんていうありきたりな食材を使っていますから、もうそれだけで評価の対象外ですね」――なんて、言われないだろ?  「俺は特別」っていう、その気分は、とてもいいものだよ。それは否定しない。  ぬるま湯に浸るというのは、それはとても気持ちのいいことなんだ。  人間に限らず、およそすべての生き物っていうのは、そもそも、ぬるま湯に浸るために進化してきた存在なわけだ。  ためしに「進化」を辞書で引いてみろ。そのように出てくるから。  環境に適応するということは、つまり、より楽ちんに生きてゆくこと。進化に目的があるとすれば、それはつまり、より「快適」になるということ。  つまり、ぬるま湯に浸かるということだ。  「小説を書いている俺って高尚で特別な存在」とか、なにかそういう気分に浸りたいだけなら、一生アマチュアをやっていろ。  作家なんて目指すな。  そのいまの「ぬるま湯」で安住できてしまえるなら、そのほうが、断然いいに決まっている。  その現在の「ぬるま湯」を抜け出したところに、またひとつ別の場所がある。  ある意味では厳しいところもあるが、ある意味ではもっともっと「快適」な状態ね。  それがプロとして物を書くという状態なわけ。  専業作家であれば、日がな一日、小説のことだけを考えていればいい。  なんとそれだけで生きて行けちゃうという、そんな信じられないぐらいの「快適」な状態なわけだ。  すごいよ、もう?  この「ぬるま湯」は。  もう小説のことしかやらなくていいんだよ? もう組織のなかに組み込まれて神経すり減らさなくていいんだよ?  そんなこと、信じられるかい? -------------------------------------------------------------------------------- 一人称のいいサンプルとか No.4420 投稿日 2002年5月8日(水)06時06分 投稿者 新木 伸 >羽矢野君  一人称は、少女小説に圧倒的に多い。  っていうか、少女向け小説で一人称でないもののほうが、むしろ少数派だ。  もし一人称のなんたるかが考えてもわからないのなら、本屋に行って、少女小説のコーナーに行って、立ち読みでセレクトした何冊かを読破して、研究してこい。  選ぶのは数冊ほど。  すべて別な作家の作品とすること。  ぱらぱらめくって「面白そう」と思ったものか、とにかく本棚の棚を占領している売れている(長く生き残っている)人の作品を選ぶこと。  少女小説であれば、おそらく、一冊三十分もあれば読めるはずだ。  数冊セレクトしてきても、1日使えば読み切れるだろう。 P.S.  っーか、さぁ。  わし、生まれて初めて一人称の小説を書くときに、そのぐらいのこと、当然のようにやっていたよ?  一人称ってなんなのか、よくわかっていないという自覚はあったからね。  おまえ、やったんか?  やってないだろ。間違いなく。  一人称がなんであるのか、わかっているつもりにでもなっていたんだろう。  なんでそう思えるんだよ? なにを根拠に、そう思えちゃうわけ?  自分は特別製?  特別頭が良くって、特別なんでもかんでも理解している偉い存在? -------------------------------------------------------------------------------- >巻島君 No.4421 投稿日 2002年5月8日(水)07時10分 投稿者 新木 伸 >巻島君 >>あの場面、キャラクタの性格を示すために、どうしても死体を埋めていきたかったのですね。  その発想は、いいんだよ。  その「死体をどうしても埋めてゆきたがる女の子」というのは、それはいい素材だ。 >>しかし馬車にシャベルはなく、近くに民家もない状況――そこで鞘になったのです。  しかしここで止まってしまったものだから、「ぬるい」と言われてしまうわけ。  たとえば、僕ならあのシーンはこうする。  もっともっと踏みこんで考えてゆく。  たしかに墓穴を掘ろうとしても、道具がないよな。  女の子が鞘で墓穴を掘ろうとするのはいい。なにしろ姫様だから、穴なんて掘ったことがないだろう。すぐに掘れるものだなんて、そう思いこんでいてもいい。(そうすると世間知らずということも描ける)  そして男にも「手伝え」と命じる。だが男は護衛をするのが契約だと言って、突っぱねる。(これで男のクールな性格も描ける)  だが女の子はすぐに悟る。鞘なんかで穴を掘るのは無理だということを。  だが言い出した手前、やめるにやめられない。(ここで女の子の見栄張り、意地っ張りな性格が描ける)  助けを呼ぶような目で見れば、男のほうは昼寝に入っている。  しかたないので、ひとりで掘り続ける。  そのうちに、本当にしんどくなってくる。手にできた血豆が潰れたりする。そこまでつらくなってくると、もはや「意地」なんかでは続けられない。だけど女の子は掘り続ける。それははじめに言っていた動機である死者への情であるわけだ。  なんとか太陽が真上にさしかかるまでかかって、ひとりぶんの穴を掘り終える。もう汗だくで、脱水症状でフラフラ。(なにせお姫様なんで、肉体労働をするときには水の補給が必要なんていう常識さえ持っていなかった)  そしてひとり目の男――これは順番からいって、いちばん親しかった護衛役の男だわな。  この死体を引きずってきて、墓穴に落とす。ついでに自分も体力の限界を迎えて、気絶して墓穴に一緒に落ちてしまう。  そして気が付くと――もう深夜。  ぶっ倒れたまま、十二時間近く眠りこんでいたらしい。  墓穴に倒れ込んで落ちたはずが、たき火の横に寝かされていたりする。あれだけ覚えていた喉の渇きも、なくなっている。じつは男が介抱してくれて、水まで飲ませてくれていたのだな。(こうすると男の隠された優しさなんかも描ける)  男は寝ているのか起きているのか、わからないが、見張りをして火の管理をしてくれいてる。  そして傍らに目を向けると、墓穴が人数分、ちゃんと掘られていたりする。じつは男が全部ひとりで掘ったわけだ。(そうすると男の底知れぬ実力を描ける)  ――と、このようにやる。僕ならば。  この「死体をどうしても埋めてゆきたがる女の子」という「良い素材」の持ち味を、損なうことなく引き出す調理法として、こういう展開を選択する。  「鞘で墓穴など掘れやしない」という現実を無視したりもしない。  無視はしていないが、ただすこしはご都合主義で曲げさせてもらう。昼までかかって(4〜5時間)、女の子の力でもって、ぶっ倒れるまで頑張って――ようやくひとつ掘った。  そのくらいの「嘘」であれば、「物語」の中で、これは許されるはずだ。  本来であれば、そんな体力のなさそうな女の子が4〜5時間がんばれてしまうこと自体、不可能だってことは、重々承知している。「鞘では掘れない」ということも、むろん、承知している。  また「13人分の墓穴を掘るなんて、そもそも無理」という現実も無視しない。  ただそれを逆手に取っただけ。  まず不可能であることを充分に描いてみせる。それを読者に充分に観せたあとで、それをあっさりと覆してみせる。  そうすると、どうしてか、人は感動する。  そういうパターンにはめるわけだな。ここは。そうすると、「どうやって掘ったんだろう」なんて疑問は、どうでもよくなる。  これは手品などでよく使われている手法だ。  「タネも仕掛けもないことをじっくり見せておいてから、それを覆してみせる」――っていう、あの手法。  エンターテイナーとしては、非常にありきたりの手法ではある。  この展開は、これは巻島君の好みではないかもしれない。  もちろん、そうだろう。  これは僕の「好み」であるわけだ。  もししこれが、「バッチリです! 僕はまさにそうやりたかったんです!」なんて言ってくるようであれば、君はべつに、あの話を自分の手で書かなくたっていいことになってしまう。やめちまえ――って、そういうカンジになっちゃうよな。  だからそういうことは、ないと思う。  また男の性格と、女の子の性格に関しては、正確ではないかもしれない。まあ読んでないもんでね。  だが、だいたいありそうなパターンにあてはめてみた。そう大きく食い違っているわけでもないだろう。  巻島君は、言ったな? >>あの場面、キャラクタの性格を示すために、どうしても死体を埋めていきたかったのですね。  キャラの性格を「示し」たかったわけだね?  いいだろう。何か伝えたいものがあるならば、君には物語を語る基本的な「資格」はあることになる。  この場合の「伝えたいもの」というのは、女の子の「そういう性格」なわけだな。  で、実際に書いたのが、あのシーンだったわけか?  示したいものがあって、それをあんな、へっぺこなもので済ませているわけか?  鞘で穴が掘れるかどうかの考証もせず?  死体がいくつ存在して、いくつ分の穴を掘らなければならないのかという、数をかぞえるだけのこともせず?  女の子の体力で、どのくらいの時間をかければ掘りきれるかの考証もせず?  女の子がどれだけの時間、過酷な肉体労働を続けられるのかの考証もせず?  まるで頭を駆使することもなく?  そんなぬるいことをやっていて、なにかを伝えようとしていたわけ?  伝えるということを、ナメるな。  いいかい?  僕の書いたあの展開ぐらいのことをやって、はじめて「示す」ことができるわけ。  あそこまで描いて、ようやく読者の心は打たれる。  「ああ、そういう性格の女の子なんだな」――って、そう受け取ってもらえる。  ちゃんと伝わる。  なにかを描いて伝えようとしたら、すなわち、「ドラマ」が必要になってくるの。  起承転結が4つ揃っていて、なにか目を引く仕掛けがあって、転で盛りあがって楽しませて、そして意味のあるオチの最後に付いている、一揃いの完全な「ドラマ」が必要なの。  それが「物語る」ということなの。  物語というのは、説明するのではなく、ドラマを通してなにかを「伝える」ものなの。  説明するだけであれば、あのシーン……。  「彼女はどうしても死体を埋めていかなければ気が済まなかった。それは彼女の優しさでもあり、そして潔癖さでもあった。たとえ悪人であるとはいえ、人間として同列に扱おうとする公正さを守る潔癖さである」――とか。  こんな説明で終わらせちゃえば、それで済むこったろ?  なんでわざわざ、実際の展開を使って示そうとしたわけよ?  物語でもって示さなきゃならない理由が、そこにあったわけだろ?  君だって「ドラマの必要性」には、心の底あたりでは、ちゃんと気づいているわけだろ?  それなのに……。  君の書いたあのへっぽこな穴掘りシーンは、あれは、なんなんだ?  起承転結も揃っていない。中途半端なことをやって、何かを伝えようなんていうのは、それはサボリでしかないの。  やることやってもいないのに、「伝えたい」なんて、甘えもいいところだ。  読者が読みとってくれて、間違いなくも理解してくれるということを、ガキの願望として、都合良く期待しているだけのことだ。  まず、僕の書いた上の展開。  あれを起承転結に分解してみろ。  ちゃんと4つ揃っているから。それを確認してみろ。  そうしたら、君の書いたあのへっぽこなやつ。  あれをプロットに分解してみろ。  具体的には――。 >>「ん? 何だ」 >> ルフィルは手頃な大きさの鞘を二つ拾い上げると、一本を男に手渡した。 >>「穴、掘るの手伝ってよね」   ……から、 >> 結局、すべての死体を埋め終わったのは、太陽が西の空に沈もうかという頃だった。  ……にかけての部分までだ。  そうして、見比べてみろ。  自分がどれだけへっぽこなことをやっていたのか、手順と仕掛けを、プロットレベルで比較してみて、そうして判断してみろ。  もちろん途中経過と、結果についても、ここにアップするように。 >今日の巻島語  「ボーンヘッド」って、なによ? -------------------------------------------------------------------------------- 一人称の少女小説 No.4422 投稿日 2002年5月8日(水)07時16分 投稿者 はせがわみやび  氷室冴子さんとか、新井素子さんとかがお薦めかな。だって、面白いし(^^)  「クララ白書」とか「星へ行く船」とか(コバルト文庫だ)。  最近読んだ短編集だと、榎木洋子さんの「桜咲くまで勝負ですッ!」(これもコバルト文庫)が楽しかった。  性格の異なるキャラクターそれぞれの一人称で三本入っている。  お得感があるぞ(^^)  三本の小説を見て、主人公のフルネームがどのタイミングで出てくるか、どうやって出てくるか、注意しながら読むといいと思う。  ちなみに前述の「クララ白書」では、9ページ目でフルネームが出てくる。  登場のさせ方に工夫がしてあるから、これも参考になるなあ。  忘れられているよーだけど、「フォーチュン・クエスト」もパステルの一人称なのだぞ(^^; こちらは3ページ目でフルネームが出てくる。  これも主人公の名前を登場させるために工夫をこらしてあるので参考にしてみると良いと思う。新装版も出たことだし(宣伝宣伝)。  世の中、良いお手本でいっぱいだ。 みやび -------------------------------------------------------------------------------- そうその通り No.4423 投稿日 2002年5月8日(水)12時24分 投稿者 新木 伸 >みやびさん >>世の中、良いお手本でいっぱいだ。  そう、その通り。  それなのに、ここにいる《自称》作家志望者どもは、その世の中に満ちあふれている「良いお手本」を見ようともしないのだ。  見て研究しようとしないのは、そもそも研究するという知恵さえ持っていないからなのか。  それとも自分はすでに充分なレベルでそれを実践できていると、なにか根拠のない自信でも持っているからなのか。  それは、わからん。  もう僕らの理解を超えているよね。  どうして研究しようとしないのか、まったくもって、皆目わからん。  だから聞いてみないことには。  それはそうと、そうか。羽矢野君のアレは、誤字は14個ぐらいか。  ならやっぱり、気合いを入れて探せば、もう6個ぐらいは見つかるな。  しかしあれは、「全然ダメ」とか言っちゃうのではなくて、「素晴らしい!」と――ばかりに、手放しで絶賛すべきところだったのか。  うむ。そうか。  誤字がたったの14個しかなくて――よく頑張ったね、羽矢野君。花丸をあげよう。  ――とか、とか?  これが反語? -------------------------------------------------------------------------------- >巻島君 No.4424 投稿日 2002年5月8日(水)12時40分 投稿者 新木 伸 >巻島君  そうそう。もうひとつ課題を出しておこう。  君がいま漠然と気づき始めている(かもしれない)ことについてだ。  あの時、あのシーンにおいて、なぜ、女の子のキャラクタの性格を示すために、死体を埋めるという実際のエピソードで見せておく必要があったのか。  なぜ、彼女の性格を言葉で説明するのではいけなかったのか。実際にやらせてみる必要があったのか?  それについての考察を述べよ。  これはとても大事なことだから。 -------------------------------------------------------------------------------- 墓穴堀りの続きとか No.4425 投稿日 2002年5月8日(水)16時04分 投稿者 新木 伸  おお、そうそう。  あの女の子が無茶して墓穴を掘る展開。  あれにはまだ続きがあった。うっかり忘れていた。  もちろん当然の展開として、以下のようなものになるはずだ。  目を覚まして、男が掘りぬいた無数の墓を見て、女の子は訊ねるわけだ。  まあ体はろくに動かないもんだから、口と言葉だけでもって、「なぜ墓穴を掘ってくれたのか」と、そう訊ねる。  そうすると男は答える。「おまえ、目を覚ましたら、また残りも掘るつもりだったろう」みたいなことだな。雇い主に過労で死なれちゃかなわんとか、そういうことも言う。  それは本気なのか、それとも照れ隠しの言葉であるのか、女の子にはどちらなのか判断がつかない。  女の子は、掘っているあいだはそんなことを考えてみもしなかったが、やはり考えてみると、自分は気絶から回復したら、やはり墓穴掘りを続けたのだろうと、そう思う。そしてそんな自分のつまらないこだわりを、男が正しく理解してくれていたことに胸を打たれて、不意に涙をこぼしてしまう。  いったん涙が出はじめると、いろいろなものが胸に押し寄せてくる。  初めて人の死を目の当たりにしたショックだとか、親しかった護衛役の男が死んでしまってもうふたたび声を聞くこともできなくなった事実だとか、今日自分が死にそうな目にあったこととか、こんなところでこんな野獣みたいな男と一緒になっていることとか。  いままでどこかで堰き止められていた様々な感情が、いちどきに心に押し寄せてきて、それでとめどなく涙を流して、ぐしゃぐしゃになる。  男はただ、薪を火にくべているだけで、何も言わない。慰めてきたりなんかしない。態度にもまるで変化はない。  やがて泣き疲れた女の子は、眠りに落ちる。  男が燃やしてくれている焚き火が、ただ暖かくて、その暖かさに包まれて、安らかに眠ることができるのだった。  ――てな感じだな。  ま、このぐらいやっとけば、「つかみ」はバッチリだろ。  キャラも好きになってもらえるだろうし。  ちなみに言っておくが、これは僕が好きな展開ってやつだ。  君の書こうとする展開とは何の関連もない。そのことは断っておく。  あとこのような書き出しで始まる話は、とても「強さを追い求める男の話」にはならないだろう。なにか別の話になるはずだ。 -------------------------------------------------------------------------------- なかなか時間がつくれないー No.4426 投稿日 2002年5月9日(木)00時21分 投稿者 羽矢野  どうしても、連休明けは仕事がばたばたしてしまいます。  こっちは給料貰ってもう何年か生きてますから、今週中になんとかすることができますが。  物を書くことも、そうしていかなければ。 ●仕事とこの分室に自分の意識の違いがあるのか?  自分としては同じ意識レベルを使ってるつもりだが、本当にそうなっているのだろうか?  最近、ちょっと考える。  答えはでないんですが。  今日も返答だけ。 ●お手本  明日にでも本屋に行って買ってきます。  とりあえず、はせがわさんに勧めていただいた三冊を読んでみます。  なんて返事を書いてますから、 >>おまえ、やったんか?  ……やってないです。  自分の本棚に並んでいたやつをちょこっと読み返してみたくらい。 ●選民意識  ないと思う。  けど、どうだろう。  私、自分に甘い自覚があるから、心の底では思ってるかもしれない。 ●プロットとかつけたのは、何のつもり?  >>(この作品は、「よみかく分室」の課題として書いたものです)  これは、特に意識していなかったです。  言われて初めて「甘えの発露」となることに気づきました。  頑張りました。って書いてあるのと同じようなもんだ。  うわっ、ハズカシ。  >>プロットつけたのは?  これは、私が他の参加者がここの課題を読んだときにどう感想、指摘するか考えたとき、かならずプロットを課題部屋に読みにいくと思ったんで、同じように考える人がいるかなと思いまして。  あと、小説書き始めた最初のころ、あらすじやプロットってどうやって書くのかな? って思っていたので「よみかく」にのみ来ている人で見たい人がいるかもしれないと。  そんな理由からです。 ●過去ログのまとめ。  私は前回と同じで構いません。  どんな圧縮形式にしてあっても解凍くらいはできるし。  よくパームに入れて読み直しとかするから、テキストの方がいいかも。  ……これは個人の都合だ。  それに、切り出すぐらいはすぐできる。 ●ATOK14  私もATOK使ってますが、辞書のクリアってどうやるんでしょう? (実は、使うことしかできない。なんか標準辞書とか設定見るといろいろあるけど、さっぱりだったりします) ●ロングヘア  ちょっと気になって、これ考えました。  元気な女の子はショートが多い。  こっちは、すぐでてきました。  単純ですが、走り回ったりするのに髪が邪魔だからですね。  女の子らしさより、動きやすさを重視する。だから、元気な女の子はショートが多くなる。  じゃあ、大人しい少女でロングが多いのは?  とか考えると、まず何故女性は髪をのばすのか。これがわかってない。  女らしさは”長い髪”にあるというのが常識として世の中にあるとかだろうか。  真面目な女の子が三つ編みするのとか、子供っぽい女の子がツインテールにしたりするのとか。(これはただのイメージか?)  あれ? なんでだ?  ビックリするぐらいわかんないぞ?  ……なんだ、全然わかってないじゃん、私。 ●辞書  最近、パソコンショップに行くと、よく電子辞書を探すんですが。  どれがいいやら、さっぱり。  新木さんの使ってるものを教えてほしいんですが。  以前、同じ形式のを買えばフリーソフトで串刺し検索できると言われてたんで、私もその環境にしておきたいです。  多少はお金かかりそうですが、手がでないほどでもないでしょうし。 ●感想  みなさま、感想ありがとうございます。  返事が遅れていまして申し訳ありません。  時間が作れ次第、させて頂きます。  では。 -------------------------------------------------------------------------------- 戦神Aresは敗走Phobosと恐怖Deimosを連れて天翔る No.4427 投稿日 2002年5月9日(木)01時05分 投稿者 弟切 千隼 曇った夜空を見上げて、戦神の名を持つ火星はどこにあるのだろうと夢想する弟切です。 粋な天文学者のおかげで、古代ギリシャの戦神は宇宙空間にあっても二人の息子と一緒です。どちらも父に似て物騒な息子たちですね(^^; 古代ギリシャ人がポボスPhobosやデイモスDeimosと呼んで戦争Aresにともなうと考えたもの、それが「恐れ」です。現在ではどちらも同じように「恐れ」や「恐怖」と訳されることが多いとはいえ、元来はポボスが敗走または潰走といった意味を、デイモスが恐怖という意味を表していたといいます。 人間が敗走する時には恐慌状態−恐怖に駆られて理性を失った状態−に陥ることから、ポボスはそのような状態を指す言葉となり、やがてデイモスの意味と区別が付けがたくなっていったようです。 「恐れ」について考えていて、ふとギリシャ神話のこの兄弟神を思い出しました。神話はやはり偉大です。この兄弟神は、「恐れ」の本質を的確に表していると思います。 No.4390の書き込みで私が考察したとおり、「恐れ」は「危害を及ぼすような人や物や事柄を避けようとする気持」です。肉体的にも精神的にも社会的にも、戦争Aresは人間に最も致命的な危害を及ぼし得る災厄の一つですから、誰もが戦争には「恐怖Deimos」を感じるでしょう。 恐怖に駆られた人々は、できれば戦争を避けて逃げようとします。しかし、常に思いどおり逃げることができるとは限りません。むしろ恐怖を抑え、武器を持って闘うことを強いられる場合も多くあります。 そして恐怖に負けた方が、理性を失って「敗走Phobos」することになります。 「凍れる心臓」(仮題)の主人公ベリルは、戦争を避けるために冷凍睡眠に入ったという設定です。ベリルは強気な人なので、普段は全く「恐れ」という弱気な感情を表しません。けれども、彼女が冷凍睡眠に入ったのは、戦争により肉体的または精神的あるいは社会的に殺されてしまうことを「恐れ」たからではないでしょうか。 ベリルは天才ですから、この戦争が泥沼化して人類全体の危機を招くことが予測できたはずです。心や社会的地位はともかく、いったん死んでしまったら復活できない肉体を戦争という危害から逃れさせるために、冷凍睡眠という擬似的な肉体の死を選んだのでしょう。 戦争が終わって何十年も経った時代に、ベリルは冷凍睡眠から起こされます。危害を加える原因がなくなったために「恐れ」が消え、ベリルは肉体的な再生を果たす訳です。 ところが、戦争は終わったはずなのに、ベリルはその後社会的な死を体験させられ、心理的な死まで迎えて、大きな「恐れ」を感じることになります。 この「恐れ」は、おそらく無意識のうちにベリルが戦争に対して抱いていた「恐れ」と共通のもので、実は彼女が真に恐れていたものは戦争ではないと考えます。ここはきっと大事なところだと思いますので、じっくり考察します。 次回以降も、ベリルの「恐れ」の流れを追ってゆこうと思います。 -------------------------------------------------------------------------------- No.4427の書き込みに補足です。 No.4428 投稿日 2002年5月9日(木)10時35分 投稿者 弟切 千隼 すみません、朝になって上記の自分の書き込みを読み返してみましたら、説明が足りなくて何だかよくわからない文章であることに気づきました m(-_-)m 天文学とギリシャ神話についてある程度知識がないと、上記の文章は読めませんね。ということで補足説明します。 太陽系の惑星の一つ、火星は、英語名をマーズMarsといいます。これはローマ神話の戦神マルスMarsにちなんだ名前です。ローマ神話の起源はほとんどギリシャ神話にあって、ローマ神話のマルスはギリシャ神話の戦神アレースAresに当たります。 天空に赤々と輝く火星は古代人には不吉なものと感じられたらしく、不穏な戦神の名が付けられたようです。 ギリシャ神話において、アレースにはポボスPhobosとデイモスDeimosという二人の息子がいることになっています。戦神アレースはこの息子たちを引き連れて戦場を飛び回ると考えられていました。 アレースにちなんだ名を付けられた火星に、二つの衛星が発見された時、これらの衛星にはアレースの二人の息子の名が付けられました。かくして宇宙にロケットが飛ぶ時代になっても、戦神アレースは敗走Phobosと恐怖Deimosの二人の息子を連れて、天空を飛んでいる訳です。 天文学では、火星の衛星ポボスPhobosは英語風にフォボスと呼ばれることが多いですね。同様に、火星の衛星デイモスDeimosも英語風にダイモスと呼ばれることがあります。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4429 投稿日 2002年5月9日(木)14時11分 投稿者 新木 伸 >電子辞書とか  辞書の選びかた自体では、迷うことはないと思う。  ただ広辞苑とかでも、いろいろなところから色々なパッケージが出ている。  たとえばJUSTSYSTEMの辞書たと、HDDインストールを前提としたものとなっていて、付属の検索ソフトしか使えない。同じメーカーの辞書であれば検索ソフトですべての辞書を一元管理して、一気にすべての辞書で同じ語句を同時検索する「串刺し検索」などの便利な機能も使えるのだが、メーカーが違うと、いちいち検索ソフトを切り替えて使うことになる。  これでは電子辞書の有り難みが半減してしまう。  辞書ソフトというのは、そうした独自仕様のものが多いんだな。  これはおそらく囲い込み戦略ってことかな。自分のところのものだけを揃えると便利。違うメーカーが混ざると不便。みたいな。  そういう独自規格の辞書は、買ってはいけない。  EPWINGという共通規格があるので、そのマークの付いている辞書を買うように。  コンソーシアムのページがあったので、ここにあるものなら、どれでもだいじょうぶ。  http://www.epwing.or.jp/  なおEPWING規格の辞書のビュアーは、フリーソフトのDDWINが良い。  それはここにある。  http://homepage2.nifty.com/ddwin/  なおEPWING規格と明記されている辞書以外でも、DDWINは以下のものにも対応している。HELPの序文より抜粋。 >>DDwinは、Windows 95 / Windows NT / Windows 2000 環境下で動作する辞書検索ソフトウェアです。対応する辞書は、電子ブック( >>SONY DATA Discmanで使用される辞書)、及び、EPWING規約のCD-ROM、小学館 『ランダムハウス英語辞典』、平凡社 『世界大百科事典』(現在入手不可能な旧版にのみ対応)です。使用には別途、電子ブックまたはEPWING規約などの辞書をご用意ください。  電子ブックっていうのは、8センチタイプの小型のメディアのやつね。  けっこう色々な辞書が出ていたりするが、この電子ブックで辞書を引くときは、検索する見出し文字にひらがなしか使えない。漢字で引けないので、ちと不便。  まあコンソーシアムのラインナップをみれば、だいたいどれを買えばいいか見当がつくと思う。  単体売りの辞書と、複数の辞書の詰め合わせパックになっているものと、どちらもある。  とりあえず揃えておきたいのは――。  広辞苑、大辞林、漢字源、現代用語の基礎知識、なにか英和/和英、カタカナ語辞典、類語辞典――あたりか。  それと、SF系を書くなら、理化学事典も必須だろう。  あと、現在では入手不可なのでどうしようもないのだが、百科事典もあると便利。  類語辞典は、語数の少ないサブセット版が、「EPWING版 三省堂 辞典館 CD-ROM 三省堂」に入っていたりするが、なにせサブセット版なのであまり役に立たない。僕は持ってはいるが、HDDにすら入れてなくて、まるで使っていない。  やはり紙の辞書で、「角川類語新辞典」を買っておくべきだろう。類語辞典とは、似た意味の語句がずらりと並んでいる辞書。表現に迷ったときには、これを常に引く。そういう習慣をつけて、まあ10年も経てば、ボキャブラリーも増えてくる。そうなれば、この辞書は不要になってくるだろう。  僕は最近は類語辞典はあまり引かない。昔は一日に何十回となく引いていたものだが。  なお昔は富士通からその「角川類語新辞典」のCD−ROM版が出ていた(3万円もした)。現在では入手不能。 スーパー統合辞書2001/富士通株式会社 ・広辞苑第五版CD-ROM版:143MB ・リーダーズ英和辞典 第2版:153MB ・漢字源:28MB ・現代用語の基礎知識2001:54MB  定価 19,800円 EPWING版 三省堂スーパー大辞林CD-ROM /三省堂 ・『大辞林 第二版』 ・『デイリーコンサイス英和・和英辞典』 ・『漢字辞典』  定価 9,800円  とりあえず、この2つの辞書パックだけで、だいたい揃うはず。  あとは必要に応じて、カタカナ語辞典やら、電子ブック版の「知恵蔵」  あとジャストシステムあたりから、独自ビュアーでないと検索できない系の類語辞典なども出ているもよう。ただどんなものかは、わからない。類語辞典は収録語数が少ないと役に立たないので、買うときには気を付けよう。買ってくれて人柱になってくれてもいいのだが。 >ATOKで辞書のクリア  まずIMEのプロパティを出す。  「辞書・学習」のタグのところにある「学習」のブロックの、「詳細設定」のボタンを押す。「ユーザー辞書設定」のブロック内の「ユーザー辞書のクリア」を押す。  これで、ユーザー登録単語と学習内容のすべてが消える。  コンピュータを使い始めた(ATOKをインストールした)ときの状態に戻ることになる。  登録単語を消したくない場合には、前もって、「辞書ユーティリティ」の「一覧出力」の機能を使って、ユーザー登録単語をテキストファイルに書き出しておかなければならない。  そして上記のクリア操作後に、同「辞書ユーティリティ」の「一括処理」を使って、そのテキストファイルに書き出したユーザー登録単語を再登録してやる必要がある。  このへんは、マニュアル参照のこと。  まあ登録単語なんてそんなにないだろうし、消しちゃっても特に問題はないとみた。 >羽矢野君 >>(この作品は、「よみかく分室」の課題として書いたものです) >>これは、特に意識していなかったです。  だから、なにも理由なくつけるなんてことは、ないでしょうが?  わざわざ断り書きをしていたんだから。  そこにはなにか理由があったはずでしょ?  それはなんだったのだと、そう聞いているのだが?  当時の無意識をほじくり返して、理由を見つけてくるように。 >>じゃあ、大人しい少女でロングが多いのは? >>とか考えると、まず何故女性は髪をのばすのか。これがわかってない。 >>女らしさは”長い髪”にあるというのが常識として世の中にあるとかだろうか。  ……唖然。  なに? なんなの?  そんなことも考えんと、君はいまのいままで、キャラの髪型を決めていたのかね?  なんという、ぬるさ。  なんという、アホさかげん。  リサーチしてこい、リサーチ。  会社に女の子ぐらい、いるだろ。  すこしは自分の足を使って調べる習慣つけさせたほうがいいな。  ――ってことで、弟切さん、藤極堂さん、八神さん。  このアホに教えちゃわないでやってください。 -------------------------------------------------------------------------------- 今日は少しだけ No.4430 投稿日 2002年5月10日(金)09時36分 投稿者 弟切 千隼 戦争を避けて冷凍睡眠に入ったベリルは、何をどう恐れたのでしょう? 直接目に見える原因としては、戦争によって肉体的に死ぬ危険があったということと、自分の好きな仕事ができなくなったということですね。 好きな仕事ができなくなったというのは、ベリルにとっては「天才である自分にふさわしい仕事ができなくなった」ということで、一種の社会的な死でしょう。 で、ベリルには「今、戦争をしているこの時期を乗り切れば、肉体的な死の危険性が消えて、かつ自分にふさわしい仕事がある時代が再び到来するに違いない」と見えていたのですね。でなければ、冷凍睡眠に入って長い時間をやり過ごすなどということをするはずがありません。 彼女の予測は半分当たり、戦争が終わって何十年か経った後に肉体的に復活することができました。ところが社会的な面では彼女の予測が外れていて、冷凍睡眠から目覚めた未来には、もはや彼女が期待していたような仕事はありませんでした。 物語の承で、ベリルは自分の「社会的な死」という事実を思い知らされます。 それでも承までは、ベリルは心理的には死んでいません。社会的に見ればもはや天才ではない彼女を、心理的に支えているものは何でしょう? ベリルを心理的に支えているのは、「自分は天才である」という強烈な自負だと思います。他人からどう見られようと、自分自身がこの自負を失わなければベリルは平然としているでしょう。これがなくなった時、ベリルは自分の存在意義を失って心理的に死を迎えるだろうと考えます。 では、ベリルが最も恐れているのは、この自負を失うことでしょうか? 本日は時間がないので以下次回へ。 -------------------------------------------------------------------------------- 仕事、ないよりはずっといいけど…… No.4431 投稿日 2002年5月11日(土)00時27分 投稿者 羽矢野  羽矢野です。  なかなかお仕事減りません。(というか、減らした分増える)  明日出社して、なんとか時間を作れる状態にまで持っていきたい。 ●この作品は、「よみかく分室」の課題として書いたものです >>当時の無意識をほじくり返して、理由を見つけてくるように。  ではいろいろ思い浮かぶことをあげていきます。 1.分室の存在は知っていても読んでない人に、知らせる必要を感じた。(分室でやったものが投稿されるのははじめてだから) 2.自分一人の力でやったわけではないという意識から(やったのは自分だが、他の人からいろいろ指摘して頂いたので) 3.参加としては最後だったが、最初にできたんで、ちょっと自慢。(←やな奴)  おそらく、こんなのがいろいろまじってるはず。    時間制限あったから、許してね的な意図はない。……と思う。  送ったら、それがすべてだ的な意識は一応持ってます。 (思っても、口には出さないぐらいは。それがにじんだとも考えられますが) ●髪の長さリサーチ  了解です。  といっても、私の部署は女性が一人もいないので(寂しい所だ)会社ではちょっと無理ですから、友人とかに訊いてみます(そんなにいないけど) ●辞書  情報ありがとうございます。  さっそく探してみます。 ●少女小説  クララ白書発見。  さっそく読んでみます。  まず、頭の中を少女思考に染めよう。  では。 -------------------------------------------------------------------------------- 恐怖の味噌汁 No.4432 投稿日 2002年5月12日(日)20時18分 投稿者 弟切 千隼 というしょうもない小噺が昔あったなあ、と思い出している弟切です。いまどき覚えている人はいるでしょうか? 「凍れる心臓」(仮題)の主人公ベリルの「恐れ」について考察中です。前回No.4430の書き込みまでで、ベリルが「自分は天才である」という強烈な自負をもって自分を心理的に支えていることがわかりました。 ならばその自負を失えば、ベリルはそれまでとは全く違った自信のない凡人に成り下がるでしょう。 では、ベリルが恐れているのは、「自分が天才でなくなること」なのでしょうか? それとも「自分が天才であるという自負を失うこと」なのでしょうか? ベリルが本当に心から、無意識のレベルから自分が天才だと信じているならば、答えは前者でしょう。 実はベリルの強烈な自負は劣等感の裏返しで、自分は天才だと信じ込むことによって天才になったのなら、無意識のレベルで自分は天才ではないと知っているベリルは後者を恐れるでしょう。 話としては、後者の方が圧倒的に読者に共感してもらえる気がします。 根っからの天才というのは普通の人とかけ離れすぎていて感情移入しにくいでしょう。しかし、元は凡人だったのが努力によって天才と呼べるほどの域にまで達したというのなら、普通の人々も感心して彼女を受け入れてくれるのではないでしょうか。 それに、根っからの天才は書くのが難しいので、できれば避けたいです(^^; 弟切は凡才ですから。 短いですが今回はこれで。 -------------------------------------------------------------------------------- おそくなりました No.4433 投稿日 2002年5月13日(月)14時56分 投稿者 紫ゆきや  短編(原稿65枚)を、よみかくさんへ投稿させていただきました。  すみません。  連休中にというお話だったのですが、おそくなってしまいました。  この二週間、なにをしていたのか、と言われてしまいそうですが、書き始めてからの時間をほとんど使っても、これだけの時間がかかってしまいました。とほほです。  書いては消してのくり返しで、一文書くのにずいぶん迷いました。  実は、いまだに悩んでいる部分もあったりします。  シンプルな起承転結と、キャラの特徴をだすコトを心がけました。  稚拙な作品ですが、読んでいただければ幸いです。  よろしくおねがいします。 -------------------------------------------------------------------------------- 走り梅雨の日々 No.4434 投稿日 2002年5月13日(月)23時52分 投稿者 弟切 千隼 雨降りが続いて洗濯物が乾きにくく、ちょっぴり不機嫌な弟切です。 前回No.4432の書き込みまでで、ベリルが後天的な天才であることが判明しました。彼女は元来普通の人だったのが、自らの信念でもって天才になった人でした。 彼女を天才たらしめているのはその強烈な信念≒自信ですから、この自信をなくすと彼女は天才ではなくなります。 ならば、「凍れる心臓」(仮題)の転では、ベリルにその自信をなくさせればよいのですね。そうすればそれまで隠されていた彼女の弱気な面が現われて、明らかな転となり得るでしょう。 ということは、以前課題部屋に上げた自信を失うベリル、「転の起承転結設計その1」(No.158)を使えばよいのでしょうか? 何となく、これは少し違う気がします。全く的外れではないとはいえ、もう少し改良の余地がありそうです。とりあえず今見えている方向でもう少し考えて、転の起承転結を新たに作ってみます。 -------------------------------------------------------------------------------- 悪魔のぬいぐるみ No.4435 投稿日 2002年5月13日(月)23時56分 投稿者 羽矢野  ↑ すぐ対抗したがる。  仕事がなんとか一段落して、ようやくちょっと復活。  ゆとりができるっていうのはいいことです。  私はどうも精神が弱く、仕事で悩みが多すぎると思考がうまく働かないということがあります。  胃に穴を開けるサラリーマンですね。  ストレスって面白くて、本当に感じるときは胃にダイレクトにきます。  胃をわしづかみにされるような感じ。  まあ、そんなことはどうでもよくて。  少女小説を二冊ほど読みました。  はせがわさんが勧めてくださった「クララ白書」と「桜咲くまで勝負です!」です。  実はあんまり少女小説っていうものを読んだことがなかったのですが、おもしろかった。  こういった本のターゲットである年齢の子が感じるのとは違う面白さだと思うけれど。 女の子が読む本。そういう感じがすごくしますね。(理論立ててはうまく言えないけど)  一読して思ったのは、少女の内面がものすごく細かくて、周りの様子みたいなのは結構あっさりしてる。  説明なんかも、ほとんどない。  入り込みやすくしてあるとでもいうのか。  これ読んでから読み返すと、私のは三人称を無理矢理一人称に置き換えたみたいだなあ。  とつらつら思いました。 (そういえば、30分では読めませんでした。私文庫一冊だと二時間はかかります)  もう二・三冊読んでから、”起”のリライトやっていきます。  といってももう一週間経ってるから、ホントに早くしないと。  では。 -------------------------------------------------------------------------------- お久しぶりです。 No.4436 投稿日 2002年5月14日(火)14時27分 投稿者 尚橋ひたち  お久しぶりな尚橋ひたちです。ネット落ちから約一ヶ月、ようやく復帰することができました。私的にはもっと長い間ネット落ちしていたような、そんな気分です。相変わらず未熟者ですが、またよろしくお願いします。   とりあえず、以前の続きということで、シンデレラをやります。 >尚橋11(改)  ・入城するとともにダンスの相手を決めるための整理券を受け取るシンデレラ。  ・するとそこに番号のついてない整理券をもらった姉がやってくる。  ・はずれをもらったと思い、王子と踊りたいがためにシンデレラに整理券の交換を持ちかける姉。  ・自分のような者にまで整理券が配られたのが嬉しかったので、それで十分だと思い、シンデレラは整理券を交換する。  ・しかし、いざダンスの相手が発表されると、番号のないものこそ王子と踊れる整理券だった。 >尚橋16    ・順番に王子と踊る女たち。見ているだけのシンデレラ。  ・時がたち、魔法が切れる午前0時の10分前になる。  ・時間がないので、意を決して王子の前に出るシンデレラ。  ・しかし、すでに王子と踊ったことのある、ダンスが上手な女も同時に前に出る。  ・その女が王子と踊った方が、場が盛り上がると思い、譲るシンデレラ。  ・時間がないので、シンデレラはそのまま帰ろうとする。  ・しかし、そんなシンデレラに興味をもった王子はシンデレラを追いかけて、ダンスに誘う。 >尚橋17  ・王子のダンス好きを知り、あらかじめダンスの練習をしてパーティに来た女たち。  ・案の定、王子はダンスの上手な女を選んで踊っている。  ・他の客と踊っていたシンデレラは魔法のおかげで誰よりもうまく踊れてしまう。  ・王子に声を掛けれては、他の女たちの苦労を踏みにじる気がして、わざと下手に踊るシンデレラ。  ・下手すぎて目立ってしまう。  ・シンデレラの不自然さに気付き、本当はうまく踊れることを見破る王子。  ・その理由を知りたくて、わざとダンスに誘う王子。 >尚橋18  ・パーティの催しものとして、ゲームをする。  ・運良くそのゲームで優勝してしまうシンデレラ。  ・賞品は何でものぞむものをくれるという。  ・シンデレラが優勝したことを知り、その場にいた継母たちはとんでもない額のお金を望めとシンデレラを促す。  ・しかし、それを振り切って、一緒にダンスを踊って欲しいと王子に頼むシンデレラ。  ・金目のものが欲しいといわれると思っていた王子は、そんなシンデレラに好感を覚え、喜んでダンスに誘う。  >尚橋19  ・もてなされた料理の中、とてもおいしいチーズを見つけるシンデレラ。友達のネズミにちょうどいいと思う。  ・会場を見回っていた王子が、チーズを見つめるシンデレラに気付く。  ・チーズ好きなのだと思い、好きなだけ持っていくようすすめるが、断られる王子。  ・もらうにはチーズが高価すぎると思ったシンデレラは、つくり方を王子に聞く。  ・しかしチーズは城の手作りではないので、誰も作り方が分からない。  ・王子はおわびに、とシンデレラをダンスに誘う。 >尚橋20  ・王子の結婚相手を決めるために開かれたパーティ。客はみんな、上流階級の者。  ・女たちは競って自分をアピールする。  ・魔法のおかげで一番高価なドレスを着ていたので、王子にダンスに誘われる。  ・本当は財産のない自分はふさわしくないと思い、シンデレラは断る。  ・それを見ていて不思議におもった、客の一人(男)が声をかける。  ・王子のところに行かない理由を聞かれ、全てを話すシンデレラ。  ・そんなシンデレラを気に入った男は自分と踊って欲しいと頼む。男は、実は他国の王子。  ……うーん、なんだか懐かしいです。とりあえず、今回はこの辺で。 -------------------------------------------------------------------------------- ぎゃー!! No.4437 投稿日 2002年5月14日(火)14時34分 投稿者 尚橋ひたち  修正です!! >尚橋18    振り切ってではなく、そんな額のお金は望めないと思って、です。 >尚橋20  ダンスに誘われるシンデレラ(3つ目)、です。  ……他にもボロがでそうです(苦) -------------------------------------------------------------------------------- 一念岩をも通す No.4438 投稿日 2002年5月14日(火)23時49分 投稿者 弟切 千隼 走り梅雨の晴れ間にせっせと洗濯物を干した弟切です。 強烈な自負心をもって天才になったベリルの考察をしていて、ふと「自負心って何だっけ?」と思いました。「自信」と極めて近い概念ながら、少し違いますね。 今更こんなことに気づくなんて、相変わらず弟切はおばか街道まっしぐらです(^^; では早速『大辞林』さまの定義を訊いてみましょう。 じふ-しん [2] 【自負心】 自分の才能に自信や誇りをもつ心。「強い―をもつ」「―の高い男」 これを読むと、予想どおり自信と自負心とはつながりが深いとわかりますね。自負心の核に自信があるという感じです。 ならば、自信を失えば自負心の核が失われ、自負心は崩れ去るでしょう。以前私が課題部屋に提出した「転の起承転結設計その1」No.158が多少は参考になりそうです。 ベリルが持っている自負心は、「自分の才能は天才級であると信じ、それを誇りとする心」と言ってよいものですね。これを踏まえて転の起承転結を新たに作ってみました。 起 ・自分が天才であるという自負心を傷つけられるベリル 承 ・自負心を回復させるために、自分が天才であることを実証しようとするベリル 転 ・自分が天才であることを実証できないベリル 結 ・もともと自分は天才ではないことに気づくベリル 上記の起承転結は課題部屋へも上げておきます。 -------------------------------------------------------------------------------- >尚橋さん No.4439 投稿日 2002年5月14日(火)23時50分 投稿者 とんびの羽根  ネット復活おめでとです。  のっけから厳しいと思いますがNGチェックをかけさせていただきますね。 >尚橋11(改)  「王子と踊れる整理券」王子はシンデレラを見初めてません。  「自分のような者」ってなんでしょう。これは謙遜するときのセリフです。  なぜ「姉」はシンデレラに交換を持ちかけたのでしょう。シンデレラは舞踏会に来られないように豆を選り分ける面倒な仕事を言い付けられていて、姉はそれを知っているのです。家族にばれるとプロットが変わってしまいますね。シンデレラとは気付かないとしても、なぜシンデレラを選んだのかがわかりません。 >尚橋16    「場が盛り上がると思い」なぜ場を盛り上げないといけないのでしょう。  「譲る」すでに踊る権利を持っているのでなければ譲ったことにはなりません。単に踊る気のより強い女に気圧されただけだと思います。  「興味をもった」これは見初めていることにはなりません。 >尚橋17  「王子のダンス好き」を知ってなくても舞踏会に出る娘たちがダンスの練習をしていないことはありえません。常識です。  「わざと下手に踊るシンデレラ」「人一倍努力してるのにへたっぴな子」をかばってやる以外の理由だと、すごく失礼な行為です。  「本当はうまく踊れることを見破る」魔法でうまくなってることまでは見破れないのですか?少女漫画ではありがちですけど、わたしはご都合主義だと思います。  「その理由を知りたくて」これも見初めてません。 >尚橋18  「その場にいた継母たち」はシンデレラだと気付くとプロットが変わってしまいます。  「金目のものが欲しいといわれると思っていた王子」無理があると思います。舞踏会なんですからダンスを申し込まれたって驚かないでしょう。女の子の側からダンスを申し込むのは、むしろ王子の面子をつぶしているように思うのだけど。  「好感を覚え」やっぱり見初めてないですね。 >尚橋19  「もらうにはチーズが高価すぎる」チーズは高価ではないと思います。仮に高価だとしてネズミにちょうどいいと思わないですよね。  「誰も作り方が分からない」これではコックが恥をかいてしまいます、下手するとコックはクビでしょうか。わからないものを客に出すプロは存在しないのですから。  「おわびに」見初めてないってば。 >尚橋20  「結婚相手を決めるために開かれたパーティ」舞踏会という設定を変えないで。  「男は、実は他国の王子」プロットが変わってしまいます。シンデレラ探しのイベントを他国の王子がするという話になるのです。  「財産のない自分はふさわしくない」自分であれ他人であれ、財産で人を判断するのはシンデレラらしくないと思います。ストーリーのメッセージと主人公の言動行動が一致していないのではないでしょうか。  「全てを話すシンデレラ」見知らぬ人に話すべきことではないですよ。助けてくれた魔法使いに迷惑、危険がかかります。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4440 投稿日 2002年5月15日(水)14時52分 投稿者 新木 伸 >紫さん  短編アップの課題。2回目ですね。  そろそろ僕のほうも締め切りが切迫してきて時間もないので、感想指摘その他は、感想掲示板の常連さんに任せることにします。 >尚橋さん  こちらの採点とか。これもとんびさんとか、皆に任せることにします。 >弟切さん >>起・自分が天才であるという自負心を傷つけられるベリル >>承・自負心を回復させるために、自分が天才であることを実証しようとするベリル >>転・自分が天才であることを実証できないベリル >>結・もともと自分は天才ではないことに気づくベリル  これだと結不在だよ。  実証できないことと、気づくことは、この場合イコールでしょう。  気づいたあとで、挫折させなきゃいかんのでは?  ちなみに「挫折」というのは、くじけて、その後に諦めることね。 -------------------------------------------------------------------------------- 挫折の先の栄光 No.4441 投稿日 2002年5月15日(水)23時57分 投稿者 弟切 千隼 ダイエットなら何十回挫折したかわからない弟切です(笑) それでも懲りずにまたやります。おかげで痩せては太る無限回廊を歩き続けています(^^; 前回提出した「凍れる心臓」(仮題)転の起承転結は、結がありませんでした。考え直したものを再度提出します。 起 ・自分が天才であるという自負心を傷つけられるベリル 承 ・自負心を回復させるために、自分が天才であることを実証しようとするベリル 転 ・自分が天才であることを実証できないベリル 結 ・自分を支えていた自負心を失い、ひたすら恐れおびえるベリル この結でベリルが「恐れおびえ」ているのは、世界の中で生きてゆくために「自分は天才である」という自負心を武器にしてきたのに、その武器を失い、敵だらけ−と、ベリルは信じています−の世界に丸腰で放り出されたと感じているからです。武器を失った彼女は他に戦う術を知らないため、戦う意欲をも失ってしまったのですね。 この起承転結は課題部屋にも上げておきます。 -------------------------------------------------------------------------------- ありがとうございます No.4442 投稿日 2002年5月16日(木)13時26分 投稿者 紫ゆきや >新木さん(4440) >> 短編アップの課題。2回目ですね。  ありがとうございます。  つぎこそは、わかりやすい小説になるよう、がんばります。  よろしくお願いします。 -------------------------------------------------------------------------------- 倒れるまでは走り続ける No.4443 投稿日 2002年5月16日(木)21時27分 投稿者 弟切 千隼 突然の頭痛で倒れていた弟切です。 私は痛み止めの薬を飲むと胃がやられることが多いので、できるだけ薬を飲まずに我慢していたものの、耐え切れずに先ほど薬を飲みました。少し復活したところでネットにつないでいます。 「凍れる心臓」(仮題)の転がだいぶ見えてきました。現在提出している転の四分割が問題ないようなら、次に結の四分割に行きます。転で描いたベリルの「心理的な死」を、結で「心理的な再生」として描き、話をまとめることになります。 とにかく、結論さえできてしまえば、あとはそれに向かっていかに効果的に話を進めるかという設計がしやすくなるでしょう。 したがって転と結ができあがったなら、それに向かって突き進むように起と承の四分割を作ります。起と承も上がれば、十六分割ができたことになりますね。 今後の予定をこうやって考えてメモしておきませんと、おばかな弟切は自分で何をやっているのか、何をやろうとしているのかがわからなくなりますので(^^;、まとめて書いてみました。 弟切はまた明日から実家へ帰らなければなりません。次にここに来られるのは19日の日曜日の夜以降になります。 おまけ。 羽矢野さんへ > 「恐怖の味噌汁」ネタをわかってくれる方がいるとは思いませんでした。しょうもない話ですが、嬉しかったです(^_^) -------------------------------------------------------------------------------- 週末で田舎と家を往復するのはつらい No.4444 投稿日 2002年5月16日(木)23時22分 投稿者 巻島翔史  祖母の四十九日ということで、土日に田舎に行ったわけですが……  いや、まさかこんなに疲れるとは思いませんでした。俺ももう若くはないということでしょうか。  原因不明の湿疹は出るわ、左目の下まぶたがずっと痙攣してるわ、やたらに体が重いわ……  若くないと言えば、最近、朝起きると肩がバリバリにこっています。  どうも原因は、布団の上で寝ながら本を読むから――のようです。  しかしなぁ。俺、家では寝た姿勢でなきゃ本読めないし。どないしようかなぁ。 ボーンヘッドとは>  え? これ普通の日本語だと思ったんだけどなぁ。  意味は――俺がどういう意味で使ったかをそのまま説明してもいいのですが、確認の意味で辞書を引っぱりだしてみます。  bone‐head【名】 1、(略式)おろかもの、まぬけ、へま           2、(野球)まずいプレー  あ、これ野球専門語という分類もあるんだ。  使ったのは「へま」の意味ですね。  広い視野がないと、なかなか、自分語と一般語の境目というのは見えてきませんが……活字を読みまくることで視野を鍛えていくしかないですね。 >>なぜ、女の子のキャラクタの性格を示すために、実際のエピソードで見せておく必要があったのか。  この王女は視点保持者なわけです。すなわち主要なキャラクターに入ります。  主要なキャラクターの性格を説明で済ませてしまうのは、小説としてあんまりにもあんまりではないでしょうか。  そしてもちろん、そのキャラが小説に初めて出てくるとき、読者もまたそのキャラを初めて見るわけです。  いったいどんなヤツなんだろう? という目線で見ているわけです。  そこを、「彼女は情が深かった」とか、なんかそんな説明だけで済ましては、そりゃ裏づけがないというか、ペラペラで薄っぺたいだけです。  人物としての厚みというか、そういうものを出したいならば、エピソードでもってそれを表現すべきだと思います。そして、主要なキャラクターというのは、必ず厚みがなければならないと思っています。 墓穴シーンの、プロットレベルでの比較>  新木版と俺のとで男の性格が違ってたりするので、ちょっとそのあたりどうなるかわかりませんが……やってみます。  まず起承転結に。  新木版  起:男に突っぱねられ、女の子は一人で墓穴を掘り始める。すぐに鞘じゃムリだと悟るが、強情な性格なので、やめずに掘り続ける。  承:フラフラになって、なんとかひとりぶんを掘り終える。墓穴に死体を落としたところで、ついにダウン。  転:気がつくと深夜。墓穴が人数分掘られており、傍らには男。なぜ墓穴を掘ってくれたのかと訊ねると、照れ隠しの返事が。  結:男の隠された優しさに気が緩み、泣き出してしまう女の子。やがて泣き疲れて寝てしまう。  巻島版  ……これ、起承転結なってないなぁ。  起転結ぐらいのペースになってる。  アマチュアの文によくある、「必要なところに情報が足りない」というやつか?  しかも指定された範囲――そこに名前に関するエピソードとかもあるから、これ単純に分解してもどうもならんかもなぁ。  ためしに要素だけ抜いてみます。  ・女の子、男に鞘を渡して森に入る。穴を掘り始める。  ・男の拒否に対し、女の子は契約の盲点を突いて男を従わせる。不平を言いながらも男は手を動かす。  ・男が自分の名前を言う。女の子の呼び方をめぐって話し合い。  ・盗賊や馬も埋めていくと女の子は言いだし、男は呆れる。    あえて転っぽいところを探せば、契約の盲点のところなんですけど、これもこんなに前にあっては……  エピソードというのは、もうそれ自体がひとつの独立したものとして見れなければならないと思います。その意味において、俺の書いたこれはエピソードになっていません。てんでダメ。  この場面、もっと厚さが必要だったのだと痛感しました。これじゃあ、上で言った「ペラペラ」の状態です。  結果――エピソードとして見た場合、明らかに俺のは薄いです。ペラペラ。 あらすじ指摘リテイク>  恥ずかしいことに、俺は今ごろ、こんなことを知りました。  『原稿に対する客観性をつける手段として、印刷してみるというのも有効である』  ……なんで今まで気がつかなかったんだ?  で、まあ、あのあらすじ印刷してみました。  なるほど、要らん言葉とか言い回しとかボロボロ出てくるわ。 >>貴子のことが好きな圭吾は関係の修復をあきらめたくなかったが  これなんか、「あきらめたく〜」という言い回しは、以前に試みたことがある場合に使うそれであって――ようは前のバージョンが残ってしまっていたという。 >>圭吾はやる前からいろんな理屈をつけてあきらめていた自分を情けなく思う。  これも、「やる前から〜あきらめていた」は臆病とかそういう表現で済むし。どうでもいいディテールに文字を取られているんですね、全体的に。  で、まあ、出発前日の展開なんですが…… >>貴子は、初めてできた彼氏が本当に好きな人でよかった >>付きあったことはやっぱり正しかったんだと確信する  とくにこの2行。なんかやっぱり違います。浮いてるというかちょっと違うというか。  リテイク決定です。次回までの宿題にしておきます。 痛み止めで胃をやられる>  実は俺もそうだったりします。  靭帯を痛めたときに医者に痛み止めをもらったことがあったんですが、あのときはつらかった……  胃薬と痛み止めって、頼めば同時に処方してもらえるんでしょうか? -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4445 投稿日 2002年5月17日(金)10時20分 投稿者 新木 伸 >巻島君  「ボーンヘッド」  これ、普通の日本語?  ふーん。  もちろん「普通」って言うからには、それは当然リサーチしてきた結果なわけだね?  君の頭の中だけで出した結論ではなく、なにか現実に則した根拠があるわけだよね?  ちなみにサンプル数、今回は何人ぐらい?  そしてそのうちの何パーセントで、実際には何人が、「ボーンヘッドって言葉の意味わかる?」と聞かれて、すぐに答えられていた?  もしくは、すぐには答えられなくても、意味については知っていた?  あともうひとつ質問だ。  「へま」って使わずに、あえて「ボーンヘッド」って使ったその意図は? >弟切さん  四分割。  とくに問題ないと思われます。  ただいつも言ってるけど、「問題ないかどうか」を僕に聞くのではなくて、自分で判断しなさいっていうの。  そのまま進めると問題ありそうなときだけ、言うことにしているスタンスです。 >巻島君 >>なぜ、女の子のキャラクタの性格を示すために、実際のエピソードで見せておく必要があったのか。  うん。これに関しては、そんなところだろう。  ところでこの王女のこと、「視点保持者」とあえてそういう呼びかたをしているよね?  彼女、主人公じゃないの?  いや、全部読んじゃいないから、ようわからんのだが。  主人公とは呼ばず、あえて「視点保持者」とだけ呼んでいるってことは、違うのかな? じゃあ、あの話の主人公って、だれ? >墓穴掘りのエピソードの起承転結分解  まだまだだなぁ。分割位置が、あきらかにおかしい。  ついでに骨になっていない。いらんディテールが残りすぎ。もっと骨にしてこい。  いまは起承転結の筋だけ追えばいい時なんだから、肉の部分なんて、まったく不要なの。  修行が足りん。ありものをプロット分解する程度のことで、そんな精度しか出てこないんじゃ、実用にならんだろ? 君のそのプロット能力。  僕のほうは、こんな感じ。  自分の出してきたやつと見比べて、なにが余分だったか、なにが重要な部分だったかを確認しておくように。 ・一人で墓穴を掘り始める女の子。 ・しんどくなってくるが、それでも続ける女の子。 ・ひとつ穴を掘りあげるが、そこで気絶してしまう女の子。 ・気がつくと介抱されていた女の子。墓穴はすべて男によって掘られている。  んで、君のほう。  自分でも書いている通り、これ、分解不能だよね。  やってみれば実感できるでしょ? この「とほほ」加減ってのが。  なにかひとつの狙いのもとに構築されたシーンであると考えるのは、だいぶ無理がある。  女の子の性格を示すシーンだとしても、途中で名前の呼びかたについてのエピソードなんかが入ってきちゃうもんで、脇道にそれる。  また「転」に関しても、出てくるのが早すぎるわけだな。  ちなみに、この女の子の名前の呼びかたを決めるっていうエピソード。これもこれで、どこかに書いておく必要があったとして……。  でもこの「性格を示すエピソード」の起承転結の外に出して、別個にやるってことだって、できるわけだろ?  ちなみに、人間がふたりしか存在しないときには、「名前」っていうのは、じつは不要なものなのね。  必要になってくるのは、人間が3人以上になってから。  それまでは「おい」とか「おまえ」とかでも充分だったりする。  そういう「名前が本来必要ない」時点で、わざわざ相手に自分を名前で呼ばせたりするのは、その相手に好意を持っているとか、なにかそういう意味がくっついてくる。  そうだなぁ。僕なら、こうするな。  なにか盗賊ねーちゃんが同行する展開になるみたいだから、その女が来てからのエピソードにする。  男はそれまでは、女の子のことを「おい」とか呼んでいる。だけど盗賊ねーちゃんのほうは、ちゃんと名前で呼んだりする。そこに腹を立てた女の子、自分のことを「ルフィル」とか呼ばせる。  それから、転に関して。  なんの「溜め」もなしに、早すぎるタイミングで「転」が出てきても、読者はついてこれないんだ。そこが「転」だって、思ってくれない。  「転」が「転」だと認識されるには、踏まなきゃならない手順がある。  「起」で初めて「承」でさらにその流れを延長させて、その先に出てきたものが、はじめて「転」だと認識される。  なぜかっていうと、この「起承転結」って流れが、観客の体に染みついちゃっているからなんだな。読み手のほうも、もうそのつもりで読んでいるわけだ。  ちなみに、僕のパターンでは……。  起では、「ひとりで意地になって穴を掘る女の子」っていう始めかたをする。  承では、「つらくなっても続ける」という展開で、起で始めた流れをさらに延長する。  そして転では、「ついに気絶してしまう」と持ってゆくわけだ。 >印刷してみると客観的に見れる  これ、なぜなのか理由はよくわからないんだけど、たしかにそうなんだよね。  たぶん見た目が変わり、普段自分が読者として読んでいるのと同じような紙媒体になるせいで、意識のどこかが錯覚して、読者の姿勢で読んでしまうからなんだろうと思うが。  ちなみに仕事でやってる原稿でも、実際に、著者校にまでなって、文庫本と同じフォーマットで同じ書式、活字もなにも、すべて同じ。  実際に文庫本とまったく同じ見栄えになって――と、その状態でないと見つけられないものもある。  しかしそれを知った上で意識的に訓練すると、エティタ上でも、だいぶ客観的に見れるようになってくる。  いつもプリントアウトしてやってると、金もかかるし、なにより紙資源の無駄になるから、なるべくエディタ上だけで同じ客観性を持って見れるようになること。  とはいえ、僕も仕事のほうじゃ、章ごとにプリントアウトしてチェックしていたりするわけだが。(奥さんに読ませるためということもある) >カントリーライフあらすじ >>貴子は、初めてできた彼氏が本当に好きな人でよかった >>付きあったことはやっぱり正しかったんだと確信する >>とくにこの2行。なんかやっぱり違います。浮いてるというかちょっと違うというか。  だってこれ、「説明」なんだもの。  身がともなっていないの。「確信する」とか「良かったと言う」とか、言葉面だけで書かれていたって、人は信用してくれないわけね。  いわば、「女の子は情が深かった」とか、そう書いちゃうのと同じこと。  話のいちばん大事な結の部分で、いちばん大事なことを説明で済ませちゃっているような話。  そんなもん。  もうはじめから、書くまでもないよな?  巻島流に言えば、こんな感じ?(↓)  「裏づけがないというか、ペラペラで薄っぺたいだけです」 >巻島君  起承転結のなにがしかを、いま掴みかけているところではなかろうか?  それをもうちょっと確実にしておくために、墓穴掘りのシーン――あそこだけ、書き直してみよう。  あのシーンだけのプロットを自分で立てる。起承転結がちゃんと揃ってるやつね。  そしてそれに基づいて、書き直す。  ちゃんとしたものを書いてみる。  まずプロット提出のことね。  あとそのシーンにおける狙いも、明文化しておくこと。  メインはあくまでひとつではあるけど、他にサブとなる要素が入ってきてもかまわない。っていうか、なにか他にも入るはずだ。10割すべてが、ひとつの要素だけで構成されるなんてことは、滅多にないことだ。  「女の子の○○な性格」のほかにも「男の○○な性格」とかもあるだろうし、「女の子の世間知らずさ」とかも描けるだろうし。  そういうの、すべて列挙してみよ。  なにを描くために、実際にどう組み立ててゆくのか?  そのプロセスのひとつひとつを、ぜんぶ、自分の自覚のもとでやってみるといい。 -------------------------------------------------------------------------------- レスだけ No.4446 投稿日 2002年5月18日(土)22時59分 投稿者 巻島翔史 ボーンへッド関連> リサーチ>  今までの俺のパターンから予測はつくでしょうが……そういうことはやっていませんでした。  だからああして指摘されるまで、普通の日本語でないことに気がつかなかったという。  ――あ、でも4444の書きこみ見たら、 >>え? これ普通の日本語だと思ったんだけどなぁ。  これだと、「これ普通の日本語よ? ちゃんと調べたんだからね。な―に言ってんの」というように読めるなぁ…………あうぅ。  これは俺の書き方がまずかったです。すいません。  あの文では、ボーンヘッドが普通の日本語であるというのは、完全に俺の思い違いだった――という意図を示したかったのです。  ダメにダメを重ねるとは…………恥ずかしいです。 脇道:ボーンヘッドを普通の日本語と錯覚した理由>  これは簡単です。  俺が野球中継をしょっちゅう見るから、です。  耳慣れた言葉をそういうふうに錯覚するのは――まあ錯覚した流れで言えば自然なのでしょうが、それにしたって言葉に対する認識力が低いと言わざるを得ません。仮にもプロ志望であるならば。情けない。 ボーンヘッドを使った意図>  これは――なんでだろう?  ……(思考中)……  カッコいい言い方で、自分の過去の失敗をごまかしたかったんだろうか?  たぶんそうなんだろう。見栄ばかり張ろうとするから…… >>あの話の主人公って、だれ?  自分の中の認識では、男です。  視点保持者と主人公を分ける――それ自体は別段おかしいことではないと思います。  ただその形でいくなら、一番最初にプロローグなりなんか入れて、『主人公はこれだからね』と示しておく必要があったんですよね……はぁ。 (というか、プロローグのそういう効用にいま気づきました。なんでもっと早くに気づかんのか) 分割位置がおかしい>  比べてみると、新木さんは、 ・ひとつ穴を掘りあげるが、そこで気絶してしまう女の子。  に対して、俺は『起きて墓穴が掘られていたところ』を転としている。  …………  女の子が気絶するより、気がつくと穴が掘られていたことのほうが、驚きとして大きい、つまり転の部分になるんじゃないのかなぁ?  ……あ、違うわ。ここは『女の子の性格を示す』の場面だから、気絶するが転でいいのか。女の子の行動を中心に追っていくところなんだから。なるほど。 墓穴掘りの書き直し>  やる前に質問したいことがあるのですが、  書き直しは、あのシーンの前後にあるシーンとのつながりを考慮する必要があるでしょうか?  それとも単純につながりは考えないで、あのシーンだけ書き直せばいいのでしょうか? -------------------------------------------------------------------------------- >巻島君 No.4447 投稿日 2002年5月19日(日)00時38分 投稿者 新木 伸 >巻島君  うん。  いままでの君のパターンから予測して、「リサーチ数1名(自分のみ)」であることは、9が10個ぐらい並ぶぐらいの確率で確実と思っていたけど。 >わざわざ「ボーンヘッド」を使った意図とか  おーい。頼むよー。  君がわからないというなら、世界の誰に、それがわかるというのだい?  骨振動の話題と、「ボーン」とをかけたつもりじゃないかと思っていたが、そういうのでもないわけか。 >>視点保持者と主人公を分ける――それ自体は別段おかしいことではないと思います。  こう書くと、それがまるで「スタンダード」であると主張しているように読めてしまうぞ?  また、「世にある話のなかにどのぐらいの率で、主人公と視点キャラを分けている話が存在しているのかリサーチしたのか?」とか聞いちゃうぞ〜?  主人公と視点保持者を別にすること。  これは、「絶対にない」とは言い切れない。  そういう話も、ないことはない。  ただ、とてもまれなパターンだよね。  そしてそういう話には、主人公と視点保持者をべつにしているなんらかの「意図」があるわけだ。  では、なぜ主人公と視点保持者をべつにするのだろう?  また、物語の「スタンダード」は、「主人公=視点保持者」という形。これにはどういう効用があって、なぜゆえにスタンダードとなっているのだろう?  そのへん、考察して、書いてくるように。 >転のこととか  「転」というものを、「インパクトのでかい部分」と、そのように誤解しているわけだね。  たしかにインパクトでいうなら、墓穴がすべて掘られていることを知ったときが、いちばん女の子の心境としては驚きが大きいだろう。  ここも実は「転」であるんだが……。でもここって、結部の「転」になるんだよな。  さらに分割してゆくと、こんな感じか。 ○結部「気がつくと介抱されていた女の子。墓穴はすべて男によって掘られている。」  起・目を覚ます女の子。夜になっていることと、自分が焚き火のそばに寝かされていることを知る。  承・男が介抱してくれていたのだと知る。  転・墓穴がすべて掘られていたことを知る。  結・男がただの冷酷なヤツではなかったことを知る。  僕が「女の子が気絶する」の部分を「転」としたのは、それとは違う理由から。  それまで続けてきた「流れ」が、ここで違う方向に変わる。その転換点という意味での、「転」なんだな。  まず「起」でもって、墓穴をひとりで掘り始める女の子って構図になってるわけだ。  ここで「墓穴を掘る」って流れを開始したわけだ。  「流れを決めて、それを始める」っていうのが、「起」の役割。  そして「承」では、「つらくなってくるが、やめずに続ける」という構図だ。  これは「墓穴を掘る」ということで始まった流れを、そのまま押し進めているわけだね。演繹的手法にもとづいて、延長してゆくだけだ。  「墓穴を掘る」という流れではじまっているのだから、まあ、そのまま掘り続けるのが道理だよな。まあしかし、何も起きなかったら単調で退屈になっちゃうものだから、なにかを起こす。それが「つらくなってくる」っていうことだ。しかし「掘り続ける」ことはやめたりしない。  べつにここで、「道具が壊れるが、かわりのものを見つけて掘り続ける」とかしたっていいわけだ。「どしゃ降りの雨が降ってくるが、それでも続ける」とかいうことでもOKだ。  ようは、「掘り続けるのをやめない」ってところを抑えておけばOK。  そして「転」。  「掘り続ける」というのが流れなのだから、それを変化させれば、どんなものだって「転」にはなりうる。  ただいちばん変化の激しい「転」は、「掘るのをやめる」ということになるだろうね。なにしろ「掘り続ける」の180度反対の出来事だから。  他にも転となる候補は、いくらでもあるはずだ。  そして「掘るのをやめる」ということにするとして、その展開としては、またいくつか考えられる。  「女の子自身が諦める」というパターンもあるだろう。  僕が今回採用したのは、「女の子自身は諦めなかったが、肉体的には限界となった」というパターンなわけね。  んで、「結」。  そもそもの流れが、「墓穴を掘る」なわけだから、やっぱり「結」では、墓穴を掘ることに対して、なんらかの決着を付けなければならない。  決着の付けかたは、どんなことでもいい。  「墓穴を掘る」ということで広げたストーリーの風呂敷をちゃんと畳みさえすれば、どんな決着のつけかたでも構わない。  たとえば、「気絶から回復した女の子、ついに全員分を掘ることを諦める」とかでもOKなわけだ。  しかしまあ、今回僕は、「男が全部掘ってしまっていた」とした。 >墓穴掘りの書き直し  これは「転」を体で理解するための練習なのね。  だからとりあえず、あのシーンだけでいいよ。  6人だか7人+馬の死体が、その場に転がっている。  穴を掘る道具はろくなものがない。  男とは、もうすでに雇用契約を結んでいる。  そんな感じの、現在と同じ初期状態からってことで。  そしてこのシーンにおいて示すことのメインは、あくまで「女の子の性格」ね。  具体的に女の子のどんな性格を示したいのか、ようわからんが、それがわかるように組み立ててみてくれ。  男の性格だとかそういうものは、ここでのメインではないので、べつに変えなくても変えてしまってもどっちだっていい。  べつにどうだっていい。  そもそも、あの段階では……。  読者もわしも、男の性格なんぞに、興味なぞ持ってはいないわけだ。  出てきたばっかの「変な奴」で、視点キャラでもないやつがどんな性格をしてるかなんて、あの時点じゃどうだっていいことだしー。  理由はカンタン。  視点キャラである女の子が、男の性格に対して、なんの興味も持っていないからでーす。 -------------------------------------------------------------------------------- ん? No.4448 投稿日 2002年5月19日(日)01時57分 投稿者 はせがわみやび >巻島さん >> ただその形でいくなら、一番最初にプロローグなりなんか入れて、『主人公はこれだからね』と示しておく必要があったんですよね……はぁ。  これだと、主人公であることを示すには、一番最初にプロローグなりを入れて、示しておきさえすれば良い──って読めるよ?  そう読みとって良いの?  あー、……プロローグじゃだめじゃないか、とゆー気もひしひしとしているんだが……。  星くずの主人公はラセリア姫なのだろーか、とか。  金田一少年の事件簿だと、プロローグに殺人の場面がくることもあったよーな気もするんだが。だとすると、主人公は犯人なのだろうか、とか?(^^; みやび -------------------------------------------------------------------------------- 巻島君 No.4449 投稿日 2002年5月19日(日)13時15分 投稿者 新木 伸 >巻島君  そういや見落としていたけど、みやびさんの追求を読んで、気がついた。  ひょっとして巻島君は、「主人公」がなにかってことも、よくわかっていないのではなかろうか?  あとプロローグの役割についても、なにか激しく勘違いをしているようだが……。まあそれはいまは置いておくとしよう。こちらはプロローグがなにかわかるまで、プロローグはなしで話を書いていればいいだけのことだ。  しかし主人公を出さないで話を話くっていうのは、これはまあ、普通はできない。  いかに巻島君が「主人公に不自由な人」だからといって、避けては通れない問題だ。  主人公っていうのは、つまり、なんなの?  「主人公とはなにか」ってことを、ちょっと考察して、書いてみそ。  あと、「読者はなぜゆえに、作中のあるキャラクターを『主人公』であると認識するのか/できるのか」とか、それについてもね。  「この人物が主人公です」なんて、はっきり明示してある話なんて、そうそうないでしょ? でもだれが主人公であるのか、ふつうは、一発でわかるもの。  これはなぜ? どうしてわかっちゃうものなの?  んで、それが終わったら――。  こんどは「強さの地平」で、男が主人公であるとして、なにがどうマズかったのか……。  それを考えてゆく番だな。  上の考察が正しく行われているなら、「読者が主人公を認知する仕組み」についても、正しく理解していることになるよね。  自分の書いた「強さの地平」という作品が、どのように、そのプロセスを無視してしまっていたのか。  またその解決策としては、「プロローグで男を出す」という単純な対症療法的なことでOKなのか。 -------------------------------------------------------------------------------- 常世の長鳴鳥が鳴く時 No.4450 投稿日 2002年5月20日(月)14時28分 投稿者 弟切 千隼 駿河の国より戻ってきた弟切です。あちらも寒かったり暑かったり不安定な天気でした。 「凍れる心臓」(仮題)の転の四分割ができまして、次は結の四分割です。 結では、心理的に死んでしまった主人公ベリルの再生を描きます。 物理的にであろうと心理的にであろうと、一度死んでしまったものが全く同じ形で復活することはあり得ません。世界各地の「死と再生の神話」を取材してみても、再生した神などは確実に以前より強力になり、性質も異なっています。そうでなければわざわざ死んでから再生などする必要はありません。 ベリルをどのように再生させるか探るために、再び原点に帰って、各地の神話で死んだものがどのように再生しているのか調べてみました。 まずは、何回も紹介しているギリシャ神話のデーメーテールとペルセポネーの場合。 ペルセポネーは、もともと植物を愛する可憐な乙女神として崇拝を受けていたものの、強大な農業神である母デーメーテールの陰に隠れた存在でした。しかし、冥界へ行った後(=死んで再生した後)は、冥王ハーデースの妻として冥界の王妃の地位を得た上に、この世とあの世を往来する独特の農業神としての地位も得て、母に勝るとも劣らない女神となります。 やはり以前、例に出した北欧神話のバルドルの場合。 新しい大地とともに復活したバルドルの力が具体的にどうなのか、神話ではあまり語られていません。しかし、いわば状況証拠として、ギリシャのペルセポネーと同じような傾向が見て取れます。 光り輝く神バルドルといわれながら、旧世界では、バルドルは華やかに活躍する父神オージンや兄弟のトールの陰に隠れた存在です。それが旧世界での最終戦争によってオージンやトールなどの主な神々が死んだ後に復活してくるのですから、バルドルは完全に偉大な父や兄弟から自立した尊い神となる訳です。 こうしてみますと、再生してパワーアップするための鍵は「(主に親からの)自立」ですね。 短いですが今回はこれにて。 次回、他にも再生してパワーアップするための鍵がないかどうか考察します。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4451 投稿日 2002年5月20日(月)15時00分 投稿者 新木 伸  最近は、こちらのメンバーが静かなもんで、出張して書いていることが多いなぁ。  しかし向こうに書くと、なんかログの保存も怪しいし、なにより一覧性に欠けるし。  だいたい、ツリー式掲示板なんて、いったい誰が読むんだ?  当事者ぐらいなもんだろ――とか、思う。  未読管理もいいかげんだから、どこまで読んだのか、ぜんぜんわかんないし〜。  なんで「文章を読むこと」以外でもって、あんなに苦労を要求されてしまうのだろうか。めんどいなぁ、もうっ。  しかし、最低100人ぐらいが見るところで書かないと、なにかとっても、無駄なことをしている気になる。  ってことで、ここで叩いてもいい「素材」を、誰か提出してくるのこと。  やっぱ、いまは紫さんかねー。  また60枚ぐらいの短編でも、さくっと書いてきて、さくっと。2〜3日ぐらいでもってさ。  次の練習項目は、キャラ立てと、アクションと、一人称あたりか。  アクションは大事だよ。  ライトノベルでは、アクションシーンのひとつも書けんと、まず勝負にもならん。 >弟切さん  親からの自立が隠れたテーマだとして。  じゃあこの場合の「親」ってなんだろう。  「文明」とかかな。  まあたしかに、文明あっての、「科学者」だもんな。  それはそうと、そろそろ、またタイトルを変えたほうがよさそうだねー。  この話ってもう、「凍れる心臓」って内容じゃないでしょ?  どのへんが「凍ってる」? -------------------------------------------------------------------------------- 現在はプロットもどきの段階です No.4452 投稿日 2002年5月21日(火)01時46分 投稿者 紫ゆきや >新木さん(4451) >> ってことで、ここで叩いてもいい「素材」を、誰か提出してくるのこと。 >> やっぱ、いまは紫さんかねー。 >> また60枚ぐらいの短編でも、さくっと書いてきて、さくっと。2〜3日ぐらいでもってさ。  あわわ。  がんばって考えておりますが、現在はプロットもどきの段階ですう。 >> 次の練習項目は、キャラ立てと、アクションと、一人称あたりか。  はい。そのようなつもりです。  それに加えて、今回も特殊設定を出して、説明の練習と。男の子と女の子を出す話にしようと思っております。  女の子は、もう少し喜怒哀楽をハッキリさせて、口調ももう少し正常にして。  男の子のほうは、まだ、ちょっと特徴づけを決めかねてたりしますが、高校生くらいの年齢にしようかなと。  あとは、話を最後まで書くとか、書いたつもり禁止とか、愛と技術とか……課題山盛りですね。 >> アクションは大事だよ。 >> ライトノベルでは、アクションシーンのひとつも書けんと、まず勝負にもならん。  はい、今回はアクションメインにしようかと思っております。  前回は場所が5回も6回も変わって、意外と大変でしたので、もう少し短い話になるといいなと。  せっかく見ていただけるとのコトですので、さくっと書きたいとは思うのですが……さすがに2〜3日では難しいです。とほほ。 -------------------------------------------------------------------------------- 眠り姫は目覚めの時を夢見るか? No.4453 投稿日 2002年5月21日(火)23時25分 投稿者 弟切 千隼 実家で食べ過ぎてしまったためにダイエット中の弟切です。これ以上太ると服が入らなくなって経済的な打撃が大きいので真剣です。貧乏人の底力でやり抜きます(笑) 新木さんがおっしゃるとおり、結の考察をするだけではなくて、そろそろ題名も考えなければいけませんね。いつまでも仮題のままではすっきりしません。 しかし、「死と再生」というテーマに合っていて、ダサくなくて、読者の印象に残りやすい題名というのはなかなか思いつきません。 とりあえず「新世界へ……」というのを考えてみました。「凍れる心臓」よりはテーマに合っていてましかと思いますので、これを新たな題名として、さらに良いものを思いついたら差し替えます。 さて、結の考察へ行きましょう。 前回の書き込みNo.4450で考察したことに沿って結を考えてみたものの、どうもまだぴんと来ません。そこで、もう少しいくつかの「死と再生の神話」に当たってみることにしました。 まず、エジプト神話の例を挙げてみます。 エジプト神話上、著名な死と再生の神話といえば、ウシルとエスト(アストまたはエセともいいます)の物語でしょう。一般的にはギリシャ語化された神名のオシリスとイシスの物語として知られます。これは長くて入り組んだ物語なので、はしょって紹介します。 オシリスことウシルは、妹である女神イシスことエストと結婚し、現世の王として権力をふるいます。ウシルの兄セトがそれをねたみ、ウシルを罠にかけて殺します。 妻であるエストがウシルを捜し求めてその遺体を発見すると、セトはウシルの遺体をばらばらに切り刻んであちこちにばら撒いてしまいます。エストはエジプト中を回って遺体の部分部分を拾い集め、魔術をもってウシルを再生させます。 その時に、ウシルの性器だけはハアピ(ナイル川)の魚に食べられてしまって見つからず、ウシルは性器のない姿で再生します。 再生したとはいえ、いったん死者を体験したウシルは現世の王とはなれず、死者の世界の王として君臨することになります。 この物語では、ウシルが性器を失った姿で再生するのが鍵ですね。性器=精力の象徴=生の象徴ですから、それを欠いたウシルはもはや生者の王とはなり得ません。そのかわり、彼は死者という新たな体験を得て、死者の王となります。 もう一つ、インド神話における死と再生の様子を見てみましょう。 人身象頭の不思議な姿をした神ガネーシャが、なぜそのような姿になったのかという物語です。 インド神話上最高の神の一柱であるシヴァには、パールヴァティという神妃がいます。ある時シヴァの留守中に、自分専用の召使がいないことを不便に感じたパールヴァティは、自分の体の垢を集めて一人の召使を作り、ガネーシャと名付けます。この時点では、ガネーシャは人身人頭のまっとうな姿をしています。 ガネーシャがパールヴァティの言いつけどおり門番をしていますと、シヴァが帰ってきました。シヴァと初対面のガネーシャは彼を不審に感じて中に入れようとせず、怒ったシヴァに首を刎ねられて殺されてしまいます。 ガネーシャを殺したことに対し、パールヴァティが大いに怒ったので、シヴァはガネーシャを蘇らせることを約束します。しかしなぜかガネーシャの胴体に元の頭を付けることはせず、象の頭を付けて蘇らせます。 蘇ったガネーシャは召使ではなくシヴァの正式な嫡男として迎えられ、財宝神として今日なお人々の信仰が篤い神となりました。 ガネーシャも、ウシルと同じように遺体をつなぎ合わされて再生しています。そして同じように遺体には欠けた部分があります。 ただし、ウシルの場合は欠けた部分をそのままに再生しているのに対し、ガネーシャは全く別のもので補われて再生している点が違いますね。 ウシルもガネーシャも、死から再生するに当たっては、生前に持っていた何かを失い、別の新しいものを得ています。 ウシルは性器のかわりに死者の体験を、ガネーシャは人頭のかわりに象頭をあてがわれて再生し、ウシルは生者の世界と死者の世界と両方を知る死者の王という地位に、ガネーシャは一介の召使から最高神の息子という地位に昇りました。 これで、「死と再生」に際しては、持っている何かを手離させ、かわりに何か新しいものを取得させることが必要だとわかりました。 ベリルの場合は「自負心」を手離すことが確定していますから、かわりの「何か」を取得させれば再生できることになります。ガネーシャの例などを見るに、ベリル自身はそれまで考えてもみなかった突拍子もないものを得るのかも知れません。 次回、ベリルが新たに得るものが何かを考えます。 -------------------------------------------------------------------------------- おおい、まだかよう No.4454 投稿日 2002年5月22日(水)18時37分 投稿者 新木 伸  巻島、羽矢野、両名。  まだかい?  そろそろ提出してこないと、書いてきても、「なに、それ? なんかやらせていたっけ?」――とか、そう言っちゃうぞ?  っていうか――。はて?  ふたりには、いったいなにをやらせていたんだっけか……?  もうそろそろ、記憶が怪しくなってきたな。  なにか言い渡したことだけは、覚えているのだが。  なんだっけ?  なにが課題となっていたのか、まずそれから報告してくるのこと。 -------------------------------------------------------------------------------- ソ、ソ、ソクラテスかプラトンか No.4455 投稿日 2002年5月22日(水)23時24分 投稿者 弟切 千隼 ダイエットが功を奏して、服を買い替えずに済みそうな弟切です(^o^) 「新世界へ……」(仮題)の結において、重要な役割を果たす人物のことを忘れていました(^^; ユキマロくんです。 この人はそもそもベリルを冷凍睡眠から叩き起こした張本人であって、この物語の根源的なきっかけを作った人です。順調に眠っていたベリルをわざわざ起こしたからには、彼には何らかの明確な目的があったはずでしょう。まさか、「冷凍睡眠から起こせたらもういい、はい終わり」というつもりではありませんよね? 肉体的に死んでいたベリルの再生を手助けした以上は、彼には責任を持ってベリルが心理的に再生する手伝いもしてもらいましょう。 では、ベリルを目覚めさせたユキマロの目的は何だったのでしょう? 彼は自覚的にベリルの心理的な再生を手伝うでしょうか? 彼はどのようにしてベリルの心理的な再生に荷担するでしょう?  まず、ユキマロが自覚せずにベリルの心理的な再生を手伝うというのは無しですね。 冷凍睡眠していたベリルを肉体的に起こすのには、綿密な計画を練って相当の苦労を払ったはずなのに、その後の彼女のフォローを何も考えていないのでは片手落ちもいいところです。それではユキマロくん、間抜け過ぎです。 ベリルは「自分は天才であるという自負心」を失うことによって心理的に死にます。かわりに彼女は「何か」を得て再生します。 ということは、ベリルの再生を手伝うユキマロは、その「何か」を彼女に得させるようにするのでしょうか? それが彼の目的なのでしょうか?  ユキマロは、「何か」を得させるのが目的なのではなくて、「自負心」を失わせることが目的なのかも知れませんね。 しかし、ベリルを支えている自負心を奪ってしまえば、彼女が心理的に死んでしまうことくらいユキマロには予想がつくでしょう。ユキマロくんはそれがわからないほど間抜けではなく、心理的に深刻な打撃を受けたベリルを放置しておけるほど薄情でもありません。 よって、たとえ自負心を失わせることが主目的だったとしても、その後のベリルのためにユキマロは「何か」を彼女に得させようとするでしょう。結果的には、それでベリルを心理的に再生させることは同じです。 ベリルに「何か」を得させることが目的だったとしますと、なにゆえユキマロはそんなお節介なことをしようとしたのか、という疑問が出てきます。冷凍睡眠している人間を叩き起こして、右も左もわからない状態の人の面倒を見て、なおかつその人の心理的な問題まで解決してあげるなんて、どんな献身的なカウンセラーだってやりはしないでしょう。 これはまた深く突っ込まなければならない問題ですので、ちょっと置いておきます。 とにかく、ユキマロはベリルに「何か」を得させて彼女を心理的に再生させようとしていると仮定しておけば、当面矛盾なく話を進められるのでそうします。 ユキマロは、いわば死んで生まれ変わってくるベリルの魂の産婆役を務めるのですね。 魂の産婆役という言葉で、高校の倫理社会の時間に習ったことを思い出しました。かの古代ギリシャの哲人ソクラテスが、対話によってより良く生きることを求める方法を「魂の産婆術」と呼んでいたということです。 ほぼ同じ言葉が出てきたということは、それが指す実態も似たようなものである可能性が高いでしょう。これは探ってみる価値がありますね。 ふむう、学校の勉強をまじめにしておくと、たまにはいいことがあるものですね。 次回、ユキマロの側から見たベリルの心理的な再生について、もう少し探ります。 -------------------------------------------------------------------------------- 最近の眼科ってハイテク機器いっぱいあるのね No.4456 投稿日 2002年5月23日(木)00時05分 投稿者 巻島翔史  寝ても覚めても左目が痛かったので、ついに耐えかねて10年ぶりに眼科医院に行きました。  診断結果:検査でなにも異常がみつからないので、眼精疲労  なにやら赤紫色の目薬くれましたが、これ効いてくれるのかなぁ。効かなきゃ困るんだけど。  えーと、その、学校の課題のレポートがどかどかっとたて続けにあるので、しばらく課題が進行できそうにありません。ネット断ちしますし。 (というより、明日から準備に入らないと間に合いません。かなりギリギリの状態)  その旨、報告しておきます。6月中旬には確実に復帰できそうです。 プロローグ>  これはどうも誤解を与えてしまったようです。  プロローグが、主人公を提示するためだけにあるとは、もちろん俺は思っていません。  主人公と視点保持者が異なり、かつ、主人公と視点保持者が物語の冒頭から知り合いでないという状況に限って、プロローグのそういう使い方もアリだ――ということを言いたかったのです。舌足らずでした。 主人公とはなにか>  作品に与えられたテーマの体現者、だと思っています。  「強さの地平」で言えばテーマは「『強さ』の探求」です。  その意味において、俺はあの話の主人公は男だとしています。 「視点保持者=主人公」の効用>  視点保持者というのは、内面を書いても許される唯一のキャラクターです。  表現したいテーマが、行為の当事者としての人物(つまり主人公)の内面と深く関わっているとき――そして現実、人物の内面がテーマ表現における重要なキーポイントになっていることがほとんど――視点保持者=主人公という形をとることになると考えられます。  視点保持者と主人公を分けるのは、外側から主人公の行為を見せることが必要である話に限られるでしょう。当然、視点保持者というフィルタを通して主人公の行為を読者に見せることになります。視点保持者の感想が、そのまま読者の印象になるわけです。  そもそも、なぜ「強さの地平」はああいう形をとったのか。  実はあの話は、最後まで読んでいくとわかるのですが(俺以外、誰も読んでないでしょうけど)、3章のあと男の生い立ちの話を挟んで、4章にいきます。そしてその4章、なんと男とルフィルの視点が約半々という状況になっているのです。  この視点のぶれは、いったいなんなのか。  自分が当時意識していたことを言いますと、生い立ちのところまで(つまり3章まで)は、男をひねくれた嫌なヤツとして見られるようにしようとしました。だから、男を外から見る視点を取ったのです。  そして生い立ちでひねくれの背景が判明し、読み手の中の男に対する嫌な印象を薄め、4章へと進むわけです。  ですが、この4章で、俺はおおいに力不足を露呈したのです。  どうしても、男の外面からだけではテーマを表現できない、内面まで入っていかないと書けない、と判断したのです。  男を嫌なヤツに見せたかったというのは、これはずばり、読み手に真相を知らせたときに驚いて欲しかったからです。しかしのちのち、こうした視点のぶれを生むことになるとなれば、はたしてその形で本当によかったのか、もっと考える必要がありました。  話を戻します。 作中のあるキャラクターを『主人公』であると認識するのか/できるのか>  カメラが一番追いまわしている人物が、主人公だな、と認識します。つまり作中における露出の多さです。  自分が小説読んでるときは、そうやって判断しています。  その意味において、少なくとも1〜2章という読み手を引きつけなければならないところにおいて、男の露出度はルフィルに負けています。あとあと男の露出が増えるにしても、前半ではルフィルが露出しているのですから、ちぐはぐな印象を与えることになります。  結論として「強さの地平」は、嫌なヤツに見せようという意識と、主人公としての露出とのあいだで食い違いがおこり、てんでおかしくなってしまったというわけです。  プロローグで男の生い立ちのさわりなんかを出しても、そのあとまたルフィルの露出が増えるので、食い違いは解消されなかったのではないかと思います。 なにが課題だったか>  墓穴掘りのシーンの書き直しです。  というわけで、プロット出します。  ただ、次まで間あくからなぁ。ちょっとこのタイミングで出していいものか不安……。 起:墓穴を掘り出す女の子。契約をタテに、男にも穴掘りを手伝わせる。 承:疲れてくるが、無数の死体を見て気合を入れなおす。 転:とうとう限界。このまま男に頼ろうかと考える。そこへ男から、へっぴり腰のお姫さんはもう休め、との言葉が。しかしそこで皇女としてのメンツが刺激され、のろいながらも掘り続ける。 結:完成。疲労困憊の男と女の子。  狙いは、「女の子(ルフィル)の『強情』な性格」  また、掘り始めた段階、承の死体を見て気合を入れなおすところで、女の子の「物事をほうっておけない」(あるいは、あとさき考えずになんでもやりたがる)性格も出ていますし、転ではすぐ誰かに頼ろうとする、「お姫さま然」としたところも出ています。 -------------------------------------------------------------------------------- すいませんです No.4457 投稿日 2002年5月23日(木)00時37分 投稿者 羽矢野  羽矢野です。  お久しぶりとなってしまいます。 ここに書きこむの。  ええと、現在私がもらっている課題は、マイセルフの起の起・承のリライトです。  これは、今週日曜日までになんとか提出します。  現在、精神的に余裕がないというとってもマズイ状態に仕事でなってまして、うまく考えられないのです。  頭ぐるぐるです。  言い訳になってないのは自分でもわかってるんですが。  今週中にはいつもの状態に戻して、提出します。(もう何度かこう書いてる……)  ああ、文章も何かおかしい。  ”よみかく”の感想もいつもの自分らしくない感じがするし。  とどこかおかしいのに気付いていて、自分で不安がさらに増してる羽矢野。(こんなこと言えるうちはまだ大丈夫だ) -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4458 投稿日 2002年5月23日(木)14時26分 投稿者 新木 伸  感想掲示板から、話題の引っ越し……。  もうツリー式でなにか書くの、いやー。  WEBCRAFTとか、WEB掲示板の自動巡回ソフトでも使って収集するようにすれば、話題を追いかけるのも楽になるのかもしれないけど……。  んで、突然向こうの話題の続きから。 >「ルーナ=羊飼い」の印象の薄さ  巻島君。紫さん。  これについて、検討すること。  ふたりで討論でもいいし。他の人も巻きこんでもいい。  いったい、具体的にはどのようにすれば、ルーナが羊飼いであることを伝えることができたのか。  ヒントをひとつ。  とりあえず、まず、「羊飼いとは何者なのか?」というあたりから、突っ込んで考えてゆくといいのかも。  巻島君が、「羊飼いらしく羊と接しているところがない」と書いている。そこももっと突っ込んで考えるように。「羊飼いらしく」って、つまりどういうこと?  まあひらたくいえば、「羊飼い」にたいして「愛」がないんだよな。  また紫さんとか。  もし「ルーナ=羊飼い」の印象が薄いということが、まだピンとこないようなら、ピンと来るまで何度でも質問を繰り返すように。 >紫さん  あれを書くのに5分っていうのは、嘘だったかも。  でも10分はかけてない。  僕の場合、小説を書くときの最高ペースが1時間6ページ。原稿用紙で10枚。  そして分室やら感想掲示板やらに書いたサンプルは、あれは「小説」で書いてるという感覚もなくって、もっと気楽にやってるもんだから、常にその最高ペースは上回ってます。  病院見舞いのシーンやら、インテグレイションオーダーの各シーンだとか。  また、こうしてレス書いたり、ネットの雑文を書いたりするときのペースは、常に出てくる文章をタイプするのが追いつかない――という状態にあるから、だいたい1時間にエディタ上で300行ほど。原稿用紙にして30枚分ぐらい。そのぐらいは書いてる。  あのサンプルを書いているときの速度は、両者の中間ぐらいかな。  小説を書くときと、ネットの雑文を書くときと、その中間。  でもアクションシーンのときは、すこしは指を止めて考えた。「錫杖の後端」にしようか「もう一端」にしようか考えたとか、「指をからめて」の表現をひねり出すのに1分ぐらい考えたとか。  それでもまあ、「最高ペース」より落ちてることはない。 >巻島君  ふむ。学校の課題が忙しい。  それは大変だ。  しかし思うんだけど、「小説のこと」より「学業のこと」が優先されてしまうようなら、「作家志望者」の看板は下ろしといたほうがいいんじゃない?  うまくしてなれちゃうようなら、なりたいなぁ――ぐらいなのは、これはなんていうのだろう?  君がいま大学行って何かを学んでいるのは、てっきり、「小説に生かすため」だと思っていたのだが、どうも違うみたいね。  誤解しないように言っておくが、「学校のレポートをやるな」とか「うっちゃっておけ」なんて言ってるんじゃないのね。  両方を並行させる方法が、なにかしらあるはず。  それを探さないで現状に甘んじちゃって、学業を優先させている。  「小説」が君にとってその程度のことだったら、作家志望者の看板下ろしたほうがいいんじゃないの――と、そう言っているだけなのね。  あがいて、もがいて、なんとかして作家になろう――なんてしないでさ。素直に線路に載ったまま、サラリーマンにでもなっとけよ。そのほうがたぶん幸せだぞ?  んで、「プロローグ」と「主人公とはなにか」と「視点保持者=主人公の効用」については、当然ながらすべて「リテイク」なんで、課題と一緒にこれらも再提出よろしく。  「もういっぺん考えてきやがれ」――です。  あと主人公を「嫌な奴」に設定したこととか。  あれはてっきり、主人公を嫌ってもらうことで、そこで話を読むのをやめて欲しがっているのだと、そう思っていたのだが……?  ほら、現実世界でも、そういうのって覚えがないか?  自分がそういうことをやるにしろ、人がそういうことをやっているにしろ……。  わざと嫌なやつを演じているっぽい人って、いるじゃん。  それって、嫌ってもらいたいから、嫌な奴を演じてみせているんじゃないのかなぁ。  俺/私には関わるな、あっちいけ――というサインだとかさ。  まさか、ないよな?  自分が「じつはいいヤツ」であると知ったときに驚いてもらいたいがために、はじめに嫌われるようなことをしてみる――なんてこととかさ。  ひねくれた嫌なヤツ。――と、まず最初に提示して。  ひねくれるに至った同情できる背景が裏にある。――と知らせて。  最後には感情移入してもらおう。好きになってもらおう。  ……なんかムチャクチャ、無理がないか?  なんだってそんな、「嫌いになったヤツ」の過去とか生い立ちとか、気にして理解してやらなきゃいかんの?  こっち、そうまでして、そんなヤツを理解して愛を注いでやらにゃいけない理由って、なんかひとつでもあるわけ?  いいか? 読者っていうのはね。  「慈愛と博愛に満ちて、理解しようと待ち受けてくれている存在」――なんてものじゃないわけ。君はそういうものを期待しているようだが。  読者っていうのは、「お金を払い。その作品を読むことで愉しませてもらおうと思っている存在」なわけね。  いまのあの話には、「金を払った読者が、最後まで絶対に読まない理由」ってものが、確として存在しているわけ。  そんな、「嫌な主人公」を押しつけられそうになったら、本を閉じて逃げ出すよ。決まってるじゃん。  読者はいつだって、逃げ出すことが出来るんだもの。「読むのをやめる」ってすればいいだけ。とても簡単なこと。 >墓穴掘りのプロット >>起:墓穴を掘り出す女の子。契約をタテに、男にも穴掘りを手伝わせる。 >>承:疲れてくるが、無数の死体を見て気合を入れなおす。 >>転:とうとう限界。このまま男に頼ろうかと考える。そこへ男から、へっぴり腰のお姫さんはもう休め、との言葉が。しかしそこで皇女としてのメンツが刺激され、のろいながらも掘り続ける。 >>結:完成。疲労困憊の男と女の子。  リテイク。  まず「承」のところ、気合いを入れ直す――が、意味不明。「無数の死体を見て」という部分が、気合いを入れ直す「なぜ故に?」という理由になっているらしいのだが。  ぜんぜん、理由になってない。  なにか納得のゆく理由がじつはあるのかもしれないが、この書きかたで、どう分かれいうのだ?  それから「転」。  これ「転」じゃねーよ。  「転」の役割は、「流れ」を変えることだと、言うとろーが。  「ふたりで墓穴を掘りはじめた」というそもそもの流れが、この転で、どう変わっていると言うのだ?  限界を迎えて休めと言われたけど、意地になって続ける。  ――これのどこが、「墓穴を掘る」という流れを変えたことになるのだ?  結局はふたりでそのまま掘っているわけだから、流れはそのまんまじゃんか。  そもそも、意地になりさえすればまだ続けられるようなそんな状態を、それ「限界」っていうのか?  このへん、とても巻島君らしいなぁ。  限界までやったことのない君だから、「限界」ってコトバをそんな気軽に使えちゃうんだろうなぁ。  あと、「結」。  いきなり完成かよ?  「転」の部分では、まだ一個目も掘り終わっていなかったのに、その直後にある「結」では、あいだにあるシーンを全部すっ飛ばして、もう掘り終わってるわけ?  しかも姫様は、「転」のところですでに「巻島的限界」にあったらしいのだが、そこからずーーーーっと頑張って、はじめ「限界」とか言ってたところの10倍以上の作業をこなしちゃったわけ?  あまりにもいいかげんで、あまりにも薄っぺらくないか?  いくら「作り話」にしたってさ? -------------------------------------------------------------------------------- どう楽しませるか?シーン分解の課題 No.4459 投稿日 2002年5月23日(木)21時55分 投稿者 紫ゆきや >この課題について。  よみかくの感想BBSのほうで、私の書いた「インテグレイション・オーダー」について。  どのように楽しませる意図だったのか、シーンごとに書きだしてくるようにとの課題を、新木さんよりいただきました。  作品本文と感想BBSでのやり取りを読まれていない方には、意味不明かとも思いますが、ご容赦くださいませ。  以下に、シーンごとの目的と、それによって読み手が受けるであろう楽しさを、箇条書きにします。  ただ、読み手が受けるであろう楽しさについては、「当時はそう信じていた」ものです。  今は、自分の勘違いであった部分を指摘していただいたり、見つけたりしていますもので。 === >冒頭。ワールドの説明。ファンタジーなのだと知らせる部分。  こういう書きだしだと、ワクワクしてもらえるかなと。 >状況説明(いつ・どこで)  おだやかな景色を楽しんでもらう。 >登場人物(主人公)と羊の紹介。  牧歌的な雰囲気を楽しんでもらう。 >ワールド情勢の説明。  仰々しい固有名詞は、そういうのが好きな人には興味を引くかなと。でも、そういうのが面倒な人もいると思うので短めに。 >しかし、今のところ少女の苦言の相手は、重税を課す神聖大エルダリア皇帝陛下でも、貧乏な星のもとに遣わした神様でもなく、一匹の羊だった。  前の行の仰々しさを逆手にとって、軽いオチをつけたり。 >羊に説教する。  主人公のことを、変なヤツだなあと思ってもらう。興味を持ってもらう。 >羊が逃げる。  これは、笑ってもらうトコロ。 >追いかけて転ぶ。  ちょっと動きのあるシーンを入れて、退屈させないように。 >マントの男の登場。  下敷きにされているとか、ちょっと笑えるかなと。 >マントの男の紹介。  カッコワルイ登場のしかただけど、カッコイイキャラだということを見せる。 >マントの男の素性を聞き出す。  主人公(と読者)が知りたいであろう、彼の素性を説明する部分ですが。  笑えもしないですし、驚かせるようなこともないです。ここには明確な「面白さ」は無いですね。  コミカルなやり取りを目指してはいますが。 ※主人公の少女=ルーナ。 ※マントの男=フェイン。 >ルーナがフェインを家に招く。  実はルーナは神官だったと驚かせる。 >フェインが褒めるのに照れて、駆け出すルーナ。  幼さを見せる。可愛いと思ってもらう。 >最初のセリフ「羊肉にしてやろうと思ったね。かなり本気で」  わざと繋がらないセリフを入れて、先を読むことのモチベーションを高める。 >マントを洗ったこととか。  特に狙いはありませんでした。 >何があったかの説明。 >> “ちらばった羊を、ぜんぶ集める”という、けっこうな重労働をするハメになったのだ。  この部分については、笑いをとれると良いなと思っておりました。  ここに続く部分は、なんとなく必要と思ったので入れました。  羊を連れた移動は、そのときは退屈だと思ったので省略しましたし。  柵や村の様子なども、そのときは退屈だと思ったので簡略に済ませました。  かなり、問題のある部分ですね。 >部屋の中。  暖かい様子を感じてもらう。  これが明確な面白さになるのかは、わからないのですが。  自分としては、こういう「なんでもない日常」でも、面白さがあると思って入れました。 >食事。  おいしそうと思わせる。  フェインが熱いのを気にしないことで、普通じゃないというのを見せ。  ルーナが真似することで、笑いを取れるといいなと。 >ルーナだけ外へ出る。  この後の、ルーナがフェインを放り投げるシーンをやりたかったので、先に兵隊を見つけるべく、外へ出るようにしました。  夜の空など、なるだけ綺麗に描写したり、この土地の生活習慣を見せたりして、なるだけ退屈させないようにと思っていましたが。  どのように楽しませるか、という事までは考えていませんでした。 >フェインを隠すため、放り投げるように。  まったりとした流れを壊し、急展開となるアクシデントを楽しんでもらうと。  あと、一方だけが慌てる状況というのは、それだけでワクワクしたりするかなと。 >三人の兵士登場。  ここは、高圧的な兵士たちを見せて、読み手にストレスを与え、倒すべき理由を納得させる。読み手に敵を嫌悪してもらうところですね。  しかし、ここも失敗していますね。エピソードからして。 >助けに入るがアッサリ負けるフェイン。  ここは、笑いを取るつもりでした。  兵士たちが帰ったあと、ケロリとしていることで、ワザと負けたというのは見せておき、彼が普通でないことを出しておきます。  これは、フェインがモンスターあることの伏線のつもりでしたが。そう取ってもらえたかは不明ですね。 >村の状況の説明。  フェインと一緒に読者にも、今の連中やら、村の状況やらを説明して納得してもらう。  説明を入れるには、まず読み手がそれを知りたがるようにすると良い、と聞いたもので、そうしたつもりでした。 >孤児の話。  この後出てくる村長さんへの仕打ちに、ルーナが強く心を揺らされる動機作りのために。  逆に、この部分を面白くすることは考えていませんでした。  退屈させないように、どんどん短くしていっただけです。その考え方が、根本的に間違っていましたが。  最後の小ネタは、重い話が続いたので和むかと思って入れたのですが、誤解されてしまっただけでした。ダメダメです。 >朝食。  まず、穏やかな気分になってもらって、それからアクシデントを起こすようにしようと。  これも驚かせて面白がってもらうのの一種でしょうか。  意識が足らなかったので、明確になっていませんが。 >ふたたび兵士登場。  フェインが、まったく怖がっていないことで、昨夜のコトが演技だったことを強調しておく。  次のショッキングなことのために、軽く緊張状態を作ったつもりでしたが。  この部分での面白さというのは考えていませんでした。 >村長さんの処刑。  ルーナと一緒に読者にも驚いてもらう。  昨夜の会話を布石にしているのですが、どのていど驚いてもらえたか。そして、納得してもらえたか。  ちょっと自信ないです。驚くように書けてませんので。 >砦へ。  走っている臨場感とか。人ごみへ分け入る臨場感とか。  ルーナの必死さを共感してもらうとかですね。 >丸太の柵。  状況の説明。村長さんを見つけるところで衝撃を受けさせようと。  しかし、すでに予告されていることなので、それほどの衝撃はないかと思い、サラリと流しています。見せ方を失敗していますね。 >ルーナの怒り。  読者に起こってもらうとこです。  ここを共感してもらうために、ずーっといろいろやってきました。 >フェイン登場。  怒りにまかせた行動をとろうとするところを止めることで、カッコイイと思ってもらおうと。  あと、フェインがヘラヘラしてるのは、説教ぽくならないように。友人として見てもらえればなと思ってのことです。 >弱々しいルーナが決意を固める。  心が前向きになるさまは見ていて楽しいかなと。  唐突な情報が出てきてたりして、イマイチでしたが。 >柵の中。村長さんの詳細。  状況説明。臨場感は出そうとしていましたが、どう楽しませようかというのは考えていませんでした。  必要だと思ったので書いたという感じです。 >村長さんとの会話。  敵への怒りを再燃というところですが。  どう面白がれば良いのかはわからないです。  もう少し村長さんに同情できれば別なのですが、ここで悲しんでくれたりする読者がいるとは思えません。 >男爵とのやり取り。  これまで溜めたストレスの発散。  あと、口論で言い負かす主人公というのは、あまり見ないですが、面白いかなと思ってやりました。 >兵士たちとのアクション。  ここは、アクションシーンの動きで楽しませるつもりでした。 >巨人の出現と融合。  巨人を見て驚いてもらおうと。  ストレスを発散したところで、敵の切り札を見せ、絶望的な強さであると知ってもらうとこでした。 >命乞いを断る。  ルーナがどういうキャラクターであり、何を一番大事に思っているかを知ってもらうところ。  キャラクターの魅力をわかってもらえればなと思って入れました。 >フェインが助けに入る。  本当にやられてしまったのかと思わせておいて、助けに入るというパターン。  ベタですが、やはりヒーローは遅れて登場せねば。 >フェインとの融合。  ルーナの決意を再度確認するとこ。  キャラのパワーアップするのには、楽しさがあるかなと。 >パワーアップ後。  ここからは、もう勝つのがわかりきっていると思ったですので、笑いを取ろうと考えました。  外見についての問答や、いきなり押し潰されてみたり、たんこぶ作ってみたりですね。 >最後の衝突。  錫杖が潰れるのは、一瞬だけでも不安にさせるのを狙っていてです。だけど、最後は勢いで押し切ると。  勝敗の見えた戦闘をダラダラやってもしょうがないという判断で、一撃で終わりにしましたが。  しかし、なんだか盛り上がりに欠けた感がありました。  それゆえ煙の中で、やっつけたのかどうかわからない……というシーンを入れましたが、ここでドキドキしてもらうには、それまでに緊張感が無さすぎでしたね。 >ラスト。  ルーナがフェインに褒められて、よかったねって終わるところです。  ハッピーエンドを目指しました。  本当は、旅に出るところまで書こうかと思っていたのですが、ありきたりで波乱の無い枝葉かなと思い、書きませんでした。  それについても、かなり失敗だったわけですが。 ====  こうしてみると、そもそも何も考えていないシーンが、ほとんどだったりしますし。  あるていど考えてあるシーンでも、徹底してないとか、量のわりに楽しさが薄いとか。  書いた理由は考えてあるけども、それを面白くする事は考えていないとか。  そういう事がよくわかりました。  これだけの量がありながら、面白いだろうと思って書いた場所が少ないこと……。  また、面白いであろうと考えて書いた部分でも、「どの文で、このように楽しませよう」というレベルまで意識できていないので、どこかボヤけてしまっています。  一文に集中させるような書き方ができていないのですね。  あと、やっぱりエピソードやら設定やら展開やら、なにかチグハグな感じなのです。  これは、全体を通して、読み手の気持ちをどうしたかったか、「こんなふうに面白かった」と言わせようということが、ちゃんと考えられていなかったのが原因かなと。  この課題をやってみて、「この小説、理由はわからないけど、つまらない」の、理由がすこしわかってきた気がします。  これも次回作での課題としたいと思います。 -------------------------------------------------------------------------------- 誘惑の魔の手が伸びる No.4460 投稿日 2002年5月24日(金)00時02分 投稿者 弟切 千隼 どうやら太り過ぎずに済んでやれやれと思っているところに、とても美味しそうなケーキの置いてあるケーキ屋を見つけてしまった弟切です。 これはきっと、私を太らせて服を次々に買い替えさせて、経済的に破滅させようという統和機構の陰謀ですわ(爆) さて、ユキマロの側から見たベリルの心理的な再生について、考察を続けます。 ユキマロの動機が何にせよ、彼は自覚的にベリルの心理的な再生を手助けします。魂の産婆役ですね。 ユキマロと似た魂の産婆役を果たした偉大なる哲人ソクラテスによれば、ソクラテス自身がもし他の人々より賢い部分があるとすれば、それは「自分が無知であることを知っている」点だといいます。これが有名な「無知の知」ですね。 ユキマロはソクラテスと同じように、対話によってベリルに「何か」を気づかせる魂の産婆役を果たすのでしょうか? ユキマロはマッチョなタイプではなく、力ずくで他人を動かすことはしません。日本における死と再生の神話として有名な天岩戸隠れの役回りでいうと、岩戸をぐぐいと押し開ける天手力男命[あまのたぢからおのみこと]の役ではありません。 むしろ、機略をもって天照大神を誘い出す天鈿女命[あまのうずめのみこと]の役の方が、ユキマロにははまっています。 世界が暗闇に閉ざされても明るさと機知を失わず、前向きに対策を考えて実行する天鈿女命は、かなりユキマロに近いキャラクターという気がします。ユキマロは世界大戦後の荒廃した世界でも絶望せず、人々に科学の力でもって未来を示そうとしている人ですから。 他に、神話の中で「魂の産婆役」を果たす者たちを眺めてみますと、ギリシャのペルセポネーの場合は、母親のデーメーテールがその役割を果たしています。 しかし、デーメーテールは天鈿女命とはずいぶん様相が違います。彼女は娘が自分から離れて冥王ハーデースと結婚することを承知せず、いつまでも可憐な乙女神である娘を取り戻そうとします。子離れできない母親ですね(^^; 子離れできないデーメーテールのおかげで再生できたとはいえ、ペルセポネーは母親が認めたがらない婿ハーデースとも離婚はせず、冥界の王妃という母親から独立した地位を手に入れます。地上世界のデーメーテールと地下世界のハーデースは対立する存在であり、そのせめぎ合いの結果としてペルセポネーの再生がなったのですね。 再生に産婆役が介在しない北欧のバルドルは置いておいて、エジプトのウシルの場合は、妹であり妻であるエストが魔術を用いて彼を再生させます。エストはやや天鈿女命に通じるところがありますね。 インドのガネーシャの場合は、最高神の一柱であるシヴァが産婆役で、また様相が異なります。 シヴァは、やろうと思ったことはほぼ何でもできる圧倒的な力を持った神です。産婆などという補助的な役回りにはふさわしくなく、むしろ難産で死にそうな妊婦を緊急手術して、メスさばきも鮮やかに胎児と母親の両方の命を救う颯爽とした外科医といった雰囲気です。(ドラマの『ER』みたいですね(^_^)) この世で最高の力を持った神が、ほんの気まぐれに、ほんの片手間の力を使ってひょいひょいと神を再生させた例は、今回はあまり参考になりそうもありませんね。 ユキマロのモデルに使えそうな人物として、ソクラテスと天鈿女命とエストが挙がったところで、続きを次回に回します。 -------------------------------------------------------------------------------- 作家志望者とか No.4461 投稿日 2002年5月24日(金)21時13分 投稿者 新木 伸  最近、ふと思ったことがあるので、皆に聞いてみることにする。  志望者なのか。希望者なのか。  いくつか質問をぶつければ、はっきりするんだよな。  なぜいままでやらなかったのだろう。 >作家志望者に  具体的に、いつデビューするつもりでいるのか。  どのようにデビューするつもりでいるのか。  どんな作品でデビューするつもりでいるのか。  デビューしてから、どうするのか。なにを書いてゆくのか。  デビュー後の「とりあえず数年」を生き延びるために、どのようなプランを持っているのか。 >小説賞に応募した者に  応募した作品が賞を取る。  もしくは選外でも、編集者の目にとまるかした場合。  電話で連絡が来たその時点から、プロ活動が始まるわけだ。  賞を取った場合は、出版までに大幅な直しが入る。赤を入れるなんてレベルじゃなくって、もう改稿とか、そのぐらいの手を入れることになるわけだ。  これは即座に始めなければならない。  プロになるつもりの者が、プロになるための場所に応募してきて、いざ「合格」となったときに準備が出来ていませんなんてことは、それは通じない。  また受賞作の直しのことは、それはそれとして――。  その次の作品には、すぐにでも取りかからねばならない。  継続的に作品を発表し続けてゆくのがプロというものである。受賞作が出版されときには、もう次の作品が書き上がっているぐらいでなければならない。半年に一冊という遅めのサイクルであっても、ある本が出版されたその瞬間には、次の作品はもう半分ぐらい書き上がっているぐらいになる。  つまり、生活のうちのかなりの時間を、小説に取られるようになる。  たとえば杉井光のように、フリーター生活をしているのなら、すぐに仕事を辞めて、最大限の時間をそれにあてて、取りかかればいいわけだ。はじめにもらう賞金で、1年やそこら食っていけるだろうし。  しかし仕事を持っている社会人だとか、大学に通っている者とかは、そうもいかないだろう。  だが、本人のそれまで生活がどうであろうと――小説家になるには、小説のために時間を作らねばならない。  実際にそうなったときには、どうするつもりでいるのか?  どうやって、時間を作り出すのか?  具体的で有効なプランを述べよ。  いざとなれば、一日につき、何時間ほどの時間を作り出すことができるのか?  予測して計算して、正確な数値をはじきだしてみよ。 >作家志望者で、現在、学校に通っている者に  なんのために学校に通っているのか?  その理由を述べよ。 >作家志望者に  今現在の、平均的な一日における時間配分を述べよ。  睡眠に何時間。  通学通勤に何時間。  食事に何時間。  風呂、トイレ、洗顔、散歩などに何時間。  学業/仕事に何時間。  テレビを見る。本を読む。マンガを読む。ゲームをやる。などに何時間。  ぼうっとしているのに何時間。  インターネットをやるのに何時間。  そして、小説のことをやるために、何時間。 -------------------------------------------------------------------------------- 時間は平等 No.4462 投稿日 2002年5月24日(金)23時29分 投稿者 本家・鷹見一幸  専業作家だろーが兼業作家だろーが作家志望者だろーが希望者だろーが、一流会社の社員だろーがホームレスだろーが、時間は平等に過ぎてゆく。  家族持ちだろうが、本業が管理職で月のうち15日は仕事場に泊まりこんでいようが、仕事を請け負った以上は、期日までにきっちりとお話を仕上げて、納品しなきゃならん。  しかもレベルを落とすわけにはいかない。単行本の表紙に「これは兼業作家が書いたものですのでレベルが低いものです」なんて書いてあるわけはないし、そんな恥ずかしいこと書かれるくらいなら筆を折った方がマシだよな(笑)  そんな過酷な状況下で、年に6冊の本を書く秘訣は、一つしかない。 「いつでもお話を考えることのできる回路」 「できたお話を、記憶しておく回路(テンポラリィファイル」  この二つを作っておく。  1日24時間全部仕事に熱中しとるわけじゃあるまい。  メシ食いながら、とか、仕事が一段落したときとか、そういうときに第一の回路を起動させる。んでもって、できたものを第二の回路に放り込む。  そしたら仕事に戻る。  家に帰って、第二の回路から取り出したお話を、文章化する。  家に帰れば一応父親として、やることだっていっぱいあるし、週末は家族サービスだってやらなきゃならない。んでもって小説も書かなきゃならないわけだ(笑)  おーい、ここに来ている独り者連中諸君!  「時間が無い」という言葉を軽軽しく使うなよ〜  あんまり言うと「オヤジの説教」になっちまうから言わないけどさ、時間の使い方ってのは訓練と工夫でどうにかなるものだと、俺は本気で思ってる。  だって俺ができてるんだぜ、40すぎの体力の無いヨレヨレのオヤジがさ。  早く的確な文章を書く技術なんてものを要求される職場は、あまりないと思う。偶然にも俺はそういった職場に勤めているから、そのらへんにいるただのサラリーマンよりは多少文章を書くのが早いかもしれないが、それだって別に特別の能力ってわけじゃない。  文章は書かなくちゃ上手くならない。  いくら第一の回路が人より優れていて、いろんなお話をポンポン考え付く能力が高くても、それを読ませるレベルの文章にする能力が無ければ、そいつはただの作家のブレーンとしての位置しかもらえない。  第一の「お話を思いつく回路」ってのは、ある意味先天的なものだと俺は思う。  だから、この回路を上達させようとしても無理がある。   でも、文章にする能力と言うのは、そうじゃない。それは訓練によって上達させることができる。    訓練とは「書くこと」だ。本当にそれしかない。  どんな時間でもみつけて「文章を書く」  今の状況を書く    俺は今、取引先に納品する空調設備の複雑な見積書を仕上げて、やっと一息ついたところだ。机の上に散乱したままになっていた、さまざまな資料を簡単に片付けて作った机の隙間の上に、完成した見積書を置くと、仕事をしたよなあ、という満足感のようなものが湧いてくる。  俺は、この瞬間がなんとなく好きだった。  それは、俺にとって九時から五時まで続く労働時間の中の唯一の至福の瞬間だった。  この瞬間、俺は会社の一員ではなくなる。    その貴重な至福の瞬間を叩き壊したのが、同期入社の和美の声だった。 「木村くん!見積もりできたの?取引先からずっと催促されてんのよ!サクサクやってよね、サクサク!」  なんて感じに会社の仕事の一シーンをスケッチして切り取ることだってできるだろう?  必要なのは、知恵と勇気と創意工夫。  あとは女の子の 「がんばればできるよ」  という言葉があれば、男の子はなんだってできる。  「女の子」がいないときは、なんだってできる、とはいかないが 「たいがいのことはできる」と思う。  だから、がんばって手に入れよう    ……言っとくけど手にいれるのは技術と時間だ。  『女の子』を手に入れるってことじゃないぞ (必要かもしれないけど、それはまた別の話) -------------------------------------------------------------------------------- 今日の夕食はナイジェリア料理でした。 No.4463 投稿日 2002年5月25日(土)00時41分 投稿者 弟切 千隼 サッカーのW杯に出場するナイジェリアのチームが神奈川県平塚市にキャンプするのにちなみ、現在平塚で開催されている「ナイジェリアとアフリカの物産展」へ行ってきた弟切です。 物産展の会場で正体不明のナイジェリア料理が売っていたのを買ってきて食べてみました。何やら豆をすりつぶして卵や魚のすり身と混ぜたものと、黒く煮しめた肉と、揚げ菓子のようなものと、三種類です。売り子さんが片言の日本語しか話せないために、豆の種類が何かとか、どんな動物の肉なのかとかいったことが訊けず、何を食べる羽目になるのかさっぱりわからないというスリルいっぱいの夕食でした。 ところが、これがとても美味しかったのです(^o^) 特に豆料理が絶品で、もう一度平塚へ行って買ってくることを真剣に検討中です。 「新世界へ……」(仮題)の結におけるベリルとユキマロの行動を考えていて、日本神話の天岩戸隠れにおける天照大神と天鈿女命[あまのうずめのみこと]の姿とますます重なってきました。 天鈿女命がなぜ、どのように天照大神を呼び戻したかを考察すれば、非常に良いヒントが得られそうです。 太陽神である天照大神が隠れてしまった地上は暗闇となり、宴会好きな日本の神々もお酒を飲んで陽気に騒ぐ気になれず、みな沈んでしまいます。 神々はこの時、今までいてくれるのが当たり前で、世を照らし続けてくれるのが当たり前と思っていた天照大神の偉大さを感じ、彼女のありがたみを心底感じたことでしょう。天照大神の日頃の労苦を知って、改めて自分たちの生きる環境を整えてくれていることに感謝の念を捧げただろうと思います。 逆に天照大神の側も、他の神々の重要性を認識したに違いありません。独りで岩屋に閉じこもっていた彼女は、外から他の神々の楽しそうな声が聞こえたために外の様子を覗こうとします。世を照らす太陽神といえど、誰もいない岩屋の中を照らしているだけでは誰からも崇拝してもらえず、太陽神としての力が発揮できないと気づいたのでしょう。 この「今まで当たり前すぎて気づかなかったことに気づき、互いの存在の重要性を認識する」というのが、「新世界へ……」においてもベリルが再生するための大きな踏み台になりそうな気がします。 すみません、今日は時間がないのでここまでにします。次回以降、新木さんの質問にも答えます。 -------------------------------------------------------------------------------- 新参者の上にいきなりですが。 No.4464 投稿日 2002年5月25日(土)01時39分 投稿者 薗部 せい とにかく自分の能力を向上させたくてネットサーフィンしまくっていたら、ここに辿り着きました。 シンデレラ迷宮、参加させてください!! 終了中とのことですが、過去ログを読んでいたらすでに頭の中で2つ(だけですが)ストーリーが浮かんできちゃいました。このまま発表もできずにやり過ごしたらもどかしくって寝るに寝れません。 お願いです。 ちなみに私は作家志望です。 とりあえず、三十路までにデビューできなかったら諦めるつもりです。 正々堂々と、ファンタジー系の賞をとります。 私はファンタジーしか書けません。メルヘンと言われよーが、恐いと言われよーが、私に書けるのはファンタジーだけです。 デビューしてからどうするのか。もちろん小説を書きます。恐らく、別の仕事もするでしょう、ストーリー作りのために。読んだ人たちの人生をほんの少し、変えられるような話しが書けたら本望です。 現在は働きながらお金を蓄えてます。3年は働かなくても食べていけるくらいの金額を目指してます。 追記 今まで書いた短編は5本です。 書き終わっていない話しは星の数ほど…お恥ずかしいことです(汗) -------------------------------------------------------------------------------- 過ぎ去りし日々 No.4465 投稿日 2002年5月25日(土)04時07分 投稿者 はせがわみやび >臆病者の回顧録  コバルトの作家の誰かも言っていたけど。  わたしの場合も文章を書くことが好きなわけじゃないんだよね。  お話を作ることが好きなだけで。  より具体的にいうと、わたしの場合は「状況設定を作ること」が好きだった。  (この性格は、TRPGのシナリオを作るのには向いていたと思う)  でも、わたしは作家志望者になったことは一度もないんです。  わたし、中学くらいまで、小説って工場でラインにのって生産されているもんだと思ってましたし。いやだって、一言一句変わらない本を、本屋に並べられるくらいたくさん、人間が書けるはずがないでしょう?  ──人間が書いた元原稿を、編集の末、機械で印刷しているのだと気づいたのは高校のときであった。  まあ、それでも……。  実のところひそかに……角川のコンプティークネットに参加したあたりから、作った物語を世に出す機会をうかがっていたような気もする。  ハンドルネームを最初から「みやび」にしていたのだから。  当時から、自分の作品を世に出して売るには、「長谷川雅一(←これが本名)」ではだめだ、って思ってたのだ。物語のカラーに合わない。  どういうわけか、みやびの頭から出来あがってくるお話は少女シュミな話が多かった。  この名前では戦えない。  作家と小説の読者の多いネットに入るのだから、あとあとまで覚えてもらえる名前で自分を売りこめ! ──なんてことを考えていたような気も、する。  だから、作家志望だと言いながら、ペンネームに使えない名前で作品を発表しているのを見ると、それだけで首をひねってしまう。  いま、この瞬間にその作品が誰かの目にとまったら……どーするつもりなのだ?  てゆーか、売りこむためにその作品を目にとまるところに置いてるんじゃないのか?  ……まあ、そのネットには「あんらっきぃ伸」とかいう、妙なハンドルネームで書き込みしていた作家志望者もいたことはいたんだが……。そして彼はそのあと立派な作家になってしまったのだから、ハンドル名ごとき、どーでもいいといえば、いいのだろうが……。  話を戻そう。  ハンドル名にみやびと付けたときには、物語を世に出す機会をうかがってはいたんだろう。  24歳のときだ。  ただ、わたしは文章を書ける自信はなかった。  原稿用紙十枚以上の文章なんて書いたことなかったし(ほんとだよ)。  どうすれば良いのか悩みつつ、お話をあれこれ作っていた。  その、当時の「平均的な一日における時間配分」がこんな感じだ。  おおむね、80年代後半のプログラマの日常だと思う。  7:30  起床  8:00  家を出る  9:00  始業  |     …お仕事中… 21:30  終業(当時は、残業3時間がふつうだった!) 22:30  帰宅  |     夕食その2(笑)、休憩 23:00   |     仮眠  0:30頃 起床、もしくは新木伸に電話で叩き起こされる(笑)  |     電話中、もしくはお話を作っている(執筆、といわないあたり(^^;)  2:30頃 電話終わり  |     お風呂  3:00  就寝  わたしはひとつのことを始めると他のことができない。お話を考えるのに使っていた時間は、行き帰りの電車の中と、仮眠後の数時間くらいだと思う。  ただし。  この生活パターンだと文章力は身につかない。みやびの文章を見ていればわかるよね。絶対的な執筆量が足りないのだ。  22歳で大学を出たとしよう。  30までにデビューするのだとしよう。  電撃大賞8回分……つまり、長編を8作書くうちに、自分の欠点を克服しろっていうことだ。  「**に不自由」な状態から脱却しろと。  めりはりのあるストーリィ。  生き生きとしていて、かつ深みのある、読者に愛されるキャラクター。  そこにあるだけで、わくわくする世界(ワールド)。  読みやすく、わかりやすい文章力。  大事な場面を作者の思い描いたとおりに伝えるだけの描写力。  鮮やかなエンディング。  そういった大切なものあれこれ。  8作だよ、8作。  たった8回の試行錯誤しかできないんだよ?  しかも。  アイデアや感性が勝負の作品の名作・代表作が、20代〜30代に生まれていることを考えると。もし、作家志望のあなたがそういった作品を書きたいのならば、この黄金期の20年間に作品を書かなくちゃいけないってことだ。たった、20年間の間に。  デビューが遅れるほど、その20年がどんどん削られていくのだ。  わたし自身も、リプレイのシナリオの半分ほどは、元アイデアを思いついたのが二十代だもの。過去の遺産を食いつぶしているようなもんだ。頭は衰えるものなのだ。  あとは……経験が補ってくれるよう、努力するしかない。  思っているほど余裕は……ないのだ。  *  プログラマの生活は7年続いた。  30歳のときに、急性すい臓炎で入院。しばらくして、今の稼業に転職、となる。 みやび -------------------------------------------------------------------------------- 課題。「ルーナ=羊飼い」の印象の薄さ(紫ゆきや回答) No.4466 投稿日 2002年5月25日(土)11時20分 投稿者 紫ゆきや >課題。「ルーナ=羊飼い」の印象の薄さ。  みなさんお忙しいようですので、なんとか自力でがんばってみます。 >> とりあえず、まず、「羊飼いとは何者なのか?」というあたりから、突っ込んで考えてゆくといいのかも。  というヒントもいただいておりますし。  小説を手直しするまえに、どのような表現が「羊飼いらしく見えるか」を考えてみたいと思います。 >> もし「ルーナ=羊飼い」の印象が薄いということが、まだピンとこないようなら、ピンと来るまで何度でも質問を繰り返すように。  ありがとうございます。たぶん、ピンと来ているかと思います。  (この後の考察が間違っていたら、やっぱりピンと来ていないのかもしれませんが……)  羊飼いへの愛を増すために、いろいろ調べてみした。  すみません。私、羊飼いについて、ほとんど何も知らなかったです。  羊飼いというのは、悪天候や夜闇にも身をさらさなければならないし、狼とも遭遇する危険な職業だったのですね。  さらに、小さな命を預かるという大きな責任を伴う職業でもあると。  私が羊飼いになったと考えると。  まず、羊に名前をつけます。  しかし、ペットではないので人名ではないですね。短い、あだ名っぽい名前で呼ぶでしょうか。  つぎに、羊グッズを身に付けますね。  羊毛の帽子とか、羊毛のベストとかですね。羊乳を飲み、チーズを食べ、羊毛の服を着ると。  本物の羊飼いはそういう格好をしていない場合もあるようですが。  羊を誘導する道具も重要ですね。  鞭とか、杖ですね。  あとは、カランカラン鳴る鐘とかもいいですね。  犬というのもあります。小説では、読者の目がそちらに向いてしまいそうなので、ちょっと使いにくいですが。  そして、苦労ですね。やはり仕事は苦労するものですから。  すぐにイメージするのは、言うことを聞かない羊を集めたりする作業ですね。  (驚きポイントのあとに入ってたりしますが)  この作業、土地柄によっていろいろあるようで。  ある土地だと、羊たちは外敵から身を守るため、まず群れから離れることは無いそうです。  かと思うと、別の土地では、6匹もの犬を使って羊を集めるところもあるそうで。いろいろですね。  他にも天候とか病気とか怪我とか獣とかいろいろと苦労はあるようです。  こう並べてみますと。  なるほど、ルーナは羊飼いらしい、外見もしぐさも見せていないですね。  服とか道具とか、先に挙げたような、それなりの外見をして。  群れから離れた羊にも、仕事らしく、効率的な対処をすると。  説教なんかするんじゃなくて、最初は杖で、コツくとかですね。いや、コツくのは感じ悪いから、鼻先に杖をツラつかせるとかでしょうか。  そういったことを、ちゃんと描写することで、羊飼いを印象付けられるかなと。そう考えました。 >5分とか。  さようでしたか。  うーん、私も文の早さを分単位で論じられるように、がんばりたいと思います。 >> 1時間にエディタ上で300行ほど。  なるほど。  私の場合、ムリに時間を短縮しようとすると酷い文になってしまいそうですが。  常に書き始めと書き終わりには、時計を見ることにしようと思います。  この文は、何回かに分けて書いていますが、トータルだと5時間くらいです……。 -------------------------------------------------------------------------------- re:作家志望者とか(紫ゆきや回答) No.4467 投稿日 2002年5月25日(土)11時24分 投稿者 紫ゆきや  自称作家志望者の紫ゆきやです。 >> 具体的に、いつデビューするつもりでいるのか。  1日も早く……と言いたいところですが、次かその次くらいの電撃大賞に自信のある作品を応募できたらなと思っております。 >> どのようにデビューするつもりでいるのか。  コンテストなどで、認めてもらい、お仕事のお話をいただければなと思っております。 >> どんな作品でデビューするつもりでいるのか。  現代を舞台にした異能力者たちの話か、ロボットモノのSFです。  アクションシーンがあって。愛と勇気で勝利する話にしたいです。 >> デビューしてから、どうするのか。なにを書いてゆくのか。  やっぱり続きとか書くのでしょうか。  作った世界観を広げていきたいですね。  でも、痛い話も書いてみたかったりします。 >> デビュー後の「とりあえず数年」を生き延びるために、どのようなプランを持っているのか。  プランは持っていません。  さすがに、自分の持っているモノが少なすぎて、どうにも計画のしようが無いです。 >> 今現在の、平均的な一日における時間配分を述べよ。  睡眠に6〜8時間です。  通学通勤に平均1時間です。  食事に1時間です。  風呂、トイレ、洗顔、散歩などに1時間です。  仕事に10〜15時間です。  テレビは見ません。  ゲームも仕事中以外はやりません。  本・マンガは定期的には見ていませんが、たぶん平均で1時間以下です。通勤中に読むか、仕事中に読むことが多いです。  ぼうっとしている時間は、少なくとも1時間はありません。  インターネットをやるのに1時間。仕事中に済ませることもあります。  小説のことをやるのは、平均3時間くらいです。  1日まるまる使える休日を含めると、もう少し多いと思いますが。そもそも休日が少ないですので。  こうしてみると、1日のうちに小説に使っている時間は、なんとも少ないですね。改めて再確認しました。  やはり私は「作家希望者」なのでしょうか。 -------------------------------------------------------------------------------- もの書き志望者としての弟切的回答 No.4468 投稿日 2002年5月25日(土)15時26分 投稿者 弟切 千隼 厳密な意味では、弟切はプロ作家志望とは言えないと思います。なぜならば、弟切は現在の仕事もたいへん気に入っており、やめたくないからです。 私は作家業だけに専念すると行き詰まってしまうタイプのように思えるので、作家デビューできたとしても兼業で続けたいですね。 >>いつデビューするのか 仕事の関係で今年中は無理ですね。実力から言っても、どんなに間違ってもそんなにすぐにはデビューできないでしょう(;_;) 来年以降、三年以内に何らかの目処をつけたいと考えています。 >>どのようにデビューするつもりでいるのか 何らかの賞を取ってデビューするつもりです。理由は、箔が付くからです。 >>どんな作品でデビューするつもりでいるのか ファンタジーかSFですね。 >>デビューしてからどうするのか。何を書いてゆくのか。 上記のとおり私は兼業でやってゆきたいので、専業で作家をやっている人よりはペースが落ちるでしょうが、とにかく書き続けることはしたいです。 書くものは、小説という形にこだわらず、ノンフィクションでも良いと思っています。 >>デビュー後の「とりあえず数年」を生き延びるために、どのようなプランを持っているのか。 私の場合、ありがたいことにあと数年は現在の仕事が途切れそうにありませんので、生き延びる目処はついています。 >>平均的な一日における時間配分 弟切は一応サラリーマンの部類とはいえ、変則的なサラリーマンでして、毎日決まった時刻に決まった場所に出勤するという生活をしてはいません。ある日は出張でほぼまる一日仕事に時間を費やし、ある日は実家に帰省して親の面倒を見てほとんど仕事をしない、という具合に、日ごとにかなり違います。 それでも無理やり平均的な時間配分を出すと、以下のような感じだと思います。 睡眠:5時間 仕事:8時間 炊事洗濯親の介護などの家事:3時間 ネット:3時間(仕事と趣味と両方を含めて) 読書などの娯楽:2時間 小説のため:3時間 こうしてみると、小説のために使っている時間が少ないですね(^^; 家事ももう少し効率よくできるようにしませんと。 -------------------------------------------------------------------------------- 時間と回路 No.4469 投稿日 2002年5月25日(土)18時34分 投稿者 中里融司  小説を書くにあたって、いつ、プロットやストーリー、キャラクターの来し方行く末、ストーリーの動かし方を考えているか。  これは、いつ、ということはないです。四六時中。年がら年中。起きているときは、ほとんど意識がそちらに向いています。食事していようが、デートしていようが。映画を観ているときは、ストーリー構成やキャラクターの動かし方、伏線の張り方や処理の仕方を見ているのは当たり前で、改めて言うことでもない。  意識的にやってるわけではなく、ごく自然に、そうなってます。  かつて、銀行に勤めていた頃、得意先係だったときの上司が言いましたっけ。 「外に出てから考えるようじゃ、預金も融資も取れるわけねぇんだよ! 飯食ってるときも、風呂入ってるときも、どうやってどのお客さんから取ってくるか、考えてるんだよ!」と。そのときにはそんなことできるかな、と思いましたが、いまそれを、対象は違うがやっています。  その後、私も考えたものでした。 「30までにデビューできなかったら、諦めよう」  そして勤めている間に、30越えました。その頃には、銀行に勤め続けるつもりになっていましたが、それができなくなったとき、死に物狂いで書き始め、37でデビューしました。  皆さん、そういうものです。他に道がない、と思えば、何だってできます、きっと。  -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4470 投稿日 2002年5月25日(土)19時53分 投稿者 新木 伸 >作家志望者への質問  これ、点呼にもなっているので、そのつもりで。  「すでにプロな人」とか、「プロ志望でないことを明言している人」とか、「指摘専門の人」とか、そういう人を除いて、無回答の人は「もういないもの」と見なします。 >園部さん  2つだけだったら、ダメです。  そんな、2つばかり上げたところで、意味なんてなにもない。  「とりあえず20個ぐらい」とか、「もちろん身につけるまで何個でも」とか、そういうことだったら、やってもいいですけど。 (ただ採点は基本的に他の人に任せることになりますが)  あと、中里さんが書いちゃったから、ちと書きにくいのですが――。 >>三十路までにデビューできなかったら諦めるつもり  そんなことだったら、たぶん、そもそも時間の無駄になるので目指さないほうがいいですよ。なにかのきっかけで諦められるようなことであるなら、いま諦めといたほうがいいです。  3年働かないでも食べられるお金が貯まったら、それ、住宅ローンの頭金にでもしたほうがいいです。そんな「作家志望者ごっこ」に使って無駄遣いなんてしないで。 >みやびさん  ほっとけ。  そもそも「あんらっきぃ伸」のハンドルネームは、作家志望者どころか、小説なんてものをそもそも書いたことさえなくって、その人生のなかにおいて「原稿用紙1枚」を埋めた経験さえない頃に付けたハンドルネームだい。  後に「作家志望者」になったわけだが。  その頃には、「デビューしてから、ハンドルを変えよう」と決めていた。  アマチュアの小僧がペンネーム持つなんて、そんな恥知らずなマネができるかっつーの。いくら俺でも、自分の身の程ぐらいはわきまえていたよ。「志望してはいても、まだプロになれてないヘタレ」でしょーが、当時の自分ってゆーのは。  なんだってそんな、「プロになって名乗るつもりの名前」と同じ名前を付けて、作品を発表できちゃうのか。それはつまり、いま書いている「これ」にも「プロ水準」のクオリティがあるって言っているようなもんだろ? 恥ずかしくはないのか?  いくら俺でも、アマチュアのうちに「プロ作家ごっこ」やって喜んでいられるほど恥知らずじゃなかったぞ?  ああ、そうか。  「○○志望者」が、じつは、とてもとても「恥ずかしい存在」であるということ。  みんなわかっていないのか。  そうなのかっ。  志望するものを持っているだけ、他の人よりも「偉い存在」であるとか、なにかそんなふうな、根本的な勘違いをしちゃっているのだな。  そうなのだな? >中里さん  「起きているときのすべて」を小説に使うのは、プロとして「あたりまえ」のこととして……。  私、最近は、「寝ているときの時間」も小説に使えるようになってきました。  夢の中で、先のシーンを見たりします。  あと、寝る前に抱えていた「問題点」にたいする解決策。それが起きたときに、頭の中に存在していることもあります。  あと夢の中で何かを考え続けていて、うなされるようにして、はっと目を覚ますこともあります。  よいことです。 >紫さん  羊飼いとか。 ・羊に名前をつける。 ・羊毛の服装をしている。羊食品を食べる。 ・羊飼いアイテムを持っている。 ・羊を誘導するときの仕草。  格好やら、仕草やら。  こんなクソどうでもいいこと……。  そんなことを考えろだなんて、いつ言った?  上の全部をすっ飛ばして無視したって、羊飼いは羊飼いだ。名前つけなくても、グッズを身につけていなくても、羊飼いは羊飼いだ。  こんなところに「本質」なんて、ひとつも含まれていない。  「どうすれば羊飼いらしく見えるか」てなことを考えていたって、絶対に本質には届かん。  内面から考えるんだよ、内面から。  外に出るもののすべての原因は、まず内面に発生しているんだから。  言ったろう。  「羊飼いとは何者なのか?」――それを考えろって。  内面がわかれば、それがどう外面に反映するのか、おのずとわかるもんだ。  外側だけいくら固めたって、中身がからっぽじゃ、しょうがないんだよ。 -------------------------------------------------------------------------------- No.4471 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- ありが No.4472 投稿日 2002年5月25日(土)21時31分 投稿者 薗部 せい ありがとうございます。とにかくお返事もらえただけでほっとしました。皆さんからのご指摘、本当にありがたかったです。 >住宅ローンの頭金 実は、私自身現在銀行にお勤めしていますので、「確かに…」と思ってしまいました(笑) 中里さんのお話しは、そんなこんなですごく考えさせられました。得意先のお仕事をしながら物書きとしての生活を両立させるのはかなり大変だったとお察しします。 私みたいに四六時中机にすわって伝票計算なんてしていられませんもんね。 また、他のプロ作家の方々が幾つでデビューしたのかも考慮にいれるべきでした。 明らかにその世界の勉強不足です。 そもそも、年齢からしてあと9年しか余裕がないじゃないですか。みやびさんのおっしゃる通り、あと9回しか試行錯誤できない。 新木さんの仰る通り、私に足りないのは覚悟でした。 とにかく参加させてください。現時点では覚悟の足りない薗部ですが、書く力を身に付けていく事で覚悟も身に付けられるよう努力しますので。 過去ログを読み終わるまでに、考えられるだけ考えてきます。最低でも30パターンは考えます。必要ならもっとです。それで参加を許してもらえるでしょうか。 前回時間配分が抜けていたので追記します。 仕事に11時間。 小説に関する時間がおよそ3時間半。 お風呂、食事、テレビ(ぼーっとしてる時間含む)に4時間。 睡眠に五時間。 大体こんなところです。 反省ばかりですが、前回の自分の書き込み、「ファンタジーしか書けない」は堂々と公開できるもんじゃないですよね。欠点なんだから。 薗部せいはこんな奴ですが、どうぞ宜しくお願いします。 -------------------------------------------------------------------------------- お仕事、終了。 No.4473 投稿日 2002年5月25日(土)21時33分 投稿者 羽矢野  なんとか、終わった羽矢野です。  私的事情ですが、仕事で失敗してまして、GW明けからここまでフォローかかりました。  凹みましたね。いろいろな意味で。  月曜日にはまたどうなるかわかりませんが……  仕事上でのつかえが取れたのはいいことです。  精神的に余裕ができる。  はやく、いつもの状態まで持っていかないと。 ●点呼解答  最初は趣味書きでしたが、最近は考え方(というか気持ち)が変わってきている羽矢野です。  私も、自分のお仕事を持ってますから、生活には問題ないです。  デビューしたとしたら、兼業になるでしょう。  それまではこの生活を続けていくつもり。  とりあえず、何かの賞をとるというのを目的とします。(やったことないけど)  平均的な時間  結構一日で違ってきますが、平均するとこんな感じです。  私は一般的なサラリーマンですから、毎日決まった時間に、決まった場所に出勤します。  ここでは逆に少ないのかも。  七時     起床  そのまま会社へ  八時〜九時  帰宅  以降  食事、風呂、家事等(一人暮らしなので)で一時間  読書 一時間  テレビ、ゲーム 三十分(ゲーム殆どしないし、テレビはビデオにとって休みにまとめて見ることが多い)  小説書く時間は残り全部ですから、二時間から三時間です。  どんなに忙しくても、一時間は何か書くようにしてます。  睡眠時間は平均六時間  忙しいときは四時間(最低ライン。これより下回ると、仕事に支障が出るみたい)  ただ、私は精神がとっても弱いらしいです。  私は仕事と家で気持ちを切り替えるというやり方でやってますが、仕事であまりにも負担がかかると、それがうまくできないみたい。  そうなると、机に座ってもまったくダメです。  今回のことで、それが発覚。  今は感想書いて、いつもの状態に戻し中。   -------------------------------------------------------------------------------- 書くことにプレッシャー(気合でも可)がでてくれば、OKっす。 No.4474 投稿日 2002年5月25日(土)21時48分 投稿者 はせがわみやび  にゅ? >>アマチュアの小僧がペンネーム持つなんて、そんな恥知らずなマネができるかっつーの。  なんか、わたしと感覚がちがうな。  まあ……アマチュアのペンネームって、作家ごっこぽくてイヤという意見はよく聞くのだが。そーいう意味では、逆効果になることもあるか。  わたしは、名前を変えると、過去の未熟がリセットされるよーな気がしていやなんだな。恥ずかしいものは恥ずかしいまま受け入れんと。だから成長せにゃなあ、と思うわけで。  ニフティには、いまでも過去のリプレイがログのどこかに残っているはずだ。みやびって名前でね。うむ、恥ずかしい。  恥ずかしいが大切ってわたしがヘンなのかもしれないか。 みやび -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4475 投稿日 2002年5月25日(土)23時14分 投稿者 新木 伸 >主人公とはなにか  「主人公とはなにか」  「なぜそれが主人公であるとわかるのか」  「視点保持者=主人公である効用」  これらのエサ。  そもそも、巻島君に出したものではあるけれど、他の人も参加してよし。  なにか、正解をわかっているものも、正解を導き出してそこにたどり着けるものも、ひとりもいないんじゃないかと侮っていたりする。  まあしかし、三人寄れば文殊の知恵ともいうし。  各自の回答をヒントにしあって、正解にたどり着いてくれ。わしは知らん。ノータッチでいるから。  しかしみんな、大丈夫なのか?  主人公がなにかもわからずに、君たちは、主人公を登場させた話を書こうとしているのかね? >誤字とか 誤字脱字:羽矢野:「点呼解答」→「点呼回答」  点呼に解答を返して、どうする(笑)。 >園部さん  では、とりあえずシンデレラの何十パターンかは、ウォーミングアップということで。  その後には、基本的には、他の人にも出しているように、「まず数十枚の短編を書いてくること」という課題にゆくと思います。  そのつもりで。  最近、課題自体を変えています。  多くの小説初心者にとっては、ポイントをしぼった練習をするよりも、まず、「とにかく書かせる」ということをやったほうが効果的なようです。  その逆で、ポイント絞った練習をしたほうが良い人のほうは、「なにも考えず書く」といういつものパターンに安住しきっていて、てんで意味のないことを、サルのように繰り返しているばかり。んな「ダメ小説」ばかり量産していて、どうするのだか。  ……愚痴です。  しかし銀行員でも、しっかり11時間は働いているものなんですね。  3時で窓口が閉まった後も仕事をしていることは、もちろん知っていましたが……。  朝8:30あたりに出勤だとして、19:30ぐらいまでですか。ああ、そういえば、昔喫茶店でアルバイトしていたときに、いつもやってくる常連の銀行員のお客さんが夕飯を食べに来るのが、決まって夜8時頃でしたっけ。  僕はその頃、その銀行員のお客さんの、朝飯と昼飯と夕飯を、作っていました。  しかし勤務時間って、ほんと、労働基準法を守っているところって、どこにもないんですねぇ。  本当は、1日8時間を越えちゃならんのだけど。  でもまあ、職場が銀行ならば、「1円合わない」とかで残業はあっても、土日祭日は確実に休みになるわけですね?  他の職場の人よりは、そのぶん、小説に使える時間があるわけですね。  週に二日以上は、完全に集中できる時間が取れる。  じゃあそのうちの話になりますが、毎週ごとに、数十枚の短編をひとつとか、そんな課題出しても大丈夫そう……かな?  1時間に1〜2枚は書けるとして。土日の2日で40時間は使えるわけで。  うん。楽勝のはずだ。 >みやびさん  僕と感覚がちがうな。  「成長しなきゃいかん」と思う動機。そこのところ。  「未熟なことは恥ずかしくて、だから成長しよう」なんて弱々な動機で、そもそも、人は成長できるものなのか?  それ成長っていうのか?  改めたとか、直したとか、そういう言葉で表現するべきものじゃないのか?  「未熟が治る」が成長ではなくて。  成長っていうのは、自分の意志で「成し遂げる」ものだろ?  いま自分が書こうと思うモノを、いま書けるだけの力がないから、だから自分の殻というものを、ゴリゴリと外側に押し広げて、無理矢理に自分の能力を拡大させなきゃならんものではないのか?  それが「成長」というものではないのか?  一行ごと一行ごと、やってゆくものではないのか?  成長に真に必要なのは「気合い」であって、「未熟を恥と思う気持ち」ではないだろ?  その「恥と思う気持ち」も、気合いのモト――ぐらいにはなるかもしれんが。  あと僕はなんも恥ずかしいことなんぞ、してきてないぞ?  「作家志望者ごっこは恥ずかしい」と書いているが、僕はそういうオママゴトなんか、ぜんぜん、やってきてこなかったわけだし。  みやびさんは昔の作品が恥ずかしいということだが、僕はぜんぜん恥ずかしくないぞ。  たしかに未熟ではある。だが未熟であるが、「何か」を伝えようという気迫だけは、過去の自分のどの作品を見ても、ちゃんと伝わってくるぞ。おもしろいじゃんか。どれひとつとっても。  その「気迫」においては、過去の自分も今の自分も、まったく同等だぞ。負けてないぞ。  しかし「未熟」を言ったら……。  十年後の自分からみれば、いまの自分だって未熟なわけだろう?  そんなこと言い出していたら、なにも書けなくなるんじゃないのか?  だいたい、だな。  作家というのは、書いているその「瞬間」のみに作家として存在していられるのであって、過去を振り返って「あの時は未熟だったなぁ」なんて、立ち止まって回想しているその状態の「そいつ」は、それは作家っていわんの。  いま現在、いま手元にあるこの原稿。それについて考えているその瞬間のみが、「作家」なの。  ならば「作家」としての成長も、その瞬間の中にしか有り得ないはずだろ?  過去を振り返って「反省」なんてしてるときに、成長なんて、できるもんか。 -------------------------------------------------------------------------------- >時間とか No.4476 投稿日 2002年5月25日(土)23時37分 投稿者 新木 伸 >時間とか  そういや。  学生やってる人だとか、「いま自分は時間がない」とか、本気でそう、疑いなく思いこんじゃっているみたいだけど。  そんなことは、ありません。  どういう基準で計ってみたって、学生のほうが、社会人より時間があるに決まってます。  社会人の100人に聞けば、100人がそう答えるに決まってます。  当然であたりまえのこと。  いままでの経験から、予測がつかないのかなぁ?  幼稚園→小学校→中学校→高校→大学  この順番でもって、どんどん時間ってなくなってゆくもんでしょ?  なら、その先にある「大学→社会人」の変化のときだって、時間はより減るってことは……推測できる範疇にあると思うんだけど。  ちなみにもちろんその先には、「独身→彼女or彼氏付き→結婚→子供ができる」という過程が、人によっては待ち受けていて、さらに時間は減少してゆきます。  いま学生である人は、いま小説に時間使わんで、どうすんのよ?  いちばんたくさん時間を使えるときに、使わないって、なんだ、そりゃ?  いや、まあね……。「僕は作家志望者ごっこをしたいだけなので、気が向いたときに、気が向いただけ時間を使うことにしています」とかいうなら、べつにかまわないんだけどね。 -------------------------------------------------------------------------------- 最近めっきり顔を出していませんでしたが No.4477 投稿日 2002年5月26日(日)00時12分 投稿者 唯野教授  もちろん読んではいました。  書き込みを一時離脱したのは、今書いてる短編に集中しようという考えからなのですが、新木さんのやってること考えたらそれは理由にならないなあと今気づきました。  それはそうと書くのが辛いです。楽しくないわけじゃないというかむしろ楽しいんですけど辛いです。  ようやく、描写の足りないところがわかってきたのですが、どうすれば足りてる状態になるのかがまだわかってません。  一時間パソコンの前に座ってて、原稿用紙一枚くらいしか進まない場合が多々あります。  しかし亀の歩みでも進んでいることは進んでいるので、近いうちに「よみかく」にあげる予定です。  では質問の回答。 >具体的に、いつデビューするつもりでいるのか。    二年後か三年後、つまり大学の授業を修了して多くの時間を小説に使えるようになる頃、デビューしたいと考えています。 >どのようにデビューするつもりでいるのか。    電撃文庫小説大賞に応募し、受賞することでデビューしたいと思っています。 >どんな作品でデビューするつもりでいるのか。    大学で得た専門的知識を生かした、心理学を題材にした作品を考えています。 >デビューしてから、どうするのか。なにを書いてゆくのか。  受賞作の続編も書きたいし、その他のシリーズも書きたいし、ノベライズもやってみたいです。 >デビュー後の「とりあえず数年」を生き延びるために、どのようなプランを持っているのか。  作家の生活についてあまり詳しく想像できないので、具体的な内容が思いつかないです。締め切りを守れる範囲で多くの仕事を引きうけ、それをできる限り高いクオリティでこなす、程度です。 >なんのために学校に通っているのか?    小説に生かし得る様々な専門的な知識を得られる、最良の場だと考えるからです。 >今現在の、平均的な一日における時間配分を述べよ。 睡眠……七時間。なんだか他の人よりずいぶん多いようですね。私はこのくらい寝ないと、集中力も落ちるしアトピーの調子も悪くなってしまいます。 通学……往復で一時間半というところです。 食事……それぞれ二十分くらいで計一時間。感覚的にはもうちょっと使っている気もしますが。 風呂・トイレ等……これは全部合わせて三十分くらいでしょう。 学業・仕事……平均三コマとってますので、授業が四時間半。アルバイトがならすと一時間です。 テレビ・本・マンガ・ゲーム……平均すると一日に二時間から三時間といったところでしょうか。ゲームは一日六時間やる時もあればぜんぜんやらない日もあったりして変動が激しいです。 インターネット……最近、これの比率が異常に増えてきました。二時間は確実にやってますね。 小説……パソコンに向かっている時間と解釈すると、一時間半くらいです。  ここまでで二十二時間。残りの時間は何やってるんだろう……。  あ、妄想してる時間だきっと。週刊連載してるこの漫画の続きを自分が書くとしたらこうするとか、おおすみ型一隻の戦力でアフリカの小国を攻め落とすことができるかとか。  それにしてもおこがましい結果になってしまいました……。  あ、あとちょっと新木さんの発言に関して。 >幼稚園→小学校→中学校→高校→大学 >この順番でもって、どんどん時間ってなくなってゆくもんでしょ? 二流以下の文系の大学生というのは、幼稚園児なみにヒマ人です。 理系と外語系のレベル高いところは本当に風呂に入る時間もないそうですが。 -------------------------------------------------------------------------------- バーが… No.4478 投稿日 2002年5月26日(日)02時42分 投稿者 薗部 せい お、おかしい。ずっと過去ログ読みつづけているのに右のバーが1センチしか下に下がってないぞ(笑) >新木さん わがままを聞いていただきありがとうございます!! ただ、上でも書いた通り、昨日このサイトに辿り着いたばかりの身では、参加資格を得るまでにまだまだ時間が掛かりそうです。どうぞ気長にお待ちくださいませ。(それまでに忘れられていないことを願おう……) 今やっと4つ考えつきました。皆さん一気に5つも6つも考えつくなんてすごいです。力量の差がー(涙)うう、精進しよっと。 --------------------------------------------------------------------------------  気の休まる休日 No.4479 投稿日 2002年5月26日(日)11時31分 投稿者 羽矢野  では、エサげっちゅの一つと、リハビリ(大げさ)をかねて。 ●主人公=視点保持者である効用  これを考えてみる。  私自信も考えなければいけないことだし。  他は時間を見て。  >>なにか、正解をわかっているものも、正解を導き出してそこにたどり着けるものも、ひとりもいないんじゃないかと侮っていたりする。  なんて言われてるし。  せめて、正解ではないまでも、知恵の一角にはなってる意見をだそう。  そしてみんなで正解に辿り着くのだ。  こんなこと言われて悔しかろ? 侮られてるんだよ?(私だけ?)  ちなみに文殊とは  もんじゅ‐ぼさつ【文殊菩薩】 (「文殊」は梵MajuTrLの音訳「文殊師利」の略。妙徳・妙吉祥と訳す)仏語。諸仏の智慧をつかさどる菩薩。釈迦如来の脇侍として左に侍し、普賢菩薩とともに三尊を形成する。普通、右手に知剣を持ち、左手に青蓮華を持つが、経軌によっては種々の持物あるいは像形が説かれる。時に獅子に乗る形をとる。文殊。法王子。  のことです。  どうでもいいけど。最近調べ癖がついてきたので。  では、最初ですからいろいろ語っていきます。  まず、視点保持者と主人公が違う場合。  そんなのあるの? って人もいるかもしれないから、その辺りから。 1.視点保持者=作者ってやつ。  だと、見たことない人が多いかな? じゃあ、ファンタジーとかで最初に吟遊詩人やおばあさんが村人や孫に語って聞かせる場面から始まるやつ。  これは読者にとっては同じ物であると思ってます。  読者は”お話”として読むわけですね。  ようはその場にいるような臨場感とか、主人公になりきるとか、そういったことをしない小説。  作り物ですよって明示してあるもの。  じゃあ、これどういう文章に多いのか。  一つは、童話。  これは多分対象である子供がまだ読書に慣れていないから、自分で読んでいるんだけど、誰かに聞かせてもらっているみたいな。そんな事を狙ってるのかな?  くまのプーさんとかそうですね。  もう一つは、結果がわかっているようなお話。  何かメッセージを伝えたいような場合。(平和な時代に戦争の話を聞かせるとか)  そういった伝えたいものが明確な場合がこれではなかろうか。 2.次は、視点保持者=脇役ってやつ  「シャーロックホームズ」みたいな推理小説が視点保持者と主人公が別のわかりやすい例ですね。  あれ、視点保持者はワトソン博士です。でも主人公はホームズですよね?    これは何故かというと、実は簡単です。  主人公=語り手だと、読者が追いつけないからです。  探偵は普通の人間と思考回路が全然違ってますので、そんな人間が主人公だと読者理解できません。  読者と思考レベルの同じ人が主人公で、読者と同じように迷いながら事件を見て行かなくては話がなりたたないのです。  そしてもう一つ。推理小説はお話を楽しむ以外に、犯人を予想するという楽しみがあります。  その為に、情報をフェアに与えてくれる人間が語り手であることが必要なのです。 3.視点保持者=主人公の場合。  ここからが本題です。  とりあえず、一人称として考えます。  さて、まず我々が読む本で一人称形態が多いのは?  これはいわゆる中高生の女の子向けの少女小説です。他の小説群と違い、一人称で書かれている比率がものすごく高い。  これはなぜか。  まず一つは、読者がはっきりしているからだと思う。  これらの小説は、幅広い年齢を狙ったものではない。少女と形容できる年齢の女性に限られている。  もう一つは、恋愛要素が強い。  恋愛要素まったくない少女小説は珍しい。何かしら入ってる。(それしか入ってないのも多い)  ここら辺から考えると、これは感情移入の問題ではなかろうかと思う。  読者はこれを作り話などではなく、語っている主人公が実際に体験したことであるように感じる。  そして自分の考えや想いと照らし合わせて、共感したり反発したりを楽しむ。  それを目的としているのではなかろうか。  欠点として、その視点保持者のフィルターを通して世界を語らなければいけないことと、話が主人公のまわりに限定されるので話が小さくなることがあげられるが、少女小説はそれは関係ない(というか、逆に利点だ)というのもあるだろう。  そういえば、あとがき読んでると、バレンタインには登場人物あてにチョコレートがいっぱい届くらしい。  この辺りも、それを物語っているのではなかろうか。     とここまで。 4.まとめ    主人公=視点保持者である効用  これはやっぱり物語の中心人物の視点で語ることによって、主人公への感情移入ができることではないだろうか。  作り話なんだけど、そういう感じを薄くする。  それが効用だと私は考えました。  約、一時間半書くのにかかった。  かかりすぎかな。  ●薗部さん  いらっしゃい。  お互いに頑張りましょう。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4480 投稿日 2002年5月26日(日)20時08分 投稿者 新木 伸 >過去ログ  2001−4000までを、過去ログにまとめました。  また過去ログのアーカイブパッケージを、1−4000までとして更新しました。  中身は1−2000と、2001−4000までと、2つ入ってます。ファイル1個にまとめてあるのは、分割してダウンロードする理由も必要もないようで。  自動実行ファイルなので、ダウンロードのあとにエクスプローラーなどからダブルクリックで実行してやると、特にソフトは必要なく、解凍することができます。  圧縮したら、レンタルサーバーの容量が20MB以内に収まりました。  60MBに容量アップしなきゃならないかと思っていたけど、まだ少しもちそう。 >唯野くん  僕はこれが、ウォーミングアップで、息抜きで、気分転換になっているというだけ。  べつに同じことしろとはいわないし、見習えともいわない。  また僕だって、本当に「しゃれにならない」状況になって、息抜きや気分転換なんていう贅沢さえも許されない状況になったら、ここへの書きこみなぞ、躊躇なく切り捨てて、自分の原稿に専念する。  そんな状況であれば、目を開けたら(意識が戻ったらともいう)すぐに原稿にかかる――なんて生活で、エンジン止まっているヒマさえないから、ウォーミングアップも不要だし。  しかし1時間1枚も行くなら、それは充分早いほうなのでは?  だって1ヶ月30日として、1日8時間づつ原稿に向かうとして、240枚も書けちゃうんだよ? 1ヶ月半で、文庫本一冊は余裕で書ける計算じゃないか。  つまりそれは、年に6冊が可能なペースということね。  あと幼稚園児の大学生の話。  この一行で、なにをいわんとしていたのか発言意図は不明だが、とりあえず突っ込みを入れておくことにする。  二流大学の文系といえども、マジメに勉学に励んでさえいれば、暇なんて出来ないんじゃないの?  そもそも、その場所へは学問をやりに行ってるわけだろ?  せっかく設備が揃っているのだから、図書館にこもるなり、教授の研究室に入り浸るとかして、授業で与えられる以上の知識をぶんどってくるなり。  色々、時間の使い道はあるだろうに。  幼稚園児ほどヒマになってしまうのは、その学生が、幼稚園に行くつもりで大学に行っているからだろ。  学校が一流か二流か三流かということは関係なく、ただ生徒の側の問題だよな。  まったく。  幼稚園の砂場で学ぶべきことは、3年もあれば事足りるだろうに。  なんだってわざわさ、小、中、高校、大学と、16年も延長して幼稚園の続きをやりに行くかねぇ。そんなに幼稚園が恋しいのか?  そりゃ幼稚園って、なんの義務もなくって、ただ遊んでいればよくって、気楽で楽しかったわけだけど。 >羽矢野君  ばかったれ。  なに空論こねまわして遊んでいるのか。  「夢想」なんかして時間を無駄にするな。  どうせならその時間を「思考」することに使えっての。  「主人公とはなにか」もわかっていないのに、「●主人公=視点保持者である効用」を考えて、まともな結論でも出てくると思っているのか?  基礎を固めずに築いたものは、砂上の楼閣っていうの。  それとも、なにかい?  「主人公とは」なんてことは、もう自分は当然知り尽くしていて、わざわざ考えるまでもないのでパスしたとか、そういうことかい? -------------------------------------------------------------------------------- >アンケート回答とか No.4481 投稿日 2002年5月26日(日)21時07分 投稿者 新木 伸 >アンケート回答とか  まだ全員分揃っていないけど、ざっと見たところ……。  なんつーか、ヌルい。  ヌルすぎ。  もうトンボがそのへん飛んじゃうぐらい、ヌルい。  「作家になる」というヴィジョンに対して、リアルじゃないんだよな。  作家になるにしても、それは何年か先のこと――とか、みんなそう思っているだろ?  いいか?  「作家」なんてもんは、他の様々な職業とは違って、「明日」にでもなれちゃうものなんだぞ?  大学生がサラリーマンになるには、まず卒業しないとならないわな。いま2年生なら、まだ少なくとも2年以上先のこと。  またサラリーマンが課長や部長に昇進する場合でも、「入社何年目以降で、業績優秀なもの」とか、そんな縛りがあるはずだ(そう思う)。  そういう、すぐにはやって来ない「近未来」だとか、なにかそんなふうに考えてやしないか?  ちがうの。  プロ作家なんてもんは、明日にでもなれちゃうものなの。  たとえば、ありそうな話として……。  電話の一本が掛かってきたとする。 「あなたの原稿ですが、○○大賞で銀賞になりまして」  ――とか。さもなければ。 「あなたがこの前の○○大賞に応募されてきた原稿ですけどね、あれはまあ落選なんですが、でもなにか新作を書くつもりがあったら、こちらで書きませんか?」  ――とか。  そういうケースは想定していないのか?  または、もしかして――。 「あなたがご自分のHPに掲載されているあの作品ですが、うちで出版されるつもりはありませんか?」  ――とか。 「HP上で作品を拝見しまして、じつはいまこんな企画で、小説を“ある程度”書ける人を捜していまして……。あなたはプロ志望ということなので、いいチャンスと思ってやってみませんか?」  ――とか。  そういうチャンスが、どこからか降ってくる可能性とかは、考えたことはないのか?  自分の作品を、章に応募したり、不特定多数の目に触れる場所(インターネット上や、コミケでの同人誌など)に出している以上、いつでもそういう「声がかかる」可能性はあるわけだ。  まあ、そんな可能性を本気で信じているヤツは単なる「アホ」だ。  だがそういう可能性をまるで考えないでいるヤツも、同じぐらい「アホ」だ。 ○唯野回答 >>>具体的に、いつデビューするつもりでいるのか。 >> 二年後か三年後、つまり大学の授業を修了して多くの時間を小説に使えるようになる頃、デビューしたいと考えています。 >>>どのようにデビューするつもりでいるのか。 >> 電撃文庫小説大賞に応募し、受賞することでデビューしたいと思っています。  たしか、電撃三題噺に、なにか出していたよな?  そこから、「もし仮に」話が来たなら、どうするつもりか?  断るのか?  「いまは大学の授業がありまして、時間がそうそう使えない状況なので、卒業してからと思っておりまして」とか?  では、そこで断ってしまうとして、オマエは本当に「作家志望者」と言えるのか? >>>デビュー後の「とりあえず数年」を生き延びるために、どのようなプランを持っているのか。 >>作家の生活についてあまり詳しく想像できないので、具体的な内容が思いつかないです。締め切りを守れる範囲で多くの仕事を引きうけ、それをできる限り高いクオリティでこなす、程度です。  こう言うからには、もちろん自分の「キャパシティ」っていうものを、正確に把握しているわけだな? 山ほど作品を書き、その信頼できるデータから、ゼロからスタートして、自分がどのぐらいのペースで作品を仕上げることができるのか。どれだけの期間があれば、どれだけのクオリティのものが書ける。デビューした時点で、すでにそれを把握していると?  では、それを把握するための修行は、いつ、どのようなスケジュールで行うつもりでいるわけだ? >>>具体的に、いつデビューするつもりでいるのか。 >>二年後か三年後、つまり大学の授業を修了して多くの時間を小説に使えるようになる頃、デビューしたいと考えています。  これはつまり、大学卒業後ということか?  就職は?  就職しないことを決定しているのであれば問題はないが、もし就職するつもりであれば、いまの「学生時代」より、確実に小説に使える時間は減少する。これは他の社会人の人が、太鼓判を押してくれるはずだ。  今現在、学業に4時間半ということだが、それがまあ、11時間ぐらいに増大するものと思われる。  足りないのは、6時間半か。  それをどこから捻りだすわけだ?  また就職しないのだとして。  就職しないかわりに、アルバイトなどをするものと思われる。  まあそのアルバイトも、8時間程度の労働を想定すると……。  いまの学生時代よりも、自由時間は減少すると思われる。  いったいどのあたりが、「大学卒業すると時間が使えるようになる」わけなのだ?  それとも親などに完全に養ってもらうことにして、いま学校に通っている「4時間半」をすべて小説にあてるとして、1日6時間体制で小説に向かうということか? ○紫回答 >> どんな作品でデビューするつもりでいるのか。 >>現代を舞台にした異能力者たちの話か、ロボットモノのSFです。  では、次の電撃大賞に「現代を舞台にした異能力者たちの話」を出して落選して、その次の電撃大賞に「ロボットモノのSF」を出して落選したら、もう諦めるのか? >>コンテストなどで、認めてもらい、お仕事のお話をいただければなと思っております。  では、もし小説新人賞系のコンテストが世の中からなくなってしまったとしたら、作家になることは諦めるのか?  仕事を与えてくれる「便利な場所」がなければ、もう手も足も出ないのか?  どうにかして、自分で小説の仕事を取ってくるとかいう道は、一切、発想の外にあるわけか?  いいか?  人間、その気になればな……。  自分で出版社を起こすことだって、可能なんだぞ? >> デビューしてから、どうするのか。なにを書いてゆくのか。 >> やっぱり続きとか書くのでしょうか。 >> 作った世界観を広げていきたいですね。  デビューしたとしよう。  そして、そのデビュー時の作品が、売れなかったとしよう。 「この売り上げじゃ続編は出せませんね。この話は、もうこの一冊で終わりってことで。じゃあなにか次の新しいの書いてください。シリーズ展開も狙っていけるけど、でもあくまで、“一冊でも完結”している話でもって。あなたの場合、次のその一冊目が売れなかったら、シリーズ展開なんかも、もちろんありませんから」  ――とか、言われたとしよう。  っていうか、このぐらい普通に言われる。それが売れなかったらね。  そしたら、どうするわけ?  次に出す手玉は、持っているのか? 用意してあるのか? 「痛い話? 「痛い話」ですか〜。でもあなたの書く痛い話っていうの、見てないですからね〜。それでやるのは、どうも怖いですね〜。とりあえずこのデビュー作の、愛と勇気で勝利する路線でもって、次はやりましょう。その痛い話っていうのは、また次の機会ってことで」  ――とか。言われたら、どうする? ○羽矢野回答 ○弟切回答  まあ、時間の使いかたとか、「どうやって自分を食わせるつもりだ?」とかに関して、僕が説教を垂れる必要もないので、好きにすればよし。  ただ、「いま小説の仕事依頼の電話orメールが舞いこんできたら」のシミュレートだけはしておくように。  舞いこんできたチャンスは、逃すともう二度とやってくることはない――なんてことも、言うまでもないことだと思うんで。  ちなみに、「とりあえず数年を生き延びる算段」に関しては、これは「人としての生活」じゃなくって、「作家として」を聞いたつもり。  「人としての生活」なんて、まあ体さえ健康なら、なにをやったって生きていける。都会ならホームレスやったって、生きていけるわけだし。  ちなみに、売れない本を2〜3冊連続で出したら、作家生命はもうそこで終わりと思っておくように。  「年に10冊は書ける」とか、別の特技を持っている人なら、また話は別。  「依頼があって、ゼロからスタートして2〜3週間でノベライズを一冊入稿できる」ことが可能であれば、それはそれで、クオリティは不問(といっても商業水準パスは前提)で生き延びることができます。「私は手がとても早いです」と各編集部に宣伝して回ってくればよろしい。きっと仕事は山のように来るでしょう。 >回答した全員に  上に書いている「小説書きませんか」という仕事が、もしも舞いこんできた場合。  そのシミュレーションを立ててみるように。  つまり、そうなった場合における、一日の時間配分について。  これは「チャンス」を逃さなかった場合ね。無理だろうがなんだろうが、とにかく、「引き受ける」とした場合のケースだ。  一日単位っていうよりも、一週間単位で考えること。  一週間につき、いったい何時間まで――小説のための時間を絞り出すことが可能なのか?  その最大値を算出してみること。  そーゆーこと、考えたこともなかったろ?  だから「リアルじゃない」って言われるんだよ。 -------------------------------------------------------------------------------- 点呼 No.4482 投稿日 2002年5月26日(日)21時33分 投稿者 鍛冶沼高明 作家志望者として点呼に答えさせていただきます。 >>いつデビューするつもりでいるのか?  いつでも、って思っていますが実力がないのでできません。  もしかしたら20歳かも知れませんし、極端に言ったら60歳に  なるかもしれません。  目標は20歳です。 >>どのようにデビューするつもりでいるのか?  新人賞に応募するつもりです。  他、持込でも行こうと思います。 >>どんな作品でデビューするつもりでいるのか?  ジャンルはファンタジーです。 >>デビューしてからどうするのか? 何を書いていくのか?   専業でいきたいです。  また、いろんなジャンルに挑戦していこうと思います。 >>デビュー後の「とりあえず数年」を生きていくためにどのようなプランを   持っているか?  デビュー作の続編を最低4作は考えておきたいと思います。  また、他の話も3、4作はネタ溜めしておきたいと思っています。   >>なんのために学校に通っているのか?  知識を学んで得しても損をすることはないので。  吸えるだけ吸っていきたいと思っています。  図書館もけっこう蔵書数有りますし。   稚拙な文章読んでいただきありがとうございました。 失礼しました。      -------------------------------------------------------------------------------- 主人公ってなんだろう? No.4483 投稿日 2002年5月26日(日)22時04分 投稿者 かねやん 「主人公とはなにか」 「なぜそれが主人公であるとわかるのか」 「視点保持者=主人公である効用」 >主人公とはなにか。  物語の中心人物。  物語で起こる全ての出来事が、その身に関係してくる人物。  行動を起こして、物語の筋を進める人物。  物語に決着をつける人物。  物語の進む方向を決定する人物。  むう、主人公ってなんだろう? 「なぜそれが主人公であるとわかるのか」から、考えたほうがよさそうだ。   >なぜそれが主人公であるとわかるのか ・主人公に選択肢が示される。  ↓ ・選択肢の中から一つの行動を選んで起こす。  ↓ ・その結果によって物語が動く。  ↓ ・主人公に新たな選択肢が示される。  このローテーションを繰り返して、結末を迎えるのが物語の基本だと思います。  逆を返せば、ローテーションを繰り返している人物が、物語の主人公だとわかるわけです。  RPGで考えるとわかりやすいかも。  プレイヤーにいろんな選択をさせることによって、物語を作らせているんですから。  プレイヤー、もしくはプレイヤーが動かしているキャラクターが主人公になっているはずです。  あるいは自分の半生を考えてみてもいいかもしれません。 「誰もが自分という物語の主役である」ってのはどっかで聞いたような言葉ですが、自分の半生を考えたときに誰かのわき役だったってことはないでしょう。 >「視点保持者=主人公である効用」  そんなわけで。  主人公が選択した行動。主人公が選択をした理由。主人公が起こした行動の結果。主人公が新たな選択する出来事。  基本的に、これだけのものを物語の中で示す必要があります。  だから視点保持者は、主人公、もしくは主人公にくっついてる人であるほうが都合がいいわけです。   -------------------------------------------------------------------------------- ある日突然作家になった一人から一言(笑) No.4484 投稿日 2002年5月26日(日)22時28分 投稿者 鷹見一幸  いや、本当に「ある日突然」てのはあるんだよね。  俺の場合、それは一本の電話だった  9月中旬の平日の夕方に、その電話が来た。  「こちらはメディ○ワークスの△■と申しますが……」という電話をもらったとき、最初何のことだかわからなかったんで「お間違いではありませんか?」と返事をしたのを覚えている。  冗談ではなく、俺はそのとき、自分が電撃小説大賞に応募したことをころっと忘れていた(笑)  自分が最終選考に残ったことも知らなかった。  何の連絡も無かったので、ああ、落ちたんだな。としか思っていなかったし、電撃関係のhpがあることすら知らなかった。  こんな言い方すると怒られるかもしれないが、俺がそのとき持っていた電撃文庫は、「星くず」と「秋葉原竜馬」だけで、電撃と言う出版社をほとんど知らなかった。  じゃあ、なぜ電撃に応募したのかと言えば「書き終わったときに、たまたま〆切りが一番近かった」ということと「編集に、まったく知り合いがいない」という理由だった。  俺がアニメ雑誌に関わっていたのは80年代で。もう20年近く会ってない知人なんか他人と同じだったし、特に小説系の知り合いは一人もいなかった。    そのとき俺は40歳。  「ピクニックは終末に」は俺が生まれて初めて最後まで書いた長編小説だった。  なんであんなものを書いて、大賞に応募したのか。  その理由は、新木さんに「たわけ!」と言われても仕方が無い理由。つまり「腕試し」だった。  40歳になる前に、自分の持っている作品世界が、他人にとってどんな価値があるのか試してみたかった。というのが本音だった。  作家になりたい!と、そんなに強く願っていたわけでも思い込んでいたわけでもない。本業の仕事も一応は管理職で収入もそこそこ、家族と家のローンを抱えて、冒険ができるわけなかった。  だから、俺は「兼業」の道を選択した。  あとは、まあ、皆様のご存知のとおり。単行本デヴューして一年半で10冊の本を出してもらえた。  これだけ続いているってことは、なんとか出版社にメイワクかけない程度には売れているということだと思う。      作家になりたいなりたい!と考えている人から見たら殺されても文句は言えないような動機と、理由で作家をやっているわけだけど。俺が言いたいのは別に「無欲の勝利」とか「年齢は関係ない」とか言うのじゃなくて。  友人のマンガ家(故人)に言われた 「作家になる人間って、やっぱり作家になるんだよ」  ということだと思うんだ。    その「作家になる人間」が自分なのかどうなのか、それはわからない。  でも、わからないからこそみんな作家になりたがるんだと思う。  それは「可能性」という単語の持つ魔力だろうね。  誰の前にも可能性のドアがある。  でも、人によって、そのドアの大きさがすごく違う。  2メートル四方もある人もいれば、10センチ四方のドアしかない人もいる。  そのドアを大きくする確実な方法を残念なことに俺は知らない。  面白い話を、もっと面白くする方法なら知っているけど、  つまらない話のつまらない部分を直して、面白くすることはできない。  だから俺は指摘をしない。いやできない。  俺にできることは、こんな馬鹿話を書くことだけだな(苦笑)  誰の前にも置かれている可能性のドア。  それを信じよう。  ある日そのドアをあけて可能性がやってくる日を信じよう。 「○○出版の△■と申しますが……」  と言いながらやってくる日をね。 -------------------------------------------------------------------------------- シミュレーション No.4485 投稿日 2002年5月27日(月)00時01分 投稿者 弟切 千隼 ある日突然どこかのとても冒険好きな出版社(笑)が、弟切に「小説の仕事をしませんか」と連絡をよこしたとして。 頭に血が上った弟切が「やらせていただきます」と答えてしまったとして。 さて、以下のような現在の時間割から、どうやって小説を書く時間をひねり出しましょう? 睡眠:5時間 仕事:8時間 炊事洗濯親の介護などの家事:3時間 ネット:3時間(仕事と趣味と両方を含めて) 読書などの娯楽:2時間 小説のため:3時間 現在小説のために使っている3時間はそのまま使えるとして、他に一番時間を取っている仕事の時間を削って小説のために使えるようにしたいですね。仕事の量自体を何とか減らすか、仕事をこなす効率を上げれば、1時間くらいは削れそうです。 あと家事に使っている時間も、効率よくこなせるように工夫して、かつ家の中が片付かなくなることを気にしなければ(^^;、1時間くらいは削れるかも知れません。 そうしますと、一日に小説のために使える時間が5時間できますので、一週間では、 5×7=35時間 というのが、使える時間ですね。 >>主人公とは何か? 『大辞林』で「主人公」を引いてみました。 しゅじん-こう [2] 【主人公】 (1)小説・劇・事件などの中心人物。「女―」 (2)主人を敬っていう語。「折よく―の出入に出会(デツクワ)して其顔を瞥見する時は/思出の記(蘆花)」 ここで問題にしているのは当然(1)のほうですね。しかしこの説明では簡単すぎてよくわかりません。 私の考えでは、中心人物というからには、その人物を中心として物語が回っているということですよね。物語を貫き、回している軸です。 何のために物語が語られるかといえば、それはむろん誰かが何か伝えたいことがあるからでしょう。伝えたいことをよりわかりやすく伝えるために、伝えたいテーマを核にして物語が形成されます。 こうしてみますと、物語の軸である主人公と、物語の核である伝えたいテーマとが、極めて近い位置にいることがわかりますね。軸も核も物語の中心にあるものですから。 軸は、核に比べるとずっと動的な意味を持つ言葉です。核は中心にじっと動かずにあり続けるもので、軸は自らを中心にして周囲をぶん回すものです。 物語の軸である主人公は、そのまま投げ出されただけでは印象が薄いテーマを、より印象付けるために自ら動いて「見せる」存在ではないでしょうか。 主人公とは、「物語を動かす駆動者であり、物語のテーマの伝道者」ではないかと考えます。 -------------------------------------------------------------------------------- 主人公か…… No.4486 投稿日 2002年5月27日(月)00時36分 投稿者 羽矢野  羽矢野です。  課題リライトやってます。  まだうまくできてません。ペース遅い。 ●主人公とは?  思考が夢想になっていたか。いけない。  というわけで、主人公とは何かを思考してみる。  しゅじん‐こう【主人公】   事件または小説、戯曲、映画などの中心人物。ヒーローまたはヒロイン。  辞書で引くと、こうなってます。  弟切さんも言ってますが、これでは何のことだかわかりません。  でも、これが答え。  物語の中心人物。それが主人公です。  なんて言ったら「ばかやろう」じゃすまないですね。  訊かれているのは、中心人物とは、どいういう存在かです。  それで、私もいろいろ考えました。  まず主人公となっているのは、誰か。  こう考えて、一つの答えがでました。  それは、物語を一行コンセプトになおした時、主語になっている人物が主人公です。  だから、私の答えは「コンセプトを伝える為に設定された人物」  これが、主人公です。 ●もしも依頼がきたら?  現実問題として捉えると、これは絶対に失敗できない仕事になります。  断るという選択肢はないです。これはあたりまえですね。  では、受けた場合、どう時間を作るか。  というと、私は睡眠時間四時間+仕事時間+どうしてもはずせない私用時間以外の時間は全部使います。  この三つはもう削れないんで(削ったら生活できない)それ以外は全部。  となると、平日は四時間、休日は15時間はとれるはず。  となると、4*5+30=50時間とれます。  まあこれは本当に最大時間だし、実際はもう少し少なくなるでしょう。  失敗が許されないという追い込まれた状態なら、きっとこんな生活も可能のはず。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4487 投稿日 2002年5月27日(月)01時36分 投稿者 新木 伸 >時間のひねり出し  まあ社会人の人は、多少はリアルに考えるよね。  「溜まってる有給使って仕事休んで、そして書きます」なんて、非リアルな答えは間違ってもしてこない(笑)。  しかし、まだどうにかなるだろ?  実質、もう2〜3時間分ぐらいは、ひねり出せると見たが?  食事時間の1時間。これ、食いながら小説書くことは可能だろう。ちがうか?  サンドイッチという食事が、なんのために発明されたと思っている?  その他の家事やらなんやら。  それから仕事中なども、「手は動かしているけど思考は自由」っていう瞬間は、わりとあるんじゃないかと思う。  そうした細々した、切れ切れの時間を活用して、「家に帰ってパソコンに向かったら、こう書こう」とか、プランを立てて、それを覚えておくんだよ。  パソコンに向かえる時間には、もう、マシンガンのように覚え込んだ文章を打ちこむだけ。パソコンの前で悠々と考えるなんて贅沢ができると思ってんのか? そんな非常時に。  このへん、鷹見さんが「コツ」を書いてくれているだけど……。  そうか。目が節穴なので、なんのことを書いてくれたのか、ぜんぜん、受けとめられていないみたいねー。 >鍛冶沼さん >>デビュー作の続編を最低4作は考えておきたいと思います。 >>また、他の話も3、4作はネタ溜めしておきたいと思っています。  続編4作?   あと他の話を、3〜4作?  たった、それだけ?  それっぽっち?  では、「続編はいりません」と言われて、そして「この4作、全部ボツですね。他にはもうないんですか?」と言われたら、どうするわけ?  「もう、ないです」とばかりに、白旗あげちゃうわけ?  じゃあデビューしたはいいけど、もうその瞬間に作家廃業が決定しちゃうわけだね。  書きたい話が、「とりあえずいまこの時点でも100本ぐらい」とか、そのくらいないようなら、作家は目指さないほうがいいぞ。いやマジで。  なにしろ、一生書き続けてゆく仕事なんだから。  一生続けられるサラリーマンとかを棒に振ってまで選ぶ仕事なんだから。 >主人公とは  ああもうっ、みんなヌルいぞ。ヌルすぎるぞっ。  なんだって、そう、頭デッカチで、頭だけで考えようとするのかね?  もっと足を使え――っていうか、データ取ってきて、それと付き合わせて考えろっての。  たとえば覚えている話を100あげて、その100の話の主人公を、すべて書き出してみるとかさ。  それに、辞書で引いただと?  ひとつの辞書で引いたきりで、それ「引いた」っていうのか? いえるのか?  あとどうせ引くなら、「主役」とか「主演」とか、関連語も引いておけ。 >>(1)小説・劇・事件などの中心人物。「女―」 >>(2)主人を敬っていう語。「折よく―の出入に出会(デツクワ)して其顔を瞥見する時は/思出の記(蘆花)」  ちなみに今回に限って、辞書はてんで、役に立たない。  「1」の説明なんて、これ手抜きにもほどがあるよな。小中学生でも納得するか怪しいもんだ。  納得しちゃってるんじゃないよ。キミたち。もうっ。小学生以下かよ?  どっちかっていうと、「1」よりも「2」のほうが、小説的主人公の説明になっている感じだな。  ここでひとつ質問だ。  小説で「リングワールド」って作品があるけど、あれの主役は、なに?  たしか――名前も覚えていない男の冒険家がいたようだけど、あれが主人公ってことでOKかい?  あとさ。人物の出てこない小説っていうのも、世の中にはあるだろ?  そういう話の主人公はなによ?  あと、このあいだ、みんなで新宿で映画見たわな。「ジュラシック・パーク3」とかいう映画。  あれの主人公は、なんなのよ? -------------------------------------------------------------------------------- 課題。「ルーナ=羊飼い」の印象の薄さ(リテイク) No.4488 投稿日 2002年5月27日(月)02時07分 投稿者 紫ゆきや >新木さん(4470) >> 「羊飼いとは何者なのか?」――それを考えろって。 >> 内面がわかれば、それがどう外面に反映するのか、おのずとわかるもんだ。 >> 外側だけいくら固めたって、中身がからっぽじゃ、しょうがないんだよ。  ありがとうございます。  せっかくヒントをいただいたのに、理解できていなかったようです。すみません。  改めて内面から「羊飼いとは何者なのか?」考えてみました。  羊飼いというのは、羊を飼っている人なわけですから。  その内面で、他の人と違う点があるとすれば、それは羊を飼っているということに起因しているわけですね。  羊飼いは、羊をもっとも大事にし、羊を愛している者……だと思います。  そして、羊を失うことを恐れている者です。  ……これだけでは、単なる羊好きですね。  羊飼いとは、羊を育てることで、生活している者なわけですから。  それら羊を大切にすることを、日常と考えている者でもあるのですね。  以上を踏まえ、元の設問に戻ります。  「ルーナ=羊飼い」の印象の薄さ――ですね。  あの小説の冒頭には、ルーナの羊への愛情や、それを日常と感じさせる描写が無かった。  それが羊飼いである印象の薄さの原因かと思います。  ちょっと具体的ではないですが。このように考えてみました。 -------------------------------------------------------------------------------- >紫さん No.4489 投稿日 2002年5月27日(月)03時17分 投稿者 新木 伸 >紫さん >>あの小説の冒頭には、ルーナの羊への愛情や、それを日常と感じさせる描写が無かった。 >>それが羊飼いである印象の薄さの原因かと思います。 >>ちょっと具体的ではないですが。このように考えてみました。  それだけ?  「具体的ではない」という自覚があるのなら、なんでその先に踏み込んで、「具体的」なものを考え出してこない?  ヒツジへの愛情。  それを日常と感じさせる描写。  頭で理解するのは簡単だし、こうして口で言うのも簡単。  理屈として分かったことで、もうわかっちゃった気にでもなっているのかな?  その「具体的なこと」をひねり出してくるのが作家の仕事であって、読者はそれを読みたがっているのだが。  必死に考えろ。  それが作家の仕事だ。 ・「ヒツジへの愛情を持っている者」がみせる実際のエピソードのアイデア。 ・それを日常と感じさせる描写のアイデア。  それぞれ、10や20ずつ、出してみよう。  そしてその中でいちばん良さげな上位3つぐらいのものを、作品中に投入するわけだ。 -------------------------------------------------------------------------------- アンケートとか No.4490 投稿日 2002年5月27日(月)03時21分 投稿者 紫ゆきや >新木さん(4481) >> では、次の電撃大賞に「現代を舞台にした異能力者たちの話」を出して落選して、その次の電撃大賞に「ロボットモノのSF」を出して落選したら、もう諦めるのか?  しつこく同じジャンルを書くと思います。あるいは、まったく違うジャンルを書くかもしれませんが。  やっぱり書きますね。諦めの悪い性格ですから。  なにより、好きでやっていることですし。 >> では、もし小説新人賞系のコンテストが世の中からなくなってしまったとしたら、作家になることは諦めるのか? >> 仕事を与えてくれる「便利な場所」がなければ、もう手も足も出ないのか? >> どうにかして、自分で小説の仕事を取ってくるとかいう道は、一切、発想の外にあるわけか?  そんなことはないです。  現時点で、小説をもっとも多くの人に読んでもらう方法が、プロ作家になることで。  そのための、最善策がコンテストの受賞を目指すことだと思っているだけです。  どうやら、私は質問の意図を読み違えてしまったようです。すみません。  コンテストが無くなれば、編集関係の知り合い経由とか、メイワクでないようでしたら直接持ち込むとかですね。 >> 自分で出版社を起こすことだって、可能なんだぞ?  さすがに出版社を作ることは考えていませんでした。  でも、昔の人はそういう苦労もされたんですよね。たしかに、私はぬるいです。 >> 次に出す手玉は、持っているのか? 用意してあるのか?  手玉と言えるクオリティかは、わかりませんが。  続編も逆の路線もダメとなれば、また違ったものを、お見せすることになるかと。  今のところ、そのお見せできる形のものはありませんが。  いろいろやってみたい事はありますので、一作目の結果が出るまえに、用意しておきます。  むしろ私の場合、お見せする形にする能力のほうに心配がありますね。 >「小説書きませんか」という仕事が、もしも舞いこんできた場合。  今のプロジェクトが終わるまでは兼業になりますが、もちろん受けさせていただきます。  しばらくは、使える時間は平日3時間と、休日ぜんぶということになりますが。  むろん、食事、トイレ、フロ、通勤時間、仕事中(笑)など、小説のことは考えるのですが。  私の場合、まだ細かい時間で集中力を高めることができないようです。  短い時間で考えたことは、あとから落ち着いて考えてみると、使えないレベルであることが多いです。  しかし、私の場合、仕事に使っている時間が多すぎるんですよね。  もしも、そんなお話を貰えたなら、その月のうちに会社を辞めて……あわわ。  まあ、社会人として同僚にメイワクをかけない範囲で、なんとかします。  現状だと、私は書く速度が遅すぎますので、兼業どころか24時間使っても仕事にならないですね。  うーん、やっぱ、私は希望者なのかもです。 -------------------------------------------------------------------------------- 羊について No.4491 投稿日 2002年5月27日(月)04時30分 投稿者 紫ゆきや >羊について >新木さん(4489) >> それだけ? >> 「具体的ではない」という自覚があるのなら、なんでその先に踏み込んで、「具体的」なものを考え出してこない?  すみません。長々考えて、ようやく先の結論に至ったのですが。  あまり遅くなると、「まだやってたの?」てなことになってしまうのではないかと思いまして。  たいへん失礼いたしました。 >> ・「ヒツジへの愛情を持っている者」がみせる実際のエピソードのアイデア。 >> ・それを日常と感じさせる描写のアイデア。 >> それぞれ、10や20ずつ、出してみよう。 >> そしてその中でいちばん良さげな上位3つぐらいのものを、作品中に投入するわけだ。  ありがとうございます。  コンセプトワークの実用速度を目指して。  がんばります。  先にあげた件を、焼きなおすようですが。 ・羊への愛情1  羊に名前(あだ名)をつける。 ・羊への愛情2  羊の首に鐘を吊るす。 ・羊への愛情3  羊毛の帽子や、羊革のベストなどを身につける。 ・羊への愛情4  羊が群れからはぐれないように、崖や川に羊が落ちないように、気を配る。  楽に見えるが、実は退屈に耐える、根気の要る仕事。 ・羊への愛情5  狼や野犬などから、身を挺して羊たちを守る。 ・羊への愛情6  いなくなった羊を、嵐の中にもかかわらず、探し回る。  羊がいなくなったのは、はぐれてしまったとか、脱走してしまったとかですね。 ・羊への愛情7  病気になった羊や、羊のお産を、徹夜で看る。 ・羊への愛情8  羊を一匹一匹、見分けることができる。  普通のひとには、大きい小さいくらいしかわからないですが、羊飼いには、みんな違う顔に見えてるんですね。 ・羊への愛情9  それぞれの羊の細かい癖などを、知っている。 ・羊への愛情10  羊の体を洗ってやるのは、数も多いので、けっこうな重労働だが、とても楽しそう。 ・羊への愛情11  羊のフンとかも、ぜんぜん汚いと考えない。  フンは草原を育てる大切な肥料。 ・羊への愛情12  鞭で打ったりはせず、杖を目の前にチラつかせるなどして、羊たちを誘導する。  すみません。ちょっと20個はすぐには出てきませんでした。  あとは、新木さんが先に出されました、羊たちの数をちゃんと数えるとかですか。 ・日常と感じさせる1  羊につけた本名は偉そうで長いんだけど、呼ぶのは短いあだ名。 ・日常と感じさせる2  ちょっとした杖の動きでも、スムーズに従う羊たち。 ・日常と感じさせる3  使い込まれた道具。 ・日常と感じさせる4  退屈な見張りを、苦にするでもなく、ボーーとするでもなく、続けられる。 ・日常と感じさせる5  よく現れる狼にも名前をつけている。 ・日常と感じさせる6  それぞれの羊が、次にとる行動を言い当てる。 ・日常と感じさせる7  天気の崩れるのを予知する。 ・日常と感じさせる8  普通の人には、病気にしか見えないような羊の行動も、実は遊んでいるだけとか、かまって欲しいだけとかを理解している。 ・日常と感じさせる9  広い草原のなかで、放牧する草原を決めていることに、ちゃんと理由がある。  季節だとか、年単位で、場所を変えるとか。  雨が降りそうなときは、近場にするとか。  陽射しが強いときは、日陰の多い場所にするとか。 ・日常と感じさせる10  いなくなった羊の行った先も、だいたいわかる。  これらのようなアイディアが入っていれば、「ルーナ=羊飼い」を、もっと強く印象づけられたのではないかと思います。  自分が良さそうだなと思ったのは。 ・羊への愛情1  羊に名前(あだ名)をつける。 ・羊への愛情4  羊が群れからはぐれないように、崖や川に羊が落ちないように、気を配る。  楽に見えるが、実は退屈に耐える、根気の要る仕事。 ・羊への愛情8  羊を一匹一匹、見分けることができる。  普通のひとには、大きい小さいくらいしかわからないですが、羊飼いには、みんな違う顔に見えてるんですね。 ・日常と感じさせる1  羊につけた本名は偉そうで長いんだけど、呼ぶのは短いあだ名。 ・日常と感じさせる4  退屈な見張りを、苦にするでもなく、ボーーとするでもなく、続けられる。 ・日常と感じさせる8  普通の人には、病気にしか見えないような羊の行動も、実は遊んでいるだけとか、かまって欲しいだけとかを理解している。  ――ですね。これらのアイディアを盛り込んでみるのが良いかなと思いました。 -------------------------------------------------------------------------------- シミュレーションの計算/主人公について No.4492 投稿日 2002年5月27日(月)04時47分 投稿者 紫ゆきや >シミュレーションの計算  先のアンケートについての返信のなかでも書きましたが、現状だと、考える時間はともかく。  机に向かえる時間は平日3時間と、休日ぜんぶです。  (3×5)+(15×2)=45時間です。  うーん、やっぱり少ないですねえ。しかも、毎週休日が2日あるわけではないですし。 >> そーゆーこと、考えたこともなかったろ? >> だから「リアルじゃない」って言われるんだよ。  なるほど。数字で「足りない」とわかると、より説得力があります。  平日のほうを、なんとかするほうが効率が良いかもですね。 >主人公とはなにか  主人公というのは、物語の中心となるキャラクターだと思います。  物語が進んだとき、それが、どのキャラクターにとって進んだのか? その対象となるキャラクターが主人公です。 >なぜそれが主人公であるとわかるのか  やや上に重複しますが。  読者が物語を読んだとき。その物語の中心となっているキャラクターを、読者は主人公だと理解します。 >視点保持者=主人公である効用  物語が主人公にとって進むものであるなら。物語の推移を、もっとも間近に見ることができるのが、主人公の視点です。  視点保持者=主人公であると、主人公に読者が感情移入しやすいというのもあります。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4493 投稿日 2002年5月27日(月)18時45分 投稿者 新木 伸 >主人公とはなにか (かねやん)物語の中心人物。 (弟切)  中心人物というからには、その人物を中心として物語が回っているということですよね。 (羽矢野) 物語の中心人物。それが主人公です。 (紫)   主人公というのは、物語の中心となるキャラクターだと思います。  なんかさー。  みんな、「中心」「中心」って言うけどさー。小賢しいよ、キミたち。わかったふうな口をきいてるんじゃないよ。  それで説明したつもりなのかよ? ――っていうか、そもそも本当にわかっているのか? キミら自身がさ?  そんな説明で、いったい誰が納得するっていうのよ?  中心って、なんなの?  中心にいるって、どういうことなの?  物語の中心にいるっていうことは、他の言いかたでいうと、どういうことになるの?  どうしてそこが中心だとわかるの?  どういう条件を満たしていれば、そこが「中心」であることが判明するの? >持ち込みとか  そういえば、鍛冶沼さんが新人賞以外に「持ち込み」とか書いていたっけ。  あと紫さんも、「新人賞がなかったら持ち込み」とか書いてるっけ。  漫画と違って、小説の場合は「持ち込み」っていうのはありません。  まあ、もしコンテストがなかったら――と仮定すると、どうなっているかわからないけど。  通常は、「持ち込みしたいんですけど」なんて電話したひにゃ、「大賞に応募してください。がちゃん」てなことになります。  そのために大賞があるわけだ。なんで君ひとりだけ特別扱いしなきゃいかんの? ――てなところか。  編集者と個人的な知り合いであるなら、持ち込みに近いケースはある。  でもそれって、出版業界の内部にいないとそもそも無理だしね。たとえば編集部のアシスタントとしてアルバイトしているとか。小説関係ではなくても、雑誌のほうとか、いろいろ部門はある。そういうところで働いているとか。  あとすでにライターをやっていて、小説を書いてデビューしようと思っているとか。  みやびさんの場合が、このケースだわな。  そういや、就職先として、こういう出版関係を選ぼうって人はいないんだなぁ。  やっぱり作家というのは、「ある日いきなりなれるもの」とか、そう思っているのだろうか。現状と作家とのあいだを埋めるために、すこしでも近い世界にまず足を踏み入れるとか、考えないのかなぁ。  業界をまず覗いてみれば、作戦だって対策だって立てられるだろうに。  僕の場合は、深沢美潮さんの会社でアルバイトして、そこでやってるうちに、雑誌連載の読者参加ゲームの企画で「小説パート」を書ける人間を探している――という話が来たわけだな。  各回、原稿用紙22.5枚。全12回連載。  これ、いま考えると、すでにプロ作家になっている人間がやるような仕事じゃなかった。うまみがなさすぎる。そもそもが雑誌企画の「添え物」であり、連載をまとめて本にするという約束も、はじめはなかった。そんなものであって、アマチュアで「そこそこ書ける」ぐらいのレベルの人間が受けるのにちょうどよい仕事。  はじめは、プロ/アマ混じって、3人ぐらいの人間がコンベンションして、いちばん出来の良い「サンプル」をあげた人間が受ける――ってことだったけど、ふたを開けてみれば、僕しかいなかった。  いままで書いた小説をなにひとつ渡すことなく、話が決まってしまった覚えがある。  まあこれだって、降ってきたチャンスに「やります」って即答したからこそ、掴めた仕事であるわけだが。「考えさせてください」なんて言ったひにゃ、もうそれまでだったろう。もちろん。 >紫さん  やればできるじゃないの。  なんでそれを、作品書いているときにやらん?  冒頭の羊を飼っているシーンについては、僕は書き直しはしていなかったけど、もしやっていたなら、そのぐらいのことは考えて書くぞ?  そもそも人の作品で、僕にとっては「どうでもいい」ワンシーンではあるけれど、まあ5分ぐらいはそこに頭を使うわけだから、そのぐらいは考えるさ。  あのシーン。原稿用紙で3枚。文庫本にして2ページぐらいだよな。  その中に織り込める内容は限られている。  羊飼いの持っている要素のうち、いちばん重要で、いちばん印象的なもの。  その上位3つ4つぐらいを考えればいいわけだ。どうせ下位のほうにある要素なんて、書く機会なんてない。  まず、羊飼いは羊を飼っている人間であるわけだから、羊にたいして絶えざる注意を払っているはずだ。なにをおいても、これがまず最重要なことだろう。  そしてかなりの数の羊を、ひとりで管理しているわけだな。一匹一匹、どれも見ていなければならない。そのために、なにか工夫をしているはずだ。  視覚を使って、前方にいる羊を見つめつつ、後方の羊たちはどうやって監視しているのかというと、音を使う。首につなげた鐘だな。あれは羊が歩いているときと、走っているときとで、根が違う。そして工場生産の規格品でなくて、鍛冶屋のおっちゃんが手で作っているものだから、ひとつひとつ音が微妙に違う。それで個体識別もできる。  このへんを、情報圧縮しつつ、さりげなく書く。  たとえば、主人公が草原を渡る風の音を聞きながら、その中に混じるかすかな鐘の音を聞き分けている描写だとか。  そして一個の鐘がせわしなく鳴ったので、振り返って、その羊の名を呼ぶ。  どこかに向かって走りかけていた羊は、ぴたりと足をとめて、「メー」と鳴いて返してくる。  そのあとで、まだぽかぽかと太陽が差しているのだけど、空を見上げて、天気が悪くなることを予知する。杖を振ると、そのジェスチャーだけで、羊たちはのろのろと集まってくる。そして丘を降りはじめようとしたところで――行き倒れの男を拾うわけだな。  さて。このなかに、要素は何個入っているでしょう? -------------------------------------------------------------------------------- 一ヶ月ぶり? No.4494 投稿日 2002年5月27日(月)19時56分 投稿者 望月京路  自分に関係する話題が出たときにしかこないっていうのも、問題だよなぁ。 >アンケート回答  というわけで、答えていきます。 ・いつデビューするつもりか  実力がつけばすぐにでも。(いや、実力は待っててもつかないが……)  一応は、在学中を一つの目安にしています。つまり、あと二年です。 ・どのようにデビューするつもりか  小説賞を獲って、です。 ・どんな作品でデビューするつもりか  現在候補にあるのが、二つ。ファンタジー系と……現代モノ、かなぁ。現代モノのほうは、今の実力じゃ書けないだろう代物なので、構想だけの存在ですが。  それらがダメなら、別の候補をあげるだけです。 ・デビューしてから、どうするか。何を書いてゆくのか。  どうする……小説を書いていく。いや、答えになってないし。  一つの作品を出版して、後はその続編、です。個人的には別の話とか書きたいですが、新作品よりも続編のほうが、読者さんとしても安心して買ってくれるだろうから。(自分の場合、好きな作家さんでも、続編だと迷わず買うが、新作品だとしばし迷う)  もっとも続編で安心できるってのは、前作が面白いことが絶対条件となりますが。 ・デビュー後の「とりあえず数年」を生き延びるためのプランはあるか。  うーん、プランかぁ。具体的にデビュー後どうなるか分からないので、何とも言えないですが……。  続編で地を固めていく、という感じですかね。作者のカラーを知ってもらう。そうすれば、固定客がついてくれる……だろう。 ・どうやって時間を作るか。  学校、辞めるかも。  「三流大学卒業」なんて学歴、物書きにはクソの役にも立たないないだろうし、どうやら四年になったら卒論ばかりでほとんど授業もなくなるらしいから、在学しても学費の無駄。ならば、すっぱり辞めたほうが親孝行にもなるってもんだ。  そうすれば、理論上24時間小説に費やせますがな。 ・なんで学校に通っているか  知識を得るため。それ以外のナニモノでもないですな。  単純に授業から、広がる友人関係から、一人暮らしという環境から……そういったものから、知識を得ます。 ・時間配分  睡眠:6時間  食事:2時間(調理込み)  風呂とか:1時間  学業:4時間くらい  テレビとか:……10時間くらい、かな。  ぼぅっと:総合で1時間くらいかも  インターネット:2時間  小説:2時間、くらい  なんか、全部たしたら24時間を軽く超えているような……まぁ、食事しながらテレビ見たり、風呂入りながら本も読みますからなぁ。  って、待てよ。どうしても必要な部分(睡眠と学業)を除けば、14時間もフリーな時間があるということか!  ああ……(遠い目)  なんだか、むしょうに、世界中の皆様に向かって謝りたい気分になってきました。ごめんなさい。今まで、こんなに時間があるなんて気が付きませんでした。 >明日から作家生活が始まった場合  言われてみれば確かに、二年といわず、すぐに始まる場合もあるのか。  ううっ、怖い。怖いぞっ。  未熟なまま戦場に行く未来を想像するなんて、怖すぎる。  怖すぎるけど、とりあえずシミュレーション。  現状では、大学は辞めない。知識摂取という観点から、ためになる授業が結構あるから。かわりに、合気道部は辞めるだろうけど。  となると……  睡眠:5時間  学業:4時間  小説:10時間  その他:5時間  このペースが六日続いて、あと日曜日を付け加えると 10×6+14=74時間  と、大した数字になりました(笑)。  リアルかなぁ。違うんだろうなぁ。夕方の五時から深夜の三時まで書けば10時間達成できるけど、集中力はどうしたって限界はある。長期休暇時には、一日10時間執筆を行ってましたが、それを平日にやるというのだから。  リアルかどうか確かめるため、今度試してみるかな。平日に10時間執筆。  と、そろそろ時間なので帰ります。パソコン修理中ゆえに、学校からの書き込みでした。   -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4495 投稿日 2002年5月27日(月)22時04分 投稿者 新木 伸 >チャンスとか  チャンスなんてものはだね、本人の準備が整うのを待ってなんてくれないのね。  いつだって、「未熟なまま飛びだす」ことになるわけ。  みんなの回答を見ていると、なにか、「準備が整ったら」なんてニュアンスが聞こえてくるものが多いのだが。  「賞を取ってデビューする」と書いている人が多いよね。  これは、「賞を取れるぐらいの作品を書けたら」と言い換えることもできる。  いつか、自分がそういうものを書けるようになったら――と、そういうことなんだろうね。  あくまでも、それは「いつか」なのであって、決して「いま」じゃないわけだ。  そんなことを考えている時点で、自分にモラトリアム(猶予期間)を与えているのだと気づくように。  つまり、「準備が整ったら」「実力がついたら」なんて言っているいまのキミは、本気で作家になろうだなんて、考えてはいないってこと。  そういう人間は、妙な心配をしなくたっていい。  そんなことを言っているキミに、「準備が整う」なんて瞬間は、永久に訪れやしないから。  この何人かに、実際にやらせていることがあるよね?  「やればできた」  「考えさせれば、思いつくことができた」  こういうことが、実際に証明されている人がいるわけだ。  ここのメンバーの中にだって。  そういう人間に足りないのは、あと、なんなんだ?  技術?  しかし技術に関しては、「やればできる」ということが証明されているわけだよね。  まあたしかに現役のプロという存在は、まったく意識しないでも、それと同じことが常にできている。もうそういう体になっている。  だがその域まで行かなきゃ、プロにはなれないものなのか?  プロときっちり同じ能力を身につけるまで、プロにはなれないものなのか? 準備が整っていないということになるのか?  足りないものは、技術じゃなくて、気迫なんじゃないのか?  技術だとか、なんだとか。  まあどうとでもなるものばかりなわけだ。  本当に足りていないのは、気迫だけ。  僕はそんなふうに感じるのだが? >ここ最近、考えていた企画  誰か名乗りあげない?  そうねぇ。  企画名は、「48時間」とでもしておこうか。  48時間で、小説を一本仕上げるというもの。  といってもぶっ通しでやるわけじゃなくって、生活の中で、取れる時に取れるだけ。  しかしなるべく短期間に集中させる。連日6時間ずつだとか、そういう形で。  合計として、48時間。  内容としては、毎時原稿用紙1枚強を書くとして、まあ60枚程度かな。  何曜日のいつに、何時から何時までの何時間を取るのか。そういうことを、すべて前もって決めておくわけ。  その決めた時間については、全力をもって集中する。  そして決めてないときには、書かない。  書かないけど、考えておくのはOKね。むしろその「決めた時間」のあいだには、書く内容について考えているようじゃいけないな。もうただひたすら、打ちこむだけ。打ちこんで、文章の体裁を整えて、形にするための時間として、その決めた時間を使う。  他の「書いていない」時間は、まあ学業やら日常生活やら、仕方なくやらなきゃいけないことが、色々とあるわけだが……。頭が自由になるときは、もちろん、書く内容のことを考える。  一週間なり、二週間なり、自分で決めたその期間。  その期間の間だけは、「小説」が生活の中心にあるという状態にしておく。  いっぺん、「小説のために生きる」ってことをやってみるといいんだ。  どういうものか、経験してみるといい。  作家っていうのは、常にそこに身を置いているわけだ。 -------------------------------------------------------------------------------- No.4496 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- 時間の使い方の訓練をすべきではないのか No.4497 投稿日 2002年5月27日(月)23時02分 投稿者 巻島翔史  俺には自覚していることがあります。 『時間の使い方の要領が悪い』という自覚です。  しかし、はたしてそう思っているだけで、実際にそれを改善しようとすることはしなくてもいいのでしょうか?  そんなことはありません。  俺は現在の自分の実力と卒業までの残りの時間を考えて、在学中のデビューは難しいと思っています。  当然、最初は兼業でやっていかなくちゃならんわけです。(最初から専業で食えるほど売れるということはほとんどないですし)  なればこそ、今のうちに自分なりの並行の手法を模索しておくべきであるのに……  実はあれを書きこんだあと、ものすごく後悔していました。  何であんな甘々なこと書いてしまったんだろうと。  自分の生活はすべて小説のためにあるべきなのに。  というわけで、進度は鈍るかと思いますが、なんとか並行させてみようかと思います。  とりあえず今日は点呼応答のみで。 いつデビューするつもりか>  今すぐにでも、といきたいところですが、自分の実力がプロラインにまだ達していないことはわかっているので……。とはいえ、行けと言われれば行くだけの気持ちはできています。いつだって飛び出すときはこわごわ飛び出すものですし。不安に打ち勝てなければそこまでの人間だったことです。  昔は30までに結果がでなけりゃ諦めようと思っていましたが、最近はそうは思っていません。たぶん30過ぎても書いてるだろうし。 どのようにデビューするのか>  新人賞をとって、あるいは最終選考から敗者復活ということでもいいです。持ちこみは(少なくとも)ライトノベルではないですし。 どんな作品でデビューするつもりか>  ファンタジーにしろSFにしろ現代ものにしろ、とにかく『王道』で世に出たいです。  昔は変化球投手にあこがれましたが、今は直球投手を目標にしているので。 デビューしてからなにを書いていくのか>  これは……多くの場合、受賞作の続編を書くようですが、これはもちろん売れないとできないわけで。  続編を書けない状況になったとしても、やっぱり『王道』の企画を提出するかと思います。デビューして現実を知ったら考え方が変わるかもしれないのでなんとも言えませんが。 デビュー後のプラン>  一番大事なことは、読者に名前を忘れられないことです。  そのためには、一年目に最低3冊出さないと厳しいでしょう。  それだけの引き出しを充実させることと、プロのクオリティを保ったままその速度を出せるようになること――それが今俺の鍛えなければならないポイントであると思います。 学校へ行っている理由>  つまるところ、学術書にも小説のネタはごろごろしています。  レポートやらなにやらを書くのに、そうした専門書を読む必要があるわけですが、それにも単位ゲットとネタ獲得という2重のおいしさがある。  大学生活というのは、その2重のおいしさを繰り返していくことなんですね。  もちろんそのまま卒業となれば、大卒という肩書ができるわけで、これは兼業でやっていくことを考えた場合、効果的に活用できるものであると考えています。 時間配分>  睡眠:6〜7時間  通学時間:片道2時間の往復4時間(!) まあいろいろ読めるし思考できるので、この通学時間もありがたいかなと今では思っています。  食事:1時間  風呂トイレ等:1時間  学業:4〜5時間ぐらいかな。3回になって少し授業減らしたので。  テレビ:4時間ぐらい。むだに多い。夕方のローカル情報番組とか見るのやめるべきか。  本:小説は移動中にしか読まない。マンガは立ち読み込みで、平均1時間。ゲームはしない。  ぼうっとする時間:気を抜くと昼寝をしてしまうことが。平均30分。  ネット:1時間  小説:残り全部……と書こうとしたら、計算上ではもう時間がない(苦笑) 睡眠時間をスライドしたりしてやっているんだと思う。だいたい平時で1時間か。 時間をどうやって作るか>  テレビを部屋からなくすとか。昼寝は避けるとか。むだな時間を減らしていくしか……  究極的には退学というのもあるかと。 明日から依頼がきたら>  だいたい自分の集中持続力なんかも加味して考えるに、平日は5〜6時間でしょう。  土日に10時間として、  6x5+20=50時間  うーん。少ない?  目が疲れても偏頭痛が起きない方法とかないんだろうか。それさえ解決できればもっと時間が取れそうなんですが。というか、最近しょちゅう偏頭痛がおこって困る。 -------------------------------------------------------------------------------- 世界の中心でアイを叫んだけもの No.4498 投稿日 2002年5月28日(火)00時11分 投稿者 弟切 千隼 主人公とは何かについて考え続けている弟切です。 プロ作家やプロ作家志望者ではなくても、小説を一作読んだ後に「この小説の主人公は誰だった(あるいは、何だった)?」と訊ねられれば、誰でも「○○だったよ」と即答できますよね。(ごく一部の特殊な作品を除きます。例:『フィネガンズ・ウェイク』)。 ということは、普通の小説は、ごく普通の人に苦労させずに「主人公」というものを認識させるように書かれているはずですね。 単純に考えて、作品中に登場する場面が多い人物は印象が強く、読者に認識されやすいでしょう。ならば作品中最も露出度が高い人物が主人公なのでしょうか? これに関してはすぐにいくつもの反証を思いつきますね。 有名なところでは、かの『シャーロック・ホームズ』シリーズです。このシリーズはホームズの友人のワトソンが語り手となっているので、最も露出度が高い人物はワトソンです。 にもかかわらず、『シャーロック・ホームズ』シリーズの主人公は誰かと問えば、おそらく十人が十人ワトソンではなくホームズだと答えるでしょう。 ということで、「作品中最も露出度が高い人物=主人公」という仮説は正しくないと判明しました。 同時に、「一人称の語り手=主人公」という仮説も成り立たないことが判明しています。 作品中に主人公よりも露出度が高い人物がいる『シャーロック・ホームズ』シリーズと、最も露出度が高い人物が主人公となっている作品とを比べてみれば、「主人公」に必要不可欠な要素が見えてきそうですね。 三人称で書かれた小説で、明らかに最も露出度が高い人物が主人公となっている作品の例として『ハリー・ポッター』シリーズを挙げて、『シャーロック・ホームズ』シリーズと比較してみましょう。 『シャーロック・ホームズ』シリーズでは、全ての事柄がワトソンの目や耳を通した形で描写されます。ワトソンの目の届く範囲が映画のカメラの枠内に当たり、枠外のことは描写されません。むろん、してはいけないのです。 ワトソンの目カメラが何を映しているかといいますと、ほぼ常にホームズを映しています。時にワトソンの抱いた感情や意見が描写されはするものの、描写のベクトルは基本的にホームズに向きっぱなしです。 いわば、ワトソンは「ホームズの極めて親しい友人」という色の付いたフィルタに過ぎません。 対する『ハリー・ポッター』シリーズには、ワトソンのようなフィルタ役はいません。 では『ハリー・ポッター』シリーズの描写のカメラはどこにあるかといいますと、ハリーの頭のちょっと上に(神様によって(^_^))ほぼ固定されている感じです。カメラがハリーを映していないことはほとんどありません。 ハリーが赤ん坊の頃などにカメラがハリーから離れる場面があるとはいえ、それはハリーの置かれた状況をよりわかりやすく描写するためで、描写のベクトルは常にハリーに向いてます。 「主人公を示す鍵」は、私がここで使った「描写のベクトル」という言葉にありそうです。 露出度が多かろうと少なかろうと、主人公を描写する「カメラ」にフィルタがかかっていようといまいと、基本的に小説中の仮想カメラが追い続ける人物を、人間は「主人公」であると認識するようです。「描写のベクトルが向けられている人物」と言い替えることもできそうです。 皆さんの御意見を待ちながら、次回以降、主人公についてもう少し深く考えます。 -------------------------------------------------------------------------------- 思わず。 No.4499 投稿日 2002年5月28日(火)00時37分 投稿者 薗部 せい 忘れられないために書く……っていうか、本当は書き込みしないつもりだったんだけど……「48時間」企画面白すぎです!! (シンデレラ終ってないけど)ぜひやらせてくださいね。そのうち。 そんなわけで、雑談。息抜きで読んでくださいねー。 なんか皆さんと話題がずれていて申し訳ないのですが、今日やっと7番目のアイデアを考えつきました。あと23個だ、がんばれ自分。 こうして1つのことを集中して考えてると、おのずと物の本質が分かってくるもんですな。小説家は、よくよく物事を吟味して、そこから得られた曲がりなりにも真実を読者に伝えられることに価値があるのかもしれません。(偉そうなこと言ってら。方々からお叱りがくるかも…) で、私が辿り着いた真実。 無欲とは……自分の中の欲を何かのために抑えられること。 …書いたはいいけど違うかも。まだまだ考察の余地がありますな。 それではまた。 -------------------------------------------------------------------------------- 落雷注意(私も信じられないけど) No.4500 投稿日 2002年5月28日(火)00時42分 投稿者 羽矢野  今日、実家の母から電話がありまして、落雷でTAが壊れてしまい、電話がかけられないのでなんとかしろと言ってきました。  しかたなく神前津(名古屋の電気街)へ仕事終わってから行ったのですが……  売ってない。  もう時代はADSLなのか、置いてませんでした。  実家はこの間フレッツISDNが始まったばかりだというのに……  と田舎の不便なところを思い知った羽矢野です。(ちなみにケーブルTVなるものもきてません)  そういえば、辞書ソフトも今だ見つかってないのです。(類義語辞典は買いました)  2002年度版がでたので、売ってるかと思ったのですが。  もう上前津に売っていないと、中部圏では手に入れるのは無理ですね。  どこかに注文しないと。 ●中心の証明  以前ここの話題で出ていたように、この作品の主人公って誰? って作品が世の中には存在する。  登場の比率が少なくとも、主人公だという場合もある。  だから、私は主人公であるということは書かれている量で決まるものではないのだと考えます。  おそらく、他のみんなもそうなんじゃないだろうか。  だから、中心にいるなんて結論になったのだろう。  そこから、もう一歩考える。  では、なぜそれを中心である。と言い表すのか。自分が何故そう思ったのか。  とか考えていくと、やっぱりコンセプトへの関わりではないだろうか。  どんな作品でも、分解していくと一行コンセプトを導くことができる。  物語の背骨にあたる部分。  それを担っている登場人物。  それが、主人公なのだと思います。 ●弟切さんになるのかな?  ”ハリーポッター”の主人公は、ハリーポッターです。  これは間違いないでしょう。  じゃあ”ドラえもん”の主人公って、ドラえもん? のび太君? 私これで悩んでるんです。  ひょっとすると、私だけでこれもみんなには間違いなくわかる部類なのかなあ。 ●サンドイッチ  ここの人だと知って人の方が多いでしょうが、一応。  この食べ物は、カード大好き人間のイキリスのサンドイッチ伯が、ゲームやりながら片手で食べられるようにとパンに肉や野菜をはさんで食べたのが始まりです。  やる気なら、そこまでやるものなのです。(見習うのは、時間の作り方の部分) ●時間を作る  私なんかよくこの言葉を使ってますが、テレビ見る時間を減らすとか、昼寝しないとかは、時間を作るうちには入らないのですけど……。  どうしても見なければいけないテレビ以外を見ているんだったら、それは時間があまっている状態ではないのかな?  時間を作るっていうのは、自分の行動を最適化しなければ生み出せない所まで来たときにするものなのだと私は思ってます。 (偉そうに言ってますが、私もまだまだです。この手のやり方)  だから、自分に最低限必要な睡眠時間なんてものを知ってたりするんですね。  それと、あまり学校を辞めるとか軽々しく言わない方が……  自分で学費とか全部出してるの?  あろ、大学も修了できない人間に社会人が務まるの?  小説家って、会社員と違って”自分の力”で社会人にならないといけないわけでしょ?  それって実はかなり難しいことだと思うんですけど。  なんか、無茶苦茶言ってるように見えたので、少し心配です。  私が気にすることじゃないって言えばそうなんですが。 -------------------------------------------------------------------------------- よみかく分室(仮) -------------------------------------------------------------------------------- あれこれ No.4501 投稿日 2002年5月28日(火)01時38分 投稿者 はせがわみやび >お話のストック  松本清張さんは六百編を越える作品を残したそうだ(と、今日のラジオで聞いた)。デビューは、四十歳を越えていたという。  星新一さんは、生涯で千を越えるショートショートを書いた。  アイザック・アシモフは……いっぱいだ、とにかくいっぱい(^^;  マンガ家の美内すずえさんは、お話のストックがいくつあるかを聞かれて「四百」と答えた。さらに重ねて、そのうち三百は、芝居や小説などマンガ以外にしたほうが良いお話だから、今すぐ描けるのは百くらいだと続けた(と、少女マンガ入門に書いてあった)。  今すぐ描ける、というところがポイントだ。  アイデアレベルだったら……きっと途方もない数なんだろう。  さて。  では、あなたは、今すぐ書けるお話をいくつ持っていますか? (まあ、手持ちはいっこ、でも、一ヶ月でアイデアから始めて一本作れます……とかでも、良いんだけどさ……) >ドラえもんの主人公  は、ドラちゃんの発明品、では、ないだろうか。    ドラえもんがいなくても、のび太がいなくても、実のところドラえもんのお話は成立する。でも、ドラちゃんの発明品がないドラえもんは、それはきっとなにか別のお話だ。てか、どんなのぼくの好きなドラえもんじゃないやい。 みやび -------------------------------------------------------------------------------- >みやびさん No.4502 投稿日 2002年5月28日(火)08時16分 投稿者 かねやん >>ドラえもんの主人公 >>は、ドラちゃんの発明品、では、ないだろうか。   >>ドラえもんがいなくても、のび太がいなくても、実のところドラえもんのお話は成立する。でも、ドラちゃんの発明品がないドラえもんは、それはきっとなにか別のお話だ。てか、どんなのぼくの好きなドラえもんじゃないやい。 ? 「ドラちゃんの発明品」て、なにをさしてるんでしょう? この部分、なにが言いたいのかわからないなり。 >主人公が話の中心  話の中で一番めだっている存在だってことかな?  漫画の場合だと、ひとめで主人公とわかるようにしなければいけないそうな。 -------------------------------------------------------------------------------- 羊とか No.4503 投稿日 2002年5月28日(火)13時21分 投稿者 紫ゆきや >新木さん(4493後半) >> やればできるじゃないの。 >> なんでそれを、作品書いているときにやらん?  ありがとうございます。そして、すみません。  あの作品を書いているときには考え至らなかったものでして。  私は人物のアピールを、内面から考えたことすらありませんでした。  そのまえに「内面」という言葉すら理解していませんでした。  間違いを指摘されて、ようやく「内面という言葉を理解していない」ことに気がつきまして。  「そもそも、内面て何だろう?」と考えました。それまでは「精神・心理・気持ちの部分」とか曖昧な言葉を当てはめていましたが。  しばらく考えて、「それは、価値観と経験であろう」となりまして。  「では、羊飼いと他者の、価値観と経験の違いは何か?」から、ようやく先の答えが出ました。  それが大きく間違ってはいなかったようで、嬉しいです。 >> そしてかなりの数の羊を、ひとりで管理しているわけだな。一匹一匹、どれも見ていなければならない。そのために、なにか工夫をしているはずだ。 >> 〜  なるほど。ここまで考え至りませんでした。  せいぜいが、よく見える位置に立っているのだろうとしか。  しかも、鐘の音の違いまで。  私の頭のなかにあったのは、量産品の鐘です。  「新木さんには羊飼いの経験があるのですか?」と思わせるほどに詳しいです。  なるほど。ここまで書かれていると、読んでいて、ちょっと得した気分になりますね。知らなかった知識を得たぞと。  これは大きな差ですね。  鐘について、私の場合は、「見えなくなったときに便利」というところで思考を止めてしまいました。  それだと、せいぜい一般に知られている特徴しか書けません。  しかし、「工夫しているはずだ」として鐘に着目された新木さんには、読むと得した気になれるお話が書けるわけですね。  それが知識なのか想像なのかは、わからないのですが。  そこに至らなければ、面白いお話など書けるはずもないと。  一般知識だけを書き並べたものが、新鮮な驚きなど与えられるはずがないと、よくわかりました。 >> たとえば、主人公が草原を渡る風の音を聞きながら、その中に混じるかすかな鐘の音を聞き分けている描写だとか。 >> そして一個の鐘がせわしなく鳴ったので、振り返って、その羊の名を呼ぶ。 >> どこかに向かって走りかけていた羊は、ぴたりと足をとめて、「メー」と鳴いて返してくる。 >> そのあとで、まだぽかぽかと太陽が差しているのだけど、空を見上げて、天気が悪くなることを予知する。杖を振ると、そのジェスチャーだけで、羊たちはのろのろと集まってくる。そして丘を降りはじめようとしたところで――行き倒れの男を拾うわけだな。 >> さて。このなかに、要素は何個入っているでしょう?  なるほど。  こうやって描かれますと、ルーナ=羊飼いの印象はとても強くなりますね。  ありがとうございます。  要素の数をかぞえてみます。 ・羊飼いは、常に羊たちを気にかけている。 ・羊飼いは、風の音のなかから鐘の音を聞き分ける。 ・鐘の音は、歩いている音と走っている音が違う。 ・鐘の音は、一個一個音が違う。 ・羊飼いは、鐘の音で羊の名前がわかる。 ・羊は、羊飼いに名前を呼ばれると、ちゃんと応える。 ・羊飼いは天気の予知ができる。 ・羊飼いは、道具として杖を持っている。 ・羊飼いの小さな動作だけで、羊たちは、ちゃんと従う。  以上で9個です……が。  「どこかに向かって走りかけていた羊を呼び止めた」ということは、その羊を呼び止めなくてはならないと、わかったわけですから。 ・羊飼いは、羊たちが何をしようとしているか、だいたいわかる。  これも入りそうです。  ということで、10個ではないでしょうか? -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4504 投稿日 2002年5月28日(火)20時15分 投稿者 新木 伸 >「ドラえもん」の主人公  んなもん、「四次元ポケット」に決まっとろーが。  正確にいえば、「ポケットから出てくる道具類」だわな。  他になにがあるというのだ?  悩むようなことか? >いますぐ書けるお話とか  5分くれれば、1個ずつ作れます。  100個であれば、6時間20分ほどください。 >主役とか  主役つながりってことで、例えを変えてみよう。  パーティとかの話。  宴とか、宴会とか、パーティだとか。  そういうものの「主役」って、どうやって決まるもの?  そういうものの「主役」って、つまりなに? 中心にいる人? そんなんで、正解?  また、部外者がぶらりとその宴の場にやってきたとして、そこの主役が誰なのか、しばらく観察していりゃわかるものだわな。  それは、どうして? なぜゆえに? >デビュー時期とか  うーん。  やっぱり、みんな、ヘタレだわ。  「いま書いているこの作品で、デビューします」とか言うヤツが、どうしてひとりぐらい、いないのだろう?  やっぱ先延ばしの猶予期間のモラトリアム状態に浸っていたいだけの「作家志望者ごっこ」なのかなぁ? >時間割とか  「時間がない」「時間がない」といつも言っているまっきーが、いつ自分の時間割を出してくるか、待っていたわけだけど。  案の定、出してきた中じゃ、一、二を争う「ぬるさ」だったな。  あとですね。  いまみんなはね、『時間の使い方』の話をしているんじゃないのね。  「時間の作り方」の話をしているわけよ。  そこんとこ、勘違いしちゃいけないよ。  まあまっきーも含めて、学生陣は、べつに「時間を作る」必要なんてないとみた。ちょっと使いかたを変えるだけで、充分な時間が出てくるじゃないか。  しかし。  通学時間が、往復で4時間?  なら、どんなときでも、かならず1日につき4時間ずつ、「小説を書く時間」が取れるってことになるじゃんか。  ノートパソコンを持っていて、電車などで座っていけるのならば、普通に書ける。  また立っているのだとしても、メモ帳片手に、ペンで書ける。帰ってから清書すればいい。  なんだよ? 1日4時間も、「ほかになにもできない時間」がすでに確保されているというのに、キミは「時間が足りない」などとほざいていたのか?  やる気あんのか?  そもともまさか、ペンと紙とが手元にあって、それで小説を書けないなどと主張するつもりじゃあるまいな?  人間、やる気さえあれば、ペンと紙とがなくたって、頭の中だけで小説を書くことだってできるのだぞ。 >>時間をどうやって作るか> >>テレビを部屋からなくすとか。昼寝は避けるとか。むだな時間を減らしていくしか…… >>究極的には退学というのもあるかと。 >>明日から依頼がきたら> >>だいたい自分の集中持続力なんかも加味して考えるに、平日は5〜6時間でしょう。 >>土日に10時間として、  だから「夢想しろ」といってるんじゃなくって、実際のプランを出せといっているの。  「平日は5〜6時間でしょう」なんて本人の希望を聞いているんじゃなくって、どう切りつめて5〜6時間をひねり出すのか、その時間割りを出せといっているの。  なんのためにシミュレーションをさせているんだよ。  あと退学だとか、なにかそんなようなこと。  羽矢野君にも、言われてやんの〜。  僕も別なことを言ってやろう。  ムダムダ。  退学しなきゃ時間を作れない――なんて思いこんでる根性なしは、たとえ退学したところで、時間なんてやっぱり作れないに決まってる。  だって、時間を作れない本当の原因は、そもそも別なところにあるんだもの。  「時間を作る気がない」っていう、そっちのほうね。  偏頭痛に関しては……。  ブラウン管のモニターの場合、輝度とコントラストを視認できる最低レベルまで抑えるとか。リフレッシュレートを最低75Hz以上にするとか。無理に高い解像度を使わずに、ドットがくっきり見える低めの解像度にしておくとか。  あとは画面の配色を変えるとか。  僕は背景が黒で、文字色を白にしている。(普通と白黒が逆転している)  背景を薄茶色にして、文字色を黒がちの灰色にしている人もいる。  ようは、コントラストが高すぎるのが目の疲れの原因なので、配色を変更して目に優しくするってことね。  あともっと根本的な解決策としては、液晶モニターに変えるとか。(液晶のほうが目に優しい)  あと感想掲示板のほうで藤極堂さんが紹介していたけど、焦点距離50〜60センチに合わせた眼鏡を作るというのも、いいらしい。  この眼鏡は、べつに近視でない人でも作る。  僕もこんど試してみようかと思っている。いつもはコンタクトはめているから、そのはめた状態で検眼してもらって作るのだろうか。 http://www.yin.or.jp/user/moriya99/atoz/h6.30.htm  しかしこの「目の疲れ」とか「偏頭痛」にしたって、「小説を書かなくていい」言いわけとして使ってるわけだよな。  パソコン画面を見つめることで目が疲れるというのなら、ノートにでも原稿用紙にでも、他の媒体でもって小説を書けばいいじゃんか。カセットテープで口頭筆記って方法だってあるだろうが。  パソコン使う時間は清書の時だけにして、最低限に抑えるとか。  さもなきゃ清書の代筆を誰かに頼むとか。(これはこれで、つまらん小説を書かない練習になっていいかもしれない) >紫さん  羊飼いの経験なんて、ありません。  よその家に行ったとき、2〜3匹いた飼い猫の鈴が、それぞれ違う音を立てていたことを記憶のどこかにメモしてきたとか、そういう観察の積み重ね。  そういうのを、いま引っぱりだしてきただけです。猫と羊とで違うけど、類推して、羊でもそうだろうと、あてはめてみただけのこと。  実際にそうなのかどうかは、知ったこっちゃありません。  ただ自分が実際に羊を飼わなければならないとなったら、たぶん、そうする。  それは確実。  羊が名前を呼ばれて反応を返す生き物かどうかも、怪しいです。  犬、猫、あたりは、これをします。  牛、馬あたりは、するということ。  まあ羊や山羊も、するんじゃないかな。(このへん推測。いいかげん)  リアリティレベルをどのあたりに持ってくるのか。これは重要。  もしも、「本当に羊を飼っている人も感心するぐらいのリアリティ」が必要であるなら、羊飼いの生活に密着取材ぐらいしないといかんでしょう。  しかし現代人にたいして「羊飼いっぽい」と思わせるぐらいなら、足を使って取材をしないでも、頭の中だけで考えたことでも、こうして騙せてしまえるわけです。  ただしあくまでも、話の主題はほかにあって、「羊飼いっぽい」ということはべつに本題ではない場合ね。話の本題に関するところぐらいは、ちゃんとやっておかないと、底の浅い話になってしまいます。  鐘について。  量産品の鐘なら、それはそれでいいじゃないですか。 >>最近は都から持ってこられる鐘は、工場製品だとかで、みんな同じ音がする。それでは困るので、ルーナはひとつひとつ、石で叩いてゆがませて、違う音色になるようにしていた。  ――とか書けば。  これはこれで、別の種類のリアリティが出るでしょう。  土臭さっていうやつ? -------------------------------------------------------------------------------- 時間の使い方の訓練をすべきなのか No.4505 投稿日 2002年5月28日(火)20時27分 投稿者 新木 伸  このへん。書いておくか。  「時間の使いかた」に関して、訓練なんて、そもそも必要なものなのかどうか。  ただ、「使う」だけなんじゃないの?  こんな書きこみタイトルにまでして、反語法まで駆使して、インターネットで繋がった世界60億人にたいして問いかけなければならないような、そんな大仰なことか?  時間は「ある」のに、それを小説には使っていない。  これは端から見ていると、単に「使うつもりがない」としか見えないのだが?  訓練っていうけど、いったいなんの訓練よ?  「使うつもり」になるための訓練?  通学時間の4時間か、テレビにあててる4時間か、それ、どっちか(もしくは両方)小説にあてろっての。 -------------------------------------------------------------------------------- ●やっと繋がった……。 No.4506 投稿日 2002年5月28日(火)23時53分 投稿者 羽矢野  今日は、実家の電話を繋がるようにするために、実家に帰りました。  んで、やっとできたのでこうして書き込みしてるわけですね。  結局会社の人に使っていないTAもらって何とかしました。  みなさんも、アースとか、雷対策ができるようならやっておきましょう。  私と同じように、近くに落ちると壊れてしまうかもしれません。(涙) ●ドラえもんの主人公は?  >>んなもん、「四次元ポケット」に決まっとろーが。(新木さん、みやびさん)  といわれて、自分の中で主人公というものが自分の考えているものとは全然違うものであると気づきました。  もう一回、最初から考え直さないと。  >>宴とか、宴会とか、パーティだとか。  >>そういうものの「主役」って、どうやって決まるもの?  うーーん。  そもそもそういうものの主役とは、最初から決まっているものだし。  主役がいるから、パーティが開かれる。  となってしまう。(経験からだと)  >>部外者がぶらりとその宴の場にやってきたとして、そこの主役が誰なのか、しばらく観察していりゃわかるものだわな。  何故か。(こいつも経験が混じる)  一言でいうと、雰囲気でわかるのですが、それはどうしてか。  まず、主役の周りは人のあいさつによる入れ替わりが激しい。  偉いさんがまわりにはびこっている。  等々、その催しを開催した意図がその人の周りに集まっているからです。  …………  もうちょっと考えないと。  明日は早く出ないといけないので、今日はここまでとします。 -------------------------------------------------------------------------------- 蚊帳の内外 No.4507 投稿日 2002年5月29日(水)00時11分 投稿者 弟切 千隼 >>パーティの主役はどうやってわかるか? その周りに一番人が集まっているのが、パーティの主役ですね。 多くの場合、それは一人または二人−パーティではカップル単位で行動することが多いですから−の人間でしょう。しかし稀にはそうでない場合もあり得ます。 客の目を楽しませるために、パーティの主催者が会場に大きなモニュメントを据えつけたら、その細工があまりにも見事なので皆がそれを観にその周りに集まってしまい、それが主役になってしまった、といったこともあり得るでしょう。 つまり、パーティ会場で最も目立っているもの、印象付けられるものが主役です。 小説の場合も同じで、最も印象付けられる人やものが主人公でしょう。 では、人はどのように「主人公」を認識するのかを探るために、パーティ会場で「主役」を見つける様子をちょっとシミュレートしてみます。 初めて行った会場で、誰も知り合いのいないパーティだったとしましょう。パーティの趣旨やどういう社会的地位にある人たちが参加しているのかさえよくわかりません。 こういう時は、最初のうち少しの間は壁の花にならざるを得ませんね。そうして会場を観察していれば、入場してきた人々がまず挨拶に行くところ、そうでなくとも常に人々の動く線が向かっているところが必ずあるはずです。人々の動線が最も集結しているところに、主役がいます。 そういえば、この原理は「ある店の中で最も売れる主力商品」を見つけるのにも使えますね。 店に黙って立って、入ってきたお客さんがどちらへ向かうのか、どの商品ケースの前で立ち止まるのかを観察していれば、人々がどの商品を欲しているのかがわかります。 >>ドラえもん ちょっと面白いサイトを見つけました。 まじめに「ドラえもん学」を確立しようとしている某大学の教授らが作っているサイトです。志が高いのは好感が持てます。 しかし、何の説明もなく「『ドラえもん』には五人の主人公がいる」と断言してしまっているのはいただけません。五人とは、ドラえもん、のび太、静香ちゃん、ジャイアン、スネ夫だそうです(*o*) ドラえもんとのび太が主人公というのはまだしも、静香ちゃんとジャイアンとスネ夫に関しては「それ、違うよ!」と叫びたくなりました。直感的に、皆さんも違うと思いますよね? (私の感覚がおかしいのだったら困りますね(^^;) どこからこういう考えが出てきたのか真剣に知りたいと思い、上記のサイト内を探し回ったのにもかかわらずその説明は見つかりませんでした。 世界は不思議に満ちていますね(笑) -------------------------------------------------------------------------------- No.4508 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- うわー、 No.4509 投稿日 2002年5月29日(水)00時23分 投稿者 弟切 千隼 すみません。タグ付けを失敗してものすごく見にくい書き込みをしてしまいました。 今度はちゃんと書けているでしょうか? -------------------------------------------------------------------------------- 主人公とか No.4510 投稿日 2002年5月29日(水)02時26分 投稿者 紫ゆきや >新木さん(4504) >ドラえもんの主人公 >> んなもん、「四次元ポケット」に決まっとろーが。 >> 正確にいえば、「ポケットから出てくる道具類」だわな。  これを読んで、ますます混乱いたしました。  私は「ドラえもん」は、のび太くんの成長の物語だと思っておりましたから。  それは、原作の「さよならドラえもん」の話や、映画版のインパクトが強かったからかもしれませんが……。  しかし、この後の思考から、「主人公=のび太くん」は間違いであったと気づきます。 >パーティの主役は  これは、そのパーティが誰のために開かれたかですね。  部外者がパーティの主役を判断するのは、参加者の多くが誰に接しているか、でしょうか。  これを物語に置き換えますと。  その物語が、誰を書きたくて、書かれたものかですね。  読者が主人公を判断するのは、登場人物の多くが誰に接しているか、でしょうか。  なるほど、ドラえもんは、「未来の道具」を書くために、のび太くんや、ドラえもんが登場するわけですね。  「未来の道具、あったらいいな」これが、ドラえもんという作品の根源であるということでしょうか。  ……これが、正しいかは、わかりませんが。そのように信じて、まとめてみます。  「主人公というのは、その物語において、作者がもっとも書きたかったモノ」です。  これを、さらに発展させると、  「主人公というのは、その物語において、作者がもっとも愛を注いだもの」となるのでしょうか。  ちょっと妄想ぎみかもしれませんが。 >みやびさん(4501) >お話しのストック  すぐ書けるお話しが100個ですか。  うーん、ここで凄いとか言ってては、いけないのでしょうけど……やっぱり凄いですね。 -------------------------------------------------------------------------------- あら、しまった。 No.4511 投稿日 2002年5月29日(水)04時03分 投稿者 はせがわみやび  そういえば、あれは別にドラえもんの発明品というわけではなかった。  いや、四次元ポケットという単語をど忘れしてまして、って言い訳だな、こりゃ…。 >ドラえもん >> 私は「ドラえもん」は、のび太くんの成長の物語だと思っておりましたから。  それはない。  成長物語というのは、「どこかで終わる話」なのだ。  永遠に経験がリセットされ続ける話は、これは成長物語とはいわない。 (ある、一話だけを取り出すのならば別だけど…)  それに、もし、のび太の成長の物語、だとしたら。  その物語における、ドラえもんとドラえもんのポケットから出てくる道具類は、どーいう位置付けになるのだ?  あるいは──のび太が成長さえしていれば、それは「ドラえもん」ストーリーとして人々は認識するのか?    >主人公関連 >紫さん >>「主人公というのは、その物語において、作者がもっとも愛を注いだもの」となるのでしょうか。    正しいかどうかは別として。  この答えは、二つの良い点があると思う。  ひとつは、中心とか、そんなような言葉を使っていないこと。  たとえば、広辞苑をひくと主人公とは「小説の中心人物」とか書いてある。だから、「〜の中心となる」みたいな答え方はすぐに浮かぶ……すごく楽だ。  で、そうして答えたものは、間違いとは言い切れない。というか、その答えはたぶん正しい。  けど……答えた本人が理解して言っているかどうか、とってもあやしい(^^;  この答えは、紫さんならではの答えになっているので、そこは良いところだ。  もうひとつは、書き手の視点で答えていること。  考えるときに読み手の視点で考えるのはOKだ。「どうして主人公とわかるのか」を考察するならば読み手に戻ってみるのが良いだろう。  でも、さ。  なんでみんな、最後に書きこむときに書き手の視点を忘れちゃうかなー。 >羽矢野さん >> そもそもそういうものの主役とは、最初から決まっているものだし。 >> 主役がいるから、パーティが開かれる。    小説がそうではない、と言っているように聞こえるゾ(^^;  では、羽矢野さんは小説を書き始めてから主人公を決めているのだな? そうなのだな? いいんだな? こーかいしないな?(^^; >弟切さん >>小説の場合も同じで、最も印象付けられる人やものが主人公でしょう。  答えになってないっす(^^; >> そうでなくとも常に人々の動く線が向かっているところが必ずあるはずです。人々の動線が最も集結しているところに、主役がいます。  こっちのほうがマシだなー。 みやび -------------------------------------------------------------------------------- 今度はちゃんと書けているでしょうか? No.4512 投稿日 2002年5月29日(水)19時56分 投稿者 弟切 千隼 前々回、前回とたいへん見にくい書き込みをしてしまいまして、申し訳ありません。 あまりにも見にくかったので、もう一度前々回紹介したサイトのURLを書いておきます。 「ドラえもん学コロキアム」というサイトです。 http://www.inf.toyama-u.ac.jp/doraemon/ これでちゃんと書けていなかったらどうしましょう(^^; -------------------------------------------------------------------------------- 主人公について No.4513 投稿日 2002年5月29日(水)20時59分 投稿者 弟切 千隼 ちゃんとデフォルトの設定で書き込めて安心した弟切です。御迷惑をおかけしました。 『ドラえもん』の主人公は、ドラえもんでものび太でもましてや静香ちゃんでもジャイアンでもスネ夫でもなく、四次元ポケットなのですね。 確かに、『ドラえもん』という話は、ドラえもんやのび太がいなくても成り立ちますね。しかし、四次元ポケットがなくては成り立ちません。四次元ポケットは『ドラえもん』に必要不可欠なものです。 そうか、主人公というのは、話の中の登場人物やら道具立てやらを削って削って削りまくって、でもこれさえあればその話が成り立つ、という要素ですね。 主人公とは、「話の中からどうしても削れない必要不可欠な人物や物事」を指します。 考えてみますと、『シャーロック・ホームズ』シリーズからワトソンを削ってしまっても、あの話は成り立ちますね。ワトソンという極めて魅力的な語り手がいなくなるので、こんなに長く売れ続ける作品になるかどうかは疑問ですが、とにかく話としては成り立ちます。 しかし、シャーロック・ホームズその人を削ってしまったら、あの話は成り立ちません。 同じことは『ハリー・ポッター』シリーズについても言えますね。 あのシリーズの中には、ハリー以外にロン・ウィーズリーやハーマイオニ・グレンジャーやドラコ・マルフォイやダンブルドア先生など、重要で魅力的な人物が大勢登場します。ハリー以外のそれらの登場人物の誰かを削ってしまっても、魅力は減るものの物語としての体裁は一応残しています。 けれども、ハリーがいなくなったら『ハリー・ポッター』シリーズという物語はなくなりますね。 以前、新木さんが例に挙げた『リングワールド』の場合は、恒星の周りに輪を成しているリングワールドそのものが主人公ですね。 あの小説には大勢の人物が登場して、それぞれ魅力的ではあるものの、あの中の誰か一人が欠けても物語にはほとんど支障がありません。 道理で最初に読んだ時、「登場人物の印象が薄い小説だなあ」と感じた訳ですわ。 今更ながら、経験値が少し上がったようなので、自分の話に上記の理論−などという大げさなものではありませんが(^^;−を当てはめてみます。 「新世界へ……」(仮題)の場合、ユキマロくんを除いても冷凍睡眠をなくしてもあの話は成り立ちます。しかし、ベリルがいなくなったら……決して成り立ちませんね。 ということは、やはりあの話はベリルが主人公でよいのですね。 (気が付くの遅すぎですってばああぁぁーー! > 自分) 以下、余談です。 『ドラえもん』の中にドラえもんが登場しなくて、未来科学の道具が出てくる四次元ポケットだけがいきなり野比家に現われたらどうなるだろう、と妄想を広げていたら、『That's イズミコ』という漫画があったことを思い出しました。 あれって、「ドラえもんの出てこない『ドラえもん』」と言えなくもない話ですよね? 今どき『That's イズミコ』を知っている人は少ないでしょうに、ここを読んでいる方々の中にいるでしょうか?(^^; -------------------------------------------------------------------------------- 雷 No.4514 投稿日 2002年5月29日(水)22時11分 投稿者 藤極堂 雷ガード しゅじんこう【主人公】 1:「主人」の尊敬語。また、親しみをこめた言い方。「隣の主人公は作家だ」 2:小説・映画・しばいなどの中心人物。─用例(芥川竜之介) 《参考》男の主人公(ヒーロー)。女の主人公(ヒロイン)。 【人物】ジンブツ 〔何らかの評価、または描写の対象として客体化された個人に言う〕 1:人間。ひと。また、その性質・人柄。「偉大な人物」「危険な人物」「重要人物」「好人物」「人物評」「人物を見込む」─用例(江藤淳) 2:人格・能力などのすぐれた人。「一族には人物が多い」「人物を集める」《類義語》人材。 3:〔小説・劇などに描かれた〕人間。「登場人物」「人物描写」 4:〔静物・風景に対して〕写生・撮影などの対象となる人。また、その絵・写真。「人物画」 荒木語での主人公はお話を転がす存在だと思います。 その人物の行動や存在によって物語が変化する存在。 作者は「起」で問題を提起して、「承」で問題を読者と共に考えて、「転」で鮮やかに読者に納得できる回答を出す。「結」はそのフォロー。 しかし、辞書を優先すると登場人物とは人物=人間でなければならないらしい。 ロボットとか亜人間とか擬人化されたキャラクターは広義の意味で人間に入るとしても、道具を人間と定義するのは無理があるだろう。 ……ということでみなさん混乱しているのでは? と思ったり思わなかったり。 というか荒木語のみんなのうちに私は入るのだろうか? PS、荒木さん 女の子がヒドイ目に会うお話がダメな人間が、どうして鬼畜系シミュレーション「大悪司」をプレイしているのですか? (※ 「大悪司」:女の子をこましたり、売ったり、悪い事をいろいろして金を稼ぎます。恋愛要素もありますが、基本は鬼畜。強姦、調教、拷問となんでもアリでエロエロいっぱいの十八禁ゲーム) -------------------------------------------------------------------------------- 毎週水曜日は、運動の日 No.4515 投稿日 2002年5月30日(木)00時04分 投稿者 羽矢野  お仕事いっぱい。  でも、精神は余裕があるので、まだまだ元気な羽矢野です。 ●主人公 >>では、羽矢野さんは小説を書き始めてから主人公を決めているのだな? そうなのだな? いいんだな? こーかいしないな?(^^;  わあーーー。待ってくださいぃーー。  実は、あの後には続きがあったのですが、ちょっと自分の中で”びびっ”とくるものがありまして、ちゃんと一日使って考える為に消したのです。  自分の”来た!!”という感覚は疑えと言うし……  で、ここからが昨日の続き。  今日一日考えた結果。  主人公とは、作者が”書いた”もの。  じゃないかな。  これだけだと全然わからないので、補足。  ドラえもん。  これで作者である藤子不二雄先生が書きたかったもの。  それは”不思議な道具”がでてくるお話だったのだ。  そのために”不思議な道具”を提供する役割として未来から来たネコ型ロボット”ドラえもん”を想像した。  そして道具を必要とする状況を作り出す役割の担い手としてのび太君を想像したのだ。  つまり”不思議な道具”を出すために他のすべての要素があるのだ。  それが中心という意味であり、それが主人公というものなのだ。  という結論になりました。 >>紫さん  私はのび太君ほど、成長しない人間も珍しいと思ってます。  だって、学習能力0だもの。  ドラえもんもよく愛想をつかさない。30年も。  そういえば最近見てないけど、噂だとジャイアンが時代をうけていじめっこじゃなくなったそうな……。  本当なのかな? >>弟切さん  ちょこっとHP覗いてみました。  世の中、いろんなことをやっている人がいるとしみじみ(決して悪い意味ではなく)  あと、四次元ポケットあればドラえもんとのび太君は絶対に必要ではないというのは、削れるという意味でなく、置き換えることが可能であるという意味では? ●ちょこっと疑問  五月晴れ(さつきばれ)という言葉があります。  これ、もともとは梅雨の合間の晴れた日のことです。(=梅雨晴れ)  でも最近、五月のさわやかに晴れわたった天気をさすことの方が多らしいです。  天気予報とかで、こんなことを聞いた人もいると思います。  では、現代日本を舞台とした小説を書くとき(時代小説だったら、梅雨の晴れ間しか使えないし、ファンタジーだったらそもそも使えない)  これは、どっちに使ってもいいのでしょうか?  それとも、本来の意味である梅雨の合間の意味としてしか使わない方がいいのでしょうか?  一人称の若者とかだったら、五月の晴れの日を五月晴れだとか思ってもよさそうですが、三人称の地文とかだとどうでしょう。 と疑問に思っているのでした。 ●雷ガード  このような文明の利器があったとは……(私が知らないだけ?)  さっそく買ってこよう。  藤極堂さん、ありがとうございます。  皆さんも、つけた方がいいですよ。  非常に悔しい思いをします。(出費もかさむし) では。 -------------------------------------------------------------------------------- 荒木じゃなくて新木だ No.4516 投稿日 2002年5月30日(木)00時19分 投稿者 新木 伸 >>1:「主人」の尊敬語。また、親しみをこめた言い方。「隣の主人公は作家だ」 >>2:小説・映画・しばいなどの中心人物。─用例(芥川竜之介)  うーん。  「主人公」の意味としては「1」のほうが近い。「2」は説明にもなってないから、気にするな。  ……と書いたのだが。  みんなどうしても、「2」の意味で考えようとしているみたいだなぁ。 >>荒木語での主人公はお話を転がす存在だと思います。 >>その人物の行動や存在によって物語が変化する存在。  べつに主人公がお話を転がさなくてもいい。話が自然に転がっていったり、話を転がす者がべつに存在していたりしてもいい。  ハリーポッターなんかが、そうだよね。特に主人公はなにも動機をもっていないんだけど、まわりの者たちが色々な思惑を持っていて、話は進んでゆく。  パーティは主役のために催されるものだが、なにも主役が司会まで務めなくてもいいわけだ。  それにパーティの主役が、「100カラットのダイヤ」とか「高名な画家の絵画」とかいう物体だったりしたら、これが話を転がすのは無理な相談だわな。 >みんな  せっかく「パーティ」と「小説」と、そうそうたとえを引き合いに出してきたのだから、両者をなんらかの共通項で結びつけて、類似点を探ったり、そうやって有効活用しておくれ。  パーティはパーティで、ぜんぜん関係のない別のこととして考えていないか?  ……で、「主人公」って、なんなの?  そろそろ包括的に、なおかつ簡潔に、ひと言でもって定義してみない? >大悪司とか  なんでいきなり大悪司の話なのか、わからんが。  自分で書くのと、プレイするのとは別物では?  女の子がひどい目にあう話とか、自分で書こうとは思わないけど、読んだりプレイしたりするのなら、多少は耐性があるよ。あと自分の中にも、そういう昏いものに引きつけられる部分がないわけじゃないし。  あとあのゲームの登場人物あたりだと、あんまり人間っぽく感じない。記号として「女の子」ってラベルが貼ってあるだけで、思考も変だし、行動も変。いわゆるキャラが立ってない状態。っていうか、人間としても怪しいぞ。ひどい目にあってるのが人間に見えないから、だから平気ということもあるのだろう。あれは鬼畜系ゲームなので、あえてそういう味付けにしているのかもしれない。あんまりキャラを立てちゃうと、痛すぎて引いちゃう人もでるだろうし。 >話のストックとか  「いますぐ書ける話」なら、前に書いたとおり5分に1個ずつ作れる。  これが「自分が書きたい話」だと、いまアイデア帳にストックしてあるものだけでも、いくつぐらいあるのだろう? とにかく、いっぱいだ。数えたこともない。  すぐに「400」とか出てくる人って、数えたことがあるのか? 暇だなぁ、とか思う。  400だとか、それ以上の数とか、どうせ一生かかったって、絶対に書ききれない数だ。それは確実。だったら、そもそも数えるだけ無駄だろうに。 (あ、松本清張の例があるから、そうとも言えんのか)  書きたい話。  毎日、新たに数個ぐらいは発生している模様。昔はすべてメモしていたが、最近は、「これぞ」と思うものぐらいだけを厳選して、メモに保存しておくことにしている。そうすると2週間に1個ぐらいか。  あんまりなんでもかんでもメモに残しちゃうと、読み切れないほど大量のメモを残すことになってしまう。仮に「ネタ探し」をするとして、数千枚ものメモを見なきゃならなくなったとしたら、これはもうメモを取る意味がない。  上記2点。  「書ける話」と「書きたい話」について。  しかし作家としての新木伸は、じつは、そんな話を書いているほど暇じゃなかったりする。  「自分しか書かない話」というものが存在している。  もっぱら、仕事で書くのはそういう話。  自分の時間を何ヶ月か費やして、そして何万人かに読ませるわけだ。  そうそうある機会じゃない。だから書くのは、それなりのものでなければならない。  いくら「書きたい話」であっても、自分以外の他の人でも書けるような話であれば、わざわざ僕が書かなくたっていい。そのうち誰かが書く。もしくは、僕が知らないだけで、どこかの誰かがもう書いている。  僕は、僕しか書かないような話を書いていればよろしい。 >弟切さん  「○○の作品から、△△なくなっても成立するか」――と消去法でゆくのは、ひとつのアプローチとしてはいいんだけどね。  無駄の多いシロウトの作品ならいざ知らず、プロの作品で、取り除いても影響の出ない「△△」なんて、そうそう入っちゃいないぞ?  もう一歩突っこんで、ではなぜ「△△」は存在していたのか? ――とか、考えていかない? >紫さん  羊の鐘の話。  「鐘を付けている」で止まってしまった紫さんと、「工夫してあるはずだ」と着目するところまで踏み込んでいった僕。  紫さんが、どうして「鐘を付けている」のところで止まっちゃうのかな〜と、そんなことを考えていたりしたわけですが。  なんとなく、わかったような、わからないような。  とりあえず報告しておきます。  僕が小説に関わることをやるときって、まあ「肩の力を抜く」とか、そういう程度の違いこそあれ、基本的にはひとつの同じ意識でもってやってるわけですね。  「小説で、カネをもらって、食っている者としての意識」 >>「いま書いているこの作品で、デビューします」とか言うヤツが、どうしてひとりぐらい、いないのだろう?  デビュー時期とかの話で、こんなことを書きました。  どうしてこういうことを言い出してくるやつがいないのか、僕にとっては、そっちのほうが不思議なわけです。  カネをもらって食っている者の意識でやっているなら、いま書いているその話で、カネをもらってデビューするしかあるまいが。  ――とかいう理屈になるんですが。  わかるかな? わかんないだろうなぁ。  まあ、それはそれとして。  たとえば、いま僕の書いている原稿。こっちの掲示板のレスのほうじゃなくって、仕事でやっている原稿のほうですね。  これは僕は、「半年は食ってゆくつもり」で書いているわけです。まぎれもなく。  そして「数万人に読ませるつもり」で書いているわけです。まぎれもなく。  ファミ通文庫はちょっと初刷りの部数が心もとないのですが、それでもまあ、半年ぐらい食ってゆける額にはなります。そして僕は、実際にそのカネで、半年間食ってゆくわけです。現実であり、事実でもあります。  その「いま書いている原稿で食ってゆくつもりの者」の意識で見ると、「羊の首に鐘を付けている」だと、これは食えないわけです。  そんなこと書いても、面白くもなんともない。  なんの驚きもない。  羊が首に鐘をぶら下げているなんてことは、これは常識の範疇。誰に言ったところで、「あたりまえでしょ」と返ってくるような知識でしかない。  そんなこといまさら書いたところで、その文章でカネはもらえない。食っていけない。誰がカネを払ってくれるというのか?  せめてもうちょっと工夫して、「鐘は手作りで一個一個音が違う」とか、「音が違うように既製品の鐘を叩いて歪ませてある」とかあれば、読み手に「ほう」という感銘を与えられるかもしれないわけです。  そうするとカネがもらえる。食っていけるわけです。  小説のことをやるときに、僕の意識は、単純な基準で動作しています。  「これで、カネが取れるか、取れないか」  それが「取れない」ような内容や文章であれば、「カネが取れる」と思われるところまで、もっともっと突っこんでゆくわけです。  もっと工夫できないか? 鐘を首に下げている――だけでなくて。  この戦闘シーン。もっと迫力を出せないか?  ここのシーン。女の子の可憐さをもっともっと出せないか?  「弱々しい柵」という感じを、もっともっと出せないか?  現状、いま手元にある文章に、なんらかの付加価値を付けてゆく。  気迫と執念でもって、考える。  一行一行、それをやっているわけです。  だって、食っていけなきゃ、僕はたいへん困るわけですし。  好きなことを書いているのは、それは楽しいことなのですが、僕のこの「小説のことだけをやっていればいい」という生活も、小説でカネを貰えて食っていけてのことですので。  ちなみに、以前計算したところによれば、僕の原稿は、現在のところ、1行1行がアルバイトの時給1時間分ぐらいに相当している模様です。  たしか、588円でしたか。  自分の書く一行ごとに、その588円の価値がある内容なのか、チェックしているわけですね。  ちなみに適当こいて手を抜いて、価値の足りないもので588円を貰う詐欺行為も、まあしばらくの間はやっていけるでしょうが、そのうち世の中からしっぺ返しを食らうことになります。そういうものです。  んで、話は戻ります。  「鐘を付けている」で止まってしまった紫さんと、「工夫してあるはずだ」と着目するところまで踏み込んでいった僕。  この違いが、どこからくるのか?  技術や知識や経験の蓄積なんてもんは、まあ、たいした違いはないでしょう。  たぶん紫さんも、やっていれば鐘に工夫をするぐらいのアイデアに、到達していたはずです。  問題なのは、この「やっていれば」という部分なんですね。  踏み込まなかった紫さんと、当然のように踏み込んでいった僕。  その違い。  ここで、「鐘を付けている」というだけでは面白さとして不充分である。――ということには、のちに紫さんも理解しているわけですよね。判断眼としては、それだけでは読者に面白さを提供したことにならないというものを持っている。ちゃんと理解している。  しかし、思考を止めてしまっているために、その「判断」を持ち出すまえに、終わってしまっているわけです。だからその時には、その先まで踏み込むようなことはない。  なぜ、思考を止めてしまっていたのか?  おそらく、「見えなくなったときに便利」という鐘の利用法についてのアイデアを考え出した時点で、満足しちゃっていたのだろうと思われます。  これで充分と、そう思った。  そこで充分と思ったなら、人間、その先までやることはないですから。  その点では僕も同じことです。「これで食える。カネをもらえる」と確信したその先にまで踏み込んでゆくことは、まずやりません。  まとめます。  つまり、なにが違うのか?  ――「基準」なんですね。  どこで「充分」とするのか、その基準。  ただ、それだけが違っている。  僕の場合は、それは「カネが取れるか」のチェックにパスするか否か。  紫さんの場合は、なんなんでしょうか?  僕は紫さんではないので、よくわかりません。  「俺いまスゴいこと思いついちゃったぜ」とか、そういう感覚があったときとか?  「首に鐘を付けとけば、見えなくなったときに便利じゃん! 俺いまスゴいアイデア思いついちゃった〜」ってこととか?  なにをもってして、「考えを止めてよい必要充分」となるわけですか? -------------------------------------------------------------------------------- 返す言葉も…… No.4517 投稿日 2002年5月30日(木)00時55分 投稿者 巻島翔史  昔を思い起こすと、夏休みの宿題、俺はあれをいつもギリギリにやるタイプでした。  時間に余裕があると、それに甘えてしまうみたいです。  ただ、個人的な性分がそうであったにしろ、それをいいわけにしていては前進することはできません。  今まで、時間の余裕に対する甘えに無自覚であったことは、俺自身、すごく悔しいです。  でも、悔しいなら、それをなくすように自分でしないといけない。 通学時間に書け>  これは……まったく頭にのぼってなかった。うぅ。  確かにそうですね。せっかく時間があるのだし。 (実際電車に乗ってるのは1時間半ぐらいなんですけどね。家から駅、駅から学校までの時間や、乗りかえの時間のロスがあるんで。ためしに↓に図解してみます)  自宅→自転車(30分)→最寄り駅→(25分)→乗りかえ駅A→(10分)→乗りかえ駅B→待ち時間(10分)、電車(25分)→目的駅→バス(15分)→大学  単純に足すと115分か。  この細かい乗りかえが憎たらしいなぁ。単純に一本の電車にずっと乗ってるより作業効率が落ちるし。  こうした個人的な事情はさておき、、  確かに、俺は人に小説書いてる姿を見られることに恥ずかしさを感じるクチではあります。しかし、そういう恥ずかしさも乗り越えていかないといけません。  電車の中でそういう俺の姿を見て、笑いたい奴がいれば笑わせとけばいいのですよね。そもそも、人に笑われたくらいで簡単にやめられるようなもんじゃないし。  気迫不足。  それにつきます。  技術でプロに劣るのに、どうして気迫まで負けててプロにかなうのか。  この程度のこともわかってなかったとは………… 時間の使い方の訓練>  これは、実はその、 「俺は2つのことを同時にやることが苦手」という自覚があるので、  それを積極的に練習するべきではないか、という意味で使いました。  ――ただ、それ以前の段階から誤っていたのですから、今さらなんとも言えないのですが。 主人公>  自分なりに考えたのですが、  どういう話でも、視点が主人公ではない話でも、主人公がどんな思考でそういう行動をとったか、ということはわかるようになっているんですね。  ミステリとかの場合だと、推理役である主人公の思考はあとから(推理の披露というかたちで)明らかにされることもあるんですが。  ここに至った理由は、「強さの地平」では男の思考が視点者にとってまったく不明である、ということからなんですが……  ここから判断するに、主人公は作中で一番オープンにされているキャラクタでなければならないのではないか、と思いました。  と、新木さんの書きこみが。 >>1:「主人」の尊敬語。また、親しみをこめた言い方。「隣の主人公は作家だ」 >>2:小説・映画・しばいなどの中心人物。─用例(芥川竜之介) >>「主人公」の意味としては「1」のほうが近い。  「隣の主人公は作家だ」の『主人公』を、何らかの言葉で言いかえればいいのでしょうか?  それで文の意味が通じれば、その言いかえは『主人公』と同義になるし。  ちょっと軽く手近の辞書みてみます。  主人【しゅじん】  1、一家の長  2、客をもてなす人。また、その役  3、妻が他人に対して自分の夫をさしていうことば  4、自分が仕えている人  これの尊敬語、または親しみをこめた言い方なのか。  意味として4は違うな。3も違う。  1は、ひとつの家をひとつの物語としてとらえれば、物語で一番偉い人ということになるのか?  偉いというのは、この場合、代表者というぐらいの意味だろう。  2は、客を読者としてとらえれば、主人公=読者をもてなす人ということになる。  ……なんかこれがしっくりきそうな感じ。  もうすこし突っこんで考えてきます。 嫌なやつを主人公に出した理由>  これはですね、男の信じている強さの定義として、「他人に頼らない、信じるのは自分だけ」というものがあったんで、自己本位なところが性格として出てくるのではないか、と考えたんですね。  その結果が、ああいう性格だったんです。  生い立ちを含めたこの性格を考えたとき、俺は視点者を男にすることを諦めました。  そういった嫌な性格の人物が視点者であったら、読者が感情移入できなくなると考えたのが理由です。  それがために、感情移入しやすい女の子に視点を持っていったわけです。  しかし――  やはり主人公の性格がアレというのは、読者が読む気がなくなるという点でみても、問題があったと今は思います。  始めにひねくれた背景を示しておけば、まだ読んでもらえただろうか?  それとも本文中において、普段は隠された素直さみたいなのを出しておくべきだったのだろうか?  うぅん。 -------------------------------------------------------------------------------- はじめまして(嘘) No.4518 投稿日 2002年5月30日(木)02時03分 投稿者 八神伽羅  自己紹介からやり直した方がいいんじゃないか、というくらい久々……。  かなりおひさしぶりです、皆様。  そしてはじめましての方々。八神と申します。よろしくお願いします。  ずっとROMはしていました。  ただ空白期間があまりにも長かったので、てぶらで戻るのがなんとなく悔しかったのです。せめて短編一本しあげてから、と目標を立てたまではいいのですが、書き上がらぬままずるずると時間だけが過ぎてしまい。  まあ、つまらない言い訳はやめておきましょう。  では点呼の回答を。  今さらこんなヌルい回答を出すのも気が引けますが、格好良く書き直したところで自分のヌルさが消えるわけでもなし。三日ほど前に書いたそのままを出します。 ●いつデビューするつもりか  大学卒業まで。あと二年もありません。 ●どのようにデビューするつもりか。  どこかの賞を取ってデビュー。 ●どんな作品でデビューするつもりか。    世界設定は未定ですが、恋愛を絡めたアクションもの。   ●デビューしてからどうするのか。なにを書いていくのか。  学生の時点だったら、就職活動と平行して書く。  社会人の時点だったら、仕事をしながら書く。  デビュー作と同系統のものを書き続けていきたいですが、書けるものならなんでも書くつもりです。選り好みする自由は、デビューしたてではないでしょうし。 ●デビュー後の「とりあえず数年」を生き延びるために、どのようなプランを持っているのか。  応募作を書きながら、「すぐに書ける話」をいくつも用意しておきたいと思います。なるべく早めに次の本が出せるように。  といっても、デビューもできてない時点で考えた話がどれくらい役に立つのかは疑問ですが……。  あとはひたすら書くだけですね。全力で。 ●なんのために学校に通っているのか。  幅広い知識を得るため。  社会に出る前にもう少し時間が欲しかった、というのもあります。親に知れたらどつかれるな、きっと……。 ●平均的な一日の時間配分。  睡眠…7時間  食事…三食全部で1時間  家事その他…掃除洗濯炊事から入浴まで、全部合わせてだいたい2時間。  通勤・通学…1時間。バイト先が遠いもので。  学業・仕事…授業と自宅学習とサークルとバイトで、平均すると6時間。  テレビ・読書・ゲーム…2時間。  インターネット…30分。    残り四時間半あるはずなんですが……おかしいな。そんなに小説に使っている気がしない。たぶんぼーっとしている時間が多いのでしょう。  小説に使っている時間は二時間あるかないか。  こうして書き出してみると、いかに学生がひまで、さらにどれほど自分が無駄に時間を浪費しているかよくわかります。もったいないお化けが出そうだ……。 ●明日から作家生活が始まった場合。  まずバイトを辞める。これで週十七時間ゲット。  テレビその他を削る。プラス十四。  そしてもとから空白だった時間を足す。プラス三十一。  合計。六十一時間。   一日九時間弱。受験勉強が一日八時間できたんだから、無理じゃないはず。小説書く方が圧倒的に好きだし。 ●四十八時間企画  やります。  すぐにだらける己の性根を叩き直すためにも。……ってなんかこういう台詞、書いてて自分でも説得力感じられなくなってきたなあ……最近……。  主人公に関しては、思考がまとまらないのでまた明日。  ではでは。失礼します。 -------------------------------------------------------------------------------- 主人公とか No.4519 投稿日 2002年5月30日(木)03時53分 投稿者 紫ゆきや >新木さん(4516) >> パーティはパーティで、ぜんぜん関係のない別のこととして考えていないか?  『主人公というのは、その物語において、作者がもっとも愛を注いだもの』  というのが、私がパーティと物語の共通点から発展させた考えだったのですが、これは間違っていたのですね。  たしかに。まったく愛を注がなくても、やっぱり物語に主人公というのは存在します。  そういう主人公は、ちょっと悲しいですけども。 >>1:「主人」の尊敬語。また、親しみをこめた言い方。「隣の主人公は作家だ」 >>2:小説・映画・しばいなどの中心人物。─用例(芥川竜之介) >> 「主人公」の意味としては「1」のほうが近い。「2」は説明にもなってないから、気にするな。  「主人」の尊敬語。というのに着目します。  しゅじん【主人】《国》〈名〉  (1)一家(いつか)のあるじ。[類]亭主(ていしゆ)  (2)自分がつかえている人。[類]だんな  (3)[自分の]夫(おつと)。  このうち、(3)と(2)は、たぶん関係ないとして。「一家(いつか)のあるじ」ですね。  これを物語に当てはめるなら、「物語のあるじ」……「物語の代表」となるのでしょうか。  ここから考えますに、物語の主人公とは、作者の伝えたいことや考えをあらわす者(あるいは物)だと思います。  誕生パーティであれば、趣旨は「誕生日を祝う」ではなく、「誕生日を祝ってもらう」のハズです。  「誕生日を祝う」が趣旨だと、お祝いする側が主役になってしまいます。  そして、誰が企画した誕生パーティであろうと、趣旨が「誕生日を祝ってもらう」ですから。  主役は「祝ってもらう人」なわけですね。  これは、誰が転がす物語であろうと、作者の意図をあらわすのが主人公である、ということに通じるかと思います。  たぶん、これで正解。……そう信じます。  『物語の主人公とは、作者の伝えたいことや考えをあらわす者(あるいは物)』 >みやびさん(4511) >> 正しいかどうかは別として。 >> この答えは、二つの良い点があると思う。  ありがとうございます。  でも、やっぱり妄想でした。とほほです。  上の答えも、褒めていただいたことを意識して考えてみました。  代表とか思考とか意図とか、そういう便利な言葉をなるだけ使わないようにして、書き手の立場を意識しました。 《その他のお話》 >言い訳。「のび太くんの成長の物語」と勘違いした理由  今は、そうではなかったと、間違いを自覚しておりますが。  なぜ、そう思ったのかを書いておきます。  何巻か忘れましたが、原作に「さよならドラえもん」という話がありまして。  内容は、ドラえもんが、未来へ帰ってしまうというお話でした。  この話のなかで、のび太くんは、またジャイアンに殴られるわけですが、 「僕が、また頼ったら、ドラえもんが安心して未来へ帰れない!」  と、のび太くんは、自力でジャイアンに勝つわけです。  あるいは、優しさかもしれませんが。のび太くん、成長してますよね?  これを読んだのは、私が小学校低学年の頃だったと記憶しています。  その印象がとても強かったため、私は先のような勘違いをしていたわけですね。  みやびさんも書かれております >> (ある、一話だけを取り出すのならば別だけど…)  そうですね。  ドラえもんという作品の中では、異質な話でした。  たしかに、未来の道具の出てこない「ドラえもん」は、ありえないですね。  大丈夫です。今は理解しております。 >藤極堂さん(4514)  すみません、《P.S.》以降の話題を理解するには、オフ会とかでの予備知識が必要でしょうか?  荒木さんて、新木さんのことですよね? -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4520 投稿日 2002年5月30日(木)08時05分 投稿者 新木 伸  「なりふりかまわず」っていう言葉がある。必死さを表す慣用句だな。  時間がないなかで、小説を書こうとなりふりかまっていない人間が、電車の中で人に見られることを気にするのか?  人目なんぞ気にしている時点で、それは「なりふりかまっていない」とは言えないのではないか?  あとたしか前にも言ったと思うんだけど。  受験生という存在があるわな。  受験のために生きて生活をしている人間のことだ。「受験」が生活の中心に来ている人間のことだ。  好きでもなんでもない「お受験」なんぞのために、1日8時間やら9時間やらを勉強に裂くことができたというのに、なんで、小説のためにそれと同じぐらいのことができないわけ?  それ、どこか変じゃない?  受験のときは、それはリアルで深刻な問題だったのでやれたわけだけど、作家になるっていうことは、そんなリアルでも深刻でもないのかなぁ。  受験勉強中って、どういう時間割で一日を過ごしていたのよ?  ちょっとその時間割を出してみそ。 >気迫とか >>技術でプロに劣るのに、どうして気迫まで負けててプロにかなうのか。  いや、気迫でプロに匹敵するものが出せていれば、いまこの瞬間にでもプロになってるって。  最近思うようになってきたのが、プロとアマチュアを切り分けている本質的な違いは、その一点しかないのだろうということ。 >巻島君  うーむ。  いまに至っても、あの男が主人公であると言い張るのか?  いいかげん、時間も経って頭も冷めて、客観的に自分の作品を見れるようになっている頃ではないかと思うのだが……。  ひょっとして、あれから一度も読み返していない?  あの話を読んだ十人に訊いてみそ。  十人中の十二人ぐらいが、女の子が主人公と考えるに決まっているから。  男を視点キャラにすると嫌われてしまう。だから女の子を視点キャラとした。  そこまでの判断は正しい。  だがその先がいけない。  あの話を、「男が主人公」としたいのであれば、女の子が視点キャラでありつつも、「主人公はこの男だよ」ということを、読者に間違いなく伝わるようにしておかねばならなかった。  そのための工夫は、なにかしていたのか?  まあ訊くまでもないな。なにもしていなかったのだろう。  ではあの話のなかで、男が主人公であると、十人中十人が間違いなく答えてくれるようにするためには、いったいどうすれはよかったのか?  それを考えて、具体的なプランをあげよ。 >紫さん >>『主人公というのは、その物語において、作者がもっとも愛を注いだもの』 >>『物語の主人公とは、作者の伝えたいことや考えをあらわす者(あるいは物)』  いいかげん、作品と作者とを切り分けて考えるようにしましょう。  作者なんてなくたって、話というのはそれ単体で成立しているものだ。  たとえば神話とか民話とか。これは誰が作ったわけでもないでしょう。  明確な一人の作者がいなくたって、言い伝えや伝承というものの中から、複数の人たちの口を通ってくるあいだにできあがってくる話だってある。  作者が親で、作品が子の関係だったとして。  親がどういう思惑で子を育てたのかなんてことは、どうだっていいの。  そこにいる「子」がどういうモノなのか。普通は、そこだけを見るものなのね。  それが自立している「子」であれば、自分の主張は自分の口からちゃんと言う。  親が肩に手を置いて、「いまこの子はこう主張したいそうです」なんて代わりに言ってやらなくたっていい。  ましてや、「子」は親の想いやら、やりたいことを代行するための存在なんかでもない。  紫さんの場合。  前のバージョンが「親がいちばん愛を注いだもの」であって、今回のは「親の気持ちや思想を体現する者」――?  まだしも、前のほうがマシなのかなぁ。  どちらも、親から離れていない時点でダメダメなのだが。  あと、せっかく同時期に同じ課題を与えられている人たちがいるのだから、人がなにを書いているのか見て、人がなにを考えているのか理解して、その考えにおける疑問点を問いただしてみたり、コミュニケーションをとってみなさいって。  自分一人の世界で完結しちゃってないでさ。 -------------------------------------------------------------------------------- 羊とか/チャンスとか No.4521 投稿日 2002年5月30日(木)14時07分 投稿者 紫ゆきや >新木さん(4504と4516) >羊とか  すみません。返信をまとめきる前に話題が進んでしまいました。  ちょっと前(4504番)への返信になります。 >> よその家に行ったとき、2〜3匹いた飼い猫の鈴が、それぞれ違う音を立てていたことを記憶のどこかにメモしてきたとか、そういう観察の積み重ね。  なるほど。  あれは観察から着想を得た、想像でらしたのですね。  とてもそうとは思えないほど説得力がありました。 >> リアリティレベルをどのあたりに持ってくるのか。これは重要。  冒頭の2〜3ページのために、海外まで取材に行っていたら、物語を書けませんものね。  むろん、それが必要なら、どこへだって行くのですが。  でも、想像でも、じゅうぶんにリアリティが出せることもわかりました。 >> 話の本題に関するところぐらいは、ちゃんとやっておかないと、底の浅い話になってしまいます。  わかりました。肝に銘じておきます。 >> 量産品の鐘なら、それはそれでいいじゃないですか。 >>最近は都から持ってこられる鐘は、工場製品だとかで、みんな同じ音がする。それでは困るので、ルーナはひとつひとつ、石で叩いてゆがませて、違う音色になるようにしていた。  おお、なるほど。  新品の鐘をヘコませている姿とか、新品に見えるのにヘコんでいる鐘とか、面白そうですね。  ここまでが、新木さんの4504番への返信です。  ここからが、4516番後半への返信です。 >> 紫さんが、どうして「鐘を付けている」のところで止まっちゃうのかな〜と、そんなことを考えていたりしたわけですが。  なんと。  お忙しいなか、私などのために、そこまで考えていただけるとは!  嬉しいです。ありがとうございます。 >>「いま書いているこの作品で、デビューします」とか言うヤツが、どうしてひとりぐらい、いないのだろう? >> デビュー時期とかの話で、こんなことを書きました。 >> どうしてこういうことを言い出してくるやつがいないのか、僕にとっては、そっちのほうが不思議なわけです。  実は、私もこの言葉を受けて、ずっと考えていました。  なぜ、私は「むしろ、毎回そのつもりですよ」とか言えないのでしょうか? >> カネをもらって食っている者の意識でやっているなら、いま書いているその話で、カネをもらってデビューするしかあるまいが。 >> ――とかいう理屈になるんですが。 >> わかるかな? わかんないだろうなぁ。  たしかに、理解できている自信はないですが。  私はまだ日本語すら怪しい小説しか書いたことがありませんので。  次こそは……という思いはありますが。  「この小説でおカネもらうです」とは、ちょっと大言に過ぎるかなと。  こんなことを考えているうちは、「作家志望ごっこ」なのかもしれませんが。  技術が伴わないのも事実ですし。……自信がないです。 >> その「いま書いている原稿で食ってゆくつもりの者」の意識で見ると、「羊の首に鐘を付けている」だと、これは食えないわけです。 >> 〜 >> それが「取れない」ような内容や文章であれば、「カネが取れる」と思われるところまで、もっともっと突っこんでゆくわけです。  なるほど。  「首に鐘」では面白くなくて、「鐘それぞれに工夫」であれば面白い。  それは理解できたと思います。  そして、だんだんわかってきました。  私がなぜ、「指摘されないと、考えを深められないか」 >> つまり、なにが違うのか? >> ――「基準」なんですね。 >> どこで「充分」とするのか、その基準。 >> 僕の場合は、それは「カネが取れるか」のチェックにパスするか否か。 >> 紫さんの場合は、なんなんでしょうか? >> なにをもってして、「考えを止めてよい必要充分」となるわけですか?  まず、ご質問にお答えします。  「話に矛盾がなくなったら」です。  すみません。呆れられているかとは思いますが、あの話を書いたときの、私の基準はソコにありました。  羊のエピソード出しのときもそうですね。  しかも、無自覚でした。  今、思い返して、ようやく無意識の「基準」を発見したのです。  話を作っているときは「ここで楽しませよう」と思っているのですが。  細かいエピソードを考えていく段階になると、  「話に矛盾はないか? 日本語として破綻していないか?」  という基準でしか考えていませんでした。  なんでもない事を、素晴らしいアイディアと信じて満足していたほうが、まだマシだったですね。  つまらない話と知りながら、思考を止めていたとは……。  なんというヘタレっぷり。情けなくて涙が出てきました。  私の場合、意識していなければ、無意識は安楽に向かうようです。  まったく情けない話です。  そんな意識で書いたものを、お見せしてしまい。もうしわけありませんでした。  これからは、自分の中の基準を高いところに置くようにしたいと思います。 -------------------------------------------------------------------------------- 気づけば明日から温泉オフでした。 No.4522 投稿日 2002年5月30日(木)14時38分 投稿者 弟切 千隼 温泉オフの前に仕事を一区切りつけなければ、と焦っている弟切です(^^; 羽矢野さんへ > おっしゃるとおり、「『ドラえもん』において、四次元ポケットがあればドラえもんものび太も絶対に必要という訳ではない」というのは、削れるというより置き換え可能だという意味です。 新木さんへ > 確かに、プロの作品に登場するものはみなきっちりと計算されてその役柄にはまっていて、無駄なものはありませんね。どれか一つでも外せば、話として成立はしても魅力ががた落ちになるものばかりです。 例えば『ハリー・ポッター』シリーズには大勢の登場人物がいて、ハリー以外の(主人公ではない)人々の動きがこの物語の大きな魅力になっています。この話の中に登場する様々な要素を分解して、解析してみます。 とりあえず今日は時間に余裕がないので後ほど。 >>パーティと小説と主人公 こうやって書くと三題話みたいですね。 それはともかく、この三つを並べてみてはたと思いつきました。 パーティの主人役は、英語でhost(女性ならhostess)といいますよね。ホストは、客に気持ちのよいもてなしを提供できるように気を配る役です。 これを小説に置き換えれば、客=ゲストは当然読者ですから、ホスト=主人公は読者を楽しませるよう気を配る役ということになります。 ホストが具体的にどんな仕事をするかは、パーティの趣旨や客の顔ぶれやホストの性格によって異なります。ホストが自ら司会を買って出る場合もあれば、裏方に徹して使用人に指図をとばしまくる場合もあるでしょう。自ら料理の腕をふるって客に御馳走を提供したり、歌や踊りなどの特技を披露して客を楽しませたりするホストもいるかも知れません。 実際にどう動くにせよ、ホストの本分は「客を楽しませること」です。ホスト=主人公は、様々な使用人=脇役を総動員して読者をもてなさなければなりません。 ホスト以外に、料理人や給仕や受付など大勢の使用人がいなければパーティが成り立たないのと同様、脇役がいなければ小説も成り立ちませんね。 >>受験生 今、ここで告白します。弟切はかつて受験生であったころ、 受験勉強をまったくやりませんでした。 それなのになぜか弟切は国立の四年制大学に合格してしまいました。まじめに受験勉強をした、あるいは現在している皆さんごめんなさい。 皮肉でもいやみでもなく、一日に八時間も受験勉強ができる人は偉いと思います。私にはできませんでしたから。 現在日本においては、受験生というのは「受験勉強以外のことを一切やらなくてもいい存在」として認められています。なのに私は受験勉強をしない受験生でしたから、幼稚園児並みに暇でした。 その頃何をしていたかといいますと、よく眠りましたね(こういうだめ受験生の真似をしてはいけません(^^;) 睡眠以外ですと、本をよく読みました。美術館や博物館を巡り歩きました。あとは……何をやっていたのでしょう? きっとぼーっとしていたと思います。 今にして考えれば、ウルトラスーパースペシャルに時間の無駄遣いをしていましたね(^^;;; 少しだけ自己弁護させていただけば、私は大学に入ってからのほうがよほど勉強しました。 大学生の頃なら、一日八時間勉強した日というのも結構あると思います。 -------------------------------------------------------------------------------- 甘っ!? No.4523 投稿日 2002年5月31日(金)01時40分 投稿者 八神伽羅 この書き込みの前半部分を書いていて、思わず自分で呟いてしまった一言でした。 ●受験勉強中の時間割  AM8:00 起床   | 朝食その他  AM10:00   | 勉強  PM13:00   |  昼食、休憩  PM14:00   | 勉強  PM17:00   | 休憩、夕食  PM20:00   | 勉強  PM22:00   | 入浴その他  AM0:00 就寝  実際このスケジュールで勉強したのは、センター試験から国立前期試験までの一ヶ月程度です。授業がちゃんとあった頃は一日五時間くらい。といっても、まともに勉強しだしたのは十二月以降なのですが。それ以前は遊んでました。  で。  なぜ受験勉強はできたのに小説を書くことはできないのか。  危機感がないからです。  受験に関して、私が親から与えられたチャンスは「一浪まで」でした。つまり受験するチャンスは二回。  それに対して小説の場合、今年落ちても来年もあるし再来年もある。書く気がある限りチャンスはなくならない。だからなにも今無理をしなくてもいいよね、他にやらなきゃならないこともあるし、とつい思ってしまう。  我ながらだめすぎ……。 ●主人公とは  その物語に必要不可欠な人、もの。それ以外のすべては主人公を引き立てるために存在する。  引き立てる、っていうとなにか違うような気がするけど。  例えば『ハリー・ポッター』シリーズの場合。スネイプ先生にいびられてもめげないハリーに読者は思わず声援を送り、マルフォイに馬鹿にされつつもクィディッチの試合で活躍するさまをみて溜飲を下げる。  すべての登場人物や要素は、ハリーをよりよく見せるために配置されている。  パーティーでも同様です。  誕生パーティーでは、ケーキもプレゼントも招かれた客もすべて主役のためだし、結婚披露宴ではスピーチも夫婦初の共同作業も新郎新婦のため。    ……しかしパーティーと主人公を無理矢理つなげてみたけど、微妙な違和感が……なんだろう。 -------------------------------------------------------------------------------- 温泉OFFは行くのやめました No.4524 投稿日 2002年5月31日(金)06時24分 投稿者 新木 伸  おうちでお仕事です。  なんか小説書くこと以外のすべてが、面倒くさくなってきた。  温泉につかることは魅力的なんだけど、行き帰りだとか、世間一般の生活サイクルに自分を合わせなければならないこととか、そのへんが、ひたすら面倒。  あとOFF常連の皆と話したりするのは、平常時なら楽しく感じることなんだけど、スイッチ入ってしまったいまでは、それよりもひとりで小説書いていたい。温泉OFF行っても、部屋にこもってずっと小説書いてるんじゃ、行く意味があんまりないし。  そんなわけで、ドタキャンっす。 >八神さん  現在、小説に使っているのは2時間ほど?  僕は以前、「石の上にも三年――で、なれなかったりするほど、プロの敷居は高くない」と言った。  しかしこれは、「最大限の努力」を踏まえた上でのことね。  まあ人が週に50時間やそこらは、小説のことに振り向けられるとしよう。  それで3年は必要なのだとしよう。  じゃあ、いまの君の時間配分でいうと、それは何年分になるわけ?  ちょっと計算してみよう。  そこで出てきた「年数」。  そういう長期計画でプロになるつもりなら、べつに、それはそれでいいんじゃない?  その年齢だって、まだまだ若い。  まだまだライトノベルでやっていける年齢だろう。  しかし二十代の感性でないと書けない作品の何編かは、確実に取りこぼすことになるよね?  問題は、本人がそれを許容できるかどうかだよな。  いま聞いているこの質問には、こんな意味もある。 1.10年後にデビューできればいいのか。(+10年) 2.3年以内にデビューしなくてはならないのか。(+3年) 3.可及的速やかにプロにならなくてはならないのか。(+0年) 4.もうプロでいなくてはならないのに、何かの手違いでいまだアマチュアでいる。(−X年)  本人の要求度が、どれなのか――って、そのことを聞くためでもある。  2〜4のどこかに属しているヤツが「1日の小説時間は2時間です」なんて答えた日には、わし叱る。 >時間の使いかた  何時間取れるか――っていうことも、それなりに重要だとは思うんだけど。  密度のほうは、みんなあんまり気にしないんだなぁ。  わしの場合、時間がたくさん取れないときは密度で勝負――とか思ったりするわけだが。  睡眠たくさん取りたい人だから、密度のほうで調整するかなぁ。  ほら。1時間に10枚書けば、1時間に2枚しか書けないときの、5分の1の時間で済むじゃんか。  5倍の気迫をもって事にあたればいいだけのこと。  どうしてもテンションあがらないときは、しかたないから、時間をかけてやることになってしまうが。  テンションのあげかたっていうものも、これは訓練可能なことで、ノウハウにしか過ぎないものなんだけど……みんなそれに関しては、どんなものを持ってるわけ? -------------------------------------------------------------------------------- >羽矢野君 No.4525 投稿日 2002年5月31日(金)08時52分 投稿者 新木 伸 >羽矢野君  感想掲示板のほう。  なんか言い訳しているところに、突っこんでおくか。 ○美由紀のビジュアルイメージ  一人称だったから、入れられなかった。唯一入れられたかもしれない場所は、鏡に向かうシーンだったが、他に書くことがたくさんあったので入れられなかった。  ――ということだが。  ホントか?  一人称だと入れられない?  鏡に向かうまで。そこまでいかないと、チャンスはない?  だいたい入れるのであったら、そんなところで入れたって遅すぎるだろ。キャラが出てくるはじめのところで、もう入れておかなきゃ。  一人称小説を読んで研究したのではないのか?  その手のプロの作品では、どうやってビジュアルイメージを入れていた?  あと、そもそも、ビジュアルイメージを入れる必要があるのか? ――って検証はしたわけ?  読者のなかには、頭のなかに絵が浮かばないと読み進められない人と、たとえば「おとなしい」だとか、キャラの「印象」だけ貰えれば、勝手に自分で補完して読んでゆく人と二通りがいるわけだ。  どちらの人のために書くとか、そういうことを決めていれば、迷うことでもないのでは?  前者はビジュアルイメージがないとアウト。  後者はビジュアルイメージが書かれていても読み飛ばすだけ。しかし余計な文章が入ることによって作品全体が薄まることは確実。  世にあるプロの作品で、ビジュアルイメージがきちんと書かれているのって、どのぐらいの割合で存在している?  また自分はどちらなわけ? イメージがないと読めない派か、イメージが書かれていても読み飛ばす派か。  自分の好みによっても、どちらにするのかは変わるだろう。  まあ選択肢は色々あるわな。なにも白黒つけなきゃならないことでもない。  まったく入れないか、すこしだけは入れておくか、たくさん入れておくか、いろいろと段階もある。  ちなみに僕は、「ほとんど入れない」ことにしている。  だってライトノベルって、絵が付くんだもん。文章でちまちま書いてるよか、絵を見てもらったほうが一発だし、早いし、効率的じゃん。  まあ絵が付く前提の話ばかり書いているから、そんなことも言えるわけだが。  絵が付かない前提でなら、やっぱ、それなりに入れておくかなぁ。  自分は読者をやるときにはビジュアルイメージは気にしないで読み進めるタイプだが、それでもまったくないと、困ってしまう。せめてショートかセミロングがロングなのか。髪質はクセっ毛か柔らかいのか硬めなのかサラサラなのか。服装はスカートなのかパンツルックなのかひらひらワンピースなのか。  まあ大人しいとか勝ち気だとか、そっちのイメージから、だいたい予想はつくのだけど。  ちなみに、美由紀の場合。  僕なら、はじめのところに入れておく。  和也を見つける前の部分に、なにかきっかけを作って半分ぐらい。そして隠れてしまってからも、なにかきっかけを作って残りの半分を。  たとえばマフラーを巻き直すとかいう動作を入れる。美由紀はロングヘアなわけだな。マフラーは髪の毛の下にいれるのか? 髪の毛の上から巻くのか? 髪はコートの下に入れている? 外に出している?  美由紀はその長い髪をどう思っている? じゃまだけど伸ばしておかないとみんなから目立ってしまうとか? それとも好きで伸ばしているお気に入り?  せっかく一人称で書いていて、そういう内面心理は書き放題なのに、なぜ書かないのか? 不思議不思議。まあ考えてないことなんて、そりゃ書けないわな。  ちなみに、髪がコートの外にあるなら、姿勢を大きく変えたときには、こすれる音が出たりするわけだな。髪質によっても、その音は違うな。ウェーブのかかった髪。さらさらで柔らかい髪。さらさらストレートだが、固めの髪質の場合。みんな違う。  セミロングであれば、いちばん揺れる毛先は肩口にあって、耳元力からよく音が聞こえてくる。ロングであれば、背中のほう。耳元からは遠い。ショートだったら歩くときに音はしない。  また電柱の影に身を隠すわけだな。  なら傘は閉じるわな。  なら、髪に雪がかかるわな。そこでもまた髪のことを書くチャンスがあったりするわな。 ○ワクワクドキドキがない  これは静かなトーンの話だから――ない?  なんで?  静かなトーンであることと、ドキドキワクワクがないってことは、なんでイコールになるの?  たとえば真夜中、部屋から抜け出して、真っ暗な中、書庫に行くこと。  このミニ冒険。  ここにドキドキ感はないのか?  また鏡の向こうの自分に会ってしまう展開なんだよね。ここにワクワク感はないのか?  あとそもそも告白しようっていうこととか、これ、ドキドキワクワク以外のなんだというのだ? ○キャラに存在感がない  これは描写が足りていないんじゃないの。  そもそも、「考え」が足りてないだけなの。  孤独感を書くのに、「教室とかで一人で寂しくすごしている場面」を描きこむことが必要だとか、そんなこと書いてるよね。まるでとんちんかんな返答なのだが。  「孤独感を持ったキャラ」というのを、作者の内側に、しっかり作り出せていないだけなの。考えて考察することが足りていない。「孤独な女の子」にたいして愛が足りない。  孤独感を持ったキャラが作り出せているなら、そのキャラの言動の端々に、孤独感は出てくるものなの。セリフのほんの端っことか、仕草のほんのちょっとしたところとか。そういうので充分に伝わる。  たとえばさ。  孤独な女の子っていうのは、ふだん、あまりしゃべり慣れていないわけだろ? なら鏡の向こうの自分としゃべりまくって、翌日、喉が痛くなってしまったとか。 -------------------------------------------------------------------------------- No.4526 管理者削除 -------------------------------------------------------------------------------- 数字と格闘する日々… No.4527 投稿日 2002年6月1日(土)14時26分 投稿者 はせがわみやび  温泉にも行けずに、RPGのデータと格闘する日々。  わたしは、清松みゆきさんを尊敬していますです。フォーチュンは他のTRPGに比べれば、楽なはずなんだが…。にゃー。 ●足りないものは何か、それはどうしたら補えるか  感想掲示板を読んでいて、ちょっとびっくり。と、同時に、この手の批評系投稿サイトというのが、思ったより難しいもんだと思ったり思わなかったり…(^^;。  まさか魂うんぬんを言い出すひとがいるとは思わなかったのだ。  ある作品を読んだときに、ですね。それに魂が入っているかどうか(感じ取れたかどうか)で良し悪しを判断するのは意味がないです。  だって、評価基準がそれってことは、なんらかの指摘をする意味なんてまったくないってことなんだもの。  たとえば、魂がこもっていて人称の狂っているお話があったとする。  でも、人称の狂いを直す必要はないわね。直したからって価値があがるわけじゃないってことだもの。むしろ、加工した結果、魂が落ちたらダメってことになる。  ──んなばかな!(^^;  それ、感想掲示板の意義を否定しているだろう、やっぱり(^^;  てか。  人間というのは、本来横着な生き物なんで、たとえ原稿用紙1枚だろうと、なんらかのモチベーションなしに用紙の桝目を埋めたりできないもんなんですね。  まして、60枚とか、300枚とかを書いたりできるものか。  嘘だと思ったら、「あいうえお」で原稿用紙300枚分書いてごらん。つらいぞ。  作品を完成させれば、  魂なんて、どっかにあります  ──ええそりゃ、もちろん。  問題は、どこにあるのよ、見えないじゃん? って、ことなんだな。  だから「おまいはいったい何を書きたいのだ?」ってまず聞くんじゃないか。 (その問いに「ナイショです、うふふ」とか答えられた日にゃ、ぷつっと切れちゃいそうになったりするけど)  見えないから、まず在り処を聞く。在り処を確認したら、見えるようにするための処方箋が書ける。ただし、処方箋どおりに薬を作るには修練がいる。  このあたり、どーもまだ「小説家に必要なものは、才能で、それはどこか神秘的なものだ」って幻想を感じる。それがあれば、こう何も努力しなくてもOK、みたいな。逆にそれがないと、どんなに努力してもダメ、みたいな。  天才は別だ。  たしかに、天才というのはいる、いると思う。  新木さんとも何度か話したことがあるけど、もしこの掲示板を読んでいて、二十歳前で、まだ投稿経験が0だったら──この掲示板を読むのはやめたほうがいい。  まだ、自分が天才である可能性が残っているからね。  天才には、この掲示板の内容は雑音になるだけだろうから。  でも、二十歳を越えていて、まだデビューしてなかったら、才能なんてあるはずがないじゃないか。  ──というのが、みやびや新木さんのスタンスなんだな。  「才能はない」というところが出発点で、じゃあ、どうしようか、と。  ないところを補うために、頭と腕を使おう、と。  なんでみんな小説家だけ特別な職業だって思っちゃうかなー。カンナやノコギリを扱えない大工が魂こもった家を作れるとでも? あるいは、魂がこもっていれば、どんな家を建ててもOKだと? 「この家を建てるために思いの丈をこめました!」 「あ、大黒柱が傾いてるー」  へんだろ? ヘンだと思うだろ? そんな家、住みたくないだろ?  魂なんて、どっかにある。心配するな。  心配しなきゃいけないのは、そこじゃない。  ハインラインの話をしよう。  R・A・ハインライン。アメリカの偉大なるSF作家だ。  ハインラインが「生命線」をひっさげてデビューしたのは、三十を越えてからだった。  この「生命線」を含む〈未来史〉シリーズがヒットして、ハインラインは一躍人気作家の仲間入りをするわけだ。  で、まあ、この〈未来史〉を書くにあたって、ハインラインは架空の歴史年表を作って机の前に貼っていた──と聞く。  架空の未来の歴史というのは、SF作家の心の琴線に触れるらしく。他にもたくさんの作家が同じようなものを書いている。  たとえば、アイザック・アシモフの〈銀河帝国興亡史〉。  このアシモフのほうは年表なんて作っていなかった。  「真空漂流」をひっさげ、ティーンエイジャーでデビューしたアシモフは、一度読んだ本は忘れないという抜群の記憶力を誇っていた。彼が〈銀河帝国興亡史〉を執筆したのは、二十歳そこそこ!の時期だ。  編集に歴史の概要のようなものを出せといわれたアシモフは、書こうとして挫折したという。どんどん複雑になりつまらなくなっていく概要を書くより、作品を書いたほうが早い、と悟ったと述べている。  だが、みやびは、それだけじゃなくて、アシモフは「必要なだけの情報は忘れない自信があった」んじゃないかと睨んでいる。  抜群の記憶力を誇る天才児の二十代だもの。  一方のハインラインは、執筆開始期には三十を越えていた。  ハインラインも頭のいい人だったみたいだが、そろそろ自分の記憶力には自信がなくなっていく時期だ。もし全部頭の中に入っているのならば、年表なんていらないわけだし。  つまり、足りないところを、手を使って補ったのだ。  たとえば、羽矢野くんが、「キャラクターのワクワクドキドキに不自由なひと」なのだとしよう。つい、それを盛りこむのを忘れてしまうタイプなのだとしよう。  だったら、ハインラインのように紙に書いて目の前に張っておけばいいのだ。  プロットがあるだろ? そこに、その場面での一番大きな感情を想定して、赤で書き入れておけばいい。「ここ、美由紀は怒ってます。怒ってるのがわかるように!」とか。  それだけで、ぜんぜんちがってくるはずだ。  不自由なところは、手と頭を動かすことでおぎなえるもんだ。てか、凡人はそうしないと勝てないさ。  ──いや、これはわたしが使ってる方法なんだけど(^^;  プロットに@マークで、「@ここドキドキ」とか。だって、わたし、キャラクター描くの苦手だもーん(^^;  手と頭を動かすことだよ。  それをしないで、嘆いていても始まらない。  まあ、その前に、自分が何に不自由なひとなのかを見つけないといけないわけだが。  弱点がわかれば対応策が取れる。  ただ、原稿用紙十枚とかを続けていても、弱点は見つからない。十枚だと、長編一冊に必要ないろいろなものを落としても成立してしまうのだ。  羽矢野くんが証拠だね。十枚書いているうちは、そこそこ書けているつもりだったはずだ。  今のヤングアダルトだったら、お薦めは六十枚かなあ。  六十枚を埋めようとすると、長編に必要なものがほとんど入ることになるはず。  だから、紫さんとかにも、六十枚くらいを、って言っているわけだね。 みやび -------------------------------------------------------------------------------- 審査員の方々、宜しくお願いします。 No.4528 投稿日 2002年6月1日(土)17時23分 投稿者 薗部 せい 七つ目のアイデアを出したところでプツリと思考が途切れる。で、新たに三つのアイデアを形にしたところでまた切れてる状態です。 が! たぶん数字が大きくなるにつれてレベルも上がってきているような気がする。 過去ログ、まだ1―2000の十分の一しか読んでないけど。毎日読んでいるのでとりあえず十個、発表させていただきます。 薗部(OK-0個) @ ・舞踏会会場入口まで辿り着いたシンデレラ。だが、シンデレラにはもともと「舞踏会に出たい」という望みすらなかった。   ・せっかく魔女に美しいドレスやガラスの靴までもらったのだからと入口まで来てみたはいいが、中から漏れ出て来る光や楽しげな音楽、笑い声を聞くだけで圧倒され、満足し、帰ろうとする。   ・そこへ、自分を取り合おうとする女性たちから逃れてきた王子がやってくる。   ・シンデレラに興味を持った王子、ダンスに誘う。 A ・舞踏会の最中に事件が起きた。料理の中に王子の大切な指輪が入ってしまったのだ。   ・王子に取り入ろうとする多くの女性が料理の中の指輪を取ろうとするが、手や服が汚れてしまうのを憚ってなかなか取る事ができない。   ・それを見ていたシンデレラ、せっかく与えられたドレスが汚れてしまうのにも関わらず、思いっきり両手を料理の中に差し入れて指輪をとってあげる。   ・その行為に感動した王子、シンデレラにダンスを申し込む。 B ・その国には二人の王子がいた。兄王子はハンサムで、心根も優しく、結婚すればもれなく后の座も付いてくる。もう一方の弟王子の方は兄ほど顔は良くなく、性格も陰険と評判で、当然女達は舞踏会で兄王子を取り合っていた。   ・シンデレラも同様、兄王子の方に思いを寄せていたが、先程から兄王子は他の女性達と踊りっぱなしである。   ・ふと、弟王子を見つけるシンデレラ。こちらは誰とも踊っておらず、手持ち無沙汰のようだった。   ・弟王子にダンスを申し込むシンデレラ。なぜ自分と踊るのかと問う弟王子に、シンデレラは「舞踏会は皆で楽しむものです。そのようなつまらない顔をされていてはもったいないと思います。私で良ければお相手致します」と答える。   ・シンデレラの無欲さに感動した弟王子が兄王子に口添えし、シンデレラは兄王子にダンスを申し込まれることとなった。 C ・舞踏会では王子の知らないところで女達のし烈な策謀が展開しつつあった。偶然に見せかけ、わざと隣の女のドレスを裂こうとするもの、他人のありもしない噂を振りまくもの、役人に賄賂をつかませて何が何でも王子に近づこうとするものなど。   ・王子が休憩のため一旦会場を後にすると、それはさらにエスカレートし、いつしか大乱戦に。つかみ合いのケンカを始める女達。乱れ飛ぶ料理、ふり乱れる髪やドレス。   ・后になることなど夢にも思っていなかったシンデレラは会場の端っこに控えていたため、女達の戦いに巻き込まれずにすんでいた。   ・王子が会場に戻ってきたとき、無傷でなお美しいままだったのはシンデレラ一人きりだったため、シンデレラは多くの女の無念の眼差しの中、王子と踊れることに。 D ・踊っていて化粧が取れはじめてきた女性達。そろって化粧直しに行く。   ・シンデレラ以外にも美しい娘はたくさんいたが、皆化粧美人である。   ・従者や城のお抱えメークアップアーティスト(笑)にあれやこれやと注文をつけてバッチリ化粧する女性達。   ・そんな中、シンデレラだけが化粧をせず、ただ汗にまみれた顔を洗っただけだった。化粧の仕方を知らなかったというのもあるが、特別に魔法をかけてもらった身で、ドレスやガラスの靴まで身に付けていると言うのに、これ以上与えられるのは贅沢だと思ったのだ。   ・メークを買って出てくれる者もいたが、その申し出を丁寧に辞退し、再び会場へと戻るシンデレラ。   ・セットされた髪もほどけ、それこそスッピンのシンデレラだったが、他の女性達が化粧で化けていたことを知っていた王子は、それでもなお美しいシンデレラに一目ぼれし、ダンスに誘う。 E ・シンデレラはおなかがへっていた。魔女から綺麗な服や靴、馬車や御者まで与えられたが、そういえば食事はさせてもらっていなかった。   ・しかし遅れて来たためにもうあまり料理は残っていない。どうにかシンデレラのおなかを満たすには十分な様子。   ・だが、会場を警備している兵士たちも空腹なのを知ってしまうシンデレラ。自分も空腹なのにも関わらず、タッパーを貰うとそれに料理を詰め込んでいく。   ・王子と踊れぬまま、時間だけが過ぎていく。しかも一心不乱に料理を詰め込むシンデレラを見て、他の参加者から白い目で見られるばかりか、王子にまで「浅ましい女」と思われてしまう。   ・料理をつめ終わったシンデレラ。真っ先に「皆で食べてください」と兵士に渡す。自分の「舞踏会に出たい」という望みに貢献してくれていた兵士たちへの、それは感謝の気持ちでもあったのだ。自分は冷めたスープだけで我慢するシンデレラ。   ・一部始終を見ていた王子、自分の考えを恥じてお詫びにシンデレラをダンスに誘う。 F ・一年に一度、王子と踊る事ができる舞踏会。だが、王子と踊るためには良い場所とりが必要。いい位置にいないと王子の目にとまらないからだ。   ・王子が出て来る通路にはロープが張られ、その向こう側で今か今かと王子の登場を待つ女たち。   ・舞踏会にこられたシンデレラはもうそれだけで十分幸せだったので、遠くからちらっとでもその姿を見られればいいと思っていた。   ・人だかりの最後にいるシンデレラ。隣に男性がいる。なんとそれが王子だった。   ・王子は金目当てに群がり寄ってくる女にうんざりしていたので、最後列にいる女の人と踊る事に決めていた。 G ・舞踏会に来たシンデレラ。狙いはもちろん王子と踊ることだったが、他にも綺麗でお金持ちな女性がたくさんいる上、ダンスなどしたこともなかったシンデレラはなかなか王子に声をかけられずにいた。 ・そうこうしているうちにシンデレラ、迷子に会う。その子の手を引いて、母親と思しき女性を一人一人聞いて回る。   ・出会う人皆に、迷子は係りの者に任せて踊ってらっしゃいと言われるが自分の気持ちよりも迷子を優先させるシンデレラ。   ・一人目。私はその子の母親ではありませんが、以前王子の身の回りの世話をしていた者です。王子はあなたのような、色白で控えめな女性が好みのようですよ。   ・二人目。私はその子の母親ではありませんが、王子のダンスの指導をした者です。大きな声では言えないけれど、王子はそんなにダンスがお上手ではありません。   ・三人目。私はその子の母親ではありませんが、この舞踏会の運営を任されている一人です。さっき噂で聞くところによると、王子はもう后となる方を決められたそうですよ。   ・四人目。私はその子の母親です。そしてこの国の第一王子の母でもあります。息子はあなたとしきりに踊りたがっていましたよ。   ・これらの言葉に勇気づけられ、シンデレラは王子のもとへ行く。 H ・舞踏会が始まり、王子の登場を待つ人々の前に下記のようなルールが発表された。   舞踏会参加者資格   1.王子の姿を見ようとしないこと。   2.出された食事を食べないこと。   3.舞踏会に参加しないこと。   ・騒然とする場内。そもそも参加するなとはどういうことかと怒りの声も上がる。   ・その中で唯一、きびすを返して出口に向かう女性がいた。「舞踏会に参加する事」が大前提だったシンデレラには、ルールを守る事の方が大事だったのだ。   ・そんなシンデレラを出口で出迎える人物がいた。王子である。全ては無欲な女性を探そうとする王子の計画だったのだ。 I ・縁もたけなわ、一人一人に記念品のお菓子が渡される。   ・最後の一箱を二人で取り合うことになってしまったシンデレラ。半分に分けようと言う提案をシンデレラは断る。ただし、使い終わった箱は捨てずに私に下さいとシンデレラ。   ・理由を問う王子。シンデレラは、この箱を見るたびに今夜のことを思い出せるから、と答える。   ・その無欲さに惹かれて王子はシンデレラをダンスに誘う。 恐らく、微妙にかぶっていないハズ。少なくとも肝心な部分は。(と言っても全部読んでないから何とも言えず) それにしても……アイデアが所帯じみている……!! ……気持ちを切り替えてまたチャレンジします(泣) -------------------------------------------------------------------------------- ハインラインは魂の師匠(笑) No.4529 投稿日 2002年6月1日(土)20時58分 投稿者 鷹見一幸  ハインラインの話が出たので便乗。  俺が「ピクニックは終末に」なんてものを書いて、電撃に応募した理由の一つが ハインラインの存在だった。  ハインラインは、元軍人で、確か海軍中尉で一旦退役して、それからまた第二次大戦で軍人に戻った人だよね。  小説を書いた理由は、軍隊を退役したあと、ローンを組んで買い物をして、そのローンを支払うために小説を書いてみたら売れたので、書き始めた。というものだったと記憶している。  そして、そのローンを払い終わったら、小説を書くのもやめようと思っていたらしい。  俺もまあ理由は似てる。電撃の応募作を書いているときに『この小説が売れたらローンの支払いの足しになるよな』なんて考えている部分が確かにあった(笑)  俺がハインラインを好きな理由は、この人は「ジュヴナイル」を書き続けたということだね。ジュヴナイルでいちばん有名な「宇宙船ガリレオ号」シリーズは、十二年間、ずっと年に一回。クリスマスシーズンに出版されたそうだ。  イギリスのアーサー・ランサムといい、このエピソードといい、外国ではジュヴナイルってのが、ちゃんとジャンルとして確立しているよね。  でも、残念なことに日本ではあまりジュヴナイルというジャンルは確立してない。  いわゆる「ライトノベル」と呼ばれているのがそれに限りなく近いものだと思う。でも「ライトノベル」はジュヴナイルじゃない。  俺が「ピクニック」を書いて、電撃に応募した理由、そして「アウトニア」なんてものをウェブ連載している理由は、そこにあるのかもしれない。  言っておくが 俺が日本のハインラインになってジュヴナイルの復権を唱えてやろう、なんて大それた野望を持っているわけじゃないぞ。  才能だって文才だって月とスッポンと言うより、赤色巨星と宇宙塵くらいの差がある。それくらいは自覚してる(笑)  ただ、電撃に応募する前に、いわゆる「ライトノベル」を読んで、自分の書いた「ピクニック」と比べたときに、その、あまりの違いに考え込んでしまったことは事実だ。  当時、あんなお話はどこの出版社も出していなかった。  古臭いといえばあまりに古臭い話だ。  メカも宇宙船もサイボーグも吸血鬼も人狼も美少女も出てきやしない。  よくある様に話が進んでよくある結末を迎える「よくある話」でしかない。  確かに、人型メカやらサイボーグやら美少女やら吸血鬼の出てくる話の方が、とっつきやすいし、読者と同じ目線で書けるかもしれない。  でも、そんなお話は俺なんかよりもっと面白く書ける人がいてその人たちが書いているわけだ。  だったら、なんで俺が書かなきゃいけないんだろう。  俺は、俺が読みたい話を書いたんだからダメでも仕方ない。  俺はそう決めて、あの「ピクニック」を電撃に応募した。  そして、今月に11冊目の単行本が出る。  俺も。ハインラインのように、家のローンを返し終わったら作家をやめてもいいかな……と考えていたけど  まだ足りない。  まだ書き足りない、ぜんぜん書き足りない。  ついでにローンの返済にもぜんぜん足りなかったりする  当分作家はやめられないみたいだな。(笑)  売れ線なんてものはない。  面白いお話とつまんないお話があるだけだと俺は思う。  作家になりたいと思うなら「売れ線」なんて言葉にまどわされず  まず、自分が書きたくて、読みたい話。を書いた方がいいと思うな。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4530 投稿日 2002年6月2日(日)09時57分 投稿者 新木 伸 >羽矢野君 >「イントウ・マイセルフ」  たかだか冒頭部の、起部の起承のみをリライトするのに、いったいいつまでかかってる?  仕事のほうでミスして、そのリカバリーやらなんやらでインターバルが必要だったのはわかるが……。  それにしたって、もう一ヶ月も経つんだぜ?  本当に、やる気あんの?  もうそろそろ、わし、念頭から忘れちゃってもいいかな?  ところで今日は休みの日?  なら、今日中にあげてくるように。  あれっぽっちの部分なら、1〜2時間もあればできるだろ。  申し渡しているのは、「人称の徹底」。そこだけ注意してくりゃいい。他については、まだ見ない。  余裕があるようなら、前に指摘した「キャラの感じかた」なんかもやらせたいところだが、一ヶ月も経って上がってこないところをみると、余裕はなくていっぱいいっぱいなのだろう。  だから人称さえ徹底してくりゃ、それでいい。  だいたい、今後、その起部の起承のみを、何回リライトさせることになると思っているのだ?  こちらでは、とりあえず軽く二桁ぐらいの回数は直させるつもりでいる。  その各回ごとに一ヶ月もかけてたら、いったい、いつ終わると思うのかね?  なにをそんなにリキんでるんだか。  はじめから、次の一発でまともなモノが上がってくるなんて、期待なんてしとらん。  んな、たかだか一回の書き直しぐらいで、まともなものが上がってくるはずもなかろう。そんな腕前があるつもりでいるのか? うぬぼれてるんじゃないよ。10回直して、それでもマトモなもんになるかどうかってレベルだわさ。  一回の直しでマトモに直せるようなら、はじめからちゃんとしたものを上げてきてるってーの。 >園部さん  ええと?  一日、小説のこと、3時間やってるって言ってましたよね。  そして、過去ログを読み始めたのは一週間ぐらい前でしたよね。  とすると、21時間かけて、過去ログを読んできているってことになりますよね。  ……で、まだ過去ログの10分の1?  なんか、読むの遅すぎません?  ちなみに1−2000だと、バイト数にして、約4MBぐらい。文庫本10冊程度の文字数ですね。僕が以前一気読みしたときには、5時間ほどで読み切れました。  まあ再読と初読の違いがあるから、そこまで速くは読めないにしても、それでも10分の1を読むだけなら、1〜2時間もあればできることなのでは? 1.読むのが異常に遅い。 2.1日3時間小説のことに使っているというのは、じつはウソ。 3.過去ログ読み続けていたというのは、じつはウソ。 4.それ以外。  このうちの、どれなのでしょうか? >10枚だと見れるものが書けちゃう現象  見る人が見れば、10枚程度のショートショートというのが、いちばん実力がわかってしまうものなのだけど……。  でも、アマチュアのレベルだと、長いの書かせるとてんでダメだけど、10枚程度だとそこそこ見れるモノを書けてしまう――という、逆転現象がみられます。  10枚という短い量だと、端から端まで、行単位に渡って意識を浸透させられるのだろう。書いている期間も短いので、集中力も保つのだろう。  それに該当するのは、いわばここの全員なのだろうけど。  羽矢野、唯野、巻島、望月――この4名あたりは、長いのと短いの、両方見たので確認済み。  点呼にまだ答えていないやつは、知らん。  弟切さんは、長いの見たことない。八神さんは、そもそも「分室」が初まってから書いた小説自体を見ていない。  話を語る力を付けてゆくには、60枚ぐらいの短編を量産するのが、いちばんいい練習になるんだろうね。  プロになったら、あーた、350枚のすべて、一字一句に渡るまで意識を浸透させなきゃいかんのだ。しかし物事には順序がある。まず60枚ぐらいから。 >鷹見さん  うん? 売れ線の話?  だれか(もしくはどこかで)売れ線の話なんて、してましたっけ?  僕も最近壊れてますが、鷹見さんも壊れてるみたいですねぇ。  つまり作家としての仕事に追われているということ。  よいことです。  ちなみに、売れ線ですが――。  僕は狙って書けるものなら狙っていきたいと思っていたりします。  ローンを組めるような身分になりたいなぁ。クレジットカードも、申請するたびに断られているしー。だいたい記入欄自体が、あれサラリーマン用にできているし……(部署とか課とか社名とか、作家の場合はなんて書けばいいんだ?)。  あと、家賃を払わないでも連帯保証人がなくても住めるおうちが欲しいです(笑)。  読んでみればおもしろい、というのは、まあ当然の話として。  「読む前から、もうすっごく面白そう」というのでなければ、やっぱ、売れんと思うのです。  ちなみにここでの「売れる」の定義は、まあ少なくとも、初刷り10万部規模以上。  ワンシリーズで家が建つってところでしょうか。  しかし「自分しか書かない小説」はどうしてもマイナー要素が抜けなくていけない。  「自分が書きたい小説」のほうなら、持って行きかた次第でどうにかなるんじゃないかと思っているのですが。いやそれよりも、「自分なら書ける小説」のほうで勝負するべきか。 -------------------------------------------------------------------------------- 課題=集中。 No.4531 投稿日 2002年6月2日(日)11時48分 投稿者 薗部 せい うっ、ちょっと計算してみた。 現在、1ページ2520文字で読んでいる。 月曜から金曜までで読み進んだのは76ページ。(現在220ページ辺り) つまり一日平均15ページ読んでいた計算。 ……15ページ読んでみた。30分しかかからなかった……! もともと遅読だったけどあまりにも雑念が入っていた様子。 仕事やら私生活やら物書きの生活やらの時間を無駄に使ってゴミ箱に捨てる前に集中しなきゃですね……。 -------------------------------------------------------------------------------- あれこれ No.4532 投稿日 2002年6月2日(日)12時44分 投稿者 はせがわみやび  暑くて目が覚めた。  ……仕事しよっ。 >羽矢野さん >> 申し渡しているのは、「人称の徹底」。そこだけ注意してくりゃいい。他については、まだ見ない。  そそ。一度にひとつだよー。  この際、ぜんぶ直そうなんて考えちゃだめだよー。  てか。むりむり。どーせ、そのひとつもちゃんと直りゃしないんだから。  わたしの知り合いにもひとり。  延々直させられて、遅々として良くならない作品を抱えてたことがあったけど。  7,8回目かな。いきなり、ぽんってなんだか、まるで別人が書いたように面白くなったことがあった。  そんなもんだ。  実は、試行の回数ってわりと大事。  いーから、早く出しなさいってば。出さないと、ナタもって家まで押しかけてナタ振りまわして、「見ーせーろー! 書きかけはどーこーだー!」って、叫んじゃうぞ。 >薗部 せい さん >>1ページ2520文字で読んでいる。  2520って、不思議な数字だけど、どこから出てきたんだろう?(^^;  電撃文庫が42×17=714文字。 >>つまり一日平均15ページ読んでいた計算。  んと。2520文字で15ページだから、714文字だと53ページ。  1日で53ページか。  同じ調子だと、文庫1冊250ページとして、5日。  文庫10冊分って言ってたっけ。とすると、50日かかる計算だ。  いま、4540番だから……。過去ログ制覇に100日?  ふむ。では、三ヶ月後にまた!  ──って言っちゃうぞ?(^^; みやび -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4533 投稿日 2002年6月2日(日)14時07分 投稿者 新木 伸 >園部さん  1園部ページ=2520文字。  1時間につき、15園部ページ。  ……ということは、1時間あたり、400字詰め原稿用紙189枚ってことかな。  まあ2時間もあれば、文庫本一冊が読めるペースか。  そう遅くもないんじゃない?  まあこの手の掲示板の文章というのは、小説にくらべると情報密度は薄いので、かなり速めに読めるものだけど。  ちなみに文庫本10冊相当というのは、これ、1−2000までのこと。  2001−4000までのもあるし、4001−4500までのもある。  ということは、文庫本25冊相当?  1冊2時間なら、50時間相当。  1日30分ずつ読むなら、100日ほど。  ふむ。  では3ヶ月後に、またねー。  冗談はさておき。  はじめ過去ログの読破ペースを聞いたとき、「このひと小説どれだけ読んでるんかいな?」とか思ってしまったので、いちおう聞いておきます。  いままで何冊ぐらい、小説を読んできました? これまでの人生においての概算でいいです。  あと漫画とか。単行本換算で何冊ぐらいだとか。  あと映画を何本とか。  まあインプット量の自己申告です。過去ログをそのまま読んでゆくと、そのうちみんなも同じ事を聞かれている場面に出くわすでしょう。 >過去ログとか  しかし50時間分ぐらいなら、「読め」でいいけども、これがもし、200時間分ぐらいになってきたら、ちょっと考えものかなー。  平均的なサラリーマンでは、最大限に時間を作るとして、週50時間が限度みたいだ。それだと一ヶ月もかかってしまうことになる。  いまはまだ一週間分ぐらいなもんだから、いい選別機構になっているけどね。  たったの一週間ぐらい、根を詰めて読んでいられないぐらいの人だと、たぶん小説書くこと自体、そう長続きしません。なにかやるだけ無駄というもの。  ちなみに速い人なら、この2〜3倍ぐらいで読めるはず。  わしが読むと、たぶん、10時間ぐらいだろう。一晩で読み切るな。 -------------------------------------------------------------------------------- ああ、そういえば No.4534 投稿日 2002年6月2日(日)14時52分 投稿者 新木 伸  アマチュア君には、これも言っておかないと、わからないことのひとつだっけか。  気づいたので、書いておこう。  みやびさんが、「知り合いで、原稿直しの7〜8回目で、いきなり面白くなった人がいた」とか書いているよね。  んで、僕なんかも、「もちろん10回ぐらいのリテイクは想定している」と書いている。  これ、べつに冗談でも誇張でも、なんでもないのね。  やるの。  本気なの。  そして実際に、現場じゃ、みんながやってるコトなの。  プロの仕事の現場じゃ、ごく普通にやってることなの。  アマチュアに毛の生えたコゾーの書いた原稿なんぞ、そのまんまじゃ、とても使いモンにならんわけ。(当然だ)。だから叩いて直して、使い物になるようなシロモノをあげてくるまで、ひたすら直させるの。  そうしてようやく、「商業レベル」に到達するわけ。  君たちは、書き上げたその原稿を、一回も直さずWEBなどにアップしているよね(まあ1回ぐらいは直しているのかな?)。  そういうことに慣れちゃっていると、「何回も直してあたりまえ」っていうのは想像もできないだろうし、ピンとこないだろうね。  しかし言っておく。  それが「普通」。そっちこそ「普通」。  君らアマチュアの感覚のほうが、「ヌル」すぎるだけ。  僕は会社員をやった覚えはないからわからんけど。  会社の仕事でも、そのへん、同じじゃないのかなぁ。  入社したてのペーペーの書いた「報告書モドキ」や「企画書モドキ」って、そのぐらい突っ返して直させないと、まともなものになんて、ならないんじゃないの?  それとおなじ事だと思うぞ。  「一生懸命書きました」からといって、全然なってない報告書は、やっぱ受領できんだろう?  「仕事ごっこ」やってるわけじゃなくって、これはホンモノの「仕事」なわけだし。  ちなみに僕は最近じゃ、直しが入ること自体、まれになった。だいたい一発目で通している。もちろんそれは、そういうモノを一発目で書いているからだが。  でもデビューしたてのころは、もちろん、数回のリテイクなんぞ当たり前の日々だった。  過去ログを掘れば、どこかに書いてあるはず。  プロットで3〜4回。本文でも4〜7回。そのぐらいはいつものことだった。  ちなみにこのときは、各回、原稿用紙(たった)22.5枚の連載小説だった。  「仕事」で「小説」を書くのに必要とされる「執念」と「気迫」というのは、そんなもんです。 -------------------------------------------------------------------------------- 温泉オフより帰還 No.4535 投稿日 2002年6月2日(日)21時06分 投稿者 弟切 千隼 信州で温泉に浸かって御馳走を食べてお酒を飲んで美味し〜い♪チーズケーキも堪能して帰ってきた弟切です。今、体重計に載るのがとっても怖いです(^^; 今回は新木さん以外にも何人かドタキャンされた方がいて、いつもより人数が少なかったものの、たいへん有意義で楽しいオフ会でした(^o^) 特に、今も宿に残って缶詰状態で原稿を書いておられる中里さんには、いろいろと興味深いお話を聞かせていただきました。いつもありがとうございます > 中里さん。 その他の方々にもお世話になりました。温泉オフの参加者の方々にはここを読んでおられる方が多いので、この場を借りてお礼を申し上げます。 新木さんへ > 今回、温泉オフ初参加のOさんが、新木さんが来られないと聞いてとても残念がっておいででした。しかしそれなりに楽しんではおられたようです。 とりあえず、生きて帰ってきたという報告まで。 -------------------------------------------------------------------------------- お待たせ”しすぎました” No.4536 投稿日 2002年6月3日(月)00時35分 投稿者 羽矢野  羽矢野です。  課題ずいぶんと遅くなってしまいました。  自覚はずっとしてました。 >>はじめから、次の一発でまともなモノが上がってくるなんて、期待なんてしとらん。  ホントはいけないんですが、こう言われて気が軽くなったのも事実。  やるしかないって自分でもわかってるし、机にも向かっていたんですが、向かっていた”だけ”の時間が多かったような気がします。  書き上がりましたので、課題部屋にあげておきます。  新木さんとはせがわさんに、気をつかわせてしまったみたいな感じになって、申し訳ないです。 ●48時間参加表明。  このリライト課題が終わってから。(ストーリーとプロットは合間にやっておきます) では。 -------------------------------------------------------------------------------- 主人公について No.4537 投稿日 2002年6月3日(月)05時02分 投稿者 紫ゆきや >新木さん(4520) >> いいかげん、作品と作者とを切り分けて考えるようにしましょう。 >> 作者なんてなくたって、話というのはそれ単体で成立しているものだ。  どうやら、ずうっと思い違いをしていたようです。 >> 前のバージョンが「親がいちばん愛を注いだもの」であって、今回のは「親の気持ちや思想を体現する者」――? >> まだしも、前のほうがマシなのかなぁ。 >> どちらも、親から離れていない時点でダメダメなのだが。  私の出した答えって「作者にとっての主人公」なんですね。  「物語の主人公」じゃなくて。  作者的には、そのキャラクターが主人公のつもりだけど、物語において、必ずしもそうとは限らないと。 >> 親が肩に手を置いて、「いまこの子はこう主張したいそうです」なんて代わりに言ってやらなくたっていい。 >> ましてや、「子」は親の想いやら、やりたいことを代行するための存在なんかでもない。  私はひょっとして、親になったらかなり子供にムリを強いるタイプでしょうか。  自分は、そうそうに親元から居なくなったくせに……。恥。 >> あと、せっかく同時期に同じ課題を与えられている人たちがいるのだから、人がなにを書いているのか見て、人がなにを考えているのか理解して、その考えにおける疑問点を問いただしてみたり、コミュニケーションをとってみなさいって。  すみません。  見ていなかったわけではないのですが、何を書いたらよいか、わからなかったもので。  これからは、的外れかもしれませんが、思ったことを書いていこうと思います。 >巻島さん(4517) >> ここから判断するに、主人公は作中で一番オープンにされているキャラクタでなければならないのではないか、と思いました。  たしかに、ふつう視点保持者の思考はオープンにされていますね。 >> ミステリとかの場合だと、推理役である主人公の思考はあとから(推理の披露というかたちで)明らかにされることもあるんですが。  推理の披露と、思考のオープンは同一視できないように思うのですが、どうでしょうか?  ドラえもんのポケットも、思考がオープンとは言えない気がいたします。 >> 2は、客を読者としてとらえれば、主人公=読者をもてなす人ということになる。  もてなす人ということで、物には当てはまらないと考え、私はこれとは別の、「代表者」のほうを考えていったのですが。  なるほど、改めて考えてみますと、こちらのほうが正しいかもしれません。  弟切さんも書かれています。 >弟切さん(4522) >> ホスト=主人公は、様々な使用人=脇役を総動員して読者をもてなさなければなりません。  つまり、「主人公とは、物語のなかで読者をもてなすモノ」となるのでしょうか。  しかし、考えてみますと、読者をもてなさなないモノがプロの作品に混じっているのは、オカシイかもしれません。  物語とは、基本的に読者をもてなすものじゃないかと思うのですね。  と考えていくと。  「主人公とは、物語のなかで最も面白さを表現されているモノ」  ということになるのでしょうか。  ちょっとわかりにくいですね。  「主人公とは、物語のなかで最も大きな面白ポイントをもつモノ」  というような意味のつもりなのですが。  自分が読み手に立った場合、物語の主人公って「その物語のなかで、最も魅力あるモノ」だと思うのですね。  これは、上の考えを否定するものではないと思ったのですが。  すみません。やっぱり自信ないです。  さんざん考えても、ここから思考が前に進みませんでした。 >羽矢野さん(4515) >> これは、どっちに使ってもいいのでしょうか? >> それとも、本来の意味である梅雨の合間の意味としてしか使わない方がいいのでしょうか?  誤用と思われるかもしれない言葉は、極力さけたほうが良いのではないかと思います。  しかし、辞書にも両方の用法が書かれておりますし(3/3ていどですが)まったくの間違いではなさそうです。  であれば、私なら、その文に“五月晴れ”という言葉しかないと思えば使うかなと。 -------------------------------------------------------------------------------- にわかサッカーファン急増中 No.4538 投稿日 2002年6月3日(月)11時01分 投稿者 巻島翔史 >>受験時代の時間割  恥ずかしいのであまり言いたくないのですが、  人なみの受験勉強(一日8時間勉強するぐらいの)っての、やってないんです。一度も。受験直前でさえろくに勉強しませんでした。  受験って、はじめたときは4月で、一年先のことじゃないですか。  そうして、時間の余裕に甘えて、そのままズルズルズル……と冬まで。  リアルで深刻な問題として、受験をとらえてなかった感があります。  自分のことであるのに、どこか他人事ですませていたというか。  今にして思えば、それは苦しい現実から目をそらしているだけのことだったんですけど。 (現実から目をそらそうという気持ちはそれ以前からあった気もしますけどね。現実逃避目的で小説創作に手を出したという経緯もあるし)  そういう怠惰さのしっぺがえしが、今こういう形できてるのかもしれません。 (そんな態度でいたのに、そこそこの私大に受かってしまったあたりも、甘いままの自分を引き伸ばしてしまった原因かもしれない)  なりふりかまわず何かをやったことが、俺にはなかったと思います。  だから分室開設当初から今までずっと、相変わらずヘタレであるし、時間に甘えることも自覚できていなかった。  ……言葉がありません。 男=主人公にこだわる>  あの話を読むと誰もが女の子を主人公だと答えることはわかっています。  しかし、書いている途中の俺の意図として男=主人公というものがあり、そして「それがなぜ失敗してしまったのか」を検証するため、主人公は男であるという設定で話を進めています。 男を主人公に見せるプラン>  まずあの話のそもそもの設定が、「女の子が帝都まで行く」であるということ。  これは、女の子に発生しているイベントが話の大筋になっているということです。  男は女の子の旅の付随者であり、主体者ではない。ここが一つのポイント。  また、主人公は行動理念が明らかにされていないといけないのではないか、と考えました。  というのも、どうにもあの男、単なる反発マシーンになってしまっているのですね。  いや、そもそも一番の問題は、書き出しが女の子に視線をそそぐような書き方になっているところに問題があったのではないでしょうか?  しかも内面バリバリ書いてるし。  視点保持者と主人公を分けようとしたら、視点者の内面はなるべく書くべきではないのかもしれない。  まとめると、  ・女の子の内面を、ああいう形で地の文に直接出さない。  ・行動理念を明確にする。  ・旅の主体者を男にする。いっそのこと書き出しも、男と女の子がすでに出会っているところからやってもよかったかも。  と、ここで紫さんの書きこみを見る。 >>ドラえもんのポケットも、思考がオープンとは言えない気がいたします。  あ、そうか。モノが主人公の事例も考える必要があるんだなぁ。 >>物語の主人公って「その物語のなかで、最も魅力あるモノ」だと思うのですね。  これは必ずしも、そうじゃないと思うのですが……  主人公より脇役のほうが魅力的だったりすることってありません?  常に脇役のほうに魅力を感じてしまう俺の読み方が、ひょっとしたらおかしいのかもしれませんが。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4539 投稿日 2002年6月3日(月)11時28分 投稿者 新木 伸 >羽矢野君  うん。  一人称としては、べつにおかしくないんじゃないかな。  研究しただけのことはある。  ただ、ずいぶんと「灰色の文章」が紛れこんでしまっている。  食えたもんじゃないな。  たとえば。  ピラフを食べているのだとしよう。  そのスプーンのひとさじごとに、およそ半分ぐらい、食いものでない「なにか」が混入してしまっているような、そんな感じだ。  ぺーっぺぺぺっ! なんじゃこりゃぁぁ! 調理したヤツ呼んでこおおい! ――てなカンジだな。  米つぶは、これ、食べられるものなのね。  んで――、石ころは、これ、食べものじゃないのね。  わかる?  それ食べちゃだめだよー。ポイしなさいポイ。  例によって、「食えないもの」の部分を、灰色で示す。  今回、みやびさんと僕、電話の向こうとこっちで「灰色チェック」を同時にやってみた。その結果を双方が終わってみてから、つきあわせてみた。  結果は、あんまり変わらなかった。削るところは、ほぼ同じ。  細かい違いを、話し合いのすえに統合した。  こんなものになった。  ちなみに、特別サービスを行ったのは、冒頭部分の、公園で男の子を見かけるシーンのみ。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  心に決めたことがあっても、いざそうなってみると行動に移せない。  そんなときがわたしはよくある。  学校から帰る途中に、電柱の陰に身を潜めて道の向こうをじっと見つめている今の状態……それも”そんなとき”に該当する一つだった。  わたしの視線の先には、一人の男の子が立っている。名前を柳瀬和也くんといって、同じ高校に通うクラスメイト。そして幼なじみだ。  彼はわたしが気付いてからずっと、この住宅街の真ん中にある児童公園の前で立ちつくしている。  どうも公園の中を見ているみたいだけど、細かいところまではわからない。  そしてその様子を、さらにわたしが隠れて伺っているというわけだ。  どのくらいたったのか、ずいぶんと暗くなっていた。 「せっかくのチャンスなんだから、早くしないと」  わたしは自分に言い聞かせた。  何でこんなストーカーみたいなことをしているかっていうと、実はちょっとしたわけがある。  『学校帰りに偶然、和也君と一緒になる』  それとは違うかもしれないが、実はこんなシチュエーションは、ずっとわたしが願っていたものだった。  そうしたら、もう何年も話していなかったけど、自然に話せるんじゃないかなって、そう思っていたから。  でも、結局話しかける勇気がなくて電柱の影からのぞき見してるのだから、我ながら情けない。  はあ……。  ため息が白く濁って、夕焼けのオレンジの光の中にとけていった。  二月最初の日である今日はいつにも増して厳しくて、寒いのが嫌いなわたしは震えながら家路を急いでいたというのに。  それなのに……今は顔も熱くて、心臓もどきどきだった。  ちっとも寒くない。  風の冷たさが、逆に気持ちいいと思えるくらいだった。  もうずっと前から、どうやって話しかけるかは考えて、じゅうぶん練習したつもりだったのに……  まったく自分が嫌になる。  今だって、頭では「何を見てるの?」って訊けばいい。そうわかってる。  あの公園は、わたしと彼が仲の良かったときに一緒に遊んだ場所だし、別に偶然見かけたわたしが気になって話しかけてもおかしくないはずだ。  それから、一緒に遊んだ時の思い出とか話せば、自然に話せると思う。  きっと、うまくいく。  でも、さっきから自分にそう言い聞かせても、足は動いてくれない。  ひょっとしたら、和也君はもう自分のことなど何とも思っていないかもしれない。  話しかけたら、うっとおしそうな目でわたしを見るかもしれない。  「何を見てるの?」って訊いても「お前には関係ない」ってそっけなく返されるだけかもしれない。  心の暗いところでそう考えてしまうのだ。  こんなのは被害妄想だって自分でもわかっているし、もしそうなっても、話しかけないよりはずっといいって思うけど、それでも一歩が踏み出せない。  そんなふうに悩んでいると、ふいに和也君がこっちを向いた。 「…………」 「…………」  おもいっきり、目があってしまった……。  彼は目を丸くしてこっちを見つめている。  その驚き顔を見た瞬間、わたしは逃げた。  彼に背を向けて、何を言わず駆け足でそこから遠ざかる。 「美由紀?」  戸惑ったような彼の声が微かに聞こえた気がしたけど、わたしは振り返らなかった。  家まで数百メートルの道を、全力で駆け抜ける。 「はあ、はあ、はあ」  家の前について、わたしはようやく走るのをやめた。  そんなに走るのが得意じゃないので、心臓が苦しかった。胸に手をやって、思い切り深呼吸してみる。  それで、ちょっと落ち着いた。  体が熱い。首に汗をかいているのがわかって、手袋をはずしてマフラーを脱いた。  少し汗がひいて、ようやく落ち着いた。  家の門に手をかけたところで、走ってきた道を振り返った。もちろん、和也君の姿はない。  それは当たり前なんだけど、何か胸が締め付けられるような思いがした。  一体何してるんだろう? わたし。  どうして逃げてしまったんだろう?  彼は、なんて思っただろう?  せっかくのチャンスだったのに、何かますます話しかけづらくなってしまった。 「ほんとに、何やってるんだろ?」  呟いたら涙がこぼれそうになって、慌てて家に入った。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  んで、残す部分だけを集めてみると、こんな感じになった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  わたしの視線の先には、一人の男の子が立っている。  彼はわたしが気付いてからずっと、この住宅街の真ん中にある児童公園の前で立ちつくしている。  わたしは自分に言い聞かせた。 「せっかくのチャンスなんだから、早くしないと」  『学校帰りに偶然、和也君と一緒になる』  こんなシチュエーションは、ずっとわたしが願っていたものだった。  でも、結局話しかける勇気がなくて電柱の影からのぞき見してるのだから、我ながら情けない。  二月最初の日である今日はいつにも増して厳しくて、寒いのが嫌いなわたしは震えながら家路を急いでいたというのに。  それなのに……今は顔も熱くて、心臓もどきどきだった。  どうやって話しかけるか、じゅうぶん練習したつもりだったのに……  きっと、うまくいく。  でも、足は動いてくれない。  ひょっとしたら、和也君はもう何とも思ってないかもしれない。  うっとおしそうな目でわたしを見るかもしれない。  心の暗いところでそう考えてしまうのだ。被害妄想だってわかってる。  ふいに和也君がこっちを向いた。 「…………」 「…………」  おもいっきり、目があってしまった……。  彼は目を丸くして見つめている。  わたしは逃げた。 「美由紀」  彼の声が聞こえた気がしたけど、わたしは振り返らなかった。  家の前について、わたしはようやく走るのをやめた。心臓が苦しかった。体が熱い。  一体何してるんだろう? わたし。  せっかくのチャンスだったのに、何かますます話しかけづらくなってしまった。 ※なんか一行。 「ほんとに、何やってるんだろ?」  呟いたら涙がこぼれそうになって、慌てて家に入った。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  文章の生存率。おおむね50%ってところかな。  もとが40字詰めで71行。削除後が32行。(あ。45%か)。  ああ、一カ所だけ、削っただけでなくて、順番を入れ替えたところがあったわ。  さすがにこのシーンは、書き手が「何をすべきなのか」のコンセプトをしっかり把握しているために、そうそう、へんなことは書いていないね。  また一人称としても、おかしくはない。  書かれていることも、そのときの主人公の思考の流れを考えて、意識が向いてもおかしくないことばかりではある。  だけどいかんせん、ぜんぶ「ベタ」に書かれちゃっているんだよね。  もう、心境がそのまんま。  「編集」というものが、まるでされていない。  その部分のコンセプトをより強調するために、残すところと、削るところの区別をつけるのが編集作業。  まあ、書きすぎているなら、削れば済むだけの話。  よって、こうして単純に削ってゆくだけで、まあ、このようにまともなものになるわけだ。  こちらの編集済みのものであれば、充分に、カネが取れる内容と文章だよ。  このまま、本屋に並んでいる市販品の、はじめの二ページとしても悪くはない。  おもしろく読めるだろ?  どうだ? 感想は?  ちなみに、まさかここにはいないとは思うのだが――。削った後より、削る前のもののほうが「良い」なんて感じるやつがいたら、そいつは、舌がおかしいので料理人を目指すのはやめといたほうがよい。  まあ、ただ単に削っただけなので、若干、言葉の接続の悪い部分なんかが出ちゃってはいる。  そのへんは直す必要があるだろう。  冒頭三行の「おまじない」部分のどこかに、「学校帰り」に「わたし」が「立ち止まっている」ことを伝えられるなにか一行ぐらいが欲しいね。  あと「※なんか一行」とある部分には、なんか、「溜め」を作るための一行が欲しい。 >次の作業  リテイク2。  残りの部分も、削って半分以下にしてくること。  部屋で悶々としているシーンと、書庫に移動するシーンと、書庫で鏡の向こうの自分を発見するシーン。  行数換算で、50%にはしてこい。  シーンごと個別に勘定するとややこしいから、3つのシーンのトータルで、行数が半分になっていればいいや。まあざっと見たところ、灰色率は均等になっている。どこのシーンも均等に削れるだろう。  新たに書く部分なんてまったくなくて、ただ削るだけなんだから、そんなに時間は必要ないよな?  2時間、やろう。  ただ削るだけで、なんと「2時間も」だ。  仏のようだな。わしって。  集中できる時間を2時間ほど作って、その時間内で片づけてくること。  時間が余ったら、前に書いた「冒頭のおまじないに付け加える一行」と、「※なんか一行」のところも考えておくように。 >もうひとつ宿題  まあせっかく特別サービスをやったんだから、これもやらせておくか。  あの冒頭の公園のシーンについて。  紫さんがやっているみたいに、一行一行、「なぜ削られたのか?」を思考して、その思考開示をしてくること。  ちゃんと理解しているのか、それを計る意味もある。  ちなみにこっちを書いてアップするのは、「リテイク2」の課題をやったあとで、時間のあるときでいい。  あ、でも……。  書くのはあとでも、「考えて理解する」のは、リテイク2をやるまえに済ましておけよ。  考えるだけなら、そんなに時間はかからんだろ? 思考開示って、あれ、書くほうが時間かかるんだよね。 >巻島君  受験勉強をやっていないのか。  なんともったいない。  せっかく、「集中する方法」を学べるいい機会だったというのに。  作家にとっては、それはかなりプラスだぞ?  集中するためのノウハウというのは……。  まあ僕も受験勉強はぜんぜんやらなかったわけだ。  そのおかげで、学ぶべきときに学ぶべきものを学びそこねてしまって、あとで身につけるのに、さんざん苦労した覚えがある。  いまだって、身につけきってないんじゃなかろうか?  あ、受験勉強。  ぜんぜんやってはいなくて、すこしくらいはやったかな?  高専の入学試験の前日に、2時間ばかり。 >主人公の考察  うーん。  すこしは考えてきているようだな。  まあ以前の「たわけ」レベルよりかは、なんぼかマシになってきてる。  しかしまだまだ全然ヌルいし、考えが足りていない。  もっと思考せよ。 >>・女の子の内面を、ああいう形で地の文に直接出さない。 >>・行動理念を明確にする。  この2つ、ボツね。  ぜんぜん関係ない。 >>・旅の主体者を男にする。いっそのこと書き出しも、男と女の子がすでに出会っているところからやってもよかったかも。  ここのところ、具体的には、どういうこと?  旅の目的を持っているのが男の側にするとか、そういうこと?  ちなみに旅の目的を男が持っていたとするよね。  たとえば、都で開催される天下一剣闘会に参加するためだとか、そういう理由があったとする。  視点キャラである女の子が、なにかの理由があって、その男についていかなければならないとか、そういうことだろうか?  女の子は、絶対に王女様じゃなければならないんだっけ? あの話って?  もし王女じゃなくてもいいのなら、男の幼なじみの単なる村娘とかにするのが、理由を考えるのが簡単になるよな。世話焼きっ娘で、男の子のことをほうっておけないから、ついてゆくとか。村の長老から、「お目付役」ってことで、面倒で嫌な役目を押しつけられちゃうとか。  たとえば、そういうこと?  具体的なプランをあげよ――って、そう言ったろ?  こういうふうに、現実的なものを出してくるのが、それが、「具体的なプランを出す」っていうことね。  「旅の主体者を男にする」――について、なんか、具体的なものを出してくるように。 >主人公とか >>物語の主人公って「その物語のなかで、最も魅力あるモノ」だと思うのですね。  これはわしも反論しよう。  映画「ハリーポッター」のなかで。  ハリーよか、ハーマイオニーのほうが、断然魅力的だったぞ。  「魅力あるモノ」というが、それは「誰にとって」のことなのだ?  ロリーなひとなら、議論の余地なく、もちろんハーマイオニーだろう。  しかしショタなひとであればハリーだよな。 -------------------------------------------------------------------------------- 追記 No.4540 投稿日 2002年6月3日(月)11時33分 投稿者 新木 伸 >羽矢野君  削ってきたもの。  べつに、文章の接続とかがおかしくなってても、かまわない。  いまは気にしないでよし。  ただ、いらないところを削って、いるところを残す。それだけに専念すること。  あとアップするのは、残すところのみを収集(スクラップ)してきたものだけでよい。  タグをいじって、ああいう「灰色に見せる」なんてことをやっていると、手間がかかるから。 -------------------------------------------------------------------------------- いやあ、壊れてました。 No.4541 投稿日 2002年6月3日(月)11時57分 投稿者 鷹見一幸  久々のオフ日。明日からまた辛い現場が待ってます。    壊れてましたねえ、ホント。  あちこちに部品をバラバラ落として歩いていたかもしれません。  なんとか「初稿」を編集さんに送ることができましたので、早いところ頭のネジを締めなおさなけりゃけませんね。もっとも40歳すぎると、なんどもネジを締め直しすぎてネジ山が潰れてしまったらしく、なかなかもとに戻りません。 >売れ線  こんな単語がいきなり出てきた理由は「どんなお話でデヴューしたいか?」という問いの答えを読んで。 「ああ、売れ線を狙っているのかな?」 と、勝手に思い込んでしまったからです。 「お好み焼きとホットケーキで戦う話」 「カレーで世界を救う話」 「牛丼屋のバイトをしながら、危機に瀕した五十万隻の艦隊を救う話」  こんな話でデヴューしたい、と思う人はいないのかな?(笑) -------------------------------------------------------------------------------- リライト二回目 No.4542 投稿日 2002年6月4日(火)00時55分 投稿者 羽矢野  羽矢野です。  特別サービス感謝です。  何かを掴んで見せます。  まず、課題である”残り部分の削り”前にどこが削られたのか見てみます。  1.説明の箇所。(これはばっさりだ)  2.修飾過多な部分。(情報がだぶついている部分)  3.コンセプトにはずれた部分。(出会って、悩んで、結局話せなかったに直接関わってこない部分。ただ、行動した結果絶対におこりうる事柄は、残してある)  とこんな感じではないでしょうか。  見比べて思うのは、読み終わって伝わる情報が変わらないということ。  すっきりして、伝えたい事柄だけが、すんなり伝わるように感じること。とくにこの”すんなり”という部分が、私は結構強く感じました。  何だろ?  文が”きれいな”感じがするとでも言ったらいいか……  うまく言えない……  リテイク2は課題部屋にあげておきました。 ●冒頭のおまじない >>わたしの視線の先には、一人の男の子が立っている。 >>彼はわたしが気付いてからずっと、この住宅街の真ん中にある児童公園の前で立ちつくしている。  このどこかに、5W1Hを入れる。  一行目は、あまりいじらない方がいいかな?  情報としては、男の子を見ていることが先にある方がよさそうだし。  美由紀が立ち止まっていることよりも、彼女が見ている男の子の方が先にある方が視点をうつしているようで、よさそう。  んで、二行目はその説明になってるから、入れるんならここの部分だと思う。  「学校帰り」に「わたし」が「立ち止まっている」  というのを伝えられる一行。  >>学校鞄を両手で抱きながら、わたしはその様子をそっと伺っていた。  下に置くのではなく、抱いているのが美由紀の几帳面さ。そして、音をたてたくないという意識の現れみたいなのがでるのではないか。そっと伺うっていうのは、動いているよりは止まっている情報だと思う。  と考えました。   ●ための一行 >>せっかくのチャンスだったのに、何かますます話しかけづらくなってしまった。 (※なんか一行) >>「ほんとに、何やってるんだろ?」  チャンスをフイどころか、ますます状況を悪化させることになってしまい、それを自分自身に呟く。  その間のためですね。  ……んーー。  この間には、後ろ向きの感情が入ります。  心理直接じゃなくて、それを表してる動作の描写の方がいいのかな。  >>さっきの公園の方へ視線をやる。  はどうですか?  明日、削って貰った部分の思考開示を書きます。  では。 -------------------------------------------------------------------------------- 主人公について No.4543 投稿日 2002年6月4日(火)06時16分 投稿者 紫ゆきや >新木さん(4539) >巻島さん(4538)  すみません。  脇役のが魅力的なら、その読み手にとっての主人公は、その脇役になるのかな、とか。かなりくるくるぱーな妄想をしておりました。  それだと、物語の主人公は読み手の好みしだいで変わってしまうことになります。  また、自分の都合のいいように考えて、勝手に納得して、思考を止めてしまったようです。まいりました。  何度目かになりますが、改めて考えてみます。  パーティは主役のために催されるものです。  とすると、物語は主人公のために書かれるということでしょうか。  これだと、また作者と切り離せない結論になってしまいそうです。  「物語は主人公に起きたイベントを、視点を通じて綴ったものである」という考えはどうでしょうか。  主人公が物であるなら、「物語は主人公を巡る出来事を綴ったもの」ということになりますね。  はて、そうすると、ルパンとかで、物を盗む話。  あれの主人公は、間違いなくルパンなわけですよね。カリオストロの城の主人公が、クラリスとは思えません。  しかし、ドラえもんの主人公は四次元ポケットです。明確な差は何でしょうか?  ジャッキーチェンの映画の主人公はジャッキーチェンでしょうか。  だとすると、拳法と四次元ポケットとの差は何でしょうか?  ……すみません。今日はここでギブアップです。恥……。 -------------------------------------------------------------------------------- >羽矢野君 No.4544 投稿日 2002年6月4日(火)08時11分 投稿者 新木 伸  ぜんぜんダメ。  指示の内容と意図とを、まるで理解していない。  誰が「縮めろ」などと言ったのか。  話の筋がわかるようにしつつ、短縮バージョンを作れって言ってるんじゃないのね。  面白さの密度を上げるために、おもしろくない部分を取り除いてこいって、そう言ってるの。  結果として、半分ぐらいになるだろうというのは、これはただの予測。取り除いていった末の、単なる結果。  その「半分にする」っていうことが、頭にありすぎるんじゃないの?  それで「描写」を削りまくって、「説明」を残しまくるような、こんな妙な事態になっちゃっているのだろうか。  まあたしかに、「説明」っていうのは文字数がコンパクトになるものだから、長くなりがちな「描写」を削って、かわりに「説明」を残したほうが――縮めるつもりなら、そりゃ楽だろうさ。  「楽をしろ」って、そう言ってるんじゃないの。  「面白くしろ」って、そう言ってるの。  わかる?  わかれよ。  小説でなにが面白いかというと、それは「描写」の部分だろう?  どうドキドキしているのかとか、どうガッカリしているのかとか、どうギョッとしたのかとか、どう寒がっているのかとか、どう暗がりで心細いのかとか――。  そういった、「どのように」の部分だろうが。 >羽矢野小心者疑惑  かなりの小心者なのかな? 羽矢野君って。  ひょっとして、どんどん削っていったときに、その結果が、わけのわからないものになってしまうことを怖れている?  だからなんとか意味が通じるように、こうして体裁を整えつつ削ろうとしてしまうのか?  心配するな。  どう文章の切り張りをしていったところで、「概略」なんて、どっかにまぎれこむもんだ。  それがちゃんと筋の通っている展開であるなら――。  大胆に、ばっさばっさと削っていったって、そこでなにが起きているのかぐらいは、しっかり伝わる。人間には想像力というものがあるのだ。筋さえ通っていれば、欠けてる部分は読み手が勝手に補ってくれる。  そのために、プロットで苦労して、筋を通してあるわけだろう? >間違った削りかたの指摘  何カ所か、間違った削りかたの例を示してゆく。 >>頭の中に映像が浮かんできてしまい、慌てて頭をふってその映像を追い出した。  ↓↓ >>頭の中に映像が浮かんできてしまい、慌てて追い出した。  ここで、なぜ「説明」のほうを残して、具体的である「描写」のほうを削ってしまうのか?  この文章は、「怖い想像を振り払う」という内容なわけだな?  しかしこの一行の中に、おなじことを書く「描写」と「説明」とが重複して存在している。どっちかを削ることになる。  そして実際に削ったのは、「頭を振って」と「その映像を」の2つ。  残したのは、「追い出した」というところ。  ここで、「頭を振って」は具体的動作を備える「描写」なわけだ。  そして「追い出した」というのは、これは「説明」だな。  なぜ描写のほうを削る?  こういう場合は、なにも考えないでいい。無条件で「説明」の側を削れ。  どうして、わざわざ、つまらなくする? −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  頭の中に映像が浮かんできてしまい、慌てて頭をふってその映像を追い出した。  頭の中に映像が浮かんできてしまい、慌てて追い出した。  映像が浮かんできてしまい、慌てて頭をふった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  この3行。すべて同じ内容だが。  このうちの、どれがいちばん面白い?  こうやって並べてみればわかるか? >>ベッドに入ってから、ぐるぐると思考がまわっていた。  よりにもよって、オマエはこの「ぐるぐる」を削るのか?  新木/はせがわ版の、最初の2行がどうなっているのか、見せてやろうか? −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  ベッドに入ってから、ぐるぐると思考がまわっていた。  目覚ましを掴む。十二時だった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  冒頭部分から「ぐるぐる」まで、7行ほど存在しているが……。  全部。いらん。  理由=つまらないから。  もうひとつ。理由。  5w1hが存在していないから。  5w1hが確定するまでに書かれていることなんぞ、意味がないから、全部捨ててこい。どうせ読まれやしないんだから、書いてもムダ。残したってムダ。  5w1hは、上の2行でもって完璧に伝わる。  あの2行から、どういうシチュエーションなのか、読み取ってみろよ?  完璧に、伝わるだろう?  わざわざ「眠れない」なんて、クソつまらないことを書く必要なんてないのだ。これで伝わる。必要のないものは捨ててこい。 >「ため」の一行 >>さっきの公園の方へ視線をやる。  ばかたれ。  「溜めろ」と言ったろ。  動きを作るな。動かさずに溜めろ。  まあ、「後ろ髪引かれる思い」という、その発想自体は悪くない。  しかし……。  ここでは美由紀は、落ち込んでいなけりゃならないのだな。  そして書かれてはいないが、おそらく美由紀は、この時点でうつむいているのね。  公園のほうに視線をやるということは、それは、後ろを振り向くということ。  うつむいている人間が振り向くためには、まず、顔をあげなきゃならんわけ。  つまり読者の脳内に映る映像としては、 1.顔をあげる美由紀。 2.後ろを向く美由紀。  ……のふたつが映ることになる。  問題は「1」の動作のほう。  顔を上げるということは、気持ちが上向くということを示す動作なわけだな。  この場合、書こうとしているものとまるで反対のことを、読者に見せてしまうことになる。  読者を混乱させるな。ばかったれ。  まあ細かいことを言うようだが……。  ここは、この冒頭シーンのいちばんの「キメ」のシーンなのだから、それなりに気を遣え。 >次の指示  まず「特別サービス」の分析と、その思考開示。  次に、また2時間やる。  「リテイク3」だ。  リテイク2は使いものにならんので、あれは忘れろ。  また一から新たにやり直すこと。  ポイントはもう言ったよな?  「つまらん文章を削ってくる」だ。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4545 投稿日 2002年6月4日(火)15時10分 投稿者 新木 伸 >灰色の文章の見分けかた  うーん。  なんでわからんかな?  「自分の書いた文章に、つまらんものが混入している」という前提で、目を凝らしてちゃんと見れば、見分けられるものだと思っていたのだが。  そんな難しいかな?  自分の文章だから、わからないのかな?  客観的に見れるだけの冷却期間を置いてないから、とか、それが原因かな?  誰か他の人で、羽矢野君と並行してチャレンジしてみる人はいない?  この削ってゆく作業。  2時間ばかり、手を動かしてみんか?  ちなみに提出するなら課題部屋のほう。  別に根っこを作って、ツリーを立てておくこと。「○○版、イントウマイセルフ、削り作業」とかいう根っこを作ってね。  あそこなら、見たくない人はクリックしなければ見れないし。  羽矢野君は、他の人のやったやつは、見ちゃダメね。  杉井光とか、どうよ?  このあいだ伝授したよな。身につけているなら、わしやみやびさんと同じ精度でできるはずだが。見せてみろ。  ちなみに削るときのポイントは、こんな感じだろうか。 ・あたりまえのことを書いているところは削る。 ・わけわからんところは削る。 ・どうだっていいような、くだらないことを書いているところは削る。  こんなところだろうか。  この3つのフィルターをかけると、残るのは、「あたりまえでなくて、わけがちゃんとわかって、どうでもよくはない大事なこと」ということになる。  それすなわち、「面白いところ」なわけだが。 >「48時間」の企画  これはテーマ決定やら、一行コンセプト策定やら、あらすじを書いて、プロットに膨らましてゆく過程やら。  「積木遊戯」で培ったノウハウが必要になってくる。  なにしろ、「書き出せるようになるまでの準備」に関しては、こちらの知ったこっちゃないことなんで。この課題のメインは、「集中して書く」という、そっちのほうだ。  まあプロット仕上げるところまでも、その手伝いはするけどね。  でも「ちゃんとしたプロット」が作れるところまでは、基本的に、ひとりでもできるようでなければならない。  ――ってことで、羽矢野君はいいとして、八神さん。  まず「積木遊戯」からやっていこう。  プロットまで完成させられたら、48時間枠の中で書いてみるってことで。  ROMはしていたようだから、手順はわかるでしょ?  ええと、「積木遊戯」の場合、まずお題から決めるんだっけか。(僕が忘れている)  やってみたいお題、いくつか出してみそ。  「○○な主人公が××になる話」ってやつね。  この初期状態と終了状態に相当する「○○」と「××」を決めてくる。  まあ「××」のほうは、たいてい、「そうでなくなる」ってものになるわけだが。  まず候補を10個ぐらい、出してみよう。 -------------------------------------------------------------------------------- 無茶言ってるなあ No.4546 投稿日 2002年6月4日(火)15時22分 投稿者 はせがわみやび  わけわかんないぞ。 ●削るときのポイント >> ちなみに削るときのポイントは、こんな感じだろうか。 >>・あたりまえのことを書いているところは削る。 >>・わけわからんところは削る。 >>・どうだっていいような、くだらないことを書いているところは削る。  これでわかるようなら、最初からできるってば(^^;。  自転車に乗れるようになるためには、乗ったらバランスを崩すな、とかサジェスチョンしているようなもんだよ。  もっともで、正しいけれど、役に立たない(^^; みやび -------------------------------------------------------------------------------- そうそう No.4547 投稿日 2002年6月4日(火)15時29分 投稿者 新木 伸 >巻島君 >>なりふりかまわず何かをやったことが、俺にはなかったと思います。 >>だから分室開設当初から今までずっと、相変わらずヘタレであるし、時間に甘えることも自覚できていなかった。 >>……言葉がありません。  いや、べつに過去のことなんざ、どーだっていいわけね。  反省なんぞしたって、意味なんてないし。  いまなりふりかまわずにやるのか、やらないのか。  そこんとこだけでしょ、肝心なことは。 -------------------------------------------------------------------------------- ええっ No.4548 投稿日 2002年6月4日(火)15時40分 投稿者 新木 伸 >>・あたりまえのことを書いているところは削る。 >>・わけわからんところは削る。 >>・どうだっていいような、くだらないことを書いているところは削る。  これじゃ、わからん……?  マジ?  なんで?  とってもシンプルで、とってもわかりやすい指標だと思うのだけど?  たとえば、「あたりまえのこと」というのは、「二月は一年のうちでいちばん寒い季節だ」とか、そういうことを書いている部分なわけね。  あとは、「風の冷たさが、逆に気持ちいいと思えるくらいだった」とかいう部分も。前のところで「顔が熱い」ってあるんだから、そんなん、あたりまえじゃんか。わざわざ書くようなことか。  んで、「わけわかんない」に該当するのは、そこでなにを言っているのか、意味がつかめなくて、理解不能なところ。  たとえば冒頭の一行目で、いきなり、「心に決めたことがあっても、いざそうなってみると行動に移せない」とか書かれたって、なんのことやら、さっぱりわからんでしょ?  だからここはいらない。削る。  んで、「どうだっていいようなところ」に該当するのは、どうでもいいような内容をくっちゃべっているような部分だ。実のない部分だ。  「どうも公園の中を見ているみたいだけど、細かいところまではわからない」とか、そういう部分だ。  書いていることの意味は理解できる。  そしてまあ、実際にそうなんだろうし、たしかにここで初めて明かされる内容ではあるんだけど……。だからどうした――って、そう言いたくなるような部分。  こんなのもいらない。  こうやって解説すれば、わかるのかな?  解説しても、わからんのかな? -------------------------------------------------------------------------------- ネタばれハリー・ポッター No.4549 投稿日 2002年6月4日(火)22時11分 投稿者 弟切 千隼 サッカーW杯の日本の試合を観たい誘惑に耐えて仕事をしていた弟切です。 温泉オフに行ったために遅れていた『ハリー・ポッター』の分析をします。シリーズ全てを取り扱うと登場人物が増えてややこしくなるので、第一作目の『ハリー・ポッターと賢者の石』のみを対象とします。 以下、『ハリー・ポッターと賢者の石』の登場人物を一人一人挙げて、物語におけるその役割を探ってゆきます。必然的に思いきりネタをばらすことになりますので、『ハリー・ポッターと賢者の石』をまだ読んでいなくて事前にネタを知りたくないという方は読み飛ばして下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 主人公のハリーは置いておいて、まずハリーの家族から行きましょう。 ハリーの両親は彼が赤ん坊の頃に死んでしまっていません。彼は母方の叔母であるペチュニア・ダーズリーの家に引き取られて育てられました。ハリーと一緒に暮らしているのは、ペチュニア叔母さんとその連れ合いのバーノン叔父さんと、この二人の息子であるダドリーです。 『ハリー・ポッターと賢者の石』の第一章のあたりでは、ハリーがこの三人にいかに邪険にされているかが描かれています。孤児である上に唯一頼れるはずの親族にいびられる一方のハリーは、ひどく惨めな様子です。そんな彼のもとへ、魔法使いの世界では名門中の名門であるホグワーツ魔法学院から入学案内が届き、ハリーの両親が偉大な魔法使いだったことと、ハリーがその素晴らしい才能を受け継いでいることが明らかにされます。 この辺りは、典型的な『醜いアヒルの子』パターンを踏襲していますね。何の取り柄もなく惨めな境遇に置かれていた人物が、実は比類ない才能やら高貴な血筋やらを持っていて、その才能や血筋といった長所を生かして思わぬ幸せをつかむ、というパターンです。 このパターンの話は、最初の境遇が悲惨であればあるほど後半の幸せが輝いて見えますから、最後に幸せになる人物は初めに思いっきり悲惨な目に遭わなければなりません。そのため、ホグワーツ魔法学院に入る前のハリーはひどい目に遭う訳です。 ペチュニア、バーノン、ダドリーの三人は、ハリーの境遇の悲惨さを演出する役柄ですね。 さて、ホグワーツ魔法学院に入学したハリーは、そこで多くの人々と出会います。この学校には、校長のダンブルドア先生や、ハリーが入寮することになるグリフィンドール寮の寮長マクゴナガル先生や、なぜかハリーを目の敵にするスネイプ先生などの教師がいます。 偉大な魔法使いであり、ハリー自身も知らないハリーの秘密を知っているらしいダンブルドア先生は、ハリーにとっては無敵のお師匠さまといった存在です。ダンブルドア先生は、ユング心理学に登場する「老賢人」の役割を果たしていると言っていいでしょう。主人公を導く英知の塊、と言えばわかっていただけるでしょうか。 しかし、ダンブルドア先生はあまりに偉大すぎて、まだ幼い−『ハリー・ポッターと賢者の石』の時点ではハリーは十一歳です−ハリーにはちょっと近寄りがたい存在です。もう少し身近にいてハリーを導いてくれる存在として、マクゴナガル先生が登場します。 ダンブルドア先生と同様に、マクゴナガル先生もハリーのためを思って行動してくれているとはいえ、マクゴナガル先生のほうが融通が利かなくて厳しい人です。このあたりは、ダンブルドア先生とのキャラクターの違いを際立たせるためにそうなっているのでしょう。 また、この物語が本来英国の子供たちが読むものとして書かれたことを考えますと、このような厳しい先生のほうが英国の子供たちにとって現実味があるために、マクゴナガル先生がこういう人になったと考えられます。いくら魔法の学校でも、子供たちが日々通って体感している学校とあまりにかけ離れた場所として描かれたら、子供たちはそこで活躍するハリーに共感できず、物語に入り込めないでしょう。 マクゴナガル先生は頑固で厳しいものの、実はハリーのことを心配してくれている優しい人なのだ、ということは、物語の冒頭のエピソードで示されています。マクゴナガル先生はわざわざ魔法で猫に変身してダーズリー家の前に現われ、赤ん坊のハリーが悪の魔法使いヴォルデモートの手から救われてダーズリー家に送り届けられるのを見届けています。 冒頭にこのエピソードがあるために、その後マクゴナガル先生がハリーに厳しく接しても、「この人は悪い人ではない。ハリーのためを思ってしてくれているのだ」と読者に思わせることができます。 同じ厳しい先生でも、スネイプ先生の厳しさはマクゴナガル先生とは違います。この人のは純粋に「意地悪」と言ってよい厳しさです。明らかにこの人はハリーの敵役として設定されています。 憎々しい敵役がいると物語は盛り上がりますよね。その点でスネイプ先生は名演技を披露してくれています(^_^) しかも、スネイプ先生は、後半になってハリーの宿敵ヴォルデモートと誤解される、というたいへん重要な役割を演じています。これがないと、ヴォルデモートの正体が明かされた時に読者に驚きを与えることができません。 予測できない展開というのは小説の醍醐味の一つですから、これを演出するスネイプ先生は実力ある演技派でなければなりませんね。 スネイプ先生は、彼なりの正義に基づいて正々堂々とハリーをいじめているのであって、ハリーを殺したいと思っている訳ではないという屈折した心情の持ち主です。もし俳優がこのような複雑さを持った人物を演じるとしたら、やはり舞台でシェイクスピア劇などの修練を積んだ演技派俳優でないと難しいでしょう。 私は『ハリー・ポッターと賢者の石』の映画を観ていませんので、映画においてどんな俳優さんがスネイプ先生を演じたのか知りません。 スネイプ先生のような意地悪な教師の姿も、きっと英国の子供たちにとっては現実味があるのでしょう。スネイプ先生が三つ首犬のフラッフィに咬まれて大怪我を追っている場面など、子供たちは「ざまあみろ」と溜飲を下げるのではないでしょうか。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 今日はここまでで御勘弁を。続きは明日やります。 -------------------------------------------------------------------------------- 山が日ごとになくなってゆく…… No.4550 投稿日 2002年6月4日(火)23時18分 投稿者 羽矢野  何かというと、愛知万博の会場です。  私の勤めている会社は、予定地のほとんど隣といってよい位置にあります。  今から、開催しているときは渋滞が心配です。 ●思考開示。  >>心に決めたことがあっても、いざそうなってみると行動に移せない。  >>そんなときがわたしはよくある。  >>学校から帰る途中に、電柱の陰に身を潜めて道の向こうをじっと見つめている今の状態……それも”そんなとき”に該当する一つだった。  この三つは書かれてました。  わけわかんないからいらない。  ですね。 >>名前を柳瀬和也くんといって、同じ高校に通うクラスメイト。そして幼なじみだ。  男の子の説明。  好意を持っていることは重要だが、それは別にクラスメイトだからというのは特に関係ないし、幼なじみというのもこの場で絶対に必要な情報ではないから、消されている。 >>どうも公園の中を見ているみたいだけど、細かいところまではわからない。  どうでもいい情報。 >>そしてその様子を、さらにわたしが隠れて伺っているというわけだ。 >>どのくらいたったのか、ずいぶんと暗くなっていた。  説明で、情報がたぶついている。  隠れてみているのは、別の部分でわかる。 >>何でこんなストーカーみたいなことをしているかっていうと、実はちょっとしたわけがある。  隠れてみているんだから、わけがあるのは当たり前ってことで、いらない。 >>そうしたら、もう何年も話していなかったけど、自然に話せるんじゃないかなって、そう思っていたから。  話しかけたい理由。  話しかけたいのには、当然理由があるわけで、それが何かは今は必要ないから。 >>はあ……。 >>ため息が白く濁って、夕焼けのオレンジの光の中にとけていった。  寒いなら、当然そうだし、今こんな気温にしか関係ない文章は必要ない。 >>ちっとも寒くない。 >>風の冷たさが、逆に気持ちいいと思えるくらいだった。  体が熱いんだから、風が冷たく感じるのは当たり前。 >>まったく自分が嫌になる。 >>今だって、頭では「何を見てるの?」って訊けばいい。そうわかってる。 >>あの公園は、わたしと彼が仲の良かったときに一緒に遊んだ場所だし、別に偶然見かけたわたしが気になって話しかけてもおかしくないはずだ。 >>それから、一緒に遊んだ時の思い出とか話せば、自然に話せると思う。  躊躇している中身。  だから、何? っていうもの。  躊躇していることが重要で、その中身はベタに書き出す必要はない。 >>「何を見てるの?」って訊いても「お前には関係ない」ってそっけなく返されるだけかもしれない。 >>もしそうなっても、話しかけないよりはずっといいって思うけど、それでも一歩が踏み出せない。 >>家まで数百メートルの道を、全力で駆け抜ける。 「はあ、はあ、はあ」  情報がタブっている部分。  同じ意味の情報が、ちゃんとあるので削ってしまっても問題ない。 >>そんなに走るのが得意じゃないので、胸に手をやって、思い切り深呼吸してみる。 >>それで、ちょっと落ち着いた。 >>首に汗をかいているのがわかって、手袋をはずしてマフラーを脱いた。 >>少し汗がひいて、ようやく落ち着いた。 >>家の門に手をかけたところで、走ってきた道を振り返った。もちろん、和也君の姿はない。 >>それは当たり前なんだけど、何か胸が締め付けられるような思いがした。  これも当たり前のことが繰り返し書いてある部分だから。 >>どうして逃げてしまったんだろう? >>彼は、なんて思っただろう?  最初の”何してるんだろう?”で、この二つは内包される。 ●描写を残す。  1.頭の中に映像が浮かんできてしまい、慌てて頭をふってその映像を追い出した。  2.頭の中に映像が浮かんできてしまい、慌てて追い出した。  3.映像が浮かんできてしまい、慌てて頭をふった。  こうやって書いてあると、さすがに迷わずわかるんですよね。  ”頭の中”これは当たり前の情報です。映像が浮かぶ器官は他にありません。だから、いらない。  慌てて頭を降る(描写)=その映像に怖くなって、追い出す(説明)  だから一つしか必要ないし、残すのなら描写の方です。 ●「ため」の一行  >>動きを作るな。動かさずに溜めろ。  となると、直で心理か……  と思ったけど、次が会話文で心理もろだしの呟きだから、やっぱり描写だよなあ。  ここで”わたしって、いつもこうだ”みたいな文だと、変だと思う。  ため1.  動きでも、顔を上げない。ストレートに気持ちを表すような描写。  >>足下の小石を、コツンとけった。  うつむいたまま、ちょっとした八つ当たりのような一文。  ため2.  >>はあ。  ため息。  なんて情けないんだろうっていう気持ちが、ため息となってでる。 ●リテイク3  課題部屋にあげておきました。 -------------------------------------------------------------------------------- 数センチの攻防 No.4551 投稿日 2002年6月5日(水)00時46分 投稿者 巻島翔史  寝るとき窓をどれぐらい開けるかで、毎晩悩みます。  というか、はやく扇風機出さねば。 >>女の子は、絶対に王女様じゃなければならないんだっけ? あの話って?  そう言われると……そもそもどういう思考でもって王女にしたんだろ。  あの話、もともとは「街道もの」として考えていました。剣客がひとつの街道を西へ東へと歩きながら、他の剣士と戦っていくような。(イメージとしては、冬目景の「黒鉄」というマンガがあるのですが、あれのファンタジー版のようなもの)  しかし、そこで俺はこう考えたわけです。  ――道の進行度がそのまま話の進行度となるようにすれば、わかりやすくなるのではないか。  そこで、この話は街道を東上していく話になりました。    あとは…………最初からテーマは「強さとはなにか」ということだったので、当然戦闘をしながら東上していくほうがつじつまが合う。となると護衛だ、そのほうがいちいちケンカ売って歩くより格好がつく。護衛の対象は話に華を添える意味でもお姫様だな……という発想で。  ああ、やっぱり女の子の視点でやったのはマズかったか。  男の視点で書いて、トラウマとか隠された素直さだとかの引っ張りたい部分は序盤では書かないというやり方もあったし。 旅の主体者を男にする>  つまり、女の子の行動が男の行動の影響下にあればいいわけで。  あの話、男は東に向かっているともなんとも書かれないうちに、女の子は護衛を、つまり東上を依頼している。この部分が、女の子主体の東上ということです。それを変えるということ。  例えば、護衛という枠をはずせるなら、優勝すれば近衛兵団に採用されるという剣術大会に向かう男と、命を助けられたことで近衛兵団に推薦しようと考える女の子――しかし男は堂々と実力を示して召し抱えられたいと考え、女の子の誘いを突っぱねる。しかし女の子にも皇家のメンツがあり、一緒についていきながら説得を繰り返す――とか。  ううん。しかしこれ、護衛という枠を取れないとなると、主体者は女の子からはずれないんだよなぁ。  ということは、男を主人公にみせるプランとして、おかしいのではなかろうか。  護衛という枠にどこまでこだわる必要があるのか――? 主人公談義>  以前、俺は「主人公は読者をもてなす存在である」と言いましたが、これどうもあやしいです。  主人公より脇役に興味引かれた場合、その脇役こそが自分をもてなしてくれているわけで。  必ずしも主人公にしか読者をもてなせないというわけではない。  意識的上位者、というのはどうでしょう。  主人公と関わったすべてのキャラクタの心理に、その存在が影響を与えているという意味です。  ドラえもんのひみつどうぐを知っている人間は、のび太の不思議な行動に「あ、またドラえもんの道具だな」という印象を抱くし。 薗部さん(4528)>  とんびの羽根さんも来ないみたいだし、俺が採点やってみます。  (実は採点初めてだったりしますが)  あ、それから、@というマルの中に数字のある表記はやめたほうがいいです。機種依存文字でありますので。 機種依存文字について  薗部1 王子がシンデレラに興味を持つ理由が不明です。  薗部2 シンデレラが指輪を取ったという行為そのものが、充分欲のある行動とも言えます。あるいは優しいシンデレラか。  薗部3 これも優しい(あるいは同情的な)シンデレラ。    薗部4 OKでしょう。  薗部5 OK……かな? 少々怪しいですが。  薗部6 優しいシンデレラ。  薗部7 OKでしょう。  薗部8 勇気づけられるという過程はまったく無意味。迷子の親探しも優しさから。  薗部9 矛盾してます。「舞踏会に参加すること」を大前提としていたシンデレラが、「舞踏会に参加しないこと」というルール提示で帰るのは変。  薗部10 箱を欲しがったシンデレラ。  -------------------------------------------------------------------------------- 暑中見舞い申し上げます。 No.4552 投稿日 2002年6月5日(水)02時00分 投稿者 薗部 せい ありがとうごさいますっ! 巻島さん。 うう、皆さんとのブランクが縮まらなくてあがいてる薗部です。ただ今新木さんの質問に答えるべく、薗部的業務量調査を実施中。 しかも結構寛大にOKを下さったようで…。 実は自分、10コもアップしてから、「王子惚れとらんやんけ」と気付きまして(汗) しかも過去ログ読むにつれてあれは同情だだとかこれは優しさだとか気付くし(泣) 特に8番、一番よくできたと思ったら一番ひどかった。ああ、でも1番は書き直したい…。 機種依存文字、すいません、気付いていませんでした。また次の10コを携えてやってくるときは気をつけます。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4553 投稿日 2002年6月5日(水)08時01分 投稿者 新木 伸 >ひとりごと  一日という単位の意味すら消失し。  昼も夜も、朝も夕刻も一切関知せず、ただ小説のことをやり、倒れ、目覚めてはまた小説のことをやる。  小説と自分。自分と小説。  それだけしか存在しない、数週間の甘い蜜月。  ああ、なんと甘美なものだろうか。  いやホント、朝も夜もない。  時計によるといま6時だそうだが、それはAMなのかPMなのか?  まあどっちでもいいか。  分室への書きこみは、これは「小説のこと」に含めてOKだろう。  気晴らしもすべて「小説のこと」だけ。  なんもかんも、ぜんぶ小説漬け。  ああ、しあわせ〜。  しかし、これはもはや「人間」の生活じゃないよな。  小説を書くために存在している「モノ」。なにかそんな存在だ。人間とはちがう。  まあいいか。人間やってるより、作家やってるほうがいいし。  作品と作品の執筆期間の「谷間」には、こうして「作家」でいることを嫌がったりする自分もいたりするのだが。  どうだ? うらやましいか? おい? みんな?  もし、いまのこの俺をうらやましいと思わないなら、君は作家に向いていない。  ここにいる必要は、ないとみた。  「人間」はやめないほうがいいよ。どうしてもやめたい人だけ、作家目指すことにしたほうがいいぞ。まだ戻れる。後ろ向いて、すぐ帰りなさい。  しかしこの甘美な生活も、そろそろ終わりなんだよなぁ。  「規定」の締め切りでは、あと10日ぐらい。  まあ引っぱったところで、1週間か2週間か。  ああ、そうか。いま書いている「これ」とはそこでお別れしないとならないのだが、すぐ次のと、お付き合いを始めればいいのか。  しかしまずプロット作らんとならなんのだよなぁ。プロット作っている期間って、作家じゃなくて、「職人」になっちゃうからなぁ〜。「職人」は人間だから、また「人間」に戻っちゃうんだよな〜。そうするとまた、「作家」になりたくなくなる期間があるんだよな〜。 >とても簡潔なアドバイス、その2  ボクシングだとか、格闘技だとか。  それで勝つための、究極の法則を考えちった。 『相手に殴られず、相手を殴る』  以上。  カンタンカンタン。  ちなみにサッカーだと、あれだな。 『ゴールさせずに、ゴールする』  もしくは、 『一点以上、相手より多く点を取る』  小説だと、あれだな。 『おもしろい話を、わかるように書く』  ……なぜこれだけでは、ダメなのだろう? >羽矢野君 >>はあ……。 >>ため息が白く濁って、夕焼けのオレンジの光の中にとけていった。  ここは、みやびさんと議論したところ。  数少ない貴重な「描写」だから、残そうか、どうしようかね〜。とか話していた部分。  それぞれ、「寒い」ということと、「夕方」の描写となっている。  まあ、あんまたいした「描写」でもないのだが。  せっかくだから残しておきたかったんだけどね。  でも削ってゆく最中の段階でみてみると、この周囲に書かれていることって、「隠れて見ている」ってことなんだよね。  あきらかに流れに沿っていない。  せいぜい、「ため息をついた」ってことがその流れに乗っているぐらいだろうか。  だから、いらない。  しかし羽矢野君の自己分析のものとは、理由が違う。  これは「わけわかんない」に分類されるものってことになる。  読者の意識の焦点は、いま「隠れて覗いている」にあるのに、それとは関係ない「寒いこと」とか「夕方であること」の描写を読ませられたって、読者はついてこれやしない。  わけわかんない。  だから、いらない。  もしどっかに入れられるようなら、入れといてもいいよ。  でもどこにもないだろ?  いまのこの流れのなかに、「寒いこと」や「きれいな夕方であること」を一行でも書けるような場所なんて――あるかい? >>映像が浮かんできてしまい、慌てて頭をふった。  これ、日本語の文法のこととかを無視するのならば、以下のように書きたいところ。 「映像が頭の中に浮かんできてしまい、慌てて頭をふった。」  ただしこう書いてしまうと、「頭」が重複してしまって、よろしくない。主語二つだし、典型的な悪文だわな。  だから片方の「頭」を削るか、2つの文に分割するか、どちらかになるわけだが。  しかし今回は「削るだけ」というお約束なので、ちょっと無理無理のこの形となった。  たしかに映像が浮かぶ器官は頭しかないわけで、暗黙のうちにわかることなので、まあ書かなくてもいいわけだけど……。ちょっとばかり不親切だよね。  「削り」の作業では、そんなんで残しておいていい。  だがちゃんとリライトするときには、以下のように整えるべきだろう。 「映像が頭の中に浮かんできてしまう。わたしは慌てて頭を振った。」 >「溜め」の一行 >>足下の小石を、コツンとけった。 >>はあ。  ばかたれ。  動かすなって、そう言ってるだろーが。  小石を「蹴る」のは、それは「動き」じゃないのか?  ため息を「出す」のは、それは「動き」じゃないのか?  体の動きにはっきりと現れるような行動を、人間が取る――それは、よっぽどのことなのね。  内的衝動が、ある「閾値」を越えないと、実際の体の動きには現れてこない。  ……で、その「閾値」を越えたところで、彼女がどう「動いた」のかというと、以下のようになるわけだろ? >>「ほんとに、何やってるんだろ?」 >>呟いたら涙がこぼれそうになって、慌てて家に入った。  自嘲めいた言葉が「出る」。  そして涙が「こぼれ」そうになる。  これが「動き」。  だからその前の部分――「溜め」のところで書かなきゃならないのは、「動き以前」のものなわけだ。  内的衝動が、ある「閾値」に迫りつつある――その状態。  それを書け。  一行で書け。  端的に書け。 >巻島君 >>あの話、もともとは「街道もの」として考えていました。剣客がひとつの街道を西へ東へと歩きながら、他の剣士と戦っていくような。 >>――道の進行度がそのまま話の進行度となるようにすれば、わかりやすくなるのではないか。 >>当然戦闘をしながら東上していくほうがつじつまが合う。となると護衛だ、そのほうがいちいちケンカ売って歩くより格好がつく。護衛の対象は話に華を添える意味でもお姫様だな……という発想で。  なるほど。  つまり、要約するなら、「なにも考えていなかった」と、そういうことかな?  こういう、一本道の思考過程って、それ「考えた」っていうのか?  思いついたものを即座に採用しているよな?  検討の痕跡が、まるでないようなのだが……?  それで「考えた」っていうのか?  言っちゃうのか、オマエは?  まあ、東上してゆく道中というのは、いいとしよう。  街道モノなのだな。了解だ。そこにケチはつけない。  しかしなぜ、いきなり「護衛」なのだ?  他にはないのか? もっとバッチリな「アイデア」がいくらでもありそうなものだが。  はじめに出てきた10個はとりあえず捨てろと、いつも言っているだろ?  ためしに20個ぐらい、いまここで、アイデアを出してみんか?  「男が街道を東上する理由」ってロックオン項目で、アイデア出し20個ね。  また、花を添える必要はあるわな。当然だわな。  しかしなぜ、いきなり「お姫様」になるのだ?  それ以外にはないのか?  こっちもためしにいま20個ぐらい、アイデアだしてみないか?  「旅の道連れで花を添える存在」ってロックオン項目で、アイデア出し20個ね。  アイデア出しの訓練は、修了してはいないけども、そこそこやってはいたよな?  シンデレラ迷宮とかで?  ふたつ合わせて、40個。  1時間だけ集中してこい。  小説のために時間を使え。1時間でいいから。  まあ、出せるようであれば、その1時間のうちに、100個でも200個でも出してきてかまわんぞ。  んで……。どちらも最低20個ずつ出してきたなら、まあ、はじめの10個ずつは捨てるつもりで検分すること。たまたまいいのが紛れこむこともあるから、絶対に捨てろとはいわないが。  良さそうなものを、それぞれ6個ぐらい、セレクトしてみる。  そしたら、それらを色々と組みあわせてみる。  「東上の理由」と「花を添える存在」の組みあわせを作るわけね。  6×6で、36通り出てくるはずだな。  その中から、いちばん面白いものをセレクトする。  さあ、そうすると、どうなる?  どういうストーリーが、そこに浮かびあがってくる?  ちなみにそうやって決めることが、「考えた」っていうものなのね。  キミはまだ、ぜんぜんまったく「思考」など、していない。 >シンデレラ採点とか  巻島君。  とくに言うべきこともないので、そのまま園部さんの採点を続けるように。  あと、そういやシンデレラも途中だったっけか。  いま3〜4個ぐらい、出してこんか?  そのぐらいの数なら採点してやるぞ。  昔はともかく、いまなら、5分や10分で1個ぐらい、さくっと出せるんじゃないの? -------------------------------------------------------------------------------- >羽矢野君 No.4554 投稿日 2002年6月5日(水)08時58分 投稿者 新木 伸 >羽矢野君  あら、リテイク3、出てたのか。  仕事を開始しようと思ったら、発見してしまった。  ふむ。  もとが98行ね。  んで、出してきたやつは39行か。  内容をみても、なんか各部に「溜め」が足りない。まあ「食えないもの」はそんなに混入してないんだが、箸休めが足りない感じだなぁ。  削りすぎなんじゃないの?  そう思って、こちらでリファレンス用のバージョンを削って作ってみる。  あら、60行になったわ。  うーん。5分で急いで削ったから、もうちょっとは削れるにしても……。  やっぱ、すこし削りすぎだろ。  39行ってのは。  ――ってことで、「リテイク4」ね。  「リテイク3」は捨てよう。  また新たに、一から削っていって、「4」を出してくるように。 -------------------------------------------------------------------------------- ある仕事中毒患者の告白(笑) No.4555 投稿日 2002年6月5日(水)19時15分 投稿者 弟切 千隼 仕事に追われつつも、仕事だけにひたっていられるのならどんなに幸せかと思う弟切です。 弟切の場合も、びっしり仕事をしていて興に乗ってくると、食べることや眠ることがひどく面倒くさくなります。食欲や睡眠欲に仕事の時間を奪われることが許せず、空腹か睡魔かに敗れて倒れるまで仕事を続けます。 こういう時には脳内麻薬が分泌されまくっているために、身体的にはぼろぼろでも精神的にはとても満たされているのですよね(^o^) しかし、弟切は雑用が多くて、このような仕事だけにかまけられる状態になることがほとんどありません。不幸ですわ。 前回の書き込みNo.4549に誤字がありました。以下のとおり訂正します。 >>大怪我を追っている → 大怪我を負っている 怪我を追いかけてどうするというのでしょう? > 私(笑) さて、前回の続きで、『ハリー・ポッターと賢者の石』の登場人物分析をします。 以下、ネタばれが嫌な人は読み飛ばして下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ハリーがホグワーツ魔法学校で出会うのは、教師ばかりではありません。 彼はここの学校で、おそらく生涯の友人となるであろう同級生たちと出会います。 その代表が、ロン・ウィーズリーとハーマイオニ・グレンジャーです。二人ともハリーの同級生としてホグワーツ魔法学校に入学し、ハリーと同じグリフィンドールという学寮に入ります。 そういえば説明するのを忘れていました。ホグワーツ魔法学校は全寮制です。男子も女子も全員親元を離れて寮生活をすることが義務付けられています。 ホグワーツには、ハッフルパフ、レイヴンクロー、スリザリン、グリフィンドールという四つの寮があります。 ロン・ウィーズリーは男の子で、大家族の魔法使いの家で生まれ育ちました。家族全員が魔法使いなので、魔法使いの世界に関しては詳しく、魔法について何も知らずに育ったハリーにいろいろと教えてくれます。その代わり、普通の人間の生活に関しては疎くて、ハリーに教えてもらうことが多いです。 互いの世界の常識が違うことを知って驚くハリーとロンのやりとりは面白いです。そのために、「普通の人間の生活」と「魔法使いの生活」とが並立しているこの作品世界が、読者の負担にならずに理解できるようになっています。 ロンは、読者を魔法使いの世界に連れて行ってくれる案内役ですね。 一方のハーマイオニ・グレンジャーは女の子で、ロンと違って普通の人間−ハリポタの世界の言葉でマグルといいます−の家庭で育ちました。その点ではハリーと同じで、魔法使いの世界には疎いはずなのに、たいへんな勉強家なのでいつも成績は上位です。 周囲の状況に流されるままホグワーツに入学したハリーや、勉強嫌いのロンとは異なり、彼女は自分で「立派な魔法使いになりたい」と意識してホグワーツに在籍しています。 ハーマイオニの役柄は、もちろんヒロインとして華を添えることでしょう。けれども、彼女は昔のお伽話に出てくるような「待っているだけ」のヒロインではありません。自ら努力することによって、魔法に疎いマグルの子という不利な条件を跳ね飛ばし、彼女は名門ホグワーツで優等生の地位を手に入れます。 ハーマイオニは、女の子だろうと血筋がどうあろうと、努力すれば成功できることを読者に示しています。 また、他人に照らしてもらうのではなくて自分で輝くからこそ、その輝きはいっそう美しいことも示しています。 ハーマイオニの具体的な容貌については、作中ではほとんど描写されていません。しかし、ハーマイオニの言動を読めば、常に生き生きした表情ではきはきと受け答えする美少女の姿が浮かんできます(^_^) 友達のいない学校生活なんて、どこの国でも恐ろしく退屈なものでしょう。ロンとハーマイオニがハリーの友人となることによって、ハリーは退屈な学校生活を送らずに済んでいます。 自分が何者なのか確信できずにいるハリーが(読者から見て)見劣りしないように、ロンは優秀な兄弟たちへの劣等感を抱え、ハーマイオニは高飛車なところがある、というふうに、作者はこの二人にも少しずつ欠点を持たせています。完全無欠な人より、欠点がある人のほうが親しみやすいですよね(^_^) さてさて、学校の同級生には気の合う人ばかりがいる訳はありません。大勢の人が集まれば、どうしても馬が合わない人が何人かはいるものです。 そして、何より物語としては敵役がいなければ面白くありません。ダーズリー家にいる時にはペチュニア叔母さんとバーノン叔父さんとダドリーという三人の敵役を相手にしているハリーですから、ホグワーツにいる間スネイプ先生だけでは敵役が不足しています。 ここに登場するのが、敵役の男子同級生ドラコ・マルフォイです。マルフォイはロンと同様に魔法使いの家に生まれ育ち、自分の血筋が魔法使いの名門であることを鼻にかけているいやみなやつとして描かれています。敵役は読者に嫌ってもらわなければなりませんから、これでよいのですね。 彼は自分よりも賞賛される同級生がいることが気に入らず、素晴らしい魔法の才能を秘めている学内の有名人ハリーを目の敵にします。また、同じ魔法使いの家の出身、しかも名門の出身であることで、優秀な魔法使いの兄弟たちに劣等感を抱いているロンを刺激する存在でもあります。 さらに、生まれではなく努力によって優秀な成績を収めているハーマイオニと並べると、親の七光にばかり頼るマルフォイのいやらしさとハーマイオニの魅力がいっそう際立ちます。 三人三様の理由でハリーやロンやハーマイオニと反発し合い、ふてぶてしさが服を着て歩いているようなマルフォイは、スネイプ先生やダドリーに勝るとも劣らない堂々たる敵役ぶりを見せてくれます。ハリーと同年代の読者ならとりわけ、「ハリー、負けるな」と応援したくなるでしょう。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 『ハリー・ポッターと賢者の石』にはまだ何人もの人物が登場します。続きは次回以降に回します。 --------------------------------------------------------------------------------  今日は運動の日。 No.4556 投稿日 2002年6月6日(木)00時52分 投稿者 羽矢野 ●どうだ? うらやましいか? おい? みんな?  うらやましい……  モノになるというのは、私が仕事一色の時に感じる”完全満たされ”の精神状態に近いのかな?  時間の感覚とか、ご飯とか、まったく頭から消え失せてしまう集中状態。  あの感覚が小説を書いているという状態で得られるとすると……。  しかも、会社のしがらみがなくて、純粋に”それ”のみできる。  誰にも邪魔されない。  それしか考えなくていい。(んですよね?)  それはすごいんじゃなかろうか。 ●「映像が頭の中に浮かんできてしまう。わたしは慌てて頭を振った。」  ”わたしは慌てて頭を振った”  これは文法がちゃんとしてます。  これ、”わたしは”って省略するとまずいでしょうか。  映像が浮かんでくるのは自分です。だから慌てて頭を振るのは自分しかいない。  書かなくても伝わります。  ”慌てて頭を振る”  この状態の時、もう怖いの嫌々です。一刻も早く追い出したい。  ”わたしは”があると、その分だけ頭振るのが遅くなったような感じを私はうけてしまう。  でもそうすると、主語がなくなってしまいます。(伝わるとは思うんですが)  うーーん。 ●「溜め」の一行 >>内的衝動が、ある「閾値」に迫りつつある――その状態。  ”動き”を与えるまで自分の気持ちが高くなってますよという文ですね。  >>目があったときの顔が浮かんだ。  美由紀は、振り向いた時に目が合ってしまい、驚いた彼の顔をみています。  それで逃げてしまう。  その時の表情を思い出すのは辛いことで、望みと全然違った”結果”として、動きまで感情を高めることができるのではと思いました。  ただ、もうちょっと別の言葉にならないものかと思ってます。  さっきの驚いた彼の顔……  うーーん、これもベストじゃないような。  もう呟いて、涙がこぼれるずにはおけない”目があったときの顔”を表す相応しい言葉がないものか。  ばしっと読者にその和也の表情が浮かぶような描写。 ●いまのこの流れのなかに、「寒いこと」や「きれいな夕方であること」を一行でも書けるような場所なんて――あるかい?  入れるとすれば一番最初ですが、比べたら和也見つけたことの方が最初に映像として浮かんで貰いたい。  季節は二月だとあるし、学校の帰りであるという情報もあるから、息は白く濁るし夕焼けだろう(天気自体の情報はないですが)というのも想像できないことはなさそうだけど、入れた方が想像の手助けにはなりますね。  このどの程度まで入れるのか。っていうのがよく迷います。  今日はここまで。  では。 -------------------------------------------------------------------------------- 主人公について No.4557 投稿日 2002年6月6日(木)06時18分 投稿者 紫ゆきや  かなり深みにハマっている感じです。  自分が、ここまで主人公に不自由な人だとは思っていませんでした。  短編のほうも「ほんとうにコイツが主人公で大丈夫なのか?」と、筆が止まってしまっております。自己嫌悪というか、自己不信というか……。  しかし、考えねば先に進めません。  「主人公とはなにか?」考えてみます。  新木さんが、4545で、こう書かれておられました。 >> 「○○な主人公が××になる話」ってやつね。  やはり物語の核となる一行コンセプトには、明確に主人公が存在するわけです。  ここで考えたのは、  「主人公とは、物語の核となる一行コンセプトの、主格になるモノ」  でありました。  が、これは巻島さんが、4456で書かれた、 >> 作品に与えられたテーマの体現者  と同じですね。これについては、新木さんが4458で否定されています。  そのときは特に理由は書かれておられなかったのですが。  想像しますに、たぶん、  「じゃあ、その一行コンセプトの主人公はどうやって決めたのか?」  という問いに、先の説明では回答できないからではないかと思いました。  主人公の物語なのか、物語の主人公なのか……卵が先か鶏が先か。答えがでません。  これはダメそうなので、思考を飛ばします。  たとえば幕末モノ。  坂本竜馬の生涯をつづったもの。新撰組の隊士たちの生き死にをえがいたもの。いろいろあるわけですが。  (やや解釈が異なることもありますが)ほぼ同じ事実を書いているはずなのに、主人公は作品によって違います。  なぜそれぞれの作品で、ちゃんと、物語の主人公が誰かわかるのでしょうか。  なぜ歴史をつづった物語に主人公が必要なのでしょうか?  そう考えておりましたら、新木さんが4553で、 >> 『おもしろい話を、わかるように書く』  と、書かれておられました。  なるほど、物語に主人公がいるのは、「そのほうが、おもしろくて、わかりやすいから」なんですね。  妄想かもしれませんけど。そう信じて考えを進めます。  なぜ、主人公がいると、おもしろくてわかりやすいのでしょうか?  主人公がいなかったら、おもしろくなくてわかりにくいのでしょうか?  主人公は物語のなかで、一番目立つとか、出番が多いとか、視点の向く先であるとか。そういう目に見える脇役との差異があります。たいてい。  なぜ違うのでしょう? なぜ最も印象づけられる必要があるのでしょう?  視点が向くのは、そのほうがわかりやすいからです。おもしろさを伝えやすいからです。  正しいかはわかりませんが、  「読み手が主人公に注目し、誰が主人公かわかると、おもしろい」  これを前提として、考えていき……。  ここで、ハタと思考が止まります。 >新木さん(4539) >> ハリーよか、ハーマイオニーのほうが、断然魅力的だったぞ。 >> 「魅力あるモノ」というが、それは「誰にとって」のことなのだ?  「おもしろい」って、誰にとってのことなんでしょうか。  ダメダメです。  回ってます。思考が同じところをぐるぐると、まるで終了条件のないfor文のように。泣きそう。  思考を切り替えます。  弟切さんが、4507で、パーティの主役について、こう書かれておられます。 >> 人々の動線が最も集結しているところに、主役がいます。  これがまったく的外れでないことは、みやびさんが、4511で書かれておられます。  これから考えますに。  「物語の主人公とは、登場人物の興味の集まるモノ」ということになるのでしょうか。  主人公しか登場しない場合は、「視点という架空のナニカが興味の対象とするモノ」ですね。  ……ちがいますか。  多くの物語には、主人公のことを、存在すら知らない人物が登場することもあるのですよね。  (よくある恋愛モノのネタで考えますと、少女の片想いのセンパイが主人公に……そんなバカな)  そうすると、興味という言葉は不適切に思えます。  その人物も主人公にとっては、大きな意味があって、登場しているはずです。  もっともっと考えた結果、以下のようなものに行き尽きました。  『主人公とは、物語に登場するモノの存在理由が集まる、その先にあるモノ』――です。  ちょっと簡潔な一言とはいかなかったですが……。  どうでしょうか。  物語のなかで起きるイベント、舞台の設定、脇役たち、それら全ての存在理由が主人公にとってのナニカである、という考えなのですが。  ちょっと他のことで検証してみます。 >藤極堂さん(4514)の辞書の引用 >> 1:「主人」の尊敬語。また、親しみをこめた言い方。「隣の主人公は作家だ」 >> 2:小説・映画・しばいなどの中心人物。─用例(芥川竜之介) >新木さん(4516) >> 「主人公」の意味としては「1」のほうが近い。「2」は説明にもなってないから、気にするな。  新木さんの書かれた言葉の意味。辞書で「主人」を引いても、まったくわからなかったのですが。  上の考えから推測しますに、「主人」というのは「家の者たちにとって主人」なわけだから、「物語における主人公というのは、隣の家の主人というのに近い」と、おっしゃられたのかなと。  ……すみません。検証になってませんね。  では、パーティの主役のことを考えてみます。 >新木さん(4504) >> 宴とか、宴会とか、パーティだとか。 >> そういうものの「主役」って、どうやって決まるもの? >> そういうものの「主役」って、つまりなに? 中心にいる人? そんなんで、正解?  パーティに来るお客さんは、みな主役にとって意味のある人たちです。  主役の家族、友人、知人、知人の知人。  主役が物であるなら、それを見に来た人たち。  主役と繋がらない人は呼ばれません。  ……あたりまえのことを、はしゃいで書いているように思えて、ちょっと怖いですね。  パーティの主役とは、お客さんの来た理由、会場に居る理由となるモノです。  どうでしょうか。  『主人公とは、物語に登場するモノの存在理由が集まる、その先にあるモノ』  これがクルクルパーな妄想でないとよいのですが。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4558 投稿日 2002年6月6日(木)10時02分 投稿者 新木 伸 >羽矢野君  む。しゃらくせぇ。 >>「映像が頭の中に浮かんできてしまう。わたしは慌てて頭を振った。」  この2つめの文のほう。  「わたし」を入れるか省略するかは、僕も悩んだところ。2秒ぐらい考えた覚えがある。  主語を省略するのは、日本語ではべつに問題ない。  とくにここでは、登場人物がひとりしかいないわけだから、どうやったって、誤読はされないだろう。  でも「わたし」を省くなら、「慌てて」も省かなきゃいかんかなとそう思った。 >> ”わたしは”があると、その分だけ頭振るのが遅くなったような感じを私はうけてしまう。  この理屈で言うなら、「慌てて」も取るべきではないの?  ――っていうか、キミ、頭の中だけで考えてモノ言ってない?  実際に取ったり付けたりして、手を動かして考えてみた? これはその上で言ってること?  そういうことが何度でもできるのがワープロの長所なんだから、何パターンも書き直してみて、比較検討してみなさい。  頭の中だけでそれをやれるようになるのは、何度も何度も何度も果てしなくやった先のことだ。  あと、このレベルで文章のことを話そうというなら、せめて、以下ぐらいのパターンは比較検討したうえでモノを言ってくれないと、話にもならんぞ? 1.「映像が頭の中に浮かんできてしまう。わたしは慌てて頭を振った。」 2.「映像が頭の中に浮かんできてしまう。慌てて頭を振った。」 3.「映像が頭の中に浮かんできてしまう。頭を振った。」 4.「映像が頭の中に浮かんでしまう。頭を振った。」 5.「映像が頭の中に浮かんでくる。頭を振った。」 6.「映像が頭の中に浮かんできた。頭を振る。」 7.「映像が頭の中に浮かんだ。頭を振る。」 8.「映像が頭の中に浮かぶ。頭を振る。」 9.「映像が頭に浮かぶ。頭を振った。」  「慌てて」なんぞ、3のあたりから、もう省略されている。  うーん。1でないなら、4か5あたりがいいかなぁ。  日本語を壊してまで「速度」を取ると踏み切った場合の選択ね。  ここは映像が浮かんでから、打ち消すまでの動作の速さを描きたいところ。その意味では「9」になるのだろうが、2つの文の感覚をあまり短くしすぎると、「頭」が連続してしまって、よろしくない。  いくら日本語を壊すといっても、「頭」までは省けない。  それはそうと、全角のダブルクォーテーションは、ちゃんと左右向きがあるので、使い分けるように。左側を「”」でやっていると、とてもマヌケに見えるぞ。  っていうか、誤字として扱っていいものだな。これは。 >「目があったときの顔が浮かんだ」  だから手を動かしてみよう。  実際にはめこんでみるわけ。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−  一体何してるんだろう? わたし。  せっかくのチャンスだったのに、何かますます話しかけづらくなってしまった。  目があったときの顔が浮かんだ。 「ほんとに、何やってるんだろ?」  呟いたら涙がこぼれそうになって、慌てて家に入った。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−  ぜんぜん、繋がらねーじゃんかよ。  文章的にも変だろうが? オマエの目はフシアナか?  こうしてはめこんで、通して読んでみるとか、してないで言ってるだろ?  そうやってロクに検証もしないで、ヘンなもんばっか、ぽんぽん思いつきで出してきていやがると、そのうちやめるぞ? このリライト課題。  ここの流れと狙いっていうのは、心のなかの「一体何してるんだろう?」が実際に口に出てくるまでの感情内圧の上昇――ってところだろう。  なんのために、同じセリフを2回並べているのだ?  そういう狙いがなかったら、どっちか片方、取っているはずだろ?  ――で、その肝心の「感情内圧の上昇中」っていうことが伝わってくる「なにか一文」が足りていないわけ。この場所に。  考えろ。 >「寒いこと」や「きれいな夕方であること」  いまのこの冒頭シーンの流れは、「好きな男の子を見かけて、どきっとして、声をかけたいのに、かけられない女の子」――ってものなわけだろう?  このシーンの「主役」は、それなわけだ。  それと比べて、「寒い」と「きれいな夕方」ということが、どれだけの「重さ」があるのか。  削って削りぬいて、ここまでシェイプアップしてきたこの段階において、こうした雑多な情報を入れる余地があるのか? ――と、そう聞いているわけだが。  たとえばこれが、「寒い冬の朝、凍える子犬を拾ってしまった女の子」とか、「綺麗な夕暮れの中、柔らかな微笑みを浮かべる女の子に一目惚れしてしまう少年」――とかいうことであれば、どんどん書けばよろしい。そういうケースなら、それは重要なことだ。  「好きな男の子」「どきっとする」「声をかけられない」――この3つの重大事項と並び立つぐらい重いものなのかな?  「寒い」「きれいな夕暮れ」という要素は。  どう思う? >>どの程度まで入れるのか。っていうのがよく迷います。  どの程度まで入れるのか――なんて、んなことで悩んでいるから、オマエの書くものは、つまんねーんだよ。  どの程度もクソも、ありゃしないの。  そこで本当に大事なこと以外、一切、書く余地なんてないの。  どうしても入れたいのならば、情報圧縮して、そこに込めろ。書かずに込めろ。  わざわざ一行も使って余計なモノを入れる余地なんて、ありゃしないのだ。 >紫さん  敬語は背中がかゆくなるので、やめてください。 >主人公とか  もうすこし放置しておくか。  ディスカッションの結果、有力な仮説が、他の話題参加者を納得させて、統一見解が出たら聞かせてくださいな。  あと紫さん。  「主人公とは」って命題のなかで、「主人公」って単語を使っちゃ、それはまずいでしょう。循環してしまう。  なにか言い換えをしなきゃ。 >>主人公は物語のなかで、一番目立つとか、出番が多いとか、視点の向く先であるとか。そういう目に見える脇役との差異があります。たいてい。  こういう場合は、「主要人物」とか「最重要人物」とか「中心人物」とか。  新木語の「主人公」って、人物には限ってないわけだし。  ちなみに主人は、英語でいうと「MASTER」です。  そうすると主人公は、「MASTER・公」です。 >羽矢野君 >リテイク4  ふむ。今回は48行か。  しかし、なんかまだ、ダメっぽいなぁ。  このあとに書き足りない部分を増量してゆく作業が待っているんだから、ちゃっちゃと削り作業ぐらいは終わらせてこいよ。  しかし、あれでしょ。  こうして「ちゃんとした手順」で小説を書いてみると、いままで自分がいかに「いいかげん」に書いていたのか、理解できるでしょ?  いっぺん書きあげただけで、「よしできた」なんて言って喜んでいたわけだし。(笑)  「見直ししました」とか、「リライトしました」とか、そう言っていたのも、ただの「口だけ」であったこととか。  やってみると、わかるだろ?  現在までで、もう何回ぐらい、自分の書いた原稿を読み直している?  これだけ何度も繰り返して読んでいると、誤字なんて、出るはずもないだろ?  こうして2〜30回も読み直していれば、そりゃ、さすがに消えるだろ? ゼロになるだろ?  なんつーか、必要なことがぜんぜん足りていないわりには、まだ不要なものが混じってるんだよなぁ。 >>このままベッドに入ってても同じだろう。  ベッドから起きあがる前に理由の事前説明をしているようだが、こんなん、本当に必要なのか? >>エアコンを切ってあったので、  部屋が寒いことの説明のようだが、これは必要なのか? >>わたしはお気に入りのライオンスリッパを履くと、音を立てないようにドアを開けた。  ライオンスリッパはいい。  だが「お気に入りの」――って、この部分。  これは絶対に必要なのか?  たとえばこのシーンをマンガで展開すると考える。  女の子がベッドから降りるわな。そしてライオンスリッパを履く。それが女の子の「お気に入り」であるかどうか、読者にはわからないものなのだろうか?  「お気に入り」って、わざわざ書かれないと、わからない? ・廊下の「寒さ」と「暗さ」の描写が足りていない。  もともとは入っているのに、削りすぎ。  ここでは「寒さ」「暗さ」は重要だろう。なぜ削ってしまうのか? >>わたしは部屋にあまり本を置いていない。  いるのか? この説明? >>階段をおりきったところにあるドアをくぐると、  削りすぎ。どこの階段なのかわかんないし、主人公がどこに向かい、どういう経路を通ったのかも不明。 >>眩しくて思わず目を細める。  「眩しくて」は、いるのか?  この状況で、目を細める理由として、「眩しい」以外のものがあるのか?  ここは省いたほうがスピーディであり、よりはっきりと読者には伝わるのではないか? >>自分の本棚へ向かった。  自分の本棚って、なによ?  こんな意味不明のこと、残してるんじゃないよ。  「わかわからん」は削れといったろ。 >>一番上の棚を見上げ目でおっていく。  「棚を見上げる」ってあるのに、「一番上」って、残しておく必要があるのか?  「棚を見上げ」と書いてあるとき、2番目とか3番目とかを見ていると読者に誤読される可能性はどのぐらいあるのだ?  仮に読者がそう誤読してしまうかもしれないとしよう。だが2番目や3番目でなく、「1番目」であることをわざわざ書いて確定させておくだけの理由は、ここであるのか?  つまり、「上のほう」以上の細かなことを、ここでわざわざ書く必要はあるのか、ということなのだが。 ・貞子……じゃなくって、もうひとりの自分の恨めしそうな声が聞こえてくるまでのところ。「ため」がほしい。  この手の怖い系の映画とかを考えてみる。  本棚で本をあさっているときに、奥のほうの暗がりから、声が聞こえてくるってシチュエーションだ。  恐怖映画では、どう処理をしているか。  わざと意味のない「どうでもいいこと」をやって時間を無駄にして、視聴者を退屈させるわけね。  つまりこういう場合には、「削り」の一般ルールに反して、「どうでもいいこと」が必要になってくるわけだ。  削っちゃっているだろ。 >>お腹の底に響いてくるような声。通路へ顔を出した。  これだと驚いていないようなのだが、いいのか?  主人公は「おやっ?」と不思議に思っただけのように見えるぞ?  大事なことまで削り落としてないか?  もう面倒くさくなってきたので、あとは省略。  もうひとりの自分の声が聞こえてきて以降。とにかく「溜め」となる必要な部分まで、削りすぎ。  僕のリファレンスは61行。  君のいまのものは、48行。  差分の13行は、ほぼすべてがここに集中している。  はい。  リテイク5。  さっさとやってくる。  あと……。  今回のは、「眩しくて」を残しちゃっているとか、もう理解しているはずのケアレスミスが目立つ。  慣れてきたから気を抜いているのか、たまたま仕事がきびしくって頭が疲れていたのか、それはわからんが……。  仕事で疲れていて集中できないなら、集中できるときに時間を取れ。べつに毎日やってこなくてもいい。  また集中する気がないのなら、やめちまえ。  「いま」身につける気がないのなら、やるだけ無駄ってものだ。  いままで通りのヌルいことやってても、10年もかけりゃ、そのうち身に付く。(かもしれない)  いまやっているのは、短期間で無理矢理身につけようという課題のわけだろ。そもそも無理なところに挑戦するわけだから、必死にやらなきゃ、できるはずもない。 -------------------------------------------------------------------------------- ラスボスはヴォルデモート No.4559 投稿日 2002年6月6日(木)23時18分 投稿者 弟切 千隼 今週の睡眠時間がまだ二十時間足らずのような気がする弟切です。倒れる日が近いかも知れません。 『ハリー・ポッターと賢者の石』の分析を続けます。 今回は「例のあの人」などと遠回しに呼ばれることが多い悪の魔法使いヴォルデモートについてです。 以下にネタばれ注意報を発令します。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ヴォルデモートは、ハリーの両親を殺した敵役です。生まれたばかりのハリーも殺そうとしたのになぜか果たせず、逆に自分の肉体を失う(=死ぬ)羽目になりました。 ハリーの両親が死んだ時に具体的に何が起こったのか、なぜハリーだけ助かったのかは、シリーズ一作目の『ハリー・ポッターと賢者の石』では明かされていません。おそらくこれはシリーズ中最大の謎として長く引っ張られるでしょう。なぜかといえば、むろん読者を引き付けて離さないためです。 死んだと思われていたヴォルデモートは、単に肉体を失っただけで生き続けているということが『ハリー・ポッターと賢者の石』の最後で明らかにされます。肉体がないためにどうやって殺したらいいのかわからないヴォルデモートは、おそらくシリーズ中でハリーが倒すべき最大にして最後の敵でしょう。何しろ、ハリーの両親を殺した張本人ですから。 ヴォルデモートに比べれば、ダドリーもマルフォイもスネイプ先生も悪役として小物です。やはり、こういう強すぎるくらいの敵が一人いて、最初は全然敵わなかった主人公が苦労して成長し、全力で闘って最後に決着を付けるとしたほうが、読者はすかっとして楽しめるのではないでしょうか。 ダドリーやスネイプ先生が毎度お馴染みの小うるさい悪役とすれば、今後の成長ぶりが楽しみなマルフォイが倒すべき悪の幹部(中ボス)といったところでしょう。そしてもちろん悪の首領がヴォルデモートです(^_^) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 今回の分析はここまでとします。ネタばれ注意報を解除します。 -------------------------------------------------------------------------------- ●集中します。気合いも入れます。 No.4560 投稿日 2002年6月7日(金)00時55分 投稿者 羽矢野  疲れてるのと集中できないのは“=”ってわけじゃないし。  それに仕事疲れで集中できなかったら、兼業できない。  私にとって時間は“価値あるもの”それをかなり贅沢に使ってるんだから。やれる時にやっておかないと。  この前の12時まで仕事がまた受注決定したから、今月末からは今以上に時間を作れなくなるし。(一時に部屋に帰ってきたら、さすがに難しくなってしまう)  疲れてるから集中できないなんて言ってる場合じゃない。  気合いを入れて甘えをのぞかなきゃ。  僅かしかない自由な時間をこれだけ使うのだ。無駄遣いはしないのだ。  だんだんとできるようになるのか、毎日やっているとある日歯車がかみ合うようにいきなり理解できるのかわからないけど、それまでは。  学生の人。  時間が作らなくても“取れる”今絶対にやっておいた方がいい。  ホントに。 ●「好きな男の子」「どきっとする」「声をかけられない」――この3つの重大事項と並び立つぐらい重いものなのかな?  これは“NO”です。  夕日や寒いことは関係がない。  例題であったように、寒さで凍えて可哀相度アップな子犬や、夕日に映えて綺麗さ割増の女の子みたいに、必要性がないです。  この二つの情報は、重大要素に並ぶものではないし、それを修飾してくれるものでもないです。 ●ため。  >>「感情内圧の上昇中」っていうことが伝わってくる「なにか一文」  なんだろう。  まったくわからないというのとは違う。  どんな感じなのか掴みかけてるんだけど、はっきりしない。  まだ思考が足りてない。  もう一日考えます。 ●そこで本当に大事なこと以外、一切、書く余地なんてないの。  当たり前なのですが、重い言葉です。  これわかってるつもりでしたが、全然わかってなかった。  ここ数日で浸透してきた感じ。  自分が“いいかげん”に書いている。  必要なものしかないと思って書いても、こうやって見れば全然だ。  一文づつこれだけ吟味したのは初めてで、これが本当の編集という作業なんだな、  今までやってきたのはこれに比べたら甘すぎ。  ってか、やってないと同じだ。 ●お腹の底に響いてくるような声。通路へ顔を出した。 >>お腹の底に響いてくるような声。驚いて通路へ顔を出した。 >>お腹の底に響いてくるような声。振り返って通路へ顔を出した。   今回、どっちだろうと思ったのがこれです。  上は驚くという説明で  下は振り返るという描写です。  そしてここに必要なのは驚いたということを表す言葉です。  そこで詰まったのが振り返るという動作は驚きを表しているのか。  です。  そして振り返るという動作をするには、通路に背を向けているという情報が事前にないといけないのではないかという点です。  でも、今回は削るだけだから、これは考慮しなくていいかな。  まず振り返るは驚きを表せるのじゃないかと思います。  ここは思考なしで、いきなり振り返るという動作をしてます。  それは反射的な動きで、脳味噌が思考した結果ではない。  彼女は驚いたから反射的に声がしたと感じた後ろを振り返り、通路を見た。  これは驚いたという説明を省いても通じるはず。  となったのですが。  というわけで、リライト5課題部屋にあげておきます。 ●“ダブルクォーテーション  ええと、やってなかったからバレてると思いますが。  左右があるなんて、知らなかったです。  変換してみて初めて気付きました。  これは恥ずかしい……  これは“基本”ってか“常識”だきっと。   -------------------------------------------------------------------------------- 時間の有効活用。 No.4561 投稿日 2002年6月7日(金)01時28分 投稿者 八神伽羅 睡眠を削るのは諸刃の剣だと今さらながら実感。 やはりだらけている時間をどうにかするのが先決か……。 ●積木遊戯  お題10個、とりあえず挙げてみます。 「人を信じられない主人公が、そうでなくなる話」 「他人の痛みがわからない主人公が、そうでなくなる話」 「感情表現が苦手な主人公が、そうでなくなる話」 「誰かを憎んでいる主人公が、そうでなくなる話」 「現実逃避をしていた主人公が、そうでなくなる話」 「意地っ張りな主人公が、そうでなくなる話」 「やりたいことが見つからない主人公が、目標を見つける話」 「他人を見下していた主人公が、そうでなくなる話」 「面食いの主人公が、そうでなくなる話」 「自分に自信がない主人公が、そうでなくなる話」  こんな感じでしょうか。  やってみたい順に並べてあります。  しかし……これを考えるだけで20分。書きたいお題くらい、もっとさくさく出せないといけないのに。書こうと思ってた話をお題に直すと、どれもこれも似たような代物にってしまうんですね。同系統の話以外にも、引き出し作っとかなきゃなぁ。 ●時間配分  このままのペースでいくと、約11年かかります。  そして私はそこまで長期計画でやる気はありません。  となると取る道は一つ。今すぐ必死になるだけ。  まあこのへんは、いくら決意を述べてみても空々しいので、行動あるのみです。  ちなみに本日の小説時間は三時間でした。まだまだです。  ……土日がんばろう。    ではとりあえずこのへんで。 -------------------------------------------------------------------------------- とりいそぎ、指示のみ No.4562 投稿日 2002年6月7日(金)04時33分 投稿者 新木 伸 >羽矢野君  まあ良くなってきてはいるのだが、まだすこしダメ。  次にやること。  これは指示通り実行すること。 1.課題部屋のほうに、「リファレンス」をアップするので、それを読むこと。ただし、さらりと一読するのみ。熟読したり分析しながら読むことは禁ずる。つまり純粋に「読者」の目で読むということ。 2.リファレンスを読んだら、時間をあけずに、自分の「リテイク5」を読むこと。ここでダメさかげんを感じ取っておくように。 3.そうしたら、その2つのことは、すべて忘れる。また新たに「一回目」のものを削りはじめる。記憶に頼り、なるべく「リファレンス」を読んだときの「感じ」に近づけてみるように。 4.削り終わったものを、「リテイク6」としてアップすること。 5.アップし終わったら、また「リファレンス」「リテイク5」とかを読み直してもよし。見比べてみること。  まあ、「リテイク5」のまま、それを素材として次のステップに移ってもいいんだけど……。それではいくらなんでも、妥協しすぎかとも思って。  まあ、これで良くならないようなら、「リテイク5」を拾いあげて、そっちで行くかもしれない。  次の「リテイク6」のほうがよければ、そっちを使うかもしれない。 >左のダブルクオート  その存在を、知らなかった?  そんなはずないだろ?  僕は何度もここの書きこみに、「“」を使っているぞ。  単に目が節穴で、見落としていただけじゃないのか?  気づいていて当然のところを、気づかなかっただけじゃないか?  間違えて使っていると、字面がマヌケになって違和感あるから、左右があることぐらい、すぐに気づきそうなもんだけど……。  たとえば、ちょっと並べてみるぞ? >>男の視線は、はじめ――“胸元”ではなくて、“胸”ばかりに向けられていた。オトナってヤだな。 >>男の視線は、はじめ――”胸元”ではなくて、”胸”ばかりに向けられていた。オトナってヤだな。  ――これで気づかんというのが、どうにも理解できないのだが?  なんで気づけなかったの?  そのへん、ちょっと興味あるので、どうして気づかなかったのか、思考開示して教えてくれ。  羽矢野君って、じつは非常に視力が弱いとか?  だとしたら納得するのだが。 -------------------------------------------------------------------------------- ダブルクオート No.4563 投稿日 2002年6月7日(金)04時44分 投稿者 新木 伸  あら?  納得。  ブラウザ上で見ているかぎりは、そうそう違いがないのね。  ブラウザ上ではマイクロソフトの呪いが掛けられていて、すべての日本語は強制的に「プロポーショナルフォント」などという、クズフォントで表示させられてしまうのだな。  しかし……。  ……ってことは、羽矢野君、ひょっとしてエディタ上で書いているときも、プロポーショナルフォントでやっている?  いかんよ、それは。  日本語っていうのは、そもそも、マス目に文字を埋めてゆくものなのね。  だから、そもそも等幅フォントで書くのが正しい。  等幅フォントで見てごらん。「“」「”」はまるきり違うから。マス目内部で右寄りになっているか、左寄りになっているか、ぜんぜん違う。 -------------------------------------------------------------------------------- >八神さん No.4564 投稿日 2002年6月7日(金)04時57分 投稿者 新木 伸 >八神さん  なんだか、いかにも「痛い系」の話ばっかな気がするのだが?  それがいけないというわけではないが、せっかく数を出している作業の最中なんだから、もっとバリエーション増やそうよ。  「そういう系統」じゃない話。同じだけ出してくること。  はい。あと10個。  あと、もののついでだ。  自分の「書きたいない話」ってのも、出してみよう。  それも10個。  べつに無理して最低な話にしなくてもいい。  世の中によくあるパターンのなかで、自分のやりたくない種類ってことね。  まあ心配しなくても、その10個のなかからお題は選ばないから。 -------------------------------------------------------------------------------- >八神さん No.4565 投稿日 2002年6月7日(金)10時57分 投稿者 新木 伸 >八神さん  そういや、10個20分だったんだっけか。  なら20個追加じゃ、たったの40分しか頭を使わせられないじゃん。  もう30個ぐらい追加しとくか。 ・別系統で「書きたい話」――10個。 ・「自分が絶対書きたくない話」のワースト10――10個。 ・「世の中にはよくあるんだけど、べつに自分ではそんなに書きたくない話」――30個。  これで60個。  120分ぶん。  ちなみに羽矢野君とか、深夜0時に帰宅していて、それでも時間を作り出してリテイク作業やってるわけよ。  8時や9時に帰宅できている人間が、「時間を作れない」なんてはずもないわな。  べつに、いつまでとは言わない。  ここ最近で、「2時間」時間を取れたときにやればいい。その「2時間」が、「半年先になりますぅ」とかいうのなら、それはそれでよし。まあキミのスケジュールのどっかに入れておいてくれ。  ただし「2時間」以内に言った数を揃えてくること。  まあ気合い入れて、ひとつ。  もし2時間経過してもできてなかったときは、できているところまででいいから、そこで中断して、その結果をアップすること。  指定された時間を超過して、だらだらやることは禁ずる。 -------------------------------------------------------------------------------- No.4564 No.4566 投稿日 2002年6月7日(金)17時02分 投稿者 藤極堂 > 自分の「書きたいない話」ってのも、出してみよう。 ×「書きたいない話」 ○「書きたくない話」 -------------------------------------------------------------------------------- 男の子の名前辞書はないのか。 No.4567 投稿日 2002年6月7日(金)19時50分 投稿者 藤極堂 「女の子の名前辞書」計画 名前というのは、字面を目で見ることより耳で聞く機会が圧倒的に多いものです。 ですからどうしても音のほうが優先されます。 そして、耳で聞くからにはあまりに耳障りの悪いものははじめから選択肢に入りません。 発音しにくいもの、忌み言葉や卑語を連想させるもの、男の子だけに使用されるもの、そういうものも当然除外されます。 音だけにしてしまうと日本人の女の子の名前として使われているものは案外少ないものです。 あと、時代性もあるし。 ま、参考までに。 -------------------------------------------------------------------------------- 主人公についてとか No.4568 投稿日 2002年6月7日(金)23時03分 投稿者 紫ゆきや >新木さん(4558) >> 敬語は背中がかゆくなるので、やめてください。  失礼しました。  丁寧語とこんがらがりました。 >主人公とか >> もうすこし放置しておくか。 >> ディスカッションの結果、有力な仮説が、他の話題参加者を納得させて、統一見解が出たら聞かせてくださいな。  あう……間違っておりましたか。とほほ。  わかりました。  もっと考えてみます。それと、他の方の意見も待つということで。  (みなさん、お忙しいようですが、お願いします) >> 「主人公とは」って命題のなかで、「主人公」って単語を使っちゃ、それはまずいでしょう。循環してしまう。 >> なにか言い換えをしなきゃ。 >> こういう場合は、「主要人物」とか「最重要人物」とか「中心人物」とか。  なるほど、気づいていませんでした。 >>主人公は物語のなかで、一番目立つとか、出番が多いとか、視点の向く先であるとか。そういう目に見える脇役との差異があります。たいてい。  これが本当に正しいかどうかは、「主人公とはなにか?」がわかっていないと、断定できないことですね。  新木さんのアドバイスどおり言い換えるか。あるいは、仮定として話を進めないとダメでした。  ご指摘ありがとうございます。 >> 新木語の「主人公」って、人物には限ってないわけだし。  よく考えてみると、それもよくわかってないのかもしれません。  私が考えの材料にしている、いくつかの作品の主人公(だと考えているモノ)  それらが本当に“新木語の「主人公」”なのか、とても不明です。  ここまでで、主人公だと明確にされているのは、ジーク、ホームズ、未来の道具と。  そして、脇役はワトソンとドラえもんとのび太ですね。  私は、物語の主人公とは、  『物語に登場するモノの存在理由が集まる、その先にあるモノ』  と、書きましたが。  物語にでてくる全てが、主人公と物語の両方にとって意味があるわけでしょうか。  どちらかにしか意味のない存在というのが、ありえない(あってはならない)のだとしたら、むしろ、それこそが主人公の条件になるのかもしれません。  なにはともあれ、主人公については考えつつも、そろそろ短編の課題を進めようと思います。  ずいぶん中断してしまいました。  私も早くみなさんと同じ課題をいただけるように、がんばります。 -------------------------------------------------------------------------------- イタリアでは、W杯期間中は「働きたい人は、働いてもいい」のだそうです。 No.4569 投稿日 2002年6月8日(土)00時30分 投稿者 弟切 千隼 弟切もサッカーの試合を観るのは好きなほうとはいえ、イタリアに住んでいる訳ではないので、毎日TV中継を観るのを自重して働いています。 今日も元気に?『ハリー・ポッターと賢者の石』の分析をします。 これより下の文章はネタばれ注意です。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 『ハリー・ポッターと賢者の石』の冒頭から登場し、末尾までたびたび現われて物語の流れを変えることが多い重要な人物がいます。 ルビウス・ハグリッドがその人です。 ハグリッドは「気が優しくて力持ち」を絵に描いたような、大柄で気のいい男性です。ホグワーツ魔法学校の森番を勤めており、教師という立場にいる人でないせいか、ハリーやロンも彼とは気軽に話せるようです。 物語の冒頭で、ヴォルデモートに襲われたハリーがダンブルドア先生によって救出された後、ダーズリー家までハリーを輸送する役目をハグリッドが命じられます。彼がこの役目を無事に果たし、赤ん坊のハリーを大事そうに扱っていることで、読者はハグリッドがいい人であることを理解します。 しかし、ハグリッドは間の抜けたところのある人で、たびたび失敗を犯してハリーやダンブルドア先生に迷惑をかけます。それでも、冒頭のハリー輸送の逸話のおかげで、読者はハグリッドが悪意を持ってそうしているのではないことがわかります。 『ハリー・ポッターと賢者の石』の中でハグリッドが果たしている役割は、トリックスターでしょう。その人物が動くことによって、物語の流れが(読者にとって)思わぬ方向へと流れてゆく、という役割です。 トリックスターは、意図して騒ぎを引き起こすこともあれば意図せずに騒ぎの原因となることもあります。意図して事態を変えた場合でも、それがトリックスターの思惑どおりの方向へ転がって行くとは限りません。 失敗続きでも憎めないハグリッドが物語をかき回すことで、『ハリー・ポッターと賢者の石』の世界はより賑やかになり、読者を飽きさせないようになっています。ドラゴン好きのハグリッドが森の中の自分の小屋でこっそりドラゴンを育てて、小屋を壊されそうになる場面など、ちょっとはらはらしながら笑えますよね。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 今回の分析はここまでとします。 これでだいたい主な登場人物の分析は終わったので、次回はハリーとその他の人々との関係をまとめて、「ハリーがどのようにして主人公として描かれているか」を探るつもりです。 -------------------------------------------------------------------------------- ●ワールドカップ No.4570 投稿日 2002年6月8日(土)02時10分 投稿者 羽矢野  今日、会社でワールドカップの話題がでて「もう始まったんだ」と訊いたら非国民扱いされてしまった。  しょうがないじゃん。  ここ一週間くらいテレビ見た記憶ないんだから。  一人暮らしだから新聞もとってないし。  でも横繋がりが必要な社会人だとこれはちょっとマズイかな。  と反省もしました。  いくら時間がなくても世間の時事には目を向けとこう。 ●“の話題。  理由は、そうですね。  ネットだと違いがわかりづらい。  というのと、私仕事で工作機械のプログラム作ってるんですが、それで“を半角で使います。  半角には区別がないので、全角で区別があるとは思ってませんでした。  ってのがあるんですが、一番の理由は。  目が節穴でした。  ちゃんと記号にも気を使えば気づけたはず。  先入観で勝手に見落としてました。 ●リライト六  読者としてさらりとして読んでみて、一番違っていると感じた部分。  最後の辺り。  新木さんのはなんというか、怖さとか不気味さみたいな感覚をうけるけど、私のだとなんかそれがない。  ので、六回目は最後の鏡の説明とか、自分の姿の説明とか、感情部分とかを意識してやってみました。  終わってから。  比べると、自分が絶対に必要だと思ってた説明がかなりはぶいてあった。  例えば、部屋を出た説明がない。  書庫の説明がない。  私何度やってもここは削れないと思っていたけど、読んでみるとスリッパ履いて廊下が寒いとあったら部屋を出たのは確定だし、書庫に向かったとあれば本を取りにいったんだということは思ってもらえそうだ。  >>その時、ふいに声が聞こえた。  “その時“これが絶対に必要なのかがわからなかった。 >>その時、ふいに不気味な声が聞こえた。 >>ふいに不気味な声が聞こえた。 >>不気味な声が聞こえた。 >>声が聞こえた。 ここは時間が連続しているのは読んでいてわかるから、その時はなくても通じそうだと思ったのに。  削っていくと、その時は一番最初に消去の対象だった。  ただ、これ不気味が最初ですね。  やり終わって。考えてわかりましたが。  あとでお腹に響いてくるって声の描写があるから。 >>「誰かいるの……?」 >> 声をかけてみたが返事はない。 >>「気のせい、よね?」  削ってしまった。  読み比べると、安心しようとしたけど、実際は不安を全然拭えなかったって情報が削られたことになる。  そうすると、お化けとかの想像へいくのがあっさりに見える。 >>今現在も自分で見ているというのに、何か変な考えが頭の中を巡る。  これも私は削ってしまった。  溜めにあたる文章。  見ているのに、否定しようとする。混乱している状態を表す文章です。  難しい。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4571 投稿日 2002年6月8日(土)13時42分 投稿者 新木 伸 >紫さん  だから、僕は正解だとも間違いだとも言いませんって。  ただ論理があんまり変なほうに行っちゃって、思考時間を無駄にしていると思われるときには釘を刺して引き戻すし、いい路線に向いてるときには放置して好きにやらせておくわけだし。  なんていうか、紫さんは、自分で考えることに慣れていないみたいなんだけど、そういうクセは直しておかないといかんのでは?  誰かから早く「正解」とか「間違い」とか決めてもらって、つらい思考を肩から下ろして楽になってしまいたい――っていうのが、もう見え見え。  そんなに苦しいなら、考えることやめちゃったらどう?  楽になれるよ。  ただし作家にはなれんが。  「主人公」とか。  「主人公」って書いて考えると、どうしてもそれに引きずられちゃうみたいだなぁ。  なら伏せ字にして考えてみれば?  「新木語の***って、人物には限ってないわけだし」とか、やるわけね。  あと「物語」とか。 >>物語にでてくる全てが、主人公と物語の両方にとって意味があるわけでしょうか。  こんなことを書いているけども、「物語」って、なんなの?  まずそれの定義はしている?  あと、こうして***と並び立てているってことは、「物語」は「***」と同列に扱うべきものって認識を、暗黙のうちに示しているってことなんだけど。それについては、いいわけ?  いまさら考えなくても、そんなこたぁ、もう「決まっている」こと?  それから「***」だけども……。  僕の見立てでは、タイトルのなかに***の名前が出ているケースが、かなり多いように思う。  まあ、あたりまえっていえば、あたりまえなんだけど。  ***の名前を書かずして、ほかになにを書くというのだ?  「マジンガーZ」とか「機動戦士ガンダム」とか「魔女っ子メグちゃん」とか。  あ、「機動戦士ガンダムZ」は、あれは違うな。***はカミーユのほうだ。  あとこの理屈で行くなら、「指輪物語」とか「ロードス島戦記」とかは、どうなるわけだ? 「水滸伝」や「西遊記」は?  なにが「***」?  あ。指輪物語は、原題は「ロード・オブ・ザ・リング」だっけか。 >羽矢野君  おいこら。  中途半端な分析やってんじゃねーよ。  やるなら徹底的にやれっての。  だいたいキミは、昨日はリライトやってたわけだろ?  それが終わったあとなんだから、もう時間がないんじゃないの?  「早く寝なきゃ」とか思いつつ、やっつけ仕事なんかでもって、ちゃんとしたものができるとでも思っているのか?  ……って、昨日は土曜か。  なら時間はあるのか?  それにしたって、「やっつけ仕事」になっていることは、これは事実だ。  ったく。おしめを替えるようなことまで、こちらでやってやらなきゃいかんとは……。  とほほ。  ちゃんとした分析の仕方を、教えてやるか。  二度とこちらの手を煩わせるんじゃないぞ。 (羽矢野)  身をおこした。  布団から出るとかなり寒かった。ガウンをつかみ、それを羽織る。  ライオンスリッパを履くと、ドアを開けた。 (新木)  身をおこした。  部屋はかなり寒かった。ガウンをつかみ、それを羽織る。  ベッドをおり、ライオンスリッパを履く (羽矢野)  慌てて両腕で体をこすりあわせた。スリッパを履いていてよかった。きっと床は氷みたいになってるはずだ。  きっと息も白いだろう。 (新木)  両腕で体をこすりあわせた。スリッパを履いていてよかった。床は氷みたいになってるはずだ。  暗いからわからないけど、息も白いだろう。 (羽矢野)  書庫は地下にある。一階のさらに下に伸びる階段をおりきったところにあるドアをくぐる。学校の図書室と同じ、かび臭いような独特の本の臭いがした。  手探りで、部屋の灯りのスイッチをいれた。 (新木)  書庫は地下にある。一階のさらに下に伸びる階段をおりきった。学校の図書室と同じ、かび臭いような独特の本の臭いがした。  手探りで、灯りのスイッチをいれた。 (羽矢野)  棚を見上げ、順番に目でおっていく。 (新木)  順番に目でおっていく。 (羽矢野)  貞子がでてきたり脳味噌をシチューにしたりするのは余計に眠れなくなってしまいそうだ。 (新木)  貞子がでてきたり脳味噌をシチューにしたりするのは眠れなくなってしまいそうだ。 (羽矢野)  ふいに不気味な声が聞こえた。 (新木)  その時、ふいに声が聞こえた。 (羽矢野)  しばらく耳をすましてみたが、エアコンの送風音以外、何も聞こえなかった。 (新木)  しばらく耳をすましてみたが、何も聞こえなかった。 (羽矢野) 「誰かいるの……?」  返事はない。 「気のせい、よね?」 (新木)  ……存在せず…… (羽矢野)  映像が浮かんできてしまい、慌てて頭をふった。 (新木)  映像が浮かんでしまい、頭をふって追い出した。 (羽矢野)  再び視線を本棚に戻す。 「はやく本を選んで部屋にもどろ」  考えていることを意識して声にだした。 (新木)  ……存在せず…… (羽矢野)  悲鳴をあげそうになるが、よく見たら白いガウンを羽織った自分の姿だった。 (新木)  よく見たらそれは白いガウンを羽織った自分の姿だった。 (羽矢野)  鏡の自分とは向かい合っていなくてはいけないはずなのに、なぜ本棚の方を見つめてるんだろう? (新木)  鏡の中の自分は、なぜ本棚の方を見つめてるんだろう? (羽矢野)  見間違いよ。気のせいとか。夢とか…… (新木)  見間違いよ。さもなきゃ、夢とか…… (羽矢野)  その鏡にうつった自分の姿が、背伸びをして本棚の一番上の棚から本を抜き出した。 (新木)  鏡にうつった自分の姿が、背伸びをして棚の一番上から本を抜き出した。 (羽矢野)  鏡の中のわたしは、手に取った本をぺらぺらめくってはそれを本棚にもどし、別の本を抜き出すという動作を繰り返している。 (新木)  鏡の中のわたしは、本をぺらぺらめくってはそれを本棚にもどしている。 (羽矢野)  何度かそれを繰り返したとき、上に戻した本がしっかり収まっていなかったのか、ぐらつくのが見えた。 (新木)  何度か繰り返したとき、上に戻した本がしっかり収まっていなかったのか、ぐらつくのが見えた。 (羽矢野)  鏡の中のわたしは一瞬、え? という様な顔をした後、頭に本がぶつかってうずくまった。 (新木)  鏡の中のわたしは一瞬、え? という様な顔をした  ――いいか?  こういう、相似点がかなり少なくなってきたときのチェックの方法というのは、見比べてみただけでは細かな違いは見落としがちになるものなのね。  だからこうやって、手を動かしてチェック用の材料をまず作る。  どんな細かな違いでも、なにかあった箇所はすべて切り出してくるわけだ。  そして、違いのある部分を完全にチェックする。  どうして違いが出たのか、ひとつひとつ、すべてに理由付けして納得してゆくわけ。  じゃあ、こうやって切り出してやったから、これを分析して、コメント書いてこい。  一字一句まで比較チェックすること。  僕が削ったところには、「削った理由」がかならずあるんだから。その理由を考え出すこと。それに納得する/しないはともかく、僕が削ったその理由は推察してくること。  ちなみにこのリファレンス、5分で削ったものね。  「灰色」に見えるところを削ってゆくだけだから、まあ5分もあれば事足りるわけ。  比べてみると、大きなところでは、3行単位のブロックが僕のほうでは2個ほど削られている。  また3行のブロックが、1個ほど多い。  あと、細かなところで、明らかに余分な接続詞や、なくてもきちんと通じる余計な語句などが、細かく削られている。  これらの相乗効果で、シーンが引き締まっているわけだ。  ちなみに、「引き締める」ためには、まずこのシーンの「狙い」と「流れ」を知らなくてはならない。じゃないと引き締めようがない。  このシーンは、真夜中に部屋を抜け出して、寒くてうすら暗い家の中を、心細く感じながら書庫まで行き、そこで自分の幽霊に出会う――というシーンなわけだろう?  それが、ここでの「流れ」なわけだ。  いちばん緊張感が高まるのは、幽霊を見かけたとき。  削るときの方針は、それに見合ったものになる。  はじめに「声」が聞こえてから、まずいっぺん気のせいだと納得する。  そのあとで今度は「姿」をみかけるが、それも鏡に映った自分の姿だと納得する。  ここまでで、緊張感の「山」と「谷」が2セットあるのね。  そのあとで、ついに“本物”の幽霊だと悟る。  この部分が、緊張感のクライマックス。  クライマックスが最高峰になるように調整しなくてはならない。  そのように削った。  ただ、元の文章が「アレ」なもんだから、緊張感を盛り上げるための文章なんて、とっても乏しくて不足しているぐらい。これは基本的に全部残す。  そして緊張感を削いでしまっている部分を、ほぼすべて削った。  実際にやったことは、そのぐらい。 >次の指示  まず、上記の分析。  今日は一日家にいるようなので、これ読んだら、速攻やってくること。  それから、このあとは「増量」する作業に入ることになる。 ・男の子に遭遇するシーン。 ・書庫で自分の幽霊に遭遇するシーン。  まず、この2つのシーンにおける流れはなにか。  大事な部分は、なんなのか?  どんな種類の「○○感」でもって、読者を楽しませる意図があるのか。  それを考える。  それに基づいて、増強しなくてはならない「もの」はなにかを考える。  そして具体的には、どこをどのぐらい増やすのか。  それも考える。  考えたものを、ここにアップ。  以上。 -------------------------------------------------------------------------------- 点呼 No.4572 投稿日 2002年6月8日(土)16時34分 投稿者 魚住雅則 最近になって時間配分のペースがつかめてきました。 ホントに社会人て環境が激変するんだなあと実感することしきり。 >具体的に、いつデビューするつもりでいるのか。   二年後を目処にしています。現在、デビューしてからの弾を集めている状態。 >どのようにデビューするつもりでいるのか。   ライトノベルの新人賞を受賞して、デビューしたいと思っています。 >どんな作品でデビューするつもりでいるのか。   マフィアを題材とした話です。 >デビューしてから、どうするのか。なにを書いてゆくのか。 続編を書きたいです。それが難しい場合は他の作品を書きます。 >デビュー後の「とりあえず数年」を生き延びるために、どのようなプランを持っているのか。 数年は兼業作家として、生きていきます。 >今現在の、平均的な一日における時間配分を述べよ。 睡眠 ―― 6時間 通勤 ―― 片道2時間程度、往復で4時間です。 食事 ―― 30分。 仕事 ―― 8〜10時間。 風呂 ―― 1時間。 テレビ、本、ゲーム ――テレビはほとんど見なってしまいました。ゲームもしていません(ただしICOだけはやりたい)。本は通勤時間に読みます。 インターネット ―― 1時間。 小説 ―― 実質、家でパソコンに向かっているのは2時間。構成やアイデアを練るのは通勤時間と風呂の中、寝る前、仕事の空き時間と昼休みの45分間です。 >小説の依頼が来たら 現在の時間密度を上げる。 集中力がなくて考えが全くまとまらない時間が非常に多いので、集中力を持続できるように思考を習慣化する。 >一週間にどれだけの時間を作るか 徒歩を除く通勤時間にパソコンで小説を書くとして、一日3時間プラス。 休日は丸一日使用で15時間。 3×5+15×2=45時間です。 -------------------------------------------------------------------------------- うわあ。 No.4573 投稿日 2002年6月8日(土)16時41分 投稿者 魚住雅則 計算まちがえてました。 >3×5+15×2=45時間です。 ではなく、平日に三時間プラスで、一日5時間。 一週間トータルで55時間です。 -------------------------------------------------------------------------------- あ、いけね No.4574 投稿日 2002年6月8日(土)17時04分 投稿者 新木 伸 >羽矢野君 >>(羽矢野) >>「誰かいるの……?」 >> 返事はない。 >>「気のせい、よね?」 >>(新木) >> ……存在せず……  ここって、(羽矢野)(新木)が逆じゃん。  存在しないのが羽矢野版。残してあるのが、新木版。  くそう。いつも無駄なもん残してあるのが羽矢野版だとばかり思っていたから、逆にしちまったい。羽矢野のせいだ羽矢野の。 >過去ログ  あー、いけね。  MAC環境の人のこととか、忘れてしまった。  前回はそれも考慮して、自己解凍形式を使わなかったのだけど。  そういやいか君がMACだったか。  うーん。拡張子「.LZH」に変更してくれれば動きますって、それじゃだめかなぁ。だめだろうなぁ。  両方をアップしておけば問題解決なんだけど、それをやるとレンタルサーバーの容量が制限を超えてしまうのだ。 (容量があり余っていたら、ログもテキスト版とHTML版と両方アップしてるって。MACとWINとで、合計4種類) -------------------------------------------------------------------------------- ●N504i No.4575 投稿日 2002年6月8日(土)19時30分 投稿者 羽矢野  携帯電話の機種変更から戻ってきたら、課題がありました。  すぐやります。  ところで……  初めてカラーになったのですが……(今頃)  何で記号こんなにあるの?  ってか、パンフにメールの文章あったけど、読めんぞ?  象形文字か?    私はもうおじさんなのか  と首をひねりながら帰宅。  でもこれも今の女子高生を書くなら知ってないといけないのだろう。  しかし、メールのやりとりを載せてる小説とかどうするんだろ?  もしもそのまま今のメールのせたら、同年代以外は読めないんじゃなかろうか。  推理小説とかだと、犯人のヒントに結びつくとかで使えるのかな?  とかいろいろ妄想。  分析方法。  すいません。  お手をわずらわせました。  ではさっそく。 ●分析開始 ●1. (羽矢野)  身をおこした。  布団から出るとかなり寒かった。ガウンをつかみ、それを羽織る。  ライオンスリッパを履くと、ドアを開けた。 (新木)  身をおこした。  部屋はかなり寒かった。ガウンをつかみ、それを羽織る。  ベッドをおり、ライオンスリッパを履く  寒さを表した部分。  私は“布団から出ると”という動きの後であるのに対して、新木さんの方は“部屋は”という説明の説明という形になっている。    違いは正直わからない。  ただ、布団から出るという動作を書かなくても部屋が寒いとなれば、布団から出たという動作を想像させることは可能である。  私の方がドアを開けるという動作を入れてあるのに新木さんの方は削っている。  ベッドからおりる部分が残っている。  ドアを開ける動作は、次の文章で廊下の説明が入っているから省略は可。  ベッドをおりる動き。  スリッパを履いたのなら、ベッドはおりたことになるんだけど、ここまで動きの部分がまったくなかったので、入れた方がいいのか。  それにベッドをおりてスリッパを履くのは一連動作なので、流れるように映像が浮かぶ。 ●2. (羽矢野)  慌てて両腕で体をこすりあわせた。スリッパを履いていてよかった。きっと床は氷みたいになってるはずだ。  きっと息も白いだろう。 (新木)  両腕で体をこすりあわせた。スリッパを履いていてよかった。床は氷みたいになってるはずだ。  暗いからわからないけど、息も白いだろう。  “慌てて”がない。  これはケアレスに近いかもと反省。  あったら逆に寒くてすぐに体をこすった感じがでない。  “きっと”がない。  これはあってもなくても情報量に変化がない。  変化ないなら、削る。  “暗いからわからないけど”  暗さの説明。  寒さにかこつけて、電気つけてないから廊下真っ暗っていうのを出すために原文には入れた。  コンセプト的に寒さと暗さで不安をあおらなきゃいけないから、暗いという部分は残さなくてはいけない。 ●3. (羽矢野)  書庫は地下にある。一階のさらに下に伸びる階段をおりきったところにあるドアをくぐる。学校の図書室と同じ、かび臭いような独特の本の臭いがした。  手探りで、部屋の灯りのスイッチをいれた。 (新木)  書庫は地下にある。一階のさらに下に伸びる階段をおりきった。学校の図書室と同じ、かび臭いような独特の本の臭いがした。  手探りで、灯りのスイッチをいれた。  ドアをくぐる部分がない。  美由紀の部屋のシーンでもそうだけど、二つもと新木さんの方は削ってある。  部屋に入るときはドアを開けるのは当然なので、書く必要はないということなのだろうか。  “部屋の”がない。  これも部屋なのは確定してるから、いりません。  これは気付かないといけなかった。 ●4. (羽矢野)  棚を見上げ、順番に目でおっていく。 (新木)  順番に目でおっていく。  棚を見上げる部分がない。  あれ? と思ったけど、なくても関係ないと納得。  本を物色し始めたという説明が必要なのであって、別に上からであるということを確定させる必要はない。  それに順番だとたいがい上からを想像するだろうし。 ●5. (羽矢野)  貞子がでてきたり脳味噌をシチューにしたりするのは余計に眠れなくなってしまいそうだ。 (新木)  貞子がでてきたり脳味噌をシチューにしたりするのは眠れなくなってしまいそうだ。  “余計に”  これは現在が眠れない状態であり、さらに眠れなくなるという情報なのだけれど、なくても情報量にかわりはない。 ●6. (羽矢野)  ふいに不気味な声が聞こえた。 (新木)  その時、ふいに声が聞こえた。  “その時”が残っている。  昨日も書いたんですが、連続時間なので“その時”という情報はいらないんじゃないか……  と思ってたんですが、何度か読み返してわかりました。  これ入ってないと、強烈さが薄くなる。  この文章の意味を強調する為に入れてあるのだ。  不気味は、次の文で同じ意味の情報があるし“声”が聞こえたことををまず最初に策定させなければいけないから、余分になる。 ●7. (羽矢野)  しばらく耳をすましてみたが、何も聞こえなかった。 (新木)  しばらく耳をすましてみたが、エアコンの送風音以外、何も聞こえなかった。  ここも逆になってました。  エアコンの送風音。  ここは抜いた方がいいのかどうなのかずいぶん迷いました。  こういうシチュエーションの場合は、当たり前で普段は意識にのぼらない音がやけにはっきりと聞こえるもの。  不気味さとリアリティの面から残しておいた方がよい。 ●8. (羽矢野)  ……存在せず…… (新木) 「誰かいるの……?」  返事はない。 「気のせい、よね?」  美由紀の不安な気持ちと、自分を無理に納得させるシーン。  彼女の怯えた様子と、その後のシーンへの“溜め”に必要。 ●9. (羽矢野)  映像が浮かんできてしまい、慌てて頭をふった。 (新木)  映像が浮かんでしまい、頭をふって追い出した。  慌てては、いらない。  “慌てて”という説明を省くと、ここは慌てている描写になる。  きては、情報量に変化がないし、文章が意味なくくどい感じになる。  “追い出した”  これは……  何故必要なんだろう。  頭をふったと、追い出したは“=”にならないのだろうか。  追い出した以外に読者が読み違えることもないし。 >> 映像が浮かんでしまい、頭をふって追い出した。 >> 映像が浮かんでしまい、頭をふった。  感じが違うようには思うんですが……  ちょっとわかりません。 ●10. (羽矢野)  再び視線を本棚に戻す。 「はやく本を選んで部屋にもどろ」  考えていることを意識して声にだした。 (新木)  ……存在せず……  これは、あるとくどい。  本を一冊適当に選んだら、それは部屋に一刻も早く戻りたいということであって、ここの情報を完全に内包する。  あと、不安が逆にうすれてしまう。  書かないことで、不安さがでている。 ●11. (羽矢野)  悲鳴をあげそうになるが、よく見たら白いガウンを羽織った自分の姿だった。 (新木)  よく見たらそれは白いガウンを羽織った自分の姿だった。  悲鳴をあげそうになる。  これも削るかどうするか迷いました。  ないと「ひっ!!」とかいう言葉の次が「よく見たら」になってしまって、繋がらないような感じがしたんです。  でも続けて読むと、そんなに違和感はないです。 ●12. (羽矢野)  鏡の自分とは向かい合っていなくてはいけないはずなのに、なぜ本棚の方を見つめてるんだろう? (新木)  鏡の中の自分は、なぜ本棚の方を見つめてるんだろう? “自分とは向かい合っていなくてはいけないはずなのに、”  鏡の中の自分がおかしいことの具体的な説明。  こうじゃないといけないはずなのに、なぜこうなっているんだろう?  なぜ、こうなっているんだろう?  比べると、特に必要がない。  読者が補完できる部分。  鏡は対象だから、自分が鏡を見ていて鏡の自分が本棚の方をむいてりゃ、おかしいのはわかる。  すいません、これは読者が鏡を知らないみたいに扱ってます。  読者バカにしてる? とか思われそう。 ●13. (羽矢野)  見間違いよ。気のせいとか。夢とか…… (新木)  見間違いよ。さもなきゃ、夢とか……  “気のせい”が削られ“さもなきゃ”が残っている。  気のせいは、この場に使用できる言葉じゃないですね。  もう確認できない事柄でないと、気のせいとすますことはできない。    さもなきゃ……  この言葉も、残すかどうか迷いました。  でも気のせいを消した場合、ないと文章が繋がらない。 ●14. (羽矢野)  その鏡にうつった自分の姿が、背伸びをして本棚の一番上の棚から本を抜き出した。 (新木)  鏡にうつった自分の姿が、背伸びをして棚の一番上から本を抜き出した。  “その”という指示語が抜いてある。  この部分は強調する必要がないし、指示語のあとに主語があるから、なくても情報量が変わらない。  “本棚の”を消して棚の順番を入れ替えてある。  これは本棚なのは当然の情報なので消してあります。 ●15. (羽矢野)  鏡の中のわたしは、手に取った本をぺらぺらめくってはそれを本棚にもどし、別の本を抜き出すという動作を繰り返している。 (新木)  鏡の中のわたしは、本をぺらぺらめくってはそれを本棚にもどしている。  “手に取った”と“別の本を抜き出すという動作を繰り返している”  これを見せられると、自分の文章がウザく感じる。  書いてある情報量自体は同じ。  これ本を探しているという伏線込みなので、繰り返しているという動作を入れなければいけないと思っていたのですが、新木さんのは繰り返したと書かれていないけど、その動作がちゃんと入ってる。  それにこの次に何度かという言葉があるし。消してしまっても問題はない。 ●16. (羽矢野)  何度かそれを繰り返したとき、上に戻した本がしっかり収まっていなかったのか、ぐらつくのが見えた。 (新木)  何度か繰り返したとき、上に戻した本がしっかり収まっていなかったのか、ぐらつくのが見えた。  “それ”という指示語が消えてる。  なくても通じる。  指示語はその部分を強調させる働きがあり、私のは、美由紀’の動作を強調しているのだが、これはそんな必要はない。 ●17. (羽矢野)  鏡の中のわたしは一瞬、え? という様な顔をした後、頭に本がぶつかってうずくまった。 (新木)  鏡の中のわたしは一瞬、え? という様な顔をした  “後、頭に本がぶつかってうずくまった。”  これが削られている。  読むと、これはすぐにわかる。  次にごちんと大きな音がして、頭に手をやってるから、この言葉は重複する。  それと、文章をわけた方が、ここはいい。  なんか、全然新木さんの方が面白い。  なんでだろ?  シーンが流れる部分じゃなくて、次々と入れ替わるシーンだから、わけてあるとメリハリがついて読めるからだろうか。  以上です。  次の課題も続けてやっていきます。 >>羽矢野のせいだ羽矢野の。  そっそんなあーー(涙←嘘)  では。 -------------------------------------------------------------------------------- ただ今妊娠4ヶ月。 No.4576 投稿日 2002年6月8日(土)20時31分 投稿者 薗部 せい って言っても、まさか本当に妊娠なんかしてません(笑) 今、とても書きたい話がある。その話の種の成長度合いが4ヶ月ぐらいというわけです。 で、その話を書くために、父と息子の関係について調査しているのでありますが、我が家には主人公とほぼ同年齢の弟と、主人公の父にちょっと似ている無口な父という格好の研究材料がいるのでした。 姉(娘)に観察されている事などつゆ知らず、サッカー観戦をする父子。 観察結果その1。 会話がないのに場が盛り上がっているっ! ……これは貴重な調査結果が得られたぞ。うひひ。父と息子の関係ってなんだか面白い。 >過去ログ 今日やっと1−2000の半分を読み終わる。あ、あと1000ページ……。つらい。つらすぎる……(笑)これなら小説10冊読む方がまだ気が楽だよー(泣) 本当、この掲示板は内容のレベルが高くて恐れ入ります。でも、最近はこの掲示板を読むこと自体が新木さんの講義を受けているのと同じように思えてきて、楽しくもあったり。 しかし私はやっぱり読むのが遅いんでしょうか? >薗部的業務量調査。 過去ログ、まだその話しに到達していないのですが(汗) とりあえず、過去に読んだ小説とマンガは900冊未満だろうと。す、少ない。 雑談ばかりでなんなんですが、もう少したったらシンデレラをアップする予定です。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4577 投稿日 2002年6月8日(土)21時39分 投稿者 新木 伸 >携帯専用文字  あの絵文字って、機種が違うと、どのように見えるのだろう?  機種っていうのは、AIR−Hとか、NTTドコモとか、J−PHONEとか、そういう会社ごとっていう意味ね。  これは「キャリアー」っていうのかな?  この手の新語は、辞書が役に立たんからなぁ。  まあ「新語辞典」とかいうものも、世にはあるわけだが。  i−MODE同士なら、機種の細かな型番が違っても、絵文字は同じに伝わることは知っているけど。  藤極堂さんの教えてくれたリンクによれば、なにか、キャリアーごとに違っているみたいだが。 >園部さん  ログ読破。  がんばってください。  しかしログが進むにつれて、会話していることのレベルは下がってゆく傾向にあります。  はじめやろうとしていたことと、いまやっていることとのレベルの違いを考えると、目眩さえ起こしそうです。  つい今回も、「〜の〜の」という助詞の連続はやめよう。――とか、すごく初歩的なことを言っている気がします。  「このくらいのことなら、できるだろう」――的な「下方修正」を、いったい、何度行ってきたことか。  まあ1年半もやっていた甲斐あって、皆も、多少は話になるところまで来てくれたので、最近は助かっていますが。  「アイデア10個出してこい」とかいうことに、「一ヶ月」も掛かったりすることはなくって、まあ20分ぐらいで出してこれるようになっているし。  なにも僕だって、「はじめて小説を書く人」を対象にするのなら、そう無茶なことは要求しませんが……。  しかしこの場所は「作家志望者」相手に開いた場所なわけで、どうしても、「このくらいは、せめて……」とか出てきちゃうんですよね。  ログを読み終わるのはいいとして、皆に追いつくのは大変でしょうが、頑張ってください。 >羽矢野君  なんだか……。分析力、乏しいのね。  羽矢野君は、分析力にも不自由な人だったのか。  紫さんが前にやっていたやつ。あっちのほうが、はるかに、見るべきところを見ていたぞ。  マジメに本気に集中した結果が「これ」だというなら、まあ、しかたがない。  今後、「自分は不自由な人」と認識して、精進するように。 >>布団から出るとかなり寒かった。  わからんのか?  この文章がダメダメで、とても悪文で、日本語にさえなっていないということが、本当にわからんのか?  ホント? マジ? 正気?  こう言っている僕だって、作家の中じゃ、おもいっきり、「日本語に不自由な人」なわけだぞ?  その僕から見ても「論外」であって、「わかんないってのが理解不能。アンビリバボー」っていうのは、あまりにもダメすぎやしないか?  これ、「布団から出る」と「布団の外はかなり寒かった」の複合でしょう。  「布団から出た」ということと、「外は寒かった」ということと、これ、どっちが重要なことなのよ?  ここ一連、「寒い」ってことが主題なわけだろ。  だから単に「寒い」に関わっていないところを、可能な限り、削っていってるわけだ。 >>ベッドをおり、ライオンスリッパを履く  これも寒さの描写だろ。  ベッドを降りてから、すぐにスリッパを履いている。理由→床が冷たかったから。  ちなみに「ベッドを降りて」が省略されると、いつスリッパを履いたのかが不明になって、「降りてすぐに〜」が確定できなくなる。あたりまえだな。  ちなみに、「降りてすぐに〜」が確定されないと、スリッパを履くということが、「寒さ」を表す描写とは限らなくなる。  単に習慣であるのかもしれない。  単に床が汚いのかもしれない。(うちの場合はこれだ)  床に危険物がまき散らされているからかもしれない。 >>私の方がドアを開けるという動作を入れてあるのに新木さんの方は削っている。  ドアを開けるということは、なにか、「寒さ」に関係のあることなのか?  たとえばここで、「ドアを開けたら、部屋の中よりもさらに冷たい空気が流れこんできた。」とかやるなら、書いてもいいよ。 >>一階のさらに下に伸びる階段をおりきったところにあるドアをくぐる。  「アンビリバボー的ダメ文章」、その2。  だからさー。  これ悪文なんだって、どうして気づかないのよ?  階段が一階のさらに下まで続いていることと、階段を下りきることと、ドアをくぐることと、いったい、どれが大事なのよ?  要素が3つ入っているだろ、ここには。 「階段は一階のさらに下へと伸びていた。そのいちばん下までおりきる。ドアをくぐると、学校の図書室と同じ、かび臭いような独特の本の臭いがした。」  ――とか。まず3文ぐいに分割して、その上で後ろのほうの「かび臭いような臭い」を修飾する語句として入れるなら、まあ「ドアをくぐる」も使ってもいいよ。ちなみにここでの修飾の狙いは、「ふっと漂ってきた感」を出すためだよね。 >>棚を見上げ、順番に目でおっていく。  棚の上から見てゆくことに、なにか意味でもあるのか?  たとえば美由紀は、本当は「怖い系の話」大好き少女で、それを自分棚の中央に置いてある。参考書などは下のほう。その他の小説は上のほう。「怖い系」が中央を占領してあるから、一般小説は取りにくい上に行っちゃっているのね。  そういうことを込めるつもりで、「棚を見上げ」ということが入るのなら、この5文字は入れてもいいのね。  そうじゃないというのなら、オマエはいったいどんな正当な理由があって、5文字も「無駄」にしているのかね?  もっと一文字一文字に深刻になれよ。  そんなふうにヌルい気分で必要のない「文字」を山ほど入れているもんだから、オマエの書く小説は「薄くて」読めたもんじゃないわけ。  塵も積もれば山となるの。  部分部分での数文字ずつが積み重なって、全体がダメになるわけ。 >>しばらく耳をすましてみたが、エアコンの送風音以外、何も聞こえなかった。  ばかやろう。  同じことを何度も言わせるな。  描写と説明とがあったら、説明のほうを削れっての。  なんでオマエは説明のほうを残したがるかね?  ここ、本来であれば、「しばらく耳を澄ましてみたが、聞こえてきたのはエアコンの送風音だけだった。」とでもしたいところ。しかしいまは削るだけであって、直すのはまた次のプロセスなので、こうしているだけ。  ちなみに、「しばらく耳をすましてみたが、何も聞こえなかった。」――じゃ、これ描写になってないだろ。  「何も聞こえない」っていうのは、これ、説明だろ?  違うのか?  なら、まっさきに削る対象だろうが。  「何も聞こえない」っていうのは、つまり、どういうことよ――とか、突っ込んじゃうぞ?  つまり普段意識しないような音しか聞こえないってことで、それはこの場合には、エアコンの音しか聞こえない状態だろうが。それを書くのが描写というものだろうが。  「何も聞こえない」なんて残してあったら、それが「描写」なんだな――とか、突っ込んじゃうぞ?  本当に、なにも聞こえないんだな? 本当だな? いまエアコンが動いているはずなのだが、その音も聞こえないのだな? それはつまり、超常現象が発生しているとか、急に耳が聞こえなくなったとか、そういうことを「描写」しているわけだな?  ――とか、突っ込むぞ? >>映像が浮かんできてしまい、頭をふった。 >>映像が浮かんでしまい、頭をふって追い出した。  うーん。  ここはまあ、いわばどっちでもいいところ。  正解は「好み」で違うところだろう。  ただ、「慌てて」は不要。  もうわかっているだろうが、これは好み以前の問題ね。  「きて」がないなら、「追い出した」が必要になるだろう。  「きて」があるなら、「追い出した」は不要だろう。  一文のなかの「焦点」を、どこに置くのかの違い。  「浮かんできつつある」という、その過程の部分に焦点を置きたいのなら、後ろのほうは「頭を振った」と短くするべき。  そして「すでに浮かんでいた」ものを頭から追い出す。そっちの動作のほうに焦点を置きたいのなら、「きて」は省く。 >>これは、あるとくどい。 >>本を一冊適当に選んだら、それは部屋に一刻も早く戻りたいということであって、ここの情報を完全に内包する。  わかってねぇなぁ。  くどいとか、そういうレベルの話じゃないのね。  この3行があったら、すべて、ぶち壊しなの。  いままで何のために、時間と手順をかけて、本を選ばせていたわけよ?  ここで、怖くなった彼女に、「適当」に選ばせるためだろう?  いままでこれだけ時間をかけてきたのに、「適当」に選んでしまう。  それをもって、「怖さ」の「描写」として使うためだろう?  そのために、わざわざ、「貞子」やら「脳味噌シチュー」やら、「お耽美系」やらの文章が、存在を許されているのだろう?  また「いくつかの本を抜き出してぱらぱらめくる」とか、普通なら、丸ごと削除されかねない冗長な文章が、その存在を許されているわけだろう?  んで、肝心要の「適当」が出てくるまえにあるこの3行は、それらすべての仕掛けを、ぶち壊しにしているの。  緊張感、まるでナッシングにしちゃっているわけ。  自分がこの部分で何をやろうとしているのか、すこしは自分で自覚しろよ。おい。  どうしてこれを書いたオマエよりも、横で見ているだけの俺のほうが、「作者は何をしようとしているか」について、よくわかってしまっているのだ? >>ないと「ひっ!!」とかいう言葉の次が「よく見たら」になってしまって、繋がらないような感じがしたんです。 >>でも続けて読むと、そんなに違和感はないです。  あのさ〜。  「手を動かせ」って、これまでに、もう何度言った?  「繋がらない感じがしたんです」――だと?  そういう「感じ」がしたのね。ふぅん。そう。  ――で、そういう「感じ」がしたから、削らないでおいたわけね。  そういう「感じ」がしたのなら、実際にその場で削ってみて、どうして、確かめみないのだ? >>でも続けて読むと、そんなに違和感はないです。  こんなアホな感想を、「いまさら」書いているということは、普段からそういうことをやっていないということだな?  いいかい?  「BackSpace」キーで削った語句はね、CTRL+Zでもって、一瞬で元に戻せるわけ。(ちなみに僕はALT+BS,CTRL+Nで戻るようにキーカスタマイズをしている)  仮にもういっぺん書き直すにしたって、いったい、どれほどの手間だというのだ?  「悲鳴をあげそうになる」って書くのに、何秒?  1秒? 2秒? それとも3秒?  君はそれっぽっちの手間さえ惜しんでいるわけか。  そうして作品をダメにして、このように薄めてきてしまっているわけか。  これまでず〜〜っと、そうしてきたわけか。  そしてこれからも、きっと、ず〜〜っと、そうして行くのだろうな。  3秒ぽっちの手間を面倒に感じるなら、小説なんて書くのやめちまえ。  小説なんていう、こんな面倒なモンに、そもそも手を出すな。  心穏やかにサラリーマンだけやって生きていろ。  「読者」だけをやっていろ。  なにもしないでいたって、プロが最高の手間暇をかけた作品を、君のもとに送り届けてくれるから。それもたったの一冊600円という値段でもってだ。 >>背伸びをして本棚の一番上の棚から本を抜き出した。  これ、単に悪文だろ?  わからないの?  こんな初歩的なこと、いまさら言わなくてはならんのか?  「本棚の一番上の棚」。  「〜の」が2回繰り返されたなら、1回にすることが可能か、常に検証すること。たいていのケースは、言い換えをするなり、2文に分けるなりで、「〜の」の連続は回避できる。  ちなみに3回繰り返されたなら、もうなにがなんでも、2回以下に抑えること。  あと「棚の〜棚」と、棚も2回繰り返されて、ウザイ。  ATOK君の校正支援だって、「〜の」が3回連続したら、指摘してくれるぞ。 >> 鏡の中のわたしは一瞬、え? という様な顔をした後、頭に本がぶつかってうずくまった。  理由が違う。  ここで3回目ぐらいになるわけだけど……。  「鏡の中の私の表情」が大事なのか、「本が頭にぶつかった」が大事なのか、どっちなのかってこと。ああ、「うずくまった」も入っているから、都合3つになるのか。  各部のキメとなる大事な部分で、こういう、「どっちが大事なのかよくわかんない」文章がいっぱい残っているから、オマエの書くモノは、「はっきりしなくて何言いたいのかわかんない文章」になってしまうわけ。  言いたいことは、一度に「ひとつ」だけ。  もう何度も言ってるだろう。 -------------------------------------------------------------------------------- ●何か叫びたい気分だ(謎) No.4578 投稿日 2002年6月9日(日)00時29分 投稿者 羽矢野 >>「自分は不自由な人」と認識して、精進するように。 …………  次で挽回。  コンセプトを明確にし、それを基に削る部分が不自由らしい。  自分で書いたものなのに。  「〜の〜の」という助詞の連続はやめよう。――  とか、基本じゃん。情けない。 ●男の子に遭遇するシーン。 >>流れ 1.美由紀が学校帰りに和也を見つける。 2.話しかけたいが、それができない。 3.迷っているうちに、和也に気付かれる。 4.逃げる。後悔する。 >>大事な部分  好きな男の子に話しかけたいけど、それができない。  その悩んでいる心理。 >>○○感  なんて言ったらいいんだろう。  迷っている心。  話しかけたいと思いながらも、それができない弱い心。  この部分で味わってもらう面白さ。 …………  もやもやとはあるけど、うまくでてこない。  少し頭を切り換えて考え直します。 ●思うこと。  みんな通勤時間が長いですね。  片道二時間の人が結構ざらにいてびっくり。  都会の方だとそれは普通なのかな?  東京の通勤ラッシュ。  数回出張の時に乗ったけど、毎日あんなの乗れってなったらそれだけで胃に穴でも開きそうです。   -------------------------------------------------------------------------------- 暑 No.4579 投稿日 2002年6月9日(日)02時14分 投稿者 巻島翔史  まだ6月だというのに。なんでこう暑いんやら。 男が街道を東上する理由> 旅の道連れで花を添える存在>  2つあわせて1時間集中しろということでしたので、30分づつ分割してやりました。  東上理由のほうは、「強さを求める男である」というロック項目を自分でかけたので、最初なかなか出てこなくて焦りました。 ◆男の東上理由 ・誰かの護衛 ・剣術大会を目指して ・生き別れの親、兄弟を探す ・敵からの逃亡 ・海なり観光名所なり、東にしかないものが見たい ・仇の追撃 ・成り上がりたい(都会へのあこがれ) ・城を訪ね歩いて雇ってくれと頼む ・剣の名工に会いに ・隕鉄を探して ・定住癖のない一族の出身 ・呪われた自分を大切な人から遠ざけるため ・予言(占い)にしたがって ・祖父の遺言 ・自分のいる地域で、自分にかなうヤツがいなくなった ・自分のいる地域は差別が激しく、まともに自分と戦ってくれないので、新地へ ・幻聴(夢)で東へ行けと ・そこにいたら、自分の力が足りなかったせいで殺されてしまった恋人を思い出してしまうから ・自分の信仰する戦神の聖地が東にある ・自分のいる地域は熱く、男は暑がりなので ◆旅の華となる存在 ・お姫さま ・幼なじみ ・妹 ・神職者の少女 ・盗賊の女首領 ・色香を武器とする女スパイ ・男娼の少年 ・女剣士 ・占い師 ・精霊 ・恋人に裏切られて死んだ幽霊 ・踊り娘 ・姉の遺児 ・女研究者 ・呪われてしまったことから村を追い出された娘 ・父の仇を追う娘 ・男を師と仰ぐ少年 ・亜人種 ・刀マニアの女刀鍛冶師 ・旅一座の曲芸師、もしくは道化師  ……どっちもギリギリ20個しか出なかったのか。我ながらなんたる思考力のなさ。  で、この中から6個ずつセレクトして組み合わせる、と。  選んだのは、 「定住癖のない一族の出身」 「呪われた自分を大切な人から遠ざけるため」 「祖父の遺言」 「自分のいる地域で、自分にかなうヤツがいなくなった」 「幻聴(夢)で東へ行けと」 「そこにいたら、自分の力が足りなかったせいで殺されてしまった恋人を思い出してしまうから」 と、 「色香を武器とする女スパイ」 「恋人に裏切られて死んだ幽霊」 「姉の遺児」 「呪われてしまったことから村を追い出された娘」 「父の仇を追う娘」 「旅一座の曲芸師、もしくは道化師」  これを組み合わせて一番面白いものを考えろ、と。……ふむ。 「呪われた自分を大切な人から遠ざけるため」―「恋人に裏切られて死んだ幽霊」  これなんか面白そうだ。恋人に関する思考の対立があって。 主人公談義>  前回、主人公は意識的上位者であると書きました。  しかし、話の中には主人公の存在を知らぬまま消えてしまうキャラクタもあるわけで……その場合は適応できません。  原点に立ちかえってみましょう。一家の長とはそもそもどういう存在であるか。  例えば、一家の長が「明日ピクニックに行くぞ」と言えば、その通りに家族は動く。  ……これか?  主人公は「話を動かすことのできる唯一の存在」  と一応、定義しておきます。 シンデレラ>  さくっとは出ませんでしたね……だいたいひとつ平均20分。  思いつくだけならそこそこ出てくるんですけどね。昔より自主ボツの基準が厳しくなっている(自分でも結構驚きだった)ので、この程度のペースです。 新巻島1 ・シンデレラ、城を訪れた通算100万人目に。 ・記念に欲しいものをひとつくれるという。 ・シンデレラは、少しでいいから王子様と見つめ合いたいと言う。 ・目を合わせているうちにドキドキしてきた王子は彼女を踊りに誘う。 新巻島2 ・実母の形見のペンダントをシンデレラは落としてしまう。 ・探しているところ、それを聞きつけた王子がこれですか、とそれを持ってくる。シンデレラ感激して礼を言う。 ・しかしペンダントはあまりにみすぼらしく、王子はそれではかわいそうだとブローチを贈ろうとする。シンデレラは自分にはこれで充分ですから、と拒む。 ・彼女のその姿勢に王子は感じいり、踊りに誘う。 新巻島3 ・踊りのうまい娘がただ一人だけ、王子と踊れることに。 ・どの娘も緊張して、うまく踊れない。 ・踊ったこともない自分が選ばれるとは思っていないシンデレラ。形はバラバラだが、生き生きとした表情で踊り、みごとに選ばれる。 雑談> >>片道二時間の人が結構ざらにいてびっくり。 >>都会の方だとそれは普通なのかな?  東京の住宅事情は知りませんが、関西では2時間はかなり長い部類に入ります。  現在通勤圏の最東地が滋賀の栗東市あたりなのですが、そこから大阪まで1時間半弱なので。 -------------------------------------------------------------------------------- 通勤時間 No.4580 投稿日 2002年6月9日(日)02時56分 投稿者 はせがわみやび  東京圏だと、二時間はけっこういると思います。  一時間だと近いと言われちゃいますから。  まあ、一時期のわたしのように、通勤三時間以上というのは異常だと思いますけど。つまり、毎日六時間。一日の四分の一が通勤時間っていう。 みやび@仕事前に通勤でつかれちゃうって、本末が転倒しているよねぇ……。 -------------------------------------------------------------------------------- 課題 No.4581 投稿日 2002年6月9日(日)03時02分 投稿者 薗部 せい シンデレラ迷宮 薗部11 ・その美しさによって王子にダンスを申し込まれるシンデレラ。 ・だが、わずかに踊っただけで一時休憩の合図がかかってしまう。次のダンスタイムも一緒に踊りましょう、と王子に誘われるシンデレラ、もちろん了承する。 ・休憩時間に体調を崩した女性を発見するシンデレラ。介抱している間にダンスタイムが始まってしまう。それでも女性が回復するまで付き添っていてあげるシンデレラ。 ・何とか回復した女性は、お礼にと自分のアクセサリーを譲ろうとする。そこで何の変哲もない髪留め一本をもらうシンデレラ。 ・シンデレラ、幸せそうな笑顔で王子のもとへ行く。誇らしげに飾られている髪留めに疑問を持った王子。シンデレラ、事の次第を話す。 ・王子、それほどの善行をしたのだから、褒美を取らせようと言う。だがシンデレラはこの髪留め一本で十分善行の証になるからと辞退。どうやら本当に髪留め一本に満足しているらしいシンデレラに王子惚れる。 薗部12 ・舞踏会に参加した人に記念品が用意されている。シンデレラ、憧れの舞踏会に参加した記念にと宝石を手に取るが、他の参加者にせがまれ譲ってしまう。 ・どの宝石をとっても譲ってしまうシンデレラ。とうとう宝石は一つもなくなってしまう。 ・飾り付けのバラに目をつけるシンデレラ。これならとバラを手にするが、それすらも欲しがる人がいた。話によると、その人は金品には興味がなく、花々の方が好きなようで、どうしてもシンデレラのバラが欲しいと言う。 ・さんざん迷った挙句、バラも手放してしまうシンデレラ。「あなたは何ももらえなくていいのですか」という問いに、「いいえ、確かに貰いましたわ」とシンデレラ。シンデレラが手を開くと、そこにはバラの葉っぱが握られていた。 ・相手は自分が王子である事を明かし、シンデレラの手をとる。 薗部13 ・富や后の座目当てで群がりよってくる貴族達にうんざりしていた王子、ただ一人で会場の二階席に佇む美しい女性を発見する。 ・なぜあんな美しい人が一人でいるのか興味を持った王子、二階席に行き、こんなところにいてはダンスもできないし、料理もないし、何より寒いでしょうと問い掛ける。 ・女性(もちろんシンデレラ)は、私は今夜ここに来れただけでも充分幸せなので、舞踏会の様子をよく見ておきたいからここにいるのですと答える(二階席からならよく見える)。 ・それに、と恥ずかしそうにしながら付け加えるシンデレラ。「ここからなら王子様の姿もよく見えることでしょう」 ・王子、自分の正体を明かし、見るだけじゃなく一緒に踊りましょうと誘う。 薗部14 ・舞踏会に参加している女性達の狙いは王子様に見初められること。だが、女性の方からダンスを申し込むのははしたない、と考える。 ・それゆえ、女性達はさりげなく自分をよく見せようと、わざと人に親切にしてみたり、女性らしさを演出して給仕をしてみたりと密かにアピールする。 ・シンデレラ、城に着いたとたん一直線に王子の元へ。 ・誰も自分に近づいてくれなくて内心うんざりしていた王子、シンデレラの「あなたと一緒に踊ることだけが私の夢だったのです」という言葉に感動し、惚れる。 薗部15 ・誰もが一度は王子と踊れる舞踏会。事前のルールで、ダンス中王子に気に入られた者は「今夜だけ后になれる」ご褒美があった。 ・后になれば、たとえ今夜だけだったとしても、どんな願いも叶えられるのである。女性達は勇んで参加する。もちろんシンデレラも張りきって参加する。 ・参加者が大勢いるためわずかな時間しか王子と踊ることができないが、他の女性がそれに不満顔の中、シンデレラだけがこの上もなく幸せな笑顔で踊る。 ・その笑顔に惹かれた王子、シンデレラを「今夜だけ后」に。 ・王子を独占することもできる、お金持ちにもなれる、はたまた自分をいじめてきた継母や義姉妹を罰することもできるシンデレラ。 ・しかしシンデレラは一言、「もう一曲一緒に踊ってください」。 ・それ以外の望みがないと知った王子、シンデレラに惚れる。 >主人公談義。 遅ればせながら参加させてください。そしてキビシイご意見どんどん募集します(笑) ズバリ最初に私の意見を言うと、「主人公とはストーリーを作っていく人のこと」ではないかと……。 例えば、パーティーの話に置き換えるとします。で、以下のようなコンセプトがあったとします。 1.誕生パーティーに主役として招かれる話 この場合、主人公はそのままパーティーの主役の人物。 2.誕生パーティーを催す話 これだと、パーティーを企画し運営する人が主人公。 3.誕生パーティーに参加する話 このコンセプトなら、主人公はそのパーティーにいた大勢の脇役たちとか、その場にいた猫とか犬とかでも主人公になりえるわけです。 つまり何をコンセプトにするかによって主人公は違ってくるし(あれ? この話、前にでた?)、そのコンセプトの中でストーリーを形作るものがそのまま主人公になるのではないかと。 -------------------------------------------------------------------------------- さすがにこの時間は眠い……。 No.4582 投稿日 2002年6月9日(日)03時10分 投稿者 八神伽羅  過去ログが読めなかったのはMacだったからか……。  単純にPCの調子が悪いんだと思いこんでました(←馬鹿)  拡張子を変更してみましたが、やはり開けません。2000以降のログは保存していないので、どうにかしていただけると助かります。  それにしても、やっぱりMacって少数派なんですね。Win使った方がなにかと便利なんだろうけど、買い換える余裕はないしなぁ……。  さて。前回の課題を。  二時間もあったというに、60個全部書ききれなかったのが非常に悔しいです。  しかも後ろに行くにつれ、どんどんお題が長く細かくなってゆく……。 ●痛くなくて書きたい話 10個 「不遇な状況にある主人公が、成功する話」 「恋愛未経験の主人公が、恋心を自覚する話」 「苦手なもののある主人公が、それを克服する話」 「信念を持つ主人公が、それを貫き通す話」 「大失敗をしてしまった主人公が、名誉挽回する話」 「夢を持っている主人公が、それを叶える話」 「ある約束を交わした主人公が、それを守りとおす話」 「困難な状況に陥った主人公が、それを乗り越える話」 「陥れられた主人公が、どん底から這い上がって相手を見返す話」 「初めて人を好きになった主人公が、相手のために命をかける話」 ●絶対書きたくない話 10個 「幸せな主人公が、不幸になる話」 「不幸な主人公が、さらに不幸になる話」 「同性を好きになった主人公が、悩みもせずカミングアウトして相手とくっつく話」 「正義感の強い主人公が、悪を成敗する話」 「主人公が精神的に壊れていく話」 「懸命に努力した主人公が、報われない話」 「人格者の主人公が、周囲の人間を幸せにする話」 「禁断の恋に落ちた主人公が、相手と心中する話」 「悲惨な境遇に陥った主人公が、それを受け入れてしまう話」 「無敵の主人公が、敵を蹴散らす話」 ●ありがちだけど特に書きたくない話 10個/30個 「殺人事件に巻き込まれた主人公が、それを解決する話」 「平凡な主人公が、素敵な異性と恋に落ちて結ばれる話」 「陥れられた主人公が、復讐を果たす話」 「新人の主人公が、一人前になる話」 「自分の価値観に固執する主人公が、違う考え方を持つ相手を認めるようになる話」 「大切な相手に嘘をついてしまった主人公が、勇気を出してそれを告白する話」 「身分違いの恋に落ちた主人公が、周囲の反対を乗り切り思いを遂げる話」 「破天荒な主人公が、型破りな方法で問題を解決していく話」 「挫折した主人公が立ち直る話」 「一見さえない主人公が、ひたむきな愛で意中の相手をゲットする話」  前回が痛い系の話ばかりだったのは、単に私の好みというのもありますが、「主人公の内面の変化を描いた話にしなければならない」という変な思い込みがあったせいでもあります。そして心情変化をメインに据えると、痛い話になってしまう。  「○○な主人公が××になる話」のバリエーションは、他にもたくさんあるのに。なんで気づかなかったんだろ。  それでは。夜も更けたのでこの辺で。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4583 投稿日 2002年6月9日(日)11時52分 投稿者 新木 伸 >過去ログとか  拡張子exeの自己解凍形式はやめて、普通の拡張子LZHの書庫にしておきました。  これで解凍できるはず。  あと解凍できなかった理由が、拡張子ではなく、圧縮形式(lh7という新型)によるものではないかという疑いもあります。  ためしに以下のファイルをダウンロードして、また拡張子変えて、解凍できるかテストしてみてください。>八神さん http://www4.pos.to/~araki/else/test.exe  これでOKなようなら、そっちに変更しておくので。 >八神、巻島  うーん。みんなどうしてこんなに、思考の瞬発力がないのだろう。  べつにたいしたロックオン項目もありゃしないのに、どうして2時間で30個やそこらしか出てこないのだ?  思いついたもん、たいていOKにしちゃって、通しちゃってかまわないわけでしょ?  3重か4重の「縛り条件」が存在していて、そこでアイデア出せとかいうなら、そりゃあ、速度が低下しても仕方ないところだが。  もっと頭のクロックを上げろ。 >巻島君  んー。じゃあその20個、全部ボツ。  次は30個ずつ。出してくるように。  あと、それぞれ6つずつ選んで、それを組みあわせていちばん面白いの出せって、たしかに言ったけど……。  なんで「いちばん面白い一パターン」が、いきなり出てきちゃうの?  それがいちばん面白いっていう保証と根拠は?  適当こいてんじゃねーよ。  まぁた、ただ眺めただけで、思いつきで言ってるんだろ?  「思います」なんて言うんじゃなくて、36パターンのぜんぶを並べてきて、「よってこれが一番面白いわけです」と、そう証明しろっての。  総当たり式で、6×6の36パターン。  東上の理由と花となる存在を掛け合わせて、さらにどんな話になるのか、数行程度のコメントも付けてこいってこと。  話の「起承結」ぐらいがわかるぐらいのもの。転はまあ、実際に話にするときに考えればいいとして。初期状態と、序盤の展開と、あと話のエンディングがどうなるか。3つセットで揃えておくんだよ。たとえ書かない話だったとしても。  ちなみに話に必要となる材料のうち、「目的」と「道連れ(仲間)」はあるけども、「対立要素(敵)」ってのが、ここでは欠けているよね。それは自由に決めて良し。  ってことで、指示内容。  まず、6×6の話のパターン作り。これはいまセレクトしてきた6つずつから生成。  次に、それぞれ30個ずつ、アイデア出し。  ここからも6×6を抜き出して、話のパターン作り。  とりあえず、ダラダラ時間をかけても意味ないので、1時間×3本。  話のパターン作りは、できるところまでやってくるように。1時間過ぎたら、そこでストップ。次にゆくこと。  1時間で36本は、まあ僕らでもぎりぎりってとこだな。しかし12本ぐらいはやってこいよな。積木遊戯じゃそのぐらいやってるわけだし。 >巻島シンデレラ >>昔より自主ボツの基準が厳しくなっている  おいおい。そういう言いかたをすると、まるで昔から自主ボツをかけていたみたいじゃないか。  それは事実と違うだろ。  昔は思いついたもん、ぽんと出してきてたろ。  1は、欲しいものをもらえる理由は、じつはなんでもよくて、「通算100万人」なんてムリムリな理由にしなくてもいいと見た。  2は、これ、ボツだろ。  自主ボツチェックに引っかからなかった?  3は特に問題なく、OKだな。  ただありがちではあるが。(たぶん3〜5回ぐらいは、他の人もこれでOKを取っている) >通勤  東京都って、広いんだよ〜。  わし、学生時代は、「東京都文京区←→東京都八王子市」だったけど、これで片道1時間半だもの。文京区っていうのは、池袋のそばね。  同じ東京都内の通勤であっても、足立区←→八王子市あたりだと、2時間はいくだろう。 >八神さん  じゃあ次。  主人公の内面は変化しない話。  この縛りで、書きたい話を……20ぐらいかなぁ。 >羽矢野君  まえ、積木遊戯でやってたとき、それぞれの段階で、何パターンぐらいずつ作っていたっけ?  また、それぞれの時間配分とかも教えて。  わし、忘れちゃっているくさい。 >羽矢野君  ちがう。 >>1.美由紀が学校帰りに和也を見つける。 >>2.話しかけたいが、それができない。 >>3.迷っているうちに、和也に気付かれる。 >>4.逃げる。後悔する。  流れが、これか?  んじゃ、「学校帰り」であることを増量するのか?  見つける場面を強調するために、そこに仕掛けを作って、期待してもいなかったところに男の子を見かけてしまって、びっくり!――的な心理を、たっぷりと枚数を使って描きこむわけだな?  そんなもん、いま削ったもの(リテイク6)のなかの、どこにも入ってねーじゃんかよ?  学校帰りのシーンとか、男の子を発見するシーンとか。そんなものが、いったいどこにあるのよ?  もうすでに「男の子を見つけた」後の場面からスタートしているだろうが。  いま、いちばんはじめに書かれているのは、なんなのよ?  そして2番目にあるのは?  3番目は?  4番目は?  これだけ削りまくったあとなんだから、もはや、大事なものしか残っていないはずだぞ。  実際の「起承転結」を、いま削ったあとのものから抜粋してこいっていってるわけ。  大事な部分。 >>好きな男の子に話しかけたいけど、それができない。 >>その悩んでいる心理。  だから、どっちなんだよ?  はっきりしろよ。  話しかけたいけどできないでいることと、悩んでいることとは、これは同じひとつのことなのか?  僕の目には、まったく別々のことに見えるのだが?  実際に削ったあとのものを読んで、いちばん行数を占めているのがなんなのか、見て来いっていうの。頭の中だけで考えてんじゃなくてさ。 >>迷っている心。 >>この部分で味わってもらう面白さ。  「迷っている心」なんていうもの、読まされて面白いものなのかね?  具体的に教えてくれ。主人公の「迷っている心」を読まされて、読者はどのように面白がるわけ? 同情とかするわけ? どう感情移入して、面白がってくれるの?  迷っている心なんてのは、読みたがらないもののトップリストに載るもんじゃないのかなぁ? 「自己嫌悪に浸る主人公」とかと同じでさ。  まあ、話に山谷を付けるのには必要かもしれない。迷っていた主人公が、迷いを抜けたところには爽快感があるよな。しかしそれをメインディッシュにされて、だらだらウダウダ読まされたら、たまったものではないんじゃないの? -------------------------------------------------------------------------------- 漱Hッ No.4584 投稿日 2002年6月9日(日)15時23分 投稿者 藤極堂 ■絵文字メールの具体的な使用方法 爆笑!! iモード絵文字メール講座 ■絵文字の互換性 絵文字について iモードメール・Cメール・スカイメールはそれぞれ違うデータが絵文字に使用されています。 要するにiModeとJ-skyとEZwebにはまったく互換性がないということです。 ■絵文字をパソコンで打ち込む iモード絵文字パッド・J-SKYの絵文字パッド・EZwebの絵文字パッド (以下、紹介文から引用) パソコン上で、iモードの絵文字を簡単に入力できる、無料のウェブ・アプリケーションです。 インターネットを閲覧するブラウザさえあれば、特別なプラグインやソフトは必要ありません。 (以上、紹介文から引用) 試し書きにはiBBSiモード対応!無料レンタル掲示板サービスデモ掲示板をどうぞ。 -------------------------------------------------------------------------------- 生き物好きのハリー・ポッター読み解き方法 No.4585 投稿日 2002年6月9日(日)16時21分 投稿者 弟切 千隼 昨日、眠り病にかかったが如く眠りこけてしまった弟切です。ツェツェバエに刺された覚えはないのになぜでしょう? (ただの睡眠不足ですって > 私) 前回の書き込みno.4569までで、『ハリー・ポッターと賢者の石』の登場人物分析はほぼ終わりました。 しかし、人物以外のことで個人的に気になっていたことがあり、ここの課題とは別にいろいろ考えていたところ、実はそれは「主人公ハリー・ポッター」を表す象徴であることに気づきました。せっかくですからその分析を書いてみます。 以下、例によってネタばれ注意です。今回はそれほどネタばれしていないものの、一応注意を喚起しておきます。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 私は生き物好きなため、小説の中に生き物が登場する場面に惹かれます。『ハリー・ポッター』シリーズにはたくさんの薬草や動物の名前が登場するので、その点でも楽しく読ませてもらいました。 中でも私が注目したのは、ハリポタ世界の魔法使いたちが郵便の替わりに用いる「ふくろう便」です。これは、その名のとおり鳥のふくろうに手紙や荷物を運ばせるというものです。 ふくろうの仲間には多くの種が含まれます。ハリポタの舞台は英国なので、メンフクロウやモリフクロウなど、ヨーロッパに分布するふくろうの種名が登場します。 ヨーロッパで普通に見られるふくろうの種名が挙がってくるところに外国文学らしさを感じました。メンフクロウもモリフクロウも日本には分布しません。 魔法使いの卵であるホグワーツの生徒たちのうちでも、多くの者がふくろうを飼ってふくろう便を利用しています。ハリーも十一歳の誕生日プレゼントとしてハグリッドに買ってもらったヘドウィグというふくろうを飼っています。 このヘドウィグは、シロフクロウという珍しい種のふくろうです。他の生徒たちが飼っているメンフクロウやモリフクロウが英国で普通に見られる種なのに対し、シロフクロウは北極圏を主なすみかとしていて、英国ではそれほど平凡に見られる種ではありません。 しかも、だいたい茶色っぽい色をした他種のふくろうと異なり、シロフクロウは全身がほぼ真っ白な唯一のふくろうで、たいへん目立ちます。雪の多い北極圏ではこの白さが保護色になっています。 多くの英国人に馴染みがないシロフクロウをわざわざ主人公に飼わせているのには、何か意味があるはずです。 私は『ハリー・ポッターと賢者の石』の映画を観ていませんが、映画のポスターやスチール写真を見る限りでは、原作どおりヘドウィグ役にはシロフクロウを用いていますね。シロフクロウは調達が難しい珍種のはずなのに、映画でもきっちり使っているということは、映画の製作者側も「こうでなければならない」と認める理由があってのことでしょう。 ハリーにシロフクロウを飼わせた理由、それは「目立って格好いいから」だと思います。主人公は、誰よりも目立って格好よくなければならないのです。 特に映画の場合は視覚的な印象が非常に重要なので、ヘドウィグはどうしても白くて目立つシロフクロウでなければならなかったのでしょう。 ここで私は気づきました。 ヘドウィグは白くて目立つことでハリーの特別さを示し、ハリーを引き立てています。同じように、他の登場人物も、全員何らかの点でハリーの引き立て役になっています。 ペチュニア叔母さんやバーノン叔父さんやダドリーやスネイプ先生やドラコ・マルフォイやヴォルデモートは、ハリーに試練を与え、それによってハリーが成長する糧となる敵役です。むろん、憎々しい敵役を倒せば、読者がすかっとして拍手喝采するという効果もあります。 ダンブルドア先生やマクゴナガル先生は、導き役です。未熟な部分も多くて、全ての問題を自分だけで解決することはできないハリーには、こういう人が必要です。 ロンやハーマイオニは、仲間です。友情は、とりわけ青少年向けの作品では重要な要素ですよね。 『ハリー・ポッターと賢者の石』の最後のほう、ヴォルデモートとハリーたちが対決する場面で、ロンとハーマイオニがハリーを助けて戦い、二人が仕掛けられた罠などをクリアしている間にハリーに先に行かせるところなどは、まさに少年ものの王道でしょう。 ハグリッドは、前回書いたとおりトリックスターですね。読者にとって、物語を思わぬ方向に展開させる人物です。 失敗続きでも憎めないハグリッドがハリーのそばにいることによって、読者はハリーと同様に彼のやることにはらはらし、物語に起伏がつくことになります。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 以前、パーティの主役と小説の主人公の共通点という話が出ましたよね。ここまで来るとわかってきた気がします。 パーティの主役は、パーティで誰よりも何よりも目立たなければなりません。例えば結婚披露のパーティで、新婦の友人女性が新婦よりも派手な服を着てゆくのは失礼とされますよね。 主人公とは、「物語中の他の誰の引き立て役でもなく、自分自身を引き立てているもの」だと思います。 逆にいえば、「主人公以外の全ての人物や物事は、主人公を引き立てるために存在している」となります。 -------------------------------------------------------------------------------- 主人公とは No.4586 投稿日 2002年6月9日(日)17時18分 投稿者 新木 伸 >>「主人公以外の全ての人物や物事は、主人公を引き立てるために存在している」  はーい。  弟切さん。正解〜。  なんか、正解にだいぶ近いところまでたどりついていた人はいたようだけど、自信を持って言い切らんようなやつに、採点を受ける資格などない。  最後の言い換えだけは、こちらでしてあげよう。  主人公とは――。  作品中の人物、物事、設定、はてはストーリー展開にいたるまで、すべてが、「彼or彼女orそれ」のために存在しているような、そういう存在。  もっと端的にいうなら――。   「作品の主人」  ちなみに、かならずしも場の中央にいる必要もない。  席次でいう「上座」って、端っこにあったりするよね。 -------------------------------------------------------------------------------- ●今日は厄日かも。 No.4587 投稿日 2002年6月9日(日)21時27分 投稿者 羽矢野  本日、hp社の複合プリンタを買ったのですが、どうも初期不良くさい。  読んでない本を数えたら、30冊になってた…… ●起の起 >>起承転結  起:和也に話しかけられずに、隠れている美由紀。  承:自分を激励するが、意志とは裏腹に足は動いてくれない。  転:和也が振り返って目が合う。  結:逃げる美由紀。自己嫌悪する。 >>大事な部分  好きな男の子に話しかけたいけど、それができない。 >>面白ポイント  美由紀の恋愛感情。 ●起の承 >>起承転結  起:眠れない美由紀。  承:本をとりに書庫へ。物色していると声が聞こえる。  転:ビビる美由紀。白い影に驚く。  結:鏡と安心するが、そのうつった自分が勝手に動く。 >>大事な部分  恐怖をともなうシチュエーションで、美由紀’と出会う。 >>面白ポイント  恐怖感  (女の子が怖がる) ●積木遊技  >>積木遊戯でやってたとき、それぞれの段階で、何パターンぐらいずつ作っていたっけ?  では、私のを例にしまして。  積木遊技でやった一連の流れを書いておきます。 1.テーマの選定。 「自信のない主人公が、そうなくなる話」  こんなの。 2.テーマの考察  自信のないという状態は、どういうものか。  また、どうすれば変われるのか。  これを確定します。 3.一時間バトル  まず、時間を一時間用意します。  今回の話のシチュエーションを決めます。  (女の子パターンとか、動物パターンとか)  そしたら5分刻みで、一行コンセプトと肉付けをやっていきます。 「自信のない少女が、変われるきっかけを掴む話」  自分に自信がなく、他人とあまり接しない少女がいた。ある放課後、鏡に別の世界の自分が映り、知り合う事になる。鏡の向こうの彼女は明るく活発で自分とは正反対であった。同じ自分でも気持ちの持ち方で変われると気付いた少女は、自信を得るキッカケをつかむ。  これをワンセットで12個つくります。  あとはこれを繰り返します。  私の時は、6〜7回目に新木さんからストップがかかりました。 4.3.でつくったものから、一番書きたいものを一個選びます。  それのあらすじを書いていきます。(800字) 5.起承転結 4分割 6.起承転結 16分割 7.締め切りが言い渡され、執筆開始  とこんな流れでした。  がんばれ八神さん  ツライと楽しいが同居するステキな感覚を味わってくれ。 ●通勤時間  田舎で生きるものには東京はつらい場所かも。  と思いました。  私の最長は。2時間半。  でも半年で挫折して、アパート借りました。  一番短いの本社勤務時。5分(住んでるのが会社の隣だから)  それ以外だと、一時間までか……。  どうもこれは幸せな状態らしい。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4588 投稿日 2002年6月9日(日)22時39分 投稿者 新木 伸 >羽矢野君 >>起:和也に話しかけられずに、隠れている美由紀。 >>承:自分を激励するが、意志とは裏腹に足は動いてくれない。 >>転:和也が振り返って目が合う。 >>結:逃げる美由紀。自己嫌悪する。  だから、現実を見ろと言っている。  思いこみのほうではなくって、現実のほうだぞ。  結の部分。  いつどこで、美由紀が「自己嫌悪」しているシーンが入っているというのだ?  具体的には、どこからどこまで?  もし入っているというのなら、その行を抜粋してこいっての。  あと「転」が、ちがう。  「目が合う」の、どのへんが、「流れ」が変わるに相当しているわけだ?  たとえば、転が「目が合って逃げ出す美由紀」ということなら、なんとか話しかけようとしているそれまでの流れが、ここで百八十度きれいにターンすることになるので、それは「転」だといえるだろうが。  「大事な部分」と「面白ポイント」。  めちゃくちゃだなぁ。  ちゃんと考えて書いている?  「美由紀の恋愛感情」って、具体的には、なんなのよ?  「話しかけたいけど、それができない」っていうこっちのほう。なんら具体的でもないし、だからといって、説明にもなっていてい。まるで意味不明。  こっちは逆に、要約してくるように。  要約と、具体的記述と、両方あると、なお良いが。  起の承。  書庫でのシーンのほう。この起承転結の分解。  これもリテイク。  話にならん。  あと「恐怖」って言葉を、辞書で引け。  ここで書いてるものは、それは「恐怖」っていわないだろ。  言葉に対する分解能を、もうちょっとは上げてこい。 >積木遊戯 >八神さん  んー。  じゃあとりあえず、次の「内面は変化しない」20パターンが出てきたら……。  その次のプロセスの、1時間バトルに使うお題を、5〜10個ぐらいセレクトすることになるね。  書きたい話と、そんなに書きたくない話。まあそのあたりからセレクトする。  選んだものを全部やるかどうかは、これは、わからない。  ようは、1時間のうちに5分刻みで、きっちり12個。それがこなせるようになればいいってこと。それ以上はやる必要がない。  一度できるようになったことは、もう何度だって、できるはずだ。  羽矢野君に聞いてみれば、そのように答えるに違いない。「もちろんできますよ」って。  八神さんの場合。  時間切れで尻切れトンボになったりせず、へんなものも出てこなくて、余裕を持って1時間に12個できるようになる。それまでやる。  身に付くまで、ずーっとやるので、そのつもりで。 >いまの通勤時間  0分。  おうちが仕事場だから。  目を覚ました5秒後には、もう仕事にかかれるぞっ。 -------------------------------------------------------------------------------- >主人公とは No.4589 投稿日 2002年6月9日(日)23時17分 投稿者 新木 伸 >主人公とは  言い換えがうまくなかったので、言い直し。  主人公とは、作品中の人物、物事、設定、はてはストーリー展開にいたるまで、まわりのすべてから引き立てられるようなモノのこと。  主人公のために、作中のすべては存在している。  「彼」「彼女」「それ」とか。  複数形の場合もある。「彼ら」「それら」など。  「主人公」っていう言葉。  これ、みんなもう一般名詞として使っちゃっているようだけど。  もともとは、「主人・公」であるわけね。  主人にわざわざ敬称である「公」をつけているわけ。  いわば「主人様」とか、そういう感じの複合語。  「話の主人公」っていうのは、つまり、「話の主人」とおなじ事を言っているだけにすぎない。敬称があるかないかの違いだけ。  ……ということで、以後は、「主人公」という言葉は適切ではないので、「主人」って言葉を使うことにする。英語ではMASTERだ。  主人のある作品では、ストーリーでさえ、主人を引き立てるために存在しているのね。  たとえば主人が「強い男」だったりする。  その主人の「強さ」を引き立てるために、試練が与えられるとか、強敵が立ちふさがるとか、そんなストーリーが用意される。  主人が「色男」であるなら、そういう種類のストーリーとなる。  「リングワールド」が主人であれば、探検家がそこを訪れて探検をするというストーリーとなる。  「未来の道具」が主人であれば、すぐ道具に頼ろうとするダメ少年と、少年を甘やかしてばかりの過保護なダメロボットが必要だ。少年を危機的状況に陥れる暴力少年と、底意地の悪い少年も必要になってくるだろう。そしてストーリーのほうも、未来から少年を叩き直すためにネコ型ロボットがやってくるというものになる。(しかしここで肝心なのは、絶対に、本当に叩き直してしまって、ダメ少年を「成長」させてしまってはいけないということだ)  ちなみに、「ストーリー」が主人というケースもある。  そういう場合では、ストーリーを引き立てるための「視点キャラ」とか中心人物とかが必要だ。ストーリー上の要請から、キャラの人格などが決定されることになる。  話の「主人」が、キャラなのか、ストーリーなのか、設定のアイデアなのか、世界なのか――それがわかっているなら、なにも迷うことはない。  すべては、たったひとつのシンプルなルールで決定されることになる。  「主人」をより引き立てることができるか? どうか? -------------------------------------------------------------------------------- 主人公について(反省) No.4590 投稿日 2002年6月10日(月)00時00分 投稿者 紫ゆきや >新木さん(4571) >> なんていうか、紫さんは、自分で考えることに慣れていないみたいなんだけど、そういうクセは直しておかないといかんのでは?  すみません。  以後、改めようと思います。  ありがとうございます。 >> 「主人公」って書いて考えると、どうしてもそれに引きずられちゃうみたいだなぁ。  そうだったのですね。  自覚していませんでした。  “考え方”がヘタなんでしょうか。  これも、慣れていないということなのかもしれません。 >>物語にでてくる全てが、主人公と物語の両方にとって意味があるわけでしょうか。 >> こんなことを書いているけども、「物語」って、なんなの? >> まずそれの定義はしている?  すみません。定義していませんでした。  だから、なんだかモヤモヤした回答しかできなかったのかもしれません。  物語とは何かと考えてみました。  『できごとや、人物などを、(文字や、その他の方法で)語ったもの』  私にとっての物語とは、コレです。 >> 僕の見立てでは、タイトルのなかに***の名前が出ているケースが、かなり多いように思う。 >> 「指輪物語」とか「ロードス島戦記」とかは、どうなるわけだ? 「水滸伝」や「西遊記」は? >> なにが「***」?  これをずっと考えていました。  指輪はドラえもんと同じで「指輪そのもの」が***かなと思いました。  ロードス島は、難しいですね。  最初は主要人物かと思っていたパーンが、最後の戦いは傍観者ですし。  いや、傍観していることに意味があるのかもしれませんが。  かといって、カシュー王なわけもなし。  と考えていって、なるほど、「ロードス島での戦いそのもの」ですね。 >弟切さんの4585と、新木さんの4586番が。 >>「主人公以外の全ての人物や物事は、主人公を引き立てるために存在している」 >> 弟切さん。正解〜。  おお、さすが弟切さんです。  なるほど、存在理由というのは、つまり、どういうことか。そこまで考えなくてはなりませんでした。  −−とか思ってたら、 >> なんか、正解にだいぶ近いところまでたどりついていた人はいたようだけど、自信を持って言い切らんようなやつに、採点を受ける資格などない。  はうあ。  ……誰とは書かれてないけど、顔色うかがうような文を書いてたことについては、身に覚えアリです。  なんでそういうことしちゃったかなあ。  自己診断−−。  早く答えが欲しかった。  これはありました。  自分の考えが間違っているのかわからないのが、不安でしたし。  でも、なんでそんなに不安だったんでしょう。  ……怖かったとか。  自分の考えにダメ出しされるのが怖かったとか。  ダメなヤツと思われるのが怖かったとか。  うわ、まだそんなこと考えてたのか、自分。  ダメなのは、もう身にしみてるはずなのに。自覚してるハズなのに。  ごまかして、怒られるのを避けようとしてたのか。  何しにココに来てるんだ。  −−大反省です。  以後、このような汚い精神を文に混ぜたりしないようにします。  たいへん、もうしわけありませんでした。 -------------------------------------------------------------------------------- >羽矢野君 No.4591 投稿日 2002年6月10日(月)13時05分 投稿者 新木 伸 >羽矢野君  わし、「現物を見ろ」って言っているけど……。  もしかして羽矢野君、「リテイク1」にある現物のほうを見ていたりする?  学校帰りのシーンについては、リファレンスのほうだよ。  ログに埋もれていたから、課題部屋のほうにアップしておいた。  あれ見て、起承転結とか大事な部分とか、抜粋してくるように。 -------------------------------------------------------------------------------- 祝!日本代表チームW杯初勝利 No.4592 投稿日 2002年6月10日(月)15時12分 投稿者 弟切 千隼 ついでに「話の『主人』とは何ぞや」もわかっておめでとう自分、とつぶやいている弟切です。 今回はヘドウィグに感謝したほうがいいかも知れませんね。ギリシャ神話でふくろうが知恵の女神アテナの象徴だとされているのは、あながち嘘ではないのでしょうか(笑) ヘドウィグに謝意を表して、少しシロフクロウの紹介をしておきましょう。 メンフクロウやモリフクロウと違って、シロフクロウは日本でも野生の個体が見られます。ただし数は多くなく、北極圏の寒さを避けて冬の北海道に飛来しているのがまれに見られる程度だそうです。 どうしても野生のシロフクロウが見たいという奇特な方は、シベリアかアラスカあたりへ遠征して下さい(^_^) 余談ですが、『ハリー・ポッター』シリーズがベストセラーになったため、シリーズに登場する小道具や魔術を解説する便乗本や、ネット上のファンサイトがたくさんありますね。 けれども、ドラゴンなどのハリポタ世界の幻想生物を解説した本はあるのに、例えばシロフクロウのような実在する生物を解説した本やサイトはないのですよね。日本人にとっては馴染みのない生物も多いので、知りたいという方は結構多いのではないでしょうか。 ハリポタ世界に登場する薬草はほとんどが実在するもので、しかも薬効もわりと実物に近いものが多いです。こういった薬草を使った健康法なども載せた便乗本を出したら、売れませんかね? さて、話の主人とは何かがわかったところで、自分の話に戻ります。 私の「新世界へ……」(仮題)の主人は誰でしょう? あるいは、何でしょう? 以前はベリルが主人だと思っていたのですが、今になって違うかも知れないと思い始めました。「死と再生」というコンセプト自体が主人かも知れません。 ベリルが主人なら、話の筋もその他の登場人物も何もかも、ベリルという人物を最も目立たせるものでなければなりません。けれども、「死と再生」が主人なら、ベリルはそのコンセプトを引き立てる一つの要素に過ぎません。 これはどちらがいいとか悪いとかではなくて、自分がどちらを書きたいかで決まります。 いったいどちらが書きたいのですか? > 私。 弟切はおばかなので今更こんなことに気づいています(^^;;; 次までに考えてきます。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4593 投稿日 2002年6月10日(月)18時04分 投稿者 新木 伸 >話の主  おめでとう、じゃねーよ。  こんなこと気づくのに、いったい何週間かけてんだか。  30分ぐらい考えたら、そのあたりで、もう気づけ。  ちなみに、話題参加者のなかで、まともに思考していたのは、弟切さんのみ。  実際に手を動かして、「既存作品の分析」という科学的手法にのっとって思考していた。  一日ちょっとずつのカメの歩みだったけど、着実に進んでいた。  他は、たとえ百万年やっていても、答えには辿りつかなかっただろう。  ただ夢想しているだけなんだもの。いっぺんは「正解そのもの」を手にしていながら、三秒後には、自分から捨ててるやつもいるし。 >紫さん  僕が「放置しておく」と書いたら、「間違ってましたか」と、すぐ自説を手放してしまっていたね。  以下に書き込みの番号をあげるから、順番に再読していくように。 ○年表 4557 紫。夢想のなかで正解に到達する。 4558 新木。「放置する」と発言する。 4568 紫。検証と証明をする茨の道――「思考」を嫌って、とっとと正解を手放す。 4571 新木。紫の思考をやめたがる癖を指摘する。 4590 紫。「改める」と口では言いつつ、やっぱり思考せず。新たに夢想した次のものを出してくる。  ……再読したか?  再読したなら、僕がどんな苦い気分で、この一連のやりとりをしていたのか、その10分の1ぐらいは理解できたことと思う。  君は、自分の思いついたものを、きちんと証明するのが大変そうなので、逃げだしたわけ。「これ間違いでしたね。えへへへへ……」とか、うすら笑いを浮かべて引っこめてしまえば、証明してゆく苦労はしないで済むわけ。  君が嫌っていて、怖がっていたのは、ダメ出しされることではないのね。  間違った答えを有頂天になって出してきて、「たわけ」と一喝されて恥をかくことではなかったのね。  君がやりたくなかったのは……。  胸を張って、「これで間違いありません」と言えるようになるまでの、その苦労の部分。  頭を使って考えること。「思いつき」が「信念」とよべるものに変わるまで考え抜くこと。それをしたくなかっただけなのね。  「これが正解です」と、自分で信念を持つまで考えたとしよう。  僕が「違う」と言ったとしよう。  「それでは新木さんのほうが、間違っているんです」とか、言えばいいじゃん。  この命題に関しての思考量で、新木伸を上回っていれば、気迫で勝てるぞ?  「新木さんは、この命題について僕ほど考え抜いたのですか?」とか、言えばいいじゃん。そうすりゃ、僕のほうが気持ちが揺らいで、「そうかもしれない……」とか、考え始めるかもしれないぞ? >話の主とか >>と考えていって、なるほど、「ロードス島での戦いそのもの」ですね。  だから、あの話のタイトルは「ロードス島戦記」なんじゃん。  ロードス島における、戦いの、「記録」の、話。  タイトルに、そもそも、そう書いてある。  いまさら気づくようなことか?  「カニ剥き身」とラベルの貼られている缶詰を手にして、「ああ、これカニなんだ!」とか、気づいて声を張りあげているぐらい、アホっぽいぞ?  あと指輪物語は、原題を直訳すると「指輪の主」っていうものになる。  ちなみにタイトルから「話の主」を探り出すときには、原題を見ないとだめだよ。邦題とかは営業戦略で付けられることもあるから、「いちばん目立っているモノ」=「いちばん濃ゆいモノ」がタイトルになることもある。  ちなみに「サムライ・レンズマン」はその系統だな。作者のコメント通り、いちばん濃ゆいものがタイトルに登場しているだけ。古橋さんの作品は、話の主人を決めにくい(ない場合も多い)ものが多いけど、あの場合は見つかった。  話の主は「レンズマン的資質を持った人たち」といったところだろう。こうすると、レンズマンすべてとキャットまで含むことができる。キャットって、あれ、アリシアに行けば絶対レンズもらえるよね。ビリーよか、よっぽど気合い入っている。キムの尻を蹴飛ばしているし。  あと、「あるシーン」「ある台詞」などが主となっている作品もある。  ざっと思いつくなかでは、「アルジャーノンに花束を」とかかなぁ。  あれは、「アルジャーノンに花束をあげてください」という台詞が、話の主。原題でも「FLOWERS FOR ALGERNON」となっている。  ええと、同じ場所で戦っていたふたりが、片方は負傷して退場してゆく。まだ戦っている(が、すでに敗北は必至の)戦友に送るエールの言葉……みたいなものかな。  ラストの一行の台詞を語るために、あの作品のすべては存在している。 >弟切さん  ということで弟切さん。  なにか、絶対に外せないワンシーン、なんてものが存在するなら、それが「主」でもいいんじゃない?  取り替え不能のもの。それを交換してしまっては、その作品が、その作品じゃなくなってしまうもの。  ベリルの話のなかでは、なんかあるの?  たとえばベリルは、似たような境遇の似たような性格のキャラで代役が可能?  キャラ。設定。舞台。大道具。小道具。ストーリー展開。あるワンシーン。あるひとつの台詞。  いろいろ要素はあるだろうから、ひとつひとつ検証してみること。 -------------------------------------------------------------------------------- ちょっとリサーチ No.4594 投稿日 2002年6月10日(月)19時01分 投稿者 新木 伸  いつものように、ちょっとリサーチ。  いま書いているシーンに関わるところ。  高校で、運動部が盛んなところだと、武道場とかがあるよね?  そこの大きさとか数とか、どんなもんだった?  僕の出た学校の武道場って、柔道やら空手の規定サイズの試合場が2面取れる大きさ。  畳にすると、30畳ぐらいだったかな。30畳×2ね。  バスケットボールのコートだと、1面ぐらいしかなくて、普通の体育館の半分ぐらいのサイズしかなかった。  柔道、剣道、少林寺拳法、空手(わし、ここ)――と4つの武道系クラブがあったから、練習は1日置きだった。  これ普通?  それとも、部が4つあったら、4面取れるような武道場があるほうが、普通? -------------------------------------------------------------------------------- 考えが、うまくまとまらない。 No.4595 投稿日 2002年6月11日(火)00時10分 投稿者 羽矢野 ●「アルジャーノンに花束を」 >>ラストの一行の台詞を語るために、あの作品のすべては存在している。  ちょっと思い出しました。  夢中で読んでて、この最後の一文を読んだときに涙がぶわっと溢れてきた。  この頃はまだ小説なんて全然書いてませんでしたが、どうしてこの一言で涙が溢れたのかずいぶん不思議に思った記憶があります。 ●起の起 >>起:和也に話しかけられずに、隠れている美由紀。 >>承:自分を激励するが、意志とは裏腹に足は動いてくれない。 >>転:和也が振り返って目が合い、逃げる。 >>結:自分が情けないと思う美由紀。 結だけ思考開示 >>「ほんとに、何やってるんだろ?」  逃げてしまった美由紀がつぶやく部分。  ここが結で一番大事な“ため”後の一言。  シーンを分析すると、  話しかけたいと思っていたはずが、目があって、思わず逃げてしまう。  家の前まで走ってきて。  「ほんとに、何やってるんだろ?」と呟く。  これは”なぜ話しかけるはずが逃げてしまったんだろう?”  という自身への問いかけ。  そう呟かねばいられない程、彼女にとってはショックで、呟くと押さえがきかなくなって、涙がでそうになる。  この感情はなんなのか。  いろいろ抜き出す。 ☆こうかい(‥クヮイ)【後悔】  してしまったことを後になって悔やむこと。  後悔先(さき)に立(た)たず すでにしてしまったことを後で悔いても、もう取り返しがつかない。  後悔臍(ほぞ)を噛(か)む 自分の臍(へそ)を噛もうとしても届かないように、後で悔やんでも及ばないことをいう。 ☆くやむ【悔やむ】  くやしく思う。残念に思う。しゃくだと思う。また、後悔する。*為忠集「数々に過ぎにし事はくやまねど」 ☆じこけんお(‥ケンヲ)【自己嫌悪】  自分で自分自身がいやになること。「自己嫌悪におちいる」 ☆かなしい【悲しい・哀しい・愛しい】 〔形口〕卆かな鰍オ〔形シク〕感情が痛切にせまってはげしく心が揺さぶられるさまを広く表現する。古くは悲哀にも愛憐にもいったが、現代ではもっぱら悲哀の感情に用いる。 ☆情(なさ)けない  嘆(なげ)かわしい  共通する意味 ひどくて残念である。  (1) 「嘆かわしい」は、腹立たしくなるほど情けない意味で、「情けない」より程度が強く深い。  (2) 「情けない」には、みじめに思う気持ちも含まれる。 ☆みじめ【惨め】 (形動)(「見じ目」の意)あわれで見るにしのびないこと。まともに見ていられないほど、いたいたしいこと。「惨めな敗北」 >>後悔。  後で、悔やむ。ちなみに“くやしい”で辞書引くと“悔やむこと”とあった。  ……進まないじゃん。  後悔とは“こうすればよかった”ってもので“こうできなかった”ってのは当てはまるのか?  辞書の意味を見ると、この場合も当てはまる。  ただ、書いてある情報を見ると後悔しているという情報はないんじゃないかと思う。 >>自己嫌悪。  こういう場合って、自分が嫌になるんじゃなかろうか  でも、書いてあること“だけ”見たら、そう感じる部分はどこだろう。  嫌悪している部分がない。  自身への問いとそれに対する感情の答え(涙)があるだけ。  だから、これはバツ。 >>悲しい。  この言葉はものすごい広い。  “自分が悲しい”  でもこれも書いてあることには含まれていない。  涙がでるとかは、この場合は悲しいより情けないという感情だろう。 >>情けない。  まずこの“話しかける”という動作は美由紀にとっては難しくても、他の人にとってはそうでもない。  そして美由紀は練習までしていたにもかかわらず、それすらも出来なかった。  自分はこんな事も出来ないのか。  というのが、結の部分。  と考えていくと“自分を情けないと思う”となりました。  大事な部分と、面白ポイント  ちょっとまとまらないので、もう一日考えて明日書きます。 -------------------------------------------------------------------------------- 思考について No.4596 投稿日 2002年6月11日(火)15時00分 投稿者 紫ゆきや >新木さん(4593) >思考について  番号の発言、読み直しました。  もうしわけないのと、情けないのとで、なにから書いたらよいか。  私は、とんだ怠け者だったわけですね。  それに、夢想と思考の区別すらついていませんでした。  思考とは、手を動かして、理論と証明を重ねることだったのに。  私は頭の中だけで、仮説と連想を繰り返して。証明を怠り、ひとつも自分で固めようとしなかったわけですね。  そんなことで、確信が得られるわけがないのに、何をやっていたんでしょうか。  こんなもので、自分は一生懸命考えている、と思い込んでいたとは。  しかも、ここまでハッキリ言われないと、自覚できなかったとは。  “思考”というものが、どういうものか。  たしかに教えていただきました。  これからは、口先だけじゃなく、手を動かそうと思います。  もうしわけありませんでした。  そして、ありがとうございました。 >> この命題に関しての思考量で、新木伸を上回っていれば、気迫で勝てるぞ?  すみません。  新木さんを上回る思考量というのは、想像の外でした。  そうですよね。そのくらいのつもりがなくては、追いつくことすら叶わないですよね。  考えることに不自由な私ですが、やればできると信じて。  がんばります。  主人公については、ちょうど弟切さんがやられているように、自分の作品にどう生かすかという点について、今書いている作品を題材にして考えてみようと思います。 >アルジャーノンに花束を >> あれは、「アルジャーノンに花束をあげてください」という台詞が、話の主。  もう数年前ですが。以前、読んだときは、可哀想な話だなとしか感じていなかったです。  そういったことを意識して、またちゃんと読んでみようかと思います。  ここで学ぶようになってから、持ってる本を読み返すことが増えました。  私は今まで、ずいぶんともったいない読み方をしてきたようです。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4597 投稿日 2002年6月11日(火)19時56分 投稿者 新木 伸 >羽矢野君  美由紀の心境。  うん。まあ、そんなもんだろう。  「自分が情けない」でも、まだちょっと違うような気もするのだが、僕の分解能を持ってしても、ぴったりの言葉は発見できない。  日本語には、その微妙な差違を言い分ける語彙がないのだと思われる。  あと、もういっこ大事な点。  ここで美由紀は、2回ほど、「何をやっているんだろう」って言っているよね。  1回目は心の声。2回目は口に出して。  ここは2回言わせる「意味」があるはず。  1回目の「なにやってるんだろう」は、これは、「情けなさ」よりも、「自分のやったことが本当に理解できないでいる心境」からではないかと思うのだが、どうだろうか?  少なくとも、読者はそう思うはず。  なぜなら、冒頭からここまでの流れは、「男の子に声をかけよう、かけよう」という流れなわけだよね。  この起承の部分を読んでいるときの読者の予想としては、「男の子に声をかける美由紀」とかが、脳裏に浮かんでいるに違いないわけだ。  それが、「転」でもって、美由紀が逃げ出す。  読者はまあ、普通は、驚くだろうな。  だいぶ意表を突く行動なわけだ。  で、驚いている読者をおいてけぼりにしないためには、美由紀が自分自身でも驚いてくれていないとならない。  美由紀がまず驚いているところを描き、その驚きが、なんらかの連続した変化のはてに、「情けなさ」に移行してゆく。  その過程を、読者は感情移入して楽しんでくれるわけだ。  ちなみにその、「連続した変化」を描くために、「※なんか一行」があるわけだ。あそこには、絶対に、なにか一行がなくてはいけない。  ……と、このようなコンセプトに基づいて、例のリファレンスは削られていったわけだけど。  この流れとコンセプトで、合ってるの?  合ってるかどうか、作者でないと、なんとも言えんところだろう。  まずそれを確認するのを、忘れていた。  もしこのコンセプトが違うというなら、もういっぺん、自分のコンセプトで削り直して来る必要があるよね。  他人(わし)の編集したもんを、どうこうイジっていたって、意味がない。 -------------------------------------------------------------------------------- 入梅 No.4598 投稿日 2002年6月11日(火)21時37分 投稿者 弟切 千隼 東北地方から四国・中国地方まで、本日一斉に梅雨に入ったと発表されたそうです。 暑さに弱い弟切は、今日の蒸し暑さにぐったりしながらそれを聞いて、今からこんな調子で夏が乗り切れるのだろうかと不安になりました(^^; 「新世界へ……」(仮題)の主役が何かについて考えるに際し、一つの話がどんな要素からなっているのか分解してみました。 1.舞台 2.登場人物 3.大道具 4.小道具 5.ストーリー 6.アイディア(推理小説におけるトリックなど) 7.場面 8.台詞 だいたいこんなものでしょう。他にありましたら突っ込んで下さい。 えー、弟切は話を思いつく場合、具体的な台詞や場面が最初に出てくることはほとんどありません。「新世界へ……」(仮題)の場合もそうでした。 今に至るまで、ベリルもユキマロも「これだ!」という決めの台詞はしゃべってくれませんし、場面がありありと目に浮かぶこともありません。 ということで、7の場面と8の台詞はまず除外されます。 6のアイディアというのも違いますね。 一応、現在の「新世界へ……」はSF仕立てとはいえ、それほど目新しいアイディアを使っている訳ではありません。それ以外に読者を驚かせるような知的な仕掛けがあるかといえば、そういう訳でもありません。 5のストーリーは検討の余地があります。 「死と再生」という普遍的なテーマに沿ったストーリーは、おそらく多くの人々が惹きつけられるものであり、私自身もむろん好むところです。しかし、これが本当に主役かというのは、他の要素と比較してみないとわかりません。 とりあえず保留しておきます。 4の小道具も主役ではありませんね。 そもそも現在の「新世界へ……」(仮題)の中には、小道具そのものがほとんど出てきませんよね。私自身、「そういえばあの話の中に何か小道具って出てきたっけ?」と考えてしまったくらいです(^^; 3の大道具は……えーと、あの世界での大道具というと、「冷凍睡眠装置つきシェルター」と「世界大戦で用いられた兵器」くらいでしょうか。どちらも、「SFガジェットマニア」や「兵器マニア」なら燃えられるものですね。 しかし、今回の弟切は「冷凍睡眠装置開発秘話」や「大量殺戮兵器の廃棄法マニュアル」といったものを書きたかったのではないようです。したがってこれも除外します。 2の登場人物は、大いに主役の可能性がありますね。 主役になるとしたら、ベリルかユキマロかあるいは両者共にか、どれかになるでしょう。自己主張が強くていかにも主役っぽいベリルに対して、ユキマロもぼよっとしているようでいてなかなか負けていません。 もしかすると、この二人の関係そのものが主役かも知れないという気がしてきました。思いつきに飛びつくとろくなことがないので、もう少し考えます。 1の舞台も、主役である可能性があります。 現在の「新世界へ……」の舞台は「科学技術が退化した未来」です。ただし、いったんかなり高度なところまで科学技術が発達してから退化したので、過去の遺産として妙に高度な科学技術の産物が一部に残っているちぐはぐな世界です。一度こういう世界を書いてみたかったのは確かで、愛着があります。 けれども、今回どうしてもこれを書きたかったかというと、微妙なところです。これについてももう少し考えます。 以上のとおり、話の要素のうち舞台と登場人物とストーリーが主役候補に残りました。 次回、この三つのうちから主役を選ぶ予定です。 -------------------------------------------------------------------------------- 今回はレスのみです。 No.4599 投稿日 2002年6月12日(水)21時26分 投稿者 弟切 千隼 No.4594の新木さんの御質問に答えます。 えー、弟切は今を去ることウン年前(笑)、比較的運動部の活動が盛んな私立の高校に通っておりました。やたら生徒数が多い高校だったせいもあって文化部・運動部とも数が多く、武道系の部としては柔道部と剣道部がありました。 うちの高校の柔道部と剣道部はインターハイ(全国高校総体)の常連でしたので、強いほうと言えるでしょう。なのに専用の武道場はありませんでした。 そのかわり、うちの高校には体育館が二つあり、古いほうを旧体育館、新しいほうを新体育館と呼んでいました。そのまんまですね(笑) 柔道部と剣道部は、この旧体育館のほうを武道場として使っていました。 旧体育館の広さは、新木さんの学校にあった武道場とほぼ同じくらいです。武道場ではなく体育館でしたので、床は畳敷きではなく、普通の体育館と同じ板敷きでした。 むろん、普通の体育館として普段の体育の授業に使えるようにそうなっていたのだと思います。現に私は何回も旧体育館で体育の授業を受けました。 柔道部や剣道部が練習する時には、体育器具室の中に置いてある畳を持ち出してきて床に敷いていたようです。「ようです」というのは、私は柔道部や剣道部に所属していなかったために伝聞でしか知らないからです。 不確実な情報ですみません。 うちの高校の柔道部と剣道部は部員数が多く、この二つの部が同時に旧体育館で練習するのは窮屈だったと思います。しかし、柔道部も剣道部も毎日欠かさず熱心に練習していました。 雨の時は普段外で練習する運動部が体育館に間借りするので、狭くて思うように練習できないと聞いたことがあります。 ただし、うちの高校の場合は、裏技を使って運動部の練習場を確保できる場合がありました。 うちの高校は某大学の付属高校で、隣に大学が建っていたので、「大学の体育館を借りる」という裏技が使えました(^_^)  剣道部や柔道部はインターハイなどで良い成績を残しており、校長の覚えがめでたいおかげで、けっこう大学の体育館を使わせてもらえたようです。大学の体育館の中がどうなっていたかは知りません。 大学のほうにも、専用の武道場はなかったと思います。 -------------------------------------------------------------------------------- 白くなる頭のなかにいらだち No.4600 投稿日 2002年6月13日(木)01時24分 投稿者 巻島翔史 >>自信を持って言い切らんようなやつに、採点を受ける資格などない。 >>他は、たとえ百万年やっていても、答えには辿りつかなかっただろう。 >>ただ夢想しているだけなんだもの。  断言をぼかしたのは俺も同じです。  自分の言うことは必ず間違っている、という前提でものを考えすぎているからでしょうか。  ……いまさら失敗を恐れていたら、前に進めないんですよね。はっきりダメだしされたほうがまだ力つくだろうに。  夢想……ですが、ここまで言われて、ようやく「思考」とはなんなのか知らされた思いです。  いままで思考とは、自分のなかにある知識だけを頼ってそれで答えを組んでいくものだと思っていました。  そうではなくて、頭だけでなく手も働かしていくことだったのですね。  「思い考える」だから、頭のなかだけでいろいろ動かしていればそれでいいのだと思っていました。ああくそ。   >>主人公のために、作中のすべては存在している。  で、こうして主人公のなんたるかが出てきたので、さっそく「強さの地平」を分解し、なにがなにをどういう流れで引き立てているのかを探っていきます。 (しかしあらためて見返すと……ひでぇ文書いてるなぁ)  まず書きだし。女の子と護衛たちが出てきます。  複数の護衛という存在は、女の子の身の上を示すためにあるものです。  そこからしばらく、女の子が父親の過保護で苦労しているという説明が続きます。  これは女の子の身の上のさらなる説明と、女の子の性格のバックヤードの一部を示すもの。  そして盗賊の襲撃。ここで護衛たちはあっさりやられてしまいます。  これ、あとのこととからんでくるんですが、男と盗賊が対決するシーンは、当時の俺がそのシーンを書いた意図として、男の強さを示すというものがありました。  しかしです、男がいかに強いかを示すには、敵がどれだけ強いかをまず示す必要があったわけで……こうも護衛たちがあっさりやられてしまっては、それが果たせていなかったということになります。  続いて、女の子が盗賊に襲われそうになります。  これは盗賊の外道っぷりを示すところであり、読み手に対して「こいつはひどいやつだ」というのを強調しているところです。  ここで男の登場です。男の盗賊に対する戦い方は、男の好戦的な性格を示すこととなり、さっきも言いましたがこの盗賊は男を引き立てるために出てきたものであると言えます。  このあと、男と女の子のやりとり、そして墓穴掘りへと続いていきます。  男と女の子両方の性格を示す意図で書いたつもりでしたが、男が過度に嫌なやつに見えてしまった結果、軽く敵役的な存在(対立要素)に男がなってしまっています。  こうして一章を見ると、総体的には出てくるものが女の子を引き立てる構図になっています。  盗賊の存在に、男を引き立たせようというところが見えますが……ここだけ、本来の狙いが残っているということなのでしょう。 (しかし……以前は主人公は人物でなければならないと思っていたので、俺は主人公は男であると思っていたのですが、どうも実際の書いてたときの気持ちとしては主人公=「強さ」という概念だったのではないかという気がしてきています。まあどっちみち失敗していますけど) >>東上の理由と花となる存在を掛け合わせて、さらにどんな話になるのか、数行程度のコメントも付けてこいってこと。  というわけで、やってみました。  ただ、とにかく数をこなすことを第一にしたので、セレクトにいくぶん偏りがあります。すいません。 ◆「呪われた自分を大切な人から遠ざけるため」「色香を武器とする女スパイ」  旅の途中、思わず追われている女スパイを助けたことで、男は女の事件に巻きこまれてしまう。  女スパイの敵のブレーンが自分に呪いをかけた術師であると知った男は積極的に事件に関わるようになり、最後は術師を倒す。 ◆「呪われた自分を大切な人から遠ざけるため」「恋人に裏切られて死んだ幽霊」  自分に呪いをかけた術師を探しながら旅を続ける男。そんなとき、幽霊と出会う。  故郷に恋人を残していて、いつか自分の呪いが解けたらまた戻りたいと言う男に、幽霊は、人を信じるなんてバカげてると言う。  言い争いのたえない2人だが、ラストは協力して術師を倒す。 ◆「呪われた自分を大切な人から遠ざけるため」「姉の遺児」  姉を殺し、自分を呪った元義兄を探す男。姉の子の笑顔に復讐に歪む心を癒されながら、一路東へ進む。  しかしある満月の夜、突如子供は巨大化し化け物に変化。子供にも呪いがかけられていたのだ。  男はその攻撃をギリギリの線でかわしていたが、そのとき子供が正気を取り戻す。幼い声で殺してくれと頼まれ、男は剣を相手の胸に刺す。  自らの手で殺めた罪を罰し、そして新たに復讐を誓う意味で男は左目をくり抜き、さらに東へ向かうのだった。 ◆「呪われた自分を大切な人から遠ざけるため」「呪われてしまったことから村を追い出された娘」  夜の森で、野犬に囲われおびえている娘を助けた男。聞けば、自分と同じ相手に呪いをかけられたらしい。呪いを解くため、2人は一緒に行くこととなる。  ある町で熱狂的な賞賛を浴びる新興宗教の教祖の首に、忘れもしない傷を見つけた2人は、その教祖=術師を倒す。 ◆「呪われた自分を大切な人から遠ざけるため」「父の仇を追う娘」  ある日、男は娘に襲いかかられる。なんでも、父の仇を追いながら、剣の修行をしているらしい。  父なし子であった男は娘に同情し、仇探しを手伝ってやることに。  しかし娘の父の仇は、いまや賢君といわれる地方領主になっていて、2人は手を出しあぐねる。  なんとか警備をかいくぐって城に忍びこんだ2人は、領主と相対する。  過去のことを悔いていて、その首を娘の前に領主は差し出す。娘はどうしてもその首が切れなかった。  領主から術師の情報をもらい、再び自分の旅に戻ろうと男はする。しかし娘に呼びとめられ、ここまで一緒に来たんだからついて行くよ、と言われる。2人旅で、さらに東へ行くことに。 ◆「呪われた自分を大切な人から遠ざけるため」「旅一座の曲芸師、もしくは道化師」  呪いによる奇形を見せ物にしている旅一座がガマンならず、少し懲らしめるつもりで潜入する。  しかし、突然の闖入者にあせった団員は、せっかくの金ズルを取られるぐらいなら、と、見せ物にされていた少年を殺してしまう。  団員はあとかたもなく逃げ去り、残ったのは殺された少年の双子の姉である曲芸師。  行くあてもないのでついて行きたいという彼女の申し出を、男は受け入れる。  その後ほどなくして、術師がすでに死んでいたことを知る。少ない情報のなかから、一縷の望みをかけて解呪の秘薬を取りに山へ入る。薬はガケ下にあった。身の軽さを利用して娘が取りに行くが、足場が崩れる。男の手が痺れ震えてきて、娘はもう手を離してもいいよ、と生を投げうつ。そんな娘に男は 弟の分も生きろと言い、渾身の力で引き上げる。  呪いの解けた男は故郷に戻り、娘は自分の新たな生を生きる。 ◆「祖父の遺言」「姉の遺児」  祖父の遺言で22になったら家を出て東へ行き、見聞を広めろと言われていた男。ところが、病死した姉の子供の面倒を見るものが誰もおらず、結局子連れで行くことに。  遺言にそなえ、剣の腕をあらかじめ鍛えていた男は、子連れ剣士として一部で有名になる。  旅行くうち、「強さ」に惹かれる男。しかし子供の笑顔を見て、自分は自分だけのために戦っているのではないと気づく。過度な「強さ」に溺れかけていた男は正気を取り戻し、さらに東へ行く。 ◆「自分のいる地域で、自分にかなうヤツがいなくなった」「旅一座の曲芸師、もしくは道化師」  ある町で、暴漢に襲われている曲芸師の娘を男は助ける。その娘は曲芸武道を扱う者で、それに今日もを持った男は彼女の師を尋ねる。彼女の師は小柄な老人だった。  その姿にすっかり舐めきった男は、幾番か彼と手合わせするが、まったく歯が立たなかった。  武道は心で決するものだと諭された男は慢心を捨て、鍛えなおしてからまた来ますと言い残してさらに東へ行くのだった。 ◆「そこにいたら、自分の力が足りなかったせいで殺されてしまった恋人を思い出してしまうから」「色香を武器とする女スパイ」  自己嫌悪癖のある男は、ある宿で隣室の女スパイの会話を偶然聞いてしまう。そのことで殺されかけるが、男のなかなかの強さを女は感じ、協力を要求。死んだ恋人に少し似た女とともに、男は山を越え北へ。  諜報活動のさなか、女は、自分の恋人もかつて自分がスパイだったために報復行為として敵に殺されたと告白する。過去をかえりみるより今を見手生きるしかないんだと気づいた男は、女に積極的に協力し、ついには同じ諜報部の部員になるのだった。 ◆「そこにいたら、自分の力が足りなかったせいで殺されてしまった恋人を思い出してしまうから」「恋人に裏切られて死んだ幽霊」  男はある日、恋人に裏切られて死んだ幽霊と出会う。男のトラウマをズバリ見抜く幽霊。おたがい信じあって恋人関係が終わったんだからあんたは恵まれてるよと言われる。  そんななか、彼らは幽霊の元恋人に出会う。こいつを殺せと命ずる幽霊だが、元恋人は幽霊を裏切ったことを悔い恥じていた。裏切られたことにこだわることをやめた幽霊は、トラウマから、強くあろうとする男についていく。 ◆「そこにいたら、自分の力が足りなかったせいで殺されてしまった恋人を思い出してしまうから」「姉の遺児」  病気で死んだ姉の子をつれながら、自らを鍛え歩く男。あるとき、夢枕に死んだ恋人が立つ。  自分のために身を削るのはもうやめて、と叫ぶ恋人。しかし男は、今さら引くことは出来ない。  そしてとうとう、男は殺人者として領主から追われる身に。子供に罪はない、と姉の子を近くの教会に預け、男はさらに深い闇へと潜り「強さ」を求めていく。  そして今度は、とうとう幽体として現実の世界に死んだ恋人が現る。彼女は姉の子を人質に、目を覚ますように脅しをかける。男は正気を取り戻したが、恋人は罰を受け幽体が完全に消滅する。 ◆「そこにいたら、自分の力が足りなかったせいで殺されてしまった恋人を思い出してしまうから」「呪われてしまったことから村を追い出された娘」  村を出された娘は、村に復讐を誓っていた。復讐なんてムダだと男は諭すが、それは死んだ恋人の教えでもあった。そして娘に、それより呪いを解く道を探るほうがいいと告げる。  村の東の怪しい塔に2人はいどむが、術師は逃げおおせたあとだった。  2人は術師を追い、地の果てでようやく倒す。  ……課題をやっていて、時間ばかり気になって焦って、頭が真っ白けになる瞬間があります。  集中思考を今までいかにしてなかったか、ということが如実に出ていますね。  これもこれから伸びていけばいいんですが…… シンデレラ採点>  それではいきます。 薗部11  要素が複合してます。  「女性の介抱」と、「褒美を断る」とが。  こうなるとシーンの印象がこんがらがってしまって、どれが言いたいことなのかわからなくなってしまいます。  要素はひとつにしてみてください。 薗部12  OKでしょう 薗部13  王子の姿を見たかったシンデレラ 薗部14  OK。ここで何度か出たパターンではありますが。 薗部15  複合してます。  「ひとりだけ幸せな顔で踊る」と「単純な願いを言う」とが。 武道場について>  生徒の半数は帰宅部というクラブ活動に非熱心な公立高校の話ですが……  柔道場と剣道場がありました。それぞれ、青臭い畳の部屋と、体育館よりも艶のいい板張りの部屋でした。  広さはほぼ同じ。柔道場の広さは試合場一面ぶん。畳にすでに赤い面があり、それが試合場の大きさなのだなとわかるようになっていました。 (剣道場の様式に関しては不明です。男子は柔道場にしか用がなかったし。授業で毎週柔道があったんですよ、ウチは)  空手部も少林寺もなかったですから、柔道場は柔道部オンリーでした。剣道場も剣道部だけ。  参考になるかわかりませんが、とりあえず書いておきます。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4601 投稿日 2002年6月13日(木)01時56分 投稿者 新木 伸 >話の主と、主人公  「話の主人」っていう概念が生まれたのはいいのだけど……。  いわゆる世間一般でいうところの「主人公」=「話の主要人物」というものに使う言葉がなくなってしまった。これはやっぱり不便だよね。  「話の主(あるじ)」「話の主人」     ……その話にとって、いちばん大事な物事。  「主人公」     ……登場人物の中で、もっとも主要とされる人物。  新木語では、このような定義にしておこう。  今後はこの用語で話すように。 >巻島君  頭の中だけで、すべてをすませてしまえるのは、それは天才。  凡人は手を動かせ、手を。  いまこうやって、12パターンほど、出してきたわけだろう。  これらすべて、頭の中だけで考えて溜めておけるぐらいの容量のおつむを持っているなら、べつに手を動かさなくてもいいけどね。  1時間頭を使ったら、そのアウトプットを数分で一気にタイプしていけばいい。  できやしないでしょ? そんなこと?  心配するな。わしだってできん。  だから手を動かすのだ。  一冊の小説を書くのに、プロットやら、設定メモやら、エピソードメモやら、なんやら。  多いときには、完成原稿よりも多くメモを書くことになる。  あと残り24パターンあるようだが。  2つの素材を組み合わせて発想を引き出すわけだよね。  なるべく同じ素材を続けないほうが、発想が固定しなくていいぞ。  これ、コツね。  つまり、いちど「呪われた自分を〜」という主人公を使ったら、次にそれを使うのは、いくつか挟んでからにするということ。  はじめに言っておけばよかったかな。  36通りの組み合わせをカードにでも書きこんで、シャッフルして混ぜあわせて、1枚引いて、そして考える。  そんなやりかたがいいかもしれない。  残り24通りは、ランダムくじ引き方式でやってみそ。  あとはだな。1時間でやれとはいったが、5分×12回の合間に1分ずつ休憩をはさんで、合計1時間12分とかをかけたっていいわけだ。  ようは、これは集中する訓練なわけ。  より集中できるのなら、やりかたなんぞ、多少変えたってかまわない。  あと時間なんか気になってしまうなんていうのは、それはまだ集中が足りていない証拠だな。 -------------------------------------------------------------------------------- ●何故こんなに死亡するんだろ? No.4602 投稿日 2002年6月13日(木)08時08分 投稿者 羽矢野  現在、部屋の通信環境が死亡中。  仕事の合間(昼休みとかね。もちろん)に課題とか感想書くためにH”を会社に持ち込んでるので、明日そこから送る予定。  読んでる人には全く関係のない、個人的な話ですけど。 (じゃあ書くな) ●起の起  大事な部分。 「話しかけたいのに、話しかけられない」  これはどういうことなのか。  この話で大事な部分。  1.美由紀が和也に話しかけたいと思っていること。  2.気持ちはあるのに、行動にうつせないこと。  3.目が合うと自分でもわからないまま逃げること。  4.そんな自分を情けなく思うこと。  分解してくと、これら一連……ってよくみたら“あらすじ”だ。  でも、これが大事な流れであることは間違いない。  この美由紀の内面の変化(というか、内面と行動の食い違いというか)。  この部分を、気の弱い女の子の心理として感情移入をしてもらうのが目的。  美由紀という少女へのつかみをもってもらう。  だから要約してくと大事な部分は美由紀の性格描写となるのかな?  面白ポイント  >>「美由紀の恋愛感情」って、具体的には、なんなのよ?  大事な部分で書いた、一連の気持ちの揺れ。  話しかけたいと思って練習までしてたのに、目があったら逃げ出してしまって、家の前で涙をにじませるような、そういう心理。  “揺れる乙女心”とでも言えばいいのか…… >>1回目の「なにやってるんだろう」は、これは、「情けなさ」よりも、「自分のやった>>ことが本当に理解できないでいる心境」からではないかと思うのだが、どうだろうか?  そうです。  この何やってんだろ? は、最初の一つは自分自身への問いかけで(読者の代弁でもある)、次のが情けなさに呟かずにはいられなかった自嘲(になるのか?)の言葉。  ちなみに自嘲。 >>じちょう(‥テウ)【自嘲】  自分で自分をあざけり笑うこと。自分自身をつまらないだめな人間だと軽蔑すること。「自嘲的な笑い」  ちょっと違うかもだけど、こんな感じの意味だと思ってます。 >>この流れとコンセプトで、合ってるの?  はい。  と書くと、人にのっかてるようなので、ちゃんと開示します。  今回、起の流れで一番大きく変わった部分がここです。  美由紀が見ていることを、和也が気付く。  そうしたのは、いくつかの理由があります。 1.美由紀の名前を出す。  とっかかりは、これでした。  この起の起で名前を出すには、これ以外に方法がなかった。 (他の登場人物など増やせるわけもなし、手紙や回想シーンも入るはずもなし) 2.美由紀に自分がダメダメであることをより強く認識させる。  目があったらどうするのか?  この選択肢は“逃げる”しかなかった。  私の中で固めた美由紀は、もう見られたら反射的に“何で逃げてるの、私?”とか思いながら逃げるような子でした。  この行動のおかげで、彼女の落ち込みが強くなり、読者の感情移入の割合も増すはず。  3.和也がバレンタインの日に誘う部分への伏線。  和也が気付くことにより、バレンタインでの和也の行動に少し説得力がでる。  美由紀が話しかけないまでも覗いていたという事実は、年頃の男の子には、いろいろと妄想を膨らませる材料となるでしょう。  一番重要なのは2.です。  この何で逃げてるの? って自分ですらよくわからない弱い(と美由紀自身が認識している)部分。  それを目の当たりにして、情けなさいっぱいになる美由紀。  最初の“話しかけるぞ”という彼女の精一杯の努力が、消え去ってしまった最後。  こんな弱い少女の気持ちの揺れ具合が、起の起で表す部分です。   ●弟切さんは、キャラがしゃべってくれないそう。  ゲームやってるときでも、勝手にキャラのセリフが浮かんでくる私とは対照的ですね。(←ばか)  どっちがいいのかわかりませんが。  私は話を考えていると、セリフやシーンが浮かびに浮かんでしまう。だから、純粋にお話を理論的に構築できるであろう弟切さんみたいに一度やってみたい。  どう違うんだろう?  今は48時間の課題で考えているキャラが、そろそろ会話し始めている。 (自分用のあらすじすらちゃんとしてないですが)  話しかけると、ちゃんと返事をする。  割合としては、どっちの人が多いのかな?   -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4603 投稿日 2002年6月13日(木)15時59分 投稿者 新木 伸 >八神さん  おおい。  「内面は変化しないパターン」。  どうした〜。  「ありがちだけど特に書きたくない」も20個追加してあるけど、それはまあ、後回しでいいや。  10個ずつでも、バリエーションを揃えるほうが先決だろう。  この時間区切ってのやりかたのメソッド、理解してるか?  もし「時間内になにも出なかったら、その出ないままアップする」ということだぞ。  それとも、10個で20分……。  この20分も集中時間が取れないぐらい、いま忙しい状態?  なーんも出てこないということは、ここ3日ほど、「小説に20分も時間を使っていない」とみなされることになるのだが。OK? >羽矢野君 >>1.美由紀が和也に話しかけたいと思っていること。 >>2.気持ちはあるのに、行動にうつせないこと。 >>3.目が合うと自分でもわからないまま逃げること。 >>4.そんな自分を情けなく思うこと。  いま「大事」な部分について話しているんだからさ。  その対象物となるここの部分。もっとシェイプアップしておこうよ。 ・話しかけたい美由紀。 ・話しかけられない美由紀。 ・逃げ出してしまう美由紀。 ・自分を情けなく思う美由紀。  一人称なんだから、すべて「美由紀」で統一してゆく。  こうやってシェイプアップすると、「あらすじ」じゃなくって、書きたいものの羅列になると思うのだが。 >人間の思考能力  僕は常日頃から、人間って、なんでこんなに物を考えるのに向いていない頭を持っているのだろう――と、そう痛感しているのだが。  みんなはそうではないのかなぁ?  そんなに自分の思考能力に、自信があるもの?  でも、それって本当に「根拠」があることなのかい?  君たちは――。  頭の中だけで、何桁の計算ができる?  足し算引き算なら、4桁+4桁ぐらいが限度でないの?  掛け算なら、2桁×2桁ぐらいか? 瞬間的に可能なのは、「九九」の使える1桁同士までだよな。しかしあれだって、単に表を「暗記」しただけのものであって、「考えた」わけじゃないよな?  割り算だって、3桁÷2桁ぐらいまでなんじゃないのかなぁ。  しかしここで、「紙とエンピツ」――って「道具」を持ちだしてくれば、何十桁でも計算することが可能になる。まあ時間はかかるけど。  「筆算」でやっていいなら、「20桁+20桁でも、足し算、引き算、掛け算、割り算、なんでも出来るよ」と断言できる人は、かなりの数、存在するのではなかろうか?  「手を動かせ」っていっているのは、そういうこと。  エディタでもワープロでもいいから、「メモ」を取るための「道具」を使えと、僕はそう言っているわけ。  他のことじゃ迷うことなく「道具」を使うのに、こと「考える」ことになると、道具を使おうとしないで、すぐ夢想に走ってしまうクセを、どうにかしなさい。  本当に「答えに辿り着きたい」と、そう思っているのか?  面倒なので、本当はやりたくない。  でも考えているフリぐらいはしていないと、僕に怒られてしまう。だから「夢想の結果」をだらだら書きこみして、ああやって、時間潰しをしているだけなんじゃないのか?  君たち、長編小説のプロットを一本作るとき、頭の中だけで、それが行えるの?  たとえば積木遊戯でやっているようなことだよな。 ・「お題」を10個出して。 ・ひとつの「お題」ごとに一行コンセプトを10個出して。 ・その100個の一行コンセプトを、それぞれ3〜5行程度の概略に膨らまして。 ・その100個の「概略」のすべてを比較検討して、いちばん面白そうな物を数個ほどチョイスして。 ・その数個を、800字きっかりにまとまるように「あらすじ」にして、起承転結、その詳細まで決めて。 ・「あらすじ」を見比べて、いちばん面白そうな1個を選ぶ。  ……このようなこと、頭の中だけでできるのか?  またそこから選んだ1個に関しても、さらに作業は続くわけだよな。 ・まず起承転結の4分割にして。 ・さらに4分割して、16分割にして。 ・さらに4分割して、64分割にする。  ……こんなところの、たった「64分割」にする部分だって、頭の中だけでは、やれないんじゃないのか?  覚えきれるのか? 64分割のひとつひとつを?  積木遊戯でやるような、これら一連のプロセスの、どの一段階を取ってもいいが……。  「頭の中だけでやれる」ようなことが、どれかひとつでもあるのか?  いちばん楽そうな、「お題を10個出す」だって、記憶に頼っていただけじゃ、もう危なっかしいんじゃないのか?  人間の頭の出来なんて、そんなものではないのか?  僕と君らで、大差ないだろ?  人間は、文字を使って途中経過を書き記していかなければ、「思考」なんて出来ない存在なの。  30秒前、1分前、10分前――それぞれの「時点」で、自分がなにを考えていたのかなんてこと、思い出せる人がいるのか? いやしないだろ?  自分は出来るというなら、やってみろよ。できやしないから。  だからメモを取るわけ。  30秒前のことは、3行前に書いてある。  5分前のことは、25行前を見ればいい。  10分前のことは、50行前だ。  1時間前のことは、300行前に残っている。  人間が「自力」で思い出せることなんて、せいぜい、「10秒前に考えていたこと」ぐらいなものだ。  人類はみんな、先天性忘却症にかかっているわけ。  ちゃんとメモを取っておかないと、いったん考えたことでも、「掛け終わった電話番号」みたいに、ぽんぽん忘れていってしまうわけ。  つまり、考えるだけ、そもそも「ムダ」なわけ。  「夢想」っていうのはなにせ「夢」なんで、終わったあとは、なにも残らず泡となって消えていってしまうものなの。 >キャラとか  これは僕も聞きたい。  まえにいっぺん聞いたことあった気もするが。  たとえ「メモ」や「過去ログ」として永久記録に残してあったとしても、検索できないほど膨大では、やっぱり意味がないよね。  情報は使えなければ、ないのと一緒。  だから「要約」っていう技術があるわけだが。  まあそれはそれとして。  キャラが喋るかどうか。  キャラがまるで喋ってくれない人って、たとえば台詞を書くときとか、いったい、どうしているのだろう?  どうやって台詞を決めるのだ?  キャラが喋ったことを筆記する以外の方法で?  僕自身は、キャラとは「喋りだす存在」のことをいうので、それで困ったことはない。  あとキャラクターの経歴とか。好きなものとか、嫌いなものとか。子供の頃にどんなことがあったとか。中学校は共学だったかどうかとか。公立なのか私立だったのかとか。8歳の誕生日には、なにをプレゼントでもらったのかとか。  喉渇いていて自販機でなにか買うとき、どれを選ぶかとか。にゃんこと、わんこ、どっちが好きかとか。  そういうこと、みんな、聞けばいいわけだし。  執筆中の必要なときに聞きだせばすむことなので、書き始める前に、いちいち考えたりしないし。  ゲームやってるときとか。  たまに、タコなシナリオライターがやっていたりする場合、「おいそのキャラのいまの台詞と反応、違うだろ」とか、そうなることがあるが。  マンガでもゲームでもなんでも、登場するキャラクターを自分の中に写し取れない(キャラが妄想の中で喋りださない)ようなものは、拒否反応が出ちゃうみたい。  そのせいで、「ユーザー」としては、かなりレンジが狭くなっている。  小説だと、けっこう選り好みが激しい。  しかしライトノベルで売れているものは、だいたいOK。少年マンガなら、さらにOK。マンガでは、キャラが自立していないもの、ほとんど存在しないから。  ゲームも、まあ、だいたいOK。しかし小説よりNG率が高いかも。売れてるものでも、そういうのがよくあるので、びっくりすることがある。まあゲームの場合は、キャラ以外のところで楽しめればいいわけだが。 -------------------------------------------------------------------------------- 夢を持つことと、夢を「もの」にすることの違い No.4604 投稿日 2002年6月13日(木)19時26分 投稿者 新木 伸  おもに、以下のような者にたいして、ひとつ、書いてみる。  「手を動かしていないヤツ」  「手を動かしているだけのヤツ」  ……なんか、全員該当してしまう気がするが(笑)。  夢を持つこと。  夢を「もの」にすること。  これら二つは、まったく、ぜんぜん、べつのこと。  まあ区別なんて、ロクについてやしないんだろうが。(だからこそ、ここにいたりするのだろう?)  「自分を信じよう。夢はそのうち叶うもの」だとか、どこかの安っぽい歌にでも出てきそうな歌詞をそのまんま、信じちゃっているんだろう?  わしも大昔は、いまの皆と同じだった。  ようするに、「自分に自信」を持ちたかったわけなのね。  ただそれだけ。  自分に作家としての能力があり、才能があり、そして可能性があることを信じたかった。  自分の書くもの、伝えたいことには「価値」があり、そして自分には「価値」のある物事を書き上げる能力があるのだと信じたかった。  自分に「能力」や「才能」や「可能性」があることを信じていた。  だがそれを「信じる」ことよりも、それを「実際に証明すること」のほうにより大きな関心を抱き、そちらに重きを置いてきたからこそ、いまここにいるわけね。 (ついでに言うと、いま現在は、たしかに「ここ」にいるわけだが、「ここ」に居続けるためには、常に証明し続けていかないとならない。)  いつの時点でか、僕は思った。  夢を見ているよりも、その夢を「現実」にしてみたいと。  そうして、自分に作家の才能があることを「証明する」ことを最優先として考えてみた場合、このままじゃ、いかんと思った。  だって、その時点のオレ、プロじゃないんだもの。  冷静な判断眼で見てみれば、プロ作家と同等以上の作品を、決して書けていなかったわけだもの。  自分の現状で「才能」がないとわかってしまったら、あと残されるのは、「磨けば伸びるかもしれない可能性」しかないわけだ。そこにかけるしかない。  「信じる」のではなく、「証明」するためには、僕にはもはや、その道しか残されていなかった。  これだって、「可能性があることを信じる」のとは違う。  もし自分に可能性がなかったのなら、途中で打ち果てる覚悟なわけ。  ここが、僕が「プロ志望者」となった瞬間。  最初の第一歩として、僕は「現在の自分の能力」への自信と夢とを、捨て去る必要があった。  遠い目標を目指すためには、まず、歩き出さなければならない。いま安住しちゃっている「ちょっと上手なアマチュア」というこの場所が「充分」ではないことを、自分自身にたいして認めさせなければならなかった。  「信じたい」のか「証明したい」のか、どっちなのよ?  自分に作家の才能があることを「信じたい」のか。  それを「証明したい」のか。  素晴らしい作品を書きあげる「理想の自分」が未来に存在していることを信じていたいだけなのか。  たとえ泥を舐めてでも、死に物狂いでそこまで這いずって行って、その「理想の自分」を「現実」にしたいのか。  「自分の才能はいま現状でもって、もう充分に素晴らしい」なんて思いたがっているようなアホたれは、いまここには、もうさすがにいないと思う。みんな出て行ってしまっているだろう。  「いま自分の書いている作品は、もう文句の付け所もなく素晴らしい」とかいう夢を見ていたいだけのやつは、さすがにいないと、そう信じている。  ――が、入賞するどころか、小説賞の一次にさえカスらねーようなもんを、次々と性懲りもなく送りつけてるだけの姿を見せられると、かなり揺らいでくるんだよな。このあいだのも、アレだろ? 全員一次さえ通ってないんだろ? 聞くまでもなく、だいたいわかってしまうが。  てめーらごときのレベルで、リライトの一回もしてないものを送りつけて、どうにかなるはずもねーだろ?  書き上げたのが締め切り当日だとか、そんなもん送りつけて、いったいどうなるってーのよ?  馬ッ鹿じゃねぇの?  まあ、投稿初めてやりました。――とかいうヤツは、まあいいとしよう。送ってみたかっただけなんだよな。理解可能だ。  しかし、投稿常連者。  しかもあちこちに、作風は変えずに場所だけ変えて投稿しているヤツ。(同じ作品を何度も送りつけているということではない。同じ「作風」のものって意味ね)  ひょっとして、「どっか違うところに送れば、評価してもらえるかもしれない」とか、そう考えてる?  もう自分は完璧?  「いま自分の書いている作品は、もう文句の付け所もなく素晴らしい」――わけ? 評価しない世間がいけない? 世間がアホ?  ちなみに、これは「手を動かしているだけのヤツ」あてになるが、「自分は目的地に向かって歩き続けている」っていうだけで安心しきってるんじゃねーよ。  歩いてりゃ、いつかは到着するなんて、そんな甘いもんじゃないの。  一本道のレールが敷かれているわけでなし。  もし方向が間違っていたら、どこまで歩いたって、永久に辿り着きはしないのね。  仮に方向が合ってたとしても、その歩みの速度では、「時間切れ」になるまでに到着できないかもしれない。(ちなみに「時間切れ」というのは、自分の創作への情熱が冷めてしまうまでのタイムリミットのことだ)  「辿り着くこと」が、大事なの。  辿り着かなければ、意味がないの。  そしてこの分室は、「辿り着くこと」を第一義に置いている場所なわけ。  「自分を信じたい」者が来る場所でもないし、「自分は着実に向かっているのだと信じていたい」者が来る場所でもないの。  「かならず辿り着くのだ」と、そう決心している者のための場所なのね。 -------------------------------------------------------------------------------- スーダラ節 No.4605 投稿日 2002年6月13日(木)22時47分 投稿者 藤極堂 > > キャラが喋るかどうか。 しゃべる。 しかし、これが新木語での『キャラが降りてしゃべっている』という状態に該当するのかどうかは自分では判定不能です。 そういえば、以前に無責任なキャラとキサラのセリフを書き込んだことがありますね、私。 特にツッコミが無かったということは(キャラが違うとは言われたが)降りているのでしょうか? 謎。 > >話の主と、主人公 No.4586の引用 > 主人公とは――。 >  作品中の人物、物事、設定、はてはストーリー展開にいたるまで、すべてが、「彼or彼女orそれ」のために存在しているような、そういう存在。 正解を解説されてもまだ『いや、なんかちがうぞ?』とどうにも腑に落ちなかったのですが、 > 話の主とは――。 >  作品中の人物、物事、設定、はてはストーリー展開にいたるまで、すべてが、「彼or彼女orそれ」のために存在しているような、そういう存在。 なるほどこれなら納得です。 て、言葉が違うならば、意味が違うとゆうたやんか――。 辞書を引いて、考えろってゆうたやんか――。 ふつうのひとは新木語辞典なんて持ってないやんか――。 (※ふつうでなくてもそんな辞書はありません) そもそも最初の設問に「主人公」という言葉を選んだのが間違いじゃないのですか? と、言ってみるテスト。 > > 「手を動かしていないヤツ」 はい、動かしてません。 てか、私はツッコミ担当であって志望者でもなんでもないので関係ないのか。 気が向いたときにツッコミツッコミ。 趣味とボランティアを続ける秘訣は無理をしないこと。 通勤時間20分。残業ナシ。庭と畑と井戸つき一戸建て。米と野菜は自給自足。 ステキ田舎ライフ。 -------------------------------------------------------------------------------- 自分の気持ちはどこなのか。 No.4606 投稿日 2002年6月13日(木)23時53分 投稿者 羽矢野  歩いてはいるはず。 >>「自分は目的地に向かって歩き続けている」っていうだけで安心していないか。  って言われると、どうだろう。  頭ではそんなこと百も承知だが、本当にそんな甘えがないかっていうと、はっきりとうなずけない。  ってことは、やっぱりあるんだろうな。  これは覚悟の問題。  自分に言い聞かせて追い出すしかない。 ●起の承 >>起承転結。  思考しながらやっていこう。 まずは流れの確認 1.昼間のことが気になってしまって、眠れない美由紀。 2.気分を変えるために本でも読もうと書庫に向かう 3.本を物色していると、不気味な声が聞こえる。 4.白い影を見つけて驚く。 5.それが鏡にうつった自分の姿と知って安心する。 6.しかし、それだとおかしい部分がある事に気付く。 7.鏡にうつった自分が本を抜き出す。 8.声を上げてしまい、鏡の向こうの自分と目が合う。  切り替わる部分だとこうなっています。  ここから起承転結を導き出してみます。  まずは“起”の部分。  書庫へ向かい、美由紀’と出会う最初の理由は、和也とのやりとりのせいで眠れない状態にある美由紀です。  なんで眠れないのかっていうと、後悔したり自己嫌悪に陥ったり。ようは心に負担がかかっているからですね。  この中で一番重要なのは、眠れない状態にあるということ。  だから起は“昼間のやりとりを思いだして眠れない美由紀”となります。  続いて“承”の部分。  これは物語が進んで、中心部分までいくまで。  不気味な声が聞こえるまでか、白い影を見つけるまでか、白い影が鏡にうつった自分だと知って安心するまで。  さて、どこか。  転にあたる部分を先に考えると、鏡の自分が動くシーンだろう。 「なんだ、鏡か……」と思ったら、それが動く。  このお話の普通じゃない部分が初めてあかされる場所、それが転。  そう考えてくと、わける部分は白い影を見つけるまでだ。  ここで話の流れが変わる。  なので承は“不気味な声に驚く美由紀。白い影を見つける”となります。  そして転は“鏡と知って安心するが、おかしいことに気付く。その姿が、勝手に動く”  最後に“結”の部分。  ここで重要なのは、鏡にうつった自分と出会う(お互いに気付く)部分。  結果ですから、これは間違いない。  結“お互いの存在に気付く”  起:昼間のやりとりを思いだして眠れない美由紀  承:不気味な声に驚く美由紀。白い影を見つける  転:鏡と知って安心するが、おかしいことに気付く。その姿が、勝手に動く  結:お互いの存在に気付く  これが、起承転結。 >>大事な部分。  シェイプアップして 1.ぐるぐる思考の美由紀(適当な言葉がない) 2.ビビる美由紀 3.非日常にさらされる美由紀 4.相手が認識した事に気付く美由紀  こんな感じ。  1.のぐるぐる思考の美由紀は、そんなに重要ではない。  これはキッカケにすぎず、書庫で不気味な声が聞こえてからの一連の流れが中心。  夜、一人で書庫という美由紀のような少女にとっては不安を誘う場面で、本当に幽霊に相当する出会いをしてしまう美由紀。  その時の美由紀の不安やどきどきをやるために、  声が聞こえて、安心する。  白い影を見つけてどきっとして、影だと気付いて安心する。  影が動いて……本当におかしい。  という不安と安心を繰り返している。  この連続した浮き沈みの部分が大事なところ。 >>面白ポイント。  ちょっと違うかもしれないですが、恐怖映画に似た感覚。  読者に、夜の書庫で何がおこるのか。  美由紀はどうなるのか。  そういうどきどきする場面。  緊張と、ほっとした感覚との連続。  それで楽しんでもらう。 ●キャラしゃべり  もう書いてますが、私はしゃべります。  でも、新木さんのように何でも答えてはくれない。  っていうか、ちゃんとしゃべってくれるまでに大抵のことが決まってしまう。  自分が思いつく事柄を質問して、ぽろぽろ返ってきた答えで輪郭がはっきりしてくる感じ。  最初のうちは自分で考えてる部分も多いですが。  髪問題があってから、髪型、服の趣味、好きなジュースみたいな部分まで質問に入れだしました。すると、さらにはっきり、くっきりしてくる。  そんなことしてるうちに、特に意識しなくても質問の答えの理由がわかるようになる。  キャラ同士会話させると、ちゃんと会話する。  私はこんな感じです。 ●藤極堂さん  私の実家もそんな感じですが……  井戸つきなのは、うらまやしい(間違えはわざと)  そういや、米とか野菜って自給自足生活してると、買うのにものすごい抵抗ありません?  一人暮らししてた学生時代、お米なくなっても買わなかった思い出が。    近所付き合いがなければ、田舎はステキな場所。 -------------------------------------------------------------------------------- >羽矢野君 No.4607 投稿日 2002年6月14日(金)00時16分 投稿者 新木 伸 >羽矢野君  起の承の分析。  リテイクだ。  ぱかたれ。(オマエみたいなやつには濁点もいらん。半濁音で充分だ)  オマエはなにをやっとるのだ。  何回言って、やり直させれば、身に付くのだ?  だから、「書いてもいないモノ」を抜粋してくるなっていうの。  それから、行を費やしてたくさん書いているモノを、抜粋し忘れるなというの。 >>1.昼間のことが気になってしまって、眠れない美由紀。 >>2.気分を変えるために本でも読もうと書庫に向かう  眠れない美由紀なんてことが、いったい、どれだけ書いてあるというのだ?  また「気分を変えるために」なんていうことが、いったい、どこに書いてあるというのだ?  現在のこの形の「削り後バージョン」を読んだ読者が、どうして、「気分を変えるために」なんてことがわかるのだ? ただ美由紀がいっぺん口先で「気分を変えよ」って言ってるだけだろ? そんなことで、どうして「伝わっている/書いてある」と、思えちゃうわけ?  あと、ずいぶんと行数を費やしているはずの、「寒い/暗い」がないのは、これは、どうしてだ? -------------------------------------------------------------------------------- うぁ。 No.4608 投稿日 2002年6月14日(金)00時32分 投稿者 八神伽羅  間が空いてしまいました。すみません。  「主人公の内面は変化しない話」で書きたいものを20個、出します。  「ありがちだけど特に書きたくない」20個は、新しい方に気を取られていてやっていなかったので、また次回。 ●主人公の内面は変化しない話 1.「強い信念を持つ主人公が、それを貫き通す話」 2.「夢を持っている主人公が、それを叶える話」 3.「自分の仕事に誇りを持っている主人公が、役目を完遂する話」 4.「落ちこぼれの集団を立ち直らせるよう頼まれた主人公が、やり遂げる話」 5.「不遇な状況にある主人公が、成功する話」 6.「恋をした主人公が、見事意中の相手をゲットする話」 7.「恋人と生き別れた主人公が、相手を捜し出す話」 8.「最愛の人を奪われた主人公が、相手に復讐する話」 9.「罪を着せられた主人公が、疑いを晴らす話」 10.「困難に巻き込まれた主人公が、それを切り抜ける話」 11.「使命を帯びた主人公が、それを完遂する話」 12.「主君に忠誠を誓った主人公が、主のために命を懸ける話」 13.「恋人と引き裂かれた主人公が、愛を貫く話」 14.「許されない恋をした主人公が、想いを秘めたまま相手に尽くす話」 15.「大失敗してしまった主人公が、名誉挽回する話」 16.「一攫千金を夢見る主人公が、一山当てようとするも失敗する話」 17.「主人公が、苦境に立つ大切な人を助け出す話」 18.「周囲の無理解に悩む主人公が、理解してもらう話」 19.「大切な人を人質に取られた主人公が、その人を助け出す話」 20.「昔約束を交わした主人公が、それを守り通す話」  これでだいたい40分かかりました。  次は5〜10個選んで1時間バトル、ですね。  がんばります。    で、えーと。  遅くなったのは単に私の要領が悪かったせいです。  忙しくはあったけど、振り返ってみればどうにかできる程度の忙しさだったし。 ●過去ログ  新しい方は無事解凍できました。  ただ、テストファイルの方は前回同様開けません。 ●主人公 弟切さんの回答。 >>「主人公以外の全ての人物や物事は、主人公を引き立てるために存在している」 私の回答。 ≫「その物語に必要不可欠な人、もの。それ以外のすべては主人公を引き立てるために存在する」  ということで、 ≫正解にだいぶ近いところまでたどりついていた人はいたようだけど、自信を持って言い切らんようなやつに、採点を受ける資格などない。 ≫いっぺんは「正解そのもの」を手にしていながら、三秒後には、自分から捨ててるやつもいるし。  ってのは私のことですよね。  自信を持って言い切れなかったのは事実なのですが……自分から捨てた覚えはまるっきりありません。  まあ、そう読めるような文を書いた私が悪いんですけどね。  次回から気をつけます。 >羽矢野さん ≫ツライと楽しいが同居するステキな感覚を味わってくれ。  がんばります。なんかおそろしげな感覚ですけど……(^^; -------------------------------------------------------------------------------- よちよち歩く No.4609 投稿日 2002年6月14日(金)14時29分 投稿者 紫ゆきや >人間の思考能力  今の作品のプロットについて考えた過程でですが。  推敲などはしていないメモのような文が、3時間で400行ほどになりました。  新木さんの1/3ていどの量です。  まだまだ慣れていないということでしょうか。  しかし、ここ数日止まっていた物語の先が、ちょっとだけ見えてきました。  これからは、思考に不自由な人と言われないようになろうと思います。 >キャラがしゃべるか?  私の場合、残念ながら、キャラクターがしゃべってくれた事はないです。  昔見たマンガを思い出すかのように、絵とセリフが浮かぶことはありますが。  質問とかはできません。  まだ降りて来てもらえるだけの状況を整えられていないだけなのか。  まったく降りて来てもらえない人なのかは、わかりませんが。 >自分に作家の才能があることを「信じたい」のか「証明したい」のか?  努力すれば夢は叶う、と信じて努力しています。  そう思いながら逃げ出していたり、空回りしていたりで、とても情けないのですが。  這ってでも辿り着きます。  ただ、「ココに居るだけで満足していなか?」と、言われますと……。  自分自信が一番信用できないだけに不安です。  そうではないと思うのですが。 >投稿とか  もう募集ははじまっておりますが、今回の第10回電撃ゲーム小説大賞に応募したいと思っております。  それが初応募になります。 >道場とか  うちの高校は新設校で、生徒も少なく、道場どころか格闘技系の部活もありませんでした。  お役に立てず、もうしわけないです。 >雑談とかしてみます  私の家は、自給自足どころか、炊飯器やコンロどころか皿の1枚もありません。  あるのはレンジと冷蔵庫だけでして。  だいたいコンビニ弁当で済ませています。  羽矢野さんや藤極堂さんは、料理とかもされてそうですね。スゴイです。  私には田舎の生活は、できそうにないです。  秋頃、タブレットPCというのが登場しそうです。  液晶ディスプレイに、ペンで文字や絵を記入していくノート型PCのようなもので。  従来のペン入力との違いは、手書き文字のまま、検索やカット&ペーストの対象にできる点でしょうか。  「手を動かして考える」には便利な道具になってくれるかもしれません。  どんな製品が登場するか楽しみです。 -------------------------------------------------------------------------------- 夏風邪でグロッギー中 No.4610 投稿日 2002年6月14日(金)14時45分 投稿者 弟切 千隼 最近の気候の不安定さに嫌な予感がしていたら、やはり風邪を引いてしまった弟切です。気温は低いのにやたら汗が出てめまいがします。 前回No.4598の書き込みで、「新世界へ……」(仮題)の主役は、 舞台:科学技術の退化した未来社会 登場人物:ベリルまたはユキマロまたはその両者 ストーリー:死と再生 のどれかに絞られました。 考えた結果、これらのうちで最も書きたいのは「ベリルとユキマロの両者」であるという結論に達しました。より正確に言いますと、「この両者の関係」ですね。 押しが強くて、誰がどう見ても主役級のベリルに比べ、一見優柔不断そうで印象が薄く感じられるユキマロが、実は結構頑固でした。頭の中から消そうとしても消えません。 熱でとろけそうな脳みそで考えるうちに、ベリルとユキマロの関係は、ポリネシア神話に登場する火山の女神ペレとその弟神−名前を失念しました(^^;−の関係に似ていると気づきました。 ポリネシアのハワイに伝わる神話では、ペレはハワイ島のキラウェア火山の女神です。彼女は堂々たる体躯の美しい女神とされているものの、火山の女神ですからその性格は激しく、彼女の怒りはキラウェア火山の噴火となって現われます。 火山の噴火は、自然の猛威の中でも最も激烈なものの一つでしょう。溶岩や火砕流が流れた後は地形が変わってしまい、生命あるものは何も残りません。火山の女神は破壊の女神であると言えます。 しかし同時に、火山は地中から新しい大地を生むものでもあります。太平洋のど真ん中にあるハワイ諸島は、ペレによって海洋底から溶岩が噴き上げられなければできませんでした。現在でも、キラウェアが噴火するたびに溶岩が海を埋めるので、ハワイ島の面積は年々少しずつ増えています。 ペレが火山や火の女神であるのに対し、彼女の弟は雨や植物の神です。ペレの怒りによって生まれた熱い大地に雨を注いで冷やし、植物を根付かせる豊饒の神です。 この姉弟神は、生命を破壊する神と生命を育成する神という対立するもの同士です。けれどもこの二柱の神が共同しなければ、太平洋のど真ん中にハワイ諸島という生命溢れる島々が生まれることはありませんでした。 「新世界へ……」におけるベリルも、性格が激しく、世界を破壊する戦争の道具となった科学技術側の人です。むろん彼女は世界を破壊するために科学者になった訳ではなく、人類のためになると思っていました。科学技術によってどれほど人類が栄えているかは、皆さんも御存知でしょう。 ユキマロのほうは、破壊されてしまった後の世界で生き残ろうと努力している人です。彼は失われた科学技術に頼らず、自然の力を上手く利用して生きてゆかざるを得ません。しかし、過去の科学技術の遺産も使えるものは使おうという考えを持っています。でなければベリルを起こしたりしないでしょう。 ベリルとユキマロも、対立しつつ共同して何かを生み出す、あるいは育成するコンビなのですね。気づいてみればこの二人の設定そのものに「死と再生」というテーマが含まれているのでした。 (だから気が付くの遅すぎますって > 私) ということで、この二人の関係を軸にして話を構築します。 >>キャラがしゃべるかしゃべらないか これに関しては、ちょっと誤解を招く発言をしてしまいました。私の場合も、キャラが全くしゃべらない訳ではありません。 キャラに何かを訊けばたいてい答えてくれますし、どんなふうに育ったのかとか、どんな友達がいるのかとか、喫茶店に入ったら何を注文してどう食べる(飲む)のかとか、そもそも喫茶店に入ることがあるのかどうかとか、そういったことは出てきます。 時には、話の中のある場面や台詞がくっきり出てくることもあります。 ただ、私の場合、なぜか話の中の場面がそのまま出てくることより、楽屋裏での登場人物の様子みたいなものが出てくることが多いのですよ。 例えば、ベリルとユキマロの場合だと、こんな具合です。 楽屋裏にて、寝癖が付いたままの髪の毛を手でささっと梳いただけで、メイクもせず出番を待つベリルがいます(ベリルは長い髪をしています)。そんな彼女にユキマロが声をかけます。 ユキマロ「その髪の毛、もうちょっと何とかしたら? メイクも少しはしたほうが、カメラ写りがいいと思うよ」 ベリル「いいのよこれで。私はモデルだの女優だのって役柄じゃないんだから。実験だの何だのに忙しい科学者が化粧なんてしてられますか」 ユキマロ「それにしたって一応主役なんだからさ、ヒロインが美しくないってのはまずいでしょ。それに、素肌に照明がんがん当てられるとしみができるよ」 ここで、ベリルは「しみ」という言葉にぴくりと眉を動かします。 ベリル「そりゃまずいわね。それは嫌だわ。紫外線防御用のファンデーションだけ塗っておこうっと」 こんなんばっかりです(^^; もうちょっと実際の舞台でも動いてくれると嬉しいのですが。 >>武道場 何人かの知り合いに、出身高校に武道場があったかどうか訊いてみました。訊いた年齢層は三十代半ばから十代後半で、性別は全員男性で、出身地は関東地方から東海地方です。 それによると、特に部活動が盛んではない高校でも、武道場があることは珍しくありませんね。ただし、たいがいの高校には武道系の部が柔道部と剣道部しかなくて、部活動で武道場を使うのはこの二つしかありません。 高校で空手部や少林寺拳法部があるのは、かなり珍しいほうですね。 剣道部の場合は必ずしも床が畳でなくても練習できるので、武道場を使うのは柔道部のみという高校も多いようです。「武道場ではなくて柔道場という名前の畳敷きの施設がある」と答えてくれた人も複数いました。 一人だけ、「どちらも狭くてぼろっちいけれど、柔道場と剣道場とが別個にある」と答えてくれた人がいました。これはずいぶんと贅沢な部類に入るようです。 武道場の広さは、柔道の試合場が一面取れるくらいの広さしかないところが多いですね。とにかく狭くて、複数の部が同時に練習するなんてできないというのが普通のようです。 運動部が練習場不足に悩んでいるのはどこも同じらしく、校外の体育館などを借りて練習しているという答えもありました。 変わったところでは、「床の半分が板張り、半分が畳敷きの武道場があって、板張りのほうを剣道部が、畳敷きのほうを柔道部が使っている」と答えてくれた人もいました。この人の出身高校は比較的新しくできたところなので、設備がいいほうではないかと思います。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4611 投稿日 2002年6月14日(金)17時42分 投稿者 新木 伸 >巻島君  そういえば、このあいだ「話」を12パターンほど作ったんだっけ?  ところで、君がこれまでの一生の間に作った「話」の数だけど……。  その12個よりも、多い? 少ない?  もし「これまでの人生のうちで作った話の総数」が、その12個より少なかったのだとすると、君はあの1時間で、なんと、いままでの一生分に匹敵する経験値を稼いだことになる。  すごいじゃん。  しかし逆に言うと、君はこれまでの一生をかけて、「たった1時間」で稼げる分の経験値しか稼いでいなかったということにもなる。  ちなみに、そうではないという場合――。  仮に「これまでの人生のうちで作った話の総数」が、12個よりも多かったとしよう。  じゃあ、何個? 20個? 50個? 100個ほど?  まあ仮に、100個ほどだったとしようか。  しかし、そうだとしたって、「これまでの一生分」は、8時間かそこらで稼いでしまえる量だってことになるよね。  功夫(クンフー)の足りなさったら、ないよね? >八神さん >>いっぺんは「正解そのもの」を手にしていながら、三秒後には、自分から捨ててるやつもいるし。 >>正解にだいぶ近いところまでたどりついていた人はいたようだけど、自信を持って言い切らんようなやつに、採点を受ける資格などない。  「三秒で手放した自覚」とか、「自信もって言い切らなかった」とかいう自覚がないのなら、それは自分のことではないのでは?  それは自意識過剰ってものです。  八神さんの場合は……。  中学や高校の数学のテストで、「証明問題」ってあったでしょ?  あれでもって、やられなかった?  答えだけ、いきなり書いてしまって、「×」もらったりとか。  これは証明問題なんだから、証明過程がなければダメなの。  小説だって、同じことだよ。  一行目に、いきなり、「愛は何にも負けることはない」なんて書いてしまったら、読者はついてこれっこない。「×」くれちゃうだろうね。そんな小説には。  それに、そんな「一行きり」のものって、そもそも「小説」っていわないし。  たとえば愛し合うふたりが、どんな苦難にもめげずに、愛を貫き通す話を書いたあとで、最後の一行でもって、「愛は何にも負けることはない」とか書くのなら、まあ、読者だって納得してくれるかもしれないが。  自分がどういうことをやっていたのか、もういっぺん、#4518と#4523を見て、確認してみよう。  そうやって「不当だぁ」とか思って、スネてる前にね。  まずやることがあるだろ。 >紫さん  努力なぞ、いくらやったところで、夢など叶うはずがありません。  まず一点め。  自分で言っているところの「努力」というそれが、本当に「努力」なのか、見極める手段が本人にはないこと。  「努力しているつもり」と「努力」とを、どうやって区別するのですか?  もう一点。  夢を「夢」だと言っている時点で、もう叶わないこと必然です。  すくなくとも、夢を「自力」で叶えることは不可能ですね。もう原理的に。  ぽろりと、どこかから棚ボタで落ちてきたりしたら、「夢」をいきなり手にすることは可能かもしれませんが。  自分の作品が認められて、どこかの出版社から「ぜひ先生の作品を出版させてください!」と申し込まれてくるとか。そして初刷りはまず百万部から?  夢は、どこかの時点でもって、「夢」でなくなくなっていなければ、実現不能です。  何ステップか先にある「実現予定の現実」か、もしくは、数十ステップ先に存在しているが「実現の可能性のある現実」あたりにしておかないと。  「実現予定の現実」のことを、「夢」と称する人は、いないでしょう?  だから僕は、ここ最近、「作家になるための現実的なプラン」っていうのを、皆に聞いているわけ。  「夢」を、どうすれば「実現見込み」の現実に持ってゆけるか、そんなこと、僕はここで何度も書いているはず。  実現させる具体的方法は、まあ何通りかあるだろうけど、とりあえず実現の早道となるのは、新人賞を突破すること。  そしてそのための具体的方法としては、「プロと同等以上のクオリティの作品を書く」こと。――と、そう書いてあります。  商業水準の作品が応募されたら、それは、「確実」に賞を取って、世に出ます。  応募総数が二千通あろうが、二万通あろうが、まったく関係ありません。  どうせそのうちの99%以上は、箸にも棒にもかからんような「ゴミ」なんだから。  ゴミが1980個あろうが、19980個になるのか、そんな程度の違いでしかない。  「今回は応募総数2000作もあるんですね。倍率高くて、心配です〜」なんて言ってるやつの作品など、いらぬ心配をするまでもなく、はじめからゴミ行きが決定してます。  応募総数が何通あろうが、そんなことにはまるで関係なく、「世に出す価値のある作品」は、かならず世に出るんです。  プロと同等以上の価値を作り出す、具体的方法。  それは、目を磨いて、技を磨くこと。  その「目を磨く」ほう。  「ゴミ」と「ゴミでないもの」の見分けかた。  いまちょうどやってますよね。  たとえば羽矢野君が、それをやっている。  直す前のものが「ゴミ」。それを「価値あるもの」に直そうとしている。リライトを重ねてゆくことで。 >羽矢野君  いまリライト作業をやっている君ならば、わかると思うのだが。  「イントウ・マイセルフ」の、いちばんはじめの「初稿」があるよね。  あんなもの、書き上げて、世に出したことに、なにか意味でもあると思う?  あの書き上げたままの、あの初稿段階での、あの作品に、なにか、カケラでもいいから、価値があると思う?  あれを読んだ人に、なにがしかの影響を与えられるような作品だと思う?  ゴミだろ。  あのままじゃ。  誰も読んでくれやしない。目もかけてもらえやしない。  なにせゴミだから。  んで、いまずっと、磨きあげてきているわけだが。  だんだんと、ゴミじゃなくなってきつつあるのが、感触として、わかる? >>てめーらごときのレベルで、リライトの一回もしてないものを送りつけて、どうにかなるはずもねーだろ? >>書き上げたのが締め切り当日だとか、そんなもん送りつけて、いったいどうなるってーのよ? >>馬ッ鹿じゃねぇのか?  この「暴言」だけど。  これが暴言ではなくって、正当性のあることだっていうこと、実際に手を動かしている人間ならば、わかると思うのだが、どうだろうか?  そうしてみると、巻島や望月や杉井あたりが、書き上げたそのままで、速攻、小説賞に送りつけている現状を見て、「そもそも無駄」って思えることが、理解できると思うのだが。  どうだろうか? >紫さん  ああ、ちょっと待て?  「今の作品」っていうのは、なんの話だ?  これから書く予定の話? もう既出の話題?  それとも、「インテグレイション・オーダー」の分析のほう?  そういや紫さんって、いま、なにをやることになっていたっけ?  すっかり忘れているくさいぞ。わし。  「48時間」の3人目の参加者だったっけか?  新たに作品を書く場合。  創作メモっていうのは、まあ、作品の「想定枚数」の10〜20倍ぐらいは書いたほうがいいね。  350枚の長編なら、まあ、3500枚ぐらい。エディタ上での行数で言うと、35000行ぐらいか。  3時間で400行なら、たったの87時間だ。  1日8時間ずつかけたなら、たったの11日で終わる量でしかないな。  1日4時間ずつでだって、3週間あれば終わるぞ。  20倍見当でやるにしても、1日4時間ずつで6週間。たったの1ヶ月半じゃん。  プロ作家だって、1冊書くのに、そのぐらいの準備期間をおいているひとは、いっぱいいるよ。  そのくらい考えてから書けば、「考えが足りない」なんて叩かれることは、そうそうないだろう。  たとえば、「ここで彼女は、どうしてこんな行動に出たんだ?」なんて質問されても、どこかで一度は考えてあったりする。  散漫な思考でやってるうちは、まあそのぐらい必要だろう。  そのうち、要領がわかるようになってくると、作品の想定枚数の1〜2倍量ぐらいで足りるようになってくるけど。  僕が夢境学園を書いているときは、そんなもんかなぁ。  思考をいちいちすべて書いたりしてないけど、書き出していけば、決めたり考えたりしてあることは、そのぐらいになる。  ちなみに星くずをやるときは、10倍量目安でやっている。だからあっちは一冊書くのにコストがかかる。 >第10回、ゲーム小説大賞  今回も第三次選考まであるのか。  お。今回は、選考委員に高畑さんがいるじゃん。  わはは。今度会ったときに、「選考委員おめでとうございます」とひやかしてこよう。そうしよう。  電撃の場合、自社の大賞出身者の中から選考委員を出すとなると、やっぱり、高畑さんってことになるのだろうなぁ。あとはキャリアでなくて実績からいえば、上遠野さんも周囲が納得する人物になるだろう。しかし経歴から考えるに、本人が絶対引き受けんだろうなぁ。あの人の場合。 >弟切さん  ベリルという存在。  火山の女神。  怒りと破壊と、ある意味「創造」の女神であるわけね。  んで、このベリルというキャラは、旧世界を滅ぼした原因と関係しているわけか。  彼女の持っていた「力」は、どのように「旧世界の滅び」に関係してこなければならないの?  間接原因? 直接原因? それともどちらでもない、なにか他の関わりかた?  また彼女には世界を滅ぼす意志があったのか、なかったのか。  直接的にせよ、間接的にせよ、世界を滅ぼしたということに、どういう感慨を持っているのか。  どうも、いままで作りあげてきた話と、「火山の女神」っていうイメージが重ならないのだが。  火山の女神って、なにせ「大自然の象徴」なわけだから、人間的思考と、そもそも折り合いがつかない気がするのだが?  そのあたり、どう処理してゆくのかな?  ベリルっていうのは、なにか、そういった「天災級の天才」だったわけ?  たとえば岸和田博士みたいな?(アフターヌーン、読んでないか)  ベリルが「ダメ人類」に見切りをつけて、自分の持つ「科学の力」で世界を滅ぼしてきて、新生されるまでの何十年か何百年かを見越して、冷凍睡眠にでもついていた――とかいうのなら、わからないでもないのだが。  ちなみにテーマの「死と再生」。  話の主が「ふたりの関係」と定めたのなら、いろいろやってみたうえで、どうしても「入らない」となったときには、ポイって捨てようね。  なにしろ「主」はふたりの関係なんだから。  「主」である「ふたりの関係」を引き立てるために、「ばっちり」と利用できないものならば、それはこの話には必要ない。  あと最後に、もうひとつ重要な点。  話の「主」っていうのは、作者の「いちばん書きたいもの」とは限らないのね。  それは「作者にとっていちばん書きたいモノ」でしかなくて、「話にとっていちばん重要なもの」とは限らない。  話っていうのは、ある程度育ってきた段階では、もう「自立」しているわけだ。  親にとって「大事なこと」が、子供にとって、かならずしも「大事なこと」にならないのと同じ。  たとえば……。  親にとっては「家を守ること」が重大事項なのかもしれないが、子供には自分の興味の向く対象があるわけだ。  作者の書きたいことを、自立しかけている「作品」に押しつけていないか、いますこし、足を止めて考えてみよう。 >武道場とか  武道場についての情報提供とか。サンキュー。  そういや空手部にいた人間にとっては当たりまえのことだったけど、みんな、意外と知らないことが、ひとつあったっけ。  武道場の畳っていうのは、あれ、取り外し可能なんですね。  下は板の間。  柔道場として専用に作られた設備でも、おそらく、畳を持ちあげれば、下には体育館の床のようなような板の間が出てくるはず。  だから、「畳が敷いてあるかどうか」は、見分け方としては、あまり重要ではありません。  空手部では、練習の前に、まず畳をあげるところからやってました。30〜40畳ぐらい。隅のほうに積み重ねておく。2メートルぐらいの高さになってたかな。  そして板の間の上には、藁の破片なんかがいっぱいだから、ほうきではいてから、雑巾がけ。  これ、すべて一年生の仕事。  入部したてで、体ができあがってなかったころは、それだけでもう体力使い果たして、へろへろになっていたっけ。  逆に柔道部のほうは、まず「畳を敷く」ところからやっていたはず。あ、くそう。やつらのほうは雑巾がけはしなかったのか。  また空手と剣道は板の間でやるけども、少林寺拳法のほうは、畳でやるものです。あっちは投げ技とかもあるし。 >藤極堂さん  僕も最近テンパっているけども、藤極堂さんも、かなりテンパっているなぁ。  キャラがしゃべること。  創作はしないと明言している人が、「キャラが降りてくる」という才能を持っているかいないか、論じたところで意味がないっしょ。  それはたとえば、僕に、「サッカーをすれば世界を獲れる」ような才能があるかどうか論じるようなこと。「勝手に改蔵」の地丹君みたいに。  たとえあったとしたって、「無駄な才能」です。  翠に「エンターテイメント小説を書く才能」があったり、羽矢野君に「内面心理ドロドロ吐露系、純文学的私小説を書く才能」があったりするようなもの。  本人のやりたいことと、持っている才能とが、同じ方向に揃っていないなんてことは、よくあることっしょ。気にすることでもない。  話の「主」と、話の「主人公」。 >>言葉が違うならば、意味が違うとゆうたやんか――。  だからこそ、ここで定義してるんじゃんか。  旧「主人公」=新「主」。  無理矢理イコールで定義するから、みんな了解してくれって、そう言っているわけだが。  そもそも、僕のやろうとしていたことは、話の「主」ってものがあるっていうことを、みんなに対して「新しい概念」として植え付けようということだったわけね。 >>そもそも最初の設問に「主人公」という言葉を選んだのが間違いじゃないのですか?  ならほかに、なんて言葉を、最初の設問として選べばよかったのだ?  言ってみてよ。それを。  僕のいうところの「主」の概念に近いもので、みんなが持っている言葉で、ほかに近いものがあったのか?  「主人公」が、いちばん近いものじゃなかったのか?  でもその「主人公」という概念は、「人」に限定したものでしかなかった。  だからそこをとっかかりとして、次にそいつを拡張していって、「人以外」まで拡大解釈させようと、そういう試みだったわけだけど?  他に、どうすりゃ、新しい概念をスムーズに植え付けることができたというのだ?  そりゃ、もっとよいやりかたは、他にあったかもしれんが……。  しかし、これでも、目的は達成されたわけだろ?  自分ひとりで考えていたら、ひょっとして10年かそこら、かかったかもしれない概念を、ここ2〜3週間ぐらいでゲットできたわけだろ。大きな飛躍だったわけだろ?  だったら、四の五の言うなよ。 >>「手を動かしていないヤツ」 >>てか、私はツッコミ担当であって志望者でもなんでもないので関係ないのか。  うん。関係ありません。  自分でもわかっていて、なんで言うかな? 狙いがわからん。寂しいから、存在をアピールしてかまってほしいとか?  なら指摘しなさい指摘。指摘者は指摘するのが、ここにいる存在理由でしょうが。  でもどうせなら、僕にではなくって、他の参加者に対してツッコミ入れてね。  指摘者である藤極堂さん、とんびさん。  あとプロ志望じゃなくて、アマチュア志望の人。かねやんとかかな。  あと、すでにプロの人。  このあたりの人は、あの叱責する話題には関係ありません。 -------------------------------------------------------------------------------- 参加許可いただけるなら、ぜひ。 No.4612 投稿日 2002年6月15日(土)05時13分 投稿者 紫ゆきや >努力すれば夢は叶うとか >新木さん(4611) >> 努力なぞ、いくらやったところで、夢など叶うはずがありません。 >> 「努力しているつもり」と「努力」とを、どうやって区別するのですか?  つまり、「主観的努力」は、「努力しているつもり」の可能性が否定できない、ということですね。  たしかに、主人公についての件でもそうでしたが、私は自分のやっている事に意味があるかどうかを、自分で判断できないようです。  結果が残せたなら「ああ、あれは本物の努力だったらしい」と、わかるかもしれませんが。  「努力すれば叶う」というのは、間違いでした。  かといって、目標を達成することができたから「努力が実った」というのも、その結果が努力によるものか、資質によるものかは、わからないわけですね。 >夢とか具体的方法とか  なるほど。  「目標にむかって、必要だと思うことは全部やります」とか、「つもり、じゃない努力をします」とか。  それが、「夢みてる」てことなんですね。  普段の仕事でもそうですね。  私の仕事の目標は、「業績に貢献できる品質の製品を、発売日に間に合わせること」ですが。  そのためには「この日までに、この仕様を入れた評価バージョンを提示します」とか、それが「具体的な目標」になります。  そして、「この仕様を入れるには、これだけのデータと、関数を作ります」とか、それが「達成するための手段」ですね。  会議で「いいゲーム作るです、がんばります、オッス」とか言ってたら、つまみ出されますね。  こうして置き換えて、考えてみると、「達成するための手段」は、「より具体的な目標」でもあるわけですね。  私の具体的な目標は、以前も書きましたが「賞をとること」であり。  そのための手段(より具体的な目標)は、「目を磨いて、技を磨くこと」であると、教えていただきました。  そして、すでに羽矢野さんは、それをやっているのですね。  でも自分は参加してなかったと。  ……すみません。やっぱり「努力してるつもり」だったようです。  よくわかりました。 >課題について >> そういや紫さんって、いま、なにをやることになっていたっけ?  短編を書くのを、もう1回という課題をいただきました。  「インテグレイション・オーダー」をUPした直後。弱々しい柵やアクションシーンや羊についてのリライトをいただく前のことになりますが。 >> 「48時間」の3人目の参加者だったっけか?  参加の許可がいただけるのでしたら、ぜひ参加したいです。  よろしくお願いします。 >今の作品 >> 「今の作品」っていうのは、なんの話だ? >> これから書く予定の話? もう既出の話題?  これから書く予定の話です。  自分ごときが、今の作品で応募などと。暴言にも等しいかとも思ったのですが、書くからには「気持ちだけでも前のめり」と思いまして。 -------------------------------------------------------------------------------- 少しづつ紹介してみる。 No.4613 投稿日 2002年6月15日(土)10時24分 投稿者 藤極堂 > そういや、米とか野菜って自給自足生活してると、買うのにものすごい抵抗ありません? > 一人暮らししてた学生時代、お米なくなっても買わなかった思い出が。 そういう時はね、朝早く――午前五時くらい――にスーパーの裏に行くんだよ。 するとあらふしぎ、ケースに入った出来たてのパンが山のように落ちています。 街の恵みをありがとう。 「それは業者が仕出しを置いているだけだ」 あと、ラーメン屋やうどん屋だと生の麺玉が(以下略)。 野菜はスーパーで買うと高いから商店街の野菜小売店がねらい目。 品がタマネギだと持っている指が痛くなるくらいのデカ袋いっぱいの野菜が200円〜400円ということも結構あるよ。 ただし、そういう特売品は傷物や曲り物やサイズ外だからいつもあるというものではないけどね。 まあ、保存のしかたを知らなかったり、一人暮らしだとスーパーで買った方が得だと思うけど。 ■三省堂 Webことば百科 http://www.sanseido.net/Main/hyakka.html   文章の書き方・ととのえ方   http://www.sanseido.net/Main/hyakka2/HowTo/00_HowTo_Mok.html --------------------------------------------------------------------------------  今日は起き抜け。 No.4614 投稿日 2002年6月15日(土)11時12分 投稿者 羽矢野 ●質問回答 >>「イントウ・マイセルフ」の「初稿」。  あんなもの、世に出したことに、なにか意味でもあると思う?  ないです。  当然一生懸命書きましたし、作者ですから作品自体にいっぱい思い入れとかあります。  でも、そんなものは関係ないです。  あれは価値の判断だと、ゴミです。  もうそれは証明問題的に証明され、自分でもその作業をやっているから、認めるしかない。  なんか、自分でもビックリなくらい冷静にそう判断できる。  必要な部分が半分以下しかない作品に価値なんてありはしないのだ。  そしてそんなものを投稿(世に出せるかという問い)しても、まったく意味なんてないです。  判断してもらえる土俵にあがる以前の問題ですから。  送る以前にできてなければいけないことができていない状態。  (それは一体投稿されてりる作品の何割なのか……)  そして現在、ここにはゴミを排除して書けるほど能力を持った人はいません。  リライトやらないと、それは“ゴミ”にしかならない。  だからリライトをしてない作品(ゴミ)なんてものを送ったって、得るものは何もない。逆にいろいろな手間だけ損だ。  宝くじじゃないから、運の要素はないし。  純粋に作品が規定の水準に達しているかどうかが大切なのだ。  第一、技術なかったら、プロの世界でご飯が食べられない。  だから新木さんのは正当性のある言葉……っていうより、当たり前なことだよね。  初稿は“ゴミ”だと決まっているのに、商業誌として通用するかを判断する場に送って何の意味があるのか?  なんて偉そうに言ってますが、自分もこの作業をするまで、リライトの真の意味をしらなかったです。  やってみると、自分がいかに恥ずかしい事をしていたのか、よくわかります。 (リライトを“してもない”ってこと。私は何様だ)  >>書き上げたのが締め切り当日  そういや、よくこんな会話が電撃hpの方で交わされてますが……  んなの関係ないよね。  締め切り当日に書き上げる方が悪い。(言ってた人たちは、リライトの必要がない作品を書いたかもしれないが、私たちは違う。混同してはいけない)  送らずにもう一年かけてゴミを取り除いた方がずっと意味があるでしょう。  だってゴミが減って、価値があがるんだもの。  書き上げるよりも今の私たちだとリライトの方がずっと時間がかかる。  私もはやく目を磨いて“必要ない部分が灰色に見える”という作家スキルを手に入れたいなあ。  48時間課題は最初の10時間くらいで初稿書き上げないと、まともにならないんじゃないかとふんでたりします。 >>杉井さん……(いない人の事を言うのもどうだが、ROMはされているだろう)  あれ? 杉井さんも?  私と同じ(というか、それ以上)リライトの重要性が身にしみてる(と新木さんがたまに書き込む情報から判断している)はずなのに……  何で?  喉元すぎて熱さ忘れた?  私今やってるからよけい強く思うけど、リライトしてないものは商業誌判断したら杉井さんのでもゴミだよ(最近のは読んでないので、レベルが別人なみにアップしてたらその限りではないですが)。  プロの人どころか、私でも判断できる。  他の人はまだリライト自体の意味がわかってない可能性があるのですが、杉井さんもそうだとはちょっと意外でした。  それとも小説大賞というものは、送りたくなってしまう魔力がとても強いのかしらん。(やったことないからようわからん) ●もう遅いけど。  >>武道場の畳っていうのは、あれ、取り外し可能なんですね。  板の間と畳を使いわけるという意見が結構多いなあ。  私の学校は中学、高校とも畳は万年畳でした。(引きっぱなしってこと)  中学は二階建ての体育館一階部分が武道場になってて、専用の空間でした。  高校は、旧体育館がまるまる武道場になってました。  他の学校行っても大体そうだった。(私は学生時代は剣道やってました。今は空手やってます。強くはないけど……)  中学は剣道部と柔道部しかありませんでした。  高校にはちょっと珍しいかな? フェンシング部ありました。(これは武道か?)  この違いは?  と考えると、学校の場所かな。    田舎にあるか、都会にあるか。  私が通った学校は、グラウンドが大きい。  これは都会の学校と見比べてみたから知ってる。  やっぱり土地問題というのがからむのだろうか。  そして、そのせいで都会の学校は屋上を使用できるようにしてあることが多いらしい。(ごれは先生に訊いたことがある)  私の通った学校は、すべて立ち入り禁止でした。 ●才能  >>羽矢野君に「内面心理ドロドロ吐露系、純文学的私小説を書く才能」があったりするようなもの。  本当にあるのか、例えなのかわかんないですが。  確かにあっても使わない……  才能あるからこっちにしよってにはならない。  どうせあるなら、西鶴さんの持ってる才能が欲しいよう。  交換してくれ〜。 ●起承転結 >>ぱかもの  がびーーん。  半濁点……  自分の中で、イメージがありすぎるのか。  あと、話が繋がってないのが気になるのか……  確かに眠れないことと、気分を変えることは初期状態にしか過ぎない。  この部分のキッカケをつくっているだけで、コンセプト的にはなにもない部分だ。  それはわかっている……。  よし、あたまを白くして、気弱な部分を追い出そう。  >>「寒い/暗い」  これは美由紀の不安や恐れを表している部分です。  美由紀は昼間のことで心が揺れているから、この場面では暗く寒くなくてはならない。 これが書いてあるのは、ベッドからおきて書庫へと向かう部分。  ぐるぐる思考で後悔してる彼女には、いつにも増して部屋と廊下は寒いし暗いのだ。  というのはわかってますが、流れとしてはどう書けばいいんだろ。  書いてある事実としてやればいいのか……  うーーん。 >>やり直し。 1.深夜、ベッドから抜け出す美由紀。 2.寒さに震えながら、暗がりの中書庫へと向かう。 3.本を物色していると、声が聞こえる。 4.何もなかったが、不安になる美由紀。 5.白い影を見つける。 6.驚くが、鏡にうつった自分の姿と知って安心する。 7.しかし、おかしな部分がある事に気付く。 8.鏡にうつった自分が勝手に動き出す。 9.声を上げてしまい、鏡の向こうの自分と目が合う。  これを起承転結にすると。  起:書庫へ向かう美由紀。  承:物色中、声が聞こえて驚く。気のせいと安心するが、白い影を見つける  転:それが鏡にうつった自分と知る美由紀。また安心するが、その姿が勝手に動く。  結:鏡の中の存在と目があう。 ●紫さん >>羽矢野さんは、料理とかもされてそうですね。スゴイです。  実は現在はしてない。というか出来ないんですね。  私は会社の寮に住んでまして、そこは自炊禁止です。(そもそも部屋に設備がない。携帯コンロ持ってると発覚すると、追い出される)  アパートに住んでた時はよくやってたんですが。結構楽しいので好きですよ。気になりません。米と野菜は送ってもらうのでタダだし。  寮をでたらまた自炊します。  カレーとか作ると、3日くらい食べなきゃいけないのがつらいとこですが。 (一日毎に、微妙に変わるのだ。カレーライス、チャーハン、うどん……とか)  設備あるなら、トライしてみるのが吉。  実は意外と男にとっては楽しい部分が多い。  具体的に何かと訊かれると謎だけど。 -------------------------------------------------------------------------------- No.4613 のツッコミ No.4615 投稿日 2002年6月15日(土)14時45分 投稿者 藤極堂 > > 当然一生懸命書きましたし 無意味に漢字が続きすぎです。 熟語や慣用句や専門用語的あつかいで「一つの単語として意味を成している」場合でもない限りは、続けないように心がけた方がよいでしょう。 書き換え例:当然ですが一生懸命、書きました。 ずーと続けすぎるとどこからどこまでか一文節かわかりにくくなります。 英語の場合は分かち書き(空白を入れること)でこの問題は解決されてますが、日本語の場合はひらがな・カタカナ・漢字の使い分けで区切るのが一般的な手法でしょう。 > > がびーーん。 自分の持っている本を開いて確認しましょう。 そう、 「がび――ん」が一般的ですね。 とっとコピーして単語登録しましょう。今すぐに。 ちなみに新木さんは「ーー」で「……」「――」を登録してると言っていました。 でも、ATOKは「ー」を読みとして使用できないので、その場合は「てんて」(久美沙織さんの本から引用)で登録するのかニャ? “”は「かっこ」と打ち込むと一組分でてくるはずです。 なお、間違って覚えてしまって小説全文を打ち直す気力のない方は、置換処理で差し替えするとよろしいと思います。 こういう文法的な間違いは初歩的なミスと言えば、初歩的です。 しかし、小説より漫画やネットやゲームやケイタイメールで文章に触れる機会の多い人にとっては、なかなか気づきにくい基本かもしれません。 (※たとえばケイタイメールの場合は「……」を「…」で代用したり、半角カタカナを使うことが一般的です。小さい画面で文章を表示する場合には、文字の使用空間をより少なくしたほうが読みやすいからです) とはいっても、こういった基本は国語の教科書や辞書の巻末に書いているはずなのですが。 まあ、ここを閲覧している方で、あんまり小説用の文章を書いた経験の無いひとは、好きな本の文章を実際にひとつひとつ打ち込んで、模写してみると得るものがあるかも知れません。 どんな場合でも基本の基本は模写から始めるのがセオリーですからね。 お絵かきの場合を考えればわかるでしょ? ああ、そういえば最近のお絵かき掲示板は、描画再生機能がついているのでどういう風に書き進んでいるのかわかりやすくてステキですニャー。 というわけでお絵かき掲示板に投稿されていたプロのステキ作品をご紹介。 さあ、絵心のある人はどんな風に書いているのが見て模写しましょう。 (※Java Scriptの実行を許可の状態で閲覧してください) http://www.oekakibbs.com/bbs/poo_org_middle/oekakibbs.cgi?mode=animation&resno=23234&sort=0&method=POST&sort=&prop=0&thumb=0&lang= できるか。 -------------------------------------------------------------------------------- がびーん No.4616 投稿日 2002年6月15日(土)15時33分 投稿者 はせがわみやび  そりゃ、へんじゃないか?  だって、  がびーん、って間が一文字だったら、「ー」だよね?  これがどれだけ伸びているか、なんだから、「ーー」ではないの?  三文字分引っ張ってたら、「ーーー」ってなるわけだし。  まあ、わたしだったら、この手の「音が伸びている」というときは、「ーー」か「〜〜」か「──」のどれかをニュアンスで使い分けるかなあ。  藤極堂さんは、自分で小説を書くときは「──」しか使わないのかな。 みやび -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4617 投稿日 2002年6月15日(土)18時08分 投稿者 新木 伸 >羽矢野君 >>2.寒さに震えながら、暗がりの中書庫へと向かう。  この「震える」という部分。  どこに書いてあるの?  具体的に、抜粋してみてくれ。  僕はリファレンスのほうを見てるけど、「リライト6回目」のほうにはあったのかな? そっちのほうは見ていない。  もうあそこまでいくと、どちらもたいして違わないと思うんだけど。 >>7.しかし、おかしな部分がある事に気付く。  あと、ここも。  「おかしな部分」というのは、具体的には、なにが書いてある?  実際に、「現実の原稿」のなかから抜粋してくるように。  また、仮に「おかしな部分があることに気づく」ということが、なにかの「描写」になっているのだとしたら……。  これは、要約すると、つまりどういうことを書いていることになるのだ? >>起:書庫へ向かう美由紀。 >>承:物色中、声が聞こえて驚く。気のせいと安心するが、白い影を見つける >>転:それが鏡にうつった自分と知る美由紀。また安心するが、その姿が勝手に動く。 >>結:鏡の中の存在と目があう。  こんな起承転結の分けかたってのは、ないだろ。  「起」は流れを決めて、始める部分。  「承」がその流れを受けて、発展させる部分。  「転」は、なにか流れに沿わない違うことが起きて、「流れ」が当初の方向をうっちゃってしまい、そちらに変わってしまう部分。  「結」では、新しく変わった方向が収まりどころを見つけて、決着のつく部分。  ……こう考えたときに、これでは、分割位置が違っているはずだが。  最初の「流れ」は、なに?  そしてそれがどう「変化」するの?  そしてその変化したことの「収まり」どころは?  まだ「起承転結とはなにか」っていうのを、わかっていないようだなぁ。  起承転結がなにかわかってないのに、起承転結っていうテンプレートをあてはめて考えるやり方をしていたって、意味ないだろ。  すこし考えろ。自分が使っている「起承転結」っていう「道具」はなんのためのものなのか。  「起承転結」というこの道具は、ハサミなのか、定規なのか、コンパスなのか、分度器なのか。なんなのか。  なにをするためのものなのだ? >杉井光の件  あれについては、わしもわからん。  なにを考えているのか、さっぱりわからん。  4月に電撃大賞に送って、その結果もまだ出てないうちから、6月には「文學界」のほうに送るのだそうだ。  とりあえず「文學界」の締め切りが6/30らしいので、それを過ぎたら、なんか書きにくるだろう。  翠と同じに、ライトノベル撤退を決めたのかもしれない。そうではないのかもしれない。  しかしライトノベル撤退を決めたのだとしたら、僕に教えられることはほとんどないことになる。  俺の持っているノウハウは、「客に読ませるための小説」を書くためのものであって、「客がいなくても成立する」ような、そんな恐ろしいジャンルで通用するとも思えない。  文学っていうのは、これは芸術なわけだ。  そして芸術っていうのは、お客さんのためにあるのじゃないのね。  どこかにいるはずの「芸の神様」に捧げるためのものなのね。  「人」相手に書くのか、「神様」相手に書くのか、その違いね。 >藤極堂さん  いつもながら、よく、こういうところをいっぱい知っているよなぁ。  どうやって見つけてくるのだろう。  web上には、役に立つことがいっぱいあるよね。  ただ、どうせなら、「でん」とリンクを示すだけではなくって、「このリンクの場所には、こういうふうなことが書かれていて、こういうふうに役に立ちます」と、要約とメリットの説明が欲しい。  じゃないと、実際に行ってみて、自分の目で見てみないことには、まるでわからない。  例を出してみよう。  たとえば、「京都」が観光にいい場所であったとして。  「京都に行け」  (これで京都に行こうと思う人はいないと思う)  「京都はいいぞ。一度は行くべきだ」  (京都に行けと言う理由は、なんとなく伝わるが、でもこれでも行こうと思う人はいないはず)  「京都には、数百年もの年月を重ねた神社やら、歴史的な建築物がひしめいている。あれは一見の価値があるだろう。街全体が、そういう場所になっているわけだ。歩いていけるような範囲に十も二十も見所があるのだぞ。あと街中にはシカが歩いていてだな、放しこれがカワイイのだ。べつに放し飼いになっているのではなく、京都という街が出来る前からそこにいたシカが、いまでもそこで暮らしているだけなのだ。だから「野生」なのだ」  (このぐらい書くと、行ってみたいという気持ちが、すこし湧いてくるかもしれない)  実際に人を動かして、京都に行かせて、「ああ。行ってきました。ありがとうございました。言われたとおりに、いい場所でした〜」とお礼を貰いたいのなら、せめて、このぐらいのコストは掛けよう。5分もかからんでしょう。このぐらいの文章を書くのには。  ちなみにいま藤極堂さんのリンクの張り方は、いちばん上の、「京都に行け」っていうやつ。ぽんとリンクを張って、「ここに行け」とやっているだけ。  これで行く人、実際にどのぐらいいると思う? >紫さん  だから、わかるように書きなさいっての。  いま書いている「その話」(書こうとして準備中の話)というのは、それは電撃に応募予定の長編なわけ? それとも短編なわけ?  あと僕が課題で「短編もうひとつ」というのを出したわけだ。いま準備している「その話」とは、同一のものなのか。違うのか。  違うのだとしたら、なんで、課題ほっぽり出して、別の話を書こうとしているのか。  「いまの話」というのは、どうも、長編っぽくて、電撃に応募する予定っぽいのだが?  誰か、わかる人がいたら、僕に説明してプリーズ。  紫さんのこれじゃ、さっぱりわからん。 >がびーーん  ぼくの場合は、「−−」→「……」、「−」→「――」で登録。  あれかな?  「ー」と「−」の違い(長音符と、ハイフン)が、ゴシック体の小さいフォントサイズでもって、見分けがつかなくなっているのかな?  必要とあらば、文字コードまで出して確認しましょう。  ちなみにこのあいだ、「わぁ〜〜〜ん」みたいなことをやったら、「波線は繋げますか?」みたいなことを校正さんに聞かれました。もちろんイキママです。(直さないということ)  「ういーーっす」と書いたら、「うい――っす」に直されそうになってしまったので、突っ張って、「ーー」のままに戻しました。  「いやぁ〜〜〜っ」だと、長く引き伸ばされた「ぁ」の音が、細かく震えつつ、伸びてゆくさま。  「死ねえーーっ」だと、強く発音された「え」が、長く伸びているさま。  「ひい――っ」だと、音が消えかけつつ、長く伸びてから、「っ」で終わるさま。  そんなものを表現するつもりで、僕は使い分けているかなぁ。  しかしこの3種類。文法的にいうと、すべて間違い。  日本語には長音符が1種類しかないです。「ー」のみ。  2個重ねて使うのは、すでに間違い。  僕の場合は、日本語の基本は理解した上で、わざと日本語を壊しているわけね。  正しい日本語で書くことよりも、「伝えること」のほうを重視しているから。  羽矢野君が、「がびーーん」を、わかってやっているのなら、いいんじゃないの。  わかってないでやっているなら、単なる「たわけ」だが。 -------------------------------------------------------------------------------- 参加者各位 No.4618 投稿日 2002年6月15日(土)18時56分 投稿者 新木 伸  そういや、もう6月だっけか。  時期的なこともあるから、そろそろ言っておくことにする。  ここのメンバーが投稿するとなると、だいたい電撃大賞になるわけだよね。  来年もまた、4/10になるわけだな。締め切りは。  これに応募するつもりでいる人間に、ひとつ言っておく。  リライトせずに、書き上げたまま送るの、禁止。  「リライト」って概念に、僕と君らで食い違いがあるといけないから、これも解説しておく。  具体的には、以下のようなこと。 −−−−−−−−−−−−−−−−− ・初稿は最低、6ヶ月前にはあげておく。 ・書き上げたのちに、プロットレベルでの見直し。他者の回し読みしてもらって、意見の聞き取り調査。修正箇所の検討などの作業を行う。 ・全面書き直し(頭から350枚すべてをもういちど書き直す)を、最低でも1回以上。 ・ただしリライトを必要としない場合は、これに該当せず。 −−−−−−−−−−−−−−−−−  来年送りたかったら、今年の10月には初稿があがっていないとダメってことね。  ちなみに、「分室参加者」の定義。 −−−−−−−−−−−−−−−−− ・この分室を読み書きしており、なおかつ、なんらかの課題を現在進行中で行っている者。 −−−−−−−−−−−−−−−−−  つまり、僕にたいしてなんらかの「義理」を、今現在、持っている人間ということ。  それ以外の人にまで、「俺様ルール」を押しつけるつもりはない。  あと、以下の者は、本人の希望があれば、このルールの対象外としてもいい。 −−−−−−−−−−−−−−−−− ・初めて長編小説を書き上げる者。 −−−−−−−−−−−−−−−−−  まあ書き上げて送りはするけど、べつに賞を狙うわけではない。書き上げた自分へのご褒美的に応募するということ。  賞に送る作品として、倫理的に、それどうよ――とか思いはするものの、まあ、「とにかく一本書き上げる」ための原動力として、「賞に応募する」っていう目的を立てて、それを利用する――っていうのも、アリだろう。  初めて書く長編小説の一本目なら。  長編の一本も書いたことのない人間であれば、「天才」である可能性も拭えないわけだ。  また、そもそも書き上げられるかどうかわからない話の手伝い(プロット段階とか)をさせられるというのも、こちらの手間が無駄に終わる可能性があって危険だったりする。  おなじ手間をかけるのであれば、すでに「一本以上書き上げていて」、とにかく書き上げる能力があることを証明している人に対して、そのコストをかけるべきだろう。  ちなみに「こちら」というのは、僕に限ったことではない。  もしかしたら僕はまったく手を触れないかもしれない。指摘とかそういうことは、参加者同士でやらせることになるかも。  まあやるにしても、羽矢野君のリライトにリファレンスを出して手伝ったりするような、ああいう形で、実際に手を出すことはないな。(これは倫理的にまずいから)  あくまでも口だけ。指摘をするだけ。 -------------------------------------------------------------------------------- そういや週刊少年マガジンで…… No.4619 投稿日 2002年6月15日(土)19時29分 投稿者 新木 伸  先週号から、5週連続連載で、「ドラゴンへの道」というものが始まっておった。  マンガの投稿を題材に扱ったミニ連載ね。  ある漫画家が、自分の新人時代を振り返った、投稿日記風の読み物。  企画としての狙いは、おそらく漫画投稿の奨励あたりと思われる。  んで、ここの第一回のところに、こんな良いことが書いてあった。  自分はプロになれるのか?  そもそも自分には才能があるのか。どうか?  ――それを確かめてみる、カンタンな方法があるのだと。 「まず、ひとつの作品を仕上げてみること。  それができなかった君。  君はまんが家になれません」  おお。その通り。たしかにそうだっ。  なんとシンプルな法則なのだっ。  ちなみに、ヘタでもつまんなくても、とにかく最後まで描き上げたのなら、まんが家になれる可能性があるそうだ。  これもその通りだなっ。  これって、そのまんま、小説にたいしても言えること。  そもそも、一本の話を書きあげてもいないのに、「自分はプロになれるのかどうか? 才能があるのかどうか?」なんて、ムダな悩みを抱えている人って、けっこう多そうな気が……。  巻島。望月。  このあたりは、このあいだの4月に書き上げていたっけ。1本は。  羽矢野。  初めて書いた話が、長編だったっけな。  杉井光。  このあたりは、1本どころか、すでに何本も書いている。  八神。  なにか、完結させた話って、1本でもあったっけか?  弟切。  長編って、あったっけか?  紫。  ないよな。  園部。鍛冶沼。唯野。尚橋。  最近見かけないが、このあたりは、どうだったっけか?  もし名前忘れている人がいたら、容赦のほどを。 -------------------------------------------------------------------------------- 夏風邪と戦闘中 No.4620 投稿日 2002年6月15日(土)22時54分 投稿者 弟切 千隼 いまだ熱がひかず、何となく呆けている弟切です。 すみません、前回の書き込みNo.4610の内容に間違いがありました。まずそれを訂正しておきます。 ハワイの火山の女神ペレPeleと対立する雨と植物の神は、ペレの弟ではなくて夫でした。その名をカマプアアKamapua'aといいます。 なぜこんな間違いをしてしまったかといいますと、よそからハワイにやってきた神であるカマプアアは、最初ペレに排撃されそうになるものの、ペレの兄弟姉妹たちに気に入られて義兄弟となったという言い伝えがあるからです。この言い伝えには、のちにカマプアアを好もしく思うようになったペレが彼と結婚した、という続きがあるのを忘れていました(^^; ついでに、誤解を招かないよう少し解説しておきましょう。 ハワイ神話によれば、地中から溶岩を噴き上げる火山の女神とはいえ、ハワイ諸島を作ったのはペレではないとされています。別の創造神がハワイ諸島を作ってあったところへペレが移り住み、火口を掘ってそこに島の女神として鎮座したのだそうです。 ハワイ神話であろうとギリシャ神話であろうと何であろうと、誤った知識を広めてはいけませんね。神話は人類の叡智の集合体ですから、尊重すべきです。 で、ハワイ神話のことは置いておきまして、「新世界へ……」(仮題)のほうへ行きましょう。 ハワイ神話と「新世界へ……」とを引き比べた譬えは、脳みそがとろけている時に現われた妄想に近いものですから、忘れて下さい(^^; こういう妄想に引きずられると、また話がめちゃくちゃになってしまうでしょう。 あれから考えてみても、話の主が「ベリルとユキマロとの関係」であることは揺るぎません。問題は、この二人がそれぞれどういう背景を背負った人間で、どのようにからみ合うのかということですね。 新木さんが指摘されたとおり、この二人の関係と「死と再生」というテーマがそぐわなければ、テーマのほうをさっさと捨てることに未練は感じません。 この二人の関係がどのようなものか突き止めるために、まず二人の背景を探ってみました。 ベリルは、頭が良くて気が強く、自分で自分の道を切り開いてきた人ですね。決してコネや親の七光りといったものに頼る人ではありません。美人ですが、女の色香を使って出世を狙うタイプでもなく、言動も服装も中性的で、性別に関わりなく良い仕事をしたいと考えています。 世界大戦前の旧世界では、努力の甲斐あって彼女は社会的に高い地位についていました。それは自分が努力した当然の成果と考えていたので、彼女はそれを隠さず、自分の主張を通すためにその高い社会的地位を利用することもありました。 このような人ゆえ、ベリルは他の人から恐れられたり、逆に媚びを売られたり、嫌われて遠ざけられたりといったことが多い人でした。親しい人が全くいない訳ではなくとも、心を許せる人は極めて少なかったと思われます。 一方、ユキマロもベリルと同様頭が良く、自分で自分の道を切り開いてきた人です。しかし、ベリルと違って表面的には穏やかな人なので、彼女のように敵が多いタイプではありません。自分の努力やその結果得られた成果を強く打ち出すことはなく、訊かれればさらっと答える程度です。 外見的には、特に美男子という訳ではありませんね。本当にごく普通の、その辺を歩いていそうなおにーさんです。いつも言動が物柔らかでとっつきやすい人ながら、何を考えているのかわからないところがあり、無邪気そうに見えて結構計算ずくで行動していることが多いです。 計算高いところはあっても、彼は結局人間が好きで、人間の知恵というものを信じていますね。だからこそ破壊されてしまった世界で人々を啓蒙するなどという仕事ができるのでしょう。 このような二人が出会うと、そこにはどんな関係が生まれるのか、次はそれを考えてきます。 >>今までに書いた長編 えーと、弟切は、ここ「よみかく分室」が始まる少し前に、憑かれたように長編小説を書いていた時期がありました。今となっては、あれらは小説などと呼べる代物ではなかったと断言できますが(^^;; 今までに仕上げた長編「小説もどき」は全部で五編くらいで、うち三編が原稿用紙270枚程度、二編が原稿用紙300枚を越えていたと思います。これらは書き終えてしばらく経ってから読み返して、あまりの駄目駄目さに自分でも呆れ果てて、資源ごみに出して記憶からもほぼ消去しました。 ですから、今、お見せできるような長編は手もとに一遍もありません。お恥ずかしいことです(;_;) -------------------------------------------------------------------------------- 書いて削るのがふつう。 No.4621 投稿日 2002年6月15日(土)22時55分 投稿者 藤極堂 > 5分もかからんでしょう。このぐらいの文章を書くのには。 40分はかかります。 京都という街の特徴を知らない場合は、下調べから始めなければならないのでもっとかかります。 ちなみにNo.4615を書き上げるのには1時間はかかってます。 ATOKの「ー」を読みで登録する方法を調べるのに手間取りました。 所用時間30分。 ごめん、調べなくても1時間はかかりそうです。 -------------------------------------------------------------------------------- >藤極堂さん No.4622 投稿日 2002年6月15日(土)23時49分 投稿者 新木 伸 >藤極堂さん  いや、なにも自分の知らない京都のことを書けといっているのではなく、その「紹介するサイト」のことを書くときのことね。もうすでに、充分に知っているわけでしょう? 紹介するぐらいなのだから。  しかし、40分もかかる?  どうしてそのリンクをクリックしてみるべきなのか――。  何点か、かいつまんで、その「クリックしてみる理由」についての説明をするだけのことにだよ?  「これこれ、こういう理由で、ここはいいサイトだから、ぜひ覗いてみましょう」――ってことなわけだが?  まあ40分かかるのだとしよう。  でも、それは必要な手間です。  40分かかるというのなら、40分かけましょう。  または、いつかそのうち、5分ないしは1分ぐらいで、そのぐらいのことを書けるようになるために、精進してゆきましょう。どうすれば自分が、早く、大量に、正確に書けるようになるのか。その自主研究は必要です。  文字によるコミュニケーションをするならば、必要なことは書かなきゃならない。  ちなみに口頭で言うなら、その「これこれこうだから、行ってみよう」という内容は、30秒もかからないと思われる。(口べたな人は除く)  いまのまま手間と時間をかけるか、効率化して時間を減らすか。それは藤極堂さんの選択ね。 -------------------------------------------------------------------------------- 4526を削除しました No.4623 投稿日 2002年6月16日(日)02時03分 投稿者 新木 伸  うっかりしていた。  4526、かねやんの書きこみの中で、ドラえもんの歌の歌詞がありました。  歌詞(替え歌も含む)は、これ、著作権法に引っかかるので、皆さん注意しましょう。 -------------------------------------------------------------------------------- No.4624 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- 改行大失敗 No.4625 投稿日 2002年6月16日(日)10時54分 投稿者 唯野教授  上の削除は私のです。うっかりしてました。    で、気になってちょっと調べてみたのですが。  歌詞を書く場合でも、「引用」であれば著作権に引っかからないそうです。  以下コピペ。 >「引用」として許諾が不要とされるのは、自己の著作物中に他人の著作物を使用 >することが「公正な慣行に合致」し、かつ、「報道、批評、研究その他の引用の >目的上正当な範囲内」である場合です。  かねやんさんの書き込みが確認できないので上の場合に該当するかわからないですが。  長編についてですが、実は私は一つも最後まで書き上げたことがありません。プロットを作らずに書いていたものですから、全てにおいて途中で話が破綻してしまっていたのです。  夏休みを利用して挑戦する予定です。  あと、短編は羽矢野さんへの指摘をもとに書き直し中。 -------------------------------------------------------------------------------- No.4626 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- 上 No.4627 投稿日 2002年6月16日(日)13時49分 投稿者 はせがわみやび  「引用」については、「歌詞」の場合、意見が別れているようです。  このあたりは、みんな薄々気づいていると思うのだけど。どんなに短くても、コミックで「歌詞」が「引用」されている場合、ページのすみっこに断り書きがあるでしょう?(いや、あれは「使用」なのかな? むむ?)  これは社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)にちゃんと許可を取りましたよ、っていう。  「歌詞」は「引用」も判断が揺れているところだ。現段階では「歌詞」の「引用」は避けておいたほうが無難です(まだ、ちゃんとした判例は出てないと思う。詳しい人がいたら教えて欲しい)。  さだまさしさんは、「引用」は認めているみたいだけど。  掲示板における著作権関係の基本的な考え方は、「それを衆目の集まるところに置いておいた場合、著作者が正当に得られるはずの報酬(利益)を減らすかどうか」じゃないかと理解している(間違っている場合はご指摘お願いします)。  市販のある本を全文コピーして無料でネットに載せておいたら、誰も原本を買わなくなるだろう──というのは簡単にわかるよね。  ビデオやDVDなどを買った当人以外の人間と共同で見たり聞いたりする、貸与するとかと同じだ。  ──ちなみに替え歌は引っかかる権利が異なる。ややこしい。  ここは著作者になろうっていう人の集まりなのだから、著作権関係は一度は調べておこう。  わたしもあちこち見てまわったりしたんだけど、インターネットだと、まだ揺らいでいる部分もあって、これからも注意が必要だと思う。  そうそう。  ふつうの著作物は、「引用」は許されている。  ただし「引用」の場合は、1)正当な理由がある、2)出典が明記されている、3)著作物全体のあくまで一部である、という3点が満たされている必要がある。    件のドラえもんの歌詞の場合は、1)はともかく、2)と3)がアヤシイ。  まさか、新木さんが見落としているとは思わなかった。  読んだ直後にメールしておけばよかったね。 みやび -------------------------------------------------------------------------------- おもに著作権がらみ No.4628 投稿日 2002年6月16日(日)16時18分 投稿者 新木 伸 >引用範囲とか  もともとの著作権の設立意図と、引用範囲で定められている特例を考慮すると……。  まあ、必要最小限で、部分的に引用してくるなら、法的にはOKなのかもしれない。  しかし、ドラえもんの歌の、1番の歌詞の半分を越えて、3分の2近くを引用しちゃっていると、それはやっぱりまずいでしょ。  引用している部分は、「道具が主人公」に関連する該当部分ばかりだったけどね。  しかし、3分の2がOKってことになると、もしすべてが該当していたなら、全部丸ごと引用してもいいってことになってしまう。  たとえば原稿用紙1枚のショートショートとか。  もっと短いものでいうと、俳句だとか。  それが「適切な例である」からといって、丸ごと引用しちゃっては、それは引用とはいわんでしょ。それは「引用」てはなく、「一遍を収録」したとか、そのようにいう。  引用っていうのは、その全体から比べて、取るに足らないほど少ない部分だから引用であるのだといえる。  これは引用範囲が適切かどうかが観点から。  べつな観点から考える。  JASRACっていうのは、「著作権使用料取り立て代行組織」であるからして、めっちゃ、キビシーのよ。  上記のように、この引用は法的に適切――とか主張したとする。  しかしJASRACから異議申し立てがあった場合。  出るとこ出て、白黒つけなきゃならなくなる。  つまり裁判で争ってくるってことね。  裁判で何年か争って、そして結果が出て、そこではじめて、どちらの言い分が正当だったのかが、公的に認知されるという仕組みなのだ。  しかし「適切な引用であった」って主張するの。かなり厳しいだろうね。  「ドラえもんの歌」とあるだけで、曲名も、著作権者の表示も、なにもなかったもの。「原典を明らかにすること」という著作権の「引用する場合の特例」の内容に、すでに反してしまっている。  ちなみに、仮にあるミュージシャンが、「私の歌の歌詞は、すべてフリー。使用してもOKですよ」と明言していたのだとしよう。  しかしその曲が、なにかのアルバムに収録されているのだとしよう。  そのアルバムが、使用料の徴収業務をJASRACに委託されていたのだとしよう。  だとしたら、やっぱりJASRACは、歌詞の違法使用に関して抗議してくる。  それが仕事だから。 >4526の見落とし  なんでだろうね……?  たしかに読んでいた。  「ああ、そういえば、ドラえもんの歌詞って、道具が主人公ってこと歌い上げているよな〜」とか、ぼんやり眺めていた。  うーん。うーん……。  歌詞があがっていたことは認識していたのに、なんでこの時点で、気づかなかったかな? わし?  ま、まあ、最近テンパっているということで……。  とりあえず気づいた時点で、なるべく早く手を打ったのだから……、い、いいじゃん?  しかしそれを言うなら、みやびさんだって、メール入れてくれなかったじゃんかよ〜。 (みやびさんがメールを入れなかった理由は……。「新木伸」は、いくらなんでもさすがにあれは気づくはず。まあ、もしも明日になってまだ削除していなかったら、そのときはメールしよう――とか考えて、そのまま、明日になっても忘れたままでいた。そういう仕組みだった模様。電話にて確認ずみ。メール一通送る手間を惜しむなよな。あんたも共犯なのだぞ?) >著作権違反行為とか  それはそうと。  最近某所でちょっと一騒ぎあったので、いちおう、ここでも確認しておく。 ・テレビ放送を録画。そのテープを友人に貸す。 ・テレビ放送を録画。そのテープを友人宅に持ちこんで上映する。 ・DVDなどの市販されている映像作品を、家族以外の人間(友人など)と共に視聴する。 ・DVDなどの市販作品を、他人に貸す。 ・DVDなどの市販作品を、ダビングして、そのビデオテープを他人にあげる。もしくは貸す。 ・DVDなどの市販作品を、他人に譲渡する。  上記の行為。  すべて「著作権法違反」であるということは、もちろんみんな、知っているよね?  よもや、「知りませんでした」なんて人は……、いないよね?  もしいるようなら、この機会に、いろいろと質問しておくように。  知らなかったことは、恥じゃないから。  知らないでいるままのほうが、恥なのね。  ちなみに最後の「DVDを他人に譲渡」っていうのは、これが確実に違法かどうか、まだちょっと不明。いま中古販売業者での再販が問題になっているところだよね。判例とかは、もう出ているのかな? 誰か詳しいひと、いない?  ちなみにここの、「DVDなどの市販されている映像作品」を、マンガやら小説やらに入れ替えても、これはそのまま通用する。  本の貸し借りは、原則的にNGなんで、それは理解しておくように。  作家志望者なら、自分のサイフから金を出して、買え。  じゃないと、作家になったときに、自分の本を買ってもらえなくて、とても困ったことになるぞ? -------------------------------------------------------------------------------- 申しわけないです〜(歌詞引用について) No.4629 投稿日 2002年6月16日(日)20時35分 投稿者 かねやん  ああうう。  削除していただいてありがとうございます。  歌詞の内容が、話の内容にちょうど合致していたもので「これは、ちょうどいいや」って書いたんですが……  無断引用になっちゃってましたね(汗)  うーん、指摘されるまでまったく思いもよらなかった……  ま、まあ、気づかないくらい身に染み込んでしまっている、素晴らしい歌だってことで(^^;; -------------------------------------------------------------------------------- はじめまして No.4630 投稿日 2002年6月16日(日)21時17分 投稿者 ひろ  初めて書かせていただきます。  読み物として読めるほどのレベルの高さに驚嘆しました。  その技術を少しでも自分のものにしたいと思いましたので、今回は参加のご挨拶と言う事で書かせていただきます。  学生は数年前に終了し、現在は社会人と呼ぶべき立場です。一般的なサラリーマンとは少し違うのですが。  自身の場合プロを目指すと言うよりは、技術レベルの向上が主眼です。  ですが「付いていけないとクビ」くらいの覚悟でやっていきたい所存です。  分室の説明を読ませていただいたところ、参加条件に「ログの全読破」と有りましたので、まずはそこからかかりたいと思います。  何分あの量ですのでどの位かかるかわかりませんが、遅くとも今月中には読破したいと思っています。  その後は、皆様よろしくお願いいたします。 -------------------------------------------------------------------------------- 現在やっていることについて No.4631 投稿日 2002年6月16日(日)21時59分 投稿者 紫ゆきや >現在やっていることについて  すみません。  こんどこそ、わかるように書きます。  現在やっているのは、新木さんにいただいた課題です。  短編で40〜60枚ほどの作品で。キャラ立てなどを中心に、アクションシーンなどを盛り込むつもりの作品です。  大賞への応募というのは、それを電撃の短編に応募したい。そのくらいの気持ちで書いている、という意味でした。  ……が、正直なところ、今書いている作品も、たくさん問題点があって、それらに指摘をもらって直していったら。  それは、自分が書いた、自分の実力を示した作品とは言えないわけで。  それで応募するわけにはいかないですし。  そうなると、やっぱり、私が応募するなんてのは、かなり先になりそうです。  ただ、そういうダメな点が多いだろうとかって、作品を書く前から言い出すのは、いかにも後ろ向きかなと思いまして。  すみません、夢を書いてしまいました。 >応募について  応募するなら長編、というのが常識なのですね。  短編で受賞してデビューした後、長編を書かれている作家さんもおられると聞いていたもので、それほど差はないのかと思っていました。  しかし、長編の書ける人であるという証明をしなくてはならないのですね。  長編書いたことないから、短編が書けるのに、長編が書けないというのが理解できていませんでした。  恥ずかしいです。やってみないとわからないことだらけですね。  応募するなら、課題とは別に10月までに長編を書くようにということですね。  がんばります。 -------------------------------------------------------------------------------- まだ名前は忘れられてなかったようで… No.4632 投稿日 2002年6月16日(日)23時25分 投稿者 薗部 せい ここ一週間「よみかく」に参加できていませんでした(ログはしていましたが)。 仕事が忙しい、は理由になりませんね。最低一日ひとつはシンデレラを考えようと思っていたんですがそれもできず。 今までで書き上げた長編は3作。どれも同人誌用でした。(だけど全部オリジナルですよ!) 今日、「集中して考えること」をテーマに五つシンデレラを出しました。 30分ほどで4つは出たのですが、五つ目を出すのに3時間もかかってしまいました。 お腹の子も近頃ちっとも成長してくれません。 身のほど知らずを承知で言わせていただければ、キャラも立っている。設定も良い。コンセプト・テーマも、まあ、なかなかだ。書き上げれば必ず売れるだろう。 なのにストーリーが浮かんでこない。例えストーリーが隅々まで浮かんだとしても、書き上げなければそもそも小説として成り立ちもしない。 こういうもどかしさをスランプと言うのでしょうか。 シンデレラ迷宮 薗部(OK−5) 薗部16 ・年に一度の舞踏会。誰もが一度は王子と踊れる。 ・女性達はここぞとばかりに、自分の順番が来るとダンスの間中王子を質問攻めにする(后になるために王子の人となりを探るため。自己アピールも含まれる)。 ・純粋にダンスを楽しみたかった王子。うんざりしている。 ・シンデレラの番。何も質問しないどころか口を開こうとすらしない。 ・口が利けないのでは? といぶかしんだ王子、思わずシンデレラに問い掛ける。 ・シンデレラ、まさか王子様とお話できるなんて、と元々幸せそうだった顔をもっと上気させて幸せそうに踊る。王子、その様子に惚れる。 薗部17 ・ただぼんやりと空中に視線を止めているシンデレラ。会場内で浮いている。 ・一人の男性が声をかける。「ただ立っているだけではなく、ダンスでもしたらどうですか? もっと参加してください」 ・「へ?」という感じのシンデレラ。 ・シンデレラ「私は参加しておりますわ」男「ただ立っているだけが?」シンデレラ「ええ、もちろん」 ・夢見心地なシンデレラ、自分がダンスをしたりご馳走を食べられることに気付いていないのだった。王子惚れる。 薗部18 ・どうしても王子と踊りたかったシンデレラ。優勝すると王子と踊れるダンス大会に参加。 ・必死の思いで準優勝まで上り詰めるが、その休憩時間に一人の女性が密かに王子のダンス用の靴を磨いて上げているのを目撃してしまう。 ・決勝戦でも一生懸命踊り、優勝するシンデレラ。王子に手が届くところまで来たが、この方こそ王子と踊るべき人です、と王子と踊れる権利を靴磨きの女性に譲ってしまう。 ・靴磨きの女性は実は王子の姉。姉に事の次第を伝えられ、王子シンデレラに惚れる。 薗部19 ・王子、ゲームを提案する。城内に王子が一番大切にしているものがあるので、それを探し当てたものにその「一番大切にしているもの」をあげよう、というもの。 ・多くの客がいっせいに城内を探しはじめる。その様子を見て、王子は心の中で嘲り笑っている。もともと客の欲深さを馬鹿にしてやろうという気持ちで提案したゲームだった。大切なものなど最初から用意していなかった。 ・次々に「これですか?」と豪華な装飾品や金品を持ってくる客達。そのどれもに「違う」と回答する王子。 ・だが、一人シンデレラだけが王子の傍を離れようとしなかった。探さないのか、と問う王子。 ・シンデレラ、「私は『大切なもの』を見つけたかもしれません。でもそれを手に入れることはできませんので」と答える。 ・それは何かと問う王子に、シンデレラは一言「それはあなたのお命ですわ」。 ・他の客達が懸命に金品を探している中、唯一もっともなことを言ったシンデレラに王子惚れる。 薗部20 ・舞踏会会場。『無欲な者だけが行ける部屋』がある。 ・多くの客が自分は無欲だからとその部屋に行く。 ・シンデレラだけが行かない。問い掛ける王子に、シンデレラは慌てて言う。 ・「だって私は欲深いですもの。お料理はもっと食べたいし、できれば一分でも長くこのドレスを着ていたいし、王子様とダンスもしてみたいし……」 ・一通り自分の『欲』を上げ終わったシンデレラだったが、そのどれもがとるにたりないようなことばかりだった。 ・王子、シンデレラの慌てぶりからその言葉に嘘が無い事を感じ取り、惚れる。 巻島さん、毎回採点ありがとうございます。今回は重複していないはず。 ひろさん、初めまして。過去ログがんばって下さいね(てゆーかお互いなんですけど)。コツは画像のトーン(?)を低くして、スクリーンを灰色にして読む事です。すると吐き気も頭痛もあまりなくなります(笑) -------------------------------------------------------------------------------- 電撃の応募が2000を越えていたのか…… No.4633 投稿日 2002年6月17日(月)00時14分 投稿者 鷹見一幸  世間の人々は、「作家」が「楽して儲かる仕事」だと思っているのか、それとも「自分を表現して、なおかつ収入を得られる理想の仕事」だと思っているのか。そのどっちでもなくて「お話が書きたかった」だけなのか。  とにかくスゴイ数字であることは確かだね。  しかし、このことが「底辺が広がったことによる質の向上」つまり、応募が増えればそれだけレベルの高い作品の数も増える。ということではないようだなあ。  俺自身が電撃の最終選考で落ちた「無印商品」(無印良品ではない)で、およそ「賞」なんてものとは縁が無い人間なのでそう思うのかもしれないけど、賞に応募されてきた作品の中に、俺みたいな「残念賞作品」があれば、なんとかして救ってやりたいと思って、以前編集さんに「下読みやらせてくれませんか?」と聞いたことがあった。  答えは 「そんなヒマがあったら次を早く書いてください」 だったもので、それはかなわぬ望みとなっているのだけど、伝え聞いたところによると一次の下読みは、忍耐力と集中力の耐久訓練みたいなものらしい。    俺自身「腕試し」で送った人間なので、あまり偉そうなことは言えないのだけれど「腕試し」なら当然「自分の書いた最高の自信作」で勝負するだろうし、ましてや「プロ志望」なら「そのまま書店に並んでもおかしくない」ものを送るはずだと思っていたのだが、どうやらそうではないことが、最近よくわかってきた。  適当に世界を作って適当に登場人物を動かして、適当に戦闘させて「はいできました」なんて小説を書いている人がすごく多い。  そういった人は、この現実の世界がどんな風に動いているのか知らないし知ろうともしないんだろうな。  まあ、それでも生きていける。消費者としてなら充分に生きていけるだろう。  でもクリエイターとして生きていくにはツライと思うよ。  日本語を読み書く能力は、日本人において特に自慢するようなスキルじゃない。  日本では「英会話教室」は商売になるが「会話教室」は商売にならない、なっても経営は苦しいだろうな。  でも、これが「小説を書く能力」となると、そのスキルを会得できる人間はとたんにごく少数になってしまう。  日本語を書くスキルだけなら、それは「技術」だから、訓練によってレベルアップさせることができるが、小説を書くにはもう一つ「個性」というものが必要になる。この「個性」というものは、どんなに訓練しても身につくことはない。個性は訓練するものではなく「磨く」ものだからね。  最初から持っている個性を磨いて、はじめてそれが武器になるのであって、武器が無いから個性を後付けで装備しようとしても無理だと思うんだよな。  その「個性を磨く」行為は人によって違う。映画をたくさん見ることによって磨く人もいれば本をたくさん読むことによって磨く人もいる。  中にはアウトドアライフやら、旅行によって磨く人だっているはずだ。    俺の場合は「好奇心」というものが俺の根底にあって、その結果が「小説」というものになって出てきているような気がする。  「自動車」が知りたい。と思えば、とことん調べなくちゃ気がすまない。  そうすると、ガソリンがどこから来てどうやって街中のガソリンスタンドまで来ているのか、なんてことまで知りたくなる。  お話を書くために調べるのじゃなくて、調べることが楽しくて仕方ないんだよな。そうやって積み重なった知識が醗酵して、じわっと染み出してきたのが、どうやら俺の書く「小説」というものらしい。  好きなもの、打ち込めるもの、ウンチクを語れるもの。  これの一つも持たない人間に「小説」が書けるとは、俺はどうしても思えない。 (ちなみに新木さんは「小説」が好きで、打ち込んでいて、ウンチクを語れる人)    おもしろいお話を書きたいと思うなら、現実から飛び立ち、作品世界を自由自在に飛翔するための翼を得たいと思うなら、それは現実の重力に負けないだけの力を持った翼でなくてはならない。  右の翼は「想像力」という力を。  左の翼には「説得力」という力を。  その両方の翼のどちらが強くてもどちらが弱くても作品世界を飛ぶことはできない。  現実という絶対的な重力にとらわれた読者にその翼を貸し与えることができる人間を「作家」と呼ぶんだと思う。  だから俺は「雑家」なんだけどさ。 -------------------------------------------------------------------------------- 天才とは孤独なもの No.4634 投稿日 2002年6月17日(月)00時28分 投稿者 弟切 千隼 夏風邪から回復しつつある弟切です。 前回No.4620までの考察で、ベリルにとって心を許せる人が少ないことが判明しました。だからこそ彼女はさっさと旧世界に見切りをつけて冷凍睡眠に入ってしまうことができたのでしょう。 それにしても、彼女が冷凍睡眠に入る時に止める人はいなかったのでしょうか? 頭の中のベリルに「家族はいなかったのか?」と訊いてみますと、「両親は私が子供の頃に離婚して、私は母親に引き取られた。出て行った父親と、父親に引き取られた兄貴がどうなったのかは知らない。母親はもう死んだ」という答えが返ってきました。加えて子供もおらず、結婚もしていなかったので、世界大戦が起こった時点では家族と呼べる存在はいなかったとのことです。 重ねてベリルに「恋人は?」と訊いたらむっとされました(^^; どうやら過去に恋人がいて、嫌な思いをして別れたことがあったようです。 まあ、こんなことは改めて訊かずとも、恋人がいたら一人で冷凍睡眠になど入る訳がない、と想像がつきますよね。 ついでにユキマロにも家族について訊いてみますと、「俺は孤児でね、実の両親のことは覚えていないんだ。俺を拾って育ててくれた養父は教養ある立派な教育者だったけど、つい最近亡くなったよ」と答えてくれました。彼は養父をとても尊敬していて、自分も養父のようになりたいと思っているようです。 恋人についても訊いてみたら、ユキマロくんは「いやあ、俺はそっち方面には縁がなくてね」とはぐらかしました。どうも過去に一人や二人恋人がいたんじゃないかという気がするのですが、ここでユキマロくんを問い詰めても本題と特に関わるとは思えませんので、やめておきます(笑) こうしてみますと、ベリルとユキマロには「孤独」という共通要素がありますね。 まず、二人とも家族がいません。加えて、気性が激しいベリルのみならず、人懐こい雰囲気のユキマロも意外に心許せる人は少なくて、恋人や親友と呼べる人はいないようです。 ベリルが孤独な理由は、すぐにわかりますよね。天才というのは凡才には理解しがたい存在ですから、理解者に恵まれず、孤独なものです。 のみならずベリルの場合は気が強く、自分の主張をはっきりと打ち出して、相手を立てるということをほとんどしない人ですから、女性より上手に立ちたがる男性との付き合いは特に難しいでしょう。同じ研究者の男性などと付き合ったら、何かと優秀なベリルと比較される男性は劣等感を持ってしまい、うまく行かなくなるのではないでしょうか。 ……あ、図星らしいです。ベリルが不機嫌そうな顔で「これだから男ってのは」とぼやいています(^^; では、人当たりが良くて、人間というものを信じているユキマロが孤独なのはなぜでしょう? ユキマロは自分の成果を声高に主張しないのでわかりにくいものの、実はベリルと同じくらい天才的な人ですね。彼の養父もそこを見込んで彼を可愛がりました。ユキマロのそういうところを見抜けるのですから、彼の養父も頭の良い人でした。 実の両親のことは覚えていなくても、孤児だったユキマロはずいぶんさびしい思いをしたのでしょう。彼は養父の愛情を失わないように、養父の話をよく聴き、養父の進める勉学に励みました。それが彼の天分を伸ばし、科学技術が退化した世の中では稀な科学的思考を持った人に成長させました。 こうなると、逆に科学的思考を持たない周囲の人からは浮くでしょうね。人当たりの良さが幸いして嫌われることはなくても、周囲の人々と深い付き合いができるかというと、難しいでしょうね。 養父が死んだ後、導き手と貴重な話し相手とを一度に失ったユキマロは、精神的にかなり参ったことでしょう。 おや、こうして考えてみると、ユキマロがベリルを起こす明確な理由があるではありませんか。養父亡き後の彼は、同レベルで話ができる相手が欲しかったのですね。 起こされたベリルの側から見てみると、むろん最初は、ユキマロは正体不明の怪しいやつです(笑) しかし、科学技術が退化した世の中にあって同レベルで話ができる相手であると知って、驚くとともに安心するでしょう。 旧世界では、ベリルは彼女をやたらに恐れたり敬遠したり押さえつけようとしたり、また彼女に対して卑屈な態度を取ったりする男性ばかりに会ってうんざりしていました。けれども、ユキマロは、自分の能力に自信を持っていてベリルと同レベルだと自覚しているので、自然体で接してきました。 このようなユキマロの態度は、ベリルにとってとても新鮮で好もしいものだったでしょう。 科学技術の退化した未来社会にがっくりしつつも、ベリルがしばらくユキマロのもとに世話になることにしたのは、彼を好意的に評価したからに違いありません。とりあえず、最初の出遭いの段階では、ベリルのユキマロの評価は+1、ユキマロのベリルの評価は+2といったところでしょうか。ユキマロの評価のほうが+1高いのは、ベリルが美人だからです(爆) 以下はまた次回以降に考察します。 -------------------------------------------------------------------------------- ばいばい。 No.4635 投稿日 2002年6月17日(月)01時56分 投稿者 藤極堂 >>歌詞の引用 榎野さんが書いてたことはウソだったですか。 榎野さんはウソつきだったですか。 引用元を明記せず、歌詞を改変し、なおかつ歌のイメージをおとしめる使い方をしても「あれくらいの使用なら大丈夫」「見切るのがプロ」「判例を読め」「だいいち著作権は親告罪だよ」と言ってたのは詭弁だったですか。 だから、新木さんが「聞けば返してくれる」と保証しても私の質問にはゼンゼン答えないですか。 「忙しい」というのはやっぱりウソだったですか。 言い訳だったですか。 中里さんの言葉もウソですか。 ムシケラはネットをうろつくなですか。 モグラの声は聞こえないですか。 5分ないしは1分ぐらいで、そのぐらいのことを書けるようになるために、精進していかなければこの掲示板に書き込む資格はないですか。 わかった。 私にその資格はないです。 ばいばい。 いままでありがとうございました。 もう耐えられません。 -------------------------------------------------------------------------------- 第1声が、実は「ぬわっ」だったりする。 No.4636 投稿日 2002年6月17日(月)02時03分 投稿者 巻島翔史  そして第2声は「困った」でした。  なんのことかと言えばもちろんこれ、 >>・初稿は最低、6ヶ月前にはあげておく。  まさに寝耳に水でした。頭を抱えました。  別に10月までに長編を書かねばならなくなったことは、まったく問題ではありません。  俺が「困った」と言って頭を抱えたのは、8月末締め切りの「第3回電撃hp短編賞」に対してのことだったのです。  個人的な予定では、8月頭までに初稿をあげて、色々と直しをした結果、最終的に期日ギリギリに出すという計画をたてていました。  実際に、すでに現在スイッチが入っていて、作品世界に対する考察を進めていた段階だったので……今回のこのことがこれにも適応されると、そもそもこの話は投稿さえできないということに――いや、そもそも10月までに長編を書こうと思ったら、短編書いてる余裕はないでしょう。  結局、こうした悩みが個人的な悩みでしかないことは、わかっています。  ただ――8月の半年前だから2月ですか、その来年の2月に今スイッチが入ってしまっている話をまわして、果たしてまた同じようにスイッチが入ってくれるのか――――不安です。  俺は今まで長編はあの1本しか書いたことがありません。あれが初めてだったわけです。おまけにリライトの意味も描写と説明の違いも当時まったくわかりませんでした。(今も完璧にわかっていることはないですが。実作とそれに対する指摘で多少わかってきたというのが実態)  だから、今年はまず本数をこなして作品を仕上げる速度をあげていくことが大事なのではないか、と考えておりました。短編賞書いたあとは秋にもうひとつ長編書いて、そしてまた冬に電撃用のを書こうかと計画していたのですが…………(1年に長編2本投稿でも少ないとかいう話を、作家志望者の集まる掲示板で書かれていたのを以前に目にしていたこともあって)  とりあえず書くネタはすでに決まっているので、もともと冬の電撃用にと思っていた話のスイッチを今から入れようかと思います。ネタを決めた時点で少しはスイッチが入っているので、それなりにスムーズに進むかと思いますが……  …………そうか、なんでこんなに気持ちが苦しいのかわかってきました。  結局、俺は時間がムダになったことをいらだっているんです。短編用の作品に対するメモが後々ムダになってしまうことを怖れているんです。  どのみちこの先、深く考えた話でも丸々捨てなければならないことはあるだろうから、今がちょうどそれを教えられているときだと思えばいいのかもしれないんですけどね。 課題>  くじ引き方式でやりました。そのため順番はバラバラです。上から下に書いた順になっています。 ◆「自分のいる地域で、自分にかなうヤツがいなくなった」「姉の遺児」  ただ強さばかりを求めている男がいた。男は姉の突然の死により、唯一の肉親として子供を引き取らざるを得なくなってしまう。(両親は早くに亡くなっていた)  今までの荒んだ生活からの変わりように戸惑う男。しかしやることは変わらず、男は子供をつれて東へ強者を求める。新しい土地で余所者として反感を男は買い、ついに姉の子がさらわれる。  強さとはなにかを守るためのものではないと意味がないと男は気づき、さらった相手を倒して子供を救う。 ◆「幻聴(夢)で東へ行けと」「恋人に裏切られて死んだ幽霊」  東へ行けという夢に毎晩うなされ、ついに耐えかねて東へ向かう男。途中で恋人に裏切られて死んだ幽霊と出会う。実はこの幽霊がうなされの原因だった。自分の代わりにリベンジして欲しいと思って、周囲に思念波を送っていたらしい。  ところが話を聞いていると、どうもその恋人というのが男の父親であるのだ。男は父親とは不仲で、幽霊のリベンジに協力すると言う。  父は罪を悔いており、幽霊の前に身をさらす。幽霊はそれですっかり冷めてしまい、結局なにもしないで終わってしまう。  父とあわせる顔のなくなった男は、幽霊の故郷に戻ってみたいという話を聞き、一緒に行くことにする。 ◆「そこにいたら、自分の力が足りなかったせいで殺されてしまった恋人を思い出してしまうから」「旅一座の曲芸師、もしくは道化師」  男はある町で旅一座に出会う。そのなかに、男のことを知っている少女がいた。少女は曲芸師で、男と同じ村出身だった。男の駆け落ちは有名だったのだ。  恋人は賊に殺されたと男は説明する。そして東へ逃げた賊を探して旅をしているということも。  少女は、自分も両親を賊に殺されたと言いながら、復讐なんて意味がないと言う。  それでも行くと言う男を、少女はなぜか放っておけず、2人は対立項をもったまま東へ向かう。 ◆「自分のいる地域で、自分にかなうヤツがいなくなった」「色香を武器とする女スパイ」  自分にかなうヤツを求めて、誰彼なくケンカをしていた男は、あるとき一人の女を囲んでいるヤツらを倒す。  囲まれていた女はスパイで、囲んでいたのはA国のヤツらだった。男は結果的にA国を敵にまわすことに。しかし相手は強いほうがいいと男はそれを好意的に受けとめる。  海の向こうの女の本国目指して、東へと2人は逃げる。 ◆「幻聴(夢)で東へ行けと」「姉の遺児」  傭兵家業を営む男は、あるとき姉がさらわれてオロオロしていると、「東、東……」という幻聴が聞こえる。姉の子を連れ、東へ向かう。  姉をさらったのは新興教団で、教団は姉を「贄」に使うつもりだった。しかし教団の中でそれを懐疑的に考える人が、そうして幻聴のもとを送っていてくれていたのだ。男は教団を壊滅させ、姉を助け出す。 ◆「祖父の遺言」「旅一座の曲芸師、もしくは道化師」  東出身の祖父は、事あるごとに東はいいところだと言っていた。男はそんな東を見てみたいと旅立つ。  ある町で、男は見たこともない曲芸に魅了される。なかでも一人の少女の姿に釘づけとなり、とうとう出待ちをして声をかける。少女の実家は道場を営んでおり、後継者を探していた。  男のスジの良さに目をつけた少女は、男を道場に誘い男もこれにならう。 ◆「祖父の遺言」「父の仇を追う娘」  祖父はかつて東の領主に仕えていたことがあり、男に、大きくなったらお仕えしなさいと言っていた。  その通りに旅立ち、すると町の宿で珍しい女の一人旅に出会う。彼女は父の仇を追っていた。同情した男は、彼女に同行して領地よりさらに東へ向かう。 ◆「幻聴(夢)で東へ行けと」「呪われてしまったことから村を追い出された娘」  幻聴に悩まされ寝不足に陥った男は、とうとうキレて東へ向かう。幻聴の原因を探るのが目的だった。  ますます幻聴が大きくなるところで、汚い身なりの少女と出会う。少女の額には禍々しい紋章があり、呪われていた。 ◆「定住癖のない一族の出身」「呪われてしまったことから村を追い出された娘」  なんとはなく東へ向かっていた男は、呪いで瞳を赤くなった少女と会う。気味悪がって誰も近づかなかったらしい。そしてこの呪いは山の神の怒りに触れた結果だあるから、絶対に解けないものだと知る。  それなら一緒に来るかと男は誘い、2人はあてのない旅に出る。 ◆「自分のいる地域で、自分にかなうヤツがいなくなった」「恋人に裏切られて死んだ幽霊」  強者を求めて東へ行く男は、怨念からその土地から離れられなくなった幽霊と遭遇する。なんとかしてここから引き剥がして欲しいと頼む幽霊に、男は誰かにとりついたらいいんじゃないかと提案する。 ところがなんと幽霊は男にそのままとりついてしまう。男は一人旅もなんかな、と思っていたのでこれを重宝がる。 ◆「祖父の遺言」「恋人に裏切られて死んだ幽霊」  幼いときに両親を殺された男は、祖父の「復讐なんて考えるな」という遺言を無視して東へ向かう。  その途中、幽霊と会う。恋人を恨んでいない幽霊は、復讐なんて結局自己満足でしかない、と男を諭す。  しかし、ずっと心にためてきた想いを無視できず、男はさらに東へ向かう。幽霊は男に人殺しをさせまいとして、ムリヤリついていく。 ◆「定住癖のない一族の出身」「父の仇を追う娘」  東へ歩いていた男は、自分を行商人と勘違いした少女にケンカを売られる。もちろんすぐに組み伏す。  少女は父の仇である行商人を追っており、しかし顔がわからないので、それとみるや片っ端からケンカを売っているらしかった。  多くの行商人が拠点としている町を知っている男は、少女をそこに連れていく。  5分1本と時間を区切ってやったので、ちゃんと形になってないものがぼちぼちあります。  このへんがヘタレの証明みたいなもんです。……恥ずかしながら。 >>ところで、君がこれまでの一生の間に作った「話」の数だけど……。 >>その12個よりも、多い? 少ない?  あれぐらいの簡易あらすじのようなものも含めるなら、だいたい100弱はあるかと思います。(数えてないので憶測ですが)  それにしたって少ないわけですが。 -------------------------------------------------------------------------------- 始めましてその2 No.4637 投稿日 2002年6月17日(月)07時05分 投稿者 ひろ 薗部せいさん>  あんな返事の返しようがない文章に、わざわざお返事いただけたこと嬉しく思います。正直誰も返してくれないだろうと思っていましたので、素直に嬉しいです。  しかしログ10Mは多いですよ〜。二年前にこの場を知らなかったこと、とてもとても悔やみますよ〜。皆さん長文なんで読むの大変です。  過去ログばかりで最近のはあまり良く読んでいません。そのせいか板の雰囲気をいまいちつかみかねましたので、他の方へのレスなどは次の機会にでも。  とりあえず700まで読みましたが、まずはシンデレラでよいのでしょうか?  普通にお喋りしに来たわけではないので、何かやらない事には話にならないような気がするのですが。 <お喋りでだけでもいいのですけど  どこかに「シンデレラは終了」見たいなこと書いてありましたので、やっていいのかどうか判断に迷いまして。  郷に入れば郷に従えと言う事で、皆様の判断を仰ぎたいと思います。  シンデレラ迷宮の趣旨は、原作のアウトラインを変えずに、舞踏会と言う限定された空間で、「無欲」「健気」「誠実」「気高い」のどれかを書ききって、なおかつ最後に王子と幸せになる。  これでいいのでしょうか?  良いと言う事であれば、次から書かせていただきたいと思いますが。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4638 投稿日 2002年6月17日(月)10時08分 投稿者 新木 伸 >ひろさん  いらっしゃいませ。  とりあえずは、過去ログ読破からですね。  ここは職業作家と、プロ作家志望者とが中心になってたむろしている場所なので、「普通に書かれたもの」でも、「面白く読める」=「読み物として成立する」ぐらいのレベルになってないと、そもそも困ってしまいます。  プロの料理人と、料理人志望の人間が集まっている場所で出されている「皆の自作料理」が、普通に作られたものでも、「美味しく食べられる料理」になっているのと同じことです。 誤字脱字:ひろ:「始めまして」→「はじめまして」or「初めまして」 誤字脱字:ひろ:「つかみかねましたので」→「つかみかねていまして」 誤字脱字:ひろ:「見たいなこと」→「みたいなこと」 誤字脱字:ひろ:「舞踏会と言う」→「舞踏会という」 誤字脱字:ひろ:「良いと言う事」→「良いという事」  この短い書きこみのなかに、誤字が5つもあるのは、かなりむごいです。  書きこみ前の見直し、さては一度もしていませんね?  これ以降、「書きこみ前に最低3回の見直し」をすることを命じます。  期間は今後一生。  あと、シンデレラは終了です。  いまやっている園部さんも、単なるウォーミングアップみたいなものでして。  過去ログ読破が終了したら、「60枚程度の短編を書いてくる」って課題が待っていたりします。いまの現状のレベルを見るために、新規で書いてみるわけですね。  ひろさんも、そのケースかな。  ってことで、過去ログ読破をまず優先。  それから、60枚程度の話のネタを、なにか練っておくこと。  過去ログ読み終わったところで、書き始めてもらいます。 >巻島君  んーとね。「10月に初稿アップ」っていうのは、つまり、「1回以上は書き直しをしてから応募する」ってことをやるためのものなのね。  ちなみにこれは長編を想定している。  長編の書き直しには、半年ぐらいいるだろうっていうこと。  んで、今年は数をこなすつもりだというのなら、それはそれでよし。  あとスイッチが入ってしまっているなら、それはとりあえず書き上げといたほうがいいだろ。モチベーションっていうものは、切り替えるにはエネルギーが必要だし。  あと、秋に長編を一本あげる予定なのだな?  そして冬にも、もう一本書くのか。  秋のほうは、練習用と割り切って、応募はしないのか?  冬のほうが本命のわけだな?  んじゃ、こんな感じでやるのって、どうよ? ・まず短編(初稿)を一本書く。 ・長編1(初稿)を書く。 ・長編2(初稿)を書く。 ・長編1(2稿)をリライトする。  こうして書くことにすると、短編1本と、長編2本分を書き上げて、ごっそり経験値を手に入れてレベルアップした状態で、長編1のリライトにかかれることになる。  この長編1が、あくまで本命ということだ。  残りは経験値を積むための手段と割り切る。  長編1の初稿と、長編1とのリライトの間には、長編2がはさまることになる。  それは冷却期間として、ちょうどよく働いてくれることだろう。まるきり別の話を一本書き上げてから戻ってくれば、すごく冷静に見ることができそうだ。  来年に送る本命は、あくまでリライトを行った「長編1」のほうね。  ただし、まあ、もののついでだ。長編2のほうも、初稿のまま送っちまえ。そういうことでなら、べつにリライトなしで送ってしまってもかまわない。  まあ、長編2のほうは、来年には送らずに、再来年まで溜めておいて、ちゃんとリライトしてから送ってみることにしてもいいが。(しかし来年は来年で、また新しいの書けばいいわけだし)  上記のようなことで異存がないなら、現実的なスケジュールを立ててくるように。  早急にな。  また、短編1に関しては、こりゃ、リライトしてる暇なんてないな。たぶん。  だいたい夏休み丸ごとを、短編のリライトに使うなんてもったいない。  短編の初稿アップは、せいぜい「夏休み前まで」といったところだろう。  じっくり時間が取れる時期なのだから、長編を書け、長編を。  そのセンで、ひとつよろしく。 -------------------------------------------------------------------------------- いきなり俺かよ(ツッコミに対するリアクション) No.4639 投稿日 2002年6月17日(月)14時49分 投稿者 鷹見一幸(榎野英彦) おーい、藤極堂さーん。 見てるか見てないかわかんないけど、書いとくよ。 まず、最初に一つ。  俺は、名指しで直接聞かれないことを「あ、これは俺のことだ、俺のことに間違いない、俺以外にいない」と考えるような思考形態は、持ってない。  そんなこと考えてたらやってられないような環境で俺は生きているからね。 だから、俺は答えなかった。  まあ、荒木さんの書き込みの対象が俺だと言うことはわかっていたけど、直接名指しで聞かれたわけじゃないから、そんなに急ぐこともないと思って回答の優先順位を下げていただけだ。  新木さんから  「早く答えんかい!あんたはそのへんのことに詳しいんだろーが!」  と言われるならわかるが、それがなぜ、あなたの存在を虫けら以下に判断していることになるのか、俺は理解しかねる。  俺の書き込みのすべてが、  「これは私のことだ、私に向かって言っていることだ、それ以外に無いきっとそうだ」  としか読めないのなら、まあ仕方が無い。俺はこの掲示板においては「外野」以外の存在価値は無いから、俺が去るしかなさそうだ。    さて、著作権についてだが。  およそ裁判の判例のようなものは「こんなもんでいいか」といったスタンスで書き込めるものじゃない。  ちょいとネットでしらべてひょいと書けるよな簡単なことじゃない。  だいたいだな、日本にいくつ裁判所があって毎週いくつぐらいの判決が出ていると思う?  その中で出てくる判例が判例集の中に修められて発行物になるには一年は、かかる。  まあ、「判例タイムス」なんて業界新聞を取っていれば、特異な裁判についての判例は掲載されているが、著作権問題における損害賠償のような「民事訴訟」の場合は、それこそ地を這うような努力が必要なんだよ。  以前、俺の書いた文章に問題があるかといえば「あり」だろうな。  なぜならあれは「著作権法違反」「商標法違反」という「刑事事件」としての基準であり、立件するときに検察庁で主席検事が公訴提起するかどうかを吟味するときの公訴基準をもとにしている。  つまり「前科者」になるかならないかの基準だ。    新木さんが書き込んでいた「民事訴訟」とは色合いが違う。  基本的に民事訴訟は「金のやりとり」に主眼が置かれている。  だから敗訴しても刑務所に送られることはないし、罰金だってない。    だから、民事訴訟の対象になるのは、だいたいが「金が取れるところ」なわけだ。  俺だとか新木さんのような「金を持っている(と、思われる)人間」や作家のような「それなりにネームバリューのある人間」は、充分に訴訟対象になる。  俗に言う「一罰百戒」というヤツで、いわゆる「見せしめ」だよな。  しかし、歌の歌詞の、どこまで著作権として保護されているのかについて、明確な基準が無いことも確かだ。  俺が小説の中で、登場人物に  「さあ!盗んだバイクで走り出すんだ!」  と言わせたら、これは著作権法違反になるのかといえばこれはならない。  「今夜どうする?」  「気に食わねえ学校なんか、たたきつぶしちまえ!校舎のガラスを叩き割ろうぜ!」  なんて会話を書けば、これは著作権に触れるのかといえば、これもならない。   歌詞が歌詞として保護される用件は  「それが歌詞として機能しているか」にかかっている。   俗に言われている「二小節以内なら大丈夫なんじゃない?」という基準はここにある。   それが歌手、もしくは作詞者をおとしめているかどうかは、著作権とはまったく異なる問題であることは言うまでも無い。   作詞者を貶めている文章が問題になる場合とは、作詞者の個人的人格権に対する侵害、中傷、においてのみ認められており、著作物に対する論評については人格権は成立しないとされている。  もし、ここで俺が芥川龍之介の著作物について、それをからかったような文章を書いたとしても、それが作家個人に対する中傷でないかぎり、論評は自由だ。   従って以前ここで俺が書き込んだ文章について、ジャスラックが訴訟を起こしたとしても、こちらは反論できるだけの用意はある。  俺が書いた文章は「歌詞が歌詞として機能する」そのギリギリのところだと俺は判断している。それが違反であるというなら、提訴者はその根拠を示し、歌詞が歌詞として通用するということを証明する義務が生じる。    しかし、そこまでのリスクを負ってまでやるほどの価値も無いだろう。  この世界に著作物はそれこそ星の数ほどある。  そのすべてに法の網をかけることは不可能だ。  俺はその「法の網」というものがどういうもので、どう運用されるのかを知っている。  少なくともこの掲示板に書き込んでいる人間の中の誰よりも知っているだろう。  だから、俺はそれを「見切り」という言葉で表現し、その結果により生じるリスクは自分で背負うと宣言した。  基本的に何かをするならば、たとえそれがこのような掲示板への書き込みであろうとも、そこに生じるリスクは全部自分で背負うのが当然だと俺は思う。  だから、俺の書き込みについて、誰がどう感じようとそれはリスクのうちだと思って書いている。  だから俺は確信犯であって、ついでに計画犯でもあるわけだ。  確信犯や計画犯に対し、モラルを説くことは無駄なんだよ。  あなたが、なんと感じようが、そんなことは他人にとって無価値だ。  それは俺にも、すべての人にあてはまる。  あなたが泣こうがわめこうが、他人は関係なく生き続け、世の中は動き続ける。  コンビニは24時間開店するし、正午になれば笑っていいともが放映されるだろう。  同じようにたとえ俺の存在がなくなっても、つまり今夜俺が死んでも、世の中は動いていく。  コンビニは24時間営業し、電車は定時に走り、人は会社や学校に行く。  誰も困ることはない。  まあ「でたまか」と「新・時空」は二度と続きが出なくなるだろうがね(笑)  それだって、世の中から見ればたいしたこっちゃない。  視聴率1%の番組だって百万人の人が見ている。  俺の小説なんてそれに比べればほんの一握りの人しか見ていないということだ。    それだけのことなんだ。  プロ作家なんて言ったって、相手にしている人間の数はテレビの深夜番組を見ている人間の数にすら及ばないんだ。    勘違いするなよ、俺が言いたいのは、だから「黙ってろ」という意味じゃない。  「もっと気楽に他人を見ろ」と言いたいだけだ。  あなたが他人を大事にしているほど、他人はあなたを大事にしてはくれないよ、ということを理解しろ、と言っているだけだ。  それが理不尽でも、納得いかなくても。  それは事実だ。  動かしようが無い事実だ。  以上。  長々と個人的に掲示板を使用したことについて、お詫びします。  誠にありがとうございました。 -------------------------------------------------------------------------------- 反省してます No.4640 投稿日 2002年6月17日(月)20時55分 投稿者 ひろ 普通に作られたものでも>  私も社会人の端くれとして、その辺りは理解しているつもりです。  そもそも趣味くらいのランクで納得しているなら、こんな場所に顔出したりはしません。  ずっとROMしてるという選択肢もあったのですが、それでは自分が納得できそうにないので、こうして書かせていただいています。 誤字>  む、酷い。  われながら情けない。  実際の話、見直しはしているんです。  正確には数えてないのでわかりませんが、その二の方の書き込みも、間違いなく三回は読み直してると思います。  しかし、完全に脳内補完してました。  間違えると突っ込まれるのが分かっていたので、かなり気を使って見たつもりなのに、結果が伴っていないようでは何の意味もないですね。  でも「見たい」までは完全に私のミスですが、「言う」は誤字なのでしょうか? 物凄く恥ずかしい事聞いている気もするのですが、この使い方で正しいと思ってました。  あと今回の件とは関係ないのですが、いい機会なのでこちらもお聞きしたいと思います。  「分かる」「解る」の違いってなんでしょうか?  「いう」も「わかる」も調べたのですが、使い方の分類が良く理解できなくて。 過去ログ読破と話のネタ>  了解しました。  今日中に折り返しまでは読破します。  ・・・・間違ってないよね? -------------------------------------------------------------------------------- >ひろさん No.4641 投稿日 2002年6月17日(月)21時39分 投稿者 新木 伸 >ひろさん  すでに、3回は見直しをしていた?  なら、見直し回数を倍に増やしてください。  もしくは、見直しのやりかたを工夫するとか、改良するとか、なにかその他のことをしてください。  勘違いしないように。  僕は「見直しをしたのか?」と聞いているのではなくて、「なぜ誤字があるのだ?」と、そう聞いているわけですね。  もし誤字がないなら、見直しはゼロでもかまいません。  僕が要求するのは、「誤字脱字を可能なかぎりゼロに近づけること」。  それだけです。そのための方法はおまかせします。  すくなくとも「あの短さのなかに5つ」は、これは「可能なかぎり」と僕は認めません。たぶんまわりの人も認めません。  過去ログを読破してゆけばわかりますが、過去に、「手書きで5回ほど書き直して、それからアップしてくること」とか、色々な「方法」が考案され、実行されています。僕からそのように申し渡されている人もいます。  こちらは、「わかる文章を書け」の対策だったか、「要点をまとめた文章を書け」だったか、「漢字を減らした文章を書け」だったか。  ええと、どれのための対策だったかな?  僕ももう一回、過去ログを読破したほうが良さそうですね。すでに3回ぐらいやってますけど。いまの仕事が一段落したら、やろうかなぁ。  全ログの70%ぐらいは僕の書いた文章だし、僕は自分の書いた文章読むの大好きだし、いいこといっぱい書いてあるし、苦にならないし。 >「言う」「分かる」「解る」  まず気軽に質問しちゃうまえに、自分で考えてみましたか?  とりあえず、辞書ぐらいは引いてみましたか?  また、手近にある小説やら出版物やらで、自分の場合と同じようなケースで、「言う」として使われているケースがどのぐらいあるのか――とか。それは確認してみました?  この分室という場所。  質問コーナーじゃなくって、「修練して、身につける場所」なもんで、自分で出来ることもやってないで、手軽に質問しちゃう姿勢は、叱責の対象となる行為なので注意しましょう。  今回はまだここの流儀に慣れていないということで、叱りませんけど、次からは「たわけ」とか言っちゃいますので、気を付けてください。  んでもって、この「言う」の用法の違い。  これは自分で気づくのは難しいかな。  「言う」は、実際に口に出して言葉が発声されたときに使います。  たとえば「そういったときには」とか、この手の場合には使いません。  このケースでは、誰も「実際に声を出して」はいないわけですよね?  つまり「発言した」ことを示すための、「言う」なわけですね。  「郷に入れば郷に従えと言う事」  「良いと言う事であれば」  これも、「郷には入れば郷に従え」と言った人物が、明確に存在しているなら、「言う」って使うのもありでしょう。でも一般的なことわざをのことを言っているのだから、これは「いう」です。もし無理に漢字にするのであれば、「云う」です。  以下。すべて正しい用法の例。 「あの掲示板に行ってみたら、『郷に入れば郷に従え』って常連さんに言われちゃいましたよ」 「郷に入れば郷に従えと云う」(無理に漢字にするのなら、この「云う」になる) 「もし良いと言っていただければ、実行したいと思います」 「良いという事であれば、実行したいと思います」  ちなみに「いう」には三種類の漢字表記があって、それぞれ意味が違っています。  「云う」は伝聞。  「謂う」は由来を示す。  「言う」は発声者が特定できる場合の発言。  辞書で引いても、この3つぐらい、すぐに出てきますよ。 >「分かる」「解る」  これは宿題。  自分で調べて考えて、はっきりさせてきてください。  そしてここに報告。  他の人は、これについての答えを書いちゃダメです。  ちなみに辞書の引きかたですが、こういうときには、「わかる」で引くのではなくって、「分」と「解」でもって引いてみるものです。  漢字っていうのは便利なもので、1文字でも意味があるし、ちゃんと辞書にも載っていたりします。  だいたいは、それを調べれば解決するものです。 -------------------------------------------------------------------------------- プリンターのインクが不良品? No.4642 投稿日 2002年6月17日(月)22時33分 投稿者 羽矢野  なんでこんな事があるんだ?  しかも買ったばかりのプリンターに付属していた品で。  この前はパーム買ったら、初期不良品だったし。  店で買った物が安心できない。 (私がツイてないのか?) ●起承転結  これは何か?  起承転結とは、お話の基本構造です。  これにあてはまっていると、読者が読めるモノとして認識してくれる。  分解を細かくしていくと、一文も起承転結になっているはず。  起承転結とは、だからお話や文章の構造の単位です。  これを基に、話を考えなければいけないもの。  でも、絶対というわけではないかもしれない。  本当にプロだと、これを壊しても面白い話ができるのかも。    「千と千尋の神隠し」は起承転結を意識してないとか。  (詳しく分析してないので、本当にそうかは不明) ●返答 >>2.寒さに震えながら、暗がりの中書庫へと向かう。   震える部分……  ない……  あれ?  >>両腕で体をこすりあわせた。  こいつで勝手に脳内に震えているという情報をつくってしまったみたいです。  すいません。  震えてると直接情報として書かれている場所は存在してないです。 >>しかし、おかしな部分がある事に気付く。  具体的な文章は「鏡にうつった自分が、こっちを向いていない」  ここですね。 >>要約すると、つまりどういうことを書いていることになるのだ?  もともとは、この文章が要約したものだったのですが……  ここは、はじめて鏡の向こうの存在に気が付いたという意味を、その情報を出さずに、とっかかりの小さな不自然として出す部分です。 ●もう一回。 >>「起」は流れを決めて、始める部分。  文章だと、ぐるぐる思考の美由紀が書庫に本を取りに行く部分。  現在の思考をうち切って、別の行動をおこす。  これが起。 >>「承」がその流れを受けて、発展させる部分。  書庫に行って、本を物色する部分。  寒くて暗い廊下と階段を進み、書庫に辿り着く。  そこでようやく灯りと、エアコンの風という安堵をえる。  そして目的である本の物色。  とくに変わった事が起きるわけではない。  起の流れであるぐるぐる思考から気持ちが本にうつっていく。  暗闇と寒さから少し抜け出して心が落ち着いていく部分。 >>「転」は、なにか流れに沿わない違うことが起きて、「流れ」が当初の方向をうっちゃってしまい、そちらに変わってしまう部分。  不気味な声が聞こえて、ドキドキな部分。  今までの流れである本を見つけるという流れがいきなり変わり、ホラー的な流れに変わっていく部分。  この部分は段階があり、 1.声が聞こえる → 気のせい? 2.机の横に白い服を着た少女が一人 → 鏡にうつった自分。 3.自分と鏡にうつった姿の向きが違う。 おまけに、動いて声まで聞こえる。 → 現実と認識。  こんな流れになっています。 >>「結」では、新しく変わった方向が収まりどころを見つけて、決着のつく部分。  ここは、お互いの存在を認識する。(目が合う)部分。  鏡に映った自分の頭の上に本が落ちそうになっているのを見て、声をあげてしまう。  それによって、鏡の向こうの自分に、存在を認識される部分。 起:本を取りに行くことにした美由紀。 承:暗くて寒い廊下を進み、書庫にたどりついて本を物色する。 転:鏡にうつった自分の姿があっていない事に気が付く。 結:鏡の中の自分に存在を気付かれる。  もう一回起承転結とは何かを考え直して分解しました。  これで違ってたら……  どうしよ? ●長音符と、ハイフン  これは、うーーん。実は“たわけ”レベルかもしれない。  私は――ってあまり使わないです。 「え――!?」 「えーー!?」  この違い。  上は絶句してるような感じで、下は不満を声にしたような感じ。  なんていうのだろう。  ハイフンっていうのは、音が消えていくような感じがするので、声が伸びてる場所には使いたくないという頭があります。  ーーの方が、声が伸びてる感じが伝わる感じがするので。  ――こっちが普通か……  意識変えた方がいいかな。  この辺りも注意して小説は読んでみます。 ●ひろさん  いらっしゃいませ。  過去ログ頑張って読破してください。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4643 投稿日 2002年6月17日(月)23時25分 投稿者 新木 伸 >藤極堂さん  「ばいばい」という書きこみのあとに、まだ読んでいるかどうかはわからないけども……。  ここの基本方針。  「来る者は拒まず、去る者と、消える者とは追わず。戻ってくる者も拒まず」  ……であるので、戻ってきたくなったら、いつでも戻ってきていいんだからね〜。  ホントだよ。待ってるからね。  ちなみに現在までに、出入り禁止くらっているのは、「つばくろ先輩」ぐらいなもの。  あと参加者としてでもなく、指摘者としてでもなく、難癖付けてくるだけの人も、わりとノーサンキューかな。たとえばむにさんとか。  他の人も戻る気になったら、戻ってきていいですからね。  いくつか、最後の質問には答えておきます。 >>5分ないしは1分ぐらいで、そのぐらいのことを書けるようになるために、精進していかなければこの掲示板に書き込む資格はないですか。  その通りです。  もしくは、「40分必要であるなら、ちゃんと40分かける」こと。  わかるように伝える努力をしない人は、ここにいる資格はありません。  榎野さんの話。  自分で自分のケツが拭ける人間かどうかで、僕の応対も変わります。  あたりまえのことです。  かねやんの行いには、僕に監督責任が生じる。  しかし榎野さんは自身がプロであることを明らかにしている人であり、あの一連のことには、「自分で責任を取れる」ことを確信している。  だから消さなかったわけね。まあすぐに自分で消したわけだけど。  それに、もしなんかあったところで、ひらたくいえば、「あの人もプロなんですから、僕は知りませんよ」で通用するだろうと見越してのこと。  あと、「あれは平気」のそれなりの根拠も示していたよね。僕もそれには納得している。  まず榎野さんが言っているように、引用範囲の大きさの問題がある。  あと事が民事になるのか、刑事にあたるかの違いがある。  かねやんのほうは、1番の歌詞を、ほぼまるごと載せていた。  これは「民事」のほうになって、金の問題に直結する。  ちなみに、著作権は親告罪だ。  よって、著作権者自身が訴えを起こさなければ、他の人が起訴することはできない。 (これ、例の場所での話のことになるが)  だから、誰かがDVDの上映会をやるという情報を知って警察に通報したところで、べつに、誰も捕まりはしない。現場に踏み込まれて、全員逮捕――なんてことにはならない。逮捕する理由がない。そもそも親告罪であって、申告されていないのだから。  ただその通報者本人の「自分は見過ごさなかった」という事実が証明できるだけ。警察に通報の記録が残る。それによって身の証を立てられるというだけ。  これはどういうことかというと、のちのち、著作権者が「もし」訴えを起こしたとして、そのときに損害賠償請求が自分のところまで来させないための保険になるっていうこと。  まあ、もし警察に通報したら、通報を受けた人が今度は「DVD上映会計画を知っていた」ことになってしまうから、まあ、止めにくるだろうけどね。  巡回の途中でお巡りさんが立ち寄るとかしてね。  話は戻る。  榎野さんのケース。  榎野さんのほうは、歌のごくワンフレーズのみ。あれの問題の本質は、引用範囲のほうじゃなくって、使いかたのほうね。歌詞をかえて、しかも悪いイメージを与えるような文脈の中で、それを使っていたこと。  歌のイメージをおとしめる。ひいては、著作権者のイメージを落とすことになる。  替え歌を公開してはいけないことは、これは著作人格権のほう。  しかしやはりワンフレーズぽっきりだと、「替え歌」を裁判の争点とするのは、だいぶ根拠としては貧弱。あのぐらいで訴えられることはまずないし、訴えられても、あまり怖くない。  そして「悪いイメージを与える」というこちらのほうは、名誉毀損にあたるわけだ。  これまた、著作権とはぜんぜん別件。  しかしこちらも、あの程度で、果たして「明らかに削除が必要だったのか」となると、これは判断が難しい。  たとえば、「○○の歌の歌詞は、甘えたガキのたわごとでしかない」――とか言ったしよう。  これは誹謗中傷となり、名誉毀損となるのか?  それとも批評なのか?  どちらになるのか? それは誰にとっても、明らかなことだろうか?  世に出た著作物には、本人が望むと望まざるとに関わらず、批評の対象にさらされるという暗黙の了解があるわけだ。歌の歌詞もまたしかり。  このへんは、別の法律「言論の自由」というやつで保障されている。「人には、作品を発表する自由もあるし、それを批評する自由もある」  批評であると認められれば、OKなわけだ。  ちなみに、「作品」に関して何を言おうが、べつに作者を中傷したことにはならない。それはあくまで「作品」にたいしてやっていることだから。  作品と作者とは、これは別だろ?  アマチュア作家は、よく、自分の作品が酷評されると、「自分の人格を攻撃してきた」と、そのように勘違いしてしまうようだが……。  世間一般では、そんな言い分は通用しない。  誰も認めないし、納得もしてくれない。  作品は作品であって、作者とは別。  著作権で守られているのは、「叩かれて痛い思いをしない権利」ではなくって、「勝手に改変されたり、勝手に作品を使われたりしない権利」でしかない。  あと、この名誉毀損っていうのは、本人と名誉を毀損された人の、当人同士の問題。他は関係ない。  他にもし関係する人間がいるとしたら、その名誉毀損の書きこみを載せ続けていた管理者になる。それは僕。なにかあったとき、僕が自分で責任取るつもりなら、残しておいてもいいわけね。  しかし、あくまで問題となっているのは「歌詞のこと」でしかないわけだし、この「名誉毀損」が成立するなんて、とても考えにくい。 >鷹見さん  いまのこれとはちがうことで、ひとつ質問です。  榎野さんも関係するかもしれないけど、どちらかというと、鷹見さんに質問かな。  鷹見さんのデビュー作である、「時空のクロスロード」なんですが。  「……」の、3点リーダなんですが。  「時空のクロスロード」では、これ、すべて1文字になっていますよね。  普通は2文字分で「……」とされるところを、「…」となっている。  しかし2巻目以降では、すべて「……」に変更されていますよね。  これは、なぜゆえに? 1.たまたま1巻目では気づいていなかった。(作者、編集さん、共々) 2.それが自分の「主義」ということで突っ張ろうとしたが、2巻目で敗れ去った(説得されてしまった)。 3.その他。  編集さんと校正さんの両名が、「……」に直すべきでは――と、必ず一度は聞いてきていると思うのですが。  「よみかく」の感想掲示板で、「会話で沈黙を表す3点リーダーは、すべて2文字。市販の小説ではすべてそうなっている」とか書こうとして、ふと、例外があったことを思い出してまして。 >羽矢野君  あー、もー。  前に言ったろ? 言ってなかったっけか?  話の最小構成要素は、「起結」なの。  「起承転結」は、これはかならずしも最小構成ではないの。  そこを勘違いするな。  最初構成は、あくまで「起結」。  初期状態と、終了状態。  その2つ。  それだけあれば、「線分」を引くことができる。  ちょっと図で説明しよう。  「起」(始点)――――――――(終点)「結」  こういうものが、話の「最小構成」なわけ。  しかし、これでは退屈だろ?  ただの一本道だし。  だから途中で、ひとつ「山」をこしらえるわけ。                 「転」(中間点2)                    /    \                   /      \ 「起」(始点)―――「承」(中間点1)      「結」(終点)  こうした図形を描くためには、4つの「点」が不可欠なわけね。  この4点のうち、どれひとつ欠けても「山」を作ることはできないだろ?  「承」っていうのは、話の中では、じつは「起」と同じようなことを書いている部分だったりする。一見すると不要であるようにも見える。  「起転結」でも、山は作れるじゃないか。  たしかに。その通り。  しかしそうすると、始まったら、いきなり「山」に突入してしまう、こんなような話になってしまう。       「転」(中間点2)          /    \         /      \ 「起」(中間点1)      「結」(終点)  いきなり「山場」に突入じゃ、急ぎすぎでしょ?  もうすこしゆっくり、盛りあがってくる前には、それなりに心の準備をするための時間が必要になってくるでしょ?  そこで、「承」が必要になってくるわけ。  「承」というのは、「転」の山の麓の位置を示すためにあるわけね。  「起」「承」のあいだの、なだらかな部分が、いわば「序盤」。 >起承転結 >>起:本を取りに行くことにした美由紀。 >>承:暗くて寒い廊下を進み、書庫にたどりついて本を物色する。 >>転:鏡にうつった自分の姿があっていない事に気が付く。 >>結:鏡の中の自分に存在を気付かれる。  分割位置は、合っている。これで問題はない。  しかし「転」のこれ、なんだ、こりゃ?  内容を見る以前の問題。  日本語として意味不明。  わけわかんねーよ。  「姿があっていない」って、なに?  いったいなにと「合っていない」のよ?  だいたいそもそも、「転=流れが変わること」というのが、その「合っていない」ことだというのか?  あと結もおなじく意味不明。  「存在を気づかれる」って、なんの「存在」が気づかれるのよ?  日本語で書いてこいっての。「羽矢野語」ではなくって、日本語で。 >用語  はかたれ。(ついに半濁音も消えた)  ハイフンはこれ、「−」  「K−1」とか、そう書くときに使う記号。  「――」がダーシ。  「え――っ!?」とかで使う。  「……」は3点リーダー。もしくは、単にリーダー  「えーーっ!?」の「ー」は、長音符。  オマエが羽矢野語で「ハイフン」と呼称している「それ」は、世間一般では「ダーシ」と呼ばれているものなの。  いっぺんGOOGLEあたりで、「ダーシ」「リーダー」あたりで検索かけてこいっての。詳しく解説している校正支援のページなんか、山ほどあるから。 http://www.google.co.jp/ >プリンター  プロ志向なら、レーザーショットを買え。  打ち出し早いし、ランニングコストは安いし、印字が綺麗で見やすいし、なによりノートラブルだ。  インクジェット系は、ノズルつまったりのトラブルとかが多いよ。  ちなみに買うなら、感光ドラムとトナーカートリッジが、別式になっているやつがいいよ。そうじゃないと、トナー交換するたびに、感光ドラムまで必要もなく買い換えさせられて、高く付いてしまうから。  まあ最近は、普通はこの方式か。昔は逆が多かった。  いまだと、レーザーショットプリンタも、そうは高くないでしょ?  1万5千円ぐらいかな?  どうせ買うなら、600DPIぐらいが出るものが良い。  300DPだと、細かな文字がちょっと荒くなる。(って、今なら、どのモデルも600は出るが) -------------------------------------------------------------------------------- 天才は天才を知る No.4644 投稿日 2002年6月17日(月)23時31分 投稿者 弟切 千隼 夏風邪のためごろごろしていたら太ってしまったのではないかと危惧している弟切です。 どうしてこう何をしても太る方向に行くのか、物持ちが良すぎる自分の体が恨めしいです(^^; 「新世界へ……」(仮題)のベリルとユキマロの考察を続けます。 冷凍睡眠から起こされた当初は事情がわからなくても、しばらく付き合っていれば、ユキマロも自分と同じ孤独を抱えた天才だということにベリルは気づくでしょう。しかも高飛車でも卑屈でもなく自然体で接してくれるユキマロは、彼女にとって魅力ある男性であるはずです。 しかし、だからといってそのままらぶらぶ一直線(笑)になってしまわないところがベリルですね。彼女は全然素直ではありません。 彼女は自分が敵を作りやすいタイプであることを自覚していて、ユキマロも今は優しくともいつ態度を翻すかわからない、と警戒しています。何しろ昔、男性関係では痛い目に遭っているようですから(あ、今ベリルに睨まれました(^^;) 加えて、彼女にとって科学技術が退化した未来社会はやはり住みやすいところではありません。ここでずっと暮らすのは勘弁して欲しいと彼女は思っています。 右も左もわからず、ユキマロ以外に頼る人がいない世界で、そのユキマロにも放り出されるかも知れない状況では、安心して暮らすことなどできないとベリルは考えています。 このような状況で、ベリルが取れる選択肢は以下のようなものでしょう。 1.自殺する。 2.もう一度冷凍睡眠に入る。 3.未来社会に適応できるよう努力して、ユキマロのもとで暮らし続ける。 4.ユキマロのもとを離れて、もう少し高度な科学技術が残っている地域に移住する。 他にも、「タイムマシンを作って過去に戻る」とか、「全知全能の神を召喚して世界大戦が起こる前に時を巻き戻してもらう」とかいう選択肢もあるとはいえ、こんなのを出したら読者さまから石どころか火炎瓶を投げられるでしょう(笑) 上記の妥当な選択肢を検討してみますと; 1.は、これはさすがにありませんね。ベリルはここで自殺してしまうほど弱々しい人ではありません。 2.は今まで私が主に考えていた選択肢です。最善とは言えなくとも、まあ順当な選択肢の一つでしょう。 3.は……これができたら最初から苦労はしませんね(苦笑) 最終的にはこうなるにしても、ここに至るにはベリルの心境に大きな変化がなければなりません。 4.は、2.と同じくらい順当な選択肢の一つでしょう。今まで出てこなかったのは私がおばかだからです(^^;  と、実現性を考えるとベリルが選びそうなのは2.と4.ですね。ユキマロに好意を持ってはいても、ベリルはこの世界から逃げ出したい気持のほうが強いです。 一方、ユキマロのほうはそんなベリルを見てどう思っているのでしょう? 同レベルの話し相手が欲しくて起こしてはみたものの、未来社会に適応できないベリルの様子を見て、「彼女に悪いことをした」と彼は後悔しています。そんなこと最初から気づきそうなものですよね(^^; 養父を失ったユキマロはよほど参っていたのでしょうか? そもそも、ユキマロはなぜ彼女を選んで起こしたのでしょう? 他に冷凍睡眠している人はいなかったのでしょうか? これにはユキマロの養父が大きくからんでくるようです。彼は旧世界でベリルと何らかの縁がある人で、ベリルが優秀な科学者であり、世界大戦前に冷凍睡眠に入ったことを知っていました。むろんベリルが眠っているシェルターの位置も知っていて、ユキマロは養父からそれらを聞き、自分の話し相手としてふさわしいに違いない−と、ユキマロは考えました−ベリルを目覚めさせました。 世界中を捜せば、他にも冷凍睡眠している旧世界人はいるのかも知れません。しかし、ユキマロが具体的な位置を知っていて、かつ話し相手になるだろうと考えられる人物は、ベリルしかいなかったということですね。 何だか、ユキマロの養父とベリルの間には秘密がありそうです。次はその辺に探りを入れてみます。 --------------------------------------------------------------------------------  げげげ。 No.4645 投稿日 2002年6月18日(火)00時06分 投稿者 羽矢野  ついに濁点が消えてる。  次は何が無くなってしまうんだ?  というわけで、馬鹿なの認識しました。  しかもこれはかなりマズイ馬鹿ではないかと思ったので、急いで調べました。  とりあえず、記号類一覧。 約物一覧 ☆区切りの意味で使う記号類 、 テン 。 マル , コンマ . ピリオド ・ 中黒、中点(なかてん)、中ポツ : コロン ; セミコロン ? クエスチョンマーク、疑問符、みみだれ ! エクスクラメーションマーク、感嘆符、あまだれ ☆かっこ類 ‘ ’ コーテーションマーク “ ” ダブルコーテーションマーク ( ) かっこ、まるかっこ、パーレン 〔 〕 亀甲 [ ] ブラケット、角ブラケット { } 中かっこ、波かっこ 〈 〉 山がた、山かっこ 《 》 二重山がた 「 」 かぎ 『 』 二重かぎ 【 】 すみつきパーレン、黒亀甲 ☆つなぎの意味で使う記号類 ― ダーシ、全角ダッシュ ‐ ハイフン 〜 波ダッシュ、 … 3点リーダー ‥ 2点リーダー ☆しるし物 # 井げた、番号記号 & アンパサンド * アステリスク、スター § セクション、章標、節記号 ☆ 白星 ★ 黒星 ○ 白丸 ● 黒丸 ◎ 二重丸 ◇ 白ひし形 ◆ 黒ひし形 □ 白四角 ■ 黒四角 △ 白三角 ▲ 黒三角 ▽ 白三角 ▼ 黒三角 ※ 米印 〒 郵便記号 → 右向き矢印 ← 左向き矢印 ↑ 上向き矢印 ↓ 下向き矢印 〓 ゲタ ♯ シャープ ♭ フラット ♪ 音符 † ダガー、短剣符 ‡ ダブルダガー、二重短剣符  これで、全部あるはず…… ●ダーシ  「ダーシ」とはダッシュのこと。印刷・出版業界では「ダーシ」と呼んでいます。   印刷物ではダーシを2つ続けた「2倍ダーシ」=「――」がよく使われます。 ●マイナス記号とハイフン  半角英数字には、マイナス記号とハイフンの区別がありません。ですから「CD-ROM」でいいわけですね。では、これを縦組みにするときはどうでしょう?   CD−ROM  多くの人がこう書いていると思います。しかし「−」はマイナス記号ですから、ハイフンを使って、   CD‐ROM と書くのが正解です。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4646 投稿日 2002年6月18日(火)08時21分 投稿者 新木 伸 >記号とか  うお?  ハイフンって、全角では専用文字があったのか。  なら、縦書きを想定するときには、マイナス記号の「K−1」じゃなくって、「K‐1」とハイフンを使わねばならなかったのか。  しまった。これは知らなかった。  どうりで以下のあたり、縦書きにしたときに、みんな「−」が縦になってくれなくて、横に寝ていたままだったのか。(毎回赤入れ段階で直していた) >>星くず1巻「放浪惑星の姫君」.NVL(693): 『方位32−07、距離二万に重力源。ジャンプ・アウトの可能性あり』 >>星くず7巻「ファニージュエルふたたび」.NVL(20): 《はい。あなたは、A−二七−三〇六のバンクに行って――》 >>星くず7巻「ファニージュエルふたたび」.NVL(2598): 「RX−七八型っ!」  たしかに、これをハイフンに置換して試してみると、縦書きでプリントアウトしても、ちゃんと縦になるね。(最近はマイナス記号だと縦になってくれないから、無理矢理「RX―七八型」とか、ダーシを1文字使ってやっていた)  今回初めて、僕は思考量と下調べの量でもって、羽矢野君に負けたわけだ。  このように、思考量が上回っているほうが、だいたいのケースにおいて正しかったりするわけです。  ……で、記号の呼びかたの補足。  変更のないのは、例のそのまま。  ただしこれは、僕が自分の仕事の周辺でよく聞く用語ってことでしかない。  印刷業界でも、業種やら職種やらで「方言」がある。場合によっては用語と意味がそっくり入れ替わることもあるので、注意すること。ただ「かっこ」といったときに、“「”になるか“(”になるかは、人それぞれ。  小説の場合は会話文が多いので、単に「かっこ」といったときには、会話文のカッコを指すことが多い。  初めて仕事をする相手とは、できるだけ実物(記号をそのまま書いて)を示して確認を取りつつ、やっていったほうがよい。  ちなみに、こんなもん、要は伝わりゃいいわけね。 ☆区切りの意味で使う記号類 、 テン、読点 。 マル、句点 , ×コンマ→○カンマ(英語の発音からいってもカンマです) . ピリオド ・ ナカグロ : コロン ; セミコロン ? ハテナ、ハテナマーク、疑問符、 ! ビックリ、ビックリマーク、感嘆符、 ☆かっこ類 ‘ ’ シングルクオート、シングルクオーテーション(左)(右) “ ” ダブルクオーテーション(左)(右) ( ) 丸かっこ、パーレン 〈 〉 山がた、山かっこ 《 》 二重山がた、二重山かっこ 「 」 かっこ、かぎかっこ 『 』 二重かぎかっこ 【 】 すみつき >リライトとか  あと、これも最近知ったことなんだけど。  わし、「リライト」って言葉の意味、どうも間違って使っていたくさい。  正確にいえば、間違いではないのだが、「主となる意味」と「副となる意味」を取り違えていた。  普通に「リライト」っていったときには、一般的には、「他人が書き直すこと」を指しているのね。辞書で引くと、そのように出てくる。  みやびさんと電話中に激論になって、「じゃあなにかっ! リライトっていうのは、他人が自分の文章を書き直すことだと、オマエはそう言うのかっ! そんな馬鹿げた話があるかっ! みやびさん、アンタはいったいなにを激しく勘違いしてるのよ!」――とかなって。  「おお! じゃあおたがい、辞書で引いてみようぜ。引くから引け」――とかなって。  3秒後には、みやびさんに詫びを入れることになったわけだ(笑)。  わしの場合、「書き直しの行為」という意味で使っていた。  それも、おもに自分で書き直す意味。  紫さんのを僕の手で書き直したときに「リライト」って言葉も使っているから、「他人が書き直す」って意味でも使っていたね。  これについて、勘違いしていた原因を明かす。  僕はそもそも、「書かれた文章を他人が直す」なんてことは、言語道断なのだと思いこんでいた。  記名原稿に他人が手を入れるのは、著作権の観点からいっても、有り得ないこと。  人が手を入れたりなんかしたら、いったい文責はどこに帰するというのだ?  文責を取るために記名するわけだろ。  ……と、そのように信じ込んでいた。  しかし、それって、アリだったのね……。  「共著」という形にしてしまえば、ぜんぜんオッケー。  これは文責を二人で取るという形。  共著という形式で複数人の筆名を併記するのであれば、出版界では、よくあること。  小説などでも、共著という形がある。そういえば「ピクニック〜」が、榎野さんが初稿を書いて、それを鷹見さんがリライトしたんだっけ。(あれは普通なら共著になるところ。ただし二人の申し合わせによって片方のみの名前しか記さないことも可能)  しかしこれがOKなのだとすると、だいぶ認識変わるかもなぁ。  たとえば紫さんの「インテグレイション・オーダー」とか、あのあたりの作品。僕がリライトするのであれば、充分、金の取れる出来にする自信はあるもの。  しかし、ここの趣旨から考えるに、自分の足で立って歩けないような作家なんて、存在してもしょうがない。  人の手を借りることなく、自分で「金を取れるもの」を書きあげることができなくては……。そもそも生き残ってなんていけないし。  だいたいそんな暇があったら、わし、自分の作品を書いてるって。  オリジナルで、ちゃんと一から全部自分の手で作り上げた話ね。  しかしみやびさんが美潮さんのもとで今現在も続けているように(FQのリプレイ記事の連載が共著でリライト有りだ)、これって、育成のための徒弟制度としてはいいのかもね。  ひとりで戦場に出したりしたら「確実に死んじまう」ようなヒヨッコでも、まあ、ベテランが手を貸して二人羽織で「しばらくの間」やっていれば、プロの現場で生き残って経験値を積むこともできて、そのうち自分ひとりで戦場を渡っていけるようにもなる。  なにせ「戦場」の空気を吸っていることで得られる経験値の量というのは、アマチュアがひとりでしこしこ書いているときの比じゃないのだ。 >共著とか  そういえば、ふと思ったんだけど……。  プロがアマチュアと共著して新人賞の応募作品を書きあげる――なんてことは、倫理的にも、賞の趣旨から考えても、許されることじゃないわけだが。 (しかし応募規定には反していないのだが)  素人二人がコンビを組んで、お互いの弱点を補い合う形で、「共著」って形で投稿するのは、これはアリでないの?  投稿規約のどこにも、「共著はNG」って書いてない。  漫画界にだって、「藤子不二雄」とか、共著でやっている人はいっぱいいる。  たとえば杉井光と、西鶴翠。  ふたりで「フュージョン」して「杉井翠」「西鶴光」とか、なにかそんなような共同ペンネームを作るわけ。  今現在の杉井光は、エンターテイメント小説の文体にまったく不自由な人であるわけだ。キャラとアイデアはそこそこある人。  そして西鶴翠のほうは、エンターテイメント的展開にまったく不自由な人なわけだ。もう拒絶反応が出てしまうぐらい。そしてキャラにも不自由な人。アイデアにも不自由な人。不自由なところがいっぱいなのだが、杉井光に「まるで欠けているモノ」を、どういうわけだか、たまたま持っていたりする。ここにいる皆が、「喉から手が出るほど欲しがっているモノ」――それを持っていたりする。もうほんのちょっとだけ磨けば、それ単体ではプロで通用するぐらいのところまで。  「それ」とは「構成力」ってやつね。  人の話に対しての分析能力なら高い。  また翠はもうひとつだけ、持っているものがある。文章的には、これまたもうひと息で商業レベルまで到達する見込みがある(大衆小説に必要な文章力って意味ね。ただし商業レベルとはいっても、ぎりぎり最低ラインではあるが)。  その自分じゃ使い道のない「エンターテイメント小説を書く才能」を、いわば、他人にレンタルするわけだ。そして他人ではないわけだろ? 杉井光なら。  話の原型を杉井光が作る。  プロット段階で、翠が叩いて直す。  初稿を杉井光が書く。キャラのセリフも、すべて杉井光が書く。  翠が改稿して、リライトして「読めるもの」にする。(翠はセリフには手を入れない)  これで、すべての要素が商業レベルに到達。  よって新人賞も余裕で通過。  ちなみに純文のほうに応募する場合、これの逆をやればよい。  純文の場合には、「やりたがっている人」と「持っている能力」が、これまた逆なんだよな。こちらだと、翠のために杉井光が才能をレンタルする方式か。 >弟切さん >>と、実現性を考えるとベリルが選びそうなのは2.と4.ですね。ユキマロに好意を持ってはいても、ベリルはこの世界から逃げ出したい気持のほうが強いです。  ここちょっと疑問。  そもそも選べるのか? ベリルって?  彼女の選択肢のなかには、「頭ではわかっちゃいるけど、でも選べない」ってのもあるんじゃないのか? >>右も左もわからず、ユキマロ以外に頼る人がいない世界で、そのユキマロにも放り出されるかも知れない状況では、安心して暮らすことなどできないとベリルは考えています。  ――とあるわけで、ベリルの生活はユキマロ次第。  しかしこういう場合って、多くの人間は、「状況がまずくなるまで、とりあえず現状維持ってことでぇ〜」って考えるもんじゃないのかな?  ベリルが一般的思考に沿った物の考え方をするかどうかは、わからないが。  もしかしたら、早いところ決断して、1〜4までのどれかに決めて、行動を起こしたがっていたりするのかも。  決断を先延ばしにしている自分の優柔不断さを棚に上げて、内々では、ユキマロに対して「早く私を見限りなさいよね」とか思っていたりするのかもしれない。そしてそれが言動の端々に表れたりするのかもしれない。  ユキマロが自分に見切りをつけてくれれば、しかたなく、1〜4のいずれかを選択しなければならなくなるから。(しかしこのとき「3」の選択肢は自動的に消えている)  1〜4のそれぞれにつき、彼女が「どうせ決めるならこれがいいかも」と考えている順に並べ替えてくること。たぶん、1〜4のどれもが「嫌」なのは間違いないところだろうが、それでも「どうせなら〜」っていう順番ってことね。  そうすると、「いちばんやりたくないこと」が決まると思われる。  たぶん、「やりたくないもの」は1か3。  それも、1の自殺よりか、ひょっとしたら、3の「適応する」のほうが、最もやりたくないことかもしれない。  ちなみにこれは僕の考えだが。人間って、「最もやりたくないもの」を選ばなければならない可能性が残されている場合、「その選択肢が消失する」まで、カメのように甲羅に引きこもって、なにも行動を起こさずにいるものだと思われる。  これは自分自身と、周囲の人間観察の結果から。 -------------------------------------------------------------------------------- 共著について No.4647 投稿日 2002年6月18日(火)09時09分 投稿者 中里融司  ここしばらく、ずっと原稿書いていましたので、こちらには来ていませんでした。しばらくです。  で、ひさしぶりにやって来てみれば、なんだか自分、困惑の一語。嘘を言った覚えはないのだが、どこを指して言っているのかな。多少、困惑以外の感情もちらと覚えています。    それはそれとして、共著について、実際に経験があるものとして一言。  以前、電撃文庫である作家さんと共著しました。そのときは、私の得意なアクション場面中心の章を私が書き、一緒にやった方が心理面描写や、しっとりした部門を受け持たれ、互いに幾つかの章を担当して書くということをやっていました。  そのときには、書いた章ごとにファクスし合って、文体を合わせていました。そして疑問点を連絡し合って、また直したり。基本的に、それぞれの担当部署は意見交換して、執筆した人が直すようにしていました。互いにプロ、当然なのですが。  そして、収穫がありましたですよ。この場面、こういう描写の仕方があったか、とか、そうか、こういう展開で、キャラの心理に踏み込めるか、とか。  お互いが得意な分野をもち、手法をもっているからできることかも知れませんが、共著という方法、自分の文章を少し離れて見るには良いものだと思います。  不思議と自分の文章と、相手の文章が、読んでいて一体になっているんですね。そして読んでいるうちに、自分のもってない部分――自分が書いたのではないので当たり前ですが、それが入ってきて、異分子として溜まってきます。それを消化して、自分のものにしていくという感覚かな。 -------------------------------------------------------------------------------- 続き No.4648 投稿日 2002年6月18日(火)13時39分 投稿者 中里融司  上の、私たちがやったことも、リライトの一種かな。眼を変えて、文章を見て、それを直したということで。これはプロ同士の共著だからあまり参考にはならないかも知れませんが、まあ一例ということで。 -------------------------------------------------------------------------------- 鼻炎発症中。 No.4649 投稿日 2002年6月18日(火)23時42分 投稿者 八神伽羅  ……この時期アレルギー起こすような植物ってないはずなのになあ。  さて、次。  「ありがちだけど特に書きたくない話」20個いきます。 1.「平凡な主人公が、事件に巻き込まれることで成長する話」 2.「何人かに思いを寄せられた主人公が、うち一人とくっつく話」 3.「生きる目的を失っていた主人公が、新しい目的を見つける話」 4.「誰かと決裂していた主人公が、相手と和解する話」 5.「不釣り合いな役柄を押しつけられた主人公が、役柄に相応しく成長する話」 6.「任務に忠実な主人公が、恋と任務の板挟みになった結果、どちらかを選択する話」 7.「好奇心旺盛な主人公が、なんらかの謎を解き明かす話」 8.「まだ幼い主人公が、少年時代と決別する話」 9.「恋と友情の板挟みになった主人公が、どちらかを選択する話」 10.「パートナーのいる相手を好きになった主人公が、略奪愛に走る話」 11.「正体を周りに隠している主人公が、真の姿を受け入れてもらう話」 12.「無理難題を押しつけられた主人公が、それを解決してのける話」 13.「特殊能力を持つため迫害されている主人公が、周囲に受け入れられる話」 14.「恋人を失った主人公が、思いにけりをつける話」 15.「特殊能力を手に入れた主人公が、悪と戦う話」 16.「邪悪な主人公が、改心する話」 17.「肉親にコンプレックスを抱いている主人公が、それを乗り越える話」 18.「夢破れた主人公が、他人にそれを託し最終的に夢を叶える話」 19.「記憶喪失の主人公が、記憶を取り戻す話」 20.「恋愛感情なしに結婚した主人公が、本当に相手を好きになる話」  ぎりぎり四十分。  思考速度が上がらない……。 ●「主人公にとは」関して。 ≫#4518と #4523を見て、確認してみよう。  #4518では、主人公に関しては触れていません。  あの件で私が発言したのは、#4523と#4608だけですね。  で、前回(#4608)の書き込みについてまず補足を。  私が抗議をした(というか愚痴っただけか)のは、採点されなかったことに対してではありません。  自信を持って書き込まなかった事は認めるけれども、「三秒後には自分から正解を捨てた」つもりはなかったこと。  #4523を読んでそう解釈したならそれは誤解だが、非はそう取れる文章を書いた私にあるので以後気をつける、というようなことを言いたかったのです。  ……がしかし。  数日経って冷静に読み返すと、全然そうは読めません。完全に拗ねてますあの時の私。  みっともないなー。全世界に拗ねてる自分を発信してしまった……。  そして#4523を見直してみる。  いちおう、解答と理由は書いてあります。というか書いたつもりでした。  ただ証明問題の解答として致命的なことに、「よってA=Bである」という結びの部分がない。それでは説明は問いの解としては機能しないというのに。  ……いや、問題はそこじゃないか。  理由が短すぎるのですね。他のひとと比べても格段に。  私はあれで通じると思ってしまったのです。解にいたるまでの過程をすべて書かなくとも大丈夫だろう、と。    私の悪い癖です。  そういえば教授にも「結論に説得力がない。もう少し説明を」とか言われたっけ。  「説明ばかりで現実味がない。もう少し描写すればいいのに」と他人の小説を読んで偉そうな感想を抱く前に、自分をかえりみないとまずいですね……。 ≫なにか、完結させた話って、1本でもあったっけか?  250枚以上の長編を二編、150枚程度の中編を一編、書きました。  どれも分室以前に書いたものなので、ひどい代物ですが。  そして小説を書き始めて六年近く経っている、ということを考えると、笑っちゃうような少なさですが。  書き始めて2〜3年くらいの杉井さんと羽矢野さんより少ないってのは……まずいよなぁ……。 -------------------------------------------------------------------------------- サポーターの人、マナー守りましょう No.4650 投稿日 2002年6月19日(水)00時02分 投稿者 羽矢野 ●起承転結 起:本を取りに行くことにした美由紀。 承:暗くて寒い廊下を進み、書庫にたどりついて本を物色する。 転:鏡にうつった自分の姿が意志をもって動いているのを目撃する。 結:美由紀が“鏡の中の自分”に存在を気付かれる。  これなら日本語になってるだろう。  転の“意志をもって”という部分が、ニュアンス的に違ってる感じもするけど、勝手に動くとか、ひとりで動くとかよりも意味が伝わりやすい。 ●プリンター  もう買ってしまっているので、レーザーは次に。(さすがに二台は買えない……)  でも今はそんなに安いんですか?   それに速いのか……   私の会社にあるレーザープリンターはインクジェットより遅くて、しょっちゅう紙詰まり。  おまけにでかいし。  てな理由で、レーザーは最初から候補に入っていなかったのでした。  認識をあらためよう。  購入したのは複合機というやつです。(hp社製)  私の部屋は六畳一間で、現在あき面積の関係でこうした省スペースになるもの買います。 -------------------------------------------------------------------------------- やりたいことと、やりたくないこと No.4651 投稿日 2002年6月19日(水)00時13分 投稿者 弟切 千隼 特に不摂生をしたつもりはないのに、夏風邪がぶり返しているらしい弟切です。 おかしいですねえ、昨日はちゃんと一日二食−弟切はいつもこうです−食べて、夜は三時間以上眠りましたのに。 >>ベリルの選択肢 前回No.4644の書き込みで、実現性が比較的高いベリルの行動選択肢として私が挙げたのは、以下のとおりです。 >>1.自殺する。 >>2.もう一度冷凍睡眠に入る。 >>3.未来社会に適応できるよう努力して、ユキマロのもとで暮らし続ける。 >>4.ユキマロのもとを離れて、もう少し高度な科学技術が残っている地域に移住する。 これを、「ベリルがやりたい順」に並べ替えると、以下のようになります。 2→4→3→1 1の自殺案は、ベリルにとってはほとんど眼中にない選択肢です。元来、積極的に打って出るのが好きな人なので、この案は頭の片隅に浮かびはしたものの、「何もしてみないうちに死んじゃうなんて」と一瞬で打ち消されました。 1を除けば、科学技術の退化した社会から逃げ出したいベリルとしては、当然3がやりたくないことの筆頭にあがります。 残りの2と4は、どちらの順位が上になるか微妙なところですね。 冷凍睡眠から目覚めたばかりのベリルは、世界の事情がよくわからないため、ユキマロの住んでいる地域よりも高度な科学技術が残っている地域が実在しているのかどうか疑っています。「全く未知のことに挑戦するよりは一度経験している冷凍睡眠のほうがまだまし」という消極的な理由で2を上位にしました。 新木さんが指摘されたとおり、普通の人間は「やりたくないことはやりたくない」ので、やりたくないことをやらなくて済むようになるまで「待ち」の戦術を取ります。ベリルもその点においては普通の人と同じです。 ほぼ眼中にない1の案を除いて、最もやりたくない3を避けるために、ベリルは2か4を選択するつもりでいます。どちらを選ぶかは世界の事情がどうなっているかわかってからにしようと考えており、2と4とはどちらが上というより、ほぼ同順位に並んでいます。 考える時間を得るために、彼女は不本意ながらとりあえずはユキマロのもとに世話になろうと決めます。当面ユキマロは彼女に好意的で、世界の様子を見る間くらいは滞在するのに問題なさそうだ、と判断したからです。 えーと、実はですね、ベリルは心の奥底では、3が最もまともな考えだと思っています。1は論外として、2は問題を先送りしているに過ぎませんし、4も科学技術が退化した世界で生きることにおいて3と大差ない、とわかっています。4を選ぶのでしたら、わざわざ自分を選んで起こしてくれて、ほぼ同レベルで話ができて、しかも自分に好意的なユキマロがいる場所で暮らしたほうがいいはずだ、と彼女は気づいています。 けれども、ベリルは素直じゃないのですね(笑) 今までさんざん周囲の人々と衝突しまくってきた彼女は、ごく自然に優しさを示してくれるユキマロも素直に信じることができません。ユキマロのようなタイプに出会ったことがなかったため、ベリルは彼とどう付き合ったらいいのかわからずに迷っています。 このまま何もなければ、ベリルは2か4の選択肢を選んでユキマロから離れてしまうでしょう。ベリルが意識下で気づいているまともな選択肢、3を選ぶには、「何か」が起こる必要があります。 作者としては、ぜひ「何か」を起こしてベリルを素直にさせたいですね。 ということで、この辺をもう少し考えてみます。 -------------------------------------------------------------------------------- サッカー日本代表、ベスト8ならず No.4652 投稿日 2002年6月19日(水)23時50分 投稿者 弟切 千隼 静岡の友人たちと「W杯、残念だったねえ」と言い合っている弟切です。あとは韓国にがんばってもらいたいですね。 「新世界へ……」(仮題)のベリルの考察を続けます。 ベリルは頭の良い人なので、過去に自分が冷凍睡眠に入ったのは「逃げ」の一種だったと意識下では自覚しています。再び冷凍睡眠に入ったら、また逃げることになると気づいています。 では、一度目はさっさと逃げたのに二度目はすぐに逃げることを決断しなかったのはなぜでしょう? 逆に言えば、二度目にためらったのに一度目の時はためらわなかったのでしょうか? これには、以下のような複数の理由があります。 1.冷凍睡眠から目覚めて、またすぐに冷凍睡眠に入るのは肉体的な負担が大きいと判断した。 2.未来社会の情勢を見極めてから、冷凍睡眠に入るかどうかを決めても遅くないと考えた。 3.明らかに自分に好意を持っていて、冷凍睡眠に入ることを積極的に止めるであろう人=ユキマロがいた。 1と2は、客観的に見ても至極まっとうな理由ですよね。どちらも一度目に冷凍睡眠に入る際には発生しようがなかった理由です。 ベリルは知的好奇心が旺盛な科学者ですから、長期の冷凍睡眠から目覚めたヒトの体がどのような変化を起こすのか、また未来社会の様相がどうなっているのかを詳しく知りたいという欲求もあることでしょう。 おそらくベリルはこの1と2の理由を挙げて、ユキマロにしばらく滞在させてくれと頼んだと思われます。ユキマロはむろん喜んで引き受けました(^_^) 問題は3の理由ですね。 前に書いたとおり、旧世界のベリルには家族がいませんでした。そして家族以外に、彼女が冷凍睡眠に入るのを親身になって止める人もいませんでした。 これこそが、全てを振り切って冷凍睡眠へ逃げることをベリルに踏み切らせた理由です。 世界大戦が起こったことを知ったベリルは、人類の愚かさに呆れ、怒り、嘆きます。ここまでは誰でもするでしょう。物事を極度に悲観的に見る人で、かつ共に生きたいと思う相手がいない人ならば、自殺するかも知れません。 そう、ベリルが一度目の冷凍睡眠に入る前には、「自殺する」という選択肢もありました。しかし彼女は肉体的に再生不可能になる自殺はせず、社会的に自殺とほぼ同じ作用を及ぼす冷凍睡眠を選びました。 これが何を意味するかといいますと、ベリルは、戦争という極めて困難な状況にあっても共に生きたいと思うほどの人がいなかったのですね。彼女を社会につなぎとめる役割の人がいませんでした。 それでも、前向き思考の彼女は人間を完全に見限ってはおらず、人間の可能性に賭けました。「人間に全く希望がない訳ではない」と信じたくて、絶望と希望の狭間のぎりぎりの選択として、冷凍睡眠に入ったのです。 ならば、彼女を社会につなぎとめる役割を果たせる人がいれば、彼女はもう世界を捨てて逃げることはありませんね。 彼女は心の底では人間に希望があると信じたがっているのですから、信じるに値する−と、ベリルが思える−人が現われればよい訳です。 そこでユキマロが登場してめでたしめでたし、とは行かないのがベリルの素直ではないところです(^^; 天才ゆえに深い孤独を抱えてきたベリルの心の殻は固いのでした。 次回はこの辺をもう少し詰めてみます。 -------------------------------------------------------------------------------- >弟切さん No.4653 投稿日 2002年6月20日(木)00時24分 投稿者 新木 伸 >弟切さん  僕の人間観察からの研究成果のひとつに――。  人間は、いくつか存在する「行動の理由」のうち、その最大の理由だけは、自覚することができない。  ――というものがあります。  知恵の実を取ってしまった人間に、神様がかけた「呪い」なんじゃないかと思っているんですがね。  知性を持たない動物さんたちは、こんなことで悩んだりしません。自分が「本当はなにをしたいのか」を、彼らは常に知っています。  それを「知ることができず」に、変なことをはじめちゃうのは、この広い地球上でも、「人間」というただ一種類の生物だけ。  ベリルが3を認めないというのなら、それがきっと、「最大の理由」になるのでしょう。 >>そこでユキマロが登場してめでたしめでたし、とは行かないのがベリルの素直ではないところです(^^; 天才ゆえに深い孤独を抱えてきたベリルの心の殻は固いのでした。  そのへんの、「素直だったらこじれないで済んだ」ところが、素直じゃないので、こじれまくってしまう。  その「あれやこれや」を観せるというのが、ストーリーというものです。  どう「こじれて」、どう「解決」するのかってところが、プロットを立てて「練りこむ」べきものです。  もっと盛大に「こじれさせて」みてはどうか?  いやここまで「こじれたら」、それはハデでいいかもしれないけど、もう修正不能だぞ。ベリルは戻ってこないぞ。もうちょっと手前で止めておくのか。  そうして「さじ加減」を計ったり。  「こじれ」が解決するエピソード。こんなものだと、読者は納得しないで怒り出しちゃわないかな? こっちらどうだろうか。  いや待て待て。いっぺん「こじれ」が解決するかに思わせて、そこからまた大きく「こじれ」させて、2段階に仕掛けるというのは、どうだろう?  そういうこともやります。  ぜんぶひっくるめて、そういうことが、「プロットを練る」ということ。 -------------------------------------------------------------------------------- しかし…… No.4654 投稿日 2002年6月20日(木)00時33分 投稿者 新木 伸  「死と再生」なんて、もはや「どっか遠いところ」に吹っ飛んじゃっているね(笑)。  話の主が決まったのだから、べつに問題ないのだが。  こうして見ると、ベリルの心って、生まれてからずっと「死んだまま」であって、ユキマロに出会って、はじめて「生を得る」のではなかろうか?  なにかそんな系統の神話やら民話やらって、なかったっけ?  「死んだまま生まれてきた人、モノ、存在」が、命を得るってテーマ。  もしくは、「命を持っていなかったもの(しかし考えて動きはする)が、命を得る」ってテーマ。  ちなみにここでもって、「ベリルも昔からこうだったわけではなく、かつては共に生きたいと願う人がいた。だがその人は失われて――」なんて話に軌道修正するというのは、それは本末転倒というもの。  話の「主」が「二人の関係」であるなら、テーマも設定も、それに従ずるべき。  しかしまあ、なにか「テーマっぽいもの」というのは、話には必要だ。  神話や民話から適当なの、みつくろってきなさい。 -------------------------------------------------------------------------------- 去年の夏の思い出 No.4655 投稿日 2002年6月20日(木)01時25分 投稿者 巻島翔史  手のひらぐらいの大きさの蜘蛛と格闘しました。去年の夏。俺の部屋で。  蜘蛛を見て怖いと思ったのはまだアレしかないです。今年はまさか出ないと思うが…… 課題> ◆「幻聴(夢)で東へ行けと」「旅一座の曲芸師、もしくは道化師」  幻聴に悩まされ、その導くままに東へ向かっていた男は、一座の金を盗んだ嫌疑をかけられて一座を追い出された少女と出会う。  なんとかして無実を証明したいという少女。しかし、自分が追い出されたのが実は一座のみんなの思いやりのせいと知り、(これから一座が請われて行くところは、危険な戦争地帯だった)少女は一座に戻るのを諦める。あてもないので男についてくる。  幻聴の原因は、国の象徴である大樹の精だった。木が国家転覆を狙う者たちによって切られかけているのでなんとかしてほしいということだった。男の先祖は大昔にこの木を守ったことがあり、それで男の耳に聞こえたらしい。男は無事に木を守りとおす。 ◆「祖父の遺言」「呪われてしまったことから村を追い出された娘」  全国的に呪いが蔓延していた。原因は古代の王が行なった儀式に起因するらしい。  古代史研究者だった育ての親の祖父は、かねがね、東になにかあると言っていた。男はそれを気にして旅に出る。  街道の端には、村や町を追われた人間がぽつぽついた。そんななか、男は見目麗しい一人の少女に目を奪われる。明日の食べ物にも困っていた少女は男の誘いにのる。  最後は呪いのもとを封じる。 ◆「自分のいる地域で、自分にかなうヤツがいなくなった」「父の仇を追う娘」  かつて殺したヤツの娘に付きまとわれる男。圧倒的な実力差を示しても、娘はひっついてきた。  東へ移動し、新たな強者を求めるが、そこでも娘は付きまとってきた。  しかたなく、男は真相を話す。不治の病にかかった娘の父親は、娘に手間をかけさせたくなく、また、弱りきってみっともないところを見せるのは嫌だから殺してくれと男に頼んだのだ。  いまさらどうしようもできないと娘は困惑し、前とは少し異なった心で、相変わらず男にひっついてまわるのだった。 ◆「祖父の遺言」「色香を武器とする女スパイ」  80を越えても諜報員をやっていたジイさんがついに倒れた。孫である男はジイさんの持っていた情報を、死ぬ間際の約束に従って届けようとする。  指定されたところにいたのは女だった。しかしその待ち合わせのところを敵に襲われる。なんとか撃退するが、結果的に男は女の仲間になってしまう。  女の、本国にとりあえず行かない? という言葉で、2人は東へ向かう。 ◆「定住癖のない一族の出身」「姉の遺児」  さすらいながら民俗音楽を伝える一族。男は姉の遺児と、2人でなんとか暮らしていたが、誤って人を殺してしまい一族を追い出されてしまう。  しかし、男は音楽が大好きだった。まだ一族がまわっていない東域へ行き、音楽の良さを広めようと決心する。 ◆「幻聴(夢)で東へ行けと」「父の仇を追う娘」  東の山に光の柱が立つ夢を何度もみた男は、気になってそこへ向かう。  街道で雨宿りをしたとき、父の仇を追う少女と知り合う。  光柱は少女の仇が人体媒介魔術の実験を行なっていたせいだった。これを倒す。 ◆「自分のいる地域で、自分にかなうヤツがいなくなった」「呪われてしまったことから村を追い出された娘」  魔術、剣術を極め、自分の強さに男は慢心していた。もう自分は何でもできる、と。  そんななか、呪われた少女に出会う。男は自分の力で呪いを解けると思ったが、できず。  自分の慢心を悟った男は、呪いの解法を探るため少女の出身地方である東方へ向かう。 ◆「幻聴(夢)で東へ行けと」「色香を武器とする女スパイ」  町である女とすれ違ってから、男は幻聴に悩まされていた。  実はこれは女の催眠術で、男は術の導くまま東へ行き女の仕事を手伝わされる。 ◆「定住癖のない一族の出身」「恋人に裏切られて死んだ幽霊」  聖典により、彷徨の宿命づけられた一族がいた。男子は20歳になると一時的に一族を離れ、自立心を養わなければならなかった。男もそうだった。  旅の途中、幽霊と出会う。幽霊は男の一族に興味を持ち、ついてくる。 ◆「定住癖のない一族の出身」「旅一座の曲芸師、もしくは道化師」  一子相伝の武術を守るためにさすらう民があった。男は武術のさらなる高みを目指すため、一人で旅をしヒントを探していた。  ある少女の軽業に注目する。男は少女についてくるよう頼むが、少女は多額の借金があり、借金を返すまでここを離れられないという。  ところが、少女に金を貸しているヤツはものすごい守銭奴だった。男は金貸しを倒しに行く。 ◆「そこにいたら、自分の力が足りなかったせいで殺されてしまった恋人を思い出してしまうから」「父の仇を追う娘」  男と少女。偶然出会った2人はともに復讐を人生の目的としていた。  そして少女の仇がみつかる。積年の願いを果たす少女。しかし復讐のむなしさに気づき、男に復讐をやめるように説きはじめる。  自分だけ先に目的を果たしたくせに、と男はとりあわない。  やがて、少女は殺した仇の子供に命を狙われるようになる。復讐は鎖のように意味もなくつながっていくばかりなのかと男は悟り、復讐をやめる。 ◆「定住癖のない一族の出身」「色香を武器とする女スパイ」  スパイ産業で成り立っていた、秘密の一族があった。しかしそこで育った男には諜報の才能がなく、自然と一族を離れた。  ところが、男の出身一族を聞きつけた女スパイに声をかけられ、男はムリヤリ女の護衛をさせられる。  東へ行くにつれて増える敵。そして女は機密情報を得て、さあ戻ろうというときに、2人はとっつかまる。  男の機転で、なんとか2人は脱出する。  で、こうして36パターン出したので、あらためて一番面白いであろうパターンを探ります。  …………ぽっと一個だけ答えを書いても意味がないので、最終候補に残したパターンの比較を書いてみます。  簡易あらすじを見て、残ったのはこれら三つ、 A 「呪われた自分を大切な人から遠ざけるため」「呪われてしまったことから村を追い出された娘」 B 「そこにいたら、自分の力が足りなかったせいで殺されてしまった恋人を思い出してしまうから」「旅一座の曲芸師、もしくは道化師」 C 「自分のいる地域で、自分にかなうヤツがいなくなった」「父の仇を追う娘」  便宜的にABCとふりましたが、まずAから。     A、これは要素のなかにすでに「呪い」という共通項が入っています。それはすなわち、話の方向性が早い段階で一点化するわけです。話がなにを目指すのかがわかりやすいということは、面白さの一つの要素でしょう。なにが言いたいのか、あるいはなにがやりたいのかわからんようでは、確実に面白くないわけですし。  B、これは簡易あらすじのなかに、復讐にまつわる対立項が見えます。が、しかし少女の「復讐なんて無意味だ」という主張には明確な背景が書かれていません。これは却下。  C、これは父の仇と男を同一化することによって、初期段階で明確な対立項が生まれます。そして真相を話すことで対立は解消され、かわりに少女の心に葛藤が生まれます。ただし、この葛藤に対しての 答えは出されていません。また、真相を話すあたりで男の印象が良化します。  しかし……これは少なくとも男が主人公であったり、あるいは「強さ」の究明が話の主人であったりするような話にはなりませんね。どうしても少女のほうにカメラが寄っていきます。  諸条件を考えると、適したものとは言えません。  というわけで、Aのパターンがあれら36個のなかで最も良いのではないかという結論に至りました。 シンデレラ採点> 薗部16  まさか王子様とお話できるなんて、といいながら、なにも喋りかけなかったんですよね?  矛盾してません? 薗部17  夢見心地なシンデレラ。そのまま書いてありますし。 薗部18  どうして王子の姉(となると、もちろん王女なわけですね)が靴みがきなどするのでしょう?  この設定にムリがありすぎます。  全体としてみても、これは靴磨きに同情したシンデレラです。 薗部19  王子の命に『価値』を感じるシンデレラ。 薗部20  OKでしょう。  ところで、どうして番号が17から半角になっているのでしょう? 16は全角なのに。 現実的な執筆スケジュール>  4638の新木さんの書きこみで、新木さんの考え方が見えました。 >>ただし、まあ、もののついでだ。長編2のほうも、初稿のまま送っちまえ。そういうことでなら、べつにリライトなしで送ってしまってもかまわない。  新木さんとしては、別に分室の人間がリライト無しで投稿して一次落ちしてもいいんですね。確かに誰かが一次落ちしても、新木さんはなにも困らないし。  ただ、そうやって初稿を送りつけてたんではデビューはできんよ、ということを忠告する意味での『半年前に初稿あげとけ』ということなのですね。了解しました。  まず、最初にちょっとした個人的な解説。  実は長編2は、角川の学園小説大賞用に考えていたものなのですね。(いや、過去形はおかしいか。今もそういうつもりで計画してるし)  俺は確かにデビューするなら電撃、と考えていますが、それよりも「デビューする」ということのほうが優先しますんで。 (と言いつつ、電撃とスニーカー以外は考えていないのですが。自分の作風をみるに)  ま、そうでなくても同じ回の電撃大賞に長編1と長編2を同時に送ることはしません。リスクが大きいからです。  2つの作品の間に(おもしろさの面で)すごく差がある場合、おもしろいほうの作品は「まぐれ」だと思われる可能性があるのですね。  というわけで、第10回電撃大賞に送るのは長編1だけです。  で、スケジュールの話をしますが、  初めて書いた長編250枚、脱稿までに丸々2ヶ月かかったことをふまえまして、具体的な日程を考えていきます。  まず短編。これは7月中までにカタをつけたい。というか、そうでないと長編1を10月までになんてムリだ。  ウチの大学の前期テストは7月下旬から8月頭。そのあと夏休みだ。……これはあれだな、テスト期間に入る前に脱稿するべきだな。そうすれば、テストと長編1の考察ならまだ並行できる。  つまり、7月下旬(具体的には23日ごろを想定)、と。  次、長編1の初稿。これもなるべく早く終わったほうがいい。  夏休みは9月下旬まである。これをフルに使って、10月初旬ぐらいにはいけるだろう。  長編2、理想としては年が明ける前なんだけど……俺の筆の速度がそこまでいけるか不明。  長編1のリライトに最低3か月欲しいんで、一応1月初旬がリミットになるかな。  長編1のリライト。これは長編2終了から4月10日まで。春休みを含むんで、たぶん日程的に問題はなし。  ところで、この短編と長編2はいつぐらいの時期に「よみかく」投稿すればいいでしょうか?  こっちの裁量で判断すればいいんでしょうか。例えば、選考結果判明まで投稿しないとか、そういう選択肢もありますよね。 -------------------------------------------------------------------------------- >巻島君 No.4656 投稿日 2002年6月20日(木)03時48分 投稿者 新木 伸 >巻島君  Aのパターンの考察をみて。  おおっ。まっきーがまともに物を考えているぞ。  ――とか思ったら。  おいコラ、ちょっと待て。 >>Aのパターンがあれら36個のなかで最も良いのではないかという結論に至りました。  「最も良い」って、それ、根拠はどこに?  BとCの考察をみたが、あれってただ単に「却下」ってことじゃないのか?  つまり、「考慮に値するもの」がAひとつしかなかったということを証明しているだけだよな?  それでどうして、「最も良いものはA」という結論になるのだ?  まあ状況が状況だから、この課題はこれにて終了とするが……。  本来であれば、「じゃあもう10回同じことをやってきて、せめて『検討に値するもの』を10個出してきてから、そこから選べ。じゃないと『ベスト』とは認めん」とか言っちゃうところね。  そこは、わかっておけよ? >投稿計画とか >>2つの作品の間に(おもしろさの面で)すごく差がある場合、おもしろいほうの作品は「まぐれ」だと思われる可能性があるのですね。  ああ、たしかにそのまんま、2作送っただけなら、「片方はまぐれだろう」とみなされる可能性はあるかもしれない。  しかし、それべつに、リスクでもなんでもないよ。  一筆、書いとけばいいだけのことじゃんか。  言っておけば済むこと。  それがべつに「まぐれ」じゃなくって、「明らかな差」が生じた「正当な理由」があるということを、ただ伝えておけばいいだけのこと。  なんだってわざわざ、無言で黙っておいて、誤解を引き起こすようなことをしたがるのかね。口というのは、いったいなんのためについているのだ? 「こちらは全面改稿を行ったものです。もう一編同時に送っていますが、あちらは時間が足りずに、改稿なしで送ってあります」――とか。 「こちらは○月に書きあげて、半年ほどかけてべつの作品を書き上げたあとに、さらに改稿を施したものです。今回は改稿後のものを応募させていただきました。もう一作のほうは、恥ずかしながら初稿のままです。年に2作を書き上げて両方とも改稿するだけの時間は取れませんでした」とか。  そして、こうも続ける。 「もちろん初稿で投稿したもののほうは、来年度に改稿をして投稿すればよいわけですが、来年は来年で、また2作以上応募する予定でいますので」とか。  淡々と書け、淡々と。  それが自分にとってあたりまえの行為であるかのように、クールに書け。  「覚悟を決めて腹を据えてかかっている」というのをアピールすることは、これはメリットの出ることだぞ。  「応募したら抽選で大賞が決定する」――などと考えている輩とは、ひと味違うということは、大いにアピールするべきだ。  だって、それは事実なのだし。  応募規定に存在しない「備考」って項目を、ちょこっと付け足しておけばいのね。  住所氏名やら、「あらすじ」やらに、追加でほんのちょっとしたものを付けておくだけで、いらぬ誤解を受ける可能性はなくなってくれる。  投稿規約に「必須事項」とあるものだけしか、絶対に書いちゃいけないのだと、そう頭から思いこんでいるだろ?  こういうふうに但し書きが備わっていれば、「初稿ではこれこれの小説を書き上げる実力があり、1度の改稿をかければ、これだけのものに仕上げる力がある。さらに自分の現状では『改稿』が必要であるという現状を、正しく把握しているようだ。素晴らしい」――ってなる可能性も出てきたりするのだが?  まあ、「改稿した」というその両者が、それなりのレベルになってないと、こんなこと書いたところで、ただ滑稽なだけだけどね。(それにしたって両方ともに一次落ちなら、リスクにもなんにもならないので、やはり問題はまったくない)  ちなみに、2作応募したうちの片方がいいところまで上がっていったとして(二次とか三次とか最終とか)、もう片方が一次止まりであった場合。  そのもう片方の「出来の悪い作品」に与えられた「一次落ち」という結果自体が覆ることは決してない。  ただし、「ゴミの山」からサルベージされてきて、「もう一考」されることは間違いない。敗者復活でHPに載るとか、そういうことの対象として考えられるかもしれない。  あくまで、もう片方が「最終選考」レベルに達していればの話だけどね。  ひとりが2作送っていることなんて、応募者リストでソートかければ、すぐにわかるもん。  ちなみに、あくまでこれは仮定の話ではあるが……。  仮に1年に10作書いて、10作すべてを応募したとしよう。  どれもが一次落ちのレベルでは話にもならんが――。  そのどれもが「最終選考」に上がるぐらいのレベルまで行っていたとしよう。まあいくつかが「最終」に上がり、いくつかは最終の一歩手前で3次まで行っていて、いくつかは、二次止まりとかね。一次落ちは、これはさすがにゼロ。あっても1本ぐらいまでね。  そういう戦果が、出せたとする。  そうしたら、君はおそらく「確実」にデビューできている。  そのクオリティで、それだけの量産が効く作家は、絶対に、ほうっておかれたりしない。 >スケジュールの件  じゃあ、それでいけ。  短編はすぐに取りかかれ。  必要であるなら、この分室を利用しろ。  あらすじ状態でアップして、一週間ぐらい、皆に集中的に叩いてもらうとか。  まあどのみち、「書き上げることで得られる経験値」のための習作でしかないから、そんなきっちりとプロットを練り込む必要もない。  短編に関しては、適当なところで、書き出してしまってよいだろう。とにかく「書き上げること」が最重要課題なのだ。  ただ長編1と長編2のほうは、あらすじと、プロットぐらいまでは、ここにあげて、皆に叩いてもらう必要があるだろうね。こっちは応募前提だから、「プロット適当」じゃ、そもそも書く意味さえない。  その時間も折り込んでおくように。  まあ、実際に「守れるかどうか」は別としても、とりあえず、すべて折り込んだスケジュールを立てて、ここに上げておくように。  いまみたいに「○月下旬までに〜」なんてアバウトなものではなくって、もっと、1日単位のきっちりしたやつだ。  せいぜい一週間単位かな。  ○月第一週頭に、分室にあらすじアップ。一週間、叩いてもらう。  ○月第二週いっぱいで、プロット作成。分室に一週間さらしておく。直しにもう一週間。  △月第一週に執筆スタート。二週間以内に、一章を書き終える。  ……とか。  世の中には、予定を立てることが好きな人間と嫌いな人間とがいるわけだが。  まっきーがどっちなのか、それは知らん。たぶん「予定立てるの嫌い」なほうではなかろうか?  しかし、たとえ自分が「嫌いなタイプ」だったとしても、我慢して立てておけ。  これは必要なことだ。 >最優先課題  ちなみに、来年の大賞は、「リライト済みの長編を1本」「リライトなしの長編を1本」、電撃もしくはスニーカー(できれば電撃2本が望ましい)の大賞に投稿すること。  それを最優先の課題とする。  作品の出来は、今回は問わない。  「もちろん賞を取るつもりです」なんて非現実的なことは言うなよ。タテマエで言うのはいいとしても、本音で言ってたらケリ入れるぞ。  ただし、いくら「出来は問わない」とはいっても……。  リライト済みのものは、「一次突破」を確実に果たすこと。 (一次を突破できるかどうかなんて、文章面のことだけだから、送る前からわかることだ。リライトしてなお、「描写がない」「なにが起きているのか分からない」「自分に酔っている」なんてものになっていないように、努力すること)  また「二次以降」も狙っては行くこと。(そのためにはプロットを「少しは」練っておく必要があるだろう。そしてトリッキーな話作りはやめとけよ。オーソドックスに行け。いちばんプロット的に負担の少ないタイプの話にしておけ)  リライトなしのもののほうは、まあ「くじ引き感覚」でかまわない。なにか「偶然」でも起きたなら、もうちょっと上まで行けるかもしれない。  350枚書き上げた人は、もれなく「くじ」を一回引くことができるのだ。(でもそれは決して「当たり」の出ないクジであるわけだが)  そのへんを「現実的な目標」として行くように。  えてして、こうしてちゃんと足元を見るようにして歩きはじめたら、一歩目で、いきなりプロになれちゃったりするものなのだ。  まあまっきーの場合は、どうなるか、わかったもんじゃないが。  まだまだ意識も足りないし、それよりもまず、能力が足りない(能力は鍛えかたに比例して増えてゆくものだが)。  電撃大賞でもそういう人がいたっけ。「腹をすえてかかったら、次の一歩でデビューしちゃった」っていうひと。  しばらく前にインタビューが載っていた。あれはVol.14で、海羽超史郎さんだったな。  しかしこの人、やっぱり意識がまるで違うよなぁ。これはもう、ほとんどプロの意識だぞ? アマチュアの頃からプロの意識を持っちゃっている人っていうのは、いるもんだなぁ。  いっぺん読んでおけ。すでに読んでいたことがあるのなら、電撃hpを引っぱりだしてきて、もういっぺん読め。いまならこの人の凄さがわかるだろうから。  お前はまず、ああいう物の考えができてしまえる人たちと、勝負しなければならないのだぞ? 大賞にはそういう人たちが、ゴロゴロと応募してくるのだから。  んでもって、デビューしたその先では、この俺と勝負しなければならないのだぞ?  わかってるかい? -------------------------------------------------------------------------------- 風呂に湯を張っているところ No.4657 投稿日 2002年6月20日(木)08時03分 投稿者 新木 伸  4日ぶりの風呂だ。いや、5日ぶりだったかな?  たっぷりと贅沢して、1時間は入ってこよう。  しかし昨日晴れたのだから、洗濯しとけばよかったなぁ。  まあ下着の替えが上下4組もあれば、20日は持つ計算だから、当面、問題はないか。  いま現在、うちは二名とも修羅場中。  ああ、手の込んだメシを作りたい。  6時間ぐらいしっかりとヨーグルトに漬け込んだタンドリーチキンとか、作りてーなー。  しかし修羅場ってくると、デリバリーの食事が食いたくなるのは、なぜだろう?  食事を作るのが面倒ってこともあるが……。  「見知らぬ誰かが自分のために作ってくれる食事」というのが、とてもありがたく感じるわけだ。たとえ宅配ピザであっても。  誰かが自分のためにメシを作ってくれるというのは、「おまえ、これ食え」ってことだから、おまえ生きてていいぞってサインなわけだな。  俺のいまやっていること(小説を書くこと)は意味があることなのだぞ、と、そう世間様に認めてもらえているということだろう。胃袋でそう理解できるのだ。  しかし、「○○が食いてぇ」なんて思っているうちは、まだまだ余裕があるってことなんだよな。  俺の経験的には。そうだ。  人間、本当の修羅場というものを迎えると、食いものなど、必要としなくなるのだ。  マンモーとの真の戦いの最中に、食いものなど摂取しているはずもない。消化にさくエネルギーが無駄になるだけ。  人間の体には蓄えがあるから、一週間やそこら、食わなくたって平気なのだ。  そしてマンモーとの戦いは、一週間もあれば、自分が死んでいるか、相手が倒れているか、まあどちらかで決着がついているわけだ。  体はそのことを知っている。  だから本当の「いざというとき」が来たと判断したなら、食べ物など、欲しくなくなる。  そういうところに、かつて、二、三度は踏み込んでいってるよなぁ。俺。  今回はどうだろう?  まあ、まだなんとか、そこには「踏み込まず」に済みそうだが。  あれやると命を削る気分になってくるから、できればやらずに済ませたいんだよなぁ。夢境であれば、まあ「神様」を降ろさなくても書けてしまうレベルの話だし。  しかし俺の経験的には、まだなにか、「その先」があるような感じなんだよな。  む。まだ風呂が溜まらん。  なにか書くか。  おお。回答わすれのことを、ひとつ発見。 >>新木さんとしては、別に分室の人間がリライト無しで投稿して一次落ちしてもいいんですね。確かに誰かが一次落ちしても、新木さんはなにも困らないし。 >>ただ、そうやって初稿を送りつけてたんではデビューはできんよ、ということを忠告する意味での『半年前に初稿あげとけ』ということなのですね。了解しました。  うん。そうそう。  ぼくべつに困んないもん。  なんで困るのさ?  しかし君たち、「リライトできる」ってことが、どれだけ贅沢なことなのか、自覚しておいたほうがいいぞ?  プロになったら、リライトなんぞ、させてもらえるものかよ。  原稿ができあがったら、速攻で、もぎ取られていってしまうものなのだ。  作者がまだ自分の原稿に不満があって、リライトすれば「完璧」に持ってゆけるとわかっていても、泣く泣く手放して入稿しなければならないものなのだ。  ちなみにこれは、わしの話ではない。  わしはいつも完璧にあげている(すくなくとも現在までは)。  デビューした当時の単行本だって、いま見直しても、手を入れられる部分なんてナッシングだ。(そもそも昔の文体が、もう書けなくなっているという話もある)  まあ、締め切りギリギリまで粘ったりしないで、余裕持って、1ヶ月も前に上げておくようにすれば、そんな、もぎとられて泣くなんてことはないわけだが。 (しかし一ヶ月早く上がっていることがバレてしまうと、次回からは、それを見越して1ヶ月少ないスケジュールで動くようにされてしまうのだ) (ちなみに誤解のないように言っておくが、泣いている作家さんだって、その「満足いかない初稿」が商業レベルに到達していることは、これは疑いのない事実だ。あくまでも本人の満足の話ね)  つまりどうあっても、リライト不要のクオリティで、はじめから書き上げておかなければならなくなるものなのだ。  知り合いの作家さんでも、「じつは初稿は捨ててリライトしたい」という人はいる。  しかしそれが実行できているかというと、「NO」なわけね。  みんな書き上げたら、即、入稿なのね。  一発で「商業レベル」のクオリティが書けないようなプロ作家は、継続して食ってゆくことが出来ないものなのね。  まあ新人の場合、デビューしたての、二、三作ぐらいまでは、リライト時間を取らせてもらえるかもね。多少は甘えさせてもらえるから。  あくまで「取らせてもらえるかもね」――という話でしかないが。  だからこそ、「書く前にちゃんとやっとけ。プロットを立てておきゃ、一発でまともなもんがあがるから」って言いつづけてきたわけだが……。  まあ、現状を正しく把握したうえで、実状に即した「下方修正」だ。今回もそうしたうちのひとつだ。  とりあえず「まともなもんを一発で書けるようになるノウハウ」の前に、まず、「とりあえず書きあげる」のノウハウを叩きこまねばならんらしい。  しかし。  いったいなんのノウハウなのだろうか……?  そんなことに、果たして「ノウハウ」なんぞ必要なのか……?  「とりあえず書きあげる」ことさえできんようなやつは、捨てときゃいいのではないか……?  疑問は残る。  まあしかし、こうして舞台は用意してやることにする。  「48時間」とか、「小説賞応募に際する実戦的訓練」だとか。  だから書け。  ――な?  おお。ちょうど風呂が溜まった。  いてててて。最近腱鞘炎気味で、肘と手首のあいだが痛いだよな。ようく揉んでこよう。 -------------------------------------------------------------------------------- >アルジャーノンに花束を No.4658 投稿日 2002年6月20日(木)09時01分 投稿者 新木 伸 >アルジャーノンに花束を  風呂入っていて、ふいに理解した。  他にも風呂に入っていて、いま書いているところに出てくる〈魔王〉のイメージなんかも「理解」してきたわけだが。  まあそのついでの収穫。  アルジャーノンに花束を読んで、僕と同じように「泣いた」という人もあれば、「さっぱり」という人もいた。  あれはなぜなのだろうかと、そう考えていた。  理解完了。  アルジャーノンは、あれ、いわば「敗者」の話なわけだな。  まだ挫折をしたことのない人は、あれを読んでも泣けないだろう。  戦っていて、負けて、そして退場してゆく者が、まだ戦っている者に送るエールの言葉だから。  それに共鳴する「経験」がないと、あれは単なる退屈なお話となる。  夕日を見たことがないものが、「夕日」という単語に反応しないのと同じこと。  ちなみに「挫折」というのとも、ちょっと違うか。  挫折は当人ひとりのことである。  しかしアルジャーノンの共鳴条件には、「まだ戦い続けている仲間」というのが必須条件になる。  こんな条件になるかな? ・本当に、本気で戦っていた。 ・そのつらさに対して、孤独感を抱えていた。 ・でも「仲間」がひとりもいないわけではなかった。 ・自分がその場から「退場」してくるときに、まだ戦っている「仲間」に対して気持ちが残っていた。エールを送りたがっていた。  戦争体験とかある人は、たぶん、上記の条件を全員が満たしているだろう。  あれ発表が1966年だろ。しかもアメリカだよな。  あの当時の読者が知っている戦争っていうと……。  おお、太平洋戦争じゃん。第二次世界大戦か。  40歳以上のアメリカ人は、こっちだろうな。  あとちょうど、ベトナム戦争の真っ最中じゃんか。  じゃあ、20代ぐらいの読者も、全員オッケーだな。  おそらく当時のアメリカでは、すごいことになっていたに違いない。  老若男女問わず、文字を読める人の全員が、この作品を読みふけっていたに違いない。  じゃあなきゃ、40年近く経った現在でも、ハードカバーで新書が売られていたりはしないよな。  ちなみに、なぜ僕が、この作品に共鳴する因子を持っていたのだろうか……。それも考えた。  不思議なんだよなぁ。  挫折はいくつか知っているものの、上記の条件を満たすようなやつは、そうないんだけど……。  いや、ひとつあった。  ああ、なるほど。高専を中途退学したからだな。しかも挫折して自主退学を選んだ形。  そういえば、いまもよく夢に出る。  僕は学校に通い続けているのだ。  僕が経験していなかったはずの、4年生や5年生になった自分というのを、夢の中で経験していたりするわけだ。  あと、やったはずではない「2年経ってから、ぶらりと学校に顔を出して皆と話す」という夢もよく見るっけ。  実際は、自主退学をしてから、一度たりとも学校には行っていないはずなのだが。  15年以上経ったいまでもその夢をよく見るのは、心が残っている証拠だわな。  これか。涙腺のトリガーを引いた僕の「経験」は。  ちなみに、参考のために……。  この作品を読んだことのある人は、「泣いた」「さっぱり」を報告のこと。  あと、「泣いた」と答えた人は、自分の中で「共鳴」した体験があったら、それも教えておくれ。  紫さんと、羽矢野君はもう聞いたっけ。  羽矢野君は、自分の中で共鳴した「経験」は、どんなこと? -------------------------------------------------------------------------------- ピザ屋の竈は燃えているか? No.4659 投稿日 2002年6月20日(木)10時46分 投稿者 新木 伸  ピザ屋の営業時間は、まだなのか?  スカイラークの宅配ご飯も、うまいんだよな。  インターネットで注文できるから、電話しなくていいし、楽ちんだし。  どっちにしようかな。やっぱピザだな。チーズ食いたい。  しかし、ああ。苦しかった。  だから俺は描写の苦手な作家なんだってば。描写のシーンは、できるだけ書かないようにしているんだってば。  しかし描ききったぞ。今回は必要に迫られて。  文庫にして、1ページ半。  稀代の魔女にして、悪女にして妖女。その初登場シーンには、やはり、こってりと、彼女がいかに「妖しいまでの美しさ」を持っているのかということを、描写し倒さなくてはなるまい。  だいたいのケースにおいて、僕は「描写」から逃げて、なんとか他の表現方法で代用しようとするのだけど――。  ここはどうしても逃げられないところ。  ここは逃げてはならないと、俺の内なる本能が、そう叫んでいる。  逃げていいときと、逃げてはならないときと、ちゃんと分かっているのだ。本能君は。  逃げていいときに逃げるのはぜんぜんオッケーなのだが、逃げてはならないときに逃げてしまうと、もう残り一生負け犬なのだ。作家としては、そこで終わりだな。「あっちの世界」に旅立ってしまって、悩むことも苦しむことももはやなくなり、心安らかに解脱して小説を書くようになってしまうわけだ。  しかしいいよなぁ。  アマチュア君たちは、「彼女は妖しいまでの美しさを持っていた」とか書いて、それで描写したつもりになれちゃうんだものなぁ。  俺には無理だわ。そこまで自分をゴマかすことなんて、到底無理っぽい。  どうしてみんな、あんな、自分に酔えちゃえるんだろうか? 自分ってものに、そんなに自信があるのか? すごいぞ。  「妖しい」と「美しい」をNGワードとして使わずに、「妖しいまでの美しさ」を感じてもらえるように書くのは、これはたいへんなことなんだぞう。がおう。  うーん。次のシーンは魔王登場か。「ヨミ+サリーちゃんのパパ+諸星あたるの父」ってなイメージなんだが……。  ま、野郎なんてのは、べつに描写から逃げたっていいんだよな。うん。本能君も「いいよ」って言ってる。  だいたい、野郎の描写なんて正面からやられたって、読んでいる読者、嬉しくもなんともないだろう。うん。そうだ。そうに決まった。  魔王の持つ「威厳」とかそういうものであれば、「ひれ伏す配下たち」とか、「怖れをみせる配下たち」とか、そっちのほうでいくらでも描写できるわけだ。  なにも正面からがっぷりと四つに組まなくたっていい。  そしてそっちの「怖れ」であれば、「配下たちの顔に怖れの感情が浮かんだ」とかやって、説明しちゃえば済む。  説明って、楽でいいよな。書くだけだし。考えなくていいしー。手を動かすだけで書き終わるしー。  しかしそのシーンのメインが「魔王の威厳」というものであるなら、「怖れ」を「怖れ」と書いてしまっても、それでも立派に描写となりうるのだ。  とりあえず、あとは魔王さえ出てきてくれれば、「新キャラ出揃いました」ってことで、イラストさんに原稿が渡せる。作業に入ってもらえる。それで一息つけるわけではないが、とりあえず僕の双肩に掛かっている荷物の重さが、すこしは軽くなる。  本当なら、今月の15日に「耳を揃えて」あがっているはずなんだよなぁ。この原稿。 -------------------------------------------------------------------------------- 遅くなりました。ご回答します。 No.4660 投稿日 2002年6月20日(木)17時22分 投稿者 鷹見一幸(榎野英彦) 「ピクニックは終末に」における 「…」と「……」について。  えーと、これについて書くと「鷹見一幸」と「榎野英彦」の関係についても書かなくちゃならんので、ちょいと微妙なとこなんだけど、まあ仕方ないか、そんなに長くごまかしているわけにもいかないし(笑)    「…」ですが、なぜこれを使ったのかというと、知らなかったからです。  いや、本当に。私はあれを書いたときに「小説では三点リード「…」を「……」とする」ということを知らなかったんです。  「ピクニック」は、私が生まれて初めてラストまで書いた小説です。  ライターとしての雑文はいろいろ書いてきましたが、いわゆる「小説を書くに当たっての約束事」を知らなかったために「…」を多用したわけです。  あれが「最終選考落選」した後で編集さんから電話をもらって、電撃hpに掲載されると決まって、応募作の直しを指示されましたが、その際の指摘事項はラストシーンの部分だけでした。  応募作のラストシーンは、すべてが終って四年後、大学を卒業した幸水が、香織にプロポーズするところで終っていたのですが、そのシーンを高校生活のシーンに書き換えてくれないか?というものでして、それ以外の「直し」についてはまったく指示されなかったので「…」についても「そういうものなんだ」と思って、そのまま初稿になり、校正さんの指示も一切なしでそのまま単行本になってしまったわけです。  「榎野英彦」の名を出すわけにいかなかった以上「鷹見一幸くん」にすべてをゆだねるしか無いわけで、鷹見一幸くんが出てくるためにはそこに「リライト」という理由が必要であった。というわけで、実際のリライトは最終章の5ページだけだったわけです。  次の「サマーキャンプ」から、なぜ「…」が「……」になったのか。  これは、要するにその頃やっと私は、小説では「…」ではなく「……」を使う。ということを知りまして、編集さんに「サマーキャンプ」の初稿を送った後で、 「…は……の方が良かったのでしょうか?」と聞いたところ 「こだわりがあるのでしたら、そのままでもかまいませんが、普通は「……」を使っていますね」と言われたので 「そうですか、じゃあ「…」を「……」に置換しちゃってください」 と回答しました。  それで「サマーキャンプ」から「…」が「……」になっているわけです。 「でたまか」もウェブ連載時は「…」だったのですが、小説として出版が決まったときに「……」に一括変換して入稿しました。  これといって「…」に「思い入れ」とか「こだわり」などがあって、ああなったわけではありません。  私としてはどっちだってかまわないと思っていたのですが、どうやら「……」でないと、読みづらいらしいので、「……」にした。という実に単純でバカバカしい理由です。  恥ずかしいから、聞かれたくなかったんだけどなあ(笑) -------------------------------------------------------------------------------- アルジャーノンに花束を。 No.4661 投稿日 2002年6月20日(木)20時05分 投稿者 薗部 せい どこの本屋でいくらで買って、どんな登場人物がでたかも、主人公が辿る結末も、周りの人間達の変化も、それを自分がどんな気持ちで読んだかも覚えています。 が。 涙したかどうか、定かでないのはなぜか? う〜ん、謎です。たぶん泣いたんじゃなかろうかと。 そうなんですよ。きっと敗退した覚えが無いので定かじゃないんです。 敗北したことがあっても、適当に流して生きてきた観がありますし。それでも泣いたんじゃないか? と思えるのはただ単に涙もろいだけでしょう。 >巻島さん う、厳しいツッコミ。実際半角なのは知っていたんですが。とりあえずタイムトライアルはやめます。意味ないし(結果をみても明らか)。じっくり考えて、確実にOKをだすやり方に集中します。 -------------------------------------------------------------------------------- 心なき身にもあはれは知られけり鴫立つ沢の秋の夕暮れ No.4662 投稿日 2002年6月20日(木)22時00分 投稿者 弟切 千隼 いきなり季節はずれの題名ですみません。弟切です。 >>死んだまま生まれたものが命を得るテーマ えーと、死んだまま、といいますか、普通の人間ではない特殊な生まれだったものが後に普通の人間になる、という神話や民話というのはいくつもありますね。 ぱっと思いつくのは、ギリシャのピュグマリオンの話ですね。ピュグマリオンという腕のいい彫刻家が自分の作った女性像に恋をしてしまい、神に祈って人間に変えてもらった、という話です。 これは、はじめに相手が全く動かずしゃべらない石の像なので、ちょっと毛色が違いますね。けれども、動いてしゃべる人形が本当の人間になる系列の話の原形といえるものです。 動く人形が人間になる話と言えば、『ピノキオ』ですね。これはあまりにも有名な児童文学なので、内容を説明する必要はないでしょう。 この作品は、文芸や映画の中に「動く人形が人間になる」というテーマのジャンルを作り出したといっても過言ではないほどの影響を与えました。これの変異形で、「ロボットが人間になる」テーマというのが、日本のアニメーション作品などの中に見られます。確か手塚先生の『火の鳥』映画版の中にそういう話がありました。 しかし、『ピノキオ』系列の話というのは、人間になるものが人間の被造物です。これですと「創造者が被造物を愛する」という自己愛の変形ともいえる意味合いが入りやすいので、話がずれてしまいますね。 自然に生まれたものが人間になる話といえば……ありました、フランスのメリュジーヌの話です。 メリュジーヌは妖精と人間の間に生まれた娘で、普段は美しい姿をしているものの、土曜日ごとに下半身が蛇の姿になる定めでした。ただし、人間の男に愛されて結婚して、その蛇になった姿を相手の男に見られずに何年か−この具体的な年月は忘れました(^^;−過ごせば、普通の人間になれるということになっていました。 フランスの伝説に伝えられるメリュジーヌは、人間の男レモンダンに愛されて結婚し、十人の子供をもうけて幸せに暮らします。しかし、妖精譚のお約束としてレモンダンがメリュジーヌとの約束を破り、彼女が蛇になった姿を見てしまったために、人間になれなくなったメリュジーヌは泣く泣く夫や子供たちのもとから去ってゆきます。 この伝説中には、異類婚姻譚やらタブー破りやらの要素も入っていて、最終的にはメリュジーヌは人間になれず、悲恋物語になってしまっています。アンデルセンが『人魚姫』の下敷きにしたと言われる悲しく美しい物語です。 「新世界へ……」(仮題)は悲恋物語にするつもりはありませんから、この結末を「めでたしめでたし」になるように作り変えればよいのですね。 テーマというか、物語の目指すところは、「人間になれたメリュジーヌ」というところでしょうか。 お知らせ: 弟切はまた明日から実家へ帰ります。次にここへ書き込めるのはおそらく日曜日の夜以降になります。 -------------------------------------------------------------------------------- No.4663 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- 上 No.4664 投稿日 2002年6月21日(金)00時36分 投稿者 はせがわみやび  (手を挙げて)はいはいっ!  質問ですっ!  集約点だとすると、なんで「転(ころぶ)」っていう字を使うんでしょうかっ! みやび@そして、なぜ、結(むすび)っていう字がそのあとに来るのだろう?(^^;  -------------------------------------------------------------------------------- ここのログの見方を理解していなかった。 No.4665 投稿日 2002年6月21日(金)00時53分 投稿者 ひろ  ああ! みやびさんのレスが入ってしまった!  すみませんいったん削除です。  絶対に間違えてはいけないところを間違えていました。  しかしみやびさんレス速すぎ。私が書いてから五分もたっていなかったような。  以前の私の書き込み以降、掲示板に誰も書いていないと思っていましたが、ログが次のページに行ってしまっていただけなんですね。  で、それに私が気づいていなかったと。 <まぬけめ。  この掲示板のCGIにアクセスするだけで、最新の記事が表示されると思っていたんです。  でも最新の記事を自動で表示するなんて、掲示板には普通に備わっている機能でしょうから、もしかして私のパソコンが悪いのでしょうか?  クッキーがあるかどうかでキャッシュの判別してるとか。  私のクッキーはほとんど蹴ってるからなー。 見直しのやりかたを工夫>  了解しました。  思いついた方法としては「紙に書く」「書く前に漢字までイメージして文を組み立てる」「四時間置いて十回以上読み直す」「さらにもう四時間置いて十回読み直せば完璧」「ゆっくり読み直す」。  これは書き込む段階までに時間がかかってしまうのが欠点。でもそのくらいはしないとね。  自分の書いた文章を完全に忘れるほど脳がリフレッシュすればいいのだけど、それを効率的にやれる方法があったら私のほうが教えて欲しい。運動したくらいじゃ忘れないし。 分かると解る> 「分かる」  『通じる』などの意味で使う。  話を理解したなどの意味。問いかけられてそれに返答する形で使う。 ・用法  『彼の言い分は分かった』  『彼は意味を分かってくれた』 「解る」  『理解する』と言い換えてもいいかもしれない。  人間の心理面を書く場合はこちらを用いる。  微妙な説明で恐縮だが許して欲しい。私の語彙が足りないのか理解が足りないのか。  もっと「ズバッ」っと本質に切り込むようなのを書きたかったのだけど、これ以上適切な日本語を思いつかなかった。もっと適切な言い回しが有るような気がするのだけど。  修行します。 ・用法  『ぼんやりしていた答えだが、間違いなく解る』  『君の気持ちは解る』  『どうして君は解ってくれないんだ!』  今回の私は「解かった」でした(汗) 羽矢野さんの起承転結>  はじめまして、ひろと申します。  新参者ですがよろしくお願いいたします。  羽矢野さんの起承転結を読んで、どうもしっくりこなかったので、自分なりの起承転結を展開したいと思います。  まず起承転結の定義から。 起 流れを開始する源流。おもに承で起こる事象の開始地点。 承 転に向かって流れを太くする場所。 転 起承と続いてきた、全ての流れが集約する場所。 結 転によって起こった結果。ほぼ間違いなく転とセットになっているものなので、取り立てて考えなくても自然に思いつく。  私が羽矢野さんの起承転結を読んで、しっくりこなかった部分はここだと思います。 >「転」は、なにか流れに沿わない違うことが起きて、「流れ」が当初の方向をうっちゃってしまい、そちらに変わってしまう部分。  うっちゃる必要なんてないと思う。  転で必要なのは「全ての話が集約する」これ一点だけではないかと。  ログで新木さんが「転では読者の予想を裏切らなければならない」。こんな意味のことを書いてましたが、これは新木さんの背後に立つアストラルアラキ(プロ根性)が、「裏切った方が読者は絶対に面白い」と頭のどこかで言わせていて、その上で「転では読者の予想を〜」となるのではないかと。  起承転結と言うのは「話の中で基礎になる部分」であり、「読者の予想を裏切る」というのはアイディア出しの部分ではないかと。  こう考えた方がしっくり来ると思うのですが、いかがでしょうか?  ……っと、この文章を書くとき、古いものから順番にレスを書いていたのだけど、新木さんの書かれた4643を読んで、自分の理論に穴があることに気づいてしまった。  新木さんが言う文章の最小構成は「起結」である。  私が考える最小構成は「起転結」である。  どうしてこういう違いが出るんだ?  以下は思考展開。  取っ掛かりがないのは大変だ。一行コンセプトで考えてみよう。 「浮気した男が彼女にふられて泣く話」……これでは面白くも何ともないというのは却下だ。  これを起承転結に分ける。 起 浮気する 承 浮気ばれる 転 男振られる 結 男泣く  こんな感じか?  これを「起結」で表現すると「浮気して男泣く」になるのか?  では「起転結」で書くと「浮気してふられて泣く」になるのか?  あれ? なんかへん?  もしかして一行コンセプトで考えたのが問題だった?  混乱してきたんでまた次回。  すみません。ほかの皆さんへのレスは、作品をまだ読んでいないので返せなくて。  ログは二千二百まで読破。 -------------------------------------------------------------------------------- いつの間にこんな時間? No.4666 投稿日 2002年6月21日(金)01時28分 投稿者 羽矢野  腕が痛い……  キーがうまく打てない…… ●個人的な驚き  今日は初めて仕事でラップしました。  といっても音楽ではなくて(当たり前)専門用語で研磨の事です。  加工して、刃物スジの残る金属の表面を、スティック状の砥石で磨いて、凹凸と平行を百分の一ミリ以下に抑えるというものでしたが、難しかった。(っていうか、そこまで正確にできなかった)  私は技術系職種なので、こうした作業は新鮮でいろいろと得るものがありました。(少しなので、たかが知れてますが)  まさしく匠の世界。  そして何より、他の人の磨くという単調な作業を延々とこなす精神的な強さに驚きました。  もちろん向き不向きはありますが、私がこれを本業にしたら、多分耐えられない。  単調な作業を続けるのは、ものすごく難しい。 ●課題  現在、私の課題が結構散らばっているので、ここで一回まとめます。 ●起の起 ☆起承転結  起:和也に話しかけられずに、隠れている美由紀。  承:自分を激励するが、意志とは裏腹に足は動いてくれない。  転:和也が振り返って目が合い、逃げる。  結:自分が情けないと思う美由紀。 ☆大事な部分  話しかけたい美由紀。  話しかけられない美由紀。  逃げ出してしまう美由紀。  自分を情けなく思う美由紀。 ☆面白ポイント  揺れる乙女心  (話しかけたいと思っていたのに、目があって逃げ出してしまう。その自分でも理解できない行動と、家の前で我に返って情けなく思う一連の心理変化の部分) ●起の承 ☆起承転結  起:本を取りに行くことにした美由紀。  承:暗くて寒い廊下を進み、書庫にたどりついて本を物色する。  転:鏡にうつった自分の姿が意志をもって動いているのを目撃する。  結:美由紀が“鏡の中の自分”に存在を気付かれる。 ☆大事な部分。  不安にさらされる美由紀  鏡にうつった自分の姿が動くのを目撃する(非日常を理解する)美由紀 ☆面白ポイント。  恐怖映画に似た感覚。  読者に、夜の書庫で何がおこるのか。  そして美由紀はどうなるのか。  そういうどきどき感で楽しんでもらう。 ●未解決課題  起の起  ための一言。  ずいぶん間が空きましたが、今日はこれを考えます。  まず、何故ここに”ため”が必要なのか。  転で和也と目があった美由紀は逃げ出します。  この行動は読者も驚きますが、美由紀も驚きます。  そして思います「一体何してるんだろう? わたし」  そして次は声に出して言います。 「ほんとに、何やってるんだろ?」  この二つの言葉は同じではありません。  最初の一つは、本当に言葉どおりの疑問です。  美由紀は何故逃げたのか、自分で理解ができていない。驚いています。  そして次の言葉は、話しかけるはずが逃げるという結果になってしまって「私ってなんでこんなに情けないんだろう」という思いが口をついたものです。  驚き → 情けなさ  となったのですね。  そして情けなさは声に出してます。  もう、美由紀にとっては呟かなくてはいられない程、情けなかったわけです。    ようはここの“ため”とは気持ちが高ぶるのと、心境の変化を表すものでなくてはならないわけです。  では何がいいのか。 >>毎日あんなに頑張ったのに……  いろいろ考えて、これにしました。   『一体何してるんだろう? わたし。  せっかくのチャンスだったのに、何かますます話しかけづらくなってしまった。 ※毎日あんなに頑張ったのに…… 「ほんとに、何やってるんだろ?」  呟いたら涙がこぼれそうになって、慌てて家に入った。』  つなげてみると、こんな感じ。  最初から数行目で、和也に会ったときにどう話しかけるか、美由紀が練習していたという情報があります。  それからの言葉。  美由紀は逃げました。  さすがにここまで想像はしていなかったでしょうが、うまく話しかけられないとは思っていたので彼女は偶然出会ったら、ああしよう、こうしようとシミュレーションを練っています。  それなのに、逃げました。  想像以上に悪い結果です。状況をプラスではなく、マイナスにしたわけです。  当然、練習を思い出すでしょう。毎日、彼女なりに頑張っていたわけです。  そこまでしたのに、話すことすらできなかったのですから、もう情けなさいっぱいです。頑張った姿を思いだせばだすほど、情けない気持ちは高まるはずです。 ●アルジャーノンに花束を(ちょっとネタばらしてます)  これを読んだときの事は、よく憶えています。  最後の一行を読み終わった瞬間、涙が溢れてきました。  涙が滲んだんじゃなくて、本当に泣いた。  ひらがなばっかりで、「ついしん。 もしもきんじょによることがありましたらあるじゃのんのおはかにはなたばをそなえてやてください」  だったっけな(本が手元にないので、記憶で)  これ当時の私はものすごく戸惑ったんですね。  何故、今まで泣かなかったのに、最後のこの何でもないような一行でこんなに涙が流れてしまうのか。  泣きながら、何で泣いてるの?  って思ってました。  どうしてそんなに琴線に触れたのか。  れはきっと私がとてつもなく“弱い”からだと思う。  そしてそれを自分で“自覚”してしまっているからだと思う。  今日はここまで。  もう少し自分の気持ちを掘ってみます。     ●起承転結  投稿しようと思ったら、レスついてる。    私なりに理解したことを返答。  この前のことで、ちゃんと理解できているか確認して頂けるとありがたいです>新木さん  起承転結っていうのは、面白いお話の構成単位ね。  起:お話が始まる。  承:それが膨らむ。  転:あっと驚く展開がある。  結:話が決着する  最低必要なのは、起と結です。  私のやってたので、例を出すと。  起:本を取りに行くことにした美由紀。  結:本を選んで部屋に戻る。  こうなる。  つまんない。  何にも面白くない。  だから転がある。  起:本を取りに行くことにした美由紀。  転:鏡にうつった自分の姿が意志をもって動いているのを目撃する。  結:美由紀が“鏡の中の自分”に存在を気付かれる。  転で流れが変わったから、話が面白くなった。  結も転の流れで、変わりました。  でも、これだと唐突です。  いきなり流れが変わると、読者戸惑います。  なので。  承:暗くて寒い廊下を進み、書庫にたどりついて本を物色する。  この書庫へ向かって、本を物色するという起の流れを受けて、転に繋がる部分が必要なわけです。 >>転で必要なのは「全ての話が集約する」これ一点だけではないかと。  話が集約するっていうのが、わかりません。  ひろさんの起承転結 >>起 流れを開始する源流。おもに承で起こる事象の開始地点。 >>承 転に向かって流れを太くする場所。 >>転 起承と続いてきた、全ての流れが集約する場所。 >>結 転によって起こった結果。ほぼ間違いなく転とセットになっているものなので、取り立てて考えなくても自然に思いつく。  集約するっていうのは、承で話があちこちに飛んでしまった場合にしか成り立たないのでは?  そして結は転によっておこった結果で、自然に思いつくとあります。  承と転と結っていうのは、どこでわけてあるのかよくわかんないのですが。  例でやってみましょう。 >>浮気した男が彼女にふられて泣く話  すでに起承転結ですよ、これ……  まあいいや。分解が違ってるし。  これを起承転結にすると。  起:男が浮気相手のマンションへ行く。  承:食事してから、ベッドヘ。  転:彼女が乗り込んでくる。  結:修羅場。ふられて泣く。  だと思います。  ここでの転は、浮気をするという流れが変わる場所である、彼女にばれる部分です。  だから結は、転での流れをうけてふられます。  ちなみに起結だと。  起:男が浮気相手のマンションへ行く。  結:何事もなく、浮気は成功。  だから何?  っていう話になりますね。  ひろさんの解析しようと思ったんですが、どうしてこういう分解なのか、ちょっとわかんなかったので、できない。 >>承 転に向かって流れを太くする場所。 >>承 浮気ばれる  流れを太くするの“流れ”っていうのは、起のことですよね?  浮気するが起なら、この流れを太くするには、例えば食事するとか、エッチするとかになると思うんですが……  >>浮気ばれる  だと、浮気するとは全然違う方向ですよ?  と。  何かあれば、また。  うーー。  他人に伝わる文章とは、ちょっと言い難い。  意識して書いてみたつもりだけど、全然うまくないなあ。  納得してもらえるように書く。  これも、つねに意識。 ●雑談  ☆風呂  そういや、風呂に入らないって人いるそうな。(新木さんのは、仕事の関係でしょうけど)  私は風呂だけは、毎日必ず入ります。  寮だから24時間入れるし。(お湯張らなくていいというのがでかいかも)    ☆パソ  数週間以内に、ペンテ4の2Gに変える予定なのですが、もしもお勧めのマザー、グラフィックありましたら、誰か教えてください。   --------------------------------------------------------------------------------  ちょっと違う。 No.4667 投稿日 2002年6月21日(金)01時33分 投稿者 羽矢野  起:男が浮気相手のマンションへ行く。  承:食事してから、ベッドヘ。  転:彼女が乗り込んでくる。修羅場。  結:ふられて泣く。  修羅場の部分は、転だ。  結は修羅場になった結果、どうなるかなので“ふられて泣く”だけ。 -------------------------------------------------------------------------------- レスのみ No.4668 投稿日 2002年6月21日(金)01時40分 投稿者 巻島翔史 >>それでどうして、「最も良いものはA」という結論になるのだ?  自分が出した36個の簡易あらすじのなかで、「最良」というのは間違いではないと思います。  が…… >>本来であれば、「じゃあもう10回同じことをやってきて、せめて『検討に値するもの』を10個出してきてから、そこから選べ。  あ、そうか。本来なら『パターン』ひとつひとつに対して簡易あらすじを10個以上出して、それだけやってから検討しろ、ということなのですね。確かに、あれらの簡易あらすじは、『パターン』の展開例のひとつでしかないわけで。あらゆる可能性の追究を果たしたわけではないですし。 >>一筆、書いとけばいいだけのことじゃんか。 >>「こちらは全面改稿を行ったものです。もう一編同時に送っていますが、あちらは時間が足りずに、改稿なしで送ってあります」――とか。  これ、「一生懸命書きました。よろしくおねがいします」とか書き添えるのと同じくらいおかしいと思うのですが。  時間がどうとか、そういう書き手側の事情は選考にはまったく関係ないことでしょう?  作品本位で評価されるべきであって。  自分の使える時間内でそこまでしかできなかったなら、それが事実なんだから、なにもいいわけせず投稿すべきだと思うのですが。  しかし……自分の現状を正しく認識しているというアピールにはなるかもなぁ。ああいう書き添えがNGでないならやったほうがいいとも思えるし……  それ以前に、改稿したものが最終近くまでいくようなものでなければ、こういうことを考えるのは意味がないんですけどね。  ……書き上げてから考えても遅くはないか。 スケジュール>  ううん……プロットをロクに作ったことがないから、時間的にどれだけかかるかまったく掴めない。  (この場合のプロットは、64分割のようなものでよいのでしょうか?)  ま、とにかく書いておきます。  短編:7月4週頭までに脱稿。  長編1   あらすじ:7月末までに分室に。ひと通り叩かれて直す。   プロット:8月2週いっぱいで作成。これもさらす。直しに一週間。   執筆スタート:8月4週中ごろ。9月5週の脱稿を目指す。その後「よみかく」に。  長編2   あらすじ:10月3週頭。ひと通り叩いてもらう。   プロット:10月5週頭。これもさらし、直しに一週間。   スタート:11月3週より開始。1月2週頭の脱稿を目指す。  長編1リテイク:1月3週〜締め切りまで。 -------------------------------------------------------------------------------- 物語の最小構成単位 No.4669 投稿日 2002年6月21日(金)05時03分 投稿者 はせがわみやび  「結」です。  例をあげれば、ひとコマ・マンガ。ポスターの類。  「承」も「転」も、「起」がなければ成立しないので、単独では存在しない。  では、「起」だけというのは、どうか。  これもうまくないことがわかる。例をあげよう。  「起」だけの選挙ポスターというのを想像してみよう。  「今こそ、この街を変えるのは──(続く)」って、それ、ダメじゃん(笑)  変えるのは誰なのよ。そこが肝心だろう。結論を教えてくれ。  と言われちゃうはずだ。ね?  というわけで、ふつうに考えると、「結」だけというのが最小。    でも、物語の場合は、「結」だけってそうはない。たぶんない。  たしか、世の中には、タイトル一行だけで終わる「世界最小のSF」なんてものがあったような気もするが、ああいうのは例外。  というわけで、実際には「起結」が最小かな。  「起」と「結」だけでなんとなっている例といえば、えーと、ダイエット広告?  まあ、でも、最小ではあるが、これも物語ではあまり見ない。  羽矢野さんが書いているように。 >>起:男が浮気相手のマンションへ行く。 >>結:何事もなく、浮気は成功。  となって、文字通り「お話にならない」からだ。  こんな例もある。 「響子さん、好きじゃああああああ!」 「実は、私もだったのです。五代さん!」  終わってます。 (この例は、平井和正さんが高橋留美子さんとの対談の中で語っていた)。  世の中、波乱万丈あるから、おもしろいんじゃないか。  まあ、そういうわけで、おもしろいお話の最小構成単位として考えるならば。  「起承転結」か「序破急(導入・展開・終結)」ってことになるのではないかなあ。 みやび  -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4670 投稿日 2002年6月21日(金)09時45分 投稿者 新木 伸  うむ。昨日書いた「妖しい魅力の美女」のシーン。  一眠りしてから、それなりに時間をおいて確認してみたところ、問題はなかった。  「見直してみたら、とんだ自己陶酔的文章だった」なんてことを怖れていたのだが、そんなこともなかったようだ。  二、三点、表現に「推敲」の余地があって、語句をちょこっと修正した部分があるが。  僕の長年の経験に照らし合わせてみると、1晩寝かして、そこで見直してOKならば、これはだいたいOKなのである。  ごくまれに、「3ヶ月経って見てみたら、印象が変わった」なんてことがあったりするから、まだ予断を許さないわけだが……。 >>とくに胸元は大きく開き、質量を備えた柔らかな塊が、空中に向けて――その存在を誇示していた。  いい描写じゃん。  世界でもこの「俺」にしかできない描写だな。ふふん。  ここは「彼女の乳はとても立派であった」という、その描写なのだ。それこそがまさに肝要な点なのだ。  しかしやっぱり、客観的にいって、俺って描写に不自由な人間だなぁ。  まあ作家に必要なのは、「描写がうまい」ということではない。  まず「説明ではなく描写ができること」であり、さらに付け加えるのなら、「自分にしかできない描写ができる」ということであるわけだ。  この二点はクリアーしているのだから、まあ、よかろう。  ちなみに純文やろうとでもいうなら、「上手な描写」が出来なくては、話にならん。  だがエンターテイメントであるなら、べつに、「上手」でなくてもいいのだ。  「上手」ということと、「面白い」ということは、まったく別のことなのだ。 >園部さん  涙したか覚えていないのなら、それは「涙してなかった」ということなのでは?  涙したことって、忘れられるようなものじゃないと思うけど?  読んで泣いた小説とか、映画とか。一生忘れないけどな。わし。  まだ一生終わっていないので、いまわの際にでも、もういちど確認することにするが。  あとタイムトライアル自体には、意味があるかもしれない。  トライアルして、3倍なり5倍なりの数をまず出すわけね。そこから厳選して、「通りそう」と自分で判断したものだけ出してくるとか。  そうすると数は同じだけど、より「確実」になる。  いっぺんやってみるとか。  そろそろ、「通るかどうか、とりあえず出してみよう」的なくじ引き感覚は捨てるように。  あと、巻島君の聞いているのは、「なぜ半角なのですか?」の理由のほう。  自覚していたかどうかは、それは聞いていない。 >弟切さん  なんかその蛇女の話だと、路線が違ってきちゃわないか?  もっと他のはないのか? >掲示板の仕様  いちおう、クッキー仕込んであります。  最新の未読記事の番号を管理。  クッキーをONにしてあれば、普段は、前回の未読位置に自動で飛んでくれます。  ただページが変わるときだけは、なにかうまく働かないですね。仕様としてはうまく動くはずなのだけど……。デバッグしないと。  クッキーをもらえないときは、常に最新書きこみの末尾が表示されるようになっています。  ソースはPERLなので、誰かスキルの高いCGI使いの人がいたら、頼んじゃおうと思っているのですが……。(ソースの現物を見せただけで、一切説明不要で理解できてしまえるぐらいの能力がある人)  あと、追加する予定の機能としては……。 ・URLには自動でリンクを張る。 ・書きこみ時のプレビュー機能を付ける。 ・過去ログの集積を自動でやってくれる(100単位とか500単位のやつとか)。 ・さらにそのタイミングにあわせて、不要になった20単位のものを削除する。(もしくは、削除を簡略化する管理者コマンドを付ける。 >見直しのやりかた  昔から欲しいと思っているドラえもん的アイテムがあります。  「忘却薬」  小説を書きあげたとか、なにか文章を書いたときとか、この薬を飲むわけです。  「書いたときの記憶」だけが選択して消えてくれるわけです。  これがあったら、見直しが、なんと効率的に行えることか。  自分の書いた文章であっても、「他人の書いた文章」とまったく同じようにチェックできるわけですから。もう完璧にチェックすることができます。人の作品へのチェック能力さえない人は、さすがにダメですが。  小説賞に応募している作家志望者にこの薬を用いたなら、一次落ちするようなものを送ってしまう人は、きっと激減することでしょう。(笑)  「客観的に見る」ということが、いかに難しいということか。 >分かると解る >ひろさん  リテイク。  ぜんぜん違う。君はまるで判ってない。  着眼点が、まるで違う。  あ、「判る」ってのもあった。  じゃあ次はこの3つね。  わかるまで永遠にやらせるから、そのつもりで。  はやいとこ、わかってきなさい。  とりあえず、とっかかりとしては、色々なケースの様々な用法の「わかる」を集めてみる。  そして漢字をあててゆく。これは「分かる」で、これは「解る」かな……とか。  そしてグループを作って、共通点を探る。  そんな方法ね。  そういうことが、「思考」するということ。  君がいまやっているのは、思いつきをただ散漫に並べているだけ。  分室用語では、それは「夢想している」といいます。「思考している」のとは違う状態。 >ひろさん >>「浮気した男が彼女にふられて泣く話」  なんていうか、もう分割位置からして間違ってますが?  こうなるはずでしょう? 起 彼女持ちの男がいた。 承 他の女に浮気をした。 転 浮気がばれた。 結 ふられた。泣いた。  自分は「起承転結」を理解しているのだ、という思いこみを、まず捨ててください。  じゃないと話にもなりません。  なにやら、「自分はすでに、ひとかどの小説能力を持っている」という矜持を持っているようですが、この分室じゃ、あなた、とんだヒヨッコもいいところですよ。  そのへんを、きちんとわきまえてください。  「解る」と「分かる」の違いだとか、「浮気した男の話」の起承転結の分解だとか、もうちょっとまともにやれる人間が、ここにはゴロゴロいますので。(完璧にやれる――と言えないところがつらい(笑))  あなたは客観的にみて、実力的には、まっきー以下です。(まっきーすまん(笑)) >>これを「起結」で表現すると「浮気して男泣く」になるのか? >>では「起転結」で書くと「浮気してふられて泣く」になるのか?  そもそも「起承転結」で完成しているものを、「起結」であらわそうとしてみたり、「起転結」であらわそうとしてみたり……。  このあたりから、もう、「まるでわかっちゃいない」ということが判断できます。  わからんことは、恥ではないです。  わからんことにたいして、「わかっているふり」をすること。これが「恥」です。  わかってないことを、まず認めましょうね。 >磨くこと  えー、?  磨くの、楽しいじゃん。  わし、趣味が包丁研ぎ。楽しいぞう。  だって切れるようになるんだよ?  プロット練るのと同じじゃん。話の切れ味が、だんだんと鋭くなってゆく。  みんな磨くの嫌いなのかな?  だからみんな、なまくらな話、ぶんぶん振り回して平気でいられるのだろうか?  ちなみにあれは、「精神力」なんかじゃないよ。  「執念」ね。「執念」 >羽矢野君  本人の性質的に、向いている方法と向いていない方法というのがあるから……。  プロットや本文を、磨いて磨いて磨き抜いてまともにする――という現在のやりかた、これがもしどうしても自分に合わないというのなら、そう言うように。  別のやりかたを探そう。  しかし、別のやりかたって、いったい、どんなのがあるんだ?  一発で「まともなもん」が出てくるのなら、いいのだが……。  そうでない「凡人」がまともな作品を作り上げるためのノウハウなわけだ。この「磨き抜く」という方法はね。 >羽矢野君 >>転:鏡にうつった自分の姿が意志をもって動いているのを目撃する。 >>結:美由紀が“鏡の中の自分”に存在を気付かれる。  で、わかるような日本語に、ようやく直してきたところで――。  これボツね。  そんなことのどこが、「骨」なんだよ?  構文的に、この中から、いちばん大事そうなキーワードを抜き出してみるぞ?  転は、「意志をもって」というあたりか。  結は、「気付かれる」という部分か。  こうしてみると、わかるか? このキーワードが的外れってことに?  向こうの自分に「気づかれること」が、そんなに大事?  「意志を持っているのかいないのか」ってことが、他のすべてを押しのけてまで、わざわざ書いておかなければならない、ここで「最も大事」なこと? >>☆大事な部分。 >>不安にさらされる美由紀 >>鏡にうつった自分の姿が動くのを目撃する(非日常を理解する)美由紀  「不安にさらされる〜」のほうはいい。  ただ「鏡に映った自分の姿〜」のほうは、リテイクだな。  なにが言いたいのか、まるでわからん。  つまり、なによ? なにが重要なことなのよ? >>※毎日あんなに頑張ったのに……  ボツ。  ――っーか、これ、「灰色の文章」です。  まっさきに削る対象となるようなもの。  「毎日あんなに頑張ったのに」ということ、すでに読者は目撃していることなのかい? この話の中で?  見せてやいないでしょ? そんなシーン。  だったら、「毎日あんなに〜」ってことは、読者には理解不能なことなのね。  つまり、「わからんものは削れ」に該当しているわけ。 >>最初から数行目で、和也に会ったときにどう話しかけるか、美由紀が練習していたという情報があります。 >>それからの言葉。  ふーん。書いてあれば、それはもう、読者に「観せた」ことになるんだ。  楽でいいよね。  だから何度も言ってるだろ。そんなに楽をしたいのなら、小説書くのはやめちまえって。  読者が、そんな何十行も前に出てきた、「たった一行」のことを、これまで覚えているとでも?  そんなこと、あるはずもないだろ。このアホめが。  読者の100%は、ここではもう、そんなことなんて、忘れちゃっているの。これは絶対に確実なことなの。  そんな「観せてもいないこと」を、いちいち、ちまちまと細かく、なおかつ執念深く、いまのいままで覚えているのは、作者であるオマエぐらいなものなの。  まあ、心の声って路線は、そう間違いではないと思うが。  前の一行が心の声になっているから、外からの描写に持ってゆくと、つながりがわるくなるかもしれない。  ただ「外からみた描写」の路線も、検討するように。  心の声路線で、数パターン。  外から見える彼女行動で、これも数パターン。 >>いろいろ考えて、これにしました。  こんなこと言ってるけど、ホントなのかね?  その「いろいろ」を見せてもらえないので、ホントなのかどうか、わしには判断もつかん。  まぁた「夢想」してただけなんじゃないのか? 夢想禁止って、言ってあったろ? >>頑張った姿を思いだせばだすほど、情けない気持ちは高まるはずです。  なら、その「頑張った姿」ってのを読者に観せるっていう手もあるんじゃないの?  「毎日あんなに頑張ったのに」=「美由紀はあんなに頑張った」という「説明」なんて、この大事な部分に書いてないでさ。  「頑張った美由紀が確かにいたのだ」ということを「描写」するためには、どんな表現が考えられる? >アルジャーノン  おいおい。  君ら正気か?  作家目指しているんだよね? そうだよね? ちがうなら、そう言ってくれよな?  なら、なんで「自分が泣いた話」とかを、徹底的に分析し尽くそうとしないのだ?  なんで分析しないで、平然としていられるのだ?  まるで理解不能。もう無気味なほど。  それって、どういう精神構造なのだ?  信じられん。いったい何を考えているのだ、君たちは?  作家志望なんだろ? そうなんだよな? ホントだよな? 嘘をいってるんじゃないよな?  そういうものを、書きたいと思っているのだろう?  どうやったら「それ」を書くことができるのかを、身につけないでいられるものなのか?  なぜだ? >羽矢野君 >>この前のことで、ちゃんと理解できているか確認して頂けるとありがたいです>新木さん  どれ?  すまん。いまテンパっているから、よくわからん。  せめて書きこみ番号ぐらい、書いておいてくれないか。  ――っていうか、「この前のこと」で話がちゃんと通じると思っている姿勢。  客観的にいっても、それ、どうかと思うぞ?  「この前のこと」でわかっているのは「キミひとり」だけね。  もしわしがテンパっていなかったとしても、これで「ああ、あれね」ってわかるかどうか、ちょっと自信がないなぁ。  んでもって、羽矢野君。  ひろさんに関しては、まともに応対せんでいい。  まず「知ったかぶってる」その皮を、一枚ひっぺがしてからでないと、まともな話にならんから。  あとついでにいうなら、プロットの書き直しのときに、ディテールを勝手に付け加えるな。  浮気相手のマンションに行ったり、食事したり、ベッドに行ったり、そんなの本質じゃないだろ。「骨」で扱うときには、不要な「ディテール」だろ。へんな創作物を付け加えてややこしくするなっていうの。  まあ、分割位置だけは間違ってないのが救いだが……。  あと、おすすめのマザーとかいったって――。  用途も告げずに、なんのアドバイスもできんだろう?  3Dゲーム用だとか、インターネットやって小説かくだけとか。  あと安定性重視なのか、クロックアップ試したいのかとか。なるべく安く済ませたいのだとか。  まるで情報不足で気の利かない質問だな。作家志望者ともあろうものが、そんな厨房みたいなこと、やってんじゃねーよ。 >巻島君 >>時間がどうとか、そういう書き手側の事情は選考にはまったく関係ないことでしょう? >>作品本位で評価されるべきであって。 >>自分の使える時間内でそこまでしかできなかったなら、それが事実なんだから、なにもいいわけせず投稿すべきだと思うのですが。  そんな綺麗ごとは、プロになってから言え。  オマエの場合は、プロになりたいのに、現実としてなれてはいない小僧なんだから、なりふりかまわずやれっていうの。  それはそれとして……。 >>これ、「一生懸命書きました。よろしくおねがいします」とか書き添えるのと同じくらいおかしいと思うのですが。  ここは、そうならないだろ?  一生懸命やったことと、「作品の出来が良いこと」は、これはイコールではないよね?  だからここで言っていることは意味がない。  また「よろしくおねがいします」なんてことも、これまた意味がない。  どちらもまったく「根拠不明」。  ちょっと考えれば、こんなこと書いたところで、なにも意味がないことなんてわかりそうなものだ。そんなことさえわからないほどアタマの悪いヤツが書いた小説なんて、たかが知れてる。  だからこんなこと書くと、マイナスになるかもしれないわな。「ああ、アホが書いてきたヤツだな」とか、鼻くそほじられながら読まれてしまうかもしれない。  しかし、「時間をかけたから良くなった」と、「時間をかけなかったから良くなかった」がもしイコールであるのなら。それは「根拠不明」とはならないのね。わかる?  二編の小説が投稿され、片方が「一次まで」となった。もう片方は、「三次まで」いったとする。  そうすると、書いてあるとおりに、「リライトしたほうが出来が良かった」が証明されているわけね。  証明すりゃいいのよ。事実であるってことを。  「根拠不明」でなければいい。  見る人がみれば、これは一次止まり、これは三次あたり、これは最終レベル――なんてことは、もう、5行も見ればだいたいわかることなの。  2作並べて、「こっちはリライト済み」「こっちはリライトなし」と書かれていて、たしかにその通りなら、なるほど――と、うなずくなるわけ。  べつに自分の作品への弁護をするわけでもなく、「よろしくおねがいします」なんてお願いをするわけでもなく、ただ「真実」を書いているだけだ。  「リライトしたから出来がよい」「リライトしていないから出来が悪い」  ――それが真実ならね。  「いっしょうけんめい書きました」なんて知恵の足りないアホの書いてきた「一筆」とは、ちゃんと別のものとして映るわけ。  いいか? 選考する側だって、プロなんだぞ?  何度も言っているが、プロをなめるな。  お前の節穴のようなその目とおなじものを、プロもその顔につけているのだと、そんなふうに決めつけるのはやめておけ。  ちなみに、そんなこと書いても、両方とも「一次落ち」になるなら、それはまあ恥の上塗りみたいなもんだな。それは恐ろしく恥ずかしいことだな。  しかし、それならそれで、どうしたって、どのみち「一次落ち」なんだろ? べつにマイナスになったりもしないじゃないか。ただ恥をかくだけのこと。  なにを怖れている? なににこだわっているのだ?  恥をかくことか?  恥をかくことが、そんなに怖いことなのか?  プロになれないことと、それはどっちが怖いことなのだ? >小説賞 >まっきー  そういえば、「学園小説大賞」と「電撃大賞」の2つだっけ?  ほかにも小説賞はあるわけだけど、比較検討はしているのか?  検討したのかもしれないが、その「検討過程」を書いていないので、ちょっと……というか、だいぶ心配。  電撃のほうはいいとして、もうひとつがなぜ「学園小説大賞」になったのか、その経緯を説明するのこと。  検討しているのなら、当然、いろいろ調べているはずだよな?  どこの小説賞から、過去にどんな作品が出ているのか。――その全リストを作ったりとか。  どんな作品を作家がデビューしていて、その作家は今現在でも、「作家」として生き残っているのか。同じ文庫でずっと書き続けているのか。よその文庫に移ってしまっているのか。――その追跡調査をしてみたりとか。  ライトノベルなんて、せいぜい一〇年ちょいしか歴史がないんだから、すべての小説賞の出身作家の追跡調査ぐらいやったって、たいした手間じゃないだろ。  最近じゃインターネットの検索システムも発達したから、家にいるままで、できることだし。(インターネット書店の検索システムとかだと、発行年月日まで判明する)  著者ごとに、100人だか、200人だか、300人だか。まあそんなオーダーだろう。  せいぜい、一週間もあればできるはず。  ちなみに、ここ5〜8年ぐらいって限定すれば、もっと手間は経るだろう。そして、そのくらいでも充分だろう。  そーゆーコト。  やったんだよな? もちろん?  一生の問題を考えるために、一週間ぐらいの検討時間は、もちろん取っているんだよな? (やってないと確信しつつも、意地悪く、聞くヤツ(笑))  好きな本とか、自分が書きたいと思うような本とか。  そういうものを、30〜40シリーズぐらい、あげてくること。  文庫名も記しておくこと。  普通は、まずそこから応募先を考えるものだぞ。  やはり「好きな話」というものを書くことになるわけで、そういうのが出ているところで、自分も書くべき。  あとはそこに、戦略的見地だとかを加味してゆくわけだ。  スケジュールのこと。  もっとステップを増やしたほうがいいぞ。  本文のほうはともかくとして、プロットとかあらじとかのほうね。  いまのままだと、あらすじもプロットも、それなりの時間をかけて一回書いてから、それをさらして、そのあとで直して……ってやってるだろ?  これは、1回で直しきれる自信のあるやつがやることだ。つまりいまの君には無理。  せめてプロットでは「2回」は取るように。  かといって、時間は余分にかけられない。だから「荒くてもいいから、とにかく短時間で作ってアップする」ということにする。  あらすじのほうは、もっとステップを増やしたほうがいいな。  あらすじであれば、集中さえすれば、1日で作れるだろ? べつに今回は、800字にしなくたっていいわけだし。  1日単位で、さらしては直す――というのを繰り返してはどうか?  それなら、何ステップ取れる?  あらすじを1日で書いてこれるということは、もうわかっている。  以前何度もあらすじを書き直していた修練が、こうしてここで生きてくるわけだ  まあ「集中」しないと、1日は無理だろう。だが集中力を養う訓練も、すこしはやってきているわけだよな? まだ充分とはいえないが。  なら、必要な能力は、いまどちらも身に付いているわけだ。  だからできるはず。  あらすじは1日でやれ。  そして最低、3〜4回は直しのステップを取る。  そんな感じでどうか?  また組み直し。 -------------------------------------------------------------------------------- 分かる、解る、判る> No.4671 投稿日 2002年6月21日(金)12時34分 投稿者 ひろ  判断して、理解して、区分する 正しい答え解ったなら教えて 正しい答え解らないの? 僕の愛は僕しか解らない 君の真実は君しか解らない 正しい答え解る? 正しい答えが解る 相対性理論なんて解らないのが普通 相対性理論なんて解らないのが普通? 彼の言い分は解った 僕の言ったことは解った? いまの英語君は解った? 言いたいことを解ってくれない 微分積分を解るように教える 三択問題の答えが解る この中から選べばいいのが解った ぼんやりしていた答えだが、間違いなく解る 君の気持ちは解る どうして君は解ってくれないんだ! 言いたいことは解る? 君の言うをこと解る 僕の言う事解る? 何で君は解ろうとしないの? 答えが解らない 彼の事情は解る 彼の事情が解らない 英語が解る 意味が解る 意味が解らない 答えが解る その善悪を僕は判る 彼女の言い分が判る どうして善悪を判らないの? 白黒はっきり判るように説明 なぜこうなったの判らない(解る) どうしてそう思ったのか判らない(解る) 「分かる」が一個もないのだがいいのか? 起承転結> 浮気した男が彼女にふられて泣く話(例) 起 彼女持ちの男がいた。 承 浮気をした。 転 浮気がばれた。 結 ふられた。泣いた。 女が泣き落としで昔の男とよりを戻す話。 起 別れていた男と女 承 再び会う 転 泣き落とされた 結 よりが戻った 誕生日に親にプレゼントをもらって女の子が喜ぶ話。 起 もうすぐ誕生日 承 ねだったりするかも知れない。 転 プレゼントもらう 結 喜ぶ 学級会で委員長を任された女の子ががんばる話。 起 学級会があった 承 選挙かなんかしたかもしれない 転 任命された 結 粉骨砕身 友達の男の子にいじめられた女の子が泣いている話。 起 二人は友達だった 承 遊んでいた 転 可愛いものはいじめちゃおう 結 女の子泣く 親友に車が突っ込んできて、それををかばう話。 起 二人は歩いてる 承 車が向かってくる 転 突き飛ばしてかばう 結 はねられるか、車がよけるか  理解できた気がしない! もう出かける時間なんでまた今晩。 -------------------------------------------------------------------------------- いま出先。ちょっとだけ時間があった No.4672 投稿日 2002年6月21日(金)14時17分 投稿者 ひろ 自己陶酔的文章>  「自己陶酔的な文章」と「絶対必要な描写」の区別がいまいちつかない。  うーん。  まだ先の話だし、もっと先にすることあるんで、そっち片付けてから考えましょうか。 忘却薬>  一晩寝るくらいしか思いつきません(笑) 分かると解る>  上に出ていますが直しました。  路線はいいと思うのですが。 ひとかどの小説能力を持っている>  起承転結については増長していた事を認めます。これは素直に反省。  巻き込んでしまった羽矢野さんごめんなさい。混乱させてしまった私が悪いです。  これについてはもう一度自分の中で考え直して、最初から組み立て直します。  でも新木さんが言っているのは、どうもニュアンスが違う気がする。  もしかして4640の書き込みからの流れで、私が小説の技術に対して妙なプライドを持ってると思われたのですか?  うーん、つづけて読むとそういうふうに取るのが自然か。  でも、もしそうならきっぱりと違います。  起承転結以外の技術がダメダメなのは、嫌というほど理解しているつもりです。  その自信があったとこまでダメダメとなると、もはや恐れるものは何も有りません(笑)  これからもしつこく食い下がっていくので、あらためてよろしくお願いいたします。 -------------------------------------------------------------------------------- 短編を書いています No.4673 投稿日 2002年6月21日(金)15時27分 投稿者 紫ゆきや >アルジャーノンに花束を  前にも書きましたが、私は泣かなかったクチですね。  まったく悲しくなかったわけではないのですが。 >新木さん(4658) >> まだ挫折をしたことのない人は、あれを読んでも泣けないだろう。  あれを読んだ当時でも、私は挫折を経験していたはずですが、あるいは程度が弱かったのかもしれませんね。  挫折して涙を流した経験はありませんでしたので。  かといって、私が泣かない人というわけではなく、けっこう涙もろい方だと思います。  私が泣けた作品を挙げてみます。その中でも「可哀想」で泣けた作品ですね。  それらと「泣けなかったけど可哀想な話」を比較してみますと。  私が泣けるのは、実は「可哀想」ではないらしいのですね。  「失われる事が悔しい」これです。  自分にとって大切な存在を失う「悔しさ」  それが私の琴線というか、泣きスイッチのようです。  だから泣けた場合は、むしろ残された側、失った側のキャラクターに同調して泣いていることが多いですね。  ひょっとして、私は冷たい、身勝手な人なのかと不安になったりしますが。  「アルジャーノンに花束を」だと、主人公の知性の喪失を悲しむ側に同調できなかったのですね。  これが私の泣けなかった理由かと思います。  ――とか書いていたら、4670でも新木さんの書き込みがありました。  この書き込み、なんだか叱られてから間に合わせたように見えるかも……ふわ〜。  内容にもよるのですが、書いてから1日おかないと不安なので、若干のタイムラグがあったりします。  (忘却薬があったら、私も欲しいです) >羽矢野さん >パソコンについて  マザーボードは、A−OPENで安定かと思われます。  グラフィックカードはGフォース系が主流ですが、私はあえてミレニアムのG450とかを使っています。  古くて3Dは苦手なボードですが。発色が穏やかなので、文章を書くのには、目が疲れないです。  (液晶ディスプレイを使えれば、気にする必要はないのですが)  あと、CPUが2Gくらいになると、メモリーによって安定性に差がでますので、ブランド品を選ぶと良いかと思われます。  ――こんな感じなのですが、メーカーだけじゃなくて、型番まで書いたほうが良かったでしょうか?  レーザープリンタは秋葉原のジャンク屋なら5000円からですね。  トナーを買い換えるより安かったりします。  ほとんどが業務用の型落ちなので、早くて綺麗ですが、デカくてウルサイのが欠点ですね。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4674 投稿日 2002年6月21日(金)23時45分 投稿者 新木 伸 >ひろさん  小説能力に自信を持っているのだろう――と、僕が、そう決めつけたことへの釈明。  ひろさんがここに来て、はじめて参加した話題が、あの起承転結に関することなわけですね。  ただし、ああも自信ありげに書いているのだろうから、他の色々なことに関しても同じぐらい自信を持っているのだろう――と、そのように判断しました。  ひとつのことに自信を持っている人は、他のことにも自信を持っているのが普通だからです。  ひろさんの自信が、起承転結に関すること限定――というのは、聞かされていない僕には、知る由もありませんでしたから。  だから一般的に判断するしかない。  ちなみに、僕のいままでの経験からいって、「根拠のない自信を持っている人の実力は、どうせたいしたことはない」ということも知っていました。  なので、「他の色々なこと」のほうも、わざわざ確かめてみるまでもなく、「たいしたことなかろう」と、そのように判断しました。  起承転結の分割位置さえ間違えるようなレベルで自信をもってしまう人の、他の色々なことに関する自信も、どうせ単なる思いこみだろう――という判断なわけですね。  今後「じつはたいしたものであった」ということが判明してゆき次第、僕の中での認識を改めるつもりではいます。  ――とまあ、こんな慇懃無礼な物言いは、そろそろやめときますか。  とりあえず「通過儀礼」は果たしました。  あらためて――。  いらっしゃい。  今後は、おたがいに本音で腹を割って話しましょう。 >自己陶酔的文章 >>「自己陶酔的な文章」と「絶対必要な描写」の区別がいまいちつかない。  定義なんて、しごく単純なことです。  自分以外の他人から見て、「陶酔している」と見られるか否か。  ――が、しかし、「定義」なんぞいくら語ったところで、「ではどうやって自己陶酔的文章であることを知るのか?」の役には立ちませんよね。  実際的な「方法」の話をします。  ひとつの見分け方があります。  他の人に朗読されて、身悶えするぐらい恥ずかしいのが、「自己陶酔的な文章」です。  ただ「極度に恥ずかしがり屋の人」と、「真のナルシスト」には、この方法は使えないかもしれません。(杉井光には通用しませんでした。これは後者のほう)  ちなみに音読してもらう人には、あらかじめ、このようにお願いしておきます。  「読んでいて恥ずかしい文章を見つけたら、そこは嫌味なほどに強調して読んでくれ」  他人の目を利用するわけですね。  自分では気づけなくても(だからこそ「自分に酔う」という)、しかし、他人なら容易に気づけるわけです。そこを「強調して」読み上げてもらうことで、気づかせてもらうわけですね。  お酒にたとえるとわかりやすいかな。  自分がいま酔っぱらっているどうか。本人自身で判断するのは、これは至難の技ですよね?  しかし他人を観察して、その人が「酔っぱらっている」かどうか判断するのは、とても容易なことですよね?  「俺が酔っぱらったら、止めてくれ」――と、人に言っておくわけです。  ちなみに「酔っぱらい」という存在は、たいてい、「あんた酔ってるよ」というと、「酔ってない!」と言い返してくるものです(笑)。  理性が麻痺しているからこその「酔い」なわけですから、自分では冷静に判断できるはずもないのです。  しかし、自分ひとりで小説を書きあげるからには、この自分の「酔い」でさえも、コントロールしなければなりません。  それはとても難しいこと。しかしけっして不可能ではないこと。  ほんの少しの「酩酊感」――っていうものも、描写文には必要なわけです。  お酒でいうと、ほんの少しだけ口にしていて、「ほろ酔い」ぐらいなところ。  完全にシラフの文章だと、さすがにちょっと、味がなさすぎ。ハードボイルドでも書くなら、そういう文体も必要ですが。 >分かる、解る、判る  例題が短すぎ。これじゃ判断できません。 >>正しい答え解ったなら教えて  たとえばこれなんか――。  この「答え」って、なんの答えなのですか?  算数の問題の答え?  それとも、人生における答え?  それとも法律的解釈における答え?  どれとも読めてしまう。  だからなんともいえません。  ぜんぶやり直し。補足してくること。  あとついでに、 「判」「解」「分」  この漢字3文字の意味を、それぞれ説明すること。  どういう意味なのか。どういう用法で使われるべき文字なのか。  あと、まだなにかわかっていないようなので書いておくけど、「解」と「理解」とは別なのね。  あくまで「解」のみで、解説を行うこと。  漢字は一文字で、もう独自の意味を持っているんだってば。  「理解」っていうのは、これ、「理を解する」の意味でしょう。その「理」についての部分なんていらない。「解」のところだけの意味を言えと、言っているのね。 >起承転結 >>女が泣き落としで昔の男とよりを戻す話。  これ、主語はどっち?  女? 男?  話の主人公はどっちなの?  一行のものでは、「女が……」ときているのだから、女が主語っぽいよね?  なのにプロットのほうでは、「泣き落とされた」ってあるよね?  泣き落とすのは女の側であるから、この転の部分って、主語は男のほうに来ているのかな?  「男が女に泣き落とされる」って形? >>起 別れていた男と女 >>承 再び会う >>転 泣き落とされた >>結 よりが戻った  また分割位置がへん。  転結はいいけど、起承がへん。  これいったい、どういうストーリーなのよ?  女が忘れていた男と出会って、また恋心が燃え上がって、泣き落としにかかる話?  それとも、男を忘れられない女が、追いかけて、泣き落とす話?  それによって、起承の形が変わるわけだが……。  そのへん決めずに起承転結分割しようなんて、無茶でしょう。 >>誕生日に親にプレゼントをもらって女の子が喜ぶ話。 >>起 もうすぐ誕生日 >>承 ねだったりするかも知れない。 >>転 プレゼントもらう >>結 喜ぶ  これも、構図が不明。  女の子がプレゼントをねだって、本来もらえないはずのプレゼントを見事ゲットする話なのか?  ねだらなくても、もらえたんじゃないの?  ようわからん。  ひらたくいうと、「話になってない」  以下の分。  なんか、「〜かもしれない」なんて、ひどく不真面目な、「やる気あんのか?」的な文章が目に入ってきたので、アホらしいので見ないことにする。  ちゃんとわかるように書き直してきたなら、見てやるかもしれない。  ――っていうか、なんかやっぱり全然わかっていないような気もするから、直してくるより、新しいの考えてきたほうが良いと思う。  こんどはちゃんと考えてくるように。 >アルジャーノン  紫さん〜。  「挫折」のところで引っかかってしまいましたね。  「挫折とも違うか」って、あとで入れてるフォローのほうは、これは読んでいませんね?  もういっぺん、読んでみましょう。  挫折じゃないんですね。この言葉は正確じゃなかった。あのときはいい言葉が見つからなくて。  どっちかっていうと、あれで共鳴するのは、読者の中の「リタイア」とか「途中退場」とかいう体験のほう。  まあそれはそれとして……。  自分の共感するのは、「悔しさ」のほうなわけね。  それはそれでいいのでは? 「悔しさ」ってのをテーマに押し出した話を書けばいいだけのこと。そっちなら自分は書けるだろうと判断するわけね。そしてその「悔しさ」のほうに共感する読者は、これは、かなりの人数がいるに違いない。全人口の9割ぐらいは確実なところだろう。  世の中には、きっと、「悔しさ」を知らない人もいるに違いない。ごく少数だが、いるだろう。そういうことも考慮に入れないとね。  ちなみに、こうやって……。  自分の書こうとするもの、作品に込めようとしている「もの」に共感する人が、全読者の何割ぐらいになるのか、常に推し量ってゆく姿勢は必要なこと。  たとえば、同じ悔しさの一種ではあっても、「自分が健康でないことへの諦め」なんてものを書いてしまうと、体が虚弱で、子供時代に病院通いをしたような人でないと共感してくれない。全読者のなかでは、それは何割になるのだ?  そういう子って、せいぜい、クラスにひとりとか、そういうものだよね?  まあその悔しさをよっぽどピュアに描ききれば、そういう体験を持っている人は残らず読んで、残らず共感して絶賛してくれるかもしれない。仮に電撃文庫の読者層が100万にぐらいいるとして、そのうちの40人に1人が、「確実」に読むのだとすると……。  2万5千人か……。  ぎりぎり採算ベースだな。しかしこれだと、たぶん、本にはできないだろう。  なにか他の要素も入れるようにして、そっちのほうで、別な読者を確保しないことには。  たとえば体が弱い主人公の話に、さらに「孤独に耐える寂しさ」なんていうマッチングの良さげな要素も付け加えていったりする。  「孤独」なら、もうちょっと共感してくれる読者は多いぞ?  孤独感を感じたことのない人なんて、そうそういないだろう。このテーマであれば、全人口の8割ぐらいは確実なところか?  おお。これでなんとか書けそうだぞ。  「健康でないことへの諦観」「孤独の寂しさ」――このあたりの2つ。  しかし、まだ「書けそう」とはいっても、弱いよなぁ。  「俺、この手の暗い話、パース」――っていう読者って、果たして何割ぐらいいるのだろう?  およそ半数? いや、もっといるのか?  なら、そういう人にたいしては、「暗い話でも、まあこういうのなら、読んでもいいよ」――ってふうにもってゆくには、どうすればいいのか?  アヤナミだっ。アヤナミにするのだっ。(笑)  この「健康でなくて孤独なキャラ」というのを、女の子にするわけだ。  影の薄い女の子。外見的には可愛くなくてはならないだろう。男の子読者であれば、これでゲッチュだ。  そして主人公を、別に立てる。  この女の子を主人公にしては、痛すぎるので、引いてしまう人が多数出てしまうことが予想される。  だからすこし「痛さ」を緩和するために、主人公は別にする。  しかし、この話の「主」は、この女の子のほう。  それは変わらない。 -------------------------------------------------------------------------------- 真夏になったらまた水不足になるんだろうか? No.4675 投稿日 2002年6月22日(土)01時53分 投稿者 巻島翔史  なんかあんまり雨降ってない気がする。梅雨なのに…… >>しかし、「時間をかけたから良くなった」と、「時間をかけなかったから良くなかった」がもしイコールであるのなら。それは「根拠不明」とはならないのね。  そうですね。そういう書き添えがあって、実際その通りに作品の出来がなっていたら、「書き添え」には充分意味が出てくると思います。  自分が考えていたのはですね、その、リライトしなかったほうに対して、下読みの方が「そんなこと書き添えてくるくらいなら、ちゃんと時間とってリライトして来い」と思うのではないか、ということだったのですよ。  つまり、書き添えが一種の甘えではないかと思ったのですね。  一生懸命書いたことを書き添えて、下読みの方の同情を引こうとする姿勢も、自分に対する甘えであるわけだし。 >>なぜ「学園小説大賞」になったのか、その経緯を説明するのこと。  高校が舞台の話であるから、です。(単純……)  学校、学園を舞台とした小説を集める小説賞のほうが(つまり近似した話の集まりやすい環境のほうが)、より厳しい目で見てもらえるのではないか――と考えていたのですね。  ……これは錯覚であることが、自分の中で判明したわけですけど。審査の目の厳しさなんてどこでも同じであるはずだし。    応募先の検討ですか……。  文庫レーベルのラインナップをみて、自分の書いてるものとあっているかどうか、ということでしかはかってなかったなぁ。 (世の中には、公募ガイド見ただけで送る人もいるらしいですが)  その賞出身の作家が生き残っているかということは、あまり気にしてませんでした。  生き残るか死んでいくかは、その作家個人の問題であって、賞の特性によるものとは思えなかったので。 (あ、しかし編集部がその賞出身の新人の育成に力を入れてるか入れてないかをみることはできるか。そうか、そういうことか) >>好きな本とか、自分が書きたいと思うような本とか。 >>そういうものを、30〜40シリーズぐらい、あげてくること。  そういや俺、こういう自分が読んだ本について、あんまり話したことないなぁ。  いまさら趣味バレなんて怖くはないですけどね。小説さらすほうがよっぽど恥ずかしいことしてるのだし。 ×××××××××××××× 【電撃文庫】 ブギーポップ キノの旅 ダブルブリッド リングテイル 猫の地球儀 夢界異邦人 Missing 【ソノラマ文庫】 天夢航海 リバティランドの鐘 ペリペティアの福音 天象儀の星 こちら郵政省特配課 イカロスの誕生日 【角川スニーカー文庫】 失踪HOLIDAY きみにしか聞こえない でたまか 竜が飛ばない日曜日 【富士見ファンタジア文庫】 ザサード アンジュ・ガルディアン 【富士見ミステリー文庫】 Dクラッカーズ 東京タブロイド 【ファミ通文庫】 BLOODLINK 【スーパーダッシュ文庫】 ここほれONE‐ONE 【その他】  星界シリーズ(ハヤカワ文庫)  紫の砂漠(ハルキ文庫)  ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ(角川書店。非文庫。この話は学園小説大賞の特別賞を受賞したが、発売はハードカバーだった。そのへんの具体的経緯は不明) ××××××××××××××××××××××××××××  なお、作者名については割愛しました。レーベルごとの好みの調査ですからなくてもいいでしょう。    しかし――俺、読書量少ないな。30に届いてないし。  確かに、最近レポート資料やら読んでて、小説読んでなかったけど……  こうして見ると、やっぱり電撃かなぁ。  ソノラマは新人賞打ち切りらしいし。文庫の売り上げランクとか見ると、この文庫の将来は少し不安……  ライトノベルのリアルな読者層には、流行らないってことなんかなぁ。 スケジュール>  そうか、あらすじ・プロットは直し回数を増やす方向でいいのか。  再提出。  長編1   あらすじ:7月4週末までに分室に。そこから一週間で直し3〜4回。   プロット:8月2週頭か中ごろ。週末に直して再提出。   執筆スタート:8月3週末。9月4週末の脱稿を目指す。  長編2   あらすじ:10月1週末。2週末までに4回ほど直す。   プロット:10月3週末。1週間後に再提出。   スタート:11月2週頭。1月2週頭の脱稿を目指す。  長編1リテイク:〜4月10日まで。 >>ただ「極度に恥ずかしがり屋の人」と、「真のナルシスト」には、この方法は使えないかもしれません。  俺、ひょっとしたら前者かも。  ゼミの発表で、教授から、 「もっと大きな声で」「接続詞が多すぎて喋ってる内容がわからん」  と、こないだ言われましたし。  接続詞が増えるのは、単に言葉が継げなくて時間稼ぎをしていたわけなんですが。  しかもその間、わきの下から汗だらだら出てたし。緊張するとそこから発汗する癖があるんですね。  あ、あとエロマンガと少女マンガ買うときは、レジの店員さんと目が合わせられません。斜め45度見てます(笑) -------------------------------------------------------------------------------- たいへん失礼いたしました No.4676 投稿日 2002年6月22日(土)08時11分 投稿者 紫ゆきや >新木さん(4674) >> 「挫折とも違うか」って、あとで入れてるフォローのほうは、これは読んでいませんね?  たいへん失礼いたしました。  どうやら、フォローの文だけ読み落としてしまったようです。  夕日の下りまで読んだところで、返信のためのメモに目を移したことは覚えているのですが。  その目を戻すときに、共鳴条件の話題のところへ飛んでしまったのだと思います。 (これを途中から読まれている方のために補足しておきます。新木さんの4658番の発言を読んで、私が書いた4674番についてのことです) >> どっちかっていうと、あれで共鳴するのは、読者の中の「リタイア」とか「途中退場」とかいう体験のほう。  「リタイヤ」とか「途中退場」ですか。  なるほど、それなら確かに、私には大きな経験がありません。  残念なことですが。 >悔しいについて  初めて的外れじゃない思考ができたように思います。よかったです。  「悔しい」という感覚をエンターテイメントとして受け入れてくれる人の割合は、私が想像していたより多そうですね。  単に「悔しい」で終わるような話だと、1割もいないんじゃないかと思っておりました。  ……いや、新木さんの書かれた9割というのは、「悔しさをバネにして成長する」とか。  そういうのなら9割という意味なのかもしれません。  泣けるほどの悔しさを出せるかどうかは、わかりませんが。  いずれ、チャレンジしてみたいと思います。  (今は、それ以外の課題で、キャパがいっぱいですので) > 「健康でないことへの諦観」「孤独の寂しさ」――このあたりの2つ。 >> 「俺、この手の暗い話、パース」  いきなり暗い話で始まったら、私はダメですね。  でも、楽しげに始まって、途中からちょっとずつ落とされるのなら、わりと受け入れられるように思います。  その楽しげとか、暗いと感じる定義も人それぞれでしょうけど。  私の場合は、やっぱり主人公が、どう感じているかですね。  社会の底辺這いずってても、主人公が前向きに生きてたら、それは楽しいシーンと感じますし。  ああ、でも、主人公が無邪気に笑っているけど、それは不幸を自覚していないだけ−−なんて、シーンは暗いですね。泣けますね。 >> アヤナミだっ。アヤナミにするのだっ。(笑) >> この「健康でなくて孤独なキャラ」というのを、女の子にするわけだ。 >> そして主人公を、別に立てる。  なるほど。  そうすると、主人公の男の子のほうは、対照的に、わりと運動とかは練習しなくてもできるタイプですね。  せっかくなんで、いま流行り(?)の起承転結で、例えばの話を書いてみます。  起:入院生活で孤独な女の子と知り合う主人公。  (主人公のほうは、部活の怪我とかで、日帰り)  承:主人公の部活の話で盛り上がる。試合に応援に来るという女の子。  転:しかし、試合の日に女の子の姿はない。  結:勝利の報告に来た主人公だったが、病室は空だった。  とか。こんな感じでしょうか。  ……いまいちですね。  なにか、泣かせようという意図が承のあたりでバレバレですし。  一番盛り上がるとこが見せれてないのがダメダメです。  起:入院生活で孤独な女の子と仲良くなる主人公。  承:主人公の試合の応援に、女の子が来てくれる。  転:主人公が勝利を決めたとき、女の子は静かに息をひきとる。  結:実は女の子は病院を抜け出して来ていたと知る。  ……救われないですねえ。  8割以上の読者に楽しんでもらえる作品では無いように思います。  やっぱり最後は救われないと。  それに、アヤナミになってませんし(笑)  挑戦するときは、こういうのを30個くらい出してくるということですね。  ……救われない話を30個。滅入りそう。  しばらくは、明るい話でいこうと思います。 >ひろさん  はじめまして。  過去LOGの終わりのほうで出てくるかと思います、紫ゆきやといいます。  よろしくお願いします。 --------------------------------------------------------------------------------  今日はお仕事 No.4677 投稿日 2002年6月23日(日)01時01分 投稿者 羽矢野  土曜日の出勤は、平日よりも仕事がはかどる。  電話かかってこないから。 ●課題 >>本人の性質的に、向いている方法と向いていない方法というのがあるから……  ?  あれ?  どこかで誤解されるようなこと書いたかな。  いや、別に合わないとは思ってません。  進みが遅いのは、ここまで自分の書いた物をこだわった経験がなくて戸惑っているという情けない状況だからです。  (みんな、笑ってくれ ← ホントに笑わないでね、泣くから 嘘)  磨き作業自体はとっても好きです。  なんていうか、自分の文章がまともになっていくのがわかる。  これがスゴイ新鮮。  次に生かす為にやるのだ。 ●せめて書きこみ番号ぐらい、書いておいてくれないか。  申し訳ないです。  伝える文章にまるでなっておりませんでした。  4643で新木さんが書いた起承転結  この一連の流れで、わかっていなかった起承転結の分解が、できてるか見てねって事でした。 ●ディテール  確かに余分なものくっつけた……  骨骨。  骨にしなければ。    自分のも、ディテールで埋もれてる。 ●パソ  確かに……  用途書いてなきゃ、アドバイスしてもらいようがない。  馬鹿。これは情けなさすぎでした。  私の必要な能力は“速さ”と“安定”です。  現在、常駐ソフトが多くなりすぎて、起動に二分以上かかってしまうので、これがたまらなくうっとおしい。  スタートアップに登録されていない常駐ってどこで消すのだろう?  レジストリ書き換えは怖いし……  OSは2000使ってます。  3Dゲームは……やりません。  と思ってたら、ゾンビタイピングは3Dだ。でも私はゲームはほとんどしないので、動けば問題ないです。  それよりも、小説書くのに適した環境の方がずっと大事。  どうしてもゲームしたくなったら、専用でつくるし。 (社会人特権)  紫さん。  そんな状況なのに、教えて頂いてありがとうございます。  発色が穏やかで目が疲れないっていうのはいいですね。  最近、視力が落ちて…… (一日13時間くらいディスプレイ見てるしなあ) ●ひろさん >>巻き込んでしまった羽矢野さんごめんなさい。混乱させてしまった私が悪いです。  ここは、みんなでやっていく場所です。  私たちはお互いに参加者ですから、こうやってやりとりする事は当然です。  私に限らず、他の人の書き込みにもやりとりして構いません(私が言っていいのか……)  経験値を稼ぐのは自分です。  今回、私の起承転結に意見を出した事で、経験値を得ましたね。(おまけに、通過儀式もすみました)  私も経験値得ましたから、別に迷惑なんてしてないですよ。  ただ、他の人に質問するときは、必ず思考。  私もいつのまにか夢想のまま書いてたりするからあまり偉そうには言えないけど。 ●新木さん >>とくに胸元は大きく開き、質量を備えた柔らかな塊が、空中に向けて――その存在を誇示していた。  馬鹿な質問かもしれないのですが……  ダーシ不自由なので、質問よろしいでしょうか?  この描写文、チチがでかいって事です。  しかも、かなり……  んで、それをずいぶんと自慢に思ってる。  この一文のみの判断ですが。  空中に向けて“――”のダーシの狙い。  私はここで、頭の映像が上を向いてしまう。  つまり、思わず見上げてしまう想像するくらいでかいんだってのを表しているのかなととったのですが。  合ってます? ●起承転結  起:本を取りに行くことにした美由紀。  承:暗くて寒い廊下を進み、書庫にたどりついて本を物色する。  転:鏡にうつった自分の姿が意志をもって動いているのを目撃する。  結:美由紀が“鏡の中の自分”に存在を気付かれる。  転でもっとも大事な部分。  これは鏡にうつった自分の姿がおかしな事(文章でいくと、美由紀が正面を向いているのに、鏡にうつった自分は本棚の方を向いていること)に気付く部分。  結でもっとも重要な部分。  ここで重要なのは目が合う部分。  ファーストコンタクトしましたよってこと。  この起の承でおこなうことは、美由紀’との出会いです。  ですから、起と承で書庫に向かい、転から本題に入ってます。  ですので、転で一番重要な部分を一言で簡潔に書くと >>美由紀’を見つける。  結だと、 >>美由紀’と出会うです。  ただ、これはこのまま起承転結にはできません。  この時点では、まだ美由紀’が何者なのか確定されていないので、それを考慮した表現に置き換えます。  転:鏡を見ているのに、鏡にうつった姿が自分の方を向いていないのに気付く。  結:鏡の中の自分と目が合う。  今日はここまで。  では。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4678 投稿日 2002年6月23日(日)03時27分 投稿者 新木 伸 >紫さん >>どうやら、フォローの文だけ読み落としてしまったようです。  ありゃ、本当の意味で、読んでいなかったのか。  せいぜい、「挫折」っていうキーワードに過剰反応してしまって、その後の部分は頭に入らなかったのだろう――と、そのように思っていたのだが。  まあどちらにせよ、「誤解を与えるような物を書いた、己の不覚」ってやつです。  文章を世に送り出す以上は、覚悟しとかなきゃならないこと。  はじめから、「挫折」なんて不適切な単語を使わず、「リタイアや途中退場を経験していない人は〜」ってそらちで書いておけば、この誤読は、未然に――そしておそらくは「完全」に防げたわけだし。  不適切な単語を、不用意に用いてしまうことが、いかに危険かって実例ですね。  だからこそ、言葉には配慮しなければならない。 >悔しさとか  たんに「悔しい」だけで終わっちゃう話だと、これはかなり、読者を選ぶのではなかろうか?  悔しさが、なににも、まったく結びつかないで、ただ「悔しい」だけで終わってしまう、そういう話ってことだよね?  それじゃ、ダメだろう。  「悔しさをバネにして成長する」とか。  「悔しさを知っているから他人に優しくなれる」とか。  「悔しさが、少年を強く逞しく鍛えあげた」とか。  こういうプラス要素がなにかしら入っているなら、これに共感してくれる人は、9割9分を越えるだろう。「悔しさ」を感じたことのない人は、まずいないはず。(世のなかには、いるのかもしれない)  しかし、「悔しさ」を知ってはいても、「悔しさをバネにして〜」なんて展開に、共感できない人も、1%ぐらいはいるのかもしれない。  そういう人の存在も、考えておこう。  「なにかに実を結ぶようなものは、それは真の「悔しさ」とはいわない。そんなヌルいものを、私は「悔しさ」とは認めない!」とか、そう言い切っちゃうような人とかね。  もしかしたら杉井光とか。  杉井光が、かつて、こんな話を書いていた。  ――「少年が身も心も汚されまくって、それで終わる話」。  「C☆」だったか、「クリスチャニア」だったか。  やつに言わせると、ラストで救いがあるような話は、それは「リアルではない」そうだ。  「身も心も汚されきって、救いなく終わる話」――そういう話を、書きたいなら書け。――とは言ったものの、あれは、読者をかなり選んでしまうだろうなぁ。  まあ投稿してみた結果は一次落ちなわけで、「内容以前の問題」で落とされてしまったわけだから、話にもなっていないのだが。  話の「中身」を評価してもらうなんてのは、まず、最終まで行ってからのことだろ。  話は変わるが。  エンターテイメントっていうのは、「苦さ」「つらさ」といったネガティブ要素と、その対局にある「プラス要素」とをバランスさせておかなきゃならないのね。  どちらもそれなりに入っていないとならない。  「喜怒哀楽」って、いうでしょ。  その要素のすべてが入ってないといけないもの。  そもそも、贅沢なんだよね。  エンターテイメント小説の読者というのは。  いくらうまいものであっても、一種類だけではダメなのだ。  そこに高純度の「怒り」があり、芸術的なまでの「怒り」が作品に込められていたとしても――でも、それじゃエンターテイメントとしては、端から欠陥品となってしまう。  そういう作品は、純文のほうでなら、「至高の評価」を得ることがあるかもしれないが。  エンターテイメント小説というのは、幕の内弁当なのね。  どんなにウマかったとしても、オカズが一種類では、それは「幕の内弁当」とは言わない。  まあ最近は「癒し系」と称して、「喜怒哀楽」のうちの「喜楽」+「哀」がちょっぴりで、「怒」に関してはまったく入れない、っていう話もよく出てきているが。  「ラブひな」っていう構図だし。  「ああ女神様」あたりも、初期の頃は「怒」はゼロだし。  でもこのへん。作者は確信犯でやっている。ラブひなに関しては、マガジンの特集記事で作者の話が載っていたっけ。 >不健康な女の子が死んじゃう話  ……ふう。  どうして、キャラを殺すことで「お涙ちょうだい」をやってしまうのかねぇ。  読者を「泣かせる」ことと。  読者に「泣いてね。ねぇここで泣いてよね」って、足元にすがりついてお願いしちゃうことって、天と地の差があるだろうに。  わからんのかなぁ? >>なにか、泣かせようという意図が承のあたりでバレバレですし。  まるで客観的に見れてないよね。  これは「泣かせようという意図」なんて立派なものじゃなくって、「泣いてね」っていう作者側からの「お願い」でしかないのだよ。  これ世の中で、いっちばーん、安っぽい手法なんで、気をつけておこうね。  プロになって山ほど仕事が舞い込んできて、もう頭がパニックになってしまっていて、あと15分以内に、この部分の展開で、なにか読者を泣かさなきゃならなくなっていて、しかしもう五日もロクに寝ていないのでどうしてもアイデアが出なくて――そういうときに、はじめて使ってもいい「非常手段」みたいなものと覚えておくように。  時間が充分にあるアマチュアがやるようなこっちゃないね。  っていうか、いまからそんな話を作っているようなら、小説書くのやめちまえ。そんな手抜きの安っぽいもん、世に出す意味なんて、ないって。  上記のような非常手段を取りすぎる作家が多いせいで、読者のほうも飽き飽きしていて、本当に必要な「キャラの死」なんてシーンがあったとしても、「ああ、またかよ。けっ」――とか、思われちゃうのだな。すげぇ迷惑な話だな。  女の子を死なさないで、読者を泣かせる展開は、他に、なんかないのか?  ちなみにいまのその2パターンの展開。  「けっ」と8割ぐらいの読者が、ツバを吐きつけてくる展開になっていると思うぞ。  なぜなら、そのパターンの「女の子の死」は、それは「お涙を頂戴する」ための「手抜き」でしかないから。  ツバを吐き付けられないような展開。いくつか考えてくるように。 >羽矢野君  だから、どれ? >>4643で新木さんが書いた起承転結 >>この一連の流れで、わかっていなかった起承転結の分解が、できてるか見てねって事でした。  その「見てね」ってほうは、何番のこと?  っていうか、いいかげん、要約してきてくんない?  ○番参照でも用は足りるわけだが、要約してきてくれると、もっと助かるのだが。 >ダーシとか >>とくに胸元は大きく開き、質量を備えた柔らかな塊が、空中に向けて――その存在を誇示していた。  ここはどこに視点があるかは、告げてなかったっけ。  視点は、その女性を外から観察している、どこか空中にあります。  したがって空中に向けて、ということだと、視点のある位置に向かって――つまり「こちら」に向かって、ぐいと誇るようにそそり立っている。ということになります。  あとダーシは、僕の場合、もはや「読点の一種」として使っています。  小説の本文のなかに、句点「。」や、読点「、」がいくつ存在していようが、気にかける人はいませんね?  それと同じこと。本文中に、いくつ「――」が存在していようが、それが必要なものであるなら、いくつあってもいいのです。  迷いは、ずいぶん昔に捨てました。(笑)  でもよい子はマネしちゃいけません。(笑)。 >羽矢野君 >休息命令  上のほうに「やってくること」を書いたばかりだが……。  レスの下のほうを読んでいって、考えが変わった。あとメールでの私的なやりとりとか、そういうのも含めた総合判断として。  君の最近の一連の書きこみ。  「作家志望者」が壊れる寸前の兆候が現れはじめている。  「壊れる場面」を何人か目撃してきているから、なんとなくわかるのだが。  本人自身はきちんと伝えられているつもりなのに、客観的に他人の目から見てみると、何を言っているのかさっぱりわからん――っていう現象ね。  他人とのコミュニケートが、空回りしている現象。  このまま壊れてしまいたくなかったら、とりあえず、一週間ぐらいの休養を取ること。  書きこみはしてもいいが、でも、軽い雑談だけにしておく。  課題はすべて、一次棚上げ。課題については、なにも考えないようにすること。  課題やらなんやらに使っていた時間は、なるべく睡眠にあてること。  まあ睡眠でなくても、好きな本でも読んでいてもいいし、映画観てもいいし。自分の休息になるようなことね。  僕個人としては、べつに羽矢野君が壊れようが壊れまいが、まあどうだっていいわけだが……。あたら可能性のある作家志望者が、自壊してゆくのを見るのも忍びないし。  とりあえず休め。  一週間ばかり。  最近、君が頑張っているのはわかっている。認めている。ただ頑張りすぎて壊れるまでやることはない。それは本末転倒というもの。  一週間休んだら、また頑張ればよろしい。(ちなみに一週間経って様子を見て、もう一週間ほど延長するかもしれない)  「たとえ壊れようとも、頑張る」っていうのは、それはいつかマンモーと戦うその日までとっておけ。いま君の目のまえにあるのは、「マンモーを模した練習用標的」であって、本物でもなんでもない。  そんなものに向かっていって壊れてしまうのは、それは「ドンキホーテ」並にアホな行為だぞ。 -------------------------------------------------------------------------------- >羽矢野君の休息命令について No.4679 投稿日 2002年6月23日(日)05時13分 投稿者 新木 伸 >羽矢野君の休息命令について  ああ、そうそう。  『羽矢野君が「壊れかけ」だというなら、いまの新木伸だって「壊れかけだろう」。客観的にいってそう見えるけど?』――と、そのように感じる人が多いだろうから、補足しておく。  僕は、いいの。  僕はいま本物のマンモーと戦っている最中なのだから、「たとえ壊れても、やり遂げなければならない」ことなの。これは。このことは。  それに僕は、すでに13回ほどマンモーと戦ってきているので、「まだ大丈夫」ってことが自分でわかっている。ここに書きこみしたりするのが、余裕のある証拠だ。前回はここからも消えたろう?  さらに、いまのこのマンモーは、いままで戦った中では、ぜんぜん小物だ。  2倍や3倍ぐらい大きいヤツもゴロゴロいた。 -------------------------------------------------------------------------------- >巻島君 No.4680 投稿日 2002年6月23日(日)08時44分 投稿者 新木 伸 >巻島君 >>審査の目の厳しさなんてどこでも同じであるはずだし。  本当か? それは本当か? 自分の目で確かめたことなのか?  「はずだし」なんて書いている時点で、もう確かめてないこと「確定」なのに、こうして意地悪く聞いていたりするわけだが……。  それぞれの賞の、「1位」「2位」「3位」を取った作品を、実際に自分の目で確認して、そして比べてみるように。  「はずだし」――なんて、言ってる時間があったらね。  電撃の場合は……。  大賞、金賞、銀賞、審査員奨励賞――なんていう順番になっているよね。  他の賞では「佳作」なんてのがあるけど、まあ、上から順番に並べてみれば、だいたい、対応関係がわかるはずだ。 >>高校が舞台の話であるから、です。(単純……) >>学校、学園を舞台とした小説を集める小説賞のほうが(つまり近似した話の集まりやすい環境のほうが)、より厳しい目で見てもらえるのではないか――と考えていたのですね。  単純……っていうか、それ……。  言わせてもらうと、「アホ」以外の何物でもないが。  それしか考えてなかったというのは……。ねぇ?  だいたい「プロになること最優先」であるなら、厳しい目で見て貰っちゃったら、困るんじゃないのか? 学園物であるということで、なるべく、「甘く」見てもらえるような場所なほうが、よりベストチョイスってことにはならないか? >>(あ、しかし編集部がその賞出身の新人の育成に力を入れてるか入れてないかをみることはできるか。そうか、そういうことか)  そうそう。どれだけ新人を「保護」してもらえるかって、そこも重要だよ。  デビューしたばかりの新人なんて、たいていは、右も左もわかりゃしない小魚なんだから。海に出たら溺れちゃうのね。魚のくせに(笑)。  そうならないようにどれだけ手をかけて「保護」してもらえそうなのか……そのへんも、デビュー作を応募する場所を選ぶときには、考えておかなきゃ。  ちなみに、デビュー当初から「大魚」であるような別格の存在もいます。たとえば上遠野さんとかね。  またデビュー当初から、自力でちゃんと泳ぐことのできている人もいます。中里さんとか、榎野さんとかね。  しかしこの手の作家さんっていうのは、たいてい、30歳かそれ以降になってのデビューであるわけね。二十代の前半でのデビューを目指すなら、「保護」をちゃんとしてくれるところを探すのがよかろう。  「デビュー作の一冊」だけで消えてもよいというのなら、どこでデビューしたってかまやしないが……。そうじゃないなら、しっかり、調べとけ。  そして結果をここにアップだ。 >>しかし――俺、読書量少ないな。30に届いてないし。  読んだ本とか。  ええと……。これだけ?  読書量が少ないって……? 30に届いていないって……?  これだけしか読んでないってこと?  それとも、好きなシリーズとしてあげられそうなのが、これだけ――ってことかな?  読んだ数だけでいうなら、ライトノベルだけで、桁がひとつぐらいは増えて、200や300ぐらいになるんだよね?  もし仮に、本当にこれだけしか読んでいないのだとすると……。  僕は君に、「ライトノベル読まないでライトノベル作家になれるか! この一年はまず捨てて、一日一冊ずつ読破して、1年で365冊読み倒して、そして一年後にチャレンジを開始しろ!」と、言わねばならない。  ああ、まあ、榎野さんみたいな例外もいるか。  べつに「読書量」は、ライトノベルに限定しなくてもいい。どんなジャンルの小説でもいいわけだが……。  でも、少なくとも100や200、そのぐらいは読んでないと、まず、話にもならん ぞ? 作家になろうという人間が、「そこらの読者」よりも読書量が少なくて、いったいどうするのよ?  回答を待つ。  場合によっては、いま立てているスケジュールなんて、吹っ飛ぶことになるしな。 (あ。この1年に365冊読破っていうのは、なにも別々にやらんでもいいのか。いま立てているスケジュールに同時並行だって、かまわんわけか。通学時間の半分も使えば、一冊ずつ読み終えることは可能だろうし)  恥ずかしがり屋かどうかっていうのは、べつに、自分がスピーチするときのことを言っているのではない。  自分の書いたものを朗読されたときに、極度の恥ずかしがり屋だと、なんでもないところでも恥ずかしがっちゃうので、「陶酔系文章」のチェックには使えない――と、そういうことを言っているのだが。  日本語もちゃんとしていて、とりたてておかしいところもない、自分の授業のレポートだとか、そういったもの。――そういうの読み上げられて、恥ずかしいと思うか? どうか?  エロマンガは、わしは、うっかり下に入れてあって、「あ。この人って、これで隠してるつもりなのねっ☆」なんて、そんな「うがった見方」をされちゃうのは不本意なので、いつも、いちばん上に出しておくことにしている。  しかもいちばんエグいやつを上にして。  あれは実用品であり必需品だろ。パン買うのと一緒だろ。なにか恥ずかしがることなのか。薬局でコンドーム買うのと一緒だろ。  恥ずかしがる神経のほうが、理解できんわ。 -------------------------------------------------------------------------------- あとひとつ No.4681 投稿日 2002年6月23日(日)09時46分 投稿者 新木 伸 >巻島君  そういや、ちゃんと比較検討しているのか、ぜんぜん信用ならんから。  検討の対象となりうる小説賞が、現在、どれだけ存在しているのか、すべて羅列してみるように。  長編小説の応募を受け付けているところのみ。  少女系までは考えなくていい(これははじめから除外してOKだろう。君の場合)。  あくまで少年系のライトノベルってことでね。 -------------------------------------------------------------------------------- 昨日も来ようと思ってたんですが、10時にはもう寝てしまいました No.4682 投稿日 2002年6月23日(日)11時45分 投稿者 ひろ 自己陶酔的文章>  陶酔しているかどうかなら、人によってかなり基準が違うわけですね。書いている人の「本気度」によっても違ってくると思うし。  自分で酔っている文章でわかりやすい事例となったら、 「前の日に書いておいたラブレターを読み返した感じ」  わたしはラブレター書いたことないので想像しか出来ませんが、厳重に封をして引き出しの奥にしまうであろうあの感じですね。  少しやってみましょう。 『ケースその一 陶酔的っぽいラブレター』(中学生くらいの男から送る場合)  窓際の席に座り、日の光の中で机に向かう君は、僕にはとても輝いて見える。  無味無臭の教室の中で、その部分だけは色を持っているかのように見える。  君のその姿を見るために、僕は生まれてきたといってもいいような気さえしてくるのだから、君への気持ちは本当なんだと思う。  君を僕の物にしたい。こう書くと君は迷惑だろうか。 『ケースその二 わりとストレートなラブレター』(中学生くらいの男から送る場合)  率直に書きます。  あなたの事が好きです。  君をはじめて見たのは今年のクラス替えのとき。その時から君のことが気になってしょうがなかった。  今も君のことを想像するだけで顔が赤くなる。  この手紙をどういう表情で読んでくれているのかわからない。でも、僕の気持ちは本当だから。  僕と付き合って欲しい。  結論。  どっちかって言うと、ケース一の方がすらすら書けた私はナルシー?  しかしこの程度の表現しか書けないとは、われながら悲しいものがある。  比喩と抒情詩的な表現だけで一回書いてみるかな。 「健康でないことへの諦観」「孤独の寂しさ」>  ハッピーエンドは大前提ですが、単純にこの二つだけで話を組み立てるなら、私は許容範囲内です。  痛い話に免疫がないわけでもないし、拒絶反応が出るほど嫌いなわけでもないし。  ただこれに付加する要素として「身勝手」「マイナスな思考」、この辺りが入ってくると嫌いな部類に入ってきます。  この辺りが許されるのは本当に小さいうちだけ。  それを表現するのが女の子ならば、まだ少しは読めるかもしれませんが、男でこれをやってくれたりしたら拒絶反応が出ますね。  でももし付加する要素として、「全てを受け入れてなおそれでも前を向こう」って感じの「強さ」みたいなものならば、わたしはちょっと無理してでも読む思う。  私は可哀相では泣けない人間です。見てていらいらしてきちゃうんです。  なんていうか、お前本当に泣けるだけのことをやったのか? 悲劇の主人公に浸っているだけじゃないのか? 泣く前にやるべき事があるんじゃないのか?  そんなふうに思っちゃう。  泣くのに資格なんてものは要らない。でもそこで止まってしまうのは許せない。そういう姿勢を見ていると、とてもいらいらする。  同情なんて絶対してあげない。同情するとしたら、もう「終わって」しまったときだけ。  もし私が可哀相で泣けるとしたら、それに伴って書いてある前に向かう姿勢のほう。  絶望、諦観、そんなものは見たくない。自分のこと、他人のこと、いままで十分すぎるくらい見てきた。私にはもう必要のない感情だ。  人間がかっこいいのは前に向かって走る姿勢でしょう? 走るまでは行かなくていいとしても、前は向いていて欲しい。  走らなくてもいい、ただ前を向いていてさえくれれば。  私はそういう部分こそ、本当に泣けるのだと思う。  しかしこの文章って抽象的過ぎるね。こんなんで意味分かってくれる人なんているのかしらん。  もっと具体的に書くことも出来るんだけど、そこまでやってしまうのもどうかと思うし。 紫ゆきやさん>  こちらこそよろしくお願いします。  至らぬことがいろいろあるでしょうが、失敗しても笑って許してください。  悪気はないはずなので。 注、あると思ったら容赦なく突っ込んでください。頭冷やしてきますので。まだ猫かぶっていますが、私かなり口が悪い方なんで。 他の人に質問するときは、必ず思考>  ういっす。肝に銘じます。  ただ夢想になってない保証がどこにもないのが悲しいですが(笑) 審査の目の厳しさ>  出ている作品読むと、富士見と電撃はレベル高いと思います。  応募総数2000くらいあるらしいんで、その中から選ぶだけのことはあるのではないかと。  あと「編集部が保護します度」はダントツで電撃ではないでしょうか?  新人の方の過去の作品見ると、三冊は書かせてもらえてるような気がします。そこそこの内容になっていればですが。  あと富士見も雑誌の連載枠もらえるんじゃないかな。  そのもらえる枠が人気投票の結果で即打ち切り。こんな某少年誌を彷彿とされるバトルロイヤルかもしれませんが。 エロマンガ>  一般向けの本と一緒に本棚に並んでます。特にカバーがかかってたりもせずに。  わたしは小説の方が好きなので、ライトノベルと同じ扱いで並んでますよ。  ここで書くのをはばかるようなタイトルがずらずらっと。そりゃもう星くずあたりと同じ棚に。  ちなみに同居人有りだ。 1年に365冊読破>  お金かかりますよ〜。  全部新品で買ったとして、一冊600円の、365冊で20万超えてますね。  わたしは新品で買う人なんで古本屋の相場わからないのですが、一冊300円くらいですか?  それでも10万超えちゃいますね。  でも純文学とか古典作品なら図書館で借りれるか。 分かる、解る、判る>  まずは意味の説明から。 『判』 判断する。もしくは判別する。 候補にいくつかの意見があった場合などで、最も正しいものを選び出したときに使う文字。 『解』 答え。解釈。解く。 どうやったらとけるのか考えて、その上で答えを出した場合に使う文字。 『分』 分割。分離などの意味が近いと思う。 一つのものを分けたときに使う文字。  用例 「人生の難問。正しい答え解ったなら教えてほしい」 ・哲学は「理を解する」ものなので「解った」 「テレビゲームの謎解き解らないの?」 ・テレビゲームの謎解きは基本的に「解く」ものだと思う。選択問題ってあまり見たことないし。 「僕の愛は僕しか解らない」 ・そりゃそうだ。他人に「理解」なんぞ出来るわけがない。 「数学問題集の正しい答え解る?」 ・これが選択する問題ならば「判断」だが、特に書いてないから「解く」にした。 「相対性理論なんて解らないのが普通」 ・相対性理論は「理を解する」するものだと思うのだけど。こう思うってへん? 「彼の言い分は解った」 ・他人の意見は「理を解する」ものだと思う。 「いまの英語君は解った?」 ・語学は「理を解さないと」話にならない。 「三択問題の答えが判る」 ・三択問題の場合「理を解した後」「判断する」ものだと思う。 「その善悪を僕は判る」 ・善悪は理解するものではなく判断するものだと思う。 「白黒はっきり判るように説明」 ・これはもう「判断」だよね。 「袂を分かつ」 ・これは二つに分かれるみたいな意味なので「分」。「分かった」の用法これしか思いつかなかった。 起承転結>  私の勘違いその一。  それがどんなものであれ、文章ならば必ず分けられると思っていたんです。  それが失敗の元でしたね。  考えてみれば当たり前のことなのに。 「女が復縁して欲しくて、彼氏に泣き落としで頼んでよりが戻る」 起 別れた男と女 承 再び会う 転 泣き落としで頼んで 結 よりが戻る 「女の子の手が滑って、本を足にぶつけて痛がる」 起 本を読んでいる 承 手がすべる 転 足にぶつける 結 痛い 「女の子がどうしても欲しいおもちゃがあって、親にねだって買ってもらう」 起 欲しいおもちゃがある 承 ウィンドウを眺めるだけの女の子 転 親にねだる 結 買ってもらう こうするとこう変わるんですか? 「女の子がどうしても欲しいおもちゃがあって、親にねだって買ってもらい喜ぶ」 起 欲しいおもちゃがある 承 親にねだる 転 買ってもらう 結 喜ぶ 「男の子が多数決で押し付けられて、委員長を無理やりやらされる」 起 やりたい人が誰もいない委員長 承 他薦で立候補 転 多数決を採る 結 無理やりやらされる -------------------------------------------------------------------------------- >ひろさん No.4683 投稿日 2002年6月23日(日)13時46分 投稿者 新木 伸 >ひろさん  自分がどんなことを書きたいのか。  そういうのは、いま語らないでいいです。  小説書く人なら、誰でも心のうちになにかしら持ってることですから。  ここにいる人は、たぶんひとりも例外なく、そういうものはなにかしら持ってます。みんなで語りはじめちゃったら、そりゃもう、大変なことになりますって(笑)。  そういうのは、小説として書きましょう。  ここでやるべきなのは、「それをきちんと書き上げるために、なにが必要なのか」ってことのほう。語りたい物を語るための「力」をつける。そっちのほう。 >分かる、解る、判る  「判る」についてが、間違えてます。  うーん。辞書引いたのかなぁ?  ホントに引いた? ホントにホント?  あと「分」についても。だいぶ怪しい。  「解」は、まあそんなところでしょう。 >365冊はお金がかかる  大学通うのだって、学費で数百万ぐらいかかるんですから、作家になるための20万の投資がどうした――って気がしますけど(笑)。  なら、そういうときにこそ、図書館を利用すべし。  ライトノベルを棚の端から端まで、「あ」の作家から、「わ」の作家まで、手当たり次第にすべて読んでゆくことになるんだから、どれから読んでもたいした違いはないでしょう。貸し出し中とかも関係ないし。あるやつから読めばいい。  ライトノベルの棚を取っている図書館を見つけて、月に3回ほど通って、貸し出し上限の10冊ずつ、借りてくればいいわけです。  ついでにいうなら、毎回、一冊読み終えるたびに、800字程度の「あらすじ」にしてまとめておくと良い。ストーリーパターンのストックになるし、なによりプロレベルの話の作り方の写生にもなる。  あとあらすじを書く力も養える。一石三鳥ってやつですか。  あらすじに書き取るの、はじめはそれなりに時間がかかるだろうけど、まあ、1年もやってりゃ、5分で書けるようになりますって。 >起承転結 >>私の勘違いその一。 >>それがどんなものであれ、文章ならば必ず分けられると思っていたんです。 >>それが失敗の元でしたね。 >>考えてみれば当たり前のことなのに。  この文、意味不明です。  なにを言っているのか、ちんぷんかんぷん。  わかるように、書き直ししてくるのこと。  あと、「話になってない」ということの意味を、まだ勘違いしているかなぁ。  今回あげてきた4パターン。 >>「女が復縁して欲しくて、彼氏に泣き落としで頼んでよりが戻る」 >>「女の子の手が滑って、本を足にぶつけて痛がる」 >>「女の子がどうしても欲しいおもちゃがあって、親にねだって買ってもらう」 >>「女の子がどうしても欲しいおもちゃがあって、親にねだって買ってもらい喜ぶ」 >>「男の子が多数決で押し付けられて、委員長を無理やりやらされる」  ……どれも「話(ストーリー)」になっていないですよ。  どれひとつとってみても、「だから、なんなの?」って聞き返されてしまうようなものばかり。  なにか「意味」を持つようなものが「話」なのですね。 >>起 彼女持ちの男がいた。 >>承 他の女に浮気をした。 >>転 浮気がばれた。 >>結 ふられた。泣いた。  たとえば、前にあげたこれとか。  これは「浮気した男が、フラれて痛い目をみる話」なわけですね。 >>「女の子の手が滑って、本を足にぶつけて痛がる」  たとえばこれなんかも、「不注意をしていると痛い目を見るよ」てなことにするなら「話」になるわけです。 >>「女の子がどうしても欲しいおもちゃがあって、親にねだって買ってもらう」 >>「女が復縁して欲しくて、彼氏に泣き落としで頼んでよりが戻る」  これらなども。  「欲しい物があったら、ちゃんと口に出して言えば、願いはかなうんだよ」――なんて話にもってゆくことができる。  でもいまのままだと、これはまだ「話」になっていない。 -------------------------------------------------------------------------------- ラブレター No.4684 投稿日 2002年6月23日(日)14時57分 投稿者 かねやん >ひろさん No.4682  ケース1、ケース2。  女の子にとって、ラブレターがどんな意味を持つのか、貰ったことがない己にはわかりません(泣)  ですが、男の子が書くラブレターとしてはおかしなところがあります。  男の子は、付き合ってほしいってことだけは(それが直接であっても、電話越しであっても)必ず声に出して告げるはずです。手紙で書くってことは、まずしないでしょう。  そのへんに違和感を感じます。  己にとってのラブレターは、『告白』の意味あいが強いです。  教会にいって神父さまの前で行うような意味での告白。自分の中のモヤモヤしたものをぶちまけて、すっきりしたいって意味での告白、ですね。  だからラブレターに書くことは、好きだって想いを抱えこんで、どれだけ苦しかったかがメインになってくるです。   -------------------------------------------------------------------------------- アルジャーノンについて。 No.4685 投稿日 2002年6月23日(日)19時57分 投稿者 薗部 せい 主人公の変化の考察1 1.白痴ゆえに常人よりも知能が劣っている。 2.徐々に知能がつき始める。過去の辛い思い出を次々と思い出す。 3.親友だと思っていた人々が、実は自分を笑いものにしていただけだった   以前は気付かなかった過去の他人の親切に気付く   →知識の向上により、良いことにも悪い事にも気付いてしまう主人公。 4.知識レベルが常人レベルを超える。今度は知能が高いために社会に適応できなくなる。 5.知識が徐々に衰え始める。 6.家族と再会することで過去と対峙する主人公。 7.とうとう元の知能レベルに戻ってしまう主人公。 要点 ・主人公『チャーリー』は『手術後』、常に白痴のチャーリーと天才となったチャーリーの二種類存在している。 ・アルジャーノン=チャーリーである。 ・主人公にとっての『友達』。 主人公の変化の考察2 1.手術をうければ頭が良くなると思っていた主人公。 2.頭が良くなれば、家族や友達に受け入れてもらえるだろうと考えていた主人公。だが逆に受け入れてもらえないことに苦悩する主人公。 3.知能レベルの下降に恐怖する主人公。 4.もとの白痴に戻ってしまう主人公。ただしこの時は自ら勉強して知能を高めようと思っている。また一時的でも知能が高まった事に感謝している。 結果 ・『アルジャーノン』は知識を高めたチャーリーのことを暗に指している。  ↓ ・『アルジャーノンに花束を』はもとの知能レベルに戻ってしまったチャーリーが、それ以前のチャーリーを称える意味での言葉である。 ・頭が良くなれば、人に受けいれてもらえると思っていた主人公が、そうではなく、人に好いてもらうためには高い知識よりも大切な(あえて言うなら思いやり)ものがあるということに気付く話。 したがって、この物語で主人公は挫折をしていません。敗退もしていません。 最初の主人公と、最後の主人公では、明らかに後者の方が進歩しています。 薗部的解釈では、「紆余曲折を経て自己を見つめなおした主人公が、希望を見出す話」となります。 涙の理由 ・苦悩しながらも戦いつづけた『天才』チャーリーに対する哀れみ、賞賛の気持ちから。 はい。薗部は考察が下手です。弟切さんってすごい……。 >弁解 というか、一つだけ半角のままなのはものぐさです。ちょっと気を抜くとそういうご指摘が飛んでくる……当たり前のことかもしれないけど、ずっと緊張感が増しました。すいません、以後気をつけます。 いきなりアルジャーノンの考察をやってしまいました。 なんだかよく分からないけれど自信だけは備わっている薗部です。ぜひその鼻っぱしを新木さんや分室のメンバーの方々にへし折ってもらいたい。 マゾじゃないですが、ご指摘を受ける事に快感を感じるこの頃。お待ちしております。 -------------------------------------------------------------------------------- タイムトライアル No.4686 投稿日 2002年6月23日(日)20時41分 投稿者 薗部 せい ということで、今日は30分間で出たのは6つ。 そのうちで通りそうなもの2つを。 OK−6 薗部21 ・舞踏会の記念に女性全員が花束をもらえる。 ・最後の女性だけが花束が貰えず、落ち込んでいる。 ・自分の花束から一厘の花を抜き取るシンデレラ。 ・花束の方を女性にあげ、一厘の花の方を自分の胸飾りにする。 ・いざダンスタイム、王子に胸飾りのことを聞かれるシンデレラ。話を聞いた王子、惚れる。 薗部22 ・先程から舞踏会の景品置き場で金目のものばかりせっせと選んでいる女性がいる。 ・それを発見した王子、嫌味ったらしく「随分と集めましたねぇ」と声をかける。 ・女性「ええ。これなら皆さん喜んでくれると思います」。 ・それは家族や恵まれない子供達を助けようと、わざわざ金目のものばかり選んでいたシンデレラだった。 ・シンデレラ自身は景品を貰う意思がないことを知った王子、惚れる。 -------------------------------------------------------------------------------- 雑談だけ No.4687 投稿日 2002年6月23日(日)23時32分 投稿者 羽矢野 ●羽矢野です。  今日から一週間、休息です。  どうも他人に理解できないような書き方になってしまっているみたいで、ここ最近の私のレスを読んで「なんじゃこれ?」と思ってた方いましたら申し訳なかったです。  まだそういう文章を書いているという自覚ができれば救いはあるのですが、これが自分でわからない……  休息をとって頭を正常な状態に戻します。  悔しいですね。未熟な証拠。  みなさんも、気をつけてください。  では。   -------------------------------------------------------------------------------- >新木さん No.4688 投稿日 2002年6月24日(月)00時03分 投稿者 巻島翔史 >>>>審査の目の厳しさなんてどこでも同じであるはずだし。 >>本当か? それは本当か? 自分の目で確かめたことなのか?  新人賞は「商業的に成功するか」という基準で作品をみるものなんでしょう?  つまり、送られてきたものが売り物になるかどうか。  その売り物になるかどうかの「ものさし」が、各社によって違うということがあるんでしょうか? >>だいたい「プロになること最優先」であるなら、厳しい目で見て貰っちゃったら、困るんじゃないのか?  ううん。厳しい目で見てもらったほうが自分のためになると思ったのですが……  すいません、「プロになること最優先」は発言を撤回させてください。  プロになって、かつプロであり続けること最優先、と言い直します。  そのために応募先の検討ということががあるわけであって…… >>30に届いていないって……? これだけしか読んでないってこと?  これは書き方がマズかったです。  ええと、読んだ冊数でいくなら150ぐらいです。  で、そのなかから好きな本とか選んでこいと言われたときに、30未満しか出てこなかったので、「もっと読んでりゃ30以上出てきただろうな」という意味で言ったのです。すいません。 >>日本語もちゃんとしていて、とりたてておかしいところもない、自分の授業のレポートだとか、そういったもの。――そういうの読み上げられて、恥ずかしいと思うか? どうか?  恥ずかしいですよ。自分が書いたものはなんであろうと、読まれるのは恥ずかしいです。  ……いや、ひょっとしたら今まで自分の書いているもの(レポート含む)は、すべて文章が陶酔系のものだったかもしれない(ありそうなだけに笑えない) >>検討の対象となりうる小説賞が、現在、どれだけ存在しているのか、すべて羅列してみるように。  してみました。 ・電撃ゲーム小説大賞 ・スニーカー大賞 ・角川学園小説大賞 ・ファンタジア小説大賞 ・富士見ヤングミステリー大賞 ・スーパーダッシュ小説新人賞 ・ファミ通えんため大賞  比較検討してこいと言われましたが、それは受賞してからの生き残り率とか、消えたにしても何冊出したのかとか、最終選考で落ちたヤツの敗者復活はやっているのかとか、そういうことを調べて来いということなのでしょうか。 シンデレラ採点> 薗部21  これは一輪のほうをあげるとみせかけて、花束を渡したことで無欲表現を狙ったものでしょう。おそらく。  ううん。シンデレラが一輪のほうを選んだ理由がよくわからないですよ、あれでは。  行動だけ見ると同情したように見えるなぁ。ボツでしょう。 薗部22  無私なシンデレラです。無私と無欲は違うものです。 -------------------------------------------------------------------------------- あったはずなのに(;_;) No.4689 投稿日 2002年6月24日(月)00時22分 投稿者 弟切 千隼 駿河の国より戻ってまいりました弟切です。長いような短いような旅でした。 >>No.4662の私の書き込み、およびそれを受けたNo.4670の新木さんの書き込み 改めて読み返してみると、自分でもメリュジーヌの譬えは何か違うと感じます(^^; 他の例を探してみます。 死にながら生きているような存在が出てくる話といいますと、メキシコのアステカ神話に登場する神ショロトルの話は……だめですね、この話はたいへん複雑に様々な要素がからみ合っていて、例としては不適切です。 「死にながら生きている」といえば、ロシアの民話に登場するイリヤ・ムウロメツもそのような存在でしょうか。 イリヤは、長らく子ができなかった老夫婦の間に生まれた男の子です。その夫婦は高齢であるという以外特に変わったところがありませんでした。なのにイリヤは生まれつき手足が不自由で、立って歩くことすらできず、本来なら働き盛りの青年と呼べる年齢になっても、両親が出かけている間は家の中でじっと坐っているしかできませんでした。 日がな一日、何もできずに家に閉じこもっている状態は、まともに生きているとは言いがたいですよね。 ところがある日、家に訪ねてきた不思議な人たちに遭ったイリヤは、たちまち手足に力がみなぎり、ほぼ一瞬にして常人以上の力を持った英雄になってしまいます。その後イリヤは英雄にふさわしい数々の武勲を立てます。しかし、それは今回の考察にあまり関係しないので言及しないことにします。 うーん、このイリヤ・ムウロメツの話も、完全に間違ってはいないという気はしても、何だかしっくりきません。もっとぴったりな話があった気がします。 むむう、頭の悪い弟切はなかなかいいモデルが出てきませんので、もう少し考えます。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4690 投稿日 2002年6月24日(月)02時00分 投稿者 新木 伸 >園部さん  「白痴」というこの言葉。  これ、現在だと、一般的には、差別用語として認識されているようですね。使うさいには気をつけないとね。  こうしてインターネットの一発言としてなら、有識者気取りの人が乱入してきて叩かれるとか、その程度のことで済みますが……。  もし出版される本の中で使おうとする時には、みずからの作家生命ぐらいはチップとして賭けて、「差別用語撲滅団体」と戦う覚悟が必要となります。  ようするに、「ヤバい言葉だよ」ってことですね。  ちなみに最近のIMEだと、「キチ○イ」同様、辞書に入っていなくて、変換しても普通は出ないようになっているはずなんですが……。  どうやって出しました?  同じ差別用語でも、朝鮮の人を不当に差別する三文字のカタカナ語とか、盲目の人を蔑視するひらがな三文字の言葉だとか、そのへんになってくると、これは根拠ある差別語ですので……。(書いて実例も示せないのねー)  ここでは、書いたら速攻削除になります。  「白痴」に関して。  これが根拠ある差別用語だという、その謂れをご存じの方がいましたら、ご指摘ください。>ALL  「痴呆」は差別用語ではなく、そこに「白」がつくとNGになる。「白」って言葉に、そんなに悪い意味ってあったかな……? そもそも、なぜ「白」い「痴」なのだ? >ナンバーが半角であること  ええと、ですね。  僕と巻島君が、なにを問題にしているのか、結局のところ、よくわかっていないでしょ?  とりあえず謝っておけばそれでいいだろう、てな態度であることが、いま、丸見えであったりするわけです。それは世間一般的には周囲を丸く収めることができて、たいていの場所では「ナイス戦略」となるわけですが……。  この分室では、本音で殴り合うのを良しとしている関係上、それだとマズいわけです。「わかってねぇのに、なに上辺だけ取り繕ってるんだよ」てなふうに思われちゃいますよ。  では、まずはじめの一歩から。  巻島君の質問の真意は、なんだったのでしょう?  なにを聞きたがっていた? なにを考えさせたがっていた?  どういう風に読み取りましたか?  ええと、番号でいうと4655ですね。  発言の裏には必ずそれを行った「真意」とか「背景」とかがあるわけです。  それを読み取らないと、コミュニケーションは成り立ちません。上っ面だけのものに終わってしまう。  あと僕の質問は、どのように受け取りました?  よくはわからないがとにかく叱っていると、そう受け取った? >>なんだかよく分からないけれど自信だけは備わっている薗部です。ぜひその鼻っぱしを新木さんや分室のメンバーの方々にへし折ってもらいたい。  いや、ここはべつに、「鼻っ柱をへし折ってくれる場所」じゃないです。  「自分で考えさせる」ための場所であり、そのために必要不可欠な処置であった場合には、「鼻っ柱をへし折る」こともやったりしますが。  自分の鼻っ柱を、自分で折ることができて、自分で取り外すことが可能っぽい人にまで、そんな面倒なことはやりませんって。  ――で、この分析、自分で客観的に分析してみると、どうなるでしょう? >羽矢野君  休息するために、今日はなにをしたか……とか。  日記みたいなもの、ここに書くこと。  なにもなしだと、ちゃんとご飯食べているのかなーとか、ちゃんと寝ているのかなーとか、心配になるので。 >巻島君 >>新人賞は「商業的に成功するか」という基準で作品をみるものなんでしょう? >>つまり、送られてきたものが売り物になるかどうか。 >>その売り物になるかどうかの「ものさし」が、各社によって違うということがあるんでしょうか?  いや、だから、それは俺のほうが聞いているんだってば。  じゃあ、新人賞をとって世に出た作品は、すべて「商業的に成功」しているの?  このへんは言葉の定義の問題かな。「出版社に赤字がでないぎりぎりの採算ベース」を「商業的成功」とするか、「増販が1回でもかかる」あたりを「商業的成功」とするか、それとも「発売後1年以内に10版くらいまで余裕で出ている」あたりが成功となるのか。  ちなみに作家が生き残ってゆける目安としては、「書く作品のすべてが、必ず増販のかかっている作家は、まあたいてい、生き残れる」っていうものがある。  それでも「たいてい」だったりするので、ここ注意ね。  その逆に、「書く作品のすべてで、増販がかかっていない作家は、たいてい生き残っていない」というのもある。だいたいデビュー後の2〜3冊が限度か。増販なしで5冊以上書いて生き残っている作家さんは、少なくとも僕は知らない。  まあ、この「増刷」ってのが判断のポイントってことで。  ああ、そっか。  店頭で本を手にした時、奥付の「増販部数」をチェックしていないのか。  もしかして、君らって、そうなのか?  あー、すまん。  あまりに常識すぎることなので、いままで気づきもしなかった。  そういや今回、はじめて言う気もする。  「見直す時には音読をしろ」とか「シーンの始まりには5W1Hの3行のおまじないを入れろ」とか、その手のことと同じぐらいの「常識」だった。あたりまえすぎて、言っておく必要さえ感じていなかった。  すまんすまん。  んじゃ、重版における初速と、その見方についてレクチャーしておくか。 >本の売れ行き、その見方とか、初速とか  ある本がどれだけ売れているかの目安は、店頭で平積みされているとか、棚にシリーズの全巻が揃えられているとかのほかに、どれだけ重版がかかっているか――ってのもあるわけだ。  店頭で、本を手に取ったなら、ついでにもう「ほんのちょっと」の手間をかけて、奥付を確認しておくように。手に取ったなら、必ずだ。  初版○年○月○日、第△版○年○月○日――とか、そうあるはず。  本屋に並んでいるそれが「最新の版」であるとは限らない。しかし、だいたいの目安とはなる。「すくなくとも○版以上は出ている」ということだ。  また初版と第△版までの年数をみて、そこまでの年間平均版数を計算すれば、現在の日付に照らし合わせて、「あと○版ぐらいは上乗せしておけばいいか」的な見当もつく。  ブギーポップとか、あれ、初速の伸びが凄かったぞ。  最初の1年で10版は超えていたっけ。  あとはDADDYFACEとかね。あれも半年で7版ぐらい行っていたかな。1月に2回以上の増刷って、それ、なんなのよ……? ってな感じ。驚異的ってやつね。  ちなみに作家志望者の場合、「どういう作品が、初速の伸びが良いのだろう?」てなことを見て、研究しておくのも大切なこと。  「売れる作家」になりたいのならね。  しかし研究して、すぐにそれが実践できるようなら、なんの苦労もないのだが。(笑)  ちなみにこの手の、「本が出るまではべつに話題作ではなかったんだけど、出てから急に売れ出した」という本は、「口コミ」がけっこうな力を持っていると見られる。  しかし「口コミ」で売れるためには、「口コミしやすい面白さ」を持っていないとならないわけだ。  口コミの中心となるのは、それはシロウトの人たちなわけだ。  つまり一般読者の人たちだな。  その話のどこが面白いのか――という、その点が、一般の人でもすぐに把握できるものであって、簡単に口にできるようなものでないと、口コミによるセールスアップは期待できない。  初速の伸びがある作品は、得てして、そういう「口コミしやすい面白さ」っていうものを備えている。作者が狙ってやったものか、それとも偶然なのか、それはおいておくとしてもね。 >巻島君 >>ううん。厳しい目で見てもらったほうが自分のためになると思ったのですが…… >>すいません、「プロになること最優先」は発言を撤回させてください。 >>プロになって、かつプロであり続けること最優先、と言い直します。 >>そのために応募先の検討ということががあるわけであって……  ふむ。  つまり、自分が食っていけそうかどうか……。  そのことを、厳しい目を持っている賞に応募して「判定」してもらうことで、太鼓判を押してもらいたいと、そういうことだな?  いつもながら、見事なまでの、へたれっぷりだなぁ。  いやあ、感心してしまうほど。(笑)  自分がプロで食っていけそうにないようなら、いっそ、賞もくれずにデビューさせてくれないほうがいいとか……?  保証なんて、誰がしてくれるのよ?  作家にそんなもんがあるなんて、思っているのか?  作家ってのは、「食っていかせてもらう」ものじゃないの「食ってゆくもの」なの。  この明らかな違い、わかる?  食っていかせてほしいなら、その「確約」がほしいなら、大学卒業してサラリーマンになりなさい。 >>……いや、ひょっとしたら今まで自分の書いているもの(レポート含む)は、すべて文章が陶酔系のものだったかもしれない(ありそうなだけに笑えない)  レポートの文章っていうと、単なる説明文だよな。  それで陶酔文章が書けるとしたら、それはひとつの才能だぞ。いやマジで。それは売り物になるかもしれない。べつに皮肉でもなんでもなく。  ちょっとそのレポートの「陶酔っぽい」ところ、ここに抜き出してアップしてみそ? >>比較検討してこいと言われましたが、それは受賞してからの生き残り率とか、消えたにしても何冊出したのかとか、最終選考で落ちたヤツの敗者復活はやっているのかとか、そういうことを調べて来いということなのでしょうか。  最終的には、それすべてやっとくもんだろ――とそのように言っているつもりなのだが?  まあ具体的手順ぐらいは、教えておいてやるか。なんて親切なんだろう。俺って。  まず手始めに、それらの賞の出身作家のリストを作る。  ここ○年以内に賞を取ってデビューした作家って意味ね。  これは最低でも2〜3年分は必要だろう。  可能であれば4〜5年くらいは遡ったほうがいい。完璧を期すなら10年分ぐらいだな。  あくまで賞ごとの比較検討が目的であるので、各賞ともに、同じ年数分をやること。  しかし10年も遡ると、電撃、スニーカー、富士見ファンタジア――ぐらいしか残らないか。3年遡っただけで、2つは消えるし。  何年分まで遡るのか。  どこまで手間をかけるのかは、実際に手間を掛ける本人が決めるべきこと。僕はやり方を教えるだけだし。  そうしたら、その該当する作家の、ここ最近の作品をすべて羅列する。  リストを作る。  そしたら、そのリストを持って、書店回りだ。  何軒か、足を使って回ってくる。  ライトノベルに力を入れている大型書店を4〜5件。小さい本屋は10件ぐらいかな。  リストにある作家の本、それらの店頭における在庫調査を行う。電車を使って、隣町まで行ってこい。  平積みされているのか、棚取りされているのか。それとも特別扱いされて売られているのか。「◎」「○」「△」「×」とか、自分にわかるマークを付けつつ、一軒一軒ごとに、かたっぱしから、「あるか」「ないか」「扱いはどうか」をチェックしてゆく。  リストに100冊ぐらいあったとしても、存在の有無をチェックするだけなら、そう手間でもないだろ。  新刊でないこうした本は、よほど売れ続けているのでもないかぎり、2年もしたら、まず店頭から消え去るものね。  ついでに、最初の一件目では、それぞれの本が何版まで出ているのかチェックしておくこと。ちなみにメモを持ちながら、一冊一冊奥付を確認しながらウロついていると店員さんに怪しまれるので、そういう場合はすぐに撤退だっ。  作戦遂行にあたって、君の身になにが起きようとも、当方は一切関知しない。  このデータは、どこの本屋で調べたっていいわけだし。  いいか?  本同士、作家同士の戦いというのは、頭の中で起きていることではなくって、書店の店頭で起きているものなのだ。とりあえず「作家になった人たちの戦いの現場」を、その目で確認してきやがれ。  頭の中で考えたことだけで、四の五の言ってる前にさ。 -------------------------------------------------------------------------------- >新人賞データとか No.4691 投稿日 2002年6月24日(月)03時50分 投稿者 新木 伸 >新人賞データとか  GOOGLEで「学園小説大賞 受賞者一覧」検索してみたところ、よいページがヒットしました。 ○ライトノベル系新人賞受賞者・デビュー作リスト。 http://www.geocities.co.jp/Bookend-Ohgai/8783/novel-l.html  こんな便利なページが、世の中にあるとはっ。  しかしこういうの、藤極堂さんなら、調べるまでもなく「はじめから知っていた」んだろうなぁ……。  すいません。僕が間違ってました。  帰ってきてください。藤極堂さん。  リンク張る時、解説一切抜きでいいですから〜。 -------------------------------------------------------------------------------- 説明の必要上、以下の文章には差別的とされる用語が頻出します。 No.4692 投稿日 2002年6月24日(月)23時18分 投稿者 弟切 千隼 私には決して他人を差別するつもりはありません。純粋に説明のために差別的とされる用語を使用せざるを得ないことを御了承下さい。 >>白痴 この言葉には、二つの意味があります。 1.知能が著しく劣っている人。 2.昔の精神医学用語で、知的障害者のうち、最も重度の人のこと。 一般的に用いられるのは、1の意味のほうですね。これについては説明の必要はないでしょう。 もし、この言葉が1の意味しか持たなければ、「ばか」や「あほ」といった普通の人をののしる言葉と同じですから、今のように特定の障害を持つ人々を指す差別用語とはされなかったと思います。 おそらく、この言葉が差別用語とされたのは、2の意味があったからでしょう。 これに関しては少し説明が必要ですね。 昔の日本の精神医学では、知能の発達が平均より有意に劣っている知的障害者を、以下のように分類していました。 軽度   軽愚  ビネーBinet式知能テストで50〜70点 中程度  痴愚  ビネーBinet式知能テストで20〜50点 重度   白痴  ビネーBinet式知能テストで20点以下 しかし、精神医学の発達につれ、この分類は知的障害の実態に合わないことが明らかになってきました。そのうえ「軽愚」も「痴愚」も「白痴」も「愚」や「痴」といった悪い印象の文字を含んでいるため、知的障害者への差別を助長しやすいということで、現在の精神医学ではほぼ廃された言葉となっています。 現在の精神医学で知的障害を分類する言葉は「軽度」・「中程度」・「重度」・「最重度」が一般的なようです。 白痴その他の昔の精神医学用語が差別用語とされたのは、精神医学が未発達な時代に知的障害者に付加された悪い印象を払拭するために、それらの言葉を用いないようにした、というのが始まりのようです。 そもそもなぜ「白痴」という言葉を重度の知的障害者を指す言葉として当てはめたのかについては、私の調べた範囲ではわかりませんでした。 -------------------------------------------------------------------------------- 羽矢野日記 月曜日 No.4693 投稿日 2002年6月25日(火)00時33分 投稿者 羽矢野 ●羽矢野です。  さすがに会社勤めてますから、ご飯や睡眠はとってます。  そこまではイッてない……はず。  では、生存証明の意味もかねまして、日記のようなものを載せていきます。  なるべく、他の人が読んで面白い(&わかりやすい)ものを。 ●今日の息抜き。  48時間課題のプロット前の設定とかを少しまとめました。  まあ、これも課題なのですが、楽しみのみでやれる範囲にとどめて。  無理せずちょこちょこと。  すでに何か書くという行為は日常なので、よっぽどがない限り何も書かないなんて出来ない。  これもマズイですか?  たまりにたまってた本を読みました。  一冊読破。  私の周りで本(小説)を読む人間はいないので参考になりませんが、この時間をとるのが社会人は結構大変です。  私は途中で本を読むのをやめるという事ができない。  というか、途中でやめれる本なんておもしろいはずがない。  そんなふうに思ってます。  話題は変わりますが。  読書量って、個人差がありますね。  小説なんて、自分で買って読んだことないって人が、世間には(一般の会社のサラリーマンには)ごろごろいます。  以前、何故なのか数人に訊いてみた所、共通する答えが返ってきました。  活字が並んでるのを見ると、それで読む気がなくなるそうです。  字だけを読んでいくというのは、ものすごい苦痛らしい。  絵がない出版物は、脳味噌が受け付けないなんて、そんな馬鹿なと思ってしまうのですが……  逆によくそんな物読めるなと感心されてしまいます。 ●どうでもいい事。  私はキー見ないと打てない人なのですが……  この文章は、ブラインドタッチで書いています。  何回か挑戦しては挫折してるのですが、いいかげんに根性入れました。  できる人にはなんでもないのでしょうが、できない私には大変。  通常の三〜四倍はかかります。  普段の分室の課題とかは、思考速度に比べて記述があまりにも遅いといらいらしてどうしようもなくなるので、結局キー見ながら打っちゃうんですよね。  時間かけても問題ない文章だけブラインドタッチ使ってたら、なんとか打てるまでに一ヶ月くらいかかってしまった。  ちなみに練習ではゾンビ打(撃)ってます(笑)  このようなタイピングソフトで打てるようになるとは思ってないですが、息抜きもかねて。  以前、新木さんが教えてくださった『親指シフト』ですが、これはやめて普通のローマ字入力でやってます。  これは仕事の関係上、複数のコンピューターを共同で使用している為、親指シフトにできないから。  倍の量で打てるらしいので、魅力的ではあるのですが。  皆さんはブラインドタッチできますか? (私だけできてないんだったらどうしよう……) ●弟切さん  >>ビネーBinet式知能テスト  ちょっと興味が出たので、調べてみようと思ったのですが……  検索して言葉はヒットしても、それがどんなものか説明してるものがない……  どこかわかるHPとかありますか?  とここまでで就寝します。  睡眠六時間とるのも、えらい久しぶり。  では。 -------------------------------------------------------------------------------- 差別用語 No.4694 投稿日 2002年6月25日(火)00時37分 投稿者 薗部 せい 私が持っている「アルジャーノンに花束を」にはしっかりと白痴という言葉が。 ちなみにこの本は1995年8月15日の改訂66版なので、そんなに昔でもないですね。 でも確かにパソコンでは変換されませんでしたので、首をかしげながら「白い」「痴呆」と打っていました(つまり差別用語とは気付かなかった。うーん未熟)。 で、「白」について漢語辞典を引いてみた。 「白」を頭に使う言葉がけっこうあることに気付く。例題だけで102個(その中には白痴の文字も)。 1.色が白い、清い、潔い、正しい、優れている 2.しらげる 3.しらむ 4.あかるい 5.あきらか 6.まじりけが無い、かざらない 7.もうす 8.むなしい 9.身分の低い者、官職のない者 続いて「痴」。 1.おろか、しれ、しれもの 2.一つのことに夢中になる事 3.三つの煩悩のうちの一つ 「白」と「痴」で何かつながりがありそうなのですが、分かりませんでした。 やはり弟切さんのお調べになったとおり、医学的な関わりの方が強いのかもしれません。 もろもろの考察などはまた今度。 -------------------------------------------------------------------------------- お久しぶりになってしまいました。 No.4695 投稿日 2002年6月25日(火)01時02分 投稿者 唯野教授  心理学実験のレポートで頭がぐちゃぐちゃです。誰だこのリッカート法とかいう統計処理を考えだしたのは……。シグマなんてもう忘れちゃったよ! >アルジャーノンに花束を  最後に読んだのは確か高校一年の時だったかな? 前半の、主人公の知能がどんどん高くなっていくというSF的な仕掛けに大喜びしたものの、後半はダレてる印象を受けた記憶があります。最後の一行にもあんまりピンとこなかったような。主人公が施設を見学に行くところとか、退屈だった記憶があります。今読むと違うのかな?  アルジャーノンといえば、いつかのオフ会でみやびさん相手にちょっと話しましたよね。あのときはウェルズのタイムマシンとテーマが同じではないかと主張しました。私はどちらも「人間は、知性を失っても誰かを思いやる心だけは最後まで無くさない」がテーマだと考えておりました。 >ビネー式知能テスト  少し前に、授業で演習したばかりです。  ビネー氏は世界ではじめて人間の知能を科学的に測る検査を考案した人です。精神遅滞児を見つけるための検査でして、今日でも全世界的に使われています。日本でも、田中・ビネー式というのが使われていますね。  数列を復唱させたり、ことわざの意味を尋ねたり、見本と同じようにビーズを並べさせたりします。  今は知的障害者の判別に田中・ビネーを使ってるのかな? それともウェクスラー式? 今度きいてみよう……。   >短編  増やすより削るほうがずっと苦労しますね。羽矢野さんは大変なことをやってたんだなあ。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4696 投稿日 2002年6月25日(火)03時03分 投稿者 新木 伸 >羽矢野君  楽しみでやるぶんには、まあいいんじゃないの。  ほどほどにね。  そのぐらいの負荷のものは、「夢想」なわけだ。  「思考」はエネルギー使うので疲労するけど、「夢想」にとどめておけば心地よいものでしょ?  運動でいうなら、ジョギングとランニングぐらいの違いだな。  後者は疲労が溜まってしまう。  前者なら疲労は減ってゆく。そこそこの体力を持っている人ならば、完全休息するよりも、効果的に疲労回復ができることだろう。  君はいま、健康を害する寸前まで精神を酷使したわけだ。  肉体的な疲労でいうなら、ぶっ倒れる寸前ってやつね。その蓄積した疲労を取り除かなくてはならない。  まあ2〜3日は、ごく軽いジョギングと、あとはストレッチぐらいにしておくべきだね。 >タッチタイプとか  「ブラインドタッチ」という言葉、差別用語だから使わないようにしよう――なんて運動が起きているらしいぞ。  んなバカな――と、わしも思うが、まあ、べつに突っ張るほどでもないことなので、必要のない時は「タッチタイプ」ということにしている。  「触って打つ」より、「見ずに打つ」のほうが、意味的に近いと思うんだがなぁ。  ホームポジションとかって、べつに触って確認しているわけでなく、手の起き位置で認識しているだけだし、指はそもそも、普段は空中に浮いているわけだし。  まあ、いいか。  このタッチタイプに関しては、「いちいちキーボード見ていて仕事ができるかっ!」――と、僕は「一言」ほど持っているのだが。  しかし世の中の作家さんの多くを見ると、タッチタイプしている人って、じつは少数派だったりする。10人いたら、2人がやっとってところじゃないかなぁ。  なぜなのかというと、小説というのは、書いている時間よりも、考えている時間のほうが圧倒的に長いものだからなのね。  だって、小説って、一冊分をただ打ちこむだけなら、12時間とかそこらで出来ちゃえるものなんだよ。  しかし一冊を書きあげるためには、早い人でも、まあ3週間ぐらいはさすがにかかるだろう。  そこから12時間を引いた残りの時間は、つまり、ただ考えているだけの時間ってこと。  指なんて、ほとんど動いていないってことになる。  まあ、僕がいつぞや受けたゲームシナリオのときの仕事のように、1日に原稿用紙100枚を打ちこみ続ける――なんて仕事をやったひには、キーボード見て打っていたら大変だろうが。あれは本当に、「指が止まる時間はゼロ」だった。  キーと画面との往復によって、眼精疲労は数倍にも増える。  手元と画面とのあいだで距離が違う。  毎回、眼球の焦点調節機構を駆使することになるのだから、当然だわな。  ちなみに親指シフターは、これ、全員が確実に「タッチタイプ」をやっている。原理的に、キーの刻印なんて見ていたら、打てない方式だから。指が邪魔になる。  ちなみにこのあいだ秋葉に行ったら、おもしろいキーボードが打っていた。  「タッチタイプ習得用キーボード」なるもの。  キーの刻印が、なんにもないのね。  文字が書いてない。もう真っ白。  だから、見たところで、なんにもならない。(笑)  オマケとして、「タッチタイプ学習ソフト」もついておった。 >タッチタイプ習得法  もし一生、文章を書いてゆく仕事をしてゆくつもりだったら、タッチタイプができるようになっておくことをお勧めする。  一生のうちの、3日ぐらいかけてマスターするべきだろう。  タッチタイプできるとできないとでは、文章を書くときの「負担」が全然違ってくるから。  まず……。  ホームポジションとか、どのキーをどの指で押すのか、とか。  そういうタッチタイプの「基本的な概念」を、練習ソフトのステップ1か2あたりをやって知っておく。高度なステップはやらなくていい。  初歩のところだけを、ただ知っておくだけ。  あとは実践あるのみだ。  僕のやった方法は、「物理的にキーボードを見れないようにする」という方法だ。  段ボールとガムテープとで工作をする。キーボードサイズの紙箱を作る。  両手が入れられるように、手前側は素通しにしておく。  つまり「キーボードに触れている手」というものを、上からは、まるで見えないようにするわけね。  そしてもうひとつポイントがある。  キーボードの配置図を用意する。本やなにかからコピーするとかして、用意しておく。  コピー機の上に実物のキーボードを乗せて、実寸サイズでコピーを取ってしまってもかまわない。  その紙を、モニターの下あたりに貼っておく。  キーの位置がわからなくなったときには、かならず、この紙を見るようにする。  「ホームポジションから、右手の人差し指で、一個上のキーを押す」とか、そうやって探して打つわけだ。  同じ指で打つべきキーは、縦の1列ごとに、マーカーで色分けしておくといい。人差し指の分担は、ピンク、中指はグリーン、薬指はブルーで、小指はイエローだとか。そんな感じに。  ちなみに最上段の指運びについて。  「4」のキーを押す指が、人差し指であるという教本が多い。 (「F」が左手人差し指のホームであり、1列上「R」、1列下「V」、2列上「4」ということね)  だが、これはどうかと思う。  左手人差し指の「2列上」は、「5」になるべきだろう。「F」の真上にあるわけだ。  ホームポジションからの移動量が最小になる指でキーを押す。――というのが、タッチタイプの理念なわけだから、それに従うと「4」は左手の中指の分担となるはずだ。  つまり、世の中の教法は、一部間違っていることが書かれている。  気を付けるように。  この「キー配置図」を貼りつける位置。これも肝心な点でた。  入力しているときに、目線をなるべく動かさずに見える位置がベスト。  間違っても「箱の上」なんかに置いてはいけない。目線がそこまで下がってしまっては、元の木阿弥だ。  これは「目線を下げる癖をなくす」という目的のためである。  タッチタイプの練習初期は、どうしても、キーの位置がわからなくなってしまう。なるべく指を動かした「感触」で探しあてるのが基本だが、まあ、はじめのうちは、ちょっとズルして「その紙」を見てもいい。  しかしどうしても見るのなら、せめて、「紙」にしておくこと。  絶対に、箱をどかして、キーボードを直接見てしまってはいけない。  タッチタイプをマスターしたいのなら、「もう二度と絶対にキーボードを見て打たない」というぐらいの決心が必要だ。  じゃないと、絶対、途中でやめてしまう。「ちょっとぐらい見てもいいよね」は、これはダメ。「これだけ我慢したのだから、一本ぐらいいいよね」とかやって失敗する禁煙と同じだ。(禁煙したことはないが)  以上。  「タッチタイプの身につけ方/新木式」だ。  ちなみにわしの場合。  こうして身につけた「過程」があるということは、はじめはタッチタイプをしていなかったということになる。  なんで初めから「タッチタイプ」をしていなかったのかというと……。  知らなかったんだよ。  「見ないで打つ」なんてことは、発想の外だったんだよ。  しかたないだろ。中学一年生だったんだからさ。  気づいたのは、20歳ぐらいの頃だったかな?  はじめはローマ字で、次にカナで打つようになっていた。そのときにはカナで日本語を打っていた。  そしてタッチタイプというものがあることを、なにかで知った。たぶんパソコン雑誌の記事だったと思う。  めちゃくちゃ悔しかったことを覚えている。  なんだって自分は、8年間も、そんな「非効率極まりない」方法でキーボードを打っていたのか! 小学6年の時には1.5あった視力が、中学生時代のあいだに0.1まで落ちたのは、すべてそのせいだったわけだ。  ああ、もうっ、腹が立つ。自分のアホさかげんを呪ったね。  そうして「タッチタイプというものがあると知った」その瞬間に、上記の練習法を考案した。  そして3日で身につけた。  練習のために、なにか打ちこむものを探した。ネットに書くための文章とかは、考える速度に指がついていかないもどかしさがあって、書き終える前に文章が消えていってしまうので、よくないと思った。  とりあえず最初の何時間かは、はじめから印刷されているものを、ただ打ちこむだけに専念しようと思った。  そこで、前々からやろうと思っていて棚上げになっていた、「プロの小説を打ち直して模写することで、理解する」というのを、ここでやってみることにした。  ええと、たしか、ロードス島戦記の一巻だったかな? それとも菊池秀之の一冊だったかな? まあとにかく、自分が「うまい文章」と感じていて、いつか盗み取ってやろうと心に決めていた文章だ。  その1章だけを、4時間ぐらいかけて、写し取ってみた。  4時間もやったら、だいたい指が覚えてきて、慣れてきた。指が「むずむず」することもなくなって楽になってきた。  そこでネットへの書きこみも、なんとか書けるようになってきた。  そこからは、「ネットへの書きこみ」を書くことで練習を続けた。当時はインターネットでなくてパソコン通信だったが。まあやっていることはいまと同じだ。掲示板への書きこみね。レス書きってやつ。  2日目の終わりには、もう箱も外していたっけ。必要なくなっていた。キーの配置図も、ほとんど見なくなってきた。  3日目からは、もう、自分がタッチタイプをしていることさえ、意識しなくなってきた。マスターしたってことだな。  このあたりから、ようやく「小説」を書くために使えるようになってきた。  実戦で使えるようになったわけだ。  この時点では、タッチタイプとはいえ、まだ「かな入力」だった。  そしてその後、僕が「親指シフト」という優秀な入力方法が存在することを知った瞬間に、「親指シフトキーボード」を購入して、その1日で「親指シフト方式」を身につけたことは、もはや語るまでもないだろう。  もうタッチタイプは出来ていたから、「かな入力」→「親指シフト」への移行は、思ったよりも楽だったな。こっちのほうは1日で完了していたし。  タッチタイプと「親指シフト」というこの2つの武器は、大いに、役に立っている。  なによりも日本語を書くときの負担が減る。  あとタイプ速度が「ローマ字の2倍」になってくれることも大きい(ひらがな1文字を入力するに、ローマ字方式は2打鍵。親指シフトは1打鍵。2倍早く打てることは道理である)。  思考の速度に、キータイプが追いついてくるのね。  指がタイプするのを待つために、考えを一時ストップさせておく必要がないのだ。  経験してない人にはいくら説明してもわからんだろうが、これはとても大きいことなのだ。  入力速度によって、「思考」というのは、知らず知らずのうちに制約を受けているものなのね。打ち込み終わるまで、次のことを考えないように、無意識にそうしてしまっている。 僕は「親指シフト」を身につけたときに、そのことを知った。「親指シフト」で物を書くと、その「無意識のブレーキ」が解除されて、少なくとも、2倍の速度に加速するのだ。  ――思考速度が。 >羽矢野君  ――ってことで、ちょうどいい機会だから、うまい人の文章の「模写」でも、2〜3日かけてやってみたら?  まあ6時間ぐらい使えば、だいぶ「イライラ」もなくなるぞ。  あと親指シフトは、キーボードを交換しなくてもいいのね。  常駐ソフトをタスクトレイに入れておくだけ。  クリックして、ON/OFFできるし。  まあローマ字入力でも、タッチタイプにするだけで、だいぶ世界がかわると思うよ。  見ないで打てば、見て打つよりも早く打てる。それが物の道理ってものだ。 >園部さん >>私が持っている「アルジャーノンに花束を」にはしっかりと白痴という言葉が。  人の話、聞いてる?  うわっつらだけなぞって、聞きかじってないか? おい?  「白痴」は差別用語とされているけど、根拠は不明――っていうか、とても薄い。  僕と弟切さんは、そう書いているんだけど、ちゃんと読んでる? >>私が持っている「アルジャーノンに花束を」にはしっかりと白痴という言葉が。  だいたい、これでつまり何を言いたいのか、意図不明だぞ。  ある本の中で使われていた。この本の訳者や編集者は、これが差別用語であるという配慮に欠けた馬鹿だった。――とでも言いたいわけ?  それとも、「当時はまだこれが差別用語だと認識されていなかったのですね」とでも、言いたいわけ?  どっちにしても、そんな言葉が出てきてしまうのは、思慮が浅いと言わざるを得ない。  ついでに、そのどっちを言いたいのか、読んでいて確定できんような文章だというのは、日本語がなってないと、言わざるを得ない。  知らずに使っていたはずが、ないだろうが。  仮にも相手はプロなんだぞ?  プロをナメるなっていうの。  必要があったから、使っていたわけ。どうしてもその言葉を使う必要があったわけね。  当時でも「差別用語っぽい」ということは、充分に認識されていたさ。  ――で、実際に、どこの部分で、どのように「白痴」という言葉は使われていたわけかね?  あの本の中から、部分引用してきて、ここに示すこと。  また引用する場合には、原典の書名、著者、訳者を、すべて明記すること。著作権法では、そうすれば「必要な部分」の引用はして良いことになっている。  そして今回は「研究目的」なわけだしね。 -------------------------------------------------------------------------------- あ、いけね No.4697 投稿日 2002年6月25日(火)03時55分 投稿者 新木 伸  園部さんには、まだしばらく敬語使うつもりだったのだけど。  通過儀礼の終わったひろさんのほうと混同してしまって、つい、「普段」のままでやってしまった。  まあ、いいか。 -------------------------------------------------------------------------------- たとえばのお話しなど No.4698 投稿日 2002年6月25日(火)14時37分 投稿者 紫ゆきや >新木さん(4678) >見落としをしてしまったことについて >> ありゃ、本当の意味で、読んでいなかったのか。  本当にもうしわけありませんでした。  以後、このようなミスを起こさないように気をつけます。  それと、私も言葉に配慮した文を書けるように、がんばりたいと思います。 >「リタイア」や「途中退場」  たしかに私には、それらについて、泣くほどの強い記憶がありません。  挫折は「諦めた」という感じが強いですが、リタイアだと「諦めざるおえなかった」というふうに取れます。  私の場合、環境に恵まれていたのか、根性が足りなかったのか……。  なんにしても、作家としては経験が少ないのは良いことではないですね。 >悔しさについて >> たんに「悔しい」だけで終わっちゃう話だと、これはかなり、読者を選ぶのではなかろうか?  たしかに、悔しいだけで終わる話だと、読み手を選びますよね。  私にとっても、それはちょっと読み難いお話になりそうです。  うまくやれば、悲話とか、バッドエンドのホラーとかに近いものになるんでしょうか。  ライトノベルでは読んだ記憶がありませんが。 >> 「なにかに実を結ぶようなものは、それは真の「悔しさ」とはいわない。そんなヌルいものを、私は「悔しさ」とは認めない!」  たしかに、開放感とか爽快感で話が終わると、読者の中に悔しさが残らないかもしれません。  なんというか、逆転ホームランの前の失点は、それほど悔しくないということでしょうか。  しかし、そういうこだわりは、まず読者に最後まで読んでえてからの話になりますよね。  読んで「面白かった」って言ってもらえないと、ダメダメですから。 >喜怒哀楽とか >> エンターテイメントっていうのは、「苦さ」「つらさ」といったネガティブ要素と、その対局にある「プラス要素」とをバランスさせておかなきゃならないのね。  なるほど。  たしかに、どの作品も、そのようになっていますね。  まとめます。  私は、悔しさをテーマにした話も書きたいと思っています。  でも、悔しいだけの話や、悔しい思いのまま終わる作品は、エンターテイメントとしては難しいです。  それは、エンターテイメントでは、いろいろな要素(読者の受ける感情)をバランスさせてやらなければならないからです。  そして、私はエンターテイメントを書きたいと思っています。  悔しさという要素を楽しませたいのであれば、その他のいろいろな要素と、どう組み合わせるか――それを考えなくてはいけない、ということですね。 >不健康な女の子が死んじゃう話 >> どうして、キャラを殺すことで「お涙ちょうだい」をやってしまうのかねぇ。  すみません。  私にとって一番印象に残っているのが、キャラの死による悲しさであったということと。  変わったネタを持ち出して、泣けない展開にしてしまうと、そもそも話の趣旨を理解しているかどうか、わからなくなってしまうと思ったもので。 >> これは「泣かせようという意図」なんて立派なものじゃなくって、「泣いてね」っていう作者側からの「お願い」でしかないのだよ。  発想が貧困であったことは、わかりました。  それと、「意図」の下に「お願い」というものがあったというのも知りました。  しかし、「意図」と「お願い」の区別というのは、まだよくわかっていません。  これは斬新さや見せ方によって、「ギリギリ意図」とか「かなり、お願い気味」というような、アナログな尺度だと思うのですが。  確実なのは、私の書いた例が「お願い」の極点であったということですね。 >> これ世の中で、いっちばーん、安っぽい手法なんで、気をつけておこうね。  もうしわけないです。  死んじゃう話、わりと好きなのですが、私が例にしたのは、ほんとうに安直すぎですね。  安易な死を書かないよう、安易な話を書かないよう、戒めたいと思います。  ありがとうございます。 >> 女の子を死なさないで、読者を泣かせる展開は、他に、なんかないのか? ・「健康でなくて孤独なキャラ」の女の子。 ・主人公は別に立てる。 ・泣ける展開。  以上の条件で、こんな展開を考えてみました。 起:健康でないという理由で、親に軟禁されている女の子と、友達になる主人公。 承:女の子を外へ連れ出す主人公(女の子に見せたい綺麗な場所がある) 転:目的の場所に着く前に、捕まってしまう2人。 結:女の子は連れ戻され、主人公だけが取り残される。  「結:主人公の安全を条件に女の子は自分から帰っていく。その後、主人公はボコボコにされる」  というのも考えたのですが。  これだと、女の子を連れ去り、約束を違えた相手への、怒りとか悔しさのほうが強くなりそうです。  相手にされないほうが、悲しいかなと思いました。 起:体の不自由な女の子を好きになる主人公。 承:(学校などで)いろいろと世話を焼く。 転:主人公は、女の子に告白するが断わられる。 結:女の子は、主人公といると自分の体が不自由だと思い知らさて辛いという。   数日後、女の子は学校を辞めてしまうのだった。  似たようなもので、別のバージョンも考えてみました。 起:主人公と仲のよい、とても元気な女の子が、病気になる。 承:学校も休みがちになり、クラスの話題にもついていけなくなる。   そんな女の子をなんとか元気づけようとする主人公。 転:しかし、女の子に、もう関わらないで欲しいと言われる。 結:女の子の拒絶と、自分の無力さに絶望する主人公。 起:路上ライブをやってる主人公。   いつも(マンジョンの3階の)窓から空を見ている女の子に恋をする。 承:猛練習して、とても上手くなる。   しかし、女の子は主人公のことを見てくれない。 転:実は、女の子は耳が遠かったのだと知る。 結:主人公は音楽への情熱を失ってしまう。  マンションの3階とか、変えてもいい部分だと思うのですが。  無いバージョンだと話がよくわからなかったので、ひとつの例として書いておきました。  起承転結を書くにあたって、抽象的すぎると意味が通じないけど、具体例だと、どうも違和感のある場合。  どうしたら良いのか、難しいです。  あと、悲しい話にならないかもしれませんが。  こんなのも考えてみました。 起:空を見るだけの女の子のために、歌う主人公。 承:実は女の子は耳が悪く、手術を怖がっていると知る。 転:女の子の目の前で、力のかぎり歌いまくる主人公。 結:女の子は、(その歌を聞くために)手術を受けるといいだす。  ……前向きな話で悲しさを出すのは難しいのですね。  転のところで、むしろ嫌悪感すらあった歌というものに、興味を覚えていくところが書ければ面白いかとおもったのですが。  悲しい部分が承のとこにしかないので、弱いですね。  健康でない話ばかりで、どうも孤独が弱いので、逆に孤独を強調した話を考えてみました。  主人公の関わり方が難しいです。 起:体の弱った女の子を拾う主人公。 承:何も話さない女の子を、それでも世話してやる。 転:なぜか体調を崩す主人公。 結:衰弱した主人公に、「ごめんなさい」とだけ言って女の子は部屋から出て行く。   数日後、回復した主人公がどんなに探しても女の子は見つからなかった。  決して人と一緒にいられない女の子……のつもりだったのですが、悲しいのか、ホラーなのか、微妙なところになってしまいました。 起:主人公は女の子の作ったぬいぐるみ。 承:病気がちで消極的な女の子は、その日にあったことなどを、ぬいぐるみにだけ話す。   ぬいぐるみは女の子のことを大切に思うようになる。 転:ある晩、女の子を突然の発作が襲う。   ぬいぐるみは何もできない。ただ、女の子を助けたいと強く願う。 結:女の子は救急車で運ばれて、その後は順調に回復へむかった。   あの晩、病院へ連絡してきたのが誰であるか、誰にも分からなかった。   ぬいぐるみは、今日も女の子の話を黙って聞いている。  ぬいぐるみにだけ話すところと、女の子に何もしてあげられないぬいぐるみ、というのがポイントなのですが。  特殊設定が入っていると、起承転結を書くのも難しくなるのですね。  主人公を別に立てるという条件が満たせませんでしたが、こんなのも考えてみました。 起:特殊訓練を受けた少女。スパイとして敵国へ潜入する。 承:防空情報などを本国へ送る少女だったが、風土病にかかり、任務に支障をきたすようになる。 転:少女には知らされぬまま、爆撃が始まる。少女も負傷する。 結:国に見捨てられ絶望する少女。街の人に助けられる。   手厚い看護を受けるうち、涙が落ちる。  こんな感じでしょうか。  ネタを重ねるほどに、どんどん長くなっていってしまいます。自分の未熟が痛々しいです。  短くしようと思ったのですが、どこを切り落としてよいのかわかりませんでした。  単に言葉だけを短くしても、要素を減らさなければ意味がないと思いますし。  しかし、どれにもオリジナリティが感じられないのは困りました。  自分では「手抜き」でない話のつもりですが。  私は発想が貧困なのだと思います。  どれも記憶には無いのだけども、どこかで見たことがあるような気がしてならないのですね。  無意識のうちに真似てしまったというのは、前科があるだけに、とても怖いです。  あと、悲しい話は、予想以上に難しかったです。  1個作るごとに気分が沈むのは、サルベージする時間が必要になるので、とても時間がかかりました。 >羽矢野さん(4677) >パソコンについて  PCの安定性はハードウェアよりソフトウェア側を改善しないとだめですね。  スタートアップにない常駐ソフトは、レジストリを書き換えるしかないかと。  OSは2000が、一番安定していると思います。Xpはまだまだ不安定ですね。  ゲームは、ネットワークゲーム以外であれば、98SEのほうが良いでしょう。  DirectXの2000への対応は完全じゃないですし。  私もディスプレイを見ている時間が長いので、姿勢と目の疲れには気を使いますね。  やはりノートの液晶のほうが目の疲れが少ないようです。  目の疲れの原因のひとつに、瞳の乾きもあると思うのですが。  顔の高さにあるディスプレイより、机に近い高さのノートの液晶を見るほうが、目の開きが小さいのですね。 >タッチタイプとか  私の場合、タッチタイプは、小学生のときにパソコン通信のチャットルームで覚えました。  10人くらいが1行書くたびに話が流れていくので、画面を目で追いながら打てないと、話題に参加できなかったのです。  高校生になってから、それが名称のある「技」であることを知りました。  (そして、新木さんの書き込みで、それが差別用語になったのを知りました。……タッチタイプ) >ひろさん  なるだけ早めに過去LOGを読み終えることをオススメいたします。  量が多くて大変でしょうが、とても有意義だと思いますので、がんばってくださいませ。 -------------------------------------------------------------------------------- >紫さん No.4699 投稿日 2002年6月25日(火)15時33分 投稿者 新木 伸 >紫さん >>しかし、「意図」と「お願い」の区別というのは、まだよくわかっていません。 >>これは斬新さや見せ方によって、「ギリギリ意図」とか「かなり、お願い気味」というような、アナログな尺度だと思うのですが。  うーん。ちょっと難しかったか。  ぜんぜん伝わっていないみたいだ。  「見せ方」なんてことを問題にしてるんじゃないのだな。  そのエピソードを出してきた作者の「性根」の話をしているのね。「泣かす」決意があるものなのか、「泣いて」とお願いする気分でいるのかって、そっちの話。  心根というのは、行動にかならず出るものなのね。エピソードのほうにも、作者の性根は、ぷんぷんにおう。腐った性根があれば、そういう臭いになる。  女の子を死なさないで、泣かすパターン。  どうにもならんものが、半分。全面的に直せば、なんとか使えそうなものが、半分ってところか。どうにもならんもののほうが、もっと多いかな? >>しかし、どれにもオリジナリティが感じられないのは困りました。 >>自分では「手抜き」でない話のつもりですが。 >>私は発想が貧困なのだと思います。  はいぃ?  まさか君、自分が「オリジナリティ」のあるものを作れるなんて、本気でそう思っているのかい?  そこまで自惚れることができるのか。すごいぞっ。  オマエはいったい何様のつもりなのだ? 単なる作家見習いだろうが? >>どれも記憶には無いのだけども、どこかで見たことがあるような気がしてならないのですね。  そりゃそうだよ。  これぜんぶ、かつて自分が見た話のパターンを、無意識に真似ているだけだもの。しかもウロ覚えで適当に真似ているだけだから、きちんと「悲しい話」にもなってやしない。  真似るなら、まず一回、完全に真似てみろ。  「オリジナリティ」なんてもんを出すまえに、先人たちがどうやって「悲しい話」を作っているのか、それを模倣して研究するのが先なのだな。  「オリジナリティ」なんてものが、もし出せるとしたら、山ほど研究していった、その先のことだ。あと心配しないでもいい。「オリジナリティ」なんてなくたって、ウデさえ良ければ作家として食っていける。  ――ってことで、次の課題は、「模倣」すること。  記憶のデータベースをあたって、過去に読んだり観たりした既存の作品から、「悲しい展開」というのを起承転結のプロットに写し取ってくること。  オリジナリティなんて、そんなもんは出さんでいい。10年早いわ。 -------------------------------------------------------------------------------- 羽矢野です。 No.4700 投稿日 2002年6月26日(水)01時03分 投稿者 羽矢野 ●タッチタイプへの道  タッチタイプ(まさか、差別用語になっていたとは……)の修行に、文庫の模写をやりました。  題材は、“三雲岳斗著 レベリオン(電撃文庫)”です。  二時間で、八ページでした。(CASE2)まで。  遅い……  とりあえず、キーの位置は特殊なやつ以外は憶えていたので迷ったりはあまりしないのですが、打ち間違い(隣のキー押すとか)が多い多い。  でも、だいぶ慣れてきました。  時間のあるときは、とりあえずこれやってます。  なかなか楽しいし、模写はそれ自体が学習だ。  いままで挫折数回のタッチタイプをマスターすることができるのか?  ここまできたら、絶対するけど。  私でもできるのだから、まだできないぜって人は挑戦してみるといいかも。  どうも今までの挫折経験と照らし合わせると、これは最初にぎこちなくでも打てるようにさえなれば、結構いくみたいです。  ようは、最初に我慢ができるかどうか。  禁煙と同じようなものかな?  タバコ吸わないけど…… ●感想掲示板のこととか  こっちに書いてもいいのか……  私は「よみかく」にしか出入りしてなくて、他の小説サイトってのを詳しく読んだことがないのですが、書き込み見てると「読めない」と感想書くとみんなから攻撃されるらしい……  切磋琢磨していこうというサイトが少ないということかな?  趣旨はそうでも、本音と建前が違うとかかな? 「よみかく」に辿り着いていてよかった。  としみじみ思った今日でした。  注:褒める感想をお互いに送りあうことが、悪いと言ってるわけじゃないです。    それはそれで良いことだと思ってます。 ●どうでもいい話  インスタントのうどんは、関東と関西で同じ容器に入っていても、だしとか濃さとか違うそうなんですが……  食べ比べた人います?  後、名古屋はどっちの地域のものが売られているんでしょう?  というのが、最近のささやかな疑問。  出張行ったときとかに確かめるつもりでいます。(←バカ)  では。 -------------------------------------------------------------------------------- 差別用語の例外的使用例 No.4701 投稿日 2002年6月26日(水)01時13分 投稿者 弟切 千隼 ブラインドタッチblind touchの話が出たので、英語のblindという単語のニュアンスについて調べてみました。 英語のblindには差別的な意味合いはなく、ごく普通に「目が見えない」という意味合いだそうです。ただ、公式な文書などではblindよりもvisually-impaired(視覚が弱い)やvisually-handicapped(視覚に障害がある)といった熟語を用いる傾向があるようです。 これは、差別用語を避けるというより、完全に目の見えない人ばかりでなく弱視者をも含めた「視覚障害者」という意味を表すためにそうしているらしいです。 そういえば、英語でblind cave fishと呼ばれる魚の一種がいます。この魚は外界の光が入らないメキシコの洞窟内の池に住んでいて、目が退化しています。「目が見えない洞窟魚」という意味の英語名は、その生態を的確に捉えていますね。 ところが、この魚の正式な和名は「メクラウオ」といいます。この種名にはあからさまな差別用語が含まれているものの、生物の名称の一部となっている差別用語の場合は、例外的に使ってよいことになっています。というより、使わざるを得ないのですね(^^;  新種の生物が発見されて、新たに種名を付ける場合に差別用語を用いたらまずいですが、メクラウオのようにすっかり定着してしまっている種名を変えるのは無理がありますね。 メクラウオ以外にも、チョウセンチビメクラゴミムシ−実在する昆虫の種名です−のように、改名してあげたいと思う種は何十種もいます。それでも、当面はこのような種名を公式の文書でも書かなければなりません。 -------------------------------------------------------------------------------- Flowers for Algernon No.4702 投稿日 2002年6月26日(水)04時27分 投稿者 薗部 せい アルジャーノンに花束を ダニエル・キイス 著 小尾芙佐 訳 1995年8月15日 改訂66版より抜粋 P72 7行目 「(中略)白痴にゃ無理だっていうんなら、なにもしねぇほうがいいかもしれねぇな」 ・チャーリィにロールパンを作らせようと提案するフランクだったが、やはり無理なのではないかと自らの提案に不安を抱いた言葉。 P79 13行目  ぼくが白痴ならば、話の内容はわからないから、聞かれてもさしつかえないだろうが、ぼくが理解できる現在、ぼくに聞かれたくはないだろう。 ・口論をしていた学者2人を気遣った言葉。 P117 15行目 (中略)しかし今では白痴に劣等感を感じさせられている。 ・以前はチャーリィを笑いものにしていた職場仲間が、当のチャーリィによって今度は自分達が笑いものにされたということを客観的に述べている文。 P134 15行目 「(中略)白痴にくらべれば、だれだって自分が聡明だと感じられるからね」 ・アリスとの口論の際、世間の人間がいかに独善的であるかを述べたセリフ。 P156 2行目  チャーリィが白痴だという彼女の恐怖、彼女の罪悪感、彼女の恥辱。 ・母親が抱いていたものがなんだったのかをチャーリィが想像して上げたもの。 P167 1行目 “(中略)ねずみと白痴が、アアラ不思議、目の前で天才に変身するのでありまーす!” ・学会の『呼び物』として存在している自分とアルジャーノンを皮肉っている一文。 P176 2行目 白痴―天才と白ねずみ、凶暴化。 P176 9行目  実妹、白痴―天才の居所を知らず ・いずれも新聞記事の見出し。チャーリィは『白痴―天才』と名付けられている。 P179 8行目 彼らが、私が白痴であることを納得させるのに、母を私から引き離すのに性急だったので(略。) ・自分が精神遅滞者だということを強調するために『白痴』という言葉を使っている。 P222 5行目 (中略)みんな、私をすばらしいコメディアンだと思いこみ、白痴の演技に大喜びしたそうだ。 ・これも馬鹿げた演技=白痴にかけている。 P255 20行目 「(中略)だれもチャーリィ・ゴードンなんかどうでもいいんだとね、白痴であろうが、天才であろうが。(略)」 ・『天才』を引き合いに出す事で、『白痴』を立たせている。 P271 8行目 「(中略)白痴じゃない。みんなと同じだ。(略)」 ・差別的な要素が大きくでているセリフ。 P280 7行目 「(中略)白痴の妹とか、うすのろゴードン一家とか。(略)」 ・差別的な要素が大きくでているセリフ。 P281 16行目  もし私が昔の白痴の厄介もののチャーリィだったら(略) ・自嘲的な意味合いでの『白痴』。 P288 8行目 「(中略)白痴(イディオット)にはイド(無我意識)がありますかね?」 ・自棄になったチャーリィが口にした軽口。 >>白痴 総合的に見て、白痴とは主人公の劣等感、また差別的意味合いとして用いられている。 >>ちなみに最近のIMEだと、「キチ○イ」同様、辞書に入っていなくて、変換しても普通は出ないようになっているはずなんですが……。  どうやって出しました? 薗部はこの質問の意味を勘違いして受け取りました。 どうやってだしたか?→どこで(その言葉を)見つけたか? という風に。 『白痴』を完璧に差別用語だと思ったのは完全に勘違い、または分解能が低かったということです。 >>私が持っている「アルジャーノンに花束を」にはしっかりと白痴という言葉が。 これの意味合いは、私がその後に続けた文から分かると思いました。そんなに昔じゃないから、出版された時には差別用語と認識されていたはずだ。それなのにどうしてこの言葉で訳されているのだろう? ということです。まだ書き込みが甘かったということですね。 -------------------------------------------------------------------------------- 「注意」 No.4703 投稿日 2002年6月26日(水)07時08分 投稿者 新木 伸 >薗部せい  「注意」しとくぞ。  そうやって、「叱られたから、なにか言い訳をしないとならない」と焦って書くと、余計に墓穴を掘る。そして僕に呆れられることにもなる。  「注意」→「警告」→「失せろ」という順番になるので、肝に銘じておくように。  「なにか怒られてるっぽい」と感じた時、その理由がよくわからないときには、素直にそう言え。「なにが問題になっているのか、わかりません」とそう言え。それで怒ることはないから。  僕が怒るのは、わかったりふりして、適当こいた「言い訳」やら、そんなくだらねーことを、ぐだぐだ書いて、僕の時間もキミの時間も、参加者の時間も、ここを読んでいるROMさんの時間も、すべて無駄にさせる、オマエの逃げ腰とサボリ癖だ。  なにを怒られているのかわからないのなら、まず考えろ。考えてもわからなかったら、聞け。言い訳なんぞして、時間を無駄にするな。  そして「とにかく怒られているんだから、謝っとけばいいのだろう」なんてコスい戦略は、ここじゃまったく通用しないので、そのつもりでいろ。  次にまた「逃げ腰」を見せやがったら、「警告」だ。そのさらに次は、「退場」だからな。(最近ちょっと方針を変えることにした。これからは退場制を導入する)  性根を入れ替えて、ハラくくってこいってーの。  さて。年表を書いてみる。 ○「薗部せいの歩み」 ・「泣かせる話」の分析のために、アルジャーノンをプロット分解した。 ・そのなかでたまたま、意識せずに「白痴」という言葉を使ってしまった。 ・「白痴」が差別用語(と現在では扱われている)であることを、新木伸から指摘された。 ・弟切さんの書きこみの解説を読んで、なにかわかったふうな口を聞く。 ・新木伸に、「人の書きこみをちゃんと読んで理解しているのか? わかったふうな口を聞くな」と叱られる。 ・園部せい、ビビりまくる。 ・現在でも発行されている本の中で、「白痴」という言葉が使われていることを証明。 ・パソコンの変換で出なかったことを申告。そのときに「おや?」と疑問を持つぐらいのことはあったと報告。 ・上記2点の論拠をもって、「白痴」が差別用語であることを知らずにいた自分を、そんなに責めないでくれとアピール。  君がいま、いろいろとゴネていることは、つまり、まったくの「言い訳」なわけね。 >>これの意味合いは、私がその後に続けた文から分かると思いました。そんなに昔じゃないから、出版された時には差別用語と認識されていたはずだ。それなのにどうしてこの言葉で訳されているのだろう? ということです。まだ書き込みが甘かったということですね。  キミはそんな疑問を、まったくぜんぜん、「言ってやしない」のだ。  「甘い」――という言葉は、どのようなケースに使われるものかというと……。  それが「程度」の問題であるときだけだ。  たとえば、疑問を書いてはいたけど、まだ弱かった。もう少し強調しておくべきだった。……そういうときなら、これは「甘かった」と言ってもいいわけね。  まるで書きもしなかったヤツが、「甘かった」だと?  いったい、どの口で言うかね?  あと、もう一点、追求しておくか。  キミはあたかも、4694の―― >>私が持っている「アルジャーノンに花束を」にはしっかりと白痴という言葉が。  ――この言葉を書いた時点で、「どうしてこの差別用語の言葉で訳されているのだろう?」という「疑問」を、もうすでに持っていたと、そう主張しているようだが……。  そんなわけ、あるかよ。  そんな子供だましの言い訳に、俺が丸めこまれるとでも、本気で思っているのか?  人をナメるのもたいがいにしとけよ。  キミはあの4694を書いた時点では、そんなにはっきりと、「疑問」を明確に持ってはいなかったの。思い出してみろって。本当はどうだったかってことを。  この「疑問」は、あの時点から持っていたわけではなくて、いまに至って、ようやく明確に持てたものだろう? ちがうのか?  「あのときからじつは持っていて、ただ、書き足りなかっただけなのです」なんてのは、これは、「言い訳」でなくて、なんだというのだ?  もしまだ「言い訳」をつづけるつもりがあるのなら、以下の文章のどこらへんに、「疑問」が書かれているのか、それを証明してくるように。 >>私が持っている「アルジャーノンに花束を」にはしっかりと白痴という言葉が。 >>ちなみにこの本は1995年8月15日の改訂66版なので、そんなに昔でもないですね。 >>でも確かにパソコンでは変換されませんでしたので、首をかしげながら「白い」「痴呆」と打っていました(つまり差別用語とは気付かなかった。うーん未熟)。  ――っていうか、これは、やってこい。  言い訳を続けるかどうかは別として、課題だ。  自分が「実際にはなにを書いていたのか」の分析だ。  まず、この4行の中に書かれている「情報」を取りだし、一個一個、箇条書きにして、すべて取り出して並べてみる。  そうしたら、「これの意味合いは、私がその後に続けた文から分かると思いました」の論拠をしめせ。  はじめの1行の不完全な文意が、続く3行に込められている「情報」によって、正しく、誰からみても誤りなく、あるひとつの概念に繋がるというのなら、それを示してみろ。  それとも「その後に続けた文」というは、もっと後ろのほうの文のことか? でも後ろにあるのって、辞書で引いた結果を書いているだけだよな? >薗部さん  それはそうと……。  いま、過去ログを検索してみて、「園部」でぜんぜんヒットしなかったので、ようやく気づいた。  わし、ずっと、「薗部」と「園部」を間違えて使っていたみたいね。ごめん。  っていうか、本人は気づいていたに違いないのだから、指摘してくれ。 (それとも本人のほうも、気づいていなかったとか?) -------------------------------------------------------------------------------- 出かける支度しよ No.4704 投稿日 2002年6月26日(水)10時56分 投稿者 ひろ 私の起承転結の勘違い>4683 >それがどんなものであれ、文章ならば必ず分けられると思っていたんです。 >それが失敗の元でしたね。 >考えてみれば当たり前のことなのに。  確かに書いた本人しかわからない文章でした。  見直してみて反省。完全に主語と説明が抜けてるじゃん。  これで書いていることって、いわゆる「起承転結がそろっていない」を指しているんです。  起承転結が完全にそろっていないようなものでも、分けるのが可能だと思っていたんです。  言い方を変えると、「3W1Hにとどいていない物でも起承転結になっていると思っていた」  「動機だけ」「結果だけ」そんなのを起承転結に分けようなんて無理もいいところ。  それが可能だと思っていて、その勘違いに気づいたのが上の文章。 かねやんさん> 男から出すラブレター>4684  この件に返事を返すにあたって、まず書いておかないといけないことがあります。  私「恋」というものを理解できません。  かなり本気で「種の保存」とか言い切っちゃう人間です。  少なくとも男女間の恋愛については、まったくの手探りもいいところで書いてます。  私がこれから先、この掲示板や課題などで恋愛に関して書いていたら、それは完全に想像で書いていると思ってくれて間違いないです。  したがって恋愛に付属する感情なども理解できていない可能性が高いです。  「嫉妬」「焦燥感」「不安感」「幸福感」「期待感」  付き合っている彼氏or彼女が、自分ではない誰かを気にしているときにでるような嫉妬。  気にしている程度じゃなくて、実際に行ってしまったときの嫉妬。  自分以外の誰かに取られてしまうのではないかという焦燥感。  家に帰ってから、今日のデートで何か気に入らない事をしてしまったのではないかという不安感。  好きで好きでしょうがない人が、自分のことを好きだと言ってくれた時の幸福感。  一緒にいる事で感じる事が出来る幸福感。  自分のために何かをしてくれるかもしれないという期待感。  相手が喜んでくれたら自分も嬉しいという幸福感。  これ以外にも恋愛で感じるような感情は、ほぼ全て理解できていないと思います。  知識としては解るんです。意味もなくいろいろな物語り見てきたわけじゃありません。  でも体験として決定的に不足していると思います。  だって、一緒にいても何も感じないんだもん。  そういえば星くずでもそんなシーンありましたね。 > 自分に気があると思っている(少なくとも本人は)女の子が(あれは「子」という年齢なのか?)別の男と逢瀬をしていて、それを見てしまったときの気持ち。  一般的には「嫉妬」「拒否感」こんな感情が適当だと思います。  しかし私の場合「そういう事もあるかな。でも彼女は彼女じゃん」で終わってしまいました。  私そんな人間です。  この年までその辺りの機微が解らないという事は、おそらくこれから先も理解できる可能性は低いのではないかと思います。  この辺りどうしてそう思うようになったか自己分析も出来るのですが、ここにそれを書くのは筋違いな気がするので書きませんが。  ……えー。勘違いされそうなんで念のために書いておきますが、過去に物凄く酷い振られ方したとか、そんな理由ではないですので。  それを踏まえた上で以下を読んでください。  ……無駄に長い前振りだった。  男ならば「付き合って欲しい」という意思表示は、必ず声に出して言うはずとなってますが、これって個人の思想とか思い込みの範囲では?  ある男の子が、好きだという事と、付き合って欲しいという事を手紙に書いて、受けていれてくれるならある場所まで着て欲しい。  これって十分ありだと思いますが。  ニュアンスが違うかな?  えーっと、要するに決意表明みたいな部分ですよね?  男ならば自分の意思くらい口で言えと。  私は「手紙で書いたって、相手に読んでもらった時点で意味は大差ない」。こう思うのですが、いかが?  言うまでもないと思いますが、私個人が実際やるかどうかの話ではないですので。 絵がない出版物は脳味噌が受け付けない>4693  な、なぜ? 理解できん。  小説狂いの人間としてはその発想がわからない。  小説だろうがマンガだろうが、その本質は似たようなもんだと思うのだけど。  だいたい小説ほど内面描写が緻密にできて、作者個人が表に出るものはないと思うのだけど。 タッチタイプ>  私がこれを覚えた動機としては、キーボードを見ながら文字を打つことに、速度的な限界を感じたから。  キーボードを見ながらうつと、どうしても誤字が増えるんです。見ないで打ってるんですから当たり前ですが。  一回書いて書き直して、一回書いて書き直して。これをやるのが馬鹿らしくなった。  しかし新木さんの三日でマスターというのは凄いですね。マスターというからには自分が満足いくレベルまで三日という事でしょう。  私、自分が満足いくレベルまで二週間かかりました。  ここでいう自分的マスターというのは、キーボードを見ながら打っていた頃の速度に追いついたという意味。  ちなみに私はこんな感じで覚えた。 タッチタイプの身につけ方/ひろ式  「正しい指の動かし方」こんなのが載っている表を探してもらいます。どこにでもある物なんで、すでに持っていると思いますが。  そこに載ってる正しい指の運びを丸暗記してください。これは多分一日でできます。  ここまでできれば後は繰り返しだけです。  ポイントは「キーボードは絶対に見ない」と「最低一日30分は打つ」これだけです。  最初の頃はいらいらするくらい遅いでしょうが、そのときにキーボードを見てしまうと、いつまでたっても覚えません。  どうせ「遅い」といえるほど遅いのなんて、長くても最初の一週間だけですから。  後は三日に一回くらい、五十音表に載っている文字を、最初から最後まで「指で覚えた」っていえるくらい打ってみてください。  日常会話ではめったに使わない発音とか有りますから。特に小さい文字が混じった濁音系。  二週間後にはマスターです。  楽しげなチャットでも見つけてもらえると、特にソフトとかは使わなくても覚えるんだけど。 スタートアップにない常駐ソフトの切り方>  レジストリの書き換え方解ります?  これが解るレベルなら、これから書くことは全部無駄だと思うのだけど。  アプリを立ち上げると、上の方のメニューのどこかに「オプション」とか「環境設定」ってあると思うんです。これのどこかに「起動時にスタートする」見たいな意味のチェックボックスがあると思うんです。  これを外していただけると、多分常駐しなくなると思います。  確かICQとかリアルプレイヤーはこのクチだと思いました。 紫ゆきやさん>  ありがとうございます。  ログなのですが、とりあえず3000までは読破しました。  平日になってしまうと読むペースががくっと下がってしまうのですが、今月中には読破したいと考えています。 分かる、判る> 『判』 みわけること。 ある状況において、最も正しいと思えるものを選んだ場合に使う文字。 用例 「現在の戦況ではこの作戦が最も適していると判る」 「一面に咲き乱れるコスモス。よく見ると花が咲いていないのもあるのが判る」 「見ても判らない。二つの肉まんのどちらかは地面に落とした物のはずなのだが」 「これ答え二つ載ってるじゃん。正解欄は一つなのにどっちが正解か判らない」 『分』 わけること。はなれること。 一つのものを分けたときに使う文字。 用例 「袂を分かつ」 「印籠は二つに分かたれた」 「男女の仲を分かつ」 「生後すぐに分かたれた」 起承転結> 「家族の絆を理解できなかった女の子が、ホームステイ先の家族に触れることで、家族とは何かをおぼろげに理解する話」 起 家族というものを理解できない女の子がいた 承 ホームステイの話が入ってきた 転 ホームステイ先の家族に温かく迎えられる 結 これが家族なんだと、なんとなく理解する 「日常生活に支障をきたすほどネットワークゲームにはまった男(ネットゲー用語で『廃人』という)が、友達に諭されて仕事の大切さを理解する話」 起 会社を欠勤するほどネットゲーにはまった男 承 それを見かねる友達 転 友達に諭される 結 こんなことではいけないと、仕事の大切さを悟る 「自分の不甲斐なさから目の前で友を失った男が、彼の残した手紙を読んで勇気とは何かを思い出す話」 起 助けられるはずの友の命を見捨ててしまって、男が何かを見失う 承 自責に駆られ続ける男 転 友人の残した手紙を見つける 結 かつて失ったものを見つけた男 「ある国が戦争に巻き込まれた。安全なところに逃げる王族だが、皇女だけが逃げずに民を守ろうと立ち上がり、民から信頼を得る話」 起 戦争に巻き込まれる、とある国 承 民の事をほっぽって、次々に逃げ出す王族たち 転 皇女だけが逃げずに民を守ろうとする 結 それを目の当たりにした民は、彼女が上に立つに相応しいと悟る 「全てに絶望していた青年がある男に出会った。男はこれから一人で死地に向かうという。男により救われた青年は、恩を返すために旅立った男を追いかける話」 起 全てに絶望していた青年がある男と出会う 承 その男に救われる青年 転 男に恩を返す事を決意する 結 男の後を追いかける青年  起承転結に関して、まだなんか「しっくり」こない。  こういうときは人の作品をやってみるのがいいかな。  今晩睡魔に襲われない事を祈ろう。  ちなみにログ読み終わったあとにやる短編課題ですが、下二つうちどちらかでやるつもりです。 -------------------------------------------------------------------------------- 課題 No.4705 投稿日 2002年6月26日(水)22時42分 投稿者 薗部 せい >>私が持っている「アルジャーノンに花束を」にはしっかりと白痴という言葉が。 ちなみにこの本は1995年8月15日の改訂66版なので、そんなに昔でもないですね。 でも確かにパソコンでは変換されませんでしたので、首をかしげながら「白い」「痴呆」と打っていました(つまり差別用語とは気付かなかった。うーん未熟)。 ・私は「アルジャーノンに花束を」という本を持っている。 ・「アルジャーノンに花束を」には白痴という言葉が書かれている。 ・私の「アルジャーノンに花束を」という本は1995年8月15日の改訂66版である。 ・1995年8月15日という日付から約7年前に出版されているということなのでそれほど古い本ではないことが分かる。 ・パソコンでは「白痴」と変換されなかった。 ・変換されない事に疑問を持った。 ・疑問について考えず、「白い」「痴呆」と打つことで「白痴」とした。 ・疑問について考えなかったことを、差別用語だと気付かなかったと言い換えている。 分析結果1 疑問 変換されない事。 >>これの意味合いは、私がその後に続けた文から分かると思いました。そんなに昔じゃないから、出版された時には差別用語と認識されていたはずだ。それなのにどうしてこの言葉で訳されているのだろう? ということです。まだ書き込みが甘かったということですね。 =:矛盾していない ≠:矛盾している ( ):補足 『私が持っている「アルジャーノンに花束を」にはしっかりと白痴という言葉が。』 『これの意味合いは、私がその後に続けた文から分かると思いました。』 1 そんなに昔じゃないから、 = ・1995年8月15日という日付から約7年前に出版されているということなのでそれほど古い本ではないことが分かる。 2 出版された時には差別用語と認識されていたはずだ。 = ・パソコンでは「白痴」と変換されなかった。 (昔は差別用語と認識されてはいなかったかもしれないが、最近では差別用語という認識がある) 出版された時には差別用語と認識されていたはずだ。 ≠ ・変換されない事に疑問を持った。 ・疑問について考えず、「白い」「痴呆」と打つことで「白痴」とした。 ・疑問について考えなかったことを、差別用語だと気付かなかったと言い換えている。 3 それなのにどうしてこの言葉で訳されているのだろう?  ≠ 該当する情報なし 分析結果2 「これの意味合いは、私がその後に続けた文から分かると思いました」の論拠は示す事ができません。 出版された時には差別用語と認識されていたはずだ。 ≠ ・変換されない事に疑問を持った。 ・疑問について考えず、「白い」「痴呆」と打つことで「白痴」とした。 ・疑問について考えなかったことを、差別用語だと気付かなかったと言い換えている。 = この「疑問」は、あの時点から持っていたわけではなくて、いまに至って、ようやく明確に持てたものだろう それなのにどうしてこの言葉で訳されているのだろう?  ≠ 該当する情報なし = 疑問を、まったくぜんぜん、「言ってやしない」 分析結果2 実際にはなにを書いていたのか 前者の書き込みを、『出版された時には差別用語と認識されていたはずだ』という『疑問』を後者の書き込みに持ち出すことによって、正当化する文章。 -------------------------------------------------------------------------------- お風呂に入って頭を冷やした。 No.4706 投稿日 2002年6月26日(水)23時49分 投稿者 薗部 せい 論拠を示せ、といわれて論拠できません、というのは課題になっていないのではないかと思う。 どうもまだ新木さんの言葉をよく理解していないような気がする。 とりあえず、出直してきます。 -------------------------------------------------------------------------------- ケルト系言語は発音が難しい No.4707 投稿日 2002年6月27日(木)00時04分 投稿者 弟切 千隼 「死にながら生まれた存在が、後になって命を得る話」のモデルを探索中の弟切です。 ケルト神話の宝庫の一つとされるウェールズ神話の中から、それらしい例を見つけたので紹介します。 その前に、日本人にあまり馴染みがないケルト文化について、少し説明しておかなければなりません。 ウェールズはブリテン島の南西部にある英国の一地方ですが、日本人の考える「県」などといった地方自治体とは違い、独立国家に近い自治政府を持っています。元来イングランドとは違う独立国家だったのが、武力で併合されて英連邦の一員となりました。 もとは違う国でしたから、イングランドとは文化も言語も異なります。ウェールズでは、英語と並んでケルト系言語のウェールズ語が公用語とされています。 厄介なのは、このウェールズ語の発音が日本語で非常に表記しにくいことです。そのため、ウェールズ神話に登場する人名や地名−もちろんウェールズ語で名付けられています−は、紹介されている本ごとにまるで違ったものになってしまっています。 私がここで紹介する人名などは、あくまで一つの例であることを御了承下さい。 以下、本題の神話を紹介します。私が見つけたのは、スレイ・ラウ・ガフェスLleu Llaw Gyffesという神に近い英雄にまつわる物語です。 上記のように、ウェールズ語の表記方法の違いにより、スレイ・ラウ・ガフェスLleu Llaw Gyffesは、フライ・フラウ・ガフェス、セウ・サウ・ガフェス、リュー・ラウ・ガフェスなどとも表記されます。 英雄神によくあるとおり、スレイ・ラウ・ガフェスはその生まれ方が異常です。彼の父親が誰なのかは謎で、母親はアリアンロッドArianrhodという女性です。 不思議なことに、スレイを産むまでアリアンロッド自身は自分が処女だと思っていたふしがあり、自ら魔法の杖をまたぐという処女の試しに挑戦します。ところが彼女はその場でスレイともう一人の男の子を産み落としてしまい、処女の証しに失敗します。 アリアンロッドはこのことを恨み、自分の息子であるスレイ−この時にはまだ名前がありません−に呪いをかけます。その呪いは以下の三つです。 1.彼女が同意しない限り、彼には名前が付けられることはない。 2.彼女が手ずから仕度するのでない限り、彼が武装することはない。 3.彼は人間の妻と結婚することはない。 生みの母に呪われるという過酷な運命を背負った子供を哀れんで、アリアンロッドの兄である魔法使いグイディオンGwydionがその子を引き取り、育てます。呪われたにもかかわらず、子供はたくましい若者に育ちます。 呪いを解くために、グイディオンは策略を用います。 まず、成長した子供に変装させてアリアンロッドの前で弓を引かせ、その腕前を誉めたアリアンロッドよりスレイ・ラウ・ガフェスという名をもらうことに成功します。続いてアリアンロッドより武装の許しを得ることにも成功します。最後に、グイディオンはナラの木とエニシダとシモツケソウの花々から魔法によって一人の女性を作り出し、スレイの花嫁とします。 この物語では、異常な出生によってスレイが只者ではないことが明示されています。過酷な呪いにもかかわらず彼が立派に成長したことが、さらにそれを裏付けています。 スレイが受けた三つの呪いは、どれも当時のウェールズ社会に生きる男性としては致命的です。 1の「名前が付けられない」呪いは、ウェールズでなくても社会の中で生きる者としては致命的ですよね。他人に呼んでもらえる名がないということは、社会の中にその人が存在しないのと同じです。 武勇を重んじた古代のウェールズ社会では、2の「武装できない」呪いをかけられた男性は、永遠にまともな成人男性とは認めてもらえないことになります。3の「結婚できない」呪いも、妻を持って一人前とされた社会では、やはりまともな成人男性として扱われることを妨げます。 スレイは、上記のような社会的な死をもたらす呪いを生まれつき受けていましたから、「死にながら生まれた」と言ってよいのではないでしょうか。 そして、後にその呪いを解いて常人以上の力を発揮する成人男性となりましたから、「(社会的に)命を得た」と言えるのではないでしょうか。 これに関しては、少し時間を置いてからまた考えてみます。 -------------------------------------------------------------------------------- 今日は少し遅かった No.4708 投稿日 2002年6月27日(木)01時07分 投稿者 羽矢野 ●タッチタイプへの道二日目  今日は家に帰ってきたのが十時半過ぎで、いつもよりちょっと遅い。 (自由時間が五時間くらい毎日欲しいよー)  とりあえず、続きの“CASE3”だけでも打っておこう。  しかし、本当にビックリ。  半分冗談だったのに、本当にタッチタイプできないの私だけみたい。  今までの人生で、実のところ一人も見たことがなかったのに……  みんなすごい。(私が未熟なだけか?)  まだまだ、遅い。  見て打つのと比べると、五倍以上はかかってる。  毎日修練 ●パソ  実は私は、仕事で室(私の部署は生産技術室という)のSE(システムエンジニアという名前だけは今風の、パソ一般の雑用係)もやってますが、レジストリを書き換えるなんてことできません。(必要ないし)  レジストリエディタで一度覗いてみます。  簡単かもしれないし。  と甘い考え。 ●ひろさん  >>絵がない出版物は脳味噌が受け付けない  残念ながら、数でいくと活字中毒の人間より、こっちの人の方が一般人とされてます。多分……(多分というのは、私の今までの社会の中を見てということ)  私はそんなことないと思ってますよ。  本を読む人間の方が偉いとも思ってないですが。  これは私も理解不能ではあるのですが、想像はできます。  あくまで私見です。  活字を読むのは、テレビや漫画などと比べると、はるかに脳味噌への負担が大きいです。  読んで内容を理解し、さらに頭の中で映像に変換しなければならない。  活字が嫌いな人は、そんな苦労をかけてまで本は読む価値がないという考えになっているのですね。 「だって、本読むよりドラマ見た方がいいじゃん」  ってことです。  当然、小説という媒体にはそれにしかない“おもしろさ”というものがあります。  心理の描写だとか、文体とか。  でも読まない人はそんなこと知りませんから。 >>小説だろうがマンガだろうが、その本質は似たようなもんだと思うのだけど。  だから、この二つの違いは明白です。  お手軽さ。  想像する部分がすでに映像になってるというのは、頭の負担がかなり軽減されます。 ●今日のどうでもいいこと。  私は以前、仕事の関係で何度か横浜に行きました。  そして偶然にも予約したビジネスホテルが“ラーメン博物館”の近くであったのをいいことに、毎日通って全部の店で食べたのですが……(またバカがばれていきますね)  一店だけ、一口も口に入れられないラーメンがありました。  店の名前は出さないですが、トンコツラーメンのお店です。  なんで食べられなかったかというと、スープの匂いがあまりにきつくて耐えられなかったのです。  吐き気を抑えたくらい。  私はトンコツラーメン大好きでしたし、ラーメンを一口も食べられないなんて経験をしたのが始めてで、もうビックリ。  そして……  会社に帰って訊くと  「それが本当のトンコツだよ」  とのこと。  私の会社は九州から(自動車業界は、九州の工業高校から採用する人数が多い)の人が沢山いるのですが、みんなそう答えてくれました。  実際、九州の人とおいしいと評判のトンコツラーメンの店に行っても「違う」って言うし。  地域での味覚の違いを改めて思い知りました。  そして、ということは、私は博多の屋台でトンコツラーメンは食べられないのだなあと気づき、がっかりした羽矢野です。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4709 投稿日 2002年6月27日(木)02時02分 投稿者 新木 伸 >ひろさん >>確かに書いた本人しかわからない文章でした。 >>見直してみて反省。完全に主語と説明が抜けてるじゃん。  こうして一度目は「反省」すればOKだけど、2度目、3度目には「反省」じゃ済まなくなるからね。  僕らがやろうとしていることは、誰が読んでもわかる文章を、常に、「いついかなる場合」でも書けるようになること。  「指摘されなきゃ自分で気づけない」なんて、そんな「とほほ」な状況で、それが叶うはずもない。  何度も繰り返してしまったら、「失せろ」とばかりに放り出される――そのぐらいの深刻さで、恐怖を覚えるぐらい、深く受けとめるように。  ちなにみやびさんも、たまに「わけわからん」文章を書いてくるんだよなぁ。プロのくせに。「てめぇがそれじゃ、示しがつかんだろうが!」と、このあいだ電話で数時間ほど怒鳴り合いをした。まあ軽く8時間ぐらい。  みやびさんが、「わけわからん文章」を書いてしまう原因が判明。そして対策も判明。これから改善を試みるという言質も取ってきた。問題の本質は、やはり性根に関わることだった。 >「わかる」とか ○「現在の戦況ではこの作戦が最も適していると判る」 ×「一面に咲き乱れるコスモス。よく見ると花が咲いていないのもあるのが判る」  →分かる ×「見ても判らない。二つの肉まんのどちらかは地面に落とした物のはずなのだが」  →分かる ○「これ答え二つ載ってるじゃん。正解欄は一つなのにどっちが正解か判らない」 ○「袂を分かつ」 ○「印籠は二つに分かたれた」 ○「男女の仲を分かつ」 ○「生後すぐに分かたれた」  ちなみに無理に漢字にすると「判る」だけど、一般的には、「わかる」とひらがなになることが多い。  「判る」だとルビが必要になってくるだろうから、無理して漢字使ってルビを振るより、素直にひらがなにしておくべき。  これはライトノベルと一般小説の場合ね。  まあ時代物とか歴史物とか、架空戦記物とかであれば、もともとの漢字率も高いので、「判る」と書いてルビなしにしてもいいか。 >「恋」の話  うん?  なにか「ボタン」が押されてしまったようだなぁ。今回、押したのはかねやんか。  決闘は放置する方針なので、納得ゆくまで好きにやるように。  ただひろさんのほう、いま「恋愛がわからない」ということに、これだけこだわって、熱意をもって書いている。その底のほうにある理由として、自分の「コンプレックス」があるということは知っておくべきね。  「恋というものがわからない」っていうコンプレックス。それが自分を駆り立てる。  コンプレックスはエネルギーになるのです。  ちなみに、さだまさしが、歌の中で語っていました。  求めつづけるものが恋で、奪うものが「恋」だそうです。  そして、与えてゆく、与えつづけてゆくものが「愛」だそうで。  この二つの区別、僕は中学生からついていましたが……。  ひろさんの場合、その歳になっても、まだ、「恋」と「愛」との定義も自分の中でできていないみたいだなぁ。  両方をごっちゃにしている。  「恋愛」を「恋」と「愛」とに切り分けて区別することもできんような分解能しか持ってないで、「恋」だの「愛」だの語っちゃうのは、10年早いんでないの?  さあ、いまやろう。これからやろう。いまこの瞬間に立ち上がろう。  自分のアホさかげんに怒りを覚えたら、問題を一気に片づけてしまういいチャンスだ。 >>自分に気があると思っている(少なくとも本人は)女の子が(あれは「子」という年齢なのか?)別の男と逢瀬をしていて、それを見てしまったときの気持ち。  ここで主人公の感じたのは、「やるせなさ(6割)」と「怒り(4割)」ですね。  怒りは「拒否感」と言い換えてもかまわないかな。  「彼女は彼女であり、その行動に嫉妬したり、所有していると感じてしまうのは理不尽」っていうことは、もちろん、主人公自身はわかっているわけです。怒りや拒否感といったものは、そうした気持ちを消せない自分自身に向けられているもの。  だから行動としては、その現場から、静かに気づかれないように立ち去ろうとするわけです。  そうじゃなかったら、現場に踏み込んで怒鳴り散らしてますって。それが嫉妬に支配された男の取るべき「正しい行動」でしょう。  つまり、あの一連のシーンで作者が語りたかったのは、「こういうときに嫉妬を感じてしまうこと、それは仕方がないけども、だけど、それに支配されちゃうのはいけないよね」――というあたりなわけです。  しかし……。  「自分は恋愛がわからない」と思考停止してしまって、恋愛についてロクすっぽ考えたこともないやつが、恋愛のエピソードについて批判しますか。  何様ですか?(笑)  僕も「ボタン押された」ので、ちょっと書いてみました。 >>しかし新木さんの三日でマスターというのは凄いですね。マスターというからには自分が満足いくレベルまで三日という事でしょう。  完全に実用になるまで――で、三日です。  あとついでに言うと、また「ボタン」押してくれましたね(笑)。  三日でマスターしたことが、凄い……ですと?  なんですと?  だれが三日もかけたがっていたというのですか!  いまこの「瞬間」にできないなんて! そんなことが、我慢できるはずもないでしょう!  「三日で出来た」のではなくって、「三日もかかってしまった」なのですよ!  一分一秒だって、早くマスターしたかったに決まってるじゃないですか!  ……はぁ、はぁ。(笑)  僕に言わせてもらうと、二週間もかけられるぐらい悠長な気構えでいられた人が、そもそもマスターできたというのが、じつに不思議です。  本人にとっては、そのぐらいの「深刻度」しかなかったってことですよね? 「タッチタイプをマスターしなければならない」という命題ついての必要度が。  その程度のことなら、二週間経たないうちに、飽きちゃってやめたりするんじゃないのかなぁ。  まあ「マスターしなければならない必要度」が希薄な人でも、常人以上の特別な「根気」でも持っていたりすれば、淡々とこなしていって、マスターしてしまうのだろうけど。  ちなみにいま羽矢野君に言っているのは、「どうせ暇なんだから、やってみれば」ということね。一週間の休暇中で、まあ他にやることもないので、それをやるしかなく、飽きたとしてもやめるわけにもいかず――そして身に付くかもしれない。  身につけたら、それは便利な「道具」となる。もう一生モン。 >>そこに載ってる正しい指の運びを丸暗記してください。これは多分一日でできます。  一日かかるようなことですか。  「5秒」とはいわんけど、「5分」で充分では? >深刻度の話  そういえば、これもわからない。  作家目指していて、1年半も経つのに、ロクすっぽ進歩もしていないとか。  また、すでに2〜3年もやっているのに、まだデビューしていないという「現状」に満足できてしまえるヤツとか。  めちゃくちゃ怒りまくって(もちろん自分に対する怒り)――いないもんかな?  フツー?  たぶん、このへんの人の「心境」というのは、僕には一生理解できないんだろうな。  ちなみに、僕以外の現在「プロ」をやっている人に聞いてみても、きっと、おなじこと言うでしょう。「一生わからんっぽい」とか、「わかりたくもない」とか。 >薗部さん  うん。いちおう、やってきたね。 >>まず、この4行の中に書かれている「情報」を取りだし、一個一個、箇条書きにして、すべて取り出して並べてみる。  もしこの「課題」にも手を付けようとせず、「すいません。あれではまったく通じませんでした。とても反省しています」なんて言ってきやがったものなら、「失せろ」と言い渡していたところ。(警告は省略して)  ちなみに薗部さんが、そうした「手も付けてこなかった」可能性の俺的オッズ(確率)は、まあ50%ってところでしたか。  ええと……。  =と≠の使い分けで、数学の証明っぽくやっているつもりなんだろうが、よくわからないので、平文でやり直してくれ。  ひらたくいうと、何を書いているのかわからん。 >>2 >>出版された時には差別用語と認識されていたはずだ。 >>= >>・パソコンでは「白痴」と変換されなかった。 >>(昔は差別用語と認識されてはいなかったかもしれないが、最近では差別用語という認識がある)  ここはつまり、命題を肯定しているわけかな?  肯定論拠を示しているわけ?  なら、ここはイコールじゃないだろ。  パソコンで変換候補として出なかったことは、そのまま、差別用語を証明するものではないでしょう。  単に、辞書にたまたま入っていなかっただけかもしれない。 >原稿模写 >羽矢野君  わあ。三雲さんのやつを題材にするのか。  よし。こんど会ったら、冷やかしのタネに使ってこよう。もう決めた。  うちのところの若いもんが、三雲さんの文章を盗むために、模写の材料にしてましたよ〜とか(笑)。  きっと、のけぞるに違いない。うっしっし。  まあ2巻でなく、1巻であったことが救いといえば救いかな。もし2巻だったら、のたうちまわるに違いない(笑)。  ちなみにライトノベル作家で、「自分の小説を模写の素材として使われる」ことが、冷やかしとして通じない人は、そうそういないのではなかろうか。  自分の文章力は良い――と、そう一片の迷いもなく胸を張れて、しかも周りからも認められているってことだから。  おそらく二、三人、いるかいないかだろう。  まあ、それはそれとして……。  羽矢野君の場合は、三雲さんの文体を手本にするのはいい選択だろう。  君の文体の完成系は、たぶん、ああいう感じになるのだろう。そう思う。  あと、タッチタイプできないのは、僕とひろさんを除いた全員――だろ?  できてる人は自己申告してるはず。  だから残りのみんなは、できてないって。  わざわざ「私もできません」なんてカミングアウトするのは恥ずかしいから、黙っているだけだろう。 >弟切さん  それも違うのではないか?  それは「社会人として認められない呪いを受けたまま、生まれてきた人」ってことだよね。  SFでやるなら、「身分証明番号」を与えられずに生まれてきた子供――とか、そんなテーマになっちゃうし。  ベリルはそういうもの、全部持って生まれてきたわけでしょ?  なら、ちがうじゃん。  ベリルが持って生まれてこなかったものは、なにか、ということ。  そしてこの話のなかで手に入れることになるのは、なんなのだ? -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4710 投稿日 2002年6月27日(木)03時25分 投稿者 新木 伸 >ひろさん  あ、いけね。  起承転結のほう、ぜんぜん見てなかった。  やはり起承転結のことは、まるで「わかっていない」ことが判明。 1.「家族の絆を理解できなかった女の子が、ホームステイ先の家族に触れることで、家族とは何かをおぼろげに理解する話」 2.「日常生活に支障をきたすほどネットワークゲームにはまった男(ネットゲー用語で『廃人』という)が、友達に諭されて仕事の大切さを理解する話」 3.「自分の不甲斐なさから目の前で友を失った男が、彼の残した手紙を読んで勇気とは何かを思い出す話」 4.「ある国が戦争に巻き込まれた。安全なところに逃げる王族だが、皇女だけが逃げずに民を守ろうと立ち上がり、民から信頼を得る話」 5.「全てに絶望していた青年がある男に出会った。男はこれから一人で死地に向かうという。男により救われた青年は、恩を返すために旅立った男を追いかける話」  2、3、4、5は、そもそも、分解する前のこの一行の時点からして、へんてこりんです。  もとがへんてこりんなものを、いくら分解したところで、まともになるはずもありません。  そして1は、この1行の中には「転」はありません。これを元にして起承転結を起こすときに、「転」を作り出さなければ、まともに分割できるはずもありません。  たとえばこの、4と5。  話の最小構成にしてみますよ。「起」と「結」を並べてみる。 4.「ある国が戦争に巻きこまれ、王女が民から信頼を得る話」 5.「全て絶望していた青年が、恩人に恩を返そうと思うようになる話」  頭としっぽがバラバラなの、わかります?  ある国が戦争に巻きこまれてスタートする話であるなら、ラストは戦争に勝利するか敗北するか、なのでは?  また、「絶望していた青年」が初期状態となるなら、終了状態には「希望を持つ」か「やはり絶望したまま」のどちらかが来るのでは? >>ちなみにログ読み終わったあとにやる短編課題ですが、下二つうちどちらかでやるつもりです。  こんな、頭としっぽが別々の生物を、無理矢理合成したようなキマイラのような話。  わざわざ短編にして書きあげる意味なんてないです。  2と3に関しても、どんなふうな具合で、「起」と「結」――頭とシッポが「キマイラ」になっているのか、自分で確認してみるのこと。 >ひろさん >>これで書いていることって、いわゆる「起承転結がそろっていない」を指しているんです。 >>起承転結が完全にそろっていないようなものでも、分けるのが可能だと思っていたんです。 >>言い方を変えると、「3W1Hにとどいていない物でも起承転結になっていると思っていた」 >>「動機だけ」「結果だけ」そんなのを起承転結に分けようなんて無理もいいところ。 >>それが可能だと思っていて、その勘違いに気づいたのが上の文章。  あとついでに、ここも、もう一回指摘しておくか。  何を言っているのか、「まったくわかりません」。  たぶん、ひろさんの言うところの「起承転結」と、僕らの認識しているところの「起承転結」の言葉の意味のズレから来ているのだろう。  「3W1H」と「起承転結」を同じ文のなかで、なにか同列である概念として扱っているよね? このへんから、もうわからなくなってくる。  そもそも「3W1H」って、なんのことだ?  「5W1H」ならば知っているが。  とりあえず、「起承転結」とはなにか。「3W1H」ってなにか?  あとついでに、「5W1H」とはなにか。  このあたりも、自分の言葉で説明してみてくれ。  それをやったら、その次に……  「3W1Hにとどいていない物でも起承転結になっていると思っていた」  ……の、この部分は、つまりどういう意味であるのか、それを解説してくれ。わかるように。 -------------------------------------------------------------------------------- そういえば No.4711 投稿日 2002年6月27日(木)08時55分 投稿者 新木 伸  八神さん。  次にやることは、なんだかわかってるんでしょ?  数を揃えてきたあの中から、5個ぐらいお題を選ぶこととか。  もう10日ぐらい経っているわけだけど……。  この調子で、休み休み、何十年ぐらいかけて君は作家になるつもりなのだい?  それとも僕に言われるまでは休んでいるつもりだったのかな?  そのつもりなら、そのように言ってくれ。  「一生休んでいていいぞ」って、そう言ってあげるから。 -------------------------------------------------------------------------------- 最近の高校は…… No.4712 投稿日 2002年6月27日(木)12時57分 投稿者 新木 伸  ようやく重たいシーンを抜けて、軽快に飛ばせるシーンに戻れた。  やっぱ「視点保持者=キャラクター」だと、そのキャラの言動でテンポを作れるから、楽だなぁ。  「視点保持者=どこか空中」っていうのは、やはり、慣れていない。  世の中にはこの逆の人もいるのだろうけど。  わし、キャラの人だし。  視点保持者=キャラっていうのが、やはりスタンダードな手法となってしまうのは仕方のないところだろう。 >質問〜  現在の、高校の話。  土曜っていうのは、普通、休みになっているものだろうか?  東京の公立校で、中学高校は完全週休二日制が導入されたとか、されないとか、そんな話は聞いたが……。  ほかの県では、どうなのだろう?  話のなかで、火曜からスタートして、4日目になると金曜なのだな。  その翌日は土曜だ。もし土曜は学校が休みだとすると、翌日に学校で起きる事件が起こせなくなってしまう。  まあスタートを一日早めて月曜にするか、事件が起きる日数を一日早めればいいのだけど。  リアル高校生っていうのは、さすがにいないか? -------------------------------------------------------------------------------- ふむ No.4713 投稿日 2002年6月27日(木)13時01分 投稿者 新木 伸 http://www.kyoto-np.co.jp/kp/topics/2002mar/07/W20020307MWC1K100000038.html  調べたら、すぐ出てきた。  全国の公立の中学高校では、完全週五日制なわけだな。  んじゃ、「夢境学園」は私立なので、とりあえず問題ないか。  土曜は半ドンってことでも。 -------------------------------------------------------------------------------- あまり時間がないので雑談だけ No.4714 投稿日 2002年6月27日(木)13時16分 投稿者 ひろ スタートアップソフトの制御>  スタートアップから自動実行されるソフトを削るだけなら、「窓の手」などのソフトをお勧めします。  http://www.asahi-net.or.jp/~vr4m-ikw/  こちらで手に入ります。……この掲示板てAタグ書かないとリンク貼らないのかな?  明確に削りたいものが解っているのならば、これで十分だと思います。  ソフト立ち上げると「自動実行」と書いてあるタブがあるので、そこでスタートアップソフトの制御ができます。  みればわかりますが削除一覧の表示がファイル名なんで、削りたいもののファイル名がわからないと大変かもしれませんが、それでもレジストリいじくるよりは安全ではないかと。  きっと言わなくてもわかっているでしょうが、何も考えないで削ったりするとWIN事態が停止する可能性もありますので、十分にご注意を。  でももしかして職場のパソ? ならソフトのインストールできないのかな?  ……っと思ったけど、レジストリ触れるんだからインストールもできるよね。  ちなみに上のソフト使わなくてもWIN付属のでもできます。  ただこっちはいまいち使い方を理解していませんで、あまり自信を持ってお勧めできないので、ご自分の判断でお使いになってください。  わたしが説明するよりもこっちのほうがいいでしょ。WIN全般のQ&Aサイトです。  直リンク。 ここと http://homepage2.nifty.com/winfaq/c/9xboot.html#650 こちらの「不要なスタートアップ項目の削除」の項を参照 http://homepage2.nifty.com/winfaq/c/9xboot.html#32 ここがトップ http://homepage2.nifty.com/winfaq/index.html  基本的に自己責任でお使いください(笑) >>活字を読むのは、テレビや漫画などと比べると、はるかに脳味噌への負担が大きいです  う、このあたり考えた事なかった。というか、疑問に思った事すらなかった。  思考停止はだめ。考えないとね。  書かれていることには一通り同意しますが、脳の中の映像変換てごく普通の事として自然にできる範囲なんじゃないかな。  それとも自分にとって、その辺りの行為があまりにも当たり前だったから、こういったこと考えようとしなかったのかな。 かねやんさんとの決闘>4709  とりあえずかねやんさんのレス待ちですね。  自分的には正面からうけて立つつもりなんですけど(笑)  ……いちおー書いておきますが、わたし平和主義者なんで優しくしてください。 <弱気 ひろは恋にコンプレックスがある>  あるんでしょうね。おそらく。  自覚できるかできないかという物凄く微妙な範囲ですが、劣等感みたいなものは持っているかもしれません。恋の話とか聞いてると、少々頭に来たりするときがあるし。  最もそれを表に出すほど鉄扉面が稚拙ではないですが。  それで「恋」と「愛」の話ですが、漢字の意味を良く考えもせず「恋愛」などというまぎらわしい単語を使った私が愚かでした。  4704で書いている「恋愛」とは「恋」と同義の意味で書いています。  恋という字が前にきているのだから「恋」を「愛する」わけで、となると「求めて奪う」という恋に比重がくると思って書いていました。 >>求めつづけるものが恋で、奪うものが「恋」だそうです。 >>そして、与えてゆく、与えつづけてゆくものが「愛」だそうで。  同意します。  自分的にはこのあたりの区別はできているつもりなんですが、まだ思考が足りないのかな。  それとも区別できてないと取れる文章を書いた私が悪いのか。  ……なんか「どっちも」な気がしてきた。  恋について思考が停止しているのかな? わからないからこそ、必死になって理解しようとしたつもりなんですけど。それとも「つもり」になって「答え」を自分の中で出せていなかったか。  親が子供に対するような「見返りを要求しない」感情が愛。  恋というのはギブアンドテイク。「私も何かをあげるから、あなたも何かを頂戴」。こんな感じのが恋だと思ってます。 タッチタイプマスターに二週間>  より正確に書くと「どのくらいで覚えたかよくわからない」が正しいんです。  いつのまにかできてしまっていたから。  この二週間という期間は「長くかかっていても」という意味です。 これ以外の話は次回に回させてください。 -------------------------------------------------------------------------------- 展開についての課題 No.4715 投稿日 2002年6月27日(木)13時47分 投稿者 紫ゆきや >新木さん(4699) >意図とお願い >> そのエピソードを出してきた作者の「性根」の話をしているのね。  なるほど、理解できたと思います。  ネタとか見せ方とか、ズレたこと言っててすみませんでした。  うーん、腐った性根は、なかなか直らないです。痛感しております。  ここで「がんばって直します。以後気をつけます」とか言っていると、ずっと直らない気がします。  私は努力と根性の足らない人間のようですし。これは、ちょっとやそっとじゃ直りそうにありません。  むしろ、自分の書いた事を判定する、具体的な方法を考えるほうが建設的ですね。  まず、打開すべき問題を、明確にします。  ――安っぽい手法はとってはならない。  これはわかります。私も予想した通りの展開がつづくようなのは読みたくないですし。  そういう作品から、作者の腐った性根というのが臭うわけですね。  ここで、いくつか判断方法を考えてみたのですが……実は、うーんと前から、新木さんが答えを書いておられることに気づきました。  書いたものが腐っているかどうかは、わかりませんが。  腐ってないものを書く方法について。  すでに教えていただいていたようです。  ――アイディアは、まず10個だして、それを捨ててから出てきたものを検討する。  これですね。  具体的な個数は、ともかくとして。とにかく、すぐに思いつくような物は使わないこと。  これを実行して選んだアイディアなら、少なくとも、腐った性根が臭うようなモノにはならないのではないかなと。  そのように思いました。 >健康でない孤独な女の子を死なせないで、泣かせるパターン >> どうにもならんものが、半分。全面的に直せば、なんとか使えそうなものが、半分ってところか。  そのまま使えるものがあるとは思っていませんでしたが、どうにもならんものが半分以上でしたか。  あの個数で、時間制限なしで……。  本当なら、登場人物や世界観に制限のある長編の1シーンなんかで、泣かせる展開が必要とか、そういう、より厳しい状況でスラスラとアイディアが出てこないとマズイわけで……とうてい、今の私の脳みそでは使い物にならないということですね。  もっとも、そのための訓練をしてもいないのに、出来ると思うのは自惚れというものですが。  ところで。  「どうにもならない」という言葉の意味は、わかります。  つまり、そもそも目的と違っている、ということですよね。  では、「全面的に直せば」というのは、どういう意味になるのでしょうか?  ――と、いや、これは勘違いされてしまいそう。  違うのです。安易に正解を聞きたがっているのではないのです。  私の出した、いくつかの展開について、クイズのように○×を答えて欲しいとか、そういうことではないのです。  (もちろん、細かく見てもらえたほうが嬉しいですよ。すごく嬉しいですけど、それを言うのは反則なのです)  私の経験だと、例えば企画書などで「全面的に直す」ということと、「どうにもならない」というのは、同じくらいにボツであることを示すのですが、言葉が違うからには意味も違うわけですよね。  だから、起承転結においての「全面的に直せば」という言葉の意味を、教えていただければなと思ったわけです。  ……いやいや、これも安易ですね。  いきなり「わかりませんので、教えてください」というのは、まるで考えていないかのようです。  そのようなわけで、私なりの解釈というのを書いておきます。  シンデレラ迷宮の採点のとき、完全なボツとリテイクが許される場合とがありました。  そして、リテイクには「文がダメすぎるので書き直し」という指示と「ポケットを埋めてくること」という二種類があったように見えました。  「全面的に直せば」というのは、これのリテイクに相当すると思うのですが。  (むろん、「どうにもならんもの」がボツですよね)  これらから想像するに、私の出した展開のどれかが、  《文としては、起承転結になっていないが、発想としてはマシ》  あるいは、《起承転結としては書けているが、大きなポケットがある》  ――という意味なのかなと解釈しました。  この解釈が違っていると、またくるくるぱーな返答をすることになってしまいそうなので。  教えていただければ幸いです。 >オリジナリティについて  すみません。  どうやら、私のなかの「オリジナリティ」という言葉の適用範囲が間違っていたものと思われます。  私にとっては、「まったくの真似でない」ならば「オリジナリティ」の範囲内だったのです。  つまり、パロディとパクリ以外はオリジナルと……。  (覚え違いをしていた理由は、言い訳にしかならないので置いておきますが)  正しくは「まったくの新規創造」のことを示す言葉なわけですね。  安易な言葉を選ばないと決めた先から、失礼なことを書いてしまいました。  山登りを始めたいと思っているていどの自分が、山の頂きに土を盛れると考えるほど、自惚れておりませんです。  もうしわけありませんでした。 >――ってことで、次の課題は、「模倣」すること。  「死なない」「悲しい」という条件で記憶を検索し、私が一番最初に泣いた話ということで選びました。  ドラえもん(C)藤子不二雄先生 起:ドラえもんが未来の世界に帰ることになる。のび太のことが心配なドラえもん。 承:またジャイアンに殴られそうになる、のび太。 転:(ドラえもんに心配かけまいと)自力でジャイアンに立ち向かう、のび太。 結:ドラえもんは安心して未来の世界に帰っていく。  私が感極まったのは、転と結の間のところで、《のび太が、ボロボロになりながらも勝利し、ドラえもんに独りでもがんばれると力説する》ところです。  そこまでも、しんみりした話だったのですが。  のび太ってのは、なんて良いやつだろうと、それで別れが辛いと思うようになりました。  感情移入としては、ドラえもんの側ですね。  強く印象に残っているのは、死んでしまうネタが多く、次に多いのが別れるネタです。  目の前からいなくなることを悲しむという意味では、手紙すら届かない場所への別れというのは、擬似的な死別といえるかもしれませんね。  これは、一種の物理的隔離なわけですが。  そう考えると恋人との破局などは、精神的隔離であり、これも擬似的な死別といえるかもしれません。  ……しまった! こんなことも気づかずに悲しい展開を考えていたらしいです。すみません。  「悲しい」に、そんな種類があるなんて、思いもよりませんでした。  思考が夢想だったことは、間違いないとして、なぜ夢想になってしまったのか。  いくつもパターンを挙げて、使えそうなものを選んだのに。  なぜ失敗したのか?  ……根性が腐っているというのは、これは改善すべきですが、今は置いておきまして。  それ以外の具体的な理由について考えてみます。  私は既存の展開を模倣することに抵抗を感じていました。  といっても、定番のパターンを嫌悪しているわけではありません。  むしろ、定番は好きです。大好きです。大好きなだけに、  「それは、パクリではないか、そんな最低なヤツは、退場だ」とか言われるのが怖かったのです。  しかし、そんな私のやっていたことは、目的地も見えぬうちから、(見えているつもりで)走りだすような行為でした。  目的地に辿り着くわけがなかったのです。  ちゃんと先人の引いた道というものがあります。  それを何通りもじっくり踏みしめて歩いてみて、ようやく目的地がどこにあるのか確認できるわけですね。  目的地までのまっすぐな幹線道路を選ばず、地道に裏道を探すような努力こそが、今の私に必要なことでした。  次は「死」と「別れ」以外の悲しい話というのを、模倣してみようと思います。 >新木さん(4709) >タッチタイプについて >> タッチタイプできないのは、僕とひろさんを除いた全員――だろ?  私は4698番にて書きましたが、いちおう、できますです。  キーの配置は覚えていないのですが、アルファベットを連想すると、指がそこへ行くという感じでしょうか。  思考速度がトロいので、役に立っているのかは、よく分からないですが。 -------------------------------------------------------------------------------- あるものとないもの No.4716 投稿日 2002年6月28日(金)01時14分 投稿者 弟切 千隼 仕事の打ち合わせから帰ってきて遅くなった弟切です。打ち合わせ先で飼っている手乗り文鳥と遊んできてしまいました。 (何しに行っているのですか > 私(^^;) 弟切は、前回の書き込みNo.4707で、「死にながら生まれた存在が、後になって命を得る話」のモデルとして、ウェールズ神話のスレイ・ラウ・ガフェスの例を挙げました。 しかし、これも違うらしいとわかりました。 ベリルが持って生まれてこなかったもの、そして最後に手に入れるものをはっきりさせるために、彼女の初期状態で持っているものと持っていないもの、および話の末尾で得たものと失ったものを列挙してみます。 「新世界へ……」(仮題)の主題は「ベリルとユキマロの関係」ですから、ユキマロについても初期状態で持っているものと持っていないもの、話の末尾で得たものと失ったものを挙げてみます。 今日は疲れて思考がまとまらないので、実際の作業は次回以降に回させていただきます。 --------------------------------------------------------------------------------  山のような仕事〜♪ No.4717 投稿日 2002年6月28日(金)01時52分 投稿者 羽矢野 ●タッチタイプ三日目  続けて何時間と打っていないからか、ぎこちなさがなかなか抜けない。  ここまできて挫折はいやだーー。  早くタッチタイプのありがたみを実感したいよう。  まだ、少しいらいらしながら打ってます。  今日は家に帰り着いたのは日付変わってからでした。  残業、七時間か……。  数日はこれが続きそう。  それでも、文章は少しでも書かないと。  これは無理してるわけじゃなくて、何というか毎日のゴハンとかお風呂みたいなあたりまえな行動に近いです。  やらないと、一日が終わった感じがしない。  なんで、おにぎりかじりながらやってます。  課題があるときはここから時間を作るんですが、今週は楽しみの範囲にとどめて。  社会人の方はみんなそうやって時間を作ってると思います。  お互いに頑張りましょう。  ……でも、やっぱり時間気にせずやりたいですね。 ●窓の手  情報ありがとうございます。  自分のパソなので、壊しても大丈夫。  一度試してみます。 ●今日のどうでもいいこと。  昨日の続きで。  食べ物にはその地方ごとにかなり特色があり、自分が普通に食べているものでも他の地域の人には受け入れられにくいものが沢山あります。  ここの参加者の多くは首都圏在住らしいので、そんな経験をした人は少ないかな?  私の会社には九州出身の人が沢山いるのですが、彼らが名古屋の食事でもっとも受け入れるのに時間のかかるのは“味噌”です。  中部地方は、八丁味噌に代表される色の黒い味噌が一般的なのですが、白味噌に馴れた人にはしょっぱすぎるらしいです。  味噌カツとかの甘めのソースだとすぐに馴れるようですが、みそ汁はだめな人が多い。  率でいくと、三分の一くらいは八丁味噌のみそ汁が飲めるようにはなりません。  ぎゃくに、遠くに行ってる私の弟は、帰省するとみそ汁をがばがば飲みます。 「白味噌はマズイ」とよくこぼしてます。  それぞれ育った地域で味覚が固定されてるみたいでなかなかおもしろいですね。  ちなみに私はどっちも大丈夫。  お得な舌です。  何でこんな本当にどうでもいいこと書いてるの?  と思ってる人がいるかもしれないので、言い訳。  これはリハビリの一環でやってます。  現在、精神がまいっているらしく、他人に理解できない文章を書いても認識できないので、それを治すために心に負担のかからない範囲で書かせてもらってます。  あまりに邪魔なようならやめときます。  治ってきてるといいなあ。  では。   -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4718 投稿日 2002年6月28日(金)06時12分 投稿者 新木 伸 >課題部屋のデータ、巻き戻し  FTPソフトの操作ミスで、課題部屋にあったものが、一部、吹き飛びました。  4月頭まで巻き戻ってしまった模様。  最近バックアップ取ってなかったからなぁ〜。  うっかり「ミラーリングアップロード」のボタンに触れてしまって、サイトの中身が、HDD内と同じ内容にされてしまいました。  まあ、必要があったら、また各自でアップするように。 >活字と漫画 >>書かれていることには一通り同意しますが、脳の中の映像変換てごく普通の事として自然にできる範囲なんじゃないかな。  「映像変換」ってプロセスが、小説の場合は他のメディアよりも1段階多いっていうのは、認めるんでしょう?  なら、プロセスが多いぶん、負担も大きいっていうのは、理屈としてはわかるのではないの?  自分の体感として納得できるかどうかっていうのとは、また、別の話なのね。  「そういう人もいるだろう」――って、そこの部分には納得しましょう。  小説を読む人は、このプロセスがもう習慣になってしまっていて、意識せずできるぐらいのところまで来ている人なわけだ。  だから特に負担にはならないわけ。  そういうことって、誰にでもあることだと思うのだが?  たとえば毎日運動をしている人は、100メートルを全力疾走するなんてことは、「たいした負担にもならない」わけだが。  しかし僕なんかが100メートルを全力疾走したりしたら、そのあとで貧血を起こす。絶対に起こす。  また僕にしてみると、原稿用紙30枚の文章を書くことなんて、息をするのと同じぐらい気軽に行えることなわけだ。なんの負担にも感じない。せいぜいが、原稿執筆前の軽い準備体操みたいなもんだな。  しかし君(ひろさん)は、原稿用紙30枚って、気楽に書ける? 書けやしないでしょ? 30枚ってのは、かなりの負担でしょ?  そういう個人差のひとつね。  小説を読むのが苦痛になるひとも、ぜんぜん苦痛にならない人も、どっちもいるでしょう。世の中には。  そしてどちらが多いかというと、いまは、「負担になる人」のほうなんじゃないかな?  マンガやテレビのほうが1プロセス少ないから、同じ「ストーリーを楽しむ」という目的のためなら、そっちを選んでしまう人がいてもべつに不思議なことではない。 >恋愛の話  うーん。「恋愛」の熟語を「恋を愛する」と解いちゃうところが、やっぱりぜんぜんわかっていない模様。  「恋」と「愛」とを両方含めての「恋愛」って言葉でしょうが。「犬猫」とかと同じ言葉なのね。  「犬猫」っていうのは、「犬みたいな猫」のことをさすのかな? ちがうでしょ? 「犬」と「猫」の両方を含めているだけの言葉でしょ。  「恋」だけしか持っていない人なんて、いるのか?  また「愛」だけしか持っていない人なんて……こちらは少数、いそうだが。 >>恋というのはギブアンドテイク。「私も何かをあげるから、あなたも何かを頂戴」。こんな感じのが恋だと思ってます。  ちがあう。  そんなものは、恋でも愛でもなんでもない。  それはただの「打算」だ!  たわけ。  ひろさんは恋愛に不自由な人っぽいので、恋愛ものには手を出さんほうがいいと思うぞ。  もしくはよほど自覚して「僕はよく知っている」という根拠不明のプライドを捨てること。性根を入れ替えて、いまこの時点から、初心者になったつもりで、深く考えて学んでゆくことにするとかね。 >紫さん  サルベージ可能なものを教えればいいのね?  そういえば「半分はつかいものにならん」とか言っていたが、もういちど眺め直すと、果たして、使い物になるものが一つでもあるのか心配になってきたぞ……。 ・軟禁されている女の子を連れ出すが、連れ戻されてしまう話。  これは悔しさね。 ・女の子を好きになり、告白するが断られ、さらに女の子は去っていってしまう。  告白してもしなくても、はじめからどうにもならなかったわけね。ポジティブな行動が裏目に出てしまい、すべてが完全に失われてしまったわけか。  主人公サイドに感情を乗せる配慮をしてゆくなら、これは「悲しい話」にもできるかも。  しかし女の子サイドからこれを見ると、男の子の言動は、単なる「ストーカー行為」だけど? 女の子を主人公にすると、女の子がストーカーからようやく逃げたという話になるだろうね。この話は。  仮に、女の子が「本心では嫌がっていなかった」とするのならば、これは「オチ」なしってことになる。嫌がっていなかった女の子が、逃げることになってしまって――そして最後はどうなるの? そこがないでしょ?  そのことが明かされて、決着のつく「結」がないと、単なる尻切れトンボ。  その部分がないので、この話は「女の子は単に嫌がっていた」という単純な構図であると、そのように理解することにした。  こちらであるなら、その「嫌がっていた」の部分にケリをつけなくてもいいわけだ。 ・体の弱った女の子に関わろうとするが、拒絶される。  オチがない。「結」がない。ケリがついていない。  「拒絶して」、そしてどうなるのよ?  オチをつければ、あるいは「悲しい話」にできるかも。 ・女の子のために歌を上達させたが、女の子に届かせることはできなかった。音楽への情熱を失ってしまう。  「耳が遠い」だけであれば、歌は届くはず。「耳がまったく聞こえない」の間違いではないかと思われる。それなら「歌」を届かせることは、これは不可能。  しかし、不可能だった――というぐらいで諦めるようなこんな「へたれ」に、同情の余地などない。ひとりで「不幸せごっこ」に浸ってろてな感じ。 ・手術を怖がる女の子のために、歌を歌って勇気づける。そして女の子は手術を受ける。  もう、なにがなんだか。  歌を歌うと、なぜ勇気づけられるのかが不明。  またどのへんが「悲しい」部分なのかが不明。 >>転のところで、むしろ嫌悪感すらあった歌というものに、興味を覚えていくところが書ければ面白いかとおもったのですが。  ついでにいうと、「解説」を読まないと、耳の悪い女の子が「歌」に嫌悪感を持っていたということはわからんのだけど? ・弱った女の子を拾い、生気を吸われて弱りながらも面倒を見るが、女の子は去ってゆく。  全面的に叩き直せば使えそう。  ツルの恩返しとか、雪女の話とかを見て、勉強するように。同じパターンだ。 ・ぬいぐるみが女の子のピンチに助ける。  これは、「悲しい話」とちがうだろ。  「動けない」という属性を持ったぬいぐるみが、思いの力によって動けてしまう。  これは感動モノのパターンだっての。  想いの力が、不可能を可能にした! ――ってやつ。  「動けない」とうお約束で出してきたぬいぐるみで悲しくさせるなら、あくまで、「動けなかった」にしておかないとね。  女の子にピンチがくる。めいぐるみは女の子のピンチにもやはり動けなかった。しかし女の子のそばにいつもいて、彼女に抱き締められてあげて、なぐさめることはできるのだった。――と持ってゆくとかさ。 ・敵国に潜入したスパイが、敵国の人に助けられる。  これは「情」に触れるパターンだろう。  悲しいと違うだろ。  「嬉しさ」と「罪悪感」の板挟みで泣かせるパターンだ。  ……っていうかさ。  「悲しい」って、どういうことなのか、それ、ちゃんと考えたことあるのかい?  「悲しい」以外のものが、山ほど混入しているのだが?  こういうことは、直す直さない以前のことなのね。そもそも「話にならん」なわけ。  特にひどいのが、ぬいぐるみの話。どう間違えれば、「悲しい」と「感動」を取り違えることができるのだ?  仕事の上での、「企画書」の話をしようか。  たとえばコンベンション式で、ある問題を解決するための「企画書」が複数提示されて、検討しているような会議があったとしよう。  その議題は、「○期の経費削減を実現するには」とかいうものだったとしよう。  皆、それを実現するためのプランを考えてきて、企画書にまとめて提出するわな。  いちばん良い物が、採用されるということになっているとしよう。  そこで君が出した企画書は、「夏の祭典をより盛り上げるためには」――というタイトルの企画書だったりするわけだ。  そんなの出したら、「話にならん」――って、放り出されないか?  いや実際には、「誰かこいつをつまみ出せ」とか言われるだろうが(笑)。  「叩けば使い物になるかもしれない」というのは、「観点はよいのだが、実際面での検討が甘い」とか、そういう企画書に対して言う言葉じゃないのか? >ドラえもんの途中の「最終回」  アホたれ。  出してきただけかよ?  出してきたら、どうしてそれが「悲しい」のか、それを徹底的に分析しなけりゃ、意味なんてないだろうが。 --------------------------------------------------------------------------------  一度家に戻って休憩中。 No.4719 投稿日 2002年6月28日(金)21時00分 投稿者 羽矢野  明日あさってと私用があって休日出勤できないので、絶対に明日の朝までにやらないといけないのです。  これぞサラリーマンの醍醐味。(と思っていられるうちは大丈夫) ●タッチタイプへの道四日目。  なかなか進みが遅いのですが、一番打ちにくいのはやっぱり小指。  特に左側の「A」「Z」は使用頻度が高いので、慣れていないせいか、指の感覚が変わってくる。  これも慣れですね。 -------------------------------------------------------------------------------- 無題。 No.4720 投稿日 2002年6月28日(金)21時24分 投稿者 八神伽羅 「強い信念を持つ主人公が、それを貫き通す話」 「夢を持っている主人公が、それを叶える話」 「不遇な状況にある主人公が、成功する話」 「罪を着せられた主人公が、疑いを晴らす話」 「使命を帯びた主人公が、それを完遂する話」 「恋人と引き裂かれた主人公が、愛を貫く話」 「許されない恋をした主人公が、想いを秘めたまま相手に尽くす話」 「大失敗してしまった主人公が、名誉挽回する話」 「周囲の無理解に悩む主人公が、理解してもらう話」 「昔約束を交わした主人公が、それを守り通す話」  10個選びました。  次は一時間バトルですね。  またお題が追加されるのではと思い、新木さんのレスを待っているうちに大学の課題が忙しくなり、書き込みを怠ってしまいました。  課題にけりがついたので書き込もうとして、No.4711を読んだ次第です。  すみません。  質問するなり事情を説明するなりしておくべきだったと思います。  新木さんのレスがなくても書き込む気はありましたので、あしからず。    それでは。  明日から月曜まで、諸事情で書き込めません。  次は火曜になるはずです。 -------------------------------------------------------------------------------- 決闘ってほどじゃないですけど(^^;; No.4721 投稿日 2002年6月29日(土)01時14分 投稿者 かねやん //ラブレター  僕が実世界で見たことのあるラブレターってのは、自分の書いたラブレターくらいしか無いので(泣) 物語、雑誌なんかで見たラブレターがデータの大半を占めています。  とりあえず、その範囲では「付きあってほしい」と書いてあるラブレターは見たことが無いです。  僕の少ないデータに無いだけでどこかにあるのかもしれませんが、それは稀だと思います。  書いたことが本心だったり、気を惹くための美辞麗句だったりするのはともかくとして。  相手をどれだけ好きなのかを伝えるために、言葉にして書きしるしたもの。  これがラブレターでしょう。 >>ある男の子が、好きだという事と、付き合って欲しいという事を手紙に書いて、受けていれてくれるならある場所まで着て欲しい。 >>これって十分ありだと思いますが。(ひろさん:No4704)  むう、ちと誤字が多いですね(^^;;  それはともかく、気持ちを伝えるだけで十分って人よりも、返事が欲しいって人のほうが多いでしょう。そもそも、好きだってことを伝えるだけでは、「それで、ワタシをどうしたいの?」って思われそうだし(笑)  ですから、だいたいのラブレターは返事の催促を書き添えます。  ひろさんの「いついつに、どこどこで待っています。」も返事の催促でしょう。  NO4682で書いたラブレターでは、催促はしてないですよね。  短い文でもありますし、最後が「付きあってほしい」で締めてあると、付きあってほしいことを伝える手紙であるて印象のほうが強くなります。  催促を書き添えるにしても、ラブレターのメインはあくまで「相手をどれだけ好きなのかを伝える」ことだと思います。  印象と書いて思い出しましたけど、ラブレターを書いた人、出す相手の顔が見えないです。  どんな人がどんな想いによって書いたか、どんな人に宛てて書いたものなのか、そういったことがわからないって意味なんですが。  そのために、浮かんだ言葉を書き綴っただけのような、リアルじゃないラブレターに見えてしまいます。  ただ書くのではなく、物語の中で使える文章を書くって意識を持ってると経験値の入りかたが違ってくると思いますよ。  ……なんか、自分にもできてないことを書くのもなんですけど(苦笑) -------------------------------------------------------------------------------- 方向音痴は治らない? No.4722 投稿日 2002年6月29日(土)02時46分 投稿者 弟切 千隼 昨日、仕事の打ち合わせに行った時にさんざん歩き回ったせいか、体調が優れない弟切です。今日の昼間は倒れていました。 何回か行ったことのあるところでしたのに、駅の降り口を間違えたために迷ってしまい、街じゅうをぐるぐる歩き回った私がいけないのです、ええ(;_;) 待ち合わせの時刻に遅れなかったのが幸いでした。 「新世界へ……」(仮題)において、ベリルが初期状態で持っていたものと持っていなかったもの、および話の末尾で得たものと失ったものを挙げてみます。 初期状態とは、ベリルが冷凍睡眠から目覚めてきた時を指します。 初期状態で持っていたもの: ・「自分は天才である」という自負 ・その自負にふさわしい才能と、それを示す実績 ・過去の高度な科学技術の知識 ・美貌 ・がむしゃらに仕事をこなす体力と気力(目覚めた直後は無理が利かなくても、少し休めばすぐに元通り働ける体力は付くだろうとベリルは考えていました) 初期状態で持っていなかったもの: ・家族 ・家族も含め、親族・友人などの濃密な人間関係 ・心から他人と共感する体験 ・住むところ ・生計を立てる手段 ・未来の社会に関する知識 この状態から話が進みます。 最初から持っていたものは得る必要がありませんから、話の末尾で得るものは「持っていなかったもの」の中にあるはずですね。 同じく、持っていないものは失えませんから、話の末尾で失うものは「持っていたもの」の中にあるはずです。 話の末尾で得たもの: ・家族や友人などの濃密な人間関係 ・心から他人と共感する体験 ・住むところ ・生計を立てる手段、あるいは近い将来に生計を立てられると見込める手段 ・未来の社会に関する知識 話の末尾で失ったもの: ・「自分は天才である」という自負 ・天才としての過去の実績 まだ整理していないのでごちゃごちゃしていますね。これから一つ一つの要素がどのようなものか吟味して、なぜ、どうやってベリルがこれらの要素を得たり失ったりするのか考察します。 以下、雑談です。 羽矢野さんへ > 弟切は東海地方出身者なので、八丁味噌の味は好きです(^_^) なめこの赤だしの味噌汁なんて最高ですよねえ。 ただし、私はおよそ人類が食べるものなら何でも美味しく食べられるという人間でして、八丁味噌の味と同じくらい白味噌や合わせ味噌の味も好きです。納豆も鮒鮨[ふなずし]もピータンもドリアンもブルーチーズも、みな美味しいと思います。 そのくせコーヒーは体質に合わなくて飲めません(;_;) あと、炭酸ものはおなかにガスが溜まって苦しくなるのでちょっと苦手です。 羽矢野さんがおっしゃるように、人間の味覚は生まれ育った地域によってはぐくまれますね。地域差というものを描写する道具として、味覚は非常に有効で便利だと思います。 -------------------------------------------------------------------------------- 課題 2 No.4723 投稿日 2002年6月29日(土)02時58分 投稿者 薗部 せい (前回の書き直し) 1 私が『そんなに昔じゃないから』と思ったのは、持っていた本に1995年8月15日という日付があり、そこから計算して7年前の本だということが分かったからである。 2 後の書き込みで、『出版された時には差別用語と認識されていたはずだ』と書いたが、単にパソコンでは変換されなかっただけであり、前回の書き込みでは変換されない事に疑問を持ったことを明記している。さらに、『差別用語だと気付かなかった』と書いていることから、『差別用語と認識されていたはず』と書くのは矛盾している。 3 『差別用語だと気付かなかった』にもかかわらず、『どうして(差別用語である)この言葉でかかれているのか?』とは書けないはずなので、これも矛盾している。 (不完全な文を完全にしてみる) 私が持っている「アルジャーノンに花束を」にはしっかりと白痴という言葉が(書いてあります)。 ちなみにこの本は1995年8月15日の改訂66版なので、(7年前の発行となります。)そんなに昔でもないですね。 ・ここで、『昔は差別用語ではなかったかもしれないが、今は差別用語なのでは?』という疑問。 でも確かにパソコンでは変換されませんでしたので、首をかしげながら「白い」「痴呆」と打っていました(つまり差別用語とは気付かなかった。うーん未熟)。 (やり直し) 1 私が『そんなに昔じゃないから』と思ったのは、持っていた本に1995年8月15日という日付があり、そこから計算して7年前の本だということが分かったからである。 2 『出版された時には差別用語と認識されていたはずなのに、なぜこの言葉を書いたのか?』と書いたが、実際に前回の書き込みで疑問に思っていたのは昔は差別用語ではなかったかもしれないが、今は差別用語なのでは? という疑問。 頭がこんがらがってきました。すみませんが、『課題』の最終目的をもう一度教えて下さい。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4724 投稿日 2002年6月29日(土)08時11分 投稿者 新木 伸 >八神さん  あ。八神さん、むっとしてる、むっとしてる。(笑)  そういえばわしも指示することを、すっかり忘れていた。  10個選ぶなら、こんな感じでセレクトするように。  痛くてやりたい話。(2個)  痛くなくてやりたい話。(3個)  内面は変化しない話。(2個)  ありがちだけど特に書きたくない話。(3個)  「ありがちだけど特に書きたくない話」は、これ、「特に書きたくはない」というだけであって、「絶対やりたくない」わけじゃないのだよね?  なら、やろう。多めに3個ほどやろう。  そしてどうせやるのならば、なるべく書きたいものに変えるように気持ちをスイッチしてやってみること。  どうせやらなきゃいかん仕事なら、楽しくやるのだ。バイトでもそう習うだろ?  10個選び直したら、サイコロでもエンピツでも転がして、その日の、その1時間でやるものをランダムに選んだりしてトライすること。  ランダムね、ランダム。  しかも、決めるのはやる直前にすること。  じゃないと、八神さんの場合、好きなものからやってゆきそうだから。 >ラブレター  決闘するのはいいのだが、拳でちゃんと相手を殴ろう。  手が空を切ってばかりだと、ギャラリーとしても……いまひとつなのだが。  かねやんは、つまりどっちの主張をしているの? 1.ラブレターというものは、気持ちを伝えるだけのもので、返事を求めるものではない。 2.ラブレターというものは、返事を求めたり、あるいは他の「何か」の手段として用いられるのが一般的。  1のタイプのラブレターっていうのは、要約すれば、「僕はこれほどあなたが好きです」というものであるわけだ。  たとえばずっと一緒に住んでる奥さんに対してとか、長いこと付き合っている恋人に対して書くのなら、そういうラブレターもありかとは思うが。  しかしまったくの他人である相手に対して、いきなり「そんなもん」を送りつけたら、困惑されるだけでない?  そういうのって、「もらって困るラブレター」の筆頭だと思うが。  結論がないでしょ、結論が。  「あたしを好きなのはよくわかったけど……だから、ナニ? つまり、なにをして欲しいわけ?」――って、そうならないかなぁ?  付き合ってほしいのか。  遠くから見つめることを許して欲しいのか。  (自分の名前は伏せておいて)貴方のことを好きで、応援している人間がここに一人いるということを伝えて、勇気づけたいのか。  すべからく、なにかの「行動」には理由があるわけだ。  自覚しているか否かにかかわらず、なにかしら理由がある。  ラブレターを渡したのなら、その「渡す」理由があるわけね。  たとえば気持ちを伝えるだけのラブレターだったとして。  それが書かれて、送られたことには、「理由」があるわけね。  「○○をしたい。○○をして欲しい」っていう結論を持たないラブレターというのは、書いて送ること――それは「手段」となっていない。  それ自体が「目的」になっている。そういうもの。  溢れる気持ちを持てあまして、それをどこかに吐きだしておきたいだけなのだな。  そういうラブレターは、書いたら引き出しにしまっておくべきなんだが……。  そうか。実際に渡しちゃうケースも多いのか。  目的は「想いを吐きだすこと」であるのに、書きあげた「そんな廃棄物」を渡しにいっちゃいかんだろう。おたがいの不幸の始まりだな。  それはつまり、下品な例で、たとえるなら……。  その娘のことを考えてオナニーして、その結果としてできた、「想いのたけ」を吐き出したティッシュを――相手に送りつけるようなもんだな。  僕はこんなに大量にあなたのことが好きなのです、とか。  まあ、長年付き合っている彼女相手ならいいかもしれんが……。  コトが終わったあとのゴムを見せて、「ほらほら、こんなにたくさん〜」とか言っても、「馬鹿ねぇ」で済むかもしれんが。また場合によっては「まあこんなにたくさんなのね」と言って喜んでくれるかもしれんが。  ちなみにこのへん、小説とも密接に絡んでくるので、もうちょっとやろう。  「小説=読者へのラブレター」説というのが、過去ログのどこかにあるはずだ。 >弟切さん >>何回か行ったことのあるところでしたのに、駅の降り口を間違えたために迷ってしまい、>>街じゅうをぐるぐる歩き回った私がいけないのです、ええ(;_;) >>待ち合わせの時刻に遅れなかったのが幸いでした。  これはつまり、行き先への道順を、「手順」として覚えていたわけだな。  最初の部分を、いつもとは違う手順から初めてしまったので、えらい混乱したわけだ。  駅周辺がマップとして頭に叩き込まれていたのなら、そうはならなかったはず。  ちなみにプロットを書いたり、なんだかんだの下準備というのは、話における「マップを描いておくこと」に相当する。  手順が多少変わっても、マップさえ頭に入っていれば、どうということはないわけだ。  ちなみに手順とマップの違い。  手順というのは、「行ったことのないところ」の情報はまるで持っていない。まるで空白である。  マップというのは、「行ったことのないところ」でさえ、ちゃんと描かれているもの。  小説でいうなら、「書かれないところまで考え抜いているか」の違いね。  小説でマップを作るためには、実際に書く分量の(最低でも)10倍ぐらいは考え抜く。――という作業が必要なのだ。  裏道まですべてチェックした上で、そして最短ルート、最大効率のストーリーを一本道で描くもの。  アマチュア作家の場合、「そこで右に行かないで、左に行ったらなにがあるの?」とか聞くと、とたんに答えられなくなってしまう。  「考えてませんでした」「調べていませんでした」がいかに連発されてくるか。  マップを作っていないことが、もはや明白なんだよね。  プロの場合は、なにせ数万人もの読者を先導している役割を持っているわけで、マップも作らずに小説を書くなんてことは許されない。「ああそこを右に行くとおでん屋があるんですけどね、でも遠回りになっちゃうから、こっちのがいいですよ」とか言えるわけ。  いま弟切さんは、ベリルの話のマップ作りをやっているわけだ。  たぶん生まれて初めて、マップを作ろうとしているわけだ。  どのぐらいできている? どのぐらい埋められた? 空白部分は、あと何割ぐらい残っている? >薗部さん  だんだん自分の発言の矛盾に気づいてきましたね?  その調子で、自分の「言いわけの仕組み」を、もっとどんどん、ひっぺがしてゆきましょう。  そこの矛盾点、他の人から見ていると、もうはじめから丸見えなんです。もう丸わかり。恥ずかしいぐらいにね。  「僕は差別用語と知らなかったのです」なんて胸を張りつつ、当時から差別用語だと認識されていたはず――なんて矛盾したことをヘーキで言ってるコイツは、なんだろうね?  ――てな感じです。  ちなみに翠だともうすこし上手に嘘を付くので、一般の人はたいてい騙されてしまうみたいです。僕も注意していないと騙されてしまう。  あと課題の最終目的は、「自分が矛盾していたことに気づくこと」です。  自分が「言いわけ」していたことに気づくこと。また「言いわけ」の仕組みについて理解しておくこと。  この気づくところはクリアしたみたいなので、残るのは、あとひとつかな。  当時の自分は、「本に差別用語が使われていた」事実を示すことで、いったい何を主張したがっていたのか?  その分析ね。  思い出しながら、やってみよう。  また書いてあったその「文章」と対比させながら。 -------------------------------------------------------------------------------- テスト書きこみ No.4725 投稿日 2002年6月30日(日)15時45分 投稿者 新木 伸 テストなり -------------------------------------------------------------------------------- みみずのたはこと No.4726 投稿日 2002年6月30日(日)19時29分 投稿者 弟切 千隼 某所でのオフ会から帰ってきた弟切です。今回は冷やしうどん?という夏らしい献立をみんなで食べてきました。 最近、仕事が忙しくて食事を抜かしたり徹夜したりしたせいか、弟切は自分が眠いのか眠くないのか、空腹なのかそうでないのかがよくわからない状態です。しかし、どうやら昨夜は空腹だったらしく、うどんは美味しくいただきました。 >>マップ作り えー、率直に言いますと、弟切は、自分でどのくらいマップの空白が埋められたのかわかりません。地図を作るためにどのくらいの範囲を測量したらよいのかさえ、まだ定かではない状態です。情けなさ極まれり、ですね(泣) それでも、今までは広大な砂漠を何の道具も持たず、やみくもに歩き回っていたのが、トランシットや物差しや方位磁石といった道具を手に入れて、測量するということを覚えました。方位磁石や星々を見て方角を知り、自分の目的地のある方向を見定めることもできるようになりました。 けれども、どこからどこまでを測量したらよいかがまだわからないため、とりあえず自分の足もとから測量し始めています。 徒手空拳で地形もわからない砂漠を渡ろうなんて、そりゃ、途中で遭難しますよね(^^;; >>方向音痴 弟切が方向音痴である原因の一つは、私が「地図を読むのに不自由な人」であるためです(;_;) 一度も行ったことがない場所の場合、私は、地図を見てそこの具体的な街並みを思い浮かべるということができません。何回か通うと、やっと地図を見てぴんとくるようになります。 初めて行った場所でその場の地図を渡されても、私はその地図内で自分の現在位置を把握するのに苦労します(^^; 現在位置を把握したと思って、元気に「よし行こう!」と目的地と反対方向へ歩きだすということもありがちです(笑) よく、動物の記憶力などを調べるための実験で、迷路を抜けさせる実験というのがありますね。そういう実験の中に、ミミズを使ったものがあります。 T字型のパイプにミミズを入れて、片方の角を曲がれば電気ショックを与え、もう片方の角を曲がれば何もしないということを繰り返すと、ミミズはちゃんと電気ショックを与えられないほうの角を曲がるようになるそうです。 しかし、角が二つになると、ミミズは道筋を覚えることができないそうです。 初めて行った場所で角を二つ以上曲がると自分の位置がわからなくなる弟切は、どうやらミミズ並みの知能しかないようです(爆) -------------------------------------------------------------------------------- 悲しい展開 No.4727 投稿日 2002年7月1日(月)03時59分 投稿者 紫ゆきや >新木さん(4718) >> サルベージ可能なものを教えればいいのね?  おお、ありがとうございます。 >> ・軟禁されている女の子を連れ出すが、連れ戻されてしまう話。 >> これは悔しさね。  なるほど。肝心なのは「連れ戻されるとき」であって。それが自分たちの本意でない別れの部分なんですね。  この話だと、悲しいか、悔しいかは、連れ出す側の性格によってもけっこう変わりそうですね。  女の子を連れ出すような積極的な主人公なら、悲しむより、悔しいと思いますよね。 >> ・女の子を好きになり、告白するが断られ、さらに女の子は去っていってしまう。 >> しかし女の子サイドからこれを見ると、男の子の言動は、単なる「ストーカー行為」だけど?   なるほど、気づいていませんでした。  単純に、女の子側の心理としては、最初は「親切にしてもらって嬉しいなあ、いい人だなあ」というものが、「自分だって簡単なことならできるのに、そんな特別扱いやめてほしい」に変わっていくわけですが……。すみません。ぜんぜんわかりませんね、書いてないですから。  起承転結へのまとめるのって難しいです。  こうして、長々と書くときもそうですが、何を書いて何を書かないべきなのか。それを選ぶのが難しいです。  女の子が本心では、そう思っていなかったとすると、「主人公が諦めない」なら、明るい話になるんですが、「主人公が諦めちゃう」と、女の子の側にも自己嫌悪とか後悔だけが残りそうですね。歪みそう。  でも、前向きに諦めないとすると、悲しい展開でなくなってしまいますね。 >> ・体の弱った女の子に関わろうとするが、拒絶される。 >> オチがない。「結」がない。ケリがついていない。  この起承転結(もどき)は、このようになっておりますが。 >> 転:しかし、女の子に、もう関わらないで欲しいと言われる。 >> 結:女の子の拒絶と、自分の無力さに絶望する主人公。  この「結」って、単に「転」における主人公の状況を説明しているだけなんですね。  話が進んでないんだから、ここは「結」に成ってないです。 >> 「拒絶して」、そしてどうなるのよ?  いくつかパターンを考えてみたのですが。 ・「病気が悪化し入院。主人公と会うこともなくなった」  (目の前からいなくなるパターン) ・「病気は治るが、女の子は完全に孤立してしまい、誰とも口をきかなくなった」 ・「病気が治り、女の子とクラスメートとの関係は自然と元に戻るが、主人公とは戻らなかった」  (目の前にはいるパターン)  ……何か足りない感じです。 >> ・女の子のために歌を上達させたが、女の子に届かせることはできなかった。音楽への情熱を失ってしまう。 >> 「耳が遠い」だけであれば、歌は届くはず。「耳がまったく聞こえない」の間違いではないかと思われる。  すみません。間違えて覚えておりました。  ありがとうございます。 >> しかし、不可能だった――というぐらいで諦めるようなこんな「へたれ」に、同情の余地などない。  なるほど、「悲しい話」を楽しんでもらうには、キャラクターが悲しんでいることと、それが感情移入するくらい「同情できる話」でないといけないのですね。  そういえば、上の話も、そうかも。  両方とも「相手に拒絶されたくらいで絶望しちゃうヤツに、同情なんかできるかい」ということですね。  むしろ、「拒絶されても努力して、結果やっぱりダメだった」というなら、同情してもらえるかもしれませんが。  悲しい話は、女の子が可哀想でなくてはいけないのに、この話で可哀想なのは、むしろ男のほうで、しかもへたれてるわけですね。 >> ・手術を怖がる女の子のために、歌を歌って勇気づける。そして女の子は手術を受ける。 >> 歌を歌うと、なぜ勇気づけられるのかが不明。  「怖い手術を受けるくらいなら聞こえなくたっていいや」と思っていた女の子が、「こんだけ一生懸命、楽しそうに歌うからには、この人の歌はきっとすごいのだろう。聞いてみたい」と思うようになると。そう考えていたのですが。 >> またどのへんが「悲しい」部分なのかが不明。  歌が聞こえないって可哀想だなあというダケでした。  書いたときは、前向きで悲しい話とかやろうとしていたのですが、まったくスベってしまいました。  私が悲しいというのを、よくわかってないせいです。 >> ついでにいうと、「解説」を読まないと、耳の悪い女の子が「歌」に嫌悪感を持っていたということはわからんのだけど?  これも、情報の何を残して、何を消すかがわかってないもので。  嫌悪感なんかなくても話としては成立すると思いますし。 >> ・弱った女の子を拾い、生気を吸われて弱りながらも面倒を見るが、女の子は去ってゆく。 >> ツルの恩返しとか、雪女の話とかを見て、勉強するように。同じパターンだ。  ありがとうございます。両方の話と比較するため、起承転結に直してみました。  相変わらず、何を削ればよいのか……。  ツルの恩返し。 起:若者は一羽の鶴を助ける。その夜やってきた旅の美しい娘を嫁にする。 承:娘は、作っているところを覗かないように言って、はたを織ってくれる。 転:しかし、約束をやぶり覗いてしまう若者。そこでは鶴が自分の羽で、はたを織っていた。 結:約束をやぶった若者のもとから、鶴はいなくなってしまうのだった。  雪女 起:若者は恐ろしい雪女を見る。見逃してもらえるが、ここで見たことは誰にもしゃべってはならないと告げられる。 承:翌年の冬、旅の娘お雪を嫁にする巳之吉。子供も生まれる。 転:ある晩、巳之吉はお雪に、いままで誰にもしなかった雪女の話をしてしまう。 結:お雪は、実は雪女だった。子供のことを案じ、巳之吉の命をとらずにおくが、お雪は家からいなくなってしまう。  ふむ、娘さんが来てからは、嬉しいことのほうが多いですね。  たしかに、客観的に見れば、ただ主人公が弱っていくだけなら、いなくなってくれたほうが良さそうに見えますし。  共通しているのは、いちど本来の姿で出会い、惚れられ(?)、娘として現れ、若者が約束を破り、いなくなってしまう部分ですね。  なるほど、同じパターンですね。  私の書いた話に照らし合わせるとどうなるのでしょうね。  若者が何も悪いことをしていないのに、女の子がいなくなってしまうのが変かな?  ツルの恩返しや雪女の話に比べると、釈然としない点が残っていますね。  その女の子はいったい何だったのかとか、何で主人公は衰弱したのかとか、説明しないといけませんし。  昔話のほうだと、それらがちゃんと説明されているので、後悔の念を残しつつ、悲しい別れとなっていますが。自分の書いたほうだと、これは悲しい別れになってないかもしれませんね。  これについては、もう少し悲しいということについて考えてから、さらに改良してみたいと思います。 >> ・ぬいぐるみが女の子のピンチに助ける。 >> 「動けない」とうお約束で出してきたぬいぐるみで悲しくさせるなら、あくまで、「動けなかった」にしておかないとね。  連絡しないと死んじゃう話になってしまうと思っていました。  なるほど、連絡できなかったけど、そうはならなかったていうオチもありますよね。  発作=死亡じゃあないですし。  うーん、自分あたま固いな……。 >> ・敵国に潜入したスパイが、敵国の人に助けられる。 >> これは「情」に触れるパターンだろう。 >> 悲しいと違うだろ。  これも、国に捨てられたと気づくところまでが悲しい話でした。  しかし、そこから助けられちゃったら、別の話になってしまいますか。  やっぱり、悲しく終わらないと悲しい話にならないわけですね。 >> 「悲しい」って、どういうことなのか、それ、ちゃんと考えたことあるのかい?  そのつもりだったのですが、夢想していただけだったということがわかりました。  ちゃんと考えてから、改めて、いくつか展開を出しなおしてみようと思います。 >> 「叩けば使い物になるかもしれない」というのは、「観点はよいのだが、実際面での検討が甘い」とか、そういう企画書に対して言う言葉じゃないのか?  たしかにそうですね。  まあ、うちの職場はちょっと特殊なので、やはり参考にしないほうが良さそうです。  私の場合は、まず「悲しい」というのが、どういうことか。ちゃんと考えるところからですね。  そして、考えたら、それが本当に「悲しい話」になっているか、検証しなくてはいけません。 >ドラえもんの途中の「最終回」 >> 出してきたら、どうしてそれが「悲しい」のか、それを徹底的に分析しなけりゃ、意味なんてないだろうが。  すみません。  話の分析のやり方というのが、よく分かってませんでした。  比較ならなんとか分かるのですが、その話の分析となると、難しいです。  以下、分析になっているかどうか分かりませんが、自分なりにやってみました。  自分が、この話を読んで、どこで泣けたのか。  前にも少し書きましたが、それは、《のび太が、ボロボロになりながらも勝利し、ドラえもんに独りでもがんばれると力説する》ところです。  のび太はついに独りでもがんばれるようになったんだよと、ドラえもんに言うわけですね。  しかし、話の主は「さよなら」であり、上のエピソードは別れを強調するためにあるわけですから。ここで書きたいのは「のび太の成長」ではないはずです。  別れの悲しさ強調するなら、それがいかに辛い別れであるかを表すべきで。  そう考えていくと、書きたかったのは「のび太がいかにドラえもんを大事に思っているか」「一番の親友であると思っているか」これが大事なんじゃないかなと。  「ドラえもんが未来に帰ってしまう」というのは読み手にとっては単なるストーリーの流れに過ぎません。しかし、のび太がいかにドラえもんを大事に思っているかを示し、読み手がこれに同調したとき。まるで読み手自身が生涯無二の親友との別れるかのような悲しみを覚えるのではないでしょうか。  こう考えていくと、ドラえもんの側に同調していたというのは、私の錯覚であったわけですね。  そういえば、この話を読んだ同級生には、別になんとも思わない人もいました。  彼は転校とかしたことなかったみたいです。私はこの頃、すでに親の都合で2回ほど転校を経験しており、仲の良かった友達と別れるという経験がありました。  その経験があったからこそ、この話に強く心が動いたのかもしれません。  まだ足りないとは思いますが、まずはここまでで。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4728 投稿日 2002年7月1日(月)07時26分 投稿者 新木 伸 >紫さん  何を書いて、何を書かないべきなのか。  これを見分けるやり方は、教えているだろ。  まず実際に書き出す前に、レジュメとしてまとめる。  レジュメというのは、要約、概略、要点、そういったものね。  実際に書く前に、まず、自分用のメモを作るわけだ。  つぎにそれを膨らましてゆく形で、仕上げてゆくわけだ。  もちろん、レジュメのときに存在しなかったことは、「書かないこと」のほうに分類される。  3121あたりから、「メモ書き」のものと、それを完成型に書き上げたものとの対比がある。過去ログを「メモ書き」で検索かけて、一通り読んでみること。  そうしたら、これからは、書きこみを書き出す前に、まず「メモ書き」を書くようにすること。  そしてしばらくの間は、その「メモ書き」も書きこみの後ろに付けておくこと。こちらのほうは自分用のメモだから、自分でわかればそれでいい。僕らが読んで「ちんぷんかんぷん」であっても、ぜんぜんかまわない。そのまま載せること。  この「自分メモ」を付けてくる理由は、ちゃんとメモ書きをやっているかを監視するため。またメモ書きでまとめたものから脱線していないかどうか、確認するため。  最近の紫さんの書きこみ、無駄に長いばかりで、ぜんぜん、要点のまとまらないものになっている。  そろそろ注意しようと思っていたところだから、ちょうどよいか。  僕はこの「メモ書き」を、普段は頭の中で行っている。  実際の形に残るものではないが、「メモを取る」という行為は行っていることになる。  たまに時間がないとかで、思いついたことをすぐに書けないようなときは、メモだけを取っておいて、あとで書くことにしている。  このときはメモが残る。  メモを作って、それから書く――ということを山ほど繰り返してきたので、いまでは頭の中だけでやれるようになっているだけ。  ただし必要であれば、いまでもメモを作る。(たとえば一本の小説を書き上げるときとか)  ちなみにここ最近の自分の書きこみ、「レジュメ」にしてみて、見直してごらん。  どれだけ混乱していて、はちゃめちゃなのかが、わかるから。 >紫さん  「耳が遠い」「耳が聞こえない」 >>すみません。間違えて覚えておりました。 >>ありがとうございます。  はい?  間違えて覚えいてたって……?  僕の言わんとしたのは、「きっと言い間違えたのだろうね」ってことなのだが。  覚え違いをしていたっていうのは、「耳が遠い」が「耳が完全に聞こえない」とイコールだと思いこんでいたということ?  じゃあ、「うちのお婆ちゃんは耳が遠い」と言われたときには、完全に耳が聞こえないものだと、そう思っていたということかい?  もしそこまで間違えているとしたら、作家志望者としては、ヤバいだろ。  いちど、自分の覚えている語句の洗い直しを、すべてやり直したほうがいいんじゃいないか? 他にもゴロゴロと、山のように出てくるよ、きっと。  いっぺん、辞書をすべて読破してみるとか。「あ」から始めて「ん」の項までとか。  広辞苑と大辞林と、両方読破したなら、だいぶ言葉の常識が身につくと思うぞ。  あと類義語辞典も読破しとくといいよな。 >> ・女の子のために歌を上達させたが、女の子に届かせることはできなかった。音楽への情熱を失ってしまう。 >>悲しい話は、女の子が可哀想でなくてはいけないのに、この話で可哀想なのは、むしろ男のほうで、しかもへたれてるわけですね。  そうそう。  つまりここでの「悲しさ」要素というのは、「挫折してしまった俺って、不幸だよね。可哀想だよね。さあ同情してくれよ」ってなことなわけだ。  同情を強制しているのは、男の側なのね。  そして構図としては、冷静に考えてみれば同情の余地無し。ひとりで浸って傷を舐めてろ、てな感じ。  そもそも「悲しい」は女の子のほうに向けなきゃならないので、まるで見当違いなわけだ。 >>「怖い手術を受けるくらいなら聞こえなくたっていいや」と思っていた女の子が、「こんだけ一生懸命、楽しそうに歌うからには、この人の歌はきっとすごいのだろう。聞いてみたい」と思うようになると。そう考えていたのですが。  「……が」、なに?  この「が」のあとに続くはずの言葉は、なんなんだい?  この含みのある言葉の続きは、なんなのだろう? 気になるなぁ。  気になる気になる(笑)。  それを察しろとでも、言いたいのかな?  「そういう構図は一般的パターンであると思われますので、新木さんならわかると思っていました」とか?  俺のせい? 悪いのは俺?  わし、エスパーじゃないんだから、無理でーす。  雪女系の話の「悲しい」は、「うっかりとやってしまった、ほんの些細なことで、幸せが消え去ってしまう」ということへの悲しみなのね。  「本心でもないのに、つい口から出てしまったひと言のせいで、恋人との間に破局が訪れそうになる」――とか、その手の話もこのパターンだ。  ……で、このネタの場合は、前半部分の展開を「雪女系」に合わせているわけだ。  たぶん無意識に悲しい話のパターンを検索して、それを当てはめようとしているのだろうね。  ただし模倣するなら、徹底的に分析して、骨までしゃぶられないとならない。  中途半端にやったって、こんなふうに「紛い物」になるだけだ。「パチもん」っていうのは、たいていの場合、オリジナルよりも質が落ちるものなのだ。  ……で、きちんと模倣するなら、どのようなことになるわけ? あのネタは? >> ・ぬいぐるみが女の子のピンチに助ける。  これは、「ぬいぐるみは動けない」という展開でやるのならば、女の子のピンチを「発作」にしてはいけない。こういう命がかかるような重大な局面だと、ぬいぐるみは不可能をはねのけて動かないといけなくなってしまう。  だから、ピンチの種類を変える。  たとえば女の子が失恋の痛みで泣きはらしている時に、なにもすることができないでいるヌイグルミ――とかいうことにするとか。  助けがこなくても致命的にはならないピンチっての、いくらでもあるだろ? >>ドラえもんの途中の「最終回」 >>しかし、話の主は「さよなら」であり、上のエピソードは別れを強調するためにあるわけですから。ここで書きたいのは「のび太の成長」ではないはずです。  だったら、のび太の成長を示す、「ジャイアンに立ち向かって勝つ」ってエピソードは必須ではなくて、なくてもいいってことになるよね。 ドラえもん「のび太君、僕は帰らなきゃならないんだ」 のび太「ドラえもーん!」 ドラえもん「さよなら、のび太君」 のび太「ドラえもーん!」  ……これで充分に悲しいじゃん。  これ、「さよなら」の悲しい要素100%で作った展開だが。 >>「のび太がいかにドラえもんを大事に思っているか」「一番の親友であると思っているか」  このあたりは、べつに「悲しい」要素とはならないはずだ。  「いかに大事に思っているか」とかいうことを普通に書いただけなら、それは「いい話」「嬉しい話」とかになるわけだ。そこで描かれるのは「友情」となる。ベクトルが逆だわな。  あれは、あくまで、「究極のダメ少年」であるのび太が、ドラえもんのために初めて頑張ったというところがポイントになるわけだ。  同じパターンでいうなら、母親の葬式に駆けつけたダメ息子が、「俺、これから真人間になるよっ! 母ちゃんごめんようっ!」みたいなことを叫んで慟哭して、それにもらい泣きする参列者――みたいなものか。  なんだろうね。この場合は、なにが「悲しい」のだ。手遅れとなったことかな?  まあ君が考えろ。  ただし、ドラえもんの場合には帰る前にそれを見せているので、手遅れにはなっていない。  あれ……?  あの話って、のび太って、ジャイアンに勝ったということを、ドラえもんに報告していたっけ? なにか自分の口からは言ってなかったような気もするのだが。ドラえもんが陰からこっそり見ていただけで……。どうだったっけか? 覚えている人、いる? もしくはコミックスがすぐに出てくる人。  わし、実家に行かないと出てこないのだわ。  のび太が、ドラえもんに報告できたのか、できなかったのか。  ここの違いで、話が、がらりと変わる気がする。  まあ、病床の母親のいまわの際に駆けつけて、「真人間」になった自分を見せる元ダメ息子という構図も泣ける展開ではあるな。(どっちかっていうと、悲しいよりは、感動ものになってしまうが)  または、元ダメ息子のほうが、「母危篤、すぐ帰れ」の電報を受けて飛んでゆくのだけど、渋滞とか電車に乗り遅れるとかして、いまわの際に間にぎりぎり合わなかった――なんて展開で泣かせる話もあるな。 >>そういえば、この話を読んだ同級生には、別になんとも思わない人もいました。  転校の経験があったり、中学生以上で、「小学校時代の友人たちとの別れ」とかを経験していて、「別れ」に対しての感受性を持っているひとであれば、「ドラえもんとのび太の別れ」という点だけで、それだけで泣けるだろう。  また、「究極のダメ少年のび太」に感情移入できている人(同じ体験を持つ)なら、そののび太が頑張ったことに対してだけでも、泣けるであろう。  でもあの話の真の「悲しさ」は、別にある。 -------------------------------------------------------------------------------- ところで…… No.4729 投稿日 2002年7月1日(月)07時28分 投稿者 新木 伸  羽矢野は生きているのか?  部屋の中で冷たくなっているのではあるまいな?  ちゃんとゴハン食べてるかー? 会社行ってるかー? -------------------------------------------------------------------------------- きょうはにじゅっぺぇじかくのだ〜 No.4730 投稿日 2002年7月1日(月)08時22分 投稿者 新木 伸 >必要なことを書き、不要なことを書かないために  小説を書くにあたって、「必要なことを忘れず」「余計なことを書かない」ために、いくつか存在するであろう方法のうち、僕の知っているひとつの有効な方法がある。  それが「プロット」というもの。  ずっとそう教えつづけているわけだが。  ぜんぜん身に付いてないってことか。カケラも理解していないわけか。情けない。  小説の一遍と、掲示板の1書きこみ。  長さの違いはあれど、同じようなもんだろ?  買い物いくときのコツなんかも同じだよな。  必要なものを買い忘れず、不要なものを買いこんでこない上手な買い物の方法は、あらかじめ「買い物メモ」を作っておいて、そこにあるものだけを買ってくること。  また旅行に行く荷物を詰めるときも同じだよな。  必要なものを忘れず、余分なものを持っていかないための方法は、「持ってゆくものリスト」を作って綿密な検討を重ねること。ある一品目に対して、本当にそれは必要なのかを厳密にチェックすること。出かける前の準備段階でメモを何度も何度も見直して、足りないものはないかチェックすること。いざ旅行に旅立ってから、「しまった!」ということがないようにすること。 -------------------------------------------------------------------------------- 得たものと失ったもの No.4731 投稿日 2002年7月1日(月)22時30分 投稿者 弟切 千隼 いきなり蒸し暑くなって、仕事をしながらばてている弟切です。今からこんなでは夏を乗り切れるかどうかとても心配です(^^; 前々回の書き込みNo.4722で、ベリルが持っていたものと持っていなかったもの、および得たものと失ったものを挙げてみました。 >>初期状態で持っていたもの: >>・「自分は天才である」という自負 >>・その自負にふさわしい才能と、それを示す実績 >>・過去の高度な科学技術の知識 >>・美貌 >>・がむしゃらに仕事をこなす体力と気力(目覚めた直後は無理が利かなくても、少し休めばすぐに元通り働ける体力は付くだろうとベリルは考えていました) >>初期状態で持っていなかったもの: >>・家族 >>・家族も含め、親族・友人などの濃密な人間関係 >>・心から他人と共感する体験 >>・住むところ >>・生計を立てる手段 >>・未来の社会に関する知識 >>話の末尾で得たもの: >>・家族や友人などの濃密な人間関係 >>・心から他人と共感する体験 >>・住むところ >>・生計を立てる手段、あるいは近い将来に生計を立てられると見込める手段 >>・未来の社会に関する知識 >>話の末尾で失ったもの: >>・「自分は天才である」という自負 >>・天才としての過去の実績 上記の四つを見比べると、当然ながら、「得たもの」は「持っていなかったもの」の中から選ばれ、「失ったもの」は「持っていたもの」の中から選ばれています。 「持っていなかったもの」は後にほぼ「得たもの」となっているのに、「持っていたもの」の中で失われなかったものが多くありますね。これはなぜでしょう? 「持っていて、失われなかったもの」を挙げてみますと、 ・天才としての才能(自負や実績は失っても、才能そのものは失いませんでした) ・過去の高度な科学技術の知識 ・美貌 ・がむしゃらに仕事をこなす体力と気力 上記のうち、過去の知識については、記憶喪失にでもならない限りなくならないものですね。また、美貌も、顔に大怪我でもしない限りなくなりません。 つまり、この二つをなくすには特殊な条件を持ち出さなければなりません。そういう特殊な条件は、よほど深い意味がなければ小説の中に持ち込んではいけませんね。 例えば、冷凍睡眠から目覚めてきたわがままで高慢な天才美女ベリルが、顔に大怪我をして醜くなったことがきっかけで心の美しさに目覚め、高潔な人格になった……とかいう話になってしまったら、これは目指すところと違ってしまいます。 体力については、これまた病気にでもならない限りなくならないでしょう。気力については、話の末尾でヒロインの気力がない状態というのは救いがないため避けたいです。 才能については、これをなくすと、ベリルがただのわがままな美人になってしまい、キャラが違ってしまいますから、なくしてはまずいです。 ユキマロくんは優しくて責任感が強い人なので、たとえベリルが才能をなくしても、自分が無理やり冷凍睡眠から目覚めさせた彼女を見捨てることは決してしないでしょう。しかし、ベリルは、その知的な才能を全く発揮せずに誰かに頼って生きるなどということができる人ではありません。 一方、「(持っていて)失ったもの」のうち、「過去の実績」は失われてしかるべきとすぐにわかりますね。高度な科学技術が崩れ去った未来社会では、そんなものは意味を持ちません。 「天才としての自負」が失われたのは、一部は天才の証しとなる過去の実績が失われたことに起因します。 しかし、なぜベリルがこの自負を持ち、それを周囲に積極的に主張していたのかを考えると、もっと深い原因が見えてきます。 天才というのは、どうしても普通の人の中では「浮く」存在です。理解者を得ることが難しく、孤立を強いられる立場です。他人と衝突せずに円滑な社会生活を送るには、困難が多いことでしょう。 けれども同時に、たとえコミュニケーションに難があっても、天才であるゆえにそれは許されます。他者にないその才能を人々の役に立てれば、天才は社会の中で生き続けることを認められます。 ベリルは、自分が天才であることを主張してそれを証明し続ければ自分の存在価値が認められることに気づき、それを実行してきました。たった独りで社会全体と闘っていたようなものですから、たいへん強い人と言えるでしょう。 しかし、彼女の内部では誰にも理解されない孤独と、いつ自分の存在基盤が崩れるかも知れないという不安が渦巻いていました。世界大戦が起こって今までのようには働けなくなった時に、彼女は自分の存在基盤を脅かされたと感じたのでしょう。 そうして、自殺する代わりに冷凍睡眠というぎりぎりの選択をして、ベリルは未来へやってきました。けれども、自分の内部の孤独と不安からは逃れられず、それまでの自分を支えていた自負を失う羽目になります。 物語の中では、この「自負を失う」部分が転になるのでしょう。 今日はここまでにして、以降の考察は次回に回します。 --------------------------------------------------------------------------------  生存証明 No.4732 投稿日 2002年7月2日(火)01時12分 投稿者 羽矢野  羽矢野です。 >>羽矢野は生きているのか? >>部屋の中で冷たくなっているのではあるまいな? >>ちゃんとゴハン食べてるかー? 会社行ってるかー?  ちゃんと生きてますー。  休みでも休息とってないので、半分くらいゾンビですけど。  休みとれる日は七月十三日までないので、それまで体力を切り売りです。  私は体丈夫なので、こういうとき助かります。  ただ……平日に書き込みが三日ぐらいなかったら、本当に冷たくなってるかも。(笑)  一人だしなー。誰か発見してくれるかな。 ●感想掲示板を読んで  新木さんが書いたプロ志望者の一日リストがありました。  某場所にも、同じようなこと書いてありました。  …………  感想掲示板の方の量は、一日休みだったら十分可能。  でも、平日だったら定時に帰らないと難しいかも。  某場所にあった方は、当たり前な量だと思う。  どうしても無理な時がたまにあるけど、二十枚ぐらいは、ここの書き込みやよみかくの感想、それ以外の自分の文章あわせたら余裕であるはず。  三時間は、夜中十二時以降に帰ってなければ、使ってる。  でも、これは威張ることじゃないな。  逆に“これだけ?” って言われそうだ。  やっぱり私は絶対量が足りなさすぎ。  新木さんは三十枚がウォーミングアップだというし。  これ以外にも、一日何十パターンも描写やストーリーを頭の冷蔵庫につめている。  同じように本業の合間を使ってるんだから、私だってできるはずなのに。  それができないのは、本当にできないからでなく、多分やってないだけなのだ。  意識の問題。  自分の甘さにのっかってる、弱い自分がいるのだ。 ●悲しさ  金曜日から考えてて、やっと少しわかりました。  頭弱ってます。 ●かなしい【悲しい・哀しい・愛しい】  感情が痛切にせまってはげしく心が揺さぶられるさまを広く表現する。古くは悲哀にも愛憐にもいったが、現代ではもっぱら悲哀の感情に用いる。⇔嬉しい。 1 死、別離など、人の願いにそむくような事態に直面して心が強くいたむ。なげかわしい。いたましい。*万葉‐七九三「世の中は空しきものと知る時しいよよますます加奈之可利(カナシカリ)けり」*源氏‐桐壺「限りとて別るる道のかなしきに」 2 (愛)男女、親子などの間での切ない愛情を表わす。身にしみていとおしい。かわいくてたまらない。 3 関心や興味を深くそそられて、感興を催す。心にしみておもしろいと感ずる。しみじみと心を打たれる。 4 みごとだ。あっぱれだ。 5 他から受けた仕打ちがひどく心にこたえるさま。残念だ。くやしい。しゃくだ。 6 貧苦が身にこたえるさま。貧しくてつらい。 ●悲嘆(ひたん)/傷心(しょうしん) 関連語 愁嘆(しゅうたん)/痛哭(つうこく)/哀傷(あいしょう)/感傷(かんしょう) 共通する意味 つらくて心が痛むこと。英語 grief (1) 「悲嘆」は、「悲しみ」になげきが加わったもので、よりつらいと思う気持ちの程度が高く、その分「悲しみ」より使われる範囲が限られる。 (2) 「傷心」は、ひどい悲しみのために心を痛めることで、「悲嘆」より内面的なものである。 ●つらい【辛い】  他を苦しめるようなむごさ、非情さについていう意から、そのような状態を恨めしく思う気持、あるいは何かによって受ける耐えがたい苦しみなどを表す。 (1) 非情であるさま。 1 他に対する態度・仕打ちなどが、むごい。非情だ。「子供につらく当たる」*土左「いとはつらくみゆれど、こころざしはせんとす」 2 主に男女の間柄で、態度・仕打ちなどが冷たい。薄情だ。すげない。*和泉式部日記「開けざりしまきの戸ぐちにたちながらつらき心のためしとぞ見し」 (2) 耐えがたく思うさま。 1 人の気持を考えない冷たい仕打ちや態度などが、耐えがたく、恨めしい。*枕‐二二六「ほととぎす鶯におとるといふ人こそ、いとつらうにくけれ」 2 ある事柄・情況・環境などが、心身に苦痛を与えて耐えがたい状態である。「仕事がつらい」*源氏‐手習「大方の世をそむきける君なれどいとふによせて身こそつらけれ」 ●うれしい【嬉しい・快しい・歓しい】 (「たのしい」が、信頼できて満足すべき気持を表わすのに対し、「うれしい」は、明るく快い気持が根本義である)物事が望ましい有様になったり、満足すべき状態にあると感じたりして、はればれと快い。心楽しい。喜ばしい。また、やや転じて、ある行為またはその行為をした人物に対する感謝、満足の気持を表わす。ありがたい。 うれし‐が・る(自ラ五(四))/うれし‐げ(形動)/うれし‐さ(名) 嬉しい悲鳴(ひめい) 非鳴をあげるほど嬉しいことが殺到するさまにいう。  まず、当たり前の辞書を引き。  わかるようなわかんないような、のらりくらりとしたことが書いてありますね。  ここからわかることは、まず悲しいとは心の動きです。  この状態になるには、まず行動を起こした場合、自分の望んだ結果にならないことが必要です。  または、行動をおこさなくても、現在が幸せであった場合、その幸せが失われてしまう出来事がおこっても人は悲しくなりそうです。  いずれの場合も、この悲しみという感情は自分自身に向けられています。  悲しみとは、内なる感情であり、怒りみたいに外には向かないみたいです。  それとも、やつあたりが、外に向いている状態だろうか。  雪女の話を分解して、後いくつか思いついた悲しい話と比べてみたのですが、どうも引っかかる部分が残ってました。  でも、4728の新木さんの書き込み。  雪女系の悲しさ。 >>「うっかりとやってしまった、ほんの些細なことで、幸せが消え去ってしまう」ということへの悲しみなのね。  これで変な勘違いしてると気づく。  これを自分で考えた時、迷ったのが“うっかりとやってしまった”という部分は重要なのか? ということ。  例えばかぐや姫は、おじいさん達に落ち度がなくても年月が経って月へと帰ってしまいます。  そしてこれは悲しい話のはず。  なので“うっかりとやってしまった”は重要ではないと思っていたのですが、そうではないのですね。  この二つは、悲しい部分が違う。  かぐや姫は、愛する者と永遠に離ればなれになってしまったそのことが悲しいのに対して、雪女は迂闊な行動をとってしまったことが悲しい。  幸せが終わってしまう部分は同じだが、悲しいと感じる部分が違うのだ。  私は二つを混同していた。  だから、悲しい(に限らず)感情を読者に与えたい場合には、最初にどういった部分で感じさせるのかを考えてからでないと、意味の通じない話になってしまう。  物語の一貫性が悲しいに向いていなかったり、別の悲しいが混ざったりしてしまうのは、その辺りに問題があるのではないだろうか。   ●弟切さんへ  >>納豆も鮒鮨[ふなずし]もピータンもドリアンもブルーチーズも、みな美味しいと思います。  納豆以外の食品は、食べられません。  っていうか、おいしいと言った人自体が初めてです。  私は一口だって無理です。  匂いがキツイ物は苦手です。  すごいなあ。  あの中華街とかに売ってる、豆腐の腐ったやつの瓶詰め(名前知らない)とか、シュールストレミング(世界一臭い缶詰)も大丈夫ですか?  でも、育った地域の味覚に縛られていると一番感じるのは、外国へ行った時ですね。  おなじみの食べ物でも、味に馴染みを感じないのは、楽しい経験でした。 (イタリアでスパゲティとか食べると、おもしろい。よく本場の味といってるが、それがホントだったらその店の料理は日本人の口に合うとは思えない)  どこで食べても同じ味だったのはマクドナルドくらいです。 (ただ、大きさは違う。面白いのは、外国にもバリューセットがあるのです) -------------------------------------------------------------------------------- ログ読み終わりました No.4733 投稿日 2002年7月2日(火)12時26分 投稿者 ひろ  タイトルにも書いてありますが、ログ読み終わりました。  さすがに量多かったです。  六月中に読みきるのを明言していたから、めずらしく暇だった土日使って、一気に読み切りました。  オオカミ少年にならずにすんだ。よかったよかった。 恋とか愛とかの話>  人は言う、恋は盲目だと。  ひろは言う、恋に盲目だと。  だってだって、わかんないんだもん。  もうこのあたりのことは、ずいぶんまえにかみんぐあうとしてるんだもん。  だってしょうがないじゃん。わかんないものはわかんないんだから。  ……読みにくいですね。戻しましょう。 >>ひろさんは恋愛に不自由な人っぽいので、恋愛ものには手を出さんほうがいいと思うぞ。  4704ではっきり書いているとおり、私は恋を理解できません。  知識としてなら何とかなるんですが、自分の経験をおりまぜて書くとなると絶望的です。  恋の話とは、こまかな心の機微を書き切ってこそ、価値があるものだと思っているので、その機微を理解できない人間が書ける訳ありません。  恋の話に関しては自分で不得手なのがわかっています。そして、その不得手なジャンルで勝負をかけるほど、無鉄砲な性格ではないです。  いままでの人生のあいだ、ほかの人たちが恋について悩んでいるあいだに、私はぜんぜん別のことを考えていたわけで、当然その考えていた方が得意な分野なんです。  言い換えると、私にはその得意な分野しかないわけです。得意な分野なら手持ちのカードがたくさんありますから、そっち使って勝負します。  そんな簡単には、なくならない量はあるし。  それでも話の「味付け」ていどで恋を使うなら何とかなるかな?  本題でないならそれほど詳しく書く必要はないし、パターンを使えば「恋愛もどき」くらいなら何とかなるし。 >>恋というのはギブアンドテイク。「私も何かをあげるから、あなたも何かを頂戴」。こんな感じのが恋だと思ってます。 >>ちがあう。 >>そんなものは、恋でも愛でもなんでもない。 >>それはただの「打算」だ! >>たわけ。  ああっ、はじめて「たわけ」をもらってしまった。  しかしこの部分、自分で読みかえしてみても「たわけ」だね。読んで納得した。  これ読んだ後に「恋って何だと思う?」って、まわりの人にリサーチしたんです。  そしたらこんな答えが返ってきました。 「相手のことを全て知りたいと思う気持ち」  一般的な答えでしょうか? 自分ではわかりかねるのですが、なんとなく合っているような気もします。  でもこの答えを聞いて、私が一番最初に思ったのが、「なんで?」っていう疑問だったりします。  私こそ聞きたいです。  何で知りたいの?  その人には話のついでに聞いただけなので、これ以上はつっこまなかったのですが、私はその知りたいという気持ちから理解できません。  なぜ知りたいのでしょうか。  知らなくたって何も変わらないじゃないですか。  それに、知ったところで何も変わらないじゃないですか。  だったら、わざわざ知ろうとしなくてもいいと思うのだけど。  知っても知らなくても彼女は彼女でしょう?(注、私が男だから「彼女」にした)  相手の方から知ってほしいといってくるなら話は別だけど、自分の方から知りたいなんて、どうして思うのでしょうか?  話はちょっと変わるのですが、ありがちストーリー展開にこんなのがあったとします。 ・男と女がいて、その二人は恋人である。もちろんお互いに本気で好き。 ・女は自分の過去が凄惨なもので(暫定で殺し屋にしておく)、それを男に秘密にしていた。 ・その秘密が男にばれてしまって、二人の仲がもつれたとする。  この後によりが戻るか、破局するかはどうでもいいですが、この展開でのポイントは男に秘密がばれるところですよね。  秘密がばれてしまって、男が女の事をいままでと違う目で見るようになると。  私は昔から疑問だった。  なぜその程度の事で見る目が変わってしまうのか。どういう過去があったところで、彼女は彼女でしかないと思うのだけど。  こういう風にしか考えられないのも、私の恋愛観が原因なんでしょうかね。  自分で恋を知りたいと思うのは山々なのだけど、私の場合、致命的に実体験がたりていない。  しかしどうしろと?  こればっかりは、一人でできるものではないと思うのだけど。  いまのところ恋人が欲しいとは思わないし。そもそも性格的に女の尻おっかけるよりは、自分の趣味やってるほうが好きなタイプだし。  いままでの経験から考えると、付き合ってみても何も感じない可能性のほうが高いし。 かねやんさん> ラブレターとか決闘とか>  うーん。4721を熟読いたしましたが、完全に意見がすれ違ってますね。  勘違いされる文章を書いてしまった己の未熟でしょう。精進します。  まず決闘をするにあたり、いくつか前提として書いておかないといけないことがあります。  掲示板でのやり取りって、たいていすれ違うので、誤解はハッキリさせておかないとね。  まず私が一番最初に4682で書いたラブレター。あれラブレターじゃありません。  その前にある文章を読んでいただければわかりますが、あれは「自己陶酔的文章」の例としてラブレターを持ち出してきただけで、私自身は「ラブレターの見本」を書いたつもりはないんです。  だからこういう反論をされてしまうと、私としてもちょっと困ってしまいます。 ------------------------------------------------------------------- >> NO4682で書いたラブレターでは、催促はしてないですよね。 >> 短い文でもありますし、最後が「付きあってほしい」で締めてあると、付きあってほしいことを伝える手紙であるて印象のほうが強くなります。 >> 催促を書き添えるにしても、ラブレターのメインはあくまで「相手をどれだけ好きなのかを伝える」ことだと思います。 -------------------------------------------------------------------  まずこれが、はっきりさせておきたい所。  それを踏まえた上で原点に戻ります。  私は4682でラブレター「もどき」を書きました。  それに対して、かねやんさんがこういうレスを返されています。 ------------------------------------------------------------------- 4684 >> 女の子にとって、ラブレターがどんな意味を持つのか、貰ったことがない己にはわかりません(泣) >> ですが、男の子が書くラブレターとしてはおかしなところがあります。 >> 男の子は、付き合ってほしいってことだけは(それが直接であっても、電話越しであっても)必ず声に出して告げるはずです。手紙で書くってことは、まずしないでしょう。 >> そのへんに違和感を感じます。 >> 己にとってのラブレターは、『告白』の意味あいが強いです。 >> 教会にいって神父さまの前で行うような意味での告白。自分の中のモヤモヤしたものをぶちまけて、すっきりしたいって意味での告白、ですね。 >> だからラブレターに書くことは、好きだって想いを抱えこんで、どれだけ苦しかったかがメインになってくるです。 -------------------------------------------------------------------  私はこの文に対してこう答えています。 ------------------------------------------------------------------- 4704 >> 男ならば「付き合って欲しい」という意思表示は、必ず声に出して言うはずとなってますが、これって個人の思想とか思い込みの範囲では? >> ある男の子が、好きだという事と、付き合って欲しいという事を手紙に書いて、受けていれてくれるならある場所まで着て欲しい。 >> これって十分ありだと思いますが。 >> ニュアンスが違うかな? >> えーっと、要するに決意表明みたいな部分ですよね? >> 男ならば自分の意思くらい口で言えと。 >> 私は「手紙で書いたって、相手に読んでもらった時点で意味は大差ない」。こう思うのですが、いかが? -------------------------------------------------------------------  おそらくここで私のほうが勘違いしたのでしょう。  私は4684でかねやんさんが言いたかった事は、男から出すラブレター「全般」に対して言っているものだと判断したんです。  このかねやんさんの意見(4684)が、私が書いたラブレターもどき「のみ」に対してのものならば、それを勘違いして返した私が悪いです。  だから私は4704で上のように返します。  この意見を書くにあたって、先に書いた「ラブレターもどき」なんて物は、はじめから念頭になく、ラブレター全般に対しての私の意見です。  4684でかねやんさんが言いたかった事は、 「気持ちはラブレターに綴ってもかまわない。でも一番重要なことは直接口で言え」  私はこうとりました。間違っていたら訂正してくださいね。  それに対して私は4704でこう答えました。 「全て手紙で書いたっていいじゃん」  真っ向から反対意見を書いています。  他人の主義なんて、どうでもいいといえばそのとおりなんですが、かねやんさんは4684で「男の全てがそうだ」みたいな書き方をされていたので、少し反論してみたくなりました。  うー。なんかだらだらと書いてるよね。  もう少し綺麗にまとめたかったんだけど、これが限界。わかりにくくてごめんなさい。 小説=読者へのラブレター>  上の話との関連は、基本的にないと思って読んで下さい。  過去ログの似たような話題ですが、3460辺りからの流れですね。  ログに書かれていることを、物凄くおおざっぱに意訳すると、 「小説に込めるものと、ラブレターに込めるものは似たようなもの」  こんな感じの意味になるのではないかと。  恋愛バカの意見なんで、参考になるかどうかわかりませんが、いろいろ書いてみます。  本質としては似ていると思います。  どちらも根底にあるのは「思いをのせる」ことだと思うのですが、ラブレターの場合は基本的にそれだけ、小説の場合は、その上に大量の技術がのってしまうのではないかと。  小説の場合は、思い入れなんてなくても面白い小説は書けますが、想いののっていないラブレターは存在しないでしょう。  逆に技術がのったラブレターとなると、これって思い入れたっぷりの小説になるのか?  ラブレターは想いをのせただけ。  想いがのった小説はラブレターに近いが、載っていないものは単純な娯楽?  ここで比べてみたいものがある。  想いがのった小説と、のっていない小説。読者としてどちらが面白いのか?  書いた作者としては問答無用で前者だと思うが、読者となったときはたしてどういう判断になるのだろう?  最高ランクの技術を持った書き手が、「最高の思い入れで書いた小説」と、「思い入れなんてまったく無しで最高の技術で書いた小説」。  どちらが読んだとき面白い?  私は思い入れがこもっていた方が面白いと思うが、読者の立場ではそれを判断する基準がない。  作者の思い入れを読み手が知っているなんて、かなり特殊な事例でしょうから。  最高の技術を持つ書き手が作ったならば、それはどういう物であれ、ほぼ同じ物ができあがるような気がする。  となると書き手のみの認識の違いでしかないのか?  それとも何かを「込めた」ならば、作品に自然とオーラのようなものが、見えるようになるのだろうか?  私はオーラが見えるような気がするのだが、それこそ作者の意図したとおりなのかもしれない。  ああっ、この話の「結」が出ていないよ。  抽象的な概念を、わかりやすく書くのって難しい。 世界一臭い缶詰>  これは知りませんが、「くさや」なる物はこのあいだ試食してみました。  生まれてはじめて手にとってみたのですが、あれ人間の食べるものじゃないですね。これは本気で。  小さい頃からあの匂いに慣れていればそうでもないのでしょうが、成長してから匂いに慣れて、なおかつ食べれるようになるなんて、かなり無理があるような気がします。  話には聞いていましたが、本当にくさいんです。  どういう匂いがするかといえば……はっきり書いてしまっていいのでしょうか?  ……人間の排泄物(大)。  これの続きがまだあるんで、もう少ししたらアップします。 -------------------------------------------------------------------------------- 恋 No.4734 投稿日 2002年7月2日(火)14時01分 投稿者 はせがわみやび  これって、そんなに特別な感情なのかなあ。  たとえば、ここの参加者は基本的には「小説に恋している」人のはずだ。  でしょ? みやび@小説を愛している、人は少ないかもしれないが(^^; -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4735 投稿日 2002年7月2日(火)16時52分 投稿者 新木 伸 >ひろさん  「自分は大きなことを成し遂げた」という気分に浸っているところ悪いのですが、過去ログ読んでくるなんてことは、量的にも質的にも、たいしたことではないのです。  この場で何か物を言ってもいい権利を手に入れたぐらいのことでして。  あと、恋と愛とがわからんことについて、なにを威張っているのですか。  自分の持っていないものを貶めて、「くだらないことである」と言うのは、「あのブドウはきっと酸っぱいんだぜ」というキツネさんの心理であるので、注意すること。  過去ログ読んできたのなら、翠がひたすらやろうとしていた「あれ」を見て、反面教師として学ぶこと。  いま「恋と愛」について、それをやろうとしているわけです。  「恋と愛」というものは、小説を書くにあたって「あったほうがいい」ものであるのは当然のことです。  自分がそれをわからないということは、それは明らかな「作家としての欠陥」であるわけです。どのように弁護したところで、その事実は変わりません。 >>いままでの人生のあいだ、ほかの人たちが恋について悩んでいるあいだに、私はぜんぜん別のことを考えていたわけで、当然その考えていた方が得意な分野なんです。  ……で、その分野とは、なに?  この手の、「他の人が愛と恋とについて学んでいたときに、そっぽむいていたヤツ」というのが、自分一人でシコシコやっていることといえば、「高次の思索にふける」とかいうことになるわけですが。  論理だとか哲学だとか。  ――で、その成果が、あれなわけですか?  頭と尻尾が別々の生き物になっている、醜悪なキメラ的な「話のパターン」とか。  えてして、この手の「なにかから逃げたやつ」の場合。本人が「逃げ込んだ先」で得たと称するものも、客観的に見れば、じつはたいしたものじゃなかったりします。  とりあえず、「俺はこれはダメだが、こっちなら通用する」とかいう「それ」が、いったいなんなのか――。ちゃんと示してくるように。  これからの修行に邪魔になりそうな「過信」は、砕いてあげますから。(僕で砕けるようなら)  また、もしもそれが本物だったら、認めてあげますし。 >>これ読んだ後に「恋って何だと思う?」って、まわりの人にリサーチしたんです。 >>「相手のことを全て知りたいと思う気持ち」  アホたれ。  こんなところでしょうもない思索を空転させている暇があったら、いますぐ電話でもかけるか会いに行くかして、本人から直接聞き出してくればいいでしょうが。  その「なんで?」って疑問の部分ね。 >>・男と女がいて、その二人は恋人である。もちろんお互いに本気で好き。 >>・女は自分の過去が凄惨なもので(暫定で殺し屋にしておく)、それを男に秘密にしていた。 >>・その秘密が男にばれてしまって、二人の仲がもつれたとする。  これ、べつに愛とか恋とか関係ないのでは?  べつにキャラが男女でなくたって、成立するパターンだし。  同性の友人同士だっていいわけだし。  この展開であるなら、ポイントは、女の側が「男が自分の過去を知ってしまったことを気にする」という部分。  男がどう思うかなんてことは、本筋には関係がない。  「男はまったく気にしなかった」/「男はひどく気にした」のどちらであっても、ほぼ同じように話は進行させられる。  過去を隠しておきたかったのは、あくまでも女の側であるわけ。  「男には秘密にしていた」って、そのようにあるわけだしね。 >>私は昔から疑問だった。 >>なぜその程度の事で見る目が変わってしまうのか。どういう過去があったところで、彼女は彼女でしかないと思うのだけど。  これって、もしかして逆パターンのほうを言ってない?  「女が過去を気にする」ほうの話ではなく、「男が女の過去を気にする」のほうとか。  話の焦点を、男の側に持ってゆくパターンの展開のほうね。  はじめから別物の話を、同じものであると、混同しちゃってない? >>いまのところ恋人が欲しいとは思わないし。そもそも性格的に女の尻おっかけるよりは、自分の趣味やってるほうが好きなタイプだし。 >>いままでの経験から考えると、付き合ってみても何も感じない可能性のほうが高いし。  ああ、なるほど。  これも「あのブドウはすっぱいんだ」的、キツネさんの自分への言いわけであるわけね。  自分はあのブドウは欲しいと思っているわけではなく → 恋人が欲しいとは思わない。  そもそもあのブドウは僕の口には合わないのであり → 自分は趣味に打ちこむほうが合うタイプだし。  もし無理に食べたとしても、きっと美味しいと思わないのに違いない → 何も感じない可能性が高い。  ふむふむ。  見事に符合している。まるで故意に狙ったかのようにぴったりと対応しているぞ(笑)。  こんな言いわけを、わざわざ掲示板に書きこんでまでして、他人に聞かせなくてはならないあたり、本人は本当は、かなりこだわっているとみた。  かなりのコンプレックスを感じているわけだね。  本当は、恋人を持ってみて、恋というものを体験してみたいんでしょ?  素直にそう白状しちゃいなさいっての。  ちなみに、「彼女or彼氏はべつに欲しくない」なんて言いわけをしているヤツは、一生そのままであるものと、相場が決まっています。ええもう、30歳になっても、40歳になってもね。そのまんま。もう決まっているのね。そういうふうに。  だって彼女とか彼氏っていうのは、「できるもの」ではなくって、「作るもの」なんだもの。  行動もしないで得られる「棚ぼた」なんて、ありゃしません。漫画じゃないんだし。  しかし作家目指すものとしては、どうだろうなぁ。  「小説よりも大切なこと」ができてしまったら、作家になんてなれるはずもないし。  恋愛期間のあいだは、修行ってのはストップするもんだ。 >小説とラブレターとの関係 >>本質としては似ていると思います。 >>どちらも根底にあるのは「思いをのせる」ことだと思うのですが、ラブレターの場合は基本的にそれだけ、小説の場合は、その上に大量の技術がのってしまうのではないかと。  本質は「思い」のほうであり、技術なんてもんは、付け足しに過ぎません。  いかに技巧の優れたラブレターであっても、肝心の「想い」がなければ、彼女の心は動かせないでしょう。  また多少の技巧なんてもんは、「想い」の前には、あっさりと吹き飛んでしまうもんです。  前に、まったくの文章の素人の人達が書いたラブレター集なんてものを読みましたが、「想い」の前に技術なんてたいした意味はないなと、そう感じました。 >>小説の場合は、思い入れなんてなくても面白い小説は書けますが、想いののっていないラブレターは存在しないでしょう。  無理です。  「想い」がなくて、面白い小説なんて書けるはずもありません。  ただ技術があれば、想いはより増幅されて、より面白く伝えることができます。  なんで、思い入れがなくて小説が書けるのかなんて発想が出てくるのか、そこんとこが不明。  できるわけ、ないでしょ。  思い入れもなしに、どうして原稿用紙350枚の、14万個ものマス目を文字で埋め尽くすことができるのですか?  仮にすべてを「あ」で埋め尽くすにしたって、これは大変な労力を要するものですが。  ましてや、まがりなりにも意味の通る文章にしないとならないわけでしょう?  想いもなしに、できますかっての。  人間って、そんなにヒマな生き物ではないと思うけど。  ちなみに「最高の思い入れ」なんてものを、軽々しく語ってくれるな。  知りもせんヤツが。  最高の思い入れというものは、小説に関してまったくの「ずぶの素人」からスタートしてでも、その作品を書きあげるために“最高の技術”を手に入れなければならないぐらいの強さ――であるもののことを言います。  その作品を書くために「作家になる」ぐらいのことね。 >想いと技術  では、なぜ「想い」がそれほど大事であるのに、ここで「技術」についてなんか教えているのか?  当然出てくるであろう疑問なので、先に答えておく。  「想い」は練習によって伸ばすことはできない。  たとえできたとしても、それは恐ろしく困難なこと。  しかし「技術」であれば、容易に向上させることが可能だ。  もう笑っちゃうくらい、簡単に伸びるのね。技術なんてもんは、やればやるだけ伸びるものだ。  まあ、作品の要素に占める割合でいって、「想い:技術」の比率が、「2:1」ぐらいだったとしよう。想いのほうが、技術の2倍ぐらい重要なのかな。  容易に伸びる技術のほうも、小説の中では、決して小さくはない割合を占めているわけだ。だから伸ばす価値はある。  また「想い」が並程度でも、技術さえ平均以上であれば、だいたい通用する。  充分に食っていけるぐらいの作品を量産してゆくことは可能だ。  また「想い」がそのうちに枯れてしまっても、充分な技術が備わっていれば、転職もできる。小説以外で、「想い」に関しては他人のものを借りてきつつ、本人に要求されるのは「技術力」であるという職種も、関連業種のなかには色々とあるからね。 >ひろさん  恋や想いについて色々書くのはいいんだけどね。  僕の指示やら質問やら課題やらは、無視しないように。  僕の言葉、無視するつもりでいるなら、この場所にいる意味はないよ。  4710。2と3の自己分析。  3W1Hとはなにかの説明。5W1Hとはなにかの、自分の言葉による説明。  3W1Hがらみの、わけわからん文章のリライト。  「わかる」についての続き。 -------------------------------------------------------------------------------- ああ、宿題が増えた! <4735の最後のあたり No.4736 投稿日 2002年7月2日(火)17時31分 投稿者 ひろ 起承転結>4710 言われてみて気づきました。変ですね。 では改めて書き直してみたいと思います。 ------------------------------------------------------- >>「家族の絆を理解できなかった女の子が、ホームステイ先の家族に触れることで、家族とは何かをおぼろげに理解する話」 >>「日常生活に支障をきたすほどネットワークゲームにはまった男(ネットゲー用語で『廃人』という)が、友達に諭されて仕事の大切さを理解する話」 >>「自分の不甲斐なさから目の前で友を失った男が、彼の残した手紙を読んで勇気とは何かを思い出す話」 >>「ある国が戦争に巻き込まれた。安全なところに逃げる王族だが、皇女だけが逃げずに民を守ろうと立ち上がり、民から信頼を得る話」 >>「全てに絶望していた青年がある男に出会った。男はこれから一人で死地に向かうという。男により救われた青年は、恩を返すために旅立った男を追いかける話」 >>2、3、4、5は、そもそも、分解する前のこの一行の時点からして、へんてこりんです。 >>もとがへんてこりんなものを、いくら分解したところで、まともになるはずもありません。 >>そして1は、この1行の中には「転」はありません。これを元にして起承転結を起こすときに、「転」を作り出さなければ、まともに分割できるはずもありません。 -------------------------------------------------------  それぞれを最小構成に分割して、どこがおかしいのか分析します。 ------------------------------------------------------- 1.「家族の絆を理解できなかった女の子が、ホームステイ先の家族に触れることで、家族とは何かをおぼろげに理解する話」  「転」がないと言われました。  無いですね。  「家族を理解できない女の子」が起で、「家族が何かを理解する」が結だとする。  となると、そのあいだに家族が何かを理解するためのエピソードが必要である。そしてそれが転になる。 「ホームステイ先で食事のだんらんを見る」 「ホームステイ先の家族が事故にでもあって、自分のことを省みずに心配する」 「家族とまったく同じように扱ってくれる」  転として考えるなら、このようなものを挙げられると思います。  ……インパクトが弱いといわないで。 ------------------------------------------------------- 2.「日常生活に支障をきたすほどネットワークゲームにはまった男が、友達に諭されて仕事の大切さを理解する話」  二つのエピソードがくっついてしまっています。 「日常生活に支障がでる」と「仕事の大切さを理解する」。この二つはべつに考えなくてはいけない。 「会社を欠勤するほどネットゲーにはまった男」を起とするならば、結は「そのままハマり続ける」か「足を洗う」か「両立させる」などにならなければいけない。  でも私が結に書いたのは「仕事の大切さを理解する」。これは変です。  この結にするならば、起のほうで仕事を放棄しておかないと。 ------------------------------------------------------- 3.「自分の不甲斐なさから目の前で友を失った男が、彼の残した手紙を読んで勇気とは何かを思い出す話」  これは起承転結の分割位置(4704参照)というよりは、この一文のほうが変ですね。  まず友を失って、それにより自分の何かも忘れておかないといけなかった。  起で忘れていないのに、結で思い出すなんて、意味不明もいいところ。 ------------------------------------------------------- 4.「ある国が戦争に巻き込まれた。安全なところに逃げる王族だが、皇女だけが逃げずに民を守ろうと立ち上がり、民から信頼を得る話」  これは本当に意味不明ですね。  こんなのを出しているようじゃ、起承転結を理解していないと取られて当然ですね。  今回ので少しは理解度が上がったのかしら。 ------------------------------------------------------- 5.「全てに絶望していた青年がある男に出会った。男はこれから一人で死地に向かうという。男により救われた青年は、恩を返すために旅立った男を追いかける話」  四と同じく意味不明。  つっこまれたとおり、二つのエピソードがくっついてる。 -------------------------------------------------------  これを踏まえた上で、改めて書き直したいと思います。 「家族の絆を理解できなかった女の子がいた。彼女がホームステイ先の家族に優しくしてもらって、家族とは何かをおぼろげに理解する話」 起 家族というものを理解できない女の子がいた。 承 ホームステイに出向く。 転 本当の家族のように扱ってくれた。 結 家族というものを、なんとなく理解する。 「日常生活に支障をきたすほど、ネットワークゲームにはまった男が、友達に諭されて日の当たる世界へ戻る話」 起 男(サラリーマン)が日常生活に支障が出るほど、ネットゲーに没頭してしまう。 承 廃人街道をひた走り、会社に来なくなる。 転 心配した友人に、それはいけないと諭される。 結 ネットゲーから足を洗う。 「自分の不甲斐なさから友を失い、自分を見失った男がいた。その男が友の残した手紙を読んで、自分とは何かを思い出す話」 起 取り返しのつかない失敗をして、自分を見失った男がいた。 承 自責にかられ続ける男。 転 友の残した手紙を読む。 結 その手紙により、なくした自分を再び見つける。 「お姫様が国民に認められる話」 起 ある平和な国にお姫さまがいました。年が若いせいでこども扱いされている。 承 その国が戦争に巻き込まれた。国民を置いて安全なところに逃げる王族。 転 一人残って国民を守ろうとするお姫さま。 結 それを見た国民は、姫が上に立つに相応しいと考えるようになる。 「ある男により救われた青年が、男に恩をかえそうとする話」 起 全てに絶望していた青年がある男に出会った。 承 『特に重要ではないので、とりあえず空白』 転 男に手痛い方法で間違いを教えられる。 結 恩を返すために、旅立った男を追いかける青年。 >>とりあえず、「起承転結」とはなにか。「3W1H」ってなにか? >>あとついでに、「5W1H」とはなにか。 >>このあたりも、自分の言葉で説明してみてくれ。  はじめます。  かなり抽象的になってしまいますがご寛恕を。 起承転結>  ある「一つの物事」に対しての、「はじまり」であり「経過」であり「結果」である。  「起」とは「物事のはじまり」であり。  「承」とは「経過」であり。  「転」とは「承の帰結」であり。  「結」とは「全ての結果」である。 起>  全てのはじまり。結にむかって開始する原因。 承>  起から開始された自然な流れ。 転>  話の集約地点。いままでの流れをかえる場所。伝えたいことが一番はっきりしている場所。  うー。上手く説明できない。  上では「転とは承の帰結である」と書いてますが、正確には「転のほんのちょっと前が承の帰結である」になるのではないかと。  その「承の帰結」をうけて、そしてそれを否定するというか。流れを変えるというのが一番しっくり来るんですが、これでもまだ抽象的ですし。 結>  起から来る流れをうけた、その結果。 5W1H> 「いつ、どこで、誰が、何を、どうした。それは何のために」  そんでもって、これを実際に当てはめるとこうなる。  夕方の、校舎で、男の子が、雨宿りをしている。雨にぬれたくないから。 3W1H>  上の「いつ、どこで、誰が、何を、どうした。それは何のために」のうち、「いつ」と「どこで」を抜いたものを指していました。  だからこう。 「誰が、何を、どうした。それは何のために」 >>3W1Hにとどいていない物でも起承転結になっていると思っていた >>この部分は、つまりどういう意味であるのか、それを解説してくれ。わかるように。  自分で書いておいてなんですが、概念がまったく違うものなので説明不能。  いったい私は何を考えていたのでしょうか?  起承転結というのは話のストーリーそのもの。  5W1Hというのはそのストーリーを構成する最小要素。  最小要素という言葉に語弊があるなら、 「一つの状態(場面のみ)を指しているのが5W1Hである」  もう一回書き込みしないとだめか? >>3W1Hにとどいていない物でも起承転結になっていると思っていた >>この部分は、つまりどういう意味であるのか、それを解説してくれ。わかるように。  に関しては、当時の思考をトレースして書いてみます。 -------------------------------------------------------------------------------- No.4737 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- >ひろさん No.4738 投稿日 2002年7月2日(火)19時17分 投稿者 新木 伸 >ひろさん  宿題が増えただって?  べつに増やしてなんかいないぞ。  すでに一週間も前から出してあったものを、無視こいてやがるから、親切にも、指示のやり直しをしてやっただけだぞ。  あと、ちゃんと手を動かしてやってきたのはいいとして、ほかに、ひとことふたこと、なんかないわけ?  僕はだんだんと、君に対してなにか書くことが、馬鹿らしくなってきつつあるのだが……。  これを改善するつもりはないのかな?  もしそのつもりがないのだとすると、もうしばらくしたところで、突然、「失せろ」なんて言われちゃうことにもなりかねないけど? >>「家族の絆を理解できなかった女の子がいた。彼女がホームステイ先の家族に優しくしてもらって、家族とは何かをおぼろげに理解する話」  インパクトがどうのという問題ではない。  これは「起」における初期状態を、もっと突き詰めてゆかないと、「転」の出しかたは決まらないだろうね。  「家族の絆を理解できなかった女の子」というのは、これは、単なる状態なわけだ。  これに付随していること。「女の子はそういう自分をどう思っているのか」ってところね。  理解したいと思っているのか。理解することを拒絶しているのか。  もしくは、それとも家族の絆というものの存在自体をまるで知らないのか。  起から引き起こされる話の「流れ」というものが、充分に定まっていないと、「転」でその流れを変える方向も定まりようがない。 >>「自分の不甲斐なさから友を失い、自分を見失った男がいた。その男が友の残した手紙を読んで、自分とは何かを思い出す話」  「自分」って、なに?  つまり、どういうこと?  なくしたものは何であり、取り戻したものは何であるわけ? >>「ある男により救われた青年が、男に恩をかえそうとする話」  リテイク。  話にならん。  中途半端に出してくるなら、「考え中です。次には」みたいなことで保留にしておくように。こんなもん見せられるだけ、時間の無駄だ。 >>かなり抽象的になってしまいますがご寛恕を。  「寛恕」ってどういう意味の言葉でしょう?  どう読むの? そして意味は? >>「起承転結」とはなにか。  リテイク。  つまり、まだ、わかってない。  過去ログにあったろ。起承転結のことは。  考え抜くなり過去ログ読み直すなり、研究し直してきて、もういちど成果発表のこと。 >>3W1H  そうした「自分語」を作ってもいいが、必ず説明を付けておくこと。  いきなり「3W1H」なんて言葉を出されたって、わかるはずもないだろ?  たしかに、5W1Hのなかでも、「いつ」と「どこで」のふたつは、あまり重要でないために省かれることもある。  「昔々、あるところに、シンデレラという働き者の女の子が〜」なんて始まるときには、その二つは省かれているわけだし。 -------------------------------------------------------------------------------- さてラブレター No.4739 投稿日 2002年7月2日(火)22時10分 投稿者 かねやん >ひろさん(No4733) 「ラブレターじゃないラブレターを書いた」ってところで、疑問を感じないかな?  自己陶酔した文章の例として、「ラブレター」って題材を使った。  だから、例として出てくるものは「自己陶酔しているラブレター」になってくると思うんだけど。  そうじゃなきゃ、ラブレターを題材にした意味がないですよね?  僕がNo4684を書いた理由は、単にラブレターに見えなかった。ひろさんのラブレターはリアルじゃなかった=ありえそうに見えなかったからです。  リアルに関しては過去ログにあったと思うので省略させてもらって……  ひろさんのラブレターの中で、特に僕がリアルに感じられなかったのが「付きあってほしい」でした。ですから、付きあってほしいについて書いたわけです。  ああ、「必ず声に出して告げるはずです」ではなく、「声に出して告げるほうがリアルです」と書いたほうが良かったですね(^^;; >新木さん(No4724)  さて、「付きあってほしい」の有無について書こうとするうちに、なんだか言いたいことと別方向に来ちゃいましたが。  ラブレターとは、相手に気持ちを伝えるためのものである。  これはラブレターの定義であって、別にラブレターのメインじゃなくても問題はなかったですね。 「あなたが好きだ。それを知ってほしい」  僕はそんなラブレターを書いたことがありますが、今にして思えば相手に気持ちを押しつける、自己満足なラブレターですねぃ(苦笑)  ですが、そのときはそれだけを伝えたかったのですよ。  あえて結論をつけるとしたら「あなたがどう受けとったとしても、僕の気持ちは変わらない」ってところでしょうか?  我ながら、恐いラブレターです(^^;;  ラブレターと小説の似ているところは、伝えようとするもの、働きかけたい意図があることでしょうね。  それが相手に伝わるように、意図が働くように、言葉を選んだり構成を考えたりするわけです。 -------------------------------------------------------------------------------- >弟切さん #4731 No.4740 投稿日 2002年7月2日(火)23時34分 投稿者 とんびの羽根 >>話の末尾で得たもの: >>・家族や友人などの濃密な人間関係 >>・心から他人と共感する体験 >>話の末尾で失ったもの: >>・「自分は天才である」という自負 >>・天才としての過去の実績  弟切さん本人がラストで書いてますが、自負を失うのは転の部分です。  すると、この分け方は妙です。  末尾で失うのはむしろ「孤独と不安」なのではないですか?  最初から孤独と不安はずっとベリルの内部にあったのだけど、その危険からベリルを守っていた自負を転で失って、ベリルは剥き出しの孤独と不安に襲われる。それをユキマロが救うのではないだろうか。だから結ではもう孤独と不安が存在しない。愛が自負と交代するだけなら、孤独と不安は残ることになります。最後に孤独と不安は残るのでしょうか?  それに天才としての過去の実績を失うのは起です。  前後の比較をすることはよいのですけど、最初と最後だけを取り出して比較するのは大雑把すぎると思います。  ストーリーの起承転結のそれぞれで何を失い何を得るのか見直してはいかがでしょうか?  上のまとめでは自負を失うのが結果のように見えます。しかしこのストーリーで確認しなければならないのは、転で「自負を失った結果」として何を失い、何を手に入れたかだと思うのですよ。  初期状態の認識がずれてるのではないかな。  分室の皆様、お久しぶりです。  母が亡くなりこの一月ばかりはどたばたしておりました。  満中陰法要(俗に言う四十九日、七七日)を終えまして、まだ納骨とか、初盆とかあるのですが、とりあえず一息をついたところです。 --------------------------------------------------------------------------------  羽矢野です。 No.4741 投稿日 2002年7月2日(火)23時58分 投稿者 羽矢野 >>「想い」は練習によって伸ばすことはできない。  この言葉は、小説技術の本とか読むと必ずでてきますね。  技術は教える事ができるけど、「お話」への想いというのは、教えることはできない。 >>たとえできたとしても、それは恐ろしく困難なこと。  不可能以外の言葉を見たのは、これが初めてなくらいでした。  ってか、想いなんて持ってない人はそもそも小説なんて書かないですよね。 ●タッチタイプへの道  だんだんタッチタイプの使用頻度が多くなってきました。  なにげにこつこつやってます。  会社でも使い始めました。  タッチタイプには、仕事をしてるように見える効果があるとか。しめしめ(おい)  でも、長いこと打ってると、頭パンクしそうになります。  たいぶ意識しなくても打てるようになってきました。  もう少し。  ただ、打ち間違えがまだ減らない。  これは量をこなしていけば、何とかなるのかな?  完全にできるようになっても、レベリオンは練習で全部打ってしまう予定。  やっぱり打ち込むと、読んだだけより気づくことが多いです。 ●弟切さんととんびの羽根さん  とんびの羽根さん、お久しぶりです。  >>最初から孤独と不安はずっとベリルの内部にあったのだけど、その危険からベリルを守っていた自負を転で失って、ベリルは剥き出しの孤独と不安に襲われる。  私は違う解釈をしてた。  これは弟切さんに訊いてみよう。  私は転で天才という自負を失ったベリルが弱い存在になったから、普通の人間みたいに不安と孤独を感じるんだと思ってました。  つまりここで初めて彼女はその気持ちを感じる。  これ以前は、感情の存在は知識としてしか知っていなかった。  天才の私には関係ない感情とか思ってたに違いない。  どっちですか?  >>結ではもう孤独と不安が存在しない。  そうなのかな?  ユキマロがいれば“耐えられる”という状態になるんじゃないのかな。  だから、孤独や不安は消えるのではないと思う。 -------------------------------------------------------------------------------- >羽矢野さん #4741(孤独と不安は消えないのか) No.4742 投稿日 2002年7月3日(水)01時16分 投稿者 とんびの羽根  はい、おひさです。 >>ユキマロがいれば“耐えられる”という状態になるんじゃないのかな。 >>だから、孤独や不安は消えるのではないと思う。  もしそうだとすると、ベリルはユキマロに頼って生きていることになります。(論点をはっきりさせるため極論にしてあります)ユキマロにすがって生きる。ユキマロを失うまいとして行動する。ベリルがこれまで自分でコントロール可能な自負に支えられて生きてきたのが、ユキマロという人間、つまり自分でコントロールできない他人に支えられて生きる状態に陥ることになるわけです。男性からみれば可愛いでしょうが、女性の立場からみると一段不利な立場に移行することになります。  ここではベリルのキャラを考えなければならないはずです。  自負を失う → 孤独 → ユキマロがいれば耐えられる で本当にいいんでしょうか。  何かもうひとつ転が必要になってしまうのではないでしょうか?  羽矢野さんの考えをあてはめると、「孤独と不安というものはなくなることがない、初期状態は自負という偽物のよろいで覆い隠していたが、自負が失われたときユキマロの存在が、自負に取って代わった」というようなコンセプトになると思われます。  初期状態が、孤独と不安が陰に存在することなら、ラストはそれが存在しないことになります。しかし「ユキマロがいれば耐えられる」という結末に対応する初期状態って何でしょう。「ユキマロがいないから耐えられない」それとも「自負があれば耐えられる」?  なぜユキマロがいれば(孤独と不安に)耐えられるのか弟切さんから(もしくはベリル本人から)解答が出るのなら羽矢野さんの意見もありだと思います。わたしはベリルのキャラが違うかもしれないと思う、つまり孤独と不安に耐えられるほど強くはないと思う、わたしのキャラじゃないので確定はできませんけど。 -------------------------------------------------------------------------------- 火曜に、 No.4743 投稿日 2002年7月3日(水)01時30分 投稿者 八神伽羅  って言いきったのに、日付が変わってる……。  まあ、まだいちおう火曜ですよね。  では新たに10個選びます。 痛くて書きたい話(2個) 1.「人を信じられない主人公が、そうでなくなる話」 2.「感情表現が苦手な主人公が、そうでなくなる話」 痛くなくて書きたい話(3個) 3.「夢を持っている主人公が、それを叶える話」 4.「大失敗をしてしまった主人公が、名誉挽回する話」 5.「ある約束を交わした主人公が、それを守りとおす話」 内面は変化しない話(2個) 6.「許されない恋をした主人公が、想いを秘めたまま相手に尽くす話」 7.「自分の仕事に誇りを持っている主人公が、役目を完遂する話」 ありがちだけど特に書きたくない話(3個) 8.「大切な相手に嘘をついてしまった主人公が、勇気を出してそれを告白する話」 9.「挫折した主人公が立ち直る話」 10.「自分の価値観に固執する主人公が、違う考え方を持つ相手を認めるようになる話」  ここでふと疑問。  今になって気づいたんですが、過去ログや分室説明を読むと、一時間バトルの前にもう一段階ありますよね。 ・第一段階  「お題」にもとづいて、10個〜数十個のパターンを出します。  まずここをやればいいのでしょうか?  それともパターンを固定せず、いきなり12個アイディア出し?  もっと早くに訊けばよかったのですが。遅くなってすみません。  それではまた明日。いやもう今日か。 -------------------------------------------------------------------------------- 課題 3 No.4744 投稿日 2002年7月3日(水)02時09分 投稿者 薗部 せい とんびの羽根様。 お母様のご冥福をお祈り申し上げます。 新参者ですが、よろしくお願いします。 ( ):以前の書き込みで書かなかった部分。 (4690、4692の書き込みをみて、初めて差別用語の可能性があることに気付く。この時点では完全に差別用語だと思っていた。) 私が持っている「アルジャーノンに花束を」にはしっかりと(差別用語である)白痴という言葉が(書いてあります)。 ちなみにこの本は1995年8月15日の改訂66版なので、(7年前の発行となります。)そんなに昔でもないですね。 (昔は差別用語ではなかったかもしれないが、今は差別用語なのでは? という疑問。) (差別用語が使われるのはおかしい。) でも確かにパソコンでは変換されませんでしたので、(差別用語なんだ。と勝手に納得。)(変換されなかったので、その時は)首をかしげながら「白い」「痴呆」と打っていました(つまり差別用語とは気付かなかった。うーん未熟)。 主張したかったこと……『差別用語を使うのはおかしいだろう。』 ・言い訳のしくみについて。 1どうやってだしたか?→どこで(その言葉を)見つけたか? という風に。 (『どこで』に対して、) 2私が持っている「アルジャーノンに花束を」にはしっかりと白痴という言葉が。 上の1と2は一見すると矛盾のないようにとれる。しかし、2の本質は差別用語が使われるのはおかしいという主張にかかってくるものなので、1とはまったく別物である。 つまり、1の文は、当初抱いていた『差別用語が使われるのはおかしい』という疑問を『差別用語と認識されていたはずなのにどうしてこの言葉で訳されているのだろう?』という疑問に摩り替えるための文。 この『摩り替え』が言い訳のしくみ。 それにしても、これだけの『課題』をだすのに3日もかかり、過去ログ読破も後続に追い越される私はまだ分室での存在を許されるのでしょうか(許されるならまだしがみ付いていたい。短編課題に辿り着くまでは)。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4745 投稿日 2002年7月3日(水)10時18分 投稿者 新木 伸 >とんびさん  お帰りなさい。  このたびはご愁傷様です。  僕の父親のときは、当人の年齢も還暦をすこし越えたばかりで、こちらの心の準備ができていなかったので色々と大変でした。とんびさんのほうは、そうでないとよいのですが。 >八神さん  ええと、一行コンセプトみたいなものを無数に出す段階だね。  あれはやっておかないとならんだろう。  時間区切ったほうがいいだろうなぁ。  とりあえず1時間やってみよう。  何個でるものか。  1つのネタにつき、最低10個ずつは必要だろう。  できれば20〜30個ぐらいは出しときたいか。  よし、30個ずつにするか。  こんな段階で、あんまり時間をかけてもなんだが……。  八神さんのペースがわからん。  とりあえず1時間ほど、集中してやってみそ。  もし1時間のうちで30個出てしまったら、ネタを変えて、次のにかかる。  2日目以降は、前日のペースを目安として、同じ1時間内に、前日の数以上は出すこと。  なるべく時間内で個数をこなして、早く終わらせるように。  ちなみに俺的な「普通のペース」というのは、一行コンセプトレベルなら1時間に60個以上だから、そのつもりで。  最終日あたりには、せめて1時間に30個ぐらいまでは出せるようになっておけよ。  なお1日1時間を超えてやることは禁ずる。――が、1日1時間は必ずやること。  毎日1時間ぐらいは時間をひねり出せるだろ?  毎日欠かさずにやること。  例外は絶対に認めん……と言いたいところだが、まあリアルのほうで避けがたい用事もあることだろう。どうしても時間を作れなかったときには、「もっともな言い訳」を書いてきたなら、休んでもよし。  ちなみに、「眠かった」「疲れていたから」「学校のレポートがあって」なんていうのは、言い訳と認めんのでそのつもりで。バイトをその当日に突然休むことの「理由」として使えるぐらいの言い訳ってことだね。 (つまり親兄弟が死んだとか、40度の熱が出たとか、そういうことだな) (ああ、「部屋に人が来ていたから」とかいうプライベートな理由もありか)  あと、アルコール入っているときには、やらなくていい。  ろくなものがあがらんから、やるだけ無駄というものね。八神さんお酒好きだしね。  コンパとかあったときに、醒めるまで待っているというのも時間の無駄だから、そういう日は寝ておけ。  出したものは、まず、ここにアップ。あと、あとで確認しやすくするために、「課題部屋」のほうにもアップすること。  さっそく本日から、実行すること。 >薗部さん  なんでそう卑屈になるのかな?  もっと図太くいきましょう。  「失せろ」と言われるまでは、しがみついてていいのですから。(失せろと言われても、なお、しがみつくぐらいで、ちょうどいいのかも)  また過去ログ読むのを追い抜かれて――なんて、うだうだ言ってる暇があったら、とっとと読んでくること。 -------------------------------------------------------------------------------- レジュメ付きです No.4746 投稿日 2002年7月3日(水)15時01分 投稿者 紫ゆきや >新木さん(4728) >書くものの選び方について  3121番をはじめ、「メモ書き」に関する過去LOGを読みました。  それらを参考にしてレジュメを書いてみました。 >> ちなみにここ最近の自分の書きこみ、「レジュメ」にしてみて、見直してごらん。 >> どれだけ混乱していて、はちゃめちゃなのかが、わかるから。  やってみました。話があちこちに飛んでいたり、別の話題が混じったりして、荒いレジュメにしても、かなりの量が必要になりました。それは、重要なことが多いのではなく、単にまとまっていないからですが。  これを自分が書いたのかと思うと、レジュメ化してて情けなかったです。 >> ぜんぜん身に付いてないってことか。カケラも理解していないわけか。情けない。  もうしわけないです。  旅行カバンに不要なものを入れないよう、また必要なものを忘れないよう、今後の書きこみで身に付けていきたいと思います。  ありがとうございました。 >耳が遠いについて  私が覚えている言葉の意味について、間違いが多いことがわかりました。  まずは広辞苑から読んでみようと思います。  この「耳が遠い」については、TV番組で「よく聞こえない人」も「まったく聞こえない人」も、ひっくるめて「耳が遠い」としていたのを、そのまま覚えていました。たぶんですが、TV番組の場合、各方面へ配慮した結果、より障りのなさそうな言葉を選んだのだと思います。  どんな媒体からの知識であろうとも鵜呑みにしないよう、私は、もっと注意しないといけません。今のままではダメです。 >言葉足らず >>>> 聞いてみたい」と思うようになると。そう考えていたのですが。 >> 「……が」、なに?  ごめんなさい。  この「が。」の後には、「そのようには書いていませんでした。」と続きます。  言葉が足りませんでした。 >雪女系の話の「悲しみ」について >> ……で、きちんと模倣するなら、どのようなことになるわけ? あのネタは?  きちんと模倣した起承転結。 起:体の弱った女の子を拾う主人公。 承:何も話さない女の子を、それでも世話してやる。 転:体調を崩す主人公。つい、それが女の子のせいなのではと、疑いを口にしてしまう。 結:翌朝、「ありがとう」との書き置きを残して、女の子はいなくなっているのだった。女の子がいなくなっても主人公の体調は戻ることはなかった。  以下の2点に注意して変更してみました(元は4698番にあります) ・主人公が「ついうっかりやってしまう失敗」について、読み手が納得できること。 ・女の子には非がなかったように見えること。  元は非がある設定でしたので「ごめんなさい」と言っていましたが、これを「ありがとう」という書き置きに変えました。また、同じ理由で、前回は体調が回復しましたが、今回は回復しないようにしました。 >ドラえもん途中の最終回について >> あの話って、のび太って、ジャイアンに勝ったということを、ドラえもんに報告していたっけ?  以下のようなセリフがあります。 「かったよ、ぼく。みたろ、ドラえもん。かったんだよ。ぼくひとりで。もう安心して帰れるだろ、ドラえもん。」 (引用。ドラえもん6巻(C)藤子不二夫先生)  ドラえもんは、のび太が勝った直後に、ジャイアンと入れ違いに登場しますね。  この、ジャイアンに立ち向かって勝つというエピソードは、友達のために勇気をだすとか、思いやりの心であるとか、そういう「感動」する話だと思います。 >友達との別れや、ダメ少年が頑張ったこと以外の「悲しさ」(別にある、真の「悲しさ」)とは?  改めてのび太を中心に、話の流れを追ってみます。 起:ドラえもんが未来へ帰ると知る、のび太。 承:別れを惜しむのび太。ひとりでも大丈夫かと心配される。 転:一人でも大丈夫だと証明するために戦うのび太。勝つ。 結:ドラえもんのいなくなった部屋で独り、語りかけるかのようにつぶやくのび太。  こんな感じでしょうか。  起と承では、悲しさはありません。ドラえもんが帰ることと、のび太が心配ということを提示しているだけです。  転は「感動」であるとして考えてみます。  そうすると、「悲しみ」の部分は、結にある「喪失感」ではないかと思います。  ドラえもんの途中の最終回までの話では、のび太の部屋にドラえもんがいるのが当然でした。それまで、のび太が話しかけるのは、目の前のドラえもんに対してだったわけです。  しかし、この最終話のラストシーンでは、話しかけるような口調ののび太の前に、ドラえもんはいません。  この対比にあるのは、「ドラえもんがいなくなった」という「喪失感」を表すものと考えられます。  話の主を失った「喪失感」というのは、物語のラストにふさわしい「悲しみ」であると思えます。  では、転の「感動」は、必須ではないのでしょうか?  ここで、「悲しい話」とは「同情できる話」だと仮定します。  結の「喪失感」を「悲しい話」として読んでもらうためには、読み手にのび太と同じ喪失感を感じてもらい、「同情」してもらう必要があります。それには、のび太が「同情できないダメ少年」では不都合があります。  のび太に同情(感情移入)するほどの感動的な展開と、同情できない余地をつぶすことが、このエピソードの要件だったのではないかと思います。  この分析から「悲しい」話とは、「同情できる」話ではないか? という仮定が得られました。 >母親の葬儀で慟哭するダメ息子。もらい泣きする参列者。  これはやはり、ダメ息子が母親をいかに大事に思っているかが参列者に伝わって、その悲しみを共有するからこそ泣けるんじゃないかと思います。これが同情であり、かわいそうだと思うことであり「悲しい話」だと思います。 >ぬいぐるみについて  次回は、こちらのつづきをやりたいと思います。 ===ここからレジュメ=== >新木さん(4728) >書くものの選び方について ・3121番他読みました。 ・「メモ書き」をするようする。 >> ちなみにここ最近の自分の書きこみ、「レジュメ」にしてみて、見直してごらん。 >> どれだけ混乱していて、はちゃめちゃなのかが、わかるから。 ・4727番をレジュメ化。 (ココ、100行以上になってしまったので割愛します) ・話がいきなり混じったり変わったりして、これを自分が書いたのかと思うと情けない。 >> ぜんぜん身に付いてないってことか。カケラも理解していないわけか。情けない。 ・もうしわけなさすぎて言葉が無い……。 ・今後の書き込みで身に付けていきたいと思う。 >耳が遠いについて ・自分の覚えている語意に問題があることを理解。まずは広辞苑から。 ・いちおう、勘違いしていた理由も、書いておく。 ・TV番組で、「よく聞こえない人」も「まったく聞こえない人」も、ひっくるめて「耳が遠い」としていた。 ・各方面へ配慮した結果と思われ。そのまま疑いもせずに使っているのが問題。 >言葉足らず >> そう考えていたのですが。 >> 「……が」、なに? ・この「が。」の後には、「そのようには書いていませんでした。」と続きます。 ・言葉が足りませんでした。 >雪女系の悲しみ ・きちんと模倣した起承転結。 起:体の弱った女の子を拾う主人公。 承:何も話さない女の子を、それでも世話してやる。 転:体調を崩す主人公。つい、それが女の子のせいなのではと、疑いを口にしてしまう。 結:翌朝、「ありがとう」との書き置きを残して、女の子はいなくなっているのだった。 ・注意したのは、主人公が負けてしまっても納得できるほどの誘惑と、女の子には非がなかったように見えること。 ・元は4698番。 >ドラえもん途中の最終回について >> あの話って、のび太って、ジャイアンに勝ったということを、ドラえもんに報告していたっけ? ・以下のようなセリフがあります。 「かったよ、ぼく。みたろ、ドラえもん。かったんだよ。ぼくひとりで。もう安心して帰れるだろ、ドラえもん。」 (引用。ドラえもん6巻(C)藤子不二夫先生) ・ドラえもんは、のび太が勝った直後に、ジャイアンと入れ違いに登場しますね。 ・この、ジャイアンに立ち向かって勝つというエピソードは、「感動」 >友達との別れや、ダメ少年が頑張ったこと以外の「悲しさ」(別にある、真の「悲しさ」)とは? ・改めてのび太を中心に、話の流れを追ってみる。 起:ドラえもんが未来へ帰ると知る、のび太。 承:別れを惜しむのび太。ひとりでも大丈夫かと心配される。 転:一人でも大丈夫だと証明するために戦うのび太。勝つ。 結:ドラえもんのいなくなった部屋で独り、語りかけるかのようにつぶやくのび太。 ・起はいいとして、承では、当り障りの無い別れの話。それと、のび太の問題点についての再定義。 ・転は「感動」として考察。 ・結にあるのは「喪失感」ではないか?(命題) ・(証明) ・最終話以前の話では、のび太の部屋にドラえもんがいるのが当然だった。 ・それまで、のび太が話しかけるのは、目の前のドラえもんに対してだった。 ・しかし、最終話のラストでは、話しかけるような口調ののび太の前にドラえもんはいない。 ・この対比は「喪失感」であるはず。 ・話の主を失った「喪失感」というのは、物語のラストにふさわしい「悲しみ」であると思える。 ・では、転の「感動」の意味は? ・ここで、「悲しい話」とは「同情できる話」だと仮定する。 ・結の「喪失感」を「悲しい話」として読んでもらうためには、読み手にのび太と同じ喪失感を感じてもらう「同情」してもらう必要がある。 (なにか、名作の分析というのは、背徳的な感じがする。自分の分析を信じつつも、もっと考えもつかないような深慮があるのではないか、むしろ、あったら良いなと思っている自分がいる。不思議な感じ) ・この分析から「悲しい」話とは、「同情できる」話ではないか? という仮定が得られました。 >> まあ、病床の母親のいまわの際に駆けつけて、「真人間」になった自分を見せる元ダメ息子という構図も泣ける展開ではあるな。(どっちかっていうと、悲しいよりは、感動ものになってしまうが) ・ドラえもんを安心させるために、のび太が自力で戦うというエピソードは、「感動」であると思います。 >母親の葬儀で慟哭するダメ息子。もらい泣きする参列者。 ・これはやはり、ダメ息子が母親をいかに大事に思っていたかが、参列者に伝わって、このダメ息子の悲しみを共有するからこそ泣けるんじゃないかと思います。これが「同情」であり「かわいそうだと思うこと」であり「悲しい話」だと思います。 >ぬいぐるみについて ・次回。 ===ここまでレジュメ=== -------------------------------------------------------------------------------- 災厄は忘れた頃にやってくる No.4747 投稿日 2002年7月3日(水)17時56分 投稿者 弟切 千隼 仕事でトラブルがあり、時間が取れないでいる間に、皆さんがたくさん書き込まれていてちょっとびっくりした弟切です。 とんびの羽根さんへ > 御愁傷さまです。家からお葬式を出すのは大変ですよね。 お忙しい中御指摘ありがとうございます。 羽矢野さんへ > 豆腐を発酵させた中華食材の腐乳[ふにゅう]は、食べたことがあります。初めて食べた時には、美味しさよりも癖の強さが気になりました。 ああいう癖の強い食品というのは、何回か食べないと本当の美味しさがわからないものです。美味しさに目覚めると逆に病みつきになります(^_^) もう二、三回食べれば、私も腐乳の美味しさに目覚めると思います(^o^) シュールストレミングは、残念ながら食べたことがありません。一度挑戦してみたいですね。 ちなみに、私はUSA本土でマクドナルドに入ったことがあります。美味しさよりも安さを売りにしている日本のマクドナルドより、本場のマクドナルドは輪をかけて不味い、と私は感じました。 さて、とんびの羽根さんと羽矢野さんの御質問および御指摘に答えなければいけませんね。 結論から先に書きますと、ベリルは話の冒頭から末尾まで「孤独」は持ったままです。「不安」は冒頭にあって末尾では消えています。 始めになかった「孤独」と「不安」が途中で生まれるわけではありません。 ベリルの「不安」が消えるのは、ユキマロの働きによるものですね。彼女はユキマロのおかげで住むところや生計を立てる手段や未来社会に対する知識を手に入れて、未来社会で暮らしてゆける目処がつきます。高度な科学技術が失われた社会でも、自分の才能を生かすことができるとユキマロに気づかせてもらえたおかげで、ベリルは自分の存在基盤の揺らぎを感じなくなります。 ベリルは、それまで内面の「孤独」と「不安」を覆い隠すのに使っていたかさぶたみたいな「自負」を転で失います。隠していた「孤独」と「不安」が一挙に噴出して、彼女は一時的にパニックになるでしょう。 しかし、むやみに肥大した「自負」に替わって得た等身大の「自信」によって、「不安」が駆逐されます。 あ、「得たもの」の項目に「自信」を追加して、「失ったもの」の項目に「不安」を追加しなければなりませんね(^^; ベリルにそのような働きかけをしたユキマロの行動分析については、後で行ないます。 一方、「孤独」は、話の冒頭と末尾とで表われ方が違ってきます。 話の起から承までは、ベリルの「孤独」は「不安」とともに心の奥底に隠されており、外からは見えません。もちろん、ベリル自身は意識下で気づいています。 転で「不安」とともに「孤独」が表に出ます。結に至っても「孤独」は消えません。 結において、ベリルは自分の中に「孤独」があることを認識し、それを受け容れ、制御することができるようになります。そうすることによって、彼女は「孤独」に押しつぶされることなく克服することに成功します。 なぜこうなるかというのは、私の「大人になる」ことの定義と関係します。私は、人間が大人になるとは「自分の中に孤独と狂気があることを認識し、受容し、制御できるようになること」だと思っています。 人間は、宿命的に孤独と狂気を背負っていて、隠したり制御したりすることはできてもなくすことはできない、と信じています。 私は、これが唯一無二の大人になることの定義だとは思っていません。今のところ私が得ている一つの定義ということです。 むろん、ベリルが「孤独」を克服するに当たっても、ユキマロが大きな役割を果たしています。ユキマロがいなければ、彼女は孤独を認識し、受容し、制御できるようにはならなかったでしょう。 だからといって、結に至った時、ベリルはユキマロに頼り切っている訳ではありません。とんびの羽根さんがおっしゃるとおり、それはキャラが違います。 この辺りのことは、ユキマロの行動分析をする時に改めてまとめてみます。 -------------------------------------------------------------------------------- >とんびさん No.4748 投稿日 2002年7月3日(水)20時49分 投稿者 かねやん  姿が見えないなあと思っていたのですが……  このたびは、ご愁傷様です。  四十九日と言うのは俗称で、満中陰が正式だそうですね。祖父が無くなったときにご住職から教えていただきました。  元々中陰とは、輪廻するまで(次の生を迎えるまで)の時間のことだそうです。  僕は浄土真宗なんですが、浄土真宗は命終したらすぐ極楽浄土に往生するという考え方をしています。  ですから満中陰は故人の遺徳をしのぶ、仏縁と考えて日頃の行いを振りかえってみるためにあるもの、と位置づけているようです。  なんにせよ、満中陰を迎えたら、故人が無事に行き先に辿りつけたということでしょう。  祖父の満中陰のとき、その話を聞いてほっとしたことを覚えています。 -------------------------------------------------------------------------------- つっこみとか、返答とか、疑問とか。 No.4749 投稿日 2002年7月3日(水)20時55分 投稿者 羽矢野 ●天才の、不安と孤独  ☆弟切さん、とんびの羽根さん >>4747 >>ベリルの「孤独」は「不安」とともに心の奥底に隠されており、外からは見えません。もちろん、ベリル自身は意識下で気づいています。  私と弟切さん、とんびの羽根さんの意見が違ってくる理由がわかりました。  天才の扱いです。  私の中では、天才は孤独なんて人間らしい感情は理解し得ないと思ってますので、違和感があるのです。  凡人は、一人だと孤独となる。  天才は、一人だと孤高となる。  この違い。 こどく【孤独】 2 (形動)精神的なよりどころとなる人、心の通じあう人などがなく、さびしいこと。ひとりぼっちであること。また、そのようなさま。「孤独な生涯を送る」 ここう(‥カウ)【孤高】 (形動)ひとり他にぬきんでて高いこと。孤立しつつ、自らの志を守ること。また、そのさま。「孤高を守る」  ベリルは、自他共に認める天才です。  周りが天才というだけで、自身は凡人と思ってるなら、能力の高さ故に一人になったとしたら、孤独を感じるでしょう。  でも、彼女は自分を天才だと思ってますからね。  自分についてこれる人間がいないという状態での一人は、これは孤高と感じるのではないかな。  逆に、それこそが天才の証だとでも思ってるくらい。  そんな人間は、孤独を認識したりするのでしょうか。  とか思ってました。  だからベリルは転の部分で、今まで孤高と思っていたのは、ただの孤独であったと気づくのかなあと。  つまり、自負という蓋がなくなって噴出するのではなく、自負というものが変質させていた孤独をようやく認識するようになる。  こんな感じ。 >>ベリルの「不安」  これはどうも、生活の事らしいのですが。  ええと、寝直す(冷凍睡眠再び)という選択肢はないんでしたっけ。  それと、天才はそんな自分の衣食住に関することで不安になんてなるのかな?  そんな普通の事に心が動いたりはしないと思う。  天才って、こういう常識的な部分はちゃんとしてないもんでは?  っていうのが、私の天才という初期状態から考えて辺だなと思うこと。  ようは、これだとベリルは天才ではなく秀才なんじゃないかと。  ちなみにここまでは、雑談です。  私はこう思ってるってだけ。  ここからは質問。  主にとんびの羽根さんへ。  私は現在ドクターストップかかってますので、雑談におつきあいくださると助かります。 >>4742 >>自負を失う → 孤独 → ユキマロがいれば耐えられる  ええと、これは上の解答と併せて。  天才じゃなくなる → 孤高が孤独となる → 人としての支えを得る。  こんな感じ。  彼女は天才じゃなくなった変わりに、人間としての強さを得る。  今まで天才と思いこんでいたために見えなかった(見ようとしてなかった)人間同士の繋がりの強さを知る。  孤独や不安を持ってない人はいません。  私たちも、ふとした事で孤独を感じます。  でも、すぐ否定して安心しますよね。  その否定材料をベリルは得た。  >>自分でコントロールできない他人に支えられて生きる状態  なので、別にユキマロに抱っこされてる状態ではないです。  共存できるパートナー。  お互いに、自分が必要であると知っている状態。  これならOKでは? ●雪女の悲しさ  ☆紫さん  >>4746  >>きちんと模倣した起承転結。  なんか、よくわかんなかったです。  雪女の悲しさというのは、 >>4728 >>「うっかりとやってしまった、ほんの些細なことで、幸せが消え去ってしまう」  ってことなので、転までに幸せな状態になっていないといけないのでは?  重要なのは、主人公が幸せであること。  そして自分の些細なミスで、それを失ってしまうこと。  雪女の起承転結 起:雪女を目撃する主人公、誰にも話さないと約束し、見逃してもらう。 承:雪女そっくりの娘と結婚する主人公。子供も産まれ、幸せな家庭ができる。 転:約束を破り、雪女のことを嫁に話してしまう主人公。雪女の正体を現す嫁。 結:去っていく雪女。主人公は家庭を失ってしまう。  雪女起承転結にするとこんな感じ。  骨になってるし、分割位置も間違ってない……よね? → なんて弱気。 >>起:体の弱った女の子を拾う主人公。 >>承:何も話さない女の子を、それでも世話してやる。 >>転:体調を崩す主人公。つい、それが女の子のせいなのではと、疑いを口にしてしまう。 >>結:翌朝、「ありがとう」との書き置きを残して、女の子はいなくなっているのだった。  これだと、全然悲しくないと思うんですが。  女の子の事が好きになって、彼女も自分を好きでいてくれたのに、その一言で出ていってしまったとかなら、悲しいかな。  その辺りが抜けてるような。 >>注意したのは、主人公が負けてしまっても納得できるほどの誘惑〜  この“納得できる誘惑”は何故必要なのでしょう?  うっかりな程、この場合は悲しさが増すと思うんですが。 >>何も話さない女の子  これは私がちょっと気になっただけなので、返事なくてもいいですよ。  この言葉は重要なんでしょうか?  女の子が無口でも世話をするというのは、主人公の優しさを示すと思うんですが、承のコンセプトは主人公の優しさが重要になるのですか?  と他人のものなら指摘が見える羽矢野。(やな奴かもしれない)   ●食べものいろいろ  >>ひろさん  くさやはねえ……  私も食べる機会ありました。  食べません(食べられません)でしたけど。  >>弟切さん  腐乳[ふにゅう]っていうのですか、あれ。  なんてそのまんま。  でも、ほんとに食べてるとは。  私は瓶詰め見るだけでもうだめです。 >>美味しさよりも癖の強さが気になりました。  しかも、普通に食してますね。  おいしい人にはおいしいんだと理解してますが、私の中ではバツゲームです。 >>日本のマクドナルドより、本場のマクドナルドは輪をかけて不味い。  私はフランスで食べましたが、同じ味だと感じました。  ただ、そのときは不慣れな食べ物ばっかりで辟易してて、おいしく頂きましたから、あてにならないかもしれません。  他に外国でマクドナルドに入った人いますか?  今日はこれからものすごく久しぶりにテレビ見ます。 「かまいたちの夜」  ミステリーファンなのです。  では。  今日はもう一回書き込みできるかも。 -------------------------------------------------------------------------------- 天才 No.4750 投稿日 2002年7月3日(水)21時33分 投稿者 中里融司  ども、蒸し暑くなってきて、原稿書くのがしんどくなってきました。昨日から、エアコンかけてます。  弟切さん>ベリルの孤独についていろいろな考え方が出ていますが、私の考え方として、これも一つの例。  天才は、時代を照らす流星である――これはナポレオンの言葉ですが、天才は天才であるがゆえに、より強く孤独を感じる。そういう面もあるのではないかと思います。ナポは当初、自分の行動がすべて的中し、順風満帆で進んでいるときには、孤独を感じる暇はなかったのですが、兵士の質が落ち、己が構想が空回りするようになって、切実な孤独を感じていたように思います。  自分と同等の者がどこにもいない寂しさ。これは年齢を重ね、経験を積むにつれて、顕在化してくるものかも知れない、と思ったりしています。ベリルの変化に、そういった面が出てくる可能性もあるかな、と感じました。    くさやの干物は、私は三〇代で初めて食べましたが、即座に好きになりました。  食べられないのは、チーズのスチルトン。あれは今のところ、どうも無理です。  でも、ブルーチーズは好きなのですよねぇ。うー、不思議。 -------------------------------------------------------------------------------- 暑くて寝苦しい夜です No.4751 投稿日 2002年7月4日(木)00時05分 投稿者 とんびの羽根  みなさんお気遣いありがとうございます。暖かく迎えていただけてとてもうれしく思います。 >新木さん >>父親  父の亡くなったのは小学校のころでした。工場事故に遭って鉄板に挟まれ膵臓切断、半年後になくなりました。見舞いに行けば普通に話をしていましたから、病気が治ればまた普通に家に戻ってくるのだと思ってました。ある日帰宅すると家は無人で病院にすぐ来いと書き置きがあって、必死で駆けつけたのですが、心臓マッサージの最中でした。  その前年には祖母が亡くなりました。母は1年の間に実の母と連れ合いを続けて亡くしたのですね。祖父はわたしの生まれた年に亡くなっているので、生活をどうするか随分悩んだのだろうと思います。心の準備がどうかなんて悩んでたら、母ならあきれて、きっと嗤ってしまうでしょうね。 >弟切さん #4747 >>ベリルは話の冒頭から末尾まで「孤独」は持ったままです。「不安」は冒頭にあって末尾では消えています。  なるほど、「孤独」と「不安」は独立していたのですね。孤独と不安って仲がよさそうな取り合わせなので、セットとして取り扱うのかと思ってました。わたしはここで随分ひっかかってたのです。  弟切さんが独力で分析できるようになっている。転の役割と、初期状態と結末の対応関係も目が届いてる。さてはわたしが休んでる間にステップアップしたのでしょう。 >>「自分の中に孤独と狂気があることを認識し、受容し、制御できるようになること」  これは弟切さんの解答ですが、ベリルの解答でもあるようですね。  「怒り」はあえてはずされたのですよね?>「大人になることの定義」 >羽矢野さん #4749 >>天才は孤独なんて人間らしい感情は理解し得ない  それはなぜでしょう。理解できなかったので解説をお願いします。 1.「孤独は人間らしい感情である」 2.「天才は人間らしい感情は理解し得ない」  どちらも納得できませんでした。  それとですね、これはだれか具体的にご存じの天才がそうだったということでしょうか? >>天才じゃなくなる  それだと話が変わってしまいますよ。天才だと自分を思いこんでた(思い上がってた)だけの哀れな女が、普通の人間として生まれ変わる話みたいな。ベリルのキャラじゃないですよね。羽矢野さんがそういう話を書きたいというのならぜんぜんおっけーなのですが。 >>お互いに、自分が必要であると知っている状態  これもまた、初期状態が変わってくるはずです。つまり「もともと自分が必要とされていないことを知っている状態」または「お互いに、自分が必要であると知らない状態」が初期状態でなければならない。「ベリルの話が、転によって、前後がどうなるのか」という部分をみておかないと、わたしとの話が食い違ってくると思います。羽矢野さんが書きたいのならぜんぜんおっけー、書きたいの? >>くさい食べ物  キムチがわたしの場合臭さの限界です。納豆やカマンベールチーズは許容範囲。ブルーチーズはやばいです。 -------------------------------------------------------------------------------- 時間がある!! No.4752 投稿日 2002年7月4日(木)01時17分 投稿者 羽矢野  今日は書き込み二回目です。  テレビみれたし、写本できたし、四十八時間の課題の妄想もできたし。  毎日こんなだったらいいなあ。 ●八神さん  いよいよですね、頑張ってください。  ちなみに、大体一回目は自分がヘタレであることを認識して終わります。  これは雑談。  課題の最初から見てて思ったのですが、八神さんの書きたい話の傾向ってかなり偏ってますね。  なんていうか、痛い系?  短編できるの楽しみに待ってます。  ちょっとだけ。  課題を毎日やるのは、そんなに難しいことではないです。  これは日課にしてしまうといいですよ。  私もどうしてもな時あるから偉そうには言えないですが、可能な限りは何か書いてます。 ●天才問題  うーむ。  大体このように意見が食い違う場合は、私の方が少数意見である場合が多いのですが、自分の思い違いを発見するためにもいろいろやってみよう。  念のため。  誤解があるといけないので。これはあくまで私の中ではってことです。  天才は絶対にこうだと決めつけてるわけでは全然ないので。  それとも、そう読めました?  それでボタンを押してしまったとすると、それは私の過失なんですが。  純粋に質問のやりとりならいいんですけど。  最近失敗が多いので、注意してます。  1.「孤独は人間らしい感情である」  こっちは、とんびの羽根さんは孤独は普通の人間があたりまえに持ってる感情ではないと思ってるってことでいいですか?  人間は誰しも孤独というものを恐れていると思います。  高校生なんか、一人だと学校のトイレにも行きません。  あれは、孤独を恐れているからでは?  街を歩いている若者で、友人と連れ立ってない人間は、どれくらいいるのでしょう。    ちゃんと考えないとはっきり言えないのですが、孤独を恐れるのは本能に近い感情だと思ってます。  2.「天才は人間らしい感情は理解し得ない」  私の範囲に天才はいません。  これは今まで本や逸話を読んだイメージでそうなっていますね。  私の天才像は森博嗣著の犀川創平シリーズに出てくる、真賀田四季博士みたいな人なのです。(読んでないと、わからない例えになってしまいます。すいません)  >>『有限と微小のパン』THE PERFECT OUTSIDER  という作品がいちばん天才の部分が多いと思いますので、もし良ければ。  と今日はここまで。  ちょっと半端で申し訳ないですが、天才の違いをちゃんとしないと、多分いつまでたっても話はかみ合わないと思うので。  どうしよう。  最初に、私の方がとんびの羽根さんや弟切さんの考える天才を理解してからの方がいいのかな?  多分、私の天才はかなりずれた位置にある。  でも、今の話だとベリルが天才である必要がないような気がしてしまう。  優秀な科学者とかではなくて、天才となっているのにはちゃんと意味がないといけない。 >>羽矢野さんが書きたいのならぜんぜんおっけー、書きたいの?  そういうわけじゃないです。  やっぱり何か決めつけてるような書き方してるかな?  ちょっと食い違いを見つけて、また明日。 -------------------------------------------------------------------------------- 続き No.4753 投稿日 2002年7月4日(木)01時26分 投稿者 ひろ かねやんさん>4739  ラブレターに関しては、何の問題もなく決着がついてしまった雰囲気ですね。  こんかいのラブレターですが、私自身に「ラブレターを書いている」という認識が、ものすごく薄かったんです。そりゃはじめからラブレターを書くことを目的としていたなら、十分に研究して、十分に熟考して、本当に誰かに出せるようなのを書きますよ。  でもあの前の書き込みに「次の日になったら読めたもんじゃないのが自己陶酔的文章」というのがあって、その例にならってラブレターを持ち出してきただけなんです。  だから私が本題にしていたのは自己陶酔的文章。ラブレターじゃないんです。  ……本音を言わせていただければ、「ラブレターが本題じゃないのに、そんなにエネルギー使えるか。あの手の文章は書くの疲れるんだ」。こんなのがあったりするのですが。 とんびの羽根様>  お母様を亡くされたそうで 心中お察しいたします  知り合いましてから日は浅いですが 謹んで哀悼の意を表するとともに ご冥福をお祈り申しあげます  改めまして。  とんびの羽根さん。はじめまして。  ひろと申します。新参者ですが以後よろしくお願いいたします。  上の文章、硬すぎるかとも思いましたが、はじめてお話しする方なので、正式なものにいたしました。  ご不快に思われましたら、なにとぞご容赦の程を。 くさい食べ物>  あのー。素朴な疑問なんですが、キムチって臭いんですか?  あれって、あまり「くさい食べ物」という認識じゃなかったんですが。  確かにニンニクとか塩辛の煮汁とか、その辺のにおいの強いやつガバガバ入れますが、あまり「くさい」って認識ではなかったです。  私はブルーチーズがぎりぎりだと思う。それ以上のものは全部だめですね。 薗部さん> 過去ログとか>  読むの追い越されたって、もしかして私のことでしょうか?  ……ってゆーか、もしかしなくても私のことですね。  そんなに悲観的にならなくとも大丈夫です。  根本的なところを勘違いされています。薗部さんは課題と両立させて読んでいるわけでしょう?  だったら時間がかかるのは、ある意味当然です。私生活だってあるでしょうから。  私はそこから違います。  なぜかというと、課題を無視していたから早かったんです。  そのせいで怒られちゃいました。あはははー。  ……ああ、あの人に絶対なんか書かれるよ。その書かれたの読んで、書かなきゃよかったと後悔するよ。 新木さん> ほかに、ひとことふたこと、なんかないわけ?>  怒ってしまわれました? 怒らせるつもりなんて全然ないのに。  気づかないうちに、なにか失礼なことをしていましたか?  思い返せば、批評して頂いているのに、特にお礼など書いていなかったような。  では改めて、ありがとうございます。  ものすごく白々しく聞こえているでしょうが、感謝しているのは本当なんです。  いろいろと足りなかった知識が埋まっていってますから。  それとも、この認識自体が間違っていますか?  礼節が足りていない以外、特に思い当たる事がないのです。  馬鹿らしくなってきていると書かれていますが、その原因は何でしょうか。  もしべつにあるようでしたら、言ってくだされば改善します。 >>こんなところでしょうもない思索を空転させている暇があったら、いますぐ電話でもかけるか会いに行くかして、本人から直接聞き出してくればいいでしょうが。 >>その「なんで?」って疑問の部分ね。 >>4735  聞いてきました。  しかし、教えてくれませんでした。  恥ずかしがっちゃって話になりませんでした。深くつっこむと怒りだしそうだったんで、あまり聞けなかったです。  こういうこと聞ける知り合い、あまりいないんだよね。 >>あと、恋と愛とがわからんことについて、なにを威張っているのですか。 >>4733  ……私の文章、威張っているととれてしまいました?  威張っているように見えるなんてつっこみは、まったく想定していなかった。  あのあたりの文章、自分を客観的に書いただけのつもりなんです。  これをいわれて気が付いたんですが、私って二つの文体を、まったく意識しないで使い分けていたみたい。  「です・ます」と「で・ある」を。  「です、ます」のときは、人に読んでもらうという意識が働いていて、「で、ある」のときは自問みたいなときに使っていたようです。  しかもそれを使い分けている事を、自分で気づいていなかった。  「で、ある」文体のときとか、もしかしたら偉そうな印象になっていたかも。  これは注意して書かないと。 恋とか>  してみたいですね。これは本当の本当に。  新木さんにいろいろ言われたから書いたような、ひがみみたいのじゃないですよ。自覚していたことですから。  本当に、心の底からの言葉です。  ……言い訳にしか、とれないでしょうが一言だけ。  私、恋について「わからない」とは書きましたが、「したくない」とは、一文たりとも書いていません。 >>……で、その分野とは、なに? >> この手の、「他の人が愛と恋とについて学んでいたときに、そっぽむいていたヤツ」というのが、自分一人でシコシコやっていることといえば、「高次の思索にふける」とかいうことになるわけですが。 >> 論理だとか哲学だとか。  ユングとフロイトの心理学。  あとは宗教論。  ……嘘です。  真理とか哲学とか、そんな殊勝なもんじゃないです。  わたしの言いたい「分野」って、4704の最初のあたりで書いているような範囲ですよ?  ましてやこれに関しての他人の評価なんて、興味すらありませんね。私が、心の底から、信じている。ただそれだけの価値しかありません。  それは小説の技術とはまったく関係のない範囲ですから、いまのうちに砕いておく意味なんて全然ないです。もし砕こうとするなら、命がけで反抗しちゃいますよ(笑)  自分以外に語って意味があるものじゃないし、まして誰かに何か言われた程度で、砕けるもんじゃありません。  これを変えちゃったりしたら、完全にイコールで自分の存在意義の全否定ですもん。もし誰かが砕こうとするなら、誰に何を言われようが力いっぱい否定しないとね。  それは、間違っているとすら、思ってはいけないんです。絶対に。  どこかで書いた記憶があるんです。  私にはそれしかないって。これ言葉どおりの意味なんです。ほんとなんですよ。  ついでに書いておくと、恋を考えなかった事を「もっと高次のことを考えていたから」とか、そういう風にとられてしまうと、少し心外です。  正確に言うなら、一番の適齢期に恋を考えている余裕がなかった。これが正しいです。  そして、足早に時は過ぎ、いまに至ってしまうと(笑) >>私は昔から疑問だった。 >>なぜその程度の事で見る目が変わってしまうのか。どういう過去があったところで、彼女は彼女でしかないと思うのだけど。 >>これって、もしかして逆パターンのほうを言ってない? >>「女が過去を気にする」ほうの話ではなく、「男が女の過去を気にする」のほうとか。 >>話の焦点を、男の側に持ってゆくパターンの展開のほうね。 >>はじめから別物の話を、同じものであると、混同しちゃってない?  自分の日本語能力のなさが恨めしい。  すみません。全部私が悪いです。  人称の固定が最悪でした。書き直すとこうなります。 ・男には恋人がいた。 ・女は隠している過去があり、男はそれを知らない。 ・女の過去を知ってしまった男は、しだいに女を避けるようになる。  私が言いたかったの、完全に男視点の話です。  だめだー。こんな簡単なこと読み直しのときに気づけないなんて。 >>3W1Hにとどいていない物でも起承転結になっていると思っていた >>この部分は、つまりどういう意味であるのか、それを解説してくれ。わかるように。 >>>>に関しては、当時の思考をトレースして書いてみます。 ------------------------------------------------------- 原文 >>これで書いていることって、いわゆる「起承転結がそろっていない」を指しているんです。 >>起承転結が完全にそろっていないようなものでも、分けるのが可能だと思っていたんです。 >>言い方を変えると、「3W1Hにとどいていない物でも起承転結になっていると思っていた」 >>「動機だけ」「結果だけ」そんなのを起承転結に分けようなんて無理もいいところ。 -------------------------------------------------------  この文章の意味不明部分は、間違いなく3W1Hの部分でしょう。だからその説明をしたいと思います。  文体が変わってますが、お気になさらないよう。自問するときの癖です。私が「です・ます調」で書いていないことがあったら、その部分は自問しているところですから。  数日前の私は、起承転結と3W1H(誰が、何を、どうした。何のために)を同じような概念として扱っていた。それは3W1Hを根本的に勘違いしていたせいである。  たとえばこの例を見てみよう。 ・男の子が、雨宿りをしている。雨にぬれたくないから。(いつとどこでは抜いています)  これを読んだ私は、こんな事を考える。 ・男の子が雨宿りをしている。どうして? 「ぬれたくないから」 ・ではどうしてぬれるの? 「雨が降っているから」 ・傘とかは持っていないの? 「雨宿りしているんだから当たり前」 ・周りに貸してくれる人は? 「いない」  こんな思考が頭の中に成立してしまっていた。 -------------------------------------------------------  自分用メモ書きを書くわけにはいかないので、わかるように書き換えます。 ・男の子が、雨宿りをしている。雨にぬれたくないから。  これを聞いた数日前の私は、その光景をイメージします。  雨宿りしてるということは、傘を持たずに出かけてしまったということ。  雨宿りしてるということは、出先で雨が降ってきてしまったということ。  貸してくれる人がいないということは、周りに人がいないということ。  こういう認識が生まれます。  そしてさらに、こういう具合で自分の中で話しを組み立ててしまう。 起 傘を持たずに出かける男の子 承 雨が降り出す 転 傘を持っていないのに気づく 結 雨宿り  何の意味もない話ですが、起承転結にはなっているでしょう?  疑問すらなくこういう構図が出てしまっていたから、自分の中で3W1Hが「ストーリーそのもの」みたいな認識になっていたのではないかと。  その上で最初の文章に戻ります。  この文章の要点はここですね。 「3W1Hにとどいていない物でも、起承転結になっていると思っていた」  これをこういう風に勘違いしていた。 「起承転結がそろっていない物でも、起承転結になっていると思っていた」  まだ意味がわかりにくいですね。  「雨にぬれたくない」こういう一文があったとします。  ただ「雨にぬれたくない」とあるだけでも、どうしてそう思うのか原因があるわけですよね。  「洋服が汚れるから」「寒いから」「ぬれたくないから」こんな感じの。  でもその原因というのは、聞いてみなければわからないことです。  そして私は、その「聞いてみないとわからない」部分を、自分の中で勝手に埋めてしまっていたんです。  だから「原因(定義していないので不明)」があって「結果(雨にぬれたくない)」がある。  その構図の中での不明部分を、勝手に埋めてしまって、それを当たり前のように認識していた。  当たり前のように認識してしまうと、結果として上のようなストーリーが生まれてしまうのではないかと。  原因があって結果があるんですから。 「わかる」について> 分かる>  わける、わかれる、はんべつする  一つのものを分けたときに使う文字。  たくさんあるものの中からみわけたときに使う文字。 判る>  くべつする。  違いを認識してはっきりわけること。 「分かる」の用例 ・ショートケーキ。一番イチゴが大きいのを見分ける。 ・鉛筆立てにシャーペンがたくさん。お気に入りは勘で分かる。 「判る」の用例 ・仕事とプライベートをはっきり判るように区別する。 ・鳥のオスとメスとが判る。 起承転結> 「ある男により救われた青年が、男に恩をかえそうとする話」 起 全てに絶望していた青年がいた。 承 青年はある男に出会った。 転 男により、いままでの状態がどれだけ情けなかったか思い知らされる青年。 結 生きる意志を取り戻した青年は、その恩を男に返そうとする。 >>「家族の絆を理解できなかった女の子がいた。彼女がホームステイ先の家族に優しくしてもらって、家族とは何かをおぼろげに理解する話」 >>>>インパクトがどうのという問題ではない。 >>>>これは「起」における初期状態を、もっと突き詰めてゆかないと、「転」の出しかたは決まらないだろうね。  起における初期状態を、もっとインパクトがあるものにすれば、転を出すのはそれほど難しくないと思うのですが、そういうのあまりやりたくないのです。  たとえば「孤児院で育った」「捨て子だった」「親に虐待を受けていた」。このあたりです。  このあたりを起に持ってくれば、転がはっきりしたものになるでしょうけど、私が書きたい話の雰囲気はこういうものじゃなくて、もっと一般的な家庭の話にしたいんです。  親にはそれなりの収入があって、主人公は特にいうほど酷い過去があるわけでもなく、ごく普通に学校に通って。そんな感じの家庭。  めいっぱい譲歩して「片親で家族のふれあいに乏しい」このくらい。  しかし……こんな「つまんなそう」な話を面白くするなんて、いまの私では限界を超えているような。 >>「自分の不甲斐なさから友を失い、自分を見失った男がいた。その男が友の残した手紙を読んで、自分とは何かを思い出す話」 >>>>「自分」って、なに? >>>>つまり、どういうこと? >>>>なくしたものは何であり、取り戻したものは何であるわけ? 文体変わってますが、お気になさらないよう。  この場合でいう「自分」とはなに。  自分の責任において友を失ったとき、なくすものとはいったいなに?  やっぱ自信?  まずここで失うものは、後半の手紙で取り戻せるものでなくてはならない。  男に死の責任を全部押し付けちゃったりしたら、手紙を読んだ程度で未来が明るくなるわけがない。自責にかられてすぎて、とんでもない事になるような気さえする。  それに死の責任を全部持ってもらったりしたら、それを覆すための転を出せる自信がない。  となると、あるていど不可抗力の要素を入れておかないとね。  そうすると起で失うのは「未来への希望」「前を向く意志力」。この辺りが適当か。  そうすると、ここから導き出されるのがメカニック物の王道パターン。  自分の整備ミスにより、親友が乗ったバイクが事故にあう。それにより自分の整備の腕に自信がもてなくなった主人公は自暴自棄になる。そのとき親友が残した手紙を見つけ、そこには「お前の腕は最高だ」とか「いつか一緒に世界最速を目指そう」そんな事が書いてある。  それにより自信を取り戻した主人公は、バイクの世界に戻ると。  こんな感じの答えでよろしいのでしょうか?  最初の問いが「自分というものの意味はなに」みたいなものだと、この答えはボケボケという事になりますから。 >>「起承転結」とはなにか。  済みません。後日に回させてください。  かなりのエネルギーが要るでしょうから、きょうみたいなヘロヘロなときじゃなく、もう少し元気なときにリテイクします。 >>「寛恕」ってどういう意味の言葉でしょう? >>どう読むの? そして意味は?  読みは「かんじょ」 ・これを書いたとき認識していた言葉の意味 「寛容」 「こころがひろい」 ・辞書に載っている意味 「度量広く、おもいやりの深いこと」 「ひろい心でゆるすこと」 「心が広く、思いやりのあること」 「また、とがめずにゆるすこと」 ・私が指摘されている問題点 「この単語は一般的か?」 「考えてみて一般的でないと思ったら使うな」 「普通の大人集めたら、十人中、八人は読める単語を使え」 テスト。お気になさらず。 -------------------------------------------------------------------------------- -------------------------------------------------------------------------------- -------------------------------------------------------------------------------- またしても日付が変わってる……。 No.4754 投稿日 2002年7月4日(木)03時43分 投稿者 八神伽羅  予約なしの団体様の襲来でバイトが長引き、午前様だった八神です。  20名以上で食事をするときには、予約入れましょうよお客さん。  さて。  手近にサイコロも鉛筆も見あたらないので、トランプを一枚引いてみます。  ダイヤの4。  4.「大失敗をしてしまった主人公が、名誉挽回する話」です。  ではスタート。  まずは分析から。  失敗…方法がまずかったり誤っていたりして、目的が達せられないこと。しくじり。  そして、なにか失敗してしまった場合、目的が達せられないということ以外にもう一つマイナス要因があります。  周囲からの評価が下がる。かつ信頼や名誉を失う。  些細な失敗であっても、少しずつ確実に失敗した人の評価は下がっていきます。  大きな失敗であればなおさら。  成功を期待されていた人が失敗した場合、評価は急落します。  では失った信頼や名誉、評価を取り戻すにはどうすればいいか。  達せられなかった目的に再度挑戦し、達成する。  それができない場合には、失敗したことと同じ属性で、同難度、もしくはより困難な目的を達成する。  そうすれば失ったものは取り戻せます。  ここで重要なのは、新たな目的が当初の目的と同属性である、ということです。  例えば甲子園出場をかけた試合で、一対二で迎えた九回裏に、五連続でフォアボール出して負けたピッチャーがいたとします。  その後彼が東大に受かったとしても、それは名誉挽回したことにはならない。  ピッチャーとしての失敗は、ピッチャーとして挽回しなければ意味がないのです。    ということで、アイディア出しへごー。 1.「運動会のリレーで転び、クラスを最下位にしてしまった小学生が、騎馬戦で大活躍する話」 2.「仕事で大きなミスをした会社員が、次のプロジェクトを成功させる話」 3.「予言を外した予言者が、大災害を予知する話」 4.「護送中の犯人に逃げられた刑事が、その犯人を捕まえる話」 5.「春の選抜予選でめった打ちにされ負けたエースが、チームを夏の甲子園に導く話」 6.「戦場で落馬し武勲をあげられなかった騎士が、次の戦で敵将を倒す話」 7.「護衛対象に怪我をさせてしまったボディガードが、大事故から対象を完璧に守り抜く話」 8.「とんでもなくまずい料理を恋人に食べさせてしまった女の子が、料理上手になって彼氏を喜ばせる話」 9.「任された店を傾けてしまった雇われ店長が、店を優良店舗にする話」 10.「大型新人と言われながらデビューCDが売れなかった歌手が、次でミリオンヒットを出す話」  ……タイムアウト。  10個……たったの……。  分析で時間を取られすぎた模様。質も量もたいしたものじゃないのに。  明日がんばろ。めざせ20個で。  そしてレスなど。 ≫あと、アルコール入っているときには、やらなくていい。 ≫八神さんお酒好きだしね。  新木さんまでそんなことを……。  まあ実際好きなんですが。  最近は控えてるので、アルコール関係で休むことは当分ないと思います。  たぶん。きっと。  …………あ。そういえば来週サークルの納会(しかもオールナイト)が……。 >とんびの羽根さん  遅ればせながら、おひさしぶりです。  そして、ご愁傷様でした。    では。次は今日中になるはず。 -------------------------------------------------------------------------------- それでは出勤です。 No.4755 投稿日 2002年7月4日(木)07時33分 投稿者 とんびの羽根  出勤前で時間がないので簡単に(朝ご飯と、荒ゴミもある) >羽矢野さん #4752 >>ボタン  天才と孤独とふたつの問題についてこだわりは別にありません。  純粋に羽矢野さんの説明がわからなかったのです。  1.人間らしい感情は人間以外は持っていないのかがクリアされていない。     例えば孤独な神様、孤独な地球、孤独な竜 とかの話はしりません?もし意図して除外してるのならそれはなぜ?  2.天才が人間らしい感情をもたないのがなぜかが説明されていない   これも説明がほしいだけです。反論するかどうかはそれから決める問題なのです。  それと羽矢野さんの持ち出してきている天才、孤独は、ベリルの天才性、ベリルの孤独と同じものなの?ボタンを押されてるとすれば、こちらのほうであることは間違いないですよ。こちらの問題のほうはずれてるという意識を持ってます。 -------------------------------------------------------------------------------- >ひろさん No.4756 投稿日 2002年7月4日(木)13時26分 投稿者 巻島翔史  自分を振りかえってみてください。  今のあなたの書きこみは、自分のプライドを必死に守ろうとわめいているだけに見えます。 >>ラブレターが本題じゃないのに、そんなにエネルギー使えるか。 >>……ああ、あの人に絶対なんか書かれるよ。その書かれたの読んで、書かなきゃよかったと後悔するよ。  こういうのが、特にそのあたりをよく表しています。 「俺ってば、こんなにムカついてイラだってんのよ。そのへんもうちょっと考慮してくれない?」  ということなのでしょうか。心理としては。  ここが、そうした個人的な甘えが通じない場所であることは、もうわかっていますよね? 過去ログ読んだそうですし。  ここは、創作意見交換という、本来の目的のほかに、甘えをつぶすための場所でもあるんですよ。  ……自分は深く思考している。自分はそれなりに小説がうまい。自分は起承転結がばっちりわけられる……  そうした「甘え」をつぶしていくということも、この掲示板ではできるんです。いや、むしろさせられるというか。  だってそんな甘えがあったら、自分の上達の障害になるんですから。  ここは技術の上達のための場所です。そして、上達に非効率的な意識や内面(具体的には「甘え」です)があるなら、それも上達に適したものに作り変えていく必要がある――そう思いませんか?  とりあえず、自分で書きこみしたものを読み返してみてください。なるべく客観的に。  ――どんなことを感じましたか? >とんびの羽根さん  お久しぶりです。  このたびはご愁傷さまでした。  実はとんびさんはどこか体を悪くなさったのかと心配していたのですが……また指摘の機会がありましたらお願いします。 (夏風邪中。おまけに神経痛に悩まされている。医者いわく「猫背で背骨が曲がっているから」だと。確かにレントゲン写真では曲がってましたが……健康が恋しい) -------------------------------------------------------------------------------- No.4757 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- 少しだけ No.4758 投稿日 2002年7月4日(木)16時25分 投稿者 ひろ 巻島さん> >>今のあなたの書きこみは、自分のプライドを必死に守ろうとわめいているだけに見えます。  4753の自分の文章に対して。  ……そうなのか?  もしそうだとするならば、自分の態度を見直さないといけない。  4753に関しては、必要以上の思い入れがある文章が「一部」混じっているのを認める。  私が守ろうとしているのは、おそらくその一部だけ。  その部分に関しては、守ろうとしているのを認める。  でも小説の技術に直接関係するような部分。 >>……自分は深く思考している。自分はそれなりに小説がうまい。自分は起承転結がばっちりわけられる……  このあたりの意味に関しては、守るべきものなど何もないのだが。  ただこの一文に対してはプライドどうこうは違う。これははっきり言える。 >>……ああ、あの人に絶対なんか書かれるよ。その書かれたの読んで、書かなきゃよかったと後悔するよ。  これはただのジョーク。それ以上の意味はない。  もう少し考えてきます。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4759 投稿日 2002年7月4日(木)17時37分 投稿者 新木 伸 >八神さん  その考察準備時間は、何分かかったのだ?  次からは1時間の外に出して、別枠でやること。  暇なときにでも、前もって12個分、すべてやっときなさい。通学途中だとか。講義の合間の休憩時間だとか昼休みだとか。  まあ今日の分に関しては、1時間で何個なのか、正確に計測できるわけだな。 >天才とか  うちの「星くず」の話にも、銀河級の天才が二人出てきてたっけか。  脳内に降ろしてきて、インタビューしてみました。  片方は、「どうなん? 孤独とか感じるん?」とか聞いても、照れ屋なので、ゴマかされてしまった。どうも生まれて何百年かは、孤独というものを知らなかったらしいね。あるところで不意に理解することになって、その頃には大変なことになったらしい。  自分と対等な存在が初めて現れて、そして失って、そのときに孤独感を感じたらしい。  もう片方は、孤独という概念は理解しているが、自分とは縁がないものと思っているようだ。  宇宙全体と繋がっていて一体感を持っているわけで、孤独でもなんでもないとのこと。  人は生まれて生きて死ぬし、ゾウリムシもそうだし、恒星だって生まれて生きて死ぬし、宇宙で最も安定とされる陽子だって、生成と崩壊の合間の何兆年かの「生」を謳歌しているわけだし。自分の肉体を構成しているのは無数の原子であり、その中に陽子はいくつ存在していることやら。それでどうして孤独を感じるのだ? ――と、そういうことらしい。 >ひろさん >>わたしの言いたい「分野」って、4704の最初のあたりで書いているような範囲ですよ?  「4704の最初のあたり」を読みましたが、ぜんぜん見当もつかず。  番号間違い?  それにしても、なぜ直接ここで語らないのか、まったく不明。  それから、小説に関係しないことなんて、世の中にはなにひとつ存在しません。  よって、その「分野」がどんなものであれ、持っている「自信」が、その「能力」に不相応なものであるなら、それは砕いておかなければなりません。  「能力」相応の自信であれば、べつに砕く必要なんてなく、ただ認めるだけです。その「分野」における能力は、直接的にせよ、間接的にせよ、きっと小説を書く役に立つはずです。「武器になるね」って認定するだけです。  なにを怖がっているのですか。僕は「必ず砕く」と言っているわけじゃないのです。 >ひろさん  うーん。  ひろさんは、徹底的に、人の話を聞こうとしない人なのだなぁ。  この分室で、僕が礼節なんぞ要求したことがありますか? 礼節を持ちすぎの人に「それは邪魔になるから捨てろ」とか言ったことはあるかもしれないけど。  僕が皆に要求していることは、いつも、ただ一点のことだけですが。  ひろさんに課題。  自分が登場して以降の過去ログを、3度以上、読み返してくること。  そのうえで、もういちど、なにかコメントすること。  べつに急がせはしないので、コメントは明日でも、三日後でも、一週間後でも、どれでもいいです。最低3度と言いましたが、5回でも10回でも、何回でも読み直してきていいです。  次がラストチャンスです。 (あ、雑談とかはやってていいですよ。ノーカウントで。上記の「ラストチャンス」に該当するものを書くときは、「○回読み直した上でのコメントです」、って、そう断ってからはじめてください) >皆に  わしは他には、もう何も言わん。  もし皆のなかに、ひろさんに手を差し伸べたいと思っている人がいるなら、いまのうちにやっておくこと。 -------------------------------------------------------------------------------- 巻島さん> No.4760 投稿日 2002年7月4日(木)18時45分 投稿者 ひろ  上の続き。考えてきました。  巻島さん、一番大事なところを勘違いされています。  私が書いた4753を十回ていど読み直し、巻島さんが書いた4756を数十回読み直し、行間にあることを熟考しました。  そこから導いた結論は、巻島さんに私の言いたいことが伝わっていないか、勘違いされているいうことです。  私が4758で言っている「守りたいところ」と「壊してもいいところ」。その違いをわかってくださいますか?  おそらくそこを、同じものだと認識されています。  そもそもこの二つを引き合いに出してくるというのが、本質を理解されていない証拠だと考えます。  巻島さんはこう書かれています。 >>今のあなたの書きこみは、自分のプライドを必死に守ろうとわめいているだけに見えます。  そして、引き合いに出してくるのがここ。 >>ラブレターが本題じゃないのに、そんなにエネルギー使えるか。 >>……ああ、あの人に絶対なんか書かれるよ。その書かれたの読んで、書かなきゃよかったと後悔するよ。  私が守ろうとしている所とは、まったく関係ない範囲です。  私が書いた4753には、この議論に対して引き合いに出すのに、もっと適切なものがあります。それも比べ物にならないくらいに。  巻島さんは私に甘えがあるという。私から言わせてもらえば「どこに?」という的外れな指摘です。  私の文章は、かなり「ちゃかして」書いているのを認めますが、どうとったら「甘えがある」と読めるのでしょうか。  ここで書かせていただきます。  私は、一人で進む覚悟など、もうとうに済ませている。  それも自分にとって呼吸をするほどに「あたりまえ」なくらいに。  意味をわかってくださいますか?  巻島さんや新木さんが善意で書いてくださっていることは、わかっているつもりです。  その上で、皆さんの言いたいことが理解できないのです。 >>「4704の最初のあたり」を読みましたが、ぜんぜん見当もつかず。 >>番号間違い?  ……すみません。番号違いでした。  4682の中盤あたり、 「健康でないことへの諦観」「孤独の寂しさ」>  のとこです。 >>僕が皆に要求していることは、いつも、ただ一点のことだけですが。 >>ひろさんに課題。 >>自分が登場して以降の過去ログを、3度以上、読み返してくること。 >>そのうえで、もういちど、なにかコメントすること。  この文章はログを読み直す前に書いたものなので、ログの読み直しはまだやっていません。  これから出かけねばならないので、帰ってきたらやりたいと思います。  ……わかりません。私になにが足りないのでしょうか。  分室にいつづける覚悟? 自分の発言に対する責任? 誰にも頼ろうとせず道を切り開く覚悟?  それとも小説に対する熱意? 真剣さ?  批判される事への覚悟? 批評する事の覚悟?  誰かに酷い事をするなら、まったく同じことを自分がされる覚悟がいる。そんなのは当たり前のこと。疑問をはさむ余地すらない。  誰かに頼っているようでは、本当の成長などできはしない。そんなのは当たり前のこと。疑問をはさむ余地すらない。  ここで要求されている事は覚悟だと思っています。私には覚悟がないのでしょうか?  誰よりも、心のそこから、理解しているつもりなのに、私は理解できていないのでしょうか?  ……わからない。なにが足りないんだ。 -------------------------------------------------------------------------------- もう何も言わんといいつつ、書いてしまう。 No.4761 投稿日 2002年7月4日(木)20時34分 投稿者 新木 伸 >ひろさん  たとえばどのへんが甘ったれているのかというと……。 >>今のあなたの書きこみは、自分のプライドを必死に守ろうとわめいているだけに見えます。  という、他人である巻島君の持った「印象」があるわけですね。  それを「間違い」とか「的外れ」であるとか、そう片づけてしまう姿勢とか。議論をふっかければ覆せるものと思っているあたりとか。  他人の判断、他人の価値観。そこに自分の手が届くものだと思っている。他人から見た自分の評価を、理屈をこねれば改変可能と考えている。  それが甘ったれています。  巻島君は、この分室では「甘ったれ大王」であるわけです。  第一人者であり、「甘え」のオーソリティと言ってもよい存在です。「甘え」のなんたるかを、彼は知り尽くしているわけです。皆がそのことを認めています。  その彼が「俺の持っていた甘えと同種だ」と感じたその判断は、まあ、適切なものでしょう。  「4702の最初のあたり」を、どう間違えれば、「4682の中盤あたり」になるのやら。  見ました。  このあたりかな。 >>人間がかっこいいのは前に向かって走る姿勢でしょう? 走るまでは行かなくていいとしても、前は向いていて欲しい。  ある人物が言いました。「僕は前に向かって走っている」  どうやって、それを知るのでしょう?  自分が「前に向かっている」という、そのことを?  じつは「前に向かっていると思いこんでいる」だけなのかもしれない。  本人の視点から、主観から、その真偽をどうやって知ることができるのですか?  だから「他人の目」というのが必要なのでは?  他人から見ても「前に向かっている」と認められたときに、はじめて、「本当に前に向かっている」と言えるのでは? -------------------------------------------------------------------------------- トラブル続行中 No.4762 投稿日 2002年7月4日(木)22時35分 投稿者 弟切 千隼 仕事のトラブルが大きくなりつつある弟切です(^^; もしかすると、明日以降二、三日ここに来られないかも知れません。 前回No.4747の書き込みでの考察に基づき、ベリルが初期状態で持っていたもの・持っていなかったもの、および話の末尾で得たもの・失ったものをもう一度まとめてみます。ついでに、持っていて失わなかったものも挙げてみます。 初期状態で持っていたもの: ・「自分は天才である」という自負 ・その自負にふさわしい(と、本人は考える)才能 ・天才としての過去の実績 ・過去の高度な科学技術の知識 ・美貌 ・がむしゃらに仕事をこなす体力と気力 ・孤独 ・不安 初期状態で持っていなかったもの: ・家族 ・家族も含め、親族・友人などの濃密な人間関係 ・心から他人と共感する体験 ・住むところ ・生計を立てる手段 ・未来の社会に関する知識 ・等身大の自信 話の末尾で得たもの: ・家族や友人などの濃密な人間関係 ・心から他人と共感する体験 ・住むところ ・生計を立てる手段、あるいは近い将来に生計を立てられると見込める手段 ・未来の社会に関する知識 ・等身大の自信 話の末尾で失ったもの: ・「自分は天才である」という自負 ・天才としての過去の実績 ・不安 持っていて、失わなかったもの: ・天才としての才能 ・過去の高度な科学技術の知識 ・美貌 ・がむしゃらに仕事をこなす体力と気力 ・孤独 上記の一覧は、課題部屋のほうへも上げておきます。 ベリルの「不安」と「孤独」について、補足説明しましょう。 まず、「不安」から説明します。 天才ベリルにとって、自分の才能を活かせないまま生きている状態は、死んでいるも同然です。「そんな生き方をするなら死んだほうがまし、でも、もしかしたら未来には状況が変わっているかも」と考えて、彼女は冷凍睡眠に入りました。 そして話の冒頭、目覚めたばかりのベリルには、未来社会がどんなところか見当がつきません。自分の意志で目覚めたのではありませんから、そこが自分の才能を生かせるような社会である保証は全くなく、自分を起こしたのがどういう人間で、何のために起こされたのかもわかりません。彼女にとって非常に不本意なことをさせるために起こされた可能性もあるのです。 彼女にとっては、自分の才能を活かすこと=生計を立てる手段であり、その見込みが立たなければ「不安」を持つのは当然でしょう。 次に「孤独」についてです。 天才でも、孤独を感じることはあると思います。羽矢野さんが例に出された真賀田四季博士のように、全く人間離れしていて普通の人間的感情があるとは思えない天才もいるでしょうが、中里さんが挙げられたナポレオンのように、命運の衰えと共に孤独を感じる天才もいるでしょう。 そもそも、私程度の筆力では、真賀田四季博士ほどの「普通じゃない」人を描ききることはできませんので(^^;、ベリルは「人間味のある天才」でなければなりません。 実在した天才と呼ばれる人々の生涯を追ってみますと、天才ゆえにはなはだ人間的な面がくっきりと浮き彫りにされているところがあって、普通の人々よりむしろ人間臭く感じます。ナポレオンしかり、アインシュタインしかり、ニコラ・テスラしかりです。 したがって、私には「天才には人間的感情がない」というイメージはあまりありませんでした。 以下は雑談です。 羽矢野さんへ > 私は湘南に住んでいて、横浜の中華街が近いので、中華食材が手に入りやすいのです(^_^) 横浜の中華街へ行くと、腐乳に辣油[らーゆ]を加えてからい味付けにした辣腐乳[らーふにゅう]というのも売っています。これがまた普通の腐乳よりもさらに強烈で、寝覚めに食べれば一発で目が醒めること間違いなしです。眠気覚まし食品にいかがですか?(爆) 中里さんへ > あれ? スティルトンStiltonもブルーチーズの一種ではありませんでしたっけ? そうだ、知らない方のために説明しておきましょう。ブルーチーズというのは、一種類のチーズを指す言葉ではありません。青カビを使って作ったチーズ全てを指します。 青カビを使ったチーズというのは何十種、ひょっとすると何百種もあります。 英国のスティルトンもイタリアのゴルゴンゾーラもフランスのロックフォールも、みなブルーチーズに含まれます。 そういえば、スティルトンには「ホワイト・スティルトン」といって青カビを入れないタイプもあります。ひょっとして、中里さんがお好きなのはこちらのタイプでしょうか? -------------------------------------------------------------------------------- 横からしゃしゃり出てすいません No.4763 投稿日 2002年7月4日(木)22時37分 投稿者 三枝零一 初めて書き込ませていただきます。 電撃文庫で小説を書かせてもらっている、三枝零一というものです。 かつては電撃本家のBBSに出入りしていた身ですので、ここにいらっしゃる何人かの方には「お久しぶりです」と言わなければいけないかもしれません。 さて、実は私、この掲示板ができた当初からずっとROMさせてもらっていたのですが、今回ばかりは最初で最後の書き込みをさせていただきたいと思います。 というのも、ある人の一連の書き込みが我慢ならなくなって、どうしてもひとこと言わずにはいられなくなったからです。 >ひろさん 仮にも作家を志す人間なら、文章という物は「自分と他人の両方に」読ませるために書いてください。 それができないなら、せめて「自分ではなく他人に」読ませるために書いてください。 あなたの書き込みは、ここに出入りされている方々の中でいちばん読みにくいです。ROMする人間の身にもなってください。 以上、荒らしのような書き込みで、失礼しました。 -------------------------------------------------------------------------------- 孤独、天才、ブラボー No.4764 投稿日 2002年7月4日(木)23時03分 投稿者 とんびの羽根 >羽矢野さん #4749 続き 1.「孤独は人間らしい感情である」  多くの人間が孤独感から逃れようとしますね。逆に孤独感を楽しめる人もいます。孤独が恐怖になるひともいれば、人付き合いが恐怖になる人もいます。孤独が恐怖になるのは社会動物としての人間が群れることで危険を避けようとする本能的なものです。対人恐怖になるのはあえて群れから離れることで一網打尽で種が全滅するリスクを軽減します。孤独を求めるものにも、引きこもるタイプもあれば、ホテルに缶詰になって仕事をばりばりこなすプロもいます。  孤独というものは人生の中でストレスにもなれば、スパイスとなって活力を与える場合もあるのです。  ですから孤独は人間に非常に身近な感情、感覚であることは疑問の余地がないですね。  わたしは「孤独は人間らしい感情である」ことを知っています。それじゃなぜ疑問を羽矢野さんに返したのでしょう。  いったい「人間らしい感情」て何なのでしょう。怒りや悲しみや、すべての感情は人間らしい感情なのではないですか。「人間らしい感情」と「人間らしくない感情」をどう羽矢野さんが分けているのかが、わからないのです。羽矢野さんは天才かどうかの判断基準に「人間らしい感情」を持ち出してきたわけです。羽矢野さんが考える「人間らしい感情」がなにかわからないので、「孤独は人間らしい感情である」という主張もよくわからないのです。  孤独を人間らしい感情だとすると、孤独な神様、孤独な惑星、孤独な竜、孤独な天才、孤独な悪魔、は存在しないのだろうか?というのが疑問点なのです。羽矢野語だとこれはすべて孤高になるのでしょうか? 2.「天才は人間らしい感情は理解し得ない」 >> 最初に、私の方がとんびの羽根さんや弟切さんの考える天才を理解してからの方がいいのかな? >> 多分、私の天才はかなりずれた位置にある。  いや別にわたしは自分が理解して欲しくて書き込んでいるわけじゃないです。「Aは人間らしい感情は理解し得ない」と羽矢野さんが主張している以上、それはなぜですかと聞いているだけです。Aが何かはこの文脈では関係ない、ということはわかりますよね。 >>タッチタイプ  大学ではすでにタッチタイプをしてました。もっともワープロが存在していなかったので英文タイプライターです。今でも手動式のOLYMPIAが家にあります。ウムラウトが打てるので、英語、フランス語、を打つのに重宝しました。  会社に入ると最初に電卓のタッチタイプをさせられました。おかげでテンキーは右手でも左手でも打てます。だがしかし、電話のプッシュボタンがタッチタイプできないんですよね。電卓と並びが違うでしょ。どうしても混乱する。しかも間違ってコールすると完全に迷惑行為です。英字の上の段にある数字キーも使えますが、タイプライターで慣れたせいでつい数字の0と1をアルファベットのOとlで打ちそうになります。 >>IME  ついにマックでもATOK15が使えるようになりました。あほなことえりに比べたら、なんて楽なんやろう。関西弁でも簡単に入れられるしほんま便利や。関西弁といえば魚住さん元気してるやろか?巻島はんも、お久しぶりどす。神戸弁がちゃんとでえへんけど、気にせんとこ。 >あいさつをいただいたみなさま  個別に返事は書きませんがありがとうございます。  またはじめてのかた、指摘専門のとんびです、よろしくお願いします。 >キムチ  臭く感じない人もいますね、まあそれぞれですから。わたしが住んでる神戸市の長田区というところは韓国出身のひとが多いですからキムチは本場物だと思いますが、いろいろ買ってみると、臭さはかなり違うみたいです。 >零さん  これが最後なんて言わないでください。零さんのことは勝手ながら仲間のように思ってます。指摘される一方ではあったけど。 -------------------------------------------------------------------------------- 甘えのオーソリティというより、 No.4765 投稿日 2002年7月5日(金)00時02分 投稿者 巻島翔史  へたれのオーソリティかと思っていましたが……ひょっとして両方?(可能性大) >零さん  お久しぶりです。見てましたよ。最近やられてた、電撃BBSでの物理講義。  早く新作読ましてください。というか待ってるんで。 >キムチ  食えません。日本製の浅漬けタイプでさえ臭くてダメ。  ビビンバのキムチだけはなんとか食えるんですけど(不思議) >ひろさん >>>>……ああ、あの人に絶対なんか書かれるよ。その書かれたの読んで、書かなきゃよかったと後悔するよ。 >>これはただのジョーク。それ以上の意味はない。  この文を見た「あの人」は、どんな気分になると思いますか? きっといい気はしないでしょう。  わざわざ「あの人」などと代名詞で呼んで対象を抽象化しているあたり、「あの人」は自分の「敵」であるのだという書きこみ意図が見えます。 (少なくとも、固有名詞で今まで読んでいた相手を代名詞、それも一番距離として遠い「あの」という代名詞を使って呼ぶということは、そういう悪印象が付いてくるものだと思ってください)  そもそも、読んだ誰かが不快になるようなものは「ジョーク」と言ってはいけないと思いますが…… >>私の文章は、かなり「ちゃかして」書いているのを認めますが、どうとったら「甘えがある」と読めるのでしょうか。  「ちゃかして」書く姿勢が「甘え」ています。  指摘を受けたあとで「ちゃかした」印象を与えようとした意図の書きこみをするというのは、「自分はダメージなんか全然受けてないんだぜ」というポーズを作ろうというのが裏に潜んでいます。  そういうポーズをとるのは、結局、自分は見くびられたくない、という心理に基づくものです。  平たく言えば、「見栄を張りたい」ということなんですね。 >> 私が守ろうとしている所とは、まったく関係ない範囲です。  確かに、俺の出した例は、ひろさん自身が思っている「守りたいもの」とはズレているんでしょう。それはそれでいいんです。  しかし、俺が受けた印象として、 >>今のあなたの書きこみは、自分のプライドを必死に守ろうとわめいているだけに見えます。  というものがあるんですね。  書き手の文章意図と、読み手の受け取った印象。  どっちが重要、あるいは大切だと思いますか? -------------------------------------------------------------------------------- 本日はスペードの10。
No.4766 投稿日 2002年7月5日(金)00時15分 投稿者 八神伽羅 「自分の価値観に固執する主人公が、違う考え方を持つ相手を認めるようになる話」  です。  ではまず考察を。  残りのお題に関しても、時間を見つけて早めにやっておきます。  ちなみに昨日の考察には30分かかりました。  こちらも時間短縮を目指さないと。……それ以前に精度が心配だけど。  まず最初に、このお題変です。自分で出しておいてなんですが。  初期状態の「自分の価値観に固執している」は、結でどう変化するべきか。  「固執している」→「していない」  ですね。今さらなにを書いているんだ私はって感じですが。  しかし結は「違う相手を認めるようになる」とあります。  結がそうなら、物語の構図は  「認めない」←「認める」  でなければならない。  さらに、「価値観」に固執している主人公が最終的に認めるのは「他人」  目的語まで変わってます。  つまり初期状態と結がばらばらなのです。このお題は。  ということで、きちんと意味が通るよう訂正。 「自分の価値観に固執するあまり、他人のそれを認めなかった主人公が、認めるようになる話」  長い……。  ともあれ、ここからが考察本番。  価値観…そのものにどういう価値を認めるかについての、それぞれの人の考え方。  固執…他人の考えや批判などにかかわらず、自分の考えをどこまでも押し通そうとすること。  共に新明解国語辞典調べ。  つまり、ある事柄に対する自分のものさしにこだわり、他人の意見に耳を貸さない状態。もし異論反論が出れば、強く反発する状態。  といったところでしょうか。  ……あれ。なんか微妙な既視感が。  まあともかく。  その反発の形態としては、 ・相手の価値観は間違っているとし、変えようとする。 ・(略)、馬鹿にする。 ・(略)、無視する。  などが考えられます。  まあこの辺は肉付けの時に深く考えればいいことですね。  今必要なのは結の分析。  「他人の価値観を認めるようになる」  新しい価値観を手にする必要は、この結ではありません。  「認める」だけですから。  自分の価値観は変えない。  が、自分だけが正しいわけではなく、他人の考え方も一理ある。  完全にわかりあうのではなく、歩み寄って話し合えるようになるようになる程度の変化。  それがこのお題の「結」なのだと思います。  長いのでここでいったん書き込もう。  レスとアイディア出しはもうしばらく後で、また書きます。 -------------------------------------------------------------------------------- まだ復帰は無理かも No.4767 投稿日 2002年7月5日(金)00時30分 投稿者 羽矢野 ●天才問題 >>とんびの羽根さん >>1.人間らしい感情は人間以外は持っていないのかがクリアされていない。   >>例えば孤独な神様、孤独な地球、孤独な竜 とかの話はしりません?もし意図して除外してるのならそれはなぜ?  それは擬人化してあるだけなのでは?  神様とか地球とか竜とかが人間の感情を持っているんじゃななくて、お話の展開上、そういった存在に人格を付加してあるだけです。  つまり人間の形していないだけで、これらは人間です。  これらの人格は天才とイコールというわkではなないですし。  逆に人間らしい感情を持っていないこれらの存在もありますね。  これは、お話によって違ってきますので、一概にどうだとは言えないような……  現実の世界なら、人間しか持ってません。  未来なら、ロボットとか持つかもしれません。  こういう変な返答になってしまうのですが、こういうことですか? >>2.天才が人間らしい感情をもたないのがなぜかが説明されていない >>それと羽矢野さんの持ち出してきている天才、孤独は、ベリルの天才性、ベリルの孤独と同じものなの?ボタンを押されてるとすれば、こちらのほうであることは間違いないですよ。こちらの問題のほうはずれてるという意識を持ってます。  私がベリルのキャラを勘違いしてる方が、ボタンですか?  これは弟切さんが返答もらった(今回詳しく書き込みがしてあって、だいぶ理解できました)ことで私の天才はベリルの天才とずれてることはわかりました。  ええと、それが問題なのは、何が問題なのでしょう?  私が弟切さんの書き込みを正しく理解せずに自分の考えを書いたのが気に入らないという意味でしょうか?  それとも、さも自分の考えが正当であるように読めるのが問題でしたでしょうか?  私たちの考え方の違いはどこにあるのか?  孤独を感じる天才、感じない天才の違いとは?  そういうことではなくて?  私は人それぞれ、天才の捉え方は違うと思っています。  とんびの羽根さんのレスが自分の考えと違っていて疑問を感じたので、質問をしました。  弟切さんの返答で、それについては終了し、今は天才そのものに話がうつってるんだと思ってました。  この想像のずれをつきつめることで、天才の考察ができると考えていたのですが。  そうじゃなくて、私の発言や勘違いに気分を害されているということなら、これは私の書き方に非があります。  それについては謝罪します。  ひょっとして、弟切さんも気分を害されていましたか?  だとしたら、すいません。  別に考えを押しつけたり、自分が正しいと思ってるわけでは決してないです。  今回は、どうして自分がそう考えたのかを考察して書くつもりだったのですが、どうも問題は“ずれ”ではなくて、私の書き方であったようなのでやめておきます。  まだ精神状態が全然なおってないみたい。  やっぱりもう少し雑談だけにしておきます。  とか送ろうとしたら、とんびの羽根さんが書き込んでました。  上を消して書き直そうかと思ったのですが、付け足す形にします。 >>羽矢野さんは天才かどうかの判断基準に「人間らしい感情」を持ち出してきたわけです  人間らしい感情を持っていないことが、天才の条件である。  というつもりはないです。  いろんなパターンがあるだろうというだけ。  私は、天才ってどこかそういう部分での欠陥があるんじゃないかと思ってます。 >>いや別にわたしは自分が理解して欲しくて書き込んでいるわけじゃないです  これは、私自身がその必要があると思ってるからです。  まず、ずれを確認しないと、かみ合わせることはできません。  今日一日で、だいぶわかってきましたよ。  弟切さんの書き込みもありましたし。うん、私の中で修正した今回のベリルは近そうです。 >>Aは「人間らしい感情は理解し得ない」との主張。  上にも書いたように、絶対に理解しないと思ってるわけではないと最初に。 >>羽矢野の中の天才像  まず、天才とは何か?  ある問題の解答を出すとします。  通常はいろいろな方法を試し、失敗と成功を繰り返しながら少しずつ進んでいきます。、そしていつか正解に辿り着く。  そしてこの正解に辿り着く課程は、人によって違います。  道筋や、失敗の回数、効率。  それが少ないほど、秀才と呼ばれます。  私の中で秀才は、効率的に問題を解ける人間という位置づけです。  では天才は?  私は、解答を即座に出す人間が天才なんだと思ってます。  通常の人間が絶対に思いつかないような道筋から、途中すべてのプロセスを飛ばして正解を導き出す。  そしてそれは自分たちにとっては、当たり前なこととして認識している。  そんな人達。  普通の人間の脳味噌とは、神経の繋がりが違ってるみたいな。  つまり普通の人間とは全く異なる考え方や、ものの見方、捉え方をしているのではないか。  そんな風に思うのですね。  だから、普通の人間と同じような思考はしていない。  そんな考えになってます。  天才は普通の人間から見ると、常識がない(天才の側からだと、それは一般人の方が、自分の行動を理解できないんとなるはず)となるのではないかと。 >>「人間らしい感情」と「人間らしくない感情」  人間らしくない感情っていうのは、うーん。  これは小説でそれをやってしまうと、こんな行動とるのは人間じゃねえってなるやつ。  暗闇を恐れないとか、孤独を恐れないとか。    そういうもの。  というか、すいません。これは書き方が悪いですね。  人間らしい感情なんて書くから、人間らしくない感情もあるとなってしまう。  そうじゃなくて、これは普通の人間の反応という意味で。  天才はその普通の反応をしない(部分もあるんじゃないか)ということです。 >>逆に孤独感を楽しめる人もいます。  小説書くような人は、大勢で騒ぐよりも、一人が好きだと思います。  でも、それでも孤独ってありますよね?  対人恐怖症や、引きこもりの人でも、孤独は持っている。  ここで質問。  それを持っていない人がいて、それが天才だとするなら、納得できます?  注)これは、ベリルとは切り離して。  私は天才とはそういう“変わった”部分があり、孤独を感じないというのは天才を表す描写になりえると思ってます。  今回、私は天才とは普通の反応をしないという考えの理由を書いたわけですが、その考えに基づく天才だと、孤独を感じないというのはありえると思いますか?  これは純粋に質問です。 ●弟切さんへ >>ベリルは「人間味のある天才」  私の中でだいぶベリル像がくっきりしてきました。  一個だけ、質問というか、どんな形なのかなってのを。  ベリルは天才ですよね。  頭のいい人、偉大な業績を残した人。  とかではなくて、天才です。    弟切さんも言われるように、  >>天才ゆえにはなはだ人間的な面がくっきりと浮き彫りにされているところがあって、普通の人々よりむしろ人間臭く感じます。  ベリルもこれがあると思うのですが。  読者が、こいつは天才だって思うような部分。 (過去の実績とかではなくて、ベリルの思考や行動で描写することになる部分)  それがないので、どうも天才というイメージにならないです。  もし決まっているなら、教えて欲しいんですが。 ●とんびの羽根さんへ  私の世代だと、もう見たことがないので。 >>英文タイプライター  って、キーの配置はどうなってるのですか? >>手動式  これは、紙が端までいったときに、また戻すのを手でやるってことですよね?(古い映画とかでよくやってる)  手動ってことは自動があるんだと思うんですが、これはそれが自動なんですが? >>ウムラウト  これは語句自体がわからない。  そういえば、最近は横文字が多くてよく困ります。  会社の文章でソリューションとか当たり前に書かれてても何のことやら。  こっそりネットで調べる毎日です。 ●食べ物 >>眠気覚まし食品にいかがですか?(爆)  絶対無理です。  本場のトンコツらーめんすら食べられない私が、そんなもの食べたら眠気がさめるを越して死んでしまう。  どうも、みなさんの意見だとブルーチーズまでオッケーな人が多いですね。  私は食べられませんけど。  青カビがマーブル模様に入ってるのとかなんなんだーー。  私が食べられるのは、カマンベールチーズまでです(笑)  キムチは平気。  でも、本場の舌で炭酸を感じるほど発酵してるやつは苦手。  浅漬けがいいです。  (厳密には浅漬けはキムチじゃないらしいですが) ●ひろさんへ >>最初に  ひろさんに足りないのは、まず客観的な事実を認めることです。  ……いや、認めなくてもいいので、他人からはそう見えているのは受け止めてください。  でないと、話が進みませんよ。  自分を客観的に判断するのは難しいです。  そして一人だけでなく何人にも同じようなこと言われてるのですから、自分の側に問題があると決めてかかってみては?  ひろさんは自分が正しいという前提で進めてますので、それではいつまでたっても理解はできないと思います。 >>夢想と思考  ええと、考えてると言ってますが、考えるようには見えないのが正直なところです。  ひろさんがしてるのは夢想じゃないのかな。  違いは過去ログを読んでますから知ってますよね? (自分もちゃんとできてるは疑わしい部分がいっぱいですが)  とここまでです。 -------------------------------------------------------------------------------- AM0:28 開始 No.4768 投稿日 2002年7月5日(金)01時40分 投稿者 八神伽羅 1.「恋愛結婚以外認めなかった女が、お見合いを承諾する話」 2.「高学歴がすべてだと思っていた高校生が、同級生の就職という選択を認める話」 3.「共働きを認めなかった姑が、条件付きで嫁にOKを出す話」 4.「売れればいいと思っていたパパラッチが、真実を追究する同業者を認めるようになる話」 5.「面食いの女が、美形だけが男ではないと自覚する話」 6.「勝つために手段を選ばなかったスポーツ選手が、フェアプレイも悪くないと思うようになる話」 7.「技術至上主義のピアニストが、下手だが思いのこもった演奏に心を動かされるようになる話」 8.「他の信仰を認めず迫害していた宗教家が、共存の道を探るようになる話」 9.「個人プレイを重んじるスポーツ選手が、チームプレイも時には必要だと思うようになる話」 10.「同性愛者を毛嫌いしていた主人公が、そうでもなくなる話」 11.「お受験に必死な教育ママが、他にも子供が幸せになる方法はあると思うようになる話」 12.「男女交際を禁止していた校長が、規制を緩める話」 13.「漫画はくだらないと思っていた主人公が、よい作品もあると思うようになる話」 14.「異種族との結婚を娘に禁じていた父親が、婚約を認める話」 15.「校則厳守の風紀委員が、臨機応変に対応するようになる話」 16.「超常現象を認めなかった人が、中には本物もあるかも知れないと思うようになる話」 17.「醤油ラーメンしかメニューに載せなかった頑固オヤジが、味噌ラーメンを加える話」 18.「嘘を嫌っていた主人公が、時には嘘も必要だと思うようになる話」 19.「ファストフードを全否定していた主婦が、たまに利用するようになる話」 20.「相手を問わず酒を強要していた主人公が、下戸には遠慮するようになる話」 21.「犬はみんな敵だと思っていた猿が、いい犬もいると考えるようになる話」 22.「紅茶派の教授が、研究室にコーヒーメーカーを置くようになる話」 23.「騎士を馬鹿にしていた傭兵が、主君に忠誠を誓うのも悪くないと思うようになる話」 24.「純文学以外認めなかった批評家が、大衆小説も読むようになる話」  ここでタイムアウト。  目標は達成……ってでも、かけた時間も二倍なのであまり成長はしてないか。  変なのも混じってそうだし。 >羽矢野さん  昨日、書き込んでから羽矢野さんの書き込みに気づきました。  レスが遅れて申し訳ないです。 ≫ちなみに、大体一回目は自分がヘタレであることを認識して終わります。    二回目もそんな感じですね……。  なかなか思考速度が上がりません。  コツをつかめればさくっとレベルアップできるものでしょうか。 ≫課題の最初から見てて思ったのですが、八神さんの書きたい話の傾向ってかなり偏ってますね。  はい。だいぶ偏ってます。  今まで書いた話を見ても偏ってます。  読む方はわりと節操ないんですが、なんで書く方は痛い系に偏るんだろう? ≫短編できるの楽しみに待ってます。  ありがとうございますー。  早く次の段階に行けるよう精進します。  どのお題になるものか、自分でもちょっと楽しみだったりします。  普段とは違う自分に出会えそうでどきどき(笑)  リハビリ終わったら、お互いにがんばりましょう、四十八時間。 -------------------------------------------------------------------------------- >羽矢野さん #4767 No.4769 投稿日 2002年7月5日(金)03時23分 投稿者 とんびの羽根 >> それは擬人化してあるだけなのでは?  ああ、やっと一歩進んだ。(笑)  すると擬人化できるなら、どんなキャラクターでもお話の上で人間らしい感情をもてることになりますね。  そして擬人化されたキャラクターは人間だと言うことですね。  もう一歩進みます。  「Aが人間らしい感情を理解しえない」と「Aが人間らしい感情を持つことができない」はイコールの関係なのでしょうか?  もしイコールなら  「Aは擬人化できない」または「Aは人間ではない」ということになります。  またイコールでないなら  単に「Aは人間であるけれど、人間らしい感情を理解する能力を永遠に失った存在である」ということになります。  擬人化されていればどんなものでも人間らしい感情をもっていてもよいという羽矢野さんが、なぜか天才にだけは、それを認めないわけで、わたしには非常に興味深い現象でした。(どうもわたしが気分を害していると思いこんでいるようですが、わたしは羽矢野さんのリハビリの相手を充分楽しんでますので、気にされなくて結構ですよ。) >>天才はその普通の反応をしない(部分もあるんじゃないか)  ううむ、後退してしまいましたね。(苦)  申し訳ありませんが「天才は孤独なんて人間らしい感情は理解し得ない」を改めて書き直して頂けませんか?  「天才は孤独なんて普通の感情は理解し得ない」とおきかえてみたのですがしっくりこないので、ここは羽矢野さんの手で書き直してみてください。 >> 私が弟切さんの書き込みを正しく理解せずに自分の考えを書いたのが気に入らないという意味でしょうか? >> それとも、さも自分の考えが正当であるように読めるのが問題でしたでしょうか?  これは前者です。  ベリルの自負が消失したことで、初期状態にどのような重大な変化が起きて結末に向かうのかという文脈です。ベリルの自負で覆い隠されていた裏側にあるのがどうも「孤独と不安」らしいということが弟切さんの出してきた考察ですね。  ですから問題は「孤独と不安」がベリルの中で変化するのかどうかだったわけです。  この時点ではまだそのあたりが不明でしたから、初期状態で「孤独と不安」が存在していたのなら、結は「孤独と不安」が存在しないことなのかをつついたのです。弟切さんは躊躇なく解答を出してきました。「孤独は存在する、しかし不安はなくなる」ということです。  ところが羽矢野さんの関心は自分の天才像にあるものだから、これに対応できず問題が各人の天才像の違いだととらえてしまっているわけです。  問題は一貫してベリルの変化です。ベリルらしい変化、それも読者が驚くような変化をとらせること。これが弟切さんの課題なわけです。今回の転だって、まだ確定したわけではなく、また変わるかもしれません。その考察の最中ですから、その主人公のキャラクターを無視したり、属性を否定したり、はては人間性を否定する方向の話は実は困るわけです。だっていくら「今は天才そのものに話がうつってるんだと思ってました」と後から説明しても、本人に面と向かって「ベリルは孤独なんて人間らしい感情は理解し得ない」と言明してしまったのも同然でしょ。だからこれボタンなのね。 >>孤独を感じないというのはありえると思いますか?  あると思いますよ。新木さんの例にありましたが、人間以外のものに対しても共感を抱けるひとは孤独を感じません。また神や精霊の存在を感じるひとも孤独を感じません。また自我があまりにも大きすぎて自分と他者の区別が付かない人も孤独は感じません。 >>英文タイプライターのキー配列  わたしのはヨーロッパ仕様ですから通常のとは違いますよ。 @23456789@*@ ひとつめの@はドイツ語のえすつぇっと、ふたつめとみっつめの@はアクセント記号 QWERTYUIOP@ @はUのうえに点が二つ(ウムラウト記号) ASDFGHJKL@@ ひとつめの@はOのウムラウト、ふたつめの@はAのウムラウト ZXCVBNM,._ となってます。ほら0と1がない。 >>手動式  行末までくると一行進めながらキャリッジを行頭に戻します。 エディタでCRがCARRIDGE RETURNの省略形なのはこのためですね。  会社ではIBM製の電動タイプライターをまだ現役で使ってます。これはキーを押すごとにフォントを刻んだボール状の活字が回転しながらテープリボンのインクを紙に転写します。非常に美しい文字が出ます。 >八神さん >> なかなか思考速度が上がりません  前回体験しましたが、一つあたりの制限時間をつけておくと速くなります。30分で10個なら3分以上かかったら捨ててしまうのです。制限時間以上かかったものにろくなものがないことに気づいたのですね。で捨てて、また書くを繰り返していると突然乗りはじめます。要するに遅いスピードの思考は捨てることで、速い思考だけにしてしまうのです。 -------------------------------------------------------------------------------- 「悲しい話」について No.4770 投稿日 2002年7月5日(金)03時30分 投稿者 紫ゆきや >羽矢野さん(4749) >「雪女」について >> 転:約束を破り、雪女のことを嫁に話してしまう主人公。雪女の正体を現す嫁。  雪女の正体を現すとこまでが転ですか。  なるほど、「実は嫁は雪女だった」というのは、「転−転」になりますね。  「雪女のことを話さない」というのは「約束」ではなく、一方的な「命令」だと思っていたのですが、「約束」と書いたほうが、わかりやすいかもしれないですね。  ありがとうございます。参考になりました。 >出て行っちゃう女の子の話について >> 女の子の事が好きになって、彼女も自分を好きでいてくれたのに、その一言で出ていってしまったとかなら、悲しいかな。  「それでも世話してやる」というので、愛着を示したつもりだったのですが、優しいだけとも取れますね。  これは、私の出した起承転結が「骨になってない」ということですね。  肉を見せてたら、正確な骨の形は伝わらないのは当然です。  私の国語力の問題はひとまず置いておきまして――。  相思相愛にならないのは、この話の女の子は「拾ってきた猫」のイメージなので、なつくことはあっても、愛してはくれないという考えがあったのです。  しかし、「ツルの恩返し」も「雪女」も、相思相愛になってるんですね。  一言で諦められるていどの気持ちを「愛情」と呼ぶのには抵抗があったりしますが、そういう要素が必要なのは理解しました。  ここから先の2つの問いに答えた後に、2つほど修正版を書きますので、よかったら評価してやってくださいませ。 >>>>注意したのは、主人公が負けてしまっても納得できるほどの誘惑〜 >> この“納得できる誘惑”は何故必要なのでしょう? >> うっかりな程、この場合は悲しさが増すと思うんですが  読み手が「自分でもやっちゃうかもしれないな」と思うほどの誘惑でないと、「この主人公は同情に値しない」と判断されてしまうからです。  「悲しい話」とは「同情できる話」だという仮定から、必要だと判断しました。 >>>> 何も話さない女の子 >> この言葉は重要なんでしょうか? >> 女の子が無口でも世話をするというのは、主人公の優しさを示すと思うんですが、承のコンセプトは主人公の優しさが重要になるのですか?  すみません、また「書いたつもりで書けていなかった」ようです。  「主人公の優しさ」と「女の子のコミュニケーション能力の欠乏(孤独であり、健康でないこと)」を書いたつもりでした。  優しさが重要なのは、繰り返しになりますが、主人公が同情できるキャラクターであることを示すためです。  コミュニュケーション能力の欠乏についても、以下の理由から必要だと考えました。  もし、女の子が人並みのコミュニケーション能力を持っていたら、まず拾われるような状況にならないです。  それと、主人公に疑われたとしても、会話によって疑いを晴らすことができるからです。  ……ただ、伝わらなくては意味がないので、そのへんも修正したいと思います。  (以下は、羽矢野さんの指摘をいただいたうえでの修正版です) ●「弱った女の子の面倒をみるが、つい言ってしまった一言で、女の子は去っていく」 起:体の弱った女の子を拾う主人公。面倒をみることにする。 承:なつく女の子。かわいいと思うようになる主人公。 転:体調を崩す主人公。つい、それが女の子のせいなのではと、疑いを口にしてしまう。 結:女の子はいなくなるが、主人公の体調は回復しなかった。  次は、私が最初に出した話を、あまり意識しないで。おとぎ話の模倣を第一に考えて、やってみようと思います。 ●「ノラ猫に恩返しされるが、つまらない好奇心が元で、ノラ猫はいなくなってしまう」 起:毎夜、ノラ猫にエサをやる主人公。 承:ある晩、女の子が食事を作りに来てくれるようになる。 転:好奇心から女の子のあとをつける主人公。女の子の姿がノラ猫に変わるのを見て、思わず声をあげてしまう。 結:ノラ猫も女の子も主人公のもとに来なくなる。  この話の場合、ラストシーンでは、青年が食べる者のいないエサを外へ置いたりするわけです。 >羽矢野さん(4749)に質問です >> これは私がちょっと気になっただけなので、返事なくてもいいですよ。  これは、逆に質問なのですが。  この「返事なくてもいい」というのは、どういった理由なのでしょうか?  「何も話さない女の子」という言葉の意味が、わからなかったから質問されたのだと思うのですが。  私が何も考えていないだろう、と想像されたのかもしれません。たしかに伝わるように書けていませんでした。  しかし、「あまり強くつっこんだら泣いちゃうかもしれないからなあ」と優しくされたなら切ないです。  打たれ強いのがウリなんで、そういった遠慮はナシで、お願いします。 >とんびの羽根さんへ  おくればせながら、御愁傷様です。  挨拶が遅れてもうしわけありません。 ===ここからレジュメ=== >羽矢野さん(4749) >「雪女」について >> 転:約束を破り、雪女のことを嫁に話してしまう主人公。雪女の正体を現す嫁。 ・雪女の正体を現すとこまでが転ですか。 ・たしかに、転−転は、「実は嫁は雪女だった」かな。 ・雪女のことを話さないというのは「約束」ではなく、一方的な「いいつけ」だと思っていたのだけど。 ・「約束」と書いたほうが、わかりやすいかな。 ・参考になりました。 (これが、積木遊戯経験者と、参加資格もないやつの力の差か〜。圧倒的じゃないか) >出て行っちゃう女の子の話について >> 女の子の事が好きになって、彼女も自分を好きでいてくれたのに、その一言で出ていってしまったとかなら、悲しいかな。 ・「それでも世話してやる」というので、愛着を示したつもりだったのですが、優しいだけとも取れますね。 ・それがつまり、骨になってないということですね。肉を見せてたら、正確な骨の形は伝わらない。 ・相思相愛にならないのは、この話の女の子は「拾ってきた猫」のイメージだったので、恋愛の対象というのがピンと来ませんでした。 ・たしかに、「ツルの恩返し」も「雪女」も、相思相愛になってるんですね。 ・ただ、やっぱり一言で出て行ってしまえるのが「愛情」というのには、抵抗があるな。 ・その他のレスのあとに修正版を2つ書くので、よかったら評価してやってください。 >>>>注意したのは、主人公が負けてしまっても納得できるほどの誘惑〜 >> この“納得できる誘惑”は何故必要なのでしょう? >> うっかりな程、この場合は悲しさが増すと思うんですが ・読み手が「自分でもやっちゃうかもしれないな」と思うほどの誘惑でないと、「この主人公は同情に値しない」と判断されてしまうからです。 >>>> 何も話さない女の子 >> この言葉は重要なんでしょうか? >> 女の子が無口でも世話をするというのは、主人公の優しさを示すと思うんですが、承のコンセプトは主人公の優しさが重要になるのですか? ・主人公の優しさと、女の子のコミュニケーション能力の欠乏(孤独であり、健康でないこと)を示したつもりでした。 ・優しさが重要なのは、上にも書きましたが、主人公が同情に値するキャラクターであることを示すため。 ・コミュニュケーション能力の欠乏は、必須で。 ・もし、女の子が人並みのコミュニケーション能力を持っていたら、まず拾われるような状況にならないのと、 ・疑われても、言葉で疑いを晴らすなり、なんなり、出て行く以外の選択肢がいっぱいあるから。 ・ただ、伝わらなくては意味がないので、そのへんも要修正。 ・羽矢野さんの指摘を受けて、修正版。 「弱った女の子の面倒をみるが、つい言ってしまった一言で、女の子は去っていく」 起:体の弱った女の子を拾う主人公。 承:なつく女の子。かわいいと思うようになる主人公。 転:体調を崩す主人公。つい、それが女の子のせいなのではと、疑いを口にしてしまう。 結:女の子はいなくなるが、主人公の体調は回復しなかった。 ・次は、元をあまり意識しないで、模倣だけしてみます。 「ノラ猫に恩返しされるが、つまらない好奇心が元で、ノラ猫はいなくなってしまう」 起:毎夜、ノラ猫にエサをやる主人公。 承:ある晩から、女の子が食事を作りに来てくれるようになる。 転:好奇心から女の子のあとを付ける主人公。女の子の姿がノラ猫に変わり、思わず声をあげてしまう。 結:ノラ猫も女の子も主人公のもとに来なくなる。 ・ラストで、青年は食べる者のいないエサを外へおいたりするわけです。 >> これは私がちょっと気になっただけなので、返事なくてもいいですよ。 ・これは、逆に質問なのですが、この「返事なくてもいい」というのは、どういった理由なのでしょうか? ・なにも考えていないだろうと思われたなら、仕方ないです……が、そのうえで、 ・「つっこんだら泣いちゃうかもしれないからな」と優しくされたなら、ちょっと切ないです。 ・打たれ強いのがウリなんで、ガンガンお願いします。 ===ここまでレジュメ=== -------------------------------------------------------------------------------- No.4771 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- ご挨拶 No.4772 投稿日 2002年7月5日(金)03時35分 投稿者 ひろ  この文章は大半の方に意味不明だと思います。  でも、どうしても書かないといけないんです。  一度だけでいいです。「わけわからん」文章を書くのを許してください。  そして、こちらは最後です。  最後に一度だけ、自分のための文章を許してください。  ありがとう。気づかせてくれて。  ありがとう。教えてくれて。  本当に、本当に、心のそこから感謝したい。  いま思い返せば、私は自分のためだけに文章を書いていたんですね。  私が文章を書く理由は、「おしえてあげたい」ただそれだけだったんですけど、一番教えてあげたかったのは、どうやら自分自身だったようです。  何でこんな簡単な事に気づかなかったんだろう。  自分自身だって、たぶん他人がやっているのを見たら、何か言いたくてしょうがなくなるだろうにね。えりくび捕まえて、往復ビンタあげたいほどに。  こんかいの誰かのように(笑)  自分がそうなってるのに気づけなかったなんて、情けないとしか言いようがない。  少し独白を書きたいと思います。  ちょっとだけ、聞いて欲しいんです。  私は強くなければいけなかった。  勝つ必要はなかったけど、絶対に負けるわけにはいかなかった。  それがどんなものであれ、受け入れる強さがなくてはいけなかった。  表情一つ変えずに受け止めて、心の中では血まみれで泣き叫んでいたのにね。  それでも他人に頼れない理由があって、自分は強い、自分は強い。必死になって言い聞かせていたと思う。  人生の大部分はそんな風に過ごしてきた気がする。  いまは頼れない理由というのはなくなりました。でも、たぶんいまも変わらずに、そういう日々を過ごしていると思います。  昔に比べると弱くなりましたけど、それで日々を過ごせているんだから、いまの自分は幸せなんだと思います。  私は怒るという感情がよくわかりません。  ほかにも、人間として必要な感情のいくつかが、よくわからないんです。  たぶん、強い自分を形作るのに邪魔だったから、意志力で無理やり押さえ込んだんだと思います。  以前は間違いなくあったはずなので、自分の中のどこかにはあると思うのですが、その場所を思い出せないくらい、強く押さえ込んでいるんだと思います。……まあ、意識してやったわけではないので、このへんあまり自信がないのですが。  始末に終えない事に、感情の制御を完全に無意識でおこなえるくらい、自分の中で昇華されていたりします。  そのあたり、見つけてこなければなりません。  ここ一連の私の書き込み、皆さんに甘えがあるといわれました。  私はこの意味が良くわからなかったんです。  いまは、なんとなくわかったような気がします。  私は自分の文章で、自分に何かを言い聞かせていたんだと思う。でもその裏では助けて欲しいと泣き叫んでいて、それを自分で認めるわけにはいかなくて。  そのあたりの心理が、自分の文章に反映されていたんだと思う。  そうだよね。助けて欲しいと叫んでるんだもん。甘えがあるようにとれて当然だよね。  それを気づかせてくれたのが、分室という場所において、ウィザーズの三枝さんというのも、ある意味必然かもしれないね。  だって、一巻なんてまるっきりでしょ(笑)  誰かが言っていました。デビュー作にはその作家のすべてが込められている。  ある意味では真理かな(笑)  これは私が、自分のために書く最後の文章。  これは私が、人の目に触れるところに置く、最後の自慰文章。  そして、一生に一枚しか書かない宣言文。  私がここに来ていた目的は、趣味における技術力の向上だったのです。でも気が変わりました。  プロデビューします。  絶対に。  それもできるだけ早いうちに。  さて、いきなり話を変えますが、わたし分室に顔を出すのこれで最後にします。  自分を見つめなおす旅にでたいと考えます(笑)  ROMはしているでしょうから、いきなり顔出すかもしれませんが、少なくともこれから半年は出てこないと思っていただいてかまいません。  新木さんをはじめ分室の皆様方。短い間でしたが本当に勉強になりました。  私のことを「人騒がせなやつ」くらいに覚えておいて頂ければ、ひじょうに嬉しかったりします。  特に巻島さん。えらい騒がせてしまってすみませんでした。  この文章、後で読み直したら絶対に恥ずかしいだろうね。  そんな事を思いつつ、終わりにしたいと思います。  最後にもう一度だけ。  ありがとう。 -------------------------------------------------------------------------------- うわあ、結論だすの早いなあ No.4773 投稿日 2002年7月5日(金)05時12分 投稿者 紫ゆきや  うーん、ムダになっちゃったけど、書かせてください。  (これも「自分のための文章」になっちゃったな……) >ひろさん  足りないものについて。  他の方が、精神面について指摘されていますので、私は他のことを指摘しようと思います。  ひろさんの場合、読解力に問題があるかなと思いました。  ひろさんは課題をすっぽかしておいて、新木さんに指摘されてから、やっと提出しました。  いかなる理由があろうとも、なにか一言くらいあって当然なわけですね。  でも、ひろさんは、なにも書かなかったわけです。  さらに。  新木さんは、それについても注意したわけですが、ひろさんの返答は、「なにか怒られるようなことしました? ああ、お礼してませんでしたね」て……。  わかってやってるんならスゲーなあ、と思いながら見てましたが。  過去LOGを読んだならご存知でしょうけども、私はここに来たばかりのとき、不安と緊張のあまり、くるくるぱーな返答を連発してました。  (いや、今でもくるくるぱーな書き込みを連発しているから、レジュメとか付けてるんですが……。恥)  私の場合だと、読解力の訓練には、「感想魔」の課題が、とても有効でした。  課題をやってみて、新木さんに「なんだ、こんだけ書けるんでないの」と、呆れられつつも評価してもらえたり。羽矢野さんに「私の作品の感想も書いてみて」と言われたことが自信につながり、落ち着きを取り戻せたというのもあります。  ――てなことを、他の人との対話に割り込んででも書くべきだったと、今となっては後悔しています。  あと、ひとつ気になってたんですが……。ひろさんて、いじめられっ子ですか?  べつに決め付けるわけじゃないですけど。誰もいじめてないのに、まるで怯えて逃げ回るようだったから。  いや、そういうふうに見えた人も、ココに居ましたよってことで。 ===ここからレジュメ=== ・オマエモナと言われるのを覚悟の上で……。 >ひろさん ・足りないもの……読解力かなあ。読解力も……かな。 ・ひろさんは課題をすっぽかしておいて、新木さんに指摘されてから、やっと提出しました。 ・いかなる理由があろうとも「すいませんでした。――てな理由でした」とかなんとか、一言くらい付けてしかるべきなわけですね。人として。 ・でも、ひろさんは、何も書かなかったわけです。 ・それについて、「一言なんかないの?」という新木さんの言葉は、指摘というか注意ですね、大人として。 ・それに対する、ひろさんの返答が「なにか怒られるようなことしました? ああ、お礼ですね」て……。 ・わかってやってるんならスゲーなあ、と思いながら見てましたが。 ・私も、ここに来たばかりのとき、不安と緊張のあまり、くるくるぱーな返答を連発してたっけ。 ・私の場合だと、この読解力の訓練には、「感想魔」の課題が、とても有効でした。 ・そこで、新木さんに「なんだ、こんだけ書けるんでないの」と、呆れつつも評価されたり、 ・羽矢野さんに「自分のもやってみて」と言われたことが自信につながり、落ち着きを取り戻せたというのもあります。 ===ここまでレジュメ=== -------------------------------------------------------------------------------- No.4774 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- 舌の根の乾かぬうちに No.4775 投稿日 2002年7月5日(金)06時52分 投稿者 ひろ >>あと、ひとつ気になってたんですが……。ひろさんて、いじめられっ子ですか? >>べつに決め付けるわけじゃないですけど。誰もいじめてないのに、まるで怯えて逃げ回るようだったから。 >>いや、そういうふうに見えた人も、ココに居ましたよってことで。  ……本当にこれで最後にしますが、一言だけ言っておかねばなりません。  この勘違いは許せないものがあったりします(笑)  きっぱりと違います。自分がいじめられた経験もないです。  いじめられっこさんの問題もヘビーはヘビーですが、この手の問題は理解すらしたくありませんね。  あの手の弱々しい人間は嫌いだ。何で自分の意見をいわないのか理解できないし、したくない。  やるほうは大嫌いだし、やられるほうも嫌い。  私が踊りを踊っているように見えたということですが、おそらくは自分で自分を攻撃して、わけわかんなくなっていたものと思われます。  まあ、笑ってやってくださいな。  あと皆さん勘違いしているようですが、わたし他人の意見に干渉できるなんて思っていません。  「自分は自分。他人は他人」これを地でいく人間が、他人の意見に干渉できるなんて、考えると思います? -------------------------------------------------------------------------------- すみません No.4776 投稿日 2002年7月5日(金)07時16分 投稿者 紫ゆきや ●4773番の私「紫ゆきや」の書きこみについての補足と、4775番のひろさんへの返信です。 >4773番 >> べつに決め付けるわけじゃないですけど。誰もいじめてないのに、まるで怯えて逃げ回るようだったから。  この部分ですが。  根拠が書いてなければ、たんなる誹謗中傷ですね。すみません。  ひろさんが怒るのもムリないです。  もうしわけないです。 (ROMはされてるということなので、謝らせてください)  私の感じたことが間違っていたことは教えてもらいましたが、4773番への補足ということで、そう思ってしまった根拠を書かせてください。  一連の書き込みで、ひろさんは否定されていましたが。  私には、自身のプライドが傷つけられるのを怖がっているように見えたのですね(今は違ったって理解していますよ)  わからないを連発して、傷ついてないフリをしているように見えましたし。ちゃかすことで、痛くないフリをしているように見えたのです。  しかし、そう見えたのは、たんに「私の読解力の無さ」に原因があったわけですね。  それは、理解しました。  4772番から引用しますと。 >> それでも他人に頼れない理由があって、自分は強い、自分は強い。必死になって言い聞かせていたと思う。 >> 私は怒るという感情がよくわかりません。  これも私の勘違いだったわけですが、私には、上の文が「周りに頼れる人がいなかったし。怒りに任せてキレることもできなかった」と読めたのですね。  どうも、先入観を持って読んでしまったようです。  すみませんでした。  4773番に、これらの根拠が書いてなかったことは、私の落ち度です。  それともうひとつ。  望まれても許されてもいないのに、その人の実生活を推測したりするのは不当ですよね。  不適当な発言でした。  ひろさん、本当にごめんなさい。  自分では、だいぶ落ち着いてきたと思います。人様から見たら、どうかわかりませんが……。  素直に書きますね。  いなくなってしまうなんて悲しいです。さびしい気持ちです。  舌の根なんかずっと乾かさないで、一緒にがんばりましょうよ。  反論されたとき、すごく焦ったけど、実は、かなり嬉しかったんですよ。  自分の意見を聞いてもらえるのも、別の意見を言われることも、とても嬉しいです。  それって、ここでがんばる理由にはなりませんか? >新木さん  4773番の発言にて、レジュメにないことを書いてしまいました。  もうしわけありません。  感情的になっていました。だからこそレジュメに要点をまとめて、「自分の発言のチェック」が必要なのに。  まだ、身に付けられていなかったようです。  4773番を書きこんで、しばらくして気づいたのですが、どうしても削除だけはしたくなかったのです。  この書きこみは、見苦しくて手遅れな補足ですが、お許しくだされば幸いです。 ===ここからレジュメ=== ・すみません ・4773番の私の書きこみですが。 >> べつに決め付けるわけじゃないですけど。誰もいじめてないのに、まるで怯えて逃げ回るようだったから。 ・このぶぶん。 ・根拠が書いてなければ、たんなる誹謗中傷ですね。すみません。 ・ひろさんが怒るのもムリないです。 ・(ROMはされてるということなので、謝らせてください) ・一連の書き込みで、ひろさんは否定されていましたが、やっぱり私には、プライドが傷つけられるのを怖がっているように見えたのですね。わからないを連発して、傷ついてないフリ、痛くないフリをしているように見えたのです。 ・それは私のほうの読解力のなさに原因があったわけですが。 >> それでも他人に頼れない理由があって、自分は強い、自分は強い。必死になって言い聞かせていたと思う。 >> 私は怒るという感情がよくわかりません。 ・私には、「周りに頼れる人がいなかったし。怒りに任せてキレることもできなかった」と読めたのですね。 ・それは、私の勘違いだったわけですね。 ・あと、こういった根拠が書いてなかったことは、私の落ち度です。重ね重ねすみませんでした。 ・それと、もうひとつ。その人の実生活を推測したりするのは不当ですよね。不適当な発言でした。 ・いなくなってしまうなんて悲しいです。さびしい気持ちです。 ・一緒にがんばりましょう。 ・反論されたとき、私、すごく焦ったけど、かなり嬉しかったんですよ。 ・ここにいる理由。 >新木さん ・前回の発言で、レジュメにないことを書いてしまって、もうしわけありません。感情的になっていました。 ・だからこそレジュメが必要なのに。 ・どうしても、削除以外の方法じゃないとダメだと思ったので、見苦しくて手遅れな補足ですが、お許しください。 ===ここまでレジュメ=== -------------------------------------------------------------------------------- おーい…… No.4777 投稿日 2002年7月5日(金)07時17分 投稿者 はせがわみやび >> あと、ひとつ気になってたんですが……。ひろさんて、いじめられっ子ですか? >> きっぱりと違います。自分がいじめられた経験もないです  か、会話になってない……(^^;  うーむ。  添削。 「あなた、いじめられっ子ですか?」 「違います。そもそも、いじめられた経験さえないです」  こうかな。  いやしかし……。キャラの自然な会話を作るとき、そのちぐはぐな会話をしちゃうクセは深刻な問題だゾ……(^^; >> あの手の弱々しい人間は嫌いだ。何で自分の意見をいわないのか理解できないし、したくない。  これはまた極端な意見だなあ(^^;。  ただ、経験から言うと、この意見は妙に聞こえる。  苛められるかどうかと、自分の意見をきっぱり言うかどうかとは無関係なんだだもの。  わたしは、生まれてこのかた、自分の意見をはっきり口にしなかった事などないのだけど(口だけは達者だったからね)、苛められっ子だったものなあ。   みやび -------------------------------------------------------------------------------- とんびの羽根さま No.4778 投稿日 2002年7月5日(金)07時17分 投稿者 はせがわみやび  このたびは、ご愁傷さまでした。  最近、姿をお見かけしませんでしたので気になっておりましたです。  お母様のご冥福をお祈り致します。 みやび -------------------------------------------------------------------------------- あらら No.4779 投稿日 2002年7月5日(金)08時39分 投稿者 かねやん >ひろさん  なんか、見てないうちに終わっちゃった気がするんだけど。  最終的に、僕が気づいてほしかったのは「読む人を意識して書くこと」ってことだけだったんだけどなあ。  むう、そこまで持っていけなくて残念なり。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4780 投稿日 2002年7月5日(金)16時02分 投稿者 新木 伸 >みやびさん  4777  わけ、わかんねー。  書き直してこい。  このあいだ電話で話した時、今後しばらく、なにか書く際には、かならず自分用のレジュメ作ってから書きこみをするって、そう約束したよな?  その手元にあるはずのレジュメと、4777の書きこみの内容、いったいどれだけ違っているというんだ?  他人が読んで、意味が通じやしないんだよ。  メモ書きを、そのまま載せてるんじゃないのか? メモを他人にわかるように補足しつつ膨らませていった形跡が、まるで見あたらないのだが?  だいたい、書いたのかよ? レジュメはよ?  おおかた、やってないんだろ。「このぐらい短いから平気」なんて思って、またいつものように殴り書きしたんだろ? では俺との約束は、ありゃ、なんだったんだ?  こんな意味不明の書きこみ書いてるようだと、紫さんみたいに、レジュメも実際にあげさせるぞ?  ついでに言うと、4778のお悔やみの言葉は二重敬語。  こういう場合には、大変な失礼にあたる。  二重敬語は、相手を馬鹿にするときに使うもんだ。 >三枝さん  いらっしゃいませ。  しかし、つばくろ先輩のときも、むにさんのときも、翠のときも、巻島君のときも、藤極堂さんのときも平気だったのに、なぜ、ひろさんの時だけ……?  なにか「スイッチ」でも押されてしまったのでしょうか? 引っかかるキーワードがあったりとかして……。  ところで、この場所でなにかを「盗み取ってゆく」のは、アマチュアはすべて無料ですが、同業者には有料となっております。もし、なにか「得たもの」がありましたら、今度一杯おごってください。(笑)  また、一回きりとは言われずに、中里さんや鷹見さんのように、オブザーバーとして参加してもらえると嬉しいなぁ。ノウハウを提供していただけると。 >とんびさん、羽矢野君  羽矢野君は休息中なんだから、ほどほどにしておくように。  思考が必要な領域まで踏み込んでしまうと休むことにならないから、夢想ぐらいで済むような話題に抑えておきましょう。  しかし、以前の羽矢野君だと、「頭を使う=夢想」だったわけだな。  でもいまでは「頭を使う=思考」なわけだ。だから「夢想」のほうだと、頭の柔軟運動みたいなもので、休憩になったりもするわけだ。  頭の使い方がもう一段階ステップアップすると、こんどは「思考」が休憩やらウォーミングアップ用になってくるからね。  そのあたりでようやく実戦レベルってところかなぁ。  たとえばまったくの白紙状態からスタートして、1週間ないしは最悪でも2週間以内に、50枚ぐらいの商業レベルの短編を仕上げる――とかいうことだと、「思考」のさらに上に手が届いていないと無理。なんだろう? 「圧縮思考」だとか、そんな感じかな。  アイデア出しも、いまは実際に30個とか出させて選ばせているでしょ。その最終アウトプットと同じものが、「30個出して選ぶ」という過程をすっとばして、はじめの一個でいきなり出てくるとか、そんな状態。 (ちなみにこのあたりだと、夢想は起きているときも寝ている時も常時行っているようなもの。頭のアイドリング運転は24時間常に行っている) -------------------------------------------------------------------------------- >新木さん #4780 No.4781 投稿日 2002年7月5日(金)20時04分 投稿者 とんびの羽根 >>思考が必要な領域まで踏み込んでしまうと休むことにならない  羽矢野さんはリハビリだから軽く負荷をかけておこうと思ってました。休息なのですね、了解しました。では雑談に行きましょう>羽矢野さん >>圧縮思考  最近速聴というのが流行ってます。速読だと面で読んでしまうので大量に情報処理が可能ですが、耳での情報処理は基本的に並列処理はできません。面で聴くという手段が使えないので、録音を倍速で聴くという方法をとります。倍速を超えるともうほとんど何をいっているのかわかりません。これを無理矢理きいていると、脳が活性化されて処理能力が高まり、思考が速くなるらしい。  ちょっとまゆつばげな話ですが、とんびは、この手の話にとっても弱くて、早速挑戦中です。とはいえ速聴の団体とか機械とか法外な費用をとられそうなので倍速録音再生機能つきのカセットを買ってきました。2万円もしません。速度が可変なだけでなくピッチ(音の高さ)まで調整できるので倍速でも自然な声で再生されます。で英語のテープを買ってきてリスニングの訓練をしています。  実験結果ですが、たしかに倍速になれると、通常の音声が非常にはっきりきこえるようになりますね。これでことしのTOEICのテストではリスニングの50点アップをねらってます(前回は400点)。しかし思考の圧縮ですが、こちらはちょっとまだわかりません。頭の思考、聞こえてくる脳内のつぶやきとかはいまのところ速くなってないみたいです。入力、出力、脳内の思考の回転がすべて速くならないと思考は速くならないのでしょう。あ、でもときどき脳内音声も早口になるぞ?今試して、気づいたのだけど。 -------------------------------------------------------------------------------- まだ予断を許さず No.4782 投稿日 2002年7月5日(金)23時12分 投稿者 弟切 千隼 思ったより早く帰れて時間ができた弟切です。そのかわり来週出張が入る可能性が高くなりました。 完全とは言えないものの、ベリルの行動の基礎となるものが一通り出ましたので、話の中のベリルの行動の流れを追ってみます。 話の前段階 ・自分の生き方ができない不安のため、ベリルは冷凍睡眠に入る。 起 ・ベリルは、自分の意思によらず冷凍睡眠より起こされる。  −社会の状況がわからないため、この段階ではベリルの不安は消えていない。  ◆この時のベリルの心理を一言で言えば「戸惑い」。 承 ・未来社会の様相がわかってきて、ベリルはがっかりする。  −不安が現実のものとなり、ベリルは不安を募らせる。  ◆この時のベリルの心理を一言で表わせば「諦め」。 転 ・自分は天才であるという自負が破壊され、ベリルは自身の生きる支えを失う。  −ベリルの隠してきた不安と孤独が噴出する。  ◆この時のベリルの心理は「恐慌」。 結 ・等身大の自信と濃密な人間関係を得て、ベリルは生きる支えを取り戻す。  −この段階で不安は消える。孤独は認識され受容され制御できるようになる。  ◆この時のベリルの心理は「安定」。 まだ何か足りない気がします(^^; 皆さん突っ込みよろしくお願いします。 羽矢野さんへ > 気分を害してはいませんよ。それは気になさらないで下さいな(^_^) 私への指摘を離れて、リハビリになる程度に「天才」について考えてみるのはいいと思います。無理をしない程度に、思いがけず弟切が落とした餌を食べて消化して下さい。 三枝さんへ > お久しぶりです。お元気そうで何よりです。 新木さんがおっしゃっていたとおり、これからもたまには顔を出してくださると嬉しいです。 電撃BBSをずっと覗いていなかったので、三枝さんの物理学講座などという美味しいものをやっていたことを知りませんでした。時間ができたら見に行ってみますね(^o^)/ -------------------------------------------------------------------------------- 今日はサラリーマン至福の日でした。 No.4783 投稿日 2002年7月6日(土)01時13分 投稿者 羽矢野  ……やっと車の重量税払える。 ●紫さん >>相思相愛にならない。  これは必ずしも相思相愛にならなきゃいけないという意味ではないです。  ただ、状態を“幸せ”にしておく必要はあるのではないかなと。 >>「悲しい話」とは「同情できる話」  これはどうだろう。 どうじょう(‥ジャウ)【同情】 他人の気持や境遇、特に悲哀や不幸を、その身になって思いやること。かわいそうに思って慰めること。おもいやり。  悲しさを感じるというのは、話の内容に共感できるかどうかがカギになってくると思うので、確かにそんな気もしますね。  でも、何かが違うような予感が私はしてます。  同情っていうのは  「悲しいなあ」っていう気持ちではなくて「可哀相だなあ」って気持ちでわいてくる。 これ以上は夢想だと答えでないので、後はお願い(押しつけ)。  それとは別に今回の話。 >>主人公が同情できるキャラクターであること >>読み手が「自分でもやっちゃうかもしれないな」と思うほどの誘惑  雪女の主人公は、負けてしまっても納得できるほどの誘惑ってやつに負けたんでしたっけ? 鶴の恩返しでも可。  あれはどう読んでも主人公はうっかりさんでは?  でも、これは逆にだからこそ「自分でもやっちゃうかも」って思いますね。 >>●「弱った女の子の面倒をみるが、つい言ってしまった一言で、女の子は去っていく」 >>起:体の弱った女の子を拾う主人公。面倒をみることにする。 >>承:なつく女の子。かわいいと思うようになる主人公。 >>転:体調を崩す主人公。つい、それが女の子のせいなのではと、疑いを口にしてしまう。 >>結:女の子はいなくなるが、主人公の体調は回復しなかった。  これって、なにげに繋がってないような気が。  まず、起で“体の弱った”少女を拾う。ってことは、体が弱ってることが重要ってことですが、これ以下にその情報がまったくないのです。  伝えたいことはわかるんですが、何か違う。  というわけで、ちょっとやってみます。  例えを出すのは本当はよくないですが、うまく説明できないので。 起:弱って倒れていた少女を拾う主人公。 承:看病していくうちにうちとける二人。 転:少女が回復していくにつれ、体調をくずす主人公。少女が原因なのではと思い始め、ある日、ついにそれ口にする。 結:自分の体調不良が、ただの風邪だと知る主人公。しかしすでに少女は出ていった後だった。  私だとこんな感じ。  といっても、私のレベルなんて大したことないので、参考にとどめておいてね。  そもそも、どこがおかしいというのをわかりやすく説明できない時点で、かなりヘタレ。 解説すると、一応こうなってます。 起:初期状態。これは、そのままですね。 承:起の流れを受けての発展。 転:承の流れで、このまま幸せに暮らしましたとさってベクトル方向になってるのを、別の方向へ曲げる。 結:転のベクトルを受けた、終了状態。 >>●「ノラ猫に恩返しされるが、つまらない好奇心が元で、ノラ猫はいなくなってしまう」  起承転結のわけには問題はないと思います。  承が起と繋がってない感じは受けますけど。  実際にお話にするとつっこむ部分がでそうですが、これはちゃんと悲しい話になると思います。  ってか、これ書いてみない?  ジブリ人気にあやかって(これは冗談)  雪女パターンの模倣としても、お話としても面白そう。  話も膨らませやすそうだし、短編として短くまとまる感じがする。  と猫スキーな私は思ったのでした。 >>この「返事なくてもいい」というのは、どういった理由なのでしょうか?  これは、考えてるか、考えてないか微妙だったので。  ちゃんと意図して書いておられたみたいで、失礼でした。  考えてる人にとっては、馬鹿にしてるようにも見えてしまう。  考えていない場合、答えられないと思ったので、話の中心でもないから変な所で悩まないようにと書きそえました。  今回ちゃんと考えて書いているのがわかりましたので、次は一字一句の質問にも答えてもらおう(笑)。 ●とんびの羽根さん。 >>では雑談に行きましょう>羽矢野さん  この続きは、私が復活した時に(笑)  ただ、雑談程度に軽く。  夢想までなら全然オッケー。  これまで禁じられると、私は死んでしまう。 >>「Aが人間らしい感情を理解しえない」  これは、理解できないのではなくて、知識としては知ってるけど、同じ状況になっても自分はそう感じない。  これを理解するには、何か理解できるエピソードが必要。 >>「Aが人間らしい感情を持つことができない」  これもエピソードによって、持てる。  機械が人間の心を理解するような話のパターン。 >>天才にだけは、それを認めない  一つは、普通の人間の行動をとらないというのが、天才を表すうえで有効だと思うから。  理由は前のレスの羽矢野の考える天才にあるように、脳のシナプス結合が普通の人間と違ってるなら、その才能の部分だけでなく、通常生活でも常人が理解できない行動をとるだろうと思うから。  ここで一段落。  この二つの天才の違いは、どこにあるのか。  なんか、キャラができつつある。 ●通常の人間の思考を理解できる天才。  まず、一般家庭に生まれます。そして普通の学校に通います。  幼い頃は、まわりの子供が自分には簡単なことができないのを不思議に思ってます。  この頃は、頭がいいと大人に言われるだけで、子供同士うまくやります。  幼稚園の砂場で、現在話題にしている感情を学びます。  小学校中高学年。  この頃が、他人と自分の能力にはっきりとした違いを認める時期です。  おそらく、ショックなのは自分が他人よりも頭がいいということではなく、自分の考えを同年代の友人がまったく理解できないということ。  みんなと違う。  これを認めるのは、最初はできません。  が、それとは関係なく、まわりは認めます。  そして排斥されます。  ここで酷い裏切りやいじめ等、この先の人格形成に多大な影響を与えるエピソードが次々おこります。  中学校  ここでは恐らく、もういじめられません。  つらさから逃れる為に、天才であるという部分をフルに活用する道を選択します。  あらゆる手段を使って、自分に危害を加えた場合のリスクを周りに知らしめた為に、もう誰も何もしません。  恐れられている存在に。  完全な孤独状態。  平気な顔をしてますが、内心は孤独や不安でいっぱいです。  ここでの拠り所は、天才。  もう自己を支えるのがこれしか残ってないので、逃げてると知りながら天才という衣をまといます。  高校  この頃はもう社会から天才として認められる存在です。  すでに飛び級して大学の研究室にいるかもしれません。  この時点で、人格はひねくれたのが固定してます。  大人達を馬鹿にし、わざと嫌われます。  自分から孤独になっていきます。  周りから嫌な奴だと思われる傲慢な態度をとりまくりです。  これは恐れているからです。  天才という他人から認めらはするけど、決して仲間には入れてもらえない自分がこれ以上傷つくのがいやだからです。  二十歳前後  業績だけは伸びて、評価は上がる。  ただ他人を排斥し、それが認められる立場であった故に、人間的な成長はしてません。  ので、普通に接するにはまったくわからないが、同年代の人間よりも子供っぽい。  ここまできた状態が、感情を理解できる天才。 ●通常の人間の思考を理解できない天才  学者の家に生まれる。親が天才であることに気づくため、排斥されるに決まっている学校にはいかない。  両親によって、天才とは何かをずっと教えられて育つ。  同年代の子供とは一切あわない。  会話をするのは両親か、学者。全員、天才として接してくる。  内容は学術的なことに限られる。  愛情的なものはあまり注いでもらえない。  そしてその生活を続けて、現在にいたる。  こっちが、理解できない側の天才。  違いがでるのは生い立ちが大きいのではないかなと。  今日はここまで。  これを以上をつっこむと、夢想だと無理ですね。   ●圧縮思考  思考を脳内で一瞬に行って、正解を導き出す状態ですね。  これは思考を繰り返して、速度を速めていくしか方法がなさそうです。  思考が休憩やらウォーミングアップになってくるなんて、今の私だと信じられないくらいにすごい状態です。   -------------------------------------------------------------------------------- 今さっき帰ってきました。
No.4784 投稿日 2002年7月6日(土)01時16分 投稿者 八神伽羅  風邪気味なので今日はお休みします。  明日は朝からバイトなので。  あくまで「気味」であって熱はなく、新木さんの言っていた「休んでもいい条件」は満たしていないのですが……飲食店での接客なので、鼻声で咳しながら店に出るわけにはいかないんですよ。  そんなわけで、薬を飲んで今日はもう寝ます。  申し訳ありません。    ではまた明日。レスなどもその時に。 -------------------------------------------------------------------------------- 4777書き直し No.4785 投稿日 2002年7月6日(土)02時02分 投稿者 はせがわみやび  言い訳は意味がないので言わない。 >ひろさんへ    お気づきになっていないのではないかと思いますが、ひろさんは、しばしば、問いかけに対して、ちぐはぐな答えを返しています。  今回の書きこみも、そのひとつに見えました。そこで、今回は具体的に指摘してみようと思います。  例にするのは、紫さんとの以下のようなやりとりです。 >> あと、ひとつ気になってたんですが……。ひろさんて、いじめられっ子ですか? >> きっぱりと違います。自分がいじめられた経験もないです。  これは、ちぐはぐな答え方になっています。    ひろさんの答えの前半の「違います」は、これは、「違います、わたしは、いじめられっ子ではありません」という文の省略ですよね。  つまり、前の文は、現在の自分の状態を表す文です。  自分がいじめられているという現状はない、と言っているわけです。  今いじめられっ子であるかどうか、を表した文。  これに対して後ろの文はどうかというと。  まず、「自分がいじめられた経験も」の助詞「も」は、前に付け加えることを表す言葉です。つまり、「自分が、いじめられた、経験」を、前に書かれたことに追加しているわけですね。  そこで、いったいどんな文が前にあるべきなのかを、後ろの文から予想してみます。  それは、実は「他人が、いじめられた、経験」みたいな論旨の文になるはずです。  実際に並べてみればわかりやすいかな。  前の文 :他人が いじめられた 経験 がない。  後ろの文:自分が いじめられた 経験 もない。  文としては、「他人がいじめられた」は自らの経験ではないですから──「他人がいじめられるのを見た/聞いた」のような文になります。つまり、こう。  前の文 :他人が いじめられたのを見た 経験 がない。  後ろの文:自分が いじめられた 経験 もない。  ひとつにまとめると、こういう文章が予想できるわけです。  「他人がいじめられたのを見たことがないし、自分がいじめられた経験もない」  これは、自分や他人にいじめの経験があったかどうか、を論じた文です。  こうしてみると、後ろの文から予想される前の文と、実際に存在する前の文とが、かけ離れていることがわかるはずです。  つまり──ちぐはぐな答え方になっているわけですね。    こうなってしまう原因は、わざわざ入れた「自分が」という言葉にあります。「自分が」と入っているために、「他でもない自分がいじめられたという経験、それもない」と読めてしまうわけです(実際に書きたかった文はともかく、そう読めるということです)。  だから、「自分が」を取るだけで、つながりは良くなります。  やってみましょう。 >> あと、ひとつ気になってたんですが……。ひろさんて、いじめられっ子ですか? >> きっぱりと違います。いじめられた経験もないです  さらに、少し直すと、 >> あと、ひとつ気になってたんですが……。ひろさんて、いじめられっ子ですか? >> きっぱりと違います。そもそも、いじめられた経験さえないです  そもそも、と説き起こせば、「さらに、付け加えて言えば」の意味なのだとわかりますから、現在の状態から、過去の経験に話が移っても違和感がないでしょう。  もっと良い文章があるかもしれませんが、とりあえず現状では、ちぐはぐに見えるということはおわかりいただけたでしょうか。  もう少し、実際に書いた文がどう読まれるかを意識すると良いのではないかと思います。  *補足*  実は、後ろの文の「自分がいじめられた経験もないです」から予想される前の文というのは、もうふたつほど解釈がありえます。 ※ひとつめ。  前の文 :自分は いじめた 経験 はない。  後ろの文:自分が いじめられた 経験 もない。 ※ふたつめ。  前の文 :自分は いじめられている現状 はない。  後ろの文:自分が いじめられた経験 もない。    とくに「※ふたつめ」は、ようするに今の文章で正しいということなんですけど……。  では、どうして、こう解釈できないかというと、このふたつの場合とも、後ろの文でわざわざ「自分が」と入れる必要がなくなるんですね。  入れている以上は、そこに意味を見い出すような解釈が第一に候補になると。  まあ、だから「自分が」を取るだけで、「※ふたつめ」の解釈のほうが可能性が高くなって、つながりのいい文章になるんですけれど。 みやび -------------------------------------------------------------------------------- >弟切さん #4782 ベリルの行動の流れ No.4786 投稿日 2002年7月6日(土)08時23分 投稿者 とんびの羽根 >>まだ何か足りない気がします(^^;   ベリルが行動してないからかなあ?  ベリルが自分の行動の結果、起承転結の状態になるのなら、行動の流れといえる。  しかし現在書かれている流れの中では、実際にはベリルが自分から行動をおこしていないように感じます。  だから、状態を変化させるための契機が常に別に必要になってしまうのですね。  それから、ユキマロの行動の流れは別にあるのだけど、ベリルの行動、心理の流れにも関わりはあるはずです。  だから、ベリルの行動の流れのところに最小限のユキマロの決定的な関わりを入れる必要があるのかもしれません。  この別に必要になる契機はもちろんまだ固定してないわけですが、存在はしているはずなんです。  その契機がなにかはおいておくとしても、ベリルの行動が契機になるのか、ユキマロの行動が契機になるのか、それとも別の事件が契機になるのかを、これから検討していくことになるのでしょう。  こうしてみると、起の・の部分は逆に契機しか書かれてないですね。そして「戸惑い」でいいのでしょうか。朝の目覚めですっきり眼が醒めず、ずっと夢が続いているような感じですか?それならちょっとベリルと違うような気がします。普通の凡人ですと、仕事のない朝というのはたしかにぼーっとしていてもいいのですが、天才ベリルだとどういう行動をとるのでしょう?目覚めたとき状況のあらかたの想定はしていたのではないかとわたしは思うのですが。  これは前段階で冷凍睡眠に入るとき周到に用意してはいったか、一時の激情で後先考えずにはいったかで変わってきますね。どちらでしたっけ。激情に駆られていなければ、ものの数分もあれば想定作業など済んでしまうでしょう。激情のままはいったのならめざめたとき、とりあえず、いやな世界におさらばするという第一目標を達成して、せいせいするというのがむしろ最初の感情のような気がします。戸惑いはそれがすこし落ち着いてきてからということになるでしょう。つまり脳内のアドレナリンが残ったまま冷凍睡眠ですね。  このレベルでの突っ込みは、実のところ自信がありませんので、的はずれかもしれませんが、とりあえず起についてアップしておきます。 -------------------------------------------------------------------------------- No.4787 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- >羽矢野さん @雑談モード No.4788 投稿日 2002年7月6日(土)10時22分 投稿者 とんびの羽根  わたしが羽矢野さんに求めていたのは、論証責任というものでした。  〜が〜を〜できない と主張する場合、その根拠があるはずで、それが省略されていたので確認したわけです。  ですから、〜の部分を問題にしようとしなかったのね。  「SAYAKA が 広告費10億円を費やしても 絶対成功しない」 という主張があるとすると、読者に 「これだけの理由」も提示しなければならないのですね。今回は理由を示さないまま わたしのSAYAKA像は……という方向に向かったのでストップをかけていたのです。 >羽矢野さん #4783 >>理解しえない  → >>何か理解できるエピソードが必要 >>持つことができない  → >>エピソードによって、持てる  これはちょっと最初の主張の書き方が悪いんじゃないかと思います。  この時点でAは〜を理解できない。その理由は〜。そのためAが理解するためになんらかのエピソードが必要になる。  というように手順が必要だったのではないでしょうか。  天才談義 >>普通の人間の行動をとらないというのが、天才を表すうえで有効  これはわかりますね、読者にこいつは常人じゃないと思わせる効果があります。  はだかの大将とか、服装からして常人じゃない。言動や態度、行動いろいろなところに常人じゃないところがある。  ですから効果として考えるなら充分考慮の対象になると思います。  でも常人じゃないからといって天才とは限りませんよ。芸能人なんかその典型ですが、目立つために常人と異なる行動をとりますね。  本当に常人と異なっているひとも結構います。才能があるとしても、別に天才というわけでないひとですね。  たとえば吉本興業の芸人とか全員が天才だろうか?  羽矢野さんの天才像がだんだんと見えてきましたね。  「真賀田四季博士」は読んでなくて見当がつかなかったんです。ひょっとしてマッドサイエンティストなのかなと思いました。マッドサイエンティストは天才の一形態だとは思いますが現実にはほとんどいないタイプです。もしいたら、地球滅亡の野望は何度も達成されていることでしょう。少なくともアメリカの一州の発電所がまるごと吹き飛ぶとかいった異常な事故がおきるはず。 ●通常の人間の思考を理解できる天才 ●通常の人間の思考を理解できない天才  たしかに天才像が偏ってますよ。 羽矢野さんの天才って教育問題での天才に限られてるのかな。天才教育の面からみてみますと、アメリカとか韓国とか旧ソ連とか、天才たちを集めて教育する制度が発達している国とかだと、ほとんど羽矢野さんの想定している状況にならないと思います。まわりがみんな天才なのでそれが理由で虐められることがないわけです。あれはあれで弊害があるでしょうけど、天才たちをあえて普通に教育して、普通の感情を育てるよう配慮しているところもあるはずです。  日本でも人口数の少ない地域では1クラスの人数が足りないため複数の学年を一緒に教えているケースがあったと思います。それぞれの個性や学力差があるのが当然の環境で育つと自分だけが独特だということにけっこう気づかないものです。だって勉強はできても運動は逆立ちしてもかなわないとかありますから。  逆に普通の人間でも上流の子弟が通う私学なんかにまちがってはいってしまうと、自分が天才だと勘違いするかもしれません。  地方の学校でトップの成績をとっていたので自分を天才と思いこむ人も毎年数百人はいるでしょう。一応このひとたちが羽矢野さんの「通常の人間の思考を理解できる天才像」に一番近いと思う。  するといったんベリルの話に戻すと、羽矢野さんはベリルが「通常の人間の思考を理解できない天才」のほうに入るということですね。  わたし自身も加熱しかねないのでいったん終了。 -------------------------------------------------------------------------------- 入稿終了で著者校待ちのこの時間が至福(笑) No.4789 投稿日 2002年7月6日(土)10時31分 投稿者 鷹見一幸  どうも、ご無沙汰してます鷹見一幸です。 やっと時間ができましたので、ちょいと「天才ベリルちゃん」のネタにからんでみたいと思って……途中で「書き込みボタン」を押してしまいました。  (上の削除は私ですすみません)  さて「天才」の話なんだけど「天才は通常の人間の感情が理解できない」なんてことはないんじゃないかな?  ごく普通の人々の感情もユーモアも全部理解できて、なおかつものすごい発想力を持っているからこそ「天才」と呼ぶにふさわしいと思うんですよね。  アインシュタイン博士が、あっかんべーしている写真見たことありませんか?  あの人は、めちゃくちゃイタズラ好きだったみたいですよ。  「普通の人間の感情がわからない」というタイプは「天才」ではなくて「天才になりたがっている普通の人間」に多いんじゃないかと思うんですよ。  つまりそれだけ「余裕が無い」状態なわけです。  たとえば「恋愛」と「真理の探究」が眼の前にあったときに、あっさりと両方取ってしまうのが「天才」  「恋愛など真理の探究の前にはゴミ同然」「恋愛感情など無駄だ」と考えてしまうのが「天才になりたがっている普通の人」  そんな風に思えるんですよね。  私が直接会って話をしたことがある「天才」と呼べるレベルの人ってのは、淡水魚の研究をしている、とある学者さんと、マンガ家さんくらいしか知らないけど、みんな、実に飄々としているんだよね。  ぜんぜん「必死さ」が無い。  当然「他人の考えていること」だってわかるし「他人の感情」だって理解している。  ただ、他人の持つ「ネガティブな感情」というのが理解できないみたいだね。  自分自身に「嫉み」とか「他人のせいにする」という感情がない、もしくはものすごく少なくて克己心に転換させちゃってるから、そういった他人の感情に関しては、恐ろしく鈍感なところはあるかもしれないな。  そもそも「恋愛」とか「思いやり」といった基本的な感情がわからない人間が「天才」と呼ぶに値する「何か」を見出すことができるんだろうか?  そもそも、その人間を「天才」と定義し認めるのは一体誰だろう?  「共通一次天才試験」とやらがあって、合格者は「国家認定一級天才」となるわけじゃないよね(笑)    そりゃあ、中には、自分だけのために自分だけの価値観で研究しているマッドサイエンティストような人間が、見出した何かが「たまたま」世のため人のために役に立つことはあるかもしれないけどさ。 -------------------------------------------------------------------------------- 分室の方針 No.4790 投稿日 2002年7月6日(土)10時46分 投稿者 新木 伸 >分室の方針  ここは、小説の技術について研鑽する場所です。  そのための下準備として、本人の持っている「甘さ」を取り除くとか、そういうことの手伝いをすることはあります。  しかし人生相談所ではないので、そっちのつもりでの利用はご遠慮ください。  山を登り切るための登頂ルートだとか、そのために必要な知的体力作りのトレーニング法だとか、そういうことの指南はします。  しかし、まず自分の足で立って歩いてくれないことには、どうしようもないわけです。  自分の分の荷物を人に持ってもらおうとしたり、自分で歩くのがきついので、すがりついてこようとしたり――。そういう人のためにある場所ではありません。  ひらたくいうと、「自分の問題は片づけてから、ここに来い」――と、そういうことです。  どうも、プロの人間だとか、きちんと目的を持って歩いている作家志望者だとか、そういう人間というのは「強い人」と思われるようで、自分の荷物を肩代わりしてもらおうなんて心づもりの人が寄ってくることがあります。  今後は、何回かの指摘や注意は行った上で、「まだ甘えが抜けない」という見極めが付きしだい、早めに叩き出すことにします。 (つまり「注意」「警告」「退場」の方針を、もっとひらたく噛み砕いて説明すると、こうなるということね。いままでは、ただ「来るものは拒まず」でやっていたけど、これからは、「来るものは拒まず。だが追い出すこともある」に変更ということ) -------------------------------------------------------------------------------- 改めて、オブザーバーとして参加表明 No.4791 投稿日 2002年7月6日(土)11時00分 投稿者 三枝零一 というわけで、 せっかくみなさんからお誘いをいただいたことですし、これからはオブザーバーとしてちょこちょこと書き込ませていただきたいと思います。 といっても、私の持っているノウハウが果たしてみなさんの役にたつのか、疑問で疑問でしょうがないのですが(笑) そんなわけで、よろしくお願いします。 >新木さん >なぜ、ひろさんの書き込みに反応したのか たぶん、書き込みのなかにときどき混ざっている「独り言っぽい文」が気に入らなかったんだと思います。 この掲示板でさんざん「自己陶酔はやめろ」って書かれてるのに、なにを読んでるんだ、と(笑) -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4792 投稿日 2002年7月6日(土)11時54分 投稿者 新木 伸 >三枝さんの物理講座  これ、どっちの掲示板のどのあたり〜?  だれか教えて〜。 >八神さん  ペースは「上がるもの」ではなくって、「上げるもの」なので、そのつもりで。  つまり時間が経てば自然と上がってゆくものではなくって、「えいやっ」と、自分の力で引きあげるものなのね。  しかし20個ぐらい、3分もあったら、出てこないかなぁ?  「面白いもの20個」とかいうのでなくて、「どんなものでもいいから20個」なんでしょ? いまやっていることっていうのは……。  ああ、3分で20個だと、ネタを出すのは問題なくとも、書き取るほうがちょっと追いつかないか。テープに録音して口頭筆記でもすればともかく。  ふむ。変換しないで、すべてひらがなで打って、タイプミスもまるで直さないでおけば、なんとか打てるかな? 分速240文字ぐらいはローマ字入力でも出せるだろうし、親指シフトならば分速400文字まではいけるだろうし。  まあとりあえず、目標は1時間につき60個なのだ。頑張るのだ。  (30個っていうほうは、あくまで最低ラインだからね)  ちなみに3分で20個出すようなときは、3秒やって形にならなかったら、それは捨てるのだ。10秒のうちに、3回トライして、そのうちの1個がものになってくれれば、平均では9秒に1個のネタが出ることになる。 >紫君  レジュメの部分。  はじまる部分に<i>、終わった部分に</i>というhtmlタグを入れておくと、そこが斜体になったりする。見分けやすくなっていいかも。  ちなみに<i></i>は、半角文字で入れること。全角だと働かない。  こんな感じの文字になる。 <i>===ここからレジュメ=== ===ここまでレジュメ===</i>  ↑  のようなものをどこかに作っておいて、カットアンドペーストで貼り付けるといいかも。 >鷹見さん  あれ? 書きこみフォームで直に書いていたんですか?  エディタとかで下書きしてから、カットアンドペーストで貼り付けて、それから書きこみボタン押したほうがいいですよ。  「間違えてアップしてしまう」ことの他にも、「間違えて全部消えてしまった」というのも防げますし。  僕は2〜3行のごくごく短い書きこみを除いて、すべてひとつのファイルにまとめてあります。「よみかく.txt」ってファイル名のものに。  もう11万行ぐらいに育ちました。10行で1枚の換算になるから、原稿用紙1万1千枚相当? (改行は多いから、実際はもうちょっと減りますが) >弱っている女の子ネタ  これって、ようするに魔物かなにかで、人間の生気を吸うとか、そんな設定があるわけだよね?  男の子側から見ていると、なかなか「悲しい話」にするのは難しいそう。  女の子側からだと、容易に悲しい話にできそうだが。 起:弱って倒れていたところを、ある少年に拾われる少女。看病されるうちに打ち解ける二人。 承:普通の人間に対する看病では、少女の弱っている状態は治らず、生気を吸いたい衝動がしだいに高まってくる。 転:衝動に負けて、ついに少年の生気を吸ってしまう少女。同時に正体もバレるが、少年はそれでも受け入れてくれようとする。 結:少年のもとを去る少女。  こんな感じかな。  ほらもう、話のネタなんてすぐに1個できあがる。  すこし「結」が寂しい気もするが、まあ、この手の話はラストはあっさりとさせておくものだろう。実際に書く時には、後日談なりエピローグなり付けることになるだろうか。  ちなみに「承」のところで、愛を育むあれやこれやを入れてもいい。  これをベースにして、そのまま短編も書いてもいい。  また、ここに「少女を追っている追っ手」とかを追加して、さらに「少年のもとを去らなくてもいい展開」に直し、そのために必要な設定などを加えてゆくと、長編にも仕上げられたりする。(そうすると悲しい話ではなくなるが)  電撃文庫のラインナップを探してみると、なにか1個ぐらい、ヒットするのではなかろうか? >圧縮思考 >>思考を脳内で一瞬に行って、正解を導き出す状態ですね。 >>これは思考を繰り返して、速度を速めていくしか方法がなさそうです。  うーん。この状態っていうのは、考えているんだか、考えていないんだか、じつは判別がつかないんだよね。  ただひとついえるのは、「最適に近いものが、ごく短時間で出てくる」ということ。  状態としては、ぼんやりと行う「夢想」に近い。ただし「思考」を行うときよりも集中している。集中して行う夢想ってところだろうか。  ここで出てきたものが、「本当に最適なのか?」を検証するには、やはり実際に数をだしてチェックしなければならなくなるが――。まあたいていの場合は、「最適に近い」で充分実用になるわけだ。  将棋なんかでも、上級者になってくると、「この局面ではこの手しかないだろう」みたいなことが一瞬でわかるっていうじゃん。そんな感じなのかな。将棋はヘタなんでその領域のことはよく知らないが。  ただ将棋の場合とかでも、そこに至るまでには、「あるひとつの局面」を想定して、そこで取りうるあらゆる手を、すべて虱潰しに検討してみたりとか、そういう地道な練習の積み重ねがあるものだろう。日々の修練や研究があるから、はじめて可能となることだろう。  皆にやらせているのは、その日常の修練部分。  まず思考させて、すべて虱潰しに検討してみる――っていうところなわけね。  30通りなり出させてみるとか。そのなかからいちばん良いものを選ばせてみるとか。  または弟切さんにやらせているような、「ベリルがもし○○しようとするなら」とかいうツリー構造式にパターンを増やさせてみて、ひとつひとつ検討してゆくとか。  まず思考に慣れないと。  そういう経験を重ねてゆくと、ある程度の「量」を越えたところで、突然「わかる」ようになるもの。  ブレイクスルーに到達するっていうか。  そうなったときには、もう実際に30個のアイデアを出さなくてもよくなるわけ。  出してきたはじめの1個が、その「30個出して選んだベストの1個」と等価になってるからね。  また「ベリルの取りうる行動の流れ」っていうのも、一本だけ出せば、それがベストになっていたりする。  んで、君らの場合。「これがベストだと思います」って出してきたものが、見れば、「どこがじゃ」って一蹴できるようなものだったりするわけだ。  だから「実際に30個出す」ことが必要となってくるわけ。  とりあえず30も出して一個を選べば、それなりにまともになるのは確認できているし。  それに時間さえかけていいのであれば、いまのやり方でも、充分に使いものになるものは出せるんだし。  羽矢野君も弟切さんも、短編一本に半年も一年もかけていいのなら、ちゃんとしたものは作れそうだよな。現時点でも。 >みやびさん >>言い訳は意味がないので言わない。  ――という「言い訳」も不要です。  ただ書き直してくればよろしい。  あと、「これは書き直したものである」ということを、もっとはっきり分かるようにアピールしておくこと。  いまのものだと、タイトルだけにしか書いてない。  タイトル部分を見落として4785を読んだ人は、「なに今頃になって、消えた人相手に、しつこく蒸し返してるんだろうね、この人は?」と読んでしまうわけだよ。  「言い訳は意味がないので言わない」なんて言い訳をゴネることに余計な意識を向けているから、こういう失敗をするんだよ。  「この“覚悟の文句”を、一行目に書いちゃおうか、やっぱり書かないでおこうか」――なんてクソどうでもいいことに意識を振り向けている。その分だけの「注意力」が、どこか他の部分から奪われている。どこから奪われてきたのかというと、客観的に自分の書きこみを見るという部分からだ。  人の持ち得る注意力っていうのは、一定の量しかないの。それを余計なことに振り向けているの、オマエは。  だから、「この書き直しの書きこみが、他人からはどう見えるか」って観点を持つことに失敗するんだよ。わかるか?  なぜ、もう数行を費やして、冒頭のところに、「これは書き直しの課題を申し渡されたので行ったものです。すでに終わっている話題ではありますが、ご了承ください」という一筆を添えなかったのだ? -------------------------------------------------------------------------------- 「新・時空」は入稿なのに No.4793 投稿日 2002年7月6日(土)12時21分 投稿者 鷹見一幸(榎野英彦) 「でたまか5」はぜーんぜん進まない……くそ。  新キャラがどんどん出てきて、畳むべき風呂敷を拡張せざるを得ない状況。  大風呂敷は畳むのが作者の義務、どうやって畳むか、そこもまた作者の腕の見せ処だってことはわかっているんだけどね。 (イザとなったらラストに最終兵器である『はっと気がついたら夢だった』を使おう。ちなみにこの兵器を使うと作家としても「最終」となるので最終兵器と呼ばれているらしいが……)  さて、新木さんの「新指針」ですが。  あなたは偉い人です。 (コメディアンの小松政夫さん風に言うところの「アンタはえらいっ!」ではありません)  よくもまあ今までガマンされてきました。  私だったらおそらくキレてしまいます。  そして 「親身になって話を聞いてあげて、相手の望んでいる答えを返してやって、よかったね。がんばるんだよ、と優しい言葉をかけて、てきとーにあしらう」  でしょうね。  そうすれば、その人は。  一生「作家希望者」で終わり、一次にも残れないようなお話を書き続け「私の実力を理解できない下読みに当たったのが悪い、悪かったのは運だ」と思い込んで、二十年後酒をのみながら「私も昔は作家にあこがれていたんだよねえ」と愚痴るだけのただの人    になるのは間違いないんですから(笑) >三枝さま。  私も「オブザーバー」などと呼ばれると振り返って後ろに誰かいるのか確認してしまうような人間で、この場所でも「傍聴席からのヤジ」程度の書き込みしかしてません。  でも「出て行け」とは言われていないので居ついています。  まあ、道場の居候ってとこでしょうか(いわゆる食客、鶏鳴狗盗のたぐいですね)  今後ともよろしくお願いします。 -------------------------------------------------------------------------------- >新木さん No.4794 投稿日 2002年7月6日(土)14時25分 投稿者 はせがわみやび >> だから、「この書き直しの書きこみが、他人からはどう見えるか」って観点を持つことに失敗するんだよ。わかるか?  むむ……。何をどう失敗したのか理解しました。了解です。 みやび -------------------------------------------------------------------------------- >とんびの羽根さん >#4778 No.4795 投稿日 2002年7月6日(土)14時30分 投稿者 はせがわみやび  ごめんなさい。  弔辞を述べたところの文章ですが、「気になっておりましたです」は「気になっておりました」で切ったほうが良かったですね。  やわらかく書こうとして、かえって失礼になってしまったかと思います。  たいへんもうしわけありませんでした。 みやび -------------------------------------------------------------------------------- ごめんなさい。#4794を書き直します。 No.4796 投稿日 2002年7月6日(土)16時54分 投稿者 はせがわみやび  みやびです。  頭の中にアストラル新木伸がやってきて、みやびの書きこみ#4794は、「これではオマエが何をどう理解したのかわからないだろ!」と文句を言ってきました。  わたし自身、読み返して書き直しの必要を感じました。二度似たような文章を読ませてしまうことになって申し訳ないけれど、以下、#4794の書き直しをします。どうか、ご了承くださいませ。 #4794の書きなおし。 >新木さん >#4792のみやび宛ての書きこみについて  新木さんのご指摘の要点は、みやびの#4777の書き直しが、「この書き直しの書きこみ(#4785)は、客観的にどう読めるかについての考察が甘い」ということだと思います。  具体的には、以下の二点。  「言い訳は意味がないので言わない」という一文そのものが言い訳であり、必要のない文章であること。  終わってしまった話題を、書き直しのための文章である旨を書かずに投稿しても、読み手が混乱するだけだ、ということ。とくに、わたしが語りかけている相手が、すでにいない人間であるわけですから、これは大失態でした。    この二点が、典型的な読み手のことを考えていない点として指摘されていると思います。  たしかに、明らかに失敗している点であると納得しました。  推敲の怠慢を恥じ、以後、気をつけます。 みやび -------------------------------------------------------------------------------- >みやびさん #4795 No.4797 投稿日 2002年7月6日(土)18時36分 投稿者 とんびの羽根  あらためて弔意の言葉ありがとうございます。  もちろん、失礼などとは夢にも思っておりません。これからもご精進ください。 >八神さん #4784  風邪は気力で治すように。(笑い)  もちろん睡眠と栄養も大切ですね。  で最初の行(タイトル行)に勝手に入る<BR>タグは邪魔なのでとっておいてください。 >新木さん #4792  アイディア出しは、とにかくたくさん考える段階、一定時間に大量に出す訓練、高速に出す訓練が必要なようです。  いろいろと出ていたのでここでちょっとまとめてみます。適当に名前も付けてみました。  八神さん宛のメニューは回転寿司方式(食えないものが結構混ざっているので)、圧縮思考のとこで語られているのは真珠選別方式と名付けてみました。  いろんな題をもとに思いつくだけ考える →乱れ撃ち方式  一つの題で考えられるだけ考え尽くす →絞りつくし方式  締め切り日を設定し一定数の目標をきめてアイディアを出す →締め切り方式  時間(数十分)を設定し時間内に一定数をクリアする →数量打ち切り方式  一個一個の制限時間(数秒から数分)を設定し、時間超過したものを捨てながら次々にアイディアを出す。 →TOEIC方式  制限時間(例えば数十秒)に複数のアイディアを出し取捨選択しながら、一定数の使えるアイディアを出す。 →回転寿司方式  使えるアイディアを次々に出しながら最良のアイディア候補を数分でリストアップする →真珠選別方式  そもそも最良のアイディアしか出てこない。 →一撃必殺方式  *TOEIC 最近では社会人の常識となりつつある英語能力検定試験 設問がテープで一回しか流れないので、過ぎてしまった問題を後から解くことが原理的にできない方式をとっている。しかし解答速度に余裕があれば次の選択肢の先読みくらいはできます。 (クイズ)タイムショックは12問だけどTOEICテストは200問だからより適切でしょう。 >三枝さん #4791  いらっしゃいませ。戻ってきて頂けて幸いです。一応皆さんも三枝さんと呼んでるので、変えてみました。ペンネームが零一二三だったころみんな読めなくて困ったのを覚えてます。  三枝さんの物理知識は充分なものです。SFを書こうとしているひとへのアドバイスはもちろん、現役のSF作家にも助言できるレベルだと思いますよ。 >鷹見さん #4789 >> そもそも「恋愛」とか「思いやり」といった基本的な感情がわからない人間が「天才」と呼ぶに値する「何か」を見出すことができるんだろうか?  恋愛の天才とかビジネスの天才とか、きっといますね。もしかしたらモラルとかの面で社会的に逸脱しているところがあるかもしれないけど時間や人間関係の調整も天才的でなければつとまらないでしょうね。 -------------------------------------------------------------------------------- みんな、ダンボって知ってる? No.4798 投稿日 2002年7月6日(土)18時51分 投稿者 新木 伸 >リサーチとか  「ダンボの耳」って言われて、それ以上の説明を要することなく、どんなもんだかわかるかな?  いまの子は……?  ダンボ知らない人、いる? (なんだかいっぱい、いそうだなぁ) >みやびさんの奇行とか  あれは、なにか裏のほうで、僕とメールのやりとりがあったのだと思いねぇ。  そしてメールで叱られて、書いたものだと、そう思いねぇ。 >ここの掲示板の裏技  書きこみをするときに、タイトル無記入で書くことができます。  普通はCGIから叱られてハネられますが、以下の条件を満たすと、タイトル行が本文から取り込まれて自動的に使われます。 ・「本文」の最初の一行目になにか書かれていること。 ・その一行目の1文字目が空白ではないこと。 -------------------------------------------------------------------------------- SFとか No.4799 投稿日 2002年7月6日(土)19時16分 投稿者 新木 伸  SFを書くには、「狭く深く」よりも、「広く浅く」である必要があります。  物理学以外にも科学のジャンルは色々とあり――。  物理学、数学、生物学、化学、地学、天文学、医学、機械工学、建築工学、材料工学、電子工学、情報工学、心理学、経済学、社会学、言語学、歴史学、民俗学、などなど。他にもまだまだありますが。  また「物理学」ひとつに限っても、素粒子物理学もあれば、宇宙物理学もあれば、電磁気学やら、音響物理学やら、もう色々と山ほどのサブジャンルがあるわけで。  そのどれもが、ひととおり、専門家には及ばずとも、それに準じる知識がないとつとまらないわけですね。はい。  ある意味、ひとつのジャンルの専門家になるよりも、知識量は要求されるでしょう。  僕のように、どれもひととおり囓ってはいるが、でも一般人より少しはマシ――というレベルでは、とてもとても、「SF者」とさえ名乗れないのが現状なわけです(※注:SF者とはSFファンの意)。  ましてや「SF作家」だなんて……。  ……で、結局なにを言おうとしているのかというと。  なまじっかの人間が、SFを書こうなんて思わんほうがいいです。「SFっぽいもの」ぐらいであればともかくとして……。  気軽に「SF」いうなー、ってところでしょうか。「SF」って言葉は、なにか僕のボタンっぽいです。  このあたりでもって、交わされているすべての話題に余裕でついていけちゃうのみならず、積極的に話題に参戦していって、新たな観点を付け加えたりできちゃうレベルが、「SFを書いたりできるレベル」であると思われます。 -------------------------------------------------------------------------------- 言い出した手前、回収しないといけない No.4800 投稿日 2002年7月6日(土)21時37分 投稿者 巻島翔史 物理講座> このスレッドにありますね。  ――って、これは講座というか注釈を付けてるだけですね。  言葉の選択に問題がありました。 (…………これ、旧HNで書いてらっしゃるってことは、ひょっとしてここで喋っちゃマズかったんでしょうか。<零さん  もしそうだったらごめんなさい) -------------------------------------------------------------------------------- マズった…… No.4801 投稿日 2002年7月6日(土)23時36分 投稿者 羽矢野  土曜出勤から帰ってきたら、今日が今年受ける技能検定の講習会だったことに気づいた羽矢野です。  うっわー。……とってもマズイです。   ●とんびの羽根さん >>わたしが羽矢野さんに求めていたのは、論証責任というものでした。  自分で言うのも何ですが、その通りです。  主張する限りは、他人が納得するだけの理由提示が当然必要なんですが、今回の天才問題は、それが足りなさすぎでした。  とくにこれは弟切さんの課題ですから、余計しておかなくてはいけないのに、最初の書き込みなんかなんにも書いてないですね。  これでは勝手なこと書いてるだけした。  主張に理由を書き添えなければ意味なんてない。  やっぱりとんびの羽根さんのような客観視できる人にいてもらうと、助かります。  これからも馬鹿なことしたら、お願いします。  私、客観視能力欠けてますので、こうやって馬鹿なとこ気づかせてもらえるのはありがたいです。  甘えずに、自分で客観視できるように早くならなきゃいけないですが。 >>吉本興業の芸人とか全員が天才だろうか? 「天才は普通の人間が理解できない行動をとる」と「普通の人間が理解できない行動を取るのが天才」はイコールじゃないですね。  おおざっぱにわけると、意識せずに理解できない行動をとるのが天才で、意識して理解できない行動をとるのが芸人。(でも、その行動で自分の意図した結果、吉本の場合だと“笑い”を引き出すのは、並大抵のことではないけど) >>「真賀田四季博士」はマッドサイエンティスト?  これは違います。(……違わないかも知れない)  このシリーズには天才や秀才が沢山出てくるのですが、狂気にとりつかれた人達ではなく、ちゃんと天才だなあと思える思考してます。 >>天才たちを集めて教育する制度が発達している国  今はこういう場合の天才をやってます。  が、夢想ではわかんなかったです。  夢想できる基盤を持ってないんです。こういうときは、どんな天才になるのか。 >>羽矢野さんの天才って教育問題での天才に限られてるのかな。  限ってはいないんですが、今回は条件に若さが入ってましたので、それだとやっぱり教育期間にいる時期に受ける影響が決定打だろうと思いました。  天才だけではなくて、誰でもそうだし、年をとっても基本は学校生活での影響がでてると思います。 >>羽矢野さんはベリルが「通常の人間の思考を理解できない天才」のほうに入るということですね。  話題の最初では。  今は天才問題のやりとりから変わってきてますので、理解できる(そして、自分もその行動を意識せずにとる)という状態になってます。  今のところ、おおざっぱわけだと三種類 1.「通常の人間の思考を理解できない、そして天才の行動も通常の人間は理解できない(これは自分の思考にそった行動をするということ)」 2.「通常の人間の思考は理解している。しかし自分の行動は通常の人間は理解できない」 3−1.「通常の人間の思考は理解している。そして自分の行動も通常の人間が理解できる(厳密には違うが、頭のいい普通の人といった感じ) 3−2.「通常の人間の思考は理解している。そして自分の行動も通常の人間が理解できる(普通に見えるように、行動をお芝居している)  ベリルは3−1.に該当する。  だよね? >弟切さん >>TOEIC 最近では社会人の常識となりつつある英語能力検定試験   まったくいらない(笑)  英語なんていいやい。死なないし(← おい)  でも私の職場では、何故か数学が……(あるパターン図形から公式を作るとか)  数学は高校までしかやってない(しかもデキはよくなかった)ので、困ることがちらほら。  学校の勉強は、社会に必要ないとかいわれてますが、そういうわけでもなかったりしますね。 ●鷹見さん >>「恋愛」と「真理の探究」が眼の前にあったときに、あっさりと両方取ってしまうのが「天才」 >>「恋愛など真理の探究の前にはゴミ同然」「恋愛感情など無駄だ」と考えてしまうのが「天才になりたがっている普通の人」  なんか、とっても納得してしまいました。  私のまわりには天才なんていないので、リアルな話はためになります。 ●新木さん >>「あるひとつの局面」を想定して、そこで取りうるあらゆる手を、すべて虱潰しに検討してみたりとか、そういう地道な練習の積み重ねがあるものだろう。  これも納得です。  この領域に達するまでには、パターンだしを延々とやって初めて可能になるのですね。  三十個が六十個になり、そして何千何万と繰り返していくと、その行動がパターンとして刷り込まれてしまうような。 >>「ダンボの耳」  わかります。  ……が、いまの子じゃないです。 -------------------------------------------------------------------------------- ハートのA No.4802 投稿日 2002年7月7日(日)02時47分 投稿者 八神伽羅  そこそこ回復しました。まだちょっと声が変だけど。  やはり風邪は早めに治すべきですね……こじらせなくてよかった。  ということで、課題。  今日は 「人を信じられない主人公が、そうでなくなる話」  いきます。  目標は……30突破かな。とりあえず。 1.「捨てられて人間不信になった犬が、人間になつく話」 2.「親に捨てられ人間不信になった子供が、新しい家族に心をひらく話」 3.「親友だと思っていた相手にいじめられ人間不信になった小学生が、また友達を作れるようになる話」 4.「人間に迫害されているため人間不信の精霊が、人間の友人を作る話」 5.「小学校でいじめにあって以来、人間不信の少女が、他人に心をひらく話」 6.「恋人に二股をかけられて以来、男性不信になった女が、男の友人をつくる話」 7.「友人に騙され借金を背負わされた父を持つ少女が、他人に心をひらく話」 8.「楽団に演奏会をボイコットされ音楽会を去った指揮者が、再びタクトを握る話」 9.「主君に捨て駒にされて以来、人間不信になった侍が、新しい主君を捜しはじめる話」 10.「恋人が実は財産目的だったと知って以来、人間不信の令嬢が、他人に心をひらく話」 11.「警察に犯人扱いされ人間不信になった男が、他人に心をひらく話」 12.「友人にデザインを盗まれ人間不信になったデザイナーが、別の友人と組んで再起を図る話」 13.「人間不信の金持ちの老人が、親類に心をひらくようになる話」 14.「裏切られ続けたため、人間不信の人格ができてしまった多重人格者が、人を信じられるようになり元に戻る話」 15.「騙されて殺された幽霊が、霊能者に心をひらき成仏する話」 16.「ストーカーに遭って以来、人間不信になり姿を消したアイドルが、再びファンの前に現れる話」 17.「殺人事件に遭遇しまくるため人間不信になった名探偵が、世の中犯罪者ばかりではないと思い直す話」 18.「暗殺の恐怖から人間不信になった王が、家臣を再び信頼するようになる話」 19.「悪徳商法に引っ掛かって人間不信になった男が、他人に心をひらく話」 20.「人を疑うのが習慣になってしまった刑事が、無罪を主張する犯人を信じるようになる話」 21.「生徒に殴られてから体罰を行うようになった教師が、生徒を信じて話し合う主義の教師になる話」 22.「上京してすぐ有り金をだまし取られ、人間不信になった主人公が、都会の人間に心をひらく話」 23.「宝くじで大金を当ててから疑心暗鬼にかられるようになった主人公が、再び他人を信じられるようになる話」 24.「騙され続けたため人間不信の老婆が、隣人の優しい娘に心をひらく話」 25.「相棒に裏切られて以来一匹狼を貫いていた賞金稼ぎが、新しい相棒と組むようになる話」  タイムアウト。  増えたのはお題の文字数だけか……。  もっと手短にまとめられるようにならないと。  とんびの羽根さんや新木さんが指摘してくれたように、引っ掛かったらすぐボツにして次を探すよう心がけてみました。  15番目あたりまでは、昨日より速いペースで出せました。  昨日は30分だったのが、25分くらいに。  しかし。  そのあたりからボツが飛躍的に増え、20を越えたあたりからはボツにするネタすら出てこなくなる始末。  下手な鉄砲数撃ちゃあたる、といいますが、私の鉄砲にはそもそもそんなに弾が入ってなかったっぽい。  情けなし。 ≫しかし20個ぐらい、3分もあったら、出てこないかなぁ?  結果は見ての通りです……出せるようならたぶん、今頃プロになってるんじゃないかと。    明日こそは。  30越えてみせます。 >とんびの羽根さん ≫風邪は気力で治すように。(笑い)  気力ですか。  一番私に足りてないもののような……(笑)  とりあえず、栄養と睡眠でその分を補おうと思います。  <BR>タグ、以後気をつけます。  書き込むとき、タイトルと本文をメモ帳で書いてコピぺしてるんですが、前回前々回と改行部分までコピーしてしまったみたいで。  二回も同じミスするなんて、間抜けすぎですね私。 ●ダンボ耳  わかります。  今の子……に入るかどうか疑問ですが。  高校生の妹は知っていました、ダンボ。 -------------------------------------------------------------------------------- 星に願いを No.4803 投稿日 2002年7月7日(日)03時28分 投稿者 弟切 千隼 気づけば今日は七夕ですね。しかし新暦の七夕は日本では梅雨の真っ最中で、牽牛と織女の逢瀬はほとんど目撃できません。 もしかして日本の暦が新暦に変わったのは、恋路を邪魔されまいとする牽牛と織女の陰謀でしょうか(爆) 三枝さんへ > 戻ってきて下さって嬉しいです。これからよろしくお願いします。 本音を言いますと、弟切にはよくわからない物理学のことを訊ける方ができたのが非常にありがたいです(笑) 何しろ弟切は、「私が住んでいるアパートは高台にあるから、私って位置エネルギーが高い高エネルギー人間?」などと考えてしまう物理学音痴ですから(←ばか) 羽矢野さんへ > 真賀田四季博士は立派なマッドサイエンティストだと思いますよ。その論拠は、 (以下、森博嗣著『すべてはFになる』のネタばれを含みます。ネタばれが嫌な人は飛ばして下さい) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 特に出来が悪い訳でもなく、母親の言うこともよく聞いたと思われる実の娘を殺して平然としているなんて、正常な人間のやることではありませんよね。 いつでも冷静な真賀田四季博士は、「冷静な狂気」というものを体現していると思います。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (以上、森博嗣著『すべてはFになる』のネタばれを含みます) >>SF 弟切はえせSFファンなので、「本格的なSFを書いてみたい」という夢はあるものの、普通のまともな話すら作れない現状では、それは二百光年くらい先にある夢のまた夢です(;_;) パラグライダーでやっとこさ空を飛んでいる人間が銀河系外宇宙へ出る計画を立てても、目標が遠すぎて挫折することが目に見えているので、せめて大気圏外へ出られるようになってからワープ航法のことを考えます(^^; >>天才 私の身の回りには、天才に近いと思われる人間が何人かいます。そういう人々を見ていると、天才に人間臭さがないとは考えられません。 そういう人間の一人に、私の父方の祖父がいます。身内の例を出すのは自慢をしているようでとても嫌なのですが、天才(っぽい人)が何でも労せずできてしまって、すんなりと人生を渡れる訳ではないと示すのに良い例だと思われるため、例に挙げさせていただきます。 私の父方の祖父は、私が生まれる前に亡くなりました。ですから祖父に関する話はすべて親族から聞かされました。 明治生まれの祖父は、太平洋戦争が始まった時、家族にだけは「日本はこの戦争に負ける」と言ったそうです。これは当時としては驚異的なことでした。 なぜなら、当時の日本は情報管制が敷かれていて、政府に都合のよい情報しか庶民の耳に入らなかったからです。実際ミッドウェイでの戦闘までは日本は連戦連勝だったため、日本国民は勝利の報に酔って、戦争反対どころか「行け行けどんどん」と叫ぶ始末でした。 一介のサラリーマンだった祖父が、乏しい情報からどうやって日本の敗北を予見できたのか、先読みできる天才だったとでもしなければ説明がつきません。なまじ先行きの悲劇が見えていただけに、表立って戦争反対を言えなかった祖父は無力感にさいなまれたでしょう。 当時の日本では、政府のやり方に反対を唱える人はそれだけで憲兵に捕らえられて拷問にかけられたのです。そのために死んだり体に障害が残ったりした人が大勢いました。家族のことを考えれば、祖父は自分が憲兵に引っ張られるようなことは避けざるを得ませんでした。 祖父は、小学生の頃とてつもなく成績が優秀だったといいます。しかし、上の学校へ進むようにという教師の勧めを断って−当時、義務教育は小学校まででした−、そのまま就職しました。理由は「友達がみんな進学しないのに俺だけ進学するのは嫌だ」というものでした(^^; 天才的ではあったものの、当時の祖父は「明治時代の田舎のガキ」だったのですね。近代的な会社組織の中で学歴がどんなに役に立つのか、考えが及ばなかったのでしょう。 現在のJRの前身である国鉄に入って働き始めた祖父は、巨大な会社組織の中で学歴がない悲哀を嫌というほど味わったようです。自分よりずっと頭が悪い人々が、学歴があるという理由だけで自分を追い越してゆくのは耐えがたかったでしょう。 成績が良かったのに、お金にも余裕があったのに、進学しないと決めてしまったことがよけい祖父を苦しめたようです。祖父は晩年アルコール依存症になり、家族にさんざん迷惑をかけた挙句、お酒がもとで脳出血で倒れて死にました。 酒を飲んでいない時の祖父を知っている人々は、口を揃えて「あの人は天才だった」と言います。私はこの祖父の血を引いているはずなのに、三代目ともなると見る影もありません(;_;) もう少しあなたに似たかったです、お祖父ちゃん。 -------------------------------------------------------------------------------- 参考図書 No.4804 投稿日 2002年7月7日(日)12時00分 投稿者 ROM 書名/「天才」、著者「宮城音弥」、出版社/岩波書店(岩波新書:青版621)。 古い本ですが、一読をお勧めします。 -------------------------------------------------------------------------------- ダンボリサーチ No.4805 投稿日 2002年7月7日(日)13時31分 投稿者 とんびの羽根 >>ダンボの耳  とんび > わかります。耳をダンボにするとかいうけど。  あいぼう > わかります。  むすめ@中2 > 知ってる、ディズニーのでしょ。 耳が大きい、飛べる象。 ぎりぎりわかる、保育所の時みたから。 >羽矢野さん #4801 >>客観視できる人  んにゃ、自分を客観視できないのは当たり前です。他人だから客観視できるというわけでもないけど、自分で自分をみるよりはましです。だから作品は他人に見てもらえと新木さんが何度も言ってるのですね。  もちろん、わたしが客観視できるわけもありません。  もう少しすればたぶん休息の終了が言い渡されるんじゃないかな。あと一歩くらいのところにいるようにわたしは思います。「自分で客観視できるように早くならなきゃ」といってるあたりがたぶんあと一歩ぶんなのだけど。 >八神さん #4802 >>「人を信じられない主人公が、そうでなくなる話」  主人公のキーワードになりそうなものをちょっとみていきます。  1.犬 2.子供 3.小学生 4.精霊 5.少女 6.恋人 7.父 8.指揮者 9.侍 10.令嬢  11.警察 12.デザイナー 13.老人 14. 多重人格者 15.幽霊  16.アイドル 17.名探偵 18.王 19.悪徳商法 20.刑事  21.教師 22.都会 23.宝くじ 24.老婆 25.賞金稼ぎ  こうしてみると非常に多彩なものが出てきています。主人公になりそうなものを虱潰しに出してきているようです。  問題は、このように前に出たものを使わないようにするとストックのある間はいいのですが、途中から異様に時間がかかるようになっていくことです。アイディアを出す前段階として、主人公になりそうなキーを探し出してくるという作業と、すでに出ているものと同じかどうかのチェック作業の割合が大きくなってしまうからですね。  この方式をとっている間はある主人公に対して一つの結末しかないという状態をつづけることになり、思考するという部分がなおざりになっていきます。頭脳の限りあるエネルギーが検索とチェックで大部分とられてしまうのだから当然です。ですからこういう出し尽くすような方法(絞りつくし方式)は時間無制限でじっくりチェックできいろいろと資料の参照ができる状態ならよいのですが、条件に合いそうなものを時間内にいろいろと提出する必要があるとき(回転寿司方式)には向きません。  回転寿司に行ってみましょう。まぐろ、いか、たこ、あなご、さば、かつお、というように出てきてますか?びんとろ、こはだ、とろやまかけ、やりいか、下足、やきいか、ほたるいか というようにはるかに多彩なメニューが出てきます。八神さんの方法とどこがちがうかというとネタの区分がより細かく、調理方法も多彩なわけです。  犬なら柴犬、盲導犬、災害救助犬、ドーベルマンと区分を細かくする、人間不信になる原因も兄弟の中で一匹だけ捨てられる。兄弟が虐められる。なついた人間に蹴られる。人間同士が殺し合っているところを見てしまう。ただひとりえさをくれた人が死んでしまった。というようにいろいろ考えていくことができます。キーワードになる主人公が使えるネタだとわかったらもっとネタそのものを見分け、さらに多彩な調理に挑んでいかないと思考したことにならないですよ。 >弟切さん #4803 >>祖父  お祖父さんというのはいろいろと無念を背負っているものです。  わたしの祖父はものごころのつかないうちに父をなくしたために学校にいけませんでした。字すら読めなかったのです。それでも生きていくためには必死で働かざるを得ません。なんでも、字が読めないのに郵便の仕分けと配達をしていたらしいです。どうしたかというと住所と名前の漢字を形として覚えたのだそうです。そうやって金を貯めけっこんと離婚を繰り返し、浄水場の管理人になり、田畑を借りて作物を育て、屋敷が買えるくらいの現金を貯めました。  空襲に遭い、家にも焼夷弾が落とされたそうですが、それを必死で家の外に放り出して、家の前の竹藪が燃えてしまったこともあるそうな。火垂るの墓の舞台になったあたりにほど近い西宮の上ヶ原に住んでいたのです。そうやって守り通した金だったのですが戦後数年の超インフレで無価値になってしまったのですね。当時の300円くらいという話です。  現在なら一億円貯めたのに一万円になってしまったというのに匹敵するでしょう。正確にはちょっとよくわからないですけどね。 -------------------------------------------------------------------------------- 未来の二つの顔 No.4806 投稿日 2002年7月7日(日)19時35分 投稿者 弟切 千隼 とりあえず、来週の出張はないと判明した弟切です。しかし再来週以降はどうなるかわかりません。 ROMさんへ > 参考文献の御紹介ありがとうございます。今度本屋へ行った時に探してみます。 ベリルのほうはひとまず置いておいて、ユキマロが得たもの・失ったものについても考察してみます。 それにはまず、初期状態で何を持っていなかったか・何を持っていなかったかを考察する必要があります。 話の主題が「ベリルとユキマロの関係」なのですから、ユキマロのほうもベリルと同様に考察しなければいけませんよね。 話の前段階: ・ユキマロは、孤児だった自分を育ててくれた養父を失う。 話の初期状態で持っていたもの: ・天才としての才能 ・仕事の実績 ・生計を立てる手段 ・住むところ ・地域の人々とのつながり ・未来社会に関する知識 ・過去の高度な科学技術に対するある程度の理解 ・孤独 ・導き手を失ったことによる不安 初期状態で持っていなかった(失っていた)もの: ・家族 ・家族を含め、親族・友人などの濃密な人間関係 ・心から他人と共感する体験 ・過去の社会に対する詳しい知識 ・等身大の自信 持っていたもののうち、天才としての才能は天性のものですね。さらにそれを養父が伸ばしてくれたおかげで、ユキマロは自分の才能を生計を立てる手段として活かすことができるようになり、仕事の実績も積みます。未来社会に関する知識と、過去の科学技術に対する理解は、むろんその過程で身に付けました。 住むところは、養父と一緒に住んでいた家を受け継いでいます。人々を啓蒙する仕事をしていれば、心から共感し合えることはなくても、地域の人々とのつながりはできたことでしょう。 ベリルのところでも問題になった孤独は、誰もが持っているものです。ユキマロがベリルと違うのは、自分が孤独を抱えているのを自覚していたことです。 良き理解者である養父がいる間、ユキマロは養父の中にも自分と似た孤独があるのを見出して、自分の孤独と重ね合わせ、孤独を受容していました。ところが、孤独をある程度共有できる養父がいなくなってしまったので、彼は自分の孤独をまるごと抱え込むことになりました。 ユキマロにとって、普通の人とは違う才能を持つ自分を何かと守り、導いてくれた養父を失った衝撃は大きいものでした。それまで仕事の実績を積んでいたとはいえ、導き手を失った不安が彼の心に湧きあがります。むろん、悲しみや喪失感も彼の心にのしかかってきたでしょう。 このような状態のユキマロは、自分の中の孤独を制御することが困難になっていたと思われます。自覚しているとしていないの差はあっても、冷凍睡眠に入る前のベリルと同様、孤独と不安に押しつぶされそうになっていました。 ただ、ユキマロはベリルよりも穏やかな人で、そのうえ生計を立てる手段や地域の人々とのつながりがあったため、ベリルのように過激な行動には走りませんでした。 それでも、孤独をある程度共有でき、導き手となってくれる人が欲しくて、ベリルを目覚めさせた訳です。 ユキマロの養父は旧世界からの生き残りでしたから、ユキマロにとって養父に代わり得る人といえば、旧世界の香りを残す人でなければなりませんでした。けれども、戦争のために旧世界の人々の多くが死んでしまい、わずかに生き延びた人々も年とともに死んでゆきます。唯一、冷凍睡眠中のベリルだけが、求める条件を満たす人物としてユキマロの手が届く範囲にいたのでしょう。 この辺りの細かい条件は、あとで詰めることとします。 初期状態でユキマロが持っていなかったもののうち、「家族」と「親族・友人などの濃密な人間関係」についてはわかりますよね。孤児のユキマロは養父を失って天涯孤独になり、彼の天才を理解してくれた養父が逝去したことによって、濃密な人間関係を築ける相手がいなくなりました。 「心から他人と共感する体験」も、彼とほぼ同じ才能を持ち、同じような立場の人間が身近にいなければ得ることは難しいですね。 過去の社会に対する詳しい知識は、未来社会に育ったユキマロが持っていないのは当然です。 では「等身大の自信」は?  ベリルの場合は自分の内面を守るために肥大した自負を持っていましたが、ユキマロはそんな自負を持っているようには見えません。 ユキマロはベリルとは逆で、自分の才能を過小評価していたのですね。養父が死んだ時点で、彼は既にほとんどの業務を養父に任され、きちんとこなしていたのに、「導いてくれる養父がいたからこそできた仕事だ」と彼は考えていました。 天才とはいえ、修羅場をくぐってきた養父と比較すれば、ユキマロには自分の至らなさが目に付いたのでしょう。それでいながら彼の才能に付いてこられる人は周囲にいませんでしたから、彼が感じる孤独と不安はふくれあがり、自信は縮小しがちでした。 さて、このような初期状態のユキマロが、ベリルを叩き起こして彼女と一緒に暮らすうち、どのように変化していったのでしょうか?  次回、ユキマロが何を得て、何を失ったのかを考察します。 -------------------------------------------------------------------------------- 【ダンボの耳】 No.4807 投稿日 2002年7月7日(日)21時18分 投稿者 藤極堂 高校女子 イエス 「子供の頃、50回は見ました」 高校男子 イエス 大学男子 イエス 高校男子 イエス ディズニーは強いですね、マル -------------------------------------------------------------------------------- 私の出会った天才。 No.4808 投稿日 2002年7月7日(日)21時20分 投稿者 鷹見一幸  前の書き込みで書いた「私の会ったことのある天才」についてですが  考えてみると、私が実際に会って話をしたことがある本当の天才は「手塚先生」しかいなかったんだと気づきました。  本当の天才とは「その人のために、世界が変わる」人のことだと思うのです。  もし、あの人が存在しなければ、マンガとアニメというものは、おそらく現在のような形になっていなかったのではないかと思うのです。  映像文化に対する影響力を考えたとき、やはりあの人は「天才であった」と言わざるを得ません。  500年過ぎたとき、教科書に名が載る人間が天才だ。  という定義をどこかで読んだ覚えがあります。  日本の教科書には名前が載らなくとも、その人が、他人に与えた影響力を考えてみれば、手塚先生は、やはり日本が世界に誇る天才だったのだと思うのです。 -------------------------------------------------------------------------------- たなばた。 No.4809 投稿日 2002年7月7日(日)23時12分 投稿者 羽矢野  雨ですね。(私の所は)  もっとも晴れてたとしても、空が汚いし、視力も落ちてるので綺麗には見えません。    もう星が綺麗に見えるのは、プラネタリウムくらいでしょうか。  幼い頃の真っ黒な夜と、降るような(ほんとにそう見える)星空は遠い過去になってしまいました。  そういえば、蛍もここ何年か見てません。  子供の頃は、網片手に虫かごいっぱいに捕まえたのに。  今じゃ蛍のいる川は観光名所です。  失ったものは、とっても大きい。 ●マッドサイエンティスト  またこいつは、こんなこと書いて。  と思われそうなんですが。  これは完全な雑談です。少し疑問ができたので。  マッドサイエンティストって、二種類考えられますよね。 1.研究している“もの”が狂っている場合。 2.科学者“自身”が狂っている場合。  これって、どっちでもいいのでしょうか? >>真賀田四季博士  この人は、2ですね。  研究自体はしごくまともですが、考え方が普通の人間と全然違う。  彼女の場合、狂っているというのは一般人から見た場合です。  自分や他人の死に無頓着という思考は、彼女自身の論理に基づいており、そこに矛盾はありません。 せいじょう(‥ジャウ)【正常】 (形動)正しいと考えられているありかたや状態などにあること。また、他と特別に異なったところがなく、普通であること。  正常の意味がこうなら、彼女はたしかに狂ってますね。  (ただ、普通でない=狂っているで本当にいいのか疑問はあります) ●自分で客観視  これはできなきゃならんと思うのですが。  じゃないと、リライトできないですよ。  自分の書いたものを見つめて判断するのは、自身の中にある“他人の目”だと思うのですね。  新木さんは仮想読者をいっぱい持ってる。  そういうの。  他の人に読んでもらうのは、その客観視をしてリライトしたものじゃないと。  私程度では読めるものがでてきません。 ●八神さん  とんびの羽根さんの意見にちょっと付け足し。  私の時は、パターンを決めました。  高校生の女の子とか、男の子とか、人外とか。  こうするとはなからストーリーパターンの思考にしかいかないので、課題をやるには有効かと。 ●お祖父さん  現在は他界してますが、私は祖父と暮らしていた時期がありました。  どんな人だったのかは全然知りません。(弟切さんとかとんびの羽根さんとか詳しくて驚きました。私の家は、家族の過去の話とか全然しないんです。だから私は父母が恋愛結婚なのか見合い結婚なのかすら知らない)  祖父のことで、いまだにずっと後悔してることがありますね。  戦争に行っていたであろう祖父に「人を殺したの?」って訊いたことあります。  今思うと、子供心になんて酷いことを言ったのか。 ●ROMの人  私も探して読んでみます。  しかし、題名がそのままな本だなあ…… -------------------------------------------------------------------------------- >羽矢野さん #4809 No.4810 投稿日 2002年7月8日(月)07時34分 投稿者 とんびの羽根  いくつか疑問点があるので、お手伝いください。  とりあえず反論するのは控えて、確認をしておきたいのです。まだ休息だし。 >>1.研究している“もの”が狂っている場合。  これは意味がわかりません。一般の読者にわかるように書いてみてください。 >>自身の中にある“他人の目”  これが他人の目であることをどうやって保証するのか説明してください。 >>真賀田四季博士  女性だったのですか。  するとひとつ疑問。真賀田四季博士とベリルが羽矢野さんの中でどこかダブったのではないかと思うのですが、そのダブったところと、違っているところを、箇条書き程度でいいですから抜き出してもらえないでしょうか。 -------------------------------------------------------------------------------- 悲しいお話など No.4811 投稿日 2002年7月8日(月)11時51分 投稿者 紫ゆきや >三枝さん  紫ゆきやといいます。  よろしくお願いいたします。 >羽矢野さん(4783) >「悲しい話」とは「同情できる話」  これは、必要条件ではあるかもしれないけど十分条件ではないと思っています。  「同情できない話では、悲しい話にはならない」ということは言えるんじゃないかと。 >> 同情っていうのは「悲しいなあ」っていう気持ちではなくて「可哀相だなあ」って気持ちでわいてくる。   「かわいそう」という感情は、「自分がその立場なら悲しいと思うこと」であると、私は考えています。  だから、ある状況で、当人がぜんぜん悲しんでいなくても、他人は勝手に、かわいそうだと言って、同情したりするわけですね。  だから、悲しい話を作るときには、その「自分がこの人物の立場だったら」と思わせるとこが重要かなと。  ただ、先の私のように、感動と悲しいを取り違えていたりすると、まったく別の話になってしまいますので、それについては、まだまだ考えていかないとなりません。 >> 雪女の主人公は、負けてしまっても納得できるほどの誘惑ってやつに負けたんでしたっけ? 鶴の恩返しでも可。 >> あれはどう読んでも主人公はうっかりさんでは?  たしかに、ツルの恩返しの主人公とかは、あまり賢明ではないと思われますが。  読み手に「この主人公はヌケてるなあ。甘えてるなあ」と思われてしまったら、その話で悲しんでもらうことはできないと、私は考えているのですね。  たとえば、毎日のように重労働で生活費をかせいでいる人に「ママに、お小遣い減らされちゃって悲しいの」とか言っても、たぶん、同情してもらえないでしょう。 >出ていっちゃう女の子の話  なるほど「打ち解ける」という表現のほうが適切ですか。  たしかに、この段階でキャラクターが固まっているわけではないですし、ここで重要なのは、打ち解けることですよね。  「女の子=拾ってきた猫」というイメージから「なつく」という言葉を選んだのですが。私は、どうも骨にするのが下手ですね。もっと慎重に言葉を選ばないとなりません。  転のところ、(女の子回復に合わせるように体調を崩すとこ)。なるほど、このように書けば、起から一連の流れになるわけですね。  結のところ、(主人公の症状が風邪だったとわかる)のは、私には「同情できない、うっかりさん」に、思えました。  主人公も、それまでに風邪ひいたことくらいあるでしょうから。もう少しマイナーな病気のほうが「うっかり度」が減るかなと思いましたし。  あ、でも、羽矢野さんは、うっかりしてたほうが悲しいと考えてらっしゃるから、この展開になるんですね。  「女の子が原因でなかったと」と示すには、私の前の案である「回復しなかった」というのより、こちらのほうが、わかりやすいのは確実ですね。  たくさん参考になりました。ありがとうございました。  やっぱり、書き直してもらったりすると、経験値が大きいです。  指摘する側への負担が大きいので、こちらからお願いしたりはできないですけど。 >「ノラ猫に恩返しされるが、つまらない好奇心が元で、ノラ猫はいなくなってしまう」 >> 起承転結のわけには問題はないと思います。 >> 実際にお話にするとつっこむ部分がでそうですが、これはちゃんと悲しい話になると思います。  おお、それは嬉しいです。  ありがとうございます。 >> 承が起と繋がってない感じは受けますけど。  一連の流れに切れてる部分があるというのが、私の書く起承転結の欠点のひとつのようですね。  次はもっと注意しようと思います。 >> ってか、これ書いてみない?  こんな風に言ってもらったのは初めてなので驚いていたりしますが。  そうですね。  本当に悲しい話の部分を模倣できているかとか、検証になるかもしれませんね。  これも一人称の話にしやすそうだから、都合が良いですしね。  なぜ都合が良いかといいますと、今書いているのが一人称視点の短編でして、そこで視点について叩いてもらって、それを実践するのに、良いかなと思いまして。  (……て、すみません。今の短編にだいぶ時間かかっております。土日にようやく話がまとまりまして書き始めました) >> と猫スキーな私は思ったのでした。  私も猫好きです。いいですよね、あの柔らかなとことか、ワガママで気まぐれなわりに小心者なとことか。 >新木さん(4792) >弱っている女の子ネタ >> これって、ようするに魔物かなにかで、人間の生気を吸うとか、そんな設定があるわけだよね?  そうです。最初に出したほうでは、ですけども。設定として「生気を奪う女の子」でした。  「健康でなくて孤独ゆえに悲しい」というのが「主」だったので、「人の生気を奪いたくないゆえに孤独を選び、その結果、健康でなくなってしまった」という、「もののけ」のような設定を用意したわけです。 >> 起:弱って倒れていたところを、ある少年に拾われる少女。看病されるうちに打ち解ける二人。 >> 承:普通の人間に対する看病では、少女の弱っている状態は治らず、生気を吸いたい衝動がしだいに高まってくる。 >> 転:衝動に負けて、ついに少年の生気を吸ってしまう少女。同時に正体もバレるが、少年はそれでも受け入れてくれようとする。 >> 結:少年のもとを去る少女。  私は、ツルの恩返しや雪女と聞いた瞬間、「男の側がミスをする」というのだけを考えてしまいました。  なるほど、「女の子が、過ちから幸せを失う」というのも、ありですよね。  男女を入れ替えていますが、悲しさの根幹の部分は倣っているわけですし。  とくに最初の設定には、この展開が合っているように思います。 >> これをベースにして、そのまま短編も書いてもいい。  羽矢野さんからの、お言葉もありましたし。今の短編が終わりましたら、その反省点などを盛り込んで書いてみようと思います。  この新木さん版の悲しい話(おお、これって貴重!?)を模倣してですね。 >> また、ここに「少女を追っている追っ手」とかを追加して、さらに「少年のもとを去らなくてもいい展開」に直し、そのために必要な設定などを加えてゆくと、長編にも仕上げられたりする。(そうすると悲しい話ではなくなるが)  長編だとしたら、前半が、少女が去ってしまう悲しい話で、後半が少年のもとに戻る感動する話……とかですか。おもしろそうなので、それも検討してみます。 >> 電撃文庫のラインナップを探してみると、なにか1個ぐらい、ヒットするのではなかろうか?  自分の読んだ本の中で、そのままというわけではないですが、阿智太郎先生の「ぼくの血を吸わないで」なんかが、近いかなと思いました。  あちらは長編ですし、似ているというだけですけども。 >タグについて  タグの説明ありがとうございました。  レジュメに<i>タグを付けてみました。  あと、タイトル付けの裏技も試してみます。  うまくいくか、緊張しますね。こういうときは、プレビューが欲しくなります。 >ダンボについて  26歳なので、あまり参考になりませんが。わかります。  近所のレンタルビデオ屋にもありましたので、最近のお子様も見ているのではないでしょうか。 >藤極堂さん  おかえりなさい。戻ってきてくださって嬉しいです。 ===ここからレジュメ=== >三枝さん ・ご挨拶。 >羽矢野さん(4783) >「悲しい話」とは「同情できる話」 ・仮定のひとつで、十分条件じゃないです。 >> 同情っていうのは「悲しいなあ」っていう気持ちではなくて「可哀相だなあ」って気持ちでわいてくる。  ・かわいそう=かなしいきもちに同情すること >> 雪女の主人公は、負けてしまっても納得できるほどの誘惑ってやつに負けたんでしたっけ? 鶴の恩返しでも可。 >> あれはどう読んでも主人公はうっかりさんでは? ・主人公がバカだなあと思えたら、その話では泣けないです。「おまえには嘆き悲しむ資格などないわ。このへたれめ」となります。 (それを突き詰めると、ダメ人間の奇行を扱った喜劇になりそうなのですが、脇道は地図にメモして保留しときます) >出ていっちゃう女の子の話 ・「うちとける」って言葉。うーん、どうしても「女の子=拾ってきた猫」というイメージが。 ・骨化が甘い。 ・転のところ、女の子回復に合わせるように体調を崩すとか、これは必要な要素ですね。 ・結で主人公の症状が風邪だったとわかるのは……うーん、私にはそれだと「同情できない、うっかりさん」になってしまいますが、「女の子が原因ではなかった」ということを示すには、「しかし、回復しなかった」という、私の案よりは良さそう。 >「ノラ猫に恩返しされるが、つまらない好奇心が元で、ノラ猫はいなくなってしまう」 >> 起承転結のわけには問題はないと思います。 >> 承が起と繋がってない感じは受けますけど。 >> 実際にお話にするとつっこむ部分がでそうですが、これはちゃんと悲しい話になると思います。 ・おお、それは嬉しいです。 ・一連の流れに繋がりが切れてる部分があるというのが、私の欠点のひとつかな。注意しようと思います。 >> ってか、これ書いてみない? ・そうですねえ、本当に悲しい話にできるか、検証になるかも。 ・今書いているのが一人称視点の短編でして、そこで視点について叩いてもらって、これも幸い一人称視点の短編になりそうですし、それを実践してみるというのもいいかも。 (……て、今の短編に何日かけてるんだ、もう1ヶ月いじょう経ってしまったぞ自分) >> と猫スキーな私は思ったのでした。 ・猫いいですよねえ。 >新木さん(4792) >弱っている女の子ネタ >> これって、ようするに魔物かなにかで、人間の生気を吸うとか、そんな設定があるわけだよね? ・そうですね。最初に出したほうではですけど、「生気を奪う女の子」でした。 ・「健康でなくて孤独ゆえに悲しい」というのが主だったので、「人の生気を奪いたくないゆえに孤独を選び、その結果、健康でなくなってしまった」という設定を用意したわけです。 ・ツルの恩返しなどでは幸福を失うパターンだったので外しましたが。 >> 起:弱って倒れていたところを、ある少年に拾われる少女。看病されるうちに打ち解ける二人。 >> 承:普通の人間に対する看病では、少女の弱っている状態は治らず、生気を吸いたい衝動がしだいに高まってくる。 >> 転:衝動に負けて、ついに少年の生気を吸ってしまう少女。同時に正体もバレるが、少年はそれでも受け入れてくれようとする。 >> 結:少年のもとを去る少女。 ・ツルの恩返しや雪女と聞いた瞬間、「男の側がミスをする」というのを考えてしまいました。 ・なるほど、女の子の側が、やってしまう過ちで、幸せを失うというののが、この展開には合っていたわけですね。 ・たしかに、「惚れられて、幸せになり、過ちから、幸せを失う」という雪女のパターンを、ジェンダーを逆にして模倣してますね。 >> これをベースにして、そのまま短編も書いてもいい。 ・嬉しいお言葉をもらいました。 ・羽矢野さんからのお言葉もありましたし、今の短編が終ったら書いてみようと思います。 ・そのときまでに、プロット(もどき)も勧めておきます。 >> また、ここに「少女を追っている追っ手」とかを追加して、さらに「少年のもとを去らなくてもいい展開」に直し、そのために必要な設定などを加えてゆくと、長編にも仕上げられたりする。(そうすると悲しい話ではなくなるが) >> 電撃文庫のラインナップを探してみると、なにか1個ぐらい、ヒットするのではなかろうか? ・自分の読んだ本の中だと「ぼくの血を吸わないで」が近いかなと思いました。 ・あちらは長編なので、そのままというわけではないですが。 ・レジュメにhtmlタグを打ってみました。 ・プレヴューがあると、いろいろ試せるのですけど、今だと、ちょっと実験するのはためらわれますね。 ・ダンボ >藤極堂さん ===ここまでレジュメ=== -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4812 投稿日 2002年7月8日(月)20時29分 投稿者 新木 伸 >ダンボとか  おお。  じゃあ「ダンボの耳」は使っていいのね。  ちなみに「ダンボ」というのは、一昔前のディズニーのスーパースターです。  ミュータントの動物である彼は、巨大な耳を持っており、その耳をはばたかせて自在に空を飛ぶことができます。象を超えた象。スーパー・エレファントなわけですね。  ――と、こんなふうに書いたりすると、事実に一切反せずに、印象を歪曲させることが可能だったりもする。  ちなみにこの「ダンボの耳」ってところ。「ぐるぐる忍法――誰かが私のウワサをしているの術」の予備動作を描写するのに必要となってくるのだ。  「ぐるぐる」は羽矢野君からもらった。あとこの忍法を使う妄想系忍者少女の、心理描写における壊れっぷりは、藤極堂さんを観察させてもらって、そこからもらった。あとは最近の自分自身の心理観察とかから。 >巻島君  そういえば、このあいだみやびさんと電話で話していて、思い出したことがひとつ。  「強さの地平」での話。  あれ、出来があまりにも「アレ」だったもんで、「こんなもん読めるか」で片づけて、それ以上のことを追求する気にはならなくて、すっかり忘れてしまっていたのだけど――。  ひとつ大きなことが残っていた。  あの話のなかで、「戦闘シーン」っていうものは、どのぐらいの比重を持っていると作者的に考えていた?(過去形、もしくは現在形にて)  戦闘シーンっていうのは、いわゆるアクション的な文章部分のことね。  あの話のなかでいえば、剣を抜いて戦っているシーンだとか。そういう部分だ。  ひとつ、五段階評価で言ってみてくれ。 5.それこそがあの作品のすべて。 4.かなり重要。 3.そこそこ。ウリのひとつ。 2.味付け程度。 1.とりあえず入れてあるけど、なくてもいいぐらい。  ――このうちの、どれにあたる? >自分の中にある「他人の目」  これは羽矢野君宛の話題のようだけど、横から乱入。 >>自身の中にある“他人の目” >>これが他人の目であることをどうやって保証するのか説明してください。  これ、じつは「保証」することなんて、誰にもできやしない。  それが「本物」の他人の目(自分以外の誰かの視点)であれば、証明も保証も必要ではなく、はじめからもう「他人の目」であることは保証されているんだけどね。  ちなみに、「他人の目」と「客観的」というのも、これまた違うものだったりする。  とりあえず、「わかる文章」を書くためには、「他人の目」がひとつあれば事足りるわけだな。その書き方で「わかるか/わからない」がチェックできればいいだけのことだから。  しかし面白い小説を書くときには、「客観的な他人の目」というものも必要になってくる。ある程度のサンプル数をとった上での「平均値」に近い価値観というのが必要ってことね。  とりあえず僕のとっている方法。  僕の場合、脳内の「仮想読者」を数パターン用意して、多数決でも取らせることで「平均」に近づこうとしているわけだ。  たとえばライトノベルを書く場合では……。  なにか「SFっぽいもの」を書いてゆくとしよう。その時に、「SFモノの仮想読者」が大喜びしていたって、「SFにぜんぜん詳しくない仮想読者」のほうが、ちんぷんかんぷんといった顔をしていたのでは、これはよくないわけだ。  いかに「ひとりの他人の目」が「それサイコー!」と「大絶賛」していたところで、平均的な「他人の目」のほうで「わけわからん」となるのでは、それはやっぱり、書いてはいけないということになる。  ちなみに僕の脳内にいるという「仮想読者」だけど……。  これ、「うらやましいなぁ」とか、「ずるいなぁ」とか「はじめからそんなもんあるなら苦労しないよ」とか思う人もいるだろう。「欲しいなぁ」とか思う人もいるだろう。  しかし僕だって、はじめからこんなもんを持っていたわけじゃない。  作ったのね。自分で。  必要性を感じて、どうすれば「他人の目、客観的な目」を自分の中に持てるか研究して――。  そしてさらには、苦労して――。  べつに「生まれつき」もっていたわけじゃありませんので。あしからず。  あと、この方法は「キャラを降ろして会話する」とかいうことが簡単に行える僕が、自分用に開発した方法にすぎない。同じような傾向の人には有効かもしれないが、万人向きとはとても言い難い。  それぞれ、各自で自分にあった別なアプローチを研究すること。  とにかく必要なのは、自分の中の「他人の目」であり、自分の中の「客観的な目」であるわけね。そのための方法は、どうだっていいわけだ。  ちなみに、この僕の持っている「脳内読者」だけど、常に「現実」と照らし合わせて修正をかけつづけている。手巻き式の時計みたいなもんで、ほっとくとすぐにズレていってしまうもの。だから常日頃から「校正」を掛け続ける手間が必要。わりと面倒なシロモノ。 >これが他人の目であることをどうやって保証するのか説明してください。  もともとの話題に戻る。  「保証」することは不可能だが、常に現実と照らし合わせることで「校正」をつづけていって、「だいたい正確」ぐらいのところを常に維持することは可能。  ここで必要となる精度は「完璧」ではなくって、「だいたい正確」ってあたりだから。  ちなみに自分の中の「客観的にいって面白いと思う」という判断が妥当かどうかは、世に出してみて、市場に問いかければ判明する。  売れたものは面白いのである。そして、面白いものは売れるのだ。  売れなかったものはつまらないのである。そして、つまらないものは売れないのだ。  面白いと思ったものが売れなかった時と、つまらないと思ったものが売れている時は、自分の中の「判断基準」を「校正」するチャンスだ。  他の人の作品が予想外の評価をされていたりしたときは、よいチャンスなわけだから、大いに活用すべし。 (「他の人の作品」っていうのは、プロが書いて、世に出している作品ってことだよ)  たとえば電撃文庫だと、帯に「今月の新刊」「来月の新刊」がリストになって載っているよね。あれ、正確に「初刷り部数の順番」に上から並んでいるので、たいへん参考になる。  上にあるものは「売れているモノ」であり、下にあるのは商業出版の基準で「売れないもの」とされているものである。  これは厳密な「事実」であり、唯一の「客観的」なデータでもある。  何十年以上にも渡り、出版界で使われつづけている唯一の客観的で信頼できる「データ」がこれだ。  「出版部数」というものだ。  まあこの不景気の時代、シリーズの1巻目は、初刷り部数は控えめになるものなので、参考にするなら2〜3巻目あたりからだろう。  あとその作家が、すでにかなりの知名度を持っており、「人気作家」となっている場合、その分も初刷りにプラスされる。作品単体の「面白さ=売れる要素」を計ろうとする時には、その「人気によるプラス分」は差し引いて考えなければならない。  また週刊少年誌とかでも、参考にできる。  おおむね、前にあるものが「売れているもの」であり、後ろにあるのが「売れないもの」である。雑誌の場合は「初刷り部数」ほどシビアな順位づけではないので、「新連載だから無条件で巻頭になる」とかいう例外も多いので、それは差し引いて考えなければならないが。 -------------------------------------------------------------------------------- 現在来客中です。 No.4813 投稿日 2002年7月8日(月)23時02分 投稿者 八神伽羅  そんなわけで課題とレスはまた明日。  ではまた。明日に。 -------------------------------------------------------------------------------- 「強さの地平」における戦闘シーンの比重 No.4814 投稿日 2002年7月8日(月)23時43分 投稿者 巻島翔史  ちーとばかし前のことだからなぁ。脳味噌をちょっと戻して見ます。 (……戻し中……)  うん。3と4の間ぐらいです。ただしウリにしようというまでの意識があったかどうかはあやしいですね。  「強さ」ってなんだろう、ということを書こうとしていたため、戦闘シーンは話において必然のものになったわけです。だから、戦闘シーンがなければ話は成立しません。  ただ、やっぱりそれは「強さ」にくっついてきたものであるというか……少なくとも、戦闘シーンをやりたくて書いた話ではない、ということは言えます。  剣闘のシーンはおろか、人と人が密着して行なうバトルって、それまで書いたことなかったので(しょぼい銃撃戦なら書いたことがある)、勝手がわからずひどい出来になってしまったんですが………… -------------------------------------------------------------------------------- 暑くなりました。 No.4815 投稿日 2002年7月9日(火)00時22分 投稿者 弟切 千隼 梅雨寒の日々が続いていた関東地方も、二日くらい前から暑くなってきました。暑さに弱い弟切は、昼間に出歩くとくらくらします。そのくせ太陽が照りつける海へ海水浴に行くのは好き、という矛盾したやつです(^^; 前回の書き込みNo.4806で、ユキマロが初期状態で持っていたもの・持っていなかったものを挙げました。今回はそれを踏まえて、ユキマロが話の末尾で得たもの・失ったものを挙げてみます。 >>話の初期状態で持っていたもの: >>・天才としての才能 >>・仕事の実績 >>・生計を立てる手段 >>・住むところ >>・地域の人々とのつながり >>・未来社会に関する知識 >>・過去の高度な科学技術に対するある程度の理解 >>・孤独 >>・導き手を失ったことによる不安 >>初期状態で持っていなかった(失っていた)もの: >>・家族 >>・家族を含め、親族・友人などの濃密な人間関係 >>・心から他人と共感する体験 >>・過去の社会に対する詳しい知識 >>・等身大の自信 話の末尾で得たもの ・家族や友人などの濃密な人間関係 ・心から他人と共感する体験 ・等身大の自信 話の末尾で失ったもの ・導き手を失ったことによる不安 自分が生きていた社会と切り離されてしまったベリルと違い、ユキマロは最初からずっと自分の生まれ育った世界にいるので、ベリルよりも持っているものが多いですね。その分得るものの数は少なくなっています。 だからといって、ユキマロにとってベリルとの出会いはあまり意味がなかったかといえば、そんなことはありません。生まれて初めて同等の才能を持ち、同等の立場で共感し合える人と出会ったことは、ユキマロに深い感動と喜びを与えたことでしょう。 また、似た能力を持っているものの性格や気質が違う相手と出会い、身近に接し続けることにより、ユキマロは自分の能力を客観的に見て等身大の自信を得ることができました。それによって「導き手を失った不安」も払拭されました。 このような貴重な相手を得たユキマロは、ベリルがもう一度冷凍睡眠に入りたいとかよそへ行って暮らしたいとか言い出したなら、積極的に止めるでしょう。ただし、そうした方が彼女のためになると考えた場合は、そうすることをむしろ勧めるかも知れません。 優しくて責任感の強いユキマロくんは、無理やりベリルを起こしたことにすまなさを感じており、起こしてしまった以上は彼女が幸せになるよう取り計らう義務があると考えているからです。 これ以降の考察は次回に回します。 -------------------------------------------------------------------------------- 蛍 No.4816 投稿日 2002年7月9日(火)00時43分 投稿者 羽矢野  昨日、蛍を思い出したら、無性に見たくなってしまった羽矢野です。  皆さんは、川いっぱいに飛ぶ蛍の光を見たことがありますか? ●悲しいと可哀想 >>「かわいそう」という感情は、「自分がその立場なら悲しいと思うこと」である >>と私は考えています。  考えてるってことは思考した結果ですね。  では私も、思考して検証してみます。  軽く負担にならない程度にするので大丈夫です。 >>かわいそう(かはいさう)【可愛想・可哀相】 〔形動〕あわれで、人の同情をさそうようなさま。気の毒なさま。ふびんなさま。*咄・無事志有意‐はやり諷「かわいそふに、おとなしくしている物を」 >>どうじょう(‥ジャウ)【同情】 他人の気持や境遇、特に悲哀や不幸を、その身になって思いやること。かわいそうに思って慰めること。おもいやり。 >>かなしい【悲しい・哀しい・愛しい】 感情が痛切にせまってはげしく心が揺さぶられるさまを広く表現する。古くは悲哀にも愛憐にもいったが、現代ではもっぱら悲哀の感情に用いる。⇔嬉しい。 1 死、別離など、人の願いにそむくような事態に直面して心が強くいたむ。なげかわしい。いたましい。 >>あわれ【哀れ】 1 〔かわいそうに思う気持ち〕 >>きのどく【気の毒】 (形動)(もと、自分の心や気分にとって毒になることの意) 2 他人の不幸、苦痛、難儀などに同情して心を痛めること。また、そのさま。  辞書で見ると、同情すると可哀想と思っているというのは密接な関係にあるみたいだとわかります。  でも、悲しいは違うようです。  まず、紫さんの仮定を反証してみます。  悲しいけど、可哀想じゃない話。  これを考えてみます。  ある所に、重い病に侵された少女がいた。  彼女は毎日大量の薬を飲み、週に一度は病院に通うために学校を休んでいた。  そこまでしても、後数年しか生きられないだろうといわれていた。  普通なら自棄になってしまう状況の中、彼女は残り少ない毎日を懸命に生きた。  その姿は周りにも勇気を与え、沢山の友人ができた。。  そして最期、友人達に看取られながら、静かに息を引き取るのだった。  自分の運命を受け入れて、そこから逃げることなく立ち向かった少女は、可哀想でしょうか?  私はこういう話は、悲しいけれど可哀想ではないと思うのですが。  もう一個。  自分がその立場なら悲しいと思わないけど、悲しい話。  好きな女の子が泣いていました。  その理由は、いつも持っていたお気に入りのぬいぐるみが古くなったのを理由に捨てられたかららしいです。  紫さんは新しいおもちゃに乗り換える人だったので、何で悲しいのか良く分かりません。  でも必死に慰めます。  何故なら、女の子が泣いていると、自分も悲しくなってしまうからです。  というのは、ありえません?  では次に、悲しいと可哀相の違いを考えてみましょう。  可哀想は、上から見下ろすような感情です。  つまり、少し嫌な言い方になってしまうのですが、可哀相という感情は、相手を対等に見てはいない。  辞書でも、あわれとか、気の毒に思うとか、不憫とかが可哀相になっています。  そしてこれらは自分が思う気持ちです。  相手を見下ろして感じる感情なのです。    それに対し、悲しむというのは、同じ目線で相手を見ているのでははないでしょうか。  泣いている女の子に「一緒に悲しんであげる」って声をかける男の子とかいそうです。  これが可哀相だとか、気の毒だとか思ってあげるっていったら、なんてやな奴でしょう。  悲しむとは、相手の気持ちと同じ気持ちを自分に抱かせる。  そんな違いがあるのだと思うのですね。  だから、私はこの二つは全然違うものだと思います。  と簡単ですが。 >>羽矢野さんは、うっかりしてたほうが悲しいと考えてらっしゃるから、この展開になるんですね。  まさかそんな単純じゃないですよ。  風邪じゃなくてもいいですが、私は結の最後は“なんでもない軽い病”である必要があると思っています。  何故かというと、これは“うっかり”を出すためではなく、主人公に自分の矮小さを見せつけて後悔をいっぱいしてもらうためです。  例えばテレビでガンの特集を見たとします。  そうすると、いつもなら気にとめないくらいの小さな痛みとかでもガンじゃないかと不安になったりしませんか?  この場合の主人公もそうだと思うんですね。  少女が自分の生命を吸い取っているんじゃないかという疑心暗鬼にとらわれた主人公は、いつもなら風邪だと判断する症状でも死の恐怖に怯えるわけです。  だから、口をすべらせてしまう。  そして少女を失ってから、初めて気づくわけです。  ただの風邪だと。  主人公は自分の矮小さを嘆くでしょう。疑心暗鬼になって少女を疑ったばかりに、幸せを失ってしまったのですから。 >>マイナーな病気  これだと何が困るかというと、主人公自身がそれを言い訳にするからです。  マイナーな病気だから勘違いしてもしょうがないって思ってしまったら、主人公は自分を責めません。  そうしたら、このお話の悲しさは少なくなります。  この話の悲しい部分は、主人公がどれだけ嘆くかだと思うんですね。  だから、彼に言い逃れできない責任を負ってもらう必要があるのでした。  というのが、風邪にした理由です。 ●マッドサイエンティスト >>1.研究している“もの”が狂っている場合。  これも大きく分けると二つ。  一つは、研究内容が狂っている場合。  例えば人間の死体をつなぎ合わせて無敵のゾンビを作るとか、そういう人間の倫理観を無視したような研究、  平和な時代で誰も必要としていないのに殺戮兵器を作っているようなのも、狂っていると思う。  もう一つは研究方法が狂っている場合。  生まれたばかりの赤ん坊の血液の量を計るために、実際に赤ん坊をバラバラにして血を搾り取ったりするような場合。  戦争中にやってた研究や実験なんて、今から見れば狂ったものばかりです。(は言い過ぎか)  狂って“いる”と“いない”は時代背景によってかなり違います。   ●自身の中にある“他人の目”  私は仮想読者持っていませんので、ひたすら頭真っ白にしてやるだけです。  文章は書くとき頭の中で情報が補完されていますので、うっかりすると人が読んだときに情報が足りてない場合があります。  小説だとそれ意外にも面白いか面白くないかとかの判断も必要です。  これを証明するのは難しい(というか、現在はできないのでわからないが正しいかも)ですが、自分以外の人は客観視できてる文章かどうかは読めばわかります。  読んで「これは意味がわかりません。一般の読者にわかるように書いてみてください」なんてことがなければ客観視できてるってことです。  ってことは、私は全然じゃないかーー!!(叫び)  って冗談やってる場合じゃない。  分室の書き込みがちゃんとしないと、復帰できない……。 >>新木さん 4812 >>「他人の目」と「客観的」というのも、これまた違うものだったりする。 >>「わかる文章」を書くためには、「他人の目」がひとつあれば事足りる >>面白い小説を書くときには、「客観的な他人の目」というものも必要になってくる  まだまだ私にとっては高等技術ですが、せめて一つは確実に他人の目の役割ができる方法編み出さないといけないですね。 ●真賀田四季博士  ベリルと重なってる部分……  女性であること。  天才であること。  評価に比べ年が若いこと。  これぐらいではないでしょうか。  中身については……  真賀田四季博士は……なんというかほとんど常人の思考ではない。  これはどう常人の思考と違うのって訊かないでね?  答えられないから。(売れてる本だから、多分研究しているHPがあると思うんですが) ●新木さん >>「ぐるぐる」は羽矢野君からもらった。  関係率は限りなくゼロですが(笑)  でもそれでも読むのが楽しみになるから不思議です。  いったいどんなシーンかな?  今回は分室にネタがちらほらあるので、どこで出てくるか楽しみ倍増ですね。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4817 投稿日 2002年7月9日(火)06時43分 投稿者 新木 伸 >巻島君  キミはホントに……。(笑)  なーんも考えず、ただ聞かれたことだけ答えているだろ。  よく言えば素直。  悪く言えば、なんも考えてないただのアホ。  僕がこういうふうに聞くときは、2手目3手目まで用意してあるって、いいかげん学習しろって(笑)。  しかし微妙な答えを返してくるなぁ。  答えが4or5であれば、「ならば聞くが、そのウリである戦闘シーンを、貴様はどのぐらい書けていると思うか」とかいう予定だった。自分の戦闘シーンの出来についてを、五段階評価で迫ろうかと思っていた。  また答えが3以下であったなら、「たわけ」で一蹴。  しかし3.5ときたか。  ところで……。  戦闘シーンがウリではなかったのだとすると、では、あの作品のウリは、いったい、なにになるのだ?  あと、もうひとつ。  タイトルが「強さの〜」とかあるわけだけど、それでもって、戦闘シーンがウリでないとすると、看板に偽りありってことにならないか?  たとえを出そう。  「自家製餃子の店」なんて看板を出している店のギョウザがあったとする。客は期待して食べるわな。さぞや、うまいギョウザなのだろうと思って……。  だがあんまり――というか、ぜんぜんうまくなくって、むしろマズいぐらいで、不満まじりに問いかけたとする。「これがここの店のウリなのかい?」と。  そうすると店主は、「いやあ、べつにギョウザに自信があるってわけでもないんですけどね」なんて答えたとする。  これ、どう思うよ?  あと話を聞いていると、なにやら、「やりたかったもの」が「話のウリ」となる――という、ひどく間違った認識を持っているようなんだけど。  これがどう間違っているのか、考えてくるように。  なお、この質問の意味がわからないようなら、ひと通りは考えてみたうえで、もういっぺん質問してくること。  もう一個あるな。  最後まで読んでないけど……。  でも、なぜかわかってしまうんだけど……。  「強さ」っていうのは、結局、なんだったの?  作中でろくな答えは出ていないことを、なぜだか確信しつつ、あえて訊いてみる。  あの作品を「前の〜」なんて言っちゃっている、いまであれば、「強さとはなにか」ということを、ひとことで言いまとめられるようになっているのかな?  もしも、「それは作中にあります」ということなら、そう言ってくれれば、読んでみるけども。何枚目のどのあたり? どのシーン?  以上4点。  要回答だ。 >羽矢野君  だーら、休めっての。  勝手に「○○だから大丈夫」なんて屁理屈こねて、指示を無視してんじゃないよ。  思考禁止って言ってあるだろ。  13日までは休みがないんだっけか?  ちょうどもう一週間だな。それまで、お休み追加ね。  どのみちわしのほうも動けんし。  あと書いていることも、なんか変。突っ込みどころ満載。 >>自分の運命を受け入れて、そこから逃げることなく立ち向かった少女  これ、構図だけ見るとたしかに反証として成立しそうなんだけど。  でも実際に書くとして、そんな綺麗事だけで済むのか?  自分の命が残り短いことを知って、悩んだり苦しんだりする様を、きれいさっぱり飛ばしているよね。  だがそういうところを覆い隠したまんまで、「少女は懸命に生きました」なんて綺麗事だけで、リアリティのある話になるのかいな? >ぬいぐるみを捨てられてしまった少女  これもおかしい。  「自分がその立場なら悲しいとは思わない」とあるけども。  そりゃ、男の子とか、大人とかなら、ぬいぐるみなんて大事にしないだろうから、べつになんとも思わないだろうさ。  しかし「ぬいぐるみ」を「愛着のある○○」というふうに置き換えてみれば、たいていの人で同情が成立してしまうんじゃないの? 「○○」のなかには、個別に様々な名詞が入るわけだ。  誰しも……誰かに勝手に捨てられて、かわりに「はいこれ、新しいやつ」と別な新品を渡されて、「ああそうですか」では済まないような「物」って、ひとつやふたつぐらいはあるもんでない?  たとえば古ぼけたキーホルダーを大事にしている人とか。  学生時代から使っているシステム手帳を大事にしている人とか。  もう使っていないけど、初めて買ったヘルメットを大切に取ってある人とか。  もう死んでしまった飼い犬の首輪を形見で取ってある人とか。  なんかしら、あったりしない? >同情、可哀想、悲しむ  これらは、すべて別種。  この3種のなかでも、「可哀想」っていうのは、じつは娯楽の一種なのだな。  テレビで「可哀想な○○」を流す番組が存在するのは、あれはもちろん娯楽のため。  自分は「高い」。そして相手は「低い」。  そのことを確認できると、人は安心するものなのである。  教養番組の真面目なドキュメンタリーならともかく(これには真実の報道とかの目的がある)として、民放のバラエティ番組の時間枠でやっているのは、とてもたちが悪い種類の「可哀想」だったりする。  「同情」には、そういった娯楽性はない。――ないはず。そういう前提で、わしは使っている。そういった言葉が存在してくれないと、困ってしまうしー。  「同情できる/できない」という用法がある。買った新車が明らかな欠陥品だった人には同情できる。だが買った車にガソリンを入れず、「エンジンがかからないじゃないか!」とかクレーム付けてる人には同情できない。  日本語にもなっとらんような作品を小説賞に応募して、一次にも引っかからずに落選して、「ショックでした。実力の足りなさを痛感しました」なんて言っとるヤツには、まったく同情できない。貴様らには「ショックを受ける資格」もない。「痛感」する資格もない。「実力が足りない」とかいう以前に、そもそも計測可能な「実力」なんてものは、存在さえしていない。一ミリたりともない。  書きあげたその当日に応募して、一次落ちして「ショックです」なんて言ってるヤツも同じ。  そーゆーのとは違って、「やるだけやって頑張ったんだけど、最終までは行けなかったかー。そうか落ちたかー。残念だったね」とか、同情できるヤツは、いったいどこにいるのだろう? どこかにいることは間違いがないのだが。  ちなみに、悲しみに浸っている側にしてみると、まわりの人が自分に向けてくれている感情が「可哀想」であるのか「同情」であるのか、それは普通は問題にならない。どちらでも癒しになる。悲しみを乗り越えるための力になる。  ただし人によっては、「可哀想」と「同情」の違いを鋭敏に嗅ぎ分けて、「可哀想」のほうを拒絶するような人もいるだろう。でもそういうのは少数派とみてよい。  また「可哀想」は受け入れるのに、「同情」のほうを拒絶するというひねくれた人もいるかもしれない。こちらはさらに少数派とみてよい。  「悲しむ」は共感(シンパシー)のひとつ。  他者の悲しみが、理由なく、伝達してくること。  感情の発生に理由はいらない。悲しんでいる人を見れば、人は理由なく、悲しみを感じるものである。 -------------------------------------------------------------------------------- 三枝零一の物理講座 No.4818 投稿日 2002年7月9日(火)18時54分 投稿者 藤極堂 サイト作家でごはん! http://www2u.biglobe.ne.jp/~hfk/   SF小説掲示板 http://www2u.biglobe.ne.jp/~hfk/cgi-bin/bbs/sfbbs.cgi 画面下、「次のページ」ボタンを7回クリック。 投稿日時2001年03月15日(木) 16時08分。 -------------------------------------------------------------------------------- >SF掲示板 No.4819 投稿日 2002年7月9日(火)20時12分 投稿者 三枝零一 ああ、そういえば書きました、これ。今の今まですっぱり忘れていました。 懐かしいなぁ、どんなこと書いてたんだろ。 〈一分経過〉 すいませんごめんなさい恥ずかしいから読まないでください、ってか、もっと改行使えオレ何考えてるんだ読みにくくてやってられないぞ(笑) ということで、三枝零一の物理講座のことは忘れてください(をいをい) -------------------------------------------------------------------------------- 同情するなら金をくれ No.4820 投稿日 2002年7月9日(火)23時21分 投稿者 弟切 千隼 というせりふを、主演の安達祐実が吐いたTVドラマがありましたね。当時、このせりふは流行語になりました。名せりふだと私も思いました。 前回の書き込みNo.4815までで、ユキマロが初期状態で持っていたもの・持っていなかったもの、および話の末尾で得たもの・失ったものが一通り出揃ったので、ベリルの時と同様にユキマロの行動の流れを追ってみます。 なお、ユキマロが得たもの・失ったもの等は、課題部屋のほうにも上げておきます。 >>話の初期状態で持っていたもの: >>・天才としての才能 >>・仕事の実績 >>・生計を立てる手段 >>・住むところ >>・地域の人々とのつながり >>・未来社会に関する知識 >>・過去の高度な科学技術に対するある程度の理解 >>・孤独 >>・導き手を失ったことによる不安 >>初期状態で持っていなかった(失っていた)もの: >>・家族 >>・家族を含め、親族・友人などの濃密な人間関係 >>・心から他人と共感する体験 >>・過去の社会に対する詳しい知識 >>・等身大の自信 >>話の末尾で得たもの >>・家族や友人などの濃密な人間関係 >>・心から他人と共感する体験 >>・等身大の自信 >>話の末尾で失ったもの >>・導き手を失ったことによる不安 上記を踏まえて、以下がユキマロの行動の流れです。 話の前段階 ・ユキマロは、自分を育て、導いてくれた養父を失う。 起 ・ユキマロは、冷凍睡眠中のベリルを目覚めさせる。  −ユキマロはベリルが目覚めることを望んでいないかも知れないとはわかっていたものの、ふくれ上がった自分の孤独と不安を制御するには彼女が必要だと考える。  ◆この時のユキマロの心理を一言で言えば「期待」。 承 ・未来社会に失望したベリルの様子を見て、ユキマロは少し後悔する。  −ベリルと付き合ううちに、ユキマロは彼女の高慢さと優秀さの両方を思い知る。  ◆この時のユキマロの心理を一言で表わせば「反省」。 転 ・ユキマロはベリルの自負を打ち壊し、彼女が恐慌に陥る引き金を引く。  −ユキマロはベリル内部の孤独と不安がいかに深かったかに気づく。  ◆この時のユキマロの心理は「驚き」。 結 ・立ち直ったベリルとつながりが強くなったことにより、ユキマロも等身大の自信を得る。  −この段階でユキマロの不安も消える。孤独は受容され制御できるようになる。  ◆この時のユキマロの心理は「受容」。 ユキマロの行動の分析については次回に回させて下さい。 -------------------------------------------------------------------------------- 同情するなら……ああ、先こされた。 No.4821 投稿日 2002年7月9日(火)23時57分 投稿者 羽矢野  彼女は同情も可哀相も向けてほしくはなかったのでしょうか。  見てないのでこれ以上は言えないですが。 ●新木さん >>だーら、休めっての。  すいません。  ちゃんと休息します。  休みは14日までなくなりました。この日は絶対に休んでやる。  ここを逃すと、多分お盆まで休みがない。  そろそろ切り売りしていた体力がなくなってきたし。  みなさんも、夏バテしないように頑張ってください。  今日はここまで。   -------------------------------------------------------------------------------- いろいろです No.4822 投稿日 2002年7月10日(水)00時22分 投稿者 とんびの羽根 >弟切さん #4815 >>・家族や友人などの濃密な人間関係 >>・心から他人と共感する体験  この二つはベリルとユキマロの両方が共通して手に入れるものですね。  濃密な人間関係を書き上げるためには、なんらかのエピソードが必要になりますね。どのような濃い関係を、どのように、どれくらい書くのでしょう(ページ数として何枚必要になるのでしょう)  それと家族や友人などの濃密な人間関係でいいのですか?ふたりは家族や友人などの濃密な人間関係を手に入れるとそんなに貴重なことだと感じるのでしょうか。  ふつうの読者は家族や友人などの濃密な人間関係をすでに持っています。主人公たちがそれを手に入れるだけでは、読者は感動しないでしょう。少なくとも初期状態で人間関係の希薄さのために、非常に大きな悩み、苦しみを抱えている必要があるように思います。ここでもまたその苦しみ悲しみを書くためにどれくらいのエピソードが必要になるのでしょう。  でも家族や友達がいるだけで解決するような悩み苦しみとすると、天才がふたりもいる必然性があるんだろうかと考えてしまいます。 >>同等の才能を持ち、同等の立場で共感し合える人と出会ったこと  共感する体験の受け止め方は同じなのでしょうか。共感することに同等の才能や同等の立場が関係あるのでしょうか。 >>似た能力を持っているものの性格や気質が違う相手  似た能力をもった二人の天才だと、お互いが不要になってしまうのではないですか?一方的に頼るわけではなく、お互いが必要な関係になることが、ベリルが冷凍睡眠に戻らない、ベリルを冷凍睡眠に戻らせないための必要条件なのではないでしょうか。 >羽矢野さん #4816 >>研究内容が狂っている場合  これは目的が非倫理的であるということですね。やろうとしていることが狂っている。この場合、「彼は狂ってはいなかった、(例:ただ自分の才能が生かせてもらえるのがうれしくて)、人の道にはずれた研究に没頭しているだけだった」というようなケースですね。どこかの教祖や統和機構に使われている研究者ならあり得るのだろうか。 >>研究方法が狂っている場合  これは研究手段が非人道的であるということですね。やり方が狂っている。この場合、「彼は狂ってはいないけど、恐ろしいことにやり方が狂っている」というようなことはあるのかな。  わたしにはむしろ、「彼は狂っていた、それゆえ非倫理的な研究に忘我していた」「彼は狂っていた、それゆえ非人道的な手段をも厭わなかった」のではないかと思うのですが。 >>他人の目  あああ、いちばんおもしろいとこだったのに、新木さんが説明しちゃってる。 #4812 >>「本物」の他人の目(自分以外の誰かの視点)であれば、証明も保証も必要ではなく、はじめからもう「他人の目」であることは保証されている  親の目、身内の目、仲間内の目、ファンの目、ひいき目: 本人以上にくもってることがあるのが問題点。  兄弟の目、ご近所の目、馬鹿にした目、派閥の目、疑いのまなこ: こちらはひずんでるのが問題点。  やはり教育宣伝も重要です。「他人を見る目」も必要です。 >>「他人の目」と「客観的」というのも、これまた違う  他人の文章にたいしてなんらかの感想をのべるとき、原理的に「他人の目」であることは保証されているのだけど、客観的な感想かと言えば違います。つうか、ふつう主観的に感想を書いている。わたしも羽矢野さんに対して主観的にレスを返してるのだけど客観的といわれてかなり困惑中。特にリハビリ中だというのをいいことに、かなり面白がって書き込んでるのだけどね。 >羽矢野さんにもどして >>自分以外の人は客観視できてる文章かどうかは読めばわかります  客観視できて「いない」文章かどうかはわかりますけど、客観視できてる文章かどうかはわたしはわからないです。  それと「客観的な文章」っておもしろくないと思うの。  データは客観的でなければならん。これは認めます。 >>ベリルと重なってる部分  若き天才女性、ふむ、ほかにはないのかな、性格とか、癖とか、そうそう肝心の孤独は重ならないの? >藤極堂さん #4818  ナイスなフォローですね。  こうしてみると三枝さんて物理学の危機になると、いつも颯爽と世界を救いに登場しているのがよくわかるな。 >弟切さん #4820 >>ユキマロの行動  ちらっとみただけですが、さすがにユキマロはかなり行動してますね、ベリルと違って。 >羽矢野さん #4821 >>ちゃんと休息します。  ちゃんとここ読みましたからね。  上の話題に思考しちゃだめですよ。 -------------------------------------------------------------------------------- 今日はハートの2 No.4823 投稿日 2002年7月10日(水)01時11分 投稿者 八神伽羅 2.「感情表現が苦手な主人公が、そうでなくなる話」  です。  とんびの羽根さん、羽矢野さんにいただいたアドバイスを参考に、今日は30突破を目指します。  ではさっそく。 1.「感情表現が苦手な犬が、飼い主に感謝を表せるようになる話」 2.「感情表現が苦手な犬が、かわいい犬(メス)に好意を示せるようになる話」 3.「感情表現が苦手な犬が、近所の子供に愛想よくできるようになる話」 4.「感情表現が苦手な犬が、飼い主に不満をぶつけられるようになる話」 5.「感情表現が苦手な少女が、引っ越してしまう親友にきちんと別れを告げる話」 6.「感情表現が苦手な少女が、実習を終え去っていく教育実習生を励ます話」 7.「感情表現が苦手な少女が、好きな男の子に好意を示せるようになる話」 8.「感情表現が苦手な少女が、いやなことはいやだとはっきり言えるようになる話」 9.「感情表現が苦手な少女が、離婚調停中の両親に別れないでくれという話」 10.「感情表現が苦手な少女が、恋人に初めてはっきり自分の想いを伝える話」 11.「感情表現が苦手な少女が、素直に謝罪できるようになる話」 12.「感情表現が苦手な少女が、義母に好意を示せるようになる話」 13.「感情表現が苦手な少女が、悲しいときに泣けるようになる話」 14.「感情表現が苦手な少女が、嬉しいときに笑えるようになる話」 15.「感情表現が苦手な会社員が、理不尽な上司に怒りを表せるようになる話」 16.「感情表現が苦手な中年男性が、妻に愛情を示す話」 17.「感情表現が苦手な中年男性が、家族に愛情を示せるようになる話」 18.「感情表現が苦手な中間管理職が、部下を褒められるようになる話」 19.「感情表現が苦手な姑が、嫁に不満をぶつけられるようになる話」 20.「感情表現が苦手な姑が、嫁に好意を伝えられるようになる話」 21.「感情表現が苦手な老人が、周囲に感謝を伝えられるようになる話」 22.「感情表現が苦手な老人が、孫をかわいがれるようになる話」 23.「感情表現が苦手な幽霊が、自分の怨みを素直に表現できるようになる話」 24.「感情表現が苦手な霊媒師が、気持ちのこもった除霊ができるようになる話」 25.「感情表現が苦手な教師が、問題のある生徒を叱れるようになる話」 26.「感情表現が苦手な教師が、生徒と喜びを共有できるようになる話」  27.「感情表現が苦手な教師が、きちんと生徒を褒められるようになる話」 28.「感情表現が苦手なアイドルが、ファンに笑顔を見せられるようになる話」 29.「感情表現が苦手な優等生が、クラスメイトに言いたいことを言えるようになる話 30.「感情表現が苦手な男が、老いた親に初めて感謝を示す話」 31.「感情表現が苦手な青年が、歌で自分を表現できるようになる話」 32.「感情表現が苦手なピアニストが、演奏に情感を込められるようになる話」 33.「感情表現が苦手な青年が、長年つきあった彼女に初めてプレゼントをあげる話」 34.「感情表現が苦手な青年が、喧嘩した相手に謝罪して仲直りする話」 35.「感情表現が苦手な青年が、接客業ができるようになる話」 36.「感情表現が苦手で後輩に怖がられている青年が、喜怒哀楽を表せるようになり打ち解ける話」  ここでタイムアウト。  30突破です。わーい。    お二人がアドバイスしてくださったように、的を絞って思考をすると早いです。  目新しい素材を選ぶことに力を注いで、使い方に気を配らなかったこれまでがちょっと情けない……。  とんびの羽根さん&羽矢野さん、ありがとうございました。  明日は目指せ40突破。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4824 投稿日 2002年7月10日(水)02時40分 投稿者 新木 伸 >八神さん  わーい、じゃねぇよ。アホ。  30個は最低ラインだと言っとろうが。  目標は60個だと言っとろうが。喜ぶならせめて、目標ライン突破してからにせーや。  30個の最低ラインっていうのは、最終日までにそれに到達していなければ見捨てられるというラインのことだ。  ちなみに、その方法で行うなら、目標ラインは240個ぐらいになるぞ。1分に4個は出せないとね。いままでの「60個の目標ライン」っていうのは、あくまで、それをやらないで、いままでのやり方での目標ラインってことね。  あと、この手のことをやるときの、コツをひとつ。  「感情表現の苦手な」という、毎回決まり切った定型句は、打ちこんでいるときには書かない。あと番号も打ち込んでいる最中には、いちいち振らない(途中で数を知っていたところで、達成数は増えない)。  定型句を連続ペーストしてゆくのと、番号を振る作業とを、1時間の枠の外に追い出すと、かなり違ってくる。 >文章の書きあげる手順  ふと思った。  なんかみんな、きちんとした文章の書きかたって知らないんじゃなかろうか。  レジュメぐらいは取れるらしい。  そこからちゃんとした文章に仕立てるやりかたを、ちと、マニュアル化してみた。 ○メモ取り ・まずレジュメを書く。書くべき内容を、頭から順番に、自分用のメモとして起こす。 ○書く ・レジュメを膨らませて本文を書く。きちんと説明を加えてゆき、概念が不足することのないように、言葉を足してゆく。(ここで最低でも他人に分かる文章に仕上げる) ○修正段階。 ・一文単位で検討。書いてあるのと同じことを、別な言葉や文章を使って、より短く言い表すことができないか検討を行う。段落ごとに検討。一文ごとに検討。一字一句ごとに検討。(同じ内容の重複などは、ここで発見して消しておく。) ・語句や文章の順番を入れ替えたりしてみて、より、意味がストレートに通じるように変更できないか。検討を行う。 ・完成。 ○チェック段階 ・最低でも、三度以上見直してから、投稿。  ……で、皆の場合、この「修正段階」の部分をまるでやっていない。  だから、とても理解しにくい文章になったりする。  ようするに、もっと手間をかけろということ。ちゃんと手間をかけて書かないと、いつまで経ってもまともなもんは書けるようにならないぞ。やってりゃそのうち書けるようになるんだから。 >弟切さん  ユキマロのほうを考えるの、ストップ。  もっと早くストップをかけておくべきだった。  ユキマロの側の掘り下げをしてゆくのはいいが、現状であまり深くやりすぎると、話の主人公がユキマロに乗っ取られるぞ。  現時点でもう、キサラよりもユキマロのエピソードのほうがリアリティを持ってきているもの。ユキマロの幼少時代などは決まってきているのに、キサラのほうの幼少時代なんて、ぜんぜんないじゃんか。  あと、この話の基本路線として、「筋は一本のシンプルなもの」っていうのがあっただろう。ベリルの側と、ユキマロの側と、両方に筋を一本ずつ与えてしまって、手に負えるのか?  話を考えてゆくときには、「考えるべきところを考えておく」ということ以外にも、「あえて考えずに置く」ということも大切なのだな。  これが、「ちゃんとした話」をもう何本も書いてきている人なら、ユキマロの側もきちんと決めておくべきなんだけどね。  「ユキマロの側は変化しないのですか?」という誰かの質問があったときに、ストップをかけとくべきだったんだけど、こちらも常時見張っているわけにもいかんしなぁ。  どう? いっぺん考えてしまったことって、白紙に戻せそう?  つまり最近考えていたユキマロの設定は、なしにするっていうことだが。  この話の主が、「二人の関係」というところまではいいのだけど。  だけど、あくまでも、「キサラ側から見た二人の関係」ということにしておかないと、話の難易度が急激に上がってしまうのだが。ユキマロ側のエピソードを掘り下げて、決めてしまってから話を書こうとすると、それは、プロでも尻込みする難易度なのだが。  だからユキマロ側はあえて考えず、あえてブラックボックスにしておいたりするのだな。  たとえるなら、こんな感じ?  弟切さんは、今回、いままでは見たことも考えたこともない「話の暗部」を照らし出す便利な道具――「ハンディライト」というものを手にしたわけだ。それで喜んで、色々と照らし回って、ベリルのことなどを深く知っていったのはよいのだけど……。  「見てはならないもの」まで、照らし出して見てしまったわけだな。  なんかホラーっぽく言うと、そんな感じ。  うーん。  この「決めてはならないことがある」っていう感覚、ぴんと来ないだろうなぁ。  ちょっとたとえを出してみるか。  「十三日の金曜日」という映画がある。  あの話の中で、「ジェインソン」についての設定などは、決めすぎてはいけないわけよ。  彼は殺人者であって、武器がチェーンソーということは決まっている。しかしそれ以上は決めてはならない。  「なぜ彼が殺人を繰り返すのか」とか、「なぜカップルばかり襲うのか」とか、「なぜ彼は不死なのか」とかは、けっして、決めてはならないところ。決めちゃうと怖くなくなる。  決めてしまうと、動き出して主張してしまいかねない。たとえばジェイソンが喋りはじめて、自分が殺人を犯す動機なんかを語っちゃったら、どうするよ?  決めないでおけば、そんな「事故」は、起きるはずもないでしょ?  これはちょうど、「ユキマロは賢者である」という、それ以上を決めてはならないのと通じる部分。ユキマロの細部を決めると、もう「賢者」ではいられない。単なる人間になってしまう。  いまべつの話題でもって、「天才」のベールを暴いているよね。あっちのほうはべつにかまわないので放置してある。ベリルが天才でなくたって、いっこうにかまわない。この話はちゃんと成立する。べつに天才でなくたって、「過去からやってきたスゴい科学者」でいいわけだし。  しかしユキマロのほうのベールをはがすと、彼は「単なる男」に成り下がっちゃうわけだが。  ちなみに他の例もだそう。  「遊星からの物体X」で、「X」がなんであるのかを決めてはならない。決めちゃったら、もう怖くない。  しかしこれが「エイリアン」だと、あの生物がなんであったのは、これは決めていい。というか、あれは決めておかないとならない部分。 -------------------------------------------------------------------------------- 台風の日 No.4825 投稿日 2002年7月10日(水)14時31分 投稿者 巻島翔史  小学生のころは来ると嬉しかったんですけどね。台風。  今は身の危険を心配します。 >新木さん >>2手目3手目まで用意してある  7月になってわざわざ持ち出してくるぐらいだから、なにかしら裏はあるだろうと思ってましたが……  その昔、確か短編蟻地獄に参加していいかどうか聞いたときだったか、新木さんに「発言の深読みはするな」といわれた記憶があるので――それで思考が固まってしまったっぽいです。 (と読み返してみたら、新木さんの発言は、単に文字通りの意味だから深読みしなくてもよい、というニュアンスの発言でした。俺の記憶違いだった模様(恥) ちなみに1247のあたり)  まあ、昔のことを引っ張り出していいわけにしようとしていたのも、自分で成長を止めてしまっている感じだしなぁ。こういう悪い癖から潰していかないといけない。  余談。  俺の考えていた新木さんの2手目は、4か5なら「ウリのくせにぜんぜん書けてないね」と言って叩きがスタート。 (だから、自分の戦闘シーンについての出来についての5段階評価は、1になります。今から見れば)  3以下なら「お前はウリでもないものをあんなにくどくど書いたのか」と説教されるだろう、というところでした。 >>戦闘シーンがウリではなかったのだとすると、では、あの作品のウリは、いったい、なに?  当時は、戦闘に至るまでの気持ち、あるいは戦闘後の心理をひっくるめた、「強さ」に関する心の機微、と考えていましたが、今見るとそうなってないですね。戦闘シーンが話の中心に来てるのがわかります。 >>タイトルが「強さの〜」とかあるわけだけど、それでもって、戦闘シーンがウリでないとすると、看板に偽りありってことにならないか?  真の「強さ」とはなにか、ということを求める心理的な機微が、書く上でのメインテーマだったので、タイトルはそのテーマに則してつけたつもりでした。  書きあがったものは、それとはズレていますが。 >>「やりたかったもの」が「話のウリ」となる――という、ひどく間違った認識を持っているようなんだけど。  少なくとも、話を思いつく段階としては、なにか「やりたいこと」があるわけです。  で、いざあらすじなりプロットなり作ろうというときに、「やりたいこと」を「話のウリ」にしようとするのは、流れとして不自然なことではないわけです。  ただ、今回の場合、出来あがったものがそうはなっていなかった、つまり、書き手の未熟さのために、「やりたかったこと」と「話の主人」がずれていたのです。  そこを見分ける目がなかったというか、書きあがったものに対して客観的な分析が下せていないというか――そのあたりが問題だったのです。 >>「強さ」っていうのは、結局、なんだったの?  「誰かを守るための力こそ、真の「強さ」である」ということをやろうとしていました。  「下」のほうにある第4章が、そのあたりを書いたところになります。  自分を捨てた父が知らぬ間にこさえた異母弟がさらわれ、父憎しの思いからその弟までも憎んでいた男は、言い知れぬ感情に動かされて弟を助けに行くことになります。  で、さらった相手もまた「強さ」の求道者だったのですが、こいつはその際に自分の妹を捨てて旅立っています。  つまり、この2人の勝負の結果を通じて、守るべき誰かを持った者のほうが「強い」のだ、と言おうとしたのですが……かなりわかりにくい、というか、そうは読めないですね。狂った人間に対して男がブチキレて勝ってるだけですから。  それに、異母弟の出てくる必然がないですし。女の子でも立場的に代替できますね。 -------------------------------------------------------------------------------- 台風接近中 No.4826 投稿日 2002年7月10日(水)20時06分 投稿者 弟切 千隼 現在、神奈川県内では台風らしい断続的な雨が降り続いています。我が家は高台にあって、近くに大きな川もないため、水に浸かる心配はまずありません。 さきほどNHKのニュースで台風情報を確認しましたら、東海地方が結構大変なことになっているようですね。羽矢野さーん、大丈夫ですか? >>ユキマロ側の掘り下げ中止 了解しました。とりあえずユキマロのほうは「ベリルより未来に生まれて天才的で人々を啓蒙する仕事をしていて、なぜかはわからないけれどベリルを叩き起こした男」ということにしておきます。それと、「外見はベリルと同じくらいの若い男」というのも必要な設定ですね。 筋が二本ある難易度の高い話を書くのは、今の私にとって無謀だということはわかります。しかし、その危険領域に踏み込もうとしているのに自分で気がつけないところがまだ駄目ですね(;_;) 「あえて考えずにおく」譬えとして、『十三日の金曜日』を出して下さったのはわかりやすかったです。確かに、あの映画でジェイソンが自分の過去のトラウマなどをべらべらしゃべりだしてしまったら……それはもう、『十三日の金曜日』ではありませんね。別の映画です。 まあ、あのシリーズは後半になるとコメディに走ってしまって、別の映画になってしまいましたが(^^; この後は、ベリルの筋を掘り下げてゆくことにします。 -------------------------------------------------------------------------------- いや、私が書くべきことでもないのだろうけれども。 No.4827 投稿日 2002年7月10日(水)21時18分 投稿者 西鶴翠  誰にでもカンにさわる一言というのがあるわけで、みやびさんはそれを「トリガーワード」と言ったりします。新木さんは「『スイッチ』」とか「『ボタン』」とか言ったりしますが、まあそれらの形容に共通するのは、人を怒らせるのは酷く簡単なことである、ということですなあ。  で、私は現在とても腹を立てているわけでして、何に対して腹を立てているかと言いますと、とんびさんの一言だったりします。 >>特にリハビリ中だというのをいいことに、かなり面白がって書き込んでるのだけどね。  はい。もう、前後関係を見ることもなく、ここだけでカチンときます。  リハビリ中の人で遊ぶんじゃありません。  羽矢野さんはリハビリ中といっても病気にかかっているとかいうことではなく、単に「疲れて」いるだけですが、それでもそういう人を面白半分に「突っつく」のはよいことだとは思えないのです。この症状(いや、病気じゃないけれども)の人を面白半分で突っつくと、小説書くのをやめてしまうのですよ。やめることにならなくても、以前ほど小説を書くのが楽しいと思えなくなるというか。  なので、リハビリ中の人で遊ぶのはやめましょう。  そういう遊びをしたいのならば、分室に書き込むのを控えましょう。 それでは。 http://homepage2.nifty.com/saikaku/ -------------------------------------------------------------------------------- >西鶴さん No.4828 投稿日 2002年7月10日(水)21時40分 投稿者 とんびの羽根 >>>>特にリハビリ中だというのをいいことに、かなり面白がって書き込んでるのだけどね。 >> はい。もう、前後関係を見ることもなく、ここだけでカチンときます。 >> リハビリ中の人で遊ぶんじゃありません。  そうですね、あなたの言うとおりです。  羽矢野さんの回復する予定の14日が過ぎるまで謹慎することにします。  気分をされた西鶴さん、羽矢野さん、ならびに分室に参加されているその他の方々に陳謝します。今後ふざけているととられるような書き込みをしないよう気をつけるようにします。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4829 投稿日 2002年7月10日(水)23時22分 投稿者 新木 伸 >巻島君  ほう。  君が「アホウ」なのは、僕のせいだと?  僕が昔、「発言の深読みをするな」と君を叱りつけたから、君は萎縮してしまって、言われたことをそのまま受け取るように努めるようになってしまったわけね。  そして今回僕が「深読みしろ」と言ったりするのは、これは前回言ったことと明らかに矛盾しているわけだね。  僕は君に対して、ひどく理不尽なことをしているわけね?  君がアホウになったのも、君がいま不平を抱えているのも、すべて僕の責任なわけだね? 悪いのは僕であって、君はぜんぜん、まったく、なにひとつ悪くないのね。  (笑)  ……まあしかし、書きこみをアップする前に自分で気づいて、自分でフォローしているから、よしとしとくか。  以前なら、このことひとつに気づくために、まあ軽く数週間ぐらいは、延々と愚痴りつづけて屁理屈こねまわしていたものだが。  まっきーも成長したのう。いやそれなりに感心している。ホントだよ。  まあ、もうちっと成長していると最高だったのだが。  たとえば、「アホ」って自分のトリガーを引かれても、べつに頭に血を昇らせることもないとか、いったん勢いでグチなんかを書いてしまっても、書きこむ前にはその部分を自主削除して、表面的には、平静を保って対応するとか。  そういうことだったら、大いに見直したところなのだが。  いまちょうど二十歳だっけか?  まあいまのところは、それで必要充分。  上に書いたような「成長した対応」は、今後数年以内に身につければいいよ。  ただ24〜5歳にもなってそのくらいは出来ないと、また再び、「このガキめ」と周りの人から言われることになるが。(言ってもらえりゃ、まだ幸せだよな。呆れられて、誰もなにも言ってくれもしない可能性も高い)  叱られた不平だとか、なんだとか。そういった反発やら怒りやらの感情は、今回のように、一回の書きこみの中で、自分で処理してくれると、こちらはとても助かる。  そうしてくれると、こちらの手を不要に煩わされることなく、次の書きこみで、ひとつ先のステップにすぐ行くことができるから。  言いわけぐらいは書いてしまってもいいけど、ひとつの書きこみの中で自己完結させておくこと。自己フォローしてなかったら、「言いわけなどいらん」と尻を叩くので、そのつもりで。 (まあ翠のように、そこから一年以上も抜け出せないで、「次のステップ」が永久に来そうにないやつもいるわけだから、数週間ぐらいはどうってことないのかも) (ええい。どうしてすぐ、IMEは「言い訳」と変換したがるのだろうか。もう「言い訳」を物理的に削除しちゃる。そしてかわりに「言いわけ」を単語登録だ) (ちなみに、ずいぶん昔の「甘ったれ大王」だった頃の君に言ったアレは、「ぐるぐる被害妄想はやめなさい」って意味なわけね。そう言う意味での「深読みするな」って言葉)  ……で、次のステップなわけだが。  論点はいくつか。 ・強さというものの定義。 ・「やりたいもの=ウリ」と成り得るのか? ・やりたかったものって、結局、なに? ・強さというものの定義  まず僕から見ていると、「強さ」に関しての、キミの分解能は低すぎ。  もう話にならん。  よくそれで長編なんぞ書けたって感心しちゃうぐらい低すぎ。  しかも、本人がそれに気づいていない状態。  そこが「とほほ」。  このへん、例によって、「むっ」としたり「不平」を覚えたり「言いわけ」したくなったりするのは、自分で処理してくるように。  どのへんの分解能が低いのかというと……。  「強さ」というものと、「力」というものとを混同しちゃっているあたりが、もうお話にならないぐらい低い。  この両者は、まったくの別物でしょ?  簡単に論証できる。  「強くなく、だが力を持っている存在」  「力はないが、強い存在」  この両者は共に存在が許される。よって両者は無関係。以上証明終わり。  話の中では、主人公はまず「力」を求めているわけだね。  本人は「強さ」を求めているとか、そう言っている。本人が実際に台詞で口にしたかどうかは知らないが、作者はそう主張している。  しかし主人公が実際に求めているのは、これは「力」なわけだ。武力という名の「力」。  このへんの「おかしさ」には、気づいてるのか?  心の底では気づきかけているけど、なにか自分で自分に言いわけをして、そのことを深く考えないようにでもしているのかな?  それを引っぱりだして、日の光のもとで検証することなくして、上達なんてないんだぞ?  失敗から学ぼうとしないやつは、絶対に、うまくなれないんだぞ?  わかってんのか、おい?  たとえを出そう。シンデレラ迷宮での話だ。  シンデレラはたいへん無欲な少女でした――なんて地の文で語りつつ、シンデレラがエピソードとして実際にみせるのは、「優しい」とか「正直な」とか、そういうものだったりする。  作者の分解能が低いので、こんなことが起きてしまうわけだ。  自分で「ボツ出し」ができていないのだな。これは無欲と違うから、ボツにしよう――とか、そういうことをやっていないわけだ。  自分の作品を書く時には、ボツ出しは誰もやってくれないんだぞ?  自分でやるしかないんだぞ?  やり方はすでに教えてあるよな。だからやろうと思えばやれるはずだ。やらないのは、「能力がないからできない」からではなくて、「やりたくない」からなわけね。  いい気分でさらさらと書いてゆきたいから、やっていないわけなのね。  ろくに頭を使わず、書くことでハイになり、腕に乳酸を溜めてゆくことに夢中になって、そうやって脊髄だけで手を動かして書いているもんだから……。  ラストでも、途方もないミスをしでかしている。  強さとは何か――ということが示されるべき第4章。  クライマックスシーンにおいて示されている、作者からの「答え」。  それがどんなものかというと――だ。  自分でも、うっすらとは、気づいているんだろう?  長編の一編をついやして語った「それ」が、どれだけ、「とほほ」なものなのかということに……?  僕があの作品から読み取った「答え」とは、こういうものだ。  『真の“強さ”というのは、ブチ切れてパワーアップすることである』(By 巻島翔史)  ちなみに、世の中に存在する、「強さ」を扱った作品を見回してみる。  みな、それぞれ独自の「強さ」の定義をしているものである。  「強さとは、背負った不幸の大きさである」(By るろ剣)  「強さとは、すなわちダークシュナイダーそのもの」(By バスタード)  「強さとは、決して諦めぬ精神。慢心しない精神」(By ジョジョ)  「強さとは、クンフー(修行)の量」(By ドラゴンボール) ・「やりたいもの=ウリ」と成り得るのか?  ここ。  まだ僕の言っていることが、よく理解できていないようだな?  「やりたいもの」というのは、作者のしたいことなわけだよね。  そして「ウリ」というのは、読者が読みたがるものってことだよね。  この両者が、なにかもう、はじめからイコールであるような言いかたを、オマエはしていると――そう指摘しつづけているわけなのだが?  やりたかったことと、話の主格とが食い違っているとか、そういう技術面のことを言っているのじゃないの。そんなハイレベルな話じゃないの。  もっとそれ以前のところにある「意識の問題」なわけ。  わかるかな?  ひとつ、たとえを出そう。  君が女の子とデートをすることになったとする。  ――仮定の話だ。無理のある仮定かもしれないが、まあ、黙って聞け。  君はそのデートで、「○○に行きたい」と思ったとする。  そしてもちろん君は、相手の女の子のほうも、そこに行きたがっているものと、そう信じて疑っていないわけだ。  ……なんで?  変でないか? これって?  僕の言っているのは、つまり、そういうことなんだけど?  普通、聞いたりしない? 僕は「○○に行きたいと思うんだど、君はどう?」――とかさ。  だけど女の子のほうが、すっげー無口であって、自分からは何ひとつ言い出さないような娘だったら、どうするよ?  女の子は女の子なりに、どこか行きたい場所がきっとあるのだろうけど――そういうことは絶対に自分から言い出さないような女の子だったとする。  君にすべてのリードを任せきってくるのだとする。  だったら、どこに行く?  君はプラモ屋に行きたいのかもしれない。マンガ喫茶にこもりたいのかもしれない。あるいはコミケ会場に行って新刊を漁りたいのかもしれない。  でもそういう「自分の本当に行きたいところ」に向かう気持ちはぐっとこらえたりしないか?  はじめのうちは、なるべく無難なセンで……映画とか遊園地とか、そういうところに行かない?  映画も特撮怪獣映画とか、アニメ映画とかじゃなくって、ハリウッド系の無難な娯楽映画にしておかない? 誰でも楽しめそうな映画とかさ。  自分の有り余る「個性」なんぞは抑えて、なるべく無個性な方向に振って、そうして考えてみたりしない?  小説において、読者っていうのは、この「無口な女の子」なわけです。  もちろん、実際には好き嫌いもある。好みも激しかったりする。  ただそういう好みは、作者に直接告げることはできない。商業小説の現場において、作者と読者との関係は、常に一方通行であるわけだ。  ここで読者をリードしてエスコートしてあげるべき作家の側が、「おおし! 俺これ書きたいから、これ読めな! な!?」――とか押しつけてみたり。 (アマチュア作家のほぼ全員がこれだ)  「僕はこれを書きたいと思っているので、相手も当然これを読みたいと思っていることは、疑念の余地なく確かなことなのです」――なんて変な確信を持っていたり。 (オマエだオマエ)  そういう「アホたれ」は、ノーサンキューなわけ。  おととい来やがれ、なわけ。  こんなふうに、読者のことを思いやれない作家なんてのは、読者からお金を貰うことで成立している「商業小説」の現場に立つ資格なんて、はじめからないわけ。  サービス精神を持てないやつは、不要なの。この業界にはね。  その「自分のほうが読者よりも大事」という腐った性根を入れ替えないかぎり、永久に作家になることはできない。投稿生活なんぞ、何年送ったところで、すべて無駄になってしまうわけだ。  そんなヤツは、一生アマチュア作家やってて、レイアウトだけに凝りまくったひとりよがりのHPに自作小説をアップして、来訪者カウンターが三桁になって喜んでいたりすればいいわけ。  デートのとき、相手が行きたい場所なんてどうでもよくって、自分の行きたい場所だけ引っぱり回す男だとか。  自分が行きたい場所は、相手も行きたいのだと信じて疑いもしない男とか。  ――そーゆーの、女の子からそっぽ向かれるもんでしょ?  だから一生、独り身でいるわけだろ?  まあ、なにか「奇跡」でも起きて、女の子のほうがベタボレになってくれたとか、そういうことでもあれば、どこに行こうがかまわないかもしれないが……。  しかし、どちらかが無理をしている状態では、長続きなんてしないものなのだな。  それは、作者のほうが、読者に対してあまりにもサービス精神を発揮しすぎていてもいえること。自分の書きたいことを無視しすぎて、読者に迎合しすぎても、やはり長続きはしない。  まあ男女関係でも、この手合いは、「底が浅い、浅薄」とか思われて、すぐにそっぽを向かれるものだが……。  「書きたいもの」「やりたいこと」という、一本びしっと通った「芯」は必要なわけだ。  自分の筋を曲げることなく、しかし可能なかぎり相手に合わせてあげるという姿勢が、「優しさ」なわけね。  なんだって、アマチュア小説書きって、あんな揃いも揃って、「自分のコトでいっぱいいっぱい」なんだろうね?  ぜんぜん読者に優しくない。  そんなんで読者にモテると思っているのか?  せめて作品の頭の最初の5行ぐらい、「僕は貴方の味方ですから、安心して」みたいなことをアピールしろっての。  5W1Hを明示して、「どこで誰が何をするシーンなのか」をしっかり書くとか。  意味の通じる日本語で書くとか(自分語でなく)。  主人公が男なのか女なのか、わかるように書くとか。  この作者と読者の関係において……。  自分も無理をせず、相手にも無理をさせない方法が、ひとつだけある。  相手の趣味を聞きつつ、自分のほうも譲歩をしつつ、お互いに歩み寄ること。  自分のやりたいことと、相手のやりたいことの共通部分を探しだすこと。  「ムードのあるところでゆっくりしたいわ」という彼女の希望と、「とにかく腹へったから、たらふくメシが食いてぇ」という自分の希望を両方とも叶えるためには、「夜景のきれいなレストラン」とか、そういう選択肢があるわけだ。金を持っていれば。  金を持っていないならいないで、「この居酒屋って、ほら、それぞれ個室になってるから、ゆっくりできるだろ? それに食いものも安くて量があるんだ」――とか。  あるだろ?  読者の「読みたいもの」。  そして作者の「書きたいもの」。  この二つを摺り合わせる方法も、なにか存在しているはずだ。  書きたいものをそのまま書いて、そしてプロとして食えている作家なんて、ごく少数だ。皆無と言ったっていい。  誰もが、書きたいものを損なわない範囲で、読者の読みたいものと摺り合わせる努力を行っている。  それを行えた者だけが、デビューすることができる。  プロとして食ってゆける。  これは事実であり、現実だ。それをまず認めろ。  そしてプロになりたいのなら、お前もそれをしろ。 ・やりたかったものって、結局、なに?  じつのところ、ここがよくわからない。  なにかしら、書きたかったものがあるわけだよね?  それって、どこよ?  それはきちんと作中に入れることができたわけ? それとも「書きたいもの」を書こうとして書き上げたはいいのだが、なんかいまひとつ、うまく入れることができなかったとか?  そういうことも、あると思う。  そうならそうと、白状しろよ。黙っていたり隠していたりして、これ以上話をややこしくするなよ。  「初めて長編を書き上げました」なんてヤツのレベルはたいていそんなもんだ。べつに恥ずかしいことでもない。  また、もし「作中に入っている」とかいうことなら、「どのあたりのシーン」とかいうことで、具体的に示せると思うのだな。  どのへん?  はじめ言ってた、「街道もの」ってことで、なんかみんなでゾロゾロと道連れができて、パーティ作って旅して、宿を取ったりお風呂はいったり、そのへんのあれやこれやとかかな? >弟切さん  神秘のベールをいくら剥いていっても、やっぱり「天才だった」とか、やっぱり「賢者だった」とか、そういう場合もあるとは思う。  ただ弟切さんの場合は、そこまでのキャラは出てこないだろう。  神秘性を残しておきたかったら、皮は剥かないほうがいいのね。  剥いちゃうと、「なんだ結局、ただの人間じゃん」ってなってしまう。  そして作者がそう認識したことは、どこか、作中に滲みだしてゆくものだ。  ジェイソンのたとえでいうと、製作サイドが「ジェイソンとはなにか」ということを、皮を剥いて考えてしまっていたら、ああは怖くならないってことね。  人間の心理として、未知の物には、恐怖したり、憧れたりするわけだ。  製作サイドが怖がっていないものに対して、観客は恐怖しない。  宗教だって、そうでしょ?  「神とはなにか」ということについて考察するのはタブーとされているはず。  それがわかってしまうと、畏敬の対象にはならなくなってしまうから。  まあ弟切さんなら誤解しないだろうとは思うが、いちおう釘を刺しておく。  すべての物事に対して、「考えるな」と言っているわけではないのね。  神秘性とか、怖れとか、畏敬の念とか、そういうものを出したいときには、「考えてはならない部分」というものもあるということね。その見極めと判断をしろということ。 >>神秘のベールをいくら剥いていっても、やっぱり「天才だった」とか、やっぱり「賢者だった」とか、そういう場合もあるとは思う。  ここに対して、自己レス。  うちのほうの話で恐縮だが、星くずの話のなかでは、ドクターサイクロプスとラセリア姫に関しては、あれは、いくら剥いても神秘性が残るので、もう剥きまくり。裸にしまくり。考察しまくり。もう安心しきって、細部までみんな考え抜いてある。  ただし賢者の異名を持つ《ヒーロー》のライナスに関しては、不要な部分は考えないようにしている。必要な時に、必要な分の経歴だけ、本人に尋ねることにしている。あんまり剥いちゃうと、神秘がなくなりそうな予感がするので。 >翠  おお。翠が怒っている。  まあ君の経歴を考えると、それは充分にトリガーワードであることは予想される。  とんびさんは、翠を怒らせたことに関しては、言葉選びが軽率だった。  しかしその行為自体は、べつに問題ない。  問題を切り分けて考えるように。  なぜなら、「小説を書く」なんてことは、やめられるようなら、やめちまったほうが、本人にとっては幸せだっていうこと。  すくなくとも、「プロを目指す」なんてことは、諦められるようであれば、諦めといたほうがいい。  いまこれを読んでいて、「自分は本当にプロになれるのだろうか?」とか、「プロを目指そうかどうしようか」とか、そう考えている人。  はい、そこの人。  いますぐ、諦めてしまいましょう。  悪いことはいいません。  たしか、「明日のジョー」の主題歌の中で、こんなのがあったっけ。  「親のあるやつは国へ帰れ、俺と来るやつは狼だ」――だったっけか? (ちなみにJASRACには届け出を出してはいないが、この必要最小限度の引用で問題が出るようなら、わしが自分で責任を取るので、騒がんでよい)  小説のプロになることは、ボクサーになるのと同じぐらいのことだと思いねぇ。  どうしても、四角いジャングルに行って、殴り合いをしなければならない動機のある人だけ、やればいいこと。  他の生き方はなくって、どうしても、小説のプロにならなきゃならん人だけ、なればいい。  ただし、翠のいうその形での挫折となると、プロを目指すのではなくて、アマチュアとして作家活動を続けてゆくことにも支障が出ることもあるだろう。  それは一見すると、問題があるかもしれない。  たしかにこの分室以外の場所でやるのは、大いに問題だよな。  しかしこの分室でやるのは、かまわないと考える。 >>そういう遊びをしたいのならば、分室に書き込むのを控えましょう。  翠はとんびさんにこう言っているが、これには、ここの主催者として異論を挟ませてもらう。  分室のスタンスとして、そういった後遺症が出ることは、これもまた問題にはならない。  この場所は、「プロを出すという目的のためには、あらゆることが許される場所」であるからだ。  挫折したヤツが作家として廃人になろうが、小説を書くことに後遺症が残ろうが、知ったこっちゃない。そんなことをいちいち気にしていては、なにもできん。  また、その手の「書くことが急に面白いと感じなくなる」なんてことは、プロとしてやってゆく間に、何度となく経験することだ。そして何度となく、その「底」から這い出してくるものだ。  そんな、一度や二度で壊れてしまうような「ひ弱」なモチベーションならば、プロになる以前に、完全にぶっ壊れてしまったほうが、幸せというものなのだ。  なにも作家なんてやらなくたって、別の人生があるわけだし。  このへん、翠の人生観とは、まるで相容れないかもしれない。たぶん激しく拒絶されるような考えだと思う。  しかし違う人生を送ってきているのだし、ここは僕の「分室」であるわけだし。  納得しろとはいわないが、認めろ。 >翠ととんびさん  翠は、トリガーワードを踏まれたことによる自分の個人的な怒りを、正義ある「義憤」へとすり替えないように。「私は個人的に腹を立てました」ならいいけど、その怒りを一般化したりしないように。  んで、とんびさんも、容易に「謹慎する」とか言い出さないように。  いい大人が、一昔前のまっきーみたいなこと、やってるんじゃありません。(電撃BBSでの「新木ぶっ殺してやる発言」参照のこと)  問題点はなんだったのか。自分のどこに非があったのか。  それらを正しく認識したあと、相手からみて、謝罪となる行為を取ること。  ひょっとしたら、翠は「謹慎」では、まるで納得しないかもしれません。  そして羽矢野君は怒っていないかもしれない。  あと、そうそう。  「他人の目」に関しての説明とか。  羽矢野君に経験値を取らせるなら、僕が解説しちゃいけないところだけど、みんなに経験値を配るなら、答えを待たずに書いてしまったほうがいいという判断があったわけね。  そもそも、羽矢野君はいま「思考禁止」なんで、夢想だけで意味のある結論に行き着けるはずもないし。(思考させないために答えを書いたというのもある) -------------------------------------------------------------------------------- にゃんにゃんにゃんこ No.4830 投稿日 2002年7月11日(木)00時12分 投稿者 藤極堂 カバヤのにゃんにゃんにゃんこラムネ(玩具菓子)に夢中。 http://www.kabaya.co.jp/ http://www.kabaya.co.jp/shouhin/0206gatu/body2.html 拡大写真 http://www.kabaya.co.jp/shouhin/0206gatu/gangu%20big/nyankoramunegangu.jpg もともとは「たれぱんだ」で有名なsan-xの文具キャラですが、300円とは思えぬできのぬいぐるみなのですニャー。 http://www.san-x.co.jp/ あと、猫の萌え萌え画像。 http://homepage1.nifty.com/takes/img/ugooneko.jpg http://www.freewebcards.com/cards/cathouse/cat.JPG http://www.cwi.nl/~steven/julian/choclet/cat.jpg http://www.cs.princeton.edu/~eschmidt/p/_funny/kitty.jpg 癒されろ。>羽矢野っち -------------------------------------------------------------------------------- 何か意外にも…… No.4831 投稿日 2002年7月11日(木)01時20分 投稿者 羽矢野 ●台風  私は今でも台風ワクワクです。  子供ですね。  >>羽矢野さーん、大丈夫ですか?  はい。  もうすごいです。  何がすごいかって、雨が、雨が……全然降ってません。  台風? どこが? って感じです。  今日は小雨がぱらぱらしただけ。  台風前のなま暖かい風を身にあびながら期待した私の立場は……  暴風雨楽しみだったのに。(バカ) ●トリガーワード  あらら。なんか変なことになってるな。 >>特にリハビリ中だというのをいいことに、かなり面白がって書き込んでるのだけどね。 >>西鶴さんへ  客観的にみると、確かにそうとれますね。  その辺りに関しては、とんびの羽根さんの書き方に問題があると思います。  ただ、この場合は。  >>前後関係を見ることもなく、ここだけで  この前後関係が大事だったりします。  ええと、一応とんびの羽根さんと私は何度か分室でやりとりしてますから、参加者と指摘者としてある程度の関係があります。  今もとんびの羽根さんが復帰されてから、ずっとキャッチボールしてるわけです。  だから「リハビリ中の私を使って面白がってる」というのはちゃんと冗談(というか、通じ合う軽口というか)として通用します。  実際に私のボタンにはかすりもしなかったし。  とんびの羽根さんも私がちゃんとそうて受け止めるとわかってやってるはずです。  それだけ一応。 >>とんびの羽根さんへ  ええと、上に書いたように意図はわかってますので気分は全然害してません。 (まさか、本気だったりする?)  ただ、たしかにあれは私個人宛になってしまってる感じがしますね。  第三者が読むと、真面目な意見としてとられてしまう場合がある。  同じようなことは多分いっぱいあるので私も気をつけようと思います。 >>羽矢野さんの回復する予定の14日が過ぎるまで謹慎することにします。  えーー。  雑談に付き合ってくれないの?  今雑談までできなくなったら、死んでしまう。  今回のはちょうどいい客観視の題材ですし、やりとりしましょうよーー。 ●マッドな科学者  >>「彼は狂ってはいないけど、恐ろしいことにやり方が狂っている」というようなことはあるのかな。  私もこれがあるのか悩みます。(書いておきながら)  例えば人体実験を平気で行える人間というのは、人間の生命を尊いものだとは思っていないわけです。  それは普通の人間から見たら「狂ってる」ってことになってしまうのじゃないか。  研究内容にしてもそう。  普通と判断される精神状態の人の研究内容が狂っているということはあるのだろうか。  明日はこれを夢想しよう。 ●主観的と客観的  分室のやりとりは、考え方をぶつけてお互いに検証していく方式だから、主観的な意見には違いない。  他人の目としては保証されるけど、客観的な内容かまでは保証されないか。  なるほど。 >>主観的と客観的  まずはこの違いをちゃんと自分の中でさせないと、はっきりしない。  ので、もうちょっと時間使います。  でも、思考しなきゃこれは無理か…… ●休息  治ってるかどうかは別として、私は現在布団の中でごろごろしているみたいなものです。  こっそり抜け出しては怒られてます。  もう早くお外で遊びたい子供状態。  でも我慢です。  ちゃんと治しとかないと。 ●時間の使い方の変化(雑談)  そういえば、分室に参加するようになってから、ちょっとづつ時間の使い方が変化してきました。  新木さんがいつも言ってる「考える時間は勉強や仕事の合間でもとれる」  って言葉は、参加した最初の頃は間違っていると思っていた。  理由は、私はサラリーマンで、仕事した給金で生活している以上、就業時間(給料をもらってる時間)に他事考えるなんて、不謹慎だと思っていたからです。  (普通の会社は給金は時給です。ただ、それはその時間を使って自分が会社を儲けさせるからもらえます)  ただ、それだと時間が足りない。  朝7:00から夜の10:00近くまで毎日とられてしまうわけだから、作るにしても限界がある。(ここからご飯食べたり風呂入ったり洗濯したりするわけだし)  だから最初は休み時間をあてることにしました。  私は家に仕事持ち込むのも大嫌いで、生活は完全にわける傾向にあったので、それの短縮版で休憩中と仕事中で頭を切り換える事に。  意外と簡単だった。  ので、休み時間に考えて、昼休みにエディタで書いてました。  それがだんだん短い時間でできるようになって、今だと工場を歩いてる時とか、一段落して息つくときとかの僅かな時間でも切り替えがきくようになってます。  仕事のクオリティは変わってない。(あたりまえ)  まだ完全じゃないですが、少しでもできるようになると確かに「考える時間はどこでもとれる」んだなあと実感できます。  何にしてもこれはお得でした。  無駄な時間が減らせる。 ●猫スキー >>藤極堂さん  お久しぶりです。  復帰されてうれしいです。 >>にゃんにゃんにゃんこ >>猫画像  癒されるーーー。萌えるーーー。はふう。  (あの“うぐぅ……”はやっぱりアレなのか?)  いい大人ですが、かわいいものはいいのだ。  猫最高。ラムネ買ってみようかな?  あの養ってもらっているとは思えない自分勝手さがステキ(ステキか?) >>猫スキーなわけ。  昔、実家に猫がいまして。私が幼稚園の時に拾ってきたという、ありがちパターンです。(飼うの許してもらった経緯も、まさしく王道だった)  20年以上生きてましたが、数年前についに死んでしまいました。  ああ、尻尾二つになるかと期待していたのに。 -------------------------------------------------------------------------------- 補足 No.4832 投稿日 2002年7月11日(木)02時32分 投稿者 新木 伸 >巻島君  ひとつ言い忘れ。 >>いざあらすじなりプロットなり作ろうというときに、「やりたいこと」を「話のウリ」にしようとするのは、流れとして不自然なことではないわけです。  ここは、「〜にしようとするのは」と書いているけど、これ、違うだろ?  そもそも書こうとしていたのは、「〜にしたいと思うことは」っていうほうだろ。  つまり、この文章は、本来はこうなるべきはずのものだった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  いざあらすじなりプロットなり作ろうというときに、「やりたいこと」を「話のウリ」にしたいと思うことは、流れとして不自然なことではないわけです。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  つまり、「希望」ってことなのね。  本人の希望でしかない。 >話のウリとか  いろいろ書いたが。  まだあれでも足りないような気もする。  ようするに巻島君も含めて、ここのほとんどの人間は、話の「ウリ」という言葉の意味が、よくわかっていないのだよね?  「ウリ」とはなにか?  これは、それを生業にして飯を食っている業界の人間であれば、なんの疑念も差し挟む余地なく、ある一種類の事柄を指している。  「ウリ」といって通じない人間はいない。へんなふうに勘違いする人間もいない。いたら即座に業界から放りだされる。  なにが「ウリ」であるかを判断することは、客観視能力と密接に繋がっている。  客観視能力が足りてない人間が、なにが「ウリ」であるかを判断するなんてことは、もう原理的にいって不可能なわけね。  ……で。  「ウリ」って、なによ? -------------------------------------------------------------------------------- 悲しい話とか No.4833 投稿日 2002年7月11日(木)08時28分 投稿者 紫ゆきや >羽矢野さん(4816)  ちょっとヒートアップしてしまいましたね。どうもすみません。  たくさん指摘してもらえて、とても助かりました。  14日まで休憩ですか。  明けて課題のつづきをされるのを待っています。見ていてとても参考になりますし、完成版のお話も楽しみですし。 >> 悲しいけど、可哀想じゃない話。 >> 自分がその立場なら悲しいと思わないけど、悲しい話。  ドクターストップが入りましたので、反証への意見については止めておきます。いただいた反証については、これからの考察に織り込んでみますので、また、つっこみなどありましたら、お願いします。 >「悲しい話」について  自分は「悲しい話」という言葉を誤用してたようです。  可哀想な話とか、同情できる話もひっくるめた言葉のつもりだったんですね。  「悲しい」という感情をいだく話、という意味では使っていませんでした。  もうしわけないです。 >いなくなっちゃう女の子の話について  これは、やっぱり可哀想な話かなと思います。  読み手は、モノノケじゃないし、たぶん健康で、コミュニケーション能力もあるでしょう。  この話には上から見下ろすようなところがあります。  それでも、読み終わった後に、いつも何気なく接してる家族や友人を、ありがたいと感じれるような、そんな話ができたらいいなあと思っています。  (……いや、どんな種類の娯楽であれ満足に作れない自分が、偉そうに、とは思うのですが、気持ちだけでも前のめりなのです) >うっかりしてたほうが悲しいか? >> 主人公に自分の矮小さを見せつけて後悔をいっぱいしてもらうためです。 >> この話の悲しい部分は、主人公がどれだけ嘆くかだと思うんですね。  なるほど。  それは理解しました。そういう理由であれば、うっかりであるほど後悔すると思います。  またまた書いていなかったことで、もうしわけないのですが……私は、この話では、幸せを失うこと、喪失感のほうを共感してほしかったのです。  (新木さんの「同情、可哀想、悲しむ」についての解説を読んで、自分のなかで整理して、ようやく自分の書きたかったものを見つけることが出来たように思います)  打ち解ける過程で、読み手にも、「この子は、いい子だなあ」と思ってもらい、それを失ってしまった主人公の悲しみを、疑似体験してほしいと思っていたのです。だから、むしろ読み手が主人公を非難しちゃうような展開では、不都合かなと思ったわけですね。 >新木さん  悲しいと可哀想と同情の解説ありがとうございます。  言葉を振り回す前に、まずこうやって、ちゃんと定義しないといけなかったですね……反省です。  「同情」と「可哀想」は相容れないということでしょうか。そうすると、「可哀想だと思って同情する」というのは、「同情ごっこ」なわけですね。  また、自分が「同情」だと思っていたものの一部は、「悲しみの共感(シンパシー)」のほうだったようです。  世の中には、一見ネガティブな感情である「悲しみ」というのを共感したいと思う人が多いようで、これは娯楽として成立しているようですね。  今回は、修正段階というのを意識して書いてみました。 ===ここからレジュメ=== 悲しいとか ・ひさびさになってしまいました。 >羽矢野さん(4816) ・新木さんからストップもらっちゃいましたね。 ・早く復帰されて、課題のつづきをされるのを待っています。あれは見ていて、とても参考になりますし。完成版のお話も楽しみですし。 >> 悲しいけど、可哀想じゃない話。 >> 自分がその立場なら悲しいと思わないけど、悲しい話。 ・ドクターストップ入ってるので一時とめときます。 (なんか、ドクターにクロスカウンターでKOされてるよーな気もするけど) ・いただいた反証については、考察に織り込んでみます。 ・つっこみなどありましたら、またお願いします。 ・「悲しい話」について ・自分は「悲しい話」という言葉を誤用してたかな。 ・「悲しい」という感情をいだく話という意味ではなかった。 ・可哀想とか、同情できる話もひっくるめた言葉のつもりだった。 ・いなくなっちゃう女の子の話だと、やっぱり可哀想な話かな。 ・読み手は、モノノケじゃないし、健康だし、コミュニケーション能力もあるし。 ・たしかに、可哀想という感情は娯楽で上から見下ろすようなところがあるけど、 ・読み終わった後、いつも何気なく接してる家族や友人を、ありがたいと感じれたらいいですよね。 ・質問には答えねば。 >うっかりしてたほうが悲しいか? >> 主人公に自分の矮小さを見せつけて後悔をいっぱいしてもらうためです。 >> この話の悲しい部分は、主人公がどれだけ嘆くかだと思うんですね。 ・なるほど。それは理解しました。そういう理由であれば、うっかりであるほど後悔すると思います。 ・私は幸せの喪失感のほうを共感してほしかったので、むしろ読み手が主人公を非難しちゃうような展開では、不都合かなと思っておりました。 >新木さん ・悲しいと可哀想と同情の解説ありがとうございます。 ・自分が、同情だと思っていたのは、悲しい(シンパシー)のほうだったようです。 ・修正段階というのを意識してやってみようと思います。 ===ここまでレジュメ=== -------------------------------------------------------------------------------- トリガーワードとか、コンチクショー感とか No.4834 投稿日 2002年7月11日(木)14時15分 投稿者 新木 伸 >トリガーワードとか  昨日のあれを書いてから、なんか、腹が立ってしかたがない。なにが僕を腹立たせているのかと考えてみると、翠の、あのひと言だったりする。 >>以前ほど小説を書くのが楽しいと思えなくなるというか。  じつは僕も、翠にトリガーを踏みつけられていたのだな。  なぜこの言葉が僕のカンに触るのか。  半分くらいは、前の4829の中でも説明している。  「プロとしてやってゆくうちに、書くことが急に面白いと感じなくなるなんてことは、何度となく経験するもの」っていう、その部分ね。  だけど、このくらいの説明だと、翠は僕が腹を立てていることの正体を理解できないだろう。もうすこし書く必要があるだろう。  アマチュア作家にとっては、「書くことを楽しく感じること」というのが、唯一至上の価値観となるだろう。想像に難くない。それが君の言うところのアマチュアリズムというものなのだろう。  だがそれを「正義」として振りかざすな。  他でならともかく、この場所で。俺の目の前で。プロの目の前で。  この場所をROMしている両手の指で足りないぐらいの数の「プロ作家」を代弁して言わせてもらう。あの言葉にトリガーを引かれてしまう人も、少なくはないはずだ。  「書くことが面白いと感じなくなる」――なんてこと。  そこはスタート地点でしかないのだ。プロの戦いにおいては。  そこから先こそが、プロの正念場なわけ。  「書きたい時」「書くことが楽しい時」「ノッている時」  こういうときは、まったく問題はない。  書きたいんだからどんどん書けばいいし、書いていて楽しいんだからもっともっと書けばいいし、ノッているんだから、良質のものをガンガン書けばいいわけ。  「書きたくない時」「書けない時」「書くことが楽しくなくなった時」「のれない時」「調子が出ない時」  こういう時にもプロは書かなくちゃならんわけだよ。しかも「書きたいとき」と同等以上のスピードで、同等以上のクオリティで――だ。  俺、昔、「親父が死んだとき、棺桶をテーブルがわりに原稿を書いた」って話を書いたよな?  あのときは、すでに30時間ほどは起きてぶっ通しで原稿を書いていたときで、夕方あたりで、そろそろぶっ倒れようかというときだった。  突然、実家から電話が掛かってきて、「親父が死んだ」のひと言。  急死だったもんで、こちらにはまったく心の準備なんてなかった。取るものもとりあえず実家に行って、冷静でない母親のかわりに、警察との応対やら(病院以外で死亡すると警察が事情聴取にやって来る)、葬儀屋さんと連絡を取って葬儀の手配やら、なんやかやの手続きを数時間ほどやったわけよ。  そして深夜になって(葬儀屋さんは深夜だろうが早朝だろうが仕事をしてくれる)、ようやく落ち着いたわけだ。その頃には親父の死体も棺桶に入っていた。  母親も姉も、ようやく寝た。寝ていないかもしれないが、布団には入った。  ――で、僕だが。  神経が高ぶって眠れないわけだ。  だからとしても、時間ができたなら、ぼうっとしてもいられない。  呼びつけられた時点から、すでに締め切り直前であり、一分一秒でも時間を無駄にすることができない状態だったわけだ。  だから、眠れそうになるまでは原稿を書いていた。ノートパソコンだけは持っていっていた。  この状況を、その時の俺の心境を。  漠然とでもいいから、想像してみろよ?  どれだけ小説を書くのに向かない精神状態であるか、ちょっぴりとでもいいから、考えてみろよ?  そこでも、プロは小説を書くわけ。書かなければならないわけ。  どこのプロでもいいから、十人に聞いてみろよ。  「同じ状況であったら、あなたは原稿を書きますか?」――って。  十人が十人とも、同じ答えを返すはずだ。  「締め切りが迫っていたのなら、書く」――と、そう答えるはずだ。  「書きたいか/書きたくないか」  「いま書けるのか/書けないのか」  ……なんて、そんなことは、まるで問題にもならんのよ。  プロはそんなことは問題にもしないの。  「書くのか/書かないのか」なのね。  どんな困難が横たわっていようと、結局のところ、最後には――本人の心ひとつなわけだ。  やるのか、やらないのか。  親父が死のうが、ショックを受けていようが、そのとき疲れ果てていようが、書く気分ではなかろうが、書くことを楽しいと思えなかろうが、ノッていなくて調子が出なかろうが、一切合切、まるで関係がない。  書くのか、書かないのか。――どっちなのか?  最後には決まって、その二者択一なんだよ。  すべての「困難」というものは、「やらないこと」の言いわけには使えるよな。「○○だったので出来なかった。誰だってそうだろう。しかたなかったんだ」――とか。自分を納得させて、罪の意識とか後悔とかを和らげる役には立つだろう。  しかし――「やる」と決めたときには、困難なんてもんは、何の役にも立たんわけ。  やるんだから。そう決めたんだから。  四の五の言わずに、口を閉ざして、やることをやるしかないんだよ。言いわけをいくら口にしたところで、原稿は上がらない。  ――書いたよ。俺は。  しかもその時書いていたシーンというのが、コメディ路線でもって、読者を「くすっと」笑わせて楽しませるようなシーンだったりするわけだ。  まあ星くずの場合はどのページもそういう路線なのだが。  具体的には、星くずの9巻の206ページから214ページまでだ。地下洞窟の探検シーンだ。  もし本が手元にあるのなら、ちょっと該当ページを開いてみろ。その一連のシーンがそういう精神状態の元で書かれたものであると、見分けが付くか?  つかないはずだ。俺はそういう仕事をやってきた。  ……で、結論。  「書きたくなくなった」「書くことを面白いと感じなくなった」ぐらいのことで、それを「言いわけ」に使って書くことを中止してしまえるようなヤツは、プロになど、ならんでいい。  ここには、いなくていい。  んでもって、俺はこうして腹を立てているわけだが。  これに関しては、べつに謝罪だとか、そういうことは必要ない。  翠のあの発言からは、俺は充分なものを受け取った。  「コンチクショー感」とか、なにかそのようなものだ。  「オマエらアマチュアは、そうやって甘えたことをほざいていろ。俺は書く。見ていろコンチクショー」――って、そんなような感情だ。  他の人はどうだか知らんが、俺の場合は、この手の「怒り」は執筆の原動力に転化できる。バッチリ使える。作品を書くことのエネルギーに振り向けられる。  下手に謝罪なんかして、この怒りをなくさないでおいてほしい。  むしろ、もっともっと「甘ったれた戯言」をほざいてくれると、もっともっと怒るまくることになるから、そちらのほうが嬉しい。 P.S.  あと、あれだな。  最近の「コンチクショー感」としては、  「書きたいもの=ウリとなる」という、あの甘ったれた発想についてのコトもあったのだが。  まあまた今度にするか。  そっちで怒りを燃焼させるのは、また「コンチクショー感」が必要になったときにしよう。 -------------------------------------------------------------------------------- OFF会のこととか No.4835 投稿日 2002年7月11日(木)18時32分 投稿者 新木 伸 >OFF会のこととか  まだ未定だけど、7月の末あたりに、杉井光をぶん殴りにゆくために、まず1回。  あと8月中に、もう1回ぐらい。  OFF会をやろうと思っている。  原稿をあげたら、わしも時間ができるし。  8月のほうは、まっきーが上京できるようなら、それに合わせようかと思っている。いっぺん会ってみたいし。  盆休みとかにすると、社会人の人も来れたりするのかな?  そして盆休みって、いつだろうか?  作家業というものは、世間様の休みとまったく関係なく仕事しているから、ぜんぜんわからん。日曜も関係ないし、年末年始も関係ないし。  まあ、2回に分けずに、1回で済ませてしまうことになるかもしれない。 >羽矢野君  ところで、タッチタイプはマスターしたのか?  それとも、もう挫折してしまって、また見ながら打つに逆戻りしてしまったのかな? >八神さん  そろそろ、飽きたのかな?  昨日は、言いわけもあがっておらんかったが。  飽きたのなら、やめていいよ。その際には、べつに言いわけもいらない。  それに、まあなんか言いわけがあったにせよ、ここ9日間やってみた結果は、以下の通りなわけだ。 ○八神伽羅の歩み 7/ 3 7/ 4 7/ 5 休み(風邪) 7/ 6 7/ 7 休み(理由なし) 7/ 8 休み(来客) 7/ 9 7/10 7/11 休み(理由なし)  実行率55%ってところか。  使った時間は、1日1時間ずつってことだから……。  小説に使った時間は1日平均33分ってところ?  ひとつ聞いていい?  アルバイトで、シフトに入っているうちの45%を「当日になって急に休む」とかしていたら、それって、どうなる?  9日のうちの4日を、休んでいたら?  ついでにいうと、そのうちの2日が「連絡もなしに休む」なんてしていたら?  しょせん、八神さんの小説に対する「深刻さ」っていうのは、アルバイトに対する「深刻さ」以下だったわけね。  言いわけは、不要。  もうここに、こんなふうに、「形」として出ているから。  やめちゃえば?  やめちゃっていいよ。やるつもりがないのなら、無理しなくていい。  べつに僕は困りゃしないしー。  やるというなら、続けてもかまわんけどね。  どちらでも、お好きなように。 >翠  そういえば、4827の問題の書きこみ。  主張のここの部分、突っこみどころを見つけてしまった。 >>この症状(いや、病気じゃないけれども)の人を面白半分で突っつくと、小説書くのをやめてしまうのですよ。やめることにならなくても、以前ほど小説を書くのが楽しいと思えなくなるというか。  ここで、小説を書くのをやめてしまったり、そこまでいかずとも、小説を書くのが楽しく思えなくなったりしてしまう人が出たとするよね。  これっていうのは、つっついた人のせいになるのかな?  よくよく考えてみると、そこの部分、とても怪しいのだが……?  これはあくまでも、本人の問題なんじゃないの?  原因や責任があるとしたら、それは本人に存在しているものであって、つっついた人には関係ないことなのでは?  したがって、責任を「つっついた人」に持ちこむのは、筋違いなのでは?  ここに関しては、他の話題とは違って――。  純粋に知的興味からのネタ振りとして、話に付き合ってくれると嬉しいのだが。  仮に翠のいう通り、「つっついた人」に責任が生じるとしよう。  その場合、どのような因果関係によって、「やめる/やる気をなくす」が生じる仕組みとなるのだろうか?  ちょっと考えてみたのだけど……。  「責任はつっついた人にある」という結論に至る、どのような理屈も考えつかなかったのだけど……? -------------------------------------------------------------------------------- タブラ・ラサtabula rasa、心は白紙 No.4836 投稿日 2002年7月11日(木)19時54分 投稿者 弟切 千隼 台風一過で湘南は暑くなりました。しかし、昨日ほど湿度が高くないので、少し体調が良くなった弟切です。 >>神秘性 話の筋をベリルの側一本にすれば、読者にはベリルから見たユキマロ像だけしか提供されませんよね。としますと、ベリルにとってのユキマロ像「なぜかわからないけれど私を叩き起こして、なぜかわからないけれど私と同等に頭の良い人」が、そのまま読者に示されます。 こういう謎だらけの人物は、神秘性や憧れを掻き立てるには確かに効果的ですね。しかし、一歩間違うと、ジェイソンみたいな恐怖や不気味さを表す人物になってしまいます(^^; 私は「新世界へ……」(仮題)を『十三日の金曜日』的ホラーにするつもりはありません(笑) それには、ユキマロが謎だらけであっても、「怖い人」や「不気味な人」と読者に思わせてはいけませんね。 「理由はわからないけれど、きっとこの人はいい人なんだ」とベリルに思わせ、読者にもそう思わせるように仕向けなければなりません。 新木さんが指摘されたとおり、ベリルの筋を考えるにあたっては、ベリルに対してユキマロがどういう行動をするか、どういう反応を示すかは、最低限考えなければなりませんね。でないと「ベリルとユキマロの関係」という話のテーマが成立しませんから。 賢者としてのユキマロと相互作用をすることによって、ベリルは様々なことを感じ、それに応じた行動をするでしょう。それらを織り込みながら、話の筋を考察します。 西鶴さんへ > とんびの羽根さんへのレスを読んで、私はとても変だと思いました。 なぜ、言われた当人の羽矢野さんの反応もわからないうちから、第三者の西鶴さんがこんな個人的な怒りの文章をここに書くのでしょう? 西鶴さんは、自分で「自分のトリガーワードに引っかかった」とおっしゃっていますよね? ということは、これが個人的な怒りであって、一般化できる怒りではないとわかっておられるはずです。少なくとも、意識下では。 個人的な怒りを人類全体の怒りにすり替えるのはやめて下さい。 私が感じた「変さ」を譬え話で表わしてみます。 美人で有名な女性タレントがいたとします。仮に藤原紀香としておきましょうか。 ある男性が女性の友人と話していて、「君って藤原紀香に似ているね」と言ったとします。普通なら、これは誉め言葉ですよね。言われた女性は「え、そう?」などと言いつつも、きっと満面の笑みをたたえるに違いありません。 ところが、この二人のやり取りを横で聞いていた男性(二人の共通の友人)が、大の藤原紀香嫌いでした。彼にとっては「藤原紀香」がトリガーワードで、その名を聞いただけでかっと頭に血が昇ってしまいます。 そこでその男性は「藤原紀香なんて、あんな女のどこがいいんだ! あんな女と比べるなんて失礼だぞ、謝れ!」ともう一人の男性に迫りました。 私には、西鶴さんの行動は、この藤原紀香嫌いの男性と同じに見えます。 これがもし、「君ってお岩さんに似ているね」と最初の男性が言ったのだとしたら、そばで聞いていた人が怒るのは変ではありません。 なぜなら、日本人の大部分にとって、「お岩さん」といえば「怪談に出てくる醜い女性」という認識があるからです。ゆえに、これは普遍的な悪口となります。友人を侮辱した相手に対して怒るのは当然です。 -------------------------------------------------------------------------------- 話のウリとか No.4837 投稿日 2002年7月11日(木)22時54分 投稿者 巻島翔史 「強さ」と「力」の混同>  肉体的な「強さ」と、肉体・精神含めた総体的な「強さ」がごっちゃになってるのはわかっています。  結局どっちの「強さ」がやりたいんだろう、という不明状態のまま、勢いだけで書いてしまったので……  あのときは、自分は本当に250枚も書き上げられるのか、という不安だけが頭のなかにあって、そこまで出来なかったんですね。  これは充分すぎるほどの反省材料だと思っています。 >>やりたかったものって、結局、なに?   前回書いた「強さ」関連のところです。  だから、結果的には作中にうまく入れられなかった、ということになります。はい。 話のウリ> >>この両者が、なにかもう、はじめからイコールであるような言いかたを、オマエはしている  別にはじめからイコールであるとは思っていません、が、そう読まれてしまったのならそれは俺のミスです。  なんでそう読まれてしまったのか――俺はそもそも、やりたいもの=話のウリとなるような技量こそが、プロに求められる技量ではないかと、思っていたのですね。そういう考えが根底にあったから、ああいう言いかたになってしまった。  「サービス精神」という言葉を新木さんは4829で書いてくれましたが、その言葉を見てようやく話のウリについておぼろげに見えてきた感じがします。  「自分の書きたい話」を書くのではなく、「自分の読みたい話」を書くことのほうが、姿勢としては正しいわけなんですね。  で、結局「ウリ」とはなんなのか。  自分のなかの仮想読者が「こういう展開が読みたいのー」という、その「展開」と言うか。  つまり「サービス」なんじゃないかと。  それが1本芯の「やりたいこと」から外れるものであったとしても、そのほうが面白いなら充分それはやる価値があるわけですし。 その他> >>いまちょうど二十歳だっけか?  21です。頭の成長は実年齢より遅れてますけど。 オフ会>  8月の予定はちょっとまだ流動的です。 (予定っても、祖母の初盆と稲刈りがあるだけですが)  盆休みのあいだの土日というと、17日〜18日ですか。そのあたりなら、たぶん行けるとは思うんですが……  まだなんとも言えないので、詳しいことが判明しだいここに書きこみます。 -------------------------------------------------------------------------------- 後二日で休みが取れる……はず。 No.4838 投稿日 2002年7月11日(木)23時54分 投稿者 羽矢野  弟切さんがキツイ口調なのは珍しい。  ちとびっくり。 tabula rasa (複 ta・bu・lae ra・sae 1 (精神の)無垢(むく)な状態,白紙状態. 2 文字の書いてない書字板. 語源 ラテン語「文字を消した板」  こんなそのまんまな言葉があるんだ。  私は英語ヘタレなので、辞書引いてみました。 ●タッチタイプへの道  現在の状況は、完全ではないですが一応使用できるとこまでいってます。  毎日の書き込みや、自分の妄想文章はタッチタイプでやってます。  レベリオンの写しも少しずつ進んでます。  ただ、一日一日の文章量が少ないからか(仕事で文章打つことは少ない)完全に無意識にキーに手が伸びるとはまだいってません。  でもこれは時間の問題です。  打ち間違い(人差し指でとなり押してしまうとか)記号キーとかでもたつくのですが、はやくそれもスムーズにいきたい。  完全に反射でできるようになったらかなりステキです。  今まで十年近くキーボード見ながら打っていて、現在は画面を見ながら打っているわけですが、この違いがまだ新鮮で、楽しいです。  子供みたいに優越感を感じてます(笑)  こうしてみると、やり始めてからできるようになるまでかなり時間がかかりましたね。  もう少しして、利便性が認識できた頃、二つの打ち方の違いなんかを書いてみます。 ●書けない状態とか  ここ最近だと、仕事で失敗こいたときにまったくできなかったです。  確かに仕事自体も忙しかったのあるのですが、机に向かっても全然書けない。雑談文章とかでもダメ。  今の状態とはまた違う、精神KO状態。  そんなのが続いていました。  あの時に普通に見える文章を書くなんてことは今の私だとできないです。  とんでもない精神力が必要です。  でも、それがプロなのですね。  甘えを封じ込めるってタイヘン。  楽をしようとする心に逆らうのは、本当に難しい。 ●悲しさとか  >>紫さん  >>読み手は、モノノケじゃないし、たぶん健康で、コミュニケーション能力もあるでしょう  いやいや、読者の共感を得るのにそれは関係ないでしょう。  人間の思考をしていて、それが読者の理解できるものであるなら、共感は得られると思います。  人間と共に暮らしたいと思っているのに、人あらざる故に受け入れてもらえないヴァンパイヤ。  このシチュエーションは、誰も理解できないでしょうか?  少し他人と違っている部分があり、それがもとでいじめられたりからかわれたりした経験のある人なら、ヴァンパイヤが感じる気持ちに共感できると思うのですが。  共感を得られる部分と設定は別のものでは? >>「可哀想だと思って同情する」というのは、「同情ごっこ」  辞書からいくと、可哀相と思って同情することはある。  (紫さんの辞書ではどうなってます?)  それは本当の意味での同情ではなく同情ごっこなのかというと、これはどうだろう。  同情も、やっぱり上から見ているには違いない。 「同情するなら金をくれ」って言葉はそういうことなのだと思う。  私は、同情とは好き嫌いみたいに自分の中で判定しているのだと思います。  自分の中の同情範囲と照らし合わせて、それを決めている。  だから“ごっこ”というような同情はないと思うのですが。 >>主人公の悲しみを、疑似体験してほしいと思っていた  なるほど。  でもそれだと逆に主人公に非があってはいけないので、少女に思わず問いかけてしまうという展開はおかしく思います。   >>読み手にも、「この子は、いい子だなあ」と思ってもらい  これは、男の子の側から語るのであれは、必要ないような。  もちろん、男の子が「この子は、いい子だなあ」と思うことは必要ですが、読者には絶対ではない(大体は同時にそう思うようにできてますが)  この展開でいくと重要なことは 1.主人公がこの状況を幸せに感じている。 2.この幸せな状態を守るために、必死の努力をする。  かな?  この展開だと、主人公が幸せを守ろうと努力すればするほど、悲しくなると思います。  このような雑談は全然大丈夫ですので、これからもおつき合い下さると助かります。 ●ウリ  私もいいですか?  本のウリの部分とは 「読者がお金を払ってでも読みたいと思う部分」  ようは一番面白いところ  ではないかと。  巻島さん専用の課題であったら黙殺してください。 -------------------------------------------------------------------------------- 昨日は No.4839 投稿日 2002年7月12日(金)00時06分 投稿者 八神伽羅 台風の影響で交通機関が乱れ、バイトから帰ると一時を過ぎていました。それから課題を行うと今日の講義に支障が出ると思い、そのまま休んでしまいました。  当日中にその旨きちんと書き込まなかったのは完全に私の非です。  申し訳ありませんでした。  言いわけは要らないとのことでしたので、課題を続けさせていただきます。   上の文も言いわけには違いありませんが、休んでしまった事情説明は必要だろうと判断したため、書き込んでおくことにします。   5.「ある約束を交わした主人公が、それを守り通す話」 1.「必ず帰ると恋人に約束した兵士が、激戦地から帰還を果たす話」 2.「成功して帰ると親に約束して上京した主人公が、故郷に錦を飾る話」 3.「志望校合格を教師と約束した高校生が、見事合格する話」 4.「怪我をしたエースに甲子園出場を約束したチームメイトが、それを守る話」 5.「必勝を約束した将軍が、我が身を犠牲にして軍を勝利に導く話」 6.「二人の秘密基地を守ると転校した親友と約束した男が、私財をなげうってその土地を開発から守る話」 7.「行き先も分からず引っ越す少女に再会を約束した少年が、それを守る話」 8.「荒れ地に緑を甦らせると死んだ友人に約束した男が、それを守る話」 9.「デートに遅れないと約束した遅刻魔の少女が、それを守る話」 10.「必ず君を守ると幼なじみに約束した少年が、窮地に陥った少女を守り通す話」 11.「〆切ぎりぎりのレポートを教授に届けると友人に約束した主人公が、台風の中それを守り通す話」 12.「必ず騎士になると親友に約束した少年が、騎士になる話」 13.「舞台を成功させると約束した病身の天才役者が、死の危険を冒しつつも約束を守る話」 14.「必ず教師になると教育実習先の生徒に約束した学生が、教師になる話」 15.「日曜に遊びに連れていくと子供と約束した企業戦士が、それを守る話」 16.「生涯独身を死にゆく夫に約束した妻が、それを守る話」 17.「殺しはやめると恋人に誓った殺し屋が、組織の追っ手に襲撃されてもそれを守る話」 18.「ずっと待っていると旅立つ恋人に約束した少女が、十数年後再会するまでそれを守る話」 19.「戦地に赴く友人の子供を守ると約束した男が、その約束を守り通す話」 20.「秘密を守ると主君に約束した侍が、それを守り通す話」 21.「ずっと友達だと親友と約束した少年が、戦場で敵として再会したときにも約束を守る話」 22.「制服廃止を公約にして当選した生徒会長が、教師の圧力をはねのけそれを守る話」 23.「店長の留守中店を守ると約束した副店長が、閉店の危機を乗り越え約束を守る話」 24.「医者になって君を治す、と幼なじみと約束した主人公が、約束を守る話」 25.「弱小部を立て直すと前任の顧問に約束した主人公が、約束を守る話」 26.「騎士の誇りを貫き通すと親友に約束した騎士が、約束を守る話」 27.「いじめはしないと親と約束した子供が、クラスのほぼ全員を敵に回しても約束を守る話」 28.「絶対回復してみせるとチームメイトと約束した選手が、必死のリハビリをして復帰を果たす話」 29.「期日までに卒論を仕上げると教授に約束した学生が、約束を守る話」 30.「天下統一を幼い主君に約束した武将が、約束を守る話」 31.「売り上げ倍増を約束した店員が、約束を守る話」 32.「必ず帰ると恋人と約束した主人公が、死してなお幽霊となってその約束を守る話」 33.「どちらかが窮地に陥ったら助けに行く、と友人と約束していた主人公が、その約束を守る話」 34.「野盗から村を守ると約束した剣士が、重傷を負いながらも約束を守る話」  5回やってもまだ40の壁が越えられないあたりがだめだめです。  今回は定型句の入力と番号振り外したのに。  うぁぁ。悔しい。 ≫ちなみに、その方法で行うなら、目標ラインは240個ぐらいになるぞ。  「その方法」の定義がいまひとつわからないので、質問させてください。  以下2つのどちらか、もしくは両方だと思うのですが、確信が持てないので。 A.主人公を一度固定し、それに合わせたパターンをいくつも考える、という作業を繰り返す。 例・主人公を「少女」に固定→少女絡みのパターンをひたすら考える。 B.お題に合った基本パターンを考え、そこに当てはまる語句をいくつも考える、を繰り返す。 例・「必ず○○になると××と約束した△△が、それを守り通す話」というパターンをまず作成し、記号の部分を埋めていく。  それと今回はNo.4823以前のやり方にもどしたつもりですが、これでよかったのでしょうか? -------------------------------------------------------------------------------- No.4840 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- //お片づけ No.4841 投稿日 2002年7月12日(金)04時10分 投稿者 かねやん  部屋を片づけようとするとき、僕は「捨てる技術」という言葉を思いだす。  僕の理想は、すっきりして機能的な部屋である。  床一面に並べられた微妙なバランスを保って積まれた本、使わないだろうよれよれの服、聞かなくなったCD、ちょこちょこと溜まっていった小物などは理想の部屋を実現するためには不必要なもの、美観を考えれば害があるだけのものだ。  だから僕は決心した。  ほとんどのものを、押入れや部屋の隅っこ、机の上においやった。 「だって、いざってときに使えるしぃ、まだ使えるのにもったいないしぃ、捨てたあとで後悔するのはやだしぃぃ」  知ってるもん、「捨てる技術」って言葉が片づけの極意なのは(笑)  部屋を片づけるってことは物語を作ることに似ている。  部屋のコンセプトに合わせて、何が必要になってくるか、どこに配置するのか、不必要なものは何かを考える。  まあ、部屋は自分が良ければそれでいいんだけどね。使用者が誰であるのかってことを考えればあたりまえだけど。  部屋を片づけ(?)終わって、ふと思ったこと。 //ウリとか  『魚沼産コシヒカリ』の「魚沼産」ってのはウリになってますね。  事実はともかくとして、消費者に「魚沼産はコシヒカリの中でも特別においしい」という意識があるからウリになります。  その意識が、消費者を惹きつけるわけですね。  ウリとは、買い手を惹きつけるもの全般を指すのでしょう。  小説だったら「読みたい!」と思わせるものですね。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4842 投稿日 2002年7月12日(金)06時40分 投稿者 新木 伸 >巻島君  ん? いまに至っても、分解能は二つしかないのか?  肉体的な強さ。精神的な強さ。  そのほかに、もう一個あるだろ。なんかもう一個。もう確実に、あるだろ?  「技」としての強さってやつ。  俗に「心技体」っていう。これはこの3つのことを指しているわけね。  精神と、技と、肉体。この3つね。  うーん……。  本当に、キミって、話にならんくらい分解能が低いのだなぁ。  この低さは、まさに呆れるほどだぞ?  こうしてくどいほど、へたれっぷりを指摘してあげているわけだが……。  そろそろ、なんとなく、わかってきたかい? >>結局どっちの「強さ」がやりたいんだろう、という不明状態のまま、勢いだけで書いてしまったので……  もし、強さの要素が3つあるのだということを知っていたのなら、ここは、「どっち」とは書かずに、「どの」って書いているはずなのね。キミは力の要素が3つあることを、いまのいままで、まるで知らなかったことが、もはや明確になったわけなのね。バレバレだぁ。はずかちー。 >>それが1本芯の「やりたいこと」から外れるものであったとしても、そのほうが面白いなら充分それはやる価値があるわけですし。  これは「迎合する」っていう。  まあクソ面白くもない自慰的小説よりかは、きちんと読者に迎合している小説のほうが読者を楽しませている分だけなんぼかマシではある。またそれで商業レベルに達しているなら、それを売って食ってゆくことに、なんの問題もない。  しかし迎合っていうのは、あんま、褒められたことでもないぞ? それで食っているなら後ろ指をさされることではないというだけで。  あとやってて楽しいものでもないと思うぞ?  僕の言っているのは、「やりたいこと」から外れない範囲で、読者に合わせることはできないのか――って、そういうことなのだが?  たとえば強さを追求した話を書くとしよう。それはいいのね。  しかし主人公を、あんな泥臭くてダサめの男にするんじゃなくって、もっとスタイリッシュにカッコ良くするとか。なにかもっとサービス精神は発揮できなかったわけか?  たとえばゲームでいうなら、デビル・メイ・クライの主人公みたいな。またはトライガンのバッシュみたいにとか。またはジャンプのマンガの連載中の忍者モノの「ナルト」の登場人物で、「サスケ」みたいなクールな感じにするとか。またはジョジョのディオ様みたいにするとか。  もし「泥臭くてダサい」というのが、作者として絶対に外せない部分であったなら、じゃあ、「ユーモア精神」を足すことで、主人公を「愉快で楽しいやつ」にするとか。そういうサービスは?  また、作者的に「自分にはユーモアもスタイリッシュも無理」と判断したのなら、主人公を「スケベ」にしてみるとか。姫様のボディガードを引き受けたはいいが、ことあるたびにカラダに触ったり、入浴中を覗いたり、そんなサービス精神は?  そういうエッチな展開は軽薄で嫌だというなら、じゃあ、なにか他にサービスできるものはないのか? 自分の「やりたい/やれる」ことで、読者が喜びそうなことは、なにかないのか? (しかしエロマンガ買ってると公言しているやつが、「僕エッチなのって嫌いなんですよね」なんて言いやがるのは、いい子ぶりっこにしか見えんが)  「迎合」と「サービス精神」との違いというのは、至極単純で明快。  本人がやりたいと思っていることなのか、そうでないか。その一点。  わし、星くずでエッチな展開は山ほど書いているけど、あれ、けっして迎合じゃないもの。作者本人が(もちろん)やりたいことであって、読者も(きっと)喜ぶだろうと思っているから、作中に投入している要素なわけ。  まあ、ああいうのを「お色気漂わせりゃいいと思いやがって、けっ、迎合してやがるぜ」なんて思う人もいるだろうが、そーゆーのは放置しておけばいい。  真実なんてのは、自分の中にあればそれでいい。そしてそれは、自然と漂い出してゆくものだ。  まあ、新木伸が「エッチを本当は描きたがってない」なんて思う人は、まずいないだろうとは思うが……。(でもタマにいるんだよね。信じられないことに)  ちなみにイラストレーターとして平井久司さんを僕が指名したのは、あの人が、「迎合でなくてエッチが描ける人」と見込んでのことだ。やはり「匂い」でわかった。絵を見りゃそんなこと一発だ。 >「ウリ」に関して  巻島君の場合は、30本ぐらい、「自分の好きな作品」ってのを挙げていたよね。  あれらの作品の「ウリ」ってなんだい?  まあ客観的に判断するのは、はじめは難しいだろう。  客観的判断の初心者がやるべきなのは、まず、「自分の主観」を出してみることだ。  あれらの作品の、どこを自分は面白く感じたのか?  600円という定価に見合う価値を、どこに見いだしたのか?  なにに対して、金を払ったのか?  すべて主観でいいから、出してみるように。  主観でいいのなら、簡単なことだろ?  ひとつの作品につき、要素は複数出てくることだろう。いちばん大きなものから、上から順番に並べてゆくこと。箇条書きにて提出のこと。  まあ30作品すべてやるのは大変だろう。何個か、「自分にとっての魅力」というのがハッキリしている作品を選んでやってもいい。全部やっても、もちろんかまわないが。  そうして、自分の「主観」を出してみたら、他の人が同じようにして出した「主観」と突き合わせてみるのね。  サンプル数が3人を越えれば、多数決が取れるから、まあ参考になるだろう。  そして10人を越えれば、かなり信頼できるデータが取れる。  たとえば10人のデータを集めたとする。  その全員の「金を払った部分」のランキングを作る。  その最上位に来ているものが、すなわち、客観的な視点でみたところの、その作品の「ウリ」となる部分だ。  これは、巻島君以外に、他の人もやってみてかまわない。  「ウリ」を見抜く自分の目に自信がない人は、便乗してやってみるべきだろうね。  っていうか、どんどんヤレ。  複数人が同じ作品に対して「金を払った部分」の申告を行えば、実際に「ランキング」も作成できるわけだし。  たとえばみんなが読んでいそうなブギーポップあたり。  君らはどこに金を払った?  3人以上がチャレンジすれば、「ブギーポップの客観的ウリ」が定義できるぞ?  誰かやってみんか?  ちなみに……。  商業出版に携わる人間は、ある作品をぱっと一見したときに、その作品の「ウリ」がどこにあるのか、一目で見抜くことができる。  なにも10人にアンケートを取る必要なんてない。  即座にわかる。  また、自分の好き嫌いなんてものも、関係ない。  自分のサイフからは絶対に金を出して買わないような作品であっても、でも、「客観的なウリ」は識別できるもの。  そんなことは、皆があたりまえのように持っている能力でしかない。  これはもちろん訓練によって身に付く能力だ。だから誰でも持つことができる。  そして「ウリ」がなにかっていうことを、一目で即座にわからないような奴は、単なる「無能者」として、即座に放りだされる。  話にならん。役にも立たん。まるで使えん。いるだけ邪魔。  それだけのことなのね。  ちなみに、この能力を、大抵のアマチュアは持っていない。だからこそアマチュアなのであり、アマチュアから脱せないでいるわけね。  あたりまえだろ。ばーか。  持ってなきゃ商業出版の舞台にあがれるはず、ねーだろ。 (最近、君らを観察していてわかった。まさか「ウリ」がなんだかわかっていないなんてことが、あり得るはずもないと――たかをくくっていた) >DVORAK式ローマ字入力  そういえば、ローマ字入力の方式でも、DVORAK式というのもあるんだっけか。  これはアルファベットの配置を変更して、母音の「AEIOU」を左手のホームポジションに配置。  右手のほうのホームポジション周囲によく使う子音を配置。ごくまれにしか使わない子音を左手の上段下段に配置。  ――そうして、右手と左手の交互打鍵でローマ字入力を達成しているもの。非常に効率的。片方の手ばかりがキーを続けて打つということがない。  詳しいことは、こちら参照。 http://member.nifty.ne.jp/kb/Dvorak-R1.htm  暇ができたら、ちと、DVORAK配列をマスターしてみるかな。  6時間もあれば習得可能だろう。  試してみて、もし親指シフトより効率が良さそうなら、速攻で乗り換えだ。  来年の年始めには、またゲームのシナリオ仕事が一本入っているから、原稿用紙100枚を30日間書き続けるとか、手の腱の耐久性を試すような仕事をやることになるわけだし……。(あれはほんと、腱鞘炎の一歩手前まで追い込まれるのだ) >八神さん  ふむ。続けるのか。  それじゃ、付き合おう。 >>台風の影響で交通機関が乱れ、バイトから帰ると一時を過ぎていました。それから課題を行うと今日の講義に支障が出ると思い、そのまま休んでしまいました。  それはいいけど、もう一個の休みのほうは?  日曜日の夜も、一日飛んでいたでしょ?  言いわけはいらないのだが、説明はほしいな。  あと、理解したかどうかの確認のために、アルバイトで同じことをやったらどうなるのかの考察なども、よろしく。  八神さんにとって、この課題をやることが、いまアルバイトよりも確実に優先順位が低くなっているというこの現状――きちんと、正しく認識したわけ?  まだわかっていないのなら、もっと叩きこまんといかんし。  ちゃんとわかっているようなら、もう言う必要はないわけだし。  どっちなのだ?  あと、この練習法のメソッドの意味と狙いとを、きちんと理解しているのかも、なにか怪しくなってきたなぁ。説明しておくか。  この作業は短編課題をやるための下準備って意味合いも、もちろんあるのだけども――。  練習にもなっているわけだ。その狙いは、「一時間ぐらいは集中することができるようになる」ということにあるのね。  つまり、思考の基礎体力作り。  いま現在では、30分も続けて思考すると頭が朦朧となってきて、集中力が落ちたりしているだろ。前に半分あたりでペースが落ちるって言ってたし。  せめて一時間ぐらいはペースがまったく落ちないくらいにならんと、なにもできん。  日々続けているうちに、「1時間集中する」ということが、そんな苦でもなくなってくるわけね。  1時間の連続集中が、あたりまえであり、ごく普通な状態とする。  君の「苦しい」と感じる基準の底上げをするわけ。  いま、1時間続けて、ひとつの物事を考えることが、苦痛になってるでしょ?  それを「なんとも思わなくなる」まで、続ける必要があるわけ。  そこまで基礎体力が底上げされてはじめて、チャレンジできる次の段階ってものがあるのね。羽矢野君のほうは、もうそこまでは行っている。1時間の連続思考なんてことは、たいした負荷でもなくなっているはずだ。  八神さんの場合。  いま第一段階で、10個のお題に対して、1日1時間ずつで、10日分のお題がある。  第二段階でも、また1日1時間ずつで、やっぱり同じぐらい、こちらでも2週間分程度の量が出るだろう。  だいたい一ヶ月も続けていれば、それなりの成果は出るわけ。この手のことは、やればやっただけ効果があるものなのね。逆に、やらなきゃまったく効果はあがらないわけね。  しかし、それが稼働率55%なんてことじゃ、やる意味が失われちゃうのよ。  トレーニングすることの意味がない。1日おきにやっていたんじゃね。  あくまでも毎日やることに意味があるわけ。ある程度の期間、ある程度集中してやるからこそ、効果が出てくるわけ。  ――ってことで、もうすこし深刻さをもってもらうためにも、やり方を変更する。  まずリセットをかける。  いままでやり遂げたお題って、6つだったかな?  それぜんぶ、捨ててくれ。  そうすると、まだ手を付けていないお題が4個ほど残るよね?  そこに、あらたに6個のお題を選び直す。また10個に戻す。  配分は前と同じで。こんな感じ。 ・痛くてやりたい話。(2個) ・痛くなくてやりたい話。(3個) ・内面は変化しない話。(2個) ・ありがちだけど特に書きたくない話。(3個)  そうしたら、もういっぺん、一からスタートし直しね。  こんどは、べつに休んでもかまわない。理由もいらない。どうしても休まなきゃならん日もあるだろう。休んでも責めないし、そこでいらぬ負担もかけない。  ただしいかなる理由があっても、一日でも休んだら、またリセット。10個に戻して、初めから仕切り直しね。  そういうルールで行こう。  八神さん向けにカスタマイズした特別ルールだ。  メソッドを理解して、きちんと自己管理できる人なら、こんな意地悪なルールを付ける必要もないのだが。  しかし、すこし厳しすぎるかもしれない。  だから多少の裏技は使ってもいい。  どうしてもまとまった時間が取れそうにないのなら、30分×2回とか、15分ずつ細切れで4回とか、そういうことをしてもいい。  ペンとメモ用紙の一枚でもありゃ、こんな課題、電車のつり革に掴まりながらでも出来るだろ? あるいは学校の講義の合間の休み時間とか。バイトの休憩時間とか。  紙だって、ちゃんとしたものでなくって、ポケットに入っていたレシートの裏だってかまわないわけだし。  ただし、1時間分をまとめて取らないと練習の効率は落ちる。裏技の使用があまり目立つようなら、こっちで強制的に「リセット」かけるので、そのつもりで。  ついでにいうと、これで実際にリセットがかかるようなら、どこで僕が「ぷちっ」と切れて、「もうやらんでいい」と言い渡すかわかったものではないからね。  初めの一回で言っちゃうかもしれない。  どこで見捨てることになるか、僕は自分でもわからない。そのときの精神状況にもよるだろうし。  なんにせよ、自分が「前科持ち」だという自覚を持ってことに臨むように。 >>「その方法」の定義がいまひとつわからないので、質問させてください。  AもBもどっちも正解ではある。もっと包括的な手法のことを言っているのだな。  いわゆる「ワイルドカードを使う」という方法なのね。  ことえば、こんなネタをまず考えたとする。 「会社を守ると死んだ先代に約束した気弱な新社長が、乗っ取りを企てるライバル会社から、会社を守り通す話」  (お。15秒で出るじゃん)  これはこれで、「ネタ1個出た」ということにする。  そしていったん、このネタをワイルドカード化する。  「会社を守ると△△に約束した○○が、□□から会社を守り通す話」  こんなもんかな。  会社の部分も「××」とかにできそうだけど、まあ、すべてワイルドカードにしちゃうと具体的なイメージが難しくなるので、「会社がらみ」ってことで、1個だけはなにか具体的なものを残す。  このワイルドカード部分を変えてゆくことで、とりあえず、一個の雛形に対して、10個ぐらいのバリエーションのネタを量産する。 「会社を守るとおバアちゃんに約束した強気な女子高生社長が、不況からライバル会社から、会社を守り通す話」 「会社を守ると父親に約束した息子が、乗っ取りを企てるライバル会社から、会社を守り通す話」 「会社を守ると死んだ夫に約束した美人未亡人が、ハイエナのような旧経営陣から、会社を守り通す話」 「会社を守ると、心の英雄ウルトラマンと約束したオタクな新社長が、世間の圧力から、会社を守り通す話」 (書くの含めて、4つで2分だった)  この方式でやると、1時間に30個ぐらい雛形を作って、それぞれを10個ぐらいずつ増やすことで、まあ、300個ぐらいは行けるだろうか。  そのぐらいの数になってくると、誰かが口頭筆記してくれなきゃ、書き留めるほうが無理になるけどね。  またどの部分をワイルドカードにして、どの部分を具体的項目として残しておくのかも、見極めは一瞬にできないといけないかな。  この例では「会社を守る」ってところは残したでしょう。ここを残すと、やりやすそうだなって判断しなわけね。  ここ、間違えて「気弱な新社長」なんてところを残す部分として選んじゃうと、その後の10個に増やすときに、えらく苦労してしまうだろう。また「死んだ先代」なんてところを残しても、けっこう苦労する。「乗っ取りを企てるライバル会社」を残しても同様だ。 -------------------------------------------------------------------------------- 悲しさとか No.4843 投稿日 2002年7月12日(金)17時02分 投稿者 紫ゆきや >羽矢野さん(4838) >>>> 読み手は、モノノケじゃないし、たぶん健康で、コミュニケーション能力もあるでしょう >> いやいや、読者の共感を得るのにそれは関係ないでしょう。 >> 共感を得られる部分と設定は別のものでは?  共感を得られる部分と設定は別のものというのは、私もそう思います。  「モノノケであっても、共感できるでしょ?」ということですよね。  それは、できると思います。  説明不足があったので、わたしが、そうは思っていないように誤解させてしまったようです。  もうしわけありません。  私が、4833番で書いた「いなくなっちゃう女の子の話」というのは、  以下の2つを指していました。 >> 起:体の弱った女の子を拾う主人公。面倒をみることにする。 >> 承:なつく女の子。かわいいと思うようになる主人公。 >> 転:体調を崩す主人公。つい、それが女の子のせいなのではと、疑いを口にしてしまう。 >> 結:女の子はいなくなるが、主人公の体調は回復しなかった。 >> 起:毎夜、ノラ猫にエサをやる主人公。 >> 承:ある晩、女の子が食事を作りに来てくれるようになる。 >> 転:好奇心から女の子のあとをつける主人公。女の子の姿がノラ猫に変わるのを見て、思わず声をあげてしまう。 >> 結:ノラ猫も女の子も主人公のもとに来なくなる。  上記の2つの話だと、主人公(視点保持者)が客観的に、悲しむ女の子を見ていますので、女の子の「悲しみ」を、読み手に共感してもらうのは難しいと思いました。  だから、上記の2つの話は「可哀想な話」だと判断したわけです。  むろん、「まったく悲しくない話」という意味ではないのです。  悲しんでいる女の子を、視点保持者の目の前に出しておいて「まったく悲しくない話」というのは、逆に「技」だと思いますので。  わかりにくい文章で、もうしわけありませんでした。 >> 辞書からいくと、可哀相と思って同情することはある。 >> (紫さんの辞書ではどうなってます?)  私の辞書でも、そのようになっております。  辞書のいう「同情」より、この分室でいう「同情」のほうが狭義ということではないでしょうか。  話の主のときもそうでしたが、他の言葉では置き換えられないレベルまで厳密にすることが重要だと思っています。 >> 同情も、やっぱり上から見ているには違いない。 >> 「同情するなら金をくれ」って言葉はそういうことなのだと思う。  すみません、その作品を見ていないもので、作品における意味はわかりません。  以下は、「同情するなら金をくれ」というセリフだけを見た場合の、私なりの解釈です。「同情が見下ろした感情ではない」ということを前提にしています。  「同情」が見下ろした感情でないとするなら、相手の境遇を自分の境遇と同じように感じている状態なわけです。  だから、相手にお金が必要であり、自分がお金をもっていたら、それを出すことに抵抗はないのではないでしょうか。  これは、誰もが持っている感情ではないと思います。あるいは、理性が自己犠牲を止めるかもしれません。  「可哀想」は見下ろした感情であり、娯楽だとすると、「対価以上の金は出せない」わけですね。  つまり、金が出せないなら、それは「同情してるつもりになってるだけ」だという指摘。  ――と、そういう解釈もできるセリフかなと思いました。  このように、見下ろしてない、娯楽でもない感情として「同情」を定義しておかないと、作品中で「このキャラクターは同情しているのか、可哀想だと思っているのか?」という判断をするときに不便そうです。 >> 私は、同情とは好き嫌いみたいに自分の中で判定しているのだと思います。 >> 自分の中の同情範囲と照らし合わせて、それを決めている。 >> だから“ごっこ”というような同情はないと思うのですが。  もうしわけないです。  「同情ごっこ」というのは自分語だったですね。  この言葉は、「同情しているつもりになっているだけ」という意味で使っていました。  自己犠牲を躊躇するような同情は、本当の「同情」ではなく、「可哀想」という娯楽を楽しんでいるだけ――という意味です。 >>>>主人公の悲しみを、疑似体験してほしいと思っていた >> でもそれだと逆に主人公に非があってはいけないので、少女に思わず問いかけてしまうという展開はおかしく思います。  上の2つの話(4833番で書いた「いなくなっちゃう女の子の話」)の、大きな欠陥ですね。  話の主が「不幸な女の子が可哀想」であるはずなのに、造りとして「失敗しちゃった主人公の悲しみ」が話の主になっているところ。  悲しい出来事は女の子の特異体質(?)が原因でなくてはならないはずなのに、主人公の失敗が直接の原因になっているんですね。  だから、羽矢野さんの指摘はごもっともで、それに沿った改善は、より根本的に行わねばならないのです。  そして、その答えは、もうもらっていまして。  話の主である「不幸な女の子」を主人公にするのですね。  (最初の課題からズレてしまって、もうしわけないのですが)  以下は、新木さんに書いていただいた展開です。 >> 起:弱って倒れていたところを、ある少年に拾われる少女。看病されるうちに打ち解ける二人。 >> 承:普通の人間に対する看病では、少女の弱っている状態は治らず、生気を吸いたい衝動がしだいに高まってくる。 >> 転:衝動に負けて、ついに少年の生気を吸ってしまう少女。同時に正体もバレるが、少年はそれでも受け入れてくれようとする。 >> 結:少年のもとを去る少女。  このバージョンだと、原因(不幸な体質)と結果(悲しい出来事)が、ちゃんと繋がっています。  少年の側も、不必要な「うっかりミス」をしていません。  話の主である「女の子の悲しみ」に共感してもらうことも、できると思います。  (この展開に、自力で辿り着けたらよかったのですが)  実行面では、以下の点に注意が必要になりそうです。  そもそも主人公を別に立てたのが、「そんな不幸な女の子の視点で書いたら読めたものではないだろう」というのがありました。  その対処については、考えておきます。しばらく時間をください。 >>>> 読み手にも、「この子は、いい子だなあ」と思ってもらい >> これは、男の子の側から語るのであれは、必要ないような。 >> この展開でいくと重要なことは >> 1.主人公がこの状況を幸せに感じている。 >> 2.この幸せな状態を守るために、必死の努力をする。  私は「可哀想な女の子」を話の主として書いていましたので、必須だと思っていました。  しかし、「主人公の悲しみ」が話の主であれば、ご指摘の通りですね。  説明不足や、考察不足が目立ち、もうしわけないです。  こちらこそ、指摘してもらえて、とても助かっています。  これからも、よろしくお願いします。 >ウリについて  私の仮定は――「客に強調すべき特徴的な魅力(この場合の「魅力」とは、得られる感情や知識などのこと)」  と思っています。  「友人に勧めるときに挙げる点」というふうに解釈しました。  これから資料をそろえて、検証していきます。  「ブギーポップのウリだと感じたところについて」土曜日のうちに提出したいと思います。 >OFF会  お休みが合えば参加させていただきたいと思うのですが。  参加資格とかあるのでしょうか? ===ここからレジュメ=== 悲しさとか >羽矢野さん(4838) >>>> 読み手は、モノノケじゃないし、たぶん健康で、コミュニケーション能力もあるでしょう >> いやいや、読者の共感を得るのにそれは関係ないでしょう。 >> 共感を得られる部分と設定は別のものでは? ・共感を得られる部分と設定は別のものというのは、私もそう思います。 ・どうも、短くしようとすると、説明不足になる……情けない。 ・いなくなっちゃう女の子の話というのは、 >> 起:体の弱った女の子を拾う主人公。面倒をみることにする。 >> 承:なつく女の子。かわいいと思うようになる主人公。 >> 転:体調を崩す主人公。つい、それが女の子のせいなのではと、疑いを口にしてしまう。 >> 結:女の子はいなくなるが、主人公の体調は回復しなかった。 とか >> 起:毎夜、ノラ猫にエサをやる主人公。 >> 承:ある晩、女の子が食事を作りに来てくれるようになる。 >> 転:好奇心から女の子のあとをつける主人公。女の子の姿がノラ猫に変わるのを見て、思わず声をあげてしまう。 >> 結:ノラ猫も女の子も主人公のもとに来なくなる。 とかのつもりでした。 ・この話だと主人公は女の子ではないので、悲しいというシンパシーを読み手に伝えるのは難しいです。 ・悲しむ女の子を客観的に見る視点なわけですし。 ・だから、この話は可哀想な話だと判断しました。 ・わかりにくい文章で、もうしわけありません。 >> 辞書からいくと、可哀相と思って同情することはある。 >> (紫さんの辞書ではどうなってます?) ・私の辞書でも、そのようになっております。 ・話の主のときと同じく、辞書のいう「同情」より、この分室でいう「同情」のほうが狭義ですね。 >> 同情も、やっぱり上から見ているには違いない。 >> 「同情するなら金をくれ」って言葉はそういうことなのだと思う。 ・おことわり:見てないので、作品における意味はわかりません。 ・以下は、「同情するなら金をくれ」というセリフだけを見た場合の私なりの解釈です。 ・「同情が見下ろした感情ではない」ということを前提にしています。 ・「可哀想」は娯楽だから、対価以上の金は出せない。 ・「同情」は相手の境遇を自己のそれと同一視することだから、可能な限りの支援ができるはず。 ・つまり、金が出せないなら、それは「同情してるつもりになってるだけ」だという指摘。 ・――と、そういう解釈もできるセリフかなと思いました。 >> 私は、同情とは好き嫌いみたいに自分の中で判定しているのだと思います。 >> 自分の中の同情範囲と照らし合わせて、それを決めている。 >> だから“ごっこ”というような同情はないと思うのですが。 ・「同情ごっこ」という言葉は、「同情しているつもりになっているだけ」という意味で使っていました。 ・本当の意味での「同情」ではなく、「可哀想」という娯楽を楽しんでいるだけ。 >>>>主人公の悲しみを、疑似体験してほしいと思っていた >> でもそれだと逆に主人公に非があってはいけないので、少女に思わず問いかけてしまうという展開はおかしく思います。 ・実は、上の2つは、大きな欠陥があります。 ・話の主が「不幸な女の子が可哀想」であるはずなのに、造りとして「失敗しちゃった主人公の悲しみ」が主になっているんです。 ・悲しい出来事は女の子の特異体質(?)が原因でなくてはならないはずなのに、主人公の失敗が直接の原因になっているんですね。 ・だから、羽矢野さんの指摘はごもっともで、それに沿った改善は、より根本的に行わねばならないわけです。 ・そして、その答えは、もうもらっていまして。 ・話の主である「不幸な女の子」を主人公にするのですね。 ・最初の課題からズレてしまって、もうしわけないのですが。 >> 起:弱って倒れていたところを、ある少年に拾われる少女。看病されるうちに打ち解ける二人。 >> 承:普通の人間に対する看病では、少女の弱っている状態は治らず、生気を吸いたい衝動がしだいに高まってくる。 >> 転:衝動に負けて、ついに少年の生気を吸ってしまう少女。同時に正体もバレるが、少年はそれでも受け入れてくれようとする。 >> 結:少年のもとを去る少女。 ・この新木さんに書いていただいたバージョンだと、原因(不幸な体質)と因果(悲しい出来事)が繋がっております。 ・少年の側も、不必要な「うっかりミス」をしておらず。 ・話の主である「不幸な女の子」に悲しみを抱くことができます。 ・とてもムリのない展開になるかと思います。 ・自力で辿り着けたらよかったのですが。 ・実行面では、以下の点に注意が必要になりそうです。 ・そもそも主人公を別に立てたのが、「そんな不幸な女の子視点でつづけたら暗くて読めたものではないだろう」というのがありました。 ・それについて、何かしらの対処が必要になります(それは、また考えておきます) >>>> 読み手にも、「この子は、いい子だなあ」と思ってもらい >> これは、男の子の側から語るのであれは、必要ないような。 >> この展開でいくと重要なことは >> 1.主人公がこの状況を幸せに感じている。 >> 2.この幸せな状態を守るために、必死の努力をする。 ・「主人公の悲しみ」が話の主であれば、その通りかと思います。 >ウリについて ・「客に強調すべき特徴的な魅力(この場合の「魅力」とは、得られる感情や知識などのこと)」 ・参加希望です。土曜日にまとめて提出したいと思います。 >OFF会 ・参加資格とかあるのでしょうか? ===ここまでレジュメ=== -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4844 投稿日 2002年7月12日(金)17時25分 投稿者 新木 伸 >八神さん  ああ、答え忘れのことがひとつあった。  やり方なんだけども、べつにどっちでやっていてもかまわないよ。  いま必要なのは、第二段階の準備を行うために、ひとつのネタに対して30個以上のバリエーションを用意しておくということと、一時間は集中を続ける体力を養うということと、その2点だから。  ただ、数を出せるやりかたにすると、1時間内の達成目標数は、若干変わるだろうね――と言っているに過ぎない。数の出せるやりかたのほうで、30個出して、「わーい」とか喜んでそこで止まっちゃうのを戒めるために、釘を刺しておいただけのこと。  どうせなら、どっちのやりかたもそれなりに身につけておけば?  ワイルドカード化してネタを扱うというのは、多少、コツのいることだし。  あと、「いまの八神さんにとっては、この課題は、アルバイト以下の優先順位しかない」という、そっちのほうの話の補足とか。  僕はべつに、アルバイトに向けている以上の「真剣味」を要求しているわけじゃない。  ただ、それだけの真剣味が出せないようなら、やるだけ意味がないので、やめさせようとしているだけ。  計ろうとしているだけね。やる気があるのか、ないのか?  いまみたいに、すこし突っつくことでやる気が出たりするかもしれない。また自分が「アルバイトに向ける以下のやる気」しか出していないのだということを自覚していないのかもしれない。ならそれを指摘してみて、教えてみたら、変わるかもしれない。  「多少の労力」で本人が変わるなら、その多少の労力ぐらいはかけてやるつもりではいる。  だが、それ以上のことをしてやるつもりなど、毛頭無いからな。  「それ以上のこと」というのは、たとえば――。  やる気のないやつを、やる気が出るまで面倒をみてやるとか、そんなようなことだ。手を引っぱってやって、「やる気の出しかた」なんてもんを、一から教えてやったりするようなことだ。  あまり、甘えた気分でいやがると、ある日突然、足もとすくわれて放りだされるから、気をつけろよ。  もしやる気がない、もしくは「やる気を出せない」のだと判断したのなら、すぐにでも見切りをつけて放りだすからな。  課題を見たり、常に監視したり――現在八神さんにかけている手間と時間とコストとを、誰かほかに向けられる相手がいたら、すぐにでも、そちらに振り向けたほうがいいとさえ考えている。  たとえば羽矢野君だとか。他に課題に名乗り出る者がいれば、そっちのほうとかね。  また羽矢野君のほうも挫折するとかで、時間とコストを振り向ける相手がひとりもいなくなるようなら、それならそれで、かまわない。誰かが出てくるまで、俺は自分の仕事をしていればいい。  まあいまのところは、二人ぐらいは充分に見ていられるけどね。  自分が期待されてるなんて、思い上がってるんじゃねぇぞ。  ちょっとくらい、いいかげんにやっていたって、大目に見てもらえるなんて思うなよ。  正しい方向に向けての誘導はする。訓練法の指示もする。だが自分の足で立って歩かんやつは、知らんからな。  以上。 >同情するなら金をくれ  あれは、小学校四年生ぐらいの、身よりのない女の子の台詞。  「おまえら、あたしのこと可哀想だなんて思って楽しむつもりなら、金出せよ金、ただで見てんじゃねーぞ」ってカンジのものだったかなぁ。  「同情なんかもらったって生きていけるか、金よこせ」――ってニュアンスもあったか。  どちらがメインだったかな?  まあどちらもたいして変わらないが。  餓死者が何万人単位で出ようかっていう国にたいして、「がんばってください」――てな寄せ書きなんか送ったって、なんの救いにもならないでしょ?  それより金とか、食料とか、衣料品とか。そういうものが必要ってこと。 >OFF会  参加資格は、基本的に、ここの参加者であること、です。  掲示板上でのコミュニケーション済みであること。紫さんもOKでしょう。  ただし場所は東京、府中になります。  あと基本的に、完徹で行われます。(弟切さんは毎回夜半に沈没しているが)  夕方あたりに現地集合して(道がわからない人は、府中駅にて待ち合わせ)、翌日の昼ぐらいに現地解散。  僕とみやびさん以外に、たまにオブザーバーとして他の作家さんも乱入することがあります。本人の希望で名前は明かせないけど、Hさんとか(笑)。  今回は「書きたいもの=ウリになる」なんていう、アマチュアどもの甘えた根性を叩き直すために、ぜひ、来て貰おうかなぁ。生き証人として。  その点については、僕は、自分の書きたいものが、かなりストレートに「ウリになるもの」に結びついている幸運な人間なので、言葉にあまり説得力がない。  Hさんならば、そのへん、現役作家の「血を吐くような生の声」を聞かせることができるはず(笑)。  やっぱ生の声は説得力があるので。 -------------------------------------------------------------------------------- 暑さで溶けそうです。 No.4845 投稿日 2002年7月13日(土)00時24分 投稿者 弟切 千隼 陽射しの強さに恐れをなして、弟切はなるべく昼間に出歩かないようにしています。そうは言ってもどうしても出歩かなければならないこともあるので、帽子と日焼け止めが欠かせません。これ以上そばかすを増やしてなるものですか(^^; >>ウリ うり [1] 【瓜】 (1)ウリ科の植物の総称。野生の種類のほか,多くの栽培種がある。キュウリ・スイカ・カボチャ・ヒョウタン・カラスウリなど。[季]夏。 (2)特に,マクワウリ・シロウリなど食用になるウリ。 〈以上、『大辞林』より〉 ……すみません冗談です私が悪うございました m(-_-)m  暑さで脳みそまで溶けているのです、きっと。 えーと、まじめに「うり」を考察してみます。 「うり」は漢字で書けば「売り」ですよね。これの反対語は「買い」です。読者の側からすると、「これならお金を出してもいい」と思える点です。 これだけでは抽象的過ぎてよくわかりませんから、他の品物に譬えて考えてみます。 例えば自動車だったら、ユーザーは何をもって「この車を買おう」と決めるのでしょうか? あるいは、自動車のセールスマンは、どういうセールストークをすれば車を買ってもらえるのでしょうか? 自動車は、人や物を乗せて運ぶものです。人が歩いたり自転車に乗ったりするよりも、はるかに早く、かつ大量に人や物を運ぶことができます。 ですから、「一定以上の量の人や物を乗せられて、一定以上の速度が出せて、安全に走れる」ことが大前提ですね。この大前提を満たしていない自動車は、そもそも自動車とは認めてもらえず、市場には出してもらえません。 世の中には、「とにかく最低限の自動車の機能さえあればよくて、あとは安ければいい」というユーザーもいます。そういう人に対しては、セールスマンは値段の安さで勝負するしかありません。 しかし、たいがいの人は、自動車を買う場合、何かしらこだわりがあるものですよね。「もっぱら街中へ買い物に行くのに使うから、小さくて小回りがきくのがいい」とか、「大家族だから大勢乗れる車がいい」とか、「山奥の未舗装道路を走らなければならないからオフロードカーがいい」とか、みな要望が違います。 ここがセールスマンの腕の見せどころです。もっぱら街乗りという人には「Aという車種なら、車体が小さくて狭い道や駐車場でも取り回しが楽ですよ」と勧め、大家族の人には「Bなら最大○人も乗せられて、しかも中はこんなに広々」と宣伝し、山奥を走る人には「Cなら四輪駆動で馬力もあってお勧めですよ」と説きます。それぞれのユーザーの要望を察知し、それを満たす利点を持った車を紹介するのですね。 小説に話を戻しますと、まず、「意味の通じる日本語で書かれていて、ちゃんと筋が通ったもの」というのが大前提ですね。私も含めほぼ全てのアマチュアは、そもそもこれができていないので、市場に作品が出ません(^^;; そして、「笑える話が読みたい」、「勧善懲悪のすかっとする話が読みたい」、「熱烈な恋愛が疑似体験できる話が読みたい」といった読者の要望を満たす作品が売れてゆきます。読者の要望を満たすものが「うり」です。 >>OFF会 弟切は変則的なサラリーマンでして、普通のサラリーマンよりは日程に融通が利きます。ただし、七月の二十六日〜二十八日は出張が入る予定で、空いていません。 大部分の大学生は、七月の中旬から七月一杯くらいまで前期試験期間でしょう。この期間は大学生の皆さんは動けないと思います。 多くのサラリーマンは、月遅れ盆と呼ばれる八月十三日〜十六日くらいの期間が夏休みとなります。大企業なら、この時期に一週間から十日ほどの豪勢な休みがもらえます。 今年の場合、曜日の並び方を見るに、前後の土日を挟んで八月十日〜十八日の週のどこかが数日休み、という企業が多いと推測されます。 しかし、この月遅れ盆の季節は帰省の季節でもあります。親元を離れている人は実家に召喚されることが多いため、首都圏でのOFF会は出席率が低くなる可能性があります。 弟切も八月十六日〜十八日は帰省しなければならず、首都圏にはいません。 日程の都合がつけば、できるだけOFF会には参加するつもりでいます。 -------------------------------------------------------------------------------- 明日の検定講習会が終われば、休みがとれる No.4846 投稿日 2002年7月13日(土)00時56分 投稿者 羽矢野 ●悲しみとか  紫さんのレスを読んで。  >>、「そんな不幸な女の子の視点で書いたら読めたものではないだろう」  ってことで、少女の悲しみの話をその相手である男の子の視点から書いているらしい。  疑問なのは、それってそうなのかな? ってこと。  まず視点があるということは、この話は男の子の思考フィルターを通して語られるわけです。  ということは、少女の悲しさを表すには、まず少女が悲しんで、それに共感した主人公が悲しんで、その話を読んだ読者がさらに共感して悲しむというえらいややこしい手順が必要になるのですが……  ここで、変だと思う。  この話を読んで読者が悲しいと感じる相手は、少女ではなく、それを見て心を痛めた男の子ではないかと思うのですね。  これは男の子視点だと「少女が悲しむ話」じゃなくて「悲しむ少女を見て悲しくなった男の子の話」になるんじゃないか。  と思ったから、新木さんの少女主人公視点を納得したのでしょうか。  私はそう思ったので、意見交換を。 ●同情  可哀相と同情の境界線というか、違いというかがイマイチだったけど、新木さんの書き込みを見て、はっきりした。  この突然理解の感覚は正解の知らせか、ただの夢想の勘違いか……  可哀相は  「あたしはあの人よりはマシなんだわ。だから、自分より下にいるあの人を哀れんであげなきゃだわ」  っての。  同情は  「あなたが可哀相な状態にあることはちゃんと理解しました。その苦しさに負けずに頑張ってね」  っての。  ……自分にしかわからん。他人が読むとなんじゃこりゃ、だな。  わかりやすい例えか説明はできないものか…… ●名乗り  復活したら、マイセルフの課題をやりつつ、休息期間の夢想のネタを思考していきます。  そしてマイセルフ終わったと同時にそれをアップして48時間の名乗りを上げる予定。 ●ブギーポップのウリ 「一つの物語を複数の登場人物の視点で別々に語るところ」  だと思います。  一つ一つの短編にわからない部分があっても、全部読み終わったときに、ちゃんと繋がって一つの大きな話だったことがわかる。  書き方で読者を楽しませる部分。  これがウリです。  本当は箇条書きにしていこうと思ったのですが、これがもうダントツなので、とりあえず一つだけ。 -------------------------------------------------------------------------------- 俺の部屋にはクーラーがない No.4847 投稿日 2002年7月13日(土)00時56分 投稿者 巻島翔史  というか、居間にあるクーラーもまだ今年一度もつけていません。  つけると体ダルくなったりすることもあるんで、よほどでないと控えるようにしています。  寝るときは扇風機だけでも寝れますしね。 業務連絡>  日程がひとつ判明。  8月13〜18は、府中特攻は無理とわかりました。  まあ、親父も盆休み使って初盆に行くんだから、そういうことになるんですが……  ちなみに稲刈りはまだ不明。  というか、「24、25」か「31、1」のどっちかなんですが。どっちなんだろう? 新木さん> 「技」としての強さ>  あ。考えが浅かったか……。  白状しますと、「技」は「体」とひとくくりで、「肉体的な強さ」に入るかと思っていました。  しかし、若者の体力にものを言わせた「強さ」と、テクニックにものを言わせた老獪な「強さ」じゃ、確かに種類が違いますね。 >>主人公を、あんな泥臭くてダサめの男にするんじゃなくって、(中略)なにかもっとサービス精神は発揮できなかったわけか?  2章にいくと、「女に免疫がない」という設定がでてきますが……始めから出さなかった時点で、もはやなにもいいわけできませんね。はい。 (狙いとしては、「意外な可愛さ」だったわけですが)  確かに、入浴シーンぐらいは書けたかもしれない(笑)  当時の思考としては、メインの軸からはずれたこういうの(つまりエッチっぽいの)は、「あざとい」「迎合」「小手先」だと思っていたので……入るはずもなかったという。  やっぱり「書きたい話」でいっぱいいっぱいだったんだろうなぁ。  と思ったら、 >>「迎合」と「サービス精神」との違いというのは、至極単純で明快。 >>本人がやりたいと思っていることなのか、そうでないか。  そうか、俺はやりたくなかっただけなのか。  やりたくない理由は、これはわかる。  恥ずかしさを捨てられなかったのです。  覚悟不足と言いますか……これは攻められても文句は言えないなぁ。 >>「僕エッチなのって嫌いなんですよね」なんて言いやがるのは、  嫌いだなんて言ってないはずですが……  ちなみに俺はグロ系はNG。甘ったるいエロマンガが好みです(ヤケ笑) ウリのサンプル出し>  とりあえず見えやすかったもの5つをセレクトしてみました。  以下は主観で書いたものです。   【ブギーポップ】 ・日常のなかの非日常 ・日常に潜む陰 ・謎の組織 ・戦う女の子 【キノの旅】 ・人間の愚かさ(皮肉っぽい視線で) ・コンビのコミカルさ ・旅する女の子 ・書き出しの形式の統一による、読みやすさ 【ダブルブリッド】 ・日常に近いところにある非日常性 ・謎の種族の歴史と因縁 ・戦う女の子 ・手足がすぐぶっ飛ぶ戦闘 【Missing】 ・都市伝説的なところ(根は非日常性と同じか) ・青春の雰囲気 ・呪いにとらわれる女の子 【天夢航海】 ・逃避願望 ・青春の雰囲気 ・思い悩む女の子たち ・逃避世界として少女たちが思い描いてる世界の美しさ  つくづく、俺は女の子と非日常しか見てないらしい(笑)  そもそも、あの30個のリストが趣味で選んだものだったんだから、「ウリ」も近いものが揃うのは当たり前かもしれませんが…… -------------------------------------------------------------------------------- No.4848 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- 振り出しに戻す。 No.4849 投稿日 2002年7月13日(土)02時12分 投稿者 八神伽羅  全部自業自得なのですが。  前のお題10個のうち、消化したのは5個だったので、新たに5個選びなおします。 痛くて書きたい話(2個) 1.「現実逃避をしていた主人公が、そうでなくなる話」 2.「誰かを憎んでいる主人公が、そうでなくなる話」 痛くなくて書きたい話(3個) 3.「夢を持っている主人公が、それを叶える話」 4,「恋愛未経験の主人公が、恋心を自覚する話」 5.「苦手なもののある主人公が、それを克服する話」 内面は変化しない話(2個) 6.「許されない恋をした主人公が、想いを秘めたまま相手に尽くす話」 7.「自分の仕事に誇りを持っている主人公が、役目を完遂する話」 ありがちだけど特に書きたくない話(3個) 8.「大切な相手に嘘をついてしまった主人公が、勇気を出してそれを告白する話」 9.「挫折した主人公が立ち直る話」 10.「新人の主人公が、一人前になる話」  やり方は、とりあえずこれまで通りで行こうと思います。  ワイルドカード化の方法も身につけたいのですが、まずはいくらか慣れてきた(と、自分では思っている)方法で当初の目標60を超えたいので。  で、今日の分の課題の前に、ひとまずレスを。 ○日曜の休みの理由   あまりに自分で情けない理由だったので、前回書きませんでした。すみません。  夜十時くらいに翌日の講義の準備を終えて、課題に入る前に1時間ほど仮眠を取ろうとしたんです。眠気がひどかったので。  布団に入って起きると朝でした。しかも遅刻ぎりぎりの時間帯。  目覚ましは無意識のうちに止めていたようです。  真剣味が足りていない証拠です……。 ○アルバイトで同じことをやったらどうなるかの考察  むろん、クビです。  店がよほど人手不足か、そいつが非常に優秀な人材でもない限りは。  後者はめったにないので、前者の場合でその後を考えてみます。  運良く首がつながったとしても、以降リストラ要員になることは間違いないです。なにかあったら即座に切られる立場。それがいやなら結果を出すしかないわけです。  無遅刻無欠席を貫くとか。社員並に仕事をこなすとか。  ……自分の現在と今後に照らし合わせて考えてみると、えらいことをしでかしてしまったものだとしみじみ思います。 ○優先順位 ≫八神さんにとって、この課題をやることが、いまアルバイトよりも確実に優先順位が低くなっているというこの現状――きちんと、正しく認識したわけ?  考察は上に書いたとおりです。  深刻さの度合いが低かったことは理解したつもりですが、実際はどうでしょう?    ではこの後課題をやろうと思います。  ……あ。その前に。  来週、法事で二日ほど帰省します。  課題は移動中などにやるつもりですが、その間書き込みはできません。  帰ってきてから二日分をまとめて出してもいいでしょうか? -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4850 投稿日 2002年7月13日(土)02時21分 投稿者 新木 伸 >ウリとか  ブギーのウリとか。  羽矢野君と巻島君(削除したの読んじゃった〜)。  複数人による視点が最大のウリだって?  じゃあ、2巻目以降は、到底売れるはずないってことになるのだが……?  でも2巻目以降も、ちゃんと売れてるよね?  あ、いけね。  これはあくまでも、「主観」の話だったっけか。  じゃあ、こう訊けばいいのか。  キミたちは、2巻目以降で複数視点でのストーリー構成ではなくなったときに、ひどく落胆したことになるわけだが……。それは正しい? どうよ?  本当にその部分って、「俺的買いポイント」だったわけ?  本当にガッカリしたのなら、そこは「主観による買いポイント」としてもいい。  ただ、自分の心理をあさってみて、2巻目以降でべつにガッカリもしていないようであれば、それは、他の人の意見を取り込んでしまって、自分の意見だと錯覚しているだけということになるよね。  あと羽矢野君。  「ウリ」に関して1個だけ出してきたって、意味ないだろ。  せめて10個ぐらいは出してこいっての。ぱかたれ。 >ウリとか買いとか >巻島君  その5作品についての「俺的買いポイント」について。  まあこれは主観なので、それはそれでかまわないとする。  んじゃあ、いまあげた5作品に関して、他の読者は一般的にいって、どのあたりを「魅力」として挙げていたりするもの?  自分の思うところを書いてみるように。  なんか、「自分の好きな作品/嫌いな作品」について、人と意見を交換したり、戦わせたりした経験が、非常に少ないのではないかと思われる。  ――かなーと思ったので、訊いてみることにする。  わからん場合は、「まったくわかりません」と言うように。 >巻島君  あ。やっぱ「技」は認識の外だったのか……。ちーん。  ところで、強さのパラメータが、まさか、3つで終わりだなんて、それで納得してはいまいな?  ちょっとRPGのパラメータの数がいくつあるのか、調べてみろって。  パラメータの細かい系統だと、6から8ぐらい、細分化されてるものだぞ。それらすべては、「強さ」の一要素なわけだ。  つまり分解能は、最低でも、それだけあるってことだ。 -------------------------------------------------------------------------------- >八神さん No.4851 投稿日 2002年7月13日(土)02時40分 投稿者 新木 伸 >八神さん  自分で判断しろ。  このメソッドの目的と、練習ポイントと、なにが大事であり、なにが肝心な点であるのかは、充分に語ったつもりだ。  判断できるだけの材料は、書いてあるはず。  そうやって、「指示されたこと」以外の「例外の処理方法」をすべて聞きはじめるようになると、きりがないぞ。  あと、自分の頭で考えないやつは、作家になれんぞ。  俺の言うことを真面目に聞いてりゃ、作家になれると思っているのなら、そもそもこんな課題をやる意味なんてない。 -------------------------------------------------------------------------------- 課題続行 No.4852 投稿日 2002年7月13日(土)03時06分 投稿者 薗部 せい 最近私事でバタバタしていて分室に参加できていませんでした。皆さん覚えていらっしゃいますでしょうか、薗部です。 気合入れて課題発表です。 シンデレラ迷宮(OK―6) 薗部23 ・事件が起こった。王子の大切な指輪がなくなってしまったのだ。 ・女性達の間でこんなささやき合いがおこる。「もしも見つけて差し上げられれば王子様の目にとまること間違いなしよ!」 ・皆で探している中、最初に指輪を見つけたのはシンデレラだった。 ・シンデレラは取り巻きに囲まれている王子の代わりに大臣に指輪を託し、舞踏会の席へと戻っていく。 ・指輪が見つかった事に歓喜する王子、誰が見つけてくれたのかと問う。そしてその者には褒美をとらせよう、と宣言する。 ・おずおずと名乗り出るシンデレラ。顔を真っ赤にしながら、褒美の代わりに王子様と一緒に踊りたいという望みを叶えてもらう。 薗部24 ・「幸運のボール」を投げ、それを取った者は幸せになれるという言い伝えがあった。舞踏会で「幸運のボール」が投げられる事に。 ・シンデレラも、幸せになれるかもしれないという期待からその儀式に参加する。 ・投げられたボールはシンデレラの指先をかすめ、後方へ転がっていく。ボールを追って奥の方へともつれ合いながら移動していく人々。 ・その様子を、先程から同じ位置で幸せそうに見守っているシンデレラ。 ・そんなシンデレラに、王子はボールを追わなくて良いのかと尋ねる。 ・シンデレラ、ボールに触れることができ、幸せになれるかもしれないという希望を与えられた事が嬉しいのだと答える。それだけで充分なので、ボールを追おうとは思えないのだと。 ・王子、ならば希望を叶えましょう、とシンデレラの手を取る。 薗部25 ・王子は先程からシンデレラという名の美しい女性と踊っていた。シンデレラはあまりダンスが上手ではなかったが、常に笑みを絶やさない女性だった。 ・ひとしきりダンスを終えると、また別の女性と踊り始める王子。今度の女性はダンスがとても上手で、何時間でも王子とダンスを踊りたがった。王子、ダンスを楽しんだが、ほとほと踊りつかれる。 ・パートナーを変えて、また踊りだす王子。今度の相手は踊るよりも話すことの方が好きなようで、延々と女性のおしゃべりに付き合わされた王子はうんざりしてしまう。 ・王子、姉に二人の女性にひどい目にあったと愚痴をこぼす。姉は言う。「そりゃ当たり前ですよ。皆あなたの后になるためにここに来ているのだから。長々とダンスを踊りたがるのも、必死に自己アピールをしようとするのも、全てあなたの気を惹くためではありませんか。あなたに何のアピールもせず、ダンスもろくにできないような娘がここへ来るものですか」 ・姉に指摘された王子だったが、シンデレラこそ、『この場に来るはずのない女性』であったことに気付く。 ・急いでシンデレラの下に舞い戻った王子、今度は12時の鐘がなるまでシンデレラと踊りつづける。 ……以上です。地道に頑張ります。 -------------------------------------------------------------------------------- 5.「苦手なもののある主人公が、それを克服する話」 No.4853 投稿日 2002年7月13日(土)03時49分 投稿者 八神伽羅 1.「ピーマンがどうしても食べられない小学生が、食べられるようになる話」 2.「猫が苦手な男が、普通に世話できるようになる話」 3.「血を見るのが苦手な外科医のたまごが、それを克服し手術をできるようになる話」 4.「幽霊が苦手な霊媒師が、霊と向き合えるようになる話」 5.「子供が苦手な男が、再婚相手の子供と普通に接せられるようになる話」 6.「英語が苦手な学生が、英会話を始める話」 7.「魚が苦手な女の子が、魚を食べられるようになる話」 8.「男性恐怖症の女の子が、男の子と会話できるようになる話」 9.「料理が苦手な女の子が、味噌汁を作れるようになる話」 10.「犬が苦手な猫が、近所の犬と対等に会話できるようになる話」 11.「水泳が苦手な主人公が、25m泳げるようになる話」 12.「怪談が苦手な主人公が、百物語を最後まで聴く話」 13.「人前で話すのが苦手な主人公が、授業の発表を成功させる話」 14.「魚が苦手な水族館員が、魚の世話をできるようになる話」 15.「カエルが苦手な主人公が、通学路のあぜ道を梅雨時に歩けるようになる話」 16.「外国人と話すのが苦手な会社員が、自分から話しかけるようになる話」 17.「虫が苦手な小学生が、花壇を守るためにそれを克服する話」 18.「お酒が苦手な大学生が、合コンに参加するためにそれを克服する話」 19.「戦うのが苦手な侍が、剣を振るえるようになる話」 20.「甘いものが苦手な青年が、ケーキ屋見習いの恋人の修行につきあうためにそれを克服する話」 21.「読書が苦手な子供が、本を読むようになる話」 22.「初対面の相手と話すのが苦手な主婦が、公園デビューする話」 23.「勉強が苦手な高校生が、まじめに受験勉強を始める話」 24.「お酒が苦手なギャルソンが、ソムリエの辞めた店を支えるためにそれを克服する話」 25.「紅茶が苦手な執事が、紅茶好きの主のためにそれを克服する話」 26.「蜂が苦手な甘党のクマが、ハチミツを自力で採れるようになるようになる話」 27.「暗闇が苦手な子供が、夜中一人でトイレに行けるようになる話」 28.「コギャルが苦手な教師が、彼女達と対等に渡り合えるようになる話」 29.「カラオケが苦手な主人公が、一曲だけまともに歌えるようになる話」 30.「パソコンが苦手な主婦が、自分のホームページを開く話」 31.「絶叫型の乗り物が苦手な父親が、子供にせがまれ乗れるようになる話」 32.「動物が苦手な主人公が、家業のペットショップの手伝いをするようになる話」 33.「ハトが苦手な飼育係が、ハト小屋の掃除ができるようになる話」 34.「恐がりの主人公が、幽霊と友達になる話」 35.「高いところが苦手な消防士が、梯子車で作業できるようになる話」 36.「魚をさばくのが苦手な料理人が、魚料理をマスターする話」 37.「機械が苦手な老人が、携帯を使えるようになる話」 38.「虫が苦手な教師が、林間学校に備えてそれを克服する話」 39.「恐がりの作家が、依頼されたホラー小説を書き上げる話」 40.「試合が苦手なスポーツ選手が、初勝利する話」  ようやく40突破……。  まだまだ先は長いです。  あと今さら気がついたんですけど。  ほとんどのパターンに「ウリ」がない。  特に読みたくないな、という話ばかり出してる。  まあ、現時点では「どんなものでもいいから60個」が目標だからそれでもいいのかもしれないけど、いつかは「面白いもので60個」を出せる境地にたどりつかないとやってけないんですよね。  ほんとに先は長い……。 >新木さん  いや、別に分室の課題をやって新木さんの言うことをきいたくらいで作家になれるとは思っていません。  その程度の労力でなれるものなら、今頃世の中作家だらけでしょう。  やり方としては問題ないと思っていました。  ただ事前に指示を仰いでおいた方が、話がややこしくならないで済むと考えたからです。 ○オフ会  弟切さんが書かれているように、七月いっぱいは大学の試験期間です。  ですので、その期間は私は参加できません。  お盆はサークルの合宿があるのでパスです。  それ以外の日取りなら、早めに決まれば大丈夫だと思います。  そろそろ脳が限界っぽいので、また明日。 -------------------------------------------------------------------------------- シンデレラ No.4854 投稿日 2002年7月13日(土)10時59分 投稿者 かねやん >薗部さん ○薗部23 「指輪をみつけた運のよいシンデレラ」 「みんなが指輪を探している中、とりまきに囲まれている王子」 「シンデレラ→大臣→王子と指輪が渡ったのに、誰がみつけたのかをみんなに訊ねる王子」 「褒美が貰えると聞いて、名乗りでてくるシンデレラ」 「褒美として、王子と踊りたいこと望んだシンデレラ」  とりあえず、このあたりが穴になってくるかな?  また「王子の目に留まりたかった他の参加者」との区別がつかないです。 ○薗部24  舞踏会の余興ですね。  余興ってのは、みんなに楽しんでもらいたいから、場を盛り上げたいから行うのであって、主催者側にしてみれば、シンデレラよりも他の参加者のとった行動のほうが嬉しいと思います。 「みんなのようにボールを追いまわすことはできないけど、ちょっとだけ余興に参加できて楽しかったシンデレラ」って感じかな? ○薗部25  美しいシンデレラと踊った時点で王子は気にいってます。あとは一緒にいて疲れないとか、相手のことを考えられるとか。  踊りは上手いけどガキっぽい他の参加者より、踊りは下手だけど大人のシンデレラを王子は選んだ。そんなところでしょうか。 -------------------------------------------------------------------------------- OFF会参加希望です No.4855 投稿日 2002年7月13日(土)15時12分 投稿者 紫ゆきや >新木さん(4844) >OFF会 >> 掲示板上でのコミュニケーション済みであること。紫さんもOKでしょう。  おお、嬉しいです。  ぜひ参加したいと思います。よろしくお願いします。  日時など詳しいことが決まったら、メールをもらえるのでしょうか?  それとも、こちらから連絡先をメールしたほうが、よいのでしょうか? >> あと基本的に、完徹で行われます。  場所も時間もだいじょうぶです。  夕方から翌日の昼までですか。学生時代を思い出すような、素敵スケジュールですね。 >8月の予定  8月31日は富士総合火力演習に行く予定であります。 >羽矢野さん(4846) >> これは男の子視点だと「少女が悲しむ話」じゃなくて「悲しむ少女を見て悲しくなった男の子の話」になるんじゃないか。 >> と思ったから、新木さんの少女主人公視点を納得したのでしょうか。  おっしゃる通りです。  女の子の悲しみを共感してもらうのに、主人公(視点保持者)が、女の子でないと不都合であるという判断でした。  話の主も女の子なので、ちょうど良いと思いましたし。  新木さんに正解をもらってから気づいたので、お恥ずかしい限りなのですけども。  自分なりに膨らませていこうと思います。 >> 「あなたが可哀相な状態にあることはちゃんと理解しました。その苦しさに負けずに頑張ってね」  これは「可哀想」だと思います。  本当に「同情」しているなら、「あなたを助けるためなら、私にできることは何でもします」ではないかと思うのです。  なぜなら、「同情」というのは、「相手の不幸」を「自分の不幸」と等価であると認識しているわけですから。  自分の不幸な状況を打破するために、力の限りを尽くすのは当然ですよね。であれば、同情している相手の不幸な状況を打破するために、自分の力の限りを尽くすのも当然なわけです。  これが、家族や恋人が相手ならば、「愛情」であり、誰しも持つ感情だと思うのですが。 >ウリ  「ブギーポップは笑わない」のウリと思える点をピックアップしてみました。 ・個性的なキャラクターが登場するところ。純朴な変身ヒーローとか、妙に正義感の強い少女とか、自殺願望のある少年とか。 ・キャラクターの内面の掘り下げ方。自分の感情を持て余す様子。普通であろうとする窮屈さ。普通をやめてしまうことの快感。普通でないことの孤独さ。 ・学校という場所の描き方。縛りつけるのに突き放したような教師たち。妙に複雑な力関係と友人関係。多様な恋愛感情の絡み方。 ・恐怖感の感じられる“敵”と、それに協力する者。妙に生々しい殺人シーンによって嫌悪感を煽られる。ゲームの的のような無意味に負けるための存在ではなく、意思と価値観の感じられる存在。 ・異常事態が視点保持者からは見えないところで進行していくところ。わからないから怖い。わからないから知りたくなる。 ・ファンタジーの中のリアリティ。どこかで起きているかもしれない非日常。 ・変身ヒーローとか、人類の審判者という、今では特撮か、お約束ギャグにしか使われないようなネタを使いつつ、シリアスな現代奇伝になっているところ。 ・特殊設定が多く、ミステリーのような構成なのに、とても読みやすく解りやすいところ。 ・独特な雰囲気のイラスト。  もっと、具体的なほうが良かったでしょうか。  10個くらいに要約すると、こんな感じでした。 ===ここからレジュメ=== OFF会参加希望です >新木さん(4844) >OFF会 >> 掲示板上でのコミュニケーション済みであること。紫さんもOKでしょう。 ・参加したいと思います。 ・日時など詳しいことが決まりましたら、よろしくお願いします。 ・メールとかもらえるのでしょうか。 >> あと基本的に、完徹で行われます。 ・学生時代を思い出すような、素敵スケジュールですね。 >8月 ・8月31日は富士総合火力演習に行く予定であります。 >羽矢野さん(4846) >悲しみとか  視点保持者について、女の子の悲しみを共感してもらうのに、主人公が女の子でないと不都合。  私の考えは、おっしゃる通りです。  正解をもらってから気づいたので、お恥ずかしい限りなのですけど。 >> 「あなたが可哀相な状態にあることはちゃんと理解しました。その苦しさに負けずに頑張ってね」  これは「可哀想」だと思います。  本当に「同情」しているなら、「あなたを助けるためなら、私にできることは何でもします」ですね。  なぜなら、「相手の不幸」を「自分の不幸」と「同一視」しているわけですから。  自分の不幸な状況を打破するために、自分の力の限りを尽くすのは当然ですよね?  であれば、同情している相手の不幸な状況を打破するために、自分の力の限りを尽くすのは当然なわけです。  これが、家族や恋人相手ならば、「愛情」であり、誰しも持つ感情だと思うのですが。 >ブギーポップは笑わない ・個性的なキャラクターが登場するところ。純朴な変身ヒーローとか、妙に正義感の強い少女とか、自殺願望のある少年とか。 ・キャラクターの内面の掘り下げ方。自分の感情を持て余す様子。普通であろうとする窮屈さ。普通をやめてしまうことの快感。普通でないことの孤独さ。 ・学校という場所の描き方。縛りつけるのに突き放したような教師たち。妙に複雑な力関係と友人関係。多様な恋愛感情の絡み方。 ・恐怖感の感じられる“敵”と、それに協力する者の存在。ゲームの的のような無意味に負けるための存在ではなく、意思と価値観の感じられる存在。でも凄惨な殺人現場は、確実に悪であるとわかる。 ・視点保持者からは見えないところで進行していく異常事態。 ・ファンタジーの中のリアリティ。どこかで起きているかもしれない非日常。 ・変身ヒーローと、人類の審判者という、今では特撮か、お約束ギャグにしか使われないようなネタを使いつつ、シリアスな現代奇伝になっているところ。 ・特殊設定が多く、ミステリーのような構成なのに、とても読みやすく解りやすいところ。 ・独特な雰囲気のイラスト。  もっと、具体的なほうが良かったでしょうか。 ===ここまでレジュメ=== -------------------------------------------------------------------------------- 今朝はすごい嵐でした No.4856 投稿日 2002年7月13日(土)22時59分 投稿者 巻島翔史  朝四時ごろかな、すげぇ雨と雷で起こされました。  フラッシュから轟音まで1秒もないような雷がバシバシ鳴って……ちょっと怖かったです。 ブギーの複数視点>  あれは「ウリちゃうやん」と思い直して消したんですよ。書きこみを。  人の意見に流されて簡単にアップしてしまったことは、まったく俺自身のへたれさを露呈してしまったと思います。  書きこんだ13分後に消したんですが、その13分も待って考えられなかったのかと思うと……ああ。 (注:俺が削除した4848の内容は、ブギーの複数視点を「ウリ」だと言うものでした。一度言ったことを「なかったことにする」のは卑怯でありルール違反だったと思うので、内容を説明しておきます)  ちなみに、「ウリちゃうやん」と思い直したのは、 「俺、あの話が複数視点じゃなかったとしても買ってたなぁ」ということに気づいたからです。  複数視点は「芸」ではありますが、「ウリ」ではありません。 >>他の読者は一般的にいって、どのあたりを「魅力」として挙げていたりするもの?  すいません、まったくわかりません。  リアルでライトノベルを読む友人はいないし、ネットでも感想系、書評系のサイトって行かないんで…… >>パラメータの細かい系統だと、6から8ぐらい、細分化されてるものだぞ。それらすべては、「強さ」の一要素なわけだ。  そういえば、ドラクエで「うんのよさ」というパラメータがありましたね。あと「かっこよさ」っていうのも。  「うんのよさ」や「かっこよさ」を極めるために旅する男――ちょっと面白いかもしれない。 シンデレラ採点> 薗部23 >>・女性達の間でこんなささやき合いがおこる。「もしも見つけて差し上げられれば王子様の目にとまること間違いなしよ!」  べつにセリフなくていいです。というか抜いてください。 >>・シンデレラは取り巻きに囲まれている王子の代わりに大臣に指輪を託し、  ここで王子に直接渡さなかったわけは? シンデレラが「控えめ」だからではないでしょうか?  あとはシンデレラの価値観。あれだと価値観が人と違う(褒美よりダンス)というだけで、無欲にはならないです。 薗部24  王子がシンデレラと踊ろうと思った動機がわかりません。  ボールに触れたうんぬんも、無理矢理な拡大解釈をしているように見えますし……  「幸せになれるかもしれないという期待からその儀式に参加」したシンデレラが、ボールを追わなかったとしたら、不自然じゃないでしょうか? 薗部25  王子に気に入られたシンデレラです。  『この場に来るはずのない娘』という王子の解釈が、読み手に『無欲な娘』という印象を与えることにはならないでしょう。 紫さん>  そういえば、紫さんって関東の人でしたっけ?  いや、なんとなく気になったので。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4857 投稿日 2002年7月13日(土)23時42分 投稿者 新木 伸 >OFF会  お盆の真っ最中は避けたほうがいいみたいね。  そうすると、お盆手前の、八月前半あたりか? さもなきゃ後半のほうか。  学生と社会人の両方を考えると、やはり土曜の夜ってことになるね。  まあ原稿あげてから、考えます。  あと待ち合わせ時間とかの連絡は、掲示板で行います。  ROMの人にはどうでもいい話題だけど、まあこのくらいは問題ないでしょう。  一度参加している人間は杉井邸を知っているから、現地集合。  知らない人は、府中駅で待ち合わせ。 >八神さん >>ただ事前に指示を仰いでおいた方が、話がややこしくならないで済むと考えたからです。  そういうことを考えていたのなら、なぜ、一筆書いておかないのだ?  4849を読み直してみよう。  そういう意図が裏にあったことを、あの文面で伝えられていると思う?  べつに責めているわけでも、叱責しているわけでもないのね。  あの時点での八神さんは、「この文面で、私のこの気持ちは伝わるだろう」と信じて疑っていなかったわけだ。  しかし客観的にいうと、その判断にはまったく根拠がないわけだ。  なぜ、そうした「判断ミス」をやってしまったのか?  そこを研究してみなさい、ってこと。  この失敗は、経験値が得られそうな、いい失敗だから。  以前、薗部さんに、アルジャーノンの話題のときにやらせたよね。「文面に込められた情報」を取りだしてきて、箇条書きで並べてみる。あの3行を情報単位に分解するわけだ。  そして分析にかかる。  「話をややこしくしないで済むように」という配慮があってのことだと、読んだ相手にしっかり伝えきれるだけの情報が、そこにあったのか、なかったのか。  きちんと分析したうえで、厳密に判断するように。  べつに作業内容をアップしなくてもいいし、アップしてもいい。まあたった3行しかないから、手間でもないかな?  該当する分析対象は、以下の3行ね。 >>来週、法事で二日ほど帰省します。 >>課題は移動中などにやるつもりですが、その間書き込みはできません。 >>帰ってきてから二日分をまとめて出してもいいでしょうか? >八神さん >>いつかは「面白いもので60個」を出せる境地にたどりつかないとやってけないんですよね。  そんなことできる人間が、どこにいるのか。  ウリがないという問題。  気にしないでいいよ。  いまの段階では、30個のうちの1個くらいに、なんかウリっぽいものが紛れ込んでいればそれでいい。  そして、そのくらいの割合であれば、「なにかの偶然」でだって出てくるものだ。  実際にアイデア出しを行う時には、「ウリっぽいものがあるもの」を10個ぐらい集めてきて、そこからベストを選んだりする。そうすれば、その1個は立派に「ウリのあるもの」になったりする。  そのやりかたであれば、いま現在だって、充分に手の届くことだろ?  300出して、299個を捨てればいいだけのことだ。  いまの君のへたれた実力でも、たったの10時間あれば出来ることだ。  ちなみに、プロだと300個出すのに20〜30分ってところか? いちいち書いているともっと時間がかかる。思いついてはそのまま捨てるものが多い。  30分ぐらい考え続けて、いきなり、ぽんとウリのある1個が出てくるように見える。外側から観察しているとね。  しかし内側では、300個出して299は捨てているのだ。  同じことをシロウトがいきなりできると思うな。  同じことをできるようになるための、手順ってものがあるのだ。まず実際に本当に手を動かして、300個出すこと。ウリのある1個を得たいのならね。  60個出して60個ウリがあるものを出すなんてことは、不可能。  いいかげん天才願望やら超人願望やらはポイしなさいっての。  凡人が60個の「ウリ」のあるものを提出するためには、1800個出して、それを300分の1に減らして、残った60個だけを取るわけ。  実際に書くか書かないかは別として、作業段階では数を出しているわけ。  これって、シンデレラ迷宮のときには、「アイデアを思いつく」と「アイデアを出す」という用語を使って、区別していたっけか。  さすがにいまの八神さんだと、「苦手を克服する」話にもなっていない変なモノを「思いつく」ことはないみたいね。  このへんは、シンデレラ迷宮の時の練習が役に立っているわけだ。たぶん無意識のうちにロックオンがかかっていて、他のパターンのものはそもそも出てこないか、出てきても表層意識にのぼることもなく捨てられているのだろうね。  いま現在、お題の「苦手を克服する」以外のものを思いつかないようにするために、さしたる労力は使っていないだろ?  シンデレラ迷宮の時とくらべて、いま一段上のところに手が届きかけているのだが、自覚はあるだろうか?  ちなみに、「60個思いついたら、60個がウリとなる段階」というのも、まあ、あるにはあるのだ。じつはね。(一行目では「ない」と言い切っているけどね)  もっともっと精進を重ねていった先には、そういうレベルも、ちゃんと存在している。  だが、そこまで行かんでも、プロとして食ってゆく程度であれば充分なのね。  ウリのある1個のアイデアを出すのに、30秒で済むのと、30分かかるのと、たいした違いはないだろ?  (ちなみに君はいま10時間ぐらいはかかるだろう)  そういえば、僕がワイルドパターンのサンプルで僕が4つ出したりしたとき。  あれ、よく考えてみたら、あれでも4か5は出していた。そこからセレクトしてきたベストの1個だった。やはり「捨てている段階」が僕にもあることを思い出した。30個は捨ててなくて、4〜5個捨てて、1個セレクトしたぐらいだったけどね。  それでも4個の「軽いウリ」のあるものを出すのに1分で済んでいた。  あ、ちなみに今回の話の練習目的は、べつに「ウリ」のあるなしとは関係ない。  あくまでも、「きちんとした話を作って、書き上げて、完成させる」ってとこにあるわけだ。  羽矢野君のセレクトしたあの一個だって、まあ、「ウリ」がないってことはないけど、完璧な仕事をして完成させたところで、しょせん、お金が貰えるような話にはならんわけだ。「いい仕事をした」ということと、「ウリがある」ということは、これは別だから。  うーん。まあ、雑誌の片隅に載るぐらいなら、アリかなぁ。あの話。ちゃんとした出来で完成させたなら、まあそのくらいは……。 >巻島君 >>>>「僕エッチなのって嫌いなんですよね」なんて言いやがるのは、 >> 嫌いだなんて言ってないはずですが……  ウソつきー。  過去ログを「パンチラ」で検索してみそ。  君の名無し君時代に、山ほど話題がヒットするから。  それともあれはもう死んだ人間であって、君とは別人と考えればよいのかな?  しかしそうならそうで、「僕はパンチラ大好きになりました」って言ってくれなきゃ、こちらとしては、わかりようがないぞ? >主観的ウリとか  ふと思った。  客観視点が持てない人間って、主観視点も持てないのではなかろうか?  客観視点の持てないやつが、どこかで耳にした「他人の意見」と「自分自身との意見」とを切り分けて、「主観の意見」を確立させることって……。できるものなのか?  なんか果てしなく、無理っぽいぞ。よく考えてみれば。  だとしたら、いまやらせている「主観的ウリを出せ」というのって、かなり無茶なことをやらせていることになるのかな?  どう見ても、まっきーだとか、「自分の意見と、他人の意見とがごっちゃになったもの」を「主観」と称して提出してきてるしなぁ。  まあ、「紛れ込んできた他人の意見」の切り離しかたというのは、このあいだ教えたから、自分で検証してくるだろう。  それが「本のウリ」であれば、「それがなくなったら、自分はガッカリするのか」っていう方法で切り分けができる。  「多人数視点」とかだと、実際に2巻以降では、なくなってしまっているわけだし。  「もしなくなったら……」と仮定をたてる想像力も必要ないわけだし。 >八神さん >>お盆はサークルの合宿があるのでパスです。  はいぃ?  八神さん、サークル入ってたの?  あのー。聞いていい?  あんたほんとに、作家目指すつもりあるの?  大学に時間を使うのは、まあ、仕方なかろう。  バイトをするのも……まあ、仕方なかろう。そんな時間があったら小説に向けろ。貧乏だうが小説は書ける――とか言いたいところだが、まあどんな理由があってお金が必要なのかわからない。学費の一部とかをバイトでまかなっているのかもしれん。そのへんの事情を聞いてないうちから決めつけるべきじゃないわな。  しかしサークルなんてもんは、やらなきゃやらないで済むもんだろ?  部活動が強制される高校じゃないわけだし、大学なんだし。  そこで使っている時間を、小説を書くことに向けようとかは思わんの?  小説を書くことより楽しいことを、ひとつでも持っている人間は、絶対にプロ作家になんて、なれやしないぞ?  あたりまえだろ、そんなことは。  言うまでもないことだが。 (そういえば、いままで言ったことなかったな。言うまでもないことなんで、言うのははじめてだったりする)  ところで、なんのサークル?  合宿があるなら、文芸系じゃなさそうだな。  ちなみに、僕はゲームも好きだし、いろいろと好きなことを持っているけど……。  でもすべて、「小説よりも下」に位置づけされているよ。あたりまえじゃん。そうでなかったら、わし、ここにプロ作家として存在しているはずもない。  ほかに「好きなこと」があるようなら、そっちの方面でプロになっているわい。 >紫さん  そろそろレジュメのアップはやめていいよ。  ただし、アップはしなくとも、レジュメは書きつづけること。  また変なもん書くふうに戻ってしまったら、すぐにでも再開させるけど。 >巻島君 >>すいません、まったくわかりません。 >>リアルでライトノベルを読む友人はいないし、ネットでも感想系、書評系のサイトって行かないんで……  そうやって、すーぐ、思考停止するぅ。  「わかりませんと言え」とは言ったが、思考停止していいとは言っとらんのだが。  電撃フリーBBSとか、ネタバレBBSとかも、覗いてないの?  あとライトノベルでなくたって、少年マンガ(ジャンプとか)ぐらいを読む人はいないのか? あるいはアニメを見るやつは? あるいはゲームをやりこんでいるやつは? ストーリー重視のRPG系なら、小説とたいしてかわらんぞ。  エンターテイメント路線のものならば、なんだって、「ウリとはなにか?」のデータ取りに使えるのだ。  封切りされるスターウォーズを観に行くという人に、聞いてみよう。「スターウォーズって、どこが面白いの?」とか。  そういうときには、「俺、観たことないんだよね」とか、「俺、なんかアレが面白いと思わなくって」とか、ウソ付くのも可。小説のためには、大抵のことは許されるのだ  そういうところで得たデータによって、類推ぐらいはできるだろ?  たしかに、あの30タイトルのどれかを読んでいる人はいないかもしれんが。(マイナーな作品が、かなり多いし) -------------------------------------------------------------------------------- 明日はお休みです。 No.4858 投稿日 2002年7月14日(日)00時12分 投稿者 羽矢野  ああ、長い道のりだったなあ。  私の会社は完全週休二日のはずなんだけど。  まあいいか。(ぜんぜんよくない)  今日は時間を気にせずに寝れる。  基本的に私は寝るの大好きですが、好きなだけ寝るという贅沢はなかなかできないです。  これから、それができる。 ●同情とか >>「同情」しているなら、「あなたを助けるためなら、私にできることは何でもします」  しないよ。  同情って、自分が優越感に浸ったり、安心しないだけで見下ろしてるにすぎないから。  手助けなんて、やっても自分の損にならない程度のことだけだよ。  それとも、紫さんは例えばどこかで災害があって、募金してたとする。被災した人達に同情していたら、全財産を差し出せます?(これは大げさか。じゃあ一万円だせる?)  「何でもしてあげたい」とは思うかもしれない。でも、思うだけで実際に行動なんてしやしません。同情なんて、口だけの状態です。  自分の損を考えずに他人に何かしてあげる感情は私が思うに一つだけ。  「愛」です。  この場合は「慈愛」かな?  最初は同情でも、それが何かのエピソードで慈愛に変化すると、行動をおこすと思います。  ちなみに。 >>じあい【慈愛】  親が自分の子どもに対するような深い愛。  あと気になったのは。 >>家族や恋人が相手ならば、「愛情」であり、誰しも持つ感情だと思うのですが。  家族や恋人相手にしか「愛」という感情がわかないみたいに読めるんですけど。  そうなんですか? ●ブギーポップのウリ  >>ぱかたれ。  ああ、半濁点のまま。(しくしく)  >>2巻目以降で複数視点でのストーリー構成ではなくなったときに、ひどく落胆したことになるわけだが  はい。実は、  「ものすげーがっかり」  でした。  でも、話が十分に面白かったので、よしだったのです。  それと、ブギーポップはシリーズ通すと、複雑にストーリーが絡み合っているのがわかります。  この「ストーリーの交差」が複数視点と同じような快感(?)を与えてくれてます。  でも、これなくても買うからなあ。  ブギーポップから何が抜けたら買わなくなるだろう。 >>10個ぐらいは出してこいっての。  了解。  明日読み直して、あげておきます。 ●シンデレラ  少しだけ、採点などを。  (これって、許可いりましたっけ?) >>薗部23  余分な文章がずいぶんと多いですね。 >>シンデレラは取り巻きに囲まれている王子の代わりに大臣に指輪を託し、  これは直接王子に渡して目にとまろうという意志がないという意味ですか?  この文章だと、王子に近づけないのでしかたなく次の偉い人である大臣に持っていったように見えますが。  近くにいた兵士に渡した方がいいのでは?  あと、褒美をとらせるという形で名乗りでちゃいけないのでは?  その望みがささやかであっても、それが欲しいために自分から行動してはそれは無欲じゃないと思います。 >>薗部24 ・余興で、手にしたものは幸せになれるというボールが投げられることになった。 ・ボールを取り合う人々で会場はパニックに。参加せずに見ていたシンデレラの足下にボールが転がってくる。 ・思わず手をのばすが、触れはしたものの取ることはできなかった。無理には追わないシンデレラ。 ・残念でしたねという王子に、触れたから少しは御利益があるかもしれませんと笑うシンデレラ。  これなら、無欲かな?  私もヘタレなので自信がない。  薗部さんのは初期状態で幸せになりたいと思ってる時点で、すでに無欲ではない。 >>薗部25  王子の気を引くという気持ちがない部分が無欲なのですね。  書き方というか展開が変なのですが、これは無欲となるかも。  ただ、シンデレラの状態が本当に無欲なのかどうなのか確定されてないので今の段階だとなんとも判断できないですが。   -------------------------------------------------------------------------------- >八神さん No.4859 投稿日 2002年7月14日(日)01時35分 投稿者 新木 伸 >八神さん  サークルのこととか。  まえの書きこみだと、サークル活動をやっていることだけを問題にしていると取られかねないね。  すこし補足。  いま現在、八神さんの生活は――。  大学、バイト、サークル活動、ひとり暮らしの生活のための家事。  ――と、おもに4つのことで時間を取られているわけだな。  このうえ、さらに、小説のことをやるための時間が取れるのか――ってことなのね。  そりゃ、いまは1日1時間しか使わせてないけど。  思考の基礎体力ができあがってきたら、3〜4時間は毎日なにかやってないと、話にならんわけだよ。そのぐらいの時間は費やさないでプロになろうなんていうのは、それ、ただ「夢」を見ているだけなのね。  自分に「片手間でやっててもプロになれちゃう」ようなスゴい才能があるという「夢」を見ていたいだけってこと。  現実的とはいえない。  仮にサークルをやっていても、小説のために3〜4時間は作れたとする。  ならサークルにかけてる時間も小説に使えば、それは5〜6時間ぐらいにできるってことだろ。  前に、どこかで言っていると思うけど……。  高校生の部活動だって、毎日欠かさず2時間の練習を行うわけだよ。  そして土日やら、合宿のときなどは、6〜12時間ぐらいまとめて取ったりするわけだよ。  これ、たかだか「高校生の部活」での話なんだぜ?  べつにプロになるわけでもなんでもなくて、ただ高校時代の3年間の思い出作りのためだけにやっているスポーツでさえ、それだけの時間を費やしているわけだ。  あんたは、小説のプロになろうというのだろう?  それを職業にして、食っていこうとしているのだろう?  これって、スポーツでいうならば、「オリンピックに出ようと思う」ぐらいに相当する覚悟のはずなのね。  オリンピックに行こうとしている人が、サークル活動をやってるか? アルバイトなんてしてるのか?  毎日最低でも4時間以上のトレーニング。そして可能な限り取れる限り時間を取って、そのことにのめりこむものではないの?  どうなんだよ? -------------------------------------------------------------------------------- 補足 No.4860 投稿日 2002年7月14日(日)01時52分 投稿者 新木 伸  正確に調べたことはないが、毎年新規にプロデビューしている作家の数と、オリンピックに出れる人の数とは、おおむね、同じぐらいの規模(人数のスケール)であると思われる。どちらも200〜300人ってところだろうな。  オリンピックも色々な種目があるから、それらすべて合わせた人数ね。  また作家のほうも、様々なジャンルがあるから、それらすべて合わせた人数ね。  あ。オリンピックっていうのは、4年に1回か。まあそれにしたって桁までは変わらない。やはり同じような規模ってことで。 -------------------------------------------------------------------------------- 9.「挫折した主人公が立ち直る話」 No.4861 投稿日 2002年7月14日(日)02時23分 投稿者 八神伽羅 1.「怪我がもとで引退した野球部員が、再び部に戻る話」 2.「オーディションに落ち続けて夢を諦めた歌手志望の少女が、再び歌手を目指す話」 3.「継いだ店を潰してしまった二代目が、また一から出直そうとする話」 4.「受験に落ちてなげやりになった浪人生が、また勉強を始める話」 5.「ふられ続けて自信喪失した女の子が、再び新しい相手に告白する話」 6.「道場破りに負けて道場をたたんだ剣士が、また剣を取る話」 7.「悪の組織に破れ廃業した正義の味方が、再び悪と戦う決意をする話」 8.「勇者に封印された魔王が、再び世界征服に挑戦しようと決意する話」 9.「万年初戦敗退に嫌気がさして退部したテニス部員が、部に戻る話」 10.「国を追放された王が、玉座に戻ろうと決意する話」 11.「学級崩壊がもとで辞表を出した教師が、再び教壇に立つ話」 12.「売れないため廃業して家業を継ごうと決めた漫画家が、また漫画を描き始める話」 13.「公約を守れず辞任した市長が、再び立候補を決める話」 14.「リストラされ無気力になった中年男性が、職探しを始める話」 15.「革命に失敗し投獄された青年が、獄中で再起を誓う話」 16.「二軍落ちし引退を考えたベテラン選手が、また一軍に戻るまでは辞めないと決意する話」 17.「網膜剥離で引退して以来無気力な元ボクサーが、トレーナーになろうと決意する話」 18.「没落し飲んだくれていた貴族が、家を再興しようと決意する話」 19.「失恋し男嫌いになっていた女が、新しい恋を見つける話」 20.「左遷されたエリートが、返り咲いてやると決意する話」 21.「事業に失敗し借金を抱えた末自殺を考えた男が、やり直そうと思い直す話」 22.「失敗続きの大事業をあきらめようとした人々が、もう一度挑戦しようと決意する話」 23.「売り上げの悪化で閉店を決めたレストランのオーナーが、店を建て直そうと決める話」 24.「進学校で落ちこぼれ自暴自棄になった元優等生が、もう一度がんばろうと決意する話」 25.「事故がもとで歌えなくなった歌手が、演奏家として再起を図る話」 26.「落ちぶれ一度は解散したバンドが、路上ライブからやり直そうと再結成する話」 27.「敗北し引退を考えた世界チャンピオンが、もう一度玉座を奪還しようと決意する話」 28.「難攻不落の美術館に、一度は盗みに入るのをあきらめた怪盗が、再度挑戦しようと決意する話」 29.「事件解決に失敗し一線を退いた刑事が、再び現場に戻ることを決意する話」 30.「スキャンダルがもとで仕事を干された女優が、芸能界返り咲きを決意する話」  ……前回より減ってる。  しかもこんなにやりやすそうなお題なのに。  情けない……。 >新木さん 課題をやってる間にレスすべき話題がだいぶ増えていますが、全部まとめて明日書きます。 -------------------------------------------------------------------------------- 起きたら、夜1時…… No.4862 投稿日 2002年7月14日(日)08時49分 投稿者 紫ゆきや >巻島さん(4856) >> そういえば、紫さんって関東の人でしたっけ?  そういえば、書いてませんでしたね。  私は埼玉県の草加市に住んでいます。あの草加せんべいの、草加です。せんべい屋さんとか団子屋さんが多くて、いい町です。  しかし、週の3〜4日は新宿にある、会社に泊まっていたりします。 >新木さん(4857) >OFF会 >> あと待ち合わせ時間とかの連絡は、掲示板で行います。  わかりました、日時の決定を、お待ちしております。  待ち合わせは、府中駅ということで、よろしくお願いします。 >レジュメについて >> そろそろレジュメのアップはやめていいよ。  おお、よかったです。  レジュメの書き方が正しいのか、ちゃんと意味のわかる文が書けているか、ずっと不安でした。  どうやら、少しはマシになったようですね。  これからも、ちゃんとレジュメを書こうと思います。  どうもありがとうございました。 >羽矢野さん(4858) >「同情」について >> 同情って、自分が優越感に浸ったり、安心しないだけで見下ろしてるにすぎないから。  私としては、これは、可哀想という気持ち、「哀れみ」じゃないかと思うのですね。  これは、「同情してるつもりになっているだけ」の状態だと思うんですよ。  『同情というのは、相手の不幸な境遇を自分のもののように感じること』  私は、このように考えています。  だから、「同情」というのは、「下から上」もありえるんですね。  「何人にも告白して断られつづけてる男が、今日初めて告白して断られた男に同情する」というのは、見下ろしてませんよね。  こういうとき「オレよりマシだって。元気だせよ」なんて言いますよね。  これが、優越感から出る言葉とは思えません。 >> それとも、紫さんは例えばどこかで災害があって、募金してたとする。被災した人達に同情していたら、全財産を差し出せます?(これは大げさか。じゃあ一万円だせる?)  すみません、同情することと、それが行動に足ることとは、別でした。  6時間ほど思考して、ようやく気づいたというのが情けないですが。 >>「あなたを助けるためなら、私にできることは何でもします」  これは、おかしかったですね。  被災者の立場になって悲しみ、私財を提供する人もいると思います。あるいは、ボランティアとして復旧に力を貸すとかですね。  ただ、相手に同情したとしても、自分の生活が消えてしまうわけではないので、たいていの人は、なかなか行動には至らないのだと思います。  羽矢野さんにも、泣くほど悲しかった出来事があったと思います。  それと同じ事になっている人を見たとしたら――見下ろして優越感に浸ったりせず、自分のことのように悲しむと思うのですよ。  それが「同情」だと、私は考えています。 >>自分の損を考えずに他人に何かしてあげる感情は私が思うに一つだけ。 >>「愛」です。 >>この場合は「慈愛」かな?  「慈愛」ですか。  「親が子に対する」ということは、完全に上から見下ろしているわけですよね。いつくしみ、与え、恵み、助けると。  たしかに、自分の損を考慮しない施しは、「慈愛」だと思います。  できる範囲での施しなら、「哀れみ」でも「同情」でも、アリだと思いますけど。 >>>>家族や恋人が相手ならば、「愛情」であり、誰しも持つ感情だと思うのですが。 >>家族や恋人相手にしか「愛」という感情がわかないみたいに読めるんですけど。  そうは考えていません。  しかし、そう読めてしまうような文を書いてしまったようですね。もうしわけありませんでした。  「愛情」を注いでいる相手に、手助けをするのは、普通のことだと思うのですが。  ――とか、書くべきでしたね。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4863 投稿日 2002年7月14日(日)15時14分 投稿者 新木 伸 >作家志望者=オリンピックに行こうとする人  作家志望者=オリンピックに行こうと決意した人。  この例えは、一部、正しくなかったりする。  オリンピックに実際に「行ける人」と、行こうとしていたけど「行けなかった人」との差って、じつはタイム的にはたいした違いがなかったりするよね。ほとんど似たようなタイムなんだけど、人数枠があるから、上から足切りになったりする。  小説の場合は、そういうことはないので安心していい。  商業小説の現場に出て、なんとかなりそうなものを書いた人なら、たいていデビューできている。  どれだけやってもデビューできんのは、どうにもならんようなものを書いているから。だからどうにもならんというだけのこと。  よみかくのほうに捨てられている一次落ちのゴミの山を見れば、わかるだろう。あんなもんをいくら書いて、いくら腕に乳酸を溜めたところで、どうにもならんもんは、やはり、どうにもならんのだ。  「一生懸命やりました」っていうけども、一生懸命やるのなんて「あたりまえ」なのだ。自分だけがなにか特別なことをしたと思いこむのはやめろ。  オリンピック行った人や、デビューした人や、プロで書いている人たちは、一生懸命やっていないとでもいうのか? おまえ以上に「頑張っている」はずだぞ? >八神さん  レスすべき話題に、もう一個追加。  いつもアップされる時刻を見ていると、深夜2時〜3時ぐらいの間だよね。  これってたぶん、寝る前にやっているのだと思う。  スタート時刻は一時間前。多少見直したり誤字を直したりする時間を含めて、終わって15〜30分してからアップしていることを考えると、スタートはいつも決まって1時頃ということかな。  どうして一日の終わりぎりぎりまで「やらない」でいるのか?  そこの理由に関しても、自分の心を掘り下げて、考えてみること。  僕の推論を述べよう。  「やりたくない」ので、「先延ばし」にしていて、それでいつも決まってその時間になってしまっているのだと思われる。夏休みの宿題を最後にやるのと、同じ原理だな。  家に帰り着いて、すぐにとりかかったっていいわけだよね?  先にやってもあとにやっても、一時間は一時間。同じ時間しか掛からないわけだから。  帰ってきてすぐは、「いま疲れているから、一息ついてから」。  夕飯食ってすぐは、「いま頭が働かないから」。  腹がこなれてきてからは、「お風呂入ってから」。  風呂出てからは、「汗が引かないと集中できないから、汗が引くまで」。  ……以降、こんなことが、深夜1時まで続く。  この練習のメソッドは、「一時間集中を日常にする」っていうところにあるわけだな?  そういう「夏休みの宿題をする」的なやりかたをしていて、意味があるのかな? どうなのかな? >紫さん >>レジュメの書き方が正しいのか、ちゃんと意味のわかる文が書けているか、ずっと不安でした。  安心することは禁止する。  ずっと不安でいろ。ずっと怯えていろ。  誰だって、一生不安でいるもんなの。  プロだって、自分の書いた文章がきちんと意味の通るものになっているか、相手はこれで理解できるだろうか――と、常に問い続けてゆくものなの。それをやめるときは、物を書いて人に伝えることをやめるときなの。  だいたい、レジュメのほうは、僕はまるきり見とらんぞ。すべて飛ばしている。  斜体にしてもらったのも、飛ばしやすいようにするためじゃんか。  正しいレジュメの書き方なんて、そんなものはないの。  自分用のメモなんだから、自分でわかれば、それでいいの。  人が読んでわかるものは、それもう、レジュメとは言わん。  レジュメのほうはまるで見ないで、本文だけを読んで、まあ、まともなものになってきていると思ったから、鬱陶しくて掲示板の容量を無駄に圧迫するレジュメを、書かないようにさせたんじゃんか。 >>これからも、ちゃんとレジュメを書こうと思います。  「思います」じゃなくて、やれっての。  実行しろよ。  政治家みたいな答弁してんじゃないよ。(あれは「〜〜する所存です」てなことを、実際には実行しないための方便なのだ)  もしレジュメ書かずにやってたことが発覚したら、即座に放りだすぞ。 -------------------------------------------------------------------------------- リサーチとか No.4864 投稿日 2002年7月14日(日)17時00分 投稿者 新木 伸  高校生やら大学生やらの間での用語で、質問質問〜。  リサーチリサーチ〜。  いま書いているところ〜。  茶髪から、もっと色を落としていった髪の色で、「金髪」に近い色ってあるでしょ。  あれ、なんて呼ぶものなのだ?  「染め金」とかでOK?  それとも「ゴールド」とか呼ぶべき?  あとその色を落とす行為なんだけど、呼びかたは、「脱色」とか「ブリーチ」とかでOK?  考えたり調べたりするよか、じっさいに大学生やってる人に聞いたほうが早いだろう。  とりあえず、「染め金」「脱色」とて書いておこう。答えが出てから、あとで差し替えるのは簡単だし。 -------------------------------------------------------------------------------- 少しだけ帰省していました。 No.4865 投稿日 2002年7月14日(日)18時49分 投稿者 弟切 千隼 仕事の忙しさに紛れて、今週末、実家のほうで用があったのを忘れていた弟切です(^^; 慌てて静岡へ行ってとんぼ返りしてきました。 ベリルの行動の流れを、起承転結に沿ってもう一度考えてみました。 No.4782で、私は以下のように考察しています。 >>話の前段階 >>・自分の生き方ができない不安のため、ベリルは冷凍睡眠に入る。 >>起 >>・ベリルは、自分の意思によらず冷凍睡眠より起こされる。 >> −社会の状況がわからないため、この段階ではベリルの不安は消えていない。 >> ◆この時のベリルの心理を一言で言えば「戸惑い」。 >>承 >>・未来社会の様相がわかってきて、ベリルはがっかりする。 >> −不安が現実のものとなり、ベリルは不安を募らせる。 >> ◆この時のベリルの心理を一言で表わせば「諦め」。 >>転 >>・自分は天才であるという自負が破壊され、ベリルは自身の生きる支えを失う。 >> −ベリルの隠してきた不安と孤独が噴出する。 >> ◆この時のベリルの心理は「恐慌」。 >>結 >>・等身大の自信と濃密な人間関係を得て、ベリルは生きる支えを取り戻す。 >> −この段階で不安は消える。孤独は認識され受容され制御できるようになる。 >> ◆この時のベリルの心理は「安定」。 大まかには上記の流れは変わりません。承が少し変わるくらいですね。 この流れに、「ベリルから見たユキマロの様子」を付加してみます。 話の前段階 ・自分の生き方ができない不安のため、ベリルは冷凍睡眠に入る。  −この時点でのベリルは、彼女と同等の頭の良さを持ち、彼女と同等の立場に立つ人物には出会っていない。そのために、常人よりいっそう深い孤独を抱えている。本人はそれを自覚していない。 起 ・ベリルは、自分の意思によらず冷凍睡眠より起こされる。  −社会の状況がわからないため、この段階ではベリルの不安は消えていない。  ◆この時のベリルの心理を一言で言えば「戸惑い」。  ◇この時のベリルから見たユキマロは「正体不明だが礼儀正しい人」。   −ベリルは、「今の状況では彼に頼るしかない。幸いなことに彼は信頼に足る人物のようだ」と冷静に判断して、ユキマロに従う。 承 ・未来社会の様相がわかってきて、ベリルはがっかりする。  −不安が現実のものとなり、ベリルは不安を募らせる。  ◆この時のベリルの心理を一言で表わせば「落胆」。  ◇この時のベリルから見たユキマロは「頭が良く、困難な状況の中でがんばっている人」。   −ベリルはユキマロを尊敬に値する人物だと認める。しかし、彼の行動原理は理解できない。 転 ・自分は天才であるという自負が破壊され、ベリルは自身の生きる支えを失う。  −ベリルの隠してきた不安と孤独が噴出する。  ◆この時のベリルの心理は「恐慌」。  ◇この時のベリルから見たユキマロは「知恵と落ち着きを兼ね備えた賢者」。   −ここで初めてベリルは、ユキマロの大きな優しさに気づき、ある面においては自分より格上だと認める。 結 ・等身大の自信と濃密な人間関係を得て、ベリルは生きる支えを取り戻す。  −この段階で不安は消える。孤独は認識され受容され制御できるようになる。  ◆この時のベリルの心理は「安定」。  ◇この時のベリルから見たユキマロは「自分と孤独を分かち合える人」。   −ベリルは生まれて初めて、自分と同等の立場にある人間と強い絆を作ることに成功する。ユキマロの行動原理にも理解を示す。 上の流れは、課題部屋にも上げておきます。 -------------------------------------------------------------------------------- お休み。 No.4866 投稿日 2002年7月14日(日)23時06分 投稿者 羽矢野  これで大分回復。 ●同情とか >>「何人にも告白して断られつづけてる男が、今日初めて告白して断られた男に同情する」  ええと、まず振られ男が下で初めて男が上だという認識が違っているような気がする。  気持ちの上下は、立場の上下とは関係ないです。  この場合は振られることに免疫ができてる男が、免疫がなくて落ち込んでる男を上から見ている話です。 >>「オレよりマシだって。元気だせよ」  こんなのは、余裕の現れじゃないかと。  僕はもう振られることはそんな大したダメージじゃないけど、君にとっては痛手なんだねえっていうことでしょ?  しかし、これは同情かなあ?  女に振られた人間の何に同情するんだろう?  たとえば、絶対にうまくいくはずだったのに、予想外のハプニングがおきてしまい、それが原因でうまくいかなかったのなら同情もするけど。    >>それと同じ事になっている人を見たとしたら――見下ろして優越感に浸ったりせず、自分のことのように悲しむと思うのですよ。  これは共感による悲しみであって、「同情」じゃないと思うんですが。 >>「親が子に対する」ということは、完全に上から見下ろしているわけですよね。  親が子に抱く愛は、立場からも気持ちからも見下ろしてはいない。  例え自分の子供がどんな状態にあっても、愛はかわらない。  子供が自立し、自分が養ってもらう立場になっても、子供への愛には変化なんて起きないはず。  それに、そうだと子が親に抱く愛とは全然違うものってことになってしまうんだけど。 ●ブギーポップ 1.登場人物の成長  それぞれに悩みをかかえる登場人物達が、物語を通して成長する部分 2.日常の中の出来事。  学校という誰もが送った生活空間で事件が起こる。 3.潜む闇  敵が学生の中に混じっているミステリーの部分。 4.ブギーポップ  主人公が二重人格で、本体の少女はそのことを知らない。その不思議な魅力。 5.恐怖  登場人物達が感じる未知の怪物への恐怖。 6.特殊能力  敵や登場人物が持っている特別な部分。 7.異常性  早乙女、マンティコアの歪んだ精神。 8.恋  それぞれの登場人物達の恋愛感情。 9.謎  ブギーポップやエコーズ、組織の秘密性。 10.死  人間の死が生々しく描かれている部分。 -------------------------------------------------------------------------------- また台風来そう No.4867 投稿日 2002年7月14日(日)23時14分 投稿者 巻島翔史  今年は当たり年でしょうか。台風の。 新木さん> パンチラの件>  「俺、尻より胸派ですから」と言えば問題解決(違)  あのころは既成の概念に対して反論することしか考えてなかったですからね……  とはいえ、実際問題、パンチラそのものはそんなに好きじゃないです。  ただ、雨が降って制服がスケスケになるとか、そういうのは好きなんで――結局は好みのレベルの問題だと思います。  むろん、自分で書くぶんには書けますけどね。今は。必要とあらば。 リサーチ>  「脱色」は普通に使いますね。  「染め金」は、どうだろ。俺は聞いたことも使ったこともないです。  「金髪」って言ってます。あるいは「薄い茶色」とか。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4868 投稿日 2002年7月15日(月)00時18分 投稿者 新木 伸 >同情とか >>「何人にも告白して断られつづけてる男が、今日初めて告白して断られた男に同情する」 >>「オレよりマシだって。元気だせよ」  こういうとき、「たとえ」ってものを持ち出すことで、問題をはっきりさせられるよね。その「たとえ」という思考の道具の使い方は教えたはずなのだが。  たとえば、こういうふうに「たとえ」てみる。 「何回も小説賞に送っていつも一次選考落ちだった男が、今回初めて投稿して一次選考落ちになった男に同情する」 「オレよりマシだって。元気だせよ」  これ同情か?  本当に同情か?  「同じ穴のムジナ」が出来て喜んでいる感情成分とか、ないのか? どうなのだ? >ブラ透け >巻島君  そうか。そっちが好みか。  んじゃ、そのシーン、ちょっと書いてみそ。  本当に書けるのかよ?  まーた、「僕はその気になったら出来るヤツなのです」とか、テメエ勝手に思いこんでいるだけなんじゃないのか?  オマエのバケの皮をひっぺがしてやろうぞ。  ちなみに、オレは書けるぞ。「服透け」でウリになるようなシーンぐらい書ける。新木伸だからな。当然だな。しかしオマエは本当に書けるのか?  原稿用紙6〜7枚。ページにしたら、まあ5ページぐらい。  そんな分量だったら、まあ、3〜4時間もあれば書けるはずだな?  ではやろう。すぐにやろう。  とりあえず他のことは放置して、連続して集中できる時間を、最優先で確保しろ。  3〜4時間ほどでいい。  すぐに取りかかれそうにないなら、その時間がいつ取れるのか、ここに報告しろ。  その5ページのシーンの描写密度は、長編の「とあるワンシーン」を想定。かなり描写過多でもいいわけだな。長編であるのだし。  そして、書くべきシチュエーションは、わしが指定する。  なんか知らんけど、主人公の男は、クラスメートの女の子と歩いているわけだ。  主人公は高校生。女の子はクラスメート。  時期は夕立があるのだから、当然、夏だな。  二人が一緒に歩いている理由とシチュエーションは、おまかせで。  その相手の女の子。それまではべつに女の子ってことを気にしていなかった子なんだけどね。  そして突然雨に降られて、ふたりで雨宿りをすることになる。  彼女の服が透けちゃってて、どっきりー。  ……てなシチュエーションでどうよ?  それは俺的にイマイチ――てなことなら、修正するのは、ぜんぜん構わん。  制服ではイマイチっていうなら、べつに体操服でも、ワンピースでもなんでもいい。  女の子との間柄も、べつにクラスメートでなくても、学校帰りでなくても、なんだってかまわん。「女の子としてあまり気にしていなかった」なんていう、わしの取り付けた設定も変えてもいい。  要するに、「服透け」でもって、金を払えるようなシーンを書いてこいってことね。  そこが唯一の、「動かしてはならない」ポイントだ。  単行本の一冊がおよそ300ページとして、初刷り3万部が出たとして、1ページあたり6千円、5ページであれば3万円。  それがお前がプロ活動を行った時、そのシーンを書くことで得る「金」だ。  3万円分の価値のある「服透け」かどうか、わしも含めたここにいる皆の目で、じっくりと検分してやろう。  ちなみに4時間かけて、そして書けなくとも、その時点のものをアップすること。  どんなへたれていてもいい。推敲その他は、時間が余らなければ不要。余ったら、もちろん、時間いっぱいまで直してくること。  ズルしねーように、ルールも付ける。  まず、シーンの執筆をスタートするときには、ここに書き込め。「これからスタートします」てなものを。  そして、書き終えるか、4時間経つかしたら、「終わりました」か「ここまででした」みたいなことを書きつつ、その内容もアップすること。  話の流れだ。  4時間ぐらい、時間作って、付き合えよな?  できるだろ、そのぐらい? (ちなみにこれ、今後にいくつか用意している「課題」のひとつに採用しようかというつもりもある。ウリのあるシーンの特訓系ね。まっきーに自分の「現状」を思い知らせるという意味合いのほかにも、「課題」としてうまく働きそうかという、テストとしての意味合いもあったりする) >金髪  言い忘れ。  そのシーン、すぐそこにアメリカ娘とかがいたりして、本当の本物の「金髪」と言い分ける必要があったりする。  本物の金髪と、脱色して作った金髪とは、やっぱ、言いわけるものだよね?  それとも最近の若者のボキャブラリーには、両者を言い分ける分解能がないのだろうか?  んー、それじゃ、「パツキン」とかいう言いかたは?  これはOK? NG?  なんかダサい感じがするんで、例に出しもしなかったが……。 --------------------------------------------------------------------------------  みなさんはじめまして。 No.4869 投稿日 2002年7月15日(月)01時01分 投稿者 くろすけ  数日前から分室を読ませていただいている、くろすけというものです。  小説を書きはじめたとはっきり自覚できるのは、おそらく2年半前です。  それ以前は頭の中でストーリーなどを考えて悦にひたる、いわゆる「オナニー野郎」でした(今でもそうですね、きっと)。  今まで書きあげた作品は、途中あいだを開けながらなのでとても少ないです。  短編2(50/80枚)、長編1(350枚)。  未完作品は長編1(150枚程度で挫折)。  最初の5〜6ページで書くのをやめたものは5編。  賞への応募歴は第9回電撃ゲーム3大賞小説部門に初登校、2次選考で落ちました。  その作品は、参考資料として「よみかく」の本棚へ投稿しましたので、近日中にはみなさんのお目にとまるかと思います。  自己分析による現状の問題点としては、5W1Hを組み込んだ描写ができない、あらすじを書く技術を持っていない、推敲の仕方を知らなかった……etc.です。  他に、あらすじ関連として、骨とプロットの概念をようやく知ったばかりで、現在は電撃hp短編小説賞へ投稿するために、プロットを考え直しているところです。  僕は電撃文庫でのデビュー、作家活動を目指しています。  ライトノベル系でも、スニーカー、ファンタジア、ソノラマなどよりも自分に馴染みやすい作品が多いためです。  賞のネームバリューやデビューした作家の活動などからも、ライトノベル系の出版社では一番信頼ができるのでは、と思っています。  以上、自己紹介でした。  分室へは少し変則的な参加方法になりますが、あらすじを書く能力を磨くために、課題部屋へのあらすじ投稿という形にさせていただきます。  どうぞ、容赦なく叩いてください。  これから、電撃文庫から「パンツァーポリス1935/川上稔著」のあらすじ執筆にかかりたいと思います。  自選の作品で申し訳ありませんが、やるなら早くやったほうが良いと思ったためです。  なにか「この作品のあらすじを書け!」というものがございましたら、おっしゃってください。 -------------------------------------------------------------------------------- くろすけさん No.4870 投稿日 2002年7月15日(月)01時38分 投稿者 新木 伸  ええと、「くろすけ」は「かねやん」とかと同じで、敬称(愛称?)込みの名前ってことで、さん付け不要なのかな?  交流掲示板から、僕が呼んできました。  経緯は向こう参照……というと、単なるサボりですね。  まともに「あらすじ」を書けるようにするために、ここを使ってもらいます。  とてもしっかりとした自己紹介とか、目標設定などを見ると、本来、ここにいるべき人ではないのだけど。(人に教わる必要のないという意味で)  まあそれにしても、「あらすじ」の習得なんぞ、人の手を借りて、一、二週間で済ませてしまえば、ほかに時間を有効に使うこともできるわけで。 >くろすけ  本人の希望ってことで、こちらでは、敬称不要にします。 (ちなみに僕は、ここの参加者で普段は呼び捨てにしている人であっても、他の場所では「さん」付けでやってます)  サンプルとして出す「あらすじ」ですが、既存作品じゃだめですよ。  他の人の作品だと、客観的に見れてしまうじゃないですか。  いちばん経験値が得られるのは、自分の作品。それも本編の内容を皆が知りようのないような話。書いたけど公開していない話とか、まだ書いていない話だとか。  いま練っている短編は、それは「書いていない作品」となるのでいい候補となるのですが、小説賞への応募予定作なわけですね。  ならば、それは避けておいたほうがいいですね。  理由は、こちら参照のこと。  あと、こっちもかな。  とりあえず、よみかくに投稿した作品の「あらすじ」からってことで、どうでしょうか?  あれなら、もうすでに落選してしまった作品なので安全です。  応募時のそのままの形と、いま現在の「自分の力」のみで書き直した状態の二つ。  こちらに書きこみするのと同時に、課題部屋のほうにツリー作って、そちらにもアップしておいてください。  課題部屋のほうにアップするのは、あとから参照しやすくするためです。あとで参照するときに、過去ログを探し回らなくて済みますので。 >ALL  くろすけのあらすじ。(さん付けないと、抵抗感あるなぁ)  みんなで揉んであげること。  経験値を手に入れるいい機会だと思って。  昔、紺野さんの「さると」のあらすじをまともなものに直していったあの手順だわさ。  よみかくにアップされる本文のほうは、一通り指摘が済むまでは読まないほうがいいかも。そのほうがより客観的に見ることができるだろうし。  僕はひと通り回るまで、見ているだけにする。  最後になって、指摘がされなかった部分が残っていたら、それをやる予定。 -------------------------------------------------------------------------------- 2.「誰かを憎んでいる主人公が、そうでなくなる話」 No.4871 投稿日 2002年7月15日(月)02時06分 投稿者 八神伽羅 1.「失踪した母親を憎んでいた少女が、母には深い事情があったことを知りそうでなくなる話」 2.「いじめっ子を憎んでいた主人公が、数年後同窓会で謝られ過去を水に流す話」 3.「厳しい教師を憎んでいた生徒が、自分たちを思っての行動だったと気づき憎まなくなる話」 4.「父王を殺し国を乗っ取った貴族を憎んでいた王女が、父の非を認め貴族を憎まなくなる話」 5.「母親が死んだ後再婚した父を憎んでいた青年が、父子家庭を気に病んだ父の苦渋の選択であったことを知り、憎しみをなくす話」 6.「理由もなく悪魔を憎んでいた天使が、悪魔と深く知り合うことで憎しみを感じなくなる話」 7.「親を殺した剣士を憎んで敵討ちを誓っていた少女が、ひょんなことから行動を共にするうち剣士に好意を抱き、葛藤した末憎しみをなくす話」 8.「自分を捨てた婚約者を憎んでいた女が、数年後彼が同じ目に遭っているのを見て憎しみをなくす話」 9.「仲間を倒した神父を憎んでいた吸血鬼が、そのことで神父が苦しんでいたことを知り、憎まなくなる話」 10.「生きている人間を憎んでいた幽霊が、霊感のある少女に親切にされたことで憎しみをなくす話」 11.「医療ミスで家族を失って以来医者を憎んでいた男が、入院先で懸命に治療され、憎しみを忘れる話」 12.「悪霊を憎んでいた霊媒師が、霊にもそれぞれ事情があることを知り憎まなくなる話」 13.「敵国の人間を憎んでいた兵士が、重傷を負い逃げ込んだ村で介護を受けたことで、そうでなくなる話」 14.「主の仇を憎んでいた侍が、主に非があったことを知り憎しみをなくす話」 15.「和菓子を衰退に追いやったと洋菓子を憎んでいた和菓子職人が、洋菓子の良さを知り憎まなくなる話」 16.「ある種族の強盗にあって以来その種族を憎んでいた男が、窮地を救われたことで憎まなくなる話」 17.「冤罪で逮捕されて以来警察を憎んでいた男が、犯罪被害にあった際親身に捜査してもらったことで、憎まなくなる話」 18.「オヤジ狩りにあって以来若者を憎んでいた中年男が、再びオヤジ狩りにあった時若者に助けられ、憎まなくなる話」 19.「恋人を奪った相手を憎んでいた女が、実は恋人に非があったことを知り憎まなくなる話」 20.「家庭を顧みない仕事人間の父を憎んでいた子供が、家族のために父が働いていたのだと知り、憎しみをなくす話」 21.「自分を無視するようになった親友を憎んでいたいじめられっこの少女が、いじめられているときに親友に助けられ、憎しみをなくす話」 22.「一攫千金を狙っては借金を作る兄を憎んでいた男が、家族に楽をさせたくて兄がそうしていたのだと知り、憎しみをなくす話」 23.「自分を改造したマッドサイエンティストの父親を憎んでいた少女が、難病に冒された自分を助けるために父がそうしたのだと知り、憎しみをなくす話」 24.「母と自分を捨てたと見知らぬ父親を憎んでいた私生児の少女が、父がずっと自分たちを捜していたと知り、憎しみをなくす話」 25.「敵国に攻め入られるなり降伏した王を憎んでいた国民が、国を守る為に王がそうしたのだと知り、憎しみをなくす話」 26.「近くにできた大型店を憎んでいた商店主が、その良さも知り憎しみをなくす話」 27.「自分をクビにした店長を憎んでいた元バイトが、自分が悪かったことを悟り憎しみをなくす話」 28.「悪の秘密組織を憎み撲滅を誓っていた正義の味方が、ボスのつらい過去を知りなんとか更生させようと考えるようになる話」 29.「戦争で恋人を失い敵国を憎んでいた青年が、戦争の虚しさに気づき憎しみをなくす話」 30.「無理矢理政略結婚させられ夫を憎んでいた貴族の娘が、夫の愛に気づき憎しみをなくす話」 31.「後宮に入れられ王を憎んでいた娘が、王が実は自分を愛していたことを知り憎しみをなくす話」  31……。  徐々に退化してる。  思考速度が遅いのが致命的にまずいけど、今回は1つのパターンが無駄に長くなって時間を食ったのもいけなかったかも。  もっとコンパクトにまとめられるようになって、1つにかける時間を減らさないと。  さてレス。  ずいぶん話題があるようなので、とりあえず整理します。 ・No.4839での自分の書き込みの分析 ・ウリのあるアイディア出し絡み ・サークルについて ・何故いつも書き込みが深夜か  ですね。とりあえず。  昨日「全部書く」と書いた手前、非常に心苦しいのですが、時間がないので明日に回します。すみません。  今日もまた書き込みが深夜になっているのは、バイトから帰ったのが12時近かったからです。出勤は夕方の4時でした。  今日は起きたのが午前10時だったので、6時間空きがあったのですが、家事やら予習やらをやっているうちに時間になっていました。要領悪すぎ。  先に課題をやらずに出かけたのは、10時には帰宅できる予定だったのと、予習を先に済ませて精神的に余裕を作っておきたかったからです。  まあ、書き込みが深夜になった日すべてが今日みたいだったわけではないんですけど。  この辺の分析は次に回します。  すみません。 -------------------------------------------------------------------------------- >まっきー No.4872 投稿日 2002年7月15日(月)02時13分 投稿者 新木 伸 >まっきー  最近のまっきーの書きこみの、この頭の部分の数行はいいね。 >>小学生のころは来ると嬉しかったんですけどね。台風。 >>今は身の危険を心配します。 (台風への感慨) >>というか、居間にあるクーラーもまだ今年一度もつけていません。 >>つけると体ダルくなったりすることもあるんで、よほどでないと控えるようにしています。 (クーラーの不自然な冷やしかた) >>朝四時ごろかな、すげぇ雨と雷で起こされました。 >>フラッシュから轟音まで1秒もないような雷がバシバシ鳴って……ちょっと怖かったです。 (雷の近づいてきたときの怖さ)  こういう思考や感慨のスナップショットを撮っておくというのは、作家であれば、もはやあたりまえのこととして、やっていることではある。  そのせいで、つい見落としてしまっていた。  僕は自分自身でも、1日のうちに数十個から100個くらいは、同じことをやっているもんで。  褒めるべきことは、褒めなきゃいかんな。  よく考えてみたら、アマチュアでそれをやっているというのは、スゴいことじゃないか。  ちなみにいま、1日に何個くらい? 1個か2個?  もっともっと数を増やして、もっともっと続けるように。  10年もやっていれば、それは大きな知的財産となる。  試しにメモを持ち歩くようにして、書き留めるようにしてみそ。記録に残すようにしてみれば、意外と、かなりな数をやっているのかもしれないから。ただすぐに忘れてしまっているだけなのかもしれない。  ちなみにこれが小説のネタであれば、「ネタ帳」とかにまとめておけば利用可能となるのだが……。  毎日数十個も出てくるその手の「スナップショット」は、いかなる媒体に保存しようと、再利用は不可能だ。  1日100個が10年としたって、36万5千個になるわけだ。あまりに膨大になってしまって検索のしようがない。検索できない情報は、存在しないのと一緒だ。  だからメモを取り続けろとはいわない。メモを取るのは、「自分が1日に何個スナップしているのか」の確認のためね。だから数日ぐらいでいい。  あ――なら、こっちのほうが面白いかな。内容のメモは取らないのよ。そのかわりに、「正」の字を書いてゆくとかで、数だけカウントしておくわけだ。そしたら一日の終わりに、その個数をチェックする。すべてのスナップショットの内容を思い出せるかどうかやってごらん。  ほとんど、忘れてしまっているだろう。僕の経験からいって、これは間違いない。  しかし、よっぽど印象の強かった1個くらいは、かろうじて覚えているかもしれない。  普段、君が、「今日の書き出しにはアレを使おう」として書いているあのネタが、その「強烈な印象のせいで奇跡的に覚えていた1個」なわけだよ。  しかし忘れていてもいいのだ。心のどこかにはきっと残っている。必要なときにはすぐに出てくるだろう。きっと。  いつかどこかで、主人公が雷に怖がる女の子を抱きしめているシーンなどで、「ピカッと来てから着雷まで一秒もない」とか書くわけだよ。自体の深刻さや緊迫感を煽る「描写」に使えるよな。  そういった「必要な時」がくるまでは、自分がそれを書けることを忘れていたっていい。  武器は使うべき時に、そこにあればいいのだ。  いつも「オマエはへたれだへたれだ」とばかり言い続けているわな。まあそれが必要なわけだしな。しかしたまには、自分が「へたれ」でないことを確認できる方法も教えてやらんといかんな。もし仮に、自分が知らず知らずのうちに、かなりの数のスナップショットを取っていることを確認できたら、すこしは自信になるだろう。まあメモを取っても本当に1〜2個だったら、なんの自信にもならんかもしれんが。 -------------------------------------------------------------------------------- >くろすけ No.4873 投稿日 2002年7月15日(月)04時26分 投稿者 新木 伸  課題部屋へのアップについて。  「くろすけあらすじ群」とでもして、ツリーの根っこを作っておいてください。関連書きこみは、ひとつずつのツリーとしてまとめておきたいので。 -------------------------------------------------------------------------------- ああ、すいません(汗) No.4874 投稿日 2002年7月15日(月)04時50分 投稿者 くろすけ >新木さん  サムライレンズマンのあらすじがあったもので、てっきりそういう形でやるものと早とちりしてしまいました。  よみかくに送った作品のあらすじですね?  了解しました。これから作成します。  自分の作品なので、2時間を目指します。 (本来1時間でやりたいのですが、自身がないので2時間で……) -------------------------------------------------------------------------------- たびたびすいません。 No.4875 投稿日 2002年7月15日(月)07時01分 投稿者 くろすけ  本当に、早とちりであほなことをしてしまいました。  掲示板を汚してしまってすみません。  ていうか、もっと早くにこっちの記事を見ていれば良かったと反省。  投稿時点で、宣言した2時間をオーバーしてしまいました。  有言不実行。自己嫌悪。  できることならば、間違いで投稿した記事を削除していただけるとありがたいです。  本当に、すみませんでした。 >みなさま  というわけで、なにも考えずに書いた初稿と、ない知恵を絞って書いた改稿1を投稿しました。  よろしくお願いします。 -------------------------------------------------------------------------------- >くろすけさん No.4876 投稿日 2002年7月15日(月)16時48分 投稿者 新木 伸 >くろすけさん  まず落ち着いて。  なにを言っているのやら、さっぱりわかりません。 >>掲示板を汚してしまってすみません。 >>できることならば、間違いで投稿した記事を削除していただけるとありがたいです。  ここで言っている記事っていうのは、どこの記事のこと?  この「分室」の書きこみ? それとも「分室課題部屋」のほう?  それとも「よみかく」のほう?  掲示板には、普通は「書きこみ」というわけだし。  「投稿」というと、普通は、よみかくに作品を掲載してもらうためにメールで送付することをいうのだけど……。  「よみかく」に投稿した作品につけたあらすじのことを言っているなら、あれは、管理者が僕ではなくって純さんなので、そちらに言わないとだめですよ。  あと「あらすじ」ですが……。  「なにも考えずに書いた初稿」と、「ない知恵を絞って書いた改稿1」というのと、あと「よみかく」のほうに掲載されたものについていた「あらすじ」とで、3つのバージョンがあるようなんですが。  それらの関係も書いておいてください。  どれがいちばん初めにあったもので、そこからどんなことに気づいて、どんなことに注意して書き直したものなのか……とか。その手のことを。  ところで作品、読んでないけどざっと眺めてみました。  気のせいか、昔パソコン通信時代にやっていたロボットバトルのネットゲームを思い出してしまいました。MM(マッチメーカー)ってやつですけど。  もしかしてくろすけさんも、やっていた人ですか? -------------------------------------------------------------------------------- >くろすけさん No.4877 投稿日 2002年7月15日(月)18時00分 投稿者 新木 伸 >くろすけさん  メシを食いながら考えていたら、ああ、ようやくわかりました。  ようするに、課題部屋のほうの、「パンツアーポリス1935」のあらすじを消しておいてくれと、そういうことですね。  根っこの書きこみも、パスワード入れて削除すれば消えるはずですが。でもべつに消さないで残しておいてもかまわんでしょう。  あと、どうしてこういうふうに、他の人から読んで「ちんぷんかんぷん」な文章になってしまうのかということ。  指示語の多用が、こうした「わからんちん」な文章になってしまう原因のひとつです。  あと言葉の選択ミスとかもありますね。  ここの文章……。 >>できることならば、間違いで投稿した記事を削除していただけるとありがたいです。  これって、つまり、以下のようなことを言っていることになるわけです。 「できることならば、(誰の)間違いで(あそこに)投稿した(あの)記事を削除していただけるとありがたいです」  まず主語がありません。  そして指示語がじつは2個使われています。  さらにその2個の指示語は、省略されてしまっています。  あと、言葉の選択ミスも2個あります。  「間違いで」とありますけど、これは正しくは、「勘違いで」となるはずです。  「投稿した」とありますけど、これも正しくは、「書きこみした」となるはず。  ということで、その合計5箇所を直してみます。 「できることならば、私の勘違いで課題部屋のほうに書きこんでしまった『パンツアーポリス1935』のあらすじを削除していただけるとありがたいです」  はい。  これで誰にでも間違いなく確実に伝わる文章となりました。  このクセ、直したほうがいいですよ。指示語を使いすぎる癖。  書いている自分はわかっていることなので、ついやってしまうのでしょうけど、その文章を読んでいる相手は、「それ」とか「あれ」とか「あそこ」とか言われたって、困ってしまうわけです。  どこまでが「それ/あれ」で自明となって、どこからがそうでないのか、つねに推し量りつつ書く癖をつけないと。  あと、いくら慌てていたとしても、書きこみに誤字脱字は出さないように。(自身→自信)  ひょっとして、書きこみフォームから直接書いていたりしますか?  メモ帳やらエディタなどで下書きをして、読み直しも行って、最後にコピー&ペーストをして書きこみフォームに貼り付けて書きこみするようにしたほうがいいです。 -------------------------------------------------------------------------------- 復帰します No.4878 投稿日 2002年7月15日(月)23時05分 投稿者 とんびの羽根  【謹慎】自分の犯した悪事・失敗を反省して、言動を控えること。またそのために、外出をとどめ外部との接触をさけること。  西鶴さんには不愉快な思いをさせてすまなく思っています。深刻な精神状態の人に対しては言葉を選ばなければならないですし、自分本位で、無責任であってはならないのは当然のことですね。 今回不用意な表現を用いたことは反省しています。そこで今回はこれ以上の不適切な言動・思考を防ぐために、自分自身の冷却期間をおいてみました。  新木さん、指摘されたように謹慎という言葉はちょっと大仰すぎたかもしれません。とはいえ、書き込みを控えたことでなんとか落ち着くことができました。  【リハビリテーション】長期療養者・身体障害者などを社会生活に復帰させるための指導・訓練。リハビリ。  現在の分室でのリハビリに関しては考え方ですが、ただただまじめ、真剣一本槍で接することは逆効果だと思っています。ここでリハビリ状態になるということは、もともとまじめで真剣であるひとが、それを突き詰めすぎたために陥っている状態だからです。  ですから鍛錬の代わりに休息を、思考の代わりに夢想を与えているのだと思います。同様にまじめの代わりに不真面目を、真剣の代わりに面白半分を、忍耐の代わりに弱音を吐かせようという意図をわたしは持っていました。これは必ずしも同意されるかは、わからないのですが。  ここで一方的に弱者を面白がっているというように受け取れる表現をしたことは、意図するところの反対で、わたしの失敗です。羽矢野さんにも誤って伝わる可能性のある表現だったわけですね。ちょっと冷や汗をかきました。前後関係からだけでなく、それだけでも誤解されないように書くというのは、なかなか困難です。しかし、こういう経験をすると、やはり言葉の選択が甘かったのだと思いしらされます。 羽矢野さん、受け流してくれてありがとう。「第三者が読むと、真面目な意見としてとられてしまう場合がある」というのは本当にそうですね、気をつけねばならんと思います。  本来のリハビリについての考え方はここ数年母の相手をしているうちに、自然に固まってきたものです。愚痴をきいたり、笑わせたり、ときには意地悪をして困らせたり、からかったりしながら、歩行器、車椅子、松葉杖の手伝いをしたり、全身をマッサージしたりします。一時間以上もさすったり、ストレッチさせたりをするのに、まじめ一本槍では続かないし、向こうが気づかれしてしまうのですね。リハビリは苦しいものですが、苦しいが故に、その過程を楽しくすることも大切だとわたしは思います。  ということですので、西鶴さんに指摘を受けたことはわたしはけっこう堪えました。知らず知らずのうちに母を傷つけていたかもしれないですね。わたしは不用意な発言をぽろぽろとこぼしてたのに違いないですから。  それと弟切さんの発言を読んで、普段穏和な弟切さんにきつい言動をとらせる原因をわたしが作ってしまったこと、大変申し訳なく思いました。母のことを思い出しては、このあと2日間落ち込んでました。 >>葬儀屋さんは深夜だろうが早朝だろうが仕事をしてくれる  これも大変な仕事ですね、うちの場合、母が亡くなったのが夜中の10時半  自宅に帰って12時をすぎて葬儀屋に電話して担当者が来たのが午前2時過ぎ、通夜と告別式の会場に斎場の予約、遺影と、檀家の寺と宗派、家紋、印刷する挨拶状の文面の確認、その他もろもろのことを2時間ほどのうちに終えて帰って行きました。 >ブギーポップのウリ ・女子高生だけが知っている死神のうわさ ・主人公の左右非対称の笑み ・緒方剛志の非対称で人形っぽい人物イラスト ・女性の中の男性人格 ・スポーツバッグに詰め込まれた奇妙なコスチューム ・必殺技(軽くて強いワイヤー) ・敵のもつ奇妙な能力とその戦い方 ・同じ場面をとらえる複数の視点からみたそれぞれのものがたり >Missingのウリ ・異なる世界(異界)に行って戻ってきた主人公 ・嗅覚によって事件を解決する主人公 ・人間でなくなってしまった少女 ・魂の形が見える少女(魔女) ・怪異が感染するシステム ・翠川しんの描く美少年と美少女とコスチュームデザイン ・大迫栄一郎(創作)の一連の著作による都市伝説 ・感染者、媒体の処理機関である黒服たちとの出し抜き合い -------------------------------------------------------------------------------- >新木さん No.4879 投稿日 2002年7月15日(月)23時23分 投稿者 くろすけ >指示語  確かに、意味不明の指示語、僕の思考の流れでしか理解できない言葉が使われています。  どうやらこの書き込みをしていたとき、僕は自分自身の勘違いを恥じて焦っていたようです。  理解不能な書き込みをしてしまい、もうしわけありませんでした。  >掲示板を汚してしまって   掲示板とは課題部屋のことで、汚したというのは僕が誤って「パンツァーポリスあらすじ」を書き込んだことです。  >もっと早くこっちの記事を   よみかく分室の4870番、新木さんの記事のことです。  >まちがって投稿した記事を   僕が誤って書き込んだ「パンツァーポリスあらすじ」のことです。 >あらすじの分類。  これもまた、自分にしか理解できませんね。  次のように訂正します。  >なにも考えずに書いた初稿   第9回電撃ゲーム3大賞投稿時に添付したあらすじ(初稿)   これは「よみかく」本棚に投稿したものと同じものです。  >ない知恵を絞って書いた改稿1   現状の知識で書いたあらすじ(改稿1)  さらにこれに、   改稿1をもう1度見直したあらすじ(改稿2)  をくわえました。  これらを文章として再構成すると、以下のようになります。 ############################## >新木さん  僕自身の早とちりで課題部屋を汚してしまってすみません。  それよりも、もっと早くにこの分室の4870を見ていれば良かったと後悔しています。  課題部屋に書き込んだ時点で、宣言した2時間をオーバーしてしまいました。  有言不実行な自分に自己嫌悪しています。  できることならば、僕の間違いで課題部屋に書き込んだ「パンツァーポリスあらすじ」を削除していただけるとありがたいです。  本当に、すみませんでした。 >みなさま  電撃ゲーム3大賞に投稿したあらすじ(初稿)と、現状の知識で書いたあらすじ(改稿1)、それに改稿1を見直して書き直したあらすじ(改稿2)を、課題部屋に書き込みました。  批評をお願いします。 ##############################  指摘ありがとうございます。  それから誤字についてですが、これも痛いミスですね。  僕は脳内補完がはげしすぎるようです。  書き込みをするときはメモ帳に書いているのですが、どうにも推敲しきれていません。  推敲のやり方を知ったつもりでも、理解はしていなかったのだと思います。  対応策として、文章を書いて1時間以上放置、推敲のあと、書き込むようにしたいと思います。  そのくらいしないと、今現在の僕では、誤字をなくすことはできなさそうです。 >小説について  MMは、友人に「面白いよ」と言われたものの、興味を持てなかったのでやってはいません。  どちらかというと、その昔コンプティークで連載していた読者参加ゲーム「ロボクラッシュ」が原型となっていると思います。  冷静な頭になって考えてみると、「Gガンダム」「ゾイド/0」の影響もかなり入っています。  本編を最初から分解、骨にしてみてあらすじ(改稿1)を書いたところ、僕自身はそう思いました。  この作品を書いた当時、自分自身のものとして、ネタを消化しきれませんでした。  その後、分解した骨からさらに物語の背骨となる主題を抜き出したところ、あらすじ(改稿2)となりました。  どうやら僕は「仲間との絆によって勝利する」というコンセプトの物語を書きたかったのだと、ここでようやく理解するにいたりました。  骨にする、という作業は面白いですね。  自分自身の思考を明確化することができるのは、今までそれができなかった者にとっては新鮮な感動です。  むしろ、今までそのような考えを持たずに小説を書こうとしていた自分にぞっとします。  無知は怖いです。 -------------------------------------------------------------------------------- >>大迫栄一郎(誤り)<大迫英一郎です No.4880 投稿日 2002年7月15日(月)23時25分 投稿者 とんびの羽根  いきなりすみませんでした。 >>怪異が感染するシステム<物語が人間に感染し異界に喰われるという設定  こちらも作品中で使用されている用語を使う方が適切ですね。 -------------------------------------------------------------------------------- 日程関連のレスだけです No.4881 投稿日 2002年7月15日(月)23時48分 投稿者 巻島翔史  残念なことに、  8月10〜12も不可能になりました。  もうひとつ。「24、25」か「31、1」どっちなのかが判明するのは、だいたい盆の時期ぐらいだということもわかりました。    つまり、8月後半にオフをやるのであれば、俺は盆まで参加の可不可がわからないということです。  ……ということは、今時点で問題なく行けそうなのは ・8月3日  ということになりそうです。  その他の(課題とか)のレスは明日にします。今からレポート8枚一夜書きです。 -------------------------------------------------------------------------------- 台風くるかな? No.4882 投稿日 2002年7月15日(月)23時49分 投稿者 羽矢野  現在、台風前の生暖かい風がふいています。  今回は雨が降るかな?    しかし、危なかった。  今週末東京へ出張なので、台風で新幹線足止めなんてなったらどうしようかと思ってました。  秋葉原よって、こっちでは何故かどこにも売ってない辞書ソフトを買ってくる予定。(やっと手に入る) ●金髪  リサーチしました。  ただ、リサーチの対象は当然ながら社会人(過去学生)ですし、人数も五人前後と多くないです。  ので、あまり役にはたたないかもしれないですが、一応。 >>本物の金髪と、脱色して作った金髪とは、やっぱ、言いわけるものだよね?  これはどうも言いわけないものらしいです。  本物だろうが脱色だろうが金髪は金髪だそうな。  外人さんの金髪も、あれは染めているのが多くて“本物の金髪”なんてほとんどいないそうです。  だから、わけるとするなら逆に“金髪”と“本物の金髪”というわけ方になるみたいです。 >>それとも最近の若者のボキャブラリーには、両者を言い分ける分解能がないのだろうか?  これはわける必要がないからではないでしょうか。  日本人が金髪だったら間違いなく染めているわけで、金髪であるという言葉にすでに染めたという情報も入ってしまうみたいなニュアンスでした。 「何で、言いわける必要があるの?」  って逆に不思議がられてしまった。  髪を染める行為をブリーチということはみんな知ってますが、実際の会話で使うことは少ないみたいです。  単純に“脱色”という言葉を使ってました。   ●くろすけさんあらすじ  これ、全部で三つありますが、最後のものをつつけばいいのでしょうか?  特に返事がなければ、明日、三つ目を前二つと見比べながらやります。 ●とんびの羽根さん  よかった。  十四日に書き込みがないから、ちょっとどきどきしてました。  またよろしくです。 -------------------------------------------------------------------------------- あらすじツッコミ No.4883 投稿日 2002年7月16日(火)00時04分 投稿者 藤極堂 未来の (※植民惑星という設定自体に未来SFという要素が入っている。よってこの冒頭の説明は不要) 植民惑星 (※具体的な名称を明示せよ。このままでは「すべての植民惑星でBPFが盛り上がっていた」のか「植民惑星ミライ(仮名)ではBFPが盛りあがっていたのか」不明) では、意志をもった (※どのような意志を持っているのか具体的に明示せよ。進化した人工知能なのか、知的生物の脳を使った半サイボーグ的な物なのか、バイオチップ等にコピーした人間の意識を利用しているのか、はたまた到着した惑星に残されていた未知の異星人文化を利用したブラックボックス的なものなのか、妄想ばかり先行して気になってしかたありません) 巨大機械 (※巨大ってどのくらい巨大なのよー!! 形もサッパリわからないしー。アニメの人型ロボットだってマクロスの1.2kmからボトムズの4mあるんだしー。パワードスーツって書けば人型とわかるし、戦闘機って書けば航空機ってわかるし) 【注釈】パワードスーツという言葉はもともと、ロバート・A・ハインラインの小説「宇宙の戦士」が初出のSF用語です。しかし、すでに現実のロボット工学のニュースに平然と使用されているのであらすじに使ってもいいとおもいました。 ■アスキーニュース・ロボフェスタ神奈川2001開幕――“パワードスーツ”が登場 http://ascii24.com/news/i/topi/article/2001/08/27/629067-000.html 12時になったので時間切れ。 途中で終わったままですが、全体的に具体的な情報の提示が少ないのが弱点だと思いました。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4884 投稿日 2002年7月16日(火)00時43分 投稿者 新木 伸 >とんびさん  翠の言葉が、なにか自分の体験にコアヒットしてしまって、ダメージ受けてしまったのはわかりました。  しかし、それはそれ、これはこれ。  問題を切り分けて考えるように。  タフに仁王立ちして、やり返すべきところは、反論するように。  大人の義務です。  若造が理のないことを言ってきたら、それが急所に入っていてもよろけずに我慢して、ガツンと殴り返してやらんと。  そこで倒れてしまっては、大人全体がナメられます。  言葉で殴って大人が倒れたのなら、その若造は、自分の道理が正しかったのだと錯覚してしまいますので。  間違った道理は、通用しないことを思い知らせてやらんといけません。  今回、翠からの反論がまるでなく、例によってだんまりを決め込んでいるので、そのへんのこと、彼が理解しているかどうかは不明ですが。  弟切さんや僕が指摘しているように、彼の言い分には、まったく「理」がありません。  いまとんびさんの感じている罪悪感は、それは貴方の母親に対するものであって、翠に対するものではありません。混同しないように。そして不用意に謝罪などしないように。  翠の主張している怒りには3つあります。 1.羽矢野君が受けたはずのダメージを代弁する怒り。 2.回復中の人を不用意に突っつくことにより、回復不能の事態を引き起こしてしまうことの可能性。それを意識していなかったとんびさんへの怒り。(人類全体を代弁して) 3.翠の個人的な経験(身体虚弱)からくる、「リハビリ中のものをからかう」という行為への、「スイッチ」を押されてしまった怒り。  1に関しては、羽矢野君が「気にもしてない」と言ってますので、雲散霧消してます。  2に関しては、ここは分室であり、新木伸が「そんな弱虫はいらん」と明言していますので、やはり問題解決です。  3に関しては、これは翠の個人的な怒りにしか過ぎず、ここの参加者が思慮を向けてやる必要はないと思われます。つまり、翠にはそれを主張する道理がないわけです。ひらたくいうと、「外野は黙ってろ」ってことです。 (翠はこの場所では限りなくROMに近い人間) >くろすけさん  課題部屋は、途中バージョンやら、未完成原稿やら、そんな半端なものばかりをアップするための場所です。  そもそもゴミみたいなものをアップするために作った場所。  そこをさらに汚すというのは、そもそも不可能のような……(笑)。  しかし「パンツアーポリス1935」のあらすじを眺めて、ふと思ったこと。  あれって、エルゼって、いらんですよね。話としては。  さすがの川上さんも、21歳の時に書いたデビュー作だったので、ミスを出してヌルいことをやってしまっていたのか……。  それとも単にくろすけさんが、あらすじの写し取りに失敗しているだけなのか……。  さて、どちらでしょう?  MMも、あれももともと、ロボクラッシュが原形ですね。  システムのデザインは篠崎砂美。僕も創立期から関わっていまして、システムプログラムを組んでました。MM46は80%、KMFは100%ほどコーディングしてます。  さらに遡ると、ボトムズとかになるのかなぁ。  あれも賭博の対象となるロボットバトルがあったわけだし。  んで近年では、ゲームの「アーマードコア」とかに受け継がれていますね。  そのあたりの経緯を踏まえると……。  あれは、出来の悪いパクリにしかなっとらんです。  未消化すぎ。  その出来の悪いパクリを、「さあどうだ」とばかりに示されても……ねぇ。  あの手の原形のあるタイプのものをやるときには、せめて「オマージュ」と呼べる域にまで持っていかないと、とても売り物にならんです。 (ただし、審査側が「原形」を知らないと、「新しい」という評価を受けて世に出てしまうことはある)  どうせパクるつもりなら、審査側も知らないような、もっともっと古いところから引っぱりだしてこないと。  完全な二次小説であるとか、同人レベルの創作小説として展開するのならともかく、オリジナルを要求されるのが、商業小説の舞台ですので。  もしくは、その「ロボットバトル」の部分はまったくウリにしない。  話を展開する単なる舞台設定として、割り切って使う。  構成やキャラクターやストーリー展開など、別のほうで勝負する。  そういうスタンスもあります。  電撃だと、三雲岳斗さんなんかが、このスタイルですね。設定などは「どこかで見たようなもの」ばかりですが、話自体の魅力で牽引していってます。 >あらすじとか  あのあらすじを直せばいいというわけではなく、くろすけさんが、ちゃんとしたあらすじを「いつでも書けるようになる」が今回の目的なわけですね。  ただ、それをいきなり体得できりゃ苦労はしないわけで……。  まあ色々やってゆくうちに、身に付くもんです。  とりあえずの方向としては、皆が指摘してくれる「情報不足でわかんねーよ」ってところを修正してゆくことでしょう。  少なくとも、いまの800字バージョンのあらすじから、「情報不足」の点をひとつ残らず追い出すこと。実際の文章をみて、作者が書いたつもりになって勝手に脳内で補完してしまっている幻想の部分をなくすこと。  またもう一つの方向として、400字、200字、100字のバージョンを、それぞれ作ってみたりするとかもあります。  字数が半分ずつに減ってゆく。  そうすると必然的に、「なにを残すべきか」という方向にシビアに頭脳が働くわけです。自然と骨だけになってゆきます。  両方、並行して、やってゆきましょう。  800字版(これは最終のものをベースにしましょう)のほうの指摘を受けるあいだに、400字版を作ってみてください。余裕があれば、200と100のほうも。 >まっきー  ん?  上京できる日程というのは、つまり、8/3(土)だけってこと?  平日なども含めると、もう少しは増えるのか?  ……まあとりあえず、OFFの日程は8/3(土)がまず第一の候補ってことで。 -------------------------------------------------------------------------------- 台風再び接近中 No.4885 投稿日 2002年7月16日(火)00時51分 投稿者 弟切 千隼 現在、台風七号は四国沖にいるそうです。七月に台風が二つも接近するなんて、「やはり地球は温暖化している?」と勘繰ってしまいますね。 そのうち日本列島は熱帯化して、熱帯に棲むハマダラカやツェツェバエが大発生して、病院はマラリア患者や睡眠病患者で溢れるのでしょうか(^^; ハマダラカはマラリアの原因となるマラリア原虫を媒介する蚊の一種で、ツェツェバエは睡眠病を惹き起こすトリパノソーマを媒介する蝿の一種です。 >>うり 私も、『ブギーポップは笑わない』を例に挙げて、考えてみました。 私がこの作品を読んで魅力と感じたのは、皆さんが指摘しておられるとおり、日常と非日常がうまく入り混じっているところです。 以下に、この作品中の登場人物を挙げて、「日常と非日常の入り混じり方」を考察してみます。 まず、題名になっているブギーポップです。 彼−性別不詳ですが仮に男性とします−は宮下藤花という女子高校生の無意識にひそむ別人格です。なぜかいつも黒マントに黒い筒型帽子という奇妙ないでたちで、しかも唇も黒く塗っています。精神的にやたら強くて冷静で、世界の危機を救うという使命感を持っています。 改めてこうして書いてみますと、ブギーポップは非日常の塊ですね。こういう人物が実際に街を歩いていたら、TVか何かの特撮ものの撮影としか思われないでしょう(^^; しかし、彼は普段は宮下藤花の心の奥底にいて、めったに現れません。宮下藤花は全く普通の女子高校生であり、ブギーポップは彼女を通じて日常の中に埋没しています。 すぐ上に「全く普通の女子高校生」と書いたものの、世界の危機を救う超人ブギーポップを心の中に住まわせているという点で、宮下藤花は全然普通ではありませんね。本人が全く意識していないという点を除けば、これはまさにTVの特撮ドラマのお約束「変身ヒーローもの」の王道です。 変身ヒーローものの魅力は、普段は冴えない人物が突然無敵のヒーローに変身して、ばったばったと敵をなぎ倒すところでしょう。 変身ヒーローものは、ヒーローの強さと親しみやすさとを同時に味わえて、そのギャップも楽しめる(視聴者や読者にとっては)お得なヒーローものです(^_^) 変身する前のヒーローの姿が日常的であればあるほど、物語の受け手はヒーローと自分とを重ねやすくなり、受け手の変身願望は満たされやすくなります。 この作品は、中高生を主な読者と想定しているヤングアダルト小説ですから、宮下藤花/ブギーポップは、変身ヒーローものの伝統を見事に踏まえていると言えるでしょう。 ヒーローには、倒すべき敵役がいなければなりません。ブギーポップの敵はマンティコアです。 マンティコアは、統和機構という謎の組織によって作られた人造人間です。人を襲って食います。 非日常を極めるブギーポップの敵役らしく、マンティコアも極めて非日常的な存在ですね。 ブギーポップが宮下藤花という日常の皮をかぶっているのと同じく、マンティコアも百合原美奈子という「普通の女子高校生」の皮をかぶっています。百合原美奈子が宮下藤花と違うのは、彼女は物理的にマンティコアに食われてしまっていて、マンティコアは彼女の外見を借りているに過ぎないという点です。 では、学校の成績が良くて美人でもある百合原美奈子は、一方的に可哀相なマンティコアの被害者かといえば、そうではありません。美貌や才能に恵まれていながら、彼女は日常に飽き飽きしていた人物として描かれています。 マンティコアのような化け物に食われるのは彼女にとって予想外であり、苦痛だったにしろ、「非日常の存在と一体化できるのは彼女にとって本望だったかも」と読者に思わせる描写がきちんとなされています。 宮下藤花/ブギーポップと、百合原美奈子/マンティコアは、お似合いの敵同士ですね(^_^) しかし、ヒーローと敵と一対一では、強いことがお約束で決まっているヒーローに敵がすぐ倒されてしまって、面白くありませんね。敵はヒーローが一時的に危機に陥るくらい強くありませんと。 という訳で、敵役にはもう一人、早乙女正美という男子高校生が登場します。彼は百合原美奈子と違って、肉体的には普通の人間です。 ただし、精神的にはかなりキていて(笑)、マンティコアの殺人場面を目撃して感動し、彼女の味方をすることを決めた人物です。 生前の百合原美奈子と同じように、早乙女正美は日常に飽き飽きしていました。百合原美奈子よりももっとその程度が激しかったために、彼はマンティコアの凄まじい非日常性に憧れて受容することができ、彼女に食われることなく親密になれたのでしょう。 彼は普通の人間として生まれつきながら、精神的にはマンティコア並みの化け物だったと言えます。ゆえに、彼は普通の人間として日常を送りつつ、非日常の世界へも足を突っ込んで、百合原美奈子/マンティコアと同じ日常と非日常とのあわいにいる存在となりました。 さて、多くのヒーローには敵役だけでなく、味方もいますね。基本的に単独行動をする宮下藤花/ブギーポップにも、期せずして味方となる人々がいます。 その一人が、シリーズ中最も人気が高い人物とも言われる霧間凪です。彼女は宮下藤花と同じ高校に通う女子生徒で、天才で美人で肉体的にも精神的にも強い人です。なぜ彼女がそんなにできた人になったのかは、シリーズ一作目では明らかにされていません。 上記の設定だけで、霧間凪は十分非日常性を漂わせています。加えて彼女は趣味で「正義の味方」をやっており、彼女の行動が理解できない他の生徒たちからは「炎の魔女」というあだ名を奉られています。 冷静に考えると、ここまでべたべたでクサい設定も珍しいですよね(^^; だって「正義の味方」ですよ? 「炎の魔女」ですよ? ここまで来れば、多重人格の一種と思われるブギーポップに勝るとも劣らない非日常性をかもし出しています。 途中ですが、今回はここまでにさせて下さい。次回に続きます。 -------------------------------------------------------------------------------- 1.「現実逃避をしていた主人公が、そうでなくなる話」 No.4886 投稿日 2002年7月16日(火)01時06分 投稿者 八神伽羅 1「受験勉強がいやで毎日遊び歩いていた高校生が、まじめに勉強を始める話」 2「いじめられっ子の自分がいやで登校拒否していた中学生が、学校に戻る話」 3「容姿が平凡な自分がいやでネットにはまっていた女の子が、メル友に会いに行く話」 4「平凡な自分がいやでネットゲーム中毒にはまっていた主人公が、現実の自分を変えようとするようになる話」 5「恋人の死を受け入れられず、彼が生きていると思いこんでしまった女が、現実を受け入れる話」 6「怪我が完治しないかもしれないという恐怖からリハビリを拒んでいた少女が、リハビリを始める話」 7「いやなことをすべて別人格に押しつけていた二重人格の少女が、人格障害を治そうと考えるようになる話」 8「つらい過去に耐えられず記憶喪失になった主人公が、自分の意思で記憶を取り戻す話」 9「挫折が怖くて適当に生きてきた主人公が、真剣に物事に取り組むようになる話」 10「敗因をいつもチームメイトのせいにしていた自称天才が、己の未熟を知りまじめに練習を始める話」 11「嫌われるのがいやで自分から壁を作っていた少女が、周囲に溶け込もうとし始める話」 12「腕の未熟さを刀のせいにしていた剣士が、現実を認める話」 13「常に本気を出さず、そうしてプライドを守っていたスポーツ選手が、真剣に試合に取り組むようになる話」 14「自分がいやで引きこもっていた青年が、社会復帰する話」 15「つらい現実がいやで空想の世界に逃げていた少女が、現実と対峙するようになる話」 16「社会にでるのがいやで留年を繰り返していた大学7年生が、卒業しようと決意する話」 17「いつか白鳥になれると信じていたアヒルの子が、アヒルの自分を認める話」 18「ふられたことを認められなくてストーカーになった女が、ストーキングをやめる話」 19「リストラされ酒に溺れた男が、酒を断ち職探しを始める話」 20「テスト前につい漫画を読み始めてしまった学生が、勉強を始める話」 21「ギャルゲーにのめり込んでいた彼女いない歴十○年の男が、生身の女の子に告白を決意する話」 22「平凡な自分がいやで自分は転成戦士だと思いこんでしまった少女が、現実を受け入れる話」 23「進まない改革に嫌気がさし後宮に入り浸った王が、政治の場に復帰する話」 24「化け物扱いがいやになり人間のふりをすることにした吸血鬼が、吸血鬼の自分を受け入れる話」 25「両親の離婚がいやで家出した少年が、親を説得しようと家に戻る話」 26「親の決めた婚約者とうまくいかず仕事に逃げていた男が、婚約者と向き合うようになる話」 27「会社が傾いていることを直視せずにいた社長が、再建に取り組むようになる話」 28「難病に冒されて以来享楽的になっていた男が、闘病を決意する話」 29「ありもしない理想郷を探していた王が、自分の国を理想郷にしようと決意する話」 30「まだ標準体重だと自分に言い聞かせ過食を続けていた主人公が、ダイエットを始める話」 31「志望校に落ちたのを教師のせいにしていた浪人生が、自分の未熟さを知り勉強を始める話」 32「戦いがいやになり田舎で隠遁していた勇者が、再び魔王退治に旅立つ話」 33「落選が怖くてコンクールに出場せずにいたピアニスト志望者が、コンクールに出る話」 34「売れないのを相方のせいにしていた漫才師が、自分のツッコミを磨こうと決意する話」 35「友達ができないのを出自のせいにしていた異民族の少年が、自分の性格に原因があったことを認める話」  35。  あぁもう。なんで40の壁を超えられないかな。  以下レスです。 ○No.4849(前回39と書いてしまいました)の書き込みの分析 ≫来週、法事で二日ほど帰省します。 ≫課題は移動中などにやるつもりですが、その間書き込みはできません。 ≫帰ってきてから二日分をまとめて出してもいいでしょうか?  という部分です。  これを書いた動機はNo.4853で書いたように、 ・事前に指示を仰いだ方が、話がややこしくならないで済む  でした。  そして実際に書いたつもりでいたことは、 1.やむを得ない事情で書き込めない日がある。 2.だが課題はやるつもりである。 3.二日分をまとめて提出することを事前に承諾してほしい。  です。  文章化する時点で動機を書く気が失せています。  「やるつもりですが」という書き方では意欲があまり感じられないとか、「いいでしょうか?」では承諾を求めているようには読めない、といった問題もありますが、理由説明がないことに比べれば些末なことです。  それがなかったために事態がややこしくなったのですから。  ではなぜ書き込みの動機を抜いたのか。  必要ないと思ったからです。  あの文章の目的は、「新木さんの承諾を得ること」でした。  法事で帰省という、書き込めない理由があること。  その間に課題をやる意思はあること。  解決策として二日分まとめて提出するつもりであること。  それだけを伝えれば充分だと考えたのです。  動機の説明はなくても問題ない、逆に新木さんを信用していないように取られかねないと思い、書きませんでした。 つまり、 「この文面で、私のこの気持ちは伝わるだろう」と信じて疑っていなかった わけではなく、 「この文章に、私のこの気持ちは必要ないよね」と信じて疑っていなかったのです。  結果、さらなるややこしい事態を引き起こしてしまったわけですが。 ○ウリのあるアイディア出し >>いつかは「面白いもので60個」を出せる境地にたどりつかないとやってけないんですよね。  えーと、これはワイルドカード絡みの話で、新木さんがわりに面白そうなアイディアを4つ、2分で出したのを見て単純に、 「うわプロって普通にこれくらいできるもんなんだ」→「ってことはこれくらいできないとプロじゃやってけないのね」→「今はウリなし60が目標だけど、いつかはウリあり60個にならなきゃ」  と脊髄反射的に思いこんだ結果の書き込みです。  アイディア出しの目的とかをきちんと理解していれば、こんな抜けたことにはならなかったのですが。  目先のことにとらわれて、本来の目的見失うなんて……。 ○サークル  すでに最低二回はサークルやっていることを書いているので、なぜ今になってこの話題が出たのかやや疑問ですが……。  テニスサークルに所属してます。  練習に参加するのは週1,2回。2時間くらい。  月イチくらいでコンパがあります。  あと春夏に一週間ずつ合宿。  テニスは好きですが、小説を書くより楽しいとは思いません。  なぜサークルに入ったかといえば、大学でしかできない経験をやろうと思ったからです。  いろいろ経験をすることは、小説を書く上で決して無駄にはならないでしょうから。実際、この2年間でサークルを通じて様々な人と知り合えたし、ネタにできそうな経験もずいぶんしました。  たぶん、社会に出てからはこうした経験はできないでしょう。  技術を身につけることもむろん重要ですが、その時にしかできないことを経験しておく、というのも同じくらい重要だと思うのです。  ですから、サークルに入ったことで結果的に遠回りになったとしても、私は後悔しません。卒業までにデビュー、と言いきったのは撤回する必要がありそうだけど。  そんなこと言っているようじゃ永久にプロにはなれない――と新木さんがおっしゃったとしても、辞める気もありません。  ちなみにバイトは必要なんでしてます。  兄弟多いんで親に負担かけたくないし。  書き込みが毎回深夜な理由は、また明日。 -------------------------------------------------------------------------------- >八神さん No.4887 投稿日 2002年7月16日(火)05時43分 投稿者 新木 伸 >八神さん  待て待て、なにか話がすれ違っているぞ。  僕が問題にしているのは、八神さんの現在の態度が、「叱られ続けて萎縮しちゃった人間がよくやるような、なんでもかんでも、いちいちお伺いを立てて保身に回る姿勢」になっているということなんだけど。  承諾を受けたことだけをやっている限りは叱られないですむ――って戦略なわけね。  バイトなんかでも、そーゆー人、いない? 「使えねー奴」の代表格。言われたことしかやらんわ、やるべきことを、いちいち聞いて確認しようとしてくるわ。ウザったいし、そーゆーのがいると、仕事にもならんわけ。同じアルバイト同士なんだから、自分で考えて、自分でやれって思ったりするような人とか。そーゆー人って、ねぇ、いない?  「叱られないこと」よりも、もっと大事なことがあるわけだろう?  君と僕との関係は、プロとアマチュアという垣根があるとはいえ、同じ「作家」同士の間柄なんだぞ?  「アルバイトの人間同士」とたいして違わないんだぞ?  せいぜいがとこ、先輩アルバイターと後輩アルバイターぐらいの関係なんだぞ?  わかってるかい?  この課題は、八神さんにとって、いったいなんなの?  ――と、まず、そう問いかけてみたい。  僕がやらせていることなのか?  それとも君が自発的にやっていることなのか?  よく考えてみなさい。  僕がやらせている練習であるなら、やりかたを変更するときに承諾を得ることは必要だろう。勝手にルールを変えちゃいかんわけだ。  しかし、僕は単に「やりかた」を指示しただけであって、君が君自身の責任において取り組んでいることであれば、承諾なんて不要ではないのか?  もし八神さんが独自に加えた変更によって、練習の効果が台無しになってしまうようなことがあるなら、僕はそのことを指摘するだろう。  指摘がないってことは、問題ないってことではないのか。  僕が承諾するとかしないとか、そういう筋の問題ではなかろう?  僕は基本的に、八神さんがどうなろうが、困りもしないわけだよ。君が作家になろうが、作家希望者のままで終わろうが、知ったこっちゃないわけ。冷たく言うならね。しょせんは他人のことなんだし。  さっきの「アルバイター同士」の話でいうなら、「使えない後輩アルバイター」である君が職場をクビになっても、僕はぜんぜん痛くないわけだ。  なぜ僕が、承諾したり、承諾しなかったり、判断を行う必要があるのだ?  サークル活動のことも、アルバイトのことも、同じことだよね。  作家になるために必要なことだと自分で判断したのなら、僕がなにを言おうが突っ張ればいいわけだ。  実際、突っ張っているよね。八神さんは。  それでいいんだよ。  ――で、なぜゆえに、課題のことだけは、いちいち、お伺いを立ててくるの?  八神さんって、「サークル続けてもいいでしょうか?」とか、「アルバイト続けてもいいでしょうか?」とか、そういうことを僕に聞いたりしないでしょ?  僕は八神さんに、この課題を「自分でやっている」という意識を持って行って欲しいと思っているわけ。じゃないと、やっても効果は薄いから。  だから何度も、「やめたきゃ、やめていいんだよ」とか、そういう挑発するようなことを言っているわけだ。「自分の意志でやっている」という自覚を促すために。  ……で、その「承諾はそもそも不要」って観点から考えるとだね。  この場合に必要なのは、「承諾を取ること」ではなくって、「承諾は不要だが、まあ、ややこしくしないために、そう判断するに至った経緯を説明しておくこと」――って、そっちのほうでない?  「ややこしくしないための説明」という、そのことだけが、いま必要なことでないかな?  八神さんは今回、「サークルはやめません」という自分なりの決定を伝えたよね。その理由として、「なぜなら、それが作家としての経験に有益だと判断したからです」ということを説明したよね。これは、「話をややこしく」しないためだよね。  「アルバイトはやめません」と言ったほうも、また同じ。  ちなみに、ここで、「サークル活動とアルバイトを続けたいと思いますが、それでよろしいでしょうか?」と八神さんが聞いてしまっていたなら、僕はどんな答えを返していたと思う?  もちろん、「自分で考えろ」って突っ返しているはずだ。  ところで、八神さんの長期戦略に関してもう一回聞いておく。  八神さんは…… 1.いますぐにでも作家になりたい。一分一秒でも早く。 2.一生、プロ作家として、小説を書き続けてゆきたい。(ライトノベルに限らず、大人向けの一般小説として) 3.ライトノベルを一定期間、書き続けてゆきたい。(すぐにデビューしなくてもいい)  どれなのかな? やりたいことっていうのは。  そのやりたいことによって、現在取るべき戦略ってのは変わるわけだし。  ちなみに以下の戦略は、僕の推奨ってことね。  そのつもりで聞くように。あくまでも一意見として。  八神さんと同じ年齢の僕自身が、同じように判断できたかは自信がないけど、いまの僕の立場からみると、以下の戦略がベストだということはわかる。  たとえば「1」であるなら、大学もバイトも今すぐに辞めちゃって、親のスネをかじりつつ、小説修行に明け暮れるのが、いちばんの早道であることは間違いないよな。  スネをかじれない状況であるなら、バイトだけは必要最小限の時間だけ残すか、さもなければ就職をするか。(公務員なら高卒でも充分)  「2」であるなら、なにも急ぐことはない。じっくり事を構えるべき。  このまま大学を卒業しておく。そして在学中には、大学時代でなければ経験できないものをたくさん得ておく。大学では院生ぐらいまで進んでみるのもいいかも。  そして就職先は、一般企業だな。大人向けの話を書くにあたって、就職経験がないようでは、話にもならない。  「3」であるなら、まあ二十代中盤〜三十歳あたりのデビューを目指すことになる。  この場合は、大学を卒業した後、就職するのであれば自由に使える時間の多い「公務員」になるべき。一般企業なんてところに就職したなら、まあ「新米」から脱出して、仕事がこなせて余裕を作れるようになるまでの数年は、小説を書く時間なんて取れないものと思え。  さもなければ卒業したあと、定職には就かずに「家事見習い」もしくは、「フリーアルバイター」となる道もある。 >>すでに最低二回はサークルやっていることを書いているので、なぜ今になってこの話題が出たのかやや疑問ですが……。  いまになってこの話題を持ちだしてきた理由。  いくつかある。  サークルをやっているということは知っていたが、なんのサークルなのか聞かされていなかった。  またなぜサークルを続けているのか、これについても聞かされていなかった。  つまりサークルをやることが、小説とどのように結びつくのかということね。  昔の作家志望者だか希望者だか判然としなかった頃ならばともかくとして、はっきりと「志望である」と言い切ったいまは、もうやめているのかと思っていた。  また、やめていないのなら、なにかそれなりの理由があるのだろう。だが聞かされていないから、それは僕にはわからない。だから、「なんでやめてないのだ?」と聞くわけだ。  ちなみにサークル活動だが……。  2年もやっているなら、もう「テニス」のサークルで経験できることは、一通り経験したのでは? それを4年間も続けることの意義は?  また在学中の残り2年を他のサークルに移ったりすれば、より多くの「色々なこと」が経験できたりするのでは?  やっぱりそれって、ただ居心地良くて楽しいから、やっていることなのでは? 本当に小説のためなのか? すげぇ嘘くさいぞ? 適当に調子合わせて言いわけしてるだけでないの?  そうでないというなら、もうちょっと納得できる理由を出してみてくれ。 -------------------------------------------------------------------------------- レジュメとか No.4888 投稿日 2002年7月16日(火)07時10分 投稿者 紫ゆきや >新木さん(4863) >>安心することは禁止する。 >>ずっと不安でいろ。ずっと怯えていろ。  わかりました。  昨日書いたものと、今日書いたものは違うのだから、昨日伝わったからといって、今日も伝わるとは限らないです。  安心しません。ずっと不安でいます。 >>正しいレジュメの書き方なんて、そんなものはないの。  なるほど、万人に通じるレジュメがあったら、それはレジュメじゃないですね。  ありがとうございます。  自分なりの書き方を模索していきます。 >>「思います」じゃなくて、やれっての。 >>実行しろよ。  曖昧な表現をしてしまい、もうしわけありませんでした。  レジュメを必ず書きます。 >>もしレジュメ書かずにやってたことが発覚したら、即座に放りだすぞ。  そのようなことには、決してならないと約束します。 >金髪とか  茶髪から、さらに落としたのは、「金髪」と呼んでいました。  色を落とす行為は「脱色」でした。でも、美容室では、カッコつけて「ブリーチしてください」とか言っていました。  「染め金」や「ゴールド」と言っている人は、いなかったです。  もっとも、私が大学生だったのは、もう5年前ですし。栃木の田舎大学の話なので、あまり参考にならないかもしれませんが。  前の会社は、脱色とか平気だったので、金髪だのオレジン髪だのが、何人かいました。  その会社には、綺麗な金髪の外人さんもいましたが、みんな両方とも「金髪」と呼んでいました。  わざわざ区別する必要がなかったのと、区別するのは「偽物」と指摘するようで気が引けましたので。 >くろすけさん  紫ゆきやといいます。  こちらで4月頃から、いろいろ教えてもらっています。  よろしくお願いします。 -------------------------------------------------------------------------------- そうそう No.4889 投稿日 2002年7月16日(火)07時27分 投稿者 新木 伸 >くろすけさん  100字のやつをやったら、ついでに50字も行ってみようか。 -------------------------------------------------------------------------------- なかなかハードでした No.4890 投稿日 2002年7月16日(火)12時42分 投稿者 巻島翔史  レポート書いたあとちょっとだけ寝て、今学校です。  さすがに目が痛い……   新木さん> >>むろん、自分で書くぶんには書けますけどね。今は。  ああ、誤読されるような文章を書いてしまいました。  この「書ける」は「金の取れるものが『書ける』」という意味でなくて、「出来・不出来を問わず、書くだけなら『書ける』」という意味で言ったものでした。以前の自分なら書くことさえ避けていたということがあったので。  今の自分の実力がそこまでのものだなどという思い上がった気持ちは、抱いていません。  ただ、課題はやります。  自分から動いて取り組んでいかないと、力はつかないんで。  で、4時間の時間の余裕をとれるのはいつか、ということですが――  4668に書いたスケジュールを見ればわかるのですが、今短編書いてるのですよ。投稿用の。  で、自分としては、それを優先させたいんですね。  ですので、7月23か24ぐらいになるかなぁと。 (短編なんかほっとけ、というのであれば、あさってかしあさってでもやりますが。個人的に優先させたいのは短編です) 日程とか>  え? 土曜開催という設定は固定ではなかったのですか?  平日入れればもっと増えます。前述の盆の時期はアウトですが。 補足:  盆の時期(10日〜18日)はアウトと書きましたが、この間まったくネットができないわけではありません。上京するのは難しい、というだけです。  ネットもできなくなるのは(まだ若干不確かですが)12〜15日だけになると思います。  ……なんでこんなこと書いてるかといいますと、スケジュールを見て、この時期が長編1のプロットさらし&直し時期にあたっていたことを思い出したからなんですけどね。いらぬ誤解を与えるわけにはいかないので先に説明しておきます。 くろすけさん>  どうもはじめまして。巻島です。  あらすじ見せてもらいましたが、 >>PF操縦の師・シモンと対戦したジャックは彼の技量の前に苦戦するが、ネームレス・ワイルドと心を合わせ、彼を乗り越える。  この「師匠越え」のイベントが必要である理由がわかりません。  「師匠越え」というのは、弟子が自分の成長に壁のようなものを感じたときに出てくるイベントだと思います。が、ジャックが壁にぶつかっているようにはどうも見ないんですよね。 -------------------------------------------------------------------------------- 大雨が嘘のように晴れました No.4891 投稿日 2002年7月16日(火)15時45分 投稿者 紫ゆきや >新木さん(4868) >同情とか >>「何回も小説賞に送っていつも一次選考落ちだった男が、今回初めて投稿して一次選考落ちになった男に同情する」 >>「オレよりマシだって。元気だせよ」 >>「同じ穴のムジナ」が出来て喜んでいる感情成分とか、ないのか? どうなのだ?  たしかに、「お仲間を歓迎している」要素が入ってしまいそうです。  違う感情が入る余地があっては、たとえにならないですね。  私は、もうすこしマシな「たとえ」が出せるようにならなくてはいけません。 >羽矢野さん(4866) >同情とか  すみません。  告白した男とかの話は「同情」の解釈も間違っていたし、たとえ話として不適格でした。  私は「共感」と混同していたようです。  情けない話ですが、改めて「同情」について考えるうちに、最初から新木さんや羽矢野さんが書かれていたのと同じような内容になりました。  どのように理解したか、以下にまとめます。 ●同情  「同情」というのは、「相手の悲しみを理解してあげること」です。  「同情したから、どうする」という行動は含みません。  たとえば、「貰い火で、家が焼けちゃった人」とか「エサをもらえないペット」なんかには、同情できそうです。  また、「同情」は、精神的にゆとりのある人にの持つ感情だと思います。  「上から下への感情」というのは、「心にゆとりのある人から、不幸と思われる人への感情」ということですね。  だから、「(戦争してる国とかで)何度も家が焼かれている人」とか「何日も食事にありついてない人」は、上記の話を聞いても、同情してくれないかもしれません。「そのていどの不幸で悲しむなど、甘ったれている」と言われてしまいそうです。  その人の心しだいとは思いますが。自分より不幸でない人に同情するというのは、なかなか普通の人には難しそうですね。 ●可哀想  「可哀想」は、「相手が自分より不幸であると理解すること」ですね。  これも、行動を含みません。  自分より不幸な人を見て、「助けてあげたい」と思うのは、当然かと思います。  しかし同時に、相手のほうが不幸であることに「優越感」や「安心感」も感じるわけですね。  「同情」との違いは、「自分との比較」をしている点です。  自分より相手のほうが不幸だからこそ、「優越感」や「安心感」が生まれます。  たとえば、「ろくな道具も持たずに、山へ登って遭難した人」とか。可哀想とは思いますが、同情はできなさそうです。 ●悲しみ(共感)  この「悲しみ」は、「相手の不幸や悲しみから、自分が悲しいと感じること」です。  同情したにせよ、悲しむ人を見てつられたにせよ、「悲しい」と感じることです。  「心のゆとり」も「優越感」や「安心感」も関係ありません。  相手の不幸から、自分の経験を思い出して、自分のことのように悲しむのは、共感による「悲しみ」だと思います。  (理解するだけなら、同情ですが)  新木さんの4817番の解説をなぞったダケのような説明になってしまったが、自分なりに思考したつもりです。 >>>>それと同じ事になっている人を見たとしたら――見下ろして優越感に浸ったりせず、自分のことのように悲しむと思うのですよ。 >>これは共感による悲しみであって、「同情」じゃないと思うんですが。  そうですね。  上にも書きましたが、理由はどうあれ「自分のことのように悲しむ」のは「悲しみ」への共感でした。  指摘していただいて、ありがとうございます。 >慈愛について >>親が子に抱く愛は、立場からも気持ちからも見下ろしてはいない。  幼児と母親のようなイメージしか、持っていませんでした。  たしかに、幾つになっても子供は可愛いといいますし。  「子供のためならば、自分はどうなってもかまわない」とか、そういうものが親から子への愛情だとしますと。  「慈愛」というのは「相手のためならば、自分の不利益などかえりみない」といことですね。  先に私が出したのは、まさに「慈愛」でした。 >ずっと話を戻して  「女の子に出て行かれてしまう話」(4843番の「以下の2つを指していました」の下2つ)ですが。  これは、「主人公が悲しむ話」になりそうです。  視点が「女の子に出て行かれてしまう側」なので、その主人公を可哀想と思ってもらえるかもしれません。  しかし、「失敗」するのが主人公なので、ちょっと難しいかもしれませんね。  女の子を可哀想と思ってもらったり、同情してもらったり、共感してもらうには、視点が主人公ですから非効率ですね。  「生気を吸ってしまう女の子の話」(4843番の「以下は、新木さんに書いていただいた展開です」の下の1つ)の場合は。  これは、「(主人公である)女の子が可哀想な話」になりそうです。  女の子の視点からの話なので、悲しみも伝えやすいですし、同情もしてもらえるかもしれません。  少年は、女の子の不幸と悲しみを引き立てるために存在します。  要素が一貫しているので、しっかりした話にできそうです。 >羽矢野さん(4882)  今週末というと、20か21に秋葉原に来られるのですか?  私もちょっと用事があって、立ち寄る予定なんです。  もし時間に余裕があれば、お茶でもご一緒しませんか? >ネームレス・ワイルドあらすじについて  (改稿版take2)については、キャラクターが多すぎて読むのが大変でした。  200字あらすじ(take1)になると、必要最小限の名前しか出てこないので、読みやすかったです。  競技が流行っているのが、全植民惑星なのか、ある植民惑星なのかは、私も気になりました。  巨大ロボットの全長を明記する必要は、私は感じませんでした。  頭の中で勝手にライガー0が浮かんだからかもしれません。  巨大ロボットが意思を持っていることは、あらすじの中では意味がなさそうなので、いらないとおもいました。  あらすじだけ読みますと。  たしかに序盤はライガー0、中盤からはGガンダム、設定はマッチメーカーを連想しますね。  あと、本編を読んでみないとわかりませんが、出来事が多すぎないかなあと感じました。 >MM(マッチメーカー)について  PC98を使って、ニフティサーブで遊んでいました。それはもう多大な影響を受けましたよ。  私がゲームプログラマーを目指した理由のひとつですし。  重量と相対距離とコストの重要性など、自分の兵器観の原点にもなっています。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4892 投稿日 2002年7月16日(火)18時06分 投稿者 新木 伸 >金髪  リサーチ協力、ありがとう。  うーん。染め金は一般的じゃないか。  しかしそのシーンでは区別しないとならない以上、しかたないから、使っておくか。  まあそのかわり、以下のようにしてカッコで括って、「一般的な用法じゃないよ〜」みたいなサインを出しておくか。 >>普通に「染め金」の生徒もいる。また関西弁を喋る生粋のアメリカ娘(もちろんグラマー)とか、国籍不明だが本校に留学中の王子様(自称)とか。そういった生まれついての「金髪」もいる。 >紫さん  自分で思考したり会得したりして、導き出していったその結果が、最初に誰かから言われていたものと、同じになってしまう――。  それは新木語では、「肘でドン状態」といいます。  「な〜んだ、そんなことなら、もっと早く言ってくれよなぁ〜。(肘でドン)」  ――ってカンジ。  「学校にいるあいだに勉強しておけよ。社会に出てから絶対に、ちゃんと勉強しておけばよかった〜って後悔することになるんだから」とか、耳にタコができるぐらい言われつづけていても、やっぱりその時点ではよくわからず、いざ自分が社会人になってから、ようやく身にしみて理解するとか。  まあその手のことなんかも、これと、おんなじようなもんですね。  あらすじやプロットの必要性とかも、そうかな。  話の起承転結のうち、起と結が生き別れで、まるで別々の話を無理矢理合成したような話を、何ヶ月もかけて長編として書き上げてから、小説賞への応募も終わって、そのあとになってようやく、「起と結が別々だった」と気づいてみたり。  もしくは、そもそも「結」が存在しないような尻切れトンボの話を書き上げて送っちゃってから、誰かに指摘されて「結がなかった」と気づいてみたり。(BY 翠)  主人公の少女の「魔法を操る」なんていう設定が、じつは話のテーマからすると、まったく不要なものだと気づいてみたり。(BY 望月)  自分では話の主人公と考えていたキャラが、じつはぜんぜんまったく主人公でないようなストーリーラインで話を書き上げてしまったり。(BY 巻島)  だから、わし、「あらすじぐらい書け」と言っているわけだな。  たかだか800字の「あらすじ」を書いて、それを人に見せて意見を聞いて修正してから書き始めて「さえ」いたならば、そんな酷い失敗をして、数ヶ月も無駄にすることなんてなかったのに。  長編一本書くのに、君ら、いったい何ヶ月かけたのよ?  たかが、「書き出す前に、800字のあらすじを書かなかった」という、それだけのことで、その苦労がすべて無駄に終わったのよ?  あらすじとプロットが大事だってことは、もう1年半前から、ずっと言ってきていることなのだが。 >同情とか  紫さんの考察を読んでいて、面白いことを発見。  プロの人間って、作家志望者に同情しないものなんだよね。  なにかにつけて、「甘ったれている」とか一蹴してしまう。  「同情」という感情は、気持ちに余裕のあるものが、余裕のないものに対して向けるものだと仮定する。  その仮定の上で考える。  なぜ、プロはアマチュアに同情できないのか?  これってすなわち、プロのほうが気持ちに余裕がないということの証明ではなかろうか?  「精神的な余裕」って観点からいえば、つまり「下」ってこと?  プロはアマチュアよりも、余裕を持っていない。  なんか一般の認識と逆の答えだ出てきたね。面白いね〜。  まあ、余裕はないわな〜。たしかに。  作家志望者は、その「一作」が評価されなくたって、なんも困りゃしないだろう。せいぜい「悔しい」だとか、そんなとこだろう。  実質的になにも困るようなことは起きはしない。三度の食事にも、いままで通りありつけるわけだし、住むところも着る物にもやはり不自由しない。  しかしわしらプロの場合、いま書いているこの一作が売れてくれなきゃ、おまんまの食いあげだ。ひらたくいえば「餓死」だわな。まあ僕なんか自分ひとりのことだからいいけどね。  専業作家でもって、奥さんと生まれたばかりの赤ん坊までいるような作家さんの場合、親子共々「餓死」しちゃうわけだもの。 >可哀想とか  ちなみにプロであり、余裕のないはずである僕が「可哀想」と思えて、この余裕のない状況でありながらも、手を差し伸べたいと思う人。それはどんな人か。  「書きたい物がある。しかし技術がないために、うまく書けないでいる。技術を習得しようとしているのだが、やりかたもわからず、不要に手間取ってしまっている人」――そういう人なわけだね。  つまり自分と同じ苦境にいる――と、そう思える人だ。自分と同じことで苦労している人だ。  プロである僕と、まだプロになれていない作家志望者とで、共通していることがひとつだけある。  それは、「書きたい物をうまく書けないでいる」という現状なわけ。  ただ僕のほうには、多少のノウハウの蓄積がある。「書きたい物を、それなりに書いて表現することができる」わけだ。  とうてい完璧とは言い難く、自分の思うとおりに書くことはできず、いつも歯がゆく感じてばかりのものでしかないが。  うーん。  この僕の持っているノウハウ。これが形のあるもので、そのまんま分け与えることのできるものだったらなぁ。  待て待て――。  形のないものだからこそ、分け与えようという気にもなるのかもしれんぞ?  形のあるものだと、分け与えると減ってしまう。  だけど、そもそも形のないものだと、いくらコピーしてもオリジナル(自分の経験)は保存されるから、減ることはない。  僕、だいぶケチくさい性格をしているから、もしこの「小説のノウハウ」が形のあるもので、分けると減ってしまうものだったら、ひとりで抱えこんで、けっして分け与えたりしようなんて思わんだろうな。きっと。(笑)  ちなみに、僕自身も「書きたい物があり、技術がないために、うまく書けずにいた」という段階を経てきているわけだよね。  僕にも師匠がいて、色々と盗ませてはもらった。(教えてもらった覚えはあんまりない)  聞いてみたことはないけど、たぶん、僕の師匠たちも、きっと技術のない僕のことを「可哀想」と思ってくれて、ノウハウを盗ませてくれたのだろう。  もしかしたら、他に理由があるのかもしれない。まあ相手の動機なんてものは、僕には関係のないことだ。  しかし、盗む相手がいたとはいえ、やはり不安は不安なわけだな。  まったくの闇の中を、手探りだけで進むような気分なわけだ。しかし灯台のように、自分の向かうべき方角だけは、いつも確認することができた。  もしその「灯台」さえなかったらと思うと、ぞっとする。  ちょうど、1年半前に「よみかく」を覗いたときの気分が、そんなだった。  作家志望者のヒヨコたちが身を寄せあっているのだが、彼らは灯台もなしに、小説を書いていこうとしていた。  灯台もないもんだから、ぜんぜん見当違いの方角に突き進もうとしている人もいる。  さらには、その「ぜんぜん見当違いの方角」に他の人を誘導してしまおうという人さえいる始末だ。(きっと先頭を歩くのが好きな人なのだろう。その方向が正しいか間違っているかには関わらず)  ここの過去ログでいうと、2番。  見てみると、色々な人の発言がある。  たとえば唯野君。  こんな内容の書きこみをしている。 >>作家志望のみなさん、長編を書くときプロットをちゃんと書いてるでしょうか。たいていの「作家になる方法」的な本には書けとあるんですけど、私は想像力が制限される気がしてやってないんです。 >>ある程度筋を考えたら、思いついたところから書いて結合する、という手法を取っているんですが(矛盾が出たらその部分すべて書きなおし)みなさんはどうですか?  「プロット不要論」ていう、灯台とは正反対の方向に向かって邁進して行こうとしておった。  しかし自分の進んでいる方向に疑問は持っているようで、それを質問して、確信を得ようとしている。 >>その方法はやったことがないのですが、面白そうですね。 >>今度やってみよう。  そして唯野君がそっちに進み始めていたもんだから、誰かにくっついていけば安心――てなことで追従してゆくような人間も出ておった。  これは巻島君だな。  このころから、「へたれ大王」だったわけだな。  ついでにいうと、翠も「プロットは頭の中で書いてます」とか、「書き進めながらプロットを修正してゆきます」とか「プロットを立てない手法で書いた作品もあります」とか、なんだか、3つともバラバラの方向性を持つ手法を全部やっちゃっていたりして、わけのわからん迷走をしておった。  弟切さんは、「プロでもやり方はまちまちなんだから、私たちも、好きなようにやっていいんですよ」みたいな、へんな方向に突っ走ろうとしておった。 >くろすけさん  100字あらすじ、リテイク。  あれじゃ違う話のあらすじです。現実の作品内容に即していません。「アニス」はどうなったのですか?  「ネームレス・ワイルド」なんて意味を持たない固有名詞を登場させるために10文字も使うくらいなら、もっと他に書くべきことがあるでしょう。  また、50字のほうも、よろしく。  それと、あらすじアップがあったときには、こちらにも同時に書きこみしておいてください。こちらと向こうとで重複して書きこむという意味です。  たかだか400字とか800字とかですから、たいした負荷にはなりません。  あとくろすけさん、平日のこの時間に書きこみできるということは、なにか特殊な仕事、もしくは無職なのかな?  使える時間の把握のために、だいたいでいいですので、職種の報告のこと。 -------------------------------------------------------------------------------- >くろすけさん No.4893 投稿日 2002年7月16日(火)18時32分 投稿者 新木 伸 >くろすけさん  「ネームレス・ワイルド」なんですが。  僕のほうに暇ができたら、落選理由の考察のお手伝いをしましょうか?  正直、よみかくの本棚にある他の一次落選作品と比べて、明確な差違は見分けられませんでした。 「アナザー・ピックポケット」 「THE NEXT AGES」 「ナイトメアに口付けを」  たしかにこのあたりの3作となら、明確に差違はあるんですけど……。 「魔術師のタイトル」 「強さの地平」  このあたりと比べると、明確に違うところは見あたりません。  まあひらたくいうと、「ネームレス・ワイルド」は、なにかのまぐれで一次を通過したのではないかと。もしくは、上記2作のほうが、なにかの偶然で一次を通過しなかったのだとも考えられます。  ただし、どちらにしたところで、「ネームレス・ワイルド」も含めたこれらの3作が、二次や三次や最終を通過しないことは、これは明白です。  ちゃんと読んでなくて、5分ぐらいかけて「あらすじ」が書ける程度に速読を行っただけなんですか、どれひとつ取っても、「落選」が決定的となるような大きな欠点が、ごろごろと出てきました。いまのところ見つけただけでも、まあ4つぐらい。詳しく見れば、まだいくつか出てくるかもしれません。  仮定として、一次〜最終選考までの選考基準を、以下のように分けたとします。  一次。日本語になっている。  二次。小説になっている。  三次。読むべきことが書かれている。  最終。売れそうなものはどれか。(読者の需要がありそうなものはどれか?)  この区分けが正しいというわけではないですが(選考委員をやったことはないので)、まあ、最終選考の段階までにチェックされる項目自体は変わりません。  「日本語になっていて」「小説になっていて」「面白い/興味深いことの書かれた小説であり」「なおかつ市場の需要のありそうなもの」――が、最終選考を突破して本になるわけです。  どれひとつ欠けても、もちろん、賞はもらえません(本にしてもらえません)。  「ネームレス・ワイルド」の場合、ここの「小説になっていない」ことに該当する理由が、すでに2つあるということです。さっき大きなものが4つあるといいました。もう2つのほうは、「面白くない」に関わる部分です。  当初、くろすけさんをこの分室に誘致したのは「あらすじ技術を身につけるため」ということでしたので、内容にタッチするのであれば、その前に承諾を得ておこうと思いまして。  どうします? -------------------------------------------------------------------------------- ちょっと煮詰まりぎみ(笑) No.4894 投稿日 2002年7月16日(火)18時47分 投稿者 くろすけ >羽矢野さん  takeを重ねた結果、書かれたもので批評をお願いします。  どうぞよろしく。 >藤極堂さん  >未来の〜  了解。  >植民惑星  すいません。恐ろしく愚かなことに、僕はあの話で惑星の名前を出していませんでした。  理由は僕自身のミスです。意図したものではありません。  よって、あらすじでも、惑星の名前を出すことはしません。  すべて「とある惑星」もしくは「惑星○○○」とさせていただきます。  ご了承を。  >意志を持つ  なるほど。確かに、漠然としすぎですね。  ドラえもんとAIBOくらいの差はありそうです。  >巨大〜  これも、納得。  確かに、「巨大」と書くのなら、きちんと大きさを指定しなければいけませんね。 「全高8メートルの」ならたった8文字、全体の1%なのですし、文字数を惜しむべきではありませんでした。  そもそも安易に「巨大」という言葉を使用したことが間違いですね。  >全体的に具体的な情報量が〜  これも、もう一度見直してみましょう。  5W1H……うぬ。 >新木さん  >敬称付きについて  ええと、本当に、呼びづらければ敬称付きでかまいません。  うんこ野郎の自分が敬称付きで呼ばれることが恥ずかしかったので、「呼び捨てでかまわない」と言ったのです。  つまりは、僕自身のわがままですので、気にされなくて結構です。  >パンツァーポリスあらすじ  僕の読み違いや筋違いがあると思います。  再考察していないので保留とさせてください。  >出来の悪いパクリを  はっはっは。  どっちかってーと「オナニー野郎の妄想ズリネタ」ですな(笑)。  しかもそれを「さあどうだ!」と送りつけてるわけで……  ううむ、はたから見ると変態プレイですね(笑)。  >あらすじとか  了解です。  最終的に、100文字くらいになると「起承転結」だけになりますね。  あー、よみかく分室ログを読んで、テーマとかコンセプトとか、色々考えることがあって大変です(嬉)。  こうしてみると、うわっつらの話の流れだけであらすじを書こうとしていたことが、よくわかります。 >巻島さん  >師匠越え  なるほど。  確かに「師匠越え」と定義すると不必要です。  いえ、「乗り越える」と書いているのでダメダメなのですが。  意味合い的には「慢心からの脱出」のほうが合っているかもしれません。  ああ、じゃあそう書けばいいのか(爆)。  あらすじ、むずかしーですよね。 >紫ゆきやさん  >固有名詞が〜  うーぬ。  下の意見とも被ることですが、登場人物が多いのですよね。  名前のあるキャラクターだけでも10人を越えます(ォィ)  エピソードがあるキャラだけでも、主人公入れて7+2(メカ)。  混乱しますねえ。  >出来事多すぎ〜  はっはっは。無駄に多いです。  この話は、思いついたことをプロットも立てずに書き連ねたものです。  しかも、描写もなしに347ページ。  本来、ここから取捨選択する、という作業をしなければいけません。  書いた当時、プロットを立ててエピソードを取捨選択する、という行為を知らなかったのですよ(笑)。  さらにこのあらすじの出来事以外にも、数多くの日常シーンが本文には入っています。  >巨大ロボの全長を〜  本来は「浮かばないような話」を書かなきゃいけないわけで。  で、まあ、そういう場合は大きさを書かないといけないわけですな。  >Gガンとかゾイドとか〜  だよねー(笑)。  内容を分析すればわかるんですけど。  オナニーしてる最中は、気づかないものです(爆)。  ふむ……紫さんの指摘された部分は、本編の問題点ゆえに発生したものですね。  ううむ。これは……どうすればいいのだ?(汗)  ある意味「本編の内容を正確に伝えている」ことになるのだが、「面白い(わかりやすい)あらすじ」という点から見ると完全に失敗している。  200字くらいになれば、かなり大胆にエピソードを削れるのだけれど。  それでも、800字だとしても、無駄なエピソードは削った形で書いたほうがいいわけか……。  もうちょっと、酷評待とうかなー(笑)。 -------------------------------------------------------------------------------- >新木さん No.4895 投稿日 2002年7月16日(火)19時46分 投稿者 くろすけ >100字リテイク、50字、あらすじと同時に書き込み  了解しました。 >職業  無職です。  今現在、時間は自由に使えますが、求職中の身ですので将来的にはわかりません。 >落選理由の考察  そうですね。  できるところまで一人でやってみたいという欲があります。  今は答えを出せないので、少し考えさせてください。 -------------------------------------------------------------------------------- >くろすけさん No.4896 投稿日 2002年7月16日(火)19時47分 投稿者 新木 伸 >くろすけさん  その惑星の名前……。  マルマルマルって名前の惑星なのですか?  ワイルドカードを使うぐらいだったら、その3文字、不要でしょ。  藤極堂さんの言っているのは、「惑星名の固有名詞をあげよ」ということではなく「PFというゲームの適用範囲を明確にせよ」という意味です。  ひとつの惑星上だけで流行しているゲームなのか、辺境のその一地区では流行っているのか、辺境ではポピュラーなゲームなのか、人類版図全域で流行っているのか。  そのうちの、どれ? ――ってな意味合いね。  相手がなにを言わんとしているのか、読みとるようにしましょう。ちょっとでも疑いがあるなら、自分から質問して確認すること。  自分でもおかしいとは思いませんでした? 「なぜ惑星名の固有名詞が必要となるのだろう」とか、疑問に思いませんでした?  ついでに言うと、「意志を持つ」のくだりのほうは、ロボットに意志があるという設定が話にとって重要ならば、その自我の成立原理もまた、話にとって重要であるケースが多いからです。普通なら、そういう設定はテーマと密接に絡み合ったりしますから。  しかしどうも、この話には、「ロボットの意志」って設定は重要ではなさそう。  あと、そろそろリテイクやらなんやら、出てきてますので……。  「100字版、リテイク1」とか、なにか識別できるような名前をつけてアップのこと。 -------------------------------------------------------------------------------- あらすじ No.4897 投稿日 2002年7月16日(火)20時09分 投稿者 くろすけ  100文字あらすじをリテイクしました。  50文字あらすじもアップ。  それから、20文字もアップ。  20文字はあらすじというより「○○が××を△△する話」ですが。  よろしくお願いします。 -------------------------------------------------------------------------------- >新木さん No.4898 投稿日 2002年7月16日(火)20時30分 投稿者 くろすけ >ワイルドカードを使うくらいなら〜  確かにそのとおりです。  楽をしようというさもしい根性が働いたようです。  固有名詞を出せば、その惑星のみ、というのが伝わるかとも思ったのですが、本編に出し忘れた名前を使うわけにはいかず……  それでああいう形にしてしまいましたが、あさはかでした。  読み違いというよりも、意識の甘さゆえの過ちです。  申し訳ありません。 -------------------------------------------------------------------------------- >くろすけさん No.4899 投稿日 2002年7月16日(火)20時48分 投稿者 新木 伸 >くろすけさん  いいかげん、「人の話を聞け!」とか言っていいですか?  書きこみする前に、まず掲示板の新規書きこみぶんを読むこと。  「更新」ボタンを押すと、誰かがなにか書いていたりします。  書いたものは、こちらの掲示板と、課題部屋のほうと、両方アップって言っておいたでしょ?  レス書く時に、課題部屋にあるものが対象となると、いちいちクリックしたり戻ったりして、不便なんです。  こちらの掲示板のほうにもコピーがあれば、それだけを見てレスが書けます。  また、こちらの掲示板のほうに「あらすじ」のコピーがアップされていないと、あとから(数ヶ月とか経ってから)この部分を過去ログで読む人にとっては、ちんぷんかんぷんな内容となります。  100文字版「take2」、リテイク。  「アニスって誰よor何よ?」っていう、当然出てくるであろう疑問に答えていません。  あとアニスっていう人名、その固有名詞は、出さなければならない必要はあるのかな?  「PFに意識を飲みこまれた」とあるけど、この説明で、誰を相手に読ませても意味の通じる伝わる文章になっていますか?  さらに意識を飲みこまれた状態から、「救出」するのだとすると、なんの説明もないままだと、それは意識のサルベージってことになるけども?  実際に話の中でやっていたのは、そういうことではないわけでしょう?  50「take1」と、20「take1」もリテイク。  20文字版のほう。  「ジャックが仲間と協力し」とあるけども、その「仲間」はいつ作ったの?  前半の展開って、たしか、ジャックが仲間を作ってゆくことだったのでは? いつのまにやら、仲間が初めからいるようになっているけど。  勝手に話の内容を変えないように。  さて、くろすけさんが心配になってきている、今後の展開とか。  昔やった「さると」のあらすじのときも、そうだったのだけど……。  「すでにある話」をもとにして、その展開を変えないようにしつつ、「ちゃんとしたあらすじ」を作ろうとしていると、あるところで矛盾が出てきて、それ以上先に進めなくなったりするものなのですね。  とりあえず、そこまではやります。  この「あらすじ」修行では、さらにその先があったりしますが、そこまでやるかどうかは、まだ不明。くろすけさん次第です。  たとえば、「あらすじ」には当然書いておかなければならない敵側の行動原理とかが、すっぽり抜け落ちていたりした場合(これは「さると」の話の場合)。  「敵は(○○が理由で)攻撃してくる」とかの「○○」に相当する部分を作らないとならなくなるわけですね。それは本文には、どこを探してもないものなのだけど。  そうやって、矛盾点を解消して「あらすじ」を仕上げ直すと、はじめのものとは別物の話になったりします。  いまでも「PFに意識があるって設定はいらんよね」なんて意見が出てますね。そういうのが消えていったりするわけです。また話に不要なキャラは、消えてしまったりします。  800字版あたりでいうと、師匠との戦いのエピソードなんかも危ういですね。必然性があるのかどうか。「慢心をいさめるため」とくろすけさんは言うけれど、それ以前に、主人公が慢心をしているという部分はどこにも書かれてないわけですし。  このシーンをどうしても残すのであれば、主人公が慢心していたということを書く必要があります。もしくは、巻島案のように、「主人公が壁にぶつかり、それを乗り越えるため」とかいう理由付けが必要だったりします。  あと、「ネームレス・ワイルド」の致命的欠点が4個の話とか。  もし指摘することになったら、僕が言ってしまう前に、まずくろすけさんに自分で考え抜いてもらって、その結果を発表してもらってから、はじめるつもりでいますけど。  すべてを見事に言いあてていたなら、そこに補足説明を加えるぐらい。  どれか見落としていたのなら、それを指摘する。  関係ないところを「欠点」と思いこんでしまっていたら、誤解を解きほぐす。  ……とか、そういうことをやってゆくつもりですけど。 -------------------------------------------------------------------------------- 台風去る No.4900 投稿日 2002年7月17日(水)00時28分 投稿者 弟切 千隼 午前中、湘南は嵐でした。外に出るにはつらい天気ながら「涼しくていいなあ」と思っていたら、午後から晴れてぐわあーっと暑くなりました。 雨をたっぷり降らせた台風が去った後に晴れると、湿度が高いところへもってきて強い陽射しが照りつけ、気温が上がりますから、猛烈に蒸し暑くなりますね。 弟切は、蒸籠[せいろ]の中で蒸されている中華まんじゅうになった気分でした。 >>うり 前回の書き込みNo.4885の続きで、「うりとは何か?」を解明するために、『ブギーポップは笑わない』の登場人物を解析します。 前回、宮下藤花/ブギーポップの味方として、霧間凪を挙げました。彼女について補足します。 彼女は、宮下藤花/ブギーポップのように、日常と非日常が不連続な人間ではありません。もっとわかりやすく言えば、ブギーポップである間の記憶が全くない宮下藤花とは違って、女子高校生をやっている間も、「正義の味方」をやっている間も、霧間凪は霧間凪としてずっと連続した記憶と人格を持っています。 いわば彼女は「変身しないヒーロー」ですね(^_^) それでも、彼女が「正義の味方」をやっていることは、周囲の人々には知られていません。彼女が周囲の人間にとって不可解な行動を取るのは、単に不良だからだと思われています。「炎の魔女」というあだ名は、彼女の行動を理解できない周囲の人々の恐れを表わしています。 宮下藤花/ブギーポップには、他にも味方がいます。宮下藤花と仲がいい同級生の女子、末真和子です。 彼女はまた、霧間凪と並んで人気の高い脇役ですね。 末真和子は、肉体的にも社会的な立場においても普通の人間です。しかし彼女はたいへんな博識の持ち主で、その博識ぶりは普通の女子高校生どころか普通の大学生や社会人の範囲をも逸脱しています。 霧間凪と同様に、彼女もこのような非日常性と日常性とが連続していて、断絶してはいません。 末真和子は対等な立場にある友人として宮下藤花を支えます。また、博識な彼女が説明してくれるおかげで、普通の高校生には理解しがたい難しい事柄も理解しやすくなります。 『ブギーポップ……』の想定読者層が普通の中学生や高校生であることを考えると、これはうまいやり方ですね。 宮下藤花/ブギーポップを「変身ヒーロー」、霧間凪を「変身しないヒーロー」とするならば、末真和子は特撮ものによく登場する「博士」でしょう。 ヒーローのそばに付いていて、何でも説明してくれて何でも発明してくれて、「この人の専門分野って一体何だろう?」と考えてしまう(笑)あの人です。 今回はここまでにします。続きは次回に。 --------------------------------------------------------------------------------  今回も…… No.4901 投稿日 2002年7月17日(水)00時35分 投稿者 羽矢野  暴風警報でてたのに、台風は訪れませんでした。  小雨パラパラだけ。  昼からは、思いっきり青空です。   ●あらすじ指摘  羽矢野です。  では、800文字のあらすじを指摘します。  ちなみに、本編は読んでません。  まず、このあらすじはすじがいくつもあって、どれがメインなのかさっぱりわかりません。  考えられるのは 1.ジャックとネームレスワイルドの友情 2.ユフィルとの友情(女だったら恋愛) 3.ユフィルを含めた仲間達との友情 4.ジャックの成長 5.過去(父親の)の因縁 6.アニスへの救い  ざっと見るとこんなところかな?  “1.”は厳密には書いてないけど、意志を持つロボットで、その声を聞ける人間だけが乗れるとあらすじにかなりの行数を使って書いてあったので、そういう意図があるものと解釈しました。  どれかなと思って短いあらすじみると、書いてありました。  “3.”ですね。  あと“6.”と  繋がってないすじが二つある時点で、おかしいと思うのですが。それはとりあえずおいといて。  残りの部分は必要ないですね。  ロボットが意識持ってるとか、ユフィルだけ書いてある部分が多いとか、師匠とか。  あと、両親がなんだかんだの細かいところも。  そんなものより、アニスのことをもっと足してください。  20文字でもアニスの名前が出てくるくらい重要なら、全然足りないです。 >>同じころ、ジャックは迷子の少女・アニスと出会うが、彼女は忽然と姿を消してしまう。  これだけだと、場にそわない唐突な一文です。  あと気になるのは主人公の初期状態がわからない。  仲間を得ていくということは、孤独だったとか人間不信だったとかっていう初期状態があると思うのですが、何でしょう?  この話、起承転結になっていないような気がするんですが。 起:BPFに参加するジャック 承:それを通して仲間やライバルと絆を結んでいく 転:仲間を倒した敵に誘拐され、以前であったアニスと戦いを強いられる 結:暴走した敵を仲間とともに倒し、アニスを救う  これ、二つにすじを絞った場合。全部入れたら、破綻しそうだったので。  転が承の流れをうけてないんですよね。  しかも、これだとアニスが入り込む余地がない。  上にも書きましたが、この二つはまったく関係がないエピソードだし。    これはすでにお話自体がそうみたいですが、話が一つの方向に向いていないですね。  まず、一番のメインは何かをちゃんとして、それを中心にしてあらすじを組み立てるといいと思います。  あと、  あんやく【暗躍】  人に知られないように活動すること。ひそかに策動すること。暗中飛躍。  あらすじに書いてあるこの言葉は、正しく使ってるんですね?  試合で仲間は倒されたんではなくて、闇討ちにあったと。  そういうこと? ●悲しさ一連  紫さんの書き込みで反論したい部分はありませんでした。  誰かが「お前ら二人ともヘボすぎ」って異論をしないかぎり、とりあえずこれで一段落にしましょう。  今回は可哀相、同情、悲しいの三つを区別できる経験値が手に入りましたね。  つついたおかげで三つゲットですから、私の方こそずいぶん得です。  こうして憶えた物は絶対に忘れませんので大丈夫。  私は気弱とか、自分に自信がないとか、好き嫌いと気に入る入らないとかいろいろ状態の経験値を手に入れましたが、今でもちゃんと憶えています。  次も、何か議論をしませんか?  あればネタを。    なければ、私が。 ●新木さん  今週もドクターストップでしょうか。 ●紫さん  >>もし時間に余裕があれば、お茶でもご一緒しませんか?  返事は明日まで待ってください。  予定を調節してみます。  土曜日の夜時間がとれれば、いろいろと話したいですね。(長めに取れそうですか?)  二人たけだとあまり大した話はできないかもしれませんが、お互いに経験値を溜めましょう。  私はお盆を除くと、九月まで土日連続休みが取れないので、OFF会には参加できそうにありません。  ので、チャンスがあればお会いしたいです。 -------------------------------------------------------------------------------- いろんなことが停滞ぎみ。 No.4902 投稿日 2002年7月17日(水)00時50分 投稿者 薗部 せい 今週から違う職場で働く事となり、前のお店とのあまりのギャップに困惑気味の薗部です。よかった事と言えば、家に帰るのが随分と早くなったことくらいか。 >かねやんさん、巻島さん、羽矢野さん シンデレラ採点、ありがとうございました。つまり3つとも、どこからどう見てもボツなわけですね。遠慮しないで「ボツ!」と言ってくれていいですよ(笑)そろそろシンデレラもネタ自体が思いつかなくなってきました。 薗部26 ・毎年、気に入られた女性だけが王子と踊れることになっていた。 ・たくさんの女性が王子に気に入られようと挨拶を述べにやってくる。しかし幼い頃からタテマエばかりを聞かされて育った王子は彼女たちの言葉が本心からのものではないと分かってしまう。 ・シンデレラも挨拶にやってきた。そしてシンデレラはこの場にいられることが幸せだと言う。また、自分の気持ちを伝えるためにあれこれ悩んだが、結局素直に言う事が一番だと気付いた事を王子に伝える。 ・王子はシンデレラの言葉が本心からの言葉であることを知る。 ・王子は自分に気に入られたいなど微塵にも思っていないシンデレラを気に入り、ダンスに誘う。 -------------------------------------------------------------------------------- 3.「夢を持っている主人公が、それを叶える話」 No.4903 投稿日 2002年7月17日(水)02時23分 投稿者 八神伽羅 1.「大リーガーになることを夢見ている野球少年が、それを叶える話」 2.「恩師のような教師になりたいと思っている教育実習生が、教員試験に受かる話」 3.「自分の店を持つのを夢見ている見習い菓子職人が、開店にこぎ着ける話」 4.「作家になるのを夢見る主人公が、デビューを果たす話」 5.「幼なじみのお嫁さんになるのを夢見ていた女の子が、それを叶える話」 6.「世界征服を夢見る秘密組織の首領が、正義の味方の妨害に負けず夢を叶える話」 7.「世界最強の剣豪になることを夢見ている少年が、それを叶える話」 8.「幻の秘境を発見することを夢見ている冒険家が、秘境を見つける話」 9.「家業を継ぐのが夢だった主人公が、潰れそうな店を建て直し立派な二代目になる話」 10.「憧れの先輩と同じ高校に行くのが夢だった女子中学生が、合格を果たす話」 11.「甲子園を夢見る高校球児が、やる気のない部を立て直し夢を叶える話」 12.「変身ヒーローに憧れた少年が、マッドサイエンティストになり自身の夢を叶える話」 13.「玉の輿が夢だった貧乏な少女が、金持ちの男を捕まえる話」 14.「青い猫型ロボット作成を夢見た元少年が、人工知能搭載のロボットを完成させる話」 15.「アイドル育成を夢見る少女が、友人の少年をアイドルに育て上げる話」 16.「天使になるのを夢見る見習い天使が、試練に耐え夢を叶える話」 17.「成仏を夢見る幽霊が、霊感のある人間を見つけだして未練を解いてもらい、成仏する話」 18.「彼氏ゲットを夢見る冴えない少女が、自分を磨いて夢を叶える話」 19.「国を変えることを夢見た平民の少年が、成り上がって夢を叶える話」 20.「空を飛ぶのが夢だったペンギンが、夢を叶える話」 21.「砂漠にオアシスを見つけるのが夢だった青年が、見事発見する話」 22.「厳しい師匠に認めてもらうのが夢だった料理人が、師匠に旨いと言わせる話」 23.「落語研究会に入るのが夢だった新中学生が、潰れそうな会を再建し入会する話」 24.「魔法使いになるのが夢だった少年が、弟子入り試験をクリアし入門する話」 25.「超能力者を夢見た少年が、スプーン曲げができるようになる話」 26.「世界平和を夢見た主人公が、世界征服によって強引に夢を叶える話」 27.「世界地図を描くのが夢だった主人公が、世界一周して地図を描く話」 28.「砂漠の緑化を夢見た科学者が、緑化を実現する話」 29.「全国制覇を夢見た弱小バスケ部が、夢を叶える話」 30.「歴史上の人物に会うのを夢見た現代の少年が、タイムマシンを作って夢を叶える話」 31.「演歌歌手を夢見たはずがアイドルとして売れてしまった少女が、一からやり直して夢を叶える話」 32.「一攫千金を夢見た青年が、ありとあらゆる手段を駆使して夢を叶える話」 33.「未知の生物とのコンタクトを夢見た科学者が、研究を重ね夢を叶える話」 34.「亡き母に会うのを夢見た少女が、霊能者になる話」 35.「我が子をアイドルにするのを夢見た主婦が、立派なステージママになる話」 36.「部への昇格を夢見た同好会が、部員集めに奔走し夢を叶える話」 37.「甲子園出場が夢だった少女が、性別を偽って野球をし夢を叶える話」 38.「逆ハーレム作成を夢見た女子高生が、夢を叶える話」 39.「猫耳娘作成を夢見たオタク青年が、遺伝子工学を極め夢を叶える話」 40.「平凡な主婦を夢見た王女が、夢を叶える話」 41.「ケーキ屋を夢見た料亭の一人息子が、親を説得し夢を叶える話」 42.「空を飛ぶことを夢見る青年が、飛行機を完成させる話」 43.「一人前になるのを夢見る魔女見習いが、師匠に独り立ちを許される話」 44.「温かい家庭を築くのが夢だった孤児の少女が、夢を叶える話」 45.「アイドルの恋人になるのを夢見た追っかけ少女が、執念で夢を叶える話」  ようやく40突破。  でもこのお題、ものすごくやりやすいやつだからなぁ……。  50くらいできないとまずいような気もする。  後半になるにつれ、変なの増えてるし。 ○なぜに毎回書き込みが深夜か?  「やりたくない」から先延ばしにしている――というわけではないです。  No.4871でちょこっと書いているように、私のバイトはだいたい深夜までなので、帰ってから夕食を摂って課題をやると、どうしても遅くなってしまうのです。  行く前にやればいいんですが、バイトのある日はたいてい、一日講義を受けた後で大学から店に直行するのでそうもいきません。  ちなみに深夜までバイトしてるのは週3日です。  残りの4日はどうよ? ということになると思います。  サークルに顔を出してから帰ってきても、せいぜい帰宅は7時程度。  普段書き込んでいる時間帯までは、だいぶ余裕があります。    がしかし。  今は期末なので、レポート書いたりテスト勉強したりしているとあっという間に日付が変わります。  以上、毎回遅くに書き込む理由説明でした。  ……ああ、でも。  そもそも今必死に勉強してる理由は新木さんの推論通りだったりします。  毎日こつこつ勉強してれば、もっと余裕ある日々を送れていたはず。  同じ過ちを繰り返さないよう、今から自分をいましめておかねば……。 >新木さん  No.4887への答えはちょっと上手くまとまらなかったので、明日ちゃんと書きます。 -------------------------------------------------------------------------------- 逃げます No.4904 投稿日 2002年7月17日(水)04時55分 投稿者 くろすけ >新木さん  >人の話を聞け  書き込みの内容を理解していなかったことを謝罪します。  そして、叩かれることへの恐怖のために、うわっつらを取り繕っていたことを謝罪します。  話を聞いていたとしても、理解できなければなんの意味もありません。  どのようにののしっていただいても、かまいません。 >羽矢野さん  >闇討ち  これも、自分の頭の中で想像した言葉ですね。  自分自身の欠点として、今、パソコンのモニターの前に「自分自身の脳で補完した言葉を使ってはいけない」と書かれた紙を貼りました。  >なにがメインなのかわからない、起承転結になっていない  おっしゃるとおりだと思います。  僕自身にも、わかっていません。  ふざけているのではなく、当時の自分の混沌とした思考を読み解く能力が、僕にはありません。  この話を書いたとき、僕は自分の書きたいさまざまなことを、優劣を考えずに書いていました。  テーマも、コンセプトも、プロットも立てていません。  分室のログで書かれている言葉を使うのなら、見当はずれかもしれませんが「骨のない他人の肉をくっつけただけ」ということになります。  いくら「系統だてて考える」ということをしても、ますますなにを考えていたのか、わからなくなっているのが現状です。  あの話を、最初からテーマを立てて、コンセプトを決め、プロットを組み、そこからあらすじを作るのなら、また違った答えにはなるでしょう。  しかし、すでに存在しているあの話から、テーマを抜き取り、起承転結を読み、あらすじを作るということは、今の僕には不可能です。 >みなさん  今現在、完全に煮詰まっています。  あらすじ程度でなにを言っている、と言われそうですが……  僕自身、皆様の指摘をいちいち「もっともだ」と思うのですが、それらを系統だてて理解、実践することができません。  どうやっても、上のような、型どおりの答えをするしかなくなっています。  一度、今までの分室のログを全て読み、そこに書いてあることを試行してみなければ、僕がみなさんとまともに対話をすることはできない、と感じています。  叩かれて、教えてもらっている状況にしかなっていないことに、自分自身への強い嫌悪感を感じているのです。  今の僕は、明らかに力不だということがわかりました。  あらすじを考えるという段階ではないのです。  それ以前の段階、「テーマとは」、「骨とは」、「プロットとは」……そこから理解しなければならない段階です。  みなさんが、1年以上前から修練していることを、これからやらなければいけません。  順番からすれば、あらすじは、それからです。  ですから、ここから撤退させていただきます。  僕は、逃げさせていただきます。  ですが、いずれ、あなたがたと正面から戦うとだけ、宣言させていただきます。 >もう一度、新木さんへ  分室に誘っていただき、本当に感謝しております。  まだ根本が残っていた天狗の鼻を、根こそぎ削り落とすことができたと思います。  短い間でしたが、とても有意義で苦しかったです。  ありがとうございました。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4905 投稿日 2002年7月17日(水)05時16分 投稿者 新木 伸 >くろすけさんのあらすじ指摘  思ったけど、くろすけさんが過去ログ読破するまで、ちょっと歩みを緩めて待っていたほうがいいかもしれないね。  たとえば羽矢野君が指摘している内容で、「筋が何本」とか「初期状態/終了状態」とかの分室用語があるわけだけど……。  その手のこと、ひとつひとつ説明して解説してゆくよりか、過去ログ読んでもらったほうが手っ取り早いわけだし。  あと羽矢野君。  筋が二本あったり、起承転結がぴったりハマらなかったり、終了状態に対応する初期状態が存在しなかったり……。  そういう諸々の欠陥があるのは、それはあたりまえのことです。なんたって二次落ちの作品なんですから。  その前提で、考えるように。  いまするべきなのは、意味不明の自分語の文章があったら、「わからん」と指摘することですね。  「さると」のあらすじ指摘のときの流れを見ていなかった?  まず自分語で書いてあって他人からはわからない部分を指摘していって直してもらう。  書きあげた実物に則したあらすじを、とにかくいっぺんしっかりと作る。矛盾があろうがなんだろうが、とにかく作る。他人にわかる言葉で書きあげたものを1回ちゃんと作っておく。  そのあとで、筋を整理したり、初期状態を設定したり、起承転結にハメていったり、そういった「修正」を行って、「架空のあらすじ」として仕立て直す……なんてことを、実際の作業としてやっていたでしょ?  いまやっているのは、その前段階の部分のみなのね。 >>2.ユフィルとの友情(女だったら恋愛)  あと、このあたりとかも。  「ユフィルって男なのでしょうか、それとも女なのでしょうか、おバアさんなのでしょうか、子供なのでしょうか? ぜんぜんわかりません」――とか、はっきり言わないと、くろすけさんには伝わらないぞ。 >羽矢野君  あんまり休んでいるとダレてくるし、そろそろ初めてもいいぞー。  まあ最初はゆっくりめで。  いちばん初めは、なにやるんだったっけか?  あと「ドクターストップ」って比喩だけど、いい気になって使っていると、またどこかで誰かのスイッチ踏んでるかもしれないから注意すること。  前に誰かが使っているのをみて気になっていたんだけど、羽矢野君も使い始めているので、ちと注意しておこうと思った。  僕がストップをかけたのは事実だけど、僕は「ドクター」じゃないわけだよね。  本物の医者じゃない。  本物のドクターストップを受けて、苦い思い出を持っている人がいたとする。高校時代最後の大会とかに出れなかったとか、そういう思い出だったとしよう。ドクターストップというからには、運動系の部活だろうね。もう自分の体なんてぶっ壊れてもいいから、皆と一緒に試合に出たかったとか、そういうふうに思っていた人だ。  さて、その人が、いまの羽矢野君の言っている「ドクターストップ」を聞いたらどう思うだろうか。  羽矢野君のコレって、所詮は、「疲れていそうだから、休息取っておけ」という程度のものなわけだね。これに「ドクターストップ」という言葉を使っているのを見たとして、どう思うだろうか?  実際に体を壊すかなにかして、「本物」のドクターストップを受けたときに、「ドクターストップ」って言葉を使うのは、これは正しい用法だから、なにも問題はない。  たとえば過去ログのなかでは、小倉さんが「ドクターストップでネット禁止令受けちゃいまして」とか、そういうときに使っていたよね。  しかし、いまみたいなときに使っていると、その「スイッチ」を持っている相手の目には、「こいつはドクターストップごっこをしている」と映ってしまいかねない。 >八神さん  45個までは来たか。  いまのお題で、もし書き取らないでよいなら、60個ぐらいは出そうだった?  頭の中だけで終わらせるとか、口頭筆記で録音するなり、誰かに書きとめてもらうなりするやりかたなら、もっとスピードアップしそうか、どうかってことね。  タイプ速度とか、個人差もだいぶありそうだからなぁ。あとキーボード入力に対しての熟練度もあるかも。  八神さんの場合はどう?  手が止まっている時間は、どのくらいあるもの?  また、キータイプを行いつつ、同時に頭を働かせられたりはできている?  打っているあいだは、打つことだけに専念? それとも打ちながら次のアイデアとかを出しているもの?  ちなみに僕がやる場合、手が止まっている時間なんてありません。  ずーっと連続で手は動かして、1分間240文字ぐらいは打っているけども、それでもまだ入力速度が追いついてこないから、4〜5個出てくるうちの1個を残して、他はみんな捨てなきゃならない。  さもなきゃ、手が追いつくのに合わせて、思考のほうをストップさせないとならない。それはもったいないから、アイデアのほうをバシバシ捨てる。アイデアなんてものは、コツさえ知ってりゃ無尽蔵に湧いてくるもんだし。  ちなみに八神さんの場合。  いまはこうして手を動かして実際に書きとめているわけだが、そのうち実戦レベルでアイデア出しをするようになると、すべてをいちいち書き取る手間は取らなくなったりする。使えないネタは頭の中だけで捨てるようになる。使えそうなネタが10個のうちに1個とか、4〜5個に1個とか出して、それだけを書いておくとか。そういう省力化の方向に流れてゆくもの。  うーん……。でもそういうふうになるまでには、やっぱり、「思いつくだけなら1時間で400個ぐらいはいけるっしょ」とか言えるようにならんといけないか。  あくまでも全部書いていたら手が追いつかないから、捨てることになるわけだし。  思いつく速度が本当に60個ぐらいしかないのならば、べつに全部書き取っていたって効率は落ちるわけじゃないし。  もし手を止めて考え、入力中はキーボードを打つことだけに専念しているのであれば、60個という数は、かなり厳しい目標になるのかな。  まあそのやりかたであっても、アイデア出しをする時間を短縮していけば(5秒とか10秒とかで出せば)、軽く100個ぐらいには届くはずだが。 -------------------------------------------------------------------------------- あらら No.4906 投稿日 2002年7月17日(水)05時28分 投稿者 新木 伸  書いて見直してみたら、くろすけさんの撤退宣言が。  書きこむまえに、リロードしてみりゃよかったか。  うーん。  混乱するのは、それは、あたりまえのことですよ〜。恥じ入ることじゃないです。  皆が、一年半かかってやってきていることと、同じレベルで、ビシビシと、よってたかって指摘を受けて叩かれているわけですから。  みんなも、指摘を行うべき部分を間違えています。  そのことへの注意を、ひとつ前の書きこみでしたわけなんですが。  ちなみに、いまの段階でも、とりあえず、くろすけさんにはやれることがあります。  「くろすけ語」でいうところの、「脳内補完語」をひとつひとつ潰してゆくという作業ですね。  たとえば最新のものだと「暗躍」とか。  または、あらすじのなかで、いきなり「ジャック」とか「ユフィル」とかいう人名が出てきていても、相手には、その人物の性別、年齢、性格、話の中での役どころなどがまったく伝わらない――とか、そういうこと。  「軍を退役したまま定職にも就いていないものぐさな青年ジャックは」とか、「父親の死後、ひとりでチームを切り盛りしている少女ユフィルは」とか、そういう説明を加えて補完してやらないといかんわけです。  もともと、ここに誘致した目的は、それだったわけです。  「脳内補完されていて、読者には伝わらないくろすけ語をひとつひとつ潰して、ちゃんとしたあらすじにしてみよう」  この書きこみと、前の書きこみを読んで考え直されるなら、戻ってきてください。  またこのまま撤退ってことでもかまいません。 -------------------------------------------------------------------------------- 雨が降ったり止んだりです No.4907 投稿日 2002年7月17日(水)21時49分 投稿者 紫ゆきや >新木さん(4892) >>それは新木語では、「肘でドン状態」といいます。  過去ログで目にしたことはありましたが、自分が体験するとは思っていませんでした。  不思議な感じです。同じ文章なのに、前と今では、書いてあることが違って見えるというのは。 >心のゆとりとか >>なぜ、プロはアマチュアに同情できないのか? >>これってすなわち、プロのほうが気持ちに余裕がないということの証明ではなかろうか? >>「精神的な余裕」って観点からいえば、つまり「下」ってこと?  それは、考えてもみませんでした。  私には、わからないですが。プロの方が、「余裕がない」とおっしゃるなら、そうなのかもしれません。  4520番で話されていた「気迫」の話に似ていますね。  《気迫でプロに匹敵するものが出せていれば、いまこの瞬間にでもプロになってる》  このような言葉がありました。  気迫のあるぶんだけ余裕がない――そういうことでしょうか。 >灯台とか  なるほど、たしかに過去ログの最初のへんは、海の上で目印もなく漂っている船に似ていますね。  私もここに来るまでは、そんな感じでした。  今は、ちゃんと灯火が見えているのでしょうか……きっと、これも一生不安に思っているべきことですね。 >羽矢野さん(4901) >>今回は可哀相、同情、悲しいの三つを区別できる経験値が手に入りましたね。  そうですね。まだ仮定なので、これから実際とすり合わせて検証していかねばなりませんが。  新木さんや、羽矢野さんのおっしゃることを理解することはできたようです。  助けてもらいながらでも、なんとか自分で思考できたように思います。それが嬉しいです。 >>次も、何か議論をしませんか?  そうですね。  私のほうは、次のネタの「悲しい話」ということで、経験値をもらいましたから。(貰っている最中ですが)  羽矢野さんが次に考えているネタの主になるキーワードなどがよいかもですね。 >今週末とか  時間はいつでも、どれだけでも大丈夫です。半分自由業みたいなもんですから。  ところで、飛び入りもなさそうですし、これ以降はメールのほうがよいかと思うのですが、どうでしょうか?  承知してもらえたなら、出先で受け取れるメールアドレスを書いて送ります。  (投稿者のところのメールアドレスは、家用のメールアドレスなのですが、私は金曜日まで家に帰らないですので) >くろすけさん(4904)  いきなりいっぱい情報もらって過熱しちゃったみたいですね。  要約すると「過去ログ読んでから、また来ます」ということでしょうか。  たしかに、そのほうが効率的かもしれませんね。  しかし、「自分語を使う癖」ならば、雑談とかでも治せると思いますし。ムリに撤退しなくても、くろすけさんのペースに合わせて続けられては、いかがかなとも思いました。 -------------------------------------------------------------------------------- >金髪 No.4908 投稿日 2002年7月17日(水)23時11分 投稿者 とんびの羽根  金髪が本当かどうかについて話をするときは何かが不明なときですね。日本人なら必ず染めているかカツラであるに決まってます。外国人であっても白人であること、瞳の色も灰色、薄い青色、薄緑のように色素が薄いこと、髪の毛が非常に細いこと、という条件に合わなければ染めている可能性がかなり高くなります。普通はそういう人物と知り合ったときくらいしか、染めているか本物かを気にすることはありません。気にするのはむしろ、その金髪が浮いているか、立っているか(目立っているか)、馴染んでいる、似合っているかということでしょう。通常では金髪をわざわざ区別する必要がない、だからわざわざ別の言葉を使い分けする必要もないのですね。  しかし新木さんの設定では区別する必要があるわけです。こうした場合。すなわち普通の人間が言葉を区別する必要に迫られて、しかも区別する言葉を持たないときどうするか、というと…… そのごく普通の人間は「造語力」を発揮することになります。とにかくその場で通じればいいわけですから、でっち上げます。  こうした「でっちあげ」が何度も起きると、そのうちの、はまった言葉が次第に定着していきます。自分が作った言葉、友達が作った言葉が、いつのまにか自分たちの周りで大手をふるって使われるようになると、面白いことにその「でっちあげ」はもとの作者の知らない周囲にも伝染していきます。これはだれでもが経験することだと思います。  その典型的な例はあだ名ですね。ある人のあだ名は、たいてい誰かがでっち上げたものです。しかしかなりな伝染力と強制力を持ってます。なぜならそのあだ名を使わないと仲間づきあいがうまくいかないからです。このあたりはもう幼稚園児、小学生でも持っていることはみなさんご存じでしょう。  そこで金髪を言い分けなければならないとすると、もともと言葉がない、あだ名がない状態ですから、言ったもの勝ちということになります。おそらく「染め金」というのも新木さんの周囲の誰かが必要に迫られてでっちあげたものだと思います。しかしその必要に迫られる事態が、やはりあまり多くはないためにそのでっち上げが広まるに至っていないのです。すくなくともわたしも「染め金」という言葉は聞いたことがない。区別しなければならない状態になったこともない。  それに現在のように染めることが当たり前の時代では染めているということだけでは、価値を表すことができませんから、染めるという言葉にもインパクトがないわけです。だからたとえ、何人かが必要に迫られて「染め金」を使ったとしてもその言葉の情報量、価値感が足りず、一般化し損ねているのでしょう。「脱色して一部を染め金にして後は青のメッシュ」のように技法としてなら使う可能性があるかな。  で、わたしが言い分けなければならない状態に陥ったとしたらどうするかというと、語彙力のなさを嘆いたりはせず、即座に自分語をその場で作ります。これは確実です。本物の金髪だと思ってたら実は違った、という状況なら「なんだこいつ?ニセ金やないか!?」染めていると思ってたのに実は地毛だとわかった、という状況なら「はあ、ジュン金なんやね、自分ウソ金か思てたわ」という具合ですね。別にちゃんとした言葉があるかどうかとか、そんなことは全く意識しないで、使い捨てです。  つまり、こういう状況は現在ほとんどない、という現実の前に、確立された言葉も存在できない。ということかと思います。分解能の問題ではないということだと思います。 いまの若者が一般の言葉に対して分解能が低いからと言っても、興味のあるものに対しても言葉の分解能が低いという仮定は怪しいですね。みんなのリサーチ結果はそれを反映しているのでしょう。  結論:リサーチ結果として、言い分ける言葉が、自分のストーリー上の状況で存在していないことを確認した場合、やはり作者の言ったもん勝ちであり、むしろ作者はその言葉を確信犯的にでっち上げなければならないのではないか。 >Missing #4880 訂正の補足  一巻:大迫英一郎  二巻:所在不明  三巻ー五巻:大迫栄一郎  うーん書き上げたあと、ふと一巻をとりあげたら大迫英一郎だったので、書き込みが間違ったのだと思いこんでしまった。どちらにせよ確認が足りなかったのは事実。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4909 投稿日 2002年7月17日(水)23時53分 投稿者 新木 伸 >染め金  この言葉が、どこで僕の頭にインプットされたのか思い出してみた。  エヴァンゲリオンの設定画だか、記事だったか、なんかそんなのを見ていたときに、赤城リツコ博士の髪の色の注釈に、「染め金です」と書かれていた。  「キャラ設定」として髪の色を定義する場合、本物の金髪と、染めた金髪とを区別する必要があるのだろう。  日本人の染め金だと、髪は金色でも、眉毛のほうは黒のままになるから。 >「ネームレス・ワイルド」  比較対象としてアップしてもらったものなので、きっちり活用することにする。  この作品を、「強さの地平」とか「魔術師のタイトル」などと比べてみる。  前に「差違はない」と書いたけど、ひとつ、明確なアドバンテージがあった。  それぞれのシーンの切り替えが早く、なにか面白そうなことが、テンポ良く起きているということがあった。  ここは大きな評価点。  「ネームレス・ワイルド」が一次を通った違いがあるとしたら、ここかもしれない。  これ、新木語でいうなら、「灰色の文章」っていうものがないということになる。  ただし圧倒的にディテール不足(※注:後述)ではある。  それに比べると、強さの地平とか、魔術師のタイトルとか。  灰色の文章が多すぎる。つまらないこととか、クソどうでもいいこととか、そういうのが書きすぎ。  ただここって本来、一次で見るべきところでもないんだよね。  一次は「日本語が壊れていないかどうか」を見るはずの部分だから。  まあ今回は応募総数が多いから、一次のときに、二次以降の選考内容もすこしやっていたのかもしれない。  「つまらんことを、一定以上の割合で書き連ねていると、落とす」とか。  灰色の文章っていうのは、2割も含まれていたら、もうアウト。  その小説にはもう商品価値なんてなくなるのね。「強さの地平」とか「魔術師のタイトル」とか、5割近く混入しているもの。あれでは一次は通っても、二次は通らん。「小説」と呼べるものではないから。  小石が、全体量の半分も混ざりこんでいる「チャーハン」は、それは「食いもの」とは言えんだろ? とても食えたもんじゃないだろ?  灰色のつまらん文章を5割も混ぜ込んでいたら、とても読めたものではないだろ。「読みもの」とはいえんだろ?  まったく、同じことね。  誰が金を払うというのだ? 5割も「読めたものでない文章」が混ざりこんでいるものなんかに?  さて「ネームレス・ワイルド」の場合。  「ディテール不足」と書いた。  これはどういうことかというと……。  たとえばロボット同士が戦っている場面では、ロボットの偉容とか。  キャラが登場してきたり、そのキャラが街中を歩いたり、そのキャラが昼過ぎの酒場に足を踏みいれたり、そのキャラが整備工場らしき場所に足を踏みいれたり、そういう時には、それぞれのディテール。  キャラはどういう背格好なのか。街中はどんな雰囲気なのか。酒場の室内は、どんな状態なのか。整備工場はどんなものなのか。  それぞれのシーンで、描き出すべき「なにか」があるはず。  そういうものが一切合切、すっぱりと抜け落ちているわけね。  たとえばこのシーンを見てみよう。 >>「ふぅあああわあああぁぁぁぁ……良く寝た……」 >> ジャック・ウインドが大あくびをしながら、二階から降りてくる。 >> 右手は短く刈り込んだ金髪の頭を、左手は腹をぼりぼりと掻いている。 >> 酒場兼宿屋“ナイン・ライブス”の経営者であるところの妙齢の女性、レイディ・リンクスは眉間にしわをつくりながらその姿を一瞥した。  まず主人公登場。  そして二階建ての酒場兼宿屋の、昼過ぎのシーン。  そこを切り盛りしている女性オーナーが、苦々しい顔をして、寝坊していた主人公を出迎える。そんなシーンだ。  まず主人公であるジャック。  おそるべきことに、名前以外、まったくなんにも、書かれていない。  性別もわからん。男であるのか、女であるのか。  年齢もわからん。身長もわからん。体つきもわからん。デブなのか痩せぎすなのか、筋肉質なのかもわからん。  あ、髪型については書いてあるか。  作者はきっと、「ジャック」という名前を出すだけで、なにか「神秘的な力」が働いて、自分の脳内にある「ジャック」のイメージが読者の脳内に伝わるとでも考えていたのだろう。  また1階の酒場の店舗。この室内の感じもまったく不明。  しゃれたカンジのパブなのか。西部劇にでも出てきそうな、うらぶれた感じの酒場なのか。  またレイディという人物。歳は妙齢とあるから、まあ24〜26ぐらいだと推測できる。性別も女であることはわかる。  しかし彼女はいまどんな服装をしているのか。いまなんの作業をしているところなのか。椅子をすべてテーブルの上にあげてしまって、床のモップがけでもしている最中なのか。それとも夜の営業のために仕込みをしている最中なのか。昼の稼ぎ時が過ぎ去って、その後かたづけをしている最中なのか。  まったくわからない。浮かんでこない。  これらの「ディテール不足」。  「描写が足りない」とか、そういうことで済むようなレベルではないわけね。  「描写」によって伝えてくれるのが一番上等であるわけだが、べつに「説明」だってかまわないわけだ。説明してくれればディテールは伝わる。  おそらく、作者の頭の中には、「ディテール」がまったく存在していないのだと思われる。  この酒場の広さはどのくらいで、椅子やテーブルの数、それらの家具の痛み具合。その他もろもろ。  そしてレイディという女性の現在の格好。彼女は主人公が降りてくる直前まで、なにをしていたところなのか。  そういうイメージの一切が、頭の中に存在していないはずだ。  質問しても、きっと答えられないだろう。  作者が、そのシーンの「空間」を掌握していないわけね。  「描写が足りない」なんて、綺麗な言葉で片づけてしまうのはよくない。  描写や説明をしようにも、描き出すべき対象のイメージを、作者がそもそも脳内に持っていない。――と言うべきだ。 -------------------------------------------------------------------------------- これからまだ仕事です。 No.4910 投稿日 2002年7月18日(木)00時12分 投稿者 弟切 千隼 急いで片付けなければならない仕事が入ってしまいまして、今回はレスのみです。 >>OFF会 弟切は変則的な勤務をしているサラリーマンなので、平日開催でも参加できる確率が高いです。 しかし、多くの社会人のことを考えると、やはり土日開催がよいのではと考えます。8月3日(土)でしたら弟切も空いています。 羽矢野さん&紫さんへ > 今週末、時間が取れれば私も「秋葉原の邂逅」に入れてもらおうと考えていたのに、仕事でそれどころではなくなりました(;_;) 実り多い邂逅であることを祈っています。 紫さんとは、今度のオフ会でお会いできるのを楽しみにしています。羽矢野さんも、お休みが取れるようになりましたらぜひオフ会に出てきて下さい(^o^)/ くろすけさんへ > 初めまして。ここに長く居着いているのに、ちっともへたれから脱出しない弟切千隼と申します(^^; 自分のことで手一杯で、指摘できなくてすみません。 撤退されると言っても、くろすけさんの場合は「戦略的撤退」ですね。未来における捲土重来のために、一時的に戦線離脱するというのはあっていいと思います。 今はいきなりいろいろ詰め込まれて、消化不良になっているのでしょう。とりあえず少し休んで冷静になりましたら、難しいことは後回しにして、まずは「ちゃんと意味が通じる日本語を書く」ことを目標にしてはいかがでしょうか。 毎日、他人に見せる文章を少しずつでも書いていれば、「ちゃんと意味が通じる日本語」がさほど労せず書ける日は遠くないと思います。 --------------------------------------------------------------------------------  今日から思考開始です。 No.4911 投稿日 2002年7月18日(木)00時15分 投稿者 羽矢野  最初はゆっくりやっていきます。  徐々に加速。  でもフルでも大した速度にならないところが情けない。 ●ドクターストップ  言われて納得しました。  たしかに、実際にそのような立場を経験されて苦い思い出を持った方からすれば、軽々しく使っている私の言動はスイッチになってしまいます。  表現が思慮を欠いたものでした。気をつけます。  もしも不快に思われた方がいらしたら、謝罪します。 ●分室用語 >>「筋が何本」とか「初期状態/終了状態」  そういえば、これは分室用語でした。  ………  あまりに頻繁に使うので、もう私の中では世間一般用語になってました。  実社会でも使ってしまいそうです。 ●課題再会  休息以前に私がやっていた課題は、新木さんの削った起の起にある“なんか一言”の部分に何が入るかです。  これを心の声数パターンと、外から見える行動で数パターン出すというものでした。  そういえば、課題部屋のが消えていますので、削ったやつをまた上げておきます。  >>一体何してるんだろう? わたし。  >>せっかくのチャンスだったのに、何かますます話しかけづらくなってしまった。  >>※なんか一行。  >>「ほんとに、何やってるんだろ?」  >> 呟いたら涙がこぼれそうになって、慌てて家に入った。  これがその部分です。  では、思考開始。  まずは休息以前の状態まで頭を持っていきます。  まず、ここまでの文章の分解。  >>一体何してるんだろう? わたし。  >>せっかくのチャンスだったのに、何かますます話しかけづらくなってしまった。  この文書は、二行で一つです。  自然に話しかけられるせっかくのチャンスをフイどころか、逆にマイナスにしてしまった自分の行動を振り返っています。  この文章の意味は、自身の結果を振り返って、自己嫌悪するためです。  失敗の原因は自分の弱い性格にあり、それ以外にはありえないんだと確認するのが狙いです。  >>※なんか一行。  >>「ほんとに、何やってるんだろ?」  後は、声に出してつぶやきます。  前の文章と同じようなことが書いてあるのですが、この二つが指しているものはそれぞれ違います。  前の文章は、目があって逃げてしまったその行為自体を指してます。  何故自分は話しかければよかったの逃げてしまったのだろう?  と自分で自分を不思議に思っているニュアンスです。  今回の何やってるのかは、自分自身にたいしてです。  何故自分は話しかけることすらできないほど弱いんだろうと情けなく思って出た言葉ですね。  この二つの文章が同じになるのは、美由紀の思考が一本でここまで来たからです。  何故逃げたのか考えると、それは自分の性格の問題があるとわかる。  なので“ほんとに”なんて言葉をつけて、美由紀はつぶやきます。  >> 呟いたら涙がこぼれそうになって、慌てて家に入った。  言葉に出すということは、自分の気持ちが心から溢れたことを意味します。  これはちょっと出してみたというような軽い物ではなく、声として吐き出さないとかなりの負担になると判断した本能が呟きをさせたような感じです。  結果として悲しいやら情けないやらという感情が溢れるので、涙が出そうになります。  では“なんか一行”には、一体何が入るのか。  それは、自分の心から気持ちが溢れるような“きっかけ”の一文です。  今日は心の声で考えてみます。  ☆心の声  1.「和也君、絶対にヘンに思ったに違いない」        2.「明日、なんて顔して教室入ったらいいんだろう」    同じようなことを表していますが。  二つとも、この前の文章の補完です。  “ますます話しかけづらく”っていう部分を美由紀がもう一歩考えた文章です。  上の文章だと、情けなさや悲しさが増加して、下の文章だと、気が重くなりそうです。  二つとも心の負担がますます重くなりますので、呟くきっかけになりそうです。  明日からまたやっていきます。 ●薗部さん  >>遠慮しないで「ボツ!」と言ってくれていいですよ(笑)そろそろシンデレラもネタ自体が思いつかなくなってきました  いや、採点するのに遠慮なんてしないしできません。  もしかして理由が書いてあるのが遠慮の現れとか思ってます?  あれは、単純に経験値を稼ぐため。  判定がどうかではなくて、なぜボツなのかの方がはるかに重要です。  他の人の意見を読んで比較すれば、無欲の分解能がそれだけ高くなりますし。  そうやって、自分の中の無欲を正解に近づけていくのが目的です。 >>薗部26  ボツ  しかも、かなりテンパってるのがわかる内容でした。  >>気に入られたいなど微塵にも思っていないシンデレラ  すでにこれが無欲じゃない。  しかも、話からするとこれは間違っているような気が。  薗部さん自身が書いてますが、実際は素直なシンデレラです。  気に入られたいと思っていないことと、素直は全然別のことです。  それとこの話だと王子様は超能力者に見えるのですが。  他の女達がお世辞言ってるのがわかって、シンデレラが真実を言ってるのがわかるのは妙に思います。 ●紫さん  出張一日延ばして土曜の夜をまるまる開けましたので、私もOKです。  では、メールをお願いします。  ホテルを新宿近辺(地下鉄の新宿御苑駅? の近くらしい)に取りましたので、秋葉じゃなくてもいいですよ。  次のネタ  自分の48時間のにしようと思ったのですが、まだ自分の思考をかませてないし、その前にこれをやっておきたいというのがありますので、そっちを。  ただ、これはまずそうであれば中止します。  問題がある場合は誰かストップかけて下さい。  題材は“無欲”  シンデレラでやってるのに、私の中ではっきりしてないので、気になってしかたがない。これをやりたいです。  目指すはシンデレラ“OK”率90%。(100%にしない所が情けない) ●心のゆとり  ほんの少しだけですが、わかります。  分室の短編で締め切りやったときの重圧程度ですが。 (でも上がらないと出入り禁止だったから、必死でしたけど)  そんなもんじゃない。  実際の締め切りと、それとは別の問題で売れなければそこでおしまいという境遇は、ゆとりなんてうまれないですよ。  生活ダイレクトってものすごい負荷がかかると思います。  私たちだと、仕事一回失敗したらそこでクビになる状態で毎日を過ごしてるわけですから。 ●タッチタイプへの道  久しぶりに。  だんだん意識がなくなってきました。  まだ“ぽ”とかまごつきますが、もう実際に使っても全然支障がなくなってきました。  手もつかれなくなってきたし、いい感じ。  ただ、特殊キーはまだ苦手です。 -------------------------------------------------------------------------------- >八神さん No.4912 投稿日 2002年7月18日(木)00時43分 投稿者 新木 伸 >八神さん  ここんとこ、理由説明どころか、言いわけにもなっとらんぞ? >>残りの4日はどうよ? ということになると思います。 >>サークルに顔を出してから帰ってきても、せいぜい帰宅は7時程度。 >>普段書き込んでいる時間帯までは、だいぶ余裕があります。 >>がしかし。 >>今は期末なので、レポート書いたりテスト勉強したりしているとあっという間に日付が変わります。 >>以上、毎回遅くに書き込む理由説明でした。  まあバイトのある日はいいとして、残りの、この4日のほう。  期末であることが、なにか、このことと関係することなのか?  レポートやって、テスト勉強もしなくちゃならないんだね。うん。やればいいじゃないの。  しかし、課題をやってからテスト勉強という順番では、なぜいけないのだ?  そこの理由がないよね。  ちなみに僕の聞いているのは、「やりたくないから後回しになってるんじゃないの?」という疑惑なわけだ。  レポート書いたり、テスト勉強したりとか、そっちのほう。これらは、やりたくないから、ついつい、ぎりぎりになってからやることになる――って、そう白状してるよね。  それらよりもさらに後回しにされているということは、課題は、「レポートやテスト勉強より、さらにやりたくない」ということを証明しているようなものでは?  なのに八神さんは、「課題をやりたくないわけではないのです」と、そう言っている。  あとそのほかの理由としては、八神さんは、「雑事を片づけてからやれば、課題に、より集中できる」とかいう言いわけもしている。  この課題のそもそもの「意義」を考えると、これも言いわけにならないことがわかるはずだが。  この課題のそもそもの「目的」は、こういうことだよね。 ・1日1時間の集中を、「日常」とすること。  君は毎日習慣としてやっていることに、いちいち、「雑事を片づけてから、取り組もう」とか思うわけか?  歯磨きしたり、顔を洗ったり、お風呂入ったり。――そういう生活習慣としてのことね。  集中できなかろうが、ハラが減っていようが、レポートや試験勉強があろうが、「とりあえずやっとく」ことが習慣ってもんだろ。  アスリート(競技者)で、オリンピック目指そうなんていう人は、朝起きたら、「とりあえず」柔軟やってランニングしてくるもんだろ。  それをしないと、どうにも落ち着かなくて、気持ち悪い。だからとりあえず、走ってくる。――とか。  今日は「○○」だから、ランニングは朝食後にしようとか、今日はパスとか、そういうことはないだろ?  小説に関わることに思考を向ける。毎日1時間は必ず向ける。――意識を、そういう域まで持って行こうかってことを、いまやっているわけだ。  普通の大学生の生活パターンから、「作家志望者」でありつつ大学生をやっている人間の生活パターンに切り替えましょうってことね。  だからべつに、言いわけや理由をひねりだして、「いえ私は課題を嫌がってはいません」なんてポーズを取らなくてもいいのね。  レポートやテスト勉強のほうは、素直に「嫌だけど仕方ないからやっている」って白状してるじゃんか。「レポートもテスト勉強も、もちろん嫌がったりはしていません。好きでやっていることなのです」なんて、ウソついたりせんだろ? 君は?  肝心なのは、「嫌か、嫌でないか」ではなくって、「やるか、やらないか」なのね。  「嫌」でなくても、やっていなかったら意味ないし。  「嫌で嫌でたまらない」でも、やっているなら問題ないし。  嫌だからといって、なにか理由や言いわけをひねり出して、それを「今日はパス」の理由にしてみたり、「後でやろう」の理由にしてみたり、君のそういう態度を批判してるわけ。  「後でやろう」なんて態度は、「今日はもう遅いからやめとこう」の一歩手前にあるもので、すぐにズルズルと堕落してゆく危険状態なわけだし。  ついでに言えば、アイデア出しの作業とか。  なにもパソコンに向かってやらなくたって、いいんだよ?  メモ帳とボールペンで、通学の行き帰りの30分ずつを使ってやることを「習慣」にしたっていい。 -------------------------------------------------------------------------------- 7.「自分の仕事に誇りを持っている主人公が、役目を完遂する話」 No.4913 投稿日 2002年7月18日(木)02時23分 投稿者 八神伽羅 1.「自分の腕に誇りを持っている板前が、大人数での会食を成功させる話」 2.「自分の作品に誇りを持っている漫画家が、編集の圧力に屈せず作品のテーマを貫く話」 3.「園芸委員の仕事に誇りを持っている小学生が、猛暑から花壇を守る話」 4.「自分の仕事に誇りを持っている護衛が、長年仕えた主が没落してもなお役目を果たす話」 5.「自分の仕事に誇りを持っているマネージャーが、スキャンダルで仕事を干されたアイドルを復活させる話」 6.「自分の仕事に誇りを持っている医者が、不治の病といわれた患者を完治させる話」 7.「自分の仕事に誇りを持っているキャリアウーマンが、家事と仕事を両立させる話」 8.「自分の仕事に誇りを持っているガイドが、不慮の事故で遭難した登山客を無事に帰山させる話」 9.「病に冒されたエクソシストが、治してやるという悪魔の誘惑をはねのけ役目を完遂する話」 10.「自分の仕事に誇りを持っている体調不良の歌手が、コンサートを成功させる話」 11.「自分の仕事に誇りを持っている大臣が、処刑覚悟で圧政に走った王を諫める話」 12.「自分の仕事に誇りを持っている疫病の発生した地域の医者が、逃げずに患者の治療にあたる話」 13.「自分の仕事に誇りを持っている農夫が、危険を顧みず嵐から畑を守り通す話」 14.「自分の仕事に誇りを持っている大工の棟梁が、難しい建物の修復をやり抜く話」 15.「自分の仕事に誇りを持っている臨採教師が、学級崩壊したクラスを立て直す話」 16.「自分の仕事に誇りを持っている刑事が、警察組織の腐敗を暴く話」 17.「自分の仕事に誇りを持っている刑事が、迷宮入り確実と言われた事件を解決する話」 18.「自分の仕事に誇りを持っている忍者が、捕らえられ拷問にかけられても主君の秘密を守る話」 19.「自分の仕事に誇りを持っている代打専門の打者が、九回裏一打逆転のチャンスを見事ものにする話」 20.「自分の仕事に誇りを持っている料理人が、味にうるさい客を満足させる話」 21.「自分の仕事に誇りを持っているクレーマー対処係が、悪質クレーマーをなだめる話」 22.「自分の仕事に誇りを持っている監査役が、上層部の不正を暴く話」 23.「自分の仕事に誇りを持っている美容師が、さえない女の子を変身させる話」 24.「自分の仕事に誇りを持っている監督が、弱小チームを再生させる話」 25.「自分の仕事に誇りを持っている教師が、不良を更生させる話」 26.「自分の仕事に誇りを持っている新聞記者が、政治家の圧力に屈せずスキャンダルを暴露する話」 27.「自分の仕事に誇りを持っているなんでも屋が、引き受けてのいなかったペット探しを完遂する話」 28.「自分の仕事に誇りを持っている影武者が、王の身代わりとなって死を選ぶ話」 29.「自分の仕事に誇りを持っている雇われ店長が、潰れそうな店を再生する話」 30.「自分の仕事に誇りを持っている消防士が、炎の中に取り残された人を救出する話」 31.「自分の仕事に誇りを持っているコメディアンが、笑顔を忘れた少女を笑わせる話」 32.「自分の仕事に誇りを持っている雑誌編集者が、売れ線に改革しろという上の指示を無視して創刊時のテーマを貫く話」 33.「自分の仕事に誇りを持っている王女が、国を守る為に他国の人質になる話」 34.「自分の仕事に誇りを持っている首相が、族議員の圧力に負けず改革を断行する話」 35.「自分の仕事に誇りを持っている老将軍が、周囲の反対を押し切り最前線で戦う話」 36.「自分の仕事に誇りを持っている建築家が、依頼人の一家の無茶な要求をすべて満たす家を完成させる話」 37.「自分の仕事に誇りを持っている作家が、言論弾圧によって投獄されてもなお作品を世に出し続ける話」 38.「自分の仕事に誇りを持っている歌手が、停電で機材が使えない状況の中、それでも客のためにコンサートを続ける話」 39.「自分の仕事に誇りを持っている兵士たちが、大軍から逃げずに国を守り抜く話」 40.「自分の仕事に誇りを持っているプログラマーが、無茶な納期に間に合わせる話」 41.「自分の仕事に誇りを持っているギャンブラーが、イカサマをする相手に正々堂々と勝つ話」 42.「自分の仕事に誇りを持っている商店主が、大型店の進出に負けず店を守る話」 43.「自分の仕事に誇りを持っている菓子職人が、機械化や店舗拡大をせず昔ながらの味を守り続ける話」 44.「自分の仕事に誇りを持っているアルバイトたちが、一時的に社員不在になってしまった店を切り盛りする話」 45.「自分の仕事に誇りを持っているギャルソンが、悪質な客をも満足させる話」  45。  あとちょっとで50なんだけどなぁ。  最近、思考速度が上がってきた実感が出てきたせいか、やるのが楽しいです。 >新木さん ≫いまのお題で、もし書き取らないでよいなら、60個ぐらいは出そうだった?  入力の必要がないなら、60はいけるんじゃないかと思います。  一度に二つ以上のことをやるのが苦手なもので、手を止めて考えては、思いついて入力の繰り返しだし。  ただ、思考だけで済ませるやり方でも100はいけるかどうか。  省力化を図れるようになるのは当分先のようです……。  で、前回書きそびれた話題に戻ります。 ≫僕が承諾するとかしないとか、そういう筋の問題ではなかろう?  というNo.4887での新木さんの書き込み。  あそこだけを読むと非常に耳の痛い話です。  「使えねー奴」代表格の性格をしてるという自覚も薄々ありますし。    ただ。 ≫ただしいかなる理由があっても、一日でも休んだら、またリセット。 ≫ついでにいうと、これで実際にリセットがかかるようなら、どこで僕が「ぷちっ」と切れて、「もうやらんでいい」と言い渡すかわかったものではないからね。    というNo.4842での新木さんの言葉。  ここで新木さんは課題の新ルールを提示しています。  それだけなら、そのルールを活用して私が自発的に課題を行う、という形で問題はありません。また、いちいち新木さんに伺いを立てる必要もなかったでしょう。  ですがそれ以降の文で、新木さんは状況によっては課題の停止を言い渡す可能性もあることを示唆しています。    新木さんは課題を「やめさせる」可能性を提示しているわけです。  つまりこの時点で、少なくともこの課題においては我々は対等ではないと私は受け取りました。  だから、事情を説明するのではなく、承諾を取ろうと考えたわけです。  「だめ」とか言われたら反論する気だったけど。 ≫ところで、八神さんの長期戦略に関してもう一回聞いておく。  一番近いのは「2」です。  最近、ライトノベル以外の小説も書きたくなってきたので。  秋口から就職活動も始める予定です。  で、サークルをなぜ続けているかですが。  大学三年生が、「この二年で、大学で得られることはすべて得ました。他大に行きます」とか言ったとしましょう。  同意できますか?   私はできません。  一二年で学ぶことと三四年で学ぶことは違うのです。  というわけで、私は残り二年もサークルを続けます。  他サークルに移らないのは、三年の夏に移ってもさほど意味があるとは思えないからです。  それに、三年生は幹部学年なので、仕事もいろいろあります。  私もいちおう役目があり、それを途中で放り出して友人に迷惑をかけるのはごめんです。作家志望者云々以前に、人として。  今日も遅い(原因はバイトです。念のため)ので、No.4912へのレスはまた明日。 -------------------------------------------------------------------------------- しつこくサークルの話題 No.4914 投稿日 2002年7月18日(木)06時49分 投稿者 新木 伸 >八神さん  しつこく続ける。  まず最初に断っておく。  僕は「サークルをやめろ」と迫っているのではないということ。  実際のところ、、サークルで使っている時間はそんなにたいしたものでもないだろう。他の社会人の人がやっているような工夫をすれば、その分の時間くらい、どこからか容易にひねり出せることは間違いない。  八神さんは4518で、「もし仮に明日から作家生活が始まったら」というシミュレーションの中で、「合計で週に61時間までは時間を作れます」と言っていたよね。  その「切り捨てるべきこと」のなかに、「サークル活動」は入っていたのだろうか?  もし「入っていた」場合――。  「作家になったら切り捨てられる」ことであるのに、「作家志望者であるうちには、切り捨てられない」のは、これはなぜか?  作家志望者である現状で切り捨てられないものであれば、作家になっても、やはり切り捨てられないものではないのか?  たとえば子供を持つ親がいたとする。その「育児」にかける時間というのは、作家志望者であろうと、作家になっていようと、切り捨てられないものだよな。  ここの矛盾を説明してくれ。  それとも「サークル活動は切り捨てるべきことのうちに、入っていなかった」のだろうか。  「明日、作家になったらアルバイトは辞める。でもサークルのほうは辞めない」ということだったのかな? あの回答は。  僕は常々から、言ってきているよね。  「作家と同じことができれば、いますぐにでも作家になれる」  ――言ってなかったっけかな?  まあ、これは単なる事実であって、いまさら言ったの言わないのいうようなことでもないわな。  作家と同じ能力を持ち得て、作家と同じことができるのであれば、望みしだいでいつでも作家になれるだろう。商業水準の作品を一編書き上げて、それを小説賞に送ればいいだけの話だ。  また、賞を取ってデビューして、出版社に大きく宣伝してもらうというアドバンテージがいらないというのなら、書きあげたその作品を、どこかの編集部に持ちこみしたっていい。それが「商品として売れる」作品であると僕が認めたものであれば、紹介ぐらい、いくらでもしてやる。(そんなことしなくたって、賞に送れば必然的に世に出るわけだが)  んで、君ら作家志望者の場合。  「作家と同じことをやる」ということについて――。  まあ、実力が足りないことは、これは仕方がない。逆立ちしたって足りない実力は足りないままだ。すぐにどうなるものでもない。  しかし「気迫」やら「気構え」やら「情熱」やら「スタンス」といったことであれば、「作家と同じこと」を実行するのは、べつに不可能なことではないのでは?  なにかひとつぐらい、「作家と同じこと」を実行していないで、いったい、どうやって作家になるというのだ?  「実力」か、「気迫」か、「姿勢」か、どれかひとつでも、作家に迫るか越えるかしていないで、どうにかなるとでも思っているのか?  八神さんは、作家になれたら、「毎日9時間、週に61時間は使います」という。  んじゃ、作家ならぬ「作家志望者」である現状では、何時間ほど使えるのだろうか?  何時間ほど使うつもりでいるのだろうか?  いまの課題は、「1日1時間を強制的に使わせる」というものだよね。  この先の展開も考えてあった。1日1時間が「日常」となったら、そこからまた、段階的に増やしてゆくつもりだったのね。  あんまり先のことは考えていないけど、1日のうちの、2〜3時間ぐらいまでは使うようにすることは、予定のうちに含まれていた。 (それだって週20時間にも足りないわけだが)  だけど僕が勝手に予定を考える前に、八神さんに聞いておかないといけないね。  1日につき、何時間まで、小説のために使えるの?  僕は「作家を養成する」の大義名分のもとに課題を出すことで――何時間まで、君の時間を奪い取っていいわけ? 「あるだけ全部」 「1日3時間ぐらいまで」 「いまと同じ、1日1時間」 「いまは特別に課題をやってるから仕方なく1時間使っているけど、なるべくなら0時間付近で済ませたい」  ……色々選択肢はあるだろうが。  そのうちの、どれ? -------------------------------------------------------------------------------- あるシミュレーション No.4915 投稿日 2002年7月18日(木)07時10分 投稿者 新木 伸  シロウトが一人前になるまでに必要な時間のシミュレーション。  ある職場に放りこまれた新人が、全精力をひとつの物事に傾けて、そして一人前になるまでの期間を、およそ3年間とする。  ことわざに、「石の上にも3年」という。  これはなにかの職を持った人間であれば、経験的におよそ正しいと思える数値だろう。  だいたいどこの職場でも、3年あれば、普通は一人前になっている。  シロウトは3年でプロになれる――とする。  ここでいう「職場」というのは、普通の会社の仕事でもいい。または料理人やら、板金工やら、まあその手の職人の仕事でもいい。  どれもたいした違いはない。  仕事にかける時間は、1日の全部だとする。  残業、休日出勤、あたりまえとする。  1日平均、12時間は仕事をしていたとする。  そうすると、のべ時間としては、何時間となるのか――。  12(時間)×365(日)×3(年)=13140時間  1日12時間頑張るかわりに、1日1時間だけ、やったとする。  そうすると何年になるのか。  答え。36年。  もちろん、人それぞれ、習得のスピードというものが違う。  10倍ぐらい早い人もいれば、5倍ぐらい遅い人もいるだろう。  10倍の学習速度を持っている人であれば、1日1時間少々を3年ほどで事足りることになる。  しかし同じ10倍の学習速度を持っている人が、1日12時間やったとすると、4ヶ月弱ですむ計算だわな。  まあこういう人は、稀にいる。生まれて初めて書いた長編でデビューしてしまうような人だ。しかしそんな人が、こんな場所にいるはずもない。  だから「自分は天才」だなんて、考えなくていい。君らは違うんだから。自分の速度が1倍よりは上であることを祈って、手を動かし続けるしかない。 -------------------------------------------------------------------------------- 地道にシンデレラ No.4916 投稿日 2002年7月18日(木)23時22分 投稿者 薗部 せい >羽矢野さん  採点ありがとうございます。  いやいや、『理由が書いてあるのが遠慮の現れ』なんて思ってません。本当にありがたいかぎりなんです。『よっしゃあ、これはもう、誰がどこからどー見ても無欲じゃあ!』とその時は思って書き込むのですが、それに対するボツの理由を読むと素直に自分が間違っていた事が納得できる。すごいことだと思います。  ただ、薗部24〜26を採点してくださった方々が誰も『ボツ』と言ってくれなかったのが気になったんです。もしかして、「コイツにボツなんてはっきり言ってしまったらヘコミまくるんじゃないか!?」とか思われてるのかなぁ、と。  どうせなら「ボツ」と言ってくれた方が、「よし、次に行くぞ!」という気持ちになれるので、ちょっと細かいことにこだわってみました。 薗部27 ・毎年、舞踏会では踊りすぎて足首を傷める人が続出している。 ・今年は王子の后選びがあるせいか、例年より参加人数が多く、沢山の人が足首を傷めて医務室で手当てしてもらっていた。 ・シンデレラも夢中になって踊っていたため足首を傷め医務室へ行くが、捻挫によく効く薬はもう残り少なくなっていた。 ・普通の薬もあると知ったシンデレラ、よく効く薬は後から来る人に使ってくださいという。自分は普通の薬で手当てしてもらう。 ・たまたまその場面を見ていた王子、主催者としてシンデレラに何かお詫びしようと申し出るが、辞退されてしまったため、けがをしたシンデレラのためにゆっくりと踊るダンスのパートナーの役を買って出る。 ・どんな曲が流れてもゆっくりと踊る王子とシンデレラ。その間に約束の時間が近づいてくる。 -------------------------------------------------------------------------------- 今日は雑談だけ。 No.4917 投稿日 2002年7月18日(木)23時43分 投稿者 羽矢野  明日は五時起きで東京です。  でもそれで始発乗っても、10時に目的地であるお台場に着かないかも知れない……  交通の便の悪い街、豊田。  おまけにザーザー雨ふってるし。  台風の時は全然だったくせに……  しかも早めに寝ようかと思っていたら、これ書いたら仕事しなくちゃならなくなりました。  メールでデータが届くようになったのは、良いことなのか悪いことなのか……  と出張前に前途多難で心配です。 ●課題  課題部屋にあげておくといって、あげてませんでした。  痴呆? ちょっと自分で呆れた。  やっておきます。 ●薗部さん  薗部27 ボツ >>・普通の薬もあると知ったシンデレラ、よく効く薬は後から来る人に使ってくださいという。自分は普通の薬で手当てしてもらう。  このよく効く薬を他人にゆずるのは、自分を犠牲にすることですから、無欲じゃないです。  自分よりも、他人のことを気遣うというのは“優しさ”になると思います。 ●紫さん・はせがわさん  あさってを楽しみにしています。  今日はここまでです。 -------------------------------------------------------------------------------- 遅い夕立 No.4918 投稿日 2002年7月18日(木)23時52分 投稿者 弟切 千隼 がさきほど降り始めました。今日は昼間暑かったので、一雨降ってくれると涼しくなって嬉しいです。 暑さに弱い弟切は、夏だけ夜行性生物になりたいです。 前々回の書き込みNo.4900の続きで、『ブギーポップは笑わない』の登場人物解析を続けます。 「変身ヒーロー」である宮下藤花/ブギーポップを始めとして、前々回までで善役と悪役をそれぞれ二人ずつ挙げました。 しかし、物語の登場人物には、善とも悪ともつかない人物もいるものです。この作品中にも、もちろんそういう人物が何人も登場します。 その一人がエコーズという男性です。エコーズはマンティコアと同様に統和機構に作られた人造人間で、マンティコアと同じ遺伝子を受け継いでいるらしい存在です。マンティコアとの詳しいつながりについては、作中では描かれていません。 もともと統和機構側の人間ですから、単純に考えれば彼は宮下藤花/ブギーポップの敵です。しかし、どうやら彼は統和機構から逃げ出してきたらしく、マンティコアの蛮行を止めようとしているようです。その点からすると、彼は宮下藤花/ブギーポップの味方と言えなくもありません。 エコーズには「他人の言葉をおうむ返しにしかしゃべれない」という特徴があり、このために普通の人とは意思の疎通ができません。エコーズの言動は明らかに普通の人とは違いますから、彼は非日常を体現する存在でしょう。 統和機構という後ろ盾を失い、一般の社会に知り合いもいない彼が他人と意思の疎通ができない状態では、マンティコアを止めるどころか、生きてゆくことさえほとんど不可能に見えますね。 ここに登場するのが、紙木城直子です。彼女は宮下藤花や霧間凪と同じ高校に通う女子高校生で、一見これといった特徴のない普通の女の子です。 ところが、彼女は実は一種のテレパシー能力のようなものを持っていて、エコーズと意思を通わせることができました。そのために彼女はホームレス状態だったエコーズを拾い、彼を助けます。 彼女も、霧間凪や早乙女正美と同じように、表側の日常の裏に非日常を抱えている人間ですね。 彼女がなぜそのような能力を持っていたのかは、作中では説明されていません。私が考えるに、彼女のその能力は、エコーズにも通じる彼女の孤独さゆえに発現したのではないでしょうか。 紙木城直子が、周囲からは誤解されている霧間凪の数少ない友人であること、孤独を埋めるかのように男性関係にややだらしないことなどが、それを暗示していると思います。 エコーズと関わったために、彼女はマンティコアに殺されてしまいます。直接にはこれがきっかけで霧間凪が大きく動くことになり、ブギーポップも警戒を強めます。作中には紙木城直子の出番は少ししかないものの、彼女は物語の流れを変える大きな役割を果たしていますね。 今回はここまでにします。続きはまた次回に。 -------------------------------------------------------------------------------- 大学より。 No.4919 投稿日 2002年7月19日(金)00時57分 投稿者 八神伽羅  研究発表の準備が終わらず、今日は家に帰れるかどうかもあやしい状況だったりします。  日付が変わるまでには終わるだろ、と思ってたんですが……見通しが甘すぎました。グループのメンバー共々、たぶん今夜は泊り込みです。  泊り込みで研究。嗚呼なんて大学生らしい響き(まて)  そんなわけで今日は課題はお休みします。  明日からまたリセットかけて出直します。 -------------------------------------------------------------------------------- 週35時間だと7年以上 No.4920 投稿日 2002年7月19日(金)17時04分 投稿者 紫ゆきや >13140時間  私が週35時間使えるとしても、7年以上かかる計算です。  もう、その頃には40歳に手が届くわけで。  自分の習得スピードは、早くはなさそうですし……がんばらないとです。  時間はムダにできません。 >弟切さん(4910) >OFF会 >>今週末、時間が取れれば私も「秋葉原の邂逅」に入れてもらおうと考えていたのに、仕事でそれどころではなくなりました(;_;)  あらら、それは残念です。  私も今度のオフ会で、お会いできるのを楽しみにしています。  (8月の3日になるのでしょうか)  当日はよろしくお願いします。 >「無欲」や「作品のウリ」について  まとまらなかったので、また次回に。 -------------------------------------------------------------------------------- 私の場合 No.4921 投稿日 2002年7月19日(金)18時21分 投稿者 三枝零一 新木さんの「作家になるための時間シミュレーション」を読んで、自分の場合はどうだったかなぁ、と書き込み。 私がデビュー作である「ウィザーズ・ブレイン(原題:魔法士物語)」を書いたのは、大学院修士一回生の春休みでした(どうしていきなり小説を書こうと思ったのかは、この場の話と関係ないので割愛)。 で、小説を書こうと思ったのはいいけど、なにせ生まれて初めてのことだから、どのくらいの時間があれば書けるものなのかわからない。カレンダーを見れば、2月はすでに残りわずか。応募予定の「第7回電撃小説大賞」締め切りまでは一ヶ月半というところ。そこで、まず、大学の友人とサークルの後輩に電話をかけました。 「オレは明日から人生をかけて勝負に出るから、四月十日が過ぎるまでオレはいないものと思ってくれ」 はた迷惑なヤツです(笑) で、当然のように春休み中のバイトもすべてキャンセル。次の日からは「原稿書きモード」に入ったわけです。 ええ、書きましたよ。一日十八時間。 朝は五時に起きて、朝食を五分で済ませ、両親が出社するまで大学ノートに原稿書き(当時、私は両親と同居で、自分の部屋にはパソコンが無く、しかも両親は私が小説を書いてることなんか知らない、という状態でした)。両親がいなくなったのを見計らって父の部屋に移動し、手書きの原稿をワープロに打ち込んで、母親が帰ってくる夕方五時まで原稿を打つ(時間がもったいないので昼食は無し)。夜は両親に「論文を書いてる」と偽って、夜中の二時か三時までノートに原稿を書き、寝ないと両親に怪しまれるから布団に入る── そんな生活を、一ヶ月半続けたわけです(それでも締め切りにはぎりぎりでしたが)。 だからどうしたといわれてしまうと困るのですが、これが私の体験談です。すでに就職されている方にはさすがに不可能でしょうが、大学生の方などは十分実現可能だと思いますので、夏休みなどを利用して試してみてはいかがでしょうか。体力は落ちますけど、根性と集中力はつくと思います。 -------------------------------------------------------------------------------- >薗部27 No.4922 投稿日 2002年7月19日(金)22時31分 投稿者 とんびの羽根  無駄な部分が多すぎると思いました。もっと簡潔にできないのか?と思ったので、灰色にしてみることにしました。 起・毎年、舞踏会では踊りすぎて足首を傷める人が続出している。  ・今年は王子の后選びがあるせいか、例年より参加人数が多く、沢山の人が足首を傷めて医務室で手当てしてもらっていた。 承・シンデレラも夢中になって踊っていたため足首を傷め医務室へ行くが、捻挫によく効く薬はもう残り少なくなっていた。 転・普通の薬もあると知ったシンデレラ、よく効く薬は後から来る人に使ってくださいという。自分は普通の薬で手当てしてもらう。 結・たまたまその場面を見ていた王子、主催者としてシンデレラに何かお詫びしようと申し出るが、辞退されてしまったため、けがをしたシンデレラのためにゆっくりと踊るダンスのパートナーの役を買って出る。  ・どんな曲が流れてもゆっくりと踊る王子とシンデレラ。その間に約束の時間が近づいてくる。 -------------------------------------------------------------------------------- 明日は土用の丑の日 No.4923 投稿日 2002年7月19日(金)23時53分 投稿者 弟切 千隼 実家より静岡産のうなぎが送られてきた弟切です。親というのはありがたいものです。八十八夜には新茶を、土用の丑の日にはうなぎを毎年送ってくれます。 静岡県に生まれ育って幸せです(^_^) 前回の書き込みNo.4918の続きで、『ブギーポップは笑わない』の登場人物解析をします。 今まで挙げてきた登場人物は、宮下藤花/ブギーポップ、百合原美奈子/マンティコア、早乙女正美、霧間凪、末真和子、エコーズ、紙木城直子の七人です。文庫本一冊分の小説としては、多いほうでしょう。 この七人もの主要な登場人物が、全員何らかの形で非日常を抱えています。つまり全員が普通ではありません。 このままでは、この作品は現代日本を舞台にした意味がありませんね。変身ヒーローや人造人間など、普通でない人々の超人的な活躍だけを見せたいのでしたら、もっとふさわしい舞台があるはずです。 しかし、『ブギーポップ……』はそうなっていません。それは、多くの方々が指摘されているように、この作品が非日常だけを描こうとしているのではなく、日常の中の非日常を描こうとしているからです。 そのためには、読者が実際に生活している現代日本を舞台にすることによって、登場人物たちの非日常性を浮かび上がらせることが必要でした。 物事を際立たせるためには、正反対の性質を持つものを比較対象にするのが常套手段ですよね。非日常性を持っている人間を際立たせたいなら、日常性にどっぷり浸かっている人間を登場させるのが一番です。 ということで、この作品には、日常性しか持っていない普通の人も何人か登場します。とりあえず名前だけ挙げてみましょう。 竹田啓司 新刻敬[にいとき けい] 木村明雄 田中志郎 今までの登場人物と比べると、新刻敬を除けば、氏名の字面からして印象が違いますよね。 非日常性を持っている人々は、名字か名前かどちらかが風変わりです。私見では、「こんな名字、実在するのか?」というのも混じっています。 それに比べ、竹田啓司や木村明雄や田中志郎という氏名の何と平凡なことでしょう。人口の多い大都市圏で電話帳を引けば、十人くらい同姓同名が見つかりそうです。 名前の付け方ひとつを見ても、非日常性を際立たせるために日常性をうまく利用していることがわかりますね。 今回はここまでにします。上記の日常性を体現する人々に関しては、次回にまとめてやります。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4924 投稿日 2002年7月20日(土)00時33分 投稿者 新木 伸 >OFF会とか  8/3はなくなりました。  っていうか、キャンセルしといたほうが良さそう。  前日エンタメ大賞のパーティでタダ酒飲みに行くしー。  原稿は上がっているはずだけど、万が一ということがあるかもしれない。  また仕事が終わっていたとしても、その日はわし、EVERQUESTで神様の世界を攻めに行くのだ。40人ぐらいの仲間たちとともに。  「苦痛の王子」という神様が住まわっている異次元に、ハイレベル・ウィザードのみが操れる特殊な転移魔法を使って「こっそり」攻め込んでゆき、死者の街の住民たちであるアンデッドやら、街のドブネズミ(これもアッデッド)やらを暗い路地裏で待ち受けて、40人の7パーティぐらいで寄ってたかって、皆でぼてぐりこかして、ゴツい性能のスゲぇアーマーとか、スーパーな武器とかをゲットするのだ。  ――という、スゴいことなのか、情けないことなのか、よくわからんことをしにいくのだ。ギルドのみんなと。  この3ヶ月ぐらい、ぜんぜんやってなかったからなぁ。EQ。  あとOFF会の日取りを土日に限定すると無理が出てくるので、2回に分けて、やることにします。  まっきーの上京にあわせて1回。それに先行して、おもに社会人の都合に合わせて1回。  2回ぐらいあったほうが、内容も詰め込み過ぎにならずに、いいだろう。 >時間とか  高校生の、「普通の生活」というのを考える。  もう強制的に、学校に通わされて、強制的に1日のうちのある時間を、「勉強」にぶん取られてしまうわけだね。  週30〜32時間ってところかな。  わしらが高校生だった頃は、もうすこし多かったものだが。  まあ週30時間として計算しよう。  高校には休みの期間がけっこうあるわけど、まあ面倒だから、「休みはないもの」と仮定しよう。どうせ塾やら夏期講習やら、夏休みの宿題やら、毎日の予習、復習、宿題やらがあるから、「休み」のぶんとだいたい釣り合うだろう。  30時間が52週で、1560時間。  1年間で、約1500時間。  それが君たちが「学校」のために使っている時間だ。  君らはこれを、中学、高校、大学と、およそ10年ほど続けているわけだ。(大学では、若干減っているかもしれない)  10年では、15600時間となる。  大学でだいぶ勉強時間が減ってしまうことを考えると、例の13140時間と、おおむね釣り合うことになる。  中学、高校、大学――と「勉強」に1万数千時間を使って、君らは「何者」になれたのだろうか?  とりあえず、日常生活を送るのに支障のないくらいの知識は身につけることが出来たよね。もしこの1万数千時間がなかったら、君らは読み書きすることもできず、足し算も引き算も九九の計算もできず、社会のおおまかな仕組みも知らず、地球が回っていることも知らず、日本以外の世界にはどんな国があるのかも知ることがなかったわけだ。  つまりこの文明社会に生きる「人間」となるため、必要な知識を身につける1万数千時間だったわけだ。人類がいままで築き上げてきた「文明」を継承できる「人間」という存在。  そういう存在になるために、1万数千時間ぐらいは、必要だったわけだ。  同じことなのね。  「プロ作家」になるためにも、やはり同じぐらいの時間がかかるわけよ。  もしくは、プロの料理人になるとか。  プロのゲームデザイナーになるとか。  プロの野球選手となるとか。  プロの一人前のサラリーマンとなるとか。  1万数千時間をかけて「人間」となってから、また1万数千時間をかけて「一人前」となるわけ。  一人前の作家になりたきゃ、どうやって、その1万数千時間をひねり出すか……。  その青写真を自分で引け。  同じ1時間に常人の数時間分に匹敵する密度を持たせ、数時間分の効果を得る。そして2〜3000時間程度でモノになってみせる――とかいうのもアリだろう。  地道に1万数千時間を費やすのもありだろう。  しかしなんにも方針を立てず、青写真も立てず、ただ「作家になる」と決めてるだけなのは、これは「志望」している人間の姿じゃない。それは「希望している」という。「なれたらいいな」っていうものね。  ちなみに青写真など、立てる必要もない人もいる。  「作家になるしか道がない」という人種だ。  そういう人は、青写真など不要。「なるまでやる」と言うだけ。  「もちろん最大限の努力を傾け、もちろん最大限の効果を得られる方法の探求も怠るつもりはない。作家になるまでやる。とにかくやる。よって計画も青写真も不要」とか言うに違いない。 >三枝さん  18時間を、1ヶ月半ですか。  それはまさしく、プロの気迫。  うーん。  やっぱり「プロになれた人」っていうのは、アマチュアのときからプロの気迫を持ち得た人だけなのかなぁ。  皆から話聞いてても、まず、いないんですよね。  ここの分室の連中みたいなヌルいことやってて、「プロになれちゃった」人っていうのは(笑)。  まあ、しいていうなら、僕ぐらいなものかなぁ。  「プロの気迫」を初めは持っていなかったのに、作家になれちゃった人間っていうのは……。  僕の場合は、アマチュアに毛の生えたような実力しかなかったのに、たまたま、連載小説の仕事が転がりこんできまして。  その仕事を3年間ほど連載を続けまして。途中、何度か見捨てられそうになるヤバい橋も、軽く数回ほど渡ったりしまして。  その担当編集さんが、たまたま、作家を育てる力を持った編集さんだったわけですね。  締め切りから逃げてバックれそうになっていた僕の首根っこを取っ捕まえて、一緒に編集部に行って、一緒に頭を下げてくれた大恩人もいます。それでその連載、首の皮一枚で繋がったりとか。  深沢美潮さんには、「なぜ師匠と呼ばないのだ」と怒られます。ちゃんと「大恩人」と呼んでいるのだけど……。  そういう「たまたま」という偶然と、幸運と、他人の助けとが、3つか4つぐらい重なっていたのかな。  そうやって3年ほど連載を続けて、連載が終了して単行本として出版されるころには、まあ、プロとしての気迫も出せるようになり、技術も伴うようになって、なんとか格好もついていました。  僕の場合は、「一人前」となるのに必要な「1万数千時間」を、いわばプロデビューしてから取ったわけですね。  つまり、普通と順番が逆なのです。  当時はバブル弾けた直後で、出版界は大不況の真っ最中で、作家になろうなんて人間がいまほど大量に存在しなかった御時世だったから許されたことでもあります。  電撃大賞なんて、まだ始まってなかったし。  メディアワークスという会社が創立する以前(角川メディアオフィス時代)と、創立時にまたがる話ですし。  これらは、僕に与えられた「負荷」が、周囲の環境と他人の助けと幸運によるもの――という話でした。僕がやったことといえば、(結果として)逃げ出さなかったということぐらい。  自分で自分に「負荷」を与えられない心の弱い人間は、他人や周囲のシステムを利用して「負荷」を得るようにしないと、いつまで経っても、「一人前」にはなれないのですけどねぇ。とにかく成長に、「負荷」とか「つらさ」とか「痛み」とかは必要なのだし。  そんな簡単な理屈。  ここの分室の連中は、わかっているのか、わかっていないのか。  三枝さんの、その18時間を一ヶ月半続けて、一冊書き上げたという話。  ここのアマチュア君たちには、たぶん、驚嘆すべき話となるのでしょうね。  すくなくとも、僕の「脳内巻島」とか、「脳内八神」とか、「脳内羽矢野」とかはポカンと口を半開きにしています。  あまり驚いていないのは、「脳内杉井」ぐらいでしょうか。  しかし、同じプロの人間としては、これはべつに驚くことでもないわけです。  誰でもやったことのあるようなことだし、必要があれば、いつだってできることではあるわけだし。  作家が集まって「びっくり人間コンテスト」をやると、アンビリーバボーな空恐ろしい話がゴロゴロと出てきます。  たとえば2週間で2冊書いた人とか(笑)。しかもその書いた本を見てみても、その「急いで書いた」痕跡がまったく見あたらない出来になっているとか。はじめ聞かされたとき、耳を疑いました。その本を読んでましたから。  僕がプロとして興味があるのは、「18時間一ヶ月半」のその気迫の話よりも、「どうして突然小説を書こうと思い立ったのか」の、そっちのほうですね。  なんだって、いきなり、あたかも無から有が沸きあがるかのように、「プロの気迫」が生じたわけなのですか?  無から有が生じることは、これは、熱力学の第一法則に反していることです。  そこに「創作への情熱」というエネルギーが生じたことには、なにか理由があるはずなのです。  しかも修士に進んだ人間が、なぜ? >弟切さん  いまやっているのは、「ブギーポップのウリの研究」だっけか?  「ウリ」のひとつである「非日常感」の分析をするのもいいのだけど、いちばん「ウリ」である部分の分析をせんと、いかんだろ。  一通り非日常が終わったら、次は「登場人物たちの抱える心の痛み」について分析もすること。  その「ウリ」の部分、どうも歳のいった人間というのは、自分の心のアンテナに引っかからないもんだから軽視しがちなんだけどね。  ブギーの場合、痛みと非日常とはペアであって、ワンセットなんだから。  片方だけの分析だと、これは不完全。  ちなみに名前に見られる法則性とか、そういうこと、作者はもちろん、自分の書こうとしている作品の特性を知り尽くしたうえで、計算の上で、そういう法則性を付けているわけだ。言うまでもないことだが。  偶然などではなく、もちろん必然であり、もちろん故意であるわけね。 -------------------------------------------------------------------------------- 昨日は結局、 No.4925 投稿日 2002年7月20日(土)02時27分 投稿者 八神伽羅 研究室に泊まりました。  わりに楽しかったです。文化祭前日みたいなノリで。  ……翌日にテストとレポート〆切&バイトがなければもっとよかったのに。  ともかく。  休んでしまったので新しく10個お題を選びなおしました。  またやり直します。 痛くて書きたい話(2個) 1.「他人の痛みがわからない主人公が、そうでなくなる話」 2.「意地っ張りな主人公が、そうでなくなる話」 痛くなくて書きたい話(3個) 3.「信念を持つ主人公が、それを貫き通す話」 4.「恋愛未経験の主人公が、恋心を自覚する話」 5.「困難な状況に陥った主人公が、それを乗り越える話」 内面は変化しない話(2個) 6.「許されない恋をした主人公が、想いを秘めたまま相手に尽くす話」 7.「主人公が、苦境に立つ大切な人を助け出す話」 ありがちだけど特に書きたくない話(3個) 8.「大切な相手に嘘をついてしまった主人公が、勇気を出してそれを告白する話」 9.「一見さえない主人公が、ひたむきな愛で意中の相手をゲットする話」 10.「新人の主人公が、一人前になる話」  今日は2。 「意地っ張りな主人公が、そうでなくなる話」 ・意地を張る必要はないことに気づく ・意地を張ることのマイナスに気づく 1.「意地っ張りで自分から謝るのが苦手な女子高生が、ケンカした友人と仲直りする話」 2.「意地っ張りで幼なじみに好きだと言えない少女が、素直に気持ちを伝える話」 3.「些細な理由から父親と半年口をきいていない意地っ張りな少女が、自分から話しかける話」 4.「父に勘当されて以来家に戻っていない意地っ張りの青年が、病床の父に会いに故郷に戻る話」 5.「選手と険悪になったが和解を言い出せない意地っ張りな監督が、和解を自分から切り出す話」 6.「破門した弟子に戻ってこいと言えずにいた意地っ張りな師匠が、自分の気持ちを弟子に伝える話」 7.「遠距離恋愛中の恋人に寂しいと言えずにいた意地っ張りな女が、素直な気持ちを伝えられるようになる話」 8.「別居中の妻によりを戻したいと伝えられずにいた意地っ張りな男が、素直な気持ちを妻に伝える話」 9.「先生とケンカし自分から仲直りできずにいた意地っ張りな六年生が、卒業式に仲直りする話」 10.「恋人とケンカした勢いで親が勧める相手との婚約を決めてしまった意地っ張りな令嬢が、婚約を解消し恋人とよりを戻す話」 11.「長年仕えた執事に言い渡したクビを撤回できない意地っ張りな貴族が、撤回する話」 12.「自分の演奏の短所を認めつつも直せずにいた意地っ張りなピアニストが、直す話」 13.「恋人とケンカ別れしたまま死んだのが未練になっている意地っ張りな幽霊が、謝って成仏する話」 14.「娘の結婚を承諾できずにいる意地っ張りな父親が、認める話」 15.「自分の非を認められなかった意地っ張りの新入社員が、自分のミスを認める話し」 16.「娘夫婦との同居を拒んでいた意地っ張りな姑が、同居を承諾する話」 17.「再婚に反対した手前、義母と打ち解けられずにいた意地っ張りな少女が、打ち解ける話」 18.「監督への反発から自分のプレイスタイルを頑なに貫いていた意地っ張りな選手が、監督の手法を取り入れる話」 19.「政略結婚した相手を好きになったものの、それを表に出せずにいる意地っ張りな令嬢が、素直に気持ちを表せるようになる話」 20.「勢いで口にした別れ話を撤回できずにいる意地っ張りな女が、撤回する話」 21.「王との些細な口論が元で隠居した意地っ張りな老臣が、度重なる王の謝罪に意地を張るのをやめ国政に復帰する話」 22.「馬鹿にしていた手前、アイドルにはまったとカミングアウトできずにいる意地っ張りなクラシックファンが、自分の嗜好を認める話」 23.「機械の良さを認めつつも使わずにいた意地っ張りな職人が、工場の機械化を決定する話」  23。  大幅ダウン……くやしい……。  体調整えて明日もまたがんばるとします。  少し前に書いたとおり、書き込むのは日曜ですが。  レスもその時に回します。すみません。 -------------------------------------------------------------------------------- 先走るとやっかいなことに No.4926 投稿日 2002年7月20日(土)02時39分 投稿者 巻島翔史 >OFF会とか >>8/3はなくなりました。  う。そのつもりで家族に話しつけてました(焦)  というか、弟もその日程に合わせて上京させる話が家庭内で出ていたので、ウチの家庭でちょっと話がややこしいことに……なりそう………… 注:ウチの家庭事情について  かいつまんで話しますと、ウチの親父は都内に単身赴任中なのです。  で、俺は当然宿を当てにしています。  先走った俺は、親父に「3日あたりそっちいくわ〜」という連絡をしてしまったのですね。  で、それを親父が弟(兵庫の山奥で寮生活中)にバラして、「お前も一緒にこっちに来い」ということになったらしい……のです。  ま、つまり俺が「やっぱ3日には行かへんわ」と言い出せば、ややこしいことになりそうだという。  結局は愚痴ですね。すいません。  3日が無理だと、8月下旬から9月上旬しかないですね。  基本的にはあいてるとは思いますが……  ところで、 >>まっきーの上京にあわせて1回。それに先行して、おもに社会人の都合に合わせて1回。 >>2回ぐらいあったほうが、内容も詰め込み過ぎにならずに、いいだろう。  これは「巻島ぶっ叩きオフ」の開催を予告するものでしょうか(戦々恐々)  社会人の方々に会えなさそうなのはちょっと残念。 -------------------------------------------------------------------------------- 「巻島ぶっ叩きOFF」 No.4927 投稿日 2002年7月20日(土)03時12分 投稿者 新木 伸 >巻島ぶっ叩きOFF  まずなんにしても、主役のスケジュールを確認せんと。  うーん。  巻島君は、農業の手伝いとか、盆とかがあるから、8月の真ん中あたりは厳しくなるわけか。  なるべくなら、早めにやっておいたほうがいいんだよな。OFF会は。  8/5(月)〜8/9(金)あたりはどうなのだ? 8月初旬で、お盆の手前。  このへん、来れるの? 来れないの?  ちなみにOFF会は、当日の夕方あたりから始まって、翌日の朝〜昼ぐらいまでとなる。  もし8/9にやることになると、10日の朝まで行って、そこから新幹線で帰るとかいうことになる。そんなことも可能なの?(お盆のイベントで火を燃やしたりとかって、たしか夕方からだったよね?)  たとえば8/3(土)に上京するとして、そのまま8/4(日)も親父さんのところに泊まりこんで東京見物でもして、8/5(月)の夕方からOFF会に参加……。  そして8/6(火)の昼に帰るとかいう選択肢は?  しかし8/3(土)にOFFをやるのでは、上京したとしても、親父さんのところには泊まれんぞ?  たぶん親父さんとしては、君が泊まってゆっくりしてゆけることを期待しているはずだから、そのことは、きちんと説明しておいたほうがいいのでは?  OFFの場所は、まだ不明。  杉井邸か、さもなきゃカラオケハウスか、深夜のファミレスか、居酒屋か。  とにかく夜明かしのできるところでやるわけだ。  杉井邸が使えるかどうか、確認中。  また、他にひとり暮らしとかで、自宅を提供してもいいって人がいたら、申告よろしく。 >巻島君 >まとめ  8月初旬で、来れる日を申告のこと。  盆前で、他に来れる日がないようなら、8/3にやることになるか。  他にあるなら、他の平日にずらすか。  巻島君が回答したら、僕が「決定日」を出す。 -------------------------------------------------------------------------------- お久しぶりです。 No.4928 投稿日 2002年7月20日(土)03時45分 投稿者 杉井光  杉井です。新しくいらっしゃって最近のログを読んで「杉井ってだれ?」とか思っているみなさん、はじめまして。僕が杉井光です。オフ会の会場を毎回提供している者です。  んで、学生さんも多いようなので、学生中心オフでしたら新木さんの言うとおり土日にこだわる必要はないわけで。平日なら月火も可能ですし、シフト変更もわりと融通がきくので、なんにしろ決定はなるべく早くお願いします。  ……二回に分けるですか。いいアイディアかもしれんです。なにせ杉井邸は押しも押されもしない六畳間なので(笑)。最高記録は11人だったかな? 東横線も真っ青ですね。  で、だめな日ですが、8/10と8/11です(有明で夏の祭典が開催される日ですがそれとはまったく関係ありません)。うちの団体で主催しているM:tGの大会があるもので。 http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Miyuki/1757/ -------------------------------------------------------------------------------- そうそう No.4929 投稿日 2002年7月20日(土)05時31分 投稿者 新木 伸 >巻島君  7/22までに上げると言っていた、短編のほうは、どうなっているのだ?  順調ならよし。  そうでなかったら、7/22までに死んでも上げろ。  土日の2日があるんだから、上げられんことはないだろ。  「22日まで」っていうのが、22日も含むのであれば、なんと3日も使えることになる。  もし上がらんかったなら、そのまま捨てることになるわな。その短編は書きかけのまま、ゴミ捨て場行きだ。もう決定な。  長編のあらすじに取りかからんとならんから。スケジュールではそうなっているし。そもそも「最優先」は長編のほうと言ってあるし。  その短編、もしあがったなら、OFFでみんなで叩いてやる。  また「もし上がらなかった」場合には、OFF会なんかも、わしもみんなも呆れちゃって、「な〜んだ、こいつ、叩くほどの価値もねーじゃん。やめやめ」てなことになって中止になったりして。くっくっく。 -------------------------------------------------------------------------------- リサーチとか No.4930 投稿日 2002年7月20日(土)07時02分 投稿者 新木 伸 >女子  中学や高校で、制服がセーラー服だった人。  夏服の白いセーラー服って、胸ポケットってあったっけ?  普通、生徒手帳とかは、どこにしまってあるもの?  あと上衣とスカートの双方において、収納スペースといえるものは、どのくらいあるもの?  昔セーラー服を着た時に、スカートの横っちょのあたりに、ちゃっちい作りのポケットが存在しているのは確認したのだが。  ちなみに男子であれば、詰め襟とズボンにかなりあったりする。  詰め襟の。  左胸の外側に1個。生徒手帳サイズ。  左胸の内側に1個。内ポケット。封筒サイズ。  右と左の裾に、それぞれ1個ずつ。菓子パンが入るくらい。  夏服であれば、ワイシャツの胸ポケットが左胸に1個きり。  ズボンの右と左に1個ずつ。右尻に1個。  左尻には……あったかな。なかったかな? -------------------------------------------------------------------------------- >夏服 No.4931 投稿日 2002年7月20日(土)09時53分 投稿者 とんびの羽根  最初におわびを、うちの娘の中学は夏服はセーラーではないの。ブラウスだけ。  上は白い丸襟のブラウス、左胸にポケットひとつ、開口部8センチ深さ9センチ、ホームベース型で最深部は10センチ、ただし何も入れてない。  下は紺のスカート、左のホック部分から前方に向かって内ポケットひとつ、開口部14センチ、深さ10センチ、奥行き12センチ、少し斜めに取り付けられているため奥の方の長さは27センチ、生徒手帳、ポケットティッシュなどが入っている。スカートのひだと一致しているために外観からはポケットの開口部はわからない。  冬服は上は紺のセーラー服、左脇の下2センチのところまで下からファスナーがついていて、開けることができる。左胸にポケットひとつ、開口部9.5センチ深さ11センチ、ホームベース型で最深部は12センチ、ただし何も入れてない。  下は紺のジャンパースカート、やはりスカートの左ホック部分から下に内ポケット。  制服購入の指定店はそごうと大丸、どうもちょっと違うらしいがよくしらん。うちは大丸神戸店に注文。大丸の方が評判がいいらしい。  上のポケットだけど、一年は生徒手帳を入れていたりするらしいが、冬までにみんなやめてしまうのだそうだ。  下のポケットは普通存在はまったくわからない。ポケットティッシュは6っつくらいはいり、ハンドタオルもはいる。入れすぎるとふくらみでわかるようになる。うちの娘は入れすぎの例です。こんなに入れてるやつはいないと言ってます。電撃文庫は入らないとも告白あり。 -------------------------------------------------------------------------------- 海の日 No.4932 投稿日 2002年7月20日(土)11時32分 投稿者 巻島翔史  土曜日が祝日になったら、振替休日がなくて損だと思っている人間は、いったい何人ぐらいいいるんだろう? オフとか> >>たとえば8/3(土)に上京するとして、そのまま8/4(日)も親父さんのところに泊まりこんで東京見物でもして、8/5(月)の夕方からOFF会に参加……。 >>そして8/6(火)の昼に帰るとかいう選択肢は?  この案、いいですね。分室のログのチェックが問題になりそうですけど。(親父の家にはネット環境などない)  どこかいちげんさんでも入れるネットカフェとかあればいいんですが。  ちなみに、今まで家で立てていた案は、  2日に上京して一泊。3日〜4日はオフに行って5日は観光。6日に帰阪。  というものでした。  ところで、 >>しかし8/3(土)にOFFをやるのでは、上京したとしても、親父さんのところには泊まれんぞ?  そうか、オフのあとだらだら東京にいるというのは、新木さんの想定外にあることなんですね。  メモ片手に手書きでうんうん唸ってもやれるかなぁと思っていましたが、確かにそれだと集中できる万全の体制とは言えないし。認識甘かったかも。  5日という案でOKです。これならこっちも日程的には変わらんし。 >>7/22までに上げると言っていた、短編のほうは、どうなっているのだ?  メドたちました。エサは提供できそうです。  ところで、この「上げる」には、<課題部屋、もしくはよみかくに投稿する>という意味まで含みますか? セーラー服>  え、冬服はセーラーでも夏はそうでないところもあるんですか。知らんかったなぁ。  俺も最近セーラー服の構造が気になって、資料用に一着欲しいと思っていたりします。  (襟のスカーフをとらないと、ほんとにセーラーは脱げないのかとか)  人に見つかったら危険ですが(笑) 薗部さん> >>そろそろシンデレラもネタ自体が思いつかなくなってきました。  それ普通です。自主ボツの基準が厳しくなってくるんで。そこからが課題の山場でしょう。 薗部26 >>そしてシンデレラはこの場にいられることが幸せだと言う。また、自分の気持ちを伝えるためにあれこれ悩んだが、結局素直に言う事が一番だと気付いた事を王子に伝える。  こういうことを、はっきり言わせちゃったらダメです。  「わたしってこんなに無欲なんです」と喋ってるのと同じ。 薗部27  捻挫した人にダンスを躍らせないでください。 -------------------------------------------------------------------------------- セーラー服 No.4933 投稿日 2002年7月20日(土)14時42分 投稿者 弟切 千隼 はい、中学校の制服がセーラー服だった弟切、御質問に答えます。今や恥を知らないおばさんとなってしまった弟切にも、セーラー服を着た純情な中学生だった時期がありました(笑) えー、まず、我が中学のセーラー服の色と形について説明しましょう。うちの中学のセーラー服は、ちょっと変わっていました。 普通、セーラー服というのは、袖口と襟のふちに何本か白い線が入りますよね。ところが、うちの中学のセーラー服は、襟と袖口に地の色と同じ紺の線が一本入っていました。これでは全然目立たなくて、何のためにわざわざこんな線を入れているのか、理解に苦しみました。 その上うちの中学のセーラー服はネクタイまで紺で、冬服の場合、全く白いところがありませんでした。その暗い色調を揶揄して、「葬式セーラー服」と呼ばれたものです。 上記でネクタイと書きましたが、うちの中学のセーラー服の場合、スカーフではなくてネクタイが付いていました。といっても普通に男性が絞めているようなネクタイではなくて、セーラー服と同じ紺色の生地で作られており、襟の裏にホックで止めるようになっていました。 セーラー服を着脱する時には、このネクタイをホックから外して行ないます。セーラー服の前面の真ん中が割れて着脱できるようになっていて、ここもやはりホックで止めるようになっています。 うちの中学の夏服は、セーラー服の身ごろの部分だけ白くなります。襟とネクタイは紺のままです。袖口は、半袖の場合は付いていなくて、長袖の場合は冬服と同じ紺の袖口が付きます。 時々、夏服になると襟まで白くなるセーラー服ってありますよね。中学時代、あれがとても羨ましかったです。 だって、真夏に紺のセーラーカラーをしょって歩くなんて、集熱板をしょっているようなものですよ。ほとんど拷問です。子供にこんなものを着ろと強いるなんて、大人って何も考えていないなと思いました。 それはともかく、本題の夏服ポケットについてです。 うちの制服の場合、冬服でも夏服でも胸ポケットはありました。大きさと形はとんびの羽根さんの娘さんのところとだいたい同じです。 校則で「常に生徒手帳を携帯すること」となっていたので、一年の最初のうちこそ胸ポケットに生徒手帳を入れている人が多かったものの、だいたい途中で面倒くさくなって皆やらなくなります。生徒手帳は鞄の奥深くにしまわれていましたね。 人によっては、単に面倒くさい以外の理由で胸ポケットに生徒手帳を入れるのを嫌います。生徒手帳に限らず、胸ポケットに物を入れること自体が嫌なのです。 なぜかといいますと、胸が大きい人の場合は、胸ポケットに物を入れると物が胸につかえて服の形が崩れるからです(^^; おまけに、思春期の女の子としては、胸が目立つのがとても嫌です。 これは男性には気づかれない悩みでしょうね。弟切も胸が大きいほうで、胸が目立つのがとても嫌でした。 セーラー服というのは、学生服に比べるとずっと収納スペースが小さい服でして、胸ポケット以外にはスカートの脇に一ヶ所ポケットがあるだけです。とんびの羽根さんがおっしゃるように、ポケットの入り口はスカートのひだにうまく隠れていて、一見どこにあるのかわかりません。 この収納スペースの小ささは、着ている私たちにとっては大いに不満でした。 セーラー服は、見ている分には「可愛い」と人気がありますね。けれども、着ている本人たちからすると、収納スペースの小ささ、夏の暑さ、冬の寒さなど、非常に不満が多い服です。現在、学校の制服としてセーラー服が下火になっている理由はこれだろうと思います。 -------------------------------------------------------------------------------- 小説を書く時間 No.4934 投稿日 2002年7月20日(土)22時51分 投稿者 三枝零一 確かに、一日十八時間とか普通ですね。 うちの知り合いの人たち(佐藤ケイさんとか)は、もっと恐ろしいスケジュールを日常的に平然とこなしてるみたいですし。 私なんかは、まだ人間らしい生活を維持してますから、作家としては相当ダメです(笑)。 >小説を書いちゃった理由。 「ウィザーズ・ブレインという物語を思いついてしまったから」 というのが、たぶん、いちばん大きな理由です。 まるで冗談みたいな話ですが、これが本当。他にも「将来の身の振り方について両親と確執があった」とか「自分の将来に行き詰まりを感じていた」とか小さな理由はあるんですが、それよりも何よりもこれ。 当時「ライトノベルは持ってるだけで千冊。売ったもの&立ち読みした物まで含めれば数えきれず」という生活を送っていた私は、本屋でのライトノベルあさりに限界を感じていました。一部の例外を除いたほとんどの作品に「オレならこうするのに」とか「どうしてこうしないんだ」とかいうポイントを見つけてしまう。何だか読書が楽しくない。 で、春休みに入ってのんべんだらりと過ごしていたある日、ふと思ったわけです。 「オレが本気で書いたら、何ができるんだ」 そこで、前々から頭の中にあった「誰かこんな設定で書いてくれないかなー」と「誰かこんな登場人物たちで書いてくれないかなー」と「誰かこんなテーマで書いてくれないかなー」を組み合わせてみました。すると、当初の予想よりはるかに面白そうなストーリーができてしまった。で、また考えたわけです。 「これを、オレの胸の内にしまっておくのはもったいない」 ……今から思えば、とてつもなく大それた考えです(笑)。当時の私はいったい何を考えていたのでしょう。と、まぁそれはさておき、私はこの話を小説という形にしてやろうと思いつき、そこでまた考えたわけです。 「書くからには、できるだけたくさんの人間に読ませねばなるまい。そのためには商業出版だ」 ……繰り返しますが、すべて実話です(笑)。 -------------------------------------------------------------------------------- OFF会アンケート No.4935 投稿日 2002年7月21日(日)00時55分 投稿者 新木 伸  アンケートも取ってから、決めるか。  参加予定の人。 −−−−−−−−−−−−−−−  8/3(土)……( )  8/5(月)……( ) −−−−−−−−−−−−−−−  それぞれ、参加可能日を、○と×のどちらか付けて提出のこと。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4936 投稿日 2002年7月21日(日)02時11分 投稿者 新木 伸 >三枝さん  ああ、そのパターンなのですね。納得。  それ、プロ作家が作家になった理由のなかでは、だいぶメジャーなほうですよ。  いわゆる、「誰も自分の読みたい話を書かないので、仕方ないから、自分で書いた」ってやつですね。  榎野さんも、そのひとりだし。  中里さんもそうだったかな?  だいたい、半分3分の1ぐらいの割合かなぁ。プロになった理由を訊くと、いちばんよく返ってくる答えです。  僕とみやびさんが、電話で話して、勝手にやっていた予想の、第一候補だと、「ある日突然、ある物語が頭の中に存在するようになって、しかたないので書きあげることにした」――てなことだったりしましたが。  わりと普通だったので、納得して安心。  小説を千の単位で読んでいる人って、いざ自分が書こうと思ったときには、初めてでも、いきなり書けてしまうみたいですね。頭の中に自然と、話の基本構成とか、小説の文体とか、そういったものがインプットされるのかな。  京極夏彦(ミステリー)などもそうらしいですね。なんでも数千冊は読んでいたとか。  1日の生活。  18時間執筆を連続して行うのは、体力のある20代前半ぐらいまでが限度ですよ。30過ぎて同じことをやるのは、だいぶ無理があります。  僕も、いまでも非常時ならやれるつもりではいるけど、本当のところは、どうだか。  せいぜい、ラストスパートの3日ぐらいしか持ちません。しかも終わった後にがくんと反動が来るしー。  最近は、テンパってきてるときでも、9時間あたりを淡々と、毎日続けるというやり方ですね。2時間集中+1時間休憩のサイクルを、1日に3回ぐらいとか。そして睡眠は10〜12時間ぐらい、しっかり取る。  いまやっているこの一冊を書き上げても、次の仕事が、すぐ待っているわけだし。 >セーラー服とか >とんびさん  夜。  中学生の娘のセーラー服を、こっそりと手にとってみる父親。  モノサシを持ってあちこち計ってみたり、ためつすがめつ、ひっくり返してみたり、裏返してみたり。  もし娘に目撃されたら、「おとーさん! なにしてるのっ!?」――なんてことになったりして。(笑) >弟切さん >>おまけに、思春期の女の子としては、胸が目立つのがとても嫌です。 >>これは男性には気づかれない悩みでしょうね。  いま書いている話のキャラの悩みのひとつとして、ちゃんと織りこみ済みです。  あんま男の子をナメないように。男の子でも、そのぐらいは想像つきます。  僕の場合は、作者の想像によるものではなく、ただキャラが「悩み」として打ち明けてくるわけだけど。 >セーラー服の入手法とか  知り合いに19歳以上の女の人がいたら、もらえばいいのだ。  ただ用途をきちんと説明しておかないと、変な誤解を受けてしまうかもしれんが(笑)。  まっきーの場合は親戚が多そうだから、従姉妹とかおらんのか? -------------------------------------------------------------------------------- >新木さん #4936 No.4937 投稿日 2002年7月21日(日)10時14分 投稿者 とんびの羽根 >>夜。  あはは、朝だってば。  家の中なのに帽子をかぶり、マスクをして、黒縁のめがねをかけて……。  岡田あーみんの「お父さんは心配症」みたいなイメージができあがったりして。 -------------------------------------------------------------------------------- 昨日はうなぎ大虐殺の日でした。 No.4938 投稿日 2002年7月21日(日)19時38分 投稿者 弟切 千隼 昨日、スーパーへ買い物に行ったら、うなぎの蒲焼が山盛りになって売られていました。弟切はそれを買わずにうなぎの肝の串焼きだけ買って帰って、実家から送られたうなぎの白焼きと一緒に美味しくいただきました。 うなぎ三昧で幸せでした(^_^) >>OFF会アンケート −−−−−−−−−−−−−−−  8/3(土)……(○)  8/5(月)……(○) −−−−−−−−−−−−−−− 弟切はどちらでも大丈夫です。両方やると言われるとちょっと苦しいですが(^^; >>胸ポケットの話 弟切の場合、どうも周囲にいる男性に超無神経(笑)な人が多いようです。この胸ポケットの話を知り合いの男性にしたところ、「そんなこと考えたこともなかった」と本気で驚かれたことが何回もありました。そのため、男性というのはだいたいそんなものかと思っていました。 そういえば、私の周囲にいる男性には、彼女いない歴が長い人が多いです。そもそもサンプルに偏りがあったのですね。 今度からこの手のことを訊く時には、彼女や奥さんがいる人にも訊くようにしましょう。 >>「うり」解析 新木さんの御指摘どおり、『ブギーポップ』シリーズの「うり」とされているのは、「非日常感」だけではなく、「登場人物たちの抱える心の痛み」もありますね。 私は『ブギーポップ』シリーズの読者としてはずいぶん年寄りなので(^^;、この「心の痛み」は理解できてもあまり共感できません。実は、「非日常感」のほうも、理解はできるものの共感はあまりしていません。 あまり共感できない私でもちゃんと面白く読めたのですから、『ブギーポップは笑わない』は優れた作品だと思います。分析して、経験値を稼がせていただきます(^_^) 前々回の書き込みNo.4923で、『ブギーポップは笑わない』の中で日常性を体現する人々を名前だけ挙げました。 この作品中では、日常性は非日常性を強調するために置かれている要素です。そのため、前々回名を挙げた人たちは、本当に普通の人たちです。普通なのに、非日常性を発揮する人と隣り合ってしまった人たちです。 例えば、冒頭に登場する竹田啓司は、ブギーポップを心の中に住まわせる宮下藤花の恋人ですが、本人は普通の男子高校生です。新刻敬は、宮下藤花という恋人がいることを知っていながらひそかに竹田啓司のことが好きな女子高校生です。 この二人が宮下藤花/ブギーポップの身近にいることによって、ブギーポップという存在の非日常感が強まっていますね。 竹田啓司と新刻敬が、宮下藤花/ブギーポップを含めた三角関係を形成しているのに対し、木村明雄と田中志郎は紙木城直子を中心とした三角関係を形成しています。この二人も普通の男子高校生です。 紙木城直子は、前に書いたとおり一種のテレパシー能力のようなものを持っています。しかし、外見は普通の女子高校生です。彼女の内部の非日常性をあぶり出すのに、木村明雄と田中志郎の二人が役立っています。 心の痛みという点でいえば、新刻敬の痛みがわかりやすいですね。 好きな人がいるのだけれど、その人にはすでに恋人がいて……という状況は非常によくあることでしょう。しかも彼女は風紀委員を務めているくらいまじめな良い子で、恋のライバルである宮下藤花をいじめてやろうとか、竹田啓司を奪ってやろうとかいった考えは全く持っていません。彼女に全く落ち度はない訳です。 似たような経験をしたことがある人なら、心の痛みを抱えつつ懸命に普通に振る舞おうとする彼女は、とても同情しやすいキャラクターですね。 木村明雄も新刻敬と似た痛みを持っています。彼の場合、紙木城直子に二股かけられた状態なので、もっと痛いですね。 彼は新刻敬と違って、ちょっとちゃらんぽらんな、不良っぽい男の子に描かれています。これはたぶん、「こういうやつなら二股かけられても、まあしょうがないかな」と読者に思わせるためでしょう。 なぜ読者にそう思わせなければならないかといえば、そうしないと紙木城直子が一方的に悪いやつになってしまうからですね。二股かけるのは悪いこととはいえ、彼女もまた彼女なりの痛みを持っていたために、そうせずにはいられなかったのだと読者に感じさせる狙いがあるのでしょう。 紙木城直子の痛みについては後で別個にやりますので、ここではこれ以上突っ込みません。 マンティコアによって紙木城直子が殺されたため、木村明雄は「かつての恋人の永遠の喪失」という痛みをも負うことになります。これは単純な失恋とは違った重みのある痛みでしょう。 木村明雄が不良らしいクールさをもって事の顛末を語るのが、逆に痛々しさを感じさせます。「いい加減なやつだけど、ちょっと可哀相かな」と思う読者は多いでしょう。 田中志郎はさわやか系スポーツ少年といった雰囲気の人で、あまり痛みを感じさせませんね。しかし、紙木城直子の死はそんな彼にも大きな痛みを与えます。 恋人の喪失が人間にどれほど大きな痛みを与えるかは、『ブギーポップ……』の主要読者層と思われる中高生にも、容易に想像できるでしょう。スポーツ少年らしく、まっすぐにその事態を受け止める彼は格好いいですね。 今回はここまでとします。続きは次回に回します。 -------------------------------------------------------------------------------- ちょっと眠いかも No.4939 投稿日 2002年7月22日(月)00時10分 投稿者 羽矢野  出張から帰ってきました。  なんか、仕事がメインか邂逅メインかわからないほど、充実の日でした。 ●ミニオフ? 会  はせがわさん、紫さんお疲れさまでした。  いや、すごかったですね。  とっても勉強になりました。  書き込みのやりとりよりも全然はやく進むので、一日でずいぶんと経験値が得られました。  なんか、紫さんが私をえらく買ってくれてるんで、どきどき。  そんな大した人間じゃないんです。私。  会ってイメージ壊したかもと心配。  わたしは八月のオフ会にはいけないですが、また機会がありましたらお会いしたいです。 >>弟切さん(4910) >>OFF会 >今週末、時間が取れれば私も「秋葉原の邂逅」に入れてもらおうと考えていたのに、仕事でそれどころではなくなりました(;_;)  残念でした。  目の前で腐豆腐食べてもらおうと思ってたのに(嘘)  いつかオフ会でお会いできる時を楽しみにしてます。 >>ちなみに。 19:00〜 紫さんと待ち合わせ。焼き肉屋に入り、いろいろと小説の雑談。 21:30〜 サッカーの応援を終えたみやびさん登場。本格的に始まる。 肴になったのは、みやびさんのフォーチュンゲームシナリオと紫さんの書きかけの短編。0:00 場所をカラオケボックスにうつす。延々と話す。 6:00 場所を喫茶店にうつす。ここでも延々と話す。 8:00 解散。  こんな流れでした。  13時間か。  そんなの全然感じなかった、あっという間の出来事でした。  年のせいか、最後は少し眠かったですが。  ホテルに帰って、仮眠しました。(笑) ●OFF会アンケート −−−−−−−−−−−−−−−  8/3(土)……(×)  8/5(月)……(×) −−−−−−−−−−−−−−−  次こそ。 ●土用丑  しまった。忘れていた。  明日食べよう。  でもどうせなら、スーパーのパックじゃなくてちゃんとした鰻屋さんで食べたいなあ。  ちなみに鰻の養殖で有名なのは浜名湖ですが、浜名湖自体は海水が混じっているため養殖はしてません。  あれは周りの池でやってます。  とクイズ番組みたいな豆知識。  ちなみに浜名湖周辺を車で走ると、鰻屋さんがたくさんあります。 ●無欲  むよく【無欲】 (形動)欲のないこと。「無欲恬淡」  よく【欲・慾】  欲(ほっ)すること。願うこと。ほしがること。むさぼり求めること。また、その心。「欲がない(深い)」「欲を出す」  辞書引くと、こんなことしか載ってません。 >>ではシンデレラで考えるとどうなるか。 >>初期状態  まず無欲とは、欲のない状態です。  つまり自分から能動的に何かを欲しがっていてはいけないわけです。  だから初期状態で何かを得ようとしているシンデレラはすべてその時点でアウトです。 >>価値観  あと気になるのは何か価値のあるものを欲しがらないというパターン。  これは無欲なのか?  これは一つ疑問がでてきます。  例えば宝石を欲しがらないシンデレラ。  これは“宝石というものの価値をわかっていてそれでも欲しがらない”のか“宝石に価値を見出していない”のかがわからない。  通常は、宝石を価値ある物と思ってない人間はそんなにいないわけですが、それでも不明にしたままだとアウトです。  でも宝石の価値を知っていてそれでも欲しがらないっていうのは絶対に無欲かというとそうでもない。 >>この関係で無欲だと……  誰が見てもシンデレラが当然もらってしかるべきものを断るとか。  沢山くれるのにちょっとでいいとか。  宝石あげるって言われたけど、もっと価値の低い(と一般的に思われる)もので満足するとか。  あとは、欲のある状態だと当然気づいたであろう何かのチャンスを気づかないとかでもいいかな。  どうしても今までの受け売りになっちゃうなあ。  一個オリジナル。  えーと。 >>本当は無欲じゃないけど、他人から見ると価値観の相違で無欲に見える。  王子に見初められるエピソードだけなら、他人から無欲に見えればオッケーだけど、無欲のシンデレラが報われるという話だと、これはダメですね。  とここまで。 -------------------------------------------------------------------------------- おーい No.4940 投稿日 2002年7月22日(月)04時56分 投稿者 新木 伸  アンケート、アンケート。  早く回答せいや。  24時間あったら、1度くらいは読んでるだろ? みんな?  至急だって言っとかないと、伝わらないものか?  しかたがないので、今日の24:00ぐらいまで待つ。 -------------------------------------------------------------------------------- アンケート No.4941 投稿日 2002年7月22日(月)11時43分 投稿者 紫ゆきや >アンケート  遅れてすみません。 −−−−−−−−−−−−−−−  8/3(土)……(○)  8/5(月)……(○) −−−−−−−−−−−−−−−  よろしくお願いします。 -------------------------------------------------------------------------------- そーですね No.4942 投稿日 2002年7月22日(月)19時37分 投稿者 三枝零一 >書き始めた理由 そうですね。うちの知り合いの方たちに聞いても、「自分の読みたい物を書いた」っていちばんメジャーな理由、というか、それ以外の理由の方をあまり知りません(他にはどういう理由があるんでしょうか)。 でも、よく考えたら私の「書き始めた理由」って、書き終わって半年ぐらいしてから当時のことを冷静に振り返って「ああ、あのときはそういう状態だったのか」と納得したのであって、書き始めた瞬間はまさに「突然頭の中にストーリーが降ってわいて」状態でした(笑)。 ベッドに入ったらいきなり悲しいシーンが頭に浮かんで眠れない。 道を歩いてたらいきなり頭の中でキャラがしゃべり出して、危なくて横断歩道が渡れない(笑) そういう状態だった覚えがあります。 往来の真ん中でいきなり立ち止まって「そうか……そういうことなのか……」とか独り言をいってた記憶もありますから、周囲からはかなり白い目で見られていたことでしょう。 >お話の基本構成 そうですね。どうも私の場合には「大量の本を読んでる間になんとなくお話の作り方がインプットされてしまった」という感があります。なので、この掲示板でプロット構築のテクニックなんかが理路整然と解説されてるのをみると「なるほど! 俺が普段なんとなくやっていたのはこういうことだったのかぁっ!」と感心してみたり。 ……いかん。新木さんにお酒をおごらないといけない予感(笑) >オフ会 参加してみたいなー、と思いつつも理論的に不可能です。去年までは大阪在住で無理だったのが、今年からは兼業の関係で福岡在住になってますます無理(T-T)。 参加される方は、どうぞ楽しんできてください(ついでにレポートもしてくれると嬉しいです)。 -------------------------------------------------------------------------------- アンケート No.4943 投稿日 2002年7月22日(月)19時45分 投稿者 八神伽羅 −−−−−−−−−−−−−−−  8/3(土)……(○)  8/5(月)……(○) −−−−−−−−−−−−−−− ……です。  訳あって明日まで書き込めません。  課題はやってるので、明日四日分まとめて提出します。  細切れの時間はあるんだけど、打ち込んで書き込む時間が取れず……本当なら昨日には土日分を出しておくはずだったのに……。  すみません。 -------------------------------------------------------------------------------- 今日も猛暑でした。 No.4944 投稿日 2002年7月22日(月)22時07分 投稿者 弟切 千隼 梅雨明け十日とはよく言ったもので、梅雨明け宣言が出てからというもの、関東地方は猛暑の日々です。 しかし、緑濃き田舎にある我が家は、周辺の雑木林を渡ってくる風が涼しくて助かっています(^_^) >>『ブギーポップは笑わない』の「うり」解析 暑さにめげず今日もやります。前回の書き込みNo.4938の続きで、登場人物の「心の痛み」分析です。 宮下藤花/ブギーポップの敵である百合原美奈子/マンティコアについて考察してみましょう。 百合原美奈子は、表面的に見ればマンティコアという化け物に食われてしまった気の毒な被害者です。しかし、彼女は半ば自分でそれを望んだようなものでした。 百合原美奈子は、美貌と才知を兼ね備えた恵まれた女子高校生でした。それ以外にも、家が貧乏だったとか、いじめにあっていたとかいった人が不幸になりそうな要素は見当たりません。外から見れば、幸せいっぱいのはずの人でした。 けれども、主観的には彼女は不幸でした。彼女は日常というものにひどく閉塞感を持っていました。 彼女が何もしなくても、他人は彼女の美貌を見れば感嘆し、誉めそやします。ちょっと勉強をすれば成績が上がって、やはり周囲の人に賛嘆されます。こういう人にとっては、周囲の人々や世界は凡庸すぎて、日常は退屈極まりないでしょう。 あまりにも労せず生きられると、人間は不幸になるという見本ですね、彼女は。 マンティコアに襲われる直前には、彼女は日常に対する閉塞感で窒息寸前だったようです。何でもいいから、彼女は凡庸で退屈すぎる日常を打ち壊す「何か」を待ち望んでいました。 そこへ計ったように−むろん、実際にはそのように作者が計っている訳です−マンティコアという化け物が現われ、彼女を食い殺すという行動を起こしました。 人を食う人型をした化け物−しかも人造人間です!−が実在して、そいつが自分を食い殺したのですから、百合原美奈子の退屈な日常は木っ端微塵に壊されたでしょう。 物理的には、マンティコアに食われたために百合原美奈子という人間は消滅してしまいます。しかし、マンティコアは彼女が気に入ったと見え、彼女を食った後は「百合原美奈子」の姿を借りて生き続けます。 マンティコアが彼女を気に入ったのは、もちろん偶然ではありません。マンティコアと百合原美奈子には、もともと通じ合うところがありました。 マンティコアは普通の人間よりも優れた力を持った人造人間です。けれども、彼女−便宜的にマンティコアは女性とします−は失敗作でした。統和機構の制御が利かず、狂っていると見なされたようです。 彼女は抹殺されるのを防ぐために、統和機構から逃亡しました。 もともと普通の人間の日常とは相容れない人造人間として誕生したマンティコアは、生みの親である統和機構にも見捨てられ、この世界のどこにも寄る辺なき身となりました。その「寄る辺なさ」は、百合原美奈子の抱いていた「日常への閉塞感」と通じていました。 百合原美奈子も、日常があまりに退屈で、自分の居場所がないと感じていました。ゆえに、日常を打ち破る「何か」を待ち望みました。 そして、マンティコアに食われた百合原美奈子の魂は「日常ではないどこか」へと飛び去り、残った抜け殻はマンティコアが「日常」を偽装して生き延びるために用いられます。二人の望みがちょうど合わさって、百合原美奈子/マンティコアが生まれました。 早乙女正美も、百合原美奈子と同じ閉塞感を持っていました。彼も百合原美奈子と同様、どちらかといえば恵まれた人で、生きるのが楽すぎて日常に退屈しきっていたようです。 幸か不幸か、彼の場合は、マンティコアに食われる前にその非日常性の素晴らしさを賞賛したために、命拾いをします。二人は互いに同じ「居場所のなさ」を抱えていることに気づき、相手がかけがえのないパートナーだと認識します。 後の被害者にとっては不幸なことに、ここに最凶の(^^;殺人カップルが誕生しました。ボニーとクライドの化け物版といった感じですね。 注: ボニーとクライド;1930年代、米国に実在したギャングのカップルです。本名はボニー・パーカーBonnie Parkerとクライド・バローClyde Barrowといいます。米国南西部で銀行強盗などの悪事を重ね、最後は銃撃戦の末射殺されました。彼らをモデルに、映画『俺たちに明日はない』(1967年)が作られています。 >>うなぎ 羽矢野さんがうなぎの養殖について書かれていたので、ちょっと補足します。 御存知の方も多いでしょうが、うなぎは海で生まれて川で育ちます。私たちが食べているうなぎは、川に上って大きくなったものです。 うなぎの生態には謎が多く、親うなぎはいつどうやって生殖期を迎えて海へ帰るのか、どこで交尾して産卵するのか、子うなぎはどうやって川までたどり着くのかなど、ほとんど何もわかっていません。ですから、うなぎの養殖と言っても、鮭のように親から採卵して孵化させたものを育てているのではなく、海のどこかで生まれて川を遡るためにやってきた子うなぎを河口でつかまえて、それを淡水の生簀に入れて飼っています。 羽矢野さんがおっしゃるとおり、浜名湖は汽水湖なので、親うなぎは棲んでいません。 -------------------------------------------------------------------------------- アンケート No.4945 投稿日 2002年7月22日(月)23時51分 投稿者 薗部 せい 24時まであと10分しかありませんが、とりあえずご回答しておきます。 今回は薗部は見送ります。まずはやる事やって、オフ会に集中できる態勢を調えよう、ということです。皆様で有意義な時間を過ごしてきてください。 -------------------------------------------------------------------------------- ひょっとして俺も返答義務ありますか? No.4946 投稿日 2002年7月22日(月)23時54分 投稿者 巻島翔史 >アンケート −−−−−−−−−−−−−−−  8/3(土)……(○)  8/5(月)……(○) −−−−−−−−−−−−−−−  日程は俺が言い出したことなんだから、どっちも○はあたりまえですが。 -------------------------------------------------------------------------------- お疲れさまでした No.4947 投稿日 2002年7月23日(火)03時02分 投稿者 紫ゆきや >土日  みやびさん、羽矢野さん、ありがとうございました。  お会いできて嬉しかったです。  それと、短編の指摘をしていただいてありがとうございました。  自分の考え不足などもわかり、たいへん勉強になりました。  また機会がありましたら、よろしくお願いします。 >短編とか  今書いている短編をプロットレベルから修正することにしました。  もう少し時間をください。  8月のオフ会には、どんな話かわかるくらいまでは書いて、持っていきます。 >無欲とか  「無欲」というのは、「欲しがらないこと」と、仮定します。  「欲しがらない」というのは、「対象について価値を見出している」ことが含まれます。  これは羽矢野さんも書かれていますが、「貴重なものより、とるに足らないものが大切だったシンデレ」とか「べつに王子さまと踊りたくなかったシンデレラ」とかのボツパターンになりますね。  たいていの人は、「価値を理解すること」は、「それを欲しがること」に繋がるわけですが。  無欲な人は、そうではないのです。  ここで重要なのは、欲しがらない理由ですね。  欲しがらない理由は、障害であってはなりません。  障害が排除されて、行為が変わるということは、「欲しいのを我慢していただけ」になります。  では、障害も無いのに価値のあるナニカを欲しないというのは、どういう状態でしょうか。  それは満足している状態ですね。  無欲というのは、「現状、あるいは、取るに足らないもので満足していること」であると思います。  シンデレラの課題でいうならば、「シンデレラが、ナニカの価値を理解していることを示したうえで、ナニカを欲しがらない様子を見せ。なぜならシンデレラは、こんなことで満足できる人だからでした」と、するパターンが良さそうですね。  今回は検証までやっていませんが、まず仮定ということで。 >うなぎ  コンビニで1000円のうなぎ弁当を買いました。  量は少なめだったけど、味は悪くなかったです。 -------------------------------------------------------------------------------- 突然ですが、 No.4948 投稿日 2002年7月23日(火)13時13分 投稿者 巻島翔史  今から、生課題(と勝手に命名)をやろうかと思います。  あの雨降ってきてどうこうってやつを。  できあがったら課題部屋に上げようかと思います。  では4時間後に。 -------------------------------------------------------------------------------- 課題終了 No.4949 投稿日 2002年7月23日(火)17時13分 投稿者 巻島翔史  途中2回フリーズして、計30分ぐらい時間を損しました。  (というか、ウチのパソコン最近よくフリーズする)  まあ、1行かいたらすぐ上書き、という癖がおかげさまでついてしまっているので、書いたものが飛んだということはなかったのですが。  で、書いてる途中で思ったのですが、  これ、「荒調整」(新木語のね)をやってしまったっぽいです。  えーとですね、つまり、話の中心が「制服が透けてドキドキする」ということではなくて、「ケンカした男の子が反省して素直に謝る」ということになってしまったのですよ。  というか、勘違いしてたっぽいなぁ。  制服が透けてドキドキするシーンさえ出せば、それでいいみたいに。  そういうことじゃないんだぁ、と気づいたらもう遅かったという。アホだ。  ついでに言うと、自分の部屋が西向きなのを忘れていました(笑)  この時間にやるのはハードだったかも。暑すぎ。 -------------------------------------------------------------------------------- OFF会 No.4950 投稿日 2002年7月23日(火)18時13分 投稿者 新木 伸  8/5(月)に決定ってことで。 -------------------------------------------------------------------------------- >巻島君 No.4951 投稿日 2002年7月23日(火)18時22分 投稿者 新木 伸 >巻島君  課題部屋のアレ。  しかし、4時間もかけて書いたわりには、山ほど叩けるところがあるのう。  OFF会でのオカズにでもするか。  んじゃ、こんどこれを、完全三人称で書き直してみること。まったく同じシーン、同じ展開のものを、視点だけを変えて書き直してみるわけだ。  ちなみに三人称といっても、誰かの心理に立ち入ることを禁ずるタイプの三人称ね。完全三人称というやつ。  そうして自分がいかに「説明」に頼っているのか、思い知るがよい(笑)  あとあらすじなのだが、叩いて直す期間も含めて今月いっぱいであるからして、1日、2日で、とっとと初版を上げてくること。 -------------------------------------------------------------------------------- 今日は大暑でした。 No.4952 投稿日 2002年7月23日(火)22時17分 投稿者 弟切 千隼 暦の二十四節気どおりに、今日は酷暑と言ってよい暑さでした。暑さのためアイスクリームが食べたくなり、買いに行こうと思ったところが、ぎらぎらと照りつける真昼の太陽のもとに出てゆく勇気がなく、挫折しました(;_;) 夏だけは吸血鬼になって昼間は寝て暮らしたい弟切です。でも棺桶の中で寝ると体が痛くなりそうですね(笑) >>『ブギーポップは笑わない』の「うり」解析 今回は霧間凪の「心の痛み」を考察します。 霧間凪の抱えている「痛み」も、比較的わかりやすいですね。 まず、彼女には両親がいません。母親とも父親とも、幼い頃に死に別れています。 霧間凪の母親については、作中ではほとんど何も語られていません。父親のほうは、『ブギーポップ』シリーズを通じて、暗に大きな存在となっています。 霧間凪の父親、霧間誠一は、凪が小学生の時に彼女の目の前で死んでいます。公式には病死ということになっているものの、シリーズの後の作品で、実は統和機構に殺されたことが判明します。 小学生のうちに両親を失うなんて、子供にとってはたいへんな衝撃でしょう。しかも目の前で父親に死なれたのですから、どんなに大きな心の傷を負ったかと思います。 まして、早くに母親をなくしていた凪はお父さん子だったために、自分の存在基盤のすべてを失ったような心理的衝撃を受けたのではないでしょうか。 女の子にとって、父親というのは生まれて最初に接する異性です。最も身近な異性のお手本として、そのイメージは幼い女の子の心に刷り込まれます。そのため、女性の男性に対するイメージを決定づけるのは父親だと言われています。 むろん、男性の場合は母親が異性のお手本となりますね。 霧間凪は、その最も良き異性のお手本を、早いうちに失ってしまいました。その喪失感が大きかったがゆえに、彼女の中には、父親のような頼りがいのある年上の男性を求める心が残りました。 後に中学生となった彼女の初恋の相手となるのが、ずっと年上の大人の男性であるのはこのためですね。 その初恋の相手が「正義の味方」になれたら格好いいなあと語ったために、霧間凪は「正義の味方」を目指そうとしました。そのためには何よりも強くなければなりません。 おそらくもともと芯の強い性格だったのに加えて、積極的にそうなろうとしたために、成長して高校生になった頃の霧間凪は、いっぱしの「正義の味方」になっていました(^_^) 強くて美人で頭のいい霧間凪は、男性にとっても女性にとっても憧れるキャラクターでしょう。その彼女がそんなふうになったのは、「心の痛み」を力に変えたからだというのが、『ブギーポップ……』という物語を象徴していますね。 『ブギーポップ』シリーズにおいて、霧間凪は特に複雑に造形された人物で、彼女にはもう一つ大きな「心の痛み」があります。 中学生の頃、彼女は原因不明の病に侵されて長期入院します。このために彼女は一年学年が遅れます。 中学生という成長が著しくて多感な時期に、一つ年下の同級生の中に放り込まれたら、周囲から浮いてしまうのが普通でしょう。それでなくとも両親を早く失うという試練と、長い闘病生活という試練を経て、考え深く、大人っぽい彼女に、付いてこられる同級生は少ないと思います。 長期入院を経た彼女は、今度は周囲からの疎外感という痛みを抱えることになります。しかし、強くあろうとする彼女は潔くそれを受け容れて、周囲から理解されることを諦め、「正義の味方」を目指します。 そんな彼女の思いと行動を理解できない周囲の同級生たちは、彼女に「炎の魔女」というあだ名を付けました。 二重の「心の痛み」を力に変えてしまう彼女は、やはり格好いいですね(^o^)  単純に強いだけではなくて、屈折したところがあってそれを強さに変えているキャラクターというのは、より魅力的です。 今回はここまでとします。続きは次回に。 -------------------------------------------------------------------------------- あううう…… No.4953 投稿日 2002年7月24日(水)00時16分 投稿者 羽矢野  自分の課題がうまくできないー。  ので、今日はつっこみ。 ●無欲  >>無欲というのは、「現状、あるいは、取るに足らないもので満足していること」  そうですね。  すべてではないでしょうけど、これは間違いなく無欲だと私も思います。    そして無欲とは“他人から見て”というのが、条件としてありますね。  自分で「私って無欲」なんて言ってる奴が本当に無欲なわけはない。  通常の“欲”の量よりもはるかに少ない“欲”しか持っていない人が他人から無欲と呼ばれます。  本人は自分が他人よりも欲が少ないなんて自覚していないはず。  なので、このパターンとしては。  起:何かイベントで価値のあるものが提示される。   (シンデレラはその価値を理解している)  承:シンデレラがその価値ある物を受け取る権利を得る。   (これは積極的に手に入れようとせず、偶然や運といった本人の欲とは関係なしに手に入る)  転:それを受け取らない。   (受け取ることに何の支障もないこと)  結:その価値あるものを受け取る前にすでに満足を得ていたことを示す。   (満足の理由になるものは他人にとっても価値ある物でなけれなならない。ただし、受け取れるはずだった物よりもはるかにささやかであること)  こんな感じになるでしょうか。  ちなみに結で「わたしは〜で満足しています」  ってやるのは禁止。  これは「わたしは無欲です」って言ってるのと同じ。    ってことで、一個やってみようかな。  誰か審査してくれるとありがたい。  羽矢野パターン検証1. ・ダンスのうまい相手が后に選ばれると最初に説明があったため、踊っても踊っても誘う娘の数が減らない王子。娘達のぎらついた目と踊りにうんざりしてテラスまで逃げる。 ・そこにも娘が一人。またダンスに誘われると諦めて娘の誘いを待つ。 ・しかしその娘、シンデレラは王子を誘わなかった。二言三言、言葉を交わすと感激した様子で礼をのべ、テラスを辞した。 ・他の娘と違うことに気づいた王子、シンデレラを追いかけてダンスに誘う。  さすがに宝石とか金貨とかはいかにもだったのでやめときました。  今回の検証で使った価値ある物とは“王子と踊れる権利”です。  一応、シンデレラはダンスに誘う行為が価値のあることだと知っている(最初に説明があったため)  積極的に手に入れようとせず、偶然チャンスを得る。  しかしその権利を放棄する。  彼女が満足したことは“王子と言葉を交わすこと”。  と条件は全部満たしているし、余分なものも入ってないはず。  (例えば、王子を誘わなかった理由が王子が疲れているみたいだったとかだと、これは王子の体を気遣う優しいシンデレラになる)  こいつは無欲でいいですか? ●巻島さん  読みました。  うーん。  なんというか。  思ったことそのまま言うと“自分自身の文章ってやっぱりわかんないよなー”です。  多分、他人がやったら一発で気づくでしょうに。  これって、雨に濡れてすけた服を見てどきどきするってのを“描写”するんですよね?  だから、他の部分が全部説明でもまあいいか(よくない)と思うのですが、 >>それに俺が、色気のない矢島に一瞬でもドキドキしてしまったなんて、信じたくもないことだ。  さすがにこれは……  そのまま書いてるやん!!  と思わず叫んでしまいそう。 >>男勝りで今まで女として意識してなかったクラスメイトの服が透けてどきどき。  これ自体は悪くないと思います。  ただ、全然足りない。  ブラの紐が見えて、こいつも女だと思ったときに、それを指摘される。  恥ずかしさから言い返して、また喧嘩になる。  白熱し、ヒロインが殴ろうと腕を振りかぶったときに正面から透けたブラをモロに見てしまう。  赤くなる主人公。視線は健康な男の子なので釘付け。ナイ乳だと思っていたのに、意外と大きい。  視線に気づいたヒロイン。赤くなって胸を隠し、視線から逃れるように後ろを向く。  普段からは想像もつかない女の子らしさ。恥ずかしそうに顔を赤らめうつむくヒロイン。それを見つめる主人公。  こんな展開だったら、私はどきどき。  そもそも何で、巻島さんの書いたヒロインが貧乳なのかがさっぱりわかんない。  ナイ乳派?  女を感じさせないヒロインの女の部分を意識するのが今回のどきどきなのに、それをマイナスにするであろう貧乳ですってわざわざ書いたのは何で?  本文は書き直し入るみたいなので、やめときます。  だた、あきらかに行動の説明が足りてない部分が数カ所。  そこだけ一個指摘。 >>だから、俺は走って逃げた。情けないけど、逃げることしかできなかった。 >>――っ! >>首すじに、冷たい感触がした。続いて頭、肩、腕にも。 >>雨? >>そう思う間もなく、アスファルトが濡れたときの臭いがむわっとのぼってくる。地面がみるみるうちに黒くなっていく。 >>雨が滝のように、猛烈な勢いで降ってきた。 >>俺はまた走り出した。  この“また走り出した”って部分ですが、いつ止まったと書いてあるのでしょう?  と他人に厳しい羽矢野。 -------------------------------------------------------------------------------- 一回で書き込めるかな……。 No.4954 投稿日 2002年7月24日(水)01時46分 投稿者 八神伽羅  まずは土曜の分。 3.「信念を持つ主人公が、それを貫き通す話」 1.「弱い者いじめをしないという信念を持った小学生が、クラスを敵に回してもいじめられっ子をかばう話」 2.「貴族はかくあるべきだという信念を持つ没落貴族の息子が、貧乏な境遇に陥ってもそれを貫く話」 3.「嘘をつかないという信念を持つ少女が、保身を考えず己の罪を告白する話」 4.「仕事を家には持ち込まないという信念を持つ父親が、激務を片付け子供の運動会に行く話」 5.「弱者を切り捨てないという信念を持つ王が、飢饉の中、国庫を開いて民を救う話」 6.「生徒を信じるという信念を持つ教師が、濡れ衣をかけられた不良を信じぬく話」 7.「根っからの悪人はいないという信念を持つ勇者が、魔王を改心させる話」 8.「動物と対等につきあうという信念を持つ動物使いが、凶暴なライオンをなつかせる話」 9.「弱者を救うのが強者の義務だという信念を持つ貴族が、家を傾けてでもそれを貫く話」 10.「無用の流血は起こさないという信念を持つ剣客が、巻き込まれた諍いを流血なしに解決する話」 11.「悪事は許さないという信念を持つ小学生が、不良の中学生に立ち向かう話」 12.「命は平等だという信念を持つ医師が、権力者より先に運ばれた患者を助ける話」 13.「どんな生徒とも向き合うという信念を持つ校長が、荒れた赴任先を管理教育に陥ることなく立て直す話」 14.「離せば解り合えるという信念を持つ刑事が、凶悪犯を説得する話し」 15.「人にやさしくするという信念を持つ少女が、戦時下でもそれを貫く話」 16.「子供は純粋だという信念を持つ監察官が、非行少年を更生させる話」 17.「愚かな民は支配された方が幸福だという信念を持つ皇帝が、革命に破れてもそれを貫く話」 18.「人には笑いが必要だという信念を持つコメディアンが、戦時下で弾圧されながらも公演を行う話」 19.「子供には母が必要だという信念を持つ母子家庭の母親が、偏見に負けず子供をきちんと育てぬく話」 20.「義務は果たすべきだという信念を持つ女の子が、掃除をさぼる男子を改心させる話」 21.「悪い精霊はいないという信念を持つ精霊使いが、恐れられている精霊と友人になる話」 22.「ありのままの自分が大事だという信念を持つ男が、ハゲてきた頭を隠さない事を決める話」 23.「困っている人を助けるという信念を持つ主人公が、自身を省みず他人を助ける話」 24.「歌で世界平和を実現できるという信念を持つアーティストが、平和を実現させる話し」 25.「正々堂々戦うという信念を持つ選手が、汚い相手にもフェアプレイを貫く話」 26.「自然との共存が信念の主人公が、行き過ぎた開発を阻止する話」 27.「他人に媚びないという信念を持つアイドルが、コネを使わず実力で成功する話」 28.「治せない病気はないという信念を持つ医者が、難病患者を治療する話」 29.「人間は平等であるという信念を持つ主人公が、差別と戦う話」 30.「悪は許さないという信念を持つ正義の味方が、世界征服を目論む父親を倒す話」 31.「疑わしきは罰せずという信念を持つ異端審問官が、魔女とされた女性を無罪にする話」 32.「どんな動物でも平等だという信念を持つ動物園職員が、人気がない動物の処分をやめさせる話」 日曜の分。 1.「他人の痛みがわからない主人公が、そうでなくなる話」 1.「いじめられっ子の気持ちのわからなかった小学生のいじめっ子が、中学生にいじめられて改心する話」 2.「民に重税を課していた王が、その苦しみを目の当たりにして彼らの痛みを理解する話」 3.「リストラを断行していた社長が、大手企業に社を乗っ取られ辞任させられたことで社員の痛みを知る話」 4.「現世にとどまる霊を問答無用で祓ってきた霊媒師が、臨死体験を経て霊の痛みを知る話」 5.「冷酷無比な暗殺者が、恋人を失うことで被害者遺族の痛みを知り廃業する話」 6.「ラブレターを読まずに捨てていた美少女が、意中の相手に振られることで差出人達の痛みを知る話」 7.「兵士を駒同然に扱ってきた王が、前線に立つ羽目になったことで彼らの痛みを知る話」 8.「奴隷を家畜扱いしていた貴族が、革命で立場が逆転したことで彼らの痛みを知る話」 9.「自分だけが不幸だと思いこんでいた少女が、そうではないと気づく話」 10.「人体実験を行ってきたマッドサイエンティストが、被害者の痛みに気づく話」 11.「犯罪に対し一律に厳罰を科してきた王が、そうせざるを得ない境遇に陥っている民の痛みを知る話」 12.「少数民族を差別していた少年が、そのうちの一人と友人になることで彼らの痛みを知る話」 13.「数字を重視し顧客への融資をやめてきた銀行員が、営業成績の悪化で左遷されたことで客の痛みを知る話」 14.「店員に対し好き勝手に振る舞っていたお嬢様が、バイトを経験することで店員の痛みを知る話」 15.「男女交際を容赦なく取り締まってきた風紀委員が、初恋を経験することで彼らの痛みを知る話」 16.「野犬を容赦なく捕獲してきた保険所職員が、子をかばう母犬を見て犬たちの痛みを知る話」 17.「子供を捕まえては売り飛ばしていた奴隷商人が、我が子を失うことで商品の親たちの痛みを知る話」 18.「傷を負ったことがないため敵に容赦しなかった天才剣士が、負傷したことで手加減をするようになる話」 19.「無差別に人を襲っていた吸血鬼が、退治されかけたことでエサ達の痛みを知り輸血で生きていくことを決意する話」 20.「対象の気持ちに無頓着だったパパラッチが、近しい人間がプライバシーを侵害されたことで彼らの痛みを知る話」 21.「ストレス解消に痴漢をでっち上げていた女子高生が、被害者の家族に会うことで彼らの痛みを知る話」 22.「従業員を酷使してきた社長が、社員が減り自分が激務を強いられるようになったことで彼らの痛みを知る話」 23.「悪行の限りを尽くしてきたストリートギャングのボスが、仲間を失うことで被害者達の痛みを知る話」 24.「異端者を容赦なく裁いてきた異端審問官が、身近な人間が異端とされ殺されたことで彼らの痛みを知る話」 25.「女性を食い物にしていた結婚詐欺師が、本気で恋をしてしまったことで被害者の痛みを知る話」 26.「容赦なく悪魔を狩ってきた天使が、ある悪魔と親しくなったことで彼らの痛みを知る話」 27.「地上げ屋が、自分の生家を売り飛ばされたことで土地を奪われた人の痛みを知る話」 28.「敵兵を躊躇せず殺してきた兵士が、仲間を失って嘆く敵を目撃することで彼らの痛みを知る話」 29.「飽きたおもちゃをすぐ捨てていた子供が、おもちゃに夢枕に立たれたことで彼らの痛みを知る話」 30.「ねずみをおもしろ半分にいじめていた猫が、近所の子供にいじめられたことでねずみの痛みを知る話」 月曜の分。 7.「主人公が、苦境に立つ大切な人を助け出す話」 1.「男の子が、ガキ大将にいじめられている幼なじみを助ける話」 2.「騎士が、政敵にさらわれた主君の姫を助け出す話」 3.「刑事が、凶悪犯に人質に取られた恋人を救う話」 4.「医者が、不治の病に苦しむ恋人を助け出す話」 5.「弁護士が、冤罪で捕まった友人の無罪を証明する話」 6.「教師が、親に虐待されている生徒を助け出す話」 7.「国王が、侵略され幽閉された同盟国の王を助け出す話」 8.「侍が、大名に無理難題を押しつけられた主君を救う話」 9.「新聞記者が、友人のタレントのスキャンダルがでっち上げだと証明する話」 10.「父親が、いじめられている息子を助け出す話」 11.「息子が、騙されて多額の借金を抱えヤクザに脅される父を助け出す話」 12.「課長が、不当にリストラされかけている部下を救う話」 13.「青年が、戦場になった村に残された恋人を助け出す話」 14.「料理人が、潰れそうになった師匠の店を再建する話」 15.「少年が、売り飛ばされた幼なじみを娼館から助け出す話」 16.「盗賊が、ボスに誘拐されたかつての友人を助け出す話」 17.「国王が、孤立無援の状態に陥った腹心の軍を自ら助け出す話」 18.「ギャングが、逮捕された仲間を脱獄させる話」 19.「刑事が、誘拐された友人の子供を助け出す話」 20.「主人公が、遭難した恋人を捜し出す話」 21.「修道士が、魔女裁判にかけられた友人の無罪を証明する話」 22.「少年が、友人の木の精を伐採から守る話」 23.「元兵士の妻が、テロリストに拉致されたジャーナリストの夫を助け出す話」 24.「カウンセラーが、心に傷を負った恋人を癒す話」 25.「ライオンが、人間に捕獲された我が子を助け出す話」 26.「小学生が、不当に退職に追い込まれそうになった担任を救う話」 27.「追放された男が、掟を破って駆けつけ危機に陥った村を救う話」 28.「飼い犬が、迷子になった飼い主の子供を捜し出す話」 29.「ロボットが、事故にあった制作者を助け出す話」 30.「学生が、単位を落としかけている友人を鍛えて留年を免れさせる話」 31.「エクソシストが、悪魔に取り憑かれた友人を助け出す話」 32.「飼育係が、盗まれたうさぎ達を助け出す話」 33.「不器用な主人公が、〆切寸前の漫画家の友人を手伝う話」 34.「海賊が、同業者に捕まった海兵の友人を助け出す話」 35.「少年が、自分にだけなついた猛獣を狩人から守る話」 36.「国王が、自分の身代わりとなって敵に捕まった双子の弟を助け出す話」 37.「騎士が、謀略で失脚した主君の地位を回復させる話」 38.「霊感少女が、霊に祟られた友人を助ける話」 39.「銀行員が、潰れそうな友人の会社に上司を説得して融資にこぎ着ける話」 40.「娘が、不当にリストラされそうな父を上司の弱味を握ることで守る話」 今日の分 8.「大切な相手に嘘をついてしまった主人公が、勇気を出してそれを告白する話」 1.「カンニングしていないと担任に嘘をついた劣等生が、本当のことを告白する話」 2.「経歴を偽って就職した逮捕歴ありの青年が、社長にそのことを告白する話」 3.「整形はしていないと恋人に嘘をついた女が、本当のことを告白する話」 4.「再婚相手に離婚の理由を偽って教えた女が、本当のことを告白する話」 5.「カツラは使っていないと恋人に嘘をついた男が、実は禿げていることを告白する話」 6.「いじめられていないと親に嘘をついた小学生が、本当のことを告白する話」 7.「ちゃんと働いていると親に嘘をついた出社拒否の青年が、本当のことを告白する話」 8.「年齢を偽っていたアイドルが、ファンに本当のことを告白する話」 9.「性別を偽っていたニューハーフが、恋人(男)に本当のことを告白する話」 10.「独身だと不倫相手に嘘をついてしまった主婦が、本当のことを告白する話」 11.「愛犬は入院中だと子供に嘘をついた母親が、犬は事故で死んでしまったと告白する話」 12.「身分を偽って貴族令嬢と恋仲になった青年が、本当のことを告白する話」 13.「暗殺された王の身代わりを勤めることになった影武者が、王妃に本当のことを告白する話」 14.「不治の病の患者に必ず治ると嘘をついてしまった医者が、本当のことを告白する話」 15.「死んだ孫の代わりに主に手紙を書いていたメイドが、本当のことを告白する話」 16.「リストラされていないと家族に嘘をついた元会社員が、本当のことを告白する話」 17.「姉のケーキを食べたのは兄だと嘘をついた末っ子が、ケンカする二人を見て本当のことを告白する話」 18.「万引きで捕まり、脅されてやったと担任に嘘をついた生徒が、本当のことを告白する話」 19.「都会で成功したと故郷の両親に嘘をついた青年が、本当のことを告白する話」 20.「不妊に悩んだ末妊娠したと夫とその家族に嘘をついた妻が、本当のことを告白する話」 21.「昔は優等生だったと子供に嘘をついた元ヤンの母が、本当のことを告白する話」 22.「結婚が決まったと余命幾ばくもない母に嘘をついたゲイの青年が、本当のことを告白する話」 23.「身分を偽って敵国の王女と恋に落ちたスパイが、本当のことを告白する話」 24.「生産地表示を偽って商品を常連客に売った店主が、本当のことを告白する話」 25.「父親は単身赴任中なのだと幼い子供に嘘をついた母が、実は母子家庭なのだと告白する話」 26.「大学に受かったと両親に嘘をついた浪人生が、本当のことを告白する話」 27.「お前は自分たちの子だと養子に嘘をついた夫婦が、本当のことを告白する話」 28.「子供に自分の仕事を偽って教えてしまった失職中の父が、本当のことを告白する話」  なんで一時間きっちり集中できたはずの今日が一番少ないんだ……。  土日月分は電車や新幹線の中でやりました。  思考には問題なかったけど、揺れる車内で書いたメモの解読にえらい時間がかかりました。自分で書いたのに読めないって一体……。  で、えーと。なんだっけ。  たしかまずは「なんで課題が後回しになるか」でしたよね。 ≫しかし、課題をやってからテスト勉強という順番では、なぜいけないのだ?  テスト勉強をやってから課題という順番では、なぜいけないのですか?  いちおう学生である身としては、単位のかかったレポートやテスト勉強の方が、課題よりも優先順位が高いです。  やりたくないからやらないのではなくて、先にやらなければならないことがあるから後回しになっていたわけです。  課題を軽く見ているわけではありません。  ただテスト前という状況下では、後に回さざるを得なかっただけです。 ○サークル  「切り捨てること」には入っていませんでした。  認識が甘すぎたと思います。  で、現在小説に使える時間。  いくつかテストが残っていますが、講義はほぼ終了しているので、平日なら一日5時間くらいは使えます。  むろん全部課題に使ってしまって構いませんが、日によって取れる時間に差があるので、「一日一律5時間」という形では難しいです。 -------------------------------------------------------------------------------- またまたミスに気づく。 No.4955 投稿日 2002年7月24日(水)01時59分 投稿者 巻島翔史 >>んじゃ、こんどこれを、完全三人称で書き直してみること。  これは時間制限なしですよね。わかりました。26日ぐらいに出します。 >>そのまま書いてるやん  あー、その、一人称で書いたときは、視点者の心理はベタベタに説明してもいいもんだと思ってました。  違うのよね。うーん。  ……というか、こないだ書き上げた短編、あれも一人称なんですが、それもベタベタに説明しちゃってるんですよね。ハァ。 (一人称、実はほとんど書いたことがなかったりします) 羽矢野さんの考えた展開>  それだと主人公と女の子が、初期状態である程度親しくないとできないでしょう。  俺は初期状態で親しくない女の子にドキドキする展開をやろうとしたのですよ。  そのほうがドキドキ感が増すのではないかと考えまして。  「足りない」というのにはまったく同意ですけど。 ナイ乳について>  そう言われるとあんまり必然もない気がしてくる(汗)  ただ、なんていうかなぁ。  意外と胸がある=女を感じる というのもあるんでしょうけど、  女性用下着がはっきりと目に入る=女を感じる というのもありなんじゃないかと思うのです。  あと「貧乳」って言葉は個人的に嫌いです。「微乳」のほうがイメージとしていいかな、と。  「貧しい」というマイナスイメージの漢字を使って、胸がないことを欠点であるみたいに言うのは、どうかと思う。 (注:あくまで個人的意見です) >>いつ止まったと書いてあるのでしょう? 「学校の塀が途切れたところで、俺は走るのをやめた」という文があります。一応。 -------------------------------------------------------------------------------- あ、あとスケジュールの件で No.4956 投稿日 2002年7月24日(水)02時08分 投稿者 巻島翔史 新木さん> >>長編1 >>あらすじ:7月末までに分室に。ひと通り叩かれて直す。  これは7月末までに第1稿を出すということです。直し期間が今月中ということではありません。 (とはいえ、今週の土日までに出さないときついのは確か) -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4957 投稿日 2002年7月24日(水)13時50分 投稿者 新木 伸 >弟切さん  ブギーの人物造形の分析。  弟切さんには向いているかもね。  キャラクターを理屈で造形している人の作品から、盗み取れることは多いだろう。  キャラに関して、作家としてのタイプが似ているってことね。  ブギーに登場してくるすべてのキャラは、魂の型が、じつはひとつ。  男も女も、どのキャラもその根っこには、頭が良く、シリアスな感受性を持ち、物事に対してシニカルに構える――っていう基本性質がある。  そういうひとつの形を持つ「魂」を、違う生い立ちを与えたり、違う境遇や、違う環境を変えることで、違う人格にしている。  このへんは、キャラ造形の腕の見せ所なわけだ。盗むことはたくさんある。 >巻島君  あらすじのこと。 >>あらすじ:7月末までに分室に。ひと通り叩かれて直す。 >>これは7月末までに第1稿を出すということです。直し期間が今月中ということではありません。  読めねーって。  第一稿アップがその時期だというなら、そう書いておくように。  だいたい、初稿が7月末までだというなら、あらすじ直しの時期はいつ取ってあるんだよ?  取ってないのか? それじゃスケジュールになってないだろ?  だいたいあらすじごときに、そんなに時間が必要なものか。  週明けぐらいまでに1版をあげること。  そこからは毎日1稿ずつバージョンアップしてゆく。  ちなみに課題の直し2編は、26日までな。  うしろのほうに詳細を書く。 >無欲とか  無欲の定義。  無欲が成立する必須条件として、「対象について価値を見いだしている」というのはよいとする。  ここの着眼点は、かなり鋭い。  しかしもう一方のほうが、ぜんぜん鈍い。  「価値を見いだしているが、欲しがらない」の理由の部分について、わずか2パターンぐらい出したきりで先に進むのは、早計なんじゃないの?  「欲しがらない理由」として、「障害があるから」というのは、よくボツになるパターンの例ということで、出してすぐにNGとしたよね。  そのつぎに「満足したから」のほうを出したわけだ。  こちらのほうは、すぐにNGにはならなかったわけだ。  まずそれを検証してみることが必要だよね。「満足している」と、本当に「無欲」が成立するのか。数パターンは実例を出して試してみることが必要だろう。  あと、他にも「無欲」を成立させうる「欲しがらない理由」があるかどうかも考えてみる。もし他にもあるようなら、そのいくつかの理由に共通している、もっと本質的な「なにか」があるということになる。  僕が思うに、「満足している」というのは、欲しがらない理由のうちのひとつではないかと。  深く考えたというわけではないんだけど、なんか潜在意識のほうから、チクチクと、「それは違う」と報告が上がって来ている。だからきっと違うのだろう。  時間ができたら深く考えてみるが……。紫さんと羽矢野君に任せてもいいだろう。  そのものに価値を見いだしていて、なおかつ現状に満足してないのだが、しかし無欲ってのは――あり得るか否か?  これが「アリ」なら、反証が立ったってことで、一発で証明できるわな。  あと、羽矢野君。  「欲の量」でもって無欲を定義しようとしているけど……。  これも、そこは本質となるのか?  欲が一般人よりも多いけど無欲ってのは、有り得ないものなのか? >羽矢野君 >>・ダンスのうまい相手が后に選ばれると最初に説明があったため、踊っても踊っても誘う娘の数が減らない王子。娘達のぎらついた目と踊りにうんざりしてテラスまで逃げる。  日本語が変です。  無理矢理、読点でくっつけた悪文はあるわ、主語にかかってない修飾語があるわ。もう誤読してくれと言わんばかりの文章。  后に選ばれるという説明と、踊っても踊っても娘の数が減らないってことは、これは別の事項でしょう? なぜ読点でくっつける必然性がある?  また「誘う娘の数」って、ここが意味不明。主語が王子である文章のなかにあるからには、「誘う娘の数」というのは、王子が誘う娘の数ってことになるわけだよ。普通に読めば、そういう意味になる。「(王子が)誘う娘の数」っていうふうに、暗黙のうちに省略されるべきなのは、一般的には、主語となるものだから。  しかし、君がここで本来書きたかったことは、「王子を誘ってくる娘」ということでしょう?  「さあ誤読するがいい」みたいな、トラップのようなモノを仕掛けてるんじゃないです。  また突っ込みどころも満載。王子がテラスに逃げるとあるが、そのくらいのことで、娘たちが放してくれるはずもないよね。  また不要なディテールが混入している。「欲深な目と踊り」って、ここは「欲深な態度」で骨にしておけばいいはずのもの。そもそも日本語として変だし(欲深な踊りってなによ?)。  色々、どうにかしなさい。  ちなみに書き直すと、こうだよね。 ・ダンスのうまい相手が后に選ばれると、最初に説明がある。休みなく踊りつづける王子。だが誘ってくる娘の数は一向に減らない。娘達の欲深な態度にうんざりして、ついに逃亡を図る王子。テラスに逃げて、シンデレラと出会う。 >セーブの癖  パソコンのOSは、WIN2000かWINDOWS−XPにしましょう。  安定度が段違いです。  ただWIN95や98にしたって、それだけ飛ぶのは、ちょっと異常。  CPUクーラーのファンでも止まっていて、熱暴走でもしているのではないか?  そういえば、わしも「ちょっと書いたらすぐセーブ」の癖は、ついてるなぁ。  無意識に自分の行っている動作を観察していると、だいたい一行ぐらい書くと、セーブボタンを押しているね。エディタでマクロをいじって、「F12」がセーブボタンにしてある。これを考えるために指を止めた瞬間に押している。  押さないと気持ち悪くなって、指がムズムズしてくる模様。一連のリズムのうちに組み込まれている。変換確定(ENTERキー)→F12……みたいな一連のリズムね。  この癖があるおかげで、ここ10年のうちで、パソコンがフリーズして原稿が吹っ飛んだ時の最大被害行数は3行ほどに留まっている。  その10年よりも以前に、1回だけ、30枚ぐらいが吹っ飛んだことがある。  一晩かかって書いたものが吹っ飛んだわけだ。  そのとき、「セーブする動作を指に叩き込む」と心に誓ったおかげで、その後10年間、無事故だったわけだな。  ちなみにその「F12」のセーブマクロ。  普通に1回押すと、普通に上書きセーブ。  そしてファイルが未更新のときに押すと、動作が変わる。このときは別ディレクトリにコピーを作る。  あとLANで繋がっているメインマシンとノートパソコンのあいだで、1日1回以上、テキスト関連のフォルダの同期を取っている。まったく同じ内容が、2台のマシンのあいだで保持されているってことね。  うちの場合、これのおかげで、「HDDが物理的に故障した」とかいう事態になっても、たぶん被害は1日分ほどで抑えられるはず。  あと書きかけの原稿は、定期的に、みやびさんのところにメールで送信している。  ここが最後の砦だな。家が火事になっても平気。  いままで一度も、それに頼ったことはないけども。  こういった、「別マシンに取る/別ハードディスクに取る/別の家に取る」というのは、バックアップの基本ね。場所やコンピュータを変えておくとより確実になってゆく。  同じHDDの中でバックアップを取っても、HDD丸ごと吹っ飛んだりしたときには意味をなさないわけだ。  また、たとえば落雷の直撃を受けて、メインマシンが丸ごと吹っ飛んだとする。そういう場合は高電圧で丸ごとオシャカになるから、マシン内部にHDDが2台あったとして、その別々のHDDにバックアップを取ってあったとしても、どちらも消滅しているだろう。  しかしノートパソコンのほうは、生き残っているかもしれない。(落雷の高電圧は電話線か電灯線のどちらかから来る)  あ、普通の人のパソコンっていうのは、マシンのなかにHDDは1台きりか。わしのマシン、80GBが3台入っているけども。  ノートパソコンのほうは、HDDが1台きりしかないので心配なので、「別メディアにバックアップを取る」を実行するために、CFのメモリカードを差している。これは256MBほどの容量の小さなドライブとして認識されている。テキスト関連を入れておくには充分なほど。  ちなみにいちばん強固なメディアというのは、2HDのフロッピーです。  落雷でドライブが死んだところで、メディアは生きてます。  パソコンで書いている人は、フロッピーにバックアップしておくのもいいかも。フロッピー1枚に、長編小説でも4冊は入るし。 >巻島君  もいっかい読んでみた。  なんか羽矢野君が書いていたので。  前は適当に流し見しただけ。 >>これ、「荒調整」(新木語のね)をやってしまったっぽいです。 >>えーとですね、つまり、話の中心が「制服が透けてドキドキする」ということではなくて、「ケンカした男の子が反省して素直に謝る」ということになってしまったのですよ。  荒調整っていうか、これ、「中心」が変わっちゃったら、もう別物じゃんか。  そーゆーことやってるから、書いている最中に、話がどんどん変わってゆくのだよ。  たとえばルフィルが主役になってしまったりするのだよ。  そーゆーことをやっていると、いつまでたっても、「自分の書きたかった話」を形にすることはできないわけよ。わかるかい?  当初の思惑から脱線しまくって、そうして結果として書き上がったものを、「じつはこれが書きたかったのです」なんていうふうに、自分を騙して嘘を付かなきゃならなくなるのだ。  プロになるためには、書こうとしたものを普通に書ける――ということが必要なわけ。設計したなら、設計したとおり書けっての。  たとえば、「ケンカをしていた相手の女」という展開を入れるとする。これはメインである「ドキドキ」を盛りあげるために入れるわけだよな。  演出手法としては、「落差」を狙うわけだ。ケンカをしていて、怒りなどが収まっていない心理状況というのは、およそ、「女の子にドキドキ」とは正反対に位置する心理状況であるからだ。そこから一転して「ドキドキ」に持ってゆくと、とても映える。  そういう理屈だ。  しかしそっちがメインになっちまったら、主客転倒だろうが?  どっちが「主」であり、どっちが「従」なのよ?  俺の注文した料理は、「ハンバーグ、ポテトフライ添え」なのか、「ポテトフライ、ミニハンバーグ添え」なのか。どっちなのよ?  金の払える「ハンバーグ」かどうか見極めてやろうと思って注文したのに、そもそも、注文と違う料理を出されてしまったのだが、これはどうすればよいのだろう?  まあそれはそれとして、書き上がったものを検分して、「メインがずれている」――と自分で認識できるぐらいには、上達したわけね。巻島君も。  ここでは、「制服が透けて、相手に女を感じてドキドキ」ということは、ケンカした男の子が謝る「きっかけ」として利用されているわけだ。  この手の「メインがズレる」という失敗は、まあ、プロでもよくあるケースだ。  補助のために入れたはずのものに力を注ぎすぎて、そっちがメインになってしまうわけね。本来メインとなるべきはずのものが、逆に、補助する側に回ってしまう。  主客転倒という。  無欲7割、優しさ3割のシンデレラで行こうとしたものが、逆転してしまって、優しさ7割、無欲3割になってしまうようなものだな。  とりあえず、書いたあとで気づいたのなら、書き直すこともできるわけだ。  ちなみにプロは、この手の間違いは初めからやらないか、最悪、やってしまっても自分で気づいてリカバリーをかける。  つまり、世に出る前に自分で直してしまうということだ。  ちなみにこの手の「路線を本来のものに戻す」という直しに関して。  これは編集さんに頼ってはならない。編集が判断することは、「その部分の出来の善し悪し」であって、その部分の「主従逆転」とかはあまり見ないものだ。  だいたい、そのシーンの「主従」の関係なんてものは、事前に詳細なプロットでも渡されていないかぎり、判断のしようがない。  だからあくまでも、路線が外れているかどうかということは、自分で判断しないとならないわけね。  んでもって、今後の指針。  OFF会の材料として、もう2パターンくらい欲しいところだね。  時間を作って、書いてくるように。  例によって、時間を決めて書くこと。  時間はべつに4時間でなくてもいい。必要な時間を判断して、自分で決めていい。ただし自分で決めた時間は勝手に変更しないこと。その時間内は集中すること。  書き始める前には、例によって、ここに書いて宣言すること。「これから書きます。何を書きます。何時間で書きます」――てなことを。  書くものは2つ。  同じぐらいの枚数で、あと2つ書け。  ひとつは、本来の「ドキドキ」をメインにして直したもの。  ケンカという「ドキドキ」を引き立てる展開を別なものに変更するか、もしくは、ケンカのままでゆくなら、もうちょっと押さえ気味にする。つまり小さなケンカにするわけだ。  あと二人はずっと一緒にいさせたほうがよかろう。元バージョンのほうでは、どういう意図があってか知らんが(きっと意図などないのだろうが)、職員室を出たあとで、いきなり別れちまっているけどね。  もうひとつは、「視点」と「描写文と説明文」に関する指摘の材料とするために、前に言った、「完全三人称で書き直す」にチャレンジしてみること。  これは、現在のものを素材にして書き直しすればいい。  「ケンカをした女の子に、女を感じてドキドキしたことをきっかけにして、謝ることができる」という流れでいいってことね。  ちなみにここでやる「完全三人称」というのは、その場のカメラ視点から、見えるもの、聞こえるものしか書かないってことね。キャラの心の声とかは、もちろん聞こえない。  ドラマや映画の視点と同じだ。  つまり職員室のシーンで始まっている以上、「俺は矢島と昼休みにケンカした」とか、「矢島は気が強く、クラスの女子の姉御的存在」とか、そういうコトは一切書けないわけね。  「昼休みに二人がケンカした」ということなら、先生との会話とかで工夫すれば書けるかもしれない。  またガラスを割ったこととかも、叱られている最中の台詞でならば書けるよね。二人がどれだけの大喧嘩をやったかは、被害の大きさを書くことで、間接的に書けるかもしれない。  また主人公に鼻血ぐらい流させておけば、「矢島は気が強い」ということは書けるかもしれん。そして職員室から帰るとき、矢島を慕う女の子たちの数人くらい、職員室前の廊下にでも待たせておけば、彼女が「姉御肌で女子たちから慕われている」ということは描けるかもしれん。 >完全三人称とか、描写とか  この「完全三人称」の視点というのは、ひらたくいうと、なんにも書けない視点なわけだ。  巻島君は、すこし自分の手足を縛って、表現というものの厳しさを知っといたほうがよいだろう。  映画やドラマや漫画を作っているクリエイターというのは、常にこの「完全三人称」でやっているわけだよ。演劇やらなんやら、他の全ての表現者はそう。他に選択肢なんてないのね。  例外的に、小説だけが、「説明文」という武器を使うことを許されているわけ。  他のメディアじゃ、存在しないだろ? 小説における「説明文」なんてものは?  まあせいぜい、「ナレーション(ドラマ)」とか「ト書き(漫画)」ぐらいなものか。  それにしたって、既存の作品で、そういう「説明っぽいもの」って、あまり見かけないだろ?  小説だけが「説明文」を持っているということは、これは大きなアドバンテージであるわけ。他のメディアには存在しない強力な「武器」と成り得るのね。  しかしその有り難い武器をブンブンと振り回すまえに、それなしでも戦える「基本」を身につけておかないとならないわけだ。  じゃないと、「説明文」っていう便利すぎる武器だけに頼り切ってしまうことになる。基礎体力もできとらんやつが武器を振り回したりしたら、体力負けして、自分の脚でも切ってしまって怪我をするのがオチなわけだ。  「説明文」しか書いていないのに、自分が「描写」しているなどと、思いあがることになる。そして大怪我をする。  実際のところ、これは大きな落とし穴なのだな。  ある物事(小説を書きあげる)を成し遂げようとしたときに、「楽な道具」が用意されているのに、それを使わない人というのは、なかなかいないものだ。  説明文という道具を、あえて使わない人が自然発生する確率は、まあ、奇跡みたいなもんだな。  ここにひとつの事実がある。  アマチュア作家志望者のほぼ99%ぐらいが、「小説」と呼べるものをついに一遍たりとも書くことなく、消えてゆく。  これホントのことなのね。  「描写」すべきところを「説明」でやってしまっているものは、それは「小説」とは呼ばれない。  漫画で考えてみろ。「すごい爆発が起きていると思いねぇ」とかいう文章が、コマの背景にびっしり書かれているモノをいくら賞に応募したところで、「絶対に」通るはずなんて有り得ないって、わかるだろ?  「こんなもん漫画じゃねーよ」で一蹴されて、おしまいだろ?  コマの背景で「爆発」をみせようとするなら、ちゃんと爆発を「絵」で描いてみせないとならないだろ? 文字で「すげぇ爆発」って書いちゃダメだってことぐらい、誰でもすぐわかりそうなものだよな?  しかしそんな簡単な理屈が、「まったくぜんぜんわかっていない」のが、アマチュア作家なわけ。  あるキャラクターが悲しんでいたとしよう。 「○○の心は張り裂けんばかりの悲しみに満たされていた。」  とか書いちゃうわけよ。アマチュア君は。よく見かけるでしょ? こういう文章。  またロボットアクションものがあったとしよう。 「ものすごい衝撃が機体を襲った。敵の腕部に装着されたパイルバンカーの一撃が、胴体装甲を破壊したのだ。」  こんな説明文を、戦闘シーンの「描写」と言い張るわけだよ。アマチュア君は。  「ものすごい衝撃」って、どんなのよ?  「胴体装甲を破壊した」っていうのは、具体的にどんなことなのよ?  ――絵で描いて観せてくれよ。わかるようにさ。 >ここの書きこみバイト数制限  僕が長文が多いので、65KBほどは大丈夫にしてあります。  単行本にして、およそ70ページぐらい。  長編小説の5分の1ぐらいはOKのはず。原稿用紙にしても100枚ぐらいなら楽勝でしょう。 >八神さん >課題が後回しになる理由  質問の意図が、まだ伝わっておらんようだのう。  感情的になって言い返すまえに、僕がなにを聞こうとしているのか理解する努力をしてくれ。反抗期の中高生じゃあるまいし。  優先順位が高いと、なぜ先にやることになるのだ?  まずこの「優先順位」の言葉の意味を明らかにしてくれ。  もしかしてこの言葉の意味は、「いざとなったときの切り捨てゆく順番」っていうことなのかな?  切り捨てられないものから順番に、初めにやる。最後のほうにあるものは、いざとなったらやらないで済ませられるもの。  ――そういう意味での優先?  テスト勉強も、課題のほうも、どのみち、その日のうちにやることになるんでしょ?  ならどっちが先でも後でも、同じなのでは?  優先もなにも、ないと思うのだが?  べつに僕は、八神さんが勉強を先にやろうが、課題を先にやろうが、どうだっていいのね。僕の要求していることは、いまのところ、「1日(合計)1時間、小説のことに時間を使う」であって、それ以上でも以下でもない。  ただ課題を後回しにしている理由はなんなのだ?  ――と、そう聞いているわけ。  これがたとえば、「課題は面倒だから、後回しのほうが気が楽」とかいうことなら問題ないわけ。「面倒に感じる」ことと、「やるかやらないか」とは、これは別問題だから。面倒だろうがなんだろうが、やっていれば問題ない。  しかしこの理由が、「最後に回すのは、いざとなったらやらないで済ませるため。リセットかければいいわけだし〜」ってことだと、問題なわけ。  これらのどっちかなわけ? それとも別な理由なわけ?  すくなくとも、「課題は1日の最後で固定」となっていることの理由は、あるはずだろ?  それはなんなのよ? >週五時間  そこまでは無理だろ。  時間が取れるかどうかじゃなくって、集中力の持続する時間っていう意味で、まだ5時間は無理って意味ね。  いま1時間やっていることが日常になったら、次は2時間になる。次が3時間。そのあたりが限界ではなかろうか。  3時間を越えると、こんどは2回に分けないとならないだろう。  人間の集中力っていうのは、保って3時間が限度。それ以上は休憩をはさまないと難しい。  もちろんここでいう「集中」っていうのは、普通の集中じゃなくって、限界近い極限の集中のことね。  集中時間を5時間取るとなると、2時間30分×2回ってことだな。  これを実現するためには、小説を書くために時間設計された日常生活を送るようにならないと。  たとえば朝起きて、朝食を採ってから、午前中に2時間30分の執筆。  正午前に洗濯やらなんやらをやってから、午後は昼食を採って、ふたたび2時間半の執筆。  それ以降は小説は書かない。買い物夕飯の仕度、その他諸々の家事をやる。  そんなところだろうか。  まあ理想的な作家生活だな。  こういう生活をしつつ、1日につき、文庫本10〜20ページ(原稿用紙15〜30枚)ぐらい書くわけね。  ちなみにこんな生活をしていると、年8冊ぐらい余裕で書けるぞ。  実際、こんな生活で書いている人は、そうそうおらんが……(笑)。  ちなみに職業作家になって、それで一本立ちしたのなら、こんな生活ができちゃうんだぞ〜。  毎日、2時間半を2回。小説を書く。  ほかになんにもしないでいい。それで充分。それで生活ができて、食べていける。 -------------------------------------------------------------------------------- 出勤前に。 No.4958 投稿日 2002年7月24日(水)18時00分 投稿者 八神伽羅  課題だけ提出していきます。  補講が4限目で終わったため、今日は時間があったので。   10.「新人の主人公が、一人前になる話」 1.「独り立ちしたばかりの猫が、獲物を自分で狩れるようになる話」 2.「急死した父親の後を継いだ族長が、その自覚に目覚める話」 3.「入団したてのルーキーが、四番を務めるようになる話」 4.「先輩のアシスタントばかりやっていた新聞記者が、初めて署名記事を書く話」 5.「賄い飯しか作れなかった見習いコックが、客へ出す料理を手がけるようになる話」 6.「先輩の前座を務めていた芸人が、自分の名前で公演できるようになる話」 7.「学級委員になったばかりの少年が、クラスをまとめあげる話し」 8.「新米刑事が、自分一人で犯人逮捕にこぎ着ける話」 9.「入隊したばかりの兵士が、百戦錬磨の猛者になる話」 10.「ただ歌うだけだった歌手が、思いを込めて歌えるようになる話」 11.「接客に不慣れだった新人店員が、顧客の要望に応えられるようになる話」 12.「マニュアル通りにしか動けなかった新入社員が、臨機応変に対処できるようになる話」 13.「注文をこなすだけで精一杯だった新人コックが、客に気を配れるようになる話」 14.「新人警官が、街のごろつき共と対等に渡り合えるようになる話」 15.「隊の足手まといになるだけだった新人将校が、隊を率いられるようになる話」 16.「師匠の店を手伝っていた料理人が、独立する話」 17.「言われたものを作るだけだった菓子職人が、新芽ニューの考案を任される話」 18.「いつも母親と一緒に買い物していた小学生が、はじめてのおつかいに行く話」 19.「ナビゲーションに頼っていた新人運転手が、ナビなしで走れるようになる話」 20.「副担任しか務めたことのなかった教師が、担任を任される話」 21.「無名のピアニストが、コンクールに入賞し単独コンサートを開けるようになる話」 22.「事務的に接客するだけだった新人バイトが、笑顔で応対できるようになる話」 23.「自分だけ目立てればいいと考えていた新人女優が、周囲との絡みを考えた演技ができるようになる話」 24.「教科書通りの対応しかできなかった新人カウンセラーが、患者としっかり向き合えるようになる話」 25.「脇役ばかり演じていた俳優が、初めての主演作を成功させる話」 26.「師匠から自立できなかった霊媒師が、師匠なしで除霊を成功させる話」 27.「肉体的に患者を治療するだけでいいと思っていた研修医が、精神面でのケアの必要性に気づく話」 28.「自分の仕事をこなすだけで精一杯だった会社員が、後輩の面倒を見られるようになる話」 29.「目の前の獲物を狩るだけだった猟師が、自然の調和を考えた狩りができるようになる話」 30.「客の依頼通りに仕事していた美容師が、本当に客に似合う髪型を演出できるようになる話」 31.「契約に失敗してばかりいた新米悪魔が、人間の魂を狩ることに成功する話」 32.「初任務を言い渡された新米忍者が、それを成し遂げる話」 33.「縁結びに失敗してばかりいたキューピッドが、恋を実らせるのに成功する話」 34.「腕はいいが自分本位な料理ばかり出していた料理人が、客に応じた料理を作るようになる話」 35.「育児書に頼り切っていた若い母親が、頼れる先輩ママになる話」 36.「宰相の言いなりだった新王が、王としての自覚に目覚める話」 37.「自分の研究にしか興味のなかった助教授が、後進の育成にも取り組むようになる話」 38.「新米山岳ガイドが、研修中に怪我で意識不明になった師を連れ無事下山する話」 39.「見習い剣士が、師匠を倒して流派を受け継ぐ話」 40.「理想に燃える新人政治家が、清濁あわせのむ度量を身につける話」 41.「血を見る度にうろたえていた研修医が、落ち着いて診療できるようになる話」 42.「先輩の指示をいちいち仰いでいた新入社員が、自分の判断で動けるようになる話」  レスは帰宅後にします。ではまた後で。 -------------------------------------------------------------------------------- 不気味な泡 No.4959 投稿日 2002年7月24日(水)22時27分 投稿者 弟切 千隼 今日はほんの少し暑さが和らいでほっとした弟切です。昼間にかき氷を食べて涼を取りました(^_^) >>OFF会 8月5日(月)に開催ですね。了解しました。参加します。 当日、弟切は直接会場へ向かうことになると思います。仕事の都合で少し遅れるかも知れません。 今回の参加者の中では、紫さんが会場を御存知ありませんよね。それと、巻島さんもまだ心もとないでしょうか。 弟切が早めに行けるなら道案内をしてもいいのですが、仕事の都合により遅れる可能性がありますので、案内しますと言い切れません。どなたかお二人の道案内をしてあげて下さい。 >>『ブギーポップは笑わない』解析 今回は末真和子の考察をします。 前に書いたとおり、末真和子は、普通の女子高校生どころか普通の社会人の域をも超えた博識な女の子です。その博識さゆえに、周囲の同級生たちからは尊敬されつつ疎外されています。 彼女は、いわゆる普通の女子高校生が関心を持つようなファッションや芸能界などにはあまり関心がなく、周囲の同級生たちとは話が合いません。このような彼女に対して、周囲の女の子たちは、別に彼女のことを嫌ってはいなくてもそれほど親しみを感じないでしょう。よくある他愛のない女の子同士のおしゃべりに、彼女が加えてもらう機会は少なくなります。 よって、彼女はとても博識なのに、周囲の女の子たちの噂話には疎いといういびつな状態にあります。女の子たちの間でささやかれる「死神ブギーポップ」の噂をずっと後になるまで知らなかったのが象徴的です。 このような状態に置かれれば、末真和子が疎外感を抱くのは当然ですね。女子高校生の日常生活の半分は、他愛のないおしゃべりでできているようなものですから。 末真和子の「心の痛み」の主なものはこの疎外感です。彼女はこれ以外にもう一つ痛みを抱えています。それは、彼女がこのように博識になる原因の一つとなった事件に由来します。 末真和子は、ある連続殺人事件の犯人の「殺す予定の人リスト」に載っていたという過去があります。実行される前に犯人が逮捕されて、彼女は殺されずに済んだとはいえ、当時中学生だった−あれ、小学校の高学年でしたか? この辺り記憶が曖昧です。今、手もとに本がなくて確認できません−彼女にとって、一歩間違えば自分も殺されていたという事実は大きな衝撃を与えました。 その殺人事件は猟奇的な事件として世間を騒がせ、その犯人はいわゆる精神異常者であると喧伝されたために、末真和子は「精神異常とは何か?」に興味を持ち始めます。むろん、それは「なぜ自分が狙われたのか?」を知りたいという至極もっともな動機からです。 末真和子の知的好奇心は、殺人者の心を知りたいということから始まって、「人間の心はどういう仕組みになっているのか?」・「人間はどういう時にどういう行動を取るのか?」といったことにまで拡大します。こういったことを突き詰めてゆくうちに、彼女は通常の範囲をはるかに逸脱して博識になっていました。 しかし、それだけ博識になったのに、『ブギーポップは笑わない』の時点では、末真和子にはいまだ「なぜ自分が狙われたのか?」がわかっていません。人間、わからないことは恐ろしいものです。 皮肉なことに、彼女がその「恐怖の疑問」を解こうと知識を求めたことが、彼女を周囲から疎外することになりました。それでなくても他人には理解してもらいにくい「恐怖の疑問」を抱えているのに、それに対抗する武器である博識ぶりが敬遠されるとあっては、彼女の心の痛みはより大きくなったでしょう。 疎外感という点において、末真和子と霧間凪は似ています。二人とも、普通の女子高校生の範囲を超えたレベルにいるために、周囲から疎外されています。 ならば、この二人が意気投合するのは必然ですね。最初見知らぬ同士だった二人は、物語の終わり頃には仲のよい友達同士になっています。互いに同じレベルで話ができ、疎外感を共有できる仲間として、貴重な相手を見つけたと喜んでいるようです。 今回はここまでにします。続きは次回に。 -------------------------------------------------------------------------------- 夏の夜空は花火が似合う No.4960 投稿日 2002年7月25日(木)02時11分 投稿者 羽矢野  見たいなあ。  見れるかなあ。 ●巻島さん  しつこいかも。  もしそうなら黙殺してね。 >>それだと主人公と女の子が、初期状態である程度親しくないとできないでしょう。  これってなんでかな?  私は別に問題ないと思うんですが。  どの辺りが不自然に感じました? >>そのほうがドキドキ感が増すのではないか  これもなんでかな?  親しくない人間の意外な一面より、親しい人間の意外な一面を見る方が絶対にドキドキ感は増すと思うんだけど。  だってここで重要なのは、ヒロインの女らしさなんでしょ?  それなら、彼女が普段女らしさなんて欠片も発していなことを良く知ってる方が意外と思う気持ちは強いのではないのかな? >>女性用下着がはっきりと目に入る=女を感じる   これは感じます。  純な男の子じゃなくても、大抵の男は気にする所でしょう。  実際、街で夏を感じるのはどんな時ですか?  ってインタビューすると、女性の服が薄くなって下着が透けて見えた時と答える男性は結構いるみたいです。  でも私が訊いたのは。  そんなに大きくないふくらみ=女を感じる  にしてあるのは何で? ってこと。  前回は私の書き方がまずかったです。読み返したけど、あれは誤解されます。  申し訳ない。  なのでもう一回。  ええと、わざわざ書いてあるのですから、“大きくない”ってのは重要な要素だと考えたわけですよね。  “あんまり”って返答してるから、そんなにかもしれないけど、そのちょこっとの理由でも。 >>「貧乳」と「微乳」  女性からすると、確かに「貧乳」という言葉は差別用語に聞こえるかもしれない。  でも「微乳」だと、何かイメージわかないなあ。  女性というものはある程度の胸の大きさは望むもので、それに満たない場合は「貧しい」と落ち込むもんだと思ってます。  胸って「小さい」とか「貧しい」とかって形容あるけど「微か」ってあるのかな?  と個人的意見。  でも、これは女性には訊けない話題だ……。  ちなみに胸の大きな女性は、これまた気にするみたいです。  私の友人でそれに該当する人は、決して胸が強調される服は着ませんでした。  高校の水泳の授業で、男子が自分の方を伺いながらひそひそやってるのを見るのがたまらなく嫌だったと言ってました。  だから大きくても小さくても女性にとっては深刻な悩みとなるものみたいです。 >>だから、俺は走って逃げた。情けないけど、逃げることしかできなかった。 >>――っ! >>首すじに、冷たい感触がした。続いて頭、肩、腕にも。 >>雨? >>そう思う間もなく、アスファルトが濡れたときの臭いがむわっとのぼってくる。地面がみるみるうちに黒くなっていく。 >>雨が滝のように、猛烈な勢いで降ってきた。 >>俺はまた走り出した。  ええと、最初に“俺は走って逃げた”とあって、最後に“また走り出した”とありますよね。  “また”ってことはこの間のどこかに走るのをやめた文がないとおかしいと思うのですが、どうですかってこと。  ……だったんだけど、最初の走って逃げたは回想の説明に繋がってるのかな? もしかして。   >>――っ!  シーンの始まりってここ?  これはちょっとわかんなかった。  立ち止まってから、“また”走り出すまでがずっと回想シーンになってて、その説明の最後に走って逃げたなんてあったら、誤読します。(少なくとも私はした) ●無欲 >>日本語が変です。  ……本当だ。酷い悪文でした。  気をつけます。    パターンをもう一つ考えてみます。  羽矢野パターン2 >>欲を感じさせる価値観とは別の価値観をもっている。  ……わかりにくいかな。 ・王子が参加した娘達全員に贈り物として古い硬貨を一枚づつ手渡す。  種類は様々で、金貨もあれば銅貨もあった。 ・シンデレラは金貨をもらう。王子から贈り物がもらえたと素直に喜ぶ。  銅貨を持った娘のうらやましそうな視線に気づく。 ・シンデレラはその娘の銅貨と自分の金貨を交換する。 ・銅貨を大事そうに懐にしまうシンデレラ。  それを見ていた王子は彼女を気に入る。  シンデレラでやるとこんな感じ。  他の娘は硬貨の材質で価値を計ろうとしたが、シンデレラは“王子からの贈り物”という価値で計っていたため、金貨でも銅貨でもよかった。  この行為は無欲となるのではないだろうか。  羽矢野パターン3 >>欲深いとはどういうことか知らない(考えない)。 ・今回の舞踏会では無欲な人間が后に選ばれると街中で噂になる。 ・その為出席した娘達は誰も王子に踊りを申し込まない。それは、后になりたいなどと思っていないのを示すのが狙いだった。 ・シンデレラはその中一人踊りを申し込む。 ・結局王子の目に留まったのは、無欲さを示そうとしなかったシンデレラだった。  自分の欲求を素直に出すことは逆に無欲になるのではないかと考えます。  でもこれは少し自信がない。  みなさんはどう思います? >>欲が一般人よりも多いけど無欲ってのは、有り得ないものなのか?  これはあり得ると思います。  例えば自分の私財を貧しい人にすべて分け与えてしまう人。    他人から見ると、お金や物に執着しない無欲な人とうつるかもしれません。  しかし、その人の欲はすさまじく強いのです。  他人を救いたいという欲を持っています。  こういうの。  でもこれは間違えるとこの前やった慈愛とかになってしまうかも。  これは上のパターン2と同じかな?  価値を計る部分が違うので、行動だけ見ると一般人からは無欲に見える。  ってことは、欲の量ではなくて、欲の方向性(ベクトル)が普通向いているであろう方向とずれている状態ってことか。 >>そのものに価値を見いだしていて、なおかつ現状に満足してないのだが、しかし無欲  これは……  我慢していたら無欲じゃないし。 (我慢はその欲求を抑えた方が最終的に自分の得、もしくは満足に繋がると判断した状態であると仮定)  現状に満足していないということは、もっと別の何かを望んでいるということです。  それなのに無欲…… >>・ダンスのうまい相手が后に選ばれると、最初に説明がある。休みなく踊りつづける王子。だが誘ってくる娘の数は一向に減らない。娘達の欲深な態度にうんざりして、ついに逃亡を図る王子。テラスに逃げて、シンデレラと出会う。  この状況でシンデレラの目的が王子と踊ることだったとする。  しかしシンデレラは王子が疲れてるのがわかったので、言葉を交わしただけでその場をさる。  この展開だと、無欲というより優しさです。  うーーむ。 -------------------------------------------------------------------------------- 無欲関連 No.4961 投稿日 2002年7月25日(木)03時53分 投稿者 とんびの羽根 >欲しがらない理由 「価値を見いだしているが、欲しがらない」  自分なりにまとめてみます。 0.障害があるから (ボツパターン) 1.満足しているから (だけでは、定義として不十分なようです) 1a.現状で満足しているから 1b.取るに足らないもので満足しているから 1c.現状に満足していないのに無欲がありなら、1は反証される (新木さん #4957) 2.最小限必要な量を知っているから (下の段落で再検討します) 3.他人に権利があるから (これだけだとボツパターンぽいですね) 3a.他人にも権利があるから (自分にも権利があるとすることで、譲るパターンになる) 4.他人にとって必要なものだから (与えるパターン、優しいからなどの理由をつぶす必要がある)  ここで欲望が強い他人に譲るとお人好しで、ものの価値がわかってないように見えると思います。 5.必要なものが他人と異なっているから (交換するパターンに持っていける) 6.欲望が存在しないから (ボツパターン)  >>無欲というのは、「現状、あるいは、取るに足らないもので満足していること」  1a.に対する疑問:なんで現状で満足しているのでしょう?  1b.に対する疑問:なんで取るに足らないもので満足しているのでしょう?  これは自分の必要量、他人の必要量を知っているからというケースがありますね。  ここで上の「2.最小限必要な量を知っているから」に他人への視線を織り込んでみました。  その場合次のような行動をとることになるでしょう。 1.自分の必要量以上は取らない。 2.自分の必要量であっても、他人が必要としていたら取らない。 3.他人が必要としているように一見見えても、それが貪欲から出ていたら譲らない。 >>本人は自分が他人よりも欲が少ないなんて自覚していないはず。  これは半分合っているけど、半分は間違っていると思う  自分の必要なものへの欲を自覚していてもかまわない。他人が自分より欲深いことを知っていてもかまわない。  必要以上に手に入れようとする欲と、他人を押しのけて手に入れようとする欲を否定するなら、その認識は無欲と矛盾しません。  ちょっと例をあげます。 ・受付でシンデレラはハンカチをもらった、ハンカチは美しい柄でしかも2枚ある。 ・ひとりのむすめが自分のコレクションのため1枚ゆずってくれないかと頼むがシンデレラは断る。金貨10枚でもと持ちかけるがやはり断る。 ・シンデレラ1枚のハンカチを受付に返す。 ・受付の前にいた王子が横からそのハンカチを取り上げ、ハンカチ1枚のお礼として踊りを誘う。  この例では、娘が自分より欲が多いことをシンデレラは自覚しています。(例が無欲になってなかったら、どうしようもないですね) -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4962 投稿日 2002年7月25日(木)04時15分 投稿者 新木 伸 >巻島君 >>いつ止まったと書いてあるのでしょう? >>「学校の塀が途切れたところで、俺は走るのをやめた」という文があります。一応。  これ、どっちのつもりで書いてるの?  「ちゃんと書いてあるじゃん」てな反論のつもり?  それとも自分でも「しまった」と思っているんだけど、つい言い返しちゃったとか、そういうこと?  ちなみに前者だったら「たわけ」であり、後者だったら「アホたれ」だな。  反省があるなら、それが伝わるように書け。  読者の頭に残んなきゃ、書いたことにはならないの。いつも言ってるだろうが。  読者の頭に残らないようにしたのはオマエのミスであって、すべての責任はオマエに帰属しているわけ。そして言いわけをいくら口にしたところで、それが覆ることはないのね。  「走るのをやめた」と書いてから、原稿用紙3枚にも渡って延々と、回想シーンの「説明」を書いて、そのくそつまらん内容で読者の頭を汚染し尽くしているわけだろ。キミは?  そのあとでまだ、「読者は原稿用紙3枚過去に書いてある“走るのをやめた”を覚えているはずです」と主張するのかね。キミは? >羽矢野君 >>ブラの紐が見えて、こいつも女だと思ったときに、それを指摘される。 >>恥ずかしさから言い返して、また喧嘩になる。 >>白熱し、ヒロインが殴ろうと腕を振りかぶったときに正面から透けたブラをモロに見てしまう。 >>赤くなる主人公。視線は健康な男の子なので釘付け。ナイ乳だと思っていたのに、意外と大きい。 >>視線に気づいたヒロイン。赤くなって胸を隠し、視線から逃れるように後ろを向く。 >>普段からは想像もつかない女の子らしさ。恥ずかしそうに顔を赤らめうつむくヒロイン。>>それを見つめる主人公。 >>こんな展開だったら、私はどきどき。 >>これもなんでかな? >>親しくない人間の意外な一面より、親しい人間の意外な一面を見る方が絶対にドキドキ感は増すと思うんだけど。 >>だってここで重要なのは、ヒロインの女らしさなんでしょ? >>それなら、彼女が普段女らしさなんて欠片も発していなことを良く知ってる方が意外と思う気持ちは強いのではないのかな?  ああ。四の五の言わんでいい。  君は偶然にも「作家」であり、自分で小説を書くことができる人間なわけだ。  もし君が評論家であったりしたら自分では書くことができないから、四の五の理屈を並べてどっちが優れているの劣っているの、まくしたてなきゃならないところだが……。  書け。  ちょっとそのアプローチの仕方で、「ブラ透けドキドキ」のシーンを書いてみそ。  そして自分で証明してみろ。  まっきーの書いたのと同じやりかたで書くように。  書き上がったら、ふたりの書いたものを比べてみよう。そうすれば一目瞭然だ。すぐに決着が付くぞ。明快にわかるぞ。  より多くの読者を、より「ドキドキさせた」ほうが勝ちなわけだ。 >羽矢野君 >悪文とか  気を付けます……って、おい、それだけかい?  気を付けたら、これって、今後はぴたりと治るものなのか?  気を付けて治るくらいであれば、いままでだって、ちゃんとしたものを書けていたのではないのか?  気をつけたぐらいじゃ治らないから、いまだに悪文を書き続けているのではないのか?  そしてどこかで治さないかぎり、これからもずっと、君は悪文を書き続けてゆくのではないのか?  たとえばいくつか、悪文を回避するための具体的な方法ってあるんじゃないのか?  そのやりかたを自分で考案してみるとかは、やらないのか? ・可能なかぎり一文を短くするよう試みる。 ・主語を省いて良いかどうか、常に検証する。 ・自分語禁止。  たとえばこんなことを実践するだけでも、だいぶ違ってくると思うのだが。  ちなみに君の場合、普段の文章はそれなりにまともなんだけど、たとえばプロットだとか、骨にしてあって、情報密度を意識的に上げた文章を書こうとすると、途端に悪文になるんだよね。あと小説の文章でも、情報密度を上げようとすると、すぐ破綻する。  なにか自分語を使ったり、一文を長くして難解にしたり、主語を省いたり――そうすることが情報密度を上げることだと勘違いしているばかりに。  これはなぜだろうか――とか、分析してみない? >羽矢野君 >シンデレラ  シンデレラやって、誰かに採点してもらいたいなら、フォーマットに従って提出すること。ヘッダーを統一しなさい。  あと「みなさんはどう思います?」なんて、どうとでも取れるような言いかたをしてないで、「誰か採点してください」と、きちんと言うように。  「ボツ」と言い渡されるのが、そんなに怖いんか?  腰が引けてるのが見え見えなのだが。 -------------------------------------------------------------------------------- 行きつけのTSUTAYA(書籍販売スペース有)の真横にBOOKOFFができる No.4963 投稿日 2002年7月25日(木)12時54分 投稿者 巻島翔史  なんだ、このわかりやすい営業妨害は(苦笑) スケジュール>  そのあと1週間ぐらいかけて直すつもりだったのですが、まあ遅いっちゃあ遅いです。  日曜を目標にガンバリます。  (今作品考察の段階で煮詰まり中。というか、なにも具体的に考えてなかったのがバレちゃったって感じ。気ばかり焦ってロクに進みやしません。ああ)  ちなみに、あのスケジュールは初稿を出す日を基準に書いてあります。  ……初稿のことしか考えてなかったから日本語がおかしくなってしまった。 >>書いている最中に、話がどんどん変わってゆくのだよ。  いや、書くまえから話ズレてました(ひどい……)  本文やる前にメモ作ったわけですが、そのなかで、  ・転:あやまる  と書いているのです。これ制服透け関係ないよなぁ(自己嫌悪)  こうなった原因は、課題意図の解釈ミスだったと思います。  つまりですね、とりあえず透け透けシーンがあればいいだろうぐらいに思っていたのですよ。  それメインでなきゃならんのに。ヤんなるね。 >>元バージョンのほうでは、どういう意図があってか知らんが(きっと意図などないのだろうが)、職員室を出たあとで、いきなり別れちまっているけどね。  いや、意図はありました。  ずっと横にいた人間の濡れた姿より、いきなりバッタリ会って目に飛び込んだほうが衝撃がある可奈と思ったのです。  ただ、その再会時のインパクトが足りない(いや、ひとつもないな。これ)ので、意図としては失敗している、と。 >>これ、どっちのつもりで書いてるの? >>それとも自分でも「しまった」と思っているんだけど、つい言い返しちゃったとか、そういうこと?  ああいう質問が出てきた時点で、こっちの失敗はバレバレなのはわかっているので……  まあその、つい言い返してしまったのです。 そしてまたまたまた勘違いに気づく>  昨日ですね、制服の中学生とすれちがったのですよ。  そしたらですね、別に濡れてなくても、薄く透けて見えるんですね。ブラが。  つまり、制服が濡れてドキドキするのは、実は透けるからじゃないのではないか、とわかったのですよ。  だって普段から見えてはいるんですから。薄くですが。  で、じゃあなんで服が濡れてドキドキするのか。  それは、服がはりついて、体のラインがハッキリするからなんですね。    つまり、羽矢野さんが出した案のなかの一文、 >>ナイ乳だと思っていたのに、意外と大きい。  これです。これのほうがはるかにインパクトが強烈なのです。  つまり俺の考えは薄かった。……うう。  ただ、なんというか、胸が小さかったとしても、そこに女性的な体のラインがハッキリしているのであれば、やっぱりドキドキするのだと思うんだけどなぁ。ようはその子が『女の子』なんだってわからせられればいいのだと思う。 (まあそれにしたって、あの書き方はよくなかったけど。「そんなに大きくないふくらみ」という表現では女性らしさの強調にはなっていないし) -------------------------------------------------------------------------------- うちの近所にはぐれサルが出たそうです。 No.4964 投稿日 2002年7月25日(木)19時06分 投稿者 弟切 千隼 市役所の広報車が、「サルと目を合わせたり、威嚇したりしないで下さい」と広報して回っていました。 今はまだ夏で山にも食べ物が豊富にある時期でしょうに、里に下りてくるなんて、それだけ自然環境の破壊が進んでいるのでしょうか。 >>『ブギーポップは笑わない』の「うり」解析 前回の書き込みNo.4959で、末真和子について考察しました。それに少し補足します。 末真和子のように博識ではなくても、彼女が持っている疎外感に共感できる読者は多いでしょう。学校の同級生などの横のつながりを重視し、仲間外れにされることに敏感な中高生の頃は、ちょっとしたことで疎外されたと感じるものです。 例えば「死神ブギーポップ」のような仲間内の噂を知らされていなかったというだけでも、おしゃべり好きな普通の女子高校生は疎外感を持つでしょう。博識で、何かと説明役になる末真和子がいやみなキャラクターにならず、人気が高いのは、多くの読者が共感できるであろう疎外感を、うまくキャラクターに組み込んでいるからですね(^_^) 末真和子についてはこのくらいにして、次にエコーズについて考察してみます。 エコーズは、統和機構によって作られた人造人間です。ある目的を果たすためだけに作られて生かされているというそのことで、まず一つ大きな「痛み」を持っています。 加えて、エコーズは失敗作でした。そのため統和機構により抹殺されそうになります。これにより彼は二つ目の「痛み」を負っています。 ここまでは、エコーズの「心の痛み」はマンティコアと同じですね。マンティコアもエコーズも、いわば「できが悪いから」という理由で親に捨てられた子供です。 エコーズがマンティコアと決定的に違うのは、他者とのコミュニケーションに大きな障害を持っているという点です。マンティコアは普通の人間と普通に話をすることができるのに、エコーズは、その名のとおり相手の言ったことをおうむ返しにしゃべることしかできません。 これは救いのない状態ですよね。どこにも所属できる社会がなく、誰とも意思を通じさせることができないというのは、人間として究極的に疎外された状態でしょう。 しかし、エコーズの持っている大きな疎外感にも、共感できる読者はいると思います。 親から自立し始め、自分が何者なのかもまだよくわからず、とても大勢の人々が入り組んでできている現代社会の中で、どうやって他者とコミュニケーションしたらいいのか戸惑っている思春期の人間は、時として著しい疎外感を抱きます。思春期に、「この世の中に自分のことを理解してくれる人間なんて一人もいない」と一度も思わない人は、たぶん少ないでしょう。 そのような思いを抱いたことのある読者なら、極端な形で表現されたエコーズの疎外感に共感し、惹きつけられると思います。 エコーズと似た立場のマンティコアに、百合原美奈子や早乙女正美という理解者が現われたように、エコーズには紙木城直子という理解者が現われます。 寄る辺なきエコーズにとっては、彼女は救世主のように見えたことでしょう。多少、異性関係にだらしなかろうと、縁もゆかりもないエコーズを拾って救ってくれたということで、紙木城直子は「いい人」だという印象を読者は持つはずです。 今日は時間に余裕がありませんので、紙木城直子の「心の痛み」については次回に回します。 お知らせ: 弟切は明日の朝から仕事の出張に出かけます。次にここに書き込めるのは、日曜日の夜以降になります。 -------------------------------------------------------------------------------- 今日はテストでした No.4965 投稿日 2002年7月26日(金)00時00分 投稿者 巻島翔史  というわけで、今から三人称課題スタートなのです。  三時間であげます。では。 -------------------------------------------------------------------------------- 無欲関連(改訂)<#4961 No.4966 投稿日 2002年7月26日(金)00時02分 投稿者 とんびの羽根 >欲しがらない理由 「価値を見いだしているが、欲しがらない」  そういえば、大量に出ていた価値観が違うからボツのパターンが抜けてました。叩いてもらうつもりだったのだけど、先に気づいてしまったので改訂しときます。 0.障害があるから (ボツパターン) 1.満足しているから 1a.現状で満足しているから 1b.取るに足らないもので満足しているから 1c.現状に満足していないのに無欲がありなら、1は反証される (新木さん #4957) 2.最小限必要な量を知っているから 2a.自分の必要なぎりぎりのラインを把握しているから 2b.他人が自分の必要な量より多く必要としていることを知っているから 2c.他人の「必要」と「欲望」の違いを知っているから 3.他人に権利があるから 3a.他人にも権利があるから (自分にも権利があるとすることで、譲るパターンになる) 3b.自分には権利がないと思いこんでいるから 3c.他人を押しのけるのがいやだから 4.他人にとって必要なものだから (与えるパターン、優しいからなどの理由をつぶす必要がある) 4a.やさしいから、他人を思いやれるから、同情したから (ボツパターン) 4b.自分にも必要なものであることに気づいていないから (気づかずに与える、天然ぼけを5割以下に抑える必要がある) 4c.他人に必要なことを客観的に認識できるから (お節介をつぶし、無私、冷静、公正などの比率は下げる必要がある) 5.必要なものが他人と異なっているから 5a.価値観そのものが違うから (ボツパターン) 5b.付加価値や希少価値に惑わされないから (同じ目的に使えるありふれたものと交換するパターン) 6.欲望が存在しないから (ボツパターン 欲望がないのでは人間といえない) 6a.欲望があってはいけないと思っているから (無欲ではなく禁欲になってしまうのでボツ) 6b.欲望を抑えるように育てられたから (無欲 主体性がないをつぶす必要がある) 6c.欲望を抑えることが大切だと経験から学んだから (無欲 賢いをつぶす必要がある) >羽矢野パターン2  これはとんびパターン5b.なのですが……  ボツ  交換すると「手渡された思い出」と「金貨」との繋がりが失われてしまいます。交換した「銅貨」を見て、「金貨」を王子からもらったことを回想するシンデレラが将来発生するわけで、そのフォローをしなければならないですね。単に「手渡された思い出」だけでいいなら、金貨も銅貨も必要ではないことになりますから、交換するパターンを使う意味もなくなります。 >羽矢野パターン3  踊りたいシンデレラ  ボツ  純粋で、素直で、無邪気なシンデレラだと思います。  空気が読めず、無思慮で、抜け駆けをしてしまったわけで、そのフォローもしなければ、いやなシンデレラになってしまいます。 -------------------------------------------------------------------------------- はじめまして No.4967 投稿日 2002年7月26日(金)00時09分 投稿者 光来 唯  はじめまして光来唯(みつきゆい)と言います。  すでに撤退されてるくろすけさんと似た経緯でこちらに姿を現しました。  自分の力じゃあらすじを書けるようになるためにかなり時間が必要ではと判断し、皆さんの「目」を借りに来ました。    では、簡単に自己紹介などを。   23歳の作家志望者。目標は第1志望は電撃、第2志望は富士見ファンタジアです。  ただ、まだ一度も大賞に応募したことはありませんけど。    というのも、小説を書き始めたのは約1年半ほど前、2次小説を書いたのが最初です。  まともな――自分でもそれなりに小説になっていると思っている――ものを書いたのは「よみかく」へ投稿した「死神の名を持つ少女」がはじめてなんです。  それが3月頃。つまり、ちゃんと小説を書くようになってからまだ半年ほどしか経ってないわけなんですね。  それから今までで書き上げたのは短編のみ。長編はまだないです。  枚数は40〜100枚のもので、合計すれば450枚分ほどです。 (2次小説のほうは……小説になってないのと、数えにくいというのとで、数えてません)  今は短編賞用に「死神の〜」を書きなおしたわけなんですが、そのあらすじがうまく書けないということで、ここに来たわけです。  では分室の皆さん、よろしくお願いします。 >新木さん  あらすじを直すのが目的なわけですが、書き上げた短編のをここにアップしてしまっていいんでしょうか?  4870の新木さんの書き込みでは、応募予定作は避けておいたほうがいいと書いてあるんですが。  あれとは事情が違うのでしょうか?  -------------------------------------------------------------------------------- OFF会とか無欲とか No.4968 投稿日 2002年7月26日(金)01時03分 投稿者 紫ゆきや ●OFF会。  8/5、了解しました。  参加したいです。  できれば道案内をお願いしたいのですが、どなたか時間を合わせてもらえませんでしょうか?  よろしくお願いします。 ●無欲とか >羽矢野さん >>そして無欲とは“他人から見て”というのが、条件としてありますね。  そうですね、そもそも速さや筋力と違って、絶対評価できるものでは、ありませんし。  「観測者にとって、どう見えたか」だと思います。  例えば、シンデレラを「強欲」と感じる人もいるかもしれません。  なんせ、舞踏会へ行くために、魔女にドレスを貰っただけでなく、さらに馬車まで用意してもらったわけですから。  衣食住が満たされていれば満足だ、と思う人から見たら、とんだ強欲です。  自覚していても無欲な人というのは、いると思います。  「みんなはお給料が安いと文句を言うけど、私は別に今のままでもかまわないなあ」という人は、いますよね。  客観視する能力と、無欲さは別物です。  ただし、ここで「私って無欲だなあ」とか言うと、実は「無欲に見られたいだけ」である可能性もありますね。 >パターン2  「取るに足りないものでも満足」という意味では、私は無欲だと思います。  (シンデレラ迷宮を1コも通していないので、審査資格は無いですが)  ただ、「嬉しい贈り物を交換しちゃう」のは、どうかなと思いました。  「銅貨を貰ったのに喜ぶシンデレラ」でも良いかもしれません。 >パターン3  「后になんかなれなくても、踊れるだけで満足だったシンデレラ」  あるいは、「『無欲に見られたい』という“欲”を出さなかった、シンデレラ」ということなら、「無欲」だと思います。  しかし、「周りが踊りを申し出ない」というのは、特殊な条件付けをしたからなので、周囲がシンデレラより欲深であったことに違いはないかもですね。  この図式であれば、「自己アピールに必死な女たちのなか、シンデレラだけは自然体だった」というエピソードでも良いかもしれません。  自分に素直な行動が、「無欲に見える」ことは、あるかもしれません。  しかし、それは「無欲」ではなく「無邪気なだけ」と判断されてしまう可能性が高そうですね。  あるいは、「リスクを認識しているけど、欲しがる」というのは。  これは、「無欲」より「強欲」に分類されそうですね。  「リスクを覚悟で登頂を目指す」とかなら、「勇敢」と評価されるかもしれません。  「リスクを覚悟で登頂の名誉を欲する」のは「強欲」ですかね。 >>例えば自分の私財を貧しい人にすべて分け与えてしまう人。 〜 >>他人を救いたいという欲を持っています。  「価値観の相違を“無欲”と、見なすかどうか」ですね。  「お金なんか、どうだっていい。オレは夢を叶えるんだ」――みたいな人を、無欲とするかどうか。  この場合、「お金に無欲な人」ではあると思うのですが、「お金より大事なものがある人」という見方もできますよね。  あと、貧しい人たちがいなければ、わざわざ私財を手放さないのでしょうか。  そうすると、「外的要因による障害」になるかもしれません。  たとえば、「世界の全てが意のままになっても、その人は私財を手放すだろうか?」ということですね。  私財を手放さず、ただ貧しい人を救うのであれば、その人は慈善家ではありますが、無欲とはいえないかもしれないです。  シンデレラ迷宮では、この「価値観の相違」はボツになることが多いようです。  プレゼントにしろ、料理にしろ、ダンスにしろ、「ひとつの価値観のうえで、より下位のもので満足するシンデレラ」がOKをもらう傾向にありますね。 「《上位》の権利を得たけども、《下位》で満足なシンデレラは、それを断わる。  王子さまは、その無欲さに心を打たれて、シンデレラをダンスに誘うのだった」  これの、上位と下位の中に、《ダンスに誘われる・見ているだけ》あるいは、《超高価なプレゼント・つまらないプレゼント》などを入れると、それだけで数パターンが……(コンセプトワークの練習にならないですね。すみません) >新木さん >>僕が思うに、「満足している」というのは、欲しがらない理由のうちのひとつではないかと。  なるほど。  たしかに、「欲しがる」ためには、いろいろな要素が必要になりますね。 ・対象の価値を見出していること。 ・現状に満足していないこと。 ・内的要因による障害がないこと。(欲求を行動に移すだけの気力があるとか) ・外的要因による障害がないこと。(欲しがることにリスクがないとか)  他にもあるかもしれませんが、私の分解能だと、このていどです。  この中で、「現状に満足していなくない(現状で満足している)」というのは、美徳になります。  それ以外は、ちょっと美徳とはいえないと思います。  シンデレラ迷宮の課題のもあるとおり、この場でいう「無欲」は、「美徳である」という条件があるので(欲しがらないという行為は、美徳とは限らない)  これらを総合すると、  「(美徳である)無欲」とは、「満足しているから、欲しがらないこと」だと言えそうです。  ただ、「反証や別の可能性が見つけられないから唯一無二である」と言うのは、さすがに、くるくるぱーですので。  ここでは、  《欲しがらないことについて、他の要因を考えてみましたが。まだ「満足している」のほかに「美徳」と呼べるものを、見つけられていません》ということで。  中間報告としておきます。 >光来さん  紫ゆきやです。  よみかく感想掲示板では、お世話になりました。  こちらでも、よろしくお願いします。 -------------------------------------------------------------------------------- 5.「困難な状況に陥った主人公が、それを乗り越える話」 No.4969 投稿日 2002年7月26日(金)01時39分 投稿者 八神伽羅 1.「大国に侵略されそうになった王が、巧みな外交戦略で危機を乗り越える話」 2.「他社に取引先を奪われた営業マンが、再び契約にこぎつける話」 3.「些細な誤解から妻に実家に帰られてしまった夫が、誤解を解く話」 4.「おとり捜査中に正体を知られてしまった刑事が、無事犯人逮捕にこぎつける話」 5.「事故に巻き込まれ初デートに遅れそうになった少年が、時間に間に合う話」 6.「給食費を盗んだと誤解された少年が、真犯人を見つける話」 7.「麻薬スキャンダルがもとで売り上げ不振に陥ったバンドが、新曲で復活を果たす話」 8.「外遊先で捕らわれた王女が、脱出を果たし国に帰還する話」 9.「負け続きで二軍落ち寸前のピッチャーが、試合で完封勝ちをおさめる話」 10.「一つでも単位を落としたら留年決定の学生が、猛勉強をして全単位ゲットする話」 11.「演習中に敵と遭遇してしまった新兵達が、追撃をかいくぐり帰還する話」 12.「つきあい始めたばかりの彼氏を怒らせてしまった少女が、上手く仲直りする話」 13.「重要書類をなくしてしまった会社員が、それを見つけだす話」 14.「公演前に怪我をしてしまった女優が、それでも舞台を成功させる話」 15.「有罪確定と言われた被告を弁護する羽目になった弁護士が、無罪を勝ち取る話」 16.「借金を抱えヤクザに追われることになった男が、逃亡しながら一攫千金し自由の身になる話」 17.「怪物に襲撃された村の人々が、協力し合って怪物を退治する話」 18.「上司に無理難題を押しつけられた部下が、それを解決してのける話」 19.「家宝を盗まれてしまった騎士が、それを取り戻す話」 20.「呪いをかけられた男が、それを解く話」 21.「娘を誘拐された父親が、犯人から娘を取り返す話」 22.「強盗に人質にされた社員が、機転を効かせ強盗を捕まえる話」 23.「盗まれ売り飛ばされた犬が、飼い主の元へ戻る話」 24.「父に結婚を反対された娘が、説得に成功し結婚する話」 25.「8月31日に手つかずの宿題を抱えた小学生が、一晩で全部片付ける話」 26.「人間関係のもつれから解散寸前に陥ったバンドのリーダーが、メンバーをまとめ直す話」 27.「邪神の生け贄にされてしまった少女が、邪神を倒して村へ帰る話」 28.「ストーカー被害に遭った女性が、ストーカーを警察に叩き出す話」 29.「借金を抱えた剣士が、武術会の優勝賞金で金を返済する話」 30.「悪霊に憑かれた男が、その霊を退治する話」 31.「リストラ目的で社内で冷遇されるようになった会社員が、それを乗り越える話」 32.「息子の家庭内暴力に悩む父親が、息子と向き合いそれを解決する話」 33.「営業不振で閉店寸前の店主が、経営改革を断行し店を建て直す話」 34.「板前を引き抜かれ売り上げが落ち込んだ料亭が、その他の従業員の結束で盛り返す話」 35.「聴力を失った音楽家が、それに負けず傑作を完成させる話」 36.「誤解から教師に嫌われてしまった生徒が、誤解を解く話」 37.「殺し屋に狙われる羽目になった男が、依頼人を突き止め殺し屋を撃退する話」 38.「冷酷な領主に苦しめられている村の人々が、王に直訴する話」 39.「騙されて店を乗っ取られたオーナーが、取り返す話」 40.「離婚寸前の夫婦の子供が、夫婦仲を取り持つ話」 41.「異端審問を受ける羽目になった修道士が、拷問を乗り越え無罪を勝ち取る話」 42.「怪我をして引退勧告を受けた選手が、リハビリし復帰する話」 43.「難病に冒された少女が、長い闘病の末完治する話」 44.「事件に遭いトラウマを抱えるようになった少女が、それを克服する話」 45.「主に死なれ臣下達に消されそうになった影武者が、逃げ延びる話」 46.「絶海の孤島で連続殺人事件に巻き込まれた探偵が、犯人を捕まえ身の安全を確保する話」 47.「捕まり処刑されることになった盗賊が、脱走する話」 48.「動物園に入れられてしまった猿が、逃げ出し山へ変える話」 49.「封印された魔神が、主を見つけ解放される話」 50.「スランプに陥った作曲家が、また曲をかけるようになる話」 51.「双子の姉の身代わりで女子校に通うことになった少年が、首尾よく役目を果たす話」 52.「失脚した貴族が、再び返り咲く話」 53.「悪霊と間違えられて除霊されそうになった守護霊が、誤解を解く話」 54.「遭難し無人島に流れ着いた男が、救助が来るまで生き延びる話」 55.「秘密を知ったために命を狙われることになった少女が、襲ってくる敵を撃退する話」  ようやく50突破。  60まであと5つ。 >光来さん  はじめまして。八神と申します。  以後よろしくお願いしますね。 >新木さん  えーと。    まず「優先順位」の意味から。  「絶対に切り捨てられない順番」です。  新木さんの言う「いざとなったときの切り捨てゆく順番」と同じように見えるかもしれません。  が。言葉が違うので当然意味は違います。  たしかに、課題もレポートも「当日中に片付けなければならないこと」に違いはありません。  しかし、一度にできることは一つだけです。  どちらを先にやるか選ばなければなりません。  そういう場合、自分にとって重要なものを先に回すのは当たり前だと思います。  捨ててもいいから後に回すのではなく。  捨てられないから先に回す。  ひどく詭弁めいて見えますが、両者は違うと私は思います。  そしてレポートを先に回す理由ですが。  学生の仕事は勉強というか単位修得ですので。  テスト時期においてはそれが最優先です。  「私作家志望だし〜。だからそのために単位いくつか落としても問題ないし〜」とかほざくような私を私はたぶん許せません。   で。  たぶん優先順位云々はこの場合、たいした問題ではないです。  新木さんの質問意図は、 「課題の目的理解してないだろアンタ」  的なことだと思います。  1日1時間の集中を日常とするのが目的なのに、こいつは「今日はもう無理だからお休み。リセット」一歩手前の状況をふらふらしている。しかもその自覚がまるっきりない……とか。  それに関してはいくら今の私が「いや理解してます。だってほら毎日やってるじゃないですか」と言っても説得力はないでしょう。  毎日やってるったって、まだ7日目だし。しかも3回もリセットしてるし。  理解してると示すには、1日1時間集中が日常になるまで続ける以外にないと思うので、まあとにかくがんばります。 -------------------------------------------------------------------------------- 終了。 No.4970 投稿日 2002年7月26日(金)03時08分 投稿者 巻島翔史  目が痛い……。  というか、展開面で「しまったな」と思うところが自分でもあります。  3時間は無謀だったのかなぁ。 八神さん> 覚悟関連>  ううん。俺が言っても説得力ないのはわかってるんだけど、  分室に求められる覚悟の量の目標として、「プロと同等」ってのがあるんですね。  で、それは結局なにかというと……例えば、大学生でプロデビューしちゃった人がいるとしよう。で、まあデビュー作が当たっちゃったとする。  その人が、「わたし、学生なんで、単位メインで生活したいんです。だから原稿は時間が余ったらやります」と言ったらば――  これってひどいと思わない?  その人の作家としての信用とか、そういうもろもろのものが飛んじゃうのよ。  もちろん、分室ではそれやっても痛くない。戦場じゃないから。  でも、課題をやり続けるには、「プロと同等の覚悟」が要るってこと。  べつに学業をおろそかにしろってことじゃないよ。新木さんの言ってるのは。  俺はいかにギリギリで単位を取るかを考えて、勉強を手抜きしているけど(笑) -------------------------------------------------------------------------------- 初めまして。ユウヒツといいます。 No.4971 投稿日 2002年7月26日(金)10時05分 投稿者 ユウヒツ みなさん、はじめまして。ユウヒツといいます。自分も作家志望です。ここは電撃のホームページを通じて知りました。自分はパソコンを持っていないため(ここには町のネットカフェで見てます。一日に一時間しか見れません。)課題等には参加できませんが一読者として感想を書いていきたいと思います。  では。さっそくですが、巻島さんの「ブラ透け」を読んでみました。感想は……萌えませんでしたね(笑) たぶん、男子側の心変わりが掴みにくいのと女子側の恥じらいがあまり見られないのが理由かと僕には思えます。比較するのもなんですが課題部屋に新木先生が書かれました「突然、友人の妹がアパートにやってきていっしょに住むようになる」の方が萌えました。恥じらいと戸惑いが見事に描かれていて続きが読みたいくらいです。ところでこの「ブラ透け」僕も書いてみて良いですか。読んでいて僕も一つ浮かびました。迷惑でなかったらここに投稿します。   まあ、弱輩ものですがよろしくお願いします。 -------------------------------------------------------------------------------- 課題スタート No.4972 投稿日 2002年7月26日(金)18時55分 投稿者 巻島翔史  というわけで、別バージョンです。  なんかこの一両日、人生で一番パソコンに向かってる気がする……。  今までの自堕落を自分で証明してしまったということか(笑)  3時間半であげてきます。枚数が減るはずなので、これでいけるでしょう。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4973 投稿日 2002年7月26日(金)18時58分 投稿者 新木 伸 >ユウヒツさん  うーん……。なんていうのか。  来る場所を間違えてますよ。  ここは「よみかく」の一部ではありますが、新木伸が個人的に、アマチュアをプロに鍛えあげるための場として設置している掲示板です。  「よみかく」のほうは、「投稿作を指摘しあって、おたがいに切磋琢磨していこう」という趣旨の投稿サイトなのですが、ここはもっとスパルタンな場所となっています。  だからこそ「分室」となっているわけでして……。もう、ほとんど別扱い。  今回のこれも、「ブラ透けネタ」でみんなで競作するとか、そういう楽しいことをしているわけじゃないのです。  巻島君に出したのは修行項目であるわけです。  「金の取れる『ドキドキ感』が、いまの実力でどの程度書けてるのか検分してやろう」てな狙いのものだったわけです。そこからこんどは「視点」についてのことなどに、波及していったりしてますが。  とりあえず、左のメニューの上にある「よみかく分室 説明」のところを読んでみてください。  ここへの参加の最低条件として、「過去ログはすべて読むこと」――という項目がありますので、1日1時間のネットカフェからだと、かなりきつい――というか実質的に不可能だと思います。  日々の書きこみを読んだり、そこにレスを書いたりするだけで、1時間では到底足りませんし。  ROM参加者(指摘や雑談要員)という枠もあるにはあるのですが、「作家志望者でROM参加者」っていうのは想定外です。  とんびさん、かねやん、藤極堂さん、プロ作家の方々――など、皆、「プロ作家志望者以外」か「すでにプロ」かの、どちらかですので。  あと、この「ブラ透けネタ」への参加についてですが……。  それだけを単発でやったところで意味がないので、受け付けられません。  ここの課題は基本的に、「書いて、指摘を受けたなら、きちんと直してくる」というのが前提となっていますし。  「分室説明」などを読まれて、さらにネット接続環境をどうにかされたうえで、きちんと参加するということでしたら、またいらしてください。  ここは来る者は拒まずの主義でやっていますので。 >課題部屋のアレ  そういえばアレのコンセプトってのが、「親友の妹が一人暮らしのところに突然転がりこんできてドキドキ」だったっけか。  続きがあって、原稿用紙130枚ほど。OFF会に持ってゆこう。そうしよう。 >巻島君の課題(三人称)  課題の三人称。  うーん。すげぇめちゃくちゃ。  これほどひどいとは思わなかった。  ちなみに「ひどい」というのは、視点の話ね。  書いている内容自体は、とりたてて変なところはない。  ただ説明せずに書くためのアイデアは、わしが一例として出したものをそのまんま使ってて、オリジナリティがねーなとか、他に思いつかなかったのかとか、そう思ったけども。  さて。視点があまりにひどい。――っていうか。まっきーが「視点」って概念をカケラも理解していないのは明白だな。これはもう。  いちいち指摘するのも、面倒に感じるぐらい。  なので……これは他の人への課題とする。  誰かリライトしてみる人はいない?  視点を直すリライトをする人〜〜っ?  そっちのリライト済みのやつが、多少まともになって出てくるようなら、そっちで指摘するから。  リライトする部分と量。  まあ、全部やることもないだろう。  頭の部分。最初の一行空きのところまでね。  職員室の中で叱られていて、職員室から出て、「相沢は階段を一段飛ばしで駆け下りていった」ってとこまでね。 >弟切さん  「エコーズ」の設定、間違えてない?  あれは人造人間でなくって、捕まっちゃって分析サンプルにされちゃった宇宙人でしょう。 >光来さん  いらっしゃいませ。  あらすじがうまく書けない原因には、二通りあります。  ひとつは単に、短くまとめる能力が足りないというだけ。これは筋を掴む練習をすればすぐ身につきます。  もうひとつは、話自体が破綻しているという場合。  これは誰がどうまとめたところで、筋の通ったあらすじにはなりません。筋の通っていない話に筋を通してみせるのは、不可能だからです。  んで、光来さんの場合はこのどちらなのかわかりませんから、まずあらすじのアップからですね。800字バージョンからでお願いします。  必要があれば、400字やら200字やらも書いてもらうかもしれません。(必要がなかったら、もちろん書く必要はなし)  これは、本編はアップせずに、あらすじだけでいいです。  あらすじを書けない理由が後者のパターンであれば、話の筋に対して、あらすじレベルでの修正が加わることになります。そうなれば本編のほうもどのみち直すことになるわけです。  たぶんこちらの可能性が高いのではないかと踏んでいます。――なので、直す前のものを見ても意味がありませんので。  あと、本編のほうの指摘やら直しやらですが、プロ作家がタッチしなければ問題はないかと……。ここの参加者の人の目を借りるなら、課題部屋のところを使ってもらってかまいません。  それはそうと、光来さん、関東近県にお住いであれば、分室のOFF会に来ないですか?  8/5(月)の夕方ぐらいから。場所は東京の府中です。翌日の朝までやります。 >八神さん  やーい、やーい、まっきーに説教くらってやがるの〜。はずかちー。 >>「私作家志望だし〜。だからそのために単位いくつか落としても問題ないし〜」とかほざくような私を私はたぶん許せません。   じゃあ八神さんは――。 「私大学生だし〜。だから作家志望のほうは適当にマイペースでやってて問題ないし〜」  ――とかほざくような自分は、許せるってことかな?  たかが短編一本、仕上げるのにずるずると8ヶ月以上もかかって、なお上がることなく……。  また別な観点によれば、大学一年生の頃から、もうそろそろ2年近い期間、この分室にずっと居続けていながら、なにひとつ進歩することなく(ついでにいうと、なにひとつ作品を仕上げることなく)、早くも、もう大学三年生。  この夏が終わったら、もう就職活動をしなくちゃならない時期だったりする。  だらだらと大学生の日常を送ってきて、「作家になるという夢を持っているのだから私は大丈夫」と自分に言い聞かせ続けてきた無目的な毎日に嫌気がさして、いま課題に取り組んでいるんじゃないのか?  ちがうのか?  さて。優先順位の定義の話。  「なに言うてんねん。言葉ちがっても同じ意味やし、わいには同じに見えるねん」とか思って読んでいたわけだが……。  まっきーが言っていたことを読んでみて、八神さんがなににこだわっているのか、なんとなく、わかった気がした。  八神さんは、僕が、学業をおろそかにしろと、そう言っているように感じているわけね?  まあ、それはある意味そうなんだけどね……。  八神さん自身が、大学は広範な知識を得るために行っていると言っているし。サークルは人間関係など、学生時代にしか経験できないあれやこれを得るために行っていると言っている。すべて小説のためというのが、いちおうの建前なわけだ。  だから、本当にいざとなったときには、学業のほうをおろそかにしてもらわないと困るわけだ。まあアルバイトなどの仕事のほうは、おそろかにすると倫理的に問題が出るだろう。こちらのほうは、いざとなったら辞めるべきだろう。  でもこれらはすべて、「いざとなったら」の話なわけね。たとえば、明日にでも電話がかかってきて、作家デビューが決まったりした場合とか。そういう話のとき。  しかし現実的には、いまはまだ、そういった「いざとなったら」の時ではないわけだ。  やっていることといえば、たかたが、1日1時間の課題のみ。  こんな低負荷な状況で学業のほうをおろそかにされても、僕が困る。  1日1時間の課題程度で、「課題のせいでレポート落としました」なんて言ったひにゃ、この場から叩き出しとるよ。いやマジで。ホントにさ。  「課題のためにレポートを落とすことにしました」なら、これはOKだな。  しかし「課題のせいでレポートを落としてしまいました」だと、NGだよな。  この違いは、わかるかい?  ところで、八神さんは、いまの自分のやりかたが、「効率的」だと思っているんでしょ? 絶対そうでしょう?  捨てられないものは先、そうでないものは後。  ――そういうふうに優先順位を付けて、こなしてゆくという、いまのその方法。  これ、「効率的にやっている」と――、自分ではそのように思いこんでるのではないか?  違うのね。  それは自分にとって「気持ちのいいやりかた」でしかないのだ。  効率のいいやりかただとは、とても呼べないようなものでしかないのだ。  八神さん、嫌いなものは、まっ先に食べちゃう主義なのだろう。きっとね。  ちなみに、自分自身でも言っているが……。  いまの八神さんの現状というのは、僕から見ても――。  リセット一歩手前の状況をフラフラしているという状態なわけね。  なんていったらいいのか……。  幸運なことに特に邪魔の入らない日が10日も連続で続いたならば、まあ、リセットがかからずに、終えることが出来るかもしれない。  そんなカンジか。  んだって、さぁ……。  来客があったらリセットでしょ。  うっかり眠りこんじゃったらリセットでしょ。  風邪ぎみになったらリセットでしょ。  えーと、あとなんだっけ? リセットの理由。  そのリセット一歩手前の状況を作りだしているのは八神さん自身なわけだよ。わざわざ非効率なやりかたを取っていて、わざわざ綱渡りをやっている。  見ていて、とても、もどかしいわけ。  そして「状況を改善しろ」と迫れば、「学生が本分ですので」とか開き直りやがるし。  そんなギリギリの選択を迫るようなことか。たかが1日1時間使うなんてことが。  毎日1時間やるなんてこたぁ、君なんかより、よっぽど時間が足りない羽矢野君や弟切さんだって、やれていることだ。いまみたいな綱渡りなんかしなくたって、工夫次第で、確実に毎日やれることなんだよ。  どのへんが非効率なやりかたなのかというと――だ。  まず、物事に対して「不要な優先順位」を付けているところだな。  レポートが「先」なんだよね?  そして課題は「後」なんだね?  つまり「レポートをやっていなければ、課題を始めてはいけない」というルールを自分に課しちゃっているわけだね?  これがなぜ無駄となるのか。  そういうルールがあると、やれるときにやれることを、やらなくなってしまうわけよ。  たとえば通学途中(行き)のバスの中。15分間揺られているのだとする。その15分があれば、もう課題の4分の1は終わっちゃうわけだよね。  しかし「課題はレポートの後」という「自分ルール」を遵守するおかげで、「今日はまだレポートやってないから、課題はやっちゃダメなのよね」とか、自分に言い聞かせちゃうわけだよ。  わかる?  このアホさ加減が?  この非効率さが?  前に、「不要な優先順位」と書いた。  もし「課題」と「レポート」の二つが、まったく「同じ優先順位」を持っていたのだとしよう。どっちもその日のうちに「絶対に」やらなければならないことなわけ。  そうすると、どっちが「先」も「後」もないわけだよ。  バスの中ではレポートは書けないから、かわりに課題のほうをやる。机に向かう時間が取れたら、レポートのほうをやる。レポートが途中でまだ終わってなくても、細切れの時間があったなら、また課題をやる。どっちをやったっていいわけ。  どっちが先でも後でも関係ない。  とにかく重要なのは、「両方とも全部やること」なのね。  どっちもやらなきゃならんのであれば、なりふり構わず、細切れだろうがなんだろうが、時間を作ってやるしかなかろう?  「集中できる(落ち着ける)1時間が取れなきゃできない」なんてそんなこと、君が勝手にそう思いこんでいるだけのことだろう?  たとえば八神さんは、ファミレスだったか、居酒屋だったかで、バイトをしているわけだな?  なら接客の合間に、他の仕事とかもあるわけだろう。たとえば掃除の類とか、棚卸しの在庫数チェックだとか。ゴミ出しだとか。  たしかにホール係の仕事は、接客と給仕がメインであるけども、それ以外に「やらなきゃならない仕事」ってものがあるわけだな。  それらの仕事の両立とかって、どうやっているのよ?  掃除やら棚卸しの仕事やらは、合間を見繕って、細切れの時間を使いながらでも、やり遂げるものではないのか?  まとまった時間が取れなきゃ、「できなかった」って放り出しちゃって、それで済むものなのか?  「すいませーん、今日時間がなくってぇ、できませんでしたぁ〜」とか、のうのうと口にして、シフトの終わる時間になったら、とっとと帰っていってしまったりしているのかもしれんが……。  まあ、八神さんはそういう「馬鹿バイト」ではないと仮定しておく。バイトのほうでは、ちゃんと出来ているものだと仮定しよう。  ならば、それと同じことが、なぜ出来ない?  それともバイトのときにも、そういう「馬鹿バイト」でやっていたりするのか?  「言われてたけど、できませんでした〜。すいませ〜ん、てんちょお〜」とか言って、甘えた声で、媚売って、許してもらって、そそくさと帰ってしまっているのか? そうなのか? -------------------------------------------------------------------------------- リロードしたらば、 No.4974 投稿日 2002年7月26日(金)22時41分 投稿者 巻島翔史  ページを表示できません、ときたもんだ。  焦りました。  結果的に、時間としていくばくか遅れていますが、内容にはタッチしておりません。天地天命に誓います。  で、自分なりに考えたのですが、  制服透けにドキドキする話というのは、べつにブラジャーとか体のラインとかの書き込みを多くしろ、ということではないのですね。  その状況における心理・対応のほうがはるかに大事であって。  今回はだからそのへんの書き込みを減らしたんですが……どうでしょう。  というか、枚数も結局減らなかったし。  女の子のほうがやたらに喋るから、それに思いっきりつられてしまった格好です。  そのへんをコントロールするのが作者の腕の見せどころだと思うのですが。 視点>  改めて見直してみる。 「ように」が俺多すぎ。というか、それってたぶん客観三人称にならないわ。  あと、 >>矢島を見るや、すぐさま駆け寄ってくる。  これは「駆け寄っていく」だろ。  「普段は見直しで視点検証してるんですー」とかいういいわけも考えたのですが、   一発で視点ばっちしのものがあげられんといかんわけなので、 (というか、検証もうまくいってるかどうか自信がなくなった)  そういうのはやめておきます。……って今言っちゃった(笑) -------------------------------------------------------------------------------- 800字あらすじはじめます No.4975 投稿日 2002年7月26日(金)22時43分 投稿者 光来 唯  では800字あらすじからはじめていきます。  指摘のほど、よろしくおねがいします。 >800字あらすじ  高校二年になって一週間ほどが過ぎたある日の放課後の屋上、結城諒はクラスメイトの少女、八木橋結衣に告白した。彼女の返事はノーだった。理由を追求する諒に結衣は、自分は死神だからと言い放つ。諒は結衣に死神とはなんであるか見せてもうよう頼み、結衣は見せることを了解する。  死神を見せてもらうために待ち合わせた公園で、諒は結衣と会話を連ねる。そのなかで諒は、結衣に自分の思いのたけをぶつけるのだった。  結衣が目的地としたのは廃墟となったビルだった。そのなかで結衣は衣装を変え、死神となる。三階へと上がったとき、廊下の至るところから植物の蔦が這い出て、襲いかかってくる。さらには、廊下の奥の部分を埋め尽くすほどの巨大な花が姿を見せた。その巨大花との戦いは結衣の圧勝に見えた。だが、諒のピンチを結衣が助けようとしたことで、彼女が逆に危機に陥ってしまう。諒は結衣を助けようとするが、彼女は自力で危機を乗り越え、巨大花を葬ってしまう。  傷付いた諒は、巨大花を倒したときに生じた種の力によって傷を癒される。諒が結衣からその種を受け取ったとき、彼の心のなかで結衣への欲望が生まれる。種は人の心の暗い部分――邪心――を吸収し、成長するものだった。種に残っていた邪心に引き寄せられ欲望に呑まれていく諒に結衣は淡々と真実を語っていく。そして結衣は、欲望ごと種を浄化すると言う。だがそれは同時に、諒の結衣への恋心も一緒に消してしまうものだった。だが諒は結衣への純粋な気持ちで欲望に打ち勝ち、自力で種を浄化してしまうのだった。そのとき、種は白い一輪の花を咲かせた。  そして最後にもう一度、諒が自分の想いを告げたとき、結衣はそれを受け入れた。彼女は、自分は諒のことを好きになったわけではないが付き合ってもいいと言うのだった。だが別れ際、結衣は諒にくちづけし、いつか好きになれる日が来ると告げた。  課題部屋にもあげておきました。 >分室のOFF会  残念ながら無理です。  青森在住ですから、どうしようもありません。 >紫さん、八神さん  よろしくおねがいします。 -------------------------------------------------------------------------------- 言い忘れ No.4976 投稿日 2002年7月26日(金)22時49分 投稿者 巻島翔史  オフの叩き材料として提供しようかと考えている短編ですが、これは新木さんだけにメールで送っておけばいいんでしょうか?  それとも、参加者全員に送っておくのがいいんでしょうか? -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.4977 投稿日 2002年7月27日(土)00時11分 投稿者 新木 伸 >まっきー  なんつーか。極端なやつだのう。君って。  今回は説明なさすぎ。  これ、真ん中ぐらいのところまで、「血の繋がっている実の姉」っていうふうにしか読めんぞ?  君は世の中の「姉を持った弟」の全員を敵に回すつもりか?  「ぺーっぺぺぺっ! 姉貴の下着姿に欲情なんかするかよっ! いくら美人だっつーてもなっ! あり得ねーんだよっ! そんなことはっ!」――てなことで、本を地面に叩きつけられて、それで終わりだぞ?  巻島君は、姉も妹もいないわけだな。もうわかってしまったぞ。女姉妹がいたら、ぜったい気づいていてしかるべきところだ。  いいか? 姉と妹という存在はな――。  つまりは、「母ちゃん」と同列に並ぶ存在であるわけだ。女にして、オンナにあらざる者なわけだ。君は母ちゃんの服透けでドキドキしたりするのかい?  まあそれはそれとして――。  この「姉」は、血の繋がっていない義理の姉なわけだね。一緒に暮らしてはいるが。  それならOK。恋愛対象になりうるから。  しかしそれなら、説明が必要だよな。  そういうことは説明してもいいのだ。  ――っていうか、説明してもらわんと、読者にはわからんわけ。  「この二人の関係って……?」って読者に疑問を喚起させたところで、タイミングを見計らって2行か3行。簡潔に行う。ピンポイントで説明攻撃をする。  読者がその情報の説明を欲しいと思うのは、さて、どのあたりになると思う?  あとこの主人公は、親戚か親の友人の家にでも貰われていったのだと思われるが、そこについても同様ね。タイミングを計って、説明を入れる。  それと、思ったことがひとつ。  この姉は、主人公にずいぶんとべったりまとわりついてきているんだけど、そこにはなにか理由が必要だろう? ベタな理由でよいのなら、「たとえば今日、誕生日なんだけどー、覚えてるぅ? 忘れてたりしないよねー?」とか。そーゆーカンジのやつ。(今回は使われないようにベタにしておいた。使うなよ(笑))  命日だからかと思ったが、ただ「命日が近い」とあるだけで、この日がそうだということでもないらしい。  また、そうではなくて、まとわりついてくるこの状況が、これが常態であるというなら、主人公の対応はもっと違うものになるだろう。  しかしこれが「いつもより多めにまとわりついてくる」――だったとしても、なんか主人公の行動が変なんだよなぁ。「いつもより余計に」ってことなら、なんか、そういう反応があるはずでしょ?  あと、余計な台詞やら、余計な行動やらが多すぎて、肝心の「ドキッ」とさせる仕掛けあたりが埋もれてしまっている。  たとえば男の足についてこれないとか。体力の違いを描いてみたところだとか。  目立たないものは、ないのと一緒なのだ。  つまりこれでは、ぜんぜんドキッとしない。役に立っていない。着眼点はいいのだが。  それから今回のいちばんの問題点。  これ、コンセプトはなんなのよ?  どういう仕掛けでもって、「服透けでドキドキ」を盛り立てようとしているわけ?  前回は「ケンカと仲直り」だったじゃん。今回は、なに?  初期状態と、終了状態における変化は?  ちなみに前回だと、(初期状態)ケンカしてた→(終了状態)仲直りしてた、になるわけだよね。  あと細かいことだが、誤字脱字5つ以上あるようだぞ。  んじゃ、今回のこれと、前回の完全三人称のやつ。  直してくるように。  なんか、「俺は直せばちゃんとしたものが上げられるのだぜい」とか主張しているようなので、直しのチャンスを実際にあげることにする。  完全三人称のほうとか――。どうせ直したところで、たいして変わりゃしないに決まっているのだが。やるだけやってみるように。  ヒント。  「視点――というか、“視線”の流れ」、ってことで。 >まっきーの短編  これは全員にメールで送信でしょう。  まあメールアドレス公開してない人にまで無理に送らないでもよかろう。わしが2部ぐらいは打ち出ししてゆくし。 >光来さん  ええと。  つらつらと指摘を少しだけ書き始めて、ふと手を止めました。  これ、僕がやっちゃうより、みんなの経験値にしたほうがいいですよね。  ってことで、皆に任せることにします。指摘残しがあったら、僕がやりますんで。 -------------------------------------------------------------------------------- 暑くて溶けそう。 No.4978 投稿日 2002年7月27日(土)00時31分 投稿者 はせがわみやび  おひさしぶりです。>みなみなさま >巻島さん >>天地天命に誓います。  天命に誓われても困るよーな気がするのですが、辞書引きました?(^^; みやび@今日はつっこみだけ -------------------------------------------------------------------------------- 9.「一見さえない主人公が、ひたむきな愛で意中の相手をゲットする話」 No.4979 投稿日 2002年7月27日(土)01時19分 投稿者 八神伽羅 1.「地味で目立たない中学生が、クラス一の美少女を地道なアタックで射止める話」 2.「さえないトップアイドルのマネージャーが、影ながら支え続けることで彼女を射止める話」 3.「さえない追っかけ少女が、落ちぶれたアイドルを応援し続けることで射止める話」 4.「家柄も容姿も平凡な騎士が、孤独な王女を支え続けることで射止める話」 5.「さえない平民の青年が、貴族令嬢を彼女の家が落ちぶれても想い続けたことで射止める話」 6.「さえないサラリーマンが、上司のキャリアウーマンの危機を影ながら救うことで彼女を射止める話」 7.「地味でおとなしい女が、ひたすら尽くすことで最終的に美形をゲットする話」 8.「貧乏な青年が、ひたむきな愛で男はみんな財産目当てだと思っていた令嬢の心をひらかせ射止める話」 9.「政略結婚させられた地味な女が、ひたむきな愛で家に居着かない夫の愛を最終的に勝ち取る話」 10.「地味で家柄も平凡な少女が、飾らない愛で王子の心を射止める話」 11.「さえない少女が、二年間マネージャーとして陰に日向に支え続けることで憧れの先輩を射止める話」 12.「さえないお笑い芸人が、共演した女優をなにかと支えることで射止める話」 13.「一見さえない王子が、身分を隠したままひたむきな愛で美しい町娘を射止める話」 14.「地味な侍女が、身近な場所で支え続けることで王子を射止める話」 15.「さえない兵士が、戦場で身を挺してかばうことで女将軍を射止める話」 16.「後宮に入れられた地味な少女が、並み居る美女を差し置きひたむきな愛で正妃になる話」 17.「さえない式神が、ひたむきに尽くすことで主人の寵愛を勝ち取る話」 18.「地味なお茶くみOLが、細やかな気配りと愛でエリートを射止める話」 19.「一見さえない女が、享楽的な芸術家を支え続けることでやがて射止める話」 20.「一見さえない少女が、懸命にアタックを重ね先輩を射止める話」  うわ低調。  昨日と今日の成果に差がありすぎだ……。 >新木さん&巻島さん  すみませんがレスは明日に回します。  いやちょっと……一部があんまり図星だったもんでちょっとへこみ気味で……。 -------------------------------------------------------------------------------- >光来さん 800字あらすじ #4975 No.4980 投稿日 2002年7月27日(土)02時18分 投稿者 とんびの羽根  光来さんいらっしゃいませ、あらすじ限定ということですね。  内容に行く前に「グレー化」してみますので、ちょっと確認してみてください。「グレー化」した部分は不要だと思った部分、あると邪魔だと感じられた部分です。  灰色にしすぎだと感じられたら訂正していただいて結構です。「レッド化」したのは誤字脱字ですね。 それではよろしく。  高校二年になって一週間ほどが過ぎたある日の放課後の屋上、結城諒はクラスメイトの少女、八木橋結衣に告白した。彼女の返事はノーだった。 理由を追求する諒に結衣は、 自分は死神だからと言い放つ。諒は結衣に死神とはなんであるか見せてもらうよう頼み、結衣は見せることを了解する。  死神を見せてもらうために待ち合わせた公園で、諒は結衣と会話を連ねる。そのなかで諒は、結衣に自分の思いのたけをぶつけるのだった。  結衣が目的地としたのは廃墟となったビルだった。そのなかで結衣は衣装を変え、死神となる。三階へと上がったとき、廊下の至るところから植物の蔦が這い出て、襲いかかってくる。さらには、廊下の奥の部分を埋め尽くすほどの巨大な花が姿を見せた。その巨大花との戦いは結衣の圧勝に見えた。だが、諒のピンチを結衣が助けようとしたことで、彼女が逆に危機に陥ってしまう。諒は結衣を助けようとするが、彼女は自力で危機を乗り越え、巨大花を葬ってしまう。  傷付いた諒は、巨大花を倒したときに生じた種の力によって傷を癒される。諒が結衣からその種を受け取ったとき、彼の心のなかで結衣への欲望が生まれる。種は人の心の暗い部分――邪心――を吸収し、成長するものだった。種に残っていた邪心に引き寄せられ欲望に呑まれていく諒に結衣は淡々と真実を語っていく。そして結衣は、欲望ごと種を浄化すると言う。だがそれは同時に、諒の結衣への恋心も一緒に消してしまうものだった。だが諒は結衣への純粋な気持ちで欲望に打ち勝ち、自力で種を浄化してしまうのだった。そのとき、種は白い一輪の花を咲かせた。  そして最後にもう一度、諒が自分の想いを告げたとき、結衣はそれを受け入れた。彼女は、自分は諒のことを好きになったわけではないが付き合ってもいいと言うのだった。だが別れ際、結衣は諒にくちづけし、いつか好きになれる日が来ると告げた。 -------------------------------------------------------------------------------- お手数をおかけしました。 No.4981 投稿日 2002年7月27日(土)02時52分 投稿者 ユウヒツ 新木先生、すいません。一応、よみかく分室説明を読んでみてから書き込んでみたのですが、自分の認識は甘かったようです。何とかして、過去ログを読みこんで、自分のネット環境を整えてからここへ参加したいと思います。それまでは一読者としてここを読むだけにします。「ブラ透けネタ」などはよみかく本室へ投稿してみたいと思います。少し返事は遅れるかもしれませが、感想などがあれば必ず書き込みますから。それでは失礼します。 -------------------------------------------------------------------------------- >光来さん No.4982 投稿日 2002年7月27日(土)07時49分 投稿者 かねやん --------------------------------  高校二年になって一週間ほどが過ぎたある日の放課後の屋上、結城諒はクラスメイトの少女、八木橋結衣に告白した。彼女の返事はノーだった。理由を追求する諒に結衣は、自分は死神だからと言い放つ。諒は結衣に死神とはなんであるか見せてもうよう頼み、結衣は見せることを了解する。  死神を見せてもらうために待ち合わせた公園で、諒は結衣と会話を連ねる。そのなかで諒は、結衣に自分の思いのたけをぶつけるのだった。   -------------------------------- >>高校二年になって一週間ほどが過ぎたある日の放課後の屋上、  この文が、なんだかおかしいです。  いきなり高校二年と書かれてもわかりにくいですし、特定されてるのに「ある日」を使うのもおかしいですし、時間の説明の最後が場所で終わっているのもおかしい気がします。  あとは、「高校二年になって一週間」が、筋に必要な要素なのかってところですね。 >>諒は結衣に死神とはなんであるか見せてもうよう頼み、  諒がなんでこんなことを頼んだのかがわかりません。 >>諒は、結衣に自分の思いのたけをぶつけるのだった。  これも、なんでこんなことをしたのかがわかりません。  一度告白して、振られて、その理由である「死神である」ってことを理解しようとしているときに、また自分の思いをぶつけるってのはおかしい気がします。  あと『思いのたけをぶつける』って普通に使うのかな? なんか違和感を感じるんですが。  とりあえず、冒頭部ではこんなところでしょうか。 -------------------------------------------------------------------------------- >光来さん No.4983 投稿日 2002年7月27日(土)12時23分 投稿者 とんびの羽根 >800字あらすじ #4975  それでは内容の突っ込みに入ります。基本的には説明不足の突っ込みです。 >>高校二年になって一週間  時期はわかるのですが、出会ってからと、意識するようになってからと、告白を決意してからの経過がわからないです。 >>放課後の屋上  呼び出したのか、偶然出会ったのかが不明 >>理由を追求する諒  追求は強引な印象を与える言葉です。理由がわかるまであらゆる手段を尽くすということです。同じクラスになって一週間で呼び出して、告白して、理由を追求するとなると、積極的を通り越してストーカー的なマイナスイメージがわきます。 >>死神だからと言い放つ。  言い放つは、断言するの他に、無責任なことを言う意味があります。誤読の可能性が高いです。 >>死神とはなんであるか見せてもうよう頼み  振られた人間が相手に頼むことではないです。せいぜい納得できないと食い下がるくらいところまででしょう。 >>結衣は見せることを了解する。  振った相手に見せる理由はありません。  また、結衣が振ったのは、一般人を巻き込まないためであるはずです。見せれば巻き込んでしまうわけです。  なぜ巻き込んでしまうのか説明が必要です。 >>結衣は衣装を変え、死神となる。  衣装を替える理由が書かれていない。  死神になる条件が書かれていない。衣装を替えることが条件というのは不合理ですし。本質的な変化か契機が必要なはずです。 >>植物の蔦が這い出て、襲いかかってくる。 >>巨大な花が姿を見せた。  なぜこんなものが存在するのか説明がありません。  なぜこんなものと戦うのかも説明がありません。  死神の役割がなにかも説明がありません。 >>巨大花を倒したときに生じた種  花を倒して種が生じるというのは常識に反します。どういう仕組みと理由で種ができるのか説明が必要です。 >>結衣からその種を受け取ったとき  傷を癒すのに使ったあと、なぜ危険な種を諒に渡したのか理由が必要です。 >>種に残っていた邪心に引き寄せられ欲望に呑まれていく諒  種が邪心を吸収しているのなら、その邪心はすべて諒から出たものです。邪心は吸収されて種の生長に使われるなら、残っていた邪心はごくわずかでしょう。自分自身のしかもわずかな邪心に引き寄せられるのはなぜでしょう。種の中の邪心が諒自身に働きかけるメカニズムの説明がないために意味が不明になっています。諒が欲望に呑まれるのは残った邪心とは別のメカニズムが存在しなければならないと思います。 >>結衣への純粋な気持ちで欲望に打ち勝ち  ここは省略しすぎです。純粋な気持ちが何か、欲望が何かも説明がありません。 >>自力で種を浄化してしまうのだった。  自力が何かも説明が足りません。純粋な気持ちとはまた別のものですよね。 >>種は白い一輪の花を咲かせた。  この白い花はどういう役割をもたされているのか説明がありません。 >>そして最後にもう一度、諒が自分の想いを告げたとき、結衣はそれを受け入れた。  やはり押しの一手がいいのでしょうか。(ここだけ、論旨が変わってたりして) -------------------------------------------------------------------------------- 4.「恋愛未経験の主人公が、恋心を自覚する話」 No.4984 投稿日 2002年7月27日(土)17時08分 投稿者 八神伽羅 1.「勉強一筋できた優等生が、隣の席の女の子への恋心を自覚する話」 2.「剣の道に生きてきた剣士が、居候先の道場主の娘への恋心を自覚する話」 3.「政争を避けるために生涯独身を決意していた女王が、側近への恋心を自覚する話」 4.「信仰に生涯をささげてきた神父が、信徒の女性への淡い想いを自覚する話」 5.「生きるだけで精一杯だったストリートギャングのボスが、誘拐した令嬢への恋心を自覚する話」 6.「女性に興味を持てずにいた高校生が、クラスメイト(男)への恋心を自覚する話」 7.「二次元のキャラにしか興味がなかったオタク少女が、生身の男への恋心を自覚する話」 8.「アイドルに熱中するあまり身近な男を眼中外にしていた少女が、クラスメイトへの恋心を自覚する話」 9.「男女交際厳禁の家庭で育ったため男性恐怖症のお嬢様が、偶然知り合った男性への恋心を自覚する話」 10.「恋に恋するあまり恋愛未経験のままでいた女子高生が、幼なじみの少年への恋心を自覚する話」 11.「婚約者に騙された過去から結婚詐欺師になった女が、標的に本気になっていることに気づく話」 12.「潔癖症で男嫌いの生徒会長が、良きパートナーである副会長への恋心を自覚する話」 13.「親の決めた婚約者を好きになれずにいた令嬢が、離別して初めて相手への恋心を自覚する話」 14.「万物を平等に愛するようにと教えられてきた天使が、一人の少女への恋心を自覚する話」 15.「異性との接触を禁じられていた巫女が、偶然知り合った他部族の少年への恋心を自覚する話」 16.「国防に生涯を捧げる気でいた堅物の軍人が、女性への恋心を自覚する話」 17.「兄の身代わりを強いられ男として生きている少女が、友人の少年への恋心を自覚する話」 18.「小学生の少年が、同じ係の女の子への恋心を自覚する話」 19.「恋愛未経験な中学生の少年が、よくケンカしている男勝りな少女への恋心を自覚する話」 20.「プライドの高さから恋愛未経験だったキャリアウーマンが、同僚の男性への恋心を自覚する話」 21.「特に男性に興味がないまま年を取った女子大生が、己の恋心を自覚する話」 22.「成仏できずにいた幽霊が、恋心が未練になっていることに気づく話」 23.「生活するだけで精一杯だった農民の少女が、同じ村の青年への恋心に気づく話」 24.「男女交際など不純だと考えてきた超堅物の風紀委員が、学園一の美少女への恋心を自覚する話」 25.「愛のない結婚生活を送ってきた貴族が、侍女への恋心を自覚する話」  ここ二日ばかりえらい低調です。  恋愛系統のお題は鬼門なのか……。  で、あの。  急に泊まりに来た友人達をこれから迎えに行かねばなりません。  帰宅後はちょっと書き込めないと思うので、レスやなんかは明日以降にします。  なんか長々書いたものの、結局まとまらなかったんで。 -------------------------------------------------------------------------------- やっと身体が戻った。 No.4985 投稿日 2002年7月27日(土)23時04分 投稿者 羽矢野  もう少し時間できないもんかと睡眠を四時間にしてたら、反動で体調がめちゃくちゃになった。  会社で倒れなかったからいいけど。  もう若くないのか。  少し反省した。  学生さんは今のうちにお酒の量や最低睡眠時間を計っておくと後が楽です。 (特に酒は職場によっては知らないと救急車で運ばれる羽目になるので、やっておきましょう)  五時間は睡眠いるみたい。(前計ったときから減ってなかった)  ナポレオンは三時間なのに。  覚悟の差だったりすると、悔しい。 ●悪文  自分が悪文になる理由を色々考えてみました。  私の文章は、意識的に密度を上げようとすると、長くなる傾向にあります。  あと、自分語を認識せずに使ってしまう。  省くべきではない主語を略してしまう。  これは何でかなと考えると、描写というものがわかってないのが一番の原因かなと。  説明でやってしまおうとするので、一文の情報密度を上げようとする、説明語句のみが増えていってしまう。  そして、客観視も足りていない。  自分の中で主語は補完されてしまうから、短くしようという意思があると、つい削ってしまう。  自分語を使ってしまうのも、客観視ができてないからです。  直すのは他人から見てはっきりとした傾向となっているこの三つからですね。  その中でも、一文を短くする。(一つの文章の中に起承転結を二つ以上混入させない)というのを最重要でやります。  主語と自分語は客観視の部分をもっと強めます。  これしっかりできないと、そもそもリライトや推敲無理だし。 ●無欲 >>とんびの羽根さん >>紫さん >羽矢野パターン2  これはとんびパターン5b.なのですが……  ボツ  交換すると「手渡された思い出」と「金貨」との繋がりが失われてしまいます。交換した「銅貨」を見て、「金貨」を王子からもらったことを回想するシンデレラが将来発生するわけで、そのフォローをしなければならないですね。単に「手渡された思い出」だけでいいなら、金貨も銅貨も必要ではないことになりますから、交換するパターンを使う意味もなくなります。  ええと、金貨というアイテムを使用した効力は「舞踏会に行って王子と出会ったことを思い出す」というものです。 >>「金貨」を王子からもらったことを回想するシンデレラ  これは逆です。  金貨を貰った思い出じゃなくて、王子と出会ったことを金貨を見て思い出すです。  金貨でも銅貨でもシンデレラにとっては同じなのです。  だから、金貨を貰ったことが重要ではなくて、思い出を回想できるアイテムを貰ったことが重要なわけです。  そのアイテムは金貨であろうが銅貨であろうがシンデレラには同じ効力を持つので交換したわけですね。  でもそれは他の人から見ると金属の価値がまるで違う金貨と銅貨を交換したってことになって「無欲」となる。 >>「嬉しい贈り物を交換しちゃう」のは、どうかなと思いました。 >>「銅貨を貰ったのに喜ぶシンデレラ」でも良いかもしれません。  これはこう考えてみるとどうでしょう?  例えば、これが金貨ではなくて、色がバラバラのリボンだった。  シンデレラは赤いリボンを貰う。しかし、赤いリボンが欲しかったのに、青いリボンを貰った娘とリボンを交換した。  これでシンデレラは最終的に青いリボンを手に入れたことになるのですが、このエピソードでも“交換”という部分を変に感じますか?  ちなみに金貨と銅貨にしたのは価値に完全に上下が出るし、説明しなくても価値は一般常識で知ってる前提になるからです。  だったのですが……  伝わってないということは、書き方がまずかったのか、これは無欲とはなりえないのか。  なかなかオッケーなやつがでないな。  実は三つとも自信満々立ったのに……(バカ)  さすがはシンデレラ。  やりがいあるぜ。  ふふふ。  まず、を無欲としてない部分はどこかを検証してみよう。  一応、無欲を思考してその条件を満たしたものを出してるのに無欲にならないということは、何かが足りてないわけですね。 ●光来さん  いらっしゃいませ。  では最初は、説明不足や余分と考えられる部分、余分な部分などを指摘します。 >>高校二年になって〜する。  最初の一文が長い。  これは季節は重要?  告白したのは放課後の屋上であることは重要? >高校二年生の少年、結城諒は片想いのクラスメイト、八木橋結衣に告白した。  じゃだめ?  あと、追求とか言い放つとか、言葉が不適。  それと余分な文章が多い。  全然短くなります。 >>死神を見せてもらうために待ち合わせた公園で、諒は結衣と会話を連ねる。そのなかで諒は、結衣に自分の思いのたけをぶつけるのだった。  なんじゃここは?  意味わかんない。  重要なのは?  っていうか、そもそもここ必要?  この文章、何処にも関係してないですが。  ものすごい浮いて見えます。 >>結衣が〜巨大花を葬ってしまう。  何が重要なの?  一番短くすると「結衣が巨大花を葬る」になると思うんですが。  いろいろと戦闘シーンが細かく書いてあるのですが、その辺りはあらすじに書く必要があるの? >>傷付いた諒は〜白い一輪の花を咲かせた。 >>傷付いた諒  上の文章で、どこにもそんなこと書いてない。  そんで、ここ意味がサッパリわかりません。  重要な部分がスッパリ抜けてます。  例えば >>真実  って何?  それと、この話の核心と思える部分が全然意味解りません。 >>そして最後にもう一度、〜好きになれる日が来ると告げた。  諒の側で物語が展開していくので、彼がどうなったかを最後に書いておかないと。  >>好きになれる日が来る  って言われて、それでどうなったの?  あらすじの文章だとこんな感じです。  欲望うんたらが全然意味わかんない。ここが一番おかしく感じるかな。  もっと、第三者がわかるように書いて欲しい。 ●八神さん  弟切さんはわからないけど、私は学生の時に“時間を作る”なんてしなかった。  やろうとしても、そもそも“作る”って意味がわかんなかったと思う。  今私が時間を作れるのは、社会人になって時間が全然足りないってことを思い知ったから。  作らなきゃ、生きていけないと言い換えても良い。  それぐらい切実な問題だった。  だから、できるようになっただけ。  正直、学生という立場でそれをするのは難しいと思う。  でも、会社という波にもまれずに社会人(プロ)になると決めたのなら、できなきゃいけない。  社会って厳しいよ。  五月病とか、シャレじゃないから。 (私は甘えた学生だったので、この病に見事にかかった)  学生時代が天国に感じる。  それは逃げられず、絶対に襲ってくるし、それに勝たなきゃ後がないと解っているからみんななんとか乗り越えられる。(乗り越えられない奴はそこで終わる)  それと同じ状態を自分で作り出して、なおかつ勝つなんて、並大抵じゃ無理だよ。  いや、マジで。  と少し脅しておこう。  社会にでなければいけない不安というのは経験してるので、良くわかります。  誰でもそうです。  オフ会に参加できるんなら、その辺りを訊いてあげたいけど、私は残念ながら欠席なので、弟切さんや紫さんに訊いてもらって。  社会にでて勤めながらやるのか、卒業してアルバイトしながら作家になるのか。  (それとも、在学中になるか)  これは真剣に考えるべきだと私は思う。  フリーターと会社員はまったく別の存在だからね。  それだけは理解して、進路決めてね。 -------------------------------------------------------------------------------- あらすじリテイク1 No.4986 投稿日 2002年7月28日(日)00時53分 投稿者 光来 唯 >とんびの羽根さん、かねやんさん、羽矢野さん  ありがとうございます。  指摘された点を直して、あらすじリテイク1です。  ただ、今はまだ本文を崩さないよう書いてますのでおかしい部分が残っていると思います。  それから、指摘されたけど、直せていない個所もあったりします。 >あらすじリテイク1  高校二年生の少年、結城諒はクラスメイトの少女、八木橋結衣を屋上へと呼び出し、告白した。彼女の返事はノーだった。理由をしつこく尋ねると、彼女は自分は死神だから無理だと告げた。諒は、他人に言いふらすことをほのめかし、結衣に死神というものを見せてもらうこととなる。  待ち合わせた公園で、諒は結衣と語り合い、距離が縮まったように感じた。  廃墟となったビル。そこで結衣は身体能力を高めるため死神となる。三階へと上がったとき、植物の蔦が襲いかかってくる。さらに廊下の埋め尽くすほどの巨大な花も。その巨大花との戦闘中、諒を助けようとしたことで、結衣は危機に陥る。諒は結衣を助けようとするが、助けられず返り討ちにあう。それを見た結衣は自力で危機を乗り越え、巨大花を葬ってしまう。  諒は巨大花を倒したときに生じた種を結衣から受け取ったとき、彼女を犯したいという衝動にかられる。苦しむ諒を気遣うことなく結衣は、死神とは世界に漂う邪心を浄化する者。邪心はそれ単体では消滅させられないため、人の心を養分に成長する花の種を蒔き、邪心を養分とした花を浄化することで消滅させるのだ、と説明していく。種に残っていた邪心に引き寄せられ欲望を肥大化させていく諒に結衣は、欲望ごと種を浄化すると言う。それは同時に、諒の恋心、そして結衣に関する記憶も一緒に消してしまうものだった。記憶を消せるからすべてを見せ教えたという結衣に、諒は怒りを覚える。諒は欲望に負けないよう結衣への愛を叫ぶ。諒の想いは欲望に打ち勝ち、種を愛で浄化する。そのとき、種は純粋な愛によってのみ花開くという白い一輪の花を咲かせた。  そして最後にもう一度、諒が自分の想いを告げたとき、結衣は諒のことを好きになったわけではないが付き合ってもいいと言う。別れ際、結衣は諒にくちづけし、いつか好きになれる日が来ると告げる。諒は立ち尽くし、去っていく結衣の姿を呆然と眺めていた。  いくつかレスするところもあるんですが、今はこれでダウンです。  直したあらすじだけあげて、レスは明日します。 -------------------------------------------------------------------------------- 体が資本 No.4987 投稿日 2002年7月28日(日)01時39分 投稿者 藤極堂 ◇まっきー 目が痛くなるのはドライ・アイ現象を疑ったほうがいいかも? Lycos健康 - 健 康ライブラリ - 生活習慣病 - ドライアイ・目の病気 - もしかしてアナタもドライア イ? ■対処方法■ ・目薬をさす。 ・あたためたタオルをまぶたの上にのせてリラックスする時間を取る。 ・クーラーや扇風機の風が顔に当たらないようにする。 あと、ぬるめに冷えた飲み物を定期的に補給すること。 冷えすぎてると胃が荒れて食欲が落ちるし、少量で満足してしまうことになる。 飲むときはパソから離れて、飲んだあとは必ずフタを締めて。 パソコンはカップ一杯、キーボードはぐい飲み一杯、マウスは3滴でオシャカになります。 別に普通に麦茶を作ったり、カルピスやカフェオレ作ってもいいけど。 ポカリの缶やペットボトルを箱買いしてもいいけど。 私は近くにある打ち抜き井戸の自然水で作った烏龍茶を飲んでるけど。 それから、それから、疲れるのはたぶん累積疲労。 スパスパ人間学!5月30日放送 「とれない疲れを、とる」 ずーと同じ姿勢をしてると、それだけで乳酸が溜まるからストレッチで解消するといいよ。あと、薬局に行ってクエン酸とビタミン剤を買ってこい。 あー、そいでもって四字熟語を間違うのは辞書を買え。 いっちゃん安い電子辞書は「週刊ニューPCサクセス」第4号内容紹介1390円。 書店の雑誌コーナーを探せ。 つか、マジで金がないなら辞書サイトをブックマークしとくだけでもいいけど? goo 便利ツール とか、シソーラス(類語辞書)とか。 --------------------------------------------------------------------------------  自信喪失強化月間中 No.4988 投稿日 2002年7月28日(日)02時46分 投稿者 巻島翔史  いいわけを体内消化できないから、課題を増やしてしまった。口は災いのもとです。  課題、大丈夫かなぁ。  なんか俺自身も、直してもたいして変わりゃしない気がするんだけど……  日曜いっぱい使ってどうにかやってみます。弱気は最大の敵です。 新木さん> 姉も妹もいない>  ばれたか(笑)  ま、エロマンガの姉弟ものからヒントを得ているので、リアリティの面でウソ臭くなるのは避けられないと思っていましたが。 >>読者がその情報の説明を欲しいと思うのは、さて、どのあたりになると思う?  森の説明があるあたりでしょう。話的にも一段落つくし。  今回はセリフで二人の関係を説明できないか、と思って書いたので…………会話の作りかたに問題があったというか、余計な会話が多すぎたということでしょう。 >>まとわりついてくるこの状況が、これが常態であるというなら、主人公の対応はもっと違うものになるだろう。  やっぱ逃げたらあかんかったか。自分の設定では常態ということでした。  というか、新木さんに今回の設定が伝わってないのが結構ショックだったりする。  まずこの二人、血縁的には従姉弟なのですね。  で、女のこのほうの両親が死んで、男の子の家に引き取られたという。  だから、血は繋がっているし、男の子が貰われたわけでもないのです。 >>初期状態と、終了状態における変化は?  「女っ気のないと思っていた姉ちゃんに、女っ気を感じる」というものでしたが……完全に不要なセリフにふりまわされてますね。猛省。 >>誤字脱字5つ以上あるようだぞ  そういう→そう言う  階段のを→階段を  言い返す友香も。→言い返す友香も、  感→勘  「―」→「ー」とすべきところが2つ。  これ以外にもまだあったでしょうか? (ちなみに「感」は素で憶え間違っていました。昔学校のテストで「第六勘」と書いたことのある俺だから、らしいといえばらしいんですが……) はせがわさん> >>天命に誓われても困るよーな気がするのですが  すいません、これも素で憶え間違えてました。  正しくは「天地神明」ですね。 光来さん>  どうも。巻島といいます。  俺自身もあらすじは完璧ではないんですが、ま、言うだけは言ってみます。見当はずれだと思ったらスルーしてください。  と、いう前にリテイクが。 (読んでいます) >>放課後の屋上  場所の情報は必須でしょうか。最初の段落は告白したことが最重要なので、こういうディテールはなくていいと思いました。 >>彼女の返事はノーだった。理由を追求する諒に結衣は、自分は死神だからと言い放つ。  ひとつの文にできるんじゃないでしょうか。  あらすじというのは使える文字数が限られているので、一文あたりの情報量を濃くしていくことを心がける必要があります。 >>待ち合わせた公園で、諒は結衣と語り合い、距離が縮まったように感じた。  この段落、丸々なくていいです。あらすじには。  最終的に距離が縮まる話だったならば、その最終段階とそれに至る決め手だけあればいいと思います。あらすじに書くぶんにはね。  それから、「邪心」を養分にどうたらこうたらとか、そのあたりのことが、まだよくわかんないです。マシにはなってますけどね。  そういや、電撃hp短編賞の応募規定によると、あらすじは400字ですね。がんばってください。 藤極堂さん>  お久しぶりです。  目のほうは、医者から眼精疲労だと言われました。  医者がヤブである可能性も否定できませんけど。  姿勢は――そうですね。頭が煮詰まってくるとパソコンにかじりついて離れないんで……気をつけたいことではあります。というかマジで休憩法を自分なりに考えないとまずいっぽい。  ビタミン剤、ですか。俺、「サプリメントなんか非人間的だー」と思って避けてたんですが、効果的に使えばいいだけの話なんですよね。変なこだわりを持つのはやめよう。 長編1あらすじ>  なんとかできました。というわけで、さらします。  1回目はあえて字数無制限で掲載します。自分のなかで、どの部分を書かなくていいのかという判断がついてないので。  高校二年の堤野祐一(つつみのゆういち)は、ある夜不思議な夢を見る。それは、宇宙人になった自分が地球に向かう夢だった。このことを幼なじみの水沢早織(みずさわさおり)に話すと、早織も同じ夢を見たという。二人はその後もその夢を見続け、その世界に惹かれていく。  一方、早織の弟、和也の友達で早織の高校の後輩、西谷輝(にしたにひかる)も、同じ夢を見ていた。  そんなある日、輝は早織に告白するが、断られる。  祐一と早織の関係までギクシャクしはじめたなか、三人の家の近くで火事がおこる。見物に出てきた輝は祐一と早織に会い、二人の話を聞くうちに二人が自分と同じ夢を見ていることに気づく。  そして、燃え盛る炎を見た輝は、それを契機にすべてのことを一気に思い出す。  その記憶とは、自分達はかつて滅亡する惑星から脱出した集団のひとつであり、一五〇年前に地球に流れ着いた、というものだった。流れ着いた彼らは現地人と同調することでもって、なんとかこの星で生きていこうとし、肉体を捨てて精神を腹のなかの胎児にもぐりこませたのだ。ただその記憶は、同調の障害になってはいけないということで封印し、長い間、子孫に継がれていく形で、潜伏していた。  記憶のなかの輝は、誰も信用せず他人の視線に怯える、原初氏族の継嗣だった。  輝はかつての自分の意思に従い、目的のために邪魔になるであろうかつての仲間、祐一と早織を密かに殺そうとするが、失敗する。  インターネットで、偶然同じ夢を見ている人が運営しているサイトを見つけた祐一と早織は、そのサイトのオフ会に参加。ますます夢の世界への想いを深めていく。  そんななか、和也経由でオフ会のことを知った輝は、早織に自分の正体をばらし、オフ会に潜入。あの夢は過去に起こった事実であるとオフ会で公表し、自分達が乗ってきた宇宙船がどこにあるのかの情報を探る。が、誰もそのことを憶えておらず、逆にみんなで探そうという話になった。  あちこちを調べ歩く祐一や早織たち。しかし、集団のリーダー格だった男が、宇宙船のことが世間に知れたら地球の科学に干渉してしまうのではと言い出し、宇宙船探しを断念することに。  輝は反発。みんなの記憶が蘇ったのは、他の母星製の宇宙船が地球に近づいているからであり、出発前に自分がそういう細工をしたということまで明らかにする。彼は他の集団が生きのびたとき、自分達を消しに来て母星の人間を再統一するのではないかと怖れていたのだ。そして輝は、敵から身を守るために宇宙船を世間にさらし、地球の科学レベルを無理矢理あげるべきだと言う。  全員と対立した輝は失踪し、祐一や早織も夢のことを忘れようとする。  1ヶ月が過ぎたころ、本当に母星人が来襲した。  来襲した母星人はひとりで、輝も含めた全員が吸い寄せられるように着陸地に集まった。地球の美しさに魅せられて降りてしまったという彼は、地球以外にはもう誰も母星人は生き残っていないと言う。  輝は地球を母星の後継地にしようと言い出し、また反発を買う。祐一はかつての輝のトラウマとなっている火事のことを引き合いに出して説得するが、こだわる輝は、彼が乗ってきた宇宙船に乗りこんで、なんとかしようとする。止めようとして祐一と早織、母星人も乗りこむが、早織が転んだ拍子にボタンが押され、宇宙船は大気圏を出てしまう。  宇宙から見た母星が灰色をしていたことを思い出していた早織は、輝に、青い地球をあんな色にしたいのかと説得。輝は過去に振り回されていた自分を恥じ、みんなに謝る。  事件後、いつまでも続くものはないのだと思い知った祐一は早織に告白。二人は付き合うようになるのだった。  課題部屋にもあげておきます。  しかし、直し前提で書いてるとはいえ、破綻してるっぽいなぁ。話が。  しかも1600字ぐらいあるぞこれ。うーん。 -------------------------------------------------------------------------------- >羽矢野さん #4985 No.4989 投稿日 2002年7月28日(日)11時01分 投稿者 とんびの羽根  書き込みがとんだので心配してました。 >>金貨を貰った思い出じゃなくて、王子と出会ったことを金貨を見て思い出すです。  確かに金貨を見て思い出すのは王子と出会った思い出ですが、その金貨は別の娘のところにあるのです。王子と出会ったことを金貨を見て思い出すシンデレラが将来発生することはありません。 >>金貨でも銅貨でもシンデレラにとっては同じなのです。  金貨と銅貨がシンデレラにとって等価なのはわかります。  「王子からもらった金貨 = 王子からもらった銅貨 = 王子からの贈り物」  が書かれていたら、無欲の条件を満たしているはずです。  しかし羽矢野パターン2はそれをもとに実際に交換してしまうわけですね。同じなんだから交換しても同じ、つまり交換しても  「シンデレラが王子からもらった贈り物 = 別の娘が王子からもらった贈り物 = 王子からもらった思い出を回想できるアイテム」で価値は変わらない  というのが羽矢野さんの書いて見せた意図だと思う。  ところが実際に読んでみると、交換したことで価値が変質していると思うのです。  問題はシンデレラにとって「王子から直接もらった」金貨と「他人と交換した」銅貨が等価なのかなのです。交換した結果アイテムに別の要素が加わり、価値が変わったら上記の条件が崩れてしまうのではないでしょうか。  思い出のアイテムを甘く見ていませんか。思い出のアイテムは取り替えることはできないとわたしは思います。  「王子から直接もらった贈り物 (王子からもらったシンデレラの思い出を回想できるアイテム)」≠ 「別の娘が王子からもらった贈り物 (王子の思い出を別の娘と交換したことを回想できるアイテム)」なのです。「別の娘が王子からもらった贈り物」はあくまでも「別の娘の思い出に属するアイテム」なのだと思う。 >>思い出を回想できるアイテムを貰ったことが重要なわけです。  もらった「こと」が重要なら、もらった「アイテム」は重要ではないことになります。つまり金貨と銅貨が等価ではあっても、もともとシンデレラにとっては価値がないわけです。金貨=銅貨=0ですね。  この結果羽矢野さんの前提である「価値を見いだしているが、」の部分に違反してしまうのです。  故にこれはボツです。 #4960に戻ります。 >>欲を感じさせる価値観とは別の価値観をもっている。 >>他の娘は硬貨の材質で価値を計ろうとしたが、シンデレラは“王子からの贈り物”という価値で計っていたため、金貨でも銅貨でもよかった。  「王子からの贈り物」という価値で計るということは、贈り物を持っていることが重要だということです。  とすると重要なのは「思い出を回想できるアイテムを持っていること」のはずです。  こうしてみると羽矢野パターン2は「シンデレラが王子から直接もらった贈り物」を「別の娘が王子から直接もらった贈り物」と交換する話なのです。    もらった思い出は確かになくなりません。  しかし交換した後で、ふたりは直接もらったものを手元から失ってしまいます。  強欲娘の方はその代わりに金貨ー銅貨=収益を手にしますが、シンデレラは思い出の品を失っただけです。  無欲の行為の結果が、相手の欲望の充足でしかないのは、わたしには正しい無欲の行為とは思えません。無欲ではあっても、愚かのほうがより強いということです。  相手がその金貨を必要とする、貪欲以外、の必然性があるならこの「愚か」はつぶれますけど、とんびパターン4c.「他人に必要なことを客観的に認識できるから」になってしまう可能性が出てきますね。 >赤いリボンと青いリボン  赤いリボンが欲しかった娘だと、貪欲はつぶれてますね。この場合もシンデレラにとって赤いリボンと青いリボンは等価ではありません。直接もらった思い出を失っても、赤いリボンが欲しかった娘が喜べばシンデレラはかまわないので、無欲ということになります。  でも羽矢野さんの意図する「どちらも価値は同じだから、シンデレラが交換に応じる」という理由には賛同できません。 -------------------------------------------------------------------------------- >光来さん #4986  No.4990 投稿日 2002年7月28日(日)12時05分 投稿者 とんびの羽根 >あらすじリテイク1 >>諒は、他人に言いふらすことをほのめかし  ほのめかすは、言葉やそぶりに、それとなく表すことです。諒のキャラクターにそぐわないように感じます。ずばり脅したでいいんじゃないでしょうか。 >>結衣に死神というものを見せてもらうこととなる。  結衣は別に脅しに屈したわけではなく、口封じと、死神の仕事に利用することの一石二鳥を考えただけですよね。もしそうなら、ここで書いた方がいいかもしれないのですが。 >>待ち合わせた公園で、諒は結衣と語り合い  何を語り合ったのかが抜けています。  ふたりが語り合ったのはこれが初めてなのでしょうか。 >>距離が縮まったように感じた。  感じただけなのでしょうか。諒だけが感じたのでしょうか。表現が曖昧です。 >>身体能力を高めるため死神となる。  身体能力がどのように変わるのか、どういう仕組みで変わるのか説明がありません。 >>植物の蔦が襲いかかってくる。さらに廊下の埋め尽くすほどの巨大な花も。 蔦と巨大な花が何なのか、なぜあるのか、なぜ襲ってくるのか、なぜ戦わなければならないのか説明がありません。 >>結衣は危機に陥る。  どんな危機でしょう。どれくらい深刻な危機でしょう。危機の性質と深刻度がわかりません。 >>諒は欲望に負けないよう結衣への愛を叫ぶ。  愛を叫ぶってなんでしょう。愛を叫ぶことが欲望に負けないことと関係があるのでしょうか。 >>種を愛で浄化する。  愛で浄化するってどういうことでしょう。いったい何をどうするのでしょう。  今回は死神の役割とか、戦いの意味がかなりとれるようになってました。それではまた…… -------------------------------------------------------------------------------- >まっきー #4988 No.4991 投稿日 2002年7月28日(日)12時19分 投稿者 とんびの羽根 >長編1  日渡早紀の「僕の地球を守って」(略称ぼくタマ)にすごく似てるぞ  「インターネットで、偶然同じ夢を見ている人が運営しているサイト」とかもろ被ってるし  投稿した場合、オリジナリティで大きな減点がつく可能性が高いと思う。 -------------------------------------------------------------------------------- >光来さん あらすじリテイク1 No.4992 投稿日 2002年7月28日(日)12時39分 投稿者 かねやん  おおう、リテイク早いですね。  さっそく読ませてもらいましょう…… -----------------------------------------  高校二年生の少年、結城諒はクラスメイトの少女、八木橋結衣を屋上へと呼び出し、告白した。彼女の返事はノーだった。理由をしつこく尋ねると、彼女は自分は死神だから無理だと告げた。(太字)諒は、他人に言いふらすことをほのめかし(/太字)、結衣に死神というものを見せてもらうこととなる。 -----------------------------------------  諒、わるものすぎ〜(笑)  前のあらすじと話の内容が変わってしまってますね。  正直なところ、光来さんは800字の中に何を書けばいいのか掴めてない、と感じます。  おそらく、本文とだけ比較しながらあらすじを書いているのでしょう。    くろすけさんが課題部屋でやっていたような、800字、200字、100字……って文字数を減らしてあらすじを書いていく方法をやってみません? 最終的には一行コンセプトに収まる形で。  それぞれ比較して、どれを読んでも同じ話のことだとわかるようになっていれば、それぞれの文で、何が必要で何が余分になっているのかが判断しやすくなると思います。 -------------------------------------------------------------------------------- tikitkiラビット No.4993 投稿日 2002年7月28日(日)13時24分 投稿者 藤極堂 ◇まっきー ビタミン剤はあくまで補助だから『これさえ飲んでいれば大丈夫!!』というふうには取らないないよーに。 本当はちゃんと栄養バランスのとれた食事をするのが一番なんだけど、はっきりいって料理できないだろキサマ。 簡単に言うとスナックや麺類を減らして野菜とタンパク質を食え。 あと、5分でいいから体を動かせ。 疲れるのは有酸素運動をしていないからなんだから。 わかった? わかった? コロコロ寝転がったままだとかえって疲れたままなの。 姿勢が悪いのは腹筋がついてないから。 下腹に力を入れて腹をへっこませる運動くらい、座ったままでも、パソの前でも、通学途中でもできるだろ? 一日40回づつでいいからスキマの時間を使ってやれ。 私も最近4kg増えて52kgになったからヒンズースクワット50回実行。 ◇あらすじツッコミ くろタンに逃げられた〜。くろタンに逃げられた〜。 ふにゅっ。 くろタンの時は頭からひとつひとつ単語を指摘してました。 後から読み返すと、全体から見ると不要な一文にまでツッコミがあって自分でもイヤンな感じ。 んで、方法を変更〜。 あらすじ全体を読み込んでから、削ったり、不適切な言葉をかえたり、必要だと思われる情報を妄想補完してみた。 できあがったあらすじ・改と元のあらすじを見比べてどこがどう悪いのか指摘する予定だったけど分析力不足で挫折。 とりあえず、改訂版は巨大花の治癒能力の説明を省いたせいもあって、結衣が種を渡した理由が別のものになっているんですが、いいのか? ◇情報量を増加させる方法 一つの単語の中にどんな情報があるのかよく考えること。 抽象的な「未来」とか「少女」とか「巨大な」という単語を使うと、確かに不適切な言葉を当てはめるという事故は防げます。 でも、どんな場合でも使える言葉というのは、逆に言えばどんな場合なのか限定されてない単語ということです。 「未来」より「宇宙開拓期」 「少女」より「高校女子」 「巨大な」より「全長30m」 抽象的な単語より、具体的な表現の方が情報量が多いのはその言葉が「どんな場合にどんな人が使うべきなのか限定されている」からです。 何にでも使えるというのはピタリとフィットしないということ。 自分の大切な『作品』に用意すべきなのは、適当に切ったままの布地でなく、体型にあった服だということだと思います。 -------------------------------------------------------------------------------- >巻島さん No.4994 投稿日 2002年7月28日(日)13時49分 投稿者 はせがわみやび  みやびです。ほとんど、生課題関連です。  ところで、みやびは今、何をやっているかというと、JGC2002という夏のゲーム大会で使うTRPGのシナリオを作っていますです。ダンジョンの仕掛けがうまく作れなくて悪戦苦闘中……。  はふ……。というわけで、ちょっとお休みして生課題を読んでみました。 >生課題パート2 >巻島さん  なるほど。新木さんの書いているように、視点、とゆーか、カメラワークが、ガッチャガチャだあ(^^;  まあ、そちら関連は他のひとの指摘待ちということで。  わたしは、誤字脱字関連を抜き出してみました。 >> 説教オヤジのようにそういう姉を智明は無視し、大股で歩きはじめた。  そういう → そう言う あるいは 言う  実際に発話したわけだから「言う」。他の部分では「言う」は全部漢字になっているし。 >> 夏の日差しを浴びた青い葉っぱが、道に涼しげな日陰を作っていた。  葉っぱのつくる陰だったら、「葉陰」か「木陰」のほうがわかりやすいんじゃないかとゆー気もする。 >> 智明の先を促す言葉に、友香は不信げな視線を向けた。  不信 → 不審。  辞書を引こう。そうか、友香ちゃんは、智明くんを信じていないわけだな、そーなんだな。 >>「…………ともくん。過去形で喋らないで」 >> 友香は俯いたまま、悲壮な様子でそう言った。  悲壮……悲しい結果が予想されるにもかかわらず、雄々しい意気込みのあること(by広辞苑)。  だよ?  雄々しい意気ごみだったのか、そーだったのか。友香ちゃん、あなたっていったい……(^^; >>「ひゃっ」 >> 友香が驚いて声をあげた。 >>「なんだよ姉ちゃん」 >>「雨が首に――」 >> 智明は思わず天を仰ぐ。  思わず…1)意識せずに。知らずに。考えずに(by大辞林)  「思わず」で良いのか、とゆー気もする。 >> 階段のを登りきったところの戸を少し開けて覗いてみたが、誰かいるような気配はない。セミの声もまったく聞こえない。  階段のを → 階段を >> 言い返す友香も。顔を赤くしている。  友香も。→ 友香も、 >>「雨がやむまでずっと考えてなさい。記憶力も感もニブニブの君は」  感 → 勘  まだ、ありそうな気もするけど、二度読んで気づいたのは、このくらい。 >智明と友香ちゃんの関係 >> まずこの二人、血縁的には従姉弟なのですね。 >> で、女のこのほうの両親が死んで、男の子の家に引き取られたという。  ぬな? ということは、   >>「……自分も砂原だろ。それも生まれたときから」  というセリフはいったい?  「生まれたときから」ってわざわざ言っているということは、智明のほうは、生まれたときは「砂原」ではなかったっていうことだよね……?  あれ? でも、そうなると友香の両親が死んでいるのはヘンだし。  わ、わからないぞ? どういうことなのだ? みやび -------------------------------------------------------------------------------- とりあえず No.4995 投稿日 2002年7月28日(日)16時59分 投稿者 新木 伸  八神さんがへこんだのは、まっきーに説教をされたからだろうか。そうなのだろうか。  それとも僕の言ったうちのどれかがヒットしたのかしらん? どれがヒットしているのか、よくわからないのだが。  いろいろレスすべきものがあるようだが、メシ食ってからやろう。 -------------------------------------------------------------------------------- 帰還報告 No.4996 投稿日 2002年7月28日(日)19時24分 投稿者 弟切 千隼 弟切はつい先ほど自宅に帰り着きました。出張先も溶けそうなほど暑くて、体力・気力ともに50%ほど削られました(;_;)  まだ片付けなどが残っていますので、今回はレスのみとさせていただきます。 新木さんへ > エコーズは人造人間ではなくて宇宙人でしたっけ? だとすると、お間抜けなことをやってしまいましたね(^^; 以前読んだ『ブギーポップは笑わない』は現在実家にあって、内容を確認できないため、解析用にもう一冊買います。いわば「教材」として使わせていただくのですから、二冊分くらいお金を払ってもいいでしょう。 高校や大学の教科書に比べれば、文庫本一冊はすこぶる安いです。 -------------------------------------------------------------------------------- あらすじリテイク2 No.4997 投稿日 2002年7月28日(日)22時12分 投稿者 光来 唯  遠くに太鼓の音が響いているなと思ったら、町内会の子供ねぶた祭りやっているらしいです。  もうそんな時期か……としみじみしてました。  とんびの羽根さんと巻島さんの指摘読んだ時点でリテイク2あげようかと思ったけど、ほとんど変わってなかったんで、やり直しました。  説明や感情の動きの部分で、本文のおかしいと思われる箇所がどんどん明確になってきました。  なのでリテイク2は、微調整かけて内容のほうも大幅に変わるということに……。 >あらすじリテイク2  高校二年生の少年、結城諒はクラスメイトの少女、八木橋結衣を呼び出し、告白した。断られ、理由を追求する諒に結衣は、死神だからと言ってしまう。諒は他人に言いふらすことをほのめかし、結衣に死神であることを見せてもらうことにする。  待ち合わせた公園で諒は結衣を好きなだけでどれだけ幸せかを語る。それは頑なな彼女の心をわずかながらも開かせた。  廃墟となったビル。そこで結衣は身体能力を高めるため死神へと変身する。三階に廊下の一角を埋め尽くすほどの花が咲いていた。それは結衣の蒔いた種が、ビルに集まった邪心を吸収して育った花だった。邪心とは人の負の感情、それを養分とした花は強暴で、結衣や諒に襲いかかってくる。戦闘中、諒を助けようとした結衣は蔦に捕えられ、一方的に攻撃される。諒は助けようとするが、返り討ちにあう。それを見た結衣はキレて、自力で脱出し、巨大花を倒す。  そのとき、種の入ったビー玉のような珠が生じた。邪心を封じたというその珠を諒が受け取ると、彼女を犯したいという衝動が生まれる。苦しむ諒を気遣うことなく結衣は、死神とは世界に漂う邪心を浄化する者。邪心自体を消滅させることはできないため、種に吸わせて、その花を倒すことで封じる、と説明する。珠に封じられた邪心に欲望を肥大化されていく諒は結衣にその欲望を消してあげると言われる。それは同時に、諒の中にある結衣に関するすべてを消してしまうものだった。記憶を消せるからすべてを教えたという結衣に、諒は怒りを覚え、欲望を打ち負かすかのように彼女への気持ちを叫ぶ。諒の気持ちを栄養に珠の中の種が成長する。諒の結衣への愛は、邪心を浄化するという白い花を咲かせた。  最後にもう一度、諒が想いを告げたとき、結衣は好きになったわけではないが付き合ってもいいと言う。別れ際、結衣は諒にくちづけし、いつか好きになれるかもと告げる。諒は立ち尽くし、去っていく結衣を呆然と眺めていた。     指摘されたなかで、こんな風に考えているから修正かけなくてもいいのでは、と思う点を二つ。  >とんびの羽根さん > ほのめかすは、言葉やそぶりに、それとなく表すことです。諒のキャラクターにそぐわないように感じます。ずばり脅したでいいんじゃないでしょうか。  これに関して本文では、次のように言ってるんです。 「聞かなかったことなんてできないからな。心配しないでも、誰にも言ったりしないから」  これはほのめかしているんだと思うんですが。  まぁ、脅していることには変わりないから、「言いふらすと脅し」のほうがいいのかもしれません。  でも本文では、脅しているみたいだな、と心の声で反省させることで、そんな悪い奴じゃないってことをアピールしているつもりでいます。だからあからさまに「脅す」とかあらすじで書くのは適当じゃないと思ってます。 >>身体能力を高めるため死神となる。 >身体能力がどのように変わるのか、どういう仕組みで変わるのか説明がありません。  これは本文のほうでも説明はしていないのですが、説明は必要なんでしょうか?  要は、彼女は「変身ヒロイン系」なんです。  変身ヒロイン、ヒーローが変身して能力が上がるのに、理由はなくてもいいと思うんですが……。   >かねやんさん > 正直なところ、光来さんは800字の中に何を書けばいいのか掴めてない、と感じます。 > おそらく、本文とだけ比較しながらあらすじを書いているのでしょう。    はい、まさにその通りです。  何を書いていいかまだわかってないですし、思いっきり本文と照らし合わせながらやってました。  まだあらすじというものがなんであるかわかってないと思います。  200字100字と減らしていくほうは、もう少し経ってからにします。  今、微調整しなきゃならないことに気付いてやりはじめたところですので。 >藤極堂さん >できあがったあらすじ・改と元のあらすじを見比べてどこがどう悪いのか指摘する予定だったけど分析力不足で挫折。  太字にしてるということは皮肉ですよね、きっと。  わからないほど説明不足な私が悪いということを暗にいってるんですよね。  事実ですので、苦笑いをうかべることしかできません。 >情報量を増加させる方法  わかりました。と胸を張って言いたいところですが、きっとまだわかってないと思います。  言われたことはわかったんですが、実践できているか自信がないもので。 -------------------------------------------------------------------------------- よくよく考えてみれば、 No.4998 投稿日 2002年7月29日(月)00時12分 投稿者 巻島翔史  時間をかけて直すということが狙いであるはずなのに、1日で2つの課題の直しをやるというのはおかしいのではないか、ということに、気づいてしまいました。  ということで、2日に分けます。パート2の直しは月曜にします。  考察不足から有限不実行の事態を招いてしまって、なんとも情けないのですが…… (というか、最近俺テンパってるのかもしれない。こういうミスが結構多い気がする)  とりあえず、三人称の直しはあげて起きます。 とんびさん> >>日渡早紀の「僕の地球を守って」(略称ぼくタマ)にすごく似てるぞ  ち、ちょっと立ち直れないぐらいのダメージ受けたよ、俺。  俺は確かにオリジナリティのない人間なのだが、しかし、読んでないもんに似るというのは結構つらい。  これ、読んどいたほうがいいのでしょうか。大人買いで。かぶりの部分をつぶすために。 はせがわさん> >>生まれたときは「砂原」ではなかったっていうことだよね……?  いや、そういうことです。  友香がかしこまって「砂原君」などと言うものだから、自分も同じ名字のくせになに言うか、という意味で、ああいう突っこみをしたのです。 -------------------------------------------------------------------------------- 6.「許されない恋をした主人公が、想いを秘めたまま相手に尽くす話」 No.4999 投稿日 2002年7月29日(月)01時13分 投稿者 八神伽羅 1.「親友の彼女を好きになってしまった青年が、ケンカした二人の仲を取り持つ話」 2.「年若い継母を好きになってしまった青年が、父の死後息子として彼女の面倒を見る話」 3.「教師を好きになってしまった女子高生が、生徒との不和に悩む彼のために奔走する話」 4.「スキャンダル厳禁のアイドルを好きになってしまったマネージャーが、想いを押し隠し彼女のために働き続ける話」 5.「妻子ある上司を好きになってしまった部下が、仕事上のパートナーとして彼を支え続ける話」 6.「政略結婚の決まった王女を好きになってしまった騎士が、生涯彼女を守り続ける話」 7.「妹を好きになってしまった兄が、自分の親友に惚れた彼女の縁結びをする話」 8.「生涯独身を定められた巫女を好きになってしまった青年が、護衛として彼女を守り続ける話」 9.「主人を好きになってしまった執事が、想いを秘めたまま主人に尽くし続ける話」 10.「神父を好きになってしまった修道女が、彼の信仰を支え続ける話」 11.「主君の妻を好きになってしまった侍が、主亡き後も彼女に使え続ける話」 12.「主君の娘を好きになってしまった忍びが、生涯影ながら彼女を守り続ける話」 13.「王女を好きになってしまった庭師の青年が、彼女の憩いの場である庭園を守り続ける話」 14.「天使を好きになってしまった悪魔が、狩ろうとする仲間の手から天使を守り続ける話」 15.「生者を好きになってしまった幽霊が、守護霊として相手に尽くし続ける話」 16.「弟の婚約者を好きになってしまった兄が、弟と彼女の仲を取り持ち続ける話」 17.「弟の婚約者を好きになってしまった姉が、良き義姉として彼女を支え続ける話」 18.「生徒を好きになってしまった教師が、想いを秘めたまま生徒の指導を続ける話」 19.「親友の妻を好きになってしまった男が、親友の死後身よりのない彼女の面倒を見続ける話」 20.「主を好きになってしまった式神が、想いを秘めたまま主に尽くし続ける話」 21.「敵国の王妃を好きになってしまった王が、両国の平和に尽力し続ける話」 22.「妃のいる王を好きになってしまった女将校が、腹心として王に仕え続ける話」 23.「親友を好きになってしまった少年が、彼の初恋を応援する話」 24.「信徒の娘を好きになってしまった神父が、貧しい彼女の生活を支え続ける話」 25.「義父を好きになってしまった少女が、娘として彼を支え続ける話」 26.「王を好きになってしまった侍女が、地道に彼に尽くし続ける話」 27.「憑いている家の少女を好きになってしまった貧乏神が、彼女の家を去る話」 28.「標的の人妻を好きになってしまった暗殺者が、依頼人から彼女を守り姿を消す話」 29.「夫の捜索を依頼してきた女を好きになってしまった探偵が、想いを秘めたまま夫を捜し出す話」 30.「ボスの娘を好きになってしまったギャングが、恋人と駆け落ちしたいと言う彼女の願いを叶える話」 31.「亡き親友の娘を好きになってしまった妻子持ちの男が、なにかと彼女の面倒を見続ける話」  31。  できるときとできないときの波をなくしたい……。  それなりに立ち直りましたが、テスト勉強がまだ半端なので今日は手短に。 >新木さん  へこみの原因はこのへんです。 ≫たかが短編一本、仕上げるのにずるずると8ヶ月以上もかかって、なお上がることなく……。 ≫また別な観点によれば、大学一年生の頃から、もうそろそろ2年近い期間、この分室にずっと居続けていながら、なにひとつ進歩することなく(ついでにいうと、なにひとつ作品を仕上げることなく)、早くも、もう大学三年生。  部分部分では反論したい箇所もないではなかったのですが、この部分に関しては返す言葉もないのです。  薄々自覚があっただけにものすごく痛かったというか。    とりあえず今日はこの辺で失礼します。  あ、お題10個消化してしまったんですが、また10個選び直しでしょうか。それとも第二段階に進んでもいいんでしょうか? -------------------------------------------------------------------------------- >光来さん #4997 No.5000 投稿日 2002年7月29日(月)01時42分 投稿者 とんびの羽根 >あらすじ リテイク2 >>高校二年生の少年、結城諒はクラスメイトの少女、八木橋結衣を呼び出し、に告白した。 時間と場所を省略するなら、呼び出したことも省略した方がすっきりします。 >>断られ、理由を追求する諒に結衣は、死神だからと言ってしまう。  追求された結衣は死神だからと断るのがこの部分の骨になると思います。 >>諒は他人に言いふらすことをほのめかし、結衣に死神であることを見せてもらうことにする。  諒がほのめかすのか、脅すのか、頼むのかは本質的な部分ではないのです。あらすじに入れるなら、それが後の展開に影響を与えるかどうかが基準になります。  諒としては無理を言って仕事をみせてもらおうとしたつもりが、結衣は仕事に利用して、ついでに記憶をなくすつもりだったということが、クライマックスで諒が怒りを覚える伏線になっているわけですから、そこをはっきりと書いておいた方がいいでしょう。  この場合つい脅しをかけてしまって罪悪感を多少持っていたのに、実は自分が一方的に利用されようとしたことに対する怒りなのか。  それとも他言しないと確約したのに、信用されてなくて、利用されただけだったことに対する怒りなのか。  あるいはほのめかしで、紳士的に連れて行ってもらうよう頼んだのに、力ずくで恋心を奪われそうになったのに対する怒りなのか。  はたして、どれが話として、諒のキャラクターとしてふさわしいかで決まることだと思います。  待ち合わせた公園で諒は結衣を好きなだけでどれだけ幸せかを語る。それは頑なな彼女の心をわずかながらも開かせた。  ここは本文にあるからここにあるだけですね。この部分で結衣の心を開かせることの構成上の意味は、わたしもわかりませんでした。 >>廃墟となったビル。そこで結衣は身体能力を高めるため死神へと変身する。  いかに、どのように、何故に能力を高めるのかを「書かない」ことに意味があるのなら、能力を高めるためにという抽象的な説明はむしろない方がましでしょう。このストーリーでは、最初から能力が高くても、変身でパワーアップするのだとしても違いがありません。重要なことは変身すること自体ですね。 >>三階 に廊下の一角を埋め尽くすほどの花が咲いていた。それは結衣の蒔いた種が、ビルに集まった邪心を吸収して育った花だった。邪心とは人の負の感情、それを養分とした花は強暴で、結衣や諒に襲いかかってくる。 >>戦闘中、諒を助けようとした結衣は蔦に捕えられ、一方的に攻撃される。諒は助けようとするが、返り討ちにあう。それを見た結衣はキレて、自力で脱出し、巨大花を倒す。  戦いの展開はあらすじではもっと締めてください。まだ縮められるはずです。あらすじですから後の展開を左右する部分に絞る必要があると思います。 >>そのとき、種の入ったビー玉のような珠が生じた。  どこに生じたのか、どのように生じたのか読者には全くわかりません。 >>諒は怒りを覚え、欲望を打ち負かすかのように彼女への気持ちを叫ぶ。  このままだと結衣への怒りと、結衣への欲情というふたつの感情の意味合いがよくわかりません。  また「彼女への気持ち」では、愛よりもさらにわかりません。彼女への気持ちって、何なのでしょう? >>諒の気持ちを栄養に珠の中の種が成長する。諒の結衣への愛は、邪心を浄化するという白い花を咲かせた。  諒の気持ち、諒の結衣への愛、ってだから何なのでしょう?これを読者に納得させなければ小説になりません。 >>最後にもう一度、諒が想いを告げたとき、結衣は好きになったわけではないが付き合ってもいいと言う。別れ際、結衣は諒にくちづけし、いつか好きになれるかもと告げる。  この部分なんだか気に入っちゃったので突っ込んでないけど、もう少しまとめられるのでは。 >>諒は立ち尽くし、去っていく結衣を呆然と眺めていた。  エンディングをそのまま書いちゃだめですよ。多分羽矢野さんがチェックしてくれるでしょう。 >まっきー >>これ、読んどいたほうがいいのでしょうか。大人買いで。かぶりの部分をつぶすために。  いや、もう全編被っているという方がいいくらい似てる。  ぼくタマでは15年くらい前に月の裏側にたどりつき宇宙船を残して死んでしまった異星人たちが地球上に転生し、やがて前世の記憶を次第に取り戻していきます。やがて世界各地に転生者がいることがわかり連絡を取り合うようになります。しかし主人公の女の子に恋している少年が次第に異常になり、超能力や策謀を使って全員のパスワードを集めて月面基地を自分の思い通りにしようとします。 -------------------------------------------------------------------------------- よみかく分室(仮) -------------------------------------------------------------------------------- とり急ぎ No.5001 投稿日 2002年7月29日(月)04時53分 投稿者 新木 伸 >八神さん  第二段階に移行のこと。  ええと、5分刻みで、1時間につき、12個やるんだっけか。  100〜200字ぐらいに肉付けする作業をすること。  時間内に最後まで行かなかったとしても、そこで切り上げて、次にかかること。書き足りないままでもアップすること。  これはもう、何個連続でやるとか、リセットするとか、そーゆー意地悪なルールは特に付けないことにする。  もうわかっていると思う。  毎日やることに意味があるんだからな?  まあ頭のクロックを上げるという練習にもなるし、話を作って数をこなしてゆく練習にもなるし、とりあえず、「よし」と言われるまで毎日続けてゆくこと。  ――で、お題の選択方法だけど。  いままで出してきたのって、まず十数種類(10+リセット前の数日分)あって、それぞれに20〜50パターンずつだっけね。  毎日、違う種類のお題から、ひとつずつセレクトして行うこと。十数日経ったら、一巡してまた戻るわけだね。  どちらも好きなものから選んでいいや。  ちなみにリセット掛かった前にやっていたものも、種類のうちに含めていい。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ(まだ半分) No.5002 投稿日 2002年7月29日(月)20時43分 投稿者 新木 伸 >羽矢野君  ナポレオンは中里さんが詳しそうだけど(なにせナポレオン主人公で一冊書いた)、けっこう昼寝とかして、うとうとしている時間があったらしい。  また偉人がみんな睡眠時間が少ないかというとそうでもなくって、アインシュタインは睡眠時間をたくさん取っていたそうな。12時間ぐらいだったかな。  専業作家になれば、12時間寝てても、まだ12時間を小説のために使えるぞ?  中里さんと温泉にこもって缶詰して実験した結果によると、人間が最高の集中力を発揮できる時間というのは、2時間×5の10時間あたりが限界ではないかと思われた。  睡眠7時間、執筆2時間×5、休憩(食事風呂、昼寝含む)1〜2時間×4……ってスケジュールでやってたわけだが。  起きてる時間なんて、12時間もあれば充分でしょ。  どうせその時間のすべてを小説のことに使うんだし。  専業作家になるっていうのは、そういうことです。  その起きてる時間が12時間でも、無駄なく使えば、「1日の集中力の最大効率」にかなり迫ることができる〜。 >>私の文章は、意識的に密度を上げようとすると、長くなる傾向にあります。  これ、ほんとに「密度が上がってる」っていうのか?  密度っていうのは、「情報量/文字数」なわけだよ。  長さが長くなってしまうなら、密度は上がらないじゃんかよ。  それってただ、「一行」の中に色々と詰めこんでるだけなんじゃないの?  密度っていうものを、「情報量/文の数(読点の数)」と勘違いしていない?  藤極堂さんがいい例えを出していたけど、描写っていうのは、「ぴったりのひと言」ってものを見つけ出す作業なわけね。  たとえば、誰かの服が一着だけ、目の前にあったとする。  その服が既製品の服であった場合は、その一着を見ただけでは、その持ち主である人間の性別やら、大まかな年齢ぐらいしか分からない。どんな名探偵だって、吊しの服の一着から本人の人となりを当てることは出来ないだろう。  しかしそれがオーダーメイドの服であれば、スリーサイズまで確定できるわけよ。さらにはその本人の趣向さえもかなり正確にわかってしまう。服のサイズにぴったり合う体型の人間だということが特定できるからね。  一着の服でも、情報量が違うわけだ。  言葉のひとつひとつにそういう配慮を行うことが、密度を上げるということ。  ちなみに、「誤読させない文章を書く」というのは、これにくらべたら、遙かに簡単なこと。  言葉のひとつひとつは、既製品の言葉でもいいわけだ。  そのかわりに数を揃える。たとえ吊しの服であっても、衣装ダンスひとつ分の数が揃っているなら、持ち主の人となりをプロファイリングすることも可能だろう。  こういう服とこういう服とこういう服があるから、これらの服の持ち主は、こういう人間に違いない――とか、特定できる。  んで……。  なぜ羽矢野君が、それをできないでいるのか。  理由はいくつかあるだろう。 ・ボキャブラリーが貧困。 ・執念が足りない。  まあ大きくいえば、この2点だろうか。  まずボキャブラリーについて。目標とする語彙のレベルは、辞書が書けてしまえるぐらいのレベルに置かないと。すくなくとも、辞書の間違いを指摘できるぐらいは欲しいな。  知らない言葉があったり、覚え間違いがあったら「死ぬほどの恥」だと思うぐらいでないといかんです。卑しくも作家であるなら。  あと執念のほうは、言わずもがな。  ちなみに主語を不要に削りすぎてしまったり、自分語を使ったりしてしまうのは、情報密度を上げる上げないという、それ以前における話だわな。  コミュニケーションに不自由な人であるとか、そういうレベルの話だ。  「言いたいことが間違いなく伝わる文章を書ける」――なんていうことは、本来なら、小説を書こうとする以前に片づいているはずの問題だぞ。  自覚して、深刻に受けとめること。 >時間を作ることとか  社会人の人なら、全員が同じように証言してくれますが、学生から、社会人になった初めの数年っていうのは、ひらたく言えば、「生き残るために必死」になる数年です。  「学生」という、甘ったれていて、ぬるま湯に浸っていて、人に食わせてもらっていた立場から、自分で食ってゆける「社会人」となるための、人生の中でもいちばん厳しく負荷のかかる数年です。  5月病に掛かって会社辞めて「引きこもり」になったりして、脱落してゆく人も多数出ます。ばっくれて初めの会社を飛び出して、いくつか転々とした後に、なんとか適応できる人もいますし、そのまんまダメになってゆく人も大勢います。ダメなオトナなんてのは、そこらに山ほど転がっているでしょう。みんな、そうはならないように必死でやっているわけよ。  未成年だったり、学生だったりするうちは、親が「一個の人間」として生きてゆくために必要なものの、かなりの部分を負担してくれています。  親の所有している家に住まわせてくれたり、食事を与えてくれたり、あまつさえ作ってくれたり。家事やらなにやらをやってくれたり。男の子であれば、洗濯やら部屋の掃除やらも、親に頼っているだろう。  あとお小遣いをくれたり、仕送りしてくれたり、一人暮らしのアパート借りてくれたり、たとえアルバイトをしていたにせよ、生活費のかなりの部分を出してもらっているわけだよね。  ちなみに「自分で自分を食わせている」状態で、すべて自費で大学に通うなんていうのは、ほぼ無理な話です。だから保護者にお金を出してもらうのは、これはまあ仕方がないこと。いまは甘んじるしかない。  誰かの援助なしに、「一人前」となるのは、並大抵のことじゃないのね。  大学を出てサラリーマンになるということを、「敷かれたレール」とか称することがあるわけだけど……。  その「敷かれたレール」に乗って一人前になることでさえ、人は、一人の力で成し遂げることができないわけだ。  ちなみに会社に入ってからの数年で、シゴかれるわけだが……。  その最初の数年のうちって、会社って、君らのことを「養って育成している」わけだよ。君らが会社に与えているものと、会社が君らに与えているものとを天秤に掛けると、それは片方に大きく傾く。もちろん給料に見合う仕事をしていないという意味でだ。  だから早いところ一人前の仕事を出来るようにさせるために、びしびし負荷を掛けてシゴくわけだ。壊れる手前まで負荷を掛けるよ。あたりまえじゃないか。会社っていうのは慈善事業じゃなくって、営利を追求する団体なんだから。  この分室でもそうだけど、「鍛錬の最大効率」というのは、「壊れる寸前の負荷」のことを言うわけだしね。  ――で、そんな過渡期の厳しい「数年」のあいだに、サラリーマンをやりながら、小説を書くなんて、無理な相談です。  3年か4年か、一人前になるまで。だいたいそのくらいの期間、小説はおろか、読書もゲームも、家事でさえろくに出来ない生活が続くわけです。  仕事も覚えてきて、同じ量の仕事を以前よりも効率よく速く片づけられるようになって、負荷が緩まってくると、ようやく洗濯したり部屋の掃除をやったり――と、少しだけ時間が「作れる」ようになる。  だって、サラリーマンっていうのは、通勤やら付き合いやらも含めると、起床する朝の7時ぐらいから、夜は9〜10時ぐらいまで、きっちりと拘束される仕事なわけだよ?  定時は夕方5時なんてのは、それはタテマエの話。5時に帰れる会社なんてあるかい。  自分の時間は夜の10時から翌朝7時までということになるわけだが……。  もちろん睡眠も取らなきゃならない。  その状態でなにかしようというなら、もう、睡眠時間を削って時間を作りだすことになる。  さらに、人間として暮らしてゆくのにどうしても避けて通れない、「風呂、洗濯」などもやらなくてはならないわけだ。  しかも職種によっては、土日だって休日出勤とかになるわけだ。一ヶ月のうちに休みが1日もないなんてのは、よく聞く話だな。  さあこの状況で、人は、小説なんて書いていられるものでしょうか?  いま学生をやっていて、就職先は一般企業にするつもりでいて、それでも自分は「作家志望者」だと言い張っている人は、「作家になるための計画」を考え直しておいたほうがいいぞ。  っていうか、個人的には「諦めとけよ」とか思うけどね。  それでも、どうしても作家になるというのなら……。  3〜4年のあいだは、まず、小説に使える時間なんて「ゼロ」になるつもりで、予定を組み直さなければならない。  「ゼロ」なのね、ゼロ。  これはもはや確実なこと。もう決定済みで、確定してること。  楽ちんな大学生活のあいだで、1時間ひねり出すこともヒイヒイ言ってるやつが、それより遙かに厳しい状況に叩き込まれて、小説に使える時間がわずかでも残るかっての。寝言は寝て言え。  そしてその「いちばん厳しい最初の数年」を乗り越えてからだって、使える時間は、弟切さんや羽矢野君を見ていれば分かるとおり、「どう切りつめても2〜3時間が限度」なわけだよ。  さて、君が本当に作家志望者であるなら、別の進路もある。  あくまで他人の人生だから、僕は「こうしろ」と言うことなんてできない。言ったとおりにやられたとしても、責任なんて取れるはずもないしね。  だからあくまでひとつの選択肢として、「そういう選択もある」という話で聞くように。  ポイントとなるのは、仕事をして収入を得ながら、どうやって小説に向ける時間を作るかということなわけだ。  ひとつの有効な選択は、「フリーアルバイター」となるというもの。  なにしろアルバイトだから、時間は自由にできる。いざとなったら辞めてしまうのも簡単なこと。その月の給料もいらないというのであれば、「今日で辞めます」と言っていきなり辞めてしまうこともできる。  そうしたところで、倫理的にも問題はない。  フリーの「時間雇い」という仕事は、そもそも、そういったものなのだ。「仕事への責任」というのは、あくまで、その時間のあいだに限定されるもの。そもそもそういう契約になっている。アルバイトに「時間のあいだ働く」以上のことを期待するのは、雇用者のほうが間違っている。  拘束時間の外にまで責任を求めるなら、「社員」として契約して、社会保障やら失業補償やらと、雇用者の側も「時間外」にまで責任を持つ必要がある。それが雇用者と被雇用者とのフェアな取引というもの。  まあこれは「アルバイト十段」だった僕の、個人的な見解だが。  もうひとつの選択は、きっちり「定時で上がれる」仕事に就くというものだ。  具体的には公務員になるな。残業なし、休日出勤なしで、サラリーのもらえる仕事だ。  しかしこちらにはひとつ問題があって、公務員はその職務規程にて、「副業禁止」となっている点。  まあ一般企業だって、たいていのところでは社則で「副業禁止」になっていたりするものだが……。まあ「社則」なんてもんは、破ったのどーだのといったことは、雇用者と被雇用者とのあいだで決着を付ければいいだけのことであって、世間様に対して義理もなにもあるわけじゃない。「社則」なんてもんを破ろうがどうしようが、雇用者ではない第三者がどうのこうの言うのは筋違いというもの。  しかし公務員の職務規程のほうは、これはれっきとした「法律」であるので、破ってしまうのは倫理的に問題が出る。世間様に申し開きが立たなくなる。  ただし、これにも、いくつか抜け道と例外は存在する。  まず「プロ活動」をしているのでなければ――つまり収入が発生しないのであれば、小説を書いていたところで、それは「趣味」とみなされるという点。  ただし、どこからが「プロ活動」となるのかが、ちと不明なのだな。  公務員として働きつつ、小説賞への応募作を書いているとする。この場合、落選したのなら問題はない。しかし入賞してしまって、「賞金」が発生してしまうと、問題がでるかもしれない。  その作品を書いていたのは、公務員として働いている期間とかぶってしまうわけだから。  賞金を辞退するとかすれば、この問題は回避できるかもしれない。でも受賞作の印税のほうで、やっぱり問題が出るかなぁ。印税ももらわないことにすればいいのだろうけど、それはさすがに……。(笑)  しかし公務員をやりつつ、プロとして作品を発表することは、どのみちできないわけだ。  デビュー後は速攻で、辞職しないとならないだろう。  この「副業禁止」の罰則規定がどうなっているのか調べる必要があるよね。  たとえば「副業禁止」に違反した場合の罰則が、「懲戒免職」であるなら、べつにたいした問題にもならない。どうせデビューするのなら辞めなくてはならないわけだし。  また同じ公務員でも、職種によっては例外もある。  現在、調べた範囲では、公立の教育機関における教員は、この「副業禁止」の例外となっている模様。つまり大学などの教員をやりつつ、本を書いて、出版することには何も問題はないわけだ。(おそらく教授などの出版物を容認するための措置と思われる)  ただしこの例外法が、「職員」にまで通用しているのか不明。ここにいる人間で、教員の道がある人というと……翠ぐらいなものか? 三枝さんはすでにプロだし。まあ最低でも修士に進まないと、まずないわな。この手の進路は。  そういう進路に就くつもりの人は、自分で調べるように。  あとこういう言いかたをするのは、蔑視しているようで自分でも嫌なのだが、女性の場合にはもうひとつの選択肢もある。現実的なプランのひとつということで、あえて書いておく。  これは、収入のある男を見つけて、とっとと結婚して、主婦に収まってしまうという手ね。  専業であれば1日のほとんどは自由になるので、かなりの時間が作れる。兼業であっても、パートと家事の両立程度であれば、それなりに時間が作れるだろう。アルバイトをしている大学生より、多くの時間が持てるだろう。  ただし主婦をやる場合でも、子供を作ってしまっては、かなり厳しくなってくる。  ただ子供を作ってしまっては、作家と兼業できないということではない。  僕は実際に子供を育てつつ執筆活動を行っている女性作家を何人か知っている。――が、しかし、かなり大変そうなのである。一般企業に就職しつつ、兼業で作家をやっているほうが、まだしも楽そうである。  ちなみにこの戦略でゆくなら、大学卒業後の2〜3年は、そのために使わないとならない。つまり身も蓋もない言いかたをすると、「男漁り」だ。  自分を食わせてくれる生活力があって、執筆活動に対して理解があって、なおかつ人間的に合う相手でないとならないだろう。  結婚なんてものは、しょせんは慣れと妥協と勢いの産物であるわけだが、相手を「人間」として好きになれないと長続きはしない。 >巻島君  誤字。  誰も発見してなくて、残った誤字がひとつ。  「静止」→「制止」  ところで結局、誤字は何個あったわけ?  あと、あの課題って、原稿用紙でいうと、何枚に相当するのだ?  同じ誤字出現率で換算すると、原稿用紙350枚なら、誤字何個になっていたわけだ?  自分で計算してきて、ここに報告のこと。  二人の関係の説明。  それを説明する地点は、まあ、だいたい、舞台が森に移るあたりかな。 >>右手に、大きな森がある。森のなかには神社があって、地元では『お社の森』と言われている。  ここで森の説明があるじゃんか。  読んでいて思った。  「なんでこの作者は、二人の関係ってゆー、いま俺様がいちばん気にしていることよりも、森がどーたらとか、クソくだらねー俺様の興味もねー説明なんかを書きやがって、無理矢理に聞かせようとするのかね? ホントにこれ、俺様に読ませるつもりで書いたものなのかね?」  ――とか。  だってそうでしょ?  読者である「俺」はいま、「二人の関係ってどーなってるの?」ってことに興味を向けているわけだよ。作者の思惑がどうであれ、それは俺的な真実なのだな。  なのになんだって、それをほっぽり出して、その「俺的に大事」なことよりも優先して、「森の説明」なんてもんが出てくるわけだ?  これ、おかしいだろ?  これが読者である「俺」のために書かれた話であるのなら、ここでは、「俺」が読みたいと思っているものが提示されていなくてはならないわけだよ。  なあ当然だろ?  ある小説を、読者が読むのを止めてしまう瞬間というのがある。  それはえてして、こういった、「ああ。この話って俺のために書かれたものじゃないのね」って見切ってしまった瞬間なわけだ。  そして、それはほんのちょっとした些細なことで充分なのだ。  たとえばこうした、「いま興味あることとは違う、別なことが書かれている」ということだとか。読者が読むのを止めてしまうのには、たった一行で充分なのね。そういう些細なことで充分なわけよ。  一行の重みっていうものを、オマエ、わかってんのか? >>というか、新木さんに今回の設定が伝わってないのが結構ショックだったりする。 >>まずこの二人、血縁的には従姉弟なのですね。 >>で、女のこのほうの両親が死んで、男の子の家に引き取られたという。 >>だから、血は繋がっているし、男の子が貰われたわけでもないのです。  ばかやろう。  そんなもん、どこに書いてあるっていうんだよ?  そういう設定であったし、そのように書いたつもりであるというのは、それは認めてやろう。どういう設定にするのも、それはオマエの自由だ。  だが、俺が言っているのは、「しかしそれが実際の文面のどこに書いてある?」ということなのね。  どこよ?  どの部分に、それが確定できることが、書かれているっていうのよ?  ちなみに僕とみやびさんとは同意見だったな。  あれはどう読んだところで、「男の子がもらわれていった」ようにしか読めない。  こちらはちゃんと、論拠を提示できるぞ。 >>「……自分も砂原だろ。それも生まれたときから」  ここだな。この一行。これだけで充分。確定できる。  「自分も」と、「生まれたときから」とあるわけだ。  つまりここでは、「彼女は生まれたときから砂原であった」ということを言っていることになる。  さて、小説には、「どの一文たりとも意味のないことは書かれない」という暗黙の了解があるわけだ。  わざわざこれを言う理由というのを考える。その意味はかならずあるはずなのだ。  そうすると、ここは、「このふたりの境遇には相違がある」ということであるとしか考えられないわけだ。  つまりここは、「現在では自分(主人公)も砂原ではあるが、主人公は彼女とは違って、生まれたときから砂原ではない」と言っているのと同義なわけね。  ちなみにここで、余計な勘ぐりをされないためには、このように言っておかねばならなかった。 「自分だって、砂原だろ」  「自分も」→「自分だって」  「生まれたときから」→(削除)  これだけしか言わせず、「生まれたときから」なんて付けなければ、ただそれで良かったわけ。変なもんを入れるから、へんなふうに読み解かれちゃうわけ。  口は災いのもとってことわざ、知らなんか?  余計な言いわけをするから課題が増える、いまの君の現状と一緒。  キャラに喋らせすぎなわけ。  セリフの中における「ひと言の重み」ってものを、オマエ、わかってんのか?  んで……。「この二人、血縁的には従姉弟なのです」と、「女のこのほうの両親が死んで、男の子の家に引き取られた」ということが書いてあり、証明できる部分を、実際に抜粋して、論拠として示すこと。  んで、ここについても、ひとつ質問しておく。 >>いや、そういうことです。 >>友香がかしこまって「砂原君」などと言うものだから、自分も同じ名字のくせになに言うか、という意味で、ああいう突っこみをしたのです。  みやびさんの突っ込みに対して、キミは、こんな開き直ったような言いわけをしているわけだが……。  これって少しは、「あ、俺マズいことやっちゃったかな」と、少しでも思っているわけ?  それとも本当に、「どうしてそんなふうに読んじゃうかなー。自分が勝手にへんなふうに読んだくせに、それを俺の責任にするなよなー」とか思ってのことなわけ? これは?  この文面からは、なにか「苛立ち成分」を感知してしまうのだが……。  これは僕の気のせいなのかな? >巻島君 >長編1「あらすじ(1)」  ひとこと、コメント。  つまらん。  こんなもん長編でやったら、えらい退屈な話になるぞ。  長編というのは、起承転結のそれぞれに、それなりの規模の山場が1個ずつ、合計4個はなくちゃならんのだ。いつも言っとるだろうが。  いまのこの話、山場ゼロじゃん。  たいしたことは、なにひとつ起きねーわ、最後は説得して終わっているわ。  典型的な「退屈山場なしダメ小説」のパターンじゃないか。  なぜこの話が退屈なのか?  この構造だと、これ、せいぜい、「起承」ってところなんだな。 (起)・不思議な夢を見ていた主人公たちが、集結する。 (承)・夢は本物であることがわかる。本星からの宇宙船が実際にやってきてしまう。  ほら。「起承」だろ?  さもなきゃ、これ、「起結」になるのかなぁ。  「不思議な夢を見ていた」→「夢は本当だった」  ――以上。  だからどうした――っていうような、そんな内容だ。  だいたい、地球の平均レベルを圧倒的に超える宇宙人の科学力をどう扱おうかっていうことが焦点となる話なのだろ?  宇宙人たちの本星は、その科学の力の使いかたを誤ったせいで、滅亡したんだろ?  だったら、地球の存亡もかけなきゃ。それが設定の大きさに釣り合いの取れる展開の大きさってもんだろう。  じゃなかったら、「宇宙人」なんていう設定を出す意味がなくなる。  世に出回っている市販の話のなかで、「宇宙人」が出てくる話を見てみること。  そういった話の「スケールの大きさ」ってのを分析してみろって。  大きく二通りに分けられるよな。  宇宙人という設定が、「話の主格」となっているか、どうかという点でもって。  たとえば「E.T.」とかは、あれは宇宙人というのは単なる属性。「少年に出来た不思議な友達」というのが、ただ単に宇宙人であったというだけ。あの話では、「不思議な友達」がべつに地底人であっても、妖精であっても、他のなんであってもかまわない。同じような話を構築できるわけだ。  これはスケールが小さくてもかまわないタイプの話だ。「少年が友人を助けられるか否か」というのが話の焦点となるわけだから。  しかし今回の話。  こちらでは、「宇宙人」というのは、「種」という大きなレベルで出てきている設定なわけだろ。その大きさで出してきたなら、必然的に求められる話の「スケール」ってものがあるわけね。つまりそれは、「世界存亡」っていうスケールなのだな。  また「宇宙人」という存在の扱いかたのスケールも小さい。  ただ記憶が残っているだけだよね。精神体のみをもって存在を可能とするだけの力があるのなら、何か他にも特殊能力があっても良さそうなものだが。  それから、ただ「記憶が残っている」だけでは、きっと読者は納得しない。  単なる「思いこみ」とか「妄想」とかではないことを証明する「もの」が、なにかなくてはねぇ……。  たとえば常人にできないことができるとか。その夢の「記憶」に従って、実際に遺跡やら宇宙船やらを発見してしまうとか。そういう読者も納得するような「証拠」ね。  いまの話の中では、宇宙船を探しだそうという話が持ち上がっただけで、結局、話は立ち消えになってしまっているだろう。それって読者からみると、「なんだやっぱり集団妄想なんじゃねーの?」という疑念を裏付ける証拠にしかならないわけだ。  ちなみに唯野君あたりが心理学を取っているはずなので、詳しいと思うが、その手の「自分は○○の生まれ変わりで〜」と思いこんでいる人たちというのは、一般的には、「精神分裂症」として診断されるものなのね。  分裂症の徴候というのは、初期のうちは現実との「乖離感」に始まって、自分が本来「○○」であり、いまのこの世に存在している自分は仮の姿であり――という「偽りの記憶」を捏造してしまうという症状に進行してゆくもの。  つまり、この主人公たちは、この作中における一般的な普通の登場人物たちから見ても、「精神病」にしか見えないわけよ。そのあたりの仕組み、わかってる?  あ、いま思いついちった。  ヒロインの女の子が、そのことを家族に話してしまうわけよ。自分が○○の生まれ変わりだということを。  そして心配した家人が、ヒロインを「病院」に入れてしまう。主人公は病院に忍び込んでいって、「薬漬け」にされてしまったその女の子を助け出すことになるわけだな。そして一緒に逃走する。そして警察からは誘拐犯ということで追われる身になってしまうわけだ。  薬というのは精神病治療薬のこと。強いもののなかには、自立的な思考がほとんど不能になるぐらいのものもある。精神病関係で、自分の足で病院をおとずれることができず、救急車で運ばれるような場合には、まず薬漬けにしてしまうような病院もある。そうでなくても、部屋には鍵が掛かり、窓には鉄格子が普通だし。  ほらこれで、序盤のヤマが出来たぞ。(間違っても使えまいと思って書いた。(笑))  とにかく、「転」と「結」をどうにかしてこい。  きちんと「ヤマ」完備でな。  ちなみに「承」の山場は、現時点でもちゃんと存在しているよね。「円盤が到着する」っていう部分だ。ここが承の山場だ。これは問題ない。 >「僕の地球を守って」に似ている問題  なにを騒いでいるのやら。  そして「似ている」とか言われて、なにショックを受けて、ダメージを受けているのやら。  アホかってーの。  もう呆れるばかりだわさ。  情けなくて、涙がちょちょ切れる。  そこまでレベルが低かったのかい。また「現状」について、下方修正をせにゃならんのかい。  君ら、「ジャンル」ってコトバを知らんのか?  「エスパーもの」とか、「変身ヒーローもの」とか。さもなきゃ「ガンアクションもの」とか、「ヤクザもの」とか、「ホースオペラ(西部劇)」とか。  そーゆー「ジャンル」ってあるじゃん。  これも、そのひとつに過ぎないわけだよ。  「異星人転生もの」っていうジャンルなのね。  「異星人の生まれ変わりの人々が結集する」――という内容のこのジャンルでは、少なくとも数本以上の作品が存在しているぞ。  そしてこういった「ジャンルもの」に手を出すときにやるべきことってのが、あるわけ。  他の作品と、どう差別化するかって配慮だ。  どう趣向をこらすのか。自分はどこでヒネるのか。そういうところを考えるものだ。  プロはね。そういうものなのね。  たとえば「巨大ロボットもの」なんてのは世にありふれているから、ロボットを生物としよう。そして「操縦」するのではなく、ロボットにも心を持たせ、それとシンクロすることで力を発揮することにしよう――とかやるわけ。そうすると「エヴァ」になるのね。あれはそこでヒネっているわけだ。  アマチュア君は、あれか。アレなのか。  自分の考えた話がオリジナルなパターンであり、他に誰も考えついたことのないようなものであり、自分はいま新たなる「一ジャンル」を開拓したのであり――と、そう、頭から信じて疑ってもいないのか。  だから「そっくりなものがある」と知ると、愕然となって、ダメージを受けてしまうわけなのか。  そこまで「井の中の蛙くん」なのか。  んなもん――。  ニンゲンの考えつくものなんだから、自分以外の、どこかの誰かが同じことを考えてついていたって、不思議なんてないじゃんか。たまたまそれが、自分よりも早く発表されていただけのことだろ。  確率の問題だよ。そんなもんは。  自分のほうが早かったか、相手のほうが早かったか、50%の確率だ。  そんなこと、プロはみんな、知っているの。  あたりまえのことなの。  世界は広いんだから。井戸の中みたいに狭くないんだから。自分よりもすごい人たちが、ゴロゴロしているんだから。  ちなみにわしの分析では……。  そもそもこの話も、まっきーが自力で思いついたかどうかも、怪しいと思っている。  だいたい生まれてから、20年そこそこ。食った小説は300冊かそこら。  そんな程度の人間の頭から出てくるものが、どこかで見たような話にならないはずなんて、あるわけねーだろ。自分を何様だと思っているのだ?  消化時間が圧倒的に足りないんだから、食ったもんの原型がわかるようなゲロしかできないの。君らは。  誰だって二十歳そこそこであれば、そんなもんなの。  食ったもんの原型がわかるゲロをしつつ、でもどうにか取り繕って、そうは見えないように工夫しなきゃならんわけ。  この「異星人転生パターン」の話が、「僕の地球を守って」と妙に符合するところがあることも、説明を付けようと思えば付けられる。  「僕の地球を守って」はそこそこ有名な話なわけだ。あの作品を読み、そこから影響を受けて自分の作品を仕上げたクリエイターたちは、多くいたことだろう。そういう作品群を、どこかで巻島君が見かている可能性は大きいわけだ。  そもそも、「自分が転生体である願望」なんてもんは、青年期の文学系の少年少女の願望としてはトップ3に入るようなものだわな。「自分には超能力があるのでは願望」と並んで、ワンツー・フィニッシュを決めているほどのモノのはずだ。若者向けとしては需要があるわけで、そういうものを書こうとするクリエイターも多いはず。  さて、まっきーも、そういうのを書こうとするからには、そういうのを好んで読んでいるはずだ。  それぞれの作品に含まれた「ピース」は、それぞものクリエイターの中で消化されて要素まで分解された小さな破片であるかもしれない。しかしそれは偶然にも、巻島君の好む作品の中に多く混入していたわけだな。  それらがまたひとつに集まって、「原型」である「僕の地球を守って」と同じものに組み上げられた。  ――とかいう仮説は、どうよ?  原型である「僕の地球を守って」を直接的には読んだことがなくても、それから影響を受けた作品を数種類読んでいると、元の作品を知っているのと同じような影響を受けることがある。  たとえば「ガンダム」をまったく知らなくても、「人型汎用兵器」「試作機」「特殊な素質を持つパイロット」「人類の変革。種としての進化の可能性」――なんていう、ガンダムに影響されて、それらのキーワードが含むようになった4つの別々の作品を読み、そこから4つの要素を個別に得て、それらをふたたび自分の中で組み上げると、妙に「ガンダム」臭い話が再構築される――とかね。  しかしこの場合は、本人はオリジナルのつもりであり、オリジナルと言い張るのであり、「ガンダム」は読んでいないと主張するわけだ。  まあそれはたしかにそうなのだろうが……。  しかし原典を直接は読んでいなくても、それに影響された作品を読んでいたら、同じことだろうに。  なんだっけ、前に、こんなので問題が出たよね。  骨粉を食わせて育てた家畜で、宗教上の戒律に  ウシ、ブタを口にしちゃいけない戒律の宗教国で販売された調味料で、その製造過程の一部に(酵母を培養するための素地に使う栄養分として)、ブタ肉由来のアミノ酸の一種を使っていたとかいう話。  教典を厳密解釈すると、たとえ直接の「原料」となっていなくても、製造過程のどこかに関わっているだけでNGという話。  しかしこういうことを考えてゆくと、ふと思うのが……。  ベジタリアンの人は、有機栽培の野菜を口にしていいのだろうか?  有機栽培というからには、肥料として、牛や豚やら、家畜の糞を使っているわけだな。最近の家畜は資料として「骨粉」を使ったりするわけだが……。  肉を食って育った家畜の、その糞を使って育てた野菜は、これは「生き物を食べない」というベジタリアンの趣旨に添うものなのだろうか?  そもそも植物は生き物じゃないんか! ――ってツッコミは置いておくとして。  脱線した。話を戻す。  ようするに、こういうモノを書く場合には、「どうヒネるのか?」とか、「どこでオリジナリティを出すのか?」ということに留意しなければならないってこと。  じゃないと「売り物になる作品を選別する」ということが至上命題となっている小説賞に送っても、無駄に終わる。  だってヒネりのないもんなんて、いらねーんだもの。世の中は。  自分が「新たな一ジャンルを開拓した」なんて思いこんで粋がっている、井の中の蛙の小僧が書いてきた作品なんて、売り物になるわけねーじゃん? だろ?  ……で?  「異星人転生もの」でやるとして、どこをヒネって、どうやってオリジナリティを出すわけだ?  ちなみにもちろん、「僕の地球を守って」に似ている部分は、すべて変更しなくてはならない。あたりまえだ。  もしくは、そういった部分では勝負せず、アクション作品としてとか、恋愛ものとして読み応えある作品に仕上げることで、そっちのほうで勝負するのか?  ネタ重視か、ストーリー重視か、どっちで勝負するのかってことね。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5003 投稿日 2002年7月29日(月)21時55分 投稿者 新木 伸 >エコーズ  ええと、宇宙人っていうのも語弊があるんだよな。  宇宙人たちが送り込んできた調査用の人造生体……っていうのが正しいのかな。  作られた存在であるのはたしか。  そもそも、エコーズは地球のこの時代の人間にそっくりな存在として作られたんだけど……。宇宙人的観点からすると、十年や二十年や、百年千年、一万年……なんてのは調整することさえ難しい短かな時間であるらしい。  ほんのちょっと時間を先取りしてしまって、「人間がこの先進化するはずだった存在」として作られてしまったわけね。  そして「種としての人間の進化」に大いなる興味を持っていた統和機構の目にとまり、とっつかまってしまって、研究されて、分析されてしまったわけだ。  そして分析の結果から、マンティコアが生み出された。  しかし、斜め読みしただけなのに、なんでわし、こんな知ってるのだろう? >光来さん >>指摘されたなかで、こんな風に考えているから修正かけなくてもいいのでは、と思う点を二つ。   ここ、なにか勘違いしているようなので。 >>「聞かなかったことなんてできないからな。心配しないでも、誰にも言ったりしないから」 >>これはほのめかしているんだと思うんですが。 >>まぁ、脅していることには変わりないから、「言いふらすと脅し」のほうがいいのかもしれません。  つまりどっちなの?  主人公は脅しているの、脅していないの?  セリフだけ読むと、彼女を安心させようとしているように見えます。他言しないことを約束しているように見えます。  しかし本文の解説を読むと、光来さんは、このセリフを称して「脅している」としている。  もしかして、「脅す」っていう言葉の認識が、こちらと光来さんとで違っている?  まず辞書引いてください。「脅す」に関して。言葉の意味の確認をよろしく。  あらすじに書くべきことは、本人にその意志があったのかどうかってことです。  「つまりどうだったのか」っていうこと。  たとえば主人公には脅す意志がなかったにも関わらず、女の子の側が「脅しているのかな?」とか受け取ってしまった、ということなら――  「主人公は他言しないことを約束するが、結衣はそうは思わず、主人公に死神の仕事を見せると言い出す」  ――とかになるわけです。  または、主人公は本当は脅すつもりはなかったのだけど、そう受け取られてもいいから、とにかく彼女の秘密を自分の目で見たいと思ったとか、そういうことであれば……。そのように書くわけです。  光来さんの場合、あらすじだけでなく、掲示板のやりとりについても、言葉が不正確なために、真意が伝わらないわけです。  的確な言葉が選べないのなら、言葉の量を増やすことで、とにかく誤解なく伝わるようにしないと。  いまの現状というのは、つまりどういうことであったのかさえ、わからないわけです。  「脅していたの、いないの? どっちなの?」――てなところ。  つまり、もっと説明してください。 >>変身ヒロイン、ヒーローが変身して能力が上がるのに、理由はなくてもいいと思うんですが……。  とんでもない。  設定していないのと、説明しないのとは、これはまったくの別ものです。  いま質問しているのは、「どういう設定なのか?」ということであるわけです。  あらすじに書くか書かないかとは、別のこと。  んで、例によって言葉が不正確なので、いまひとつハッキリしないのですが……。  どうも光来さんは、「設定なんて適当でいいじゃん。世の中にそーゆーの、よくあるしー」とか考えているのではないかと思われます。  「考えないでいい」なんてことは、あるはずありません。もしそうであったなら、いまこの瞬間に改めてください。  セーラームーンだって、宝石に封じられた「月のパワー」でメイクアップして変身するわけですよね。それが前世の記憶と能力とを引き出す触媒として作用するわけですね。  女の子向けの変身ヒロインものだって、このぐらいは設定しています。  理由もなく変身できるような話は、それは現代小説とはよべません。  「おとぎ話」です。筋が通ってなくて、いくら理不尽であっても許容されるというのが、おとぎ話というものですから。  これがおとぎ話であるというなら、「結衣は変身してパワーアップしました。なんと彼女は、死神だったのです」――とかやったところで、ぜんぜんOKなのですが。  ちなみにあらすじというものは、なんなのか。  これは作者の「手の内」をバラすためのものなのですね。  話の筋を、すべて、ぶっちゃけて語ってしまうためのもの。  たとえば本編の中では語られない部分があったとします。この話が終止主人公視点で語られるものであって、結衣側の視点には、一度も行かないものとします。  主人公に死神の仕事を見せることに決めたあたりの結衣の心理ってものがありますよね。たとえばここに、「自分の正体を見せれば愛想を尽かしてもらえるかと思った」という隠された理由があったとしましょう。どこにも書かれていなくても、そういうことがあったなら、書いちゃっていいわけです。作品を読んだ上で読みとれることであるなら、なにを書いてもいいわけですね。  あらすじっていうのは、作品の完成予想図なわけです。  「日当たりがよく南向きで、広々とした庭があり、落ち着いた雰囲気で部屋数に余裕を持たせた、二階建て二世帯住宅」――みたいな能書きでいいわけです。  その能書きが、本当に実現されているのかを検証するためには、実際に図面を引く必要があります。それは「プロット」の役割なわけです。  たとえば「結衣は○○を理由に死神の仕事を、主人公に見せることにした」とあらすじにある部分を、具体的に、どうやって読者に知らせるのかということは、プロットでやればいいわけですね。  でもそれにしたって、「北向きで日当たりがよく〜」なんてあったら、いくら能書きといったって、「おいおい」とツッコミが入るわけです。  すくなくとも、図面を引くまでもなく判断できちゃう部分というのがあるわけですね。  さて。  次の展開。  現状のあらすじ直しはそのまま続行するとして、ひとつ、結衣側の視点に基づくあらすじを書いてみてください。  主人公を便宜上、結衣にして、この話が結衣からみると、どういうふうに動いているのかってことをチェックするためですね。  たぶん、「結衣がなにを考えて、どう動いたのか」という点について、光来さんはよく考えていないでしょうから、自分の中ではっきりさせるというのが目的ひとつ。  あと結衣の動機やらなんやらを、みんなに情報として与えるという目的があります。  そして主人公視点の普通のあらすじのほうは、400、200、100、50。それぞれの文字数のバージョンを作ってくること。  そろそろ話の筋がなんなのか、光来さん自身にも、僕らにとっても、はっきりさせないとならない時期です。  50文字まで削っていったなら、もはやいちばん大事な話の筋しか残らないはず。  それぞれの文字数のバージョンごとに、なにを削るか、なにを残すかの取捨選択があるわけです。それをやってゆく過程で、光来さん自身が、この話にとってなにが大切で、なにが優先順位の上にあるのかが掴めてくるはずです。  あと、あらすじ直しの実作業には関わらないことで、いくつかあります。  「死神」っていう用語の問題。  これ、ミスマッチしてます。  普通、「死神」っていうのは、「魂をあの世に連れ帰る存在」という強烈なイメージが備わっているわけですね。  週間少年ジャンプの漫画の「ブリーチ」で死神という言葉が使われていますが、やはり、そのイメージから大きく外れてはいません。  光来さんのこの話も、以前のものであれば、たしかに「死神」と呼べる存在だったわけですが……。  今回のこの設定は、もはや死神でもなんでもないです。  回収してゆくのは、人の「負の感情」であるわけで、魂じゃない。  死神を死神たらしめている、もっとも大事な要素である「魂の回収」が、すっぱり抜け落ちてますよね。  たとえば造語を作るとか。  なにか別な名前をはめるべきです。  あらすじは「死神」のままで続けていてもいいですが、考えておいてください。  もしくは「あくまでも死神でゆくのだ」と反論してください。  あともう一点。  邪心とはなにか。  その回収と浄化のシステムとが不明です。解説してください。  結衣はどうして邪心を吸いこんだ種をそのまま主人公に渡しているのか。なにが狙いなのか。(このあたりは結衣視点のあらすじがあれば解決ですが)  「種」というのが「種状態」→「花状態」→「種状態」というサイクルで、リサイクル可能なアイテムだったとしても、吸収した邪心は「種状態」に戻った時には消滅しているはず。  しかしあらすじからだと、「種」に残った邪心が主人公の心に悪影響を与えているように思えます。  このあたりの説明も必要ですね。  このあたり、とんびさんとかが、推測を延々と長文で書いてくれたりしてます。  光来さんからの解説があれば、僕らが推測なんてしてないで済み、すべて解決するわけです。  手を動かしてください。光来さんが。  僕らは手伝っているだけなのですから。 -------------------------------------------------------------------------------- パート2リテイク、それからあらすじのこと No.5004 投稿日 2002年7月29日(月)23時44分 投稿者 巻島翔史 透けの直し>  あらかじめ言っておきます。  パート1はともかく、パート2はカメラワークに関しては直ってないと思います。 (セリフはだいぶ削りましたが)  ううん、その、二人をフラットな視線で見ればいい、という意識のもとでやったんですが、どうもそれだと、地の文での「雨」や「地形」の書き方、あるいは入れるタイミング、そういうものがわからなくなるんですよね。はぁ。 誤字脱字>  10個見つけました。  枚数は10枚だったので、350枚換算だと35個に……これじゃマズいよなぁ。 >>「……自分も砂原だろ。それも生まれたときから」について  うううん。  生まれたときから、と入れたのは、従姉弟は従姉弟でも父親同士が兄弟である、ということを示すために入れたわけなんですが、確かにこれがあると、男の子のほうは最初から砂原ではない、と読めてしまいますね。  はせがわさんに対して返信したときは、なんでああいうふうに読んでしまうのかわからなかったんですが(恥)……ようやく納得しました。  ちなみにこのセリフ、自分がこの子ならどういう突っ込みをするか、という意識で書いたものです。だから、設定説明のセリフとしては失格だった、とも言えるわけで…… >>セリフの中における「ひと言の重み」ってものを、オマエ、わかってんのか?  確実にわかってないです。  今まで、フィクションにおけるセリフというものは、現実で喋られてるように「省略」や「繰り返し」など多用して、地の文より薄いものでなけらばならないと思っていましたから。  喋らせすぎなのは、セリフに関する思考が弱いからです。普段喋る感じをそのまま紙に叩きつけてるだけだったので…… >>「この二人、血縁的には従姉弟なのです」と、「女のこのほうの両親が死んで、男の子の家に引き取られた」ということが書いてあり、証明できる部分を、実際に抜粋して、論拠として示すこと。  これは、 >>伯父さんも義伯母さんも、いい人だったんだけどなぁ」 >>「…………ともくん。過去形で喋らないで」  ここです。  伯父、という表現は、血縁関係があるときしか使わないので。 (あ、でも伯父=女の子の父とは読めないなぁ。必ずしも)  また、男の子がその死に対して無神経で、それを女の子が諌めるという構図は、女の子の両親が死んだことの説明になっています。 (……しかし、それをやるにしても、『いい人だったんだけどなぁ』というセリフはちょっと違うのではないかと思いますが)  これらが出てくるのが遅い上に、情報として薄いのは自分でも問題点として理解しております。 あらすじ> >>つまらん。  一番ダメージを食らう言葉を最初にもってくるとは……なんと効果的な(笑) ヤマがない>  ダメージその2。  俺的には「宇宙人、実際に来る」が転だと思っていましたが……よく考えれば、意外な来襲という形じゃないんですよねこれ。順当な来襲になってしまっている。  意外な来襲なら転になってたんでしょうけど。 >>自分の考えた話がオリジナルなパターンであり、他に誰も考えついたことのないようなものであり、自分はいま新たなる「一ジャンル」を開拓したのであり――と、そう、頭から信じて疑ってもいないのか。  信じて疑っていない――ということでもないです。  例えば、俺が去年の今ごろ書いてた「マシンズハート」という短編。あれのときは、似たようなもの(ロボットが自我を持つという話)がゴロゴロあるということを自覚して書いてました。  俺程度の考えることは、もう他の誰かがどこかでやっているだろう、ということは、頭の片隅にあるんですね。  ただ、俺はまだまだアホなので、「○○に似てるね」と言われるとダメージを食らってしまうのです。「よくある話だね」ならダメージもないのですが。 (念のために言いますが、とんびさんが悪いなどと言いたいのではないです。あくまで、俺の弱さ、耐性のなさが問題なのです)  で、今後の活動。  類似点をつぶしていくことを考えないといけない。  今日古本屋でぱーっと「僕の地球を守って」全巻読んだんですが(っても数時間かかった。首痛い)、とりあえず気づいた類似点は、 ・夢の同調 ・宇宙人と、地球に宇宙船が向かうところ ・オフ会っぽい集会 ・問題を起こすキャラクタの年下属性  これぐらいでしょうか。  ふむ、異星人転生は重要なキーなのだから、それ以外の類似点をつぶせばいいのか。 -------------------------------------------------------------------------------- ルータの設定がうまくできない。 No.5005 投稿日 2002年7月29日(月)23時49分 投稿者 羽矢野 ●時間とか >>専業作家になれば、12時間寝てても、まだ12時間を小説のために使えるぞ?  今は仕事やりながらですから、減らせるもんなら減らしておきたい。  最近は精神の負荷が別の所で大きくかかって、うまく頭切り替わらないのでなおさら。  私はこういう自分の小心な部分が嫌いだ。 (とこれはどうでもいい) ●無欲 >>思い出のアイテムを甘く見ていませんか。思い出のアイテムは取り替えることはできないとわたしは思います。  これはそのアイテムの重要度によりますね。  例えば恋人にもらった誕生日プレゼントなら、取り替えはきかないです。  でもランダムにもらったコインがたまたま金貨で、それを銅貨と交換したのなら、これは私だと“あり”の範疇に入ってしまう。  なぜなら、金貨をもらったのは“たまたま”であり、シンデレラとしてはそれ自体は重要ではない。  なので交換しても、その事実は忘れてしまう程度の重要性のではないかと思うのですね。  つまり銅貨を見ても思い出すのはそれは王子とあったことを思い出すだけで、最初は金貨だったことなんて憶えていない。  子供の頃、プレゼント交換というのをやりませんでした?  みんなで持ち寄ったプレゼントに番号をふって、くじ引きしてもらうやつ。  あれって終わった後、お互いに中身を見て、こっそり友達同士交換しあったりしますよね。  後からそのプレゼントを見ても、最初は何があたって、誰と交換したかなんてそんなに詳しく憶えてなくて“プレゼント交換でもらった”という思い出しか残ってないと思うんですよ。  私はこの金貨と銅貨の交換はシンデレラにとってそれくらいの位置づけなんだと思ってます。 >>もらった「こと」が重要なら、もらった「アイテム」は重要ではないことになります。>>金貨=銅貨=0です  アイテムは重要ではないです。  でも価値が“0”じゃないです。  思い出を蘇らせる触媒としての価値がある。  シンデレラはその部分に価値を見出しているわけです。  なので、 >>シンデレラは思い出の品を失っただけです。  ってことにはならなくて、銅貨を金貨と同価値として手に入れます。  つまりシンデレラは、何も失っていない。 >>意図する「どちらも価値は同じだから、シンデレラが交換に応じる」という理由には賛同できません。  これ無欲かどうかは別の問題として、読者が納得しづらいエピソードではあるみたいですね。  そうすると、交換のエピソードをなりたたせるには、“失ってしまう”と感じる部分を納得できるものにできるかどうかにかかってくるということですね。 ●情報密度 >>これ、ほんとに「密度が上がってる」っていうのか?  いいません。  この描写にして密度をあげるってことができなくて、意味不明な文章になっていきます。 >>ボキャブラリーが貧困。 >>執念が足りない。  確かに二つとも足りていない。  いつも何か表そうとしても、うまい描写がでてこない。  足りてない証拠です。 (と簡単に言っていてはいけない)  コミュニケーションは確かに社会人としては不足気味な自覚はあります。  でも十分にできてたら、小説なんて書かないか……  主語抜きや自分語使わないのは確かに基本的な部分。 -------------------------------------------------------------------------------- 今回はレスだけ No.5006 投稿日 1997年1月1日(水)00時20分 投稿者 光来 唯  リテイクあげようとしたら新木さんの書き込みが……。  このリテイクは自主没かけたので、さきにレスしておきます。  あらすじ(リテイク、400字以下のもの、結衣視点)は明日にやります。 >> 主人公は脅しているの、脅していないの?  自分でもよくわからないので、もう一度考えてみます。  まず、以前あげた「聞かなかったことなんてできないからな。心配しないでも、誰にも言ったりしないから」の文なんですが、これよりも前に明確に脅していると見えるセリフがありました。 「わけわかんないままだと気になって……今以上に八木橋のことが好きになるかもしれないからさ」  見せてくれなきゃ、ストーカーするぞ。と、とれます。  でも諒に聞いたところ、脅しているつもりはなく、ただ少しでも彼女と長く一緒にいたいから言ってしまった言葉だそうです。  この言葉に至るまでの流れは、  諒・告白する→諒・断られる→諒・理由を追求する→結衣・しつこい諒に死神だからダメだと言ってしまう→結衣・「聞かなかったことにして」→諒・弱みを掴んだと感じる→諒・死神なんてよくわからないから見せてくれ……  そして「わけわかんないままだと……」のセリフにつながります。    「弱みを握った」というのは実際に書いてはいないことなんですが、その時点で諒はそう思ってました(諒よりの視点で進んでいましたので、気持ちはトレースしてました)。  この場合、「脅す気はないけれど、明らかに脅しているととれる発言があった」です。 >>変身について  考えてあります。  「死神という別世界の超人(ここでは便宜的に)が人間社会に紛れ込むために人間の姿になっている。それが変身することでもとの死神に戻る」というものです。  って、聞かれて答えるべきはこっちだったわけですか。  すいません、最初から言っておけばよかったんですね。 >>「死神」という用語の問題  これは変えられません。  この話において語りたいことは、最初の一文。以前のと少し変わっていますが、 「わたし、死神なんだよ。それでもいいって言うの!」  なんです。  このストーリーはこの言葉のために作られたものです。だから変えるわけにはいきません。  ただ、万が一、絶対に変えなければならないとして死神以外の言葉を考えた場合。  条件として「よくわからないけどなんか危なそうなだとすぐにイメージできるもの」でなくてはならないのです。  造語だと、すぐにイメージにつながるとはかぎらないわけで、できればやりたくはないんです。    ただ……人間世界では性質上死神と呼ばれているだけで、本来の呼び名は別だという設定もあります。 『人の世界と、人の生きていない世界――死の世界――とを繋ぐ門を護る者。  「死門の守人(しもんのもりびと)」という呼び名が。』   >「負の感情」というものがでてきたことについて  死神という呼び名が出てきた場合、彼らが対象とするのは二種類あると思うんです。  ひとつ。死神は「魂をあの世に連れ帰る存在」ですから彼らの対象にしているのは「魂」です。  もうひとつ。比喩的に死神という言場が使われる場合、つまり死神=殺し屋の場合ですが、彼らは人間の命を奪ってます、つまり「肉体」を対象としています。  人間という存在を構成するものを「心」と「体」と「魂」とした場合、すでに死神は「魂」と「体」を相手にしているわけですね。  だったら、「心」を相手にする死神がいてもいいだろうということで、「負の感情」ということになったんです。  でも私自身、これだけでは死神として厳しいなと思いました。  だからちょっとひねって対象は「負の感情」だけど、敵としての形は植物にしました。  何で見たのか覚えてないのですが(調べてもなかなか出てこないので)、 「死神とは魂を刈り取ってあの世へと導く農夫である」  というのが頭の中にあったんです。  だから、せっかく鎌を武器としているんだし、農夫そのものにしてしまおうということで「負の感情」を具現化するものを植物としたわけなんです。  ……結局、死神から離れていることにかわりはなかったんですけど……。 >設定 >邪心  人間の負の感情(絶望、不安、怒り、憎悪など)の総称。  殺人があった場所や倒産した会社のビルなどにたまりやすい。少ない量の邪心ならばなんの問題もないが、たまって濃度の増したものは人に宿るようになる。  邪心のとりついた人間は、そのとき一番強く持っていた感情を、負のベクトルへと変えてしまう。愛ならば欲望、優しさなら殺意、といった具合に。  さらに邪心はそれ自体では大気中に漂う空気みたいなもので、触れることも浄化することもできない。ただし、死神のもつ種に吸収させるか、邪心を人に宿らせるかすることで浄化可能となる。だが、人間に宿した場合、浄化したとき邪心によって変容した感情に関わる記憶などが一緒に消えてしまう。それは邪心という本来人間が持ちうるレベル以上の負の感情を持ったことによる精神的負荷を軽減させるためだと言われている。 >種  人間の心を栄養に育つ植物の種。優しい心、温かい心を養分とすれば美しい花を、邪な心、暗い感情を養分とすれば強暴な攻撃性の高い花を咲かせる。  邪心を吸収して成長した花を死神の持つ鎌で切ることによって邪心を消滅させることができる。そのとき、養分となっていた邪心が消えてもとの種に戻る。ただし、死神の力は完全ではなく、種にはわずかではあるが邪心が残ってしまう。死神は種を回収し、彼らの世界にある聖浄な土に植える。さらに穢れのない水を与えて育てることでようやく邪心が完全に浄化されることになる。ただし、このときに狂暴な花が咲くこともあるが、そのときはまた死神の手で刈り取り、植えなおす。本来邪心とは、そこまでしなければ完全に浄化できないもの。 >> 結衣の狙い  これは今完成している前――修正入れる前の状態だったら、明確だったんですが……。  修正前だと警告。自分に近づくとこんな危険な目に会うのだと身をもってわからせるためだたんですが。  今は、記憶を消すため、と自分を困らせたことに対するちょっとした意地悪です。  結衣の視点は入っていないので意地悪しているというのは、語られないんですが、彼女は諒のせいでわけわからん気持ちにさせられたので、ちょっと苦しませてやろうと考えていたわけです。  記憶を消してしまえば、そんなことはできないですから。 >> あらすじというものは、なんなのか  ああ! なんかやっとわかりました。  私はかなり間違った方向性でやっていました。  語られない部分は語るべきじゃないんだろうな、って思ってました。  全部言っちゃってよかったんですね。  これで次はもう少しまともなのができる、かな?  はじめての場所じゃどうしても周囲の反応を窺ってしまいます。根が臆病なもので。  でも今はそんなこと言ってられませんね。  ガンガン前に進む気で行きます。 (でも掲示板への書き込みってなぜか、現実と同じように舌足らずになってしまうんだよなぁ) -------------------------------------------------------------------------------- 第二段階に挑戦。 No.5007 投稿日 2002年7月30日(火)01時28分 投稿者 八神伽羅  では最近のお題から。 「親友の彼女を好きになってしまった青年が、ケンカした二人の仲を取り持つ話」  でいきます。 1.親友に彼女を紹介された青年。何度か三人で会ううちに、次第に青年は彼女に引かれ始めるが、親友を思って気持ちを表には出さない。ある日、親友と別れたと報告され、彼女に告白しかける青年だが、まだ両方に未練があることを察し、二人の仲を取り持つ。 2.バイト先で知り合った女の子に好意を寄せるようになった青年。だが、その子が親友の恋人であることを知る。些細なことでケンカする二人を見て、青年は自分の方がその子を幸せにできる、と告白しようとするが、親友が真剣に彼女を愛していることを知り、二人の仲を取り持つ。 3.密かに好意を寄せていた相手が親友と付き合い始めたことを知り、ショックを受ける青年。表面上は変わりない付き合いを続けていたが、ある日親友の浮気が元で二人がケンカしたことを知り、別れるように彼女を諭してしまう。だがそれが誤解であることを親友に打ち明けられ、彼は悩んだ末二人の仲を取り持つ。 4.親友の彼女を好きになってしまった青年。親友は進学して引っ越し、青年は想いを押し隠し遠距離恋愛を見守っていた。が、距離が元で二人は次第に疎遠になってしまう。そのことを知り、一度は告白しようとする青年だが、彼女がまだ親友を想っていることを知り、彼女に親友に会いにゆくよう飛行機のチケットを渡すのだった。 5.親友の彼女と同じ大学に通う青年。同じ時間を共有するうち彼女に惹かれるようになるが、友人として振る舞っている。だがある時、就職した親友と彼女が、すれ違いが元でケンカしたことを知り、彼女を慰めるうち、自分の方が彼女を幸せにできると告白する決意をする。が、親友が必死で時間を作って彼女に会おうとしているのを見て、二人の仲を取り持とうと考え直す。 6.板前修業のため上京した親友の、彼女を好きになってしまった青年。一方的に音信不通になった親友に憤り、彼は落ち込んでいる彼女に想いを告げようとするが、そこへ親友から手紙が届く。修業がつらく里心がつきそうなので直接連絡は取れないが、一人前になったら必ず迎えに行くと彼女に伝えてくれ、とあるのを読み、彼は親友が戻ってくるまで彼女を支えようと決意する。 7.自分と同じ貴族である親友と、貧しい平民の恋人とを別れさせようとした過程で彼女を好きになってしまった青年。親友の親の反対が元でケンカした二人を見て、すでに親のない自分なら彼女を幸せにできると結婚を申し込もうとする。だが、親友に駆け落ちの計画を打ち明けられ、その熱意に打たれた彼は親友の両親を説得し、二人の仲を取り持つ。 8.親友の彼女を好きになってしまった青年。同棲を始めるなり険悪になった二人を心配していたが、ある時親友とケンカした彼女が下宿先に転がり込んでくる。泣く彼女を見て、親友と別れさせようと決意する青年。親友の謝罪の伝言も握り潰しかけてしまうが、初めて見る親友の真剣さに打たれ、結局は二人の仲を取り持つ。 9.親友の彼女を好きになってしまった青年。親友が他県に進学することを彼女に相談せずに決めたことがもとで、二人はケンカしてしまう。そのまま親友は引っ越し、青年は彼女と同じ大学に通うことになる。急速に仲良くなる二人だが、親友が受験前の彼女に負担をかけたくないがために相談しなかったことを知っている青年は、悩んだ末に彼女にそのことを告げ、二人の仲を取り持つ。  9個。  むぅ。1個5分だしなんとか12個いけると思ったんだけどなぁ。 ○覚悟関連  ずいぶん前の話になってしまった感もありますが。    「学生」という肩書きを逃げ道に、私はずいぶんいろいろなものから目を背けてきたなと思います。  テスト期間中は勉強に専念するとか。  まずレポートや予習片付けてから小説を書くとか。  それが正しいと思っていました。  将来の夢を理由に現実にやらなければならないことをないがしろにするのは、逃げだと考えていたからです。……いやまあ、テスト期間以外はその現実からすら逃げていた愚か者なんで、あんまり偉そうなことは言えないんですけど。  でも結局それも逃避には変わりないわけです。  現実を理由にするべき努力を怠っているのですから。    思えば「作家志望者」に対しても「学生」に対しても、失礼なことをしていたものです。  今回のことでようやくその辺が自覚できました。  気づかせてくださった巻島さん、新木さん。ありがとうございました。  今後は意地でも両立させていくつもりです。 >羽矢野さん  社会人の生活がいかに大変か、最近高校の同級生に語られてようやく少し実感できました。  今まで年上の人に聞いてもいまいちピンとこなかったんです。どこかでまだ遠いことだと思っていたのかもしれません。  でも二年ちょっと前まで一緒に高校生やってた友人に聞かされると、非常に生々しかったです。  過労と人間関係で身体壊しかけたとか。  一月ろくに休めなかったとか。  公務員なのに休日出勤とか。    よく聞く部類の話ではあるんですが、初めて自分に重ねて考えて、それから心配になりました。  無事社会にでてやっていけるものかどうか。  やってくしかないんですけど。  これからいろいろ考えてみようと思います。 -------------------------------------------------------------------------------- 『ブギーポップは笑わない』をざっと読み返しました。 No.5008 投稿日 2002年7月30日(火)01時35分 投稿者 弟切 千隼 改めて、とてもよくできた作品だと感心しました。 ということで、エコーズの分析をやり直します。 エコーズは、どこから来たのか明確には書かれていないものの、地球上の存在でないことは確かです。宇宙のどこかから、「地球人が生き残るに値する存在か否か」を判別するために送り込まれた宇宙人です。 地球人の中にさりげなく混じって人々を観察するために、彼−便宜上エコーズは男性とします。本来の性別は、作品中では明らかにされていません−は変身能力を備えていました。ところが手違いによって、彼は普通の地球人よりもはるかに優れた能力を持った人間になってしまいます。 そのため、彼はどこかの研究所、おそらくは統和機構の息のかかったところに目をつけられて捕らえられ、さんざん分析されて、自身の複製を作られてしまいました。 彼の複製は、彼よりは劣るとはいえ、普通の人間以上の能力を持っていました。運の悪いことに、その複製は精神的には彼のように善良ではなく、人を喰らうことに罪悪感を持たない存在で、自由を求めて研究所の人間を食い殺して逃亡します。これがブギーポップの敵役となるマンティコアです。 エコーズは、地球人の中にマンティコアという恐るべき存在を放つことになってしまったことに責任を感じ、自分も研究所から脱走して、マンティコアを滅ぼすべく彼女を追い始めます。この過程で、彼はブギーポップや紙木城直子や霧間凪に出会います。 「地球人の中のたった一人の宇宙人」という状況は、激しい孤独を表わすのによく用いられる設定ですね。もうそれだけで、何も説明しなくても孤独であることは伝わります。要するにこれは、「周囲からかけ離れて異質である」という痛みを出すための設定でしょう。 たまたま今、巻島さんの話がらみで、日渡早紀さんの『ぼくの地球を守って』という漫画の話題が出ていますね。あの作品にも宇宙人が登場し、「普通の人間の中では異質な存在である」という「痛み」がうまく利用されています。 あの作品はむろんフィクションですから、話を面白くするために、主要な登場人物たちはみな本当に宇宙人の生まれ変わりであるということになっています。しかし、あのような「幻想」は、思春期の人間が割に普遍的に持つものらしいです。 思春期というのは、身体的にも精神的にも社会的にも、子供から大人に移り変わる不安定な時期です。それまで「子供」という地位に安住してきたものが、全く異質な「大人」というものに生まれ変わるのですから、その過程ではやや異常とも見える現象が現われても不思議ではありません。「子供」だった自分や周囲の人間が「大人」になってゆくことに戸惑い、「自分は周囲の人間とは全く異質な存在だ」と思い込んだり、逆に「周囲の人間は実は地球人に偽装した宇宙人だ」という妄想を抱いたりする例が知られています。 これが集団妄想として現われると、一時期騒がれた「戦士症候群」や「前世症候群」と呼ばれる現象になります。 ちなみに、現在アメリカ合衆国で増えている「宇宙人にさらわれて、人体実験されてしまいましたあ」と訴える人々も、「前世症候群」と同じような集団妄想にとらわれてしまった人々だろうと言われています。 「前世症候群」の例を見ればわかるとおり、このような感覚は、程度の差はあれ思春期の人間には近しい感覚です。思春期の人間を主な読者とする小説に、「宇宙人」、それも「重大な使命を負って孤独な戦いを続ける宇宙人」を登場させるのは、読者の共感を呼ぶ手段として理にかなっていますね(^_^) -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5009 投稿日 2002年7月30日(火)02時29分 投稿者 新木 伸 >巻島君  35個じゃねーだろ。  計算もできんのか。  10枚で10個なんだから、1枚につき1個の割合だ。  つまり350枚ならば、350個になるんだよ。 >>伯父さんも義伯母さんも、いい人だったんだけどなぁ」 >>「…………ともくん。過去形で喋らないで」  却下。  ここって、例の「自分も砂原だろ。それも生まれたときから」のあとに出てくる文章じゃないか。  そんなもん、もうすでに「男の子はもらわれてきた」ってインプット済みの頭で読んだところで、「なんか変なこと書いてあるなぁ。男の子のほうがもらわれてきたのに。作者、なにか勘違いして間違えてるんだな、きっと」――とか読まれるに決まってるじゃん。  なにかの概念を読者に植え付けるためには、それは「読者の頭が空白」のときに行わなければならないのだ。  つまり、いったん「男の子がもらわれた」とインプットされてしまった後では、なにを書こうが、すでに手遅れってこと。  第一印象ってものが、なによりも大事なわけ。 >>また、男の子がその死に対して無神経で、それを女の子が諌めるという構図は、女の子の両親が死んだことの説明になっています。  そうとも限らないぞ。  男の子のほうが「もらわれてきた子」とインプット済みの頭でこの文書を読むと――だ。  「男の子は女の子に気を遣わせまいとして、わざと気にしてないように言っている。女の子はその心境を察しながらも、優しく諫めている構図」――として読めたりしちゃうわけだ。  たとえば人間関係のなかでも、そんなこととかって、あるもんだろ。  第一印象が良かった相手と、第一印象が悪かった相手とがいるとする。  その二人がまったく同じことをやっても、片方は好意的に解釈されるのに、もう片方は悪意を持って解釈されるとかいうことが。  小説における文章でも、同じことがいえる。  そこには、まったく同じことが書いてあるのに、「読者の認識」が異なる状態でそれを読むと、まったく意味が変わってしまう(逆になることもある)ということが起きる。  ちなみに僕とみやびさんは、これを前提に話をしているわけだ。  すでに「男の子がもらわれてきた」とインプット済みになった後でなにを書いたところで、論拠になどならんと、そう言っているわけ。 >羽矢野君 >>私はこういう自分の小心な部分が嫌いだ。  自分の嫌いな部分を嫌って憎めば、それが直るのであれば――どんどん憎むように。もっともっと激しく憎むように。  しかし憎めば直るものなのか? そうなのか?  直すためには、もっと違うことをしなければならないのではないのか?  まず自分の小心さをよく理解して、受け入れなければならないのではないか?  真の実力を身につけるためには、まず自分が「へたれ」であることを受け入れなければならないのと同じように。 >光来さん  それ、変身っていいません。  むしろ変身してるのは、人間の姿のときじゃないですか。  「人間への変身」を解いて、元の姿に戻っているだけじゃないですか。 >>これは変えられません。 >>この話において語りたいことは、最初の一文。以前のと少し変わっていますが、 >>「わたし、死神なんだよ。それでもいいって言うの!」 >>なんです。 >>このストーリーはこの言葉のために作られたものです。だから変えるわけにはいきません。  んじゃ、ストーリーとか設定とかを、その台詞を出すために変えるべきなのでは?  少女は死神でなくてはならないわけですね。  それはOKでしょう。  でもそこに無理矢理、オリジナルの設定を付け加える必要があるのは、それはなぜ?  いわゆる普通の「死神」で、ほぼ説明不要で読者に理解してもらえるようなものでは、なぜいけないの?  どうも、ただ思いついたものを話のなかに無理矢理入れたがっているだけって感じがするのですが。  その思いついた「オリジナルの設定」と、「死神」という名称と、どちらがより大事なのですか?  オリジナルの「心を刈り取ってゆく存在」が大事なのであれば、そこにふさわしい名称を考えるべきだし……。  「死神」という名称のほうが大事なのであれば、すでに一般的にイメージの固まっている「死神」の基本ルールは曲げるべきではないだろうし……。  どうもわかっていないようなんですが……。  言葉っていうのは、個人のものではなくって、人類の共通資産なんですよね。勝手に変なオリジナルイメージを当てはめて、私的利用しちゃいかんわけです。  たとえば、たとえとして、ひとつの例を出してみます。  「宇宙船」という言葉がありますよね。  この「宇宙船」という言葉は、宇宙を飛ぶ船という意味なわけです。みんなはそう認識しています。  これをある作者が自分の勝手に、「僕の作品のなかでは“宇宙船”というのは次元を越えてゆく船のことをさすのである」――なんてやっちゃうのは、これはNGなわけです。許されんことなわけです。  そういう設定を出してくるなら、「次元航行艇」とか、なにかそんなふうな、新しい造語を創造しなくては。  「死神」って言葉は、あくまでも、「死を司る神のごとき存在」って意味なわけです。  この話におけるその「存在」のやっていることは、人間界に取り残された「心」を刈り取ってきて、冥界に持ち帰るだけでしょう。  「死」とはまるで関係ないし、「司っている」わけでもないし、「神のごとき力」を振るうわけでもない。  「死神」って一般的イメージの持つ属性の、どれとも関係がないですよね。ひとつも縁がない。  あ……いや、そもそも「持ち帰って」もいませんよね。いまの設定だと。  浄化してしまって、雲散霧消させているだけ。「邪心」とやらを消滅させて回っているだけ。「種と鎌」ってモチーフをただ使っているだけで、「刈り取って持ち帰る」っていうことを織り込んでいるわけでもなし。  ……ということで、いまの未消化で不完全な設定だと、「ぜんぜん死を司ってないやん!」とか、至極もっともな疑問が出てくるわけです。読者としては。 >>ただ……人間世界では性質上死神と呼ばれているだけで、本来の呼び名は別だという設定もあります。  これは単なる言いわけですね。そんなことを聞かされて、読者が納得するわけもなし。ならはじめから「本来の呼び名」で呼んでいるべき。わざわざ誤解するような呼びかたなんて使わずに。 >>『人の世界と、人の生きていない世界――死の世界――とを繋ぐ門を護る者。  こちらは言いわけにもなっていません。  そういう存在は「門番」というわけです。  この設定が大事であるならば、彼女の台詞を、「わたし、冥界の門番なんだけど、それでもいいの?」とかに変えるべきです。 >あらすじというもの  うーん。  まだちょっと、なにか勘違いがあるような……。  早合点じゃないといいのですが。  こう考えるといいのかも。  あらすじの目的から考えるわけです。つまり、それがどんな話であるのか、人に語って聞かせるためのものなんですね。  たとえば映画なんかを観てきたとします。  誰かにその映画の内容を、説明しなければならなくなったとします。  そのときに語る内容が、それ、そのままずばり、「あらすじ」です。  ためしに、最近観て記憶に新しい映画かなにかの話でもしてみませんか?  「あらすじ」であることを特に意識することなく、字数も気にせず、しかし可能な限り簡潔に……。普通の語り口の普通の平文で、普通の掲示板の書きこみのつもりで、「その映画がどんな話であったのか」を、ここにいる僕たちに説明してみるわけです。 (あ、スターウォーズとかは勘弁。まだ見てないもんで。せめてビデオで出てる映画にして〜)  もしハリーポッターとかを見ていたのなら、あれは良いかも。  筋がはっきりしていますので。  ……で、そうやって書いてみたときに、なにをどういう順番で語ってゆくのか。  書いてみた後から、自分の語ったものと、それを語ったときの心理なんかを思い出して、分析してみるわけです。  相手に話を伝えるときに、自分はどんなことに留意したのか。  そういったことが、「あらすじ」を書くときの基本となるわけです。  あとは800字なり、400字なりに整形してゆくだけのこと。 -------------------------------------------------------------------------------- 家を出る前に、とりあえずレスを No.5010 投稿日 2002年7月30日(火)07時51分 投稿者 光来 唯 >新木さん >>変身  たしかに変身ではなくて、「元に戻る」なんですが、諒よりの視点ですから、彼から見れば変身しているように見えたってわけです(変わったのも服装だけですし)。  この話のなかじゃ、死神が本来の姿だとは語られないので、「変身」としたわけです。  が、ちゃんとその辺もあらすじで言わなきゃならないわけなんですよね。  それに、本文でも彼女に一言「これがわたしの本来の姿」とでも言わせてしまえば、おかしなことにはならなかったはずです。 >>死神の設定  これはブリーチに似ているという印象をなくそうとした結果、こうなってしまいました。  向こうが「死神」に忠実である分、似ないようにすればそれだけ死神から離れてしまうんですよね。   >> んじゃ、ストーリーとか設定とかを、その台詞を出すために変えるべきなのでは?  そうですね。実際、以前のから修正加えたので一番大きい点は死神の設定ですから。  後はキャラの性格がちょっと変わってる以外、おおまかな筋道は変わってません。  も一度考えてみます。次にあらすじあげるとき、変わっていると思いますが、問題はないですよね?   >> 映画の話題  苦手です、かなり。  どんな映画か聞かれて説明することあるんですが、たいてい「わかんねーよ、それじゃ」って反応されます。    なので、うまくできるかわかりませんが……。  一番最近のだと、「猫の恩返し」かな(って、さすがに最近過ぎてまずいか)。  その前だと……「スパイダーマン」か。もう結構忘れちゃってますが。  なんとかできそうなのはこのふたつだけです。    あ、でもひとつ問題がありました。  登場人物の名前全然わかんないです。  ほとんど名前は記号としてしか認識してないんで、映画見終わってすぐでも覚えてなかったりします。  こんなんでできるだろうか? -------------------------------------------------------------------------------- 兼業作家のハシクレから一言 No.5011 投稿日 2002年7月30日(火)13時27分 投稿者 鷹見一幸(榎野)  私の本業の年収は、税込み980万円あります。  40代のサラリーマンが、これだけの年収を手に入れるためには、どれだけの時間を本業につぎ込んでいるのか。おそらく私と同じサラリーマンでなくてはわからないでしょうね。  んでもって私は「作家」として本を書いたり「ライター」として雑誌に文章を書いたりしています。  先日「でたまか5」の著者校閲が終りました。  これが9月に出版されれば、単行本デビューして2年目、12冊目の単行本になります。  何冊かは他人の手を借りている部分はあるにしても、1年で6冊という数字は、兼業作家としては成績の良い方ではないかと思います(笑)  「でたまか5」は400字詰340枚。実質一週間で書きました。  兼業作家は時間との戦いです。  本業で使う時間のその残りを使って小説を書いているわけです。  だとすると、私に許される時間は「キーボードで文章をテキストファイルに打ち込む」という作業の時間だけと言ってもいいでしょう。  それ以前の作業、つまり「お話を練ったり、メモを取ったり、プロットを立てたり」という作業をやっている時間が無いわけです。  私は。この十二冊の単行本のすべてを、いきなり一行目から書き出してラストまで一気に書いています。下書きもメモもありません。  そんな悠長なことができる時間的余裕が無いからです。  一気に書くためには、頭の中で、煮詰まったドロドロした何かになるまでお話を煮詰めて、あとは「文章成型口」からキーボードに噴出させれば「文章」になって噴出し、それが連結されて「お話」になってゆく。というシステムを自分の頭の中に確立させておかなくてはならないのです。  兼業作家というものを「片手間に仕事して。片手間に小説書けるなんて最高じゃん」と思ってる人間がいたら、そいつに柔道着着せて道場連れてって、心得違いを骨身に染みさせてやりたいぐらいです。(いかにも体育会系の比喩)    作家になるには早い方がいい。という荒木さんの持論に、40過ぎでデビューした私が異議をとなえない理由は、そこにあります。 「小説を書くこと」ができる時間。  この至福の時間がどんなに貴重ですばらしいものか、湯水のごとく浪費している人間にはわからないのでしょうね。    んでもって最後に現実の話を一つ。  私の場合。年で6冊出版しても、本業の年収には追いつかない。  これがライトノベル作家の収入の現実です。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5012 投稿日 2002年7月30日(火)19時32分 投稿者 新木 伸 >八神さん  あ、聞き分けちゃってるじゃん。  わしにもっと説教をさせろー。説教するのって、楽しいんだからー。 >>将来の夢を理由に現実にやらなければならないことをないがしろにするのは、逃げだと考えていたからです。  このことはべつに、間違っていない。  しかしそのスタンスを取ると、こういうことが言えるようになるよね。  「現実を理由に、夢のためにやらなければならないことをないがしろにするのは、逃げだと考えられる」  つまりは人間、なにかからは逃げなきゃならんわけだ。結局のところはね。  すべてから逃げないというのは、それは、無理。  しかしすくなくとも、なにからは逃げて、なにからは逃げないか――それを自分の意志で選ぶことぐらいはできるはず。 >>将来の夢を理由に現実にやらなければならないことをないがしろにするのは、逃げだと考えていたからです。  八神さんのこの現状は、逃げこむ先が「現実」だったわけだね。「なにか」から逃げて、現実の忙しさに逃げこんでいた。  その「なにか」――逃げていた対象は、「夢」というわけだ。  正確にいうと、「夢を実現すること」。それから逃げていたわけだな。  夢は実現させずに、ずっと持っていれば、いつまでも「夢」として持ち続けることができるからね。しかしへたに実現させようとしてしまって、「自分の限界」を思い知ってしまうと、夢を持つことさえできなくなってしまうからね。  つまり挫折するのが怖かった。  やってみて挫折しちゃったら、大ショックだし、「夢」を持つことさえできなくなるから。  ……これでは、あまりにへたれで、あまりに軟弱すぎるか。  もうすこし好意的な解釈をしてみよう。  んじゃ、怖れていたのは、「夢を実現させる苦労」ということで。  作家になるのはとても大変そう。なにか書いて、それを送って、たまたま受賞して、ぱっと楽になれちゃうようならいいんだけど、さすがにそこまで楽観視はできない。  やっぱ良い作品を書きあげるには、それなりに苦労しないといけなさそうで……。それは大変そうで、面倒で……。だから現実に逃げこむ。  「レポートがあるから」「試験期間中だから」「サークルで幹部年になっていろいろ仕事があるから」「バイトが忙しいから」――とか、小説を書かないでもいい「もっともな理由」はいくらでも見つかる。  ……うーむ。  前よりも、もっともっと軟弱になってしまった。(笑) >>よく聞く部類の話ではあるんですが、初めて自分に重ねて考えて、それから心配になりました。 >>無事社会にでてやっていけるものかどうか。  そんなこたぁ、わかりません。  ただ、やれなかったら……。  のたれ死ぬだけ。飢え死ぬだけ。  もしくはひっきーになるか、浮浪者になるか、ダメ人間のまんまで、誰かのお世話になって「飼って」もらうことになる。  誰も守ってなんてくれないのね。  それが、「一人前になる」=「保護者がいなくなる」ってことの意味なんだから。  そもそも二十歳越えてりゃ法律的には「成人」であって、もう一人で食っていかなきゃならないはずなのだが。  まー、価値観ががらりと入れ替わって、学生時代とは、まるで別人みたいなことになるだろうねー。もし生き残れたとしたら。  覚悟の据わった大人になってるだろ。もうガキ扱いされることもない。  生き残れなかったら、それまでだが。  ……んで、その「世間の荒波」を乗り越えるという大事が待っているわけだ。大学卒業したら。できるかどうかわからないような、大変なことなわけだ。  その時期を前にして、「作家になる」ための設計のほうは、どうなっているわけ?  在学中に、意地でも作家になっておくの?  それとも就職をして、数年間は、小説のことなんてすっぱり忘れて――二十台の後半を過ぎて(まだ職場にいるならお局様だな)から、また思い出したように筆を取り、そこから新たにデビュー目指すわけ?  「そういえば私、昔は小説なんて書いていたんだっけ。……またひさしぶりに、書いてみようかしら?」――とかいうことにするわけ?  それとも就職しないで、アルバイターにでもなって、意地でも作家を目指すの? (しかし就職しないというのなら、もはや、大学に通っている必要なんてないわな。すくなくとも大学を卒業する理由の3分の2ぐらいは消失するわけだし)  それとも理解のあって生活力のある「夫」を捕まえるために、男漁りに精を出すのか? (ちなみに男性諸氏には別パターンの選択肢がある。「ヒモ」を目指すというものね。僕は個人的にかつて「ヒモ」だった作家を二名は知っている) >八神さん  課題のやりかた、間違えとるぞ。  なぜ9個しか上がってこないのだ?  このやりかたは、5分刻みでやるのだな。強制的に。  よって、不完全だろうがなんだろうが、数だけは12個揃うはずなのだが。  開始してから5分経ったら、もう手を付けちゃいけないのね。その時点でできあがってなかったら、それは捨てるの(書きかけのままアップして、皆の目にさらすこと)。  そうしたくなかったなら、意地でも5分以内に完成させるの。  おわかり?  第一段階よりも、気合いが入るだろ? >巻島君  ああ、いけね。  生課題のリテイク、見てなかったわ。  しかしなぜ、「生課題」?  ええと、従姉妹の姉ちゃんの話は、これは普通の三人称なんだっけ?  教室で叱られているほうは、これは完全三人称だよな。  「パート2、リテイク」  この「従姉妹の姉ちゃん」のほう、べつに心理に立ち入っているわけでないな。三人称ではあるが、わりと外から書いた路線でやっているわけだな。  そういえばだいぶ前に、「説明禁止」って言い渡していたっけ。  しかし「説明禁止」と、「心理に入る」は別だぞ?  まあ説明なしで済ませられるなら、それに越したことはない。この手の「二人の関係は従姉妹。もらわれてきたのは女の子のほう」とかいうことだって、このように、説明を使わずに会話でやれてしまえるわけだ。  できるのであれば、サボるな。やれ。ト書きは少ないほうが「上等」な小説に決まっているのだ。。  「実戦」のときにはそうも言っていられないだろうが、こういう練習のときには、「手抜き禁止」のスタンスでやるべきだよな。  しかし、多少は見れるものになってきたが、まだ無駄な会話が多いなぁ。このへんはOFF会で、実地にみんなに削らせてみるか。  あと、姉登場のところで、姉の描写がまるでない。背丈はどのくらいとか、髪はどうだとか。そういうもの、まったくないじゃんか。  これでどうやって、姉の容姿を思い浮かべろというのだ?  男のほうはともかくとして、ここのポイントは「服透けでドキドキ」なわけだろう?  しかし髪型も体型も背丈も肉付きも、まったくなんにもわからない状態で、想像して、リアルに頭のなかに「服透け」の状況を浮かべて、ドキドキ、ハァハァできるとでも思っているのか?  勘違いしないように釘を刺しておくが、そういうことは、説明するんじゃないわけだ。  たとえば背丈ならば、主人公より高いか低いか、低いのならどのくらい低いのか。  主人公より姉のほうが背が高いのなら、相手の目を見るときに上目がちになるわけだ。また相手のほうが低いのなら、それに応じたものになる。視線が上向きか下向きかを書くだけで、相手の背の高さを書いておくことができる。  あくまで描写として伝えること。それが小説というものだ。  そういえばなにかの小説で、こんなようなイカした描写があったな。  「自分よりも二十センチは背の高い相手を見下ろすという、器用な目線を使いつつ、○○子は〜」  これなんか、背丈のことと、女の子の気の強さと傲慢さと、色々と一行に込めてあって、情報密度の高い、良い描写だよな。  髪の長さなんかも、たとえばこんなふうにやると、直接書かずに書くことができるぞ。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  友香は頬に張りつく髪をうるさそうに払うと、そう言ってきた。  気になるようならショートカットにでもしてしまえばいいのに。女の考えることはわからないと、智明はそう思った。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  季節と気温と、髪の長さについてと、あと主人公の女心のわからなさ具合と、2行に3つ込めている。  汗ばむぐらいの気温であること。  彼女の髪型は、この書きかただとロングってことはないわけだ。ロングの髪をばっさり切ってショートにすればいいのに――とは、いくら朴念仁でも考えないはず。したがってセミロングぐらいの長さなのだろう。  んで、教室のほう。  「生課題三人称版リテイク」  こちらもだいぶマシになった。  だいぶ冗長なところがあるが、まあそういうのは、削れば済むだけのことだし。OFF会で削ってやろう。  ただし視点としては、まだ明らかにおかしなところも残っている。 >>二人のうちの左側に立っていた男子生徒はその言葉を聞くや、足もとのカバンを引っ掴み、一礼して、入口の戸に向かおうとした。右目の上が、少し腫れている。  男子生徒が、勢いよく、外に向かおうとしている場面なわけだな。  おそらく読者の脳裏には、男子生徒の全身が映っていることだろう。そしておそらくは、彼の背中側が見えているはずだ。  なのに、なんで次の一文で、いきなり「右目の上」が映るわけ?  ここって、どういうカメラアングルのシーンだったのよ――と、ここで読者は混乱するわけだ。そして思考が止まってしまう。  せっかく楽しく読んでいたのに、その流れを中断させられてしまうわけだ。これは作者の不注意によるものであり、すべての責任は作者に属するものなわけだ。  そういうことが2〜3回も連続すると、「もういいや、こんなもん! よくわかんねーよ!」って、ポイ捨てされてしまうことになるわけね。  だいたい、その直前に全身を映しているところから、どうカメラアングルが切り替わると、「右目の上の少しの腫れ」が見えるわけだ?  「少し晴れている」ということがわかるためには、かなりアップになっていないといけないよな。しかも勢いよく動いているときには、そういうことを判別するのは、それは不可能だよな?  これがたとえば、「目のまわりがパンダのように黒くなっている」であれば、動いているときでも視認可能かもしれない。  しかし「少し腫れている」――だけなわけだぞ?  こういうところが、「カメラワークが滅茶苦茶」って指摘される部分なわけ。  ちなみに人称だけど、「彼」とか「彼女」とか使っていいんだぞ。  「相沢の首に、ひとすじの汗が流れる」――とか、このあたり、書いていて苦しかったろ。あきらかに不自然だし。  完全三人称のときは、どの人物に対しても、「彼」と「彼女」で呼びかえをすることができる。やっていい。  ただしこれが「主人公寄り三人称」だと、主人公に対しては「彼」で置換することは不能となる。主人公以外の人物には、「彼/彼女」が使えるんだけどね。 >視線の話 >>ううん、その、二人をフラットな視線で見ればいい、という意識のもとでやったんですが、どうもそれだと、地の文での「雨」や「地形」の書き方、あるいは入れるタイミング、そういうものがわからなくなるんですよね。はぁ。  そういう「フラットな視線(巻島語)」でやるときには、そのふたりを同じように見ている「フラットな視線の持ち主」っていうものが、存在しているわけだよ。  あたかも空中にふわふわ漂っている幽霊みたいなポジションに、なにかがいるようなものだ。  その幽霊みたいな「フラットな視線の持ち主」は、ふたりに均等に関心を持っていて、ふたりのが移動にどこまでもついてゆく。  文章の中で書いてゆく順番というのは、すべてのその「視線の持ち主」が見ていたり、注意を向けたりしてゆく、そのままの順番なわけだ。  見たもの、認識したもの、意識を向けたもの、感じたもの――そういったものを、そのまんまの順番で、ありままま書き連ねる。  それが「視点」というもの。  視点を設定するというのは、「視線の持ち主を決める」ということと同義語なわけだ。  ちなみにこれが「主人公寄り三人称の視点」だと、「ふたりに均等に関心を持っている視線の持ち主」ではなくって、「主人公をひいきしていて、主人公にべったり張り付いて離れない視線の持ち主」になるわけ。  こんどはそういうルールで統一する。  しかし書いてゆくものの順番とか、そういったことは同じ。やはりその「視線の持ち主」の見ていった順番になるわけだ。  そしてこれが「一人称」だと、その幽霊みたいな「視線の持ち主」は存在しなくなる。  「視線の持ち主=主人公」だからね。一人称っていうものは。  主人公が見たもの、関心を向けたものを、そのままの順番で書けばいい。  いくつもある「視点」のなかでは、この一人称がいちばん、取り扱いが楽だろう。 >光来さん >>たしかに変身ではなくて、「元に戻る」なんですが、諒よりの視点ですから、彼から見れば変身しているように見えたってわけです(変わったのも服装だけですし)。 >>この話のなかじゃ、死神が本来の姿だとは語られないので、「変身」としたわけです。  「変身」って言葉を使っていたのは、あらすじの中だけじゃないでしょ?  ここの掲示板でのやりとりのなかでも、何度か「変身」って使ってますけど。  やっぱり、光来さん自身が、「変身」って認識してたんじゃないですか?  もしも、「便宜上、変身という言葉を使っていますが」ということであったなら……。  「あらすじの中では変身と書いていますが、実際には、あれは本来の姿に戻っているわけでして」……とか、これまでに書いているはずなんですけど。  さんざ叩かれまくって痛いのはわかりますし、「言いわけバリア」を展開してガードに入りたくなる気持ちもわかりますけど。  当初の目的を思い出してください。  「あらすじをちゃんと書く」  「そのフィードバックから、必要であれば話の修正をはかる」  ――というのが、当初の目的でしょ?  プライド守るとか、痛いから必死にガードするとか、そういう余計なことにエネルギーを使ってないで、そのぶんも当初の目的のほうに振り向けましょう。  だいじょうぶ。  人間、痛いくらいじゃ死にませんから。  でも作品のほうは、直さなければ死にます。  既存の死神を扱っている作品から、離すという路線。  それは戦略として、間違っています。  「離す」という戦略は、それは「死神」とは違うものに持ってゆくというもの。  死神であることが真に重要なことなら、その戦略は誤りです。  そういう場合に有効な戦略は「ずらす」こと。  「死神は死神なんだけど、俺はこっちのほうに持ってゆくぜい」とかやるのが、ずらすということ。  たとえば「ブリーチ」だって、既存の「死神」からずらしているわけです。黒の仏法着みたいな服を着せてますよね。本来の死神なら黒マントのはず。  あれは東洋風にずらしたわけです。全体に東洋風。  また冥界(ソサエティーとか呼んでましたっけ)に存在する「機関」の下働き的存在ということで、「死神」+「サラリーマン風味」に仕立て上げていますよね。  死神+東洋風+サラリーマン風味=「ブリーチ」  ――という図式なわけです。  ならばこちらはどうずらすのかというと、  死神+α+β=「死神の名を持つ少女(改)」  ――とするわけです。  んでもって、あらすじがガンガン変わっていっちゃうのは、問題ないです。  僕らは本文のほうは見ていないわけです。つまり僕らにとって、その本文は存在しないのと同じこと。  見ていない以上、「これから書くつもりの話」ぐらいな感じで聞くことができるわけです。「これから書くつもりの話」が、書く前のあらすじ段階でガンガン変わっていって、より「あるべき姿」になってゆくのはあたりまえのことでして……。(それが話を練るということ)  ただ設定などを変更したときは、なにをどのように変えたかを、報告してください。でないと、またいらぬ混乱を生んでしまいますから。  映画の話題とか。  なるほど。「苦手」なわけですね。  それは了解しました。  ――で、それはいつ頃、どのようにして、直すわけですか?  映画でもなんでもいいわけですが、「ある話」の筋を掴んで簡潔にわかりやすく紹介するということは、作家であれば少なくとも、「一般人レベル」の上には行っていないとならないわけです。  プロの料理人が、そこらの奥さんよりも包丁使いがヘタだったら、話にならないですよね。それと同じこと。  現在、苦手であることは、なにも問題ありませんが――いずれは「得意」、もしくは、「苦手だけど、でも一般人よりはもちろんうまく伝えることができる」にはならないといけないわけです。  ちなみに登場人物ですが、僕も名前なんて忘れてます(笑)。  そのかわり、その人物の役どころであるとか、属性であるとかは、しっかり覚えています。  スパイダーマンはこのあいだ観てきましたが……。  うーん……。固有名詞で覚えているのは、「グリーンゴブリン」ぐらいなものかなぁ。他の人名は全滅です。主役でさえ覚えていません。おそらく映画館を出てきた瞬間に質問されたとしても、覚えていないでしょう。 >収入とか  鷹見さんとか。  年6冊書いても、980万には届きませんか。  まあ2万部ぐらいだとすると、60円×2万部×6冊でもって、700万円ちょっとという計算ですね。  しかし……。  ライトノベル作家の収入は、一冊書いて、普通は100〜150万程度ってことを、みんなどのくらい認知しているのかなぁ。  初刷りで十万部もいくような大ヒットの本ならともかく、週間ベストセラーランキングの下(20位以内)にひっかかる程度の「普通のヒット」だと、1冊書いても、200万まではいかないわけです。  まあそれにしたって、フリーアルバイターとかに比べたら、かなり割がいいとはいえますが。  バイトの場合、身を粉にして、月200時間ってところかなぁ。それで時給750円として、15万。年間180万。  まあ年に2冊も書いていれば、アルバイトの収入は軽く上回ることができますが。  杉井光なんかは、100万あったら、1年は食っていけるとかいっていたから、年1冊でも生きていけるのか。  しかし……。みんな作家の生活というのを、どんなものだと考えているのでしょう。  同世代のサラリーマンの平均年収に届いている作家が、いったいどれだけいるというのか。  二十台後半ぐらいでも、300〜400万はもらってるんじゃないのかなぁ?  羽矢野君とか紫さんとか、いま、どのくらいもらっているもの?  もし差し障りがないようなら、職種(技術職かどうかとか)と、年収を教えておくれ。  もちろんボーナス込み。できれば「手取り」のほうでなくて、社会保険料だとか、源泉徴収分だとか、天引きされていない状態の金額のほうがいいなぁ。そうでないと、正確じゃなくなってしまうから。 -------------------------------------------------------------------------------- >巻島君 No.5013 投稿日 2002年7月30日(火)20時31分 投稿者 新木 伸 >巻島君  長編のほう、なんか今月いっぱいくらい尾を引きそうだねぇ。  スケジュールのほう、要修正ってところか。  それはそうと、実際の文章のほうも、いま1レベルぐらい上がったわけだが、もう2〜3レベルぐらい上げておこうか。  いまやっている生課題だが、毎日なにかしらのシーンを書いて、10枚ぐらい書くことを日常にしよう。  試験終わって、夏休み本番に入って、時間も取れるようになったんだろ?  プロット練ったりするのは、10枚書いて、それ以外にやるってことで。  んで、とりあえずお題を指定する。  本当はべつに、どんなんだっていいわけだが。  まあ初めの1回分(リテイク込みだと3〜4回分になるのかな)。  男の子が主人公。女の子とふたりで街中を歩いていて、複数の集団にからまれて、どうにかするっていうシーンね。  ポイント軽いサスペンスとアクション。  ふたりとも学生ってことにしよう。中学生か高校生か、どちらか。  ふたりの関係は自由。単なるクラスメートってことでもいいし、友達以上恋人未満ってことでもいい。恋人にしちゃうと面白くないかな。  ふたりとも学生属性をはっきりさせるために、学生服を着ていることにしようか。学校帰りなのか、なにか用事でもあって連れ立って歩いているのか。まあ適当に。  からんでくるのは、複数の集団ってところを外さなければ、まあなんでもいい。  また展開としては、逃げるのでもいいし、撃退するのでもいいし、まあ適当に。  またこのシーンにおけるテーマっていうか、展開を引き立てる要素は、なにか適当に作ってくれ。  ってことで、だいたい10枚くらい、書いてくるように。多少枚数超過してもよし。  枚数と展開の関係は、なんとなく感じとして掴めているだろ。軽い起承転結を作ると、どうしても10枚ぐらいはかかってしまうって。  べつに「3時間」とか、時間もとくに指定しない。まあ3時間ぐらいはかかるだろうが。  あと、これの次にやるお題だけど、なんか希望があったら、その旨書いてくること。  ボツになるかもしれんが、使えるようなら、希望のものを使うので。  ちなみにライトノベルの小説でありそうな展開でやってゆく予定。特に筆力を要するようなシーンを選んで出題するつもり。  なにか質問があったら、聞くように。 -------------------------------------------------------------------------------- サラリーマンの年収の考察 No.5014 投稿日 2002年7月30日(火)21時10分 投稿者 はせがわみやび  みやびです。ちょっと考察してみました。 ●初任給  会社によっても上下すると思うけど、大卒の初任給は、まあ、月に20万かな。 (とある平均だと、18〜19万らしいけど、計算が面倒なので、ここでは20万で通します)。    この額はわたしが勤めていたときと今であまり変化していない──バブルがはじけちゃったから。  ただ、昇給とボーナスは今のほうが低いかもしれない。  わたしの頃は、毎年8千円くらい上がっていたし(20歳台で)、ボーナスは月収の6ヶ月分だった(これを夏と冬で分けてもらっていた)。  とりあえず、。ボーナスは4ヶ月分として計算してみた。  大卒1年目はこうなる(実際には、2年目にならないと、この額にはならないんだけどね) 22歳・大卒  月収 20万/月 × 12ヶ月 = 240万  ボーナス 月収の5ヶ月分    = 100万 ----------------------------------------------  年収入               340万  問題は、昇給のほう。こちらは、現在の額から、昇給率で上がる額が決まる。  つまり、もとの額が上がると、上がる額もそれに応じて変わる。  1年目が20万で2.5%昇給すると、20万2500円/月。  2年目は、この20万2500円の2.5%だから、20万7563円……。  でも、計算がややこしくなるから、最初の10年は、初任給の2.5%の額が毎年上乗せされるとしてみよう。昇給率2.5%は、いちおう、インターネットで各種統計を見て決めた数字だ。  順調に上がると、10年目で月収が5万円上がっている計算になる。  ちなみにこれは管理職などにならずに、ずーーーっと平サラリーマンだった場合の仮想的な数値です。念のため。もちろん残業代は入っていないし、源泉で徴収される前の額面の話だ。  10年目の大卒は、こうなる。 ●大卒・10年目の収入 32歳・大卒  月収 25万/月 × 12ヶ月 = 300万  ボーナス 月収の5ヶ月分    = 125万 ----------------------------------------------  年収入               425万  本当は、昇給率で計算すると、もうちょっと高くなるはずだ。  で、30歳台は、この25万の2.5%=6250円で毎年増えていくとする。  すると、10年で6万2500円の昇給が見こめて……。 ●大卒・20年目の収入   42歳・大卒  月収 31万2500/月 × 12ヶ月 = 375万  ボーナス 月収の5ヶ月分        = 156万2500円 ----------------------------------------------  年収入                   531万2500円  昇給率で計算すると、もうちょっと高くなる。各種手当てがついたりすると、額面はさらに高くなる。あくまでこれは、月収とボーナスが額面でどうなるか、という考察なのだ。  平均的な40才のサラリーマンの年収は、600〜700万円というのが、とある統計の結果らしいので、まあ、こんなところだろうと思う。 みやび -------------------------------------------------------------------------------- 熱中症 No.5015 投稿日 2002年7月30日(火)21時39分 投稿者 弟切 千隼 酷暑の昼日中、陽炎の立つ街中を三十分以上歩いていましたら、帽子をかぶっていたにもかかわらず、きちんと水分を摂っていたにもかかわらず、熱中症で倒れました。 弟切は吸血鬼化が進んでいるのかも知れません(^^; そういう訳で、本日は課題をお休みして休養します。皆さんもお気をつけ下さい。 -------------------------------------------------------------------------------- なんかいろいろ No.5016 投稿日 2002年7月30日(火)23時44分 投稿者 光来 唯  まず……「死神」のために設定を変更しました。  造語がセンスないものになってますので、もう少し考えますがいまはとりあえずこのままです。 >変更点  負の感情を「魂」。漠然としてた巨大花を、明確な触魂花(しょくこんか)と変える。それに伴い、花が攻撃してくる理由も自分で養分を手に入れるため、と変わりました。  その他、新しく生まれた設定を書いておきます。本文にはまったく出てこない言葉もちゃんと設定つけておきました。  『魂』――人が死んだときに肉体から放出される、その人物の記憶、性格など、その人物をその人物たらしめているデータの塊のようなもの。一般的には、魂は肉体の死と同時に体から離れ、「死の果て」と呼ばれる場所に飛んでいく。だが、強烈な未練を持っていたり、恨みを持っていたりすると魂は「穢れ」てしまう。  「穢れ」た魂は他の魂と同様、「死の果て」にいくものもあるが、たいていは「人間の世界」にとどまってしまう。さらに「穢れた魂」の溜まっている場所は自殺の名所になったり、「穢れた魂」に取り憑かれると生物は突然狂暴になったりする。   「人間の世界」と「死の果て」との間には「死門」というものがあり、それは二つの世界の境界にあたる世界「死門界」に存在する。「死門」は「穢れた魂」を浄化する作用を持つ。絶対に開くことなく、だが魂だけが通ることのできる門。そして「穢れた魂」も「死門」をくぐればもとの穢れない魂に戻っている。    『死門界』――人間の世界とほとんど変わらないが、そこに住んでいるものたちは肉体を持たず、だからと言って「魂」でもない特殊な存在である。  『死神』――死神には二通りあり、ひとつは死門界において死門を管理する者、もうひとつは人間世界で穢れた魂を浄化させ、「死の果て」へと導く者。  人間世界に降り立つ死神は仮初の肉体を持って人間となる。だが、肉体を持つことによって死神は魂に触れられなくなってしまう。そのため、「触魂花の種」を使う。  人間に取り憑いた状態ならば、穢れを払うことも可能だが、そのときはその人に何らかの障害が出る可能性もある。  人間界での死神は普段は人間とまったく変わらない。だが「死神モード」に変身していれば運動神経だけは飛躍的に向上する。  『触魂花(しょくこんか)』――魂を吸収して成長する花。ただし、吸収するのは「穢れた魂」のみ。成長した花にはふたつの実がなる。「純粋な魂の実」と「穢れの塊の実」。触魂花は「魂」と「穢れ」を分離させるときに発生するエネルギーを養分としているため、「魂」と「穢れ」は必要としていない。  強暴で攻撃性が高い。自分で「穢れた魂」を生み出そうとするため近づいた生き物をすべて攻撃する性質を持つ。  「穢れ」の実は死門界の聖なる泉に漬けることでしか浄化することはできない。が、一点のくもりもない優しさや愛、信頼などによって浄化することも可能とされる。 >新木さん >>変身について    新しく直した設定だと、変身でもおかしくないようにしました。  本来の姿をもっと別の存在にして、人間界での姿をA(普通人)、B(死神モード)に分けました。  これなら、「A状態からB状態へ変身する」でも問題ないはずです。 >>映画の話題  スパイダーマンでやってみようと思って記憶を辿ってみましたが、後半がかなり曖昧。  ゴブリン側の視点にいつ切り替わってたか、わからないのはまだいいとして、最初にスパイダーマンとゴブリンが対峙したのがいつ、どんな状況でだったのか思い出せないんです。  前半部分(祖父?)が殺されて……卒業パーティはその後すぐのシーンだったかな? その辺までならなんとか流れを思い出せるんですけど。  名前は覚えてなくても、『主役、ヒロイン、主役の親友、主役の保護者(祖父母? 両親だったかな?)、親友の父親=敵役』あたりで置き換えは可能ですよね(ちなみにゴブリンも忘れてました。覚えてたのスパイダーマンだけ(笑))。  他のを思い出すか、なにかビデオを借りてきてからやります。  二時間ほど、見るのに潰れることを考えれば日曜日になるかな?   でもあらすじ書くためのものなんだから、早いほうがいいんだろうな。  早送りしながら見て内容思い出せそうなの……なんかなかったかな。 -------------------------------------------------------------------------------- あらすじいろいろ No.5017 投稿日 2002年7月30日(火)23時45分 投稿者 光来 唯 >とんびの羽根さん♯5000 >> 待ち合わせた公園で諒は結衣を好きなだけでどれだけ幸せかを語る。それは頑なな彼女の心をわずかながらも開かせた。 > ここは本文にあるからここにあるだけですね。この部分で結衣の心を開かせることの構成上の意味は、わたしもわかりませんでした。  意味はちゃんとあります。ここで心を開かせておかないと、戦闘シーンにおいて、結衣は諒のピンチを助けたり、諒が傷つけられてるの見て怒ったりしないのです。  ただ、このままだとそれは伝わらないので、  頑な→他人に無関心な  に、変えました。    それから、この部分の関連で、戦いの展開はこれ以上縮められません。  助けたり、怒ったりするのは、結衣の諒への気持ちの変化の一部血として必要なんです。  ……が。これは結衣の初期状態がしっかりと書かれてないとだめなんですよね。  普段ならば、そんなことは絶対にしない、ということが伝わらないと。  「他人に無関心な」だけじゃダメ……ですよね。  でも、どこにどう入れればいいか今はまだわかんないんです。 >あらすじリテイク3  高二の結城諒はクラスメイトの八木橋結衣に告白した。死神だからダメと結衣は言ってしまう。諒は他人に言いふらすことをほのめかし、結衣に死神であることを見せてもらうことにする。  待ち合わせた公園で諒は結衣を好きなだけでどれだけ幸せかを語る。それは他人に無関心な彼女の心をわずかながらも開かせた。  廃ビルで結衣は死神へと変身する。三階廊下の一角を埋め尽くすほどの花が咲いていた。りんごに似た白と黒のふたつの実がなっている。蔦が結衣や諒に襲いかかってくる。諒を助けようとした結衣は蔦に捕えらる。助けようとしたが返り討ちにあう諒を見て結衣はキレ、自力で脱出して巨大花を倒し、ふたつの実を手にする。  花――触魂花――は「穢れた魂」を吸収して育つ花だった。「魂」を白い実、「穢れ」を黒い実に分ける性質を持っている。黒い実を手渡された諒は結衣を犯したいという衝動にかられる。苦しむ諒を気にせず結衣は、死神とは穢れた魂を触魂花によって浄化し、魂の世界「死の果て」へと導く存在だと説明する。実の穢れに肥大化されていく抑えきれない感情に恐怖する諒に結衣は、自分に近づくからこうなるのだと告げる。そして、障害が出るかもしれないけどその気持ち消してあげると、鎌を振り上げた結衣に理性をほとんど失った諒は襲いかかった。諒の目に結衣の悲しげな表情が映った瞬間、諒の脳裏に今日一日の出来事が走馬灯のように流れる。自分がどれだけ結衣を好きだったか、そして結衣と一緒にいられた今日がどれだけ幸せだったかを思い出したとき、諒の手にある黒い実が砕ける。実の穢れを消滅させられるのは、その気持ちに嘘も疑いもないということだった。  最後にもう一度、諒が想いを告げると、結衣は受け入れた。まだ好きになったというわけではないが、いつか好きになれるかも、と別れ際、結衣は諒にくちづけし告げる。結衣の後ろ姿を見ながら諒は明日に思いを馳せていた。 >あらすじ400字  結城諒は八木橋結衣に告白するが、死神だからと断られる。諒は死神であることを見せてもらうことにする。  廃ビルで結衣は死神へと変身する。りんごに似た白と黒のふたつの実がなった花が咲いていた。その花を倒し、結衣はふたつの実を手にする。  花は「穢れた魂」を吸収し、「魂」を白い実、「穢れ」を黒い実に分ける性質がある。黒い実を手渡された諒は結衣を犯したい衝動にかられる。結衣は、死神とは穢れた魂を浄化し、魂の世界へ導く存在だと説明する。諒に結衣は自分に近づくからこうなると告げる。欲情を消すと言った結衣に理性を失った諒は襲いかかる。諒の目に結衣の悲しげな表情が映ったとき、脳裏に今日一日の出来事が流れる。結衣を好きな気持ちを思い出したとき、諒の持つ黒い実が砕ける。  もう一度、諒が想いを告げると、結衣は好きになってはいないが付き合ってもよいと言う。くちづけし去っていく結衣を見ながら諒は明日に思いを馳せていた。 >あらすじ200字  結城諒は八木橋結衣に告白するが、死神だからと断られる。  死神へと変身した結衣は白と黒の実のなった花を倒し、その実を手にする。  黒い実を手にし結衣を犯したい衝動にかられ諒結衣に襲いかかる。結衣の悲しげな表情が見たとき、諒の脳裏に今日一日の出来事が流れ、結衣を好きな気持ちを思い出したとき、諒の持つ黒い実が砕ける。  諒が想いを告げると、結衣は付き合ってもいいと言い、くちづけし去っていった。 >あらすじ100字  結城諒は八木橋結衣に告白するが、死神だからと断られる。  死神へと変身して結衣は浄化された魂を刈り取る。  穢れに欲情を増加させられた諒は、結衣を好きな気持ちで乗りきる。  告白しなおすと、結衣は受け入れる。 >あらすじ50字  結城諒は八木橋結衣に告白して、死神だからと断られるが、最後には付き合ってもらえるようになる。 >あらすじ(結衣視点)  高二の八木橋結衣はクラスメイトの結城諒に告白された。死神の任があるから断るが、諒はしつこく理由を聞いてくる。結衣はつい死神であることを告げてしまう。つきまとうと脅してくる諒に、結衣は仕方なく頷く。  待ち合わせた公園で諒は結衣が好きでどれだけ幸せかを語ってきた。他人との付き合いのない結衣は、自分を見てくれている諒にわずかではあるが好感を得た。  廃ビルで結衣は死神の姿へと変わる。三階廊下の一角を埋め尽くすほどの花が咲いていた。りんごに似た白と黒のふたつの実がなっている。諒に襲いかかる蔦を見たとき、体が無意識に彼を助けていた。結衣は捕まるが、助けようと傷付く諒を見たとき、心の中で何かが弾けた。気がついたときには花を倒し、ふたつの実を手にしていた。   花――触魂花――は「穢れた魂」を吸収して育つ花だ。「魂」を白い実、「穢れ」を黒い実に分ける性質を持っている。結衣は自分といるとどれだけ危険かを教えるために黒い実を手渡す。諒が穢れに侵蝕され、なんらかの欲望を増大させているのを確認すると、結衣は死神とは穢れた魂を触魂花によって浄化し、魂の世界「死の果て」へと導く存在だと説明する。諒の欲望を浄化すれば何らかの障害が出るかもしれないが、自業自得だと結衣は鎌を振り上げる。諒を傷付けることに一瞬ためらい、結衣は押し倒される。血走った諒の瞳を見たとき、結衣は寂しさを感じる。だが突然諒は結衣から離れ、結衣のことが好きだ、と叫ぶ。同時に黒い実も砕ける。実の穢れを消滅させられるのは、その気持ちに嘘も疑いもないということだった。  それだけ自分のことを真剣に思ってくれている諒に、結衣は自分の中によくわからない感情が生まれていることに気付く。それがなんであるか知るため、とりあえず諒と付き合って見ることにする。その気持ちが「好き」ではないかと感じた結衣は、いつか好きになれると告げ、諒にキスして家路についた。    800字あらすじ、設定変えたらまた元に戻っちゃった気がします。  400字、200字は説明でかなりの字数取られちゃってる気がするんで、まだ無駄が多いです。  結衣視点も、あまり視点を変えた効果が出ていません。  もとのあらすじを結衣側で見ただけ……視点というほどになってないです。 -------------------------------------------------------------------------------- ひさびさかも No.5018 投稿日 2002年7月31日(水)00時25分 投稿者 紫ゆきや  ちょっと間があいてしまいました。  短編については……予定より遅れていますが、なんとかします。  オフ会までは、短編に集中したいと思いますので、「無欲」と「ウリ」については、しばし保留させてもらいます。すみません。 >新木さん(5012) >年収について  私はゲームプログラマーとして、企業さまから業務委託を受けております。企業さまがお客さまなわけですね。  労働力ではなく労働成果を買ってもらっています。だから社会保障のたぐいは一切なし。契約更新の保証も一切なし。  それでもって、年収はだいたい450万円+印税です。  ここから、国民保険やら国民年金やら所得税やら交通費までもを、自分で払うことになりますね。あと、万一に備えての貯金とか……。  転職雑誌などによると、この労働条件は、27歳のプログラマーとしては、低いほうみたいです。  資格さえあれば、ビジネス系ソフトのほうが良いみたいですね。  そうすると、私が今の収入を維持しようとすると、年3〜4冊くらいですか?  なんというか、計算するまでもなく、短編ひとつに1ヶ月以上かけてる今の私にはムリなわけですね……。  もっと速度をあげなくてはなりません。 -------------------------------------------------------------------------------- >羽矢野さん 無欲関連 No.5019 投稿日 2002年7月31日(水)01時03分 投稿者 とんびの羽根 >羽矢野さんのプレゼント #5005  恋人にもらった誕生日プレゼント  王子が参加した娘達全員に贈り物として古い硬貨を一枚づつ手渡す(羽矢野パターン2)  ランダムにもらったコイン  みんなで持ち寄ったプレゼント  これみんな重要性が違うでのではないですか?  それぞれ、  特別な人が、特別な人のために特別に選んで、直接渡したもの  特別な人が、適当に選んで、直接渡したもの  特別な人が、適当に選んで、偶然手に入ったもの  特別でない人が、適当に選んで、偶然手に入ったもの  この違いがわかってないような例を出してくるということは、思い出のアイテムについて、羽矢野さんとは、もう少し煮詰める必要があるかもしれません。 >王子が参加した娘達全員に贈り物として古い硬貨を一枚づつ手渡す(羽矢野パターン2)  これはプロットでしたね、ですからこの一文は骨の部分だけです。これをどう描写するつもりなんでしょう。  王子が一枚ずつ手渡すシーンを描写して、「シンデレラの思い出に残す」場面でしょ?  金貨を渡すとき、王子は金貨を手渡しながら、金貨とは運がいいね、とか、この金貨のいわれとかひとこと言ったりとかしないの?  ただひたすらみんなに配るのに忙殺されて、声もかけずに次々に渡して、しかしそれでもシンデレラには忘れられない思い出になりました、とかする?  「贈り物として一枚ずつ手渡す」プロットで王子が、古い硬貨がランダムでしかないとしても、一枚一枚に思い入れがないというのは不自然ですよね。  「王子の側では」 手渡した意味が無いことになります。  もし王子がその金貨でなければ意味のないことをシンデレラに話したら、その金貨はシンデレラの思い出をよみがえらせるのに不可欠なアイテムになります。  逆に金貨でも銅貨でも関係のない、つまり当たり障りのないことを言ったり、心のこもらない受け答えをしたら、読者は本当に大切な思い出として認識できるのでしょうか。  羽矢野さんの意図通りに、そんなに簡単に読者にもシンデレラにも手渡されたことだけ思い出深く、手渡されたものについては、意識を完全に逸らせるような描写できるのかなあ。 >思い出を蘇らせる触媒としての価値 >>アイテムは重要ではないです。 >>でも価値が“0”じゃないです。 >>思い出を蘇らせる触媒としての価値がある。  アイテムを使う以上、その場面を最大限生かすように使わなければならないのです。  今回の場合をあてはめると、アイテムに触媒としての価値を最大限発揮させなければならないということになります。  それ自体に普通の人は価値を感じるけど、シンデレラは触媒としての価値だけを感じる。  うーん、これだと羨ましがっていた娘が持っていたのはごく普通の欲望と価値観ですよね。  そして王子の側もそういう人が喜ぶようなものを選んで渡した。  ただしランダムなので運と不運はあるのでそれも楽しんでもらおう、だから運がよかった人には祝いの言葉を、不運だった人には慰めの言葉をかけてフォローする。そしてよい思い出を、プレゼントと共に持って返ってもらうようできる限り努力するつもりだった。  ところが、シンデレラは金貨が手に入ったこと自体は喜んでないわけですよね。金貨としての価値を重要視していない。ただ、そのとき王子から配られたものならなんでもよかった。王子との出会いと、舞踏会の思い出をよみがえらせるという付加価値だけがあればそれで満足なのだ。  とすると、これはとんびパターンと違う、別のパターンだったということになりそうです。 5.必要なものが他人と異なっているから 5a.価値観そのものが違うから (ボツパターン) 5b.付加価値や希少価値に惑わされないから (同じ目的に使えるありふれたものと交換するパターン) 5c.本来の価値に惑わされず、付加価値を評価できるから (羽矢野パターン2)<追加  と追加させて頂きます。  ただし、羽矢野さんの説明では本来の価値が0になってますね。図式にしましょう。  シンデレラ: 本来の価値=重要でない 付加価値=重要  普通の人: 本来の価値=重要 付加価値=重要  ここで普通の人がおなじ付加価値を重要と感じないケースが発生した場合は、 5a.シンデレラと普通のひとの価値観が完全に違う、に該当してボツパターンになるということがわかります。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5020 投稿日 2002年7月31日(水)02時07分 投稿者 新木 伸 >紫さん  年450万かぁ。  そんなに稼いでいる作家が、さて、何人いることだろう?  1冊書いて80万だけってこともありますよ。  1万2千部あたりが、初刷りの最低部数である文庫もあります。部数はもちろん本によって違うわけですが、その最低部数を下回るような本は、そこでは出さないっていう意味です。逆に言うと、その部数が見込めるなら出してもらえる可能性もあるわけです。  本当にその最低部数のままだと、60万ってとこですね。  1万5千部刷って、それで80万ってとこです。  2万部刷って、そして4冊で、ようやくその450万+αってとこでしょうね。  ちなみに短編に一ヶ月もかけているようでは、食っていけるはずもありませんね。  あんなもん、1週間です。1週間。  過去ログのどこかに、書いていたはず。  たとえば「フルメタルパニック」の賀東さんとか、「リアルバウトハイスクール」の雑賀さんとか、あのあたりの人たちの、ドラゴンマガジンに連載しているコメディ系短編が、毎月の各話が正味40枚ってとこです。  それを書くのに、2日でプロット立てて、4日で書くとか。そういう作業をするわけです。  なにかで、ひどく手こずることがあったとしても、でも最大2週間。  そうやっていかないと、長編のほうを書く時間が取れなくなるわけですね。  だいたい、一週間で40枚ってことは、一ヶ月では160枚なわけですよ。  年間に350〜450枚の長編を4冊書く計算だと、合計では、1600枚ぐらいですか。それを48週で割ると、まあだいたい30枚。  うん。計算も合いますね。  1週間に平均ペースとして30枚なわけです。  ちなみに遅筆な僕でさえ、執筆期には、週80枚ぐらいのペースで書いています。  執筆期の2倍ぐらい、休息期があるから遅いわけですが。 >光来さん  スパイダーマンは、あれは筋が2本存在していて、絡まり合うように作られてますね。  難しいので、あまり向かないかな。  どうしても、あらすじの途中で、「一方そのころ、天才科学者の○○は〜」とかやらないとならなくなる。  んで、新設定。  ただややこしくしただけじゃないですか。  ごてごてと、色々と設定を取り付けてゆけばいいというものではなく……。  シンプルに、びっと、一本筋が通っているようなものにしないとダメですよ。  わかりにくい設定なんてものは、存在するだけ、無意味なんです。  なんたって「わかりません」から。こうして設定書を読んでさえわからないようなものが、作中に描かれる限定された情報量だけでわかるはずもありません。  「魂」はいいでしょう。いわゆる一般概念における「魂」なわけですね。  これはいいでしょう。とてもわかりやすいです。  魂には「穢れた」ものと、そうでないものとがあるわけですね。  それもいいでしょう。  そして「世界」はふたつに別れているわけですね。生者の世界と、魂と神様(?)のいる世界と。  そしてその合間に、どちらでもない世界があるわけですね。  それもいいでしょう。  穢れた魂を浄化するために、その「合間の世界」があるわけですね。  そこまでもOKです。まだついていけます。 >>『死門界』――人間の世界とほとんど変わらないが、そこに住んでいるものたちは肉体を持たず、だからと言って「魂」でもない特殊な存在である。  このあたりから、わかんなくなってきます。  肉体を持たないのはわかるとして、魂でもないっていうのは、どういうこと?  じゃあ、なに?  死神には二種類あるわけですね。管理職と、営業と。  これはわかります。  ただし、魂の処理のしかたについてが、わかりません。  穢れた魂は、浄化しないとならないわけですね。  しかし正常な魂のほうは、そのまま素通りできてしまうわけですか?  一般的な宗教では、「中間世界」でもって、魂は人であった頃に染みついた記憶や経験などをすべて落として、「無垢な魂」となって、輪廻の流れに乗るとされています。  それにあてはめるなら、どの魂も「洗濯」しないとならないと思うのですが。  穢れた魂は、より丁寧に手間をかけて洗わないとならない――とかいうのなら、わかりますけど。  そもそも穢れといったって、「恨み」とか、そういったものなわけですよね。負の感情とか、そういうもの。  しかしたとえば血塗られた一生を送った人間がいたとします。その男の心の多くは「復讐」によって占められていたとします。  そういう人間の「復讐心という負の感情」を浄化してしまったら、それはもう、その人間ではなくなってしまうのではないですか?  さて、人間界に降りる死神は、仮初めの肉体を持つわけですね。  これNGです。ブリーチです。  ブリーチでいうところの「義骸」というやつですね。  人と同じ(ように見える)体を持ちながらも、その中身の「魂」は死神であるという、その理由を新たに考える必要があります。  ところで女の子なんですが、親とかはいるんですか? 人間の世界での里親みたいな存在とかは?  やっぱり親から生まれてきたわけですか?  それとも初めから「十代の少女」の「肉体」が用意されていて、そこに魂が入りこんだわけですか?  前々から、「なんで死神が学校に通っているのだろう?」と思っていたのですが、この機会に聞いてみます。 >>人間世界に降り立つ死神は仮初の肉体を持って人間となる。だが、肉体を持つことによって死神は魂に触れられなくなってしまう。そのため、「触魂花の種」を使う。 >>人間に取り憑いた状態ならば、穢れを払うことも可能だが、そのときはその人に何らかの障害が出る可能性もある。 >>人間界での死神は普段は人間とまったく変わらない。だが「死神モード」に変身していれば運動神経だけは飛躍的に向上する。  このあたり、丸々、強引すぎます。  説明不足のままです。  なぜ肉体を持つと魂に触れられなくなるのか?  なぜ種を使うのか?  なぜ人間に取り憑いた状態なら穢れを払えるのか?  なぜ死神モードになると、身体能力がアップするのか?  また、「死門」の説明のほうで、「死門には穢れた魂を浄化する作用を持っている」とありました。  そういう設定がある以上、普通は、「穢れた魂を浄化できるのは死門だけ」となるはずなのですが。  そうではなくて、死神も穢れを払うこともできるし、種も払うことができるわけですか?  死門でもできるし、死神もできるし、種もできるし……。  なんでもかんでも、穢れを払うことが出来てしまえるようです。  わけがわかりません。  3つの方法で穢れを除去できるという設定は、これは必要なのですか?  なにかひとつの方法だけでしか穢れを払えないという設定では、まずいわけですか?  また花の設定に関して。  「魂」と「穢れ」を分離するときに、エネルギーが発生するなんてことは、ここで初めて聞かされる新事実なわけです。  では「死門での分離」と、「死神による分離」のときも、なんらかのエネルギーが発生していたのですか? それはどう処理していたわけですか? -------------------------------------------------------------------------------- やり方。 No.5021 投稿日 2002年7月31日(水)02時11分 投稿者 八神伽羅  かなり勘違いしていたので、実質的に今日が第一回ですね。  10個は完成させたいところです。 「人にやさしくするという信念を持つ少女が、戦時下でもそれを貫く話」 1.幼い頃から人にやさしくしなさいと言われて育ち、それが信念になった少女。戦争が起こり、敵兵は殺せという風潮が広まる中でも、彼女はそれではいけないと訴え続ける。だがある時敵兵が村へ逃げ込み、彼女は人質に取られてしまう。弟が助けに来てくれるが、乱闘の末敵兵共々重傷を負ってしまう。虫の息の敵兵を一度は見殺しにしようとする彼女だが、弟に諭され自分の信念を思いだし、二人の手当を行う。 2.人にやさしくするという信念を持つ孤児の少女。戦争が起き村が荒んでいく中、彼女はいつも通りふるまっているが、ある年干ばつが起こる。村人達は作物を独占するようになるが、少女は買い出しに来る都市住民に畑の作物を与えていた。(途中) 3.人にやさしくするという信念を持つ少女。戦争が起こり(途中) 4.人にやさしくするという信念を持つ少女。戦争中でもその信念を守って生活していたが、ある時逃亡兵に匿ってくれと頼まれる。ことが露見すれば家族共々罰を受けるため、少女は兵士の頼みを断ろうとする。だが、病気の娘のために生き延びたいという兵士の言葉に己の信念を思い出し、彼を匿う。 5.人にやさしくするという信念を持つ少女。両親が病死した後、農作業をしながら身よりのない幼い少年を弟として養っている。だが戦争で生活が苦しくなり、日々の生活に困った少女に、周囲は少年を追い出すよう勧める。揺らぐ少女を見て少年は姿を消すが、己の信念を思い出した少女は彼を必死に追い、再び元の暮らしに戻る。 6.人にやさしくするという信念を持つ金持ちの少女。慈善事業を興し孤児達を援助していたが、戦争で家計が苦しくなり、援助ができなくなる。仕方ないと諦めていた少女だが、孤児達が生活に困っているのを知り、ここでやめては己の信念は自己満足だったことになると、私財をなげうって援助を続ける。 7.人にやさしくするという信念を持つ少女。ある時戦争が起こり、家を破壊された人々が難民となって町になだれ込んでくる。自分たちの生活に余裕のない町の住人は、彼らを助けようとしない。少女の両親も同様だが、彼女だけは信念に基づき、己の食料を難民の子供に分け与えるのだった。 8.人にやさしくするという信念を持つ少女。戦争が起こり、敵軍が迫ったため少女達は町を捨て逃げることになる。だがその道中、子供がはぐれたと騒ぎが起きる。捕まることを恐れる人々は見捨てていこうと主張するが、少女は自分の信念を貫き、子供を捜しに戻る。 9.人にやさしくするという信念を持つ少女。戦争中、息子が徴兵を拒否して逃げたせいである一家村八分にされる。だが彼女だけは自分の信念を貫き、困っているその一家を優しく助けるのだった。 10.人にやさしくするという信念を持つ少女。戦争が起こり、敵軍に捕虜にされた少女は村人と一緒に連行され、奴隷同然に働かされる。なんとか生き残ろうと人々が自分本位に(途中) 11.人にやさしくするという信念を持つ少女。戦争が起こり、周囲の人々は皆それに賛成するが、彼女だけは己の信念にもとづき反戦運動を行う。 12.人にやさしくするという信念を持つ少女。戦争が起こり、(途中)  ……なんていうかこう……あまりの出来に穴掘って埋まりたい感じです……。 -------------------------------------------------------------------------------- >八神さん #5021 No.5022 投稿日 2002年7月31日(水)22時55分 投稿者 とんびの羽根  実は課題をまともには読んでないのですが、ふと感じたこと >>人にやさしくするという信念を持つ少女。戦争が起こり  これって、八神さんのワーキングメモリーがこれだけだということを示しているのでは無いだろうか。  思考領域がほぼ埋まってしまっているので、それ以上アイディアやデータを浮かべようとしても、もう入れる余地がない。 1. 少女 2. やさしい少女 3. 人にやさしい少女 4. 人にやさしくする少女 5. 人にやさしくする信念の少女 6. 人にやさしくする信念を持つ少女 7. 人にやさしくする信念を持つ少女に戦争 結. 人にやさしくする信念を持つ少女が戦時下で、それを貫く話  わざとくどく書いてみましたが、主語の部分だけで七つの要素がありますね。  そして、普通の人間が一般的に同時に認識できるのは七つくらいまでという調査がよく知られています。  だから今回はここで引っかかってしまって、ここから話を展開させることができなかったのではないかと思ったわけです。  ちなみに55個のアウトプットがあった#4969では 1. 困難 2. 困難な状況 3. 困難な状況に陥る 4. 困難な状況に陥った主人公 結. 困難な状況に陥った主人公が、それを乗り越える話  と主語の要素は四つしかない、しかも主人公は少女とか限定されてないのでもっと簡単。  そりゃ第二段階では制約条件があり、主人公も限定されてるので、第一段階ほどすらすらと出てこないのは当たり前ですが。  しかし同じ内容でも「戦時下で 少女が やさしさを、貫く話」という具合に要素を整理するのは違反なんでしょうか?  もちろん骨の内容が変わってしまったらNGなので、情報密度を圧縮する以外にありません。  しかしワーキングメモリーに余裕があれば、もう少し思考する余地があったのではないかと思います。   >年収とか  昨年は680万円、今年は売り上げ低迷によるボーナス削減で650万円くらいになるでしょう。 -------------------------------------------------------------------------------- 穴だらけ No.5023 投稿日 2002年7月31日(水)23時18分 投稿者 光来 唯  聞かれたことにほとんど答えられないというとんでもない状態です。  一度に複数のことをまとめてやろうとするのは無理がありました。  ひとつずつレスつけたら、ほとんどがいいわけに……。  たとえば、 >>『死門界』――人間の世界とほとんど変わらないが、そこに住んでいるものたちは肉体を持たず、だからと言って「魂」でもない特殊な存在である。 > このあたりから、わかんなくなってきます。 > 肉体を持たないのはわかるとして、魂でもないっていうのは、どういうこと? > じゃあ、なに?  自分でもよくわかってないから、そんな曖昧な表現にしてしまいました。  魂を明確に定義づけしてないから、こうなってしまったということもあります。  つまりはなにも考えてなかったわけです。  という具合に。  自分でも見なおして、いらない設定が大量に紛れ込んでいることに気付きました。  いいわけせずに、また新しく修正した設定出していきます。  と、その前に >両親と学校へ行く理由  彼女は境界世界での姿に似せた体を与えられて人間界に降りてきますが、そのとき形だけの親ができることになります。  死神は前線で戦う者ですが、境界世界にはそれ以外にも支援にまわっている者がたくさんいます。  支援者の中には人間界で長い間生活している者もおり、死神は彼らの家族としてその家庭に入るようになっているのです。  ちなみに、たいてい突然子供が現れてもおかしくないように老夫婦だったりします。  学校へ行く理由はふたつあります。  ひとつは学校というひとつの社会を作り出している場所は中にいないとそこで穢れた魂が生まれても気付かないから。  もうひとつは……まぁこれは彼女自身についての問題なのですが、中学生に間違われるような外見をしているからです。高校以上ならば昼間街中を歩いていても問題ないですが、中学生に見える人間が歩いていたら、かなりの高確率で補導されてしまいます。だから、どうせ日中動けないのなら学校へ入ったほうがいいだろうということです。  ……ちなみに、新設定だと普通の人間の両親がいるということになってます。 >> 人と同じ(ように見える)体を持ちながらも、その中身の「魂」は死神であるという、その理由を新たに考える必要があります。  義骸……あ、そうでした。すっかり忘れてました。  と。それに加えて、もとは普通の人間だったのに、ある日突然死神に(理由があって)なった、というのもNGですね。  さらに広義で捉えるなら、死神そのものが人間界に降りてきて戦うというのも、厳しいかもしれません。  で、考えたのは『人間の体を借りる』と『死神としての記憶を持ったまま人間に生まれ変わる』です。  どちらも使い古されたものです(すぐにいくつか使われてる作品が思いつきますから)。  でも、ここで必要なのはブリーチとは違う設定で、尚且つ、この話の中ではっきりと語られなくても問題がないものです。  使い古されてるのは問題じゃありません。  まず考えたのは、精神的に死んだ(あるいは殻に閉じこもって目覚めることを拒絶して入る)人間の体に入り込む、というもの。中身のない肉体に、死神の魂が降ります。  たしか、ひそかリターンズだったっけ? でこんな設定あったはずです。あるいはPSソフト「Lの季節」とか(こっちは主軸のひとつとして使われてます)。  精神的に死んだりしてはいないけど、体を勝手に借りるというのもドラマ「天国に一番近い男」の天童がそうでした(あれは天使だったからな、連想しやすいかも……?)。  ただ、この体を借りるという設定は、もとの性格と変わったというエピソードが必要になり、余計な柱を増やしてしまうことになります。  ブギーポップのマンティコアみたいに変わっても気付かれないような少女の体を借りるという手もありますが、死神は彼女だけではないという設定がある以上、そんな簡単に目当ての少女が何人もみつかるわけありません。無理矢理にでもその設定にすると、死神たちには『裏』があるということにしないといけなくなります(わざとそういう少女を作り出したり)。  次に『死神としての記憶を持ったまま人間に生まれ変わる』ですが、今ある設定に自然に加えることが可能でした。『死門』を越えた魂は転生するとすればいいんです(本当は門の先は、輪廻の流れか、それとも地獄極楽があるのか、わからないようにしたかったんですが)。浄化されずに門を越える方法というのがあって、死神たちは記憶を持ったまま人間に生まれ変わるのです。  こういった人間でなかった者が人間として生まれ変わるというのもいくつか存在しますが、それらはあくまでそのキャラを構成する要因のひとつに過ぎず、物語の柱になったりはしてません。  ちなみに、『変身』は死神の世界から一時的に力をもらうことによって可能になる、か人間界にいる協力者が作ってくれたアイテムによって変身できるようになる、という設定にできます。  あるいは、変身ではなくなりますが、もともと超能力が備わっているが、普段は封印しているとか。    で、思考の結果。  死神としての記憶を持ったまま人間に生まれ変わる、にします。これなら同時につらい過去を持っているというのも隠し設定として存在させられます。 >さらに新設定  修正したのは「死神の人間世界への現れ方」「穢れた魂の浄化方法」「門の先にあるもの」「死門の効果」です。  『死神』――死神には二通りある。ひとつは人の世界とその先の世界「死の果て」の境界に存在する世界の住人、その中で死出の門(死門)を管理する者、もうひとつは人間世界で穢れた魂を浄化し、清浄な形で門へと導く者。  死神が人間世界へ降りるとき、死門を越えて人間として転生する。そのときは記憶や能力が失われないうよう門の抜け穴をとおっていく。  人間として生まれた死神は、記憶と超人的な力、それと転生以前に学んだ幾つかの術が使用可能。普段は術で自分の力を封印し、戦闘時に発動する。  余談ではあるが、封印解除のとき外見的変化は普通起きない(ただし、魂浄化のための武器(結衣の場合は鎌)だけは空間の隙間から取り出す)ものだが、結衣は小さい頃見たアニメの魔法少女モノの影響で封印解除時、衣装が変わるようにしている。つまり変身と変身後の服は彼女の趣味、である。  人間界で死んだ死神は、境界世界で魂を回収される。だが稀に、穢れてしまう死神の魂も存在する。 『死出の門(通称死門)』――別名選定の門。境界世界にあり、「死の果て」へと通じるとされている門。すべての魂はこの門を越えることになる。門を越えるとき、魂に宿る人間であったときのデータはすべてリセットされる。だが、生きていたころ、強い負の感情を宿していたり、死ぬときに生きることへ強い執着を持っていた魂は穢れてしまい、境界世界へ行くことができず人間世界へとどまる。それを浄化し、導くのが人間界での死神の仕事。ただ、稀に穢れていながら境界世界へ辿りつく魂もあるが、それらは死門の管理者によって回収され、浄化させられる。  「死の果て」という場所がどんな場所なのかは明らかではない。ただ、死門を越えた魂のうち、極一部だけが辿りつくことのできる楽園とされている。「死の果て」へ行く事のできなかった魂は再び生まれなおす(転生)こととなる。だからこそ、死門は選定の門とも呼ばれる。  魂は、淡い光を放つ野球のボール大の球体。境界世界では見ることができるが、人間世界では視覚することはほとんど不可能。場所などの条件が揃った場合のみ「幽霊」という形で見ることが可能となる。死神も現実世界では見ることはできない(それは人間の目では絶対に魂を認識できないため)。  魂の浄化。穢れた魂を鎌の刃で切るだけ、それだけで魂の穢れは浄化される。だが、人間になった死神は魂を感知することができるが、見ることはできない。よって鎌で切るだけでいいのに魂を簡単には浄化できない(視覚できれば切ってそれで終わりなのだが)。  よって、触媒が必要となる。触媒とは普通、人間である。人間を穢れた魂に取り憑かれせて、それを鎌で切ることで魂を浄化する(鎌の刃は魂のみを切れる)。だが、穢れた魂に取り憑かれるということは、その人に精神的肉体的なダメージを与えることになる。  そのため、今では触媒に特殊な人形を使う。普通の人形では、魂が簡単には宿ってくれない。その人形は、魂が宿ることによって肉体を形成することが可能。つまり、新しい体を与えるという餌を出して、魂を人形に宿らせるのである。魂の宿った人形はその魂の穢れに応じて様々な形を取るが、基本的に刃で切り裂けば一瞬にして魂は浄化される。  死神の鎌の刃は魂に触れることのできる、境界世界でしか生成できない金属でできている。この金属の別の使い方としては、人間界へ転生するため魂となる必要のある者から魂を取り出すのにも使われる。そのときの形状はハリセン(別に殴れるものだったらなんでもいいんですけど)。  魂にはその人物のすべてのデータが書かれているため、浄化されずに生まれ変われば、もとの姿の容姿とほとんど変わらない姿を取れる。  今度はかなり単純化されたはずだ。  でも、これでもまだややこしいとか言われたら、どうしよう……。 -------------------------------------------------------------------------------- 付け加えて No.5024 投稿日 2002年7月31日(水)23時19分 投稿者 光来 唯  書き忘れてましたが、いらないと判断し、消したのは「種」関係すべてです。  「種」のせいで話がややこしくなっていましたから。  で、なんで「種=植物」にしようとしてたかは……こだわってたんだろうな。魂の形に。  化物だと、ブリーチっぽくなってしまうんで、それとは別の形にしようと思って「種」を出した。そして、その「種」をなんとか使ってやろうと思考展開させて……わけわからないものになってたわけです。 >あらすじ  設定変わったんでリテイク3は自主没です。  とりあえず新しい設定に大きな欠点が見つからないようなら、リテイク4やります(と、その前に映画のほうか……)。 >映画の解説  スパイダーマンは筋二本ですか。  といことは、その「一方〜」のタイミング、そして内容をちゃんと覚えていないので、無理ですね。  うーん、だったら……ちょっと名前が思い出せないですけど、筋は一本で流れも比較的簡単なのがありますので、それでやってみようかと思います。 -------------------------------------------------------------------------------- そろそろ、東京の天気も気になる No.5025 投稿日 2002年8月1日(木)01時11分 投稿者 巻島翔史  気になるというか、目がいっちゃうんだけど。  あれやね、東京って心もち涼しいんじゃない? 毎日35℃越えてたりしてないし。  こっちは毎日越えてますが。家のなかで座ってるだけで汗をかくというのは、ちょっとひどいと思う(笑) 新木さん>   計算間違い>  書きこんでから半日ぐらいして気づいたんですけどね。……ちょっと自分でも笑うしかなかった。  そう、一枚一個なんだから350ですね。なににやってんだ俺。これでも高校時代は数学よかったんだけどなぁ。 >>しかしなぜ、「生課題」?  「課題開始です」と書きこんで、「課題終了です」とまた書きこむまでの間。  その間は、確実にそいつが課題をやっていることがわかります。あんぱん片手に掲示板覗いてみたら、「へー、今こいつ課題やってんだ」となる。今相手がなにをしているかが、100%わかるんですね。  さて、普段の課題は、どこかで時間を作って書いたものをあとで提出、ということになっています。テレビでいうなら収録番組を放送しているようなものです。  それに対して、今回の課題はライブでやっているんですから、同じ例え方をするなら生放送ですよね?  ま、そんなことを考えて、勝手に「生課題」と命名しました。シリーズ化するみたいなことも言ってたから、課題名があったほうがいいでしょう。 >>しかし「説明禁止」と、「心理に入る」は別だぞ?  ぐはぁ。「心理に入る」のはすべて「説明」だと思ってました。  例えば新木さんが出してきた文、 >>気になるようならショートカットにでもしてしまえばいいのに。女の考えることはわからないと、智明はそう思った。  こうした内面も、なにか行動で示さなければならないのではないか――と考えてたんですね。  あ、ひょっとして、俺って完全三人称と普通の三人称の区別ついてない?  普通の三人称は、心理に入っていいわけだ。  神視点とかあるもんなぁ。複数キャラの内面が覗けるやつ。 職員室リテイクで、カメラはどこにあったか>  これは、戸にあるんですよ。つまり、最初に映っている相沢と矢島は後ろ姿。そこからくるっとまわれ右したときに、顔とか傷の様子が見えた――という。  ただ、 >>入口の戸に向かおうとした。  向かおうとした、ということは、まず戸がどこにあるのかが見えているカメラで映さないといけない。だからカメラ内には戸と相沢が映っていて、その相沢はもちろんこちらに背を向けている……  ああそうか、読み手はどこに戸があるのかわからないんだ。戸にカメラなんかつけたら、そっちに向かって歩いてくるからといって、イコール「戸に向かっている」とは読めないんだ。ああそうか。  なんか今レベルアップのファンファーレ聞こえました。  よく考えれば、ドラマなんかでもワンシーンをひとつのカメラだけで撮りきるなんてことはしないもんなぁ。シーン内におけるカメラの移動というのは考えてませんでした。 「彼」と「彼女」を使わなかったワケ>  これはあれです。 「うんたらかんたら」と彼は言ったというような、海外作品の訳文みたいな文を避けなければならないというのをどっかで読んで、当時高校生の俺はそこで、「じゃあ「彼」「彼女」って言葉は使っちゃだめなのか」と思ったのです。  しかしよく考えれば、この「彼は言った」を避けろというのは、日本語には「男言葉」「女言葉」があるからそういうのは要らない、という意味だったわけで……早合点はいかんということです。 >>文章の中で書いてゆく順番というのは、すべてのその「視線の持ち主」が見ていたり、注意を向けたりしてゆく、そのままの順番なわけだ。 >>見たもの、認識したもの、意識を向けたもの、感じたもの――そういったものを、そのまんまの順番で、ありままま書き連ねる。  ふむ、つまり幽霊さんの感じたり認識したりしたものを書けばいいのか。なんかちょっと光明が見えた気がする。 軽いサスペンスとアクション。の生課題>  これを「主人公寄り三人称」でやるわけですね? >>ちなみにこれが「主人公寄り三人称の視点」だと、「ふたりに均等に関心を持っている視線の持ち主」ではなくって、「主人公をひいきしていて、主人公にべったり張り付いて離れない視線の持ち主」になるわけ。 >>こんどはそういうルールで統一する。  と書いてますし。  あとこれも、「課題開始宣言」は必須ですか? 長編1あらすじ>  とりあえず先にあらすじ書きます。あれこれはうしろで。  高校二年の堤野祐一(つつみのゆういち)と水沢早織(みずさわさおり)は、家が隣の幼なじみ。二人はそれぞれ違う高校に通っているが、お互い憎からず思っていた。しかしなかなか単なる幼なじみの関係から踏み出せず、そんな自分達に苛立ちを募らせていた。  一方、早織と同じクラスの西谷輝良(にしたにあきら)は、毎晩、誰かに追いかけられ、追い詰められるという悪夢にうなされていた。夢のなかでいつも自分が追い詰められている場所が、近くの小高い山であると気づいた輝良は、その場所へ行き、宇宙船を発見する。そして、過去の記憶を思い出す。  それは、昔の自分が宇宙人で、仲間にそそのかされて星を脱出したというものだった。政府の厳格な個人管理システムや、原初氏族を優遇する不自由な身分制に対する反発から、「かつての輝良」達は宇宙船を奪って三人で星を飛び出したのだ。「かつての輝良」自身は原初氏族だったが、なにか思うところがあったらしく(そのあたりの記憶はなぜか曖昧だった)、それに参加した。  しかしエンジントラブルで、彼らは一五〇年前、地球に墜落する。肉体が死ぬ間際、彼らは現地人と同調することでもってなんとか命を繋ごうとし、精神を切り離して腹のなかの胎児にもぐりこませた。ただその記憶は、同調の障害になってはいけないということで封印し、長い間、子孫に継がれていく形で潜伏していた。  彼らの星の人類には、ある能力があった。念波を飛ばすことで、相手の精神に干渉することができるのだ。ただ、念波に思念を乗せることはできず、コミュニケーションの手段にはならない。また、星の法律では念波を飛ばすことは厳しく制限されていた。  相手の念波を打ち倒して精神に干渉すると、肉体の動きに負荷をかけることができた。そして、地球人のように念波を持たない者たちに対しては、無抵抗で人格を乗っ取れるのだ。  記憶とともにこの能力を取り戻した輝良は、一流の選ばれた人種である原初氏族の血統だった自分が宇宙船を強奪して星から逃げるなんて、うまい言葉でそそのかされたとしか考えられないと思い、かつての仲間に復讐するため、さまざまな人の精神に干渉して、自分の念波を受け止められる人=かつての仲間を探し歩く。  ある日、祐一は自分以外の男(早織の学校の男子生徒)と親しげに話す早織を見かける。それを彼氏だと早合点した祐一は、思わずその彼氏の悪口を言ってしまい、早織を傷つけてしまう。会わないように、わざわざ時間をずらしたりして登下校する二人。  そんななか、祐一は自分の家の前で、仲間探しをする輝良と出会う。そして輝良の念波により、祐一と、騒ぎを聞いて心配して出てきた早織が、かつての仲間だと発覚する。輝良のその指摘を受けた祐一達は触発されて、地球に墜落する直前の記憶だけ思い出す。  密かに早織に惚れていた輝良は、その想いと復讐とがごっちゃになって、祐一と早織を攻撃。取り戻したばかりで、うまく能力を使いこなせない二人は逃げまどい、いつのまにか山のなかの宇宙船に追い詰められる。  そのとき宇宙船の陰から、三人を始末するために星から追ってきた機械生命体があらわれる。最近地球に来た彼は、宇宙船が出すセンサーをキャッチし、ここに来ていたのだ。三人は宇宙船を盗んだ罪で、無期限指名手配されていた。かの星の管理システムは犯罪者に対する妥協を許さず、一五〇年かけて追ってきたのだ。  そして、機械生命体が出す強い念波にさらされた彼ら三人は、完全にすべての記憶を取り戻す。  「かつての輝良」は、利権がらみで自分の父と兄が殺された経緯から、原初氏族であるがために彼らは殺されたのかと、原初氏族そのものに疑念を抱いていた。そして同時に、自分が生まれながらに原初氏族の継嗣としての教育を受けていないことにコンプレックスを感じており、とかく、それらしく振舞わなければならないという気持ちにがんじがらめにされていた。  そんな苦しみにあえぐなか、彼は星を飛び出すことを思いつく。当時密かに好きだった「かつての早織」と、数少ない友人だった「かつての祐一」を誘い、なんとか脱出に成功したのだ。  脱出の経緯が自分の記憶違いだったことに、輝良はショックを覚える。  自らを執行人と名乗る機械生命体は、輝良に「原初氏族らしく政府に忠実に従い、二人を売り渡せばお前は助けてやる」と誘いをかける。が、原初氏族ということにウンザリしていた輝良はそれを拒否。祐一と早織に記憶違いで襲ったことを謝り、三人は協力して執行人を撃破する。  深手を負った執行人は、いっそ地球ごと滅ぼしてしまおうと考えて大気圏を飛び出すが、罪悪感にかられる輝良は精神を体から切り離すという一度限りの荒業を使い、執行人の宇宙船もろとも太陽に突っ込んでいく。  悲しみにくれた祐一と早織は、ともに戦ったことで距離を縮め、付き合うようになる。  オフ会とショタ属性に関してはともかく、記憶が戻る手段としての「夢」は、どうも完全には捨てられなかったです。だからひとりにそれを限定して薄めることに。  基本的には、祐一と早織の関係の進展が話の根底に流れています。  「困難を二人で乗り越えて、関係を深める話」ということですね。  その困難に重さを与えるために、宇宙とか前世みたいなものを出しているという。  今回新たに出てきた「念波」に関しては、「精神を切り離して同調した」というところからの発想です。  ただ、単なるテレパシーにはしたくなかったので、無形のスタンドみたいなものにしたんですが……これに関してはまだ完璧じゃないなと思います。設定的に。もっと詰めたいという欲が渦巻いてます。 -------------------------------------------------------------------------------- ああ忘れてた No.5026 投稿日 2002年8月1日(木)01時13分 投稿者 巻島翔史  あらすじ、↑のはバージョン2です。付け忘れ。  名前は属性に連れて変えました。っても、ほとんどいじってないですが。 -------------------------------------------------------------------------------- >まっきー #5025 No.5027 投稿日 2002年8月1日(木)02時21分 投稿者 とんびの羽根 >長編あらすじ2 >>「困難を二人で乗り越えて、関係を深める話」  どこがですか、もう。乗り越えたのは輝良だけだって、どう見ても。話全体に占める分量からいっても、その行動から見ても、転を持っている唯一の人物だというところから見ても、この話の主人公は輝良しかない。  転生前の祐一と早織がなぜ輝良のさそいにのって、星を飛び出したのか、理由すら書いてないんだって。これが主人公のあつかいかっての。  そして現世でも、初期状態で「幼なじみ」の二人がラストで「つきあう」ようになったことが結なんて、詰まらなさすぎだぞ。それだけのためになぜ地球が存亡の危機に立たされなければならんのよ?!  (今回は暴れるしかないぞ) >仕事とか  年収で書き忘れてた……  経理事務。土日完全休日。役職手当込みだけど、管理職ではありません。 -------------------------------------------------------------------------------- 今日は No.5028 投稿日 2002年8月1日(木)02時24分 投稿者 八神伽羅 「自分の店を持つのを夢見ている見習い菓子職人が、開店にこぎ着ける話」 1.ケーキ屋を開くことを夢見ている見習い菓子職人。名人の店に移ることになり、張り切って働き始めるが、厳しい修業の日々がつらく、店を辞め開業を諦めようとする。だが名人のケーキを幸せそうに食べている人々を見て、自分の夢を思い出し、辞表を撤回。数年後修行を終え自分の店を開くのだった。 2.自分の店を持つのを目標に、貯金している見習い菓子職人。資金もでき、修業していたところの店長にも一人前と認められ、開業準備に奔走するが、資金をだまし取られてしまう。失意の主人公は夢を諦め雇われ職人に戻ろうとするが、お前は独り立ちするべきだと店長に諭され、再び貯金を始める。数年後、彼は無事自分の店を開くのだった。 3.一人前になり、自分の店を持つことを夢見ている見習い菓子職人。師である職人に、コンクールに優勝できたら独立を認めてやると言われ挑戦するが、結果は落選。その後も落選が続き、挑戦をあきらめかける見習いだが、家族に励まされもう一度だけ挑んでみることにする。結果は優勝。見習いは開店にこぎつける。 4.自分の店を持つことを夢見ている見習い菓子職人。彼は伝統ある料亭の長男なのだが、店は弟が継ぐため安心して修業していた。だが、ある日弟が事故死してしまい、跡取りがいなくなる。彼は自分の夢を諦め料理人の道を選ぼうとするが、お前はお前の道を行け、と父に諭され、菓子職人を続けることにする。数年後、彼は自分の店を開く。 5.独立を夢見て師の下で修業に励んでいる菓子職人。一人前となり、開店資金をため始めた頃、師が病死してしまう。師の味を再現できるあなたに店を継いでほしいと周囲に頼まれるが、そうすれば自分の味を追求することは許されなくなる。悩んだ末、彼は数年間だけ引き受けその間に師の後継者を育成することにする。そして何年か後、彼はようやく自分の店を開くのだった。 6.自分の店を開くのを夢見ている菓子職人。一人前になったものの、オリジナリティのある菓子を作れないことに悩むことになる。師の味を再現するしかできない自分に店を開くことはできない、と夢を諦めようとするが、ある時師の旅行中に、店のレシピにない菓子を得意客から注文される。試行錯誤の末、作り上げた菓子に客は満足してくれ、そのことで自信をつけた見習いは開店に踏み切るのだった。 7.自分の店を開くのを夢見て見習いになったばかりの菓子職人。なかなか上達しない自分に絶望し、適性がなかったのだと別の道に進もうとする。辞表を提出した数日後、誕生日を迎えた友人に彼女はなにげなくケーキをプレゼントする。それを喜ぶ友人を見て、彼女は多くの人を自分の菓子で喜ばせたいという夢を思い出し、辞表を撤回する。数年後、無事に彼女は店を開く。 8.店を開くのを夢見て修業に励んできた見習い菓子職人。資金もたまり、開店に踏み切ろうとするが、安定した生活を望む妻に反対される。失敗すれば家族が路頭に迷うと説得され、彼は妻と子供のために雇われ職人のままでいようと決める。だが、同じ味の菓子を作れと強制される毎日に次第に意気消沈していってしまう。そんな彼を見た妻は考えを変え、開店を勧める。店を開いた彼は家族のために懸命に働くのだった。 9.店を開くのを夢見て修業をしていた見習い菓子職人。長い間修業期間が終わる頃、店舗経営の難しさを知った彼は、自分にはそれだけの才覚はないと雇われ職人のままでいることを決める。だが、(途中) 10.店を開くのを夢見て長年修業していた見習い菓子職人。一人前になり、店を開く前に腕試ししようとコンクールに参加するが、結果は散々。自信を失い転職するが、どの職場でも考えるのは菓子のことばかり。まだ夢を諦めていないことを実感した彼は、もう一度菓子の道に戻ることを決意。再度コンクールに挑む。今度は見事入賞を果たし、自信を取り戻した彼は開店に踏み切る。 11.店を開くのを夢見て修業を始めた、妻子持ちの見習い菓子職人。だが働いていた妻が体を壊し、見習いの安い給料だけでは家族を養えなくなったため、彼は夢を諦め他の仕事を探すことにする。求職中、娘の誕生日に最後のつもりでケーキを作る彼。それを食べた娘の嬉しそうな顔を目にし、彼は自分の夢を思い出す。十数年後、娘が成人した後彼は再び修業を始め、店を開くのだった。 12.店を開くのを夢見て修業している見習い菓子職人。一流の技術を身につけた頃、独立への第一歩として新作ケーキの考案を任されるが、高度な技術を駆使した試作品はどれも不評。失望した彼は、開店してもこれではやっていけないと夢を諦めようとする。だが、(途中)  どうにか形になったのが10個。  昨日に比べればいくらかましだけど、話の構成が微妙なのもちらほら。  文もだいぶ乱れてるし。  難しいです。さすが第二段階。 >とんびの羽根さん  つまり考えるべきポイントを少なくして、思考にかかる時間の短縮をはかる、ということでしょうか。  うーん。  確かにそれは有効な手段ですが、お題を変質させずに圧縮するのはちょっと難しいかもしれません。  例えば前回のお題。 「人にやさしくするという信念を持つ少女が、戦時下でもそれを貫く話」 「戦時下で 少女が やさしさを、貫く話」  受ける印象は似ているけれど、意味は変わっていると思うのです。  「人にやさしい少女」と「人にやさしくするという信念の少女」は違いますよね。  前者は特に意識しなくとも人にやさしくすることができる。  しかし後者は、「信念」という形で人にやさしくすることを自分に強いている。  やさしい少女は戦時下でもためらわずに人にやさしくするでしょう。  けれど、信念でやさしくしている少女はきっと、極限状況下ではやさしく振る舞うのをためらう自分に気づくはず。そこで信念が揺らぐ。でも結局はそれを貫く。  両方とも「戦時下でやさしさを貫く少女」には違いありませんが、内面は相当違います。  とそんな具合に、圧縮の仕方によっては骨は簡単に形を変えてしまいます。  だからお題を整理、圧縮して思考領域を広げるのは、私あたりだとまだ危険なんじゃないかなー、と。  まあでも、正しく圧縮できればかなり効率が上がりそうなので、明日あたり少し意識してやってみようと思います。  アドバイスありがとうございました。 -------------------------------------------------------------------------------- >八神さん #5028 No.5029 投稿日 2002年8月1日(木)03時46分 投稿者 とんびの羽根 >> つまり考えるべきポイントを少なくして、思考にかかる時間の短縮をはかる、ということでしょうか。  これ、意味合いとしては逆になります。  考えるのを邪魔しているポイント(ここでは主人公を制約しているみかけの要素の数)を少なくして、実際に思考にかける時間を増やす、ということです。 >「戦時下で 少女が やさしさを、貫く話」 >> やさしい少女は戦時下でもためらわずに人にやさしくするでしょう。 >> けれど、信念でやさしくしている少女はきっと、極限状況下ではやさしく振る舞うのをためらう自分に気づくはず。そこで信念が揺らぐ。でも結局はそれを貫く。 >> 両方とも「戦時下でやさしさを貫く少女」には違いありませんが、内面は相当違います。  おおっ、やさしい少女と 信念でやさしくしている少女 でちゃんと書き分けできてるではないですか。もう八神さんてば。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5030 投稿日 2002年8月1日(木)04時54分 投稿者 新木 伸 >とんびさん  #5022、「ワーキングメモリー」って言葉が「とんび語」です。  まずその言葉の定義と解説からやらないと、話全体がわけワカメなままです。  んでもって、「ワーキングメモリー」の問題はさしおいても、何を言っているのか、まったくわかりません。  書き直し〜。  なにか八神さんはわかったようだけど……。  あれ読んでわかるのか。すごいなぁ。  僕に説明してくり〜。 >巻島君  三人称の違い、わかってるのかなぁ。心配になってきたなぁ。  三人称の種類がいくつあるか、すべて列挙してみて、それぞれに解説を加えること。  教室内の視点の話。  戸のところにカメラがあるとおかしいということは、自分で気づいたようだからよしとする。(しかしまさか、そんなところに視点を置いていたとは思わんかったよ)  そして、戸のところにカメラが置かれているのだとすると、以下の部分はおかしくないか? >>二人に説教を垂れていた男性教師が、タバコを灰皿にぎちぎちと押しつけた。顔には呆れの色が見える。  二人の背中が邪魔で、男性教師は見えないんじゃないの?  また戸のところから教師のところまで、けっこう距離があるよね。  タバコを灰皿に押しつけている様子だとか、表情の細かいところだとか、遠くて見えないんじゃないのかなぁ。すくなくとも、そう大きくは映らないと思うぞ。そんなんで細かい様子は分かるのか?  おかしいでしょ。もっと近くから映していないと、灰皿の様子やら、先生の顔とかはわからんでしょ。  ちなみにこの一連のシーン。二人が廊下に出てゆくまでに、最低でも何回、カメラ位置を変えなければならないと思う? ドラマや映画の用語でいうと、カットがいくつあるかってことだが。  数えてみること。  そしてそのカットの数と同じだけ、段落が必要だ。  小説では、カットの数だけ、段落がなくてはならない。  同じ段落に書かれていることは、同じカメラ位置から撮ったものでなくてはならない。  でないと読者が混乱する。  それをあえて崩すときもある。だが「基本」というのは、そういうもの。  生課題。  開始宣言しなかったら、それ、「生」じゃないだろ。 >>「長編1あらすじ、その2」  これ、主人公は輝良なのかい?  どうみてもそう思えるのだが……。  たぶんまっきーのことだから、「祐一です」とか言い張るんだろうなぁ。  祐一が主人公であるなら、そのように直してくるのこと。  ……と、さっそくとんびさんに突っ込まれてやんの。  まあ主人公が誰かということを、明記していないから、どっちであるとも取れないんだけどね。  宇宙人たちの能力は、単なるテレパシーでもなく、スタンドでもなく、レンズマンの精神操作でもなく、なにか独特のオリジナリティのある能力にできると、面白みが出るよね。  執念で考えつくように。  そしてこの作品がもしシリーズになるとしたら、その能力が話の「核」となるのだろう。本星からの「死刑執行ロボ」の次の敵は、なんになるのだ?  シリーズ展開を考えるなら、そのへんも考えておくように。  とりあえず、なんかヤマっぽいところはできた感じか。  VS死刑執行ロボが山場なわけだな。  ちなみに結のあたり、なにがどうなるのか、読んでてもわからん。ラストの決着がつくところあたりだ。  日本語で書け。巻島語は禁止だ。 >八神さん >>「人にやさしくするという信念を持つ少女が、戦時下でもそれを貫く話」  この12パターンみたけれど、少女の信念がどういうもので、どうしてそういう信念を持つに至ったのかが書かれているのって、1個か2個しかないじゃんか。  初期状態が設定されていないという。  少女が信念を持っている状態があるとする。そこには当然、「どうして?」って読者の疑問が生じるよね。それに答えていないものはお話とはいえない。  べつにリテイクでやり直す必要はないから、次から気を付ければいい。 >光来さん  ようするに、人の体を持って生まれてきたわけですね。  生まれながらにして、魂は死神であって、使命を持っているわけですね。  わかりやすいです。オッケーです。  次、変身してパワーアップのこと。  これ、変身が必要な理由がまだ薄いです。  普段、本来の力を封印している理由は?  死神の力とは具体的にどんなものであり、変身前と変身後では、なにがどう変わってくるのか。そのへんを決めてゆく必要があるでしょう。  あと、武器の鎌ですが。  その境界世界製の金属ですが、どうやって現世界に持ちこんだのですか?  そういうものが持ちこめてしまえるなら、死神もそのまま、こちらに来れてしまえそうなものですが。  金属がポイントであるなら、形はなんでもいいわけですね。鎌は彼女の趣味なのですか。  ならヒロイン以外の死神でも登場してきたときに、ハリセン使いの小学生死神少女とかいたりして。  死神って、この設定だとみんなとっても若そうですね。  浄化の仕組み。  つまり、現世界において死神が浄化するのが、唯一無二の浄化の方法なわけですね。  鎌で切れば済むのだけど、見えないから簡単にはいかないという設定は、おもしろいですね。 >>この金属の別の使い方としては、人間界へ転生するため魂となる必要のある者から魂を取り出すのにも使われる。  ここの部分、意味不明です。  人間界において、使われるということ? 死神が入りこむための肉体を作るときに、使うこともあるということ?(緊急時かなにか?)  それとも、境界世界において使用されるということ? その世界における「肉体」から、任務に赴く死神の「魂」を切り出すときに使われるということ? -------------------------------------------------------------------------------- 泣きっ面に蜂 No.5031 投稿日 2002年8月1日(木)14時54分 投稿者 弟切 千隼 昨日、体調が悪い中PCに向かってよろよろと仕事をしていたら、突然ハードディスクがお亡くなりになりました。 こういう時に限ってバックアップ用のマシンも熱暴走を起こしまして、約三ヶ月分のデータが事象の地平線の彼方へ吹っ飛びました。 仕事用のデータは、会社のマシンにバックアップがあるのが救いです。 本来ならば徹夜で復旧作業をすべきところながら、体調が悪いためそれもかなわず、休み休みの作業となりました。 人生、こういう時もありますよね(泣) >>『ブギーポップは笑わない』解析 今回は紙木城直子の「心の痛み」について分析します。 紙木城直子は、異性関係にややだらしがないという欠点はあるものの、いわゆる普通の女子高校生です。作中では、彼女が同時に複数の男と付き合うようなことをするのは、家庭で親の愛情に恵まれていないからというのが暗示されています。 のちに彼女がマンティコアに殺されて行方不明になった時、彼女の親がすぐに娘の行方を探そうとしなかった点に、それが示されていますね。 これが紙木城直子の「心の痛み」です。 思春期の人間にとっては、「親に愛されない」痛みというのは、大いに共感できるものでしょう。紙木城直子は、見ず知らずの「宇宙人」エコーズを拾ってかくまってあげるような優しさを持った人間でもありますから、よけいに「本来はいい子なんだよね」と読者に思ってもらえて、共感してもらえる確率が高いですね。 紙木城直子は、たまたま一種のテレパシー能力のようなものを持っている以外は、恋や家庭や進路のことで悩む普通の女子高校生でした。このまったく特別でない彼女がエコーズに善意を示したことによって、地球人全体が救われることになりました。 ブギーポップという「変身ヒーロー」や、霧間凪という「変身しないヒーロー」、またマンティコアやエコーズといった超常的な存在がいくつも登場しているのに、最後に人々を救ったのは「普通の人」というところが、この作品の魅力の一つですね。 この点においては、やはり「普通の人」である新刻敬も重要な役割を果たしています。 百合原美奈子/マンティコアと早乙女正美に追い詰められ、殺されそうになりながらも、彼女はエコーズや霧間凪を見捨てません。自分がもうじき死ぬであろうことを冷静に受けとめつつ、「こんなことは決して赦される訳はない!」とマンティコアたちに言い返します。 新刻敬のこの言動が、紙木城直子の善意と並んで、エコーズに「地球人は生き残るべし」と決断させます。ここには、「普通の人が示しうる善意や勇気が、世界を救うことができる」というメッセージが含まれているようです。 「人工的に作られた人を食う怪物」やら「宇宙人」やら「二重人格者とおぼしき変身ヒーロー」やらは、話を面白くする道具としてたいへん重要です。しかし、こういった道具立てがありさえすれば話が面白くなるかといえば、決してそんなことはありませんよね。 『ブギーポップは笑わない』の優れたところは、上記のような「非日常」的な道具立てを「日常」の中にうまく紛れ込ませている点と、もう一つ、普通の人が共感できる「心の痛み」を持った人々が、痛みに耐えつつそれなりに活躍している点でしょう。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5032 投稿日 2002年8月1日(木)15時24分 投稿者 新木 伸 >誤字脱字  誤字脱字とか。  ぴったりの、良い「たとえ」を思いついた。  誤字脱字というものは――。  たとえば飲食業の仕事でいうなら、「髪の毛が入っている」ようなものだと思え。  一食につき、「350本」もの髪の毛が混入しているような「モノ」に、オマエは金を払えるというのか。>まっきー  原稿用紙の1枚につき、1個の誤字脱字というのは、スプーンのひとさじごとに髪の毛が一本ずつ入っているようなものだぞ?  食いもんと違うだろ、そんなもんは?  これはもちろん「ゼロ」でなければならないわけだ。まともな商売をしているものだったら、髪の毛が入っていると申告したら、「取り替えます」か「お代はいりません。すいません」となるよな?  プロもゼロにしようと努力は払っている。だがまあ、たまに、最大で3つぐらいは入ってしまうこともある。 >光来さん  死神のおしごと。  彼女はどう思っているのでしょうか?  好きとか、嫌いとか、やりがいがあるとか、嫌だけど他にないから仕方なくやっているとか。どう感じているのか?  また人間という存在。その世界。社会。  これについては、どう感じているのでしょうか?  いま自分は、いちおう人間なわけですよね。親もいるわけです。  新設定だと、生まれる先は選べないようですよね。となると、親は普通の人間ってことですよね。では親にも内緒でやっているわけでしょうか?  人間としての自分の生活については、どういう感慨を持っているのでしょう。  あと死神同士のネットワークとかはあるのかな?  人間界の死神たちをサポートしてくれる組織があるとか。ないとか。  それとも、「どうせ命を落としても帰還するだけ」ってことで、案外と、ノーサポートで孤軍奮闘することを強いられているのでしょうか?  また死神たちの一般的な「一生」というのも、決めといたほうがいいですね。  老衰で死ぬ死神はいるものなのか。肉体年齢でいうと何歳ぐらいから仕事を始めて、平均寿命(任務中に死ぬまで)はどのぐらいになるのか――とか。 (未熟な死神ほど、早死にしそうですね)  彼女の場合、いまのこの人生において、仕事歴は何年くらいにあたるのか。  またこの人生において、初仕事をして間もないのか。それとももう数年はやっているベテランなのか。  また死神自体が、輪廻して、何度も人間として生まれてくるものだとして、彼女の場合、このサイクルは何回目にあたるのか。  オリジナルと呼べる設定が、だんだんと形作られてきましたね。  設定を詰めてゆくには、次はこうしたことを考えてゆくわけです。 -------------------------------------------------------------------------------- 軽いサスペンスとアクション。の生課題 No.5033 投稿日 2002年8月1日(木)20時27分 投稿者 巻島翔史  を開始します。時間は3時間。  ただし、終了宣言は3時間を越えてから書きこむことになると思います。レスすべきことも一緒にまとめて書きたいので。 (課題部屋にはもちろん3時間以内にあげます) -------------------------------------------------------------------------------- 設定の練り込みとか No.5034 投稿日 2002年8月2日(金)00時08分 投稿者 光来 唯  設定を詰める。というのはまったく見えない部分までも埋めていくということなんですね。  でも、これをやることでキャラクターが、今まで以上に厚くなってきている気がします。  まず、自分で設定の付け足し。  記憶を持って人間に生まれ変わるのはいいけど。そのとき、生まれた瞬間から死神としての記憶があるのか、それとも徐々に思い出していくのか書かれてなかったです。  これは他の設定にも影響しますので、決めておきます。  まず、生まれた瞬間から記憶を持ってるのだとしたら……大変ですね(これは『天国に涙はいらない』でやってますね)。  それに死神は魂を浄化するために何度も生まれ変りを繰り返すのですから、ずっと同じ記憶を持ったままですと精神が病んでくるはずです。  ですから、生まれてすぐは覚えていないということにします。  成長にするにしたがって徐々に記憶が甦る。そのとき、甦る前の記憶(人間として暮らしていたときの記憶)と交じり合うため、死神は生まれ変るたびに性格がわずかずつ変わっていく。  完全に記憶が戻るのは、人によって異なるが、だいたい七、八歳前後。  さらに。死神の中には、仕事を放棄するものもいる。  人間としての暮らしの心地よさから、戦うことを放棄してしまう 『魂』――人間の肉体に入っている魂は、肉体とともに磨耗していく。魂の年齢は人間が死んだときと同じなため、若くして死んだ人間の魂はそれだけ新鮮で力も強い。 > 鎌の持ち込み  5023の『死神』の説明のところでさりげなく書いてあるんですが、『魂浄化のための武器(結衣の場合は鎌)だけは空間の隙間から取り出す』ということになってます。  隙間とは、人間世界と境界世界のふたつの間にある別の次元のことです。  この次元は人間世界の存在する次元よりも下位にあるので、方法さえ知っていれば人間世界にいてでもその次元とつながることができます。  ただし、その世界には生命は存在できない。そして次元の扉を開くには呪文を使う。呪文には番地みたいなものも含まれていて、『鎌』を置いている場所と直接つなぐことができます。  そして、この方法を使い、境界世界は人間世界と交信します。  互いに、あらかじめ決めておいた場所に、手紙を置いて連絡を取り合うのです。    ……と、ここまで書いて、またわけわかんない設定出てきたな、と自分で思いました。  だから、もっと簡単にします。  境界世界には人間世界へと通じる道が実はひとつだけある。  それは、直系二メートルほどの水溜りなのだが、それを覗くと人間世界が見える。  水溜りに水を足したり、減らしたりすることで映っている場所が変わる。  そして水溜りにモノを入れると、人間世界の映っている場所(誤差有り)にそのモノが落ちる。  境界世界から人間世界へ、品物が落とされるとき、紅い稲妻が落ちる。  稲妻の落ちた場所にその品物が落ちている。  生物を水溜りに入れた場合、稲妻の中で一瞬にして焼け死んでしまう。 > 金属がポイントであるなら、形はなんでもいいわけですね。鎌は彼女の趣味なのですか。 > ならヒロイン以外の死神でも登場してきたときに、ハリセン使いの小学生死神少女とかいたりして。  はい、他の死神はそれぞれ自分の好きな武器を使ってます。  鎌なんて攻撃のモーションが大きい武器、普通は好んで使うなんてしません。  変身時の服装チェンジが彼女の趣味であるように、鎌も趣味なんです。  ハリセン使いの小学生死神はいいですね。関西風のノリだったりするんでしょうね。 >>この金属の別の使い方としては、人間界へ転生するため魂となる必要のある者から魂を取り出すのにも使われる。 > ここの部分、意味不明です。 > 人間界において、使われるということ? 死神が入りこむための肉体を作るときに、使うこともあるということ?(緊急時かなにか?) > それとも、境界世界において使用されるということ? その世界における「肉体」から、任務に赴く死神の「魂」を切り出すときに使われるということ?  説明不足でした。この一文にいろんな意味込め過ぎです。  で、意味はですね、後者のほうです。  えとですね、境界世界では死神にも体がありますから、その体で人間界には降りられません。  魂の形を野球ボール大の球体としているため、彼らに体がないとすると、境界世界では意思を持った魂がぷかぷか浮いているということになってしまいますから。  で、彼らが門を通るためには魂にならないといけないわけで、体から魂を分離させる必要があります。だから、魂に触れられるその金属を使って体から魂を分離させるのです。  あ、これだと同じ金属なのに、なぜ一方は穢れの浄化で、一方は魂の分離かってことになってしまいます。  「打つ」と「切る」で効果が違うとするか……これだと強引過ぎるな。  もとの金属は同じだが、精製方法によって効果が変わる、にします。  浄化のために使われる場合、その中に別の「何か(例えば聖人と呼ばれた人間の血とか)」を加えられるか、あるいは聖水で清められたりします。だから、浄化のための武器は特別製なのです。 >死神についての彼女の感情とか、両親とか  内緒にするまでもなく、両親は仕事で夜遅いので、彼女が死神として夜出歩いてるのにもまったく気付いてません。  死神としての記憶が完全に目覚めたときにはすでに両親は遠い存在だったため、彼女は自分の存在意義を死神へと寄せることになります。さらにその頃、テレビで魔法少女モノを見て感動し、似たことをしている自分を重ねるようになりました。  自分は死神、そのために生きている、人間とは違うんだ、と学校でも人と距離を取っている。  だから、人間としての生活は生きてくために必要なものとして、仕方なく受け入れている。 >彼女の死神歴  仕事歴――十歳くらいからはじめているので七年。もうかなり手馴れている。  人間として生まれたのはこれがはじめて。  だからまだ、「死神な人間」としてうまく立ち回れずにいる。 > 死神たちの「一生」  数名ではあるが、天寿をまっとうし、老衰で死んだ死神もいる。この場合、境界世界では魂を回収して、再び生まれさせることはしない。老衰だと、魂もそれなりに消耗してしまっているため、再利用が不可能になっている。  仕事をはじめる時期は早い者なら記憶が目覚めたと同時、つまりは七、八歳から始めるが、普通は十二〜十四歳くらい。  目覚めてから仕事をはじめるまでは独自に練習をしたりしている。  寿命は二十代前半。  一般の死神たちには知らされていないが、死神を狩る死神も存在する。  彼らは人間として生まれた死神の魂が肉体につられて弱り始める前に、強制的に境界世界へと返す役割を持っている(つまりは殺している)。それが二十代前半に行われる。  さらに、死神としての仕事を放棄した死神も粛清する。  だが、死神狩りの死神は、一般の死神に対し圧倒的に数が少ないので、自分を襲ってきた死神狩りを撃退できれば、それ以上襲われることはなくなる。  死神狩りは一般に十回以上の転生を繰り返し、なおかつ魂が衰えていないベテラン者がなる。 > 死神同士のネットワークとかサポートとか  死神同士のネットワークはないですが、状況から協力し合うことはあったりする。  だが、死神にはテリトリーが(裏で)決められているため、めったに出会うことはない。  サポートもほとんどなし。境界世界がやっているのは穢れた魂の浄化に使う人形の支給くらい。たまに新兵器を突然落として来たりもする。  境界世界では死神狩りを使ったり、死神同士の過度な協力体制を防いだりするため、様々に裏から手を回している。 >変身  変身についてはもう少し練りたいので今日は保留。  変身による能力変化、そして死神と人間の違いが何であるか、を含めてもう少し考えます。 >映画の課題  さっさとこっちやんなきゃ、話が進まないんですが、設定考えてるので時間的に精一杯な状況。  題名、調べてみたら『エボリューション』でした。レンタルビデオ屋で確認。  もうレンタルされてるものですし、これでやろうと思ってますが問題ないですよね。  一応、ネタばらしするものなので確認とっておきます。 (覚えてなかったりしますんで借りてきて早回しで記憶引っ張り出してます) -------------------------------------------------------------------------------- 帰ってこれた。 No.5035 投稿日 2002年8月2日(金)00時30分 投稿者 羽矢野  羽矢野です。  最近減ってますが、ちゃんと生きてます。  結構偉そうに言ってる割に、書き込んでない。  自分を縛る意味もあったのに、口先君みたいだ。  今週すぎればなんとか。  この文章も、会社の休み時間に書いてる。 ●年収  私の年収を計算すると、約440万円くらいでした。  月給23万 * 12     =276  賞与23万 * 5(ヶ月分) =115  残業手当           =89  大ざっぱに書くとこんな感じ。  手取りだと、この三分の二くらいにかな?  ちなみに私の職種は自動車部品関係の技術者になります。  給料というのは大きく仕事によって違い、不景気な所では、残業手当や賞与はもらえません。  私より仕事の時間が多い友人でも年収は300万ない者もいます。  ちなみに私の額だと、アパート借りて一人暮らしをすると、貯金は出来ないと思った方がいいです。 (というのは、私が独身だから。妻帯者の人は、こんな甘えたことはいいません。世のお父さんは、大学生の何倍も貧乏です。話を聞くと、結婚したくなくなるくらい)    人間が一人生きていくのは、結構なお金がかかります。 ●無欲 >>とんびの羽根さん  最近日が飛んでしまって申し訳ない。  王子とシンデレラの関係は個人同士ではない。  王子の側からすればシンデレラは大勢の中の一人であり、シンデレラの側からすれば一目実物を見ただけでも一生の思い出になるような存在です。  なので、二人の間に個人的なやりとりは一切必要ないと思っています。  金貨自体も、王子から手渡しされなくてもいいでしょう。  なぜなら、金貨の役割は我々でいう“旅行のおみやげ”です。  どこかに行ったという記憶をたまに思い出すためだけのアイテムです。  だから、このシチュエーションだとたまたま全員に品が配られましたが、もしもシンデレラが思い出の品がほしいなら、ナプキン一つでも同価値です。  とんびの羽根さんの金貨の役割は、男が旅先で偶然知り合った女の人が別れ際にくれた“品”ってものです。  これだと、交換はききません。  そもそも代用品というものが存在しない。  そうじゃなくて、例えば旅行先でたまたま一個残ってた人形をおみやげとして買ったら、どうしてもそれがほしい人がいたので、ゆずってあげた。  その程度のもの。  “舞踏会に参加して生王子を見た。”  ってことを思い出す為のものなので、同じ役割を果たすなら、何でも良いと私は考えたのでした。  この話の金貨の重要度はその程度でいいはず。  ここで無欲とするキモは、金貨と銅貨を交換するという金銭的無欲であるので、思い出の内容や強さ自体はあまり問題にならないと思います。  ただ、 >>ただしランダムなので運と不運はあるのでそれも楽しんでもらおう、だから運がよかった人には祝いの言葉を、不運だった人には慰めの言葉をかけてフォローする。  これはそりゃそうかなと思いました。  確かに王子の側は普通の価値観持ってるはずなので、そもそも争いがおきそうなこんなことしないだろうし、それでもするなら何か意図があるなあと。  普通はそう考える。  設定に無理がありますね。  無欲以前に、読んだ人間が納得できない。  そこに問題があるのかな。  ダンスを踊った人間で、普通は銅貨をもらえるんだけど、上手だった人間だけ金貨をもらえる。  こんなんだったら、まだましかな?  でも、それだと、無欲の交換はできません。  ダンスの上手さによって決まるので、金貨と銅貨は金銭的価値以外の価値があることになってしまうし、思い出が代用できないものになってしまう。  つまりは例題が不自然すぎるんだな。  このような無欲を出す場合だと、読んだ人間にシンデレラと普通の娘との価値観の相違部分をしっかりと伝えなくてはいけないが、私のだとそれが伝わらないようになっていた。 >>5c.本来の価値に惑わされず、付加価値を評価できるから (羽矢野パターン2)  これは逆でしょ。 >>目に付きやすい付加価値に惑わされず、本来の価値のみで評価しているから。  この金貨は金銭的価値の方が付加価値。  本来の価値である“思い出アイテム”の価値は同じ。  とか考えてて、ふと思う。  泉で斧を落として、金の斧と銀の斧をもらった木こりは、あれは正直なだけだったのか、それとも無欲であったからなのか。  舌切り雀の話とかでもそうだけど、正直じいさんに対してでてくるのは嘘つきじいさんではなくて強欲じいさんなんですよね。  ってことは、これらの話は無欲な話ではないだろうか。 -------------------------------------------------------------------------------- 課題終了。 No.5036 投稿日 2002年8月2日(金)02時10分 投稿者 巻島翔史  大幅に提出時から遅れて書きこみしてますが、レスすべき内容が多かった(カメラワーク関連で生課題を見返したりもしたし)のでそうなりました。 (しかも1フリーズつき(哀))  そのあとBCCの使い方で悩んだし。どんだけ遅いっちゅうねん。  で、課題ですが。  アクションらしいアクションはないなぁ……走ってるとこだけか。 「相手に殴りかかってやりたいんだけど、絶対にそうしてはならない状況にある主人公」というのが、あのネタの背景です。 新木さん> >>三人称の種類がいくつあるか、すべて列挙してみて、それぞれに解説を加えること。 ・完全三人称  誰の心理にも立ち入らないもの。行動やしぐさだけで内面を表現しなければならない。 ・神視点三人称  誰の心理にでも立ち入れるもの。ただし一ページのうちにほいほいと移っていては読者が混乱するので、異なるキャラの心理に立ち入る間隔は離す。 ・キャラ寄り三人称  作中を通じて、あるひとりのキャラの心理にしか立ち入らないもの。視点もそのキャラの興味に準拠する。一人称に近い手法。  俺の分解能では三つしか出ませんでした。というか、この三種類だと思って今までやってきたので…… >>戸のところにカメラが置かれているのだとすると、以下の部分はおかしくないか? >>二人の背中が邪魔で、男性教師は見えないんじゃないの? >>タバコを灰皿に押しつけている様子だとか、表情の細かいところだとか、遠くて見えないんじゃないのかなぁ。  戸の上のほうにカメラが移動したりとか、カメラがズームしていくイメージが自分のなかではありましたが……そうか、実際のカメラのようなズームってのはないのね。映像が近づいたら、それはカメラ位置も近づいている。なるほど。 >>ちなみにこの一連のシーン。二人が廊下に出てゆくまでに、最低でも何回、カメラ位置を変えなければならないと思う?  職員室全体を見るところで1回。二人と先生を映して2回。先生だけに移って3回。戸に向かう二人で4回。二人を呼び止める先生で5回。矢島を映して6回。また先生で7回。また矢島、と相沢も行こうとするところで8回。またまた先生で9回。相沢に戻って10回。  10回という答えが出ました。 >>一食につき、「350本」もの髪の毛が混入しているような「モノ」に、オマエは金を払えるというのか。  払いません。逆に慰謝料を請求します(ヤな客だ(笑))  それぐらいひどいものをあげてしまったという自覚はあるので……まあ自分が情けないだけなんですが。 あらすじ関連>  俺の想定していた主人公は三人全員だったんですが……やっぱりそう読めるんだよなぁ。  実際、俺もあのあらすじでは輝良メインになっていることは自覚していました。  途中には、もう完全に輝良主人公で割り切ろうかと考えていたぐらいです。  ただ、それだとコンプレックスの解消だけをやる話になってしまう。それでは話が暗い。というか、コンプレックスの解消の話というのは、俺が小説でいつもやりたいことなんですね。俺の創作の原動力が『コンプレックス』である以上。  しかし、その『自分がやりたいこと』だけで作った話は、きっとひとりよがりなものになってしまうのではないかという恐れがあるんです。だから幼なじみの二人の恋愛話を足して、さらにそっちメインになんとかずらせないかと考えていたんですが……  ともかく、このままでは祐一と早織に厚みがないのは明白です。輝良と同じように、過去のキャラクタを作ってやらないといけない。それがひいては、脱出を決断したことの説明にもなってくるだろうし。  トラウマやコンプレックス以外で、キャラクタに厚みをつけることはできるんだろうか? そういう厚みのつけかたしかやってこなかった俺に。それとも、無理に回避しなくてもいいんだろうか? >>結のあたり、なにがどうなるのか、読んでてもわからん。ラストの決着がつくところあたりだ。  わからんとしたらまずこれか。 >>>>自らを執行人と名乗る機械生命体は、輝良に「原初氏族らしく政府に忠実に従い、二人を売り渡せばお前は助けてやる」と誘いをかける。が、原初氏族ということにウンザリしていた輝良はそれを拒否。 ・設定説明:原初氏族とは。  かの星が星系国家として成立したころ、国家を動かしてしていた一握りの人々――権力者、為政者、高級官僚、大資本家――の一族を保護する目的で誕生した概念。「国家形成血族保護法」という法律を彼らは非民主的な手続きで制定し、今日まで権力体制は家督相続のかたちで継がれている。(といっても資本家の息子が資本家にそのままなるのではなく、原初氏族内でさまざまな権力のポジションを回しあうという構図。ただしそういう特権階級は本流のみに与えられ、分家は原初氏族をはずれる。兄弟感の殺し合いが原初氏族で多いのはこのためである)  つまり、原初氏族とは、権力側(=政府)の人間であり、そういうことを執行人は言いたかったのである。  ちなみに「かつての祐一」と「かつての早織」は原初氏族ではない。そんな二人が特別な身分である「かつての輝良」に出会ったのは大学にあたる教育機関でのことだ。一般に原初氏族でないものは彼らと同じ教育機関に入ることはないが、出来がよければ特別に推薦されることもある。二人はそういう過程を経ている。 >>罪悪感にかられる輝良は精神を体から切り離すという一度限りの荒業を使い、執行人の宇宙船もろとも太陽に突っ込んでいく。  これは……精神を肉体から完全に切り離せるのは、ひとつの肉体につき一度だけと決まっているんですね。切れたらもうくっつかない。  その変わり、100%相手を乗っ取れる。輝良は執行人の精神を乗っ取って、地球を攻撃しようとする宇宙船を太陽に向けて発信させたのですね。 とんびさん> >>そして現世でも、初期状態で「幼なじみ」の二人がラストで「つきあう」ようになったことが結なんて、詰まらなさすぎだぞ。それだけのためになぜ地球が存亡の危機に立たされなければならんのよ?!  距離が近すぎるということでしょうか。初期状態で二人が。  まああの結では輝良に救いがなさすぎるので、どのみち考え直す必要はありなんですけどね。 オフの叩き材料>  配信しました。というのも、俺、明日には東京行こうかと思うので、忘れんうちにやっておこうと。  弟切さんのアドレスは俺が紛失してしまったので(すいません)、弟切さんは、現地でもらうか、他の参加者経由でもらってください。 (というか、BCCなんぞ使ったことがないんだが……うまくいったのか? いってないなら昼にやりなおしだが)  実はリアルで人に自分の書いたものを見せるのは二回目(しかも一年ぶり。そう、俺が初めて府中に行ったとき以来だ)だったりする。……緊張してます。  あ、あと新木さんには携帯番号送っておきます。急な予定変更に対応せにゃならんし。 -------------------------------------------------------------------------------- >ワーキングメモリー #5022 No.5037 投稿日 2002年8月2日(金)07時41分 投稿者 とんびの羽根 【ワーキングメモリー】作業記憶。課題や行為の遂行に必要な情報を必要な期間能動的に保持するメカニズム。情報の短期的で能動的な保持機構であると同時に、必要な情報の選択、情報の統合や操作を含む動的で柔軟な情報処理系である。  情報の一時的保持、選択、統合などを行うメカニズム [神経生理学]  1990年代後半からワーキングメモリーを司る前頭連合野(PFC=Prefrontal Cortex)の研究、解明がかなりすすみ、世界的に研究している人、機関が急に増えているようです。作業記憶という訳語を使う人もいますが、ほとんどのひとがワーキングメモリーのほうを好んで使っています。  自分語である指摘をうけて、このインターネット検索したら、ここ数年でかなり研究が進んでいるようで、わたしが知らなかった研究成果がいろいろ出ているようです。  どうせ書き直すなら、知識欲をもう少し満足させてからにしたいという、煩悩に襲われてます。 ミイラ取りがミイラになる状態に……。とりあえず、もとのままでわかりやすく書き直すべきかなあ。  調べている内にはまってしまって今回は書き込みの余裕がなくなってますので、書き直しはまたあとで。 -------------------------------------------------------------------------------- 今日はこれからエンタメ大賞の受賞式のパーティだ No.5038 投稿日 2002年8月2日(金)11時38分 投稿者 新木 伸 >光来さん >>境界世界には人間世界へと通じる道が実はひとつだけある。 >>それは、直系二メートルほどの水溜りなのだが、それを覗くと人間世界が見える。  自主ボツ案のものよりはマシですが、これも充分、わけわからんです。  これってようするに、「その金属」を持ちこめたのは、なぜかってことを埋めるための設定ですよね?  いちばん簡単な理由としては、「初めから人間界にあった」ってすること。死神の活動は、おそらく何万年も昔から続いているのだろうし、その金属がどうして存在するに至ったのかは、「上層部しか知らない」とかすれば、とりあえず考えなくても済みます。  鎌の収納場所として、本人しかアクセスできない「次元の隙間」にしまっているというのはいいでしょう。べつに境界世界とは繋がりのないってことならば。死神の能力のひとつとすれば問題ないかと。  んで、境界世界のほうで、死神の体から魂を分離させる方法。  これはひとつの物質に効果を2つ与えようとしている時点で、もうアプローチが間違っています。  用途別に複数の種類の「金属」があるとするか、  さもなきゃ、分離させるのはなにか他の方法によるか……。  なにか他の設定にしないと。 >>死神同士のネットワークはないですが、状況から協力し合うことはあったりする。 >>だが、死神にはテリトリーが(裏で)決められているため、めったに出会うことはない。  ネットワークがないのに、どうやってテリトリーを決め合うわけですか?  出生の落ちる場所って、決められたんでしたっけ?  しかし親の転勤とかがあったら、社会的には子供である死神は、それについて行かねばならないですよね?  また二十代になって、会社に入って、単身赴任とかになったら? >年収とか  やっぱりそんなもんかー。  羽矢野君の440万平均。  わし、デビューして、この6月でようやく10年を迎えたけど、その10年の平均年収は、ぜったいそれより少ないぞ。  しかし貯金が出来ないことには同意。  900万以上稼いだときに、たいした貯金が出来なかったこともあって、唖然としたことも〜(ってこれは浪費しすぎ)。  ちなみに一般的に、作家で生活するにあたって、サラリーマンと同じ生活レベルを維持するためには、2倍稼がなきゃならないと言われています。  保険料やらなんやらでサラリーマンみたいに優遇されていないし、資料やらも山ほど必要だし、必要経費も多いし、交通費などもすべて自分持ちだし。パソコンとかレーザープリンターとか、仕事用の機材も必要だし。 >まっきー  三人称の種類とか。  あと「作者視点三人称」とか、語り部視点三人称とか、まだまだあるだろ。  「本当に女心の分かっていないやつであった」とか、誰かの「感慨」が混じるようなものが、「作者視点」。  ちなみに語り部視点では、「フォーチュンクエスト」なんてのがあるよな。あれは一人称を模した語り部視点なのだ。ある人物が、自分の昔の冒険を本にしたという形式。  また視点の移り変わりの数。  もうすこし減らせないものか?  僕の聞いているのは、「最低何回でやることができる?」という意味合いのものなのだが?  視線の移り変わりの回数は、読みやすさとか、感情移入の具合とかに関わってくる。少ないほうが、より読んでいて目が離れにくくなるわけだ。  長編1のあらすじ。  自分がやりたいとかは、裏の主人公の側に込めるもの。  そしてメインの主人公のほうには、それよりも強い動機と、話の筋を与えるものね。  トラウマやコンプレックス以外のテーマって、山ほどあるだろ。  ――っていうか、そっちのほうが、むしろ少数派だぞ?  普通は「成長」だとか、そういう「素直」なものをテーマにするもんだが。 -------------------------------------------------------------------------------- >OFF会連絡 No.5039 投稿日 2002年8月2日(金)11時41分 投稿者 新木 伸  8/5(月)。  17〜18時ぐらいに集合のこと。  各自、杉井邸に現地集合ってことで。  飲み物、おやつなど、持参のこと。  場所がわからないのは、紫さんひとりかな?  JPG画像で地図を送って自力で来てもらうのと、府中 or 府中本町のどちらかに時間指定で待ち合わせをして、誰かに連れて行ってもらうのと……どちらがいい?  ちなみに普通に来るなら、最寄り駅はどっち?  京王線府中なら、歩いて行ける距離。10分弱。  武蔵野線の府中本町からだと、タクシーを使ったほうがいいくらい。歩くと20分くらいかかる。  わしとみやびさんは、5時頃に府中本町の予定。  府中経由は、弟切さんだったかな? -------------------------------------------------------------------------------- >OFF会連絡 No.5040 投稿日 2002年8月2日(金)15時32分 投稿者 紫ゆきや >新木さん  わたしも、府中本町です。  17時までに府中本町に着いているようにしますので、連れて行ってもらえませんでしょうか?  よろしくお願いします。  書いている途中の短編は、送り先がかわからないので、人数分印刷してもっていきます。(力弱いことに、それほど枚数もありませんし……)  7部くらいあれば足りますでしょうか? -------------------------------------------------------------------------------- 徐々に復活中 No.5041 投稿日 2002年8月2日(金)19時17分 投稿者 弟切 千隼 自分の体調もマシンの調子も少しずつ戻っている最中の弟切です。 >>『ブギーポップは笑わない』解析 考えてみたら、竹田啓司の「心の痛み」を考察するのを忘れていました(^^; ということで、今回は竹田啓司の「痛み」を考察します。 竹田啓司は「普通の男子高校生」です。たまたま宮下藤花の恋人であったがゆえに、宮下藤花の中にいるブギーポップの唯一の友人となり、ほんの少しばかり事態に関わることになってしまった人物です。 彼や藤花が通っている深陽学園という高校は進学校ということになっていて、大部分の生徒は大学へ進学するようです。しかし、彼はその中にあって珍しく就職することが決まっており、そのことで疎外感を持っています。 彼は、成績が悪くて進学できないために就職することにしたのではありません。彼はアルバイト先のデザイン事務所で才能を認められ、スカウトされるような形で就職が決まりました。ですから、進学しないことに対して劣等感を抱いてはいません。 彼が抱いているのは、あくまで「疎外感」です。 この疎外感という感覚は、『ブギーポップ……』に登場する多くの人物に共通する感覚ですね。 例えば、博識すぎて疎外感を持っている末真和子や、大人びすぎて疎外感を持っている−しかし本人はそのことを気に病んでいない−霧間凪や、疎外感を優越感にすりかえてわざと他人と距離を取っている早乙女正美などです。 竹田啓司の場合は、就職組の自分に向けられる周囲の進学組の視線に戸惑っています。彼はそれを「仲間に入らないための、敵意に近い冷淡さ」と受け取ります。 けれども後に、それは早々に進路が決まった自分に対するうらやみの気持がそうさせているのだと気づきます。気づいてみれば、お互いにただの思い込みによって壁を作っていたということがわかります。 このような感覚は、実際に受験や就職を控えている中高生にはとても親しいものでしょう。これといった特徴のない「普通の人」である竹田啓司も、ちゃんと読者の共感を得られるキャラクターになっていますね。 >>OFF会 弟切は京王線府中駅経由で会場へ行きます。できるだけ早めに向かうつもりですが、仕事の都合により少し遅れるかも知れません。 皆さんにお会いできるのを楽しみにしています。 巻島さんへ > 叩きの材料は、現地で受け取ります。今、PCの動作がまだ不安定なので、原稿を送ってもらってもきちんと受け取れる保証がありません。 -------------------------------------------------------------------------------- ねぶた囃子にシャラランと鈴の音がのって…… No.5042 投稿日 2002年8月3日(土)00時56分 投稿者 光来 唯 >変身    まず、死神は境界世界においても特殊な存在なのです。境界世界の人間がすべて死神であるわけではなく、生まれたときに死神であるかどうかがわかる(決まる)のです。  そして人間世界における死神ですが。  死神は魂レベルで人間と異なっています。けど、人間として生まれてくるときに人間の魂も混じります。  普段生活しているときは、人間の魂の状態にあるので普通の人間と変わりません。  それが変身することで、死神に魂に戻ります。死神の魂に戻ることで、死神の力を行使できるようになります。  人間の魂に隠れる(擬態する)理由――死神の魂は純粋で人間の生活を送っていればすぐに穢れてしまうから。(この点についてはもう少し違う理由を思考中)。  死神の力(発動時には紅い瞳になる)  高い運動能力、次元の隙間へのアクセス、穢れの感知力の増加、穢れた魂への耐性(取り憑かれない)、人の記憶を十数分のみだが消すことができる  衣装の変化は次元の隙間へのアクセスを利用して可能。これは死神各個人の趣味による。 >「上層部しか知らない」  それはアリなんですか?  「もとから地上にあった」は考えたんですが、なんであるのかって理由に「昔は境界世界と人間世界は簡単に行き来する方法があって……」ってな感じで、長々とした背景を書かなければならないってことで没にしたんです。……が、そうやってもいいんですか。  でも、言われてしまった以上このネタはもう使えないですね。  今度はこれを考えなくては。 >死神の体から魂を分離させる方法  金属の効果、やはりまずかったですか。  私も書いてて、いいわけにいいわけを重ねているような気分でした。  おかしいと思ったら、さっさと別のアプローチに切り替えないとダメですね。  別の金属は難しいです。二種類になってしまうと、他にもそういった金属があるという可能性を示唆することになります。  あ、でもそのほうがいいか。  死神狩りの死神の持つ武器も、また別の種類の金属である必要があるからです。  ですから、今のところ、異なる金属が三種類あるということになります。 ・ 魂の穢れを浄化させるもの ・ 肉体と魂を分離させるもの ・ 強制的に死門へと魂を送り出すもの >ネットワークとかテリトリーとか  すべて境界世界が裏から手を回して……って、わけわからんですな、もう。  一瞬、世界の流れがそうしている、って逃げようかと考えてしまいました。死神が一箇所に集まらないように、「転生」を司っている「何か大きな流れ」が彼女らをうまい具合に分けている、と。でも転勤、単身赴任の場合には当てはめられませんから、没ですね。    テリトリーは没にします。  その代わり、すみわけ、を持ってきます。  基本的には「なぜか」出会うことはないのだけれど、出会ったときには自分の探査範囲を互いに決め合う。  自分の受け持つ地域を多く取るか少なく取るかは、実力の高い(あるいはよりベテランの)死神が選ぶこととなる。  ネットワークがないのは変わりません。ネットワークとは情報を交換し合ったり、強力体勢を取るものだと考えていますので、それほど強いつながりはないということです。  今やってるのって、表には出てこない裏設定の部分ですよね。  ということは、もうあらすじに入っても問題ないはず。  というか、本文の書きなおしも考えると、ゆっくりもしてられないんですよね。 -------------------------------------------------------------------------------- 映画の話 No.5043 投稿日 2002年8月3日(土)01時04分 投稿者 光来 唯 No。5009で > たとえば映画なんかを観てきたとします。 > 誰かにその映画の内容を、説明しなければならなくなったとします。 > そのときに語る内容が、それ、そのままずばり、「あらすじ」です。 > ためしに、最近観て記憶に新しい映画かなにかの話でもしてみませんか?  に対して。『エボリューション』でやってみたんですが。  約2000字って……。  あいかわらずダメですわ。ああ、私の書くあらすじそのまんまだ。  自分で読んでもなんじゃこりゃ、です。思い出した事象をただ羅列しているだけ。しかも日本語もおかしいし。  こんなの聞かされても面白いかどうかなんて判断できませんよね。    主人公は生物学者と黒人の地質学者、ともに大学の教授です。それから重要な役役どころを持ったサブキャラとして、生物学者の生徒でレポートに最低の評価をつけられた太った兄弟。消防士志望の青年、女性科学者が出てきます。  最初は何もないような荒野で消防士志望の青年が消防訓練をするところから始まります。そこに空から隕石が落ちてきます。  翌日、生物学者が生徒にレポートを返す場面になって、太った兄弟ふたりにだけレポートに最低評価をつけます。  隕石の調査を地質学者が依頼されて、生物学者と彼は友人同士なんでふたりで隕石の落ちた場所に調査に向かいます。  隕石の落ちた場所はでかいクレーターができていて、その横では現場検証に来ていた警官と消防士志望の青年が揉めてました。青年は帰って試験を受けるけど、結局落ちて消防士になれません。  クレーターの底にあった隕石の一部を、生えていた苔と一緒に採取し、学者ふたりは帰ります。  大学で、顕微鏡で苔を覗いた生物学者は、それがものすごい速度で細胞分裂を繰り返していることに気付きます。ものすごい速度で進化を遂げていると判断した彼は、地質学者、それから生徒の何人かとともに再びクレーターの中へ入ります。  クレーターの底では足元を蟲が埋め尽くしてました。  その蟲を採取して帰り、次に彼らがふたりでクレーターに訪れると、そこは国の管理下に置かれ、軍の調査部隊で溢れていた。  かつて軍の研究者であった生物学者はそのコネでその部隊の指揮官のもとへ行き、女性科学者と出会うことになる。  追い返され、調査できるよう裁判を起こしたふたりは、生物学者が過去に起こした問題を盾に調査不可を命令される。さらに今まで取ってきたデータとサンプルも盗まれた二人は監視の目をかいくぐってクレーターに侵入する。  その頃、消防士志望は地面の割れ目から這い出て来ている蟲と、不気味な魚を見つける。  クレーターの中は土台やエレベーターがしっかりと整備されていた。隕石の周りは独特な植物と蟲のような生物にあふれてる。蟲を採取しようとするが、女性科学者に見つかってしまう。  その頃、ゴルフ場に肉食系の爬虫類が出現し、人が襲われる。  翌日、学者ふたりのもとへ消防士志望が、ゴルフ場に出現した爬虫類の死体を持って現れる。その爬虫類は水の中から現れたのだが、地面にでて数次間後窒息で死亡したという。  また別の場所で別の生物が現れる。いちはやく気付いた学者二人と消防士志望は調査をはじめる。  近くに窒息した大量の恐竜のような生物が死んでいた。その場所は、隕石の落ちた場所と地下道でつながっていたのだが、地下道は全地域に広がっているのだという。そのとき、窒息死したと思われた生物の一匹から別の生物が生まれる。恐竜に似たそれは、肺呼吸ができるようになっており、地上でも生きられた。そしてソレはショッピングモールへと侵入し人々に襲いかかるが、学者ら三人は銃を使い、ソレを撃退する。  女性科学者が軍上官に生物の全土への広がりを訴える。そこへ学者ら三人が姿を見せる。生物の殲滅方法を思案する中、クレーターから猿に似た形状のものが出てきて、人を襲う。それをなんとか撃退すると、その場にいてエイリアンの危険性を身をもって感じた役人が殲滅のためにナパーム弾を使うことを認める。クレーター周辺地域の住民に非難勧告が出る中、女性科学者を加えた学者らは一時、大学に戻る。  研究室で、最初に採取したきり進化をしていない生物を見て、その理由を考える。そのとき、生物に火を投げ入れてしまう。瞬間、進化の止まっていた生物は一気に成長する。熱で進化することを知った彼らはナパーム弾の使用を中止するよう連絡する。が、軍はそれを無視する。  そんな中、生物にとって毒になる化学薬品に気付く。その化学薬品を集める方法を考えたとき、偶然そこに居合わせた太った兄弟がふけ取りシャンプーにその化学薬品が含まれていると提案する。  消防士志望が持ってきた消防車にありったけのふけ取りシャンプーを入れ、兄弟を含めた六人はクレーターへと向かう。クレーターそのものは閉鎖されているため、つながっている別の穴から侵入し、隕石にふけ取りシャンプーを吹き掛けようとする。が、ナパーム弾の投下が予定より早められ、彼らは一時撤退する。ナパームの熱で一気に進化した生物は巨大な肉の塊となり、さらに分裂で増えていこうとする。あまりにも巨大過ぎて外からの攻撃では無理だと悟った彼らは肉の塊の肛門から直接体内へ化学薬品を放出する。肉の塊は破裂し、生物は消滅する。  その後、消防士志望の青年は消防士になれ、彼らはテレビの取材を受けるが、生物学者と女性科学者はふたりでどこかへと去っていく。 -------------------------------------------------------------------------------- まずは昨日の分。 No.5044 投稿日 2002年8月3日(土)01時15分 投稿者 八神伽羅  昨日は来客があって書き込みができませんでした。  関東に住んでいると、夏休みは客が多いです。 「親に捨てられ人間不信になった子供が、新しい家族に心をひらく話」 1.貧乏な家に生まれ、口減らしのために親に山奥に捨てられた子供。猟師に発見され孤児院に連れていかれるが、すっかり人間不信になっていた。孤児院で誰にも心を開くことのなかった子供だが、ある時養子として裕福な夫婦に引き取られる。愛されても夫婦になつこうとしない子供。だが、病気で生死の境をさまよい、夫婦が必死に看病してくれたことで、彼らに心を開くようになる。 2.母親が失踪したため、おじに引き取られることになった私生児。ただ一人の肉親に捨てられたショックから人間不信に陥ってしまう。おじにおばにも腫れ物を触るように扱われたため、その傾向は強くなる一方だった。そんな時、おじ夫婦に子供ができる。実の子がいれば自分は邪魔者になる、と考え私生児は家出するが、必死のおじに探し出され、心配したと厳しく叱られる。そのことで彼はおじ達に心を開くようになる。 3.両親が離婚することになったものの、どちらからも要らないと言われてしまった子供。見かねた母方の祖父母に引き取られるが、すっかり人間不信になった子供は彼らになつこうとはしなかった。愛想のない子供は転校先でいじめられてしまい、いっそう人間不信がひどくなる。だがそのことを知った祖父母が学校に乗り込んでいじめを止めてくれたのをきっかけに、少しずつ彼らに対して心を開くようになる。 4.戦争中の国。敵軍からの逃避行の最中、足手まといになるからと親に置き去りにされた子供。味方兵に保護され、安全な地域の孤児院に送られるが、人間不信になった子供は周囲の子供たちや養母に心を開こうとしない。そんな中、ついに孤児院のある村にも敵が迫ってくる。避難する村人達。逃避行の途中、幼い子供達を置いていけと村人に迫られる養母を見た子供は、また捨てられると怯える。だが、養母は子供達を見捨てはしなかった。避難先に着いた後、子供は少しずつ周囲の人間に心を開くようになる。 5.親に人買いに売られてしまい、そのことで人間不信になった子供。人買いから逃げだし、路上で暮らしているところを保護され施設に入れられるが、周囲の人間に心を開こうとしなくなっていた。施設の子供たちも、そんな彼に対し冷たく接する。だが、一人の少女だけが彼に対し優しく振る舞った。その少女を拒絶し続ける彼。だがある時彼女の境遇が自分と同じであることを知り、少女に対して心を開く。それをきっかけに、彼は少しずつ周囲と打ち解け始める。 6.親に虐待され、近所の住人の通報により保護施設へ入れられた子供。それでもなお親が引き取りに来るのを待っていたが、両親は現れず、親戚の青年に引き取られる。青年は子供に優しく振る舞うが、子供は打ち解けようとせず、何度も家出を繰り返す(途中) 7.幼い頃に両親が離婚し、母親に引き取られた子供。数年後、再婚相手に子供は要らないと言われた母によって、祖父母に預けられたのをきっかけに人間不信になる。他人に対し心を開かなくなった子供は、学校でいじめに遭う。ある時子供はいじめっ子に手酷く仕返しをし、怪我をさせてしまう。そこのとで祖父母にも捨てられるのでは、と怯える子供だが、彼らは子供を責めはせず、優しく慰めてくれる。それがもとで子供は祖父母に心を開くようになる。 8.母が失踪し、酒乱の義父のもとに置き去りにされた子供。見かねた義父の弟に引き取られるが、母に捨てられ、義父には暴力を振るわれた子供は人間不信になっていた。義父の弟はあれこれと世話を焼いてくれるが、子供は心を開こうとしない。そんな中、母と義父が一緒にやり直さないかとやってくる。母親に未練のある子供は家に戻るが、結局は前の生活に戻り、絶望していたところに義父の弟が乗り込んでくる。心配でたまらなかったと告げられた子供は初めて彼に心を開き、家を出るのだった。 9.権力欲にかられた両親により、後宮に入れられた少女。そのことで人間不信になった彼女は、同じ境遇の少女はおろか、彼女を見初めた皇帝に対しても心を開けずにいた。だがそんな時、後宮に入った賊に彼女は誘拐されてしまう。見捨てられるだろうと少女は考えるが、単身乗り込んできた皇帝に助けられる。そのことがもとで少女は夫である皇帝に対し、心を開き始めるのだった。 10.赤ん坊の時に孤児院の前に捨てられていた子供。その出生故に他人に対して心を開けずにいた。子供のいない夫婦に引き取られてからも、それは変わらない。成長して(途中) 11.進行性の難病を患い、治療費が払えないからと親に捨てられた子供。親切な医師に引き取られるが、すっかり人間不信になった子供は、医師は研究目的で自分を養っているのだと思い込み、心を閉ざす。数年後、病気が進行し衰弱した子供は、医師にその胸の内を明かす。医師はそれを強く否定し、私財をなげうって国一番の名医に子供を託す。それを見ていた子供は、快復した後医師に対し心を開くようになる。 12.施設に預けられ、親が引き取りに来なかったため人間不信になった子供(途中)  今日の分はこれからです……。  ではまた一時間後。 -------------------------------------------------------------------------------- そして今日の分。 No.5045 投稿日 2002年8月3日(土)02時46分 投稿者 八神伽羅 「志望校合格を教師と約束した高校生が、見事合格する話」 1.志望校が決まらず無気力に過ごしていた高校生。だが担任の熱心な進路指導により、やりたいことを見つける。志望校を決め、担任に合格を約束する高校生。しかし今までだらけていたため、初めて受けた模試の成績は散々。その後も成績は伸び悩み、やる気をなくしてしまう。だが、担任との約束を思い出して奮起し、見事合格を果たすのだった。 2.難関校への挑戦を決め、それを担任に打ち明けた高校生。反対されるという予想に反し、担任は励ましてくれる。それに感激した高校生は、担任に合格を約束する。だが、センター試験前日に体調を崩し、ひどい点をとってしまう。落胆し志望校の変更を言い出した高校生に、担任はあの約束はどうするんだ、と静かに尋ねる。その言葉で奮起した高校生は、二次試験までの日々を勉強に明け暮れ、合格する。 3.憧れの男性教師に、志望校への合格を約束してしまったお調子者の女子高生。しかし成績は伸び悩み、ひそかに志望校の変更を検討し始める。だが、男性教師が自分が約束を果たすと信じていることを偶然知り、変更を止め猛勉強を始める。約束を守りたい一心で彼女は試験を受け、見事合格する。 4.進路指導の教師に、超難関校への合格を約束した学校一の秀才。だがそれが逆にプレッシャーになり、成績が低下。現役合格者数を増やしたい学校側は、彼に幾分ランクを落とした大学を受けるよう提案するが、進路指導の教師は、彼はきっと合格すると主張しそれを退けさせる。それを聞いた秀才は必死で勉強を始め、教師との約束を果たすのだった。 5.中学時代の部活の顧問に、そのスポーツで名の通った大学に進学することを約束した高校生。三年の夏、部活を引退し受験勉強を始めるが、思うように伸びない成績に苛立ちすべてを投げ出してしまう。気分転換に母校を訪れ、部の練習風景をのぞいた高校生は、いつか自分が約束通りに活躍するのを楽しみにしていると顧問が語るのを聞く。それをきっかけに勉強に打ち込むようになった彼は、見事進学し顧問に報告に行く。 6.憧れている美術教師に、彼女の母校である美大への進学を約束した高校生。そのために懸命に絵を描く日々を送っていたが、教師は事故で死んでしまう。身近な目標を失い、高校生は無気力になる。だが、彼女の遺した作品を目にし、その素晴らしさに打たれたことで約束を強く思い出し、再び筆を執る。翌春、高校生は美大に合格し、墓前に報告に行く。 7.落ちこぼれの高校生。三年の夏にやりたいことをみつけ、進学を決意するが教師達は相手にしてくれない。唯一担任だけが真剣に希望を聞いてくれ、そのことに感激した高校生は合格を約束する。だが成績は伸びず、教師達は進学をあきらめ就職を勧めてくる。そんな中担任だけは高校生を信じ、遅くまで勉強をみてくれる。そんな担任との約束を破るわけにはいかない、と高校生は奮起し、猛勉強の末合格を果たすのだった。 8.小中学校と教師と折り合いが悪く、灰色の学校生活を送ってきた高校生。ようやく高校で尊敬できる教師に巡り会えた彼は、志望校への合格をその教師に強く約束する。だが成績は伸び悩み、合格の可能性は低い。(途中) 9.教師と険悪になり、不登校気味の高校生。心配した母親が雇った家庭教師とはすぐに打ち解ける。進学を希望する彼女は家庭教師に志望校合格を約束し、高校に戻るが、あいかわらず教師とは上手くいかない。また休みがちになる彼女。しかし留年を勧めてきた教師を、家庭教師がなんとか思いとどまるよう説得しているのを知り、約束を果たすため高校に戻る。その後勉強を続けた彼女は、見事合格を果たすのだった。 10.なにごとにも無気力な高校生。進路指導に熱心な担任に、なにげなく志望校合格を約束する。守る気のなかった高校生だが、担任が真剣にその約束を信じているのを悟り、それに応えようという気になる。その後勉強に勤しんだ高校生は合格を果たす。 11.進路指導時、思い切って将来の夢を(途中) 12.あなたのような教師になるために教育大に合格する、と担任に約束した高校生。だが成績が下降し、志望校を諦めようとする。(途中)  7個。  受験はわりに最近で馴染み深い事柄だから、もうちょっと書けるかと思ったのにな……。 -------------------------------------------------------------------------------- えんため大賞の授賞パーティに行ってきました No.5046 投稿日 2002年8月3日(土)13時31分 投稿者 新木 伸 >紫さん  掲示板の書きこみ者名のところがリンクになっている人は、そこがメールアドレスです。  メールアドレス公開している人には、送っておくように。  すくなくとも僕のところに1通。  んで、17時に府中本町ですね。  多少遅刻してゆくかもしれません。ゆっくりめでどうぞ。 >光来さん >>まず、死神は境界世界においても特殊な存在なのです。境界世界の人間がすべて死神であるわけではなく、生まれたときに死神であるかどうかがわかる(決まる)のです。  またわけわからん設定が……。  境界世界というのは、魂を再生するための場所ではなかったのですか? そこにいるのは全員死神だったのでは?  では境界世界にいて、死神でない他の境界人は、なにをしている人たちなのですか?  境界人も食べ物を食べたりするのかな? なら農作業に従事している境界人もいるのかな。  そもそも境界世界って、どのくらい人口があるものなの? >>死神は魂レベルで人間と異なっています。けど、人間として生まれてくるときに人間の魂も混じります。  ここも、わけわからんです。  なんで混じるの?  いままでの設定だと、単に、人間の肉体に入るはずだった「人間の魂」のかわりに、死神の魂が入りこんでいる……ってことでしたが。  その混じった「人間の魂」がどこから来たものなのか、不明。ここがわけわからんです。  こういう設定に変わるのだとすると、死神の魂は、どこかで人間の魂を1個捕まえてきて、ふたつがくっついた状態で人間の体の中に入って生まれてきている――ってことになりますが?  ならその「人間の魂1個」は、死神が職務を全うして天に帰るときには、どうなるわけですか?  ようは、「ずっと変身していられない理由」ってのを出せばいいだけのことですよね。そのためだけに、わざわざこんなややこしい設定を出す必要があるのかなぁ。  金属の話。  2種類でいいんじゃないかな。  肉体から魂を分離させるものと、人間の体から死神の魂を切り離すものは、これ、効果が同じでしょう? どちらも死神の魂に対して使われるものですし。  あとこの手の設定を作るとき、効果の違うものが複数あるのなら、2種類だけでなく、あまり知られてはいないが、他にもいくつかの種類がある――ってことにしとくのが普通です。  なぜなら、2種類だけだとすると、こんどは「なんで2つだけなの?」ってな疑問が出てきてしまって、それに答えないとならないから。  1つだけか、さもなければ複数か、そのどちらかであると数の説明をしなくてすみます。  「何種類かあるんだけど、よく知られているのはこの2つだよ」とか言えば、それ以上の説明は不用ですから。  書き始める前に。  まず、あらすじを作り直すのに、大きな問題がひとつありますよ。  女の子の狙いです。  話の基本的な流れです。  以前は、自分に告白してきて困らせてきた主人公に、痛い目をみさせてやろう、てなことだったわけですね。でも結果、惚れちゃう。――そういう流れだったわけですね。  あとでもちろん記憶を消すつもりだったから、自分が死神であることを明かしたわけです(半分うっかりも混ざっているんだけど)。  その「ミス」のリカバリー方法はちゃんと設定内に用意されていた。種を使うと記憶も刈り取れる。だから彼女ははじめからそのつもりで、主人公に自分の仕事を見せたわけですね。  さて、なにが問題なのかというと……。  今回、「種を使うと記憶も刈り取れる」――とかいう、そんな便利で都合の良い設定は、もうなくなってしまったということです。  なにか、「死神の能力として記憶も消せる」なんてものを持ち出そうとしているようですが、それ、NGでしょう。  記憶を消すということって、「魂を刈り取る存在である死神」とは、本来、なんも関係のない能力でしょう? 不自然なんですよ。  「ブリーチ」のほうでも、なにかライターみたいなアイテムを使って記憶を消せる(映画のMIBにも類似の記憶消去アイテムがありましたが)って設定があります。  死神の基本属性のなかに、そういう「能力」が自然に組み込まれているのなら、べつに問題はないでしょう。  しかし「じつは持っていた便利アイテム」やら、「じつは備えていた便利能力」やらを設定しないと持てない種類の「能力」なわけでしょう?  「ご都合主義」には、許されるものと、許されないものとがあるわけです。  まずそこを理解しましょう。  「ブリーチ」やら「MIB」やらでそうした「ご都合主義アイテム/能力」が許されているのは、あれらの話の主題が、あくまで「穢れた魂を狩る」とか「宇宙人を狩る」というのに向いているからです。  その本筋のほうの話をやりやすくするために、ああした「目撃者の記憶を消せる」という「便利アイテム」の存在が許容されるわけです。ご都合主義ではあるが、そこが本筋ではないので、観客から容認してもらえるわけですね。  話の本筋にのめりこみたい観客は、「ここで目撃者がいると話がややこしくなる」ことがわかっているので、多少のご都合主義は許してくれるわけです。  んで、今回の光来さんの話のほう。  あいかわらず、主人公に仕事を見せること(その後に記憶を消すつもり)が、本筋のままであるとしましょう。  その展開で、最後になって、「じゃあ記憶を消すわ。じつは死神は人間の記憶を消すことができるの。うふふふふ」なんてやったひにゃ、これは「許されないご都合主義」になりますって。  話のラストでそんなことやってたら、すべてがぶちこわしです。  つまり、「後で記憶を消すつもりで死神の仕事を見せる」っていう展開は、この話では、NGってことです。  さて、「後で記憶を消す」以外の方法で、彼女が自分の仕事を主人公に見せてしまってもよい理由を考え出してください。  さもなければ、話の本筋を変えましょう。  「本来見せてはいけない死神の仕事を、彼女があえて人間の少年に見せようとする」――といういまの流れでなくしたなら、便利アイテムや便利能力も存在を許されるかも。 >光来さん  そうそう。  言おうと思っていたのですが。  これ本当に、短編で書くつもりなのですか?  あとHPの短編賞の締め切りに無理矢理合わせようとしているようですが、それにはなにか意味があるのかなぁ。  落ち着いて考えてみてください。べつに賞は逃げませんよ。  急いで書きあげた不完全なものを送りつけて落選を食らうのと、必要なだけ時間と手間を掛けて「完成」させてから、正しく評価してもらうのと、どっちが得? どっちが作者としての本懐?  これ話のネタ的には、シリーズ展開の出来る話だと思うんだけどなぁ。  端から見ていると、なんでわざわざ、短編1本を書いたきりでおしまいにしてしまうのかと、疑問になりますが。  ラストで、少女は主人公と付き合うことを了承するわけでしょう。好きになるかどうかはこれからのこととして、とりあえず興味は持ったということで。  その先を書かず、そこで終わらせたままっていうのは、もったいなくないかな?  このくらいの規模の話であるなら、長編3本なり、5本なりのシリーズで想定しますが。そのぐらいないと、境界世界の設定なんかも作品の中に出せないし。「死神を狩る死神」なんかも出てきませんし。  「世界一個を丸ごと作りあげて、数十枚の短編を一冊だけを書いて、使い捨てにする」――とかいうことって、とても贅沢なことなのですね。  僕らプロからみると、「そんなもったいないことができるか!」てなものですが。  世界一個作ったら、まずシリーズ一本書かないと元が取れません。最低でも長編1本かなぁ。  短編1本きりで使い捨てるとは、なんと贅沢な……。(笑)  まあアマチュアだからこそできる贅沢なのかもしれませんが。  その「贅沢さ」に光来さん自身が気づいていないと思われるので、いちおう、書いてみました。  締め切りに追われず、すきなだけ手間をかけられるのも、世界ひとつを作って短編一本で使い捨てにするのも、アマチュアだけに許された「贅沢」なわけですね。  しかしどうせ贅沢するなら、どっちも贅沢すればいいのに。  締め切りには駆け足で間に合わせるけど、世界一個は使い捨て――。時間はケチるけど、設定はケチらない。  なにか、アンバランスではないですか? >光来さん  「エボリューション」のあらすじ。  「それってどんな映画だったん?」とかいう話題で、そういうふうに話されたとしたら、僕なら途中で手で遮って、言いますね。  「――で、つまり、その話って、なんなわけよ? ひらたくいうと、どんな話なわけ?」とか。  ひらたくいうと、どんな話なのですか? -------------------------------------------------------------------------------- ある日の弟切の食生活。 No.5047 投稿日 2002年8月3日(土)23時12分 投稿者 弟切 千隼 朝食……バニラアイスクリーム一個(百円)。 昼食……抹茶アイスクリーム一個(百円)。 夕食……そうめんと野菜サラダと野菜ジュース(約三百円)。 いくら暑くて食欲がなくても、いくら食費が安く上がるといっても、良い子はこんな食生活を真似してはいけません(^^;  >>『ブギーポップは笑わない』解析 一応主役である宮下藤花/ブギーポップの「心の痛み」について考察していませんでした。 そこで、今回は宮下藤花/ブギーポップの考察です。 ブギーポップのことを除けば、宮下藤花はごく普通の女子高校生です。彼女はお節介焼きなところがあって、困っている人を見ると手助けせずにはいられない、愛すべき人物として描かれています。 彼女の「お節介焼き」なところが、極端に拡大されて世界に向かうとブギーポップになる、と言えなくもありません。しかし、だからといってお節介焼きな人がみなブギーポップのような第二人格を持つかといえば、そんなことはありませんよね。 宮下藤花の中にブギーポップが生まれた真の理由は、作中では明らかにされていません。 わずかに、彼女が中学生の頃、両親の離婚騒動があったことが、ブギーポップという第二人格の分離に寄与したかも知れない、とほのめかされています。 宮下藤花は全般的に明るくて、「心の痛み」をほとんど感じさせない人です。唯一、彼女の心の痛みといえば、この両親の離婚騒動でしょう。 思春期の人間にとって、両親の離婚騒動がどれほどの痛みをもたらすか、察するに余りあります。離婚が増えている昨今、彼女の立場に同情する読者は少なからずいるでしょう。 宮下藤花の心の痛みも、読者の共感を呼びやすいようにきちんと計算されていることがわかりますね。痛みなど感じさせずにいつも明るくふるまい、他人のお節介を焼くところがまた彼女の魅力となっています。 加えて、無愛想なブギーポップ−という異常な存在−を際立たせるために、宮下藤花の表情豊かな明るさと愛らしさが役立っています。これでこそ、『ブギーポップは笑わない』という題名が生きてくるのですね。 ブギーポップが生まれた理由がぼかされているのは、神秘性を出すためでしょう。 以前、新木さんがおっしゃったように、神秘性という効果を出すためには、何もかも明らかにしてしまわないで少し謎を残しておいたほうがいいのですね。 ということで、ブギーポップは事件の詳しい経緯については何も語らず、一度も笑わないまま、唯一の友人竹田啓司の前からあっさりと姿を消すのでした。 -------------------------------------------------------------------------------- おひさしぶりです No.5048 投稿日 2002年8月4日(日)02時21分 投稿者 唯野教授  唯野です。  しばらく顔を見せていませんでしたが、生きてます。短編も書いたり書かなかったりしてました。何人か、私のいない間に参加された方がおられるようですね。よろしくお願いします。  さて、突然かつ遅過ぎですが、オフ会に参加させてください。巻島さんの短編はもう間に合わないかな……。もし間に合えば送信お願いします。  あと、叩きの材料が少なければ私がこの前の杉井宅オフ(通称猫オフ)で書いたものを直した奴を提供したいのですが、どうでしょうか?  これだけで去るのはあんまりなので巻島さんの長編あらすじにいくつか指摘を。  まず、何度も言われていますが、どう考えても西谷が主人公ですよね。というか他の二人っていらないんじゃないかなー。コンプレックスについてこだわってるようですけど、西谷のコンプレックスは全然解消されてないですよ。だいいち、星をとびだせばコンプレックスが解消されるというのもよくわからないです。  一行コンセプトをもう一度見直して、四分割からはじめてみてはどうでしょう? -------------------------------------------------------------------------------- ねぎと No.5049 投稿日 2002年8月4日(日)02時53分 投稿者 八神伽羅 一緒に包丁で指を切ってしまいました。  浅い傷のくせにわりと痛むので、入力がちょっとつらい……。 「幽霊が苦手な霊媒師が、霊と向き合えるようになる話」 1.一人っ子なので、こわがりだというのに家業を継ぐ羽目になった霊媒師。技能は一流なのだが、霊と向き合うのが怖く、仕事の度に逃げ出し、父に代わりに霊を退治してもらっていた。だがある時、強力な悪霊との戦いで父が重傷を負ってしまう。とどめを刺されそうになった父親を守る為に霊媒師は初めて霊と対峙し、除霊に成功する。それ以降、霊媒師は霊と向き合えるようになる。 2.強い霊感を持つため、子供の頃から霊につきまとわれ、彼らが苦手になってしまった霊媒師。除霊を生業にするようになってからも、霊と向き合うのを避け、遭遇するなり問答無用で退治していた。ある時とある霊を駆除するよう依頼された霊媒師。いつものように片付けようとするが、相手は昔の友人だった。対話をはかる霊媒師。未練があり成仏できないといわれ、霊媒師は友人の霊の心残りを解消してやる。成仏した友人を見送った霊媒師は、霊が前ほど苦手ではなくなっていることに気づく。 3.強力な悪霊と戦った父が、重傷を負って引退するはめになって以来、霊が苦手になってしまった霊媒師。家業を継いだものの、仕事は弟に任せきりにしていた。だが弟の手には負えない霊が現れる。その霊に憑かれて正気を失ってしまった弟を救うために、霊媒師は初めて霊とまともに対峙し、戦って勝利を収める。それ以降、霊媒師は家業に勤しみ、霊達と向き合うようになるのだった。 4.子供の頃に観たホラー映画がトラウマとなり、霊が苦手になってしまった霊媒師。家業を継ぐため、いやいや修業をして能力は身につけたものの、霊が怖くて仕事はできずにいた。そんなある日、霊媒師は公園で子供の霊を見つける。数日は気づかないふりを続けるが、いつも寂しそうにしている霊が気になり、声をかけてみると、近くで事故死し成仏できずにいるのだという。かわいそうに思った霊媒師は子供を除霊してやる。以降、霊媒師は霊をそれほど恐れなくなる。 5.霊感が強いため、よく霊を見ていた少女。危害を加えられることも多く、対抗するために霊媒師になるが、かつての経験から霊が苦手になっているため、うまく対処できない。仕事の度に実力を発揮できず、失敗ばかりしていた。だがある時、親しい友人が悪霊に祟られ、その除霊を依頼される。懸命に霊を祓おうとする彼女だが、怯えがあるため上手くいかない。しかし苦しむ友人を目にした彼女は恐怖心を振り払い、除霊に成功する。それ以来、彼女は霊と向き合えるようになる。 6.能力が弱く、おぼろげにしか霊の存在を感知できないのに、家業を継がされた霊媒師。そのため得体の知れない存在である霊が苦手だった。だがある時、除霊に失敗し落ち込んでいるところを、正体不明の霊が励ましてくれる。最初は警戒する霊媒師だが、(途中) 7.霊はおそろしいものだと聞かされ育った霊媒師。技能は一流になったものの、そのせいで霊に苦手意識をもつようになってしまう。だが仕事の最中、霊に攻撃されそうになったところを、祖父の霊が助けてくれる。悪い霊ばかりではないのだと知った霊媒師は、苦手意識がなくなり霊と向き合えるようになるのだった。 8.子供の頃行ったリアルなお化け屋敷がトラウマになり、霊と名の付くものは全部苦手になってしまった青年。就職が上手くいかず途方に暮れていたところ、才能を見出され霊媒師にスカウトされる。生活のためにそれを承諾し、修行を終えた青年だが、あいかわらず霊は苦手なままだった。しかし仕事をしないせいで金欠になり、極限状態に陥った彼は初仕事に挑む。無我夢中で除霊を終えた彼は、前ほど霊が苦手でなくなっていることに気づく。 9.こわがりな霊媒師。無理矢理家業を継がされたものの、霊がこわくて仕事ができずにいた。だが、ある日うっかり強力な悪霊の封印を解いてしまう。再封印を試みた両親や仲間が返り討ちに遭う中、責任を感じた霊媒師は決死の覚悟で悪霊に戦いを挑み、激戦の末封印に成功する。強い霊を封印したことで苦手を克服した霊媒師は、霊達と向き合えるようになる。 10.初仕事で除霊に失敗し重傷を負って以来、霊が苦手な霊媒師。廃業を考えるが、師匠が仕事中霊に重傷を負わされたことを知り、(途中) 11.血を見るのが苦手な霊媒師。霊は死んだ状態のまま出てくるため、事故死した霊なども苦手だった。しかし、彼らが心底からあの世へ行きたがっていることを知り、恐怖心を押し殺して成仏させてやる。感謝して消えていく霊を見た霊媒師は、前ほど彼らをおそろしく感じなくなっていることに気づく。 12.霊に憑かれ姿を消した姉を救いたい一心で霊媒師になった少女。しかし姉に着いた霊のおそろしさを経験している彼女は、霊に対して苦手意識があり、除霊はなかなか上手くできない。落ち込んでいたとき姉が見つかる。再会した霊に怯え、なにもできない彼女だったが、憑かれた状態でも辛うじて残っている姉の意識が苦しんでいるのを知り、必死で霊に立ち向かう。どうにか霊を撃退した彼女は、苦手意識が克服されていることに気づく。 -------------------------------------------------------------------------------- ありがとうございます No.5050 投稿日 2002年8月4日(日)07時05分 投稿者 紫ゆきや >新木さん >OFF会  連れて行っていただけるとのことで。  ありがとうございます。  府中本町でお待ちしております。  短編については、わかる範囲ということで。  新木さんと、みやびさんと、杉井さん、唯野さんに送っておきます。  日曜日の夜になるかと思いますが、よろしくお願いします。  弟切りさんと、巻島さんのぶんは、印刷していくということで。 -------------------------------------------------------------------------------- あれこれ No.5051 投稿日 2002年8月4日(日)11時45分 投稿者 光来 唯 >新木さん  設定についてですが。  てっきり短編でもこれくらいの世界設定は作っておかなければならない、ということだと思ってましたが、これって長編並みだったんですか。  まぁ、前も長編に仕立て直すことが可能だと言われましたし、もともと短編向けじゃなかったんでしょうね。  でも私はこの話は短編の分量だと思ってます。  以前感想掲示板で新木さん言いましたよね(No377)。 > 短編っていうのは、ほんの些細な変化。 > 長編というのは、小さな変化。  と。  この作品は、終了状態は「付き合うようになる」ですが、心理の変化は「彼女が少し興味を持つようになった」だけです。これは些細な変化にすぎないと私は思ってます。  もしこれを長編にするのなら、後に続ける形でもうひとつヤマを作り、「彼女が主人公を好きになる」ようにすると、私は考えています。  ……ん? それがわかってるんならなんでそうしないんだろ?  ああ、長編にしたとして、短編が重なってできたような形になるくらいなら、短編で出してしまおうと考えてたようです。  ほんとは別の短編用の話を考えたんですが、その中で出てくる「絵本」の文章がうまくできなかったから、それ考えている間、もう一本別の……「死神の〜」を修正してみようか、と思ったんです。そしたらなんかかなりノってきて、そのまま一気に完成させてしまったわけです(一度九割まで完成したところで八割書きなおししたりして)。    それから、これを無理にでも短編に出そうとしている理由は……たぶん、怖いんだと思います。  一本の作品にこだわりすぎて自分は他の作品書けないじゃ、と思ってしまうことが。  この作品、今回の設定修正を終えて完成させると、二度一から書きなおしたことになります。それで、なにかもったいないほど時間をかけているな、と思ってしまって、いつまでも考えていたいけど、早く手から放さないとダメだという強迫観念にとらわれてたりします。  そして、もひとつ。時間をかけたのに落選してしまうという現実を付きつけられることが怖いって気持ちもあります。 「贅沢さ」ですが、気付いてなかったですね、まったく。  今完成している状態のも、一から設定考えてから書き終えるまでは一ヶ月かけてないですからね。それを考えるとたしかにこれは贅沢です。  そもそも今できているのが日の目も見ずに捨てられてしまうというの自体贅沢なわけですし(一応、今やってるのはリサイクルみたいなものとはいえ)。  この贅沢さを考えると、やはり長編にするべきなのかなぁ。  たしかに今の状態だとギリギリですし。  も少し考えてみます。 >映画の話  うーん、やっぱりダメでしたか。  書いててもそう思んですから、聞くほうにとっちゃ苦痛でしょうね。  えと、ひらたく言うと。    落ちてきた隕石にくっついて来て、地球上で進化を続ける生命をやっつける話。  今度ははしょりすぎ……。重要なテーマが抜け落ちてる気がする。 -------------------------------------------------------------------------------- 設定 No.5052 投稿日 2002年8月4日(日)11時46分 投稿者 光来 唯 > 金属(武器)を持ちこむ方法  いろいろ考えてみましたが、境界世界と人間世界がつながっていてはいけない、なんてことはなかったです。  つながっていれば、そこを通ってくればいいということにもなりますが、死神は人間世界では生きていけないのです。  境界世界は自然に満ち、穢れのない世界です。だからこそ、穢れた魂は境界世界には来れず人間世界でさまようわけです。  そして死神にとって人間世界とは「三十人が煙草を吸いまくっている六畳の密閉された部屋」みたいなものなのです。清浄な空気で育っている彼らにとっては人間世界の空気は毒です。  そして、二つの世界を繋ぐ道には壁があるのですが、それは境界世界から人間世界へ一方通行になってます。これは人間世界の空気を境界世界へ入れないためです。  境界世界側では、壁を通して人間界の死神に必要と思われるものを投げ入れておきます。後はそれを人間界の死神が回収するのです。 > ようは、「ずっと変身していられない理由」ってのを出せばいいだけのことですよね。そのためだけに、わざわざこんなややこしい設定を出す必要があるのかなぁ。  「変身」の部分を強調するためにそうしたんですが……よく考えたら、「死神の姿でいつづけられないから普段は人間として生活し、必要時にだけ変身する」でいいんですよね。魂が混じるは没。  で、考えなおしたところ、ずっと変身していられない理由、死神が人間世界へ道を通って来れない理由と重ねられます。  つまり、死神に変身している間は、体は死神寄りになっているため、その体のままで長時間いれば、肉体が病んできてしまうのです。  だから、普段は人間として生活し、必要時にだけ死神に変身します。 (何か違和感あるけど、たぶんこれで問題ないはず) >境界世界の世界設定  これやったら完全に世界設定完成してしまう気がするんですけどね。  ……ま、ここまできたらやれるところまでやります。  境界世界・自然に満ちた世界。人々は農業や酪農などをして暮らしている。  世界の中央に石でできた建物があり、そのなかに死門がある。人間界から流れてきたた魂はどこからともなく現れて空を漂い、その建物の上部にある入り口から中に入る。  建物の中には死神しか入れず、死神の組織が作られている。  境界の住人はなんの欲もなく、ただ死神が誕生することだけを願って生活している。  ……もう少し思考の余地ありだな。 > 境界世界の人口  これを考える場合、人間世界で働いている死神の数もおおよそで想定しておかなきゃならなくなります。これ考えると、死神は日本以外でも活躍しているのか、とかって話にまで広がってしまいます。  だからこれは大都市程度の数はいる、としておきます。 >彼女の狙い、とか  話の展開を変えるのだとしたら……。  「見せてもらう」以外で考えられるパターンは「勝手に(こっそりと)ついていく」「偶然見てしまう」です。  勝手についてくる、の場合、死神だと言ってしまったけど、それ以上は何も言わず彼女は帰ります。  けど、主人公のほうは気になるからと後をつけて……。という流れ。  でもこの流れだと主人公どんどんとんでもない奴になってくるんですよね。  告白して断られたのにしつこく理由を聞いて、さらに教えてくれなきゃ後をつける、て……これならまだ見せることを強要するほうがマシです……(どっちもどっちですけど)。  それに、勝手について来て巻き込まれたような人間に心許したりはしないはず。前段階でも待ち合わせた公園でのシーンが彼女が心を開くフラグのひとつになっていますから。  偶然の場合ですと、一度主人公は彼女の前から去ることになりますね。そんな嘘までついて自分と付き合いたくないのか、と解釈して。そして何日かして偶然、死神としての彼女を見てしまって……。  んー、なんか思考が広がりやすい、かも。  偶然もいいかもしれないけど、今の流れで「見せてもよい理由」も考えてみないと。  いろいろ考えたけどうまいのが見つからない(強引に言われると断れないから、なんてのまで出てきました……)。  試しに頭の中の彼女自身に聞いてみたところ、彼女は主人公を無事に帰すつもりはないようです。  人間では危険だから穢れた魂の触媒に人形を使うというのに、今回は主人公を触媒として使います。  穢れた魂に取り憑かれた人間には、その魂の持つ記憶が流れこみます。その記憶がどんなものにしろ、穢れてしまうくらいですからまともなものじゃないはず。  さらに、ひとりの人間にふたり分の記憶が入るのですから、高い確率では主人公の精神が病んでしまいます、それを彼女は狙っていました。    「一度去るけど偶然見てしまう」と「彼女は口封じをするつもりだった」の両方で考えてみようかな。 -------------------------------------------------------------------------------- 「国を追放された王が、玉座に戻ろうと決意する話」 No.5053 投稿日 2002年8月4日(日)18時52分 投稿者 八神伽羅 1.貴族の専横により、乱れ始めた国で即位した若い王。理想に燃え改革を行うが、急な改革は貴族達の反感を買い、国を追放されてしまう。隣国の知己のもとに落ち着くが、失望感から酒浸りの日々を送る。そんな彼はあるとき、自分の国からの難民に出会う。貴族の身勝手な政治で乱れたあの国ではもうやっていけない、と嘆く彼らの声を耳にした元国王は、玉座に戻り民のための政治を行うことを決意する。 2.幼くして即位した国王。政治に興味のない彼は、職務を怠り享楽的な日々を送る。それがもとで家臣達の反感を買い、国を追われる。父王に恩義を感じる重臣のはからいで、隣国の平民の家に引き取られる彼だが、質素な生活に失望する。だが貧しい生活の中で国民達の実状を知るにつれ、自分のしたことの愚かさを悔やむようになり、数年後母国が侵略されたのを機に、国に戻り王として民のために尽くそうと決意する。 3.秩序を重んじる国王。乱れた国を立て直すため、法に背いたものを厳罰に処していたが、行き過ぎたため民衆の反感を買い、追放される。隣国に流れ着き、失意の日々を送る国王。しかし、罪人に対し臨機応変な対応を行う隣国の王を見て、自分はやりすぎたのだと知る。そして母国が後を継いだ王の圧政によって乱れているのを知り、再び戻ってやり直そうと決意する。 4.父王の死により、若くして即位した国王。父の遺志を継ぎ、貴族の専横を戒める政治を行うが、彼らの反感を買い国外追放される。流浪の日々を送る中、挫折感から自暴自棄に陥る元国王。だがある時、同じように母国を追われたという若い娘と知り合う。平等を求める市民運動に携わった結果、追放されたという彼女。自分と同じ志を持つ者が母国にいると知り、勇気づけられた元国王は、再び国に戻り彼らと共にやり直そうと決意する。 5.幼くして即位した国王。幼いなりに理想に燃える彼は、他人に頼らず自ら政治を行おうと、後見人の宰相を排除する。だが経験も知識もない彼の行った政策は国を乱れさせ、民の反感を買ってしまう。他の重臣と結託した宰相によって玉座を追われ、国外へ追放される王。宰相の知己のもとで育てられることになる。始めは宰相を恨んでいた王だが、宰相が自分に王に相応しい人物になって戻ってきてほしいと願っていることを知らされ、かつての自分を恥じ知恵を身につけて玉座に戻ることを決意する。 6.圧政を敷いた先王に反発し、彼を追放して玉座に着いた国王。先王の轍は踏まないと誓って政治を行うが、民や貴族の反対で進まない改革に苛立ち、強攻策を採るようになる。その結果、先王と同じように追放されてしまう。失意の日々を送る元国王。だが、民の声を実際に聞くことで自分が急ぎすぎていたことを悟った彼は、新しい国王が国を乱れさせているのを知り、再び玉座に戻りやり直そうと決意する。 7.先王の指名により、王位につくことになった国王。政治に関して素人の彼は、政策決定に自信がないため、専門家に任せた方が民のためによいだろう、と重臣達に政治を任せる。だが、政治に不満を持った国民によって国外へ追放されてしまう。隣国に落ち着き、民を省みず国利のみを追求する母国の重臣達の政治を知った彼は、政治を学び民のための政治を行うために国に戻ることを決意する。 8.隣接する大国の脅威にさらされている国の王。隣国に対抗するため、民の生活を省みず軍備の増強に励む。だがそのことに不満を持った国民によって、追放されてしまう。民のためを思ってやってことで追放され、失望する元国王。だが、軍備増強が民に負担を強いていたことを知り、己の過ちを悟る。そして新しい王が同じ過ちを繰り返そうとしていることを知り、国に戻り再びやり直そうと決意するのだった。 9.請われて王位についた元将軍の王。領土を広げるために戦争に明け暮れるが、疲弊していく国に危機感を抱いた貴族や民に反乱を起こされ、国外に追放される。隣国へ移される途中、荒廃した国土を目の当たりにした彼は己の過ちを悟り、新たな土地で静かに暮らし始める。だが、侵略で母国が危機にさらされたのを知り、対処できるのは自分だけだと再び玉座につこうと決意する。 10.民のための政治を行おう、と理想に燃えて即位した国王。国民が苦しまないよう、税を減らすなどの政策を採るが、表面的に民の負担を減らすことしか考えないため、数年後国は傾いてしまう。そのため国を追われる王。隣国の王の庇護を得、彼の元で政治について深く学んだ王は、目先の目標にとらわれ国全体のことを省みなかった己の過ちを悟る。そして、後を継いだ王の圧政で民が苦しんでいることを知った彼は、再び玉座を取り戻しやり直そうと決意する。 11.大国に挟まれた小さな国の国王。侵略に備え軍備増強をはかる王だが、片方の国の庇護を得ることで平和を維持できると考える重臣達と衝突し、国を追われる。失意の日々を送る王だが、重臣達の政策で民が平穏に暮らせるならと、王位奪還よりも隠居することを選ぶ。だが、庇護を得ようとした国に母国が併合されるにいたり、彼は玉座を取り戻し自国を再び独立させようと決意する。 12.意欲に燃える若い王。自身を過信するあまり、彼は自分に反対する家臣を片端から罷免していく。しかし元家臣達の策謀にはまり、国を追われてしまう。そのことで衝撃を受け、自暴自棄に陥る元国王。だが、やがて周囲の意見を省みなかった己の過ちを悟り、王位継承争いの続く母国に戻り再度やり直すことを決意する。  とりいそぎ。 >紫さん  もし間に合うようだったら、私にも送ってください。  見落とされてるみたいなので。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5054 投稿日 2002年8月4日(日)19時59分 投稿者 新木 伸 >弟切さん  1日に食費を700円もかけていて、「安上がり」なんていったら、刺されますがな(笑)。  本当の節約っていうのは、インスタントラーメンを半分に割って2分の1個ずつを食べてゆくことが「贅沢」となるような状態のことを言います。  パンの耳だとか、ただでもらえる食べ物も世の中には多いわけですし。 >光来さん >映画の話 >>落ちてきた隕石にくっついて来て、地球上で進化を続ける生命をやっつける話。  これ、もっとひとことで言えないですか?  それが「落ちてきた隕石」にくっついていたことは、それはどうしても外せない重要なこと?  つまり、「隕石」であることとか、「落ちてきた」ということは、これはこの話のなかで、重要なことかどうかってことですが。絶対になにがなんでも、隕石でないとだめ?  それに、だいたいどこから落ちてきたんですか? その「落ちてきた先」のほうが、より重要なんじゃないかなぁ。まあ隕石が落ちてくる先は、暗黙のうちに「ある場所」からって決まってますけど。  また、「地球上で進化を続ける生命」っていうのが、わけわかりません。  もっと簡潔に言い表せるような気がしますが。  そういう類の生命って、つまり、なに? >あらすじの話  うーん。光来さん、自分では気づいてないのかな?  この話、現在のままだと、短編にしては、変化が大きすぎるのです。  かなり省略するとはいえ、「死神」って設定も出さなきゃならないわけだし。  無茶です。無茶。  光来さんは、「少し興味を持っただけ」と書いていますが……。  そもそも、この女の子っていうのは、誰にも心を開いていなくて、誰に対してもなんの興味も持っていなかったわけでしょ?  たとえばこれが、普通の人間であれば、他人に対してそもそも心は(それなりに)開かれているわけです。その状態からであれば、「興味がなかった」→「興味を持った」というのは、些細な変化と呼べるのかもしれません。  しかしこの女の子の場合は、いわば「綾波が笑った」とか、そのくらいの変化量があるわけです。綾波がはじめて笑ったのは、あれは、放映何回目のことですか? 30分×○話でもって、合計何時間必要だったわけですか? (エヴァの綾波のことです。知らなかったらすいません)  この手のキャラが、男の子と付き合うようになるためには、まず閉じていた心を開かせなきゃならんわけです。  つまりこの話の変化量は、「閉じていた」→「開いた」となります。これはあるひとつの心の状態を、180度ほど変えているわけですから、それなりの変化なわけです。  このあたり、皆からも突っ込まれていますよね。  冒頭のあたりで、死神の仕事を見せてもらうことになって、待ち合わせをして、そこで語り合うことで「距離が近づいたように感じた」とかいう部分があって……。そこにみんな、ザクザクと突っ込んできてますよね。「会話しただけじゃ弱い」とか「足りん。話にならん」とか。  男の子が彼女に働きかけて、心を開かせるという展開に対して、あの公園のシーンの会話だけでは、ぜんぜん、エピソードが足りていないわけです。  そもそも、「付き合う」ようになるっていうことは、これは一大事なのじゃないのかな? 思春期の少年少女にとっては……。  短編に見合う変化量の話。  これがたとえば、目撃者は殺すのが死神の掟だったとかで、「殺すはずだったところを見逃してくれた」とかいうことなら、「殺すつもりだった」→「気まぐれを起こした」ぐらいの変化量なので、短編でもよいかもしれませんが。  ちなみに以前の短編の場合は、少女は死神をアルバイトでやっているだけの普通の感性を持った女の子であり、主人公に対しては、はじめから好意を持っていたわけであり……と、かなり変化量を少なくできる要素が、はじめから存在していたわけですね。  前のバージョンにおける変化量は、「自分が死神であることを気に病んでいた少女が、気にしなくなって男の子の告白を受け入れる」――というもの。  好きあっている者同士を隔てている些細な壁(少女が死神であることを気にしている)があって、それが崩れる話です。些細な壁が、些細なことで崩れる変化。だからあれは短編サイズなわけです。  べつに無理に長編にしろっていっているのではなくて、書こうとするサイズにあった変化量にしようよ――ということなんですが。  短編にするのなら、「誰にも心を開いていなかった女の子が、主人公を友達と認めてくれた」――とか、なにかそのあたりかなぁ。  または上に書いたように、「殺すのはやめにした」とか。  まあ、納得いかないようであれば、あらすじを書いてみればはっきりしますので……。  変化に見合うだけのエピソード量が、どうしても足りなくなりますから。  とりあえず、そろそろあらすじでも書きはじめてみますか? >設定とか  ん?  今度は完全に陸続きになったわけですか?  地球上のどこかに「死神たちの場所」があって、物理的な壁で仕切られていて……。  そして人間界の「空気」が入りこむと、まずいわけですか?  死神の世界は清浄で、人間界は穢れている――というのは良いとして。  そもそも「穢れ」っていうのは、これはなに? 汚染された空気のこと? 車の排ガスとか工場の煙突から出るガスとか?  死神の世界って、なにか次元とか、そういうものが違っているのだと認識していましたが……。こんどはいきなり、世俗っぽくなりましたね。  「死神の世界は陸続きである」なんてことを持ち出すと、また説明しなきゃならんことが増えてしまいますけど? >>いろいろ考えてみましたが、境界世界と人間世界がつながっていてはいけない、なんてことはなかったです。  繋がっていてはいけないという理由もないですが、繋がっていなければならない必然性もないのでは?  必要のないところの設定は、一般的観念で、よりわかりやすいほうにしておくのが得策です。  死神の世界が陸続きなのと、次元を越えたところにあるのと、どちらが一般的にいって「わかりやすい」ものですか?  変身の設定は、それでOKでしょう。  ようはウルトラマンなわけですね。  宇宙だと、ウルトラマンのカラータイマーはずっと青のままなのですが、地球上は「公害」で汚れているので、急速にエネルギーを消耗してしまうとのこと。  研究者たちのあいだでは、ウルトラマンは「息を止めて」戦っているのではないかと、もっぱらのウワサ(笑)。 >彼女の思惑、話の流れ  うーん。  こうしたパターンを考えてゆくとき、考えかたのコツを知っていないと、思考が瞑想したり、すぐ袋小路に入りこんだりしちゃうんだなぁ。分室用語では、「夢想している」と言われる状態ですけど。  そして「○○しかない」とか早まった結論を出しちゃって、可能性を自分で閉ざしちゃったりしてしまう。もったいないですよう。  主人公が勝手に死神の仕事を見るというパターン。  問題なのは、後をつけていったりさせると、主人公が嫌な奴になってしまうということなのですね。  なら、後を付ける理由が「嫌な奴にならない」ようなものにすればいいだけのことじゃないですか。  彼女のことが忘れられずにつけていったのなら「ストーキング」ですが、彼女のことを心配してつけていったのなら、大儀が立つわけです。 >>前段階でも待ち合わせた公園でのシーンが彼女が心を開くフラグのひとつになっていますから。  ここ、会話なんかで心を開いてもらおうなんてのは、甘いですって。上にも書きましたが。もしあらすじに出てきたら、もちろん、真っ先に叩きますよ。  あと彼女の思惑。  あんま悪い思惑に持ってゆかないほうがいいですよ。  主人公に平然と危害を加えられるようなヒロインであった場合、主人公が許したところで、読者は許してくれませんから。  ヒロインを好きになってもらえない話は、書く前から失敗しているようなものです。 -------------------------------------------------------------------------------- 補足 No.5055 投稿日 2002年8月4日(日)20時12分 投稿者 新木 伸 >光来さん  彼女の思惑の話。  あんまり悪いほうに持っていかないほうがいいというのは、主人公を依代に使ってはいけない、ということではなくて……。  まるで平然とやってしまうのではなく、心理に葛藤を持たせるとか、なにかの取引条件として持ちかけるとか、どうせやるにしてもそういうふうにしましょう――って意味合いです。  自分につきまとう主人公を廃人(精神が病む)にすることを目的にしてやってしまうのでは、どうひかえめにみても、これは単なる「悪党」ですので。  また、死神の設定で、ひとつ質問です。  死神であることを知られた時の規定っていうのは、なにか、決まっていないんですか?  たとえば「目撃者は消せ」――みたいな規定があるとしたら、ヒロインが主人公を抹殺しようとしていようがなんだろうが、「掟だから仕方ないの」ってことで、情状酌量の余地も出てくるわけですが。  読者も「なら仕方ないよなぁ」で納得してくれますし。 -------------------------------------------------------------------------------- 今日は少し涼しくて過ごしやすい日でした。 No.5056 投稿日 2002年8月4日(日)22時10分 投稿者 弟切 千隼 この間に仕事を進めておかなくては、と仕事に励んだ弟切です。 前回の書き込みNo.5047までで『ブギーポップは笑わない』の「うり」解析は一通り終わりました。 登場人物一人一人について、「非日常」という魅力的な要素を付加しながら、きちんと読者の共感が得られるように作られていることがわかりました。 この成果は、当然自分の作品に生かすべきですね。というわけで、ずっと作りかけになっている(^^;ベリルの話にこの成果を生かします。 最近ここにいらっしゃった方は、「ベリルの話」がどんなのものかおわかりにならないでしょう。そういう方は課題部屋のNo.147以下のツリーを参照して下さい。 えーと、この話では、登場人物として決まっているのはベリルとユキマロの二人だけです。ベリルは冷凍睡眠に入って未来の世界へやってきた天才的女性科学者で、ユキマロは彼女を叩き起こした未来世界の男性です。 この話のテーマはベリルとユキマロの関係です。したがって、原理的には、視点保持者はベリルでもユキマロでもどちらでもよいことになります。 しかし、私は視点保持者をベリルにするつもりです。そのほうが、読者に対して作品世界を説明しやすいからです。 ユキマロは未来の世界で生まれ育った人なので、その世界にあるほとんどのものは彼にとって馴染み深いもののはずですね。いちいち気に止めたり、その機能を詳しく知ろうとしたりしません。 けれども、当然ながら読者はその世界のものには馴染みがありませんよね。いちいち説明してもらわなければわかりません。ゆえに、読者と同じように世界に馴染みのないベリルに世界を探索させて、読者にそれに付き合ってもらって、ベリルと同時に読者にも世界を理解してもらおうと考えました。 以前、新木さんに指摘されたように、ユキマロには神秘性を持たせるために、とりあえずあまり細かく設定を決めないことにします。視点保持者のベリルと同じように、読者には「この人、頭は良くて親切みたいだけど、どういう人なんだろう?」と思ってもらって、ちょっと謎解きを楽しんでもらうのがよさそうです。 さて、視点保持者のベリルは、ある程度読者の共感が呼べる人でなければいけませんね。 今のところ、ベリルには「頭が良くて(科学者として有能で)気が強くて美人」という属性が付いています。「有能で気が強い美人」というのは萌え要素(笑)の一つらしくて、私の友人にも「無条件でそういう女性好き♪」という人がいます。 現在のままのベリルでも、一部のそういう資質を持った読者は惹きつけられるでしょう。しかし、私はそういう一部の方々に読者を限定するつもりはありませんので(^_^)、もう少し一般受けする属性も考えます。 目の前に、仕事がばりばりできて、気が強くて美貌の女性がいたとします。普通の人は、彼女に対してどう感じるでしょう? 同じ働く女性として考えると、そういう女性には憧れますね。弟切はあまり仕事ができるほうではありませんし、美貌でもありませんから(^^; 人間は、自分にないものを持っている人に憧れるものです。 でも、こういう人ってちょっと近寄りがたいですよね。特に男性からすると、こういう女性は「可愛げがない」とされて、個人的に親しくなろうという気にはなりにくいようです。 このような隙のないタイプの女性に親しみを感じるとしたら、思いがけず隙を見せた時ではないでしょうか? 特に男性は、普段、男勝りに強いばかりだと思っていた女性が弱いところを見せると、「おや、可愛いところもあるじゃないか」と思うらしいですね。 ここ、違っていたら突っ込みをお願いします > 男性の皆さん。 ということは、ベリルに親しみを感じてもらうためには、どこか弱点を作ればいいのですね。過去にトラウマがあるとか、苦手な生き物がいるとかでしょうか。 具体的にどんな弱点にするかは、アイディア出しして決めます。ベリルに共感してもらえて、かつ、ユキマロとの関係を進展させるのに使えそうなものでないといけませんから、慎重に選びたいです。 短編の場合は、一つのアイディアを効率よく使わないと、話がうまくまとまらないでしょう。 -------------------------------------------------------------------------------- No.5057 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- カルチャーショック No.5058 投稿日 2002年8月5日(月)00時01分 投稿者 光来 唯  上の書きこみ、題名を書き忘れたため、本文の一行目が題名になってしまい、かなり見苦しくなったのでけしてしまいました。後、コピぺするときに下削れていたようですし。  バイトの先輩に呼び出されて出掛けて行ったらメール相手の子と会うのだという。私はその手のことは苦手だというのに、暇なのは私だけだったらしい。結果は……私はほとんど会話に参加せずに終わってしまった。だから、女の子との会話(しかも相手は十五、六歳)は苦手だと言うたのに……。  しかし小説のネタ的にはいろいろと得られたので問題なし(なんて考えてしまうのは、作家志望としてはともかく人間としていいのか悪いのか……)。 > そもそも、「付き合う」ようになるっていうことは、これは一大事なのじゃないのかな? 思春期の少年少女にとっては……。  私もそう思ってたんですけどねぇ、けっこうそうじゃないみたいなんですよ。  というか、この年代は思った以上に考え方の幅が広いようです。  今日のことからも確認。  で、今の私のデータには……一大事ではない、と記録しています。  私が中学の頃は間違いなく一大事だったはずなんですけどね。 >短編に見合う変化量  言われたこと理解はした、と思います。  無茶ですか……そうなんですか。気づいてませんでした。  そうか、死神という設定自体ですでに大きいのか。  変化を変えるかサイズを変えるか。  自分でもわかっているはずなんですけどね。サイズを変えるべきだ、と。  以前のを長編用にしてみたプロットでは、最初から女の子も好意を持っていたというのが消えて、代わりにふたりの距離を近づけるイベントを増やしていたわけですから。  うーん、とりあえずあらすじを書いてみよう。  そしたらはっきりするのだろうから。 >「殺すのはやめにした」  これだと視点保持者は少女のほうがいいですよね。  そうでなければ、殺すつもりだったのがわかるのは後半ですし、とって付けた設定に思われてしまうのでないかと。  初期状態で殺すつもりだったということを明らかにしておかないと、起結がつながらない話になってしまいます。 ちなみに…… > しかしこの女の子の場合は、いわば「綾波が笑った」とか、そのくらいの変化量があるわけです。綾波がはじめて笑ったのは、あれは、放映何回目のことですか? 30分×○話でもって、合計何時間必要だったわけですか?  とりあえずビデオに残ってたんで確認。  第六話対ラミエル戦後、「笑えばいいと思うよ」の後ですね。  これは、五話で綾波の無感動さを際立たせている話とつながっている話です  綾波は一話から出てきていますが、一、二話では性格がわかるような描写はありません。三話、教室で誰とも会話せずに外を見ている、集団の輪の中に入ろうとしない、命令を端的に告げる、でわずかではありますが彼女の性格を現しています。  そして五、六話が綾波のエピソードになっているわけですが、彼女が笑うまでは2.3話くらい分で……一時間超ですね。  でも綾波が笑うというラストのために丸々2話分使っているんですよね。 >境界世界設定  陸続きじゃないですよ。ただふたつの世界を繋ぐ「道」があるだけで。  でも隔てている壁とかはわけわからんですなぁ。正確には物理的じゃないですし。  これって道があれば人間も境界世界へ行けてしまうのでは、と考えたため作ったんです。  しかしわざわざこうする必要もないな。  それから世俗っぽいというのもまずいです。神秘性がなくなるのは避けたいところです。  武器を人間世界へ運ぶ方法、もっとわかりやすいのがありました。  時空を渡る鳥の存在です。  運び屋の鳥だけが人間世界と境界世界を行き来することができ、それに荷物を運ばせる。  「黒いペリカン」とかにすればわかりやすいかな? > 研究者たちのあいだでは、ウルトラマンは「息を止めて」戦っているのではないかと、もっぱらのウワサ(笑)。  ほぅ。でもそれって平成テレビ版三部作には使えませんよね。  ティガ、ダイナ、ガイアは宇宙人ではなくて、「光の巨人」ですから。 >彼女の思惑  なるほど、これが「夢想している」状態なわけですね。  って納得しててもしかたないですが……。 > 彼女のことが忘れられずにつけていったのなら「ストーキング」ですが、彼女のことを心配してつけていったのなら、大儀が立つわけです。  たしかに主人公の側からだとそうかもしれませんが、彼女から見れば結局ストーキングに変わりありません。  この「女性の側から見れば結局……」ってのは結構普通に考えられるとおもっていました。  なにせ大学のとき、授業の雑談のなかで結構年配の教授が話していましたから。  たしか古い歌だと思ったんですが、一途に思いつづけるとかなんとかって歌詞が出てくるやつ。  昔なら、ロマン的なものだろうけど、今だったらストーカーだな、って話があったんです。実際、その時代を古き良き、としているはずの人がそう思うくらいですから、一般的にもそう考えられるだろうと思ってます。私の周りでもそう考えてる人が多いですし。  だから、一度理由を追求するということ(しつこさのアピール)をしてしまっている以上、どんな理由があろうと後をつけるのはストーカーに思われてしまう、と考えました。  追求する、を変えるという手もありますが、それだと最初のセリフにつなげられないんですよね。 >>前段階でも待ち合わせた公園でのシーンが彼女が心を開くフラグのひとつになっていますから。 > ここ、会話なんかで心を開いてもらおうなんてのは、甘いですって。上にも書きましたが。もしあらすじに出てきたら、もちろん、真っ先に叩きますよ。  うん? だからフラグのひとつになっていると書いてあるんですが……。  彼女とのエンディングを迎えるための条件のひとつに、公園での会話があるというだけです。  あ、でも……あらすじの中じゃきっとそのまま書くな、絶対。  気をつけないと。 >死神であることを知られた時の規定  聞かれちゃったなぁ。設定説明のなかに組み込むことできたけど敢えて入れなかったんです。  しかも、今の状態ではさらに言い難くなってしまった……。  うーん、実を言うとですね、バレてもまわないと言うか……バレた場合の罰則規定はまったくないんですよ。    ちなみに死神狩りは使えません。公式には知らされていない存在ですから。それに死神狩りは「死神としての仕事に支障をきたす」ような状況でなければ手を出しません。 > あと彼女の思惑。 > あんま悪い思惑に持ってゆかないほうがいいですよ。    作中では明言しないから問題ない、と考えてます。  葛藤もありますよ。振り下ろそうとした鎌を一瞬止めてしまい、魂に憑かれた主人公に教われてしまう、とする予定ですから。  この時点での主人公の暴走性を強く前面に出せば、彼女のしわくは薄れてしまうのではないかと思うのですが。  でも思惑のほうがインパクトあれば結局ダメなままです。    死神の仕事は知られても問題ないというのがあるからなぁ。  死神の仕事を身をもって体験させればもう二度と近づかないと考えていた、とした方がいいかもしれないです。 >映画の話  絶対に違うよな、とは思いつつ。  エイリアンをやっつける話    「落ちてきた隕石にくっついて来て、地球上で進化を続ける生命」を一言にしたらこうなりました。  でも……。 >そういう類の生命って、つまり、なに?  これが出てこなかったんですよ。 -------------------------------------------------------------------------------- >光来さん No.5059 投稿日 2002年8月5日(月)02時13分 投稿者 新木 伸 >読者の常識  小説の読者となるのは、「小説を読みそうな人たち」であるので、その集団の中で「付き合うのが一大事」であるなら、それが常識ってことになります。 >彼女の行動原理 >>「殺すのはやめにした」 >>これだと視点保持者は少女のほうがいいですよね。 >>そうでなければ、殺すつもりだったのがわかるのは後半ですし、とって付けた設定に思われてしまうのでないかと。  視点保持者が少女の側にないと、なぜ、殺すつもりだったとわかるのが後半になるわけですか?  主人公は気づいていないけど、読者はそのことに気づいている――って書きかたもありますけど。  うーん……。でも高等テクニックかなぁ。  まあこれは文章的に難しいので、「主人公の認識=読者の認識」を外さないで書くとすると、たしかに、そのことがわかるのは後半になりますね。  たぶん少女が自分の口から、「はじめは、貴方のことを殺してしまうつもりだったの。でもやめることにしたの」――とか主人公に告げるのでしょう。  この段階で、読者の認識を塗り替えることができますよね。  彼女がどういう考えを持っていて、どういう行動原理に基づいているのか、よくわからないようにしておくわけです。  たとえばエヴァでいうなら、ちょうどこのあたり。 >>綾波は一話から出てきていますが、一、二話では性格がわかるような描写はありません。三話、教室で誰とも会話せずに外を見ている、集団の輪の中に入ろうとしない、命令を端的に告げる、でわずかではありますが彼女の性格を現しています。  謎にしておきます。んでもって、後半になってから、「彼女がじつはなにを考えていたのか」ということが明らかになったときに、いままで不明だった様々な行動/言動が、いっせいに、ひとつの縦軸に沿って収束して、一貫した筋が通る。  ――と、こういうのは、カタルシスを出す手法のひとつなんですが。  うーん……。これも高等テクニックになるなぁ。 >時空を渡る鳥  ペリカンじゃ、俗っぽすぎます。  せめて伝説の鳥にしておかないと。比翼の鳥だとか、なにかそんなの。 >彼女の思惑 >>たしかに主人公の側からだとそうかもしれませんが、彼女から見れば結局ストーキングに変わりありません。 >>この「女性の側から見れば結局……」ってのは結構普通に考えられるとおもっていました。  じつは「主人公の側」も「女性の側」も関係なくって、唯一、大事なのは、「読者の側」だったりします。  読者から見て、ストーキングに見えるのかどうなのか。そこだけが問題になります。  ついでにいうと、「作者側」の光来さんがどう思うかなんてことも、関係ないわけですね。  大事なのは、読者がどう思うのか。 >死神の規定  んじゃ、もうひとつ質問。  死神は一般人に危害を加えてもいいわけですか?  肉体に危害を与えることとか。命を奪うこととか。  もしくは精神にダメージを与えることをするとか。これは魂が歪んだりすることはないのですか? 魂の輪廻を管理している組織としては、まずくはないかな? >映画のあらすじ  エイリアンっていうと、つまり異星人のことですか?  他の星に住んでいる知的生命体? 文明を持っていて、言葉を喋って……って感じ?  しかしエイリアンをやっつけちゃったら、まずくないですか?  ただ「エイリアン」というだけでは、友好的なのか、敵対しているのか、決まってませんし。「地球を攻めに来たエイリアンを〜」ということなら、これは、やっつけちゃってもかまわないと思いますが。  それにどうも、話のあらすじを聞いていると、光来さんが「エイリアン」と言っている「それ」は、二本足で立って歩くヒューマノイドタイプの異星人で、異星語で「ハロー」と喋ったりしているような存在ではないように思うのですが?  そういえば、「インディペンデンス・デイ」が、「地球を攻めに来たエイリアンを、アメリカ大統領がやっつける話」――でしたっけ。あれは金のかかったバカ映画で、良かったなぁ。 -------------------------------------------------------------------------------- 業務連絡 No.5060 投稿日 2002年8月5日(月)02時13分 投稿者 新木 伸  紫、唯野、両名。  はやいところ、「書いた原稿」とやらを送ってくるように。  打ち出しして持ってゆくから。 -------------------------------------------------------------------------------- メールしました No.5061 投稿日 2002年8月5日(月)04時29分 投稿者 紫ゆきや >新木さん  遅くなってしまいました。すみません。  ただいまメールしました。よろしくお願いします。 >八神さん  参加表明を、見落としてしまったようです。ごめんなさい。  メール届きましたでしょうか。 -------------------------------------------------------------------------------- あ、題名間違えてた……。 No.5062 投稿日 2002年8月5日(月)13時06分 投稿者 唯野教授 >新木さん 大変遅れてしまって申し訳ありません。ただいまメールしました……が間に合わないかも。もっと早く起きればよかった……(そういう問題じゃないかも)。私も二三部印刷していきます。 -------------------------------------------------------------------------------- 用がありまして、 No.5063 投稿日 2002年8月5日(月)13時17分 投稿者 弟切 千隼 今から家を出ます。少し遅れそうですが、今日のOFF会には参加します。 巻島さんや紫さんなどの作品(叩き材料)は、現地で受け取ることになってしまってすみません。 夕方、混雑する京王線の電車に泣きながら乗っていて、府中駅で降りるおばさんがいたらそれは私かも知れません(^^; 人ごみが苦手なもので。 皆さんにお会いできるのが楽しみです。 -------------------------------------------------------------------------------- さらに No.5064 投稿日 2002年8月5日(月)13時30分 投稿者 唯野教授  課題部屋にもあげておきました。 >光来さん    これ、新木さん見逃してたのかなあ。それとも問題無いと思ってたのか……。5058で「しわく」って書いてますけど、「思惑」のことでしたらこれの読みは「おもわく」です。「しわく」で変換したら「塩飽」なんて見た事もない漢字しか出てこないはずですが……。 -------------------------------------------------------------------------------- あれこれ No.5065 投稿日 2002年8月5日(月)23時45分 投稿者 光来 唯  昨日の書き込みについてちょっと自分的に反省。  なんか、読み返してかなりイタいです。  というか、精神状態普通じゃなかったぽいです。 >唯野さん 5058で「しわく」って書いてますけど、「思惑」のことでしたらこれの読みは「おもわく」です。「しわく」で変換したら「塩飽」なんて見た事もない漢字しか出てこないはずですが……。  はい、「おもわく」だってのはちゃんとわかってます。他はきちんとそうなっていますから。  しかし自分でもなんで「しわく」なんて書いてるのかよくわからない。  昔は「しわく」って誤読してたことあったから、きっとそれが無意識に出てきちゃったんだと思います。 >あらすじ  新しく書きなおしたあらすじです。  「長編用、字数気にせず」です。  内容につっこまれるのでは、と考えてますので、字数は無理に減らしませんでした。  高校二年の結城諒はクラスメイトの少女、八木橋結衣に告白したが、断られた。理由をしつこく聞くと、彼女は自分は死神だから、と答える。死神について諒は尋ねるが、結衣はそれ以上何も語らず去っていく。諦めようとする諒だが、気がつくと彼女の姿を目で追っていた。  数日が過ぎた深夜、公園を横切ろうとした諒は結衣の姿を見かける。彼女は手にした鎌で、目の前にいた男を切り裂いた。諒はその場から逃げだす。  翌日、諒は結衣に呼び出される。その場所は小さな公園だった。諒は結衣と会話を重ね、最後に死神を見せてあげると言われる。  廃ビルへと移動し、二人で中を歩きまわった。何も起きないまま入り口まで戻ると、結衣は死神へと変身した。ある部屋へと移動したとき、諒は自分の中に何かが入りこんで来るのを感じた。同時に流れこんでくる自分のではない記憶。少女を犯し、殺す映像。諒は記憶に呑まれ、結衣に劣情を抱く。結衣が手にした鎌で切りかかってくるよりも早く、諒は彼女を押し倒した。襲いかかろうとした諒は彼女と目が合い、一瞬だけ正気に戻る。その瞬間、諒は結衣に鎌で切られた。傷はなかった。  結衣は、鎌の刃は穢れた魂だけを切るもの。死神の仕事は穢れを浄化することだと告げる。諒中にいた何かは消えたが、記憶が消えることはなかった。震え出した諒に結衣は、二度と近づくなと言い、その場から姿を消した。  数日間、諒は学校を休んだ。それから学校へ行くと、平然としている結衣がいた。諒はもう、彼女を目で追うことはなかった。  心に靄のかかったまま過ごしていた諒は、深夜の公園で再び彼女を見つけた。そのまま通りすぎようとした諒の前で結衣は倒れる。死神でいられる時間をオーバーし、体が穢れ、それを癒すためには薬を入れた風呂で、禊ぎの必要があるのだという。動けないほど弱った結衣を連れて帰り、諒は目隠しをして体を拭いてあげた。  元気になった結衣を諒は家まで送った。道すがら、家のこと、今までの生活のこと、そして死神のこと、信じられないほど雄弁に結衣は言葉を続けた。  次の日、結衣は学校を休み、街では同一犯と思われる殺人事件が相次いだ。諒は結衣を探し、右腕を怪我しているのを見つけた。昨夜、浄化しようとして逃げられた、穢れた魂が街で暴れていたのだ。魂は人の目を通しては見ることができず、触媒に一度魂を入れる必要があるのだ。仮初の肉体を餌に魂をおびき寄せるのだが、今回は打ち損じ逃げられてしまったのだった。  諒はムリヤリ協力を申し出て、彼女の後をついていく。建築途中のビル、そこに大男がいた。傍らには数人の少女の死体。変身した結衣は男を攻撃するが、怪我のせいでうまく戦えない。諒は手を貸し、ふたりの力で大男の中の穢れた魂を浄化した。  帰り道、諒は自分がまだ結衣のことを好きだと気付いた。もう一度告白すると、彼女は逃げるように去っていく。  学校で結衣に屋上へと呼ばれた諒は結衣から告白のやり直しをせがまれる。最初の告白を再現し、結衣は頷いた。まだ好きになったわけではないが付き合ってもいいと言う。いつか好きになれる気がすると結衣は諒にくちづけした。  彼女の心を開くためのフラグ、足りないなぁ。これだけのイベントで彼女とのハッピーエンドは難しい気がします。何かもうひとつくらい必要だと思うんですよね。  あ。結局、短編じゃなくなっちゃいました。  「結」をそのままにするとどうしても長編である必要がありました。「結」を変えて短編のままにするというのは……何か負けたような気がするのでできませんでした。  それから、短編賞には何か出しておきたいと、「まだ」考えているので盆休みの三日間を使って一本でかそうかと思ってます。急ごしらえでいいものができるとは思えませんが、せっかくの休みですし。 >彼女の行動原理 >>高等テクニック >主人公は気づいていないけど、読者はそのことに気づいている――って書きかたもありますけど。  まず無理です。主人公寄りの視点で書きますので、言動からしか彼女の心理を知ることはできません。  すでに完成している今のバージョンでも彼女が何を考えているのか、まったくわからないようになっています。  できるだけ視点が狂わないよう、こうしているので読者にだけわからせるようなことはできないです。 >カタルシスを出す手法のひとつなんですが  何を謎にして、何を明らかにすればよいのか難しいです。  死神だ、ということがいきなり最初で明らかにされてしまいますからね。  その後に、彼女の考えていることだけを謎にしつづけることは私にはできない、と思います。 >新設定  これも聞かれそうな気がするから先に言っておきます(必要だから出しただけですけど)。  死神でいられる時間についてです。  死神でいられる制限時間は十五分。変身が強制的に解かれるのは二十分。十五分を過ぎると肉体が人間世界の空気に蝕まれ始め、二十分に達すると体は完全に穢れてしまう。  そのまま放っておくと、一時間で魂ごと消滅してしまう。  それを癒すためには、死神世界でもっとも清浄とされる木の葉から作られた薬が必要。薬を湯に溶かし、その風呂に浸かりながら体を拭き取るという禊ぎをすることで、体についた穢れは取れる。ただし、すべてが取れるわけではなく、わずかながら残るため、時間切れを繰り返していると少しずつ死に近づくことになる。 >死神の規定 >>死神は一般人に危害を加えてもいいわけですか?  一般人に危害を加えることは気にされていません。  彼女達の仕事はあくまで「穢れた魂を浄化し門へと導くこと」なのです。  それがなによりも優先されます。魂を無事に次につなげられればそれだけでよいのです。    ……とは言っても、人間に穢れた魂を取りつかせることで、その人間が高い確率で病んでしまうという設定は修正です。  一応、今では人形を使うことになってますが、昔は穢れた魂の触媒に人間を使っていたんですから。そんなポンポン廃人になっても困ってしまいます。  まあ、精神を病むのは千人か一万人か分の一の確立くらいです。  と、話がずれてしまいました。  一般人に危害を加えるかについては死神各人の倫理に任されているだけです。   > もしくは精神にダメージを与えることをするとか。これは魂が歪んだりすることはないのですか?  歪みますね、しかも穢れることにつながる可能性すらあります。  でも、ちゃんと自分で後始末するのなら、問題ないとされてます。 > 魂の輪廻を管理している組織としては、まずくはないかな?  管理しているのは輪廻ではなく、門と魂です。輪廻はすでに死神たちの手を離れたところで起きていますので。 >時空を渡る鳥 > ペリカンじゃ、俗っぽすぎます。    あ、やっぱり……。  半分はジョークだったんですが、俗っぽいと返されるとは。  これが俗っぽいのだとすると、考えてた候補が全滅します。人間世界にいてもおかしくないものの方がいいかと考えていました。考えなおさないと……。  まぁ、その前に「比翼の鳥」ってのがわからないので調べないと……。 >映画のあらすじ  今日はお休み。思考に余裕がないので。  今頃、OFF会で盛り上がってる? んだろうなぁ。  いいなぁ……。 -------------------------------------------------------------------------------- OFF会帰り No.5066 投稿日 2002年8月6日(火)20時59分 投稿者 弟切 千隼 東京より帰ってまいりました弟切です。家では六通ものお仕事メールが迎えてくれました(;_;) 今回のOFF会は、時間的には最長記録でしたね。昨日の夕方一八時頃に会場に集合して、その後早めに帰った人もいたものの、今日の夕方一六時過ぎまでみんなでしゃべっていました。 弟切はいつものとおり、夜中に何時間かぐーぐーと眠ってしまいました(^^; しかし、おおむね充実した時間が過ごせて、ためになりました(^o^) さすがに疲れまして、今はすぐに眠りたい気分です。けれどもお仕事メールが私にそれを許してくれませんので、少し仕事をしてから休みます。 参加者の皆さん、お疲れさまでした。 -------------------------------------------------------------------------------- お盆前は何かと忙しい。 No.5067 投稿日 2002年8月7日(水)01時44分 投稿者 羽矢野  上のは書き込めなかった言い訳ではないです。  オフ会に参加したみなさま、お疲れさまでした。  しかし、二十二時間しゃべりっぱなしとは……    いつか参加したいなあ。  うまい具合に出張と重なってくれないかなあ。  などと、思ってる羽矢野です。 ●四十八時間  になるかどうかわかりませんが、お盆になんとか時間作って書けないかなと思ってあらすじを作ってました。  みなさまつっこみお願いします。  課題部屋に人物と設定とあらすじを上げておきます。 “界夢(カイム)(仮)” あらすじ:  妹を目の前で殺されてから、他人との関わりを絶って生きている高校生、柳瀬恭弥。  彼はある日、学校で男子生徒が怪物に襲われるのを目撃する。そして自分も殺されそうになるが、同じクラスの鈴森瑞美に助けられる。  恭弥はそこで目が覚める。授業中の居眠りで見た夢だったのだ。しかし安堵したのもつかの間、襲われていた男子生徒は意識不明で運ばれてしまう。  その夜、恭弥の夢に瑞美が現れる。妹が死んでから、ずっと同じ夢を見続けていた恭弥は驚く。  そんな彼に、瑞美はこの夢が恭弥自身が創りだした界夢と呼ばれる精神世界であり、昼間のできごとは同じように界夢をもった人間が、男子生徒の精神を引きこんで殺してしまったからだと語る。  瑞美は自分と一緒に犯人を特定し、やめさせようと誘う。しかし恭弥は自分が命を狙われているにも関わらず、死んでも構わないからと断る。  瑞美は絶対にやらせてやると宣言して、その場を去る。  次の日、恭弥が学校へ行くと瑞美と恋人同士ということになっていた。二人が自然にいられるように瑞美が吹聴したのだ。最初は怒って相手にしない恭弥だったが、普段明るい瑞美が自分と同じような心の傷を持っていることを知るにつれ、協力するようになる。  犯人として浮かび上がったのは、恭弥の昔の親友、小野寺祐介だった。意識不明になった人間は、祐介の足を怪我させた自分ばかりだったからだ。  しかし実際の犯人は、祐介の妹の真由美だった。陸上選手である兄を故意に怪我をさせた事実を知った彼女はそれにより界夢を創りだしてしまっていたのだ。  恭弥は自分の襲われた理由が妹が死んでからの態度にあったと知り、一度は真由美に殺されようとするが、自分をかばって倒れた瑞美の覚悟、真由美の救い、自身の逃げを理解し、真由美と戦い彼女の界夢を祓う。  妹の死を吹っ切った恭弥は、瑞美と一緒に界夢をもった人間のおこした事件を追う。 -------------------------------------------------------------------------------- 花火って綺麗だったんだ No.5068 投稿日 2002年8月7日(水)23時18分 投稿者 光来 唯  ひさしぶりに花火を見たら素直に綺麗だなと感じた。  なんかここ数年見てなかったのがもったいない気がしました。  OFF会ものすごいですね。よく集中力が続くものです。  何はともあれ、お疲れさまです。  新あらすじ、千字以下に削れない。もう1つくらい欲しい「心を開かせるフラグ」も出てこないし……。 >映画の話  劇中でエイリアンと使われてたので、そう言ってしまいましたが、はじめてその言葉が出て来たのは進化が進んで二足歩行体になったころ。あの使い方は「地球外からの侵略者」的なニュアンスだったなぁ。  うーん、たしかにここでエイリアンは不適切だ。だったら。 『地球外生命体をやっつける話』  んー。何かが違う気がする。  ポイントは「地球外」ってことよりも、「進化する」ってことのような気がする。  でに「進化する生物」ってのは、なんかうまくない。  いい言葉がないものだろうか。 >羽矢野さん・界夢あらすじ >意識不明になった人間は、祐介の足を怪我させた自分ばかりだったからだ。    「自分ばかりだった」っておかしくないですか? -------------------------------------------------------------------------------- 私は魚になりたい(夏だけ) No.5069 投稿日 2002年8月8日(木)00時06分 投稿者 弟切 千隼 明日から立秋とは信じられない猛暑のため、弱っている弟切です。 弟切はそれでなくても暑さに弱く、水が好きなので、心の底から海へ泳ぎに行きたいと思います。 けれども、湘南の海は正直なところ汚くて泳ぐ気がしません。お盆に静岡へ帰って伊豆の海で泳ぎます。 光来さんへ > そういえばいらしてからまだ御挨拶していませんでしたね。 初めまして、弟切千隼です。今後ともよろしくお願いします。 OFF会の時、光来さんの書き込みNo.5065をみんなで読んで、少し話題にしました。 あらすじへの突っ込みは他の方がしてくれそうなので、私は「時空を渡る鳥」についてだけ突っ込ませていただきます。弟切は生き物が好きでして、生き物ネタが登場すると突っ込まずにはいられません(笑) 新木さんが指摘されたとおり、「時空を渡る鳥」がペリカンではまずいと私も思います。 理由は、俗っぽいというよりも、おそらく一般の日本人にとってペリカンは「ユーモラスな鳥」というイメージがあるからです。 光来さんが今書こうとしているお話がギャグだったら、ペリカンというのはいい選択でしょう。 でも、シリアスなのですよね? このお話の中の「死神」は笑いを取る役ではなくて、あくまでシリアスに格好いい役なのですよね? でしたら、その「死神」が使う「時空を渡る鳥」も、シリアスに格好良くなくてはいけないでしょう。新木さんが譬えに出された「比翼の鳥」のような想像上の存在でなくても、実在する鳥で「シリアスに格好いい」イメージの鳥を持ってくればいいと思います。 とりあえず、図書館か大きな本屋へ行って、鳥類図鑑をめくって見るだけでもイメージが湧きやすくなるでしょう。鳥は被写体として人気があるため、見ていると溜息が出そうな美しい鳥の写真集もたくさん出版されています。こういう写真集もいくつかめくって見れば、きっと「死神が使いそうな格好いい鳥」のイメージに当てはまるものが見つかると思います。 羽矢野さんへ > 久しぶりにあらすじに突っ込ませていただきます。他の方々の経験値を取り過ぎないように(^_^)一箇所だけです。 主役の男の子が、妹が殺されたことがきっかけで「界夢」を持つようになるのはいいでしょう。しかし、銃の乱射事件で殺されるという極めて衝撃的な死に方をしたにしては、この妹の死が物語に全然生かされていませんね。 ノンフィクションでなく、フィクションでは、起こる事件にはみな意味があり、物語の中の他の要素と関わり合ってこなければなりません。むろん、物語には緩急を付けなければなりませんから、他の要素とそれほど深く関わらなくてもよい事件というのもありでしょう。 けれども、「銃の乱射事件により、主役の目の前でその妹が殺される」というのは、その後の物語の展開に大きく関わるべき大事件です。こんなに衝撃的な事件を最初のほうで読者に提示しておいて、その後それについてはまったく触れず、では、読者は欲求不満になりそうです。 現在のままですと、妹の死因を単なる交通事故死に変えてもまったく支障はありませんよね? こんな大げさな死因にするのでしたら、物語の中でそれなりの使い方をして欲しいと思います。 今回は突っ込みのみにて失礼します。 -------------------------------------------------------------------------------- みんなは寝てるのか? No.5070 投稿日 2002年8月8日(木)00時10分 投稿者 羽矢野  ようやくその日のうちに帰ってこれるようになってきたなあ。  これで二時間は余裕で使える。  一日一時間だと、昼間考えてたこと書きとめて、後少しちょこちょこやると終わってしまうからなあ。  タッチタイプできるようになって、これでも思考のスピードが増したんだけど。まだまだ思考速度は低速だ。 ●タッチタイプ  自分ができたから言うわけではないけれど、その違いは結構あると実感してるので、できない人は憶えましょう。  仕事でできる人は少ないので、自慢できます。そして、ちゃんと仕事してるように見えます。  そんな付加価値もついてきて、何かとお得です(←バカ)  作家志望の覚悟の100分の1程度あれば、憶えられます。  私は正直、思考禁止令がでて、その間に勧められて半分遊びみたいにやったのですが、意外となんとかなるものでした。  現在はタッチタイプする方が、自分の中で“当たり前”になっている。  ただ、仕事でいろんなパソコンに触る人は少し苦労するかも。  私は仕事で5台パソコン使ってますが、キーの微妙な感覚やタッチがものすごい気になります。  実家のパソコンこの前使ったら、微妙に違ってたから、買い換えてしまった。 ●光来さん >>気がつくと彼女の姿を目で追っていた。  あらすじなら“諦めきれなかった”とかでいいんでない?  誤読されそう。 >>偶然見かけて、逃げる。 >>呼び出される。 >>死神をみせてあげると言われる。  この部分は意味不明。  どうしてそうなるのかわかるように書いて。 >>その場所は小さな公園だった  こうやって場所が限定してある部分がいっぱいあるのですが、あらすじに書かなきゃいけない程重要ですか? >>死神へと変身した  多分、ここは描写で細かく書く重要な部分だと思われる。  あらすじでもわかるようにしておいた方がよい。  死神に変身するって言われても、わからない。  んで、ここの行動が意味不明。  一度、中を歩き回ってから、死神になるの?  なんで? >>深夜の公園で再び彼女を見つけた。  これで、偶然に二回目撃しますが、これはあらすじでそう読めるだけですか?  本当に偶然だったらご都合。 >>信じられないほど雄弁に結衣は言葉を続けた。  これは、助けてくれたからだけで?  もう一個あらすじに納得できるエピソードがいるのではないか? >>帰り道、諒は自分がまだ結衣のことを好きだと気付いた。  まて。  最初に諦めきれないように書いてあったじゃないか。  じゃあ、今まで手を貸していたのはまさか、お人好しだからか? >>彼女は逃げるように去っていく。  やっぱり、性格が可愛くなった境目の部分を入れないとおかしい。  ここから下はもう別人だ。  あと、連続殺人は、最初からメインのスジとして入れておいたほうがよさそうな感じが。  なんか、いきなりでてきていかにもなので。  それと、何か設定が細かい感じがする。  時間制限とかって、ただ倒れるだけにしか使わないなら、単純に相打ちとかの方がすっきりしていそう。  今日はこんな所で。  他人へのツッコミは厳しい羽矢野。 ●四十八時間 >>「自分ばかりだった」っておかしくないですか?  誤字です。  でっかいの見逃してるなあ。  と情けなくなった。  “自分”ではなく“人間”ですね。 -------------------------------------------------------------------------------- まだちょっと眠い……。 No.5071 投稿日 2002年8月8日(木)00時20分 投稿者 八神伽羅  オフ会参加者の皆様、お疲れさまでした。  昨日帰ってごはん食べて寝て起きたら今朝の昼だった八神です。寝過ぎだよ……。  ではまず。  一昨日杉井邸の台所でやっていた分の課題。 「秘境を探す探検家が、それを見つけだす話」 1.子供の頃聞いた、秘境の物語を信じている青年。それを見つけだすために探検家となり数年が経ったが、いまだに秘境にたどりつけずにいる。確実と思われた情報も偽りであるとわかり、夢を諦めかける彼。だが(途中) 2.伝説の秘境に憧れている資産家の息子。探検家となり、私財を投じて秘境を探し求めるが、何年経っても見つからない。やがて資産が底を尽きかけ、あと一回探検に出れば破産することになってしまう。だが彼は秘境の存在を信じて探検に出かけ、秘境を見つけだすのだった。 3.父の遺志を継ぎ、秘境を探し求めている探検家。大陸をくまなく探し求めるが、秘境は見つからない。周囲が諦めるよう勧める中、彼は大陸の外へ出ることを決意。長い長い後悔の末、彼はようやく秘境を見つける。 4.古代のロマンに憧れ秘境を探している探検家。長い探索の途中、彼は妻子を持つようになる。妻に生活のため、まともな職に就くよう泣きつかれた彼は、あと一度という約束で探検に出る。これまでで最大の危機に道中陥るが、彼は必死で乗り越え、その先にある秘境を見つけだすのだった。 5.幼い頃聞いたおとぎ話に出てくる秘境を信じ、それを探し求めている探検家。国中をくまなく回るが、秘境は見つからない。国の外へ探しに行こうとする彼。だが、長い間外界との交流を絶っていたその国の人々は、外は危険だと彼を止める。しかし探検家はその危険をかえりみず外界へと旅立ち、やがて秘境を見つけだすのだった。 6.外海のどこかにあるという秘境に憧れ、それを探すために船団を組織し海をさすらう探検家。だがある時嵐に遭い、船団は壊滅してしまう。一度は失意にくれる彼だが、夢を諦めきれない彼は再び船を手に入れ、海に出る。そして航海の末秘境を見つけるのだった。 7.何人もの探検家が探し求めたが、いまだ見つかっていない秘境を追い求めている探検家。ある探索行の途中、彼は事故に遭い重傷を負ってしまう。医者には再起不能と診断されるが、夢を諦められない彼は必死のリハビリに励み、再び探検に出る。そして秘境を見つけだすのだった。 8.一般にはおとぎ話だと信じられている秘境に憧れ、それを探すために財をなし探検家となった男。私財を投じて探索に明け暮れるが秘境は見つからず、財産も目減りする一方。妻子にも逃げられ世間の笑いものとなる彼だが、一人こつこつと秘境を探し続け、ついに見つけだす。 9.若い頃手に入れた古文書に書かれた秘境にとりつかれ、それを探し続けている探検家。家庭も財産も犠牲にし探索を続けてきた彼だが、老齢となり旅がままならなくなる。長年別居していた子供達がそれを知り、一緒に暮らそうと申し出てくる。だが夢を追いたい彼は悩んだ末にそれをはねのけ、生涯の最後に秘境を見つけだすのだった。 10.秘境に憧れ、同じ憧れを持つ友と共にそれを探している探検家。何度目かの探索行の途中、二人は事故に遭い、友人が死んでしまう。相棒を失い一時は無気力になる彼。だが友人と自分の夢を叶えようと立ち直り、再び旅に出る。そして秘境を見つけるのだった。 11.伝説の秘境に憧れる王子。父王から二十歳までという期限付きで探索を許され、秘境を探している。しかし二十歳の誕生日が目前に迫っても、まだ秘境は見つからない。諦めろと説得してくる周囲をはねのけ、最後の探索に出た彼は、タイムリミット当日に秘境にたどりつく。 12.有名な探検家に憧れ、自分も秘境を見つけたいと探検家になった青年。(途中)  んで昨日の分。 「自分の仕事に誇りを持っている護衛が、長年仕えた主が没落してもなお役目を果たす話」 1.護衛として主に仕える父の勇姿を見て育ち、父の後を継ぐことを選んだ青年。自分の仕事に誇りを持ち、仕事に励んでいた彼だが、ある時政変が起こり主は失脚してしまう。辺境へと逃げ出す主は彼を解雇しようとするが、どんな窮地でも主に付き従ってきた父を知る彼は、仕事への誇りを貫き最後まで主を守り通すことを決め、同行する。 2.生涯の半分を同じ主に仕えている護衛。幾度も危険から主を守り抜いてきた自分の仕事に誇りを持っている彼だが、ある時主は事業に失敗し、貧乏になってしまう。遠縁の親戚を頼り国外へ出ることを決める主。道中は危険が多いため、主一人での旅は危険だと護衛は同行を申し出る。給金を払えないと主に拒まれるが、これは自分の護衛としての誇りの問題だと彼は突っぱね、主に同行する。 3.代々同じ貴族の家に仕えてきた護衛の一族の青年。長年受け継がれてきた自分の仕事に誇りを持っている護衛だが、革命が起こり主の家は没落する。他国に嫁いだ姉を頼り、国を出ようとする主。だが貴族を目の敵にする民衆が目を光らせているため、旅は危険なものになることが予想された。護衛は当然ついていこうとするが、主にお前はもう自由だと同行を拒まれる。しかし彼は、今まで主の家系を守ってきた一族の誇りを貫くため、主を護衛し無事他国へ送り届ける。 4.民衆に尽くす立派な王の護衛。民を支える王を守るという、自分の仕事に誇りを持っている彼だが、ある時貴族の反乱が起こり、王は追放される。もう王ではない自分に仕える必要はない、と王に言い渡される護衛。だが彼を守ることに誇りを感じていた護衛は、生涯ずっと主を守り抜くことを改めて誓うのだった。 5.長年、同じ社長に仕えているボディーガード。事業に失敗し、社長は会社を倒産させてしまう。有能だが強引でもあり、敵の多い社長を身を心配するボディーガードだが、借金を抱えた自分につきあう必要はない、と解雇される。だが彼は、長年守ってきた社長を見捨てるのは自分の誇りが許さない、とその後も悪漢の手から社長を守り続けるのだった。 6.政略結婚で他国に嫁いだ貴族令嬢の護衛である女剣士。ある時実家が没落し、主は夫に離婚を言い渡され異国に放り出されてしまう。主は途方に暮れながらも、給金も払えなくなるし他の主に仕えるがいい、と気丈に女剣士に申し出る。しかし彼女は、ここで主を見捨てては自分の誇りが傷つくと断り、生涯異国の地で元貴族令嬢を守り続けるのだった。 7.主の苦難を幾多も救っており、自分の仕事に誇りを持っている護衛。老齢に差し掛かった頃、仕えていた主が政争に敗れ没落してしまう。年老いた主は、新しい主人を見つけろと彼を解雇しようとするが、長い年月守ってきた相手をここで見捨てて己の誇りに傷がつく、と護衛はそれを断りその後も主を守り続ける。 8.自分の技量に絶対の自信を、仕事に誇りを持っている護衛。長年仕えた外交官が、他国へ赴任することになり、それを機に別の主を探すことにする。だが、道中が危険なため、その国に着くまで護衛を続けてくれと主に懇願され、彼は同行する。しかしその途中母国で政変が起こり、主が地位を失ったと連絡が来る。金を払えないと契約を破棄しようとする主。しかし一度受けた依頼を放棄するのは護衛としての誇りにかかわる、と彼はそれを突っぱね、異国まで主を送り届けるのだった。 9.隣国に人質として差し出された王子の護衛。彼は代々王家の護衛を務めてきた自分の家系と、己の仕事とに誇りを持っている。しかし、他国で暮らし初め数年がたった頃、母国で政変が起こり新しい王が即位する。人質としての価値のなくなった王子は、身の危険を察知し逃げ出すが、途中で護衛に自分と別れ新しい主を見つけるように言う。しかし王子を守ることに誇りを感じていた彼はそれを拒み、彼に同行する道を選ぶ。 10.長年王の護衛を務めてきた青年。彼は人を守る為に剣を取るという自分の仕事に強い誇りを感じていた。しかし、ある時革命が起こり、王は民衆に追われることになる。自分に賞金がかけられていることを知った王に、護衛は自分を殺して民衆にさしだし、お前は生き残るようにと言われる。だが護衛は、そんな真似をすれば自分の誇りはなくなってしまうと突っぱね、王を民衆の手から守り抜くのだった。 11.一度契約を交わした相手を確実に守り抜いてきたことに誇りを持っている護衛。長い間仕えた政治家が、昔のスキャンダルがもとで失脚してしまう。これ以上自分に仕えていてはお前の名にも傷がつく、と主に契約破棄を申し出られる護衛。しかし一度交わした契約を破棄し、その上主が傷つくようなことになれば自分の誇りが傷つくと、彼はその申し出を断り役目を果たす。 12.主を危険から確実に守り抜いてきたことに誇りを感じている護衛。だがある時主は王の庇護を失い、没落してしまう。政敵に狙われることになるのを承知の上で、金が払えないことを理由に主は護衛を解雇しようとする。だが主が危険にさらされるのを知っていて見捨てては自分の誇りにかかわる、と護衛は主の申し出を断り、彼を守り続ける。  やっと12個達成。  あとはこのペースを維持するだけなんですが……なんか今回はまぐれ当たりのような気がする。  気を引き締めて今日の分にかかるとします。   ではまた一時間後に。 -------------------------------------------------------------------------------- 考え直してみよう No.5072 投稿日 2002年8月8日(木)00時33分 投稿者 羽矢野 >>銃の乱射事件で殺されるという極めて衝撃的な死に方をしたにしては、この妹の死が物語に全然生かされていませんね。  今のあらすじだと、やっぱりそうですよね。  ここはもっとちゃんとしないといけないと、私も思います。  妹が銃によって殺されるのは、主人公の祓刀を明確な“武器”とする為です。  恭弥は妹を殺した“銃”というものを非常に嫌悪しています。  しかし、彼が界夢で殺されそうになったとき、無意識に創り出した自分の命を護る祓刀は銃でした。  これは恭弥が銃を嫌っていても、命を奪う武器として一番強いと認めてしまっているからです。  なので、最初は銃を撃てません。  妹を殺した武器を、自分の命を護るためにでも、使うことができないのです。  しかし、物語の進行で、恭弥が妹の死を乗り越えることができれば(後、他人を助けたいと思えば)銃を撃てるのではないか。  そういうエピソードを考えて、こういう設定になっています。  が、書いてないのでそんなのわかるわけありません。  もう一回、重要な部分を考え直して再構築してみます。  妹の死  友人との関係  瑞美との心の繋がり  スジが多すぎるかな。  これも悩んでます。  同じ方向にはしてるつもりなんですが……  一つ削った方がいいかもしれない。   -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5073 投稿日 2002年8月8日(木)00時52分 投稿者 新木 伸 >OFF会  22時間、ずっと起きて頭を動かしていたのは、わしとみやびさんと、あと紫さんぐらい。  夜の12時を過ぎてからは、誰かが一人ぐらいは、突っ伏してor転がって、寝てました。  みんな若い割には、体力も集中力も精神力もないのだなぁ。  べつに22時間連続で小説を書けといっているのではなく、ただ「おしゃべり」しているだけなのに……。  そんな程度のことに必要とされる集中力の量なんて、たいしたこっちゃないだろ?  「作家or作家志望者」というのは、小説を書くために生きている存在であり、それが、22時間程度の集中もできんはずがなかろう?  あの時のわしらって、「小説」のことをやっていたわけだよ?  22時間ぐらいの集中もできないっていうことが、わしには、どうにも理解不能なのだが。  しかし喉が痛い。  そしてなぜだか、背筋も痛い。  腹筋が痛いのは、これは喋り続けたせい(呼吸のため)だとわかるのだが。背筋のほうは、なぜ? >光来さん  うん。前のはなんか、読んでいてこっちも痛かったです。  「そろそろ光来さんも、ばっくれてしまうのだろうか。その予兆なのか」とか、心配してました。  なにかあったのですか?  そのなにかは、こことは関係のないプライベートでのこと? それとも分室でのやりとりのなにかによるもの?  まあそれはそれとして。  あらすじのほう。 >>翌日、諒は結衣に呼び出される。その場所は小さな公園だった。諒は結衣と会話を重ね、最後に死神を見せてあげると言われる。  冒頭のところ。  主人公は前日に、結衣の少なくとも「殺人未遂」の現場を見ているわけですね。  なら、なんだって、ほいほい呼び出しの場所に行くのでしょうか?  また、そのときの心の動きとか、呼び出しに応じる理由とか。そういうことが不明です。字数制限なしのあらすじなのだから、書いておけるはず。  考えてないのかな?  また今度のバージョンでは、主人公は自分から「死神を見せてくれ」とは言ってないわけですね。とすると、結衣のほうから、誰が頼んだわけでもないのに、勝手に見せようとしていることになります。  まあ主人公を道具として使おうとしているのだから、これはいいのかな。  んで、全体を通して読みまして。  まず前半にある主人公の憑依浄化のシーンが、話にとって、なんの意味もありません。  ただ死神の仕事を体験するという役、それぐらいにしか使われていない。  てっきりラストの戦いでなにかに使うのかと思っていたら、なにもなく、「二人で力を合わせて」終わってしまっていました。  あと恋愛感情の流れ。  主人公は、惚れていた女の子からひどい目にあわされるわけですね。その女の子は自分のことなどなんとも思っていないことが、はっきりするわけですね。  そして主人公の恋心も萎縮してしまう。  しかし弱々しく傷ついた彼女を見かけて、保護してやることになる。そして風呂場で生裸を見ることで、恋心がふたたび息を吹き返すわけです。  翌日には、戦っている彼女を捜しだして、無理矢理協力をするわけですね。  おおまかに要約すると、こんな流れでしょうか。  一度こっぴどくフラれて萎縮するところまではいいとして、そのあとが、へんです。納得ゆきません。  まず傷ついた彼女が倒れているシーン。このあたり、読者としては、放っておけばいいのに――と、そう思うわけです。  すくなくとも現在の「つい助けちゃった。だって仕方ないだろ。目の前で倒れちゃったんだから」という展開だと、釈然とした不完全燃焼なものが残りますね。  これでは主人公は流されているだけであって、自分の中の「心にかかった靄」を払っていないまま、行動しちゃっているわけです。  なにかを、どうにか、自分の中で決めないと。  また読者という存在は、主人公の視点に乗っかって、この話を「体験」しているわけです。自分勝手な結衣に対して、「怒り」にも近い感情を抱えているはずですね。そこんところも、ちゃんと昇華してくれないと。  うーん。「読者」としては、ですね。  見捨ててゆこうとする主人公に対して、泣いてすがって謝ってくる――ぐらいのことをしてくるなら、まあ、許してあげてもいいや、てなところですか。  もしくは光来さんが、なにか他の展開を考えてください。  あと「禊ぎ」をしてやった後。  わざわざ彼女の家まで送り届けている理由が、不明です。  はじめから彼女の家では、いけないのですか?  「禊ぎ」で回復したっていっても、いきなり元気に普通に歩いていたのでは、なんか嘘くさいのですが。  また「全然元気になった」という設定であるなら、ここでミニデートぐらい、欲しいところですよね。  ここの「信じられないほど雄弁に結衣は言葉を続けた」というシーン。会話ばかりが連続することが予想されます。しかも結衣が一方的に喋っているだけ。いかにも退屈そうです。なにか二人の行動がないと。そういう意味での「ミニデート」ってことね。  言葉だけでなく、なにか動きのあるシーンで「主人公に向いた結衣の心」とやらを観せてください。  ラストバトル。  主人公が何の役に立ったのか、不明。  「二人の力で」ってあるから、なんだか、二人で鎌を振るう――なんてのを思い出してしまいました。「ラブラブ天驚拳」ですか。  もっと別な「役立ち方」を考え出してください。  また、本来、戦いにおいてまったく「役立たず」であるはずの主人公が、ここでなにかの役に立てることの「理由」を、作品の前半部分に置くようにしください。伏線ってやつです。  「なるほど。だから主人公は役に立ったのだ」みたいに、読者が納得する理由ってやつです。 >>彼女の心を開くためのフラグ、足りないなぁ。これだけのイベントで彼女とのハッピーエンドは難しい気がします。何かもうひとつくらい必要だと思うんですよね。  この話って、主人公は諒のほうですが、「話の主」は、結衣のほうですよね。  ひとつのアイデアなんですが、各章の合間に、ごく短い、日記風の文章でも入れてはどうでしょう?  もちろん彼女の日記です。死神業務日誌、みたいなものでもいいのかも。  ようは、彼女の心の変化を、裏から補足する必要があるということ。  イベントの量としては、「つらいときに助けてくれた」でいいとは思います。  そのまえに、告白されたことにびっくりして、つい必要もないのに依代に使って脅かして、わざと遠ざけてしまった。――という、軽い罪悪感が素地としてあるわけなので、足りていることは足りているはずです。  無関心→  迷惑→  関心(罪悪感)→  救援(いちばんツライとき)→  好意→ (尊敬?)  という変化の図式に、ステップを飛ばすことなく、あてはまってますんで。  しかし問題なのは、視点がずっと諒の側にあるので、彼女の内面の変化をわかるように書くのができないということです。  たとえばこのへん。 >>数日間、諒は学校を休んだ。それから学校へ行くと、平然としている結衣がいた。諒はもう、彼女を目で追うことはなかった。  ここでは、また、もとの無関心に戻ってしまった――と、そのようにしか読めません。  これが、罪悪感ゆえの無関心であると、さて、どうやれば読者に伝えることができるでしょうか?  あと、ラストの付近で、もう一点。  「好意」が「惚れる」に変化するのに、あとなにかひとつ足りていません。  上に書いてある「尊敬」というのもそのひとつですが、他にもいくつか、代用のきくものはあるはず。  エンディングでキスぐらいするのだから、「好きになった=愛している」ではないにしろ、軽く「惚れる」ぐらいはしているはず。  好意を持っただけでは、女の子はキスしません。  「好意」がキスに値する「惚れる」に変わるのは、これは、ラストでの「なにか」のためのはず。  ちなみに主人公は、それまで、「尊敬」に値するようなことは、なにひとつ結衣には見せていませんので。 >>>主人公は気づいていないけど、読者はそのことに気づいている――って書きかたもありますけど。 >>まず無理です。主人公寄りの視点で書きますので、言動からしか彼女の心理を知ること  そうですね。いまの光来さんには、まず無理ですね。  でもそういうことができないってわけじゃ、ないですよね。  視点がどこにあるかは、問題ではありません。  台詞ひとつで可能です。  もしくは動作ひとつとか。  台詞や動作の端々から、「殺すつもりだったという意志がビンビン伝わってくる」というものが書けるかどうか。  ちなみに上に書いた、「死神業務日誌に主人公のことが何故か書かれる」というのは、結衣の心理を、主人公には伝えずに、読者のほうには伝えておく方法のうちのひとつです。  こんなもん、頭をひねって考えれば、いくつでも出てきますよ。  要は、「主人公にはわからせず、読者にだけわからせる」――という条件がクリアされればいいわけでしょ?  「無理です」とか言って、思考停止しちゃっている人には不可能かもしれませんが。  死神の新設定。  矛盾してません?  それから、よくわかりません。意味不明なところが多いです。  15分で強制的に変身が解かれるのに、なんで20分目が来るのですか?  変身が解かれたら、普通の人間なのであって、もう問題なくなるのでは?  また20〜60分のあいだの、「完全に穢れてしまったが、まだ死んでない」の状態のときは、どうなるのですか?  この状態でも薬風呂に浸かれば、リカバリーは可能?  それとも20分すぐならリカバリー可能だけど、59分あたりだと、さすがに多少延命出来る程度とか?  ちなみに結衣が主人公の前で倒れてみせたのは、あれは何分変身を続けた結果?  15分で強制解除までやったため? それともそれ以前でやめておいたのに、連日連戦で穢れが溜まってしまっていたため?  薬風呂で穢れは完全には取り除けない――とあるけども、これはどういうこと?  変身切れを起こすことと、15分以前に変身解除しておくこととは、「穢れが溜まる」という点では同質なわけですよね?  なら、「変身切れ」を繰り返していると命を縮めるのであれば、「変身を繰り返して」いても命を縮めることになるのでは?  15分以前と、15分以降。そこには、なにか劇的な質の違いでもあるのかな?  変身時間のリミットというのは、いつも決まって一定なわけ?  だったら、15分以前に変身を解除して、すぐにまた変身し直せばいいのでは?  15分以内の変身であっても、連日変身していると、穢れは溜まるものなの? 1回変身したら、どんな短時間でも薬風呂に浸かって穢れを抜いてからでないと、変身時間は減っちゃうの?  たとえば5分変身したその日のうちに、薬風呂に浸からずにもう一回変身すると、今度はリミットは10分までとか。  鳥の種類。  まあ、作品の全体の雰囲気で判断されるものですが。  連絡の動物が「ペリカン」だったら、これはギャグにしかなりません。シリアス調の話の中で、真顔でやるこっちゃないですね。  半分コメディ調の作品であれば、ペリカンもありかも。  ただし、いざその「ペリカン」を目にしたときに、主人公が無反応でなくて、呆れるとか驚くとか笑い出すとか、なんかリアクションがないとね。  けど、その路線でやるのなら、僕なら「ダチョウ」か「ペンギン」ぐらいのところまで突っ走りますが。 >エイリアンの話  「進化する生物」だったら、人間も動物も、みんなそうですが。  進化しない生物っていうのは、いませんし。  ちなみにこの手のものって、うまい「ひとこと」っていうのが、どっかにあるもんなんです。それを探しましょう。  たとえば、「宇宙もしくは太古や異世界がその起源であり、通常の生物を遙かに超越した能力を持ち、数十メートルを超える巨大な生物」――という概念は、「怪獣」でひとくくりにできますよね。  ちなみに例の「エイリアン」は、ここから、「巨大な」という属性を取り除いたものです。さて、なんでしょう? >羽矢野君  あらすじのツッコミ。  妹。なんで死んでいるの? 「なぜ死んだのか」なんてことは、べつにどうでもいいんだけど、なんで妹が死んでいることが、この話に必要であるのかが、見えてこない。  単に主人公が「界夢」に入り浸るようになった「きっかけ」として、必要なだけ?  また設定類なども、こちらにあげること。課題部屋だけでなく。  また「界夢」って設定が、ようわからん。  ようするに夢でしょ? 普通の夢と、どう違うの?  自分の自由になる夢ってだけじゃん。  しょせん夢なのね。個人の領域での話。  それが個人の領域に留まらず、他の人を引きずり込んだり、そこで殺すと現実世界でも廃人にできたりとかいうことが、深刻になってくる部分なわけだ。  いわば説明を二重三重に重ねているのね。だからわかりにくくなってゆく。  「夢なんだけどね」「でも本人の自由になる夢なのね」「そしてそこに他人を引き込むこともできるのね」「そこで殺すと、現実世界でも廃人になるのね」  あ……。4重じゃんか。  最後の4個目になって、ようやく、「わぁ、それは大変そうだ」と思ってもらえる。  そういう、回りくどい設定になってる。  これをどうにかしましょう。  「わあそれは大変」までに要するプロセスを、もっと減らすように。  あと祐介が足を怪我したそうなのだが。  わけわかんねーよ。  設定読んでさえ、わかんねーぞ。  まず怪我の原因。  そして現在の状況。  怪我してたとは書いてあるけど、「陸上選手になる夢を断念した」なんてことは、どこにも書かれてないぞ。治ったらまた陸上に戻れる怪我なのか? どうなのか?  また半身不随で起きあがることもできず妹の介護を受けている――なのか、松葉杖をついて学校に通っている――なのか。どっちも不明。  主犯である妹の追いつめ度に関わることなんだから、きちんと書くこと。  あと決着の付けかた。  祓刀って、これ、武器だよね?  これで真由美を殺したわけだよね?  殺したのか、追い払ったのか、詫びを入れさせて許したのか、そのへん、どうやったのかわからんのだが。  普通、こういうふうな展開になったなら、殺しているわけよ。  そのへんの決着のつきかたは、どうなってるの?  後始末は?  あと真由美の能力。  いきなり使いこなせているように見えるのだが。  難しいことなんじゃないの? 他人を引き込むっていうのは。  いつ使いこなせるようになったわけ?  あと事件は何回起きているの?  書かれているのは、1回きりだよね。  しかし、意識不明になったのは何人もいるように書かれている。  1回の事件で、何人もやられたの? それとも毎回1回ずつで、何回かあったの?  また「近くにいる人間を界夢に引き込める」とあるわけだが、これはどのくらいの距離のことを言っているわけ?  学校内ならOKなの? 同じ教室内に限定されるの?(なら学年下の真由美が主人公のクラスにいるはずない)  真由美は授業中に、どうやって寝たの?  んでもって、話の大枠について。  「妹」なんていう、読者様が面識を持っていないそんなヤツが死んだことで、それを引きずって、うだうだやっとるやつの話なんて、興味持ってもらえるはずはないだろ?  知ったこっちゃないわけ。  見たことも聞いたこともないキャラが、死んでようがなんだろうが。そんな読者の興味を持てないことを引きずって、迷走してるキャラなんてのは、ただウザいだけなの。  そこをなんとかしろ。  このへん、三枝さんの「ウィザーズ・ブレイン」でもって、「親友であり恋人」であった少女が死んだことで、うだうだやってる青年がメインキャラとして出てきたりするわけだが。  どうやって、「読者と少女との面識を持たせるか」――をやっているのか。  そのへんを研究しておくように。(あれはいちばんベタな対処法なのだけど)  また弟切さんも僕も書いているが、「妹が死んだこと」が、この話にまったく関わってこない。  話に関わるように変えるか、さもなきゃ捨てるか、どっちかにしろ。 -------------------------------------------------------------------------------- 新芽ニュー No.5074 投稿日 2002年8月8日(木)02時08分 投稿者 八神伽羅  一時間バトルのお題検索中に見つけてしまった誤字(#4958)  なんとなく笑ってしまいました。いや笑ってる場合じゃないんだけど。 「接客に不慣れだった新人店員が、顧客の要望に応えられるようになる話」 1.初めてアルバイトをすることになった新人店員。先輩に言われたことをこなすのに精一杯で、顧客への応対がマニュアルどおりの無味乾燥なものになっていた。そんなある日、新人は注文の多い客に上手く対応できず、怒らせてしまう。わがままな客が悪い、と自分に言い訳しかけるが、間に入った先輩が見事に客の要望に応えるのを見て、それがプロなのだと納得。見習おうと心掛け、自分も顧客の要望に応えられるようになる。 2.新米のウェイトレス。接客に不慣れな彼女は、サービスがなかなか行き届かず、客に不満を抱かせていた。だが、マニュアルどおりの仕事をこなすだけで精一杯なため、自分ではそのことに気づかない。しかしある時、来店時には不機嫌そうだった客が先輩ウェイトレスの気配りの行き届いた応対で笑顔になるのを目撃。あれがプロのウェイトレスなのだと感銘を受け、やがて自分も客の細かな要望に応えられるようになる。 3.働きはじめたばかりの新人店員。接客に不慣れなため、言いつけられた仕事をこなしさえすればいいと考えていた。だが先輩店員が顧客の要望を見抜き、注文以上の仕事をしたことで客が喜んでいるのを見た彼は、自分もああなりたいと思い、努力するようになる。そしてやがて顧客の要望に見事に応えられるようになるのだった。 4.人手不足により調理から接客へ回された新人店員。接客に不慣れであり、合理的に注文をさばくことを最重視する調理場のやり方に馴染んでいたこともあって、客の心情を汲み取らず、効率重視の接客を行ってしまう。それに客が不満を抱いているのを感じ取った店長により注意され、客をないがしろにしていたことに気づいた新人は、多少効率が悪くとも、客の心理を読み取るよう心掛け、顧客の要望に応えられるようになる。 5.勤め始めて日が浅く、接客に不慣れだった新人店員。ようやく仕事を覚えたと思い始めていた頃、常連客が来店する。先輩店員と同じやり方で接客し、上手くできたと安堵する店員。だが、帰り際の客は不満げだった。落ち込む新人。翌日先輩に失敗の理由を尋ねてみると、顧客の状態に合った接客ではなかったからだと諭される。臨機応変な対応の必要性を知った新人は、顧客の要望に確実に応えられるようになる。 6.バイトをはじめたばかりの新人店員。接客に不慣れだったが、努力して細かなマニュアルを覚え、一人前になったつもりでいた。しかしなかなか客は喜んではくれない。どこが悪いのか疑問に思い始めた新人は、先輩の仕事ぶりを観察する。すると、先輩が客の様子をよく観察して動いていることに気づく。自分がマニュアルに依存しきって客ときちんと向き合っていなかったことを悟った新人は、その後は顧客の要望に応えられるようになる。 7.配属されたばかりの新人店員。接客に不慣れでしかも要領が悪いため、何をするにも時間がかかり客を怒らせていた。これではいけないと奮起した新人は、他の作業を必死でやり、客に応対する時間をどうにか増やす。不慣れな部分を丁寧に客と向き合うことでカバーできるようになった新人は、経験を積みやがて見事に顧客の要望に応えられるようになる。 8.接客に不慣れな新人店員。だが他の仕事はきちんとこなせるため、それでも問題はないと自分では思っていた。ある時、客として入った店で店員の応対の拙さに怒り、その店を出る。もう二度と来るまいと決めたところでふと我に返り、自分の仕事ぶりもさっきの店員と同じだったのではと気づく。それ以降新人は懸命に接客を行うようになり、やがて顧客の要望に応えられる立派なベテランになるのだった。 9.接客に不慣れな新人店員。だが働きだして数カ月がたち、それなりに仕事ができるようになったため、一人前になった気になっていた。しかし、新たに配属された新人が、客と向き合い拙いながらも懸命に要望に応えようとしているのを見て、自分にそうした気配りが欠けていたことに思い至る。惰性で客に応対していた自分を恥じた彼は、その後は客の要望を読み取りそれに応える努力をするようになるのだった。 10.接客に不慣れだが仕事への情熱はある新人店員。客に合った商品を売り込むことに懸命になるが、何故か評判はよくない。落ち込む新人。ある時客の一人に、勧めた品をこれは私に合ったものなのかもしれないが、私が求めている商品ではないといって突き返され、客に自分の考えを押しつけていたことに気づく。それ以降新人は客の話をよく聞くようになり、その要望に応えられるようになる。 11.マニュアルどおりに動くことが正しいと思っている新人店員。不慣れな接客もそれでカバーできると思っている。だが客の評判は悪く、新人は落ち込んでしまう。だがある時、先輩店員が少しだけマニュアルを無視して客の要望に応え、客が喜んでいるのを見て、自分が客ではなくマニュアルを見て仕事をしていたのだと気づく。客を重要視するようになった新人は、顧客の要望に応えられるようになる。 12.接客に不慣れな新人店員。そのため少しでも迷惑な客にはすぐ腹を立て乱暴な応対をしていた。だが、だが先輩店員が、商品に文句を言ってきた客にも笑顔で応対し、最終的には上手く客をいなしつつ要望に応えているのを見て、自分の未熟さを知る。どんな客にもきちんと接することを心がけるようになった新人は、見事に客の要望に応えられる店員になるのだった。 -------------------------------------------------------------------------------- 言うまいと思えど今日の暑さかな No.5075 投稿日 2002年8月8日(木)21時59分 投稿者 弟切 千隼 残暑お見舞い申し上げます。どんなに暑くとも暦の上では今日から秋なので、こういう挨拶になりますね。 No.5056の書き込みの続きです。 読者さまに親しみを持ってもらい、またユキマロとの中を進展させる要素とするため、ベリルの弱点のアイディア出しをしました。 1.ベリルは過去にひどい心の傷を負っている。普段は冷静沈着なのに、何かのきっかけで時たまその時のいやな記憶が蘇って、パニックに陥ってしまう。 2.ベリルは基本的にどんな生き物でも気味悪がらない。しかし、ただ一つだけ苦手な生き物がいて、その生き物には触ることすらできない。そのため、生物学系の科学者なのに、その生き物を使った実験ができない。 3.ベリルは食べ物の好き嫌いがほとんどない。しかし、ただ一つだけ苦手な食べ物がある。彼女が目覚めた未来社会では、気候の関係でその食べ物が重要な栄養源になっており、それを食べられないベリルは苦しむ。 4.ベリルは研究のことにかけては非常に優れた記憶力を発揮するのに、それ以外のことは忘れっぽい。人の顔と名前を覚えるのが苦手だったり、研究とは関係ない約束ごとを忘れたりするため、他人とのコミュニケーションに障害がある。 5.ベリルは研究の面では優秀だが、家事が苦手である。冷凍睡眠に入る前は、家事代行サービスを頼んだり出来合いのお惣菜を買ったりしてしのいでいた。しかし、未来社会では自分のことは自分でやれと言われて苦労する。 6.ベリルは何かに没頭すると、文字通り寝食を忘れて何日もやり続けてしまう癖がある。そうしているうちに体力の限界が来て倒れ、周囲の人に介抱してもらう羽目になる。 とりあえず六つです。相変わらずアイディア力に乏しくて情けないですね(;_;)  もう少し出してみてから選びます。 -------------------------------------------------------------------------------- チョップで蚊を殺した人です No.5076 投稿日 2002年8月8日(木)23時02分 投稿者 巻島翔史  たぶんあれは、平手で叩くのも悪いかなという一瞬の遠慮が生んだミラクルだったと思います(笑)  それはともかく、府中駅までの道に迷いました。帰り道。  というか、ファミレスの向こうに出たほうが道として正しいということに、俺は気づいてなかったという……  焦ってたからなぁ。帰るのに。  で、オフの感想。  新木×みやびは見ごたえがあったぞ、と。  全体的に楽しかったですね。自作へのつっこまれでさえ楽しめました。 「この話はみどりの『闇のなかでふり向けば』と同じだ」と言われたときに、(ああ、そういや俺と西鶴さんは作る話の雰囲気が近いっていう話題があったな)ということを思い出してみたり。そういうことでさえ楽しかった。  関東在住で毎回分室オフに参加している皆々様、あなたがたはかなり恵まれているのですよ? 寝てたらいかんのよ。思考能力は地に落ちても聴力だけは残しておかないと。  そういや、確かに寝た人が多かったですね。いつも分室オフはあんな感じなんでしょうか。俺の短編の指摘のとき、起きてたのは新木さん・はせがわさん・紫さんの3人だけだったし。(杉井さんは指摘時半寝半起)  俺は熟睡しませんでしたけど……ま、単に俺が人の家で寝られない性格であるということもあるんで、へろへろだったのには変わりがないですが。話を聞くだけで精一杯だったし。ちなみにあれが人生で4度目の徹夜&不眠連続時間自己記録でした。 (代案が出せなかったのもそういうことです。俺は話を聞きながら思考するということが苦手ですし。あと、話を聞き漏らしたくないという意識があったので……へろへろなこともあって自分の思考は機能しませんでした) (出なかった理由はほかにも、「斜に構える人物が逃避していた」というねじれた設定に対するこだわりがありすぎた、というのもあるんですが……あんまり言ってもいいわけじみているのでやめます。こだわりがあったのは過去の自分を下敷きにしすぎたからだと思います) 長編1あらすじ バージョン3>  これの話題をオフで出来てよかったです。時系列関連の話ときに、自分で割り込ませるような形で話題に出したんですけどね。  高校2年の堤野祐一は、たいした変化もない日常に倦怠感を感じていた。  あるとき、謎の機械人形が発見され、高度古代文明の存在証明か、と世間の注目を浴びる。  その報道を見た祐一は、触発されて過去の記憶を断片的に――かつて自分が宇宙人だったこと、宇宙船の内装、地球に墜落したこと、一緒に乗った仲間の顔――思い出す。  墜落して肉体が死ぬ間際、かつての祐一達は現地人と同調することでもってなんとか命を繋ごうとし、精神を切り離して腹のなかの胎児にもぐりこませた。ただその記憶は、同調の障害になってはいけないということで封印し、長い間、子孫に継がれていく形で潜伏していた。  まだ宇宙船の残骸が残っているかもしれない、それを見つけて、この記憶が本当かどうか確かめたいと思った祐一は、期待いっぱいで父の田舎に行き、そこで機械人形報道から同じように記憶を取り戻したかつての仲間――水沢早織(高3)と西谷輝良(高1)に会う。昔話で盛り上がる三人は、山のなかで計器の残骸を発見し、集団妄想ではないということを確信する。  しかし早織と輝良は祐一よりはるかに多くのこと――星での生活や、宇宙船のなかでの詳細な会話など――を思い出しており、祐一は自分だけ非日常の存在になりきれていないことに疎外感を感じる。  そして、自分は日常から抜け出しきることを許されなかったのだと考え、悲観し塞ぎこんで、いつもの生活に身を沈める。  連絡先を教えあった三人だが、祐一は彼らに連絡を取ろうとはしなかった。  一方、例の機械人形は、機体保全のための休眠状態が終わり、機能を回復して研究室から脱走する。  早織や輝良からの会おうという誘いを断っていた祐一は、しかしそれでも手に入れかけた非日常への手掛かりを諦めきれず、ひとりで機械人形の発見場所へ向かう。そしてそこで機械人形に遭遇し、(脱走はマスコミには公表されてなかった)かの星の者が使う「念波」で攻撃される。 「念波」とは、相手の精神に干渉する能力で、思念を乗せることはできず、コミュニケーションの手段にはならない。また、かの星の法律では念波を飛ばすことは厳しく制限されていた。  相手の念波を押し込んでいくと、肉体の動きに負荷をかけることができ、そこからさらに干渉を強めて相手を打ち倒すと、精神を崩壊させることができる。  攻撃にさらされたショックで「念波能力」を思い出した祐一は、なんとか機械人形から逃れ、早織と輝良に連絡をとる。  そして、三人で機械人形はいったいなんなのかということについて話しこむうちに、いままでわからなかった部分の記憶が明らかになってくる。  かの星の厳格な管理システム。個人の自由は制限され、それに苦しみ、あるいは挫折を感じさせられ――反発を抱いた三人は、宇宙船を奪って脱出したのだ。  そしてそのときの罪を断罪するため、執行人――機械人形は三人を追ってきた。厳格な管理システムは犯罪者に対する妥協を許さなかった。  そうもするうちに、三人のもとに執行人がやってくる。圧倒的な力で攻撃する執行人に対し三人は追い詰められるが、精神を同調させて念波を増幅し、なんとか執行人を倒す。  執行人が乗ってきた宇宙船を見つけて壊した祐一たちは、自分達が過ごしてきた日常の良さを改めて思いながら、記憶を取り戻した以上もうもとの日常には戻れないということを感じるのだった。  ……ちょっと薄いかな。ディテールを削ったので、こんなもんだろうとも思いますが。  主人公は祐一に絞りました。記憶の戻りを遅くさせることで、新しい異世界に触れる読者の目と近くするということを狙っています。  テーマも、コンプレックスを取っ払いました。オフで叩かれた短編を省みるに、俺はコンプレックス関連をうまくこなせないのではないか、という結論が出たので。 (集団になじめないから社会に対して斜に構え、それがイコール現実逃避になるなんていう飛んだ思考をやってるようでは難しいだろうということ)  「念波」を差異化してキャラの個性を示す案ですが、これは能力として大差ないという案を使いたいと思います。理由は、能力メインの話にしたくないからです。「念波」はあくまで異星性と戦闘シーンをを演出するためのもので、それを目立たせたくはないのです。  それから、ハーフのキャラを出すなりして話を地球規模にしろということが言われてましたが、それも自分としてはする気はありません。ごく狭い規模での話にしたい、というのがあるからです。日常の範囲から生活圏は逸れずに、出来事だけがかけ離れている、ということをやりたいというか。日常性というのをひとつのテーマにしたいのです。 -------------------------------------------------------------------------------- あれこれ No.5077 投稿日 2002年8月8日(木)23時52分 投稿者 光来 唯 >弟切さん  あー、私のほうも挨拶してない気がします。  どうもはじめまして、こちらこそよろしくお願いします。 >おそらく一般の日本人にとってペリカンは「ユーモラスな鳥」というイメージがあるからです。  ユーモラスかぁ。「真面目で働きもの」のイメージ持ってた私は特殊だったのかなぁ。 >とりあえず、図書館か大きな本屋へ行って、鳥類図鑑をめくって見るだけでもイメージが湧きやすくなるでしょう。  はい、そうします。私も生き物の図鑑とか見るの好きです。  どちらかといえば、ナマで見るほうがすきですけど。 >羽矢野さん > んで、ここの行動が意味不明。 > 一度、中を歩き回ってから、死神になるの?  制限時間があるから一度中を調べて、穢れた魂のいるだいたいの場所をしらべておく必要があるんです。 >>帰り道、諒は自分がまだ結衣のことを好きだと気付いた。 > まて。 > 最初に諦めきれないように書いてあったじゃないか。 > じゃあ、今まで手を貸していたのはまさか、お人好しだからか?  うーん、『諒はもう、彼女を目で追うことはなかった。』で、諦めたというか、彼女を好きな気持ちが薄れた、ということを表しているはずだったんですが、そう読んでもらえなかったようです。  この書きかたはまずいです。もっとわかりやすくします。 > あと、連続殺人は、最初からメインのスジとして入れておいたほうがよさそうな感じが。 > なんか、いきなりでてきていかにもなので。  殺人鬼登場はここからでないとまずいです。  設定が整理されてないのでわかりにくいんですが、「穢れた魂」を浄化するためにその殺人犯の魂に仮の肉体を与えたんです。だから、彼女の倒れたときに殺人犯が復活してたんです。  ……と、ここまで書いて言われてることに的外れな回答をしているような気が。  実は前々から逃げられた魂を追っていたとか、ニュースで殺人事件と、その犯人が死んだ、とかを流したほうがいいということなんでしょうね。 > それと、何か設定が細かい感じがする。 > 時間制限とかって、ただ倒れるだけにしか使わないなら、単純に相打ちとかの方がすっきりしていそう  制限時間ははずせないですが(廃ビルで歩きまわってから変身するのもそのため)、設定が細かいのは確かです。もう少しシンプルにしてみます。 >新木さん > うん。前のはなんか、読んでいてこっちも痛かったです。 > 「そろそろ光来さんも、ばっくれてしまうのだろうか。その予兆なのか」とか、心配してました。  思いきりプライベートです。久々に最大のコンプレックス浮き彫りにされたんでちょっと「逝って」ました。  あ、逃げたりはしませんよ。ここで逃げて作家になれるなんてなれるわけがないんですから。 > また、そのときの心の動きとか、呼び出しに応じる理由とか。そういうことが不明です。字数制限なしのあらすじなのだから、書いておけるはず。 > 考えてないのかな?  あ、えと。字数制限なしではあるんですけど……正確には制限しきれなかったというのが正しいわけで……だからなんか中途半端だったわけです。    で、呼び出しに応じたのは、主人公自身確かめたかったからです。  死神ってのは本当だったのか、死神は人を殺すのか、ってことを悩みまくったりして……自分から聞こうとします。そこへ彼女のほうから呼び出してきたからついていくわけですが……書いてませんね、そんなこと。  それに、主人公も考えなしです。自分が殺されるかもしれないってのまったく考えてませんでした。 > まず前半にある主人公の憑依浄化のシーンが、話にとって、なんの意味もありません。 > ただ死神の仕事を体験するという役、それぐらいにしか使われていない。 > てっきりラストの戦いでなにかに使うのかと思っていたら、なにもなく、「二人で力を合わせて」終わってしまっていました。  ここのシーンは主人公を自分に近づけさせないようにする。という彼女の気持ちががメインになっているんですが、ラストでもう一度戦闘があるんですから関わりを持たせないとダメですね。 >  まず傷ついた彼女が倒れているシーン。このあたり、読者としては、放っておけばいいのに――と、そう思うわけです。 > これでは主人公は流されているだけであって、自分の中の「心にかかった靄」を払っていないまま、行動しちゃっているわけです。  助けないんですか!? うーん……。  こういう場合、何も考えずに助けるものだと思ってましたが、確かに彼女側には影響あるかもしれませんが、主人公にとっては成り行きでしかありません。これでは重要性がありません。  彼女のことやっぱり好きだったと気付くために、このあたりでイベントを起こしたほうがいいかもしれません。 > うーん。「読者」としては、ですね。 > 見捨ててゆこうとする主人公に対して、泣いてすがって謝ってくる――ぐらいのことをしてくるなら、まあ、許してあげてもいいや、てなところですか。    それは書きたくないですね。  肉体的精神的にボロボロになるのは大丈夫なんですが、「惨め」は受けつけませんので。  だから別の考えます。   > あと「禊ぎ」をしてやった後。 > わざわざ彼女の家まで送り届けている理由が、不明です。  あれ? 主人公の家へ連れ帰ったんですが…(確認中)…読めませんね、そういう風に。   >「禊ぎ」で回復したっていっても、いきなり元気に普通に歩いていたのでは、なんか嘘くさいのですが。  確かにそうです。フリっぽくみえるかもしれません。  ここは、「すぐに完全回復した」である必要もないですし、後の流れからも完治はしていない、のほうがいいかもしれません。 > また「全然元気になった」という設定であるなら、ここでミニデートぐらい、欲しいところですよね。 > 言葉だけでなく、なにか動きのあるシーンで「主人公に向いた結衣の心」とやらを観せてください。  「全然元気になった」でなくてもミニデートは可能ですね。デートじゃなくてもデートっぽく見せるとか。  ベタなところだと、「夜景」かな。彼女が死神として動き回っているときに見つけた場所に主人公を連れていって……という風に。   > ラストバトル。 > 主人公が何の役に立ったのか、不明。 > 「二人の力で」ってあるから、なんだか、二人で鎌を振るう――なんてのを思い出してしまいました。「ラブラブ天驚拳」ですか。  それこそ、「二人で鎌を振るう」を考えてたんですが……マズすぎましたか。ベタとかそういうレベルですらないですね。  ……もう少しまともなの考えます(ちゃんと伏線込みで)。 > ひとつのアイデアなんですが、各章の合間に、ごく短い、日記風の文章でも入れてはどうでしょう? > もちろん彼女の日記です。死神業務日誌、みたいなものでもいいのかも。 > ようは、彼女の心の変化を、裏から補足する必要があるということ。  結衣の心の変化は補足しないと読者には伝わりませんよね。  彼女の言動でそれを伝えてもいいのだろうけど、最初から最後までそれで通すというのも厳しいものがありますし。  「死神業務日誌」はいいですね。  あ、もし「業務日誌」をあらすじに書き入れる場合、どんな風に書いたらよいものなんでしょう。  これってつまり、「スパイダーマン」を映画の話題にしようとしたときに出てきた「一方その頃」に近いですよね。でも、こっちは章と章の間に入るようなものだからな、あらすじでいきなり脈絡のない文を入れるのはまずいだろうし。書かないでもいいのかな? > ここでは、また、もとの無関心に戻ってしまった――と、そのようにしか読めません。 > これが、罪悪感ゆえの無関心であると、さて、どうやれば読者に伝えることができるでしょうか?  目が合ったら目を逸らす、かな。無関心だったら別に故意に目を逸らす必要もないでしょう。と、主人公のほうから彼女を見ることないのに目が合うわけありませんね。  だったら、何か言おうとするのが行動の端々から見て取れる、普段の彼女からは考えられない行動をしている。……何か感情の方向性が違う気が。行動で示すのだろうとは思うのだけど。 > 「好意」が「惚れる」に変化するのに、あとなにかひとつ足りていません。 >  ↓↓↓ > ちなみに主人公は、それまで、「尊敬」に値するようなことは、なにひとつ結衣には見せていませんので。  えと、つまり……惚れさせるような「何か」が必要だということですよね。  で、その「好意」から「惚れる」へのステップアップの理由として「尊敬(など)」の感情がないとダメというわけですよね。 > 要は、「主人公にはわからせず、読者にだけわからせる」――という条件がクリアされればいいわけでしょ? > 「無理です」とか言って、思考停止しちゃっている人には不可能かもしれませんが。  はい、完全に思考停止してました。  「幕間」とかやって、主人公のいない部分を補完するの好きなはずなんですけどね。そういう手ができるはずだったんですが……。  思考停止したせいでそこまで辿りつけませんでした。   >穢れと禊ぎの設定  うわ、なんかよくわからない。  さすが、まともじゃない精神状態のときに考えたもの。まともじゃないです。  ですので修正。(なんか禊ぎの設定、お風呂シーン書きたいから作ったような気もするが……ま、いいか)  死神になっていられる時間の限界は十五分。それを越えると強制的に変身が解ける。  死神になっている間は常に人間世界の毒気にあてられている。人間世界の空気は死神にとって毒なので徐々に体が蝕まれることになる。ただし人間の姿でいれば、五時間ほどで中和される。  もし連続で変身をした場合、体についた穢れは蓄積されていく。  蓄積されると人間の姿に戻っても消えることはないため、薬草を入れた風呂に浸かり、禊ぎをしなければならなくなる。  ちょっと言葉足らず。もう少し補足が必要だな。 > たとえば、「宇宙もしくは太古や異世界がその起源であり、通常の生物を遙かに超越した能力を持ち、数十メートルを超える巨大な生物」――という概念は、「怪獣」でひとくくりにできますよね。 > ちなみに例の「エイリアン」は、ここから、「巨大な」という属性を取り除いたものです。さて、なんでしょう?  「怪獣」から「巨大な」を取り除くと、「怪物」ではないでしょうか?  ……これでレスしようとした部分は全部、だよな。 -------------------------------------------------------------------------------- 「外遊先で捕らわれた王女が、脱出を果たし国に帰還する話」 No.5078 投稿日 2002年8月9日(金)01時23分 投稿者 八神伽羅 1.周辺諸国を外遊中のおてんばな王女。共も連れずに宿を抜け出し、息抜きをしているところを誘拐されてしまう。なかなか来ない助けに業を煮やした彼女は、自力で誘拐犯達のアジトから脱出することを決める。非力な彼女だが、身代金目当ての小悪党共を見事出し抜き、逃げ出すことに成功。うろたえているお供の元へ帰還する。 2.近隣諸国と自国の同盟をより堅固にするため、各地を外遊中の王女。だが敵対する国の過激派に拉致されてしまう。監禁されるのが長引けば戦争が起こりかねない、と判断した彼女は、見張りの隙をついて脱出。危険な逃避行の末、母国に帰還するのだった。 3.剣の修業のため諸国を外遊している王女。ある時身代金目当ての賊に襲われる。立ち向かう彼女だが、不意をつかれたせいもあり捕まってしまう。しかし女相手だと油断していた見張りを倒し脱出に成功。追っ手を撃破しつつ母国へ帰り着くのだった。 4.お供と物見遊山の旅をしている小国の王女。道中いきなり拉致されてしまう。危害を加えられる様子のないことから、おとなしくしていようと考えていた王女だが、この誘拐が反逆を企む家臣のしたことだと知り、脱出を決意。役に立たないお供と共にどうにかアジトを逃げだし、ついでに家臣の陰謀の証拠も掴んで母国へ帰還するのだった。 5.身分を隠して隣国を旅をしている王女。彼女の目的は、関係の悪化した隣国の内情を探ることだった。だが旅の途中、彼女は強盗事件に巻き込まれ、人質にされてしまう。他の人質は兵士達が助けに来てくれると楽観的だが、正体を知られるわけにはいかない彼女は、助けが来る前に自力で逃げ出さなければならなくなる。人質達の危機感をあおり、強盗に立ち向かわせることに成功した彼女は、犯人達をぶちのめしたその足で母国に逃げ帰るのだった。 6.友好関係強化のため、隣国を外遊している王女。ある時、彼女の母国と隣国との間に戦争を起こし、疲弊した両国を手に入れようと目論んだ国の手のものに拉致されてしまう。そのたくらみを見抜いた彼女は、開戦を防ぐために脱出を試みる。慣れない戦いに傷を負いながらも、彼女は母国への帰還を果たし、起ころうとしていた争いを止めるのだった。 7.父王の側近の息子と共に諸国を外遊中の王女。側近に地位を追われ、彼に恨みを持つ元貴族による誘拐に巻き込まれてしまう。元貴族は王女に恨みはないので解放してやってもいい、と申し出るが、側近の息子に好意を抱いている彼女はそれを承諾しない。(ボツ) 8.姉達と共に周辺諸国を外遊中の王女。身代金目当ての賊に、姉共々捕まってしまう。財政難に苦しむ父王が要求額すべてを捻出できなかったため、彼女だけが解放されず捕らわれたままになる。そのことに激怒した彼女は脱出し父をはり倒すことを決意。単身賊を撃破し母国へと戻るのだった。 9.同盟を結ぶために周辺諸国を外遊中の王女。それを快く思わない国によって拉致されるが、使命感に燃える彼女は捕らわれたままでいることをよしとせず、隙を見て脱出に成功。助けに来た護衛と合流し、当初の目的通り同盟を結び国へ戻るのだった。 10.関係悪化している隣国との関係を修復しようと、外遊に向かった王女。だがそこを捕らえられてしまう。おとなしくしていれば身の安全は保証すると約束されるが、自国に迷惑をかけるのは王女として恥ずべきことだと考えた彼女は脱出を決意。非力さを知恵でカバーし逃亡に成功した彼女は、追撃を振り切り自国へと帰還するのだった。 11.隣接する大国のぼんくら王子からの求婚をはねのけていた王女。だが外遊先でその王子に拉致されてしまう。外交問題になる前に解放しろと王子に詰め寄る王女だが、ばれなければ問題ないと開き直られ、自力での逃亡を決意。隙を見て王子を人質に取り脱出に成功した彼女は、途中で彼を解放し母国へ帰還。公明正大だと名高い隣国の王に王子の所行を訴え、処罰してもらうのだった。 12.隣国と戦争中の国の王女。同盟国に援助を求めるため外遊に出るが、隣国の手のものに捕らわれてしまう。王に溺愛されている彼女を人質に、和平工作を有利に進めようとする隣国の意図を知り、彼女は脱出をはかる。厳しい追撃をなんとか振り切り、彼女は自国へ戻るのだった。  7はお題とずれていたので自主ボツ。まあ、どのみち時間切れだったわけですが。 -------------------------------------------------------------------------------- 盆と正月がいっぺんにやってきたようだ……。 No.5079 投稿日 2002年8月9日(金)02時56分 投稿者 鷹見一幸(榎野)  ……という慣用句は、もともとは浄瑠璃のなかにある言葉で、「めっちゃ忙しい」という意味なんだけど、わかる人間は何%ぐらいいるのだろう?  なぜ、こんなことを書いたのか。それはつまり 「いよいよ始まるぞ」という期待感を表現する文章として 「サウナで、最初の汗が背中を伝うときの感触に似ていた」  という文章を思いついて、それと同時に 「いかにもおっさんくさいたとえだよなあ……」とため息が出てしまったからです。  「ジェネレーションギャップ」を感じつつ、なんとか出版業界の三大怪物の一匹である「お盆進行」の魔の手から脱出しました、鷹見一幸です。  ちなみに、この業界には他にも二匹「年末年始進行」と「ゴールデンウィーク進行」という怪物が棲んでいます。  過去において、幾多の新人作家、新人ライターが、彼らが好んで使う「〆切り短縮」と言う特殊攻撃によって倒され、二度と日の目を見ることなく消えていきました、願わくばこの掲示板をご覧になる諸氏方が、そのエジキとなりませんように。    ……で、ゆーか。 「早くエジキになれる場所まで上って来いよな」(笑)  実を言うと、本業と作家業の両方に追われまくっているうちに、腹が立ってきたんですよ。  なんで40過ぎたオヤジが、こんなに忙しいのにライトノベル書いているんだ?  ライトノベルってのは「読者と同じ感覚の感性」の持ち主が書くものだったはずだよね。  だったら、俺なんかが書いてちゃいけないはずだ。  悔しく無いのか?  40過ぎてるんだぞ、俺。  ここにいる誰よりも年食ってて、感性なんかとっくの昔に擦り切れててさ、今の若い連中の考え方も価値観と共通点なんか何もなくて、時代遅れのものの見方しかできなくて、生きていくだけで精一杯の腹の出たおっさんが、仕事しながら書いたものが本になって。  若くて、小説のために使える時間が一杯あって、感性が研ぎ澄まされて、時代と一番シンクロしていて、自由な発想と、奔放な着想と、誰にも真似できない何かを文章という名の結晶で取り出せるはずの若い君たちが、なぜデビューできないんだ?    俺は作家でなくても食っていけるし奥様と子供を養っていくこともできる。  「死に物狂い」で小説を書いている人間から見れば、片手間か道楽で小説を書いているようにしか見えないだろう。  事実、俺にとって小説書きは道楽だ。  だから「年に3冊くらい書けばいいかな?」と思って作家業に手を出した。  それが出版社一社あたりということに気がつかなかった俺も馬鹿だが、それより何より。    俺なんかに、そんなに本を書かせなきゃならないほど、今の出版界は人材不足なのか?    俺なんかとは比べ物にならないほどの「若い才能」とか「きらめく感性」とかの持ち主がいるだろうよ、世の中には。  なんでそいつらが出てこないんだ?  そいつらは、今、何をやってるんだ?    コミケで徹夜で並んでる。  という答えは怖いから聞きたくない。(笑)  若くない新人作家がこんなことを書くと、また、何か言われそうだけど、これは紛れも無い俺の本音だ。  俺が心から望むことは 「俺を廃業させる人間が、一刻も早く出て来て欲しい」  この一言に尽きる。  そして、それが、この文章を読んでいるあなたであることを心の底から願う。    だから「書け」  とにかく「書け」  言い訳するヒマがあったら次のを「書け」  作家になりたいんだろう?  作家ってのは「書く」ことが何より好きじゃなくちゃやってられない。  俺は、感性が磨耗してゆく恐ろしさを知っているから言える。    時間は、あなたが思っているほど潤沢なものではない……とね。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5080 投稿日 2002年8月9日(金)05時34分 投稿者 新木 伸 >巻島君  変化のない毎日に倦怠感を覚えていた少年が、  自分が宇宙人の生まれ変わりであることを思い出し、  同じ宇宙人の記憶を持つ仲間ができるが、  そこからいちどは逃げて現実生活に戻ろうとするものの、  やはり自分が特別な存在であるという誘惑には勝てず、ひとりでこっそりロボットを見に行くが襲われ、命からがら逃げ出して仲間と合流して、  自分たちが犯罪者であったことをようやく思い出し、  力を合わせてロボットを破壊して、  めでたしめでたし。  だが宇宙人の意識を抱えたまま、人間として生きていけるか、ちょっと心配〜。  ――てな感じの話になったわけだな。  この主人公、単なるアホです。  まず変化のない日常があるわけだな。  そこに「自分はじつは異星人」というおいしい記憶が振ってくるわけだ。しかし主人公は、よくわからん理由で仲間たちからケツまくって逃げ出してしまう。  しかしあとになってから、こっそりと一人きりで出かけていって、いらんピンチを巻き起こす。そしてなにをするのかといえば、仲間達のところに逃げこむだけ。  異星人の仲間ができたのなら、そのまま仲間でいやがれ。――とか。  襲われたなら、一人で死んでおけ。――とか。  社会から逃げるために宇宙船を奪って逃走するという、どうみても自分たちが悪いような罪を犯していながら、逆ギレで断罪ロボットを破壊して、しかも反省のひとつもしとらんぞ。――とか。  で、話のラストで、いったいなにについて悩んでいるのかといえば、もう普通の人間ではいられない――てなこと。  キミらは人間なのか宇宙人なのか、いったいどっちなのだ?  また犯罪者なら犯罪者らしく、「これからどうやって追っ手と戦うか」とか、そういうことに頭を悩ますものではないだろうか?  もうロボットは破壊したから、憂いはすべて断ち切れたのかな? >>「念波」はあくまで異星性と戦闘シーンを演出するためのもので、それを目立たせたくはないのです。  それじゃあ、そんなもんは、いりません。  宇宙人は出てこなくって、念波も出なくって、戦闘シーンもなくって、そういった話を書きましょう。  これは現代人として転生した「宇宙人」たちの話なのだろ?  彼らが自分たちを抹殺しようとしている「ロボットと戦う」話なのだろ?  宇宙人の属性としての特殊能力は必須であって、ロボットとの激しいバトルも必至なのだよ。そういうものを軽んじるつもりなら、そういうのではない話にすることだな。  たとえば……。  少年が「波紋法」を身につけて、人類の敵「吸血鬼」と戦うという話が、「ジョジョの不思議な冒険」(初代)であったように、この話もそういう構図になっているわけ。  道具立てからして、かなりデカくて、派手な話の作りになっているの。  宇宙人を出すっていうのは、そういうことなの。  だいたい、自分が読者として読んだときに、どう思うんだ?  宇宙人なんて設定を出しておいて、話のスケールがこの程度で終わっているような話を、それもわざわざ「長編」で、延々と350枚も読ませられたとしたら……?  歯に衣を着せない言葉を、いろいろと投げつけてるんじゃないのか?  なぜ自分で書くときは、そうやって、大甘になるわけ?  ごく狭い規模での話にしたいのなら、宇宙人なんて出すな。へんな能力も出すな。  そういうものを出したのなら、読者は、でっかいスケールの話を期待するわけ。それに応えない作品は、「期待はずれ」として片づけられるわけ。  たとえば日常性が破れる話で、転生ネタを使って、スケールをそれほど大きくしないのであれば……。  戦国時代に生きていた記憶がよみがえった少年と、その少年となにかの縁があった少女と――、その二人の話だとか。  そういう、ふさわしい話のスケールがあるじゃないか。  この手の話だと、からんでくるのは、隠し財宝だとか、せいぜいその程度だよな。  そして障害として出てくるであろうのは、せいぜいがとこ、地方の有力者あたりが相場だろう。  主人公の持つ特殊能力も、昔の記憶からくる「戦国時代の剣術」ぐらいなものとなる。  地方名士がいるわけよ。裏で汚いことをしていて、昔の記憶を持っている二人を利用して「隠し財宝」をひとりじめしようとしている地方名士がね。それが地域のヤクザを操って、ふたりを襲わせたりする。少年はそれを戦国剣法で撃退するわけよ。  うーん。なんと素晴らしく、ちっちゃなスケールだ。 >光来さん  呼び出されたときの主人公の心の動きについて。  僕がなにを問題にしているか、まだよくわかっていないみたいですね。 >>数日が過ぎた深夜、公園を横切ろうとした諒は結衣の姿を見かける。彼女は手にした鎌で、目の前にいた男を切り裂いた。諒はその場から逃げだす。  このシーンを、主人公は見ているわけです。  これって、どう見たって、結衣って殺人鬼ですよね?  だって、鎌で、人を切り裂いてるんですよ?  明らかに、殺人現場ですよね?  主人公はこれを見て、なんだと思ったのですか?  「ああ、これが彼女の言っていた死神の仕事とやらだろうか」とか?  ――とんでもない。  だって主人公は、彼女の死神の仕事がどんなものであるのか、具体的になにも話してもらっていなんですよ?  この場合……。  ちょうど「連続殺人犯」が噂にのぼっている時期なのですから、それと関連づけて考えるのが普通ではないですか?  「もしかして彼女が連続殺人犯ではないだろうか?」……とか。  これだけ書けば、なにを問題にしているのか、わかりますか? >>助けないんですか!? うーん……。 >>こういう場合、何も考えずに助けるものだと思ってましたが、  何も考えずに助けてもいいんですよ。  ただそうやりたいのなら、それ前の部分で、「主人公の心にかかった靄」なんてことを入れてちゃいけないと、そう言っているだけです。  主人公は、恋していた相手に、ひどい目にあわされるわけですよね?  穢れと無理矢理憑依合体させられたおかげで体が衰弱して、数日間学校を休んで――。  ――で、そういう経緯があったせいで、もう、彼女のことを目で追いかけることはなくなってしまったわけですよね。  でも、なにかもやもやとした気持ちは残っているわけですよね。まあこの「モヤモヤ」を、諦めきれない恋心なのだとしましょう。くすぶっているわけですね。まだ完全に消えたわけではない。  その状態で、主人公は傷ついて弱った結衣に再会するわけです。  そこで主人公が「何も考えず助ける」なんてしちゃったら、いままで築き上げてきた前提が、すべてぶち壊しなわけです。お話になっていません。  結果的に助けることになるにせよ、そこには、なにかがないといけないわけです。  「エヴァに乗ることをやめたシンジ君」が、「ふたたびエヴァに乗ることに決める」ためには、それなりのプロセスっていうものが必要なわけです。読者が納得できるプロセスが。  それがドラマってものなわけです。  主人公は、結衣と関わるのをやめたわけでしょ?  そう決めたんじゃないんですか?  それがいきなり関わる。倒れていたら、ホイホイと助けてしまう。  こんなもん、ドラマでもなんでもないです。  だったらはじめから、「関わるのをやめた」なんてことにはしないほうがいいわけです。  「あんなひどい目に遭わされても、まだ結衣のことを諦めることはできなかった」としておけば、いいじゃないですか。  主人公の「心の中のもやもや」は、いったいどのように、片づくわけですか?  だいたい、この再会のシーンにおける結衣の動機についても、よくわかんないんですよね。 >>ここのシーンは主人公を自分に近づけさせないようにする。という彼女の気持ちががメインになっているんですが、  結衣の動機、前に聞かされたときには、「主人公に痛い目を見せてやる」だったと思ったのですが……?  いつのまに、「主人公を近づけさせなくするため」に移っていったわけですか?  前にも書きましたけど、キャラの動機が変わったのなら、変わったと書いてくれないと、こちらにはわかりません。  前に聞かされたことから変更なしという前提でやっていますから。  また結衣の動機が「主人公を近づけさせないようにする」ことにあるなら、自分が傷ついていようがピンチだろうが、やはり主人公の助けは借りようとしないのではないですか?  それなのに、「家に連れて行って、この薬草で水浴びさせて」――とか言って頼むって、何考えてるのか、わかんないんですけど。  死神は死ぬことは怖くないはずだし。  仕事上の死によって境界世界に帰れるなら、彼女にとってはむしろ本望なのでは? >業務日誌の入れかた  たとえば本文のほうが、8章くらいの構成であるとして。  その合間、章と章とのあいだに、きっちり7回、挟みこむわけです。  その場合は、あきらかに違う文体になりますね。それで読者に区別できるようにします。「あ、ここだけ他と文章が違う。なんだろ、これ……?」と思ってもらえたら、成功です。  本文が主人公寄りの三人称であるなら、そこだけは、「私は〜」で始まる一人称にするとか。日誌とか日記っていうのは、たいてい一人称で書かれるものですし。 >死神の新設定  だから!  特例処理を作るな。  人間の姿でいれば、穢れが5時間で抜けると決めたら、そのルールは一般ルールとして、すべての場合において通用させること。  「しかし連続で変身した場合には〜」なんていう、特別な例外のときの設定を出さないこと。  ひとつ増やすごとに、ややこしくなってゆくんです。  覚えきれますかってーの、そんなもん。  特例ルールは、ゼロにするのが基本です。 >鷹見さん >>俺なんかに、そんなに本を書かせなきゃならないほど、今の出版界は人材不足なのか?  人材不足なのでしょう。  まともな日本語を操って人にわかるような文章をかけて、ちゃんとしたお話を構築できて、なおかつそこに自分の書きたいものを込めることができて、さらに読んで楽しいものにできる人材というのが、つまり、プロとして求められている水準なわけですが。  この4つの資質のうち、ひとつぐらい持っている人は、小説賞に応募している人のほぼ全員だろうし、二つぐらい持っている人も中にはいるだろうし、三つ備えている人も、少なくはない。  でも4つすべてを必要水準で持てている人は、作家志望者の中にはいないですね。いたらプロになっていますので。  だいたい、「惜しいな」って人は、どれかのパターンに当てはまります。  日本語が壊れているか。  話が壊れているか。  感性が壊れているか。  エンターテイメント志向が壊れているか。  壊れていることを自覚しさえすれば、あとは練習と修練によって、「そんなに壊れていない」というところまで引きあげることは可能なわけです。大変ですけど。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5081 投稿日 2002年8月9日(金)21時38分 投稿者 新木 伸 >壊れている話  巻島君のやつ。  羽矢野君のやつ。  光来さんのやつ。  いま分室に上がっているものって、3つとも、いま現在のままだと、話が壊れちゃっていますよね。  3つの話のどれにも共通している「壊れかた」というものがありまして、それは「主人公が軸を持っていない」というものです。  「話の軸」というと、これは新木語ですね。  すこし解説しましょう。  「話の背骨」とか、「話の主軸」とか、そういうふうに呼んでいるものです。  家ならば大黒柱にあたるもの。  主人公の動機やら、行動原理やらが、はじめから終わりまで一貫して、ひとつの方向に向かっているのか、どうなのか。  話に、首から尻尾までまっすぐに貫通する「背骨」が、通っているのか、どうか。  この3つの話って、いま現在、一行にまとめられないわけです。  「○○が××する話」てな形になってくれない。  どのくらい、へんてこりんな形になっているのかというと……。  「○○は初め××しようとしているのだけど、そのうちに△△をしようとするようになるが、最後にはなんとなく□□になる話」  ……こんなところでしょうか。  巻島君のを見てみます。  変化のない日常に飽き飽きしていた主人公が、自分が宇宙人であり特別な存在であることを思い出して仲間ができるのだが、そこから逃げだし、しかし暗殺ロボットに追い掛けられて仲間のもとに逃げこみ、力を合わせてロボットを破壊する話。  羽矢野君のを見てみます。  妹が死んだことを苦にするあまり「界夢」に入る能力を手に入れていた少年が、たまたま起きた界夢内での殺人事件に巻きこまれ、とある少女の手助けをして事件を解決する話。  光来さんのを見てみます。  恋した少女が死神であると知った少年が、恋心をいったん捨てようとするのだが、彼女のピンチに際して、自分の危険を顧みずに彼女を助ける話。  「起」でもって、「主人公の初期状態」を定義するわけです。  そして「承」では、「話の流れ」=「話がどこに向かっているのか」ということを定義するわけです。  そして「転結」でもって、その話に一回ヤマを与えて盛りあげてから、ケリを付けるわけです。  こうして「初期状態」と「終了状態」が与えられると、話に「意味」が生まれます。  しかし、皆の話は「初期状態」と「終了状態」が、ガチャガチャなわけです。  これでは「意味」なんて生まれるわけがない。  つまり話が壊れている。  羽矢野君のものは、初期状態を完全に無視してますよね。「妹が死んだこと」なんて、あとのほうで、まったくなんにも使われていない。  これは「起」のところが壊れている。  巻島君のものは、「承」が飛躍しすぎ。  変化のない日常に飽きていた少年が、自分が特別な存在であると思い出したのであれば、大いに喜ぶのが普通なわけです。それはまさしく「変化」なのですから。なのに逃げ出しているのでは、読者は混乱します。「じゃあ初期状態として出されてきたものは、なんだったの?」てなことになります。  これは「承」が壊れている。  光来さんのものは、前半と後半が、べつの話を無理矢理合成しているだけ。  主人公が自分の恋心を捨てようとする流れと、主人公が彼女のピンチに頑張る話と、別々に、2本書けるはず。  これは「起承」が壊れているのか、「転結」のほうが壊れているのか、まあどっちかですね。 >鷹見さんの話  しかし、この「俺を廃業させるやつが出てこないか」という話。  聞きようによっては、すごく、傲慢っていうか。挑戦的っていうか。暴言っていうか。(笑)  すでに「成魚」となってプロの業界を泳いでいるものが、自分が忙しいあまりに、つい口がすべって、まだ海で泳ぐことのできないでいる「小魚」に対して、「はよ休ませてくれや」などと愚痴を言っている図なわけです。  これは、小魚としては、許し難い暴言ですな。  「プロになれるもんなら、俺だってなってるよ!」、みたいな。  まあ、ごまめは歯ぎしりをしていればいいのであって、こういうことをいくら言っても、なにひとつ問題はないわけですが。  自分が小魚であることを知らない小魚とか、馬鹿にされても歯ぎしりもしない小魚とかは、そもそも海に来れないものであり、どこかで消えてしまうものなのです。  鷹見さんのこれを「暴言」と感じて、怒り心頭に達するようなヤツでないと、見込みがないっていうか、この分室にいる意味がないわけです。  怒ったキミ。キミはまだ可能性があるぞ。  怒らなかったキミ。キミは見込みないから、作家になるのは諦めておいたほうがいいぞ。 -------------------------------------------------------------------------------- 「お盆進行」は、普通のサラリーマンにもあります。 No.5082 投稿日 2002年8月9日(金)22時59分 投稿者 弟切 千隼 多くのサラリーマンの場合、長い休みといいますと、だいたい年末年始とゴールデンウィークとお盆ということになります。この期間は多くの会社が休みになり、オフィスは社内LANなどが止められて機能せず、工場で二十四時間動いているラインの機械も止められて機能停止します。 このような状態ですから、お盆のような長い休みの時には、休日出勤してたまった仕事を片付けることができない場合が多いのですね。 しかし、長い休みがあったとしても、仕事の納期は冷厳にやってきます。 ゆえに、休みの分の仕事を片付けてしまうべく、「年末年始進行」・「ゴールデンウィーク進行」・「お盆進行」というものが行なわれます。 おそらく今週は、多くのサラリーマンが「お盆進行」で苦しんだのではないでしょうか。羽矢野さんなど、かなりその影響をこうむっておられるのではないかと想像します。自動車業界ですものね。 >>ベリルの弱点アイディア出し No.5075の書き込みの続きです。 7.ベリルは考えごとをする時に歩き回る癖がある。自分で意識しないまま歩き続けるため、気づくとまったく知らない場所に来ていて自力で帰れず、周囲の人々に助けてもらうことが多い。 8.ベリルは、実験動物の個体識別はできるのに人間の個体識別ができない。彼女はどの人間の顔も同じに見える。そのため彼女は他人と個別に親しくなることができない。 9.ベリルは暗所恐怖症である。冷凍睡眠前は、科学技術が発達して暗闇がほとんどない世界にいたのであまり困らなかった。しかし目覚めた未来社会では、高度な科学技術がほぼ崩壊しているため人工の灯りが少なく、夜は暗い。彼女は夜を過ごすのに苦労をする。 10.ベリルは極端な躁鬱[そううつ]気質である。躁[そう]状態の時はすこぶる活動的で優秀だが、鬱[うつ]状態の時は無気力で、食事などの最低限の生活を維持することも危うく、他人の手を借りることになる。 ああ、しょぼいですわ(;_;) もう少し続けます。 -------------------------------------------------------------------------------- 今日もその日のうちに帰ってこれなかった。 No.5083 投稿日 2002年8月10日(土)01時15分 投稿者 羽矢野  だが、無理をしたおかげで、休みがとれそう……か? ●弟切さん >>羽矢野さんなど、かなりその影響をこうむっておられるのではないかと想像します  はい。  最近の書き込みの数見てもわかる通り、もうひどいものでした。  毎日一時間作るのが精一杯。  お盆開けもすでに仕事の予定がギッチリで、もうヘロヘロです。  でも、サラリーマンならみんなそうですからね。  家庭をもってないだけ、まだマシというものです。  栄養ドリンクのんで頑張るのだ。  アイ・アム・ジャパニーズビジネスマン   ●四十八時間課題 >>羽矢野君のものは、初期状態を完全に無視してますよね。「妹が死んだこと」なんて、あとのほうで、まったくなんにも使われていない。  現在、書き直してます。  他人のやつ読むと背骨がちゃんとしてるかどうかなんて一発でわかるのに、何で自分でやるかな。 -------------------------------------------------------------------------------- 暑さのせいか。 No.5084 投稿日 2002年8月10日(土)01時44分 投稿者 八神伽羅  だんだんに夜型になってきているこの頃です。  夏休みなので別段それで問題はないのですが、昼十二時に起きてしまったりするとちょっと不安になったりもします。  休みが終わるまでに元に戻せるのだろーかと。 「剣の道に生きてきた剣士が、居候先の道場主の娘への恋心を自覚する話」 1.名うての剣豪の父に鍛えられ、幼い頃から剣の道一筋に生きてきた剣士。父の知り合いの道場主の元へ居候し修業に励むことになる。道場主には娘がおり、異性と接した経験のない彼は戸惑うが、そうしたものは修行の邪魔になると、極力娘に近づかないようにする。しかし、道場主の留守中にやって来た道場破りに娘がちょっかいをかけられているのをみて逆上し、彼らを叩きのめしてしまったことから、彼は自分の恋心を自覚するのだった。 2.有名な剣士に憧れ、自分もああなりたいと剣の道一筋に生きてきた青年剣士。腕の立つ道場主に頼み込み、居候させてもらって修行に励むことになる。道場主の娘は、年が近いせいもありなにかと世話を焼いてくれるが、女は修行の邪魔になると考える剣士は無視し続ける。しかしある時、彼女が街中でちんぴらにからまれているところをとっさに助けてしまい、自分が彼女に恋心を抱いていることに気づく。 3.武士らしくない父親に反発し、剣士となった青年。一流の剣士を目指す彼は、長い間剣の道一筋に生きてきた。尊敬する道場主の元へ居候し、さらに腕を磨くことにした彼。道場主には美しく優しい娘がおり、他の門下生達は彼女に夢中になっているが、彼はそんな連中を馬鹿にし、ひたすら修行に明け暮れる。だが彼が冷たくしても、彼女は態度を変えない。そしてある時、娘に見合い話が持ち上がる。それを知った彼は初めて自分の恋心を自覚し、彼女に思いの丈を打ち明けるのだった。 4.病弱な自分がいやで、体を鍛えるために剣の道に入り、そのまま剣士となった青年。より強くなりたいと修行に明け暮れる日々を送り、名うての道場主の元へ弟子入りする。道場主には娘がおり、かつての彼と同じ病を患っていた。そのせいもあって二人は親しくなるが、剣の道を極めたいと願う彼は次第に娘の好意を疎ましく感じるようになる。だが娘が病に倒れたとき、彼は自分が彼女への恋心を自覚できずにそうしていたことに気づくのだった。 5.強さを追い求めることにとりつかれ、剣の道一筋に生きてきた剣士。道場破りに入った先で敗北し、道場主の技量に惚れ込んだ剣士は、頼み込んで居候させてもらい、彼の元で修行に励むことにする。そこには気だてのいい娘がおり、元道場破りである彼に対してもわけへだてなく優しく接してくれる。殺伐とした世界で生きてきた剣士は、娘に対し心を開きかけるが、それは修行の妨げになると自分をいましめ、冷たく振る舞うようにする。だがしかし、門下生の一人に彼女が言い寄られている現場を目撃し、衝撃を受けた自分を自覚。そのことでようやく彼は己の恋心を自覚する。 6.父を越え、流派を継ぐことを夢見て修行に励んでいる剣士。流派の中でもっとも腕の立つ男の指南する道場に居候し、腕を磨くことになる。道場主には娘があり、彼女は密かに剣士に思いを寄せている。薄々それを察する剣士だが、一刻も早く流派を継ぎたい彼はそれを無視し、さらに修行に打ち込む。だがある時、領主に彼女が結婚を迫られていることを知った彼は、流派を継げなくなることを自覚しつつ彼女を連れて脱藩する。そこでようやく、彼は自分の気持ちに素直になるのだった。 7.国一番の剣豪を夢見て修行に励んできた剣士。ある道場に居候し、名の通った剣士である道場主の元でさらに修行することにする。道場主には美しい娘がおり、門下生達はみな彼女に少なからず想いを寄せていたが、彼だけはちやほやせず、優しくされても無視していた。ある時道場主が病死し、遺言で一番腕の立つ者が道場を継ぎ、娘を娶ることができることになる。奮起する門下生達。しかしそれを拒み、悲しむ娘を見て彼は初めて自分の恋心に気づき、修行に励もうとするあまりそれを無視していたことに気づくのだった。 8.親を名うての剣豪に殺され、仇討ちのために剣の道一筋に生きてきた剣士。有名な道場主の元に居候し修行に励むことにする。そこには若い娘がおり、年の近い剣士になにかとよくしてくれるが、仇討ちに専念したい彼は修行の邪魔だと彼女を遠ざける。娘は彼の心情を汲み取り、距離を置くが、そうした状況に彼は寂しさを感じてしまう。そのことでようやく剣士は、自分が彼女に恋心を抱いていたことを自覚する。 9.野心家の剣士。剣士として有名になり、大名に召し抱えられる日を夢見て剣の道一筋に生きてきた。より腕を磨こうとある道場に居候を決め込む彼。そこには剣士と同い年の娘がいる。跡継ぎを探している道場主は、彼に娘と結婚し道場を継いでくれと頼むが、一介の道場主で終わりたくない剣士はそれを断る。しかし、他の男と彼女との結婚が決まったとのデマを聞き衝撃を受けた剣士は、自分の恋心を自覚し彼女に結婚を申し込む。 10.幼い頃から剣豪に憧れ、近くの道場に居候して腕を磨いていた剣士。共に修行している道場主の娘と親しくなるが、彼は長い間それを友情だと思いこんでいた。だが、十六になった娘に見合い話が来たと打ち明けられ、深く衝撃を受けたのが元で自分の恋心を自覚。娘に自分の想いを明かすのだった。 11.男は強くなければならない、という思いから剣の道に入り、修行に明け暮れてきた剣士。ある道場に弟子入りし、居候して腕を磨くことになる。そこには師範代を務める娘がいた。大和撫子を理想とする剣士と彼女とは長い間反発し合う。だがある時、卑怯な道場破りに倒された彼女を見て激高し、道場破りを撃破したことが元で剣士は自分の彼女への恋心を自覚する。 12.剣の道一筋で生きてきた剣士。ある道場に居候を決め込んで修行に励むこと数年、一番の門下生になる。ある時、遠方で病気療養していたという道場主の娘が帰ってくる。美しい彼女と一つ屋根の下で暮らすようになって以来、原因不明のスランプに陥ってしまう剣士。わけもわからず戸惑い続ける彼だが、他流試合で苦戦しているところに彼女が応援に現れ、その途端スランプが治ったことで、自分の彼女への恋心を自覚する。 -------------------------------------------------------------------------------- 最近凝ってること No.5085 投稿日 2002年8月10日(土)01時53分 投稿者 巻島翔史  カルピスをソーダで割ること。  ソーダって、あの甘くないヤツね。酒のソーダ割りに使うやつ。  なかなかおいしいんですよ、これが。市販のカルピスソーダより甘さを押さえられるので。 長編1あらすじ>  いいかげん仮タイトルをつけておきます。 仮題:『彼方の星より……』  高校2年の堤野祐一は、たいした変化もない日常に倦怠感を感じていた。  あるとき、謎の機械人形が発見され、高度古代文明の存在証明か、と世間の注目を浴びる。  その報道を見た祐一は、触発されて過去の記憶を断片的に――かつて自分が宇宙人だったこと、宇宙船の内装、地球に墜落したこと、一緒に乗った仲間の顔――思い出す。  墜落して肉体が死ぬ間際、かつての祐一達は現地人と同調することでもってなんとか命を繋ごうとし、精神を切り離して腹のなかの胎児にもぐりこませた。ただその記憶は、同調の障害になってはいけないということで封印し、長い間、子孫に継がれていく形で潜伏していた。  まだ宇宙船の残骸が残っているかもしれない、それを見つけて、この記憶が本当かどうか確かめたいと思った祐一は、期待いっぱいで父の田舎に行き、そこで機械人形報道から同じように記憶を取り戻したかつての仲間――水沢早織(高3)と西谷輝良(高1)に会う。自分と早織が昔は恋仲だったなど、昔話で盛り上がる三人は、山中で計器の残骸を発見し、集団妄想ではないということを確信する。  しかし早織と輝良は祐一よりはるかに多くのこと――星での生活や、宇宙船のなかでの詳細な会話など――を思い出しており、祐一は焦りを感じる。その焦りは、連絡先を教えあった彼ら――特に、段々気になる存在になっていく早織と話をするたびに、増していった。  一方、例の機械人形は、機体保全のための休眠状態が終わり、機能を回復して研究室から脱走する。  焦りに耐えかねた祐一は、なにか記憶のヒントがまだあるかもしれないと思い、ひとりで機械人形の発見場所へ向かう。そしてそこで機械人形に遭遇し(脱走はマスコミには公表されてなかった)、かの星の者が使う「念波」で攻撃される。 「念波」とは、相手の精神に干渉する能力で、思念を乗せることはできず、コミュニケーションの手段にはならない。また、かの星の法律では念波を飛ばすことは厳しく制限されていた。  相手の念波を押し込んでいくと、肉体の動きに負荷をかけることができ、そこからさらに干渉を強めて相手を打ち倒すと、精神を崩壊させることができる。  攻撃にさらされたショックで「念波能力」を取り戻した祐一は、なんとか機械人形から逃れる。  二人のところにも機械人形が迫るのでは、と祐一は心配し、早織と輝良に連絡をとる。するとなんと、彼らも記憶の曖昧な部分のヒントを求めて、自分のすぐあとに発見場所へ来ていた(祐一を襲う機械人形の小さな後ろ姿を見られていた)。  二人を巻き込みたくないから自分と会わないほうがいいと祐一は言うが、いずれ襲われることに変わりはないし、三人ならなんとかできるかもしれないと早織は言い、三人は落ち合う。  そしてあの機械人形はいったいなんなのかということについて話しこむうちに、今までわからなかった部分の記憶が明らかになってくる。  かの星の厳格な管理システム。個人の自由は制限され、笑顔は奪われ、夢や憧れを抱くことさえままならない地獄のような世界。それに苦しみ、あるいは挫折を感じさせられた三人は、宇宙船を奪って星を脱出したのだ。  そしてそのときの罪を断罪するため、執行人――機械人形は三人を追ってきた。管理システムは犯罪者に対する妥協を許さなかった。  自分達が逃亡者であることを思い出した三人は、逃げられる道などないことを悟り、対決を決意する。  数時間後。年月の経過で感度のやや劣化したセンサーであとを追ってきた執行人が、彼らの前にあらわれる。  圧倒的な力を誇る執行人に三人は苦しめられるが、精神を同調させて念波を増幅し、なんとか執行人をあと一歩まで追い詰める。  そのとき、執行人が切り札を明かす。自分の精神を崩壊させれば最終プログラムが発動して念波機能が暴走し、地球人類全員の精神を崩壊させることができる、と。執行人を攻撃できなくなる三人。優位に立つ執行人。  執行人は早織を集中攻撃し追い詰める。苦しむ早織を見た祐一は、助けたいという一心で、かつて自分だけが使えた特殊能力「精神凍結」を発動。執行人の精神を崩壊させることなく、機能を停止させる。  執行人と、彼が乗ってきた宇宙船を破壊した祐一たちは、また送られてくるであろう新たな執行人との対決を思い、気持ちを引き締めるのだった。  変更点としては、祐一と早織の関係、執行人の切り札、祐一の特殊能力などです。 >>「自分はじつは異星人」というおいしい記憶が振ってくるわけだ。しかし主人公は、よくわからん理由で仲間たちからケツまくって逃げ出してしまう。  これは「疎外感」と考えたことがマズかったです。正しくは「焦り」でした。「承」がおかしい原因は「疎外感」だけを解釈してしまって、逃亡するとかいう展開にしてしまったことです。  自分だけ遅れているという「疎外感」が「焦り」を生むのだから、ようは先まで踏み込めていなかったということですね。 >>そういうもの(特殊能力)を軽んじるつもりなら、そういうのではない話にすることだな。  別に軽んじていたつもりなどないのですが……必須ではあるけど目立たせたくないという発想はねじれているのでしょうか?  ――ねじれてるんだろうなぁ。そう考えたので、思いきって主人公の能力を特別化させてみたんですけど。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5086 投稿日 2002年8月10日(土)04時38分 投稿者 新木 伸 >羽矢野君 >>他人のやつ読むと背骨がちゃんとしてるかどうかなんて一発でわかるのに、何で自分でやるかな。  あのねー……。  それは昨日今日、はじまったことじゃないでしょ。  それに誰でもそういう傾向はあるわけでしょ。  なんのために、いま上がっている話をすべてまな板に並べて、3人の別々の3つの話を、3つ同時に、「どれも背骨が通っとらん」と叩いたのか。  「何で自分でやるかな」――なんていう、この言い分を聞いていると、まるでこのミスが今回初めてであって、しかも、ついうっかりとやってしまったミスであるかのように聞こえるのだが?  そんなはず、ないだろ。  そういうこと、君は何回繰り返してきているんだよ?  もう、10回ぐらいはやってんじゃないのか?  反省するだけなら、サルだってできるんだよ。  どうすれば、人の作品に向ける目を自分の作品に向けるられるようになるのか。  そのための具体的な方法を考え出せって言ってんの。  わかる? >巻島君  だから「承」が壊れてるんだって、そう言ってんだろ。  いまの話、直したそうなのだが、いったいどこが変わっているんだよ?  話を要約したならば、どこも変わっちゃいないのだが? >>変更点としては、祐一と早織の関係、執行人の切り札、祐一の特殊能力などです。  変えたうちに入んないんだよ。こんなのは。 >>変化のない日常に飽き飽きしていた主人公が、自分が宇宙人であり特別な存在であることを思い出して仲間ができるのだが、そこから逃げだし、しかし暗殺ロボットに追い掛けられて仲間のもとに逃げこみ、力を合わせてロボットを破壊する話。  ようするに、話の流れっていうのは、このまんまだろうが。  同じ記憶を持つ仲間ができるのだが、そこから逃げていることにはかわりはないし。  また暗殺ロボットに追い掛けられて、仲間のもとに逃げこんで、そして力を合わせて撃退するという展開にも変わりはないし。  話の背骨がおかしいと言っているのだから、背骨から変えなきゃならないの。  この3行レベルのプロットでも大きく変わるような変更を加えろと言っているの。  たとえばどういうレベルで変更しろと言っているのか。  ちょっと実例を示す。  たとえば記憶を辿って宇宙船の元を訪れるよな。  そこで同じ記憶を持つ人々出会うとするよな。  そこまでは同じだとしよう。だがそこから先を変えてみたりする。  主人公は、他の人々からは「仲間」として受け入れられなかった。そして疎外感から、ひとりで孤立してゆく。  このくらいの変化が、3行プロットが変わる変化というものだ。  そうすると、3行プロットのレベルでは、こう変わる。  変化のない日常に飽き飽きしていた主人公が、自分が宇宙人であり特別な存在であることを思い出すものの、同じ記憶を持つ人たちから仲間として受け入れてもらえなかった。孤立感に耐えかねた主人公は……。  原稿用紙数枚にも渡る長いものを、ちまちまいじっていたって、時間ばっかかかって、仕方がない。  捨てろ。  いまの路線、それ全部。  どうせそんな骨の曲がりきったもん、使い物にはなりゃしないから。  次は、3行程度のものを10通りぐらい出してきなさい。  宇宙人転生ものってことで、3行程度のあらすじだ。  八神さんのやってるような感じね。  1時間あればできるはずだよな。八神さんだって、毎日やってるわけだし。  明日中な。  似たようなパターンで細部だけ変えたような展開をいくつも出してきて、水増しなんてするなよ。そんなもん出してきやがったら、10個まとめて全部捨てさせて、もういちどやり直しさせるぞ。  どれもひとつひとつ違うパターンの展開で作ってくること。  ただひとつの共通点は、「宇宙人であった記憶を思い出した主人公」の話っていうところだ。  能力に関すること。 >>別に軽んじていたつもりなどないのですが……必須ではあるけど目立たせたくないという発想はねじれているのでしょうか? >>――ねじれてるんだろうなぁ。そう考えたので、思いきって主人公の能力を特別化させてみたんですけど。  なにか大きく、激しく勘違いしているみたいだなぁ。  目立たせる――なんて、そんな生やさしいことを言ってるんじゃないんだよ。こっちは。  キャラに特殊な「能力」を持たせるのなら、それが話のメインディッシュになるような話にしろって、そう言ってるの。  目立つ目立たないとか、そんなレベルじゃないの。  話全体が、それを引き立てるために存在するようなものにしろと、そう言っているわけ。わかる?  「能力」を、「話の主」にしろと、そう言っているわけ。  ちなみにそういうことをするのなら、「能力」なんてもんが登場してくるのが話が半分も過ぎてからではまずいわけだ。  宇宙人の記憶云々よりも先に、まずいちばん最初に「能力」が出てきていないとならないわけよ。  そうじゃないのなら、「能力」なんてもんを出すのはやめましょう。  ついでに宇宙人もやめましょう。  宇宙人も能力も出さなくたって、転生モノは作れるはずだ。俺は実例を示したよな? 戦国時代の剣士の転生の話を出して。  まずどっちか選べ。  「能力」を話の主にするのか、それ以外のことを話の主にするのか。  ――で、「それ以外」を話の主にすると選んだのなら、なにが「話の主」になるのか、それを説明するように。 -------------------------------------------------------------------------------- 純粋に納得できなかったので No.5087 投稿日 2002年8月10日(土)11時32分 投稿者 巻島翔史 >>同じ記憶を持つ仲間ができるのだが、そこから逃げていることにはかわりはないし。 >>また暗殺ロボットに追い掛けられて、仲間のもとに逃げこんで、そして力を合わせて撃退するという展開にも変わりはないし。  新版では、仲間から逃げていません。  焦燥感はあっても、非日常の記憶があるのは嬉しいのです。――だからこそかえって焦燥感が生まれるのですが。  疎外感から勝手に孤立して自分から離れた旧版とは明らかに違うと思うのですが。  逃げ込み――というのも違います。主人公は巻き込みたくないという意思を表明しているので、安易に仲間に頼ってはいません。 -------------------------------------------------------------------------------- >巻島君 No.5088 投稿日 2002年8月10日(土)16時09分 投稿者 新木 伸 >巻島君  うだうだ言ってて時間を無駄にしてないで、とっとと10個の新パターンを上げてこいっての。 「こんなの直したうちに入らねー」 「いえ、入ります! 明らかに違っています!」  そんな会話をいくらやっても、意味なんてない。作品はあがらない。  重要なのは、いまのこの話が、使い物になるのか、ならないのか。そこだけね。  直せば使い物になるかと思ったので、しばらく自分でいじらせておいたわけだが……。  こんな程度のことが「直し」に入ると思っているヤツの意識でいくら直したところで、なにも変わりはしない。それよりは、頭から作り直したほうがぜんぜん早い。  んで、「変えました」「変えてねーよ」の話もしといてやる。(べつに不要なんだが)  なにをもって「逃げた」としているのか、その着眼点が違うのね。  君はどうやら、「仲間たちに自分から連絡を取ろうとはせず、誘いもすべて断って引きこもっている」という展開をなくしたことで、「逃げてない」としたつもりのようだが。  そんなところなんて、はなから、問題にもしてないのね。  こちらは。  もっと筋に関わる大きなところで主人公は「逃げて」いて、そしてその「逃走行為」は、やはりそのまま残っているのだ。そこを問題にしているのだ。 >>焦りに耐えかねた祐一は、なにか記憶のヒントがまだあるかもしれないと思い、ひとりで機械人形の発見場所へ向かう。  主人公は焦燥感を持ったわけね。で、その焦燥感の解決方法としては、上記の「ひとりで○○をする」ということは、これは正しい行為であるわけ?  客観的にいって、どうなの? これは最適な行為なのか?  最適な行動以外を、勢いやら感情やらで取ってしまうことは、これは「逃避」の一種ではないのか?  ちなみに「焦りに耐えかねた」って書かれているよね。耐えかねたので、つい、主人公はやってしまったわけだ。  ひとりで先走りしてしまう。  これって、本来は「じっと我慢して耐えるべき」ところなんじゃないのか?  または、焦燥感を抱えていても、他のふたりを「仲間」として認めていたなら、相談するなりなんなりして、みんなで解決してゆくもんじゃないのか?  自分の焦りと焦燥感と劣等感から、手っ取り早く逃げ出すために、主人公は「うかつなことに」自分から「わざわざ」ロボットに見つかりに行くのではないのか?  皆と仲間であることから逃げて、ひとりで独断専行した結果、ピンチを引き込んでしまうのではないの? ついでに仲間も危険にさらしているよな。  そして「皆のところにも行くかもしれないから。これは警告なのであって救難要請じゃないのだ」とか、体のよい言いわけを使いつつ、皆に連絡を取るわけだ。 -------------------------------------------------------------------------------- 追加 No.5089 投稿日 2002年8月10日(土)16時16分 投稿者 新木 伸 >巻島君 >>逃げ込み――というのも違います。主人公は巻き込みたくないという意思を表明しているので、安易に仲間に頼ってはいません。  あ、もう一個あったか。  容易に仲間に頼らない態度を、主人公が見せているというのか?  なら、ひとりでロボットに襲われて死ねっての。  主人公がひとりで死ぬ覚悟ぐらい見せてくれたなら、「容易に頼っていない」ということを認めてやってもいいな。一読者として。  主人公は警告だけして、自分の居場所を決して明かさなかったのだが、残り二人がどういうわけか主人公の居場所を察知して駆けつけてきてくれた、という展開では、なぜダメなのだ?  そうなっていないで、仲間の説得に負けて合流してしまうのは、これはなぜだ?  理由はカンタン。  主人公が説得されたがっていたからだろ?  自分のミスを自分で尻ぬぐいして、ひとりで死ぬのは嫌だったからだろ。助かりたかったからだろ。仲間が欲しかったからだろ。仲間に助けてもらいたかったからだろ。  こういうのは、「容易に仲間に頼ってる」っていうの。  皆はそういうふうに見るわけ。 -------------------------------------------------------------------------------- さらに補足 No.5090 投稿日 2002年8月10日(土)16時48分 投稿者 新木 伸 >巻島君  このまんま10パターン出させても、また壊れた話を出してきて、時間を無駄にすることが見え見えなので、釘を刺しておくことにする。 >>変化のない日常に飽き飽きしていた主人公が、自分が宇宙人であり特別な存在であることを思い出して仲間ができるのだが、そこから逃げだし、しかし暗殺ロボットに追い掛けられて仲間のもとに逃げこみ、力を合わせてロボットを破壊する話。 >>巻島君のものは、「承」が飛躍しすぎ。 >>変化のない日常に飽きていた少年が、自分が特別な存在であると思い出したのであれば、大いに喜ぶのが普通なわけです。それはまさしく「変化」なのですから。なのに逃げ出しているのでは、読者は混乱します。「じゃあ初期状態として出されてきたものは、なんだったの?」てなことになります。 >>これは「承」が壊れている。  このへんで、僕が何を言っているのか、よく考えてみること。  「逃げる」という展開がいけないと言っているわけじゃないのだな。  「起」と「承」の向きが違っていると、そう指摘しているだけのこと。  「起」のほうを動かせないものだとしたなら、「承」が壊れている。  しかしどうも巻島君は、「逃げる」という展開にこだわっている気もする。  その「逃げる」というのは、「承」の展開なわけだな。  ならその「承」のほうが動かせないものだとしたら、では、「起」のほうが壊れていることになる。  例え話をする。  主人公のもとに、押しかけ女房的な展開で、年頃の可愛くて気だての良い少女がやってきて、いきなり夫婦みたいな生活を始めるという話があったとする。  そして主人公はそれを嫌がって、なんとか逃げ出そうとする展開になるのだとする。  これは、「逃げる」展開なわけだ。  その「主人公」の初期状態を、いくつか考えてみる。 (「○」な初期状態) ・主人公は女嫌いだった。 ・主人公は、別な女の子に片思い中だった。 ・主人公は誠実でまっすぐな人物であり、おたがいの気持ちを無視するということに我慢がならなかった。(二人は親同士が決めた許嫁という設定を足し加えるとする) (「×」な初期状態) ・主人公は変化のない日常に飽き飽きしていて、なおかつ、彼女が欲しいと思っていた。 ・主人公は女好きだった。  このように、どうしても、「逃げる展開」にはそぐわない初期状態ってものがあるわけだよ。  彼女を欲しがっていたやつのところに、「押しかけ彼女」がやってきて、なぜ逃げる?  わけわかんねーだろ? 話がぶっ壊れているだろ?  いまの話っていうのは、まるで、そうなっちゃっているわけよ。  ぶっ壊れているわけよ。  主人公は変化のない日常に飽き飽きしているわけでしょ?  そこに「変化」がおとずれるのでしょ?  しかし主人公はそこから逃げだしてしまうわけだよ。  もし主人公の初期状態が、「変化を望まない」であったなら、ここに「変化」がやってきちゃったときに、逃げ出しちゃってかまわないわけ。  読者は不思議とも思わない。  だいたい、キャラを3人出してくるのに、キャラの配役とか、まったく考えてねーだろ?  主人公。一歳年上の少女。一歳年下の少年。  年齢も変えたキャラを三人出してくるのなら、それぞれが、「自分が宇宙人であった」という展開にたいして、別な感慨を持ってなくちゃ面白くないだろ。  キャラの皆が皆、同じ反応をしていたら、説得力に欠けるだろ?  同じ経験に対して、違う感慨を抱く人が何種類か出てくるから、話に説得力と奥行きが出てくるんだよ。そのためにキャラを三人とか、出すわけだよ。  もし皆が同じ反応をするだけであるのなら、三人もキャラはいらない。主人公ひとりで充分だ。  「自分は宇宙人だったんだ。ラッキー」てなノリノリのやつとか。  「自分が宇宙人であったことを喜んでいない」やつとか。  これも10〜20パターンぐらい出してこい。  「じつは自分は宇宙人だったのだ」と知ったときの、人間の反応パターン。すべて違う系統で何十種類か。  まず数を出してきたうえで、そのうえで、決めろ。  主人公はどれであり。一歳年上の(おそらくは落ち着いているのであろう)少女はどれであり。一歳年下の(おそらくはナマイキなのであろう)少年はどれであり。  手を動かせ、手を。  一発でビシッと決められる能力がねーやつは、手を動かせ、手を。  サボるな。 -------------------------------------------------------------------------------- >巻島君 No.5091 投稿日 2002年8月10日(土)19時20分 投稿者 新木 伸 >巻島君  もう今日になったから、「明日中」というのは、つまり今日中のことなのだな。  あと4時間40分なわけだな。  さらに四の五の言いつづけたいのなら、まず3行プロットを10パターン出してきてから、それから言えよ。  手を動かさずに、口だけ動かして、あーだこーだ言ってるだけってのは、勘弁してくれよ。 -------------------------------------------------------------------------------- >巻島君、羽矢野君 No.5092 投稿日 2002年8月10日(土)19時59分 投稿者 新木 伸 >巻島君、羽矢野君  エンターテイメント精神に欠けている、この二人に質問だ。  君らの出してきた話のウリは、なんなわけ?  「ウリ」という概念を正しく把握しているかどうか不明のままなので、言いかたを変える。  あの話でもって、読者をどのように「楽しませる」つもりでいるわけ?  どのあたりを、どういうふうに、楽しんでもらおうと考えているわけ?  ちなみに光来さんのは、そのへん、クリアしているので、べつに聞く必要がない。  アマチュアとしての作家活動であるなら、そのへんはべつに聞かないでもいいことなのだな。本人の「書きたいモノ」がすべてに優先されるものだから。  しかし、巻島君の場合は応募予定なのだよね。  そして羽矢野君のほうは、聞いていないけど、そういう「商業レベルの作品」として想定して良いのだよね?  自分が書きたくて、その書きたい話を書きたいまま形にするということなら、どうだっていいのよ。たまたま偶然によってその作品に「惹きつけられた人」が読んでくれれば、それでいいわけだし。  しかし商業作品を想定して話を書くということは、「読んでもらう人」のことを、明確に意識してなきゃならんわけ。  あれらの話を、どういう人が読むのだ?  そしてどういうふうに楽しむのだ?  それを明確にしてくれ。  僕がこういう聞きかたをするということは……。  つまり、「誰が読むんだよ、あんな話をよ?」――というふうに否定的見解を持っているということだ。  君たちが、「ああいうの」を読ませたがっているというのは、それはわかる。  作者が「読ませたいもの」を、読者が「読みたがるもの」にする工夫は、どのへんで行われているわけ?  ちなみに、「ああいうの」だけど。  あれって、「自分で読みたい話」になっているわけ?  まえに鷹見さんが言っていたことだけど、「自分が読みたい話を誰も書いてくれないから、仕方なく自分で書くことにする」という動機があるとするよね。  そういう構図に、「ああいうの」は、あてはまっているわけ?  つまり、「バッチリ自分が読みたい話なのです! こういうのを誰も書いてくれないから、だから僕が書くのです!」と、拳を握って力説できるのか。どうなのか。  ただ「読ませたい」だけなんじゃないのかね?  どうも心配になってくるのだが。  「ああいうの」って、自分が「読ませたい」のだけど、自分は「読みたくない」種類の話であったりしない?  それとも本当に、読みたいわけ? 「ああいうの」を?  書いている君らが「気持ちよい」ことと、読んだ読者が「気持ちよい」こととは、これは別なのだよ。  ヘタなカラオケを大声で歌っているほうは「気持ちがよい」のかもしれないが、聞かされているほうは、たまったもんじゃないでしょ?  今現在、君らがヘタクソなことは、これは仕方がない。  しかしたとえヘタクソであっても、聞いている人間を「楽しませる」カラオケの歌いかたっていうのは、なにかあるもんだろ?  カラオケとかしない人は、この例えはわからんかもしれない。まあその場合でも頑張って想像しろ。  たとえば聞く人が「好き」な歌を歌ってみるとかさ。 (これは小説でいうなら、書くべきジャンルとかテーマの選択に関わる)  大声でがなりたてるようなことをして、ヘタクソさを強調することはしないとかさ。  また歌唱上のテクニックを要するようなことにチャレンジして、派手に失敗こいて顰蹙を買わないとかさ。 (これは起承転結のシンプルな構成にするとか。自分の欠点を熟知しておくとか。そういうことに関わる)  ヘタクソが、自分の好きな歌を好きなように歌って、そして客を喜ばせて、金が取れるはずもないだろ?  そんなあたりまえの理屈、わきまえておけよ。  ヘタクソが客を喜ばすには、まず身の程をわきまえて、客に媚びてへつらって、額を地面にこすりつけて、それでようやく銭をもらえるんだよ。しかも半分お情けでもってな。  それがイヤなら、力を付けろっての。金をもらえる芸を身につけろ。  目を見張る戦闘シーンを書けるようになるとか。  物凄い情念のこもった心理描写を書けるようになるとか。  笑わせられるコメディシーンを書けるようになるとか。  読者を唸らせる知識を持つとか。  スタイリッシュでカッコいい文章を書けるようになるとか。  それらをなにひとつ持ってねーやつが、読者を楽しませる小説を書くには、一体、どうしたらいいのだ?  「自分は書けている」なんて、実力を過大評価することなく、きっちり、対策を立てろっていうの。 -------------------------------------------------------------------------------- 今更ですが No.5093 投稿日 2002年8月10日(土)22時49分 投稿者 唯野教授  OFF会楽しゅうございました。私が参加した中では最長のOFF会でしたね。もっとも途中三、四時間寝てしまいましたが……。  さて、生課題に参加すると言ってそのままになってしまいましたが、今からはじめます。お題は「集団に囲まれる」です。  でもこの「開始宣言」ってあまり意味が無いと思うのですが。 -------------------------------------------------------------------------------- OFF会おつかれさまでした No.5094 投稿日 2002年8月10日(土)23時11分 投稿者 紫ゆきや  とっても有意義な時間をすごせたと思います。ありがとうございました。  私の場合、徹夜はアタリマエの職種の人なので、社会人にしては夜が強いほうかもしれませんね。  ただ、喉は枯れました。あんなに話したのは、徹夜でTTRPGして以来です。  (新木さんが背中が痛いのは、何時間も柱に背中をあずけていたからじゃないかと思ってみたり)  OFF会で、課題をいただきました。 ・リライト(朝のシーン)との比較。  なんと、OFF会で目の前で自分の書いた短編の冒頭を、新木さんにリライトしてもらいました。  理解のため、修正の前後を比較した結果を、課題部屋にUPします。 ・あらすじの書き直し。  かなりダメダメだったので、みなさんの指摘を参考に修正してみます。  修正後のものは、ここ(分室掲示板)に書き込みますので、よろしくお願いします。 ・シンプルな短編のUP。  作品の主となる部分が、面白いのかどうか検討するために、できるだけエピソードを削った短編を作成します。  基本的には、「元気な空手少女が、ある青年の抱える問題を《腕力で》解決してあげる話」ということで、考えています。 >羽矢野さんの「界夢」について  界夢の設定からすると、必然的に「夢」の中を、何度も書くことになりますね。  回想や夢というのは、小説の難易度を高める要素になると、オフ会の話題にもなりました。  力が強くなるとか、気の塊を撃ち出すとかに比べると、ちょっと複雑ですし。  実際に書くときに大変そうだなあ、と思いました。  あと、特殊な力を持つ人間がひとつの学校近辺に集まることについて、なにかしら設定が欲しいかもですね。 >ペリカンの運び屋さん  どうしても「日本通運のペリカン便」を連想してしまうです。  ディズニーのアニメに、ペリカンの郵便屋さんが出てきたこともありますね。  「真面目で働きもの」だから、そういったキャラクターに使われるのかもしれませんが。  そもそも、あの体型が、シリアスな作品に向かないかもしれません。  (ふと妄想――死神のペリカンVS魔女の黒猫の壮絶な運送合戦とか……)  あまりに腱鞘炎が酷いので、昨日秋葉原のキーボード専門店へ「Realforce106」を買いに行きました。  残念ながら入荷待ちの状態でしたが、展示品を触らせてもらいました。  そのキーボードは、キーを支えるのに、普通のゴムバネではなく、渦巻きのようなテーパー状のスプリングを採用しているんですね。そのため、キーの押し始めに抵抗がなく、押した力をやんわりと受け止めてくれ、指や手への負担が少ないのです。  一万五千円は、キーボードとしては高価な部類ですが、それだけの価値はあると思いました。  (再入荷は、九月のはじめ頃だそうです) -------------------------------------------------------------------------------- あと14分 No.5095 投稿日 2002年8月10日(土)23時50分 投稿者 新木 伸 >唯野君 >>でもこの「開始宣言」ってあまり意味が無いと思うのですが。  役に立ってるよ。  言いわけもごまかしも利かないようにして、3時間だか、きっちり集中させるために役立ってるじゃん。  しかし唯野君の開始宣言を見かけて、ふと思ったこと。  「ああ、いいよな。おまえらはこの同じ3時間を“遊びに”使えるんだからな。俺も遊び気分で小説書きたいなぁ。集団に囲まれるシーン? んなもん百通りだって書けらぁ」――とか。  さっき編集さんとの電話が終わって、もう2〜3時間ばかり集中して書くところ。  同じ3時間ではあるが、こっちは書いたものの「出来」が明日のごはんに直結してる3時間だ。つまらんものを書いてたら、明日のご飯は食べられても、明後日のご飯が食べられなくなるのだ。 >キーボード  うちはRBOARDといって、5万円するやつを使ってます。  べつに値段がキーボードの出来に直結しているわけではないけれど。  親指シフト専用だけど、べつにローマ字入力としても使える。  キータッチが普通の半分以下の軽さ。  OASYSの業務機用のものを、PC/AT用にしてあるもの。  もう生産中止。ちゃんと予備用に、もう1枚ゲットしてあるから、しばらく平気〜。  親指シフト用のキーボードは、軽いものが多いです。同時打鍵をする必要上、1個1個のキーの重さは半分以下にしないとならない。これが腱鞘炎対策に効く。 -------------------------------------------------------------------------------- 天啓?(笑) No.5096 投稿日 2002年8月11日(日)00時01分 投稿者 弟切 千隼 今日も関東地方は太平洋高気圧にどっかりと居座られて、熱帯並みの暑気に覆われる中、ベランダに出て洗濯物を取り込んでいた弟切は、唐突に思いつきました。 「ベリルって、要するに『生まれ育った時代に受け入れてもらえなくて逃げ出した人』じゃないのか? だとしたら、未来のいつかの時代に受け入れてもらうことを望んで冷凍睡眠に入ったはずだよね?」 「こういう話を『読者さまが読んで気持ちのいい話』にするには、『受け入れてもらえなくてつらい思いをしたベリルは、目覚めた未来の時代に受け入れてもらえました、めでたしめでたし』にすればいいのでは?」 自分が生まれ育った時代なのに、「自分はどうもこの時代にそぐわない」と感じている人は結構いると思います。「時代」という言葉を「社会」と言い替えれば、もっと多くいるでしょう。 さらに詳しく言えば、「自分は何も悪いことをしていないのに、社会に受け入れてもらえず、居場所がない」と感じている人が大勢いるだろうということです。 「居場所がない」とまでは言わずとも、「何となく周りから浮いている」あるいは「周りの人の話題に付いてゆけなくて、ちょっと外されている気がする」程度なら、誰でも経験ありますよね? これが高じると「居場所がない」状態になります。 そういう状態の居心地の悪さは、おそらく多くの人が想像できて、「自分はそういう目に遭いたくない」と感じるものでしょう。実際に「居場所がない」と感じている人ならば、切実にその状態から脱出したいと願っているはずです。人間は社会的動物ですから。 ならば、「何も悪いことをしていない人がなぜか社会に受け入れられなくて苦労して、でも最後には受け入れてもらえる社会を見つけて幸せになる」という話は、読んで気持ちよくなってくれる読者さまが大勢いると考えられますよね? ということで、ベリルには「基本的に悪いことはしていないのに時代に受け入れられずに苦労して、どうしようもなくて冷凍睡眠に入ってその時代から逃げ出して、目覚めた未来の時代で受け入れてもらえて幸せになる」役を演じてもらうことに決定しました(^_^) ベリルがそういう役回りなら、彼女を目覚めさせるユキマロは、苦労してきたベリルを優しく受け入れる未来社会の象徴でしょうね。むむ、おいしい役回りで役得ですわ(笑) さて、そうしますと、冷凍睡眠前のベリルは、特に悪いことをしていないのに不当に疎外される状態に置かなければなりません。読者さまが「こんなひどい目に遭ったなら、何もかも捨てて逃げ出すのも無理はないかな」と思ってくれるくらいの状態です。 そして、目覚めたあともすぐに幸せになってしまってはいけませんね。それでは起承転結の起と結だけになってしまいます。 起が「受け入れられずに不幸」で、結が「受け入れられて幸せ」だとしたら、承は「時代が変わってもやはり受け入れられずに不幸」で、転が「何かがあって受け入れられることになる」でしょう。 具体的に何が起こってどうなるかはこれから考えます。 とりあえず、今の段階までのことを課題部屋にも上げておきます。 それにしても、なぜ今日、唐突にこんなことを思いついたのでしょう? 今日もよく晴れて暑かったので、「太陽が黄色かったから」としておきましょうかね(^_^) (元ネタ提供:アルベール・カミュ『異邦人』) -------------------------------------------------------------------------------- あれこれ No.5097 投稿日 2002年8月11日(日)00時30分 投稿者 光来 唯  ほぼ2日来ないことになったけど、ばっくれたなんて思われてないか、ちょっとびくびくしてたり。 > 光来さんのものは、前半と後半が、べつの話を無理矢理合成しているだけ。 > 主人公が自分の恋心を捨てようとする流れと、主人公が彼女のピンチに頑張る話と、別々に、2本書けるはず。 > これは「起承」が壊れているのか、「転結」のほうが壊れているのか、まあどっちかですね。  壊れているのは「転結」のほうですね。なんで「頑張る」んだ? って感じです。  今回はそれを意識して直したつもりですが、変わったのは心理的な部分なのでそう違いがないかもしれません。起きたことだけを追うと、結局同じですから。   >死神の新設定 > だから! > 特例処理を作るな。  連続変身についてはなしです。  自分ではそれを特例だと思ってなかったことが情けないです。  そう言えば今回の直し……羽矢野さんの >>死神へと変身した > 多分、ここは描写で細かく書く重要な部分だと思われる。 > あらすじでもわかるようにしておいた方がよい。 > 死神に変身するって言われても、わからない  この指摘について修正してなかったです。  っていうか、これ以外の書き方思いつかなかっただけなんですが……。  どう直せばいいか悩んでます。 >あらすじ  いろいろとつっこまれすぎてどこから直せばよいかまた最初から考えなおしました。  書きなおしに伴い、彼女の気持ちにも変更がありましたので、どういう流れをもっているのか、下に書いておきます(細かくどう変わったかは書けないので) >あらすじ・字数制限なし  高校二年の結城諒はクラスメイトの少女、八木橋結衣に告白したが、断られた。理由をしつこく聞くと、彼女は自分は死神だから、と答える。死神について諒は尋ねるが、結衣はそれ以上何も語らず去っていく。「死神」という言葉に不安を覚えつつも、諒は結衣への関心をいっそう強める。  翌日には結衣への告白はクラス中に知れ渡っていた。それで諒は開き直り、積極的に結衣と接触を持とうとする。  ある日の深夜、諒は結衣に呼び出される。期待と、殺人犯が隠れてるという不安混じりに諒が行った先で見たものは、鎌で少女を切り裂く結衣の姿だった。結衣に殺人犯が重なり、諒はその場から逃げ出す。  学校で会った結衣はいつもと変わらなかった。それが余計に不気味に感じられ、諒は結衣と距離を取るようになる。結衣を好きな気持ちと、自分の目で見たこと、どちらを信じていいのかわからず、諒は苦悩する。帰り道、結衣が待ち構えていた。諒は逃げだすが、廃ビルへと追いつめられる。中で結衣は死神の仕事をちゃんと見せてあげると言う。ふたり無言でビル内部を探索する。何も起こらないまま入り口まで戻って来たとき、結衣は隠れて死神へと変身する。諒はその様子を覗き見ていた。「穢れた魂」の居場所を確認したという結衣について行った部屋で、諒は自分の中に「何か」が入りこんでくるのを感じる。同時に流れこんでくる自分のではない記憶。少女を犯し、殺す映像。諒は記憶に呑まれ、結衣に劣情を抱く。結衣が手にした鎌で切りかかってくるよりも早く、諒は彼女を押し倒した。襲いかかろうとした諒は彼女と目が合い、一瞬だけ正気に戻る。その瞬間、諒は結衣に鎌で切られた。傷はなかった。  結衣は、鎌の刃は穢れた魂だけを切る、死神の仕事は穢れを浄化することだと告げる。諒の中にいた「何か」は消えたが、記憶が消えることはなかった。穢れた魂に取り憑かれ、疲労した諒を置き去りに結衣は去って行った。  数日休んで、諒が学校へ行くと変わりない結衣がいた。彼女の考えていることがわからず、諒の気持ちは結衣から離れる。  連続殺人犯が死んだというニュース、諒は結衣の姿を思い浮かべるが、それも一瞬だった。諒は結衣のことを忘れるため、友人達と遊びまわるようになる。  ある晩、遅くまで遊んでいた諒が近道で通ったのは殺人犯が死んだ公園だった。そこで諒は傷付いた結衣を見つける。助けようと近づくが、彼女は諒の手を振り払いひとりで歩こうとする。だが、すぐに結衣は倒れ意識を失う。諒は彼女を自分の家へと連れて帰る。結衣がうわごとのように言う「薬」「禊ぎ」という単語から彼女のカバンに入っていた薬を説明書のとおりお湯に溶かす。なるべく結衣の姿を見ないように諒は彼女の体を清めてあげる。  意識の戻った結衣はなんとか歩ける程度には回復していた。短く礼を言い、帰ろうとする結衣を諒は強引に送っていく。最初は無言だった結衣だが、助けてくれたお礼だと彼女が好きな場所へと諒を連れていく。それは決意の場所。彼女が苦しいときに来るという、この町でもっとも美しい景色を見ることのできる場所だった。諒は結衣が孤独と辛さを背負って死神として戦っていることを知る。諒は自分がまだ彼女のことが好きなのでは、と思い始める。  翌日、結衣は学校を休み、連続殺人犯と同じ手口の犯行が起き始めた。諒は結衣のことが気になり街へ探しに出る。満身創痍の結衣を見つけ出す。結衣を力づくで押しとどめ、事情を聞き出す。結衣が今戦っているのは、連続殺人犯の魂。事故で死んだのだが、人を殺しすぎたせいで、魂が穢れてしまったのだった。それを昨夜、結衣は浄化しようとしたが返り討ちにあい、逃げられてしまった。それが街で暴れていたのだ。魂は人の目を通しては見ることができず、触媒として人形か人間に一度魂を入れる必要がある。仮初の肉体を与え、そうすることで魂の居場所を明確にし、浄化するのだが、今回は逃げられてしまったのだった。  自分のミスで犠牲者が増えることを気に病んだ結衣はなんとしてでも見つけ出そうと躍起になっていた。そんな結衣を見て、諒は自分がまだ彼女を好きだとはっきりと気付く。そして、自分の気持ちに決着をつけるために結衣への協力を申し出る。ずっと彼女のそばにいたいならば、死神である結衣も受け入ればければと考えたのだ。危険だから、と協力を断る結衣を見て、諒は彼女が本当は優しいということに気付く。協力させないなら一歩も行かせないと、結衣に無理やりに手を貸す。  建築途中のビルの五階に人間のシルエットを持った怪物がいた。人形に穢れた魂の入った姿だ。諒は以前の記憶が甦り、足が竦む。結衣はひとり立ち向かうが、返り討ちにあう。彼女が殺されそうになった瞬間、諒は怪物を突き飛ばす。足がひしゃげ、歩けなくなった怪物に結衣が鎌を振り下ろそうとすると、「それ」は自ら飛び降りた。肉体が死に、外へと出た穢れた魂は見えなくなった。諒は自分の身体に穢れた魂を取り憑かせる。流れこむ記憶、そして意思の強さに諒は精神を乗っ取られかける。だが、結衣と一緒に歩むための試練だと耐える。結衣が諒に鎌を振り下ろし、魂は浄化される。  倒れた諒が気付くと、結衣の泣き顔と膝枕の歓迎を受ける。感情を顕わに怒る結衣を見て、諒は自分がしたことは間違いじゃなかったと感じる。結衣が死神であろうと、死神がどんなに危険であろうと、彼女のそばに居続けられる自信のついた諒は結衣に告白しなおす。結衣はまだ好きじゃないけど、と言いながらも諒の気持ちを受け入れる。そして諒にくちづけする。そこに込められた意味を諒が尋ねるより早く、結衣は帰ってしまう。 >結衣の気持ち    初期状態では無関心ですが、告白されたことで少しだけ主人公に興味を持ちます。ですが、自分は死神として生きているのだから、自分に近づけば命の危険すらあるから、と主人公の告白を断ります。  ですが、次の日、告白が噂になり積極的に自分と一緒にいようとする諒を見て、結衣は危機感を感じます。死神の仕事に巻き込んでしまい、命を落とす可能性が出てきました。そこで結衣は命に関わる前に自分に近づかなくなるよう「命に関わらない」程度に死神の仕事を見せてあげることにします。  そして見せた結果、諒は結衣から離れていきます。ですが、結衣は何か失くしたような気がし、仕事に没頭するようになります。そして大物である、連続殺人犯の魂の浄化をしようとして結衣は失敗します。そこへ諒が現れたとき、結衣は嬉しく感じますが、わざと突き放します。  諒に助けてもらい、結衣はこのまますがりたい気持ちと、巻き込みたくない気持ちの間で揺れ動きます。ついてくる諒に自分の好きな場所を教えます。表向きはお礼、本心はふたりの場所を作りたいから。つらいとき、悲しいときにいつも来るその場所の雰囲気に呑まれたのか、結衣は死神として戦っている自分の気持ちの弱いところを語ります。語り終えると、恥ずかしいよりは、どこかすっきりした気持ちになります。  翌日、昨夜逃がした穢れた魂を見つけますが、やはり負けてしまいます。そこへ駆けつけてきた諒を見て、自分のなかにわけのわからない気持ちが生まれていることに気付きます。  自分を好きだという気持ちだけで、穢れた魂を自らに取り憑かせた諒を見て、結衣は「好き」という気持ちの強さを知ります。  そしていつしか自分がこの少年と一緒にいたいと思っていることに気付き、告白を受け入れます。  彼女の気持ちの動きについては、不自然なのでまだ考える必要はあると思ってます。 -------------------------------------------------------------------------------- おい No.5098 投稿日 2002年8月11日(日)00時45分 投稿者 新木 伸 >弟切さん  ふう。  キミは……。  またそうやって、なにか閃いたアイデアを投入して、別の話に変えてゆくのか。  いままで、何週間か何ヶ月かのサイクルでもって、まったく同じことを繰り返してきているわけだが。  この話、もともとは、なんの話だったのか。  思い出してみなさいって。  それがどのような遍歴を重ねて、一行コンセプトレベルからして違う「別の話」にスライドしていったのか。  すくなくとも、5、6個。  細かく数えれば8個か9個ぐらい。  出てくるはずだぞ。  今回やっていた話は、主人公の凍った心が溶ける話なわけだろ?  それが今度は、居場所がなかった人が、居場所を見つける話になるわけか。  ぜんぜん、別の話なわけだよ。  そういう話を書くのであれば、ユキマロも未来社会も冷凍睡眠も、またベリル自体も、なにもかもいらないんだよ。  自分がなにをやろうとしているのか、わかってんの?  いままで8割ぐらいまで作りあげてきたものを、自分からすべてぶち壊しにして、「ちゃい」と横に投げ捨てて、新しい「お城」を作ろうとしているわけよ。 (この手の説教を行うのは、すでに3回目か4回目かの気がするのだが……)  ひとつの話をきっちり作りあげる前に、一定時間が経つと、飽きてくるのか、なにか思いついたアイデアを採用して、別な話をはじめてしまう。  この「癖」は、矯正するつもりがあるのかい?  それとも、それを短所であると決めつけず、長所と変える方向を探すという路線もあるよね。  たとえば思いついたすべての話を、飽きがくる前に、ごく短期間のあいだに一気に形にしておくとかさ。「私は一週間も経つと飽きてしまいますので、それまでになんとしても、60枚の短編として完結させねばならないのです」とか、やるようにするとか。  どうするつもりなのか、自分で決めて、聞かせてくれ。 -------------------------------------------------------------------------------- >光来さん No.5099 投稿日 2002年8月11日(日)01時04分 投稿者 新木 伸 >光来さん  読みました……が、わけわからんです。  ひとことでいうと、いまのこれって、どんな話になったわけですか?  主人公が恋心を捨てようとする展開のほうを取って、それを残したわけですよね。主人公が彼女を助けるために頑張る展開のほうではなくって。  なのに、なんでラストがハッピーエンドになってるの?  恋心を捨てようとしていた主人公がいますよね。それなのに、なんで捨てないで、彼女に関わっているのやら。  まったく、わけがわかりません。  これ、ためしに捨てたほうの展開の、「彼女のために頑張る主人公」てなほうで、話を一本作ってみませんか?  前の書きこみで、「どちらの路線でも、別々に1本ずつ話が作れる」と書きました。そっちの路線でも作れるはずです。  あと字数制限ですが、無理して800字に収めることでわかりにくくなるぐらいなら、多少オーバーしてもいいというだけであって、2400字も書いてきていいわけじゃないのですが。  次は800字前後で書いてくること。  こんなに長いあらすじを毎回ごとにやりとりしていては、書くほうも読むほうも時間のムダです。 --------------------------------------------------------------------------------  今日はあらすじだけ。 No.5100 投稿日 2002年8月11日(日)01時44分 投稿者 羽矢野 ●界夢 あらすじ  中学時代、サッカーの試合で相手の選手に怪我をさせてから、怖くなって辞めてしまい、毎日を無気力にすごすようになった少年、柳瀬恭弥。  彼はある日、学校でクラスの男子生徒が怪物に殺される現場を目撃する。恭弥も見つかり襲われる。逃げる恭弥。その途中に手の中に銃が現れ、それで応戦するが追いつめらてしまう。しかしぎりぎりの所で奇妙な格好と大鎌を持った少女に助けられる。恭弥は少女の顔を見て驚く。それはクラスメイトで幼なじみの鈴森瑞美だった。  恭弥はそこで教師に起こされ目が覚める。まだ授業中だった。さっきの怪物は夢だったのだ。苦笑するが、同じように居眠りをしていた“夢で襲われた男子生徒”は、眠ったまま目が覚めず、病院に運ばれてしまう。  ざわつく教室。ここ数日、同じように眠ったまま起きてこない生徒が数人おり、新たな犠牲者の出現で、様々な憶測が飛び交った。恭弥はさっきの夢が関係しているのではないかと思う。  放課後、恭弥は怪我をさせた相手、小野寺祐介に呼び止められる。今度の試合に助っ人として出場してくれないかというのだ。“眠り病”にかかっているのはサッカー部のレギュラーばかりで、さっきの生徒で人数が足りなくなってしまったらしい。祐介自身も最近の練習で足を怪我をしており、試合に出られないため、力を貸して欲しいと頭を下げられる。しかし、恭弥はもうサッカーは辞めたと断る。妹の真由美に世話を焼かれて帰る後ろ姿に、過去自分が祐介に怪我をさせた光景がたぶる。  その夜、彼は夢の中で瑞美にであう。彼女は恭弥が“界夢”と呼ばれる精神世界を持つ人間に、命を狙われていると語る。  彼女は恭弥が怪物に襲われた時、銃を出現させたことに触れ、恭弥も“界夢”そして怪物と戦う力になる“祓刀”を持っていることを語る。  恭弥は瑞美に一緒にその犯人を止めようと誘われる。  今回、事件が学校で起きた事で、かなり的が絞れたと語る瑞美。他人を界夢に引き込んで力を使うには、自分達のクラスかもしくは左右の一教室くらいが精一杯らしいのだ。  しかし恭弥はそれを訊くと、黙って殺されることを選択する。  恭弥には犯人は小野寺祐介しか考えられないかった。思えば祐介が怪我をしたのは眠り病にかかっている人間との練習が原因だし、恭弥も中学時代に怪我をさせた。その試合のせいで、祐介は推薦入学が出来なかったと聞いている。祐介自身が何かを言ったことはなかったが、恨まれて当然だし、それで気が済むなら、殺されようと思ったのだ。  瑞美はその言葉にひどく怒る。そして絶対に助けてみせるからと宣言する。  次の日、恭弥が学校へ行くと瑞美と恋人同士ということになっていた。二人がいつも一緒にいられるように瑞美が吹聴したのだ。おまけにいつ襲われても助けられるようにと、家にまで入り浸る(恭弥は一人暮らし)。最初は怒って相手にしない恭弥だったが、周囲とうまくやっているとばかり思っていた瑞美が同じような心の傷や悩みを抱えていることを知るにつれ、親近感を持ち始める。  祐介の周辺を探っていた二人はついに犯人を突き止める。犯人は祐介の妹の真由美だった(教室は恭弥達の真下)。実は祐介の怪我は故意に引き起こされたものであり、それを知った真由美は界夢を創り出して復讐していたのだ。  恭弥は中学時代に祐介に怪我をさせたことを詫る。しかし真由美は怪我をさせたことなどはまったく恨んでいなかった。  彼女は恭弥がサッカーを辞め、毎日無気力に過ごしているせいで、祐介が心を痛め悩んでいた事を語る。祐介も自分のせいで恭弥がサッカーを辞めたと負い目を感じていたのだ。  原因が怪我をさせたことではなく自分の態度に会ったことを知り、衝撃を受ける恭弥。  償いのためにおとなしく殺されようとするが、瑞美が庇って怪我をしてしまう。  駆け寄る恭弥に、瑞美は自分がこうやって界夢の事件に関わることにしたのは恭弥が勇気を与えてくれたからだと語る。  今の恭弥はただ辛いことから逃げだと言い、真由美を救うように諭す。  祓刀とは武器の形をしているが、自分の意思を伝える道具であり、恭弥が真由美を救いたいと願えば、彼女の界夢を祓えるはずだと語る。  恭弥は自分の願いを込め、銃を撃つ。  事件は終わる。真由美は事件に関係する記憶がなくなり、もとの状態に戻る。しかし奥底では自分が何か罪を犯したことは憶えている。  意識不明になった人間も、徐々に目が覚めて普段の生活を送り出した。  そして、放課後のグラウンドには、サッカー部の助っ人として練習をする恭弥の姿があった。   --------------------------------------------------------------------------------  え、え、 No.5101 投稿日 2002年8月11日(日)03時14分 投稿者 巻島翔史 >>もう今日になったから、「明日中」というのは、つまり今日中のことなのだな。  新木さんにとっては、いつからが今日なんでしょうか……?  ともかく、俺は11日中に出せばいいのかと解釈して、それで今分室に寄ったので――心臓が飛び上がりました。  いろいろレスすべきことはあるんですが、ネタだけ出しておきます。 1:主人公はある日、自分が宇宙人で誘拐犯であったことを思い出す。金持ちの子供二人を誘拐して、地球に逃げ込んだのだ。そして親友二人が自分が誘拐した子供らの転生したものだと知り、愕然とする。親友らは前世のことなんかどうでもいいと言ってくれるのだが、罪悪感を感じる主人公は元の星に連絡をとり、連行される道を選ぶ。 2:主人公はある日謎の男に殺されかけ、能力に目覚める。わけもわからぬまま撃退を続けるが、男に前世のこと、さらに自分をかばって死んだ恋人のことを教えられると、記憶を取り戻す。復讐心に燃える主人公は男を倒す。 3:自分はこの星から浮いた存在であると感じていた主人公のもとへ、星より使者が訪れる。行方不明になった主人公を探していたという。確かに言われてみればその星の風景を鮮明に憶えている主人公。しかし、好きな女の子と別れるのがつらく、主人公は地球に残る。 4:自分が遠い星の王族だったことを思い出した主人公。一方、クーデターを目論む大臣一派は、主人公が持っていたアイテム(政権に関わるやつ)を求めて、地球に来る。主人公はそのアイテムを守りきり、一派を退ける。 5:あるとき主人公の前に宇宙人が来て、監査結果の報告をしろと言われる。そのことで、地球監査員として派遣された者であることを思い出した主人公。人類の環境倫理意識がひどいものなら、地球を強制的に制圧することになっていたことも思い出す。主人公はなんとか地球人の環境倫理意識の残存を証明して、制圧をまぬがれる。 6:施設育ちで、肉親の顔をひとりも知らない主人公。そしてそれが、自分が地球に移り住んだ宇宙人の末裔であるからだと知る。仲間を探す主人公。そして仲間は見つかるのだが、自分たちの一族が星を捨てた悲しい話を知る。主人公は一族の再建を決意する。 7:日常に倦怠感を感じている主人公。転生の記憶を思い出してかつての仲間にも会い、ラッキーだと思う。ある日、自分もかつての仲間のひとりだと名乗る人に主人公は会い、家にあげるのだが、そいつは実は敵だった。ほかの仲間はすでに捕らえられており、主人公は仲間を助けて敵を倒す。 8:放浪の民であったことを思い出した主人公。そろそろ、次の星へ行かなければならない。しかし地球に長いこと定住した主人公は、行くべきか迷う。普段親しくしている人々に、自分がもうすぐ引っ越すと言ってみて、反応を窺うと、主人公の好きな人だけが引っ越しに嫌悪感を示してくれて、主人公はまだここにいようかと決める。 9:故郷の星を失い、故郷に似た地球に移住した主人公。その記憶が戻り、自分は帰るべき場所のない 哀れな人間なのだと落胆する。しかし周りの人間との関わりあいのなかで、自分はもう地球に根ざした人間になっていると悟り、生きる気力を取り戻す。 10:行方不明の恋人を追って地球に来て転生した主人公。しかし向こうも転生しているため、なかなか見つからない。そしてやっと恋人を見つけるが、恋人は幼少期に心に傷をおっており、その痛みを避けるためなのか、記憶は封じられていた。主人公は恋人に温かく接し、記憶を取り戻させる。 -------------------------------------------------------------------------------- 昨日の分。 No.5102 投稿日 2002年8月11日(日)15時18分 投稿者 八神伽羅  昨日はパソコンに向かう時間が作れなかったので、今さらですが提出します。  メモの走り書きを解読するのに、えらい時間がかかってしまいました。……いつでもどこでも読める字が書けるようになるのって、けっこう難しいです。 「平和主義者の勇者が、魔王を説得して改心させる話」 1.平和主義者の青年。平和運動を行っているところに、神官が現れる。彼は伝説の勇者の生まれ変わりで、魔王を倒す宿命を負っているというのだ。神官に連れられ魔王討伐の旅に出る青年。だが彼は魔王相手といえど信念を曲げて戦うわけにはいかないと、説得して改心させることを決意。その熱意あふれるしつこい説得に、魔王は改心し世界征服を諦めるのだった。 2.名のある剣士だが平和主義者であり、戦いはしても相手を傷つけることはしない青年。人々を苦しめる魔王を倒せるのはあなただけだ、と勇者に祭り上げられ、討伐の旅に出ることになる。同行した仲間達は、相手は魔王なのだから殺してしまえと彼に言うが、相手によって対応を変えるのは信念にもとるとそれを拒否。襲ってきた魔王を撃退しつつ説得を重ね、ついには改心させるのだった。 3.争いごとを嫌う平和主義者の少女。魔王率いる魔族と人間との熾烈な戦いを止めさせたいと考えた彼女は、旅をしながら魔族に平和の尊さをしつこくしつこく説き、無理矢理改心させている。そうして各地に平和をもたらしている彼女はいつしか勇者ということになり、優秀な人材が彼女の元に結集する。名うての剣士や魔導士が揃い、これならば魔王と互角に戦い、倒せると周囲が意気込む中、彼女はそれは自分の信念に矛盾するから、と一人で魔王の元へ出かけ、いつものように説得に成功するのだった。 4.平和主義者の非力な青年。魔族を改心させ、人間と和解させるために旅をしている。そんな彼を心配して、幼なじみの女剣士が同行しているが、青年は女剣士が剣をふるうことを固く禁じている。旅は進み、二人は魔王の元へたどりつく。魔王の攻撃で青年は重傷を負い、怒った女剣士は剣を抜こうとするが、瀕死の彼はそれを止め、息も絶え絶えに魔王に説得する。死の淵にあってなお信念を曲げない青年に感化された魔王は改心するのだった。 5.かつて戦場で名を馳せたが、争いの虚しさに気づき平和主義者となった老剣士。だが魔王の侵略が激化する中、彼は勇者として再び戦場に戻される。心ならずも軍の先頭に立つ羽目になった彼は、最終決戦において姿を現した魔王と対峙することになる。襲いかかってくる魔王に対し説得を試みる老剣士。魔王は嘲笑し、戦ってみせろと彼をいたぶる。だが彼はいくら傷を負っても戦おうとはせず、説得を続けた末に倒れる。魔王はそれに感銘を受け、人間との争いを止めるのだった。 6.勇者の生まれ変わりの少女。根っからの平和主義者の彼女は、強大な力を持つとされながらも決してそれをふるわず、襲いかかってくる魔族は説得して改心させていた。彼女に改心させられた魔族が増えたのを重く見た魔王は、少女を殺そうと現れる。そんな魔王にも説得を試みる少女。だが魔王は耳を貸さない。その時、苛立った少女が勇者の力を発動、だが平和主義者の彼女はそれを魔王には向けず、近くの山にぶつける。完全消滅した山を見た魔王は、少女の説得に改心させられたと言い残し姿を消すのだった。 7.かつて魔王を封印した伝説の勇者。だが戦いの過程で多くの仲間を失い、争いの虚しさに気づいた彼は平和主義者となり、剣を握るのをやめていた。そんな中、魔王が甦る。人々は再び勇者が魔王を封じてくれると期待する。人々にうながされるまま魔王の元へ赴く勇者だが、剣は置いていく。宿敵であるはずの魔王と再会した彼は争いの虚しさを淡々と説き、勇者と似たような悲哀を感じていた魔王はそれを聞いて改心し、隠居することを決めるのだった。 8.かつて戦争で故郷を失い、争いの虚しさを知った青年。伝説の魔王が甦り、各地を侵略している中、高名な予言者に勇者だと見出される。危機に瀕した人々は彼に優秀な剣士と魔法使いを共につけ、魔王討伐の旅に向かわせるが、戦っても意味がないと考える彼は共を置き去りにし、一人で魔王の元へ向かう。殺されるのを覚悟で魔王の元へ行き、とうとうと説得を試みる青年。その心意気にうたれた魔王は改心する。 9.伝説の勇者の再来だといわれながらも、争いごとを嫌い山奥で隠遁生活を送る平和主義者。魔王復活の可能性に怯える人々は、何度も彼の元へ向かい、封印されているはずの魔王を討ち滅ぼすよう訴えるが、彼は耳を貸さない。そんなある日、一人の少女が彼の元にやってくる。何故魔王討伐に出かけないのかと尋ねる彼女に、勇者は平和を尊ぶ自らの信念を語る。少女はそれを聞いて、そういう考えも悪くないと言い残して消える。彼女は実は甦っていた魔王だった。 10.長い魔王との戦いに疲弊している世界。誕生時に争いを終わらせる勇者だと予言され、戦士としての英才教育を受けてきた青年。だが戦いで傷つき、魔族を深く憎悪する人々を目にして育った彼は、魔王を倒しても魔族との争いは終わらない、両者が歩み寄れば争いは終わると考えるようになる。十五になり、魔王との戦いに赴く勇者。だが彼は戦おうとはせず、平和を説き魔王を説得しようと試みる。無視して魔王は襲ってくるが、彼は信念を実践するため応戦せず、説得を続ける。それを見て、人間と同じように疲弊していた魔族は彼を信じ、争いをやめようと改心するのだった。 11.平和主義者の勇者。人間をくるしめる魔王がいると聞いて憤り、やめさせようと魔王の元へ赴く。だが平和主義者の彼は、魔王を倒すのではなく説得し改心させようとする。まるで相手にせず、適度に痛めつけては勇者を放り出す魔王。しかし毎回立ち直り説得にやってくるその姿にうたれた魔王は改心するのだった。 12.強大な魔力を持って生まれた勇者。その力を得ようと襲ってくる魔族を撃退し続けるうち、争いの虚しさに気づく。彼ならば長く人間を苦しめている魔王を倒せる、と思われ魔王討伐に送り出されるが、魔王と対峙しても彼は力を振るおうとせず、平和を説く。馬鹿にする魔王だが、勇者が自分を凌駕する力を持っていることを見抜き、それでもなお自身の信念のために困難な説得を試みていることに感銘を受け、改心する。  すごく無理矢理な話ばかりになってしまったような……。  面白そうなお題だと思って気軽に選んだけど、説得して改心させるってかなり難しいんですよね。うまいきっかけが浮かばず、強引にまとめるはめになってしまったネタばかり。だめだめです。  ていうかそもそもこれ、「信念を貫く話」なわけで、重点がそこから説得に移ってるあたりですでにもうだめすぎ……。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5103 投稿日 2002年8月11日(日)19時49分 投稿者 新木 伸 >巻島君  ネタ出し10個。  全部ボツ。  宇宙人転生ネタである必要のない話が、過半数。  話としてまともでなくて、壊れているものが、ほぼ全部。  なんでこんな、突拍子もないものばかり思いつくのかな〜。まあ思いつくのはいいとして、こうして人目に触れさせるまえに内々で処分しろっての。  どうやら、まっきーには難しすぎることをやらせてしまったようだ。  10個ともボツだが、直しとか再提出とかは、考えないでいい。  とりあえず色々と書くべきレスのほうを書いてくるように。  あと、ひとつだけ課題。  いま現在「あらすじ」で取り扱っているこの話を、これら10個のボツになったものと、同じ程度の文字数でまとめてくるように。100〜160文字ぐらいってところだな。  なるべく短く簡潔に、タイトに(笑)まとめてくるように。 >羽矢野君  キミは。  主人公の妹が死んでいる設定を直せといったら、ただそれだけを直してくるのか?  一カ所直したら、他も波及して直す必要が出てくるんじゃないの?  おたくプログラマーだったよね? あるモジュールの仕様が変わったのに、他がそのままっていうのは、これ、どういうことよ? バグのもとだろ、そういうのって。  たとえば、ここ。 >>しかし恭弥はそれを訊くと、黙って殺されることを選択する。  以前のバージョンでは、最愛の妹を失ったことによる虚無感から、死んでもどうでもいいや、っていう主人公の心境があったわけだろ。  それがなくなったのに、なんで、ここがそのまま残っているわけ?  なんで主人公は、「殺されてもいいや」って思ったままなの?  むか〜し、怪我させたくらいで、しかもその怪我は現在ではすでに完治していて後遺症も特になくて……。それが、「殺されてもいいや」って思うほどのことか?  あと冒頭シーン。 >>中学時代、サッカーの試合で相手の選手に怪我をさせてから、怖くなって辞めてしまい、毎日を無気力にすごすようになった少年、柳瀬恭弥。  こういう主人公の初期状態があるわけだな。  ならその「初期状態」を、しっかり読者に伝えなければならないわけだな。  なにかエピソードで伝えるわけだな。  こんな、どう書いても面白くなさそうなこと、どうやって伝えるのよ?  冒頭の5枚だか10枚だかが、こんなクソつまらんことで始まる話、いったい、誰が読むのだ? >光来さん、羽矢野君、巻島君  全員に共通することなのだけど。  筋を作っていて、あらすじレベルでの直しをしようとしている段階で、いらないディテールをどんどん作ってゆくな。  骨からガンガン叩いて直さないとならんときなのに、細部のエピソードを思いついてしまって、それを次々と話に組み込んでいってしまっているのよ。君たちは。  話にいったん肉が付いてしまうと、骨から直すことは、できなくなるのね。  いくら僕が「骨から変えろ」と言っても、変えてきてないでしょ?  「直しました」って出してくるのは、ただディテールのところをすこしイジった程度のものでしかない。  いちど思いついてしまった「具体的なエピソード」を、捨てたくないわけだよ。君たちは。骨から変えるということは、そもそも、土台から丸ごと変わるわけだ。具体的なエピソードが出てきていても、どんどん捨てていかねばならない。  君らはいわば、「エピソード貧乏」なわけね。  思いついてしまった「具体的なエピソード」を後生大事に抱え込んで、そのせいで話がねじ曲がってゆくことにも気がつかず、そのエピソードのためにすべてを台無しにしようとしているわけだ。  こういうケースにハマってしまって、にっちもさっちも行かなくなったときの対処法というのは、ひとつだけある。  話をまるごと捨てること。  数年は放置しておいて、妙なこだわりが消えるのを待つ。  先に言っておくけども……。  もうすこし、ある程度のところまでは「骨から変える」ために付き合うが、「こりゃだめだな」と見切ったら、いま抱え込んでいるその話を、捨てさせるからな。  羽矢野君なら全ボツ。  まっきーも全ボツ。  この二人には、強制的に捨てさせてやり直し。  光来さんには僕からボツは出せないので、そのかわりに放り出すことになる。もう手伝えませんので、あとは自分で勝手にやって――となる。  今現在、光来さんには、こんな方針を提示してますね。  現在の、「主人公が恋心を捨てようとする路線」の話はそのまま置いておいて、ためしに、「主人公が初めから終わりまで頑張り通す路線」で、一個あらすじを作ってみること。  ――って方針。  これは、ディテールを作りすぎたために、硬直しちゃって修正不能状態に陥っている現状を打破するための、ひとつの方策なわけよ。  まっきーには、現在の話を3行にまとめさせてみたり、新機軸のストーリーラインを10パターンとか作らせてみたり(これは失敗したが)とか、やってる。  羽矢野君には、いらんディテールをとっぱらって、最小構成で話を組み立て直してみろ――と言ってみようか。  やはり、まず3行でまとめることかな。  あと話が内包する要素を抽出してみて、分析するとか。 ・主人公に備わる特殊な能力。 ・命を狙われるが、同種の力を持つ少女に助けられる。 ・大量殺人を止めるために、少女と力を合わせる主人公。 ・犯人は親友の妹だった。  ……こんな感じか。 >光来さん、羽矢野君、巻島君、弟切さん  三人に、最優先課題を出します。  ついでに弟切さんにもだ。  「この話の中で、なにがいちばん書きたいところなのか」  ――まずこれを、書いてくること。  いったん、話作りの根元のところに立ち返ります。  その話を書こうと思った、はじめのきっかけは、なんだったのか。  なにを(どこを)書きたかったので、その話を書こうと思ったのか。  まず、そこに立ち返ります。  光来さんには以前聞いていたけど、いまだに変わっていないのなら、そのままもういちど書くように。また変わっているのなら、変わったことを書くように。 -------------------------------------------------------------------------------- 飽きっぽいのはいけませんね(^^; No.5104 投稿日 2002年8月11日(日)19時51分 投稿者 弟切 千隼 すみません。またビョーキが出てしまいました。 ひらめきがあるならあるで、それを一気にまとめるだけの瞬発力があるならば、それは長所となり得ますね。 しかし、私にはそれほどの瞬発力はありません。かといって持続力があるかといえば、これまでを見ていただければわかるとおり、そういうわけでもありませんね(;_;) それでも、持続力のほうはまだ鍛えれば何とかなる見込みがある気がします。瞬発力というのは多分に天性の才能によるものだと思いますから、今の時点で弟切に瞬発力がないということは、「ないものはない」のでしょう。 弟切のこのビョーキの「発作」自体はおそらく止めようがないので、「発作」によって降ってきたひらめきをすべて封印することとします。 自分の中の箪笥の引出しのどこかにしまっておくわけですね、一つの話が完成するまでは。 そういうことで、ベリルの話のコンセプトは以前のまま−凍った心が溶ける話−とします。 No.5082の書き込みに続き、ベリルの弱点のアイディア出しをやります。 11.ベリルは一見健常者に見えるものの、実は片目または片耳が不自由である。立体視ができない(または音源の探知が難しい)ため、転んだり物にぶつかったりしやすく、生傷が絶えない。 12.ベリルはかつて大怪我をしたことがあり、その時の醜い傷跡が体に残っている。それがコンプレックスになっていて、彼女は誰にも自分の裸体を見せたがらない。ゆえに彼女はまだ処女である。 13.ベリルは天才であるかわりに幻覚が起こりやすいたちである。冷凍睡眠前は精神科医にもらった薬で症状を抑えていた。しかし、未来社会にはそのような薬が出せる精神科医がいないため、彼女は幻覚に悩まされる。 14.ベリルは、昔大切な人にもらったお守り(人形、装身具、写真などでも可)を肌身離さず持ち歩いている。これがないとひどく不安になり、仕事をすることも眠ることもできなくなる。 -------------------------------------------------------------------------------- かってに判断させていただきます。 No.5105 投稿日 2002年8月11日(日)19時53分 投稿者 かねやん //羽矢野さん 「界夢」No.5100について >夢オチとか ----------------------------------  彼はある日、学校でクラスの男子生徒が怪物に殺される現場を目撃する。恭弥も見つかり襲われる。逃げる恭弥。その途中に手の中に銃が現れ、それで応戦するが追いつめらてしまう。しかしぎりぎりの所で奇妙な格好と大鎌を持った少女に助けられる。恭弥は少女の顔を見て驚く。それはクラスメイトで幼なじみの鈴森瑞美だった。 ----------------------------------  夢の出来事を、いかにも実際に起こったことのように書いてあるこの部分。  無気力な少年って初期設定の文からいきなりこんな文に繋がったり、その後に「実は夢でした」と書かれたり、どうしても脱力しちゃうんですけど。  なんか「夢オチなんだけど、騙された?」って言われた気分になってしまって(苦笑)  「夢オチを逆手にとった話を書きたい」ってのが羽矢野さんの動機になっているんでしょう。  だから、一度夢オチだったってことを示した文が出てきちゃうんじゃないかな?  ……なあんて、かってな判断してるけど(笑)  別に僕は、羽矢野さんがどんな動機で書いてるのか当てたいわけじゃなくて、そんなふうにとっちゃう文の書き方になっていると言いたかったりします。 >界夢とか  この名前が、むう、な感じなんですが。 「界」という字。何かの世界の名前に使うときは「○○界」と使うのが普通で、前に持ってくるのはおかしいです。 「夢の世界」じゃなくて、「世界の夢」に見えると書けば、僕が感じたものが伝わるかな?  んっ?  起の部分がやけに長いと思ったら、800字じゃなかったですね。  どうも話の筋が掴みにくいので、800字のほうが出たら内容のほうは突っ込ませてもらいます。 -------------------------------------------------------------------------------- わわわ、 No.5106 投稿日 2002年8月11日(日)20時00分 投稿者 弟切 千隼 すぐ前の書き込みをして、再読み込みしたら、新木さんの新たな書き込みがありました(^^; 原点に立ち返ることは了承しました。 弟切は焦るとまた妙なひらめきが降ってきてしまうので、少しゆっくり考えさせて下さい。明日には提出します。 -------------------------------------------------------------------------------- しょっちゅうあることとはいえ、 No.5107 投稿日 2002年8月11日(日)22時10分 投稿者 巻島翔史  今日は腹を下しました。原因は不明。  俺は胃腸が強くないので、まあちょくちょくあるんですが……何度でも、嫌なものは嫌です。 >>キャラに特殊な「能力」を持たせるのなら、それが話のメインディッシュになるような話にしろって、そう言ってるの。  「メインディッシュ=ウリ」という解釈でOKですね?  自分のやりたいこと=テーマ  読者に見せたいもの=ウリ  というのを、電撃hp19号の花田十輝さんのコーナーで見たのですが、それを見てようやく、ウリがなんなのかおぼろげに見えてきたという。  このあたりの理解の遅さが、俺が読者を向いて書いていないことの証明になっている気がします…… ウダウダ言ったわけ>  確かに、作品が上がる上がらないの次元で言えば意味はないです。  が……なんていうのかなぁ。俺本人が納得してないまま、新木さんの言うことにほいほい従っててもだめなんですよ。自分のなかで考えて納得しないといけない。俺にはずっとそんなほいほい従ってるような傾向があったんで……  あれがなぜ直ってないか、について、俺は純粋に疑問を持ったんです。あの当時。  だから、ああいうことを言いました。わからんことをそのままほうっていっても、あとでひっかかってくるわけだし、それなら今話したほうがいいはずです。 逃げてるかどうかについて> >>で、その焦燥感の解決方法としては、上記の「ひとりで○○をする」ということは、これは正しい行為であるわけ?  俺には、仲間に相談するっていう案のほうが不自然な気がしますが……  人に相談するって、恥ずかしいことじゃないでしょうか。自分の弱味を人に見せるわけなんだし。  確かに前世では仲間だったわけですが、転生した現在でもすぐに同じ関係を築けるとは限らないわけで……そこまでの信頼性がなければ、やっぱり相談は出来ないでしょう。  ……というか、ひとりで問題を抱えこむ俺のほうがおかしいのでしょうか。  これ、新木さん以外の皆さんにも訊いてみたいのですけど。  俺がおかしいならそれはそれで知っとかなきゃならない。 >>ならその「承」のほうが動かせないものだとしたら、では、「起」のほうが壊れていることになる。    そう、俺の感覚では、むしろ「起」が壊れているという感じでした。倦怠感→仲間に追いついていない焦燥感という流れでも、やっぱりおかしいのです。倦怠感という「起」に対するこだわりはないので、まあ変えるとしたらそっちだろうと。 (ただ、焦燥うんぬんも展開としてダサいしなぁ……いさぎよく一度捨てるべきなんでしょう。あらすじ) >>10〜20パターンぐらい出してこい。 >>「じつは自分は宇宙人だったのだ」と知ったときの、人間の反応パターン。 ・ちょっと面白そうだと思う(軽いノリ) ・意識しないようにしようとしてみるが、気になってしかたがない。 ・困惑する。とまどう。 ・記憶を持てあまし、うろたえる。 ・生きる希望になる。 ・今まで記憶を忘れていた自分に怒る。 ・あるならあるで、あってもいいかなと思う。(消極的肯定) ・そのことを考えるたびにドキドキする。 ・ことの大きさにおびえる。 ・自分が大人物になった気がして、自信がつく。 ・自分は頭がおかしいのかもしれないと心配する。 ・感情をはさまず、そのことについて深く考える。 ・思い出せない部分は妄想で補い、夢心地に浸る。 ・忘れようとつとめる。 ・選民意識のようなものを持ち、尊大になる。 ・そのようなことを望んでいたので、嬉しく思う。 ・特別なにも変わらない。(無感動) ・地球人でないことを悲しむ。 >>そのうえで、決めろ。 >>主人公はどれであり。一歳年上の(おそらくは落ち着いているのであろう)少女はどれであり。一歳年下の(おそらくはナマイキなのであろう)少年はどれであり。  主人公:そのようなことを望んでいたので、嬉しく思う。  少女:意識しないようにしようとしてみるが、気になってしかたがない。  少年:ちょっと面白そうだと思う(軽いノリ)  自分のほうでは一応こんな感じで決めていたんですけどね。脇二人の感覚がどの程度「話のすじ」に影響するのかつかみかねていたので、あらすじには書いてませんでした。 >>君らの出してきた話のウリは、なんなわけ?  宇宙人転生もの、というジャンルそのものがウリになるかな、などと昨日まで考えていましたが……どうもそれも違うっぽい。むしろ「テーマ」のほうにからんでることだと思う。  一番最初にオフ会のネタを出したときは、そうした正体暴きの楽しみというか、実態と異世界のズレを楽しませたいというか……あれです、オフ会でウソHNを名乗って初参加の人の反応を楽しんだりするような、そういうことも含めたオフ会的愉しさを考えていましたが、しかし最新のあらすじではウリっぽいものはないです。(それは認めざるを得ない)  「念波」については後半すぎてから出してきてる時点で、ウリという意識はなかったのでしょう。もっとも、今はウリとするならこれしかないだろうと考えていますが。  >>あれって、「自分で読みたい話」になっているわけ?  宇宙人転生ものというジャンルは俺が読みたいものではありますが……どうだろう、御都合主義が全開で、しかも降って湧いたラッキーで倦怠感から抜けるというのは俺の願望でしかないのではないか。  今までは「書きたいもの」=「読みたいもの」となっていると思っていましたが、しかし俺が読みたいのは、いつも「俺の願望を充足させる話」だけではないはず。美少年が家に転がりこんできて、あやしい関係になる話だって、美少年が可愛ければ読みたい。でも男と同居するのは願望ではない。  「俺の書きたいもの」=「願望充足」=「俺の読みたいものの一部」なのか……  「書いて愉しい」と「読んで愉しい」がまったく分化できてないんだろうなぁ。悔しい。  と、新しい書きこみが。 (……読んでいます……)  全ボツかぁ。  理由はなんとなく分かるんですけどね。あれ、初期状態がないんですよ。いきなり記憶を思い出したことから書くから変になる。初期状態→終了状態の変化が一連の流れでないといけないのに、出発点がそもそもないのはお話にならない。  パターンの違うものを出せと言われて、なにかアイデア段階で違うものを出せといわれたのだと思っていたんですが、展開の違うものを出せということだったのですね。  相変わらず気づくのが遅い…… >>いま現在「あらすじ」で取り扱っているこの話を、これら10個のボツになったものと、同じ程度の文字数でまとめてくるように。 日常に倦怠感を感じていた主人公は、ある日、自分がかつて宇宙人だったことを思い出す。かつての仲間とも再会し盛り上がるが、自分の思い出している記憶が仲間より少ないことに主人公は焦りを感じ、記憶のヒントを求めてひとりで出かけて敵に襲われる。仲間をも巻き込んだ戦いは、主人公の特殊能力が発動して敵を倒して終わる。  ――この主人公ダサいよなぁ。焦ったあげく勝手に襲われてるという。脇キャラならそういう「情けないキャラ」として存在することもできるんだろうけど、主人公にそういうのを持ってくるのはやっぱりマズい。俺なら読まない。 >>思いついてしまった「具体的なエピソード」を後生大事に抱え込んで、そのせいで話がねじ曲がってゆくことにも気がつかず、そのエピソードのためにすべてを台無しにしようとしているわけだ。  はあ、つまり「月に見とれる書き出し」にこだわって、ばりばりの回想を入れてしまったあの俺の短編とか――ようはそういう問題なわけですね。ディテールに振り回されるというのは。  自分の場合、話を思いつくのが「こういうシーン書きたいなぁ」からくるんで、どうしてもそういう思いついたシーンなりエピソードなりに振り回されてしまう。うう。 >>「この話の中で、なにがいちばん書きたいところなのか」  昔のバージョンではコンプレックスとかそういうやつだったんですが、バージョン3以降は「かつて宇宙人だったことを思い出して、そのことから非日常に巻き込まれていく主人公が頑張る」ということです。  この「宇宙人」というのが重要でして……スケールのでかいことをやりたかったのですよ。単に転生ものがやりたいということではなく。だから戦国時代の転生うんぬんにはならなかったんですね。  で、スケールのでかさを示す具体的なものが「念波」でして、それは同時にウリにならなければならないという。  -------------------------------------------------------------------------------- 補記 No.5108 投稿日 2002年8月11日(日)22時18分 投稿者 巻島翔史 >>一番最初にオフ会のネタを出したとき  これは4988で出したもののことを指しています。 -------------------------------------------------------------------------------- 最近思うこと No.5109 投稿日 2002年8月11日(日)22時30分 投稿者 新木 伸  最近、どーも、皆の小説にかける情熱っていうか、熱意っていうか、そういったものを、僕は疑いはじめているっぽい。  小説の話が行われているのに、なんでぐーすか寝てられるのか、とか。  学生連中は夏休みに入って、学校に行っていた時間が丸々使える状況にありながら、ぜんぜん時間を振り向けていない状況だとか。  思いついたつまらんディテールにかまけていて、話の最も大事なことを忘れ去っている姿勢とか。  僕にとっては、理解不能のアンビリーバボーなことが、色々あったわけね。  僕やその他のプロが、小説に懸けているものと、君らが懸けているものとは、質も量も違うのではないだろうか?  僕はいままで、「熱意」の差はたいしたことはなく、唯一の大きな違いは「技術」にあるという前提でやってきたわけだ。  どうも、それは誤りだったのではないかと思い始めている。  熱意が足りないことはたしかだけども、言えば、すぐに改められるぐらいの違いでしかないと思っていた。  「おまえらには覚悟が足りん。プロにはこのぐらいの覚悟が必要なのだ」と言えば、「そうですかわかりました。このぐらいの覚悟があればいいですか」と、すぐに改めてしまえるぐらいの違いってことね。  熱意っていうものは、じつは「量」で計れてしまうものなんだよ。  分室ができてから、もう2年経つよな。  その2年の間に……。  40過ぎたオッサンが、本職を持ちつつも、空いた時間だけを使って12冊書いているわけだよ。また40過ぎた別の専業作家は、2年で24冊以上書いているわけだよ。  また30代であり、遅筆で轟く、とある作家は、2年で4冊書いて、うち1冊はボツにしたけども、3冊は世に送り出しているわけだよ。  君らの場合は、色々な段階の人が混ざっているわけだよな。  ほとんどなにも書いたことがなくって、小説のいろはを覚えようとしている人とか。  書いてはいるのだが、いつも完結させられない人とか。  山ほど書いてきているのだが、しかし、自分のやりかたでは商業レベルの作品を書きあげることができず、手詰まりを感じてここにやってきた人とか。  まあ色々だ。  この2年で、なにをやった?  なにを書いた?  自分の何が変わって、何を身につけた?  そして自分は何者になった?  とりあえず、いま僕が考えていること。  べつに分室を閉めるとか、そういうことは考えていない。  ただ、自分よりも熱意の点で遙かに劣る連中に、自分の時間を取られているこの現状を、アホらしく感じてきているのは確か。  僕が分室に時間を使っているのは、目的があるわけね。  建前としては「プロを生み出す」。本音としては、「自分と同じレベルで話のできるやつらを出す」。  まあどっちにしても、同じことになると思う。  僕はいままで、自分と同じレベルで小説のことを話せる人間は、プロ作家しか知らない。逆にいうと、プロ作家の全員と、僕は期待するレベルで物を話せている。(向こうの期待するレベルに僕のほうが追いついていないというということはあるかもしれない)  僕は技術を伝えようとしているのね。  それが必要である人に、自分の持っているもので役に立つものがあるなら、持っていってもらおうと、そう思っている。  しかしプロになれない人は、「技術が必要な人」なのだろうか?  熱意のないやつは、技術もまた身につけることができないわけだし、もちろんプロにだってなれるはずがない。  いままでは、「熱意はあるはずだ」という仮定のもとでやってきたわけだ。そう思いこもうとしていた。  だが本当にそうなのだろうか……?  ここらでひとつ、しっかりと「現実」を見据えたうえで、自分をごまかすことなく、きちんと正しく判断すべきじゃないだろうか?  たとえば巻島君に、八神さん。  現状の実力と、ふたりが学生時代のうちに残された時間と、現在の熱意における上達率を考え合わせると、大学在学中にプロの実力を身につけるなんて、まず無理な話なわけだ。  どちらも現在、大学の3年生だったよな?  2年かけてこれだけなんだから、あと1年半かけたところで、プロの水準に届かないことは目に見えている。  そして大学を卒業して就職したなら、そんな程度の熱意しかもたんヤツは、社会人となる試練の厳しさに揉まれるうちに、小説のことなんて、すっぱり忘れてしまうに決まっているのだよ。  仮にプロになる可能性があるとしても、まあ、二十代の後半になってからだろうね。  10年も経ったときに、小説への熱意が沸々と沸き上がってくるかもしれない。10年も先のことなんて、わかりゃしない。可能性がないとは言えない。  しかし小説の技術を身につけたりするのは、べつにそれからだって、いいわけだよな。  しかし、なんでプロになるつもりのやつが、就職活動なんてしているのだか?  わけわかんねーよ。  プロのコックを目指すと言ったやつが、大学行くのか? 一般企業に就職するのか?   しないだろ。ふつー。  プロのコックを目指すのなら、そういう職場に就職して、調理師見習いになるものだろ。  小説だって同じこと。目指した時点で、何かアクションが伴っているはずなのね。  そうでないのは、単なるポーズっていうの。口先でもって「目指してる」と言ってるだけ。  前に小説賞に応募することは、受賞したらプロになるという約束をしているも同じこと――と、そう話したよな。  つまり応募した時点で、もう志願しているわけだよ。  選抜されて自分の作品が選ばれたら、すぐプロになるってことなわけ。  自分の側の準備は済んでいるってことなわけ。  ――のはずなのだが。なぜ志願書を出版社に送っているにも関わらず、べつな仕事に就こうとしているのだか。  就職予定の学生連中。  タイムリミットが迫っているにも関わらず、まるで焦ってもいないこの連中。  時間切れで社会人になってしまうまで、連中に付き合ってやる必要は、果たしてあるのだろうか?  早めに放り出しておいたほうが、良いのではなかろうか?  次に社会人連中。  これは本業を持っていながら、なおかつ小説を書こうとしている時点で、熱意は証明されている。ひねり出している時間は、かなり最大値に近いところなのだろう。  こちらは熱意の面では心配いらない。だが使える時間は限られているから、プロの必要水準までには時間はかかる。最悪、人生が終わるまでかけても時間不足で実力が身に付かないということも考えられる。  まあ気長にやるしかない。  フリーター連中。  熱意のほうはどうかわからんが、時間は山ほど持っているはずだ。 >余談  うーん。  僕は「技術が必要な人に、技術を持っていってもらおうと思っている」と書いたけど。  本当にそうなのか、怪しくなってきたなぁ。  本当は、小説に対して熱意を持っている人間を、探したかっただけなのではなかろうか?  技術をエサにすれば、熱意を持っている人が寄ってくるだろうとか、そういう戦略だったのだろうか?  だとしたら、こうした道場系のBBSって意味のないことなのかも。  技術と熱意は別物だし。  技術は教えられるし、それを教えるのが道場なわけだ。  しかし熱意っていうのは、他人がどうこうできるものでもないしなぁ。  ちなみに、「山ほどの熱意を持っている人」っていうのは、べつに人から教わらなくても、自分でどうとでもなるものなのね。なにしろ熱意はあるんだから。プロに必要とされる技術なんてたいした量ではないし、たっぷりの熱意さえあれば自力習得は楽なもんだし。  そういう人は、べつに、ここに来るはずもない。  そうすると、寄って来るのは、中途半端な熱意を持っている人で、自分のパワー不足を実感していて、いまの自分になにか(技術)をプラスすればどうにかなると、そんな甘っちょろい考えを持っているような人ばっか。  みんな。  熱意って、他人が影響を与えられるものだと思う? どう思う?  ひとりの、小説に情熱を持っているプロ作家がそこに存在しているだけで、まわりの人間は感化されて情熱を持ち得たりすることって、起きると思う? どう思う?  僕の場合、まず事のはじめに孤独感があったわけだよ。  そしてそれを改善するために、行動を起こしたわけだな。  自分と同じレベルで小説のことを話すことができ、自分と同じレベルの熱意を持っている者を作り出そうとするわけね。ギブアンドテイク。ギブは「プロの技術」。テイクは「自分の孤独感が癒されること」。  しかしその目的で始めたことが、ますます孤独感を増してゆくこの現状って……。  「同じレベルの熱意を持ってるやつなんて、プロ以外に、やっぱ、いねーじゃん」なんてことを深く実感しているだけって。  これでは本末転倒なのではなかろうか?  もうすこし長い目で、たとえば4年とか5年とかやってみれば改善されるものなのかなぁ。どうなのかなぁ。 -------------------------------------------------------------------------------- >巻島君 No.5110 投稿日 2002年8月11日(日)22時44分 投稿者 新木 伸 >巻島君 >>主人公:そのようなことを望んでいたので、嬉しく思う。 >>少女:意識しないようにしようとしてみるが、気になってしかたがない。 >>少年:ちょっと面白そうだと思う(軽いノリ)  ああ、ひとつ言い忘れてた。  3人出すのだから、「自分が宇宙人であること」へのリアクションのパターンは、3方向に振れ。  つまり、それぞれ違う方向性にするっていうこと。  ひとりが喜んでいるのなら、もうひとりは嫌がっているとか、そういうことね。  現在だと、主人公と少年は同系統だろ。どっちも喜んでいる部類だし。  そして少女のほうが、どっちつかずだよね。  これじゃダメ。3人出した意味がない。 >>日常に倦怠感を感じていた主人公は、ある日、自分がかつて宇宙人だったことを思い出す。かつての仲間とも再会し盛り上がるが、自分の思い出している記憶が仲間より少ないことに主人公は焦りを感じ、記憶のヒントを求めてひとりで出かけて敵に襲われる。仲間をも巻き込んだ戦いは、主人公の特殊能力が発動して敵を倒して終わる。  初期状態と終了状態というのは、このあらすじの、頭と終わりにあるはずだな?  では、それをくっつけて、要約してみせよう。  この話はつまり、「日常に倦怠感を感じていた主人公が、特殊能力を発動させて敵を倒して終わる」というものなわけだ。  変だろ?  おもいっきり――変だろ?  ちなみに、「倦怠感」のところを取ってしまうとしよう。  そうすると、「自分が宇宙人だったことを思い出した少年が、特殊能力を発動させて敵を倒して終わる」となる。  これでも、変だろ? -------------------------------------------------------------------------------- とりあえずレスを No.5111 投稿日 2002年8月12日(月)00時22分 投稿者 光来 唯  豪雨で墓参りはできなかったけど、とりあえず今年のお盆行事は終了。  さらに、親戚の四歳児ズと遊んだことで精神力も回復しました。 > あと字数制限ですが、無理して800字に収めることでわかりにくくなるぐらいなら、多少オーバーしてもいいというだけであって、2400字も書いてきていいわけじゃないのですが。  ああ! すみません。  わかりにくい部分をなくそうとしてたらこうなってしまいました。  もうこのようなことはないようにします。 > これ、ためしに捨てたほうの展開の、「彼女のために頑張る主人公」てなほうで、話を一本作ってみませんか?  考えてたんですが、No.5103を読んで、前回のあらすじの「彼女のために頑張る主人公」の部分を使おうとしていたことに気付きました。意識してませんでしたが、エピソード捨てたくないって思っていたようです。  今頭を冷やしてまして、もう一度一から考えます。 > 光来さんには僕からボツは出せないので、そのかわりに放り出すことになる。もう手伝えませんので、あとは自分で勝手にやって――となる。  うわ。私から逃げることはしないから、ここを去るのは一通り終えたときか、放り出されたときかと思ってましたが、ちゃんと言われるとドキッとします。   >> 骨からガンガン叩いて直さないとならんときなのに、細部のエピソードを思いついてしまって、それを次々と話に組み込んでいってしまっているのよ。君たちは。  ああ、今の私は正にその状態ですね。  だから、あらすじがあんなに長くなっても、それを平然と人目にさらしてしまっているんでしょう。 >「この話の中で、なにがいちばん書きたいところなのか」  「わたし、死神だけど……それでもいいの?」というセリフです。  ただし、自分の意思で言った、つい言ってしまった、など性格によって口調は微妙に変化します。それは誤差範囲内ですので。  この一文(最初の一文でもある)のために、ストーリーは作られています。  ここさえ変わらなければ、他は変わってもかまわない(と思っていたはず)です。 -------------------------------------------------------------------------------- あの…… No.5112 投稿日 2002年8月12日(月)01時08分 投稿者 唯野教授  私の「集団に囲まれる」生課題についても何か言っていただけるとありがたいんですが。反応ゼロなのはつらいっす。  それと次のお題もお願いします。  あと、私もこの夏休みを利用して長編に挑戦したいと思います。とりあえず、八百字あらすじを用意しましたので、つっこみお願いします。 「永遠の世界」(仮)  過去の偉人の業績を伝えることのみが意義を持ち、それ以外のことは許されない村。そこで暮らす少年イクスは、独創的な遊びや物語を次々に考え出す少女クリエと遊びながら毎日の生活を送っていた。クリエは古人の業績をただ伝えるだけでは飽き足らず、それを脚色したり話を変えたりするのが好きだった。しかし周囲の人々はそんな彼女を異端視し、楽しめるのはイクスだけだった。彼らが十歳になった時、クリエは突如失踪する。村の人々は、彼女が神様の怒りにあい、神隠しにあったと噂した。しかしクリエがまだどこかで生きていると信じるイクスは、六年後の成人を機会に村を出て、クリエを探す旅に出る。  巨大美術館を運営する村、全体が一つの図書館になっている村、無数の彫像が並べられた草原などを旅するうち、イクスは、自分の育った村だけではなく世界全体が、過去の様々な創作物を永遠に保ち続ける構造になっていることを知る。彼は先人の創作にかける情熱と執念に心を強く心を動かされる一方で、この世界にいびつなものを感じはじめた。そうするうち、イクスは旅先で得た様々な情報を分析し、ついにこの世界を創造し、管理する「神様」の実在と、その意図を知る。「神様」は、自分たちが永遠でないと嘆く異世界の人々を哀れに思い、この世界を作ったのだった。そしてイクスは、クリエの失踪に「神様」が関わっていることを確信する。  イクスは「神様」が禁じている、過去の創作物の破壊と新たな創造を敢えて行うことにより、「神様」との接触に成功する。彼はそこで、予想通りクリエの存在がこの世界の維持に重大な驚異となるので、「神様」によって別の世界にとばされたことを知る。彼は「神様」に頼んでクリエと同じ世界にとばしてもらい、そこで新たにクリエを探しはじめる。  そういや、以前ここで書いた「永遠の孤独」、某アニメの主題歌と同じ題名であることをこの前知りました。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5113 投稿日 2002年8月12日(月)01時52分 投稿者 新木 伸 >巻島君 >>昔のバージョンではコンプレックスとかそういうやつだったんですが、バージョン3以降は「かつて宇宙人だったことを思い出して、そのことから非日常に巻き込まれていく主人公が頑張る」ということです。  つい、読み落としていた部分なのだが、みやびさんと電話で話していて気がついた。  ここ、じつはとんでもないことを、キミは言っているのではないか?  バージョンが変わったら、書きたいものが変わっている――と、そう言っているわけだよね? そうだよね?  んなはず、あるかよ。  書きたいものが変わっていたら、それは別の話だ。  オマエの言っていることは、アレだぞ?  「一太郎はバージョン10まではワープロソフトですが、バージョン11では表計算ソフトになり、12ではフォトレタッチソフトなんですよ」――てなことだぞ?  こっちとしては、「単なるバージョン違い」として出されてきている以上、同じ「書きたいもの」をやっている話として受け取るわけだ。  混乱するから、変なことはやめてくれ。  今後は、書きたいものが変わった場合には、設定からなにからまったく一新して、タイトルも登場人物もすべて変えて出し直してくること。  弟切さんのを見ていれば、分かるでしょう。  「書きたいもの」がすり替わった場合には、まず主人公の名前が変わっているでしょう。「キルケー」→「キサラ」→「ベリル」……みたいに。 >唯野君 >「永遠の世界」  ボツ。  アホか。  この話を要約しよう。  「ある村にいた少年イクスが、神隠しにあった少女クリエを探し始める話」  なにこれ?  終わってねーじゃん。  「伝承を伝えてゆくだけが存在理由の世界」っていう設定を、一個思いついて、ただそれだけのことじゃん。  そんなもんが長編になるかってーの。短編にもならんわ。書くなら設定書だな。3枚ぐらいの。 >生課題  んじゃ、唯野君は、まっきーの「集団に囲まれる生課題」をリライトするのこと。  元の路線や、元の作者のやろうとしていたことを汲み取って生かしつつ、「もっとマトモなもん」に書き直すっていうことね。  じゃあこちらの、唯野君の「集団に囲まれる生課題」は、誰がリライトする?  誰か名乗り出る人は? -------------------------------------------------------------------------------- まず昨日の分。 No.5114 投稿日 2002年8月12日(月)17時15分 投稿者 八神伽羅 「護送中の犯人に逃げられた刑事が、その犯人を捕まえる話」 1.定年間近の老刑事。かつてはエリート刑事だった彼だが、逮捕した犯人を護送中に逃がすという失態を演じてしまい、それ以来捜査の第一線を外され閑職に就いていた。それを悔やみ、本来の仕事の合間を縫ってこつこつと犯人の行方を追っていた老刑事。退職日が迫る中、ようやく犯人の手掛かりを掴んだ彼は単独で犯人逮捕に成功し、失った名誉を取り返すのだった。 2.刑事になったばかりの新米。初めて犯人を逮捕し、護送することになる。だが初逮捕で浮かれていた彼は、不注意がもとで逃げられてしまう。先輩刑事達に叱責され、落ち込む新米。逃走中の犯人の追跡に加わろうとするも、足手まといだと外され、さらに落ち込む。しかしなんとか名誉挽回したい彼は、頼み込んで捜査に加わり、先輩刑事達が気づかなかった手掛かりから犯人を発見、逮捕。名誉を取り戻すのだった。 3.指名手配中の犯人を逮捕した刑事。護送を任されるが、不意をつかれ犯人に暴行され、逃げられてしまう。病院に運ばれた彼を同僚刑事達は心配し、捜査は自分たちに任せろと言うが、彼は自身の失態が許せず、怪我を押して現場に戻る。他の課の刑事達の冷ややかな視線を浴びながらも彼は懸命の捜査を続け、犯人の潜伏場所を特定。再逮捕し、名誉挽回する。 4.失職中の会社員を窃盗容疑で捕まえた刑事。手厳しく注意した後で護送するが逃げられ、しかも逃走中の犯人が強盗を働いてしまう。失態を責められ、その上行き過ぎた注意がさらなる事件を引き起こしたのだと叱責される刑事。周囲が冷ややかな視線を向ける中、彼は必死で捜査を行い、犯人を見つけだし逮捕する。もともと強盗を働く気だったと犯人が自白したこともあり、彼は名誉挽回する。 5.落ちこぼれの刑事。雑用ばかりやって来た彼だが、ある日傷害事件に遭遇、加害者を現行犯逮捕する。少しは見直されるだろうと浮かれる彼だが、その隙をつかれ犯人に逃げれる、見直されるどころかさらに評価が下がる。他の事件に同僚達が奔走し、逃げた犯人の追跡はないがしろにされる中、彼は必死で捜査を行い、犯人を逮捕。その犯人が別の大きな事件の犯人でもあったことが発覚し、彼は名誉挽回するのだった。 6.優秀な成績で刑事になったエリート。強引な捜査から周囲の反感を買うこともしばしばだったが、実績があるため認められていた。しかしある時、逮捕した犯人に拳銃を奪われ逃げられるという大失態を演じてしまい、彼の名声は地に落ちる。今までの行動が災いし、周囲の協力が得られない中、彼は一人で懸命の捜査を続け、犯人逮捕に成功。名誉を挽回するのだった。 7.優秀な女刑事。麻薬の売人を追っていた彼女は、ようやく逮捕に成功するが、相手はかつての恋人だった。動揺する女刑事。護送中にそこをつかれ、逃げられてしまう。私情に流され逮捕に失敗したと刑事失格の烙印を押される彼女。再逮捕しようとするが、周囲の視線は冷ややかだった。だが彼女はそれにもめげず捜査を続け、売人とその組織のボスを逮捕するのに成功。名誉挽回に成功するのだった。 8.先輩刑事と共に犯人を追っていた若い刑事。逮捕に成功するが、護送中犯人に人質に取られ、逃げられてしまう。落ち込む彼を先輩刑事は励ましてくれるが、周囲の視線は冷ややか。警官に戻れ、などと陰口を叩かれるが、彼は先輩刑事の助けを得て捜査を行い、乱闘の末犯人逮捕に成功。怪我をしながらも職務をまっとうした彼は周囲に見直され、名誉挽回するのだった。 9.初めて犯人の護送を任された新米刑事。はりきって護送するが、百戦錬磨の犯罪者に騙され、逃げられてしまう。厳しく叱責され、周囲が再逮捕のため躍起になって捜査するなか、一人留守番を命じられる。だが、自分のミスを自分の手で挽回したい彼は署を抜け出し、独自の捜査を開始。犯人が海外へ高飛びしようとしていることを突き止め、空港で逮捕する。そして名誉挽回するのだった。 10.犯人逮捕に失敗した同僚を馬鹿にしていた優秀な刑事。だがある時、捕まえた犯人を護送中に事故に巻き込まれ、その隙をつかれて逃げられてしまう。自分の失態を悔やみ、周囲からの叱責に傷つく刑事。なんとか名誉回復のため、逃げた犯人を捕まえようとするが、周りの協力が得られない。そんな中、彼が馬鹿にしていた同僚だけが協力してくれる。共に捜査を行い、犯人を見つけだす二人。同僚は応援を要請してから捕まえようと言うが、自分だけでなく彼の名誉も挽回したいと考えた刑事は独断で逮捕に踏みきり、成功。二人の名誉は回復される。 11.仕事熱心な刑事。熱心すぎるあまり、上層部とぶつかることも多く、上からは煙たがられていた。ある時、彼は逮捕した犯人を護送中、傷害事件に遭遇。止めに入った隙に犯人に逃げられてしまう。上層部はこの失敗を口実に彼を辞めさせようとするが、直属の上司の説得が功を奏し、逃げた犯人を逮捕できたら処遇を考えてもいいとの約束を取り付ける。懸命に捜査する刑事。そして犯人逮捕に成功した彼は、失った名誉と失いかけた職を再び手にするのだった。 12.退職寸前の老刑事。刑事として輝かしい経歴を持つ彼だが、定年を一週間後に控えたある日、護送中の凶悪犯に逃げられてしまい、今まで築いてきた名誉は一気に地に落ちる。再逮捕して挽回しようと、必死の捜査を開始する老刑事。だが手掛かりのないまま退職の前日になる。ここでようやく捜査が実を結び、犯人を発見、逮捕。彼は優秀な刑事としての名誉を回復し、職を辞すのだった。  そして今日の分。 「異種族との結婚を娘に禁じていた父親が、婚約を認める話」 1.長い間純血を守ってきたある一族の長。年頃の娘を持つ彼は、一族の中でもとくによい血統の若者と彼女を結婚させたいと考えていた。だが、花嫁修業に遠くの町へ行っていた娘が連れてきた恋人は、人と獣人の混血だった。異種族との結婚を禁じて送り出した娘の所行にショックを受け、二人を別れさせようとする長。半獣人は村を去るが、娘もまたそれを追って出ていってしまい、そこで事故に巻き込まれる。現場に駆けつけた長は、身を挺して娘を助けた半獣人を目撃。彼ならば娘を幸せにしてくれるだろうと考えを改め、婚約を認める。 2.他の種族との結婚が一般化する中、子供に異種族との結婚を禁じている古風な父親。それに反発した長男が多種族の女性と駆け落ちしてしまう。が、彼は息子はあの女に騙されたのだ、とより強く遺された娘達に結婚を禁じる。そんなある日、娘が異種族の青年を婚約者だと連れてくる。激高し、別れるよう迫る父親。そこへ長男が妻と孫を連れて訪ねてくる。今自分がいかに幸せかを説き、妹を許してやってくれと長男に説得され、幸福そうな長男夫婦を目にした父親は、不承不承ながら娘の婚約を認める。 3.異種族との結婚が好ましくないものだとされている社会。平凡で目立たないことをよしとする父親は、娘にそうした社会の風潮を説いて育ててきた。だが、年頃になった娘が連れてきた恋人は異種族の出身。そんな相手と結婚すればどうなるかを懸命に言い聞かせる父親だが、娘の意志は固く、耳を貸そうとしない。周囲の目を恐れて勘当を言い渡す父。しかしそれを聞いた娘の恋人は、彼女のことを考え、自分から身を引く。悲嘆にくれる娘の姿を見た父親は、自分の過ちを悟り、二人の婚約を認めるのだった。 4.異種族を忌み嫌い、娘達に彼らとの結婚はおろか交際も禁じてきた父親。ところが、遠い町で働いていた娘が、婚約相手だと連れてきた相手は異種族の青年だった。仰天し、挨拶もしないままその青年を叩き出す父親。彼は異種族がいかに愚かで危険かを娘に説き諦めさせようとするが、逆にそれは偏見だと切り返され、言葉に詰まる。彼には異種族と接した経験がなかったのだ。自分の方が正しい証拠を掴み、娘に結婚を諦めさせようと考えた彼は、青年の一族の村へ行く。しかし温かく歓迎されてしまい、自分の方が間違っていたと悟った父親は、娘達の婚約を認めるのだった。 5.かつて敵対していた種族を今も嫌い、娘達に彼らとの接触を厳しく禁じてきた父親。しかし遠方の町に働きに行った娘が連れてきた恋人は、その種族の若者だった。話もせずに若者を追い出す父親。非難する娘に、かつて敵だった種族と共に暮らすなど耐えられないと父親は告げ、結婚は断じて認めないと言いきる。だがその夜、一人で訪ねてきた若者にかつての争いを詫びられ、過去を乗り越えて共に歩んでいきたいと言われた父親は、敵愾心を捨て、娘の婚約を認めるのだった。 6.自分の種族以外の者と娘との結婚を認めない、古風な父親。ある時娘が恋人を連れてくるが、彼が異種族であることを理由に父親は二人に別れるよう迫る。反発した娘は恋人と共に駆け落ち。父親は深く意気消沈するが、自分の非を認めず、いつか過ちに気づいた娘が戻ってくるだろうと待ち続ける。数年後、憔悴した様子で戻ってくる娘。思った通りになったと喜ぶ父親だが、結婚が上手くいかなかったわけではなく、落ち着いた町が戦乱に巻き込まれ、夫と生き別れてしまったのだという。青年がやってくるのを信じて待ち続ける娘に心を動かされた父親は、二人の関係を認め、娘と共に待ち続けるのだった。 7.血統を重んじ、異種族との結婚を娘に禁じている父親。自分で見繕った相手と娘を結婚させようとするが、反発した娘は家を飛び出す。数年後、戻ってきた娘は恋人を連れていた。恋人が異種族であることを知り、父親は結婚に反対しようとするが、娘の機嫌を損ねたくないため言い出せない。仕方なく嫌がらせを行い、恋人が自発的に娘と別れるよう仕向けようとするが、恋人はそれに負けず彼を説得しようとしてくる。その情熱に根負けし、父親は婚約を認める。 8.ある一族の、男児に恵まれなかった長。一人娘の夫となる者に一族を任せようとするが、娘が恋人として選んだのは異種族の青年だった。長は純血でなければならないという掟があるため、彼は結婚に反対する。しかし二人の意志は固く、駆け落ちも辞さないと言う。娘を失いたくない長は、青年に試練を出し、それを果たしたら二人の仲を認めようと提案する。引き受ける青年。無理難題を出し失敗させようとする長だが、青年は無謀とも思える挑戦を敢行、その過程で重傷を負う。そうまでして娘と添い遂げようとする心意気にうたれた長は、二人に謝罪し婚約を認めるのだった。 9.かつて異種族の女性と結婚し、文化の違いがもとで別れた経験のある父親。再婚相手との間に娘が一人いる。成長した娘は恋人を連れてくるが、相手が異種族の青年だと知った彼は、自らの苦い経験から二人の結婚に反対する。だが、何事もやってみなければわからないと言う娘の説得に負け、婚約を認める。 10.新しいものを嫌う保守的な父親。最近交流が始まったある種族に対しても、得体が知れないと敬遠していた。しかし娘が恋人だと連れてきたのはその種族の青年。父親は結婚に反対するが、妻と他の娘達が青年を気に入ってしまい、しばらく一緒に暮らすことになる。青年に近づかないようにする父親だが、一つ屋根の下ではそうもいかず、次第に言葉を交わすようになる。それにつれ青年の善良なひととなりを知った父親は、相手をよく知りもせず遠ざけていたことを恥ずかしく思い、婚約を認める。 11.異種族に偏見を持ち、娘達に彼らとの交際を禁じている父親。しかし、娘が連れてきた恋人は異種族の青年だった。激高し二人を別れさせようとする父親。しかし上手くいかず、苛立ちを募らせる。そんな時、父親は街で偶然娘の恋人と出会う。そこで災害が発生。父親は重傷を負う。側にいる青年に、ここで自分を見殺しにすれば娘と結婚できるなと嫌味を言う父親。青年はそれを否定し、自分も負傷しているにもかかわらず、父親を医者のもとへ連れていく。自分の非を恥じた父親は、二人の婚約を認める。 12.異種族を嫌い、娘達に彼らとの交際を禁じている父。娘の恋人が異種族の出だと知った彼は、二人を別れさせようとする。様々な妨害を試みた結果、二人の仲が壊れてきたのを知った父親はほくそ笑むが、そこで妻がある告白をする。彼女は実は異種族との混血だが、ずっとそれを言えずにいたというのだ。深く衝撃を受ける父親。だがそれでも自分が妻を愛していることに気づき、結婚に種族は関係ないと悟る。そして娘達に心から謝罪し、二人の婚約を認めるのだった。  レスは明日にまわします。  ではまた。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5115 投稿日 2002年8月12日(月)21時04分 投稿者 新木 伸 >羽矢野君  そういや、いまやっている短編のあらすじって、これは、「積木遊戯」の流れでやっていたものだったっけ?  前に、「次にやる時には、第一段階と第二段階は見せなくていい。自分の中でやってきて、いきなりあらすじで出してくるように」と言った覚えもある。  だとすると、出してきてないだけで、自分の手元には、第一段階の一行コンセプトのものとか、第二段階の3行あらすじのものとか、そういうものもあるはずだよな?  それを見せるように。  それとも「48時間」のほうの課題のつもりで、特にそういうのを作っていなかったのかな。  だとしても、いまから作ればいいことだよね。  話を作っていて、なにかこんがらがってきたときに立ち返る場所だぞ。一行コンセプトとか、3行あらすじとか、そういうものっていうのは。進むべき方角を知るためのコンパスみたいなものだ。  いま迷ったんだから、まず第一になすべきことは、方位を確認することだよな。 >感性がすり切れるということ  何度か書いている話題だけど。  「感性が擦り切れる」ということ。  これがどういうことなのか。なにがどう怖いことなのか。  二十歳そこそこの君らにも、実感できそうな、いい題材が見つかったので、書くことにする。  ちょうど「よみかく」のほうで、つっちいさんが、短編を上げているよね。  小学生の恋愛ものなのだが、ぜんぜん小学生が描けていないと、非難囂々のあれだ。  あれがつまり、感性が擦り切れるという現象なわけよ。  小学生を描こうとして、小学生を描いたつもりで、自分ではかなり描けていて、かなりイケてるつもりでいて……ああなってしまっているわけよ。  感性が本当に擦り切れると、自分が「わかっていない」ということさえ、気づけなくなる。  世の中のたいていのオッサン(大人)という存在は、自分が「若者の心」を理解していると思っているでしょ? そういうもんでしょ?  世の中にゃ、そういうオッサンがゴロゴロしているもんでしょ。  28歳の男というのは、普通は、小学生なんて描けないわけ。  つっちいさんは、あれはあれで、じつは「普通」なの。小馬鹿にしたようなレスを書いている人たちだって、自分がやってみたら、出来る人なんて、いるはずもないのだな。  「小学生が描けてない」と平然と指摘できちゃえる人というのは、世にあるプロの作品と比較しているのだろうね。自分で小学生を描いてみたことはないのだろうね。  そりゃ、プロの中には、「生き生きとした小学生を描ける人」というのは、ごく少数、存在しているさ。でもそれは、むしろ異常なことなの。普通は擦り切れているものなの。  「小学生が描ける」ということは、それ単体でもって、充分武器になるほどのことなのだよ。  あのつっちいさんだって、「小学生の心」を持っていた時期があるはずだな。  現実に小学生だった頃があるわけだし。  そしてそれを覚えていた時期もあるわけだ。中学生の頃とか、そしておそらく高校生ぐらいまでは。  現実の小学生が12歳なのだとしよう。  中学生は、そこからプラス3年。  高校生だと、プラス6年。  大学生になると、プラス10年。  まあ個人差もあるし、自覚と意識しだいで「擦り切れる速度」は鈍化させることもできる。  しかし一般的にいって、人間は、10年前に自分が何を考えていたのかなんてことは、普通は忘れてしまうわけだ。  現実に、それを自分で体験してみる方法がある。  「小学生の生課題」ってのを、ひとつやってみようか。  小学生最後の夏休みに突入したその日。それを生課題の題材とする。その日の出来事をなにか書いてみるわけだ。  大学生諸君だと、ちょうど10年前ってことになるな。  さぁ、「生の小学生」が描けるかな?  自分が「10年前」がもはや書けない体になりつつあるのだということを、課題をやってみて、思い知れ。  これは唯野君への宿題だな。次の次にやれ。  他の人でも、名乗りをあげてやってみていいよ。  ちなみに。  十代の高校生。  高校2年生で、16〜17歳だとしよう。  ライトノベルの登場人物で、いちばんよく出てくる年齢だよな。  ここにプラス10年すると、26歳ってことになるわな。  書こうとするキャラの年齢に、プラス10年――。  そのあたりが、一般的には「感性が擦り切れるタイムリミット」になるわけよ。  たとえば羽矢野君の書く高校生。どれもひどく嘘くさいだろ?  弟切さんあたりになると、もはや、高校生を主人公にすることなんて、諦めているだろ?(その選択は正解だ)  杉井光は、前に「中学生」で生課題みたいなものをやらせてみたけど、ミンシアのほうはともかくとして、男の子のほうは「もはやダメダメ」だったろ。現在はまだ高校生ならなんとか書けているようだが、あと3〜4年もすると、その感性も摩耗して脱落していって、「もはや高校生もダメダメ」になるわけだよ。  そして26歳がタイムリミットなのだとすると、三十代、あるいは四十代になって、「高校生が描ける」ということは、これはむしろ異常なことであり驚くべきことであるわけだ。それが出来るなら、大きな武器となるようなことなのだな。  作家は40歳を越えると、たいてい、二十代中盤以降の登場人物が出てくる話を書くようになる。 >八神さん  なんかだんだん、無駄に長くなってきてない?  しかしその長さがあるのに、よく12個ちゃんと書き上げてこれるなぁ。書く速度も最近は鍛えられたのかな?  第二段階は、3行でいいんだって。3行で。  余計なディテールのところまで作り込まないで、「初期状態→きっかけ→終了状態」の骨のとこだけを決めるようにしとけば、もっと楽ちんでしょう。  書くぶんには、文字数が少なければ少ないだけ、楽になるわけだし。  書くのが楽になって時間が空いた分、もっと考えることのほうに、頭を向けられるのでは?  ディテールの作り込みなんてのは、いざ800字あらすじに仕立て上げるときに、たっぷりとやればいいわけだよ。いまはやらんでいいこと。  単なるパターン出しでしかない段階で、そんなリキいれていたら、無駄にエネルギー使うだけだぞ?  いまのそれって、400字近くあるでしょ。  7〜8行あるから、40文字×8でもって、320文字か。400文字弱ってところだな。  50字ぐらいのときのディテール量。  100字そこそこでまとめるときのディテール量。  200字まで書く時のディテール量。  400字を書く時のディテール量。  800字を書く時の量。  これらを全部、書き分けられるようにならんといかんよ。  それも自由自在にね。  あるひとつの同じことを、制限字数を変えて何通りにも書き分けられるなんてことは、文章を書いてメシを食おうとする人間の、必要最低限のスキルです。  ライターであろうが編集者であろうが、コピーライターであろうが、もちろん作家であろうが、それができない「プロ」は存在しません。 (あれ? もしかしてこのこと、話したのは初めてだっけか? プロとしては当たり前すぎる常識なんで、もしかして、また「うっかり」と、話したつもりになっていたかもしれない)  「50字」というのは、これは「一行コンセプト」に相当している。この文字数では、書けることは初期状態と終了状態のみ。「きっかけ」なんてのは、吹っ飛んでしまう。  「100字そこそこ」っていうのが、いまやっている3行プロットの文字数だな。  ここで書けることは、初期状態と終了状態ときっかけの3つ。それらに加えて、最低限のディテールを書くことぐらいは、出来るかもしれない。  ちなみに僕が「行」と使っているこの単位だけど。これ新木語だな。解説しておく。  僕は40文字=1行として換算して、「行」という単位を使っている。昔のPC98時代のコンピュータだと、横40文字だったものでね。  あとだいたいの文庫本も、1行=40文字近辺になることが多いし。  このところ八神さんが書いてきているのが、もはや「400字」に近くなってきているものなわけだ。これはもはや、あらすじというべきもの。骨とディテールの混在物があらすじっていうものだ。800字のあらすじから、ディテールを少し省いたサブセットみたいなものだな。  自分の書いてきた第二段階のお題をざっと見渡して、3行のもの。5行のもの。7行あるもの。  それぞれが、どのように違っているのか。なにを書くことができて、なにがその字数では書けないのか。自分の書き上げたものを観察して、確認してみるように。  ……で、いま僕が、この第二段階で「書け」と言っているのが、「3行」に該当するものなわけだ。  120字から、160字の間で書け。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5116 投稿日 2002年8月12日(月)21時46分 投稿者 新木 伸 >光来さん  作者がいちばん書きたいところ。 >>「わたし、死神だけど……それでもいいの?」というセリフです。  んでもって、いまの話の流れなのだけど。  主人公が恋心を捨てようとする、という展開ですよね。  つまり会話にすると……。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「わたし、死神だけど……それでもいいの?」 「ごめん。俺やっぱり、君とは付き合えないよ。俺、君のことを忘れようと思う」 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  こういう展開になっているわけなのですが、それで良いのかな?  「死神だけどいいの」という、もっとも大切だとされる彼女の台詞がありますよね。  そしてその台詞を言った彼女の行動として、具体的にどう現れてくるかというと――主人公に死神の仕事を見せたり、巻きこんでひどい目に合わせたりってことなわけですよね?  で、主人公は「勘弁してくれ。付き合いきれない」とばかりに、恋心を捨てさろうとするわけです。  「わたし、死神だけど……それでもいいの?」――の台詞のあとに来る主人公の言葉やら、行動やらっていうのって……。  これは特に決まっていないのですか?  彼女のその言葉だけが大事であって、それに主人公がどう受け答えするのかということは、それはまあ、どんなのでも良いようなこと? >巻島君  取り込んでくると、話題の取りこぼしが出てくるのう。  レスが返ってきていなくて、それが重要なことだったら、蒸し返して催促するように。単に忘れているだけってことが多い。 >>俺には、仲間に相談するっていう案のほうが不自然な気がしますが…… >>人に相談するって、恥ずかしいことじゃないでしょうか。自分の弱味を人に見せるわけなんだし。 >>……というか、ひとりで問題を抱えこむ俺のほうがおかしいのでしょうか。  君がどう思っているかってことは、それは、君個人の考えかたのわけだよ。  いくら君だって、まさか周りの人間が皆が皆、同じように考えていると思っているわけでもあるまい?  んじゃ、周りの人は、どのように考えているのだろうか?  世間一般的には、どういう行動がオーソドックスであって、「それ変!!」って言われないようなものなのだろうか?  考えてみよう。  分からなくても、想像するぐらいはできるはずだ。  また、たとえ想像できなくても、理詰めで導き出すことぐらいは出来るはずだ。  まず、焦燥感の解決方法だが。  これは、いくつあるわけ?  相談することは恥だと考え、自分ひとりで抱えこんで、解決しようと何か行動に出て、それで結局はなにか大きな失敗をやらかして、尻ぬぐいを仲間にやってもらう――という、巻島パターンが、まずひとつあるよな。  他には、「相談して〜」というのがあるらしいな。これは相談して、それから先は、どうなるのだ? もっと具体的に考えて、出してくるように。「相談して〜」から先の展開としても、いくつかのパターンかあるだろう。  またひとりで抱えこんでしまうほうにも、その先の展開の違いで、いくつかのパターンがあるよな。たとえば「ひとりで抱えこむが、うまく解決する」ってものもありそうだ。  また、「ひとりで抱えこむ/抱えこまないで仲間に相談する」――それ以外のパターンっていうのは、これは、あるのか、ないのか? どうなのだ? >巻島君 >>この「宇宙人」というのが重要でして……スケールのでかいことをやりたかったのですよ。単に転生ものがやりたいということではなく。だから戦国時代の転生うんぬんにはならなかったんですね。  スケールのでかいことがやりたかったのか?  ええと……。ひとつ質問なのだが?  この話のどのへんが、スケールがでかいのだ?  暗殺ロボットに襲われそうになって、やっつける話だよな?  つまり命がけの状況になるというのが、スケールがでかいということ?  僕なんかは、「スケールがでかい」と訊かされると、最低でも「地球存亡」とか、そのくらいのことを連想してしまうのだが。  でも戦国時代の転生云々だって、「自分の命がかかる」なんてことでいいなら、スケールのでかいことをやれるよな。  ヤクザ者だが、ものすごい腕前の剣客が現れて、戦国剣法の主人公に挑戦してきて、真剣でもって命を賭けた「死合」を挑んでくるとか。  うん。これだって、ちゃんと、命かかってるしー。  それとも、「宇宙人」が出てくると、それだけでスケールがでかくなるものなのか?  じゃ、あれだな。  主人公が使うのが、戦国剣法のかわりに、宇宙人剣法ではどうだ?  となると、戦国時代の隠し財宝のかわりに、宇宙人の隠し財宝となるわけだな。それとも墜落した宇宙船そのもの? 壊れた宇宙船といえども、NASAかアメリカ国防省にでも売りつければ、かなり高く買ってもらえそうだな。回収できるテクノロジーは多そうだし。  しかしこの話って、これ、スケールがでかいというのか?  しょせんは、「隠し財宝」のレベルなのだが。  宇宙人を出したからって、スケールはでかくなってくれんよな。やっぱり。  どのへんが、スケールがでっかいの? -------------------------------------------------------------------------------- 書きたいこと No.5117 投稿日 2002年8月12日(月)22時42分 投稿者 弟切 千隼 考えごとをしながら道を歩いていたら、自動車に轢かれそうになった弟切です(^^; 皆さん、歩きながら考える時には、少しは周囲にも注意を払いましょう(こんなおばかは私だけでしょ ←自己突っ込み) >>本当に書きたいこと 原点に戻って考えます。 最初に私が考えついたのは、ギリシャ神話に登場し、「魔女」とされるキルケーの話でした。私はこのキルケーに何を託したかったのでしょう? 考えてみると、私が元ネタであるキルケーの話に惹かれた要因は二つありました。この「二つ要因がある」ことを認識できていなかったのが、そもそもの間違いの源ですね(^^; 一つ目の要因は、知恵と魔法に優れ、必ずしも悪事ばかり働いていたわけではないキルケーが、一方的に「魔女」とされていたことです。 この点が気に入ったというのではありません。逆に私はこの点が大いに気に入りませんでした。多くの人々の口に上る神話に、あまりにも偏見に満ちた語られ方をされる人物がいることが許せませんでした。 ギリシャ神話に登場する「英雄」とされる人物と、キルケーとを比べるとこれははっきりします。 例えば、ギリシャ神話には、キルケーの愛人としてオデュッセウスという人物が登場します。彼はキルケーに勝るとも劣らない知恵者で、ゆえにキルケーは彼に魅せられ、しばらく一緒に暮らします。 ところが、このオデュッセウスの所業を調べてみると、だまし討ちのようなやり方で大して罪のない相手を倒したり、故郷に彼の帰りを待ち続ける貞淑な妻がいながら行く先々で愛人を作ったり−キルケーもその一人です−、あまり誉められないことを結構しています。それなのに、ギリシャ神話におけるオデュッセウスは、「英雄」ということにされています。 「何これ? 同じように優秀で、やっていることも同じようなのに、どうして片方は『魔女』で、もう片方は『英雄』なの? 理不尽だわ、どこかが間違っている!」 と感じた私は、キルケーの名誉回復をしてあげたいと思いました。 当時の私は、「ほとんど非がなく、むしろ自分の優れた能力を世のために生かしたのに不当に扱われている者が、名誉を回復する話」を書きたかったようです。 ここまでが、キルケーの話に惹かれた一つ目の要因です。 二つ目の要因は、知恵と魔法に優れていて、行こうと思えばどこへでも行けたはずなのに、キルケー自身がエーゲ海の孤島での独り暮らしを選んでいることです。 こんなキルケーに、私は「孤高の人」という印象を持っており、その印象が好きなようです。 「孤高」という言葉を『大辞林』で引くと、以下のようにあります。 ここう【孤高】(名詞)ただひとり、他とかけ離れて高い境地にいること。「孤高の精神」「孤高を持する」 自分の能力に自信があり、その自信に見合った高い能力を実際に持った人でなければ、「孤高の人」にはなれませんね。かつ、周囲に流されないだけの精神力も持っていて、少なくとも精神的に自立した生活ができる人でなければなりません。 「孤高の人」が他者から離れて超然としているのは、周囲の人々をばかにしているためでも、嫌っているためでもありません。具体的なその理由は多様ですが、多くの場合、他者と近づき過ぎると要らぬ摩擦を起こして、相手を傷つけてしまうことを避けるために、自ら選んで他者と距離を取っています。 こういう人って、格好いいですよね。憧れます。 で、単純おばかな私は、「孤高の人を書けたらいいなあ」と思いました。これがキルケーの話に惹かれた二つ目の要因です。 神話というのはどれでもそうであるとおり、未分化の物語要素がてんこ盛りに詰め込まれています。 弟切はそれらの要素を分解する能力がなくて、要素が未分化であることにすら気づかぬまま話を作り始めてしまったのですね。脈絡のない物語要素がいっぱい詰まった塊を、無理やり短編小説一つの中に突っ込もうとすれば、話が迷走するわけですわ(;_;) ここまでわかったのなら、書きたいことをどちらかに絞れば、まともな話ができるはずです。 うーむ、どちらにしましょう……「孤高の人」は今の私の技量ではとうてい書けそうにない気がするので(^^;、「不当に扱われた人が、名誉を回復する話」とします。 -------------------------------------------------------------------------------- >弟切さん No.5118 投稿日 2002年8月12日(月)22時49分 投稿者 新木 伸  いや僕の言っている「原点に帰れ」は、そこまで帰れというのではなくって……。  それはキルケーの話の原点でしょ。  その次にキサラの話の原点があるっしょ。  そしてベリルの話の原点もあるはずなのだな。  今回はベリルの話なのだから、その原点を考えてみようと、そういうことなのね。 -------------------------------------------------------------------------------- あらすじ No.5119 投稿日 2002年8月12日(月)22時49分 投稿者 光来 唯 >あらすじ・主人公が頑張り通す路線  高二の少年、結城諒はクラスメイトの少女、八木橋結衣に告白するが、死神だからと断られる。諒は退かず、死神を見せてもらうよう頼み込む。はじめは無視していた結衣だが、諒の強引さに頷いてしまう。  結衣は感情を表に出さない少女だった。彼女の笑顔を見たい諒は死神の仕事を見せてもらうまでの数日、結衣を楽しませるよう奮闘した。が、結局結衣が笑うことはなかった。  深夜、諒は結衣に呼び出される。駆け付けた諒は結衣が戦っていた相手を押さる。結衣は鎌を振り、諒ごとその相手を切り裂く。諒に傷はなく、相手だけが消滅して人形になった。結衣は死神は穢れた魂を浄化する、魂は見えないため仮の体を与えるのだと説明する。諒はこれからも死神の仕事を手伝うと告げる。  諒は結衣をデートに誘い、彼女は応じる。デートで結衣は徐々に表情を和らげていった。夕暮れ、結衣は突然廃ビルに飛び込む。諒が後を追うと結衣は死神の服装へと変身した。駆け上がった先で諒は穢れた魂に憑依され、階段から転げ落ちる。気絶した諒を切り、結衣は穢れた魂を浄化する。  諒は夢で自分に取り憑いた魂の記憶を見る。それは苦しみに満ちていた。諒は結衣の戦いの重さを知る。  何日か、死神の仕事もなく時間が過ぎる。諒は学校では結衣といつも一緒にいて、二人は全校に知られていた。  逃亡中の殺人犯死亡のニュースが流れる。諒は、それを調べていた結衣と夜に待ち合わせをする。深夜、ふたりは人気のない公園へと向かう。そこで結衣は突然苦しみ出す。殺人犯の魂が結衣の中に入ろうとしていた。諒は自分に憑依させようと結衣を抱きしめる。結衣に入れずにいた魂は諒の中に入る。流れ込む殺人犯の記憶、諒は体を乗っ取られそうになるが耐え、結衣に切られる。そして穢れは浄化される。  精神的に消耗した諒は結衣に介抱される。もう一度告白のやり直しをし、結衣は諒を受け入れる。再び意識を失う直前、諒は結衣にキスされた。 -------------------------------------------------------------------------------- No.5120 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- >光来さん No.5121 投稿日 2002年8月13日(火)00時08分 投稿者 新木 伸 >光来さん  指摘する点が、いくつか。  まずこれは「主人公が頑張る路線」なわけですが。  主人公は何にたいして、「頑張って」いたわけですか?  主人公が何をどう頑張っていたのやら、よくわからんのですが。  具体的に、説明してください。  あと、事件が3回起きてますよね。  はじめの、なんてことなく片づけてしまった(彼女は変身もしていない)のが1回。  2回目は、主人公が憑依されて痛い目を見るもの。  3回目は、彼女が憑依されそうになるもの。  これはなぜ3回なのか?  1回でなく2回でもなく、4回でもなく、なぜ3回でなくてはならないのか?  3回あるからには、それぞれの回に、役割と意味があったりするわけです。  その解説など。  あと、3回それぞれの事件が別々なわけです。関連性がまったくない。これはこのままでいいのか。  なにか、3つの短編をくっつけたような感があります。  長編っていうのは、3つの短編を繋げたものとは、違うわけですよね。  彼女の側の心理の動き。  前のものと展開が変わってきてますよね。  彼女の側の心の動きの説明。  また3回目の事件の時、彼女は体を乗っ取られそうになっています。  死神という設定から考えると、これ、無理っぽくないですか? 死神の魂って、とても力を持っている存在だったのでは?  また2回目の事件でも主人公が体を乗っ取られかけていますが、「穢れ」が人間の体を易々と乗っ取れるという設定って、ありましたっけ?  これは新設定? -------------------------------------------------------------------------------- あれこれ No.5122 投稿日 2002年8月13日(火)00時08分 投稿者 光来 唯  頑張り通す展開で話を考えてたら、いろいろと見えてなかった部分が見えてきました。  しかし、「頑張り通す展開」も初期状態と終了状態が微妙に不一致な気がします。  それから、連続殺人犯は消せませんでした。ただ、今のままだと「連続殺人犯」である必要がないので、もう少し考える必要があります。  一番のヤマであるはずなのに、今のままじゃ軽く流れてしまうと思います。 >「わたし、死神だけど……それでもいいの?」 >「ごめん。俺やっぱり、君とは付き合えないよ。俺、君のことを忘れようと思う」 > こういう展開になっているわけなのですが、それで良いのかな?  これが「起結」だったらまずいですが、「起承」だったら全然かまいません。  「転結」でもって考え方を改め、やっぱり好きだったと気付いてくれればいいのです。  ただ、この展開、何か違和感あったんですが、その理由がやっとわかりました。  「諦めようとする」展開ですが、これは主人公側の考えです。そしてこれは恋心を捨てようとするけどやっぱり好きだと気付くという流れ、です。  そしてこの話には結衣側から見た流れというのも存在しています。主人公によって心を開くという流れです。  これ、すごく不自然なんですよね。  このふたつの流れ、普通は同時に存在できないと思います。  ぽんぽん考えを変えるような人間見て心を開くってのはごく少数だと思うんですね。  まぁ、それ以前に彼女は自分から付き合いたくない素振りを見せていたわけですから、主人公のほうに付き合う気がなくなった時点で、彼女のなかにちょっとでもあったかもしれない主人公への興味は再び0に戻ってるはずです。その状態で主人公の様子なんて気にするわけがないです。  諦めようとする展開は成立しないのでは、という考えに至ってます。 > 「わたし、死神だけど……それでもいいの?」――の台詞のあとに来る主人公の言葉やら、行動やらっていうのって……。 > これは特に決まっていないのですか? > 彼女のその言葉だけが大事であって、それに主人公がどう受け答えするのかということは、それはまあ、どんなのでも良いようなこと?  どう受け答えするかは問題にしてませんでした。  最終的に、「それでもかまわない」的な答え(実際にはもっといい言葉を使いたいですが)でハッピーエンドになってくれればいいと考えています。  最初の段階のものが、パニくってその場から逃げ出しまう、だったわけですから。 >「小学生の生課題」  これって私がやってみてもいいのでしょうか?  私も最近世代というものを感じはじめているところですので。 >巻島さん >>俺には、仲間に相談するっていう案のほうが不自然な気がしますが…… >>人に相談するって、恥ずかしいことじゃないでしょうか。自分の弱味を人に見せるわけなんだし。  自分の弱みを見せずに相談する方法だってありますよ。  言ってしまうのはまずい気がするので、とりあえずあるということだけ。  というか、弱みを見せるのが嫌いな私にとってはこれが普通。 -------------------------------------------------------------------------------- 今日(13日)から田舎に行きます。 No.5123 投稿日 2002年8月13日(火)00時14分 投稿者 巻島翔史  祖母の初盆ですので、墓参しないといけません。  16日には100%帰阪しているでしょう。 >>ちなみに、「倦怠感」のところを取ってしまうと、 >>「自分が宇宙人だったことを思い出した少年が、特殊能力を発動させて敵を倒して終わる」となる。 >>変だろ?  初期状態に「敵」の存在も「特殊能力」のこともないので、おかしなことになっているのですね。ふむ。 >>バージョンが変わったら、書きたいものが変わっている――と、そう言っているわけだよね?  すいません、新木さんのレスを読んで、自分が認識間違いを起こしていたことに気づきました。  俺がやりたかったのは、「宇宙人から転生した人々の話」だったのです。それが大前提。  それ以上の細かいことをなにも考えていなかったので、その大前提の範囲内でコンプレックスの話だとか、非日常に放り込まれうんぬんとかが、話の中心になっていくという。  つまりですね。「大やりたいこと」と「小やりたいこと」というのがありまして、俺は「小やりたいこと」を間違って書いてしまったんです。訊かれていたのは「大やりたいこと」なんですよね。  それなら、俺は「宇宙人から転生した人々の話」と答えます。二度手間ですいません。 スケールのこと>  話のスケールと舞台のスケールをごっちゃにしてたみたいです。  自分の命がからむ話なら、舞台スケールは地球だけですが、話のスケールは大きいですよね。確かに。  ようは、俺は「舞台のスケール」がでかいことをやりたかった、ということです。話のスケールに関しては特に考えてませんでした……  まあ舞台と話のつりあいはとらなきゃならんので、舞台をでかくしたら話もでかくしないといけないんですけど。 >>まず、焦燥感の解決方法だが。これは、いくつあるわけ? aひとりで抱え込む。 a1、なんらかの行動をし―― ・失敗する →仲間に助けてもらう →仲間は助けない ・成功する a2、なにも行動せず、自然に任せる b仲間に相談する。 b1、真剣に悩んでくれる ・解決する ・解決せず →自分で行動しようとする(aに合流) →自然に任せる b2、からかわれる →自分で行動しようとする(aに合流) →それでも仲間に頼る →自然に任せる。    b3、相手にされない →自分で行動しようとする(aに合流) →自然に任せる >>また、「ひとりで抱えこむ/抱えこまないで仲間に相談する」――それ以外のパターンっていうのは、これは、あるのか、ないのか?  仲間に思いのたけをぶつけるだけで相談はせず、ひとりで暴走というのはあるな。  相談するとかそういうことは本人は意識せずに普段から記憶の足りないことを言って、周りがつられてそれをどうすれば戻るかを考えてしまうとか。   -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5124 投稿日 2002年8月13日(火)01時02分 投稿者 新木 伸 >巻島君  スケールのこと。 >>ようは、俺は「舞台のスケール」がでかいことをやりたかった、ということです。  舞台のスケール、でかいの?  どんなふうに、でかいの?  舞台っていうのは、主人公の動き回る場所のことだよね?  主人公、宇宙に行くんか? 太陽系をまたにかけて暴れまわるんか?  ニュース見て、日本の中で電車で移動して、機械人形の発見現場に行くだけだろ?  日本のなかでちょっぴり移動すると、舞台はでかいことになるのか?  県内から出れば、もうそれは舞台のスケールのでかい話なのか?  またなにか、大きな行き違いがあるのではないか? >>自分の命がからむ話なら、舞台スケールは地球だけですが、話のスケールは大きいですよね。確かに。  自分の命がからむ話というのは、これはスケールがでかいのか?  ちなみにワンピースは、舞台のスケールがでかいよな。  ジョジョの冒険は、「波紋編」と「太陽の男編」は、これは話のスケールはでかいよな。人類存亡くらいのことが、かかっていたし。  しかしスタンド編と、いまの刑務所編は、これ、話のスケールは小さいよな。しょせん親族の命ひとつが、かかっているかどうかだし。  べつに、でかい小さいで、話の良し悪しが決まるわけではないが。  「スケールのでかい話が書きたい」なのに、ぜんぜんでっかくない話をやっているというのは、それは根本からして、間違えているのではないのかと、そう聞いているわけだが。 >光来さん >>ただ、この展開、何か違和感あったんですが、その理由がやっとわかりました。 >>諦めようとする展開は成立しないのでは、という考えに至ってます。  話が骨から壊れていたのだということ。  ようやくわかってくれましたね。  「主人公が恋心を捨て去ろうとするが、やっぱり好きだと思い直す話」  こういうパターンのものをやる場合には、相手の側の筋は不変にしておかないとならんわけです。  変わっているのは主人公の側になるわけですから。  つまりそのパターンでやるなら、結衣のほうは、始めから終わりまで、ずっと主人公のことを好きでいないとならない。  告白されてすごく嬉しかったのだけど、自分が死神であることを受け入れてもらえるかがわからない。だから死神の仕事を見せてみたら、主人公はケツまくって逃げ出してしまう。しかし最後では、戻ってきてくれてハッピーエンドとなる。  結衣の側からの筋は、こうなるはずです。  ここで不変であるのは、結衣の気持ち。  で、今回の主人公が頑張るパターンの話では、不変なのは、主人公の側の気持ちとなるわけです。  そして変化するのは、由衣の側の気持ち。  主人公の側の気持ちも二回も方向転換しつつ(好き→逃げる→好き)、結衣のほうの気持ちも変化する(無関心→好き)――なんて話は、そもそものはじめから、ぶっ壊れているわけです。 >>まぁ、それ以前に彼女は自分から付き合いたくない素振りを見せていたわけですから、主人公のほうに付き合う気がなくなった時点で、彼女のなかにちょっとでもあったかもしれない主人公への興味は再び0に戻ってるはずです。  これはその通りです。  しかし実際のあらすじの中では、逃げている主人公にたいして、結衣は「どんどん心を開いてゆく」ことになっていたわけです。  そのことに「理由」などありませんでした。  強いて理由をあげるなら、「作者の都合」というやつ。それが唯一の理由。  なにがなんでもハッピーエンドに持ちこみたい作者としては、結衣には心を開いてもらわないとならんわけです。たとえ理由がなくとも。主人公の実際の行動が「自分から逃げる」ということで、180度反対を向いていようとも。 >>しかし、「頑張り通す展開」も初期状態と終了状態が微妙に不一致な気がします。  ズレてますよね。  僕からみると、「微妙に」というレベルでもなくって、あきらかに不一致なんですが。  初期状態は、どんなものであって、終了状態はどんなものなのか。  まずそれを考えてみましょう。そうすると、どのようにずれているのかもわかるかと思います。  生課題。どぞ。  ただし夏休み初日のわくわく感だとか、なにか他の「○○感」だとか、そんなようなものをこめることを忘れずに。小学生にとって、夏休みというのは、いちばんのイベントなわけですから。  そのお題における「狙い」を嗅ぎ取って理解して、なおかつ実践して形にするということも、この課題の練習項目になっています。 -------------------------------------------------------------------------------- 単に精神的成長ができていないだけなのかも知れない(笑) No.5125 投稿日 2002年8月13日(火)01時26分 投稿者 鷹見一幸(榎野)  40過ぎて「高校生」を主人公にした、それも「一人称」小説を書いている異常者でございます(笑)  実際、書いてて辛いのなんの。 「なんでこいつ、こんなことに気がつかないんだよ!」  とか 「あはははー、こいつバッカでぇー」  とか 「そうだよなあ、そんなことってあるよなあ」  などという反応を、リアルタイム高校生たちから引き出すというのは、普通のオトナを主人公にした小説を書くより、はるかに難しい。  俺の場合、書いている三つのシリーズの主人公の年齢で言うならば  第七艦隊>でたまか>時空  ということになるけど、やっぱり一番楽なのは「でたまか」だったりする。  大人の目で見た「高校生」と「リアルタイム高校生」の違いを知りつつ、そのどちらでもない「高校生」を描くために俺が気を使っていることは。  「その時代の風俗を描かない」  ということだけだな。  今、という時代は腐る。  どんどん風化し腐ってゆく。  でも、その腐ってゆく「今」の中でも、残ってゆくものもある。  「携帯」「パソコン」「ファーストフード」「コンビニ」  この三つは、おそらくあと十五年は今の形のまま残るだろう。  そうやって見極めたものだけを物語の背景に取り込んでいく。  CMネタや、口調や、音楽は絶対に使わない。  この三つの賞味期限は、いいとこ二週間だろうね。  そして、これとは対照的に数百年たっても変わらないものがある。  それは「感情の動き」だ。  「てめー! ふざけんな! ゆるさねえ!」  ……という理不尽なことに対する純粋な怒り。  「俺は、あの娘が好きだ。でも、果たしてあの娘は僕のことを好きになってくれるのだろうか?」  ……という、人を好きになったときの心の葛藤。  「なんで? なんであいつが頭に浮かぶのよ! あいつなんか関係ないじゃない!」  ……という、自分の中に自分より大切なものが生まれたときの戸惑い。   こういった「人間として基本的な感情」は、絶対に変わらない。  シェイクスピアが、ロミオとジュリエットを書いたのは何年前だと思う?(笑)  「時空」の「ピクニックは終末に」の書評に「十年前の小説のように古臭い」という言葉があった。  そう、おそらく俺の書いている小説はどれも古臭い。  でも、その古臭さの質が違うんじゃないかと自負している。  俺の小説は、きっと十年前でも古臭かったはずだ。  そして、きっと十年過ぎても古臭いんだと思う。  ひょっとしたら二十年過ぎても古臭い話と言われるだろう。    感性が磨り減った人間にとって、唯一の拠りどころはその 「絶対に変わらないもの」  だけなんだ。  俺がよく言う言葉に  「ドラマを書け、堂々たるドラマを書け、言いたいことや見せたいことや、新しいアイディアなんぞは、そのドラマの上に振り掛けるエッセンスでいい」  ……てのがあるけど、実を言うと、これは自分自身に言い聞かせている言葉だったりする(笑) -------------------------------------------------------------------------------- >巻島君 No.5126 投稿日 2002年8月13日(火)01時30分 投稿者 新木 伸 >巻島君  やりたいことについて。  もっと追求しておこう。 >>俺がやりたかったのは、「宇宙人から転生した人々の話」だったのです。  「宇宙人から転生した人々」っていうこれは、単なる設定でしかないわけだよ。  転生した人々が、なにをする話なわけ?  その「なにをする」に相当するのが、ストーリーとなる部分なわけだろ。  転生した人々が、自分たちを始末しに来た処刑ロボットと戦う話を書きたかったわけ?  それとも「宇宙人から転生した人々」を書ければそれでいいのであって、彼らがなにをするかなんてストーリーは、いわば、どうでもよかったわけ?  前のバージョンで出てきた「ロボットと戦う」というあの流れ。  あれは、どうでもいいから、とりあえず適当に付けてみたストーリーなわけ?  そういう話っていうのも、世の中にはあるぞ。  「ムチムチでプリプリな三人の美女エージェントが、大活躍する話」――みたいなものとか。(by「チャーリーズ・エンジェル」)  ここでいう「大活躍」という部分が、いわばストーリーにあたる部分なわけだ。  しかしこの場合は、ストーリーなんて、なんでもいいのね。  まあ壊れていなくて、観客を退屈させなきゃ、どんなんだってかまわないわけよ。  この話で一番大切なところは、「むちむちでぷりぷりな美女たち」の部分であるわけだから。 -------------------------------------------------------------------------------- ご無沙汰しております。 No.5127 投稿日 2002年8月13日(火)14時48分 投稿者 魚住雅則 分室の皆様お久しぶりです。 新しく入られた方々におきましては初めまして。魚住と申します。 約4ヶ月ぶりに書き込みます。 社会人というのは想像していた以上に時間がなくてヘコんでおりました。 >新木さん 以前の課題等をすっぽかしたまま消えてしまい、申し訳ありませんでした。 現在の状況では定期的に書き込むことは難しいのですが、訓練法のコツを掴んで自主的に技術を上げていきたいので、戻ってきてもよろしいでしょうか。 >生課題 短編に手をつけたはいいのですが、自分の書きたいシーンがまるで書けていないということを思い知らされたので、練習として「集団に囲まれる生課題」に取り掛かりました。 -------------------------------------------------------------------------------- すいません。 No.5128 投稿日 2002年8月13日(火)14時50分 投稿者 魚住雅則 書き込みの途中で送信してしまいました。 「生課題」は課題部屋に上げておきます。 -------------------------------------------------------------------------------- 小学生最後の夏休み No.5129 投稿日 2002年8月13日(火)18時24分 投稿者 つっちい >新木さん  こんにちは。 「小学生最後の夏休み」についての課題、僕も参加させてもらっていいですか?  小学生を描けなかったことがとても悔しいので、修行したいです。    もし参加させていただけるなら、いくつか質問させてください。 「生課題」というのは、掲示板ではなくて課題部屋の方に提出する形になるんでしょうか。(他の人の作品はそうなっていたので)その場合、指定のスレッドにおける「根っこ」と書かれた部分に返信する形で、いいのでしょうか。  それと、「小学生最後の夏休み」という課題ですと、例えば遊びに燃えるパターンや、足取り重く夏期講習に通うパターンなどあると思うのですが、その辺は自分で考えて書いてもいいのでしょうか。  さきほど魚住さんの生課題を読ませていただいて、なるほど短い中で独立したシーンを上手くまとめてあるなと感心しつつも、自分が書くとなると……不安だらけです。  でも、話が面白い面白くない以前の、今回の作品に対する評価。すげー悔しいのです。ぜひ参加させてください。この場で修行させてください。よろしくお願いします。 -------------------------------------------------------------------------------- >話のスケール No.5130 投稿日 2002年8月13日(火)19時38分 投稿者 藤極堂 「ウルトラマン」でバルタン星人が初登場した回がありました。 まあ、日本の特撮黎明期だから予算が無いということもあるのでしょう。 話の舞台の大半は、ゴミゴミした下町とせまい四畳半のアパートです。 地球に隠れ住むバルタン星人と、実はウルトラマンのハヤタ隊員がちゃぶ台に向かい合わせに座って話し合うシーンは有名ですよね? 舞台そのものは極微ですが、この話のスケールは極大です。(つーかオチが) さて、四畳半で行われる話し合いにはいろいろなケースがあります。 痴話げんかの会話と、バルタン星人とウルトラマンの会見の差はどこにあるのでしょうか? “That's one small step for man, one giant leap for mankind.” (一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類のためには大きな飛躍である) ニール A.アームストロング(アポロ11号の船長) 「背中の刺繍が重くていけねえや」 (中平正彦 著作「破壊魔定光」) 定光が背負ってるのはなんでしたっけ? -------------------------------------------------------------------------------- 最近涼しいですね No.5131 投稿日 2002年8月13日(火)21時17分 投稿者 唯野教授  関東は昨日今日とクーラーがいらない日よりでした。ちと不気味な気もしますが暑いのが苦手な私には大変過ごし易かったです。 >新木さん >終わってねーじゃん  うう……ここで見つかっちゃうのもなんか安易だなーと思って書いたんですが、今思い起こしてみると解決策はありますね……。 >そんなもんが長編になるかってーの。短編にもならんわ。書くなら設定書だな。3枚ぐらいの。  うーん、よくわからないです。なぜ長編にならないのか。もう少し詳しい解説をお願いします。そしてこういう世界観を軸に長編にするには、どうすればよいのでしょう?  それではこれから巻島さんのリライトを開始します。 -------------------------------------------------------------------------------- あれこれと No.5132 投稿日 2002年8月13日(火)23時09分 投稿者 光来 唯 > まずこれは「主人公が頑張る路線」なわけですが。 > 主人公は何にたいして、「頑張って」いたわけですか? > 主人公が何をどう頑張っていたのやら、よくわからんのですが。 > 具体的に、説明してください。  「結衣を好きだという気持ち」に対して頑張っています。  結衣が死神だとわかっても、彼女に好かれていないとわかっていても、そのせいで自分がケガすることになっても、それでも好きでいつづけること、そして彼女に笑顔を浮かべてもらおうとすること、それが主人公が頑張っていることです。 > 3回あるからには、それぞれの回に、役割と意味があったりするわけです。 > その解説など。  主人公は死神について何も知りません。ならば最初に一回「顔見せ」にあたるものが必要になると考えました。もし、この一回がなければ、死神についての説明を「口で言わせるだけ」になってしまいます。  そしてこの状態では主人公は自分に何ができるのかよくわかってません。仕事をその目で見て、内容を教えてもらっただけです。言い替えれば、この時点ではまだ主人公は「傍観者」に過ぎません。  次には、その仕事を身を持ってわからせる必要があります。危険なものであると知る、穢れた魂の記憶を夢に見る、など主人公は2回目で死神の仕事の「体験者」になります。  そして3回目、ここでようやく主人公は「協力者」になります。自分の意思と力でもって結衣を手助けできるようになるのです。  また三つの事件は、それぞれ異なる始まり方をすることで、死神の仕事が開始されるにはいくつかパターンがあることを表しています。  1回目は「待ち」の状態にあります。死神の仕事はいつでも起きるものではないことを示してます。  2回目は、死神の仕事は突然起こり得るものだということを示してます。  そして3回目は、(実は一回目の「待ち」の状態にもつながりますが)自ら、仕事を作る(穢れた魂を探せる)ことができることを示します。  4回にすると、しつこくなる上に、戦いそのものがメインであるように見えてしまいます。 > あと、3回それぞれの事件が別々なわけです。関連性がまったくない。これはこのままでいいのか。  まずいです。  それに対してのひとつの案として、最初のふたつの魂を最後に相手することになる殺人犯の犠牲者のものとすることです。  そうすれば、殺人犯という設定も活かせますし、三つの事件に関連性を持たせることもできます。  あるいは、殺人犯の仲間だったというパターンも考えられます。 > 彼女の側の心理の動き。 > 彼女の側の心の動きの説明。  最初は無関心です。死神を見せることを約束するのも、強引さについ頷いてしまっただけで感情の変化はほとんどありません。ただ、彼女は無関心にしていれば人は離れていくものだと考えていて、こんな風にしつこく食い下がってくる人間を見たことがなかったため、ほんの少しだけ主人公に興味を持ちます。  そして死神の仕事を見せると約束してから実際に見せるまでの間、自分にかまってくる主人公に対して、なんでそんなに一生懸命なれるんだろうと疑問がわいてきます。常に話しかけてくる主人公をの存在が、うっとうしく思いながら徐々に馴染んできます。  死神を見せ、その上で手伝うと言ってきたときには邪魔だと思いつつも、それをあまり気にしていない自分がいることに驚きます。  デートの誘いを受けたのは、学校以外での主人公という人間を見てみたいと思ったからです。普段の生活でもこんな奴なのか、それが気になってます。デートをはじめて体験する結衣は、誰かと一緒に過ごす楽しさを、主人公と一緒に過ごしているから楽しいのだと混同してしまいます。気が付けば、彼の存在を気にしているという状態になっています。  そして、デートの終わり、死神の仕事に巻き込まれ意識を失った彼を見たとき、胸に痛みが走ります。それが何であるか知る術もなく、再び彼との時間が流れ始めます。その中で主人公の存在はいて当たり前のものへと変わっていきます。  いつのまにか死神の仕事を手伝おうとする彼を自然に受けいれられるようになっています。そして自分が苦しんでいるときに抱きしめられ、存在としてだけではなく、そのぬくもりの大きさにも気付きます。  そして傷付いた彼を介抱しながら、いなくなったときのことを想像できないことに気付きます。もう一度告白されたとき、失いたくないという想いから、その言葉を受け入れることになりました。 > また3回目の事件の時、彼女は体を乗っ取られそうになっています。 > 死神という設定から考えると、これ、無理っぽくないですか? 死神の魂って、とても力を持っている存在だったのでは? > また2回目の事件でも主人公が体を乗っ取られかけていますが、「穢れ」が人間の体を易々と乗っ取れるという設定って、ありましたっけ?  死神は穢れた魂に対して耐性のようなものを持っているので乗っ取られることはありません。ここでは、穢れた魂が入れないのに無理に彼女のなかに入ろうとしている――それも一般的な穢れよりもかなり酷く穢れている魂――せいで、彼女は苦しむことになっているのです。  人間の体を乗っ取れるという設定は、明言されてはいませんがありました。  今は魂の触媒に人形を使っているが昔は人間を使っていた。そして、魂の触媒となるのは普通の人形ではダメで、魂にとって新しい体になる効果を持つものでなければならない。  このふたつを合わせると、魂は体を求めている。そして、人間に取り憑くことが可能――つまり、体を求めて人間に取り憑いていたということになります。体を求めて取り憑くということは、乗っ取れるからである。そういうことになります。 > 僕からみると、「微妙に」というレベルでもなくって、あきらかに不一致なんですが。 > 初期状態は、どんなものであって、終了状態はどんなものなのか。 > まずそれを考えてみましょう。そうすると、どのようにずれているのかもわかるかと思います。  初期状態は「結衣のことが好き」から始まっている、と思います。  で、終了状態なんですが……「結衣が主人公を好きになる」ではないかと……。  初期状態と終了状態で主語が変わってしまってます。これではずれてしまって当然だと思います。 >生課題  了解しました。十五日にやりたいと思います。 -------------------------------------------------------------------------------- ドラマ No.5133 投稿日 2002年8月13日(火)23時28分 投稿者 藤極堂 > > うーん、よくわからないです。 > > なぜ長編にならないのか。もう少し詳しい解説をお願いします。 > > そしてこういう世界観を軸に長編にするには、どうすればよいのでしょう? 転が無いから、「ドラマ」が無いから、葛藤が無いから、最初に提示された「問題」に「読者が納得する回答」が無いから、話にならないのですよ。 神様が創った世界ならどうして「クリエのような異分子」が出てくることを予防できないの? 一つの村で二人も異分子が出てきたのに(イスクも異分子ですよね?)、どうしてこれまでクリエのほかに世界の維持に驚異となる異分子は出てこなかったの? 永遠に停滞したままの世界を創るのであるならば、その住人も停滞したままであるべきなのに村人に変化(成長と老化)を与えたのはなぜ? どうして神様はクリエとイスクを殺さずに外の世界に逃がしてあげるの? この話は旅人が異世界に数日滞在する短編を、積み重ねた形式の話ですね。 「トラベラー物」というのですか? こういった話の場合は、ひとつひとつの謎がいつか大きな流れとなって、「読者が納得できるたったひとつの回答」にたどり着くのがセオリーです。 Q:どうしてこの世界は「過去の偉業にしがみつき伝えることを至上の目的としているの? A:かみさまが異世界の嘆きを哀れんで、そのようにせかいをおつくりになられたからです。 ふざけるな んな回答で読者が納得するか!!!!!! すでに、矛盾(とゆーか疑問で)だらけで私の頭では理解不能状態です。 あ、上の私の疑問も A:かみさまがそのようにせかいをおつくりになられたからです。 で解決できるのですね? どれほど矛盾や疑問があっても、かみさまの大いなる思想を理解できない私のような凡俗の方に罪があるのですね? な め る な ……つまりこのあらすじは、大きな流れの謎はまるで解決していないし、ちいさな転――個々の旅先での出来事――もまるきり描いていない(※とゆーか考えていないのだろう)ものなのです。 あー、よくいるよな。 各章のタイトルと、キャラの設定書と、あらすじ(※むろん転と結末ナシ)だけホームページに掲載しといてず――――――――――――と更新しない小説サイト。 そういうの読んで楽しいの? いや、その作者が知り合いとか、別ページにちゃんとした作品をそのホームページに載せていて、「絶対書けないと思うけど……」みたいに紹介されているのだったら楽しめるかもしれないけど。 (※小説とかそういう物語のある創作物の設定書はその作者の嗜好や、趣味がモロに反映されていることがほとんどです。だから中高生のころの私は、たとえ矛盾だらけであっても友人のつくった設定書やあらすじを読むのがすごく好きでした) まあ、ふつうの読者は楽しめないですな。 もし、唯野教授さんの回答が「楽しめる」だったら、そーゆーサイト200ぐらい巡ってそいでそのサイトのBBSに10行以上の感想を書き込んであげてください。 では。 -------------------------------------------------------------------------------- 戻り過ぎましたね(^^; No.5134 投稿日 2002年8月14日(水)00時21分 投稿者 弟切 千隼 N.5117の書き込みで、原点の原点まで戻ってしまいました。 ヒトの祖先を探れと言われて、言ったほうはヒト属、せいぜい霊長目の祖先くらいのつもりでしたのに、哺乳類の祖先まで遡ってしまったような感じでしょうか(笑) えーと、原点の原点であるキルケーの話から私が汲み取って、話に使おうとしたのは、「名誉回復」と「孤高」という要素でした。 この二つの要素を分解できないままに使おうとして、キサラの話は破綻しました(^^;; ベリルの話でも、この二つの要素を分解できないまま引きずっています。ただし、ベリルの話では、どちらかというと「孤高」のほうに重点が置かれていて、「名誉回復」のほうはほとんど見えません。 知恵と魔法に優れた人としてキルケーが抜きん出ていたように、ベリルは科学的知識と探究心に優れた人として抜きん出ています。両者とも他の人とレベルが違うので、どうしても独りで行動することが多くなります。 キルケーもベリルも、少なくとも表面上は、他の人と親しく交われないことを苦にしていません。むしろ自分からその状況を選んでいます。 キルケーは孤島に住むことによって、空間的に自分を周囲の人々から切り離します。ベリルは冷凍睡眠に入ることによって、時間的に自分を周囲の人々から切り離します。 この辺りに、「孤高」の要素が現れていますね。 「名誉回復」のほうは、ベリルの話ではほとんど消えています。といいますか、キルケーの話とベリルの話を比べると、この点においては逆転しています。 キルケーの場合は、最初に忌むべき「魔女」とされていたのが、実はそうではないということになります。 ベリルの場合は、最初は優れた科学者とされていたのが、実は仕事において失敗もすることが明らかになります。 うーむ、こうしてみると、私は「名誉回復」よりは「孤高」を書きたかったようですね。 要素の分解ができていなかったために、自分が書きたいものの軸がはっきりせず、話がまとまりませんでした(;_;) ここまでの分析結果を素直に読めば、「じゃあ、本当に書きたいのは『孤高』なんだから、そういう話を作ればいいじゃないか」ということになりますね。 けれども、例によって急いで結論を出すと、弟切は妄想に走ってしまいがちです(笑) もう一晩置いて考えてみます。 -------------------------------------------------------------------------------- >リライト #5022 by とんびの羽根 No.5135 投稿日 2002年8月14日(水)15時07分 投稿者 とんびの羽根 >八神さん #5021  遅くなって申し訳ありません。今頃になって賞味期限切れかとは思いますがリライトしてみます。これ以上逃げてると、書き込みが全然できないですから。 >>「人にやさしくするという信念を持つ少女が、戦時下でもそれを貫く話」  初期状態を決定する条件が、明確ではあるけど、チェック項目が非常に多いなと感じました。 シンデレラのプロットの課題では「無欲の少女」だったのですが、それすらも作家志望(仮)者のレベルではかなり難しい問題であったことが判明しています。 なぜか「やさしい少女」になってしまう例が非常に多かった。 八神さん(#5021)の属性は「やさしい少女」をまず否定することから始まっていました。「やさしい少女」を書かないようにするというのはもともとかなり難しい課題なのではないかと思います。  一見やさしい少女にみえるがじつはそうでない少女が主人公で  まず、何に対してでもなく、人に対してだけやさしい  次に、本当はやさしいのではなく、やさしくしている、やさしくして見せている、演じている  次に、それは自分真の姿を隠したり偽るためでなく、そうあるべきだという信念によっている  さらに、その信念は親や周囲から強制的に持たされているのではなく、自分の意志と判断によって信念を維持している  やさしい少女という属性を別の属性に変えるために4っつの制約条件が付いているようです。  すると、この属性の主人公を浮かべようとすると、少女で、やさしそうで、さらに4っつの条件を加えて6っつのポイントを常にチェックし続けなければならないのです。  その次に、戦時下という条件でなんらかの出来事が起きることを考えなければなりません。  終了状態で「貫く」に合致する初期状態は「信念を維持している」ことでしょうから、転である出来事は信念を挫こうとする出来事でなければなりません。  よーく考えてみるとこの課題は「信念を持つ少女が、戦争で挫けそうになるが、信念を貫く話」ですね、初期状態と終了状態が同じ。  課題として「思考」しないといけないのは「信念を砕こうとする出来事」だけなんです。  ところが課題をみると、「少女で、やさしそうで、それはみせかけで、人に対してで、信念で、自分の信念だということを本人が納得していて」という主人公の細かい属性チェックを最初に強制されている。  同時に処理できないほどの多くのチェックポイント、そして肝心の思考ポイントが制約ポイントの中で埋没してしまっていること、がこの課題で思考が止まってしまった原因なのではないかと思います。  ではチェックポイントが多すぎたり、思考ポイントが埋没しているとなぜ思考停止に陥るのでしょう。  それを認知科学で用いられているワーキングメモリーの観点から説明してみようと思います。 >一時的な記憶の貯蔵庫(ワーキングメモリー)  人間の脳には思考するために、一時的に記憶を貯めておく場所があるといわれています。大脳の前頭前野の活動観察から猿でも5つくらいの数を認識する細胞が存在するそうです。カラスでも、数人の人間が小屋に入って数人が出て行くという実験で5人くらいまで記憶していて、小屋に残っている人間がいるか判断できるそうです。 一定数の要素は一時的に記憶に止まっていて、要素に変化があればそれに気づくこともできる。人間の場合ではこれが7つから8つくらいといわれていて、電話番号でも郵便番号でも一発で覚えられるぎりぎりの線らしいですね。  この一時的に蓄えられている情報は訓練することで自由に操作できるようになります。適当に口頭で7桁の数字をあげて(例:5376782)真ん中の数字に2を足せといわれたら、たいていの人はなんとかできる、数字につよいひとなら全部の数字に2を足せ、つぎは1引け、といわれてもできる。要するにひとつひとつの数字を独立した要素として演算できるわけです。  主人公の属性が複数ある場合も同様です。少女が客の皿から魚を奪って逃げた猫をけっ飛ばした。これならひとにやさしくする少女でもやりそうだ。こういう判断が瞬時に行えるのは属性が、頭の中に記憶されていて、瞬時にチェックが終わるからです。  しかしこの記憶の貯蔵庫には容量があって、詰め込むと、はしから失われてしまいます。本来思考すべきポイントをいれようとしたときに、この貯蔵庫が一杯だとチェックポイントのほうが失われてしまうのです。この課題では思考ポイントが明確でないため、チェックポイントから思考ポイントを抜き出す作業を別途行わなければなりません。  思考ポイントは、例えば一番大きい数字を抜き出すことで、しなければならない作業は先頭から3番目の数字と掛けることだとしましょう、わずか7個の数字なのですが答えが得られた時点で、もとの7桁の数字がなんだったか覚えている人はどれくらいいるのでしょうね。  こうして思考ポイントが定まると、チェックポイントのほうが失われますから、ふたたびチェックポイントをもう一度復唱しようとします。復唱するとチェックポイントは復活しますが、思考ポイントの方がまたどこかへ消えてしまいます。このくりかえしで思考停止状態におちいってしまったのではないのかなと、わたしは思ったのでした。  これを書いた#5022の時点では思考ポイントを抜き出す作業まではみえて無かったので、チェックポイントを維持するだけでアップアップしてるのかな、と考えていたようです。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5136 投稿日 2002年8月14日(水)22時57分 投稿者 新木 伸 >生課題の参加方法  根っこを作っておきました。  まず「お題名」で根っこがありますので、そこに「自分の名前」で書きこみをするように。皆が同じお題に挑戦したものが並んでいると、比較検討がしやすいので。  んで、へんなところに書いてしまったのは、すべて削除しておくように。  みんなまとめて、一カ所に隔離しとこう。  いちおう、新ツリーのもとに、全部転送しておきました。転送忘れがあったら、各自でやること。  この生課題、本来は、視点がおかしかったり展開がおかしかったり、そういうものを指摘してゆくつもりの企画だったのですが。  皆が実際に上げてきたものを見たところ、そもそも、指摘するに足るレベルにまで到達してません。コンセプトを定めたシーンを、山ほど書いてみるのが先決であるという、まだそんな段階。  洟も引っかけてもらえないというレベル。  またルールがいくつか。 ・「お題」がいちばん映える展開(と自分が思うもの)でやること。 ・長さは適当。短い場合は5枚くらい。長い場合でも、まあ十数枚ぐらいまで。ただし起承転結はそれなりに付いていること。 ・時間は4時間以内で、各自で決めること。スタート時には、ここに書きこみをすること。その時間がきたら、アップすること。時間は皆を平均するとだいたい3時間のようす。べつに2時間でも1時間でも良い。決めた時間を守るということが大事。ちなみにプロがやるなら、こんなの、30分もかからんはず。 ・魚住君の書式を参考に、「ウリ」とか「テーマ」とか、なにかそのシーンに込めたかったものを解説しておくこと。(本来、本文を見れば分かるはずなので必要ないのだが、あまりにへたれていると、読んでもなにをやりたかったのかわからないため) >唯野君 >>うーん、よくわからないです。なぜ長編にならないのか。もう少し詳しい解説をお願いします。そしてこういう世界観を軸に長編にするには、どうすればよいのでしょう?  「話」が存在していないと、そう指摘しているのだが。  短編だとか長編だとか、そういうことを言っているのでない。短編にも長編にも、何にもならないと、そう言っているわけね。  たとえば「不死者」がいたとするよね。不死者の設定ができあがっただけじゃ、話は書けないでしょ。その不死者を追っている男とか、そういうものが存在していないと、話にはならない。  前にいっぺん、「設定」だけできあがっているけど、いっこうに話としてまとまらない――っていう状態を経験しているはずなのだが。  それと同じことで、いまできあがっているのは、「世界」の設定だけなわけ。しかも中途半端で不完全。山ほどの疑問が出てくるような穴だらけの設定でしかない。  だからあれは、「書くならせいぜい、3枚ぐらいのペラ紙1枚で『設定書』だね」と言っているわけ。  あの話、主人公がなにをする話?  初期状態と終了状態は? 主人公のなかで、なにか変わる部分は?  んでもって、世界観を「軸」にして小説を書く方法なんて、わしは知らん。  そりゃ、なんであろうが350枚を書きあげれば、それは「長編」といってもよいのかもしれない。だが僕の言うのは、世界観を軸にして「読める小説」を書く方法を知らないってことね。  そもそも、あるのか? そんなもん?  どんな話であっても、まずたいていは、「人物」が軸となるものなんじゃないの?  人間は人間に関心を持つもの。  読者も人間。なら「人間」の話に興味を持つわけだよ。  世界観っていうのは、その「人物」が動きまわったり冒険をしたりする単なる「場所」であるわけだ。  唯野君の言っていることは、世界観を話の「主」に据えると、そういうことだよね?  よほど魅力的な世界観でないかぎり、そういう小説っていうのは、とても読めたものにはならないのではなかろうか?  人間以外が「話の主」になっている話って、実例をどれだけ知ってる?  とくに「世界観」が「話の主」となっているもの。  それらの実例をあげて、それらの話の組み立て方を理解するところから始めるべきでは?  ちなみに僕は、そういう話は自分では「絶対に書かない」ので、研究したこともない。  「世界」というのは、かならず主人公を引き立てるための「添え物」として出しているから。 >弟切さん  ベリルの話の原典。  いま出してきた「孤高」というもの。それも、ごく初期の頃に「書きたい」としていたものじゃないっけ?  最後のほう、ごく最近は、また別なものになっていたような気が……?  なんだったっけ? -------------------------------------------------------------------------------- お盆の首都圏は静かです。 No.5137 投稿日 2002年8月14日(水)23時36分 投稿者 弟切 千隼 しかし、私が住んでいる地域では、今日も轟音を立てて米軍のジェット戦闘機が飛んでいました。 死者の霊を慰める精霊会[しょうりょうえ]の最中に戦闘機を飛ばすなんて、米国は日本国民に嫌われたがっているとしか思えません。 >>ベリルの話で書きたいこと 大元のキルケーの話から探っていった結果、私はベリルの話において「孤高の人を書きたい」という気持が強かったことが判明しました。 しかし、それだけではありませんね。キルケーの話にグラウコスという相手役が登場したように、ベリルの話にはユキマロという相手役が登場します。彼等は何のために登場するのでしょう? 一つには、キルケーやベリルの「孤高」を強調するためですね。 独りであること、それも自らの意志でその状態を選んでいることを物語の中で表すには、誰か他の人を登場させて、わざと他人と距離を置いていることを描写するのが最も自然でしょう。 もう一つは、キルケーやベリルの心を溶かす存在としての役割があります。こちらのほうがより重要です。 グラウコスの場合は、自ら孤島に住んで人々との親しい交わりを絶っていたキルケーのもとへ足しげく通い、唯一彼女が親しみを持つ人物になります。ユキマロの場合は、冷凍睡眠に入って同時代の人々とのつながりを絶ってしまったベリルを目覚めさせて、彼女の知り合いが誰もいない未来社会で彼女の世話を焼きます。 それまで同レベルで付き合える者がいなかったために、他人と距離を置いていたキルケーやベリルにとって、グラウコスやユキマロは初めて対等に付き合える相手でした。しかもなぜか自分のことを気に入ってくれて、何やかやとかまってくれる相手です。 こういう人が現れたなら、キルケーやベリルは無理に孤高を保つ必要を感じなくなるでしょう。ベリルは最終的にユキマロと打ち解けますし、キルケーも一時的にはグラウコスに心を許します。 とすると、ベリルの初期状態と終了状態は以下のようになります。 初期状態(起)…「孤高」 終了状態(結)…「孤高でない」 起の段階では、ベリルは自ら孤高の状態を選んでおり、その状態に不満を持ってはいません。 けれども、実はそれは無理がある状態だったと途中で気づくわけですね。その「気づき」のために、ユキマロという人物が必要です。 そうしますと、ベリルの話の骨は、 「孤高を保っていた人が、それは無理な状態だと気づかせてくれる人に出会い、孤高でなくなる話」 でしょうか。 やはり、私は「孤高」が書きたかったみたいです(今さら気づくなんて遅すぎですよ〜 > 私(^^;;) 冷凍睡眠はベリルの著しい「孤高」を表すための道具であり、ユキマロは上記のように「気づき」のための登場人物なのですね。 -------------------------------------------------------------------------------- >弟切さん No.5138 投稿日 2002年8月15日(木)04時11分 投稿者 新木 伸 >弟切さん  ここ最近やっていたパターンというのは……。  なに、ベリルが天才だっていう自負を失うような展開になっていたはずなのだが。  この流れと、「孤高」とが、どのように関係してくるのだ? --------------------------------------------------------------------------------  おひさです。みやびです。 No.5139 投稿日 2002年8月15日(木)06時41分 投稿者 はせがわみやび  そろそろ完成させねば間に合わない、ということで、JGC(日本ゲーム大会)用のTRPGのシナリオを作ってました。  手元のテキストファイルを見ると、最初のVer.1ができたのが、7/21。羽矢野さんや紫さんに会う前──会ったときにキビシイチェック(ひいい)をしてもらうために間に合わせたのだ。  Ver.2が7/28で、Ver.3が8/8かな。で、昨日、できあがったのがVer.4ってことになる。うう、けっこう時間がかかってるなあ(^^;  ここからが本題。  昨日は喫茶店にこもってずっとシナリオを作っていたわけだ。  費やした金額1800円なり。コーヒー3杯とトースト1枚。  午後4時から9時まで(^^;  トータル5時間。  うん、新木さんの言っていたことは正しかった。  なんだ、5時間なんてすぐじゃん。 (そして、9時から11時半まで店番。帰ってきてメシ食って仮眠をしていたら、新木さんからの電話が鳴ったのだった。もうちょっと寝たかったぞ……) >弟切さん  論旨がかみ合ってませんがな。 >> こんなキルケーに、私は「孤高の人」という印象を持っており、その印象が好きなようです。 >> こういう人って、格好いいですよね。憧れます。  ということは、だ。弟切さんは、「孤高」に対して憧れをもっていて、それにプラスイメージを持っているのでしょう? だったら──孤高って素敵、が主張になるはずだよね。 >>「孤高を保っていた人が、それは無理な状態だと気づかせてくれる人に出会い、孤高でなくなる話」  この文脈で「孤高」っていう単語はへんでしょ? へんだって思わないのかなあ。   「無理な状態」だといって、「孤高」を否定しちゃってるんだけど。  んー、こう言えばわかるかなあ。  えっとね。上の一行コンセプト(=作者の主張)っていうのは今のままでは、こう言い換えられるわけだ。 「孤高というのは、人間のノーマルな状態ではありえない。それは無理な状態であって、そこに気づいて孤高でなくなるのはとっても良いことなのだ」  ということは、イコール、「孤高って、無理があるよね、不自然だよね。まったくなにやってんだろね。ばっかじゃないの」とか、そう言ってるのと同じだ。  いいのか、それで(^^;?  弟切さんにとって「孤高」は大切なもんなんだから、否定するほうに物語を作ってどーするかな(^^;。    新木さんの「この流れと、「孤高」とが、どのように関係してくるのだ?」という疑問は正しい。なんで、関係してくるの? って思うのがふつうだ。  このままだと「孤高」が泣くぞ(^^;(ついでに弟切さんも泣くぞ、きっと) >生課題  んー。「集団に囲まれる」は、これではしばりが弱いのか、それともわたしの解釈がいけないのか。……なんだか、腑に落ちない展開のものが多い。  シンデレラで「無欲」を書けって言っているのに、なにか別のものが書いてあるときみたいな感覚を受ける。  「集団に囲まれる」ってお題だったら、囲んでいる相手が「集団」であることが強調されなくちゃいけないんじゃないだろうか?  と書いても、わかりにくい気がするので、具体的に指摘してみよう。  たとえば、唯野さんのヤツ。  これは、「集団に囲まれる」じゃなくて、「異形に囲まれる」だよね。  主人公がびびっている理由は、「集団に囲まれたから」じゃなくて、「異形に囲まれたから」でしょう?  異形のほうが強調されすぎていて、集団で囲まれていることはどうでも良くなっちゃってないか?(唯野さんが、異形好きなのはとても良くわかるんだけどね(^^; 人間型をしてるんだけど異形とか、人間の格好をしているんだけど中身/精神が異常ってのが好きだよなあ、唯野さん)。  あるいは、巻島さんのヤツ。  主人公が逃げ出すのは、「集団だから」ではなくて、「ケンカすると、野球ができなくなるから」でしょう?  つまり、どっちの話も相手がたったひとりでも成立する。  異形がひとりでも、びびったろうし。ピンチになって気絶しちゃうだろう。  不良がひとりでも、野球ができなくなるから、逃げ出しただろう。  それじゃ、「集団に囲まれる」を強調しているって言えるか?  ──っていう印象を受けるんだけどなあ。  つまり、「「お題」がいちばん映える展開(と自分が思うもの)でやること」って条件を満たしていないんじゃないか、ってことなんだけど…。 >唯野さん >>うーん、よくわからないです。なぜ長編にならないのか。もう少し詳しい解説をお願いします。そしてこういう世界観を軸に長編にするには、どうすればよいのでしょう?  ──この世界を舞台にしてお話を作れますか?  みたいに聞かれたら、YESって答えられる。  でも、少なくとも、唯野さんが書いたあらすじは「お話にはなってない」ゾ。  面白い世界だとは思うのだが、世界の設定だけ教えてもらってもなあ。  よし、似たような例を出してみよう。  設定だけあってお話がないという段階のものはわたしだって山ほどあるし。  「死んだら化けて出られる呪文が本当に発見されてしまった未来社会」とか。  滅茶苦茶言い難い呪文なので、偶然に発音されることは滅多にないのだが、基本的には誰でも唱えられる。過去に偶然発音してしまったひとは、化けてでることに成功してしまって、実は怪談として残っている話はすべてそのパターンだった(死の間際の断末魔の悲鳴にとても近い発音なのだな)。  怪談話はあれは実話だったのだ。  おかげで、「死者が証言台に立つことが可能」になってしまう。  もはや、「死人に口なし」は過去のものとなったのだ。  死者は、まっとうな恨みならば晴らしてよいという法律までできてしまう。  でも、ときどき、勘違いで間違ったひとのところに化けて出てしまう幽霊や、完全な逆恨みで人を呪ってしまう幽霊も出てしまうようになった。そういう幽霊を「正しい相手に化けてでるように案内する」という公的な職業が成立した。  公的なってことは、もちろん公務員なわけだ。  主人公の**は、いろいろあって、幽霊たちの水先案内人として働くことになった。  国家公務員として(笑)  **の苦労は続く。 (終わり)  終わり、じゃないだろ(^^; >セルフつっこみ  唯野さんのあらすじは、上のと基本的に同じなのだ。  設定だけ見せられてもなあ。そこで何が起こって、どうなるのよ? って、つっこみたくなりません? それは本当はまだあらすじになる状態ではないというわけです。    ──というわけで、わたしもお倉に入れたままなのだ。  誰かわたしにストーリィをください(笑) みやび -------------------------------------------------------------------------------- 開始 No.5140 投稿日 2002年8月15日(木)20時23分 投稿者 光来 唯  生課題「小学生さいごの夏休み」これより開始します。  制限時間は三時間です。 -------------------------------------------------------------------------------- あらすじの書き直しとか No.5141 投稿日 2002年8月15日(木)20時40分 投稿者 紫ゆきや (タイトル) 「ハイスピリッツ・ガール〜河原でけっとうの日〜」 (1行コンセプト)  元気な女の子が、ある青年の抱える問題を、腕力で解決する話。 (あらすじ)  鬼怒川翔子(きぬがわしょうこ)は、高校の空手部に入部してきた転校生、辻村武士(つじむらたけし)と試合をする。  翔子が優勢に試合を進めると、辻村は袖を掴むなどの《禁じ手》を使う。試合は翔子の反則勝ちとなった。  辻村は追い詰められると無意識に禁じ手を使ってしまう自分自身に怒りを向けるが、その原因までは理解できない。  実はその原因は、完全な敗北を知らないが故に負けることを恐怖する心の弱さにあるのだが。  そんなこととは思いもしない翔子は、ただ先の試合の結果に納得いかないという理由で再戦を要求する。  こんどは人のいない場所で、なんでもアリの喧嘩ルールで勝負し、辻村を完全に打ち負かす翔子。  完全な敗北を知ることで、辻村は自分の心の弱さに気づくことができ、翔子に感謝する。  翔子は感謝される理由がわからず、ひどく困惑するのだった。  OFF会で指摘をいただいた部分を考慮しつつ、まとめてみました。  こんどのは、あらすじになっているでしょうか。  あと、タイトルも何通りも候補をあげて、それらを組み合わせて考えてみました。  書きたいものは、《元気な女の子》と、《格闘シーン》《自分に怒りを向ける青年》などです。  「主人公が青年の悩みに気づき、叩きのめすことで悟らせる」という展開も考えたのですが。  それだと、悩みに気づくところが主になってしまい、格闘シーンの意味が薄れると思いまして止めました。  それに、主人公がオールマイティすぎるとツマラナイですよね。なので、アタマ悪くしてみました。  反対に、ライバルは力を持て余し、悩み、自己嫌悪するようなキャラにしたいと思っています。  余談ですが、「high-spirits-girl」を翻訳ソフトにかけてみたら「気炎少女」になりました(笑) >RBOARD  五万円のキーボードなんて、はじめて聞きました。  あるんですねえ、そういうのが。  キーの重さが腱鞘炎対策に重要だというのは、腱鞘炎になってから実感しました。  I●Mのキーは剛性が高く、打ち心地がいいのですが、一日じゅう打っていると、かなり疲労がたまります。 -------------------------------------------------------------------------------- 参加したいです No.5142 投稿日 2002年8月15日(木)21時21分 投稿者 つっちい >新木さん 「最後の夏休み」の生課題、僕も参加してよろしいでしょうか?  ひとまず今から書き始めます。もしOKならば、載せさせてください。  でも、これ以上人数増えるのは堪らんという場合は、遠慮なく言ってください。他の人の文章と、それに対するレスを読んで、勉強しますので。   -------------------------------------------------------------------------------- お盆真っ盛り No.5143 投稿日 2002年8月15日(木)22時22分 投稿者 弟切 千隼 本日、用があってちらっと東京へ出たら、いつになく空いていました。さすがお盆ですね。 いつもこのくらい空いていれば、東京に出た時に少しは楽なのになあ、と思いました。 >>ベリルの話分析 えーと、確かに、最近の流れですと「天才であるベリルが自負を失う話」になっていましたね。 ところが、今思い返してみると、どこからどうなってこういう流れになったのか、自分でも思い出せません(爆死) 救いようのないおバカですね、私……。 「バカは死ななきゃ直らない」のかも知れませんが、弟切はまだ死ぬわけには行きませんので、バカはバカなりに事態を好転させる方法を考えます。 自分で思い出せないくらいですから、「天才ベリル」の流れはとりあえず置いておいて、「孤高」の流れを追ってみます。 みやびさんが指摘されたとおり、私にとって「孤高」は正の印象を持つものです。それがなぜ「孤高」を否定するような流れになってしまったのでしょうか?(^^; 私は、おそらく「孤高」と「孤立」を混同していたのでしょう。「孤立」は、「孤立無援」という熟語に示されるように一般に負の印象が持たれている言葉であるため、私はそれに引きずられたと思われます。分解能の低さがここにも現れていますね(^^;; 負の印象がある「孤立」をテーマにしたいのでしたら、「孤立した状態には無理がある。孤立していた主人公は最後には孤立しなくなって、良かったね」というお話でよいでしょう。 けれども、私が書きたいのは正の印象がある「孤高」なのですから、それを否定してはいけませんね。 だとしますと、初期状態で格好いい「孤高のベリル」がいるとしたら、終了状態でも「孤高のベリル」の格好よさを描かなくてはなりません。 全く主人公が変わらない話というのは、書きにくいですねえ。たいがいの物語は、主人公に何らかの変化があり、主人公が成長するところにドラマが生まれるものですから。 以前、新木さんが例を示されたように、主人公が変化しない物語というのも存在はします。私はそういう話が書きたいのでしょうか? 妄想が入らないように結論を急がないことにして、もう少し考えてみます。 ここまでで、話のテーマを「孤高」とするなら、今のままの話の構造ではおかしいことが判明しました。「孤高」が格好いいものであるという私の印象は変わりませんので、話は、それを引き立てる方向へ持って行かなければなりませんね。 「孤高」を引き立てる話として考えると、ベリルの初期状態と終了状態は、以下のどちらかでしょう。 その1: 初期状態(起)…孤高 終了状態(結)…孤高 その2: 初期状態(起)…孤高ではない 終了状態(結)…孤高 その1なら、ベリル自身は変化せず、周囲の状況だけが移り変わってゆきます。最初から最後まで格好いいベリルですね。 その2なら、周囲の状況に伴ってベリル自身も変わってゆきます。最初は格好よくなくて、最後は格好よくなるベリルですね。 どちらに決めるにしても、今ここで急いで決めるとまた誤りを犯しそうな気がしますので、少し時間を置くことにします。 弟切はちょうど明日から静岡へ帰省しなければなりません。次にここに来られるのは18日(日)の夜以降になります。それまでの間に考えて、決めてきます。 -------------------------------------------------------------------------------- 課題時間オーバー No.5144 投稿日 2002年8月15日(木)23時54分 投稿者 光来 唯  ものすごく情けないことに時間に間に合いませんでした。  申し訳ありません。  もっと書く前から練っておくべきだったのでしょう。  途中まで書いたのを一回捨てて書き直すという癖は、直さなければならないと思います  私はこの中で、今日から始まる夏休みへの「期待感」というものを書こうと考えていたのですが、間違いなく失敗しているでしょう。  さらに、このなかにウリとなる部分はありません。正確にはウリを込められなかったというのが正しいです。  「小学生男子が好きな子に対しての行動」というのを入れようとは考えていたのですけれどもできませんでした。 -------------------------------------------------------------------------------- >紫さん #5141「ハイスピリッツ・ガール〜河原でけっとうの日〜」 No.5145 投稿日 2002年8月16日(金)00時45分 投稿者 とんびの羽根 >>(1行コンセプト) >>元気な女の子が、ある青年の抱える問題を、腕力で解決する話。  一行コンセプトを見て、腕力を知力と置き換えると推理ものになることに気づきました。  推理ものでは主人公が初期状態と終了状態が同じです。話の主は謎解きだからです。  この話では話の主は、紫さんの申告の中では格闘シーンだと考えられます。  推理ものでは謎解きは、知的な格闘技とも考えられるから、類推したわけです。  推理ものでは主人公は探偵で、知的に格闘する相手は犯人であると同時に、読者です。格闘ものでもそれは同様のはずですよね。  推理もので探偵が犯罪の物証や動機を固め、逃げ場を奪っていくことを考えると、格闘ものでも、相手の精神的弱点、肉体技術的弱点を一つ一つ確実につぶしていかないといけないはずです。でないと相手が完全な敗北を認められないだけでなく、読者も納得はできないのです。  あらすじをみると、犯罪は「禁じ手」、動機は「実力で負ける」ことを避けるため「反則で負ける」こと。  ここで物証もしくは犯行現場の再現が必要です。「人のいない場所で、なんでもアリの喧嘩ルールで勝負」ですね。  でもその結果は「辻村を完全に打ち負かす」……なんか変です。  実力で負けそうになった辻村がふたたび禁じ手を使ってしまう場面が必須なのでは無いでしょうか?  それに対し翔子は、禁じ手を使われたにもかかわらず、実力で完勝しなければならないはずです。  そして翔子の初期状態は「試合の結果に納得いかない」だったはずです。終了状態が「感謝される理由がわからず、ひどく困惑する」なのも……変ですよね。  「納得がいく」でなければならないのではないですか?  また辻村の初期状態は「負けることを恐怖する」なのですから、終了状態が「翔子に感謝する」なのも妙なことが……わかりますよね。 -------------------------------------------------------------------------------- >光来さん #5132 No.5146 投稿日 2002年8月16日(金)06時37分 投稿者 とんびの羽根 >>主人公は死神について何も知りません。ならば最初に一回「顔見せ」にあたるものが必要になると考えました。もし、この一回がなければ、死神についての説明を「口で言わせるだけ」になってしまいます。 >>そしてこの状態では主人公は自分に何ができるのかよくわかってません。仕事をその目で見て、内容を教えてもらっただけです。言い替えれば、この時点ではまだ主人公は「傍観者」に過ぎません。 >>次には、その仕事を身を持ってわからせる必要があります。危険なものであると知る、穢れた魂の記憶を夢に見る、など主人公は2回目で死神の仕事の「体験者」になります。 >>そして3回目、ここでようやく主人公は「協力者」になります。自分の意思と力でもって結衣を手助けできるようになるのです。 1.傍観 2.体験 3.協力  この3つのプロセスは必須なのでしょうか。 たとえばHUNTER X HUNTERで主人公はどういうように念を習得しているでしょう。 1.体験(闘技場窓口前でのヒソカとの再会) 2.敗北(手も足も出ない) 3.師匠について修行 4.試合 5.フィードバック 6.実戦 のような経過をたどっていて、傍観はありません。エンタテインメント小説で、傍観を独立させてなにかメリットがあるのでしょうか。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5147 投稿日 2002年8月16日(金)09時14分 投稿者 新木 伸 >唯野君  設定だけでは「話にならない」ということの説明。  僕はよく「小説」というものを「料理」にたとえてみたりするわけだけど。  今回も、それでいってみる。  小説が「弁当」だとしよう。  なら「設定」というのは、「弁当の器」なわけだよ。  料理を詰めこむ箱のようなもの。  どんなすばらしい料理を作っても、それを収める器がなくってはいかんだろ?  つまり設定というのは、「なにかしら存在」していれば、とりあえず用が足りるものなわけね。  いま唯野君は、「世界観」っていう設定を作ったわけだ。  その設定の出来については、いまは問わない。  とりあえず「弁当箱」は、そこにあるわけだな。  話の舞台となる世界が、そこに存在している。  しかし、その「弁当箱」に詰めこむ肝心の「料理」のほうは?  それはどこにあるの?  どんな「ストーリー」が、いまできあがっているの?  なんにもないじゃん。空っぽじゃん。  遊び友達が行方不明になって、探し始めるだけでしょ?  箱だけあって、中身が空っぽなものを、「弁当」とは言わないだろ?  箱に中身がしっかりと詰まっているものを「弁当」というのだろ?  いまのあらすじでは、話が「からっぽ」なんだよ。  世界設定=弁当箱だけが用意されてるだけ。 >紫さん >>「ハイスピリッツ・ガール〜河原でけっとうの日〜」  あらすじ。  あまりに骨すぎる。  あらすじっていうのは、骨と肉との混在物なわけだ。  転入生で新入部員である辻村と、なぜ試合するに至ったのかの理由。ここが欠落している。理由もなく「試合する」と書かれていたって、読者は「なんで?」と思うだろう。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  ある日の朝、翔子はいつものように遅刻寸前で、チャリンコを爆走させて学校に駆けこんでゆく。教室に向かおうとする翔子だが、空手部の後輩たちに取り囲まれて、そのまま武道場に連れて行かれてしまう。  そこで翔子は、転入生にして新入部員である一人の男に、部長も先輩たちも、全員がのされている現場を目撃するのだった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  ――とか、肉をいくらか付けてゆくと、そこで、色々なことが書けるわけだ。  辻村は、いったいどういうやつなのか。  翔子はどういう少女なのか。翔子はどんな部活をやっているのか。  主人公は部の中でどういう位置づけにあるのか。  このあたり、上のサンプルの形であれば、漠然とだけども、なんとなく想像できるよね? 道場破りみたいなことをやらかしそうな、不敵なやつ――とかさ。  また、話がどんな出だしで始まるのか、それも書くことができるわけね。  彼女の遅刻寸前のシーンから始まるわけだ。  まあ、上のサンプルだけですでに160字あるので、400字で収めようとするなら、こういう部分は削らねばならないところだけど。  それにしたって、「彼女が試合をしなければならない」理由は、書けるでしょ?  「空手部一の実力者である翔子が相手をすることになり〜」とか、そんな感じで。 >生課題  つっちいさんとか。  どぞ。  来るものは拒まず、です。  あと、こういう流れになってきたのなら、ユウヒツさんにもOK出さないとならないかな。  以前は、指摘した部分をリライトさせて、徹底的に直させるつもりでいたのですね。  ――で、直してこない(もしくは直せない)と思われる人には、参加を認めなかったわけですが。  しかし実際に上がってきたものを見てみると、とても、指摘するとかどーだとか、そういうレベルじゃない。そもそも「お題」をクリアさえしていない。  「皆の現状」は下方修正されて、課題の敷居は、現在は下がっています。  とりあえず上げてみれば、皆から、レスが付くかも。  僕も幾人かには、目に付いたものにレスを付けてゆきますが。  なによりも、他の人が同じ「お題」で書いたものを見て、分析/研究するのは、大きな経験値になると思います。 >「練る時間」は作業時間の3時間に含まれるのか?  OFF会のときに、唯野君あたりに質問されたのだけど……。  まともに答えた記憶がないから、きっとうやむやになっていたのだろう。  あまりにアホらしい質問だったので、なんか、鼻で笑っていただけの気がする。  「ネタを練る」とか、「事前に考えておく」とかいう時間が、3時間のなかに含まれるのかどうか、ということ。  これはどっちでも、好きなように。  ただ、「3時間」の中に入れてしまったほうが、気合いが入っていいでしょう。  どうもみんなの言い分を聞いていると、「俺は時間があればできるんだぜい」なんてふうなものが多いんだよなぁ。  そんなことはありません。――ので、安心してください。  こんな程度のシーン。  3時間もあってきちんと書けないような「へたれ」が、多少、時間が増えたところでどうにかなるはず、ないじゃありませんか。あたりまえのことです。  なに夢見てるのやら。  ――ということで、事前に余計なこと考えて「話を練った」(と本人の思うところの行為)をしてみたところで、「時間のムダ」になることは自明の理であるので、なにも考えず、3時間だけ、パッと集中して、パッと書いてみましょう。  それで出来たものが、貴方の「実力」です。  「時間があったら俺はこれだけのものが〜」とか、「俺は○○ならば、これだけのものを〜」とかいうのは、それは「夢」であって、貴方の「本当の実力」ではありません。 >弟切さん >>自分で思い出せないくらいですから、「天才ベリル」の流れはとりあえず置いておいて、「孤高」の流れを追ってみます。  いいのか? 本当にいいのか?  いつもそうやってうやむやにして、新しい話の流れに移行していってるわけだけど?  「天才ベリルが自負を失う」話は、また「いつものように」水子の列に加えられてしまうのか?  あの話、弟切さんがやらなきゃ、他の誰も、手を付けようとしない話だと思うのだけど。 -------------------------------------------------------------------------------- >ゆきやさん 「ハイスピリッツ・ガール〜河原でけっとうの日〜」 No.5148 投稿日 2002年8月16日(金)09時47分 投稿者 かねやん >>元気な女の子が、ある青年の抱える問題を、腕力で解決する話。  高校生に「青年」を使うのはよろしくないと思います。  でもって、「女の子が解決する話」になっていません。  男の子が問題を解決するきっかけにはなったかもしれないけど、女の子が解決したわけではないんですね。  問題を知らない人が、その問題を解くことはできないわけです。 >翔子側から見たあらすじ 起:武士の反則よる勝利に納得がいかない翔子。 承:武士を呼び出して、ルール無用の勝負をする。 転:武士に勝つ。 結:武士に感謝されて、困惑する翔子。  初期状態が「すっきりしない」で、終了状態は「困惑する」となってます。  繋いでみると「すっきりしない女の子が、困惑する話」になります。  めちゃくちゃですね。  さて、翔子側の筋にはドラマがありません。勝負に納得いかないからやりなおした。ただそれだけの内容です。  ドラマの無い翔子のウリってなんでしょう? それが前面に出てきてないです。 >武士側から見たあらすじ 起:無意識に禁じ手を使ってしまう自分を嫌悪するが、どうすればいいのかわからない武士。 転:翔子に呼び出されて、決定的な負けを迎える。 結:翔子に完全に負けたことで、負けへの恐怖心から禁じ手を使っていたことに気づく武士。  こ、こんな感じかな?(汗)  初期状態が「問題を抱えている」、終了状態が「問題が起きる原因に気づく」と書けるでしょうか? いい言葉が出てこないで申し訳ありません。  同じく繋いで見ると「問題を抱えている男の子が、その問題が起こる原因に気づく話」となります。問題は解決されてないですね。 >禁じ手を使った最初の試合。  質問。  禁じ手を使ったことで、武士は試合に負けて勝負には勝ったんでしょうか? それとも禁じ手を使った段階で反則負けになっただけでしょうか?  っていうか、実際に武士は強いんでしょうか? -------------------------------------------------------------------------------- あれこれ No.5149 投稿日 2002年8月16日(金)12時17分 投稿者 はせがわみやび  なんでみんな難しいことが好きなんだろうか(^^;  わざわざ、困難なほうに困難なほうに転ばなくてもいいと思うんだが……。 >唯野さん >>「永遠の世界」(仮)  昔の芸術を継続するためにだけ存在している世界……のディテールは、面白いんじゃないかな。「芸術」に絞ってある部分と、芸術のジャンルごとに街が存在しているっていう部分。  彫刻の街。小説の街。……きっと、音楽や絵画やマンガやアニメや生け花、お茶にお琴に踊りに俳句に和歌に……もっと細かく、水墨画だけとかピアノ曲だけとかの街もあるんだろう。  前衛彫刻だけとか。  永遠に停滞している前衛芸術! へんだ! とってもヘンだ! なんだかとっても矛盾しててあやしくてヘンでいいぞ!  ただ。  そうやって芸術だけに絞ってあるから、いっそう「なぜ」という疑問が残る。  「なぜ、芸術だけ維持する必要があるの?」「そもそもなんで、そんな世界が作られたの?」っていう。そこは答えがなくちゃだめなところだろう。通り一遍の答えでもいいから。  ディテールが面白ければ、そこで楽しめるから、まあ、落ちは普通でもいいや(笑)  一方で、永遠に停滞した世界──という大枠のほうは、驚くほどのもんでもない。  てか。  みんな、そーいうのが好きだねえ。  ここ数年で作家志望者の小説をいっぱい見るはめになったけど、なんだか、みんな一度はそーいう世界を書いてみたいって思うみたいだ。  で、たいていのひとは、過去にすでにいくつも傑作が書かれていることを知らない(^^; そのアイデアはもう目新しいものじゃないぞ?  「永遠に停滞した世界」を書くのだったら、まず、アーサー・C・クラークの「都市と星」/ハヤカワ文庫あたりでも読みなさいってば。砂漠に浮かぶ宝石ダイアスパーを知らずして永遠を語っちゃいけません。  「都市と星」を読めば、藤極堂さんの書いている。 >>永遠に停滞したままの世界を創るのであるならば、その住人も停滞したままであるべきなのに村人に変化(成長と老化)を与えたのはなぜ?  このあたりが、どうクリアされているのかもわかるよ。  閉じた世界から主人公が脱出する話だったら、ヴォンダ・N・マッキンタイアの「脱出を待つ者」/サンリオSF文庫かな。絶版だから、手に入りにくいかもしれない。  主人公によって、停滞した世界が変化するようになる話だったら……。  萩尾望都の「マージナル」だろうか。こっちは手に入れやすいはずだ。コミックだから読みやすいぞ。  いずれにしても、世界をまるごと作って、それを動かさなくちゃいけないわけだから、大変なことには変わらない。  がんばりましょう。 >紫さん >>「ハイスピリッツ・ガール〜河原でけっとうの日〜」  個人的には、「気炎少女」というタイトルのほーが、好きだな。あやしい拳法とか使いそうで(笑) どちらにせよ、意味が取れないことには変わりがないが。  あらすじのヘンさは、他のひとに十分に指摘されているのでパス。 みやび -------------------------------------------------------------------------------- >生課題 集団に囲まれる No.5150 投稿日 2002年8月16日(金)12時31分 投稿者 とんびの羽根  昨日精霊送りをしてきました。祀ってきた祭壇や灯籠、野菜やホオズキなどを会場の受付に渡してそれらは、その後ろに紅白の幕で隠されたゴミ処理車に運ばれていきました。精霊船にのせるひともいますが、ほとんどのひとは紙袋につめただけてきています。川や海に流す夏の風物詩はわたしの町ではもうありません。30年前父の精霊流しをしたときは神戸港の中突堤横から、実際に精霊舟にのせて流した覚えがあるのですが、いまでは環境汚染をふせぐために許可されていないのですね。  あとは広場につくられたいくつかの砂場のようなところに蝋燭と線香をたてて、あまりの煙に目を痛くしながら家族全員で母の霊と、ご先祖様の霊を送りました。  それでは生課題の指摘です。  まっきーの生課題と、教授のリライトを見ました、が、ほとんど同じに見えます(?)。この程度でもリライトなんでしょうか?  以下、生課題の分解です。 ーーーーーーーーーーーーー  偵察からの帰り道 野球部のキャプテンとマネージャー  マネージャーをねぎらうキャプテン  自分の意志だからと気を使わせまいとするマネージャー  普段からありがた迷惑だと感じているキャプテン、マネージャーに反論しようとする  自分の意志だと強く反論するマネージャー  機嫌を損ねないよう偵察分析に話を切り替えるキャプテン (1)  甲子園にむけて闘志を見せるふたり   高校生の5人組に囲まれ挑発される  偵察が卑怯だと挑発する5人組  言い返すマネージャー  出場停止を恐れてマネージャーを制するキャプテン (2)  キャプテンがさよならエラーで泣いていたことを馬鹿にする5人組  言い返すマネージャー  落ち着きを取り戻すキャプテン(唯野)  マネージャーをつれて逃げるキャプテン (3)  逃げたことでキャプテンを非難するマネージャー  逃げた理由を説明するキャプテン(巻島) (4)  悔し涙を流すマネージャー  悔しさについて共感を示すキャプテン  逃げた理由を説明するキャプテン(唯野) (4)  なんとか落ち着くマネージャー(唯野)  気持ちをわかってもらい気を取り直すマネージャー(巻島)  甲子園に向けて気持ちを切り替えるふたり ーーーーーーーーーーーーー  キャプテンはいつも逃げていて、野球をもちだすことで気持ちを切り替えるというパターンが繰り返されているだけですよね。  最初から最後まで、なにも変わっていないように思います。  集団に囲まれたことで、絆が深くなったのでしょうか?しかしふたりの関係は、その前後で同じですよね。  違っているのは同じ悔しさを共有したことだけですが、せっかくのその体験によっても、ふたりの関係、行動に変化が見られません。  「集団に囲まれたこと」で初期状態が変化すること、そして、「集団に囲まれたこと」だから変化することが書かれていなければリライトした意味がないのでは。 -------------------------------------------------------------------------------- あれこれ No.5151 投稿日 2002年8月16日(金)23時26分 投稿者 光来 唯  うちの母殿の具合が悪くなったため、ちまちまと手伝いをしてるうちに、休みが二日過ぎてしまった。私もちょっと胃にキてましたし……何かにあたったのかな。 >エンタテインメント小説で、傍観を独立させてなにかメリットがあるのでしょうか。  「傍観」のメリットですが、彼女単体での活躍をしっかりと見せられる、という点にあります。  最初に「体験」を持ってきてしまいますと、死神の仕事をしているときの彼女をしっかりと描けない――主人公に視点がある以上、「体験」が主となってしまうと考えてます。  ただ、よく考えたら、一度目のも主人公が手助けしてしまっているので、「傍観」ではないです。  しかも、死神の仕事も簡易モードみたいな感じになってしまっていますので、死神の仕事をしっかりと見せていません。  ここは彼女がひとりで死神の仕事をこなしているのをただ見ているだけ、というのに修正しなければならないです。    HUNTER X HUNTER、その辺の記憶はかなり曖昧ですが、はっきりとした体験は、師匠に最初からついてた少年との戦いが最初じゃなかったでしょうか?  いや、記憶がはっきりしないので、なんとも言えないのですが。 >生課題  実は作業時間は実質二時間二十分ほどだったんですが、主旨を考えるとイレギュラーな事態が起きたからといって制限時間を伸ばすわけにはいきませんからね。  で、時間が延びたとしても私の作品はあれ以上のものにはならないでしょう。  それは自分でもわかります。  今のままで再チャレンジしたとしても、同じことの繰り返しにすぎないはずです。 >「練る時間」  確かに、三時間の中に含めて考えて当然でした。  あれじゃただのいいわけです。  でも、含めるわけにはいかない部分もあります。  小学生のときの気持ちサルベージするために、その頃のものちょっと漁るということもしていました。  まぁ、結果として小六の夏休みは、倦怠感をもって過ごしてたことを思い出してしまいましたが……(自分から誘うということのできなかった私には、夏休みはただ長いだけだったんです)。 -------------------------------------------------------------------------------- >光来さん #5151 No.5152 投稿日 2002年8月17日(土)12時24分 投稿者 とんびの羽根  意図を汲んだ回答ありがとうございます、おかげでこちらも理解が進みました。 >> 「傍観」のメリットですが、彼女単体での活躍をしっかりと見せられる、という点にあります。 >> 最初に「体験」を持ってきてしまいますと、死神の仕事をしているときの彼女をしっかりと描けない――主人公に視点がある以上、「体験」が主となってしまうと考えてます。  傍観の意図がわかりました。しかし、このシーンを実際に想定してみると、全編のなかでこのシーンて、特別印象的で美しいのでは無いでしょうか?  つまり「わたし、死神だから」という台詞と双璧をなすほど印象的なのです。  それを存分に描写するためには、かならず主人公の視点で書かないといけないのか、ということも検討の余地があるのではないでしょうか。  どうも主人公が傍観する必然性より、彼女の戦闘シーンを見せたいという、より根元的な物語としての必然性をわたしは感じるのですが。  読者としても彼女単体での活躍をしっかりと見せて欲しい、すると主人公(の意識)邪魔だなあ、と感じてしまったのですね。 >傍観・体験・協力  わたしはこのプロセスがでてきた背景が、光来さんのプロとしての実体験から来ていることは疑ってません。  みる、やる、つかいものになる、という一人前になるための3段階を経験されたものだと思います。 >傍観  だとすると、どうしてもここで疑問がひとつ浮かんできます。  なぜ最初の見るが傍観になってしまうのだろう。  【傍観】〔第三者として〕何も手を出さずに見ていること。  光来さんの回答をみると、主人公が手を出したのを修正することで、傍観により近づけようとしてますね。これはわたしも文句はありません。  よく新人に対していいますよね、「ごちゃごちゃ言わずに黙ってみていろ」  自分だったらどうするか、をつぶすためにごちゃごちゃ言うなと釘を刺しているのです。  これじつは傍観じゃないです。  傍観してるやつは一人前になれません。  第三者としてみてるかぎりは、自分はつぶれませんし、先入観も無くなりません。  仕事を教えたりしていると、「他人事みたいにみてるんじゃねえ、これ明日からはおまえがする仕事だぜ」と突っ込みたくなるような人がいますよね。  横で手出しをしてはいなくても、自分のこととしてみることができなければ、見ただけで終わりです。  しかし自我をつぶす必要はありませんが、プロの仕事へ口出す素人考えはつぶしておかないといけないんです。  この話でいうと、主人公や読者がもつ死神という仕事への先入観をいったんご破算にして、全く新しい死神像を主人公と読者に受け入れてもらうこと。  言葉が浮かばないのですが、〔第一者に没入して〕何も手を出さずに見ていること、のようなことが必要なんです。 >彼女の戦闘シーン  たとえば冒頭で(なくてもいいんだけど)、戦っているものも、見ているものも、だれであるのかふせたままで戦闘シーンを描いてはどうでしょう。  読者をいきなりこの世界に引き入れてしまうというような戦略ですね。  読者や主人公の第三者的傍観はむしろつぶしたいんです。世界が充分にたっていれば、戦闘シーンだけで、死神という言葉に対するありきたりな先入観や偏見が吹き飛んでしまうはずです。そうすれば、あとは世界をゆっくり書いていけばいいのです。ここで主人公の自我ばりばりの意識が出てくるとこのシーンの美しさは消えてしまうと思います。 -------------------------------------------------------------------------------- 課題の参加については…… No.5153 投稿日 2002年8月17日(土)15時03分 投稿者 ユウヒツ  どうも、ユウヒツです。パソコンを購入するまではここには書き込みを控えようとしたのですが新木先生より課題についてのレスがありましたので書きこませていただきます。なお、皆さんに失礼があればお詫びします。  あの、課題の参加についてですが自分はパソコンを自由に使う時間がないため控えさせていただきます。手直しや返事のレスが遅くなり、皆さんにご迷惑をかけると思うからです。ただ、いま、電撃の短編賞を書いている最中で応募しましたらその作品を本室に投稿します。ついでに第九回の電撃ゲーム大賞に応募した作品(誤字、脱字を訂正した以外はそのまま)も送るつもりです。その時に指摘などを頂ければ幸いです。  多少は涼しくなりましたが暑い日は続きます。こんな時こそ、体調を崩しやすいので健康に注意してがんばっていきたいと思います。 -------------------------------------------------------------------------------- 生課題開始 No.5154 投稿日 2002年8月17日(土)15時31分 投稿者 魚住雅則 ただ今から「小学生最後の夏休み」を開始します。 なお、制限時間は4時間とします。 それではスタートです。 -------------------------------------------------------------------------------- >とんびの羽根さま No.5155 投稿日 2002年8月17日(土)17時40分 投稿者 はせがわみやび >「傍観」関連 >> 読者としても彼女単体での活躍をしっかりと見せて欲しい、すると主人公(の意識)邪魔だなあ、と感じてしまったのですね。  神様は美しさなんて感じませんですよ。  人間が見て美しいものを、同じように美しいと感じるのは、同じ人間なのです。  ロボットにはロボットにとっての美しさがある。ロボット視点だと、そういうものが書ける。ただし──  その記述に感情移入できるかどうかは、別の話。    っていうのと、同じことで、描かれている場面に感動するキャラの視点で描くほうが感情移入しやすい気がするんだけどなあ。  完全に客観的な視点で「死神少女の美しい戦いを描く」って──  いや、できないとはいわないですが、めちゃめちゃたいへんな気がするのは、気のせいかしらん。それって、描写力いりそう。  ふつうは──  ふつうは、ですよ。誰か、感情移入できる(一般的な感性をもっていて、読者が美しいと思うものを、同じように美しいと思ってくれるような)キャラを立てて、そのキャラの視点を通して読者にその場面を見せるのがセオリーじゃないかなあ。  強く噛みしめ喰いしばる歯も、額から頬をつたって流れ落ちる汗も、目の前に立つ異形の怖さや恐ろしさ、振り回す死神の鎌の重みも、青く光る刃の鋭さに凍りつく背筋も──それらを感じることができるキャラの視点を通して語ったほうが、読者にはよく実感できるんじゃなかろうか。  とか思うのですが。  まあ、「傍観」て書くからいけないんだろうなあ。  それだと、ほんとにただ見てるって感じの言葉なんだもの。 みやび  -------------------------------------------------------------------------------- >はせがわみやびさま #5155 No.5156 投稿日 2002年8月17日(土)20時30分 投稿者 とんびの羽根 >「傍観」関連 >> 読者としても彼女単体での活躍をしっかりと見せて欲しい、すると主人公(の意識)邪魔だなあ、と感じてしまったのですね。 >>神様は美しさなんて感じませんですよ。 >>人間が見て美しいものを、同じように美しいと感じるのは、同じ人間なのです。  それが神様やロボットなら、それはその通りです。  ただ、死闘のようなものに巻き込まれて純粋に美しさを鑑賞できるような視点の持ち主が、普段の主人公でありえるかな、まあそれが主人公だったとして、意識が通常とことなってなければならないんじゃないかなと思ったのです。  主人公が夢のような意識状態に陥っているとか、その場を見ている何者かの視点が、精神的にシンクロするとか、何とかの理由によって、主人公に送られてきていて、それを夢で受け取るとか、いろいろ可能性があるのではと思いました。  主人公とは関係なく、死に神のお目付役とか、使い魔の視点とか、殺される間際の悪霊の視点とか。  あるいは偶然巻き込まれて救われる第三者もありえるかなと。ただしこの場合だと完全に傍観者の視点ですが。  登場人物を闇雲に増やすのはよくないですが、あとで登場人物を増やすための伏線として、謎の人物の視点というのもどうかなとか。  第一者(死神またはその同業者など)として、もしくは第二者(悪霊またはそれを操る、その世界の別の人物)に没入した視点があれば、美しさを感じられるのでは無いでしょうか。 >>強く噛みしめ喰いしばる歯も、額から頬をつたって流れ落ちる汗も、目の前に立つ異形の怖さや恐ろしさ、振り回す死神の鎌の重みも、青く光る刃の鋭さに凍りつく背筋も──それらを感じることができるキャラの視点を通して語ったほうが、読者にはよく実感できるんじゃなかろうか。  はい、わたしもそのとおりだと思います。主人公視点でちゃんと描写するというのが、本筋ですかね。主人公がそれを結衣だと認識して、この描写ができるのかな、という一点があるので、他の視点も検討したらどうなるのかなと、いらぬお節介を書き込みました。  とはいえ、視点については、まだわたしの分解能が低いので、検討に値するのか、お聞きするだけにとどめておきます。  わたしも、少女の何者にも煩わされずに遂行する美しい戦闘シーン、見たくてしょうがないです。その期待のために筆がすべっていたら申し訳ありません。 --------------------------------------------------------------------------------  なんか、レスが書きにくい…… No.5157 投稿日 2002年8月18日(日)00時14分 投稿者 光来 唯 >とんびの羽根さん  最初に。視点について。  「主人公に視点がある以上」なんて風に書いてしまったんですが、どう読み取ったでしょうか? この書き方だと、一人称って読めてしまうと思んですが。  実際は三人称主人公寄りで書くつもりです(何度か書いてたのでわかってくれるだろうと思ってしまってました)。  一人称と三人称、どちらで考えていたでしょうか? > 主人公(の意識)邪魔だなあ、と感じてしまったのですね。  こう書かれてあるので、一人称だと思っているとみているんですが、違うでしょうか。  一人称→三人称に捉え方を変えると見方が変わってしまうような箇所もある気がしたもので。  例えば↓の部分。 > ただ、死闘のようなものに巻き込まれて純粋に美しさを鑑賞できるような視点の持ち主が、普段の主人公でありえるかな、まあそれが主人公だったとして、意識が通常とことなってなければならないんじゃないかなと思ったのです。  一人称でなら考えられる問題ですが、三人称の場合なら問題ないと思います。  この時点でカメラは主人公から少し離れて彼女に向けられているはずですから。  はせがわみやびさんの言っていることは一人称でなければならないってことはないと思うんで、問題はないと思いますが。 >傍観  実のとこ、本当にただ傍観しているだけ、を考えていました。  いや、違うな。状況を把握できず呆然と見ていた、の意味で傍観と書いたんです。  だから自分じゃ傍観でいいんじゃないかって思ってたんですが……。    とんびの羽根さんのプロの例え、にこの三つの過程を合わせようとすると、なんか混乱します。  そのプロの考え方、だと傍観はたしかにまずいです。  でも私はこの3つの過程、プロの実体験をもとにしたわけではなく(根底にはあるかもしれませんが)、「距離」で考えてたんです。  最初はただ見ているだけ、次に自ら彼女のいる場所に立つ、そしてようやく手助けできるようになる、という。  結衣を中心に彼女の住む世界の円があるのだとしたら、最初は見てるだけ、次は一歩踏み込む、そして中に入ってしまう、そういう意味のものなんです、この三つは。 (……と、ここで気付いたのだけど、この流れと「彼女が心を開く」という流れ、同時に存在できるのか、疑問が出てきた。)   > 主人公が夢のような意識状態に陥っているとか、その場を見ている何者かの視点が、精神的にシンクロするとか、何とかの理由によって、主人公に送られてきていて、それを夢で受け取るとか、いろいろ可能性があるのではと思いました。 > ↓↓↓ > 登場人物を闇雲に増やすのはよくないですが、あとで登場人物を増やすための伏線として、謎の人物の視点というのもどうかなとか。  ここで、別の「何者か」の視点を出すのは、適当ではないと考えています。  ここは主人公が最初に死神を見せてもらう場面です。まだ死神というのが読者にもわかっていない時点で、ここまでで出て来ていない者を出すのは混乱の原因になると思います。  それから、別の何者かが主人公にシンクロしてくるというのも、話の流れ上おかしくなってしまいます。ここまでで出ている設定として、魂に憑依されれば記憶が流れ込んでしまう、というのがあります。別の目とシンクロしてしまうというのは、この憑依時のイベントを弱くしてしまう可能性があります。    登場人物を増やす伏線というのも、そもそも死神自体がその伏線になっています。  死神についてはすべてが明らかになっているわけではないので、その謎な部分が、別の登場人物の可能性も一緒に孕んでいるはずです。  ちょっと今回のは全部消化しきれていないので、レスするつもりで残っているのは明日に。 -------------------------------------------------------------------------------- >光来さん #5157 No.5158 投稿日 2002年8月18日(日)01時33分 投稿者 とんびの羽根  今日は久しぶりに一日中家でのんびり過ごしました。相棒がホームページをリニューアルしてるので、JAVASCRIPTのデバッグしたりして。ついでなんで上にURLいれとこう。素人ページなので、無理に見る必要はありませんよ。のんびりとした紙芝居風絵本です。  海に行きたいんだけど台風13号が近づいてます、波が高いと泳ぐのは無理っぽいですね。 >> 一人称と三人称、どちらで考えていたでしょうか?  一人称ですね、どうやら。いや、光来さんが推察されてるとおり、わたしの視点に対する指摘能力はかなり疑問符が付きます。一人称とか、一人称よりの三人称とかまだわたしのなかで消化できてませんので、これまでの説明でも、光来さんがどういう視点で書くつもりなのかあまりぴんと来ていなかった。主人公に視点があるという説明も鵜呑みにしていたようです。  ですから、これから視点については、意識を高めて行きたいと思います。  ちょうど生課題が視点についての指摘が必要になりますので、今回のことも参考にさせていただきます。 >> 結衣を中心に彼女の住む世界の円があるのだとしたら、最初は見てるだけ、次は一歩踏み込む、そして中に入ってしまう、そういう意味のものなんです、この三つは。  これもわたしの勘違いですね。  必須の三段階ということで、協力できるだけの能力を身につけるための必須プロセスとしての三段階として受け取ってしまいました。  距離の三段階とすると、なぜ三段階必要なのかはわたしは理解できてません。  またなぜこの三段階なのかもわかりません。  ただし、これはおそらく、わたしの距離に対する分解能の問題もありそうです。  どう分解してみせるのかは、作者の領分でもあると思いますので、他の人からクレームがつかないのなら、わたしはここで引くことにします。 >>この流れと「彼女が心を開く」という流れ、同時に存在できるのか  これについては光来さんの考察待ちですね。 >>ここまでで出て来ていない者を出すのは混乱の原因になる  これも承知してます。  そのうえで、話の主がシーンのほうにあるなら、よりよい視点、カメラ位置をだすことにもメリットがあるのではないか、と考えました。  光来さんがこのシーンを描写するにあたっては、一人称よりの三人称で、視点は諒にあるというのは、要するにカメラ位置が諒と一致するということですね。 >>別の何者かが主人公にシンクロしてくるというのも、話の流れ上おかしくなってしまいます。  たしかにそうですね、話の流れが変わってしまうおそれが高いです。  ご都合主義的に新たな設定を作るようなことを提案して申し訳ない。  それでは今回の突っ込みから一時撤退します。単なる指摘にしては、ここ数日ちょっと書き込みすぎたかも。 http://www.iris.ne.jp/rsvp/saffran/act2/act2.html -------------------------------------------------------------------------------- 読み手はふつうのひとなんだから、とか、みんな考えないのかなあ? No.5159 投稿日 2002年8月18日(日)04時07分 投稿者 はせがわみやび  こんにちは、みやびです。 >描写と視点の持ち主と  うーん。やっぱり、疑問形で書くべきだったかなあ。  わたしは、読み手としてのとんびの羽根さんを信用しているので、単純に疑問に思ったというのがあるんですね。  どこに疑問をもったかというと、以下のところです。 >> 読者としても彼女単体での活躍をしっかりと見せて欲しい、すると主人公(の意識)邪魔だなあ、と感じてしまったのですね。  え? ほんと? ──というのが、上の文を読んだときの素直な感想でして。  これは、「彼女の活躍を見るときは、主人公の意識は邪魔だ」と言っているわけです。  ということは……、実は次の二点のどちらかの経験を持っているということです。 1.視点の持ち主の意識が文章に混在していて、それが描写に邪魔だと感じたことがある。 2.素晴らしい描写を読んだとき、そこには視点の持ち主の意識が入っていないことを自覚して読んだことがある。  1番は、ほんとにわからない。  具体的にそう思える文章にわたしは出会ったことがないもので。もし、そう感じた文章に心当たりがあれば、ぜひ教えて欲しいかなあ、と。  2番は、まあ、ヤングアダルトじゃなければ、ありそうな気がする。  誰もいない岩山にカメラを置いておいて、そこに映る景色を淡々と映し出す──そんな感じの描写になっているってことですよね。  しかし、ヤングアダルトで、ヒーロー・ヒロインの活躍を外から見て描いているもので……おまけにその活躍を見て惚れなくちゃいけないキャラクターがいる状況で、そういう描き方をしたのってどこかにあるかなあ?  これも、具体例が浮かべば教えて欲しいところです。この本のココ、みたいに。  逆のケースならば、心当たりがあるんだけど。  CMにあったと思う。夕日を見てぼーーっと佇んでいる猿(まるでたそがれているように見えるんだ、これが)を映し出したCMっていう。  夕日の美しさだけを示したいならば、夕日だけカメラに収めればいい。  それを見て感動している(ように見える──ひょっとしたら、ほんとうに感動しているのかもしれないケド)猿を、同時に画面に映し込むのは何故か。  猿(だったよなあ、たしか)であるのはなぜなのか。  この場面、画面を見ている視聴者は、実は猿に感情移入していて、その猿の目線で夕日を見ているからです。  あれは、たぶん、哺乳類までが限界で、爬虫類とかカエルとかが夕日を見ててもだめなんだと思う。人間と離れすぎた存在なので感情移入できないから。人間に近い──というのが必要な要素に入っているわけですね。  わたしが思うに。  異常なことを描くときは、ふつうの人間を観察者にしておいて、そのひとの目線で事件を見たほうが読者には理解しやすいし、ゆえに感情移入しやすいだろう──と。  でも、とんびの羽根さんの書いていることを読むと、そのあたりが不安になるんです。  ひょっとして、わたしのほうがヘンなのかなあ、と。  いやぁでもぉ、見せるものが常識に外れているほど、観察者は常識をもっていないと、読者はとっかかりがなくなるもんだと思うんですよ。 >> ただ、死闘のようなものに巻き込まれて純粋に美しさを鑑賞できるような視点の持ち主が、普段の主人公でありえるかな、  これはですねえ。発想が逆なんだと思うんです。  もし、ふつうのひとが見て、「ああ、美しいな」って感じるような情景でないのだとしたら、そもそも、その死神の活躍している場面は失敗しています。  だって、読者はふつうの感性の持ち主なんですもの。  異常な感性の持ち主が感動する異常な場面、を描かれても……ふつうの感性の持ち主(読者)には、なにがなんだかさっぱり──ってことになるはずです。  視点キャラには、ふつうの感性の持ち主を立てて、その目を通してふつうでないものを見せるっていうのが、セオリーじゃないかなあ。  わかりやすい失敗例が、最近の本棚に投稿されていた「こじあけ式エブリデイ」かなあ。  これは、すっごく難しいことをやろうとしている(で、案の定、失敗している)。  「こじあけ式エブリデイ」は、まわりがモザイクに見える目をもったキャラクターが、それを異常と感じずにまわりを見ている、そういう話なんだけど。  ステップをふたつほどすっとぱした描写をしようとしている。  これを書くには、まず、  1.ふつうの感性をもったキャラが、ふつうに見える目で、まわりを見る。  というのができなくちゃいけない(そもそも、これができるかあやしい)。  同じ時刻、同じ天候のもとで、同じ道を歩いたときの「ふつうの風景をふつうに見たときの描写」がまず、できなくちゃいけない。そういうものを書いて、まわりの情景がちゃんと伝えられる技量がなくちゃいけない。  面白く書け、とは言わない。まあ、新木さんだったら、ふつうの感性をもった主人公が、ふつうの風景を見ていても、面白く書けるだろうけれど。  でも、面白く書けとは言わないから、ふつうに見えるものを見えるように書く。これが最初にできなくちゃ。  それができれば、次のような描写ができる。  2.ふつうの感性をもったキャラが、モザイクに見える目で、まわりを見る。  そもそも、まわりがモザイクに見える、というが理解しにくい状況なわけです。  状況が理解できなければ、感情移入しようもないわけで。  なので、ふつうは、感性や思考がレギュラーなキャラクターの目を通して見るわけです。  まわりがモザイクに見えればびっくりするもんです。だから、キャラクターにもびっくりさせる。  そうすることで、読者に、心理的にも事態を把握する手がかりを与える。  びっくりしたキャラは、ふつう、じーーっと観察するだろうから、そうしたら、観察した結果として、モザイクな風景を書くことができる。  で、読者はそこまでしてもらって、ようやく何が起こっているかを知り、心理的に同調して描写を理解し、読む(楽しむ)ことができる。  これができれば、もうちょっと離れ業ができる。  3.異常な感性をもったキャラが、モザイクに見える目で、まわりを見る。  これはもう離れ業に見える(わたしには)。  異常な事態を異常に思わないキャラの語りなんて、そんなの、どうやったら読者が事態を理解し、感情移入できるというのかっていう。  J.ティプトリーの「愛はさだめ、さだめは死」みたいなのは、例外で、だからこそ傑作といわれるのだ──と思う。  1.より2.のほうが難しい。2.より3.のほうが難しい。  ……難しいと思うんですよ。思うんだけどなあ。  なので、わたしは、「死神の技を見せる」という異常な事態を描くならば、その視点の持ち主はふつうの感性をもっていたほうが良いって思うのですよ。ふつうであるべきだ、と。  驚くべきところで驚いてくれる、恐いところで恐がってくれる、そういう語り手を採用したほうが(一人称であれ、三人称であれ)、読者をひっぱりこみやすいって思うんだけどなあ。  いやなんで、こんなことをくどくどと書いちゃうのかっていうと。  なんでみんな、それで読者がついてこれると思うの? っていう感性のキャラクターが異様に多いもんで、前から気になっているんです。  唯野さんの「仮想敵」もそうなんだよなあ。  異常な感性の持ち主が異常なことをして、でも、それを異常と思わないで幕が閉じてしまうっていう……。  そういや、前の不死者の話にもそういう気があったし。  うーん。わたしが単純に読解力がないのかしらん……。 みやび -------------------------------------------------------------------------------- No.5160 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- >光来さん No.5119 No.5161 投稿日 2002年8月18日(日)09時29分 投稿者 かねやん >>「傍観」のメリットですが、彼女単体での活躍をしっかりと見せられる、という点にあります。 >>結衣を中心に彼女の住む世界の円があるのだとしたら、最初は見てるだけ、次は一歩踏み込む、そして中に入ってしまう、そういう意味のものなんです、この三つは。  このあたり。  作者がやりたいことの説明にはなってますが、3つの事件にする必要性については書かれていません。  由衣の「わたし、死神なんだよ。それでもいいって言うの!」ってセリフが、話の主人になってましたよね。彼女の活躍を見せることは、話の中で(ひいては、話の主人を際立たせるために)どんな意味を持っているのでしょう?  そっちの説明のほうが重要だったりします。 -------------------------------------------------------------------------------- >No.5159 はせがわみやびさん No.5162 投稿日 2002年8月18日(日)20時38分 投稿者 とんびの羽根 >主人公を邪魔だなと思う一瞬  この意識が、わたしにとって視点を理解できなくしている大きな要因です。  プロの仕事の美しさはプロでなければ理解できないという思いこみがひとつあって、なんだかまちがってるっぽいですね、でも考察ができてません。  女子マラソンの解説を女子マラソン選手が解説していると激しい苛立ちを感じることがあります。  「ー選手は頑張ってますね、ここはやっぱり頑張るしかないんです」みたいなプロよりもより素人の視聴者に近い視点で話しているのだけど、視点が狭すぎて息苦しい。  選手の視点は伝わってくる。でもなんとなくプロっぽくない視点。うまく伝えられないです。  だけど選手を育てたことのあるコーチの解説だと、より背景がわかるわけです。コーチや監督の視点はプロの視点です。おそらく。  「ー選手はここの坂を想定した訓練を2ヶ月も続けています、だからここで重心のぶれない確かな走りができるんですね」みたく、ライバルの選手とか一般の視聴者が知ることのできないレベルの情報をさらっとつたえる。すると走り方の美しさとその理由を素人の視聴者はTV画面上で見てしまうのです。  こうした同じ水準の視点と違った視点を勝負の解説では渇望してしまいます。  戦闘シーンを美しく見たいという欲望が読者のわがままなので、ここで声高に主張するのは筋違いなのですが。  もうひとつは読者として「見たい」視点です。  まんがや映画で、あり得ない視点からのカメラ視点がありますね。  たとえば「パンちら視点」がよくあります。主人公は純情なので女の子の下着をまともにみれない、でもそこでパンちらが発生している状況。で、作者もみせたいという意志があると、作者と読者が暗黙の了解であり得ない視点を映し出すわけです。男の子向けのまんがではよくあります。いや女の子向けのまんがでも美形の男子の更衣シーンなんかで、主人公は目をそらしているのに、着替えシーンが描かれていることがありますね、男女関係ないかも。  小説ではそれが視点の関係上ゆるされないのでしょうが、挿絵がそれを裏切って描いていてくれたりしますね。  イラスト付きのライトノベル系では、小説上の約束事を超えて、まんがや映画のようにあり得ない、読者が見たい視点がイラストでは描かれてしまっていることがよくある。  ここでイラストの補助が無い場合、読者としてのわたしは激しく欲求が不満するんですね。  わたしが本を購入するポイントで、イラストが見たい視点を備えているかがあるようです。こうした欲求が読者一般にあるのかどうかは、リサーチしてませんのでなんとも言えません。  すると読者サイドから見ると、小説の視点という約束事がイラストのために崩れているのです。 >>なんでみんな、それで読者がついてこれると思うの? っていう感性のキャラクターが異様に多い  ううむ、戦いを美しいと見る感性自体はごく普通の感性だと思います。でも巻き込まれたら、美しいと見る感性はちょっと異常です。  とんびの感性がすれちゃってるっぽいなあ。  とにかく視点の問題がからむと、とんびはビジュアルにより美しいものを求めてしまう癖があるので、そのあたりに、ふつうの読者とのずれが出ているんじゃないでしょうか。  なお、結衣については展開自体が結構色っぽいので、そっち方面の下手なサービスは求めてないです  それでは以上はあくまでも、とんびのずれた認識によって導かれたものであることをご了承くださいませ。 -------------------------------------------------------------------------------- >とんびさん No.5162 No.5163 投稿日 2002年8月18日(日)21時38分 投稿者 かねやん >>イラスト付きのライトノベル系では、小説上の約束事を超えて、まんがや映画のようにあり得ない、読者が見たい視点がイラストでは描かれてしまっていることがよくある。 >>ここでイラストの補助が無い場合、読者としてのわたしは激しく欲求が不満するんですね。 >>わたしが本を購入するポイントで、イラストが見たい視点を備えているかがあるようです。  なにを言いたいのかわからんのですが。  ライトノベルでは、挿絵がつかないと不完全だってことを言いたいの?  それともまんがや映画は、読者が見たい視点になってるけど、小説はそうなっていないってことを言いたいの?  ってことに反応しちゃったり(笑) >プロの視点とか  これは趣味の問題かと。  日本のプロ野球より、メジャーリーグのような実況のほうが好きって人は多いと思いますし。 >>プロの仕事の美しさはプロでなければ理解できないという思いこみがひとつあって  これは思い込みじゃないでしょう。プロ野球の選手は、草野球を楽しんでるおっちゃん達には感じられないものを体感してるでしょう。  ただ、「理解している」=「素人が理解できるように説明できる」では無いので注意が必要だったりします。 >メディアの違いによる表現の違いとか  こちらのほうの説明したくないんですけど(笑)  能とか歌舞伎は、客席からの視点だけになっていますね。そのとき舞台裏とか渡り廊下から見れないのは不満だって思います?  思ってしまうとしたら、それは演出家の構成が悪いだけであって、能や歌舞伎自体が悪いことになるとは思わんのですが。 -------------------------------------------------------------------------------- 精霊流し No.5164 投稿日 2002年8月18日(日)21時56分 投稿者 弟切 千隼 静岡より戻ってまいりました弟切です。 台風が接近しているにもかかわらず、駿河湾は静穏で、西伊豆の海で泳いできました。 十六日に泳いでいたら、精霊流しに使われた胡瓜[きゅうり]の馬が流れてきたのに遭いました。相棒の茄子の牛は離れ離れになってしまったらしく、見当たりませんでした。 西伊豆では、お盆のお供え物を海や川に流す風習がまだ残っているようです。 >>ベリルの話の一行コンセプト いったん原点の原点まで戻って考えて、「孤高」の流れで行こうかと思っていましたところが……新木さんのレスを読んで、再び「うーん」と考えてしまいました。 帰省中に考え直してみたものの、自分がなぜ、何を考えて、元ネタのキルケーの話から「天才ベリルが自負を失う話」を生み出したのか、やはり思い出せませんでした。 それでも、この話が私の中から生まれたことは確実です。そして、新木さんが指摘されたとおり、私が書かなければ他の誰も書かない話であるかも知れません。 そこで、話の出自はもはや問わないことにして、もう一度「天才ベリルが自負を失う話」について考えているうちに、とても重大なことに気づきました。 「天才が自負を失う」なんて、普通の人にとって共感しにくいうえに暗い方向へ行く話を、誰が読むのでしょう? 「自分が天才である」と自覚している人々は、このような話の主人公に共感してくれて、自負を失った主人公の姿に涙してくれるかも知れません。 しかし、天才とは世にほとんど存在しない人々ですから、そのような読者に当たることを期待すべきではないでしょう。 世の大部分を占める天才ではない人々が、このような話を読んで面白いと思ってくれるものでしょうか? 「天才ベリルが自負を失う話」が、天才が自負を失ったまま立ち直れずに終わる話だとすると、全然救いがありませんね。バッドエンドの話は後味が悪いことが多いため、読みたがる人は数が限られるでしょう。 これが、「一人の天才が自負を失うも、立ち直って再び天才ぶりを発揮する話」なら、普遍性のある「挫折から立ち直る話」の一種ということで、普通の人々にも読んでもらえるかも知れません。 とすれば、「天才ベリルが自負を失う話」であっても、普通の人々にまったく受け入れられないわけではなさそうですね。 けれども、これが本当に私の書きたい話かどうかというのは、また別のことです。 今はまだ帰宅したばかりで頭の中の整理がつきません。とりあえず今回はここまでとして、時間を置いて頭を冷やします。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5165 投稿日 2002年8月18日(日)22時23分 投稿者 新木 伸 >美しい戦闘シーン  とんびさんの主張は、「読者としての欲求」から来てるものなのね。  言い分はわかる。  自分が金を払うのなら、まさに、そういうものを読みたいよね。  視点キャラなしに、ある戦闘シーンを美しく描ききってほしい。とか。  そういうシーンを描くときには、むしろ視点の持ち主がいると邪魔になる。とか。  でもそういう注文は、我々、プロ作家に対して行いましょう。  金の取れるものをまだ一度も書けたことのないアマチュア君に、そんなものを要求しちゃいかんのです。 難易度1:普通の感性の持ち主。普通のシチュエーション。 難易度2:普通の感性の持ち主。異質なシチュエーション。 難易度3:異質な感性の持ち主。普通のシチュエーション。 難易度3:視点なし。普通のシチュエーション 難易度4:異質な感性の持ち主。異質なシチュエーション。 難易度4:視点なし。異質なシチュエーション。  難易度2は、プロでも本腰を入れて書きます。  難易度3は、本気モードになります。  難易度4は、尻込みします。なるべく書かずに済ませられないか、方策を練ります。  この難易度4あたりのことを、要求しちゃってるわけです。  ちなみに戦闘シーンというのは、もろに「異質なシチュエーション」なわけですね。  みやびさんが言っている「普通の感性の持ち主を出す」というのは、難易度2に相当しています。章に応募しようとする程度の腕前のアマチュアがチャレンジするのならば、このあたりが妥当です。  それより上は、無謀っていうもの。  今回の光来さんの話は、三人称主人公寄りの視点で、ずっと展開されるものだと思っていました。視点が主人公から離れるところはないという想定で。  ちなみに光来さんが、あるシーンを結衣側の視点で書くという構想をしていたら、「やめとけ」って止めるところ。  結衣というキャラは、これ、「異質な感性」の持ち主ですから、常に難易度3以上になりますので。  あととんびさんのマラソンの解説者の話にあった「視点」も、それは観客の欲求からくるもの。  「一般人の視点」でしか物を語れない解説者なんて、金を払っている観客(TV放送は直接的には金を払っていないのだが)としては、ノーサンキューなわけです。  客の立場としては、普通は体験できない「プロの視点」で物を語って欲しいわけですね。  まあ小説っていうのは、そういった「特別な疑似体験」を描くのが存在意義のひとつではありますが……。  まあどんなことにしてみても、「段階」っていうものがあるわけで。  できることをやるべきで、とてもできないような難しいことに挑戦するべきじゃない。  一人前の職人の「技」を、見習いに求めちゃいかんわけです。 >光来さん >>結衣を中心に彼女の住む世界の円があるのだとしたら、最初は見てるだけ、次は一歩踏み込む、そして中に入ってしまう、そういう意味のものなんです、この三つは。  彼女との距離の3段階なわけですね。 >>(……と、ここで気付いたのだけど、この流れと「彼女が心を開く」という流れ、同時に存在できるのか、疑問が出てきた。)  ――で、いいところに気づきました。  この話の核は、「彼女が心を開く」という、その流れの部分にあるわけですね。その流れこそが、「わたし、死神だけど……それでもいいの?」というセリフに繋がる流れであるわけですから。  あのセリフのためにこの「心を開く」という流れがあり、その流れのために、ほかのすべては存在している。  この優先順位の確認は、OKですね。  では、この「距離の3段階」を示すということは、「彼女が心を開く」に対して、どのように効果を現しているのでしょうか?  逆説でいきましょう。  この「距離の3段階」という展開がないと、彼女は心を開けないのか?  これに「YES」と答えられるようでなければ、それは、この話には不要です。  しかし「YES」であるのならば、それは必要です。  どっちなのですか?  どうです?  話の主が決まっていると、物事はとてもシンプルでしょう?  なにを考えて決めるにしたって、YESかNOの二者択一になりますから。 >弟切さん  「天才」っていう存在は、普通の人からみれば、「翼の生えた人」なわけね。  地べたをはいつくばっている人間よりも、高みにいる存在。  こういう素材は、いかに凡人のコンプレックスを刺激しないようにするか考えないと、小説にはなっても、「普通の人に読んでもらえる話」にはならないわけだ。  「誰が読むの?」ってことになっちゃう。  この手の素材を、読んでもらえるようにする方策はいくつかある。  とりあえず、典型的なものをいくつかあげてみる。 ・天才が破滅する話。 ・天才が落ちぶれる話。 ・天才が痛い目を見る話。 ・天才があくまでも天才のまま、最高にカッコよく活躍する話。  最後の1パターンを除いて……。  他はすべて、同じようなパターンだよね。どうあっても、「高いところにいる人」は、地べたまで引きずりおろされねばならないらしいぞ。  ただ、かならずしもラストまでマイナス要素で話を作らなくてもいいわけだ。最後には小さな幸せぐらいあったほうが後味がよくなる。「天才が落ちぶれる系」を望む読者も、そういう小さなハッピーエンドは望んでいる。  「翼を失って地上に落ちた天使が、普通の人間として、生きる決意を固める話」  ――なので、このくらいなら、読んでもらえるでしょう。  前の弟切さんの話のパターンって、これだと思ったんだけど。  ベリルが自負を失う話。  ようは、「天才を地べたに落とす」話なわけね。  これと「孤高の人」の話って、まるきり、正反対にある話でしょ?  「孤高の人=天才」を肯定する話なのだから。  今回は話が変わるにもほどがあると思ったので、指摘してみたわけよ。まあ、何回目だ、ってのもあったけど(笑)。 -------------------------------------------------------------------------------- 映画のハリー・ポッターを見ました No.5166 投稿日 2002年8月18日(日)22時32分 投稿者 唯野教授  つまらなくはなかったんですが、原作の名シーンを全部入れようとして詰め込み過ぎな印象がありますね。あとマルフォイやスネイプ先生といった敵役がやけに美形で嬉しい。あとハーマイオニーたんハ(以下略)。 >あらすじについて  私の質問に答えてくださった新木さん、みやびさん、藤極堂さん、ありがとうございます。   あれから自分でも考えてみたわけですが、かなり特殊なことをやろうとしているということがわかりました(前々からの私の悪癖ですね〜特殊なことやりたがるのって)。  新木さんの例で言いますと、私は料理そのものと同じかそれ以上に食器類に執着するタイプなのです。私は「世界観萌え」と呼んでいますが。  とりあえず「永遠の世界(仮)」は倉庫へ戻します。  別のを出すか、あれを使えるものにして再提出するかはまだ決まってないですが、九月中になんとかプロットまででも通したいものです。 >はせがわみやびさん >異形  大好きです。たぶんこの嗜好も世界観萌えの一部。 >CM  猿が感動しているように見えるCMってウォークマンのCMではなかったでしょうか。夕日ではなく音楽に感動しているという内容だったと思いますが。それにしてもあの猿の表情はすごかったなあ。 >とんびの羽根さん >リライト  オフ会で新木さんが紫さんの文章を書き直しているところを見まして、あんな感じで書けばいいのかなーと思って書いたんですが、もっと根本的に変えた方が良かったんでしょうか……。  生課題は明日やりたいと思います。 -------------------------------------------------------------------------------- 課題 No.5167 投稿日 2002年8月18日(日)23時33分 投稿者 羽矢野  今回も課題だけで失礼します。 ●紫さん  出した課題って、私とはせがわさんが見たやつ?  だったら何というわけじゃないけど、大分変わったんだなと思って。 ●ウリ  私が一番書きたかったのは、特殊な能力と、戦闘シーンが最初にあります。  その次が、特殊な力を持ってしまった人間の苦悩とかそういう特殊な精神状態。  普通は逆なのかな?  でも、自分の中で順位つけるとそうなる。  一回自分の中でリセットして、もう一回考え直し。 ●一行コンセプト 「目的なく自堕落に過ごしていた少年が、生きる目的を見つける話」 ●三行あらすじ  他人の心を“色のついた霧”として認識できる少年がいた。彼はその能力を持てあまし、目的なく毎日を過ごしていたが、同じ能力を持った少女がその力を使い命がけで戦っているのを知る。その姿を見た少年は、事件を通じて同じ道を歩むことを決意する。 ●800字あらすじ  他人の心を“色のついた霧”として認識することができる少年、柳瀬恭弥。ある日彼は夜の繁華街で“黒い霧”を纏った人間に襲われる。ピンチの彼を助けたのは、クラスメイトの鈴森瑞美だった。  恭弥は彼女から、霧は“界夢”と呼ばれる誰しも持っている心の世界だと聞かされる。そして瑞美は自分は界夢に憑かれてしまった人間を祓っているのだと語り、自分と同じ才能を持つ恭弥に一緒に戦ってほしいと頼む。現在恭弥達の高校で起きている昏睡事件が界夢に憑かれた人間の仕業で、人手が足りないらしい。  恭弥は命が大事だからと断るが、安全は保証するという瑞美の懇願で形だけでも付き合うことにする。  二人が目をつけたのは、同じクラスの小野寺祐介だった。彼の妹真由美はいじめが原因で自殺未遂をしており、現在も意識不明で入院していたことが判明する。被害にあっているのは、いじめに関係した人間だった。  祐介を見張っていた二人は、ついに女生徒を襲う現場を押さえる。しかし彼ではなかった。祐介は物理的な方法で主犯に復讐をしようとしていたのだ。じゃあ、一体誰が? ふりだしに戻るかに思えたが、その場を黒い靄が包み、祐介と女生徒が倒れる。恭弥はその霧に、真由美の姿を見る。界夢に憑かれていたのは真由美だった。意識不明の状態から、界夢だけが人を襲っていたのだ。  瑞美は兄までも襲った見境のなさから、かなり危険な状態であると判断する。彼女は恭弥に後は一人でなんとかすると言い残し、一人病院へ向かう。  恭弥はいったんはもう事件を忘れようとするが、この数日でふれた瑞美の素顔に自分と同じ悩みを感じ取っており、結局病院へ向かう。  そして瑞美のピンチを救い、二人で真由美の界夢を祓う。  事件は終わる。界夢を祓った真由美と、界夢に襲われて昏睡していた人間は元へ戻り、再び学校へ通い始める。  それを見ながら、恭弥はこれからも瑞美に協力することを告げるのだった。 ●界夢(カイム)  人間が誰しも持っている心の中にある自分の世界。  “視える”人間は、色のついた霧状の物質として認識する。  大きなほど、自分の世界が大きい(妄想癖があったりする)  色が黒に近いほど、世界が深い。  つまり大きくて黒い界夢を持つ人間ほど、精神がヤバイ。  界夢が真っ黒な人間は、自分の界夢に憑かれてしまっている状態。  この状態になると、自分の界夢に他人の精神を引きこめるようになる。  これは明確な意識はあまり関係なく、界夢の内容が他人を恨むような場合、勝手にその人間の精神を引きこむ。  距離は界夢の大きさに比例する。  界夢の世界は持ち主の意志が反映されているため、引き込まれた精神は、なす術がない。  例外は“視える”人間の祓刀。 ●祓刀  他人の界夢の中で自分の意志を反映させる武器。  界夢に憑かれた人間を祓うには、この祓刀で界夢を破壊するしか方法はない。 (通常は界夢のなかの本人を殺せば祓える)  界夢が破壊されると、その世界とその元になっていた記憶は消える。(たとえどんなに大切な記憶であっても)  その当人が死んだりはしない。 -------------------------------------------------------------------------------- 夏休み終了 No.5168 投稿日 2002年8月18日(日)23時37分 投稿者 とんびの羽根 >新木さん No.5165 >> 結衣というキャラは、これ、「異質な感性」の持ち主ですから、常に難易度3以上になりますので。  なるほど、この区分だと納得できます。 >>戦闘シーンというのは、もろに「異質なシチュエーション」  これも納得しました。  それにしても、なんかおいしそうなシーンです。そう考えてしまうのも異能キャラに異質なシチュエーションに慣れすぎてるんでしょうか。  今回は反省ポイントがはっきりしてるので、今後指摘するときや、読むときのチェックポイントに使わせて頂きます。 >教授 No.5166 >リライト  これは教授が自分で考えて答え出さなきゃなんないんだけど、  課題の目的が達成されてないという結論がでたものをリライトしろというなら、その目的を達成できるようには変更しないといけないと思います。  問題点をみつけることと、それをなおすことというレベルのリライトは、これからも何度も新木さんから言われると思います。このままだと確実に何が変わったのかと問いただされることになると思うのですが。それともわたしの意識の方がへんなのかしら。 >>オフ会で新木さんが紫さんの文章を書き直しているところ  これはどういう問題に着目して、それをどうなおしたんですか?もし、ログを読み飛ばしていたら申し訳ありませんけど、場所を教えてください。 >かねやん No.5163  わかりにくくてすいません。 >>ライトノベルでは、挿絵がつかないと不完全だってことを言いたいの? >>それともまんがや映画は、読者が見たい視点になってるけど、小説はそうなっていないってことを言いたいの?  絵と物語と両方が欲しいという欲求を満たしてくれるものを求めてしまうんですよね。  これはわたしのわがままな欲望です。  それを満たしてくれるジャンルとして、ライトノベル系がたまたま都合よく存在する(昔は欲しいと思っても存在しなかった)わけで、現実にこれらの作品にイラストがあることはわたしにとって切実な購入する動機なんです。  でも、挿絵がつかないからといってそれを非難するのは筋違いなので、すごく煮え切らない表現になるわけです。  映画を見に行って画像がなければ、やっぱり詐欺だとか言えるんだけど、ライトノベルではイラストが無くても読者に文句いう権利がないものね。  作家が小説を書くのは当たり前、そしてイラストレーターが何をするかは、作者の意志の外です。でも購入する側は、セットで買い、セットで楽しんでいるので、その作品が商品として完全なのか、不完全なのか正直言ってよくわかりません。  ライトノベルの商品価値とその責任がどこにあるのでしょう。経済的には作者とイラストレーターの原稿料ということでしょうか。  それに対して、まんがや映画は漫画家および監督の意図、責任が明確ですよね。挿絵がつくつかない自体は本質ではなくて、挿絵と本文がセットでプロデュースされているかどうかが問題でしょう。この作品全体としての制作責任者が明記されていない部分をみると、不完全なメディアなのかなとも思います。いやよく知らないで言うのは非常にまずいんですけど。  原作付きまんがだと、「キャンディキャンディ」著作権訴訟の判決が最近出ていましたが、ライトノベルとイラストの関係が法的に保護されうるようなコラボレーションの関係なのかもよくわかりません。(またわたし、いらんこと書いてるっぽいな)  イラストで失敗している作品が合った場合、だれに文句をいってわからないというのが、わたしの主張の本体のようです。そりゃイラストレーターにきまってるのかな。  視点の問題、プロの問題はあまりやると、さらにぼろがでるので引っ込みますね。>かねやん  これで、わたしは盆休みも終わりですので、またのんびりした書き込みペースに戻ると思います。海に行くタイミング逃したのが残念でした。 -------------------------------------------------------------------------------- 思考 No.5169 投稿日 2002年8月18日(日)23時43分 投稿者 光来 唯  今回の書き込み、思考にレス混ぜてるんでかなりわかりにくいかも。 > 「距離の3段階」「結衣が心を開いていく」 > このふたつの流れが共存できるか。    一般的に考えれば、心を開いていくから、ふたりの距離が縮まっていくというのは当然だからおかしくないです。  でもこの場合、距離というのは「死神の仕事(あるいは彼女が死神であること)」に対する距離です。   >とんびの羽根さん > 距離の三段階とすると、なぜ三段階必要なのかはわたしは理解できてません。 > またなぜこの三段階なのかもわかりません。 >>  結衣を中心に彼女の住む世界の円があるのだとしたら、最初は見てるだけ、次は一歩踏み込む、そして中に入ってしまう  この説明だと、わかりにくいですかね。  これは主人公を日常、彼女(死神)を非日常とした場合、主人公は最初は日常の側に立っていますから非日常である死神を見ているだけしかできません。  ですが、彼女がいるのは非日常の側、言うなれば住む世界が違っているのですから、今のままでは距離が離れています。気持ち的に近づいたとしても、現実的な距離が遠ければ、ふたりが本当の意味でわかりあえる、ことはないと考えます。  だとすれば、主人公が彼女のいる側、つまり非日常へと踏み込まなければなりません。  ですが、主人公がいきなり非日常の側で生き続けるという決心をつけてしまうというのも不自然です。今はまだ「見ただけ」ですので、この状態での決心は、「口で言うだけ」のものにすぎません。  そこで一度体験させる必要があります。苦しさ、きつさをその身に教え込ませます。苦しい部分を知った上で主人公は考えるのです。自分はどうするのかを。そして、協力することを選びます。  ここまででようやく、最後の実際の協力者になる、という主人公の行動に重みが出てくるのです。つまり1回目と2回目の事件を通すことによって、3回目で主人公が協力を決心することにしっかりとした背景をもたせることができるようになるんです。  話を戻します。  ここまでより。結衣が心を開く流れとは別に、死神の仕事に主人公が踏み込んでいくという流れがあることになります。  考えるまでもなく、このふたつは独立してしまっています。  死神の仕事に踏みこんでいくのは彼女の心を開かせるひとつのきっかけ、そしてつらい苦しいとわかっていても協力しようとする意思を見せることで心が開く要因のひとつ、にしようと考えていました。  ですが、今のあらすじでは結衣が心を開くのは、死神の仕事とは関係のない日常パートが主なポイントになっています。  そして、主人公が死神の仕事に少しずつ介入していくことは、別の流れになってしまっています(日常と非日常を説明に持ってきたように、この流れは「非日常の世界へ踏みこむ少年の話」になってしまっています)。  本来、「死神の仕事」は「彼女に心を開せる」ことに深く絡んでいて、それで最終的に、結衣が主人公の告白を受け入れる、という流れのはずでした。  でも今のままだと、彼女の気持ちに影響を与えられるような事件は最後のものだけで、1番目と2番目のものはなくても問題なく見えます。  これは非情にまずいです。主人公が死神の仕事を手伝うようになる過程は、彼女が心を開くための重要なファクターになっていなくてはならないのです。そうでなくてはそもそも死神の仕事を見せる必要がなくなってしまいます。 >かねやんさん > 作者がやりたいことの説明にはなってますが、3つの事件にする必要性については書かれていません。 > 由衣の「わたし、死神なんだよ。それでもいいって言うの!」ってセリフが、話の主人になってましたよね。彼女の活躍を見せることは、話の中で(ひいては、話の主人を際立たせるために)どんな意味を持っているのでしょう?  上のことからも(説明になってないか?)、3つの事件は主人公が死神を理解し協力するようになるために必要なものです。  主人のセリフに通じる流れでもある「彼女の心を開かせる」ためには、死神の仕事に協力し、そして彼女を助ける主人公というのが必要と考えました。ですが、いきなり協力できるのではおかしい。そのために事件を3つ出して主人公が協力できるようにしたわけです。が、なんか複雑にしているだけですね。  と。書き込もうとしたら、新木さんの書き込みが。 > この「距離の3段階」という展開がないと、彼女は心を開けないのか?    そのつもりで書いたのですが、どちらかといえばなくても問題ない……つまり、答えはNOです。  すぐ上で言ってますが、話を複雑化しているだけです。  「心を開く」ためのフラグにA、B、Cという3つがあったとして、そのうちのCのフラグを成立させるために、あらかじめc1、c2というフラグをたてておく。そういうことをやっていました。  さらに、この「距離の三段階」は今回のあらすじでは、ひとつの筋にさえなっていますので、これを削った場合、全部が崩れてしまうことにもなります(その時点でまずいんですけど)。    うーん、少し死神の仕事を見せることに対して、思考が固まりつつあるような気がします。  ひとつのパターンとして、一度も死神の仕事を見ることない。というのも考えてみようかと思います。 -------------------------------------------------------------------------------- 遅れました No.5170 投稿日 2002年8月19日(月)00時53分 投稿者 巻島翔史  原因は、もちろんあらすじを考えていたからなんですが。 >>日本のなかでちょっぴり移動すると、舞台はでかいことになるのか?  なりませんね。  過去の星での生活とか、宇宙船を奪うところのこととかも書こうとしていたので、そういうふうに地球外のことを書けば舞台はでかくなるかなと考えてましたが……  あるいは、宇宙というものそのものに対して、俺がなかば盲信的に「スケールでけー」という感覚を抱いていた、ということもあります。というか、こっちのほうが正しいかも。今回あらすじ考えてて、自分が一番はずせないと思ったのは「転生」ではなく「宇宙」だったので。  ――まああの話は日本国内での話ですからね。あれでは舞台がでかいとは言えません。 >>それとも「宇宙人から転生した人々」を書ければそれでいいのであって、彼らがなにをするかなんてストーリーは、いわば、どうでもよかったわけ?  結果的には、そういうことになるのかと……情けない話ですが。  自分には「設定厨」なところがあるのだと思います。  つまり、設定や世界観にこだわって、そこで満足してしまって、肝心のストーリーは破綻しまくりという。 長編あらすじ その5>  ウリは異能力……念波にしようということであらすじを考えていたんですが、どうも「転生」と「能力」が反発しあってうまく絡まない。「能力」メインで話を考えると、過去の記憶が邪魔になるんですよね。  どうしたものかとうんうん唸って、帰りの電車のなかで、そもそも自分は本当に「転生もの」がやりたかったのか、という疑問が出てきました。  「宇宙」が絡む話がやりたいだけで、その「宇宙もの」という範囲でもって、自分のなかでポピュラーだったのが「転生もの」だった、というだけなのではないか……と。  で、結局、「転生もの」は捨てることにしました。話をややこしくする要素は少なくすべきだとも考えたので。  「宇宙」と「異能力」を軸とした話を考えた――ということです。  オーソドックスでもいいから、とにかくまずまともにあらすじをつくろうということで、唸っておりました。  ただ――まともな話すら作るのに四苦八苦するとは…………自覚が遅いと言えばそうなんですが、やっぱりどこかでまだ認めたくないという駄々っ子がいたんですね。俺の中に。 (とはいえ、駄々をこねなければ、初期状態と終了状態に一貫性がなければならないということに、まったく気がつかなかったので……それが唯一の収穫です)  あらすじ、まともなものに近づいてはいるはずです。進む方向が間違ってなければ。 タイトル:念波核(仮)  高校2年の桜井祐貴(さくらいゆうき)と小島遥(こじまはるか)は幼なじみ。2人はは違う高校に通っている。おたがいの胸のなかには好意があるのだが、当人たちはそれを自覚しておらず、口喧嘩の絶えない仲だった。  祐貴たちの住む県内では、ひとつの高校のなかですべての2年生がいっせいに意識を失って倒れるという、不思議な事件が続発していた。そして倒れた生徒は、ほぼ全員が昏睡状態に陥っていた。  そして、祐貴の高校でもそれが起こる。意識を失う直前、祐貴は謎の男の姿を心のなかに見る。  祐貴は昏睡状態から、数日後意識を回復する。が、それは遥が見舞いに来ているときで、祐貴は恥ずかしさから、遥のことをののしる。  言い合っているうちに、遥は気分が悪くなって帰ってしまう。  その後祐貴は、自分が鬱陶しい・嫌だなと思った相手の気分が必ず悪くなることに気づき、自分の攻撃性が相手の精神に影響すること――そういう「能力」が芽生えたことを自覚する。そしてそれを、人に迷惑がかかる良くないものだと捉え、「能力」を嫌う。  退院した翌日。祐貴のもとに、水上沙耶(みずかみさや)と神崎彰介(かんざきしょうすけ)が訪ねてくる。2人は、祐貴以外で例の事件から意識を回復した人間だった。そして、祐貴と同じ「能力」を身に付けていた。意識回復者のほとんどいないこの事件で意識を回復した祐貴は、同じ「能力者」であるのでは、と2人は踏んでいたのだ。  2人とも、祐貴と同じように、この事件は気を失う直前に見えた男が絡んでいると考えていた。さらに沙耶は、この「能力」はその男と戦って謎の事件を終結させるためにあると考えていた。 (沙耶は合理主義者だが、正義感の強い少女だった。「能力」そのものに特に感慨はないが、ある以上は何かに役立てなければと思っていた) (一方、彰介は「能力」そのものを好意的に受け止めていた。彼は両親を早くに亡くし、親戚をたらい回しにされた過去があり、そのことで自分には「拠り所」がないと感じていた。そんな彰介にとって、「能力」は「拠り所」としてまさに充分だった)  「能力」そのものをいまいち好意的に捉えられない祐貴だったが、しかし謎の男のことは気になっており、また、事件そのものを解決することには賛成だったので、2人の誘いにのって男探しをすることにする。  そんななか、遥の学校でも事件が起こる。  病室のベッドで眠る遥を見て、祐貴は自分のなかの気持ちに感づきはじめる。そして、男に会えば意識を戻す方法がわかるのでは、と考え、男探しに本腰を入れるようになる。  だが数日後、遥が病室からいなくなってしまう。男がらみだと確信する3人。  早く男を見つけて遥のことを聞き出さないと、遥の身が危ないと考えた祐貴は、今まで事件が起こった学校を線で円状に結んで、その中心にある山にいちかばちか行ってみる。  そこで、遥を抱えた男と会う。  自らを宇宙人と名乗った男は、3人に真相を語りだした。  18年前。地球全土に「念波核」がばらまかれた。それは「念波」を駆使するある宇宙教団から奪われたもので、教団に反抗する何者かが地球に捨てたのだった。  「念波核」とは、入信するさいに植え付けられるもので、基本の「念波能力」以外に核ごとに個別の特殊能力が付随していた。男の特殊能力は「拡散」で、多人数に対して同時に念波攻撃ができるというものだった。  「念波核」は放出して自由にしてやると、母胎内の胎児に引き寄せられる性質があり、ばらまかれた「念波核」は地球の胎児に吸収されることになった。  その「念波核」のなかに、次期教主用に、と教団が考えていた「念波核」があった。教団のエージェントである男の使命は、その「教主用念波核」を持った人間を連れて帰ること。教団はその人間を教育して、新たな教主にするつもりだった。  なんとか日本の某県にそれがあるらしいことを男はつきとめ、県内の高校2年生を「念波」で攻撃して、その反応(手応え)によって探し出そうとしていたのだ。  そして見つかった相手――それが、遥だった。  「念波」とは、相手の精神に干渉する能力で、思念を乗せることはできず、コミュニケーションの手段にはならない。  相手の精神に念波を押し込んでいくと、精神的に疲れさせることで肉体の動きを鈍らせることができ、最終的には精神を崩壊させることまでできた。  遥が宇宙に連れていかれるのを阻止するために3人は戦う。苦戦するが、なんとか男をあと一歩まで追い詰める。  そのとき、遥が意識を取り戻し、「教主核」が発動。「教主核」発動により人格を壊され、体を乗っ取られた遥は、3人を攻撃し、沙耶と彰介の精神が崩壊。祐貴も追い詰められる。  だがそこで、祐貴の遥に対する気持ちから、祐貴の「念波核」に付随する特殊能力「再構築」が発動。それにより遥の人格が戻り、「教主核」の人格は遥の強い意思によって心の底に押し込められる。  精神を再構築されて回復した沙耶と彰介も、それによってそれぞれ「凍結」と「分離」を使えるようになり、男の精神は肉体と「分離」したあと「凍結」され、戦いは祐貴たちの勝利に終わる。  危機をともに乗り越えたことで、おたがいの気持ちを自覚した祐貴と遥は、その距離を縮めた。そして祐貴は、遥のなかに「教主核」が眠っている以上、また襲われるであろうことを感じ、自分が遥を守らなければと思うのだった。  まともなタイトルはまだ検討中です。 -------------------------------------------------------------------------------- にゃにゅにょー? No.5171 投稿日 2002年8月19日(月)03時26分 投稿者 はせがわみやび  タイトルに困ってるのがありありだなー。  こんにちは、みやびです。 >羽矢野さんの課題  1行コンセプトと3行あらすじは、とってもよくわかった。  なのに、なんであんなにあらすじがわかりにくかったんだろう(^^;? (ちなみに今回のあらすじはまだ読んでないです。さあ、どうなったかなー) >魚住さんの生課題「小学生最後の夏休み」  3行目で挫折しました…(;_;) >>「俺、行かねえよ」 >> 昼食のそうめんの上に盛ってあるきゅうりを器のはしっこによりわけて、草太が呟いた。 >> キッチンで洗い物を片づけていた母親が、きゅっきゅっと蛇口を捻って手を休めた。  こ、これって、視点はどこにあるのだー? わんわんわん。 みやび -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5172 投稿日 2002年8月19日(月)07時53分 投稿者 新木 伸 >紫さんの課題  そういえば、本人が、「修正前」と「リライト後」の両方のバージョンを課題部屋にあげて、そこに修正意図を汲み取った解説も付け加える――てなことをやるって言ってたのだけど。  僕がついでに渡した「えっち小説」を読み耽るのに忙しいのだろうか。  OFF会以降、ぜんぜん、音沙汰がないなぁ。 >生課題とか  光来さんのと、魚住君のとが上がっているわけだが。  なーんか、見る気がしないんだよねぇ。  3行も眺めると、もう目が離れちゃう。面白くないし〜。  どうせなら、リライトがかかってから、そっちのほうを読むことにするかな。  これは書くという行為、それ自体が経験値となる課題だから、べつに僕が読んで指摘しないでもいいわけだし〜。  まあ3行も眺めれば、残りがどんなんだか、120%ぐらいの確度でわかっちゃうわけだし〜。  ちなみにこの生課題、シーンの難易度でいうと、1と2の間あたりを狙ってやっています。 難易度1:普通の感性の持ち主。普通のシチュエーション。 難易度2:普通の感性の持ち主。異質なシチュエーション。  そろそろ次のお題を出します。なにがいいかな。  「夏休みさいごの〜」をやりたい人は、早めにやること。  つぎのお題が出たら、過去のお題には参加不可とします。  このあたり。  「集団に囲まれる」とか「服透け」とかは、1と2の中間。難易度1.5ってあたり。  あと生課題にチャレンジしている人は、他の人のリライトも1回くらいやってみましょう。  その時には、とんびさんの提案を取り入れて、以下の点を明らかにすることとします。 ・元の文章の狙いはなにか。 ・どんな問題点が存在したのか。 ・それをどのように直したのか。 >羽矢野君  転がねーじゃん。  特殊な能力を持っている少年が、女の子に引っ張り込まれる形で事件に関わってゆくわけだろ?  話の軸は、「事件」だよな。 起・女の子に事件に引きずり込まれる。 承・女の子に引っ張り回されて、事件に関わってゆく。 転・(不在) 結・二人の力で事件を解決する。  ……で、「転」は?  なんかそれっぽいキーワードとして、主人公が感じ取ったという、「瑞美の素顔に自分と同じ悩み」というのがあるが。  ここをもっと掘り下げるように。  だいたい意味不明だ。「同じ悩み」って、なによ?  あらすじの前の部分を読んでも、「主人公の悩み」なんてのは、カケラも書かれていないのだが?  あと主人公が引っぱりこまれる理由。  「人手が足りない」となっているのだが、これは、なにか界夢を狩る組織でもあるのかな? 光来さんのほうの話でいうならば、「死神支援組織」みたいな感じの?  それから展開について。  その始まりかたはボツだ。  単に、主人公が一人で襲われているだけだろ?  つまらないじゃないか。  襲われる男なんてシーンを、誰が読むのだ? 誰が読みたがるのだ?  アホかってーの。  そんなもん、3行でポイ捨てだ。  その話、人様に読ませる気が、あるのか?  この話は、ヒロインに引っ張り回される主人公という路線が、メインとなるのだろう?  なら、ヒロインを出せヒロインを。3行以内に。  あんまり読者様をナメたことやってるんじゃないよ。  最初のワンシーンにヒロイン出し、動かすこと。主人公とも絡めること。 >光来さん >>この「距離の3段階」という展開がないと、彼女は心を開けないのか?  これを言ったら、その先に自分で進めるかなぁ、と思ったのだけど。  立ち止まっているようなので、強引に進ませます。  じゃ、逆を考える。  彼女はどのようなことがあったら、心を開くことができるの? >巻島君 >>自分には「設定厨」なところがあるのだと思います。  やーい。唯野君の同類〜。  まあ「破綻しまくり」とはいえ、ストーリーがあるだけましなのだが。  設定なんぞが、食えるか。  人は「容器」の中に入っている料理を食するものなのだ。  そりゃ、超豪華な料理屋であれば、数百万もするような皿に、最高の腕の職人が作った料理を飾るように並べて、料理とともに「容器のすばらしさ」も愉しむ――なんて、そういう道楽みたいな食事もあるけどさ。  しかし、君らの書こうとしているものは、なんなのだ?  ライトノベルだろう?  それは消費されてゆくものなのね。  物語を読まないと生きていけない読者というのが、世の中には一定数いるわけだ。その人たちに供給して、消費してもらうための「物語」なわけ。  だいたい、1冊=1食の値段は、いくらに設定されているわけよ?  たかだか600円だろ?  つまりコンビニ弁当。値段が同じなんだから、価値だって同じなのよ。  わかる?  この等価原理が。  コンビニ弁当の容器なんぞ、誰が見るかってーの。  清潔で、穴さえあいてなけりゃ、なんだっていいんだよ。  それよりストーリーだ。ストーリー。肝心なのは。  しかし、その「穴さえあいてなければいい」というレベルにだって、君らのご自慢の「設定」は、ぜんぜん到達していないわけね。  山ほど指摘できてしまえるわけだし。  そんな穴だらけの設定に、飯やオカズが盛りつけられるか。  「設定にこだわる」とか口にするのなら、せめて穴ぐらいふさいでこいっての。  ちなみに「転生」と「能力」を絡み合わせる方法なんて、簡単なのがあるだろ。  どっちがが、どっちかの原因になっていればいいんだな。  「転生した故に身に付いた能力」なのか、「能力があったゆえに転生できた」のか。  そういう種類の「能力」にしてしまえばいいわけだ。  まあとりあえず、「転生」を捨てたのならば、べつにかまわない。  君の場合、能力的に、ややこしいことをやろうとせず、とことんまでシンプルにしておいたほうが、いいに決まっている。  ――で、「念波」が話の花形になったわけだな。  それで……、まるきりわけがわかんないんだけど。  念波って、なに?  絵で見せられる? これ、映像的には、どんなふうなものなの?  いいかい? 絵で書けないものは、小説でも書けやしないのだよ?  つまりこのラストにおける戦闘シーンというのは、4人が対峙して、にらみ合って、映像的にはなにも起こらないまま、なんかわけわかんないうちに決着がついてしまう――って、そういうものになるわけだ。  どのへんが楽しいのだ?  たとえば「ウィザーズブレイン」の「I−ブレイン」って設定があるよね。  あれだって、絵で見せられるような工夫をしているわけだよ。  また「超科学ハンターREI」も、「能力」っていうのは、かならず絵で見せられるものになっている。  うちの「星くず英雄伝」だって、そうだ。  あともうひとつ。こんどはストーリー面。  「遙」が途中てぜんぜん出てこないのだが。これはどうなっているのか。  なにかラストあたりを見ていると、遙がメインヒロインっぽいのだけど。  あと、学んだことを生かしていないのだなぁ。  この話の初期状態と終了状態。その対比は?  上下に並べて分析してみたのか? >とんびさん  なんかこの話題、僕の地雷を踏んだくさい。(笑) >>イラストで失敗している作品が合った場合、だれに文句をいってわからないというのが、わたしの主張の本体のようです。そりゃイラストレーターにきまってるのかな。  この「失敗」の部分を定義してください。  ひらたくいうと、なにを不満に思っているのか、よくわからんってなことです。  なのに話が責任追及なんて方向に行ったら、そりゃ、まずいので。  まず不満点の定義から。  これは「内容に絵柄が合っていない」ということを指すのか。(1)  それとも「絵柄は合っているが、小説の場面と矛盾している」とかいうことを指すのか。(2)  それとも「絵柄も合っていて、場面と矛盾もしていないが、しかし手抜きであるのがまるわかり」を指すのか。(3)  それとも「内容とのマッチング以前に、絵として見れるものになっていない」を指すのか。ひらたくいうと「ヘタ」。(4)  1番なら、そのイラストレーターを起用した人物に責があります。たいていは編集者。まれに作家本人。もしくは、「これじゃ合わない」と感じたとんびさんの感性のほうが狂っているのか。まあどれかですね。  2番なら。イラストの発注者。ラフの段階でOKを出した人です。リテイクを出さずに、通してしまった人。これはだいたい編集者ということになりますね。  4番なら、これはイラストレーター個人にあるわけです。  そして3番なら、これはまあ、納期のある仕事でやっているので、場合によってはそうなることもあります。またギャラと仕事量とのかねあいでもって、「手でも抜かなきゃこんなギャラでやってられるかー」てなことになる場合もあります。  このへんは、他のどの業種でも同じことですね。  しかしやはり内部的な「出荷基準」というものはあるわけです。その「低めの基準」が受け入れられるかどうかは、これは、ひとえに消費者にかかっています。消費者が質の低下にどこまで妥協するのか。それとのシーソーバランスだけをもって、この「出荷基準」っていうのは決まりますので。  この場合、責任は――そんな商品を買ってしまったとんびさんにあります。中確かめてから買えますよね? 小説って。  しかしまあ、1番から4番まで、どれを取っても、「なら買わなければいいじゃん」てな論も成り立ちますので。やっぱり買った人に責任は属するのではないでしょうか?  コンビニ弁当を食って、「まずかったから金返せ」ってのは、そりゃないでしょ。  「腐っていたから」とか、「小石や髪の毛が入っていたから」とかいうなら、それは別だけども。そういう場合は「食べ物」でもないわけだから、文句を言う権利はあるはず。  600円というと、あと引き合いにだせるのは……。  コーヒー一杯ぐらいかな?  コンビニ弁当1個。コーヒー一杯。それだけの値段でもって、どれだけの文句を言えますか? 販売者に対して?  数万円する家電製品。ビデオとかテレビとか冷蔵庫とか。  百万円はする自家用車。  それらの工学製品と、数百円の商品とを同列に並べて文句を言おうとしていませんか? -------------------------------------------------------------------------------- イラストに騙されないようにしましょう No.5173 投稿日 2002年8月19日(月)12時30分 投稿者 藤極堂 >No.5165 誤:章に応募しようとする 正:賞に応募しようとする >新木さん コンビニ弁当を食って、「まずかったから金返せ」ってのは、そりゃないでしょ。 いや、とんびの羽根さんの「だれに文句をいって(いいのか)わからない」は、「責任者出てこい!! 全補償しろ!」ではなく「誰が原因なのかわからなくて気持ちが悪い」くらいの意味だと思いますが? > そりゃイラストレーターにきまってるのかな。 という、上記の発言から察するに、とんびの羽根さんも「文句(※原因?)のすべてをイラストレーターに押しつけていい」とは思ってはいないようですし。 > > 3番なら、これはまあ、納期のある仕事でやっているので、場合によってはそうなることもあります。 具体的には、小説家が締め切りを踏み倒したとか、小説家が締め切りを踏み倒したとか、小説家が締め切りを踏み倒したとかデスネ? 有名作家が相手だと、連載の穴埋めにいきなりイラストを増やされたりもするみたいです。 ……うう、かわいそう。 ライトノベル系の挿絵って信じられないほど安いって聞いてるのに。 (アニメーターよりはマシだが) >  映画を見に行って画像がなければ、やっぱり詐欺だとか言えるんだけど、ライトノベルではイラストが無くても読者に文句いう権利がないものね。 作品によっては、イラストなしでは成り立たない構成を取っている場合もあるので、(代表例:スレイヤーズ)ケース・バイ・ケースではないでしょうか? ……しかし、ああいうイラストがバッチリ小説の補足をしている構成を取ってるのって、どんな風に打ち合わせをしてるのだろうか? あと、シリーズ物でいきなりイラストレーターが変更、しかも以前のひととまったく違う画風という場合だと、誰を恨んでいいのか本当に途方に暮れます。 それでも、買ってしまう私(読者)が悪いのか……。 あ、抗議の意味も込めて新古書店で購入すればいいのか! というわけで、とんびの羽根さんはジャケ買いをやめて、図書館や友人から借りたり、古書店で買ったりして作家の作風を確かめてから本を購入するようにしましょう! そうすればイラストに騙されることも、積読の本に書庫を占拠されることもなくなって万々歳♪ (※書店で最後まで小説を読み通すのは、新書本が傷むとの理由で作家と本屋さんに嫌われます) ネットの書評サイトや、読者のコメントつき書店サイト&古書店サイトも利用するといいかもしれません。 (※URL紹介しようかと思ったけど、……やめる) -------------------------------------------------------------------------------- 台風が北の風を連れてきてくれたらしく、 No.5174 投稿日 2002年8月19日(月)22時01分 投稿者 巻島翔史  今夜は熱帯夜から解放されそうです。嬉しいなぁ。 あらすじのこと> >>「遙」が途中てぜんぜん出てこないのだが。これはどうなっているのか。  しまった。書いたつもりで書いてない……  祐貴が退院したあと、遥との関係が気まずくなるということを書かないといけなかったんですよ。見舞いの件が原因で。  男探しをしながら、しかし遥との関係は修復が進まない――てなことも書いてなきゃいけんし。 >>この話の初期状態と終了状態。その対比は?  高校2年の桜井祐貴と小島遥は幼なじみ。2人はは違う高校に通っている。おたがいの胸のなかには好意があるのだが、当人たちはそれを自覚しておらず、口喧嘩の絶えない仲だった。 ↓  危機をともに乗り越えたことで、おたがいの気持ちを自覚した祐貴と遥は、その距離を縮めた。そして祐貴は、遥のなかに「教主核」が眠っている以上、また襲われるであろうことを感じ、自分が遥を守らなければと思うのだった。  この話は、「好意を自覚してない幼なじみ同士が、それを自覚し、距離を縮める」ということをメインラインにして考えたものです。  が……書き方が悪い気がするなぁ。  自覚、という書き方がどうもおかしい。  好意があるけど自覚してない――というのは、ムリヤリ押さえつけてるからなのでは?  つまり、自分の気持ちに素直でない。 「自分の気持ちに素直でない幼なじみ同士が素直になって、その距離を縮める話」ということなのか。  彼女を守らなければ、というのは飛躍しすぎなんでしょうか。  好意ゆえに、そういうことを思うのだとしても。  ――あ、ひょっとして、初期状態で敵のことは出してないのに、終了状態で「襲われる」とか出すからマズいのか?  >>「念波」――これ、映像的には、どんなふうなものなの?  オフでも言いましたが、映像イメージとしては津波、高波のようなものを考えています。  もちろん、その波が見えるのは能力者だけ。  相手の波に押し負けて、体が波をかぶったら精神崩壊――てな感じで考えてました。  だから、能力者でない普通の人間はみんな昏睡状態になってしまったのです。押し返す波を出せないから。  これから、魚住さんの小学生のやつをリライトしようかと思います。  魚住さんの込めた「狙い」を読み取れてないかもしれませんが……それ以前に人のリライトなんかやったことないから不安がありますが……まあとにかく、やってみなきゃなにも掴めんということで。 -------------------------------------------------------------------------------- これから No.5175 投稿日 2002年8月19日(月)23時06分 投稿者 唯野教授 生課題「小学生さいごの夏休み」をはじめます。 -------------------------------------------------------------------------------- すいません No.5176 投稿日 2002年8月19日(月)23時55分 投稿者 唯野教授 急用が発生してしまいました。今日は中止します。 ヘタレ……。 -------------------------------------------------------------------------------- やっぱり…… No.5177 投稿日 2002年8月20日(火)00時03分 投稿者 光来 唯  高校の頃の数学なんて全然覚えていないもんですな。  聞かれそうだということで教科書引っ張り出して見てたら頭が痛くなってきました。 > じゃ、逆を考える。 > 彼女はどのようなことがあったら、心を開くことができるの?  あ。そういえばその点についてはっきりと考えたことなかった。  漠然としたままでやってました。  箇条書きにするなら、 1、死神としての自分を認めて――受けとめてくれる(彼女にとって死神は存在意義であると同時にコンプレックスでもあるから)。 2、普通の女の子として見て――接してくれる(自分は死神だから、と半ば諦めてはいるが、それは彼女にとっての夢だから)。 3、自分を支えてくれる(他人と距離をとったり、死神の仕事にすべてを賭けているように見せてはいるが本当は寂しいから、誰かにそばにいて欲しいと思っているから)。  この3点です。すべてを満たしてこそ、彼女は心を開きます。  この中でも一番は死神を受け入れてもらうことですね。これだけでも彼女の心はかなり大きく揺れ動きます。ですが、当然のことながらそれだけではダメです。  死神の仕事を受け入れて、尚且つ心の隙間を埋めてくれる、そうしてようやく完全に彼女は心を開きます。  「距離の三段階」は死神の仕事を受け入れる、ためのものであったんです(独立した流れを持ってしまっていますが)。 >生課題  リライトも時間制限つけるんでしょうか? -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5178 投稿日 2002年8月20日(火)00時45分 投稿者 新木 伸 >藤極堂さん  #5173、タイトルがまずい。  内容も、一部、問題のある箇所がある。  次にやったら管理者削除にするので注意すること。  まあ今回はこのままでいいけど。次回から気を付けてくれれば。  本文とイラストとのミスマッチングとかは、そりゃあるかもしれない。  イラスト見てジャケ買いして後悔、なんてのも実際にはあるだろう。  消費者の意見としては、それはまったくもって正しい。  一消費者の立場の人間ばかりの場所なら、堂々と文句を言っていればよろしい。  でもここはクリエーター側の人間と、それになろうとする志望者とが集まっている場所だよね?  場所によって、言っていいことと、いけないことがあるわけです。区別しましょう。  イラストレーターを生業にしている人に対して、その本人の責任が明確ではない部分で、批判してはいけない。とんびさんにも、批判するなら、責任が明確である部分で批判するようにと、そう言っているわけだが。  また新古書店で本を購入するだとか、その手のことをすこしで肯定するようなその手の書きこみは、どんな理由によろうとも、この場所では一切容認するつもりはないので、そのつもりで。  僕は自分の本が新書で売れて、そこから来る印税だけをもって食っている人間なのね。BOOKOFFとかの新古書店で本が売れても、僕には1円も入ってこないのよ。  わかってるでしょ? そこの経済の仕組みは? >イラストさんの仕事  ちなみにイラストレーターさんの仕事。  普通のライトノベルだと――  4色(カラー)が、表紙+2点(折り込みピンナップ式の場合)  もしくは、表紙+7点(カラー口絵式)  あと電撃だと裏表紙のワンポイントもある。富士見やEBはない。  1色(白黒)の口絵が、だいたい10点。  これ全部をひとまとまりの仕事として請け負うわけだ。  作業日数は、まあ普通でも1ヶ月ぐらいはかかる。ピンナップ式ならともかく、カラーの7点もあったひにゃ、1ヶ月で終わらずに2ヶ月近くかかることもあるだろうね。1点5日かけたとしても、8点あったら40日だし。1点3日でも24日だし。  手がものすごく早い人であれば、すべてを2週間とかいう人もいる。  それでどのぐらいのギャラがもらえるのか。  この明細はイラスト一点ごとに単価があって、出てくる。  これはおおむね、原画サイズ(面積)と、4色か1色かによって、決まる。  ピンナップ式でも、口絵7点式でも、総面積はたいして違わない。だからだいたい同じになる。  この相場。  書いちゃうと問題がでるので、具体的な数字は書けない。  まあ拘束日数でいったなら、その期間「必死にアルバイトしていたほうが、よっぽど儲かる」――ぐらいの額とでもしておこう。  とても、「他の人の持っていない技術」を持っている「技術職」の人が得る額じゃない。それはたしか。  でも「絵で食っていける」ということは、それはとても大変なことなので、こうした絵の仕事を引き受けるわけね。同じ期間必死にアルバイトしていれば、より大きな額のお金を手にできるとしても、でも、どうせなら、絵のほうで仕事をしたいでしょ?  まあしかし、それは小説でもいえるなぁ。  一冊書いて、100万ちょっとだとしよう。その1冊に4ヶ月はかけたとしよう。1ヶ月で割れば、25万じゃん。アルバイトのほうがまだ儲かるよね。  でもおなじ「生活の糧」を得るなら、自分のやりたい仕事で得たいわな。自分のやりたい仕事だけで食っていけるなら、そんな有り難いことはないわな。 >巻島君  いや、たとえ、あらすじになにかが書いてあったとしても、それではダメだよ。  書いたの書いてなかったの、そんな細かいところは、僕は問題にもしていない。  遙って、話の本筋に関わってないじゃんか。  そこを問題にしている。  話の本筋は、「謎の女の子に引っぱりこまれて、超能力事件に巻きこまれる主人公」なわけでしょ?  そこの本筋の中に、遙はいない。  その「本筋の中にいなかった遙」が、ラストでは、突然なんの前振りもなく、いきなり「最重要人物」として浮上してくるわけだよね。  あ、いけね。  「謎の女の子に引っぱりこまれる」っていうのは、これ、羽矢野君のほうの話だったか。  すご〜く似ているので、区別が付かなかった。  まっきーのほうは、「謎の仲間(男女一人ずつ)ができて事件に引っぱりこまれる」だったっけね。  まあ、それはそれとして。  自分が読者として読んでいたときに……。  話の流れの脇にいた人物が、突如として、最重要人物として浮上してくるのって、どうなのよ?  しかもその「最重要人物」っていうのは、話の前半分が終わる頃(承の終わり)には突然姿を消すわけだ。そして結におけるクライマックス部分で、いきなり目を覚まして、最強能力を発動させるわけね。  こんなの自分が読んだとしたら、いったい、どう思うのよ?  ご都合主義くせー、とか、思ったりしないか?  それとも「おおっ。あんな意外な人物が、じつはこんな重要な人物だったとはっ! さらにこんな能力を隠し持っていたとはっ! なんと意外な展開なのだっ! これは一本取られたぁ!」――とか、感極まったりするわけ?  んな、アホな。  たとえばだね。「ウィザーズブレイン」の一巻では、ごく普通の少女にしか見えない「ある女の子」に、じつはとんでもない力が隠されているわけですよ。  しかしその少女は、「主人公の単なる幼なじみ」なんていう役柄ではなくて、反政府組織に属する主人公が、政府の運搬部隊を襲撃し、「最強の騎士」と噂に名高い男との死闘の果てに強奪してきたカプセルのなかで、こんこんと眠りつづけていた女の子なわけですよ。  もうはじめから、「この子はじつはスゴいんです」っていうフラグを立てているわけ。 (本編、斜め読みしたきりで、しかも記憶に頼って書いているので、もし間違いがあったら、三枝さん訂正してください)  さて、それはそれとして。  全体の流れを考えてみよう。  しかしなんだって、君ら(羽矢野君とまっきー)は、こんな長々とあらすじを書いてくるくせに、起承転結4行プロットぐらい、一緒に出して来ないのかねぇ?  こんな長いの書く前に、4行書いてみて点検すれば、何千文字も書く必要があるかどうか、簡単にチェックできるだろうに。  たとえば羽矢野君のほうで、「転」がないなんてことは、すぐ気づくだろうに。  起承転結を4行にまとめて、チェックしてみるっていう方法自体は、これは知っているはずなのだが。教えてあるはずなのだが。  やってないだけなのか?  それとも話を4行にまとめることが、能力的に、できないのかな?  やろうとしてもまだ出来ないので、仕方のないこと?  まっきーの今回の話の4行分析だ。 起・主人公に超能力が備わる。 承・同じ力を持つ仲間ができる。仲間とともに事件を追う。 転・幼なじみにまで危害が及び、そして昏睡状態のまま、敵の手に奪われる。 結・敵との決戦。事件の真相を語って聞かされ、その後にバトル。ヒロインが目覚めてシンの力を発揮して、そして勝つ。  このプロット。  「ジャンプ路線」では速攻でボツですな。  友情、努力、勝利のうち、最後の「勝利」しか出てきてない。  もし直すとしたら、「友情」と「努力」のエピソードをもっと足すようにと、きっと指摘がはいるだろうなぁ。  まあジャンプ路線が本当に良いのか。まっきーがそれをやりたがっているのか。それはわからないが。  でも主人公に特殊な能力が備わって、そして仲間でできて――なんていう展開なら、読者はジャンプ路線の話を期待するだろうね。  その話に「友情」のエピソードも、「努力」のエピソードもなかったら、それは期待はずれってものだろうね。 >>この話は、「好意を自覚してない幼なじみ同士が、それを自覚し、距離を縮める」ということをメインラインにして考えたものです。  アホたれ。  主人公のほうは、はじめから非日常に巻きこまれているが、彼女のほうは、普通に日常生活を送っているだけだろ?  いっぺん、彼女の側のストーリーラインであらすじを書いてみて、見直してみろって。  日常生活を送っていた彼女は、突然意識不明になった幼なじみが回復したというので見舞ってみれば、ケンカして気まずくなってしまう。  そして自分は学校にいるときに意識不明。  次に目覚めたときには、なにか戦いの現場。幼なじみを含めた3人と、怪しい男とが戦っている。幼なじみの少年のピンチに感情を爆発させると、自分に秘められていたなにかの力が発揮された――らしい。そしてわけもわからないまま、男を倒してしまった。  このストーリーラインで、どうすれば、「幼なじみと共に戦った連帯感」なんてものが芽生えるのだ?  たとえば「沙耶」の役どころに、その「彼女」を置くとか。  たとえば「主人公」「沙耶」「彰介」が仕え、陰ながら守るべき人物として、はじめから「彼女」を置いておくとか。  そういうふうな話の作りになっているなら、まあ、わからないでもないが。  前者であれば、ともに戦った戦士としての連帯感。  後者であれば、主君と臣下としての連帯感。こっちは八犬伝パターンだな。伏せ姫と臣下のひとりって間柄になる。 >>オフでも言いましたが、映像イメージとしては津波、高波のようなものを考えています。 >>もちろん、その波が見えるのは能力者だけ。 >>相手の波に押し負けて、体が波をかぶったら精神崩壊――てな感じで考えてました。  わかった。  じゃあそれを見せてくれ。  うだうだ言ってねーで、手を動かせ手を。  次の生課題(もしくは次の次)でもって、まっきー限定お題として、「念波で戦う生課題」を出す。  今回はべつに起承転結もいらない。そのシーンに意味も狙いも、なにもいらない。  念波で戦っているそのワンシーンでいいから、文章にして見せてくれ。  作家は四の五の言わんでいい。  描いて、見せてみろ。 >光来さん  彼女が心を開く3項目が出てきましたね。  まあそんなところだと思っていましたが。  これは、達成されるべき順番はあるのですか?  2→1→3でないとならないとか。  3→1→2でもいいとか。  1→3→2とかは?  また1個1個、段階を踏んで達成してゆく必要はあるのですか?  この3つ全部、もしくはこのうちの2つとかが、同時に満たされるようなエピソードがもしあれば、それでもOKなわけですか?  ちなみに達成順番によって、ストーリーが変わりますよね。  仮に、「達成するのはいちどに一つ」とすると、全部で何パターンのストーリーができますか?  それぞれのパターンについて、具体的な3行程度の流れを考えて、すべてを比較検討してみましたか?  たとえば1→3→2のストーリーパターン。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  主人公はまだ子供だったころ、ある「死神」と知り合って、その男(もしくは女)を慕う機会があった。だがその死神は、主人公を「穢れ」から守る形で、仕事で命を落とすことになってしまった。  そして大きく成長して、高校生となった今、主人公は同級生の少女が「死神」であるということを知る。子供の頃の役に立てなかった無念さを払拭するため、彼女の仕事を手伝うようになる主人公。彼女のことを「死神」としてだけ見ていた主人公なのだが、やがて一人の女の子として見るようになり……。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  ほい。これで1→3→2です。  正確にいうと、(1→3)→2かな。  1と3は、もう初期状態として組み込まれてますから、ほぼ同時に済んでいますし。  ついでにいうと、「わたし死神なんだけど、それでもいいの?」――の台詞はこのパターンでは出てきません。だからこそサンプルで出しましたが。光来さんは、これは使わないだろうと思うので。  ちなみに、「死神じゃなくても、わたしでいいの?」――みたいな台詞はあるかもしれないけど。  テーマ変わっちゃいますね。これだと。  でも僕個人はこっちのが好きかな(笑)。  おお。この展開だと、「服透けで生課題」のようなエピソードが有効活用できますね。彼女を「死神」ではなく、一個の「普通の女の子」として見るようになるきっかけが、ずぶ濡れで服が透けてブラが見えて、どきどきー、てな感じとか。  まあそれはそれとして……。  彼女が心を開く3項目。  この達成パターンはいくつあるのか?  また「自分の書きたいテーマ(台詞)」をやるためには、そのうちのいくつぐらいが使えるのか?  いちばん「面白く」なるのは、そのうちのどれなのか?  このへんを考えてみましょう。 >>リライトも時間制限つけるんでしょうか?  あたりまえです。  単なる「直し」なんですから、半分以下でなければならないでしょう。 -------------------------------------------------------------------------------- 天才と狂気は紙一重 No.5179 投稿日 2002年8月20日(火)01時18分 投稿者 弟切 千隼 台風のおかげで、関東地方も今夜は熱帯夜から解放されそうです。ぐっすり眠って英気を養いたいですね。 >>ベリルの話 一言で言うと、これは「天才ベリルが落ちぶれる話」でしょうか。 ふむむ、自分がこういう話を書きたかったということを、今初めて知りました(爆) 読者さまの後味が悪くならないように、話の末尾は「主人公は天才とは言えなくなるかも知れないけれど、不幸ではない」形にしようと思います。 としますと、ベリルの初期状態と終了状態は、 初期状態(起)…天才 終了状態(結)…少なくとも以前と同じ天才ではない となりますね。 このような話は、新木さんがおっしゃるとおりあまり書く人がいる話とは思えません。しかし、所詮天才ではない私ごときが考える話には先駆者がいるものです。 フィクションではなくノンフィクションで、『ビューティフル・マインド』という本が出版されています。この物語は映画化されたので、知っている方もおられるでしょう。 これは、実在の天才数学者ジョン・ナッシュの伝記です。ジョン・ナッシュは、二十代のうちに現在の経済学に革新的な進歩をもたらしたゲーム理論を打ち立てました。ところがその後重い統合失調症(注)をわずらって、数十年間も社会とのつながりを絶たれ、苦しみました。 そして、長い苦悩の末に彼は病から回復して、晩年になってからノーベル賞を受賞します。 注: 統合失調症…精神分裂病の新しい名称です。「精神分裂病」という呼び名は病気の実態を表していないうえに、差別を助長しているとして、ごく最近このように呼びかえることになりました。       この呼び名はまだ定着しておらず、多くの文章ではいまだに「精神分裂病」という名称が用いられていることがほとんどです。 『ビューティフル・マインド』の筋を追うと、まるで小説そのもののようなノンフィクションですね。「事実は小説より奇なり」とはよく言ったものです。 話作りの参考にするためにこの本を読もうかと考えたものの、今、これを読んでしまうと影響を受けすぎてしまう気がして、躊躇しています。 一応、ベリルの起と結の状態が見えたので、次は間の承と転の状態を考えます。結の状態も、もう少しはっきりさせます。 -------------------------------------------------------------------------------- ルータが設定できない…… No.5180 投稿日 2002年8月20日(火)01時41分 投稿者 羽矢野  あまりにウィンドウズの起動が遅いので、文章とインターネット専用のパソコン作った羽矢野です。  無駄遣いしてます。 ●主人公の悩み  この部分を掘り下げます。  エピソードをいくつか足しながら。  これと、指摘をふまえて800字をやり直します。 >>柳瀬恭弥  彼は、自分の能力が特別なものだと気付いていなかった幼い頃、他人に話してしまいいじめられた経験があります。(嘘つきもしくは証明して気味悪がられる)  それから能力のことを隠すようになります。  小学校の高学年くらいの時に、親友の霧の色が日増しに黒くなるという事件が起こります。  彼は心配します(黒が濃いほど、大きな悩みや不安を抱えている状態にあると知っている)が、幼い頃の二の舞になるのがいやで、結局親友には何も言いません。  数日後、親友は自殺をします。  彼は親友が何かに苦しんでいることを知っていながら、我が身かわいさに見殺しにしたと苦しみます。  こんな自分の能力が原因で、トラウマを負っているために、彼は、自分の能力を疎ましく思っています。  そんなんなので、普段の彼は、友人をつくらず無愛想です。 >>鈴森瑞美  彼女は幼い頃、自分の界夢に憑かれた経験があります。 (原因は、祓われてしまっているので覚えていない)  その時に自分の界夢を祓った人間は、相打ちとなって死亡しています。  彼女が命がけで界夢を祓っているのは、自分と同じ苦しみを持った人間を救いたいという思いと、自分が殺してしまったことになるその人への罪滅ぼしと後を継ぐという意志によってます。  彼女の界夢の知識はそのときに得たものがもとになっています。  彼女は自分で自分を強烈に縛っているため、一見すると何の悩みもなく戦っている心の強い少女に見えますが、実際は戦うことに恐れや不安を抱いています。  彼女は恭弥と逆で普段は明るく人付きな性格です。  そのため友人も男子女子ともに多いです。  ただ、彼女は自分のその性格は演技であると思っており、心では孤独を感じています。 >>出会い  恭弥が最初、瑞美と行動をともにし始めたときは“明るく人気者”という性格しか知らないので、彼女を自分と違い、能力とうまく折り合いをつけ、悩みなく毎日を過ごしていると考えます。  なので、恭弥は最初、瑞美のことをあまり好意的に思っていません。  しかし、行動をともにするうちに、彼女にも自分と同じように能力のせいで苦しんだ過去があることがわかります。  しかも、恭弥は背を向けて生きることを選んだのに対し、瑞美は正面から能力を受け止める生き方を選んでいます。  同時に瑞美は決して強い少女ではなく、自分以上に苦しんでいることもわかってきます。  恭弥は自分の“今”に疑問を持ちはじめます。  そして瑞美が後は自分一人でやると言って恭弥の前から姿消した時、彼は瑞美と同じ道を歩むことの覚悟を決めます。  引っ張り回される状態から、自発的に事件に首をつっこむ状態になる  っていうのが転のつもりでした。 ●組織  これは設定ではあります。  界夢を祓う人間を夜者(やしゃ)といい、代々その能力を受け継ぐ人や、能力を持って加入する人達がいます。  本山みたいな場所があり、そこを中心としてまわってます。  情報や修練、治療、金銭などのサービスが受けられます。  が、瑞美はその組織には加入してません。(知らない)  幼い瑞美を助けた人はその組織の加入者です。  大体どの街にも一人か二人います。  大きな事件の場合は、夜者を本業(街にすんでいる人は大体は副業)にしている人たちが、里からでばってきます。  組織に加入していない瑞美が好き勝手にやっていられるのは、追っている事件が小さいものばかりだからです。(組織が認識する前に祓っていた)  ただ、今回の事件は何人も犠牲者がでてますので、これで瑞美の存在が知られたかもしれません。 >>人手が足りない  これは書き方が不適でした。  この部分は、何か理由をつけて協力してほしい瑞美の言葉。  彼女にしてみれば、やっと出会えた同じ能力持ちなのです。孤独に戦っていた彼女は仲間がほしかったのです。 ●起承転結 起:事件に遭遇する。 承:瑞美に強引に誘われる形で、いやいや事件に関わってゆく。 転:自分の意志で事件に向き合う。 結:二人の力で事件を解決する。   ●800字あらすじ  他人の心を“色のついた霧”として認識することができる少年、柳瀬恭弥。ある夜彼は繁華街の路地裏から“黒い霧”が溢れ出ているのに気付く。そこで見たのは、怪物と戦うクラスメイトの鈴森瑞美の姿だった。  恭弥は彼女から、霧は“界夢”と呼ばれる誰しも持っている心の世界だと聞かされる。そして瑞美は自分は界夢に憑かれてしまった人間を祓っているのだと語り、自分と同じ才能を持つ恭弥に一緒に戦ってほしいと懇願する。現在恭弥達の高校で起きている昏睡事件が界夢に憑かれた人間の仕業らしいのだ。  恭弥は奇異な目で見られることを恐れ、自殺する友人を見殺しにしてしまったという過去があった。そのため、能力を使うことを嫌い断るが、結局押し切られる形で付き合うことにする。  事件を追う二人。その中で恭弥は、自分と違い能力とうまく折り合いをつけていると思っていた瑞美が、過去に界夢に憑かれ、祓ってくれた人を殺してしまったことを知る。自分以上のつらい過去に目を背けず頑張っている瑞美を見て、自分の生き方に疑問を持ち始める恭弥。  二人が目をつけたのは、同じクラスの小野寺祐介だった。彼の妹真由美はいじめが原因で自殺未遂をしており、現在も意識不明で入院していたことが判明する。被害にあっているのは、いじめに関係した人間だった。  祐介を見張っていた二人は、ついに女生徒を襲う現場を押さえる。しかし彼ではなかった。祐介は物理的な方法で主犯に復讐をしようとしていたのだ。じゃあ、一体誰が? ふりだしに戻るかに思えたが、その場を黒い靄が包み、祐介と女生徒が倒れる。恭弥はその霧に、真由美の姿を見る。界夢に憑かれていたのは真由美だった。意識不明の状態から、界夢だけが人を襲っていたのだ。  瑞美は兄までも襲った見境のなさから、かなり危険な状態であると判断する。彼女は恭弥に後は一人でなんとかすると言い残し、一人病院へ向かう。  恭弥はいったんはもう事件を忘れようとする。しかしここ数日、瑞美の姿を見て変わっていた彼の心は、彼女と同じ道を歩むことを決意し、病院へ向かう。  そして瑞美のピンチを救い、二人で真由美の界夢を祓う。  事件は終わる。界夢を祓った真由美と、界夢に襲われて昏睡していた人間は元へ戻り、再び学校へ通い始める。  それを見ながら、恭弥はこれからも瑞美に協力することを告げるのだった。 -------------------------------------------------------------------------------- イラスト関連 No.5181 投稿日 2002年8月20日(火)03時11分 投稿者 とんびの羽根 >僕の地雷  きゃあ。踏んでる。 >失敗の定義  今日ゆっくりと、読者本意の部分をできるだけ除去する方向で考えてみました。 不満点: (5)イラストと小説とが一つの作品と呼べるだけの緊密なコラボレーション関係を、達成していない場合。 失敗例: 以下は制作上の失敗  イラストレーターがシリーズの途中で変更になる……(5)(読者の受け取る、作品の世界観、キャラクタ観にまで影響がある)  イラストレーターが作品世界を理解していない……(5)    ストーリーとして見せ場で、シーンとして最も美しいカメラ位置が検討されていない……(5)シーンが手抜き(3)  イラストレーターが登場人物の特徴を理解していない……(5)人物が手抜き(3)  イラストレーターが充分に細部や背景を書き込むための時間がとれない……(5)背景が手抜き(3)  イラストの視点が、読者が作品を読んで思い浮かぶものと全く同じ視点……(5)視点が手抜き 以下は新木さんの定義による失敗  イラストレーターの画風が作品にあっていない……(1)  イラストレーターがストーリーを無視したイラストをつける……(2)  イラストが手抜き……(3)  イラストがヘタ、またはヘタレ……(4)   以下はジャケ買いでの失敗(読者の好み自体が千差万別なので、これは回避しがたいものです)  イラストは趣味だが、小説のジャンルが首尾範囲外(買うかどうかは自己責任)……(6)  イラストは趣味ではないが、小説は素晴らしい(のに、気づかないで、買わずに通り過ぎてしまう)……(7)  基本的には(5)はイラストが手抜き(3)な場合なのですが。作家ときちんと打ち合わせておけば回避できるようなものが(5)候補になります。  眠くて頭が回転しないのでここでおきます。 -------------------------------------------------------------------------------- 「ハイスピリッツ・ガール」あらすじ《3》 No.5182 投稿日 2002年8月20日(火)03時31分 投稿者 紫ゆきや  ずいぶんと遅いレスになってしまいました。  もうしわけないです。  指摘してくださって、ありがとうございます。  ちゃんと身にできていますでしょうか。見てもらえれば嬉しいです。 「ハイスピリッツ・ガール」あらすじ《3》  ある朝、鬼怒川翔子(きぬがわしょうこ)は、いつものように遅刻しそうな時間に教室に駆け込んでゆく。教室に向かおうとする翔子だが、昇降口で空手部の後輩たちに囲まれて、そのまま武道場まで連れて行かれてしまう。  そこで翔子は、一人の男に、空手部の先輩達がのされているのを目撃する。男の名は辻村武士(つじむらたけし)といい、本日一年に転入してきた入部希望者だった。空手部一の実力者である翔子は、部の名誉のため辻村と試合をすることにする。 (しかし、一時間目のチャイムが鳴ったので時間を改めることに。先輩らに、もっと早く登校するように言われ、返す言葉もない翔子)  時間を改め放課後。  翔子が試合を優勢に進めると、追い詰められた辻村は袖を掴むなどの《禁じ手》を使う。辻村は他の部員達により止められ、試合は翔子の《反則勝ち》となった。礼もせずに立ち去る辻村に、部員達は憤慨し入部は認めないことに決まる。試合結果に納得いかない翔子。  帰り道。  翔子は、橋の下の河原でコンクリートの橋脚を素手で殴りつける辻村を見つける。  辻村は、追い詰められると無意識に禁じ手を使ってしまう自分自身に怒りを向けていたのだが、そんなこととは思いもしない翔子は、辻村の尋常じゃない様子に思わず声をかける。辻村にあからさまに拒絶される翔子。売り言葉に買い言葉で、そのまま再戦することになる。  なんでもアリの喧嘩ルールでの勝負。  辻村の禁じ手を交えた攻撃を、翔子はそれ以上の禁じ手でやり返し、完全に叩きのめす。その結果、辻村は、自分が敗北という未知を恐怖するあまり、禁じ手を使って反則負けに逃げていた事に気づく。そして翔子が、そんな自分の心の弱さに気づいて完璧な敗北を教えてくれたのだと勘違いして、とても感謝する。  喧嘩であれば恨まれるのも覚悟の上、と割り切っていた翔子は、辻村の感謝の言葉に困惑し、ただキレただけだとは言いだせず、笑って済ませる。  翌日、空手部の部員達と辻村をとりなしてやる翔子。人が変わったように謝罪する辻村を、部員達は快く歓迎するのだった。 >とんびの羽根さん(5145)  指摘していただいて、ありがとうございます。  レスが遅れてすみません。 >>一行コンセプトを見て、腕力を知力と置き換えると推理ものになることに気づきました。  たしかに、主人公が起結で変わらず。問題を解決していく物語は、推理モノに多いですね。  時代劇とかもそうですし。  私は一人称の小説ということもあり、「スレイヤーズ」とかを模倣しただけのつもりでしたが。 >>あらすじをみると、犯罪は「禁じ手」、動機は「実力で負ける」ことを避けるため「反則で負ける」こと。 〜 >>実力で負けそうになった辻村がふたたび禁じ手を使ってしまう場面が必須なのでは無いでしょうか? >>それに対し翔子は、禁じ手を使われたにもかかわらず、実力で完勝しなければならないはずです。  いわゆる《反則野郎》の出てくるストーリーで定番の、「それでも主人公は正々堂々と戦い勝利する」というパターンですね。  これは考えたのですが、以下の理由で止めました。  このパターンだと「主人公がクリーンで、スゲェ強い」というエピソードになります。  そうすると、「翔子が正義の味方で、辻村がやられ役」みたいになりますよね。  あるいは、「翔子がクリーンで強くて、辻村がダーティで弱い」となります。  しかし、私がやりたいのは、どっちが正義とかクリーンとか、そういう話じゃないのですね。  それなのに、改心させる定番パターンをやってしまうと、読み手に「こいつは改心したのだ(元は悪党だったのだ)」と誤解される可能性があるかなと思いまして。  むろん、誤読されないように書ければいいんですけど。  私の文章力だと、誤解されないパターンを選ぶほうが良いかなと思いまして。 >>そして翔子の初期状態は「試合の結果に納得いかない」だったはずです。終了状態が「感謝される理由がわからず、ひどく困惑する」なのも……変ですよね。 >>「納得がいく」でなければならないのではないですか?  いつものことで情けないんですが、自分で作ったものは、がちゃがちゃ具合が見えないんですね。  今回は、その点について留意して書いてみました。どうでしょうか? >新木さん(5147) >>転入生で新入部員である辻村と、なぜ試合するに至ったのかの理由。ここが欠落している。理由もなく「試合する」と書かれていたって、読者は「なんで?」と思うだろう。  なるほど。  5W1Hの「なぜ」が欠けていたわけですね。 >>−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− >>ある日の朝、翔子はいつものように遅刻寸前で、チャリンコを爆走させて学校に駆けこんでゆく。教室に向かおうとする翔子だが、空手部の後輩たちに取り囲まれて、そのまま武道場に連れて行かれてしまう。 >>そこで翔子は、転入生にして新入部員である一人の男に、部長も先輩たちも、全員がのされている現場を目撃するのだった。 >>−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  サンプルありがとうございます。  骨と肉の区別がついていませんでした。  5W1Hでいうところの、「どのように」の部分が肉になるんですね。  むしろ修正前の(OFF会へ持っていったほう)のが、いくらかマシだったようです。  自分の書いたものと比較してみますね。 《A》↓修正前のOFF会へ持っていったほうの冒頭。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  朝倉翔子(あさくらしょうこ)は私立板橋高等学校に通う高校2年生。  月曜日の朝、翔子は時計を見て、ベッドから飛び起きる。  のんびりした父と、祖父にアイサツしつつ、大慌てで家を出る。そして、バイクのような速さで自転車をこいで、なんとか時間までに学校に着く。そんな翔子を、待っていたのは、空手部の後輩達だった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ※OFF会では、コレについて指摘をいっぱいもらいました。ありがとうございました。 《B》↓前回分室に書き込んだ冒頭。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  鬼怒川翔子(きぬがわしょうこ)は、高校の空手部に入部してきた転校生、辻村武士(つじむらたけし)と試合をする。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ※前回書き込んだ内容です。  3つを比較すると、なるほど骨と肉と贅肉がありますね。  《A》は、ムダだらけなんですね。曜日を限定する必然性はないし、学校名もいらないし。  これらは、変えたり、取っ払っても話の変わらない、贅肉なわけですね。  《B》は、5W1Hのうち、いつ・なぜ・どのように、が抜けていますね。  たとえば、新木さんにいただいたサンプルを分解しますと。 いつ:ある日の朝 どこで:学校で(登校中) だれが:翔子が なにを:チャリンコを なぜ:遅刻しそうなので どのように:爆走させて  こんな感じでしょうか。必要なことを並べるとだいたい元の文になります。  その他。私のあらすじに欠けている部分は、以下の点ですね。 ・翔子と辻村が、どんなヤツなのかという端的な表現。 ・出だしのエピソードが分かる一文。 ・キャラクターの行動に関しての5W1Hを明記。  まずは、これらを入れるように留意して新しいバージョンを書きたいと思います。 >かねやんさん(5148) >>高校生に「青年」を使うのはよろしくないと思います。  「少年」のほうが良かったですね。ありがとうございます。 >>でもって、「女の子が解決する話」になっていません。  「解決する」というのが、違っているのかもしれません。  私は、「自覚はしていないが、結果的に問題が解決した話」を書くつもりでして。  たしかに、自覚してやったのかどうかは重要ですね。 >翔子側から見たあらすじ >>繋いでみると「すっきりしない女の子が、困惑する話」になります。  そうですね、「困惑する」で終わってちゃ、わけがわかりませんよね。  今回は、その点に注意して書いてみました。  どうでしょうか? >>さて、翔子側の筋にはドラマがありません。勝負に納得いかないからやりなおした。ただそれだけの内容です。 >>ドラマの無い翔子のウリってなんでしょう? それが前面に出てきてないです。  私の場合、そもそも「ウリ」というものが理解できていないので、説明するのが難しいですが。  新木さんにも指摘していただいた、『翔子はどういう少女なのか』という部分がウリになるのかな。  今回のあらすじでは欠落していた部分ですね。  わかり難くて、もうしわけないです。  彼女は「勝負に納得いかないから再戦しろ」って言う、そんな女の子なんですね。  ドラマ(初期状態と終了状態での変化)は、ありませんが。  彼女のウリは、彼女の行動やリアクションそのものと思っています。  そして、ソレが、この作品のウリになるんじゃないかとも思っています。 >武士側から見たあらすじ >>問題は解決されてないですね。  なるほど、たしかに、解決したように書かれていませんね。  すみません。  問題の原因は「敗北を知らないこと」であり、「負けを知ること」で解決されるわけですが。  それについて注意して書き直してみました。どうでしょうか? >>っていうか、実際に武士は強いんでしょうか?  基本ルールで戦った場合の戦闘力は、翔子40:辻村30:他の部員3くらい。  制限無しで戦った場合の戦闘力は、翔子80:辻村50:他の部員3くらいです。 >みやびさん >>個人的には、「気炎少女」というタイトルのほーが、好きだな。  これが「格闘モノ」ではなく、「格闘ゲームモノ」なら、そっちを選んだんですけどね(笑) >>どちらにせよ、意味が取れないことには変わりがないが。  やっぱり、正確な意味がわからないとマズイでしょうか?  とりあえず、ポジティブなイメージと「女の子が主になってる」ことだけ伝わればいいかと思っていたんですが。 >羽矢野さん >>出した課題って、私とはせがわさんが見たやつ? >>だったら何というわけじゃないけど、大分変わったんだなと思って。  そうです。  話の筋が複数あったので、ホラー路線の筋を捨てて、アクションだけを残しました。  いろいろ指摘していただいたおかげです。 >>他人の心を“色のついた霧”として認識できる少年がいた。  こういう説明の仕方だと、パラサイトムーンを連想しますね。  界夢とは、まったく異なった能力のはずなんですけども。  あれは主人公だけが特別でしたし。 >オフ会で新木さんにリライトしていただいた紫の文章  話題にでいているようですので、参考のために元と後を課題部屋にUPしておきますね。  実は、まだ比較が終わっていないのです。  遅くてごめんなさい。  (うーん、途中まででもUPしようかな?)  たしかに「えっち小説」を読み耽っていたのは事実だったりしますが(汗)  手が遅いのはそのせいではないです。むしろ手は高速で動……むにゃむにゃ。 >転生と特殊能力  超人ロックなんて、「転生」と「超能力」があって、スケールもデカくて巻島さん好みですか? >余談  土曜日の夕方に5日ぶりに家に帰ったら、ADSLモデムが昇天してました。原因は不明です。  先日は洗濯機が壊れたし、その前はHDDだったし、ナニカ憑いてるんじゃなかろうかと思うくらいです。  とりあえず、一週間くらいで替えが来るはずなので、今週は会社に泊まりこんで作業ですね。  NETがないと分室が見れなし、簡単な調べ物もできませんから。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5183 投稿日 2002年8月20日(火)10時37分 投稿者 新木 伸 >弟切さん  ん? なにか伝わっていないな?  僕が#5165で言っているのは、「孤高を捨てろ」っていうことなのね。  天才肯定の路線は、それ難しいよと、そう言っているわけ。  天才を地に落とす話ならできる。  しかし「孤高」というのは、天才を天才のまま肯定する話なわけね。  それは天才がどんなものか確としたイメージを持っている作家でなければ、書いても成功しないわけ。天才を描いて「いいな」って思ってもらわなきゃならないのだから。  弟切さんの持っている「天才」のイメージというのは、とても貧弱なものなわけでしょ? 凡人が思うところの天才。頭だけで考えて、「こういうのが天才に違いない」なんて小手先で計算して作りだした天才。いわゆる読者が理解しやすいところの、「よくある天才」。  この手の話は、話の主は「天才」であって、他に存在するはずもない。  それほどの魅力ある「天才」を書けそうにないのだから、やるだけ無駄というもの。  だって、いままで書いてきている「ベリル」とかもそうだけど、あれは天才じゃないもの。「天才っぽい人」でしかない。  頭がとても良くて、科学の知識をいっぱい持っていて――あと、なにがある?  彼女の持つ特有の性質は?  頭がとても良いという性質は、天才科学者の備える性質のひとつではあるけれど。  そんな部分部分の属性を寄せ集めたところで、「天才」にはならないでしょ?  弟切さんが書くのなら、せめて「天才を落とす話」でないと。  少女の頃から「天才的」な才能を見せつけた少女ピアニストが、ピアノを弾けなくなってしまう話とか。  「天才的」な能力はあるが、プライドが高く人と付き合おうとしなかった女性科学者が挫折して、パートナーを得て立ち直り、自分の「天才」というプライドに頼らなくても生きていけるようになる話とか。(これもとのベリルの路線ね) >八神さん  そういや、最近しばらく見てないな。  どうしたのだ?  「3行にまとめてこい」とか書いたことで、なにか詰まってしまっているのか。  それとも一週間分ぐらいまとめて、どかんと、一挙にアップされてくるのだろうか。  それとも#5109あたりがコアヒットして、落ちこんでいるのだろうか。あれは愚痴なのだから、他の皆のように、「聞かなかったふり」をするのが正解だ。  ちなみに、もし「出来なかった日」が続いてしまって、なにか書きこみしにくくなっているのなら、怒らないから、出ておいで〜。  とりあえず、だいぶ長い期間、頭のクロックを上げることは続けていたわけだ。  その頑張りは認めてあげるから。実際、頑張ってたし。  それに1時間のうちに、12個、確実に仕上げてこれるようになっている時点で、この練習項目の達成目標はクリアしているわけだな。  「3行でまとめてみせろ」とか言ったのは、12個が楽々できてきていたから、難易度を少し引きあげてみただけのこと。  同じことをずっと続けていても、慣れと飽きとがでてきてしまって、楽しくないし、練習の効果が薄れてきてしまうだろう。  OFF会のときにも、言ってあったよね?  「飽きてきて、単調で辛いと思いはじめたら言うように」って。  次、考えているのは、どれか一つを選び出して、それをあらすじやら、4行プロットやら、16分割やらに割ってゆく作業。  またいま皆のやっている「生課題」に参加してみるのもいいでしょう。毎日生課題1個ずつ挑戦とか。  ただ男連中と違って、「女の子の服透けでどっきり」てなことじゃ書いていて面白くないだろうから、「まだまだ子供だと思っていた男の子が、意外と逞しい体になっていると知ってどっきり」あたりに変えてみてもいいが。  ちなみに、羽矢野君やら、まっきーやら光来さんやらは、いまおもに設定で叩かれている。  いちおう「実戦想定」でやっているので、設定なんかで面白くない部分なども叩かれているわけだ。  八神さんのほうは、そもそも、「書きあげてみる」ことが大目標であるので、設定面は叩く必要のないような「オーソドックス」なものが望ましい。そういうのを選ぶように。あまり不適切なものだと、選んできたお題にボツを出す。 >光来さん  ちなみに、この「彼女が心を開く3項目」とか。  これ、ギャルゲーとかのゲーム用語では、「フラグを3つとも立てると、このキャラは攻略可能」とかいうことになります。(笑) >羽矢野君  ふむふむ。  彼女は「とても強い」ように見えるのだが、しかし実際は、とても「脆くて弱い」女の子だったわけね?  それ、わかんねーよ。  たしかに説明されれば、頭では理解できるよ。  でも、「ふーん、そう」で終わりだってばさ。そんなもんは。  それを読者の脳内に「強烈」にインプットするためには、エピソードで示さなければならないのよ。  どういう具体的なエピソードを見せられると、読者は、「とても強いように見えた彼女は、じつは脆くて弱かった」と理解して納得してくれるわけ?  そこんとこ、台詞で話させるの? 「わたし、これこれこういうことがあったの。自分で自分のことを縛り付けているだけなの。本当は戦うことが怖いの。不安なの」――とか?  まさかな。  彼女が自分を縛り付けていたということを、本人による「台詞での説明」以外で伝えるのには、どうすればいいのだ?  また彼女が戦いをじつは「不安で怖い」と思っていたということを、「台詞による説明」以外で伝えるためには、どうすればいいのだ?  いいかげん、頭で考える理屈じゃなくって、本能でエピソードを探しだしてくるように自分自身を条件付けしろってーの。  何度同じことを言われている?  「台詞禁止」「説明禁止」「エピソードで描け」とか、そういうことをさ?  まだ躾は足りんのか? もう100ぺんぐらい、やったはしから、すぐにひっぱたいて躾けていってやらないと、身に付きそうにないのか? >>引っ張り回される状態から、自発的に事件に首をつっこむ状態になる >>っていうのが転のつもりでした。  本人的には、ここで話の「流れ」を変えているつもりなのだろうなぁ。  でもこんなもんは、「転」じゃないの。  変わってないの。  充分に予想の範囲内だし、「あり得るべき流れ」のうちなの。  もういっぺん、これをよく見ろ。 >>起・女の子に事件に引きずり込まれる。 >>承・女の子に引っ張り回されて、事件に関わってゆく。 >>転・(不在) >>結・二人の力で事件を解決する。  「自分から事件に関わるようになる」って部分は、「承」の後半、読点以降に、もう書いてないか?  「、事件に関わってゆく」――ってさ?  よく伝わらなかったというなら、こう書き直してみるか。 起・女の子に事件に引きずり込まれる。 承・女の子に引っ張り回されてゆくうちに、やがて自分から事件に関わってゆくようになる。 転・(不在) 結・二人の力で事件を解決する。  うん。転だな。たしかに転だ。  しかしたぶん「承部の転」だ。それは。  で、本当の「転」は? 「転部」それ自身は? >>ただ、今回の事件は何人も犠牲者がでてますので、これで瑞美の存在が知られたかもしれません。  これ、長編想定だっけか?  短編ならまったく出さないでいいけど(出す余裕はないはず)、長編だったら、そのあたりの展開も入れとかないと間が持たないだろうね。  ちなみにその「組織」から見ると、瑞美って「野良」だよね?  なんか接触があったとしても、冷たくあしらわれてしまいそうな気がするのだが。それとも暖かく迎え入れられるのかな?  実際には、どうなるの? もし接触があったとしたら?  そしてその「野良」の拾った主人公は?  ところでヒロインの名前だけど。「瑞美」って、これ、なんて読むんだ?  「ずいみ」? 「みずみ」?  「IMEで変換できない名前禁止」って、前に言ってなかった? これで何度目になるわけ?  あと「ルビ振らなきゃ読めない名前も禁止」って、言ってなかったっけ? 今回初めてかな?  いいか、禁止だ。 >とんびさん  誤字:読者本意→読者本位  書きこみが非常にわかりにくかった。  みやびさんと二人、理解するのに相当時間がかかった。  おたがいに、「何言っているのかわかる?」「さぁ?」てな、首を傾げあうやりとりがあったと思いねぇ。  なんか、(5)(3)のように、カッコに囲まれた数字が、1行ごとに2つずつ付いているものと、1個しかないものとがあったよね。この違いがなんによるものなのか、説明されていないので、ここが不明。この説明なしの「とんびルール」を読みとるのに時間がかかった。推論を重ねていったりしてね。  これってつまり、自分の意見のひとつが、僕の分類によるとどこに位置するのかを示そうとしていたわけね。あとカッコが2個あるのは、二つのパターンの中間的なことであると、閉めそうとしていたのね。  あと箇条書きに並んでいるものが、(5)だったり(3)だったり、まちまちなので、ここもわかりにくかった。これがようするに、「ソート(並び替え)してないだけなのね」と気づくのに、かなり時間がかかった。  人に見せるものなのに、「ソートする手間も掛けていない」というのが、僕とみやびさんの発想の外にあったわけ。  この手のパターン分類をするときには、こんなふうにごちゃごちゃと並べるのではなくって。  まず分類すべき項目を作り、その下に、列挙する形にするのが妥当でしょう。  書き直してみる。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ○(1)ミスマッチ系 ○(2)手抜き系  (2−1)・ストーリーとしての見せ場で、シーンとして最も美しいカメラ位置が検討されていない。  (2−2)・イラストレーターが登場人物の特徴を理解していない。  (2−3)・イラストレーターが充分に細部や背景を書き込むための時間がとれない。 ○(3)実力不足系 ○(4)制作問題系  (4−1)・イラストレーターがシリーズの途中で変更になる(読者の受け取る、作品の世界観、キャラクタ観にまで影響がある)  (4−2)・イラストレーターが作品世界を理解していない。  (4−3)・イラストの視点が、読者が作品を読んで思い浮かぶものと全く同じ視点。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  それ以外の、「趣味じゃない」っていうのは、これはどこに責任のあるものでもないので、放置しておこう。  ちなみに、イラストのないライトノベルなんぞ、山ほどあると思うが……?  たとえば学園小説大賞系の入選作品、「ネガティブハッピー・チェンソーエッジ」とか、同作者の「NHKにようこそ!」とか。挿絵はない。  ……で、とんびさんが他でもって解説しているのが、唯一、(4−3)だけなのですね。  なので、ここが「一番大きな不満ポイント」であるとして話を進めてみます。  違うというなら、そう言ってください。  これはですね、言ってしまえば、とんびさんが変なんです。  もちろんこれは、ライトノベルなわけです。  ターゲットとなる対象読者層は、そんなに読書経験のない層なわけです。  下は小学生の高学年から、中学生くらい。真ん中を高校生として、上は大学生から社会人まで。  どこの文庫も、そのあたりのユーザー層を対象としています。  ちなみに僕らプロ作家は、初めての文庫でお仕事をするときには、まず聞きます。  「想定読者層は、何歳から何歳までですか?」  これを確認しておかなきゃ、企画書なんて出せません。  だいたい同じとはいえ、文庫によって、2〜3年のバラつきは出ますから。小学生も対象にしているところもあれば、中学生以上からというところもある。また同じ文庫でも、10年も経てば方針は変わることもあるので、2〜3数年ごとに、いちおう確認をしなおしています。  対象読者層の話。  とんびさんみたいな、目の肥えていて読書経験豊富で「濃ゆい読者」なんてのは、分布曲線の右の端っこのほうに、わずかに存在しているだけなんですね。  そんなあたりの層に合わせて、どうするんですか?  とらわれのヒロインがいるとします。ヒロインは悪に屈せず、強気に、そして気高く振る舞ってはいますが、心の中ではたいへん心細く感じています。そして心の中だけで、主人公に助けを呼んでいます。  そこに、ついに主人公が助けに現れました。  ヒロインは主人公の胸に飛びこんでゆきます。半分泣き顔の、でも喜びの顔です。  ――こんなシーンがあったとします。夢境学園の1巻のとある1シーンですが。  読書の達人であるとんびさんは、ここで当然、脳裏にこのシーンの情景を浮かべるわけですね。彼女の表情なんてものが、ありありと、浮かんでしまう。  しかし――ですよ?  小学生の読者も、同じ本を読んでいるわけです。中学生もいる。  そして彼らは、もしかしてその本が、「人生で初めて読んだ小説」であるかもしれないわけですね。ライトノベルっていうのは、小説の入門用って位置づけもありますから、小説初心者をおいてけぼりにするわけにはいかないわけです。  その彼らに、自分の出来ることと同じことを要求するわけですか?  文章のみから、脳内に情景を思い浮かべましょう――って?  さて、その「小説初心者」の小学生とか中学生とか。  文章のみから情景を想像することの出来ない人は、このシーンの感動が薄れちゃいますよね。半分以下。  だからこそ、絵でサポートするのです。  「絵が脳内に浮かばないと楽しさが損なわれる」という点を、上から順に選んでいって、10点分の優先順位を付けるわけです。  想像力に欠ける人にも、想像不要で「実際に目で見て」もらうために、イラストは存在しているわけです。対象読者層の人にとっての商品価値を上げるために。  決して、とんびさんみたいな、分布曲線からしてみれば、ほとんど無視してもいいような割合でしかない少数派の「濃ゆい読者」に対して、意外で新鮮な「映像」を提供するために付けられているわけではありません。  ついでにいうと、苦情を寄せる場所がわからない――ってことなんですが。  買った本の中に、読者ハガキが入ってますよね?  そこの「ご意見ご要望」ってところに、書けばいいんじゃないのかな?  ちなみに読者が読者の立場で行える苦情と改善要求というのは、それ止まりです。  それ以上のことをやりたいのであれば、作家になるか、イラストレーターになるか、編集者になるか、評論家になるか、出版社の経営者となるか。  「一読者」の立場を離れて、「業界」の内側におかないとならないでしょう。  ちなみに「読者ハガキ」は、新刊でないと入っていません。  重版でも入ることはあるけど、発売数か月もしてかかった重版には、入っていません。  新刊を買って、ハガキを送りましょう。  出版社も編集部もそして作家も、新刊に対してのリサーチは欲しいけど、5年も10年も前に出ている本に対してのリサーチをもらったところで、生かしようがないってことがありますから。  ついでに、他のことでも、責任の所在を明らかにしておきます。 >>(2−1)・ストーリーとしての見せ場で、シーンとして最も美しいカメラ位置が検討されていない。  これはおおむね、イラストレーター。  ただし最終責任は、ラフにOKを出してしまった編集者。  たまに構図から注文が出る場合があります。その場合は編集者。  ただし単に「感性のズレ」ってことで、とんびさんの感性が変だという可能性も大。 >>(2−2)・イラストレーターが登場人物の特徴を理解していない。 >>(4−2)・イラストレーターが作品世界を理解していない。  イラストレーター、もしくは編集者。まれに作家。  まず本文を渡されて、それを読んでからイラストを描くのが一般的です。その場合はイラストレーターとなるでしょう。  しかし原稿が間に合わず、特徴だけを書きだしたメモを渡されて、それを元にしてイラストを描くという綱渡り的な仕事の場合もあります。そうした場合は、そのメモを書いた人物となりますね。編集者か作家自身でしょうか。 >>(2−3)・イラストレーターが充分に細部や背景を書き込むための時間がとれない。  責任の所在は、はっきりしません。  作家が原稿を遅らせたせいかもしれないし。無茶な出版計画を立てた編集者にあるのかもしれないし。充分な納期があったにもかかわらず、さぼっていたとか、他に仕事を突っ込んでキャパシティーオーバーになっていたイラストさんにあるのかもしれない。  また場合によっては、前任のイラストさんが「逃げた」ために、急遽、お鉢が回ってきて代打のイラストさんが急ぎの突貫工事で仕事を仕上げた――なんてこともあり得ます。  作家が「逃げる」と本自体が出ませんが、イラストレーターは逃げても本自体は出版されます。 >>(4−1)・イラストレーターがシリーズの途中で変更になる(読者の受け取る、作品の世界観、キャラクタ観にまで影響がある)  やむにやまれぬ事情があったに違いません。  普通、よほどのことがなければ、シリーズは同じイラストレーターが描くことになりますので。  ただし一消費者の立場からなら、「変えないで欲しかった」「いまのがいい」みたいな意見を、読者ハガキに書いて、送ってしまってよいでしょう。 >紫さん  朝の道場破りのシーンから、放課後まで、時間をあけている理由は?  理由と必然性が見えません。  ただテンポを落としているだけに見える。  ストーリー展開上の必然ということならば、理解できるんだけど。  ようは、負けた直後にしてあれば、悔しがっているシーンを出すのも合点がゆくということでしょう? 時間が飽きすぎちゃっていると、悔しがっているのも、なんか変だし。  しかし、それだけのためにテンポを落とすくらいなら、腰据えてアイデア出しをやって、「時間があいても悔しがっている様を見せつける方法」てなものを考え出すべきでは?  もしくは、「悔しがっている場面」を直接見せなくてもいい。「悔しがって辻村が何かをした、その結果」から、本人が何をしたのかを推察できるようなことでもいい。たとえば試合の時には無事だった拳が潰れていたら、そりゃ、なにしたかぐらい、わかるでしょ。  あと、帰り道での河原のシーン。  こっちは逆に、「悔しがっているところを見かける」「再戦」までのあいだが、短すぎ。  主人公が「彼が本当はなにに対して悔しがっていたのか」を気づくまでに、しばらく時間とためが必要。  まず読者と主人公の双方を「辻村が負けたことに悔しがっていた」と誤読させておいて、あとでそれをひっくり返して 主人公が気づくとともに、一緒に驚かせる――ぐらいの芸は欲しいところ。  そのぐらいはないと、金に取れるものにはならない。  ついでにいうと、2回目の対戦シーン。  主人公が「この戦いの意味」を自覚してから始まるのでなければ、ぜんぜん、盛りあがりません。売り言葉に買い言葉ではじまる戦いなんて、単なるケンカ。そんなくだらない理由で始まる戦いなんてのがラストにあったんじゃ、話としてはもう失敗してる。  これは最低な展開だね。  戦いの途中で主人公が「彼が悔しがっていた本当の理由」に気づくとか、そんな取って付けたような小細工でもって、なんとか爽やかな方向に方向転換をしようとしているのだけど……。  無理無理。そもそも戦いが始まる前に、完全に失敗してる。  ラストの展開も最低ならば、後味としての読後感も最低。いまのこのあらすじは。  よかったねー。いきなり書き始めないで。あらすじ段階で失敗してることに気が付けて。  さあ直そう。  あともう一個あった。  彼女があえて「禁じ手」を使う理由。  これが必要。  「ついキレて使っちゃった。てへっ」――なんてのは、理由にもなってない。論外ね。  ちなみに武道経験者として言わせてもらうと、「禁じ手」なんてもんは、使おうと思ってもホイホイ出せるものではないっしょ? 剣道やっていたのなら、わかると思うが。  たとえば「実戦」において金的目突き、その他急所攻撃などの禁じ手を使うためには、日頃から「禁じ手」の練習をしてあって、それが体に染みついた「技」となっていなければならないわけ。  あと主人公が「禁じ手」をかわせた理由も必要だよね。  ルールに則ったスポーツ空手である以上、いきなり「禁じ手」を使われて、かわせるはずもありません。そういう反射動作が体に染みついていないから。  いまでは禁じ手というかどうか怪しい「顔面攻撃」でさえ、きちんと顔面攻撃への受けや回避を反復練習していなければ、有段者であっても面白いように、ぽんぽん決まってしまうもの。  主人公が禁じ手をかわせたというなら、それはあらゆる禁じ手をかわす練習を、常日頃からやっていたということ。  もしくは、禁じ手を使う側も、かわした側も、「禁じ手初心者」だったからOKだったとするとかね。練習の足りない「へぼへぼ」な禁じ手だったから、想定外の攻撃でもかわせたのだ、とか。  あと、かわしたの? それとも入ったの?  これはどっちなの? 主人公には「禁じ手」がモロに入っちゃって、倒れてうめいてたりするわけ?  試合には負けたが勝負では勝ってる。――てな形だったのか。  それとも禁じ手を見事にかわしているの?  かわせたのなら、それはどうして?  ああ、その「袖を掴む」なんてのは、それ、ボツね。  なにも説明しないでも、「それはさすがにマズいだろ」と読者が一発で納得するようなものでないとダメ。  袖掴むことの、どこがいけないの? どこがルール違反なの? だって柔道だったら、いつも掴み合ってやってるじゃん? ――というのが、格闘技を知らない「一般読者」の認識というものね。  ところであれは?  胸倉掴まれた拍子に、翔子のTシャツが破れてしまって、下着が公開されちゃうっていう禁じ手は?  っーか、「禁じ手」のバリエーションを、ちゃんと出してみそ。  この話、そもそも「禁じ手」が決まらなきゃ、書けないもんでしょ。  このあいだのOFF会でもって、いくつか出たよね。 ・袖を掴む。 ・服を破る。(袖を掴むの亜流) ・セクハラをずく。 ・金的。 ・目突き。 ・顔面攻撃。 ・寸止めルールなのに、本気で当てにゆく。  最低でも、この数倍の数にはしてくること。アイデア出しね。  ここの部分のアイデアが決まらないかぎり、そもそも、この話のあらすじなんぞ、いくらこね回したって、すべてが無駄に終わってしまうわけだし。  また僕は空手をかじっただけだから、もっと本格的に、空手に打ちこんでいた人に聞いてみるべし。実際に、どんな種類の禁じ手があるのか――とかを、リサーチしてくること。  必要ならば格闘技雑誌も買い込んでくること。 -------------------------------------------------------------------------------- 八神さんのこと。 No.5184 投稿日 2002年8月20日(火)12時09分 投稿者 杉井光  杉井です。オフのみなさん、お疲れさま、って、もう二週間も前ですが。  風が強くて日差しのある昼間は気持ちいいですね。といったところで今回は業務連絡のみです。  八神さんですが、現在はサークルの合宿です。どこかの山にこもって、テニスの練習するふりして朝から晩まで酒を浴びるほど呑んでいることでしょう。  どうも出発前にネットにつなげなくなったらしく、携帯電話からここにその旨を書き込もうとしても、ここ携帯は書き込めないようなので。だれか書いておいてくれと八神さんのサイトの掲示板にありましたので、代わって杉井が連絡しました次第です。  それでは。 http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Miyuki/1757/ -------------------------------------------------------------------------------- >八神さん No.5185 投稿日 2002年8月20日(火)18時25分 投稿者 新木 伸 >八神さん  なるほど。  じゃあきっと、課題はどかんとまとめてアップされてくるわけだな。  しかしバイトも休んで山にこもって、朝から晩までラケット振り回していられるくらいなら、同じことを小説でも出来んものかのう?  まさかテニスのプロになるつもりはないだろうに。  やっぱ小説のことよか、サークル活動のほうが大事なのかねぇ……。  山にこもれとはいわないが、朝から晩まで小説のことをやる合宿日を自主設定するとか。  まっきーとか、大学生連中は、夏休みのあいだは、基本的に暇なんだよね?  なんか課題の進展具合とか、あらすじの進行状況を見ていると、1日1時間かそこら、気が向いたときだけ小説のことをやっているような気がするのだが。どうなのだろう?  毎日生課題をやってみるぐらいのヤツは、ここにはおらんのか?  だいたい、まっきーとか。もっと焦れよ。  いまスケジュールと比べて、どれだけ遅れているんだ? 長編1は。 -------------------------------------------------------------------------------- 生課題リライトとか No.5186 投稿日 2002年8月20日(火)18時36分 投稿者 新木 伸  指摘が難しそうなので、指標を出します。  皆はプロのような正確な指摘は難しいとしても、読者としての「目」は肥えているはずで……。  だから、「リライト前より良くなった」か「余計悪くなった」か「直しの方向がぜんぜん見当違いだろ、それ」みたいな、そんな簡単なコメントだけでいいので、感想を言うように。  まあ、どれもとても読めたもんじゃないのは確かだけど、充分に短いし、とりあえず義理で読むとして(笑)。  ようはそこに比較があれば、いいわけです。  そのための「リライト前」「リライト後」の課題なわけですから。  まあ時間ができて気が向いたら、なにかひとつぐらい、僕もリライトしてみます。  またここを見ているプロの人も、もし時間が余っていて、なにか気が向いたのものがあったのなら、やっちゃっていいですよ〜。技を見せてやりましょう。職人の技を。  あと杉井光。  おまえもなにかひとつぐらい、参加するように。  自分でお題を決めていいから。お題の出しかたの基準。説明されなくとも、見ればわかるはずだよな? -------------------------------------------------------------------------------- 実家から帰ってきました。 No.5187 投稿日 2002年8月20日(火)20時52分 投稿者 つっちい  伊豆半島の付け根の辺りから帰ってきました。疲れました。  米寿を越した祖父が危ないということで、長めの休みを取ったのですが本人いたって元気でした。むぅ。 >新木さん  生課題参加許可ありがとうございます。頑張ります。  今からご飯食べて、そしたら書き始めます。締め切りは「本日中」で。 >弟切さん  こんにちは。実家、近いんですね。ちょっとびっくりです。  お互い頑張りましょうー。 -------------------------------------------------------------------------------- >とんびさん 絵と物語と両方が欲しいとか No.5188 投稿日 2002年8月20日(火)22時46分 投稿者 かねやん  はむはむ。  商品として考えたとき、イラストやら表装やら気になるってのは当然のことでしょう。  歌はいいのに奇妙なジャケットのCDとか、味はいいのに盛り付けが悪い料理とか。せっかく完成されたものを他のことで汚されてしまうって感じですかね?  それはわかるんだけど、「それを文章を書いてる人に言ってどうするんだ?」ってのが正直なところ。  とんびさんが、何をしたくて書いたのかわからなかったので聞いてみたわけです。 >視点とかプロの話とか  文章は、見る人に視点を強制させるメディアと言ってもいいかも。  絵や映像では、同じものを見ていても人によって注目するところが異なってきます。 女の子が映ったとして顔を見る人、胸を見る人、見えそで見えない短いスカートの太もものあたりを凝視する人(笑) あるいは端っこのほうで心霊現象を見つける人もいるかもしれません。  文章は書いてあることが全てだったりします。  それを狭苦しく感じるかもしれませんが、逆にそれは文章の持つメリットでもあるわけでして……だからこそ、文章を扱う人は視点マスターでなければいけないと僕は思ってます。  強制するからには一番良いものを見せなきゃいけない、見たいところを見せないで、見たくないところを見せられたらお客さんが怒るのは当たり前なわけです。 >ゆきやさん 「ハイスピリッツ・ガール」あらすじ《3》  だいぶ翔子に色がついてきましたね。翔子がどんな女の子か見えてきた感じです。  あとは翔子が「嫌な奴」には見えないように穴を埋めていけばいいんじゃないでしょうか?  ウリが戦闘シーンとのことなので、読者をいかに戦いの場まで引っぱっていくのかを考えないといけないでしょう。戦う前に周りの雰囲気を盛り上げる。それを念頭にエピソードを考えていけばいいんじゃないかな? -------------------------------------------------------------------------------- 昨日の課題 No.5189 投稿日 2002年8月20日(火)22時53分 投稿者 唯野教授 これからはじめます。途中からなので制限時間は二時間を予定。 -------------------------------------------------------------------------------- 混乱? No.5190 投稿日 2002年8月20日(火)23時06分 投稿者 光来 唯 > これは、達成されるべき順番はあるのですか? > また1個1個、段階を踏んで達成してゆく必要はあるのですか? > この3つ全部、もしくはこのうちの2つとかが、同時に満たされるようなエピソードがもしあれば、それでもOKなわけですか?  順番は決めていないです。  「頑張る路線」のあらすじですと、一応1→2→3ですけれど。  また段階を踏む必要も特にないです。  でも、できれば段階を踏ませたいと考えています。  そうじゃないと、気持ちが一気に動くということになってしまいます。  感情の流れを考えた場合、なんだか気持ちの悪いものになってしまう可能性があります。 (1と3は同時に達成できるものであろうけど、そのふたつの間にはもうひとつ何か必要であると考えています。新木さんが出した例でも、1、3は初期状態として同時に済んでいますが、実際はそのふたつの間に「少女の死」があるわけですから) > 仮に、「達成するのはいちどに一つ」とすると、全部で何パターンのストーリーができますか? > それぞれのパターンについて、具体的な3行程度の流れを考えて、すべてを比較検討してみましたか?  順当に並べ替えただけでは6パターンですね。  具体的な流れの検討は察しているだろう通り、していませんでしたが……今やっている最中です。 > ついでにいうと、「わたし死神なんだけど、それでもいいの?」――の台詞はこのパターンでは出てきません。だからこそサンプルで出しましたが。光来さんは、これは使わないだろうと思うので。  いや、そのセリフを使うことは可能です。  ただし、インパクトは弱くなってしまうとは思いますけど。  この状態ですと、主人公は基本的に過去の死神の影を追っていることになりますね(ここでは女性と仮定して、彼女のことを思いつづけていたとします)。  で、主人公は告白する前から少女が死神であることを知っていて(だから好きになった)、彼女のセリフにも迷いなく頷く……て感じです。  「死神じゃなくても、わたしでいいの?」も出てきますね。主人公が想っているのは少女自身なのか、死神なのか、ってこと関連で(というか、こっちが主題になってしまいます)。 > おお。この展開だと、「服透けで生課題」のようなエピソードが有効活用できますね。彼女を「死神」ではなく、一個の「普通の女の子」として見るようになるきっかけが、ずぶ濡れで服が透けてブラが見えて、どきどきー、てな感じとか。  そういえば、私はブラ透けよりも、濡れた髪や湿りを帯びた頬やまつげ、の方がドキドキするんですよね。同じずぶ濡れシチュで言うのなら。  しかしこれ、制服をブレザーとかにしたらできないですよね(いやまぁ、1枚ぐらい脱がせることは可能でしょうけど)。  この手のキャラの場合、制服姿が基本で、私服姿は心を開きかけた状態じゃなきゃ見せないですから、透けさせるのは制服ということになります。 > この達成パターンはいくつあるのか?  ここ、ちょっと質問の意味がわからないんですけど……ひとつの項目を達成するために、考えられるエピソードのパターンの数、という意味ですか?    例えば、  死神を受け入れられる要因――(新木さんの出した例ですと)過去に死神を慕っていたから。  みたいな感じで、達成させるための要因を考え出せ、ということなんでしょうか?  今、達成順を変えたストーリーパターンを考えてるんですが、達成パターンの意味がそうだとすると、そっちを先に考えた方がいいのかな。 > ちなみに、この「彼女が心を開く3項目」とか。 > これ、ギャルゲーとかのゲーム用語では、「フラグを3つとも立てると、このキャラは攻略可能」とかいうことになります。(笑)  いや、自分でもそのつもりでフラグって言葉使ってたんですけどね。  それに実際、 >> 彼女の心を開くためのフラグ、足りないなぁ。これだけのイベントで彼女とのハッピーエンドは難しい気がします。  こんな風に言ってましたし。  そういや、私の書き込みで四、五回フラグって言葉使ってたけど、ここにいる人で意味が通じてなかった人っていませんよね? -------------------------------------------------------------------------------- 凡才ゆえの憧れ No.5191 投稿日 2002年8月20日(火)23時59分 投稿者 弟切 千隼 今日の関東地方は、台風一過で良いお天気でした。台風が去った後は猛暑が戻ってくるのか、とうんざりしていたところが、思いがけず涼しくて快適でした。 昨夜から我が家の近所ではこおろぎが鳴き始めています。何やら秋の気配です。 >>ベリルの話 新木さんが指摘されたとおり、私は「天才」に対してすこぶる貧弱なイメージしか持っていません。これでは、「天才」を格好よく描いてその魅力で読者さまを引っ張ってゆくことなど、到底できませんね(;_;) 人は、自分が持っていないものに憧れるものです。私は「天才」でもなければ「孤高の人」でもありませんので、そういうものに憧れます。 で、単純おばかな私は、自分の力量も考えずにそれらを書こうとしてしまったのですね(^^; さて、本当の天才を書ける能力がなくて、本当の孤高を書けるとも思えない私は、何を書くべきでしょう? とりあえず、もっと普通の人を主人公に据えたほうが良さそうですね。 私は凡才ですから、「天才」は書けなくとも、「凡才が天才に対して持っている憧れやねたみ」なら書ける可能性があるでしょう。また、「天才的な人」程度なら身近に直接知っている人が何人かいますから、これも書ける可能性があります。 どちらも、今は書けないとしても、修練を積めば手が届く範囲であるはずです。 「孤高」路線を捨てて「天才」路線を残すとしますと、ベリルを「真の天才ではないけれど天才的な人」とするしかありませんね。 一行コンセプトにすれば、「天才的な人ベリルが落ちぶれる話」でしょうか。 上記の路線では、ベリルの初期状態と終了状態は以下のようになるでしょう。 初期状態(起)…天才的に優秀な人 終了状態(結)…それなりに優秀かも知れないが、天才的ではない人 これが変でなければ、次に承と転を考えます。 -------------------------------------------------------------------------------- ちょっとだけ補足 No.5192 投稿日 2002年8月21日(水)00時20分 投稿者 弟切 千隼 前々回の私の書き込みNo.5179において、多くの人に誤解を与えそうな点を発見しましたので、補足説明しておきます。 私は、天才数学者ジョン・ナッシュが晩年になってからノーベル賞を受賞したと書きましたね。これは間違いではありません。 しかし、ノーベル賞には「数学」という分野がないため、ジョン・ナッシュが受賞したのは「数学賞」ではなく「経済学賞」です。 つっちぃさんへ > そういえば、つっちぃさんも静岡県の方でしたね(^_^) しかもお互い伊豆半島の付け根に実家があるとは……もしかしたら、静岡県内のどこかですれ違っているかも知れませんね。 そのうちこっそり静岡オフでもやりましょうか(^o^)/ --------------------------------------------------------------------------------  生課題終了 No.5193 投稿日 2002年8月21日(水)00時24分 投稿者 唯野教授  なんか短くなっちゃったな……。  「小学6年生の」ではなくわざわざ「小学生さいごの」とあるのに注目し、「さいご」の部分を強調してみました。 >生課題  魚住さんのと巻島さんのリライトについてですが、まず起結が噛み合ってないと思われます。 初期状態……嫁姑の確執がいやで田舎に行きたくない。 終了状態……生命の重さを知って、墓参りに行こうと思う。  これは巻島版の方ですねー。元のはいったいなぜ主人公が田舎に行こうと言い出したかさっぱりわからんです。  あと、セミより「嫌な母親」が非常に印象に残り易いのも問題かと思われます。  っていうか、セミって夜に羽化するものでは? -------------------------------------------------------------------------------- 寝てました No.5194 投稿日 2002年8月21日(水)01時00分 投稿者 つっちい >新木さん     すみません。ご飯食べてから生課題やると書いたにも関わらず寝てました。  睡魔に負けました。で、今目を覚ましました。すでに午前1時になろうとしてます。  明日にまわすとまた同じ状況になる可能性があるので、今から書きます。半分くらいできているので……  それに、生課題たくさん提出したいので。最初の一個からこの状態ですが。  頑張りますー。 >弟切さん  家も静岡なんですか。ご近所ですねー。  あと、実家は付け根じゃなかったです。先端でした。付け根は自宅ですね。間違えました。  今日は大雨で天城越えが大変でした。でも、祖父が元気でよかったです。  こっそりオフを楽しみにしつつ、今から頑張りますー。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5195 投稿日 2002年8月21日(水)06時45分 投稿者 新木 伸 >生課題、お題候補 「はじめてのデートの待ち合わせ。相手が来るまで」 「親が再婚して出来た異性の兄姉(姉or兄)が、初めて家にやって来た日」  僕が出すと、なんか偏るな……(笑)。  みんなも出していいよ。いいのがあったら、採用します。 >光来さん >>この手のキャラの場合、制服姿が基本で、私服姿は心を開きかけた状態じゃなきゃ見せないですから、透けさせるのは制服ということになります。  甘い。  まだ考えが足りていませんね。  「綾波」は、ただの一度でも私服姿なんぞ、見せましたか?  心を閉ざしているキャラの属性を示すために、「いつも制服」というのを持ち出すのなら、いっそ、「私服なんて持ってない」ぐらいまで徹底させるぐらいの思い切りと、腹の据わり具合とがないと。甘い。  ちなみに、「彼女はそもそも私服を持っていない」ということに対しては、考察をしていましたか? そのうえで、「私服を持っている」ことにしたわけですか?  もちろん、考えていませんよね?  そのはずです。  達成パターンの数の話。  まず、いちどに1個ずつ達成してゆく方法では、6通りありますよね。  つぎに「(1,3)→2」みたいに、複数を一気に片づけるやりかたがありますよね。  たとえば、(「女の子として認めている」「支えてもいる」)→「死神として認める」ってな展開だってあるわけでしょ。  主人公、彼女の兄(血の繋がっていない)とか恋人っていうのは、どうでしょう。  昔、そんなパターンの話をしていたんじゃなかったかな? 一番最初の原稿の時。 >>そういや、私の書き込みで四、五回フラグって言葉使ってたけど、ここにいる人で意味が通じてなかった人っていませんよね?  さあ、どうでしょうね?  伝わっていたのかな〜、どうなのかな〜。  そうやって、常に「自分語」を疑う姿勢でいましょう。  ちなみにいつも必ず「日本語」を使っておけば、伝わらない心配はゼロになります。  そのぶん大量に言葉を書き連ねないとならないけど。  「専門用語」とか「自分語」っていうものは、概念を圧縮してあるわけですね。ある言葉に説明するなら原稿用紙1枚ぐらいはある「大量の概念」を込めている。  それを使うと、短くなりますが、その「専門用語or自分語」の概念を持っていない人には、ちんぷんかんぷんになります。  ちなみに「フラグ」っていうのは、つまり、どんな概念なのでしょうか?  これ、説明してみません? >弟切さん  まあ、「本物の天才」は書けなくても、「理知的な人物」なら書けるでしょう。  弟切さん自身がそうだろうし、周囲にいくらでも、サンプルはあるだろうし。  「理知的な人物」+「なにか変なところ(奇行)」+「なにかハッタリ」を加えると、これは、一般的な読者が「天才」って認識してくれるものになります。  ハッタリというのは、「なにか凄そうなこと」です。  業績でもいいし、能力でもいいし。  ただし実際に目に見えるもの。絵に描けるものでなくてはいけない。  たとえば巨大な核融合による分子生成プラントを、ほぼ彼女独自の設計によって作りあげたとか。  人類史上初めて、ワープ航法を可能とする有人宇宙艇を作りあげたとか。  これ、目に見えるでしょ?  もしくは「○○理論」を開発したとか。  たとえばその人物の導き出した理論によって、「超磁力爆弾」が作られてしまって、それが世界の地軸をねじ曲げてしまったとか(by 未来少年コナン、ラオ博士)  あれは、「荒廃した世界」を見せることで、その人物の「偉業」を見せているわけね。「世界をこんなにしたのは、彼の発明品だった」――てやれば、それは「ああ、この人って天才」って思ってもらえるでしょ?  ハリボテも、それらしく作れば、ちゃんと家に見えるのだよ。  本格的な映画はセットで本当に家を建てたりしますが、低予算の映画は、ハリボテで済ませるわけです。  そういうテクニックもあります。  また、そういうテクニックを身につけておかないと、職業作家としては、とうてい、やっていけません。自分の書けることだけで書いていたひにゃ、書けるものなんて、ほんとうに限られてくる。たとえ知らないことでも、それらしく書けるようになれないとね。  ただ、本来こういうものは、アマチュアに勧めるべきものじゃないんだけど。  でもプロの場合は、たとえ予算がなくっても、話の展開上、そこに「家」を出すことが必要なら、ハリボテを作ってでも出さなきゃならない。  ハリボテを使うかどうかはその時の判断に任せるとして、しかし必要なときに、「ハリボテは作りたくても作れません」では、これは話にならない。  ちなみに「未来少年コナン」のラオ博士は、これはハリボテ製の天才ね。  「理知的な言動」+「フランケンシュタインみたいな容貌」+「世界をこんなにした発明をした人」――で、「天才」って受け取って貰える。  ハリボテでも、このくらいは「本物っぽく」なる。  とりあえず、弟切さんの書こうとしている話には、このぐらいの「天才」であれば、用は足りるのでは?  「本物の天才」を書くのは、それは人生が終わるまでの長期目標にしておいて、とりあえず手近なところからモノにしていこうぜ。  まあ、作家志望者には、個人個人の資質があるわけだよね。  弟切さんの場合、「科学技術文明が衰退したその世界観」の構築とかでは、な〜んにも、心配していない。まっきーや唯野君やらとは大違いの、文句の付け所のない「器」を用意してくれることだろう。まあ派手かどうかとか、華がある世界観かどうかは置いておいて、とりあえず、「穴」があいてないことは確実だろう。  弟切さんの場合、いちばん弱そうなところが、人物造形なんだよな。  弱いとこなんだから、「感性」で人物で出すのではなく、ノウハウでやれるようにならんといかんよ。 >>初期状態(起)…天才的に優秀な人 >>終了状態(結)…それなりに優秀かも知れないが、天才的ではない人  んで、話の初期状態と終了状態。  これ、変。とっても変。  天才的な人が、落ちぶれて。……で、どうなる話なの?  その先がなかったら、「結」がないってなるじゃんか?  それに「天才」っていうのは、変化するものなのか?  たとえば知能が低下するとか?  そういう種類の変化を書きたいわけ?  以前の「ひらめき」が出なくなったとか?  納得のゆくピアノ演奏をできなくなったとか? -------------------------------------------------------------------------------- >光来さん No.5196 投稿日 2002年8月21日(水)08時15分 投稿者 とんびの羽根 >>私はブラ透けよりも、濡れた髪や湿りを帯びた頬やまつげ、の方がドキドキ  これが書けるなら、こちらの線でいくほうがいいと思います。  ぼくもこっちで書いてくれる人をさがしてるもんで。 >イラスト関連 >新木さん、みやびさん  寝ぼけたものをアップしてました。解釈のために貴重な時間を浪費させてしまって申し訳ありません。 -------------------------------------------------------------------------------- 紫刑事大失態!!真犯人を取り逃がす No.5197 投稿日 2002年8月21日(水)23時01分 投稿者 とんびの羽根 >「ハイスピリッツ・ガール」あらすじ《3》  <起・始業前>  朝練をさぼって登校する翔子  部の先輩たちを圧倒する辻村  <承・放課後>  部の名誉をかけて戦う翔子と辻村  翔子に攻められて辻村が追い込まれる  禁じ手を使い反則負けになる辻村  勝ったものの釈然としない翔子  <転・帰宅途中>  自分が許せなくて荒れている辻村  言い争いから喧嘩ルールでの再戦する翔子と辻村  禁じ手同士での戦いになり完敗する辻村(犯人を取り押さえる紫刑事)  禁じ手を使う理由が敗北への恐怖だとわかる辻村(犯人が逃走)  <結・試合後・翌日>  翔子に感謝し、翔子を困惑させる辻村(錯乱する紫刑事)  翔子にとりなしてもらい、部員たちから快く歓迎される辻村(死線をさまよう紫刑事)  <バッドエンディング・真犯人>  本大会で強豪と当たり、追いつめられた辻村、禁じ手を使って反則負け -------------------------------------------------------------------------------- あらすじ。 No.5198 投稿日 2002年8月22日(木)00時40分 投稿者 羽矢野  今日は涼しかった。  これくらいだと過ごしやすくていいです。  最初に起承転結そろったあらすじを完成させます。 ●800字あらすじ(かなりオーバー)  他人の心を“色のついた霧”として認識することができる少年、柳瀬恭弥。ある夜彼は繁華街の路地裏から“黒い霧”が溢れ出ているのに気付く。そこで見たのは、怪物と戦うクラスメイトの鈴森瑞美の姿だった。  恭弥は彼女から、霧は“界夢”と呼ばれる誰もが持っている心の世界だと聞かされる。そして黒い色は界夢に憑かれてしまった人間の証で、欲や恨みに溺れて人を襲うことがあるのだと話す。瑞美はそれを祓っており、同じ才能を持つ恭弥に協力を依頼する。現在恭弥達の高校で起きている昏睡事件が界夢に憑かれた人間の仕業らしいのだ。  恭弥は能力を疎ましく感じており、その力を使いたくないと断るが、今回だけと懇願され、結局押し切られる形で付き合うことにする。  事件を追う二人。その中で恭弥は、自分と違い能力とうまく折り合いをつけていると思っていた瑞美が、同じように能力のせいでつらい思いをしているのを知る。仲間意識を感じ始める恭弥。  彼の変化はそれだけではなかった。クラスでも中心的な存在である瑞美の側にいることで、今までは一人でいることが多かった恭弥だが、クラスにも溶け込み始める。そしてそれに比例して、理由はわからないが能力が弱まる。  自分の人生が上向いてきたように感じて、瑞美に悪いと思いながらも素直に喜ぶ恭弥。  二人が目をつけたのは、同じクラスの小野寺祐介だった。彼の妹真由美はいじめが原因で自殺未遂をしており、現在も意識不明で入院していたことが判明する。被害にあっているのは、いじめに関係した人間だった。  祐介を見張っていた二人は、ついに女生徒を襲う現場を押さえる。しかし彼ではなかった。祐介は物理的な方法で主犯に復讐をしようとしていたのだ。じゃあ、一体誰が? ふりだしに戻るかに思えたが、その場を黒い靄が包み、祐介と女生徒が倒れる。恭弥はその霧に、真由美の姿を見る。界夢に憑かれていたのは真由美だった。意識不明の状態から、界夢だけが人を襲っていたのだ。  この戦いで、恭弥をかばって瑞美が怪我をおう。それが原因で、恭弥は瑞美が今まで見せなかった彼女の界夢が見える。色は黒だった。瑞美は話す。実は能力者というのは、界夢に憑かれた人間と同じだったのだ。  そして恭弥は、瑞美が自分に協力を依頼した本当の理由は、パートナーとしてではなく、恭弥の界夢に憑かれた状態を治すためだったことを知る。彼女は自分に付き合わせることでクラスに溶け込ませ、恭弥の傷を癒そうとしていたのだ。  瑞美は能力が弱まっているのは憑かれた状態が治ってきている証拠だと話し、これからもクラスの友人と今の関係を持続していくように言う。そうすれば能力は消え、普通の人間に戻れるのだと。  そして瑞美は後は一人でなんとかすると言い残し、一人病院へ向かう。ついていこうとする恭弥だが、一緒に戦えば元に戻ると言われ、立ち止まる。  恭弥はいったんは事件を忘れようとする。しかし結局、自分の幸せよりも瑞美と共に歩むことを決意し、病院へ向かう。  そして瑞美のピンチを救い、二人で真由美の界夢を祓う。  事件は終わる。界夢を祓った真由美と、界夢に襲われて昏睡していた人間は元へ戻り、再び学校へ通い始める。  それを見ながら、恭弥はこれからも瑞美に協力することを告げるのだった。 ●起承転結 起:能力を疎ましく思っている少年が、事件に引き込まれる。 承:事件を追ううち、疎ましかった能力が薄れる。 転:能力が消えることよりも、女の子と共に歩むことを選ぶ。 結:事件を解決する。  これって、つながってないような。  起結は事件で、承転は能力が筋になってるみたい。  あれ……  自分じゃどこがおかしいかうまく言えないけど……  少し時間をおいて、考え直してみよう。 -------------------------------------------------------------------------------- いい書きこみタイトルが思い浮かばない No.5199 投稿日 2002年8月22日(木)01時14分 投稿者 巻島翔史  焦れば焦るほどドツボにはまっているのが現状です。  もっと自分がなにをやりたいのか、を意識しないといけないんだろうなぁ。北極星を見ずに迷っている航海士のようなものだ。焦らずに、まず北極星を見ないといけない。 あらすじのこと> >>話の本筋は、「謎の仲間(男女一人ずつ)ができて事件に引っぱりこまれる」なわけでしょ? >>そこの本筋の中に、遙はいない。  ああそうか。初期状態で事件に絡んでない遥が、事件の重要人物になってはいかんのか。  もともとは、 幼なじみさらわれる ↓ 主人公助けにいく ↓ 主人公と幼なじみが親密になる  というラインで考えたのですが、これだと、たかが幼なじみ同士の2人がくっつくのに、多くの人間を巻き込んだ事件が必要か、という感じがしたのですよ。  で、幼なじみを事件に絡ませることでそのあたりの解決をはかったのですが……あそこまでの重要人物にするとかえってやりすぎになるのか。  で、4行プロット(5178)を見ると…… >>結・敵との決戦。事件の真相を語って聞かされ、その後にバトル。ヒロインが目覚めてシンの力を発揮して、そして勝つ。  真の力を発揮して勝つ要因となったのは、ヒロインでなく主人公のつもりだったのですが…… (主人公の「再構築」がなければ、遥は助からず他の2人も能力には目覚めなかった。ゆえに最も大きな要因)  そう見えなかった、というのはあらすじに問題があったんだろう。 (新木さんは「幼なじみ」と「ヒロイン」という言葉を使い分けているので、おそらく「ヒロイン」=「沙耶」ということなのだろう。とすると、やはり直接敵を倒す能力でなければ、「勝利の最大要因」とは読み取れないということか。印象度の問題として) >>このストーリーラインで、どうすれば、「幼なじみと共に戦った連帯感」なんてものが芽生えるのだ?  連帯感とか、俺書きましたっけ? >>>>危機をともに乗り越えたことで、  あ、これ、そういうふうに見えるなぁ。  2人が距離を縮めるのは、「連帯感」ではなく、「遥の危機を祐貴が助ける」ということだからなのですね。それでお互いの好意を自覚するという。 (祐貴のほうは遥が乗っ取られたくだりで、そのあたりを自覚します。遥のほうは、祐貴に助けられて嬉しい、ということ感じたあたり)  「ともに」とか「乗り越え」とか書くのは明らかにマズかった。  今日は四行プロットだけ書きます。 起:主人公襲われ、誘拐されかけるが、土壇場で覚醒した能力で追い払う。 承:襲った男を追っている2人組が現れ、事情を聞く。主人公はその眠っていた能力ゆえに誘拐されかけた。彼らは主人公を護衛することになるのだが、同時に主人公の能力を高めるための教育係も仰せつかっていた。主人公修行。 転:主人公とどっちつかずな関係が続いていた幼なじみが男にさらわれる。 結:罠とわかっていて助けに行く。戦闘。主人公たちはやられかけるが、主人公の真の力によりなんとか男を倒す。  幼なじみに深い役割を持たせすぎないようにつとめました。  その結果が、主人公に教主核、幼なじみは単なる人質、ということなのですが。  それに、やっぱり主人公の力で敵を倒さないと面白くないし。  ジャンプ路線のことですが、例の3人が対等な仲間という関係ではなくなったので、友情要素は出しにくいです。努力要素は入れましたけど。 紫さん> >>超人ロックなんて、「転生」と「超能力」があって、スケールもデカくて巻島さん好みですか?  うぅ。すいません、それは読んだことないのです。  調べてみると、俺がマンガを買い込み出す前のマンガなのですね。それだと出会う機会がなかったかもしれない。  あの、月曜までネットを離れます。  前から言っていましたが、稲刈りの手伝いなのです。  ウチで作ってるのは早稲なので、この時期に刈るのですね。盆にいったときには、もう頭を垂れてました。 -------------------------------------------------------------------------------- 嵐の予感 No.5200 投稿日 2002年8月22日(木)01時39分 投稿者 弟切 千隼 台風が去って涼やかな気候になったというのに、嵐が来そうな状況に陥った弟切です。 来週あたりから、もしかすると弟切は出張の嵐に巻き込まれるかも知れません。最悪の場合、二週間足らずのうちに、北海道→東京→静岡−もちろんこの間に自宅のある神奈川が挟まります−を往来する羽目になります(;_;) さすがにそうなってしまったら、ここへの書き込みは減らざるを得ません。 新木さんへ > なるほど、ハリボテですか。 確かに、本当に自分が体験して知っていることだけ書くことにしてしまったら、書ける範囲が狭すぎて、専業作家で食べてゆくことなんてできなさそうですよね。 それがプロとして必要な技能であるのなら、ハリボテを作る練習をするのも大いに意味があるでしょう。今回はハリボテ製の「天才」を作れるように修練します。 >>初期状態(起)…天才的に優秀な人 >>終了状態(結)…それなりに優秀かも知れないが、天才的ではない人 前回No.5191の書き込みにおいて、私は、ベリルの初期状態と終了状態を上記のように書きました。 時間を置いて読み返してみると、いつものごとく、やっぱり変でした(^^; これでは、結の意味がわかりませんね。 これは「天才的な人ベリルが落ちぶれて、○○になる話」のはずです。○○の部分が全然決まっていないために、混乱を招いていますね。 それ以前に、天才的な人が落ちぶれるとは、どういう状態でしょう? ベリルは、真の天才ではないにしても優秀で仕事熱心な人です。仕事が好きですこぶる熱心にやっていれば、凡才でも一見天才に見まがうくらいに優秀になれると思います。 こういう人が優秀さを失うとすれば、それは仕事に対する熱意を失った時でしょう。要するに、「やる気」を失って仕事をせず、日がなぼーっとしているような状態に陥ってしまえば、「落ちぶれた天才的な人」と言えるのではないでしょうか。 今日は時間がないためここまでとします。詳しい考察は次回に回します。 -------------------------------------------------------------------------------- No.5201 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- 暑さも一休み、かな。 No.5202 投稿日 2002年8月22日(木)10時53分 投稿者 はせがわみやび  みやびです。 >>「ハイスピリッツ・ガール」あらすじ《3》  とんびの羽根さんが5197で指摘しているバッドエンドパターンは、OFF会でも言われてたヤツですね。  この終わり方だと、このあと強い相手と戦ったときに辻村が禁じ手を使わない補償がない──っていう。読者には感じられない。  むー。「3」になってもまだ改善されてないかー。なんでだろう?  (今ごろ、あらすじを読んでみる)  ……なんだこりゃ?(--; >> 辻村は、追い詰められると無意識に禁じ手を使ってしまう自分自身に怒りを向けていたのだが、そんなこととは思いもしない翔子は  視点は主人公である翔子にあるわけだよね?  だから、「そんなこととは思いもしない」となる。OKOK。  辻村の行動の理由を説明しつつ、この話が翔子視点だから、こんな文章になるわけだ。で、このあとは…… >>思わず声をかける。 >>売り言葉に買い言葉で、そのまま再戦することになる。 >>やり返し、完全に叩きのめす。  ふむふむ。ここまでは、理解できる。  新木さんがためがないとか書いてるけど、構造的にはそんなヘンじゃない。 >>辻村は、…………反則負けに逃げていた事に気づく。 >>辻村は、…………勘違いする。 >>辻村は、…………感謝する。  話がここから壊れてますがな(^^;  なぜに、辻村視点が続くんだろう? てゆーか、このときの辻村の心境を翔子が理解していないって、それいいのか? 読者は、翔子に感情移入して読んでいるんじゃないのか? むむむ?  で、このあとは……   >> 翔子は、辻村の感謝の言葉に困惑し、ただキレただけだとは言いだせず、笑って済ませる。  おいおいおい。なんで、こーなる。めちゃめちゃだぞ(^^;  辻村が更正したとしよう。  でも、その最初の証人である翔子が、「困惑」してちゃ、辻村が更正したかどうかわかんないじゃんか。読者は翔子視点で観察しているんだぞ?  翔子が困惑しているということは、もちろん、読者も困惑しているはずだ。  それでどうして、「あ、辻村は更正したんだな、良かったなぁ」って読者が思ってくれると思うのだ? 本人が更正したことを納得するキャラが最低でもひとりは必要──とか思わない?  読者に感じて欲しいことを、視点キャラが体感しなくてどーする。  と、あとのほうに何か書いてあるなぁ。 >> 私は、「自覚はしていないが、結果的に問題が解決した話」を書くつもりでして。  あー、これか。最後のほうが妙なことになっている原因は。  つまり──。  パワーのあるキャラクターが、本人の自覚なしに、周囲を巻き込んで影響を及ぼしていく話──を書きたいわけかな?     そーいうときは、影響を受ける側に視点を持ってくるもんだ。  この場合だったら、辻村。  翔子が主人公で、視点が辻村っていう。  フルメタル・パニック(とくに短編)の主人公・相良宗介と千鳥かなめみたいに。  もちろん、その場合は、最初から辻村視点にするべきだろう。  冒頭の遅刻のエピソードとかぜんぶ削るべきだ。  というわけで、選ぼう。 ・翔子「が」、辻村「を」、理解し、更正させる話(翔子が辻村を理解する) ・翔子「に」、辻村「が」、更正させられてしまう話  書きたいのは、どっち?  両方は不可。このふたつは別の話なんだから。 みやび -------------------------------------------------------------------------------- >唯野さん「生課題」(小学生最後の夏休み) No.5203 投稿日 2002年8月22日(木)22時10分 投稿者 かねやん >>夏休み二日目の午後四時、ケンジは外が我慢できる程度に涼しくなったのを確かめ、アパートを出た。  昼間、暑いから家出ゴロゴロしてる小学生。  ジジくさい。 >夏期講習とか  イメージ的に朝とかにやる気がするんだけど確認してないのでなんとも言えない。  でも、夕方から夏期講習なら遊べる気がする。 >家に戻るケンジ  戻っちゃうんですか!?  ここで肩透かしを食らう。 >シローの口調  こんな小学生いたかな? このへん、自分が擦り切れてるのかもしれない。  私立中学に進むのも自分の意志っぽい(このへんちょっと語弊がある)。  かなり、ませた小学生かもしれず。 >遊んだ時間が3時間。  友達とゲームをやってると3時間なんてあっと過ぎてた学生時代の思い出から(笑)  ゲームをしたり、雑談したり、の時間は無いだろう。ゲームをしながら雑談をしたかな?  小学生のに雑談って言葉はNGワード。雑談って言葉を知っていても、自分達の会話が「雑談」って意識は無いはず。  話としては、別れを予感する話だろうか?  ちょっと唐突すぎる気がする。エピソード的に関係ないものが多い。  夏休み2日目の話ってのも気になる。  メモ書きののままで申し訳ないですが。 -------------------------------------------------------------------------------- そだそだ No.5204 投稿日 2002年8月22日(木)22時19分 投稿者 かねやん >唯野さん  おっきな穴。  小学生で夏期講習行ってる子って、その時点で私立中学目指してるのがわかるのに、気づかないケンジがおかしいです。 -------------------------------------------------------------------------------- No.5205 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- 上の削除は私のです。うっかりしてました。 No.5206 投稿日 2002年8月22日(木)22時50分 投稿者 唯野教授 指摘どうもです、かねやんさん。では一つ一つ返答を。 >昼間、暑いから家出ゴロゴロしてる小学生。    うーん、そうですかねー。あんまり真夏の昼間に外で遊んでいる子供を見た記憶が無いんですよね(私自身は最初から家にいるのが好きな子供だったのでたぶん参考にならず)。都会だから暑いし……ってこのエピソード、舞台となる場所が都会だか田舎だか、沖縄だか北海道だか全然記述が無かったですね。 >夏季講習  いやいや現在の子供は公立校進学でも塾の夏季講習受けてる子はいますよ。バイトで塾の講師やってるんで(小学生は教えてませんが)。ただフォローが足りなかったことは確かですな。どうもこの辺りの読者への気の使い方が駄目ですね。あと夕方からなら午前中遊べるというのも失念してました。 >シローの口調  シローくんは頭がいいという設定なので、ちょっとませた口調にしてみました。しかし「ちょっと」ではなく「かなり」と感じさせてしまったのでは、あまりうまくいってないようですね。 >ゲームをしたり、雑談したり、の時間は無いだろう  これはゲームと雑談がほぼ同時進行で行われていたというつもりでしたが、うまくなかったようですね。描写の足りなさを自覚しました。というか、この辺りは説明だけで描写してないですね。二人の遊んでいるシーンは冗長かつ無駄に思えて削った記憶があります。今思うと入れた方がよかったかもです。 >雑談って言葉を知っていても、自分達の会話が「雑談」って意識は無いはず。  視点の保持者はケンジではなく、ケンジの真後ろにいてケンジの心を読むことができる幽霊さんのつもりで書きました。なので幽霊さんは「雑談」と認識できるはずかと。むしろシローの「忙しくなる」はひらがなじゃないかと突っ込まれる方を予想してました。 >エピソード的に関係ないものが多い。    これはどこが関係無いでしょうか。入れてあるエピソードは全部必要性があると思うのですが。 >夏休み2日目の話  まずシローくんが夏休み中ずっと勉強で忙しくなければいけないので、夏休み最初期に設定しました。初日はケンジくんはやりたいことをやるのに忙しかったり、夏休みの予定表作りを親に言われてやっていたりしたという設定です。二日目、一息ついて暇になったところで中学に行く事を思いついた、と。  むーこの辺りも書いた方がよかったのかな? -------------------------------------------------------------------------------- 生課題 No.5207 投稿日 2002年8月22日(木)23時39分 投稿者 つっちい  ちょっと前に帰ってきました。「小学生最後の夏休み」の生課題、一日おきにやろうと思っていたのですが……。  以前新木さんが「プロならこの程度30分で書ける」と言っていたのですが、僕には到底無理。なのでせめてアイディアだけでも仕事の合間に考えておいて、帰ってきたらそれを文章にしようと思っているのですが、ちょうどお盆明けで仕事が忙しくて帰宅が遅い……。泣けますな。  今日考えた「最後の夏休み」ネタは、『中学になると、別々の学校に通うことになる男女がいて、その男のほうは女が好き。で、友人(これが主人公)に女の子を誘ってもらって、海に遊びに行く計画を立てる。楽しく遊んで告白タイム。でも、彼女は主人公に惚れていた』というやつなのですが、文章にしようと思ったら、筆が止まってしまいました。  書くことに慣れていないんですね。怠惰な生活をしていたツケがまわってきてます。 >かねやんさん  僕は元塾講師なんですが、小学生受講者(夏期講習)=私立中受験者 というわけでは、必ずしもないと思います。  塾には、大きく三つの形態がありまして、「進学塾」「補習塾」「補習進学塾」となっています。  後者2つには、学校の勉強についていけないという小学生も通ってきます。進学塾に通っていて学力があっても、私立中に行かない生徒もいます。一概には言えないと思います。  横槍、失礼しました。 -------------------------------------------------------------------------------- 今日は久しぶりに感想を書いてみようかな。 No.5208 投稿日 2002年8月23日(金)00時34分 投稿者 羽矢野 >>つっちいさん生課題。  この課題の指摘や感想って、よみかくの感想と同じでいいのかな?  それとも、コンセプトの部分とか、エピソードの部分とか、的を絞る部分があるのかな?  とりあえず、やってみよう。 ●文章 >>おじいちゃんの家に来るのは、もちろん初めてじゃない。でも夏休み初日から来たのは、今年が初めてだ。  これ、何でいるのかよくわかんなかった。  誰かに語りかけてるような感じが強すぎて、ちょっとおかしく感じる。  文章も初めてが重複していて読みにくいし。  ここでシーンが変わってるので、家についたことを示す5W1H情報をもっと出した方がよさそう。 >>やたらとうるさいセミの声を聞きながら、僕らはおじいちゃんにあいさつした。その隣にあぐらをかいて座っている女の人が、いとこの亜希ちゃんだ。茶色の髪に、茶色の肌。一緒に遊んでたころと比べて、ずいぶん大人っぽく見えた。  セミの声が聞こえてるってことは、おじいちゃんへのあいさつは望んだものではなかったわけですね。(集中してたら聞こえない)  段落変えずに亜希に視線を向けたことでより強調されてる。 >>茶色の髪に、茶色の肌。  これはあんまりな気が。  もっと何かあるでしょう。  これだと、主人公が彼女のことをどういう目で見ているか全然わかりません。  第一、茶色の肌だけだと、健康的に日焼けしてるのか、一昔前の子ギャルファッションなのか区別がつかない。   >>空き部屋に案内されて、一人で休んでると、亜希ちゃんがやってきた。  この話、全体的にこういうナレーションが多い。  一人称が嘘臭く見える。 >>「久しぶりだね、亮介。いつまでここにいる予定なの?」  あいさつの時に訊かなかったの?  そして、ここで彼女の表情なり仕草なりを入れてほしい。  コップのったお盆襖を持ってるから、襖を足であけて入ってくるとか、そういうちょっとしたことでも性格がだせそうだけど。 >> 僕は座布団を渡しつつ返事をした。  ナレーション >>「父の休みが終わるまでです。来週の金曜日までいるつもりです」 >> 言ってしまってから、ずいぶん他人行儀だなと、自分で思う。面接の練習の成果だと、とりあえず納得することにした。  ウリの最初かな。  面接の練習……うーん、ここはもっと強調の部分ではないだろうか。  主人公は、こんなしゃべりかたになってしまったことをどう思ってるんだろう。  とりあえず納得ってのが、どうも意味わかんない。 ●テーマ  自分の意志を表に出す。  まず、初期状態は会話とかで説明されてるんですが、主人公がそれをどう思ってるのか書いてない。  一人称なのに……  つかですね、この話、一人称なのに、主人公が何を思ってどう感じてるのか、全然書いてないんですよね。  泳ぎにいこうって言われて躊躇しているのが、勉強したいからなのか、母親の目を気にしているのか、泳ぐことが嫌いなのか。  こういう部分がさっぱり。  そして、メインの部分が溺れてる亜希を助けるですが……  これで示すのは“勇気”とかそういうものであって、自分の意志とかではないと思うんですね。  私はこれで、主人公が自分の意志を表にだすキッカケになるかは納得できなかったです。 ●構成  これ、溺れる前に亜希が主人公には自分意志がないことをしっかりと確認するエピソードが必要では?  話を訊いて、自分の意志で学校を受験するんじゃないと亜希は知るわけですね。  そして、それじゃいかんと思う。  ここで、いきなり溺れるまねしようとは思わないでしょう。  たとえば、自分の意志があれば絶対にしないようなことを冗談で言ったら、主人公が本当にしてしまうとか(曖昧ですが)  ようは、亜希が主人公には自分の意志というものがないことを、自身の目で確認しないと、いけないんじゃないかなと。 -------------------------------------------------------------------------------- あれこれと No.5209 投稿日 2002年8月23日(金)01時02分 投稿者 光来 唯 > まだ考えが足りていませんね。 > 「綾波」は、ただの一度でも私服姿なんぞ、見せましたか? > 心を閉ざしているキャラの属性を示すために、「いつも制服」というのを持ち出すのなら、いっそ、「私服なんて持ってない」ぐらいまで徹底させるぐらいの思い切りと、腹の据わり具合とがないと。甘い。  綾波、某ゲームではいろんな姿見せてますよ(笑)  ……なんて冗談はともかく、確かに一度も見せていませんね。  ただし、綾波の場合、そもそも誕生してから制服以外の服というものを着ていないってことも考えにいれておかなければならないですけど(スクール水着は別ですけど)。  結衣の場合、幼い頃……つまり普通に私服着てた頃もあったわけですから、そもそも私服を一着も持っていないという考えに至らなかったんです。  それに……彼女の死神時の衣装、一応趣味入ってるってことになっていますから、「服を選ぶ」という気持ちはないわけじゃないんです(必要があれば入手するわけだし)。  それ以前に下着は持っているわけですし。なんか、下着は買いに行くのに服は買わないって、想像不可だったんです(これは昔考えてたこと。○○なキャラはどんな顔して下着選んでるんだろーな? とか)。 >達成パターン  1個ずつ順番は6個です。  それで、複数を一気に片付けるパターンは、 「(1,2)3」 「(1、3)2」 「(2,3)1」 「1(2,3)」 「2(1,3)」 「3(1,2)」「(1,2,3)」  の7パターンです(ただし、同時に片付ける内容に順番はないものとする)  主人公、彼女の兄(血の繋がっていない)とか恋人っていうのは、どうでしょう。  昔、そんなパターンの話をしていたんじゃなかったかな? 一番最初の原稿の時。 > ちなみに達成順番によって、ストーリーが変わりますよね。 > それぞれのパターンについて、具体的な3行程度の流れを考えて、すべてを比較検討してみましたか? > いちばん「面白く」なるのは、そのうちのどれなのか?  一応、それぞれのパターン(まだ全部じゃないけど)で、流れを考えてみました。  なんか、えらくしんどかった。とりあえずの流れだからしっかりと最後まで書いてなかったりするんだけど……とりあえず、一晩頭を冷やしてから、(残りも書いて)どれが一番面白くなりそうなものなのか考えてみます。  あ、そもそもそれ以前の「話にならない」ようなものも混じっているだろうから、内容もちゃんと見なおさないとダメですね。 >それぞれのパターン(一応順番にアルファベットで番号振りました) A)1、2、3:死神を受け入れる―普通の女の子として扱う―支える  告白の返事に自分は死神だと告げられた主人公はその仕事を実際に見せてもらう。その内容に驚きはしたが、それ以上に彼女を好きな気持ちが強く、彼女から離れることはなかった。彼女は断る理由を失ったのか、告白を受け入れる。ぎこちないながらもふたりは付き合い始めた。  何度か死神の仕事に巻き込まれるうちに主人公は、彼女を助けたいと思うようになる。そして、自分が役にたつことを彼女に見せるのだった。 B)1、3、2:死神を受け入れる―支える―普通の女の子として扱う  少女が死神であると偶然知ってしまった主人公はその姿に見惚れる。死神の戦いを追いつづけているとき、彼女が倒れているのを発見する。介抱する主人公。彼女から抱えているものを聞き、死神の重さを実感する。自分にできる方法で何か彼女のためにしてやりたいと思うようになる。  あるとき彼女に普通の女の子と変わらぬ一面を見る。それがきっかけで、主人公は彼女を死神としてだけではなく、普通の少女としても見るようになっていった。 C)2、1、3:普通の女の子として扱う―死神を受け入れる―支える  同級生の少女に告白した主人公は少女に自分は死神だといわれる。その言葉を信じていない主人公は、口だけでわかったと嘘をつき、特別視することはなかった。だが実際に自分の目で死神を見た主人公は驚くが、動揺を見せないようにし、嘘をつきとおす。それはいつしか主人公の本当の気持ちになり、死神を自然に受け入れられるようになっていた。  最初に嘘をついたことに、後ろめたさを感じていた主人公は積極的に彼女のためにがんばろうとしつづけるのだった。 D)2、3、1:普通の女の子として扱う―支える―死神を受け入れる  告白し同級生の少女と付き合うようになった主人公は、彼女が何か隠しているよう気がしてならなかった。二人で過ごす普通の恋人同士の日常、それは傷付いた彼女が主人公の家に転がり込んできたことで変わり始める。  何も語らない少女。だが主人公は何も聞くことなく、彼女と過ごした。そして、ある日、主人公は彼女が死神という宿命を背負っていることを知る。困惑するが、彼女が死神だということは今までともにすごしてきた時間を覆せるほどのものではなかった。 E)3、1、2:支える―死神を受け入れる―普通の女の子として扱う  主人公がまだ子供の頃、祖母の田舎で一人の少女と出会った。独りぼっちだった少女に主人公がかけた言葉は、数年来彼女の支えになっていた。  高校生となって二人は再会する。だが、覚えていたのは少女の方だけだった。  少女のことを思い出せないまま、彼女が死神であると主人公は偶然知る。だが、それ以来、彼女を死神としてしか見ることができなくなっていた。  あるとき、主人公は彼女が幼い頃出会った少女だと知ることとなる。幼い頃の記憶と重なる少女。主人公が彼女のことをひとりの少女として見たとき、ふたりの距離は縮まった。 F)3、2、1:支える―普通の女の子として扱う―死神を受け入れる  家庭教師として中3の少女の勉強を見ていた主人公。高校に入学した少女と再会すると、自分が彼女のことを好きだと気付く。まるで恋人のように過ごすふたり、だがあるとき、少女は自分が死神であると告げる。捲き込まれ、死ぬ思いを主人公はするが、家庭教師時、自分が本当は何も彼女に教えられてはいなかったのでは、と死神に真正面からぶつかる。 G)(1、2)3:(死神を受け入れる―普通の女の子として扱う)―支える  幼い頃、近所にすんでいた少女に主人公は、自分は死神であると言われた。それは幼い主人公にとって、何も特別なことなどなかった。数年後、一度は離れ離れになったふたりは高校生になって再会する。変わってしまっていた彼女に、主人公は以前と変わらず接する。それは実際に死神の仕事を見せてもらっても変わらなかった。  主人公は自分が彼女を好きなのだと気付くと、普段の生活だけでなく、死神の仕事にも積極的に関わろうとするようになる。 H)(1、3)2:(死神を受け入れる―支える)―普通の女の子として扱う  死神の姿に感動した主人公は彼女の手助けをしたいと思うようになる。死神の仕事に関わっていく主人公。彼女の死神としての美しさに惹かれていたのだが、一緒に過ごすうちに、死神とは違う彼女の魅力に気付く。いつしか彼女を特別視することをやめていく。そして主人公は自分が本当に好きなのは、どっちの彼女なのか、答えを出す。 I)(2、3)1:(普通の女の子として扱う―支える)―死神を受け入れる  主人公は幼馴染の少女のことが好きで、いつも傍にいいるようにしていた。だが、彼女はいつも何かを隠しているようだった。高校生活も中盤に差し掛かり、主人公が自分の思いを彼女に告げると、自分は死神だと言われる。彼女の真実を知り、様々な思いを胸に宿す。だが死神としての彼女を実際に見たとき、余計な気持ちは一切消え、ただ好きだという気持ちだけが残っていた。 J)1(2、3):死神を受け入れる―(普通の女の子として扱う―支える) K)2(1、3):普通の女の子として扱う―(死神を受け入れる―支える) L)3(1、2):支える―(死神を受け入れる―普通の女の子として扱う) M)(1、2、3):(死神を受け入れる―普通の女の子として扱う―支える)  同時に達成するものは基本的に、初期状態としての形がほとんどなため、それを後半に持ってきた場合のパターンがなかなか思いつかばないです。あと、全部を同時に満たすのも……。  一応、過去に死神の協力をしていたという経験があることにすりゃいいんでしょうけど、それは新木さんの出した例とほとんど変わらないですから、ね。 >フラグの話  困った。余計なこと書かなきゃよかったかも。  私がこういう言葉使うときって基本的に、自分じゃ別の言葉で説明できないからだったりするんですよ。  しかし、ここでそのままにしておくのも問題ですから、ちゃんと説明できるようにしとかないと(けど、今はとりあえず保留)。 >とんびの羽根さん >>私はブラ透けよりも、濡れた髪や湿りを帯びた頬やまつげ、の方がドキドキ > ぼくもこっちで書いてくれる人をさがしてるもんで  お。とんびの羽根さんもこっちの方が好きですか。  同志発見です(笑)  うん、私ひとりが特殊だったわけじゃなかったんだ。よかった。 -------------------------------------------------------------------------------- 今回は突っ込みだけ No.5210 投稿日 2002年8月23日(金)01時21分 投稿者 弟切 千隼 仕事の嵐を呼ぶ女(笑)弟切です。用があって出かけて、戻ってきてからメールの確認をしたら、七通ほどもお仕事メールが来ていました。 食べるための仕事が途切れなくて幸せです(;_;) つっちぃさんへ > 「小学生さいごの夏休み」の生課題に突っ込ませていただきます。おもに、主人公のいとこの亜希についてです。 >>茶色の髪に、茶色の肌。 肌のほうは日焼けしているのだろうと容易に想像がつきます。しかし、亜希の髪が茶髪なのはなぜですか?  生まれつきそういう色なのでしょうか? それとも染めているのでしょうか? あるいは毎日潮風に当たっているために茶色くなってしまったのでしょうか? つっちぃさんは、茶色い肌と合わせて、亜希がいつも海辺で遊んでいることを示したかったのではないかと想像します。しかし、海がない地方に住んでいる人ですと、長い間潮風にさらされた髪が茶色くなってしまうことを知らない可能性があります。 最近は茶髪に染めている人が多いですし、やや乱暴な亜希の態度は、見ようによっては「不良っぽい」と受け取られて、「中学生のうちから茶髪に染めている不良娘」と思われかねません。 >>海で泳ぐのは、たしか三年ぶりくらいだ。 主人公のお父さんの台詞によれば、主人公の家族は毎年お盆に帰省しているのですよね? 海の近くという、子供が遊ぶには恵まれた土地に実家があるのに、まだ小学生の子供を置いてお父さんだけ帰省するなどということはありませんよね? でしたら、主人公のこの台詞は変です。 夏期講習という名目でやってきた今回でさえ水着を持ってこさせているのですから、このお父さんが毎年の帰省の際に主人公に水着を持たせず、泳がせないとは思えません。 >>しかもビキニ。 中学生のうちからビキニの水着を着る女性というのは、かなり特殊な感性の持ち主であるか、そうでなければのっぴきならない事情がある人です。とてつもなく自分の容姿に自信があるか、露出狂の気があるか、芸能活動をしているために仕事で着なければならないか、どうしても気を引きたい男に色気で迫ろうと思ったか(笑)、そういった特殊な性質や事情があることを想像させます。 亜希の場合は、ここまでの段階で茶髪であるうえにガングロである(^_^)ことが書かれており、しかも態度が乱暴ですから、「背伸びして色ボケした不良中学生」に見られる可能性があります。 今回は突っ込みだけで失礼します。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5211 投稿日 2002年8月23日(金)07時16分 投稿者 新木 伸 >かねやん >>文章は、見る人に視点を強制させるメディアと言ってもいいかも。 >>絵や映像では、同じものを見ていても人によって注目するところが異なってきます。   ホントか?  絵や映像では、注目させる箇所はコントロールできないものなのか?  絵描きさんや映像を作っている人が聞いたら、泣くぞ。  そこらのマンガをどれでもいいから手にとって、ページをめくってみる。  まずざっと、普段の速度で一読する。  普通に読むときには、1コマ1コマなんかはほとんど見てないよね。ほんの一瞬、目がその上を通り過ぎてゆくだけ。しかし普通に読むといっても、自分がなにを見ていたかは、いちおう、覚えておくようにする。  そしたらこんどは、その数十倍の時間をかけて、精読してみる。  各コマの中に描かれている要素には、それぞれ、どんなものがあるのか。  そしてそれらの優先順位はなにか。いくつか描かれているもののうちで、「いちばん見せたいモノ」はなんなのか。そういうのを意識して、ゆっくり分析してゆく。  「伝えようとしていたもの」は、各コマごとに複数あるはずだよね。  しかし「最も見せようとしていたもの」っていうのは、なにかひとつに絞られるはずだ。これは文章と同様。ひとつの段落における趣旨はひとつ。ひとつのコマにおける趣旨もひとつ。  それはたいてい「コマの中心」に描かれているものだ。  そして自分が一読したときに受け取ったものと比較してみる。  その「最も見せようとしたもの」が、「一読したときにいちばん強い印象として受け取ったもの」であったかどうか、チェックする。 >>絵や映像では、同じものを見ていても人によって注目するところが異なってきます。   そのうえで、本当にそうなっているのか、もういっぺん言ってみるように。 >羽矢野君  こんどは「転」をつけてきたという、そのあらすじ。  なんじゃ、こりゃ? >>転:能力が消えることよりも、女の子と共に歩むことを選ぶ。  ↓  転:普通の人間に戻ることよりも、女の子と共に歩むことを選ぶ。  これ、つまりこういうことを言おうとしているのだろうと思うけど。  いくつかの点で、ぜんぜん、わけ、わかりません。  まずなんで女の子と共に歩むことが、「普通の人間」になることを妨げることになるのか?  だいたい、界夢っていうのが、なんなのかもよくわからん。それはどんなシステム(理屈)で動いているものであり、どんなメリットとどんな能力とがあって、どんなデメリット(害)があるものなのか。  人は、「わかんないもの」には、興味なんて払わないの。むしろ排除するのね。遠ざけようとする。  こんな「わかんない能力」が出る話なんて、誰も読んでくれるはずないだろ?  現在のエピソード中に描かれていて、読んでみてわかることをあげてみる。  界夢っていうのは、なんか、人にまとわりついているオーラみたいなものらしい。特別な人にしか見えないものらしい。  界夢とは、なんか怪物と関わっているものらしい。(界夢自体が怪物に変化して人を襲うものなのか。界夢に取り憑かれた人間が怪物化するのか不明)  それと戦っている能力者がいるらしい。(しかし界夢を「見れる」だけでどうして戦えるようになるのか不明)  あと女の子の動機も不明。  主人公に手伝って欲しいといって事件に関わらせておいて、「でもじつはあなたを治してあげたかっただけなの」なんていきなり言われたって、「はいぃ?」てなもんだ。  読者としては呆気に取られるばかり。  もしかして羽矢野君って、読者を呆れさせることを「転」であると勘違いしてない? >巻島君 >>ああそうか。初期状態で事件に絡んでない遥が、事件の重要人物になってはいかんのか。  まぁだ、勘違いしてるなぁ。  「話の中心にいなかった人間が、事件の最重要人物になってはいけない」と、そう言っているのだが。  シーンの最初から登場させておけとか、話に絡めておけとか、そんな低いレベルの関連度の話をしているのではないのね。  そもそもの始まりから話の中心にいない人物が、いきなり、ラスト近辺で最重要人物に浮上してくるなんて、変だろ?  そう言っているのだが。  たとえば、だね。  どのくらいの「関連度」があれば良いのかというと……。  主人公にはうまく距離を取れないでいる幼なじみの少女がいる。  そして主人公は宇宙人だった記憶が目覚める。同じように記憶に目覚めた仲間もできる。彼ら三人には、本来、使えるべき「主」がいた。その「主」を守護するための存在として、この世に転生したのだった。  その「主」とは、主人公の幼なじみだったりするわけだ。  とか、こんな形で、「話の中心」にいるのであれば、幼なじみはラストで最重要人物として浮上してきていいよ。――っていうか、そもそもはじめから、キャラ配置的に「最重要人物」となっているわけだけど。 >>新木さんは「幼なじみ」と「ヒロイン」という言葉を使い分けているので、おそらく「ヒロイン」=「沙耶」ということなのだろう。  これはまっきーの読み違い。  いままで「ただの幼なじみ」というだけの属性しか付いていなかった少女が、いきなり「ヒロイン扱い」になっているので、言葉を変えて、揶揄しただけ。 >>2人が距離を縮めるのは、「連帯感」ではなく、「遥の危機を祐貴が助ける」ということだからなのですね。それでお互いの好意を自覚するという。  じゃ、この話みたいな大げさな展開なんて、いらないじゃん?  このくらいのことだったら、「集団に囲まれる生課題」程度のことで、達成可能だろう?  こんな長編で書くようなことか?  これ、「二人が距離を縮める話」であるとして、その方法が「遙の危機を助ける」ということであるなら、長編で書くようなことでもなくって、短編かショートショートでOKな話なんじゃないのか?  まあ、そもそも話の中心にいなくて、途中もぜんぜん出番なんてなくって、最後にぽっと出てきて「好意を確認し合って距離が縮まった」なんていう展開なんてもんは、まあ、話全体から見ればオマケみたいなものだな。「エピソードなにか一個」で済むようなことだし。そーゆーのが、話のどっかにオマケとして入っていたっていいだろう。  しかしそれを「本筋」とするのなら、こんな長編まるごとなんてものは、いらんのね。 >みやびさん >>書きたいのは、どっち? >>両方は不可。このふたつは別の話なんだから。  なんで二者択一を迫る?  いいじゃん、二つ書かせりゃ。 >唯野君の悪い癖 >>これはどこが関係無いでしょうか。入れてあるエピソードは全部必要性があると思うのですが。  以前、僕に対しても、指摘されたときにこんなふうに返していたけど。  これって、まるで抗議しているように見えるぞ。「必要じゃない場所があるっていうなら、言ってみろよ?」――みたいに読めてしまうってことね。  もし「教えて欲しい」と思っているのなら、自分でそう思い当たる箇所を、いくつか揚げてみたりすること。 >光来さん >>綾波、某ゲームではいろんな姿見せてますよ(笑)  ゲームの綾波と、各種イラストの綾波は、あれは「ある人達における心の中の綾波」です。あんなものは綾波ちがうー。綾波は私服なんて着ないのです。本編の中じゃ着てないし。学校の制服とプラグスーツだけだし。  んで、そんなオフィシャルなパチモンの話は、どうでもよくって。  その「彼女も私服を持っていたのだ」っていうのって、これ、使えません?  たとえばずっと制服or死神の服だった彼女が、主人公にはじめて私服姿を見せるタイミングで、「心を開きつつある」ことを示すエピソードとして利用するとか。  光来さんが「考えていなかった」わけではないとわかったけど、でも、執念が足りないっていうか――。  使えるものはなんでも利用して、話を生き生きとさせる材料にしようっていう執着心が足りません。  そんな「薄い」ことで、人様を楽しませる話を書けるわけないでしょう。  もっと濃く、もっと執念を持ちましょう。  んで、今回出してきた無数のパターン。  このうちで、話にいちばん「メリハリ」がついているのは、どれですか。  はっきりした「転」があるって意味ですが。  いちばん波瀾万丈で、退屈しないものは?  なおかつ、展開としてわかりやすいものは?  フラグを立たせる順番が、話にとってはどうだっていいのことなのであれば、あとは「読者の楽しさ」のことを考えるべきですよね。  フラグを立たせる順番で、話は退屈になったり面白くなったり、地味になったりハデになったりします。  1→2→3の流れが、当初考えていたものだと思いますが。  これはその点でベストなのですか? >>私がこういう言葉使うときって基本的に、自分じゃ別の言葉で説明できないからだったりするんですよ。  ダメです。なに言ってんですか。  そんなんじゃ、その言葉を使う「資格」なんてないです。  卑しくも作家たるものが、自分では説明できもしない言葉を、なぜ使う?  そんなワケのわかんない食材(言葉)を使って作った料理(文章)を、人に食べさせないで(読ませないで)ください。困るし。迷惑だし。 >>私はブラ透けよりも、濡れた髪や湿りを帯びた頬やまつげ、の方がドキドキ  ブラ透けと、濡れた髪と、両方書けばいいのに。  どうしてみんな、「片方」しか取ろうとしないのだろう?  両者が「相反する」ものではないかぎり、両取りしておけば、どっちの読者も獲得できていいでしょうに〜。 -------------------------------------------------------------------------------- //唯野さん「生課題」 No.5212 投稿日 2002年8月23日(金)22時10分 投稿者 かねやん  とりあえず、メモ書きだったNo.5203の補足から。 >ジジくさいとか >>夏休みを利用して来年通う中学校に行ってみようというのは、いいアイデアだとケンジには思えた。  ここには、家の中にいて時間を持て余しているケンジって情報が含まれていますよね。 家の中でゴロゴロしてながら「なんかやることねーかなぁ」と考えていたら、突然思いついた「名案」なわけです。  中学校に行くことよりも、いかにヒマを潰すかってのが主目的なわけです。  さて、せっかく時間を潰すものがみつかったのに「暑いから夕方まで待つか」ってのはジジくさくありません? 暑さよりもヒマであることのほうが小学生には耐えられないでしょう。 >夏期講習  はむ。受験目的じゃない夏期講習ってのもあるんだ。これは知らなかった。  このへんは時代の違いなのかなあ? ゆとり教育のせいなのだろうか?  己のころは、「夏休みまで勉強するなんて、ばっかじゃねえ?」って風潮があったんだけど(友達のあいだだけどね) >シローの口調  ませているって言うよりも男らしいって野太い声のイメージかな?  私立中学を受験するのも自分の意志ってイメージだしね。  口調がどうこうよりも、考え方自体がしっかりしすぎてるって感じですね。 >>視点の保持者はケンジではなく、ケンジの真後ろにいてケンジの心を読むことができる幽霊さんのつもりで書きました。なので幽霊さんは「雑談」と認識できるはずかと。  ケンジの視点とは感じたけど、幽霊さんの視点とは感じなかったです。  幽霊さんの視点であるのだとすれば、幽霊さんが見ているってことがわかるようにしないと、やっぱり「雑談」で引っかかるです。 >エピソード的に関係ないものが多いとか。  不必要って言葉は悪いかな? エピソード的に弱い。印象に残らないってところかな。 別のものに置き換わってしまったら困るってエピソードに感じないです。  どうして舞台が夕方から夜にかけてにしたのかとか、中学校にいこうとするとか、自分の家で遊ぶとか、そういったことの理由が弱い気がします。  シローの元気が無いことは、そうだったことすら忘れてた(^^;;  ええと、話の筋としては 起:夏休みに親友のシローと出会うケンジ 承:シローと遊ぶ 転:別れるとき、もう遊べないことを伝えられるケンジ 結:自分の周りが変わっていくことに気づくケンジ  になるかな?  この筋に直接関係してることより、それ以外のことの文のほうが多い気がしました。 >新木さん >>ホントか? >>絵や映像では、注目させる箇所はコントロールできないものなのか?  コントロールできます。  雑誌のどこのページを見ても、あるいはどのコマを見ても、注目する場所をコントロールされてます。  でも、コントロールであって強制ではないです。  小説は強制になってます。  本当か? 小説の文章って強制しているんだろうか?(自分で書いてて引っかかった)  そもそも僕が小説に強制力があると考えたのは、小説は同時に2つ以上のことができないからだ。  漫画だと一つのコマで同時にいくつものことが起きてるときがある。それをどんな順番で見ていけばいいのかコントロールが効いているけど。前見た部分に目が戻ることがある。  小説では前の文章に目が戻ることは無い。書いた順番に視点は入ってくる。  これが小説の視点に強制力があるって考えた根拠になっている。  でも文では戻らなくても、頭に描いた映像は戻って見たりしてないだろうか?  文だけ追っかけていくのであれば単なる文字の羅列にしかならない。そうじゃないのは頭に映像が浮かぶから。  ちと混乱中。 -------------------------------------------------------------------------------- 新涼の季節 No.5213 投稿日 2002年8月24日(土)00時09分 投稿者 弟切 千隼 暦の上では、本日は処暑です。古来、暑さが一休みする時期と言われています。 それにしても今日の関東地方は涼しすぎる気がしますね。数日前までの炎暑が信じられません。 >>ベリルの話 主人公ベリルの初期状態と終了状態を考え直してみました。 初期状態(起)…天才的に優秀な人。仕事に対する熱意がすべてに優先しているため、周囲の人に対する思いやりに欠ける。言い替えれば唯我独尊状態で、自分は独りで何でもでき、それが正しいことと思っている。 終了状態(結)…天才的ではなくとも、優秀な人。仕事に対する熱意はある。しかしそれがすべてではなく、いろいろな人に支えられてこそ自分があることを自覚していて、周囲の人に思いやりを示す。 上記をもっと簡潔にしますと、 起:仕事への熱意が大、人々への思いやりが小 結:仕事への熱意が大、人々への思いやりが中 といったところでしょうか。 仕事への熱意だけ見れば、ベリルは最初と最後とで変わっていないように見えます。 けれども、人々への思いやりという点では、ベリルは劇的な変化を示していますね。ここがベリルの成長した点ということになります。 では、このような起と結があるとしたら、間をつなぐ承と転はどうなるでしょう? 承は、起で始まった流れを受けてそのまま同じ方向へ行くものです。 ということは、承は以下のようになるでしょう。 承:仕事への熱意が極大、人々への思いやりが極小 転はそれまでの流れをひっくり返すものですから、以下のようになるはずです。 転:仕事への熱意が小、人々への思いやりが小 起承転結をまとめて書くと、 起:仕事への熱意が大、人々への思いやりが小 承:仕事への熱意が極大、人々への思いやりが極小 転:仕事への熱意が小、人々への思いやりが小 結:仕事への熱意が大、人々への思いやりが中 となりますね。 上の起承転結を、「優秀な科学者ベリルが、科学技術の退化した未来社会で冷凍睡眠から目覚めて活躍する」という今までどおりの話の筋に組み込むとすれば、一行コンセプトは、 「どんな状況にあっても、人間は支え合わなければ生きていけない」 だと考えます。 眠気の忍び寄る脳みそで考え続けると妄想が芽生えてしまいますので、今日はここまでとします。続きは次回に。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5214 投稿日 2002年8月24日(土)03時37分 投稿者 新木 伸 >かねやん >>そもそも僕が小説に強制力があると考えたのは、小説は同時に2つ以上のことができないからだ。  基本としては、そうだよね。  小説の場合、ひとつの文章では、一つのことしか書けない。  普通はね。  しかしその「上」があるのだな。  ひとつのことを書いているにも関わらず、他のことまでも、同じ文章の中に込めてしまうこともできる。  たとえば女の子が、告白したとする。そして振られて、走っていったとするよね。そんなシーンがあったとする。  ここで彼女がどんな「表情」をしていたのか……。  まったく書いてやしないのに、読者の脳裏には「ありありと浮かぶ」ような文章。そういうものを書くことができる。  その部分の文章は、「走る」ことに関してだけなのに、なぜか「涙」が脳裏に浮かぶような、そんな描写があったと思いねぇ。  うまいサンプルでも出せればいいんだけど。  このあたりの文章は、僕もほいほい気軽に出せるようなもんじゃないので、割愛する。  1冊の中に、複数箇所あればいいほうだ。  表情のことなんて、どこにも書いてやしないのね。  なのに読者の脳裏には、女の子の表情が、なぜか浮かんでしまうわけだ。  この域にまで達すると、小説というのは、表現の自由度がかなり広がってくる。  絵や映像メディアでさえ不可能な、「複数のことを同時に観せる」ということが可能となる。  たとえば、そのシーンでは、おもにこんな情報が載っていたとするよね。  「走り去る勢い」「翻るスカート」「こぼれ落ちそうな涙」  これをどういう順番で読みとるか。  マンガだと、こうなる。 1.(作者推奨1番目)「走り去る勢い」 2.(作者推奨2番目)「翻るスカート」 3.(作者推奨3番目)「こぼれ落ちそうな涙」  コマの中央に描かれているものが、まず作者推奨の一番目。  普通はそこに目が行くもの。  その他に、同じコマのなかで読者の目がゆくものとしては、次にスカートを見て、最後に「涙」なんて順番であったとしよう。  しかし、どうしたって、コマの中央に書いたものは一番最初に認識されてしまうわけだな。それがマンガというもの。  小説の場合、上記の「書かずに書く。複数のことを同時に観せる」ということがやれると、物事に優先順位を付けないで、すべてを並列に、同時に伝えることができる。複数の概念を、読者の脳裏にまったく同時に送りこめるわけだ。  これはじつは、スゴイこと。小説にしかできない、スゴイこと。 >弟切さん >>起:仕事への熱意が大、人々への思いやりが小 >>結:仕事への熱意が大、人々への思いやりが中  この起結だと、この話っていうのは、「人間的には未熟な天才が、天才のままで、人間として成長する話」――てなことになるわけだが。  ちなみに「天才」の部分はまったく変化しない。  だからそれは除外してみる。  べつに「天才」という縛りがなくても、変化する部分だけに着目すれば、話の筋はつかめそうだ。 「人間的に未熟な人物が、成長する話」  ――と。こういうことになったけども、これでいいのかな? -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ(長文です) No.5215 投稿日 2002年8月24日(土)13時20分 投稿者 とんびの羽根 >唯野さん > お題「小学生さいごの夏休み」 【215】 >>夏休みを利用して  すでに夏休みに入っているなら、利用するはおかしい、主人公は選択する余地が無いからね。それに無理矢理利用すると言ってるなら、言い訳をしているように見えるけど、誰に対して言い訳してるのかは不明。さらに、この場合2行続けて夏休みと出てくるのが全く無駄。  夏休みに入る前なら、休み前に無理していくか、夏休みを利用するかを選択できる。故に、一行目は夏休み前でなければならない。 >>午後四時  7月21日なら、昼間が暑かったのなら我慢できる程度に涼しくはならない。  まだ暑いけど我慢していくということだと思うけど、涼しいという言葉を使うことが不適当なんでしょう。 >>アパートを出た。  部屋を出たときの、室内との変化が意識されてない。  外の空気、天気、風、音、匂い、光線などの描写がないので、夏休みという設定が素直に受け取れない。  このアパートを出た瞬間に、世界に色が付く、アニメならタイトルバックを流して、主人公の住む夏の町の広がりを、読者にじっくりみせて、物語に入る前の「ため」を作るような所ですね。 >>団地を抜け、交差点で信号待ちをしていると、ケンジは道路の向こう側で  風景が記号化している。完全に張りぼての舞台を浮かべるしかなくて、読んでいてつらい。 >>クラスメートのシロー  クラスメートって使うかな、同じ組の「ともだち」か、普段くちをきかない「同級生」かだと思うのだけど。  シローって最近います?単に疑問です。四男なのかと受け止めたけど、合ってる?つまり四郎。  史郎、志郎、士郎、司郎、いろいろあるのは知ってるけど判然としないですね。どれがキャラに合うのかもわからない。 >>ケンジは小走りにシローのもとへ近付いた。  その前に声を掛けない?小学生ってまだ声が甲高いから、近づく前でも声が通るじゃない。暑いのに小走りするより、先に声掛けるほうが小学生的には圧倒的に楽なんでしょ。これが高校くらいだと、ドスをきかせて声をかけるか、近づいてから声を掛けるかという選択になる。高校生なら小走りにもならないでしょうけど  信号とか無くって、下り坂なんかでだったら呼びかけながら駆け寄っても不自然ではないな。 >>「ん? おーケンちゃんか」  おじさんな応え方だと思う。政治家が面会者に親しみを込めようとしながら、相手の目線に立つことができないみたく、尊大さのにおいがする。もしかして家が政治家なのか。大人びたというのとはちょっと異質です。 >>微笑んで片手を軽くあげた。  うかない顔から微笑に変わる部分が描写不足、無理矢理微笑をつくったのか、仲間にあってほっとして思わず微笑が漏れたのか、その違いを描いてあれば、その後の展開への伏線になります。終業式で元気のないシローに気づいていなかったのなら、ここは描写を流していてもいいのですが、気づいていてそこを見ていないのはまずい。  気遣う意志をもってみても、主人公は多分シローの微笑が本物かはわからないだろうけど。ここで主人公は、いつもどおりのシローだと確信する、思いこむ、安心する、なんか変だと思う、すごく変だと思う……。そのあたり確定して欲しいです。 >>「何やってんだ?」  「どこ行くの」ならわかるけど。あるいは立ち止まって何かしてるなら、そうだろうけど。  たまにあう友達に「(最近)何やってんだ」というのとは違うし。 >>「オレ?   おまえしかいないぞ。 >>これから塾行かなくちゃならなくてさ」  説明セリフに聞こえる。「塾」ってぽつり言うとか。説明するにしても「親が塾にいけって」と、親に責任をおしつけるとか。  自分の意志で行動してるなら、淡々と「塾に行くところ」と事実だけ伝えるとか。 >中断  すみません、ここで挫折してしまいました。気力が萎えたのでここでやめます。(ヘタレだ) >イラスト関連(No.5183)  もともと視点を考える途上で出てきたことなので、なんとか視点の理解に生かしたいと思います。  わたしが濃ゆい読者かどうかは、視点の理解については関係ないので反応しないことにします。 >>ヒロインは主人公の胸に飛びこんでゆきます。半分泣き顔の、でも喜びの顔です。 >>――こんなシーンがあったとします。夢境学園の1巻のとある1シーンですが。 >>読書の達人であるとんびさんは、ここで当然、脳裏にこのシーンの情景を浮かべるわけですね。彼女の表情なんてものが、ありありと、浮かんでしまう。  わたしの場合、ありありと情景が浮かぶことはあんまりないんです。  第一面白い文章ならあまり細密にイメージ浮かべてたら、読むスピードに追いつけないですね。  たとえば現実に自分が誰かを追いかけて走っているとします。目的は相手を捕まえるか追いつくことです。この場合はとにかく相手より先に自分がへばったら負けです。へばらないためにはスピードに乗ること、自分の走りのリズムに乗ることが重要になってきます。相手や周囲をくっきりとイメージとして認識することより自分のテンポとリズムが重要だから、視覚情報をあえて自分で制限している。わたしは目が悪いので、相手に注目するときも、目の悪いイメージのままで見てるというのもあるようです。  でもこういう一度止めてじっくり見たい場面だと、多少は浮かびます。ただし主人公の困惑している表情の方もダブルで重なって浮かんで来るというか。  夢境学園の場合は少年マンガふうなので最初に浮かぶのは少年の胸に飛び込んでいるヒロインの表情ですが、そこへ表情の見えない主人公(島本和彦ふう)という大ごま、さらにそこへ少年の表情の方も時間差をおいて被さってくる。う、いかん、書いてると本当に浮かんでくるし……。濃ゆい読者でけっこうです。わたしが悪かった。 >人称と視点  ここ数日レスを書かずにまったりと考えていたこと。  一人称は小説の独擅場か。  マンガでの主人公の表情はどの視点なのか。  少女マンガで相手の表情を描写していて、それをみている主人公の後頭部まで描かれるのはどういう意図か。  主人公が相手に背を向けているとお互い表情がわからないのに、両者の表情が見えるカメラ位置はだれの視点なのか。  テレビドラマでカメラと主人公の視線が交差しないカメラ位置はどういう意味があるのか。  新木さんの説明(やはりNo.5183)はいろいろ考えるきっかけになりました。  (一人称よりの)三人称の視点と言っても、語り部の視点、随行カメラマンの視点、舞台での観客の視点、テレビカメラの視点、姿見で自分を映し出す視点、全員に焦点が合っているパノラマ写真の視点、遠距離からのアップの視点、天井より上から透視して見下ろしている視点、天井や壁を取り外した舞台セットを利用した視点)といろいろあリマすね。  では、なぜその視点なのかは、小説の視点を考えていただけではどうしてもわからない。    ここから視点を意識して少女マンガを読んでみました。これまでは意識してませんね、これが多分初めて。  少女マンガは一人称でした。しかし絵は一人称よりの三人称です。一人称の絵は非常に少ない。  なぜかというと絵の存在理由は、主人公を見せるためにあるから。(これはテレビや映画でもそうでした)  主人公が見るものを見せるためではない。(ただしテレビや映画ではドキュメンタリーという、主人公ではなく、見るもの触れるものを見せるジャンルがある)  主人公が見たなにかのみを描くのではなく、何かを見て心を動かされている主人公のほうを見て欲しいという絵が非常に多い。そして一人称の主人公の心情が三人称の絵の中に直接地書きされている。あるいは心情も省略して絵だけで勝負する。  例:彼女が男と抱き合っているシーン。小説だとそれを見ている主人公から見た視点と、主人公の気持ちの描写になる。マンガやドラマでは、抱き合ってるシーンの横にそれを見ている主人公の姿がはいるケースが非常に多い。主人公は今このシーンをどんな状況で見ているよって明示しなくてはならないんです。一人称小説のように主人公に視点があるんならここに主人公の姿は必要ないというか、あってはいけない。  つまり一人称の少女マンガは「わたしを見て」ということだと思います。「わたしが撮った、わたしが感動したものの写真」を見て欲しいのではなく、「わたしが感動しているものをみて、感動しているわたしの写ってる写真」を見て欲しいのです。極論すると「わたし(主人公)が撮った写真」ではなく、「わたし(主人公)が写ってる写真」を見て欲しい。  そして三人称のテレビドラマは「この人を見て」ということだと思います。「この人(主人公)が撮った写真ではなく」、「この人(主人公)が写ってる写真」を見て欲しい。    少女マンガとテレビドラマを対照させたのはそれぞれの特色をつかみたかったからです。  じゃあ小説はどうなんだろう  ここで、それじゃ一人称小説の視点はなぜ一人称なのかと言う疑問がでてきました。主人公が見たもの感じたものを描きたい。  のほかに。そう感じる主人公を見せたい。そう感じる自分(主人公)を見て欲しい。という欲求はクリエータに普遍的にありそうです。  それなのに、ほかのジャンルで使われている手段(視点)をなぜ封印しているのだろう。というか封印しているんだろうか。  このあたりが自分の課題として浮かび上がってきたので、しばらくそのあたりを意識しつつ作品を見ていこうと思います。  少年マンガの考察が抜けてますね。  「俺をみてくれ」という少年マンガはあるのか、少女マンガと少年マンガは完全に別ジャンルなのだろうか。など。  「俺はいいから、俺のしたことをみてくれ」というのはあるだろうな、これも広い意味で「俺をみてくれ」だと思うけど。  少年向けライトノベルの視点は少年マンガの視点もチェックする必要がありそうです。(へたれなので、チェックはまだです) >> 想像力に欠ける人にも、想像不要で「実際に目で見て」もらうために、イラストは存在しているわけです。対象読者層の人にとっての商品価値を上げるために。  新木さんにまとめて頂いた部分で非常に参考になったのは、絵の存在理由は補助だという割り切りです。  画像のあるほかのメディアでは文章、ナレーション、独白のほうが補助になっていて、役割が逆転してるのです。  わたしはこれを認識しないまま絵とイラストの関係を考えていたから混乱して収拾がつかなくなっているんです。  新木さんが明言してくれなかったら気づくのがもっと遅れたに違いない。  混乱はまだ続いてます。長年の習慣として染みついている部分があるので、また時間がかかりそうです。     >紫刑事バッドエンド  OFF会で叩かれ済みだったのか、それなら説明しなくてもよさそう。紫さんの反応次第で真相究明に移らないといけないかと考えてました。  むしろ叩かれてるのになぜなおらないのか、が問題です。  辻村を悪人にしたくないとか、そういうレベルではないと思うのです。  だいたいバッドエンドになると辻村は悪人決定してしまうのだから、むしろ積極的につぶしておかなければならないはずなんですよね。  うーむ。 -------------------------------------------------------------------------------- //書かないで書くこと No.5216 投稿日 2002年8月24日(土)19時58分 投稿者 かねやん >新木さん  ああ、書かないで書くってことが思考から落ちてましたね。  それを突きつめていけば書かないで映像を浮かばせることに繋がってくる。  書かれてなくても映像が浮かぶってのは何度も体験してるです。  それがどのようにコントロールされているのかまでは把握できないのですが……  まあそれを考えるのは保留しておこう。  その前に、1つの文で1つのことをコントロールできることのほうが先決だもんな(苦笑)  読んだ本を解析するときに考えることにします。 -------------------------------------------------------------------------------- レスと中間報告 No.5217 投稿日 2002年8月24日(土)23時52分 投稿者 紫ゆきや >新木さん(5183) >>朝の道場破りのシーンから、放課後まで、時間をあけている理由は?  ひとつは、翔子が遅刻しそうな時間に来るエピソードのためと、一応学生なので授業を優先するということで。  もうひとつは、新木さんも書かれているとおり、負けた直後に河原で悔しがっているほうが自然に思えたので。  朝負けて、おとなしく授業を受けて、夕方に悔しがってるのも何か変かなと。 >>しかし、それだけのためにテンポを落とすくらいなら、腰据えてアイデア出しをやって、「時間があいても悔しがっている様を見せつける方法」てなものを考え出すべきでは?  なるほど、たしかに「試合の盛り上がり」と「その他のエピソード」で、どちらを優先すべきか? この話ならとうぜん前者ですね。  「試合を朝やっていた場合」のパターンで、アイディア出しをしてみます。 《1》  初日にして学校を早退する辻村。  翔子は朝の試合結果のことで授業に集中できず、窓の外を眺めていたため、校門をくぐる辻村を見つける。  昼にでも再戦しようと思っていた翔子は、逃げる気か、と後を追う。  翔子は、学校からほど近い河原で、自分自身に怒りを向ける辻村を目撃する。 《2》  自暴自棄になった辻村は、初日にして他の生徒(一年で悪ぶってる連中)と衝突する。  校舎裏で、囲まれた状態にもかかわらず相手を挑発する辻村。  殴られながらも反撃しない辻村を目撃し、助けに入る翔子。 《3》  翔子が昼休みに(一分で昼食を終わらせた後)一年の教室へ再戦を申し入れに行くと、辻村は不在。  学校中を捜しまわった翔子は、校舎裏で立ち木を殴りつける辻村を発見する。 《4》  帰り道、河原で大の字になっている辻村を見つける翔子。  近づくと、その拳は血で染まっており、近くにあるコンクリートの橋脚がヒビ割れ、そこにも血がこびりついているのを見つける。  少ないですが……方向性としては、こんな感じかなと。 >>あと、帰り道での河原のシーン。 >>こっちは逆に、「悔しがっているところを見かける」「再戦」までのあいだが、短すぎ。 〜 >>まず読者と主人公の双方を「辻村が負けたことに悔しがっていた」と誤読させておいて、あとでそれをひっくり返して 主人公が気づくとともに、一緒に驚かせる――ぐらいの芸は欲しいところ。  なるほど。  たしかに、それが無かったら何のための一人称かわかりません。  やってみます。  ありがとうございます。 >>ついでにいうと、2回目の対戦シーン。 〜 >>これは最低な展開だね。  あう、すみません。  これはとても恥ずかしいのですが……白状しますと。  読み手がズッコケルような展開を笑いにできないかと、そう思っていました。  今は、そんなものは、投げ出されて終了であることが理解できました。  もうしません、すみませんでした。 >>彼女があえて「禁じ手」を使う理由。 >>ちなみに武道経験者として言わせてもらうと、「禁じ手」なんてもんは、使おうと思ってもホイホイ出せるものではないっしょ? 剣道やっていたのなら、わかると思うが。  キャラクターとして。  前に出したあらすじでは、「そういうキャラだから」としか考えていませんでした。  「喧嘩ルールなら、それなりの戦い方をする。ルールが許しているんだから、禁じ手ではない」と思っているキャラです。  設定としては、高校に入るまで、家の道場で日常的に禁じ手も含めた稽古をしていた、というのを考えていました。  ……しかし、これだと、読み手に理解されなさそうですね。  これについても、考えて直します。 >>ああ、その「袖を掴む」なんてのは、それ、ボツね。 〜 >>どこがルール違反なの? だって柔道だったら、いつも掴み合ってやってるじゃん? ――というのが、格闘技を知らない「一般読者」の認識というものね。  なるほど。  新木さんの、とんびさんへのレスを読んで、自分の認識が甘かったことに気づきました。  この話、格闘技に詳しくない人にはサッパリですね。  (いや、詳しい人にもサッパリだったから、当然なのですが) ●禁じ手のバリエーション (新木さんの書かれたぶん) ・袖を掴む。 ・服を破る。(袖を掴むの亜流) ・セクハラ。 ・金的。 ・目突き。 ・顔面攻撃。 ・寸止めルールなのに、本気で当てにゆく。 (今回探してみたぶん) ・足をひっかけて転ばせる。 ・足を掴んで転ばせる。 ・転んだ相手への蹴り(下突きは寸止めに限り、決め技として認められている場合もある) ・連続する押し(瞬間的であれば、掌低として認められる場合もある) ・頭突き。 ・背後からの攻撃。 ・背後への攻撃(後頭部はもちろん、側面から背中を狙うのも禁止) ・投げ技全般(認めている流派もある) ・体当たり。 ・関節技。 ・膝などの関節への攻撃(少ないが認めている流派もある) ・ヒザ蹴り(少ないが認めている流派もある) ・ヒジ打ち(ほとんどの流派が認めていない) ・主審の開始の合図の前、あるいは終了の合図の後の攻撃。 ・噛みつき。 ・相手を侮辱する言葉。 ・技の掛け逃げ(高い蹴りをだして、そのまま転ぶのを繰り返すなど) ・場外へ逃げる(体格差が大きい場合は、押し出されたと判断されることもある)  数倍にはなりませんでしたが、こんな感じです。  今回使えそうなのは、以下の数点でしょうか。 ・顔面攻撃(これは、K−1などでは許されているので、最初に説明が必要ですが) ・足をひっかけて転ばせる。 ・転んだ相手への蹴り。 ・頭突き。  あとは、首への攻撃ですね。  (頭部への攻撃と似ていて、水増しっぽいので上には書きませんでしたが)  首を締める(ひとさし指と親指で頚動脈を押さえる)とか、喉への掌低(相撲でいう喉輪)とかです。  ただ、これも説明が必要かもしれません。 >>ところであれは?  ……あれですか。  女の子の一人称小説で、やるでありますか。  わかりました、やってみます。 >>あと、かわしたの? それとも入ったの? >>かわせたのなら、それはどうして?  先のあらすじを書いたときには、「かわしたけども、大きく崩れた」という、つもりでした。  かわせた理由は、普段から稽古をしていたからです。  しかし、それを説明するエピソードも無いですし。  『やられたように見えましたが……実は、大丈夫だったんです』というのは、あまり好きな展開ではないので改めます。 >>よかったねー。いきなり書き始めないで。あらすじ段階で失敗してることに気が付けて。 >>さあ直そう。  ありがとうございます。  直してみます。 >とんびの羽根さん(5197)  なるほど。  自分が書いたのが、とてもダメな話だということが、ようやくわかりました。  転の途中から話があらぬ方向へ行ってしまったようで。キャラも常識外だし。  かなりとんでもない話でした。すみません。  直しますので、また見ていただければ嬉しいです。  ありがとうございます。 >みやびさん(5202) >>とんびの羽根さんが5197で指摘しているバッドエンドパターンは、OFF会でも言われてたヤツですね。  修正したつもりになっていました。  キャラが人間の思考をしていなかったようです。  読み手に、解決したと納得させるエピソードが必要なんですよね。  その点について考えてみます。 >>読者に感じて欲しいことを、視点キャラが体感しなくてどーする。  なるほど。  いや、だいぶ道を踏み外していたことに気づきました。修正します。 >>パワーのあるキャラクターが、本人の自覚なしに、周囲を巻き込んで影響を及ぼしていく話──を書きたいわけかな? >>そーいうときは、影響を受ける側に視点を持ってくるもんだ。  あらすじ《3》を書いているうちに、何度か「これって辻村視点のほうがいいのかな?」とか、思ったんですが、その理由がわかりませんでした。どうやら、それが原因だったようです。構造を理解していませんでした。  私は難易度4か3の話(異質な感性の持ち主が視点の一人称)を、やろうとしちゃってるんですね? >>というわけで、選ぼう。 >>・翔子「が」、辻村「を」、理解し、更正させる話(翔子が辻村を理解する) >>・翔子「に」、辻村「が」、更正させられてしまう話  翔子が辻村をどうにかする話という路線でいきます。  そこは変えません。  そのために、いくつか変えなくてはいけないことも発生しますが。  ……というか、かなり変えなくてはいけなさそうですが。  それは必要なことなのでやってきます。 >中間報告  上のレスを金曜日までに書きまして、その後、格闘技経験者の友人達に話を聞いてきました。  それぞれ流派も異なれば、面識も無いような数人から得た知識を総合しますと――。  《武術系》の人の中には、無意識のうちに武道でいうところの《禁じ手》が出てしまうような人は、けっこう多いそうです。  《武道系》の人でも同じようなことはあるそうです。顔面攻撃が「有り」で練習を積んでいた人が、顔面攻撃が「禁止」の大会とかに出る場合などで、「つい顔面へ突きを入れちゃう」ことは多いそうです。  そういう《使っちゃう人》が、今までと違うルールに慣れるには、もうひたすら練習しかなくって。稽古の中で何度も暴発させては、練習相手に謝って……というのを繰り返して矯正するんだそうです。  ケンカで相手に重症を負わせたとか、そういう事をキッカケに危険な技を使わないとを決意する人はいるそうなんですが、やっぱり「一度覚えちゃったら、出ちゃうときは出ちゃう」のだそうで。  ――そこまでとは思っていませんでした。  もうちょっとネタを練り直すことにします。  少し時間をください。  すみません。 >生課題  簡単なコメントだけでも、とのことですので、ちょっとづつ書いてみます。 >「小学生さいごの夏休み」(来光さん)  さすがに読みやすかったです。  以下に、気になった点を書いておきます。 >>そこはスタンプのパターンがたくさんあると言われている、人気のラジオ体操スポットだった。  自分の家のほうだと、住んでる地区ごとに指定の場所があったんで、ちょっと違和感を感じました。  「ラジオ体操スポット」というのは……いまどきの小学生だと、こう言ったりするのかな?  このシーンは、あらすじにすると、どうなるんでしょう。  なにか、複数のエピソードがあるように感じました。  夏休みへの期待感というだけなら、もうすこし削れそうな気がします――リボンとか数種類のスタンプとか。  ……でも、実はそれぞれに目的があるのかもしれません。  生課題の指摘って、けっこう難しいですね。  あと、これは課題の趣旨とは関係ないんですけども。  主人公の名前が、ちょっとわかり難かったです。名前は二文字か三文字がいいなあと思いました。 -------------------------------------------------------------------------------- ようやくいつもどおりに No.5218 投稿日 2002年8月25日(日)00時19分 投稿者 光来 唯  今使ってるパソが、なんかそろそろ逝ってしまいそうなんで、4年目にしてようやく新しいの買ったんですが……、ノートはなかなか使い慣れるのに時間が掛かりそうです。  まぁ、今使ってるのも死ぬまで頑張ってもらうつもりではありますけど。  前回のでレスのし忘れ(なんか中途半端に残っちゃってました)。 > 主人公、彼女の兄(血の繋がっていない)とか恋人っていうのは、どうでしょう。 > 昔、そんなパターンの話をしていたんじゃなかったかな? 一番最初の原稿の時。  こういう状態のありましたっけ?  私が血のつながらない兄妹を書こうとすると、偏るんで書いてないはずですので、恋人のほうですよね。  うーん? あったっけ?  ずっと、告白を断られる、のパターンだったはずなんですけど。 > その「彼女も私服を持っていたのだ」っていうのって、これ、使えません? > たとえばずっと制服or死神の服だった彼女が、主人公にはじめて私服姿を見せるタイミングで、「心を開きつつある」ことを示すエピソードとして利用するとか。 > 光来さんが「考えていなかった」わけではないとわかったけど、でも、執念が足りないっていうか――。 > 使えるものはなんでも利用して、話を生き生きとさせる材料にしようっていう執着心が足りません。  あれ? 「私服を持っていることを使う」って書いてなかったっけ? ……あ、レジュメには書いてあったけど、書き落とす段階で消してちゃってたんだ。  その「私服を見せるエピソード」が「心を開く(あるいは彼女の内面を表現する)」のにつながるって、もともと考えていました……No5190で、「私服姿は心を開きかけた状態じゃなきゃ見せないですから」って書いてます。    そういえば、私服を一着も持っていない、ってのは考えていませんでしたけど、最低一着は持っているだろう、とは考えてたんですよね、なぜか。  学校で一日だけ私服を着る必要のある日があって、彼女はそのために一着だけ持っている、という風に(私が通ってた高校、遠足があって、その日は私服登校だったですから)。    それにしても。使えるものはなんでも使おうという気持ちは持っていたはずなんですけど……どうやら「持っているつもり」だったようです。  やはり執念「まだ」足りないですか……。 > んで、今回出してきた無数のパターン。 > このうちで、話にいちばん「メリハリ」がついているのは、どれですか。 > はっきりした「転」があるって意味ですが。 > いちばん波瀾万丈で、退屈しないものは? > なおかつ、展開としてわかりやすいものは? >  1→2→3の流れが、当初考えていたものだと思いますが。 > これはその点でベストなのですか?  最初に考えていた、1→2→3の流れのものは、明確な「転」がありませんでした。  流れを追うと、起承結になっています。  ですから、これはベストではありませんでした。  それで、一番「メリハリ」がついているのは……そもそも、出したもののレベルに問題があるような気もしますけど、Dですね。  死神の仕事を見せてもらうのが、「転」になります。  ただし、このままですと展開としてはわかりやすいですが、波乱万丈としていないので手を加える必要があります。  (というか、このままでは本当にどこにでもある展開ですよ〜) >>私はブラ透けよりも、濡れた髪や湿りを帯びた頬やまつげ、の方がドキドキ > ブラ透けと、濡れた髪と、両方書けばいいのに。 > どうしてみんな、「片方」しか取ろうとしないのだろう? > 両者が「相反する」ものではないかぎり、両取りしておけば、どっちの読者も獲得できていいでしょうに〜。  「相反する」わけではないですけど、両取りするのも難しいように思えるんですが。  これは、その人の目がどこに向いているか、によって変わってくるものですよね。  顔を見て、胸元を見て……だったら、二の腕や太ももにもどきどきさせるくらいしないと、おかしい気がします。  それに、どきどきポイントなんだから、複数あるとなんか嘘っぽくなるような気がしません?  一番気になる部分、なわけなんですから。 -------------------------------------------------------------------------------- 未来予想図 No.5219 投稿日 2002年8月25日(日)02時08分 投稿者 弟切 千隼 ふと気づくと八月の終わりが迫っています。学生さんたちの夏休みも残り少なくなってきましたね。 弟切は学生という身分を離れて久しく、夏休みの宿題に追われることはもうありません。けれども、この時期になると、いつも山盛り残っている宿題を眺めて追い詰められた気持になっていたのを思い出します。 宿題がなくなったかわりに、今は仕事の納期に追われています(;_;) >>ベリルの話 新木さんがおっしゃるとおり、起と結において、ベリルの「天才」の部分は変化しません。途中の転で一度「天才」を発揮できなくなるのは、ベリルの才能そのものがなくなったからではなく、才能を発揮するための熱意が失われたからです。自動車に譬えれば、エンジンもタイヤもどこも故障していないのにガス欠で走れなくなってしまった状態ですね。 その熱意は結において蘇るので、ベリルはガソリンが充填された自動車のような状態となり、再び「天才」ぶりを発揮できるようになります。 この話の結におけるベリルは、一度しぼんでから復活した「天才」と、それまで欠けていた「他人への思いやり」と、両方を身に付けています。「他人への思いやり」は「天才を発揮するための熱意」を減じるものではなく、むしろその熱意をかき立てる場合もあるとベリルは気づき、自分がそれまでいかに多くの人々に支えられてきたか悟ります。 ですから、「人間的に未熟な人物が、成長する話」でいいと思います。 次回以降、より精密な起承転結を考察します。 -------------------------------------------------------------------------------- 生課題 No.5220 投稿日 2002年8月25日(日)02時09分 投稿者 魚住雅則 ただ今から生課題――「親が再婚して出来た異性の兄姉(姉or兄)が、初めて家にやって来た日」を開始します。 制限時間は4時間とします。 前回の生課題にいただいた指摘に関するレスは次回に。 ではスタートします。 -------------------------------------------------------------------------------- あー。 No.5221 投稿日 2002年8月25日(日)06時29分 投稿者 魚住雅則 何とか書き終えたのですが、寝ぼけて生課題の方のタイトルを間違えてしまいました。 一覧表を見にくくしてしまってすみませんです。 ではこれから寝ます。おやすみなさい。 -------------------------------------------------------------------------------- 生課題のお題 No.5222 投稿日 2002年8月25日(日)16時15分 投稿者 新木 伸  直しておきました。 -------------------------------------------------------------------------------- レス No.5223 投稿日 2002年8月25日(日)20時14分 投稿者 魚住雅則 最近わけもなくわさびが美味いです。 昔はあんなに嫌いだったのに。一生食べないと思っていたのに。 小学生のときに喧嘩していたクラスメートの女の子が同窓会でぐっと綺麗になって現れました、みたいな。 もう貴方なしではざるそばは食えません。ああ切ない。 >小学生最後の夏休み それにしても、書くべきことを整理しているつもりで、実際は全く出来ていなかったのだなあ。 以下レスです。 >はせがわみやびさん >3行目で挫折しました…(;_;) 書いている間は何の問題もないと思っていたので、どうにも言い訳のしようがありません。 視点について全く意識していなかったことを思い知らされました。 >巻島さん >元の文章の狙い 基本的な狙いとしては、普段おとなしい同級生が意外にもしっかりしていることに刺激されて主人公も成長するというものでした。 蝉の生死の対比は2番目に込めたつもりでしたが、改めて自分が書いたものを読み直すとどう見ても蝉がメインですね。己でイタいです。 >唯野さん >あと、セミより「嫌な母親」が非常に印象に残り易いのも問題かと思われます。 嫌な大人(自己中心的な母親と子供の話を聞かない父親)を出して子供の方が成長していることを印象付けようとしましたが、消化不良のせいで本題を薄める余計なエピソードになってしまったようです。 >っていうか、セミって夜に羽化するものでは? 以前昼間に羽化している蝉を見かけたので、一般的にそういうもんだと思っていたんですが…… どうも夜明けから朝方に羽化するのがほとんどのようですね。 特殊な例ならそれとわかるように書くべきでした。 >新木さん タイトルを直していただいてありがとうございます。 -------------------------------------------------------------------------------- 開始 No.5224 投稿日 2002年8月26日(月)20時34分 投稿者 光来 唯  生課題「親が再婚して出来た異性の兄姉(姉or兄)が、初めて家にやって来た日」を始めます。  制限時間は3時間です。 -------------------------------------------------------------------------------- 買い置きしておいたじゃが芋に芽が出ているのを発見しました。 No.5225 投稿日 2002年8月26日(月)23時16分 投稿者 弟切 千隼 おかげで今夜の夕食はポテトサラダと相成りました弟切です。肉じゃがという案は、「暑い時期にことこと煮物をすると部屋が暑くなるから嫌だ」という理由で却下されました。 しかし、ポテトサラダを作るのにもじゃが芋を茹でなければならなくて、火を使うのは同じなので、やっぱり部屋は少し暑くなってしまいました(←おばかです) >>ベリルの話 「人間的に未熟な天才が、成長する話」として、四分割を作ってみました。 筋立ては、これまでの冷凍睡眠ネタをそのまま使っています。 物語の前段階:ベリル、生まれ育った社会では自分の能力が生かせないと考えて、冷凍睡眠に入る。 起:ベリル、冷凍睡眠から目覚める。 承:ベリル、目覚めた社会でも自分の能力を生かせないと考えて落胆する。 転:ベリル、能力を生かせないのは社会のせいではなく自分のせいだと気づく。 結:ベリル、自分を変えて未来社会で能力を生かそうとする。 上記の起承転結を受けてまず考えなければならないのは、冷凍睡眠から目覚めたのはベリル自身の意思によるものか、それとも誰かに勝手に起こされたのかということですね。これを考えるには、ベリルが冷凍睡眠に入った時どんなふうに入ったかを決めなければなりません。 ベリルは「この社会では自分の能力を生かせない」と考えて冷凍睡眠に入ったのですから、当然それは彼女自身の意思によるものです。この時、彼女は目覚める時のことを考えていたのでしょうか? よほど自暴自棄な状態で冷凍睡眠に入ったのでない限り、目覚める時のことを考えているのが普通でしょう。「天才」である彼女なら、自分が生きるのにふさわしい社会が訪れた時、目覚めることができるように準備をしているはずです。 さて、それはどんな方法でしょう? 冷凍睡眠中のベリルには、外の世界がどうなっているのか知る術はありません。ということは、彼女が自律的に、例えばタイマーなどで時間を決めて目覚めるようにすると、とんでもない時代に目覚めてしまう危険性があります。 危険性を低くするためには、例えば、彼女が眠っているシェルターの入り口を開けるのに、一定の科学知識がないと開けられないように暗号を使うなどして、一定水準の知的存在が現れた場合にのみ冷凍睡眠から目覚められるように(目覚めさせてもらえるように)しておくのが一番でしょう。他律的な目覚め方ですね。 すでにこの他律的な目覚め方からして、ベリルの他人に対する思いやりのなさが表われています。「自分の能力を生かしたい」という一方的な願いを叶えるために、暗号を解かせたり何だりして赤の他人−ベリルには子供がいないので十中八九そうなるでしょう−をこき使い、お気に召す時代へ行こうというのですから。 「こんな自分勝手なやつは地球が滅びるまで埋めといたれ」と言いたいですよね(笑) しかし、それでは話が始まりませんので、親切なユキマロくんに登場してもらって、彼女を起こしてもらいます(^o^)/ ユキマロがベリルを起こした動機その他については、次回に考察します。 -------------------------------------------------------------------------------- 暑さがぶり返してまいりました No.5226 投稿日 2002年8月26日(月)23時47分 投稿者 巻島翔史  残暑の季節に入りました。  小学生だったころは、今ごろ、自由工作の宿題に追われていたものです。 あらすじのこと> 幼なじみ関連度の話> >>たとえば、どのくらいの「関連度」があれば良いのかというと……。 >>主人公にはうまく距離を取れないでいる幼なじみの少女がいる。 >>そして主人公は宇宙人だった記憶が目覚める。同じように記憶に目覚めた仲間もできる。彼ら三人には、本来、使えるべき「主」がいた。その「主」を守護するための存在として、この世に転生したのだった。 >>その「主」とは、主人公の幼なじみだったりするわけだ。 >>とか、こんな形で、「話の中心」にいるのであれば、幼なじみはラストで最重要人物として浮上してきていいよ。――っていうか、そもそもはじめから、キャラ配置的に「最重要人物」となっているわけだけど。  うぅん……  どうも俺には、↑の例と自分の出したあらすじ(その6)の(幼なじみ関連度での)違いがつかめないんですが……ちと考えてみよう。  幼なじみがいる、という初期状態はどっちも同じなわけだ。  で、↑の例では記憶覚醒と同時に「主」という存在・さらにその正体が浮上し、それによって話の本筋に幼なじみがからんでいる。というか事件の中心だ。しかも記憶覚醒は話のごく初期に起きるから、自然、幼なじみも初期から本筋にからむこととなる。 (これが、「主」の正体に気づくのが後半だったりすると、関連度が薄いということになるのだろう。初期から「主」=幼なじみとしてあれば、御都合主義とはならない)  対して俺のは、男探しという話の本筋において幼なじみはからんでいない。 (ま、あれを書いたとき、俺は話の本筋は「幼なじみ同士がくっつく」だと考えていたので、おかしさは感じてなかったのですが。実際は「幼なじみがくっつく」は本流に沿って流れる小川でしかなく、本流は「謎の仲間ができて事件に引っぱりこまれ、解決する」だったのですね)  話の中心にいる・いないという点での大きな違いがあることがわかりました。並べてみれば一目瞭然だったか…… あらすじその6> タイトル:念波核(仮)  ある夜突然、幼なじみとの距離のとり方に悩んだりする普通の高校生桜井祐貴(さくらいゆうき)は、謎の男に襲われる。不思議な力で体の自由を奪われた祐貴は、しかし自身に隠された能力の片鱗を見せて、男に驚きを与える。そのとき、またまた謎の男女がやってきて、襲った男は撤収していく。  謎の男女は、事の次第を祐貴に説明した。  18年前。地球にひとつの「念波核」が落とされた。それは「念波」を駆使するとある宇宙教団から奪われたもので、教団に反抗する何者かが地球に捨てたのだった。「念波核」は、その教団に入信するさいに体に植え付けられるものだった。  「念波核」は放出して自由にしてやると、母胎内の胎児に引き寄せられる性質があり、落とされたそれは地球のある胎児に吸収されることになった。それが祐貴だった。  さて、その「念波核」は、実は教団が次期教主用に、と考えていたものだった。ある程度以上の年齢にならないと反応が表出しないため、教団は「教主用念波核」を探すのに手間取っていたが、ついにそれを探し当てた。そしてその人間の始末のため、数人で構成される抹殺部隊を地球に送りこんだ。教団はその人間がそのうち教団の脅威となることを恐れ、始末しようと考えたのだ。  そしてサラとショウと名乗った彼らは、自分たちはその宇宙教団を追っているエージェントだと言い、祐貴を彼らの手から護る目的で地球にやってきたと告げた。とまどう祐貴。  そして彼らは、祐貴自身のさらなる安全のために、開花したばかりの祐貴の能力を鍛える役目も請け負っていた。彼ら二人の手から漏れて祐貴がさらわれそうになったときでも、祐貴自身の力で戦うことができれば、さらに安全だと考えたのだ。  さっそく修行が開始される。が、厳しい修行に祐貴は反発。サラと祐貴の仲が険悪になる。そこでショウが彼ら自身の内面・過去を話し、彼女が過去のある事件から厳しい一面だけ表に見せていることを祐貴は知る。  祐貴は再び修行の日々に飛び込んでいく。ときおり部隊が襲撃をかけてくるが、三人の力で難なく撃退していた。  一方、毎日見知らぬ女とどこかへ行く祐貴を見ている幼なじみの小島遥(こじまはるか)は、嫉妬から、祐貴に文句を言う。そのことで、二人の仲が気まずくなる。  ところが、その二人の仲たがいの様子を部隊のある隊員が見ていた。そして遥が祐貴の弱みであることを知り、遥は部隊によってさらわれる。  おそらく罠があることを知りながら、祐貴は助けに行く。祐貴を護らねばならない二人もついていく。  指定された廃工場へ行くと、部隊はサラとショウだけに聞こえる不快な音(地球人とは可聴域が異なる)を出し、動きを一瞬封じた。その隙に2人は捕らわれる。  部隊は、祐貴ひとりを集団で襲う。人質の為に抵抗できない祐貴。気を失いかける。  だが倒れる寸前、遥の顔が目に映る。そこで祐貴の真の力が発動。敵を倒す。  ケンカの原因の誤解もとけ、遥と仲直りした祐貴は、危機を自分の力で乗り越えたことで人間的に成長した。それから敵の来る気配もなく、エージェントの2人は元へ帰っていった。 ・4行プロット 起:主人公襲われ、誘拐されかけるが、土壇場で謎の2人組が現れ追い払う。事情を聞く。 承:主人公修行。ときおり襲ってくる敵も順調に追い払う。 転:主人公とどっちつかずな関係が続いていた幼なじみが敵にさらわれる。 結:助けに行く。戦闘。主人公たちはやられかけるが、主人公の真の力によりなんとか倒す。  行く前に出したのとは微妙に変わってますが……   教授の小学生生課題>  今ごろ言うのもアレかなって気もするんだけど、誰もこのこと言わないんで……  なんでいきなり最後のほうで、「アツシ」という新キャラが出てくるのだ?  あの部分は、一番テーマが込められているところのはず。そこで、そのテーマを言うために、わざわざ新キャラを出すというのは……なんだかなぁ、という感じがするんだけど。  ひとつのエピソードのためだけにキャラをこさえるというのは、単なるキャラの無駄遣いではないかと。 魚住さんの義姉生課題>  カナちゃんというのはなくてもいいんじゃあ……。あれだと葉子の本性が「親友のいうことを間に受けやすい」というような誤読をされるかも。 >>基本的な狙いとしては、普段おとなしい同級生が意外にもしっかりしていることに刺激されて主人公も成長するというものでした。  そうだったんですか。  俺はあのあたりの同級生との絡みが助長だと感じたんですが……それはセミメインで見た場合のことであって、長いのには理由があったんですね。ふむ。 -------------------------------------------------------------------------------- 課題開始 No.5227 投稿日 2002年8月27日(火)14時29分 投稿者 巻島翔史  ええと、これから「念波の生課題」をやろうかと思います。  時間は3時間。  次の次とのことでしたが、俺としては優先すべきは長編のことなので(あたりまえですが)、先にこれをやろうかと思います。 -------------------------------------------------------------------------------- 最近の生課題は No.5228 投稿日 2002年8月27日(火)21時07分 投稿者 新木 伸  「親の再婚」の光来さんのやつは、最後まで読めました。合格〜。  巻島君のは、その「波」っていうの、ぜんぜん、イメージできませんでした。まったくわけわからん。  わかったひと〜? 誰かいるなら、手をあげるように。  「波」を波って書かれてもなぁ……。  そういう場合、僕の知ってる「波」をイメージすりゃいいのかな?  海とか、「波の出るプール」とかで、ざっぷーんって、迫ってくるあれをイメージしろと?  そのわりには、なんか、二人のあいだで拮抗しているようなのだが。  波っていうのは、止まらないから波なのだが。  まっきーの脳内には映像があるのか? ないのか?  あるならそれをわかるように書いてくれ。「波」禁止ね。 -------------------------------------------------------------------------------- 今夜の夕食もポテトサラダでした。 No.5229 投稿日 2002年8月27日(火)23時14分 投稿者 弟切 千隼 なぜならば、昨日たくさん作り過ぎたからです。芽の出たじゃが芋がたくさんありまして(^^;  >>ベリルの話 主役であるベリルの四分割が一通りできましたので、相手役のユキマロのほうを考えてみます。 以前新木さんがおっしゃったとおり、ユキマロに関しては、神秘性を出すためにあえて全部はっきり決めずにおくほうが良いでしょう。 特に、「なぜベリルを目覚めさせたか」については、真の動機を最後まで明らかにしないでおけば、うまい具合に読者さまを引っ張れる謎になるのではないかという気がします。最初のほうで一応納得できる程度の仮の動機を示しておいて、ちょっぴり「でも何だか胡散臭いなあ?」と読者さまに感じさせるくらいが良さそうです。 ユキマロの真の動機が何かというのは、物語全体の構造に関わる重大なことですから、簡単に決めてしまってはいけませんね。これはアイディア出しの対象でしょう。このアイディア出しはとりあえず後に回します。 仮の動機は、「過去の高度な科学知識を生かして、ベリルに仕事を手伝ってもらいたかったから」というのが最も無難そうですね。 となると、ユキマロはやはり科学関係の仕事に携わっている人ということになります。 もちろん彼が生きている時代には、高度な科学技術は存在しないも同然ですから、現代日本の科学者のような仕事を思い浮かべてはいけませんね。もっと泥臭い実利レベルの仕事をしていると考えられます。 昔の日本人で譬えれば、江戸の多才な発明家として重宝がられた平賀源内や、救荒作物としての薩摩芋の栽培と普及に尽力した青木昆陽みたいな人でしょう。 そのような「在野の学者」めいたユキマロを過去からやってきたベリルが見たら、どう見えるでしょう? 神秘性を出すためにユキマロの内面にはあまり立ち入らないことにして、「ベリルから見たユキマロ」の四分割を作ってみました。 起: ユキマロの行動…理由はわからないがベリルを目覚めさせる。 ベリルの感想…礼儀正しい。一応信頼できそうだ。 承: ユキマロの行動…ベリルに仕事を手伝ってくれと頼む。 ベリルの感想……自分を利用したかっただけではないのか? しかし相変わらず礼儀正しい。 転: ユキマロの行動…ベリルが能力を発揮できない理由に気づくのを助ける。 ベリルの感想…自分をこんなに打ちのめしてひどい人だ。 結: ユキマロの行動…ベリルが立ち直るのを助ける。 ベリルの感想…実は自分を見守ってくれるいい人だった。 ユキマロがベリルに彼女を目覚めさせた真の動機を明かすのは、転か結でのこととなるでしょう。 このままですと漠然としすぎているので、次回以降、詳しく詰めてゆきます。 -------------------------------------------------------------------------------- あれこれ No.5230 投稿日 2002年8月28日(水)00時01分 投稿者 光来 唯  どこが境目かはわかりませんが、こっちは冬休みが長い分、夏休みは一週間短いんですよね。  だもので、昨日あたりから、学生さん達が動き始めてます。 >生課題(自分の)  題目は「兄姉」なんですよね。私的に妹の方がよかったんで、妹にしちゃいましたが(笑)  今回も未消化箇所がいくつかあるんですよね。それやろうとすると、枚数さらに増えそうだったんで、見直しのときもそのままにしておきました。  枚数をうまく計算してやれていないので、次はその辺にも注意したいと思います。 >「親の再婚」の光来さんのやつは、最後まで読めました。合格〜。  やった。……って、何が合格なんだっけ?  「視点」だっけ? 「狙いを読みとって実践」だっけ?   >紫さん > 自分の家のほうだと、住んでる地区ごとに指定の場所があったんで、ちょっと違和感を感じました。  普通は町内会とか、地区ごとでどこどこ、って言われてますけど、出ても出なくてもいいのと同じで、場所も強制ではないですよね?  スタンプの話は一応実話。たしか、途中から話を聞いて、変えたはずです。  ただ、低学年のころの話だから……15、6年前か……今はどうなってるかわかりませんけどね。 > このシーンは、あらすじにすると、どうなるんでしょう。 > なにか、複数のエピソードがあるように感じました。 > 夏休みへの期待感というだけなら、もうすこし削れそうな気がします――リボンとか数種類のスタンプとか。 > ……でも、実はそれぞれに目的があるのかもしれません。  時間の関係でまともにあらすじ作ってなかったですからね。  スタンプの話は、近くのラジオ体操の場所に行かないようにするためのものだったんですが……、確かに数種類の意味はなかったです。その場所だけがスタンプだった、でも問題ないわけですし……。  本当は数種類のスタンプは、ちょっと変わった絵で女の子の趣味を描くためだった、とか。リボンは、主人公はリボンをつけてないときのほうが好きだった、とか。まぁ、いろいろ未消化な部分が多かっただけなんです。 >「死神少女」  前回、一番おもしろくなりそうなのは、「普通の女の子として扱う―支える―死神を受け入れる」のパターンにあたる「D」のストーリーとしました。 > 告白し同級生の少女と付き合うようになった主人公は、彼女が何か隠しているよう気がしてならなかった。二人で過ごす普通の恋人同士の日常、それは傷付いた彼女が主人公の家に転がり込んできたことで変わり始める。 > 何も語らない少女。だが主人公は何も聞くことなく、彼女と過ごした。そして、ある日、主人公は彼女が死神という宿命を背負っていることを知る。困惑するが、彼女が死神だということは今までともにすごしてきた時間を覆せるほどのものではなかった。  これをもとに、もう一度あらすじを考えなおしますが、注意しなければならない点がいくつかあります。  まず、「心を開いていく」ことを前提としたあらすじなのに、最初の時点で主人公と彼女は付き合うことになってます。  これはちゃんと理由をつけておかなくてはなりません。心を閉ざしているのに、主人公の告白を受け入れる、ための理由を。  それから、転部で、彼女が死神であったとわかるわけですから、それまで死神をどう扱うか、注意しなくてはなりません。「彼女が死神であること」は物語の柱のひとつでもありますので、起承でも死神を描かなければならないでしょう。  そして、今回も彼女の側の変化が大きいので、主人公の気持ちを終始一貫させておかなくてはなりません。どんな気持ちでいるのか、決めておく必要があります。  これらの点に留意してあらすじをもう一度一から作ります。 >巻島さん >あらすじ6  これだと「幼なじみ」、いらないんじゃないですか?  遥がさらわれたのは人質としてですよね。なのにどうして普通に戦っているんでしょう。  それに、 >危機を自分の力で乗り越えたことで人間的に成長した  って、彼の成長に遙、絡んでいないように見えるんですが……。  幼なじみ、という存在なくしても、このストーリー成り立ちますよね。 >念波の生課題  なんだか、「念波で」戦っている。というイメージがわいてこないんですが。  たぶん、一シーンだけを見ているせいなんだと思うんですが、それこそ「波(水かな?)を扱う能力者同士の戦い」って感じがしました。 >足もとから現れたその緑色の波は、地面を勢いよく這って、ギールと呼ばれた少年のほうへ真っすぐ進む。    「這う」って、波の動きに使うにはふさわしくない言葉のような……。 -------------------------------------------------------------------------------- 雑談 No.5231 投稿日 2002年8月28日(水)00時31分 投稿者 かねやん  TVドラマ「明智小五郎と怪人20面相」  学校の図書室で「少年探偵団シリーズ」を読みふけっていた人間にとっては、懐かしさを感じさせるものだった。  ついでに思い出した昔のことを、ちょっと雑談がてら書いてみます。  僕が初めて小説を書いたのは小学5年生のとき。もう十数年前になるんだけど。  そのころ推理小説ブームでもあったんだろうか? とにかく読むものは推理小説か冒険小説ばかりで、書いたのも「推理小説」だった。  タイトルは覚えてないけど、「龍造寺」って名家で密室連続殺人事件が起こる、という話だった。  我ながら、どこかで見たことある話だって思うけど(笑)  このとき、読者に真犯人がばれないように、どう“誤読”されるかを考えながら書いたり、トリックを考えるために人物関係図やタイムテーブルを作ったのは、いい経験になったと思う。  タイムテーブルってのは意味が通じるだろうか?  それぞれの登場人物が、ある時間、どこで何をやっていたかをまとめた一覧表のことなんだけど、時間差トリックを使うために、これを用意する必要があった。  今だったら、面倒で作れないだろうなあ(苦笑)  ちょっとそんなことを懐かしく思った今晩でした。 -------------------------------------------------------------------------------- 3分の2が終了 No.5232 投稿日 2002年8月28日(水)01時05分 投稿者 羽矢野  九月一日を過ぎれば、現在抱えている、大きな問題が(成功失敗別にして)完全に片づきます。  そしたら、前みたいにできるようになる。  今は“受験生”と同じ状態です。 (会社入っても、試験もレポートも存在する。国家資格とかを、とらなきゃいけない)  仕事終わってから勉強しなきゃならないから、時間がないない。  しかも、現在の業務とあまり関係ないから、丸暗記に近い。  と上のは愚痴です。  気にしないで。 ●あらすじ  何故か他人の心が“色のついた霧”として認識してしまう少年、柳瀬恭弥。ある夜彼は繁華街の路地裏から“黒い霧”が溢れ出ているのに気付く。そこで見たのは、銀色に輝く大鎌で怪物と戦うクラスメイト、鈴森瑞美の姿だった。  覗いているうちに気付かれてしまい、怪物に襲われる。その時、自分の手の中に銃が現れる。夢中で引き金を引く恭弥。気付くとすでに怪物は倒れていた。目の前で、怪物はサラリーマンになる。  恭弥は瑞美から、霧は“界夢”と呼ばれる誰もが持っている心の世界だと聞かされる。そして黒い色は界夢に憑かれてしまった人間の証で、欲や恨みに溺れて人を襲うらしい。さっきの怪物は、取り憑かれた人間が界夢を纏って怪物に変化したものだった。瑞美は自分はそれを祓っているのだと話す。  そして、瑞美は恭弥にも自分と同じ能力があると言う。さっきの戦いで恭弥が出した銃は“祓刀”といい、自身の界夢を武器に作り替えたもので、界夢に憑かれた人間を倒せる力なのだと話す。  他人の界夢が見えるのは、その界夢を作り替えるという才能を持っているからだったのだ。  彼は瑞美よりもはっきりと界夢が見える(彼女はぼんやりとしか見えない。これは恭弥の能力がかなり高いため)らしく、取り憑かれた人間を見つけてほしいと頼まれる。現在恭弥達の高校で起きている昏睡事件が界夢に憑かれた人間の仕業らいのだが、手詰まりの状態にあるらしい。。  恭弥はいったんは断るが、懇願され、結局押し切られる形で付き合うことにする。  その際、恭弥は瑞美から必ず護るので“祓刀”を使わないようにと言われる。  恭弥はずっと力を使っていないので、能力が固定しておらず、このままいくと今をピークにだんだん弱くなっていくらしいのだ。逆に祓刀を使うと、今の強さで能力が固定してしまうため、一生界夢が見えることになるらしい。恭弥はさっき能力を一回使ったので、おそらくもう一度使えば、能力が固定されてしまうと言われる。  恭弥は能力を疎ましく思っていたので、素直にうなずく。そして自分を苦しめている能力がなくなることを知り喜ぶ。  事件を追う二人。その中で恭弥は、自分と違い能力とうまく折り合いをつけていると思っていた瑞美が、同じように能力のせいでつらい思いをしているのを知る。  二人が目をつけたのは、同じクラスの小野寺祐介だった。彼の妹真由美はいじめが原因で自殺未遂をしており、現在も意識不明で入院していたことが判明する。被害にあっているのは、いじめに関係した人間だった。  祐介を見張っていた二人は、ついに女生徒を襲う現場を押さえる。しかし彼ではなかった。祐介は物理的な方法で主犯に復讐をしようとしていたのだ。じゃあ、一体誰が? ふりだしに戻るかに思えたが、その場を黒い靄が包み、祐介と女生徒が倒れる。恭弥はその霧に、真由美の姿を見る。界夢に憑かれていたのは真由美だった。意識不明の状態から、界夢だけが人を襲っていたのだ。  この戦いで、恭弥をかばって瑞美が怪我を負う。駆け寄る恭弥に、後は一人でなんとかすると言い残し、一人病院へ向かう。  恭弥はいったんは事件を忘れようとする。ここで瑞美を手伝って祓刀を使ってしまえば、もう一生能力が消えることはないのだ。しかしそれは、瑞美を見捨てることになる。悩む恭弥。  彼が出した答えはね普通の人間に戻ることよりも、瑞美と共に歩むことだった。  急いで病院へ向かう。そして瑞美のピンチを祓刀で救い、二人で真由美の界夢を祓う。  事件は終わる。界夢を祓った真由美と、界夢に襲われて昏睡していた人間は元へ戻り、再び学校へ通い始める。  それを見ながら、恭弥はこれからも瑞美に協力することを告げるのだった。 ●巻島さん  >>幼なじみとの距離のとり方に悩んだりする普通の高校生桜井祐貴  初期状態が変じゃないですか?  これだったら、話のメインは幼なじみとの関係になるのですが……  幼なじみでてくるのが遅すぎ。  それに、全然話にからんでない。  光来さんも言ってるけど、幼なじみじゃなくても話がなりたつ。  ヒロインじゃないの?  距離の取り方がメインなら、そっちを書かないと。  主人公は劇的な変化があるわけで、その余波で幼なじみの関係がどう変わっていくのか。そっちを主に。  じゃなかったら、話の中心にヒロインを放り込まないと。  現在は何にも関係ない。  人質になるだけ。  >>生課題  念波で戦うシーンを書けと言われてるのに、念波が「波」という一文字でしか表してない。  これは人によって、想像されるものがずいぶんと違うだろうなあ。  と思いました。  ちなみに私は脳内補完をしないように読みました。  映像は浮かびませんでした。 ●弟切さん >>自分を利用したかっただけではないのか?   目覚めさせたということは、何か目的があったということで(ベリルは科学者ので、現実主義者でしょう、きっと)  それを理解しているベリルはこんなふうに思うかな?  だって、こう思うには“100パー善意”と最初に思ってなければいけないですが、それはちょっとあわない気が。  私は逆に、ここでユキマロが自分を目覚めさせた理由がわかって安心すると思います。 >>ベリルが能力を発揮できない理由に気づくのを助ける。  後ここ、意味不明。  とここまで。  さて、今から勉強しようかな。  時間ほしいなあ。  休みほしいなあ。  しくしく…………36。 -------------------------------------------------------------------------------- >魚住さん【218】 「親が再婚して出来た異性の兄姉(姉or兄)が、初めて家にやって来た日」 No.5233 投稿日 2002年8月28日(水)06時20分 投稿者 とんびの羽根  魚住さんの生課題がなんか変だと何日も考えてたのですが、わたしの解像度が低いためになかなかつかめない。ちょっと睡眠不足気味で頭の切れももうひとつだし。  とりあえず全体をまとめてみる。 起「父の再婚で、継母と義姉が同居することになり落ち着かない主人公」  キッチンではこの日から夕食を支度する継母の静音と義姉の葉子、リビングではのんびりしている再婚した親父と、ひとり落ち着かないその息子耕介。  耕介家事を手伝おうとするが、あわてた静音と、しっかりものの葉子に断られる。 承「食卓での偶然のふれあいで、義姉に萌える主人公」  男所帯になれた耕介、女手の入った朝食に感動する。  醤油を手渡してもらうとき葉子と偶然手が触れ、耕介萌える。 転「耕介の部屋でどっきりのはずが、豹変する義姉にげんなりする主人公」  耕介の部屋の入室許可をもらった葉子、自分で部屋の鍵を掛けたうえ、耕介を追いつめる。  葉子は耕介に秘密を守るよう頼み、目を閉じさせる。  耕介が目を開くと豹変した葉子が木刀を突きつけている。  友人の妄想と自分の妄想を並べ立て耕介を脅す葉子  手出しをしない確約をとる葉子 結「部屋を出た途端元の態度に戻る義姉」  宣戦布告をする葉子  部屋を出た途端、態度が一変する葉子  なんだか、まとめにくかった。せりふが多いせいだろうか。 違和感:友人の妄想を真に受けている葉子、友人の妄想、葉子の妄想。  友人の妄想から解決しないと、葉子の妄想も解決しないんじゃないだろうか。  友人の妄想は必要なんだろうか。  話が複雑になるだけだから、生課題では葉子の妄想だけに限定するべきでは無いだろうか。 違和感:耕介の妄想と葉子の妄想のからみ  よく考えると、最初に妄想しているのは耕介ではないだろうか。   家事にはしっかりもので、男に対してはういういしい女の子(実は葉子の演技)   ふたりきりになると大胆になり、エッチな女の子(耕介の願望)  耕介の妄想が、葉子の妄想で砕け散るという展開なんだけど  耕介の妄想を打ち破るのが、葉子本人でなく他人からの受け売りの妄想だったのがひっかかる第一点。  妄想で妄想が破られること自体すっきりしない。妄想を破るのは現実であるべきではないのだろうか。  妄想対決がテーマならそれなりに面白いとは思う。 違和感:葉子の裏と表  テーマは葉子の裏と表だったので、表=演技、裏=妄想ということになります。  素の葉子って存在しないんでしょうか。  それとどこをめくってもまともでないヒロインでいいんだろうか。  ちょっと考えてみたけどヒロインが魅力的だったらかまわないように思える。どうなんだろう。  演技している間の葉子は充分魅力的に見えました。  でも妄想入ってる葉子はやっぱり引きます。抑えてる部分も見られるんだけど、やりすぎだと感じる部分が多かった。  結果的にはあまりにも妄想の分量が多すぎて、ギャグとしてもすべってるんじゃないかと思います。  葉子も耕介も異性に慣れてないようなので、お互いに幻想が入っているのはしかたがないと思いますが、両方とも妄想キャラというのは無理があると思います。キャラが被っているというのか、うまくかみ合ってないというのか。本作はギャグ要素が強いのでそこを指摘することが有効なのかは判断できなかったです。 ヴァイオリンのケース  うちにある木刀ははいらないです。小さい木刀なんだろうか。でも脳天かち割るとか言ってるし。  ケースをもったまま両手をお腹の前で組んで指先を絡ませるとか、後ろ手に鍵を掛けるとかってイメージができませんでした。  女性には木刀はけっこう重たいですよね。さりげなく木刀入りのケースを持てるんでしょうか。  (ヴァイオリンはどうしたんだろう、木刀はどうやって入手したんだろう、そういや盛ろうとした毒も……) すいか  誰が買ってきたんだろう。ヴァイオリンのケースをかかえてた葉子が持ってきたはずがないし、静音さんかな。  木刀のあとなんで、イメージは面白いですね。下手な対応してたらスイカ割りのような目に遭ったんじゃないかと想像ができる。  しかし63 hitもしているのに指摘が少ないな。 -------------------------------------------------------------------------------- レスその他 No.5234 投稿日 2002年8月28日(水)23時06分 投稿者 弟切 千隼 ベリルの話について、今までまとまった分を課題部屋に上げておきました。 羽矢野さんへ > 「ベリルから見たユキマロ四分割」は、御指摘どおり変ですね(^^; ベリルは傍若無人な性質ながら、「何の見返りもなしに自分を冷凍睡眠から起こしてくれる人がいる」と信じるほど純朴ではありません。 ですから、承のベリルはユキマロから起こした理由を聞かされて、「やっぱりそういうことね」と納得するでしょう。むろん、この段階で明らかにされるのは仮の動機です。 相変わらず親切で礼儀正しいユキマロの態度と考え合わせて、ベリルは、「こいつは信頼できる」と判断するでしょう。 転に関しては、私の書き方がまずかったですね。 上記の流れを受けて、転を書き直してみましょう。 起で発生した流れは承でそのまま発展し、転でひっくり返されます。ゆえに、起で「いい人らしい」とユキマロが見られたなら、承では「やはりいい人だった」となり、転では「実はひどい人だった」となるはずです。 転: ユキマロの行動…自分の能力を発揮できないのは、周囲のせいではなく自分自身のせいだ、とベリルに気づかせる。 ベリルの感想…自分をこんなに打ちのめしてひどい人だ。 これでわかるようになったでしょうか? 今回はここまでとします。次回以降、ベリルやユキマロや世界全体の設定を詰めながら、話の筋も作ってゆくつもりです。 -------------------------------------------------------------------------------- 今日は、生課題の感想を。 No.5235 投稿日 2002年8月29日(木)00時10分 投稿者 羽矢野 ●魚住さん  わたしもとんびの羽根さんと同じような感じになりました。  何か変なんだけど、具体的に何が変なのかうまく言えない。  これ、どうしてなのかと考えました。  んで、自分なりに思ったこと。  やっぱり問題があるのは、転と結の部分ですね。 >>演技をしている前半部と本性を出した後半部にメリハリをつける  ってのがテーマですが、まず後半部は本性を出したの?  私は逆に見えるのですが……  前半部が普通の状態で、後半部が友人の影響を受けておかしくなってる状態。  こんなふうに見える。  だから、後半部で主人公が姉を納得させないまま終わるので、変に感じる。  もしもなんだかんだで、姉が勘違いと気付いて、ここで本性(前半部の性格なのか、また別なのか)を出して仲直りとかだったら、私は違和感を覚えなかったと思う。  何にしても、誤解したまま終わってるのがまずいかな。  (主人公が、誤解をとくなり、なんなりのリアクションをおこさず、流されていくだけ)  結とは事態に一応の収拾がつかなきゃいけないけど、この話だと何にも事態が収拾してない。 ●光来さん  おもしろい。  最初に点数をつける伏線とか、父親の策略とか、うまく使ってよくまとまってる印象でした。  話の流れもわかりやすく、起承転結もしっかりとしています。  ただ、主人公の変化が説明しすぎてあるのが残念でした。 >>少女を見ていると、裕也は自分のなかにぽっかりと開いていた穴が埋められていくような気がした。 >>母と、兄を失ったあの日から胸に開いた穴が。  こういうことが直接書いてあると、なんか恥ずかしい。  私だけか? ●弟切さん >>これでわかるようになったでしょうか?  今回はわかりました。  事実を突きつけられて、ベリルが逆恨みする感じですね。  人間臭い心の変化で、いいんじゃないでしょうか。  でも、これってベリルはそう思うことは筋違いだと理解しているの?  それとも、彼女は今まで挫折を味わっていないから、自分の責任を認められない子供の部分を持ってるの?  特にどうという訳ではないですが、ちょっと思ったので。 -------------------------------------------------------------------------------- No.5236 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- 風の強い日における風鈴は、 No.5237 投稿日 2002年8月29日(木)01時24分 投稿者 巻島翔史  ただうるさいだけだったりする。隣の家の風鈴なんですけどね。 あらすじ関連> 光来さん> >>遥がさらわれたのは人質としてですよね。なのにどうして普通に戦っているんでしょう。  一応、「無抵抗にタコ殴りにされる」という過程を経させていますが……  もしや、覚醒後が普通すぎるということなのでしょうか。  自分としては、覚醒した能力は「抹殺部隊レベルの相手だと絶対的に超越している」ような能力だと考えていましたが――これだと万能すぎますね。  覚醒後の戦闘にもなにか見せ場を考えなくちゃなぁ。 >>彼の成長に遙、絡んでいないように見えるんですが……  ううん。  自分のせいで大事な人がピンチになる→その人の前では素直になれず意地ばっか張ってたんだけど、助けにいく  というラインになっているんですが……確かに彼女自身のキャラクターは成長に絡んでませんね。  絡んでいるのは属性とポジションのほう。  「幼なじみ」という記号がそこにあるだけ、と言われても否定できません。  あのあらすじを書いているときは、遥が「話の華」程度のものでも俺は構わないと思っていました。  主人公の能力をめぐる話なので、ヒロイン=「エージェントの彼女」、幼なじみ=「話の華」といううふうに考えていたのですね。  ただ、結局、幼なじみと主人公がくっつくという展開を放らなかったということは、俺がやりたいのはやっぱりそっちなのだ(つまり幼なじみがヒロインになる話)ということです。 羽矢野さん> >>距離の取り方がメインなら、そっちを書かないと。 >>主人公は劇的な変化があるわけで、その余波で幼なじみの関係がどう変わっていくのか。そっちを主に。  上にも書いたとおり、まったくその通りでありました。  そのように直す方向でやります。 念波>  いろいろ、考えたのですが、どうも「高波」のイメージはよくないらしい。 >>海とか、「波の出るプール」とかで、ざっぷーんって、迫ってくるあれをイメージしろと?  いや、もう、まったく、俺の脳内イメージはずばりそういうものだったので、「波」としか書きようがなかったのです。  しかし、そういう書き方をすると、 >>波っていうのは、止まらないから波なのだが。  こういう問題が生じてくる。  俺は「拮抗する波」にまったく違和感を感じなかったのですね。  形状は波でも、実態は精神波みてーなもんだから、拮抗しても違和感ねーだろ、ぐらいに考えていました。  あさはかでした。  波のイメージを念波に使ったら、それは現実の波が持つ特性をひきつぐのですね。「波」という言葉を使って書いた以上。  だから「拮抗」はおかしくなる、と。  念波の視覚イメージとして、「海の波」のイメージは捨てたほうがいいなぁ。  拮抗できるものをまず考えないといけない。 -------------------------------------------------------------------------------- あれこれ No.5238 投稿日 2002年8月29日(木)21時57分 投稿者 光来 唯 >巻島さん > 一応、「無抵抗にタコ殴りにされる」という過程を経させていますが…… > もしや、覚醒後が普通すぎるということなのでしょうか。 > 自分としては、覚醒した能力は「抹殺部隊レベルの相手だと絶対的に超越している」ような能力だと考えていましたが――これだと万能すぎますね。 > 覚醒後の戦闘にもなにか見せ場を考えなくちゃなぁ。  あ。すいません、巻島さん。メモ書きのままでした。  巻島さんが読み取ってくれたように、覚醒後がなんか普通に終わってるな、ってのが、言いたかったことのひとつです。  それからもうひとつ、部隊の連中は祐貴の持っている真の力を知っているはずですよね。  「教主用念波核」を持っている人間を始末しようとしているわけですから。  てっきり人質は目覚めてしまった場合を想定してのものだと思ってたんです。  それなのに、目覚めた時点で人質の役目はもう終わってしまって、この後は普通の戦闘になるんだな、って思ってしまったわけです。  それから、念波、「海の波」のイメージは捨てると言っていますんでもう問題ないんですけど。  波のイメージだと、中〜広範囲攻撃っぽいですよね。  人質を攻撃しないように、その周りの敵だけを倒すって難しいように思いました。 >羽矢野さん > おもしろい  ありがとうございます。  でも、自分ではまだ消化不良だなって思っているものをそう言われると、なんだかむずがゆい感じがします。 > ただ、主人公の変化が説明しすぎてあるのが残念でした。  はい、これは反省点です。  短くまとめようとするとどうしても説明になってしまうようです。   > こういうことが直接書いてあると、なんか恥ずかしい。    そこは、突っ込まれると痛い部分です。このなかで一番、説明的な文ですから。  自分でもどう変わったか描こうと思ったんですけどうまく描けなかったのでそのままにしてたんです。 >あらすじ  いまさらですけど……霧はいつでも見えるわけではないのですか。  祐介の霧の色がわかれば、彼が犯人ではないとすぐにわかるんじゃないですか。   >界夢に憑かれた人間を倒せる力なのだと話す  界夢を祓う武器なのに、人間も倒せちゃうんですか。 >祐介は物理的な方法で主犯に復讐をしようとしていたのだ。  これもいまさら……彼が復讐をしようとしたのは、これが最初なんですか。  それに、いじめをしてた人のほうも、他の仲間達が意識不明になるという状態で普通に学校来れるものなんでしょうか?   > 恭弥はいったんは事件を忘れようとする〜〜    ここの瑞美とともに行くことを決意する流れ。  助けに入るのが間に合うくらいですから、そんなに長い時間悩んでいないですよね。  「短い時間で、しかも自分ひとりで気持ちに整理をつける」  嫌っていた能力を受け入れる(ちょっと違うか)、という重要なシーンなわけですから、ここは見せ場にしないとダメなんじゃないでしょうか? -------------------------------------------------------------------------------- 今日も厳しい残暑の日でした。 No.5239 投稿日 2002年8月30日(金)00時05分 投稿者 弟切 千隼 子供というのはエネルギーが満ち溢れた存在ですね。この暑いのに、我が家の近所では大勢の子供たちが外遊びをしていました。この辺りには意外に健全な子供たちが多いようで、ほっとします。 子供の甲高い声はちょっとうるさいとはいえ、まあ我慢できる範囲です。 羽矢野さんへ > おっしゃるとおり、転におけるベリルは、事実を突きつけられて逆恨みしている感じです。 彼女は、それまで全く挫折したことがなかったわけではありません。第一線で活躍していながら、一度も実験に失敗したことのない、小さな挫折さえ知らない科学者というのは、現実離れしすぎています。 しかし、圧倒的に自分が悪い、というこのような手ひどい挫折は初めてでした。そのため、彼女は自分が悪いことを知っていながら、自分の責任を認めたくなくて駄々をこねる子供のような反応を示します。 さて、ここまでで話の大まかな骨組みはできたようです。これ以上先に進むには、もう少し細かい設定を決めてゆく必要がありますね。 早急に決めるべきなのは、ベリルの専門とする研究の内容と、ユキマロがベリルを目覚めさせた真の動機でしょう。 まずは、ベリルの研究内容から考察します。 ベリルが目覚めた未来社会は、高度な科学技術は退化してしまっていて、やっと産業革命の時代に追いついているかどうかといったところです。例えば航空力学者や電気工学者のような、一定水準の科学技術に基づく設備が必要な学者ですと、こういう世界では役立たずになってしまいます(^^; 数学や物理学といった実利的ではない学問分野の人も、こういう世界には向きませんね。そもそも、弟切には数学や物理学の理論の世界なんて書けません(;_;) この分野は三枝さんにお任せします(^o^)/ いろいろ考えてゆくと、ベリルの専門分野としてふさわしいのは、医学系−薬学系を含みます−か農学系でしょう。どちらも生物系ですね。 生物は機械ものに比べればずっと変化が遅く、数十年という単位ではほとんど変化しませんから、たとえベリルが目覚めたのが五十年後だとしても、彼女が持っている知識のうちの基礎的な部分は使えるはずです。科学技術が退化した世界では、その基礎的な知識こそが貴重でしょう。 医学系か農学系か迷った結果、ベリルは農学系の人とすることにしました。 理由は、医学系にするとどうしてもベリルが直接人の生死を扱うことになり、そちらのほうが重要なテーマになってしまいそうだからです。それではテーマがずれてしまいます。 ベリルの専門としては、農学系の植物育種学あたりがよいのではないかと考えました。これは、簡単に言えば農作物の品種改良をする学問です。これなら、たとえ産業革命前の世界であっても大いに活躍する場があるでしょう。 また、「環境に合わせて姿を変える」という生物の性質を利用する育種学は、ベリルの「転」を演出するのにふさわしいのではないかとも考えました。 ベリルは、自分の能力が発揮できないことを周囲の環境のせいにしていました。しかし、どんな人にとっても理想の環境などというのはありえません。人はみな、それぞれに不自由な環境に適応しながら能力を発揮するものでしょう。 人間と違ってもの言えぬ植物は、もっと必死です。愚痴を垂れることも言い訳をすることもなく、周囲の環境に適応して生き伸びようとします。 植物育種学は、人為的に新しい植物を作り出すというより、植物自身が本来持っている適応力を引き出してやる学問です。このような分野を専門にしていれば、いつかベリルは適応力を発揮しない自分の弱さに気づくのではないでしょうか。 ユキマロの専門に関しても、同じ植物育種学にしようと思います。 仮の動機であるとしても、「仕事を手伝ってもらう」というからには、専門を同じくする人であるほうが自然でしょう。 今日はここまでとします。ユキマロの動機その他に関しては次回以降に回します。 -------------------------------------------------------------------------------- 暑さの陰に秋風が No.5240 投稿日 2002年8月31日(土)00時34分 投稿者 弟切 千隼 相変わらず昼間は炎暑が続いているとはいえ、うちの近所では夜になると涼しい風が吹いてきます。草ぼうぼうの窓の下−我が家は文字通り草深い田舎にあります−からは、こおろぎの声が聞こえてきます。 コロコロリーリーととてもいい声で鳴いてくれるのを聞きながら、「もう少しで涼しくなる」と自分に言い聞かせ、暑さに耐えています。 前回の書き込みNo.5239で、ベリルとユキマロの専門分野を決めました。次に決めるべきは、ユキマロがベリルを冷凍睡眠から起こした真の動機でしょう。 これはアイディア出しの対象とすべきだと考えまして、いくつか出してみました。 1.ユキマロはベリルと血のつながりがあり、高名な科学者である自分の先祖に会ってみたかった。 2.ベリルのことを直接知っている人物が、冷凍睡眠中の彼女を案じながら亡くなり、ユキマロに「彼女を目覚めさせるように」と遺言を残した。 3.ベリルは過去に犯罪または大きな過失を犯しており、それを知ったユキマロは、彼女を目覚めさせて罪を償わせようとした。 4.ベリルは重大な科学知識の秘密を握っており、どうしてもそれを知る必要に駆られたユキマロは彼女を目覚めさせた。 ここで重要なのは、ユキマロの真の動機は、仮の動機を語って隠さなければならないものだったということです。そうでなければ、最初から素直に真の動機を話すでしょう。 この点からいいますと、1と2は何も隠す必要がないと思われますので、失格ですね。 特に2に関しては、「ベリルのことを知っていて、心配している人がいるのなら、その人自身がなぜさっさと彼女を起こさないのか?」という疑問が生じます。 ただし、1も2も、何か条件を付ければ隠すべき動機となり得ます。 例えば、1の場合ですと、 「ベリルは冷凍睡眠に入る前に検査のためと称して卵子を採取されたことがあり、ユキマロはその卵子から密かに作られた人工受精児だった」 とすれば、隠してもおかしくない動機と言えますね。 2の場合なら、 「あるベリルの知り合いが、彼女が冷凍睡眠に入る前に彼女と大喧嘩して仲違いしてしまった。のちにその人のほうが間違っていたことがわかって、その人は悔やんだものの、その頃にはベリルは冷凍睡眠に入った後だった。その人はベリルに謝りたいと思いつつ、『彼女に合わせる顔がない』と、死ぬまで彼女を目覚めさせる決心が付かなかった。その人の遺志を継いで、ユキマロが彼女を目覚めさせた」 とすれば、冷凍睡眠から目覚めてすぐの人に告げるのをためらう理由となり得るでしょう。 どの動機を選ぶにしろ、これだけではまだアイディアの出し方が足りない気がします。もう少し数を出してから選びます。 -------------------------------------------------------------------------------- 今日は返答。 No.5241 投稿日 2002年8月31日(土)01時10分 投稿者 羽矢野 ●光来さん >>霧はいつでも見えるわけではないのですか。 >>祐介の霧の色がわかれば、彼が犯人ではないとすぐにわかるんじゃないですか。  この部分ですが“界夢”という設定が少し複雑で、わかりにくいのが原因ですね。  界夢とは、誰しもが持っている心の世界です。  妄想や願望、そういった自分だけの世界、それが色のついた霧として見えます。  基本的に霧はいつも見えます。  ただ、感情の出し方で霧の量がまちまちになります。  例えば好きな人がいて、その人の想いが界夢の中で大きな割合を占めていたりする場合、その人が隣にいたり、またはその人の事を考えたりしてるときに、たくさんの量が見えるわけです。  なので、感情を殺しているような場合は、見えないこともあります。  この事件の場合、祐介は自分の復讐心を隠しているので、界夢はあまり見えません。  なので、見えないことで容疑者にはなっても、犯人として特定はできないのです。(霧が見えない人は他にもいるため)   >>界夢を祓う武器なのに、人間も倒せちゃうんですか。  これは、書き方がマズかったです。  基本的に祓刀とは、界夢のみを破壊する武器です。  人間自体を傷つけることはできません。  しかし界夢とは精神ですので、これを壊されてしまうと、肉体的ではなく、精神にダメージがいき、気絶したりはします。 >>これもいまさら……彼が復讐をしようとしたのは、これが最初なんですか。  祐介が狙っていたのは、主犯(と祐介が考えている)人間。  彼は復讐しようとずっと狙っているわけですね。  昏睡事件がこのいじめに関係しているとは彼は思っていません。 >>それに、いじめをしてた人のほうも、他の仲間達が意識不明になるという状態で普通に学校来れるものなんでしょうか?  本人達に狙われている自覚がないので、学校には来ると思います。  昏睡事件は原因不明ですし、被害者も数人ですので、自分たちに結びつけるまでいたっていません。 >>助けに入るのが間に合うくらいですから、そんなに長い時間悩んでいないですよね。 >>「短い時間で、しかも自分ひとりで気持ちに整理をつける」 >>嫌っていた能力を受け入れる(ちょっと違うか)、という重要なシーンなわけですから、ここは見せ場にしないとダメなんじゃないでしょうか?  ここはこの話の転で、しかもコンセプトの部分ですから、見せ場です。  確かに、ピンチに間に合いますから、悩んでいた時間自体は短いんですが、時間の長さは関係ないのではないかと。  一瞬で自分の生き方を決めてしまっても読んだ人が納得してくれるくらい、このシーンまでにエピソードが積み重なってれば大丈夫だと思ってます。  それが難しいのですが。   -------------------------------------------------------------------------------- >No.5239 ベリルの専門分野 No.5242 投稿日 2002年8月31日(土)11時46分 投稿者 とんびの羽根 >>簡単に言えば農作物の品種改良をする学問です。これなら、たとえ産業革命前の世界であっても大いに活躍する場があるでしょう。  そうですね、こういう分野で技術をもっているなら凡人でも大いに活躍する場がありますし、ベリルが天才でなくてもすみますね。技術が発達していれば普通の知識でしかないのに周りからは天才のようにみえるのですから非常によいと思います。もしかすると農業高校の女子高生でも充分かもしれません。  ユキマロも自分の仕事を手伝ってくれる有能で可愛い助手ができてめでたしめでたしですね。  というすじでだれか書いてくれないかな(弟切さんは書いてくれないと思うので)  しかし天才というなら「より発達した後世」にさえ重大な影響をあたえるような能力であって欲しいのだけど、なんだかスケールが小さいんじゃないかね。天才ベリルくん。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5243 投稿日 2002年8月31日(土)20時08分 投稿者 新木 伸 >生課題お題  それ、採用。 「小学生のときに喧嘩していたクラスメートの女の子が同窓会でぐっと綺麗になって現れました、みたいな」  言い出しっぺなので、魚住君はやるように。 >弟切さん #5200 >>これは「天才的な人ベリルが落ちぶれて、○○になる話」のはずです。 #5225 >>「人間的に未熟な天才が、成長する話」として、四分割を作ってみました。  だから〜。  これはいったい、なんの話なのよ?  わずか3日で、なんの脈絡もなく、もう「まったく別の話」に化けてしまっているのだが?  それとも弟切さんの中では、「ベリルが落ちぶれる話」=「ベリルの未熟が直る話」ということで、破綻なくイコールで結ばれているのだろうか? >>以前新木さんがおっしゃったとおり、ユキマロに関しては、神秘性を出すためにあえて全部はっきり決めずにおくほうが良いでしょう。  ユキマロの動機とか。  まるで考えるなといっているのではないよ。ある程度のところまでは考えるべき。  前にストップを掛けたのは、ユキマロ側のディテールに踏み込みすぎて、「話の主」であるベリルよりも細密になってしまっていたから止めたわけだ。  ちなみにユキマロを「賢者」としないのだったら、べつに神秘性を出す必要もないので、とことんまで剥いちゃってかまいません。  ただ以前みたいに、主役であるベリルよりもユキマロのほうがキャラとして詳細に作り込まれていて、ベリルのほうがマネキン、ユキマロは心を持った人間――なんてふうに見えるようなことはないように。 >>起で発生した流れは承でそのまま発展し、転でひっくり返されます。ゆえに、起で「いい人らしい」とユキマロが見られたなら、承では「やはりいい人だった」となり、転では「実はひどい人だった」となるはずです。  180度ひっくり返すのは、むしろハイテクニックな部類だぞ?  「転」の役割というのは、「流れを変える」であるわけだから、なにも180度転換しなくたってかまわない。45度ぐらいでも充分。 「いい人かも」→「いい人だった」→「いい人だけど、困っているみたい」→「なんとかしてあげなくちゃ」  ――みたいなことでも、これは充分に「転」になる。これは「45度」ぐらいね。 >巻島君 >>波のイメージを念波に使ったら、それは現実の波が持つ特性をひきつぐのですね。「波」という言葉を使って書いた以上。 >>念波の視覚イメージとして、「海の波」のイメージは捨てたほうがいいなぁ。 >>拮抗できるものをまず考えないといけない。  ようやくわかったか。  そんなもん、僕とみやびさんには、はじめからわかりきっていたことだったが……。  「使い物にならん」ってな感じで。聞いたとたんに即ボツ確定なんだよな。  わざわざ生課題までやらせて、実際に書かせてみたことで、ようやく本人にも自覚ができたらしい。  まあここでかかった時間は、「無駄」とはいうまい。いくら他人から言われても、自分で見つけないと理解できないことっていうのは、あるものだから。  あと……。  ちと古いが、関連度の話。  序盤から中盤、さらには終盤にかけてまで、登場人物達の焦点は、ずっと「謎の男」に向いているわけでしょ?  登場人物たちが、いちばんの関心を向けている相手が、「話の中心」にいる人物なわけ。  この場合では、男ということになる。  ついでに僕の出した「彼女を主と仰ぐ家臣」パターンだと、これは、主な登場人物の意識がずっと幼なじみのその彼女に向いている。だから彼女は話の中心にいることになる。  また別パターンでもって、彼女を「話の中心」に据えておくこともできる。  たとえば主人公が「能力を持っていること」を、彼女に隠し通そうと必死になっていたりするわけね。そうすると、彼女はべつに特別な力を持った存在でなくてもかまわない。  これは変身物とか、裏家業を持っているとか、そういうジャンルものでよくあるパターン。「正体」を隠し続けるっていうことが話の主軸になる。  デビルマンなんてのも、こんなパターン。「誰も知らない知られちゃいけない。デビルマンが誰なのか」――とか、歌詞にもあるぐらいだし。たぶん知らんだろうから解説すると、同居している女の子を悪魔たちの魔手から守り続ける変身ヒーローものね。(テレビシリーズのほうの展開) >光来さん >>前回、一番おもしろくなりそうなのは、「普通の女の子として扱う―支える―死神を受け入れる」のパターンにあたる「D」のストーリーとしました。 >>まず、「心を開いていく」ことを前提としたあらすじなのに、最初の時点で主人公と彼女は付き合うことになってます。  本末転倒してはいけない。  「おもしろくなる=盛りあがる」ということは大変大事ではありますが、それ以上に大事なのは、「彼女が心を開く展開」というテーマのほう。  前者の「面白さ」のほうは、それがなくては読んでもらえず。  後者の「テーマ」のほうは、それを込めなくては、書いた意味を失います。  テーマだけ込められていて、面白くもない話というのは、読み手にとっては最低です。  面白いけどテーマのこもっていない話というのは、読み手にとっては喜ばしいものかもしれませんが、書き手にとっては嬉しくないでしょう。それで食ってゆかねばならないプロならばともかくとして、アマチュアが書くものじゃないですね。  ちゃんとテーマが込められていて、なおかつ面白い話なら、読者も作者も幸せになれます。  いまの時点では、まだ一歩引いて考えていましょう。  「D」で確定とはしないで、アイデア出しをしてみたり、いろいろ考えてみた結果、「彼女が心を開く展開」が入れられないようなら、いくら面白そうであっても、それは捨てること。 >羽矢野、巻島、両名  人のふり見て我が身を直せ――っていうけども。  お互いに似たようなことをやっていて、同じようなところで引っかかっていて。  それをお互いに同時進行で見ているのに、向こうの側の問題が、自分の問題を鏡に写しているようなものだと気づかないのかねぇ。  おまえらの設定、どっち同じくらい、ワケわかんねーんだよ。  なにか難解な説明を山ほど付けてきやがるのだが、「オリジナリティ」と「難解なこと」とを履き違えていないか?  念波ってなによ? 波なの?  界夢ってなによ? 霧なの?  しかし「波」とか「霧」とか書いてしまったら、いわゆる一般的な「波」や「霧」のイメージつきまとってくるわな。  話の本筋はなによ?  その本筋に、主人公の特殊能力はどう絡んでくるのよ?  その特殊能力がなければ、成立しない話のはずだよな?  あと羽矢野君には、「界夢の生課題」を課す。  どこのシーンでもいいから、界夢のビジュアルイメージが出てくるシーンを書いてみること。  さらについでに言うと、ネーミングも、実際の内容も、ビジュアルイメージも、どれもえらく「ダサイ」のね。この2つの「能力」っていうのは。  この手の特殊能力っていうのは、「カッコ良く」なくちゃ、売り物にならないんだぞ? ハッタリでもなんでもいいけど、とにかくカッコ良くなくてはいかん。  そこんとこ、ちゃんとわかってるかい?  それとも現在のこの設定でもって、充分にカッコ良いつもりなのかな? >羽矢野君 >>この部分ですが“界夢”という設定が少し複雑で、わかりにくいのが原因ですね。  「複雑でわかりにくいのが原因である」――と、そこまで認識しておいて、説明すりゃ済むと思っているのか?  作中でどう説明するんだよ。読者にはよ?  #5241で光来さんにやっているような説明を、キャラの口から、べらべら喋らせるつもりじゃなかろうな?  「みずみ」だか「ずいみ」だかいうその読めない名前の「瑞美」って女キャラが、主人公にたいしてぺらぺら喋って説明してくれるのか?  延々2〜3ページぐらい? -------------------------------------------------------------------------------- とあるハーブの展示をしている施設にて No.5244 投稿日 2002年9月1日(日)00時02分 投稿者 弟切 千隼 「あなたにふさわしいハーブの香りを選ぶ」という企画をやっていました。いくつかの質問に答えてゆくと、「あなたにふさわしいハーブの香り」が提示されるというものです。 試しにやってみましたら、私にふさわしいハーブの香りは「ローズマリー」という答えが出ました。 ローズマリーは古来「頭が良くなるハーブ」と言われており、それにちなんで「記憶」という花言葉が付けられています。 ……どうやらおばかなのがばれたらしいです(爆) 前回の書き込みN.5240を引き継いで、ユキマロがベリルを目覚めさせた真の動機のアイディア出しを続けます。 5.ベリルが眠っているシェルターが何らかの理由で破壊されそうになり、彼女の命を救うためにユキマロはベリルを目覚めさせた。 6.未来世界の生き物について研究しているうちに、ユキマロはどうしても過去の人間の体を調べる必要に駆られ、冷凍睡眠中の過去の人間であるベリルを目覚めさせた。 7.未来社会では、冷凍睡眠中の過去の人間を抹殺する「過去人狩り」が行なわれており、その魔手からベリルを救うために、ユキマロは彼女を目覚めさせた。 8.ベリルの生家は実はたいへんな名家で、財産家でもあった。ユキマロは彼女の親族の一人だった。未来においてベリルの有力な親族がなくなったために遺産相続争いが起こり、ユキマロはその争いにおいて自分の味方を増やして、ことを有利に進めようとベリルを目覚めさせた。 うーむ、5と7は隠す理由がありませんね。このような事情があるなら、ユキマロはむしろ最初からベリルに真実を告げて、彼女の理解を得ようとするでしょう。 ということで、もう少しアイディア出しを続けます。この続きは次回に。 羽矢野さんへ > 界夢の設定は、なるべく簡単にしたほうがいいと思います。 こういう非現実的な設定は、それでなくとも読者さまに理解してもらいにくいのに、作者の都合によっていろいろな要素をくっつけて複雑にしてゆくと、ますます理解してもらいにくくなってしまいます。加えて、矛盾も生じやすくなります。 >>祐介が狙っていたのは、主犯(と祐介が考えている)人間。 >>彼は復讐しようとずっと狙っているわけですね。 >>昏睡事件がこのいじめに関係しているとは彼は思っていません。 この部分、私は納得できませんでした。 祐介は、何年も前に受けたいじめを根に持って、ずっと復讐しようと狙っているのですよね? それほど深い恨みを持っているなら、主犯だけではなく、自分をいじめた人間全員を恨んで復讐しようとするものではないでしょうか? 現実にあった事件で、何年も前に受けたいじめを根に持ち、当時いじめた人間に対して復讐しようとして、失敗し、いじめられた側の人間が傷害の罪で逮捕された、というのがありました。こういう事件は、実は複数報告されています。 これらの事件では、加害者(いじめられた人間)は、例外なくいじめた人間全員に復讐しようとしています。それどころか、直接いじめた人間以外の、傍観していたクラスメイトなども含めて復讐しようとしたという例もあります。 ひどくいじめられた人間の心理というのは、そういうものでしょう。 いじめた側はあっさり忘れても、いじめられた側の心の傷は深いです。自分をいじめた人間一人一人のことを克明に覚えています。 祐介ほどの心の傷を負っているなら、そのような恨み重なる相手が何人も謎の昏睡に陥っていると知れば、「何か自分をいじめたことと関わりがある」と考えるのが自然だと思います。 >>本人達に狙われている自覚がないので、学校には来ると思います。 >>昏睡事件は原因不明ですし、被害者も数人ですので、自分たちに結びつけるまでいたっていません。 上記に関連して、ここも納得できませんでした。 たとえ数人であっても、元の部活仲間が何人も原因不明の昏睡に陥ったとなれば、多感な十代の人間なら何となく不安になるでしょう。 ましてや「同じ相手をいじめた」という罪を共有する者同士なら、外面的には平静を装っていても、内面では「やっぱり、あのことと関係があるのかな?」とひどい不安に襲われると思います。だって原因不明なのですよ? これは余計に不気味です。 いじめられた側と違って、いじめた側はその事実を忘れ去っているというのはよくあることです。 しかし、このような不気味な事件が起こって不安に陥ると、人間は過去の罪など悪いことを思い出しておびえるものです。 -------------------------------------------------------------------------------- ああ、また No.5245 投稿日 2002年9月1日(日)00時37分 投稿者 弟切 千隼 やってしまいました。書き込んで再読み込みしたら、新木さんの書き込みが……。 私の場合、「自分の書きたいものがわからない」という、もの書きとしては致命的な欠点がなかなか直りません。 ちゃんと「書きたいこと」を決めたつもりでいろいろ設定を詰め始めるのに、いつの間にか「書きたいこと」からずれてゆき、しかもそれに気づかない、というパターンを繰り返していますね。 とにかく、これを直す方法を考えなければいけませんね。うーん、こういうのを直すには、一体どうしたら良いのでしょう? とりあえず、 >>「天才的な人ベリルが落ちぶれて、○○になる話」 >>「人間的に未熟な天才が、成長する話」 この二つを並べて、どうして前者が後者にすりかわったのか、考えてみます。頭を冷やすために、少し時間を置かせて下さい。 -------------------------------------------------------------------------------- 今年の夏も、海へは行かなかった No.5246 投稿日 2002年9月1日(日)03時31分 投稿者 巻島翔史  たいして泳げないくせにね。なぜか海が恋しく思えるときがある。  太古の時代、人類の祖先は海から陸に上がったわけなんだけれども、今でも心の底では、海を懐かしく思うときがあるんじゃなかろうか。  ……なんかガラにもなく、センチメンタルな気分になってしまった。 あらすじ関連> バージョン7(というより6改)>  高二の桜井祐貴は、幼なじみの小島遥に対する、自身の認識・感情の変化にとまどう、普通の高校生だった。  ある夜突然、祐貴は謎の男たちに襲われる。不思議な力で体の自由を奪われた祐貴は、しかし危機に陥ったことで自身に隠された能力の片鱗を見せることになり、男に驚きを与える。そのとき、またまた謎の男女がやってきて、襲った男たちは撤収していく。  謎の男女は、事の次第を祐貴に説明した。それによると、祐貴の体には、とある宇宙教団が次期教主用に考えていた「念波核」が一八年前の抗争のせいで入っており、祐貴はその教団に命を狙われているらしい。  そして、サラとショウと名乗った彼らは、自分たちはその宇宙教団を追っているエージェントで、祐貴を彼らの手から護る目的で地球にやってきたと告げた。そして彼らは、祐貴のさらなる安全のために、祐貴の能力を鍛える役目も請け負っていた。  しかし不信感が拭えない祐貴は、修行を拒否する。自分の意思とは関係なくいきなりわけのわからんことが起こって、反発的な気持ちがあったのだ。二人は祐貴を説得してくるが祐貴は応じず、二人はいったん祐貴の前を去る。  遥と他愛のない言い合いをしたりして、日常に戻ったかに見えた祐貴だったが、数日後の夜、再び男たちが来襲。慌てふためく祐貴のもとに二人が来てその場はなんとか切り抜けるのだが、その騒ぎで遥が起きてきてしまい、祐貴はごまかすのに苦労する。  その様子で、遥が祐貴の好い人であると見抜いた二人は、私たちだけではあの子まで護りきれないと発言。遥を護りたいと思った祐貴は修行することを受け入れる。  が、拷問のような厳しい修行に祐貴は反発。サラと祐貴の仲が険悪になる。そこでショウが彼ら自身の内面・過去を話し、サラが、油断したが為に弟を失ったという過去から、厳しさだけを表に見せていることを祐貴は知る。そして、再び修行の日々に飛びこんでいく。  部隊の襲撃もいくつかあり、危難のときもあったが、3人はどうにか部隊を撃退していた。  一方、毎日見知らぬ女とどこかへ行く祐貴を密かに見ていた遥は、嫉妬心から、祐貴たちを尾行する。修行現場を見た遥は、変な女が祐貴をいたぶっていると勘違いし、現場に飛びんで祐貴を連れて帰ろうとする。自分の意思でやっていることだと祐貴が言っても、遥は信じない。が、そのとき敵が襲ってきて、遥をかばいながら戦う三人は苦戦する。  なんとか敵を倒したものの、遥に敵の存在・祐貴の秘密がバレてしまった。三人に詰め寄る遥。しかし、遥をこの件に巻きこませたくない祐貴は、邪魔だからもう俺に関わるなと発言。二人は絶交状態になる。  ところが、その様子を部隊のある隊員が見ていた。遥が祐貴の弱みであることが知られ、遥は部隊によってさらわれてしまう。  おそらく罠があることを知りながら、祐貴は助けに行く。祐貴を護らねばならない二人もついていく。  指定された廃工場へ行くと、部隊はサラとショウだけに聞こえる不快な音(地球人とは可聴域が異なる)を出し、動きを一瞬封じた。その隙に二人は捕らわれ、念波を封じられる頭冠を付けられる。  部隊は、祐貴ひとりを集団で襲う。遥が人質にいるために為に抵抗できない祐貴。気を失いかける。  だが倒れる寸前、遥の顔が目に映る。そこで祐貴の真の力が発動。囲んでいた男たちはおののいて祐貴から跳び退いてしまう。  そして遥を盾にして、祐貴に攻撃させないようにしようとする。が、祐貴は遥を取り押さえている男をピンポイントで攻撃。遥は敵の手から逃れたかに見えたのだが、部隊長が遥を攻撃して、遥は気絶させられる。  抵抗すればこの娘の精神を崩壊させるとの脅しに、祐貴は手を出しあぐねる。そのとき、密かに捕らわれを脱出していた二人が危険を顧みず、遥をなんとか引き離すことに成功。祐貴は部隊をすべて倒すが、サラは瀕死の重傷を負う。弟への償いの意識からか、自身の死を簡単に受け入れる彼女だったが、祐貴のかけた言葉で彼女は生への意識を繋ぎとめる。  祐貴は遥に事情を説明し、こんなことにお前を巻きこみたくないから離れててくれと言う。祐貴の思いやる気持ちを汲んだ遥はそれに従うが、ずっと自分の知らないところで祐貴がなにかしているのが不安だったことを吐露する。  しばらくして祐貴のもとに、教団が壊滅したとの知らせが舞いこんできた。エージェントの二人とも最後のお別れをして、祐貴は付き合うようになった遥と、前とは少し違う日常を過ごすのだった。 起:幼なじみとの関係にとまどう主人公、襲われる。土壇場で謎の二人組が現れ、敵を追い払う。事情を聞かされる。 ・起‐起:祐貴の日常。遥に対する自身の感情へのとまどい。 ・起‐承:謎の敵に襲われる。 ・起‐転:さらに謎の二人組現る。敵撤収。 ・起‐結:事情を聞かされる。 承:主人公、不信感から修行拒否。が、幼なじみが巻きこまれる恐れから、修行を受け入れる。いったん反発するが再び修行に戻る。 ・承‐起:不信感から修行拒否。が、遥絡みの件がきっかけで、修行を受け入れる。 ・承‐承:厳しい修行に反発。 ・承‐転:サラの過去・内面を知る。 ・承‐結:修行復帰。 転:遥に一連のことを見られる。遥を巻きこみたくない祐貴は意図的に遥を遠ざける発言をし、二人は絶交状態に。遥がが敵にさらわれる。 ・転‐起:遥、祐貴を尾行。 ・転‐承:敵襲。遥を護りながらなんとか追っ払う。 ・転‐転:祐貴、遥を遠ざける発言。絶交状態に。 ・転‐結:遥さらわれる。 結:助けに行く。戦闘。主人公たちはやられかけるが、覚醒した主人公の真の力と二人組の行動によって、なんとか倒す。 ・結‐起:廃工場着。二人組の動きを封じられる。 ・結‐承:無抵抗にやられる祐貴。 ・結‐転:真の能力発現。遥を盾にとられて手を出しあぐねるが、サラの決死の飛び込みで遥を引き離す。 ・結‐結:瀕死の重傷を受け、死を受け入れようとするサラを、祐貴繋ぎとめる。 エンディング:教団の壊滅。別れ。前とは違う日常。  遥の絡み量を増やすことと、覚醒後の戦闘をいじってみましたが……どうでしょう。  と、繋いでみたら新木さんの書きこみが。 >>その特殊能力がなければ、成立しない話のはずだよな?  一番重要なのは、能力ゆえに誰かに狙われるというところ。それによって周囲の人(特に幼なじみ)を巻き込んでしまうのでは、という主人公の怖れが起こり、自分の周りのことが見えてくる。  祐貴の成長を、俺は書きたいんじゃないだろうか。  幼なじみに対しての素直さを引き出す、ということで成長を書こうとしているみたいだけども、そういう目で見ればまだイビツだと思う。  本筋はやはり「主人公の成長」です。  ――精神だけに作用する、という能力の特質は、この段階まできてあんまり重要ではなくなってきているのかも。  物理に直接作用するほうがビジュアルイメージとしても映えるし、そのほうが無理なく危機とか書けるだろう。 (というか、新木さんの「ダサい」は精神作用性のことをおそらく指しているのではなかろうか)  能力の変更が必要なようです。  というわけで、次回は「あらすじ8」を上げます。 -------------------------------------------------------------------------------- 暑いですよ〜 No.5247 投稿日 2002年9月1日(日)23時49分 投稿者 光来 唯  夏もそろそろ終わりだというはずなのに、なんでこんなに暑いんでしょう。  そうか、これが残暑というやつなのか……な?  冬型で、寒さに強い人間なんで暑いのは苦手なのにぃ。 >羽矢野さん  私も納得できないと思ってたんですが、弟切さんが言われちゃいましたな。  あと、これは一般論になるかわからないけど、自殺しようとした人間は復讐しようなんて考えないと思いますよ。耐えることも、憎しみを宿すこともできない。だから死を選ぶんだと思います。  でも、事件の根本的な原因が彼女自身にあるのか、界夢にあるのか、どちらかによってこの意見は意味をなくしますけどね(界夢のせいで復讐心が煽られたということも考えられます)   > この部分ですが“界夢”という設定が少し複雑で、わかりにくいのが原因ですね。 > 界夢とは、誰しもが持っている心の世界です。 > 妄想や願望、そういった自分だけの世界、それが色のついた霧として見えます。  感情じゃなかったんですか?  喜怒哀楽、好きなったり恨んだり、そういった感情の変化によって色も変わるものだと思っていたんですが……。  いや、でも…… > ただ、感情の出し方で霧の量がまちまちになります。 > 例えば好きな人がいて、その人の想いが界夢の中で大きな割合を占めていたりする場合、その人が隣にいたり、またはその人の事を考えたりしてるときに、たくさんの量が見えるわけです。  やっぱり感情でいいのか。  でも、妄想や願望ってのは感情とは別物ですよね、それを一緒にしちゃっても問題ないんでしょうか?  例えば、感情だと怒っているときは赤、悲しいときは青、てな風に霧の色が見えるのかもしれません(私の勝手な予想です)。でも、妄想や願望だとすると、色に法則性はなくなるのではないでしょうか。 > なので、感情を殺しているような場合は、見えないこともあります。 > この事件の場合、祐介は自分の復讐心を隠しているので、界夢はあまり見えません。  ああ、そっちでしたか。  それか、祐介はすでに黒い霧を持っているか、のどちらかだろうと思っていました。  「心を読む」タイプの話に近いものがありますね。  とすれば、祓刀を使える人達は、自分の界夢を人に見られないようにしたりできるんですか(心を閉ざすことなく見えないようにするとか)。  ……そういえば、「黒い霧が見える」って、「死相が見える」を絵的に現した場合に使われたりするものですよね(前に、そいいう漫画読んだ気がします) >巻島さん  あらすじ8になるとけっこう変わってそうなので軽めに。  覚醒後の戦闘、あらすじでここまで詳細に書いていいものなのかはともかく、今度は盛り上がりそうですね。    ところで、部隊の連中は何を武器にして戦っているんですか?  みな、念波だけなんでしょうか、それとも銃も持ってたりするんでしょうか?  遙は気絶させられただけなのに、サラは瀕死の重傷おってますよね。    それから「念波を封じられる頭冠」なんてものが出てきましたが、どうしてそれを祐貴につけないんでしょう? 人質がいるんだから簡単なはずなのに。  あ、でもこれは書いてないだけでつけられてるのかな?  >遥の絡み量を増やす  巻島さんは結局、遙の存在をどれほど重要だと思っているんでしょう。  重要だというのなら、彼女が登場するのがそんなに遅いとまずいと思うんですが。 -------------------------------------------------------------------------------- あらすじ No.5248 投稿日 2002年9月1日(日)23時54分 投稿者 光来 唯  あらすじ、「D」のパターンで考えるのはなかなかにきつかった。  「心を開く」をうまく入れられないかな、とも思ったが、なんとかできました。  でも、主人公側だと、彼女が「心を開いていく」ってのが見えにくい気もします。  じゃなきゃ、わざわざ、結衣視点のあらすじを作る必要もないはずですし……。 >あらすじVer4  引っ越した幼馴染との約束を守り、結城諒はクラスメイトの八木橋結衣に告白した。予想外に結衣の返事はOKだった。ふたりは付き合うようになる。告白が成功したことを幼馴染に伝えようと電話をかけるが、なぜかつながらなかった。  一緒に登校したり、デートしたりと、ふたりの時間を過ごしていく。 そんな中、諒は深夜の公園で鎌を手に何かと戦っている少女を見かけた。諒はその少女に結衣の姿を重ねる。 諒は幼馴染が殺されていたと知る。さらにその犯人が事故死したことも。諒はやり場のない怒りと哀しみから結衣に当たってしまう。そんな諒に、結衣は幼馴染との思い出の場所に行くように言う。その場所へと結衣と行く諒。そこで突然、結衣が死神に変身する。それは夜に見かけた少女だった。彼女が取り出した人形が幼馴染の姿を取った。殺されたことで穢れた幼馴染の魂に仮の体を与えたのだった。喜ぶ諒。だが結衣は幼馴染を切り裂き、その魂を浄化させてしまう。彼女は言う。諒の告白を受けたのは諒から感じた穢れた魂の気配を調べるため、それが終わった今、もう付き合う必要がない、と。楽しかった、と結衣は諒のもとを去った。 翌日から、教室でも諒は結衣とは話さなくなっていた。結衣のことはまだ好きだった。だが、死神は許せなかった。  一週間ほどが過ぎた夜。諒は家の前で倒れている結衣を発見する。諒は動けないのに、助けようとするのを断る結衣をムリヤリに家に上げる。だが彼女を治すには、特殊な薬が必要だった。結衣の変わりに誰もいない彼女の家へひとりで諒は行く。薬を持って帰り、結衣に使う。結衣の具合はよくなったが、数日は安静が必要に見えた。連休、そして結衣の両親が家にいないことから諒は彼女を泊める。結衣は拒否しようとしたが、結局諒に押しきられる形になる。ただ静かに過ぎる二人の時間。そこで諒は結衣に死神をやめるよう言う。結衣は頑なにそれを拒んだ。互いに引かず、諒が少し結衣から目を放すと彼女の姿が消えていた。慌てて探しに出る。  結衣を探していた諒は、知らない男からの電話を受けた。結衣を預かってるとの男の言葉に、諒は廃ビルへと向かう。そこには拘束された結衣と大柄な男がいた。その男は結衣が幼馴染に与えた体と同じ雰囲気を持っていた。逃げろという結衣の言葉を無視し、男に向かう諒は返り討ちに合う。諒に向かい男は自分が幼馴染を殺したと言う。そして今度は目の前で結衣を嬲り者にしようとしていた。怒りに、諒は男に殴りかかる。何度倒されても諒は男に向かった。許せなかったから。そして結衣も同じ気持ちだったのではと気付く。諒の拳が男を捉えた。一瞬の隙に諒は結衣を助け出す。そして言う。仇を取ってくれ、と。結衣は何か吹っ切れたような顔で死神に変身した。勝負は一瞬でついた。  帰り道、互いに肩を貸し合い家路についた。諒は結衣を彼女の家まで送り、玄関の前でもう一度告白した。すべてを受け入れての告白だった。そして結衣は受け入れた。今まで見たことのない一番の笑顔で。 >あらすじVer4(結衣視点)  八木橋結衣は結城諒から感じる穢れた魂の気配を調べるため、告白に応じる。彼とともに過ごすうちに、自分を普通の女の子として扱ってくれることに興味を覚える。そして、魂の気配の正体、諒の幼馴染の存在を知る。彼の目の前で死神となり、魂を浄化する。死神を見せ、さらに諒の親しい者を手にかけた。そして、そのために諒の気持ちを利用したことから、諒のもとから去る。  ひとり死神として戦い続ける結衣。だがその胸にはぽっかりと穴が開いてしまった気がしていた。ある時、浄化の最中、死神でいられる時間を過ぎ、強制的に変身が解ける。相手に逃げられ、さらに結衣は体が穢れ、肉体的、精神的に消耗してしまう。そして気がついたとき、諒の家の前まで来ていた。助けてくれようとする諒を避け、帰ろうとするが体は動かなかった。穢れた体を癒すには薬が必要だった。それは自分の部屋に隠してある。隠し場所が恥ずかしかったが、結衣は彼に薬を持ってきてもらう。完治してないと知った諒は泊まるよう言ってくる。断ろうとするが結局、彼の厚意に甘えることとなった。学校も休み、帰っても家に誰もいない、結衣は諒と一緒に過ごせることが嬉しかった。諒は死神をやめるよう言ってきた。死神は自分の存在理由。それを認めてくれない諒が、なぜか悲しかった。そして結衣は隙を見て、諒の家を後にする。  結衣はひとり街を歩いていた。不覚を取った相手を探す為に。その相手にはすでに仮の肉体を与えてしまっている。魂のままでは物理的な悪事は働けないが、肉体を持ってしまった以上、それは一般の犯罪者と変わらなかった。  路地裏へと入った結衣は背後から襲われ気を失う。気がついたとき、拘束され、目の前に男が立っていた。それは、数日前逃げられた男。そして諒の幼馴染を殺した男だった。男は結衣を辱めようとしたとき、一枚の写真が出てきた。それは結衣が捨てられずにいた諒とともに映った写真だった。男は諒の顔を知っていた。幼馴染を殺したときにも、諒の写真を見ていたのだ。男は結衣の携帯から諒に電話をかけ呼び出した。  廃ビルへと現れる諒。彼は男に襲いかかるが返り討ちにあった。そして男は結衣の体に手を出そうとした。諒が怒り、立ちあがる。一撃だけ彼の拳が男を捉えた。その隙に諒が拘束を解いてくれた。そして彼の言った言葉、それは死神を受け入れてくれるものだった。それだけで結衣はもう負ける気がしなかった。変身し、穢れた魂を浄化する。  帰り際、もう一度告白してくる諒。自分は死神だといっても諒は引かない。結衣は自分にとって彼の存在が大きいものになっていると気付く。今度は心から告白を受け入れ、ちゃんとした恋人となる。 -------------------------------------------------------------------------------- 二百十日 No.5249 投稿日 2002年9月2日(月)00時31分 投稿者 弟切 千隼 古来、今日は台風の厄日とされる日です。しかし現在、台風十五号は朝鮮半島の方へ行ってしまって、関東地方は昨日と変わらず晴れて暑いです。 >>「天才的な人ベリルが落ちぶれて、○○になる話」 >>「人間的に未熟な天才が、成長する話」 この二つを比べてみれば、全然違うことは明らかですのに、どうして前者が後者にすりかわってしまったのか、考えました。 で、見ているうちに気づきました。私はどうも「落ちぶれて」という言葉が気に入らないようです。何か、「こんな話が書きたいんじゃない」という気持が湧き上がってきます。 「天才」というのは、話の題材としてとても魅力的ですよね。大部分の普通の人にとっては、異質で手の届かない存在であり、それゆえに憧れがあるからでしょう。 そのような憧れの存在をおとしめて別のものにする話というのは、もちろんあってもいいはずです。しかし、少なくとも今の私は、せっかくの輝かしい「天才」が消え去って別のものになる話を書きたいわけではないようです。 こういう気持をさっさと意識化できればよいのに、無意識のうちに閉じ込めて、もやもやしたものを抱えたまま話作りに入ってしまったのですね、私は。 当然、私の無意識は「それ違うよ!」と叫び、表面上の意識をだまくらかして、違う方向へ話をねじ曲げて作らせてしまいます。 では、もう一つの「人間的に未熟な天才が、成長する話」はどうでしょう? 私の無意識は気に入っているのでしょうか? ……この一文の中には、気に入らない言葉はないようです。 これが本当に書きたい話かどうかは別にして、拒絶したい話ではなさそうです。ということは、無意識にとってこの話をねじ曲げる必要性はないはずで、まじめに起承転結を考えて話を作れば、ちゃんと筋の通ったものになる可能性が高いでしょう。 一般的に言っても、「最初に低い位置にいた主人公が、高い位置に至る話」は人気があります。「灰をかぶりながら下働きをしていた娘が王子の妃になる話」=『シンデレラ』や、「貧農の息子が関白太政大臣になる話」=『太閤記』が、長きにわたって人気のあることがそれを示しています。 これからしますと、「天才だけど人間的に未熟な人が、成長して人間的にも(ある程度)成熟した天才になる話」は、多くの人々にとってわかりやすく、共感を呼びやすい話であるはずです。書く価値は大いにありますね。 正直なところ、「人間的に未熟な天才が、成長する話」は、私にとって絶対是が非でも何が何でもどうしても書きたい話ではないかも知れません。しかし、少なくとも否定したい話ではなくて、もし他人が書いたこのような話があれば読んでみたいと思います。 かつ、一般的な需要も見込める話ですから、これで行ってみるつもりです。 今度こそ、軸足がぶれないようにしたいですね(^^;;; -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5250 投稿日 2002年9月2日(月)19時04分 投稿者 新木 伸 >羽矢野君  羽矢野君は「いじめられた人間の心境」にも不自由な人だったのか?  わしの場合、いじめられる側でいたことも、いじめた側に回ったこともあるから、どっちの心境もわかるってもんだが。  しかし、なんだってこんな「重たい話題」を、わざわざ扱うのだ?  いじめられたこともない人間が、いじめを題材に扱った話を書いて、リアリティなんて出せると思うか?  主犯の動機作りに最適ってことぐらいで軽々しく出したことなら、なにか他のもの(動機)に変えるべきでは?  「俺はいじめられた者が復讐をする話を、どうしても書かなければならないのだ!」――とか、そういう思い入れがあるというなら、それはそれでいいけども。  しかし、これはライトノベルで、エンターテイメント系の話なんだろ?  こちらとしては、そのつもりでいたのだが……。  なんでそんな「楽しく面白く読んでもらおう」ってな話でもって、「いじめ」なんてネタを出してくるわけ?  それとも暗くてドロドロしていて、恨みやら怒りやら、つらいことやらが、いっぱい詰まった「痛い」話を書きたいのかな? 羽矢野君は?  まあそういう話の需要っていうものも、世の中にはあるわけだけど……。(特に電撃系)  「痛い話」も、「楽しい話」も、どちらも書ける資質を持っている人は、できるなら、「楽しい系」を書くほうがいいと思うぞ。  世の中の小説需要っていうのは、7:3か8:2あたりで、「楽しい系」に偏っているもんだし。  そしてその手の「痛い」ものを書く場合は、どうしたって、十代や二十代前半の作家にゃ、かなわんのよ?  痛みを感じる心の部位なんてのは、年を経るごとに摩滅してゆくものなんだから。もう26歳ってことは、これからどんどん「痛さ」に関しては下り坂なわけ。そんな、感性で若者と勝負するようなことをして、どーすんのよ?  それに、ただでさえ競争の厳しい「痛い系」の話のところに、キミごときの「痛さ」で割り込んでいけるとも思えないのだが。  羽矢野君の持つ「痛さ」は、ヌルいです。  もし「痛い系」で現在の市場に割り込んでいこうとするならば、電撃でいえば、「ブギーポップ」や「ダブルブリット」や「Missing」や「ダディフェイス」や、そのへんの「痛さ」に匹敵するものを書けなくてはならないわけよ。 (あ。「Missing」は詳しく読んでいない。あらすじだけから、おそらく痛い系と判断。「自殺」なんてキーワードが出てくるし)  自分の「痛さ」をもっともっと研ぎ澄まして、使い物になる武器とするのか。  それは諦めて、別の武器を探すのか。  どっちでもいいけど。どっちかに決めるように。  こんな中途半端な、使い物にならない「なまくらな痛さ」をいくら振りかざしていたって、金を取れるものは書けません。 >巻島君 >>遥の絡み量を増やすことと、覚醒後の戦闘をいじってみましたが……どうでしょう。  だめです。まったく使いものになりません。  ついでに長すぎ。800字でまとめてこいっての。  ディテールなんぞ、どうだっていいから、話の流れの筋だけを書けっての。  どうせダメなもん、長々と延々と読まされるこちらの立場にもなれっての。  だめな理由をいくつか。  まずヒロインの影が薄い。  あいかわらず、話にぜんぜん絡んでこないままだろ。  主人公はなにか能力を発現させて、それによって敵に襲われたりしているっていうのに、普通に日常生活を送っているし。最後にちょっとだけ、人質に取られたりしているようだが。  それであれか? この幼なじみの女は、「話の中心にいる」ってことになるのか?  いいすか?  デビルマンやら仮面ライダーやらが、「俺の正体をこの人にだけはバラしたくない」って思う路線で話を成立させるには、主人公になにか大義が必要なのね。  正義のために悪と戦わねばならないのだが、しかし、自分には大事な人もいる。  その狭間で悩んでいるからこそ、話が成立するわけ。  それに比べて、この主人公は、なんなんだよ?  このへたれ具合は?  「彼女にだけはバレたくない」っていう軟弱な部分を持っていても、それがマイナス要素とはならず、「人間味」としてプラス要素として認識されるためには、もともと超人的な気骨のある人物として描かれていなくてはならないわけよ。  この主人公の「へたれ具合」ったら、ないよな。  そもそも、なんにも苦境に立たされてないじゃん?  なんか困ったことでも、起きているのか? この主人公の身の上には?  どこからかやってきた謎の二人組に、鍛えられて、しごかれているよな。  それもはじめは嫌々で、そしてちょっと厳しいぐらいでカンタンに根を上げて、逆ギレして八つ当たりして、泣きごとまで言ってるよな。  しかし、そもそもこの修行って、なんで必要なのだ?  ガード役の二人組がいるんでしょ? はるばる宇宙から何百光年も旅をして「主人公を守るため」にやってきてくれた凄腕の二人がいるんでしょ?  守ってもらえばいいじゃん。のうのうとしていればいいじゃん。  幼なじみの女の子を守りたいから?  アホか。狙われてるのは自分なんだから、自分がどこかに旅だって距離を取れば解決じゃんか。なんだってコイツ、のうのうと家にいて、しかも学校にまで通っているのかね?  幼なじみを巻きこみたくないのなら、「修行して強くなる」以前に、まずやることがあるだろ。「距離を取る」っていう、もっとも簡単な方法が。  だいたいその二人の凄腕のエージェントなんだけど、なんで主人公を守りに来たのかな?  ここも理由不明。わけわからん。  いいじゃん。地球の下等なサルの一匹や二匹、殺されるなら殺されるで。  「教団」の目的は主人公の抹殺にあるわけだな? 主人公が抹殺されると、なにか彼らにとって困ることが起きるのか? 地球のサルが一匹死ぬという以外に、なにか?  ついでに、遙。  こいつもアホすぎ。  主人公が女と歩いている場面を見て嫉妬して、後を追いかけて、戦いに巻きこまれて、主人公の想い人であることを敵に知られてしまって、そして人質に取られて――と。  単なるトラブルメーカーだな。  洋画の安っぽい映画でもって、こういうアホ女ってよく出てくるよな。たいていはセクシー系女優なんかが、役をやっていたりする。  キャーキャー騒いで、主人公の足を引っぱるだけの存在。そういう役どころ。  そしてエンディングでは、そんなトラブルメーカーの「アホ女」と、手と手を取り合って愛を語るのか。この主人公は。  なんともアホな話だな。  ……しかし誰が読むのだ? こんな話。  たとえばこの主人公がデカプリオなら、客も呼べるだろう。  またユアン・ウーピンあたりがアクション指導をして、吊りワイヤーの派手なアクションがたっぷり堪能できるのなら、シナリオはこの程度でも充分見所のある話になるだろうが……。  しかし……。  ろくなアクションシーンも書けないわけだろ? 現状のまっきーの実力では。  また主役にデカプリオも呼べないわけだろ?(これは魅力あるキャラを降ろせるかって意味で)。  なら、もうちょっと、シナリオに手をかけろよ。  キミの場合、そのぐらいしか、手をかけられるところはないんだからさ。  ああ。そうそう。  もういっこ、でっかい問題点が残っていた。  これを指摘しておかないと、はじまらないよな。  この話、なんかコメディかなにかだったっけ?  いちおうシリアス路線なのだと、そう理解していたのだが……?  まあ、シリアス路線なのだとしよう。  ならば――、  なぜ宇宙人が「人間の姿」をしているのだ?  人間そっくりの「宇宙人」が出てくる話っていうのは、これはもう、その一点をもって、「コメディ小説」に決定してしまうのだが?  まっきーの世界観では、あれか?  宇宙っていうのは、人間そっくりの色々な人種がありふれているものなのか? そうなのか? それで、もしかして混血可能だったりするわけ?  あはははは。 -------------------------------------------------------------------------------- >光来さん No.5251 投稿日 2002年9月2日(月)19時38分 投稿者 新木 伸 >光来さん  心を開く部分。ちょっと無理くりな気もしますが、なんとか入りましたね。  いくつか、問題点を洗い出してみます。 ・主人公の幼なじみが「転校」→「じつは死んでいた」が余分。 ・回復しきらない結衣を家に泊めるとき、たまたま連休っていうのが、若干、ご都合主義。 ・結衣が主人公の写真を持っているのは良いとしても、幼なじみまで写真を持っているのが、かなり変。 ・ラストシーン。捕らえられているだけで、結衣が変身できないのが変。  ざっとこんなところでしょうか。 >・主人公の幼なじみが「転校」→「じつは死んでいた」が余分。  ここ、なんで二段階の仕掛けが必要かな?  読者にたいして、「幼なじみ」は「転校していった」と一度認識させたうえで、「じつは死んでいた」とひっくり返すわけですよね。読者にたいして、かなりの負担をかけるわけです。  そういう場合には、なにかの狙いと、そうしなくてはならない、なにかの必然性がなければならない。  おそらく、考えた結果だと思いますが。  はじめから「通り魔に襲われて死んだ幼なじみとの約束を守るため」とかすると、「好きな子に告白」なんていう浮ついたことをしている場合じゃなくなってしまう。  幼なじみの役割が、告白のきっかけを主人公に与えるだけならば、ここでは時間差でもOKなわけですね。  「幼なじみと約束して告白を決意。そしてその日のうちに告白して、結衣からOKをもらう。そのまま夕方から夜にかけてデートをする。結衣と別れて家に帰りついてから、幼なじみが通り魔に殺されたと知る」――てなことでもいいわけですが。  しかしそうするとこんどは、「結衣が主人公に穢れの臭いを感じ取って、そしてOKを返した」ということの理由がなくなってしまう。  「幼なじみに励まされて告白」と「幼なじみが非業の死を遂げたことで穢れの臭いが主人公についた」と、両方を同時に片づけようとするから、難易度高くなって、無理が生じているわけですね。  ここの構図を、どうにかしてシンプルにしましょう。はじめっからこんなややこしい構図を出していたら、読者おいてけぼりです。  この場合、どっちかを取るとしたら、もちろん、「結衣が主人公にOKする理由」のほう。  主人公が告白する理由なんてのは、どうとでもなりそうですし。  構図をシンプルにして、難易度を下げるひとつの方法は、ややこしくしている元凶である「幼なじみ」をすっぱりなくしてしまうこと。  そもそも、「幼なじみ」っていうのは、これ、本当に必要なのですか?  ほとんど登場しないわりには、ずいぶん重要なポジションにいるわけで……。  しかも登場させている理由が、「主人公に告白の動機と、結衣にOKの動機を与えるため」――っていうことでしかありません。  しかし、死んじゃっているんですよね。  「人の死」というものは、重いものです。普通は「死」というのは話のテーマになるくらい重いものです。特に知人や友人の死というものは。  きっかけと理由を与えるためだけに登場させられて、そして非業の死を遂げさせられたんじゃ……。この名前も性別さえも決まっていないこのキャラが、あまりに浮かばれないですし。  まあ「幼なじみ」を捨てるかどうかは別にして、まずいっぺん、「幼なじみを一切出さないパターン」というのを考えてみましょう。  決めるのはそれからってことで。 >幼なじみの利用法  幼なじみを、もっと話に関わらせるという手もあります。  必殺仕事人系のパターンでは、冒頭には必ず、「非業の死」を遂げる人が必要だったりします。恨みを晴らすのが、そもそも仕事人の話の路線ですから。  この話もそこにはめるという手もありますよね。  殺人者の欲望や憎しみだけでなく、辛さや悲しさや痛みを受けて死んだ被害者の人の魂も「穢れ」としてこの世に残る。どちらも救うのが死神という仕事。  そういう定義とすると、「加害者」と「被害者」がワンセットとなって、必要となってきます。  一般人である主人公が、「死神」という特別な存在の「恋人」になるための通過儀礼として必要なわけですね。  「被害者」は主人公の親しい人物でなくてはならない。  その人物が「加害者」によって殺される。そのいわば「仇討ち」をしてくれるのが「死神」という存在。  はじめはそのために協力していた主人公だが、「死神」の人物にしだいに惹かれてゆく――とか。  うーん。これだとパターンが「D」じゃなくなりますね。  どのパターンでしたっけ?  やっぱり「D」のパターンでやる以上、幼なじみは削ったほうが良いみたいです。じゃないと結衣とデートしたりとか、そういうラブラブな展開がまったくなくなっちゃいます。序盤から中盤にかけて、ずっと修羅道を歩きつづけるような、そんなハードな展開になっちゃいますし。  ちなみにそっちのほうの、「幼なじみを殺された恨みを晴らしてくれる仕事人(死神)に協力しているうちに、次第に惹かれ合う二人」――っていうのは、これは何パターン?  またそれであらすじ1個作ってみますか? >・回復しきらない結衣を家に泊めるとき、たまたま連休っていうのが、若干、ご都合主義。  最近は高校は完全週休二日制なので、普通に、土日でいいんじゃないかと。  それともこの二人は中学生? >・結衣が主人公の写真を持っているのは良いとしても、幼なじみまで写真を持っているのが、かなり変。  そもそも写真を持っているっていう展開が、なにか、許容限度を越えてご都合主義っぽく感じます。デートのときにプリクラを撮って、それを一枚手帳に貼ってあったとか、そういうくらいならいざ知らず。(一緒にプリクラを撮ったシーンが、ちゃんと本文中に書かれていること)  まあそれはそれとして。  写真です。写真。  ここで写真って小道具がどのように使われているのかというと、主人公をおびき寄せようと犯人が思うための理由作りに使われているわけですね。  これ、写真でないといけないのですか?  携帯のメモリーを見て見当付けて、適当に呼び出したりとかで、代用できると思うんだけどなぁ。しょっちゅう話しているはずでしょ? いちばん親しい人とは。  履歴見ていちばん多い人のところにかければ、それで理由としては、解決しちゃうわけだし。 (結衣の場合は、メモリのなかに一件しか番号が入ってなさそう(笑))  あと、そもそも犯人はなんで、主人公をおびき出そうと思ったわけですか?  親友や友人や恋人を目の前で切り刻まれる様を見せつけて、被害者をさらに苦しめるため?  それなら幼なじみが殺害された時には、なぜ主人公は呼び出されなかったわけですか? >・ラストシーン。捕らえられているだけで、結衣が変身できないのが変。  おもいっきり、変です。  変身するためには、「変身ポーズ」が必要なわけですか? そのために手足を縛られていると変身できないとか?  ちなみに「変身を封じるアイテム」なんてものを出すのもNGですんで。先に言っておきます。単なる肉体を与えられただけの逃亡犯が、そんなものまで持っているはずがない。 -------------------------------------------------------------------------------- だんだん日が短くなってきましたね。 No.5252 投稿日 2002年9月2日(月)23時38分 投稿者 弟切 千隼 ちょっと前までは19時くらいまで明るかったのに、今では18時半にはもう暗くなっています。夏の日と同じつもりで行動していると、真っ暗な帰り道を歩くことになってしまったりします。「秋の日は釣瓶[つるべ]落とし」という諺どおりですね。 前回No.5249の書き込みで、ベリルの話を「人間的に未熟な天才が、成長する話」と決めましたので、それに沿って話を構築します。 現在のところ、課題部屋にあるツリー225の中の、226「ベリルの初期状態と終了状態」と228「ベリル視点四分割」は、そのまま使えると思います。 ベリルの科学者としての専門分野や、ベリル視点の四分割は一応できているので、とりあえず詰めるべきは「ユキマロがベリルを起こした真の動機」でしょう。これが決まらなければ、ベリルから見たユキマロの四分割ができませんし、話の転も決まりません。 ということで、No.5244の書き込みに続いて、「ユキマロがベリルを起こした真の動機」のアイディア出しをします。 9.未来の世界では、環境汚染の影響で人体に傷害が出て、出産できる女性が少なく、人口がどんどん減っていた。環境汚染が進む前に冷凍睡眠に入ったベリルには、正常な出産能力があると目されたため、一人でも出産できる女性を増やそうと、ユキマロはベリルを目覚めさせた。 10.過去に起こったある事件のことを調べていたユキマロは、冷凍睡眠に入る前のベリルがその事件を目撃していると知った。事件の目撃証言を得るために、ユキマロは彼女を目覚めさせた。 11.ユキマロにとってこの上なく大切な人が、重病に侵された。彼の時代の退化してしまった医学ではその人を治せなかった。どうしてもその人を助けたいと思ったユキマロは、未来に再び医学が発達することを信じて、その人に冷凍睡眠をさせようと考えた。しかし、彼の時代の技術では冷凍睡眠の装置を作れないため、ベリルを起こして空いた装置を利用しようとした。 12.ユキマロにはずっと忘れられない初恋の人がいた。何らかの理由で、彼とその人とはほぼ二度と会えない状態だった。たまたまベリルがその人にそっくりだったため、ユキマロは思わず彼女を起こしてしまった。 今回はこれだけにしておきます。考察などは次回に。 -------------------------------------------------------------------------------- やっと…… No.5253 投稿日 2002年9月3日(火)00時59分 投稿者 羽矢野  昨日で悩まされていた事柄がすべて片づいた羽矢野です。  といっても、仕事が早く終わったりはしてくれないのが悲しいところ。  でも、心の負担が減るのは仕事量が減るのよりも全然心が安まります。  それを狙ってか、分室での負荷がちょっとずつ増えてきました。  いや、まだそこまで行ってないか……  以前くらいの負荷でもやってけるようにとりあえずなろう。 ●課題  私もいじめられた経験ありますが、確かにそういう部分の感性(というのか?)は減ってきているかもしれない。と今回弟切さんや光来さんの指摘を見て思いました。  界夢の設定が複雑なのも、気にしてました。  ので、一度スッパリと捨ててもう一回考えます。  次はシンプルで、エンタメな話になるように。  痛い部分はなくします。  とりあえず、残すところは特殊能力がでてくる部分だけ。  ダサイなんてこと言われないように。  ……みてろ。(なぜか挑戦的)  界夢のビジュアルは、三時間とれたときにやります。  少し考えたんですが、地味で暗そうです……。  今日はここまで。 -------------------------------------------------------------------------------- 雑談です No.5254 投稿日 2002年9月3日(火)02時39分 投稿者 鷹見一幸(榎野)  連載の仕事が来ました。 「無理じゃない?」 と断ったのですが。 「無理じゃないんじゃない?」と言われたので。 「無理じゃないんじゃないんじゃない?」と言い返すと……(以下略)  こうやって「行数」を稼ぐのが許されるのは、もっと売れている人だろうな。  さて、ずっとROMしていたんですが、「界夢」とか「念波」とか、それってお話の中では、結構大事な部分にあたるものだよな。  ドラマの上にふりかける「トッピング」にあたるもの。  ごく普通のソフトクリームでも、上にチョコレートソースかけると、とたんに美味そうになるのと同じで、それが、ふつーのソフトクリームとの大きな違い、と ゆーか、それだけで100円高くても許せるとゆーか(原価で言えば10円も違わないのにね)  一番売り物になるその部分の「練りこみ」は、とことんやるべきだ。  捨てる前に「練る」  実体の無いほわわんとしたイメージなら、まず固定化する。  書きたいイメージがあるなら、そのイメージを鮮明にするために余分なものを削る。  それが、それこそが一番簡単に「作品のオリジナリティ」を出せる唯一の部分なんだから。  「特許」という概念がある。  これは、まさしく「オリジナリティ」を法律で保護するために存在する制度だ。  小説において、この「特許」にあたる部分を考え付けば、それは歴史に名が残る。 「フランケンシュタイン博士の怪物」を書いた人の名前は残ったし、彼女の書いたものも残った。しかし、彼女の夫である、当時売れっ子だった小説家の名前と、彼の書いた小説は、どこにも残っていない。  いわば「フランケンシュタインの怪物」のアイディアは「特許」に値するレベルのオリジナリティだと俺は思う。  企業の発明も同じだ。  自社が開発した技術を、完全なオリジナルであると証明できなければ特許申請はできない。まかり間違って他社がすでに特許を申請してあった技術概念を知らずに使用し、製品を売り出せば、えらいことになる(数億ドルの賠償請求がくるなんてザラ)だから、どこの企業も、そういった特許著作権関係をリサーチする部門を抱えている。  毎日毎日、国内だけでなく世界中のそういった特許申請についてのデータと、論文をリサーチして、自分のとこの技術概念とバッティングしないかどうか調べているわけだ。  著作権に詳しくなけりゃ勤まらん仕事だわな(笑)  さて、世の中には「特許」とまではいかないものの、それに準ずる概念で「実用新案」というものがある。  特許を取って世に出たものと概念は同じだが、更なる改良を加えたものだな。    俺は思うんだが「特許」を目指すのはどこぞの天才にまかせておいて、俺たち凡人は、この「実用新案」レベルで充分じゃないかとね。  どこかの誰かが書いたことのある物語のシチュエーション。  それが、ソフトクリームだとすると、その上に「チョコ」をかけるのが「実用新案」なわけだ。「ちょっと違います」というわけだな。  もっとも、そこで「オリジナルより私の方のが美味しいはずです」と胸を張れるくらいにトッピングを練らなくちゃとても「実用新案」にはならない。  では、実用新案にもならないようなヘタれなアイディアしか浮かばなかったら、どうするのか……。  そのときには「トッピング」ではなく「ソフトクリーム」で勝負をかけるしかない。  霊能力者、とか言う連中がいるよな、俺はあいつらの99%はニセモノだと思っているが、のこりの1%はわからない。だから小説なんてものをかいているわけだが(笑) こいつらの使う用語に「気」とか「オーラ」というものがある。  なんでも「気」とか「オーラ」には色があるんだと。悪い感情、攻撃や悪意や嫉妬の感情を持つと、そのオーラは黒い炎か霧のように、その人間から立ち上るのだそうだ。  原型はどうやら中国の「道教」に出てくるらしいが、英雄やら王様になる器の人間の「気」は緋色をしていて「竜気」と呼ぶ。という説もある。  その「オーラ」を自在に操ることにより、他人の精神に影響を与えることができる人間が、本物の「気効師」らしい。  悪意の黒い「気」を立ちのぼらせている人間の「気」を浄化し、正しい色に変えたり、オーラを相手の精神にぶつけて気絶させたりすることもできるらしい。  これって「界夢」とどう違うのだろう?  この「オーラ」とか「気」の概念は、もはや一般化していると言ってもいい。  ちょいとオカルト好きな女の子(中学生以下)でもみんな知っている概念だな。  この概念は、もはや「特許」を取っていると言ってもいい。  だから、この概念に対して「オリジナリティ」を主張したって無理。絶対に無理。「界夢」と呼び名を変えたってオリジナリティ「皆無」。  だとしたら、あとは「見せ方」しかないだろう。  既存の「気」とか「オーラ」という概念を「界夢」という言葉で表した。  別にそれは悪いことじゃない。  「気」だの「オーラ」という概念は、もはや「サイボーグ」やら「クローン」と同じくらい一般化しつつあるんだから、いまさらそんな概念を説明することはない。  そんな「概念」に振り回されないだけの「お話」があればいいわけ。   「ねえ『界夢』って、どんなものなの?」 「なんと言うか、うまく説明できないけど、よく『オーラ』とか『気』ってのがあるだろう? あれと似たようなものだと考えてくれればいいよ」  はい、これで説明は終わりです。  あとは、この二人にどんなドラマがあるのか、読者の関心はそこに向かうわけです。  だから、しっかりしたお話さえ作れれば、トッピングが無くたってありきたりだって商売になるわけだ。 「うちのソフトクリームは、普通のソフトクリームだけど、ちゃんと作ってるソフトクリームで、絶対美味しいです」と胸をはれるくらいにね。 -------------------------------------------------------------------------------- 母なる海 No.5255 投稿日 2002年9月3日(火)23時48分 投稿者 弟切 千隼 伊豆のお土産にもらったイボダイ−関東地方ではエボダイと呼ばれることが多いです−の干物を焼いて食べたら、とても良い潮の香りがして、また伊豆の海で泳ぎたくなりました。 弟切は海が大好きでして、夏に一度は海で泳がないと気が済みません。海水は淡水よりも比重が大きくて、体が浮きやすいのがいいですね。 特に暖かくてきれいな海に浸かっていると、体と海水との区別がなくなって、海へ溶け込んでゆく気がします。「母なる海」という言葉が実感できるひと時です(^_^) 前回の書き込みN.5252において出した「ユキマロがベリルを目覚めさせた真の動機」のアイディアを検討してみます。あまりにも見当はずれなものがあったなら、ここではさっさと排除して、別の話のための貯蔵庫にしまってしまいましょう。 9から12の案は、どれも「隠すべき動機」という条件はクリアしていますね。しかし、それ以外の点で「これはまずかろう」という案があります(^^; 例えば、11の案はやめたほうがよさそうですね。 ユキマロにとって、何の罪もない他人を追い出してまで冷凍睡眠装置を使わせたい大切な人がいることにすると、その人とユキマロとの関係をある程度書き込まなくてはなりません。枚数制限が厳しい短編においては、書き込まなくてはならない要素は少しでも減らすのが基本でしょう。 それに、これではユキマロとベリルとの関係がぼやけてしまいます。 12の案も、できればやめたほうがよいでしょう。 これですと、ユキマロくんが思い込みが激しいコワイ人になってしまいそうです(^^; でなければ、「人間的に未熟な天才が、成長する話」ではなくて、単純明快おばかなユキマロくんが活躍するラブコメになりそうな気がします(笑) ふむ、的確な案がなかなか出ませんね。弟切のおばかさがよく表われています(爆) もう少し使いものになる案を増やしてから選ぶことにします。最低二十くらいは出さないといけないでしょうね。 -------------------------------------------------------------------------------- 「ハイスピリッツ・ガール」あらすじ《4》 No.5256 投稿日 2002年9月4日(水)11時17分 投稿者 紫ゆきや  たいへん時間かかってしまいました。すみません。  ネタを考えるうちに異能力モノや転生モノにまで飛躍しましたが、結局、下のような感じになりました。  《思いつき》は、思いつくより修正するほうが難しいです……今更かもしれませんが。 「ハイスピリッツ・ガール」あらすじ《4》  ある朝、鬼怒川翔子(きぬがわしょうこ)は、いつものように部活の朝練に遅れて、学校の武道場に入ってゆく。  そこで翔子は、一人の少年に、空手部の先輩達がのされているのを目撃する。少年の名は辻村勇児(つじむらゆうじ)といい、本日一年生に転入する入部希望者だった。空手部一の実力者である翔子は、部の名誉のため勇児と試合をすることになる。ルールはフルコンタクトだが顔面攻撃は禁止。 (そんな緊張した状況にもかかわらず、翔子のおっかけ同然の女子部員たちは武道場の隅へ高級茶器など持ち込み、お茶会状態)  勇児の強さに押される翔子。競技場の隅へ倒れこむように下がったところで、胸倉を掴まれてTシャツが大変なことになる。試合は翔子の《反則勝ち》となった。礼もせずに立ち去る勇児に、部員達(とくに女子部員達)は憤慨し入部は認めないことに決まる。翔子は、優勢だった勇児が《禁じ手》を使ったことを疑問に思うのだった。  昼休み。  いつものように女子部員達が翔子の席に集まってきて、昼食を取りながらおしゃべりする。朝の件を許せないと憤慨する女の子達を、なだめる翔子。  話題が変わり、茶器の話になったとき、翔子は朝の試合で自分の下がる背後に、女の子達が茶器を広げていたのを思い出す。勇児は自分を助けようとしたのではないかと考える翔子。勇児のことを探しに出る。  炎天下の屋上。  独りでいる勇児を見つけた翔子は、朝の件について尋ねるが、勇児は答えない。翔子は勇児が照れているのだと気づき、素直になるよう助言するが、勇児は自分より弱いヤツに偉そうにされたくないと返す。それならばと、再戦を申し込む翔子。朝のルールと異なる、顔面攻撃や掴みまで有りの《総合格闘技ルール》での勝負を提案する。勇児は、そのルールでは自分に有利になると言って拒否するが、翔子の軽い挑発に、アッサリ承諾する。  提案したルールは、翔子が子供の頃から家の道場で練習してきたもので、禁じ手を意識しなくてはならない朝のルールより、ずっと戦い慣れていた。勝負は翔子の勝ちとなる。負けを認めた勇児は、翔子にだけは敬意を払うようになる。  放課後の部活の時間。  翔子は部員達に、朝の件は不問にして入部を認めてくれるようお願いする。勇児も、しぶしぶという感じながらも頭を下げる。部員達は何があったのかと驚きながらも、入部を歓迎するのだった。 (補足)  翔子たちの学校は偏差値が低く、ほとんどが専門か就職組みで、大学へは体育系の推薦ばかりという高校なので、一時間目に出ていなくても先生は呼びに来ません。  この設定は、あらすじに入れられませんでしたが、本文には入れるつもりです。  辻村勇児は、誰にでも意地を張るヤツでしたが、最後は、翔子の言う事だけは聞くようになります。他の人には、相変わらずナマイキな態度をとります。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5257 投稿日 2002年9月4日(水)20時16分 投稿者 新木 伸 >鷹見さん  僕らの場合、特殊設定とか、そういうものっていうのは、作品の付加価値を高めるために込めるものなわけですよね。  ベースとなる話はオーソドックスなりに、ちゃんと存在している。  そこに目を引くものをコーティングしておく。  そうすると、まず見た目でもって、「あ、おいしそうだな」と思ってもらえて、食いついてもらえる。  しかし本当に食べてもらいたいのは、話の「オーソドックスなストーリー」のほう。  主人公は物理法則を超越する力を持っていたり(星くず、ウィザーズブレイン)、主人公は二重人格で陰の人格は冷酷無比な超人だったり(REI)、主人公は時空を超えた騒動に巻きこまれてしまったり(ピクニック)。そういうのはすべて、食欲をそそるためのトッピング。カラフルなやつ。  思うに、彼らがトッピングにああまでこだわるのは、ベースとなるソフトクリームのほうに自信がないからではないでしょうか?  自分のソフトクリームがまずいことには薄々気づいていて、だからせめて、見た目勝負とばかりにトッピングに傾倒する。――とか?  話の本筋をうっちゃらかして、まるでおざなりにしつつ――設定面ばかりこねくり回しているのに見かねて、「そのトッピング、自分たちはカッコ良いつもりでいるが、じつはぜんぜんダサイから捨てちまえ」と言ったわけですが。  しかし捨てろと言ったら、こんどはあっさり捨てやがるし。  捨てるにしても使うにしても、自己のイメージの定着もしてないようでは、話にもならんのだけど。 >まっきー、羽矢野君  主人公は一般人と、「なにがどう違うのか」を具体的に定義すること。  「念波核があるんです」なんてのは、却下とする。同様に「界夢を持っているんです」というのも却下とする。 (「念波核」があったり、「界夢を持っている」と、具体的になにができるのかということを書くならば、それは良しとする)  余分な説明を要さず、1行程度で、誰にでもはっきりとわかるように、簡潔に、具体的に書くこと。  ちなみに「オーラ」とか「テレパシー」とか、そういう、もはや一般用語と化した概念は使用可とする。説明抜きで使って良し。 >光来さん >>「ハイスピリッツ・ガール」あらすじ《4》  ワケわからん。  つまりこれは、なにがどうなる話なの?  3行でまとめてくること。  あと、なにが書きたいの?  どんなところが、いちばん、書きたい部分なわけ? >弟切さん >>で、見ているうちに気づきました。私はどうも「落ちぶれて」という言葉が気に入らないようです。何か、「こんな話が書きたいんじゃない」という気持が湧き上がってきます。  でもその「落ちぶれる」って展開を出してきたのも、もともと弟切さんじゃなかったっけ?  なぜ「落ちぶれる」って展開を出したのだ? その時の心理は?  また「最初に低い位置にいた主人公が、高い位置に至る話」の路線でいくのなら、「落ちぶれていた天才が返り咲く話」でもいいんじゃないの?  「人間的に未熟な人物が成長する話」のほうって、これ、べつに「天才」って属性は必要ないんだよね。天才でなくても成立しちゃう。  つまり主人公が天才である必然性がないっていうこと。  ついでにいうと、冷凍睡眠も、たぶん必然ではない。  必然性のないものを、2個も無理に投入して話を作るっていう行為は、これ、かなり難易度が高いものなのだな。  よって、「人間的に未熟な人物が成長する話」に変更するのならば、「天才」と「冷凍睡眠」は外すこと。  ちなみに「落ちぶれた○○が返り咲く話」のほうだと、この「○○」に天才っていうのは、べつに不自然ではなくなるわな。  天才と栄光とは表裏一体のものだし。  あとは「冷凍睡眠+数十年後の文明衰退期に時の島流し」を、ここにからめちゃえばいいのだ。  妄想超臨界。  研究成果を横取りされて失意のベリル。いまの時代は自分を必要としていないのだと痛感する。資産をはたいて個人用冷凍睡眠カプセルを購入。山林のなかに私有地も買って、眠りにつく。カプセルには「私の才能が必要になりましたら、どうか起こしてください」と但し書き。  かたやユキマロ君、子供の頃から、その冷凍睡眠施設施設を「秘密基地」として利用していて、カプセルのなかの「裸のおねえさん」に思いを寄せていたりなんかしちゃったりなんかするんだけども。しかし「但し書き」を律儀に守って、ベリルを起こしたのは、彼が大人となってから。そして彼女の「才能」が真に必要となってから。  しかし目覚めたベリルは、すっかり腑抜けになってしまっていて……。  まあ、それはそれとして……。  しかしこれだけ書きたいものが移り変わってきているのに、まだ、「天才」とか「冷凍睡眠」とか「文明の後退した未来世界」とかにこだわる必要はあるのか?  こんな設定類、書きたいものに合わせて、作り直せばいいんじゃないかな。  羽矢野君なんかも見ていて思うのだけど、もはや当初の「界夢」の設定から外れてきちゃっているのに、いまだにずっと、そのネーミングやら設定やらを引きずっているし。  もともとは「心に傷を負った人が逃げ込む先として作りあげた心の理想郷」というものが、いまじゃなんだか単なる「オーラ」になっちゃっている。  みんな、設定貧乏だからなのかな?  文明の後退した未来世界とか、冷凍睡眠とか、そんな、こだわるような「スゴいアイデア」でもなかろうに。どこにでも転がっている、ごく普通のトッピングでしょ。  ベースとなるアイスクリームを変えたのなら、トッピングのほうも、それにあわせて変えようよ。ね。 -------------------------------------------------------------------------------- >念波と界夢がダサイ理由 No.5258 投稿日 2002年9月4日(水)20時40分 投稿者 新木 伸 >念波と界夢がダサイ理由  まっきーと羽矢野君の応対を見ていると、どうも、ふたりともピンときていないみたいね。  まあ、そりゃそうだろう。  自分で「ダサイ」と感じていたなら、なんとかしているはずだろうし。  これって、感覚的なものなので、なにかとても説明がしずらいのだが……。  俺の好き嫌い判定器官である篇桃核が、違うと明らかにそういっている。  それトッピングちがう。  それ食えるものとちがう。――と、そう言っている。  ひらたくいうと、「そんなもんかけたら、アイスクリームが台無しだろっ!!」てな感じなのだな。トッピングというのは、キラキラと、こうカラフルで美味しそうなジェリービーンズ色をしているものであり、砂色や土色なんかはしていないのだ。  アイスクリームに砂やら土やらをぶっかけたら、付加価値がついて定価が100円アップするどころか、価値がゼロになってしまうでしょ? 食えなくなっちゃうんだから。  起承転結が普通についている話であれば、なにも目新しい設定がなかったとしても、まあ、いくらかの価値はつくわけね。  完成度が高ければ、地味だけど、良い話にはなる。  しかし「変なトッピング」をぶっかけちゃったら、どんなに出来のいい話であろうと、価値は即座にゼロになる。そういうもんだ。  なんでダサいのか。  これ、いまのところは感覚的なものでしかない。  こんどみやびさんと話して、理屈づけしてみる。なにがどのような仕組みで、どのようにダサいのか。  うーん。「イケてる設定」と「ダサい設定」の違いなんて、いままで理屈で考えたことなかったからなぁ……。  この分野においては、ぜんぜん経験値が溜まっていないのよ。わし。  苦手分野である「構成力」は理論によって解決をはかったけども。(あともうひとつの苦手分野は文章力)  しかし得意分野であったキャラとかアイデアとかについては、これ、理論でやる必要がなかったから、もっぱら感性だけ。  上記ふたつは「理論に磨きをかけた」けど、あとのふたつは「感性を研ぎ澄ませた」のほう。磨きをかけた理論の分野については伝授可能だし、どうすれば直せるのかも指摘可能だけど……。しかし感性のほうは「良い/悪い」しか言えないんだよなぁ。  ただ、これはひとつ確認しておきたいんだけど。  この感じは間違っていないよな?  他にも「それダセぇよ」と思っていた人がいたら、言ってみてください。  また「ダサいというのが、全然わからない」という人も自己申告のこと。 -------------------------------------------------------------------------------- ページの紹介 No.5259 投稿日 2002年9月4日(水)21時04分 投稿者 かねやん  最初にお断りをしなければならないのですが、ページ作者は18歳以上指定ゲームのシナリオを手がけているかたでして、紹介するコンテンツにも性的描写が含まれています。  ですが読む価値があると思いますので、あえてお断りをしてからご紹介させていただきます。  鏡裕之(和泉時彦)氏“Heven’s Mirror”  コンテンツ「和泉時彦のシナリオ教室」  特に、キャラクターの作成方法は、キャラクター作りに悩んでいる人は参考にする価値があるでしょう。  また、シナリオライターと小説の作成方法の違いを比べても面白いかもしれません。 -------------------------------------------------------------------------------- 夢境2巻入稿間近 No.5260 投稿日 2002年9月4日(水)22時55分 投稿者 新木 伸  夢境学園2話、「魔界からの姫君X」上下巻の分冊になったので、スケジュール的には楽〜。下巻の原稿は、来週いっぱい中里さんと温泉に缶詰に行って、そこで仕上げて来る予定。  ところで質問。  「腐女子」っていうこのコトバ。  語源としては、どこが発祥の地なのでしょう?  コミケ用語であればいいのだけど、これがもし、「2ちゃんねる用語」だったりすると、使用不可の模様。  誰か知っている人がいたら、教えてください。藤極堂さんあたりが詳しそうだが……。 -------------------------------------------------------------------------------- 君は僕の海のかけら No.5261 投稿日 2002年9月4日(水)23時45分 投稿者 藤極堂 >「念波核」と「界夢」はダサいか? ダサいです。 どういうジャンルの小説かわからないし、それぞれの言葉を構成している漢字の意味も実際に説明されているあらすじや能力と関連性が薄いように思えます。 とかここまで打って、「わたしのダサい」が「一般的なダサい」とどのくらい一致しているのかさっぱりわからないという現実に気づく。 それは本当に一般的にダサいのか!? ずっとひとりでやってきたから、わからないや。トホホ。 妄想は他人に見せることができないしねえ。 てゆうか、 >人間型の異星人が出てくる小説は絶対的にコメディ という新木さんの主張がどうにも腑に落ちない今日この頃。 アニメだと、イデオンとかレイズナーとか松本零二作品とかシリアスだけど人間型異星人が出てくる作品が結構あるからだ。 というか「喪神の碑」津守時生 著作 はコメディだったのか。ガ――ン。 それともライトノベル系の作品群のみでのお約束なのか。 千冊以上のライトノベル読書量を誇る三枝零一さん教えてください。 ■コミッカーネット http://www.fun-create.com/comic-net/  内部コンテンツ ▼ シナリオ入門 ▼ http://www.fun-create.com/comic-net/sub_contents/basic/index.html ここで掲載されている作品の「ルシルの祈り」と「ディザイア」それと「黙示録の八月」がおもしろかったな。 >腐女子 私も発生の現場を確認していませんから断言はできませんが、 なるしま ゆみ(漫画家) 公式サイト地底探検が発祥の地だそうです。 自虐の意味で使われ始めた言葉ですね。 私の記憶の中では商業誌で「腐女子」を最初に使った作家もこの方だと思います。 原獣文書の……何巻だったけ? 広義の意味でのSFなのでご一読してはいかがでしょうか? 新木さんなら「不死者あぎと」くらいなら読んでいるかもしれませんが。 でも、2ちゃん用語として認識しているひとも多いでしょうね。 ギコ猫も元々は、あめぞうが出身地だといいますし。 -------------------------------------------------------------------------------- 早く来い来い秋の風 No.5262 投稿日 2002年9月5日(木)00時00分 投稿者 弟切 千隼 残暑が続いてバテ気味の弟切です。気温はそれほどでもないのに、湿度が高くてべたつくのでいらいらします。こんな残暑の日々は湘南だけでしょうか? >>「天才的な人が落ちぶれて、○○になる話」 この話を持ち出したのは、確かに私です。なぜこのような話を持ち出したのかといえば、無意識のうちに、原点の原点であるキルケーの話の要素としてあった「名誉回復」の流れを引きずっていたからだと思います。 名誉回復というからには、その前に名誉が地に落ちていなければなりませんよね。ゆえに「落ちぶれて」となったわけです。 >>「人間的に未熟な人物が成長する話」 とにかく、話の軸はこれに決めました。今までさんざんふらふらして来たので、もう軸をぶらせたくありません。 今の私が第一にやるべきなのは、「心から書きたい話であるかどうかは置いておいて、きちんと筋の通った話を一つ仕上げること」だと考えます。それほど書きたい話ではなくても、一つまともな話を仕上げてみて、「きちんとした話作りとはどういうことか」を体で覚える必要があると思います。 むしろ、心から書きたい話を書こうとすると、思い入れが強すぎて話が破綻する可能性が高いので、思い入れの強い要素はなるべく少なめにしたほうが良さそうです。 「人間的に未熟な人物が成長する話」を書くことにしたからには、「天才」やら「冷凍睡眠」やらは捨てます。 どちらも私にとっては思い入れがある要素で、だからこそここまで延々と引きずってきましたが、私がこのような要素を扱うのは、きっと十年早いでしょう。 なぜ「天才的な人が落ちぶれて、○○になる話」ではなく、「人間的に未熟な人物が成長する話」を選んだかを、以下に説明します。 私は「落ちぶれて」という言葉が気に入らないと前に書きました。より正確に書きますと、「天才」が「落ちぶれる」という組み合わせがたいへん気に入りません。 私にとって「天才」とは、異質で理解しがたいにもかかわらず輝かしいものです。その輝かしいものが「落ちぶれる」のは気に入らないのですね。 ただし、私にとって「天才」が持つ輝かしさとは、必ずしも世俗的な名誉や成功を伴うものではありません。 たぶん、このあたりは、私の感性が普通の人とだいぶずれているところでしょう。新木さんも「天才と栄光とは表裏一体のものだし。」と書いておられますよね。 私の中には、「天才とは、時代を超越して優れているがゆえに、得てして存命中は周囲に理解されず、不遇なものだ」という観念があります。私にとって「天才」=「栄光に満ちた存在」ではありません。 もともと社会的に不遇な天才が、それ以上落ちぶれたら、救いがなさ過ぎる話になってしまいますね(^^; お知らせ: 弟切は明日から仕事で出張に出かけます。帰宅するのは土曜日の予定です。それまではここに来られません。 これまでの話を破棄して−またですかい ←自己突っ込み−、「人間的に未熟な人物が成長する話」を考えてきます。 -------------------------------------------------------------------------------- 書き忘れ No.5263 投稿日 2002年9月5日(木)00時08分 投稿者 弟切 千隼 >>念波核と界夢 私もダサいと感じます。けれども、なぜダサいかは、理論的に説明できません。 -------------------------------------------------------------------------------- あれこれ No.5264 投稿日 2002年9月5日(木)00時10分 投稿者 光来 唯  昼飯代を浮かせようと、パン一個とかにしているのに、ジュースやらアイスやらで、結局、金額は代わってないです。  昼は食べなくても大丈夫……というか、昼御飯は食うの面倒な人間だったはずなのに〜。 > そもそも、「幼なじみ」っていうのは、これ、本当に必要なのですか? > ほとんど登場しないわりには、ずいぶん重要なポジションにいるわけで……。 > しかも登場させている理由が、「主人公に告白の動機と、結衣にOKの動機を与えるため」――っていうことでしかありません。  もうひとつ、「主人公がすぐに死神を受け入れられないため」の理由にもなっています。  幼なじみを斬るところを見ているわけですから、それが「救い」のためだといっても主人公には割り切れてません。そのせいで死神をすぐには受け入れられなくなっているんです。 > 「人の死」というものは、重いものです。普通は「死」というのは話のテーマになるくらい重いものです。特に知人や友人の死というものは。 > きっかけと理由を与えるためだけに登場させられて、そして非業の死を遂げさせられたんじゃ……。この名前も性別さえも決まっていないこのキャラが、あまりに浮かばれないですし。  確かに「死にキャラ」にしては、ちょっと重要性を持ちすぎています。  これが、ただ同じ学校なだけの人物であるのなら、問題ないのかもしれませんが……(それじゃ意味ありませんけど)  「人の死」を出すならば、ちゃんと最後まで重要度が高くないといけなかったわけですね。 > 殺人者の欲望や憎しみだけでなく、辛さや悲しさや痛みを受けて死んだ被害者の人の魂も「穢れ」としてこの世に残る。どちらも救うのが死神という仕事。 > そういう定義とすると、「加害者」と「被害者」がワンセットとなって、必要となってきます。 > 一般人である主人公が、「死神」という特別な存在の「恋人」になるための通過儀礼として必要なわけですね。  加害者も被害者も、どちらも穢れをもつ。これは両方イベントとして見せておきたいと考えてました。  今までのあらすじでもたいてい、両方イベントとして入れていたはずです。  これは、「死神を受け入れる」がひとつの条件になっている以上、ちゃんと死神がどういうものであるか、見せておく必要があると考えているからです。 > やっぱり「D」のパターンでやる以上、幼なじみは削ったほうが良いみたいです。じゃないと結衣とデートしたりとか、そういうラブラブな展開がまったくなくなっちゃいます。序盤から中盤にかけて、ずっと修羅道を歩きつづけるような、そんなハードな展開になっちゃいますし。  確かにそうです。  ラブラブな展開の最中に、幼なじみの死なんか持ってこられたら、180度雰囲気が変わってしまいますものね。  合わないものを混ぜる……またやってしまったようです。 > ちなみにそっちのほうの、「幼なじみを殺された恨みを晴らしてくれる仕事人(死神)に協力しているうちに、次第に惹かれ合う二人」――っていうのは、これは何パターン? > またそれであらすじ1個作ってみますか? 「死神を受け入れる―支える―普通の女の子として扱う」……Bのパターンですね。  最初の時点で死神を受け入れてて、協力していくうちに、普通の女の子としての一面を見たりして惹かれていくわけですから。 > 最近は高校は完全週休二日制なので、普通に、土日でいいんじゃないかと。  それともこの二人は中学生?  これは土日でもいいかとも思ったんですが、告白したのが始業式あたりと想定していました。だから、ここまででだいたい一月ほど、だろうと考えました。  ですので、ちょうどGWにあたるのでは、と連休としました。 >結衣が主人公の写真を持っているのは良いとしても、幼なじみまで写真を持っているのが、かなり変  プリクラにするか迷ったんですよね……結衣のほうは。 幼なじみのほうはご都合主義的に考えてしまってました(結衣が写真なんだから、こっちもその方がいいだろう、と)。     > これ、写真でないといけないのですか? > 携帯のメモリーを見て見当付けて、適当に呼び出したりとかで、代用できると思うんだけどなぁ。しょっちゅう話しているはずでしょ? いちばん親しい人とは。 > 履歴見ていちばん多い人のところにかければ、それで理由としては、解決しちゃうわけだし。  う゛。確かに写真でなければならないというわけでもありません。  が、後述するように、主人公は「幼なじみと結衣」の共通の知り合いだったということが、殺人犯が興味を抱く理由になるわけですから、履歴だとまずいです(名前はともかく電話番号は覚えていないでしょう)。 > あと、そもそも犯人はなんで、主人公をおびき出そうと思ったわけですか? > 親友や友人や恋人を目の前で切り刻まれる様を見せつけて、被害者をさらに苦しめるため? > それなら幼なじみが殺害された時には、なぜ主人公は呼び出されなかったわけですか?  これは主人公が幼なじみ、それから結衣、両方と知り合いだったことに理由があるんです。  別にこの殺人犯は毎回、親しい人間を呼んでいるわけではありません。  今回は、知り合いを失ったばかりの人間が、それほど時間がたっていないのにもう一度、今度は目の前で大切な人間を傷つけられる――その絶望の顔を見たいと、殺人犯は感じたわけです。  そして、その後に主人公を殺すことで結衣を苦しめようと、考えてます。  ちなみに、ここまでするのは相手が死神だからです。自分を消そうとしているので、それなりに苦しめようとしていたんです。 > 変身するためには、「変身ポーズ」が必要なわけですか? そのために手足を縛られていると変身できないとか? > ちなみに「変身を封じるアイテム」なんてものを出すのもNGですんで。先に言っておきます。単なる肉体を与えられただけの逃亡犯が、そんなものまで持っているはずがない。  そりゃもう、「変身」と言えばポーズが必要です。  変身ヒーロー、ヒロインで、何もせずにただ姿が変わるだけってキャラ、記憶から出てきませんし。  変身キャラが変身ポーズ持ってないで、どうするんだ! と考えてますから。  まぁ、せっかくのクライマックスシーンなんですから、「そんな縛られたままでも変身できる」よりは、しっかりと変身シーン見せたいじゃないですか。 >あらすじ  とりあえず、「幼なじみを殺された恨みを晴らしてくれる仕事人(死神)に協力しているうちに、次第に惹かれ合う二人」のパターン。幼なじみ出さないパターンはまだですので。  いくつか問題点もあるおんですが、流れ的にはこんな感じです。  ただ、ここには「惹かれあう」部分がはっきりと入っていないです。  結城諒は幼なじみの佐伯静香を殺され、無気力に過ごしていた。ある日、彼女の墓で諒はクラスメイトの八木橋結衣と会う。静香を殺した殺人犯が事故死したことを知り、諒は授業に出ず、彼女の好きだった屋上で過ごすようになる。  結衣が屋上に現れ諒に、彼女の無念は自分が晴らす、と告げる。それを、自分を励ますための口だけの台詞だと思った諒は、結衣に怒りをぶつける。だが彼女は表情を変えず、その場を去る。  ある夜、諒は公園で結衣を見かける。静香とは別の被害者の殺された公園。近づいた諒は、そこで殺された少女にそっくりな少女を見る。結衣は不可思議な衣装を着、少女に鎌の刃を向けていた。結衣に切り裂かれると、少女は消える。結衣に殺人犯の姿が重なり、諒は結衣に襲い掛かる。結衣は語る。自分が死神だと。そして、今のは殺人犯に殺され、穢れた少女の魂を浄化したのだと。殺人犯の魂も浄化すると聞いた瞬間、諒は結衣に協力を申し出た。断ろうとした結衣に、諒は死神を言いふらすと言って、強引に協力する。  殺人犯の被害者は静香を含め、六人いた。穢れた魂は死んだ場所に漂う。ひとりずつ彼女たちを浄化していく。だが静香の魂は殺された場所になかった。先に殺人犯を浄化することにした。  深夜、その場所で結衣の取り出した人形に殺人犯の魂を宿らせ、仮の肉体を与える。魂は見えず、気配しか感じられないため、浄化するには身体を与える必要があるのだ。体を手に入れた殺人犯に諒が襲い掛かるが逆に殺されそうになる。諒は結衣に助けられる。だが、殺人犯は逃げ、結衣は左腕に怪我を負ってしまった。  血に染まる結衣を見て、諒の頭が冷めていく。彼女を病院へと運んだ後、ひとりさまよう。気がつく諒は静香との思い出の場所にいた。その場所で静香を思い出す。彼女の記憶が薄れていること、そして代わりに結衣との思い出が増していることに気付く。諒は精神的な疲労から眠ってしまう。夢を見る。静香とすごした時間を。思い出す、自分は静香のことが好きだったと。諒が目覚めたとき、死神の姿の結衣が立っていた。静香の魂は諒との思い出の場所である、ここにいたのだった。結衣は静香に体を与え、その場を離れた。諒は静香と語り合い、最期に、静香に好きだったことと、今自分が誰を好きなのかを話す。すべてを語り終えたとき、結衣が戻ってくる。怪我でうまく鎌を持てない彼女に手を貸し、諒は自分の気持ちに決着をつける。  その場で、諒は結衣に告白する。結衣はその場から逃げる。追いかける諒。結衣の前に殺人犯が姿を現す。結衣は殺人犯に叩き伏せられる。そこに、諒が追いついた。  諒は今度は冷静に、殺人犯に向かっていく。その隙に結衣は変身する。そして……二人の手で殺人犯を浄化する。  残された少女の魂も浄化し終え、一連の事件に決着がつく。  最後に、もう一度諒は結衣に告白する。結衣は諒の気持ちの応じるのだった。 -------------------------------------------------------------------------------- 訂正 No.5265 投稿日 2002年9月5日(木)00時15分 投稿者 藤極堂 原獣文書一巻を読み返したところ出ていませんでした。 記憶違いのようです。ごめんなさい。 一応 ネット検索もしたのですが、確信できる情報元もありませんでした。 BBS上での伝聞でしかないので先刻の情報は信用しないでください。 -------------------------------------------------------------------------------- 寝る No.5266 投稿日 2002年9月5日(木)01時36分 投稿者 藤極堂 http://www.infoseek.co.jp/Titles?sv=JP&lk=noframes&rt=JG&svx=500&qt=腐女子 なるしま >> 2. リンク : 42% >> >> Organic Groover! ありせさま 某異端〜とか某地底〜などではちょっとした名物…い、いえ、有名人なありせさまのページです。 読み物(笑)が豊富で、いつの間にかその独特な世界に吸い込まれてしまい、帰ってこれ・... >> http://www.geocities.co.jp/Playtown-Spade/5353/link_m.html 2000.05.09 更新 >> 3. vane bbs : 30% >> >> - 99/07/09 18:05:50 ホームページアドレス:http://www.lares.dti.ne.jp/~meso 電子メールアドレス:meso@lares.dti.ne.jp おおういにのみやああ! お久しぶりです!にのっち、なにか厳しいことがあったのですね? ... >> http://www.geocities.co.jp/Berkeley/6341/geobook05.html 1999.07.09 更新 2000.05.09と1999.07.09か。 「地底探検」のサイト開設が1998.8.15(Internet Archive で調べました) なるしまさんのサイト管理人さんにメールできればいいんだが。 (迷惑だろうからしない) -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5267 投稿日 2002年9月5日(木)02時35分 投稿者 新木 伸 >人間型の異星人が出てくる話とか  もう一個、縛り条件を付けるのを忘れていた。  人間とそっくりそのまんま見た目が同じ異星人が、なんの理屈付けもなしに出てくる。これはもうコメディ確定ね。  イデオンとレイズナーでは、たしか相手方は、地球人と起源を同じくする兄弟のようなものだとか、なにかそんなような設定がなかったっけか?  太古のどこかで、恒星間航行を可能にした種族がいて、地球人も○○人も、どちらもその末裔であるとか、なんだとか。そんな理由。  まあ、かな〜り苦しいところではあるけれど、いちおう、そのくらいの理由付けがあればコメディとまでは言いはしない。もうこの時点で明らかにSFではないけれど、まあ、宇宙モノの話としてなら認められよう。  別々の惑星に住み着いて、数万年以上経過していたら、そりゃもう完全に別種族だって。交配可能かどうかも怪しいもんだ。現在地球上に住んでいる人種だって、顔の形や背格好や肌の色などがこれほど違うのに、どうして異星において別の適応を遂げた生物が、まったく同じ顔形をしていて、しかも「美的感覚」まで一緒なのやら。  それに化石などの「進化の証拠」は、これはどう片づける?  まあ地球には人類が進化してきた証がきちんと残っていて、もうひとつの惑星のほうにはそういう「化石の証拠」がまったく存在しないっていうことなら、わからないでもないが。  レイズナーの宇宙人が、たしかこれ系じゃなかったっけ? ――で、彼らの言い分が、「我々は地球の正当なる継承者であるから、即刻、地球を明け渡すように」だったように記憶しているが。  ちなみにSF界では、異星起源の生物は、おそらく「食うこともできないだろう」というのが定説になってます。  異星の生き物の肉は、地球の生き物には、「毒」か「まったく栄養にならない。消化もできない」か、そのどちらか。たぶん「毒」の可能性が高い。  炭素系生物で、代謝を酸素に頼っているのなら、呼吸くらいはできそうだけどね。 >腐女子とか  うーん。原典不明か。  しかし「明らかに2ちゃんねる」ってわけでもないようだ。  まあいいや。自己責任で使うことにしよう。 >弟切さん >>ただし、私にとって「天才」が持つ輝かしさとは、必ずしも世俗的な名誉や成功を伴うものではありません。 >>たぶん、このあたりは、私の感性が普通の人とだいぶずれているところでしょう。新木さんも「天才と栄光とは表裏一体のものだし。」と書いておられますよね。  ある「○○」って言葉に、グローバルイメージではない、自分個人だけのローカルイメージをあてはめないように。  なんの予備説明もなく「天才」って言葉を使って会話している以上、それはいわゆる世間一般にいわれるところの「天才」のことを言っているのであって、弟切さんの思うところの「天才」のことを話しているわけではないのね。  そういう種類のものについて話したいのなら、「不遇な天才」とか、なにかもうひとつ言葉を足して使うこと。  さもなければ、なにか別種の言葉を新たに「創造」して、明らかにそれが「弟切語」であるということを明示しておくこと。  言葉のみをもってコミュニケートしなければならない物書きが、言葉の持つグローバルイメージをないがしろにしていいと思っているのか。そんなことになったら、いったい我々はなにを基盤として意思疎通したらよいのだ? >光来さん >>そりゃもう、「変身」と言えばポーズが必要です。 >>変身ヒーロー、ヒロインで、何もせずにただ姿が変わるだけってキャラ、記憶から出てきませんし。  結衣が捕らえられているときに変身できなかった理由が、ただこれだけだったとすると……。  せいぜい幼稚園児ぐらいまでしか納得しないでしょうね。  この話を読むのはおそらく高校生以上ですので、なにか他にも考えておかないと、ラストまできて「すべてぶち壊し」になりますが?  べつにポーズを取っても取らなくてもそれはいいですが、「変身できなかった理由」のほうですね。  そういえば「キカイダー」は両肩の変身スイッチを同時に押さないと変身できない仕様でした。あれは縛られていると変身できないのは納得でしたが。 -------------------------------------------------------------------------------- 3行とか No.5268 投稿日 2002年9月5日(木)03時09分 投稿者 紫ゆきや >新木さん(5257)  前回と同じような書き方で、あらすじを書いたつもりだったのですが。  わかりにくかったようで、もうしわけないです。 >なにがどうなる話であるか  辻村勇児という転入生は、最初は周囲をバカにしているナマイキなヤツに見えます。  しかし、実はいいヤツで、人との接し方が下手なだけだとわかります。  平和的な解決法もあるわけですが、翔子も短絡的なので、勝負で負かして言うことを聞かせます。  ――という話です。  我ながら頭の悪いヤツばっかの話ですが。 >いちばん書きたい部分  まず、翔子の行動です。特に朝起きてからのシーンは、どうしても書きたい部分です。  それと、格闘シーンです。地味かもしれませんが普通の格闘シーンを書いてみたいと思っています。  あるいは、敵役を出して、それを打倒するだけの話のほうが、メインがハッキリして良いのかもしれません。難しいです。 >念波と界夢について  念波と界夢につては、もう少しかなと……前に書いた覚えがあったんですが、UPしていなかったようです。すみません。  私が感じた念波の問題点は、その能力が「あったらいいな」と思えないことです。  「波」って、なんか不便そうじゃないですか。狙いを絞り難そうだし、エネルギー効率が悪そうな感じで。  例えば、自分のオーラを好きなイメージに変化させられるとして(H×Hの「念能力」みたいに)そこで、「波」をイメージする人は多いかもしれないけど、好んで選ぶ人は少数派だと思うんですよ。  界夢のほうは、名前はともかく、「トラウマが作り出した世界」という設定は《痛々しくて》いいなあと思いました。  (最初、この設定を見たときは、「引きこもりを更生させる話」を、異能力モノに見立ててやるのかな、とか想像しましたが)  しかし、この能力を複数のキャラが持っているという点が、かなりガッカリだったです。  これだけ特殊で強力な能力を、《普通に生活できるていどのトラウマ》で手に入れちゃうのは、どうかと思いますし。  ちょっと異能力に対するコストが安いんじゃないかなと。  ――それにしても、異能力モノっていいですよね。華があるっていうか、ワクワクするっていうか。  私は動物やモンスターを使役したり、協力し合ったりするのが好きだったりします。使い魔とか、インテリジェンスソード(しゃべる剣)とか。  羽矢野さんや、巻島さんの作る異能力が、どういう風になるのか、楽しみです。 -------------------------------------------------------------------------------- 人間そっくりと変身と No.5269 投稿日 2002年9月5日(木)09時30分 投稿者 中里融司  どうも、ご無沙汰してます。ずっと読んでおりました。けど、忙しくて書き込む余裕がなくって。だって貴方、二ヶ月で三冊、ライトノベルと架空戦記とチャンバラを書いてごらんなさいな。頭の中混乱しますよ、本当に。  先般から出ています、人間そっくりの異星人と変身の話題について、自分なりに考えていることを少々。  人間と異星人の、たとえば恋愛とか国家間の付き合いとか、そういうものを描こうとすると相手も人間と同型か、少なくとも思考方法を理解できる必要があるように思います。根本から異質な存在だと、そもそもコミュニケーションが取れませんし。そういった形で、理解できないままに殺し合うという話もありますし。  自分の書く小説だと、基本的には理解し合えて、交流もできる必要があるものが多いので、いろいろ理屈付けを考えています。最初に発生した知的生物の形態共鳴が起こったために、銀河の知的生物は基本的に同じ体型、同じ思考法になるとか。  そして変身というのは、要するに「日常から非日常への転換」を端的に表現する手段ではないかと。自分の主人公が仮面をつけたり、怒りや悲しみでぶち切れたりして人格が変わるのは、非日常の人格を表に出す鍵というわけです。  「ごくせん」で、ヒロインのヤンクミが勝負に向かうとき眼鏡と髪留めを外すのも、立派な変身だと思ってます。この元祖は、クラーク・ケントでしょうか。 -------------------------------------------------------------------------------- 久しぶりの書き込み No.5270 投稿日 2002年9月5日(木)12時25分 投稿者 三枝零一 えー、前置きは省略。 >特殊設定とか あくまで私見ですが、特殊設定にこだわる人が多いのは、そこが一番「オリジナリティがあるように見えやすい」からだと思います。 ストーリーやキャラクター造形なんかと違って、設定というのはちょっと目先を変えるだけで新しくなる(かのように見える)ので、ネットなんかで見かける作家志望の方には「まず設定ありき」という方が多いようです。 で、そういう人たちは大体において「設定の良し悪しは見せ方で決まる」ということがわかっていないので、せっかくの「オリジナリティあふれる」設定も読者にはちっとも伝わらない、という状態に陥っています。 ソフトクリームを食べにきた人にトッピングのチョコソースやカシューナッツを食わせてどうする気なんでしょうか。 >念波と夢界 感覚的にしかわかりませんが、たぶんかっこ悪いです。 ただ、念波にしても夢界にしても、見せ方を考えればもう少し改善の余地はあるかと思います(念波に関しては、名前を変える必要もあると思われますが)。 ちなみに、そういう「なんだかよくわからん精神波で戦う」系の話で、私が一番かっこいいと思うのは「Night Head」です。ビジュアル的には地味だし何の特殊効果も使わないこの作品の戦闘描写は、本当にかっこいいです。 >藤極堂さん ライトノベルでもっともポピュラーなのは、たぶん「人間そっくりの宇宙人が実は人類の先祖だったのだー」パターンです。 あと、「なるしまゆみ」ではなく「なるしまゆり」です。 この人の作品は、どれも一読の価値があると思います。 -------------------------------------------------------------------------------- JGC2002終わる。 No.5271 投稿日 2002年9月5日(木)13時59分 投稿者 はせがわみやび  おひさしぶりです、みやびです。  ゲーマーの夏の祭典「JGC」も無事に終わり、ようやっとひと息です。  これで、すこしは余裕ができるかなあ。  そうそう。  そのJGCの打ち上げでのこと。  いきなり、声をかけられた。 「こんにちは、はせがわみやびさん」  振り返ってみると、若手新人作家さんではないですか。  いや、新人なのは世間的にであって、もちろん、オリジナル小説を書いていないみやびからみれば大先輩なわけですが。  あー、しまった。作品名も作者名も覚えているけど、まだこの方の本は読んでないやあ。でも、面識ってなかったよな、なんで声をかけられたんだろう? なんか悪いことしたかなあ。おろおろ──という内心の動揺を隠しつつ、「なな、なんでしょう?」と受け答えてみた。 「『よみかく分室』読みました」  ひぃぃ!  わたわたわた。 「思わず過去の自作をチェックしちゃいまして。よしよし、ここはOKだな。あ、ここはイマイチかも──とたいへん役に立ちました、はい」  そそそ、そうですか。役に立ちましたか。それはそれは。  てか、──読んだんですか、あれを、ぜんぶ。  ひぃぃ。  なんか、すごい(次作は必ず読ませていただきますー。がんばってくださいませ〜)  んと。  小説を書くということに関していえば「わかる」というのはエラクないと思う。  いろいろなことが「わかる」。  構成についてわかる。  文章作法についてわかる。  アイデアの練り方についてわかる。  というのは、実は重要じゃない。  わからなくても書ければいいのだ。「わかる」よりも「書ける」ほうがいつだってエライ。  ので、すでに小説を書けちゃっているひとには、分室はあんまし意味ないだろうなあ、と思ってた。  わからないし、書けない──でも、なんだかヘンな文章もどきは量産しています。  というひとが、もうちょっとわかって自覚して書くようになれば、もうすこしましな小説になるんじゃないだろうか──というあたりが、分室の対象だったような気も……。  いやしかし。三枝さんといい、なんで、素直に受け入れてお役立ちさせているのは、もうデビューしちゃったひとなんだろうか(^^;  ううむ。  そんなことがありましたです。 >異星人 >> 人間とそっくりそのまんま見た目が同じ異星人が、なんの理屈付けもなしに出てくる。これはもうコメディ確定ね。  コメディというか……。  それでシリアスな展開だったら、「笑うしかない」っていう感じでしょうか。  みやびの中のSFファン(あるいはサイエンス者)の部分はそう感じますね。  ただ、まあ、そういうときは体内に棲みついているSF者を眠らせておけばいいだけの話なんで、実際には「読んでおもしろけりゃ、いいや」って思うほうかな。  ええもう、宇宙のどこに行っても英語が通じようが、気にしませんとも。  クローンが、たった一日で成人になっていようが、おまけに記憶まで持っていようが。異星人の美的感覚が人間そっくりだろうが。宇宙で爆音が響こうが。  はっはっは。  気にならな……ちっくしょう。なんで、みんなサイエンスにもうちょっと興味ないかなあ。 >「ハイスピリッツ・ガール」あらすじ《4》  いちおう、話にはなってるかなあ。と思ってたんだが。新木さんの「なにがどうなる話であるか」という質問への答えを見て、考えを改めた。 >> 辻村勇児という転入生は、最初は周囲をバカにしているナマイキなヤツに見えます。 >> しかし、実はいいヤツで、人との接し方が下手なだけだとわかります。 >> 平和的な解決法もあるわけですが、翔子も短絡的なので、勝負で負かして言うことを聞かせます。  まあ、「なにが、どうなる」って聞いている新木さんも意地悪だと思うが。これ、「誰が、どうする」って聞けば一発で答えが返るんだろうけど。  お話の骨を聞かれたら、主人公を主体にして答えを返さないといけないんとちがう?  あ、そうそう。「ハイスピリッツ・ガール」が、光来さん宛てになってます(^^; >新木さん >光来さんのあらすじ  なんだか多すぎて、どれが実際に書く話のあらすじなんだかわからなくなりそう(^^;。  とりあえず、タイトルのどこかにヴァージョンでも打ってくれると嬉しいかな。  聞かれたことに、いちおう前もって自分なりの答えが用意してあるのが、光来さんの良いところですね(^^)   みやび -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5272 投稿日 2002年9月5日(木)19時36分 投稿者 新木 伸 >紫君  ナマイキなやつが、勝負に負けて改心する話なのか?  しかしそれとも違うよね。  一見するとナマイキに見えたけど、じつは人との接しかたが下手なやつだったわけね。  つまり翔子が、先入観による自分自身の誤解を、自分で解く話なわけね。  そういう話なのに、なんで「勝負で勝つ」って展開が必要なの?  また「いちど反則負けして、その後に再戦を行い、そしてなんでもありのルールで勝つ」って現在の展開が必要になるの?  単に、翔子が自分自身の誤解を解くだけでしょ?  ワケわからんっていったのは、そこの部分ね。  誤解を解く話なのに、なんだって、勝負しなきゃいかんのだ? ワケわからん。  翔子が変えるのは、自分自身の認識であって、辻村の態度じゃないだろ? なんで勝負して打ち負かす必要があるわけ?  「あたしより強くてナマイキ→許せない」    ↓  「あたしより弱いけどナマイキ→許せる」  ――って、話の中で変化するってこと?  まあ、実際のところはもっと単純なことなのだろう。  話が「もはや別物」に変わってしまっているのに、前のバージョン(辻村の勝負へのこだわりを変えさせる)用の展開を、そのまんま流用してるだけだよな。きっと。  それと、もうひとつツッコミ。 >>翔子たちの学校は偏差値が低く  アホ学校に通う、アホ二匹の話を書くことに、なにか意味でもあるの?  「偏差値が低い」っていうことは、つまり「良くないこと」だよね。  ある同じひとつの物事に対して、見方によっていくらでも価値観は付けられるわけだけど……。。  この翔子たちの通う学校のことを、作者自身が、「偏差値が低い」ってモノサシで測っているわけだ。つまり「アホ学校」と言っているのと同じ。  アホ学校に通う連中はみんなアホなわけだから、翔子もアホで、そこに転入してきた辻村もアホで……。  この話にはアホばっかが登場してくるようだけど、コメディかなにかかい? -------------------------------------------------------------------------------- 作者の目線 No.5273 投稿日 2002年9月5日(木)22時56分 投稿者 はせがわみやび >ハイスピガール >> 「偏差値が低い」っていうことは、つまり「良くないこと」だよね。 >> ある同じひとつの物事に対して、見方によっていくらでも価値観は付けられるわけだけど……。。 >> この翔子たちの通う学校のことを、作者自身が、「偏差値が低い」ってモノサシで測っているわけだ。つまり「アホ学校」と言っているのと同じ。  作者の目線がそんなネガティブなほうに向いていたら、それだけで読者に嫌われるのとちがうかなあ。  読者って、作者の目線にすごくビンカンだもの。  キャラの学校を「アホ学校」って言っちゃうのは、それに感情移入する読者に「おまえも、アホ学校の生徒ね。やーい」って言ってるのと同じ。  さあ、もう読者に嫌われたぞ。嫌われると、決まった。  どーするのだ? 紫さん。  さあさあさあ!(脅迫もーど)  しかも理由が、構成上、朝に最初の試合をもってくるため。だけなんだもんなあ。  そのために、キャラの通う学校を貶める(貶めた目線で語る)ってのは……そりゃ、志が低すぎます(^^; みやび@単純な解決法なんていくらでもあるんだけどなあ。 -------------------------------------------------------------------------------- No.5274 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- すみません。上の書き込み削除は僕です。誤解を招きそうな部分があったので消しました。 No.5275 投稿日 2002年9月5日(木)23時22分 投稿者 魚住雅則 今回は 前回指摘していただいた部分へのレスと生課題は週末に。 >念波と界夢 両方ともダサイと思いました。 >念波について。 まず音、響きが苦しいです。カタカナに直すとはっきり伝わるでしょうか。 「ネンパ」 「ネンパカク」 どちらもかなりカッコ悪いです。 次にビジュアルイメージですが、仮にこの作品が小説として出版されるとします。 で、本屋でたまたま見つけた本を手にとり、カラーページをめくる(たぶん戦闘シーンは見開きにあると思われる)。 『相対した二人の間で大きな波がぶつかりあい、しぶきをあげている』 これ、かなりキツくないでしょうか。 精神に直接作用するという能力は面白そうなので、やはり見せ方の工夫が必要かなと思います。 精神に影響を及ぼす能力では「ブギ―ポップオーバードライブ歪曲王」が印象深いですね。 >界夢について。 言葉の響きは「カイム」ですね。これは直感的にOKだと思いました。ただ字面というか、この漢字が目に入った時の第一印象は今一つでした。 「特殊な能力」の名前にしては選ばれた漢字が普通すぎる気がします。 「夢の世界」をひっくり返しただけに見えたのも大きいですが。 あと、名前のつけ方に和風なイメージがあるので「開夢」「戒夢」「壊夢」とかカッコいいかなと思いました。 この三つにはそれぞれ役割があって、「開夢」が夢の侵入を司り、「戒夢」で夢に干渉し、救いきれず夢の主が魔物となってしまった時は「壊夢」で戦う。それぞれに役割があって、どれもが必要とされている。 主人公はとくに数が少ない「壊夢」の能力者だった――とか。すいません。完全に別の話です。 -------------------------------------------------------------------------------- あらすじのこと No.5276 投稿日 2002年9月6日(金)03時17分 投稿者 巻島翔史 光来さん> >>それから「念波を封じられる頭冠」なんてものが出てきましたが、どうしてそれを祐貴につけないんでしょう? 人質がいるんだから簡単なはずなのに。  ぎゃふん。  そうか、そうだよなぁ。我ながらなんたる見落としか。  身体拘束を受けてないからつけらんないよななどと考えていました……あう。 「念波」にオリジナリティを感じていたか>  んー、精神を攻撃力に変換する、という発想は、ありふれたものだとわかっていました。  結果的にみると、「実用新案」を目指して失敗したのではないかと自分では思っていますが。 新木さん> >>この幼なじみの女は、「話の中心にいる」ってことになるのか?  なってません……ね。  実はあらすじ6あたりから、俺は話のなかに筋が二本存在することを感じていました。  幼なじみ関連と、能力関連の。  まあ最終的にその二本筋が合わさって収束すればいいかなと(ちょうどY字をひっくり返したみたいに)考えて、あらすじ7はそのままやったんですが……  このまま進むのはさすがにもう無理であるということはわかったので、俺は一本に絞ることにしました。(あらすじ8に続く) >>なんか困ったことでも、起きているのか? この主人公の身の上には?  命狙われたら、困りませんか。  いや、そこまで言わなくとも、自分に対して剥き出しの殺意が向けられ続けるというのはかなりしんどいと思うのですが。普通の人間は。 >>それもはじめは嫌々で、そしてちょっと厳しいぐらいでカンタンに根を上げて、逆ギレして八つ当たりして、泣きごとまで言ってるよな。  主人公離脱は、エージェントの内面を書くためにやらせたことなんですが……  それによって主人公とエージェントに信頼関係ができるという。  いきなり勝手にやってきた宇宙人にしごかれたら、理不尽すぎて泣きのひとつも入れたくなりませんか。普通の人ならば。  ――あ、いやでも、自分でやるって決めたんだから泣きはナシか。決意っぽいこと出しておいて、それを裏切る展開というのはよろしくない。  へたれな主人公がへたれでなくなる「成長の」話――というのが、多くの俺の書く話に共通するものであるわけなんですが、どうも俺の出してくるへたれキャラは、作者本人を反映してしまうからなのか、あまりにへたれすぎて「へたれでなくなるところ」まで読んでもらえないらしい。  ううん。 >>「主人公を守るため」にやってきてくれた凄腕の二人がいるんでしょ? のうのうとしていればいいじゃん。  これは書かなかったことなんですが……  エージェントと部隊の実力の差は、どっこいどっこいです。  教団で純正培養された洗脳戦士も充分強いんです。 (そんなふうに書いてないだろ、という批判は受け止めます。自覚があるので)  つまり、二人では護りきれない場合も当然出てくるので、鍛えさせるのです。 (あ、じゃあなんで二人だけなんだって質問が出てくるなぁ。どのみち穴だらけの設定だったか) >>「修行して強くなる」以前に、まずやることがあるだろ。「距離を取る」っていう、もっとも簡単な方法が。  ぎゃふん。(今日二回目)  そっか、「安全な場所に逃す」というやりかたもあるんだよなぁ。  その場に留まる理由付けがなにかなければならなかった。 >>だいたいその二人の凄腕のエージェントなんだけど、なんで主人公を守りに来たのかな?  あんまりあれ以上ディテールを書くのもどうかと思って書かなかったんですが……  二人の属する組織は警察機構のようなものなんですね。宇宙の。  で、宇宙協定かなんかで、外宇宙と交流のない文明保有惑星の生命体は傷つけてはならないというのがあるんですよ。自然な文明発展に影響が出るという理由で。  で、教団が主人公殺しにいくという情報をキャッチして――という流れ。  ただし、自然な文明発展うんぬんを言うなら、教団部隊が地球に降り立つ前に、大規模な阻止行動があってしかるべきなのよね。そもそも、降り立つことで影響を与えるのだから。 >>主人公が女と歩いている場面を見て嫉妬して、後を追いかけて、戦いに巻きこまれて、主人公の想い人であることを敵に知られてしまって、そして人質に取られて――と。  確かに、勝手に首突っ込んで巻きこまれるという構図はアホといえばアホだ。  ティーンエイジャーの恋愛なら、こういう暴走もありかな、などと考えてましたが……まあ嫉妬して尾行するあたりは、実は「幼なじみの筋」と「能力ものの筋」を収束させるために出したので、無理があるっちゃあそうなんだけども。 >>人間そっくりの「宇宙人」が出てくる話っていうのは、これはもう、その一点をもって、「コメディ小説」に決定してしまうのだが?  ううん……そう言われると、うなづけるところはある。  地球人ではありえない髪の色と瞳の色にしようとは思いましたが、異形性の明確なる提示にまでは考えがいたってませんでした。(むろん、宇宙人と人間が交配可能であることが普通だ、とは考えていません。形状が似ている=交配方法が同じとはならないでしょうし)  化物的宇宙人は書きたくなかったというのがあったので、人に近い形をとらせようという気持ちがあったということもあります。亜人種的というか。  というのも、あんまり宇宙的リアリティを追究して、例えば、敵の宇宙人も味方の宇宙人も、化物的宇宙人だったら――ライトノベルのメイン読者層である少年少女のことを考えると、それだと読んでくれる人が減ると思うのですよ。より人間に近い形であるほうが安心できるのではないでしょうか。  宇宙に興味がある人なら、異形な宇宙人だけが宇宙人として出てくる話を読みたいと思うかもしれませんが、俺の書いたものを読もうとする人間が、みんな宇宙に興味がある人間であるわけではないし。 (それに、出会った宇宙人はなんと人間型でした、というほうが、人の持つ欲求に近いと思う) (あ、べつにSF批判がしたいのではないですよ。単なる「宇宙もの」として出したこの話に、宇宙的リアリティをどこまで突き詰めるべきなのかということです。読者の欲求が、宇宙的リアリティ=化物型宇宙人を求めてないのならば、俺は亜人種型宇宙人で構わないと思うのです)  しかし、敵のほうも亜人種型に考えていたのは我ながらまずい。そっちは異形のほうがよかった。ビジュアルから「敵方」な感じが出せるし。 (というか、どちらも亜人種的に書いてしまったら、宇宙には人間に近い形の宇宙人しかいないのでは――という変な世界観を構築してしまうことになる。そういうのは本意ではない)  けれども、主人公の味方側は亜人種的なほうがいいと思うんですよね。そうすることで、見た目的に「善悪」を分けられる。化物が活躍するより、人に近い形のキャラが活躍するほうが共感を持たれると思います。 魚住さん> >>「ネンパ」  すいません、俺は「ネンハ」と読んでいます(苦笑) あらすじ8(800字)>  さて、また大きく話を変えてしまいました。  「幼なじみ」を無くしました。  つまり、幼なじみ=ヒロインとしていくならば、早期に話の中心に放りこんでやらなければならない。  話は、能力関連を中心に展開している。  ということは、彼女を話の中心に放りこむには、能力関連の側に放りこめということであり、これは彼女が日常の側を歩かないということでもある。  それは、俺のやりたいことではないのですね。非日常を同時に強く経験した男の子と女の子がくっつくというのは。  あくまで、女の子の非日常への絡みは最小限にしたかった。非日常を歩く主人公が、日常を歩いてて非日常の危機にさらされた女の子を助けるのでなければならなかった。 (手っ取り早い解決策は、ヒロインを宇宙人だとすればいいのであるが、そこにスライドさせた上で、かつ幼なじみとの恋愛話をやるのは、自分で納得しきれなかった。そんなに恋愛話が軽いとも思えなかった)  ともかく、そんなこんなのしがらみで光を見失ってしまったので、俺はテーマを変えることにしました。それをぼんやり思ったのが前の書きこみのとき。  そのテーマは、前回にも書いていますが「成長」です。    父子家庭暮らしの主人公。主人公は、父は自分に関心がないと感じている。彼の町では、謎の連続失踪事件が起こっていた。  ある夜、主人公は化物に襲われる。追い詰められた主人公に、突然能力が発動。敵を倒す。そこへサラ(仮)らが現る。彼女らは化物を追っている宇宙警察機構のメンバーだった。そして主人公は、戦闘でつけられた傷のせいで、自分の命があと1週間しかなくなったことを知る。助かるためには、化物の本体を倒さなければならない。自分の命運を人任せにできないと思った主人公は、サラたちの捜査にムリヤリついていく。  捜査は、本体から分裂した「子」の駆除も同時に行いながらだった。レーダーには常に新しいサンプルが必要だったからだ。主人公は能力をうまく駆使し、駆除なんて難ないなと思う。駆除がてら、自分の家の近くまできた主人公。家のなかを見てみると、父は少しも無断でいなくなった自分のことを心配していないようだった。主人公は、父の自分への無関心を確信する。  捜索4日目。主人公は油断して、駆除中に大ケガを負わされる。病院に関心がないはずの父が来て、主人公驚く。そして、父から自分に向けられていた「想い」を知って、主人公の能力は次の領域へ進化する。夜、人目を避けて病室に来たサラたちに傷を癒してもらった主人公は、新たなケガのせいで死ぬのがあと1日となってしまったことを知らされ、急いで本体のところへ向かう。(第2の覚醒によって、主人公は「想い」の放たれている場所を感じることができた)  敵は、かつて地球人に殺された恋人のことを想うあまり、狂っていた。主人公は「想い」にとらわれすぎた敵を可哀相だと思う。苦戦して敵を倒したあと、彼と彼の恋人を手厚く弔う。倒すと同時に能力は消えた。父の気持ちを知って人間的に成長した主人公は、前よりも穏やかな日々を過ごす。 起:自分に無関心な父に苛立つ主人公。主人公襲われ、能力覚醒。あと1週間の命に。 承:敵本体の捜査開始。順調ムード。父は本当に自分に関心がないのだと確信する。 転:油断から負傷。あと1日の命に。父のなかの、自分に向けられている「想い」を知る。第2の覚醒。 結:敵本体と対峙。倒す。主人公の内面が成長し、改善された親子関係。  能力名、個人名は考案中です。  以下、突っ込まれそうなディテールの説明。 連続失踪事件……敵は人間を捕食します。「子」も捕食します。 敵はなぜ地球に来たか……彼は凶悪犯。警察機構から逃げ切れないと判断した彼は、かつての恋人が降り立った地球で最期を迎えようと考える。 能力……敵の種族だけが使えるもの。ただしまれに、体内にその種族の血が混じれば、その種族でなくても使うことができる種族はある。しかし、その血自身に「唯一の能力者筋としての優位性」を保とうとする力があるため、体内に混入させると時限式の死に至る毒性を発揮する。よって普通は混ぜない。元の血の者が死ねば毒性は消えるが、能力も消える。  精神力を物理的な攻撃力を持つ凝光レーザーに変換し、相手に肉体的ダメージを与えられる。 能力の強さ……誰かを想う気持ちの強さで決まる。(=精神の強さとは、想いの強さ)想いの力は誰の心にも秘められているが、それを攻撃力に変換できるのは能力者だけ。 機構の武器……銃のような形状。使用者の精神力をレーザー状に変換し、放つ。想いの力は込められていないので、生身の能力者より劣るが、集団で一人を相手にすれば問題ない。例の種族の能力をサンプルにして開発したもの。サラ(仮)らの属する特殊部隊の標準装備。 分裂……彼らの種族はこのような増殖を行なう。平均的には、地球の一ヶ月で一回ぐらいなのだが、感情が高ぶると一日に何度も行なう。「子」の寿命は地球時で約28日である。彼らの所属の交配とは、この増殖させた「子」同士を合成することである。だから、彼らに雄雌の区別はない。 サラ(仮)らは、なぜ主人公の同行を許したか……戦力になると考えたから。生身の能力者の強さは彼女らも知っている。入院した彼を迎えに行ったのも戦力がダウンすることを怖れたから。使い切るとこまで使うつもりだった。 なんで普通の病院に入院したのか……捜査隊は、移動速度を得るために空から捜査を行なっている。ごく簡易な飛行機械に乗っており、それにはステルスがかけられている。機構において、外宇宙航行技術を持たない惑星の一般人との接触は禁止されている。主人公が攻撃されて飛行機械から落ちたとき、すぐ近くに人がいたため、機構はすぐの回収を断念した。 能力の第2段階……他人のなかの想いの力を感じることができる。強さも第1段階より強い。人に想われている自分を知り、その想いに報いようと思うことによって到達できる域。もちろん、第2段階からスタートする人もいる。 >>主人公は一般人と、「なにがどう違うのか」を具体的に定義すること。  命の危機が迫っています。能力が使えるようになり、それにより誰かを攻撃できます。親の愛に気づいていません。  これも言われる前に言っておきます。  主人公、ガキです。かなり。  わめいてるガキがそうでなくなる話――というのを目指したところもあるので…… -------------------------------------------------------------------------------- ん? No.5277 投稿日 2002年9月6日(金)04時31分 投稿者 はせがわみやび  また無茶なことを……。 >>「ネンパ」 >> すいません、俺は「ネンハ」と読んでいます(苦笑)  ふつう、日本語の音韻規則からいって、「ん」のあとに「は」がきたら、「ぱ」ってなるんじゃないかなあ。 例:電波(でんぱ)、短波(たんぱ)、寒波(かんぱ)、難破(なんぱ)、新派(しんぱ)、船舶(せんぱく)、魂魄(こんぱく)、腕白(わんぱく)  「んは」ってなっている単語を探してごらん。  見つけにくいはずだから。  発音っていうのは、口や舌を動かしやすい方向に流れていくものなので、「ねんは」なんて、そんな言いにくい発音はしてくれないと思うぞ。  ルビなしでは、ほとんどのひとが、「ねんぱ」って読むはずだ。 (いや、たとえルビがあっても、「ねんぱ」って読む、きっと)  「ねんは」は、ものすご〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜く、特殊な読み方をさせようとしているわけだ。  無茶だよ(^^; みやび -------------------------------------------------------------------------------- 人間型異星人について(雑感) No.5278 投稿日 2002年9月6日(金)10時07分 投稿者 鷹見一幸(榎野)  メンタリティって言葉があるよね。  人間が、完全に理性的な動物にはなれない理由がその一つだろうな。  たとえばこれを読んでいたるあなたが電車に乗っていたときに、すぐ隣に見るからに「外国人」という容貌の人間が座ったとする。  話している言葉も、どう聞いても君の聴いたことがある言葉じゃない(日本語でも英語でもない)  このとき、あなたはどんな気分になるだろう?  不安?不快?恐怖?困惑?  こういったマイナスのイメージが浮かぶことは否定できないと思う。  これが「メンタリティ」の差だ。  同じ人類でさえこれなんだ。だとしたら皮膚に鱗があったらどうだ?全身毛むくじゃらだったら?皮膚がぬめぬめと紫色に光っていたら?  たとえその異星人がどんなにすばらしい人格者で優れた知性を持っていても、人類はその異星人に初対面で親愛の情を抱くことが出来るだろうか?  過去のSFでは、非人間型異星人に、共感を得ることができる理由に共通の「理性と知性」が存在しているからである。と定義していた作品もある(レンズマンがそうだったと思う)。  この、メンタリティとはそのまま蔑視と差別につながるものだ。人間のメンタリティは抜きがたい根っこを持って人類の価値観にはびこっている。もっともそれが価値観の根底にあるものだから仕方ないのかもしれない。  その価値観を超えたところに知性と理性がある、とEEスミスは言いたかったのかもしれない。レンズマンが書かれた当時のアメリカは人種差別が横行していた。同時期に書かれたハミルトンのスペオペには、明らかに黒人と思われる異星人が登場して黒人のスラング丸出しで喋っていることに比べると、その姿勢は明らかだと俺は思う。  ひっくり返して言うならば、だからこそ人類と話が出来て意思の疎通が出来る異星人は人類型でなければならないのかもしれない。  そして、人類がペットとして応対してきた愛玩用動物の形態をしているのかもしれない。  スターウォーズに登場した森の惑星の住民イゥオークがぬいぐるみのクマだったようにね。  余談だが、もし、あれが紫と緑のいりまじった粘液質の両棲類型異星人だったらどう思う?(笑)  SFを理性で読むことが出来る人間もいる。  しかし、SFをエンタティメントでしか理解できない人間もいる。  残念なことに前者は少数で後者は多数だ。    かくして世の中には「人間型異星人」が氾濫する。    そういうことだと俺は思うんだよな。 -------------------------------------------------------------------------------- 自分の No.5279 投稿日 2002年9月6日(金)22時34分 投稿者 光来 唯 > べつにポーズを取っても取らなくてもそれはいいですが、「変身できなかった理由」のほうですね  変身について。そういえば、変身後の能力変化などは考えていましたが、どうやって、どう変わるのかについて、深く考えていませんでした。  ですので、設定の補足をしながら変身できない理由を考えます。  結衣は変身して死神になります。人間世界の空気は死神にとって毒であるため、死神でいられる時間には制限があります。  つまり、これは変身することで完全な死神になっていることになります。  死神の世界から、人間世界へと魂を転生させて、人間として生まれてきたのですが、その魂は人間と死神、両方をあわせたようなものになっています。  普段生活しているときは人間の魂なのですが、変身することで死神の魂へと切り換わります。  では、どのようにして魂を切り換えるのか。  魂がどこにあるか、とすればイメージ的には左胸――心臓のある位置だといっても、問題ないと思います。  ですので、変身するためには、左胸に手を当て気持ちを落ち着かせる必要があります。そうすることで、死神へと魂が切り換わります。それに応じて、能力の方も死神のものへと変わるわけです。  鎌は別の空間に置いているのを取り出すのですが、衣装の変化も原理はそれと同じになります。今着ているものを別空間へ移動させ、そこにある衣装を取り出します。実際には変身で変わるのは「魂」だけになりましうね。鎌や衣装は、そのときに出さなくても問題ありません。  変身ポーズは、個々人の趣味です。そうしないと、死神それぞれが同じ変身ポーズをとることになります。それじゃつまらないので。  ということで、拘束されてるときに変身できないのは、胸に手を当てて精神を集中(絵的には祈るようなポーズ)できる状態にないから、ということになります。 >あらすじVer6(「幼なじみ」をなくしたもの)  結城諒は、クラスメイトの八木橋結衣に告白する。返事はOKだった。  だが彼女は、諒は自分が死神だと知って近づいてきた、と思い裏があるのではと受け入れたのだった。  ふたりの時間が始まる。諒はなるべく結衣と一緒に過ごすようにする。  そんなとき、諒は結衣が死神として戦っている姿を見る。結衣に噂の殺人犯の姿が重なる諒。結衣のことが好きだということに変わりはないが、死神は受け入れられなかった。諒の気持ちに裏がないことがわかった結衣だが、自分に向けられる恐怖の視線に耐えられらず、そして諒とこれ以上付き合う必要もない、と諒から離れていく。  諒は結衣が気になってはいたが、死神の姿が思い浮かぶと足が竦み、近づけなかった。  一週間ほどが過ぎた夜。諒は傷付いた結衣を見つける。諒を避けようとする結衣と、結衣に近づけない諒。だが、倒れかける結衣を見たとき、諒は結衣を抱きかかえていた。断る結衣を無理に自分の家に連れて帰り、諒は怪我の応急処置をする。結衣の傷を治すには特殊な薬が必要で、それを取りに諒は誰もいない結衣の家へと向かう。学校が休みだったこともあり、諒は結衣を家に泊める。結衣の寝姿に年相応の少女の姿を見る。翌日、諒は結衣を連れだし、デートをした。そして、結衣に死神をやめられないか、尋ねる。  いきなり結衣は諒のもとを走り去る。そして街をさまよい、自分に傷を負わせた魂に襲われる。それは死んだ殺人犯の魂を浄化するため、仮の肉体を与えたものだった。怪我で意識の朦朧としていた結衣は、殺人犯に簡単に捕まってしまった。 結衣が連れ去られた場所には他にも数名の少女がいた。拘束されていた結衣は死神にも変身できず、反撃のチャンスを待つ。結衣は諒へと電話をかけ、助けを求める。  殺人犯が結衣へと手を出そうとしたとき、その場へ諒が現れる。諒は傷付きながらも結衣の拘束を解き、時間を稼ぐ。結衣は他の少女達を逃がし、そして死神へと変身する。勝負は一瞬でついた。諒は彼女の戦う姿を美しいと感じた。  帰りの道すがら、結衣は殺人犯に殺され、穢れてしまった魂を浄化しに行く。傷付いてもつらくても戦いつづける彼女に、優しさと強さを諒は感じた。気がついたとき、死神も怖くはなくなっていた。諒は結衣へもう一度告白する。すべてを受け入れた上での告白。結衣も今度は心から、諒を受け入れる。 -------------------------------------------------------------------------------- あれこれ No.5280 投稿日 2002年9月7日(土)00時00分 投稿者 光来 唯  うえのあらすじ、文章がぶつぶつ切れているように感じるなぁ。  そろそろ生課題やろうかな。  リライトもやっておかなきゃならないんだろうけど、魚住さんのをちょっとどうなるか考えてみたら、ウリとなる部分が変わっちゃいましたし……。 >念波・界夢について  念波はなんか地味だな、くらいにしか感じてませんでした。  ただ、界夢のほうは、独立可能そうな能力が混じってできてるなぁ、って思ってました。  感情が色のついた霧に見える、というのがありますよね。それだけでもひとつの話にできると思います。能力を使った人助け型の話です(感情を読む力を、人との衝突を避けるためだけに使っていた少年が、誰かを助けるために能力を使うようになる話、とか)。  それなのに、そこに祓刀だとか、心の世界だとか、重ねてて、なんかかっこよく見せようとしているように感じられました。  だって祓刀も霧だとか、心の世界だとか関係なく、「自分の持つ痛み」を武器に変えられる、でも充分成り立つと思いました。 >巻島さん  あらすじ読んだ感じ、短編の変化量のように思えました。  話の中心にあるのは、「父親への誤解が解ける」ですよね(「成長よりもこっちの方が強く感じました」)。 >敵  どういう姿形をしているかはまだ考え中でしょうか?  増殖方法が分裂ということは、形状もそういったことが可能な範囲のものですよね。  でも、「駆除」って言葉使われてるんで、虫とか植物、イメージしてしまっているんですけど……。  雄雌の区別はない……化物……しかも人を捕食する。こういった生物に対して、可哀想だと感じさせるのは、難しいのではないかと思います。  「人間を捕食」ってすると、敵は地球人に恋人が殺されたのだとしても、それは地球人から見れば自分達を襲う化物を殺しただけです。  それに同情しろというのは、少し厳しいような……。  これが「人間を襲っていたのは狂気のせい」ってなると、またイメージが違って見えると思うんですが……。  それから、父子家庭で、しかもたったひとりの家族である父親が自分に関心を持っていないと思っている主人公というのは「痛い系」ではないでしょうか(偏見とかそういう意味合いは含んでません)。  別に父子家庭とする必要もないと思います。  一般的な家庭でも、主人公の記憶には父親の愛情を受けた覚えがない、としておけば巻島さんが書きたい状況が作れると思んですけど。 (そもそも父子家庭だとすると、父親が自分に関心がないのはずっとなのか、それとも妻がいなくなってからなのか、とかによってもだいぶ違うのではないかと)    それと、今回は父親の存在を前のほうに押し出そうとしているようですね。  ところで、この父親というのを「幼なじみ」に変えられない物でしょうか。  サラっていう女性がどんなキャラかにもよりますけど、花がないように感じました。 -------------------------------------------------------------------------------- 界夢・念波核 No.5281 投稿日 2002年9月7日(土)13時10分 投稿者 とんびの羽根 >界夢  「〜夢」舞夢(マイム)待夢(タイム)来夢(ライム)なんかは好きなんだけど。戒夢(カイム)でもいいけどな。  全体として名詞と考えられる2文字の漢語は、たいてい漢字の1文字目が2文字めを修飾しているか、2文字目と同格(同義語、類義語、反意語など)になります。この例は前者ですので本質が夢であることがわかります。(もし後者なら世界と夢とが並列に存在することを表すことになる)  すると(世)界の夢ですね。これは意味がとりずらいと思います。  界夢では複数の人間が共有する特殊なインナーワールドが教室の周囲の生徒たちを巻き込みますね。どうも一時的にできる世界の夢らしいのだけど、そこでは論理的な空間と時間があり、思い通りに身体を動かすことができ、妙なメカニズムで能力が発動するとはいえなんらかの法則に従っているように見える。夢が媒介になっているとはいえ、もう夢の特質が完璧に失われている。だから夢というネーミング自体がそぐわないのだと思うんです。    瑞美が界夢について熟知していて、一部では以前から知られている有名な現象だというのに、幼なじみの恭弥は界夢について何も知らないって変ですよね。界夢の範囲からみて民家ならお隣くらいとか、みんながお昼寝する保育園とかしか影響がないんですから、恭弥も巻き込まれるのが自然。だいたい今回の事件ではサッカー部のレギュラーでない瑞美が巻き込まれてるでしょ、瑞美の設定に謎がありすぎですね。  夢である以上、夢を実現するか、現実から逃避する方向に向かうか、現実と向き合って朝露のように消え失せるかというのが一般的な受け止め方だと思います。夢で戦っているという時点で読者としては現実の前に敗北すると考えてしまうわけです。夢のようにはかない戦い。もう一つは現実を変えていくための夢(戦い)で、こちらは夢と現実との関わり方が非常に重要になってきます。  ところで実際に羽矢野さんの書いているのを見ると、夢が本体ではないのです。  つまり実態は、夢を媒介にした別の世界(現実と同じ世界だけど、現実とは関わりがない)と、そこで使えるようになる奇妙な能力の二つです。(これは光来さんが触れるまではなんとなく変だと思っていたこと)  しかしながらそれを第三者が観測すると、彼らは昏睡しているわけで、睡眠ではなく「眠り病」と書かれているとおり、特殊な状態にあるのがわかるわけです。その体験を医者が記述するなら、現実の根拠がない以上「夢」とするしかありませんが、実際にその「世界」に入ったものから見れば「夢」では無いんじゃないかな。  「〜夢」でもおかしくない例  「童夢」(大友克洋)子供の(ごとき)夢から超能力が暴走して、現実世界に破壊と殺戮をもたらす話。  夢のままだとか、夢が現実化するだとかだと夢でかまいません。  「ZERO」(やまざき貴子)なんかだと薬による過去の夢だけど、薬(ZERO)のネーミングのほうが比重が高くて夢には名前が付いてない。  夢で昏睡状態に陥り、死人が続出するので羽矢野さんの設定にちょっと近いかもしれない。 >念波核  念も念波も念波核も、みんなイマイチでした。  念力、念写、念仏、執念、雑念、怨念、残念、無念、観念、諦念、朴念仁……。念という文字がついてよいイメージのものが、ほとんど浮かばない。記念と思念と入念くらいかな、まともなのは。  HUNTERXHUNTERでは念がでてきますが、最初師範代が念とははったりだと教えちゃうんですね。「殺す」そう思いこむだけで、相手ははったりで体がすくみ動けなくなる、という実演をゴンとキルアにかまして見せます。あえてダサさの極致を見せてから、本当の念の解説が進みます。作者は念がダサいということをよく理解しているので、一度落としてから引き上げる戦法を取ったのだと思います。念の本体がみえてきてからも、念のために身体障害になったり、犯罪、人殺し、詐欺とかなりマイナスのイメージが続出しますね。  でもなんかまっきーらしい能力だとは思う。以前から念を波のごとく周期的に出してるもん。 -------------------------------------------------------------------------------- Sleipnir(無料ブラウザ)使用中 No.5282 投稿日 2002年9月7日(土)17時27分 投稿者 藤極堂 No.5266で紹介した インフォシークでの「腐女子 なるしま」検索結果が http://www.infoseek.co.jp/Titles?sv=JP&lk=noframes&rt=JG&svx=500&qt=腐女子 なるしま 検索結果のリンク先での「腐女子」使用方法。 女の子が知り合いの女の子のサイトを紹介するときのリンク紹介文。更新日付2000.05.09。 同人誌に係わっている自分を形容する言葉としてとしてBBS書き込み文。更新日付1999.07.09。 2ちゃんねるの開設が1999年5月。 (情報もと:ASCII24.comhttp://ascii24.com/news/reading/causebooks/2002/07/01/636911-000.html 2ちゃねるを有名にした西鉄バスジャック事件が2000年5月5日。 2ちゃんねるの開設当時は、あめぞうワールド閉鎖にともなうアングラネット難民があふれていた時期。 2ちゃん用語はまだ、発生していなくとも2ちゃんねる内部ではアングラ用語が飛び交っていたはず。 しかし、上記の2サイトに掲載されている文章には同人用語はあってもアングラ用語はない。 再度検索「腐女子 98」 http://www.infoseek.co.jp/Titles?sv=JP&lk=noframes&rt=JG&svx=500&qt=腐女子 98 [98/10/08 Thu 11:47:52] http://お手伝い >> 相棒のちはやさんが、腐女子向けの本を作ってまして、 >> まぁそのお手伝いをさせられてます。 >> >> BLACK/MATRIX(サターンのシミュレーションゲーム) >> なんですが腐女子向けの隠れキャラがあったりして一部 >> ですごい人気になってるんですよ。 更新日付1998.10.14 >> 98年9月日記 >> 09/20 >> ・「るろうに剣心」薫殿死んじゃったそうで。まぁフェイクなんだろうけど、これで全国の腐女子は「きゃーこれで剣心は比古さまの物、師匠×弟子ね!」とか言うですか? 更新日付1999.10.06 上記2サイトもアングラ用語は無し。 「腐女子 97」での検索結果 0。 少なくとも2ちゃんねるが出典ではないようですね。 >三枝零一さん ご返答ありがとうございます。 これで、反論のための資料づくりに、メモ帳片手にブックオフで立ち読みをせずに済みます。 (反論のためだけに、1000冊も好みでもない本を定価で買っていたら破産します。許してください) 少女漫画では人間型の宇宙人が出てきても、特にその理由の説明はしない方が一般的なような気がします。 「アーシアン」高河ゆん 「月の子」清水玲子 「11人いる!」萩尾望都 「僕の地球を守って」日渡早紀もサイズが親指大ということを除けば完全に人間型でした。 昔のアニメでも説明無しが多いですね。 「とんがり帽子のメルモ」「闘将ダイモス」 神話や民間伝承に存在する、人間に似ているけど人間じゃない生き物の姿をしているなら特に説明なしでも「異星人」として受けいられる読者が多いということでしょう。 逆にまったく未知の姿形をしている場合に、彼らの故郷の環境を説明する場合の方が多い気がします。 説明無しでOKなジャンルは、日本特撮もそうですね。 ……これは予算が足りないから本格的な異星人をレギュラーに据えられないから。 子供向けじゃない「ゼイラム」雨宮慶太 監督 も特に説明はありませんでしたし。 異形の宇宙人と人間型の宇宙人が混在して出てくる 「レベルE」冨樫義博 も特に人間型についての説明はありませんでした。 やっぱり、水棲人類がトップレスのねーちゃんの小説と、ジュゴンやイルカそっくりの小説では前者の小説を取る人間の方が多いということでしょう。 (新木さんやみやびさんは後者を取るのでしょうか?) 松本零士作品は……「カッコいいから許す」「正気か――!!」ということか? (作者名がうろ覚えなので今度は全部ネット検索しました。あとはまんがネットとhttp://www2.odn.ne.jp/cae28790/manga/をブックマークに入れておけばいいか) -------------------------------------------------------------------------------- 訂 No.5283 投稿日 2002年9月7日(土)18時19分 投稿者 藤極堂 しまった。「とんがり帽子のメルモ」じゃなくて「とんがり帽子のメモル」だ。 -------------------------------------------------------------------------------- 出張より戻ってきました。 No.5284 投稿日 2002年9月7日(土)19時35分 投稿者 弟切 千隼 何とか自宅には帰り着いたものの、現在、体調が悲惨な状態です。 そのため、今回は「とりあえず生きているぞ」報告だけしておいて、レスなどは次回に回させていただきます。 お休みなさい。 -------------------------------------------------------------------------------- 生課題。 No.5285 投稿日 2002年9月8日(日)21時22分 投稿者 魚住雅則 ただ今より生課題、「小学生のときに喧嘩していたクラスメートの女の子が同窓会でぐっと綺麗になって現れた」を行います。 制限時間は3時間とします。 それではスタートします。 -------------------------------------------------------------------------------- 出張疲れ? No.5286 投稿日 2002年9月8日(日)21時43分 投稿者 弟切 千隼 昨日から胃腸の調子が優れない弟切です。食いしん坊の私には珍しく食欲がありません。 最近ちょっと太ってきていたので、これを機会にダイエットしようかと考えています(^_^) 新木さんへ > 「天才」という言葉に対して、自分だけのイメージを割り当てて、その前提で話をしていたのは、あまりにも考えなしでした。すみません。 言葉は、人間の共通の概念を指すコミュニケーションの道具です。物書きはこれを使いこなすプロでなければなりません。 であれば、物書きを志望する者ならば、自分がある言葉に対して持っているイメージが一般的なものであるかどうか、常に検証しつつ使わなければいけませんね。 >>「人間的に未熟な人物が成長する話」 このような話を作るには、まず、「人間的に未熟」とはどういうことかを突き詰めなくてはなりません。 言葉の定義を正確に踏まえるために、「未熟」を『大辞林』で引いてみました。 みじゅく【未熟】(名・形動) @果物などの十分に熟していない・こと(さま)。「未熟な果物」 A学問・技芸・人格などが、修練不足で十分な域に達していない・こと(さま)。「未熟者」「未熟な腕前」 今回の場合、明らかにAの意味が関係してきますね。 次に、「人間的」の定義を『大辞林』で引いてみました。 にんげんてき【人間的】(形動) 行動や考えに、人間として当然あるべき感情の感じられるさま。人間らしい配慮や思いやりのあるさま。「人間的な扱い」「人間的に成長する」 上記を踏まえると、「人間的に未熟」というのは、「修練不足のため、人間として当然あるべき感情や、人間らしい配慮や思いやりが足りない」状態のことでしょうか? 配慮や思いやりは、修練によって身に付くものだという気がします。しかし、感情というのは、もっと人間存在の根幹に根ざした根深いもので、修練によっておいそれと身に付くものではない気がします。 発達心理学によれば、感情は、人間が非常に幼い段階からの学習によって発達し、発現できるようになるもので、自分の意志で何かができるほど成長した人間が、後から修練して身に付けるものではないようです。 何らかの原因によって、自分の意志によって何かができる年齢−十歳過ぎくらいでしょうか?−になっても、人間らしい感情が表わせない人はいるでしょう。 けれども、そういう人を主人公に据えるのは、特殊すぎて難しいですね。少なくとも、短編で扱うべき題材ではないと思います。 そうしますと、「人間的に未熟」な主人公は、「修練不足のため、人間らしい配慮や思いやりが足りない」人ということになります。 このような人を成長させるには、どうしたらよいでしょう? ヒントは、上記の定義の中に表われていますね。「修練不足」のために未熟なのですから、修練させればよいのです。 ということで、「人間的に未熟な人物が成長する話」を、もっと詳しく言い変えると、 「修練不足のために、人間らしい配慮や思いやりが足りない人物が、修練して、それらを身に付ける話」 となります。 さて、それでは、「人間らしい配慮や思いやり」とは何でしょう?  普通の人間は、何をもって「この人は人間らしい配慮や思いやりを持っている/持っていない」と感じるのでしょうか? ここは、具体的な例をいくつも挙げてゆくのがよさそうですね。 「人間らしい配慮や思いやりを持っている」具体例が挙がれば、それは主人公の終了状態となり得ます。「人間らしい配慮や思いやりを持っていない」具体例が挙がれば、それは主人公の初期状態となり得ます。 次回以降、この具体例を挙げてゆくこととします。 -------------------------------------------------------------------------------- 頭の回転が……遅い No.5287 投稿日 2002年9月8日(日)21時59分 投稿者 羽矢野  みなさん、いろいろな指摘ありがとうございます。  どうも設定を付け足してごちゃごちゃになっているみたいです。  ので、もう一回頭を白紙に戻して考え直してみました。  (まったく別な話にしようと思ったのですが、それはやめました)  なるべくわかりやすい設定にして話がメインとなるように。  あと、ダサイって言われないように。  でも、まだ複雑かな。  話も、最後の戦いが最初から絡んでいないし、無理矢理くっつけたように見えるので、もう一回やりなおします。  良質なソフトクリームですとは言えない……  本当はそれやってからにしようと思ったのですが、生存証明しようと。 ●新あらすじ ●色眼(シキガン)  片方の瞳の色が違う人間。  特殊能力を持っていることの証。  緋、蒼、碧等、様々な種類があり、それぞれ力の源が違う。  この瞳が能力発動の鍵になっており、サングラスやカラーコンタクト等をしていると、能力を使うことはできない。  共通の力として、現闇が側にいるとその気配を感じ取る事ができる。  今回でてくる力。  >>緋眼(ヒガン)  現在はもういなくなったとされている色眼の中でもっとも攻撃に適した力を発現する色。  “視”が力の源。  >>蒼眼(ソウガン)  緋眼のない現在、色眼の一族の中でもっとも強い力とされている。  “声”が力の源。 ●登場人物  >>緋室 冬弥(ヒムロ トウヤ)16歳  主人公。高校一年。  いなくなったとされていた緋眼の持ち主。  相手の動きや弱点を線や点といった視覚情報で関知できる“極(キワメ)”の能力者。  特に何をするでもなく、毎日をぼんやりと過ごしている。  >>亜蒼 いずみ(アソウ イズミ)17歳  冬弥と同じ高校に通う二年生。  蒼眼を持つ一族の長の娘。現在は里をはなれて一人暮らしをしている。  声に力を宿し、物理的な現象を引き起こす“言霊(コトダマ)”の能力者。  彼女の色眼、蒼は渡来の力なので、彼女の格好は西洋の魔女に近い。  古びた魔術所をいつも抱えている。  普段は温厚でおっとりしているが‘狩り”の時には冷徹に戦う。 ●現闇(うつやみ)  他の生物に取り憑き、心を啜る魔物。  人間に憑いた場合、心を喰らって成長していく。  特に人間の心の闇が好物。  憑かれた人間は、しだいに欲望に歯止めがきかなくなり、様々な事件を起こす。  心を吸い尽くされた人間は植物状態となり、二度と目覚めない。  犬や猫等の動物に取り憑いた場合は、食欲や人間に対する恨み等で怪物化し欲望のままに行動する怪物となる。  現闇は光を嫌うため、夜にしか現れない。  憑かれた人間や動物は、昼間は普通と変わらない。(心が喰われてくると、半分眠ったように始終ぼんやりとした状態になるなどの症状は現れる) ●コンセプト  「毎日をぼんやりと過ごしていた少年が、目的を見つける話」 ●あらすじ  特に目的もなく、毎日をぼんやりと過ごしている少年、緋室冬弥。  彼は深夜の帰り道、気味の悪い気配を感じる。その気配を探して公園に足を向けると、不気味な怪物に襲われる。(これは自販機でジュースを買うなどの単純な理由。眼をコンタクトで隠す必要がない程度の用事)  物体の動きが前もって線で見えるという不思議な力を持っていた冬弥は、その力を使い逃げ回るが、やがて追いつかれてしまう。そのピンチを救ったのは、突然現れた少女だった。  彼女は何か呪文のようなものを唱え、不思議な力で怪物を追い払う。  そして冬弥の顔を見ると驚いたような顔をし「緋眼……」と呟いて去ってゆく。  冬弥も驚いていた。彼女の片目は青色をしていたのだ。  次の日の放課後、屋上で昼寝をしていた冬弥に二年生の眼鏡をかけた亜蒼いずみと名乗る女生徒が話しかけてくる。冬弥は見ず知らずの女生徒に話しかけられたことに困惑するが、相手のおっとりしたペースに毒気を抜かれ、世間話をする。  彼女は冬弥の眼の色にふれる。何故自分の眼の色を知っているのか(普段はカラーコンタクトで隠している)驚く恭弥に、彼女は眼鏡を外し、さらに目からコンタクトを外す。その眼の色は青。冬弥の脳裏に、昨日の出来事が蘇る。昨日自分を助けてくれたのは、目の前の少女だったのだ。  驚く冬弥。その態度で彼が何も知らないことに気づいたいずみは、この眼は色眼と呼ばれる特殊な能力をもった証であると説明する。彼女は自分の能力は‘言霊”という声を操る能力だと言い、実演してみせる。冬弥が能力を説明するとそれは緋眼の‘極”という能力だと教えられる。  そして彼女は昨日出会った怪物は“現闇”と呼ばれる心の闇に寄生する存在であるといった。  冬弥はそれを訊いて、一緒に戦いたいと申し出る。自分の能力を持てあましていた彼は同じように力を使いたいと思ったのだ。  彼女は今日の夜、昨日逃げた現闇を狩るので、それで決めるように言う。  家に帰った冬弥は、仏間へ行く。そこにある遺影に写った祖父の瞳も緋眼だった。冬弥の眼は、祖父から受け継いだものだったのだ。  彼は祖父が形見として自分くれた刀を持ち出す。(生前祖父が使う必要になることがあったら使えと言っていた刀)  その夜、待ち合わせた二人は、昨日冬弥を襲った現闇を探す。冬弥の見ている前で、傷つきながらも容赦なく現闇を殺すいずみ。  現闇の死と共に、怪物に憑かれていた子犬の心が二人に感じられる。  人間に捨てられ、それでも人に近づいては酷いめにあわされた子犬の気持ちを感じて、暗くなる冬弥。  それを見ていずみは現闇を狩るという事は、このような心の闇を常に感じて生きていく事で、人間を相手にする場合は、これ以上に辛いことなのだと言い放つ。  正義の味方になれるような気でいた冬弥は消沈し、いずみが子犬の死体を埋めるのも手伝わず、ただ見ているだけだった。  数日後、彼は偶然いずみを見かける。話しかけると、現在この街で起きている放火事件を追っているのだと話す。  犯人の目撃者が怪物の姿をしていたという証言をしていたので、現闇の力かもしれないと探しているのだという。  冬弥はもう関わり合いになるつもりはなかったので、まっすぐに家に帰る。  しかし気になっていた。傷つきながら現闇を倒す彼女に比べ、今の自分は……  冬弥は、もう一度だけいずみに付き合ってみようと思う。断られたらそれまでだが、どうしても自分のもやもやとした気持ちをスッキリさせたかった。  いずみと別れた繁華街を探す冬弥。  しばらくして、最初の夜に感じた現闇の気配を見つけ、路地裏へと足を向ける。  そこで見たのは傷ついたいずみと、全身から炎を発するサラリーマン風の男の姿だった。  いずみは冬弥の姿を認めると、逃げるように言う。  しかし冬弥は戦い、いずみの援護も受けてこれを倒す。(刀は刃がついていないために相手は死なない)  サラリーマンの心の闇はリストラだった。自分や家族に対する不安が心の闇となっていく過程を感じる冬弥。高校生の彼には辛い現実であったが、それから目を逸らさずにすべてを見届ける。  次の日の放課後、屋上でいつみが話しかけてくる。昨日のサラリーマンは自首したらしかった。  いずみは冬弥に助けてくれた礼を言う。  そんな彼女に冬弥はこれからも手伝っていく事を告げるのだった。 -------------------------------------------------------------------------------- 身障者萌え……ってジャンルあるよね。 No.5288 投稿日 2002年9月8日(日)23時31分 投稿者 藤極堂 スティグマ(聖痕)系の話ですね。 猫のオッド・アイについてはここの個人サイトが詳しいです。 ちなみに人間のオッド・アイも実在します。 リアルをねらうなら、色の組み合わせにもう少し気を使った方がいいかもしれません。 緋色(赤)というのならおそらく、片目の視力はきわめて低く、片方の耳も聞こえないかもしれませんね。 (いや、片耳が聞こえなくなるのは猫の話だから、人間の場合は違うかもしれないが) まあ、絵空事なんだから現実のオッド・アイとは切り離して考えるべきなのかもしれませんが。 非日常をねらうなら「銀色」「虹色」「猫目」等、現実にはありえない色彩を使う方がいいかもしれません。 また、生まれつき色違いの目をしているという設定を捨てるという方法もあります。 あるアイテムを入手してから、妙な薬を飲んだり病気にかかったりしてから変化したとかして「現実のオッド・アイ」と差別化をはかるとか。 てゆーかどうして、すでに市民権を得ている オッド・アイ 金銀妖眼 ヘテロクロミア等の単語を使わず、わざわざ 色眼(シキガン)という造語を使うのか理解に苦しむ。 -------------------------------------------------------------------------------- ええっと No.5289 投稿日 2002年9月9日(月)00時09分 投稿者 三枝零一 「物体の動きが前もって線で見えるという不思議な力を持った」少年が「毎日をぼんやりと過ごして」いてはいけないと思います。 -------------------------------------------------------------------------------- げふっ、げふん。 No.5290 投稿日 2002年9月9日(月)01時47分 投稿者 魚住雅則 今回の生課題でウリとテーマを書き忘れていました。 ウリ 「みずきのキャラクター」 作品テーマ 「男と女、心の成長速度の違い(女の子の方が早い)」 前回の生課題に関するレスは上手くまとまらなかったので次回書きます。 やべっ、もうすぐ朝だ。 -------------------------------------------------------------------------------- え? No.5291 投稿日 2002年9月9日(月)01時54分 投稿者 はせがわみやび  ども、みやびです。 >>やっぱり、水棲人類がトップレスのねーちゃんの小説と、ジュゴンやイルカそっくりの小説では前者の小説を取る人間の方が多いということでしょう。 >>(新木さんやみやびさんは後者を取るのでしょうか?)  え? わたしなら、両方取りますよ?  >>少女漫画では人間型の宇宙人が出てきても、特にその理由の説明はしない方が一般的なような気がします。  あ、ここは解説がいるなー。  実は似たような誤解がつい最近、わたしのまわりでもあった。  小説中に盛りこんで説明しろ──って言っているわけではないのです。  考えておけ、って言ってるわけ。  考えておかないとね、ばれるのだ。嘘が。誰にばれるかというと、まず、真っ先に最初の読者である自分にばれる。  あやふやな心のまま書かなくちゃいけなくなる。  自分がある程度納得できない嘘なんて突き通せないものなのだ。  で、作者のそういう自信のなさは読者には必ずばれてしまうんだなー。    世界を作りこむっていうことはさ、カメラを向けるところだけ書割で描いておけばいいやっていう安易さを、どれだけ遠ざけられるかっていうことだよ。 語り部「そこに現れたサラと名乗る女は、化物を追っている宇宙警察機構のメンバーだったんだ」 語り部の息子「うちゅー、けいさつきこう?」 語り部「そうさ。宇宙の警察官さ。サラは宇宙人だったんだ」 息子「宇宙人? でも、女のひとなんでしょう?」 語り部「ああ。手も足も二本ずつ。地球人そっくりさ。金色の髪。青い瞳のすばらしい美人だ。そのサラが──」 息子「ねえねえ!」 語り部「サラが──って、なんだい、いいところなのに」 息子「地球人そっくりだったらさあ──そのひと、どうして宇宙人だってわかったの?」 語り部「…………え?」  この詰まってしまう語り部が巻島くんだと、新木さんはそう言ってるわけだ。試しに聞いてみようか?  サラは、地球人とこがどうちがうんだい? >色眼(シキガン) >>てゆーかどうして、すでに市民権を得ているオッド・アイ 金銀妖眼 ヘテロクロミア等の単語を使わず、わざわざ色眼(シキガン)という造語を使うのか理解に苦しむ。  ごもっとも。 みやび -------------------------------------------------------------------------------- そうそう。 No.5292 投稿日 2002年9月9日(月)01時59分 投稿者 はせがわみやび  金銀妖瞳、のほうが一般的な言い回しの気がする(金銀妖眼、と書くひともいるので、間違いではないようだ)。 みやび -------------------------------------------------------------------------------- あらすじのこと、他 No.5293 投稿日 2002年9月9日(月)02時52分 投稿者 巻島翔史 はせがわさん> 「ねんは」という読みは特殊>  ううん……ぶっちゃけ、「念波」ってのは「念波動」を縮めて作った言葉なんで…… 「ねんはどう」というもとの語の読みに、俺は引きずられていたのです。 (さらに言うと、あの魚住さんへのレスは、べつに「ねんは」という読みを強制させようとして書いたわけではなかったのですが――「ねんぱ」と読まれても特に困ることなどない――人によって読み方が違ったり、そういう個人差ってて面白いなぁと思って書いたのです。しかし、ああいうことを書いてしまったら、そういう読まれ方をされるだろうという発想が抜けていました) とんびさん> >>でもなんかまっきーらしい能力だとは思う。以前から念を波のごとく周期的に出してるもん。  それは、俺が周期的に「ダサい」ことを出している、ということでしょうか。  なにがダサいのかの自覚がないので、言ってくださるほうがいいのですが…… 羽矢野さん> >>緋眼、蒼眼  能力が原因で瞳の色が変わるという話――俺、昔考えたことあります。異世界ファンタジーで。  緋眼蒼眼碧眼がちゃんと出てきました(笑) (ちなみにその話では、能力名は天眼でした。(最初は天祝眼だったのですが、ウザくなって縮めた)ヘテロクロミアの話ではなく、両目の色が変わる話でしたけども) 光来さん> >>話の中心にあるのは、「父親への誤解が解ける」ですよね(「成長よりもこっちの方が強く感じました」)  その誤解も、主人公がガキであったために一方的におこしていたものなわけです。  住む場所も飯も提供してもらっていておきながら、「僕は父さんに愛されてないんだ」――クソガキですよこんなヤツは。 (いやでも、本当にそう思える時期があるのも事実ですが)  だから、誤解が解けたというより、成長によって誤解をしなくなったと言うのが、俺の言いたかったことであるわけでして。 >>別に父子家庭とする必要もないと思います。  父子家庭は、痛みを強めるために設定したことです。唯一の肉親に関心を向けてもらえないとしたら――母親が存在すると、どこか主人公の「悩み」に逃げ道があるような感じがするので。  ちなみに、主人公の母親は幼いときに亡くなっています。主人公には母親の記憶があまりありません。 あらすじ9(というか8改。前半部変わってません)>  父子家庭暮らしの主人公。主人公は、父は自分に関心がないと感じている。彼の町では謎の連続失踪事件が起こっていた。  ある夜、主人公は化物に襲われる。追いつめられた主人公の身に突然能力が発動し、敵を倒す。そこへサラ(仮)らが現る。  彼女らは化物を追っ払うために来た「未発達惑星正常化機構」のメンバーだった。主人公は、戦闘で負った傷のせいで、自分の命があと1週間しかなくなったことを教えられる。唯一の助かる道は、化物の本体を倒すこと。自分の命運を人任せにできないと思った主人公は、サラたちの捜査についていく。(サラは渋ったが、機構の上部の判断で入れることにした。機構は主人公を使い捨てするつもりだった)  捜査は、本体から分裂した「子」の排除も同時に行いながらだった。主人公はうまくそれらをこなし、自分の能力に自信を持つ。排除がてら、自分の家の近くまで来た主人公。家のなかを見てみると、父は無断で家を出た自分のことを少しも心配していないようだった。主人公は父の自分への無関心を確信する。  様子のおかしい主人公に対して、サラが何事かと尋ねる。怒りと虚しさを誰かにぶちまけたいと思っていた主人公は、サラに父とのことを話す。サラの出身星では、親に見捨てられることは「社会的な死」を意味していた。サラは主人公に深く同情し、主人公はサラに親しみをおぼえる。  捜索4日目。主人公は油断して、中に大ケガを負ってしまう。病院に父が来て、主人公驚く。そして、父から自分に向けられていた「想い」を知って、主人公の能力は次の領域へ進化する。  夜、人目を避けて病室に来たサラに傷を癒してもらった主人公は(ほかのメンバーは来なかった。あと1日で死ぬ人間の利用価値なんてないと思ったため)、新たなケガのせいで「死」があと1日に迫ってしまったことを知らされ、傷を負った体で本体のところへ向かう。(第2の覚醒によって、主人公は「想い」の放たれている場所や、「想い」の内面を感じることができた)  敵は、かつて地球人に殺された恋人のことを想うあまり、狂っていた。主人公は「想い」にとらわれすぎた敵を哀れだと思う。そして、苦戦しながらも敵を倒す。倒した瞬間に能力は消えた。  そのとき、機構が主人公を消しにやってきた。技術未発達の惑星における異星の影響を除くため、異星人の記憶を持つ者は機構が「処分」することになっているのだ。  関わりが軽度であれば記憶消去で済むが、五日も接していたとなると肉体破壊しかない。機構は最初からこうするつもりだった。  主人公に肩入れするサラがそれをやめさせようとするが、そのとき、地表から能力による攻撃が機構に対して行なわれる。敵の恋人は地球と同化していたのだ。自分の恋人を救った主人公を守るために攻撃は繰り返された結果、機構は命令違反したサラをその場で解雇して、帰っていった。  数日後、迎えの船が来てサラと別れた主人公は、父の気持ちを知って人間的に成長し、前よりも穏やかな日々を過ごす。 ●改善点  敵の設定……凶悪犯→地球に来てから狂ってしまい、人間を襲いだした(通常は人間を捕食しない)。機構がやって来たのは、その件の解決のため。 (変更理由:敵に対して哀れみの感情を抱かせるためには、悪人属性をはずすべきであるから)  サラにヒロイン属性をつける……つまり親しさ、近さを改善したということ。前のあらすじだと、宇宙人側に主人公と親しくなるキャラがいない。それでは、宇宙ものをやっている意味などないだろう。  ●説明  機構の行動意識……宇宙協定によって、技術未発達の惑星における異星人の影響はすべからく排除しなければならず、機構はそのための組織であった。しかし重労働の割に給料は安く、多くの者が、未発達惑星の住人が少しぐらい死んだって構わないと考えていた。  また、軽度の影響なら機構は無視する。(宇宙船で飛んでるところを見られたとか、その程度のことね。つまり、UFO写真とか撮られたぐらいでは機構は動かないということ) 能力名>  いまさらながら、能力名いらないんじゃないかという気もする……  機構の銃は「気銃」でいいし。  能力名は、○○(敵役の宇宙人の名前ね)型精神能力とかでも充分なんじゃないかという。  ああでも、「○○型精神能力、通称□□」の通称を作るというのはありかもなぁ。    いまのところ、「想撃」か「気撃」にしようかと思っています。  む、はせがわさんの書き込みが。 >>サラは、地球人とこがどうちがうんだい?  髪は陽にあたると輝くエメラルドグリーン。目はクリアブルー。ただし目は単色である(白目とか黒目とかに分かれてないってことね)  四本指で、指の関節が第四関節まである(つまり指が長い)  長命である。可聴域が人より広い。  有性生殖の種族なので、生む性とそうでない性がある。彼女は生む性ではある。もちろん乳房があったりすることはない(というか乳首もない)  生まれてしばらくは鮭の子供のようなコブが背中にあり、それで育つ。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろと指摘 No.5294 投稿日 2002年9月9日(月)21時29分 投稿者 光来 唯  基本的に自分よりも他人にあまい私は、他人に厳しくすることで、自分に対しても厳しくできるようになります。  ですから、皆さんに指摘していると、自分のに対する目の精度もあがっていくのです……と思います。 >魚住さん・生課題  最初の一行「異変が起きたのは一時間ほど前のことだ」は、どこに掛かってるんでしょう。  この「異変」って人だかりができはじめたことなのかな?  それとも私が見落としているだけなのかな。  ところで、小学校の学区と中学校の学区は一緒なのではないでしょうか(それとも、そうじゃないほうが普通なのかな?)。  転校でもしていないかぎり、中学校でも顔を合わせることがあると思うんですが。  読んだかぎりじゃ、小学校の卒業式以来顔をあわせてないみたいですよね。 >弟切さん >「修練不足のために、人間らしい配慮や思いやりが足りない人物が、修練して、それらを身に付ける話」  つまり、主人公は「配慮や思いやりを修練して身につける」わけですよね。  なんか変じゃありません?  修練して得られる思いやりって一体……?   >羽矢野さん > この瞳が能力発動の鍵になっており、サングラスやカラーコンタクト等をしていると、能力を使うことはできない  ? よくわかんないです。  つまり、なんのフィルターも通さずに見るときにしか、能力は発動しないということですか。  サングラスやコンタクト程度で発動されないって、かなり弱い力ですよね。     >>あらすじ > そして冬弥の顔を見ると驚いたような顔をし「緋眼……」と呟いて去ってゆく。  次の日学校で会いに行くのに、何で帰っちゃったんですか?  また会えるかどうかもわからないのに……   >二年生の眼鏡をかけた亜蒼いずみと名乗る女生徒  一瞬、『「二年生の眼鏡」をかけた亜蒼いずみと……』と読んで、この学校じゃ学年ごとに違う眼鏡をかけるのか。なんてアホなこと考えちゃいました(笑 >怪物に憑かれていた子犬の心が二人に感じられる。    設定には書いてないですけど、これも色眼の力なんですか?  それとも、倒されたものの最後の叫び」みたいなものなんでしょうか(近くにいた人は誰でも感じてしまうものだとか)。 >巻島さん > だから、誤解が解けたというより、成長によって誤解をしなくなったと言うのが、俺の言いたかったことであるわけでして。  巻島さんは、成長して、だから誤解をしなくなった、と言いたいのですよね。  でもあらすじのい最後では、「父の気持ちを知って人間的に成長し」って書いてます。  父親の気持ちを知った段階で誤解は解けてるんじゃないですか?   人間的に成長する前に誤解が解けてるんじゃ、成長によって誤解しなくなったとは言えません。    それに。なんというか、事件のほうで主人公が成長しているようには見えません。 > 様子のおかしい主人公に対して、サラが何事かと尋ねる。怒りと虚しさを誰かにぶちまけたいと思っていた主人公は、サラに父とのことを話す。サラの出身星では、親に見捨てられることは「社会的な死」を意味していた。サラは主人公に深く同情し、主人公はサラに親しみをおぼえる。    主人公はガキなわけですよね。しかもクソガキ(笑  それなのにどうして、誰かにぶつけたいはずの怒りや虚しさをさらにぶちまけないのですか。  それに、こういう状態のときって同情されるの嫌いません?(これは私だけかな  なんかガキっぽくないです。 >自分の恋人を救った主人公を守るために攻撃は繰り返された結果、機構は命令違反したサラをその場で解雇して、帰っていった。  そんな状態になってて、いいんですか、地球!  機構は、そんな地球を放っておくんですか。後から総攻撃して来たりしないんですか? >「気撃」  気撃……きげき……喜劇?  音だけ聞けば、こっちを思い浮かべる人のほうが多いと思う。  これは、私が言わなくても、たぶん誰か言うでしょうね、これは。 > 彼女は生む性ではある。もちろん乳房があったりすることはない(というか乳首もない) > 生まれてしばらくは鮭の子供のようなコブが背中にあり、それで育つ。  美人ではあるけど、色気は感じない人(?)。ってイメージがします。  ちなみに、私見ですが、外見上は人間と変わらないけど、背中にコブの跡(けっこうグロテスク)があるだけでも、いいと思ったり。  なんらかの理由で彼女が服を脱ぐとこ見ちゃって、そのときにコブの跡を見つけるとか。  で、それを聞いたら、彼女が宇宙人だってわかった。なんて風に。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5295 投稿日 2002年9月9日(月)23時16分 投稿者 新木 伸  温泉旅館から、レス。  今週中は、もうレスは付かないかも。ただし気分転換に書くことはあるかも〜。 >巻島君  あらすじ8とか9とか。  これ、「幼なじみ」を「父親」に、ただ置換しただけじゃん。  キミの言う「○○を無くした」ということは、「○○」と置き換え可能な「△△」と交換するってことを意味しているのか?  無くしたというなら、完全になくしてしまいなさい。代替え可能物と入れ替えるんじゃなくて。  「幼なじみ」と「父親」の扱い方が、まるで変わっていないのね。  以前は「幼なじみとの距離が縮まる話」であって、今回のは、「父親との距離が縮まる話」になってる。ただそれだけの違い。  「幼なじみ」だか「父親」だかのポジションも、まるで一緒。  話の中心にまるで関わっていなくて、辺縁のほうにぽつんと孤立したまま、なんかサブテーマなのか彩りのパセリなのかなんなのか、よくわかんねー、はっきりしねー、そんな位置にちょこんと置かれてるだけだし。  「彩りのパセリをなくして、かわりに彩りのブロッコリーにしてみました!」とか、得意げな顔で新作料理を出されてしまったのだと思いねぇ。俺の立場。  俺の「呆れてる心境」とか、わかってくれる?  だいたい、ただ「作品の彩り」としてだけなら、百人中百人が、「父親よりも可愛い女の子のほうがいい」と、そう言うに決まってる。  その意味では、今回のあらすじは、前のあらすじよりも悪くなってる。 >巻島君 >>>>なんか困ったことでも、起きているのか? この主人公の身の上には? >>命狙われたら、困りませんか。  命狙われていたら、そりゃ、困るだろうね。  でもこのあらすじの中では、主人公はなんら困っているような行動は取っていないのだが?  自分の身を自分で守れるようにと、「親切にも」鍛えてくれる人たちに対して逆ギレしてみせるというのが、「困っている人」の取る行動なのか? そうなのか? それで困っているというのか? 本気か? >>(むろん、宇宙人と人間が交配可能であることが普通だ、とは考えていません。形状が似ている=交配方法が同じとはならないでしょうし)  キミの言っているそれは「交接」。交尾=セックスのこと。  わしは「交配」という言葉を、「両者の間で子をもうけること」という意味で使っているのだが? 辞書を引いてもそう出てくるわけだし。  べつにセックスだけの話なら、異星人との間でだって、出来たっていいじゃん。入れて出すだけだし。オルガスムスを得る方法だって、同族以外とだって実行可能だろ? ヒトであれば男女ともにコスればOKさ。 >>というのも、あんまり宇宙的リアリティを追究して、例えば、敵の宇宙人も味方の宇宙人も、化物的宇宙人だったら――ライトノベルのメイン読者層である少年少女のことを考えると、それだと読んでくれる人が減ると思うのですよ。より人間に近い形であるほうが安心できるのではないでしょうか。  ウソつけ。まっきーがそんなことまで考えていたはずがない。  そこまで考えて「人間型が良い」としたのなら、それはそれでひとつの選択なのかもしれないが……。  後付けで都合の良い言いわけを、コネてるんじゃないよ。 >>あくまで、女の子の非日常への絡みは最小限にしたかった。非日常を歩く主人公が、日常を歩いてて非日常の危機にさらされた女の子を助けるのでなければならなかった。  「非日常を歩く主人公」というほどには、この主人公は非日常に接触していないし。「日常を歩いている女の子」というには、この女の子は自分から非日常に飛びこむようなことをしているし。  もしこれがやりたいことだというのなら、言っていることと、やっていることとが不一致ってことだが。 >まっきー >宇宙人とか  オイ、こら。  4本指で、指の関節が4つあって、女性であるのに乳房はなくって胸板がぺったんこで、ついでに瞳孔のない独特な眼球をしているわけね?  そんなイキモノ、気色悪くて、正視できるか。  オマエは読者ウケする「人間クリソツ」な異星人を登場させるつもりなのではないのか?  言っていることと、やっていることとが、一致してないのだが?  そーゆー「薄気味の悪い外見をした異星人」というのは、つまり、僕やみやびさんが言うところの、「水棲人類がジュゴンやイルカそっくりの小説」=「一般読者ウケしない、SF者だけが喜ぶ小説」ってやつなのだが? >光来さん >>ということで、拘束されてるときに変身できないのは、胸に手を当てて精神を集中(絵的には祈るようなポーズ)できる状態にないから、ということになります。  却下。  説得力が皆無。  精神の集中くらい、心の中だけでやれるでしょ。危機的状況なんだから。  なにかほかの「説得力ある理由」を出すこと。 >「あらすじVer6」  やっぱり、このパターンだと、だいぶ不自然になっちゃいますね。  まず結衣の側に、「告白を受ける」動機がなくなる。  以前は、「主人公に穢れの匂いを感じ取り、死神の仕事を遂行するためにOKした」という能動的な理由があったわけです。  しかるに、今回のものには、「自分の正体に気がついたのでは?」という懸念からの受動的な理由しか存在しません。  能動的か。受動的か。  これは大きいです。  またエピソードとしても、死神の仕事を実際に主人公に見せるシーンが、一個まるまる入れられなくなります。憑代である人形に魂を憑依させて、しかるのちに鎌で斬ってみせるという、印象的で具体的で、とても良いあのシーンが。  これ、思ったんですが……。  「幼なじみ」という要素だけを無くしてしまえば良いのでは?  主人公に穢れの匂いがついていた理由は、「主人公に関わる/想いを持っていた人物が、非業の死を遂げたから」というものですよね。  幼なじみという存在は、主人公がよく知っている人物であり、だからこそその人物の「死」というのが重くなってしまうわけです。  そしてこの話に余計なのは、この「重さ」です。  だけど少しは重くないと、死神の話にはふさわしくない。  多少の重さは必要です。  なら、まるで知らない「他人の死」。  ――そのぐらいが、ちょうどよい重量感でしょう。  主人公のほうは相手のことをぜんぜん知らないんだけど、主人公のことを一方的に知っている人物。  そういう人物が非業の死を遂げて、そして主人公に匂いが付く。その人物が憑代に憑依されて、そして鎌で斬られて浄化される。  そういう条件に該当するパターン。  これは何通りぐらい考えられますか?  アイデア出しをしてみましょう。 >人間型異星人 >>少女漫画では人間型の宇宙人が出てきても、特にその理由の説明はしない方が一般的なような気がします。 >>子供向けじゃない「ゼイラム」雨宮慶太 監督 も特に説明はありませんでしたし。 >>異形の宇宙人と人間型の宇宙人が混在して出てくる >>「レベルE」冨樫義博 >>も特に人間型についての説明はありませんでした。  異星人が地球人そっくりである理由なんてもんは、作者が、自分の内側で持っていればよろしい。  読者はべつに、「異星人が地球人そっくりである理由の「説明文」」を聞きたがっているわけではない。  作者が自分の中で理由をきっちりと立てているなら、それは自然と「匂い」として作品にこもる。  またその逆で、まっきーみたいに、ろくに考えもしないで適当こいているのなら、そういう「手抜きの匂い」というのが、作品にこもる。  読者が読みたいのは、「宇宙人っぽさ」。  せっかく宇宙人が出てくるのだから、「宇宙人ぽいカンジ」ってものを堪能したいわけ。ごたくや説明なんてもんは、どうだっていいの。  説明するより、実際に食わせろ。――読者はこういうはずだ。  だいたい――。  そもそもこうして反例を出してくることに、なにか意味があるのだろうか。  作家はそれぞれ自分の仕事をしていればいいわけであって、他の作家さんがなにをやっていようと、わしの知ったこっちゃないし。  いまはまっきーについて、言っているわけね。  「この話に出てくる宇宙人は、地球人そっくりなんです。市場の原理による『人間型のがウケるだろう』というものはありますが、作品世界での設定面における『納得させられるそっくりな理由』のほうは、とくに考えていません」って明言しているまっきーに対して、僕は、「それではこの作品のリアリティレベルは、コメディ小説レベルということになるが、それでいいのか?」と問いただしているわけだ。  べつにコメディ小説をやろうとしているわけじゃなさそうなんで、確認しているだけの話。  なぜ藤極堂さんが噛みついてくるのか。わからん。  いやべつに痛くないから、スキンシップの一環として甘噛みしてくれててもいいけど。 >巻島君、羽矢野君  両名に言っておくことがある。  「コストをかけろ」って、いうこと。  もっと手間をこめろ。  そんな手抜きのモンを、「どうか買ってください」なんて陳列するな。  いまオマエらは、「一般の小説市場」で通用するものを書こうとしているのだろ?  幼稚園の日曜バザーじゃないんだから。そんな手抜きのモンに金を払ってくれる物好きな読者が、いるとでも思っているのか?  行き当たりばったりの設定を、思いつきで、ぽんと出してくるんじゃなくってさ。  もっと考えるべきところは考えて、整合性を取ってこいっての。  たとえば羽矢野君の新設定のオッドアイのやつ。  造語を出せば、それがオリジナリティになるんか?  手抜きもたいがいにしとけよ。  また、巻島君の宇宙人像のほうとか。  なんなんだ、ありゃ?  4本指で第4関節まであるのが、それが違いか?  宇宙人を「作る」ということは、彼らの故郷の環境や進化の歴史や、彼らの社会の仕組みまで「作る」っていうことだ。  それが「宇宙人」を登場させる時に必要な、「適正なコスト」というもの。  作家は常にそれを払っているの。オマエらも作家になりたいんだったら、それを払え。きちんと「仕込み」をしろ。プロと同じように。 >まっきー  言ってみろ。その種族はどんな社会システム? どうして彼らの指は4本で、関節は4個まであるの? 生物進化の歴史は? その系統は?  胎生ではなく、卵生でもない彼らは、生まれ故郷のその惑星でどういう生物進化の道筋をしてきたのかな?  生まれた子供に必要な栄養を背負わせておいて、「親がなくても子は育つ」という戦略をとっている生物は地球にもいるよね。魚類の一部。こういう生物っていうのは、たくさん子を産んで、その後はほっぽり出すわけよ。  もし彼らにもそういう習性があるのだとすると、そのメンタリティは?  彼らには「親子の情」なんて、理解不能なんじゃないのか?  ――で、そういう宇宙人と「父親とのしがらみ」で悩んでいる主人公とをカップリングさせるのには、どういう狙いがあるのだ?  ――そういうこと、まったく、ぜんぜん、考えてもいないだろ。  ただ思いつきで言ってみただけだろ。四本指とか。授乳はしないで栄養を背負って育つとか。 >オッドアイのこと  藤極堂さんが指摘しているが……。  おそらく、あれだとニブちんの羽矢野君には通じないだろうから、補足しておく。  身障者ネタは、およしなさい。  羽矢野君はカッコいいつもりなんだろうけどさ。  この現実のなかに、現実にオッドアイの人がいて、それが理由でイジメや虐待を経験した人っていうのも、その中にはいるわけだよね?  だいたいその手の「一般人と違う身体的特徴」をウリとする話っていうのは、たいていは、差別やら迫害やらと密接に関わりあってくるもんだよ?  ジャンプのHUNTER×HUNTERに出てくる「緋の目」の一族だって、眼球が珍重されるあまり「人間狩り」の対象となって、最後のひとりとなっていたりするわけだし。  よりにもよって、そういう「非常に目立つ身体的特徴」を持っている主人公が、のほほんと、のんびりと構えて、この現実の世の中で生きているんじゃないよ。身障者による自伝の手記だとかドキュメントだとか、なんでもいいから、なんか一冊、買ってきて読んでみたら?  あと、明らかにおかしい点を追求。  目の色というのが、能力に関わっているわけだな?  そして主人公は赤い目を持っていて、能力のほうも、視覚に関わる能力なわけだな?  ――で、ヒロインのほうは、青い目を持っていて、能力は「言霊」なわけ?  目が能力発現の器官なら、能力も、視覚限定にすること。  さもなきゃ、なにか他のサイン(痣とか紋章とか)に変えること。  この手の能力っていうのは、なにか統一感をもたらすルール設定が必要なわけ。  たとえば「レベリオン」なんかだと、「動物の持っている特殊能力を、極限までパワーアップさせたもの」っていう縛りで、すべて統一されている。色々な種類の能力があるわけだが、すべて、その「一般ルール」にて統一されているわけだ。  この能力においては、統一しているルールとは、なに?  「緋室」「亜蒼」――ボツ。  変な名前禁止って言ってるだろ。  「色眼」――ボツ。  ダッセェ。  「現闇」――ボツ。  ダッセェ。  ここでいっている「ダサい」は、ネーミングの問題だけのこと。  こちらのほうの設定には、他にも問題がある。  この魔物の本当の姿は? どんなん?  本当の姿がないのだとしたら、それは純粋な「精神寄生体」ってことだよね。単なる「精神寄生体」に、「現闇」なんていう造語をくっつけりゃ、オリジナリティが生じるなんて思ってんじゃねーぞ。ラクこいてんじゃねぇ。  名前を変えたところで、チョコチップはチョコチップなわけ。  本質は変わらないわけ。  なんら新しいものにはならないわけ。  どこかにいる(いた)人様の作りあげた概念を借りてきて、「ネーミング」っていうラベルだけ貼り替えて、自分の店の棚に並べてんじゃねーぞ。いや並べてもいいけど、それを「ウリ」とするのはやめておけ。  その生物の由来を考えるとか。起源を考えるとか。  「単なる精神寄生体」との違いを明確にしなければ、オリジナリティなんてどこにも生じないわけ。  あと話の筋のほう。  終わってねーだろ。この話。  まーた、「起承」までしか存在しないハンパな話を作ってきやがったか……。  だいたい、なにがやりたいのか、皆目わからん。  「目的を見つける話」とあるが、目的ってなんだよ?  具体的には、なに? どれ? どんなことよ?  まだしも、昔のほうが話の筋は掴みやすかったかなぁ。  目的もなく生きていた主人公が、強くて能力があって美人で、なにかと死闘を繰り広げている少女と出会う。そしてその美少女は、「主人公にだけ聞こえる心のSOS」を発信している。主人公は自分の力を生かして、彼女の支えとなってゆく。そういう話。  ――そんなあたりだったっけか?  まだこっちのほうが、形になっていたよね。 >巻島君  テーマは「成長」だって?  言葉は正しく使いましょう。  キミのいうところの「成長」は、それ、世間一般的に言うところの成長とは違います。  いいすか。  「成長」っていうのは、あるもの(人)が、なるべくして、正しく育つことをいうわけ。  キミの話のこの主人公っていうのは、ようするに、「へたれ」なわけでしょ?  親にきちんと養ってもらっているにも関わらず、そこを目を向けやしないで、「父さんは僕のことをわかってくれない」なんてぬかしている、性根のねじ曲がったガキです。  「クソガキ」って自分でも書いているぐらいなんだから、そこのところは、わかっているのだと思うが……。  これがラストではどう変化するのかというと、「愛されていなかったという誤解が解ける」となるわけだよね。  これ、つまり、「ヘタレが普通になった」ということ。  はじめ「普通」であったものが、大きく育つ。それが「成長」。  はじめ「基準以下」であったものが、普通になる。これは「成長」とはいわない。なにか他の言葉をあてるべき事柄。  僕のボキャブラリーを持ってしても、ぴったりのいい言葉が見つからないんだけど……。  たとえば「更生」だとか、そんな言葉をあてはめるべき事柄だろう。こういうのは。 >宇宙警察機構の関わる話とか  ちなみにまっきーの、この話。  なにか温泉に来る途中に中里さんと話していたんだけど、自分流にひねってみたら、こんなん出てきた。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  いわゆる宇宙刑事物の常道として、主人公は冒頭の数ページでもって、「戦闘に巻きこまれて死亡」してしまうのだね。  しかしなぜか宇宙船内でもって、目覚めるわけだ。  そして宇宙刑事の男女二人組から話を聞かされる。  自分がすでに死亡していること。いまの自分は、戦闘中に切り落とされた「星間犯罪者」の片腕の細胞が、「擬態」して取っているだけの形態であるということ。(手近にいた生物(主人公)の姿を模倣して、その経験=記憶までも模倣した)――などを伝えられる。  その主人公=「模造体」は、銀河の法律によって、主人公の自我が消え失せるまでの「最大で一週間」のあいだは、人権が保障される。しかし本来の本能が支配権を奪ったら、その場にて抹殺されることになっている。  唯一の打開策は、本体を探しだして抹殺すること。そして同じ細胞で構成される主人公には、探知機にもかからない「本体」の居場所がわかるのだった。  しかし「本体」に近づくということは、本能の目覚めも強くなることを意味している。  主人公は「本体」の持っていた能力を発揮しつつ、自分が生きるため、宇宙刑事の二人に協力して戦い抜く。(期限内に本体さえ始末すれば、本能の目覚めを抑える科学的措置を施すことで、主人公は自我を保ったまま、人として生きてゆくことが可能)  あとはまあ、主人公の「生きよう」とする動機を補完するために、こんなエピソードも必要だろう。幼なじみの女の子に打ち明けていない「告白」なんてものを、生きる動機にするわけだな。  主人公が戦闘に巻きこまれて「死亡」したのは、告白をしようと踏み切ろうとした、ちょうどその瞬間なのだった。ベタであるが、まあそんなところだろう。  そして本体を追いつめたはいいのだが、頼りの宇宙刑事の二人のほうは、コンバットスーツを着用して二人がかりでさえ、奴にかなわないわけだな。奴は宇宙人の中でも非常に珍しい、生粋の戦闘種族だったのだ。  追いつめられた主人公は、最後の賭けに出る。自分の抑えていた能力をすべて解放して、奴と同じ「戦闘形態」への完全変化を遂げる決断をするわけだ。そうすれば戦力としては互角になる。  だが賭けは失敗する。主人公の意識は、完全に飲みこまれてしまうわけだ。  そして「本体」のほうは、余興として、主人公の意識が消失した「体」を操り、幼なじみの女の子をその手にかけようとする。  そこで主人公の意識が「愛」によって目覚める。復活を遂げる。  「同じ戦闘力の体」+「愛のパワー」により、主人公は論理的にいっても負けるはずはなく、圧倒的勝利を果たす。  そして主人公は、生身でコンバットスーツをも凌ぐその戦闘力を買われて、「宇宙刑事地球駐在員」としての職に就くことになる。「出来なかった告白」をして恋人関係となった彼女は、そのアシスタントとなる。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  ――って、まっきー、「宇宙刑事」ってなんだか知ってるかいな?  うん。話が一個できた。  今度これ、企画としてどっかに出すか。  うん。俺アクション得意だし。キャラものも得意だし。宇宙ものも得意だし。能力の範囲内だな。充分に自分の手に負えて、仕上げられる話だ。  いいよな。べつに。「念波」も出てこないし、「凝光レーザー」やら「気撃」やらも出てこないし。「おりじなる」なもんなんて、いっこもないしー。  共通点っていったら、「宇宙刑事」の二人が出てきて巻きこまれるって展開ぐらいだしー。そもそもまっきーは「宇宙刑事」って言ってないしー。だいたい「宇宙刑事」なんて、まっきーの発明品ではないしー。  ちなみに2巻目の「敵」として登場するのは、「同族」の戦闘種族の「女性」。  主人公の心は、もちろんヒロインである女の子にある。だがしかし体の「本能」のほうは、敵である女性を同族として求めてしまう。揺れ動く主人公の心はいずこへ?  ――みたいな。  ちなみにこの2巻目に出てくる戦闘種族の女性。なにも「法」を犯していないので、宇宙刑事といえども裁けないのだな。そしてあろうことか、主人公とヒロインの通う高校に「担任」として赴任してきてしまう。ああ我ながらなんて萌える展開だ。これは需要があるぞっ。  ちなみにこの「お手本」でもって、実例として示していること。 ・主人公を冒頭から「苦境」に落とし込むというのは、こういうこと。「命のタイムリミットが懸かっている」なんてのは、まだまだ全然手ぬるいってこと。「すでに死んでいる」ぐらいやって、苦境としては、ようやく必要充分量。 ・幼なじみの女の子を話に絡めるというのは、こういうこと。 ・「能力」を話に絡めてメインにするというのは、こういうこと。 ・宇宙人を登場させるっていうことは、こういうこと。異能力やら価値観の違いやらを実際に観せて、「宇宙人っぽさ」を読者に堪能してもらわなければ、そもそも宇宙人を話に出す意味がない。 ・話のなかの、必要であり重要な部分だけを「あらすじ」として書くというのは、こういうこと。まっきーの出してくるあらすじには、どうでもいい部分が山ほど混入している。  あと、この世界における宇宙人が、どうして人間そっくりな形態を取っているのか。その理由。  宇宙の中でも、「形態調整」の出来ない種族なんてのは、進化が遅れていて科学的にも原始的な地球人ぐらいなものなのね。他の種族は「生来の能力」「科学力」「催眠術的な精神操作」「その他諸々」の力によって、そんなことくらい、お茶の子さいさいなのね。  ちなみに「戦闘種族」の能力に関して。ひらたくいえば、「バトルクリーチャー・アプトム」。超怪力有り、生体熱線砲有り、生体ミサイル有り、生体重力制御有り。「生体」と付けば、もうなんでも有り(笑)。  まあこんな設定類なんてもんは、「トッピング」でしかないから、どんなんだっていいんだよ。  僕が食わせたいのは、話の根幹である「ソフトクリーム」のほうだから。  この場合でいえば、「自分がすでに死んでいるという苦境に突然叩きこまれた主人公が、片思いの少女のことが気懸かりで、それを支えにして戦い抜き、絶望の中から生きる希望をすくい上げる話」――みたいな部分。  そこが「骨」。味わって欲しいところ。  そして最後には勝つ。「愛」によって勝つ。問答無用で圧倒的な力によって、敵をぶちかまして勝利する。そういう胸のすっとする話。  うん。まあ普通に売れる話にゃなるだろ。 P.S.  ちなみにこの手のことをやられた人間(アマチュア)の反応っていうのが、わしには読めん。  プロならべつに気にもしないで、3秒も経ったらもう忘れているような程度のことだが……。  アマチュアだと、どうなんだろう?  アイデア貧乏。設定貧乏。ストーリー貧乏。――のアマチュア君の場合には?  闘志を燃やして、なにくそとばかりに、いまの話を形にすることに打ち込むのなら、それも良し。  逆に、やる気をなくしてしまうようなら、いまの話は丸ごと捨てて、なにか新しい話を出してくること。  とりあえずの決定事項としては、上記の話が、僕のタスクのどこかに積み上げられたということ。この話を、いつか書く。そのうち書く。新木伸という作家は。  もしわしが書いたら、あとがきあたりに、ちろっと一行ぐらい、「原案」としてキミの名前を出してやってもいいな。  それが悔しいと思うなら、僕が書いてしまうその前に、自分の力で世に出してみろ。 -------------------------------------------------------------------------------- 早くも秋の長雨? No.5296 投稿日 2002年9月10日(火)00時22分 投稿者 弟切 千隼 ようやく涼しくなってきたと思えば、一昨日あたりから湘南では雨ばかりです。天気図を見れば、日本の上空に長々と前線が横たわっていて、「秋の長雨前線か?」と疑いたくなります。 エルニーニョ現象が起ころうとヒートアイランド現象が話題になろうと、季節は着実に移ってゆきますね。 >>「人間的に未熟な人物が成長する話」 前回の書き込みNo.5286で、上記の話は、 「修練不足のために、人間らしい配慮や思いやりが足りない人物が、修練して、それらを身に付ける話」 と言い変えられると判明しました。 そこで、今回は、「人間らしい配慮や思いやり」とは何か考察します。 例によって『大辞林』で「配慮」と「思いやり」を引いてみました。 はいりょ【配慮】(名)スル 心をくばること。他人や他の事のために気をつかうこと。「相手の立場を配慮する」「配慮が足りない」 おもいやり【思い遣り】 @その人の身になって考えること。察して気遣うこと。同情。「思いやりのない仕打ち」 A遠くから思うこと。想像。推量。「思いやり異なることなき閨【ねや】のうちに/源氏物語・帚木」 B思いめぐらすこと。思慮。考え。「いにしへのすきは、思いやり少なきほどのあやまちに/源氏物語・薄雲」 「配慮」のほうはそのままの意味でよいですね。 「思いやり」のほうは、今回関係があるのは@の意味でしょう。AとBは、わざわざ古典である『源氏物語』を用例に引いていることからして、現代では一般的な意味ではないとわかります。 「他人や他の事のために気をつかうこと」=「配慮」や、「その人の身になって考えること」=「思いやり」は、意識して修練しなくても自然に身に付いている人も多いでしょう。けれども、世の中の人全員がそうだとは言えません。 現に、「配慮や思いやりがない」と他人に感じさせる人が世の中には大勢います。そして、そういう人々のうちの何人かは、途中で「配慮や思いやりのある人」に変貌します。 自覚的に自分の行動を決められる年齢になった人が、それまで持っていなかった配慮や思いやりを身に付けたとしたら、それはある程度意識して配慮や思いやりを身に付けようと努力した結果ではないでしょうか? 私の観察によれば、配慮や思いやりが足りない人というのは、多くの場合、感情的に冷たい人なのではありません。そういう人にとっては、「他人や他の事のために気をつか」ったり、「その人の身になって考え」たりということ自体が、思いもよらない、考えつかないことなのです。 配慮や思いやりといったものが思考範囲外にあるために、そういう人たちは、自分に「配慮や思いやりが足りない」という欠点があることすら自覚できません。 人間は、自分の欠点を自覚すれば、ほとんどの場合直すことができます。「他人や他の事のために気をつか」ったり、「その人の身になって考え」たりということが人間として普通なのだと気づけば、そういうものが足りない人は、意識して身に付けようとするのではないでしょうか。 ちなみに、「修練」を『大辞林』で引くと、 しゅうれん【修練・修錬】(名)スル 精神や技術などをみがき鍛えること。「武道を修練する」「修練を積む」 となっています。 「配慮」や「思いやり」は、精神の作用の一部でしょうから、「精神をみがき鍛え」れば、足りなかったそれらのものを補うこともできるのではと考えます。 配慮と思いやりの具体例は、次回に挙げることとさせて下さい。 -------------------------------------------------------------------------------- 指摘ありがとうございます No.5297 投稿日 2002年9月10日(火)04時12分 投稿者 紫ゆきや  新木さん、みやびさん、指摘していただいて、ありがとうございます。 >3行版について  話の骨を説明するときは、主語を主人公にすべきなんですね。  迷ったんですが、説明しやすいほうで書いてしまいました。  そのせいで、読み手に変換してもらわないいけない説明になってしまったようで。  すみませんでした。 >話の展開について  書いてまとめているときはマトモな話に見えているですが、こうして指摘を受けてみると、たいへんなことになっています。  「勝負で勝つ」という話にしたかったので、展開を変えないで何とかしようと考えていたのですが、それが間違いでした。  繋がっていないですね。  気づいていませんでした。 >現状  何度か書き直した現在のバージョンを書こうかと思ったのですが――自分で読んでてても、かなりガッカリな内容なので止めておきます。すみません。  新木さんの5295番の書き込みを読み、思うところがありましたので、もう少し時間をください。やっぱり燃える戦闘がないとつまらないってことで……今更ですが。  本来なら、その修正版を書き上げた時点で書き込みすべきところですが、また時間がかかってしまうかもしれないと思い、先にお礼と生存証明をすることにしました。 >学校の設定について  翔子というキャラクターは、勉強が不得意なほうが好ましいと思いまして、通う学校も進学校ではない、と決めました。  学力と聡明さは無関係だと思いますが、翔子は聡明でもないほうが好ましいと思っています。  しかし、決してアホだらけの話を書こうとしているのではないのです。そのように書けていないので情けないのですが。  表現について。  「偏差値が低い」と書いたのは、貶めるとか、そういう考えはありませんでした。  うちの学校が、やっぱり偏差値低くて、規則もゆるい学校でして、わかりやすいかと思って使ったのですが。結果、見下しているような文を書いてしまったのですね。かなりショックです。  たしかに、ネガティブな見方をしていなければ、別の表現を選んだかもしれません。  気をつけます。  ありがとうございました。 -------------------------------------------------------------------------------- んと No.5298 投稿日 2002年9月10日(火)12時41分 投稿者 はせがわみやび >3行版について >> 話の骨を説明するときは、主語を主人公にすべきなんですね。  あー、その主人公という単語が「話の主」を指してるならば、そのとおりです。たとえば、惑星ひとつが主人公(話の主)だった場合は、その惑星にどんなことが起こってどうなるか、を3行くらいでまとめろと。  この話は、どんな話なの? と聞かれているわけだから、話の主がどうなるのかを書かないといけないんでは、と思う。 みやび -------------------------------------------------------------------------------- 今日の朝食はローズマリー入りのフォカッチャでした。 No.5299 投稿日 2002年9月11日(水)02時09分 投稿者 弟切 千隼 フォカッチャとは、イタリア風のパンの一種です。古来「頭が良くなる」と言い伝えられる香草の一種、ローズマリーの香りが好ましくて、美味しくいただきました。 「バカが直りますように」と念じながら(爆) >>「人間的に未熟な人物が成長する話」= 「修練不足のために、人間らしい配慮や思いやりが足りない人物が、修練して、それらを身に付ける話」 前回の書き込みNo.5296で、「配慮」と「思いやり」について考察しました。 今回は、普通の人間が「配慮や思いやりがある/ない」と感じる具体例を挙げてみます。 列車やバスの中でお年寄りや体の不自由な人に席を譲るのは、「配慮や思いやりがある」行為ですね。 逆に、目の前にお年寄りや体の不自由な人がいるのに、若くて健康そうな人が平然と席に座っていたら、「配慮や思いやりがない」と言われます。 駅の階段などで、お年寄りや女性などの力のなさそうな人が、大きな荷物を抱えて難儀している時、荷物を運ぶのを手伝ってあげるのは、「配慮や思いやりがある」行為でしょう。 街中で小さな子供が、泣きべそをかきながら一人で歩いていたら、迷子ではないかと推測して声をかけてあげるのも、「配慮や思いやりがある」行為ですね。 上記はみな、「困っている人を助ける」行為といえますね。ということは、「困っている人を助けること」=「配慮や思いやりがある」と言ってよいでしょう。 「困っている人を助ける」以外に、「配慮や思いやりのある」行為はないのでしょうか? 大人数で飲み会を行なったとします。そのうちの男性一人と女性一人が意気投合し、二次会では他のメンバーと別の店へ行って、二人でゆっくり話そうということになったとします。 こういう場合、「俺たち、ちょっと用があるから」といって皆から離れようとする二人を深追いせず、「うん、じゃあまたね」と言って見送ってあげるのは、「配慮や思いやりがある」行為と言えるでしょう。 ここで、「えー、なんで? 一緒に行こうよお」などとしつこく誘うと、「配慮や思いやりがない」人と言われます。 道端を歩いていた人が、何かにつまずいて転んだとします。いくらその姿が滑稽だったとしても、その人を指差して笑ったら、「配慮や思いやりのない」人ですね。 こういう場合は、知らん顔をしているほうが、「配慮や思いやりがある」人ということになります。 上記の二例は、「相手の状況を察して、そっとしておいてあげる」行為ですね。 時には、積極的に「助ける」といた行動をせず、知らん顔をしているほうが「配慮や思いやりがある」行為となります。 今回はここまでとします。次回、もう少し別の例がないものか考えてみます。 -------------------------------------------------------------------------------- 無題 No.5300 投稿日 2002年9月11日(水)02時22分 投稿者 巻島翔史 あらすじのこと> 光来さん> >>父親の気持ちを知った段階で誤解は解けてるんじゃないですか?  >>人間的に成長する前に誤解が解けてるんじゃ、成長によって誤解しなくなったとは言えません。 >>それに。なんというか、事件のほうで主人公が成長しているようには見えません。  誤解が解けたという事実が、成長そのものを表していたんですが……  まあ、あのあらすじは破綻してたので、中盤で誤解が解けたのなら、そこで成長の話としては終わってしまっている)、そんなおかしなことになってたんですよね。  事件のほうで成長してないというのはまったくその通りです。能力が成長という本筋に絡んでいない ので…… 新木さん> 「幼なじみ」「父親」置換問題>  これは、まあその、恋愛話をサブでやりきる決断が出来なかったがために、こんなふうになってしまったのですが……女の子を、メインである能力側の話に直に放り込むという、その決断が出来なかったので……  ダイレクトに関わらせれば、筋に絡んでないという問題は解決できたのかもしれないのですが、幼なじみの子は日常の側におきたいという変なこだわりがあったので、どうにもやりきれませんでした。  幼なじみをヒロインから降ろして宇宙人の彼女をヒロインにし、幼なじみと主人公がくっつくのは敵倒したあとのオマケ、みたいな展開も考えました。が、それも、恋愛話は「オマケ」格でできるほど軽くはないという自分のどうでもいいこだわりによって、これもやりきれませんでした。  幼なじみほど重くない題材として出したのが父親だったのです。まあかわりに痛い話になってしまったのですが。 (俺のなかでは、女の子を出すということは絶対的な重みを持っています。気合の入り方がかわりますし。父親という存在は、主人公との関係性において「軽い」ことなどないのですが、作者的都合というか、その点において軽かったので置換しました。「女の子」という重さと、それゆえに生ずる変なこだわりのために自分は苦しんでいるのではないかという疑惑があったので……) >>後付けで都合の良い言いわけを、コネてるんじゃないよ。(人型宇宙人の話)  まあ実際、自分のなかでどうして人型が発想として出てきたのかを考えていった結果、無意識的領域ながら読者としての自分がそのほうが読みやすいと感じたからだろうな、と思って、ああいうことを書いたわけですが……  しかし、表層意識になかったこと――つまり無意識下にそういう意識があったなんて、自分以外の誰にも証明できることではありません。ここでこれ以上、ウソだったかどうかについて書くのは無意味であると判断したので、やめておきます。あんまり建設的な議論でないし。  無意識下にあったものを引き上げて、それを補強すべく理屈をつけることが「後付け」である、というのも、自分として納得できない話でなないし。 (こんなことをいちいち書いてしまうのは、「ウソつき」呼ばわりされることが俺のスイッチになってるからなんだろうなぁ。はぁ)  しかし、あそこに書いたことが、今でも自分の意見であるということは変わりません。人型宇宙人を出すことについての考え方として。 >>「非日常を歩く主人公」というほどには、この主人公は非日常に接触していない  宇宙人と異能力だけでは非日常として足りないということか。空間の非日常がない、ということもあるが、実は非日常というのは日常から完全に隔離されてなければいけないのではないか――その意味では、あの主人公はまだ、生まれた世界の生まれた町にいるわけで……。ふむ。 >>そんなイキモノ、気色悪くて、正視できるか。 >>オマエは読者ウケする「人間クリソツ」な異星人を登場させるつもりなのではないのか?  いや、あれは……ともかく宇宙人が人型だとコメディだと言われて、じゃあ異形性を宇宙人には含ませなければならないのか、と思い、なんかその異形性だけにとらわれて考えてしまったので……  コメディ発言は、作者である俺の内部に、「宇宙人っぽさ」を補強する背景的思考がないことを指摘するためのものであって、異形性を外面だけで演出してハッタリかませば問題解決ということではなかった、ということです。……はぁ。 >>彼らには「親子の情」なんて、理解不能なんじゃないのか? >>そういうこと、まったく、ぜんぜん、考えてもいないだろ。 >>ただ思いつきで言ってみただけだろ。  この矛盾は、書きこんでから少したって気づいたんですが……ようするに「鮭の子」のネタ、あれが「おかしさ」の原因です。宇宙人っぽさのことをはせがわさんに聞かれたので、それに返答するうち、「ああ、胎生のこともなんか聞かれそうだな」と思ってその場で付け足したのです。  コストを払ってない、というお説教は、まったくその通りであって、返す言葉もありません。  自分のなかに「早くまともなあらすじをあげないと」という焦りがあって、そういう宇宙人の背景だとかのディテールは、あらすじが決まってからでいいと考えていたので……キャラクタの行動を決めるのは背景であって、それを詰めるのが先だったということなのでしょうか。はぁ。 「成長」の定義>    ある人間が下の次元から上の次元へ行く――ということを成長だと思ってましたが……確かに、「更生」のほうが適切な場合もありますね。不良が真面目になって大検受験を決意したら、それは成長ではなく更生だし。基準以下から普通にきてるわけだから。  ――ええと、で、せっかくいいお手本をいただいたので、自分としてパッと見にわかりにくかったものを比較して、なぜそうなるかを突き詰めてみました。 ●幼なじみの女の子を話に絡めるというのは、こういうこと。 →事件発生の現場にいる。かつ、主人公の自我の残る動機となる。その結果、敵にのまれた主人公が復活する鍵のキャラとなる。  骨のあたりでいうところの、『片思いの少女のことが気懸かりで、それを支えにして戦い抜き、』の部分。つまり柱となる動機になっているということか。 ▼俺の話だと、戦い続ける動機にはなっていない。あらすじ7あたりでは話を引っ掻き回すように向こうから接近してくるし、あらすじ8、9だとそのあたりはまったく戦闘動機とは関係ない。  能力がメインである以上、それを駆使した戦闘があるわけで、そのバトルに臨む主人公に強い精神的影響力をもたらすか、あるいはもう直にその子をバトル側に入れてしまうか。本筋に絡めるといのはこういうことなのだろう。 ●「能力」を話に絡めてメインにするというのは、こういうこと。 →巻き込まれた結果、能力を獲得。その能力を、自己の生を取り戻す目的に使う。最終的に、能力でもって事件を解決している。  骨のあたりだと、『戦い抜き、絶望の中から生きる希望をすくい上げる』の部分にかかる。ここにたどり着くまでの道のりを、能力でもって進んでいっている。 ▼俺の話だと、話の収束点が「特定の人物との距離を縮める」というところにあるのだが、それには直接能力が絡んでいない。 (あの手本は、話全体の流れが「告白未遂→告白」という流れに一瞬見えてしまうのだが、実は初期状態で主人公を死んだ状態にしてしまい、それによって、主人公自身の強い「生への渇望」という収束点へ向かう流れとなっている。女の子との距離はあくまでサブ扱い)  あらすじ9あたりでは、話の収束点が「特定の人物との距離を縮める」ということになっている。それはある事件のせいで主人公が自分の誤解に気づくということなのだが、そのある事件というのが能力とあまり関連がないのである。また、誤解が解けるのは中盤で、その時点でどこかおかしいことになっていると言える。  その能力が存在したがために、「距離を縮め」ることができれば、話の収束に能力が絡んだと言えるのではないか。 ●異能力やら価値観の違いやらを実際に観せ、 →まず宇宙船内部をいきなり見せている。異質な空間を演出することによって、そこから出てくるキャラに異質さを付随させることが可能。主人公は「擬態」している状態であることの説得力も、異質な空間でもってもたらすことができる。  それから、人権に対する考え方。地球だと、死刑廃止の国もたくさんあるように、理性のかけらもない極悪な犯罪者にも人権はあるとする考え方がある。(この場合の人権は「生きる権利」に置き換えれれるかもしれない)  宇宙刑事の異能力は……主人公を助けたあたりと、コンバットスーツ。つまり地球を上回る技術力か。  敵の異能力は……擬態と、それに絡んで主人公にさまざまな能力がつく。これが実は敵の宇宙人の能力提示にもなっている。 ▼俺は、当初そのあたりはなにも意識していなかった。しかしこのままだとリアリティがコメディレベルだ、と言われて、じゃあ宇宙人の異質な外見性を見せることで宇宙人っぽさを演出できないかと考えた。しかしそれは所詮付け焼刃レベルの手抜きなものであり――ま、いまさら弁明の余地もありません。  価値観の違いをなにか印象付けられないか、という試みはあらすじ9に見られます。親に見離されるあたりの見解(宇宙人の彼女が同情するというところ)ですね。まあ破綻しているので、試みようとした意識があっただけ、ということでしかないのですが。  で、これからのこと。  宇宙人ネタは続けようかと思います。  行き詰まってしまったから、これはボツ――というのを繰り返しても前進しているとは言えないと思うので。 (そして俺はそればかり繰り返している気がするので)  -------------------------------------------------------------------------------- そして今日も戦闘機が空を飛ぶ No.5301 投稿日 2002年9月11日(水)17時56分 投稿者 弟切 千隼 ニューヨークの世界貿易センタービルが倒れたあのテロから一年が経ちました。それがいい方向へか悪い方向へかはともかくとして、あの事件をきっかけに、確かに世界は変わったと感じます。テロとは何か、戦争とは何か、それらにつながる暴力とは何か、多くの人が考えるようになったことでしょう。 しかし、私の家の上空には、今日も厚木基地から飛び立った米軍の戦闘機が飛んでいます。去年の夏までと同じように。 >>「人間的に未熟な人物が成長する話」= 「修練不足のために、人間らしい配慮や思いやりが足りない人物が、修練して、それらを身に付ける話」 前回の書き込みNo.5299で、「配慮や思いやりがある」行為として、 「困っている人を助ける」 と 「相手の状況を察して、そっとしておいてあげる」 の二つを挙げました。 今回は、この二つが本当に「配慮や思いやりがある」行為なのか、反証を試みます。 例えば、「困っている人を助ける」こんな場合です。 ある人が、財布を落として探し回っていたとします。それを手伝って、一緒に探してあげるのは、「困っている人を助ける」=「配慮や思いやりがある」行為といえるでしょう。 ところが、探すのを手伝っていた人が財布を見つけたとして、「落とし物を拾ってあげたんだから、当然落とし物の金額の10%相当はもらえるよねえ」と、恩着せがましく言ったとしたら……これは、「配慮や思いやりがある」行為だとは誰も思いませんよね。 なぜならば、このような行為は、「他人や他の事のために気をつかうこと」=「配慮」や、「その人の身になって考えること」=「思いやり」から出たものとはいえないからです。財布を探し出した人は、相手のことを気遣って探してあげたのではなく、謝礼が欲しいという自分の欲望を満たすために探したからです。 「財布を落とした人を手伝って、一緒に財布を探す」→「財布を見つける」という行動自体は、「配慮や思いやりがある」人も「配慮や思いやりがない」人も同じです。この二つを区別するのは、その行動を行なった動機です。 「配慮や思いやりがある」人は、自分の利益のために「困っている人を助ける」のではありません。逆に、「配慮や思いやりがない」人が「困っている人を助ける」行為をしたならば、それは自分の利益のためです。 とすれば、「困っている人を助ける」=「配慮や思いやりがある」とするには、以下のように言葉を補わなくてはなりませんね。 「自分の利益を考えずに、困っている人を助ける」=「配慮や思いやりがある」 ちなみに、いかにも「配慮や思いやりがある」人のふりをして、実は自分の利益になるからという理由で「困っている人を助ける」行為は、おそらく「計算高い」といわれる行為でしょう。 「相手の状況を察して、そっとしておいてあげる」行為も、その動機が自分の利益のためであっては、「配慮や思いやりがある」行為とはいえませんね。 ここまで書いて、ふと気づきました。 「自分の利益を考えずに、困っている人を助ける」 と 「自分の利益を考えずに、相手の状況を察して、そっとしておいてあげる」 は、統合できるのではないでしょうか? ある人が困っているかどうかという状況を判断するのは、「相手の状況を察して」あげる行為の一種でしょう。 そして、「助ける」のも「そっとしておいてあげる」のも、「相手が望んでいることをしてあげる」行為ということで、統一できると考えます。 そうしますと、「配慮や思いやりがある」行為を表わす文としては、以下のようになるでしょう。 「自分の利益を考えずに、相手の状況を察して、相手の望むことをしてあげる」 上記の文が本当に正しいのかどうか、次回以降さらに検証します。 お知らせ: 弟切は明日から再び出張へ出かけます。今度は空路北海道へ飛びます。 帰着は明後日の夜中となる予定ですので、14日(土)になるまでここへは来られないと思います。 新鮮なイカとウニとイクラと毛がにと乳製品とじゃが芋とトウモロコシが私を呼んでいます(違) -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5302 投稿日 2002年9月11日(水)22時36分 投稿者 新木 伸 >まっきー  ――で、結局のところ、どっちにすんだよ?  読者フレンドリーであることを狙って「人間型異星人」でゆくのか。それとも「怪物型異星人」で行くのか。 >>(あの手本は、話全体の流れが「告白未遂→告白」という流れに一瞬見えてしまうのだが、実は初期状態で主人公を死んだ状態にしてしまい、それによって、主人公自身の強い「生への渇望」という収束点へ向かう流れとなっている。女の子との距離はあくまでサブ扱い)  あの話では、「生きること=彼女を求めること(告白すること)」に結びつけているわけね。彼にとって生きることというのは、つまり、生きて彼女に思いを打ち明けることであり、それはイコール。まったく等質。  読者にとっても、そうまとめてもらうと、わかりやすいはず。  ちなみにアレ、考えたんだけど、べつに彼女への思いでなくてもいいんだよね。  ポイントはたぶん、「他人への思い」。  たとえば妹との二人暮らしで、妹はとてもお兄ちゃんっ子で、その妹が心配で心配で仕方なくて――なんてことだっていい。  そのほうが宇宙刑事のお姉さんとのほうのラブラブ展開が楽々と入れられるので(二股かける心配がない)、より面白くなりそうかな?  あと隣の家に住んでいる「幼なじみ(異性)」なんてのを出すのも面白いかも。こっちは友達以上恋人未満って関係で、やきもきする役どころとか。  あと、宇宙刑事は男女(オス・メス)二人のコンビであるのは、これは決定。  女性型のほうは、アメーバ状の不定形生命ってことに決定。  擬態をして人間の姿を取っているのだな。ちなみに服なんかもすべて自前。わざわざ原形質を擬態させて服を着ているように見せかけている。――なので、よく服を忘れて人前に出てきたりする。服の擬態をするのは大変らしい。しかし地球のファッション誌を片手に日夜研究に励んで、必要以上に凝った服を作りあげたりしていたりする。(はじめシンプルすぎる病院服みたいなものしか作り出さず、けなされて、奮起したもよう)  睡眠はベッドで取らないで、バスタブで取るらしい。食事は人間と同じものが摂取できるが、「食器」という概念をいつまでたっても理解できず、いつも手づかみで(掌から食物を直接吸収)食べてしまうので、主人公に先割れスプーンを突きつけられることになる。(食器を使ったことがないから、フォークでさえ扱えない。食器初心者。地球人の幼児と同じで先割れスプーンから)  ちなみに彼女の「コンバットスーツ」はいわゆる普通の「強化外骨格」タイプではなくって、逆の「強化内骨格」型。原形質の体に「骨」を刺し通す方式。「痛い」からあんまり着用したくはないらしい。  彼女の生物タイプ。ひとことで言うと、「スライム」。  もう一方の男のほうは、準戦闘種族かな。  トカゲかトラか大ワシか。あんまり地球の生き物を連想させるのはよくないな。できればファンタジーのモンスターから持ってくるのが良さげなところだろうか。ならデーモン系かドラゴン系か。  ちなみにあらすじには異星人のディテールは関係ないので、前回は、はしょってあった。  「宇宙人を登場させるっていうことは、こういうこと」とか書いてあったが、該当する部分があんまりなかった。すまぬ。  こういうディテールで語るのが、「宇宙人っぽさ」っていうところ。  読者が「食べて」くれて、お金を「払って」くれるのは、こういうディテールの部分なわけ。「ディテール」=「実」の部分ってことね。設定なぞに読者は金は払ってくれんが、それを実際に「観せれ」ば、金を払ってくれるのだ。  あと話の骨組みにあたるものの「出来」としては……。  前回、僕の出した「お手本」のレベルが、あれが「市販レベル」というもの。  話の骨組み。仕掛け、展開。  あれが売り物になるレベル。あれで充分。  あれなら出版社の編集部で企画会議に通るし、本にもなる。  市場に出せるレベルってこと。  そして仮に、あの話を書きあげて小説賞に応募するのだと仮定すると……。  この筋がしっかりと通り、盛り上げどころの際だっている、このプロットであれば、最終選考まで行くのは確実。さらに「市販レベル相当」なのだから、最終選考に上がるだけではなくって、なにか賞が取れないはずはない。ただしトップの「大賞」はないだろう。そこまでの器の話ではない。  ちなみに一次や二次は文章を見るところ。話の展開はOKだったとしても、文章面のほうで最終以前に落ちることはあるかもしれないが――。まあ僕が書くなら、それはない。  あれと同等か、それ以上か――。  すくなくとも同列扱いに並ぶプロットが出せるようになれば、オマエはすでにプロだし。いつまで経っても出来なければ、それは、一生アマチュアのままってことなだけだし。  リアリティの話。 >>というのも、あんまり宇宙的リアリティを追究して、例えば、敵の宇宙人も味方の宇宙人も、化物的宇宙人だったら――ライトノベルのメイン読者層である少年少女のことを考えると、それだと読んでくれる人が減ると思うのですよ。より人間に近い形であるほうが安心できるのではないでしょうか。  これを読んで、ふと思ったのだけど……。  化け物的宇宙人が出てくる世界観のほうが、リアリティがあるなんて、それは誰が決めたこと?  まるでそれが「固定化した事実」みたいなことを、まっきーは書いているわけだけど……。  俺やみやびさんは、「リアリティを出せ」と言っているのであって、「化け物型宇宙人にしろ」と言っているのではないのだぞ? なにか勘違いしていないか?  読者層のことを考えて、人間型宇宙人のほうが良かろう――と、そう判断したわけだよね。  この選択は、いいわけ。  おそらく間違っていない。  僕のやつだって、結局のところ、「見える部分」はすべて人間型にしているでしょ?  つまり同じ判断をしているってことだよ。人間型でなきゃ、萌えも感情移入もできるものか。あと恋愛とか。  SF者ならともかくとして。ライトノベルの読者なら、そっちが正しい選択。  そこについては、文句は言っていない。勘違いしないように。  んで、ひとつ質問なんだけど……。  人型宇宙人が大勢いて、なおかつリアリティを備えた「世界」=「宇宙」というものを、自力で開発して、丸々一個創造してしまう――というのは、これはまっきーの「発想の範囲外」にあったわけ?  人とは違う異質な宇宙人がいっぱいいる宇宙。そういう世界観。  そういうものって、巷にいっぱい出回っているよね。参考にもしやすいだろう。  まんま流用しちゃうことも、とても簡単。  どこかの誰かによってすでに開発/創造済みであり、多くのSFによって扱われていて、リアリティが既に「証明済み」である「化け物型宇宙人」という設定を使ったほうが安心なわけ?  「リアリティが足りない」と言われて、「リアリティ」を足そうとしたときに、「安心できる借り物」で済ませようってことかな?  いま、まっきーの考えていることって?  はじめに「人間型」が、いいと思ったんでしょ?  理由は、読者フレンドリーだから。  だけど、なんにも考えずに「宇宙人は人間そっくり」じゃ、「それではリアリティはコメディレベルだよ」って指摘されて、たしかにそうだと自分でも納得して――そしてリアリティを足そうとしたんでしょ?  それでキミのやることっていうのは、あれか?  元の「人間型宇宙人」を捨てちゃって、「怪物型異星人」にしちゃうわけ?  なぜなら、「怪物型異星人」はみんなも使っているから安心だし、科学考証にうるさいはずのSF作家もそういうのよくやってるしー。  いわば「SBマーク」付きの安全アイデアなわけね?  自作に投入するとリアリティ度がぐっと上がる、そういう便利なものをすでに他人が用意してくれているんだから、使わない手はないと……?  それはたいへんローコスト。苦労対効果がとても高く、コストパフォーマンスの良い方法。しかも失敗しなさそう。安全安全。  うーむ。  もし「この通り」だったとしたら、さすが、「へたれ大王」ってところか。その名に恥じていない。(笑) >成長とか  まったく同じことをやっていても、状況が違うと、「成長」になったりならなかったりすることもある。  たとえば10歳の少年が親元を離れて一人で生きることを決意したとしよう。まあ現代だと無理があるから、明治時代とか、ファンタジー世界だとか、どこかそのあたりで。  それは大きな「成長」といえるだろうね。  しかし25歳の男(べつに30歳でもいいけど)が親元を離れて一人で生きる決意をする話は――。  それは成長とはいわないし〜。  やっぱり、更生? >思いやりの話  思いやりっていうのは、単なる訓練で身に付くものでは?  精神を磨くとか鍛えるとか向上させるだとか、そんなたいそうなことって必要なのかな?  これって、単なる習慣付けでは?  他人が存在している環境下で、色々なことがうまく回るための潤滑油みたいなものだよね。反射的に行えるようになって、はじめて「身に付いた」といえるようなもので……。  これはきっと、人間は後天的に身につける習慣だと思う。社会で生きるために必要な「学習」。  そして習慣づけをするためには、「訓練」が必要なのね。それだけのこと。  思いやりがない人は、たんに、いままでそれを必要とする状況に置かれていなかったというだけのことではなかろうか。  思いやりがなくても通用してしまっていたのだろう。もしくは「躾」のされていないまま、世に出てしまっているのか。どちらにしても、それでまかり通ってしまっていたことは確か。でなければ身に付いているはずなので。  ちなみにこの思いやりの話。  読んでいて、「思いやりは訓練で身に付く」っていうのを、立証するひとつの事実があることに気がついた。  この分室のみんなって、分室が始まる以前までは、「読者への配慮や思いやり」っていうことは、いままで思いもよらない、考えつかない――と、そういう「思考の範囲外」にあった概念だったわけだよね。  それを知り、訓練によって習慣として……。  いままさに、身につけつつある最中――であるはず。たぶん。きっと。そうだといいなぁ。そうであってくれ。  ところで弟切さん。  「@AB」といった「○の中に数字」という文字は、MACでインターネットをやっている人には見えない文字です。配慮して思いやって、使わないようにしましょう。  なお過去ログを検索すれば、どこかにリンクがあって、機種依存文字は一覧表で確認できます。またATOKなら設定次第で、変換時に警告してくれるようにできます。 >羽矢野君のネーミングがダサイ件  理由が判明した。論理的に判明した。  名前というものには、すべからく「命名者」なるものが存在しているはずなのだな。  しかるに、羽矢野君の一連の「ダサイ名前」には、その命名者が見えてこない。  しいていえば「命名者」=「作者」。名前っていうものは命名者が必要で、その命名者はその作品世界の内部に住む誰かでなくてはならないわけだ。  しかし実際に見えてくるのは、作者の影。それでダサい。作品世界がいきなりウソくさくなるので、ダサくなる。  これは以前指摘した(と思う)、羽矢野君の付けるキャラの名前がダサいというのと、根幹が同じところにある。  「キャラの名前は親が決めているはず」ということを指摘したよね。「なに考えて親はそんな名前を付けたんだよ?」とも指摘したっけ。  それと同種の問題。  どこの誰が、どんなことを考えて、「色眼」なんてネーミングを付けたんだ?  言え。さあ言え。言ってみろ。 >紫君  「俺の通ってた学校って、偏差値低くってね〜」って自分で言うなら、それは自虐ってことで通る。本人が言っているんだから、まわりがどうのこうの言う問題じゃない。  なにせ自分のことなんだから。  その言葉のなかに「相手を見下す」ようなニュアンスを読み取ってしまう人もいないだろう。そもそも「相手」なんて、話の中に出てきていないんだし。  しかし作者が「翔子の通う学校は偏差値が低くって」って言うと、これは自虐とはならない。なんでかっていうと、作者とキャラとは別人だからだ。  ここでのポイントは、話しているその内容が、自分のことなのか、他人のことなのか。その違い。  たとえば「うちの妹が通っている学校、偏差値低いんだ」って無神経にも言っちゃうと、これ、聞いた人にとってみれば、妹という「自分とは別の個人」を見下して蔑んでいるように聞こえるよね。それでもし本人にはそのつもりがなかったのだとしたら、まあ、忠告されたりするだろう。「そういうことは言うもんじゃないよ」って。  キャラクターというのは作者の一部ではなくって、別個人なのね。キミはキャラ離れ出来ていないから自分の一部のように思っているのだろうけど……。でも、読者はそうは思ってくれない。もちろん。  別個人に対するのと同じ扱いを、自分のキャラにもしなきゃならないってこと。 >翔子の価値観  翔子はつまり、「お利口さんより、馬鹿やアホのほうが良い」と、そういうふうに言っているように聞こえる。  これ、「馬鹿やアホども」っていうことを、ネガティブな言いかたでなくって、ポジティブな言いかたに改めるのなら、どういうことになるわけ?  「聡明でないほうがよい」という価値観は、つまり、どういうこと?  翔子の価値観では、なにが「良いこと」で、なにが「いけないこと」になっているわけ?  成績がいいことや、頭がいいことは、これは一般認識では「良いこと」ってされているよね。それが普通。説明不要で納得してもらえる概念っていうのが、それ。  しかし、ここで出そうとしているのは、あまり一般的とはいえない翔子の価値観なんでしょ?  「この翔子というキャラにとっては、それが正しいことなのであった」として呈示して、なおかつ、読者にも納得してもらわなきゃならないのだな。  よって、作者は考えぬいておかなければならない。  「なるほど!」と読者を納得させるためには、充分な下ごしらえをしないと。  「うまい!」って客に言わせるためには、充分な「仕込み」が必要なのと同様に。 >弟切さん  弟切さんは、配慮や思いやりがある人が「人間的に成熟している」としているわけだが。  ここの理由がいまひとつ不明確なままだよね。  子供から大人になるにつれて、人の精神のなかで発達してゆく要素は色々あるわけだけど……。  知力などもそのうちのひとつ。  なぜ「思いやり」だけが、「成熟度」を計るモノサシになっているわけ?  ここのところの説明をしてくれないと。  また、「相手の益となる行為を察しとって、無償にてそれを行う」ということだけど。(こちらで言い換えてみた)  これ、どうしてそのように行動するのかな?  有償にて行う場合は、理由は非常に簡単だよね。対価を求めているわけだから。  無償の場合は、なぜ、人はそれをするの?  またそれを出来ることが、どのような仕組みで、「人間としての成熟度」に関わってくるの?  あと、問題の切り分けをしないといけないのでは?  「相手の益となる行為を察しとって、無償にてそれを行う」という命題のなかには、二つの要素が入っているよね。  「相手の益となる行為を察し取る」と、「無償にてそれを行う」という、この二つ。  これらのどちらが、「人間としての成熟度」に関わってくるもの?  片方だけ? それとも両方とも?  たとえば、「相手がして欲しいことはわかっているが、でもやらない」なんてことも実際にはあるわけだよね。  たとえば電車の中で、疲れた顔の若者が自分の前に立っていて、恨みがましい目でこちらを見ている。「ああ。席に座らせてほしいわけね」とは分かっても、でも、決して席は譲ってやらない。  だって、向こうのほうが若いし、こっちは中年だし。今日誕生日で34歳になったし〜。  この場合、僕は人間的に成熟していないということだろうか?  またよみかくに投稿した人が、明らかに「褒めて欲しがっている」と察していても、でも褒め言葉のかわりに、酷く指摘を行う。これもまた、人間的には成熟していない? -------------------------------------------------------------------------------- あれこれ No.5303 投稿日 2002年9月11日(水)23時37分 投稿者 光来 唯  今月買った電撃文庫、あと一冊。  いやはや、2ヶ月近く何も読んでなかったんで、読むペース落ちてる落ちてる……。 >変身できない理由  殺人犯に肌をさらしたくなかった。  彼女の変身時には一度、服が消え下着姿になります。その姿を見せたくなかった……と。  全部決着がついた後に主人公に怒られるわけです。「どうして変身しなかったんだ」って。それに対して、彼女は「あんな奴に見られたくなかった。あなた以外には……」なんて返すわけです。  この部分に彼女の主人公への信頼とか、想いがたくさん詰まってるわけなんですが……。  ……さすがにこれはまずいかな。 > 「幼なじみ」という要素だけを無くしてしまえば良いのでは? > 主人公に穢れの匂いがついていた理由は、「主人公に関わる/想いを持っていた人物が、非業の死を遂げたから」というものですよね。 > 幼なじみという存在は、主人公がよく知っている人物であり、だからこそその人物の「死」というのが重くなってしまうわけです。 > そしてこの話に余計なのは、この「重さ」です。  「重さ」を軽くするというのは、以前のとき、ひとつの考えとして出てきました。  諒は幼い頃、事故に合いそうになったのを助けてもらったことがある。そのとき助けてくれた人が変わりに死んでしまったのだが、諒は覚えていなかった。  こんなの。  でも、「重い」といわれて「軽く」するのって、安易過ぎないか? ということで、採用しなかったんです。 >「主人公のほうは相手のことをぜんぜん知らないんだけど、主人公のことを一方的に知っている人物」のアイデア出し ・ 主人公には幼稚園の頃幼なじみがいた。そして、その幼なじみには妹がいた。幼なじみの引越しで離れ離れになり、主人公は幼なじみの存在――当然妹がいたなんてことも――を忘れてしまう。だが、妹はずっと主人公のことが好きで、主人公のことを覚えていた。そして、主人公に会おうと近くまで来たとき、殺人犯に殺されてしまう。 ・ 主人公は幼い頃、事故に遭いかけるが、近くにいた人に助けられ、命を取り留める。だが、代わりに主人公を助けた人が死んでしまう。周りの大人はそのことを主人公には隠していた。 ・ 主人公に淡い恋心を抱いていた少女。彼女は毎朝、主人公とすれ違うのを楽しみにしていた。だが、彼女はその思いを告げられぬまま、死んでしまう。死した彼女の心はただ主人公にだけ向けられるようになる。 ・ 主人公に憧れる後輩(♂)がいた。彼は主人公とは同じ中学で、あるとき主人公が言った何気ない人ことに感銘を受けたのだった。そして彼は主人公と同じ高校に合格したのだが……入学直前、非業の死を遂げてしまう。 ・ 主人公は女友達から、自分を好きだという他校の女の子を紹介してもらう予定だった。だが、なぜかいきなりその話はなくなった。実は彼女は殺されていたのだった。 ・ 主人公の後をつけまわす少女がいた。彼女は主人公のストーカーだった。主人公は誰かに見られている気配は感じていたがそれが、誰であるかまではわからなかった。その気配があるときからなくなる。だがそれは彼女が殺されたからであった。 ・ 今の主人公の父親は本当の父親ではなかった。本当の父は主人公がまだ赤子の頃、主人公を捨てて去って行ったのだ。主人公にとってはすでに赤の他人であるのだが、彼のほうはまだ主人公のことを息子と考えているようだった。 ・ 主人公についていた穢れの匂い。だがその主は、主人公とは全く関係なかった。主人公にそっくりな人間に恨みを持っていたのだが、元来の天然ゆえ、死したとき、恨みをぶつける相手を間違ってしまったのだった。 ・ 主人公の父親にはかつて、将来を誓い合った女性がいた。だが、彼女は死んでしまった。穢れて、この世界にとどまっている彼女の魂は父親にそっくりな主人公に近づいてきた。 ・ 主人公は気付いていなかったが、主人公をライバル視している少年がいた。彼と主人公は、様々な物事において腐れ縁だった。運動会、絵画コンクール……彼が何か章を取ると、必ずそのひとつ上に主人公の名前があった。だが主人公は彼のことは何も知らない。そして、彼は主人公に勝てないまま非業の死を遂げた。 ・ 主人公はカバンについていたキーホルダーを落とした。別になんの意味も持たないそれを、落としたことに主人公は気付いてさえいなかった。だが、それに気付き、拾って主人公に渡そうとした人がいた。主人公の後を追いかけ、声をかけようとした瞬間……彼は死ぬことになる。彼は「あいつにキーホルダーを渡そうとしなければ」――そう恨み言を思いつつ死んでいった。 ・ その部屋には一枚の窓しかなかった。監禁されていたその人は、窓から見えた主人公に助けを求めた。だが、それは主人公には届かなかった。そして彼女は殺されてしまう。 ・ 主人公のもとに来たチェーンメール。怨嗟の篭もったような文章のそれを主人公は自分のところで止める。だが、その内容は本当だった。死の間際に出されたという、そのメールにこもった怨念は主人公に向かうことになる。  こんな感じかな。  この中で使えそうなものがあるかは、一晩置いてから、考えます。  「非業の死」の原因ですが、「殺人犯に殺された」にしたいと考えています。  そうすることで、殺人犯の存在を早いうちから出せますし、殺人犯のしたことの重さも現すことができると思っていますので。  それに、「加害者」と「被害者」の構図の方がわかりやすいですし。 -------------------------------------------------------------------------------- >光来さん No.5304 投稿日 2002年9月12日(木)12時35分 投稿者 新木 伸 >光来さん  結衣が変身できない理由。 >>殺人犯に肌をさらしたくなかった。  却下。  っていうか、一度に一個ずつじゃなくって、5個とか6個とかそのくらいの単位で出してきてください。 -------------------------------------------------------------------------------- なふ〜 No.5305 投稿日 2002年9月12日(木)16時20分 投稿者 藤極堂 > 先割れスプーン 先割れスプーンは、犬食いの原因になるという理由で廃止している学校が多いですよ。 先割れの切れ目からスープやタレが落ちちゃうから、どうしても食器に顔を近づける姿勢になるそうです。 一体形成のランチプレートだと食器を持ち上げて食べることもできませんしね。 (資料:学校給食ニュース内部コンテンツ食器素材の現状 >> 1983年の文部省調査でははしの使用が約7割、先割れスプーンも併用で9割を超えていました。 >> それから11年後の94年でも56.6%と半数以上が先割れスプーンを使用しています。 ……今の中高生は「先割れスプーン」でピンとくるのだろうか? >他人への思いやり 初心者の館・インターネットの常識非常識・通信では使ってはいけない文字 弟切さんだけじゃなくって、閲覧者のみんなもちゃんと読んでおいて欲しいなっ! (※作家さんは締め切りを優先してください。てゆーか普通、作家ならこういうサイトとっくに読んでいるよな?) >光来 唯さん >> 2ヶ月近く何も読んでなかったんで、読むペース落ちてる落ちてる……。 ……なんで、そんなに何も読まないでいられるの? てゆーか、そろそろ「死神」やら「鎌」についてネット検索して資料あつめしておきなさい。 特に大鎌のアクションなんてマンガでもあんまりなかったりするから、いまのうちにコツコツ調べておかないと何にも書けなくなるよ? もともと死神の大鎌は「魂の尾を刈り取る」ためのものなので、戦闘向けじゃないからね。 んじゃ。 -------------------------------------------------------------------------------- ひさびさにバイトが早く終わった No.5306 投稿日 2002年9月13日(金)17時04分 投稿者 光来 唯  就業時間が一定してないって、普通じゃないよな >……なんで、そんなに何も読まないでいられるの?  そういや、なんでだろ?  思い返したら、それくらい読んでなかったなぁ、なんて思ってたんだけど。  おかしいな……。 >変身できない理由  ひとつずつしか出してなかったのは、それでさえ絞り出していたからなわけでして……最初の時点で、どうして変身できないか、なんて考えていなかったわけでして…… ●状況のせいで、変身できないパターン ・怪我が完治していなくて調子が出ない ・殺人犯に頭を強く殴られたせいで、意識が朦朧としていた。 ・ 近くに他のさらわれた少女たちがいた ・ 手足を縄で縛られた上、目隠し、猿轡までされていたから(周りの状況を把握できないため) ・結衣の苦手とする生き物が近くにいたから ・ 薬を打たれていたから ・ 追い詰められていたことで冷静な思考ができなかったから(こんな風にピンチに陥ったことは今までなかった) ・ 心を無にして精神集中しなくてはならないのに、目を閉じると主人公の顔が浮かんできて集中できないから ・ 人質をとられていたから ●新設定を付け足したパターン ・ 変身の瞬間は穢れに対し無防備になってしまうので、すぐ近くに穢れが存在しているときは変身できない(だから、穢れの場所を確認したあと、一度離れてから変身しなくてはならない) ・ 人間時に穢れに触れられると、死神の魂の防衛本能で一時的に変身不可能になる(死神時には穢れに対し耐性ができるが、人間時に穢れがついた場合、穢れは内側から来るので死神状態では一気に穢れに侵食される) ・ 死神になっても、爆発的に筋力が増すわけではないので、変身しても拘束具をはずすことができない -------------------------------------------------------------------------------- 北の国から No.5307 投稿日 2002年9月14日(土)00時30分 投稿者 弟切 千隼 戻ってまいりました弟切です。新鮮なイカとウニとイクラを堪能してきました。もちろん仕事もしてきました。 心残りは、カニと雪印パーラーのソフトクリームを食べ損ねたことです(笑) レスすべきことがいくつかありますが、今日はさすがに疲れて脳みその働きが悪いため、一つだけ答えておきます。残りは次回ということで御勘弁を。 No.5296の書き込みで、私は機種依存文字を使ってしまいました。1とか2といった数字に○を付けたものです。 あれでは、Macでここを見ている人には読み取れない文字が存在しましたよね。どうもすみませんでした。以前にもここで機種依存文字について注意を促す書き込みがありましたのに、うっかりしました。 あの書き込みを読み取れなかった方々のために、以下に、機種依存文字を修正した文章を再録します。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− おもいやり【思い遣り】 (1)その人の身になって考えること。察して気遣うこと。同情。「思いやりのない仕打ち」 (2)遠くから思うこと。想像。推量。「思いやり異なることなき閨【ねや】のうちに/源氏物語・帚木」 (3)思いめぐらすこと。思慮。考え。「いにしへのすきは、思いやり少なきほどのあやまちに/源氏物語・薄雲」 「配慮」のほうはそのままの意味でよいですね。 「思いやり」のほうは、今回関係があるのは(1)の意味でしょう。(2)と(3)は、わざわざ古典である『源氏物語』を用例に引いていることからして、現代では一般的な意味ではないとわかります。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− -------------------------------------------------------------------------------- >光来さん No.5308 投稿日 2002年9月15日(日)11時48分 投稿者 かねやん  変身ができない理由を考えるためだけに、当たらしい設定を付け加えるのは止めといたほうがいいです。  その部分にだけ成り立つ設定は、作者にとって便利な「魔法のアイテム」みたいなもので、読者への説得力がないですから。  また、ただでさえ複雑な死神の設定が、よけい複雑になってしまうのも問題でしょう。  ところで死神の設定って、いまどれだけあるんでしょう?  一度、まとめたものを載せてもらえないでしょうか。 >魚住さんの生課題  いろいろとひっかかるところがあったんですが、やはり一番大きかったのは「高校生の同窓会」に見えないってことでしょうね。  ほとんどの高校生は実家に住んでるのですから、懐かしいと思うほど遠くに感じないでしょう。  ところで、これは小学生のときの同窓会? 中学生のときの同窓会?  僕は中学のときと思って読んでいたんですが。  同窓会の場所がライブハウスである理由が弱いですね。  僕はライブハウスに入ったことが無いんですが、結構狭いイメージがあります。観客が立って50人くらいがやっとじゃないでしょうか?  30人のクラスだとして、その人数がくつろぐには狭い場所でしょう。  最後に、女の子たちのリアクションが無い。  彼女たちは、群がってる男達やその対象のみずきを無視して会話してるだけでしょうか?  そうだとしたら、みずきは女の子たちから嫌われてるってことですね。 -------------------------------------------------------------------------------- 朝晩は冷え込むのに日中は暑いです No.5309 投稿日 2002年9月15日(日)15時11分 投稿者 光来 唯  そういや、「仇討ち」のパターン、推し進めたら前々別物になってました。  「復讐のために死神を利用しようとする青年と、彼を愛してしまったがために離れられずにいる死神の少女」……雰囲気が180度違っちゃってます。  ただ、これって「敵」として使えそうだな、と思ったり思わなかったり……。 >「主人公のほうは相手のことをぜんぜん知らないんだけど、主人公のことを一方的に知っている人物」のアイデア出し、の使えそうなものの考察。  前々回に出した、「主人公は知らないけど相手は知っている人物」。論外なものもほとんどのような気もしますが、そのひとつひとつを見て、使えるかどうか考えてみました。  まず、主人公に好意を持っている系のパターンは、主人公に後悔の念を抱かせる可能性があります。「自分のことを好きでいながら、その思いを告げられずに死んでしまった」人物がいるのに、のん気に結衣とのラブラブな展開を進められるような、そんな性格の持ち主ではないのです、この主人公は。  結局、それらのパターンは「重さ」があまり変わっていないということですが……。  主人公に憧れる後輩(♂)も同様ですね。 >主人公は幼い頃、事故に遭いかけるが、近くにいた人に助けられ〜〜  殺人犯を絡めるとすれば、これも主人公が殺されかけたのを、かばって代わりに殺された、とでもなるんでしょうが。それだと、ブリーチを連想させる危険性があります(あれは母親ですので、そのまま重さをなくしただけと、思われる可能性があります)。  事故のままだと――人助けで死んだ人間の魂が穢れてしまうタイプ、ということでまた別のものになってしまいますし。 >主人公の父親にはかつて、将来を誓い合った女性がいた。  これは、主人公&結衣とその魂の間に「父親」が入ってきます。ので、主人公と結衣のふたりだけで決着をつけるわけにはいきません。  「父親」を魂の浄化後にも少しは関わらせなければならなくなり、本来の流れからずれてしまう危険性があります。 >本当の父は主人公がまだ赤子の頃、主人公を捨てて去って行ったのだ。  これは言わずもがな、「重い」ままですので使えません。例え主人公がその人物のことを父親――あるいは自分に関係ある人間――と思っていなくても、「父親であるという事実」は消えないですから、「幼なじみ」が使えないのと同じ理由で没になります。 >・主人公とは全く関係なかった。主人公にそっくりな人間に恨みを持っていたのだ >・主人公のもとに来たチェーンメール。怨嗟の篭もったような文章のそれを主人公は自分のところで止める。  このふたつは流れが違うものになっています。どちらかというとその人物を見つけ出したり、恨みの原因を探る謎解き系の話です。  問答無用で浄化してしまってもかまわないのですが、それだとここまでの背景を作る必要がなくなってしまいます。 >拾って主人公に渡そうとした人がいた。  使いたいのは「被害者」――本人に悪いところがなくても魂が穢れてしまうことを現せるものです。でも、この人物だと主人公に恨みを抱きながら死んでいますので、穢れた原因は「恨み」のほうだと誤解されてしまうと思います。  こうなると、この中で使えそうなのは、 >その部屋には一枚の窓しかなかった。監禁されていたその人は、窓から見えた主人公に助けを求めた。だが、それは主人公には届かなかった。そして彼女は殺されてしまう。  このパターンではないかと思います。  そして、主人公に穢れの気配がついていたのも、「どうして助けてくれなかったの?」という「恨み」ではなく、「自分が死んだことに気付いて欲しい」という「願い」からということになります。 >かねやんさん > 変身ができない理由を考えるためだけに、当たらしい設定を付け加えるのは止めといたほうがいいです。    そうですね。一応自分でもわかってます(だから3つしか出してません)。  ただ、考え方としてこういうパターンも考えました、と言うために出したんです。  (でも、使えるのでは。と思っているのも中にはあったり……) > ところで死神の設定って、いまどれだけあるんでしょう? > 一度、まとめたものを載せてもらえないでしょうか。  設定はまとめようまとめようとは、思ってるんですが、そのままでした。すみません。  一回まとめたんですが、その後にも2,3変わったはずですし……。  ちゃんとまとめておきます。 -------------------------------------------------------------------------------- 秋雨前線本格化? No.5310 投稿日 2002年9月15日(日)20時36分 投稿者 弟切 千隼 出張疲れが抜けないうえに、急に涼しくなって体調がおかしい弟切です。 関東地方では、私の出張前までの蒸し暑さが嘘のようです。まさか私が北海道から冷たい空気を連れてきてしまったわけではないでしょうに(^^; 以下、レスです。 >>「自分の利益を考えずに、相手の状況を察して、相手の望むことをしてあげる」話 これを新木さんは、 「相手の益となる行為を察しとって、無償にてそれを行う」話 と言い換えて下さいました。 この二つを見比べると、少し意味が違っていることに気づきます。 「自分の利益を考えずに」は、「無償にて」と言い換えられています。これは、より短い言葉で同じ意味を的確に言い換えて下さっていますね。 「相手の状況を察して」も、「察しとって」と短く言い換えられているだけで、意味は同じです。 しかし、「相手の望むことを」を言い換えた「相手の益となる行為を」は、明らかに意味が違います。これは、新木さんが例に挙げた「相手がして欲しいことはわかっているが、でもやらない」ことと関わってきます。 「相手が望むこと」は、必ずしも「相手の益になること」と一致しません。 たまたま「相手が望むこと」が「相手の益になること」と一致している場合は、それをしてあげれば、相手は喜んで「この人は配慮や思いやりがある人だ」と思ってくれるでしょう。けれども、「相手が望むこと」が「相手の益にならないこと」である場合に、「相手が望むこと」を優先させてそれをしてしまったら、その人は、「配慮や思いやりがある」人といえるでしょうか? 逆に、「相手の益になること」が「相手の望まないこと」である場合に、「相手の益になること」を優先させてそれを行なったら、どうでしょう? 「相手が望むこと」を「相手の益になること」よりも優先させた場合、その場では相手は喜ぶでしょう。 しかし、長期的に見れば、相手の益にならないことをしたつけは必ず相手に回ってきます。後になってから、相手は「あの時、あれをしてもらわないほうが良かった」と後悔する時が来るでしょう。 「相手の益になること」を「相手が望むこと」よりも優先させた場合は、その場では相手に恨まれるかも知れません。 しかし、長期的に見れば、その行為は相手への益として返ってくるはずです。後になってから、相手は「あの時はああしてもらって良かったのだ」と感謝するでしょう。 長期的に見れば、どちらが「配慮や思いやりがある」行為なのかは明確ですね。 したがって、新木さんが言い換えて下さったもののほうが正しいことになります。 ある行為が、「相手の益になる」行為であるかどうかを判断するには、長期的な視点を持たなければなりません。「その場さえ良ければ」という短期的な視点しか持っていない人は、正しい判断ができませんから、「配慮や思いやりがある」人とはいえませんね。 新木さんの御指摘もありましたので、ここで「配慮や思いやりのある」行為の条件を切り分けて並べてみましょう。 1.相手の益になる行為を察しとる。 2.無償にてそれを行なう。 3.長期的な視点を持つ。 上記のうち、3は1に含まれるといえます。なぜなら、長期的な視点がなければ、「相手の益になる行為を察しとる」ことなどできないからです。 さて、では1と2と、どちらが「人間としての成熟度」に関わってくるでしょう? 結論から先に書けば、どちらも関わっていると思います。どちらか片方だけでは、「人間として成熟した」行為は行なえないでしょう。 1の「相手の益になる行為を察しとる」には、長期的な視点や、相手の状況・心理を洞察する洞察力が必要です。それらの能力は、ある程度成熟した人間でなければ備わっていません。 子供の行動を見ればわかるとおり、未熟な人間には、こういった能力が備わっていません。例えば小学生の子供は、年単位で物事を考えたり、周囲の大人の仕事の都合を考えたりしませんよね? (あくまで一般論です。中には、妙に大人びてこういう考えができる子供もいるでしょうが、それは例外です) 2の「無償にてそれを行なう」を考察するには、「なぜ無償で他人の益になることを行なうのが、成熟した人間の証なのか?」を考察しなければなりません。この考察については次回に回させていただきます。 -------------------------------------------------------------------------------- 敬老の日だというのに、 No.5311 投稿日 2002年9月17日(火)01時04分 投稿者 弟切 千隼 祖父母のうち、ただ一人生き残っている母方の祖母に孝行しなかった弟切です。 私は祖母に可愛がられたので、せめて年に一回くらい、祖母の喜ぶことをしてあげないとばちが当たりそうです(^^;  >>「相手の益となる行為を察しとって、無償にてそれを行う」話 前回の書き込みNo.5310で、「なぜ無償で他人の益になることを行なうのが、成熟した人間の証なのか?」という問題を提起しました。今回はこれを考察します。 成熟しているかどうかはとりあえず置いておくとして、そもそも人間は、なぜ無償で他人のためになることを行なうことがあるのでしょう? これに関しては、社会学や心理学の立場から以下のように説明されています。 例えば、ある人が、お金がなくて食べ物が手に入れられない友人に食事をおごったとします。これは、一見、おごられた人が一方的に益を得ただけで、おごった人は何も益がないように見えます。 しかし、世の中は移ろいやすく、友人に食事をおごるくらい経済的に余裕がある人も、いつ貧しくなって食事に不自由するかわかりません。そうなった時に、かつて食事をおごった友人が余裕のある生活をしていれば、「あの時助けてもらったから」と、今度は自分が助けてもらうことが期待できますね。 友人一人だけでなく、大勢の人助けをしていれば、さらに多くの人から何がしかの援助を受けることが期待できます。 とても長い目で見れば、他人の益になる行為をすると、自分の益として返ってくることが多いのですね。意識はしなくとも、心のどこかでそれを知っているがゆえに、人は無償で他人の益になる行為を行ないます。 「情けは人のためならず」という日本のことわざが、この実態をよく表わしていますね。 人間は、集団生活をして、助け合って生きるようにできています。 個体としてはそう強くはないヒトという生き物は、厳しい自然の中で生きてゆくために、「助け合い」という行動を発明したと推定されています。これは、直接自分の益にはならなくても、互いに集団の他の成員の益になることを行なうという行動で、これにより集団の力を強めることができます。この行動によってヒトは生き延びて、これほどまでに繁栄しているのでしょう。 ヒトというサルの一種は、集団の中で「助け合い」をして生きるようになって、「人間」になったといいます。 「助け合い」をしなければ生きてゆけないとなれば、「助け合い」をすることは、人間にとって絶対的な善です。それは守るべき社会の規範として、集団の成員に教え込まれなければなりません。 ここに、「人間としての成熟度」と「互いに、無償にて他人の益になることを行なう」=「助け合い」との接点が現れます。 成熟した人というのは、社会の規範を十分に教え込まれている人のはずです。つまり、「助け合い」の精神がしっかり身に付いているので、「無償にて他人の益になることを行なう」ことがよくできます。 逆にいえば、「無償にて他人の益になることを行なう」ことがよくできるならば、その人は成熟しているという証になります。 次回は、なぜ、「配慮や思いやりがある行為をすること」が「人間として成熟していること」を代表するのかについて考察します。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5312 投稿日 2002年9月17日(火)11時55分 投稿者 新木 伸 >弟切さん  弟切さんは、ほんと、思考がすぐ別な方向に逸れて行っちゃうのだなぁ。  #5301を読み返してみよう。  そこにはこうあるはずだ。 >>「自分の利益を考えずに、困っている人を助ける」  あくまでも、「困っている」がキーワードとして入ってきている。  「助ける」話も、「そっとしておいてもらう」話も、これ、どちらも「困っている」状況なわけでしょう。  飲み会を二人きりで抜け出して行こうとしている二人とかも、これは、「普通ならそっとしておいてもらえなさそう」で、困っているわけで。  今回、僕はミスリード(誤誘導)させるつもりで、以下のようにまとめてみたんだけど。 >>「相手の益となる行為を察しとって、無償にてそれを行う」話  「困っている」属性を、すっぱり取り除いてみた。  こういうふうにまとめられてしまったときに、「あれ? なんかへんだな?」とか思わなかった?  そしていま現在展開している「社会の良識としての相互扶助」の話とか。  これを話すのに、「困っている」という部分を抜きにしていると、話がおかしなことにならない?  人が助けあうのは、それはお互いが「困っている」部分を持ち合わせているからであって、なんら「困っていない」人にとっては、相互扶助って成り立たないわけだし。  よくあるSFネタでは、「個としての強さを持っている生物種は、社会を築かず、思いやりなどの人間性は一切欠落している」――とか、そういうのがあるよね。  たとえば「鬼」とかいう、人に似ているけど、まったく違う生物種であるような存在だとか。  んで、宿題。  「困っている」という状態の完全な定義。  困っているというのは、簡潔にして完全な記述で言い換えると、つまり、どんな状態? >光来さん >その部屋には一枚の窓しかなかった。監禁されていたその人は、窓から見えた主人公に助けを求めた。だが、それは主人公には届かなかった。そして彼女は殺されてしまう。  うん?  よりにもよって、選んできたのが、このパターン?  これ、あのなかでは最大に「重くて」、見かけただけで、「うわっ」てな感じで引いちゃいそうなネタだったんだけど……。  これ選ぶ?  光来さんは、「重さ」っていうものを、一面でしか捉えていないのかな?  いわゆる、主人公の「罪の意識」の重さだけで判断している?  主人公にとっては、たしかに、その「監禁されていた少女」というのは、まるで面識のない人だし、「そんなこと言われてもなぁ。俺になにができたっていうの?」てな感じになるだろうけど……。  んで、結論からいうと、これは使えません。重すぎます。  さくっと捨てましょう。  あのなかで、いちばん使えそうなのが、このパターン。  「主人公に憧れるor恋心を抱く後輩」  ここでの後輩は、男でも女でもいい。  またべつに「後輩」でなくたって、意表をついて「先輩」にしたっていいわけだが。  まあグローバルイメージからいって「後輩」にしておくべきだろうし、また、この話の主軸が恋愛にあるわけだから、この無念を残して死んでいったキャラの「無念」もまた恋愛絡みであるべきだろう。  となると。後輩で、女の子。  無念の形をハッキリ示すためには、「告白系」のイベントだろうね。そのキャラは主人公に告白をするつもりがあったのだが、実行前に殺されてしまった。  告白系イベントというのは、古典的にラブレターでもいいし、あの中にあったように「主人公に紹介してもらうはずの〜」というものでもいいわけだ。  しかし、この一連のパターン。  いきなり自主ボツが掛けられているんだけど……。  「主人公がそのことを知ってなお、ノンキにラブラブを続けてしまっていていいのか?」てなことを理由にボツにしているよね。  だけどさ。以前はその理由が正当だったのは、こんな展開になっていたからでしょ? 起・主人公は親友との約束を守るために、結衣に告白する。 承・結衣と付き合ってゆくうち、主人公は親友の死を知る。自分がこんなに幸せでいいのかと悩み始める主人公。 転・結衣から、死神の仕事を見せられる。親友の魂を依代に憑依させ、その後に鎌で斬ることで浄化。 結・結衣が死神であると知ったことと、親友を斬られた(浄化だったと知っていても)ことがダブルでショックとなり、主人公は結衣との距離を取る。(別れる)  それが、今回はこんな展開のはず。 起・主人公は結衣に告白する。 承・結衣と付き合う。 転・死神の仕事を見せられる。 結・結衣と別れる。  前のやつでは、「親友」が起承転結のすべてに関わっていたわけね。  今回は、転の部分だけで関わるのみ。それまで主人公は、知りようがない。そもそも相手のことを知らなかったんだから。  また「そのことを知ってなお、ノンキにラブラブを続けてしまっていいのか?」って問題点のほうだけど……。  このプロットを見る限りでは、「知ってからあと」にラブラブやってるシーンなんて存在しないよね。  むしろ、主人公が悩み、結衣との別れを決意する引き金となっている。  うまくいっていた二人が別れるためには、それなりのきっかけと理由とが必要だ。そのための「重さ」としてはちょうどよいのでは?  つまり、光来さんが「自主ボツ」にした理由は、実際には、「根拠なし」――ってことになる。  その「キャラ」が話の中で最初に登場してくる時点が変わると、意味合いや、「重さ」が大きく変わることもある。  プロットが変わっているんだから、影響のほうも考え直さないと。  同じパターンを当てはめちゃだめです。  ところで、ラストでまた、結衣とはラブラブ関係に戻るわけだ。  そのときに処理できないような「重さ」にはしておかないほうがいい。  たとえば浄化のシーンの展開次第では、後腐れのないような退場シーンとかも出せるよね。  主人公に思いを寄せていた女の子の穢れた魂。  この穢れてしまった少女の魂は、未練たらたら、主人公に恨みごとのひとつでも言っていたりするわけだ。穢れると実際にはどういうことになるのか、ようわからんけど。  しかしそれが浄化されると、消える寸前に、主人公に「先輩はちゃんと生きてください。わたしみたいに後悔なんてしないように……」とかなんとか、結衣とのラブラブを認めるようなことを言ってから昇天してくれるとか。  ラストで結衣との関係修復をした主人公は、彼女のその言葉を思い出して、自分を納得させるとか。  ほら、キレイに収まる。後腐れもない。(笑)。 >魚住生課題  誰かが指摘するかな〜と見ていたけど、かねやんがやったか。  あれは、主人公たちが現在が高校生であることとは書いてあります。またその情報と、台詞のなかの「本当にひさしぶり」ということから、あれが中学生時代の同窓会ではないことが、確定できます。  つまり、小学校時代の同窓会を、高校生になってからやったということ。  ただし現在が高校何年生なのかが、確定できないままですが。  しかし、もっとはっきりと書いておくべき。  課題の中に「小学校時代の同窓会」とあるので、きっと、「読者は当然わかってる」なんて、そんなアホなこと考えて書く必要さえ感じていなかったのでしょう。魚住君は。  あと……。  「祝」藤極堂さん、作家志望者参入――か?(東スポ風) >生課題のお題  いままではコンセプト出して、そこに起承転結を加えつつ、意味づけしつつやってみる――てな形だったけど。  ちょっと別な狙いのものを、お題に加えてみよう。  起承転結はなし。意味もなし。  今回のコレは、単にそのワンシーンのみを見るもの。  そのシーンの「臨場感」(よみかく感想掲示板参照)みたいなものを、どれだけ出すことができるか。そういうのをチェックする。  またいわゆるアクション系のシーンにおける、強さや威力の「分解能」なんかのチェックもできる。 ・治療魔法(Lv1〜X)  いわゆるファンタジーにおける「治療魔法」の、具体的描写。  怪我が治ったり、死者が蘇ったり。そういう魔法ね。  威力(治癒力)ごとに、何段階かのバリエーションを付ける。  ドラクエならば、「ホイミ」「ベホイミ」「ベホマ」  「ウイザードリィ」なら、DIOS,LADIOS,MADIOS……だったっけ?  まあだいたい、3〜5段階ある。  それぞれ、原稿用紙1〜3枚ずつ程度。  また治療魔法以外には、こんなお題なんかもある。 ・炎系の魔法(Lv1〜X) ・雷撃系の魔法(Lv1〜X) ・冷却系の魔法(Lv1〜X) ・風系の魔法(Lv1〜X)(かまいたち系)  好きなの選んで、やってみるように。  ただしレベルは下から始めて、自分の筆力の及ぶかぎり、段階的にインフレーションさせてゆくこと。まあたぶん、皆の分解能だと、レベル3かそこらで打ち止めになるだろうが。  アクション系を狙う人なら、やってみること。  アクション要素のある小説をまったく書かないつもりの人は、べつにやらんでもいいが。 -------------------------------------------------------------------------------- そろそろ半袖もきついかな No.5313 投稿日 2002年9月17日(火)23時49分 投稿者 光来 唯  周りの人が寒い寒いと言っている中、私はまだ半袖。  気温的に寒いのだろうというのはわかるのですが、感覚的に寒いとは感じないです。  寒さに強くなったのか、それとも寒さに鈍くなったのか……。  設定。言葉が行ったり来たりしてるせいで、うまくまとめるのがムズイです。  まだ肝心要な「魂」関連がまとまってないし…… > 光来さんは、「重さ」っていうものを、一面でしか捉えていないのかな? > いわゆる、主人公の「罪の意識」の重さだけで判断している?  うーん……たぶんそうだと思います。自分じゃ意識してなかったですけど。  「憧れ、恋心」系も、自分に想いを抱いている人間が死んでいた、って重いよなぁ、って考えてましたから。 > んで、結論からいうと、これは使えません。重すぎます。 > さくっと捨てましょう。  重すぎましたか……いらなく考えて余計な方向いったらまずいので、ちゃっちゃと捨てちゃいます。    で、 >「主人公に憧れるor恋心を抱く後輩」  のほうがいいというわけですね。  一度は「恋心を抱いていた少女」あたりがいいかな、と思ってたんですが、いろいろ分析して、いろいろ考えて、いろいろ混乱してたら、他のとの関係からもこれはおかしいのでは、と思うようになっちゃってました。  しかし、これがいいとなると、頭の中のゴミ箱に入っているのをまた拾ってこないといけません。 > となると。後輩で、女の子。    男の子にして、友情な部分に嫉妬させるのもおもしろいかな、と考えていたんですが、そもそもこの次の場面では二人は別れることになるんですから、使えないですね。   > またべつに「後輩」でなくたって、意表をついて「先輩」にしたっていいわけだが。  「先輩」もおもしろそうだな。(「恋心を抱く」っておかしく見えてしまうかもしれないけど。)  結衣の外見は、「中学生に間違えられてしまいそう」なんです。だから、「お姉さん」属性も持ってそうな「先輩」が出て来たりすると……最後、関係が修復するときに結衣はその先輩に対してコンプレックス抱いて、すぐに素直になれません。そこで主人公からもう一押しさせるという……。  なんか、ずれちゃいそうですけど。 > 前のやつでは、「親友」が起承転結のすべてに関わっていたわけね。 > 今回は、転の部分だけで関わるのみ。それまで主人公は、知りようがない。そもそも相手のことを知らなかったんだから。  「重さ」が軽くなると同時に、「重要度」も減少したわけですね。  「幼なじみ」であったなら、属性の持つ重要度も高いわけで、起承転結すべてに関わらせる必要があったけど、新パターンだと別に起承転結全部に出さなくても問題ないんですね。  転だけにしか出てきませんけど、別に背景描かれていなくてもストーリーには支障をきたしませんね。主人公に穢れの気配をつける、というふたりのはじまりの部分に関わっているという役割があるんですから。 > このプロットを見る限りでは、「知ってからあと」にラブラブやってるシーンなんて存在しないよね。 > むしろ、主人公が悩み、結衣との別れを決意する引き金となっている。 > うまくいっていた二人が別れるためには、それなりのきっかけと理由とが必要だ。そのための「重さ」としてはちょうどよいのでは?  これくらいがちょうどいい重さなのか……。  たしかに、別れるきっかけや理由になりますが、それ以上(事件>結衣)にはなっていません。  「幼なじみ」だと明らかに重要度が変わっちゃいますからね。  というか、自分であらすじ考えているのに、「知った後にラブラブなシーンがあるかどうか」なんてこと間違うなんて。  別の段階のあらすじと混じったかな……って、他でもそういうのはなかったはずですし。 > つまり、光来さんが「自主ボツ」にした理由は、実際には、「根拠なし」――ってことになる。  うわ、ぜんぜんまとはずれな分析していたってわけだ。  しかも、間違えてもそれほど問題ない、ような場所でもないし……これからは気をつけないと。 > その「キャラ」が話の中で最初に登場してくる時点が変わると、意味合いや、「重さ」が大きく変わることもある。 > プロットが変わっているんだから、影響のほうも考え直さないと。 > 同じパターンを当てはめちゃだめです。  はい、わかりました。  危うく、新しくあらすじ作るとき、ただ入れ替えただけ的な内容になってしまうところでした。 > ほら、キレイに収まる。後腐れもない。(笑)。  うう、やっぱり、その辺のパターンだとすぐに出てきてしまうものなんでしょうか。  『その言葉を思い出して、自分を納得させる』って前の部分までなら、すぐに出てきます。というか、この手の話のスタンダードな形ですよね。  あ、「重さ」に関していえば、そこで重くしてしまうようなことはしません。  せっかく「幼なじみ」を修正したのに、内容で重くしたんじゃ意味ないですから。  とりあえず、その時点で決着つけられるようにはしておきたいですね。  ということで、「幼なじみ」を「主人公に恋心を持つ後輩の女の子」に変えたパターンのあらすじを考えます。 -------------------------------------------------------------------------------- ミスリード(誤誘導)されました(^^; No.5314 投稿日 2002年9月18日(水)00時50分 投稿者 弟切 千隼 「困っている」属性がすっぱり抜けていることを、みごとに見落としていた「困ったちゃん」の弟切です(笑) 考えてみれば、確かに、何も「困っていない」人は、他人の益になることを無償でしてあげる理由はありませんよね。 で、新木さんに「『困っている』という状態を完全に定義せよ」という宿題を出されましたので、考えてみました。 今まで、私が「困っている」状態として挙げた例をもとに考察してみます。 1.お年寄りや体の不自由な人が、電車やバスの中で席を譲られないと「困る」。 お年寄りや体の不自由な人は、長時間立っていることがつらいです。長時間立っていると疲れてしまって、本当ならば外出したついでにあれもこれもやろうと思っていたのに、やるはずだった用を済ませるだけの体力がなくなって、用をやり残したまま帰らざるを得なくなるかも知れません。 あるいは、何とかすべての用を済ませて帰っても、帰宅後にがっくり疲れが出て、家でやるべき用を済ませられないかも知れません。 これは「困る」状態ですよね。 この「困る」状態を解決するには、電車やバスの中で座れば済むことです。しかし、電車やバスの座席が空いているか否かという状況は、個人が操れるものではありません。 電車やバスに乗ってきた人にしてみれば、座りたくても、その時すべての座席がふさがっていたならばそこで手詰まりです。その時に座っている他の人々の行動に期待するしかできません。 2.お年寄りや女性などの力のない人が、重い荷物を持って階段を上がれないと「困る」。 荷物を持って階段を上がろうとしている人は、当然ながら階段を上がった先に荷物を持ってゆく用があるために、そうしようとしているわけですね。これができなければ「困る」のは言わずもがなです。 個人の腕力には限界があり、個人が運べる荷物の重さには限界があります。 それでも、ある人が、自分一人で運べる限界を越えた荷物を運ばなければならないという「困った」状態に陥ったとしたら、自分の力が足りない分、他の人に力を貸してもらうしか解決方法はないでしょう。 3.小さな子供が迷子になると「困る」。 子供は、体力や判断力などほぼすべての面において大人より劣っており、一人では生きられない存在です。迷子というのは、そういう弱い子供が、いつも保護してくれる大人からはぐれてしまっている状態ですから、「困る」のですね。 この問題を解決するには、上の二例と同じように、当事者である子供一人の力ではできません。何しろ独り立ちできていない子供なのですから、誰か大人が助けてあげる必要があります。 こうして見てみますと、「困っている」状態というのは、「自力では解決できない問題を抱えている」状態を指すのではないでしょうか。 -------------------------------------------------------------------------------- >弟切さん No.5315 投稿日 2002年9月18日(水)12時44分 投稿者 新木 伸 >弟切さん  「困った」属性を抜いちゃって、それでも無理矢理に「人間として成熟するとは」ということを考えていこうとしていたから、ああいう苦しい論理展開になってゆくのね。  「無償で他人の益となることをする」=「助け合い」って、無理矢理なこじつけをしていたでしょう。この二つの概念は、まるで別物。  条件として、相手が「困っている」かどうか。そこの部分が違っている。  「助ける」って言葉のほうは、相手が困っていることが必須条件。  しかるに、「無償で相手の益となることをする」――ってほうは、これは、日本語のなかに専用の言葉が用意されていないぐらいだから、日常生活のなかで、ほとんど有り得ない出来事なわけね。  なにも困っていない人にお金を配ってまわるとか、そういう、変な出来事。  すでにプレステ2を持っている子供に、X−BOXとGAME−CUBEをプレゼントするとか。  街頭のティッシュ配りは、あれは宣伝活動だから理解可能だけど。  もしあれが「個人の善意」で行われていたとしたら、不可思議だよね。  裏に宣伝の入っていないティッシュ貰ってしまったら、怖いなぁ。これ怪談になるかな?  あとコマーシャルの一切流れないテレビ放送(民放)とか。  うん。「無償で相手の益となることをする」――って、これ、実際にあったら、怖いです。 >>こうして見てみますと、「困っている」状態というのは、「自力では解決できない問題を抱えている」状態を指すのではないでしょうか。  なら、オリンピック出場枠を争っているが、ちょっと、到底、出場できそうになくて、でも頑張っている人なんかも、これは「困っている人」になる?  また、新発売の新作ゲームが欲しいんだけど、お小遣いは無駄遣いしていてもうなくって、親にねだったんだけど、買ってもらえない子供がいたとする。これも困っている人?  ちなみに電車の中のご老人とかだけど。  各車両ごとに「シルバーシート」なるものが用意されているにも関わらず、僕の前に来て恨みがましい目で見ないで欲しい。あれ、とても困る。  いや。譲るけど。  でもどうせだったら、シルバーシートに堂々と座っちゃっている若者とかの前で同じことをやって欲しいぞ。(^^;  どんなに座りたくても、わし、シルバーシートにだけは座らんけどなぁ。たとえ空いていても。  ちなみにこの場合における「困る」は、これ、どういうパターンだろうか? -------------------------------------------------------------------------------- >光来さん No.5316 投稿日 2002年9月18日(水)13時54分 投稿者 新木 伸 >重さとか  重さって、色々な計りかたがあるわけです。  たとえば主人公にとっての重さ。  これは幼なじみとか、肉親とか、親友とか、恋人とか、そういう「死」ってのがいちばん重い。  しかし他人から見ると、それは「そんなに重くない」こともある。  この違いがどこからくるのかというと、キャラ本人の「思い入れ」の違いが、重さを計るときに「計量」されてしまうため。  関心の厚い人の死は「重い」。関心の薄い人の死は「軽い」。  たとえば結衣にとっての「重さ」で計ると、どうなるでしょう。  主人公と肉体関係のあった彼女がいて――とか、そういうのがいちばん重いのでは?  結衣が主人公に向ける関心は恋愛絡みになるわけですから、当然、そうなる。  主人公の子を身に宿し、堕胎手術のときに事故があり、本人も亡くなってしまった――とか。そのことを苦にして学校にも行けなくなり、自殺してしまった――とか。  このへん、いちばん重いかも。  では読者にとっては、どうなのか?  じつはここが一番重要な点です。  小説とは、読者のために書かれているものなわけですから。  一番優先されるのは、「読者が読んでどうなのか」――という点。  読者にとっては、主人公っていうキャラクターは、しょせんは他人なわけです。  あたりまえですね。「自分以外=すべて他人」なわけですから。  それは登場人物すべてに対してもいえること。  脇役として出てきて、「死に役」として使い捨てられるそのキャラも同じこと。  どれも等しく「他人」。  それを原点において、考えなくてはなりません。  まあ話が進んでいって、あるキャラに感情移入して、「ひいきのキャラ」が出来てきたら、そのキャラはもはや「他人」ではなくなるわけですが。  それをあてにしちゃいけません。  「読者にとっては、どのキャラもすべて他人である」ということを原点として考えていたほうが、間違いがないです。  「キャラ萌え」を前提に作られている話というのは、それは初めから破綻していて、壊れています。シリーズとして長く続いているのならともかく、こうした一発目の話でやることじゃないです。  話を戻します。  つまり役柄の違いで「重さ」の違いは生じないわけです。主役も脇役も、読者の関心度は一緒。そのように考えます。  とすると、そのキャラの境遇やら、「死に方」やらが、重さを計るときの目安となるわけです。  そういう観点で考えると、「監禁されて、(おそらくは)暴行を加えられてイジメ殺されたキャラ」っていうのは、いちばん重たいじゃないですか。  死にかたで決まる重さに順位を付けるとなると……。  「監禁されて暴行死」>「飛び降り&飛び込み自殺」>「通り魔に襲われて死」>「川で溺れて死ぬ」>「不治の病で病死」>「交通事故」  ――いま現在だと、こんなところでしょうか?  ひらたくいうと、お昼のワイドショーで話題になりそうな順番ってことです。  とくに監禁系は、最近、大きな話題となって取りあげられたので、読者の記憶にも新しいです。生々しすぎるんですよね。  これ、1〜2年前だったなら、「通り魔殺人」がいちばん生々しい素材となったかも。あの当時には「監禁死」はまだニュースになっていませんでしたし。  お昼のワイドショーでさんざんやられて、ニュースにも取りあげられて。  そうしたメディアによって、「細部の生々しいリアリティ」が読者にインプットされているということも計算に入れないとなりません。  読者の知らない「死にかた」というのは、重くないんです。  読者のよく知っている「死にかた」というのは、これは重いんです。想像できちゃいますから。  うーん。  僕、自分では「人が死ぬ話」なんてそうそう書くつもりはないのだけど。  なんでこんな、「死」については研究してるかな。  まあ書くつもりのないことも、色々考えてはいるってことで。 -------------------------------------------------------------------------------- >光来さん No.5317 投稿日 2002年9月18日(水)14時06分 投稿者 新木 伸 >光来さん  ひとつ書き忘れ。  以前の「親友の死」というのは、これは主人公にとって「重すぎ」。  その後にラブラブなんてやってる場合じゃないだろ――と、主人公の行動が不自然になってしまうのでボツだったわけです。  んで今回の「監禁死」は、これは、読者の受け取りかたとして「重すぎ」。  そんな重たいものを入れてしまったら、そこが話の重心となってしまう。それがテーマとして受け取られかねない。  つまりこの話は、「苦しみ穢れた魂を浄化する少女死神と、そのオマケの少年の話」――って、そうなっちゃうわけです。主人公は、単なるオマケ(笑)。  つまり、ボツ出しのパターンがまるで違うわけですね。  そこのところは認識するように。  ――で。  今回のこの「主人公に思いを寄せていた後輩の少女」が、なぜ最適なのかというと。  これが「陳腐なパターン」だからです。  まあ、よくあるパターン。読者は慣れている。「想いを伝えられずにこの世を去った」てな展開には。  読者にとって「ショッキング」ではないので、軽く流してもらえる。そこに話の重心は移らない。 -------------------------------------------------------------------------------- あらすじ No.5318 投稿日 2002年9月19日(木)00時18分 投稿者 光来 唯  とりあえず、新あらすじだけ。  重さ、とかに関しては明日に。 >あらすじ・Ver7  結城諒はクラスメイトの八木橋結衣に告白する。予想外にも返事はOKだった。ふたりは付き合うようになる。  ふたりだけの時間を過ごしていく。  ある夜、諒は公園で鎌で誰かを切り裂く少女を見た。噂の殺人鬼を思い出し、その場を逃げ出す。  諒は結衣に夜の学校へ呼び出される。教室で結衣は姿を変える。それは公園で見た少女だった。結衣は自分を死神だと言う。結衣に連れられ、保健室に入る。  結衣が取り出した人形が少女の形を取る。少女は殺人鬼に殺されていた。そのせいで穢れた魂を浄化するため、結衣は仮初の肉体を与えた。想いを告白してくる少女に諒は戸惑う。そんな諒を気にするでもなく、結衣は少女を鎌で切り裂いた。浄化され、少女は笑みを浮かべ、消える。結衣は、告白を受けたのは諒に穢れた魂の気配を感じたから、と言う。だからもう付き合う必要がない、短い間だけど楽しかった、と結衣は諒のもとを去る。諒は追いかけられなかった。  ふたりは恋人じゃなくなった。諒は結衣をまだ好きだったが、死神は受け入れられなかった。  一週間ほどが過ぎ、諒は家の前で倒れている結衣に気付く。疲弊した彼女を部屋に上げる。結衣は断ったが、諒はムリヤリに連れこむ。彼女を癒すには特殊な薬が必要で、それは結衣の家にあるという。諒は一人誰もいない彼女の家へと行く。薬を持って帰り彼女に使う。結衣の調子はよくなったが、熱が出ていた。諒は結衣を家に泊め、一晩彼女を看病した。翌朝には結衣の熱も下がっていた。その日を諒は結衣と過ごした。諒は彼女に死神を止めるよう言う。結衣は頑なにそれを拒む。互いの主張はどちらも間違っていない。ついには結衣は飛び出す。諒はその後を追う。  途中、結衣は穢れた魂を見つけ、浄化しようとする。諒は結衣を止める。その隙に、逃げられる。悲鳴が聞こえ、向った先には倒れたその人と、傍ら立ったコートの男。コートを脱いだその姿は仮初の肉体だった。彼は結衣を傷付け、そして多くの人を殺してきた殺人鬼だった。事故にあい、死んだ――だが魂は穢れていたので結衣が肉体を与えたのだった。  結衣は殺人鬼に切りかかった。本調子じゃないせいで足元がおぼつかない。諒が助け出ようとするのを制し、結衣はひとりで戦う。傷つけられながらも殺人鬼に向っていく結衣を諒は止めようとしたが無理だった。戦う彼女の背中を見ていて諒はなぜだか涙が溢れてきた。諒は殺人鬼に走り寄る、結衣のために。変身した結衣が簡単に勝てない相手に諒が勝てるわけがなかった。だが、その動きを一瞬止める。結衣が鎌を振り上げ、勝負はついた。  浄化し損ねたもうひとつの魂も浄化する。その間際、その人が言った言葉に少女の笑顔が重なる。そして諒は知る。その浄化は「救い」のためだと。  諒は結衣を彼女の家まで送り、玄関の前でもう一度告白した。すべてを受け入れての告白だった。そして結衣は受け入れた。今まで見たことのない一番の笑顔で。  同じ学校、というのは変えたほうがいいかもしれません。  生徒が殺されたとなると、学校側もそれなりのことをするはずですし、その説明のための全校集会のシーンなどはニュースでも映されたりしているので、重く感じられてしまうかもしれません。  それと、あらすじのなかじゃ、「恋心を持つ後輩」というのがわからないけど、やはりまずいかな。 >設定  それから。ちょっと設定。  魂が穢れたからと言って、その人物の性格に変化が現れるわけではありません。  だから、仮の肉体を与えられたときの性格というのは生きていた頃と変わりません。  穢れは、有体に言えば、成仏できない(この話の中で言うなら死門を越えて行くことが――そもそもそこまで辿りつくことすら――できない)原因になっているだけです。  殺人を犯したり、犯罪者的な人間の魂が穢れるのは、『罪』とか、そんな『悪』的なもののせいで、それを浄化するのは、そういったのを持っていると死門を越えられないからなんですが……。  『被害者』にあたる人達の魂がどうして穢れてしまうのかというと、一言で言うなら「汚されてしまった」んです。  本人達には何の悪いところもないんです(人間世界への強すぎる執着などを持っていれば別ですが)。  だから、被害者に当たる人達の穢れた魂は、常に「自分は汚れてしまった」という、ないはずの罪に対する罪悪感、を持ってときを過ごしているのです。  つまり、人間として被害者だったんですが、殺されてなおも被害者でありつづけるわけです。  主人公に穢れの気配がついているのは、彼女の魂が主人公に近寄ろうとしていたから、という普通な理由です。  で、どうしてそれに結衣がすぐに気付かないのかというと、はっきりとわかるわけじゃないからです。穢れた少女が主人公に近寄ろうとするのは学校の中だけなんですが(彼女の魂は、主人公への想いの詰まった学校へと来てしまっていたから)、主人公と結衣は学校の中だとあまり一緒にいないからです。主人公も結衣もあからさまに恋人同士と周りに知られることは避けたいのです。理由は、恥ずかしいからとかそんなとこ。  学校の中で気配がついているのに、結衣は主人公の傍にいないわけですから気付くのに遅れたというわけです。 -------------------------------------------------------------------------------- 彼岸花が咲き始めました。 No.5319 投稿日 2002年9月19日(木)01時24分 投稿者 弟切 千隼 今日、たまたま用があって電車に乗ったら、車窓からところどころに燃え立つような赤い塊が見えました。 秋のお彼岸の頃に計ったように咲くから「彼岸花」とは、よくぞ名づけたものです。実際、植物は日照時間の長さや気温によって季節を計っていて、それにしたがって花期を決めているそうです。 >>「困っている」状態の定義 新木さんが挙げた例について考えてみますと、「自力では解決できない問題を抱えている」状態だけでは、「困っている」状態の定義とはなり得ないようです。 以下に、詳しく考察してみます。 >>オリンピック出場枠を争っているが、ちょっと、到底、出場できそうになくて、でも頑張っている人 あるスポーツ選手がオリンピックに出場できるか否かの決定権を握っているのは、選手本人ではありません。そういう点から見れば、上記のような人は、「自力で解決できない問題を抱えている」人ですね。 しかし、そこに全く本人が関与できないかといえば、そんなことはありませんよね。本人が懸命に練習して良い成績を出せば、出場できる可能性は少ないとしても、0%ではありません。 どんなに少なくても、その可能性があることにより、オリンピックを目指す選手は、それに希望をかけて努力できるのでしょう。 それに、何よりも、「オリンピック出場」という結果は、選手本人ががんばった証として付いてくるものです。出場決定権を持っている人は、その選手の競技における成績を見て、オリンピックに出場させるかどうかを決めます。 この状態は、選手本人ではない第三者が助けてあげられる状態ではありませんね。選手自身、他人に助けられるものではないと自覚しているはずです。 つまり、この状態は、「自力だけでは解決できないけれども、最終的には本人の努力によって解決するしかない問題を抱えている」状態です。 何だか矛盾した言い回しで、もっとしっくり来る言葉があるのではないかという気がするものの、今はうまくまとめられません。もう少し考えさせて下さい。 それでも、この状態が、他人がどうにかできる「困っている」状態ではないことはわかります。 >>新発売の新作ゲームが欲しいんだけど、お小遣いは無駄遣いしていてもうなくって、親にねだったんだけど、買ってもらえない子供 これは、読んだ瞬間に、「そんなの自業自得だ! こんなやつ困っているうちに入らない」と思いますよね。 なぜ、この場合はそう思うのでしょう? お小遣いの使い方は、子供自身に任されています。この子供には、新作ゲームを買うために、しばらくお小遣いを使わずにとっておくことができたはずです。なのに、この子はそれをしませんでした。 これは、「自力で解決できる問題を、解決することを放棄した」状態といえるでしょう。明らかに解決手段があるのに、本人がそれを実行しないことを選択しているのですから、「困っている」とはいえませんね。 以下、雑談です。 >>無償で相手の益となることをする 昔、街中や大学のキャンパスで人をつかまえて、「一分間、あなたの幸せを祈らせて下さい」という人々がいました。この人たちは、少なくともその場ではただ祈るだけで、金品は取りませんでした。 内心どういう思惑があったのかは置いておいて、一見、これは「無償で相手の益となることをする」行為ですね。 何回かつかまった経験からしますと、これは怖かったです。 うっかり付いてゆくと、ヘンゼルとグレーテルみたいにどこかに閉じ込められて甘い物を食べさせられて、太らされてから喰われそうな気がするくらい怖かったです。 >>裏に宣伝のないティッシュ 実は、肉眼では見えないくらい細かい字で、ある会社の宣伝文句がびっしりと書かれているサブリミナル広告、ということはないでしょうか?(笑) 都市伝説にありそうですね、こういう話は。 -------------------------------------------------------------------------------- 湘南ではまだ蝉が鳴いています。 No.5320 投稿日 2002年9月19日(木)22時52分 投稿者 弟切 千隼 明日からお彼岸だというのに、今日、家の周囲でミンミンゼミとツクツクホウシの声を聞きました。さすがに声に勢いはなく、寿命が近いことを感じました。 秋の蝉の声は、もののあわれを誘いますね。 >>「困っている」状態の定義 No.5315の書き込みで、新木さんが例に出されている 「シルバーシートでない席に座っている時に、目の前に老人が立って恨みがましい目でこちらを見ている」 状態について考えてみました。 座っている人が立っている老人より若ければ、この場合、座っているほうにとっては「困った」状態です。なぜ「困る」のでしょう? これは、一般的な倫理と個人の欲望が、真っ向からぶつかっている状態だからではないでしょうか。 現代日本においてはだいぶ薄れているとはいえ、「老人はいたわるべき存在だ」という倫理は、社会に広く根付いています。ですから、電車やバスの中では、若い人は老人に席を譲るのが正しいことだとされています。 しかし、若い人とて座りたいのは同じです。疲れていたり荷物が多かったりする時には、特に座りたいと思うものです。 加えて、近年は老人をいたわる風潮が薄れてきたため、若い人の「座りたい」という欲望のほうが勝つことが多く、老人が席を譲られることが少なくなって嘆かわしいという声が、多く聞かれるようになりました。 そこで、「老人をいたわるべきだという一般的な倫理」と、「席に座りたいという若者の個人的な欲望」との折り合いをつけるべく生まれたのが、シルバーシートでしょう。 シルバーシートという、老人や体の不自由な人の優先席を作っておけば、さすがにそこには遠慮して座らない若い人が多いだろうと予測され、これによって「老人をいたわる」という一般的な倫理がかなえられることが期待されました。 ところが、実際には、老人でも体が不自由でもない人によって、シルバーシートが占拠されていることもままあります。 そういう時には、御老人にはシルバーシートのまん前に立っていただいて、恨みがましい目でそこに座っている人を見つめてくださればいいと思うのですが……なぜか、普通の座席に座っている若い人の前でそうされることも多いのですよね。 このような場合、普通の座席に座っている若い人は、「ずっと座っていたいからシルバーシートを避けたのに……やっぱりお年寄りには席を譲るべきだよな、でも疲れてるし、どうしよう?」という具合に、自分の欲望と倫理感との板ばさみになるでしょう。 この「倫理と欲望の板ばさみで動けない」状態が「困っている」状態ですね。 結果として席を譲るかどうかは、これはまた別の問題ですのでここでは論じません。 と、ここまで考えたところで、前回の書き込みNo.5319で考察した >>オリンピック出場枠を争っているが、ちょっと、到底、出場できそうになくて、でも頑張っている >>新発売の新作ゲームが欲しいんだけど、お小遣いは無駄遣いしていてもうなくって、親にねだったんだけど、買ってもらえない を、再度吟味してみました。 オリンピックのほうの話は、倫理と欲望のぶつかり合いはありません。 オリンピックに出場することはたいへん栄誉あることであり、倫理的に良いこととされています。努力した結果オリンピックの出場枠から漏れてしまったとしても、その努力は尊いこととされ、倫理的に悪いとされることはありません。 スポーツ選手なら誰でも「一度はオリンピックに出場したい」という欲望を持っているでしょう。この場合は、一般的な倫理と個人の欲望が目指す方向が一致していますから、板ばさみになって「困る」ことはありませんね。 ゲームのほうの話は、倫理と欲望のぶつかり合いというより、欲望が倫理を一方的に打ち負かしていますね(^^; 決められた範囲を越えず、計画的にお金を使うのは、倫理的に良いことです。 しかし、個人の欲望としては、お金は使いたい時に使いたいだけ使いたいものです。 お小遣いを無駄遣いして欲しいゲームが買えない子供は、自分の欲望を倫理と引き比べて抑える、などということをしていません。ですから、倫理と欲望の板ばさみは存在せず、「困っている」とはいえませんね。 今回の考察で、「一般的な倫理」というものが登場しました。「困っている」状態を定義するうえで、この概念も重要であるようです。 けれども、前回の書き込みNo.5319で考察した「困っている」状態の例と、「一般的な倫理」とがどのような関係になるのか、まだつかめていません。まだもう少し考えなければならないようです。 -------------------------------------------------------------------------------- 重さ……とか No.5321 投稿日 2002年9月20日(金)00時00分 投稿者 光来 唯 >重さ  「重さ」に不器用なのかなぁ。  なんか、「重さ」への価値観、普通と違っているっぽいし…… > 主人公と肉体関係のあった彼女がいて――とか、そういうのがいちばん重いのでは? > ↓↓↓ > 主人公の子を身に宿し、堕胎手術のときに事故があり、本人も亡くなってしまった――とか。そのことを苦にして学校にも行けなくなり、自殺してしまった――とか。 > このへん、いちばん重いかも。  その場合、主人公にとっても一番重いものになりますね。  言うなれば、主人公は人ひとり・・・・・・いやふたりか、殺したようなものですから。  重いどころか、かなりいたい話になっちゃいます。 > 小説とは、読者のために書かれているものなわけですから。 > 一番優先されるのは、「読者が読んでどうなのか」――という点。  そうだった。読者がどう思うが大事なんですよね。  私は完全に登場人物にとってどうだったかを優先させて――視点は主人公にあるんだから、彼が感じる「重さ」で考えてしまっていました。  「重さ」について、まったく読者を意識していないという、はずかしい状態でした。 > 「読者にとっては、どのキャラもすべて他人である」ということを原点として考えていたほうが、間違いがないです。  そういう風には考えてませんでした。  普通に読み終えて、気付いたときには気に入ったキャラがいて・・・・・・って、感じで。  そうじゃない場合でも、キャラを特別「他人」として意識したことはありませんでした。  読み手ならば、それでも問題ないでしょうが、書く側である以上、それをちゃんと意識しなければならないのですね。 > 「監禁されて暴行死」>「飛び降り&飛び込み自殺」>「通り魔に襲われて死」>「川で溺れて死ぬ」>「不治の病で病死」>「交通事故」  「飛び降り&飛び込み自殺」って、そんなに重い位置にあったんですか……  なんか、あまりにも日常的に聞いているような気がして、私の中じゃ結構軽いとこにありました。    ちょっとひとつ考えてみます。  医療ミスとか、ここ2,3日で話題になっているような「事実を隠された死」、なんてのは、「監禁されて暴行死」の次か、同じくらいの位置に置かれるのではないかと思います。 > つまり役柄の違いで「重さ」の違いは生じないわけです。主役も脇役も、読者の関心度は一緒。そのように考えます。 > とすると、そのキャラの境遇やら、「死に方」やらが、重さを計るときの目安となるわけです。  わかります。主人公が死んじゃうような話も、重いものもあれば、そんなに重くないものもありますものね。  逆に言えば、死に方によって、どうでもいいようなキャラでも重くなってしまうというわけですね。  「幼なじみ」ならば、境遇。「監禁されて暴行死の少女」だと死に方、が重くしてしまっているのでしょう。  本来、それほど重くしてはいけないキャラを、重くしてしまっていたわけですか。 > つまり、ボツ出しのパターンがまるで違うわけですね。 > そこのところは認識するように。  それは、なんとなくですがわかっています。  誰にとって重いのか。そして、それが原因で全体に与える影響がどう変わるのか、それを見れば明らかですから。 > 今回のこの「主人公に思いを寄せていた後輩の少女」が、なぜ最適なのかというと。 > これが「陳腐なパターン」だからです。 > まあ、よくあるパターン。読者は慣れている。「想いを伝えられずにこの世を去った」てな展開には。 > 読者にとって「ショッキング」ではないので、軽く流してもらえる。そこに話の重心は移らない。  よくあるパターンってのは、こういう場合に使うのですね。  主人公にとって重いかもしれないけど、読者から見ればもう見慣れたこと――だからこそ使っても問題ない、と。  読者がどう受け取るかをちゃんと考えなければならないのに、私はそれをしていなかったのですね。 >生課題・新バージョン  これをやるときは、制限時間内で自分ができるレベルまでやればいいんでしょうか?  一度に1レベルずつ、なんてことはないですよね。 -------------------------------------------------------------------------------- あらすじのこと No.5322 投稿日 2002年9月20日(金)01時26分 投稿者 巻島翔史  遅くなりました。  けれども、まだまともなあらすじをあげるのを諦めたわけではないので、やらせていただきます。 >>人型宇宙人が大勢いて、なおかつリアリティを備えた「世界」=「宇宙」というものを、自力で開発して、丸々一個創造してしまう――というのは、これは「発想の範囲外」にあったわけ?  うーん。結局はそういうことになってしまうのかなぁ。  俺の信じる宇宙像というのは、多くの既製の作品の影響を受けているのだと思います。宇宙から来た謎の怪物に襲われる話とか、そういうのも読んだことあるし。  宇宙は固定された概念である、という思いこみが強すぎたのかなぁ。宇宙は「想像するもの」というより「はるか太古から在り続けるもの」という印象があったんで…… あらすじ10>  あのままではどうにも八方ふさがりだったので、がらっと変えてみました。  高2の清水諒介は、最近疎遠ぎみな幼なじみ、春名有希のことが好きなのだが、結果を怖れて告白できなかった。  ある夕刻、駅で会った二人が一緒に帰路についていると、宇宙人同士の戦闘に遭遇する。その戦闘のせいで有希が気絶する。  人に近い型の二人が何とか勝利するが、傷つき倒れる。死にかける人型は緊急の策として、精神を諒介と有希に移す。諒介のなかに、意識が二重に存在することに。  有希に移ったほうは遠い星の王女で、諒介のほうはその護衛。王女は、クーデターが起こって星から逃げてきたのだという。  そして、新しい体を持って王家の支持者が迎えに来るまで、諒介は王女を護ることになってしまう。諒介は、勝手に体に入られたことで不快感を感じていたが、有希の体を傷つけられるのは防がねばならないので、護るのを受け入れる。  護衛の精神が入ったことにより、諒介の運動能力は向上し、戦闘型になる。  文化の異なる彼らの起こすトラブル、そして敵の小型無人捜索球に見舞われながら、諒介は王女の民衆に対する覚悟、さらに護衛の、王女に対する秘めたる想いを知り、しだいに王女そのものも護ってやりたいと思うようになる。  そんななか、敵が替えの体を持ってきた王家支持派を拘束して人質に。王女は敵の前に進み出て、あなた達についていくから、新しい体に移らせてくれ、と言う。しかし敵は王女を攻撃。有希の肉体は重傷を負い、王女の精神は敵の手に渡る。  護衛は、精神を統合すれば能力が向上し、敵を倒せると発言。自分だけで敵を倒す自信のない諒介はやめろと言うが、護衛は諒介を主にした精神統合をしてしまう。覚悟を決めた諒介は、敵を倒す。  やがて迎えが来て、有希の体は死地より回復。王女も新しい体を手に入れた。だが諒介のなかの護衛は戻らなかった。王女の涙が、諒介の手に落ちた瞬間、護衛の精神が復活する。  彼らは去っていき、やればなんでもできると思った諒介は有希に告白してつきあいだした。 コンセプト 「結果が怖くて告白できなかった主人公が、好きな幼なじみの体と自分の体に宇宙人の精神が入りんでしまい、その彼女の体をを護りきったという体験を通じて、怖れていてはなにも成し得ないと知る」話 起:失敗したらどうしよう、と、怖れている初期状態。事件発生。 承:宇宙人たちに対する見かたの変化。 転:戦闘開始。主人公たちピンチ。主人公がやらねば状況を打破できない展開に。 結:迎えが来て去っていく。  以下、突っこまれそうな設定の話。 ◆精神を移す宇宙人……種族として先天的にできたわけではなく、(早くから肉体と精神体との別存については考えられてきたが)、精神転移は脳移植研究の行き着いた結果だった。脳はハードであり、ソフトの部分はすべて精神体にあるとわかったのだ。  脳はハードに過ぎないということがわかると、精神を肉体と分けようとする者が出はじめ――やがてそれは成功する。  かつては大がかりな装置が必要だったが、現在は簡易装置(テレビのリモコンみたいなやつ)で転移できる。  通常は意識のある生きた相手に転移したりしないが、できないでもない。そのとき、両方のソフトの情報が在ることになるが、ハードが、知力体力等、対外的活動に関する項目のすべてでより優秀なほうを選択する。 (ただし、記憶に関しては優劣がないので並列存在)  ただ、二つの意識が同時に存在することになり、肉体の行動にいくつかの支障をきたすので、普通はやらない。  相手の意識が働いていないときに転移すると、こちらから起こしにいかない限り、ずっと寝ている。ハードが活動用として新しいソフトを必要としないため。 ◆宇宙人の設定……地球よりだいぶ技術的に発達している。臓器売買はおろか、乗り換え用の体に移るのが当たり前の時代に。よって、(彼らの感覚では)美形だらけの世界。精神にも寿命があることが確認されている。  宇宙開発技術は外宇宙航行、外宇宙交流を果たすのには充分すぎるほどある。(そもそも、星系統一行政というのは、宇宙交流時代でなければ発生しないわけで……)  社会システムは緩やかな象徴王制。政治に対する実行力、影響力を王家は現在持っていない。昔、エネルギー参出場をめぐる戦争があり、それに勝った国の王家が存続している。そのまま、宇宙交流時代まで突入した。  やがて他星の文化の影響もあって民主化が起こり、王家は行政権を自らの意思で放棄することで家系を存続させた。それからの王家は統治の象徴、国家の象徴としてよくやっている。民衆の受けも良い。  新しい肉体にどんどん変えていく性質があるので、もちろん戦闘用の体というのもある。運動能力・活動力に優れたものというか。王女と護衛が当初入っていたのはそれ。  宇宙人の外見は四肢二足歩行型――まあ亜人型である。恒星から遠い(地球との比較での話)ので、目は光を求めて瞳の部分が広がり、単一色の目をしている。身長は平均で2mほど。  体を替えていく文化なので、当然、体が服の感覚、ファッション感覚になっている。保温効率や廃熱効率のいい体もあるわけで(夏用冬用か)、衣料による温度調節というものをしなくてよい。だから服は着ていない。服を着ているように見える体に入っているので。  交配には交配用の体が存在する。というか、種族としての原型の肉体なのだが。  スカートというものがなく、王女はよくパンチラさせては諒介に怒られる。 ◆宇宙人と戦闘……護衛は精神を光エネルギーと熱エネルギーに転換することが可能。精神と肉体の分離研究の過程で、精神の持つエネルギーについての研究もなされた。  誰でもできるわけではなくて、精神を手術して、そういうソフトを組み込んだ人間だけが使える。つまり、戦闘を生業とするプロだけということ。  諒介には、ムリヤリ、人間の脳というハードにそういうソフトをインストールした感じ。もちろん容量オーバーなので、攻撃力は落ちている。  また、ラストの精神統合は、要するに容量を落として処理速度を速くするのが狙い。 ◆宇宙人っぽさの見せかた……まず、事件前日の夜に、空から来る謎の光を主人公に見せておく。これにより、宇宙人が出てくるのでは、という意識が読み手に発生する。  で、そのうえで、薄暮の街角で遭遇させるわけだが、基本的には、最初の戦闘で異質さを見せられるかどうかというところである。当然、精神エネルギーを使った戦闘であるわけで、そこが一番異質さのポイントになるのではないかと思う。  まあ、全員身長2m以上ありそうなやつらが路上でドンパチやってるという光景は、かなり日常的にありえない光景ではありますが。 そのほか諸々> ・諒介と有希……別々の高校に通っている。その日は駅でばったり会った。 ・諒介のなかにいる護衛と王女のコミュニケーション……護衛のほうのソフトの情報によって声帯の一部が変形し、違う声が出せるようになっている。 ・王女の性格……自分の幸せより他人のことを思う人。クーデターのときも、彼女は自分だけ逃げるわけにはいかない、と星を脱出することを拒んだのだが、ムリヤリ脱出させられた。一方的に護ってもらうのは、立場に甘えていると感じ、簡単な戦闘術の心得を身に付けている。(むろん、遭遇したときの戦闘のような、プロ同士の戦いとなると役に立たないのであるが、王女にはそういうのが見えていない) ・クーデター……軍部の暴走によるもの。 ▼幼なじみと本筋の関連……その体を直に投入。精神を眠らせることで、メインヒロインになることを避けている。 ▼能力と本筋の関連……「能力が存在したがために、○○なる」とならねばならない。この場合は能力=戦闘能力。○○は「怖れるということを克服する」  自分には無理だと思ったけど、どうしても自分がしなければならない状況になって、背水の覚悟で臨んで乗り越える――という持っていきかたをしています。 生課題> >>ただしレベルは下から始めて、自分の筆力の及ぶかぎり、段階的にインフレーションさせてゆくこと。  これについて質問したいのですが、この場合のレベルは、「魔法のレベル」ということですよね。  つまり下からはじめるというのは、例えば回復系なら、「ホイミ」の描写からやりなさい、という解釈でいいのでしょうか?  食事をしていたら箸を噛んで折ってしまい、その折れた箸の先っぽを飲み込んでしまって焦る――という夢を見ました。あれはなにを意味してたんだろうか…… -------------------------------------------------------------------------------- >生課題とか No.5323 投稿日 2002年9月20日(金)17時10分 投稿者 新木 伸 >生課題とか  枚数も少ないから、レベル1つ分につき、1時間ってとこでしょう。  3時間使うなら、ホイミから始めて、その上と、そのさらに上まで。  別の日にもう3時間使って、さらにその上3レベル――は、これはやってみればわかると思うけど、たぶん君らには無理でしょう。それ以前の1〜3レベルのほうも、できるかどうか。  7レベルぐらいの分解能まで持っていて、書き分けることができれば、いちおう一人前です。そのぐらいの分解能が、人間の想像力の限界にあたるので。  ちなみに攻撃魔法の場合だと、1レベルの魔法というのは、最も弱っちいモンスター相手に致命傷が与えられるぐらいの強さ。7レベルの魔法というのは、世界最強のモンスターに致命傷が与えられるぐらいの強さ。  それぞれ、スライムとドラゴンってところかなぁ。  ちなみにドラクエの魔法だと、7段階もなかったりする。せいぜい5段階? -------------------------------------------------------------------------------- 昨日は待宵[まつよい]、今日は十五夜 No.5324 投稿日 2002年9月21日(土)15時42分 投稿者 弟切 千隼 今年はちょうど昨日からお彼岸に入って、お彼岸中の中秋の名月となりましたね。 昨日の夕方、和菓子屋さんの前を通りかかって、「お萩でも買ってゆこうかな」と店先を覗いたら、すでにお萩は売り切れていました。昨今は生活の中に季節感がなくなったといわれながら、日本人の季節感はまだ健在のようです。 というわけで、私は今夜のお月見のために月見団子を買いに行きます。 (これだから太るんですよ > 私(^^;) >>「困っている」状態の定義 今までに私が出した「困っている」例と、新木さんが挙げて下さった例とを見比べているうちに、ふと気づきました。 「困っている」状態とは、「自力では解決できない葛藤を抱えている」状態ではないでしょうか。 「電車やバスの中で席を譲ってもらえないお年寄り」は、「座りたいのに座れない」という葛藤を抱えています。反対に、「座っている席の目の前にお年寄りが立った若い人」も、「座っていたいのに座っていられない」葛藤を抱えています。 「重い荷物を持って階段を上がれない弱者」は、「荷物を運びたいのに運べない」という葛藤を抱えていますし、「迷子になった幼児」は、「保護してくれる人のそばにいたいのにいられない」という葛藤を抱えていますね。 いずれも、「○○したいのに、本人の力ではそれを実現できない」という状態です。 「オリンピックに出場できそうもないけれど、頑張っているスポーツ選手」は、頑張ること自体が本来の目的であって、オリンピックに出場することはその結果として付いてくる付随的な目的に過ぎないために、そこには葛藤がありません。 「お小遣いを無駄遣いしたために、欲しいゲームが買えない子供」は、本来なら自力で解決できた問題を解決しなかったがためにそのような状態に陥ったのですから、「本人の力ではそれを実現できない」という条件に当てはまらず、葛藤は存在しません。 「お金がなくて食べ物が手に入れられない人」の場合は、「お金がない」理由によって違ってきますね。 もし、「特に会社に損害を与えたわけでもないのに首を切られて、失業したためにお金がない」のでしたら、「自力では解決できない葛藤を抱えている」状態といえるでしょう。 けれども、「稼いだお金を全部賭け事につぎ込んで、すってしまったためにお金がない」のでしたら、「お小遣いを無駄遣いしたために、欲しいゲームが買えない子供」と同じで、自力で解決できる問題を解決しておらず、「困っている」とはいえません。 --------------------------------------------------------------------------------  皆さんおひさしぶりです。 No.5325 投稿日 2002年9月21日(土)20時51分 投稿者 唯野教授  唯野です。  長編あらすじ、うまくいきません。なんだか設定先行の話ばかりうかんでくるんですよね。 >光来さん >あらすじ  なんだか読みにくいです。一文が妙に短いうえに、すべて現在形だからでしょうか。あと接続詞ももっと多用して、前後の文のつながりをしめした方がよいかと。  あらすじは神視点の説明文だと理解しているのですが、光来さんのあらすじは小説に使う表現があり、それも違和感を出していると思われます。  具体的には、「予想外にも」「互いの主張はどちらも間違っていない」「なぜだか涙が溢れてきた」「諒は殺人鬼に走り寄る、結衣のために(なぜあらすじで倒置法が……)」「そして諒は知る。その浄化は「救い」のためだと。」「そして結衣は受け入れた。今まで見たことのない一番の笑顔で」  これらをもっと簡潔な表現に置きかえると、よりいいと思います。 >弟切さん >困っている    たぶんそんなことを書くと、新木さんは「葛藤」を定義しろと言ってくると思う……。なぜなら葛藤の使い方が間違ってるから。 >巻島さん  コンセプトと起承転結がずれてますよ。「結:迎えが来て去っていく」ではなくて「結果を恐れずに告白する」だと思われます。あと初期状態と終了状態からすると、きっかけがおかしくありませんか? >生課題  ちょっと確認させてください。威力に上限と下限があるのですか?   私は(火の魔法の場合)レベル1はマッチやライター程度、最強レベルは核爆発並というのを考えていたのですが。マッチじゃスライムを倒せませんよね。 -------------------------------------------------------------------------------- >唯野君 No.5326 投稿日 2002年9月21日(土)23時31分 投稿者 新木 伸 >生課題とか >>私は(火の魔法の場合)レベル1はマッチやライター程度、最強レベルは核爆発並というのを考えていたのですが。マッチじゃスライムを倒せませんよね。  だから「攻撃魔法」って言ってるでしょ。(あれ? 言ってなかったっけか?)  マッチやライター程度の炎で、どうやって攻撃するのよ?  あと、「核爆発」とか、アタマの中で考えるだけならカンタンなことだよね。  誰だってできちゃう。  それどころか、超新星爆発規模だって、ビッグバン級の爆発だって、どんなものだってカンタンに考えることができる。  ――っていうか、そんなもん、考えたうちに入るか。  メソッドをぜんぜん理解していないんだなぁ。  火系の魔法の「設定」を行えってるんじゃないの。描写して表現しろって言っているの。アタマのなかのその設定を形にしろと言ってるわけ。  実際の描写として「描く」ことができなかったら、どんな「設定」があったところで、それは絵に描いたモチ。実際には食べられないもの。  ――で、その「核爆発級の火の魔法」なんだけど。  まずそのまえに、「核爆発」っていうものを、正しく描けるのか? 唯野君は?  核爆発って、見たことあるの? 体験したことは? さもなければ想像で補えるのか?  それから、その火系の魔法というのは、威力が「核爆発級」なだけで、核爆発そのものではないんだよね? その差はちゃんと書き分けられるのか?  あと、マッチやライターあたりの「レベル1」から、その最強の「レベルX」の核爆発級までのあいだは、正確には何レベル存在しているの?  その「途中にあるはず」のそれぞれの魔法の強さだけど、きちんと、ひとつひとつの段階がきっちり決まっているの?  途中のレベルをすっ飛ばして、いきなり「最強レベル」なんて持ち出してきたって、説得力もなにもないのね。そういうのは、地に足の付いていない設定という。  夢想してんじゃなくって、きちんと思考しなさい。  そして手を動かして、実際に描写してみなさい。 -------------------------------------------------------------------------------- 「ハイスピリッツ・ガール」あらすじ《5》 No.5327 投稿日 2002年9月22日(日)02時41分 投稿者 紫ゆきや  すみません、だいぶ遅くなりました。 「キャラ立て・アクション・一人称・男の子と女の子」という基本ルールと、自分の書きたかった冒頭のシーンを入れることだけを考えて書き直してみました。  私は、女の子を「話の主」とした話を作るつもりでした。しかし、前回までの内容だと、話の主は男の子でした。  考えてみた結果。今の私には、立場や心境の変化が最も大きいモノが「話の主」になる話しか作れないと思いまして。今回は、女の子が中心の話を作ったつもりです。 「ハイスピリッツ・ガール」あらすじ《5》  高校の入学式の日、寝坊した鬼怒川翔子【きぬがわしょうこ】は、自転車で学校へ急ぐ。  翔子は武道家である祖父に幼い頃から鍛えられ、周りに恐がられて、友達が一人もできなかった。  普通の女の子として生活するために、1時間以上かかる遠くの高校へ入学したのだ。  (慌てすぎて男子を轢きそうになりながらも)なんとか時間内に到着する翔子。  飾りつけられた校門の前。  体育会系の先輩達が、新入生を品定めするように見ている。そして、ガタイのいい《女子》を呼び止めては名前を聞いている。  妙な雰囲気に躊躇していると、一人の生徒に話しかけられる。その生徒は、戸祭祐介【とまつりゆうすけ】と名乗り、同じ新入生であり、登校中に轢きそうになった男子だった。祐介は中等部からの繰り上がりで、学校の事情に詳しい。  気さくな感じの祐介と仲良くなった翔子は、先輩達が何をしているのか教えてもらう。  実は、先輩達は、天才武道家と噂される新入生「鬼怒川翔子」を探しているのだった。しかも、その情報を広めたのは自称情報通の祐介だった。計画が最速で破綻し失意の翔子。  思い出したように名前を尋ねられ、観念して答える翔子。ぜんぜん強そうに見えない翔子に、驚きの声をあげてしまう祐介。それを聞きとがめた先輩が、祐介に情報が間違いだったのかと詰め寄る。  いきり立つ先輩を止めようとする翔子だが、他の先輩達も集まってきて、どうにもならない。その混乱を一喝したのは、巨漢の男、空手部主将、陸前政明【りくぜんまさあき】だった。  祐介の情報が嘘でないなら、入学式の後のエキシビションマッチに参加して実力を示せ、と言われる翔子。  返事のできないままチャイムが鳴る。 (入学式。噂を知る者達の好奇の視線を受けて心細い思いをする翔子)  式が終わって。  祐介に人の少ない校舎裏へ連れ出された翔子。普通の女の子として生活したかったことを話す。 (祐介も中学で転校したとき友達ができなくて、友達を作るために情報とか集めるようになったと話す)  翔子は、自分と同じ悩みを持ち努力している祐介を大切に思うようになる。  責任をとって自分の誤情報だったと説明するため、一人で武道場へ行こうとする祐介。それを止め、翔子は一緒に武道場へ乗り込む。  武道場。  政明と他の部員達、そして大勢のギャラリーが待っている。ビビりまくる祐介。緊張気味の翔子(女子部員から武道着を借りる)。  試合。  政明は強かった。そのうえ翔子は、中学時代に恐がられた思い出がよぎって力を出し切れない。だんだんと追い詰められていく翔子。そのとき祐介の声援が聞こえてきた。空手部員達に睨まれても怯まず応援する祐介。やがてギャラリーまでもが翔子を応援しだす。  迷いのなくなった翔子は、全力を出し切り、勝利するのだった。 「ハイスピリッツ・ガール」3行《5》  普通の女の子として生活したかった主人公ですが、友達のせいで武道の達人であることがバレ、強い人に勝負を挑まれてしまいます。  友達は責任を感じて主人公を戦いから守ろうとしますが、そんな友達のために主人公は戦い、勝利します。 >みやびさん  前回指摘していただいたことを踏まえ、今回は話の主が主語になっているかと思います。どうでしょうか。 >新木さん(5302) >> キャラクターというのは作者の一部ではなくって、別個人なのね。キミはキャラ離れ出来ていないから自分の一部のように思っているのだろうけど……。でも、読者はそうは思ってくれない。もちろん。 >> 別個人に対するのと同じ扱いを、自分のキャラにもしなきゃならないってこと。  自分がかなり無神経な人間であったことに気づかせてもらいました。それと、ひどくキャラ離れできていないことも。  不快にさせるような文を書いてしまい、すみませんでした。  これからは、自他を混同しないようにします。  ありがとうございました。 >翔子の価値観 >> 「この翔子というキャラにとっては、それが正しいことなのであった」として呈示して、なおかつ、読者にも納得してもらわなきゃならないのだな。 >> よって、作者は考えぬいておかなければならない。  前回の話では、武術より武道が好きで、考えるより先に手が動くようなキャラをイメージしていました。  しかし、ぜんぜん考えが足りていませんでした。  よくよく考えてみると、他の部分でも、書いてる自分が理解できないような価値観だったりして……反省です。  今回の話で、キャラが変わったこともあり、より深く考えてみました。  一番普通の人と違っているのは、武術の稽古を日常のものと感じている部分でしょうか。それと、強すぎて恐れられることを、怖がっている点ですね。  勉強に関しては、やる気はあるのですが、なかなか成績は上がらないみたいです。周りの子が塾とか行ってる時間に稽古してますから。  ……こんな感じに考えてみました。  子供が好きで、素直が一番だと思っていて、将来の夢は保母さんであるとか……さすがに今回の短編では出せないですが。本文を書くまでにも、できるだけ考えておきます。 >生課題  OFF会で、生課題への参加許可をいただきましたので、参加したいと思います。  アクションシーンは必須課題ですし。  まずは、《治癒魔法Lv1》を、やってみます。 -------------------------------------------------------------------------------- 今夜は十六夜[いざよい] No.5328 投稿日 2002年9月23日(月)00時22分 投稿者 弟切 千隼 おなかの調子が良くなくて、ほぼ一日のたのたしていた弟切です。今朝食べたお月さまのお下がりの月餅[げっぺい]がいけなかったのでしょうか? (結局、昨日は月見団子ではなく月餅を買いました。) >>「困っている」状態の定義 唯野さんに指摘をいただいたので、「葛藤」の意味をはっきりさせようと『大辞林』を引いてみました。 かっ-とう [0] 【葛藤】 (名)スル 〔もつれ合う葛(カズラ)や藤の意から〕 (1)人と人とが譲ることなく対立すること。争い。もつれ。「藤原氏内部の激しい―」 (2)〔心〕 心の中に相反する欲求が同時に起こり,そのどちらを選ぶか迷うこと。コンフリクト。「―に苦しむ」 (3)禅宗で,解きがたい語句・公案,また問答工夫の意。 確かに、私は「葛藤」の使い方を間違っていたようですね(^^; しかし、「○○したいのに、本人の力ではそれを実現できない」という状態が、「困っている」状態を表していることは確実だと考えます。これをもっと縮めると、「したいのに、できない」状態が「困っている」状態ということになりますね。 これ以上に、「困っている」状態をうまく表す表現はあるでしょうか? -------------------------------------------------------------------------------- はあ。 No.5329 投稿日 2002年9月23日(月)01時08分 投稿者 藤極堂 >生課題 >紫ゆきや《治癒魔法Lv1》 視点の混乱や、致命的な文法ミスはありませんね。(たぶん……) マイネがどのようなタイプの鎧を着用しているのか。 その鎧とアンダーウェアがどのような損傷をうけているのか。 どこに、どのような傷を負ったのか。 牙によってうけた、浅いが細長い傷なのか。 針を刺されて生じた、小さいが動脈に達するほどの傷なのか。 肩当てごとかみ砕かた、いくつもの歯形が半円にならぶ傷なのか。 打撃の衝撃により骨と肉が砕かれているのか。 変形した鎧に皮膚が裂かれたのか。 初期状態を提示していないと「治る」様を描写することはできません。 マンガや映画、その他のメディア、小説でも必ず、治癒魔法を描くときにはまず最初に「怪我人」と「傷」の映像がでてくるはずです。 変化を描くときにはまず、変化するまえの状態を出しておくこと。 刃物ではなく、牙で裂かれた肌はどのような傷口をしているのか。 切断された動脈から吹き出る血はどのように皮膚をつたい落ちるのか。 断ち切られた表皮と筋肉の間にある脂肪層はどのように腱と血管にからみついているのか。 生きたまま砕かれて皮膚を突き破り断面をのぞかせる骨はどのような形状と色をしているのか。 想像して描写しましょう。具体的に。 え? できない? だいじょーぶ。ネットをうろついてればそーゆーグロ映像には事欠かないはずだから。 といっても、今回の治癒魔法はレベル1だから、レベル1用の怪我って「薬草」で治る程度。 つまり藪をつっきたときにできたかすり傷程度の方がよかったのじゃないのかな? OK? >> 肌の裂け目が、徐々にふさがっていく。肌にこびりついた血が消えていく。 にゃー肝心の「治癒魔法」が行使される部分がここだけですにゃー。 描く所が違うですにゃ。 呪文の詠唱シーンの方に力がいっているですにゃー。 炎を従えたまま、アストールの右手が皮膚の裂け目の上をなぞる。 青からオレンジに色を変えた炎は、徐々にその明るさと大きさを減じていく。 同調するように、マイネの左肩に刻まれた牙の噛み跡と内出血による腫れが小さくなる。 炎が消えたとき現れたのは、少し赤みの差した健常な少女の皮膚と、乾ききって粉になった血のりの残骸だった。 ……だめだ。 私では全然ダメだ。 ダメだとわかるぶんだけマシというレベルか。 なんてゆーかな。 映像として想像できるように、具体的な事実を積み上げてください。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5330 投稿日 2002年9月23日(月)09時02分 投稿者 新木 伸 >葛藤とか >>たぶんそんなことを書くと、新木さんは「葛藤」を定義しろと言ってくると思う……。>>なぜなら葛藤の使い方が間違ってるから。  皆の「脳内新木」が独り立ちしはじめている模様。良きかな良きかな。  この「葛藤」という言葉について、なんか違和感は感じていたんだけど、その正体までは知覚してなかった。 >巻島君 >あらすじ10  レスが遅くなった。  なにか書きにくくって。  今回は、ほめなきゃならんところなんだけど。そういうレスって、なにか書きにくい。  いつもみたいに、けなしまくればそれで済むっていうほうが、やりやすいなぁ(笑)。  ほめるべきは、冒頭の展開。  「巻きこまれ型」の典型ではあるけれど、まあ、退屈しない頃合いに事件が発生している。  ただここは、実際に書くときには、主人公側のシーンの合間に挟みこむかたちで、「追っ手から逃げる王女とその護衛」みたいなシーンをひとつ入れるべきだろう。じゃないと宇宙人同士の戦闘がいきなりだし、主人公の体に宇宙人護衛の意識が入りこむ展開が唐突になる。  あとその宇宙人王女たちが初登場してくるシーンで、彼らが精神体だけであり、体は単なる乗り物にすぎないことをそれとなく知らせておくことが必要。――でないと、体を乗り移るというエピソードのときに、「なんじゃそりゃ」ってことになってしまう。  んでもって、褒めるべき部分。ふたつめ。  精神体として存在していて、肉体は乗り換えるもの――っていう宇宙人の設定。  宇宙人ぽくて、なかなかよい。まあどこかにはありそうだけど。これはべつにその部分でオリジナリティを出さないでもいい話だし。それっぽければ、それで充分。  そういやSF作家の野尻抱介さんのアイデアで見かけたな。  解説すると、あれはファーストコンタクト・シミュレーションを野尻さんがやったときの話で、半分馬鹿ネタ、半分マジで、「眼鏡っ娘型宇宙人」というのを出したわけだな。  眼鏡のほうが異星人の本体で、体は作業用のマニュピュレートボディ。ボディはその時のトレンディに合わせて着替えるべきもの。地球からの電波を受信したので、地球で流行しているらしい女子高生風ボディをわざわざ作って、地球へ向けての長旅をしているキュートな宇宙人たちが、凶悪な(しかし本人達は善意だと思っている)セミ型宇宙人に襲撃を加えられて、儚くも自爆してしまうという展開だった。  してみるとこの「ボディを着替える」というネタは、いちおうは「野尻抱介レベル」ということか。  ただ、肉体を服のように着替えるというその文化形態。  そこについては、もっと突っ込んで「考証」しておくように。  たとえば借り物の肉体(主人公のとか女の子のとか)が「壊れる」ことについては、彼らは、「借り物の服を破いちゃった」ぐらいの軽い認識しか持ち合わせていないわけだよね。さらに彼らの技術をもってすれば、「破れた服を繕う」ことなんて、簡単なことなんだろうし、「直せば済むんだから、ちょっとくらい壊しちゃっても、いいよね」みたいな意識があるとかないとか。  あと科学考証のところ、もっとちゃんとやっとけよ〜。  SF者から見ると、「ひとにらみ」するだけで、山ほどボロが出てくるわけだが。 >>恒星から遠い(地球との比較での話)ので、目は光を求めて瞳の部分が広がり、単一色の目をしている。  「ハビタブル・ゾーン」って、知ってる?  知らなければ、インターネットで検索してみるように。  最近だとロボット型のGOOGLEあたりがお勧め。http://www.google.co.jp/  概略を説明すると。  太陽から遠いと、惑星の平均気温が下がるので生命は発生しない。また近すぎても気温が高すぎるので生命発生には適さない。生命は恒星からある一定距離の物凄く狭い範囲内に「偶然」地球型の惑星が存在している場合のみに発生しうる。――っていうもの。  ようするに、ただ光を少なくしただけじゃ、寒すぎちゃって、生命は発生しないということ。  寒くても生命が発生する条件を、ほかに用意しないとならない。  まあ酸素呼吸の人型は無理だな。そもそも大気が凍り付いているし〜。  赤色巨星を恒星として持つ惑星系ならば、「ハビタブルゾーンが異様に遠い位置にあり、届く光のほとんどは赤外線であり、受光部である目が大きくなる」ってことにできるかもしれないけど、これだと赤外線視覚になっちゃうよ。つまり色のない視覚の世界。色のかわりに温度が見える、そういう視覚。  ちなみにこうした赤色巨星の周囲を回る惑星の場合。その軌道半径がとてつもなく大きいため、1年が非常に長くなる。計算してないし、資料もあたってないから適当だけど、まあ数十年とか、そういうオーダーだろう。  そういう惑星で「四季」っていうのは、これまた矛盾している。  数十年単位で繰り返される「それ」は、四季っていうのか?  「もうっ、氷河期時代の生まれの世代って、これだからイヤ! 父さんの時代はそりゃ氷河期だったろうけど、いまは温暖期なんですからね。そのくらいのこと――贅沢って、いまの時代は言わないの!」――みたいな会話が、世代間でかわされているに違いない。 >>身長は平均で2mほど。  彼らの母星は低重力環境?  じゃなかったら、2mもの体躯を維持する直立2足歩行は大変だぞ。  膝関節あたりに負担がかかりすぎる。お相撲さんが、みんな膝を壊すでしょ。あれと同じ。体重150キロあたりは、生物としてはもう無茶な重量なの。  ちなみに体重は身長の3乗に比例して増加するから、身長170センチで70キロだったとすると、120キロあたりになる計算だな。(同じプロポーションの場合)  ちなみに母星が低重力環境だとしても、そういう体が、高重力の地球に来て満足に動けるとも思えない。  人工ボディに入るようになってから巨大化したというのなら、わからないでもないが。  「2mの巨体にしよう」と思ったこと、それ自体は発想としてはOK。ハッタリが効くので良い。戦闘シーンも見栄えがするし。  2mの体躯を持ち、しかも地球で平然と動けるその理屈付けをすること。  しかしどうせなら、3mぐらいにしとかない? あきらかに「巨人」ってサイズにしておくとか。  やっぱ、投げ飛ばされたりしたときに、ぶち当たった街路樹がへし折れるぐらいの迫力があったほうが、戦闘シーンも格好がつくし。  ここから先、けなすところが続く。  まず、1つめ。  承以降の展開について。  主人公は精神的な二重存在となっているのに、幼なじみの女の子のほうは、まんま、王女に乗っ取られてしまっている。幼なじみの女の子は、ただ眠りについているばかり。  それは、ないだろ。  まず設定としておかしい。  同じルールを適用させなさい。つまり主人公が二つの意識の共存状態になるのならば、王女と幼なじみの側も似たような状態にするということ。「乗り移ったときに意識がなかったから」って、これは例外処理だろ。例外処理がひとつ出てくるたびに、設定っていうのは嘘くさくなってゆくものなのだ。  一枚板の設定ってものには、例外なんてないわけ。  すべて統一ルールの一枚板の設定が、最大のリアリティを持っている。  まあ、ここについては、ヒロインを眠らせておくことで、メインヒロインとなってしまうことを避けるという創作上の狙いがあるようだけど……。  これは方向性が完全に間違っている。  メインヒロインにさせたくないのなら、そもそも、主人公に近い立場の女の子(幼なじみ)なんて話に出すなってーの。  攻略不可の女の子が出てくるギャルゲーみたいなもんだぞ。それってば。  論外。  幼なじみの少女を出すのならば、メイン級のヒロインにしなくてはならんということ。  出すなら王女と並んでメイン級。  出さないのなら、出さない。  どっちか。  出すけどメインにしない――っていうのは、これは、ない。  だいたいメインヒロインっていう割には、この王女、すでにフラグが立っちゃってるじゃんか。護衛とデキてるわけだろ?  たとえばその王女が、護衛と同化した主人公と怪しい雰囲気になったりする――って展開なら、王女がヒロインってことでもいいわけだけど……。  そういうのもないわけだし。  それに、そうなったとしても、王女は最後に護衛と一緒に帰って行っちゃうわけだし。(主人公と護衛との同化が永久に解除不能で、王女がずっと地球に居着くというのなら、それはアリ。その場合は分離した二人――幼なじみの女の子と王女とで、三角関係がめでたく構築)  やはり基本となるヒロイン像は、主人公に対して好意を向ける女の子――っていうものです。  しかしここ……。  なんでまた、幼なじみの女の子の意識を眠らせたままなの?  主人公の体の中に、二つの意識が共存しているのと同様に、ヒロインの側も二つの意識が混在している――というほうが、物語の構造としては、はるかに面白くなるのに。男女間の恋愛関係において、波乱の種がいっぱいとなるのに。  横から見ていると、おもしろくなる路線を、わざわざ自分から捨ててるように見えるのだが……。  まあ「捨ててる」って自覚は、ないんだろうなぁ。  ふたつめ。  展開について。  タルい。  以前は「命のタイムリミット」って要素があったじゃん。あれが話全体のテンションを上げるように働いていて、タルくならないような作りになっていた。  今回はそういうのがない。  ちと、起承転結に分解してみよう。 起・宇宙人同士の戦闘に巻きこまれる。主人公は宇宙人の精神体に入りこまれる。 承・宇宙人たちに振り回される。 転・なし 結・敵との対決。  見ての通り、「転」がない。  タルいのは、おもにそれが原因。 >>転:戦闘開始。主人公たちピンチ。主人公がやらねば状況を打破できない展開に。 >>結:迎えが来て去っていく。  まっきーとしては、上のように転結を付けたと言い張っているが。  敵との本格的な戦闘が開始されて、ピンチになることの、どこが「転」なのだ?  だって追手は大勢で、主人公たちは王女を除外すると、戦力になるのは主人公ただひとりなわけでしょ? しかも人間の体に入っているもんだから、護衛の宇宙人の能力も落ちているんでしょ?  苦戦する――なんていう展開は、それ、ばっちり予想の範疇じゃんか。  つまりピンチになることは、本来の話の流れの中にあることであって、そこからなにも流れを「転じて」いない。  つまり、「転」がない。  ちなみに僕の例の宇宙刑事物で、「主人公が戦闘形態への移行を決意して、試みるも、本体の意識に呑みこまれてしまう」――が「転」になっているのは、あれは、それまで主人公が「呑みこまれまい」として必死に抵抗を試みているから。それが功を奏していて、主人公は自我を保っている。  あそこでは「本来の流れ」というのは、「戦闘形態に移行して、なおかつ自我を保つことにも成功する主人公」――となる。  そこから外しているので、あれは転になるわけだ。  ちなみに僕の宇宙刑事物のほう。  タルくならない仕掛けとしては、もうひとつ用意してある。七日間のタイムリミットと合わせて、ヒロインとの関係のほうでの緊迫感とかね。  主人公は、いわば、この世に7日間だけの存在を許された「死者」なわけ。  この世への未練=想いを残す理由もある。それは幼なじみの女の子なり、最愛の妹なり、そういったヒロインの存在なわけだ。  しかし主人公は、自分の命があと7日しかないことを、ヒロインに告げてしまうことは出来ない。確実に死ぬというわけでもなくて、この世に残り続けられる可能性もあるわけだ。もし事がうまく運んでくれたなら――と考えると、打ち明けしまうことは、無駄に心配させてしまうことになる。  だから主人公は、自分の命のタイムリミットのことを、ヒロインには黙っているはずだ。  そして主人公は忙しくなる。変な連中ともつきあい始めるし、学校にも行かず、夜も昼もなく捜査のために行動するようになる。  異変をかぎつけたヒロインは問いつめてくるはずだ。しかし主人公は決して本当のことを語れないから、いきおい、彼女との間はぎくしゃくすることになる。  主人公の「本当のことを言えないもどかしさ」というのは、彼女への想いへと転化されてゆく。  ――てな路線を狙っている。  まあ、あのバージョンのあらすじには書いてないけど。  しかしあの初期設定と、人物配置から、そういう「展開」になるっていうことは、ストーリー読む力のある人間には「自明の理」として分かること。いちいち、書くまでもないこと。  まあ、それはそれとして……。  このタルさ関連。  「承」がタルくなる部分を直すことが、まずひとつ。  緊迫感を出すことだけが方法ではないし、いくらでも手はあるだろう。なんでもいいから、なんとかしろ。  いまのままの「こんなの」じゃ、序盤はともかくとして、中盤でもってポイ捨てだ。  それから「転」を付けてくること。これがふたつめ。  みっつめ。  「王女」という設定について。  設定が矛盾してるぞ。  王女さんの星って、象徴王制なんだよね?  それがなんで、クーデターで命を狙われるの?  「象徴王政」ってこのコトバの意味、正しく理解している?  クーデターによって、王族を皆殺しにして、力ずくで解決しようとするのは、それは王族が実権を握っているからこそ。  象徴王政は実権がないからこその「象徴」なわけでしょ?  なら、なんで命を狙われるのさ?  もしクーデターで命を狙われるという展開をそのまま残すのなら、「絶対王制」にしておかなければならないところ。  しかしこの「文化の進んでいない地球」でさえ、そんな「絶対王制」なんてものは、もはや時代遅れの政治システムであったりするわけだ。  ましてや宇宙人の世界。  文化も科学も進んでいるはずのその惑星で、「絶対王制」が存続している理由を考え出さなきゃならない。  たとえば最近サンデーで連載している椎名高志の「一番湯のカナタ」では、絶対王制を成立させる「力」として、「星竜刀」なる設定を出している。強力な力を持つ生物宇宙船。それとの契約を果たした者が「王族」であるという設定ね。  なんの説明もなく「美的感覚もまったく同じな人間型宇宙人」が登場してくる「コメディ」のお話だって、このくらいはやってるわけ。  シリアスの話を書くのだったら、もうちょい考えろよ。  あとツッコミを入れるならば、能力と本筋との関係とかもあるわけだけど……。  それは今回のリテイク分が出てきてから見ることにする。  まず話に「転」付けなきゃ。他のところを突っ込んでも始まらない。 >光来さん  そういや、被害者を「主人公に思いを寄せる後輩」に変更してからの新あらすじ、読み落としてました。  内容的には、大きな問題はないかと。  ただ日本語として、壊れてますね。詩を書いているんじゃなくてあらすじなんだから、もっと普通にわかりやすい日本語で書きましょう。あらすじの中で倒置法なんぞ使っちゃいけません。  このあらすじ、読みにくいので文章面でリテイク。  書き直してください。 >>途中、結衣は穢れた魂を見つけ、浄化しようとする。諒は結衣を止める。その隙に、逃げられる。悲鳴が聞こえ、向った先には倒れたその人と、傍ら立ったコートの男。コートを脱いだその姿は仮初の肉体だった。彼は結衣を傷付け、そして多くの人を殺してきた殺人鬼だった。事故にあい、死んだ――だが魂は穢れていたので結衣が肉体を与えたのだった。  たとえばこのへん、妙にぶつ切りの文章が多い。無駄なディテールが多い。書いてある物事の因果関係がはっきりしない。  おなじひとつの事柄を書いているときには、文を短くしない。要約して書く。そのへんに注意して書き直してみてください。  ちなみに、書き直すと、こんな感じになるでしょうか。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  諒の家を飛び出した結衣は、道ばたで穢れた魂を見つけ、それを追うことにする。諒は結衣を止めようとするが、そのために隙ができて、魂に逃げられてしまう。悲鳴を聞きつけてその場に向かうと、かりそめの肉体に宿った殺人鬼がいた。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  ――とか。  しかし書き直そうとしても、もとが意味不明なんで、よくわかりません。なにか出来の悪いクイズでもやらされているかのよう。  結衣が道ばたで見つけたのは、これは「魂」で正解ですか?  そしてそれを追いかけた先で見つけた「倒れたその人」っていうのは、これは「人」というのは書き間違いで、じつは「その魂」っていうこと? それとも追いかけていた「その魂」が、仮初めの肉体を得て、生身の人間を傷つけたということ?  「傍らに立ったコートの男」というのは、これはどっから出てきたの? >>結衣は殺人鬼に切りかかった。本調子じゃないせいで足元がおぼつかない。諒が助け出ようとするのを制し、結衣はひとりで戦う。  ここも、こんな感じ。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  結衣は殺人鬼に斬りかかるが、本調子が出せずに苦戦する。諒の手助けを拒否して、たった一人で戦いつづける結衣。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− >>魂が穢れたからと言って、その人物の性格に変化が現れるわけではありません。 >>だから、仮の肉体を与えられたときの性格というのは生きていた頃と変わりません。  またわけがわからなくなってきました。  「穢れる」って、なに? どんなこと?  なにも変わらないのでは、じゃあ、穢れる前と後では、いったいなにが変わるの?  なにも変わっていない状態にたいして、なにかの名前がついているのは、それは変です。  じつは作者がよく考えていないってだけなんじゃないですか? この設定って?  とにかく、わかるように説明してください。  あと、いくつか質問。  主人公と結衣とのあいだに破局が訪れたあと、倒れている結衣を見つけて介抱するシーンがありますよね。あのとき倒れていたのは、これは、なぜですか?  以前のバージョンだと、殺人鬼と戦って取り逃がしたあとだったはずですが、今回のものだと、その「殺人鬼を取り逃がす」シーンは、結衣を介抱するシーンのあとに来ていますよね。 >紫君 >生課題、「治療魔法レベル1」  藤極堂さんの指摘通り。 ・傷の描写がない。 ・炎が燃え移る描写がない。 ・傷が治癒してゆく描写がない。  無い無い尽くし。  見事なまでに「肝心の部分」が欠落している。  「青白い炎のようなもの」のイメージについて、作者のなかで固まりきっていない。  炎なのか、そのように見える別物なのか。別物であるなら、炎との相違点はなんなのか? そういった外見的なイメージの部分。  また設定面としては、それはどういったものなのか。  どういう仕組みで怪我が治るのか。  そのへん、ロクすっぽ考えていないというのが、もう見え見え。まるわかり。  描写がない部分とか。  たとえば、「肌の裂け目が、徐々にふさがっていく」――と、この部分。  肌の裂け目がふさがるって、これ、単なる概念説明だろう。  塞がるっていうのは、具体的には、どういうことなのよ? つまるところ、ひらたくいってしまえばそれは「塞がる」の一言でもって説明してしまえる事項なのだろうけど、その部分のディテールこそが、いま書かねばならない「最重要」な部分だろうが。  あと、「肌にこびりついた血が消えていく」っていうのは?  その現象は、ありていに言えば「消える」というものなのだろうけど――。消え方にだって、いろいろあるだろ?  肌に吸いこまれて吸収されてゆくのか。それとも乾いて粉になってパラパラ落ちてゆくのか。それとも蒸発して赤い煙となって消えてしまうのか。治療魔法の青い炎の燃料となって燃えてしまうのか。  どういうものなんだよ? その「消え方」は?  そこに金を払うんだろうが。読者様は。  肝心要のところを適当に済ませて、変なところに力を注いでいるんじゃないよ。  戦闘が終わったあとの雰囲気だとか、服を剥いでゆく途中のドキドキ感だとか。  そういうものも「実戦」では必要になってくるけど、いまやっているのは、「治療魔法」のほうだろう。  書かんでもいいところにばかり力を注ぎ、肝心要のところは、手を抜いてお粗末にしているこの現状。  たぶん、そのへんの「力を注ぐべきところ」が自分にとっては難しかったので、それよりは自分にとって容易な部分(戦闘後の雰囲気や服を剥ぐドキドキ感)に逃げたということなのだろう。  逃げるな。描け。これはそのための練習だろうが。  「人体の内側」の資料として良いもの。  「インサイド・ヒューマンボディ」  あらゆる怪我。あらゆる病気と疾患。あらゆる手術の方法。そんなものが山ほどの写真とともに載っている。  色々な手術を記録したビデオも届く(怖くて見れないようなものばかり)。 -------------------------------------------------------------------------------- 今朝はモズの鳴き声を聞きました。 No.5331 投稿日 2002年9月24日(火)01時03分 投稿者 弟切 千隼 モズはスズメより少し大きいくらいの小型の鳥ながら、気が強くて肉食性で、昆虫や爬虫類を襲って食べます。 秋になると山から里に下りてくるので、「もず」は秋の季語になっています。 >>「困っている」状態の定義 今のところ、「困っている」状態についてわかっていることを並べてみました。 1.やりたいことがある。 2.しかし、何らかの障害によってそれが実現できない。 3.その障害は、本人の力では解決できない。 4.そのため、本人は何もできずに行動を停止した状態である。 2の「何らかの障害」には、大きく分けて物理的な障害と心理的な障害があるでしょう。 例えば、「荷物が重くて階段が上れない」のは、物理的な障害ですね。 「座っている席の目の前にお年寄りが立った若い人」の場合は、心理的な障害とですね。 物理的であろうと心理的であろうと、それが「本人の力では解決できない」障害であれば、人は「困っている」状態になり得ます。「困っている」状態というからには、4の「行動停止」までをも含まなければなりませんね。 解決できない障害があっても、「強引に突破する」・「別のやり方を見出してそちらを実行する」といった具合に行動しているならば、それは「困っている」状態とはいえないでしょう。 上記の1から4までをまとめてきれいに表現する言葉って……「困っている」以外では何と言うのでしょう?  単純にまとめると、「やりたいのに、できなくて、行動を停止している」状態というふうになりますが? -------------------------------------------------------------------------------- 「カレーなる挑戦」仕切りなおし/みやび No.5332 投稿日 2002年9月24日(火)20時47分 投稿者 はせがわみやび  久しぶりの(おひおひ)小説のお仕事がきたので、リハビリ代わりにプロット書きました(^^;  課題部屋の掲載分が壊れちゃっているので、新規にツリーを作って掲載しておきます。  紫さんと藤極堂さんの指摘を生かして取り込んでみたバージョンです。致命的な修正がなければ、これで書いてしまおう。    「カレーなる挑戦」 あらすじ  限定生産のキャラグッズを手に入れようとした美春は、うっかり買い逃してしまう。  カレー屋のイベントで同じキャラのグッズを手に入れられると知る美春。そのイベントは制限時間内に激辛カレー(大盛り)を食べるというものだった。甘党の美春は大弱り。  発明家の祖母を頼り、辛味と甘味を反転させるドロップを手に入れる美春。取り扱い説明書を読まずにポケットにつっこみ、カレー屋に急いだ。  友人たちは美春の無謀な挑戦を止めるが、ドロップを舐めた美春は、自信たっぷりにカレー屋の主人にイベントへの参加を申しこむ。  運ばれてくる激辛カレー。まわりの客は口から火を吹き、さかんに水を飲んでいるが、美春は涼しい顔でぺろりとたいらげた。  ところが、賞品を受け取る直前に、もうひと皿食べるとより良い賞品がゲットできることを知ってしまう美春。  どうせ辛味は感じないのだからと調子に乗って挑戦する美春。  運ばれてきたふた皿目を前に、甘ったるい口の中を水で潤し美春はカレーを口に運んだ。  とたんに、脳天をつき抜けるような辛味が口中に広がり、頭の中が真っ白になる。  凍りつく美春。祖母の発明が欠陥品だったのだと思う。  なんとか食べようと悪戦苦闘したが、挫折。おまけにふた皿目を追加したものだから、カレー代まで足りなくなった。わざわざ祖母にカレー屋まで迎えにきてもらうことに。  家路の途中、祖母の発明品に対して愚痴る美春。祖母の指摘で説明書を読み返してみると、ドロップの効果は水を飲むことで消えると書いてあった。自らのうっかりが原因とわかり、美春は落ちこんでしまう。  美春をなぐさめようと祖母が甘い和菓子を買ってくれた。だが、菓子を食べた美春は、さらに落ちこんでしまう。麻痺した舌は、どんな味も感じなくなっていたのだった。 4分割 ………………………………………………………………………………………………………… 起 イベントの賞品を祖母の発明に頼って手に入れようとするちゃっかり美春。 承 イベントに参加し、楽々こなす美春。調子に乗って、より上の賞品を狙うことに。 転 いきなり発明品の効果が消失。賞品ゲットに失敗する美春。 結 失敗が自分のうっかりのせいだと判明する。大失敗を嘆くが後の祭りだった。 ………………………………………………………………………………………………………… 16分割 ………………………………………………………………………………………………………… 起 イベントの賞品を祖母の発明に頼って手に入れようとするちゃっかり美春。 …………………………………………………………………………………………………………  起:限定通販のキャラグッズを自らのうっかりでゲットしそこねる美春。  承:同じキャラグッズが、カレー屋で激辛カレーを食べきればもらえることを知る。  転:甘党の美春は発明家の祖母に頼ることに。祖母の発明品「甘辛反転ドロップ」を手に入れる。  結:取り扱い説明書も読まずに、カレー屋に猛ダッシュ。 ………………………………………………………………………………………………………… 承 イベントに参加し、楽々こなす美春。調子に乗って、より上の賞品を狙うことに。 …………………………………………………………………………………………………………  起:激辛カレーが超甘口カレーに。余裕の表情で食べ始める美春。  承:涼しい顔で食べきってしまう。  転:もうひと皿食べると、より良いグッズが手に入ることを知ってしまう美春。  結:追加の激辛カレーを注文してしまう。 ………………………………………………………………………………………………………… 転 いきなり発明品の効果が消失。賞品ゲットに失敗する美春。 …………………………………………………………………………………………………………  起:口直しの水を飲んでから、追加カレーに挑戦する美春。ひと口含んだところで猛烈な辛さが襲う。  承:パニックする美春。  転:甘辛反転ドロップに欠陥があったと結論。目の前が真っ暗になる美春。  結:辛味を押さえこもうと水を飲んだり、砂糖をかけたり。だが、辛味を抑えこんだ代わりに、お腹が膨れてしまい結局挫折。 ………………………………………………………………………………………………………… 結 失敗が自分のうっかりのせいだと判明する。大失敗を嘆くが後の祭りだった。 …………………………………………………………………………………………………………  起:賞品ゲットに失敗し、嘆く美春。  承:さらに追加分のカレー代を払えないことが判明する。祖母に電話で泣きつく美春。  転:発明は欠陥品だと祖母に愚痴ってしまう美春。祖母の指摘で説明書を読み返してみると、ドロップの効果は水を飲むことで消えると書いてあった。自らのうっかりが原因とわかる。  結:なぐさめようと甘い和菓子を買ってくれる祖母。だが、菓子を食べた美春は、さらに落ちこんでしまう。激辛に麻痺した舌は味を感じなくなっていたのだった。 「カレーなる挑戦」プロット  1.起 …………………………………………………………………………………………………………  起:限定通販のキャラグッズを自らのうっかりでゲットしそこねる美春。 ………………………………………………………………………………………………………… (千石高校二年四組・最後尾の席/土曜日の午前9時1分前) (起)担任がまだやってこないことを確認し、祖母の発明した複数の窓口に一斉に電話をかけられるリダイアルマシンを取り出す美春。限定通販キャラグッズ獲得を狙っている。 (承)発明品は見事に動き、通販センターにかかるが、すでに完売した旨のメッセージが流れる。首をひねる美春。担任が教室に近づきつつあることなど忘れている。 (転)美春のメモを見た友人が指摘した。美春は自分で書いたメモを自分で読み間違えていたのだ。受付開始日がとっくに過ぎていたことを知る。 (結)嘆く美春は入ってきた担任に気づかない。怒られた末、補習まで命じられてしまう。 …………………………………………………………………………………………………………  承:同じキャラグッズが、カレー屋で激辛カレーを食べきればもらえることを知る。 ………………………………………………………………………………………………………… (通学路の商店街にあるカレーハウス/昼1時過ぎ) (起)友人二人と帰宅途中の美春。とうに昼を過ぎている。お腹を空かせた三人は、たまたま目にしたカレーハウスに入ることになる。甘党の美春は顔をしかめるが、友人を放課後まで付き合わせた手前、強くいえない。 (承)カレーハウスで、豪華賞品プレゼントというチラシを目にする美春。賞品が、手に入れそこなったのと同じキャラのグッズだった。獲得条件は激辛カレーを食べきること。 (転)勇んで参加しようとする美春は友人に止められる。超甘党の美春に激辛カレーは無理だと諭す友人たち。 (結)略 …………………………………………………………………………………………………………  転:甘党の美春は発明家の祖母に頼ることに。祖母の発明品「甘辛反転ドロップ」を手に入れる。 ………………………………………………………………………………………………………… (美春の祖母のラボ(実験室)/直後) (起)あやしげな発明品でいっぱいの祖母のラボに飛びこむ美春。 (承)祖母はお茶の時間だった。発明品をひっくり返してお茶請けを探している祖母。その祖母に、辛いものを食べられるようになる発明品はないかと問いかける美春。 (転)そんな発明品はないと祖母。だが、「味覚反転どろっぷ」ならばあるという。辛いものを甘く、甘いものを辛く感じられるようにしてくれる薬だという。 (結)詳しくは薬ビンに入っている取り扱い説明書を読めと祖母。祖母の注意など聞いていないで美春は大喜び。 …………………………………………………………………………………………………………  結:取り扱い説明書も読まずに、カレー屋に猛ダッシュ。 ………………………………………………………………………………………………………… (起)棚からビンをとる美春。うきうきとしながら蓋をあける。 (承)略 (転)中身を確かめると、ドロップはたったひとつぶしか残っていない。 (結)入っていた取り扱い説明書とドロップを取り出す。説明書をポケットにねじこみ、ドロップを口に放りこんでからラボを後にした。  2. …………………………………………………………………………………………………………  起:激辛カレーが超甘口カレーに。余裕の表情で食べ始める美春。 ………………………………………………………………………………………………………… (カレーハウス店内/続き) (起)友人二人の待つ店の前に駆けてくる美春。汗だくの美春にスポーツドリンクを差し出してくる友人。飲むと、ほのかに甘い。ドロップが効果を発揮していることににんまりする。 (承)元気よく店のマスターにイベントへの参加を告げる。呆れたような友人の顔も美春の目には入っていない。 (転)運ばれてくる激辛カレー大盛り。香りにはドロップの効果が及ばず、強烈な匂いに思わずひるんでしまう美春。 (結)略 …………………………………………………………………………………………………………  承:涼しい顔で食べきってしまう。 ………………………………………………………………………………………………………… (起)最初のひとくちをおそるおそる口もとへと運ぶ美春。 (承)略 (転)略 (結)食べ終わる美春。客の中には奇異の目で見るものもいるが美春は勝利感でいっぱい。 …………………………………………………………………………………………………………  転:もうひと皿食べると、より良いグッズが手に入ることを知ってしまう美春。 ………………………………………………………………………………………………………… (起)グッズを片手に美春を称えにくるマスター。 (承)偉業を達成した偉人のように誇らしげに胸をはる美春。 (転)グッズを受け取る寸前。より良いグッズがあることに気づいてしまう美春。 (結)受け取ろうとした手を間一髪で引っこめる美春。 …………………………………………………………………………………………………………  結:追加の激辛カレーを注文してしまう。 ………………………………………………………………………………………………………… (起)より良いグッズを手に入れるには、もう一杯の激辛カレーを食べなければならなかった。誘惑と戦う美春。リスクと報酬を秤にかけている。 (承)躊躇する美春。友人二人もとめている。 (転)まわりの客にあおられてしまう美春。追加のひと皿も食べてみせると見得を切ってしまう。 (結)持ってきたグッズを持って返るマスター。ちょっと惜しい気分で見つめる美春。だいじょうぶだと自分に言い聞かせている。  3. …………………………………………………………………………………………………………  起:口直しの水を飲んでから、追加カレーに挑戦する美春。ひと口含んだところで猛烈な辛さが襲う。 ………………………………………………………………………………………………………… (カレーハウス店内/続き) (起)運ばれてきたふた皿目の激辛カレー。食べる前に、さすがに口の中が甘ったるくなってきたと思う美春。 (承)口直しに初めて目の前の水に口をつける。 (転)食べ始める美春。だが、ひとくち含んだところで脳天まで突き抜ける辛さが美春を襲う。 (結)略 …………………………………………………………………………………………………………  承:パニックする美春。 ………………………………………………………………………………………………………… (起)混乱したまま原因を考えるが思いつかないでいる美春。 (承)あせる美春は味覚反転状態を取り戻そうと四苦八苦。次々と奇妙な行動をしてしまう。 (転)略 (結)友人二人とまわりの客に奇異の目で見られていることに気づく。だが、あせっても辛いカレーは辛いまま。 …………………………………………………………………………………………………………  転:甘辛反転ドロップに欠陥があったと結論。目の前が真っ暗になる美春。 ………………………………………………………………………………………………………… (起)祖母の発明品が欠陥品だったのだととりあえず結論する美春。祖母の発明品を信じた自分のうっかりを呪ってしまう。 (承)略 (転)略 (結)略 …………………………………………………………………………………………………………  結:辛味を押さえこもうと水を飲んだり、砂糖をかけたり。だが、辛味を抑えこんだ代わりに、お腹が膨れてしまい結局挫折。 ………………………………………………………………………………………………………… (起)まわりの客は急にペースの落ちた美春に声援を送っている。だいじょうぶだと心にもないことを言ってしまう美春。 (承)制限時間が迫っていることを告げられる美春。水のがぶのみから始まって、付け合せで口直しをしたり、あげくは砂糖をまぶしたりと奮闘努力。 (転)ところがその努力が裏目に。辛味を押さえ込める代わりにどんどんお腹が膨れてしまう。つらさ倍増の美春。 (結)とうとう挫折。  4. …………………………………………………………………………………………………………  起:賞品ゲットに失敗し、嘆く美春。 ………………………………………………………………………………………………………… (カレーハウス店内/続き) (起)制限時間終了。グッズ獲得に失敗し、マスターになぐさめられる美春。 (承)略 (転)略 (結)略 …………………………………………………………………………………………………………  承:さらに追加分のカレー代を払えないことが判明する。祖母に電話で泣きつく美春。 ………………………………………………………………………………………………………… (起)支払いになって、追加で食べた分の持ち合わせがないことに気づく美春。友人二人も持ち合わせがないという。 (承)しかたなく祖母に電話して店に来てもらうことに。 (転)略 (結)周りの客たちからはなぐさめの声。友人二人は呆れ顔。不幸の上乗せ状態の美春。 …………………………………………………………………………………………………………  転:発明は欠陥品だと祖母に愚痴ってしまう美春。祖母の指摘で説明書を読み返してみると、ドロップの効果は水を飲むことで消えると書いてあった。自らのうっかりが原因とわかる。 ………………………………………………………………………………………………………… (自宅への帰り道/夕方) (起)帰り道、友人たちと別れて祖母と二人でとぼとぼと歩いている。がっくりとうなだれたままの美春。祖母が声をかけてきても答える気力が沸いてこない。 (承)「味覚反転ドロップ」の欠陥を愚痴る美春。不思議そうな顔の祖母が、取り扱い説明書はちゃんと読んだのかと聞いてくる。 (転)ポケットにいれっぱなしの取り扱い説明書を思い出す美春。ドロップの効果は水を飲むことで解消されることを知る。口直しにと飲んだ水が原因だったのだ。 (結)心底、自分のうかつさを呪う美春。 …………………………………………………………………………………………………………  結:なぐさめようと甘い和菓子を買ってくれる祖母。だが、菓子を食べた美春は、さらに落ちこんでしまう。激辛に麻痺した舌は味を感じなくなっていたのだった。 ………………………………………………………………………………………………………… (起)落ちこむ美春を見かねた祖母が、お茶請けが切れていたからと和菓子屋で甘い和菓子を買ってくれる。美春の大好物で、しかも美春と祖母のひいきにしている店の品だった。 (承)ご機嫌になってしまう美春。にこにこ顔で和菓子を口に運ぶ。 (転)菓子を食べた美春はしばらく口を動かしたすえに、ぽろぽろと泣き始める。 (結)まったく味を感じないと嘆く美春。激辛カレーに美春の舌は麻痺してしまっていたのだ! END -------------------------------------------------------------------------------- 「下り階段をのぼれ」1/みやび No.5333 投稿日 2002年9月24日(火)21時13分 投稿者 はせがわみやび  こっちはあらあらのあらすじ。まだ、文字数とかを意識しないで、思いついたものをそのまま放りこんである。  最初にメモしているものって、だいたい、こんな感じのものだったりする。  参考に……なるかなあ(^^; 「下り階段をのぼれ」  千石高校では三年は「将軍様」で一年は「下僕」なのだと、まことしやかに囁かれていた。  たとえば、三階建ての校舎の、一階は三年生に三階は一年生に割り当てられていた。おかげで、一年は、登下校から購買への買い出しにいたるまで、せまくて急な階段を一日に何度も往復することになるのだ。  三年生の片瀬美奈子は、背も高く、頭もよく、威勢もよくて学園の人気者だ。もと生徒会長でもあって、しかも千石高校初の女生徒会長だった。  美奈子は、年長だからとか、男だからとか、理由をつけて威張るのも、それに負けるのも嫌いな性格だった。強気で勝気な彼女は、千石高校の「姫将軍」とまで呼ばれていた。  冬のある日、二年に絡まれていた一年女子を助けに美奈子が駆けつけたことがあった。慌てて駆けつけた美奈子が割って入る前に、女の子をかばった一年男子がいて、それが早乙女裕樹というファニィフェイスの少年だった。  これをきっかけに二人は知り合った。普段は天真爛漫でいつもにこにこしている裕樹は、出会って以来、なにかと都合をつけて美奈子に会いにきた。彼は、美奈子と入れ替わりに書記として生徒会に入っていたことを知る。しかもそれが、体育祭で先頭きって活躍していた美奈子にあこがれたからだと聞かされて、美奈子は思わずどきりとしてしまう。  親しくなるにつれて裕樹が気になっていった美奈子は、高校最後のヴァレンタインに、好意のお返しにとチョコを渡すことにした。  だが、ヴァレンタインが近づいたある日、美奈子は気づいてしまう。  三年生が階段を昇り降りするというだけで注目を浴びるこの高校で、その日は、大勢の一年女子が階段を降りてくる。  その流れに逆らって、三年の女の子がひとりだけ階段を昇っていたら……。  想像したとたん、美奈子の勇気はくじけてしまった。  裕樹にも、よそよそしくなってしまう美奈子。しかも、裕樹が一年女子からも人気があることを知り、下級生がチョコを渡す算段をしている現場にも居合わせてしまって、ますます弱気になってしまう。  ヴァレンタイン当日になっても勇気の出ない美奈子は、卒業間近だからと、ひとり生徒会室にこもって後片付けなどしていた。そこで、体育祭のときに使ったタスキを見つけてしまう。体育祭の応援合戦に生徒会役員も余興で参加していたのだ。美奈子は団長役だった。  がんばっていたときの自分を思い出す美奈子。  気合をいれてタスキを締めると、チョコを握り締め、美奈子は一年女子であふれる階段に向かって突進していくのだった。 おしまい -------------------------------------------------------------------------------- あらすじとか…… No.5334 投稿日 2002年9月24日(火)22時31分 投稿者 光来 唯  あらすじ読みなおしたら、日本語としてとんでもなかったです。  というか、弟切さんや新木さんに言われるまで、何かおかしいな、くらいにしか感じてませんでした。  ということで、修正版です(長いんで、最低もっかいは修正かける必要ありだろうな)。  まだおかしいかな。 >あらすじ・Ver7・リテイク1  結城諒はクラスメイトの八木橋結衣に告白する。諒は断られると思っていたが、返事はOKだった。ふたりは付き合うようになる。  ふたりだけの時間を過ごしていく。  ある夜、諒は公園で鎌を誰かを振り下ろす少女を見た。噂の殺人鬼の姿が重なり、その場から逃げ出していた。  翌日、諒は結衣に深夜の学校へ呼び出された。教室で待っていた結衣は諒の前で姿を変えた。それは公園で見た少女だった。結衣は自分を死神だと言う。保健室へ行き、結衣が人形を取り出すと、それは少女の姿になった。その少女は殺人鬼に殺され、そのせいで魂が穢れて、この世をさまよっていた。結衣はその穢れを浄化するため、仮初の肉体を与えたのだ。体を得て想いを告白してくる少女に諒は戸惑う。諒と少女の会話が終わると、結衣は彼女を鎌で切り裂いた。浄化され、少女は笑みを浮かべて消えた。  結衣が告白を受けたのは諒に穢れた魂の気配を感じたからだった。それが解決した今、付き合う必要がない、短い間だけど楽しかった、と結衣は諒に告げ、去って行った。諒は追いかけられなかった。諒は結衣をまだ好きだったが、死神を受け入れることはできなかった。  一週間ほどが過ぎ、諒は家の前で倒れている結衣に気付く。疲弊した彼女を部屋に上げる。結衣は断ったが、諒はムリヤリに連れこんだ。彼女を癒すには特殊な薬が必要で、それは結衣の家にあるという。諒は一人誰もいない彼女の家へと行き、薬を持ち帰り結衣に使った。結衣の調子はよくなったが、代わりに熱が出てきた。諒は結衣を家に泊め、一晩看病すると、翌朝には彼女の熱も下がっていた。その日、一日諒は結衣と過ごした。諒は彼女に死神を止めるよう言うが、結衣は頑なにそれを拒んだ。ふたり、自分の気持ちをぶつけ合う。ついには結衣は飛び出してしまい、諒はその後を追いかけた。  逃げている途中、結衣は穢れた魂の気配を感じ、それを浄化しようと体を与えた。結衣が浄化するのを諒が止めようとしたため、隙ができ魂に逃げられてしまう。二人が口論していると、悲鳴が聞こえた。声のした方に向うと体を与えた魂が倒れており、傍らにコートの男が立っていた。コートを脱いだその姿は仮初の肉体だった。彼は先日、結衣が戦って逃げられた、そして多くの人を殺してきた殺人鬼だった。事故にあい、死んだ――だが魂は穢れていたので結衣が浄化しようと肉体を与えていたのだった。  結衣は殺人鬼に切りかるが、本調子じゃないせいで足元がおぼつかない。諒の手助けを拒否し、結衣はひとりで戦う。傷つきならも戦いつづける結衣を諒は見ているしかできなかった。戦う結衣の背中に諒は、彼女の背負っているものを感じた気がした。諒は殺人鬼に走り寄り、彼の動きを一瞬だけ止めた。結衣が鎌を振り上げ、勝負はついた。  浄化し損ねていたもうひとつの魂も浄化する。その間際、その人が言った言葉に少女の笑顔が重なる。そして諒は、浄化は「救い」のためなのだと気付く。  諒は結衣を彼女の家まで送り、玄関の前でもう一度告白した。すべてを受け入れての告白だった。そして結衣は満面の笑みで受け入れた。 > またわけがわからなくなってきました。 > 「穢れる」って、なに? どんなこと? > なにも変わらないのでは、じゃあ、穢れる前と後では、いったいなにが変わるの? > なにも変わっていない状態にたいして、なにかの名前がついているのは、それは変です。 > じつは作者がよく考えていないってだけなんじゃないですか? この設定って?  「穢れる」ってのは、そのままの意味です  視覚できた場合、通常の魂は澄んだ綺麗な色をしているんですが(色は人によって異なる)、穢れた魂はどす黒く汚れてしまっています。  だから「穢れる」なんです。  魂が穢れるのは「罪」によるものですが、普通に考えた場合、罪のない人間なんていません。だとすれば、世界は穢れた魂ばかりということになります。  だからといって、罪が重いほど穢れが強くなる、というのも変です。  罪は罪であって重みづけなんてそうそうしてよいものではない、と思うから(ある種以上の犯罪の場合です)。  「罪」という言葉は正しくないようです。  もう少し、わかりやすく、それでいて重犯罪者以外でも穢れる可能性がある言い方とすれば……  「この世界(人間世界)への強い憎しみ」です。それが穢れの原因です。    ああ、でもやっぱり被害者の人達の魂が穢れる、っていう部分なんかおかしい。  「汚されてしまった」っていうんなら、それなりの変化が必要なんだろう。  自分から穢れてしまっているような人達は、もとからそういう人達だからあまり変化がなくても問題ないだろうけど……。  うーん。  被害者にあたる人達――穢れた魂を持っている者の手にかけられた人達――は、穢されてしまったわけですから、そのままってのも変です。  穢れるには、世界への憎しみがなくてはならないのですから……  「穢されてしまった人達は、元となった穢れた者に引かれるかのように、心に憎しみを抱くようになる」  と、したら問題あるかなぁ。  でも、これは考えられうるものであって、決して例外ではないと思うし。むしろこっちの方が自然のような気も……。    いや、この設定にした場合、少しあらすじ、いじる必要があるんですけどね。 > 主人公と結衣とのあいだに破局が訪れたあと、倒れている結衣を見つけて介抱するシーンがありますよね。あのとき倒れていたのは、これは、なぜですか? > 以前のバージョンだと、殺人鬼と戦って取り逃がしたあとだったはずですが、今回のものだと、その「殺人鬼を取り逃がす」シーンは、結衣を介抱するシーンのあとに来ていますよね。  これは、あらすじがそう読めないのが問題なのですが……  以前のバージョンと変わっていません。  コートの男が、それにあたる人物なわけです。 >生課題  風系の魔法LV1、開始します。 -------------------------------------------------------------------------------- 天高く人肥ゆる秋? No.5335 投稿日 2002年9月24日(火)23時53分 投稿者 弟切 千隼 今日、関東では久しぶりに秋晴れの日となりました。 さわやかな気候の日々となったのは嬉しいものの、食べ物が美味しい季節になったのは、弟切にとってはやばいです。それでなくとも食い意地が張っているので、過度に肥えてしまいそうです(^^;  今回はレスのみです。 光来さんへ > 「通常の魂」は澄んだ色をしていて、「穢れた魂」はどす黒く濁った色をしているという設定は、感覚的にわかりやすくてとてもいいと思います。 で、感覚的にいいますと、「罪が重いほど穢れが強くなり、したがって魂の色もどんどん濁った色になる」というのはとても納得できるのですが、それではいけないのでしょうか? これは私の感覚のほうがおかしいのかしら? 光来さんは、この設定に対して「罪」という言葉を使うことが正しくないかも知れないとおっしゃっていますね。この部分に関しては、それこそ作者が決めるしかない部分ですから、私は口を出せません。 ただ、現在仮に「罪」と呼んでいる「穢れ」の原因となるものには、重みの差はあったほうが自然ではないでしょうか?  現在の光来さんの設定ですと、死んで「穢れ」を持っている魂には、「自分から穢れることを選んだ魂」と、「穢れたものに接触したために、心ならずも穢れてしまった魂」と二種類ありますよね。この二種類の魂の「罪」の重みが同程度というのは、感覚的に納得できません。 譬えていえば、金目当てに自ら進んで強盗を働いた人間と、その強盗に凶器で脅されて心ならずも盗みの手伝いをした人間と、全く同じ罪に問われるようなものです。これって変ですよね? -------------------------------------------------------------------------------- >光来「風の魔法・LV1」 No.5336 投稿日 2002年9月25日(水)21時32分 投稿者 藤極堂 >光来「風の魔法・LV1」 おもしろかった。 視点がしっかりしていたし、妙にこむずかしい専門用語も出てこない。 何よりタカヤのキャラクターがしっかり立っていた。 こういう、よわっちいながらも少しづつ進もうとする意志のあるキャラというのは、多くの読者から好感を持たれるタイプでしょう。 ただし、情景描写が少ない。 季節感が無い。近景だけで遠景が見えない。 それと、少しカメラワークが不自然に感じました。 それから、情報の重複――言葉の重複が多い。 たとえば >>  一面の草原、そこにタカヤは立っていた。 >>  膝くらいまでの長さの草花、風はなく、あたりはしん、と静まりかえっている。 >>  緑一面のなか、黒のシャツとパンツの上に、白のマントというタカヤの格好は目立っていた。 は、こんなふうにもなります。  街道から外れた草原、その中央にタカヤは立っていた。  緑一面のなか、純白のマントを羽織った少年は目立っていた。  膝丈まで茂った新緑の草花が、染めつけられた模様のように彼の着衣にその陰影を刻む。  影はゆれていない。  そして、鳥のさえずりも、虫の音も、いや、風に鳴る葉擦れの音すらもそこには無かった。 ……ゴメン、字数制限があるのだったね。 あと、「TVゲーム的」なモンスターと魔法の存在する世界のはずなのに、話主の使う言葉や概念に「現実の日本の高校生しかしらないはず」が使う言葉や概念が入っているのが不自然です。 具体的には「メートル」ですね。 視点を主人公――ファンタジー世界の住人――寄りにすると決めたのならば、なるべくその世界の住人が知らない概念を使うことはひかえましょう。 また、タカヤがファンタジー世界に召還された高校生という設定ならば、最初にその情報を読者に提示しておきましょう。 -------------------------------------------------------------------------------- 心なき身にもあはれは知られけり鴫立つ沢の秋の夕暮 No.5337 投稿日 2002年9月26日(木)01時06分 投稿者 弟切 千隼 『枕草子』の中で清少納言が「秋は夕暮れ」と推奨しているように、今の季節の夕暮れ時は美しいですね。私は時おりアパートのベランダから夕焼け空を眺めています。 しかし、静岡県で生まれ育った弟切としては、富士山の向こう側から日が昇るのは許せても、富士山の向こう側へと日が沈むのは許せません。これにはどうしても慣れなくて、いまだに異次元空間にいる気がします。 >>「困っている」状態の定義 前々回の書き込みNo.5331で、とりあえず、 「困っている」状態=「やりたいのに、できなくて、行動を停止している」状態 としました。 今回はこれを検証してみます。これでおかしなところがなければ、確かにこれが「困っている」状態であり、誰かが助けてあげてしかるべき状態であるはずです。 そして、助けてあげた人は、冷たい人でもお節介な人でもなく、「配慮や思いやりのある人」ということになるでしょう。 No.5331の書き込みで、私は、「困っている」状態を表す条件として、以下の四つを挙げました。 1.やりたいことがある。 2.しかし、何らかの障害によってそれが実現できない。 3.その障害は、本人の力では解決できない。 4.そのため、本人は何もできずに行動を停止した状態である。 上記のどれかの条件を満たさなければ、「困っている」状態ではありませんから、そういう人に手を貸すのはお節介とか、甘やかしているとかいわれるでしょう。 1の条件が欠けている場合。 そもそもやりたいことがないのですから、これは手の貸しようがありませんね。全然困ってはいない状態です。 2の条件が欠けている場合。 「重い荷物を持って階段を上がろうとしている人」という譬えでいいますと、その人が筋骨たくましい若い男性で、軽々と荷物を持っているならば、余裕で階段を上れるでしょうから誰も助ける必要はありませんね。こういう状態の人に手を貸したら、要らぬお節介となるでしょう。 3の条件が欠けている場合。 「近所だけど初めて行く場所に、子供をお使いに出した」という設定で考えてみましょう。 その子が小学校低学年くらいまでの小さな子供なら、思考力や判断力が未熟なため、迷子という事態を自力で解決できません。こういう子供の帰りが少し遅くなった場合に、「道に迷っているかも知れない」と考えて様子を見に行くのは、「配慮や思いやりがある」態度でしょう。 しかし、その子が中学生以上なら、迷子になったところでいくらでも自力で帰る方法を見つけられるはずです。お使いに出した人は、少しくらい遅くなってもいちいち様子を見に行ったりしないでしょう。 そんな年齢の子供が少し遅くなった程度で様子を探しに出たりしたら、過保護とか甘やかしているといわれますね。(一晩過ぎても帰ってこない、などという場合はもちろん別です)。 4の条件が欠けている場合。 2と同じ「重い荷物を持って階段を上がろうとしている人」の譬えでいえば、その人が階段のすぐ横にエスカレーターがあるのを発見し、それに乗って上がるべく行動しているなら、「困っている」とはいえませんね。 どうやらおかしなところはないようです。 今回の結果を踏まえて、次回には、「配慮と思いやり」について考えます。 -------------------------------------------------------------------------------- 朝の時間の隙間に No.5338 投稿日 2002年9月26日(木)07時39分 投稿者 光来 唯 >弟切さん >「通常の魂」は澄んだ色をしていて、「穢れた魂」はどす黒く濁った色をしているという設定は、感覚的にわかりやすくてとてもいいと思います。  実はそんなにわかりやすいというわけでもなかったりします。  実際は死人できないわけで、それだと澄んでようと、どす黒かろうと変わりはなかったりするもので…… >で、感覚的にいいますと、「罪が重いほど穢れが強くなり、したがって魂の色もどんどん濁った色になる」というのはとても納得できるのですが、それではいけないのでしょうか? >これは私の感覚のほうがおかしいのかしら?  おかしくはないと思います。そう考えるほうが普通――私もそう考えてました――から。  ただ、罪の重み付け、っていうのが私的にできない、ってだけです。  作中ではおおまかな段階付けだけでも問題ないでしょうが実際には、細かく「○○より△△の方が罪が重い」って、考えておかなくてはならないはずです。  その辺、ちょっと気持ち的に拒絶している部分があるんで……。  まぁ、重み付けをすると、複雑化してきそうだな、というのもありますが…… >ただ、現在仮に「罪」と呼んでいる「穢れ」の原因となるものには、重みの差はあったほうが自然ではないでしょうか?   重みというのが適当ではないかもしれませんが、大きさの差はありますよ。  「憎しみ」の程度によって、穢れの強さも違ってくるのです。  漠然と憎しみを持っている、目に入るものすべてに憎悪を抱く、など差はちゃんとあります。  でも、罪の重さの差と比べると、かなり弱い――納得させにくい、と思いますけどね。 >現在の光来さんの設定ですと、死んで「穢れ」を持っている魂には、「自分から穢れることを選んだ魂」と、「穢れたものに接触したために、心ならずも穢れてしまった魂」と二種類ありますよね。この二種類の魂の「罪」の重みが同程度というのは、感覚的に納得できません。  あ、いわれてみれば確かにそうかも。  普通に「穢れる」と言っているときなら問題なかったですけど、「穢れ」=「罪」みたいにした場合、「穢されてしまった」方も、同様の罪を持っていることになりますものね。  何か納得できる理由を考えなければなりません。 ……また、設定が複雑化してきているような気もするので、少し整理してから考えます。 >生課題、  自分では判断しきれていないけど、臨場感そんなに出てないですよね。  特に魔法を使って以降の部分の描写がかなりダメなようなきがしてます。 >藤極堂さん >ただし、情景描写が少ない。 >季節感が無い。近景だけで遠景が見えない。 >それと、少しカメラワークが不自然に感じました。 >それから、情報の重複――言葉の重複が多い。  指摘された問題点、自分で気付いてたのは情景描写の少なさくらいでした。  他の点についてはおかしいかな、とは思ってたんですが、それが何かわかってませんでした。  次は気をつけます。 >あと、「TVゲーム的」なモンスターと魔法の存在する世界のはずなのに、話主の使う言葉や概念に「現実の日本の高校生しかしらないはず」が使う言葉や概念が入っているのが不自然です。 >具体的には「メートル」ですね。 >視点を主人公――ファンタジー世界の住人――寄りにすると決めたのならば、なるべくその世界の住人が知らない概念を使うことはひかえましょう。  「メートル」はまずかったです。人によっては、これ見て読むのをやめる人もいるかもしれません。  まったく気がつかなかった自分が情けないです。  使うはずのないものを使ってしまった点については、私の意識が足りなかったとしかいいようがありません。   >また、タカヤがファンタジー世界に召還された高校生という設定ならば、最初にその情報を読者に提示しておきましょう。  それとは違う設定ですが、最初に情報の提示はしてました。  でも枚数制限のある1シーンを書くにあたって、余計な設定は書くべきではないと思ったので削りました。    ただ、足りない部分もかなりあると思うんですが、逆にもっと削れるだろうとも思ってます。  枚数制限1〜3枚程度ということは、それだけあれば充分臨場感のあるものが書けるのだと思います。  たぶん、今の私のは、まだ書かなくてもいい部分があるのではないかと考えてます。 -------------------------------------------------------------------------------- 実りの秋 No.5339 投稿日 2002年9月26日(木)21時27分 投稿者 弟切 千隼 我が家の周りにはマテバシイの木がたくさん植えられていて、秋になるとおびただしい量の実が道路に散乱します。マテバシイの実というのはいわゆる「どんぐり」でして、道路に落ちる時にかたことと良い音がします。この音を聞くと、弟切は「秋が来たなあ」と感じます。 「人間的に成熟した人」=「配慮や思いやりがある人」の定義を出したのがだいぶ以前のことになってしまいました。ここでもう一度、「配慮や思いやりがある人」とはどういう人なのかをまとめて書いておきます。 「誰かが困っている状態を察して、無償にて助けてあげる人」 困っていない人に対しては助けてあげるも何もありませんから、「困っている」要素は必須ですね。 「察して」というのは、相手が言い出さなくても相手の状況に気が付くだけの洞察力を示します。このような洞察力は、「配慮」のうちに入るでしょう。 また、助けてあげたことに対価を要求するのであれば、それは自分の利益を追求する心から出た行為ですから、本当に相手を助けたとはいえませんね。 私の知る限り、全世界的に人類は「困っている人を助けるのは良いことだ」という倫理観を持っています。世界的にそうだということは、これが人類に深く根付いている概念だということですね。 「人間的に成熟した人」というのには様々な定義があり得ます。中に、「世間に根付いている倫理観や行動規範を体得している人」という定義もあるでしょう。人類に深く根付いた「困っている人を助けるのは良いことだ」という倫理にのっとった行為をする人は、全世界的に「人間的に成熟している」とみなされる人ですよね。 このような普遍的な定義を使えば、よほど変わった社会を舞台に選ぶのでない限り、小説の中で「人間的に成熟した人」を描写して、読者さまに納得していただくことができるでしょう。 ということで、次回以降、具体的な例も交えながら、「人間的に未熟な人が、どうしたら成熟した人になったといえるのか」を考察します。 以下、レスです。 光来さんへ > >>ただ、罪の重み付け、っていうのが私的にできない、ってだけです。  (中略) >>その辺、ちょっと気持ち的に拒絶している部分があるんで……。 ここの部分、光来さんにとってとても重要だと思います。 こういうふうに引っかかるところというのは、その人にとってこだわりがあるところで、こだわりが強いがゆえに処理しにくく、苦手な部分なのではないでしょうか。 でも、こういう部分をちゃんと考えて克服すれば、それはきっと光来さんにしか出せない「味」になる部分ではないかと考えます。 今回の話に使うかどうかは別として、「なぜ『罪』を重みづけすることに抵抗があるのか」を、一度とことん考えておくとよいのではないでしょうか。 -------------------------------------------------------------------------------- 光来 唯さんへ No.5340 投稿日 2002年9月27日(金)23時52分 投稿者 藤極堂 ん〜とね。 気をつけますって言ってるけど、具体的にどんな風にして気をつけるのか対策方法を書いてくれた方がうれしいな、私は。 それから、どうしてこういうことになるのか自分で理解していないとまた同じ失敗をすると思うので、まあ、妄想も入っていると思うけど少し具体的な対策案。 カメラワークがガチャガチャしているのは 遠景→近景→人物の位置→人物の服装→人物の表情or動き というセオリーを理解していないからだと思います。 登場人物がどこにいるのか描くのに、逆に 一アイテム→アイテムを所持している人物の手→人物の表情or動き→人物の服装→人物の位置→近景(室内の様子)→遠景(建物の外) という写し方もあります。 いろんな映画のオープニングなんかを見て、どんな風にカメラが動いているのか分析して見るといいよ。 それから、タカヤがファンタジー世界の住人なのか現実の高校生なのか読者が判断できない。 これは、「舞台と名前がどちらにもあっても不思議ではないもの」だからという要素も強い。 なんでこういうことになるのかというと、多分「失敗したくないから」or「世界を描くための知識と語彙」が無いからだと思います。 自分が知っている知識で自信を持って使えるものしか使わない。 だから「草原」「タカヤ」「シャツ」「パンツ」「メートル」を使ってしまうのだと思います。 何の説明もなく「草原」と出したら大抵の読者は「普通のその辺の河原にある草原」を思い浮かべます。 何の説明もなく「シャツ」と出したら大抵の読者は「デパートで買えるシャツ」を思い浮かべます。 だから、最初の最初にその草原が「普通の草原」ではないことを読者に気づかせてあげないといけない。 だけど、そのために必要な装飾方法を知らない。 シャツに似ているけど縫製やデザインが今のシャツとまったく違う、腰の辺りでベルトを締める膝上までのワンピースを短衣(チュニック)と書く手法があることを知らない。 「タカヤの前方、二十メートルほどのところ」と、書くかわりに「タカヤは五十歩ほど先に視線を移す」と書く手法があることを知らない。 何も知らない状態で、頭の中の映像を文章化しようとするから無理が出てくる。 しかも「失敗してはいけない」と自分に言い聞かせているから、無意識に新しい言葉を使うことを厭うようになる。 失敗したくないから、「タカヤ」という自分で意味のわかる、安心できる名前を選んでしまう。 そして安心したついでに「これは変じゃ無いはずだ」と思い込んでしまうのだと思います。 語彙と手法を増やすてっとり早い方法は、「その手のファンタジー関連の本を読む」ってゆーかそういう魔法を使っている場面だけ十ヶ所くらい抜き書きしてみるといいと思います。 ポイントはまったく違う作者の物を選ぶこと。 一人の作者の著作だけマネしていると、その作者だけが使っている造語と専門用語の区別がつかなくなるし「○○のパクリだ!」とバレやすくなります。 いや、バレなきゃいいってもんじゃないとも思うが……みんなが使っているのならその作者が許してくれている可能性は高いよね? (ビボルダーは無断使用したら訴えられる場合がある、と聞いたことがあるけど本当だろうか? 名前だけならOK?) そいでもって、レンタルビデオでそういう剣と魔法の映画(実写の方がオススメ)を借りてきて気に入った場面を文章化してみる。 これは、お絵かき練習のアレンジ方法で私は実際には行ったことはありません。 でも、たぶん資料も何も見ない状態でぐるぐる「自分が悪い」と思っているよりずっと身になることだと思うよ。 改訂版(てゆーかなんでみんな、自分の課題を書き直ししたくならないのだろうか?)  街道から外れた草原、その中央にターヤは立っていた。  一面の緑の中で、純白のマントを羽織った少年は目立っている。  膝丈まで茂った新緑の草花の影が、染めつけられた模様のように彼の着ている法衣(ローブ)の裾を飾っていた。  影はゆれていない。  そして、鳥のさえずりも、いや、風に鳴る葉擦れの音すらもそこには無かった。 ちなみにローブっていうのはこんなん(Excite エキサイト : 翻訳版) -------------------------------------------------------------------------------- はせがわみやび さんへ No.5341 投稿日 2002年9月28日(土)00時23分 投稿者 藤極堂 あれ? カレーにしたのは戦略的撤退で、いずれケーキにもどすのではなかったけ? ま、いいか。 投稿規定の「あらすじ」のサンプルにしたいので 「カレーなる挑戦」 「下り階段をのぼれ」 を転載してもいいでしょうか? あ、あと新木さんが交流掲示板に書いていた「尻切れで終わっている悪いあらすじ例」と「ちゃんと終わっているシリーズ物のあらすじ例」も。 ちゃんと元の文章が書かれていた場所と、著作者名は書いておきます。 いろいろネット検索しましたが、「ネタバレしているあらすじ」を記載しているオフィシャルサイトを見つけることができませんでした。 ……やっぱり本案権がらみなのかなあ。 こんな状態では、初心者さんが「あらすじ」とはネタバレしていない結末をにごしたものと誤解してもしかたがない気がしますね。 検索のコツや、そのサイトが信頼できるかどうかがわからないからこそ初心者さん。 そう私は思いますので「ちゃんと下調べしていないひとが悪い」とは言いたくないです。 ああ、でもまだ純さんにOKもらっていないのでボツになる可能性も大きいですね。 htmlのお勉強をするのでしばらく感想かきこみをひかえます。にゃ。 -------------------------------------------------------------------------------- むらさめの露もまだひぬ真木の葉に霧立ちのぼる秋の夕暮れ No.5342 投稿日 2002年9月28日(土)01時07分 投稿者 弟切 千隼 本州はどうやら秋の長雨に入ったようです。今日の関東地方は朝から雨が降り始めて、肌寒い一日でした。 前回の書き込みNo.5339で、私は「人間的に成熟した人」=「配慮や思いやりがある人」を、以下のように定義しました。 「誰かが困っている状態を察して、無償にて助けてあげる人」 ならば、「人間的に未熟な人」は、上記のことができない人を指すことになりますね。 できないというなら、なぜ、どういうふうにできないのでしょう?  どういうふうにできないのかを大まかに分けると、以下の二つになると思います。 1.誰かが困っている状況を察することができない。 2.無償にて助けてあげることができない。 どちらも、こうなる原因には複数の理由が考えられます。ざっと思い浮かんだ理由を挙げてみます。 1の場合。 (1)「困っている」という状況を理解できない。 (2)他人に対して無関心なため、誰かが困っていることに気づかない。 (3)他人に対して関心はあるものの、鈍感あるいは無知のために、誰かが困っていることに気づかない。 2の場合。 (1)計算高いので、無償で他人を助けるなどとは考えもしない。 (2)助けてあげたいと思っているのに、力が足りなくて助けられない。 (3)他人に対して無関心か、あるいは悪意を持っているために、助けようとしない。 理由は、上記以外にもあるかも知れません。それは気づいた時点でまた挙げてゆきます。とりあえず思い浮かんだ理由だけでも列挙してみました。 最初に上記のような性質を持っていた人が、その欠点を克服すれば、「誰かが困っている状態を察して、無償にて助けてあげる人」=「人間的に成熟した人」になれますね。 この場合、どの欠点を克服するのが最も劇的で面白く見えるかを考えて選ぶべきですね。難易度も多少考えなければなりません。弟切に筆力がないことは証明済み−現在アマチュアであることが立派な証明です(;_;)−なので、いきなり難易度が高いものに挑戦するのは無謀でしょう。 選ぶに際しては、具体的なエピソードを思い浮かべてシミュレーションしてみるのがよさそうです。次回以降、そのシミュレーションをしてみます。 -------------------------------------------------------------------------------- >#5339、5442(弟切さん) No.5343 投稿日 2002年9月28日(土)02時12分 投稿者 とんびの羽根 >>前回の書き込みNo.5339で、私は「人間的に成熟した人」=「配慮や思いやりがある人」を、以下のように定義しました。 >>「誰かが困っている状態を察して、無償にて助けてあげる人」  (あえて)ビジネスライクにみると、チーム全体がうまくいっていないときに、ボトルネックになっている人物を見つけ出し、ボトルネックを起こしている原因を取り除き、全体がスムーズに進むように関係者と工程を調整できる人で、関係者全員に対して自分自身の適切な感情の制御ができる人、ですね。  傷ついている人には優しくするだけでなく、サボタージュしたりぼんやりしてる人に対しては厳しく注意を喚起したりすることも必要になる。  やさしいだけの人でも困難だし、厳しいだけの人でもこじれてしまいます。  (そのうえで)ボトルネックになってない人の困っている状態を察することができるようになると、ビジネスライクを超えて、人間的に成熟した人になるように思います。  最近電撃hpフリーBBSが荒れていたこともあって、「配慮」についてちょっと考えさせられました。 -------------------------------------------------------------------------------- 新DDHの想像図が…… No.5344 投稿日 2002年9月28日(土)02時50分 投稿者 唯野教授  今月号の「世界の艦船」を見たら、いつの間にか全通甲板になってました。というか、スキージャンプの無いインヴィンシブルにしか見えないんですけど。矢張りこの先、F-35あたりを導入し軽空母化するということであろうか(苦笑)。 >弟切さん >(2)助けてあげたいと思っているのに、力が足りなくて助けられない。  これって配慮や思いやりの足らない人ですか? 能力が無くて助けられない人は、配慮に欠けているのでしょうか? >光来さん >罪の重さ  弟切さんと違うことを言って混乱させるかもしれませんが……。「光来さんが」罪の重み付けをするのではなくて、「作品世界が」罪の重み付けをするのだと思うのですが。  つまり光来さんが罪の軽重をつけることに疑問を持っているかどうかはまるで関係なく、ただ作品の要求にしたがって罪の等級をつけるべきだと思うのです。  たとえば、私は個人的信条として無神論者ですが、作品内では平気で神様を出します。  う〜む、伝わってるかな? なんうまく説明できない。 >生課題  それでは火の魔法でスライムを倒してみます。 -------------------------------------------------------------------------------- リライトしてみました。 No.5345 投稿日 2002年9月28日(土)20時24分 投稿者 紫ゆきや >生課題「治療魔法Lv1」  指摘ありがとうございます。  リライトしてみました。  本来なら、ここに開始時間を書くべきところなのですが、指摘を元にメモ感覚で手を入れているうちに、ほとんど書いてしまいました。もうしわけないです。  細かい休み時間にちょこちょこ書いたり、資料を見ていましたので、合計では、かなり時間がかかっていると思います。 >藤極堂さん(5329) >> 初期状態を提示していないと「治る」様を描写することはできません。  これは、書く前から悩んでいたのですが。あまりグロくしたくないなと……。  しかし、「グロくしない」のと、「グロくできない」のは、違いますね。心得違いをしておりました。  今回は、とくにその辺は意識せずに書きました。  気を付けたのは、《治っていく様子を、想像するだけの情報を入れること》です。 >> といっても、今回の治癒魔法はレベル1だから、レベル1用の怪我って「薬草」で治る程度。 >> つまり藪をつっきたときにできたかすり傷程度の方がよかったのじゃないのかな?  自分の「治癒魔法Lv1」が、D&DというTTRPGのキュアライトワンズ(低Lvの戦士が瀕死の状態でも全回復できる魔法)をイメージしていたことに気づきました。  数値的な大小ではなく、回復する負傷の度合いからイメージするべきでした。  今回のはLv2くらいかもしれません。 >> 描く所が違うですにゃ。 >> 呪文の詠唱シーンの方に力がいっているですにゃー。  気づいていませんでした。  もうしわけないです。 === >> 炎を従えたまま、アストールの右手が皮膚の裂け目の上をなぞる。 >> 青からオレンジに色を変えた炎は、徐々にその明るさと大きさを減じていく。 >> 同調するように、マイネの左肩に刻まれた牙の噛み跡と内出血による腫れが小さくなる。 >> 炎が消えたとき現れたのは、少し赤みの差した健常な少女の皮膚と、乾ききって粉になった血のりの残骸だった。 === >> 映像として想像できるように、具体的な事実を積み上げてください。  「具体的に書く」ということについて、参考になりました。  ありがとうございます。  今回は、長いこと妄想した果てに書いてみました。  お時間ありましたら、読んでやってください。 >新木さん(5330) >> 「青白い炎のようなもの」のイメージについて、作者のなかで固まりきっていない。  指摘されて気づきました。  自分なりに考えていたつもりでしたが、まるで足らなかったようです。 >> 肌の裂け目がふさがるって、これ、単なる概念説明だろう。  概念説明と描写の区別がついていませんでした。  「描写とは、別の絵を想像しようが無いほどに具体的でなくてはダメ」と解釈して、リライトしてみました。 >> 逃げるな。描け。これはそのための練習だろうが。  すみません。  敵前逃亡してました。  今回は逃げずに書いたつもりです(よぶんなトコも多いですが)。 >> 「インサイド・ヒューマンボディ」  ありがとうございます。  さっそく注文入れました。まだ在庫あるそうで良かったです。 >> 色々な手術を記録したビデオも届く(怖くて見れないようなものばかり)。  私、スプラッター系のホラー苦手なんですよね……うはー。 >みやびさん >カレーなる挑戦。  チケットからグッズに変わったのは良い感じに思いました。  自分には、そのほうが分かりやすかったです。  (単に私の好みの問題だと思いますが)最後の和菓子のくだりは、やっぱり美春がかわいそう過ぎる気がしました。 >あらすじ《6》  修正中です。 -------------------------------------------------------------------------------- 訂正 No.5346 投稿日 2002年9月28日(土)22時57分 投稿者 藤極堂 ネット検索して確かめて見ましたところ、短衣(チュニック)はあんまり使われていない言葉のようです。 ていうか、本来の英語の意味では「くるぶしまである長さのものまで含めた、服の総称」のようです。 (情報もと:http://www.teardrop.to/zero_nikki/200104/01.htm) 「冒険者用の上着と鹿皮のズボン」の方がよかったか。 ライトノベルで使ってもいいファンタジー専門用語は、ユーザー数の多い「TVゲーム」で既に認知されているものに限った方がいいみたいですね。 つまり、ローブはOKでチュニックはNG。 ■[robe]のEXCEED英和辞典からの検索結果  robe     n. 長くてゆったりした外着; (pl.) 衣服; 礼服, 法服; 長いベビー服; [[米]] 化粧着; =bathrobe; [[米]] ひざ掛け.  the (long) robe  法服; 法曹界.  − v. (法服を)着る[せる]; 装う.  robe decollete    ローブデコルテ ((婦人夜会服)).  Googleでの検索結果。 「ローブ」の検索結果63,000 「長衣 ローブ」の検索結果376 「法衣 ローブ」の検索結果2,340 「チュニック」の検索結果5,470 「チュニック 短衣」の検索結果60 >紫ゆきや「治療魔法(Lv1)」 リライト1 以前より格段に良くなっていますよ。 TRPG経験者のようですので、私なんかよりはファンタジー世界に対する知識は深いと思います。 (ああ、いいなあ……地方の女性が気軽にTRPGに参加することなんて夢のまた夢ですからね。てゆーか市販のTRPG入門書に「勘違い男につきまとわれた」なんて記述が載る現状では、都会のTRPG女性人口も減る一方ですね。はあ。私もこんなTRPGを楽しんでみたいです) ただ、まだ傷口の形までは見えませんですね。 >> 水袋(動物の皮を重ねた袋。長靴くらいの大きさがある)を取り出し ここは「水筒として使っている革袋を取り出し」とかいうふうにすると、使用目的と同時に大体の大きさが読者に伝わります。 読者が知っている、似てる物を比較対象として出すといいということですね。 -------------------------------------------------------------------------------- 気分はハリー・ポッター? No.5347 投稿日 2002年9月29日(日)01時16分 投稿者 弟切 千隼 今日、出先で何羽かのフクロウに会ってきました。日本の野山に生息するフクロウではなく、ペット用に飼育されている外国産のフクロウです。よく人馴れしていて、触らせてもらえました(^o^)V 羽毛がとても柔らかくて気持ち良く、幸せでした。 以下、レスです。 唯野さんが指摘されたとおり、 >>(2)助けてあげたいと思っているのに、力が足りなくて助けられない。 というのは、配慮や思いやりがないというのとは違いますね(^^; ただ、実際にはそうではないのに、傍からは配慮や思いやりがないように見えてしまう、という場面を書きたいのなら、これは使えますね。 例えば、重い荷物を持って階段を上ろうとしているお年寄りがいる場合、そのすぐそばに若くて元気そうな男性がいるのに、その人がまったくお年寄りを助けようとしなかったら、その人は「配慮や思いやりがない人」と見えるでしょう。 しかし、一見元気そうに見えるものの、実はその男性は心臓が悪くて、医者に激しい運動を一切止められている身だったとしたら、「配慮や思いやりがない」のではありませんね。 ここで、ふと考えました。 明らかに自分の力が足りなくて、助けられないとわかっているのに、誰かを助けようと手を差し伸べた場合、それは「配慮や思いやりがある」行為といえるでしょうか? 上記の例で考察してみましょう。 心臓が悪い人が、それをおして重い荷物を運ぶのを手伝い、そのために発作を起こして倒れたとします。すると、手伝ってもらった人をはじめ、周囲の人に迷惑をかけてしまいますね。 おそらく誰かが救急車を呼んでくれるでしょうし、場所によっては通行障害を起こします。倒れた場所が駅やバス停ならば、列車やバスといった公共交通機関の運行を乱してしまうかも知れません。 これは、どう考えても「配慮や思いやりがある行為」とはいえませんね。 ということは、「配慮」の中には「自分の能力を正確に見積もれる判断力」も入るのでしょう。 上記の例でいえば、心臓の悪い人は、重い荷物を持って困っている人がいても、荷物を運ぶのを手伝わないほうが「配慮や思いやりがある」行為ということになりますね。 -------------------------------------------------------------------------------- とりあえずレスを No.5348 投稿日 2002年9月29日(日)14時19分 投稿者 光来 唯 >弟切さん >「なぜ『罪』を重みづけすることに抵抗があるのか」  その人の未来を奪ってしまう「殺人」と、その人の人生に負の傷を与えてしまう「強姦」と……快楽を求めて人を殺すのと快楽を求めて犬猫を殺すの……など、どちらのほうがより重い罪となるかと問われて、答えを出すことはできません。  ある境を越えてしまった罪というのは、「等しく重いもの」であると思うんです。  ですからそこに重み付け=順番のようなものをつけることは、自分的に納得できないものがあるんです(まぁ、人の死を話に使っている人間の言葉じゃないですどね)。  それに、重み付けをするということは「○○なんだから、まだマシなほうだろう」みたいな言い方もできることになるわけですから。   >藤極堂さん >気をつけますって言ってるけど、具体的にどんな風にして気をつけるのか対策方法を書いてくれた方がうれしいな、私は。  うう、ちょっと耳が痛かったり。  気をつけます、なんてのはその場しのぎの言葉のようなものですからね。  指摘されたことを理解できているかどうかは、リライトで示したいと思います。 >唯野さん > 弟切さんと違うことを言って混乱させるかもしれませんが……。「光来さんが」罪の重み付けをするのではなくて、「作品世界が」罪の重み付けをするのだと思うのですが。 > つまり光来さんが罪の軽重をつけることに疑問を持っているかどうかはまるで関係なく、ただ作品の要求にしたがって罪の等級をつけるべきだと思うのです。 > たとえば、私は個人的信条として無神論者ですが、作品内では平気で神様を出します。 > う〜む、伝わってるかな? なんうまく説明できない。  この場合、無心論者というよりは、神様が出てくるだけで読みたくなくなるって方が近いです。  でも、唯野さんの言いたいことはわかります。  で、実際のところですが、もともとこの「罪」の部分、世界観的には重さとかそういうのは必要とされてませんでした。  死神にとって、罪が重かろうが軽かろうが、結果的に穢れてしまったものは浄化するだけですから。彼らにとっては、単純に穢れているか穢れていないかだけです。  むしろ、重さによって、違いをつけるかどうかというのは、「必要ではないか」私が持ち出してきたものなんです。  当初、魂が穢れるほどの「罪」はどれだけの哀しみと憎しみを生み出したか、にかかっていると考えてましたのですから。    だから、私自身嫌というのもありますが、世界的にもなくてもよいものではないかと思います。 (罪の重さの違いをつけたほうが、わかりやすくはなるんですけどね) -------------------------------------------------------------------------------- 罪と罰 穢れと祓い <光来さん No.5349 投稿日 2002年9月29日(日)17時01分 投稿者 とんびの羽根  穢れがあるから祓うのが仕事と考えれば非常にシンプルなのではないでしょうか。  罪と罰はセットになるけど、罪と穢れとは直接関係が無いように思うんですけどね。  穢れは罪など無くても時間経過だけで発生します。  罪を犯しても、犯罪に巻き込まれても穢れは発生します。  罪の度合いと穢れの度合いに、どう見ても相関関係が無いように思うのです。  罪に対しては、人間の法律による刑罰と、神による神罰があればよいわけで、死神の出番ではないのでは?  もし死神が罰を下すとすると、刑罰のまえに罪の審判が必要になるわけで、審判は刑罰を下すものとは別に必要になってしまいます。  というわけで、「罪」を死神の管轄からはずすべきだと思います。  すると、穢れの度合いをつける必要が代わりにでてきますが、どうでしょうか>光来さん -------------------------------------------------------------------------------- 生課題について。 No.5350 投稿日 2002年9月29日(日)20時55分 投稿者 魚住雅則 かなり時間が立ってしまって恐縮ですが、生課題に関してのレスです。 今回は指摘していただいた問題点をまとめます。 と、その前に。 最近の感想掲示板の方でのやりとり(描写関連)を踏まえると、 今回の描写不足や問題点には共通する原因があるように思えました。 で、大きなものは以下の三つだったのではないかと。 1・シーンごとの具体的なイメージがない 2・登場させた人や物が読者の目にどう映るか全く考えていない 3・自分では書いたつもりになっているが、実際には何も書けていない 以下、問題点とその主な原因について。 >義姉が家にやってきた生課題 >カナちゃん(親友)が登場する意味がない、むしろ余計。  >原因(2) はい。指摘をいただいてから読み直して、本当にその通りだと思いました。 葉子の本性をあまりキツイものにしたくなかったので、無理矢理に「葉子にデマを吹き込んだ友達(葉子は騙されているだけ)」という要素を入れました。結果、色々なものが混ざって訳の分からないものになってしまいました。 >葉子の性格について。何が表で何が裏かわからない。 >原因(2) これも親友を入れた結果、葉子の印象が、ワケのわかわからないものになっていました。そのこと(読み手が受ける印象)について、全く考えてもいませんでした。 >ヴァイオリンのケースに木刀は入らない。 >原因(3) 自分の中では短く切りつめた特別品の木刀のつもりでした。それを用意してくれたのも(トラブルを面白がっている)カナちゃんで――という設定がありましたが、そのことを本文では一言たりとも書いていません。書いてるつもりになっていました。 >結がない。事態に収拾がついていない。 >原因(やや1) 単純に起承転結がわかっていない――だから実践できなかった。 というのが最たる原因ですが、自分の書いた話を具体的にイメージできていれば、少なくとも「何かおかしい?」くらいは気づけたのではないかと。 そして、自分の生課題を一行コンセプトにしてみると、 「義理の姉との同居に戸惑う少年が義姉の裏の顔に戸惑う話」 見事に意味不明でした。結がないですね。義姉に翻弄されて、で、どうなるんだ。 >同窓会の生課題 >最初の一行にある「異変」というほどのことが起きていない >原因(2) 「人だかりが出来ている」ことが異変のつもりでしたが、別に異変というほどのことじゃないですね。「異変」という言葉から受けるイメージを少なく見積もりすぎていました。 >普通、小学校と中学校の校区は一緒なのではないか >原因(3) 中学校を別にするために「卒業生は結構な割合で私立の中学に進学した」というののを考えていましたが、これも本文には全く書かれていません。書いたつもりで安心していました。 ・高校生の同窓会に見えない(題名に書いてあるから大丈夫だと思っていたのだろう) >原因(2) 頭の中では「高校生の同窓会」という前提で書いていたので、一言でも記述があれば十分だろうという考えでした。題名にも書いてあるのだから、とも思っていました。 >会場がライブハウスである意味が薄い、また話の舞台として狭すぎる >原因(2) 確かにライブハウスである必要はないですね。高校生の同窓会ならライブハウスかなという安直な思いつきでした。 会場の広さについてですが、一般的に100〜200人程度の収容人数が普通だと思っていました。しかしそれが一般的かどうかは考えていませんでした。 >女子のリアクションがない >原因(1、2、3) 原因1について(イメージ不足)。 クラスの女子としてはまあいい気分ではないだろうから、ヒソヒソ陰口を叩いているだろうな、ぐらいにしか考えていませんでした。 原因2について(読者が感じる印象を考えていない)。 それについての描写がないと、そもそも女子がいないように見えますね。全く考えていませんでした。 原因3について(書いたつもりになっていた)。 陰口やヒソヒソ話など、一行くらいは女子についても書いているつもりでしたが、そのような文は全くありませんでした。もちろんたった一行くらい陰口を叩いたところで描写でも何でもないのですが。 今後の方針として、まずは 「1・シーンごとの具体的なイメージがない」 を改善するために、細部までのイメージ作りを徹底します。 残り二つの問題も、この欠点が大きく響いているようなので。 -------------------------------------------------------------------------------- なだそうそう。 No.5351 投稿日 2002年9月29日(日)21時37分 投稿者 魚住雅則 >光来さん >穢れ 穢れの原因が何であるか、まだ決定していないようですが、気になる所があったので少し。 >もう少し、わかりやすく、それでいて重犯罪者以外でも穢れる可能性がある言い方とすれば…… >「この世界(人間世界)への強い憎しみ」です。それが穢れの原因です。 憎しみを持たない重犯罪者もいっぱいいると思うのですが。 たとえば保険金殺人(純粋にお金のため)とか。善悪の判断力がない殺人者(人を殺すことに罪悪感を抱かない)とか。 それらの魂が穢れていないっていうのは、もの凄く違和感があります。 >生課題 風の魔法 LV1 せっかくタカヤがマントを羽織っているのに、風ではためく様子も、風圧で軽く舞い上がる描写もないのが勿体ないように思えました。 -------------------------------------------------------------------------------- 扇風機をしまいました No.5352 投稿日 2002年9月29日(日)21時54分 投稿者 巻島翔史  あらすじはまだなのですが、少しレス。 >>やはり基本となるヒロイン像は、主人公に対して好意を向ける女の子――っていうものです。  一般的な定義として、主人公とヒロインの関係というのは、必ずしも恋愛関係が成立する関係ではないと考えていましたが……ああそうか、初めに幼なじみとの恋愛関係の引きを出したんだから、そういうふうにならないとダメなのか。 象徴王制とクーデター>  ううん、考えると無理あるよなぁ。実権の欲しい軍部が実権のないとこを襲う――あげく殺しまでやるとは考えられない。脅して従わせる程度だ。  ではこれから、冷却系魔法生課題にトライします。 -------------------------------------------------------------------------------- 金木犀の香り No.5353 投稿日 2002年9月29日(日)22時24分 投稿者 弟切 千隼 が今を盛りと漂っています。朝、窓を開けると空気の中に甘やかな芳香が溶け込んでいるのがわかります。日本の秋の香りですね。 「人間的に未熟」=「配慮や思いやりがない」原因として、ここまでに判明したものをまとめてみました。 1.「困っている」という状況を理解できない。 2.他人に対して無関心なため、誰かが困っていることに気づかない。 3.他人に対して関心はあるものの、鈍感あるいは無知のために、誰かが困っていることに気づかない。 4.計算高いので、無償で他人を助けるなどとは考えもしない。 5.自分の能力が足りないために助けられないことに気づかず、手を出してしまって、結果として助けられない。 6.他人に対して無関心か、あるいは悪意を持っているために、助けようとしない。 上記以外に、「誰かが困っている状態を察して、無償にて助けてあげる」ことができない原因として、 7.内気なために、他人に声をかけることができず、助けることができない。 というのを思いつきました。 ちなみに、「内気」を『大辞林』で引くと、以下のように載っています。 うち-き [0] 【内気】 (名・形動)[文]ナリ おとなしく,遠慮深い性質。人前ではきはきしない,気の弱い性質。また,そのさま。「―な人」 一般的に、「内気」というのは、悪とまではいわずともどちらかといえば負の性質と見られますね。この価値観は文化圏により異なり、欧米文化圏では、日本で考えられているよりも「内気」は負の要素が強いものとされているようです。 しかし、どこの文化圏でも、必要なことがあっても他人に声がかけられないほどに内気な人は、「人間的に成熟している」とはみなされないでしょう。 光来さんへ > 最近、光来さんの書き込みに誤字脱字が多いように感じます。投稿する前に、二、三回は読み返したほうがいいと思います。 例: No.5338の書き込みより。 >>実際は死人できないわけで、それだと澄んでようと、どす黒かろうと変わりはなかったりするもので…… この文は、最初、本当にまったく意味がわかりませんでした。 「死人」は「視認」の変換ミスですね。 No.5348の書き込みより。 >>この場合、無心論者というよりは、 これは、「無神論者」の変換ミスですよね?  「無心論者」といいますと、「無神論者」とは全然質の違う主張を持った人ということになってしまいます。 私もここのところ二回くらいこっそり誤字を出してしまったので、あまり他人のことは言えませんが……お互いにより良いもの書きになるために気をつけましょう(^^; -------------------------------------------------------------------------------- 今日で九月も終わり No.5354 投稿日 2002年9月30日(月)21時38分 投稿者 弟切 千隼 月日が経つ速さに愕然としている弟切です。今年も残り三ヶ月しかありませんね。 >>「誰かが困っている状態を察して、無償にて助けてあげる」ことができない原因 前回の書き込みNo.5353に続いて、新たに以下の原因を考えつきました。 8.他人を助けることによって何らかの不利益をこうむる(と思い込んでいる)ために、助けようとしない。 例えば、無実の罪で追われている人に「かくまってくれ」と頼まれた場合、当局にことが発覚すると、かくまった人も罰せられることが予想されますよね。たとえ追われている人が本当に無実だったとしても、その人が属している国が独裁国家で、公平な裁判など望むべくもないとしたら、かくまわれた人とともにかくまった人も容赦なく死刑にされてしまう可能性があります。 このような場合は、実際に著しい不利益をこうむりますから、追われて困っている人を助けようという人は少ないでしょう。 このような状況でも他人を助けるという描写をすれば、助けた人は「極めて配慮や思いやりに富んだ人」であることを表わすことができます。 受ける不利益が上記の例ほど大きくない場合には、普通に「配慮や思いやりのある人」ならば、他人を助ける可能性が大でしょう。 「他人を助けると不利益をこうむる」というのが単なる思い込みに過ぎない場合は、その思い込みを打破するエピソードがあれば、そのように思い込んでいた人が他人を助ける場面を描いてもおかしくありませんね。 逆にいえば、思い込みを打破するエピソードがないのに、そのように思い込んでいる人にいきなり人助けをさせるのはおかしいですね。 -------------------------------------------------------------------------------- あれこれ No.5355 投稿日 2002年9月30日(月)23時55分 投稿者 光来 唯  最近、一日中眠くて食欲もイマイチない……季節の変わり目って、やっぱり調子悪くなるな(夏になったときも言ってた気がするな) >「罪」に関して  なんかわけわからなくなってきたんで、一度最初から見なおしてみました。  どこからおかしくなってきたのだろうと、思ってたら……「魂が穢れるのは「罪」によるものですが、普通に考えた場合、罪のない人間なんていません。だとすれば、世界は穢れた魂ばかりということになります。(No5334)」  ここからでした。  実は穢れる原因に「罪」と持ってきたのはここが最初でした。  で、以前書かれた設定は「強烈な未練を持っていたり、恨みを持っていたりすると魂は「穢れ」てしまう。」でした。  ただ、これだと「加害者」よりは、どちらかといえば「被害者」にあたる魂が穢れてしまう原因といえるものでした。    それが、あらすじの修正を繰り返していくうちに、設定の方も微妙に変わることになって……  魂が自ら穢れる者は基本的に、なにか犯罪的なことをした者、そして汚される者はその被害者にあたる人達ということで「罪」という言葉を出してしまったのです。  ただ、それが混乱の原因になってしまったわけでして、実際に「罪」という言葉をうまく使おうと、なんだかんだ無理に考えていったので、 >憎しみを持たない重犯罪者もいっぱいいると思うのですが。 >たとえば保険金殺人(純粋にお金のため)とか。善悪の判断力がない殺人者(人を殺すことに罪悪感を抱かない)とか。  こんな風な自分自身でいつも考えているはずの部分を見逃すようなミスをしてしまいました。言われるまで気付かなかったし……(汗  なので、ここで一度、「罪」という概念は捨てます。  実際、とんびの羽さんの指摘にある通り、「罪と罰」「穢れと祓い」であって、「罪」と「穢れ」は関連していませんでしたから。   >穢れがあるから祓うのが仕事と考えれば非常にシンプルなのではないでしょうか。    話のなかでは、そうしようかと思います。  はっきりと穢れる原因というのを出さず、実際に穢れた者から、その理由をこんな感じかな、と思ってもらうくらいで。  ただ、被害者にあたる人達が穢れる理由は説明の必要があると思いますし、それに話には出てこないとはいえ、自分なりに「穢れる原因」をちゃんと考えておく必要はあるでしょう。  とりあえずNo5348で言っている「魂が穢れるほどの「罪」はどれだけの哀しみと憎しみを生み出したか」ってのを言い直して(罪という言葉を削り)、  『多くの哀しみと憎しみを生み出すことによって魂は穢れる』  とします。 >穢れの度合いをつける必要が代わりにでてきますが、どうでしょうか  これは、自らに穢れる原因がある者と、穢された者との区別のために必要だろうと、考えていました。  ただ、それ以外で「穢れに度合いをつける必要性」が浮かんでこないのですが(というか、この話の流れでどうして、度合い付けの話になるのかちょっとわからないのですが)、とんびの羽さんは、どういう意図をもってこう言ったのでしょうか? >誤字  うわ。あるだろうとは思ってたけど、こんなひどいのがありましたか……。  ここ数日、ギリギリで書いてるんでまともに見直してなかったです。  どっかで言われることになるだろうな、とは思ってました。  いや、わかってるなら見直しとけよ、って感じですけど。  ちょっと気が緩んでたということもあるんで、気を引き締めなおします。 >生課題  リテイクはとりあえず明日。 >魚住さん >せっかくタカヤがマントを羽織っているのに、風ではためく様子も、風圧で軽く舞い上がる描写もないのが勿体ないように思えました。  これはLV1ということで、こうしています。  LV1の風はマントを押し上げられるほど強いわけではないのです。考えているのでは、LV2でもわずかに揺れるくらい、となっています。 >巻島さん・生課題  指摘じゃないけど、LV1というより、LV0っぽいんですけど……。  なんか実戦じゃ使えないようなこと言ってますし。 -------------------------------------------------------------------------------- #5355 >光来さん No.5356 投稿日 2002年10月1日(火)01時19分 投稿者 とんびの羽根 >>穢れに度合いをつける必要性  よっぽどピュアな存在でない限り、どんな魂でもいくらかは穢れがあるわけで、祓わないといけないとすると、なんらかの基準が必要になります。こいつは祓う、こいつは祓わない、そのはっきりとした違いはなにかというのがわたしの確認したいことです。  たとえばビル管理会社なら、窓の掃除を定期的にしますね。これは例祭のようなものです。  またファーストフード店のトイレのように、1時間以下の単位で、担当を細かく決めて集中的に汚れをチェックするところもあります。これは特別警戒態勢といってよいでしょう。  ところが光来さんの「死神」はチームを組まず、スケジュールにもよらず自由行動しています。そしで特別な穢れだけを対象に、その処理に当たりますね。ということは「死神」は穢れの度合いもしくは決定的なポイントをチェックしているはずなのです。そのポイントを光来さんはどう考えているのかを確認したいということです。  これが最初からターゲットが決められていて、それを処理するだけなら、穢れの度合いとは別の基準があるのかもしれません。暗殺者、ヒットマンという役割で、本人はなぜその仕事をするのか詮索しないという、本来の常識的な死神のイメージに近くなりますね、この場合だと。  確認したいのは、祓うべき穢れと、まだ祓わないでいい穢れの違いは一体なんなのかということです。  例えばすでに心が死にかけていて死臭・腐臭がするとか、自我がなにかに乗っ取られていて色や透明度が違うとか、自己治癒能力、免疫力の喪失で形状が魂の本来あるべき姿と違っているとか、そういういろいろな基準をまとめて「度合い」をどうつけるのかと聞きました。  加害者であろうが、被害者であろうが、一定限度を越えて穢れた魂は、他の魂を汚染する・穢れに巻き込んでしまうので、誰かが祓う必要がある、と思います。  光来さんは「穢れ」の原因と結果を分けようとしていますが、これは原因と取り除く場合と、結果を修復する場合を分けて考えようということですよね。だから穢れの度合いは関係ないという判断が出てくるのだと思います。  でも原因と結果はそんなにクリアに分けられるものなのでしょうか。「人生万事が塞翁が馬」「禍福はあざなえる縄のごとし」などの格言は因果を決定することの難しさを古人が深く認識していたことの現れです。  因果のどちらかによって決定するのではなく穢れそのもののなんらかの度合いによって祓うかどうか決定するんじゃ無いでしょうか。  罪と罰とおなじく、原因と結果もまた、穢れと祓いとは「相関関係」がないと思います。(関係はあってもよいですけど、また無くてもよいですから) -------------------------------------------------------------------------------- なんとなく No.5357 投稿日 2002年10月1日(火)09時54分 投稿者 三枝零一 今から、突発的に「炎の魔法1LV」を書いてみます。 寝起きで脳みそのエンジンをかけるにはちょうどいいでしょう。 では、一時間後に(プロの場合は時間制限ありですか?) -------------------------------------------------------------------------------- 残念 No.5358 投稿日 2002年10月1日(火)10時03分 投稿者 三枝零一 と思ったら、突発的な用事で出かけなければならないようです。 帰ってきてから、再度開始の合図を書き込みます。 -------------------------------------------------------------------------------- というわけで No.5359 投稿日 2002年10月1日(火)10時48分 投稿者 三枝零一 今からはじめます。 生課題「炎の魔法LV1」 制限時間60分で。 -------------------------------------------------------------------------------- 好き勝手 No.5360 投稿日 2002年10月1日(火)13時13分 投稿者 藤極堂 > 炎の魔法Lv1  三枝零一 うん、おもしろかった。 というか久しぶりにまともな文章を読んだ気がする。 いや、買った本とか、雑誌とかは別にして。 (新聞は取るのを止めた) 唯野さんや巻島さんと違って、余分な情報(というか説明文)がない分スッキリとして読みやすい。 主人公の服装(ローブにサンダル)。 今いる場所(地下空洞、おそらくはダンジョン)。 主人公の動作とポーズ。 読者にとって必要な情報が、立てた人差し指を中心として徐々にカメラを引くようにして現れているのがわかる。 あと、触覚と聴覚を織り交ぜて描写しているのが臨場感を与えている。 >> ホールのような広い空間をまっすぐに進んだ闇の向こう、鎌のような二本の顎をぬらりと光らせる、小さな馬ほどに成長した甲虫の姿。 うん、ちゃんと映像が目に浮かぶ。 なんでみんなこういうのを描写しろと言われて 「地下洞窟の奧からアイアン・ビートルがあらわれた!!」 なんていう表現になってしまうのだろう(遠い目)。 んで、工夫しろと言われて 「the second basement(※地下二階の意味)の奧から冥大怖鍬甲蟲があらわた!!!!」 ていうふうになるのだろう(さらに遠い目)。 いや、間違ったり、失敗するのはいいのよ。 始めから上手くいくわけないのだから。 でも、行こうとしている方向が間違っていることになんで気づけないのかな? >まっきー 課題練習で、変に萌え要素エピソードをくっつけるの止めれ。 サービスのつもりかもしれんが、それが文字数を食っとるんじゃーーーーーー。 はあはあ。 登場人物と舞台が増えれば増えるほど、その描写にページ数が取られるという大前提を知らんのか。 知らんのだろうな。 ……。 あと、説明セリフも止めれ。 というかどこが説明文になってるのかまだ自分で自覚できんのか。 みやびさんの返事がありませんニャー。 -------------------------------------------------------------------------------- ぎゃあ No.5361 投稿日 2002年10月1日(火)14時03分 投稿者 はせがわみやび  うう、ごめんごめんごめーん。  いま、本業のほうのあらすじを作ってるところなんですよー。  これが終わって編集さんのOKが通るまで待ってお願い許してぷりーず。ちゃんと読むだけは読んでるですよー。うるうるうる。 みやび@わたしは分室の書き込みは時間がかかるのダ -------------------------------------------------------------------------------- 十月台風 No.5362 投稿日 2002年10月1日(火)19時38分 投稿者 弟切 千隼 現在、湘南は暴風雨の中です。どうやら台風二十一号に直撃されている模様です。戦後最大級の台風だそうですね。 >>「誰かが困っている状態を察して、無償にて助けてあげる」ことができない原因 これまでに挙がった原因をまとめて並べてみます。後から見直して、切り分けたほうがいいと思ったものは切り分けています。また、言葉の使い方も変えたほうがいいと考えた部分は変えています。 1.他人に対して無関心なため、誰かが困っていることに気づかない。 2.他人に対して関心はあるものの、無知のために、誰かが困っていることに気づかない。つまり、「困っている」という状況を理解できない。 3.他人に対して関心はあるものの、鈍感なために、誰かが困っていることに気づかない。 4.計算高いので、無償で他人を助けるなどとは考えもしない。言い換えれば、「誰かが困っている状態を察して、無償にて助けてあげるのは良いことだ」という価値観を持たない。 5.自分の能力が足りないために助けられないことに気づかず、手を出してしまって、結果として助けられない。 6.他人に対して無関心であるために、助けようとしない。 7.他人に対して悪意を持っているために、助けようとしない。 8.内気なために、他人に声をかけることができず、助けることができない。 9.他人を助けることによって何らかの不利益をこうむるために、助けようとしない。 10.他人を助けることによって何らかの不利益をこうむるという誤った思い込みを持っているために、助けようとしない。 とりあえず10個挙がったところで、このそれぞれについてどんな例があり得るか、10個づつアイディア出ししようと思います。 そうしますと、全部で100個のアイディアが出るはずですね。この100個のうちから最も面白そうなものを選べば、そこそこ面白いお話の「もと」になるのではないかと目論んでいます。 -------------------------------------------------------------------------------- ありがとうございます No.5363 投稿日 2002年10月1日(火)21時42分 投稿者 紫ゆきや >藤極堂さん(5346) >紫ゆきや「治療魔法(Lv1)」 リライト1 >> 以前より格段に良くなっていますよ。  おお、ありがとうございます。とても嬉しいです。  指摘していただいたおかげです。 >> ただ、まだ傷口の形までは見えませんですね。  今回も悩みました。  「円」や「菱形」みたいな表現だと、まるでシッカリ整った形にエグられているようで妙ですし。傷の形を細かく説明するまでの必要があるのかどうか。  ……しかし、結果として「傷の形のイメージができない」と感じられたわけですから、やはり書くべきだったということですね。  次からは、迷ったら書くことにします。 >> 水筒として使っている革袋を取り出し  なるほど。  「水筒」だとサイズまでは伝わらないかと危惧したのですが、大丈夫だったみたいですね。  私はもっと言葉の伝えるイメージを正確に把握しないといけません。 >> TRPG経験者のようですので、私なんかよりはファンタジー世界に対する知識は深いと思います。  こんなこと言ってちゃいけないんでしょうけど、藤極堂さんより詳しいてことはないと思いますよ。  最近ようやく「わからないことは、すぐ調べる」ようになったくらいで。まだまだです。 >> ああ、いいなあ……地方の女性が気軽にTRPGに参加することなんて夢のまた夢ですからね。  私も地方在住でしたが、大学のサークルでやっていました。それこそ体力のつづくかぎり。 >> てゆーか市販のTRPG入門書に「勘違い男につきまとわれた」なんて記述が載る現状では、  女性には、そういう悩みもあるんですよね。  わりと確実な対策としては、彼氏(あるいは信用できる男友達)と一緒に参加するとかですか。  東京まで来れれば、信用できるイベントも知っていますが……遠出になっちゃうと、やっぱり「気軽」じゃないですね。 >光来さん >>> 穢れがあるから祓うのが仕事と考えれば非常にシンプルなのではないでしょうか。  いわゆる「死神」とは違う職業になりそうですね。 >>『多くの哀しみと憎しみを生み出すことによって魂は穢れる』  《生み出す》というのは、当人が哀しみ憎むことを指すのか、誰かを哀しませ憎まれることを指すのか、どちらでしょうか?  (単に気になっただけなのですが) >巻島さん「氷の魔法 Lv1」 >>小石は徐々に浮かびあがって、ピルスの両手と三角形を形成した。そしてピルスの手が小石の横に回りこんで、体制が整う。 >>白い粒が、両側から小石の表面を侵食しはじめた。よく見れば、それは細かい氷の粒だとわかる。  《横に回りこむ》とか《侵食》のイメージが難しかったです。  《ピルスの両手と三角形を形成した。》の段階で、私のイメージでは、両手と小石はじゅうぶんに(具体的には15cmていど)離れていました。  しかし、ただ両手を上げるのではなく、回りこむように手を動かしたということは、実はもっと近かった(まっすぐ動かすと小石に当たってしまうくらいの距離だった)ということなのかと思いまして。  《侵食》という言葉で、私がイメージしたのは、食塩水に落としたコインが錆びていく様子とか、川に削られる河岸とかでした。  小石が元の形を保ったまま氷の核になるのなら、侵食って言葉は適切ではないかなと。 >三枝さんの「炎の魔法Lv1」  なるほど、こういうふうに書くべきだったのですね。  長すぎる前フリもなく、敵もちゃんと書かれています。  なにより、魔法がカッコイイです。  魔法といったら名前がついているものだ思いこんでいたので、「炎」の一言は衝撃的でした。 -------------------------------------------------------------------------------- 生課題 No.5364 投稿日 2002年10月1日(火)23時01分 投稿者 光来 唯 これより生課題リライト開始します -------------------------------------------------------------------------------- >みやびさんへ No.5365 投稿日 2002年10月2日(水)01時25分 投稿者 藤極堂 うん、お仕事は大事ですね。 新木さんが「サイト紹介なら五分でできるはず」と言っていたから、それがプロの標準だと思ってました。 こっちは趣味ですから、あわてなくてもいいです。 イラストさんや編集さんや校正さんや印刷さんに迷惑をかけないように。 「はせがわみやび」の名前だけでジャケ買いした「以前に買った本と同じくらいにワクワクさせてくれるはず」と期待している愛読者さんを失望させないように。 二次著作物なら「好きなゲーム(マンガ)の小説だから」と五百円玉を握りしめてレジに足を運んだ子供を裏切らないように。 がんばって、いい子を産んでくださいね♪ -------------------------------------------------------------------------------- 面白いから参加(炎の魔法レベル1) No.5366 投稿日 2002年10月2日(水)02時05分 投稿者 鷹見一幸(榎野) えーと一時間十五分かかりました。 「でたまか6」を書く合間にちょこちょこ書くつもりだったのですが、結局書き始めると結構気になるもので、いつのまにか没頭してました。 「でたまか」は5枚しか書けませんでした(笑) 明日も早いので寝ます。 -------------------------------------------------------------------------------- 生課題。 No.5367 投稿日 2002年10月2日(水)06時11分 投稿者 魚住雅則 >三枝さん「炎の魔法 LV1] >ホールのような広い空間をまっすぐに進んだ闇の向こう、鎌のような二本の顎をぬらりと光らせる、小さな馬ほどに成長した甲虫の姿。 イメージとしては、主人公を起点にしてモンスターに近づくほど暗さを増していたので違和感がありました。 闇の中で顎が光るのでしょうか。 (子馬ほどの)大きさがはっきりと確認できるのは何故ですか? >巻島さん「氷の魔法 LV1」 小石にこだわりすぎのように思えます。 >足元には、元の十倍に膨れあがった小石が落ちている。ごつごつといびつな形で、中に入っている小石はまったく見えなかった。 中身も見えないほど氷に覆われた物を小石と書く必要はないと思います。別に氷塊とかでもいいわけです。 「魔法」を描くのだから、その効果――氷についての描写をメインにする必要があります。 今回は氷に包まれた「小石」の説明がメインで、主従が逆です。 ちなみに、この一文を読んで最初に感じたのは「(たとえ元の石が同じ大きさでも、全体として)十倍の大きさならそれはもう小石じゃないのでは……」というものでした。 -------------------------------------------------------------------------------- レス……っと No.5368 投稿日 2002年10月2日(水)23時47分 投稿者 光来 唯  あぁ……なんか一日にひとつずつしかやっていない……(涙 >とんびの羽根さん > よっぽどピュアな存在でない限り、どんな魂でもいくらかは穢れがあるわけで、祓わないといけないとすると、なんらかの基準が必要になります。こいつは祓う、こいつは祓わない、そのはっきりとした違いはなにかというのがわたしの確認したいことです。  肉体から離れた魂は、白か黒、そのふたつしかない、と考えてます。  穢れてこの世に留まっているものと、穢れがなくそのまま、上へとあがっていくもの、そのふたつです。  ここに灰色――つまり浄化させるか否か、基準を用いて判断する必要が出てくるものはありません。  もともと生きている人間にも魂はあるわけですが、そのときは灰色な魂も存在しています。ですが、これらわずかな穢れ、あるいは浄化させるべきか迷うってしまう可能性がある程度の穢れは、その人が死ぬとき、肉体から魂が離れて行く時点で、肉体のほうに残るのです。  わずかな穢れならば、死によって洗われてしまう、そんな感じです。  死んだだけじゃすまない、それが穢れとなるのです。    ……こういう考えだったので、白黒はっきりできない灰色の部分を明確にするため、「罪」の重み付けに考えが向ってしまったのです。 > ところが光来さんの「死神」はチームを組まず、スケジュールにもよらず自由行動しています。そしで特別な穢れだけを対象に、その処理に当たりますね。ということは「死神」は穢れの度合いもしくは決定的なポイントをチェックしているはずなのです。そのポイントを光来さんはどう考えているのかを確認したいということです。  自由行動ではありますが、常に警戒態勢にあります。  そして穢れを見付けたら、必ず浄化しなければなりません。  目に付いた穢れはすべて浄化する、それが彼女達の使命で、チェックポイントとかはありません。 (穢れの発見時にしていた行動を放って、すぐさま浄化に向かう死神もいれば、場所だけ確認して「後で」という死神もいます。――当然結衣は前者の方)   > 確認したいのは、祓うべき穢れと、まだ祓わないでいい穢れの違いは一体なんなのかということです。  上で言っているように、穢れに、浄化するしないの区別はありません。  感知された穢れはすべて浄化されてしまいます。  これは、穢れていては人間世界に留まるしかないこと、そして人間として生まれた死神は、「穢れの気配を感知するしかできない」ため、こういう形になっています。 (もし穢れに度合いがあるとしても、死神には判別不可能なのです) >紫さん >>> 穢れがあるから祓うのが仕事と考えれば非常にシンプルなのではないでしょうか。 > いわゆる「死神」とは違う職業になりそうですね。  この話における死神の仕事を、もっともシンプルにいえば、つまりはそういうことになります。  ただし、あくまでその穢れは「魂」によるもの、そして仕事をしている姿はまさに死神など、ちゃんと一般的に考えられる「死神」とは違わないようにしています。 > 《生み出す》というのは、当人が哀しみ憎むことを指すのか、誰かを哀しませ憎まれることを指すのか、どちらでしょうか?  これは、「誰かを〜」のほうですね。  これはある行動が間違っていたかどうかを決める、もっともシンプルな手段だと思いますから。  まぁ、この基準で言うと、どれだけの偉業を成し遂げた人物でも、そこに至るために多くの犠牲を生み、そのせいで哀しむ人間がいたならば……その人物の魂も穢れているということになります。 >生課題  冷静に読み返すと、あんまり直ってない感じだなァ。 -------------------------------------------------------------------------------- 台風の被害は大したことがありませんでした。 No.5369 投稿日 2002年10月3日(木)00時20分 投稿者 弟切 千隼 少なくとも、我が家では。 今日の湘南はまさに台風一過で、たいへん気持ちの良い秋晴れでした。 「誰かが困っている状態を察して、無償にて助けてあげる」ことができない原因を10個挙げて、そのそれぞれについて10個ずつアイディア出しをすることにしました。今回は、 1.他人に対して無関心なため、誰かが困っていることに気づかない。 についてアイディアを出してみました。 (1)独りで夢想にふけるのが好きで、何にせよ夢想を邪魔されるのを嫌うため、他人に無関心である。 (2)仲の良すぎる家族同士で暮らしていて、家族以外の人に無関心である。 (3)ある宗教を非常に深く信仰していて、世俗のことには関心を持たないため、他人に無関心である。 (4)それに合格すれば高い社会的地位を得られる試験に合格するために、勉強を第一にしていて、他人に無関心である。 (5)野生動物に育てられ、人間とは違う種族だと思い込んでいるために、他人に無関心である。 (6)たいへん高貴な家に生まれ育ち、幼い頃から周囲の人がみな召使状態だったので、自分以外の人間はみな便利な道具としか思っておらず、他人に無関心である。 (7)幼い頃、親に育児放棄されたために他人に関心を持ってもらうという経験がなく、他人に対して関心を持つことを知らない。 (8)人生の価値は芸術を極めることにあると思っていて、一心不乱にその道を歩んでいるため、他人に無関心である。 (9)金儲け以外に興味がなく、他人に無関心である。 (10)心から愛した人を失った衝撃で、他の誰かに対して関心を持てなくなってしまった。 この中から使えそうなものを選ぶのは、一日置いてからにします。冷却期間を置かないと、弟切はまたとんでもないことを仕出かす可能性がありますので(^^; -------------------------------------------------------------------------------- >光来さん #5368 No.5370 投稿日 2002年10月3日(木)04時50分 投稿者 とんびの羽根  説明よくわかりました。 >>わずかな穢れならば、死によって洗われてしまう、そんな感じです。 >>死んだだけじゃすまない、それが穢れとなるのです。  死によって穢れが祓われるのが普通なのですね、そしてその程度の軽い穢れは死神が出るまでもなく浄化されてしまう。  死によっても祓われない特別な穢れだけを対象に死神が処理に当たる。死神が死んだ魂をみつけたときは浄化済みの魂か穢れた魂の2種類しかないということですね。  今回の説明でそう理解しました。間違ってたら訂正してください。  浄化する際に仮初めの肉体が必要になるということは、結局魂が肉体から離れるときしか、浄化のチャンスはないということになりますが、このとき死神はいったいなにをしているのでしょう。死んだだけじゃ済まないわけですから。また仮初めの肉体はなんでもいいのでしょうか?  結局、穢れた魂を発見する、仮初めの肉体を用意する、穢れを浄化する、の3つが「死神の仕事」なのですね。  今回は穢れた魂を発見するメカニズムがはっきりしましたので、あとふたつです。(多分) -------------------------------------------------------------------------------- こおろぎの声しげき日々 No.5371 投稿日 2002年10月3日(木)21時09分 投稿者 弟切 千隼 秋が本格化するにつれて、日の入りが早くなってきました。日没が近づくと、待ていたかのようにこおろぎの声が高くなります。 我が家は田舎にあるため、夏から秋にかけては、いつも鳴く虫たちの演奏会が楽しめます(^_^) 課題部屋に、「人間的に未熟な人物が、成長する話」のツリーを作りました。今のところ、これまでに挙げた「人間的に未熟な原因」の例10個と、例ごとのアイディア出し10個を上げてあります。 今回は、 >>2.他人に対して関心はあるものの、無知のために、誰かが困っていることに気づかない。つまり、「困っている」という状況を理解できない。 という原因についてアイディア出しをします。 出したアイディアの中から使えそうなものを選ぶのは、一通りアイディアが出揃ってからにします。何となくそのほうがいい気がしますので。 (1)全員顔見知りで気心が知れている田舎で育ったために、互いに見知らぬ人々が大勢暮らす中での人間関係を知らず、誰かが困っているという状況に気づかない。 (2)幼い頃から病弱で、病院に入院していた期間が長かったために、外の世界のことを知らず、誰かが困っている状況に気づかない。 (3)親に溺愛されて、身の回りの世話を何もかも先回りして親がやってしまったため、「困る」という状態を体験したことがなく、誰かが困っていることに気づかない。 (4)王家に生まれて、生まれながらに王−女性なら女王−となるべく育てられたため、下々の生活を知らず、一般の人々が困っているという状況に気づかない。 (5)幼い頃に神に仕える特別な存在−巫女のようなもの−に選ばれて、ひたすら神に奉仕する生活ばかりしてきたため、世俗の生活を知らず、誰かが困っているという状況に気づかない。 (6)異国の人間と結婚して、生まれ故郷とは違う国で暮らすようになり、その国の風習やしきたりを知らないために、誰かが困っているという状況に気づかない。 (7)小さい頃から出世のために受験勉強ばかりしてきて、一般の社会を体験する機会がなく、誰かが困っているという状況に気づかない。 (8)伝統芸能を受け継ぐ家に生まれて、幼い頃より芸を磨くことばかりしてきたため、一般の社会をよく知らず、誰かが困っているという状況に気づかない。 (9)貧民窟で生まれ育ったために、一般の社会について知らず、誰かが困っているという状況に気づかない。 (10)小さな頃に親に捨てられて、孤児院で育ったため、外の世界を知らず、誰かが困っているという状況に気づかない。 今回出したアイディアも、課題部屋へと上げておきます。 -------------------------------------------------------------------------------- 夜に接続できなかったですよ〜 No.5372 投稿日 2002年10月4日(金)07時42分 投稿者 光来 唯  とりあえず、以前の設定「魂」に関する部分の編集完了。書き込みごとにいくつにも分割されてたもんだから、Aを説明するのにB、Bを説明するのにAって感じで自分で書いたことながらややこしかったです。  課題部屋にあげてますが、これでもまだ完全じゃないですけどね。   >とんびの羽根さん >死神が死んだ魂をみつけたときは浄化済みの魂か穢れた魂の2種類しかないということですね。  見つけることができるのは穢れたものだけです。  死神が感知できるのは「穢れ」の気配ですから。 > 浄化する際に仮初めの肉体が必要になるということは、結局魂が肉体から離れるときしか、浄化のチャンスはないということになりますが、このとき死神はいったいなにをしているのでしょう。死んだだけじゃ済まないわけですから。また仮初めの肉体はなんでもいいのでしょうか? > 結局、穢れた魂を発見する、仮初めの肉体を用意する、穢れを浄化する、の3つが「死神の仕事」なのですね。  まだ人間として生きているときは、それがどれほど穢れているかわかりません。さらに、一般的な生き物というのは、魂と肉体のつながりのバランスが非常によいので、まだ生きている時点で穢れを浄化しようとしても、できないのです。浄化の際に使う武器というのは、「穢れ」のみを切る(魂にのみ触れられ、物質には触れることができない)ものなのですが、生きている人間は「魂」と「肉体」が溶け合っているため、穢れは切れないというわけです。  肉体から魂が離れてから、浄化するという理由はこういうわけです。  まぁ、長々と説明付けをしているわけですが、結局もっともわかりやすく言えば、「この世に留まっている魂を成仏させる」ってことなんです。  で、えと……「このとき死神はいったいなにをしているのでしょう」とのことですが、これは、「人の死の際、穢れた魂が離れるときに死神が何かしないのか」という意味でとっていいんでしょうか。  基本的に死神の行動は後手なんです。魂が肉体から離れるまで何もすることができません。その場に居合わせでもしない限り、結局、さまよっている魂を見つけるしか手はないのです。  見つけて浄化する、のが仕事なわけですからね。  仮初めの肉体は、死神の住む世界で作られた特殊な人形を使います。これは、魂を入れることで、一応は人の形に変化するというものです。  この体はあくまで、仮の体ですから、「魂」と「肉体」とのつながりはほとんどなく、「肉体」の上に「魂」がのっかっているという感じです。ですから、この状態であれば、浄化可能になるわけです。  この、体を与えるという行為は、実のとこ、見えない魂の場所を明確にする、それ以上の意味はありません。もし、人間世界でも死神が魂を見ることができたなら、直接切りかかればいいわけですから、仮の体を与える必要はないのです。  では、なぜわざわざ、人の体となるものを与えるのかと言うと(場所を確認するためだけなら、人型でなくとも適当な器を準備すればよいわけです)、人間であったものの魂を宿すには、人間に近い性能を持つ器でなくてはならないからです。  この人形というのは、古来死神が人間界に下りるとき、今のように人間に転生するという方法をとっていませんでした。この人形を使い、人の形をとって死神の仕事をしていたのです。ですが、諸々の問題から転生というかたちが取られるようになり、人形は使われなくなりました。  その頃は、穢れた魂を宿すのは人形ではなく人間そのものだった。けど、人間を使うと、廃人化させてしまう可能性もあるため、より人道的に人形を使うようになった。  それで、この人形ですがはるか昔に使われていたのをそのまま使っているため、今ではその詳しい製造方法や、どういう構造になっているかなど、まったくわからないという状態になっています。  質問にちゃんと答えられてるかな。 -------------------------------------------------------------------------------- 残り香 No.5373 投稿日 2002年10月4日(金)23時48分 投稿者 弟切 千隼 先日の台風でだいぶ散ってしまったものの、まだ金木犀の花が残って芳香を漂わせています。街中を歩いているとふっと香りが鼻をつくことがあって、思わず深呼吸をして香りを堪能したくなります。 今回は、 >>3.他人に対して関心はあるものの、鈍感なために、誰かが困っていることに気づかない。 という例のアイディア出しをします。 (1)たいへん体が丈夫で、風邪一つひいたこともないため、病気になったり体が弱ったりした人の気持に鈍感で、困っていることに気づかない。 (2)恋愛をしたことがないため、恋愛関係のことに鈍感で、恋愛のことで困っているという状況に気づかない。 (3)学校の勉強がとてもよくできて、ずっと優等生だったため、学校の成績が伸びない人の気持に鈍感で、困っていることに気づかない。 (4)裕福な家に生まれ育ったためにお金に不自由したことがなく、貧乏で困っているという状況に気づかない。 (5)TVリポーターや雑誌記者といった仕事をしていて、他人のプライバシーを暴くことばかりしてきたため、プライバシーを暴かれる側の気持に鈍感になってしまって、困っていることに気づかない。 (6)たいへんな性差別社会−男尊女卑あるいは女尊男卑の社会−で、優越しているとされた性に生まれて育ったため、劣っているとされた性の人々の気持に鈍感で、困っていることに気づかない。 (7)植民地で、支配する側の国の人間として生まれ育ったため、支配されている側の気持に鈍感で、困っていることに気づかない。 (8)大勢いる兄弟姉妹のうちで、ただ一人跡取りとして大事にされて育てられたため、のけ者にされた他の兄弟姉妹の気持に鈍感で、困っていることに気づかない。 (9)異性にもてるため、もてない人の気持に鈍感で、困っていることに気づかない。 (10)裁判官をしていて、高いところから人を裁いてばかりいたため、裁かれる側の気持に鈍感で、困っていることに気づかない。 以上のアイディアは、課題部屋にも上げておきます。 ところで、今月末に恒例の温泉OFFが行なわれますが、ここで私が温泉OFFに一緒に参加してくれる方を募集してもよいものでしょうか? > 新木さんその他温泉OFF関係者の皆さま。 -------------------------------------------------------------------------------- >#5372 穢れ、人形について No.5374 投稿日 2002年10月5日(土)00時20分 投稿者 とんびの羽根 >光来さん >> 見つけることができるのは穢れたものだけです。 >> 死神が感知できるのは「穢れ」の気配ですから。  魂は見えないのか、で穢れも見えるわけではなく、穢れの気配を感知するだけ。  武器は魂にだけ触れることができて、物質に触れることはできない。  とすると、武器は魂を切ることはできても、穢れを切ることができないんじゃないだろうか。  つまり穢れと魂が溶け合っているから穢れは切れないということになるはずです。  できるのは魂本体をまっぷたつに切るか、魂の尾と肉体を切り離すこと。  やっぱり穢れを切る、浄化する仕組みがわかりませんでした。  それとも穢れた魂を切ると浄化された魂と穢れにときれいに分かれるのでしょうか。それだと、死神は浄化された魂がみえないから、相変わらず穢れが残っているのを感知することになると思う。  あるいは穢れた魂ごと切るとなぜか穢れだけが祓われてしまうのでしょうか。穢れの気配だけが消えてしまう。あるいは前のバージョンであったように種に実体化する、吸収される。  ううむ、どうも魂も穢れも見えないという設定は、説明を聞いていても非常にわかりづらいですね。穢れが祓われた証明ができないわけだから、結衣が「穢れを祓う」仕事の部分を諒に納得させる、さらに読者に納得させる描写ができるのか危惧してしまいます。  あと藤極堂さんが大鎌は武器ではなく、刈り取るものだと指摘してた件はどうなったの。結衣が鎌を振りかざすシーン(切り裂く、振り上げる)があるけど、やっぱり違和感あります。ひょっとして鎌使ったこと無いのでしょうか。結衣が鎌を逆に持ってるんじゃないかと気になるの。前から斬りつけるんじゃなくて、後ろからすくい取るように引きながら切るのですが、大丈夫なんでしょうか。 >>この人形ですがはるか昔に使われていたのをそのまま使っているため、今ではその詳しい製造方法や、どういう構造になっているかなど、まったくわからない  別に人形供養をして、以前の魂を抜いたあと(いわゆるお性根抜き:オショウネヌキ)、魂が空になった人形を使うとかでもいいと思った。しかし「まったくわからん」などといってるとアストラル新木さんが出現しますよ。  そういやこの夏、厄神さん(門戸厄神・東光寺)に参ってきたら門の裏におびただしい数の人形が積み上げられてました。厄神明王という災厄をお祓いする神様で、結衣と同じようなことをするわけですね。厄神明王は不動明王(アチャラナータ)と愛染明王(ラーガラージャ)が合体したものらしいです。 -------------------------------------------------------------------------------- あれやこれや No.5375 投稿日 2002年10月5日(土)04時06分 投稿者 はせがわみやび  こんにちは、みやびです。  あらすじにOKが出ました。週明けにまでにプロット、それから執筆。これから一ヶ月は、たまに音信不通になるかもです。でも、ちゃんと生きてますから安心してくださいネ。  開発サイドから好い返事がくるとほっとします。好きなゲームから嫌われたくないもんなあ。がんばろう。  というわけで、あれこれ返信。 >藤極堂さん >>新木さんが「サイト紹介なら五分でできるはず」と言っていたから、  サイト紹介ならできるかなあ。  あー、もともとわたしは希代の面倒くさがり屋ではあるのですが、お話を作り始めるとある種のことがとんでもなく出来なくなってしまうところがありますですね。  常日頃から考えていることをそのまま出すだけならばともかく。新しいことだと、脳のリソースを割り当てることを怖がるみたいです(^^; もうしわけない。 >カレーなる挑戦 >>カレーにしたのは戦略的撤退で、いずれケーキにもどすのではなかったけ?  いや……この話の中で戻すつもりならば、そもそも譲っちゃだめです。  譲れないところはどこだろう、と考えて戦略的撤退をしているわけですから(^^;  この場合は、「ちゃっかり娘のうっかりがっかり」を書くことが一番大事で、それならばカレーでもできると判断したから、そこまでは引いたわけです。ここが最終防衛ラインなんだな(笑)  では、ケーキはどうなるのかというと。  もちろん、それはそれで書くわけです。いやだって、別に二本書いちゃだめだって言われてないし。   ケーキだと書けるコトというのがありまして、でも、それは、「ちゃっかり娘のうっかりがっかり」+αだったりします。この+αもいとしくて、あれこれゴネていたのです。が、そこはすっぱりと後回し。というか、要素が増えるから今は書けない、と判断したというのがあります。  ケーキにすると、ケーキには太るというネタがくっついていて、太るという要素が入るから、それを映し出す鏡というネタが入る。当然ながら、太った姿を見せたくないというネタが入ることになり──それには見せたくないって美春が思うようなキャラが必要だ。  とか考えて、最初のあらすじはあんな風になっていたような。  今から考えると、やっぱり要素が多いなと思う(^^; シンプルにしてよかった。  ……つらつら考えているうちに、ふと、なんだ、ケーキ屋を舞台にしなくてもおっけーかも、とも思ったりしてます。  今のところ引き出しに入れて、時々取り出してはあれこれ考えています。そんな感じ。 >あらすじ >>投稿規定の「あらすじ」のサンプルにしたいので >>「カレーなる挑戦」 >>「下り階段をのぼれ」 >>を転載してもいいでしょうか?  ん? 引用の範囲内であればわざわざ問い合わせなくても、とか考えてから気づいた。あ、そうか、サンプルだったら「あらすじ」を全文引用しないと意味ないもんなあ。だからか。  それは、もちろんみんなのお役に立つのならば、どうかお気兼ねなくお使いくださいませ。  わたしの心配は、ほんとにあれがサンプルでよいのってことだったり(^^;。 >>いろいろネット検索しましたが、「ネタバレしているあらすじ」を記載しているオフィシャルサイトを見つけることができませんでした。  オフィシャルって、市販小説の出版社系ってことでしょうか。であるならば、ネタバレしているあらすじはないでしょうねえ(^^;。  ただ、文章修行系サイトでネタバレあらすじがないとしたら、わたしには不思議かな。  なんのために「あらすじ」が必要なのか、を考えれば「あおり」ではダメなことがわかるような気もするんですけれどね(^^;  いやだって……アマチュアでシナリオ作っていた時分でも、わたしの周りのGMは、あらすじを提出しろって言われたら、最初から最後まで書いたあらすじを出してたけどなあ。  フォーチュンTRPGのGMって、6〜7名いるんだけど、シナリオ作り始めるのってコンベンションの3ヶ月くらい前なんだよね。  各GMが(昔は。全員が自分用のシナリオを作ってたのだ(^^;)あらすじを作り終わるのが、2ヶ月前くらい。それを持ち寄って全員でお互いに叩きあうわけ。この掲示板でやっているみたいにね。  泣くまでやる。わたしは実際に泣いて帰ったことがある(帰って悔し涙にくれながらシナリオを一から作りなおしたさ、ふっ)。  次の一ヶ月でプロットにする。最後の一ヶ月でシナリオにする。  そんな感じだった。  そのとき持ち寄るあらすじは、当然のようにネタバレした、最初から最後まで書いたあらすじだったけどなあ。 (ひょっとして、投稿した小説が最終形態でもう推敲の余地ナッシングってことなんだろうか? ううむ、もしそうだったらすごい自信だ(^^;) >紫ゆきやさん >> (単に私の好みの問題だと思いますが)最後の和菓子のくだりは、やっぱり美春がかわいそう過ぎる気がしました。  本文を見てもかわいそう過ぎたら、また教えてください。  直しますから。でも、だいじょうぶだと思うんだけどな。わたしの中の美春はちゃっかり&うっかり成分がだいぶ大きい女の子なんですもん。 みやび -------------------------------------------------------------------------------- 生課題。 No.5376 投稿日 2002年10月5日(土)11時47分 投稿者 魚住雅則 ただいまより、「氷結魔法 LV1」を開始します。 ではスタート。 -------------------------------------------------------------------------------- ストレッチを始めました。 No.5377 投稿日 2002年10月5日(土)19時43分 投稿者 弟切 千隼 仕事柄PCに向かっている時間が長く、猫背でモニターにかじりついてばかりいるおかげで、肩凝りがひどい弟切です。あまりにもつらいので、背筋を伸ばして胸を開くストレッチを始めてみたら、少し体調が良くなりました(^o^) 今回は、 >>4.計算高いので、無償で他人を助けるなどとは考えもしない。言い換えれば、「誰かが困っている状態を察して、無償にて助けてあげるのは良いことだ」という価値観を持たない。 という例のアイディア出しをします。 (1)権謀術数が渦巻く宮廷で生まれ育ったため、無償にて他人を助けるなどという行為は世の中にはあり得ないと思っている。 (2)幼い頃に貧しさゆえに身を売られ、奴隷のような生活をしてきたために、「世の中でものを言うのは金だ」という価値観が染み付いてしまい、無償にて他人を助けるなどとは考えもしない。 (3)肉親でさえ殺し合う戦乱の世に生まれ育ったために、無償にて他人を助けるなどという行為が世の中にあろうとは思いもしない。 (4)他人を蹴落として成り上がった両親に育てられ、その両親の教えを受けたために、無償で他人を助けるのが良いことだという価値観を持たない。 (5)親切にしてくれた人間が実は計算高い人物で、親切にしてくれた分以上の対価を要求されるという経験をしたため、衝撃のあまり無償で他人を助けるなどという行為は世の中にあり得ないと思ってしまった。 (6)身分制度の厳しい社会で、最下層の身分に生まれ、周囲の人々からさげすまれるばかりで無償で助けられたという経験がないために、そのような行為は世の中にあり得ないと思っている。 (7)幼い頃に飢饉を経験して、人々が食べ物を奪い合う光景を目の当たりにしたため、無償で他人を助けるなどということはあり得ないと思っている。 (8)もとは裕福な家に生まれたのに、親切そうなふりをした悪人に両親がだまされて没落したという経験があるため、無償で他人を助けるなどということはあり得ないと思っている。 (9)幼い頃から子役で芸能界に入り、人気があるうちは親切にしてくれる人が大勢いたのに、人気が落ちた途端に皆に冷たくされたため、無償で他人を助けるなどという行為は世の中にあり得ないと思っている。 (10)幼い頃から容姿が醜いために周囲の人々にいじめられて育ち、親切にされた経験がないため、無償で他人を助けるなどという行為はあり得ないと思っている。 上記の案は、いつものとおり課題部屋にも上げておきます。 >>温泉OFFについて この秋の温泉OFFについての情報を、ここで告知しておきます。プロのもの書きを目指しているここの参加者の方々なら、温泉OFFに参加しても不自然ではないでしょうし、有意義だと思いますので。 日程:10月25日(金)〜27日(日) 場所:中棚荘    URLはこちらです。 温泉OFFとは、上記の信州の温泉宿にプロやアマのもの書きが集まって、温泉に入ったり御馳走を食べたりお酒を飲んだりゲームをやったり観光したり、そして小説の話もしたりという企画です。 間違っていませんよね? > 新木さん(^^; 参加したいという方は、ここの掲示板にその旨を書き込んで下さい。私から温泉OFFの幹事さまに連絡を取って、参加者に加えてくださるようにお願いします。その後は直接幹事さまとメールで連絡を取り合っていただくことになると思います。 また、温泉OFF掲示板というものが存在します。そこを覗いて過去ログを読んで下されば、温泉OFFの雰囲気が少しは伝わるでしょう。 温泉OFF掲示板のURLはこちらです。 皆さまの参加をお待ち申し上げます。 新木さん・みやびさん・中里さんを除くと、ここから温泉OFFへ参加しているのが八神さんと私だけというのは、ちょっぴりさびしいです。 -------------------------------------------------------------------------------- >とんびの羽根さん No.5378 投稿日 2002年10月6日(日)00時21分 投稿者 光来 唯 > とすると、武器は魂を切ることはできても、穢れを切ることができないんじゃないだろうか。 > つまり穢れと魂が溶け合っているから穢れは切れないということになるはずです。 > できるのは魂本体をまっぷたつに切るか、魂の尾と肉体を切り離すこと。  あ、間違っていました。人間世界で死神が武器としているのは、魂ではなく穢れを切るものでした(設定ではそっちでした)。魂を切るほうのは別の用途に使われるものでした。  穢れしか切れないから、例え死神同士が争うことになっても、その武器を使っての戦いはできない、とか、それ以外のことには役立たない(鎌の場合、持ち手の部分は普通の金属なので、棍のように使えなくもないですが)とか、考えてましたので。 > ううむ、どうも魂も穢れも見えないという設定は、説明を聞いていても非常にわかりづらいですね。穢れが祓われた証明ができないわけだから、結衣が「穢れを祓う」仕事の部分を諒に納得させる、さらに読者に納得させる描写ができるのか危惧してしまいます。  穢れが祓われた証明は、人型を取っていた人形がもとに戻るということでできます(うまくやらないと、説明になってしまうことは確実ですが)。  わざわざ人形を使っているのには、穢れの浄化をわかりやすくするため、という意図もあります。  結衣は死神なんですから、穢れとか見えたほうがいいかもしれません。ですが、諒は普通の人間です。普通の人間がそういったものを見えるわけがありません。  穢れはともかく、魂が目に見えるってのは、普通に考えればおかしいです。実のとこ、穢れも魂も見えないというのは、設定というより当たり前の現実をそのままにしているに過ぎません。  もし、この話の視点が結衣においていたなら、死神である結衣の目には見えるようにすべきです。ですが、視点は諒寄りにあります。  諒には見えないのに結衣には見えてるとしたら、それこそ何がなんだかわからないものになってしまいます。  だから、結衣も見えないことにして、人形というのを持ってきたわけなんです。  人形を使うことでわかりやすくしたつもりだったんですけどね。  穢れだけは見えるということにしてもよかったんですが、それだと「穢れた魂」は人であったもの、ではなく、どれも同じ記号のようなもの、に成り下がってしまうと考えました。  人形に込めれば生前の姿を取れますが、魂だとどれもこれも単なる光の球ですから。   > あと藤極堂さんが大鎌は武器ではなく、刈り取るものだと指摘してた件はどうなったの。結衣が鎌を振りかざすシーン(切り裂く、振り上げる)があるけど、やっぱり違和感あります。ひょっとして鎌使ったこと無いのでしょうか。結衣が鎌を逆に持ってるんじゃないかと気になるの。前から斬りつけるんじゃなくて、後ろからすくい取るように引きながら切るのですが、大丈夫なんでしょうか。  その点は、水面下で考えてます。  一般的な鎌と同じ扱い方を、死神の持つ鎌でできるかどうかまだ試してないですけど(正確には、刈り取る動作に至るまでの動きですが)。  普通の鎌を使う場合(草刈なんか)と、持ち方が異なっているので(両手で持つわけですから)、使い方は多少違うことになります(刈る時のプロセスは同じですけど)。  そもそも、武器にはまったく向かないものを、武器として使っているわけですからね。しかも、穢れの部分に触れないかぎり、刃はないも同じですから、さらにややこしくなってたりします。  ちなみに、後ろから引きながら切るのではなく、横から水平に薙ぐようにして切ることも、この場合は可能です。刃の部分が穢れを切れればいいんです。  普通なら、刃ですから引く動作がなくては切れません。  ですが、穢れを切る場合ですと、刃を押し付けるようにするだけでも切ることが可能だったりしますので(この金属の刃のまえでは、穢れは豆腐みたいなものですから)、実際の鎌では不可能な切り方も可能になったりするんです。 > 別に人形供養をして、以前の魂を抜いたあと(いわゆるお性根抜き:オショウネヌキ)、魂が空になった人形を使うとかでもいいと思った。しかし「まったくわからん」などといってるとアストラル新木さんが出現しますよ。  「わからない」ではなくて、「わかっていない」でした。  どちらでもあまり違いはないんですけど、この点については、明確にしなくてもよい部分だと判断しました。  一応、「わかっていない」とした理由もあるんですが、多少妄想の域に入っちゃってますので、書きません。  それから、人形供養されたものですと、あくまで人形にすぎません。  現実にあるものを持ってくるのですから、人の形に変化させるなんてことはできないです。 -------------------------------------------------------------------------------- 最近思ったこと No.5379 投稿日 2002年10月6日(日)01時54分 投稿者 かねやん >魚住さんの自己診断(No.5350)を見てて思ったこと。  読者が、説明文から真っ先に受け取る情報は、説明してる対象が特殊である、あるいは重要であるってことでしょうね。  説明文ってだけで、そんなサインが出てると思うです。 >光来さんの設定の話  むう。作者にまとまらない設定ってのは、読者にもまとまらない気が(^^;;  おそらく短編なら短編、長編なら長編で入れられる設定の量ってのがあるですよ。  それ以上だと、読者が理解できない=読者の負荷になってしまうみたいな。  まとまったら、裏設定にしておくところと話の中で使われる設定に分けてみて適量になっているか見てみるといいかもしれません。 -------------------------------------------------------------------------------- 首が鳴ります首が鳴る No.5380 投稿日 2002年10月6日(日)15時59分 投稿者 弟切 千隼 ストレッチを始めて肩凝りが楽になったのはよいものの、首を傾けるとこきこきと音がする弟切です。油を注さないとだめでしょうか?(笑) 今回は、 >>5.自分の能力が足りないために助けられないことに気づかず、手を出してしまって、結果として助けられない。 という例のアイディア出しをします。 (1)武術の腕前が未熟なのに、親の敵を討とうとしている人に助太刀をし、返り討ちにあってしまう。 (2)体が丈夫ではないのに、重い荷物を持っている人を手伝って荷物を運ぼうとして、倒れてしまう。 (3)泳ぎが下手なのに、溺れている人を助けようとして水に飛び込んで、自分も溺れてしまう。 (4)恋愛をしたことがないのに、恋愛で悩んでいる人の相談に乗って的外れな助言をしてしまい、事態を悪化させてしまう。 (5)自分の仕事をこなすので手一杯なのに、同僚に頼まれてその人の仕事まで手伝い、結果としてやりきれなくて納期を遅らせてしまう。 (6)あまりお金持ちではないのに、知人に頼まれて借金の保証人になってしまい、知人が返しきれなかったお金を返すことができずに、知人ともども自己破産してしまう。 (7)中途半端な薬草の知識しか持っていないのに、病気で悩んでいる人を助けようとして間違った薬草を処方してしまい、病気を悪化させてしまう。 (8)まだ見習い魔術師の身なのに、大切な人を喪って泣き暮らしている人を慰めるために死者の霊を呼び出す術を使ってしまい、誤って悪霊を呼び出してしまう。 (9)たびたび洪水の被害がもたらされる地方の人々を救うために、土木工学を少しばかり学んだ人が堤防の工事を行なうが、堤防にかかる力の計算を間違えて堤防が決壊し、さらに大きな被害がもたらされてしまう。 (10)ほとんど家事をやったことがないのに、病気で寝込んでいるために家の中が片付かないという人のところへ家事手伝いに行って、逆に家の中をめちゃくちゃにしてしまう。 以上の案は課題部屋へも上げておきます。 魚住さんへ > 「氷結魔法 LV1」を読みました。全般的に格好よく書けていると思います。 ただ、敵役の魔物が迫ってくるのが前からなのか、背後からなのかわからなくて、読んでいて混乱しました。追いつめている」とあるからには後ろから付けてくるという感じなのに、主人公は向き直ったという描写もなく魔物と「対峙した」とありますから、実際には前から接近しているのですね? このあたり、どちらから魔物がやってきて、主人公とどう対峙しているのか、はっきりさせて欲しいです。 -------------------------------------------------------------------------------- あれこれ No.5381 投稿日 2002年10月7日(月)00時07分 投稿者 光来 唯 > まとまったら、裏設定にしておくところと話の中で使われる設定に分けてみて適量になっているか見てみるといいかもしれません。  まとまらない理由は書いてない裏設定もまだ結構あるせいだったりします(絶対使わないってものまで)。  で、一応、話の中で大きく使われる設定は「穢れの浄化に関すること」だけです。  死神自身についても、「穢れを浄化するのが仕事」「死神になることで能力が発揮される」程度で、後はなくても問題ないですから。  ただ、「穢れを浄化するプロセス」に関すること、けっこうシンプルでそんなに情報量多くないと思っているんですけどね。     >生課題 >唯野さん(火の魔法) >ポンッというコルク栓を抜いたような音がして、球ははじけ、炎となってスライムの体全体に振りかかった。  球が弾けた後の炎の形がイメージできませんでした。  無数の小さな火の玉なのか、スライムの体を覆い隠せるくらいの広がりを持つ炎なのか、炎の塊なのか、わからなかったです。  後どうでもいいこと。スライムは「燃える」なのか「蒸発する」なのか。   >巻島さん(氷の魔法)  この魔法は、実際どういう魔法なのでしょう?  魚住さんは「氷結魔法」としてますよね。  巻島さんのも同様、相手を凍らせるのだと思いますが、「作り出した氷塊を相手にぶつける魔法」ともとれるのです。  石は単に触媒に使っているとか。   > これを動いてる敵に向けてやらなきゃならないんだから  こう書かれてますが、「これ」を「氷の魔法」とするか「氷塊」とするかで意味がどっちともとれますしね。 >魚住さん(氷結魔法)  私はいまいち巨狼との距離感が掴めなかったです。  最初現れた時点で、それなりに近い位置にいると思いました。  「ぴしゃ、ぴしゃという音がして、ようやく青年は顔をあげた」と、やっと気付いたという感じがしましたので。  でも「暗闇の中、湿った足音が少しずつ大きくなっていくのをはっきりと感じる」と、まるでかなり離れた場所にいたように書かれています。  一足飛びでこちらに攻め入ってこれる相手なんですから、巨狼までの距離をはっきりさせて欲しかったです。    時間のかかる魔法ですばやい敵を相手にするんですからね。 >足下の水たまりに薄い氷が張った >右足を一歩さげて〜〜  私の頭の中ではこの瞬間、氷がひび割れる音が聞こえてきました。    それとなんだか、冷気の霧が「雲海」と形容されるほど充満しているははずなのに、それほど寒そうに感じませんでした。 -------------------------------------------------------------------------------- どうしよう…… No.5382 投稿日 2002年10月7日(月)05時46分 投稿者 藤極堂 「よみかく」投稿されている鷹見一幸さんの「同一プロット」。 分室で新木さんやみやびさんが定義している「プロット」と全然ちがう。 そういえば、久美沙織さんの本に載っている「あらすじ」も微妙に違っていた。 作家ごとに「あらすじ」や「プロット」の定義が違うのだろうか? 出版社ごとに「あらすじ」や「プロット」の定義が違うのだろうか? でも、きっと聞いてもまた「答になっていない答」しか返ってこないのだろう。 あるいは「わざと誤読するようにこしらえた文章」が返ってくるだけだろう。 本人の回答以外の第三者の「代弁」は例え後で「そのとおりです」と肯定しても、正確には「本人の回答」ではない。 いざとなったら「それはわたしの言葉ではない」と主張できる。 つまり、私にきちんとした問いや答を出す気がまるでないということだ。 ……わたしには本当に何の力もない。 でも、迷っているひとに「交番があるよ」と教えることはできると思っていた。 どんな風に感じたかは伝えることができると思っていた。 そして、情報を欲しがっているひとに、伝えることには価値があると。 たくさんの間違いや勘違いがあっても伝えないよりはずっとマシだと。 でもそれは本当は間違いで、きちんとしたプロの答以外は「作家」と「作家志望者」は望んでいないのかもしれない。 だけど、感想をもらうためだけに相手に「プロと同じ実力」を求めるというのは何だろう。 私は「リサーチの対象」にもならないハリモグラで、適当に褒めればいいと思われている人間の一人だ。 名前を出して尋ねて、1年たっても答を返す必要がないと思われている人間の一人だ。 気持ち悪い。 -------------------------------------------------------------------------------- すべての人があなたを見ているわけがない No.5383 投稿日 2002年10月7日(月)11時51分 投稿者 鷹見一幸(榎野)  すべての人にとって「自分と言う存在」が意味を持つだろうか?  顔見知りだって、恋人だって、親子だって基本的に「自分以外のもの」に対するスタンスは違う。  あなたにとって重要なことが、他人にとって取るに足りないものなのかもしれない。  あなたの想いと他人の想いは違う。  しかし、それを指摘して他人を責めることは出来ない。  ならば「それはそういうもの」と認めるしかない。  人間は誰でも「自分と言う存在」を他人にとって「意味のあるもの」にしたくて仕方が無い  「作家」になりたいと願う、その根本はそこだろう。  でも、誰もが自分を他人にとって意味ある存在にすることができるとは限らない。    そのことで他人を責めることは正しいのだろうか? -------------------------------------------------------------------------------- 真剣に答えてないと言われると、胃の痛みがますので勘弁して欲しいっすー No.5384 投稿日 2002年10月7日(月)12時18分 投稿者 はせがわみやび  みやびです。わたし、そんなに不真面目に見えるですか? しくしくしく。分室の書きこみはいつも胃が痛いですよ。 >>作家ごとに「あらすじ」や「プロット」の定義が違うのだろうか?  それは、たぶんそうです(と、書くからだろうか。しかし、この手のことは真剣に答えると、こう書くしかなくなるのだ……)。  ちがってしまう理由は大きく二つあります。  ひとつは、言葉というのが、本来そういうものだから。  単語には、意味があるんじゃなくて、意味の範囲があるだけなんですネ。  単語の意味は、使うひとのそれまでに得た経験に左右されます。使うひとが、それまでにどんな文脈でその言葉に触れてきたか、によるわけです。  辞書は、数学の定義集とはちがう。  あれは経験の集積なんです。  巷でどんな風に使われているか、を集めたもの。同じ単語を同じ時代に引いても、辞書によって微妙に異なるのはそのため。時代が変わってしまえば、単語によっては意味が大きく異なることもある。  数学の定義──たとえば、直線の定義──は時代や使用者によって変わることはない。変わってはいけない。でも、言葉はそうじゃない。  使用者は、そのあいまいさに耐えないといけない。  だから、複数の言葉を使って意味の範囲を狭めようとするんですね。  「あらすじ」を定義しようと思ったら、複数の「あらすじ」を提示するというのは良い手です。それによって、おおまかに「あ、こんな感じのものなんだな」ってわかる。実のところ、それが精一杯。  いやでも、久美沙織さんの定義するあらすじって、そんなにわたしのものと違ってるんですか?(^^;  ・粗い筋であること  ・物語の最後まで書いてあること  というのはちがってないと思うんだけど。  えーと、どの御本でしょう? 調べておきます。  で、どっちを信用すべきかって言われたら、そりゃ、久美沙織さんだろうなあ。わたし、理系だもん。つまり、わたしのあらすじの定義は、論文の「要約(アブストラクト)」なんですね。  わたしの頭の中で「あらすじ」というと、ああいう感じになる。ああいう感じのものを出さないと教授にどやされたから(^^;  あとは……鷹見さんのプロットって、企画ものに投稿されているやつですよね? これ↓  http://isweb14.infoseek.co.jp/novel/erarii/puro.html    なるほど。途中までしか書いてないからかな。でも、これは「案」って書いてあるもんなあ。だったら、中途までしか書いてなくても仕方がないかも。    で、ここで、ふたつめの理由。  あらすじとかプロットが作家によって異なってしまう理由のふたつめ。  それは、小説界(って、どんな世界だ?(^^;)には、小説を書いているひとすべてに対して、「あらすじ」はこう、「プロット」はこうって普及する(教育する、といってもいい)機会がないからですね。  書生ってのが絶滅してしまって、小説ではノウハウの共有化ってのがあんまり進んでいない気もする。この点では、アシスタントの必要なマンガ家のほうが進んでいるんじゃないかな。マンガで「ネーム」っていえば、ほぼ同じものが上がってくるような気がする。  いや、ほんとは普及機関がないわけじゃない。  たぶん、学問として小説論みたいなことをやっているところはあるはずだから、その学会の専門誌とかを見れば細かい定義はわかるとは思う。  議論をするのが本業の場合は、テクニカルタームの定義がしっかりしていないといけない。だから、小説の議論をしている場所にいけば、たぶん、それなりに定義されているはずだ。 (辞書で、「直線」と引くと、「まっすぐな線」としか出てこない。でも、数学家のひとに「直線」を聞くと、ものすごく厳密な定義が出てくるはずだ。それと似てる)    小説を書くひとが、すべて小説論を同時にやっているならば、言葉がここまでぶれることはないでしょう。でも、現実はそうではない、  たとえば、わたしは地学出身、新木さんが工学出身、えーと、三枝さんは物理学──かな、出身。だもん(なんで小説書いてるんですか、とか聞かないように。わたしだってわかんないんだから。はて、なんでこんなことになったのだろう?(^^;)。まあ、だから、このあたりのひとは理学系の知識はともかく、文学はさっぱりだ(^^;(あ、三枝さんは違うかもしんない)。  「現場」って、必ずしもお互いに小説の作り方を頻繁に議論していたりしないわけです。まあ、作り方を議論するより、作品そのものを作れっていうのが「現場」ですから。  「現場」では、「とりあえず仕事が進めばおっけー」なんですね。  だから、作業の工程に携わる最低限のふたり(担当編集さんと小説家)で、話が通じて、作品を作るのに支障がなければ、それでよしだったりします(^^;。  なので、(これはみんなが混乱するからあんまし言いたくなかったんだけど)「プロット」を出せ、と言われた場合、出てくるものは作家によって見事にちがいます(^^;     ただ、大きくみれば、「あらすじ」はおおまかな筋、概要。「プロット」はもうちょっと詳しい設計図、というのは共通していると思うんだけどね。  とくに「あらすじ」はそんなにはぶれないはずだよ。  問題は「プロット」のほう。こっちのほうは、作家によってだいぶ上がってくるものが異なる。  ただ、分室の場合は、何度も書いているように、「物語の筋が通ってない小説がなんでよみかく本棚には多いのだ。もうちょっと筋を通そうよ」「筋がおもしろくない小説って退屈でない? 筋立てにもうちょっところうよ(せめて山と転くらい欲しいぞ)」というのが設立主旨なわけです。それはノウハウで向上させられるものだから、と。  もちろん、面白い小説にはもっとたくさんの要素がある(生きている登場人物とか、巧みな演出とか、流麗な文章とかとか)のだけど、ここでは筋だけ。  というわけで、筋立てに特化した場所ですから、ここで定義している「プロット」は、とても筋っぽいものだったりします。 (でも、筋立ての議論(だけ)をするときには、肉や皮は邪魔なんだよー)   だから、「一般的なプロットとはこういうもの」として紹介するには向かないかもなあ。  という気もする。  あくまで、こういうプロットを作っているひとがいます、くらいかな。  いや、書いている新木さんやわたしは、筋を構築するための設計図だったらこうなるはずだ、と思って書いているわけではあるのですが。いかんせん、それがメジャーなのかといわれるとツライやね。  分室がメジャーになって、小説家がみんなここを読んでるとか(それはそれで、ツライと思ふ(^^;)、新木さんがプロット論を書いて、それが1000万部売れるとか(笑)、そーいうことがあれば別ダケド(^^;。  そうそう。起承転結はメジャーだけど、16分割や64分割なんて、たぶん、どの本を見ても載ってない。練習としてやらせるときに必要があって作った言葉だから。  マンガのノウハウに32ページのマンガだったら、全体を4つに割って、8ページごとに起承転結を作る。さらにそれを4つに割って、2ページごとに起承転結を作る。こうすると、見開き2ページが単位になってやりやすい──というのがある。とても機械的だが、こういうのに異論を唱えるひとはあまりいない。マンガを描き始めたばかりで、どうエピソードを配分していいのかわからないひと向けの方法だと思う。  小説でも似たようなことはできるはずだ。  というか、メリハリのある小説は結果的にそうなっているはずだ、と。  結果的にそうなっているのだったら、自覚してやってみよう、と。  で、やらせているわけで、たぶん小説論の本を見ても載ってない。ので、分室以外の場所で、じゃあ、16に割ってみよう、とか言っても通じないと思うので、用心しよう。  念のため(^^; みやび -------------------------------------------------------------------------------- 「ハイスピリッツ・ガール」《6》あらすじ No.5385 投稿日 2002年10月7日(月)20時58分 投稿者 紫ゆきや  自分の中でいろいろありまして、前の形に戻してから修正しました。  妙なところがあれば、指摘していただけると嬉しいです。  よろしくお願いします。 「ハイスピリッツ・ガール」《6》あらすじ  ある朝、鬼怒川翔子(きぬがわしょうこ)は、いつものように部活の朝練に遅れて、学校の武道場に入ってゆく。  そこで、一人の少年に、空手部の先輩達がのされているのを目撃する。  少年の名は辻村祐志(つじむらゆうじ)といい、本日一年生に転入する転校生であり、入部希望者だった。空手部一の実力者である翔子は、部の名誉のため祐志と試合をすることになる。 (そんな緊張した状況にもかかわらず、翔子のおっかけ同然の女子部員たちは武道場の隅へ高級茶器など持ち込み、お茶会状態)  試合。  二人の実力差は少なく、好勝負となった。しかし、祐志に攻撃に、翔子がバランスを崩したとき、更に胸倉を掴まれてTシャツが大変なことになる。  怒った部員達(とくに女子部員達)に詰め寄られて、武道場から逃げるように出てゆく祐志。試合は翔子の《反則勝ち》となった。 (授業の時間になっても、祐志の行動が納得できない翔子。勝つための反則技にしてはあからさまだし、他に理由があったのか。あるいは単なる嫌がらせだったのか……などと考えて、いつも以上に授業に集中できない)  昼休み。  いつものように女子部員達が翔子の席に集まってきて、昼食を取りながらおしゃべりする。茶器の話題になったとき、翔子は朝の試合で自分の下がる背後に、女の子達が高級茶器を広げていたのを思い出す。  祐志は自分を助けようとしたのではないかと考える翔子。祐志の教室へ向かう。  祐志を武道場へ呼び出した翔子。  誤解して悪く言ったことを謝るつもりだったのだが、先に謝罪してきたのは、祐志だった。説明せずに逃げてしまったことを恥じていたのだ。  祐志から説明を受け、自分達が祐志を誤解していたことを知る翔子。助けてくれたことにお礼を言う。  誤解がとけたところで、祐志に再試合を挑まれた翔子は、それを受ける。  再試合。  激戦の末、こんどこそ実力で勝利する翔子。  負けを認めた祐志は、翔子を尊敬するようになる。  放課後の部活。  朝の一件について説明して非礼をわびる祐志。翔子の取りなしもあり、部員達は何があったのかと驚きながらも、入部を歓迎するのだった。 >みやびさん(5375) >カレーカレー >> 本文を見てもかわいそう過ぎたら、また教えてください。  はい、わかりました。  本文が書き上がるのを、楽しみにしておきます。 >魚住さん「氷結魔法Lv1」  文の示す対象が、飛んだり戻ったりするので、少し読みにくく感じました。 >> 床に到着する寸前、踝の高さでぴたりと静止する。と、足下の水たまりに薄い氷が張った。 >> 右足を一歩さげて、半身の体勢で狼と対峙する。おろしたままの左手を手刀の形に構え、まっすぐに伸ばす。 >> 行き場のない霧が床を覆い、厚手のブーツを隠した。  たとえばこういうところ。  二行目までで、足の辺りについて描写しておいて、それから手の描写に移っているのですが、三行目では、霧についての描写になっています。  なんだか、一行読み飛ばしたかのような違和感がありました。 >光来さん(5372) >> 体を与えるという行為は、実のとこ、見えない魂の場所を明確にする、それ以上の意味はありません。もし、人間世界でも死神が魂を見ることができたなら、直接切りかかればいいわけですから、仮の体を与える必要はないのです。  光来さん版の「死神」は、さまよっている魂(穢れた魂)を感知できるけど、細かい場所は特定できないわけですね。  魚群探知機を使った魚釣りみたいなもので。リアルな餌(人形)のほうが、よく釣れる――と、こんな解釈でいいんでしょうか。 -------------------------------------------------------------------------------- 林檎大増殖 No.5386 投稿日 2002年10月7日(月)23時39分 投稿者 弟切 千隼 近隣のデパートで林檎を安売りしていたので、まとめ買いしました。六個買うつもりでしたのに、「輸送途中で傷が付いちゃったから、おまけしておくね」という店の人の言葉どおりどかどかと林檎が袋詰めされ、はっと気づくと十個の林檎を担いで帰る羽目になっていました。 これは私に「林檎ダイエットをしろ」という天の啓示でしょうか?(違いますって) 今回は、 >>6.他人に対して無関心であるために、助けようとしない。 という例のアイディア出しをするつもりでした。 しかし、この例の言葉遣いが少しおかしいことに気づきました。 「無関心」というのは、文字どおり何かに対して「関心がないこと」です。「他人に対して無関心」であるならば、例の1で挙げたように、そもそも他人が困っていることに気づきはしないでしょう。 この場合は、他人が困っているという状況に気づける程度には、他人に関心を持っているわけです。気づいていながら助けない理由は、「無関心だから」ではなく、別の言葉で表現されるべきですね。 関心はあるものの「関心が薄い」ゆえに助けないというべきでしょうか?  もう少し日常的な表現では、「冷たい人だから助けない」ということになるでしょう。 「冷たい」を『大辞林』で引くと、 つめた・い [0][3] 【冷たい】 (形)[文]ク つめた・し 〔「爪(ツメ)痛し」の転という〕 (1)物の温度が低くてひややかである。 ⇔熱い 「―・い飲み物」「風が―・い」「―・い水」 (2)愛情や思いやりがない。やさしさ・あたたかさがない。冷淡だ。 ⇔あたたかい 「心の―・い人」「―・い仕打ち」「わざと―・く当たる」 (3)寒い。「いと―・きころなれば/枕草子 184」 [派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名) となっています。 この場合は、もちろん(2)の意味ですね。 としますと、上記の6の例は、 6.他人に対して愛情や思いやりがないために、助けようとしない。 と書き換えたほうが、わかりやすくてよいですね。 ということで、今回は、上記の「愛情や思いやりがない」例のアイディア出しをします。 (1)常に仕事に追われて忙しいため、他人に愛情や思いやりを持つ心の余裕がない。 (2)社会的な出世のためには他人に対する愛情や思いやりは邪魔だと思い込んでいる。 (3)裁判官の仕事をしていて、全ての物事を公平に見るために、特定の人に愛情や思いやりを持ってはいけないと思っている。 (4)軍隊に勤めていて、兵士とは人殺しをする職業だと認識しており、命令とあらばどんな人でも殺せるように、他人に愛情や思いやりを持つことをしない。 (5)幼い頃に親に育児放棄されて、愛情や思いやりをかけられたという経験がないため、愛情や思いやりとはどんなものかを知らない。 (6)政治的な身分の高い家に生まれて、政争の道具としてのみ育てられたため、愛情や思いやりなどというものがこの世に存在すると思わない。 (7)ある特定の人物に絶対の忠誠を誓っているため、それ以外の人に対しては愛情や思いやりを持たない。 (8)かつて心から愛した人を失って、その痛手があまりにも大きすぎるため、他の人に愛情や思いやりを持つことができない。 (9)ある宗教を熱心に信仰しており、愛情や思いやりは人に対してではなく全てその宗教の神に捧げるべきものと考えている。 (10)親に溺愛され、どんなわがままも許されて育ってしまったために、他人に対して愛情や思いやりを持つことを知らない。 上記の案は、課題部屋にも上げておきます。 -------------------------------------------------------------------------------- >「ハイスピリッツ・ガール」あらすじ《6》 No.5387 投稿日 2002年10月8日(火)00時20分 投稿者 かねやん  うーん、裕志に対する誤解が解けるって流れの中で、再試合のエピソードがぽつんと浮いちゃってる感じかな? 再試合をする意味がわからないです。  裕志が再試合を挑んできた理由、それを翔子が受けた理由を示すことが必要でしょう。  あとは、ドラマが無いってことでしょうか?  裕志が登場するのは、事件が起きたときと、事件が解決したときだけです。  その間に裕志の姿が無いので、事件は誤解だっただけで終わってしまってます。  基本的に読者は、起きた事件が、どのようにして、解決するか、に興味が向きます。  いや話を読み進めるってのは、そういうことだと思うんだけど。  その間に新たな事件が起きたり、解決したと思ったら別の事件に巻き込まれたりするにしても、起こった事件を基準にして話を読み進めるわけです。  RPG経験者なら、事件をクエストと読み直してみたほうがわかりやすいかも。  話は戻ってあらすじを見ると、「翔子は、試合のとき後ろで茶器広げられていたことを思い出す」くらいで、解決しちゃってるですね。  このへんが、ドラマが無いと感じた理由です。 >プロットとか  やりかたにこだわらなくてもいいんじゃないかな?  それが漠然とした設計図でも、事細かい設計図でも、要は完成図が見えてくる設計図が書ければいいと思います。  むろん他人に見せるものであれば、他人にわかる設計図であることが求められます。  そこに個々で違うノウハウがあってもいいかと。  トヨタとホンダでノウハウは違うでしょうけど、いい車が出来るわけです。  いや、料理の本でレシピの書き方が違っても美味しいものが作れるわけです、のほうが近いか。 -------------------------------------------------------------------------------- あー……いや No.5388 投稿日 2002年10月8日(火)14時31分 投稿者 はせがわみやび >プロットとか >> やりかたにこだわらなくてもいいんじゃないかな?  ここでやってるときは、それでは困るよ?  最初から参加しているひとはそろそろ大丈夫だと思うが、ヘタすると、議論(プロットがいるかいらないかっていう議論、あれだ)がもとに戻っちゃうからなあ。  これが怖くて、現場で作家が編集に出している「プロット」と言われているものの「書式」は、わりとヴァリエーションがあります──って言いたくなかったんだ(;_;)  プロットはいるの。立ててないひとはいないの(書いてないひとはいるかもしれないけどネ)。そうやって、みんな筋立てを練っているものなの。  せめて、起承転結と山場の重要性くらいは理解して欲しいの。  OK?  ネームと原稿でストーリーが激しくちがうマンガなんて聞いたことがないゾ? 小説も執筆前にそこまで決められるもののはずなのだ。執筆って、ペン入れと同じ段階なんだぞ? みやび -------------------------------------------------------------------------------- 赤い林檎に唇寄せて No.5389 投稿日 2002年10月8日(火)19時11分 投稿者 弟切 千隼 十個の林檎が台所にごろごろしているのが邪魔なので、アップルパイを作ろうかどうしようか悩んでいる弟切です。 忙しくてゆっくりパイなど焼いている暇がないことよりも、そんな物を作ったら、一人でまるごと食べてしまって太ることのほうが問題です(^^; 今回は、 >>7.他人に対して悪意を持っているために、助けようとしない。 という例のアイディア出しをします。 (1)容姿が醜いという理由で、幼い頃から周囲の人間にいじめられて育ったため、他人に対して悪意を持っている。 (2)身分制度の厳しい社会で、最下層の身分に生まれ、常に周囲からさげすまれて育ったために、他人に対して悪意を持っている。 (3)血のつながらない継父または継母に疎まれて、兄弟姉妹の中で一人だけ虐げられて育ったため、周囲の人間に対して悪意を持っている。 (4)口減らしのために小さい頃に売られて、奴隷のような生活を強いられてきたため、他人に対して悪意を持っている。 (5)子供の頃から病弱で、苦しい生活をしているため、世の健康な人々すべてに対して悪意を持っている。 (6)子供の頃に犯罪に巻き込まれて、目の前で両親を殺害されたのに誰も助けてくれなかったという経験があるため、他人に対して悪意を持っている。 (7)子供の頃に生国を離れて別の国へ引越し、言葉や生活習慣が違うためにいじめられ、他人に対して悪意を持つようになった。 (8)子供の頃から過酷な受験勉強を強要され、周囲の人間はすべて競争相手だと教わって育ったために、他人に対して悪意を持っている。 (9)幼い頃から並み外れて容姿が美しかったために、親を含めた周囲の人々に性的虐待を受けて育ち、他人に対して悪意を持つようになった。 (10)無実の罪に問われたのに、誰も言い分を聞いてくれず、重い刑罰を受けた経験があるために、他人に対して悪意を持っている。 上記の案は課題部屋に上げておきます。 -------------------------------------------------------------------------------- おひさと書かなければいけないか…… No.5390 投稿日 2002年10月8日(火)22時31分 投稿者 羽矢野  なんか、ここに書き込むのがずいぶんと久しぶりになってしまいました。  参加すると決めたときに、毎日続けると誓っていたのに、自分が情けない。  まあ、理由はちょっと自分の中でいろいろとありまして。  ここはずっと読んでましたし、自分で書いたりという日課は続けてましたが、人様に読んでもらっても大丈夫な文章に全然ならなくて、控えてました。  ようやく大丈夫になってきたので、他の人のつっこみからやってきます。  どうでもいいけど、最近企業の内部告発がはやってるよね。 ●紫さん  あらすじ読んで思うこと。  この話は、翔子の誤解が解ける話?  それしか話がないけど。そんだけ?  いくら短編でも、盛り上がりに欠けると思うんですけど……  絶対短編一つのテーマにはならないと思う。  それと、  起:試合をして反則勝ちになる。  承:納得できずにもんもんとする。  転:反則が自分を助ける為にしたことだと気付く。  結:誤解がとける。  起承転結だと、こういうつもりかな?  もしそのつもりで紫さんが書いたのなら、この話はおかしいんじゃなかろうか。  この話の転にあたる部分は、実は“転”ではないのだ。  翔子は自分の勝利を最初から疑っているので、それを確信することは話の流れが変わったことにはならない。  だから、この話は転が存在しない事になる。  以下おかしいと思った部分。 1.祐志が男子部員をのしてますが、彼が強いことを示す必要があるのは何故?  翔子と戦う理由が必要であるからだけ? 2.部の名誉を守るために翔子が戦いますが、この名誉というのは、具体的には?  翔子は何を護ろうとしたの? 3.通常、男子と女子が試合することなんてないです。そもそも体格が違うので、そこですでに“平等”ではないのですが、当事者二人はもとより、周り誰も異論がないのか? 4.シャツ大変なことになったとき、何故彼はその場で理由を説明しなかったの? 5.神聖な武道場で茶器広げて誰も問題にしないのは何故?  そんな距離で騒いでいて、今まで何も問題がなかったとは思えないですが? 6.再試合は何故必要なのか? そもそも名誉のためであったはずだが、それは朝の時点で決着がついているのでは?  7.翔子が実力で勝利するが、それの意味は? 負けても話が変わるようには見えない。 8.祐志が尊敬するのは何故? どうしてここで尊敬させる展開が必要なの? 9.入部を歓迎とあるが、入部させない動きになっていたの? 何故?  まさか、反則したから? 理由も訊かずに?  全員のされたとか、その辺りはどうなの?  以下もう少し考える必要があると思った部分。  祐志がかばったのは、翔子なのか高級茶器なのか。  もうこれが全然わからん。  読んでると、これは高級茶器をかばってる。  翔子はそれを自分をかばってくれたと勘違いしてるバカに読めるんだけど。  そんでいいの? >>祐志は自分を助けようとしたのではないかと考える翔子。祐志の教室へ向かう。 >>祐志を武道場へ呼び出した翔子。 >>誤解して悪く言ったことを謝るつもりだったのだが、先に謝罪してきたのは、祐志だった。説明せずに逃げてしまったことを恥じていたのだ。 >>祐志から説明を受け、自分達が祐志を誤解していたことを知る翔子。助けてくれたことにお礼を言う。  この辺り、意味不明。  助けようとしたのではないかと考えて呼び出したのなら、次は質問と回答になるはずなのに誤解して悪く言ったことを謝るってなんじゃ?  んで説明をうけ、そこで誤解してたことを知るって、上で誤解してたのを謝るとなってるが?  流れがわかりません。  多分、紫さんは話をそんなに重要に考えていないのではないだろうか。  おそらく、本当に書きたいのは最後の試合のシーンであるはずだ。(違う?)  それがあるように話を構成しようとするから、変になるのではないかと思う。  それと、元の話にこだわりすぎかなあ。  とか。 -------------------------------------------------------------------------------- 生課題。 No.5391 投稿日 2002年10月8日(火)22時35分 投稿者 魚住雅則 >唯野さん >炎の魔法 LV1 文章の配分に問題があるように思いました。 本文では炎の魔法が実際に発動するまでに文章全体の三分の二以上使っています。 が、これはいくらなんでも余計な部分が多すぎます。 そして光来さんの指摘とも被りますが、「炎の魔法」であるのに炎についての描写がありません。「熱さ」も「燃えうつる様子」も、「炎の明かり」も「燃え方」も、全部ありません。 何の魔法かよくわからないほどです。 下に一番伝わるだろうと思った例をあげます。 この文は、唯野さんの生課題を少し変えてみたものです。 太字の部分が変更した箇所ですが、たったこれだけで正反対の魔法になりました。 (あげ足を取るような書き方ですが、皮肉の意図はありません)  レノは自分の両掌の間に意識を移し、何も無いその空間を凝視した。頭の奥から首の中心にかけて熱が感じられる。すると、両手が挟んだ空間に、染み出すように青白い拳大の球が出現した。  輪郭がはっきりしないその球は、微妙に明るさを変えながら、空中に静止していた。レノの両手に、かすかにではあるが光球から発せられる冷気が感じられる。  レノが両手を前に向けると、球はそのまま押し出され、放物線を描きながらスライムの上に落ちた。  ポンッというコルク栓を抜いたような音がして、球ははじけ、氷雪となってスライムの体全体に振りかかった。  スライムは氷に包まれながら緩慢に表面を波打たせた。しかしすぐに動かなくなり、ときおりピキピキと小さな音を立てた後、静かに氷ついた。 -------------------------------------------------------------------------------- あいた。 No.5392 投稿日 2002年10月8日(火)22時54分 投稿者 魚住雅則 人の作品を変更しておいて思いっきり誤字がありました。 すみませんです。 それにしても「氷ついた」て。 >自分の生課題について 指摘していただいた問題点をまとめて、次回書きこみます。 -------------------------------------------------------------------------------- >紫さん No.5393 投稿日 2002年10月8日(火)23時49分 投稿者 とんびの羽根 >「ハイスピリッツ・ガール」《6》あらすじ  どうも転がすべってます。  しょうがないので、読みとったあらすじを分解してみます。  変な所がいっぱいあります。  でも、それ以前にコンセプトが変だと思いますので、突っ込みはいれません。  もう一度プロットとコンセプトを見直してください。 コンセプト  実力で入部を希望する少年が、誤解を乗り越えて、(1)空手部ナンバーワンから実力を認められ、入部を取りなしてもらう話  実力で入部を希望する少年が、誤解を乗り越えて、(2)空手ナンバーワンの少女の実力を認め、入部する話  実力で入部を希望する少年が、誤解を乗り越えて、(3)空手部員たちから認められ、入部を歓迎される話  どれも変だけど、どこに重点があるのかすらよくわかりません。どれが正解でしょう? 骨  入部希望の少年が反則技で顰蹙を買うが(起)、誤解が解け(承)、再試合で少女の実力を認め(転)、入部を歓迎される話(結)  入部希望の少年が(起)反則技で顰蹙を買うが(承)、誤解が解け(転)、再試合で少女の実力を認め(転)、入部を歓迎される話(結)  構造から分解した場合と、意味から分解した場合とでずれがあります。紫さんの考える起承転結はどうなってるのでしょう? 起 入部希望の少年が不可解な反則技を使って負け顰蹙を買う  起 空手部入部希望の少年が空手部員たちを負かしている。  承 少年と勝負する空手部トップの少女  転 少年が不可解な反則技を使う  結 少年は反則負けになり、顰蹙を買う 承 少女の予想通り茶器を護る配慮からの反則技と判明する  起 少年の行動が納得できない少女  承 思い当たる部分もあるので、少年を武道場へ呼び出す少女  非転 少年の説明は少女の推測どおりで、誤解がとける (ここがすべってる)  結 お茶会と茶器を救ってくれた少年の行動を称揚し礼を言う少女 転 再試合で少年が改めて負け、少女の実力を認める  起 誤解が解けたことで再試合を申し出る少年  承 実力で戦う二人  非転 実力でも少女が勝つ (ここがすべってる)  結 少女の実力を認める少年 結 誤解が解け、少年の入部が認められる  起 反則の理由を説明してわびる少年  承 双方を取りなす少女  非転 何があったのかと驚く部員たち (ここがすべってる)  結 入部を歓迎する部員たち  すべっていることわかりますか?それとも解説が必要ですか?  今リロードしたら羽矢野さんの書き込みが……、被ってる部分があるかもしれない。つうか、羽矢野さんの指摘のほうがわかりやすいかも(汗) -------------------------------------------------------------------------------- 指摘ありがとうございます No.5394 投稿日 2002年10月9日(水)20時43分 投稿者 紫ゆきや >かねやんさん(5387)  指摘ありがとうございます。嬉しいです。 >> うーん、裕志に対する誤解が解けるって流れの中で、再試合のエピソードがぽつんと浮いちゃってる感じかな? 再試合をする意味がわからないです。  すいません。  「なぜ?」の部分が不足していました。  お互いに日々修練をしている二人ですから、実力が拮抗していれば、どちらが強いのか気になります。  だから、二人とも中断してしまった試合を、やりなおしたいと考えました。  仲直りしたのに、殴り合いをしようと言い出すところに違和感があるかもしれません。  これが格闘技ではなく、スポーツとかなら、もう少し分かりやすいかと思うのですが。 >>あとは、ドラマが無いってことでしょうか?  自分のばあい、短編にもかかわらず、複雑すぎたり、筋が複数あったり、エピソードが多すぎたりということがありまして。  いくつか考えた中から、かなり単純なモノを選んだつもりだったのですが、まったく無いモノを選んでしまったようです。  要修正です。 >> RPG経験者なら、事件をクエストと読み直してみたほうがわかりやすいかも。  この例えは分かりやすかったです。  自分に向いているかもしれません。  今度から、書き上げたら当てはめて考えてみます。  ありがとうございました。 >羽矢野さん(5390)  おひさしぶりです。  復調されたようで、なによりです。 >> この話は、翔子の誤解が解ける話? >> 絶対短編一つのテーマにはならないと思う。  私の場合、これまで詰め込みすぎてダメだったので、シンプルなものをやってみようと思い、このようにしました。  しかし、アクションシーンを盛り上げる役目も果たせていないようなので、要修正です。 >> この話の転にあたる部分は、実は“転”ではないのだ。  自分では、わかりやすい《転》にしたつもりだったのですが、まるで《転》になってなかったのですね。  みなさんに指摘してもらって、ようやく分かりました。  その他の質問へ。 >> 1.祐志が男子部員をのしてますが、彼が強いことを示す必要があるのは何故? >> 翔子と戦う理由が必要であるからだけ?  翔子と戦う展開になることがひとつ。  もうひとつは、両者が超高校生級であることを読み手に伝えるためです。  そこらの高校生が、いきなり達人的なアクションをしたら、ルーナのときみたいに違和感を持たれてしまうと思いまして。先に「コイツは強いんです」と書いておくことにしました。 >> 2.部の名誉を守るために翔子が戦いますが、この名誉というのは、具体的には? >> 翔子は何を護ろうとしたの? 「転校生(しかも1年生)に全員が負けたとあってはカッコワルイ」というていどの、先輩達の気持ちです。 >> 3.通常、男子と女子が試合することなんてないです。そもそも体格が違うので、そこですでに“平等”ではないのですが、当事者二人はもとより、周り誰も異論がないのか?  この学校の空手部は男女混合です(もともと翔子が入学するまで、女子で空手をやる生徒がいなかったので)  そのうえ、翔子は空手部一の実力者ですから、異論を唱える者はいません。  異論を唱えるとすれば、祐志ですが。彼も少し戦えば、じゅうぶんに翔子が強いことを理解すると思います。 >> 4.シャツ大変なことになったとき、何故彼はその場で理由を説明しなかったの?  女子部員に話す隙を与えらず、言い訳がましいという気まずさもあって、逃げ出してしまったからです。  《詰め寄られて》という表現では分からないですね。すみません、修正します。 >> 5.神聖な武道場で茶器広げて誰も問題にしないのは何故? >> そんな距離で騒いでいて、今まで何も問題がなかったとは思えないですが?  学校の武道場を、それほど神聖視している部員がいないからです。  むしろ少しでも潤いがあったほうが良い、と考える部員が大多数でして(たとえ女の子達が、翔子のおっかっけ同然だったとしても)。  同じ理由で、これまでも問題はありましたが、目立った事故も起きなかったので(部員達が気遣って練習していたので)女子部員専用おしゃべりスペースとして、黙認されてきました。 >> 6.再試合は何故必要なのか? そもそも名誉のためであったはずだが、それは朝の時点で決着がついているのでは?  すいません。  かねやんさんへの返事にも書きましたが、二回目は「どちらが強いのか決着をつけたい」というのが動機です。  ただ、これだけだと理解されないかもしれません。なので、もう少し明確な動機付けができるように内容のほうも修正します。 >> 7.翔子が実力で勝利するが、それの意味は? 負けても話が変わるようには見えない。  視点保持者が勝利したほうが爽快感があると思っただけです。  あと、祐志が翔子を尊敬するようになるシーンが面白そうだと思ったというのもあります。 >> 8.祐志が尊敬するのは何故? どうしてここで尊敬させる展開が必要なの?  同年代で自分より強かったので、尊敬するようになります。  惚れるパターンや、宿敵宣言するパターンなども考えたのですが、尊敬するようになるのが面白いだろうと判断しました。  展開上の必要は無いのかもしれません。  物語のラストで、「主人公をむやみに尊敬している後輩が増えました」という状況で終わりたかっただけです。  修正方法としては、ラストを固定して、中間のエピソードを修正したほうが良さそうですね。  もっと尊敬に値するような行動でなくてはいけませんし。 >> 9.入部を歓迎とあるが、入部させない動きになっていたの? 何故? >> まさか、反則したから? 理由も訊かずに? >> 全員のされたとか、その辺りはどうなの?  すいません。  やはり明記しておくべきでした。  朝の試合の結果、入部は認めないという意見が大半でした。  ここでは、部員達が翔子を大事に思うが故に、酷い目に遭わせた祐志に強く当たります。  その結果として翔子(と読者に)「そこまで言わなくても良いんじゃないかなあ」と思わせ、祐志のことを冷静に考えるキッカケを作ります。  (部員達が保守的に新人いぢめをしているように見えたら、私の文章に問題があるということで書き直しです) >> 祐志がかばったのは、翔子なのか高級茶器なのか。  すいません。翔子と女の子達をケガさせないための行動でした。  祐志の「説明」を、もっと詳しく書くべきでした。 >> この辺り、意味不明。 〜 >> 流れがわかりません。  もうしわけないです。  いろいろ入れ替えて試して、一番まともだと思ったのを選んだのですが、たしかに混乱しています。  この部分、エピソードも含めて修正します。  自分のあらすじには、「なぜ?」の部分が足りないようです。  行動から想像してもらえるかと思っていた部分が、実はちっとも想像できなかったのですね。  そんな分かりにくい文章を読んでくださって、ありがとうございました。  次は、その点に注意して書いてみます。 >> 多分、紫さんは話をそんなに重要に考えていないのではないだろうか。 >> おそらく、本当に書きたいのは最後の試合のシーンであるはずだ。(違う?)  話を軽視していたわけではないのです。しかし、おっしゃるように最重要なのは翔子の格闘シーンですから、できるだけ簡単な話にしようとは考えていました。 >> それがあるように話を構成しようとするから、変になるのではないかと思う。  とすると、重要シーンを盛り上げられないエピソードのほうに問題があるということですね。  もう一度考え直してきます。 >> それと、元の話にこだわりすぎかなあ。  たしかに、そうかもしれません。  一度は最初からやり直そうとも思いました(実際、UPしましたし)  そのときは本気で、この話は短編に向かないから作り直したほうが早いだろう、と考えていました。  自分が書きたい話を書くには、新しく考えた別のストーリーのほうが、より適切であろうと。  しかし、それは結局のところ敵前逃亡してるだけかなと。  どんだけ考えても、ちっとも良くなったような気がしない状況は、とても辛いんですけど。たぶん、ここが逃げちゃいけないところなんじゃないかなと。  そういう考えに至りました。  ひょっとすると、自分は一生この話をコネくりまわして、一本の短編も書けないかもしれません。  それはそれで、しょうがないです。  あるいは、結果として最初のストーリーと全く違う内容になってしまうかもしれません。  試行錯誤の結果なら、それもアリだと思います。 >とんびの羽根さん(5393)  指摘ありがとうございます。  いろいろな角度から見ていただいたほうが、より問題点がわかりやすいので助かります。 >> どうも転がすべってます。  すみません。そのようです。  今更ながらに、「自分は、こんだけ教えてもらっておいて、未だに起承転結が作れないんだなあ」と泣いているところです。  1行コンセプトは、「誤解を解いて打ち解けた相手と勝負して、勝利する主人公」というものです。  しかし、入部するところで終わっているので、そこがコンセプトに見えてしまいますね。  おっしゃるように、コンセプトとエピソードが噛み合ってないのだと思います。  すべっているところは、理解できたつもりです。  ありがとうございます。  16分割について。  あらすじを書いたとき自分でもやってみたのですが、うまく配分できなかったのです。  とんびの羽根さんのは、とても参考になりました。  これを参考にして、次回は16分割も書いておきます。  ありがとうございました。 -------------------------------------------------------------------------------- プロットって便利だよね、ね? No.5395 投稿日 2002年10月9日(水)23時07分 投稿者 かねやん >みやびさん >>プロットがいるかいらないかっていう議論  ああうう、そこまで戻られちゃうと僕としても困るのだけど(^^;;  やりかたにこだわらなくていい、に主語をつけるべきですかね。  主語は、プロットになるです。  本当に間違いを無くすなら、「プロットでなにをすればいいのかわかっていれば、細かいところはカスタマイズしてもいいじゃない」ってところ。  今回、藤極堂さんとみやびさんの記事を見て反応したんだけど、それはプロットはこうあるべきって無意味な方向にむかいそうだったから。  プロットの話をするのなら、プロットを使うとこれこれこんなところが便利になるよって話をするべきでしょう。  プロットってのは、仕事を効率良く進めるための道具でしょう。(他人に見せることを考えたとき、+αになるのは言わずもがな)  プロットがシステマチックなのも、効率性をあげるためになってるですね。 -------------------------------------------------------------------------------- おーーい No.5396 投稿日 2002年10月10日(木)00時16分 投稿者 羽矢野 ●紫さん  帰って繋げたら返答あって、読んでビックリ。  根本的に間違ってますがな。  これは急いで返事をしないと!!  と思って、ゴハンとお風呂後回しで(ゴハンは打ちながら食べてるが)やってます。  だから、早く見てねーー。 >>二回目は「どちらが強いのか決着をつけたい」というのが動機 >>視点保持者が勝利したほうが爽快感があると思っただけです >>尊敬するようになるのが面白いだろうと判断しました。  そんな事訊いてんじゃねーー。  “な・ん・で”話にその展開がいるのか訊いてんだーー!! (注:ええと、紫さんは参加者で唯一会った人なので(年齢も近いし)、フランクにしても許されると勝手に思ってます。イヤ?)  お話は、必然構成でしょうが!!  エピソードのすべては、話にとってちゃんと意味のあるものでなければいけない。  今回のテーマは“誤解をした主人公が誤解を解く話”なんでしょ?  (とんびの羽根さんの返答に書いてあったコンセプトは日本語ですらないので、こいつも後で書く)  面白いとか成り行きとか、そういう以前に“いる”“いらない”があるでしょうが!!  それなのに、なにを言ってんだー!!  ぜーはーぜーはー。  と読んで思った。 ●ここから本題 >>1行コンセプトは、「誤解を解いて打ち解けた相手と勝負して、勝利する主人公」  まず、これからちゃんとしましょう。  これのどこがコンセプト? ってか、日本語? 「誤解をした主人公が、誤解を解く話?」 「不慮の出来事で決着がつかず、しこりの残った勝負を憂いを取り除いてから勝負する話?(何か、変だな)」 「転校してきた強い男子に主人公が勝利する話?」  一体なんだ? どれだ?  コンセプトは背骨です。  それがそもそもちゃんとしてないのに、まともな話になるはずありません。  そして思うんだけど、紫さんが書きたいものって、 「強力磁石みたいにまわりを引きつける主人公が自分でも知らない内に他人に影響を与える話」  みたいなものでないの?  それをどうしていいかわからないから、誤解を解くみたいなエピソードを入れて、でも書きたいのは勝負だからそうなるようにして……  とかやったんじゃないか?  そう思えて仕方がない。  だって、ミニオフ会でみやびさんと一緒に、これの前の書きかけ見せて話したとき、アクションを書くという情熱が“ひしひし”だったし。 (だから、次はどんなに変わっても、アクションが中心にくる話になるとずっと思ってた)  あれから変わったのならわからないけど。  今は、それが逆に足かせになってる状態だね。  ここから、具体的にやってきましょう。  私も書き込まない間、遊んでたわけでない。というところを見せれると格好いいなあ。  ただ、この先は私が書いてある文章から勝手に判断してるので、違ってたら無視しといて。  まず、勝負。  これは捨てられないんですよね?  コンセプトより何より、こいつが大事ですよね?  じゃあ、この最後の勝負が中心になるように話を組み立てましょう。  主人公は当然一生懸命な人じゃないといけません。  彼女が人を引きつけるのは、本人が当たり前と思ってるだけで、他人から見たらなかなかできないような“優しさ”や“お節介”であるはずです。  そして今回は、主人公の悩みでなく転校生の悩みを解決するわけです。  だから、転校生は悩みがないといけない。  しかも勝負というもので解決できるか、ふっきれるかする悩みでないといけません。  そして……やめとこ。  あんまり出しゃばると、逆に迷惑でしょうから、ここまで。  こうやって必然で話を考えていくと、いいのでは?  それと、この話実際書くとなると、三人称神視点にならない?  主人公が意識せずに、他人に影響を与えるとかいう場合はだけど。  書ける?  その辺りも考えた方がいいのでは? ●おまけ。  私も同じようにボツだし何度もくらって、それがイヤなので、書き込む前にあらすじを確認する条件を作りました。  最低限これになってないと自主ボツかけるというもの。  当たり前のことしか書いてないけど、ちゃんとこういうふうに作っておかないと、見落としてしまうと身に染みたので。  これやっても見落とすくらいです、私は。  自分では判断しにくい部分もあるし。  自分語と分室用語バリバリで書いてあったので、他の人(分室参加者)が見てもわかるようにはしましたが、これでいいかな? 1.一行コンセプトはちゃんとしているか。 2.(1.)のコンセプトにそって“初期状態”“キッカケ”終了状態”が存在するか。(特にキッカケは二つの状態を結ぶものとしてふさわしいか注意する。これがちゃんとしないと、転がおかしくなる) (あと、できるならここで三行あらすじ書いておく) 3.(2.)をふまえて、起承転結に分解できるか。(もっとも間違いやすい箇所は転。流れが別の方向になってるかをしっかりと確認する)  これが三大原則。 4.(1〜3.)にそわない部分(必然でない部分)が混入していないか。 5.転は山場として相応しいか。(できるなら、(2.)で一緒に確認する) 5.重要部分は描写になっているか。 6.日本語になっているか。 7.誤字脱字はないか。  今のところはこうなってます。  この順番で確認していく。  知識や思慮の増加で、この雛形を変えていきます。 (他にもいくつか作ってある) ●ちょっと(怒) >>あるいは、結果として最初のストーリーと全く違う内容になってしまうかもしれません。  これはアリだと私も思います。  私は逆に“特殊能力”がでてくる以外をスッパリ切っていくつも作ってる。 (というとすごそうだが、実際はほとんど自主ボツに引っかかって使い物にならないものばっかりです。二日に一個くらいの割合で作ってるから、いくつ消えたのか。まだ消えてるし) >>ひょっとすると、自分は一生この話をコネくりまわして、一本の短編も書けないかもしれません。  これはしょうがなくない。  数週間書き込まなかった私はもうあまり偉そうに言う資格はないのだけれど。  こんなのしょうがないでかたづけるんなら、そもそも書けないよ?  書きたいんじゃないの? 空手の勝負のシーン。  書かなくちゃいけないんじゃないの?  書かずにおれないんじゃないの?    小説を書く原動力は何なの?  マジで“理解できん”とか思った。  それぐらい信じられない。  焼き肉屋とカラオケボックスと喫茶店で一晩中話してたときの熱はどうしたの?  この先のシーンはこうしたいんです!! って私とみやびさんに力説してるの聞いてて、私も“この人も同じように書かずにおれないんだ”と思ったよ。私はあれで、リアルに同じような人がいるんだとずいぶん元気づけられた。(周りにいないからね)  それなのに、そんな事言うな。  かもしれないんじゃなくて、書くの。  なんてな。  たまに(というか、しょっちゅう)私たちもなるよね、弱気に。  社会人と言っても、まだまだヒヨッコだしね。  私も同じように弱気な時は叱ってね。  では。 -------------------------------------------------------------------------------- 二回目 No.5397 投稿日 2002年10月10日(木)00時50分 投稿者 羽矢野 ●弟切さん  誰かつっこむだろうと思ってたら、誰もつっこまなかった。  ってことは、私が違ってるのかな?  まあいいや。  一応、質問しておこう。 >>悪意  って、ずいぶんと難しい言葉だと思うんですよね。  最初にこれがどういう状態か定義したと思うんですが、それを教えてください。 あく‐い【悪意】_他人に害を与えようとする心。わるぎ。「―を抱く」「―に満ちた批判」「―のない冗談」_わざと悪くとった意味。「―に解釈する」_〔法〕ある事実を知っていること。「悪意の」は「知りつつ」の意。必ずしも道徳的不誠実の意味を含まない。_善意。_  まあ数種類の辞書引いてみましたが、だいたいこんな感じでした。(これは広辞苑)  ようは悪意とは、害意が感じられるということですよね。  他人に悪さを(してないんだけど)しようとしているのが“みえみえ”みたいな。  んで、弟切さんが出してるのはそうなった理由ですね。  結論は“助けようとしない”ですから、悪意があれば他人が困っているのを見て喜ぶはずだから、助けるはずがないというわけですね? >>(1)容姿が醜いという理由で、幼い頃から周囲の人間にいじめられて育ったため、他人に対して悪意を持っている。  大体どれもこういう感じなのですが、これって“悪意を持つ”になるのですか?  ちゃんと思考ができてれば反証するのですが、悪意の定義が難しすぎで、うまくできない。  でも、他人からの精神的・肉体的虐待が悪意の元だというのはちょっと違う感じがする。  どっちかと言うと、あれはほとんど恨みだ。 うらみ【怨み・恨み・憾み】_うらむこと。にくいと思うこと。竹取物語「人の―もあるまじ」。「積年の―を晴らす」_不満足に思うこと。残念に思うこと。源氏物語夕顔「此の世に少し―残るは」。「軽薄に過ぎる―がある」◇_は、ふつう「憾み」と書く。_  言葉が違う以上、この二つは別のもののはず。  と思うのですが、どうでしょう? >>(8)子供の頃から過酷な受験勉強を強要され、周囲の人間はすべて競争相手だと教わって育ったために、他人に対して悪意を持っている。  これは悪意かも。  でも競争相手よりも強く敵とか倒すべき相手みたいに害を与えるべき対象と認識させたら。  と邪魔するようなこと書く羽矢野でした。 -------------------------------------------------------------------------------- 街を歩いていたら No.5398 投稿日 2002年10月10日(木)01時15分 投稿者 弟切 千隼 焼きたてのアップルパイが目に付いて、あまりにも美味しそうだったので一つ買って食べてしまいました。 一つといってもあの円くて大きな1ホールではありませんよ、私の掌くらいの小さいの一つです。 (と、言い訳するところが我ながらいじましいと思います(;_;)) 今回は、 >>8.内気なために、他人に声をかけることができず、助けることができない。 という例のアイディア出しをします。 (1)人里離れた一軒家で育ったため、家族以外の人と接するのに慣れておらず、内気である。 (2)極度の上がり症で、見知らぬ人と普通に話すことができないほど内気である。 (3)田舎の出身で、言葉に訛りがあるのを恥ずかしく感じているために内気である。 (4)ずっと男子校(または女子校)に通っていたため、異性と接することに慣れておらず、異性に対して内気である。 (5)自分の容姿に劣等感を抱いており、他人に容姿をしげしげと見られるのが嫌で、内気である。 (6)生国とは離れた国で暮らしていて、生活習慣の違いに戸惑っており、周囲の人々に馴染めないために、内気である。 (7)障害があって、言葉が不自由なため、他人には言いたいことが理解してもらえないのではないかと考えていて、内気である。 (8)高貴な家の跡取りとして、ほとんど家の外にも出してもらえずに大事に育てられ過ぎたため、他人と接した経験があまりなくて、内気である。 (9)幼い頃から病弱で、他の子供と一緒に遊びまわることがほとんどできず、他人と接した経験が少ないために、内気である。 (10)家が貧しく、服装や持ち物がみすぼらしいことに劣等感を持っているために、内気である。 上記の案は課題部屋にも上げておきます。 -------------------------------------------------------------------------------- あれれ No.5399 投稿日 2002年10月10日(木)01時23分 投稿者 弟切 千隼 書き込んでから再読み込みしたら、羽矢野さんの書き込みがありました。 すみません、明日の朝は早く起きなければならないので、返事は後に回させて下さい。 -------------------------------------------------------------------------------- 悪意が来たりて笛を吹く No.5400 投稿日 2002年10月10日(木)22時40分 投稿者 弟切 千隼 No.5397の書き込みで羽矢野さんに指摘していただいた「悪意」の件にお答えいたします。 「悪意」というのはかなり応用できる範囲が広い言葉で、人により受ける印象が違うと思われます。そのような言葉を用いるのに、最初にその定義をはっきりさせておかなかったのは迂闊[うかつ]でした。 「悪意」という言葉を用いるにあたっては、私も辞書を引いてみて、羽矢野さんとほぼ同じ意味に行き当たりました。以下に『大辞林』における「悪意」の定義を再録します。 あく-い [1] 【悪意】 (1)他人に害を与えようとする心。他人を憎む心。わるぎ。わるげ。 ⇔好意 「―をもつ」「―を抱く」「―にみちた批評」 (2)わるい意味。意地のわるい見方。 ⇔善意 「―に解釈する」 (3)〔法〕(ア)一定の事実を知っていること。法律上の効果に影響する場合がある。例えば,ある取引について存在する特殊の事情を知っている第三者を「悪意の第三者」という。道徳的善悪とは別のもの。(イ)他人を害する意思。「―の遺棄」 ⇔善意 羽矢野さんの御推察どおり、私が用いようとしたのは、(1)の意味です。 実際に害を与える行動に出るかどうかはともかく、機会があれば他人に害をなそうと狙っているような状態です。 困っている人を助けられる立場にいながら助けなければ、困っている人は困ったままです。これは消極的に害をなしているといえる状態であり、他人に対して悪意のある人がやりそうなことですよね。 このような「隙あらば他人に害をなそうとする心=悪意」には、細かく分けるといくつか種類があるでしょう。 例えば、人が人を傷つけようとする場合、その動機としては、「うらみ」・ 「憎しみ」・「ねたみ」などが考えられますよね。これらは一括して「悪意」に含まれるのではないでしょうか。 つまり、羽矢野さんが例に挙げられた「うらみ」は、「悪意」の一種ということで、アイディア出しの趣旨は外していないと思います。 ただ、「うらみ」は、悪意の中でも極めて強烈なほうですね。 漠然と「あいつ、気に入らない」と感じている程度のものまで悪意とすれば、そんな少しばかりの心の動きと「うらみ」とを一緒にするのは、違和感があるのも当然ですね。 「悪意」にはこのようにいくつもの種類があるのですから、最初に定義をするだけでなく、「うらみ」・「憎しみ」・「ねたみ」などの種類を挙げて、種類別にアイディア出しをしたほうが良かったですね。 「過ちては即ち改むるに憚ることなかれ」というわけで、No.5389の書き込みで出したアイディアを分類してみます。 >>7.他人に対して悪意を持っているために、助けようとしない。 という例のアイディアです。 (1)容姿が醜いという理由で、幼い頃から周囲の人間にいじめられて育ったため、他人に対して悪意を持っている。 (2)身分制度の厳しい社会で、最下層の身分に生まれ、常に周囲からさげすまれて育ったために、他人に対して悪意を持っている。 (4)口減らしのために小さい頃に売られて、奴隷のような生活を強いられてきたため、他人に対して悪意を持っている。 (6)子供の頃に犯罪に巻き込まれて、目の前で両親を殺害されたのに誰も助けてくれなかったという経験があるため、他人に対して悪意を持っている。 (7)子供の頃に生国を離れて別の国へ引越し、言葉や生活習慣が違うためにいじめられ、他人に対して悪意を持つようになった。 (9)幼い頃から並み外れて容姿が美しかったために、親を含めた周囲の人々に性的虐待を受けて育ち、他人に対して悪意を持つようになった。 (10)無実の罪に問われたのに、誰も言い分を聞いてくれず、重い刑罰を受けた経験があるために、他人に対して悪意を持っている。 これらは、「うらみ」だと思います。 (5)子供の頃から病弱で、苦しい生活をしているため、世の健康な人々すべてに対して悪意を持っている。 これは「ねたみ」ですね。 (3)血のつながらない継父または継母に疎まれて、兄弟姉妹の中で一人だけ虐げられて育ったため、周囲の人間に対して悪意を持っている。 これは、「うらみ」要素が主で、少し「ねたみ」要素が混じっていると思います。 (8)子供の頃から過酷な受験勉強を強要され、周囲の人間はすべて競争相手だと教わって育ったために、他人に対して悪意を持っている。 これは「憎しみ」でしょう。 こうしてみますと、私が出したアイディアは「うらみ」要素に偏っていますね。これはきっと私の考え方の癖でしょう。私はうらみがましい人間なのでしょうか?(^^; せっかく羽矢野さんが指摘してくださったので、次回も「悪意」の分析を続けて、「悪意」の種類ごとにもう少しアイディア出しをしてみます。今回の話では使わなくても、このような分析をしておけば、きっといつか話作りに役立つでしょうから。 -------------------------------------------------------------------------------- 悪意の辞典 No.5401 投稿日 2002年10月11日(金)22時26分 投稿者 弟切 千隼 No.5400の書き込みで書いたとおり、今回は「悪意」の種類を分類します。 「悪意」の種類として、以下のものを考えました。 「うらみ」・「憎しみ」・「ねたみ」・「さげすみ」・「嫌悪」 とりあえず「人を助けない理由」として妥当そうなものを五種類選んでみました。「人を助けない理由」として、この五種類と同じくらい一般的なものが他にあれば、それも加えて検討します。 しかし、細かくやっているときりがありませんので、上記以外であまり一般的でないと思われる「悪意」については、ここでは追求しないこととします。 まずは、これらの言葉の定義をはっきりさせておきます。 以下に『大辞林』からのそれぞれの言葉の定義を載せます。 うらみ [3] 【恨み・怨み】 (1)うらむこと。また,その気持ち。怨恨(エンコン)。《恨・怨》「―を晴らす」「―を抱く」「長年の―」 (2)(多く「憾み」と書く)残念に思う気持ち。不満に思われる点。「安易に過ぎる―がある」 (3)うらみごとを言うこと。「うとくおぼいたる事などうちかすめ,―などするに/枕草子 36」 これでは何だかよくわかりませんので(^^;、「うらむ」の定義を調べてみました。 うら・む [2] 【恨む・怨む】 ■一■ (動マ五[四]) (1)人から不利益を受けた,としてその人に対する不満や不快感を心に抱き続ける。「招待されなかったのを―・んでいた」 (2)(「憾む」とも書く)思い通り,あるいは理想通りにならないことを残念に思う。「自らの不勉強を―・む」 (3)不満や嘆きを人に訴える。うらみ言を言う。「松島は笑ふが如く,象潟は―・むがごとし/奥の細道」 (4)復讐(フクシユウ)する。うらみを晴らす。「一太刀―・む」 「隙あらば他人に害をなそうとする心=悪意」としますと、そのような悪意の一種としての「うらみ」は、「人から不利益を受けたと思い、その人に対する不満や不快感を抱いている心の状態」といってよいでしょう。 「と思い」という言葉を入れたのは、世の中には「逆うらみ」というものが存在するからです。実際には自分のせいで不利益をこうむったのに、誰かのせいだと思い込んでうらみを持つ「逆うらみ」という現象が世の中にはありますよね。これも「うらみ」には違いありません。 「憎しみ」については、 にくしみ [0] 【憎しみ】 憎く思う気持ち。憎悪。「愛と―」 となっていまして、やはりこれでは何のことやらよくわかりませんので、「憎む」を引いてみました。 にく・む [2] 【憎む・悪む】 (動マ五[四]) (1)嫌だと思う。不快に思う。また,よくないこと,あってはならないこととして,許しがたく思う。「戦争を―・む」「―・んでもあまりある」「罪を―・んで,人を―・まず」 (2)ねたむ。そねむ。うらやましく思う。「これにつけても―・み給ふ人々多かり/源氏(桐壺)」 (3)非難する。反対する。「違ふ所もあらん人こそ,我はさやは思ふ,など争ひ―・み/徒然 12」 上記の定義を踏まえて、他人を助けようとしない悪意の一種として「憎しみ」を考えると、「憎しみ」とは「良くない相手として、許しがたく、不快に思っている心の状態」ではないでしょうか。 「憎しみ」と「うらみ」とは区別が難しいですね。実際には、この二つの意味は重なり合っている部分が多いと思います。「相手に不快感を抱いている」という点では、どちらも同じですね。 けれども、言葉が違う以上全く同じ意味であるはずはなく、重なり合っていない部分もあるはずです。 「うらみ」と「憎しみ」との違いは、「うらみ」のほうが「相手から不利益を受けたと思い、それゆえに不快感を抱いている」のに対し、「憎しみ」は相手から不利益を受けたと思っていなくても不快感を持っている点でしょう。 また、不利益を受けたと思っているからこそ、「うらみ」の場合は、「お前のせいで欠けてしまった益を償え」という不満が生じます。「憎しみ」の場合はこのような「償い」要素は入りません。 ただし、この区別は極めて曖昧で難しく、相手から不利益を受けたと思っていれば全て「憎しみ」ではなく「うらみ」かといえば、そうは言い切れません。 ここでは、便宜上、「相手からは直接明確な不利益を受けていないのに、良くない相手として許しがたく、不快に思っている心の状態」を「憎しみ」とします。 次に「ねたみ」の定義です。 これも辞書で引いてみましたら、「ねたむこと」としか載っていませんでしたので、「ねたむ」で引いてみました。 ねた・む [2] 【妬む】 (動マ五[四]) (1)他人の幸福や長所がうらやましくて,憎らしいと思う。ねたましく思う。「仲間の出世を―・む」 (2)腹を立てる。くやしく思う。「うるはしき姿したる使にも障らじと―・みをり/竹取」 これは、辞書の定義そのままに、「他人の幸福や長所がうらやましくて、憎らしく思っている心の状態」ということでいいでしょう。 「さげすみ」についても、「さげすむ」のほうが明確な意味で辞書に載っていました。 さげす・む [3] 【蔑む・貶む】 (動マ五[四]) 〔「下げ墨(ス)む」から転じた語〕 人格・能力などが劣った者,卑しい者としてばかにする。見下す。さげしむ。「いなか者と―・まれる」 「さげすみ」もほぼ辞書どおりに、「劣った者、卑しい者として他人をばかにする心の状態」としてよいでしょう。 最後に「嫌悪」の定義です。 けん-お -ヲ [1] 【嫌悪】 (名)スル きらいにくむこと。ひどくきらうこと。「―感」「蛇蝎(ダカツ)のごとく―する」 と、これではよくわかりませんので、「嫌う」を調べてみました。 きら・う キラフ [0] 【嫌う】 (動ワ五[ハ四]) (1)(人や動物が主語となって)(ア)いやだと思う。「人に―・われる」「家業を―・って家を出る」(イ)(好ましくないものを)避けようとする。「連休の混雑を―・って旅行を見合わせる」 (2)(無生物を主語として)それがあると具合の悪いことが生ずるから避ける。「海苔(ノリ)は湿気を―・う」「酵素は高温を―・う」 (3)区別する。えり好みする。打ち消しの語を伴って用いる。「所―・わず寝ころがる」 (4)好ましくないとして退ける。「穢き奴等を―・ひ賜ひ/続紀(天平宝字一宣命)」 (5)連歌・俳諧で,句の配列上,同類の言葉を付けることを避ける。また,ある特定の語を特定の場所に使うことを避ける。 「嫌悪」は「はなはだしく嫌っている」状態ですね。 上記を踏まえて、他人を助けない悪意の一種として「嫌悪」を定義しますと、「ひどく好ましくないものとして、他人を避けている心の状態」といえるでしょう。 「うらみ」・「憎しみ」・「ねたみ」・「さげすみ」・「嫌悪」の具体的なアイディア出しは、次回に回させていただきます。 -------------------------------------------------------------------------------- 悪意について No.5402 投稿日 2002年10月12日(土)00時07分 投稿者 とんびの羽根 >>例えば、人が人を傷つけようとする場合、その動機としては、「うらみ」・ >>「憎しみ」・「ねたみ」などが考えられますよね。これらは一括して「悪意」に含まれるのではないでしょうか。(#5400 弟切さん)  この部分、わたしも悪意の使い方がおかしいと感じました。  うらみ、ねたみ、にくしみ、などは感情ですよね。  悪意は人を傷つける心の働きですよね。  感情と心の働きは同じものでは無いですよ。  つぎにそれは悪意なのか疑問なケースと、悪意の原因が妙なケースがあるようです。どれも途中の過程がいくつか吹っ飛んでいる感じがします。 >>7.他人に対して悪意を持っているために、助けようとしない。(#5389 弟切さん)  虐げられたことで悪意を持つようになるパターン(1、2、3、7、9)が多く出ていますが、客観的にはむしろ、虐げる側のひとたちについて悪意があるというのでは無いでしょうか?  「悪意のあるひとから虐げられたために、他人に対して悪意を持っている」と置き換えられるわけですが、やっぱり変じゃないですか?  あと残りのパターンですが、  苦しいときに助けてもらえなかったことで、他人に悪意を持つパターン(6、10)では逆恨み、やつあたりというワンクッションが必要  自分だけが苦しいことを不当だと感じて、他人に悪意を持つパターン(4、5)では不公平感、孤立、被害妄想というワンクッションが必要  だと思うのです。  悪意に関しては、直接悪意を決定づけるものをはずしていないでしょうか。  感情の流れをみると、「痛い、苦しい、つらい」から「悔しい、憎い、ねたましい」を経て、「他人が苦しんでも当たり前、なぜなら自分が苦しんでいたとき、他人は苦しんでいなかったのだから」に至ります。  苦しめた加害者に対してならいきなり悪意を持ってもかまわないのですが、直接関係のない一般の他人に対して悪意を抱くためには、こういう感情の熟成がないと、読んでいて薄っぺらく感じます。 -------------------------------------------------------------------------------- >紫さん No.5403 投稿日 2002年10月12日(土)01時13分 投稿者 かねやん  紫さんは、すいませんって言葉を使うのが多いじゃないかな? あらすじには関係ないけど、ちと気になったもんで。  むろん、謝らなければいけないときってのがあります。  ただ、指摘に対して「すいません」って謝られると、なんに対して謝っているのかわからないから戸惑ってしまいます。  でもって傍から見てみると、自信が無いから謝っているように見えます。  日本人って、自信が無いことは謝ってしまう悪いくせがあるようで、僕も仕事で自信がないときはついつい謝っちゃう(苦笑)  いい印象を与えないってわかってるんだけどね。  いや、それはともかく。  指摘の返事で、謝るのはやめたほうがいいです。  逆に「ありがとう」って言葉を使ってるのはすばらしいですね。  こっちは純粋に嬉しいか、照れてもだえてしまうくらい嬉しいです(笑)  これをすんなりと使えるのは、紫さんの人柄でしょうね。 //ここからあらすじ関連 >>お互いに日々修練をしている二人ですから、実力が拮抗していれば、どちらが強いのか気になります。 >>だから、二人とも中断してしまった試合を、やりなおしたいと考えました。  うみ、そんなのを承の部分で示すです。  例えば、再試合はしたいけど事件のせいで声をかけられず、翔子の前で妙な行動をとってしまう裕志を示しておくとか。  まあ、これだと誤解が解けるほうを重点にした場合のエピソードだけど。  再試合が山場になるなら、読者が再試合に興味を持つようなエピソードも必要でしょう。登場人物が再試合をやりたかったから、だけだと理由が弱いです。 >>自分のばあい、短編にもかかわらず、複雑すぎたり、筋が複数あったり、エピソードが多すぎたりということがありまして。 >>いくつか考えた中から、かなり単純なモノを選んだつもりだったのですが、まったく無いモノを選んでしまったようです。  単純なものというよりは、必要なものを選ぶようにすることでしょうね。  今回のあらすじの場合、誤解が解けるってエピソードと再試合をするエピソードに関連性が無いです。  誤解があるうちは再試合ができないってことなんだろうけど、それを読者に知らせてない。知らせるエピソードが必要ですね。  それ以外のエピソードも、それぞれ独立しちゃってて関連性を感じないです。 >>惚れるパターンや、宿敵宣言するパターンなども考えたのですが、尊敬するようになるのが面白いだろうと判断しました。  例えば、これ。  単体としてみれば確かに面白そうですが、じゃあ話全体で見るとどんな意味を持ってくるのか考えるとわからないものになってしまいます。 >>物語のラストで、「主人公をむやみに尊敬している後輩が増えました」という状況で終わりたかっただけです。  こう持ってくるなら、最初にとりまき達うんざりしている翔子、最後にとりまきが増えて(しかも暑苦しい男が!!)げんなりする翔子と置けば、関連性が出てくる……ことよりも起と結が決まるじゃないですか。 >>ひょっとすると、自分は一生この話をコネくりまわして、一本の短編も書けないかもしれません。  いやん。  気弱になることもあると思いますが、書けないかもしれないと思ってしまうと、本当に書けなくなるもんです。  って言うか、書きましょう(笑)  紫さん以外に紫さんの話を書けないんですから。 -------------------------------------------------------------------------------- >鷹見(榎野)さんの「火」 No.5404 投稿日 2002年10月12日(土)01時29分 投稿者 かねやん  いや、これは……  話としては面白いと思うけど、課題からズレてるですね。  LV1の魔法を書く、正確にはLVを上げていったときの臨場感や緊迫感の変化を使い分けるための課題であって、LV1の魔法を使って騒動を起こす女の子を書くわけじゃないです。 -------------------------------------------------------------------------------- 弱気でしたね No.5405 投稿日 2002年10月13日(日)07時01分 投稿者 紫ゆきや >羽矢野さん(5396)  自分のために、どうもありがとうございます。  返事が遅くなってごめんなさい。 >必然構成 >> お話は、必然構成でしょうが!!  それは理解しているつもりだったのですが。  我ながらワケわからんこと書いていますね。  コンセプトの説明が間違っているのも、ワケわからなさに拍車をかけています。 >コンセプト  主になるのは、「主人公のアクションシーン」です。  これが引き立つような話にしなくてはなりません。 >> 「強力磁石みたいにまわりを引きつける主人公が自分でも知らない内に他人に影響を与える話」  一番の主ではないですけれども、かなり強い希望として、そうい話にしたいと思っています。  シンデレラ迷宮でいうところのボツというやつですね。冴えないですね。  どうしていいかわからないから、適当なエピソードを入れたというわけではなかったのですが。 >具体的に >> じゃあ、この最後の勝負が中心になるように話を組み立てましょう。 >> 主人公は当然一生懸命な人じゃないといけません。 >> そして今回は、主人公の悩みでなく転校生の悩みを解決するわけです。 >> だから、転校生は悩みがないといけない。 >> しかも勝負というもので解決できるか、ふっきれるかする悩みでないといけません。 >> こうやって必然で話を考えていくと、いいのでは?  ありがとうございます。  とても参考になります。  この続きはむろん、自分が考えなくてはいけません。  この展開だと、一番苦しくて一番肝心なところが、この「悩み」の部分てことですよね。  「負けたのに、勝った相手に好意をもつ」というのが、「普通じゃない」部分ですから。  この部分も含め、次までに考えておきます。  少し時間をください。 >> それと、この話実際書くとなると、三人称神視点にならない? >> 主人公が意識せずに、他人に影響を与えるとかいう場合はだけど。 >> 書ける?  自信はないですが、私のばあい自信のあることのほうが少ないですから、やってみるしかないですね。  主人公のいないところで事態が進行する話だと困りますが。そういでなければ、書き方しだいかなと。キャラ寄り三人称では、そうした作品もありますし。 >あらすじチェックチャート  この書き込みのために、メモから書き起こしてくださったんですか!  ありがとうございます。  今のだと、最初の「1.一行コンセプトはちゃんとしているか」という、ところでコケていますね。  少なくとも、次に出すものは、自分的に全部通ったものを出します。 >気弱でしたね >> こんなのしょうがないでかたづけるんなら、そもそも書けないよ?  ああ、すいません。  確かに弱気なこと言ってますね、自分。  書きますよ。書きますとも。  こればかりは口で言っても、それこそ「しょうがない」ですね。  行動で示します。 >> 私も同じように弱気な時は叱ってね。  わかりました。お互いがんばりましょう。 >> (注:ええと、紫さんは参加者で唯一会った人なので(年齢も近いし)、フランクにしても許されると勝手に思ってます。イヤ?)  イヤなわけないですよ。むしろ、今から他人行儀にされると、なにか気に障るようなことをやらかしたかと心配になります。  また上京するときは連絡くださいね。  そうそう、12月には、こちらから顔をだせるかもしれません。  今の仕事が10月末アップなので、今年の正月は久々に岐阜の実家に帰れそうです。実家から名古屋駅までは1時間くらいです。 >かねやんさん(5403) >> 紫さんは、すいませんって言葉を使うのが多いじゃないかな? >> 指摘の返事で、謝るのはやめたほうがいいです。  すいません。……て、多いですね、たしかに。  意味としては、だいたいが「不注意や不出来ですみません」というものなのですが、「謝れば済む」と考えているように見えるかもしれません。  それに、知らず知らずのうちに、自分が「謝れば済む」なんて考えていたら怖いですね。  以後、改めます。ありがとうございます。 >> 逆に「ありがとう」って言葉を使ってるのはすばらしいですね。  あやや、なんだか照れてしまうですよ。  指摘してくださるのは、私と作品を良くしようと思ってくださっているわけですから。感謝は行動で示さないといけませんよね。  今書いている作品を、より良いものにできるよう、がんばります。 >> 例えば、再試合はしたいけど事件のせいで声をかけられず、翔子の前で妙な行動をとってしまう裕志を示しておくとか。  なるほど、たしかに祐志側から見れば、《話しかけられない》という状態が 承 で。  《翔子から話しかけてきた》が 転 になるんですね。  このばあいだと、転無しなら《誤解されたまま卒業》とかになるのかな。  やはり、状態遷移の大きい側に視点があるほうが、お話は作りやすいですねえ。  その辺は考慮しないといけませんね。 >> 再試合が山場になるなら、読者が再試合に興味を持つようなエピソードも必要でしょう。 >> 登場人物が再試合をやりたかったから、だけだと理由が弱いです。  なにより読み手が、それを望む展開にしなくてはいけないということですね。  現状だと、読み手に興味のない勝負になっちゃてるのですね。 >> こう持ってくるなら、最初にとりまき達うんざりしている翔子、最後にとりまきが増えて(しかも暑苦しい男が!!)げんなりする翔子と置けば、関連性が出てくる……ことよりも起と結が決まるじゃないですか。  これが「物語は結末から考える」ということなんですね。  どうも、私はそうした力(構成力というのかな?)が不足しているようです。  やはり手を動かして、もっと量をこなさなければいけないということですね。  思考力は訓練で強化できるって新木さんもおっしゃいましたし。 >> 気弱になることもあると思いますが、書けないかもしれないと思ってしまうと、本当に書けなくなるもんです。 >> って言うか、書きましょう(笑)  かねやんさんにも心配をかけしてしまいましたね。  だいじょうぶです。  なんといっても、好きでやっていることですから。止めろと言われても、止められません。  かならず書き上げますので、どうか、これからもよろしくお願いします。 P.S.  新木さんのHPが更新されていましたね。  夢境学園2巻が10月20日に発売とのことで、今から楽しみです。 -------------------------------------------------------------------------------- 悪意のミカタ No.5406 投稿日 2002年10月13日(日)23時06分 投稿者 弟切 千隼 No.5402の書き込みで、とんびの羽根さんが指摘してくださったことを考えてみました。 >>うらみ、ねたみ、にくしみ、などは感情ですよね。 >>悪意は人を傷つける心の働きですよね。 >>感情と心の働きは同じものでは無いですよ。 これは、まさしく御指摘のとおりですね(^^;  No.5402の後ろのほうでとんびの羽根さんがおっしゃっているとおり、うらみやねたみや憎しみは、他人を害する悪意の原因とはなり得ても、悪意そのものとは少し違いますね。うらみやねたみといった負の感情から悪意へは、一足飛びに発展するのではなくて、いくつかの段階が必要です。 そこで、「7.他人に対して悪意を持っているために、助けようとしない」原因として私が出したアイディアを分析して、負の感情がどのように悪意へと発展するのかを見てみましょう。 >>(1)容姿が醜いという理由で、幼い頃から周囲の人間にいじめられて育ったため、他人に対して悪意を持っている。 >>(2)身分制度の厳しい社会で、最下層の身分に生まれ、常に周囲からさげすまれて育ったために、他人に対して悪意を持っている。 上記の二つは、私が「うらみ」と分類したアイディアです。両方とも、特定の人にだけ虐げられたのではなく、周囲の人々ほぼ全員から虐げられた例です。 この二つのアイディアの場合は、直接自分を虐げた周囲の人ほぼ全員に対してうらみを持つのは当然ですね。周囲の人々ほぼ全員に対してうらみを持ったならば、それが容易に「人間全般」に拡大されるであろうことは想像できます。 かくして、この虐げられている人−仮にAさんとします−は、人間全般に対する「うらみ=人から不利益を受けたと思い、その人に対する不満や不快感を抱いている心の状態」を抱くようになるでしょう。周囲の人々から受けた不利益を打ち消して余りある利益が得られない限り、この「うらみ」は消えません。 したがって、このような「うらみ」を持った人は、常に周囲の人間に、受けた不利益を打ち消せるだけの利益を返してもらおうとします。それができないならば、自分が受けたのと同じだけの不利益を周囲の人間にも受けてもらおうと考えるでしょう。 ここに、他人に害をなそうという「悪意」が生じますね。 その悪意を積極的に行動に表わして、受けた不利益を償ってもらおうとするならば、例えば、「以前物を盗まれたことがあるから同じ物を他人から盗む」といった行動に出るでしょう。 何らかの理由によりそこまで積極的になれない人でも、深いうらみがあれば消極的に悪意を発露させることがあるでしょう。例えば、「物を盗まれた人が盗んだ犯人を懸命に追いかけている現場に出くわしても、『以前俺もさんざん他人に物を盗まれた。お前も同じ思いをしろ』と思って犯人を捕らえるのを手伝わない」といった行動はありではないでしょうか。 上記の(1)の例でいえば、「さんざん私をいじめた周囲の人間が、他の誰かにいじめられていても、それは当然の報いだから助けない」ということになります。(2)の例でいえば、「さんざん私をさげすんだ周囲の人間が、他の誰かにさげすまれていても、それは当然の報いだから弁護してやらない」ということになりますね。 ふむ、やはり「うらみ」から「(困っている人を助けない消極的な)悪意」に至るまでには、一足飛びには行かない複数の段階がありますね。この辺はきっちりと分析して根拠を示すべきでした。短絡して自己完結していては、読む側の方々に理解していただけませんね。 以上の分析は正しいでしょうか? どこかおかしいところがあるでしょうか? とりあえず「うらみ」の分析だけしておいて、あとは少し頭を冷やしてからやろうと思います。 -------------------------------------------------------------------------------- 悪意で候 No.5407 投稿日 2002年10月14日(月)19時58分 投稿者 弟切 千隼 前回の書き込みNo.5406の続きで、「うらみ」・「憎しみ」・「ねたみ」などの負の感情が、どのように「悪意」へと発展するのか考察します。 まずは、前回考察した「うらみ」の続きで、私が出した案のうち、「うらみ」に分類したものをもう少し考察してみます。 >>(4)口減らしのために小さい頃に売られて、奴隷のような生活を強いられてきたため、他人に対して悪意を持っている。 >>(6)子供の頃に犯罪に巻き込まれて、目の前で両親を殺害されたのに誰も助けてくれなかったという経験があるため、他人に対して悪意を持っている。 >>(7)子供の頃に生国を離れて別の国へ引越し、言葉や生活習慣が違うためにいじめられ、他人に対して悪意を持つようになった。 >>(9)幼い頃から並み外れて容姿が美しかったために、親を含めた周囲の人々に性的虐待を受けて育ち、他人に対して悪意を持つようになった。 >>(10)無実の罪に問われたのに、誰も言い分を聞いてくれず、重い刑罰を受けた経験があるために、他人に対して悪意を持っている。 以上のうちの(7)と(9)は、前回考察した(1)と(2)に似て、周囲の人々ほぼ全員から不利益を受けたために、うらみを持つようになった例ですね。 これらの「うらみ」から「悪意」への発展の仕方をまとめてみますと、 周囲の人々ほぼ全員から悪意による不利益を受ける。       ↓ 周囲の人々ほぼ全員に、その不利益を償うことを望む。       ↓ しかしその望みは叶えられず、ゆえに「うらみ」が生じる。       ↓ 不利益が償われないままに「うらみ」は熟成され、償いが得られないならば、周囲の人々にも自分と同じ不利益を与えたいという「悪意」が生じる。 という具合になるでしょう。 (6)と(10)も、周囲の人々ほぼ全員から不利益を受けた例です。これらの場合は、受けたのは積極的な悪意ではなくて、消極的な悪意ですね。「うらみ」から「悪意」への発展に関しては、これらの場合も同じでしょう。 (4)の場合は、多くの人々から虐げられたのは確かとはいえ、直接そのような苦しみに遭わせる原因を作ったのは親であり、直接手ひどい扱いをしたのは雇い主でしょう。この場合には、限定された人々に対する「うらみ」が、人間全般に対する「うらみ」に転化するという段階が必要になりますね。 人生で最初に出会う人であり、自分を保護して養育してくれるはずの親に遺棄され、次に出遭った人々からも不利益をこうむる、という経験をすれば、「人間はすべてこういうものだ」という観念が育ってしまうのは無理もないでしょう。人の観念は、繰り返しの強化によって育つものです。 上記の「転化」の過程を組み込んで、「うらみ」から「悪意」への発展の仕方を書き直してみましょう。 誰かから悪意による不利益を受ける。       ↓ 不利益を受けた人に対して、その不利益を償うことを望む。       ↓ しかしその望みは叶えられず、ゆえに「うらみ」が生じる。       ↓ また別の誰かから、悪意による不利益を受ける。       ↓ またもや不利益の償いは受けられず、別の相手に対して「うらみ」が生じる。       ↓ 上の過程を何度か繰り返し、「うらみ」は強化されると同時に対象が拡大され、ついには人間全般に対して「うらみ」を抱く。       ↓ 不利益が償われないままに「うらみ」は熟成され、償いが得られないならば、他の人間にも自分と同じ不利益を与えたいという「悪意」が生じる。 さて、このような「うらみ」から「悪意」への発展の仕方は、他の負の感情においても応用できるでしょうか? 試しに「憎しみ」について考察してみましょう。 >>(8)子供の頃から過酷な受験勉強を強要され、周囲の人間はすべて競争相手だと教わって育ったために、他人に対して悪意を持っている。 これは、私が「憎しみ」に分類したアイディアです。これの場合は、直接周囲の人々から不利益をこうむったわけではないのに、周囲の人々に対して悪意を持っていることから、「憎しみ」としました。 この例で、不利益をこうむっていないのに他の人々を憎むようになった原因は、そのように教え込まれたからですね。この例を使って、「憎しみ」から「悪意」への発展の仕方を整理してみますと、以下のようになるでしょう。 誰かから教え込まれて、周囲の人々に「憎しみ=良くない相手として、許しがたく、不快に思っている心の状態」を抱く。       ↓ 良くない相手と思っているがゆえに、周囲の人々が何らかの不利益をこうむっても当然だと考える。       ↓ 周囲の人々が困っていても助けない「悪意」が生じる。 「憎しみ」の場合は、「うらみ」と違って、「償い」要素が入らない分簡潔に「悪意」へとつながりますね。 ただ、「うらみ」と同様に、限定された人々に対する「憎しみ」から人間全般に対する「悪意」へと至るには、繰り返しによる強化と対象の拡大という段階が必要でしょう。 現段階では「憎しみ」の例が(8)しか出ていませんので、もう少しアイディア出しをして、「憎しみ」から「悪意」への発展を突き詰めてみます。 -------------------------------------------------------------------------------- 時間が経ってしまった No.5408 投稿日 2002年10月14日(月)21時54分 投稿者 光来 唯  だいぶ時間が空いてしまいました。  とりあえず自分が何をしてたか見なおしているところですが、その前に。 >弟切さん   何かが引っ掛かってるんですが、うまく説明できないです。  「うらみ」と「憎しみ」の分類のあたりなんですけど……ね。 > この二つのアイディアの場合は、直接自分を虐げた周囲の人ほぼ全員に対してうらみを持つのは当然ですね。周囲の人々ほぼ全員に対してうらみを持ったならば、それが容易に「人間全般」に拡大されるであろうことは想像できます。(NO.5406)  私の考え方がおかしいのかな。  うらみが『容易に』人間全般に拡大されるとは思えないんですけど。  ここで(2)のアイデアが指されているんでそう考えてしまうんですよね。 >>(2)身分制度の厳しい社会で、最下層の身分に生まれ、常に周囲からさげすまれて育ったために、他人に対して悪意を持っている。  最下層の身分ということは、その人物以外にも同じような境遇の人はいるでしょう。  そういう人達に対しても「うらみ」を持つとはどうしても考えられなかったのです。  まぁ、同じ境遇だからこそ自分を見ているようで嫌だ、ということもありえますけど、ここでは悪意を持つ原因は「周囲からさげすまれて育ったため」だから、合わないと思いますし。 >>(8)子供の頃から過酷な受験勉強を強要され、周囲の人間はすべて競争相手だと教わって育ったために、他人に対して悪意を持っている。 >これは、私が「憎しみ」に分類したアイディアです。これの場合は、直接周囲の人々から不利益をこうむったわけではないのに、周囲の人々に対して悪意を持っていることから、「憎しみ」としました。  これ「憎しみ」ってのはおかしいような気がします。  いや、それ以前に「悪意」という時点でずれているのではないかと。  この場合、「悪意」というより「敵意」なんじゃないでしょうか。  過酷な勉強を強いられるのは、周囲の人間に勝つため、なんだろうから憎しみ――悪意にさえも発展しないと思います。 (あ、でもこれ羽矢野さんは「悪意かも」って言っていますね。でも、条件付みたいな感じですし、とりあえず私は、ここからは悪意は感じられなかったということで) -------------------------------------------------------------------------------- つっこみ道 No.5409 投稿日 2002年10月15日(火)01時01分 投稿者 羽矢野 ●紫さん  最後にアクションシーンがあってもおかしくない話。  ちょっと考えた。  引き立つ話まではいかないところが情けない。  自分のがまだまだなのに、何他人のに口出してるんだってのはおいといて。  ちょっとした気分転換で。  なるべく、紫さんが行き着きそうにない方向へ持っていこう。  名前は借ります。  ある日、女子空手部の主将である翔子は、男子空手部の主将である祐志と試合をする事になる。理由は武道場が一つしかなく、試合を控えた今、どっちが優先的に使うかを決めるというものだった。  こんな賭けにしたのは翔子の方である。あくまで話し合いで決めようとした祐志に女子の方が成績がいいからと応じなかったのだ。  県でも最強の一人と言われていた翔子は、大した成績も残していない男子を蔑んでいた。それと祐志は空手をしているにしては物腰が柔らかで、男勝りな翔子はそれも気に障っていた。だから、女に負けるという恥をかかせてやろうと目論んでいた。  しかし試合が始まると、翔子は焦る。祐志は予想よりもずっと強かった。普段とはまったく違う気迫にも圧される翔子。しかし勝負がつく寸前、祐志のケリで彼女の道着がはだけてしまい、試合は中断される。  翔子は恥ずかしさから、取る物もとりあえず逃げ帰ってしまう。  部屋で翔子は自分の行いを恥じる。実は逃げ帰ったのは半分は演技だったのだ。ハプニングを理由に、負ける事から逃げてしまった。それが本音だった。  しかし途中放棄をしたのは翔子であり、勝敗はともかく、試合は負けという事になっているだろう。明日みんなに何と言って謝ろうかと、悩む。  次の日、朝練に遅れた翔子は、男子と女子が一緒に練習していて驚く。もともと、部員の数はそんなに多くなかったので、何の問題もなかったのだ。しかも雰囲気はとてもよさそうで、和気藹々としていた。他の女子部員も自分と同じ気持ちだと思っていた翔子は、意地を張っていたのは自分だけだった事を知る。  そして勝ったにも関わらず、懐の深い態度を示した祐志に空手道の技だけでなく、道の部分すら負けている事を痛感する。  彼女は自分が恥ずかしくなって、その場を去る。  気付いて追ってきたのは祐志だった。昨日の事を謝る彼に、翔子は自分がいかに小さい人間であったのか涙を流す。祐志は黙って訊いてくれ、改めて彼の大きさを知る翔子。  そして、翔子の希望で再試合が行われる。  彼女は精一杯戦うが負けてしまう。しかしそこに悔しさはなく、逆に何かが吹っ切れたようなすがすがしささえ憶えるのだった。  それから、女子と男子の確執はなくなり、一回り成長した翔子は前にも増して練習に励むのだった。  祐志に密かな恋心を抱きながら……  テーマは「主人公が自分の未熟さを知り、一回り成長する話」です。  初期状態は「未熟な思い込みから、祐志を馬鹿にしている主人公」  キッカケは「自分の小ささを痛感し、同時に祐志の大きさを認めざるえない主人公」  終了状態は「未熟さを認め、新たにスタートを切る主人公」  ってところだろうか。  転:の部分は、今まで自分より下だと思っていた祐志が実は、自分なんかよりもずっと技も心も上なんだよって思い知らされる部分。  どうだろう。  一応、紫さんの設定をなるべく使いつつ、行き着かないであろう話を創ってみたのだけれど。  あんまり例として出せるほど上手じゃないかもしれない。  まあそれは私も未熟だから、許して。  しかし、ベタな話だな。  と自分で思う。  今回考えたのは、最後の戦いを意味あるものにしようという事。  勝つ話と負ける話とどっちにしようか考えましたが、以前のプロットで反則していた男が負けてそれで吹っ切れるみたいなのがあったので、ああいった感じにしようとしました。  しかし、どう考えても私では翔子の視点から、男が主人公で納得できる話ができなかったので、単純に翔子がメインになる話にしました。  それで、負けて吹っ切れるという部分を考えて、男に負けたくないと意地を張っていた主人公が、負けることでその呪縛みたいなものから逃れる話にしようかな。  って単純に考えまして、こねくり回してできたのが上のです。  一度は逃げ出した格好になる主人公が、ちゃんと自分の小ささを自覚できた事で負けへの恐怖がなくなり、実際に負ける事でそれを認めて楽になる。  その最後の認める役割を担うのが、最後の戦い。  でも、これだと意味はあるかもしれないけど、引き立つってわけにはいかないなあ。  弱い。  もともと、ラストバトルが華となる話っていうのはいわゆる勧善懲悪ものみたいなのだと思うんですよね。  一度は負けて、こなくそって頑張って二度目には勝利するみたいな。  紫さんの話は、主人公が傍観者(戦いを見てる人)でなく当事者(実際に戦う人)なので、そういう部分がよけいに難しいなあ。 ●弟切さん  悪意ってなんだろう?  たしかに頻繁に使う言葉じゃないけど、全然使わないってこともないよね。    んで、自分の実体験(いやな体験だ)をもとに、悪意っていうのを考えてみました。  そうして思うのは、恨みとか、憎しみっていうのは、関係ないんじゃないかと。(要因の一部にはなるかもしれないが)  例えば“金持ちの意地悪ぼっちゃん”。  よく主人公にいじわるをするような存在ですが、あれは悪意ではないですか?  主人公が困るのを見て、喜ぶわけです。  それによって自分が得をするわけでも、過去にトラウマがあって復讐してるわけでもないです。  彼が悪意を持っているのは、人が困るのを見て楽しいという精神が未熟なためです。  つまり、何も理由がなくても、人は悪意を持ちます。  それか、恨みで誰でもいいから狙ったというより、あいつ気に入らないからちょっといじわるしてやれみたいな個人を狙う方が多いと気付いたのですが。  大勢の人間に対する悪意って一体なんだろうと思うのですね。 「自分が助けてもらえなかったから、他人も助けない」  そもそもこの基盤が悪意なのか、考えれば考えるほど、自信がなくなってきたのですが。 ●弟切さん光来さん >>この場合、「悪意」というより「敵意」なんじゃないでしょうか。  言葉のニュアンス的にはそうなんですよね。  でも、辞書で引くと、 てき-い [1] 【敵意】害を加えようとする心。敵対する心。 あく-い [1] 【悪意】(1)他人に害を与えようとする心。他人を憎む心。わるぎ。わるげ。  で、両方とも反対語が【善意】だったりするのです。  違いってなんだろう? >>(8)子供の頃から過酷な受験勉強を強要され、周囲の人間はすべて競争相手だと教わって育ったために、他人に対して悪意を持っている。  まず、これは憎しみではない。  っていうか、この場合は相手に何の感情も持っていない。  持っているのは敵意だね。 (敵意とは感情ではないと思ってる)  相手は潰さなくてはいけない相手だと認識しているだけで、個人的に負の感情を持っているわけではない。  これはやっぱり難しい。  無欲なみだ。  もうちょっと考えよう。 -------------------------------------------------------------------------------- はじめまして。 No.5410 投稿日 2002年10月15日(火)13時13分 投稿者 神丘さとる  新木さん、そして参加者の皆さま、はじめまして。  神丘さとると申します。  今年の7月にこの分室の存在を知り、それ以来ROMさせていただいてます。過去ログもすべて拝見しました。  現在いろいろと忙しいため課題の参加はできないのですが、もしよろしければ指摘のお手伝いをさせていただけませんか?  未熟者なのであまりレベルの高い指摘はできないかもしれませんが、精一杯やりたいと思います。    まずは自己紹介ですね。  北海道在住、20歳の専門学校生で、性別は女。本を読むことが何よりも好きな人間です。読書量は小説が1500冊、マンガが500冊くらい。そのほかにも心理学や精神医学関連の本をよく読みます。    こんな奴でよければ、どうかよろしくお願いします。  -------------------------------------------------------------------------------- 悪意のハンマー No.5411 投稿日 2002年10月15日(火)23時55分 投稿者 弟切 千隼 複数の方より、「悪意」の考察について御指摘をいただきました。ありがたいことです(^_^) 光来さんへ > >>>>(2)身分制度の厳しい社会で、最下層の身分に生まれ、常に周囲からさげすまれて育ったために、他人に対して悪意を持っている。 >> 最下層の身分ということは、その人物以外にも同じような境遇の人はいるでしょう。 >> そういう人達に対しても「うらみ」を持つとはどうしても考えられなかったのです。 この(2)に関しては、私の説明不足でした。この場合は、同じ最下層の身分の人々に対しては「うらみ」を持たないでしょう。 ただ、全体から見れば、最下層の上にいる人々が圧倒的多数なので、「世間の大部分の人々に対して『うらみ』を持つ」と考えました。これを書かなかったばかりに、光来さんをはじめとする多くの方々に理解困難な考察を書いてしまいました(^^; また、どんな「うらみ」であっても、それが容易に人間全般に拡大されると考えているわけではありません。周囲の人間ほぼ全員−要するに、ある人にとっての世間ほぼ全て−から不利益を受け、それが償われないまま放っておかれれば、人間全般に対する「うらみ」を持つようになるのではないかと考えています。 ここのところも、私の説明が足りないばかりに理解困難な考察を読ませる羽目になってしまい、申し訳ありませんでした。 「憎しみ」については、まだ充分に考察しているとはいえない状態ですので、もう少しお待ち下さい。より多くの「憎しみ」の例を挙げて、考察するつもりです。 羽矢野さんへ > >>例えば“金持ちの意地悪ぼっちゃん”。 >>よく主人公にいじわるをするような存在ですが、あれは悪意ではないですか?    <中略> >>つまり、何も理由がなくても、人は悪意を持ちます。 これについては、反論します。 何も理由がないのに、他人に対して悪意を持つ人間は、ほぼ存在し得ません。 これは、人間がどのように進化してきたかを考察すれば、一目瞭然です。 以前にも書いたとおり、ヒトは群れ生活をする動物で、助け合う関係を築くことによって厳しい自然環境を生き抜き、ヒトから人間になりました。 もしも、何も理由がないのに「悪意=隙あらば他人を害しようとする心の動き」を持ったヒトがいたら、当然そのヒトは周囲のヒトから同情の余地なく嫌われます。嫌われて助力を得られなければ、厳しい自然環境を生き抜くことはほぼ不可能でしょう。 よって、このようなヒトは淘汰されて、現代までは生き残っていないはずです。 何も理由がないように見えても、それはそう見えるだけであって、人が他人に対して悪意を持つには、必ず理由があると考えます。 >>それか、恨みで誰でもいいから狙ったというより、あいつ気に入らないからちょっといじわるしてやれみたいな個人を狙う方が多いと気付いたのですが。 羽矢野さんは、上記のようにおっしゃっていますよね。おっしゃるとおり、誰かが誰かに対して悪意をふるう場合には、誰でもいいわけではなくて、たいがい特定の人物が標的にされます。そこにはやはり何らかの理由があるからこそ、特定の人物を狙うのでしょう。 ちょうど羽矢野さんが挙げておられる「金持ちの意地悪ぼっちゃん」の例で、私が聞いた実例があるので、考察してみましょう。 私の知り合いで、お金持ちの坊ちゃんが集う中高一貫のエリート男子校に通っていたという人がいます。その学校は地方にあるのですが、首都圏にあるエリート進学校−同じく中高一貫の男子校−と兄弟校になっており、そのために首都圏から入学してくる生徒も多かったそうです。 その中にあって、私の知り合い−仮にMくんとします−は地元の田舎の出身で、父親の職業はごく普通のサラリーマンであり、決してお金持ちという部類ではありませんでした。 この学校に在学中、Mくんは、首都圏から進学してきた生徒に目の敵にされていじめられたそうです。地元出身の生徒は他にも大勢いたのに、なぜ彼だけが激しくいじめられたのでしょう? その理由は、彼が田舎の貧乏人の息子−首都圏のお金持ちから見れば、Mくんはそういう身分らしいです−でありながら、首都圏のお金持ちの息子たちよりも、ずっと成績が良かったからです。 小さい頃から親の過大な期待をかけられ、お金をかけてがりがり勉強させられて、妙なプライドばかり膨れ上がった生徒たちにとっては、田舎でのほほんと育った貧乏人の息子に成績で抜かされるというのは、許しがたい事態であるらしいのですね。 >>大勢の人間に対する悪意って一体なんだろうと思うのですね。 これは、私も悩みながら考えているところです。上に書いたように、通常、人間の悪意というのは、特定の個人もしくは集団に向けられるものだと思います。 世の中の多くを占めるような多数の人間に「悪意」を向けるようになるには、相当の深い理由が必要だろうと推察します。現実味があるそのような理由をひねりだすために、「悪意」の考察をさらに続けます。 神丘さんへ > ようこそいらっしゃいました。指摘をして下さる方はどなたでも歓迎いたします。 神丘さんは心理学や精神医学に興味を持っておられるようですね。もの書きを目指す人に心理学を学ぶ人が多いのは、偶然ではないでしょう。ここに出入りしている方々をざっと眺めてみても、神丘さん以外に心理学を学んでおられる方が三人ほどおられますね。 -------------------------------------------------------------------------------- 今日は時間がいっぱいあった。 No.5412 投稿日 2002年10月16日(水)01時10分 投稿者 羽矢野 ●弟切さん >>何も理由がないのに、他人に対して悪意を持つ人間は、ほぼ存在し得ません。  すいません。  書き方が悪かったですね。  恨みや恨みなどの感情がなくても、精神が未熟なため、快楽という理由で他人に対して悪意を持つ。  これなら、どう?  この場合対象となるのは、自分より立場の弱い相手になるのか。 ●金持ちの意地悪ぼっちゃんの例  うーん、何というか……  漫画みたいな話が本当にあるのか……  驚くのは、選民意識みたいなものを子供がちゃんと持ってることです。  確かに人間誰でもそういう部分をもっているのは理解してますが……にしても、読む限りこれは異常だ。  生徒全員が平等な学校で育ったことに感謝し、そのような子供がいるという事実に恐怖しよう。  私にとっては宇宙人と同じだ。  ブルブル。 ●神丘さん  いらっしゃいませ。 >>未熟者なのであまりレベルの高い指摘はできないかもしれませんが  分室をROMしてて、参加しようかなって思っても二の足を踏む理由の多くはこれなのだそう。  あとは、ヘコむのが怖いとか(笑)←笑いごとじゃない。  まあ、何が言いたいかっていうと、あまりそういうことは気にしないでねってこと。  実際のところ、私たちも大したことを言えてるわけじゃないのだし。 -------------------------------------------------------------------------------- 指摘は次からってことで。 No.5413 投稿日 2002年10月16日(水)15時43分 投稿者 神丘さとる  なんだかわたしだけ皆さんと書きこむ時間が違いますね。  ちなみに土日はインターネットができないので、出没するのは平日だけです。 弟切さんへ > >心理学と精神医学  わたしは本当に基本的な知識しか持ってないんですが、とても奥が深い分野だと思います。  小説を書く人に心理学に詳しい人が多いのは、やはり小説が人間を描くものだからでしょうか。  心理学関係の本は小説のネタ探しにもいいですよ。 羽矢野さんへ > >>>>未熟者なのであまりレベルの高い指摘はできないかもしれませんが >>分室をROMしてて、参加しようかなって思っても二の足を踏む理由の多くはこれなのだそう。 >>あとは、ヘコむのが怖いとか(笑)←笑いごとじゃない。    わたしがROMだったのも同じ理由からです。  覚悟を決めてこうして参加することにしたんですが、それでもやっぱり緊張しますね。  ヘコむのはべつに怖くないです。基本的に能天気なので(笑)   >>まあ、何が言いたいかっていうと、あまりそういうことは気にしないでねってこと。  はい、気にしないことにします(^^) -------------------------------------------------------------------------------- そろそろ自分のもやらんとな No.5414 投稿日 2002年10月16日(水)23時19分 投稿者 光来 唯 >弟切さん >この(2)に関しては、私の説明不足でした。この場合は、同じ最下層の身分の人々に対しては「うらみ」を持たないでしょう。 >ただ、全体から見れば、最下層の上にいる人々が圧倒的多数なので、「世間の大部分の人々に対して『うらみ』を持つ」と考えました。これを書かなかったばかりに、光来さんをはじめとする多くの方々に理解困難な考察を書いてしまいました(^^;  なるほど。  でも、圧倒的多数ってのが気になる。最下層の身分ってのはけっこう数がいるものなのではないでしょうか。  比べれば、最下層の身分と、それより上の身分を合わせたもの、が同じくらいの数だと私は考えてました。 >よって、このようなヒトは淘汰されて、現代までは生き残っていないはずです。  悪意ってのは隠せるものですから、理由なく悪意を持っているからといって、淘汰されるとはかぎらないですよね。  ていうか、そういう人間のほうが生き延びる確率が高いと思いますけどね。    ま、そうじゃなくても、世の中には他人から奪うだけ、もらうだけ、で生きている人もいるんですから、「不可能」とは言いきれないでしょう。 >悪意の理由  とりあえず悪意の持ち方を分けてみました。  1、その人の経験によって、悪意を持つようになる(弟切さんがアイデア出ししてたのはこれですよね)  2、悪意の対象となる人が原因で悪意を持つようになる(弟切さんの金持ちのぼっちゃんの例はこっちですよね。対象となる人が出てきて、初めて悪意が生まれたはずですから)  3、理由なんてなく悪意をもっている  理由がないってのは、最近じゃよくあるんじゃないでしょうかね。  「ムカツクから」ってやつです。  まぁ「ムカツク」が理由になっているようにも見えますが、もともと「ムカツク」ってのは衝動に近い感情でしょうから、理由にはならないと思うんですね。  それから羽矢野さんの言っているような快楽のために悪意を持っている人。  対象となっている人物が特定なのか、誰でもいいのか。それによって分類が違って来ます。  羽矢野さんが出した金持ちのぼっちゃんはいじわるする相手はきっと誰でもいいんですよね。  でも弟切さんの出した実例だと、その人じゃないといけない。  誰でもいいか、特定の誰かか。これは悪意を持つ理由があるかどうかにも関係してくると思います。   >これは、私も悩みながら考えているところです。上に書いたように、通常、人間の悪意というのは、特定の個人もしくは集団に向けられるものだと思います。  なんか、ここだけ読むと悪意は人間にだけ向けられるものだって見れます(私だけか?)。  動物にも、モノにも悪意は向けられますよね。  小学校の飼育小屋のうさぎが殺されたとか、公園のオブジェが汚されたとか。そういうのも悪意ですから。 >神丘さん  どうも、はじめまして。  昼頃に書き込みして、土日は無理で、学生さん……さては学校でインターネットしてますね(笑   > 未熟者なのであまりレベルの高い指摘はできないかもしれませんが、精一杯やりたいと思います。    指摘者はたくさんいてくれたほうがやっている身としてはうれしいですね。  それに、あまりレベル高い指摘されても、理解に時間かかったりしますし、私は。 -------------------------------------------------------------------------------- 主はエデンの東の方に園を設けたまひき。 No.5415 投稿日 2002年10月16日(水)23時47分 投稿者 弟切 千隼 今回はやや雑談モードです。 羽矢野さんへ > >>恨みや恨みなどの感情がなくても、精神が未熟なため、快楽という理由で他人に対して悪意を持つ。 この文には、「恨み」という単語が重なって二つ登場するので、意味がよくわかりません。 「他人に対して悪意を持つことを快楽とする」人間が存在することは、非常に稀有な例でしょうが、全くないとは言い切れませんね。ただし、「精神が未熟なために」そういう人物ができるのかどうかは、断定できないと考えます。 何の理由もないのに他人に対して悪意を持っているという人間は、ひょっとしたら実在するのかも知れません。いたとしても、一億人に一人とか十億人に一人とかの割合でしょう。 実在するなら、このような人間はまさしく「人の皮をかぶった悪魔」と呼ぶにふさわしいですね。 「生まれながらに他人に悪意を持つ、悪魔のような原罪を背負った人間が存在するか否か?」という問題は、本来娯楽小説が扱うような題材ではないでしょう。純文学の大作のテーマにふさわしい題材だと思います。 この問題を扱って成功した作品の一つに、かの文豪ジョン・スタインベックが書いた『エデンの東』があります。ジェイムズ・ディーン主演の映画ばかりが有名ですが、原作を読むと、あの名作映画がこの作品のほんの一部しか表わせていないことがわかります。 この作品中では、映画の中でジェイムズ・ディーンが演じたキャル・トラスクの母親、キャサリンが、悪意の権化のような人間として描かれています。映画版ではキャサリンはほんのちょっとしか登場せず、この作品の重要なテーマの一つが削ぎ落とされてしまっています。 『エデンの東』は、現在早川書房から文庫で出ています。全四巻の長い小説で、読むのは大変です。しかし、読む価値はあると思います。 あ、でも、この作品の真の価値は、まず『旧約聖書』の「創世記」を読んでからでないとわかりませんね。あの長い『旧約聖書』といえども、「創世記」だけなら短いですからすぐ読めます。 >>金持ちの意地悪ぼっちゃんの例 この話を聞いた時、私も「漫画みたいな話が本当にあるのだなあ」と思いました。 Mくん以外にも、私には同じようなエリート進学校に通っていた知り合いがいまして、この手の話をいくつか聞きました。どれも、なまじの怪談よりもよほど恐ろしい話です(^^; あまり具体的にこれらの話をしますと、特定の個人や団体に対する誹謗中傷となってしまいそうですので、ここには書けません。聴きたい方は、オフ会か何かで私と会った時にこっそり訊いて下さい。 -------------------------------------------------------------------------------- >悪意と敵意関連 No.5416 投稿日 2002年10月17日(木)01時18分 投稿者 とんびの羽根 てき-い [1] 【敵意】害を加えようとする心。敵対する心。 あく-い [1] 【悪意】(1)他人に害を与えようとする心。他人を憎む心。わるぎ。わるげ。  で、両方とも反対語が【善意】だったりするのです。  違いってなんだろう?  敵意は、利害が対立する相手に対して、損害を与え、相手より利益を得ようとしたり、相手の存在自体を排除しようとする心の働き  反対語は【好意】【厚意】  悪意は、相手に損害、苦痛を与え、そのことを喜び、相手の権利物を不当に入手し、そのことを当然とみなして自分の心の痛みを和らげようとする心の働き  反対語は【善意】  反証があれば、上げてください。とりあえず上記の前提で話を進めると、敵意と悪意を分けるのは、相手の存在が邪魔で、排除するために害を与えようとしているのか、自分の利益または都合のために相手に害を与えようとしているのかということです。悪意の場合はむしろ相手の存在が必要ということになりますね。  ここで羽矢野さんの金持ちぼっちゃんの例をみると、別に相手が邪魔というわけではなく悪意ですが、弟切さんの例は明らかに邪魔になっているわけで敵意なのです。ですから弟切さんの反論は反論になっていないと思います。(前提が合っていればですが)  羽矢野さんの例では、意地悪をする相手がいることでぼっちゃんが喜んでいるわけで、自分の手前勝手な楽しみのために相手を理由無く苦しめているように見えるわけです。  光来さんが「誰でもいいか、特定の誰かか」とポイントをあげていますが、これも悪意と敵意と分けて考えれば簡単に見分けがつきます(前提があってればね)。卑怯な手段を使うのなら、手に入る獲物は別にどれでもいいけれど、自分を脅かす天敵は特定の相手に決まっていることが圧倒的に多いものと思いますので。 >>悪意ってのは隠せるものですから (光来さん)  巧妙に悪意を隠すことができればより利益を手に入れる可能性が高くなるのですから、悪意を持つ人間は悪意を隠すことに、長けるようになっていくものと思われます。そうなると、理由のない悪意であっても淘汰されるのは、弟切さんが主張するようには自明なことではないでしょう。  もちろん理由のない悪意というのは、光来さんがいうところの「衝動に近い感情」ですんで、本人にとっては制御が困難です。しかし、失敗したあとに、だれもが取り繕うように、理由のない悪意も、行動のあとでうまく取り繕われているものと思います。  悪意を持って他人の悪口陰口ばかり言って嫌われているひとでも、話が面白くて、やっぱり聞いてしまうこととかありませんか。悪口を言われる側にもそれ相応の理由があるからで、悪口を言われてもしかたがないかのように、悪口を言う人間は偽装工作を行います。悪意を垂れ流していても、のうのうと生き続けている人はたくさんいるのでは無いでしょうか。 >>何の理由もないのに他人に対して悪意を持っているという人間 (弟切さん)  こちらは「衝動に近い感情」ではなく心に抱き続けている悪意ですね。他者を傷つけ、損害を与えることで興奮したり、逆に苛立ちが収まって落ち着けるような人間像が浮かびますね。  これは、悪者のステロタイプでもあるわけです。実際は個人的に意味のある理由が合っての行為であっても、こういう悪魔のような人間であるかのように脚色することで、自分たちを正当化するのが簡単になります。  だからこの手の(脚色された)悪意は現実でも物語でも非常によく使われるのですね。  では先に挙げた脚色でない狂気のごとき悪意はそんなに少ないのでしょうか。この結論は軽々に出すべきものでないことは確かですが。それでも「いたとしても、一億人に一人とか十億人に一人とかの割合 (弟切さん)」というのはちょっと低く見積もりすぎでしょう。 >神丘さん  はじめまして、分室がにぎわうのはいいことです。わたしも指摘専門なのですが、指摘者の方が少ないので、ときどき心細くなります。立場がなんとなく狭いというか。それにしてもこの時期でログを制覇するというのはたいしたものですね。 -------------------------------------------------------------------------------- 上の訂正 No.5417 投稿日 2002年10月17日(木)01時47分 投稿者 とんびの羽根 >>てき-い [1] 【敵意】害を加えようとする心。敵対する心。 >>あく-い [1] 【悪意】(1)他人に害を与えようとする心。他人を憎む心。わるぎ。わるげ。 >> >> で、両方とも反対語が【善意】だったりするのです。 >> 違いってなんだろう?  すみません、この部分羽矢野さん(#5409)からの引用です。コメントアウトするのをさぼってました。  深夜にコンビニに行く前で、焦って書き込んでしまったようです。 -------------------------------------------------------------------------------- だんだん寒くなってくる。 No.5418 投稿日 2002年10月17日(木)23時48分 投稿者 羽矢野 ●敵意と悪意  みんなでやると、いろんな視点があって、楽しい。  そうか。  敵意と悪意の違いはそういうことなのか。  反論検証しようと思ったけど、特にでてこない。  簡単に言うと、敵意は相手を傷つけることが目的で、悪意は自分が得をすることが目的なのかな。  でもそうすると、過去のトラウマが原因で悪意を持つという状態にはなりにくいよなあ。  じゃあ、悪意の定義とは何なのか?  私はこう考えました。  最初に、悪意を持つ人間が淘汰されるのかって問題ですが、これはそういうものではないんじゃなかろうか。  悪意とは、人間が生まれながらに持つ“楽”をしたいという本能に近いものなのかも。  これは自分を他人より優れた存在にする為の手段の一つで、自分を高める為に、他人を低くするという行為。  それは自分を高めるよりは簡単な手段であるため、未熟な人間はそっちの方法を取ります。  つまりは、それが“悪意”ということ。  どう? ●紫さん  私も実家岐阜です。岐阜市から車で一時間くらいの所。  会えそうな時は教えて下さい。 ●とんびの羽根さん >>指摘者の方が少ないので、ときどき心細くなります。立場がなんとなく狭いというか。  まーた、そんな。  立場が狭いなんてことはないのはわかってるくせに。  とんびの羽根さんも気弱になってる? -------------------------------------------------------------------------------- 破戒 No.5419 投稿日 2002年10月18日(金)00時02分 投稿者 弟切 千隼 説明の都合上、以下の文章には差別的とされる表現を含みます。これは純粋に説明する必要からこのような表現を用いているだけで、特定の人や団体を差別する意図はないことを御理解下さい。 光来さんへ > >>でも、圧倒的多数ってのが気になる。最下層の身分ってのはけっこう数がいるものなのではないでしょうか。 >>比べれば、最下層の身分と、それより上の身分を合わせたもの、が同じくらいの数だと私は考えてました。 (No.5414の書き込みより) これについては、江戸時代の日本で最下層の身分とされた人々のことが参考になります。いわゆる「えた」とか「非人」とか呼ばれて、士農工商の身分の外に置かれ、賤民視された人々です。 江戸時代の日本では、農民が圧倒的多数でした。ちょっと考えればこれは当然だとわかりますね。 当時の日本は鎖国を行なっていて、外国から食料を輸入することが不可能でした。それでなくとも当時は農業技術も交通手段も未発達で、自国民の食料の多くを恒常的に輸入に頼ることなど、どこの国もできなかったでしょう。 食料を作る農業従事者の人数が、その他の産業従事者よりも多くなければ、国民全体が飢えてしまったはずです。 このような社会において、「えた」や「非人」と呼ばれた最下層の人々は、農業などの生産的業務に従事することを許されず、罪人の処刑・死んだ家畜の処理などに従事させられていました。このような人々が圧倒的多数であれば国民全体が食べてゆけなかったはずですから、全体の中では少数派のはずです。 世界各国の例を見てみますと、どこの国でも、過去においては賤民視され、社会の底辺で悲惨な生活を強いられた人々が存在しました。しかし、私の知る限り、その国内において主要な産業−ほとんどの場合は農業です−に従事している人々が賤民階層とされたという例はありません。 賤民というのは、政治的な意図をもって作り出された社会階層です。 貴族や武士といった支配階層にとっては、農業などの生産的業務にたずさわる一般庶民階層が、自分たちに逆らわず、ひたすらその業務に励んでくれるのが最も都合がいいはずです。そうすれば国は富み栄え、自分たちの身分も安泰で、懐も豊かになるのですから。 ゆえに、支配階層は、一般庶民階層が自分たちに対して不満を持たず、反抗しないように、どこかに必ず不満のはけ口を作りました。そのようなはけ口として都合が良かったのが、賤民です。 人間としての尊厳がほとんどない賤民の生活を見せつけ、彼等を賤しめることを公式に許可して、「真人間として扱われている私たちは幸せだ」と、一般庶民階層に思い込ませたのですね。 江戸時代の日本の「えた」や「非人」に関しては、幕藩体制維持のために、江戸幕府が政治的に作り出した階層であることが証明されています。 光来さんは、「比べれば、最下層の身分と、それより上の身分を合わせたもの、が同じくらいの数だと私は考えてました」とおっしゃっていますが、これは光来さんがそう思い込んでいるだけで、根拠はありませんよね? 公に自分の書いたものをさらすプロのもの書きを志望しておられるのでしたら、単なる思い込みだけでものを書いてはいけないと思います。 >>悪意ってのは隠せるものですから、理由なく悪意を持っているからといって、淘汰されるとはかぎらないですよね。 >>ていうか、そういう人間のほうが生き延びる確率が高いと思いますけどね。 (No.5414の書き込みより) 確かに、悪意は隠匿することができます。しかし、それができるのはおとなだけですね。精神的に未発達な子供は、悪意を隠すことができません。 生まれつき理由なく悪意を持っている人間というのは、当然子供の頃から悪意を持っているはずですよね? それでなくとも生きる力が弱い子供が、自分を養育してくれる周囲のおとなに理由なく悪意を向けて、生きてゆくことができるものでしょうか? あるいは、悪意というのは、それを隠匿できるくらいの年齢になってから、突然、理由なく生じることがあるものでしょうか? これは、生まれつき理由なく悪意を持っていることよりも、もっとあり得なさそうに思います。あったとしても、とりあえずは考慮しなくてもいいくらい小さな確率ではないでしょうか? >>理由がないってのは、最近じゃよくあるんじゃないでしょうかね。 >>「ムカツクから」ってやつです。 >>まぁ「ムカツク」が理由になっているようにも見えますが、もともと「ムカツク」ってのは衝動に近い感情でしょうから、理由にはならないと思うんですね。 (No.5414の書き込みより) ええと、これは光来さん御自身が書かれているとおり、語るに落ちています。 「ムカツク」という衝動が、誰かに対して悪意を向ける理由です。 何に対して「むかついて」いるのかわからない、とにかく何かに当り散らしたい、という状態にある人でも、生活環境や生育歴を探ると、まず間違いなく具体的な原因が出てきます。 理由なく「むかついて」誰彼かまわず同級生をいじめているように見えるいじめっ子にカウンセリングを施してみると、実は家庭で親に虐待されていて、そのためにストレスが溜まっていじめに走っていた、などという原因が掘り出されます。 このあたり、臨床心理学で大いに扱われそうな分野ですね。臨床心理学を学んだ−あるいは学んでいる最中の−魚住さんや唯野さんに御意見をうかがいたいです。 >>対象となっている人物が特定なのか、誰でもいいのか。それによって分類が違って来ます。 >>羽矢野さんが出した金持ちのぼっちゃんはいじわるする相手はきっと誰でもいいんですよね。 (No.5414の書き込みより) これにも反論します。 羽矢野さんが想定している金持ちのお坊ちゃんがいじめるのは、おそらく「自分より貧乏な家の子」だけですよね? 本当にどんな相手でもよくていじめるのでしたら、自分より金持ちだろうと貧乏だろうと、おとなだろうと子供だろうと、誰でもいじめるはずです。けれども、一般的に想定される「お金持ちの意地悪なお坊ちゃん」というのは、自分と同い年くらいで、しかも自分より貧乏な家の人しかいじめません。 つまり、悪意を向ける対象の幅が狭いか広いかだけで、悪意を向ける対象を絞っていることには違いありません。 理由のあるなしにかかわらず、自分以外の全人類に対して悪意を持っている人間というのは、ほとんど存在し得ないのではと私は考えています。人間が自分以外の人間の力を借りずに成長して、生きてゆくのはほぼ不可能ですから。 ですから、「他人に対して悪意を持っている」という場合は、「全人類ではないけれども、世の中の多くの人に対して悪意を持っている」というのとほぼ同じ意味とします。 この部分については、私の説明不足でした。私は、「できるだけ悪意を向ける対象の幅が広くなって、世の中の多くの人に悪意を向けるようになる理由のアイディア出しをする」と言わなければなりませんでしたね。 >>動物にも、モノにも悪意は向けられますよね。 >>小学校の飼育小屋のうさぎが殺されたとか、公園のオブジェが汚されたとか。そういうのも悪意ですから。 (No.5414の書き込みより) これも、私の説明不足でした。 人間以外の生物にも、無生物にも悪意が向けられることは、もちろんあると考えています。 ただ、今の場合は、困っている人を助けない理由として「他人に悪意を持っている」ことを挙げ、それについて掘り下げているので、とりあえず人間のみを対象とした悪意を扱っています。 -------------------------------------------------------------------------------- 書き忘れました(^^; No.5420 投稿日 2002年10月18日(金)00時30分 投稿者 弟切 千隼 とんびの羽根さんが指摘して下さった「敵意」と「悪意」の差は、極めて示唆に富んでおり、大いに考察するべきだと思います。 けれども、この問題に関してはまだ私の中でも混乱していて、うまくまとめられません。もう少しお待ち下さい。 -------------------------------------------------------------------------------- 「ハイスピリッツ・ガール」あらすじ《7》 No.5421 投稿日 2002年10月18日(金)21時04分 投稿者 紫ゆきや  指摘を受けまして、修正してみました。  今回は山場を盛り上げることに注力しています。  読んでいただければ嬉しいです。よろしくお願いします。 「ハイスピリッツ・ガール」あらすじ《7》  朝。  鬼怒川翔子(きぬがわしょうこ)は、いつものように部活の朝練に遅れて、学校の武道場に入ってゆく。  そこで、一人の少年に、空手部の先輩達がのされているのを目撃する。  少年の名は辻村祐志(つじむらゆうじ)といい、本日一年生に転入する転校生であり、入部希望者だった。空手部一の実力者である翔子も、祐志の挑戦を受けて試合をすることになる。  試合。  祐志は派手で威力のある蹴り技が得意だった。結局、翔子は善戦するも負けてしまう。全勝して勢いづく祐志。 (翔子のほうは負けた悔しさよりも、自分より強い相手が入部することを喜ぶ)  昼休み。  廊下で人だかりができているのを見つける翔子。覗いてみると、祐志と、別の一年生数名が睨み合っていた。  (目つきが悪いとか、態度がデカイとか、そういう翔子にとっては下らない理由)  緊張した雰囲気になるも、その場は、暴力沙汰にならないで収まる。  翔子は嫌な予感がしたので、祐志に慎重に行動するよう忠告するが、自信過剰になっている祐志は、まったく取り合わない。  放課後。  翔子は部活へゆく途中で、旧校舎のほうに一年生達(五人ほど)と、祐志が歩いてゆくのに気付く。  急いで追いかける翔子。  (いちど見失ってしまい、しばらく旧校舎のまわりを探していると、中から複数の叫び声のようなものが聞こえてくる)  壊れた窓から、旧校舎の中に入ると、ちょうど祐志が十人ほどを相手に戦っているところだった。蹴り技主体の祐志は、三人ほど倒すも、すぐに背後をとられて窮地に陥る。  そこへ乱入する翔子。  祐志は、翔子に気付くと(翔子が自分より弱いと思っているので)逃げるように言う。しかし、翔子は堂々と囲みの中へ歩いてゆく。  翔子は唐手(戦場で使うために磨かれた古流武術)の使い手であり、素人が何人いようと問題ではなかったのだ。 (翔子自身は、戦うための武術より、スポーツとしての武道のほうを好ましく思っているのだが、こういうときは躊躇なく使う)  翔子は、一年生達に金輪際手出ししないことを約束させ、無事に祐志を助け出す。  旧校舎を出たあと。  今回のことは祐志にも責任があると翔子が注意すると、祐志は素直に謝罪し、お礼を言ってくる。あまりの変わりように驚く翔子に、さらに、弟子にしてほしいと頭を下げてくる祐志。  翔子は(武術は好きではないので)適当にごまかすのだった。 1.一行コンセプト。 「慢心してしまった後輩を、窮地から救い出し、尊敬されるようになる話」 2.三行分解。 初期状態:祐志に負けて慢心させてしまう翔子。 キッカケ:祐志のピンチを救う翔子。 終了状態:祐志に尊敬される翔子。 3.起承転結。 起:祐志と勝負して負ける翔子。 承:慢心からピンチになる祐志(を助けにゆく翔子)。 転:祐志を助け出す翔子。 結:祐志に尊敬されるようになる翔子。  勧善懲悪のほうが盛り上がるんじゃないかという羽矢野さんの指摘を参考に、直してみました。  かねやんさんや、とんびの羽根さんに指摘していただいた「ドラマが無い」「必然性が無い」という部分も解消していると思うのですが、どうでしょうか?  エピソードの数は、6〜8(1つに数えるか微妙なものがいくつか)というところですね。  これならギリギリ短編に収まりそうです(書いたことないから、あくまでも予想ですが) >羽矢野さん(5409) >> 最後にアクションシーンがあってもおかしくない話。  さすがに早いなあとか……関心してちゃいけないんですけど。やっぱりさすがです。  たしかに、自分が書いたら、そうはならない展開になってますね。  ネガティブな思考をもつ主人公で一人称は、私にはキツイです。  羽矢野さんは「初期状態はネガティブ」なほうが得意みたいですね。マイセルフでもそうでしたし。  あらすじの作り方(ドラマを作るまでの思考展開)や、開始状態と終了状態の設定の仕方とか、とても勉強になりました。  ありがとうございました。  今回のに生かせていると良いのですが。 >> もともと、ラストバトルが華となる話っていうのはいわゆる勧善懲悪ものみたいなのだと思うんですよね。  スポーツを題材にした作品でも、お互いが分かり合ってからの勝負はカットされることが多いですものね。  今回は、相方(祐志)を悪人にしたくなかったので「実は悪党だった」というパターンは、自ボツにしましたが。そういうお話でも分かりやすいかもしれません。 >> 私も実家岐阜です。岐阜市から車で一時間くらいの所。 >> 会えそうな時は教えて下さい。  了解です。帰省の日程が決まったら連絡しますね。 >神丘さとるさん  はじめまして、紫ゆきやです。  よろしくお願いします。  いっしょにがんばりましょう。 >悪意 >弟切さん  とりあえず、敵意と悪意の区別はともかくとして。  「悪意」による行動は、「相手に害をあたえること」ですよね。「相手に隙あらば害してやろう」ということだと思います。  だとすると、「他人を助けない」という行動の理由に「悪意」をもってくるのは、どうなんでしょうか。  「世の中の多くの人に悪意をもっている」なんてキャラクターだと、「多くの人を助けない」ていどの行動では済まないような気がします。  「他人に優しくできない」ていどの感情も「悪意」のうちだとすると、「善人でなければ悪人」てことになっちゃいそうです。 -------------------------------------------------------------------------------- 混乱してるかも No.5422 投稿日 2002年10月18日(金)23時25分 投稿者 光来 唯  まず最初に >公に自分の書いたものをさらすプロのもの書きを志望しておられるのでしたら、単なる思い込みだけでものを書いてはいけないと思います。  この点についてはお詫びしなくてはなりません。  たしかに弟切さんのおっしゃるとおリ、根拠などなく何かあったなぁ、程度で調べることなく発言してしまっています。  そのせいで、弟切さんに差別的表現を用いた説明をさせることになってしまい、申し訳ありませんでした。  以後、自分の発言にさらなる注意を払うようにします。  ……深呼吸。  久々に冷や汗かきました。  少し固いですけど、私的には怒られているような気分になりましたので、こう書きました。  と、ここからがレス(時間的、内容量的な理由から、まだすべてにレスを返しきれてません)。 >確かに、悪意は隠匿することができます。しかし、それができるのはおとなだけですね。精神的に未発達な子供は、悪意を隠すことができません。  ここで言っている子供というのに乳幼児までをも含むというのなら、話は違ってきてしまうのですが(私は乳幼児の段階では精神が未成熟すぎて悪意と単なるわがままなどを区別できないのではと考えています)。  前提として子供を、小学生以上としています(乳児はともかく幼児は含むことが可能かもしれません)。  子供だからと悪意を隠すことはできないでしょうか。  近くに、「親や先生の前ではいい子なのに、仲間内でいるときはひどい奴」という人間はいなかったでしょうか。    子供だからといって悪意を隠せないとはいいきれないと思います。  むしろ子供だからこそ、自分が生きるために無意識的に(それこそはじめからないもののように)、隠すことが可能かもしれません。 >あるいは、悪意というのは、それを隠匿できるくらいの年齢になってから、突然、理由なく生じることがあるものでしょうか?  上の言葉と少しずれている可能性もありますが、そういうこともあるのではないかと思います。  強いて理由を挙げるとすれば、「抑えきれなくなったから」ということになるでしょうか。  ここで羽矢野さんの言葉を引用させてもらいます。 > 悪意とは、人間が生まれながらに持つ“楽”をしたいという本能に近いものなのかも。 > これは自分を他人より優れた存在にする為の手段の一つで、自分を高める為に、他人を低くするという行為。    と、あります。この意見には賛成で、悪意というものは多かれ少なかれ誰の心にもあるものだと思います(本当なら「ない人もいる」といいたいんですけどね)。  そして、そういったものは社会生活を問題なく送るために抑えることが可能でしょう。  そして、普通ならば悪意を抑えて生きている、なんて考えたりしていませんよね。  でもそれを考えてしまう――意識して隠匿できるくらいの年齢?――ことによって、逆に「抑えている」と意識してしまい、そのうちにポンッ! といってしまう人がいてもおかしくないでしょう。  でも……これこそ、一億人に一人とか、だろうな。 >この部分については、私の説明不足でした。私は、「できるだけ悪意を向ける対象の幅が広くなって、世の中の多くの人に悪意を向けるようになる理由のアイディア出しをする」と言わなければなりませんでしたね。  了解です。  私は全人類に対して悪意を持つ、と解釈していました。それが一番のひっかかりでしたので、これでひとつ問題がなくなりました。 >これも、私の説明不足でした。 >人間以外の生物にも、無生物にも悪意が向けられることは、もちろんあると考えています。 >ただ、今の場合は、困っている人を助けない理由として「他人に悪意を持っている」ことを挙げ、それについて掘り下げているので、とりあえず人間のみを対象とした悪意を扱っています。  これは確認の意味も含めて聞いてみました。  「他人に悪意を持っている」なので人限定で話を進めているのでは、と思っていたのですが、一応気になったので。  ここから、人への悪意へと発展していく可能性もあるのでは、と書いた当初は思っていたんですけど、それほど大きなものではないでしょうから、確認だけに留めておきます。  ……書いててちゃんと答えになっているか不安なので、残りはもう少し頭を冷やしてからにします。 -------------------------------------------------------------------------------- >紫さん No.5423 投稿日 2002年10月19日(土)00時03分 投稿者 とんびの羽根 >>2.三行分解。 >>初期状態:祐志に負けて慢心させてしまう翔子。 >>キッカケ:祐志のピンチを救う翔子。 >>終了状態:祐志に尊敬される翔子。 1.初期状態と終了状態がかみあってないよ? 初期状態の何が変化するの。 2.終了状態が、翔子の望んでいないことになってるわけですが、 これでは話が完結しないです。 3.アクションシーンが主人公なの? アクションによって他人を慢心させ、アクションによって他人をピンチに陥れ、アクションによって他人のピンチを救い、アクションによって他人から尊敬されるという話なのですか? >羽矢野さん  気弱疑惑:図星 -------------------------------------------------------------------------------- 豆名月 No.5424 投稿日 2002年10月19日(土)01時30分 投稿者 弟切 千隼 今夜は十三夜です。十三夜には枝豆や栗を供える風習があるので、豆名月とか栗名月とも呼ばれます。 宵の口にアパートのベランダに出て空を眺めたら、少し楕円形になったお月さまが東の空に懸かっていました。弟切は枝豆ならぬ花豆の煮豆を供えて、今宵の月を祭ります。 光来さんへ > 前回の書き込みNo.5419の説明で、わかっていただけて嬉しいです(^_^) 実は、 >>7.他人に対して悪意を持っているために、助けようとしない。 のアイディアとして、 >>(2)身分制度の厳しい社会で、最下層の身分に生まれ、常に周囲からさげすまれて育ったために、他人に対して悪意を持っている。 を出した時、「最下層の身分」の状態をよりはっきりと表わすために、差別的表現とされている「賤民」という言葉を付け加えようかどうしようか、少し迷いました。 おそらく、この言葉を最初から使っていれば、光来さんがひっかかることもなかったのではないでしょうか。 けれども、その言葉によって現に差別に苦しんでいる人々を、また苦しめるようなことはしたくありませんでした。「わかりやすさ」と「誰かを傷つけないようにする配慮」とを天秤にかけて、「誰かを傷つけないようにする配慮」のほうを取ったわけです。「最下層」と書いておけば、たいがいの人は理解してくれるのではないかと予想したからでもあります。 結果として、理解できない人が現れて、説明せざるを得なくなりました。プロのもの書き(志望者)が読者に理解されない文章を書いた場合は、「そういう文章を書いた自分が悪い」と反省すべきです。 今回の場合は、「わかりやすくするために、差別的表現といえども臆せず用いれば良かった」とは、私は思っていません。「差別的表現を用いずとも、もっとわかりやすい表現ができたのではないか」と反省しています。 ただし、前回の私の書き込みNo.5419の場合は、光来さんに「公の場で物を書くことの怖さ」を知っていただきたくて、わざときつい表現をした、というのもあります。 プロ作家でもない私が、こんなことを書くのはおこがましいですね。私自身、思い込みだけの意見を述べてしまったり、説明もなしに「自分語」を使ったりしてしまって、しょっちゅう失敗しています(^^;; でも、だからこそわかることもあります。光来さんは私よりもずっとお若くて成長力もおありでしょうから、「早くこういうことに気づいて成長して欲しい」と私は思いまして、ちょっと極端な表現をさせていただきました。 ここ「よみかく分室」は、小説修業のためならば、ほぼどんなことでも許される稀有な場所です。光来さんと私とは、どちらが上でも下でもない、この貴重な場所での同志です。 私がおばかなことをしたならば、今度は光来さんが私を叱って下さいね(^_^) さて、「悪意」の考察に戻ります。 何人もの方からいろいろな御指摘をいただき、考えているうちに混乱してきましたので、原点に立ち返ってみることにしました。つまり、 「全人類ではないけれども、世の中の多くの人に対して悪意を持っているがゆえに、困っている他人を助けない」 という人物がいたとして、その「悪意」とはどんなものなのか、それはどのようにして生まれるのか、ということです。 期せずして、No.5421の書き込みで紫さんが指摘されているように、「困っている他人を助けない」理由としては、これはそもそもずいぶん無理くさいものですね。 >>「世の中の多くの人に悪意をもっている」なんてキャラクターだと、「多くの人を助けない」ていどの行動では済まないような気がします。 と、紫さんがおっしゃっているとおりだと私も思います(^^; この問題を回避するには、「積極的に他人に害を成すことはなくても、困っている他人を助けない程度の消極的な害は与える」合理的な理由を見つけなければなりません。 また、私の前回の書き込みNo.5419で少し考察したように、「特定の個人やごく小さな集団ではなく、世の中の多くの人を対象とした悪意」というのは、想定するのが難しいですね。最初のきっかけは個人に対する悪意だったとしても、それが多くの人々に拡大される仕組みを考えなければなりません。 上記のことを踏まえて、次回以降、「悪意」について考察します。 -------------------------------------------------------------------------------- //敵意とか No.5425 投稿日 2002年10月19日(土)01時49分 投稿者 かねやん >とんびさんの敵意 >>敵意は、利害が対立する相手に対して、損害を与え、相手より利益を得ようとしたり、相手の存在自体を排除しようとする心の働き  例えば、僕が一目惚れした女の子にアタックして「わたし、とんびさんが好きだから」とか言われて振られちゃったとします。  このとき僕はとんびさんに敵意を抱くわけです(笑)  でも敵意は抱くけど、損害を与えようとまでは考えないんですよね。とんびさんを「敵」と認識して見るようになるだけですね。  その女の子と一緒に楽しそうに歩いているとんびさんを見かけたら「殺意」に変わるかもしれませんが(--;; //ハイスピリッツ・ガール7  蹴り技だけだったから、多数に囲まれたら負けてしまう……ってのがよくわからないです。  1対1なら裕志のほうが強いけど、多数に囲まれたら翔子のほうが強いってことを言いたいとして、その理由になっていないです。  あと、傲慢な男の子の窮地を助ける話ってのは面白くない。 「魔法使いが、毎日シンデレラをいじめている義姉の窮地を助ける話」と同じくらい面白くないです。  読者が納得できる「裕志が助けられる理由」が無いから面白く感じないわけです。  起承転結はめためたですね(^^;;  繋げて味が通るようになっているかってことなんですけど……むう、なんて書いたらいいのか思いつかない。 -------------------------------------------------------------------------------- >弟切さん  No.5426 投稿日 2002年10月19日(土)10時00分 投稿者 とんびの羽根 >>最初のきっかけは個人に対する悪意だったとしても、それが多くの人々に拡大される仕組みを考えなければなりません。  もともと悪意についてのコメントは原因と結果がダイレクトにつながっていないというところに力点があります。仕組みを考えているより、アイディア自体をきっぱりと捨てるべきだと思うのだけど、どうですか?  アイディア出しを先に進めませんか。わたしが基本的に弟切さんにコメントをつけないのは、弟切さんの「脱線」を恐れてのことです(失礼)。いつもだと新木さんが止めにはいるところに来てると思う。 -------------------------------------------------------------------------------- >かねやんさん No.5427 投稿日 2002年10月19日(土)10時29分 投稿者 とんびの羽根 >> でも敵意は抱くけど、損害を与えようとまでは考えないんですよね。とんびさんを「敵」と認識して見るようになるだけですね。  これは出てくるんじゃないかと予想してました。  ライバル(好敵手)の関係、この例だと恋のライバル、恋敵。  この関係の場合ですね、敵意に含めるべきかちょっと微妙なんですね。  そこで、もうちょっと単純な例で考えてみましょう。  運動会なんかがわかりやすいかな。  つまり競争相手として認識している場合、運動会で紅組の方にいると、白組は競争相手であり「敵」だと認識されます。でも害を与えようとは思わない。相手を排除してしまおうとか、邪魔だとか絶対に思わない。さてこれは敵意(hostility)なんでしょうか。(^^)  もとに戻りましょう。恋敵に対して敵意を抱いているけど敵と認識しているだけで、むかつきもせず、邪魔とも思わない、悔しいとか、多少うっとうしい程度だとか、そういうことをいってます。  マジかい!?  失恋のショックで動転してるだけなんじゃ。  敵意の発動する瞬間てのがありますね。自分が大切なものを入手し損ねそうになったり、奪われたりしたことを認識したときに、その原因となる相手が具体的に浮かぶ場合。  おそらく相手に会った瞬間に敵意が自動的に発動するんじゃないでしょうか。  そのとき相手に対して「こいつがいなければ、オレにもチャンスがあった。憎い、悔しい、妬ましい。」という「感情」が「こいつをこのままでは許せない、恋路の邪魔をしてやる。彼女(彼)はオレのものだ。」という「意志」に転化するようなのが「敵意」だと思うのです。  つうわけで、かねやんの例は、感情の熟成が足りないですな。彼女(彼)に対する熱情(恋)も、わたし(恋敵)に対する激情(嫉妬)も足りない。  「敵」と認識するだけでは「敵意」といいません。戦争やテロでは「敵意のない敵」に攻撃されます。敵と認識する理由が「感情」ではなく「論理」によるものである場合「敵意」には至らない。 >> その女の子と一緒に楽しそうに歩いているとんびさんを見かけたら「殺意」に変わるかもしれませんが(--;;  うむ、こちらは敵意です。やはり目の当たりにして敵意というのは発動するのですよ。マンガや小説にありがちな妄想少年(少女)だと妄想だけで敵意が発動しますが(^^)  しかし「殺意」ですか。女の子に対して?それとも男に対して?  なぜかこういうケースでしばしば女の子が殺されるんですよ。  かねやんはどっちのタイプかな。 >ライバル  好敵手の関係になるにもそれなりの熟成が必要です。「敵として認め合う」にはお互いに結果を出し合うことが前提になる。  運動会で最初は醒めてたのが、競り合っているうちに、だんだん熱がこもっていきます。最初から大差が付いたりすると相手を認めることができなくなったりする。でも後半になってからでも、猛然と追いかけられれば、認識を改めたりもする。  しかし現実ではライバルというのはそんなお手軽なもんではないですね。最初に敵意を持っている状態から、痛い目をみつつ、相手の力量を認識していく過程があります。相手を出し抜こうと努力していくうちに、いつかどちらもが大きく成長をとげて、もし相手がいなければここまで来ることはなかったであろう地点に到達しているのに気づく。相手が邪魔だと思いこんでいたのに、実は成長のために相手が必要だったのだと気づいたとき、敵意は別のものに変わってしまうわけです。  こうしてみると、失恋ショックのかねやんは、ライバル以前、敵意以前の状態ですね(結論) -------------------------------------------------------------------------------- 悪意はやさしい笑顔でやってくる No.5428 投稿日 2002年10月20日(日)00時16分 投稿者 弟切 千隼 紫さんやとんびの羽根さんの御指摘どおり、 「全人類ではないけれども、世の中の多くの人に対して悪意を持っているがゆえに、困っている他人を助けない」 というのは、全くないことはないにしても、他人を助けない理由としてはかなり特異であることが判明しました。もしこれを用いた話を作るとしたら、ずいぶん特殊な設定を持ち出さざるを得ず、それだけ難易度が上がってしまいますね。 現在の弟切の実力では、そのような特殊な設定の話をまともに作り上げることはできないでしょう。ということで、「悪意を持っているがゆえに、他人を助けない」という人物の話は、とりあえず今回は無しとします。 それでも、ここまでいろいろと「悪意」について考察してきたことは、決して無駄だったとは思いません。普段よく使っている言葉でも、改めて考えてみると発見があるものです。 今回の「悪意」の考察においても、皆さんのおかげで新たな発見をすることができ、ほんの少し弟切もレベルが上がったかな、と思います。いつものことながら、指摘して下さる皆さん、ありがとうございます。 いつの日か、弟切に実力がついたなら、特殊な設定の話をうまく作り上げて、読者の皆さんを楽しませることもできるでしょう。その日への一歩として、今回の考察は役立ったと思っています。 アイディア出しに戻る前に、「悪意」についてわかったことをまとめておきますね。 >>敵意は、利害が対立する相手に対して、損害を与え、相手より利益を得ようとしたり、相手の存在自体を排除しようとする心の働き >>反対語は【好意】【厚意】 >>悪意は、相手に損害、苦痛を与え、そのことを喜び、相手の権利物を不当に入手し、そのことを当然とみなして自分の心の痛みを和らげようとする心の働き >>反対語は【善意】 (No.5416のとんびの羽根さんの書き込みより) 悪意と敵意に関しては、上記のとんびの羽根さんの解釈がほぼ正しいと考えます。 >>悪意とは、人間が生まれながらに持つ“楽”をしたいという本能に近いものなのかも。 (No.5418の羽矢野さんの書き込みより) これを突き詰めて考察してゆくと、何千年も前から議論されていながら、いまだに決着がついていない性善説と性悪説の泥沼にはまりそうです(^^;  ただ、悪意というのは誰かから教わって持つようになるものではないでしょうから、少なくとも人間の本能の一部に根ざしているとは言えるでしょう。 >>これは自分を他人より優れた存在にする為の手段の一つで、自分を高める為に、他人を低くするという行為。 >>それは自分を高めるよりは簡単な手段であるため、未熟な人間はそっちの方法を取ります。 (No.5418の羽矢野さんの書き込みより) 上記の羽矢野さんの考えについても、反論はありません。要するに、未熟な人間は自分を高める努力をするよりも、周囲の人間の足を引っ張ろうとするということですね。 ふむ、ありますよね、こういうことって。他人をおとしめたところで、自分が偉くなるわけではありませんのに、他人の足を引っ張る行為は浅ましく、情けないものです。 いつまで経ってもガキっぽい弟切は、ふと気が付くとこういうことをやっていそうで怖いです。自戒しませんと(^^;; -------------------------------------------------------------------------------- ある秋晴れの日に No.5429 投稿日 2002年10月20日(日)17時37分 投稿者 弟切 千隼 ベランダに干しておいた洗濯物を取り込んだら、シャツにカメムシくんがくっついていました。 「カメムシくん、私は君が嫌いじゃないよ。だけどね、洗濯物にくっつくのはやめて欲しいなあ」と言いながら、私はカメムシくんを逃がしてあげて、シャツを洗い直すことにしました(;_;) 私が虫嫌いゆえに洗い直したのではないことは、わかっていただけますよね? カメムシは自己防衛のために悪臭を出すので、シャツにそれが染みついてしまっては困るからです。 カメムシは秋に成虫になる種が多くて、昆虫好きにとっては「秋だなあ」という季節感を感じさせる虫です。あの臭いさえなければ、ベランダに飛来されても全くかまわないのですけれどね。 >>「困っている人を助けようとしない理由」のアイディア出し 今回は、 「9.他人を助けることによって何らかの不利益をこうむるために、助けようとしない」 という例のアイディア出しです。 (1)経営している会社の資金繰りに苦しんでいる友人から、お金を貸してくれと頼まれたが、自分のほうも経済的に余裕がないため、助けない。 (2)学校でいじめられている友人を見かけたが、そこで助けに入ると自分もいじめられる可能性があるため、助けない。 (3)無実の罪で警察に追われている人にかくまってくれと頼まれたが、自分も警察に無実の罪を着せられることを恐れて、助けない。 (4)通勤途中で、気分が悪くなって倒れた人を見かけたが、その人を介抱していると会社に遅刻するため、助けない。 (5)鉄道の駅で線路に転落した人を見かけたが、列車が迫ってきていて自分も轢かれそうだと判断したため、助けない。 (6)暗がりで金を脅し取られているらしい人を見かけたが、自分も金を脅し取られることを恐れて、助けない。 (7)恋した人との仲を取り持ってくれと友人に言われたが、自分もその友人と同じ人に恋しているため、助けない。 (8)仕事の量が多すぎてやりきれないから手伝ってくれと同僚に言われたが、そうすると自分の仕事がやりきれなくなるため、助けない。 (9)ある医師が、医者がいなくて困っている山村へ赴任してくれと頼まれたが、そうすると生活が不便になるため、赴任を断る。 (10)留守をしなければならない間、飼っている猫を預かってくれと頼まれたが、猫の毛アレルギーがあるため、預かることを断る。 以上の案は、課題部屋のほうへも上げておきます。 -------------------------------------------------------------------------------- 悪意のアヴァタール! No.5430 投稿日 2002年10月20日(日)22時27分 投稿者 唯野教授  前回の書き込みからだいぶ経ってしまいましたね……。  国際観艦式に行ってロシアのスラヴァ級ミサイル巡洋艦に乗ってきた話も時期を逸してしまいました。 >生課題  指摘を下さった方、ありがとうございます。指摘を念頭に書きなおし、次に進みたいと思います。 >神丘さとるさん  はじめまして。一応、大学で心理学を学んでいる者です。まあ正直な話、小説に生かそうとその学部に入ったわけですが、性格心理学、発達心理学、学習心理学、臨床心理学、精神医学、面接技法、統計法、診断法と一年半やってきていまだに思います。  「餅は餅屋」  知れば知るほど手を出す気になれませぬ。 >弟切さん >臨床心理学で大いに扱われそうな分野ですね。臨床心理学を学んだ−あるいは学んでいる最中の−魚住さんや唯野さんに御意見をうかがいたいです。  名指しで聞かれてしまった……。逃げるわけにいかないなあ(笑)。  この場合ですが、いわゆる「理由の無くむかつく」から「誰彼かまわずいじめる」というのはちょっと想像しづらいです。いじめというのはやはり特定の個人や集団に継続していやがらせを行うといったイメージがありますので、この場合はむしろ「誰彼かまわず当り散らす」といった方がいいのではないでしょうか。  ただ原因は何か、といわれるといろんなパターンがあるでしょうね。適応機制で幼児退行してるだけかもしれないし、スキンシップを求めているのかもしれないし(闘争はコミュニケーションの一種)、欲求不満で怒りっぽくなってるのかもしれないし。 >悪意  あ、なんだか解決しかけてるけど、まあ私個人の意見として。  題名にも書きましたが、全ての人間に悪意を持っている人といえば、古橋秀之さんの「ブライトライツ・ホーリーランド」の登場人物、G.G.スレイマンが印象に強いですね。まったくあれは悪意の塊のようなキャラです。  してみると、悪意というのは「他人の苦しみに楽しみを感じる心の動き」というのはどうでしょう。喜怒哀楽でいうと、「楽」に分類されると思うのですよ。  敵意の方は、この「楽」の感覚が無いような気がしますね。「怒」に分類される心の動きといった感じ。 -------------------------------------------------------------------------------- 急に寒くなってきました No.5431 投稿日 2002年10月21日(月)00時26分 投稿者 光来 唯  ただいま、気力回復中なので軽く雑談程度。 >弟切さん  悪意の話はとりあえず落ち付いたようですね。  前回のレスし残しの部分は割愛します。また話が戻るだけですし、弟切さんも思考を切り替えてしまっているようですから。 >カメムシは秋に成虫になる種が多くて、昆虫好きにとっては「秋だなあ」という季節感を感じさせる虫です。  虫好きの私ですが、カメムシはちょっといただけなかったり……   あれです。きっと呼び名が悪いんです。  こっち特有かもしれませんけど「クセンコムシ」ですか。  ばあちゃん家じゃ、ねずみと同等の扱いされてましたし(悪臭の元という意味で)。   >紫さん >>「ハイスピリッツ・ガール」あらすじ  裕志が視点保持者の方がわかりやすいですね。  それだと、「慢心した少年が己を顧みるようになる話」、ちょっと違うですけど、コンセプトはこんな感じになりますよね。  起承転結も、裕志視点だとシンプルになります。  でもそうすると、見せ場のアクションシーンは自分が戦うのではなく、翔子が戦うのを見る、ということになりますが、アクションシーンを主人公にするということならそれほど問題ではないと思います。  それにしても、どうせだったら助けるのではなく、戦いの中で祐志を諭して欲しいですね。  助けて憧れられる、だったら結局何も解決してないです。  「力」で解決した上に「力」に憧れられる――「武」の部分ばかり際立って「道」が出てきてないですよね。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5432 投稿日 2002年10月21日(月)19時25分 投稿者 羽矢野 ●紫さん  うーーん。  どこが悪いとはっきり言えない人でも、なんかしゃくぜんとしないものを持つであろう話。  もう一回細かくやるよ。 ●一行コンセプト。 >>「慢心してしまった後輩を、窮地から救い出し、尊敬されるようになる話」  これは、また変。  おかしい。  “慢心してしまった後輩の慢心を打ち砕く話”か“窮地に陥った後輩を主人公が救い出す話”かどっちだ?  それとも“今までバカにされていた後輩から、尊敬されるようになる話”?  どれ?  だから、これはコンセプトになってないって。  そもそも、日本語にすらなってない。 “慢心し主人公をバカにしていた後輩がいる。彼はその慢心から窮地を招いてしまうのだが、それを主人公に助けられる。すると慢心が消え、バカにするどころか今度は尊敬するようになる。そういう話”  これなら、なんとかぎりぎり意味は通るかな。  でも、コンセプトでもなんでもないし、そもそも誰が中心なのかさっぱりわからん。  私だとこれが限界(まだ何かおかしい感じ)。  んで、意味通るようにしてみると、変でしょ?  “慢心”“窮地”“尊敬”  この三つは繋がってるの?  全然関係のない要素だよね。  一文に繋げられない。  紫さんの場合は、まずここから引っかかってるみたい。  慢心していると、窮地に陥るか?  慢心を打ち砕くと、尊敬されるか? “人を信じられない主人公が、信じるようになる話”  簡単だけど、こんなコンセプトがあったとする。  信じられない主人公が、信じるようになる。  これは初期状態と終了状態で、繋がってるよね?  信じられないっていう状態から、信じられるっていう状態になる。 “人を信じられない主人公が、信じないばかりに酷い目にあう話”  これも、実際は書けないけど、ありうる話だよね。  信じられないっていう状態を変化させられなかったばかりに、不幸な状態になる。 “人を信じられない主人公が、人を尊敬するようになる話”  じゃあ、これは?  変だよね、おかしいよね。  最初と最後が繋がってない。  なんで信じると尊敬が関係するのか?  わかんないよね。  例えば、人を信じた結果、尊敬という念が発生する場合はあるだろう。  でも、それは信じたという部分から発生しただけで、信じないから尊敬に変化したわけじゃないよね。  信じない → 信じる → 尊敬  となるはずだ。  つまり、尊敬とは信じた“結果”発生するものなので、一行コンセプトでは入るはずがないのだ。  紫さんは、難しく考えてしまっているのではないだろうか。  もっと単純に“初期状態を解消する話”ここから初めてみることをおすすめします。 ●三行分解。 >>初期状態:祐志に負けて慢心させてしまう翔子。 >>キッカケ:祐志のピンチを救う翔子。 >>終了状態:祐志に尊敬される翔子。  これを読む限り、コンセプトは“慢心(させて)してしまった後輩の慢心を打ち砕く話”なのだな?  そのつもりでやるよ。  上とも少し被るのだが…… >>初期状態:祐志に負けて慢心させてしまう翔子。 意味取りにくい。 初期状態:試合に負け、祐志を慢心させてしまう翔子 だね? >>キッカケ:祐志のピンチを救う翔子。 ここは、慢心を消す行動だとわかんなきゃいけません。 こんなの意味通じない。 キッカケ:祐志がまったく歯が立たなかった相手をボコボコにする翔子。 これなら、意味通じるかな。 初期状態は翔子が祐志より弱いということから発生しているので、それが間違いであると示すことはキッカケとなるだろう。 >>終了状態:祐志に尊敬される翔子。 これも上で書いたけど、繋がってない。 終了状態:祐志の慢心を消すことができた翔子。 とかだろう。 ●起承転結  …………はそもそも起承転結に話ができてないので、やれない。 ●あらすじ。  これは、残念ながら細かい部分がどうというものではないので、やれない。  問題はもっと大きい。  そもそも、お話に筋が通っていない。  だって、慢心“させてしまった”となっているからには、翔子はそれに罪悪感を感じ、なんとか直そうという心の向きになっていないといけないのだが、実は全然そんな事なく、この話は偶然の上に成り立っている。  もうこれで話の流れがおかしいのは一目瞭然。  これ祐志の側だったら、まだ成り立つとは思うけど。  もうどっちかに決めましょう。  翔子が主人公で、彼女の話にするか。それとも、祐志の話で彼が主人公の話にするか。  翔子の話だと、彼女が慢心させてしまった後輩の気持ちを元に戻すために一生懸命頑張る話になるし、祐志の話だと、慢心していた自分を思い知って、悔い改める話になる。  この二つは全然違うもので、一つにはならない。  現在は、コンセプトは翔子の話になっていて、あらすじの内容は祐志の話になってるみたい。  だから、これを読んだ第三者は“?”という気持ちを必ず持つよ。 ●弟切さん  いまさらなんだけど、一応 >>恨みや恨みなどの感情がなくても、精神が未熟なため、快楽という理由で他人に対して悪意を持つ。  これは“恨みや妬み”の間違いです。  とりあえず、悪意は一段落ついたのかな。   -------------------------------------------------------------------------------- 講演会 No.5433 投稿日 2002年10月21日(月)22時14分 投稿者 羽矢野  今週、実家の方で“鈴木光司氏講演会”なるものがあり、行って来ました。 (リングの作者ですが、知ってますよね?)  内容は、売れない小説家時代、学校の先生をしていた奥さんのかわりに家事育児を担当した氏の子育て奮戦記みたいなものでした。  そこで、いくつか私たちにも関係する内容や、考えさせられた内容があったので、ここに少し書いておきます。  鈴木氏は小さい頃から小説家になると決めていたそうです。(ないたいと思っていたとか、夢だとかという言い方ではなかった)  なので、大学も小説家になるためだけに行ったそうです。  そして卒業する時も、就職はしませんでした。  当たり前と言えば当たり前です。  でも、相当悩んだそうです。  大学を卒業して、普通の人生を歩む機会(新卒という状態で就職しないと、ある意味まともな就職は無理)を、自分の手で消してしまうわけです。  もしこのままうだつの上がらない人生だったら……と考えると、ものすごく怖かったと言ってました。  でも、そうする事で鈴木氏は、どんどん自分を追い込んで、覚悟を決めたそうです。(追い込み、覚悟を決めたとは分室用語みたいですが、これはそのままそう言いました)  氏は卒業後結婚します。(相手は幼なじみだそう)  そして、フリーターをしながら、小説を書いたそうです。  しかし最初はまったく書けなかったと言ってました。  五枚書いては捨て、十枚書いては捨て。  そんなことの繰り返しで、書ききれることはなかったそうです。 (誰でも経験のある状態ですね)  しかし、子供ができてからその状態が変わったそうです。  結婚、育児といった人生経験を積むことで、自分の書きたいもの“テーマ”がはっきりしてきたと言ってました。  伝えたいこと、伝えなければいけないこと。  そういったものが自分の中で明確になることによって、徐々に書けるようになったそうです。  最初は五枚。そして十枚。といったようにどんどん増えていき、二百枚くらいの作品まで書ききることができるようになった。  そしてある時、頭に天啓が来た。  “五百枚で、今までにない画期的な面白い小説が書ける!!”  それがリングだったという話。 “ちなみにリングはプロットも何もなく、最後なんてまったく自分でもわからないまま、毎日展開を考えながら書いていったらしい。だから、鈴木氏は天才型なのかもしれない”  分室で今まで言われて来たことと、いろいろと繋がりますね。  私があの講演を聞いて感じたことが少しでも伝わるといいんだけど。  文章の関係で伝わらなかったらゴメンね。 -------------------------------------------------------------------------------- 弟切さん No.5434 投稿日 2002年10月21日(月)22時52分 投稿者 羽矢野 ●不利益  またつっこむだけはしておこう。  いくつかおかしなものが混じっている気がする。  一番わかりいいのはこれかな? >>(10)留守をしなければならない間、飼っている猫を預かってくれと頼まれたが、猫の毛アレルギーがあるため、預かることを断る。  不利益っていうのは ふ-りえき [2] 【不利益】 (名・形動)[文]ナリ利益にならないこと。損になること。また,そのさま。不利。「―を被る」「当方に―な処置」  ちなみに利益 り‐えき【利益】_利すること。利得。得分。もうけ。とく。「―を得る」_ためになること。益になること。  つまり、不利益は損得というわかりやすい物差しで計れます。  この場合主人公は猫アレルギーなわけです。  預かれない理由はもうそのまま“これ”です。  損をするからでなく、猫アレルギーだから、預かれない。  こりゃしょうがないでしょう。  猫を預かってと頼んで、イヤって言われて、何でって訊いたら“わたし、猫アレルギーなの”。  それで“ケチ”とかって思う?  猫を預かってくれと言われて、世話をする時間がとられるのがイヤで断るんならこれは不利益。  自分の時間を損するから。  と思ったりするのですけど。 -------------------------------------------------------------------------------- 少しだけ後戻り No.5435 投稿日 2002年10月21日(月)23時49分 投稿者 弟切 千隼 「悪意」について何人かの方から応答をいただき、思い出したことがありましたので、少しだけ「悪意」を考察した結果を書いておきます。 これを書くのは、ここに参加されている方々に議論を吹っかけるためではありません。いわば私の覚え書きとして書くものです。私の頭の中に置いておくだけでなく、ここに書いておけば、もしかしたら皆さんの役に立つことがあるかも知れないと思いまして、書くことにしました。 「悪意」というのは、理由のあるなしを問わず、「他人を害しようとする心」です。このような心を隠そうとしなければ、悪意を持った人は他の人々から嫌われ、相手にされなくなることは間違いないでしょう。 現代日本のように、ほとんど他人と接触しなくても生きていける社会なら、悪意を持った人間が、特に不自由を感じないで生きてゆくことは可能でしょう。今、私たちが暮らしているこの社会では、やろうと思えば一日中誰ともしゃべらず、何のコミュニケーションも取らないで生きてゆくことができます。 ところが、人類の歴史を振り返ってみると、現代日本のような社会はこれまでほとんど存在しませんでした。人類は、何万年、いえ、何十万年もの間、電気もガスも水道も蒸気機関もない世界で生き延びて、進化してきました。 お金さえ出せば何の苦労もなく衣服も食料も住居も手に入る私たちと違い、古代の人々は、まず食料を手に入れるのが一苦労でした。身をかがめて木の実や草の実を拾い集め、野山を駆け回って槍や弓矢で動物を狩らなければ、食べるに事欠く生活です。狩りをするのに用いる道具からして、木の枝や石や骨から自分の手で作らなければなりませんでした。 このような時代に、他人から嫌われて一人で暮らさなければならなくなった人間が、どのような目に遭ったのか考えてみましょう。 食料を得るには、圧倒的に複数の人間が一緒にいるほうが有利ですね。 例えば動物を狩るとすると、大勢の目があったほうが獲物を見つけやすくなりますし、大勢の力で大型の獲物を倒すことができます。 氷河期の人類の主な食料であったと推定されているマンモスやオオツノシカなどは、個人で捕らえられる獲物ではありませんね。 住居を作るのにも、複数の人手があるほうがずっと有利です。 日本の弥生時代の住居であった竪穴式住居を思い浮かべてみましょう。あれは日本の歴史の教科書に必ず載っていますから、ここに出入りしている方で竪穴式住居を御存知でない方はおられませんよね? 用いる材料や細かい造りは時代や地域ごとに異なっていたとはいえ、マンモスやオオツノシカを狩っていた旧石器時代から、日本でいえば奈良時代くらいまで、ああいう構造の住居は人類に普遍的に用いられていたようです。 弥生時代の竪穴式住居は、地面を円形に浅く掘りくぼめた上に、何本もの大きな木材を渡して骨組みにし、その上に藁をかけて作られています。シベリアで発見されている旧石器時代の住居遺跡では、木材の替わりにマンモスの牙が、藁の替わりにマンモスの毛皮が用いられています。 どちらにしても、そのような住居を一人で作るとしたら、たいへんな重労働だとは思いませんか? 重労働以前に、一人でそんなものが作れるのか、非常に疑わしいですよね。 「一人だったら家なんてなくても暮らせるし、食べ物だってマンモスなどという大物を狙わなければ、割と簡単に手に入る」と考える方もいるかも知れませんね。 忘れてはいけません。人類は現在よりもずっと寒く、何万年も続いた氷河期を生きてきたのです。体毛が退化してしまった人間は、住居がなければ氷河期の猛烈な寒さをしのぐことができなかったでしょう。 寒さは、それだけで非常に体力を奪います。奪われた体力を補うだけの物を食べなければ生きてゆけません。つまり、寒さに悩まされた古代の人々は、現代人よりもたくさん食べなければなりませんでした。 としますと、一人でも捕らえられるような小さな動物ばかりを捕らえていたのでは、得られるエネルギーに対して狩りのために消費するエネルギーが大きすぎて、生きてゆけないことになります。すばしこいネズミ一匹を捕らえる大変さを考えれば、ネズミだけで満腹になるほどの数を捕らえるには、どれほど体力を使わなければならないか、想像するに余りあるでしょう。 実際、氷河時代の人間が、極めて危険な思いをしながらマンモスなどの大型動物を狩ることにこだわったのは、そういう獲物でなければ空腹を満たせなかったからだといわれています。 と、上記のように考えてゆきますと、短期間ならともかく、長期間に渡って一人だけで生きてゆくのは、古代人にとっては事実上不可能だったとわかりますね。 人類は、その歴史の大部分において、「他人に嫌われること」=「生存に極めて不利」という条件の中にありました。 「悪意を持って他人を出し抜ける人間のほうが、生存率が高いはずだ」という考えが浮かぶのは、私たちが楽に生きられる現代人だからでしょう。古代においては、他人を出し抜くなどということを考える前に、他人と協力しなければ、食べ物を手に入れたり、凍死せずに済む寝床を作ったりすることさえ困難でした。 このような条件の中で進化してきた人間は、「悪意」などという生存に不利な心をできるだけ持たず、他人に嫌われないような方向に進化してきたはずです。理由なく他人に悪意を持つなどという人間は真っ先に死んでしまったでしょうし、正当な理由があってさえ、しつこく他人に悪意を持ち続ける人間は、格段に生存率が下がったでしょう。 No.5411の書き込みで私が以下のように書いたのは、上のような考察の結果でした。 >>以前にも書いたとおり、ヒトは群れ生活をする動物で、助け合う関係を築くことによって厳しい自然環境を生き抜き、ヒトから人間になりました。 >>もしも、何も理由がないのに「悪意=隙あらば他人を害しようとする心の動き」を持ったヒトがいたら、当然そのヒトは周囲のヒトから同情の余地なく嫌われます。嫌われて助力を得られなければ、厳しい自然環境を生き抜くことはほぼ不可能でしょう。 >>よって、このようなヒトは淘汰されて、現代までは生き残っていないはずです。 「悪意」については、これで手打ちとします。次回はアイディア出しに戻ります。 -------------------------------------------------------------------------------- ものには何でも程度がある No.5436 投稿日 2002年10月22日(火)22時59分 投稿者 弟切 千隼 というのは、昔、私が父によく言われた言葉です。 No.5434の羽矢野さんの御指摘を読んで、この言葉を思い出しました。 「不利益」と一口に言っても、その程度は様々ですね。普通の人なら「そんなの不利益のうちに入らない」と思う軽いものから、「そんな状況で他人を助けるなんて、助けるほうがどうかしている」と思うような重いものまであります。 「人間的に未熟なゆえに、助けない」ことを表わしたいのなら、普通の人が不利益のうちに入らないと判断する軽い「不利益」でなければいけませんね。 逆に、「とても重い不利益をこうむるとわかっていながら他人を助ける」という描写をすれば、その人物はとても人間的に成熟した人であることを表わすことができます。 No.5429の書き込みで私が出した案を見直してみますと、不利益の程度がばらばらで、「これで他人を助けないなんて明らかに未熟」というのと、「これで助けるなんてでき過ぎ」というのが混ざっていますね(^^; また、中には、不利益の程度が明記されていないために、未熟と判断してよいかどうかわからないものもあります。 以下で一つ一つ検討して、修正すべきものは修正します。 (1)経営している会社の資金繰りに苦しんでいる友人から、お金を貸してくれと頼まれたが、自分のほうも経済的に余裕がないため、助けない。 これは、どの程度のお金を貸して欲しいと言われたのか、どの程度のお金なら自分の生活を圧迫せずに貸すことができるのかが明記されていないために、判断がつきません。 一般的に考えて、億単位のお金を貸して欲しいと言われたのでしたら、断っても「思いやりがない」とは言われないでしょう。しかし、百万単位のお金でしたら−「会社の資金繰り」という以上、数万円とかいった単位のお金ということはあり得ません−、「思いやりがない」かどうか微妙なところです。 この案は、思いやりのなさをはっきりと表わすために、以下のように修正します。 (1−2)財布を家に忘れてきた会社の同僚に、お昼の弁当を買うお金を貸してくれと頼まれたが、自分も手持ちがないからと助けない。 社会人なら、普通、弁当を二個買えるくらいのお金は持ち歩いているでしょうから、これなら明らかに「思いやりがない」と言えるでしょう。 (2)学校でいじめられている友人を見かけたが、そこで助けに入ると自分もいじめられる可能性があるため、助けない。 これは、そのままでも「思いやりがない」と判断できるでしょう。 (3)無実の罪で警察に追われている人にかくまってくれと頼まれたが、自分も警察に無実の罪を着せられることを恐れて、助けない。 これは、舞台になっているのがどんな社会かによりますね。 現代日本でしたら、「思いやりがない」と判断していいでしょう。しかし、絶対的な権力を握っている独裁者が支配する国で、その権力者に目をつけられて無実の罪を着せられた、といった場合には、不利益が大き過ぎて普通の人は助けないでしょうね。 判断がつきにくいこの案は廃案として、以下に代案を出します。 (3−2)ストーカーに追われている友人にかくまってくれと頼まれたが、自分もストーキングされることを恐れて、助けない。 (4)通勤途中で、気分が悪くなって倒れた人を見かけたが、その人を介抱していると会社に遅刻するため、助けない。 この案は、そのままでもいいでしょう。 (5)鉄道の駅で線路に転落した人を見かけたが、列車が迫ってきていて自分も轢かれそうだと判断したため、助けない。 これは、助けるほうがどうかしているという例ですね。危険すぎます。 よってこれは廃案として、以下の代案を出します。 (5−2)道端で転んで怪我をしたらしい人を見かけたが、介抱すると服に血が付いて汚れるのを嫌って、助けない。 (6)暗がりで金を脅し取られているらしい人を見かけたが、自分も金を脅し取られることを恐れて、助けない。 これも程度によりますね。 脅しているほうが複数で、こちらが一人でしたら、返り討ちに遭う可能性が高いため助けないほうが普通でしょう。逆なら、助けられる可能性が高いはずですね。 しかし、複数の人間が一緒にいるという条件を作ってしまうと、焦点を当てたい一人の人物の「思いやりのなさ」が際立たなくなってしまいます。 そこで、これは廃案として、以下に代案を出します。 (6−2)一緒に酒を飲んでいた友人が飲み過ぎて気分が悪くなったが、自分はもっと酒が飲みたかったため、友人を介抱しないで次の飲み屋へ行ってしまう。 (7)恋した人との仲を取り持ってくれと友人に言われたが、自分もその友人と同じ人に恋しているため、助けない。 これは、人によって評価が分かれそうな案ですね(笑) 「恋のライバルなんて助けないのが当然」という人と、「いや、自分も同じ人が好きだと告白して、正々堂々やり合うべきだ」という人と、真っ二つに割れそうです。 この際、判断がつきかねる案には退場してもらいましょう。以下に代案を出します。 (7−2)宮中に大勢の女官を抱える帝が、家来から一人の女官に惚れたので下賜してくれと言われたが、自分のお手つきではなくとも美女ぞろいの女官が減るのが惜しくて、下賜しない。 (8)仕事の量が多すぎてやりきれないから手伝ってくれと同僚に言われたが、そうすると自分の仕事がやりきれなくなるため、助けない。 これも程度によりますね。 わかりやすくするために、以下に修正したものを出します。 (8−2)仕事の量が多すぎてやりきれないから手伝ってくれと同僚に言われたが、たとえ一時間でも残業するのが嫌で助けない。 (9)ある医師が、医者がいなくて困っている山村へ赴任してくれと頼まれたが、そうすると生活が不便になるため、赴任を断る。 これはそのままでいいと思います。自分も体に障害を抱えているとか、介護しなければならない家族がいるとかいった理由があるのでない限り、医者たるものは、進んで無医村へ赴くくらいの志が欲しいです。 理想的過ぎるでしょうか? (10)留守をしなければならない間、飼っている猫を預かってくれと頼まれたが、猫の毛アレルギーがあるため、預かることを断る。 羽矢野さんの御指摘どおり、これは明らかに修正しなければなりません。 以下に修正したものを出します。 (10−2)一週間ほど留守をしなければならない間、飼っている猫を預かってくれと頼まれたが、たとえ一週間でも生き物に拘束された生活が嫌で断る。 以上の修正した案は、課題部屋へも上げておきます。 -------------------------------------------------------------------------------- 少しだけ No.5437 投稿日 2002年10月23日(水)00時31分 投稿者 羽矢野  もうすぐ、あらすじ出せそうかも。  ってか、一体いつまでかかってるんだ…… ●弟切さん >>少しだけ「悪意」を考察した結果を書いておきます。  どこにも“結果”なんて書いてないんですが……   >>〜格段に生存率が下がったでしょう。  だから?  弟切さんは、進化の過程で悪意がこうなってくるから、どう思ったのですか?  “だから、悪意を持った人間は淘汰されるので、現在まで生き残ってはいない。”  と後に続くのでしょうか?  ケチつけてるわけじゃないです。  念のため。 -------------------------------------------------------------------------------- おっとっと、 No.5438 投稿日 2002年10月24日(木)00時45分 投稿者 弟切 千隼 またやってしまいました。 No.5435の書き込みで、結論を書いたつもりになって書いていませんでした m(-_-)m これでは「結」のない小説と同じですね。大ぼけを早く直しませんと。 >>このような条件の中で進化してきた人間は、「悪意」などという生存に不利な心をできるだけ持たず、他人に嫌われないような方向に進化してきたはずです。理由なく他人に悪意を持つなどという人間は真っ先に死んでしまったでしょうし、正当な理由があってさえ、しつこく他人に悪意を持ち続ける人間は、格段に生存率が下がったでしょう。 (No.5435の私の書き込みより) の後には、以下のように続くはずでした。 したがって、理由なく悪意を持つ人間や、理由があってもしつこく悪意を持ち続ける人間というのは、現在までにほとんど淘汰されてしまって、生き残っていないと推定されます。 ここで、マンモスやオオツノシカを狩って暮らしていた古代人の心をシミュレートしてみます。 肩までの高さが三メートルを越えたという巨獣マンモスと、まさしく命をかけて渡り合った後、そのような危険をともにした「戦友」たちを目の前にして、「こいつらを出し抜けば肉の分け前が増えるぞ」などという考えは、かけらも浮かばないでしょう。むしろ、それまで何らかのわだかまりがあったとしても、協力して死地を脱したことでわだかまりが解け、皆で仲良く命の糧を分かち合おうという気になります。 通常、小説中で悪意ある登場人物というのは、読者に嫌われる役です。しかし、唯野さんが例に挙げた『ブライトライツ、ホーリーランド』のG.G.スレイマンは、悪意に満ち満ちているのに人気が高い人物ですね。 実在の人物としては、決して自分の身近にいて欲しくはないにもかかわらず、小説中の人物としてあれほど魅力的な人を作れるのですから、やはり古橋さんは偉大です。少しでも学び取らなければいけませんね。 光来さんへ > 小説の話とは全く関係がありませんが、ちょっと教えて下さい。 そちらの地方で「クセンコムシ」と呼ぶカメムシは、どんなカメムシでしょうか? ある特定の種のカメムシだけを指すのでしょうか? それとも、カメムシ類はすべてクセンコムシと呼ぶのでしょうか? 今回はレスのみです。少し熱っぽいので、今週末の温泉OFFに備えてもう寝ます。 -------------------------------------------------------------------------------- 明日から温泉OFFだというのに No.5439 投稿日 2002年10月24日(木)21時12分 投稿者 弟切 千隼 仕事が終わりません(;_;) これを書いたらもう一踏ん張りします。 でも、明日の朝寝坊しないように早めに床に就いたほうがいいでしょうね。 >>「困っている人を助けようとしない理由」のアイディア出し 今回は、 「10.他人を助けることによって何らかの不利益をこうむるという誤った思い込みを持っているために、助けようとしない」 という例のアイディア出しです。 (1)高齢者は年寄り扱いされると怒ると思っているために、電車やバスの中で高齢者に席を譲らない。 (2)赤い羽根共同募金などの募金は、実は困っている人のためでなく、誰かエラい人が私腹を肥やすために使われると思っているために、募金に応じない。 (3)学校の文化祭の委員のなり手がいなくて、生徒会の役員が困っているのを見ても、文化祭などやっても疲れるだけだと思っているために、委員を引き受けない。 (4)勤めている会社が消費者に対して不正をしているのを発見したが、新聞などに告発しても信じてもらえず、会社をくびになるだけだと思って、告発しない。 (5)献血をすると針から病気が伝染するのではないかと思っているために、献血をしない。 (6)伝統芸能を継ぐ家に生まれて、稽古に忙しく、いつも学校の友達と一緒に遊べない子がいる。そういう家の子は一般庶民をばかにしているのではないかと思い、遊びに誘わない。 (7)ある国の指導者が、軍事費が国の予算を圧迫しているのに、隣国が常に自分たちの国を狙っていると思っているために、軍事費を削減しない。 (8)ある医師が、医学知識のない一般人に病状などを詳しく説明しても、誤解されるだけで時間の無駄だと思っているために、自分の病状などを詳しく知りたがる患者に対してもインフォームドコンセント(*注)をしない。 (9)外国人が道に迷っているのを見かけたが、下手な外国語で話しかけるとばかにされるのではないかと思って、助けない。 (10)心を病んだ家族が精神科の診療所へ行こうとするのを、そういうところへ行くのは恥だからと言って、行かせない。 *注: インフォームド-コンセント [7] □informed consent□ 〔説明をうけた上での同意の意〕 医師が患者に診療の目的・内容を十分に説明して,患者の納得を得て治療すること。 (『大辞林』より) 上に書いたとおり、弟切は明日から27日(日)まで信州へと温泉OFFに出かけます。その間はここに書き込みできません。 帰ってきたら、どんな様子だったか簡単にでも報告しますね(^o^)/ ああ、でもその前に仕事ですわ……。 -------------------------------------------------------------------------------- やっと…… No.5440 投稿日 2002年10月25日(金)01時38分 投稿者 羽矢野  では、大分遅くなりましたが、課題のあらすじを提出します。 ●あらすじ 【セカンドハート(仮)】  捜査一課の刑事、神谷慎二は“SH(セカンドハート)”能力者である瑞原美雪と繁華街でおこった殺人事件を追うことになる。  SHとはウイルス性疾患により、特定の物質を操作できるようになった特殊能力者のことだ。近年、その能力を使用した大きな事件が相次いだため、容疑者がSHの可能性がある場合、民間の能力者が捜査に協力するという制度ができた。  今回の容疑者は“炎”を操作できる人間であったため、“水”を操る能力をもった瑞原美雪が協力することになったのだ。  最初、慎二は美雪に冷たくあたる。  SHは感染源不明の伝染病として、差別問題を生むほどの大きな社会問題になっており、大多数の人間が物質操作という能力に恐怖感を抱いていた。彼はそれだけでなく、同じように警察官だった兄がSH事件で殉職していたため、よけいに強い偏見を持っていた。  以前に犯人と対峙したときも、ためらいなく発砲し、傷を負わせていた。(敵意あるSH能力者には、威嚇・警告なしでの発砲が認められている)  だが、一緒に行動するうち、慎二は美雪が普通の少女だということに気づき始める。それだけでなく、SHだというだけで、不当な差別を受けていることに気づきはじめ、自分のSHに対する考え方に疑問を持ち始める。同時にそれでも笑って生きる美雪の健気な一生懸命さに惹かれてゆく慎二。  そして今回の容疑者が実はSH発病により、職と家族を失い、浮浪者としてしか生活できなかったこと。犯した殺人も、正当防衛に価するものであるという事実に、彼は社会の差別が、SH達を犯罪に追い込んでいると気付くのだった。  そして二人は容疑者と対峙する。  彼は能力を使って襲ってくるが、苦しみを知ってしまった慎二にはもう銃の引き金は引けなくなっていた。  慎二を庇い、美雪は容疑者と戦う。そして取り押さえることに成功するが、犯人は自身に火を放って自殺しようとする。  それを命がけで助けようとする慎二。人として扱ってくれるその態度に、容疑者は涙を浮かべ大人しく逮捕されるのだった。  そして帰り道。  今までの態度を謝罪する慎二をホテルに誘い、美雪にSHに侵された体を見せられる。(SHは宝石が体の表面に埋まっているような形で現れる)それは彼女が見せた初めての甘えだった。  SHであることの、不安や恐怖を泣きながら語る美雪。  それを受け止めながら、慎二はある決心をする。  そして数日後。  慎二は、美雪に告白をするのであった。 ●一行コンセプト  偏見を持った主人公が、それが間違いだと気付く話。 ●三行あらすじ  能力者に対して、偏見を持った刑事がいた。しかしある事件で能力者の少女と行動をともにするうち、自分の考えが間違っていたことに気づくのだった。 ●起承転結  起:SHに偏見をもつ主人公が、SHと行動を共にしなければならなくなる。  承:行動を共にすることで、本質を目にする機会が増える。  転:自分の持つ偏見が、逆にSHを犯罪者にしてしまっていることに気付く。  結:偏見を捨て去り、逆に擁護する考え方に変わる。 ●いろいろ  設定とかはまだ自分語からなおしてないので、じょじょに出していきます。  話も指摘がもらえれば、修正しないといけないし。  転がこれだと弱いような感じがするのですが、どうでしょうか?  今回のこれをよっぽど根本的に間違っていない限り話にします。 -------------------------------------------------------------------------------- 「ハイスピリッツ・ガール」あらすじ《8》 No.5441 投稿日 2002年10月25日(金)16時55分 投稿者 紫ゆきや  あらすじ《7》への指摘、ありがとうございました。  根本的な問題点も指摘され、今回は、やや大きく変更となりました。 「祐志のほうを視点にしたほうが良いのではないか?」という点について、自分なりに考えたのつもりです。 「ハイスピリッツ・ガール」あらすじ《8》  朝。  鬼怒川翔子(きぬがわしょうこ)は、いつものように部活の朝練に遅れて、学校の武道場に入ってゆく。  そこで、一人の少年に、空手部の先輩達がのされているのを目撃する。  少年の名は辻村祐志(つじむらゆうじ)といい、本日一年生に転入する転校生であり、入部希望者だった。  (祐志はいくつかの大会で優勝経験もある実力者で有名人)空手部一の実力者である翔子は、祐志に試合を挑む。  試合。  派手で威力のある蹴り技で押していく翔子。結果は、ポイントを多く取った翔子の勝ちとなる。  祐志からも賞賛をおくられ、実績のある相手に勝ったことで自信をつける。  (翔子のおっかけ同然の女子部員達も大いに盛り上がる)  昼休みの廊下で。  上級生(三人)が、下級生の女の子にちょっかい出しているのを見る翔子。  人を呼ぼうかとも思ったが、自力で解決できると考えて、割って入る。  緊張した雰囲気になるも、人目が増えてきたせいで、その場は暴力沙汰にならないで収まる。  (下級生に、いっぱいお礼を言われる翔子)  その場を見ていた祐志に、慎重に行動するように忠告を受けるが、助けた下級生の手前もあって、強がってみせる翔子。  放課後。  翔子は部活へゆく途中で、例の上級生達(三人)に囲まれる。  祐志の言葉が頭をよぎるが、素人ごときに遅れはとらないという慢心から、呼び出しに応じることにする。  旧校舎の壊れた窓から中に入ると、十人ほどの上級生が待ちかまえていた。  (このときになって、ようやく自分の迂闊さに気付くが、逃げ道も塞がれ手遅れ)  懸命に戦う翔子だが、三人ほど倒したところで背後から攻撃されて窮地に陥る。  そこへ乱入してくる祐志。  翔子は、祐志に気付くと(祐志が自分より弱いと思っているので)逃げるように言うが、祐志は堂々と囲みの中へ歩いてくる。  祐志は唐手(戦場で使うために磨かれた古流武術)の使い手であり、素人が何人いようと問題ではなかったのだ。 (祐志自身は、戦うための武術より、スポーツとしての武道のほうを好ましく思っているのだが、こういうときは躊躇なく使う)  祐志は上級生達を叩きのめし、二度と手出ししないことを約束させる。  地味だが隙のない戦い方を目の当たりにし、実践での強さというものを知る翔子。  (無事に助け出される翔子)  旧校舎を出たあと。  翔子は、お礼を言い、そして、祐志に弟子にしてほしいと願いでる。  祐志は武道は素晴らしいもので、武術なんて習うもんじゃないと言うが、翔子はなんとしても教えてもらうと決意するのだった。 1.一行コンセプト。 「自信過剰になっていた主人公が、本当は強くなかったと自覚する話」 2.三行分解。 初期状態:(祐志に勝って)自信過剰になる翔子。 キッカケ:(祐志の)実践における強さというものを知る翔子。 終了状態:自分は強くないと自覚する翔子。 3.起承転結  これだけ教えてもらっておいて情けない話ですが、どう書くのが正しいの分からなかったので、今回は2つ書きました。  よろしくお願いします。 (A) 起:(大会実績のある祐志に勝つことで)自信過剰になる翔子。 承:慢心から判断を誤る翔子(窮地に陥る)。 転:(自分より弱いと思っていた祐志に助けられ)実践における強さというものを知る翔子。 結:(慢心は消え去り)自分は強くないと自覚する翔子。 (B) 起:試合で実力者に勝つ翔子。 承:慢心してしまう翔子。 転:実践における強さというものを知る翔子。 結:自分は強くないと自覚する翔子。 >とんびの羽根さん  さっそくの指摘ありがとうございます。  返事がおそくなってごめんなさい。 >>1.初期状態と終了状態がかみあってないよ? >>初期状態の何が変化するの。  三行分解の趣旨も一行コメントの趣旨も理解していませんでした。  かみあったものを書かなくてはいけなかったのですね。  今回は、その点に注意して書いてみました。 >>2.終了状態が、翔子の望んでいないことになってるわけですが、これでは話が完結しないです。  これは、よくわかりませんでした。  みやびさんのカレーカレーも、主人公が望んだ結果にはなっていませんし。  主人公の望んでいない結果がオチとなっている作品は、それほど少なくないと思います。  もう少し詳しく教えてもらえませんでしょうか?  お願いします。 >>3.アクションシーンが主人公なの?  「話の主」ということでしたら、その通りです。  この話は、アクションシーンに意味と興味を持たせることが、すべてに優先します。 >かねやんさん  指摘ありがとうございます。 >>蹴り技だけだったから、多数に囲まれたら負けてしまう……ってのがよくわからないです。  これは説明不足でした。  蹴り技というのは、多対一の場合は、特にリスクの大きい技なんです。  蹴りをだしてしまうと、ほとんど移動も方向転換もできませんよね。  そうすると、蹴り技の対象以外からは、無条件で攻撃を受けることになるのです。  威力と射程が大きいかわりに、隙も大きくなってしまうのが蹴り技の特徴なんですね。  逆に、手による攻撃であれば、移動も方向転換も可能だし、隙も小さいし、追加で蹴り技をだすこともできます。  それと、蹴り技はガードされたときに転んでしまうことが多いのです。  空手であれば、転んでしまったとしても追撃はされません(※転んだ相手への追撃を認めている流派もあります)  しかし、実戦の場合、転んでしまったら負けたも同然です。  ……と、こういう読んでいて眠くなるようなウンチクを、飽きさせずに語るところに、今回の小説の面白さがあると思っています。  それだけに、これを説明しておかなかったのは失敗でした。  それと、こんなのはディテールなので、あらすじに入れるべきでは無かったですね。  別のものに替えても、話の筋は変わりませんし。 >>あと、傲慢な男の子の窮地を助ける話ってのは面白くない。  自分としては「傲慢な男の子ですら勝てなかった連中をやっつける話」と考えていました。  助けるのが従で、戦うほうが主というつもりでしたので。  今回は、この点についても解消できているのではないかと思うのですが、どうでしょうか? >> 起承転結はめためたですね(^^;;  話がめためただから、起承転結に分解できないのか、分解能が低すぎるのか、両方なのか。  難しいところです。  今回も、たいへん悩んだのですが、どう書くべきなのか分かりませんでした。  話が起承転結になっていないのかもしれませんが。 >光来さん  指摘とアドバイスありがとうございます。 >>裕志が視点保持者の方がわかりやすいですね。  かねやんさんの指摘もありまして、試しに書いてみたところ、ずっとわかりやすいように思いました。  どうもありがとうございます。  やはり、状態遷移の大きい側を視点にするほうが、話を伝えやすいということですね。 >>それにしても、どうせだったら助けるのではなく、戦いの中で祐志を諭して欲しいですね。 >>助けて憧れられる、だったら結局何も解決してないです。 >>「力」で解決した上に「力」に憧れられる――「武」の部分ばかり際立って「道」が出てきてないですよね。  今回は「慢心でなくなる」というネタとして「武道と武術の違い」みたいなものを選んでいます。  (ネタって言って良いのかわかりませんが)  ですので、内容としては精神面ではなく技術面に偏りそうです。 >羽矢野さん  いつも、たとえ話とか修正を含めた指摘をしてもらい、ありがとうございます。 ●一行コンセプト 「複数の要素を1つのコンセプトに詰め込んじゃダメ」てことですね。  言われてみれば、とても納得なのですが、今まで理解できていませんでした。 >>つまり、尊敬とは信じた“結果”発生するものなので、一行コンセプトでは入るはずがないのだ。  尊敬するという結果を、必然に盛り込めたと思っていたのですが、思っていただけでした。  たしかに、分解してみると異常ですね。 >>紫さんは、難しく考えてしまっているのではないだろうか。  煮詰まっているような自覚はありますが、冷まして良くなるか分かりませんので、とにかく限界まで煮詰まってみます。 >>もっと単純に“初期状態を解消する話”ここから初めてみることをおすすめします。  今回は、それを意識してやってみました。  ありがとうございました。 ●三行分解 >>初期状態:試合に負け、祐志を慢心させてしまう翔子 >>だね?  はい、そうです。 >>キッカケ:祐志のピンチを救う翔子。 >>ここは、慢心を消す行動だとわかんなきゃいけません。 >>こんなの意味通じない。  なるほど、「慢心していたが、助けられてそうじゃなくなる」だと、意味がわからないですね。 「慢心していたが、自分は強くなんかないと知って、そうじゃなくなる」なら、意味が通りそうです。 >>現在は、コンセプトは翔子の話になっていて、あらすじの内容は祐志の話になってるみたい。  主人公が翔子であることは決めていて、それでも祐志の側のほうを視点にすべき――という状態で悩みまして、今回のような形になりました。 -------------------------------------------------------------------------------- セカンドハート(仮)について No.5442 投稿日 2002年10月25日(金)18時15分 投稿者 紫ゆきや >羽矢野さん(5440)  冒頭部分は、ワールドの説明になっていますが、これをどのように説明するのか気になりました。  ただ、私は「あらすじの書き方」が分かってないので、あらすじにおいては、そこまで詳しくエピソードを書く必要がないのであれば、見当違いの指摘ですね。ごめんなさい。  異能力者がセカンドハートと呼ばれる理由がわかりませんでした。  誰が命名して、その由来はどんなものなのでしょうか?  それと、公式名称には、ふつう漢字名があてられますので、その点についても説明が必要になりそうですね。 「威嚇・警告なしでの発砲が認められる」というのは、日本のおまわりさんの現状からすると、現実味に欠けるように思えます。  日本では、銃を持った殺人犯であっても、銃で死傷させると大変な非難を受けます。  SHに人権が認められているのであれば、威嚇・警告なしでの発砲は許されないのではないでしょうか?  また、「凶悪なSHは危険だから人権を認めない」というのであれば、こんどは捜査(刑事課)ではなく、警備課(災害時の救助活動やテロに対処する課)の出番となるか。あるいは、警察ではなく自衛隊に出動が要請されるかもしれません。  警察は犯罪者に対する組織であり、敵から国民と国土を防衛するのは自衛隊の役目だからです。 「重装備も許されず、威嚇・警告なしの発砲も許されない」という設定のほうが、ストーリー上も都合が良さそうですし。  犯人を取り押さえるまでは、とても良い感じだと思いました。  ですが、「帰り道」以降は、納得できないものがあります。  女の子がホテルに誘っちゃうのも、甘酸っぱい葛藤なしに告白しちゃうのも、どうかと。 >> 能力者に対して、偏見を持った刑事がいた。しかしある事件で能力者の少女と行動をともにするうち、自分の考えが間違っていたことに気づくのだった。  これだけ読むとダブルブリッドに近いかなあと思いました。  習作であれば関係ないかもですが。  細かいところを指摘しましたが、自分の好きなタイプの話だし、面白そうだと思います。  期待しています。 -------------------------------------------------------------------------------- あれこれ No.5443 投稿日 2002年10月25日(金)22時42分 投稿者 光来 唯 >弟切さん >そちらの地方で「クセンコムシ」と呼ぶカメムシは、どんなカメムシでしょうか? ある特定の種のカメムシだけを指すのでしょうか? それとも、カメムシ類はすべてクセンコムシと呼ぶのでしょうか?  クセンコムシ……カタカナで書くとなんか変。どちらかというと平仮名だろうな。  まぁ、それはともかく、クセンコムシと呼んでいるのは、だいたい体長1、2センチで薄茶色をしたやつです(形は一般的なの)。  それは別に、その種をそう呼んでいる、とかいうわけではなく、それしかいないからですね。  いや、たぶん他の種もいるんでしょうけど、服についたりお山で見かけたりするのは、その種だけなんです。  で、それをクセンコムシと呼んでいる、と。    でも、特定の種を呼ぶのか、総じて呼ぶのかってのは考えたことなかったです。  まぁ、そういうのって昔からの呼び名なんでしょうから、そこまで細かくされてないと思います。   >羽矢野さん――セカンドハート(仮)  背負っている者がある女の子とそれを支える男の物語って、好きですね。  なので、重箱の隅を突っつくような感じになってるかも。  SHの能力の性能が、あまり重要性を持っていないように見えます。  火の能力なのに単なる殺人だとか(火事が全く出てこないってのに疑問が)  差別の原因なわけですから、美雪も日常生活じゃなるべく使わないようにしていると思いますし。  ラスト以外じゃ能力使われなそうに見えます。  物質操作がほとんど絡んでこないのはまずいんではないでしょうか。  それから、設定がまだ出てないんでなんとも言えませんが、  SH能力者を見分ける方法は何でしょうか?  手や顔に埋まってでもないかぎり、宝石の有無で見分けることもできなさそうですし。 >それだけでなく、SHだというだけで、不当な差別を受けていることに気づきはじめ、  差別問題になっており、さらに自分も不当な接し方をしているというのに、彼女が差別を受けているのを見て、自分の考え方に疑問を持つってのは不自然に見えます。  おかしくはないです(人のふり見て我がふり直せ、状態なわけですから)。  ただ、なんかあっさりしすぎています。    ここはまだ彼女への接し方を疑問に持たないほうがいいのではないでしょうか。  SH能力者への偏見と、彼女に惹かれる自分との間で苦悩する、ってのが必要だと思いますし(だって兄の死が裏にはあるわけですから、疑問を持つくらいじゃ足りないです)。    あと、兄の死がSH事件がらみだというのなら、普通慎二はSHを傷付けるものだと考えてしまっていると思うんですけど。  あらすじを読んだだけですと、美雪の力は戦うためにしか使われていないように見えます(まぁ、状況から考えるに容疑者の火を消すためにも使ってそうですが)。  あらすじの中に「物質操作という能力に恐怖感を抱いていた」とあるのですから、偏見をなくすには能力を受け入れるというプロセスも必要ではないかと私は思います(この点については私の思い込みですけどね)。 >それは彼女が見せた初めての甘えだった。  甘えというのは何か変な感じがします。  まだちゃんと自分を受け入れてくれるかわからない相手にあまえを見せるってのは変でしょう。    それから、彼女が慎二に心を開く理由が弱いように見えます。  どうして美雪が急に慎二に体を見せたり、弱い部分をさらけ出したのかわかりませんでした。 >紫さん――「ハイスピリッツ・ガール」 >自信過剰になっていた主人公が、本当は強くなかったと自覚する話  とりあえず一点だけ。  翔子はほんとは強いんですか、弱いんですか?  見た感じ、強いようなんですが、強くないと自覚する話なんですよね。  精神的に弱いという意味かとも思ったんですが、 >内容としては精神面ではなく技術面に偏りそうです。  とありますし……ね。    ……なぜかラストの翔子がミーハーな追っかけ少女に見えてしまう私(笑 -------------------------------------------------------------------------------- >羽矢野さん(5440) No.5444 投稿日 2002年10月26日(土)00時05分 投稿者 とんびの羽根  セカンドハート(仮)について >>●一行コンセプト:偏見を持った主人公が、それが間違いだと気付く話。  偏見をもつ → 偏見が間違いだと気づく  初期状態と終了状態というチェックポイントは一見クリアしている。  でも、ちょとまて  これは転が浅いと思う  羽矢野さん自身が「転がこれだと弱いような感じがするのですが」と書いてるとおり。  それは転があったとして、「だからどうなの」と突っ込まれるところです  これは羽矢野さんはもちろんわかっていることのはずなんだけど  でも、今回は初期状態と終了状態というチェックポイントを通ってしまったので、問題点の意識化に失敗しているわけなんでしょうね  羽矢野さんの無意識が警告を発しているのは正しいはず  だから羽矢野さんのコンセプトの見直し自体は困難なことではないわけですが  しかし、おそらくここを読んでいる、作家志望者レベルの人だとわからないのかもしれない  そう思ったので、少し詳しく説明を試みます。  このコンセプトのポイントは意識の変化ということになります  偏見を持っている、目が曇っていて何が悪いのかわからない、そこから曇りが晴れて、正しい認識に至る  これは重要かつ重大な変化で、これをテーマにして充分小説たり得るものです。  コンセプトとしては別に浅くはない  何が問題か  その前に、別の例を考えてみる  男の子が大学進学を考えている、バンド友達が突然デビューを目指すと言い出す。男の子は大学受験のためにバンドから抜けようとする。しかし友人からなんのために大学にいくのかと問いただされ答えられない。転。大学に行くにせよ、バンドを続けるにせよ、自分で決めなければ自分の人生に責任をもてないことに男の子はきづく。  意識の変化が主題になっていて、コンセプトとしてもとくに問題は無いですね。  もうひとつ、別の例を考えてみる  OLが寿退職を考えている、課の先輩がプロジェクトのリーダーに抜擢される。先輩からプロジェクトへの参加を求められる。婚約者から、仕事は最初から腰掛けのつもりだったのかさりげなく確認される。転。プロジェクトはどういうものなのか、先輩から説明を受け、自分で考えて結論を出そうと決める。  これも多分オーケーでしょう  次に、主人公をばりばりのプロに変更しましょうか(本題)  刑事が容疑者に偏見を持っていて、事情も確認せずに発砲したりする。容疑者が社会から疎外され、苦しむ姿を見せつけられる。相棒がおなじ苦しみを持っていることを知らされる。転。容疑者が偏見から生み出されていることに気づき、真の姿を自分で確認しなければならないことを知る。  これ、だめだめです。  なぜかわかるでしょうか?  一人前でない人間が一人前になるという変化なら充分深いのですが、すでに一人前のプロが、いまさら意識が変化したくらいでは不足なんです。  プロは意識の変化、行動の変革、だけでは評価されない  という大前提があるからです。  これ羽矢野さんにとっては自明のはずです  でも、それがわからないひとがけっこういるでしょうね。  説明をうけて初めて、そういうもんかと思う人がけっこういるんじゃ無かろうか。  というわけで、説明を続けます  職場の誰かがこういう変化をしたとしますね  刑事はいきなり他人を馬鹿にしたり、憎しみを剥き出しにすることは無くなった  彼は現場に向かう前に同僚に行く前に、きちんと連絡するようになった。  そんなの当たり前ですな、それまでができてなかったのができるようになっただけ  そういうのはもちろん評価の対象になんかならない  やっと学生気分が抜けたか、とまあ、周囲の目は確かに変わってきますけど  それで金一封が出るかというと出ない。  さらに容疑者を人間としてとらえられるようになった、容疑者の話をちゃんと聞いてやったり、容疑者の動機について理解もできるようになった。容疑者の自殺を止め、容疑者から感謝されるようになった。  意識も変化し、行動もともなっている。それでも彼を名刑事と呼んだり、彼の給料をアップしたり、ということは起きません。  その重大なポイントは「結果」を出したか、しかありません。  そしてプロの「結果」は「数字」で表せるものです。    電話を2倍とっても、商談を2倍しても、売り上げが変わらなければプロは評価されない。  容疑者を2倍理解しても、容疑者逮捕に要する銃弾の数が半分になっても、逮捕率が上がらなければプロは評価されない。  偏見を捨てて、主人公は評価されるべき何事をなしたのでしょうか。  SH犯罪者を2倍逮捕できるようになった?  SHの犯罪を激減させることができた?  自殺を救っても犯罪を止めたわけじゃないよね。    偏見をもつ → 偏見が間違いだと気づく でなんか弱いなと感じるのはこういう、プロの男性が主人公だったら、それで評価される実績を残していない、ということなんです。  要するに主人公によって、状態の変化は、よりふさわしい変化でなければならないということですね。  まとめると子供や女の子だったら(現時点では)意識が変化するだけでコンセプトとなる  一人前の男だと、意識の変化から評価に値する実績までいれないとコンセプトにならない  元のかたち「偏見を持った主人公が、それが間違いだと気付く話。」  実績を追加「偏見を持ち、容疑者をきつく取り締まる男が、偏見が間違いだと気づき、社会問題となっていた犯罪を食い止められるようになる話」  変化の力点を実績の方に転換「力で犯罪を取り締まる刑事が、自分と社会の偏見を取り除くことで、犯罪を激減させる話」  と変形させてみました。 >あらすじ  現在のあらすじだと  容疑者に偏見を持つために、ためらいなく発砲する刑事が、容疑者の苦しみを知ることで発砲できなくなる話  (プラス ふたりで協力して容疑者を取り押さえ、人として扱うようになる話)  プラス 相棒から現実を見せつけられて、偏見をなくす話  (さらに何事かを決意する話……)  筋がふたつ(以上)あるので転がどこなのかわかりにくいですね。  全体としては「偏見を持った主人公が、偏見をなくす話」なんだけどエピソードがふたつあって、転がどちらかわからない。偏見と結びついた行動の方がごろごろと変わっているのでそちらに目を奪われてしまうみたいですね。  それとあらすじのなかのどの部分が「 転:自分の持つ偏見が、逆にSHを犯罪者にしてしまっていることに気付く。」に対応するんでしょう。これも転が特定できない原因の一つ。 -------------------------------------------------------------------------------- >紫さん(5441) No.5445 投稿日 2002年10月26日(土)00時33分 投稿者 とんびの羽根 >>主人公の望んでいない結果がオチとなっている作品は、それほど少なくないと思います。  時間があればまたとりあげますが、とりあえずここだけ突っ込みます。(無駄なことを今したくないので)  オチてません、紫さんの話  みやびさんのはなしはオチてる  それがわからないうちは、なんか説明すること自体が徒労だと感じられて、書き込む意欲がわかないっす。  いやね、オチが理解できないひとがいるというのを知ってしまったので。  物語全体のベクトルとオチというのは深い相関関係があるのです。  また単純に上げていって、下げればいいというものでもありません。  特にテンションが下がってからオチを持ってきても人間の心理はそれをオチと認識しません。 -------------------------------------------------------------------------------- No.5446 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- No.5447 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- 上、ふたつはUPミスです(だいぶ、あわててるなあ) No.5448 投稿日 2002年10月26日(土)03時02分 投稿者 はせがわみやび  なんだなんだ、なんでわたしの名前が出てきているのだ?  ──はあ、なるほど、落ちの話か。  (はいすぴ8を読む)なるほど、落ちてないや。  ん〜〜。よーするに、この場合の「落ち」って、ちゃんちゃんだな。  んじゃ、直感的な添削方法をひとつ。  はいすぴ8って、物語的には、「実践での強さというものを知る翔子」で終わってるっていうのは、OKかなあ。ここで、すぱっと「end」って書いてあっても問題ない。  だから、そのあとの弟子入りうんぬんが落ちだ。  隣に友人がいると思って、あらすじを朗読してごらん。  結末の部分は、「そして翔子はスポーツの上の強さと実践の強さが別であることを知るのであった」とか、そうなるわけだ。  こうしゃべったあとに、付け足すわけだね。   「それからというもの……翔子は、************となりました、とさ」    ***に自分が落ちだと思う文章を入れて、語ってみよう。  「〜とさ」と、言った瞬間に、(ちゃんちゃん!)と頭の中でファンファーレが鳴ってたらOKだ。  山田くん、座布団一枚とっちまいな! って、つっこまれてたら、NGね。   やってみよう。  落ちてないのがわかるから(^^; みやび@わかんないときは、古典落語を聞きまくること!(笑) -------------------------------------------------------------------------------- つけたし No.5449 投稿日 2002年10月26日(土)03時08分 投稿者 はせがわみやび  どーしても、わかんないときは落ちをとっちゃえばいい。  翔子が悟るところで、すぱっと切っちゃえばお話的には成立するんだもん。悩むようならば、それで進めちゃったほうが楽じゃないかなあ。 みやび -------------------------------------------------------------------------------- ええい、ついでだ。 No.5450 投稿日 2002年10月26日(土)03時29分 投稿者 はせがわみやび >羽矢野さん転関連 >> まとめると子供や女の子だったら(現時点では)意識が変化するだけでコンセプトとなる。一人前の男だと、意識の変化から評価に値する実績までいれないとコンセプトにならない。  それは、ちがうのでは?  コンセプトがOKなのに、弱いって感じるときは、おおむね、「エピソードのインパクトが弱い」っていうことだと思う。  意識が変わるところを転にするっていう発想はよいとして。  じゃあ、「どんな具体的なエピソードで、それを表現するの?」って、そういうことだ。 >>彼は社会の差別が、SH達を犯罪に追い込んでいると気付くのだった。  これじゃあ、弱いよ。  なんで、「社会の差別」なんて、あいまいなところに持っていくのさ。自分で書いた転のコンセプトを見てごらん。ずれてるぞ。 >>自分の持つ偏見が、逆にSHを犯罪者にしてしまっていることに気付く。  「自分の持つ偏見が」って、羽矢野さん自身が書いてるじゃないか。  慎二の持っている偏見がもとで、直に、なんか悪いことが起きてしまう。それを目の前に突きつけられてしまう。そのほうがインパクトが大きいと思うがなあ。つまり、慎二を当事者にさせてしまう。このコンセプトは、そういう意味だよね?   ちゃんと自分で定義できているんだから、これに沿ってエピソードを作らないと、そりゃ、うまくいきませんがな。    子どもであれ、大人であれ、キャラの意識を変化させるには、インパクトのあるエピソードがいる。  どんなエピソードならばインパクトがあって、説得力があるかっていうことだと思う。 みやび -------------------------------------------------------------------------------- >みやびさんの突っ込み(セカンドハート(仮)) No.5451 投稿日 2002年10月26日(土)04時48分 投稿者 とんびの羽根 >>コンセプトがOKなのに、弱いって感じるときは、おおむね、「エピソードのインパクトが弱い」っていうことだと思う。  コンセプトはOKなんですか、    ぐは、それじゃ  子供には適用できるけど、大人には適用できないコンセプトが存在するという、あの長文はまるまる無駄っということになるのか。  ちょっと考える……  プロで意識の変化がある、実績を語ることなく話が終わる。それはたしかにありだよね。反証を考えよう。  例えば弁護士が容疑者の罪を軽減しようと努力している。調べていると容疑者の行為は社会の無意識の悪意から、身を守るためにやむなく行われていたことに気づく。弁護士は自分の無意識の中にも同じ悪意が存在することに気づく(転)。自分たちの無意識の悪意こそが真の加害者だったのだ。(認識が変わるけど実績には影響しない)  ありだな……(汗)  改めて、起承転結を読む >>起:SHに偏見をもつ主人公が、SHと行動を共にしなければならなくなる。 >>承:行動を共にすることで、本質を目にする機会が増える。 >>転:自分の持つ偏見が、逆にSHを犯罪者にしてしまっていることに気付く。 >>結:偏見を捨て去り、逆に擁護する考え方に変わる。  ううむ、これもおかしくない。みやびさんの意見が正しそう。  つまりコンセプトはOKで、起承転結もあってるのに、あらすじではそれが実現できてないということですね。  転にインパクトと説得力があるなら、コンセプトは生きる。コンセプトが弱く見えたり、死んだりするのは、コンセプトを実現するための、転が失敗しているから。  だから今回のコンセプトを批判したのは見当違いで、転になるエピソードを叩くべきだったのか。  それにしても、コンセプト、起承転結、あらすじ とならべると、検討するのは非常に楽ですね。ミスしても発見が容易だし、指摘されても理解しやすい。やはり分室の方法論の有効性を実感しました。  みやびさん ご多忙中の所、お手数をかけていただきましてありがとうございます。 >> 子どもであれ、大人であれ、キャラの意識を変化させるには、インパクトのあるエピソードがいる。 >> どんなエピソードならばインパクトがあって、説得力があるかっていうことだと思う。  これは、ほんとにそうだなって思いました。 -------------------------------------------------------------------------------- ありがとう No.5452 投稿日 2002年10月26日(土)15時47分 投稿者 羽矢野  みなさまつっこみどうもです。  返答や修正はどんどんやっていきます。  今回は最初にセカンドハートの設定を出していきます。 ●設定 ●セカンドハート(SH)とは?:  ウイルス性疾患。感染源などは、わかっていない。  ある日突然なんの前触れもなく発病してしまう。(痛みや兆候はまったくない。病巣が現れて初めて気付く場合がほとんど)  感染力は非常に弱く、今まで動物実験などでも培養の成功例はない。  これは一度感染すると、そのウイルス自体がその生物の個体情報を持ってしまうため。ようはその生物の体内で生きるのに最適化してしまうので、他の生物には感染できない。共生関係をかなり強く作りだす特殊なウイルス。  このウイルスに感染すると、ガン細胞のように一部の細胞が変質し、有色(色は様々)透明な病巣ができる。  この病巣を一般的にセカンドハートと呼ぶ。  セカンドハートは主に心臓、または重要な内臓器官に複雑に絡み合う(根を張っているような)状態で形成される。 そしてこの病巣は必ず皮膚の表面にまで突出する。 (これは共鳴能力のアンテナの役割と考えられている)  そのため、人間の感染者は心臓の上に色のついた玉が埋まっているように見える。  この玉は見た目そのままにガラス質で、堅さも大体同じ。 ●名前の由来;  セカンドハートは“通称”である。  正式名称は別にある。エイズの後天性免疫不全症候群のような長ったらしい名前で、一般には浸透していない。  名前の由来は、セカンドハートの病巣がほとんどの場合、心臓に食い込む形でできること。  特殊能力という人間に新しい力を与える寄生臓器という見方があること。  そして、セカンドハートを完全に破壊されると死んでしまうことから、唯一の弱点という意味で。  これはまだ一般に知られていない頃、特集した科学雑誌の中の対談ででてきた言葉が広まったもの。  上のような特徴があるSHを“では感染者にとってこれは第二の心臓のようなものですね”という言葉がもとになっている。 ●セカンドハート能力:  SHは感染能力が低いぶん、共生関係を強め、感染した生物を長く生かそうとさまざまな恩恵を与える。 1.身体機能の向上  常識ばなれした能力は無理だが、その生物の限界に近いところまでは持っていける。  そのため、運動競技ではSH感染者の記録は認めてもらえない。   2.新陳代謝の活性化  怪我などは早く治る。  そして、他のウイルス性の疾患にはまったくかからない。  SHウイルスは非常に強力なウイルスで、攻撃性が高く、他のウイルスが侵入すると、感染者のマクロファージを使い、短時間で分析、抗体を作り出す。 3.老化の減速  子供の場合は成長速度は変わらないが、身体能力がピークの二十代前半から肉体は年をとらなくなる。  これも生存に有利な若い肉体を維持するためと考えられている。 4.共鳴能力  これは一種の超能力。  SHはある特定の状態にある分子と共鳴する。  そして、その物質を自在に操ることができる。  どの状態の何の分子と共鳴するかは、個体ごとに違い、法則性などはまだわかっていない。  一つ確実なのはSHの大きさが、共鳴能力の強さに関係していることである。  大きければ、純度の低い物質や、状態の違う物質(個体、液体、気体などの振動数や、炭素とダイヤなどの同位体)でも操れる。 5.共振  共鳴能力を使ったとき、周囲(SHの大きさに比例)にいるSH能力者はそのことを感じ取れる。  これは共鳴能力は何か電波のようなものを放出して物質を操っているため、送受信のアンテナの役割をしているSHが他のSHの共鳴をノイズという形でひろうからだと考えられている。  そのため、SH能力者の事件は、SH能力者を使って探すという方法がとられる。 ●弱点:  一件、完璧な生物になっているように見えるSHだが、弱点もある。  それは体外にでている病巣、それ自体。  この病巣はガラス質で、強度もそれくらいしかないため、破壊が容易である。  SHはその為の防御手段として、恐ろしい方法をとっている。  SHは自身が傷つくと、感染者の体内に毒素を送り込む。  この毒素は致死量こそ低いが、非常にくるしい痛みを伴う。寄生しているだけのSHが感染者に与える痛覚である。  このため、感染しても手術で除去などはできない。 (SHは自身に危機が及ぶと、感染者を覚醒させる。麻酔の効果を体内で分解してしまうため、目覚めた人間はショック死する)  SH能力者は一生、SHのおもりをしながらおびえて暮らしていくことになる。  この毒の強さは傷つき具合によって変わり、SHが再生不可能(ヒビくらいなら再生できるが、完全に割れてしまったりすると、もう戻らない)まで破壊されると、致死量の毒素を体内に送りこむ。    つまり、SHの破壊は、同時に感染者の“死”を意味している。 ●SHの認識度:  この世界でSHはかなり一般的に知られている“呪われた病”である。  SHは他の生物にも感染する。動物だけでなく、昆虫や植物にまで感染が見つかった例が報告されている。  しかしそれらはいずれも、人間の生活圏からしか発見されていない。  SHは都市と呼ばれるほどの人口密集地にいくほど発生率が高いことが、統計によって証明されている。  理由は不明。  しかし、そのせいでSHは自然が人間に報復を始めたなどという思想団体や、自然保護団体が多い。 ●差別:  感染力はないに等しいが、それはゼロを意味していないので、それだけで阻害される傾向にある。(エイズと同じように、食事を共にできないとか、触った物をさわれないとか)  もちろん、人権擁護団体があり、SHの人権保護を訴えている。  法律的には、当然SHは普通の人間と変わりなく保護されている。  ただ、日本の場合は少し特殊。  数年前、SH能力者が大きな事件を起こしたことがある。  特殊能力をもった自分たちは選ばれた人間であるとして、ある都市の庁舎を占拠(この舞台の都市)して政府に自治を認めさせようとした。  100人程度のSHがおこしたこの事件はもちろん失敗し、大勢の逮捕者と死者を出した。  警察関係者や民間人にも多くの死者がでる大事件となった。 (慎二の兄、慎一もこの事件で殉職している)  ので、SH能力者の風当たりは強く、それを黙認してしまうような空気がある。 ●警察制度 ●威嚇・警告なしでの発砲が認められる  これは、事件を背景に生まれた特殊な例外。  SHはその存在自体が、銃を携帯している民間人と同じ認識をされている。  しかも、動作が必要ないため、いつも銃口を向けられ、引き金に手をかけているのと同じと考えられている。  実際、事件では多くの警察官が発砲を躊躇したために殉職した。  その為、警察官の安全を確保するために、発砲を認める法律ができた。  しかし実はその例外を使ったのは、慎二が初めてである。  法律がそうだからといって、割り切って人を撃つなんてことが簡単にできる警察官はそんなにいない。  慎二がSH能力者の美雪との合同捜査を命じられたのは、個人的な怨恨がSHを見る目を曇らせているからではないかという上司の判断があったから。 ●民間人の協力  SH能力者は人間にしろ動物にしろ、普通の人間ではあまりに危険な存在である。  おまけに、区別はSH病巣しかないので、発見が難しい。  警察ではSH能力者の部署を作る動きがあるが、様々な問題があり、うまくいっていない。  その為、民間人の協力をもとめる制度がある。  SHには共振という能力を使った場合、それを関知できる力がある。  それで犯人を捜す手伝いをするのがその内容。  能力の使用は、自身に被害が及ぶなどの、非常事態以外では使用を抑制するように要請されている。  当然、審査があり、パスしたSHしか協力はできない。  しかし、普段差別されているSHが協力することはほとんどなく、美雪はかなり特殊な部類にはいる。 -------------------------------------------------------------------------------- ハイスピリッツ・ガール No.5453 投稿日 2002年10月26日(土)15時50分 投稿者 羽矢野 ●紫さん  お話としては、今までで一番ちゃんとしてます。  コンセプトや、起承転結はそんなにおかしくない(問題がないわけじゃないですが)  大丈夫なので、あとはこれをなおしていく方向でいいのではないでしょうか。  ただ、根本的な部分でまだ私はいくつか疑問に思いました。  しかしこれは正解というものではないので、他の方の意見などと合わせて思考の材料にしてください。 ●コンセプト >>「自信過剰になっていた主人公が、本当は強くなかったと自覚する話」  これだと意味通じないんで、少しなおします。 「自分は強いと自信過剰になっていた主人公が、まだまだ弱いと自覚する話」  強い   → 強くない(細かくいうと、強くないと弱いは同じではないが、この話の場合は弱いと言ってもいいだろう)  自信過剰 → 自信過剰消滅(他に書きようがなかった。自信喪失とかは違うし)  だから、自分の頭で思考を飛ばさないように。  自信過剰と強さに関係はないのね。 ●問題だと思う部分  この話、コンセプトにあった話になっています。  が……  問題は、根本的におかしい。(少なくとも私には)  ええと、翔子が最後に納得するのは“実践において自分は弱い”ってことです。  その実践っていうのは、何かというと喧嘩です。  祐志は試合には弱いけれど(いや、強いのか)、実践には強いのですね。  つまりは、喧嘩が……  翔子は、何を求めているの?  不良に打ち勝つ力なの?  翔子の空手と、祐志の唐手(つまりは、殺人拳だな)は全然違う。  それはもう当たり前なのだ。  空手道とはスポーツで、人を殺す為の武器じゃない。  “道”のつく武道は、全部“健全な精神は健全な肉体に宿る”を目指しているのだ。つまりは体を鍛えながら、道の部分を鍛えましょうってやつだな。  だから、この話は“より他人を傷つけるにたけた武術を知った翔子が鞍替えしようとする話”なのだ。  翔子は、多対一の喧嘩なんていう、ハナから勝てるはずのないものに、当然ながら負けただけの状態なのだ。  祐志は、人を傷つける技術にたけていたから、この喧嘩に勝ったのだ。  つまりは“強さ”というと読者が考えるものと、作者が示しているものとであってないのだ。  こういう話は、祐志が“試合”に負けて“勝負”に勝った。という状態だったら人は納得するはず。  でもま、喧嘩じゃ無理です。  なぜなら、喧嘩に勝つという行為は“強い”なんて表さない。  紫さんは、喧嘩が無敵に強いために自分勝手で傍若無人な人間を“強い”と形容できますか?  こいつは弱い。  自分の強さに溺れて、抑制のきかない人間を強いとは思えない。  肉体的な強さなんて、実はお話としてはあまり意味がないのです。  そもそもその強さは体格や格闘の才能などで大きくかわってしまう、とっても不平等なものです。 ●人が納得するであろう、強さ。  またちょっと考えるーー  祐志くんが転校生だという理由で不良にからまれていたとしよう。  しかし彼は何もしないわけだ。空手をしてるにも関わらず。殴られても、まったく反撃しようとしない。  それを見つけた翔子は庇って不良を追い払う  しかし、祐志は感謝するどころか、翔子の行為は危険だと逆に戒める。  翔子は報復されても自分は強いからと相手にしない。逆に不良が怖くて何もできない祐志は弱虫だと軽蔑する。  んで、翔子は不良に大人数で仕返しされてしまう。  絶対絶命のときに、祐志が助けに来て、圧倒的な強さで勝つのだ。  翔子は訪ねる。なんで、前にからまれていたときに、反撃しなかったのか。  祐志は“空手を試合以外で使うのは、他人を助けるときだけと決めている”と言う。  翔子は自分の未熟さと、彼の強さを思い知るのだった。  はっきり言って王道な話だけど。  この場合の“強さ”は心の強さです。  強さがどんなものか説明まではしないので、もしわかんなかったら、自分で考えて。  これも紫さんと同じように喧嘩で強さを示していますが、それは肉体的な強さではないですね。  肉体的な強さはあくまでおまけです。  本当は肉体的にも強いのに、自らを戒めているために拳を使わなかった。  っていうのが示したい部分。  それを見せるために、最後に肉体的に強いっていうのを出している。  だいだいこういう話はこんなパターンになってると思うのですが。  それともまさか…… >>アクションシーンに意味と興味を持たせる  ことが、こういう話だとできないとか言い出すのではあるまいな?  っていうので以上。  ちなみに、この場合のコンセプトは。 “肉体的な強さよりも、精神的な強さの方がずっと重要なのだと気付く主人公”です。  ただ、上にも書きましたが流れとしては悪くないので、もうひと頑張り。  ではでは。 -------------------------------------------------------------------------------- 上:おーい… No.5454 投稿日 2002年10月26日(土)20時12分 投稿者 はせがわみやび  「悪意」の議論していたときも思ったんだけど……。  哲学論議をして「正解」を見つけるのが、目的じゃないのだから、作者の打ち出したものそれ自体をねじっちゃだめですよー。そこは手をつけない。  チェックするのは、お話の中で論理的に整合性が取れているか、だけね。  スポーツ武道で強い女の子が、強そうに見えた男の子を負かして弟子にする。  弟子扱いをしていた男の子が、実戦武道で強いところを見せて、負けた女の子は男の子に弟子いりする。  ──って、話でしょう。  こういう話をしているときに、「いや、そもそも強さっていうのは、わたしが考えるに」とか「それって比べられるものなのかなあ、だって、そもそも」とか。  そーいうの議論は、なしだ。  それをやっていると、百年たっても作品ができあがらないぞ(^^;  上の要求を表現できているエピソードかどうか、だけをチェックしよう。     今は、それが抜群におもしろいかどうか、とか。売れるかどうか、とか。そういうことも考えなくていい。とにかく、筋の通ったストーリィにしたててみるのが先決。  おもしろくなけりゃ、新木さんがダメを出すでしょうしー。 みやび -------------------------------------------------------------------------------- >セカンドハート No.5455 投稿日 2002年10月27日(日)12時37分 投稿者 藤極堂 >名前の由来はどうも説得力がないですね。 ウィルス性疾患にしては発現する病状が複雑すぎる気がする。 まあ、この辺は「ウィルス」「細菌」「寄生虫」「寄生生物」の区別が羽矢野さんについていないからだと思うから後で修正すればいいか。 ・SHは自身が傷つくと、感染者の体内に毒素を送り込む。 ・SHは自身に危機が及ぶと、感染者を覚醒させる。麻酔の効果を体内で分解してしまう。 ・この毒の強さは傷つき具合によって変わり、SHが再生不可能(ヒビくらいなら再生できるが、完全に割れてしまったりすると、もう戻らない)まで破壊されると、致死量の毒素を体内に送りこむ。 ・SHは他の生物にも感染する。動物だけでなく、昆虫や植物にまで感染が見つかった例が報告されている。 以上の条件から類推するに 「SH」は宿主の遺伝子を解析しその生物にとっての毒素を選出し、成長(体格により毒物の致死量は増減する)の度合いを推し量り、なおかつ自身に加えられた損傷の度合いにより「その生物にとって致死量ではない毒素」と「その生物にとって致死量に達する毒素」を放出する能力を有している。 ……無理があるだろう「ウィルス」にその設定は。 それから、SHは感染者にとってものすごく有利な条件を提供してくださるわけですが。 (不老長寿に身体能力の向上おまけに超能力) ふつうこういうことになったら未感染者が思うことは「感染者を駆逐しよう!」ではなく「私も感染者になりたい!」ではないのでしょうか? まあ、超能力は要らんかもしれんが、後天的な身障者、延命処置を受けている末期患者、老人、なんかは駆逐しようとは思わないと思うのですが。 というか、どの辺が「自然が人間に与えた報復」なのでしょうか? 言ってみれば「自然界が与えてくれた、健常になれるメンテ不要のナノマシン」なわけですから。 要するに一般人がSHに対して抱いている危機感が「テロ行為」だけでは不十分に感じるということです。 普通のテロと違っていつ自分や自分の身内がSHになるかわからないわけですし。 あと、羽矢野っちに司法警察の知識は皆無だと思うので「現実の警察官」を主人公にするのは無理だと思うです。 -------------------------------------------------------------------------------- >紫さん(5441) No.5456 投稿日 2002年10月27日(日)14時15分 投稿者 とんびの羽根 >「ハイスピリッツ・ガール」あらすじ《8》  みやびさんから助言が出てますね >>上の要求を表現できているエピソードかどうか、だけをチェックしよう。(5454)  というわけでコンセプトのほうでなく、エピソードが妥当なものか、起承転結が妥当かというチェックをします。 (A) >>起:(大会実績のある祐志に勝つことで)自信過剰になる翔子。 >>承:慢心から判断を誤る翔子(窮地に陥る)。 >>転:(自分より弱いと思っていた祐志に助けられ)実践における強さというものを知る翔子。 >>結:(慢心は消え去り)自分は強くないと自覚する翔子。 (B) >>起:試合で実力者に勝つ翔子。 >>承:慢心してしまう翔子。 >>転:実践における強さというものを知る翔子。 >>結:自分は強くないと自覚する翔子。  とんびの目で起承転結を作り直しましたので、これをもとに指摘にいきます) 起承転結(とんび) 起 実績のある相手(祐志)との試合に勝ち自信をつける翔子 承 自信過剰になり、絡まれている女子を助ける翔子 転 絡んでいた男子からの呼び出しに応じ、慢心から窮地に陥る翔子 結 祐志に助けられ、実践での強さを知る翔子  (A)も(B)も結の部分を転と勘違いしているみたいですね。  実践での強さというのは、転のエピソードの結果としてのみ、知ることができたのです。  実践での強さを知らなかったのが初期状態なので、いかに効果的で説得力のあるエピソードでもって、その結果としてそれを知るに至るか、というのが転でなければならない。 >起(とんび) >> 祐志からも賞賛をおくられ、実績のある相手に勝ったことで自信をつける。(あらすじ)  起で翔子が自信をつけるということは、それまでの翔子は自信をもっていないということでなければなりません。  ということは、翔子は空手部一の実力者であったり、大会優勝者、出場者であったらいけないということになりますね。  もしすでにそれだけの実力者であるのなら、大会で出会ったこともなく、自分より弱いとわかっている先輩をのした祐志を実績ある相手とは認識しません。せいぜいなかなかやる奴がいるもんだなと感心するくらい。少なくとも自分が苦戦するくらいの実力者と互角か軽くひねるようでないと翔子が自信過剰になる理由が無くなります。  つまり翔子の自信過剰という初期状態をつくるために、転校生との試合のエピソードはまるまる必要ないということ。  最初から自信過剰ということにしておくか、より効果的に自信過剰に導けるエピソードに変えるかしなければならないのです。 >承(とんび) >> 人を呼ぼうかとも思ったが、自力で解決できると考えて、割って入る。  自信過剰を示すエピソードですが、自信があろうが無かろうが、ここで割ってはいるのはからまれている女の子を助けるために必要なことです。正義感をもっているなら当たり前のことを、自信過剰と読者に印象づけることは無理があります。  実際こういう状況で、武術をやってるわけでもない女の子が、どうどうと止めに入るのを見たことは無いのでしょうか。  これはね、そもそも自信とは関係が無いのです。  人前で絡まれていたら誰かが止めに入る、それで絡まれていたひとは大抵難を免れます。自分が絡まれていても、誰かが必ず見とがめてくれる。そして、だれかがからまれていたら、かならず止める。こうした制止装置が発動するような条件を整えておくのは、弱い人間が身を守るためにこそ必要なことなのです。  カラスが巣に近づいたら、ツバメでもみんなでカラスに襲いかかりますが、別にツバメが自信過剰になっているわけではありません。子供を守るための本能ですね。ふだんからカラスに襲いかかるようだと自信過剰かもしれませんが。  ここで自信がないから止められないんじゃと感じる、あるいは止めにはいるのは自信過剰だと感じる、というのは、普段は自分で身を守れる男の心理っぽいですね。 >転(とんび) >> 十人ほどの上級生が待ちかまえていた。  下級生の女の子相手に、それも力で押さえられたわけでもないのに不自然なところです。  仲間全員のメンツをつぶしたくらいの理由が必要でしょう。つまり至る所で上級生に敵を作り回るくらい派手に行動しているとか。  もし仲間から加勢を求められたとき、普通の男子なら馬鹿にするんじゃないですか。よっぽど、恥も外聞もないくらいの屈辱を受けなければ男子として口外はできないと思います。ここは翔子を窮地に陥らせるために無理矢理設定を考えついたとしか思えません。 >結(とんび) >> 祐志は上級生達を叩きのめし、二度と手出ししないことを約束させる。  このエピソードは生きてますね。 >> 地味だが隙のない戦い方を目の当たりにし、実践での強さというものを知る翔子。  これですっきり結論が出ます。だからこれが結になります。 >蛇足(とんび) >> お礼を言い、そして、祐志に弟子にしてほしいと願いでる。  まったく無駄もいいところです。上の結の部分で読者はすっきりと納得するのに、なに恥ずかしいことをさせてるかと思います。  落とすのが目的なら、オチが結になるようにすること。  もっとも紫さんはオチがわかってないのは明白なので、ここは無くした方がいいです。  だいたい、なんでここで落とされなくちゃならんのか、まったく理解に苦しみます。  ここで恋心を抱く、無意識でも、なんかだと別の意識の変化、成長を表せますので蛇足の意味があるのですが。  お礼を言っても、年下に弟子入りを決意しても、これは意識の変化とは言えません。最初から最後まで翔子は強いものを尊ぶというだけのことです。 -------------------------------------------------------------------------------- 誤読 :上 <紫さん No.5457 投稿日 2002年10月27日(日)17時54分 投稿者 とんびの羽根 >「ハイスピリッツ・ガール」あらすじ《8》  読み間違いをしてました。 >> (祐志はいくつかの大会で優勝経験もある実力者で有名人)空手部一の実力者である翔子は、祐志に試合を挑む。   (いくつかの大会で優勝経験もある実力者で有名人)空手部一の実力者である翔子は、祐志に試合を挑む。  と読んでいたの  (いくつかの大会で優勝経験もある実力者で有名人) = 空手部一の実力者である = 翔子  これだと、前の設定と変わってないな、と思いこんでしまいました。  (いくつかの大会で優勝経験もある実力者で有名人) = 祐志 だったんですね  紛らわしいですー  はっきり変わってる部分はもうちょっと強調して欲しかったですね。  というわけで、修正 >起(とんび) >> 祐志からも賞賛をおくられ、実績のある相手に勝ったことで自信をつける。(あらすじ)  あらすじでは自信をつけるというエピソードになっています。  わかりやすいエピソードになっていますね。(汗)  でもここは自信をつけるではなく、自信過剰になるでないと、承につながりません。  承にはいってから自信過剰になるのではなく、起のうちに自信過剰を決定しておかなければならないのです。  ところが上の指摘にいれたように、承で自信過剰というエピソードに疑問符がついていますので、まず先に承をどうするのか考えなければなりません。  承で自信過剰が必要でないなら、起は今の通りでよいことになります。  しかし、承で自信過剰が最大限に生かせるエピソードをもってこれるなら、こちらの起の方の修正は免れないと思います。  わたしの直感では、自信過剰が必須なのかちょっと疑わしいのですが、 >>「自信過剰になっていた主人公が、本当は強くなかったと自覚する話」(一行コンセプト)  を生かす前提なら、起をきちんと自信過剰にもっていくことと、承の自信過剰から窮地に陥るエピソードのパワーアップが必要になると思います。より説得力のある承のエピソードを考えてください。 -------------------------------------------------------------------------------- 帰ってまいりました。 No.5458 投稿日 2002年10月27日(日)21時31分 投稿者 弟切 千隼 弟切は、先ほど温泉OFFより帰還いたしました。 帰りに小田急線に乗ったあたりから、「何だか頭が痛いなあ」と思っていたところ、帰宅してから熱があることに気づきました。喉も痛むところからしますと、どうやら風邪を引いた模様です。 長野県は神奈川県よりはだいぶ寒くて、夜に暖房を入れていたため、空気が乾燥したのがいけなかったようです。 温泉リゾートに行ってきて、体調を崩しているのでは世話はありませんね(^^; 温泉でいっぱい温まってきたはずですのに。 それでも仕事はやらずばなるまいと考えて、メールの確認をしましたら、こちらには用がない広告メールも含めて、16通のメールが届いていました。 (*o*)(>_<)(;o;)〜〜 そういうわけで弟切はこれから仕事します。温泉OFFの詳しい報告と皆さんへの突っ込みは後にさせて下さい。 -------------------------------------------------------------------------------- SH No.5459 投稿日 2002年10月27日(日)22時18分 投稿者 藤極堂 あー、わかった。わかった。 SHが迫害される理由として「テロ行為」が不自然だと思う理由。 こういう設定だと一般人が感じる驚異的な事件は「人間以外のSH」による災害が一般的だからだ。 というか、人間以外にも感染すると設定しているのに、出てくるSH対策情報がほとんど人間に限定されているというのは疑問。 SHの報告例が都市部に集中しているのだというのなら、ペットや野生生物(カラス・ハト・イヌ・ネコ・ネズミ)観賞用植物、樹木、――数では彼らの方が人間より上ではないのか――のSHの方が人間のSHよりはるかに多いのではないでしょうか? そこから派生して「自然の報復」と形容するのであれば納得できます。 でも、この設定だと発見されたのはせいぜい10年くらい前ですか? あと、戦中派や学生運動経験者のじじばばのSHもいますか? というか、設定の中に不老とは書いていたけど、長寿とは書いてなかったですね。 植物のSHの観察結果から寿命がどうなるかはわかるはずですね? 短命になるのですか? 不死になるのですか? 別に変化なしですか? -------------------------------------------------------------------------------- 体が痛い。 No.5460 投稿日 2002年10月27日(日)23時43分 投稿者 羽矢野  今日は空手の試合でした。 ●ハイスピ  強さの件は、みやびさんに言われてやっぱりそうかという思い。  最初にいろいろ自信のない書き方してる所でもう一回思考すればよかったです。  というわけで、紫さん、あれは読み物として読んでね。  でも、この話は論理的に整合性が取れてはいない。(と強く思っている)  根拠は“カン”なんだけど……(おい)  でも、読むとこれはまだ根本的におかしいところがあるっていう気持ちがわいてくる。  まあ、素人の私のそんな思いなんて意味がないと言えばそうなんだけど。  それで、その根拠を考えて、前回は“強さ”をこねたんだけど……  そうか、違うのか……  これはまた考えます。  ほっとくと気持ち悪い。  何回読んでもこれはおかしいと思う。  確かに今までの話と比べると、ずっと良くなっているんだけど。  でも……。  というわけで、もうちょっとお待ちあれ。 ●セカハン(とでも訳そう) ●とんびの羽根さん  >>転  これは、もう一回考えます。  大体できてきてるので、そんなに時間はかからない……はず。  一つ質問。  これ、自分が書いているので、よくつかめてないのですが。  承の部分から、主人公は自分の考え方に疑問を持ち始めます。  ってことは、話のベクトルはこの時点で曲がっていっているので、転で偏見であると確信することは普通の話の流れ(承の延長上)に位置してしまい、転にはなり得ないのではないかと思うのですが、どうでしょうか。 ●紫さん  >>女の子がホテルに誘っちゃうのも、甘酸っぱい葛藤なしに告白しちゃうのも、どうかと。  最後の部分。  ここは、私のあらすじが全然なっちゃいませんでした。  ので、ちょっと補足。 (修正時にちゃんとします)  この最後は、別に甘酸っぱくないです。  っていうか、ここ一番重い部分。  ホテルに誘って裸見せるのは(そういう展開を予想させるという狙いはあるものの)、二つの意味があります。  一つは、ヒロインが主人公に自分のSH(隠しておきたい部分)を見せるという行為で、彼女が主人公に対して心をひらいたという事を見せるため。  もう一つは、主人公がそれを見て、ヒロインを支えると決意するというのを表すため。  ここにくるまでに、主人公はヒロインに好意を持ちます。  しかし、そのまま何もなかったら、おそらくそれで終わってしまうでしょう。  彼が告白をするのは、ヒロインが自分のSHを見せるという行為があったから。  それで、彼女が苦しんでいるんだということを真の意味で理解する(したような気持ちになる)。  だから、告白をするという決心をするのです。  うーー。なんかわかりにくい。  もうちょっと自分の中でちゃんとさせます。  ってか、紫さんの格闘シーンと同じで、私はここが“書きたい”ところなのです。 ●光来  >>能力が水と火の意味。  これは、最初にヒロインの能力が“水”である必要があったため。  理由は能力の強さがSHにとっては“心の負担”となるので、ヒロインにはなるべく強い力を持ってもらう必要がありました。  いわゆる“どこにでもあるもの”の方が、SH能力は強い。  そして女性が操るものとして、相応しい物。  あと、エピソードで使いやすいもの。(能力の説明とかでも、水なら自販機で買って実演できたりするし)  というわけで、水となりました。  おそらくこれ以上強いSH能力はないはず。  犯人の方はいくつか候補考えて、それで事件のシナリオ考えて、一番簡単にまとまりそうなのを選択しました。  今回の犯人は、いわゆる社会の犠牲者的な存在である必要があり、あんまり能動的に事件をおこしてもらうわけにはいきません。  ので、放火というシナリオは考えましたが捨てました(というか、条件にあてはまるように作れなかった)  現在のところ、火である一番の理由は最後にヒロインの力でなんとかできてしまうからです。  しかし、光来さんが言うように火を操る能力がでてくる話で火に関係する事件が全くないというのはおかしいです。  これはあらすじには書いてませんでしたが、一応解決策を用意しています。  現在、舞台となる街には連続放火事件が発生しており、SHの犯人は殺人(もちろん焼死)をしたせいで、この放火事件の第一容疑者になってしまいます。  主人公はそれに疑いを持っていません。  実際は濡れ衣で、主人公は自分の偏見がSHと一般人を平等に見ていないと思い知る事になります。  こういう背景なら、火の能力である必要があると思うのですが、どうでしょうか。 >>どうして美雪が急に慎二に体を見せたり、弱い部分をさらけ出したのかわかりませんでした  これはあらすじが足りてないからですね。  この話は主人公側ですが、ヒロインの側にも話があります。  最後に、二つの話が告白という結末を生むのです。    とか偉そうに書こうと思ったら、自分の中でちゃんとしてないみたいです。  これはいかん。  ヒロイン側での話もちゃんとしておきます。 >>それだけでなく、SHだというだけで、不当な差別を受けていることに気づきはじめ、  ここら辺も。  ずいぶんと自分語ばっかりですね。    いろいろと直していきます。 ●藤極堂  >>……無理があるだろう「ウィルス」にその設定は。  これ現在一生懸命調べてます。  書く前に、中途半端にいろいろかじっただけなので。  多分言われると思ってました。  違いは詳しくない(というとカッコつけですね。わかってないです)  あの設定は、必要な条件を組み込んで作ってあるので、それが満たせれば何でもいいです。 >>「私も感染者になりたい!」ではないのでしょうか?  なりたい!! と思っても、なれないので。  このような人たちには妬みという気持ちが当然あると思います。  利便な部分だけを取り出せないかという研究もしてるでしょう。きっと。  でも現在のところ、SHは何もわかっていない。  そして、SHはピストルの引き金に指をかけて歩いているような危険な存在である。  事実、数年前に大きな事件を起こした。  なら、迫害の方向へ行くと思います。  心の底ではなりたいと思っていても、周囲がそういう流れだと言い出さずに自分も迫害するってよくあります。 >>あと、羽矢野っちに司法警察の知識は皆無だと思うので「現実の警察官」を主人公にするのは無理だと思うです。  これは自分も思った。  でも、人に言われるとグサっとくるね。(笑)  私は知らない物を書くというのはしない方で(あたりまえだって)、だから今ままでのも現代で学生が主人公のが多いのですが、今回は警察官です。  一番大きな理由は、作者から見て学生よりも年齢の近い主人公にしようと思ったから。  学生がヘボいなら、近ければまともになるのかとやってみる事にした。  そんなに司法警察の内情を詳しく書くわけではないし。  自分としては、読者が変に思わない程度でいいんですけど。  一応、警察という組織を書かなくてもいいように話は作ったつもりなんですが。  なので、調べれる範囲でなんとかなると思ってるのですが、甘いでしょうか。  っていうか、これ警察官ダメだと、話が成り立たない。  また藤極堂さんがいいHPを教えてくれるだろうと期待して。 (冗談。調べ物を楽してはいけない)  宿題山積み。  楽しくなってきたぞ。  やれる内にやっていこう。  では。 --------------------------------------------------------------------------------  ふっふふふ No.5461 投稿日 2002年10月28日(月)00時10分 投稿者 唯野教授  次の企画は春だって言うから6月頃まで希望を捨てなかったわけですが、そうですか来年の春ですか。いや全然オッケーですよ2年間待たされた時に比べれば。まあソリッド2の前例があるから原稿ができたからといって本にならないという可能性もありますが、そんなことがあったら私の髪の毛は絶望のあまり総白髪となるかもしれません。 >羽矢野さん >SH  差別をテーマにした話はどうあがいても鬱になるほど話が重くなるわけですが……まあウリだとか面白さは後回しだというからいいのかな。  ではあらすじから。  「そして帰り道。」から下の部分が蛇足に感じます。特に告白する部分なんて蛇足に蛇足を重ねてます。  そもそも羽矢野さん、あらすじをきっちり起承転結に分けてるじゃないですか。結の後に来てるのはじゃあなんなんだというわけです。エピローグにしては長すぎですしそもそも一行コンセプトと関係ないじゃないですか。  次、設定。  他の方も指摘されてますが、これがSHの作用だとしたら私はSHになりたいです(笑)。感染者がおびえる必要無いじゃないですか、ガラス質の部分を頑丈なプレートで覆ったら超人ですよ。まあ一般人が超能力者を差別するのは王道だからこれは枝葉末節かもしれませんが……。  「威嚇・警告なしでの発砲が認められる」ってのはSHを爆弾抱えたテロリストと同義とみなせばなんとかなるかもしれませんが、現場の警察官がその判断をしていいってのは物凄い問題ありでしょう。  羽矢野さんの設定だけだと、意地悪に読めば万引きしたSHも警察官が必要と判断すれば撃ち殺していいことになってしまいますよ。  警察に詳しいのはどっちの鷹見さんだっけか。できれば法制上の観点からコメントお願いします。    あと激しく遅れましたが生課題リライトしました。  はやくあらすじを完成させたい……。 -------------------------------------------------------------------------------- >羽矢野さん(5460) No.5462 投稿日 2002年10月28日(月)00時52分 投稿者 とんびの羽根  セカンドハート(仮)について >> 承の部分から、主人公は自分の考え方に疑問を持ち始めます。 >> ってことは、話のベクトルはこの時点で曲がっていっているので、転で偏見であると確信することは普通の話の流れ(承の延長上)に位置してしまい、転にはなり得ないのではないかと思うのですが、どうでしょうか。  偏見があるのではないかと、徐々に疑問がふくらみ、やがて確信するという流れはこの話の転とはならないと思いますね。  偏見があるのに気づけば、偏見をなくそうとするのは自然な心の働きですので、この主人公においても、転になりうるはずはありません。  しかし偏見を持つこと自体が、犯罪の真の原因となっていることに気づくことで、一挙にSH犯罪の責任が、SHから、偏見を持つ社会および自分自身(!!)に逆転する瞬間は、確実に転になりうると思います。 -------------------------------------------------------------------------------- >司法警察 No.5463 投稿日 2002年10月28日(月)12時16分 投稿者 藤極堂 >警官にした理由は、自分と同世代の人物を主人公にしたかった。 変。 例えば、私が女性自衛官を主人公にした話を作ってきて「主人公を自衛官にしたのは、同世代の人物を主人公に据えたかったからです」と説明したら、 (=_=).o○(変だろう、それは……) と羽矢野さんは思わないだろうか? 見たところ、警官である理由は以下の2点に集約されるようです。 ・銃が扱える(超人的なSHを追いつめ、殺傷できる手段を持っている) ・SHであるヒロインと、不本意ながら共同戦線を張る状況に陥る。 別段、この2点は=主人公が警官でなければいけない条件ではないと私は思います。 あ、 ・SHに偏見を持っている=主人公はSHではない。 ・不法に拳銃を所持し、なおかつ殺人(殺SH)を犯せる人物は主人公として不適切。 というのは、設定をいじれば絶対必要条件では無くなりますから不可です。 ベタな設定で読者の反感を買いにくい拳銃の入手方法を設定してみます。 数年前。クーデター失敗直後、兄の身を案じてテロ現場に赴いた主人公は、瓦礫と化した庁舎で兄の亡骸を見つける。彼は、形見である兄の拳銃を現場近くの建物に隠し、捕縛された――つまり生き残りの――SHのいる場所に赴く。それは、彼らが再び一般社会に出てきたときに、復讐すると宣言するためであった。 この場合、SHは研究と感染の拡大、そして偏見による差別から彼らを守るという名目で、ひとつの施設に隔離されていた、とする方がいいと思います。 要するに主人公は 「SHは、将来的には人間の役に立つものかもしれないし、大多数のSHに悪意は無いかもしれない。でも、それなら生活を保障された施設に閉じこもっていればいいんだ。脱走して能力を行使するような奴はテロリストだから、殺した方が社会のためだ」 という偏見を持っているということにすればよいのです。 -------------------------------------------------------------------------------- 警察が犯人を撃てる場合。 No.5464 投稿日 2002年10月28日(月)21時51分 投稿者 鷹見一幸(榎野) 日本の警察官の「小型武器使用」が許される場合は 警察法と警察官職務執行法、そして取り扱い細則の三つに規定がある。 法律の条文並べても仕方ないのであっさり書くけど、基本的に 「正当防衛」「緊急避難」「凶悪な罪の犯人逮捕」の三つだけしかありません。 正当防衛と緊急避難に関しては、なんとなくわかるだろうから、説明しないけど 最後の凶悪な罪ってのが問題だね。 殺人、強盗、なんかがその部類に入るけど、実際にはさらにそこに「持凶器」という条件が入ったりするわけだ。  警察の実力行使ってのには「警察比例の原則」というのがある。 「周囲の状況から合理的に判断して社会の一般通念に反しない範囲において許される」という原則だ。  暴走族が走ってるだけ→撃つわけにはいかない。  金属バットふりかざして向かってきた→ホルスターから取り出して警告  振り下ろしてきた→威嚇射撃  ……というわけだ。  この場合でも暴走族が2〜3人で警察官が5〜6人いたんじゃ許されない。  逆に暴走族が5〜6人で警察官が一人なら当然許されるだろうな。  金属バットで殴られれば死ぬ可能性だってある。だけど威嚇射撃に留めるのは  警察の武器使用は基本的に抵抗力の抑止にあるからだ。  日本の警察官のピストル射撃訓練は、人間型の標的の真ん中を狙うと0点で腕や肩が10点だそうだ。  世界広しといえど、こんな訓練をしている警察は日本だけだろう。  余談だが、この間アメリカの司法制度は死刑を廃止している、人権感覚が日本とは違う、すばらしい、なんてことをテレビで言っていた評論家がいた。  俺はその評論家に聞きたかったね。 「では、アメリカで、逮捕される前に射殺された犯人は何人いるのですか?裁判を受ける機会すら与えずに射殺することが認められる司法制度のほうが人権感覚が高いのですか?」とね(笑)  さて、話を戻そう。  設定を見るとかなりめちゃくちゃだということがわかる。 このSHという存在が、社会的に見てどのような位置にあるか、という視点が完全に抜けている。  SHであるというだけで凶悪な犯罪者と見なされると言うことは。要するにSHは狂犬病に感染した狂犬と同じ位置にあることになる。  ちなみに警察官職務執行法にはピストルの使用条件として「狂犬の射殺」という項目もある。  一般市民、つまり社会がSHを凶悪犯、もしくは狂犬としてみているなら、SHは存在自体が許されない。つまり、問答無用で射殺されるべき存在となるわけだ。 「そんなことはない、良いSHだっている」と言うのなら、その「良いSH」がこの一般社会で生きて行ける理由が必要になる。 「無警告で射殺が可能」なんて存在が大手を振って街中を歩ける理由って何? 狂犬には良い狂犬と悪い狂犬がいるわけ?(笑)  SHと言う存在が、市民からどう見られているのか。それが決まらなけりゃ警察の対応だって決まらない。「警察比例の原則」の「周囲の状況から合理的に判断して社会の一般通念に反しないかぎり」と言う部分だ。  さて、これから先は俺なりの解決策。 よく言う「俺なら甲殻機動隊」というヤツだな(笑)  解決策1 「狂犬に首輪をつける」  人を噛みそうになったらスイッチ一つでボン!と首が吹っ飛ぶような首輪をね。  そうでもなけりゃ一般市民は怖くて街を歩けないよな。  SHの中には、この社会の価値観と同じ価値観を持つものもいるわけだ。  そいつらは、納得して首輪をつけるが、当然首輪を嫌がる狂犬もいるわけだ。  そういったノラ狂犬は「無警告で射殺できる」という規定をつくる 「鏡を見ろよ、その不様な首輪を……哀れな飼い犬にふさわしい」 「これは首輪なんかじゃないわ! 証よ!この世に認められた証なのよ!」  狂犬はふっと笑って、静かに言う 「それが……首輪さ」  なんて会話を思いついてしまうけどね(笑)  解決策2 「異様に寿命を短くする」  SHとなった者は、異様に短命となる。  ウィルスによって与えられた能力に本来の人間としての肉体が耐えられない。  SHとなった者は20歳を待たずに死んでゆく。  自暴自棄になったSHの中には、一般人、SHの区別なく殺傷するようなヤツも出てくる。    SHを追っていた刑事を一人の少女が助ける。 「なぜ……俺を助けた?」 「わからない……なんでなんだろう?」  SHに感染したその少女を、家族は差別しなかった。  ごく普通に暮らしていた。 「その……父と母と……弟を、あいつは殺したの」  一時的休戦協定を結んだ少女と刑事は協力して犯人を追う。  最後に、犯人を倒したとき、刑事の手の中で少女は息絶える。  SHの寿命が尽きたのだ。  ……なぜ、あのときこの子が俺を助けたのかわからない。  もしかしたら……この子は自分の命が尽きようとしてることを知っていたのかもしれない。  だから……きっと、生命を守りたかったのだろう。  たとえ……。  それが……俺の生命でも。  署に帰った刑事に同僚が声をかける 「報告書読んだぞ、例の連続殺人事件の犯人SHを射殺したそうだな」 「ああ……」 「それにしてもとんでもないヤツだったよな、たった一週間で人間を8人、SHを2人も殺すなんて……」  刑事は振りむく。 「訂正しろ」 「え?」 「ヤツが殺したのは……十人の人間なんだ!」 (ブレードランナーのパクリですけどね、これ)(笑) 解決策は、あと5〜6個思いついているけど「でたまか6」と「新・時空」の〆切りが三日後なのでこの辺で失礼します。 -------------------------------------------------------------------------------- ふと、間抜けなことに気づく No.5465 投稿日 2002年10月28日(月)23時03分 投稿者 弟切 千隼 前々回の書き込みNo.5439で出したアイディアを、課題部屋に上げるのを忘れていましたので(^^;、上げておきました。 >>温泉OFF報告 今回も、御馳走を食べて温泉にたっぷり浸かって仕事から離れた生活を満喫してきました(^_^) 新木さんや中里さんを始めとしたプロ作家の方々ともお話しできました。あ、今回は新木さんとはなぜかすれ違いが多くて、ほとんど話せませんでしたね。 新木さんや中里さん以外にどなたがいらっしゃったかは、ここに開示してよいという御本人の許可をいただいていませんので、書かないでおきます。アルファベット順に頭文字だけ並べますと、Aさん、Mさん、Nさん、Oさん、Sさん、ですね。 今回の温泉OFFでは、宿に関する謎の一つが解けました(^o^)V 温泉OFFの会場となっている宿のお風呂は、もちろん温泉です。加えてここの宿は「林檎風呂」というのが売りでして、生の林檎がぷかぷかと浴槽にたくさん浮いています。 食い意地の張った弟切は、お風呂に入るたびに、「この林檎、毎日ちゃんと取り替えているみたいだけど、使用済みのはどうしているのだろう? そのまま捨てちゃうのはあまりにももったいないよねえ。捨てるくらいなら私にくれ(爆)」と、たいそう疑問に感じておりました。その疑問がこのほど解けて、弟切は嬉しいです。 使用済みの林檎は、宿で飼っている山羊さんたちのごはんになっていました。 さて、以下からは、私が温泉OFFへ出かけている間に羽矢野さんががんばって上げてくれたあらすじに突っ込ませていただきます。「ウィルス性疾患」などと聞いた日には、生物好きの弟切の血が騒いでしまいます(笑) このお話には、そもそも「感染性のあるウィルス性疾患」を登場させる必要がありませんね。ウィルスどころか、感染症である必要すらありません。 むしろ感染症にすると、誰でも罹る可能性ができてしまい、「異常に優れた能力を持っている少数派であるがゆえに、ねたまれて差別される人々」というものの存在感が薄れてしまいます。 「ごく一部の人にしか感染しない」というのであれば、その理由をまた考えなければならず、設定が複雑になります。複雑になればなるほど、作品は書きにくくなり、まともに筋を通しにくくなり、少ない枚数にきちんと収めることもしにくくなります。 そんなでしたら、最初から感染症になどせず、遺伝病や突然変異や全く原因不明の病気にしておけばよいのではないでしょうか? わざわざ感染症にしたのはなぜですか?  この話、私が見るに、SH能力者たちが遺伝性疾患の持ち主でも、突然変異の特殊能力者でも、あるいは何らかの人体実験の被害者やら環境に放置された毒物の中毒者やらでも、まったくかまわないように思えます。 なぜそう感じるかといいますと、これほど興味深いウィルス性疾患が作品中に登場しながら、物語の本筋にその疾患が全く関わってこないからです。主役級の二人が、直接SHの秘密に迫りうる立場にいながら、人類の歴史を変えるかも知れない−いえ、すでに変えていますね−SHの正体に興味を持たず、自分たち個人の悩みばかりをこねくり回しているのは不自然です。 フィクションに偶然があってはいけません。わざわざ「感染性のあるウィルス性疾患」を登場させたからには、その特質が話の本筋に絡まなくてはいけませんよね。 舞台劇に譬えてみましょう。 このお話におけるSHは、いわば舞台の大道具です。これがなければ話自体が成立しないのですから、小道具のレベルではありませんね。舞台装置と一体化した大道具です。 もしも、現代劇なのに、幕が上がると中世ヨーロッパ風のお城が舞台にあるお芝居を見たらどう感じますか?  そういうお芝居があってもいいでしょうけれども、わざわざ現代に中世ヨーロッパ風のお城を持ってくるからには、その劇の中で、どうしてもそうでなければならないという強い理由があるはずですよね? そんな凝った大道具を用いながら、舞台上で演じられたのが全く普通の現代劇だったら、観客は「???」となるでしょう。 以上は、羽矢野さんが「ウィルス性疾患」を主要テーマとする話を書きたいのではないという前提での考察です。羽矢野さんは、主要テーマかどうかはともかく、「ウィルス性疾患」よりは、「異常に優れた能力を持っている少数派であるがゆえに、ねたまれて差別される人々」を書きたいのではありませんか? もし、羽矢野さんが「実は、感染性のあるウィルス性−あるいは細菌性や原生動物性でも−疾患が一番書きたいものだ」とおっしゃるなら、話は別です。そうでしたら、ウィルス性疾患が最も引き立つ話を作らなければなりません。 現在の設定では、ウィルス性疾患の設定そのものにも穴が開きまくりです(;_;) 今回の突っ込みはこのくらいにしておきます。これ以上は、羽矢野さんのお返事を聞いてからのほうが効率的に突っ込めるでしょう。 -------------------------------------------------------------------------------- ありがたいです No.5466 投稿日 2002年10月29日(火)03時20分 投稿者 紫ゆきや  こんなにもいっぱい助言してもらえる自分は幸せ者です。  ありがとうございます。 >光来さん(5443) >> 翔子はほんとは強いんですか、弱いんですか?  強いです。  大人に混じって大会に出場しても、かなり良いところまで行くくらい強い……という設定です。  しかし、実戦の経験も不足しているし、技も実戦向きではなかったということですね。 >> ……なぜかラストの翔子がミーハーな追っかけ少女に見えてしまう私(笑  実は私もそんな風に見えていました。  シーンごとなくなりそうですが、キャラのイメージをもっと固めないとダメですね。 >オチについて >とんびの羽根さん、みやびさん  詳しい解説、ありがとうございます。  オチのチェック方法、とても分かりやすく、参考になりました。  自分の話は全くオチてないですね。単に話が次へ進んでいるだけでした。  お恥ずかしい限りです。  それと、短編に余分なエピソードなど入れる余裕はないですから。  ラストの部分については、おっしゃる通り、削除したほうがよさそうです。 >> わかんないときは、古典落語を聞きまくること!(笑)  古典落語というのは、聞いたことがありませんでした。  探してみます。  ありがとうございました。 >羽矢野さん(5453)  指摘ありがとうございます。  コンセプトの部分、あまり長くなってはいかんかと思って省略したんですが。  分かりにくくなってしまったようです。  自分勝手に省略してしまう癖は、早く直さないといけません。 >> 翔子は、何を求めているの? >> 不良に打ち勝つ力なの?  本人はどちらを選んでいるつもりもないです。  「自分が勝てなかった相手に勝てる技があるから学びたい」と思っただけでして。 >哲学になっちゃうのかな >> なぜなら、喧嘩に勝つという行為は“強い”なんて表さない。 >> 紫さんは、喧嘩が無敵に強いために自分勝手で傍若無人な人間を“強い”と形容できますか? 〜 >> この場合の“強さ”は心の強さです。  みやびさんからのフォローもありましたし、羽矢野さんからの追記もありましたので、哲学論議をするのは止めておきます。  ただ、このままだと誤解されてしまいそうなので、《今回の話し》における「強さ」という言葉についての、私の考えを書いておきます。  私が、《今回》題材にしている「強さ」というのは、筋力があり戦闘技術に秀でている度合いのことです。  ナイフがあればそれを使い、拳銃があれば躊躇なく発砲できるのが強者です。  道徳を考慮しない、獣も人間も機械も同列に計れる尺度を「強さ」と考えています。  たしかに、「そんなものは真の強さじゃない」という気持ちは、私も持っています。しかし、今回は、そうではない「強さ」を題材に書きました。  念のため、しつこく書いておきますが、武道より武術のほうが優れているとは、私自身考えていません。その点は特に誤解なきよう、お願いします。 >とんびの羽根さん(5456)  指摘ありがとうございます。 >> 実践での強さというのは、転のエピソードの結果としてのみ、知ることができたのです。 〜 >> 実践での強さを知らなかったのが初期状態なので、いかに効果的で説得力のあるエピソードでもって、その結果としてそれを知るに至るか、というのが転でなければならない。 >> 起承転結(とんび) >> 起 実績のある相手(祐志)との試合に勝ち自信をつける翔子 >> 承 自信過剰になり、絡まれている女子を助ける翔子 >> 転 絡んでいた男子からの呼び出しに応じ、慢心から窮地に陥る翔子 >> 結 祐志に助けられ、実践での強さを知る翔子 《試合に勝ったことで慢心している》状態が、 《窮地に陥る》という転でもって 《助けられ、実戦での強さを知る》状態になる、ということしょうか。  今回の話は、以下の【三行分解】のような話のつもりでして。 初期状態:(祐志に勝って)自信過剰になる翔子。 キッカケ:(祐志の)実戦における強さというものを知る翔子。 終了状態:自分は強くないと自覚する翔子。  起承転結のうちの、「起」と「結」は、三行分解の「初期状態」と「終了状態」に合わせるのかと思っていました。  「実戦における強さを知る」というのは、キッカケじゃなくて結果なのですか。  これは《実戦での強さを知る》という筋についての起承転結ということで。  自分が出したのは《慢心でなくなる》という筋についての起承転結ということになるんでしょうか。  ちょっと、こんがらがってきたので、もう少し考える時間をください。 >(エピソード)人を呼ぼうかとも思ったが、自力で解決できると考えて、割って入る。 >> 正義感をもっているなら当たり前のことを、自信過剰と読者に印象づけることは無理があります。  ここは、「正義感70%・自信過剰30%」くらいのエピソードのつもりでした。  翔子に好感を持ってもらえないと、この後に窮地に陥っても、「調子のりすぎだから当然」と思われてしまうかなと。  自信過剰による判断ミスは、ここの次のエピソード《素人ごときに遅れはとらないという慢心から、ついていくことにする。》の部分のつもりでした。  あらすじで、各エピソードの目的が明確にできていないことに問題がありそうですね。  もっと書き方を勉強しないといけません。 >> 実際こういう状況で、武術をやってるわけでもない女の子が、どうどうと止めに入るのを見たことは無いのでしょうか。  残念なことですが、見たことは無いです。  しかし、「助けに入るのは、正義感を持っているなら当たり前」という考えもあると分かって、とても参考になりました。  《人を呼ぼうかとも思ったが、自力で解決できると考えて、割って入る。》という行動は、《翔子は正義感のある人物》と、受け取ってもらえそうですね。 >> 下級生の女の子相手に、それも力で押さえられたわけでもないのに不自然なところです。  なるほど、ここは説明しておくべきでした。  彼らは、翔子が空手部一の使い手であるということを知っていたから人数を集めました。  逆に、強いといっても狭くて障害物の多い場所で囲めば勝てる、とも考えての行動です。 >読みにくい部分とか  読みにくい部分がありましたね。すみませんでした。  たしかに、名詞ひとつ読み落としただけで、まったく意味が逆になってしまうのは問題ありです。  気を付けたいと思います。 >慢心は不要か  この物語で、最重要なのは「翔子が窮地に陥り、そこを祐志が助ける」というシーンなので、そういう意味では、窮地に陥る理由があれば、翔子が自信過剰でなくても良さそうですね。  前回のあらすじを書いていたときは、「自信過剰により判断を誤った」とするのがベターだろうと考えていました。  翔子の側に一切、非がないと、これまたドラマのない話になってしまいそうでしたので。  かといって、あまりに非がありすぎると、「こんなヤツ助けなくていいよ」とか思われてしまいダメのダメダメです。  自信過剰の度合いとして、「読み手の反感を買うほどの自信過剰ぶり」ではなく、「ちょっと危なげがある自信過剰」というのを目指したいのですが、なかなか難しいですね。  もっと深く考えないといけません。  どうもありがとうございました。 >実戦に直しました  あらすじで「実践」と書いていた部分は、「実戦」と直しました。  「実戦」というと、まるで戦争のイメージだったので、「実践」と書いたのですが。  別に空手の試合は「模擬戦」じゃないので誤りでしたね。  言葉の選び方が甘かったです。 -------------------------------------------------------------------------------- 無念。 No.5467 投稿日 2002年10月29日(火)09時44分 投稿者 神丘さとる  前の書きこみから二週間以上経ってしまった……。  実は、ウイルスのせいでインターネットをするのが難しい状態になってしまいました。  次から指摘をしていこうと思っていたので残念です。  ネット環境が復活したらまた書きこみするので、その時はよろしくお願いします。 -------------------------------------------------------------------------------- 訂正ばかり(^^; No.5468 投稿日 2002年10月29日(火)22時35分 投稿者 弟切 千隼 前回の書き込みNo.5465で、意味の通じにくい文を書いてしまいましたので訂正します。 >>新木さんや中里さん以外にどなたがいらっしゃったかは、ここに開示してよいという御本人の許可をいただいていませんので、書かないでおきます。アルファベット順に頭文字だけ並べますと、Aさん、Mさん、Nさん、Oさん、Sさん、ですね。 上記の文章では、温泉OFFに参加したのが十名に満たなかったように思われてしまいますね。実際には二十名を越える方が参加しました。Aさん以下の頭文字は、プロ作家で参加された方々を表わしています。 光来さんへ > No.5443の書き込みで、クセンコムシについて答えていただいたのに、お礼を書くのを忘れていました(^^; どうもありがとうございました。 カメムシというのは、一般の人が想像している以上にたくさんの種がいます。日本に生息しているカメムシをざっと数えただけでも、700種ほどもいるそうです。 それだけいれば、形態や生態が多様なのは当然ですね。ですから、光来さんの地元で普通に「クセンコムシ」と呼ばれているカメムシがいったいどんなカメムシなのか、そちらの状況に詳しくない私には、見当がつきませんでした。弟切は生物に興味を持っているもので、つい知りたくなってしまったのです。 さて、そろそろ自分の話も具体的に作ってゆかなければなりませんね。 ということで、これまでに出した案のうちから、どの話を実際に書くか選んでゆきます。皆さんから御指摘をいただいてボツにした「7.他人に対して悪意を持っているために、助けようとしない」の案10個を除いた残り90個のうちから選びます。 そのために自分の出した案を見直していたら、気が付いたことがありました。 アイディア出しの中に、全く質の違うものが二種類あります(^^; 課題部屋のNo.258以下のツリーを参照してみて下さい。 1、2、3、4、6、8のアイディア出しでは、困っている人を助けない「理由」を出しています。しかし、5、9、10では、困っている人を助けない具体的な「状況」を提示しています。 このように質の異なるものを、同列に比較することはできませんね。なぜこんなことになってしまったのでしょう?(^^; 少なくとも、「9.他人を助けることによって何らかの不利益をこうむるために、助けようとしない」に関しては、こうなってしまった訳がわかります。 「何らかの不利益」は、本人の内面的な原因だけによるものとは限らず、むしろ外面である社会的な要因と深くからんで引き起こされるものがほとんどだからです。 ためしに、課題部屋にある案をどれか取り上げて検討してみましょう。 課題部屋のNo.273にある「(8−2)仕事の量が多すぎてやりきれないから手伝ってくれと同僚に言われたが、たとえ一時間でも残業するのが嫌で助けない」はどうでしょうか? 一見、これは仕事で苦楽を共にするはずの同僚を助けない「配慮や思いやりのない行為」と見えます。しかし、これが、サービス残業が当たり前の現代日本ではなく、終業時刻になったらほぼ全員がさっさと帰宅するのが当たり前の社会での出来事でしたら、どうでしょう?  「それは就業時間内に仕事をやりきれなかった本人が悪いのであって、その尻拭いをしてやる義務はない」とか、「時間内にやりきれない分量の仕事を渡した上司が悪いのであって、尻拭いを頼むなら上司に頼むべきだ」とか判断されて、手伝ってもらえないのが普通かもしれません。 (実際、フランスやドイツなどはそういう雰囲気だと聞いています) 上記のような状況で同僚を手伝ったら、普通に「人間的に成熟した人」ではなくて、突出して「思いやりのある人」に見えるでしょうね。あるいは、「他人を甘やかす人」に見えてしまうかも知れません。 どちらにしても、普通に成熟した人を描くという目的からは逸脱してしまいますね。 上のとおり検討してみますと、 「9.他人を助けることによって何らかの不利益をこうむるために、助けようとしない」 というのは、外面的な要因に左右されやすいために、人間の内面的な成熟を描くにはあまりふさわしくないことがわかりました。 したがいまして、これに付随するアイディア10個も今回はボツとします。 これで残りは80個ですね。次回以降、ここからまた絞ってゆきます。 -------------------------------------------------------------------------------- セカンドハートとか No.5469 投稿日 2002年10月30日(水)01時15分 投稿者 羽矢野 ●藤極堂さん  主人公が、警察官である理由。  これは、藤極堂さんの問いであれれ? と思って自分でも考えてました。  ハッキリ言って、どうして警察官でなければならないのか、自分の中では出ていなかった。  たまたま巻き込まれたりする普通のサラリーマンとかではいけないのだろうか?  設定をいじれば、警察官である必要は絶対条件ではないのではないか?  でも、自分の書きたい方向性を考えていくと、やっぱりこれは警察官でないといけない。  主人公は、自分のSHに対する思いや考え方が偏見であり、そのせいでSHを精神的に追いつめ、今回のように犯罪に走らせていることに気付きます。  これがサラリーマンやら、フリーターやらでは大勢の中の一人です。  間違っていたんだなあ、改めようで終わるかもしれない。  でも、警察官なら?  それではすまないのです。  自分の考え方が犯罪を引き起こしていたと認めてしまうことで、もっともダメージを受ける職業。  そんな基準だと、主人公は警察官でなければならない。 ●とんびの羽根さん >>しかし偏見を持つこと自体が、犯罪の真の原因となっていることに気づくことで、一挙にSH犯罪の責任が、SHから、偏見を持つ社会および自分自身(!!)に逆転する瞬間は、確実に転になりうると思います  ああ、やっぱり人にいっぱい訊いてみるものです。  実は、こういう話の“転”とはどんなものなのかずっと引っかかってる部分があったのですが、この文章で少し氷解。    ありがたや、ありがたや。 ●その他  みなさんからいっぱい返事もらって、もううれしさが山積みです。  ちょっと混乱してきたので、一度現在もらっている指摘と問題点をシートにしてます。  返答は順次やらせてもらいます。  最初はSHの設定から。  これが決まらないと、始まらないので。  まず、SHに必要な条件を出します。 1.ウイルス疾患である必要はない。しかし、何故そうなるのか、詳しくはわからない原因不明であること。誰にでもなる確率があり、しかし望んでなることは出来ない。  人間以外でも感染する設定が必要かどうかは考察中。  人間のみの感染でもこの話では問題ないし、逆にすっきりするか? 2.普通の人から、阻害される要因がなければいけない。これは法律的には保証されてるが、実生活では不当な扱いを受けるくらいのレベル(調整中)。SHになると、会社をクビになったり、一家離散したり。人から避けられたり、陰口言われたり。前科者くらいかな? 3.能力がある。これは共鳴能力以外は特には必要はない。(多少運動能力や新陳代謝能力あげておくと、アクションが映えるとは思う)ただ、妬まれたり阻害される要因の一端になっていないといけない。 4.外見で、それとわからなくてはいけない。  これは、ヒロインが心を開くというエピソードに使用するのが一番の目的(これが蛇足だという意見もあるが、とりあえずおいといて)あと、外見上の違いがあることで、人間外という認識を世間一般に強める為。  ただ、見た目にあまり醜いものは却下。 5.SH同士、存在がわかる力がなければならない。  これはSH事件に民間のSHの協力を仰ぐ必要を持たせるためと、話を単純にする意味がある。 6.SHを破壊されると、死ぬ。これは外科手術で取り除いたりできないように。それと、普通の人間でも倒せる弱点を作るため。  これに当てはまりさえすれば、設定自体はなんでもよかったりします。 ●教授先生  >>次の企画は〜総白髪となるかもしれません。  まあ、特に何だと言うわけではないのですが……  これは、私には一文たりとも理解できなかったのですが、この内容は世間一般、もしくは分室参加者には説明不要の常識で、理解できないのは私に責任があるのか、それとも……(省略)なのか、どっち? ●紫さん  自分の課題で、首がまわらなくなる前に、なんとか違和感の答えを見つけた。(と思う)  これ、テーマと内容があってないんだ、きっと。 >>「自信過剰になっていた主人公が、本当は強くなかったと自覚する話」  この自信過剰というのは、自分は強いという思い込みです。  つまり、最後はどうなるかというと“自分はまだまだなんた”って思うことになる。  紫さんの話だと、それは弟子入り(強さを学ぶ)ということになってるんだけど、これがおかしい。  これ、一見すると繋がってそうなんだけど、繋がってない。  強さを求めることと、弱いと自覚することは、別のことなのだ。  そして、大切なのはテーマではなくて、肉体的な強さを求める部分なわけだ。  ってことは、主人公は初期の状態では、疑問に思っているはずなのだ。  “自分の空手は、実戦でも強いのだろうか”と。  んで、転校生(実力あり)と戦って勝つと、自信過剰になるんではなくて、初期状態で持っていた疑問に納得するのだ“あんな有名人にも勝てるんだから、実戦でも強いはずだ”と。(ただ、これはもっと納得できるものにした方がいいと思う。転校生がクマ殺したことあると設定つけるとか、何か試合をして実戦でも強いと読者が納得できるようなもの)  そして、転校生の実戦での強さを知るわけだ。  ここでは、やっぱり初期状態の自分の考えは正しいと再認識する(試合と実戦は違う。自分は実戦では弱い → 今のままでは、求める強さは手に入らない)  だから、弟子入りするわけだな。  でも、こんな話だと、真面目な主人公になるから、朝練で遅刻はしないよなあ。  これって、もし肉体の強さをメインにするなら、テーマそのままでもいいんじゃない? “自分の実戦としての空手の技に疑問を持っていた主人公が、その答えを見つける話”とか。  これだと、書くのは完全に強さになる。  これが違和感の正体かな? >>「そんなものは真の強さじゃない」  前書いたことと、矛盾するようなこと書くけど。  そういうわけでもない。  どんな汚い手を使ってでも、必ず勝つ BY 宮本武蔵(五輪の書より)    って訳で、肉体的な強さっていうのは、テーマとして別におかしくもなんともないです。  ただ、精神論(とくに、これは部活動だから)ではなく、純粋な強さを示すんだってことをしっかりと伝えておこう。  こういうライトノベルとかだと、なんで主人公がそんな“強さ”にこだわるのか理由があって、そこらへんが面白要素だったりするよね。  一番これに近いシチュエーションで、何か例になりそうなのあるかな……  ……そうだ!!  恋愛シミュレーションのトゥハートでそんな話があったような。  あの女の子(名前忘れた)は純粋に強さを求めていたと思ったけど。  では。 -------------------------------------------------------------------------------- 今回は突っ込みのみです。 No.5470 投稿日 2002年10月31日(木)00時29分 投稿者 弟切 千隼 温暖な静岡県育ちの弟切は、急に寒くなったのに耐え切れず、炬燵を出しました。脚が温かくて幸せです。 紫さんへ > 紫さんのことですからわかってらっしゃるとは思いますが、一応、注意を喚起しておきます。 紫さんは、「ハイスピ・ガール」では、『筋力があり戦闘技術に秀でている度合い』を「強さ」として描くことに決定したのですね。そのこと自体は、紫さん御自身がそう決めたのなら問題ないでしょう。 そういうものだけが「強さ」だと紫さんが考えているのではないことも、理解しました。 ただ、気を付けなければいけないことがあります。 読者さまは、書かれていることしか読み取れないということです。 ゆえに、書き方の加減を誤ると、その文章を読んだ方々は、例えば「そうか、この作者はこれこそが強さだと言いたいんだな」と、正しく誤読して下さいます(^_^) この文の意味はおわかりですよね? これは、「強さ」という題材に限ったことではありませんね。 小説というものは、そこに書かれているものが全てです。作品がいったん世の中に発表されてしまえば、ここの掲示板のように、作者が漏れなく追加説明やら訂正やらができる場が用意されるなどということは、決してありません。 だからこそ、誤読される可能性を0%に近づけるために、作品中には必要な情報を細大漏らさず書くべきで、不必要な情報は一切書かずにおくべきなのでしょう。 「ハイスピ・ガール」の場合でしたら、「強さとは、筋力があり戦闘技術に秀でている度合いだけで計られるものだ」という誤ったメッセージを、読者さまに伝えてしまわない工夫が必要ですね。 羽矢野さんへ > まだいくつか突っ込みたいことがありますので、以下に順番に書いてゆきます。 「SH」への突っ込みその1。 主人公が警察官でなければならない理由が、やはり納得できません。 >>でも、自分の書きたい方向性を考えていくと、やっぱりこれは警察官でないといけない。 >>主人公は、自分のSHに対する思いや考え方が偏見であり、そのせいでSHを精神的に追いつめ、今回のように犯罪に走らせていることに気付きます。 >>これがサラリーマンやら、フリーターやらでは大勢の中の一人です。 と、羽矢野さんは書いておられます。 しかし、警察官以外に、そのようにSHを追い詰められる人はいないものでしょうか? 歴史を学んでみましょう。患者さんたちが犯罪に走ったわけでもないのに、歴史的にひどい差別の対象となってきた病気というのは、いくつもあります。 ハンセン病や水俣病やエイズなどがそうですね。 例えばハンセン病の場合、特効薬ができたにもかかわらず患者の強制隔離政策を続け、差別を助長したのは、政治家や役人です。 水俣病の場合は、病気の原因となる有機水銀を海に垂れ流したチッソという会社の御用医学者たちが、「水俣病の原因は有機水銀ではなく、したがってチッソに責任はない」という誤った説を世に流布し続けた結果、水俣病は得体の知れない風土病として、差別の対象とされました。 エイズの場合は、当初、患者が同性愛者や麻薬中毒者の中に多発したため、一部のマスコミ人が、「人間のくずみたいなやつらだけが罹る特殊な病気だ」といった雰囲気の報道をして、一般の人々に差別意識を植え付けました。 (私は同性愛者や麻薬中毒者を差別するつもりはありません。念のため) こうしてみますと、政治家や役人や医者やジャーナリストであっても、『SHを精神的に追いつめ、犯罪に走らせる』ことはできそうです。 なお、参考までに、社会的に激しい差別を受ける感染症を描いた作品としては、手塚治虫先生の名作『きりひと讃歌』があります。 この作品には、患者の外見が狼男や狼女そっくりになってしまうという奇病「モンモウ病」が登場します。むろんこの病気は手塚先生の創作です。 主人公はこのモンモウ病を研究していた医師であり、自らモンモウ病に罹って非常な苦難を背負うことになります。手塚漫画の金字塔の一つといっていい名作です。小学館文庫から出ています。 「SH」への突っ込みその2。 ウィルスであっても細菌であっても原生動物であっても、たいがいの病原体生物は、その体内で生存して繁殖できる生物種が限られています。ですから、SHは、ヒトもしくはヒトに極めて近縁な生物しか罹らない、としたほうが自然です。 「SH」への突っ込みその3。 病原体生物が、「第二の心臓」を作るという設定に無理があります。 普通、生物は、こんなあからさまな弱点をそのままにして進化はしません。というより、できません。そんな弱点があれば、真っ先に宿主の体から排除されて、子孫を残せない可能性が高くなるからです。 ましてや、宿主の体細胞を操って、本来ヒトが持たない能力まで発現させてしまうほどの能力を持っている生物が、そんな弱点を放置しておくはずがありましょうか? 何も「第二の心臓」など持ち出さなくても、普通の心臓を銃で射ち抜かれればヒトは死にますよね。いくらSHの病原体が万能に近くても、死んだヒトを蘇らせる力はないでしょうから、SHを殺したければ普通に銃で狙撃すればよいのではありませんか? 「SH」への突っ込みその4。 上と関連して、「セカンドハート」という名称がとてもダサく感じられます。通称だとしてもダサいです。 なぜダサく感じられるのか、論理的には説明できません(^^; しかし、「これ、絶対何か違うぞ」と、私の背後でアストラル新木さんが叫んでいます。 ちなみに、「科学雑誌の記事から広まった」というのは、ずいぶん現実味がない設定だと私には思えます。世の中の普通の人は、まず科学雑誌など読まないからです。 最後に。 No.5465の書き込みで書いたとおり、羽矢野さんは「異常に優れた能力を持っている少数派であるがゆえに、ねたまれて差別される人々」を書くのがお好きなようですね。今から二十年くらい前でしたか、小説や漫画の中で、この手の話がはやったことがありました。 そのような作品群は、「ミュータント・テーマ」の作品と呼ばれていました。ミュータントmutantとは、「突然変異」という意味です。 これらの作品群の先駆となったA.E.ヴァン・ヴォクトの『スラン』など、多くの作品が突然変異による超能力者を描いていたところから、こう呼ばれるようになりました。 羽矢野さんには、ぜひ上記の『スラン』と、竹宮恵子さんが『スラン』へのオマージュとして描いた漫画『地球[テラ]へ…』を読まれますようお勧めします。『スラン』は早川書房より、『地球[テラ]へ…』は朝日ソノラマより出ています。 -------------------------------------------------------------------------------- 秋の怪談……? No.5471 投稿日 2002年10月31日(木)01時00分 投稿者 羽矢野  今日、仕事でディスプレイを見ていると……  その横に、何か変な物が……  ? と思って見たら……  ……なんと、ネズミと目があってしまいました。  しかも、でかいドブネズミと……  ちっこいハツカネズミがいるのは知ってたけど、まさかこんなのが昼間から出現するとは。  まあ、ブルーカラーのキャットタイプロボトミーみたいに恐怖症ではないけど。  コンピューターの配線とか囓られないかと心配だ。  もしも被害があったら、SE業務をしている私が退治するのだろうか……    トホホ…… ●セカンドハート  みなさんから多くの指摘をいただきました。  だんだんと私の脳味噌が混乱してきたので、シートにまとめまてみました。  たまにこれを更新して、この表にそって課題をやっていきます。  もしも、見にくかったり、こうした方がわかりやすいのではないかという意見がありましたら、シートフォーマットに関しての意見もお願いします。  最近は、ダメダメな自分を少しでも改善しようと、具体的な方法をいくつか考えては実戦していまして、これも混乱を防ぎ、効率的に進める為の方法としてやってます。 ●課題用シート(最終更新日 11/1) ●題名  【セカンド・ハート】  ・セカンドハートの名前の由来が不明(紫さん) 設定で返答  ・名前の由来は説得力がない(藤極堂さん)  ・「セカンドハート」という名称がとてもダサい(弟切さん)ガビーーン。 >>「科学雑誌の記事から広まった」というのは、ずいぶん現実味がない設定。世の中の普通の人は、まず科学雑誌など読まない。 ●一行コンセプト  【偏見を持った主人公が、それが間違いだと気付く話】 ●三行あらすじ  【能力者に対して、偏見を持った刑事がいた。しかしある事件で能力者の少女と行動をともにするうち、自分の考えが間違っていたことに気づくのだった】 ●起承転結 【起:SHに偏見をもつ主人公が、SHと行動を共にしなければならなくなる。  承:行動を共にすることで、本質を目にする機会が増える。  転:自分の持つ偏見が、逆にSHを犯罪者にしてしまっていることに気付く。  結:偏見を捨て去り、逆に擁護する考え方に変わる。】 ●あらすじ(ストーリー)  ・冒頭の設定をどうやって説明するのか(紫さん)  ・女の子がホテルに誘い、甘酸っぱい葛藤なしに告白するのは変(紫さん) 返答済み  ・偏見をなくすには能力を受け入れるというプロセスも必要ではないか(光来さん)  ・どうして美雪が急に慎二に体を見せたり、弱い部分をさらけ出したのかわからない(光来さん)  ・エピソードのインパクトが弱い(とんびの羽根さん、みやびさん)  >>“慎二の持っている偏見が”もとで、直に、なんか悪いことが起きてしまう。それを目の前に突きつけられてしまう。つまり、慎二を当事者にさせてしまう。  >>偏見があるのではないかと、徐々に疑問がふくらみ、やがて確信するという流れはこの話の転とはならない。  >>しかし偏見を持つこと自体が、犯罪の真の原因となっていることに気づくことで、一挙にSH犯罪の責任が、SHから、偏見を持つ社会および自分自身(!!)に逆転する瞬間は、転になりうる。  ・一般人がSHに対して抱いている危機感が「テロ行為」だけでは不十分(藤極堂さん)  ・「そして帰り道。」から下の部分が蛇足(教授先生)  >>結の後に来てるのはなんだ? ●設定  ・威嚇・警告なしでの発砲が認められるっていうのは、設定に無理がある(紫さん、教授先生)  >>5464鷹見(榎野)さんより、警察情報。  ・SHの能力が水と火なのは何故か?(光来さん) 返答済み  ・SH能力者を見分ける方法?(光来さん) 返答済み  ・SHの設定に無理がある(藤極堂さん)  >>「ウィルス」「細菌」「寄生虫」「寄生生物」の区別がついていない  ・「感染性のあるウィルス性疾患」を登場させる必要がない。(弟切さん5465) SHの設定条件を返答。  ・未感染者が思うことは「感染者を駆逐しよう!」ではなく「私も感染者になりたい!」ではないのか?(藤極堂さん、教授先生)  ・人間以外にも感染すると設定しているのに、出てくるSH対策情報がほとんど人間に限定されているというのは疑問(藤極堂さん)  >>(動物のSHが人間より遙かに多く、それが人間にとって驚異で)そこから派生して「自然の報復」と形容するのであれば納得でる。  ・(SHは)短命になるのですか? 不死になるのですか? 別に変化か?(藤極堂さん)  ・警察官である理由が不明(藤極堂さん) 返答済み  ・警察官である理由が納得できない(弟切さん)  ・たいがいの病原体生物は、その体内で生存して繁殖できる生物種が限られている。(弟切さん)  ・病原体生物が、「第二の心臓」を作るという設定に無理がある。(弟切さん) ●その他の情報  ・参考図書(弟切さん)  >>『スラン』は早川書房より、『地球[テラ]へ…』は朝日ソノラマより  では、明日からやっていきます。  最初はSHの設定から。  では。 -------------------------------------------------------------------------------- 迫害される存在と警察官という立場 No.5472 投稿日 2002年10月31日(木)01時17分 投稿者 鷹見一幸(榎野) えーと、題名は忘れたけど、ナチスドイツ占領下のヴィシー政権の時代のフランスの片田舎の警察官を主人公にした小説があった。  ナチスドイツは自国のみならず占領下のフランスにおいてもユダヤ人迫害を推し進め、彼らを劣等民族として迫害し資産は没収、強制収容所に送る法律を作った。  つまり「ユダヤ人」であることが「凶悪犯」と同じという状態だ。  主人公はフランスの片田舎の街の警察官で、裕福なユダヤ人一家の息子と子供の頃からの友人だった。  この裕福なユダヤ人の友人に主人公はコンプレックスを抱いているわけで、いろいろ屈折した想いがあるわけだ。  んでもってユダヤ人排斥法が施行されて、主人公の町にもその嵐がやってくる。 主人公は悩むわけよ、昨日まで、ごく普通の暮らしをしていた人間が、いきなり「凶悪犯」扱いなわけだから。でも時代はそんな個人の悩みなんか関係無しに進むわけだ。そしてついにその友人一家にもゲシュタポの手が伸びる。 そのことを知った主人公は夜。友人の家をたずねて、逃げるように告げる。  そのとき、その友人が言うんだ。 「僕たちは逃げない、僕たちは何も悪いことをしていない。そして僕たちが逃げたら、きっとゲシュタポは君や君の家族や町の人たちにその罪をかぶせるだろう、だから僕たちは逃げない、僕たちはこの町の人たちが好きだ、この町を愛している、僕たちのせいで、君やこの町の人たちに迷惑をかけちゃいけないんだ。そうすれば僕たちは悪人になる、悪いことをした人間になる。僕はそんなことはいやだ」  主人公は説得する 「馬鹿を言うな、殺されるぞ」  友人は微笑を浮かべて言う 「そう、僕たちは殺されるだろう、でもいいんだ。僕たちは、何も悪いことをしないで死んでいけるんだから」  夜の道を主人公は無力感とそしてどうしようもないやりきれなさを抱えて家に帰る。  次の日、友人たちはドイツ軍に連行されてゆく。 町の掲示板に広報が張られる 「劣等民族を地上から消せ」  主人公は叫ぶ。 「本当の劣等民族は……だれだ! ドイツか? ユダヤか? いいや違う!フランス人だ! この俺たちだ!」  そして、主人公はレジスタンスに身を投じる。  パリが連合軍によって解放されたとき、最も多い犠牲者を出したのは、パリ警視庁に立て篭もってドイツ軍守備兵と銃撃戦を展開したパリの警察官である。  なんて話だったと思う。    法律を守るのか、法律が守るべきものを守るのか、それが一つのテーマになっているんじゃないかと思う。  警察官を主人公にして「迫害、差別」をテーマにすれば、これくらいのお話しができるわけだ。  「セカンドハート」(ちょっとひねりが足りないな)の設定を読むと 「お話しが書きたい」のかそれとも「設定が書きたい」のかよくわからん。 というか、自分の作った設定に酔っ払ってるような気がしないでもない。  お話しが書きたいなら、シーンと会話が浮かぶはずだよ。 決めセリフと、そのシチュエーション、つまり映画で言ったら「予告編」に使えるカット。  そういった「カット」だけを並べても、その「カット」に力があれば、充分鑑賞に耐えるわけだ。  でも、そういった「カット」すら浮かばないとしたら、それは練りが足りない。 「なんとなく、こんな感じのノリで〜」てなレベルじゃあ物語り全体をささえることはできない。  設定だけで面白い。 なんてシロモノを書けるのかな? -------------------------------------------------------------------------------- 短文 No.5473 投稿日 2002年10月31日(木)09時48分 投稿者 藤極堂 鷹見一幸(榎野)=本家・鷹見一幸さんがまともなコト言ってるよ。 ダテにライトノベルファン度調査で60位に食い込んでいるわけではないね。 (※この調査CGIの締め切りは10月31日に変更になったので投票したいひとは今日中に) というわけで羽矢野っちは設定より先に転を練ること。 ヒロインが裸になって主人公に泣きつくのが不自然に感じるのは、今用意している転が弱いことを作者も薄々感づいていて転を二つ用意して補強したつもりになっているから。 -------------------------------------------------------------------------------- >>「セカンドハート」という名称がとてもダサく感じられます。通称だとしてもダサいです。 No.5474 投稿日 2002年10月31日(木)13時10分 投稿者 はせがわみやび  日本語で「かたかなのハート」と書いたときに、それが臓器の心臓を指すのだとは誰も思わないからだと思うよ。  このあたりは、辞書に騙されてますね(^^;  カタカナの「ハート」を国語辞書で引くと、たしかに最初に「心臓」って出てくる。けど、ここで騙されちゃいけない。よく考えてみよう。  日常で、「ハート」と使うときに、それが、「臓器としての心臓」を指していることがどれくらいある?  わたし、今度心臓の手術をするんだ。  という台詞を。  わたし、今度ハートの手術をするんだ。  って、置き換えてみよう。前者は、そのまま医者にかかるんだろうってわかるけれど、後者は「気が弱いっていうことの、たとえ話かな?」みたいに読めちゃうはずだ。  日常で、臓器の心臓を指す言葉は、「心臓」だもの。  「心臓移植」とは言っても、「ハート移植」とは言わないでしょ?  新聞で、「ハート移植」なんて書いてあったら、なんだそりゃ、って思うはずだ。必ずしも間違いじゃないのに。(ちなみに、全部英語にすると、heart graft、もしくは heart transplantだそうだ)  だから、secondary heart と名付けられたら(secondではなく、secondaryになりそうな気がする)、それは、「第二心臓」とか、「付加心臓」とか、「強化心臓」とか、「寄生心臓」とか、「付与心臓」とか。  たぶん、そんな風に訳しちゃうんじゃないかな。  そうしないと、医学用語だと誰も思ってくれないからだ。  まあ、この場合は、設定は、とりあえず「謎のX病により」って、ブラックボックスにしてしまったほうがよいと思うよ。  そこが主題じゃないわけだし。  謎のX病により、謎のY能力をもってしまった人々がいる。その人々は、Y能力のために差別されていた。  ──みたいに、骨にしてみればいいのに。 みやび -------------------------------------------------------------------------------- こういう例もある No.5475 投稿日 2002年10月31日(木)15時12分 投稿者 はせがわみやび   彼女の微笑みに僕の心臓がとくんとはねた。   彼女の微笑みに僕のハートがとくんとはねた。  前述の手術の例のときは違和感があったけど、こちらはないはずだ。  これが、「漢字の心臓」と「カタカナのハート」のちがいだ。 みやび  -------------------------------------------------------------------------------- ちょっとだけよ。 No.5476 投稿日 2002年11月1日(金)01時59分 投稿者 羽矢野  全然時間がないので、少しだけ。  結構考えたりしてるんだけど、文字にする時間が作れない。  うう、せめてその日のうちに帰ってきたいよお。 ●あらすじ  そうですね。  設定もちょこちょことやっていきますが、あらすじをちゃんとする方を優先させます。  現在の一番ポイントとなっている部分は、転を強くすることと、一体なにを書きたいのか(現在の所は警察官という立場での話)を明確にして修正します。 ●セカンドハート  あと、題名も考えます。  いや、この名前問題は結構ヘコむなあ。  とほほッス。  まあ、ダサイものはしょうがない。  スッパリ切って、考えよう。  では。  今日は簡単に。 -------------------------------------------------------------------------------- ネズミ無法地帯 No.5477 投稿日 2002年11月1日(金)17時25分 投稿者 弟切 千隼 羽矢野さんへ > 今回は、あらすじへの指摘ではありません。No.5471の書き込みに気になる部分がありましたので、ちょっと助言をさせていただきます。 職場に大きなネズミが出現されたそうですね。それは、おそらくドブネズミではなく、クマネズミという種のネズミだと思います。一見ドブネズミに似ているものの、クマネズミはドブネズミとは違う種です。 クマネズミはドブネズミと同じくらい大きくて、人家に棲むネズミです。ドブネズミよりも身軽で、高い所に登るのが得意です。 したがって、人家の天井裏でどたどたと運動会をやっているのはクマネズミです。ドブネズミは泳ぎが得意なのを生かして、下水道の中などを走り回っています(だからドブネズミというのですね)。 ドブネズミとクマネズミが直接対決すると、恰幅のいいドブネズミのほうが強いため、下水道網を通じて飲食店街などに生息域を広げたドブネズミに押されて、クマネズミはずいぶん数を減らしたといいます。 ところが、最近になって、どこのオフィスにもコンピュータが導入され、それにともなってオフィスビルの壁や天井や床の中に大量のケーブルが這うようになると、クマネズミが勢力を盛り返してきました。 もとは熱帯の密林の樹上で暮らしていたクマネズミにとって、ケーブルが張り巡らされたオフィスビルは、奇しくも故郷に似て暮らしやすい環境です。ケーブルをつたって、宿敵のドブネズミが侵入できないオフィスビルの奥深くにまで入り込み、電源ケーブルをかじって漏電事故を起こしたり、コンピュータケーブルをかじってネットワークを停止させてしまったり、と大暴れしているようです。 オフィスビルに住み着いたクマネズミを完全に退治するのは、とても難しいそうです。けれども、昼間から堂々と人間の前に姿を現すようでは、羽矢野さんのいる会社の建物は、相当やばい状態かも知れません(^^;  一度、真剣に建物の点検を考えたほうがよいのではないでしょうか。 さて、ここから下は、自分の話作りについてです。 No.5468の書き込みにおいて、100個出しておいたアイディアを80個まで減らしました。その続きです。 No.5468で指摘したとおり、ボツにした9以外に、5と10も「理由」ではなく「状況」のアイディア出しとなっていますね。これはなぜでしょう? 「5.自分の能力が足りないために助けられないことに気づかず、手を出してしまって、結果として助けられない」の例で考えてみましょう。これは、自分の能力を正確に見積もることができないという未熟さを持っている例です。 例えば、 「(3)泳ぎが下手なのに、溺れている人を助けようとして水に飛び込んで、自分も溺れてしまう」 という案を考えてみましょう。 もし、この飛び込んだ人が海辺の町で生まれ育って、身内を探せば一人や二人海に関連した仕事をしている人がいるという状態ならば、圧倒的に未熟であると判断されるでしょう。 そういう環境では、泳ぎが上手くなることは直接生活に関わる技術ですから、誰もが早くから泳ぐ能力を身に付けようとするはずです。このような所で、「自分が今どれだけ泳げるか」を正確につかむこともできないような人物は「自分の面倒も自分で見切れないガキ」と見られることでしょう。 ところが、この飛び込んだ人が、海のない山村に生まれ育ったのなら話は別です。大して上手ではなくとも、「一応泳げる」技術を持っていれば、そういう環境では尊敬されるでしょうから、「自分は泳ぎが得意なのだ」と思ってしまっても不自然ではありません。 この状態は、確かに未熟とはいえ、山村に生まれ育ったのは本人の責任ではありませんよね。ことさらに未熟さを責めるのはやや酷な気がします。 と、見てきますと、 「5.自分の能力が足りないために助けられないことに気づかず、手を出してしまって、結果として助けられない」 というのも、 「9.他人を助けることによって何らかの不利益をこうむるために、助けようとしない」 というのと同じで、外的要因に依存する部分がかなり多いですね。 加えて、5は、自分の能力を正確に把握できないという未熟さはあるものの、困っている人を助けようという意思は明確ですから、「未熟さ」よりも、単なる技術的な失敗という印象が強くなってしまうかも知れません。 よって、5に伴う10個の案も今回はボツにします。これで残りは70個ですね。 お知らせ: 弟切は明日から実家のほうへ帰ります。帰りは明後日の夜になる予定です。 したがって次にここに来られるのは、明後日の夜以降となります。 -------------------------------------------------------------------------------- はまうぅぅ No.5478 投稿日 2002年11月1日(金)22時43分 投稿者 かねやん  早くレスを……と思いながらも書く余裕が無かったなり。  ようやくADSL回線が繋がったけど、なかなか使う時間が無いなり…… >悪意と敵意 とんび羽根さん(No.5427)  もう大分時間がたっちゃってるけど、ご返答。  僕は「好敵手」と書いてライバルと読む、みたいな競争相手のことを指してるんじゃなくて、純粋に「敵」を指してるです。  邪魔なもの、排除すべきもの、存在を許せないもの……こんなのが敵の定義としてはいいかな?  敵意を抱くってのは、そういった「敵」として認識することだと思います。 >>敵意は、利害が対立する相手に対して、損害を与え、相手より利益を得ようとしたり、相手の存在自体を排除しようとする心の働き  このとんびさんの定義で特に気になったのは「利害が対立する」と「損害を与え」ってところ。  対立するってのは、一方的に敵意を持つってことがありますから成り立たないでしょう。  僕がとんびさんに逆恨みをする例(笑)で、しつこく言い寄ってくる女の子をとんびさんが鬱陶しく感じていたとしても、その女の子を好きな僕にはとんびさんの存在が邪魔なわけです。  それで損害を与えるってのは、排除するための一つの手段にすぎないのですね。  とんびさんよりも魅力的なって女の子に振り向いてもらえるよう努力するってのも排除する一つの手段だし、女の子がとんびさんを忘れるように仕向けるってのも一つの手段でしょう。この場合は女の子の気持ちがとんびさんに向かないようすること=排除することなわけですね。  ところで、なぜ敵意と悪意が並んでるのん?  対象が敵であるって「意識」が敵意。対象に悪いことをしようって「意図」が悪意。  まったく別物だと思うんだけど。 >視点とか 紫さん(No.5441) >> かねやんさんの指摘もありまして、試しに書いてみたところ、ずっとわかりやすいように思いました。 >>やはり、状態遷移の大きい側を視点にするほうが、話を伝えやすいということですね。  はむぅ!?  そんなこと僕書いたですか?  僕が書いたのは、翔子と裕志の物語であるはずなのに2人のからみが少ない(特に承の部分)ってことぐらいだったような。  いやそれは間違いです、誤誘導です、過干渉です。ごめんなさい。  視点は舞台効果の一つですから、どんな視点で話を伝えるかってのは作者の自由です。  視点を選択するのなら、どんな視点で伝えると最も効果的に伝えられるかで考えたほうがいいでしょう。  ただ、状態遷移が大きいほうが話を作りやすいのは確かです。最初のうちはそんな感じで作っていってもいいかもしれません(これも大きなお世話だと思います) >ハイスピリッツ・ガール あらすじ8  これはまた、コンセプトをがらりと変えましたね。  これだと翔子の大活躍を書くわけじゃないから、題名とズレているかな?  コンセプトは「勝ったと思っていた相手の本当の強さを知る話」って感じで捉えましたかね? -------------------------------------------------------------------------------- No.5479 投稿日 2002年11月2日(土)00時39分 投稿者 藤極堂 排除しようとする対象がはっきりしているのが敵意。 排除しようとする対象を探しているのが悪意。 -------------------------------------------------------------------------------- 初めまして No.5480 投稿日 2002年11月2日(土)00時47分 投稿者 馬宮 恭  馬宮 恭(まみや きょう)と申します。少し前からこちらをロムし、みなさんからたくさんの事を学ばせて頂いておりました。  現在プロを目指しています。ぜひ、私も参加させて下さい。ライトノベル志望で、集英社コバルトに投稿していきたいと思っています。創作経験は、短編が15本、中篇、長編がそれぞれ一本ずつです。  過去ログは、実はまだ全部目を通しきれていません。新木さんのお言葉に甘え、「とりあえず最近の分を少しだけ読んで参加しておいて、おいおい読破する」という形でお願いします。もちろん、必ず全部読みます。あのログは本当に宝の山です。  当初は、ログを読破した上で参加希望の書き込みを、と思っていたのですが、拝読しているうちに、いてもたってもいられなくなりました。  今、とても緊張しています。キーボードを打つ指が冷たくなって、わずかですが震えています(本当です・汗)未熟者ですが、どうか皆様よろしくお願いします。 -------------------------------------------------------------------------------- アスファルト No.5481 投稿日 2002年11月2日(土)01時14分 投稿者 羽矢野  今日、少し雨が降りました。  乾いたアスファルトに水滴が落ち、雨の落ちた丸いあとがだんだんと広がって黒く染めていきます。  そして、アスファルトの臭い。    こういう突然の雨って誰でも経験があるし、アスファルトの臭いっていうと、誰でも思い浮かべると思います。  でも、私はこういう場面にでくわすと思うんですよね。  アスファルトの臭いって、文章でどうやって書くんだろう? と。  石油の臭い、ゴムの臭い、タールの臭いって表しかたでは違うし、そもそもそれだとアスファルトの臭いって書くのとどれだけの差もない。  そもそも、アスファルトの臭いっていうもの自体が雨の描写の一つであって、想像できない人はまずいないだろうから、これは無理して別の表現に置き換えなくてもいいのだろうか?  うーん。 ●あらすじ  創っては捨て、創っては捨て。(いや、捨ててはないけど)  またこれの繰り返しやってます。  書き込まなかった時にやってたのとの違いは、SHという基本を修正していく形でやってることですね。  他の人がやってるのと同じ。  警察官であるということが、この話にどんな意味を持つのか。  そして、主人公とSHというこの世界では差別の対象となるヒロインとの心の通じ合いとはどういうことなのか。  おぼろげにあるけど、ちゃんとまだ捕まえてない。 ●クマネズミ  そうか、あれはクマネズミというのか。  ええと、こんな経験した人はそんなにいないのかもしれませんが、あれはビックリしますよ。  思わず叫んで、部屋中の注目を集めて恥ずかしい思いをしてしまった。  ネズミ捕りでもしかけようかと考えてます。  ハツカネズミはゴキホイでいいんだけど、あれだけでかいとそうはいくまい。  ちなみに、今回の被害は夜食に引き出しに入れてあったキットカットでした。  掃除が大変。 ●たばこのポイ捨て  完全に世間話ね。  現在、これを防止する為に罰金制度もうけて、監視員をまわらせたりといろいろとやっているそうな。  私はたばこを吸わないから公平に見れていないかもしれないが、とってもいいことだと思う(っていうか、やっとここまでできたかというくらいだ)  街を歩いていて、たばこや空き缶、ゴミを路上に捨てる人間をよく見かける。  車に乗っていても、ポイ捨てってよく見かける。  私はそれを見るたび、この国は大丈夫なのだろうかと思ってしまう。  まあそう思うだけあって、私はしていないと自信を持って言える。  全くしないっていうか、できない。  ゴミ箱見つかるまで、ずっと持ってる。当たり前だ。  でも現在は信号とかで止まってわきの草むらに目をやると、コンビニのビニールに入ったゴミや空き缶が散乱している。  割合はどっちが多いか知らないが、人間は弱いとつくづく思うのでした。  とまあどうでもいいことを。 -------------------------------------------------------------------------------- それを、エピソードにしろよ、それを(笑) No.5482 投稿日 2002年11月2日(土)09時20分 投稿者 鷹見一幸(榎野) 主人公の警察官が、植え込みや道端に投げ捨てられている空き缶やコンビニ袋に入ったゴミを見て。 「人間とは……弱い存在なんだな」 と、思う。    ほんのちょっとの描写で、文章にすれば、ほんの半ページくらいにしかならない描写でありエピソードだけど、それは、読者の誰もが感じているであろう、身近な出来事なわけだ。  そういった「読者が感じているであろうこと」を作品中のキャラクターが同じように感じる描写。つまり 「あるあるある、そういうのって!」と思わせることができたら、その時点でそのキャラには血が通うと俺は思うんだ。  俺が「食べ物ネタ」を使うのは、その辺に理由があったりする(笑) -------------------------------------------------------------------------------- クマネズミ No.5483 投稿日 2002年11月2日(土)10時13分 投稿者 藤極堂 金網製のネズミ取りは高価なので、100円ショップで粘着式のネズミホイホイの購入をオススメ。 死体なるとネズミについていたダニやノミが離れて人間を噛みだすので、即焼却……は都会ではできんか。 一個づつ袋詰めして密封しなさい。 最近の弟切さんの身近な風物についてのコメントは結構おもしろいですよ。 ドングリとかヤギのごはんになるリンゴとかの話。 クマネズミももうちょっと退治に役立つ方向に行ってるとよかったんじゃないかなと思う。 -------------------------------------------------------------------------------- 質問です。 No.5484 投稿日 2002年11月2日(土)17時38分 投稿者 都井 鮎史 はじめまして、都井鮎史と申します。 数日前から過去ログを読んでいるのですが、どうしても気になる事がありまして。お聞きしたいのですが。 皆さんは、「確信犯」という言葉をどういう認識で使ってらっしゃるのでしょうか? 確信犯、という言葉は、一般的には 「分かっていて、わざとやっている」 という意味で使われることが多いですが、これは本来の辞書的な意味とは違います。 (って、私もこの間、人に指摘されて初めて知ったのですが) 一般的な意味と、本来の意味が違う。しかし、本来の意味を知らない人もそれなりの数がいる。こういった微妙な言葉を、どのような認識で使ってらっしゃるのでしょうか。 過去ログで、「フレンチ・キス」という言葉については、「誤用を招きやすいからなるべく使わない、」いう気遣いが見られるのに、「確信犯」ではそれがないのはなぜですか? お答えいただければ幸いです。 -------------------------------------------------------------------------------- 意味が伝わるからじゃないかな。 No.5485 投稿日 2002年11月2日(土)19時41分 投稿者 はせがわみやび  たとえば、「恋泥棒」なんて言い回しがある。  泥棒の辞書的な意味は、「他人の物を盗むこと」だけど、恋心というのは、物じゃない。そんなの盗めないから、まちがった表現だ、とはでも言わなれない。  泥棒という言葉が指し示す意味がひとつに決まっていて、意味が通じるからだと思う。  フレンチ・キスって言葉は、読んだひとが想像するキスが何通りかあって、ひとつに決まらない。  だから、避ける。  確信犯は、辞書的な意味では、「道徳的・宗教的・政治的な信念に基づき、自らの行為を正しいと信じてなされる犯罪」(by大辞林)なので、   一般的には非難されそうだとわかっている行為を、それでも信念をもってやってしまうこと。  に対して、「確信犯」という言葉を使っても、意味が通じてしまって、誤解を受けないわけだ。  それが、意味が二通り以上に別れてしまう「フレンチ・キス」とちがうところだね。  裏返すと、意味がひとつに決まるなら、別に「フレンチ・キス」という言葉を使っても誤解は起きないということでもある。そこまでして、この言葉を使いたいか、がポイントだね。  複数の意味を持っている言葉を使うときに、前後の言葉がどうなっているかを調べてみれば参考になるかもしれないですね。 みやび -------------------------------------------------------------------------------- 言葉は生き物だからだよ No.5486 投稿日 2002年11月3日(日)00時04分 投稿者 鷹見一幸(榎野) 言葉を使うのは人だよな。 その意味を決めるのも人だし、それを使うのも人だ。 人は変わる。 だとしたら言葉の意味も変わる。 辞書とは違う言葉の使い方をする人間が増えて、それがスタンダードになれば、変わるのは辞書の方だよ。 「しだら」という言葉がある。「自己を律する」というような意味の言葉だ。 だから「ふしだら(不しだら)」という言葉が残っている。 ところが、この言葉から派生した「しだらがない」という言葉はいつのまにか 「だらしがない」と誤用されて、いつのまにかそれが「正しく」なった。 今「だらしがない」と書いて「しだらがない」と訂正しろと朱書きを入れる校正係 りの人はいないだろうな(笑) 小説や、こういったところで書き込む言葉なんてのは、時代の風俗みたいなもので、コミュニケーションの方法の一つだから、読み手に書き手の意とするところが通じればいい。 もっとも法律の用語はそうはいかない。 だから法律用語には「棄毀」とか「偽罔」なんて単語がゴロゴロ出てくる。 法律の言葉は作られた時代で止まってしまっているからだ。 言葉の使い方は、使うべき所と状況で異なる。 それだけのことです。 -------------------------------------------------------------------------------- ポイ捨てはイカンよね No.5487 投稿日 2002年11月3日(日)02時55分 投稿者 紫ゆきや  最近は、どんどん寒くなってきましたね。  オフィスは空調が効いていますが、それでも机の下はしんしんと冷え込みます。  やっぱり毛布を買うべきかもしれません。 >羽矢野さん(5469)  羽矢野さんは、いつも作品をいろいろな角度から見れてて、すごいなあと思います。  自分はなかなか一面的にしか見れてなくて、思考も停止しがちです。  羽矢野さんは、よみかくとかで感想をたくさん書いているから、それが力になっているのかもですね。 ●違和感 >> これ、テーマと内容があってないんだ、きっと。  最後のところですね。  伝えたい内容とエピソードが対応していないということで、この部分は修正しなくてはいけないなあと思っています。 >> これって、もし肉体の強さをメインにするなら、テーマそのままでもいいんじゃない? >> “自分の実戦としての空手の技に疑問を持っていた主人公が、その答えを見つける話”とか。  話としては、肉体の強さがメインになりますね(というか、心理面での強さを扱ってないだけですけども)。  一度、話を骨に分解して、ちゃんと成立しているのか検証したほうが良さそうですね。 >> こういうライトノベルとかだと、なんで主人公がそんな“強さ”にこだわるのか理由があって、そこらへんが面白要素だったりするよね。  そうですね。今回は短編なので、その部分は語れないと思いますが、キャラを作るうえで必要な部分ですよね。  そういうのを考えているときって、楽しかったりしますし(笑)。 ●似ているシチュエーション >> 恋愛シミュレーションのトゥハートでそんな話があったような。  えーっと、あれは「憧れの先輩が空手から総合格闘技へ転向したから、後を追いかけた」だったかな。  似ているというか……リアルバウトハイスクールに、激しくそのまんまのシーンがあることに気づきました。……なんとかします。 >弟切さん(5470) >> ゆえに、書き方の加減を誤ると、その文章を読んだ方々は、例えば「そうか、この作者はこれこそが強さだと言いたいんだな」と、正しく誤読して下さいます(^_^)  今回は、そういう話にすると決めましたので、それが伝わるだけでも自分的には幸せでありますが、「それだけ」だと伝わるのは、誤りなので、かんばしくないですね。  気を付けたいと思います。  ありがとうございます。 >かねやんさん(5478) >> そんなこと僕書いたですか?  ああ、これは誤解されてしまいますね。ごめんなさい。  《傲慢な男の子の窮地を助ける話ってのは面白くない。》  という指摘をもらいましたよね。これは、自分でも納得でして。  女の子が助けられる話に変更したら、まだ良いかなと――そういう意味でした。  分かりにくくて、すみませんでした。 >> ただ、状態遷移が大きいほうが話を作りやすいのは確かです。  やっぱり、そうみたいですね。  なにより、書いてて書きやすいです。 >> 最初のうちはそんな感じで作っていってもいいかもしれません(これも大きなお世話だと思います)  大きなお世話だなんて、とんでもないです。  私は、いろいろな考え方を教えてもらって、はじめて話を良くしていけるのですし。  ありがたいことだと思っています。 >> これはまた、コンセプトをがらりと変えましたね。 >> これだと翔子の大活躍を書くわけじゃないから、題名とズレているかな?  うっ!  ……実は前回のを書いたときから、ずっと悩んでいました。  タイトルを変えるべきかどうか。  しかし、自分が書きたいのは「実戦派の超強い少年が敵を倒す話」ではなく、「元気の良い女の子が前向きにがんばる話」であるので、やはり内容を修正すべきですね。  そこは戦略的撤退のできない、最終防衛ラインということで「翔子の元気で前向きな行動があったからこそ成り立つ話」にしたいと思います。 >> コンセプトは「勝ったと思っていた相手の本当の強さを知る話」って感じで捉えましたかね?  私がそのように理解しているか?ということでしょうか。  であれば、肯定です。  (なんだか筋がいくつもあるような感じがしていますが)大筋は、そのような話だと思っています。 >馬宮さん  はじめまして、紫ゆきや といいます。  短編が15本に、中編と長編もですか。すごいですね。  私は人生2本目の短編に、もう5ヶ月かかってます。しかも……あらすじも出来てません。  (実際、へこみますね……この事実は。時間かけすぎです)  これから、よろしくお願いします。 -------------------------------------------------------------------------------- 富士と蜜柑と茶の香り No.5488 投稿日 2002年11月3日(日)23時17分 投稿者 弟切 千隼 の国より帰ってまいりました。久しぶりに正しい富士山の姿を見て、思わず涙しそうになりました(*注)。 *注: 弟切が現在住んでいる湘南からでも、富士山は見えます。けれども、こちらから見る富士山は目の錯覚かと思うほど小さくて、箱根の嶺に紛れてしまい、全然富士山らしくありません。 富士山は、他の山々よりひときわ高くそびえ立って、なめらかな円錐形の稜線を長く引いてこそ富士山、というのが静岡県人の共通認識だと思います。 強行軍で静岡⇔神奈川を往復したためか、弟切は現在体調を崩しています。とりあえず今回は帰還報告のみとします。 -------------------------------------------------------------------------------- ありがとうございました。 No.5489 投稿日 2002年11月4日(月)00時57分 投稿者 都井 鮎史 質問に答えてくださり、ありがとうございました。 みやびさんの、 >意味が通じてしまって、誤解を受けないわけだ。 榎野さんの、 >小説や、こういったところで書き込む言葉なんてのは、時代の風俗みたいなもので、コミュニケーションの方法の一つ この辺りで、なんだかとっても納得しました。 そうですね。書き手の言いたいことが、読み手に伝われば問題ない、ということですね。よく分かりました。 -------------------------------------------------------------------------------- イリーナはかわいいなあ。 No.5490 投稿日 2002年11月4日(月)02時07分 投稿者 唯野教授  高校の時に読みっぱなしになってたファンタジーの名作シリーズ「魔法の国 ザンス」を再読しはじめました。現在5巻です。住人全員がそれぞれ違った超能力を持つ魔法の国を舞台にした冒険活劇で、「ジョジョの奇妙な冒険」におけるスタンド能力の元ネタなんて言われることもあります。  時間をおいて読み返してみると、あれこれ影響を受けた部分が出てきて恥ずかしい……。 >鷹見一幸(榎野)さん  お忙しいところ、ありがとうございます。羽矢野さんはもとより、私を含め他の参加者の参考にもなったかと思います。犯罪を扱う機会は多いでしょうから。 >羽矢野さん >これは、私には一文たりとも理解できなかったのですが  すいません、何しろあの時は激しく興奮していたものでして。  私は自らを信者と称し、ファンサイトの管理人をやるほどの(最近は掲示板以外の更新をしてませんが……)古橋秀之ファンなのです。あの書き込みは、久しぶりに古橋さんが原稿を書き上げたという知らせが入った直後のものだったのです。  では本題ですが。  設定とかあらすじとかより、まず一行コンセプトを考えるべきだと思うのです。課題部屋には「偏見を持った主人公が、それが間違いだと気付く話」とありますが、むしろ主人公とヒロインとの心の触れ合いとか交流の方に羽矢野さんのやりたいことがある気がしてなりません。 >馬宮 恭さん  はじめまして。緊張するというお気持ちはよくわかります。一緒に精進しましょう。  それではあらすじ。というか細かいところは全然決まってないのであらあらすじくらいのものですが、枝葉末節なことまで決めたあげく始めからやりなおしというのも非効率的ですので出しちゃいます。 仮題「リミテッド・チェンジ」(英語の題名好きだねw)  主人公はちっぽけな超能力を持っているが、その能力は何かと制限が多いため、自分は取るに足らない一般人だと思っていた。彼には○人の友人がおり、彼らには「肉親にも感じたことのない親近感」を感じている。ある時、ひょんなことから彼らは全員が、ちっぽけなものではあるが超能力者であることをお互いに知る。自分たちが孤独でないことを知った彼らは、ヒロインを中心にそれぞれ様々な方法で仲間を集める。話し合って情報を交換した彼らは自分たちの特徴について知識を得、自分たちのことを「リミテッド」と呼ぶようになる。  そのうち彼らはリミテッドについての認識で論争になる。主人公を含め、多くが、リミテッドは一般人とさして変わらず、社会に変革を起こせるものではないとする一方、ヒロインと敵役の二人だけは、世の中を変えられると主張する。結局その結論についてはもの別れに終わる。  数日後、ヒロインは仲間を呼び集め、敵役が失踪し、暴走したことを告げる。ここ何日かに起こった複数の殺人事件は全て、敵役の能力によるものであり、リミテッドの能力を皆に知らしめるため、おそらく要人の暗殺を企んでいるとヒロインは推測する。リミテッドたちは身内の犯罪は身内が解決するとの認識のもと、結束して敵役の行方を追うことを決断する。それぞれの能力を最大限に発揮して、敵役を追う主人公たち。ついに彼らは敵役を追い詰め、能力が使えないようにして、重大犯罪を未然に防ぐ。  敵役を追う途上で、ちっぽけな能力でも仲間との協力と応用しだいで多くの可能性があることを知った主人公は、ヒロインと共に、世界を変える手伝いをしようと思う。 各種設定 ・主人公たちは、自分たちの能力が条件付で制限されていることから、自分たちのことを「リミテッド」と呼んでいる。 ・リミテッドとは、人類の「進化集積度」が一定値を越えた為に誕生しだした新しい種族であり、その特徴は物理法則を覆す超能力を持っていることである。しかし、現在彼らはまだ新しい種へと進化する途上にあり、その能力は極めて限定的である。人間との交配も可能。ただしこれらのことがわかるのは、もっと後の時代。 ・リミテッドの能力は、第二次成長期に発現する。 ・リミテッドは、日本全国で1000人ほどいるが、あまりに少ない割合のためにほとんどが仲間がいることに気づいていない。 ・リミテッドは、「異種族」である人類に取り囲まれて過ごしているため、ほとんど常に孤独感を感じている。 ・リミテッドは、肉体的には人間とまったく変わらないが、仲間を見ればそれがリミテッドであることが、「肉親にも感じたことのない親近感」によってすぐにわかる。 ・リミテッドの生まれる割合は、年齢が若くなるほど高くなり、能力も年齢が下がるにつれて強力になる傾向がある。 ・リミテッドにとって、人類は親、リミテッド仲間は同世代の友人のようなものだと認識している。 主な登場人物 主人公……自分はちっぽけな能力の持ち主なので、一般人だと思っている。この能力は、社会になんの影響ももたらさないと考えている。あまり社交的でなく、一人で何かしている方が落ちつく。社交的でないのは常に異種族に囲まれて暮らすリミテッドに共通の特徴であるが、主人公はもともとそういう性格である。 ヒロイン……能動的かつ積極的な性格で、リーダーシップを取る。リミテッドは人間から進化した新しい種であり、どんなちっぽけな能力であろうと社会に影響を及ぼせるはずだという少数意見の持ち主。実際に世の中を変えていくつもりである。しかしその基礎には人類との共存共栄がある。 敵役……物事に執着するタイプ。前々から自分の能力を過大なまでに評価していたが、仲間の存在を知るにあたってその評価はリミテッド全体に波及。自分たちを取るに足らないと考えている仲間の意識を変えるため、本当に社会に影響を与えるようなことをしようと、要人の暗殺を計画する。 -------------------------------------------------------------------------------- >羽矢野さん No.5491 投稿日 2002年11月4日(月)22時32分 投稿者 馬宮 恭  雨の描写。ああ、その通りだと思いました。アスファルトの臭いというのは、あのむっとする、独特の濃い臭いですよね。山や畑に雨が降れば、同じように「土の臭い」や「草の臭い」になる。言われてみれば、ああいう臭いを別の言葉に置き換えて表現してみようと考えたことはありませんでした。  誰でもすぐにピンとくる言葉なら、無理に置き換えなくてもいいんじゃないかと私は思いました。でも、そればっかりというのも何だか面白くないなとも思います。置き換える方法、いっそ使わない方法。それでいて、効果的な言葉。色々考えて、もし見つけられたら嬉しいですよね。明日雨降らないかなぁと、この寒いのにうっかり窓を開けてしまいました。 >紫ゆきやさん  作品は全部ただの勢いで、書き上げたものばかりなんです。「どうやったら一つ一つの文章に神経を張り巡らせることができるんだろう、計算しつくされた小説になるんだろう」生意気にそう悩み始めたとたん何もかけなくなった未熟者です。こちらの過去ログを500ぐらいまで拝読した時には、涙がでました(大げさですけど、本当なのです)。  こちらに参加させていただこうと思った時、課題への参加資格の一つに「過去にいくつかの短編か長編を書きあげていること」というのがあったので書き込んだのですが、数まで書いたのは正直すぎですね。いくら緊張してたとはいえ、ああ恥ずかしい(笑) -------------------------------------------------------------------------------- あら・・・ No.5492 投稿日 2002年11月4日(月)22時38分 投稿者 馬宮 恭 上の、題名空白で書き込んでしまいました。失敗(汗)すみません -------------------------------------------------------------------------------- 再開 No.5493 投稿日 2002年11月5日(火)00時16分 投稿者 光来 唯  ものすごく時間が空いてしまったけど、とりあえず一段落ついたので、「死神の〜」を再開します。  思考切り替えてたせいで、記憶がだいぶ薄れてしまっているので、元に戻るためにまずはあらすじから。 >あらすじ VER7・リライト  結城諒はクラスメイトの八木橋結衣に告白した。結衣がOKしたことでふたりは付き合うようになる。  だが「死神」であり、穢れた魂を浄化している結衣は、諒から感じた穢れの気配を確かめるために、受け入れたに過ぎなかった。  ふたりの時間が過ぎ、互いの距離が近くなっていく。  ある夜、諒は公園で大鎌を振るう少女を見た。噂の殺人鬼の姿が重なり、その場から逃げ出した。  翌日、結衣に深夜の学校へ呼び出された諒は教室で待っていた彼女に自分は死神だと告げられる。そして結衣は死神の姿に変わる。それは公園で見た少女だった。そして諒の前で結衣は死神の仕事を見せる。諒についていた穢れの気配、それは殺人鬼に殺された少女のものだった。結衣は彼女に仮の肉体を与え、その魂を浄化した。  その後すぐに結衣は別れようと切り出す。もう諒の役目は終わった、と彼女は去っていく。諒は追いかけられなかった。結衣の言葉に納得してはいないが、死神をうけいれることあできなかった。  一週間ほどが過ぎ、諒は家の前で、疲弊し倒れている結衣を見つけ、拒絶してくるのを無視して部屋に上げる。結衣を看病するうちに、諒は彼女が普通の少女と何も変わらないのだと気付く。一夜明けると、彼女の熱も下がっていた。その日、一日諒は結衣と過ごした。そこで諒は結衣も自分のことを本当に好きになりかけていると知る。だが、「死神」の仕事を認められない諒は、結衣と言い争いになり、ついには彼女は家を飛び出してしまう。  途中、結衣は穢れた魂を見つけ浄化しようするが、諒に邪魔され失敗してしまう。探し歩く結衣の前にコートの男が現れる。その男は先日、結衣が戦って逃げられた、そして多くの人を殺してきた殺人鬼だった。事故に遭い、死んだ――だが魂は穢れていたので結衣が浄化しようと肉体を与えていたのだった。結衣は男に向かっていくが、本調子じゃないせいで苦戦する。ひとり傷つきなら戦いつづける結衣の背中に、諒は彼女の背負っているものを感じた気がした。諒が手を貸すことで結衣は殺人鬼の浄化に成功した。  浄化し損ねていたもうひとつの魂も見つけ、浄化する。その際の魂とのやりとりで諒は、浄化は「救い」のためなのだと気付く。  諒は結衣を彼女の家まで送り、玄関の前でもう一度告白した。すべてを受け入れたうえでの告白を、結衣は満面の笑みで受け入れた。 >1行コンセプト  「かたくなだった少女が他人を受け入れるようになる話」 >3行あらすじ  形だけ諒と付き合っていた結衣が死神の仕事を通じて距離を縮め、心から付き合うようになる >起承転結 起:死神の仕事のために諒と付き合い始める結衣 承:諒に死神としての自分を見せ、別れる結衣 転:諒の優しさに惹かれていく結衣 結:純粋に諒と付き合うようになる結衣  もともと起承転結に分けることを意識しないで作ったあらすじだから、分けようとするとなんか変に……。  いや、ちゃんと四分割可能だとは思うんですけど、私がうまくそれができないだけなんですけどね。  この話は視点の視点は諒寄りにありますが、話の中心は結衣です。だから、三行あらすじとか四分割で「結衣が〜」的な形になっています。  実際、諒視点でも結衣視点でも話は通るんですが、どちらがより面白くなるかというと諒視点の方だということになります。まぁ、そもそも「死神である」結衣の視点で書くのはかなり難しいですから、そっちだと書けないです。  あとは……いろいろ増えまくった設定のうち、これに使うものだけを抜粋するんですが、それは次回に。 >羽矢野さん > そもそも、アスファルトの臭いっていうもの自体が雨の描写の一つであって、想像できない人はまずいないだろうから、これは無理して別の表現に置き換えなくてもいいのだろうか?  なんでだろ。アスファルトのにおい、出てこない……。なんか思い起そうとすると、雨とか空気のにおいのほうが浮かんできて、アスファルトのにおいってのがイメージできないです。  いや、なんとなくわかるような気もするんですけど、とりあえず今の季節じゃ感じたことない(と思います)。 -------------------------------------------------------------------------------- 炬燵トップでお仕事 No.5494 投稿日 2002年11月5日(火)00時47分 投稿者 弟切 千隼 弟切は、冬になると炬燵が仕事場になります。体調が優れないため、仕事中に一休みしようと炬燵で横になったところ、そのまま三時間ほども熟睡してしまいました(^^;  布団で寝ると快適すぎて長時間眠ってしまうので、少しだけ休みたい場合には炬燵で寝ることにしていたら、最近、炬燵で熟睡できる体になってしまったようです。こんな技量ばかり上がってしまってどうしましょう(;_;)  >>話作り 課題部屋に上げてあるアイディア100個を、前々回の書き込みNo.5477で70個まで絞りました。今回はその続きです。 1から10の例に基づくアイディアのうち、5と9と10に関するアイディアだけが、困っている人を助けない「理由」ではなく「状況」を表わしています。これまで、5と9についてそれはなぜかを検証し、とりあえず今回の話の主題としてはふさわしくないと判断し、候補から除いてきました。 今回は、残る10について検証します。 >>「10.他人を助けることによって何らかの不利益をこうむるという誤った思い込みを持っているために、助けようとしない」 という例は、 >>「9.他人を助けることによって何らかの不利益をこうむるために、助けようとしない」 と似ています。このことは、9と10について同じように「理由」ではなく「状況」が挙げられていることと関係があるでしょう。 社会の中で何らかの活動をしたことにより、何らかの不利益をこうむるか否かは、その社会がどんな社会であるかによって決まります。実際には不利益をこうむらないとしても、「不利益をこうむりそうだ」とある人が思うには、その人が所属する社会に、そう思わせる要素が少しはあるはずでしょう。 でなければ、そのように思った人は単に妄想を抱いた人ということになってしまいます。 例えば、 「(1)高齢者は年寄り扱いされると怒ると思っているために、電車やバスの中で高齢者に席を譲らない」 という案について考えてみましょう。 私自身、電車やバスの中で高齢者に席を譲ろうとして、「私はまだそんな年寄りじゃない」という表情をされて断られた体験があります。友人からも、同じような体験をしたと聞いたことがあります。この世の中で、実際に年寄り扱いされるのを嫌がる高齢者は多いのですね。 もちろん、世の中にはそのような高齢者しかいないわけではありません。けれども、初めて席を譲ろうとした時にたまたまこのような高齢者に当たってしまったら、ショックを受けてそう思い込んでしまったとしても、不自然ではありませんね。 ということで、10も9と同じように、ある人の内面の未熟さだけでなく、外的な要因にも大きく依存していることがわかりました。 しかし、だからといって、10の場合は即座に候補から除外する気にはなれません。外的な要因に左右される部分が大きいとはいえ、「誤った思い込み」を正すというのは、未熟から成熟へという成長物語にあってはわかりやすく、読者さまにアピールしやすいテーマだと考えるからです。 ただ、現在のままでは10に基づく案は使えませんね。「なぜそのような誤った思い込みを持っているのか?」という「理由」がないためです。 そこで、10に基づく案に関しては、追加で「理由」のアイディア出しをします。その上で他の案と比較し、候補を絞ってゆくつもりです。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5495 投稿日 2002年11月5日(火)01時08分 投稿者 羽矢野 ●あらすじ2  捜査一課の刑事、神谷慎二は、“SH”能力者との合同捜査を命じられる。  前日、慎二は若者数人に火の能力で大けがを負わせて逃亡したSHに発砲し、負傷させていた。(犯人は逃亡)  責任自体は先に相手がSH能力を使用し、慎二が怪我を負っていたこともあり、正当性が認められ、大きな問題にはならなかった。  捜査陣からはずされ、いわゆる“イヤな仕事”と位置づけれる合同捜査を命じられたことに慎二は反論しようとするが、その能力者が水であると聞いて、承諾する。  実は、昨日の発砲事件のとき、慎二は容疑者のSHを殺すつもりだったが、引きがねを引く瞬間、手に水がまきつくという不思議な現象がおこり、狙いがはずれたのだ。  慎二は協力者のSHは共犯なのではないかと疑いを抱いたのだった。  最近、この界隈で死人もでている連続放火事件が起こっており、慎二は昨日の事件を起こしたSHこそ、その犯人だと確信していた。  しかし、緊張する慎二を待っていたのは、瑞原美雪という、二十歳前後の少女だった。 慎二は合同捜査(といっても、お互いの位置を感じ取るSHの共振反応を利用するので、歩き回るだけ)を装いながらしっぽをつかもうとするが、美雪はごく普通の少女だった。  慎二の自覚するほどのイヤな態度にも、めげない。  美雪は熱心に犯人を捜す。  慎二が理由を訪ねると、SHといっても銃で撃たれた傷は軽くないので、早く治療をさせてやりたいと言う。医者に駆け込んだ様子はないからという慎二に、美雪はSHは他人に肌を見せることは絶対にしないと辛そうに答えた。  慎二はその対応にやはり共犯ではないかと考え、自分の邪魔をしたのかと聞く。  美雪は共犯は否定するが、邪魔をしたことは認める。  偶然通りかかった彼女は、とっさに能力を使ったらしい。詰め寄る慎二に、美雪は殺すつもりだったのがわかったからだと答えた。  慎二は、自分がSHを憎んでいる理由を話す。警察官だった兄がSHによって殉職していた彼は、自分のような人間を増やさないために刑事になったのだ。  しかし、それを聞いた彼女は私たちは誰が護ってくれるのか、と訪ねる。  慎二は、徐々に自分の考えが間違っているかもしれないと思い始める。  SHである美雪の側にいることで、自分が今まで思っていたようなSH像(選民意識を持ち、普通の人間を下におくような態度をとる)は崩れ、逆にSHというだけで、様々な差別を受ける美雪を見て、社会そのものにも疑問を持ち始める。  慎二が不思議なのは、美雪の行動もだった。  彼女は困っている人間を、よく能力を使って助けるのだ。しかし、人はSHというだけで感謝をしない。逆に気味悪がるだけだった。しかし美雪はそれをやめようとしない。  その答えは、“いつか自分を受け入れてくれる人がいるかもしれないから”だった。  慎二はその言葉の強さと、その中にある悲しみを感じとる。  そして今回の容疑者が実はSH発病により、職と家族を失い、浮浪者としてしか生活できなかったこと。放火犯が逮捕されて、その容疑も晴れたこと。怪我を負わせた若者も、、正当防衛に価するものであるという事実に、彼はSHを憎む自分の心、そして社会の差別が、SH達を犯罪に追い込んでいると気付く。  同時に、自分がSHを人間として扱っていなかった事実がのしかかる。  そして二人は容疑者と対峙する。  慎二は自首するように説得するが、人間不信になっている犯人には届かなかった。  能力を使って襲ってくるが、慎二にはもう銃の引き金は引けなくなっていた。  怪我をしても、必死に説得を続ける慎二。  慎二を庇い、美雪は容疑者と戦う。そして取り押さえることに成功するが、犯人は自身に火を放って自殺しようとする。  そんな彼に抱き付き、命がけで助けようとする慎二。人として扱ってくれるその態度に、容疑者は涙を浮かべ大人しく逮捕されるのだった。  そして帰り道。  慎二は、美雪に今までの態度を謝罪する。  “いつか自分を受け入れてくれる人がいるかもしれないから”  と語った美雪の言葉を肯定したかったのだ。  そんな彼に、美雪はSHに侵された体を見せる。SHであることの、不安や恐怖を泣きながら語る美雪。  そして、彼女は無理はしなくてもいいと語る。自分が普通の人間でないことは知っている。“いつか”はずっと“いつか”のままで構わないと。  こうやって、泣かせてもらっただけで十分だとお礼を言って笑う。  そして数日後。  慎二は、決心をして美雪のもとを訪れる。  そして告白をするのであった。  “いつか”は“今”……。 ●セカンドハート  あらすじ2は、すいません。  骨になってない。  ってのはわかってますが、今はこんな感じでしかまとまらない。  ああ、なんか、すごいもどかしい!!  ゴロゴローー(床を転がる音)  もっと伝えたいことっていっぱいあって、ウンウン悩みながら自分語からなおしたのですが……。  次第に落ち着いて、骨になっていくでしょう。きっと。 ●コンセプト >>教授先生 >>むしろ主人公とヒロインとの心の触れ合いとか交流の方に羽矢野さんのやりたいことがある気がしてなりません。  やりたいことはそうだけど、でもコンセプトはあれで問題ないと思ってます。  ただ、偏見という言葉ではないかもしれない。  では何で人からこう言われてしまうのかなと考えて、一応わかった。  この話は、あらすじでの起承転結の重要部がすべて“事件”によってできている。  これをヒロインとの“交流”に持っていけばいいのではないかと思う。  あらすじ2では意識してみたつもりだけど、どうでしょうか。  でも、骨になってないからな、わかんないかな。  一応、最後の“SHに侵された自分の体を見せる”この部分が、転になるはずだと思ってます。  事件までが、すべて承です。  あそこで、完全に気持ちベクトルがひっくり返る。  というものですが、どうでしょうか? ●馬宮さん >>どうやったら一つ一つの文章に神経を張り巡らせることができるんだろう、計算しつくされた小説になるんだろう  別に生意気でもなんでもなく、当たり前ですから心配しないで。  文章書いてれば、誰だってそう考えるようになる。  ならない人の方が問題だろう、どっちかというと。  まあ、どうしたらの答えの半分は、自分の意識でなんとかなるんだろうけどね。  ただ、ここはそれを“教えて”もらえる場所ではないから、頑張ることは忘れないでね。  ええと、少し自己紹介で抜けてますので、教えて下さい。  年齢と、性別。  それと、書き上げた中で一番自信のあるやつを、よみかくに投稿しておいてもらえると、実力わかってありがたいのですが。  課題については、私たちが何か言える物ではないので、もうじき新木さんが復活されるでしょうから、それまでは、他の人の指摘とかを頑張ってみるといいですよ。  ちなみに、失敗を恐れなくてもいいです。  参加者は素人なので、みんな同じようなものです。  気にすると、何もできないので、最初は思った通りにばんばん書きましょう。  心に棚で(笑)  それも、自分の能力を上げる手段の一つです。 >>今、とても緊張しています。キーボードを打つ指が冷たくなって、わずかですが震えています  みんなそうらしいんだよなあ。  とか思って、何で私が分室に参加したのか、思い出してみた。  そういや、最初は今みたいに新木さんが離れてるときにここが閑散としていて、弟切さんだけが一人で毎日書き込んでいるような状態だったんだよな。  んで、あまりに誰も指摘しないから、さすがに我慢できなくなって(一人で頑張っている弟切さんが可愛そう(失礼)だったのと、飽きたような他の参加者の態度にちょっと腹をたててたと思う)指摘をやりだしたんだよな。  そしたら、新木さんが帰ってきて、正式に参加することにしたんだった。  なんか、珍しい参加の仕方だ。  でもおかげで、いろんなことが学べた。  文章もそうだし、考え方もそう。  社会人としてもそうだな。  すっごい影響を受けているのだ。ここの参加は。  うーん、あらためて、みんなありがとうとか思いました。  馬宮さんも、頑張ってね。 ●教授先生 >>枝葉末節なことまで決めたあげく始めからやりなおしというのも非効率的ですので出しちゃいます。  うーん、これはそもそも小説を書き上げるという目的ではなく、そこまでいくための手段を学ぶための課題だったと思うんだけど……  まあ、いいや。  人それぞれ違うのだろう、きっと。  私が何か言うことではないな。  だた、あれで何をしてほしいのか、それがわかんないですが……  枝葉末節? 幹すら書いてないじゃないか。  あれの何を指摘するんだ? ってか、できるんだ?  いや、ほんとに、書くこと何もないんだけど……。  紫さんがコンセプトで引っかかってるみたいに、そういう部分の指摘かと思っても、一行コンセプトも、三行あらすじも、起承転結もないし。  まさか、あのあらすじから指摘する人間が分解して読みとれとかいうことですか?  それとも、設定につっこんでくれということ? >>主人公……自分はちっぽけな能力の持ち主なので、一般人だと思っている。  ちっぽけな能力なんて設定に、何をつっこめと?  なんて、思いました。 -------------------------------------------------------------------------------- できるうちにやる。 No.5496 投稿日 2002年11月5日(火)01時37分 投稿者 羽矢野 ●光来さん  私のてんぱってるようなあらすじじゃなく、ちゃんとしてるので、かなり客観的に見れていると思います。 >>「かたくなだった少女が他人を受け入れるようになる話」  気になるのはここ。  これって、ヒロインの側の話を、主人公視点で書くということ?  あらすじ読んでも、二人の視点がごちゃごちゃに混じってるので、その辺がまったくとれない。 >>起承転結 >>起:死神の仕事のために諒と付き合い始める結衣 >>承:諒に死神としての自分を見せ、別れる結衣 >>転:諒の優しさに惹かれていく結衣 >>結:純粋に諒と付き合うようになる結衣  おいおい……  ちゃんと読んでなくても、承と転はこんなのありえんぞ? 特に転  ってか、書いてあることと違ってるじゃん、  書こうと思ったけど、男側の転はあるけど、女側の転は書いてない……よなあ。  無理矢理想像して書くと、こんな感じか。 起:任務の為、好きでもない男と付き合う結衣。 承:任務が終わり、男も死神の自分を拒絶したので別れる。 転:男が自分のすべてを受け入れようとしてくれていることに気付く。 結:男の気持ちに答える結衣。  恋愛と”他人を受け入れる”ってのが変に混じってるからうまくいかないな。  この話って、受け入れるという結果が、恋愛になってるわけじゃないんだよね。  最初から、恋愛という形で話が進んでる。  でも、コンセプトは受け入れるってことになってる。 “自分のことを好きになってくれた男によって、少女の閉ざした心が開く話”  なんか、主語が男か少女かわかんないけど、こんな感じのコンセプトでいいんじゃないかなあ。  では。 -------------------------------------------------------------------------------- No.5497 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- >紫さん(5466) No.5498 投稿日 2002年11月5日(火)02時27分 投稿者 とんびの羽根  遅くなりました  上の削除はわたしです。IMEを途中で変えたために名前の変換が途中でおかしくなってました。不注意でした。  紫さんはアクションが主人公だというのだけど、本当にそうなんだろうかと思い、アクションを中心においてあらすじを見直してみます 起/実績によって翔子は祐志が強いと知っている 起/アクションによって強い祐志に勝った翔子は自分が強いと思い込む 起/アクションによって翔子に負けた祐志が弱いと……わからない(現実には当然なんだけど、後の展開を考えるとなんか変) 承/アクション無しで翔子が上級生より強いつもりになっている(自信過剰なので) 転/アクションによって上級生に負けた翔子は自分が弱いと……わからない(まあ相手が卑怯なんだけど) 転/アクションによって上級生に勝った祐志が強いとわかる 結/転の結果から(理屈によって)翔子は自分が強くないと自覚する(なんか変)  いったいアクションによってなにが明らかになったんだろう、アクションは本当に話の中で活かされているんだろうか。  祐志が強いと知ったことがきっかけとなって、自分が強くないと知る翔子  こんな等号で結べるような論理関係を見せて、どうやって読者にサプライズ(驚き)を与えられるのだか。  このふたつのエピソードは等価であって同時であるのだから、転と結とに分けようとするのも変なんだけどね。 >>起承転結のうちの、「起」と「結」は、三行分解の「初期状態」と「終了状態」に合わせるのかと思っていました。  合わせちゃだめです。合わせようとすれば、当然なこと、自然なことを書かなくてはならない。当然なこと、自然なことを読んで、面白いなんてことがあるわけがない。故に、合わせちゃいけない。  初期状態から、終了状態に向かうのに、なぜ転というのか、よく考えてください。出発点から目的地ににまっしぐらに進むとすると、転のはいる余地なんて無いんです。  きっかけが転になることは可能です。  でもきっかけから結果の論理展開が自明だったら、話にはならないと思う。それでは読者は先を読みたいとは思わない。  先を読みたくなる文、ということに関しては、今よみかく感想掲示板で出ている「翼の名前」(杉井光)に対する新木さんのコメントと、西鶴翠のコメントは必読です。 >かねやん(5478) >>ところで、なぜ敵意と悪意が並んでるのん?  なんでわざわざ違いを区別しているのか、事情を知らずにコメントつけてたの?もうちょっと前の羽矢野さんと弟切さんのやりとりを読んでくださいね。道理で前回のレスも今回のレスもピントがずれてると思った。 -------------------------------------------------------------------------------- イリーナって誰だよ(笑) No.5499 投稿日 2002年11月5日(火)12時15分 投稿者 唯野教授 イレーヌの間違いでした。前回の書き込みはポカミス多かったですね……。 >羽矢野さん >あらすじ2  ぐっと良くなったと思います。小説的表現が多少目につきますが、素直に流れが頭に入ってきました。  ただ一つ。  前のあらすじでも気になっていたのですが、やはり体を見せるシーンの位置が後ろ過ぎだと思われます。確かに体を見せるシーンは「魅せ場」かもしれませんが、事件が全部解決した後にそれを持ってこられても。  つまりですね、事件解決までに、主人公はSHに対する意識が完全に変わっている必要があるわけじゃないですか。で、その変わるきっかけとして、体を見せるシーンが最適だと思うのですよ。もうすでに意識が変わった後で体を見せても、衝撃は半減するんじゃないでしょうか。  なんかうまく理論化できなくて申し訳無いのですが、私の感覚は体を見せるシーンは「慎二が不思議なのは〜」の段落付近に入れるべきだと言っています。  あ、それと最後の四行。小説的表現はやめてください。具体的に何が起こったのですか? >一行コンセプトも、三行あらすじも、起承転結もないし  言われてみればその通りっていうかあらすじと設定だけだされてもしょうがないですよね。 一行コンセプト 「自分をちっぽけな存在だと思っていた主人公が、そうでなくなる話」 三行あらすじ 「自分は大したことは何もできないと思っていた主人公は、仲間たちと協力して重大事件を解決することで、自分の可能性の広大さに気づくのだった」 起承転結 起 制限された超能力を持つ主人公がいたが、彼は自分は何も変えることはできないと思っていた。 承 主人公は仲間たちと出会う。その中には、自分たちは世界を変えられると主張する者がいた。 転 主人公は、仲間たちと協力して、暴走した仲間の重大犯罪を未然に防ぐ。 結 主人公は自分たちの可能性を知り、世界を変えるのに参加しようと思う。  なんかうまく書けない……。十六分割を早急に作ります。 -------------------------------------------------------------------------------- 冬鳥が次から次へと飛来する No.5500 投稿日 2002年11月5日(火)23時32分 投稿者 弟切 千隼 今朝、モズの高鳴きの声に混じって、ジョウビタキの声を聞きました。 ジョウビタキはスズメくらいの大きさの鳥で、夏は中国北東部やサハリンなどで過ごし、冬に日本に渡ってくる冬鳥です。市街地でも比較的よく見られ、私は学生時代からこの鳥には馴染んでいました。 ヒッヒッというこの鳥の声を聞くと、冬の到来を感じます。 >>話作り 前回の書き込みNo.5494で書いたとおり、今回は 「10.他人を助けることによって何らかの不利益をこうむるという誤った思い込みを持っているために、助けようとしない」 という例に基づいて挙げられた10個の案に、「理由」を付加します。 (1−2)たいへん元気で、年寄り扱いされるのを嫌う祖父母がいるために、高齢者はみなそういうものだと思っていて、高齢者に席を譲らない。 (2−2)ある募金が、困っている人のためではなく、誰かエラい人の私腹を肥やすために使われていたという不祥事があった。以来、赤い羽根共同募金などの募金はすべてそういうものだと思っているために、募金に応じない。 (3−2)以前、学校の文化祭の委員をやらされて、ひどく苦労して疲れ果てたことがあった。以来、学校の文化祭の委員のなり手がいなくて、生徒会の役員が困っているのを見ても、文化祭などやっても疲れるだけだと思っているために、委員を引き受けない。 (4−2)勤めている会社が消費者に対して不正をしているのを発見したが、以前、マスコミに勤める人間に自分の発言を信じてもらえない嫌な思いをしたことがあるために、今回もまた信じてもらえないだろうと思って、マスコミに告発しない。 (5−2)献血をすると針から病気が伝染するというデマを信じてしまっているために、献血をしない。 (6−2)伝統芸能を継ぐ家に生まれて、稽古に忙しく、いつも学校の友達と一緒に遊べない子がいる。そのような生まれゆえに、日本の歴史や伝統に関する豊かな知識をさらりと披露するその子の態度が、一般庶民をばかにしているように見え、周囲の子供たちは遊びに誘わない。 (7−2)ある国の指導者には、子供の頃隣国との戦争でひどい目に遭った経験があった。そのため、軍事費が国の予算を圧迫しているのに、隣国が常に自分たちの国を狙っていると思っていて、軍事費を削減しない。 (8−2)ある医師には、医学生の頃、医学知識のない友人に病気の説明をして、大きく誤解された経験があった。そのため、一般人に病状などを詳しく説明しても、誤解されるだけで時間の無駄だと思っていて、自分の病状などを詳しく知りたがる患者に対してもインフォームドコンセントをしない。 (9−2)学生時代に外国語を習っている時、外国語の教師に、その話しぶりの下手さを酷評されたことがあった。そのため、外国人が道に迷っているのを見かけても、下手な外国語で話しかけるとばかにされるのではないかと思って、助けない。 (10−2)精神科の診療所に通っていた人が犯罪を犯したという報道に接して、精神病患者=犯罪者という固定観念を抱いてしまい、心を病んだ家族が精神科の診療所へ行こうとするのを、そういうところへ行くのは犯罪者予備軍だと言って、行かせない。 以上の案は、課題部屋にも上げておきます。 -------------------------------------------------------------------------------- よみかく分室(仮) -------------------------------------------------------------------------------- ひんやり No.5501 投稿日 2002年11月5日(火)23時48分 投稿者 羽矢野  刺すような冷たさとまではいかないですが、ずいぶんと寒くなってきました。  私はここ数年一人で暮らしていて、炬燵なんてものに入った記憶がほとんどありません。  だって、部屋に、スペースが……  みかん食べて、テレビ見て、ぬくぬくあったか……  ああ。  できる人、うらやましいなあ。 ●とんびの羽根さん >>起承転結のうちの、「起」と「結」は、三行分解の「初期状態」と「終了状態」に合わせるのかと思っていました。 >>合わせちゃだめです。  ……そりはちょっと違うのではないかと……  確かに、あらすじの方は終了状態でなくても、そこから発生した結果であるならいいと思いますけど。 >>こんな等号で結べるような論理関係を見せて、どうやって読者にサプライズ(驚き)を与えられるのだか。  多分、これが違う。  分解して、ちゃんと論理関係が成り立っていながらも、読者に驚き(面白さ)を感じてもらえるように書く。  そのために、エピソードの吟味なんて作業がいるんじゃないのかなあ。  当然なこと、自然なことを書くのは鉄則で、そういう論理的にどこもおかしくなくても、誰も考えつかないようなあっと驚くエピソードでそれを表す。  そういうことだと思うけど。  とんびさんの書いてること読むと“密室でおきた殺人事件の犯人は、瞬間移動できる超能力者でした”ってのをやれって言ってるように読めてしまう。    当然、伝えたいことは違うと思いますので、もう一回書いてもらえるとありがたかったりします。 >>初期状態から、終了状態に向かうのに、なぜ転というのか、よく考えてください。出発点から目的地ににまっしぐらに進むとすると、転のはいる余地なんて無いんです。  根本的に違ってないかな?  転があったからこそ、終了状態に変化したのだ。  つまり、向かってるわけじゃなくて、初期状態のままずっといくところが、転があったから、終了状態になった。  その一連の流れが、お話なんだと思います。 ●教授先生  一行コンセプトがわかりにくいかな。  主人公が、自分の可能性に気がつく話みたいな感じだね?  三行あらすじは、能力が入ってないね。  ってことは、今私が感じていることはどうなるんだろう?  後で質問。  何かパクってるって言ってるみたいに聞こえるから、あんまり商業誌に例えたりするのは好きじゃないけど。  お話の前半部は、ブギーポップのパンドラみたいな感じだね。  それぞれ、特殊能力があるがゆえに他人との間に溝を感じ、孤独だった人間達が、同じ能力を持つ者とであって仲間意識を持ち始める。  起承転結はこの筋だととくに変なところはないかなあ。  強いていうなら、ちょっと意味がとりにくいことだけど、まだ荒の荒なので、それはいいか。  と見ていく限りだと、こんなふうに感じました。  んで、質問。  これ、十六分割とかより先に、決めておいた方がいいと思うけど。  この話における“可能性”の定義って何?  私単純に超能力だと思ってたんだけど、三行あらすじには“能力が”ってなってないから、違うんだよね?  ようは、この話のコンセプトは“可能性”なわけです。  それが何なのか決まってない(もしくは書いてないだけか)のなら、最初に決めないと、これ以上進んでいかないと思うんですけど。  ブギーポップでいう“世界の敵”と同じような匂いをこの話の可能性という言葉に感じます。    とこれだけ。 ●アスファルトのにおい  結構メジャーな匂いだと思ってたけど、違うんだな。  こんど、雨がふるときに土とアスファルトとくらべてみよう。  みんなも覚えていたら注意しててほしい。  私は土だと、匂いよりも一瞬あがる土煙みたいな視覚情報が優先されてしまって、土の匂いっていうのが逆にはっきりしない。  でも、どんな場所での雨でも、降り始めは必ず匂いってするから、それを書き分けられるようになると、いいかもしれない。 ●セカンドハート。おねいちゃんのはだか  これを最優先で完了しよう。  最重要事項だし。  現在の私の考えでは、あのシーンはあそこにしか入らない。  なんでかっていうと、この話の中心は事件ではなく、主人公とヒロインの関係をメインと考えているから。  もしも、最後の対決の前にあのシーンがあると、それは事件をメインとした話のつくりになってしまう。  そうすると、事件が浮浪者の殺人未遂なんて二人と何の関係もないものじゃなくて、何かしらからんでこないといけない。  でも、今回はそうじゃなくて、事件というのはあくまで主人公が自分や社会が間違っているんだということを気付くための小道具的な役割です。  主人公の偏見がなくなり、二人で力を合わせたから事件が解決した。  ではなくて、  事件を解決するときに力を合わせたから、二人の関係は進展した。  っていう方向を目指しています。 >>事件解決までに、主人公はSHに対する意識が完全に変わっている必要があるわけじゃないですか  確かに、解決までには主人公の意識は変わっていないといけないです。  しかし、それはSHに対する自分の考え方は間違っているという認識です。  転なんだけども、弱い転。  前のあらすじで指摘された言い方を使うと、承の部分の転。  じょじょに自分の考え方に疑いを持ち始めた主人公の考え方が変わるのは、ベクトルがすでにひっくり返る方向へ向かっているので、予想の範囲になるわけです。  体を見せるシーンは、主人公とそして同時にヒロイン側の転。  主人公はSHの本質を知った後でも、ヒロインを受け入れたいという結論に達する部分。  ヒロイン側だと、自分の負い目であるSHを主人公(この時までには、彼の存在は大きくなっている)に見せるという覚悟。  これをそのまま書くと、この前のようにここらへんだけ浮いてるって感じるかと思ったので、あらすじに普通は入れない“SHは他人に肌を見せることは絶対にしない”なんて言葉を入れたのです。  ようは、それだけ主人公を信頼したんだということが、伝わっておかしくみえないようにと狙ったわけです。(やってることは逃げに近いのですが……)  という理由から、あのシーンはあそこに入れてあって、移動することはできないと考えています。   -------------------------------------------------------------------------------- >光来さん(5493) No.5502 投稿日 2002年11月6日(水)00時39分 投稿者 とんびの羽根 >あらすじ VER7・リライト >起承転結 >>起:死神の仕事のために諒と付き合い始める結衣 >>承:諒に死神としての自分を見せ、別れる結衣 >>転:諒の優しさに惹かれていく結衣 >>結:純粋に諒と付き合うようになる結衣  これを仕事一筋の女の子(死神)が、男の子と出会って好きになる話ととらえ直すと起承転結はおそらく次のようなものになると思います。  つまり「死神ガール ミーツ ボーイ」という形です。  起 死神の女の子がいて、表では学生として、裏では死神として毎日を懸命に過ごしている  承 死神の仕事に利用するために一人の男の子とつきあうようになる  転 死神の仕事をやりとげ、男の子にすべてを打ち明けて別れる  結 男の子を好きだったことに気づき、男の子の気持ちを受け入れる  「諒の優しさに惹かれていく結衣」というのは転ではなく、全編を通じての一貫したベクトルなのではないかと思うのだけどなあ。  ただしお話の構成としては、読者の意識をいきなりつかむために、起を省略するという形になりますね。  省略された起の部分はあとでおいおい、ばらしていく必要がありますけど、死神の設定、説明が先に来るのはテンポが悪くなりそうです。  わたし個人の好みとしては、女の子からいきなり告白されるという、逆のシチュエーションもありですね。そのほうが転の衝撃が大きくなり、別れが納得しやすいし。 >>諒についていた穢れの気配、それは殺人鬼に殺された少女のものだった。  魂も穢れも見えないという設定で、穢れは気配が感じられるだけで、なぜそこまでわかるのか、すごく不思議です。  非常に難しいんじゃないかと思うのですが、どういうかたちで描写されるのか期待してます。  今回は理屈より、「見えないものを描く」を実際にどうやってみせてくれるのかを、見てみたいですね。  そのために前回無理に突っ込まなかったので、ずっと光来さんが上げてくるのを待ってます。   >羽矢野さん(5501)および、紫さん >> そのために、エピソードの吟味なんて作業がいるんじゃないのかなあ。 >> 当然なこと、自然なことを書くのは鉄則で、そういう論理的にどこもおかしくなくても、誰も考えつかないようなあっと驚くエピソードでそれを表す。  基本的に羽矢野さんの言ってることは正論なので。でもそれがうまくいってないなあと、思いながら紫さんの文章を眺めていて、えらい勘違いをしてるのに気づいてしまいました。 >>起承転結のうちの、「起」と「結」は、三行分解の「初期状態」と「終了状態」に合わせるのかと思っていました。  これはあってます。(陳謝)すいません、ものすごい引用ミスになってました(滝汗)  「転」を三行分解の「終了状態」に合わせるのかと読んでました。転を結に無理矢理、合わせようとした結果が、「転」=「変化の原因・きっかけ」「結」=「変化・結果」になってしまったと。どうも論旨が先に走っていってしまって、論拠にすべきところを見誤って引用してしまったようです。    紫さんが迷っているらしい「転」と「結」の関係を見直すはずだったのに、逆にさらに混乱させてしまいました、申し訳ありません。   >とんび発言(5498)は保留します。  というわけで、わたし自身ちょっと混乱してますので、この発言(5498)についてはとりあえず保留しておいてください。  削除することになるかもしれないです。その場合は羽矢野発言(5501)をフォローする形で再発言することになります。 -------------------------------------------------------------------------------- 頭痛、発熱、咽喉痛、鼻水、腰痛、倦怠感 No.5503 投稿日 2002年11月6日(水)22時11分 投稿者 弟切 千隼 とくれば、これは立派な風邪ですね。弟切は、現在これらの症状に襲われています。 しかし、休んでばかりはいられません。 前回の書き込みNo.5500までで、課題部屋にある案のうち修正すべきものを修正し、70個まで絞りました。ここから、最終的に一つの案を選んで、作品として書きます。 案を絞り込むのに際して、以下の基準を設けました。 1)「人間的に未熟な人物が、そうでなくなる話」という一行コンセプトを、明確に、わかりやすく示せる案であること。 2)自分が書きたいと思う案であること。 3)難易度が高すぎない案であること。 1)は、大前提ですから当然ですね。2)は、これがないと書く意欲が維持できないだろうと考えたからです。3)は、むろん弟切の乏しい実力を考慮してこうなりました(^^; 以上の基準を頭に置いて、課題部屋にある70個の案を見直してみました。そして、 「1.他人に対して無関心なため、誰かが困っていることに気づかない」 という例が、難易度が高すぎるのではないかと気づきました。 集団で社会生活をするようにできているヒトという生き物としては、「他人に対して無関心である」というのは極めて異常な状態です。正常から外れれば外れるほど、書くのが難しくなることは明らかですね。 それに、この例では、「未熟」という以前に、「異常」のほうが際立ってしまいそうです。 ということで、1に基づく10個の案は、今回はボツとします。これで残りは60個です。 ……何だか「地球滅亡まであと○日」のカウントダウンのような気がしてきました(^^; 気にせず次回もこの調子で続けます。 -------------------------------------------------------------------------------- まずはあれこれ No.5504 投稿日 2002年11月6日(水)22時47分 投稿者 光来 唯  山あいの道路を走ってると、手前に見える山は赤や黄、緑が混じっていて、ちょっと遠い(高い)とこだと、すでに雪に白くなってるのが見られます。  なんか秋と冬の景色を一緒に見ているようで、なんかうれしくなります。  (まぁ、山あいの道路はすでに道路が凍ってたり、雪がうっすらと積もってたりして、危険なんですが……) >炬燵  こたつって本当に寒いところじゃあんまり役立たないんですよね。  部屋そのものが寒いので足元だけ暖めるだけじゃ、足りないですから。  こたつ使ってる友人に部屋にストーブつけてる他にこたつ使ってるって聞いて、なんか非効率的だなって、感じましたし。 >アスファルトのにおい  ちょっと考えてみました。  今の時期だとたいてい毎日雨降ってるんで、そのせいでにおいが感じられないんじゃないかと思った。  どちらかというと雨のにおいがずっとしている、と言ったほうが近いかもしれない。  けど、実際においを嗅ごうとしても、気温が低いせいで冷たい空気が肺に入りこんできて体の内側から全身に、すっとしたものが広がっていく感じのほうが強くにおいなんてほとんどわからないです。    > 私は土だと、匂いよりも一瞬あがる土煙みたいな視覚情報が優先されてしまって、土の匂いっていうのが逆にはっきりしない。  これってつまり、人によって見ている(感じている)部分が違うということですよね。  羽矢野さんはアスファルトの上に降る雨だとにおいに、土の上だと映像に焦点がおかれる、ということですよね。  私の場合ですと、雨そのもののにおいのほうが強く感じますし、あと、肌で感じる部分もありますし。     >羽矢野さん・あらすじ2  なんとなく……こういうタイプの話で主人公が警察関係の場合、SH事件を専門に担当する部署が出てきたりするもんじゃないかなぁ、なんて思った、なんとなくですけど。   > 慎二を庇い、美雪は容疑者と戦う。そして取り押さえることに成功するが、犯人は自身に火を放って自殺しようとする。 > そんな彼に抱き付き、命がけで助けようとする慎二。  言い忘れてたけど、焼身自殺をしようとした人間の助け方ってのは、それでいいんですか。  なんか「抱きつき」ってのだと、助けようとしてるよりも、一緒に死のうとしているように見えます。   >体を見せるシーン  これについて唯野さんにちょっとだけ賛成。  ただ、私の場合、「見せる」シーンはそこ以外にはありえないけど、もっと前に「見てしまうorSHの体のことを知る」シーンが必要では、と思う。  彼女の視点でいうなら何の問題もないです。  ですが、主人公から見ればせっかく彼女(SH)を受け入れようかというところに、いきなりまだ知らなかったSHの人とは違う部分を見せられるのです。  私には、これは主人公は気持ちの出鼻をくじかれてしまうような気がするんです(受け入れることについてもひとつ重みが増えるわけですから)。   >唯野さん  私もちょっと「パンドラ」っぽいかな、と感じました。  いや、能力とか可能性について書かれてないんで、なんとも言えないんですけど。  ただ、この話は能力がメインになるっぽいので、とりあえず「制限された超能力」ってのを先に決めてしまう必要があると思います。  それがわからないと可能性云々も何も言えないです。 >起承転結  これ「結」でちゃんと終わってない気が。  「決意した」とか「参加した」ではなくて、「思っている」だけですから。 -------------------------------------------------------------------------------- とり急ぎ No.5505 投稿日 2002年11月6日(水)23時43分 投稿者 新木 伸  感想掲示板には戻ってきたけど、まだこっちには復帰していない模様。  5331あたりから、溜まったログを消化せねばならない模様。  とりあえず、新規の人は、神丘さんと、馬宮さんですね。  指摘者はいつでも歓迎です。  どんどんやってください。自分が変な指摘をしてしまったら……なんて心配も無用です。変だと思われたら、皆も逆指摘してくるはずですし。  馬宮さんのほうは、とりあえず現状のレベルを計りたいんで、なにか短編あたりを課題部屋にでもアップ(もしくはよみかくにでも投稿)するか、さもなければ、課題部屋のほうの生課題あたりのどれかにでも挑戦してみてください。  かなり書かれているようなので、とりあえず、すこし上のほうで見積もってみました。必要が生まれ次第、どんどん、下方修正してゆきます。現在の力について。 >アスファルトの匂い  ちょっと目に入ってきたんで、レス。  これはアスファルトの匂いじゃなくって、「アスファルトの地面」の匂いでは?  「アスファルトの匂い」っていったら、石油くさい臭いですがな。犬が喘息になる原因のアレ。  あと、あの匂いっていうのは、コンクリの地面に雨が降ったときにも、たぶん、同じ匂いがするはず。  雨が降ったとき以外であの匂いを感じたのは、無風の日が続いたあとで、急に風が吹きだしたときとかかな。さもなければ雪が降って固まって、それが融けてからの最初の一日目とか。 -------------------------------------------------------------------------------- 自分の No.5506 投稿日 2002年11月7日(木)00時03分 投稿者 光来 唯  羽矢野さん、とんびの羽根さん、ご指摘ありがとうございます。 >羽矢野さん > 気になるのはここ。 > これって、ヒロインの側の話を、主人公視点で書くということ?  はい、そういうことです。   そもそも、この話は彼女の物語――死神である少女の物語なんです。  ずっと、結衣を中心にして考えていましたから。  あらすじの視点が統一されてないんで、混乱させてしまったようですね。   > 書こうと思ったけど、男側の転はあるけど、女側の転は書いてない……よなあ。 > 無理矢理想像して書くと、こんな感じか。 >起:任務の為、好きでもない男と付き合う結衣。 >承:任務が終わり、男も死神の自分を拒絶したので別れる。 >転:男が自分のすべてを受け入れようとしてくれていることに気付く。 >結:男の気持ちに答える結衣。  やっぱり「承」「転」はおかしかったですか。  私はまだまだ起承転結というのが分かってないようです。  なるほど、このようにするべきなんですね。  無理矢理想像させることとなった「転」は、書かれてはいませんが、それであっていると思います(転というのをちゃんと理解できてないから、断定はできないです)   > 恋愛と”他人を受け入れる”ってのが変に混じってるからうまくいかないな。 > この話って、受け入れるという結果が、恋愛になってるわけじゃないんだよね。  うーん、私は「受け入れる=恋愛」としていました。  ……て、あ。言葉の意味のままの「受け入れる」と恋愛としての「受け入れる」、たしかに変に混じっちゃってます。  そもそも、違う意味のものを同じ言葉で使っちゃってるのが問題ですね。  うう、語彙が少ないと言っているようなものじゃないか。 > 最初から、恋愛という形で話が進んでる。 > でも、コンセプトは受け入れるってことになってる。  これは、コンセプトのほうが間違いですね。  正確には一貫して恋愛の流れですから。 >“自分のことを好きになってくれた男によって、少女の閉ざした心が開く話”    なるほど。これをもとにもう一度考えてみます。 >とんびの羽根さん > 起 死神の女の子がいて、表では学生として、裏では死神として毎日を懸命に過ごしている > 承 死神の仕事に利用するために一人の男の子とつきあうようになる > 転 死神の仕事をやりとげ、男の子にすべてを打ち明けて別れる > 結 男の子を好きだったことに気づき、男の子の気持ちを受け入れる  羽矢野さんのは私のを書きなおしてくれたものだったんですが、とんびの羽根さんのは私のはおかしいとして、一から書いてくれたもの。  どちらがよりあらすじに即したものであるのか、まだちょっと判断できないのでもう少し考えます。 >「諒の優しさに惹かれていく結衣」というのは転ではなく、全編を通じての一貫したベクトルなのではないかと思うのだけどなあ。  たしかにそうです。これは全体の流れ、であって「承」ひとつだけに言うものではありませんね。 > ただしお話の構成としては、読者の意識をいきなりつかむために、起を省略するという形になりますね。  ん、そういうのもありなんですか。  いや、私自身、起承転結を特に意識していたわけではないので、なんなんですが……。  「起」を発端とすると、「付き合い始める」が当てはまって、それに残りも合わせていく、って感じで起承転結分けてましたから、私は。  だもので、省略できるなんて考えてもいませんでした。 > 省略された起の部分はあとでおいおい、ばらしていく必要がありますけど、死神の設定、説明が先に来るのはテンポが悪くなりそうです。    あらすじではああなってますけど設定説明は最初にはほとんどないです。  あとあと、徐々にされて行くという形ですから。 > わたし個人の好みとしては、女の子からいきなり告白されるという、逆のシチュエーションもありですね。そのほうが転の衝撃が大きくなり、別れが納得しやすいし。  これは私的にはありじゃないです。  だってそれだと、彼女は今までも死神の仕事のためにそういうことしていたと思われる可能性が強いですから。  今回はうまく発見できない穢れの気配を纏った人物がなぜか“偶然”告白してきたので、利用しようとOKしたということですから。  (深く考えればどっちでもあまり変わらないんですけどね) > 魂も穢れも見えないという設定で、穢れは気配が感じられるだけで、なぜそこまでわかるのか、すごく不思議です。 > 非常に難しいんじゃないかと思うのですが、どういうかたちで描写されるのか期待してます  むう、穢れの少女の正体がわかるのは仮の体を与えたからなんですが……。  こんかいのあらすじではそう読み取れないですけど、前の段階だと読み取れるものだと思っています。  あ、でも見えないものを書くことには変わりはありませんから、言われていることには応えないとダメでしょうね  と、あれ? 「ずっと光来さんが上げてくるのを待ってます」って、前のときに言われて、答えてない箇所があったのかな。も一度確認しないと。 -------------------------------------------------------------------------------- おこたの誘惑 No.5507 投稿日 2002年11月7日(木)00時52分 投稿者 羽矢野  炬燵は暖房器具というより、なんだろ?  憩い?  夏の蚊帳(知らない人が多いだろうなあ)と同じで、何というかその用途以外に別の嬉しさや楽しさがあるんです。  思ったけど、蚊帳の中で寝る楽しさ知ってる人ってこの中に何人いるんだろう。  それと、楽しさって何が? って人もいるのかな?(普通の人は楽しいものだと確信してる)  炬燵に蜜柑(あと、猫)それと、ストーブに餅。  これに勝るものがあろーか。  >>秋と冬の景色を一緒に見ているよう  わー。なんか、とっても見たい。  今週は京都に紅葉見に行く予定なんですが、そういうのもいいなあ。   ●SH  現在、一生懸命骨にしてます。  みなさんから、いっぱい指摘をもらって、それをもとに再構成中。  大きく変わる部分は、兄殉職をなしにします。  もっと、軽い理由。例えば正義感とか、そういった方向に。  理由は、これは話の比重でいくと重すぎて、話の中心にからませないと読者が変に思うと納得することがあったからです。  あんな設定あったら、読者は兄の殉職にからんだ話だなあと思うよな。絶対。  だから、やめます。  ただ、納得できる別のエピソードがなかなか考えつかない。  ゴロゴロ。 ●SH事件を専門に担当する部署  最初はこの設定を使うつもりでしたが、やめにしました。  理由は、専門の部署にするほど頻繁に事件がおきない(専門の部署が必要なほとSHが事件おこしていたら、社会の差別はしょうがないと思われてしまう)のと、放火事件とSHの傷害事件は、実際には別の事件になるので、捜査一課にしておかないと、同じ部署で扱えないからです。  警察機構の説明が必要になり、ますます話が複雑になってしまう。 ●言い忘れてたけど、焼身自殺をしようとした人間の助け方ってのは、それでいいんですか。  すいません、これは骨になっていないし、よく考えてもいないからです。  “焼身自殺をしようとしたSHを自分の命を省みずに助ける”ですね。  方法は、まだちゃんとしてません。  命を張る(普通の人と同じように扱う)っていうのを見せるシーンです。 ●主人公から見ればせっかく彼女(SH)を受け入れようかというところに、いきなりまだ知らなかったSHの人とは違う部分を見せられるのです。  これが狙い。  ここまでで受け入れるという覚悟をしている主人公が、本当の姿を見ることで、自分のその覚悟がまだ甘いことを思い知る場面。  ヒロインは、その甘さを指摘する意味もあったのですね。  本当の私を見ても、同じ言葉が言えるのかって問うたわけです。  ここで、その覚悟を一回打ち砕かれながらも、そのすべてを受け入れるという覚悟をしなおす。  これが私が考えたこの話の転なのです。  ベクトルの方向が、完全に変わる部分。  でも、みんなに伝わってない。  方向性としては間違ってないつもりなんだけど。  もっと納得してもらえるようにあらすじを書こう。  あっていれば、絶対に納得させられるあらすじになるはずだ。  自分的にかなり書きたい話になってきているので、なんとかものにしたい。  目指すは年末休み。  これまでに、なんとかプロット完成させたい。 ●光来さん >>はい、そういうことです。   よけいなお世話かもしれないけれど、よく考えた方がいい。  紫さんが同じことをやろうとしてた時に、私も考えたんだけど、できなかった。  こういうのって、ものすごく難しいよ。  男の話で、裏に女の話がある(今の私のがそんな感じか)っていう程度にしておいた方がよくない?  まあ、これはお節介だから、やりたいようにしてもらえばいいですが、  ただ、難しいってのを覚悟してやらないといけない。 >>起承転結。  これは、私もわかっていない頃がずっとあった。  というか、今も完璧とはとても言えないですが。  分室でこういうやりとりをしている時に、確か新木さんが説明してくれたのかな?  それで、いきなり理解した。  よく言う、外国に住むことになった英語できない人が、ある日突然テレビが何しゃべってるのかわかるようになった。  ってのと同じだな、きっと。  あの説明で“理解”したのは、多分私だけだ。  その頃は毎日毎日ずっと起承転結のことばっかり考えていたから、いろいろな考えが蓄積されていて、キッカケとなって頭に入ったのだ。  だから、理解する気なら、毎日ずっと考えていることをおすすめします。  起承転結なんてポピュラーな話題だから、何かをキッカケにしてある日突然理解できるようになるはず。 ●アスファルト >>これはアスファルトの匂いじゃなくって、「アスファルトの地面」の匂いでは?  そうです、そうです。  アスファルトの匂いだと、工事してるときの臭いになっちゃうな。  アスファルトの地面は匂いだけど、アスファルトは臭いだ。(私の中では)  今度降ったときにいろいろ比べてみようと、虎視眈々と狙ってます。  でも、新木さんやっぱりちゃんとリサーチしてる……  すらすらと答えられてしまった。 -------------------------------------------------------------------------------- もう朝かー。 No.5508 投稿日 2002年11月7日(木)05時50分 投稿者 魚住雅則 お久しぶりです。魚住です。 >何かパクってるって言ってるみたいに聞こえるから、あんまり商業誌に例えたりするのは好きじゃないけど。 >お話の前半部は、ブギーポップのパンドラみたいな感じだね。 正直、「んなアホな」という印象です。 だってパクッってるでしょう。思いっきり。 羽矢野さんのSHはもちろん「ダブルブリッド(一巻)」のパクリだし、唯野さんのリミテッド・チェンジは「パンドラ」ですよ。どう見てもそうです。 紫さんのハイスピリッツ・ガールは「リアルバウトハイスクール」ということですが――これは未確認なので、今度読み返してみます。 (できれば特に何巻のどのあたりが似ている、という風に教えていただけると嬉しいです>紫さん) あと、望月さんの「テレポーターの作り方」はブギ―ポップ第一話「浪漫の騎士」そのままです。 で、そういう指摘に対して「悪口」だと思ってしまうのが勿体なさすぎます。 いやもう本当にモッタイナイ。 (しばらく前から「〜〜に似ていますね」という意見はぽつぽつありましたが、それに対してレスを見たことはありません。悪口だと感じるのと、指摘されても気にしないのは同じコトです) 意識的にしろ無意識的にしろパクった――同じ骨を使用した面白い物語があるのに、「似ているって言われるのはイヤだな〜」「似てるって言うのは失礼かなー」で片付けるのはあまりにも。あまりにも。 ライバルのラーメン屋が自分と同じ方向(背脂こってり系とか)で美味いスープを作ったのに、たいして研究もしないで「あちゃー。しまった。似ちゃったよぅ」で済ませてしまうのですよ? あ、あり得ねえ。 >何故、大して研究していないかと断言できるか たとえば羽矢野さんの設定に関するレス(勝手に例にしてすみません)。 >専門の部署にするほど頻繁に事件がおきない(専門の部署が必要なほとSHが事件おこしていたら、社会の差別はしょうがないと思われてしまう) ダブルブリッドの「EAT」と「主人公が何というアダ名で呼ばれているか」、「読者は主人公が差別されているのが当然だと思うか」だけでこの意見をひっくり返すことができます(もちろん解決方法のうちの一例ですが)。 パクった言われるほど似ている作品(既に出版されているモノ)は、 どこが似ていて、どこが自分オリジナルか考えられる材料なのに。 どうすれば印象を変えることができるか検証できるのに。 その作品は、どのような構成と演出で読ませているか、それが自分の作品でも使用できるものなのか、とか。 とにかくモッタイナイです。 >今週のマガジン 今週から週間少年マガジンで連載開始の「エア・ギア」、凄く面白いです。 うわー。カッコええー。何でこんなにカッコええのかー。絵かー、演出(公園で練習する女の子のシーン、凄すぎ)かー。 話の筋は割とオーソドックスなのに、全然それを感じない。 自分的流行では「リターナー」以来の大ヒットです。こんなに盗みがいのある作品を見ると嬉しくてしかたない。 市場で本マグロ見つけたくらい嬉しい(わかりにくい) -------------------------------------------------------------------------------- おーい >上 No.5509 投稿日 2002年11月7日(木)12時51分 投稿者 はせがわみやび  「ぱくる」という言葉の用法を間違えてないか?(^^;  なんだか文章の意味が通ってないぞ……。 みやび -------------------------------------------------------------------------------- 降誕祭には気が早い No.5510 投稿日 2002年11月7日(木)22時17分 投稿者 弟切 千隼 今日、用があって横浜のデパートの中を歩き回ったら、店内は早くもクリスマスの飾りつけがされて、クリスマスソングが流れていました。いくら年末商戦を盛り上げるためとはいえ、一ヶ月以上も前からこの雰囲気はどうかと思ってしまいました。 冬の夜長を彩るきらびやかなクリスマスの飾りつけも、心を浮き立たせるクリスマスソングの調べも、私は決して嫌いではありません。ただ、もう少しゆるやかに季節感を味わいたいなあと思います。 それにしても、風邪をひいて発熱中の身で人の多いデパート内を歩き回るのはちょっとつらかったです(^^; 熱でぼやけた視界に、クリスマスリースのきらきら光る装飾が滲んで見えました。 前回の書き込みNo.5503で、100個出した案を60個にまで絞りました。さてここからどうしよう、と残った60個の案を何回も見直しているうちに、書きたいものが決まりました。 「4.計算高いので、無償で他人を助けるなどとは考えもしない。言い換えれば、『誰かが困っている状態を察して、無償にて助けてあげるのは良いことだ』という価値観を持たない」 という例に基づく 「(4)他人を蹴落として成り上がった両親に育てられ、その両親の教えを受けたために、無償で他人を助けるのが良いことだという価値観を持たない」 という案で書くことにします。 この案なら、前回の書き込みで挙げた1)・2)・3)の条件を満たしていると思えるからです。 もちろん、これは主人公の初期状態−未熟な状態−を表わしているに過ぎません。ここから終了状態−成熟した状態−を導き出して、それを導くためのきっかけを考え、起承転結という話の形を作らなければなりません。 現在熱で脳みそがとろけている弟切は、この案を見ているうちにむくむくと妄想が沸いてきました。 「成金の両親に育てられて守銭奴になった主人公が、みんなが連れ立って楽しんでいるクリスマスにも一人で金勘定をしていると、妖精がやってきて他人を思いやらない主人公の悲惨な未来を示す。それを見た主人公は改心して……って、これはチャールズ・ディケンズの『クリスマス・キャロル』でしょうに!」 熱でとろけた弟切の脳みそは、クリスマスソングで揺さぶられて妄想を生んだようです(^^; とりあえず一晩置いて、熱を冷ましてから起承転結などを考えます。 -------------------------------------------------------------------------------- 本当にめちゃくちゃだ。 No.5511 投稿日 2002年11月7日(木)23時22分 投稿者 魚住雅則 >パクるについて 自分で読み返してみて、そのテンパリ具合に血の気が引きました。 すみません。書き直させてください。 #5508の書き込みの意図は、 「商業作品と似ていることを指摘するのは中傷ではなくて、役に立つ助言です」 というものでした。 で、カギになっているのが羽矢野さんのこの意見。 >何かパクってるって言ってるみたいに聞こえるから、あんまり商業誌に例えたりするのは好きじゃないけど。 >お話の前半部は、ブギーポップのパンドラみたいな感じだね。 どう考えても、指摘する側が「パクってるって言ってるみたいで嫌だな」と敬遠するのは間違いです。 分室にあるあらすじとプロ作品が似ていることを指摘しても「君、パクっただろ」と作者を責めることにはなりません。 そして「作品が似ていると指摘するのは失礼だから、なるべくならしない方が良い」という考えは、作品を面白くするチャンスを捨てているのと同じです。 「本人は真似ているつもりはない。が、知らず知らず好みの作品に引きずられてしまい、混乱している」 SHの時の羽矢野さんは、僕にはこのように見えます。 なので、紫さんの、 >これだけ読むとダブルブリッドに近いかなあと思いました。 >習作であれば関係ないかもですが。 という指摘は大事なポイントだと思っていたのですが、特に何もなく流れてしまって不思議でした。 いや、正直に言います。 「パクリだと言われたように感じて、意見を拒否したのではないかな」と思いました。 話の筋がかなり似ている作品があるのに分析しない理由がそれではないかと。 それで、もったいないと繰り返しています。 ここから具体的に参考になる点をあげていきます。 ○「主人公とヒロインの心の交流がメイン」のお話で、 >もしも、最後の対決の前にあのシーンがあると、それは事件をメインとした話のつくりになってしまう。 >そうすると、事件が浮浪者の殺人未遂なんて二人と何の関係もないものじゃなくて、何かしらからんでこないといけない >でも、今回はそうじゃなくて、事件というのはあくまで主人公が自分や社会が間違っているんだということを気付くための小道具的な役割です。 このような意見が出てくる時点でおかしいのです。 いくらでも「主人公たちと深い関係があり、なおかつテーマにとっても必然である事件」は作れます。 「事件」が話のメインでないとはいえ、物語の大半を占めるパートが小道具であるような小説を読むのは嫌です。小道具で飽きて途中で手を止めます。 何より主人公たちと関係ない奴が犯人なら、そもそも事件を起こす必要がありません。交換可能で全く必然じゃない。 二人の交流を深めるエピソードならいくらでもあります。 参考: 高橋幸児(ダブルブリッド)が主人公とは無関係な「殺人鬼」か「怪」だとして、「心の交流がメインだから」という理由はアリか?  なぜ敵は主人公以外ではただひとりのダブルブリッドでなければならなかったのか? ○ストーリー上で最も重要であり、盛り上がる「ヒロインが本当の姿を見せるシーン」が話から浮いてしまっているという指摘に対して、 >これをそのまま書くと、この前のようにここらへんだけ浮いてるって感じるかと思ったので、あらすじに普通は入れない“SHは他人に肌を見せることは絶対にしない”なんて言葉を入れたのです って、あらすじの書き方を崩してまでフォローしてどうしますか。 これだって、エピソードの場所を移動しなくても必然にするパターンはたくさんあるのに。 参考: 片倉優樹はなぜ山崎太一郎の目の前で鬼の姿にならなければなかったか? ダブルブリッドのパターンをそのまま使うことはできませんが、 骨化してストーリー上の意味を考えれば自作品の問題を解決する糸口はたくさんあります。宝の山。 あとクライマックスの「本当の姿を見せるヒロイン」のシーン、たぶんこのままでは演出が弱いです。以前話題に出ていた演出レベルが低いということです。 それを考えるにしても、どういう伏線と演出が商業レベルかという点でダブルブリッドが参考になると思います。 「〜〜に似ているとう指摘」は役に立ちませんでしょうか? -------------------------------------------------------------------------------- 「ハイスピリッツ・ガール」あらすじ《9》 No.5512 投稿日 2002年11月8日(金)01時29分 投稿者 紫ゆきや >これまでのバージョンには  「慢心が消える」筋と、「実戦での強さを知る」筋の2つがあったわけですね。  みなさんから、いろいろな表現で指摘してもらって、ようやく理解できました。  それで、今回は「実戦での強さを知る」のほうで話を作りたいと思います。  (というか、慢心のほうだと、話が成立しませんし) >削ってみると  「慢心」というファクターを削ってみると、「起」と「承」が繋がらなくなってしまいました。逆に、他の部分には影響がないようです。  私は、「起」と「承」をつなげる為だけに「慢心」という要素を持ち出してたんですね。恥ずかしいですね。冴えませんね。 >対処  「起」と「承」を繋げつつ、話に一貫性をもたせるため、キャラを一人増やしました。  やられ役の灰和田舷(はいわだ げん)くんです。  (ちなみに、この名前は実在しなさそうで、それでいて読みは簡単そうなのを作りました。小説に限らず、ザコっぽいキャラが自分と同じ名前だと、気分悪いですからね) >女の子を助けるエピソードを削りました。  とんびの羽根さんの指摘を受けて、「なぜに意図が正確に解釈されないのか?」考えてみました。  その結果、「筋に対してエピソードの意味が無いから」ではないかと(それと、文章力の問題ですね)。  エピソードごとの要件を書き出してみた結果、「削除」という結論に達しました。  削ったぶんは、増えたキャラのエピソード(祐志と灰和田の試合)へ。  なんとか短編の量に収まるといいなと思います。 「ハイスピリッツ・ガール」あらすじ《9》  朝。  鬼怒川翔子(きぬがわ しょうこ)は、新年度最初の朝練の日(空手部)にもかかわらず、いつものように寝坊してしまい、いつものように遅れて学校の武道場に入ってゆく。  武道場では、二人の少年が試合をしていた。部員達は輪になって、それを見守っている。少年らは新入部員(仮入部中)の新一年生で、名を灰和田舷(はいわだ げん)と辻村祐志(つじむら ゆうじ)といった。  灰和田は大人に混じった大会でも実績を残しているほどの実力者で、試合は灰和田の勝利に終わる。  落ち込んでいる様子の祐志に、励ましの声をかける翔子。 (祐志は、ここで翔子に好感を持つ)  勢いづく灰和田。  実はこの試合は《男子全員参加のトーナメントの決勝》だったのだ。先輩や同期生達の不甲斐なさにガックリする翔子。  空手部一の実力者である翔子は、最後の砦として灰和田と試合することになる。  女子が一番の実力者と聞いて、あからさまにバカにする灰和田。本気になる翔子。  試合。  豪腕で荒っぽい攻撃の灰和田を、巧みな蹴り技で押していく翔子。結果は翔子の優勢勝ちとなる。一瞬、灰和田の表情が険しいものとなるが、すぐに笑顔になって翔子を賞賛し、試合前にバカにしたことを謝罪してくる。  翔子のおっかけ同然の女子部員達は大いに盛り上がり、翔子も褒められて悪い気はしなかった。  翔子は、着替えるために控え室へ向かう途中で、祐志に話かけられる。  灰和田に気を付けるよう言われる翔子。しかし、これから部活仲間になるのだから、疑うようなことは言うものじゃないと返す。  昼休み。  いつものように女子部員達が翔子の席に集まってくる。昼食を取りながらのおしゃべりで、話題は新入部員について。 (女子部員達の評価だと、灰和田は見た目は恐いが、素直だし頼れる感じが高評価。祐志はルックスは良いが、根暗そうなところがイマイチ。他に六名入部しているが、まず顔がダメ……と手厳しい)  そこへ灰和田が翔子を訪ねてやってくる。  真剣な表情で大事な話があると言われる翔子。はやし立てる周囲から、逃げるように教室を出る。  灰和田の提案で武道場へ移動することになる。 (武道場には備品もなく、施錠は下校時のみとなっている。部室を兼ねた更衣室は施錠されている。閉めきった武道場は暑くて湿っているので昼休みは誰もいない。校舎からは体育館を挟んだ離れた位置にある)  武道場。  中に入った翔子は、すぐに複数人数が居ることに気付くが、灰和田に扉を塞がれてしまう。中に居たのは私服を着たゴロツキ風の連中で、年は自分と同じくらい。それが十人ほどだった。 (灰和田から、朝の試合の恨みとか、女のくせにナマイキだと言われ、驚く翔子。そんなことを考えて行動までする人がいるなど、思ったこともなかったのだ)  飛びかかってくる連中に強烈な蹴りを見舞う翔子。しかし、背後からタックルされ、引き倒されてしまう。  馬乗りになられて思わず悲鳴をあげる翔子。そのとき、内側から施錠された武道場の扉を破壊して、一人の少年が入ってくる。  辻村祐志だった。 (扉の外には、コンクリートの台座を持つ移動式の看板が倒れている。翔子の位置からは読めないが、「学園内・車両進入禁止」と書かれている)  助けに来てくれたことは嬉しかったが、一対一でも灰和田に負けた祐志が、この状況をどうにかできるはずもないと考えた翔子。祐志に、逃げるように言う。  しかし、灰和田は逃げれば、翔子を酷い目にあわすと脅す(逃げなくても結果は同じだと思われるので、多少無理のある脅し)。  結果、祐志は逃げずに囲みのなかへ歩いてくる。  脅しが効いたと思い、祐志に近寄った連中がいきなり吹き飛ぶ。  祐志は唐手(戦場で使うために磨かれた古流武術)の使い手であり、禁じ手なしであれば、素人が何人いようと問題ではなかったのだ。  数分後、灰和田達は全員が祐志によって叩きのめされ、翔子は無事助け出されるのだった。  助け出された後。  ゴロツキ風の連中に、二度と手出ししないことを約束させて、解放する祐志。 (灰和田は気絶している)  翔子は、自分がどうにもできなかった状況を、無傷で制してしまった祐志の強さに憧れを抱く。祐志に武術を教えてくれるように頼む翔子。  しかし、祐志は武術の本質が殺人行為であり、人が学ぶべきものではないと説いて、それを断る。納得できない翔子。  押し問答をするうちに、灰和田が目を覚ます。  祐志はこれにも、二度と関わりを持たないことを約束させようとする。しかし、翔子は祐志を制して、灰和田に命令する。根性を叩き直してやるから、放課後はちゃんと部活に顔を出すようにと。 1.一行コンセプト。 「実戦での強さというものを知りもしなかった主人公が、それを求めるようになる話」 2.三行分解。 初期状態:実績のある相手に勝ち、自分は強いと思っている。 キッカケ:実戦における強さというものを知る(=自分が強くなかったことを知る)。 終了状態:実戦における強さを求めるようになる。 3.起承転結 起:実績のある相手(灰和田)との試合に勝つ翔子。 承:逆恨みした相手(灰和田)により、窮地に立たされる翔子。 転:弱いと思っていた少年(祐志)に助けられる翔子。実戦における強さというものを知る。 結:実戦における強さを身につけたいと思うようになる翔子。 前回、書いていた「要件を書き出したもの」です。 でも、レジュメみたいなものなので、斜体にしておきますね。 【要件リスト】 ●起:実績のある相手(灰和田)との試合に勝つ翔子。 ・祐志が自分より弱いと思うようになる。 ・窮地に陥るきっかけを書いておく。 ○翔子の紹介。 ・元気が良い(活発で、運動神経が良く、前向きな性格である)。 ○灰和田の紹介。 ・これに勝てば翔子が強いのだと読み手が分かるような、実績を持っている。 ・荒っぽいが、それほど悪いヤツとは見せない。 ○祐志の紹介。 ・翔子と対比させるため、後ろ向きな性格。  (物事を悪いほうへ考えるだけで、性格が悪いわけではない) ○祐志と灰和田の試合。灰和田が勝利する。 ・祐志は運動神経は良さそうだが初心者であり、翔子や灰和田より弱そう。 ・灰和田は実力もあり、試合慣れもしている。 ・祐志は負けたことで落ち込んだように見える。 ※短めに終わらせとく。 ○落ち込む祐志を、翔子が元気づける。 ・祐志が翔子を好意的に思う。 ※沈んだように見えるのは、未だに禁じ手(肘や抜き手)を出しそうになる自分が、嫌になっているから。 ○灰和田と翔子の試合。 ・灰和田はここでは暗い影を見せつつも、好感の持てる人物に見える。 ・翔子は灰和田に逆恨みされる(翔子は気付かないが、伏線ははっておく)。 ○祐志に、灰和田に気を付けるよう言われる翔子。 ・灰和田の黒い内面について察知している祐志。 ・翔子は楽観的な対応をする。それにより、祐志の不安感はより強くなる。 ●承:逆恨みした相手(灰和田)により、窮地に立たされる翔子。 ・攻略課題(灰和田と仲間)提示。 ・実戦では、翔子より灰和田のほうが強い。 ・翔子は窮地に陥る。 ○灰和田に呼び出される翔子。 ・翔子は油断していてお人好しなカンジだが、慢心していたり、バカなわけではない。 ○灰和田の仲間に囲まれる翔子。 ・蹴り技などは、大勢を相手にするには向いていない。 ・敵側は、それなりにケンカ慣れしている。 ●転:弱いと思っていた少年(祐志)に助けられる翔子。実戦における強さというものを知る。 ・攻略課題(灰和田と仲間)攻略。 ※驚きポイントは「祐志が、こんなに強かったのか……」てところ。 ※驚きポイント2は「武術と武道は違うんだなあ……」てところ(驚きポイントてほどでもないかな?) ○助けに来る祐志。 ・このタイミングで現れたことの説明。 ・翔子は祐志のことを自分より弱いと思っている。 ・灰和田達への怒りと、自分への自信と、武術を使うことに嫌悪感をもっている祐志。 ○実は、実戦では強かった祐志。 ●結:実戦における強さを身につけたいと思うようになる翔子。 ・攻略課題(灰和田と仲間)決着。 ・祐志の技に対する翔子の反応。 ・祐志が強い理由と、武術より武道を学びたいと考える理由。 ○灰和田の仲間を叩きのめし、二度と手出ししないことを約束させる祐志。 ・後処理1 ○灰和田に、根性を叩き直してやるから明日も部活に来るように言う翔子。 ・後処理2 ○祐志に、武術を教えて欲しいと頼む翔子。 ・自分が打破できなかった状況を打破する力を求める翔子。 ○祐志に断られる翔子。 ・祐志が強い理由と、武術より武道を学びたいと考える理由の説明。 >光来さん(5493) ●あらすじについて  この話には、「死神という存在を受け入れられなかった少年が、受け入れるようになる」という筋がありますよね?  だとすると、「受け入れない(去られたときに追いかけない)理由」が弱いように思いました。  好きな女の子に告白して、付き合ってたんですよね。  その彼女が「死神」だと知って、《具体的に何が恋心より勝って「追いかけられなかった」のか?》  あらすじに書くようなことではないのかもしれませんが、気になりました。 >>>> これって、ヒロインの側の話を、主人公視点で書くということ? >> はい、そういうことです。 >> そもそも、この話は彼女の物語――死神である少女の物語なんです。  キャラ寄り三人称で、たまに少女のほうに視点が移るってのはダメですか? (私の場合は、最初に「主人公の女の子の一人称」と決めていたので、その選択肢はありませんでした) >羽矢野さん(5495) ●あらすじについて  二十歳前後を少女と形容するのはどうかと。 (私のばあい高校生を青年と形容した前科があるので、自分で自分が信用できないんですが)いちお、成人なわけですし。  美雪はSH能力のことを、どう思っているのでしょうか?  SH能力は偏見の原因ですよね。しかし、彼女はそれを積極的に使っていますし。  嫌っているのか、便利だと思っているのか、どっちなのでしょうか?  帰り道での美雪の行動には、やっぱり違和感があります。  そういう行動を取るからには、美雪のなかで慎二は特別になっているわけですよね。  しかし、美雪が「慎二はいい、慎二がいい、慎二じゃなきゃだめ」と思うようになるエピソードが無いように思いました。 >とんびの羽根さん(5498)  保留、了解しました。  自分のために、いろいろと考えてもらって、とても有り難いです。  いっぱい感謝です。  今回は「転」と「結」を中心に起承転結を書き直してみました。  どうでしょうか。  余談。  やっぱり私の文章は、なんだか読み難いみたいですね。  今回は、その辺を考えて、「しかし」とか「〜ですが」のような言葉を減らしてみました。  すこしでも良くなっているといいなと思います。 -------------------------------------------------------------------------------- 日曜大工講座「心に棚」 No.5513 投稿日 2002年11月8日(金)16時40分 投稿者 馬宮 恭 馬宮です。突貫工事のため、ぐらつかない事を祈っています。  レスを頂いていたのに、書き込みが遅くなって申し訳ありませんでした。自己紹介で足りなかったところがあったのですね。ご指摘ありがとうございます。  年齢:26歳 性別:女 です。改めましてよろしくお願いします。  新木さん、お忙しい中参加許可とご指示、ありがとうございます。  >なにか短編あたりを課題部屋にでもアップ(もしくはよみかくにでも投稿)するか、さもなければ、課題部屋のほうの生課題あたりのどれかにでも挑戦してみてください。  両方やります。  ですが、短編アップ(投稿)は、一週間猶予をいただけないでしょうか。来週の木曜日の夜までに一本書いて「よみかく」の方に投稿します。  理由は、「作品が全て三年以上前のものであるため、現状レベルの把握材料には使えない」からです。  それから、生課題なのですが、今日やっておきます。 >アスファルトの臭い  昨日、アスファルトの道路に水をまいてみました。臭い、しないんですね。 >アスファルトの地面の臭い  その通りだと思いました。何で気が付かなかったんだろう……光来さんのように、私もそういえば最近この臭い感じません。  >コンクリの地面に雨が降ったときにも、たぶん、同じ匂いがするはず。  >無風の日が続いたあとで、急に風が吹きだしたときとかかな。  >さもなければ雪が降って固まって、それが融けてからの最初の一日目とか  一つだけ記憶しているのですが、「カンカン照りの日に水撒きをする」とあの臭いがしたと思うのです。  ということは、この描写は雨に限ったものじゃないんですね。 >羽矢野さん(5495)  ああ、たくさんレスが……とても嬉しかったです。思い切って飛び込んだのはいいけれど、さてどうしようと考え込んでいました。お話のおかげで緊張ほぐれました。心に棚。頑張ります。ありがとうございました。ではさっそく…… >あらすじ2 一読してみて、意味がうまくとれずにつまった所がありました。 >責任自体は先に相手がSH能力を使用し、慎二が怪我を負っていたこともあり、正当性が認められ、大きな問題にはならなかった。  捜査陣からはずされ、いわゆる“イヤな仕事”と位置づけれる合同捜査を命じられたことに慎二は反論しようとするが、その能力者が水であると聞いて、承諾する。 この文章が読んでいて、わかりにくかったです。 それから ・合同捜査というのは、「SHとの合同捜査」という意味ですよね。それがすぐに理解できませんでした。 ・水の能力をもったSHが協力者だと聞いた慎二は、どうしてすぐにそいつが「共犯者」だと思いついたのですか?水の能力を持ったSHって滅多にいないんでしょうか。それとも、SHへの偏見が原因なのでしょうか。 ・私も、二十歳は「少女」だと思いません。女性か、せめて女の子だと思います。 >弟切さん(5500)  と……あの、私の書き込みが遅すぎたせいで、弟切さんのこのログがはるか過去のものになってました。もうあのアイディア群は用済みの気配(汗)でも指摘の練習させてやってください。胸おかりします(涙)  (3)なんですが、理由づけされたもの見ると、9の「他人を助けることによって何らかの不利益をこうむるために、助けようとしない」にあてはまるように思えました。  文化祭の委員がやる仕事っていうのは、どこでもあまり変わらないんじゃないでしょうか。 実際に委員を経験したことのある人が、同じ仕事に対して抱いている評価ですので、これは、「誤った思い込み」ではなく「事実」だと思います。  (7)なんですが、よくわかりませんでした。 1.過去に実際その国に攻められて、ひどい目にあったのですから警戒するのは当たり前だと思います。この理由づけには、「現状の隣国との関係」が必要なのではないでしょうか。でないと、本当に「指導者」の思い込みが誤っているのかどうか、読み取れないと思います。 2.軍事費が国の予算を圧迫している時に、困っているのは国民たちですよね。もし国民を助けて軍事費を削減した場合、具体的にどういう不利益をこうむると「指導者」は思い込んでいるのですか。そこがわかりませんでした。国を失うことなのでしょうか、また自分がひどい目にあうことでしょうか、それとも過去の自分と同じような目に国民を合わせてしまうことなのでしょうか。この理由からではよくわかりませんでした。 >紫ゆきやさん(5512)  あらすじのラスト四行。あんなに行数をとるほど重要でしょうか。あそこは「翔子が実戦での強さを求めるようになる」シーンですよね。あの四行に邪魔されて、シーンの印象が弱くなってませんか?要件リストの方にもないエピソードですから、もう少し短くした方がいいように思いました。  それから、灰和田舷君なんですが、「灰和田」はいいんですが「舷」はぱっと見に読みづらかったです……私だけ……かもしれませんが。 >〜〜に似ているとう指摘  失礼します。新参者ですが「なるほど」と思ったので一言。パクるって言葉は悪い印象があるな、と思いました。でも、「〜に似ているという指摘」はいいと思います。影響受けてて気づいてない方が怖いです。折角影響受けてるなら美味しいところをうまく取り込みたいですし(盗作という意味ではなく)、その中から自分のオリジナリティを発見したいです。 -------------------------------------------------------------------------------- あれは「雨のにおい」って言うんだよ。 No.5514 投稿日 2002年11月8日(金)18時09分 投稿者 鷹見一幸(榎野) むかし、そう、ずっとむかし。まだ高校生の頃、電車で通学していた頃。 「駅にはそれぞれ匂いがあり、それで駅の区別ができる」 と主張して、馬鹿にされたことがある。  それは「駅の匂い」ではなく「駅のホームにある立ち食い蕎麦やの匂い」の違いだったかもしれないが、視覚と聴覚以外にも、ものの違いを識別できる方法は存在するんだよな。  なんで、急にこんなことを書いているかというと「アスファルトの匂い」で、思い出した一文があるからです。    それは視覚と聴覚に障害を持つ子供が書いた詩の一節です。  雨が降ってきたんだ  だって  泥の匂いがする  雨はきっと土砂降りだ  だって    泥臭い  泥臭い  この詩を読んで考えることは、俺たちが普通に見て感じていることは、その能力の無い人にはどう伝わるのだろう。ということだ。  生まれつき視覚に障害を持っている人に「写真」の概念を伝える方法があると思うかい? 「写真って何ですかねえ、あれ、ひらべったくてつるつるした紙の様なものらしいんですが、あれは、普通のつるつるした紙とどう違うんでしょうか?」  俺は視覚障害者の人からそう聞かれて困ったことがある。  嗅覚で言うならば、「犬の地図」という概念がある。  犬というのは人間よりもはるかに嗅覚に優れ、そのぶん視覚は劣る。  だとしたら犬が感じているこの世界の地図は、視覚を中心点として作られた我々の地図ではなく「嗅覚」を中心点としてつくられた地図に違いない。  では、もし、この世界に超能力者が存在したとする。  その能力によって見たこの世界は、果たして我々常人の描くところの世界と同じなのだろうか?    超能力者が見るものと、我々が見るものは同じだ、しかしそれがどんな風に見えているのか、ひょっとしたら大きく違うのかもしれない。 「常人と大して違わない弱い超能力なら、常人と変わらない」  ほんとうにそうだろうか?  念動力という超能力を使える人間がいたとする。  せいぜいマッチ棒一本、トランプのカードを動かすことぐらいしかできない念力の持ち主だったとする。    では、そんな能力しか持っていなければ、その人間は恐れるに足りないのだろうか?  もし、いたら俺はその人間を心の底から恐れる。だってそいつは化け物だ。  マッチ棒を動かしたり、トランプのカードを自在に操れるなら、 『頭蓋骨の中にある柔らかい豆腐みたいな組織を手を触れずに叩き潰す』  くらい、簡単だろうからね。 -------------------------------------------------------------------------------- ギャグ? No.5515 投稿日 2002年11月8日(金)19時51分 投稿者 藤極堂 ちゆちゆ12歳ポータルのちゆアンケート強い奴から倒すか、弱い奴から倒すかによると「中学生に三人以上囲まれたら負け」「腕の数以上の攻撃なんて、さばけるわけありません」だそうです。 唐手がどうゆう拳法なのかよくわからんですが、祐志クンは北斗神拳継承者や聖闘士並の実力がある古武術の熟練者なのでしょう。 途中から世界観が激しく間違っています 起:二人の新入部員(祐志と灰和田)を暖かく迎える翔子 承:祐志に灰和田に気を許すなと忠告されるが、気にもとめない翔子。   灰和田に騙し討ちにされかける翔子 転:超絶殺人拳法で窮地の翔子を救う祐志。 結:尊敬のまなざしを向ける翔子 デタラメ拳法が通用する世界なら、そういう世界だと最初に読者に提示しておくべきです。 というか、ちゃんと殺人拳法の使い手と伏線を張っておけ。 よくわからんなら超絶殺人拳法を「魔法」「超能力」に置き換えて読んでみるとわかると思います。 なんつーか、拳法アクションを書きたい。 だけど具体的に実戦で体術がどのように使われているのか知らんし経験もない。 なのでとりあえず拳法の威力を強くしてみました。 みたいな。 それに、唐手が最後の禁じ手なら、相手がピストルを出すくらいでないと使ってはいかんだろ。 素人が素手でかかってきたくらいなら知恵と機転で切り抜けてください。 そうじゃなきゃ祐志がただの拳法馬鹿か、実は唐手が使いたくてウズウズしていた暴力男にしか見えないよ。 -------------------------------------------------------------------------------- 生課題開始 No.5516 投稿日 2002年11月8日(金)22時40分 投稿者 馬宮 恭  生課題を始めようと思っていたら、鷹見さんの書き込みを見つけたので、思いつきでメモとペンを手に庭に出ました。さっきまで降っていた雨は残念ながらやんでいましたが、折角だから目をつぶってみました。賑やかなものです。道路を走る車の音がひっきりなしに聞こえます。似たようなので一番多い音がきっと普通車。  ゴオオととか、ガタンガタンとか。たぶんバスとトラック。地響きつき。バイクはバラバラとか、ブルブル、ギュイン、グォーン。色々あります。もちろん、スピードや走っていく方向によっても強弱が違う。道路のへこみ具合もわかる気がする。今すれ違ったのでしょうか。  うちの犬が吠えました。すぐに、足音がして誰かが家の前を通り過ぎて行きました。さすが。  結局臭いで気になるものがなくて、がっかりしていたら弟の「ただいま」というくたびれた声が聞こえたんです。ぷんと鼻をついた濃い汗の臭い。あ、仕事の臭いだ。と思いました。ああ、寒かった。  では、生課題「風魔法 Lv1」始めます。 -------------------------------------------------------------------------------- おこたは冬の浪漫です No.5517 投稿日 2002年11月8日(金)23時49分 投稿者 光来 唯 >羽矢野さん > 炬燵に蜜柑(あと、猫)  ついでにいうなら、どてらも欲しいところです。  で、当然おこたに入ってる人は猫背になってますよね(笑 > ただ、納得できる別のエピソードがなかなか考えつかない。 > ゴロゴロ。  軽くするってだけなら、「死→ケガ」にすればいいんだろうし、そのケガも兄でなくて自分がしたことにすれば、さらに軽くなると思うんですが…… > これが狙い。 > ↓↓↓ > ベクトルの方向が、完全に変わる部分。  なるほど、わかっていてのことでしたか。  でも、それはそれでこのシーン、かなり難しい場面になりますね。  覚悟が打ち砕かれてから、もっと強い覚悟に変わる……のはこのシーンのなかでなんですよね(別のエピソードがあるわけじゃない)。  ということは、このシーンだけで「真の」覚悟を決めたことを読者に納得させなければならないですし、そのためにここまでで主人公の気持ちに、それだけの覚悟を決められるだけの気持ちの積み重ねが必要になるでしょう。   > よけいなお世話かもしれないけれど、よく考えた方がいい。 > 紫さんが同じことをやろうとしてた時に、私も考えたんだけど、できなかった。 > こういうのって、ものすごく難しいよ。  これは逆のほうがより難しいと思います。  理由のひとつは、No5155あたりからのとんびの羽根さんとはせがわみやびさんの会話らへん(他にもあったはずだけど見つけられなかった)。  「○○寄りの三人称」が一番視点がおかしくなりにくい身としては、視点は諒側にあったほうが都合がいいんです。  死神として生きてきた少女よりも一般人の少年の目を通したほうが感情移入しやすいでしょうし、結衣は基本的に感情を表に出さないタイプのキャラですので彼女寄りの視点で話が続いても書き難いだけです。    それに……「恋愛は女の子が主人公で男はそれに振り回される」、ってのが私の中に根付いてたりしますから。     >弟切さん >今日、用があって横浜のデパートの中を歩き回ったら、店内は早くもクリスマスの飾りつけがされて、クリスマスソングが流れていました。いくら年末商戦を盛り上げるためとはいえ、一ヶ月以上も前からこの雰囲気はどうかと思ってしまいました。  すでにツリーが立てられたり、街路樹に電飾がつけられたりと、たしかに早過ぎる気がしますね。  でもすでに年賀状とか、来年のカレンダーの話したりしてますんで、そんなに気にならなかったりします。 >紫さん >ちなみに、この名前は実在しなさそうで、それでいて読みは簡単そうなのを作りました。  私は苗字の読みも簡単そうじゃないと思います。  それに読みにくいですし、雑魚っぽいキャラと紫さんは言っていますが、実際は2番目に多く名前が出てくるキャラでしょうから、もちょっといい名前でも善いのでは、と思います。 > ゴロツキ風の連中に、二度と手出ししないことを約束させて、解放する祐志。  私がひねくれてるせいかな。約束だけで解放するってのは甘いように見える。   まぁ、実際は力を見せつけた後なんだから、脅迫なんだろうけどね。 > 灰和田は大人に混じった大会でも実績を残しているほどの実力者  この設定、意味があるのか気になる(後半の彼の行為を見ると、それさえも裏で何かやって勝ち得たものかと勘ぐってしまいます)。  「起」を見ても、翔子が実績を持つ相手に勝つ必然が感じられない。  なんか、以前の設定がまだ残ってるだけ、って感じがします。 > 好きな女の子に告白して、付き合ってたんですよね。 > その彼女が「死神」だと知って、《具体的に何が恋心より勝って「追いかけられなかった」のか?》 > あらすじに書くようなことではないのかもしれませんが、気になりました。  死神の仕事に対する納得のいかなさ、とかやりきれなさ、とか漠然としてますが、そんな感じです。  えとですね、ここのシーンははじめて死神の仕事というのを目の当たりにする箇所なんですが、このときの浄化の対象となるのは諒に好意を抱いている少女です。  そしてここで仮の肉体を与えているわけですが、はじめて見る諒にとって、それは普通に人間が生き返ったように見えるのです。  それを目の前で浄化されます。これが、幽霊とかを成仏させるのであれば、普通に割りきれるでしょう。  ですが、肉体を得、まるでほんとに生き返ったようにしか見えない少女を結衣は手にかけます(浄化しているわけですが)。  それは諒から見ればせっかく生き返ったのにどうしてまた殺す(一般の目からはそう見える)必要があるのか、ということになるのです。  その辺のやりきれない気持ちが、結衣から告げられた別れの言葉とあいまって、追いかけられなかったというわけです。 > キャラ寄り三人称で、たまに少女のほうに視点が移るってのはダメですか?  これはアリです。  以前、新木さんにも彼女の日記などを間にいれる方法があると言われましたし。  章間、みたいな感じで彼女の気持ちの変化を描ければいいかなとも、考えています。 -------------------------------------------------------------------------------- 雨の匂い No.5518 投稿日 2002年11月9日(土)00時23分 投稿者 弟切 千隼 No.5514の鷹見(榎野)さんの書き込みを読んで、思い出しました。 空が曇ってきて、「一雨来そうだな」という時に、私は雨の匂いを感じることがあります。これは実際に雨が降りだす前の匂いなので、「雨に濡れたアスファルトの地面の匂い」でも「雨に濡れた土の地面の匂い」でもありません。文字どおりの「雨の匂い」です。 別の表現でこの匂いを表わせば、「水っぽい匂い」ですね。「水をたっぷり含んだ空気の匂い」と言えばおわかりでしょうか? 滝や噴水の近くに行った時に感じる匂いに近いです。 しかし、世の中には、そもそも「水の匂い」というものを感じたことがないという方もいらっしゃいます。こういう方に、「雨の匂い」がどういうものなのか、わかっていただくのは難しいですね。 以前、身の回りの何人かに、「雨が降る前に『雨の匂い』を感じたことがありますか?」と訊いてみたことがあります。興味深いことに、反応は真っ二つに分かれました。 「うんうん、雨が降る前って、匂いがするからすぐわかるよね」と当然のようにうなずく人と、「えーっ!? 何それ、そんなもんあるの?」と驚きの表情を見せる人と、きれいに二通りに分かれました。 ヒトの五感の中では、嗅覚が最も鈍いといわれています。その証拠に、光や音を表現する語彙に比べ、匂いを表現する語彙は圧倒的に少ないですよね。 それだけに、文章で嗅覚を的確に表現できるようになれば、かなり文章力が付いたといってよいのかも知れません。 五感の中で最も鈍いとはいえ、嗅覚というのは、ヒトの情動と最も密接に結びついた感覚だそうです。 ある特定の匂いを嗅いだ時に、ずっと忘れていた昔のことを、その時の気分もそのままに鮮やかに想起した、といった経験は、おそらく多くの方にあるでしょう。それは、嗅覚がヒトの情動を最も直接的に揺さぶる感覚だからなのですね。 こういう嗅覚の特性を知って、うまく文章の中に織り込めば、他人の情動を揺さぶる文章を書ける……はずですね。修業のしどころです。 馬宮さんへ > 御挨拶が遅れました。ようこそいらっしゃませ。早速の御指摘ありがとうございます。 No.5500の私の書き込みに対する馬宮さんの御指摘は、(3−2)に関しても(7−2)に関しても、決して的外れではないと思います。どちらも今のままでは、「誤った思い込み」ではなく、実際の不利益があるように見えてしまいますね。 (3−2)に関していえば、文化祭委員の仕事は確かに大変ではあるものの、それだけではなく、何らかの収穫があることを示さなければいけませんでした。 (7−2)の場合は、馬宮さんのおっしゃるとおり、隣国が現在は他国を侵略する恐れがないことを書いておかなければ、国の指導者は政治家として当然の措置を取っているだけ、ということになってしまいますね。 前回の書き込みから一晩が過ぎて、No.5510で決めた案を読み返してみました。主人公の初期状態を表わすものとしては、特に間違っているとも書きたくないとも難しすぎるとも感じませんでした。 ですので、やはりこの線で話を作ることとします。 主人公の初期状態が 「他人を蹴落として成り上がった両親に育てられ、その両親の教えを受けたために、無償で他人を助けるのが良いことだという価値観を持たない」 であるならば、終了状態は 「無償で他人を助けるのが良いことだという価値観を持つ」 であるはずですね。 主人公の価値観がこのように180度ひっくり返るには、何らかの強いきっかけが必要です。それはどのようなものでしょう? 主人公は、無償で他人を助けると良いことは起こらないという教育を受け、それまでの人生で、この教えを強化するようなできごとにばかり遭ってきたはずです。でなければ、こんな価値観を持つようになるはずがありません。 とすれば、「無償で他人を助けると、こんなに良いことがある!」という強烈な体験を主人公にさせればよいのでしょう。これが転になりますね。 これらを並べて書くと、 主人公の初期状態: 「これまで、無償で他人を助けて良いことがあったためしがない」 「無償で他人を助けるのが良いことだという価値観を持たない」 状態が変わるきっかけ: 「無償で他人を助けて、とても良いことがあった」 主人公の終了状態: 「無償で他人を助けるのが良いことだという価値観を持つ」 となります。 次回以降、もっと具体的に起承転結などを詰めてゆきます。 -------------------------------------------------------------------------------- いやあ焦った焦った。 No.5519 投稿日 2002年11月9日(土)00時35分 投稿者 唯野教授  パソコンが起動できなくて……。大学休んでサポセンです。なんとかなりました。ありがとうデルのサポセンの人。 >魚住さん >エア・ギア  未チェックだったので見てみましたが、一話目ではなんとも。肝心のインラインスケートアクションも、「ジェット・セット・ラジオ・フューチャーの『パクリ』じゃないか!」という思いが先行してしまいまして。ちなみにJSRFはインラインスケートで街中を走りまわるというX-Boxのゲームです。知人がやってるのを見たことがありますが、動きもサウンドもカッコイイですよ。 >鷹見一幸(榎野)さん  ググってみたところ、マッチ棒1本の重さは0.2グラムだそうです。200ミリグラムの圧力で脳組織を破壊できるというのはちょっと信じがたいのですが。 >紫ゆきやさん >あらすじ  う〜ん、やっぱり最後がオチてないと思われます。  なぜオチてないと感じるかは説明するのがとても難しいのですが……終わってない感じがするのですよ。おそらく、祐志が翔子の頼みを断ったことに対する、翔子の反応が書かれていないためだと思われます。翔子の反応(できれば意外性があって面白い反応)で終わればオチがつくと思うんですが。「俺だったら降格」をやりたいけど禁止されてるしなあ。 >弟切さん >嗅覚 「皐月待つ 花たちばなの香をかげば 昔の人の袖の香ぞする」ですな。  では指摘に対して返答とか言い訳とか。 >パンドラに似てるね。  全然意識してなかったです。あの六人よりずっと結束が固くて能動的なイメージなので。むしろ自分の中では明らかに「ザンス」や「ジョジョ(三部以降)」の影響下にある作品なんですけれども。まあブギー自体がジョジョに影響されてる作品ですから、似てるのも無理は無いですね。 >「可能性」って何よ?  「潜在的な能力」あるいは「自分がどれほど大きなことを成し遂げられるか」って言えば伝わるかな? まだわかりづらかったら言ってください。 >ちっぽけな能力ってどんなの?  とりあえず例としては 「10メートル以内の他人の考えていることを読み取ることができる。ただし持続時間は0.2秒。再使用には1秒以上の間隔が必要」 「平面に円を投射できる。半径は5センチから2メートルまで。色は赤青黄の3色」  などの、「それって何の役に立つの?」と思わず言ってしまいそうなものを考えています。ただし年齢が下がると「親指の腹で触れた平面に念写を行うことができる」「人差し指と中指で挟んだものを加速できる。ただしパチンコ玉程度の大きさと質量が限度」などの多少使えるものも出す予定です。  ちなみに可塑性は皆無です。「親指の腹で〜」という能力の人は、親指を切り落されると能力的にはただの人と同じになります。  んでは十六分割 起部 ・超能力を持つが、自分は大したことはできないと思っている主人公。 ・主人公はなぜか常に疎外感を感じているが、ある友人たちと過ごす時だけはそれを感じない。 ・超能力を使っているところを、主人公は友人に目撃される。 ・その友人も、超能力者であることを明かす。 承部 ・疎外感を感じない友人たち全員が、超能力者であることが判明する。 ・それぞれの方法でさらに仲間を集め、交流して自分たちについて知識を得る。自分たちをリミテッドと呼ぶことを決める。 ・リミテッドが世界を変えられるほどの存在か、一般人とさしてかわりないかについて、論争が起こる。 ・結局、敵役が席を蹴って抜け出す形で論争は物別れに終わり、皆、後味の悪い思いをする。 転部 ・数日後、ヒロインが仲間を呼び集め、敵役が要人の暗殺を計画していることを告げる。 ・自分たちで解決することを決め、仲間の能力を生かして敵役を追跡する。 ・ついに敵役を追い詰め、敵役に2度と罪を行わせないよう誓わせる。 ・主人公とヒロインは、みんなを帰した後、敵役が2度と能力を使えないよう、体を傷つける。 結部 ・日常へ戻る主人公。 ・ほとんど生活が変わらないことから、やはりリミテッドに世界を変えるようなことはできないのではないかと思う。 ・ヒロインに諭され、また敵役を追った時のことを思い出し、自分たちはそれほど小さな存在ではないと思いなおす主人公。 ・主人公は、ヒロインを助け、仲間と共に世界を変えようと決意する。  転の最後がわかりやすく書けなかったので解説。  リミテッドは結束が固いので、たとえ敵役が殺人犯であっても他の仲間は心情的に私刑に反発します。ヒロインはそのため、敵役に「誓わせる」という平和的方法を取りますが、仲間たちが見ていないところで能力を使えないように敵役の体を傷つけます。この時、一人では難しいので比較的、流血沙汰に耐性のある主人公に手伝ってもらうというシチュエーションです。具体的には指を切り落す程度のことをやろうと考えています。  上の方の設定で解説した通り、リミテッドは能力を使う際に必要となる部位を破壊されると、能力がまったく使えなくなります。  このシーンを入れる理由として、リミテッドたちのリーダーシップを取り、世界を変えると公言するヒロインの冷徹な一面を読者に見せるのが一つ。敵役が気を変えてまた犯罪を犯そうとするのを防ぐのが一つ。殺人を犯した敵役に、それ相応の代償を支払ってもらうというのが一つです。ちなみに、敵役は自分がリミテッドであることに精神の安定を頼っているため、肉体的ダメージ以上に精神的ダメージが大きい処置となります。 -------------------------------------------------------------------------------- うーん… No.5520 投稿日 2002年11月9日(土)01時34分 投稿者 はせがわみやび >>「ハイスピリッツ・ガール」あらすじ《9》  細かい部分まで書いちゃうから、つっこまれちゃうってパターンだなあ。  てか、筆がすべって誇張しちゃってる?(^^;  具体的にいうと、こんなところだ。   >> 脅しが効いたと思い、祐志に近寄った連中が「いきなり吹き飛ぶ」。 >> 祐志は唐手(「戦場で使うために」磨かれた古流武術)の使い手であり、禁じ手なしであれば、素人が「何人いようと」問題ではなかったのだ。 >> 数分後、灰和田達は「全員が」祐志によって「叩きのめされ」、  そりゃ、世界観が激しく間違ってますって言われちゃうよな(^^;。  ちなみに、激しいのは「」内だ(笑)   いやしかし、祐志がそこまで強かったら、禁じ手なしでも灰和田や翔子に勝てちゃうよーな気がするのだが……。  裏返すと、禁じ手ありで翔子は祐志に勝てるんだから、この不良さんたち相手にもそこそこの勝負ができそうな気がするしなあ。  このあたりは、武道の経験のないわたしにはなんとも言えないのだが。  まあ、一般読者も経験なしが多いんだから、うまく騙せてないっていう言い方もできるネ──現状では。  でも、このあらすじ、もっと抜本的にヘンだぞ?(^^;  誰でもいいから、こういうあらすじを作ってごらん。  あのね。ハイスピガールを換骨奪胎して文系ネタにもってくの。  たとえば、調理部。  鬼怒川翔子(きぬがわ しょうこ)は、新年度最初の朝練の日(調理部)にもかかわらず、いつものように寝坊してしまい、いつものように遅れて学校の調理室に入ってゆく。  調理室では、二人の少年が試合をしていた。部員達は輪になって、それを見守っている。少年らは新入部員(仮入部中)の新一年生で、名を灰和田舷(はいわだ げん)と辻村祐志(つじむら ゆうじ)といった。  灰和田は大人に混じった大会でも実績を残しているほどの実力者で、試合は灰和田の勝利に終わる。  とか、こんな感じで、実践料理と規格料理の勝負のお話にする。  秤とレシピとガスレンジのある調理室での戦いに翔子は勝利するのだが、野外料理で敗北する翔子、とかなるわけね。  誰か(もちろん、紫さんでも可)、もとの筋を可能なかぎり変えないで、置き換えてごらん。筋のヘンなところがわかるから。  自分の得意技だったら、なんでもいい。  調理でも、書道でも、生け花でも、鉄っちゃんでも、なんでも。  もっとも自分が理解しやすい形にして、筋を見直してみる。  これね、対立の構図がヘンなのよ。 みやび -------------------------------------------------------------------------------- No.5521 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- つけたし No.5522 投稿日 2002年11月9日(土)01時57分 投稿者 はせがわみやび  置き換えると、たぶん、ヘンでうまくいかないはずだ。  **なのに、なんで、ここで***なの? とか。  そこが、もとの筋でもおかしいところだから。  ちなみに、起のところだけやってみる。  あ、これ、男と女を入れ替えたほうがいいね。  祐志、灰和田=女。翔子=男とする。  落ち込んでいる様子の祐志(女)に、励ましの声をかける翔子(男)。 (祐志は、ここで翔子に好感を持つ)  勢いづく灰和田。  実はこの試合は《女子全員参加のトーナメントの決勝》だったのだ。先輩や同期生達の不甲斐なさにガックリする翔子。  調理部一の実力者である翔子は、最後の砦として灰和田と試合することになる。  男子が一番の実力者と聞いて、あからさまにバカにする灰和田。本気になる翔子。  試合。  繊細で器用な調理の灰和田を、巧みな包丁技で押していく翔子。結果は翔子の優勢勝ちとなる。一瞬、灰和田の表情が険しいものとなるが、すぐに笑顔になって翔子を賞賛し、試合前にバカにしたことを謝罪してくる。  翔子のおっかけ同然の女子部員達は大いに盛り上がり、翔子も褒められて悪い気はしなかった。  ──なんだか、これで一本話が書けそうな気がしてきた(笑)  あ、水泳の勝負ってのもありだなあ。プールだと早い少女と、流れのある川で巧みに泳ぐ少年、とか。ほかにも、いろいろとありそうだ。 みやび -------------------------------------------------------------------------------- 物理のもんだい(笑) No.5523 投稿日 2002年11月9日(土)09時46分 投稿者 鷹見一幸(榎野) >唯野教授へ 「マッチ棒の重さ」=200ミリグラム。 では 「マッチ棒を自在に操る」その運動エネルギーは、どれくらいだろう? じりじり引きずるように動かすのか、それとも目にもとまらぬ速さで飛ばすのか、 まさか、それも全部「200ミリグラムに等しい」というつもりはないだろうな(笑)   ついでに言うなら。200ミリグラムの重さしか動かすことができなくとも、脳を殺すことは簡単なんだよ。  脳細胞には無数の血管があるだろ。  運動をつかさどる部位、特に呼吸中枢や循環器をつかさどる部位につながる血管を「きゅっ」と押さえられたら、どうなると思う?  人を死に至らしめる脳梗塞。  それを起こす血栓(血の塊)はマッチ棒より大きいと思っているのかい?  思いつきで反論するまえに、ちょっと考えて欲しいな。 「相手も思いつきで書いている」んじゃない。ってことを(笑) -------------------------------------------------------------------------------- アクションが主人公だとすると (これは5498のリライトです) No.5524 投稿日 2002年11月9日(土)11時23分 投稿者 とんびの羽根 >紫さん(5466)  新しいあらすじが出ているのに、今さら古いあらすじのコメントで済みません。(恐縮)  そのかわり起承転結の精度を上げてありますので、多少は参考になるかと思います。  むしろ捨てたあとの方が客観的に見やすくなっていいかもしれません。(言い訳モード)  紫さんはアクションが主人公だといってますね  しかし本当にそうなのか、ちょっと疑問点があります。  そこで翔子視点でもなく祐志視点でもなく、アクションを中心においてあらすじを見てみましょう。 起の起/アクションによって先輩たちをのしている祐志が強いことがわかる 起の承/大会での実績があるので、翔子は祐志が強いと知っている (アクション不在:情報として知っているだけなのに、本当に強いと思いこんでいる状態) 起の承(隠れている部分)/翔子は先輩たちより強い (アクション不在:祐志が先輩たちに勝っても翔子より強いとは限らない:このため起の起の部分が無意味になる=アクションが無駄になる) 起の転/アクションによって祐志に勝ってしまう翔子 起の結/アクションによって強い祐志に勝った翔子は自分が強いと思い込む (祐志が強いと思いこんでいることの結果) 起の結(隠れている部分)/アクションによって翔子に負けた祐志が弱いとは……わからない (祐志が弱いと仮定すると、勝った翔子が強いとは確定できない) 承/翔子が上級生より強いつもりになっている (アクション不在:自信過剰なので) 承(隠れている部分)/その場でやり返せない上級生 (アクション不在:上級生は翔子が強いと知っている) 転の起/慢心しているために、まんまとひとりだけで呼び出される翔子 転の承/卑怯なアクションによって上級生グループが翔子を陥れる  転の承(隠れている部分)/卑怯なアクションによって上級生グループに負けた翔子は自分が弱いとは……わからない( ここで翔子が自分の弱さを認識できるなら、あとの必要が無くなるので) 転の転/祐志が助けに現れ、アクションで上級生グループを倒す。 転の結/アクションによって卑怯な上級生グループに勝った祐志が強いとわかる 結/翔子は自分が強くないと自覚する (アクション不在:転の結果から(理屈によって)自分が弱いと認識する)  アクションは本当に話の中で活かされているんだろうか。  活かされているならアクションによってすべてがクリアーになっていくはずです。  まず、起の起のアクションは、翔子が見ていない。そのため翔子は祐志が強いということを実感できない。  起の承もアクションが不在なので無意味なうえに、起の起のアクションまで無意味にしている。(隠れている部分を参照)  このために起の結(隠れている部分)で翔子が自信過剰になる根拠が無くなります。  結局起のアクションでクリアーになったのは先輩より祐志が強く、祐志より翔子が強いということ。翔子の慢心を決定づけるには足りない。  承ではアクションが不在、ということは主人公不在ですね。  で、問題の転なのですが転の承で翔子がアクションで負けた以上、自分の弱さをここで認識するはずです。主人公のアクションが翔子に敗北を突きつけているわけです。なのに翔子がここで意識転換しないということは主人公無視ということになります。いずれにせよここで上級生グループが翔子より強いことが確定します。  そして転の転のアクションで祐志が上級生グループより強いことがわかります。  結局転のアクションでクリアーになったのは翔子より上級生グループが強く、上級生グループより祐志が強いということ。  すると、起のアクションと転のアクションとで、結果が矛盾するのがわかります。  この矛盾がアクションで解決されないまま、結で翔子が祐志より弱いことを納得することは、アクションを無視した結末だと思います。  転の結果が優先されるということが、成り立つためには、翔子が起の結果を納得していなかったということが必要ですが、納得していなかったらそもそも慢心するはずがないという、あらたな矛盾が生じます。  または、翔子は忘れっぽくて起のことなどもう忘れてしまった、ということか。この場合アクションが翔子の天然に負けたことになる。  または、転の転のアクションがよすぎて、単に翔子が祐志(のアクション)に惚れてしまった、ということか。この場合は主人公を祐志に取られたことになる。    アクションを描くたびに、そのアクションで何を明らかにするのかを意識しておかないと、こういう矛盾がごろごろ発生するようですね。  アクションで矛盾が起きたら、やはりアクションで矛盾を解決するしかないのだろうか(今回残る疑問点)  それでは。 -------------------------------------------------------------------------------- アクションの問題というよりも No.5525 投稿日 2002年11月9日(土)11時35分 投稿者 はせがわみやび >> まず、起の起のアクションは、翔子が見ていない。そのため翔子は祐志が強いということを実感できない。  これは、現在のあらすじでもそのまま残っている問題です。  作者にはすべてが見えているけど、読者には作者が手渡した情報しか手に入らないってことを忘れちゃいけない。  アクション場面だからというよりも、  あるイベントが起きたときに、その体験は誰がしていて、誰がしていないのかは整理しておかないといけない。  もうひとつ。  データで示される情報は、実感できない。  だから、イベントにして、誰かの視点を使って、感情移入させて、体感させようとするんだよね。 みやび -------------------------------------------------------------------------------- あれ? これってもしかして「果たし状」? No.5526 投稿日 2002年11月9日(土)12時01分 投稿者 唯野教授 >鷹見一幸(榎野)さん  5514における榎野さんの発言は  せいぜいマッチ棒一本、トランプのカードを動かすことぐらいしかできない念力の持ち主だったとする  です。 「せいぜい」と書いてある以上、「目にもとまらぬ速さで飛ばす」などという意味が含まれているとはまったく考えませんでした。  また  頭蓋骨の中にある柔らかい豆腐みたいな組織を手を触れずに叩き潰す  と書いてあります。「叩き潰す」の中に「血管をきゅっと押さえる」という意味が含まれているなどとは想像もしませんでした。  もちろん5519において、原文を正確に引用せず、「叩き潰す」を「破壊」というふうに、より広義の意味を持つ言葉に言い替えてしまった私にも非はありますが。  榎野さんの目指す文章は「どれだけ簡単にわかりやすく読み手に伝わるか」だそうですね。5514の文章は、充分にわかりやすく、しかも過不足の無い的確な文章でしたか? 少なくともここに一人、うまく伝わらなかった者がいるわけですが。  まあここで「5514は適切な文章でした」と答えられてしまうと、私としては「そうですか。努力してみます」と言うしかないのですが。  あと血栓の「大きさ」は関係ないだろうと思ったり。 -------------------------------------------------------------------------------- 果たし状と取ってもらえるなら、ありがたい(笑) No.5527 投稿日 2002年11月9日(土)13時18分 投稿者 鷹見一幸(榎野) 1・運動エネルギーについての概念の回答を求める。  物体の重さの概念でのみで回答したあなたに対し私は「運動エネルギー」は、どうなっているのか?と質問した。  「目にもとまらぬ速さ」というのは「運動エネルギー」についての比喩でしかない。その比喩に回答を求めているのではない。 2・文章の概念の読み取りについて 「せいぜいマッチ棒ていど」の「せいぜい」とは「大きさ&重さ」の概念を卑小に見せるための形容詞ではなく、その「能力」の卑小さをあらわすために使用している。  私の文章の概念は「能力の程度(動かすことのできる物の大きさや重さ)ではなく、手を触れずに物を動かせる、というその能力、そのものが常人とは異なる以上そいつは化け物である、なぜならその能力でいとも簡単に人が殺せる」というものだったはずだ。  この概念を読み取れなかったのか否か、その回答を求める。 3・マッチ棒は基準値ではないのか?    血管の中における「血栓」の大きさの概念は「マッチ棒程度」という大きさの概念に結びつけたものだ。  超能力の限界値として「マッチ棒を動かせる」程度。と仮定した以上、その超能力の及ぶ物体の「基準値」として「マッチ棒」を使用し、血栓と対比した。     その基準値を「関係ない」と言い切る理由は?  今日は、週明けに〆切り抱えてずっとモニターの前に陣取っているから、随時書き込みを見ながらお相手しよう。  おそらく君の考えていた「超能力者」と言う概念と、俺の主張する概念は反するものなのだろう。それはよーくわかる(笑)  でも、言い返すようで悪いが「いくら、どこから突っ込まれても完璧に言い返すことができる」くらいの世界観を持っていないと、作品を作るのは難しいぞ。    さあ、紙上ディベートは久しぶりだ、楽しみだ(笑)   --------------------------------------------------------------------------------  えーとなんだか妙に話が大きくなってきてしまって「あれ?」って感じです。 No.5528 投稿日 2002年11月9日(土)14時27分 投稿者 唯野教授  そもそも……私が言いたいのは「『せいぜいマッチ棒を動かす程度の力で脳組織を叩き潰せる』という表現はおかしいのではないか?」ということで、超能力者の概念まで発展するような話題では無いと思うのですが。  逆に言えば、「せいぜいマッチ棒を動かす程度の力」の代わりに「わずかな力」だったらそれほどひっかかりません。「叩き潰せる」の代わりに「無能にできる」という表現だったら無問題です。  「せいぜい」という表現から、私はマッチ棒がカタツムリと競争できる速さで動くところを想像しました。「叩き潰す」という表現から脳が潰れていろんな飛沫が飛び散る様を想像しました。この2つのイメージはごく一般的な反応だと自負しています。で、この2つがどうしてもつながらなかったので「それ、おかしいんじゃない?」となったわけです。 >運動エネルギー  運動エネルギーの定義は、質量×速度の自乗……ってたぶん違う種類の答えを期待されているのだろうけど、質問の意図がわからんです。 >文章の概念  単に 「能力の程度(動かすことのできる物の大きさや重さ)ではなく、手を触れずに物を動かせる、というその能力、そのものが常人とは異なる以上そいつは化け物である、なぜならその能力でいとも簡単に人が殺せる」  これだけが書いてあったなら読み取れたと思いますが、具体例(の表現)が適切でないために「納得力」が低下、反発が先立ったものと自己分析します。 >マッチ棒は基準値ではないのか  脳梗塞を起こす要素は、血栓の「大きさ」ではなく脳の血圧を上回る「圧力(ってこの表現も適切でないよなあ。「血圧に抗して血流を阻害し続ける力」ってのも長いし)」だと思ったわけです。たとえば超能力者の能力が「何も無い場所に物質を具現化する」とかなら大きさが問題となるでしょうが、この場合は念動力者なわけですから。 -------------------------------------------------------------------------------- つっこみ No.5529 投稿日 2002年11月9日(土)14時41分 投稿者 藤極堂 >紙上ディベートは久しぶりだ ……紙? Webなのに? 確かに、「ネットバトル」という言葉だと議論にも何にもなっていない罵りあいという印象の方が強いけれど、このやりとりのどこに紙があるのだろうか? いつから、インターネットを使って論争を行うことを「紙上ディベート」と形容するようになったのだろうか。 もちろん榎野さんは「ちゃんと考えて書き込んでいる」のだから打ち間違いという初歩的なミスはありえません――ということにしておく。 おくったらおく。 仮説 1:榎野さんはプリンターで紙に打ち出してからでないと文章が読み込めない、アンチエコロジカルなITアレルギーオヤジである。 2:実は私たちが知らないだけで、影で榎野さんと唯野さんは手紙orはがき(あり得ないとは思うが電報)で同様のやり取りを行っている。 3:実は私たちが知らないだけで、影で榎野さんと唯野さんはFAXで同様のやり取りを行っている。 4:実は私たちが知らないだけで、榎野さんと唯野さんのやりとりはどこかの紙媒体の公共情報(たとえば学校新聞とか)に掲載されている。 3:実は榎野さんは紙 2001(フリーソフト)を使用してディベート文章を作成している。(※それは「紙上」ではない) ■[紙上]の大辞林第二版からの検索結果 しじょう ―じやう 【紙上】 (1)紙の上。「―に記す」 (2)新聞の記事面。紙面。「―を騒がす」 (3)紙に書かれた文章。手紙。「悲しいかなや悲しいかなや、更に―に尽くさず/保元(下)」 -------------------------------------------------------------------------------- えーと…… No.5530 投稿日 2002年11月9日(土)15時02分 投稿者 はせがわみやび  これは純粋に質問なんですけど。>ALL  わたし、紙上ディベード以上の言葉を思いつけないんですけど(^^;。他に良い言い方あります? 教えていただければ、わたしも次からそれを使いますです。 みやび@いかん、わたしも締め切り前だった(^^; -------------------------------------------------------------------------------- おや。横から別のツッコミだ(笑) No.5531 投稿日 2002年11月9日(土)15時29分 投稿者 鷹見一幸(榎野) 榎「細かいことを気にしてると大物になれんぞ」 藤「いえ、私は一生小物で、取るに足らない存在で終ってもかまいません、今のところをちゃんと説明してください」  なんて突っ込みを入れられた気分(笑) えーと、旧タイプのオヤジ人間にとってみれば 「文字媒体」イコール「紙」なんだよ(笑) つまり「口頭」に対して「文字」と言う意味で「紙上」と表現したわけ。  ネットやらモニター上に映るのが「文字」である以上、それは俺にとって「紙」なわけ。雑誌媒体なら「誌上」となるだろうけどね。    俺にとって「文字」で行われるネット上のやりとりは「いつでもプリントアウトできる」という時点ですでに「プリントアウトされたもの」と同じなんだよな。  それは読む人間が単にプリンターを作動させるかどうかの違いでしかない、文字は口頭と違って後に残る。その時点で文字媒体は全部「紙」なの、そうなの、俺が決めたの(笑)  さて、本題。 >「叩き潰す」について  確かに「誇張した表現」であったことについては認める。  しかし、質量を引力に逆らって動かすエネルギー(位置エネルギー)を持ってすれば、脳のような柔らかい組織を破壊することは可能である。という事実を提示するにあたって、よりインパクトのある表現を使った方が、より効果的であろう、といういう意図のもとに書かれた文章(いわゆる煽り文句というヤツ)としてならば、充分効果的であると思うがどうかね? > 運動エネルギーについて。  小難しい数式ではなく「200ミリグラムの物体を動かせる力」というのが、どの程度のものなのか、その概念に単なる「重さ」だけを出して反証しようとしても、相手は納得しない、ってことだな。  たとえば「ピーナッツを相手にぶつけて相手の戦闘力を無くす」という方法論を読んで 「ピーナッツみたいな軽いもので人間の戦闘力を無くすことなんかできない」と反論したとする。  この場合「速度」という概念が抜けているわけだ。相手が 「空気銃にピーナッツを詰めて発射すれば、それは可能だ」と反論されると「それはその通り、私の反証には速度の概念が抜けていた」と認めざるを得ないわけだ。 >概念の読み取り    やっぱり「反感が先に立った」わけだな(笑)  その時点で俺の「叩き潰す」という「煽り文句」は効を奏したわけだ。  書いたもの、書いた文章を、どうやったら、より強く読み手に印象付けるか。それもまたテクニックだと俺は思う。  すんなり書いてすんなり読める文章。それは確かに俺がめざしている文章だが、それだけではこの世界を生き抜いていけない。  読んだ人間を引っ掛ける文章、というか「わざとひっかける文章」というのも書けないと仕事が来ない(特にライター仕事はね)  小説で使えるかどうかは別にして、こういった場所での文章は、そういった文章もアリだと俺は思うがね。  >基準値について。  そのとおり。これは「物体を創り出す」場合に論ずることである。  これは「論理のすり替え」をやってみたわけだ。  確かに「マッチ棒大」というのは「動かせる質量の最大値」であることは間違いない。それを基準値であると主張するのも間違ってはいない。  しかし、ここで問題にしているのは「血栓を生じさせる能力、ないしは血栓が起きたのと同じだけの血流停止を起こさせるエネルギーを加えることができるかどうか、であって大きさは関係ないからだな。    で、結論から見てどうよ、 「マッチ棒程度の物しか動かせない超能力でも人は簡単に殺せる」  間違っているかな?  では次。 「超能力者が見ている物、感じている概念は、常人に理解できるだろうか?」  視覚障害者から見れば、俺たちが「ものが見える」という超能力を持った人間に見えるように超能力者から見れば、俺たち常人は「なんらかの障害を持っている人」なわけだ。  視覚障害者の人たちに映画や写真の概念が説明できないように、超能力者は常人に能力の持つ概念を説明できないのではないか?  これについてはどう思う? -------------------------------------------------------------------------------- 普通に「ネット討論」でいいと思うけど No.5532 投稿日 2002年11月9日(土)16時18分 投稿者 唯野教授 >煽り文句    ええ〜。  誇張を通り過ぎて嘘の領域まで入ってしまったものを「煽り文句」と言うのは抵抗があるなあ。  ……  ……  ……  今、いろいろ考えてみたら、「煽り文句」ってのはそういうものかもしれません……。  CMの後もまだまだ続くよ! >「マッチ棒程度の物しか動かせない超能力でも人は簡単に殺せる」  間違っているかな?  この部分に関して、私は実は最初から反論してないです。これでも「ジョジョの奇妙な冒険」の愛読者ですので、当然ラバースのエピソードは読んでいます。 >「超能力者が見ている物、感じている概念は、常人に理解できるだろうか?」  私の頭の中にいる脳内新木さんはこう叫んでいます。 「理解できるかじゃなくて、なんとかして理解させるんだよ!」 -------------------------------------------------------------------------------- ネットで論争 No.5533 投稿日 2002年11月9日(土)16時39分 投稿者 藤極堂 無理に一語で表現する必要性も感じないのですが。 掲示板でディベートするのを「紙上ディベートをするのはひさしぶりだ」と形容するより「掲示板でディベートをするのはひさしぶりだ」と書いた方が誤解を生みにくいと思いました。 でも、もしかして榎野さんは掲示板でディベートをするのは初めだったので、まとめて「紙上ディベート」と形容するしかなかったのかもしれませんね。 (心の声が「それはナイ」と言っているが無視) >>俺にとって「文字」で行われるネット上のやりとりは「いつでもプリントアウトできる」という時点ですでに「プリントアウトされたもの」と同じなんだよな。 >>それは読む人間が単にプリンターを作動させるかどうかの違いでしかない、文字は口頭と違って後に残る。その時点で文字媒体は全部「紙」なの、そうなの、俺が決めたの(笑) んじゃ、榎野さんはこれから電子出版を紙出版、電子書籍を紙書籍と形容するようにしてください。 あと、何の説明もなく榎野語を使用するのは控えるように。 (-.-)y-~~~ -------------------------------------------------------------------------------- 掲示板ディベート? No.5534 投稿日 2002年11月9日(土)17時15分 投稿者 鷹見一幸(榎野)  違う、違うぞ。俺の中にいるアストラル榎野が(同一じゃねーか)が激しく違うと言っている(笑)  だって、いままでずっと「文章によるディベート」は「紙上ディベート」と書いてきたんだもん  電子出版を紙出版と言い換えろ。  ……俺的には何の不都合もありませんが(笑)  言葉や単語が「読み取る人にとって概念が共通ではない」なんてことは当然です。  従って俺が俺の名前で書き込んでいる文章が「榎野語」であるのは当然です(笑)    作家っていうのは「俺語」を持ってるものです。  そしてその「俺語」を解する人間が読者になって、次も本を買ってくれるわけだ。  「俺語」を解してくれなかった人間は「なんじゃこりゃ」と言って二度と手にとってくれないわけだよな。  だから「誰にでもわかる文章、読みやすい文章」ってのを書くために努力する、なるべく「俺語」を無くして、それが気にならない程度まで押さえる努力をする。  それはまあ当然だよな、そうでなきゃ食っていけない。  でもよ、めんどくさいんだよ、そう言う文章書くのって(笑)  いわゆる「アストラル新木さん」がこの場所で、ある種の概念を説明しているように、その場所でしか書けない文章ってのがあるんだよな。    俺語の説明が足りない、呼んだ人間の居心地を悪くする文章。  「そりゃあ、お前、違うだろう」って言いたくなる文章。 こんな文章は小説じゃ書けない。カタキ役が主張する時には使えるかもしれないけど、普通に使う文章じゃない。  だからまあ、唯野くんも反感を持って「違うと思う」と書き込んだわけだけどね(笑)  掲示板で行われるディベートを「紙上ディベート」と書く。  これで「どこに紙がある」と突っ込む人ってのは、ぶっちゃけた話  >先生の小説に「○○は凍りついた」という文章がありますが、相手は魔法使いでも何でもないのだから○○が凍りつくわけがありません、訂正してください」 という抗議の手紙を送ってきた高校生と同じ程度の人間だと思うぞ(笑)  俺が名前を出して書く文章は「俺語」  以上(笑) -------------------------------------------------------------------------------- 困ったなあ。 No.5535 投稿日 2002年11月9日(土)18時02分 投稿者 はせがわみやび  1.さあ、紙上ディベートは久しぶりだ、楽しみだ(笑)  2.さあ、WEBディベートは久しぶりだ、楽しみだ(笑)  このふたつは、意味合いがちがう。  ちょっと前にフレンチキスのときに書いたばっかりなんだけどなあ。  「紙上ディベードは、久しぶりだ」は、紙を使ってディベードするのは久しぶりだ、の意味じゃないぞ?  まず。ディベードっていう言葉があって、これが直接顔をつき合わせてする行動を指しているという状況があるわけだ。  それに対して、関節的に相手と意見を戦わせることを、こう呼ぶ(インターネットが成立するまでには「紙上」以外にはなかったから、これで通じてしまったのだ)。これは一種の慣用的な表現なんだ。  「紙上ディベード」は、相手と顔を合わせないでやりとりする討論、の意味だよ。  これが、特定の媒体で行う場合は、「新聞紙上でのディベードは久しぶりだ」とか、そういう言い方になる。なるはずだ。  ここで、WEBディベード、みたいな単語を使ってしまうと、他の紙媒体などでのディベードはしているんですね? って、そういう意味にも取れてしまう。  意味がふたつに分かれてしまうわけね。  顔を突き合せないで行うディベードは久しぶりという意味と、WEB媒体では久しぶり、という意味と。  ここでは、文章のやりとりで討論するのは久しぶりだ、が伝えたいことなのだから、「紙上ディベードはひさしぶりだ」となる。こう書いてあったときに、それ以外の意味にとられてしまう(意味がふたつに分かれてしまう)って、そんなことはないはずなんだけどなあ。  だれか、(つっこみ以外で)へんな解釈したひと、いる?  たぶん、身の回りから紙媒体が姿を消すまでは、この表現は有効のはずだよ。 みやび -------------------------------------------------------------------------------- さて「超能力者の概念」だが No.5536 投稿日 2002年11月9日(土)18時13分 投稿者 鷹見一幸(榎野) >理解できるのではなく理解させるんだよ!  そのとおり。なぜなら読む人間は「常人」だからだ。  物語の軸足は常に「普通の人間」に置かなくてはならない。  問題は、超能力者を使うお話しを書くときに、作者がそこまで考えて書いている かどうか、というところにある。  超能力を持っている人間の価値観、物の見方、距離感、質感、他人を見るときの感触……etc。  これらを「普通の人が読んでわかるように書く」ことは、はっきり言って難しい。  不可能かもしれない。  常人の能力を超えているから超能力なのだから。  でも。こういった部分にまで踏み込んで超能力者の感じるであろうすべてのことを想像し創造しなければ、単なる「えすぱーだいせんそう」(ひらがなで書いた方がニュアンスが通じると思う)になってしまうだろう。  いままで、まさに満天の星の数ほど書かれ描かれてきた「超能力モノ」。  それに勝ち、満天の星の中に新たな「超能力モノ」として認められしっかりと輝かせるためには、いくら考えても考えすぎることはない。  しっかり考えて書いたものと、思いつきで書いたものの重さはちゃんとわかる。  不思議な物でね、たとえ、こういった概念を、作品中のどこにも出さなくてもわかるんだ。  「あ、こいつちゃんと考えているな」ってね。  距離感で思い出した。 (余談です)  唯野くんが「すぐそこ」と言う言葉を聞いたら、だいたいどれくらいの距離をイメージする?  ちなみに俺のリサーチ結果では  都内(23区)約200メートル以内。  北海道(十勝周辺)約5キロメートル以内。    という結果が出た(笑)  かくのごとき「すぐそこ」と言う言葉でも概念が激しく違うのが現実だ。   だとしたら「瞬間移動の超能力者」の「すぐそこ」ってのはどんな距離なんだろうね(笑) -------------------------------------------------------------------------------- 紙上 No.5537 投稿日 2002年11月9日(土)19時53分 投稿者 藤極堂 日本語のページからディベートを検索しました。 約45,600件 日本語のページからオンラインディベートを検索しました。 約383件 http://www.google.com/search?num=50&lr=lang_ja&q=オンラインディベート 日本語のページから紙上ディベートを検索しました。 約17件 http://www.google.com/search?num=50&lr=lang_ja&q=紙上ディベート ああ、なるほど「紙上ディベート」というのはちゃんとした表現としてあるんですね。 >>一種の慣用的な表現なんだ。 >>「紙上ディベード」は、相手と顔を合わせないでやりとりする討論、の意味だよ。 でも辞書になかったし、ネットでよく見る表現としてはネットバトルやオンラインディベートが多かったので勘違いしていました。 ふむふむ。 榎野語じゃないやん。 はあ、やっぱりまともに答えてはくれないんだなあ。 でも、モグラ(害獣)から高校生や小物(人間)に昇格したからマシかなあ。 ああ、高校生とか小物と形容したのもただの煽て言葉(煽り言葉ではない)か。 あと、新木さんとみやびさんはきちんと答えてくれていると思っています。 -------------------------------------------------------------------------------- きちんと言わんとわからへん……よーなタマじゃないと思っていたのだが(笑) No.5538 投稿日 2002年11月9日(土)20時27分 投稿者 鷹見一幸(榎野)  なんというかな〜。  あなたに「説明しろ」と言われると。  なんとなく 「下手に説明してみろ、食いついてやるからな」  的なオーラが文字の間から見えるんだよなあ(笑)  そりゃあ、説明しろと言うならば「榎野語」を使わずに説明できるつもりだし、やってやれないことも無いと思うのだが……さっき書いたでしょ 「めんどくさい」って(笑)  ここは一応公開されている場所だし、ロムってる人もいっぱいいると思う。  ある意味で公けの場所であり、ある意味で仲間内の場所なわけだ。  だから、個人的なことを書いてもなんら問題ではないと思う。  というより、俺はここでは個人的なことしか書いていないよな(笑)  ここでの俺の存在理由は「ニギヤカシ」である、と思っている。  責任逃れのようだが……その実責任逃れだが(笑)ここは基本的に新木さんの場所だ。俺はそこに書き込んでいる居候にすぎない。  ヒエラルキーで言えば俺も、あなたも新木さんの下では対等なわけ。  だから質問は自由だし、それに答えるのも自由だと思う。    というか、うーん、何と言うか、ぶっちゃけて言うとだな 俺は 「読んで面白くない、もしくは面白みの無い文章は書きたくない」 のよ、わかる?(笑)    意地でも「真面目な文章」を書きたくないんだよな、こういった場所では。だから「真面目な御答え」なんてものを書くの考えるのも「やだ」と駄々をこねるわけよ、まあガキって言えばガキだけどな。  でもさ、ほんとうに「紙上ディベート」って言葉を知らなかった、もしくは「おかしい」と感じていたわけ?    本当にそうだったら謝るけど、俺の中では<題名>的な位置にいるのだよ、あなたは(笑)   -------------------------------------------------------------------------------- 無知の知 No.5539 投稿日 2002年11月9日(土)21時39分 投稿者 藤極堂 >でもさ、ほんとうに「紙上ディベート」って言葉を知らなかった、もしくは「おかしい」と感じていたわけ? うん。 -------------------------------------------------------------------------------- >羽矢野さん No.5540 投稿日 2002年11月9日(土)22時45分 投稿者 とんびの羽根  なんだか実弾(隠喩)が縦横に乱れ飛んでます。  羽矢野さんから突っ込み(5501)があったことで、補足します。  >>>>起承転結のうちの、「起」と「結」は、三行分解の「初期状態」と「終了状態」に合わせるのかと思っていました。 >>合わせちゃだめです。 >>こんな等号で結べるような論理関係を見せて、どうやって読者にサプライズ(驚き)を与えられるのだか。  まずこれは取り下げます。  「転は終了状態に合わせるべきなのか」なら合わせるべきではない、というのが言いたいことでした。  「そんなことは紫さんは言ってない」が正解ですね。 >>>初期状態から、終了状態に向かうのに、なぜ転というのか、よく考えてください。出発点から目的地ににまっしぐらに進むとすると、転のはいる余地なんて無いんです。(とんび:5498) >>根本的に違ってないかな? >>転があったからこそ、終了状態に変化したのだ。 >>つまり、向かってるわけじゃなくて、初期状態のままずっといくところが、転があったから、終了状態になった。 >>その一連の流れが、お話なんだと思います。(羽矢野:5501)  えーとわたしのは、出発点から目的地まで転がないとお話にはならないよ、というのが論旨ですので、同じことをいってるように思いますよ。  例えばおなか一杯で出発して(起)、何も食べずに歩いて(承)、帰宅したらおなかが減っていた(結)  転が無くても初期状態(おなか一杯)から終了状態(腹ぺこ)に変化するけど、それはお話にはならない。  で、このコメントもその上にあったふたつのコメント同様、転についてのコメントなんです。  つまり「初期状態と終了状態」を「起と結」に合わせるかどうかという議題に対しては、激しく的はずれになってしまってます。    というわけで、おふたりのみならず、ほかの読者さまをも激しく混乱させたことをお詫びします。  というわけで、本題は「転」の位置づけでした。  紫さんの転はどうもおかしいのですね。ちゃんと初期状態と終了状態を決然と分けるような転になってない。  紫さん(5466)の要約は翔子からの視点とすると、初期状態「自分の強さの認識」>>きっかけ「祐志の強さの認識」>>終了状態「自分の弱さの認識」なのです。  ところがあらすじからは、「祐志の強さの認識」から「自分の弱さの認識」へ、なぜどのように転換するのか、過程が読みとれないのです。  なぜ上級生グループに負けた時点で、翔子が自分の弱さを認識できないのかわからないし、  なぜ祐志が強いと認識してからだと、翔子が自分の弱さを認識できるのかがわからない。  ということは、結の部分で、紫さんの内部では「祐志の強さの認識」==「翔子の弱さの認識」と、等価な論理関係になっている。  これは起の部分で「祐志の強さの認識」+「祐志に勝つ」==「翔子の強さの認識が過剰」という加算的な論理関係と対照的になってます。  起と比べても動きがないというか、アクションが生きてない。  その原因は等価な論理関係にあるとわたしはとらえました。  論理関係が悪いといっているのではありません。  等価な論理関係は動きが無く、そのために読者の心を動かせないだろうと言うことです。 >>>>こんな等号で結べるような論理関係を見せて、どうやって読者にサプライズ(驚き)を与えられるのだか。 >>多分、これが違う。 >>分解して、ちゃんと論理関係が成り立っていながらも、読者に驚き(面白さ)を感じてもらえるように書く。  起と結が否定の論理関係にあることは自明ですね。  わたしは転と結について話しているつもりだったので誤解されて当然です。  ですが転と結の関係は必ずしも論理的関係にある必要はないとわたしは考えています。  転と結は因果関係です。論理関係があってもいいけど、なくてもいい。  しかし因果関係がなければ、読者は絶対納得しない。  わかりにくいと思うので、例を出してみましょう。  転で祐志が上級生グループに襲撃され撃退する。  それを果たし合いに遅刻した翔子が目撃する。  結で翔子は祐志と戦い、やっぱり祐志に勝ってしまう。  翔子が祐志に好感をもつというエンドになる。  と論理的ではないけど読者はなんとなく納得するはずです。  この場合翔子は上級生と戦わないので祐志>上級生グループ>翔子という図式がなりたたないですね。  つまり論理的には結が、起と同じ翔子>祐志のままなのです。  ところが読者は翔子が祐志の本当の強さに気づいたことをはっきり知るのですね。  このように転と結の間に論理関係は存在しないけど、因果関係がはっきりしていれば、話が成り立つのです。  論理関係にくらべると因果関係というのは非常に動きがでますから、面白いですよ。  論理は終結すると停止するけれど、因果は回り続けるのです。 -------------------------------------------------------------------------------- ありゃま……(絶句) No.5541 投稿日 2002年11月9日(土)23時03分 投稿者 鷹見一幸(榎野) 本当にそうだったのか、ごめん。 なんというか俺の中では 「海に千年山に千年、その後人語を解するようになり、夜な夜なふもとの村に下りてきて幼子を取って食うようになったが、旅の高僧(弘法大師と伝えられる)の法力で石に封じられた」  的な「一筋縄ではいかないお姉さん」というイメージがあったのだよ。  だから「知ってるくせに、このこのぉ〜」的な返事を返してきたわけだ。  いままでの対応を激しく反省してます。    ……見捨てないで下さい(笑) -------------------------------------------------------------------------------- 楽しい文字媒体ディベート(^_^) No.5542 投稿日 2002年11月9日(土)23時09分 投稿者 弟切 千隼 先ほどここへやって来たら、唐突に楽しい事態が起こっていたので驚きました。 なにゆえ、弟切の仕事が忙しくて、おまけに体調が不良で、細かい突っ込みができない状態の時にこのようなことが起こるのでしょう? 少しだけ、突っ込みといいますか、私の感じたことを述べさせていただきます > 鷹見(榎野)さん&唯野さん。 唯野さんは、No.5514の書き込みにおいて榎野さんが書かれた >>『頭蓋骨の中にある柔らかい豆腐みたいな組織を手を触れずに叩き潰す』 という文に特に反発を感じて、反論されたようですね。 榎野さん御自身も、『叩き潰す』に関しては、わざと誇張した「煽り文句」だったと認めておいでです。 私の場合、唯野さんが反発された『叩き潰す』というこの表現は、逆に上手いなあと思いました。 なぜならば、この表現は、「いとも簡単に人を殺せる」「常人とは異なる」能力の異常さや、それに対する恐怖をよく表わしていると感じたからです。榎野さん御自身が書かれているとおり、「せいぜいマッチ棒ていど」という卑小さを表わす表現と対にして用いられることで、より効果を高めています。 ことほどさように、同じ表現に対しても、人によって感じ方は違うものなのですね。これからすれば、自分では普通の人々との共通概念があると信じて使っていた言葉が実は「自分語」だったというのは、とてもよくあることなのでしょう。 プロのもの書きというのは、自分が意図した意味がきっちりと伝えられて、かつ、続きが読みたくなる面白い文章を書かなければなりません。そのようなものを目指す私たちとしては、常に「自分語」と共通概念とのずれに気を回し、意味のすり合わせを行ない続ける必要がありますね。 いまだに時々「自分語」を使ってしまう弟切も、これを他山の石として修業を続けます(^^; 今回はこれだけで失礼します。自分の話作りに関しては次回以降に。 -------------------------------------------------------------------------------- 指摘ありがとうございます No.5543 投稿日 2002年11月10日(日)04時46分 投稿者 紫ゆきや ●魚住さん(5508) >> 紫さんのハイスピリッツ・ガールは「リアルバウトハイスクール」ということですが――これは未確認なので、今度読み返してみます。 >> (できれば特に何巻のどのあたりが似ている、という風に教えていただけると嬉しいです>紫さん)  今のバージョン《9》だと、いくらか変わっていますが。  似ていると思ったのは、リアルバウトハイスクール1巻の真ん中の辺、《御剣涼子というキャラが、友達を人質に取られ、不良グループに呼び出され……》というエピソードです。  先週から家に帰っていないもので、ページ数までは確認できていないです。来週も確認できそうにありません。すいません。 >> いや、正直に言います。 >> 「パクリだと言われたように感じて、意見を拒否したのではないかな」と思いました。  なるほど。羽矢野さん、酷いなあ。……なんちゃって(笑)  羽矢野さんに限ってソレはないでしょう。ダブルブリッドは読了だと聞いた覚えがありますし。  あらすじの問題点を修正する作業を優先しただけだと思いますよ。  本当は、修正と分析と、両方できるといいのですけど、社会人だけに辛いところです。  自分も、長らく保留している作業とかあります。たとえば、課題部屋にある比較分析の課題。  あれは本文に関わる課題ですので、あらすじが完成してからやりたいと思い保留していますが。決して拒否しているわけではないのです。  ただ、「泣き言っぽいから、できれば保留してるなんて書きたくない」という気持ちは、私にはありますね。羽矢野さんも同じかは、わからないですけど。 ●馬宮さん(5513) >> あらすじのラスト四行。あんなに行数をとるほど重要でしょうか。  指摘ありがとうございます。  今回は、迷ったときは書くようにしていたので、過剰になってしまいました。  少しづつ削ってみます。 >馬宮さんの「風魔法 Lv1」 >> ぶぉんぶぉん ぶぉんぶぉん  最初、何のことだか分かりませんでした。  この文を読んだだけでは、羽音だとは分かりませんし。  描写において、擬音を使うのは、高等テクニックだと思っています。  マンガのように、フォントを選べるわけではありませんし。  まずは、擬音なしでの描写を練習してみては、いかがでしょうか。 >> リボンを伸ばしたような道  この表現は、イメージがわきませんでした。  リボンを伸ばしたような道というのは、もう少し具体的には、どんな道でしょうか? >>  少女は目を閉じた。息をゆっくり吐く。もう一度吸う。蜂の羽ばたきがだんだん遠くなっていく。息を吐く。耳元で今まで聞こえなかった音が聞こえた。風の声だ。目を開けると、少女は岩陰を出る。蜂がゆらりと振り返った。少女が腕を胸まで上げると、ケープの裾が押し上げられるように膨らんでいった。手の先にまとわりつく気配に、少女唇をかんだ。なおも耳障りにはばたく蜂をきっと見据え、手刀を高く掲げる。  もう少し改行を入れたほうがいいのではないかと思いました。  というか、なぜ改行を入れなかったのでしょうか?  自分の恥をさらすならば、私は以前「一瞬の出来事だから」という理由で、同じくらいの長さの文を一行にしちゃったことがあります。  しかし、文を読む限り、同じ理由ではなさそうですよね。 >> 少女がぶんっと手刀を降り下ろした。とたん、ひゅっと空気が鳴った。蜂の尻がぼとりと大地に落ちる。ついで、胴部。 >> 後から透明な羽だけが、覆い被さるように落ちてきた。  私もやっぱり同じミスをしたんですが(^^;  課題の「風の魔法」の描写はこの2行しかありません。  極端な話、 ===  少女がぶんっと手刀を降り下ろした。 (風の魔法と、モンスターと、ダメージの描写)  後から透明な羽だけが、覆い被さるように落ちてきた。 ===  これで、この課題は成立のはずです。 ●藤極堂さん(5515)  いつもありがとうございます。 >ちゆのアンケート 「 囲まれてるときに、相手を選ぶ余裕なんてない」という意見は、実体験として賛同できるなあと思いました。  しかし、多人数に勝てるほどの達人であれば、あるていどは相手を選べるかもしれません。  素人の体験よりは、玄人の意見のほうが正しい気もしますし。難しい題材ですね。 >> 途中から世界観が激しく間違っています  これは気付いていませんでした。  たしかにそうですね。  自分では、最初から普通じゃないアクションシーンのある小説のつもりだったので、見落としていました。  ギャップがなくななるように修正します。 >> なのでとりあえず拳法の威力を強くしてみました。 >> みたいな。  どうやら、言葉の選び方が悪かったようです。  みやびさんのフォローの通り、誇張しちゃっています。  言い訳っぽいですが、威力を増すつもりはありませんでした。  空手で禁じ手とされている技を使うとか、相手の武器を奪って使うとか、そういう戦いを考えていました。  最初から石を握り込んでいるという戦法も考えたのですが、さすがに卑怯過ぎますよね。  戦い方はともかく、展開上は正義の味方なわけですし。 ●光来さん(5517) >> その辺のやりきれない気持ちが、結衣から告げられた別れの言葉とあいまって、追いかけられなかったというわけです。  以下は指摘ではなく感想です。「こういう受取り方をするヤツもいるんだなー」くらいに思ってください。  諒は、恐怖で身がすくんだわけでもなく、彼女への恋心が消え失せたわけでもないのですよね。  だとすると、彼の行動は「判断の保留」だと思うのです。行動を先送りにしただけ。  以前の短編バージョンの頃の、「死神のバイトをしてるの」と言われて、家に帰ってしまった主人公の行動と同じに見えます。  読み手である自分は、「なぜ、そこで問いつめない?」とか思うわけです。 >> 約束だけで解放するってのは甘いように見える。  >> まぁ、実際は力を見せつけた後なんだから、脅迫なんだろうけどね。  いちお、脅迫に近いけども「口約束」のつもりです。  確実なナニカを用意するのは、キャラクターが違うと思いましたので。  納得してもらえるように書ける(と良いな)と思っています。 >> 「起」を見ても、翔子が実績を持つ相手に勝つ必然が感じられない。  灰和田に実績も何もないと、なぜに女子に負けたくらいで恨みを持つのか? その説得力に欠けるかと思いまして。  逆に言えば、負けて恨むくらい強いなら、実績もあるのだろうという判断です。 「恨みを持つ」という普通でない思考への補強のつもりでした。  でも、それが必然と思われなかったということは、失敗しているっぽいですね。  別の方法を考えてみます。ありがとうございました。 ●唯野さん(5519)  指摘ありがとうございます。 >> う〜ん、やっぱり最後がオチてないと思われます。 >> 終わってない感じがする  改善したつもりでしたが、足らなかったようですね。  かといって、これ以上、エピソードを増やすわけにもいきませんし。  「自分は話の終わらせ方が下手だなあ」と痛感しているところです。  次こそは、なんとかします。 >リミテッド 「リミテッド」という言葉からは、「限定的な能力」ではなく、「選ばれた人間」というニュアンスを受け取りました。  それが唯野さんの意図と異なっているのなら、問題かなと。どうでしょうか? >十六分割 >> ・自分たちで解決することを決め、仲間の能力を生かして敵役を追跡する。  この文について。  解決すると決定したのは誰なのでしょうか?  自分たちは一般人と変わらないと思っている主人公の決定とも思えません。  たぶん、ヒロインの決定に従ったのだと思いますが、ちょっと分かりにくかったです。 「何の役に立つのかわからない能力」しか持っていない者が、「世界を変える」なんてスケールの大きな話をするのは、どうでしょうか?  キャラクター達は「あるていどの能力」を持っているほうが良いのではないかと思いました。 ●みやびさん(5520)  いつも詳しい説明ありがとうございます。 >> てか、筆がすべって誇張しちゃってる?(^^;  誇張していました。  冷静に考えてみると、以下のように書くべきでした。 ===  脅しが効いたと思い近寄った一人を、いきなり殴りつける祐志。  祐志は唐手(実戦的な古流武術)の使い手であり、禁じ手なしの戦いのほうが得意。  数分後、灰和田が祐志に負けると、その仲間達も戦意を失うのだった。 === >> いやしかし、祐志がそこまで強かったら、禁じ手なしでも灰和田や翔子に勝てちゃうよーな気がするのだが……。 〜 >>  まあ、一般読者も経験なしが多いんだから、うまく騙せてないっていう言い方もできるネ──現状では。  前までのバージョンのように、2人の実力が入れ替わるていどなら納得してもらえるけども。今回のように、3者の実力順が逆になるのは、納得してもらうのが難しくなるわけですね。 >> あのね。ハイスピガールを換骨奪胎して文系ネタにもってくの。  やってみました。  もう少し骨にしたもので、「競技卓球と温泉ピンポン編」と「屋内料理と野外料理編」と「サーキットと公道編」を作ってみました。  その結果、「空手」で負けた恨みなのに、なぜに「実戦」で勝負なのか? という点に、違和感がありました。  ただ、「対立の構図」というのが、何を指すのか分からないので、みやびさんの指摘が、コレのことなのかは分かりませんでした。  私は「対立の構図」と聞くと、キャラクターの相関図のようなものをイメージしてしまいまして。 >起の部分 >> ──なんだか、これで一本話が書けそうな気がしてきた(笑)  自分もそう思いました。  むしろ、この部分だけで短編の容量を使い切ってしまっている感じです。  いちど、この「1試合で終わるバージョン」で、あらすじを書いてみます。  新木さんからも、最もシンプルと思える展開で書いてみると参考になると、アドバイスをもらいましたし。  少し時間をください。 -------------------------------------------------------------------------------- 唯野くん&ROMの方々へ(お礼とお詫び) No.5544 投稿日 2002年11月10日(日)11時13分 投稿者 鷹見一幸(榎野)  突然、紙上ディベート(モドキ)を展開し、掲示板上を騒がせて申し訳ありませんでした。    特に唯野くんには、突然巻き込まれて何がなんだかわかんなかったんじゃないかと思う。  そりゃあそうだよな、「おかしい」と思った。それをただそのまま「おかしい」と書いただけなのに、いきなり「果たし状」だもんなあ(笑)  なぜ、俺が突然あんなことをしたのかというと、ここしばらくこの掲示板に新木さんのご臨席がなく(お忙しいのですよ)なんどいうかちょっと「まったり」流れているような気がしたので、一つ石でも投げ込んで波風を立ててやろうかと考えたわけです。   >なぜ紙上ディベートなのか  俺を始めとする、ここに来ている連中は「文章で食う」ことを目的としているはずだ。わかりやすい、素直な文章は、たとえて言うならば「角材」みたいなもので、武器にするには、ちょっと頼りない。  その「角材」を武器にするには「とんがった部分」をいくつもくっつけてやる必要がある。  すんなりと飲み込めない文章。読んだ人間のどこかに引っかかる文章。  これを、いかにひっかけるか、計算ずくで書く、つまり「とんがった部分」を角材のどの部分に取り付けるかを計算する。という能力も必要なんだ。  初心者の文章の「とんがった部分」は、あれは計算していない、いわば木を切って、枝がついたまんまの状態。  少なくとも「棒」の状態にしてからでなくては持つことすらできない。  俺が書いた文章の「計算」の部分は、弟切さんが指摘したとおりだ。  俺が書きたかった文章の主題は 「能力の程度(動かすことのできる物の大きさや重さ)ではなく、手を触れずに物を動かせる、というその能力、そのものが常人とは異なる以上そいつは化け物である、なぜならその能力でいとも簡単に人が殺せる」  というもので、この文章は、いわゆる「角材」なわけだ。すんなり読めてよくわかる。でも読んだ人間の心には残らない。  だから俺は小説的な書き方をした。 「もし、いたら俺はその人間を心の底から恐れる。だってそいつは化け物だ。  マッチ棒を動かしたり、トランプのカードを自在に操れるなら、 『頭蓋骨の中にある柔らかい豆腐みたいな組織を手を触れずに叩き潰す』  くらい、簡単だろうからね」  これは掲示板に書き込むような文章ではない。誰が読んでもこれは小説の中の登場人物の「セリフ」のはずだ。  このセリフを読んだだけで、このセリフを喋った人物のスタンス(超能力者をどう見ているか)がわかるはずだ。    俺は読者が、超能力者側のスタンスを持っていると仮定して、その読者が「ひっかかる」ように書いている。  「そんなことねーよ」と思わせるためにね。  そうしたら唯野くんがひっかかったわけだな。  ひっかかる文章というのは「攻撃的・否定的」な文章だ。  これを書くための訓練で一番上達するのが早いのがいわゆる紙上討論なわけだ。  異なるスタンスに立った人間が、いかに相手の文章の隙を探し、突っ込むか、を考えて書く。  この場合、読ませる相手は論争相手じゃない。その論争を見ている読者だ。  ジャッジは読者が行う。  冷静に、そして相手の主張の隙を突き、なおかつ自分の説を読者にアピールする文章を書くにはもってこいの訓練だ。  ……と、思っていたのだが。俺は自分の勘違いに気がついた。  紙上ディベートを仕掛けたら、当然乗って来て、俺の文章の隙をがんがん突いて来ると思っていたのだよ。  きっと面白くなる。とね。    考えてみれば、それは事前に了解があって、納得ずくで初めて成立するものだった。    唯野くんの「果たし状」という文を読んで「やった!受けてくれた!」と勘違いした俺の馬鹿さを笑って欲しい。  そして。いきなり噛みつかれて、おそらく戸惑い、なおかつ無駄な時間を使わせてしまった唯野くんに心からお詫びする。  この埋め合わせはいつかきっとするから、許して欲しい。  以上です        -------------------------------------------------------------------------------- 他人の No.5545 投稿日 2002年11月10日(日)21時59分 投稿者 光来 唯 >紫さん > 灰和田に実績も何もないと、なぜに女子に負けたくらいで恨みを持つのか? その説得力に欠けるかと思いまして。 > 逆に言えば、負けて恨むくらい強いなら、実績もあるのだろうという判断です。 >「恨みを持つ」という普通でない思考への補強のつもりでした。  一応、補足。  あらすじを読むかぎり、彼は女というだけで下に見る、タイプの人間だと受け取りました(女子が一番の実力者ということでバカにしているんですから、女より弱いのは恥だといっているはずです)。  だから、紫さんのいう、「なぜに女子に負けたくらいで恨みを持つのか?」というのは、その部分だけで十分説得力があると思います。  というか、そうでなくちゃ、わざわざ男子部員である必要はないです。今の形だと灰和田や祐志が女子でも話としては成り立っちゃいますよ。    >馬宮さん  なんか挨拶してなかった感じですね。  はじめまして、私もまだまだ未熟ですが、お互いにがんばりましょう。  ということで、生課題の指摘から。 >生課題「風の魔法」 > そっとのぞいて見ると蜂が飛んでいた。一匹だが、子どもの頭ぐらいの大きさがある。体は黒と緑の縞模様で、尻からぬっと太い針を突き出していた。  ここまでで一人称と認識しました。最初に、本来の視点であるはずの少女の動きではなく、彼女が見ているであろう書き方をしていますから。  三人称であるというのなら、最初は、岩陰から顔を出して覗き込んだ、という文から始まるはずです。 >太陽は山の向こうへと消えかかっている。もう、猶予はない。  沈みかけた夕焼けというのはかなり印象強いと思います。  最初に覗き込んだときに、蜂よりも夕日のほうが先に目に付くはずです。  それに、位置関係にもよりますが、蜂の姿は陰になって見えないということも考えられますよ。 >もう一度顔を出した。蜂の向こうに、リボンを伸ばしたような道がまっすぐ続いているのが見える。  岸壁から顔を出しているというのに、蜂の向こう側には街道が見えている……景色がイメージできません。  他にも、紫さんが言っているようにリボンを伸ばしたようにというのがよくわかりませんし……馬宮さんの頭の中に映像ができてるのか気になります。 >とたん、ひゅっと空気が鳴った。  極端にいうと、風の魔法の描写はこの一文だけなんですよね。  あ、「耳元で今まで聞こえなかった音が聞こえた。」というのも風の魔法の一部かな。  これだけでは、次のレベルを書くとき区別できなくなってしまいますよ。    まぁ、私も「風の魔法」やったんですが、他の魔法に比べて違うことに「風自体は視覚できない」というのがありますよね。  風というのは空気の動きですから、実際に見えるわけじゃありません。だから風が吹いたときの周囲の変化を描く必要があると思うんです。  リライトするときはそのあたりにも気をつけてみたらどうでしょう。      私自身、ちゃんとできるわけじゃないんで、説明自体うまくできてないですけどね。  ……とまぁ、私の指摘だとこんな感じですね。    あ、一字下げがされてないとこもあるんで、気をつけましょうね。 -------------------------------------------------------------------------------- お久しぶりです No.5546 投稿日 2002年11月10日(日)22時21分 投稿者 巻島翔史  ……なにを言ってもいいわけになりそうであれなのですが……そりゃ、遅れた理由として、パソコンの調子が悪かったこと、あるいはあらすじを作っては捨てしていたということを言おうとすれば言えます。  ただ、こっちの個人的な事情というのは正直関係ないとも思います。それに、なにか理由を挙げて「仕方がない」といってしまうことは、いかにも逃げ臭いし。ので、そういうのは封印しておきます。 あらすじ11の提出> タイトル『ダブルマインド(仮)』 コンセプト 「失敗を怖れるビビリの少年が、怖れていてはなにもできないとわかり、ビビリを克服する」話 初期状態:ビビって告白できない。性格がビビリ屋な状態。 きっかけ:彼女の『自分に対する信頼』の言葉を思い出す。→怖れを越える。 終了状態:ビビリを克服。 起:失敗を怖れている、ビビリな初期状態。事件発生。 承:失敗によるさらなる落ち込み。彼女からの信頼の言葉もそのときは届かない。王女の苦悩に対するシンパシーとそれによって増幅される怖れ。 転:王女拘束→脱出。それを契機に、有希の言葉を思い出す。怖れを越える。 結:ビビリを克服。  高二の清水亮介は、幼なじみの春名有希のことが好きなのだが、結果を怖れて告白できなかった。  ある夕刻。二人が一緒にいるとき、宇宙人同士の戦闘に遭遇する。  人に近い型の二人が勝利するが、傷つき倒れる。死にかける人型らは緊急の策として、精神を亮介と有希に移す。亮介と有希のなかに、意識が二重に存在することに。  有希に移ったほうは遠い星の王女で、亮介のほうはその護衛。王女は、クーデターが起こって星から逃げてきたのだという。  そして、新しい体を持った王家の支持者が迎えに来るまで、二人は王女を護ることになってしまう。逃亡生活スタート。  いくつかの軽い戦闘を経るなかで亮介は、敵にビビっている自分に気づく。実際には護衛による肉体制御で戦っているのだが、それでも自分のビビリな精神のせいで、ときおりおかしな動きをして迷惑をかけてしまう。そのことを情けなく思い自信を失い、ますます迷惑をかけてしまうスパイラル状態に陥る。  そんななか、王女と護衛が口論を起こし、王女(有希)が飛び出していってしまう。そこで、亮介たちは初めて王女の抱える悩みを知る。それまでどちらかというと好意的に思ってなかった宇宙人の彼らに、亮介たちは理解を深め共感する。ひとりで移動する王女は、やがて敵と遭遇。危ういところで護衛に助けられるのだが、王女はさらに自分の殻に塞ぎこんでしまう。  王女に、自分を重ねる亮介。客観的に自分のなりそうな姿を見たことで、このままの状態だと行ってしまいそうな未来に対する恐怖感が募る。そして、思わず有希にその怖れを漏らしてしてしまうのだが、有希は昔の亮介を引き合いに出して、亮介はやるときはやれる、信じていると言う。しかし亮介は自分を過小評価することで一種の安息を得ようとしている状態であったので、有希の言葉を素直に受け止められなかった。  それから数日後、替えの体を持ってきた支援者らが地球に到着。しかし彼らはひそかに王家を裏切り、クーデター側についていた。  奇襲を受け、王女は拘束される。急な精神分離のショックで有希はダウンし、危険な状態になってしまう。  戦闘態勢をとる護衛(亮介)。しかしそこで、亮介の体がオーバーヒートを起こしてしまう。  護衛は、精神統合すれば容量を落とせて、敵を倒せると発言。自分には絶対無理だと思う亮介は、自分のほうを統合してくれればいいと言うが、精神統合というのは、統合されるほうが精神の動かし方を知っていなければならず、そのため、護衛が動くしか方法はなかった。王女を頼むと護衛は言い残して、亮介を主にした精神統合をしてしまう。  なんとか敵に向かっていく亮介。だが、自信のない攻撃は筋が悪く、亮介は押し切られそうになる。  それを見た王女は、精神統合して護衛がいなくなったことを悟る。自分のためにそこまでしてくれた護衛が、いつも言っていたことを思い出す。その意味をようやく理解した王女。王族の有する力である自力精神分離の力を発現し、拘束を脱する。  驚く亮介。どうしてできたのかと訊くと、王女は、信じてくれた相手に報うためならなんだってできると返す。そこで有希の言葉を思い出した亮介。自分を信じたその気持ちにだけは絶対応えたいと思い、怖れを越える。カウンターのような攻撃で相手を倒す。  敵の残した新しい体や医療キットで、回復した有希と王女。だが護衛は戻らなかった。しかし王女の涙が、亮介の手に落ちた瞬間、護衛の精神が復活する。  やがて迎えが来て、彼らは去っていった。怖れていてはなにもできないとわかった亮介は有希に告白してつき合いだした。 ◆実際には護衛による肉体制御で戦っているのだが、それでも自分のビビリな精神のせいで、ときおりおかしな動きをして迷惑をかけてしまう……精神の二重存在により、完全な個人による制御というのは難しい。特に亮介の肉体は亮介の精神との親和性が比較して高いので(あたりまえ)、護衛による制御時にそういう影響を受けてしまうこともある。 ◆王女と護衛のもめ事……実は王女は、自力による精神分離の能力(次の絶対王政に関する説明を参照のこと)を事件によるトラウマで失っており(本人の意思しだいでいつでもできる、とは言われているのだが……)、そのため、自分は王族としてふさわしくない、民衆の期待には応えられないと思っている。が、護衛の思うところは、王族としてのふさわしさは、「能力」ではなく「王族を信頼している民衆のことを第一に考えること」であり――ようは能力を使えないからといって、王族という立場からまで逃げるなと言いたいわけ。そのあたりのことが原因。 ◆王女が能力を失った原因の事件……精神分離状態のときに、空っぽ状態にある肉体を襲撃された。幸いすんでのところで助かったのだが、戻る場所を失いかけるという恐怖がトラウマとなり、王女は能力を喪失した。また、警備責任者だった護衛の兄は責任を取らされ左遷。護衛は兄の恥を自分の恥にのように感じており、その罪悪感から王女に尽くそうと思う。が、しだいに王女そのものをなんとかしてやりたいという思いが強くなっていった。 ◆絶対王政の件……政教一致的な方向で。具体的には、王家の血筋に一種の聖性があるということ。王家は、精神と肉体の分離を装置なしですることが、昔からできた。さらに、分離状態でそのまま留まっておくことができるのは今も王家の人間だけである。精神というのは、通常、それ単体では存在できないものであり、装置によって肉体から離された精神は、すぐに他の体に移さなければならない。  王家は精神を分離し、その状態で託宣を受けていた。さまよえる祖霊の魂の意思を聞くことができるのだ。(なんたって精神単独で存在できる血族だ。死して流動的な、魂のこもっていない意思体となっても不思議ではない)――それによって危難のときに進むべき道を決めていた。  現在はかつてほど祭祀的なものは民衆レベルでは重く見られていない。(託宣のメカニズムがわかったため。ただ、できるのは王族だけ。ゆえに一種のカリスマ性、ならびに畏敬の念が生じる)けれども、そのカリスマ性が王制を支えている、と。 ※もちろん、地球では彼女らの祖霊はいないので、そういう能力は発揮されません。(だから裏設定ということになるのか)  王女が「自分にはできない」といじけて後ろ向きになる、それをやるための精神分離・能力喪失という道具なので……。  王女の苦悩のねらいは、亮介たちに王女と共感させる必要があるということ(能動的護衛のため。勝手に入ってきた宇宙人に好意的感情を最初から抱けるやつはいません)と、悩みとして近しいものを置くことで、それの解決をきっかけに亮介が本質に至る、ということをやろうとしています。 ◆王女が能力を回復した理由……王族という立場から逃げ続けてはいけないということに気づいたから。王族としての自覚に目ざめたことが、王族の血統に付随する能力を取り戻させたということ。 ◆裏切った支援者……当たり前だが、もちろん、王女らにとっては、裏切るはずがないであろうと思われていた人物。 ◆なぜ、怖れていてはなにもできないとわかったのか……怖れを越えたからこそ、自分のしたいことができた、と考えたため。「怖れを越えたからできた」=「怖れていてはできない」として考えています。 その他> ハビタブルゾーン>  一恒星系内におけるハビタブルゾーンのほかに、一銀河系内におけるハビタブルゾーンの概念もあるようですが、新木さんの言ったのは前者の意味でしょう。  ――ううん。どういう環境でもそれに適応した生命種が生まれるものだと、今まで信じてましたが、やはり地球人と近いようにしようと思えばそういうゾーンから外れるわけにはいかないなぁ。  ま、目の設定はさほど重いものでもないですし……この設定は無くします。 >>2mの体躯を持ち、しかも地球で平然と動けるその理屈付けをすること。  戦闘機動用の体なんで、多少の重力負荷はクリアできます。  ――というより、外宇宙交流をとっくの昔に果たしているような星で、戦闘用の体が環境による重力変化のことを考慮されていないというのは、さすがにあり得ないのでは。  それと、生課題のリテイク(というかレベル0指摘があったので、レベル1になるようにシチュエーションを直しました)を提出しておきます。 馬宮さん>  どうもはじめまして。巻島といいます。  いきなりですが、少し指摘をさせていただきます。 >>そっとのぞいて見ると蜂が飛んでいた。  最後まで読んでも、どこからどこを覗いているのかわかりません。  いや、岸壁とか街道とかは書いてあるのか。  うーん、なんというか、単語として書かれてもイメージとしてくっつかないんですよ。情報が不足している感じです。 -------------------------------------------------------------------------------- 小春日和 No.5547 投稿日 2002年11月10日(日)23時18分 投稿者 弟切 千隼 今日の関東地方はよく晴れて暖かい日でした。今ごろの季節のこのような天気のことを、小春日和といいますね。 この「小春日和」という言葉は、その語感から、春先の暖かい日のことだと誤解されることが多いですね。実際には、陰暦十月−陽暦では十一月−のころの、春先のような暖かい日和のことを指します。 陰暦十月のころには、木枯らしが一休みして、暖かな春のような日差しの日が多くなります。そのため、陰暦十月を別名「小春」・「小春月」といい、そのような暖かい日のことを「小春日」や「小春日和」と呼びます。これら「小春」が付く言葉は、すべて冬の季語となっています。 >>話作り えーと、No.5518の私の書き込みに少し説明不足な部分がありましたので、補足します。 >>主人公の初期状態: >>「これまで、無償で他人を助けて良いことがあったためしがない」 >>「無償で他人を助けるのが良いことだという価値観を持たない」 >>状態が変わるきっかけ: >>「無償で他人を助けて、とても良いことがあった」 >>主人公の終了状態: >>「無償で他人を助けるのが良いことだという価値観を持つ」 と、No.5518で書きましたが、この話の主人公は、「無償で他人を助けるのが良いことだという価値観を持たない」のですから、自ら進んで代償なしに他人を助けることはしないはずですね。 こういう人が無償で他人を助けるとしたら、以下のどれかの場合でしょう。 1.自分で気が付かないうちに、無償で他人を助けてしまっていた。 2.有償で他人を助けるつもりが、何らかの事情で無償になってしまった。 3.逆らえない誰か、あるいは何かに強制されて、無償で他人を助けた。 話を作るうえでは、むろん、これらのうちから最も効果的なものを選ばなければなりませんね。 「フィクションの中には、偶然を入れることはなるべく避けるべきだ」という考えからすれば、1は無しでしょう。残った2と3とは、甲乙つけがたいですね。好みによる気がします。 私は、2を選ぶことにしました。 以下に、主人公の状態を基にした起承転結を示します。 起: 困っている人を見ても、無償で助けることをしない主人公。 承: 自分の利益のために、他人を助ける主人公。 転: 当てが外れて、思っていた利益を手にできない主人公。しかし、予想していなかったとても良いことが起こる。 結: 無償で他人を助けるようになる主人公。 上記の起承転結は、課題部屋にも上げておきます。 -------------------------------------------------------------------------------- いつも自分勝手 No.5548 投稿日 2002年11月11日(月)02時28分 投稿者 藤極堂 >榎野さん ちゃんと謝ってくれたね。 うん、許すよ。 具体的には「素人の感想は迷惑だと思っている作家リスト」から外しておきまゆ。 モグラ→小物→妖怪でゆか。 なんで、そんな風に勘違いされていたのかはしばらく自分で考えてみまゆ。 では、いいお仕事してくださいね。 >馬宮さん 超巨大な心の棚を作る方法を伝授しましょう。 まずはどこまでもつづく平原を思い浮かべます。 次にその地面に身の丈ほどの穴を掘る。 そしてその縦穴に飛び込むとあらふしぎ、目線より上に色んな物が置ける平面が地平の果てまで続いております。 「この広い大地すべてがお前の心の棚だ」 とりあえず、馬宮「風魔法 Lv1」のリライトを書いてみました。 でもこれ、皆の指摘が終わるまで投稿するのは止めといたほうが馬宮さんの経験値が上がるのかな? -------------------------------------------------------------------------------- >紫さん(5512) No.5549 投稿日 2002年11月11日(月)03時22分 投稿者 とんびの羽根  ようやく次のあらすじに取りかかれました。  しかし、なんか根本的にずれてる感じがしてきました。 >「ハイスピリッツ・ガール」あらすじ《9》 >>あらすじ >> しかし、祐志は武術の本質が殺人行為であり、人が学ぶべきものではないと説いて、それを断る。納得できない翔子。 >>1.一行コンセプト。 >>「実戦での強さというものを知りもしなかった主人公が、それを求めるようになる話」  祐志の説いていることは、祐志が確信していることです。ですよね?  翔子はそれを理解できないわけです。ですよね?  それで、どうやってコンセプトを実現できるのですか?  「実戦での強さというものを知りもしなかった主人公が、それを求めるようになる。  しかし、結局実践での強さを理解できない話」  としか読めません。  すくなくとも命をやりとりする場面をくぐり抜けなければ、翔子が祐志の言うところを理解できるはずありません。  というわけで、今回は構造に関わる指摘はパスします。  翔子の勘違いぶりに、はてしなく空しさと欲求不満をかきたてられました。 -------------------------------------------------------------------------------- とりあえずレスのみ No.5550 投稿日 2002年11月11日(月)03時27分 投稿者 唯野教授 >紫ゆきやさん >「リミテッド」という言葉からは、「限定的な能力」ではなく、「選ばれた人間」というニュアンスを受け取りました。    手元の英和辞書2つを調べてみましたが、limitedに「選ばれた」という意味は無いですよ。他の人はどう感じているでしょうか? もし多くの人が選民的ニュアンスを感じとっていたらそれは変えなきゃいけませんね。自嘲的なネーミングでないといけないので。 >解決すると決定したのは誰なのでしょうか?  ヒロインは作品を通してリミテッドの集まりを主催し、主導しますが、結論については民主主義を基本としています。メンバーは全員が、敵役を止めなければいけないと考え、全員一致で追跡を決断します。 >「何の役に立つのかわからない能力」しか持っていない者が、「世界を変える」なんてスケールの大きな話をするのは、どうでしょうか?    世界を変えられると思っているのは、ヒロインと敵役の二人だけです。他のメンバーは全員、そんなの無理だと終盤直前まで思っています。 >キャラクター達は「あるていどの能力」を持っているほうが良いのではないかと思いました。  私がやりたいのは、ちっぽけな能力でも応用と協力しだいですごいことができるというカタルシスですので、ここはちょっと譲れませんね。 >鷹見一幸(榎野)さん >ディベート  私としてはそんなに気にはしてないです。  むしろ、私が榎野さんの期待していたディベート相手としての役目をこなすことができたか、の方が気になりますね。文面からするとどうも失望させてしまったようで残念ですが……。  埋め合わせは楽しみに待ってます(邪笑)。  あと、「すぐそこ」ですが、だいたい500メートルくらいのようです。 -------------------------------------------------------------------------------- >プロフェッサー・フリー(5550) No.5551 投稿日 2002年11月11日(月)04時14分 投稿者 とんびの羽根 >>「リミテッド」  限定品、限定生産、限定版、限定バージョン、リミテッド・エディション  などのようにむしろプラスイメージ。高付加価値。希少価値、レア、を連想させるのはたしかだと思います。 >>「すぐそこ」  相棒は200メートル、わたしは250メートルくらいです。  ちなみに5キロメートルくらいの距離を歩くのは平気なんですけどね。  使う相手が、女性、老人、子供、がほとんどなので、自然に相手に合わせてるのでしょう。 >>「ディベート」  師匠の仕掛けてきた、「ひっかけワード」に対してだけ反応しているようでしたね。  もう少し、「意図」についても反応が欲しかったです。 >>私は実は最初から反論してないです。(5532)  という反応は非常に物足りないものを感じました。 -------------------------------------------------------------------------------- しまった! No.5552 投稿日 2002年11月11日(月)17時39分 投稿者 馬宮 恭  こんにちは。馬宮です。  こないだもそうだったんですけど、実は掲示板のページが変わっていることに(次ページに続いていること)に気づいてませんでした。一杯指摘いただいてるのに。話もどんどん進んでいるのに。遅れてる遅れてるぞ馬宮(涙)  あまりにもつまらないポカなんで前回、恥ずかしくていえなかったんです。一人どきどきしながら「あ、会話が途切れた。みなさんお忙しいのかな」とか馬鹿なこと考えてました。とんでもない、白熱してるじゃないですか。すみません、本気で「どうしたんだろう」って思ってたんです。笑わないでやって下さい。 >紫さん  ご指摘ありがとうございます。 >表現  擬音なし、ですね。やってみます。それにしても私、たったあれだけの文章の中に、わけわからない事一杯書いてるんですね。 >文を読む限り、同じ理由ではなさそうですよね。  理由は似てます。一瞬、という意味ではなく「流れがあるから」と思って改行しませんでした。 ---------------------------------  少女は目を閉じた。  息をゆっくり吐く。もう一度吸う。  蜂の羽ばたきがだんだん遠くなっていく。  息を吐く。  耳元で今まで聞こえなかった音が聞こえた。風の声だ。  目を開けると、少女は岩陰を出る。蜂がゆらりと振り返った。  少女が腕を胸まで上げると、ケープの裾が押し上げられるように膨らんでいった。手の先にまとわりつく気配に、少女唇をかんだ。  なおも耳障りにはばたく蜂をきっと見据え、手刀を高く掲げる。 ---------------------------------  行動の流れ一つごとに改行を入れてみました。この方が読みやすいですね。どこで改行を入れるかという判断、難しいです。紫さんはどうされてますか?改行の判断基準、もしよろしければ参考までにレスいただけないでしょうか。 >極端な話、 >=== >少女がぶんっと手刀を降り下ろした。 >(風の魔法と、モンスターと、ダメージの描写) >後から透明な羽だけが、覆い被さるように落ちてきた。 >=== >これで、この課題は成立のはずです。  そうです。その通りです。私は、過去ログや皆さんの課題を拝読させて頂いていたにも関わらず、その一番大事なところを「一番最初に書けなかった」んです。つまり、「一番大事だ」と思っていなかったんですよね。  私はこの課題を正確に理解していませんでした。例え、時間がもっとあっても同じ結果だったはず。一時間っていう時間制限のおかげで、それを痛感しました。 >迷ったときは書くようにしていたので(ハイスピリッツ・ガール)  あ、そうなんですか。私は迷った時は書かないんです。それが今回の生課題で情報不足の最大の原因になってしまいました。 >光来さん  初めまして、よろしくお願いします。ご指摘ありがとうございます。  人称なんですが、ご指摘で少しわからないところがあったので質問させて下さい。光来さんのご指摘では、私の生課題の最初はこうなるんですよね。 ---------------------------------  岩陰から顔を出して覗き込んだ。  見ると蜂が飛んでいた。一匹だが、子どもの頭ぐらいの大きさがある。体は黒と緑の縞模様で、尻からぬっと太い針を突き出していた。 ---------------------------------  ということですよね。でもこれも一人称じゃないですか?  「私は」を一番最初につけてみて、読み返し、納得ができませんでした。 ---------------------------------  (私は)岩陰から顔を出して覗き込んだ。  見ると蜂が飛んでいた。一匹だが、子どもの頭ぐらいの大きさがある。体は黒と緑の縞模様で、尻からぬっと太い針を突き出していた。 ---------------------------------  それとも、「顔を出す」という言葉があれば読み手は、「私は」ではなく「少女は」という主語を想像するんでしょうか。  人称がどちらかはっきりするような書き方をするべき、という意味のご指摘ですよね。  リライトするとき、違いを比べるために、今度は一人称でも書いてみます。 >蜂よりも夕日のほうが先に目に付くはずです。  まったくその通りです。蜂と夕陽が重なっていたらここで蜂と一緒に夕陽がこないとおかしいですし、「黒と緑の縞模様」なんて見えません。 >風の魔法の描写はこの一文だけなんですよね  もう、情けない限りです。書いたものが全てですから、言い訳ありません(↑で一杯言い訳しているような気もしますが)。次のレベルのことを考えて書くというのは、やっていませんでした。違いを考えてみます。 >巻島さん  初めまして。よろしくお願いします。さっそくご指摘ありがとうございます。  状況が全然書き込めてないんですね、私。臨場感以前。まずは、そこからですね。やってみます。 >藤極堂さん  ありがとうございます。お気を使わせてしまいました。でも、すごく嬉しかったです。  私、課題アップした日の夜、うなされてたそうです(家族談)。実際、アップした後、ずっと震えてましたし。時間はオーバーするわ、どう考えても呪文の描写じゃないわ。課題の趣旨とは全然違うものを書いてるし、そうなったのは私の理解不足が一番大きいし、で。すぐ布団にもぐりこみました(笑)。(それで、その後しばらく掲示板に皆さんの書き込みが途絶えたと思い込んでいたのですから……お恥ずかしい限りです)  あの風の呪文Lv1はぜひ、自分でもう一度書いてみたいです。それで、藤極堂さんの投稿なんですが、もう少し待っていただけませんか。理由は二つあります。  リライトということは、修正の具体案ということですから、それを見た私は、その修正案に影響されて、「自分で考える」ことができなくなるかもしれません。  もう一つは、折角書いて頂いたものがあるんですから、有効活用させていただけないかと思ったのです。率直に言います。藤極堂さんのリライトに挑戦させて下さい。胸をお借りして、もっと経験値を稼ぎたいと思います。私、欲張りなのです。  藤極堂さんのがどんなリライトになっているか想像して(つまり、どんな指摘をされているか想像して)、それをハードルにさせて頂くというのは、ダメでしょうか?どうせリライトするなら、緊張感あった方がいいですし。(そしてまた夜うなされる小心者・笑)。  教えていただいた通りに、巨大な心の棚を作ってみたつもりなのですが、解釈間違ってたら言ってやって下さい。本当は、今すぐ書いていただいたリライトが見たくてしょうがないのです(笑) -------------------------------------------------------------------------------- それは── No.5553 投稿日 2002年11月11日(月)19時58分 投稿者 はせがわみやび  自分で自分が「顔を出した」かどうかは、見えないからだよ。 >>岩陰から顔を出して覗き込んだ。  これは、自分の頭の中で、「あ、自分は今、**から顔を出したんだな」って、考えてから出てくる言葉だからだ。  こういうとき、目で見ている光景は、ただ映像が切り替わるだけのはずだ。  デジカメとか、写真つき携帯とか持っていたら、それをのぞきながら、窓から顔を突き出してみよう。その見ている風景の移り変わりが、瞳の中にカメラがあるときの表現になる。  その風景を「顔を出して」とは言い表せないってわかると思う。  顔を突き出した結果、切り替わる風景を書くことで、顔を出したんだなってわかるのが、瞳の中にカメラを置くっていうことなんですね。  似たようなパターンに、「わたしはベッドから跳ね起きた」とかもある。  自分が跳ねて起きたかどうかは、実のところ自分では見えないはずだ。    こういう文章を一人称で使っちゃいけないってわけじゃない。たぶん。  だから、 「私は岩陰から顔を出して覗き込んだ」って書いちゃいけないわけじゃない、たぶん。  でも、読者は「顔を出した」って読んだら、にゅっと顔が出ている絵を思い浮かべるわけだ。そのぶんだけ、視線が一致しなくなる。  ワンクッション、置いて情報を受け取ることになるわけだね。  主人公に同調させたい(五感を一致させたい)という理由で一人称を選ぶならば、冒頭からワンクッション間においてしまう文章をもってくるよりは、見えている風景を見せるほうが良いのではないかなあ。 みやび -------------------------------------------------------------------------------- おやおや No.5554 投稿日 2002年11月11日(月)20時59分 投稿者 羽矢野  今週末から実家に帰っていて見れなかったのですが、何か変な話題が始まって、終わってる。  もう終わってるから、ちょっとだけ。  私は鷹見さんの紙上ディベートという言葉は、意図と共に伝わりました。  とだけ、統計に参加しておこう。  では、返答だけ先にいきます。 ●魚住さん >>指摘する側が「パクってるって言ってるみたいで嫌だな」と敬遠するのは間違いです  パクるの意味がそもそも違ってるような気がするんだけど、それは自分でも認めているみたいだから、それについては何も言わない。  私がそもそも商業誌の名前を出すのが嫌なのは、単にそう書くとパクっていると受け止められる可能性があるから。  ちなみにパクるっていうものの定義は、私の中では“意図的に他人の作品を盗用して自分の作品の全部または一部とすること”です。  別に、参考図書を紹介して、それを研究することを否定してるわけではない。  あと、よくわかんないんだけど。 >>「本人は真似ているつもりはない。が、知らず知らず好みの作品に引きずられてしまい、混乱している」  ってどうしてそんな事わかる?  ちなみに、私はダブルブリッドは読んだことあります。  どんな話だったかも、大筋は思い出せる。(ちょっと手元にないから読み返せない)  けど、SHつくってたときは、そんなの全然頭になかった。  頭にあったのは、レベリオンかな。  あの能力と設定が似ているけど、どうしようかとは思ってた。  それが知らず知らず引きずられてるってことかな?  でも、そんなのを決めつけていいの?  別に“この作品に似てる”っていう意見をするのがいけないわけじゃない。  “気付いていないかもしれないが、この作品の影響を受けて同じになっている”  って言い方をするのはどうかと思う。 >>「パクリだと言われたように感じて、意見を拒否したのではないかな」  一応、そんな事を思われないようには態度で示してるつもりだったけど、これは私の姿勢が足りないせいかもしれない。  別に拒否したわけでもなんでもないです。  他の人からも、いくつか参考図書を教えてもらってますし、それはちゃんと研究します。  ただ、時間の関係上、本を読んで研究するってことがなかなかできないので、その辺りは意見を言ってくれた人には申し訳ないと思っています。  ってそれだけ。  あっこれについてはやりとりはなしね。  多分、人が見て面白い内容じゃないから。 ●紫さん >>二十歳前後を少女と形容するのはどうかと。  これ、女性と書くか少女と書くか、実は結構なやんだ。  少女をとった理由は、私の中で女性という雰囲気ではなく、少女という雰囲気を持ったヒロインだったからなんだけど、変ですね。やっぱり。 >>美雪はSH能力のことを、どう思っているのでしょうか?  嫌ってます。  本当は、使いたくはないのです。  でも、SHである自分を受け入れてもらいたいという願いをもっているので、SHである事を隠したりせず、人助けなのでは躊躇せずに使います。  彼女は自分が“SHとして”受け入れられたいからです。 >>しかし、美雪が「慎二はいい、慎二がいい、慎二じゃなきゃだめ」と思うようになるエピソードが無いように思いました。  言われると、確かに弱い。  無いってわけじゃなくて、自殺しようとした容疑者を命を捨てて助ける部分で美雪がSHを一般人と同じように扱うって認めるんですが、個人的にじゃないしなあ。  細かいエピソードではいろいろあはずだけど、確かに芯が入ってるような感じじゃないですね。  これは、次のあらすじで追加します。 ●馬宮さん  なんと、女性っすか。  年齢はきついこと書いても大丈夫そうだから、遠慮はしなくてもよさそうですね。 >>昨日、アスファルトの道路に水をまいてみました。臭い、しないんですね。  あれは、数日間日照り続かないと匂わない。 >>・水の能力をもったSHが協力者だと聞いた慎二は、どうしてすぐにそいつが「共犯者」だと思いついたのですか?水の能力を持ったSHって滅多にいないんでしょうか。  自分が容疑者である火の能力者に発砲しようとしたときに、水の能力者らしい人間が邪魔をした。  だから、水の能力者がでてこれば、昨日の共犯かもしれないと思うのは、読みとれないこともないし、不自然でもないと判断してたんだけど、わかりにくかったみたいですね。  この辺りも、もっとしっかりと書き直します。 ●鷹見さん&弟切さん >>「駅にはそれぞれ匂いがあり、それで駅の区別ができる」  空港とかも、強く感じますね。  国ごとに匂いが違うのは、海外旅行したことある人間なら、誰でも思うはず。 >>「えーっ!? 何それ、そんなもんあるの?」  私はどっちかというと、こっちだ。  でも、雨がふる前はわかります。  匂いじゃない、何か別の雰囲気で。  今度、ちょっと気をつけてみよう。 ●教授先生 「潜在的な能力」あるいは「自分がどれほど大きなことを成し遂げられるか」って言えば伝わるかな?  自分の能力の使い道を発見するだけなのね。つまり。  じゃあ、可能性なんて大きな言葉を使うのはどうかと思う。  可能性には、無限という雰囲気がある。  つまりは読者に読み終わった後“そうか、この能力の先はまだまだ無限にあるんだなあ”と思わせなきゃいけないと思うんだけど。  ジョジョの戦いみたいな、能力を使ったアイデアというのなら、それは可能性とは言わないんじゃないかなと。 >>起承転結  どこが転?  この前四分割してたのと、全然違うんですけど……  コンセプトのキッカケの部分が転にでてきてないよ。 -------------------------------------------------------------------------------- では、少しやってみよう。 No.5555 投稿日 2002年11月11日(月)21時00分 投稿者 羽矢野 ●馬宮さん >>風魔法  これが一応、分室でのレベル判断の目安となるわけですね。  じゃあ、全体的にやっていきましょう。  心に棚を実演しながら(笑) ●精読 >>ぶぉんぶぉん ぶぉんぶぉん  擬音から、文章が始まる。  わかりにくいので、こういうのは避けた方がよい。  “ぶぉん”って蜂の羽音?  しかもひらがなで書いてあるし。  これで想像する羽音とは、モスラみたいなでっかい蝶系の羽根が、ゆっくりと羽ばたいている感じだと思う。  基本は“ブーン”だよね。  細かく振動している擬音にしなきゃ。  そしてひらがなだと柔らかい感じがするから、カタカナで固い感じをつくっておく。 >>そっとのぞいて見ると蜂が飛んでいた。  ここで半分くらい読む気が失せた。  何でかっていうと“どこから覗いたか”“誰が覗いたか”が、全然書いてないから。  わかんないもん。  この次の文章は、蜂の説明だし。  その後にようやく“少女”と“岩壁”って単語がでてくる。  遅い。  5W1Hは最初に書いてくれ。 >>一匹だが、子どもの頭ぐらいの大きさがある。体は黒と緑の縞模様で、尻からぬっと太い針を突き出していた。  説明ばっかだな。  でも、黒と緑の必要ってあるの?  この場合、“でっかい”ってのはいる。  後、危険な存在であることを示すから、針があることも必要かな?  でも、醜悪さとか、不気味さってのは、あんまりいらない。  こんなこと書くのは、この課題が余分なものは書かないってのも見るからね。 >>少女は舌打ちをして岩壁にもたれる。顎を上げると、冷たい汗が背中を伝った。  やっと輪郭部が想像できる最低限の情報だけはでてきた。  でも、書くのは蜂の説明より、どっちかというと、少女の描写だろう。  ここで魔法を使えるんだという情報を描写してないのに、いきなり呪文とかやられると、作者が脳内補完して書き忘れたなとか思った。  あと、顎を上げたのはどうしてだ?  それと、のぞき込んで、もたれる間に、もう一動作入れないといけないのでは?  どんな状態でもたれているのか、脳内映像にならない。  冷たい汗が背中を伝わるのは、緊張していることと、恐怖を感じているということの描写ととったけど、よかった? >>街道は夕陽に赤く燃えていた。人の姿はどこにもない。少女は緊張に冷えて固まった指先を、擦り合わせる。  何で、ここでいきなり場面の説明だ?  これって、少女視点の三人称だよね?  “そっとのぞいて見る”とか書いてあるし。  背中を預けて、背中に汗が伝った。  そこで、少女がどこにも視線を向けてないのに、いきなり景色書かれても、ついていけない。 >>少女は緊張に冷えて固まった指先を、擦り合わせる。  緊張って説明と、冷えて固まるという言葉は、同じ事を説明と描写している。  文字数に制限があるんだから(なくてもだけど)説明を消すように。  ただ、緊張すると、指先って冷えるか?  汗にぬれた手とか、そんな感じだと思う。  それと、この部分は意味がとりにくい。  精一杯脳内補完して、蜂を魔法で倒すと決心した少女は、指先がうまく動くように無意識のうちにほぐしていた。  っていうことでいいのかな? >>「やるっきゃ、ない?」  とか上みたいに思ってたけど、ここに“?”があるから、違うのかな? >>ぴりぴりする肌を、ケープの上からさすってもう一度顔を出した。  肌って“ど・こ・だ!!”  “さすってもう一度”  ってあるから、頭のどこかか? 腕とかなら、さすって“から”と一動作おくはずだから。  ただ、  ケープ【cape】肩と背を被う、袖なしのゆったりとした外衣。さまざまな丈のものがある。  ってこんな服。  つまり、それだけ着るようなものじゃないんだけど、それしか服装書かなくてもいいのかな?  後、この文章って、繋げる意味あるの?  さすった。で一文、顔を出したで一文じゃないかな? >>蜂の向こうに、リボンを伸ばしたような道がまっすぐ続いているのが見える。太陽は山の向こうへと消えかかっている。もう、猶予はない。  道が続いていることは、どうして必要なの?  少女は、蜂の向こうの道を見る余裕なんてないはずだけど。  ここで重要なのは、時間がないってことだよね?    あと、ここまで読んで疑問が出る。  太陽沈みかけってことは、かなり薄暗いはずだ。  何で、周りの景色や蜂の様子がそんなにはっきりわかるんだ? >>少女が足を踏み出すとブーツの底がずるっと滑る。慌てて岩壁にすがりついた。  ????  岩に乗っかってるの?  ちょっと。  どこにそんなこと書いてあったんだ?  すべるって、コケとかむしてるってこと?  ってこは、日があたってないはずだけど、ここって街道なんだよね。  うーん。   >>ぶぉんぶぉん ぶぉんぶぉん  これって、何で入れたの? >>「集中」  少女は目を閉じた。息をゆっくり吐く。もう一度吸う。蜂の羽ばたきがだんだん遠くなっていく。  羽ばたきだと、ゆっくり動いてるみたいに読める。 >>息を吐く。耳元で今まで聞こえなかった音が聞こえた。風の声だ。目を開けると、少女は岩陰を出る。蜂がゆらりと振り返った。少女が腕を胸まで上げると、ケープの裾が押し上げられるように膨らんでいった。手の先にまとわりつく気配に、少女唇をかんだ。なおも耳障りにはばたく蜂をきっと見据え、手刀を高く掲げる。  いつ息吸った?  そして、唐突に風の音が聞こえてくるけど、何で、蜂の羽音の次にこれを持ってこなかった?(わざわざ流れを切ったのはなんで?)  岩陰を出るっておい……  すべって、岩にへばりついてたんじゃ……  ゆらりと振り返った。蜂ってもっと機敏な昆虫だと思う。 >>すそ [0] 【裾】(1)衣服の下の縁(ヘリ)。また,その部分。「―をからげる」  裾なんですね?  なんで、そこから、手の先にまとわりつくになるのか、よくわからない。 >>喉がからからになって痛い。  唾とか飲み込んでください。  じゃないと、のどがからからになって痛いってわかりません。 >>(来るな、まだ来るなよ) >>くすぐったい気配が手を這い上がっていくのがわかった。後少し、溜めて……  手の先から、腕の方へってことかな?  それと、気配としてしか書いてないんですが、それを描写するのがこの課題じゃないのかと思ったりしてます。 >>蜂が大きく舞い上がった。少女に向かって一直線に突っ込んでくる。  舞い上がったってことは、少女よりも上にいったんだよね? >>「いやああああ!」 >>少女がぶんっと手刀を降り下ろした。とたん、ひゅっと空気が鳴った。蜂の尻がぼとりと大地に落ちる。ついで、胴部。  振り下ろしたのね。  ええと、ずいぶんとここまでの情報が足りてない気がするんです。  狙ったり、腕を伸ばしたり。  他にも、いろいろ。 >>後から透明な羽だけが、覆い被さるように落ちてきた。 >>がっくりと膝が折れて、少女はへたりこんだ。  今まで独り言いろいろ呟いてたから、ここにも何かないと変かな。  課題としてはそんなに褒められないんだけど、シーンとして見ると、最後に羽が落ちるっていうのはいい感じ。  ただ、もっと、ひらひらと舞い落ちるような表現にしてほしい。  “ぽとっ”て落ちたみたい。  文書を指摘するとこんな感じ。 ●総合  文章で“おいおい”って思うのは、段落。  めっちゃくちゃだ。  あれだけで、かなり読みにくいし意味とれない。  これは、分室の書き込みとかでも意識した方がいい。  基本的なことだし。  もしも、あの段落にしたのに意味があるなら、説明してほしい。  それと、情報の順番。  友達と話してると、いつの間にか最初に話していたことと全然違うことを話してることってよくあるよね?  それをたどっていくと、話の途中の単語から“そういえばさあ”とかで話が脱線してるのがわかる。  でも、その瞬間ってわかんない。  それは会話が流れてるから。  連想の連続だから、話が止まらない。  それと同じで、文章も前の文と次の文って続いていないと読みにくい。  馬宮さんの文章は、唐突なのね。  蜂の説明があると思ったら、次の文章で風景やってたり。  それだと、読みが止まって、とってもつらい。  後、話の流れとかでも疑問があるけど、それはやめとこう。  一応、課題だから、話の云々まではいいや。  ただ、みんな言ってるけど、風の魔法の部分がないね。  気配とかで濁すんじゃなくて、もっとちゃんと描写しよう。  とこんな所で。 ●追伸  どのくらいまでやっていいか、書き込み見てると不安になるので、なるべく負荷を抑えめにしたけど、大丈夫?  基本を守ろう。  “?”の後に、一マス開けてないけど。  あと、変な部分で怖がりすぎ。  いや、正直私もどきどきするけど、そこからちゃんと考えて進んでいけばいいからね。  なんか、他の参加者が先に行きすぎていると思いすぎです。  確かに人によって多少は違うはずだけど、プロの人から見たらひとからげ程度の違いしかないから。  もっと、お互いにやりあうという意識にした方が楽だよ。  と、お節介。 -------------------------------------------------------------------------------- とりあえず一点 No.5556 投稿日 2002年11月11日(月)22時43分 投稿者 光来 唯 >馬宮さん・生課題  その気になれば、ほぼすべての文に対して指摘可能だろうなと思っていたら、案の定、羽矢野さんがやりましたか。  私は最初だから、控えめにやったんですけどね(それ以前にちゃんとした根拠つけての指摘、全部には不可能だったけど)。    ……とまぁ、それはさておき、えと、最初の文? あれ、なんかおかしい……(自分のを読み直す)。  わわ、すいません、「岩陰から顔を出して覗き込んだ」というのは、この文自体を一番最初に入れろという意味ではなく、こういった感じの文章を持ってきたらいいんですよ、という意味合いで使ったんです。  前後の文章がまずかったです。もうしわけありません。  実際に三人称のとき使うのなら最初に「少女は」はつけなくてはなりません。  あくまで主語が省略可能なのは一人称ですから。     > それとも、「顔を出す」という言葉があれば読み手は、「私は」ではなく「少女は」という主語を想像するんでしょうか    これについてはみやびさんも言っていますが……私の考えとして。  一人称であるなら(主語が「私は」なら)、「顔を出す」はいらない、「覗き込んだ」だけで意味が通じます。  ただ、一人称で書くとしても、「岩陰から覗き込んだ」だけじゃ足りないと思います。    ……と、ここでちょっと脱線。  「覗き込む」というのは適当じゃない気がした。不自然な感じがしないけど、辞書の意味を考えるとおかしい。  なので、ここは「覗き見た」に訂正しておきます。  で、話を戻します。  「のぞく」というからには、目的物が必要だと思います。漠然と目を向けるときにのぞくという言葉は使わないでしょうから。  ここでいうなら、わざわざ岩陰から顔を出してみるくらいなんだから、気になる何かがあったのだろう、ということです。  なので、もし擬音を無理にでも使いたいのなら、「岩陰からぶんぶんと音のする方を覗き見た」とかになるのかなぁ。  なんか変ですし、これを一行目に持って来いと、言っているわけではありません。  あくまで私ならこうしてしまう(笑)というくらいに受け取ってください。    あ、みやびさんの言っている形だと「岩陰から覗き見ると〜〜」ってな具合にまず見えたもの、それからその見えた風景を描く、って感じかな。 -------------------------------------------------------------------------------- 難しい。 No.5557 投稿日 2002年11月11日(月)23時18分 投稿者 魚住雅則 一度に全てレスを返す時間がないので少しずついきます。 >あっこれについてはやりとりはなしね。 うーん。そう言われてもな。 このまま止めて本当に「タダの喧嘩」で終わってしまうのは不本意です。 ただ言いたかったのは、 >気付いていないかもしれないが、この作品の影響を受けて同じになっている と言われてから、そこでムカついて終わるのじゃなくて、 「なるほど、じゃあそこからどうすべきだろうか」と考えた方が面白くなりますよということだけだったのだけど。 >ちなみに、私はダブルブリッドは読んだことあります。 >どんな話だったかも、大筋は思い出せる。(ちょっと手元にないから読み返せない えっと。あとコレはいくらなんでも舐めすぎ。どうしても我慢できん。 「読んだことあります」「大筋は思い出せる」っていうところ。 話の前提は全部プロット化してからのこと。それもしないで、影響を受けた覚えはないと言われても困る。 あー、ダメだ。 やっぱり腹立ってる。これじゃ以前と同じだ。 とにかく僕が言いたいことはほとんど伝わっていないようなので、 少し間を起きます。熱冷ましてからもう一度書こう。 とりあえず羽矢野さんの文章にもかなり苛つきが見えるので、少し冷静になって考えてみてほしい。 -------------------------------------------------------------------------------- あ、ごめんなさい。 No.5558 投稿日 2002年11月12日(火)00時02分 投稿者 魚住雅則 これは今回の議論とは少し外れている話。なので軽く聞いてください。 羽矢野さん、紫さん共通して「社会人は忙しいので、その都合で本の研究の時間がとりにくい」という意見があります。 僕も社会人(なりたてだけど)なので、それ自体に全く異論はないです。 ただ、研究してからあらすじ立てた方が時間短縮になりますよ。 根拠は「単純な見落としや勘違いのせいであらすじ立て直す時間が減るから」。 (プロット分解にかかる時間は回数をこなせばどんどん短くなっていくし) -------------------------------------------------------------------------------- あれ……? No.5559 投稿日 2002年11月12日(火)00時04分 投稿者 羽矢野  何か、SHのあらすじつまって気分転換にこっち見たら、変なことになりつつある。   ●魚住さん  ぜんぜん苛ついてないし、喧嘩する気もないよーー。  したくないし。  うーん、どこで魚住さんのトリガー引いたかな。  私はまったく全然普通。トリガー引かれてないよ。  受け止める部分は、ちゃんと肯定してるはず。  でも、文章に苛つきがみえるかなあ。  そんなに変なこと書いた気はないんだけど。(ってか、私はいつもあんな感じだけど)  書き方がまずかったということかな。  それだと責任は私の方にありますから、謝罪します。 >>気付いていないかもしれないが、この作品の影響を受けて同じになっている  これも、別にむかつくとか、そんなんじゃなくてね“この作品”って第三者が決めつけるのは、よくないんじゃないかなあって思うわけ。  もしもね、そういう言い方をしてね、その人がその作品を読んだこともなかったらどうする?  失礼じゃない?  後、自分が恥ずかしくない? >>羽矢野さんのSHはもちろん「ダブルブリッド(一巻)」のパクリだし、唯野さんのリミテッド・チェンジは「パンドラ」ですよ。どう見てもそうです。 >>紫さんのハイスピリッツ・ガールは「リアルバウトハイスクール」ということですが―>>あと、望月さんの「テレポーターの作り方」はブギ―ポップ第一話「浪漫の騎士」そのままです  これ読んだとき“もしもこの作品を読んだことないって言われたら、どうするんだろう?”って思ったから。  これは、今回の私のことじゃなくて、そういうこの作品の影響を受けていると決めつけるように書くのは危険じゃないかなって意見のつもりだった。 >>話の前提は全部プロット化してからのこと。それもしないで、影響を受けた覚えはないと言われても困る。  これもね、誰も影響を受けた覚えはないなんて書いてないよ。  プロット書いたときに、頭にはなかったというだけ。  当然今までに沢山本を読んできて、そこから私の構成パターンはできてます。  その中にダブルブリッドがないなんてことはもちろんいいません。  SHがオリジナリティあふれてるとも言わないし。  研究できないのは、純粋に時間がとれないからで、それ以外の理由はないです。  その必要性は認めてるって書いたつもりだったけど、伝わってないかな。 >>このまま止めて本当に「タダの喧嘩」で終わってしまうのは不本意です。  私は喧嘩してるつもりはないし、するつもりもない。  それに、多分私と魚住さんは論点が違う。  理由は、上に書いた。  これで、誤読か何かあった場合は解消してくれてるといいけど。  あと、これのやりとりをする気がないのは、単純に言い合いなだけになるから。  感想掲示板でやってるようなのは、その人に対してとか、読んでる初心者のROMの人とかに参考になると思うけど、これは誰にも益にならない。  メールでやってもいいかと思ったけど、それもなあ。  止めてくれる人がいないと、こういうのは困る。  でも、どーしてもおさまらないなら、メールにして。 >>あとコレはいくらなんでも舐めすぎ。  あっこれはちょっとトリガーだった(笑)  舐めてなんかやってない。  “舐めて”なんていい加減に使えるほど、贅沢に時間持ってない。  でも、人から見るといい加減に見えるということか……  これは自分の姿勢がまだまだ足りないということだから、見つめ直してみよう。  では。 -------------------------------------------------------------------------------- 悪い癖です。 No.5560 投稿日 2002年11月12日(火)00時18分 投稿者 魚住雅則 あーっ、ピンときた。 羽矢野さんが何にひっかかってたかわかったような気がする。 うん、なるほど。 多分ここから他人が見ても何の利益もない「口喧嘩」ではなくなると思う。 「絶対役に立つぜっ!」とまで言い切れないけど、何かレベルアップの予感。これなら続けてもいい?>羽矢野さん 本題とは外れてると思ってたことの方がメインだったようで。 「分析してからあらすじ書くと時間が短縮できる」とかその辺。 時間がないので今日はここまで。 -------------------------------------------------------------------------------- 割り込みをかけてみる No.5561 投稿日 2002年11月12日(火)01時06分 投稿者 弟切 千隼 羽矢野さんと魚住さんとのやりとりが、変な方向に過熱しかけているようですので、ここで全然関係ない私がちょっと割り込んでみます。 こういう時には、当事者でない人間の言葉なら、割と冷静に聞けるものですよね(^_^) まず、魚住さんの >>>気付いていないかもしれないが、この作品の影響を受けて同じになっている >>と言われてから、そこでムカついて終わるのじゃなくて、 >>「なるほど、じゃあそこからどうすべきだろうか」と考えた方が面白くなりますよ (No.5557の魚住さんの書き込みより) という主張は、羽矢野さんに限らず、ここに参加している私たち全員にとって、極めて有益なものだと思います。 たとえ、似ていると指摘された作品を読んだことがなくて、偶然似てしまったのだとしても、いえ、それなら余計に、似ていると言われた作品を読んで、研究すべきでしょう。 だって、自分と同じ方向性を持っていて、しかもすでに商業出版されて「売れる」レベルであることが証明されているお手本が存在するのですよ。これを研究せずに何を研究してプロになろうというのか、といったところですよね(^o^)/ このような魚住さんの主張に対して、羽矢野さんは全く反対しておらず、苛ついてもいません。少なくとも、私は羽矢野さんの書き込みを読んでそう判断できました。 では、なぜ魚住さんは「羽矢野さんが苛ついている」と誤解してしまったのでしょう? 羽矢野さんが推測されたとおり、どこかで魚住さんのトリガーを引いてしまった可能性はあります。これに関しては、引いてみるまでは何がトリガーかわかりませんから、不運な事故としかいえませんね。 しかし、私が見るところ、魚住さんが誤解してしまった原因は、トリガーが引かれたことだけにあるのではありません。 これは以前から感じていたことですが、羽矢野さんがネットに書き込む言葉の端々には、なぜか微妙に人の神経を逆撫でするものが含まれているのです。 えーと、ここは誤解しないで下さいね。私は羽矢野さんが悪意ある書き込みをしていると言っているのではありません。 「よみかく」設立当初から羽矢野さんの書き込みを読み続けてきて、羽矢野さんは悪意どころか、善意に満ちた人だと私は判断しています。でなければ、何の義理もない赤の他人に対して、あれほど大量の感想文を書き、相手の技量を上げるお手伝いなどできるわけがありません。 要するに、このようなトラブルが起こるのは、羽矢野さんの性格や気質の問題ではなくて、言葉の使い方の問題です。羽矢野さんは、どういうわけか「他人を苛つかせる」言葉遣いをしてしまう癖があるのですね。 プロになるかどうかは置いておくとしても、ものを書く人間としては、これはかなりまずい欠点ですよね? 相手に対して悪意や敵意を持っているわけではないのに、自分の書き込みでもって相手を不愉快な気分にさせてしまうのですから。 羽矢野さんが感想掲示板に書く感想は、いつも正論だと私は感心しながら読んでいます。なのに、羽矢野さんの感想がきっかけで感想掲示板が荒れたことが何度かあるのは、羽矢野さんのこの癖が原因なのではないかと弟切は考えています。 残念ながら、弟切は、羽矢野さんの言葉遣いのどこがどういけないのか、現段階では論理的に説明することができません。もう少し時間的に余裕ができましたら、羽矢野さんの書き込みを精読して解明に挑戦します。 羽矢野さんにとっても、魚住さんにとっても、また他の方々にとっても、これはまた文章力を上げる好機ですよね。余裕のある方は「羽矢野流文章」を研究して、新たな経験値を得ましょう(^o^) -------------------------------------------------------------------------------- んか端で見てて引っかかる No.5562 投稿日 2002年11月12日(火)01時29分 投稿者 巻島翔史  魚住さんと羽矢野さんの言い合ってることですが……どうも魚住さんが最初に言おうとしたことからずれてません?  「既製の作品の影響を受けている」、と決め付けることどうこうは問題じゃなくて、(論調として問題があるのは俺も否定しませんが)ここで魚住さんが言おうとしていたのは、 「似通った既製の作品と比較研究して自作に生かす」ということのはず。  これに感しては羽矢野さんも否定してません。  脇道の議論で時間を費やしてもしょうがないのでは。  ちなみに、新木さんが5002で俺に言ったことから引用しますが、 >>「異星人転生もの」でやるとして、どこをヒネって、どうやってオリジナリティを出すわけだ? >>ちなみにもちろん、「僕の地球を守って」に似ている部分は、すべて変更しなくてはならない。あたりまえだ。 >>もしくは、そういった部分では勝負せず、アクション作品としてとか、恋愛ものとして読み応えある作品に仕上げることで、そっちのほうで勝負するのか?  既製の作品と似通ってしまった(既読・未読に関わらず)場合は、やはりそれとの類似点を避けるべきでしょう。 (いや、俺もそんな偉そうなことはいえませんけど)  例えばSHの場合は、「警察機構に属する男と、社会から忌み嫌われる異能の女」というのが激しくかぶっているわけで。 -------------------------------------------------------------------------------- 題名に「な」が抜けてる…… No.5563 投稿日 2002年11月12日(火)01時32分 投稿者 巻島翔史  あら、弟切さんが同じようなことを書いてますね。 (しかも俺より的確(苦笑)) -------------------------------------------------------------------------------- バロック音楽の夕べ No.5564 投稿日 2002年11月12日(火)22時40分 投稿者 弟切 千隼 一昨日あたりから突然バロック音楽が聴きたくなり、家にいる間中ヨハン=セバスチャン・バッハのオルガン曲集CDをかけていた弟切です。 きらきらしい音がこれでもかというほど続くバッハの曲には、やや麻薬じみた作用があるようです。弟切はバッハの曲を聴いていると、陶酔しながら神経が研ぎ澄まされてゆく感覚が味わえます。手軽で安くて法律違反にもならない素晴らしいドラッグです(^o^) >>話作り 前々回、No.5547の書き込みで、私は主人公の状態を基にした起承転結を提出しました。その後この起承転結に対する皆さんからの突っ込みはなく、また、自分で今読み返してもおかしなところはありませんので、これで行きます。 この起承転結で鍵になるのは、もちろん「転」ですね。有償で人助けをしたつもりだったのに、主人公の思惑が外れて、無償で人助けをしたことになってしまう部分です。 人助けをすることによって利益を得ようとする主人公      ↓ 得られるはずの利益が得られずに愕然とする主人公      ↓      予想もしなかった良いことに遭遇する主人公      ↓ 無償での人助けも悪いものではないと思う主人公 という流れが違和感なく読者さまに受け入れられれば、この話は半ばできたも同然でしょう。 さて、ここでまたもやアイディア出しを行なうべきですね。 「困っている人を助けることによって実利的な利益が得られるが、実利的な利益が得られないこともあり得る行為」を考えださなければなりません。しかも、実利的でない良いことが伴う行為でなければならないという条件もあります。 ただし、最初から「実利的でない良いこと」まできっちり考えてアイディア出しするのは、アイディア貧乏な弟切にはつらいかも知れません(;_;) 「はっきりとはわからないけれど、可能性がありそうだ」くらいのものも可としておいたほうが多様なアイディアが出そうな気がしますので、ここの縛りはゆるめにすることとします。 早速、以下に出したアイディアを挙げておきます。 1.主人公は資産家で、節税のためにある慈善団体に財産の一部を寄付する。ところがその団体は、税が免除になる公益団体としての認可を受けていなかったため、主人公は税金対策の当てが外れてがっぽり税金を取られる。 2.主人公は、親戚のもうじき死にそうな老人が資産家だと聞いて、その遺産をもらうために、一人暮らしで何かと不自由している老人の面倒を見る。老人の死後、資産家という噂は嘘だったと判明する。 -------------------------------------------------------------------------------- 16分割、そのほか No.5565 投稿日 2002年11月12日(火)22時46分 投稿者 巻島翔史 あらすじ11>16分割  起‐起:有希に声をかけられない亮介。(初期状態のビビリっぷりを示すエピソード)    承:下校途中、ばったり一緒になる。    転:戦闘に遭遇。精神に入られる。    結:もろもろの状況説明を受ける。  承‐起:ビビってる自分に気づく。    承:王女の内情が明らかに。シンパシーと怖れの増幅。    転:有希から信頼の言葉をもらう。    結:素直にその言葉を受け止められない亮介。  転‐起:支援者到着。彼らの裏切り。王女拘束。    承:オーバーヒート。精神統合。(ピンチの継承的増幅)    転:王女の変化から、有希の言葉を思い出し、怖れを超える(心境の転)    結:カウンターで倒す。  結‐起:回復した有希や王女。だが護衛は戻らず。    承:自分の過去の事件や護衛への想いなどもろもろのことを語る王女。    転:王女の涙で護衛復活する。    結:帰還。亮介たち付き合う。  こうしてみると、結が薄いですね。  結=「話のオチ」だと俺は考えているのですが、これだと事後処理をしているだけですから……  転の結果導かれる事態を膨らませる(つまり、事後談の具体性・エピソード性の強化)を進めていくことで解消をはかりたいと思います。 馬宮さん>  改行のことで悩んでおられるようなので、ちょっと独自に改行してみました。  (あくまで個人的な一意見なので鵜呑みにはしないでください。これ以外の改行の仕方を否定するものではありません) --------------------------------------------------------------------------------  ぶぉんぶぉん ぶぉんぶぉん  そっとのぞいて見ると蜂が飛んでいた。一匹だが、子どもの頭ぐらいの大きさがある。体は黒と緑の縞模様で、尻からぬっと太い針を突き出していた。(蜂の情報)  少女は舌打ちをして岩壁にもたれる。顎を上げると、冷たい汗が背中を伝った。(少女の情報)  街道は夕陽に赤く燃えていた。人の姿はどこにもない。(街道の情報)  少女は緊張に冷えて固まった指先を、擦り合わせる。(少女の情報) 「やるっきゃ、ない?」  ぴりぴりする肌を、ケープの上からさすってもう一度顔を出した。(少女の情報)  蜂の向こうに、リボンを伸ばしたような道がまっすぐ続いているのが見える。太陽は山の向こうへと消えかかっている。もう、猶予はない。(周囲の状況の情報)  ※ただし、「猶予はない」が暮れていくことと無関係なら、『もう〜』の前で改行すべき。  少女が足を踏み出すとブーツの底がずるっと滑る。慌てて岩壁にすがりついた。(少女の情報)  ぶぉんぶぉん ぶぉんぶぉん 「集中」  少女は目を閉じた。息をゆっくり吐く。もう一度吸う。(少女の行動情報)  蜂の羽ばたきがだんだん遠くなっていく。(少女の主観に基づく蜂の情報)  息を吐く。(少女の行動情報)  耳元で今まで聞こえなかった音が聞こえた。(少女の主観に基づく風の情報)  風の声だ。  ※『声』という表現は少女主観によるものなので改行するべきではないのかもしれないが、ここは「風」のことを書くのがメインなので、強調のためにあえて改行。  目を開けると、少女は岩陰を出る。(少女の情報)  蜂がゆらりと振り返った。(蜂の情報)  少女が腕を胸まで上げると、ケープの裾が押し上げられるように膨らんでいった。手の先にまとわりつく気配に、少女唇をかんだ。なおも耳障りにはばたく蜂をきっと見据え、手刀を高く掲げる。喉がからからになって痛い。(少女の情報) (来るな、まだ来るなよ)  くすぐったい気配が手を這い上がっていくのがわかった。後少し、溜めて……(少女の主観による情報)  蜂が大きく舞い上がった。少女に向かって一直線に突っ込んでくる。(蜂の情報) 「いやああああ!」  少女がぶんっと手刀を降り下ろした。とたん、ひゅっと空気が鳴った。(少女のアクションの情報)  蜂の尻がぼとりと大地に落ちる。ついで、胴部。後から透明な羽だけが、覆い被さるように落ちてきた。(蜂の情報)  がっくりと膝が折れて、少女はへたりこんだ。(少女の情報) --------------------------------------------------------------------------------  基本的に、ひとつの文のなかには、ひとつの事柄に関することしか書けません。  だから、書いてある事柄が変われば、そこで改行していくことになります。  こうして文単位で見ていくと、どこの情報が不足しているのか、わかってよいのではないでしょうか。  たとえば、街道に関して(つまり主人公のいる位置情報)は、まったく不足していることがわかりますよね。 -------------------------------------------------------------------------------- 指摘ありがとうございます No.5566 投稿日 2002年11月13日(水)00時33分 投稿者 紫ゆきや ●とんびの羽根さん(5524)  どうもありがとうございます。 >> まず、起の起のアクションは、翔子が見ていない。そのため翔子は祐志が強いということを実感できない。  なるほど。  たしかに、一行二行で書かれても分からない情報ですね。  起の前半は、無くてもいい情報しか出てきてないですし。 >> すると、起のアクションと転のアクションとで、結果が矛盾するのがわかります。  矛盾していましたか。自分では、ぜんぜん気付いていませんでした。  起の「試合の勝敗」と、転の「実戦の勝敗」が、異なっていただけで。 「試合なら翔子のほうが強いけども、実戦では祐志のほうが強い」と書いていただけのつもりでした。  たとえるなら、こんなカンジです。 《起で「料理勝負」で勝った翔子だが、転では「ケンカ」で負けてしまう》  しかし、 《起でアクションで勝った翔子だが、転ではアクションで負けてしまう》  というふうに一般化すると、矛盾してしまうわけですね。  ……わかってきたような気がします。 「試合と実戦は違う」と考えている人が少ない(と思われる)からネタにしているのに。話は、そう考えていないと理解できないような構造になっているんですね。 「A≠B」の説明で、「A≠B」を用いてしまっているようなモノで。  目から鱗です。自分、アタマ悪いです。  とても参考になりました。ありがとうございました。 >《9》について(5549) >> 祐志の説いていることは、祐志が確信していることです。ですよね? >> 翔子はそれを理解できないわけです。ですよね? >> それで、どうやってコンセプトを実現できるのですか?  自分のやっている「根本的な間違い」というのが、だんだん理解できてきたような気がします。  結局のところ「ぜんぶ自分語でした」というオチになりそうですが。  すこし時間をください。  次回のあらすじでは修正できると思います。 ●みやびさん(5525) >> あるイベントが起きたときに、その体験は誰がしていて、誰がしていないのかは整理しておかないといけない。  なるほど。頭の中にもやもやとはありましたが、ちゃんと整理できていませんでした。  次からは、この点も書き出しておきます。 >> データで示される情報は、実感できない。  これは、知識としてはあったはずですが、実にできていませんでした。  たしかに、データだけの情報が多すぎますね。 (データだけ示して「ほら、強いでしょ?」てのは……マンチキン小説とでも呼べばいいのでしょうか。恥ッ!)  今回は完全一人称だから、全てのエピソードは主人公の目の前で進展すべきですね。  その点も含めて、見直してみます。  ありがとうございました。 ●光来さん(5545) >> そうでなくちゃ、わざわざ男子部員である必要はないです。  なるほど。  細かいエピソードモドキ(データのみ提示)を増やすより、そうした「目の前で起こるエピソード」を強調するほうが、ずっと有効だということですね。  はからずも、上の話に絡む貴重な意見。ありがとうございました。 ●巻島さん(5546) >タイトル『ダブルマインド(仮)』  以下は、指摘ではなく感想になりますが。  王女様の力が、ちょっと都合良すぎに感じました。  脱出不可能なはずが、解放された力で脱出できちゃったり。  消えてしまったはずの護衛の精神を、涙ひとつで復活させちゃったり、という部分です。 (あ、人のこと言えないなあ……。棚) ●唯野さん(5550) >> 手元の英和辞書2つを調べてみましたが、limitedに「選ばれた」という意味は無いですよ。 「リミテッド」って言葉は、「特別限定版」の意味で、商品名に使われることのある言葉なんですね。  とんびの羽根さんも書かれているように、言葉にプラスイメージがあるのです。  だから、「スペシャル」とか「レアリティ」と、名乗っているも同然に感じました。 >解決すると決定したのは誰なのでしょうか? >>  ヒロインは作品を通してリミテッドの集まりを主催し、主導しますが、結論については民主主義を基本としています。メンバーは全員が、敵役を止めなければいけないと考え、全員一致で追跡を決断します。  敵役は「世界を変えられる=その力がある」と主張し、主人公サイドも「世界を変えるのを阻止できる=その力がある」と主張するわけですね?  扇動されたにしろ自発的にしろ、それは「自分達が一般人と変わらない」と考えている人の行動じゃないように思えます。  もし、本当に力なんて無いと信じているなら「どうせ失敗するから放っておけ。俺たちみたいな一般人が出て行くより、警察に任せたほうがいい」てことになりませんか? >話のスケール >> 世界を変えられると思っているのは、ヒロインと敵役の二人だけです。他のメンバーは全員、そんなの無理だと終盤直前まで思っています。  それだと、いちど敵役が成功して見せないと、読み手側に「なぜに、この2人は、こんなにも自信過剰なの?」て思われかねませんね。 >キャラクター達は「あるていどの能力」を持っているほうが >> 私がやりたいのは、ちっぽけな能力でも応用と協力しだいですごいことができるというカタルシスですので、ここはちょっと譲れませんね。  そうですね、私もそのほうが良いと思います。  ただ、今のままだと、「能力がないのに変」と思われるところ(上に挙げたような)がありますので、それを解決したほうがよさそうですね。 ●馬宮さん(5552) >改行の判断基準  この分室で、最もソレが出来ていないのは、私だと思いますが……。せっかくなので、つっこみを期待して書いてみますね。  たいてい、私が改行を入れるのは、「ここで整理して考えてください」てことを、読み手に伝えるのが目的です。  そのためには、文に「整理して考えるのに必要な情報」が、あるていど入っている必要があると考えています。  小説の場合は、「ここで絵をイメージしてください」てことを、読み手に伝えるのが目的です。マンガでいう「1コマ」みたいなイメージでしょうか。  もうひとつは、「話題にする対象が変わります」てことを、伝えるときです。  何かについて語っていた文を終え、別の事に話題を移す場合。そういうときには改行を入れます。  逆に言えば、そうでないときのみ「改行しない」ということですね。整理すべき情報を出し切っておらず、話題も変わっていない場合のみです。  視点の話は別にして、馬宮さんが改行を入れた文は、ずいぶん読みやすくなっていると思いますよ。 >> 迷ったときは書くようにしていたので(ハイスピリッツ・ガール) >> あ、そうなんですか。私は迷った時は書かないんです。  やはり適量である以外に、正解はないので、たくさん書いて指摘してもらって、覚えていくしかないと思います。  一緒にがんばりましょう。 ●羽矢野さん(5554) >> 彼女は自分が“SHとして”受け入れられたいからです。  なるほど。  その設定であれば、とくに疑問はありません。むしろ、面白いエピソードで説明してくれると期待しています。 ●リサーチ参加 >「すぐそこ」  距離については、その言葉の発せられた状況次第かなと思いました。  私の場合、車に乗っていれば3kmくらいまでは「すぐそこ」ですし。徒歩なら100m前後ですか。  今なら、オフィスの中だから、歩いて10歩くらいの範囲ですね。 -------------------------------------------------------------------------------- ねむーい。 No.5567 投稿日 2002年11月13日(水)04時15分 投稿者 魚住雅則 >弟切さん、巻島さん お二人の意見、冷静に受け止めることが出来たと思います。参考になりました。ありがとうございます。 もう意味のない議論にならないと判断したので、羽矢野さんのレスを待たずに書き込みます。 >羽矢野さん >議論を中止することについて(提案) 羽矢野さんのレス(今回のやりとりに限る)では、最後に必ず「これでおしまい」「続きをやるならメールで」という趣旨が書かれていたのだけど、これについて提案があるので読んでほしい。詳しくは本題の後で項を設けて書いておくので。 >>>羽矢野さんのSHはもちろん「ダブルブリッド(一巻)」のパクリだし、(中略)望月さんの「テレポーターの作り方」はブギ―ポップ第一話「浪漫の騎士」そのままです >これも、別にむかつくとか、そんなんじゃなくてね“この作品”って第三者が決めつけるのは、よくないんじゃないかなあって思うわけ。 最初に書いた#5508の「パクリ発言」は徹夜明けでテンパっていたことを差し引いても不用意で意味不明だった。反省してます。 羽矢野さんが気にするのも当然だと思う。 あの時点(#5508)で「ひっかかる文章」を書こうとしてとして失敗しました。 (真偽を問わず)影響を受けていると決めつけているように書いたのは僕が悪い。ひっかけようとした文章が失敗した結果、えらい話がコジれてしまった。影響――という言葉もよくないね。「似てる」「近い」にしよう。 不快になるような書き方して「良いネタありますよー」という本題を聞いてもらえないのは本末転倒なので、以後、なおします。 >なぜ羽矢野さんが「苛ついている」ように見えたか 弟切さんの仰るように、羽矢野さんの主張そのものでなく、その書き方に反感を覚えたのは確か。そして、いくつかの箇所は羽矢野さんが意図的に不快にさせようとしているように読めた。(もっとも、羽矢野さんにはそういう意志はまったくなかったということで、これは僕が勘違いしていた) で、普段とは違う(ように思えた)攻撃的な書き方をするのだから、こちらとしては、羽矢野さんが怒っているか苛ついているのだろうと予想した。 という経緯で「苛つきが見える」と書いたのでした。以上理由の説明。 ここから本題。羽矢野さん個人宛でなくなります。   >「似通った既製の作品と比較研究して自作に生かす」ということのはず。 これです。そして、 >社会人は時間がないので分析する時間的余裕がない >パクリって言ってるように聞こえる という問題も解決できると思います。 「〜〜に似ているという指摘は作者の役に立つ」、「作者は素直に受け止められる」という前提をもとに。 指摘する時に「〜〜に似ている」だけでは足りなくて、(例えば「○○に何となく似てる」とか言われると混乱する)もう少し情報を正確に提示すると便利ではないかと思いました。 以下、その説明など。 きっかけになったのは唯野さんの「エア・ギア」に対する感想です(このレスのおかげで整理できました。唯野さんありがとうございます)。 まず、「肝心のアクションがパクリ」という意見は僕にとって新鮮なものでした。ジェットセットラジオは知っていましたが、全く意識の外で、思いもしなかった。 あの時僕が考えていたのは、「エア・ギア」って、紫さんの「ハイスピリッツ・ガール」に近い骨格を使ってるかもしれない、ということは換骨奪胎すればすんなりいくのかも、ということでした。 「アクションにスケートを使う」という肉が見えずに、骨格にのみ注意が向かっていたのです。 (当然のことですが、紫さんがあらすじを作っていたのは連載が始まる遙か前のことで、パクリとかそういうことは関係ないです) 考えてみると、僕が似ていると思ったのは骨格がほとんどで、設定やアイデアに注意を払ってなかったです。 これも全然意識してなかったのですが、一般的に「似ている」「パクリっぽい」と言われるのにはいくつかの種類がありますよね。 とりあえず、ざっと思いつくのは「キャラクター」「ストーリー(骨格)」「文体」「設定・アイデア」といったところでしょうか。 その中で今回の話題に絡むのは「設定・アイデア」「ストーリー(骨格)」の二つです。(その他はまた別の機会に) まず「ストーリー(骨格)」です。これが、似ている作品を分析すればするほど時間短縮できるポイントになります。 理由はやはり「単純な勘違いや思い違いが減るから」です。プロット表(各エピソードのコンセプト付き)と比較しながらあらすじを作れば、見落としがちなでっかいポケット(問答無用でボツ。「たわけ」クラスのミス)が見つかりやすいのです。これだけでもあらすじを大幅に変更する回数を減らすことができます。そして、これは今更いう話でもないですが、基本的に物語の骨格は人類共有財産なので、パクったとかそういう心配はいりません。気兼ねなく分析し、単純な作業で大きな効果が出せます。あとは、同じ意味あいのエピソードでも、どういう演出で、演出レベルはどれくらいになっているか、とかも比較参照できます。 次に「設定・アイデア」。 例をあげると「人に超能力を与えるウィルス(レベリオンウィルス)」や「人と遺伝子が異なる存在(怪)」です。 これもオリジナリティを出すために骨化して「この話の中のウィルス」て何よ? どういう意味? と突き詰めていく必要がありますが、そこからの作業は似ている箇所を変更というのが主になってくるので時間がかかります。これをあらすじと平行してやるとお互い影響しあってややこしくなり、余計に時間がかかります。 骨格と同じでとても大切な所ですから、ここは一つ、じっくりと腰を据えてかかりたいところです。 設定はストーリーを面白くするためのトッピングですから、まずストーリーをしっかり決めて、それから必要な条件にあって面白い設定を考えるとすんないいくように思いました。(話の主が設定・アイデアな時はまた別です) 理想は全部同時にやってしまうことですが、時間的に厳しい(特に社会人)。 では少しでも効率が良いのは――と考えて、先に骨格分析をしてみようとなりました。 僕にとって分析を先にするっていうのは、登山の道具を揃えるみたいなイメージです。急いで山に登って立ち往生するより、最初にちょっと時間をかけて準備してみよう、みたいな。 以上は「似ている」と指摘される側の話ですが、 指摘する側も「ストーリーの筋(骨)が、もしくは設定(肉)が似ている。なぜなら――」という風に切りわけて考えれば経験値にもなると思うのです。きちんと書けば「パクリと言っているように聞こえる」という問題もクリアできるはず。 と、こういう感じになりました。 ご意見お待ちしてます。 >最後にもう一度羽矢野さん宛 >提案 僕としては最初から最後まで一貫して、羽矢野さんをやりこめようとか、言い合いをしようとかそういう意図はなかったし、「ROMしている人に全く役に立たない」話にするつもりはなかった(コントロールしきれなくて横道にそれたけど)。 だからメールにしてまで続行なんていう選択肢はありえなかった。「自分の経験値になり、参加者の経験値にもなる」以外のことで議論するつもりはないのことよ。 ところで、議論を役に立つ方向に持っていきたいのはお互い同じだったと思うのだけど、羽矢野さんはストップをかけるのが早すぎないだろうか。 何か一回目のレスからして「はい、終了」。続くレスも「終わり」「続ける気ならメールで」と言われてしまうと、これから方向修正しようとしていたこととか、全部肩すかしをくらってしまったようで悲しいのだけど。 「おいオマエ、絶対言い合いに持ってくつもりだろう」って言われてるように感じてしまう。 今回の本題、大したことは書けてないのだけど、ずっとこの方向に持っていきたかった。 中止したりメールに切り替えたりして、全部書けなくなってしまうのは不本意で、辛い。 これは決めつけじゃなくて、「もしかして」の話だけど、感想掲示板の方が少し荒れてしまったことで、やや過敏になっているのではないかな。  違ったらゴメン。ただ、たて続けの中止宣言から「一片たりとも見苦しいものを見せてはいけない」という意志がすごい勢いで伝わってきたからそう思ったんだよ。 できることなら、意見の食い違いがあって「言い合い」っぽくなっときでも、もう少し長い目で見てはもらえないかな? 他の人からストップがかかるまでやろうとは言わないけど、今回みたいに少し冷やしてもらうと元の方向に修正できることもあるし。うまくいくかもしれない。 これは提案なんで、気軽にYES,NOで答えて。 危険性があるなら即座に中止すべきだ、というのも正論なのでNOでもいい。 ただ、今のままだと終了ゴングがあまりに早すぎて、修正する暇もないのよ。 (今回の話をもっと引っ張ろうぜー、って言ってるわけではないよ。念のため) っと。さすがに寝ないとヤバイ。 -------------------------------------------------------------------------------- >馬宮 恭さん No.5568 投稿日 2002年11月13日(水)13時50分 投稿者 藤極堂 よくわかんないけど、 馬宮 恭版リライトでも 藤極堂版リライトでも はせがわ みやび版リライトでも 魚住雅則版リライトでも 妄想での想像でもなんでもいいから書いて書いてレベルアップ♪ 馬宮 恭さんがリライトを投稿しおえたら私もリライトを投稿するということでOK? -------------------------------------------------------------------------------- ある小春日和のできごと No.5569 投稿日 2002年11月13日(水)23時37分 投稿者 弟切 千隼 湘南が好天に恵まれたある日、弟切は布団を干そうと敷布団をかついでベランダに出ました。「えいやっ」とベランダの手すりに敷布団を掛けようとしたところ、勢い余った敷布団は元気よく手すりを越えて階下へと姿を消しました(*o*) ……落ちた先が柔らかくて乾いた草原だったのが幸いです。布団にバッタが付いてこようとカマキリが付いてこようと、自分の布団ですから誰にも迷惑はかけません(;_;) 弟切のおばかぶりの報告はこのくらいにして、アイディア出しに行きましょう。 3.主人公は芸能人で、イメージアップのためにボランティア活動に参加し、その様子をあるTV番組で放映するという企画が立てられる。ところが、撮影が済んだ後で番組スタッフの不祥事が発覚し、TV放映ができなくなる。 4.主人公は医者で、医学者として名声を得るために、治療法の見つかっていないある難病の患者を積極的に受け入れていろいろな治療法を試す。ところが、別の医者がその病気の画期的な治療法を見つけてしまう。 そういえば、いくつアイディアを出した中から選ぶのかを書いていませんでした。最低でも20個は出すつもりです。できれば30個出した中から選びたいですね。弟切の場合、そのくらい出さないと使えそうなアイディアが出てこない気がしますので。 -------------------------------------------------------------------------------- 例えばこんなセールス電話 No.5570 投稿日 2002年11月14日(木)21時35分 投稿者 弟切 千隼 ある日の夕方、弟切が帰宅した途端に家の電話が鳴りました。受話器を取ると、若い−私より若いのではないかと思われるくらい若い−女性の声が聞こえてきました。 「あ、○×さんのお宅ですか?」 「はい、そうです」 「あの、こちら●◇▲化粧品と申しますが、お母さんいますか?」 「……今いません」 「そうですか、ではまた後ほどかけ直します」 ごめんなさいね、●◇▲化粧品のおねえさん、私の母親はいつも静岡のおうちにいるのです。 私は決して嘘をついてはいません。 >>アイディア出し 5.恋人とデートしている最中の主人公は、相手にいいところを見せるために、お年寄りや体の不自由な人に席を譲ろうとする。ところが相手の彼(彼女)はそういうことが当たり前に身に付いている人で、主人公より先に席を立って譲ってしまう。 6.腕っぷしは強いものの学校の成績が思わしくない主人公は、体が弱いためにいじめられている同じクラスの優等生を助けて、かわりに勉強を教えてもらおうとする。しかし、助けられた優等生は主人公の乱暴さに恐れをなし、避けて通るようになってしまう。 唯野さんへ > 唯野さんのお話は、「何の役に立つのかわからないちっぽけな超能力を持った人々」を何と呼ぶかにより、物語の印象が決まってしまう気がします。 数人の方々が指摘されているとおり、「リミテッド」という日本語化された英語には、「スペシャル」やら「レアリティ」やらといった単語と同じ「特別に選ばれた」という印象があります。自分の能力にあまり価値を認めていない主人公が、このような単語を使うとは考えにくいです。 かといって、あまりにも自虐的な呼び名では、能力を肯定的にとらえているヒロインや敵役が納得しなさそうですね。 能力を否定的にとらえている側と肯定的にとらえている側と、両方がそれなりに納得する呼び名を考えださなければいけないでしょう。 お知らせ: 諸々の事情により、弟切は明日からまた実家へと帰省します。次にここに来られるのは、日曜日の夜以降となります。 -------------------------------------------------------------------------------- やっと復活。 No.5571 投稿日 2002年11月15日(金)00時13分 投稿者 羽矢野  私の住んでる会社の寮のマンションルータが死んでまして、返事が遅れました。  こういう時はすぐにレスしなきゃいけないんですが、申し訳ない。 ●最初に  みなさんにいろいろご迷惑をおかけしました。  不快な思いをされた方もいると思います。すいません。  ええと、責任と反省の意味で、数ヶ月書き込みを控えようと……  ……嘘です。  私図太いので。  こんなことで、ヘコみません。  これからも、こういうことありましたら、遠慮なく叱ってください。  言われないと、やっぱり身に染みないので。 ●魚住さん  議論そのものは、終わったと思うので、中止するしないって方へレスをします。  この話は、最初に二人の論点がずれてたので、言い合いになるだけだなあと思ったのが大きな理由。  でも、魚住さんの言ってることはよくわかる。  難しいところだね、これは。  私も感想掲示板でやるときはよく思う。  ええと、現在過敏状態かというのは、そうです。  んで、すぐにまたやり合うのは、ちょっとやだったのです。 >>「一片たりとも見苦しいものを見せてはいけない」  別に、このやりとりが見苦しいと言うつもりはないよ。  ただ、人が読んで面白いと感じないとは思う。  これに対しては、一つの解答を。  “他の人が、止めに入ったらやめる”  としておこう。  みんながちゃんと見てくれてることがわかってるからの暴挙だけど、これが一番いいと思う。  私が対象になることが多いのは、まあ、何だが…… ●弟切さん >>人の神経を逆撫でするものが含まれているのです。  いろんな文章の書き方がある。  弟切さんの文はとっても優しいですよね。  私の文章はきつい。  これは、実は結構考えていることです。  そういう書き方になるって所じゃなくて、これでいいのだろうかという所で。  私は、よみかくに来た最初の頃は、結構優しかった。(はず)  そういう配慮ってものをしていたので。  でも、それは自分の本心じゃなくて、本当に伝えたい為には、多少不快感を与えてもこう書かなきゃいけないって思い始めて、変えた。  やりすぎてしまったこともあるし、注意されたこともある。  今はコントロールできる範囲でやってます。  できない精神状態のときは書かない。  当たり前だけど。  感想掲示板のは、あれは意図してやってます。  必要あると思ってるので。  うーん、書き方そのものを変えるのは難しいな。  今までよりも、意識して変更する率を増やしてみますが。  おそらく、私は現実でもこんな感じだと思うから。  弟切さんは、きっと優しい。  私は……あわわ。そう考えると、酷いやつだ。  みやびさんと紫さんは私と会ったことありますけど、文章そのままでした?  (思い出すと、紫さんが持ってきた書きかけの短編一行毎に精読かけて真っ赤にした憶えが……初対面なのに) ●重要事 >>既製の作品と似通ってしまった(既読・未読に関わらず)場合は、やはりそれとの類似点を避けるべきでしょう。  今回私が書きたいのは、警察機関の主人公が、異能力を持っている為に社会から避けられる存在である少女を受け入れる話。  なの。  これは、どれも欠けることはできない。  この設定がダブルブリットと似ているから、一個でも変えなきゃいけないのなら、これはやめて、もう一回別の話を創ります。  今回のことで、思った。  一体どこまでがよくて、どこからがいけないのか。  境界線はどこなのか。  完全な答えはでないけど、やっぱりね、何かに似てるとは言われたくない。  あっちなみに、ヘコんでるとか、そういうわけではないです。 ●馬宮さん  改行の判断基準。  もっとも簡単に、読みやすくする改行方法があります。  それは、一文で改行すること。  もしも自信がないなら、最初のうちはそうして下さい。  ええと、考えかたは、基本的にはどこで改行するかではなく、どこを改行しないかです。  ちなみに、改行しない時の簡単な例としては、何かを説明や描写する時。顔、体格、服装とか、一文づつ書いていくときは、一つの情報ですから、改行はなくてもいい。  それとか、一連の動作を示すとき。  ピッチャーが振りかぶった。そしてボールを投げた。  これは一連の動作として流れているので、改行すると一呼吸おいたみたいに見えるので、よくない。  とか。  こういう場合以外は、一文づつ改行しておいて、間違いないと思います。   -------------------------------------------------------------------------------- >羽矢野さん(5571) No.5572 投稿日 2002年11月15日(金)02時15分 投稿者 とんびの羽根 >>今回私が書きたいのは、警察機関の主人公が、異能力を持っている為に社会から避けられる存在である少女を受け入れる話。 >>なの。 >>これは、どれも欠けることはできない。  こういう主張をする場合は要素を純粋に分解してないと、だだをこねているように見える。どれってどれのことなの。  だから純粋な要素=キーワードだけを抽出してみる。するとおそらく次の五つです。  警察、異能力、忌避、少女、受容  五つの必須のキーワードがすべて既存のポピュラーな小説と一致しているなら、これは深刻に影響されていると通常は見なされますね。  似ているのではなく、一致している。  本当に偶然の一致なのだろうか。深刻に影響を受けていて、自覚していないならこれは職業作家としてかなり致命的です。羽矢野さんは作家志望ではないとしても、分室で発表するつもりならそういう意識は合ってしかるべきだと思う。  もちろん偶然の一致というのは無い。  影響を受けたのではないとしても、なにか元ネタがあって、独立に同じ要素の組み合わせに至った可能性もある。  共時性、シンクロニシティーという現象ですね。  とりあえずシンクロニシティーが今回起きたとしても、無意識的に深刻な影響を受けていたとしても、すでに同じものが存在している以上、同じものを作り発表することは著作権に触れかねない行為です。  だから、外部に発表する場所に書き込む以上、シチュエーション、主人公、名前、能力、エピソード、展開、結末などは変えておくことは義務です。  羽矢野さんはこの話を書き、この分室だけとはいえ外部に発表するつもりですよね。  だとすると、羽矢野さんは類似点がないことを証明できるまで、該当する作品を精読し、チェックリストを作成する必要があります。  たとえばSF作家の平井和正さんは『きまぐれオレンジ・ロード』(まつもと泉)のオマージュ(賛美)として『ボヘミアンガラス・ストリート』を構想するにあたって、『きまぐれオレンジ・ロード』全巻を精読し、一つ一つのエピソードがすべて被っていないことを確認してから書き始めたと明言しています。  これは必要なことだと思うので、直接引用しておきます。 >>『ボヘミアンガラス・ストリート』の内容に関しては、まつもと氏の『きまぐれオレンジ・ロード』と、キャラクター、エピソード、プロットを初めいかなる意味でも重ならないように、入念な配慮を施してある。 ――オマージュとして主要な人物配置は微妙な共通点をもつことを注意する文章が挿入されている―― >>両者の共通点を、克明に洗い出して戴いても結構だが、それ以上のものはない(『きまぐれオレンジ・ロード』の全内容がすっかり頭に入るほど再読を繰り返したので自信をもってそう言い切れる。ただし、他の学園漫画と共通する一般的な素材については、ご勘弁戴きたい)。 ――『ボヘミアンガラス・ストリート』(平井和正)第1部あとがき p213,p214  もしこうした努力ができないなら、ここで書くことの是非を問われかねない問題だと思いますよ。  そういいながら、あれなんですが……。わたしは『ダブルブリッド』を読んでなかったりする。だから今回の問題が羽矢野さんに適用できるかは、わたしは言い切れません。ただオマージュ(賛美)だからそこまで注意することができたのだというようには取らないでください。「絶対に盗作問題を引き起こさない範囲内においてだ。」と理由も書いてありますので。 >「リミテッド」>Prof. Free >弟切さん(5570) >>自分の能力にあまり価値を認めていない主人公 >>能力を肯定的にとらえているヒロインや敵役 >>両方がそれなりに納得する呼び名  前回の書き込みのあと、適切な言葉を考えてました。  最初に思いついたのは、「些細な能力」「トリビアル・パゥワー」  弟切さんのチェックをかけると両者が納得できるかあやしいかな  「ささやかな超能力(ちから)」なんてどうでしょう。  SFの題名って別に派手にしたり、カタカナしないといけないというものでは無いしね。 -------------------------------------------------------------------------------- ●とんびの羽根さん No.5573 投稿日 2002年11月15日(金)08時09分 投稿者 羽矢野  うわあ。  確かに、何もやってないのに私はウダウダ言い過ぎです。  子供みたいだ。  ちょっと恥ずかしかった。  ってことで、ちゃんとダブルブリッドを精読し、分解します。  それからですね。何か偉そうにしゃべるのは。 (手元にないから、まず買ってこなきゃいけないですが)  とりあえず、この返答だけ。  ああ、目が覚めた。  さて、今から仕事。 -------------------------------------------------------------------------------- 一段ずつ、一段ずつ。 No.5574 投稿日 2002年11月16日(土)13時45分 投稿者 馬宮 恭  こんにちは。馬宮です。  みなさんから頂いたご指摘を、頭に叩き込みながら書いた短編を、昨日「よみかく」に投稿しました。  原稿用紙二十五枚です。自分で「金曜日まで」という締め切りをつくっていたのですが、投稿前のチェックに一時間半ほど時間がオーバーして「土曜日」になってしまいました。  時間配分、本当に大切です。  どうかご指摘よろしくお願いします。ただ、感想の15点配分に、「酷評0」という配点をしています。  酷評に耐えられるような作品ではないと思いました。生課題のように、ふつうに指摘してやって下さい。  まずは、報告まで。頂いたご指摘のレスはまた改めます。 -------------------------------------------------------------------------------- 紅葉の故郷より No.5575 投稿日 2002年11月17日(日)22時48分 投稿者 弟切 千隼 帰ってまいりました弟切です。 とりあえず生きてはいるものの、弟切は現在かなり心身ともにいかれている状態です(^^; よって、今回は帰還報告のみとさせていただきます。 -------------------------------------------------------------------------------- 遅くなってしまいました(汗) No.5576 投稿日 2002年11月18日(月)01時47分 投稿者 馬宮 恭  馬宮です。生課題で頂いたご指摘をじっくり数えたら、大小ふくめて五十近くあったのでびっくりしました。  こんなに言っていただいたのは、初めてなので、すごく嬉しく思いました。本当にありがとうございます。  みなさんが負荷を少なめに書いて下さったおかげで、頭がパニックにならないですみました。  今回で、頂いた指摘をどうやって活かしていくか、方向がつかめました。次からは大丈夫ですので、どうかビシバシお願いします。わたしも早くみなさんのように、指摘ができるよう頑張ります。  それから、これまでの自分のかきこみを冷静に読み返して、あまりの挙動不審さに顔から火が出る思いです。本当、怖がりすぎ(汗)もうしわけありませんでした。  掲示板の書き込みがわかりにくいというお言葉もありましたので、みなさんのを参考にさせていただいて直します。  というわけで、遅くなったのですがレスです。すみません、以前の書き込みでお答えしてなかったところもあわせます。  ●紫さん(5543)  >>リボンを伸ばしたような道というのは、もう少し具体的には、どんな道でしょうか?  私のイメージでは、髪に結ぶタイプの幅広のリボンを、地面に置いてまっすぐ伸ばしたというものでした。同じ幅の道が、折れずに続いているという絵です。  ところが、後で考えたら、これは高いところから見下ろした風景なんじゃないかとも思いました。そこでふっと思い出したんですが、この表現、確か「赤毛のアン」で使われたような気がします。  もっと、うまい使われ方だったと思うのですが、原本が手元にないので確認できませんでした。  が、原本があろうとなかろうと、よその本の表現を安直にもってきていたなんて、もう完璧没ですね。それに、読み返してみて、このシーンにあってないとも思いました。  ●弟切さん(5518)  もうすでに通り過ぎている部分だったのに、お返事ありがとうございました。次からはちゃんと間に合うようにします。  ●はせがわさん  「顔を出した」と一人称で使わない方がいいという理由、すごく納得しました。ありがとうございます。  こちらの過去ログや、「よみかく」の掲示板のログも参考にさせていただいて、人称についてよく考えてみます。  ●羽矢野さん  >>これが一応、分室でのレベル判断の目安となるわけですね。  はい。言い訳なしで、その通りです(笑)最初のレベルが低いほど上がっていく楽しみが増えると、信じてます。  全文に対するご指摘、本当にありがとうございました。この書き込みを見つけたとき、自然に頭がさがりました。    >>あと、顎を上げたのはどうしてだ?  「どうしよう」と思ったからです。こういう書き方では、全然伝わらないのですね。  >>それと、のぞき込んで、もたれる間に、もう一動作入れないといけないのでは?  もう一動作。考えて、「頭をひっこめる」という動作のことだと思いました。  >>冷たい汗が背中を伝わるのは、緊張していることと、恐怖を感じているということの描写ととったけど、よかった?  はい。その通りです。でもここで疑問符がつくようでは、いけないのですよね。ここのところ、考えます。  >>何で、ここでいきなり場面の説明だ? これって、少女視点の三人称だよね? そこで、少女がどこにも視線を向けてないのに、いきなり景色書かれても、ついていけない。  場面の説明が出たのは、理由があります。  今の少女には、助けが期待できない上、「その場で敵がいなくなるのを待つ」という選択肢がないことを伝えたかったんです。  太陽が沈めば、夜になる。夜になればもっと怖い敵がでる。そして、周囲には助けを求められる人がいない。だから、少女は自分で戦うことを決意する、というつながりです。  確かにこれは、少女視点の三人称です。ああ、本当だ。言われて初めて気がつきました。  第三者視点に読める。ここをつなげようと思ったら、少女が助けを求めて、周囲を見回すかなにかしなきゃいけませんね。  >>ただ、緊張すると、指先って冷えるか?  冷えます! かっちんこっちんに凍えます! ……断言してしまいましたが、私だけなんでしょうか(汗) 実際、このシーン書きながら私、指凍えてました(寒さのせいだけではないと思うのですが・笑)。  でもうまく伝わってないなら、変えた方がいいですね。  >>精一杯脳内補完して、蜂を魔法で倒すと決心した少女は、指先がうまく動くように無意識のうちにほぐしていた。っていうことでいいのかな?  いえ、決心はまだできてないんです。ここで少女は、「私ひとりで戦わなきゃいけないの? うそ、マジ?」という気持ちなんです。これが伝わらなかったのは、そういう情報が前の文章内に薄かったのと、「決意」の瞬間がその後になかったからですね。  >>肌って“ど・こ・だ!!”  ケープの下です……って、肩とも腕とも書いてないですよね、私(涙)  >>腕とかなら、さすって“から”と一動作おくはずだから。  これ、よくわからなかったんですが、なぜ頭なら一動作いらないんでしょうか。  わたし、ここ「から」を省略したんです。一動作おいてるつもりで。いえ、それが伝わっていないのは私が省略したのがまずいということで、言い訳はありません。  ただ、わたし、ここでさする場所が「頭」でも「頬」でも同じつもりで同じ書き方をすると思います。  一動作おかないということは、「さすりながら」という意味のことをおっしゃっておられるんでしょうか。  その場合は、逆に「〜ながら」を入れて一連の動作であることを明示しなければ、意味は伝わらないんじゃないかと思うのです。    「さすってもう一度」がどうして「頭のどこか」というイメージとつながったか、教えてください。  ケープは肩から下を覆っていますよね。「ケープを引き上げて布ごしに頭か頬をなぜた」ととられてしまったんでしょうか。  どちらにしろ、この文章から少女の仕草は何もイメージできないというのは確かですね。  >>それしか服装書かなくてもいいのかな?  書いた方がいいと思います。書いてないせいで、主人公がどんな身分の女の子か全然わかりませんね。  >>後、この文章って、繋げる意味あるの?  ありません。むしろ、わけた方がいいですね。  一文であるために「一連の動作」とも読まれてしまいそうですし。  「から」を入れるか、二文にわけるか。それとも、「さすりながら」にするか。いや、その前に体のどの部分をさすったか。  ここもそうですが、「具体的にはっきり書く」ことを意識しないといけません、私(汗)。反省。 今日はこれで精一杯なので、後は明日にします。 -------------------------------------------------------------------------------- 例えばこんなセールス電話・その二 No.5577 投稿日 2002年11月18日(月)21時35分 投稿者 弟切 千隼 弟切が実家にいる間、たまたま取った電話の相手と、以下のような会話を交わしました。 「あのう、そちら、○×さんのお宅でしょうか?」 「はい、そうです」 「失礼ですが、お嬢さまですか?」 「はい」 「こちら、呉服の☆◆◎と申しまして、ただいま新作のお振袖の御案内をさせていただいております。成人式の準備など、もうお済みですか?」 「これは、成人式をとおぉーっくの昔に終えた私に対する嫌がらせか?」と思った弟切は、「私、来年還暦なのですけれど、似合う振袖ってあるでしょうか?」と訊き返してあげようかと考えました。しかし、結局そんなことはおくびにも出さず、無難に会話を続けて電話を切りました。 「私も年を取って、人間円くなったなあ」と思った日でした。 実際には、弟切は還暦にはだいぶ間があります(^_^) >>話作り 「自分の利益のために困っている他人を助けたのに、当てが外れて無償で人助けをしたことになってしまう」アイディア出しを続けます。 7.主人公は実業家で、自分の出身地が国際博覧会場になると聞き、一足先にその周辺の土地を開発して、儲けようと企む。貧しい自分の出身地の人々のためと偽って、道路などを整備したところで、政府の都合で国際博覧会が中止になってしまう。 8.主人公はあまり勉強熱心でない大学生で、必修の授業の単位を落としそうになる。その授業の担当教授の機嫌を取って単位をもらうために、その教授が顧問をしていて人数不足で困っているある運動部に入部する。それなりに運動部で活躍したものの、「それとこれとは別だ」とする教授には授業の単位はもらえずじまいとなる。 馬宮さん&羽矢野さんへ > 「緊張して指先が冷える」ことを表わしている部分は、私はなかなか上手いと思いました。私も緊張すると指先などが冷えるタイプですので。 ただ、羽矢野さんが指摘しておられるとおり、こういった反応は人により違うでしょうから、書き方はもう少し工夫したほうがいいでしょうね。大気が冷たかったり、病気で血流が悪くなったりしたために冷えているのではなく、緊張したために冷えていることがわからなければ、何を表現しているのかわからない文になってしまいます。 -------------------------------------------------------------------------------- 指摘のまとめ No.5578 投稿日 2002年11月18日(月)22時19分 投稿者 馬宮 恭  レスの続きをと思っていたのですが、今日はパソコンがフリーズしつづけて、メモが全壊してしまったので、昨日まとめておいた「みなさんからの指摘」を書き込みます。  みなさんから頂いた指摘内容を、まとめてみました。  意味の取り違えがありましたら、ご指摘ください。  漏れはないはずだと思います。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− まとめ 1.擬音が的確に使われていない。 ・「ぶぉんぶぉん」というのは、蜂がの羽音ではない。 ・擬音の提案「ブーン(カタカナで固いイメージを出す。細かい振動の擬音)」「ぶんぶん(文章中に入れて使った方がいいという指摘有り)」 ・擬音描写は高等テクニックなので、使えないうちは使わない方がいい) 2.場面や人物の内面を、書き手が十分にイメージできていない。そのため、表現が不適切であったり不足したりしている。 ・「リボンを伸ばしたような道」ではイメージがわかない。 ・「少女、岩、蜂、夕陽、街道」という言葉だけがあり、位置関係と状況が把握できない。 ・上記の言葉が持つ、場面を作る上で必要な情報が書かれていない。かつ、不必要な情報がまぎれている。 ・同じくその情報の、書く優先順位を間違えている。 ・少女の描写が不足しすぎて、外見だけでなく内面の動きが読みとれない。 ・何かを表現するのに、的外れな言葉を使っている。 ・5W1Hが出てくるのが遅い。最初に書く。 3.改行が少ないので読みづらい。 ・改行はどこを改行するのか、ではなくどこを改行しないのかで考える。 ・改行しなくていい例1:何か一つのものの説明や描写。 ・改行しなくていい例2:一連の動作を示すとき。 ・一つの文には一つの事柄しか書けない。そのため、書く事柄がかわったら改行する。 ・改行方法提案1:整理して考えるのに必要な「情報」ごとに改行(マンガのコマ割のイメージ)。 ・改行方法提案2:一文ずつで改行。 4.課題である風の描写がない。 ・空気の動きである「風」は視覚できない。 ・風が吹いた時の周囲の変化を描く必要がある。 ・風の「気配」だけでは描写したことにはならない。 ・呪文のレベル区分を意識すること。 5.冒頭部分。三人称なのに、一人称と間違われる書き方をしている。 ・少女の動きではなく、少女が見ているであろう景色を書いているため、間違われる。 ・視点者の様子が読み手に見えるのが、三人称。 ・視点者が見ているものしか見えないのが一人称。 ・上記二つを守らないと、読み手と視点者の視線が一致しない。 6.文章に流れがない。唐突である。 ・前の文章と次の文章がつながっていない。 ・少女の視線がどこにあるか、わからないところがある。 7.文章中に情報が重複しているところがある。描写と説明が重複していたら、説明をけずる。 8.一文ごと(段落ごと)のコンセプトがあやふやになっている。 9.文章を書く上での基本ルールが守れていない。 ・“?”の後にひとマスあけてない。 ・一字さげができていない。 10.分室参加を変に怖がらない。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  以上です。これ、リライト版のチェック項目にもなりますね。腰すえてがんばります。  本当にありがとうございました。   -------------------------------------------------------------------------------- 実験 No.5579 投稿日 2002年11月18日(月)23時13分 投稿者 藤極堂 フリーズばっかりして、メモ書きが消えて困るなら■紙 2001 ver.1.9をインストールしてみなさい。 フリーソフトだから無料。 <引用開始> 初心者も悩まないシンプルなインターフェース。素早さをどこまでも追求した操作性。 紙 2001は変更があるたびに保存していきます。そのため作業途中でフリーズしたり電源が落ちても文書が消える心配はありません。 <引用終了> 色々フリーのエディタソフトを探してみたのだけれど、設定変更なしで自動保存できるのはこれくらいか。 自己解凍形式なので解凍ソフトも要らないし。 動作環境: Windows 95/98/Me/NT4.0/2000/XP搭載パソコン ただし、Macユーザーだと不可だけど。 これは設定変更や解凍ソフトが扱えない初心者さんでもすぐ、扱えるかどうかの実験でもありま〜す。 じゃ。 -------------------------------------------------------------------------------- 寒いっす。 No.5580 投稿日 2002年11月18日(月)23時32分 投稿者 羽矢野 ●馬宮さん  あれは単純にしたんだけど、かえってわかりにくかったみたいですね。  ごめんなさい。  じゃあ、あれを本当の長さで書いておきます。   >>ケープ【cape】肩と背を被う、袖なしのゆったりとした外衣。さまざまな丈のものがある。  まず、私はこれは作者がローブと間違えたんだと思った。  理由は、服装がこれしか書いてないこと。  そして、ケープって基本的には冬服なんだけど、蜂と戦っていることから見ても、季節が冬じゃないことがわかること。  そしてケープとは、街とかに住んでる人が外衣として着用するもので、間違っても魔物と戦う場所になんか着ていかないこと。  魔物いるような所いくなら、マントだろう。  何にしても、外衣は布製でなくて革製のものを選ぶんじゃなかろうか、  というこっちの常識を照らした結果、これはローブと間違えたんだろうと判断した。  ちなみに、ケープって知らない人いるかもしれないけど、病弱なお嬢様が冬とかに羽織ってるやつだと思いねえ。  それで大体想像と合致するはず(笑)  私はケープって結構萌え要素。(おい)  似合ってる人見かけると、いいなって思う。  女性的な外衣です。 >>ぴりぴりする肌を、ケープの上からさすってもう一度顔を出した。  まず文法上だと、このままの文章でさすって“から”もう一度ってのは、おかしい。  ケープの上“から”って、前にあって、重なるからね。  私の話は、こういうのは直すという前提で話しているので、そのつもりで。  まず、この文章は二つの文章が一つになっている。  骨にすると、 >>肌をさする >>顔を出す  の二つ。  ちなみに言うと、顔を出すってのは間違ってはいないけど、あんまり良くないからね。  顔を出すっていう表現は、神視点(外から見る)を想像させるから。  この前は省略したけど、ついでに。 “岩から顔を出して蜂の様子をうかがった”  ここまで書く方が親切。  確かに、後ろは省略しても通じるけど“顔を出す”だけだと、わずかに誤読される可能性があると思う。  んで、これが繋げてある。  ということは、当然繋げた意図があるはずだ。  つまり、一つの流れるような動作をしたんだと、作者は伝えたかったのだ。  そうすると、肌と頭は一つに繋がっていなければおかしい。  そして、それはもう一つ補強する材料がある。 >>ケープの上からさすってもう一度顔を出した  ここまで句読点がどこにも打っていない。  ってことは、息をつがないで読んでくれという作者のメッセージがあるのだ。  それぐらいまでに、流れて読んでほしいのだ。  肌をさするのと、顔を出すのは一連の動作で、なおかつ一瞬たりとも動作が止まらない。  作者はそう意図して、この文書を書いた。これ以外に読みとりようがなぃ。  として考えた場合。  私はケープはローブと間違えたんだと思ってるので、フードの上から顔のどこかをなでて一呼吸もおくことなく岩から顔を覗かせたんだろうと読みとったのです。   >>ケープの上からさすって、もう一度顔を出した >>ケープの上からさすって“から”もう一度顔を出した  だと、意味は違ってくる。  ひょっとしたら、腕かどこかをさすり“それから”顔を出したかもしれない。  一行になってるのは、そこまで作者が考えなかったんじゃないかもかもかも……。  とちょっと考える。  ということです。   >>「から」を省略したんです。一動作おいてるつもりで。  なら、せめて句読点くらい打たないと。  打ってないってことは、打たなかった意味があるんだと読みとるよ。  こっちも分室の他の参加者のだから、ちゃんと精読するし。  ああ、何か責めてるみたいに読める。  こういう書き方がいけないんだろうなあ。  別に責めたりしてないからねーー。  考えながらやってると、文章がだんだんとぶっきらぼうになっていく……  一応、直すんだけど、基盤がそうだとどうしてもそういうのが残るんだよな。  とほ。 ●「緊張して指先が冷える」  私は、緊張しても指は冷えない。  だから、そういう感覚がないなあ。  女性に多いのかな?  多分これは、血圧が低かったりする人がなるんじゃなかろうか。  調べてみないとなんともいえないけど。  校長先生の長話で倒れたりするのと同じかな。  ただ、この課題って戦闘なわけです。  これから呪文を唱えて、敵を倒す。  その場合は、やっぱり緊張したら、手に汗ではないかな。  ちなみに、人間は緊張すると、なんで手に汗をかくかというと、手を湿らせて摩擦を大きくする為だとか。  武器とかを戦いの最中に落とさない為らしい。  だから、このシーンなら、こっちだろう。  指先が冷える緊張は、いくじなしの女の子が告白する前とかになるものだろう。  そうだったら、あんまりおかしいとは思わない。  それと。  >>冷えます! かっちんこっちんに凍えます!  じゃあ、それを描写すればよかったのに。  指が冷えるって書いたら、それは説明。  馬宮さんは、自分でなるんなら、描写できるはず。 ●たとえばこんなセールス電話 「羽矢野さんのお宅でしょうか?」 「はい」 「ええと、私、名古屋が本社にあるダイヤモンド……」 「結構です」  ガチャ。  私は年を取っても、円くなったりしませんでした。(いばんな)  つーか、あんなのに一秒でも時間を使うのが耐えられない。  人間ができてないのだろうなあ。 ●馬宮さん  フリーズするなら、思い切ってOS変えてみるのがいいかも。  私は仕事で全部の窓シリーズ使ってますが、2000が一番オススメ。  あれ、本当に死なない。  家のは自作機で2000入れてるけど、一回もフリーズなんてしないし。  メーカーパソコンだと、変更できるかHPで確認してみよう。  これは、やる価値ある。 ●どうでもいい世間話  先週、京都の清水寺に紅葉見にいってきました。  その時におみやげ屋さんをまわったのですが、ずいぶんと変わったなあと思ったのが。  八つ橋。  昔は黄粉の薄い餅にあんこが挟んであるだけだったのに、今はなんか種類が豊富。  あんこ・イチゴ・サツマイモ・抹茶・チョコバナナ……おいおい。  しかも試食すると、確かにその味だ。   -------------------------------------------------------------------------------- すごい、なんて賢い紙 No.5581 投稿日 2002年11月19日(火)00時29分 投稿者 馬宮 恭 ●藤極堂さん  本当! 途中で閉じてもちゃんと書いたとこまで残ってる(感動)  これは便利ですね。時間をかけて書いたものが消えてしまったら、もうすごく辛いですよね(って今これ書き込もうとして止まりました。ギリギリセーフです)。感想掲示板のレスもそうだったんですが、今日連続で固まってもうサイアクだったんです。すごく、すごく嬉しいです。ありがとうございます! ●弟切さん >>緊張したために冷えていることがわからなければ、何を表現しているのかわからない文になってしまいます。  書き込み不足が一番の原因ですか。文章にして書かなきゃいけないことが、わかってないんですね私。これは、もっと書く練習しないと! 書くぞ書くぞー。ありがとうございます。  あ、書き込もうと思ったら羽矢野さんのレスが! すみません、今日はもう時間がないので明日にします。 >OS  フリーズはじめたの、昨日ぐらいからなんですよ。それまで、滅多に固まらなかったのに。でも、OS変えるとなると、出費が痛い(笑)でも、これ以上続くようなら2000のインストール、考えてみます。ありがとうございます。 -------------------------------------------------------------------------------- 「ハイスピリッツ・ガール」あらすじ《10B》 No.5582 投稿日 2002年11月19日(火)12時57分 投稿者 紫ゆきや  「ハイスピリッツ・ガール」あらすじ《10B》  朝。  鬼怒川翔子(きぬがわしょうこ)は、いつものように寝坊して、いつものように学校の武道場に入ってゆく。  (時期は一学期。翔子は二年生)  武道場には部員達(空手部)の他に、顧問の先生と見慣れない男子がいた。  先生はその男子、辻村祐志(つじむらゆうじ)を紹介すると職員室へ戻ってゆく。祐志は、一年への転入生で入部希望だった。  自信ありげな祐志と、上下関係に細かい先輩が口論になる。稽古つけてやるという話になり、止める間もなく、祐志の一撃で先輩がノビてしまう。  自分より弱いヤツに指示されたくないと言う祐志。  (他の部員達の声もあり)空手部一の使い手である翔子が試合をすることになる。  女子が一番だと知って、あからさまにバカにしてくる祐志。本気になる翔子。  試合。  祐志の豊富な技と、巧みなフットワークに圧倒される翔子だったが、なんとか打ち負かす。  素直に負けを認め、バカにしたことを謝罪する祐志。翔子が主将ならば喜んで従うと言う。  主将は(最初にのされて)ノビている先輩だと教える翔子。驚く祐志。  一番強い者が主将であるべきだという祐志の主張を、部員達は当然のように却下する。  主将(部長)の仕事のひとつは武道場の鍵の管理であり、翔子が主将になれないのは、女子だからでも二年生だからでもなく、遅刻の常習犯だからなのだった。 起承転結: 起:転校生が来る。 承:女子が一番と知った転校生に、バカにされる。 転:転校生と試合して勝つ。 結:転校生に尊敬されるようになる。 状態遷移: 開始状態:バカにされている(強いかどうか分からない) きっかけ:勝つ。 終了状態:尊敬されるようになる(強い) 一行コンセプト: 主人公が強いってことを示す話。  前回の助言を受けて、今回は最小単位のエピソードを目指しました。  武道と武術の違いであるとか、強さ順位の逆転といった難しい要素を入れないようにしています。 ●馬宮さん(5576) >リボンを伸ばしたような道 >> 私のイメージでは、髪に結ぶタイプの幅広のリボンを、地面に置いてまっすぐ伸ばしたというものでした。同じ幅の道が、折れずに続いているという絵です。  いい感じですね。そういうふうに書いてもらえれば理解できます。周辺や地肌はともかく道の形はイメージできます。  気の利いた描写にするには、また修正が必要だと思いますけども。  書くときは、伝える相手を具体的に仮想して、その人に理解できるように書くといいと思いますよ――というのは、もちろん受け売りなんですけどね(笑)。 ●羽矢野さん(5571) >> みやびさんと紫さんは私と会ったことありますけど、文章そのままでした?  NETでいっぱい書き込みしてても、会ってみたら無口だったという人は多いので、そういう意味では意外でした(笑)。 >> (思い出すと、紫さんが持ってきた書きかけの短編一行毎に精読かけて真っ赤にした憶えが……初対面なのに)  これは、とても嬉しかったですよ。みやびさんと羽矢野さんには、すごく感謝しています。  厳しく接したからといって、礼が無いということではありませんから、なにもおかしいことは無いと思いますし。  私は、羽矢野さんの今の書き方がいいなあと思っていますよ。 ●類似とか  私は似ている作品があれば教えて欲しいです。  読書量が圧倒的に足らないので、その作品を知らない可能性が高いですから。  それに、私(に限らないと思いますが)自分が読みたいと思う話を書いているので、その話に近い作品があるなら、ぜひ読んでみたいです。 ●リサーチ参加その他(余談?) >緊張して指先が冷える  私の場合は、そういうことは無いようです。  緊張する場面では、息苦しくなり、指先が震えます。むしろ汗をかいている感じですね。  ――そういうときは、たいてい失敗しますが(^^; >PCとか  周りの評価を聞いても、OSはWin2000が良さそうですね。  それでもフリーズする場合は、ハードウェアーに原因がありそうです。  先週末、タブレットPCを見てきました。ペン入力PCです。  かなり素早く書いても感知してくれるので、メモ帳としては使えそうだと思いました。メモ帳といっても、検索やカット&ペーストのできるメモ帳です。考えをまとめたりするのに便利そうですよね。  しかし、筆圧や傾斜を感知するモードだと、処理速度の問題か、入力が無視されることがありました。絵を描く人の需要に応えるには、もうすこし改良が必要になりそうですね。 -------------------------------------------------------------------------------- 例えばこんな訪問販売 No.5583 投稿日 2002年11月19日(火)22時37分 投稿者 弟切 千隼 ある日の夕方、もう暗くなってから、我が家の玄関のチャイムを鳴らす音がしました。玄関に出てみると、私より若いと思われる、いかにも新米セールスマンといった雰囲気の男性が立っていました。 男性「えーと、私、△★※不動産と申しまして、最近駅前に建ったマンションの御案内をしているのですが、お父さんかお母さんいますか?」 弟切「……今、誰もいません」 男性「そうですか、ではまた出直します」 私は決して嘘をついてはいません。 既に暗くなっている時刻だったとはいえ、社会人になって久しい私を学生に見間違えるのは、視力検査をしたほうがいいのではないかと心配してしまいます、△★※不動産のおにいさん。 >>アイディア出し 9.主人公は訪問販売のセールスマンで、ほとんど詐欺同然に高い商品を売りつける仕事をしている。お金持ちだが一人暮らしでさびしい高齢者のもとへ出入りして話し相手になってあげ、商品を売りつけようとする。しかし、その高齢者の親族に気づかれて追い返されてしまう。 10.主人公は、家の近所にある山に自分の先祖が宝物を埋めたという古文書を発見する。折からその山が宅地開発されようとしていて、山の自然を守る市民運動があることを聞いた主人公は、あとでこっそり宝物を掘り出すために、自然保護運動に参加して大いに活躍し、山を宅地開発から守ることに成功する。ところが、古文書が贋物で、埋蔵された宝物などないことが判明する。 -------------------------------------------------------------------------------- バツゲーム No.5584 投稿日 2002年11月19日(火)23時00分 投稿者 藤極堂 >ちなみに、ケープって知らない人いるかもしれないけど、病弱なお嬢様が冬とかに羽織ってるやつだと思いねえ。 それはショールの間違いだと思われますニャー。 てゆうか正確には病弱なお嬢様という設定の二次元美少女が冬とかに羽織ってるやつだと思いますだニャー。 てゆうか羽矢野っちは、現実の女の子あいてに十八禁ゲーム記号的お約束で説明するのは止めるといいとおもいますですニャー。 恋愛ゲームZEROの属性: 病弱娘/三つ編み/ストール のイラストを参照するですニャー。 お礼は恋愛障害者認定テストの結果報告で勘弁してやるデスニャー。 クキョヨ。 あ? 私? 恋愛関係構築力: 101 恋愛幻想度: 275 恋歴社会ドロップアウト指数: 0% 恋愛障害者認定: 5級 ■[ショール]の大辞林第二版からの検索結果 [shawl] 婦人用の肩かけ。防寒用・装飾用として使われる。普通、長方形のものをいう。[季]冬。 襟巻 ストールとも言いますね。三角形の形をした物やお正月の晴れ着に着用する羽毛で作られた物もあります。 最高級パシュミナ全面刺繍ストール パーティーショール ネットを見るとショールは丸や三角や四角を含む肩掛け、ストールは長方形のみで使っているみたいですね。 まあ、今はファッションが懐古趣味になっているのでこんなのもありましたが。 80年代風小花編み込み三角ショール 大判・フリンジ付き四角ショール ……さらに今風にするなら、糸状にした毛皮(ファー)を縫い込んだり編み込んだりするのだろうなあ。 まあ、オタのファッション感覚は20年はズレているということで。 ていうか、二次元美少女だけじゃなく現実の女の子の服装のことも知ってはおくべきかニャ? ■[ケープ]の大辞林第二版からの検索結果  [cape] 肩から背・腕を覆う釣り鐘形の外衣。 ■[ケープ]の Lycos 百科事典(ポケット版)からの検索結果 ケープ けーぷ / cape ベル形の、袖(そで)のない緩やかな外衣、あるいは首から肩を覆うように垂れ下がった、服の一部。ラテン語の頭を意味するcaputに由来する語。日本語の合羽(かっぱ)はポルトガル語のcpaの当て字。ケープはすでに紀元前3000年ごろのバビロニアの浮彫りの婦人像にみることができる。楕円(だえん)形の布の中央をくりぬいただけのものや、長方形の布を両肩に掛けて前で結んだり両肩ではいだものがあり、上流階級の婦人が、薄い亜麻布などのものを装飾的に用いたものと思われる。(抄録) (C)Shogakukan Inc. ■[ケープ]の ネットで百科@Homeからの検索結果 ケープ cape 袖なしの円形の外衣で,肩から足首までのさまざまの着丈のものがあり,フードをつけることもある。外套,雨具として男女,子どもに着用されてきた。起源は古く,最古の遺品としてはデンマークのボルム・エシェイから青銅器時代の毛織物製半円形の外衣が発掘されている。 ケープが流行したのは 16 世紀スペインで,男子がダブレットという上衣の上に黒い絹製の短いケープを着用した。その後西欧に伝播し,17 世紀には黒以外の色のものも見られた。 18 世紀末から 19 世紀にかけて大流行し,文学者,法律家,官吏,御者など広い階層に用いられた。女性はクリノリン・スタイルの上に着た。日本には 16 世紀にポルトガル人によってもたらされ,上杉謙信などの武将が用いた。後に合羽として庶民に普及した。 世界大百科事典 池田 孝江 クイズに役立つ服飾用語によると以下のようだそうです。 <引用開始> ・マント ケープ  袖なしの外套マントはフランス語manteauの日本語読み。英語ではマントルmantle。語源はラテン語mantellum「ベール、マント」より。  ケープcapeはラテン語cappa「頭巾、肩掛け」より、日本語の雨合羽のカッパ(ポルトガル語のcapa)と同語源。日本ではマントはケープより丈の長いものをいう。 ・マフラー スカーフ ショール ストール  マフラーmafflerは古仏語moufle(古ラテン語muffula)「手袋」に由来。手を温める円筒形のものmuffがあり、muffle「包む」ものである。「音を包むもの」より、自動車の「消音器」もある。  スカーフscarfはラテン語scirpea「いぐさで作ったかご」で巡礼者が首から下げた財布が一種のアクセサリーとして用いられ、「肩にかけるアクセサリー」と転じた。このスカーフの方がマフラーよりは一般的に広く使われている。  ショールshawは最初に作られたインドの地名Shaliatに因んで命名された。  ストールstoleはラテン語stola「聖職者用の帯状の装飾肩掛け」より。l <引用終了> イメージ検索ではケープはフードケープ(赤ずきん)のフード無しみたいながたくさんひっかかりました。 馬宮さんがイメージしているケープは「幽☆遊☆白書」の飛影が首に巻きつけているようなぼろ布か、背中のすそが▽▽な形になっている腰の辺りまでしかないマントみたいなものじゃないかな? ちなみに「ファイナルファンタジー」シリーズにはケープあるみたいですな。 ファイナルファンタジー11攻略ページ:裁縫 -------------------------------------------------------------------------------- 獅子座流星群見れない。 No.5585 投稿日 2002年11月20日(水)00時22分 投稿者 羽矢野 ●紫さん  ちょっと待てコラ。  なんというか、ものすごい期待を裏切られる話だった。  これって、一つの話なの?  これは、どう読んでも「部長という立場は、空手が強ければなれるものではないのだと、祐志が知る話」の“起”だろ。  このコンセプトだったら、実は文句がほとんどつけようがないくらいのいい出来だった。  てっきり、コンセプト変えてきて、いいの書いてきたなあとか思ってたら……  途中で終わってあれ?  んで、おいおい。って。  これって、“主人公が強いってことを示す話”の起承転結全部なんだよね。  じゃあ、これは起承転結にもなってない。 (上のコンセプトだったら、分解位置は違うけど、起の起承転結にちゃんとなってる)  やっぱり訊いておこう。  紫さんが、今回書こうとしている強さってのは、一体どういうものなの?  肉体的な強さなのは知ってる。  訊きたいのは、その強さの定義。  この話における強さって、一体何?  初めて会って、バカにされて、試合で勝って、尊敬される。  こんなので表せるくらいの強さなら、書いたって面白くないからやめときなさい。 >>状態遷移: >>開始状態:バカにされている(強いかどうか分からない) >>きっかけ:勝つ。 >>終了状態:尊敬されるようになる(強い)  あのねえ。  この話って、転校生が試合して、強い少女がいることがわかりました。  ってことが書いてあるだけじゃない? (確かに、間違ってはいないけど)  でもこれは、お話でもなんでもないの。  こんなの、書こうと思ったら、十枚くらいで充分じゃん。  とても短編とか中編とかでやるような話じゃない。  と紫さんには特に遠慮してない羽矢野です。 ●素顔 >>NETでいっぱい書き込みしてても、会ってみたら無口だったという人は多いので、そういう意味では意外でした(笑)。  私は、確かにこのままだね。  もう、しゃべるしゃべる。こんな調子で。  みんなは結構違うのかな?  新木さんがやさしかったり、弟切さんとか、実はすっごい怖かったりすると、ちょっと楽しい(何が?)  紫さんとみやびさんも、結構そのままだった。 ●ケープとショール  あれって、ショールになるかな。  でも、ひょっとしたら、想像と違うかも。  とか思って、ストールの画像を見たら……  ああ、これはケープと言わない。確かに。  病弱ってのが余計かな?  うーん、でも確かに、自分の中で曖昧だなあ。違い。  ちゃんと調べてからにしようと思ったけど、辞書とかにちゃんと載ってなくて、曖昧なまま書いてしまった。  フォローどうもです。  しかし、こんなHPあるのね……  いつも思うけど、どうやって調べてるの?  私は今の仕事する前、アパレルメーカーに努めていまして、多少は知ってるつもりなんですが。  あくまで多少です。  でも、赤いワンピースに同じ色のスカートとかって書かないぞ。  まあ、そんなこと書いたら、ここでは“たわけ”だけど、  ショールっていうと、どうしても肩掛けってイメージだな。  ケープだと、これは外衣として扱う。  長いケープってあんまり見ないけど。  私は服という認識だと、ショールは入らない。  あれはなんだろ? マフラーとか、そういったものに近い。  服飾辞典持ってないから、これ以上はやめとこ。  酸いも甘いも噛み分けた籐極道さんにはかなわないや。(←?) >>現実の女の子あいてに十八禁ゲーム記号的お約束で説明する  別に十八禁と限定するつもりはないけど……(やってないとは言わない)  これは、記号的お約束だから、例えに使ってもいいかなと。  現実の女の子は例えにしにくいよ。  恋愛シミュレーションやらない人でも、何となく想像はつくだろうから、便利だと思ってます。  でも、確かにやめといた方がいいかな。  ちなみに、東京と地方の女性のファッションセンスって、全然違います。  これは確実。  特に、おばさんになるほど、差がひらくひらく。  逆におばあさんまで行くと、違ってくるけど。  前の仕事で出張に行ったとき、よく観察しましたが、東京の女性はやっぱりセンスという面でいくと、いい人多いです。  小説だと、服のセンスをマネするのって、現実の女の人よりも、マネキンやポスターが多いかな。私の場合。 ●恋愛障害者認定テスト  んじゃ、お代を支払おう。  ヘヒョホ。  釣りはいりません。 恋愛関係構築力: 76 恋愛幻想度: 500 恋歴社会ドロップアウト指数: 9% 恋愛障害者認定: 4級  うーーん、ちょっとやばい気味。  幻想度が高いのは、期待を裏切らなかった。  でも、小説なんて書くなら、もっとやばくないとダメなのか?  なんか、面白くない中途半端な結果で、自分でもガッカリ。  くそ。(おい) ●FF11  PCでやってます。  三日で一時間くらいかな。今の所。(すくな!!)  平日なんか、ほとんどやらないし。  優先順位はこっちが確実上なので、いつになったら冒険するのか。  もったいない気もするけど、まあどんなものかと思って。 -------------------------------------------------------------------------------- うぉ!? No.5586 投稿日 2002年11月20日(水)01時34分 投稿者 はせがわみやび >FF11  げほげほ。  なんてこった。戦士系がマントで、魔道士系がケープなのか。藤極堂さんの書き込み見るまで気づかなかった(^^;。  訳すとどっちも外套になっちゃうかなあ。でも、外套って書くと、ふつうはマントを思い浮かべるよなあ。合羽って書いてケープって読ませるとか?  袖無し外衣……長い。  諦めて両方ともカタカナにするか。それとも、「外套」とだけ書くか。  どーしよかなー。 >羽矢野さん  籐極道さん → 藤極堂さん だよ。激しく違いますにゃあ。名前のまちがいは失礼になってしまいますので、辞書登録しときましょーね。 >紫さん  一幕物にしたわけだね。  それはそれで構わないのだけど、うーん、一幕なんだから、すぐ書けるかな。  書いてみてはいかが? そのほうが、どうヘンなのか、わかるかもよ。  あるいは、もっと細かいあらすじなりプロットなり立ててみるか。  転校生がきて、戦って、少女が強いことがわかる話、それはそれでよし。  たった一場面で終わる話。それでももちろんよし。  でも、今のままでは、強そうな少女がやっぱり強かった話、ってなっているだけだと思うんだけど?  それはお話になってないなあ。 >恋愛障害者認定テスト  ついで。  しかし、どこからこーいうのを探してくるのだろう(^^;  こーいうのは、わたしの場合、ひどい結果が出るのが目に見えているので試してみた。 恋愛関係構築力: 42 恋愛幻想度: 0 恋歴社会ドロップアウト指数: 112% 恋愛障害者認定: 1級  ほらね(^^; みやび  -------------------------------------------------------------------------------- 服飾 No.5587 投稿日 2002年11月20日(水)16時53分 投稿者 藤極堂 >なんてこった。戦士系がマントで、魔道士系がケープなのか。 いや、魔導士系が着用しているのは普通はインバネスだと思いますが。 インバネスの画像 インバネスの画像 <引用開始> 「インバネスコート(とんび)」  イギリス、スコットランド北部地方のインバネス(Inverness)の地名から名付けられたケープ付きコートで、シャーロックホームズの装いでも馴染みのあることと思います。    イギリスでは、袖のあるタイプ、無いタイプ両方のスタイルがありますが、日本には幕末から明治にかけて輸入され、袖無しのタイプが「とんび」の愛称で広く用いられるようになりました。  大正、昭和の時代でも、文士や書生などのスタイルとしてお馴染みのことと思います。  肩から袖にかけて全体を覆うケープには、袖から前部分のみを覆うタイプの他に、背中も含めて一回りするタイプもあり、このタイプでケープ丈が長いものを「二重廻し(にじゅうまわし)」と呼んで  いた様です。  現在では、背中も含めて一回りするタイプのケープが付いたものはほとんどありませんので、デザイン上の区別は無しに、ケープ付きの袖無しコートを総じて「インバネス」「とんび」「二重廻し」と呼んでいる状況と思います。  かつてのイギリスの袖無しインバネスの袖繰りが、どの程度の大きさだったのか存じませんが、日本においてきものの袖の出し入れが容易な様に広められた可能性もあると思います。  いずれにしても、現在のデザインは袖繰りが大きく、非常に着脱の容易なスタイルとなっています。  素材は、一部に絹地もありますが、ウール系(カシミア等)が主流で、色は黒、チャコールグレイがほとんどと思います。  見た目のインパクトが強く、個性的なコートスタイルになりますが、デザインの新鮮さ、ケープの流れるシルエットのエレガントさから近年非常に人気が高く、きものに限らず洋装(スーツ等)においても着用が広がっています。  画像等詳しくは、以前織元勤務時代、地元新聞に連載していた特集の再録ページがありますので、こちらにてご確認下さい。  「米沢織 織元 鈴源織物」ホームページ 男のきもの   ・米沢日報連載「シリーズ 再発見 − 米沢織 きものの魅力」    No.6 コートのお洒落、インバネススタイル   http://web.archive.org/web/20000305011228/http://www.omn.ne.jp/~suzugen/men/02e9711.html <引用終了> 引用元大人の男のきもの談義 -------------------------------------------------------------------------------- 上 No.5588 投稿日 2002年11月20日(水)17時31分 投稿者 はせがわみやび  あーいやいや、ゲームの話だ。  FFのアイテムの(^^;  戦士の着用可能な外套は「ラビットマント」、魔道士のは「ケープ」ってアイテム名がついているっていうお話(^^; みやび@修羅中@座り続けで背中が痛いっす -------------------------------------------------------------------------------- 例えばこんな宗教勧誘 No.5589 投稿日 2002年11月21日(木)00時15分 投稿者 弟切 千隼 ある土曜日の午前中、弟切が住むアパートの玄関チャイムを鳴らす人物がいました。弟切が玄関に出てみますと、それは品の良い中年の女性でした。 女性「初めまして。倫理について考える集まりのお誘いに参りました。世の中の倫理とはどのようにあるべきか、わかりやすく書いたこのような冊子があるんです。どうぞお読みになってみて下さい」 そう言いつつ女性が差し出した冊子を見れば、表紙には聖書が云々と書いてありました。弟切はその冊子を受け取らず、下のように言い放って玄関の扉を閉めました。 弟切「ああ、宗教なら間に合っています。うちはゾロアスター教徒ですから」 女性「はああ?」 ヤハウェと呼ばれる神さまもアフラ・マツダと呼ばれる神さまもごめんなさい。私は嘘をつきました。 >>アイディア出し 11.主人公は、夫が勤める会社の社宅に住む主婦である。旦那の上司の奥さんが、小さい子供を抱えて働きに出られずに困っているのを見て、彼女と彼女の夫の機嫌を取って旦那を出世させるために、子供を預かることを申し出る。上司の奥さんはとても喜んで子供を預け、夫も会社で上司の覚えがめでたくなる。ところが上司は別の会社に転職して、夫の出世はなくなる。 12.主人公は、あくどいことをしてお金を儲けてきたために、死後は地獄に落ちるのではないかと恐れていた。ある寺院の建物が古くなったのに建て直すお金がないと聞いて、神さま(あるいは仏さま)の機嫌を取って極楽往生させてもらおうと、寺院に多額の布施をする。これで極楽往生できるだろうと寺院の僧侶に訊ねると、極楽往生できるかどうかは布施の金額の多寡で決まるのではなく、信仰心の多寡で決まるのだと言われる。 >>恋愛障害者認定テスト お遊びで私もやってみました。 恋愛関係構築力:113 恋愛幻想度:0 恋歴社会ドロップアウト指数:0% 恋愛障害者認定:無級 こんな真っ当すぎる結果はだめです。面白くありません(爆) -------------------------------------------------------------------------------- 失礼を。 No.5590 投稿日 2002年11月21日(木)00時34分 投稿者 羽矢野 ●藤極堂さん  名前を間違えるなんて、大変な失礼をしてしまいました。  私は人の名前は間違えないように、書き込みからコピーして貼り付けてるのですが、昨日はそれをしてませんでした。  みやびさんのおっしゃられているように、辞書登録するなど、回避する手段は沢山あったわけで、これは私の注意不足と怠慢が原因です。  そんな自分勝手な理由で不快な思いをさせてしまい、大変申し訳なく思います。  今後、藤極堂さん他の方も含めこのようなことがないよう、すぐに参加者全員の名前を登録して、間違わないよう対策します。  重ねて、お詫び申し上げます。  ぺこぺこ。 ●おみくじ  まだダブルブリッド終わってないので、今日も雑談中心。  先日、清水寺へ行ったとちらりと書きましたが、あそこには京都地主神社(きょうとじしゅじんじゃ)という、縁結びの神社があります。  結構有名らしいから、知ってる人も多いでしょう。  行ったときは、女子高生の黄色い声で、まあ大変。  とそれはどうでもよくてですね、ここで、私は初めて見たですよ。  そこに売ってたおみくじの種類が書かれていたのですが、そこに“凶”と“大凶”の文字を。  凶があるおみくじ扱ってる所だってあんまりないのに、大凶ですよ?  私、漫画以外で初めてみました。  しかも、縁結びでですよ?  カップルが引いたら(っていうか、これは恋愛用のおみくじだから、恋人同士しか引くことはないだろうけど)一体どうするんでしょう。  説明に、悪いおみくじは木に結んで祓いましょうとかあるけど、精神的ダメージはいかほどのものか。  ってことで、試しに一個引いてみました。  大凶だったらどないしよとか思ってましたが、大吉でした。  ひょっとしたら、説明書きはダミーかも。 >>最上の恋である。将来の幸福が期待できるから、一日もはやく結婚にふみきれ。  とか、書いてありました。  なんというか……。  この中で、凶引いたことある人ーー。  ちなみに私は、末吉というのを引いたことあります。 >>待ち人来たらず。 >>失せ物でずべし。  とか書いてあって、これは凶だろとか思いました。  遊びなんだけど、神社っていうせいもあって、ヘコむよね、おみくじって。 ●宗教勧誘 「すいません、キリスト教の説明をさせて頂きたいのですが」 「間に合ってます」 ガチャ(ドアを閉める音) -------------------------------------------------------------------------------- ミスミス No.5591 投稿日 2002年11月21日(木)18時34分 投稿者 藤極堂 >名前 気にすんな! 新木さんなんて、初書き込みで私の名前に対してもっとものすごい間違いを……。 いや、ちゃんと謝ってくれたからそれはいいけど。 ていうか私も人名よく打ち間違えてるからイイか。 (検索で引っかからなくなるだろ! イイわけあるか――!! by棚上げした良心の叫び) -------------------------------------------------------------------------------- 桜紅葉を踏みしめて No.5592 投稿日 2002年11月21日(木)22時53分 投稿者 弟切 千隼 家の近所にある桜並木の紅葉が、最盛期を過ぎてしきりに落ち葉の雨を降らせています。弟切は、染井吉野に関しては、花の頃よりも紅葉の頃のほうが風情がある気がして好きです(^_^) >>アイディア出し 13.主人公は中学生である。同じクラスに、軽い障害を持っているがゆえにいじめられている生徒がいる。主人公は教師に良いところを見せて内申点を上げようと、その生徒をかばってやり、何かと面倒を見る。ところが、その生徒が養護学校に転校してしまい、主人公の内申点は変わらずじまいとなる。 14.主人公は主婦である。夫に嫌気が差して、慰謝料をがっぽりもらって離婚しようと考えていたところ、リストラのため夫が会社を辞めさせられる。これでは多額の慰謝料を取れないと考えた主人公は、同じくリストラで辞めさせられた人々の奥さんがたと団結し、会社と交渉して再雇用を認めさせる。その矢先に会社が倒産して、再雇用の話はなくなってしまう。 >>おみくじ おみくじで凶や大凶を引きたいのでしたら、東京にある浅草寺[せんそうじ]へ行くことをお勧めします。ここは、凶のおみくじがよく出ることで有名です。 中学時代、愛知県に在住していた私の友人は、東京へ修学旅行に行き、浅草寺でおみくじを引いたそうです。その時、一緒におみくじを引いた同じ班の五人の結果は、三人が凶、二人が大凶という凄まじいものだったそうです(*o*) あまりにもできすぎているため、最初にこの話を聞いた時には、「作り話だろう」と私も思いました。しかし、実話だそうです。 私の伯母も浅草寺で引いたおみくじが凶だったと言っていますから、少なくとも、浅草寺のおみくじに容赦なく凶が入っていることは間違いないようです。 -------------------------------------------------------------------------------- 考えただけで、わかった気にならないようにしなければ(笑)。 No.5593 投稿日 2002年11月22日(金)21時14分 投稿者 馬宮  こんばんは。馬宮です。この間のレスの続きをします。前回、「明日」と言いながらずいぶん日にちがたってしまいました。もうしわけありません。    指摘を読んでいて、自分のあまりの伝達能力のなさを思い知りました。  私、書きたいことが全然書けてないんですね。頭の中にあるイメージさえ正確ではありませんでした。    課題に挑戦した自分が、どういう意図で文章を書いていたか、そして、それが読んで下さった方にどう受け止められてしまったのかを考えて、レベルアップの材料にしていきたいと思います。  つらつら思い出していると、かなりの文章を「勘」や「こんな感じ」というあやふやな基準で書いていたことがわかりました。 そのあやふやなところを、自分なりに突っ込んで、その中にあった「意図」を考えながらレスします。  ●羽矢野さん(5555続き)  >>ぶぉんぶぉん ぶぉんぶぉん  >>これって、何で入れたの?  ここで、少女が敵の羽音を聞いたからです。岩にへばりついて、敵は見えないけれど、音だけ聞こえる。そういうつもりでした。  >>いつ息吸った?  すでに吸っていた、というつもりでした。  >>唐突に風の音が聞こえてくるけど、何で、蜂の羽音の次にこれを持ってこなかった?(わざわざ流れを切ったのはなんで?)  蜂の羽音しか聞こえない状況→集中→集中したことにより聞こえてくる音が増える。  ↑のような流れを考えていました。   岩陰にへばりついたところから、少女の聴覚の変化について書きたいと思ったんです。  >>岩陰を出るっておい…… すべって、岩にへばりついてたんじゃ……  少女は、岩陰に隠れていました。足は地面の上ですべりました。こけそうになったので、岩にへばりついたんです。  >>ゆらりと振り返った。蜂ってもっと機敏な昆虫だと思う。  その通りだと思います。  これを書いた時の私は、「この場面では、敵はゆっくり振り向いた方が、読んでる人がドキドキする」と考えたんだと思います。蜂の敏捷性にまで頭を働かせていませんでした。  今考えると、私がイメージしたのは、少女の目から見た風景だったんじゃないかと思います。  第三者(もしいれば)の目には、蜂はぱっと振り向いたように見えるのに、緊張している少女の目には、スローモーションのように映った。  こういうイメージを書きたかったんだと思います。    >>裾なんですね?  >>なんで、そこから、手の先にまとわりつくになるのか、よくわからない。  袖です、袖の間違いです。なんてミスを(ああ……)    >>手の先から、腕の方へってことかな?  これは、腕から手へということです。  が、この前に「手の先にまとわりつく」とあるので、この記述は絶対おかしいです。  これを読むと、「手にまとわりついたものが、さらに這い上がる」というように読めてしまいます。  私のイメージは、周囲から風が新たに集まり、腕に絡まったものが、手の先に向かって這い上がっていくというものでした。  自分で書いたのに、自分でさえ読み取れないってのは、なんかもうサイアクです(汗)  >>舞い上がったってことは、少女よりも上にいったんだよね?    はい、そうです。  それでようやく気づきました。  私は、敵の居場所をはっきりさせていなかったんですね。  蜂は、岩陰に隠れている少女の、前方少し離れたところにいて、少女の身長より、高い場所に浮かんでいました。(私、全然書いてないですね、そういうこと)  だから、ここを書く時は、あらかじめ蜂の位置をはっきりさせた上で、「さらに高く舞い上がった」にしなくてはならなかったんですね。  >>振り下ろしたのね。    誤字が!! 基本事項でした。  ありがとうございます。漢字一つで、イメージも全然かわります。    >>ええと、ずいぶんとここまでの情報が足りてない気がするんです。  >>狙ったり、腕を伸ばしたり。  >>他にも、いろいろ。  痛感しました。書いてない理由は、時間がオーバーしてしまったからです。  もちろん、言い訳にすぎませんが、ここからわかるのは、私は、「一番書かなければいけないところを、最後まで書かずにいた」ということです。  書かなくていいものを書き、書かなければいけないものを書かなかったのは、「何を書くべきか」ということが完全に理解できてなかったからですよね。反省。    >>最後に羽が落ちるっていうのはいい感じ。  ありがとうございます。  私は一行でも褒められると、嬉しくなるとても単純な性格です。  次はもっと「いい感じ」が増えるよう頑張ります。  でも、「ぽとっと落ちる」とは(汗)やっぱり私、表現不足なんですね。  >>もしも、あの段落にしたのに意味があるなら、説明してほしい。  返す言葉、ありません。一言でも「自分はこういうつもりだったんだ」という考えをいえないのは、情けない限りです。 >>馬宮さんの文章は、唐突なのね。 >>蜂の説明があると思ったら、次の文章で風景やってたり。  これは、すごく嬉しい指摘でした。自覚なかったんです。  今、「文章の流れ」を意識しながら読書をしていますが、なかなか理解できずに困っています。  私のこれからの最重要課題だと思いました。  これを理解するのに、今思いつく手段としては、プロの文章を、ノートかなにかに書き写すこと。  他にもなにかいい方法ありましたら、教えてやってください。  >>どのくらいまでやっていいか、書き込み見てると不安になるので、なるべく負荷を抑えめにしたけど、大丈夫?  お気づかい、ありがとうございます。  ここに書き込んだ時点で、覚悟は決めたつもりだったんです。  でも、自分の無知や技量のなさが身にしみているので縮こまってしまい、みなさんを不安にさせてしまうような書き込みをしてしまいました。  すみませんでした。  もう、どれだけ叩いて下さっても、大丈夫です。  私も、うまく指摘できるようがんばります。      ●光来さん    >>この文自体を一番最初に入れろという意味ではなく、こういった感じの文章を持ってきたらいいんですよ、という意味合いで使ったんです。  ああ、そういうことだったんですか。  でも、おかげで人称について考えることができました。ありがとうございます。  >>あくまで私ならこうしてしまう(笑)というくらいに受け取ってください。  ご意見、とても参考になりました。    >>あ、みやびさんの言っている形だと「岩陰から覗き見ると〜〜」ってな具合にまず見えたもの、それからその見えた風景を描く、って感じかな。    そうですね。それが良さそうです。私、そこで風景を書くことを思いつきませんでした。 -------------------------------------------------------------------------------- 昨日山に登ったので、筋肉痛です。 No.5594 投稿日 2002年11月23日(土)00時09分 投稿者 馬宮 馬宮です。続きです。    ●巻島さん    ご助言ありがとうございます。  この改行の例は、改行を考えるだけでなく、自分の文章を読み返して、どいういうことを書いているのか考える時にも、とても役にたちました。  これを参考にして、もう少し細かく自分の文章を分解してみます。  ●紫さん    お答えくださって、ありがとうございます。  すみません、わからなかったので単純にお聞きしただけなんです。  改行の説明、とてもわかりやすかったです。納得しました。  これ以上の質問は、ありません。参考にさせていただきます。      >>視点の話は別にして、馬宮さんが改行を入れた文は、ずいぶん読みやすくなっていると思いますよ。  ありがとうございます!  視点なんですね、後は(汗)ここをどうにか……  考えます。考えねば!      >>やはり適量である以外に、正解はないので、たくさん書いて指摘してもらって、覚えていくしかないと思います。  >>一緒にがんばりましょう。  はい、こちらこそ。ありがとうございました。      ●藤極堂さん    >>馬宮 恭さんがリライトを投稿しおえたら私もリライトを投稿するということでOK?    そのことなんですが、スミマセン。前言撤回します。  私のリライト前に投稿していただけませんでしょうか  考えをコロコロかえて、本当に申し訳なく思います。    この間は、私が、「藤極堂さんの文章に影響を受けて、話の持っていき方や描写等をそのまま真似る(いいところを、盗んで使わせてもらうだけならともかく、それを自分で「考えて書いた気」になる)」のが怖かったんですが、その心配がなくなりました。  あの課題、「書き足す」だけでリライトできると思ってたんですが、完全に「書き直し」にしないとまずいことがわかったんです。  今でしたら、藤極堂さんがお時間を割いてくださったリライトを、十分活用させていただくことができると思います。  私の文章が、どういう風に変っているのか見せて下さい。  前回、うまく考えがまとまらないまま、わけのわからない書き込みをしたこと、お許し下さい。      ●羽矢野さん(5571)    >>それは、一文で改行すること。  >>もしも自信がないなら、最初のうちはそうして下さい。    そうか、そういう手もありますね。  あまり短すぎる文章だと抵抗はありますが、自信がないところはそれでやってみます。  改行しないところを考える、というのはやったことありませんでした。  ●羽矢野さん(5580)    ああ、なるほど。そういうことだったんですね。わかりました、ありがとうございます。  藤極堂さんのおかげで、食い違いもわかりました。  着るもののイメージというのは、しっかりしてないとこんなにも、イメージが狂うものなんですね。    でも、すぐに羽矢野さんに答えられなかったのは、自分が使った言葉に対する自信がなかったからです。 これは、私の反省事項ですね。  イラストつきのコスチュームの本からとった言葉だったので、それだけで安心していました。  ケープがどんなものなのか、頭の中にしっかりしたイメージがなかったのは、いけません。    それから、私、わからないことは、とことん聞いてしまいます。    まず、確認なんですが。    >>ちなみに言うと、顔を出すってのは間違ってはいないけど、あんまり良くないからね。  >>顔を出すっていう表現は、神視点(外から見る)を想像させるから。  これは、この文においてですよね。  「ぴりぴりする肌」というのが、少女視点だから、同じ文章内に神視点があるのはおかしい、そういう意味ですよね? -----------------------------   少女はぴりぴりする肌を、ケープの上からさすった。岩から顔を出し、もう一度蜂の様子をうかがう。 -----------------------------  これなら、いいんでしょうか。それとも、   -----------------------------  少女はぴりぴりする肌を、ケープの上からさすった。岩陰から、もう一度蜂の様子をうかがう。 -----------------------------  ここでも、「顔を出す」というのは、まずいので、こうすべきだと仰っているのでしょうか。  >>まり、一つの流れるような動作をしたんだと、作者は伝えたかったのだ。    仰っていること、ここまでは、わかりました。  でも、その後です。    >>そうすると、肌と頭は一つに繋がっていなければおかしい。  これが、これがわかりません。肌と頭が一つに繋がるというのは、どういう意味でしょうか?  もちろん、物理的につながるという意味じゃないですよね?  ああ! ひょっとして。  「ぴりぴりする肌」というのが、頬や額等、人体の「頭」部分にある「肌」でしか想像できない記述だ、と。そういう意味ですか?  他の肩だの、腕だの、一切、浮かんでこない。こういう意味なんですか?  だとしたら、そうです。  私は、そこまで考えてませんでした。  文章をきらなかったことと、句読点がなかったことで、そう読み取られるということを、予想してませんでした。  もちろん、肌がどこの部分か書いてなかったということに、一番問題がありますが。      >>なら、せめて句読点くらい打たないと。  >>打ってないってことは、打たなかった意味があるんだと読みとるよ。  >>こっちも分室の他の参加者のだから、ちゃんと精読するし。  句読点に神経が行き届いてなかったのは、言い訳しようもないことです。  >>ああ、何か責めてるみたいに読める。  >>こういう書き方がいけないんだろうなあ  あ、いえ。私、平気です。  こういうところまで、言っていただけることには、感謝こそすれ、「責められてる」なんて思いません。(責められて、仕方ない部分ではありますが、変にとったりしませんよ)  それに私、友達の作品を批評する時に、きつい言い方をして、相手に誤解されてしまった苦い経験が何度もあります。  羽矢野さんが言葉を選んで下さっていること、他意がないことは、察することができます。 >>ちなみに、人間は緊張すると、なんで手に汗をかくかというと、手を湿らせて摩擦を大きくする為だとか。 >>武器とかを戦いの最中に落とさない為らしい。  あ、これは知りませんでした。そうだったんですか。    >>指先が冷える緊張は、いくじなしの女の子が告白する前とかになるものだろう。    ああ! よくわかりました(いくじなし一号・爆笑)。    >>じゃあ、それを描写すればよかったのに。  そうします。その通りです。なんでしなかったんだろう、たぶん必要を感じなかったからですね。「冷たい」で十分だと思ったに違いありません。そんな考えじゃ、いつまでたっても、小説書けないぞ自分。    ●紫さん    >>書くときは、伝える相手を具体的に仮想して、その人に理解できるように書くといいと思いますよ    私、「小説を書く」というのを、変に意識しすぎなのかもしれません。(技術がないのを、棚に上げる気はないのですが)  今日、「話言葉」で書かれている小説(ある語り手が、聞きき役の人間に、物語を語って聞かせている、という設定だったのですが)、それを読んでいて「誰かに話し聞かせるのと、誰かに書いて読んでもらうのとは、何も変わらないよね」と今更ながら思いました。  そうですよね。伝える相手を仮想すると、いいですよね。  ありがとうございます。これからは、そういうつもりで書いてみます。      ●藤極堂さん(5584)    ケープ・ショールの詳細、ありがとうございます。  一口に衣装の名前を言っても、なかなかイメージにならないことってありますよね。  ケープといっても、種類はいろいろあるようですし。  合羽とは(笑)そこまで知りませんでした。    >>背中のすそが▽▽な形になっている腰の辺りまでしかないマントみたいなものじゃないかな?  そうです。でも、すその形までは意識してませんでした。飛影のボロ布もケープだったんですか!?  ああ、無知が暴露(涙)  もう一回図書館行って、自分の見た本を確認してみます。  衣装は、名前だけに頼らず説明を入れる方が読み手に親切だと思いました。        そして、私もやってみました。    恋愛関係構築力: 38  恋愛幻想度: 45  恋歴社会ドロップアウト指数: 0%  恋愛障害者認定: 無級(健常者)  盛り上げようとする気がないわけではありません(涙)      ●弟切さん    今やっておられるアイディア出しについてです。  5なんですが。    >>恋人とデートしている最中の主人公は、相手にいいところを見せるために、お年寄りや体の不自由な人に席を譲ろうとする。ところが相手の彼(彼女)は、そういうことが当たり前に身に付いている人で、主人公より先に席を立って譲ってしまう。  「起」ができてないように、思えます。  主人公は「席をゆずろうとした」だけで、実際譲ってませんよね。「助ける」のではなく、「助けようとした」で終わっています。    後のアイディアは、転の部分を思い浮かべることができて、面白いです。  今のところぱっと見て、転の「実利的でない利益」には「人からの感謝」がくるんじゃないかな、と想像するものが多いですね。 -------------------------------------------------------------------------------- 菊と紅葉の季節 No.5595 投稿日 2002年11月23日(土)00時10分 投稿者 弟切 千隼 先日、たまたま川崎市の生田緑地という所へ出かける機会がありました。ここはその名のとおり広大な緑地帯で、市民の憩いの場となっています。 今の季節、ここの植物たちは赤や黄色のもみじの衣をまとって、それは美しく装っていました。生田緑地へ行く道すがらの民家では、庭先に色とりどりの小菊が咲き誇っており、菊と紅葉の競演が見事でした。 日本の秋は何と華麗な美しさを持っているのだろう、と改めて認識した一日でした。 >>アイディア出し 15.主人公の親戚が亡くなり、あとに小さな女の子供が一人残される。親戚中の誰もがその子を養うのを嫌がり、行き場のない子を主人公が引き取る。主人公はその子が人並み外れて美人になるだろうと予測して、少し大きくなったら売春宿に高く売り飛ばそうと考えていた。しかし、一緒に暮らすうちに情が移ってしまって、売り飛ばせなくなる。 16.主人公は女子中学生か女子高校生である。彼女は、太っていて不細工だからという理由によりいじめられている同級の女子生徒をかばってやって友達になり、いつも一緒に行動している。主人公は自分が美人であることを鼻にかけており、自分の美しさをより際立たせるために、不細工な同級生と一緒にいるようにしていた。ところが、その同級生がダイエットをして主人公以上に美しく変身してしまい、主人公のほうが引き立て役になってしまう。 -------------------------------------------------------------------------------- 明日も仕事。 No.5596 投稿日 2002年11月23日(土)01時21分 投稿者 羽矢野 ●馬宮さん >>それから、私、わからないことは、とことん聞いてしまいます。  それでいい。  プロの人以外が言うことは、みんな素人。  正解とは限らない。  お互いにやりあうことで、精度を高めていくというのがいいやり方だと私は思ってる。  私も今、自分の話をいっぱい叩いてもらってるよね、感想掲示板で。  一生懸命吸収中。  お互いに、切磋琢磨。  それが、大事。 >>「ぴりぴりする肌」というのが、少女視点だから、同じ文章内に神視点があるのはおかしい、そういう意味ですよね?  そう。  ぴりぴりする肌っていうのは、少女がそう感じている。  ってことは、この文章は、少女の視点にそってないといけない。    と言うことは、岩から顔を出すっていうのよりも、もっと少女よりの文にした方がいい。  ただ、これでも間違ってはいないよ。 1.岩から顔を出し、もう一度蜂の様子をうかがう。 2.岩陰から、もう一度蜂の様子をうかがう。  どっちがいいというなら“2.”。  でも、これはどっちもあんまりよくない。  ちゃんと考えたら、私の指摘がおかしかった。  改めて時間をおいて考えると、あれはマズイ。  こういうことがあるから、やっぱり何人かでやらないと。と改めて思う。  なんのことかって言うと、“様子をうかがう”っての。  これは、完全に説明してる。  どうせやるなら、描写か、それに近いものにしよう。(完全に描写にする自信がないのです。情けないことに)  この場合、少女はどう考えるかな?  自分が蜂にみつからないように、なんとか様子を探りたいと思うだろう。  だから、その辺りを書く。 3.岩にへばりつき、髪や顔をださないようにゆっくりと動く。  あまりよくないかもしれないけど、こんなのどうかな?  岩にへばりつくというのは、見つからない配慮。  髪や顔をださないようにっていうのは、まあ、あまりよくないね。そのままだから。見つからないっていう意味。  顔が出ないように注意しながらってやろうと思ったけど、注意はあきらかに説明くさいので、なんとかそれは避けてみた。  文章から、注意していることが読めるといいけど。  無理かな。  ゆっくりと入れたのは、慎重な行動をするという意味。  これで、蜂に見つからないように、そっと様子をうかがうっていうのと大差ない情報を持ってると思う。  ここは恐怖を演出するどきどきの文章だから、魔法の描写をするこの課題にあんまり文字数かけるのもよくないし。 >>「ぴりぴりする肌」というのが、頬や額等、人体の「頭」部分にある「肌」でしか想像できない記述だ、と。そういう意味ですか?  そういう意味。  文が繋がって句読点がないということは、時間の経過がないということだ。  ってことは、当然時間の経過がなくても顔を出す動作のできる場所を触ったということだ。  ってことは、頭のどこかだってことだ。 ●弟切さん  そろそろ。  ずっと見てて思ったんだけど、話が二種類ある。  15.と16.の話って全然別のものだよね。  15.のパターンは、これは不幸せになる話じゃない。  あてが外れるわけでもない。  これは、別の価値観に目覚める話だ。  情がうつろうがなんだろうが、主人公が売春宿に売り飛ばせる状況に変化はない。  変化したのは、気持ちの方。  16.のパターンは、これは不幸になる話。  これは、状況の方が変化した。  主人公の内面には変化がおこらない。  これは、全然別だと思うのですが、どうでしょうか。 ●雑談 >>東京にある浅草寺[せんそうじ]  大凶って、あるところにはあるのか……  今度、出張で行く機会がありましたら。ぜひ。  最近あまり仕事で外でないのでいつになるか。  ああ、それよりもOFF会あったら。  いっつも行けない。  今週末も、書き込みできなくなります。   では。 -------------------------------------------------------------------------------- No.5597 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- おーわったーい★ No.5598 投稿日 2002年11月23日(土)02時49分 投稿者 はせがわみやび  ども、みやびです。  修羅場から抜けまひた。  ひー。  てなわけで、新刊は「FFXI〜祈りの風〜」です。詳しくは、自分のHPに案内載せときました。てへ。宣伝宣伝。  結局、外套にはルビを振りませんでしたです。  最初は、外套って書いてマントってルビしたんだけど。魔道士の方々に、「あたしらはケープだー!」と叫ばれるのを恐怖しました(^^;  小説の論理とゲームの論理がぶつかるところが、一番書いていて辛いところだねえ。世のノベライズの達人のみなさまを尊敬しますですよ。  まあ、そこがゲームのノベライズを書いてて楽しいところでもあるのだけどね(^^)。少なくとも、わたしは楽しい(^^; つらたのしい(辛い楽しい)、というか。   みやび@ああ、やっと、ふつうに遊べる http://plaza.harmonix.ne.jp/~miyabi/ -------------------------------------------------------------------------------- でたまか6、なんとか脱稿 No.5599 投稿日 2002年11月23日(土)07時32分 投稿者 鷹見一幸(榎野)  おや、みやびさんの喜びの書き込みが。  俺も午前2時にエンドマークまで行ったから、便乗して書き込もう。  実はこれから休日出勤だったりすのだな、これが。(笑)  今回の「でたまか6」は12章あって、それぞれの章のタイトルが星座の名前にからんでいる。 「蠍の毒」「山羊が食べる物」「世界の天秤」とかね。  そう言う意味では「12題噺」と言ってもいいかもしれない(笑)  中には「星座名」とからめるのに苦労した部分もあったりして、こんなめんどくさいことするんじゃなかった、と半分後悔してみたり(笑)  本屋で立ち読みするときには、どうやってストーリィとそういったギミックをからませて、なおかつ矛盾と言うかわざとらしさを感じさせずに持ってゆくか、その辺の計算もついでに読んでもらえれば有難い。  ……でも、ほとんどの人は気がつかないんだろうな。  そういった意味では作者の自己満足なんだけど、なんというか「単純な物語」は好きじゃないものでね(笑) ……さあ出勤だ。 -------------------------------------------------------------------------------- 投稿 No.5600 投稿日 2002年11月23日(土)12時05分 投稿者 藤極堂 >はせがわみやび さん 脱稿おめでとう。 FFXIのノベライズだったのか。 (XIが機種依存文字のローマ数字じゃない。細やかな心配りですニャ) >馬宮さん >私のリライト前に投稿していただけませんでしょうか。 OK。 完全に書き直さないと読める物にならないというのは同意。 私も勝手に脳内補完したせいか原型がほとんど残っていないデス。 書き直しに6時間。 資料確認に三日くらいかな。 (中世ヨーロッパにコマがあるかどうか。糸車やろくろの音で代用できないかどうか。蜂の体液は何色か) まあ。結局よくわからなかったのはそのままほっぽいて書き上げてます。 -------------------------------------------------------------------------------- ん? No.5601 投稿日 2002年11月23日(土)15時19分 投稿者 はせがわみやび >藤極堂さんリライト  これ、行開けいらないと思うよ。  鷹見さんはふつうの言葉をつなげているから、わざわざ行を開けているけど、これは、「――Ra――」みたいにせっかく見た目でわかる形に変えてるんだもん。  行開け以外の目立たせるための工夫をしているのだから、ここでは、それ以上はいらないんじゃないかな。  同じことが、「腹部だけが。」にもいえる。  せっかく両側を長い文章にして、ここだけ縮めているんだから、ここも行開けはいらないと思う。  勇気が必要かも。行を開けないですませる勇気。  記号文字を使わない勇気、気弱な「ような」を使わないで言い切る勇気。  これは「課題」であって、本番じゃないんだから、ここではニトロでブーストするようなのは避けよう。  だいじょうぶ、ちゃんとわかるように書けているから。 みやび http://plaza.harmonix.ne.jp/~miyabi/ -------------------------------------------------------------------------------- 神楽月に神楽奏せず No.5602 投稿日 2002年11月23日(土)23時45分 投稿者 弟切 千隼 本日は、「勤労をたっとび,生産を祝い,国民が互いに感謝しあう」(『大辞林』より引用)勤労感謝の日ということで、祝日となっています。この祝日が、もともと皇室の行事である新嘗祭[にいなめさい]=新穀の収穫を祝う祭りに由来していることは、意外に知られていませんね。 今年は皇族の高円宮さまが急逝されたために、しばらく皇室の祝賀行事は一切行なわれません。皇室の私的行事の中で最も重要な新嘗祭も例外ではなく、今年は実施されないそうです。 馬宮さん&羽矢野さんへ > アイディア出しへの御指摘ありがとうございます。ここの参加者の方々の御指摘はほぼ的確で、お間抜けな弟切はいつも助かっています。 馬宮さんの御指摘どおり、5の案では、主人公が実際には人助けをしていませんから、話が成り立ちませんね(^^; 以下のとおり修正します。 改訂版5.恋人とデートしている最中の主人公は、相手にいいところを見せるために、お年寄りや体の不自由な人に席を譲る。ところが相手の彼(彼女)は、そういうことは人間として当たり前だと思っている人で、彼(彼女)の好意度を上げるには全く効果がなかった。 15と16の案に対する羽矢野さんの御指摘も、理にかなっていますね。 これらの話の主人公は、有償でなければ人助けなんてする価値がないという考えの持ち主ですから、人助けの代償が得られないとわかった時点ではがっくりするだけで、価値観の転換はまだ起こっていないはずです。価値観の転換が起こるのは、無償の人助けが終わった後、予期しなかった良いことが起こる時でなければなりません。 しかし、15の案では、価値観の転換がまず起こってしまっています。これではやはり違う話になってしまいますね。 16の場合は、有償で人助けをしたつもりが、無償どころか自分のほうが不利になってしまう結果を招き、その時点では主人公の価値観の転換が起こっていません。これなら、本来の意図のとおり話が成立するでしょう。 ということで、以下に15の修正版を提出します。 改訂版15.主人公の親戚が亡くなり、あとに小さな女の子供が一人残される。親戚中の誰もがその子を養うのを嫌がり、行き場のない子を主人公が引き取る。主人公はその子が人並み外れて美人になるだろうと予測して、少し大きくなったら売春宿に高く売り飛ばそうと考えていた。ところがその女の子の実の父親(または母親)だという人物が現れ、その子を引き取ってしまう。 さて、以下には新たなアイディアを提出します。 17.主人公には好きな異性がいるが、その異性にはすでに恋人がいた。その恋人に横恋慕している人物がいると知って、主人公はその人物に接近し、横恋慕している恋人との仲を取り持ってやる。主人公の企みは成功して、横恋慕していた人物は恋人の心を射止め、主人公の好きな異性とその恋人とは別れる。ところが、主人公の好きな異性には実は他に好きな人がいて、そちらの人と付き合い始めてしまう。 18.時は戦国時代で、主人公はある国の領主である。主人公は、隣国の領主に無実の罪を着せられて国を追われた武士を、家来として受け入れてやる。主人公はいつか隣国に攻め入ろうと考えており、その時に隣国の事情に詳しいその武士を使おうと目論んでいた。ところが、実はその武士は隣国の間諜で、国の重要な情報を持って隣国に逃げ帰ってしまう。 -------------------------------------------------------------------------------- 山登りしたら、筋肉痛になりました。 No.5603 投稿日 2002年11月24日(日)00時56分 投稿者 馬宮  はせがわみやびさん、鷹見一幸(榎野)さん、お仕事お疲れ様でした。    ●羽矢野さん    ありがとうございます。ようやく指摘の意味がわかって、ほっとしました。頭と肌がつながってイメージされてしまうというのは、本当に考えてもいませんでした。気をつけなければ。  >>お互いにやりあうことで、精度を高めていくというのがいいやり方だと私は思ってる。    同感です。どうかどうか、もう少しお付き合いください。    さて、「様子をみる」というのが、説明になっているから、この部分を描写にする、ということですが。  これを、羽矢野さんは、下のようにされました。    3.岩にへばりつき、髪や顔をださないようにゆっくりと動く。    でも、「ゆっくりと動く」というのは次の文章を読むまで、何をしているのかわからないと思ったんです。  まだ説明でも「様子をみる」という方が、少女の行動の意味が相手に伝わらないでしょうか。  「髪や顔を出さないように」、というのも、ぴんとこないんです。のぞこうとすると、岩かげから目を出さなければいけません。髪や額は、どうしても出てしまいそうです。    そこで、私はこう変えてみました。ちょっとまだ描写がよくわかってないんですが、トライです。  4.岩にへばりつき、ゆっくりつまさきを立てていく。顔をゆがめながら、喉が痛くなるぐらい顎をあげると、相変わらずのんきにホバリングを続ける蜂が見えた。  いただいた「ゆっくり動く」という言葉を、具体的にしてみました。  「喉が痛くなるぐらい顎をあげる」というのが、うまく伝わるか不安です。  蜂まで入れたのは、「様子をうかがう対象」を入れることで、少女の行動をわかりやすくするためです。  前後のつながりは考えず、「様子をみる」を描写する、ということでつくりました。これで、少女が「様子をみている」ということを、イメージしていただけるでしょうか。  よみかくの方、私も感想書きますね。なれてないので、遅くなりそうなんですが、勉強させてもらいます。  ●藤極堂さん    ああ! ありがとうございます!  拝読して、「なるほど」と思いました。  わかりやすいです。  どこがどう違うのか、どうよくなってるのか、さっそく比べてみたいと思います。次、結果を書き込みますね。  かけていただいた時間が、いい感じでプレッシャーになっています。これまでみなさんからいただいた指摘もふくめて、これでレベルアップできなかったら、どなたにも顔向けできません、私。  ●弟切さん    すみません。前回のかきこみ、私とんでもない勘違いしてました。  と、前回の訂正をしようと思ったら、弟切さんのレスが(汗)  ああ、私の誤りにつっこまずにいてくださった。ありがとうございます。  でも、やっぱり間違いは間違いなので、私の前回の指摘、訂正します。    私は、弟切さんの起承転結を誤解していました。   人助けをすることによって利益を得ようとする主人公      ↓ 得られるはずの利益が得られずに愕然とする主人公      ↓      予想もしなかった良いことに遭遇する主人公      ↓ 無償での人助けも悪いものではないと思う主人公  これだと思ったんです。課題部屋と過去ログを何度もみたはずなのに、信じられないミスでした。  本当にもうしわけありません。   起:困っている人を見ても、無償で助けることをしない主人公。 承:自分の利益のために、他人を助ける主人公。 転:当てが外れて、思っていた利益を手にできない主人公。しかし、予想していなかったとても良いことが起こる。 結:無償で他人を助けるようになる主人公。  起承転結はこれですよね。  5594の書き込みを、下記の通り変更します。 -----------------------------  今やっておられるアイディア出しについてです。  5なんですが。    >>恋人とデートしている最中の主人公は、相手にいいところを見せるために、お年寄りや体の不自由な人に席を譲ろうとする。ところが相手の彼(彼女)は、そういうことが当たり前に身に付いている人で、主人公より先に席を立って譲ってしまう。  「承」ができてないように、思えます。  主人公は「席をゆずろうとした」だけで、実際譲ってませんよね。「助ける」のではなく、「助けようとした」で終わっています。  それで、「助けようとした」ではまずいんじゃないか、と思う理由ですが。  主人公の行動が、直接「予想もしなかった良いこと」につながらないといけないんじゃないか、と思ったからなんです。     後のアイディアは、結の部分を思い浮かべることができて、面白いです。  今のところぱっと見て、転の「実利的でない利益」には「人からの感謝」がくるんじゃないかな、と想像するものが多いですね。 -----------------------------  訂正版を拝読しました。5とそれから、15も。これなら「あてが外れる」というのがわかって、よくなったと思います。 -------------------------------------------------------------------------------- (((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル No.5604 投稿日 2002年11月24日(日)02時09分 投稿者 藤極堂 >はせがわみやび さん わかった。 行空けは迷ったもののひとつ。 ネットだと行間が詰まっているので、普通より多用しがちになってます。 で、「ような」のことなんですけど、 「卓上で高速回転するコマから伝わってくるうなりを何十倍にも増幅したような音」を 「卓上で高速回転するコマから伝わってくるうなりを何十倍にも増幅した音」 にしろということなのでしょうか? それだと、なんか違う気がします。 あと「本番」って何でしょうか? 「よみかく」に投稿すること? 自分のホームページを持つこと? ……あ、あのう。 もしかして、物書きを目指していないただの読者はリライトしてはいけなかったのでしょうか? ごめんなさい。 もしそうなら、二度とリライトはしません。 読者がリライトする事自体が言語道断な行為なら、ほかのホームページで知り合ったひとの感想を書くのにももうリライトは使用しません。 削除したほうがいいですか? -------------------------------------------------------------------------------- あ、すまん。わかりにくかったか。 No.5605 投稿日 2002年11月24日(日)03時34分 投稿者 はせがわみやび  ども、みやびです。 >藤極堂さん >>で、「ような」のことなんですけど、  記号文字と「ような」については、一般論のお話です。  だって、藤極堂さんは、そもそも記号文字を多用したりしていないでしょう? だからあそこは一般論だとわかると思ってしまったんです。  たとえば、今回のリライトには、「!」も「?」も使ってない(厳密にいうと、台詞の中に1回あるかな。でも、言いたいことはわかるよね>ALL)。「ような」についても、そう。コマのところにあるけれど、これはあいまいさを出したくて使っているわけではない。  で、その2点を気をつかっているのだから、行開けも気を使っているはず。  実際、呪文と腹部がころり以外は使ってない。  だったら、もう一押し。そもそも開けなくてもだいじょうぶだよ、と。それが言いたかっただけです。たぶん、誰かが「なくても平気」とひとこと保証すればなくなるだろうと思ったので書きました。  過剰な記号文字を使わないようにしよう、あいまいな「ような」を使わないようにしよう、と意識して書いているものと見なしました。  そういう意識で書いているのならば──その気を使ったところに敬意を表して──こっちも同じパターンだよ、と指摘したつもりなんです。    と、これくらいたくさん書けば伝わるかな?  では、その次。 >>  これは「課題」であって、本番じゃないんだから、ここではニトロでブーストするようなのは避けよう。 >> だいじょうぶ、ちゃんとわかるように書けているから。  ここ↑だね。  わたしは、目の前に小説があるときに、それが市販かそうでないかとか意識してないんだよなあ。まあ、それはそれとして。ここでは、そういう意味ではないです。  ここでは、たとえば美術だったら、デッサンとそれ以外はちがうと、そんな感じの意味あいです。  絵だったら、本番っていうのは、ちゃんと絵を描く、という意味。  デッサンの練習のときに、極上のモチーフを探すようなことはしない。  モチーフって大事だよね。絵を描くときには、選んだモチーフも作品の価値のひとつだ。  でも、デッサンの練習で、「すごいモチーフだね」って、モチーフの価値でほめられてもしかたない。  ああ、そうか、こういえばわかるかな。  行開けはとても効果的に使われている。  「だから」、それは使わないで欲しい。読んでいる「他のひとのために」。  OK?  いやしかし、逆にみんなにも聞いてみたいのだが、相手がアマチュアだとどんな指摘もしちゃいかんのでしょうか? わたしの友人は、どの友人も自分のほうが得意なジャンルでは、もー遠慮なしに「だから、こーするんだってば!」と指摘しまくる連中ばかりなんで、よーわからんのです。  ひょっとして、わたしのまわりが例外?(^^;    わたしは、書かれた文章(この場合は生課題)だけ見て、書く内容決めてるんだけどなあ。  で、基本的に参加者みんなに対して書いているつもりなのです。  ある個人がプロ作家志望なのかどうかは気にしてないんだ。だって、ある文章が目の前にあったときに、出てくる指摘は一定なんだもの。  むう。でもいちおう書き直しておこう。わたしは藤極堂さんにプレッシャーを与えるのは本意ではないですし。 ---  記号文字や「ような」を多用しちゃうのは、ドーピングして筋力アップするようなものなんですよね(注:車関係は苦手なので、例を変えました)。効果的だけど、他の方法を学ばなくなっちゃう。  それを避ける勇気は必要です。行開けにも。  生課題を書くときはそのあたりも気を使ってみよう。>ALL ---   みやび http://plaza.harmonix.ne.jp/~miyabi/ -------------------------------------------------------------------------------- >藤極堂さん (5604) No.5606 投稿日 2002年11月24日(日)04時53分 投稿者 とんびの羽根 >>これは「課題」であって、本番じゃないんだから、ここではニトロでブーストするようなのは避けよう。 >>だいじょうぶ、ちゃんとわかるように書けているから。  by みやびさん (5601)  上記のみやびさんの発言から判断するとね、安全運転しているからおっけーだよ  教習所の中でなら無免許でもオーケー。ただし追突とか赤信号無視暴走とかはさすがに怒られるだろってことで。  みやびさんが説明し直してるけど(5605)、それを読まなくてもわたしはわかったですよ。  本番じゃこうはいかないぞって脅されて、教習所での車庫入れ練習投げ出しちゃだめだって。  心の大陸棚は公道じゃない、無免許で走ってもだいじょうぶだ。(そして事故はどこでも起きるということを忘れないことだけ) >【恋愛障害者認定テスト】  まあわたしもやっときます。  恋愛関係構築力: 76  恋愛幻想度: 330  恋歴社会ドロップアウト指数: 53%  恋愛障害者認定: 1級  恋愛という世界の中では思い切り現実逃避してるのがまるわかりだよ。  つうか人間関係障害者?。  相棒には何度も見捨てられて、恋愛に対しても過度に防衛的。  生まれて以来、10歳の時に亡くなった父のほかは、家族はみな女性という環境で生活してるので、家族、親戚の女性と話した時間は膨大です。  娘の友達も女の子ばかりだし。  つまり、むしろ男の心理の方がわからんのね。女の心理がわかるなんても言えないけど。 -------------------------------------------------------------------------------- 神様!休みを下さい。 No.5607 投稿日 2002年11月24日(日)10時32分 投稿者 鷹見一幸(榎野) 答え >そんなことを神様に頼んではいけません。死神もまた神様です。 ……やっぱり仕事しなきゃいけなんだな(今月中にあと2本) ……というわけで、逃避がてら、またちょっと雑談を書き込みます。 >「モチーフ」  この言葉を、どういった概念でとらえているのか、それはひょっとして人によって違うかもしれないから、ここで言うところの「モチーフ」は榎野語の「モチーフ」ってことね。  俺はこの「モチーフ」ってのを素材とか素材と言う意味で使っている。だから物語のモチーフというのは共通でもなんら問題はないと考えている。  たとえば俺の頭の中では「僕の血を吸わないで」と「イリヤの夏」のモチーフは共通だ。最近のマンガで言うなら電撃大王の「ディアーズ」なんかがおなじモチーフだな。  そのモチーフとは 『ボーイミーツガール(女の子に、ちょっとワケあり)』  だと思う(笑)  じゃあ「僕の血を」と「イリヤの夏」は同じ作品だろうか?  どちらかがどちらかをパクったのだろうか?  そんなことはない。  素材が共通でも出来上がりが違えば別の料理だ。  同じように素材が違っていても、味付けが同じだと同じ料理のように思われてしまう場合もある。 (余談だが、誰かに面と向かって「お前が書いている「でたまか」は銀英伝のパクりだ!」と言われたら、俺は実に下卑た笑いを浮かべて「へっへっへ、しょせん小説なんざ売れればいいんですよ売れれば」と、吐き捨てるように言ってやろうとずっと思っているんだが、なかなかその機会がない(笑))     だから、既存の作家と同じモチーフを使って別の話を作ってみるのも面白いかもしれない。それは良い訓練になる。(一歩間違うと二次創作だけどな)  念のために言っておくが、俺が言っているのは「物語としてのモチーフ」だから文章で何を描写するのか、といった部分のモチーフとは全く異なるかもしれない。俺は単にモチーフについて思ってることを書いているだけだから、深読みすることはないよ。     -------------------------------------------------------------------------------- 冬の足音 No.5608 投稿日 2002年11月24日(日)22時45分 投稿者 弟切 千隼 今日の湘南は、霜月という言葉がぴったり来る寒い一日でした。今の季節は、曇って陽射しがないととても寒くなりますね。 馬宮さんへ > 勘違いされている部分もあったとはいえ、馬宮さんの御指摘は充分有益でした。これからも誤りを恐れずにどんどん指摘してやって下さい(^o^)/ No.5603の書き込みにおいて、馬宮さんが私の話の起承転結を取り上げてくださったついでに、この話の起承転結について確認しておきます。 この話の一行コンセプトは、「人間的に未熟な人物が、そうでなくなる話」です。ゆえに、「起」では主人公が人間的に未熟であることを示さなければなりません。したがって、 起:困っている人を見ても、無償で助けることをしない主人公。 となります。 終了状態では主人公が未熟ではなくなるため、 結:無償で他人を助けるようになる主人公。 となります。 「承」は「起」の流れをそのまま受けるものですから、 承:自分の利益のために、他人を助ける主人公。 となります。 この「承」の前に主人公が未熟なことを示す「起」がないと、主人公は未熟というよりも、単にちゃっかりしている人であるとか、がめつい人であるとか誤解されるおそれがありますよね。 「転」は起→承と素直につながってきた流れを変えて、「結」になだれ込ませるところですから、 転:当てが外れて、思っていた利益を手にできない主人公。しかし、予想していなかったとても良いことが起こる。 となります。 現在、私がアイディア出しをしているのは、上記の承から転の前半に至る部分のエピソードです。No.5603で馬宮さんが引用された 人助けをすることによって利益を得ようとする主人公      ↓ 得られるはずの利益が得られずに愕然とする主人公      ↓      予想もしなかった良いことに遭遇する主人公      ↓ 無償での人助けも悪いものではないと思う主人公 の、前二つまでの部分ですね。 上の四つの要素を持つ流れは、この話の中で最も重要な鍵となる承から転にかけての流れを、主人公視点で追ってみたものです。 本来なら、アイディア出しは上の流れの後半部分まで含めて行なうべきでしょう。しかし、おばかな弟切はあまり縛りをきつくするとアイディアが出ませんので(;_;)、とりあえず前半部分に絞って行なっています。 と、改めて確認して自分の出した案を見直しましたら、修正したいものがありました(^^; 16と18です。 16.主人公は女子中学生か女子高校生である。彼女は、太っていて不細工だからという理由によりいじめられている同級の女子生徒をかばってやって友達になり、いつも一緒に行動している。主人公は自分が美人であることを鼻にかけており、自分の美しさをより際立たせるために、不細工な同級生と一緒にいるようにしていた。ところが、その同級生がダイエットをして主人公以上に美しく変身してしまい、主人公のほうが引き立て役になってしまう。 18.時は戦国時代で、主人公はある国の領主である。主人公は、隣国の領主に無実の罪を着せられて国を追われた武士を、家来として受け入れてやる。主人公はいつか隣国に攻め入ろうと考えており、その時に隣国の事情に詳しいその武士を使おうと目論んでいた。ところが、実はその武士は隣国の間諜で、国の重要な情報を持って隣国に逃げ帰ってしまう。 上記の二つの案のどこが気に入らないかといいますと、主人公が人助けの代償を得られないのを通り越して、損害をこうむってしまっているところです。これでは主人公のダメージが大きすぎて、「予想もしなかった良いことが起こる」→「無償での人助けも悪いものではないと思う」という流れにつなげにくいのですね。 特に18は、舞台が戦国時代ですから、この後は大量の人死にを伴うようなかなり深刻な事態になることが予想されます。それでは後味の悪い話になってしまいそうですし、そういった損害を補って余りある「良いこと」は考えにくいです。 ということで、16と18の改訂版を提出します。 改訂版16.主人公は女子中学生か女子高校生である。彼女は、太っていて不細工だからという理由によりいじめられている同級の女子生徒をかばってやって友達になり、いつも一緒に行動している。主人公は自分が美人であることを鼻にかけており、自分の美しさをより際立たせるために、不細工な同級生と一緒にいるようにしていた。ところが、その同級生がダイエットをして主人公と同じくらい美しく変身してしまい、主人公の引き立て役にはならなくなってしまう。 改訂版18.時は戦国時代で、主人公はある国の領主である。主人公は、隣国の領主に無実の罪を着せられて国を追われた武士を、家来として受け入れてやる。主人公はいつか隣国に攻め入ろうと考えており、その時に隣国の事情に詳しいその武士を使おうと目論んでいた。ところが、隣国に攻め入る前にその武士は命を落としてしまう。 -------------------------------------------------------------------------------- 指摘ありがとうございます No.5609 投稿日 2002年11月24日(日)23時57分 投稿者 紫ゆきや ●羽矢野さん  いつも指摘ありがとうございます。  遠慮無用ですんで、これからもお願いします。  カキコが遅れたのは、当方の事情が原因です。 >> これって、一つの話なの?  そのつもりでしたが、指摘を受けて、転が無いことを理解しました。  たしかに、お話になりません。 >> 訊きたいのは、その強さの定義。 >> この話における強さって、一体何?  このエピソードでの、「肉体的な強さ」は、何で表されるかということでしょうか?  それでしたら、「試合に勝ったほうが強い」というつもりです。 >> こんなの、書こうと思ったら、十枚くらいで充分じゃん。 >> とても短編とか中編とかでやるような話じゃない。  すいません。説明不足でした。  「今の自分は、短編ひとつ作れそうにない」ことが分かったので、今回は、より小さい話に絞って考えてみました。  私はこれまでに短編を1本だけ、しかも、あらすじも考えずに書いた経験しかないんですね。  分室に長らく出入りしていると、スゴイ人に混じっているせいか、自分も「短編のあらすじくらい作れるだろう」とか、誤解しちゃいそうになりますけど。  今回は、あらすじを作ることと、あらすじ通りに書くことを勉強しているところです。  なので、話を短くして、エピソードとして成立しているかどうか(起承転結が破綻してないか?)が、より分かりやすい形で、考えてみたのです。  むろん、この短い話のあと、ちゃんとした短編にしようと思っているのですけど。  ……しかし、やっぱり最小単位の話ですら、破綻してたわけですね。 ●みやびさん >> 一幕物にしたわけだね。  はい。  5月のOFF会のとき、翌朝のファミレスで話していたとおり、「短めの話で、雰囲気を試してみる」という目的に合わせて、より短い話にしてみました。  それと、上にも書きましたが、「そもそも短編以前に、1エピソードの起承転結は書けるのか?」というのもありまして。  けっきょくダメだったので、「我ながら情けないけど、書いてみて良かったな」と思っています。 >> でも、今のままでは、強そうな少女がやっぱり強かった話、ってなっているだけだと思うんだけど?  主人公の状態遷移を考えていたのですが、たしかに、状態は変化しているけど、そこに「驚き」が無いことに気付いていませんでした。  なんだか同じようなミスをしていて恥ずかしいです。 開始状態:バカにされている。(でも相手より主人公が弱いとは限らない。むしろ勝つ自信がある) きっかけ:勝つ。(やっぱり、つーか当然?) 終了状態:尊敬されるようになる。(状態は変化したけど、特に驚きは無い)  ありがとうございました。直してきます。 ●恋愛障害者認定テスト  おくればせながら、やってきました。 恋愛関係構築力: 98 恋愛幻想度: 170 恋歴社会ドロップアウト指数: 14% 恋愛障害者認定: 4級  ふつーのオタクですね。  関係ないですけど、私がそうだってわけじゃないですけど、属性のところに「ショタコン」が無かったですね。 -------------------------------------------------------------------------------- 待降節に入る No.5610 投稿日 2002年11月25日(月)22時13分 投稿者 弟切 千隼 本日は11月25日で、キリスト教における降誕祭Christmasのちょうど一ヶ月前です。昔、ヨーロッパのキリスト教徒は、本日から12月25日までを待降節Adventと呼び、この日から順を追って、本格的に降誕祭の準備を進めていったものだそうです。 この風習は、きっと夜が長くて暗いヨーロッパの冬を、心理的に落ち込まずに乗り切るため、昔の人が考えたのでしょうね。私はキリスト教徒ではありませんが、素敵な風習だと思います。 >>アイディア出し 19.主人公は会社員である。主人公は優秀だが、自分と同期入社に自分以上に優秀な社員がおり、常に自分より一歩先に出世して、良いポストを取られるのを非常に悔しく思っていた。ある時、主人公はその同期の社員が、「この会社は自分に合っていないのではないか」と悩んでいるのを知って、親身に相談に乗ってやり、転職させて会社から追い出してしまおうとする。企みは成功して、その社員は他の会社に転職し、主人公は同期の出世頭となる。ところが主人公の勤めている会社が倒産して、主人公は職を失う。 20.主人公は暴力団組員である。主人公は対立する暴力団の有力な組員を殺して名を上げようと考え、暗殺の実行役となる人材を探す。組の中で下っ端の不遇をかこっていた若い衆の一人に目をつけて可愛がってやり、組の中で少し高い地位に引き上げてやると、その若者は喜んで暗殺の実行役を引き受ける。暗殺は成功したが、この殺人事件がきっかけで警察が動き出して、組は解散させられてしまう。 -------------------------------------------------------------------------------- ちょこっと。 No.5611 投稿日 2002年11月26日(火)00時25分 投稿者 羽矢野 ●紫さん  一幕物として、やってみたわけだね。  それなら、ああいう形でもいいと思う(足りないけど)。  私はあれは、80枚くらいの話にするつもりなのだという見方で読んでたので。 >>このエピソードでの、「肉体的な強さ」は、何で表されるかということでしょうか?  ごめん。  言葉が足りなかった。  ええと、例えば以前私がやってたのは、自信がつく少女の話だった。  その時最初に、自信とはどんな状態で、どうすると“ない”から“ある”に変わるのかってのを、やった。  紫さんのそれを教えてほしい。  試合に勝つと、どうして“強さ”が証明されるの?  当たり前じゃんって思う?  それなら、最初紫さんはそう思ってた?  今までのあらすじは、試合には負けるけど、実戦には勝つというものだった。  それは、紫さんが考えた強さの定義がそうしてるんだと思う。  なのに、今回は試合に勝つで強さが証明されてる。  これは、今までやってきた強さとは別になるんじゃないの?  だから一体どんな定義をして強さを出してるのか知りたいと思った。  とそういう訳。 >>「試合に勝ったほうが強い」  確かにそうだよ。  でも、これで表される強さが、肉体の強さすべてに通用するわけじゃない。  実際、最初は紫さんも試合というルールがない所で、発揮されるのが真の強さだって、やってたじゃん。  今度は、試合に勝った方が強いんだよね?  じゃあ、それは一体どういう強さだ。  部活の試合で表すことができる強さってのは、何だ?  ちなみに、強さの定義が間違ってるとか、そういう意味で言ってるんじゃないからね。  これも、強さ。  それは間違いない。  でも、その強さがなんなのか、紫さん自身、ちゃんとわかってるのかな? ●馬宮さん >>4.岩にへばりつき、ゆっくりつまさきを立てていく。顔をゆがめながら、喉が痛くなるぐらい顎をあげると、相変わらずのんきにホバリングを続ける蜂が見えた。  いいね。  私、この文章読んで、自分のよりも、映像化が容易だと思った。  ちゃんと描写してるし、文章の意図も読み取り易い。  少し推敲すると、まず一番問題なのが“ホバリング”。  ファンタジーにそれはないだろう。  一応、その世界にそった描写にしようね。 >>顔をゆがめる。  これの意味は?  岩から出す部分をなるべく少なくしようとした結果の行動?  顔をゆがめるってのは、痛みを連想するので、もしそうなら別の表現の方がいい。 >>喉が痛くなるくらいに、顎をあげる  これは、伝わる。  上からのぞこうとしてるんだね。  ただ、横からのぞかない(のぞけない)ってことを、この前までにわかるようにしておくことが必要だね。 >>のんき  これって、主人公が蜂を見てそう思ってるんだよね。  確かに、こんな状況なら“ったく、あたしの恐怖も知らないで”とかいう気持ちで、のんきだと思うこともあるかもしれない。  でも、これは軽口なので、余裕がない今書くのはどうだろう。  もっと冷静に、蜂の様子を観察するんじゃなかろうか。  のんきだと思うのは、その後だな。 >>様子をみる。  この文章は、主人公が蜂が怖いということを描写しつつ、様子を見るという行動をしているというのが表したいことだ。  確かに、ここは絶対に描写でなければいけないかというと、そんなことはない。  この文のコンセプトからして、話からすると重要じゃないし。  でも、様子をみるって説明はやっぱり書かない方がいいと思う。  怖いの我慢して、岩から蜂をのぞき見したら、それは様子を見る以外にとりようがない。  これを誤読する読者は、ほとんどいないだろう。  だから、様子をみるなんて説明はいらない。  書かなくても、のぞき見る描写をすれば、伝わる情報だから。  それをわざわざ書く必要がなければ、しない方がいい。    ここからは、個人的にどうしてそう思ってるか。  これは、作者が読者をバカにしてることにもなってしまう。  “どうせ、読者の頭では理解できないから、描写して、それの説明もしてやろう”ってとられてしまう。  それは、話を説明だらけにしてつまらなくするだけでなく、読んでくれる人に失礼をしていることになってしまう。  だから、なるべくこういう二重に描写と説明するのは、やめた方がいい。 -------------------------------------------------------------------------------- No.5612 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- 鼻がぐずぐずになる No.5613 投稿日 2002年11月26日(火)01時23分 投稿者 巻島翔史  急に寒なったりして、なかなか体調管理に気を使う季節です。  鼻だけで済めばいいのですが…… あらすじ 64分割> ≪起≫ ●起‐起:有希に声をかけられない亮介。(初期状態のビビリっぷりを示すエピソード) 起:朝。登校途中。駅のホームで有希を見つける亮介。 承:声をかけようとするが、何を話したら喜ばれるかとか考えてしまって、うまく話しかけられない。 転:そこへ、有希の友達(女)が現る。楽しそうに会話する彼女たち。 結:完全にタイミングを逸し、亮介落ちこむ。 ●起‐承:下校途中、ばったり一緒になる。 起:その日の夕刻。引き続き落ち込んでる亮介。 承:このまま帰っても気分が優れないので、気分転換に違う道から帰ってみようと考える。 転:そこで、ばったり有希と会う。有希は買い物の用事があって違う道を歩いていた。 結:家が隣なので、成り行き上一緒に帰ることに。 ●起‐転:戦闘に遭遇。精神に入られる。 起:会話がどこかぎこちない二人。有希の反応に敏感すぎる亮介は話題の選択に気を使いすぎ、結果、うまく会話がつながらない。 承:そのとき、見るからにおかしな奴らがドンパチやってるところに遭遇。思わず立ち止まって見てしまう二人。 転:奴らが、二人の目の前に倒れこむ。そして、やつらのなかから出てきた精神体が二人のなかに入り込んできてしまう。 結:お互いに起こった状況に混乱する二人。 ●起‐結:もろもろの状況説明を受ける。 起:とりあえず亮介の部屋に集まる。そして、なかにいるのが宇宙人だと知る。 承:略 転:彼らは追われており、逃げないと危険だと知る。 結:荷物を急いで用意して、家を飛び出す。ことの理不尽さに毒づく亮介。ちょっと宇宙人に同情的な有希。 ≪承≫ ●承‐起:ビビってる自分に気づく。 起:逃亡の日々。落ちついて眠ることもできない日々に苛立つ亮介。 承:敵に遭遇。鬼気迫る状況に、やるんだ、という気持ちが高ぶる。 転:ビビりの悪癖が出て迷惑をかける。こんなときでもビビりが出てしまうことにショックを隠せない。 結:その後も同じようなことが続く。負の連鎖。 ●承‐承:王女の内情が明らかに。シンパシーと怖れの増幅。 起:王女と護衛が口論。王女飛び出していってしまう。 承:亮介と有希はそれぞれ、王女の過去と悩みを知る。王女敵と遭遇。 転:悲鳴を聞きつけた護衛に間一髪助けられるが、護衛は王女を激しく叱る。 結:王女ふさぎこむ。王女と自分の将来を重ねる亮介。王女の護衛に対する、素直になれない感情を知る有希。 ●承‐転:有希から信頼の言葉をもらう。 起:不安がどんどん増していく亮介。 承:思わず、不安を有希に漏らしてしまう。 転:有希は幼いころの話をし、それを根拠に、亮介はできる人間だと言う。 結:略 ●承‐結:素直にその言葉を受け止められない亮介。 起:意外な有希の言葉に驚く亮介。 承:略 転:しかしそこで、自分を否定していたほうが、自分に期待しないほうが楽だという心の流れが起こる。有希に意地の悪い言葉を言ってしまう。 結:変わらず、亮介を励ます有希だが、その言葉はすでに届かない。 ≪転≫ ●転‐起:支援者到着。彼らの裏切り。王女拘束。 起:地球に彼らの仲間が来ていることを知る。(なんらかの秘匿通信方法) 承:合流。安堵する王女たち。 転:突然、彼らが王女(有希)をぶっ叩く。王女と有希分離。王女拘束される。 結:裏切りの口上を偉そうに述べる元支援者たち。自己陶酔がうかがい知れる。 ●転‐承:オーバーヒート。精神統合。(ピンチの継承的増幅) 起:さっそく戦闘態勢をとる護衛(亮介)。今までにないヤバイ感じに亮介も極度に緊張する。邪魔をされたくないので、護衛は亮介に「何も考えるな」と言う。 承:が、オーバーヒートを起こしてしまう。動けなくなり、なんとか最低ラインの防御シールドだけ張る。 転:無理だと亮介は言うが、護衛は精神統合を行ってしまう。(外部時間にしてわずかの間) 結:シールドはとけ、剥き出しになる亮介。 ●転‐転:王女の変化から、有希の言葉を思い出し、怖れを超える(心境の転) 起:なんとか敵に向かっていく亮介。が、そこは戦闘の素人なうえ、ビビりも消えてないので当たらない。 承:それを見て、護衛が精神統合したことに気づく王女。護衛を失ったことによる王女の衝撃。それがきっかけで能力を回復する。王女にはきっと能力回復はできないと思っていた亮介と敵、それに驚く。 転:王女の言葉で、亮介は有希の言葉を思い出す。怖れを超える。 結:再び敵に向かっていく。 ●転‐結:カウンターで倒す。 起:略 承:臆せず力をふるえるようにはなったものの、敵もなかなか隙を見せない。逆にこっちが押し込まれてる感じ。 転:一か八か、相手の攻撃と同時に攻撃をしかける。カウンター狙いの一発に賭ける。 結:敵の攻撃は危うく体を掠めるも、相手を倒す。気迫の勝利。 ≪結≫ ●結‐起:回復した有希や王女。だが護衛は戻らず。 起:敵の宇宙船のなかをあらためる。いろいろ役立つ物を見つける。 承:回復する。有希の意識が戻ったことで喜ぶ亮介。 転:勝ったことで安堵の意識があった亮介だが、王女の顔色を見て沈痛な気持ちになる。 結:元に戻れば戻るほど、護衛のいないことが鮮烈になっていき、辛さが増す王女。 ●結‐承:自分の過去の事件や護衛への想いなどもろもろのことを語る王女。 起:略 承:初めて会ったときからの、護衛との関係や想いを語る王女。 転:有希が、それって恋心だったんじゃ? と指摘する。 結:どぎまぎする王女。けれど、そうだったのかもしれない、と納得する。 ●結‐転:王女の涙で護衛復活する。 起:自責の念にかられる王女。とうとう堪えきれず泣き出してしまう。 承:それを不憫に思い、思わず涙を拭ってやる亮介。肩に手を回して慰める有希。 転:王女の涙が亮介の手に落ちたとき、護衛復活する。 結:感情を爆発させる王女。そんな王女の姿を見たことが無いので困惑する護衛。 ●結‐結:帰還。亮介たち付き合う。 起:そのあとすぐ、敵の警戒網をすり抜けるようにして、支援者が彼らの前に降り立つ。王女と護衛帰ってく。晴れやかな王女の表情。 承:ビビることもなくなり、有希に告白する亮介。(場所は帰り道の途中) 転:すると、有希のほうも亮介が好きだったと言う。そして、自分もずっと怖くて言えなかった、と。 結:お互いが同じようなことで悩んでいたことがわかり、二人は打ち解けあう。 紫さん(5566)> >>脱出不可能なはずが、解放された力で脱出できちゃったり。 >>消えてしまったはずの護衛の精神を、涙ひとつで復活させちゃったり、という部分です。  レスが遅くてすいません。  王女が脱出のところに関しては、あれは、敵のほうが王女の能力回復を想定していなかった(喪失して久しいため)ので、それ用の対策を成していなかったんです。  それから、最後の復活に関してですが…… 「ご都合的」に見えた、ということは、そこに至るまでの展開において、そうなることを納得させるだけの材料がなかった、ということだと思います。  そうすることが自然に思えないから、「ご都合」に見えるわけで。  修復の方法としては、展開を変えるのではなく、そのままにして、「ご都合」を「ご都合」に見えないようにする方向でやってみました。  具体的には……やっぱり、王女に不幸になってもらうのが一番見た目にすっきりするんですよね。幼くして能力を喪失し、その結果みんな自分をうわべっつらしか捉えてくれなくて、でも護衛だけは自分に本気でぶつかってきた――だから護衛なくして彼女のハッピーはありえない、と。  「復活」がハッピーに対する絶対条件となればいい、と。  あ、ひょっとして、それまで宇宙人に関することは科学的な説明が一応あったにもかかわらず、あのシーンだけなかったということが「ご都合」さを助長しているということなのでしょうか?  そうだとすると……やっぱり意思力かなぁ。亮介が王女を不憫に思った時点で、亮介の中の「人格的護衛度」が一時的に高まって、それが外部からのショックによって吐き出されたと。 恋愛障害者認定テスト>  遅ればせながら。 恋愛関係構築力: 15 恋愛幻想度: 345 恋歴社会ドロップアウト指数: 41% 恋愛障害者認定: 2級  なんとも中途半端な結果。どうせなら1級に突き抜けてネタになればおいしかったのに(笑)  あ、でも構築力の段違いの低さはネタになるか。ヒッキー予備軍って感じ(自虐笑)  ところで、クールとクールビューティはきっちり分けるべきだと考えてるのは俺だけですか?  あとメガネはダテ・度入り・フレームのあるなしでも分けるべきだと――い、いや、これは賛同が得られないからいいか(笑) -------------------------------------------------------------------------------- 暦を見ていてふと気づいたこと No.5614 投稿日 2002年11月27日(水)00時17分 投稿者 弟切 千隼 ここ「よみかく分室」ができてから、もう二年経ったのですね。 設立当初から参加している割に、弟切はあまり進歩した気がしません(;_;) まさに亀の歩みです。 ゾウガメ並みに百五十年くらい寿命があれば、弟切も何とかものになるでしょうか?(^^;; >>アイディア出し 21.主人公は友人たちと飲みに行く。友人たちの一人の異性が飲みすぎて気分が悪くなる。かねてからその異性に好意を寄せていた主人公は、親切に介抱してその人の自分に対する好意度をぐんと上げようとする。しかしその異性は、酔っ払ってさんざん主人公に世話になりながらさっさと一人で帰ってしまい、しかも酔っていた最中の記憶をなくしていて、主人公に対する好意度は全く変わらない。 22.主人公は、裕福な友人が可愛がっていたペットが行方不明になって、友人が懸命に探していることを知る。そのペットを探し出せば多額の謝礼がもらえると聞き、主人公はペットを探し回って見つける。ところがそのペットは、主人公の友人が探しているのとは違うもので、主人公は謝礼をもらえない。 巻島さんへ > 64分割を読みました。 最後の「護衛くん復活」は、御都合主義といえば御都合主義ですが、護衛と王女が真に互いを想っているというのが読者に伝わるならば、ありだと思います。 ただし、今のままですと、何の仕掛けもなくいきなり護衛が復活してしまうので、御都合主義があからさまに見えてしまって興ざめです。話の前半部分に、王女が護衛を復活させる鍵を仕組んでおく必要があるでしょう。 例えば、王女は王族しか使えない超能力みたいなものを持っていて、ずっと失われていたその能力が「転」で蘇るのですよね? でしたら、その能力の応用で、実は統合されてしまった精神を分離することができる、とか、そういうのはなしでしょうか? -------------------------------------------------------------------------------- 虹を見ました。 No.5615 投稿日 2002年11月28日(木)00時01分 投稿者 弟切 千隼 昨日、たまたまベランダに出た時に、西の空に虹が懸かっていました。あんなに大きな弧を描く虹は久しぶりに見ました。 その虹は色もくっきりとして、虹の掛け橋という言葉どおり、それをたどって天に行けそうなほどでした。あまりにも鮮明で夢幻的な光景に見とれていますと、一分も経たないうちに虹の色がぼやけ始め、揺らめいて消えてしまいました。 英語で虹を指す"rainbow"という単語には、「幻の目標」とか「はかない希望」とかいう意味もあるそうです。それはこういうところから来ているのでしょうね。 >>アイディア出し 23.主人公は名門大学の学生である。主人公は、裕福な親戚の家にいる高校生の子供が成績が悪く、親が悩んでいるのを知り、自分と同じ大学にその子を入学させれば多額の報酬がもらえるだろうと考えて、家庭教師をやることを申し出る。子供は主人公の教えを受けて成績が上がる。ところが、その子は何らかの理由で大学入試をすっぽかしてしまい、怒った親は主人公の管理が不行き届きだったからと言って、主人公に報酬を払わない。 24.主人公には一種の霊能力があり、他人に憑いている悪霊を視て、それを祓うことができる。しかし、主人公は悪霊祓いに多額の謝礼を要求し、どんなに悪霊に悩まされていても、金持ち以外からの悪霊祓いの依頼は受けない。ある金持ちからの依頼を受けて悪霊を祓ったのに、主人公は依頼人から「お前の霊能力はいんちきだ」と言いがかりをつけられ、謝礼をもらえなくなる。 -------------------------------------------------------------------------------- >巻島長編 No.5616 投稿日 2002年11月28日(木)02時42分 投稿者 はせがわみやび  ども、みやびです。 >巻島長編  むつかしい言葉が並んでいるところは、あまりに抽象的なんで、よくわかんないんだけど(^^;、大きな流れはおもしろそう。  幼馴染なのに好きになってから近づけなくなってしまった気弱少年とその幼馴染が、双方に異星人が取りついてしまったために、共通して目的にあたらなければならなくなる。双方に取りついた異星人は近しい関係で、お互いがくっつくことに違和感がないために気弱少年は大いに困る。だが、異星人の二人に幼馴染とともに協力するうちに、少年は勇気を出すことを学んでいた。気弱な少年は、見事に目的を果たした末に幼馴染に告白するのであった。  ──と、こんな感じの話かな?  話は、おもしろいんじゃないかな。  体内にとりついた異星人と協力して事件に立ち向かうっていうのは、ハル・クレメントの「二十億の針」とか、及川かおるの「へへへの方程式」とかティプトリーの「たったひとつの冴えたやりかた」とか、大原まり子の「エイリアン刑事」(これは未読)とか、あるけど、少年少女両方にとりついて、手に手をとって逃亡生活っていうのは……ふむ、思いつかない。  おもしろそうだ。  ただ、64分割まできても、あんまり具体的じゃないなあ。  次はプロット作成かな? エピソードが具体的になってから、つっこみをしたほうが良いんだろうなあ。  今のままだと、起─転までこないと、エイリアンは出てこないんだよね?  原稿用紙320枚だとすると、16分割すると、1個で20枚。起─転まで40枚が過ぎている計算だ。26ページくらい? そこまで亮介のびびりっぷりで読者を楽しませるわけだけど、だいじょうぶ?(^^;  亮介のヘタレぶりが「ふつう」だと、読者が飽きるぞ?  巻島風味の見事な「ビビリっぷり」を期待します。がんばれ。 みやび http://plaza.harmonix.ne.jp/~miyabi/ -------------------------------------------------------------------------------- あう。 No.5617 投稿日 2002年11月28日(木)03時06分 投稿者 はせがわみやび  名前間違い見っけ。  「及川かおる」→「笈川かおる」でした。  うう、もうしわけない。 みやび -------------------------------------------------------------------------------- とりあえず No.5618 投稿日 2002年11月28日(木)22時57分 投稿者 新木 伸  とりあえず、最近の分ってことで。  おもに5505以降を読んで、レスしてみます。  うーん。最近なにをするにも気力が出てこなくって。  年内に執筆は終わらせて、次の仕事にとりかからないかんのだけど。 >羽矢野  このSHの話。  特殊能力を持つSHと呼ばれる人間に偏見(憎しみ)を持っていた刑事が、その能力を持つ少女と協力して事件を解決してゆくうちに、偏見(憎しみ)を解く話。  まず、偏見なのか憎しみなのか、はっきりせい。  そしてもっとわけわからんのが、話のラストでは、主人公が女の子に告白するところで終わっている。  それは恋愛感情っていうものでしょ?  これは女の子を好きになる話なのか?  偏見を解くことと、憎しみを解くことと、女の子を愛するようになることとの関係は?  もし憎しみやら偏見やらのほうが主題だというのなら、この話は、相手が女の子でなかったとしても、成立するようでなければならないはずだ。  さらに、偏見を解くにせよ、憎しみが消えるにせよ、決定的な事件がない。  ただし、その「決定的なシーン」に向けて、徐々に盛りあげて行くべき過程は存在しているようだ。たとえば女の子に好意を持ってゆくようなエピソードとかね。  ちと、5495の「あらすじ2」を、起承転結に分解してみる。 起・犯人を追う刑事に、共同捜査のSHの少女が付けられる。 承・少女とふたりで捜査を行う。少女の人となりを色々と知ってゆく。 転 結・犯人を追いつめる。取り押さえる。 ?・少女が自分の肌を主人公に見せる。主人公は告白することを決心する。  この話って、犯人を取り押さえるところが山場なのか、主人公がコクるかどうか決めるところが山場なのか。どっちなのだろうか。 >>今回私が書きたいのは、警察機関の主人公が、異能力を持っている為に社会から避けられる存在である少女を受け入れる話。  ――ということが、「書きたいモノ」なのであれば、少女が社会から避けられているところを見せなきゃならないはずなのだが。  女の子が、社会から避けられているという、その実際のシーンが見れるところはどこ? >似てる似てないの話  その作品が、応募予定なのか、どうなのか?  そこが肝心です。  似てるなら変えなきゃいかんと、僕が言っているのは、あくまで応募予定の作品の場合ね。そうでなくて、ただ書きあげて自分のホームページにアップしたり、「よみかく」に投稿したりするだけなら、似てようがなんだろうが、かまやしない。  アイデアやらストーリーやら設定やらの「パクリ」に関しては、べつに著作権なんて発生しないから、どんどんやってかまやしない。  小説を「商品」として取り扱うとき。  他で見たことのあるアイデアやストーリーやキャラやなんやかやがあると、商品価値は落ちます。  たとえば電撃に応募するにあたって、「ウイルスによって特殊能力を得ることになった主人公が、その強い力に翻弄されつつ、戦いの中で〜」なんていう話は、これはもう、送るまでもなくNGなわけ。だってレベリオンがあるから。 >○○の魔法レベル1  そういえば、みやびさんは課題でなくて、実戦でやってるんだなぁ。  黒魔道士が最初に覚える攻撃魔法が「ストーン」だ。  次が「ウォータ」で、その次が「エアロ」だ。そして「ブリザド」「ファイア」と続く。  「ストーン2」も「エアロ2」も、ちゃんとあるぞっ。  さてみやびさんが、どんな風にやったのかを、みんな書店でみてみよう。 >紫  あらすじ9。  灰和田がぜんぜん強くない。  そいつが「強い」っていうことを、実際に読者に見せるためのシーンは、どこ?  灰和田に勝つことで、翔子が強いってことを見せるわけだが、その灰和田が強いかどうか、ぜんぜんわかりゃしない。  「○○の大会で××の成績を出して〜」なんて経歴紹介なんかしたって、意味ないのね。  リアルバウトハイスクール。  あの話にはキャラの関係ごとに筋が何本もあるわけだけど、そのなかの「サムライガール=御剣涼子」関連の筋は、単なる腕自慢の剣道少女だった女の子が、不良相手の戦い(ケンカ)で遅れを取り、自分よりも遙かに強い他人に助けられることになる。  彼女は自分の思うところの正義を実行するための「力」を欲して、実戦剣法の師匠に弟子入りすることになる。そういうライン。  っていうか、ちゃんと読んで分析したの?  筋が似てるんだから、その同じ筋をプロがどのように調理しているのか、参考になるでしょう。  ちなみに実戦拳法の参考としては、漫画の「修羅の門」とかだよね。読んでる?  現代格闘技と古代よりの古武術「陸奥圓明流」との相違点が、随所にわたって「エピソード」を使って描かれているから。  あらすじ10B。  これは裕志の側の話としてなら、起承転結が揃っている。  入部して先輩を馬鹿にしている裕志は、実力で先輩をのすが、翔子にのされて、心を入れ替える。――そういうお話。  しかし翔子の側から見たら、単なる起結しかないよ。  生意気な新入部員がやってきた。そいつをのした。――以上。  翔子の身の上に起きている出来事は、ただ、それだけ。  裕志と上下関係にうるさい先輩とが口論になって試合になって――なんて流れがあるようだけど、それ、翔子とは関係ないところで進んでいる。  翔子はただ、その場にいて、見てるだけ。 >唯野  超能力を持っていた少年少女が集結し、そのうちのひとりが力に頼ってなにか無謀なことをやらかそうとするのを、皆で止めた話。  ――こういう理解で、正しいのかな?  そうすると、この話には、「意味」がないのだが。  なんかテーマとか、訴えるべきことだとか、そういうものはないのか? >すぐそこという感覚  うちの話に出てくるエスパー少女に訊ねてみたところ、「すぐそこ」という言葉の示す距離が、二重に存在している模様。  自分の足で移動する場合の「すぐそこ」。これは常人と同じ。  またテレポートで楽に到達できる距離範囲内にあり、知っている場所のすべても、「すぐそこ」となる模様。  よく知らない場所に跳ぶこと。また遠く離れた場所(数キロ以上)に跳ぶこと。こういったことはテレポートにおいて、余計に気力を要することらしく、「ちょっと遠い」に分類されています。  よく買い物に出かける隣町のスーパーだとか、学校の校門だとか。そういう場所は、距離があっても「すぐそこ」。また肉眼で直視できる場所もすぐそこ。  これは、車やバイクを持っている人の感覚に近いですね。  自分の足や自転車では「遠い」でも、車に乗っているなら「すぐそこ」って場所もあるわけだし。 >馬宮さん >>4.岩にへばりつき、ゆっくりつまさきを立てていく。顔をゆがめながら、喉が痛くなるぐらい顎をあげると、相変わらずのんきにホバリングを続ける蜂が見えた。  まだログの読み込みが不十分なので、いまひとつ話が見えていないが。  これは一人称視点による文章なのかな?  だとすると、「顔をゆがめながら」は、自分では気づけないことなので、ここで書いてしまうのはおかしいよね。  ちと、直してみた。 −−−−−−−−−−  岩にへばりついて、つま先を立ててゆく。顎を岩にこすりつけながら覗いてみると、蜂のやつはあいかわらず空中に留まっていた。 −−−−−−−−−−  ゆっくり、はいらない。  これも気弱語のひとつ。  なぜなら人は急には爪先立ちの姿勢には移れないから。  しかも「へばりついた」姿勢なら、なおさらのこと。自然と「ゆっくり」になってしまう。やってみればわかる。  また「立ててゆく」という動詞の「ゆく」の部分にも、「ゆっくりと移行してゆく」という時間経過の意味が含まれているので、やはり、いらない。  二重に「ゆっくり」と強調しても意味がない(これが気弱語である証拠)。  「顔をゆがめながら」と「喉が痛くなるぐらい顎をあげて」は、背伸びして覗きこもうとしている人の描写としてはいい着眼点なんだけど、いかんせん、これは三人称でしか書けない物事。  なので、べつの表現に変えてみた。  「へばりつきながら怖々と背伸びして覗きこむ」と、どうなるのかと――。脳内劇場に、岩と蜂と人物とを登場させて実際に動かしてシミュレートしてみると、顎が実際に岩肌にこすりつけられていたので――その表現を採用することにする。  その動作を行っている本人の意識としては、「自分がいま顎を擦りつけている」という自覚もあったので、これは一人称でも使うことのできる表現。  あと、たしか、このシーンは、蜂からいったん逃げるかなにかした後に、様子をうかがっているシーンだと思ったので、「蜂のやつは」と、蜂に敵意を持っているような表現にしてみた。  また「ホバリング」は、ファンタジー的な世界観では使ってはならない言葉(世界観ぶち壊し)なので、「空中に留まっていた」と言い換えた。 >巻島  5613のあらすじ。  基本的に、お話になっている。4分割レベルでは、もう修正はいらないと見た。  64分割をみたところ、「起−起−起」と「起−起−承」は、ひとつにまとめてしまったほうが展開がモタれなくて良いと見た。  エイリアンが出てくる場面は、可能なかぎり前に持ってきたほうがよい。  それ以前の部分に配置するのは、5〜10ページ相当のエピソードなわけだな。  主人公のビビり症を、もっとも短く、もっとも効果的に示すことができて、しかも退屈しない起承転結のエピソードを一組。  それを知恵を絞って考え出すように。  小説なんていうものは、初めの10ページでもって、読んでもらえるかどうかが決まるのだ。  主人公のキャラが読者によく伝わって、主人公の女の子への想いをよく察することができる。そういうエピソードね。  「起−起」の部分が、「起転結」という形で、承なしにするってことね。  基本はあくまで起承転結だけど、必要に応じて壊してゆくこともあるわけだ。  んで、次の作業。  64分割とかで見ていると、細かすぎてわけわからなくなってくるから、これを場面ごとに整理してプロット状にしてくること。  過去ログを掘り下げると、どっかに見本があったはず。  762とか。 -------------------------------------------------------------------------------- 三の酉[とり]まである年は火事が多い No.5619 投稿日 2002年11月28日(木)23時55分 投稿者 弟切 千隼 という俗信がありますね。今年がそういう年だからというわけではないでしょうが、最近消防車のサイレンを聞くことが多い気がします。 一の酉、二の酉、三の酉というのは、十一月中にある酉の日のうち、最初の酉の日、二番目の酉の日、三番目の酉の日のことをいいます。 昔、日本では日時を十二支で表わす風習があって、日にちに子[ね]から亥[い]までの十二支が割り当てられました。一ヶ月は約三十日ですから、ある十二支の日は一ヶ月間に二回か三回巡ってきます。十一月中の酉の日も、二の酉までの年と三の酉までの年があるわけです。 しかし、十一月中の酉の日と火事とがなぜ関係あるのかはわかりません。酉の日に行なわれる酉の市で熊手を売るのも、「金取り」と「酉」とをこじつけてできた風習のようですから、火事の俗信も何らかのこじつけに由来するのではないでしょうか。 >>アイディア出し 25.主人公はダイバーの資格を持っている。近隣の海で船が沈没し、事故の犠牲者の遺体回収ができずに人々が困っているのを見て、手伝いを申し出る。主人公は沈没船に高価な財宝が乗せられていたという話を聞いて、密かに財宝を引き揚げて独占しようと考えていた。遺体回収は済んだものの、財宝は潮に流されて行方不明になっており、主人公は財宝を得ることに失敗する。 26.主人公はある国の指導者である。主人公の住む隣国で民族紛争が起こり、弾圧された側の民族が難民として自国に流入してきて、流入してきた難民も、流入された自国民も、ともに困窮する。主人公は難民の発生防止のためと称し、隣国に軍隊を送って民族紛争をやめさせる。かねてから隣国を併合しようと狙っていた主人公は、これを機会に隣国に傀儡[かいらい]政府を作る。ところが、傀儡政府の実権を握った人物が、主人公の思惑に反して自力でうまく国を統治し、国民のみならず国際的な人気を得て、紛争がなく住みやすい独立国家として認知されてしまう。 -------------------------------------------------------------------------------- そろそろ、年末状態。 No.5620 投稿日 2002年11月29日(金)00時07分 投稿者 羽矢野  温かい正月迎えるために、頑張ろう。  いろいろ。 ●巻島さん  全体的に見てみて、できあがりを想像すると、そんなに悪い感じはしない。  エピソードがないから、そんなにつっこまないですが、次の時には解消しておいた方がいいんじゃないかという所をちょこっと。  64分割で、ちょっと思う。 >>起−結  ここ以外でもたまにあるけど“略”ってなに?  それと、この展開おかしいです。  何で、危険だと知るだけで、あっさり今までの普通の日常すてて、逃避行なの?  目の前で見たって、あれは自分ごとじゃないんだから、こんな思考にはならないでしょう。  先にその“うちうじん”追い出したり、気楽に構えたり、何とかならないかと思ったり。  そうしている内に、襲われちゃったりして、それで関係ない人とか、家族とかが怪我しちゃって、そんなことがあってからやっと行動すると思うな。 >>承‐起  初期状態が、行動から始まってないけど。  いらつく日々って、そんなの、どうやって書くの?  説明?  結もそうだね。 >>その後も同じようなことが続く。負の連鎖。  説明以外にどうやるの?  具体的なエピソード求む。 >>承‐承  今までの話の流れに沿ってません。  いきなり出ていかれても困ります。  そして、そんなことできるんなら、迷惑かける前に二人から出て行きましょう。  この設定はおかしいんじゃなかろうか。  一度入ったら、でていけないからこそ、二人は逃避するのではなかろうか。  もしも出し入れ自由自在なら、最初にでてけと言うだろう。  そんな設定なら、彼らに手を貸し、逃げることを決意する部分が必要なんじゃなかろうか。  無理矢理ってわけでもなさそうだし。 >>結:王女ふさぎこむ。王女と自分の将来を重ねる亮介。王女の護衛に対する、素直になれない感情を知る有希。  重ねるって?  ここは具体的に。 >>承‐転 >>承‐結  これは、二つで一つになるような気が……。  そして、この承のコンセプト読んでくと、話が繋がってないように見えるのですが? >>転‐起  また、唐突な。  それなら、ただ逃げてるんじゃなくて、落ち合う場所まで今まで向かっていたという展開でしょう。 >>結:裏切りの口上を偉そうに述べる元支援者たち。自己陶酔がうかがい知れる。  いやいや。  なんでこれが結?  主人公達は、このリアクションにどう対処した(感じたか)ってのが結ではないかと。 >>●転‐転 >>転:王女の言葉で、亮介は有希の言葉を思い出す。怖れを超える。  この話で、一番ひっくり返るところだね。  それが、王女の言葉一つでいいんだ。  何言ってるか知らないけど。  この転の部分ですが、なんで護衛がいなくなって能力を回復した王女の言葉が、そんなに重みを持って受け止められるのかわかりません。  自分を護ってくれる人がいなくなったから、能力を回復したなんて甘えてただけみたいな感じがするのですが。 >>●結 >>転:王女の涙が亮介の手に落ちたとき、護衛復活する。  やめなさいって。  まあ、書き方かもしれないけど。    意志力って、ルールないの?  その力が高ければ、不可能ナッシング? >>有希  最後まで読んだけど、彼女薄いよね。  君はできる子なんだよって言うだけだし。  王女は戦闘には参加せず“みーてーるーだーけー”の状態みたいだし。  でも、別に彼女自身はカケラも成長しない(主人公が新たな魅力を発見したり、愛が深まったり)から、いるだけでいいのかな。  それと、最初に死亡した、入れ物人間。  あれに、読者の不快感を与えない理由をつけてます?  これ解消しないと、宇宙人が人を乗り物としか考えていない存在ってことになってしまうんだけど。  そういう宇宙人でもいいけど、それだと主人公と読者に、王女の苦労話に同情したり共感したりって展開は無理でしょう。  とこんな感じで。 ●弟切さん  返事はちょっと待っててね。 -------------------------------------------------------------------------------- あら。 No.5621 投稿日 2002年11月29日(金)00時19分 投稿者 羽矢野 ●新木さん  お久しぶりです(と言っていいのか)  練習だったら、似てても構わないか……。  では、ダブルブリッドの分解終わったら、似てる似てない関係なしにやっていきます。  これは、完成したら「よみかく」に投稿するだけですので。  指摘事項を解決して、次のあらすじをやります。 ●思ったこと  ダブルブリッド読み返してるんだけど。  あんまり、商業誌のこと書くのはよくなかな。とも思うんだけど。  どうしても気になるので。  視点がめちゃくちゃで、読むのがものすごく辛い……。(面白さとは、また別で)  一行毎に視点保持者が変わってる……。  初めて読んだときは気にならなかったのに……。  うーん、これは、自分の読み方が進化したのか?  それとも、おかしくなったのか? と疑問に……。  読んだ人いっぱいいると思うんですが、あれは問題ないのでしょうか。  こう思ってる私が変なのでしょうか……。  実は、ちょっと不安に……。 -------------------------------------------------------------------------------- 「ハイスピリッツ・ガール」あらすじ《11B》 No.5622 投稿日 2002年11月29日(金)09時08分 投稿者 紫ゆきや  「ハイスピリッツ・ガール」あらすじ《11B》  朝。  鬼怒川翔子(きぬがわしょうこ)は、いつものように寝坊して、いつものように学校の武道場に入ってゆく(時期は一学期。翔子は二年生)。  武道場には空手部の部員達の他に、顧問の先生と見慣れない男子がいた。  先生はその男子、辻村祐志(つじむらゆうじ)を紹介すると職員室へ戻ってゆく。祐志は、一年への転入生で入部希望者だった。  自分より弱いヤツに指示されたくないと言い放つ祐志と、上下関係に細かい主将が口論になり、試合することになる。翔子も他の部員達も、空手部一の実力者である主将が勝つだろうと思っていた。しかし、主将は祐志の一撃でノビてしまう。  自分こそ主将にふさわしいと言う祐志に、実力では二番手の副将が、決戦を申し込む。祐志がそれを受けると、副将は、試合う選手は翔子だと言いだす。  驚いて止めようとする部員達。翔子も、年老いた祖父に手ほどきを受けただけで、他の人とは組み手すら経験してなかったので、自信がないと断る。しかし、考えを曲げない副将。その説得に負け、試合をしてみることにする翔子。  辻村は、あからさまにバカにしたような態度をとる。  試合。  祐志の豊富な技と、巧みなフットワークに圧倒される翔子だったが、まったくポイントを取られない。 (驚く部員達。ニヤリと笑う副将)  だんだん焦りで技が乱れてゆく祐志。それとは逆に皆の応援を受けて緊張がほぐれてくる翔子。結果は、翔子の一本勝ちとなる。  唖然とする祐志に、副将は、翔子が有名な武闘家の孫娘であり、直弟子であることを教える(それだけでなく、副将は、翔子がじゅうぶんに修練を積んでいることを、基礎練習を見て気付いていた)。  その武闘家をとても尊敬していると言い驚く祐志。  祖父が高名な武闘家だったと知らなかった翔子も驚く。  祐志は負けを認め、自分の浅はかさを恥じて、非礼を詫びる。そして、翔子こそ主将になるべきと主張する。しかし、それを当然のように却下する副将。  主将の一番の仕事は武道場の鍵の管理であり、翔子が主将になれない理由は、女子だからでも二年生だからでもなく、遅刻の常習犯だからなのだった。 起承転結: 起:自信も実績もない主人公のいる空手部に、とても強い転校生が来る。 承:転校生と試合をすることになる主人公。 転:主人公が勝つ。 結:自信を持つ主人公。周りからも強いヤツだと見られるようになる。 状態遷移: 開始状態:主人公は弱い。 きっかけ:強いヤツに勝つ。 終了状態:主人公は強い。 一行コンセプト: 自分は強くないと思っていた主人公が、自分の強さに気付く話。 ●羽矢野さん(5611) >> 試合に勝つと、どうして“強さ”が証明されるの?  今回の話で扱っている《強さ》は、《空手という競技における優劣》です。  《試合に勝ったほうが優秀であるという尺度》だと考えています。  たとえば、《酒に対する強さ》という尺度であれば、「たくさん飲んだほうが強い」ということになりますし。  あるいは、《背の高さ》という尺度であれば、「測ってみて数値の大きいほうが、背が高い」ということになります。  逆に言えば、この話では《本当の強さ》については、証明もされませんし、語れもしません。  前までの話では、《実戦という状況における強さ》と《空手という競技における強さ》は、異なっている――同じ《強さ》と呼ばれる尺度だけど、実際は別物ではないか?――というのを話の根幹にしていました。  しかし、指摘していただいて、話の構造に根本的な問題があると理解できました。  前までの話を理解するためには、その《異なった尺度である》ということを理解していなくてはならなかったのです。  そうでないと、「空手で強ければ、実戦でも強いだろうに、勝ち負けが逆になるなんて、この話はワケわからない」ということになってしまうんですね。  「室内で作る料理が上手であれば、野外で作ろうと上手だろうに、結果が逆だなんて……」とか。  「表計算が高速なCPUであれば、ゲームだって高速で動くだろうに、結果が逆だなんて……」とか。  事象を提示しているだけで、理由を説明していませんでした。だから、わかっている人にしか、わからないような話をかいていたんですね。  たぶん、こういう話を書くのであれば、事象を提示したあと、じゅうぶんに理由を説明することが必要になるのだと思います。  それを、短編で収めるのは、今の私には難しそうですね。  それと、翔子というキャラクターとのミスマッチもありましたね。  話の主というものが、今以上に分かっていなかったため、それに気付いていませんでした。 >> でも、その強さがなんなのか、紫さん自身、ちゃんとわかってるのかな?  わかってるつもり……なんですが、いつも指摘されてから「すいません。わかってませんでした」と返すことが多いので、とっても不安です。 ●巻島さん(5613) >> 王女が脱出のところに関しては、あれは、敵のほうが王女の能力回復を想定していなかった(喪失して久しいため)ので、それ用の対策を成していなかったんです。  私の書いた「ご都合主義」という表現がいけなかったのかもしれません。  理由付けや、設定のあるなしではなく、《その展開を予想させる情報が一切ない》ところに問題があると思うんです。  《王女の涙》とかもそうなんですが。  カードゲームに例えるならば、勝負の終盤になって「実はこのカードには、こんな能力があったのだー」て言うようなものでして。ちょっと納得できないかなと。  できれば、最初に示されていたルールだけを使って逆転してほしいんですね。  「絶体絶命の大ピンチ。しかし、このカードと、このカードを組み合わせれば、大逆転」みたいな。  ルールの追加はズルだけども、ルールの応用はカッコイイ、と思うんですが。どうでしょうか? -------------------------------------------------------------------------------- kyorikyori No.5623 投稿日 2002年11月29日(金)13時58分 投稿者 藤極堂 >ホバリング。 ホバリングは私が使ったから馬宮さんも使ってしまったのだと思うよ。 でも馬宮さんの使い方をみると「空中で停止したまま」という本来の意味も伝わってないみたいだからNGでゆか。 >辞書検索。 Sleipnir(スレイプニル)をダウンロードして使うと無料で使える辞書サイトの一括検索ができるようになります。 でも、設定のし直しとか色々あるので初心者にはちょっとお勧めできませぬ。 てゆうか、あんまりフリーソフト入れすぎると安定性が悪くなってすぐフリーズするようになるそうだから無闇には勧められないなあ。 羽矢野さんや、馬宮さんが導入するのなら、ちょっとフォローするよ。 タブとサイト検索が使用可能なブラウザで一番信頼できるのはOpera(オペラ)。 世界最速、広告入りの無料バージョンあり。 だけど私、これ使ったことないからなあ。 -------------------------------------------------------------------------------- 冬はつとめて No.5624 投稿日 2002年11月29日(金)21時55分 投稿者 弟切 千隼 気候温暖な湘南でも、十一月の終わりともなると朝晩だいぶ冷えます。今朝は布団から起き上がるのにちょっと気力が要りました(笑) こんな軟弱な私には、もっと寒い他の地方に住んでいる人たちは偉いなあと思えます。冬の京都などさぞかし冷えるでしょうに、「冬はつとめて(=冬は早朝が一番だわ)」と言い切った清少納言は、きっと一本筋の通った格好いい女性だったのでしょうね。 >>アイディア出し 27.主人公は企業の経営者である。ある時隣国から貧しさを逃れて密入国したものの、職がなくて困っている人を雇い、慣れない国での暮らしの面倒も見る。主人公は、貧しい隣国の人間なら安い労働力として使えると踏んだからだ。雇われた人物は安い賃金で喜んで働き、しかも有能だった。ところが密入国がばれて、その人物は故郷へ強制送還されてしまう。 28.主人公は、ある天候を制御する神を祭る村に住んでいる。ある時日照りが続いたため、その神に生贄を捧げて雨乞いをすることになり、主人公は自ら生贄になることを申し出る。主人公は、生贄となった人間は神の国へ行って神の一員になるという言い伝えを信じて、貧しく苦しい村の生活から逃れようとしていた。雨乞いの儀式が行なわれると、神が現れて主人公を連れ去り、村には雨が降る。ところが、主人公が連れて行かれた神の国は決して楽園ではなく、主人公は自分が神とは名ばかりの幽霊のような存在になってしまったことに気づく。 --------------------------------------------------------------------------------  ●紫さん No.5625 投稿日 2002年11月29日(金)23時41分 投稿者 羽矢野  脳内補完いっぱいしないと意味通じなかったですが、やってること、やろうとしてることはよくわかります。  だいぶ、明確になってきました。  大きな部分は、これでいいんじゃないでしょうか。  主人公が、自信をつける話だね。  エピソードでいくと、ベストキッド(だっけ?)で自称沖縄出身のあやしいおじいさんに雑用をやらされて、それが実は空手の基礎特訓でいつの間にか強くなっていた。  みたいな感覚を翔子が味わうわけだ。(違うか)  または、ドラゴンボールで悟空とクリリンが亀仙人のもとで修行して、天下一武道会にはじめて出場したときとか。  まあ、何にしても今までくらべるものがないために、自分の想像で弱いと思っていたのが、比較対象を得て強いと修正される。  って話だね。  これは、とってもわかりやすい強さのカタルシスが読者が味わえるんじゃないかと思います。  ただ、このままでは、翔子の初期状態が全然わからない。  だって、空手部に入っていて二年生なのに、今まで試合したことないって何よ?  その情報が、あらすじにも直前にしか書かれてないし。  第一、同年代の人とやってれば、自分の実力なんて、わかると思うけど?  それに、そもそもこんな人は空手部なんかに入らないでしょ。  状況と人物があってない。  翔子の状態をもっと納得できるものにしないと。  この辺りは、たまたまとか、これは入学して部活の勧誘のときだとか、そういうことにしておいた方がいいんじゃなかろうか。  翔子も空手部でもなんでもなく、同じ一年生で巻き込まれるとか。  だったら、そんなにおかしくないかな。  んで、最後は、意味不明。  今初めて強いってことがわかったのに、主将とかそんな話にどうしてなるの?  そもそも、鍵の管理なんて仕事がなくても、遅刻なんてする時点で、翔子は人の上に立つ資格はまったくありませんので、大丈夫。  あと、鍵の管理だけが部長の仕事なわけはありません。  それは、紫さんが部長ってものをナメてます。  最後は、自信がついたんだから、いいじゃん。  ここは、もっと自信がついたエピソードになるように、最初に伏線をはっておこう。  例えば、さっき上で書いたみたいな場合、空手部に入部するとか。  試合をいつも断っていた(なんて事が部活でできるかどかは疑問だが)けど、今度でることにしたとか。  とかいろいろ言ってますけど、起承転結はあってるみたい。  エピソードやシチュエーション等はまるとっかえしなきゃいけないと思いますが、話の背骨はなかなかいいんじゃないでしょうか。  では。 -------------------------------------------------------------------------------- そうかなあ?(^^; No.5626 投稿日 2002年11月30日(土)01時45分 投稿者 はせがわみやび >遅刻するから部長になれない。  落ちてて、いいギャグだと思ったんだが……。  この話って──  とある空手部に、のほほんとしていて、あんまし強くないと思われていた女子部員がいました。おまけに彼女は朝がとても弱くて、遅刻ばっかりだったのです。とんでもない部員です。  ある日のことです。転校してきたばかりの少年が空手部にやってくると、いきなり道場破りを始めます。転校生は強く、あっというまに先輩たちをけちょんぱにやっつけてしまいました。  残ったのは部長だけです。 「お願いします、部長!」  部員たちは最後の砦と部長を頼ります。  でも、部長は試合を受けようとはしませんでした。  そのときようやく(いつものように)遅刻してやってきた翔子を指差すと、「彼女が君の相手だ!」と転校生に言ったのです。  部員たちはみな真っ青です。だって、彼女は遅刻女王にして、まだ組手もろくにしたことのない部員なのですから。  指差された翔子自身もびっくりしています。  ところが、試合をしていくうちに、翔子は自分が思いのほか戦えることに気づき始めます。「あれえ?」ってな感じです。  部員たちもやれ行けそれ行けの大合唱。  そしてなんと、翔子は勝ってしまいました。  部長だけは、翔子の強さに気づいていたのです。  転校生も負けをいさぎよく認めました。それどころか、彼女が来年部長になるならば、入部したいとまで言い出したのです。部員たちも強い部員が増えると大喜び。  でも、現部長は、彼女は部長になれないと言い切ります。  驚く一同に厳かに部長は宣言したのでした。  部長の大切な仕事は鍵の管理です。朝は一番にやってきて道場の鍵を開けなければなりません。  遅刻女王である翔子には、とても無理だと涙ながらに言うのでした。  ──みたいなノリの話になるはずだ。  こーいう話で、シリアス学園ものに適用されそうな、「部長ってものをなめてます」とか、指摘されてもー(^^; 困らないか? それ、「うる星やつら」で、なんで学生なのにちゃんと授業を受けないのだ、とか言われてるのと同じだもん。  だって、これ、「河原でけっとうの日」から発展していってる話なんだよね? 爆走する自転車を横倒しにして靴ブレーキまで使ってとめて、結果、コンクリに三本の黒い跡が残る世界なんだよね?  鍵開けできないから部長になれない──って、ありそうだよなあ(^^;  だから、世界には個々の世界ごとにリアリティレベルってのがあるんだってば。床に叩きつけられると、人型の穴を開けて一階下へ落っこちただけで五体満足な世界もあれば、受身を取り損なったら頭を打って意識不明になる世界もある。  この紫さんのは、一番近いのは「ジャッキー・チェンのアクション映画」だよね。  あるいは──「少林サッカー」か?(笑) みやび -------------------------------------------------------------------------------- あらすじ11B No.5627 投稿日 2002年11月30日(土)09時35分 投稿者 新木 伸 >紫 >あらすじ《11B》  うーむ。なんとコメントしてよいのやら。  みやびさんがなにか意味と意図とがぜんぜん不明の錯乱した書きこみをしているのだが。僕と同じことを言わんとしているのだろうか。どうだろうか。  今回のこれは、「主人公が自分の強さに気づく話」という話なわけだね。  そして前回のあれは、まあ、しいていうなら、「主人公が生意気な新入生を懲らしめる話」――とでもしておこうか。いちおう、そういうことに。(本当はその形にもなっていないのだけど)  プロット比較をしてみる。 ・半分道場破りの入部希望者が、空手部にやってくる。 ・部長が試合をして倒される。 ・真のナンバーワンである主人公が相手をすることになる。 ・勝つ。生意気な入部希望者は態度を改める。 ・半分道場破りの入部希望者が、空手部にやってくる。 ・部長が試合をして倒される。 ・主人公が再戦相手に指名されてしまう。 ・主人公は勝利する。主人公は自分の実力を認識する。  前半のポチ2個分は、まったく変更なし。  3個目のポチも、ニュアンスが多少変わっているものの、ほとんど変化なしといってもよいだろう。  4個目の結にあたるポチの部分は、若干、変わっている。「勝利する」という部分は変更なしだが、その「意味」にあたる結果のところが変わっている。  「勝利の結果→生意気なやつを懲らしめることができた」  「勝利の結果→自分の意外な強さを知ることができた」  こうしてプロット比較をしてみると、変更されているのは、このラストの部分だけだということがわかる。ほんのちょびっとね。  んでもって今度は、一行コンセプト同士を比較してみよう。  旧)「主人公が生意気な新入生を懲らしめる話」  新)「主人公が自分の強さに気づく話」  この二つは、ぜんぜん別物といっていいよね。  なんつーか、共通している部分なんて、ほとんどまったく、ゼロに等しい。  まるで別物のお話。  さて。そんな共通点のまったくない話をやっているにも関わらず――。  なぜ、プロットの「起承転」までが一緒の作りになっているのだろうか?  展開の使い回しをしているのは、なぜゆえ?  「主人公が自分の強さに気づく話」であるなら、もっとそれ向けの展開ってのがあるんじゃないの?  こんな、もともと他の話向けだったストーリー展開を無理に流用しなくたってさ。  たとえば部の存続をかけて試合に出る代表者を一名選ぶことになって、それに部長の指名によって翔子が選ばれることになってしまうとか。  なんかそんなふうな、もっとそれっぽい展開とか。  まあ、道場破りがやってくる展開でもって、主人公が自分の知り得なかった強さを知るっていう方向に結びつけることも、できなくもないけど。  しかしそれだったら、最初に部長がやられるなんてエピソードは、いらないよね。  これはもともと、相手の実力と、そのナマイキぶりとを描くためのものだったわけだ。  ナマイキな相手を懲らしめる話であれば、そのナマイキぶりをアピールすることは必要不可欠な要素。しかし話が変わって、「主人公が自分の強さに気づく話」になったのだから、これはもういらない。  かわりに必要なものが出てくるわけだ。  いまのこれは、「主人公が自分の強さに気づく話」であるのだから、「自分が強くないと思っている主人公」という、その「属性」を補強するためのエピソードとかね。  さらには、その自信のない主人公がどうしても勝負の場に立たねばならない必然性を積み上げるためのエピソードだとか。  そういったものが必要になってくるわけだ。  まあ、だいぶ無理があることを承知で、あくまで道場破りと、自分に隠された実力というのにこだわって、両者を無理矢理に噛み合わせるということをやってみる。  僕なら、こんな感じにやっているところ。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ・弱小空手部。れっきとした空手部員ではあるのだが、弱気で自信がないあまりに、みずからマネージャー同然の仕事をやっている勤労少女、翔子。 ・とある昼休み。翔子が道場の雑巾がけをしていると、入部希望の転入生が訪れてくる。 ・腕に自信のありそうな青年。開口一番に、一番の実力者と戦わせろと言ってくる。自分より強い者がいなければ、絶対に入部はしないとのこと。 ・あいにくと、部長も副部長も不在だった。相手を引き止めようとする翔子だが、青年のほうは、昼休みに稽古をしていない有様を見て、翔子の空手部に、早々に見切りを付けようとしている。 ・放課後の試合の約束を、強引に取り付ける翔子。その場はそれでいったん収まるが、いざ放課後になると、部長も副部長も逃げ腰になっている。じつは青年は、さる有名な空手家の息子だったのだ。 ・約束通りに、やってくる青年。だが対戦相手が決まっていないことに呆れ果てる。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  これだとまだ、翔子がどうしても勝負しなければならない理由が弱いなぁ。  この弱小空手部に、部員を一名、早急に確保しなければならない理由でも付ける必要があるだろう。パターンでいいなら、人数が少ないと廃部になってしまうとか、部の存亡をかけた次の試合が団体戦であるとか。  部員が少なく、実績も上げていないことから、廃部の瀬戸際に立っている弱小部――という属性でも付けておけばいいだろうか。  ただ、それにしても、翔子の初期状態(弱気で自信のない女の子)から、試合をしようという気持ちにスイッチするためのエピソードが、やはり足りないなぁ。  翔子は空手を愛していて、青年にその空手を侮辱するようなことでも言わせるとかいうのがパターンだろう。でもあまり青年を嫌なやつにしたくはないなぁ。これはまあ僕の趣味として。  なら、青年を軽いやつにする手もあるか。「俺と付き合ってくれたら、この部に入ってやってもいい」みたいなことを、言わせるとか。それに怒って、勢いで――ってパターンがいいか。  まあ、いくつか展開の候補を出してみる。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (転の展開その1) ・あまりに情けない部長たち。「必ず放課後に試合をするから」といって青年を呼び出した手前、翔子は悲壮な決意をもって、自分が試合に出ることを決意する。もちろん、翔子には勝算などはない。ひとりで地道に基礎練をするばかりで、いままでろくに試合をしたこともないのだ。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (展開2) ・青年は部の惨状に同情したのか、ある申し出をしてくる。「修行」は町道場で行うことにして、ここへは「遊び」で所属してもいいと。その言葉に激昂した翔子は、自分が試合に出ると宣言する。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (展開3) ・対戦相手が決まっていないことに呆れ果てた青年。「俺と付き合ってくれたら、この部に入ってやってもいい」と、あろうことか翔子に言ってくる。厳しい修行を課す親元を離れられたことで、彼女でも作って人生を楽しみたいとのこと。その顔面に正拳をぶち込み、試合の場に引きずってゆく翔子。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  んで、結の展開ってものも必要だな。  これは翔子が自分の強さを知るという話である。したがって「勝利する」ことは必須ではない。  まあ翔子と相手の実力差からしても、「いい勝負」まで持ち込めれば、目標は達成できるはず。  あと、実力差を埋めるために、相手のほうにハンデをつけよう。  青年のやっていたのは、バリバリの実戦空手だったのだ。  しかしこの試合でのルールは、顔面を狙ってはいけなくて、当ててもいけない寸止め空手。しかも相手は女の子。大きく調子が狂って、本気が出せない青年。  そういうハンデのおかげで、そこそこの勝負まで持ち込むことができる。そういうことにしておくか。その先が重要なのだが。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ・青年のやっていたのは実戦空手で、ルールが大きく違うために、その実力を発揮しきれずにいる。対して翔子の側は、地味ではあるが、確実にポイントを稼いでゆく。初めての試合ではあるが、思うように体が動く。夢中になり、無心になってゆく翔子と対照的に、集中心を欠いてゆく青年。 ・青年は焦るあまり、我を忘れて、つい、ルール違反である「顔面攻撃」を行ってしまう。翔子の顔に当てることなく寸止めで止めるのだが、青年は自分の口から、負けを認める。 ・実力差に臆すことなく自分に向かってきた、翔子の心の強さを褒める青年。取り乱してしまった自分の心の弱さも同時に認める。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  ちなみに、「転の展開3」を選択した場合には、こんな後日談を付けるといいかもしれない。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ・「惚れた」と公言してはばからない青年に、戸惑う毎日を送る翔子。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  こんなもんで、短編の骨組みはだいたい完成。  あとはキャラの造形を掘り下げていったり、学校の設定やらなんやら、細かいところを埋めてゆくと、執筆前の作業は終わることになる。  ただし、恋愛色をあんまり打ち出すと、話の方向性がそっちに傾いてしまうかもしれない。もともと、「自分の強さを初めて知る話」なわけだから。  話の付加価値として恋愛要素が足されるくらいならOKだが、読者の目がそっちに移っちゃうくらいになりそうなら、いっそ、「転の展開1」とか2とかにして、まるきりなくす選択肢も考慮しておかねば。  この話、もし書くとしたら、想定枚数は、40枚あるかないかという短編だな。  もちろん僕はこれでメシを食っている人間なわけだから、これを第一回として、連載形式の連作短編にできるような仕掛けはしてあるわけだが。 >紫  んでもって、もともと、やりたかった話っていうのは、なんだったんだっけ?  少女が自信を付ける話でいいんだっけか? そうすると初期状態としては、デフォルトで弱気属性がくっついてくるものなんだけど。  なにかもっと他のものをやろうとしていたように思うのだけど。どうだろうか?  それから、いまやっているのは、いったいなんだったんだっけ?  一幕物(という言葉の定義が僕にはよくわからんのだけど)をやるならやるで、その一幕のなかに収められる「縛り条件」っていうのを計らないと、支離滅裂で破綻するだけでしょう。  たとえば、「道場破りが来る」と「自分の内に秘められた強さを知る」と「あくまでシリアス」ということを、無理なくやろうとしたなら、僕がやったみたいに、まあ、だいたい3幕は必要なわけだ。  「昼休みの道場」「困窮している部長たち」「翔子と青年の対決」――と、これで3幕。  どこかには存在しているかもしれない「ストーリーの達人」であれば、あれを2幕、あるいは1幕できれいに収めることもできるかもしれないが……。(でも無理だろ。たぶんきっと)  あと、みやびさんの書いているリアリティレベルの話だけど。  それはどのあたりにあるの?  ギャグ寄りにあるのか、シリアス寄りなのか。  僕はシリアス寄りかと思っていたのだけど、なんか、みやびさんはギャグ寄りだと解釈していたもよう。  ハッキリしとかないから、こういう食い違いが起きるのだ。  たとえば着替え中を覗かれてしまった翔子が、覗きをやった部員一同をボコにしてタンコブの山を作る(そして次のコマでは治っている)ような世界観なのか、頭部を殴打されたならちゃんと血を流して保健室に行って手当てして必要ならば病院にも行って精密検査を受ける必要があるとか、そういう世界観なのか? -------------------------------------------------------------------------------- >羽矢野 No.5628 投稿日 2002年11月30日(土)12時12分 投稿者 新木 伸 >羽矢野 >SHの話  前の書きこみで、いくつか宿題を出しているわけだが。 >>今回私が書きたいのは、警察機関の主人公が、異能力を持っている為に社会から避けられる存在である少女を受け入れる話。  この「社会から避けられている少女」という部分。  ここ実際に、具体的に、「どのように少女は避けられてきた/いる」のか。それを具体例としていくつか出してくるように。  おそらく、ぜんぜん、考えていなかったのだろうと思われる。ただ頭の中だけで概念的に「SHは迫害されている」という設定が立っているだけで。  その状態ではエピソードなんて出せやしないので、早急に山ほど考えるように。  またそういうふうに具体的に考えてゆくと、たぶん、現在のSHという存在の設定では無理が出てくるはず。必要に応じて修正するように。  そもそも迫害されるはずがないんだ。あんな程度のヌルい設定じゃ。  せいぜいが、新宿区における外国人マフィアの人たちに対する、一般人の持つ印象ぐらいなものだろう。「マフィアさんたちは銃持ってるんだ。なにかあるとすぐぶっ放すんだ。怖いね〜」  いまのSHの能力って、いわば「銃」でしょ、銃。たいして変わりゃしない。  あともうひとつ重要な点。  SHって、つまり、なんなのか?  この質問はわかりにくいだろうので、説明を加える。  たとえば人狼とかいう存在が、いたとするでしょう。これはなんなのか?  答えは「人狼種族」だわな。  ダブルブリッドとはなにか。鬼と人間との混血だったっけ?(未読なのでよくわからない)  ブギーポップで出てくるいろいろな特殊能力を持っている存在はなんなのか。  人類の進化の形→突然変異→ミュータント。  まあそんなところだろう。  仮面ライダーは、改造人間だ。  ギャバンは宇宙刑事だ。  レベリオンとはなにか。ウイルスによって強制変異(進化?)させられた人間だわな。  バオーは?  寄生生物だ。戦うときにはヒューマノイドタイプではあるが、意識はまんま、寄生生物バオーのものである。  超人ロックは千年生きている伝説のエスパーだ。  ――で、SHって、なんなの?  ひとことで簡潔に説明するのこと。  それができなかったら、この話は、書くまでもなく既に失敗していることになる。  あともうひとつあった。  犯人のこと。  この「犯人」が話に必要である理由を述べよ。  始まりが「犯人を追う話」で開始されているよね。そして「犯人を追うために協力者である少女が補佐役としてつく」ことになるよね。  すると、「起承」で定まるこの話の初期ベクトルは、「犯人を追う話」と決まったわけだ。  これで決定。  この話のメイン路線は、あくまで「犯人を追う」であり、まあ、主人公の刑事と少女との心の触れあいだとかは、まあ、あってもなくてもいいんだけど、オマケ的にくっつけてある二次要素――ということになっている。  作りから分析すると、そういうことになる。すくなくとも、読者はそう読むわな。だってそういうふうに話が作ってあるんだもん。  いいのか? -------------------------------------------------------------------------------- うん。 No.5629 投稿日 2002年11月30日(土)12時17分 投稿者 はせがわみやび  論をちょっと切り分けてみよう。  前の書き込みで書きたかったことをまとめると、次の3点になると思う。  疑問がひとつと、意見がふたつ。  疑問っていうのは、わたしは武道はまったく経験がないものでイマイチわからないためのものなんだね。  空手部に所属していながら(しかも2年生なのに)、自分の強さがわからないなんてことがありえるものなの?  この時点でわたしはシリアスはありえないって思うんだけど。  コメディか、ギャグよりにするしかないだろうって。  わたしだったら翔子は空手部には所属させないと思う。  たしか、そんな話がコミックであったはずだ。親が武道家(だったか、忍者だったか(笑))で、厳しく鍛えられているのだけど、その女の子本人はまったく武道に興味がないんで自分の実力がイマイチわかってない、とかいう。格闘部に所属させなければ、女子には格闘系の体育科目はない学校も多いよね。そういう設定だったら、実力を自覚してないって言われてもわかるんだけど。 (だからエピソードを使いまわすのは無茶だ、というのは、その意味ではまったく正解なんだけど、そこまでは今は言わない)  残り二つは、ひとつは紫さんあてで、上に絡むけれど、書きたいものの確認。  「ハイスピリッツ・ガール」っていうくらいだから、「元気な女の子のアクション」が一番書きたいものだろうって思ってました。  で、タイトルの語感からコメディよりだろうって思ってたんだけど。  意見っていうのは、世界観がわかるようなあらすじを立てようねっていうことですね。  もうひとつは羽矢野さんあて。  感想掲示板を見ていてもたまに思うんだけど、羽矢野さん、自分のもっている世界観で物語のぜんぶを判断する傾向があるように思います。  とくに、コメディとかギャグとかアクション系が苦手かなあ。  小説っていうのは、どの小説も人間の心理の綾みたいなものが描かれていなければならない(もしくはそうでないものは苦手)みたいな傾向があるでしょう?(^^; 自分で書くときはいいけど、他人の小説を見るときは、気をつけないと指摘し損なうぞぉ──と思いますですよ。    いや、羽矢野さんだけじゃないかなあ。なぜか、みんなギャグとかアクションとか苦手だよなあ。本棚に「何も考えず読めます。ノンストップアクションコメディです」とかないもんなあ。なんでだろう? 需要は多いのに(^^;   みやび -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5630 投稿日 2002年12月1日(日)00時39分 投稿者 新木 伸 >みやびさん >試合に出れるか出れないか  文化部の場合とたいしてかわらんと思うぞ。あてはめて、類推しちゃっていいんではなかろうか?  新聞部が、新入部員に記事書かせられるようになるのが、どのくらい時間がかかるか、とか。  放送部が、放送をまかせられるようになるのに、どのくらいかかるか、とか。  生物部が、ちゃんとした顕微鏡標本を作れるようになるのにどのくらいかかるか、とか。  1年生のはじめ。まるきりのシロウト状態から、鍛え始めるのだとする。  毎日2時間の活動があるのだとする。2時間×5日×50週でもって、年間でおよそ500時間ほど。  まあ500時間ぐらい頑張ったら、シロウトでも、なんとかかんとか、それなりに使いものになるようにはなるのではなかろうか。  これ、バイトや仕事なんかでもいえる。「アルバイト初めてなんです〜」とか「新入社員です。よろしく!」なんていっていた子が、毎日8時間、週48時間、月200時間ほど働いたとして、2ヶ月半もすると、まだ一人前とはいえないが、まあそれなりに使えるようにはなっている――っていうのと同じかな。  この分室においても、似たようなモノサシで計れるのではないだろうか。  みんなが毎日2時間ほど、小説のことに時間を使っていたとする。それがいま現在で、約2年分ほど。どのくらい進歩したか。以前と比べると、どう違ってきたか。  2年間の進歩なんていうのは、こんなもんです。部活動に費やすエネルギー程度のスケールではね。  んで、試合に出すとなると、普通は、それなりに「使えるヤツ」でないといけない。  中学生時代に3年間、みっちり下積みを重ねてきた部員なら、1年生あたりから、いきなり戦力として使われることもあるだろう。でも高校に入ってから始めたような場合は、まあ、いいところ、2年生の終わり頃か、3年になってからだろうかな。  3年生になると進学で引退なんてこともあるから、高校から始めた人の場合には、一回も試合に出れずに終わるなんてこともあるかもしれない。  これはまあ、試合に出れるか出れないかの一般論。  自分の実力を確かめるだけなら、べつに正式な試合でなくても、部内でやる模擬試合みたいなので充分なはず。  うちの空手部だと、スパーリングとかいってた。  1学期も終わる頃になると、先輩に引っ張り出されてやることになる。  2時間の活動中、前半1時間はいつも通りに「柔軟→基礎練の型稽古」とやって。  残りの1時間は、日によって練習内容が変わっていた。  1年生はそれぞれ先輩と組んで、マンツーマンで実戦形式のスパーリングをやってみたりとか。でも初めのうちは全然かたちにならなくて、ただ先輩に遊ばれていただけ、だったかなぁ。  これにも個人差があって、覚えの早いやつは早い時期からスパーリングに引っ張り出される。しかし覚えが遅いやつは、1年生の皆がスパーリングやっていても、横で足運びの練習をひとりでやってて、道場の端から端まで、中腰でもって摺り足で、行ったり来たりをひたすら繰り返していたりとか。  そういうことを色々と踏まえたうえで、僕のあの話の場合には、「翔子はまだいちども試合のようなことはやったことがなかった」としてみた。ずっと地道に基礎練習ばっかりしていたわけね。  そういう設定で、リアリティを出してみたが。僕のあの話の場合には。 >自分の強さというものがよくわかっていない格闘系の話  「YAWARA!」が、たしかそんな設定でなかったっけ?  猪熊柔は、押さないころから祖父にしごかれてきていて、他の一般ピープルなんかとは一緒に柔道をやったこともなくって、しかも柔道嫌いになっていて、そのために柔道のことなんか考えたくもなくって――。  それで、自分がどのくらい強いのか、ぜんぜん知らなかった。  ――だと思ったが。 >ノンストップアクションコメディ  そういや、ほんとに少ないねぇ。  需要はあるのに。  僕の場合、星くずの7巻「ファニージュエルふたたび」で挑戦してみた覚えがある。  夢境学園のシリーズは、どの巻もそうだが。  5ページに一回ほど「くすっ」とさせて、30ページに一回ほど「笑わせ」て、1冊に一回だけ「大笑い」させれば、それでいいのに。それだけのことなのに。 -------------------------------------------------------------------------------- >紫 No.5631 投稿日 2002年12月1日(日)03時06分 投稿者 新木 伸 >紫  きっと激しく混乱しているだろうから、次にやることの指示を出しておく。難しく考えなくていいから、とにかく手を動かせ。下手な考え休むに似たりっていうし〜。  べつに一幕物に、こだわらなくていい。  起承転結がどうとか、話になっているかどうかとか、そういうことも、べつにいい。  とにかくシンプルに、ひとつの変化が現れる一連の展開ってことで、以下のようなことの、どっちかをやってみることとする。 1.自分が弱いと思っていた主人公に変化があるもの。(本人評価) 2.弱いと思われていた主人公。そのまわりからの評価に変化があるもの。(周囲の評価)  この1か2の展開のどちらかを選んで、そのあらすじ(っぽいもの)をたててみる。やるのは片方だけね。自分のやりたいものに近いほうを選択するように。  なるべくシンプルにすること。  不必要に難易度を上げるような展開はやらないこと。また変なことやりはじめたら、それは言うので心配しないように。  ちなみに、なぜ、2つのどちらかを選ばせようとしているのかというと、君がこの別々のストーリーパターンを、ごっちゃにしちゃっているから。  自分に自信がつくという話と、まわりが認める話というのは、これは本来別の物なのね。 -------------------------------------------------------------------------------- 働き蜂な人々 No.5632 投稿日 2002年12月1日(日)18時09分 投稿者 弟切 千隼 昨日の夕方、土曜日だというのに仕事の出張帰りだという会社員の友人に突然呼び出されて、飲みに行くことになりました。飲みに行ったのは私を含めて三人で、三人とも仕事を済ませた後であり、明日も仕事をするという人ばかりでありました。 言い出しっぺの友人は、今年の八月〜十月は週休零日だったと語ってくれました。 私はともかく、他の二人は♂なのに、なぜこんなに働き蜂なのでしょう?(笑) >>アイディア出し 29.主人公は高利貸しである。多額の金を貸していた会社が倒産してしまったため、貸していた分と利息分の金を得るべく主人公は乗り込んでゆき、新たな社長におさまって、職を失って困っていた従業員を再雇用して事業を建て直す。主人公がさらなる金と労力をつぎ込んだ甲斐あって、会社は見事に再建されて、従業員の給料も払えるようになる。ところが、主人公が違法な利率で金を貸していたことがばれて、利息分の金は得ることができなくなる。 30.主人公(男性)は、身分制度が厳しい社会で低い地位の家に生まれ、地位の高い家に奉公人として勤めている。そこは由緒も財産もある家ながら、男の跡取りがおらず、精神に障害がある娘が一人いるきりである。その障害ゆえに、婿に入って家を継ごうという男がいない。主人公は高い地位を得るために、その娘と結婚して跡取りの婿におさまる。ところが国に大規模な内乱が起こって、身分制度は崩壊し、主人公の家は焼き討ちに遭って財産も失ってしまう。 -------------------------------------------------------------------------------- >紫 No.5633 投稿日 2002年12月2日(月)02時08分 投稿者 新木 伸 >紫  みやびさんとの電話の件は聞いた。  翔子の内面にはストーリーを通して変化はなく、まわりの人々が「スーパーガール翔子」によって驚かされる展開。――でやるという件には了解。  また妙な展開に持っていって難易度を上げてしまわないように、さきに釘を刺しておく。  この手のパターンだと、翔子の実力というものを、まわりの人々が知らないでいることが必要不可欠。  そのシチュエーションとして簡単なのは、以下のふたつのどちらか。 ・翔子は転入生であった。 ・翔子は家では厳しくしごかれているが、学校では空手部には入っていなかった。  このふたつのどちらかを選んで、それで話を組み立ててみるように。 -------------------------------------------------------------------------------- 氷雨という言葉がありますが、 No.5634 投稿日 2002年12月2日(月)14時18分 投稿者 巻島翔史  とにかく、俺は冬の雨は嫌いです。  なんて言うのか、雨粒の一滴一滴の冷たさが感じられるみたいで……  寒いのが苦手な人間には堪えるんですね。 弟切さん(5614)、紫さん(5622)>  ほぼ近い内容についてのことなのでまとめてレスします。 >>カードゲームに例えるならば、勝負の終盤になって「実はこのカードには、こんな能力があったのだー」て言うようなものでして。  この言葉を聞いて、ものすごくよくわかりました。  そういう展開に持っていくだけの充分な下地がない、ということなのですね。  そこらあたり、ディテールを詰めてくときの課題にします。 はせがわさん(5616)> >>今のままだと、起─転までこないと、エイリアンは出てこないんだよね? >>原稿用紙320枚だとすると、16分割すると、1個で20枚。起─転まで40枚が過ぎている計算だ。26ページくらい? そこまで亮介のびびりっぷりで読者を楽しませるわけだけど、だいじょうぶ?(^^;  いや、その……大変言いにくいのですが……実は勘違いをしていたところがありまして……  起‐起‐起の前に、プロローグなり序章なりを入れる場合は、それを64分割の段階では書かなくてもよいと……思っていたのですね。  まあ結局なにが言いたいのかといいますと、プロローグ使ってそこで宇宙人出すぞ、ということなんですが。  この話のウリってなんだ、ということを考えた場合、(大きな分類で考えて)それは宇宙人が出てくるということだと思うんですよ。  ということは、いわゆる「つかみ」で彼らを使うことによって、普通にあのまま起‐起‐起から始めるよりも、読者についてきてもらえると思うのです。 (宇宙人出て来るのが遅いということを心配してらっしゃるのは、たぶんこのあたりのことの問題でしょう)   新木さん(5618)>  復活おめでとうございます。 >>それ以前の部分に配置するのは、5〜10ページ相当のエピソードなわけだな。 >>主人公のビビり症を、もっとも短く、もっとも効果的に示すことができて、しかも退屈しない起承転結のエピソードを一組。  ここで言うそれ以前とは、「主人公たちが宇宙人と出会う」以前ということですね?  つまり起‐起、および起‐承のところ。  ふむ。つまり今の「登下校」のやつでは弱いということでしょうか。そこを直せ、と。 羽矢野さん(5620)> >>略ってなに?  承が略されている場合は、そこが起転結になっていると思ってくれればいいです。  起が略されてる場合は、それは前の結とほとんど同じだから。継承しているというか。  承‐転、承‐結のあたりはかなりひどいですが、結局あれはディテールをろくに考えずに分割を作ったっからです。自業自得…… >>何で、危険だと知るだけで、あっさり今までの普通の日常すてて、逃避行なの?  自分たちの体のなかに入られる直前に、ものすごいドンパチを見せられているわけです。  そこで、そのドンパチやってた当の相手から、「追われている。逃げなきゃ危ない」と言われたら、説得力あると思いません? (もっとも、もうワンクッション、なにか「危ない」ということを主人公たちが感じるしかけかなんかあってもいいとは思いますが……) >>承‐承 >>一度入ったら、でていけないからこそ、二人は逃避するのではなかろうか。  すいません。「飛び出していく」という書き方には問題がありました。  有希の体の制御をそのとき握っていた王女が、走っていってしまったのです。  入りこんだ彼らの出入りが自由であるはずはありません。 >>転‐転 >>この話で、一番ひっくり返るところだね。 >>それが、王女の言葉一つでいいんだ。  いや、王女の言葉はあくまできっかけにすぎないんですよ。  主人公に直接変化を起こしたのは有希の言葉のほう。  課題部屋にあるあらすじを見てもらえると多少はわかるかと思うのですが、かいつまんで話しますと、まず、主人公が王女と自分を重ねるというところ、これが絡んでまして、具体的には、王女の状態はできるはずのことをできないと言い続けて逃げている状態なわけです。自己正当化と自己卑下の繰り返し。 (その点で、羽矢野さんのいう「甘えてただけ」という印象もはずれてはいません)  それを見て、主人公は「自分もああなってしまうのだろうか」と思うわけですね。そしてそれと同時進行で、王女のような状態に着実に近づいていっている。だから最初は有希の言葉が届かなかったのです。  で、王女は自分の甘えを悟って、意識の変革から能力を回復するわけです。が、「どうやっても無理なものはできない」という概念の象徴として王女を主人公は見ていたんで(そう見るようになった原因は、「王女のような状態に着実に近づいていってい」たから)、それが覆されて驚くわけです。  そこで思わず、王女に訊くわけです。なんで? と。  王女は「自分を信じてくれた相手に応えるためにはなんだってしなきゃ云々」と言う。  それが「きっかけ」です。  承‐転で有希は主人公に信頼の言葉をかけています。それを思い出すわけです。 >>有希 >>最後まで読んだけど、彼女薄いよね。  最初はもっとなにもしない子でした(笑)  まだこれでもマシになったほう。  ピンチの演出のために、どうしても彼女は最終決戦でまともに立っててもらったら困るんですね。  そのクライマックスでいっさい絡んでこないもんだから、薄く見えてしまうということもあるのかな……?  まあ、もっと濃く見せるやり方はあるんだろうけどなぁ。護る人と護られる人の共通性みたいなの狙ってる側面もあるし……悩み中。  王女の戦闘参加についても、まだ悩んでるところがあります。  ただ……どうだろ。普通護衛がついてたら王女は戦わないよなぁ。自分の立場のことなにもわかってない王女さんだから、戦いたいって言いそうなんだけど、護衛に諭されそう。 >>それと、最初に死亡した、入れ物人間。 >>あれに、読者の不快感を与えない理由をつけてます? >>これ解消しないと、宇宙人が人を乗り物としか考えていない存在ってことになってしまうんだけど。  入れ物人間というか、単なる「肉体」なんですけどね。  ほかの人間に寄生する宇宙人ではなくて、体を頻繁に入れ替える宇宙人だと思ってください。  彼らの価値観では、体=服ぐらいのものです。  もともと人(精神)の在る体に入りこむことは普通しません。体ひとつに定員ひとりが基本です。今回は非常時だったので、すでに精神の在る主人公たちのとこに入ったのですね。  だもんですから、中身の精神については人として扱いますが、体はぞんざい。  あんまり乱暴にするので主人公たちに注意されて、そこからは徐々になおっていきます。  ――とは言え、捨てられたボロの体をどうにか処理しておくというのは、考えたほうがいいかもしれませんね。  置いとくのはまずいよなぁ。証拠を残すし、地球文明におかしな影響を与えちゃったりするかもしれない。 -------------------------------------------------------------------------------- ありがとうございます No.5635 投稿日 2002年12月2日(月)14時29分 投稿者 紫ゆきや  日曜の夜に、みやびさんから電話をもらいまして、いろいろフォローしていただきました。  新木さんも心配してくださったとのことで、ありがとうございました。  ちょっと混乱ぎみだったんですが、おかげさまで、なんとか手を動かせています。  新木さん(5633番)の指示のとおりにやってみます。  今回の話は、以下の条件にしたがって考えてゆきます。 ●リアリティレベル  派手なアクションとコメディ優先だけども、物理法則は守る――ということで、基本的にはギャグ寄りですが、なるだけ変な設定やエピソードはナシでいこうかと思っております。  女の子が自転車でドリフトしてくとか、空中で三段蹴りをだすとか、正拳の踏み込みで畳の下の床板が割れるとか……そういうのはアリですが、頭部をひどく殴打したら、ケガをしますし、ヘタすると入院するかもしれません。  3階以上の高さから落ちれば死ぬかもしれません。しかし、壁を蹴って立樹に飛び移って無傷ってことはありえます。  たしかに、「ジャッキー・チェンのアクション映画」とか、近い感じです。 (最近のカッコイイのじゃなくて、古いカンフー映画だった頃の)  あるいは、「史上最強の弟子ケンイチ」とか、けっこう近いかと。  鍵の管理は部長の仕事だから、遅刻常習者には任せられない――というのは、書き方しだいではアリかなと思っています。 「一番の仕事」という表現は問題ありましたが、みやびさんのように「大切な仕事のひとつ」とすれば、受け入れてもらえそうですから。 ●一行コンセプト  まわりが主人公の強さに驚く話 ●新木さん(5618) >リアルバウトハイスクール。 >> っていうか、ちゃんと読んで分析したの?  似た感じになったと思ったので、特に1巻は何度か読み返してみました。  分析したと言えるほどかは、わかりませんが。  しかし、せっかくなら、新木さんのように、数行にまとめて書き込むべきだったなと。  魚住さんから提案(5511番の発言)があったとき、私は「細かく分析してまとめてる時間がないから」と返したのですが。「時間の割ける範囲でやってみる」のが、しかるべき行動でしたね。私が間違っておりました。 >> ちなみに実戦拳法の参考としては、漫画の「修羅の門」とかだよね。読んでる?  はい、読んでいます。  序盤の空手と勝負してることろとか好きなんですよ。  実戦と武道については、今野敏先生の「虎の道 龍の門」も、かなりいい感じだと思いました。 >自分の強さというものがよくわかっていない格闘系の話 >> 「YAWARA!」が、たしかそんな設定でなかったっけ?  はい、ハイスピの方針が固まったところで(春のことですが……)買ってきまして、読んでみました。  アニメのほうしか見たことなかったもので。 ●みやびさん(5629)  電話ありがとうございました。  技術的にも、精神的にも、救われました。  だいたい電話で回答しましたが、ここの掲示板はROMの方が多いそうなので、まとめておきます。 >> 空手部に所属していながら(しかも2年生なのに)、自分の強さがわからないなんてことがありえるものなの?  ここは、「気弱だったから2年になっても組み手に参加せず」というエピソードにするつもりだったんですが、不自然であれば1年でも良いかなと思っておりました。  ただ、新木さんのを例えを読んでみると、自信がないというよりは、「引っ込み思案」のレベルであることが理解できました。たしかに、これは翔子ではないですね。 >> 書きたいものの確認。  書きたいものは、元気のいい女の子と、その強さに驚くまわりの人々です。  アクションシーンが楽しめて、少しでも笑ってもらえればいいかなと。 ●羽矢野さん(5621) >ダブルブリッド >> 読んだ人いっぱいいると思うんですが、あれは問題ないのでしょうか。  私はとくに読みにくいとは感じませんでしたが……ただ、私自身が、かなり好きな作品なので、正確な評価ができてないかもですね。  文体を見るために読み始めたはずが、気付いたら最後まで読んじゃってたりしますし。 ●その他  みやびさんに言われたのですが、これは他の参加者の方にも意味があると思ったので勝手に書いときます。 「現在の作業が、何で時間がかかっているか(かかりそうか)」について、伝えてくれたほうが、フォローしやすいので、なるだけ書き込んだほうがいいよ――とのことでした。  マメに書き込んでる方々には、あまり関係ないんですけど、連絡途絶がちな人も多いですし。    私の返事が遅れていたのは、書き込みを1〜2日寝かしておいて見返してからUPする習慣も原因だったのですが(その間に話題が進んでしまうと、また書き直しに……)  今後は、寝かさなくても見返せるように訓練していこうと思います。  情報交換の頻度が減ると経験値がたまるのも遅くなりますしね。 -------------------------------------------------------------------------------- 髪を切りました。 No.5636 投稿日 2002年12月2日(月)23時49分 投稿者 弟切 千隼 といっても、クリスマスプレゼントに懐中時計の鎖を買うためではありません。 単に髪が伸びてきて鬱陶しかったからです。 季節がら、O.ヘンリの「賢者の贈り物」ネタを使ってみました(^_^) >>アイディア出し 前回の書き込みNo.5632までで、出したアイディアの数が30に達しました。 しかし、自分ではまだ足りない気がします。これは単なる勘で、確たる証明はできないものの、とりあえずはこの勘にしたがってみて、もう少しだけアイディア出しを続けます。 31.主人公は報道写真家の卵である。決定的なスクープ写真を取るために、内戦で荒れまくっている国で人々を救う活動をしているNPOに参加し、その国でボランティア活動をしながら写真を撮る機会をうかがう。戦地にまで入り込んだ甲斐あって、主人公はスクープ写真をものにする。ところが戦闘に巻き込まれて、せっかく撮ったフィルムをカメラごと破壊されてしまう。 32.毒のある生物−毒蛇や毒グモやサソリなど−の被害が大きくて困っている村があった。そこへ主人公が現れて、毒のある生物を捕獲して回り、村人は喜ぶ。主人公は、その生物の毒がある難病に効く薬になると知って、薬を作って儲けようと考えていた。ところが、主人公が作った薬を売ろうとした直前に、その生物の毒から作るよりももっと簡単で安価に作れる薬が開発され、薬が売れなくなる。 -------------------------------------------------------------------------------- ふっかつ……です No.5637 投稿日 2002年12月3日(火)00時27分 投稿者 光来 唯  またしても時間があいてしまいましたがようやく復活です。  さすがにそろそろやばいですが……こんな開くことはもうないはずです(今回の原因は特殊ですから)。 >「現在の作業が、何で時間がかかっているか(かかりそうか)」について、伝えてくれたほうが、フォローしやすいので、なるだけ書き込んだほうがいいよ――とのことでした。(紫さん)  作業に時間かかっているんだったらどんなによかったか(汗)  2週間ほど完全に手付かずでしたし。  おかげで思考戻すのにちょっと少し時間かかってしまいました。    では再開します。  だいぶ忘れてしまっているだろうから、思い出す意味も含めてあらすじから。  ちょっと言葉を数箇所変えただけのものですが。 >あらすじ VER7・リライト(微修正)  結城諒はクラスメイトの八木橋結衣に告白した。結衣がOKしたことでふたりは付き合うようになる。(だが「死神」であり、穢れた魂を浄化している結衣は、諒から感じた穢れの気配を確かめるために、受け入れたに過ぎなかった。)  ふたりで過ごすときが流れ、互いの距離が近くなっていく。  ある夜、諒は公園で大鎌を振るう少女を見た。噂の殺人鬼の姿が重なり、その場から逃げ出した。  翌日、結衣に深夜の学校へ呼び出された諒は教室で待っていた彼女に自分は死神だと告げられる。そして結衣は死神の姿に変わる。それは公園で見た少女だった。そして諒の前で結衣は死神の仕事を見せる。諒についていた穢れの気配、それは殺人鬼に殺された少女のものだった。結衣は彼女に仮の肉体を与え、その魂を浄化した。  その後すぐに結衣は別れようと切り出す。もう諒の役目は終わった、と彼女は去っていく。諒は追いかけられなかった。結衣の言葉に納得してはいないが、死神を受け入れることはできなかった。  一週間ほどが過ぎ、諒は家の前で、疲弊し倒れている結衣を見つけ、拒絶してくるのを無視して部屋に上げる。結衣を看病するうちに、諒は彼女が普通の少女と何も変わらないのだと気付く。一夜明けると、彼女の熱も下がっていた。その日、一日諒は結衣と過ごした。そこで諒は結衣も自分のことを本当に好きになりかけていると知る。だが、「死神」の仕事を認められない諒は、結衣と言い争いになり、ついには彼女は家を飛び出してしまう。  途中、結衣は穢れた魂を見つけ浄化しようするが、諒に邪魔され失敗してしまう。ふたりで探し歩いていると(諒は結衣の後をただついているだけ)、その前にコートの男が現れる。その男は昨日結衣が戦って逃げられた、そして多くの人(先日浄化した少女も)を殺してきた殺人鬼だった。事故に遭い、死んだ――だが魂は穢れていたので結衣が浄化しようと肉体を与えていたのだった。結衣は男に向かっていくが、本調子じゃないせいで苦戦する。ひとり傷つきなら戦いつづける結衣の背中に、諒は彼女の背負っているものを感じる。諒が手を貸すことで結衣は殺人鬼の浄化に成功した。  浄化し損ねていたもうひとつの魂も見つけ、浄化する。その際の魂とのやりとりで諒は、浄化は「救い」のためなのだと知る。  諒は結衣を彼女の家まで送り、玄関の前でもう一度告白した。すべてを受け入れたうえでの告白に、結衣は笑顔で答えた。 >起承転結 起:死神の仕事のために諒と付き合い始める結衣 承:(諒に関係する)死神の仕事が終わり、必要がなくなったので別れる 転:諒に惹かれていることに気付く 結:諒の気持ちを受け入れて、もう一度付き合うようになる  なんかおかしいですが、意味的にはこんな感じだろうと思います。  「転」部について、5502でとんびの羽根さんに、 >「諒の優しさに惹かれていく結衣」というのは転ではなく、全編を通じての一貫したベクトルなのではないかと思うのだけどなあ。  のように言われました。で、それについては私も納得しました。  「惹かれる」というのは、ふたりのエピソードのほとんどが関わっていくと考えています。 そして「惹かれている」ことを結衣は、前半の形だけで付き合っているときには意識していません。が、後半の助けられたときは意識しています。  最初から最後まで惹かれているわけですが、最初は自覚していません。それが自覚するようになり――自分も諒を好きなのでは、と思うようになりはじめるのが「転」だと考えました。  だから、「転」部は惹かれていることに「気付く」ことが必要だと考えましたので、このようになりました。 (ただ、その方向で考えると、「承」が合わなくなるような気もします。) >設定・話の中で使うもの ●『死神』  死神は死神の住む世界(死門界)から人間世界へと「転生して」くる。死神は魂レベルで人間と異なっているのだが、人間として生まれてくるときに人間の魂と混ざりあう(そのおかげで人間世界でも生きることができる)。  人間に転生すると、死神は一時的に記憶を失っている。だが、成長するにしたがって徐々に思い出し、だいたい7,8歳前後には完全に記憶が目覚める。そのとき、人間として生活していたときの記憶は消えず、死神の記憶と混ざり合う。  死神が仕事(穢れた魂を浄化する)をはじめる時期は早い者なら記憶が目覚めたと同時、つまりは7、8歳から始めるが、普通は12〜14歳くらい。  目覚めてから仕事をはじめるまでは体を鍛えたりと、独自に練習をしている。  彼女らは普段は人間として暮らし、有事(穢れた魂を浄化するとき)に死神になるのだが、死神になっていられる時間の限界は十五分。それを越えると強制的に変身が解ける。  それは死神になっている間は常に人間世界の毒気にあてられているためである。人間世界の空気は死神にとって毒なので徐々に体が蝕まれることになる。ただし人間の姿でいれば、五時間ほどで中和される(それでも少しは体の中に残ってしまう)。  強制的に変身が解けた場合は特別な薬を使う必要があり、もし放っておいた場合死に至る。   ○死神の変身  普段生活しているときは、人間の魂の状態にあるので普通の人間と変わらない。  それが変身することで、死神の魂に切り換わる。それによって死神の力を行使できるようになる。  常に死神でいるのではなく、普段人間として生活して(魂レベルで人間になって)いるのは、死神は人間世界では生きられないから。  死神への変身は、魂レベルで人間から死神へ変わるだが、その影響で肉体も人間から死神よりのものに変わる。人間世界の空気は死神にとって毒なため、死神でいつづければ死んでしまうから。 ○死神の能力  死神は、人間よりも筋力、運動能力が優れている。それは外見的なものではないため、見た目は華奢な少女でも、怪力の持ち主であったりする。  さらに、死神は自分だけの別空間を作り出すことができる(どこからでもアクセスできるロッカーのようなものと、考えればいい)。死神のときに使う武器は、普段はその中に隠している。死神時の衣装もそこにしまってあり、死神になるときは今着ている衣服を別空間へと移動させ、そこにある衣装を部分単位で身に付けていく(それが見た目に変身しているように見える)。  また死神は穢れた魂の気配を察知することができる。人間時にも気配の探知は可能だが、それはかなり漠然としたものである(そこらへんにいそうだな、とかそんな感じ)。  死神になることでその精度が上がり、おおまかな位置を掴み取れるようになる。 ○死神の道具  死神の持つ武器には死神の世界で精製される特殊な金属が使われている。その金属は物質に触れることはできないが、穢れた魂には触れることができる。それで切ることで「穢れた魂」は、穢れが浄化され清浄な魂に戻る。  結衣の持つ武器(鎌)の刃も、穢れを浄化する金属でできているが、持ち手の柄の部分はなんの特殊効果もない普通の金属が使われている。   ●『魂』  人が死んだときに肉体から放出される、その人物の記憶、性格など、その人物をその人物たらしめているデータの塊のようなもの。一般的には、魂は肉体の死と同時に体から離れ、「死の果て」と呼ばれる場所に飛んでいく。だが、生きていた頃、多くの哀しみや憎しみを生み出すようなことをしていた者の魂は「穢れ」てしまい、「死の果て」へ行くことができなくなる(つまり人間世界に留まっているのは穢れた魂だけ)。  また、「穢れた魂」には2タイプあり、ひとつは自ら穢れたもの(上述した理由によるもの)。もうひとつは、穢されてしまったもの――魂の穢れた者の手にかかった人間の魂は本人に何の罪もなくとも穢れてしまう。  魂は、淡い光を放つ野球のボール大の球体。死神の世界では見えるが、人間世界では視覚することはほとんど不可能(場所などの条件が揃った場合のみ「幽霊」という形で見えたりもする)。死神も人間世界では見ることはできない(それは「人間の目」というフィルターは魂を認識できないため)。 ○魂の浄化  穢れた魂を鎌の刃で切るだけ、それだけで魂の穢れは浄化される。だが、人間になった死神は魂を感知することができるが、見ることはできない。よって鎌で切るだけでいいはずの魂を簡単には浄化できない(視覚できれば切ってそれで終わりなのだが)。  そのため、魂の位置を正確に把握するために触媒が必要となる。  それは穢れた魂を内に込めることの可能な特殊な人形である。いつからあったのかはっきりしていないが、死神の世界に遥か昔から伝えられているもの。それゆえに謎も多い。  人形は近くに穢れた魂があった場合(半径1メートル以内)、それを吸い寄せ、穢れた魂の器となる。魂の入った人形はヒトのカタチをとる(穢れた魂のある位置は左胸、そこを切ると浄化可能)。その姿は生前とほぼ同じ。  魂が入り、人の姿となった人形は「偽態(ぎたい)」と呼ばれる。  穢れに2タイプあるように偽態にも2通りある。  自ら穢れた者は顔こそ変わらないが、体は全身闇色で、ときおり人の姿から外れることもある。だが穢された者の偽態は生前とまったく違わない。ぬくもりさえもある。  穢れが浄化された時点で、魂は人間世界に留まれなくなり、「死の果て」へと向かうので、浄化終了と同時に偽態はもとの人形に戻る。 ○穢れ(補足)  その魂が穢れているかどうか判別できるのは死した後。生きているときでも、その人物を調べることで穢れるであろうかは予測できるが、結局は死んでからでないとわからない。  さらに、人間の肉体と魂というのはバランスがよいので、生きている人間を武器で切っても魂の浄化は不可能なのである。  話の都合上、人型をとった人形には名前があったほうがいいと考え、つけてみました。  ただ、「偽体(ぎたい)」という名称はまずいのでは、と思っていますので変えるかもしれません。 >紫さん(5512)  レスのし忘れでした。申し訳ないです。 > だとすると、彼の行動は「判断の保留」だと思うのです。行動を先送りにしただけ。 > 以前の短編バージョンの頃の、「死神のバイトをしてるの」と言われて、家に帰ってしまった主人公の行動と同じに見えます。 > 読み手である自分は、「なぜ、そこで問いつめない?」とか思うわけです。  ああ、確かに似てるなぁ。と思いましたが同じではないです。  今回のは彼女の口から直接、「拒絶の言葉」が発せられています。  以前のものだと「わけがわからない」という気持ちだけだったわけですから、問い詰めないのはおかしいです。  ですが、今回は『「いろんな感情がないまぜになった気持ち」+「彼女の口から直接言われた拒絶」』ですから、問い詰めることはできません。  だって、自分がまだ好きであっても、納得いかない部分を聞きたいとしても、理由付きで別れを告げられているんです。その場で一歩踏み出すことができるようなキャラじゃないですので、彼は。  どちらにせよ、問い詰めたところで「もう関係ない」とか言われて、答えてもらえないです。 -------------------------------------------------------------------------------- お星さまきらきら No.5638 投稿日 2002年12月3日(火)22時52分 投稿者 弟切 千隼 今の季節、街中を歩くと、どこもかしこもクリスマスムード一色ですね。最近は商店のクリスマスツリーやクリスマスリースも凝った物が増えてきて、趣味の良さを見比べながら歩くのが楽しみです。 ああいった飾りを見ていると、自分の部屋も少しは飾ってみようかな、という気になってきますね。 でも、これだけクリスマスツリーが一般化したのに、ツリーのてっぺんに付いている星が「ベツレヘムの星」を表わしていることは、案外知られていませんね。 「ベツレヘムの星」というのは、イエス・キリストが生まれた時に突如として天空に現れて、イエスのもとに東方の三賢者を導いたという伝説の星です。 >>アイディア出し 33.主人公は、ある日妖精の国から人間の世界へ迷い込んだ妖精の子供を見つける。妖精が様々な宝物を溜め込んでいるという伝承を信じている主人公は、その子供を利用して宝物を手に入れようと企み、その子を保護して面倒を見てやる。ところが、人間の腹黒さを知っている親の妖精が人間界に子供を探しに来て、こっそりとその子を連れ帰ってしまう。 34.主人公は浪人中の武士である。良い仕官先を見つけるために、各地で腕自慢の賊を斬って退治し、自分の腕前を見せつけていた。ところが、逆に凶暴なやつだという評判が立ってしまって、仕官先を見つけられなくなる。 -------------------------------------------------------------------------------- 金時計を売りました。 No.5639 投稿日 2002年12月4日(水)00時07分 投稿者 羽矢野  妻へのクリスマスプレゼントに、どうしてもクシを送ってあげたくて……。  もちろん、嘘です。  ようやく、ひと山越えて、時間が作れた。  最近、文字通りの師走の忙しさになってきました。  会社の昼休みとかに書いたりしてなんとか。  十二月は、大体こうなる。  ダブルブリッドの分解もまだだし。  くそ。 ●回答いろいろ。 >>偏見なのか、憎しみなのか。  これは偏見です。  言われて読み返すと、ごっちゃですね。  兄が殺されたりしてるのは憎しみだし、主人公が話によってとくのは偏見だし。  細かく見ると、もっとあるかな。 >>これは女の子を好きになる話なのか?  偏見をとく話です。  好きになるという部分は、偏見を解いた主人公が、彼女を一人の女生徒して好きになるという流れなのですが、これは全然別のものなのかな。  入れられるものなら、入れたいと思ってますが。  入れないとすると、ヒロインのパートナーをずっとつとめるとか、そういう流れかな。  でも、それだとダブルブリッドみたいだ。  こっちも考えます。 >>女の子が、社会から避けられているという、その実際のシーンが見れるところはどこ?  エピソード出しをいくつか。  次のあらすじでちゃんとします。 >>SHって、つまり、なんなのか?  これは、自分の意思とは無関係に“普通の人”からはずれてしまった存在。  一言だけなら、これです。 >>この話のメイン路線は、あくまで「犯人を追う」 >>いいのか?  全然よくない。  これは、話の構成を変更します。 「犯人を追う」は、はっきり言って、どうでもよかったり。 ●事件  いくつか考えて悩んでいる部分を中心に。  この話における事件は、一体どんなものなのか。  大きくわけてみる。  前提としては、これはあまり主張してはいけない。  偏見をなくす話の中のわりと大きな流れとしてはあるかもしれないが、これがベクトルの中心になってはならない。 1.加害者が、酌量の余地のあるSHの事件。  今のあらすじ。  SHとなり、普通の生活を送れなくなった人間が、自衛のために使用した能力で、他人を傷つけた。  こんな感じのもの。 2.被害者が罪のないSHの事件。  SHというだけで被害にあうようなもの。  この世界の設定を使う事件。 3.ヒロインがSHだったから、解決できた事件。  ヒロインにスポットをあてる。  水の能力なので、毒ヘビや服毒した人間の毒を排出して助けたり、消防車が入れない場所の火事から子供を助けたり。  今考えられる流れは、この三つ。  又は、これらの複合でやってます。  どれがもっとも適しているのかは、いくつか考えて答えを出します。  ひょっとしたら、もっと別の何かかもしれないし。 ●SHがもたれている偏見  これも、悩んでいる。  今のままでは弱い。  それは、何故か? >>後天性免疫不全症候群(エイズ)  偏見というもので、一番最初に思いつくものは、これです。  では何故なのか?    注意しますが、一部差別的なものが混じるかもしれません。 1.伝染性の病気である。  空気感染はしないものの、伝染性がある。 2.致死率が高い。  感染すれば、もう普通の生活には戻れない。確実な死が待っている。 3.性的な経緯。  最初に同性愛者の間ではやった為に、エイズになった人間は同性愛者であるという偏見を持たれてしまう。 4.メディア。  必要以上に、上の経緯をメディアが煽った。  こんなところでしょうか。  うーん。 ●光来さん  ちょっとだけ。  確か、この話って女の子の話を、男の側から書くんだよね?  だったら、男の側で視点をそろえてほしいんですけど。 >>ふたりで過ごすときが流れ、互いの距離が近くなっていく (何でここは完全三人称? どっちかの視点なら互いなんて言葉は使えない) >>諒は結衣も自分のことを本当に好きになりかけていると……  個人的に興味があるのですが。  うぬぼれ野郎とも取られかねないこの場面ですが、どういうエピソードで、諒は結衣が“本当に”自分が好きだと読者に納得させるのですか? >>途中、結衣は穢れた魂を見つけ浄化しようするが、    なんで、ここは結衣の視点なの? >>一度告白した。すべてを受け入れたうえでの告白に、結衣は笑顔で答えた。  私の話と同じで、事件はオマケ要素で、多分ここが一番重要なんじゃなかろうか。  これはつまり、今まで答えなかったのは、すべてを受け入れなかったからだと読めますが。  と言うことは、彼女には自分を受け入れて欲しいという欲求があるのですね。  これって重要だと思うのですが、伏線がどこにもなくていいのかな?  例えば、死神の仕事を見せたときに、男の顔を見てから別れましょうとか切り出すのなら、それだけでも違うと思うのですが。  この時に、結衣はわずかに期待をしていたわけです。死神の自分でも、ひょっとしたら受け入れてくれるかも。と。  でも、結局恐怖に歪んだ諒の顔を見て落胆し、別れましょうとなる。 (一応、説明)  こういう部分がないので、あらすじがわかりづらい気がします。 -------------------------------------------------------------------------------- 氷雨[ひさめ] No.5640 投稿日 2002年12月5日(木)00時59分 投稿者 弟切 千隼 今日の湘南は、氷雨と呼ぶにふさわしい冷たい雨が降りました。 弟切もつい先日知ったのですが、「氷雨」という言葉には、実は二つの意味があります。以下に『大辞林』から引用します。 ひ-さめ [0] 【氷雨】 (1)雹(ヒョウ)。あられ。[季]夏。 (2)晩秋・初冬の冷たい雨。 なんと、「氷雨」の第一の意味は、雹や霰[あられ]のことでした。本来は、文字どおり「氷の降る雨」を指したのですね。 しかし、現在では、第二の意味のほうが一般的な気がします。こうして言葉は変遷してゆくのでしょう。 >>話作り 前回の書き込みNo.5638までで、「自分の利益のために困っている他人を助けたのに、当てが外れて無償で人助けをしたことになってしまう」状況のアイディア出しは終了とします。 これまでに出したアイディアを、まとめて課題部屋に上げておきました。 これらの計34個の案のうちから、実際に書くものを選ばなければなりません。 選ぶ際の条件は、No.5503の書き込みで案を絞り込む時に設けたのと同じ 1)「人間的に未熟な人物が、そうでなくなる話」という一行コンセプトを、明確に、わかりやすく示せる案であること。 2)自分が書きたいと思う案であること。 3)難易度が高すぎない案であること。 の三つです。 また、課題部屋のNo.289に、この話における主人公の状態を上げておきました。ここに挙げた状態の主人公が、上の三つの条件をクリアする行動を、不自然さを感じさせずにできなければなりません。 綿密に検討すれば、自然と案は絞られるでしょう。次回より、案の絞り込みにかかります。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5641 投稿日 2002年12月5日(木)06時48分 投稿者 新木 伸 >巻島 >護衛復活ご都合主義問題  これは、何に例えると、皆には伝わりやすいのだろうか。  忍者物でも、格闘物でも、超能力バトルものでも、どんなものにでも例えることが できるけど。  紫君がたとえて、まっきーが納得した「カードゲーム」っていうのは、カードゲーム・バトル物のマンガとかのことかな?  例えば「遊戯王」とかで、相手がすごく強力なカードを持っていたとする。  しかし話の終盤あたりで、苦戦を強いられた敵役が、「じつはこのカードにはこんな隠された能力があったのだぁ! わはははは!」――とか敵役がやったりしたら、どうだろうか。  これはもう、読者に呆れられてしまうはずだ。  もしくは読者は怒りだすか。  どちらかだろう。  しかし、世にある映画やドラマやマンガや小説では、そういう展開っていうのは割と多いものだよね。  この手の「ご都合主義」とか言われてしまう、唐突な展開の話を作ってしまう人は、「世の中にだって、そういうの多いじゃん。俺のと、どこが違うんだよ?」とか、そんなふうに考えているかもしれない。  じつは違いがあるのだな。  この手の展開でもって、「NG」と「OK」を分ける違いというのは、しっかり下準備をしてあるかどうか。  例のカードバトル物のたとえでいうなら、たとえば、「あの敵の操る『神のカード』には、まだ知られていない、未知の能力が隠されているらしい」――なんていう情報を、出しておくわけだ。  そうすると、敵役が「その時」に言う台詞も、若干変わってくる。 「じつはこのカードにはこんな能力があったのだぁ!」(いかにも説明調。苦しい台詞)   ↓↓↓ 「ふっふっふ。このカードの真の力を、いまこそ見せてやろう!」(場を盛り上げてくれる台詞)  この手の仕掛けを作るためには、プロットが作れないと、どうしようもない。  書き始める前に、話の全体像が見えている必要がある。  ラストのところで、王女に秘められた力を発揮させて護衛の命を救う。それが唐突にならないように、序盤や中盤のあたりから、計算してエピソードを出していかないとならない。  んで、いまプロット期間なのだから、それはいまやるべきことなわけだ。  他にもストーリーの「ポケット」がないかどうか、自分でも人の力を借りてでもいいから、色々な角度から入念にチェックしてゆくこと。 >宇宙人の肉体 >>それと、最初に死亡した、入れ物人間。 >>あれに、読者の不快感を与えない理由をつけてます? >>これ解消しないと、宇宙人が人を乗り物としか考えていない存在ってことになってしまうんだけど。  この羽矢野君の指摘のほうは、乗り捨てた肉体のほうにも意識があるものと誤解していたのだろうか。そんな節があるな。  この場合の「肉体」は、まるで意識がなく、単なる肉を材料にしたボディでしかないので、放置しても宇宙人的には、なにも問題はないわけだ。  しかし宇宙人的には問題はなくとも、読者的には問題がないわけではない。  主人公たちも、そして読者も、宇宙人の体が「そういうものである」ということは、まだ知らないわけだよね。  知らない人の観点からみれば、どういうことになるのか。そのへんを考えておくように。  あと、「乗り物」であるとはいえ、生物の肉体と大差ないわけでしょ? 見た目的には?  なら、主人公たちから見れば、それは「死体」に他ならないわけだ。  普通の人間の考えかたからすれば、死体を放置しておくことは、それは良くないことだよな。  主人公たちも、読んでいる読者にしても、かなり不快感があるだろう。  また、それとは逆に、宇宙人的な観点に立ってみるとする。  そのボディを完全に「服や乗り物」として考えている宇宙人たち。  しかし、服にしたって、乗り物にしたって、ボロになったからといって、ポイっとうっちゃっといていいものだろうか?  日本人というのは、「物には霊が宿る」という文化を持っているものなので、たとえそれが単なる「モノ」だったとしても、粗末に扱うことを快く思わないものではなかろうか?  まっきー自身も気にしていないみたいだし、最近の若い世代の人が、そう考えるかどうかはよくわからんのだけど。  みんな、古くなった「服」って、ゴミ箱に突っ込んで簡単に捨てられる?  最後まで使ってやろうとか考えて、雑巾にしてみたり、ボロ布にして再利用してみたり、しない?  ちなみに、これがファンタジー世界の話だったとする。  追われている王女が着ていた豪華なドレス。これが逃亡しているあいだにボロボロになってしまったからといって、新しいドレスに着替えて、ボロのほうはポイっと捨ててしまう王女――。  こういうエピソードを作中に出すとすると、それは、「なに不自由なく育ってきた王女の傲慢さ」みたいなものを描くためのものになるはずだ。  もしくは、着替える服がドレスではなくて、街娘の服だったとする。そして王女が文句のひとつも言わなかったとする。その場合には、それは「身なりにこだわらない気さくな気質」をあらわすものかもしれない。  またその王女の護衛に、戦士がついていたとする。その戦士が、何度も切り結んだおかげで痛んでしまった剣を捨て、新しい剣を手に取ったとする。これは、「武器にこだわらず、どんな武器でも有効に使いこなす、有能な戦士」ってことを表現するエピソードかもしれない。  つまり何を言いたいのかというと――。  せっかく、ダメになったボディを乗り捨てるというエピソードが出てくるのだから、そこになにか「意味付け」して、キャラに深みを持たせるなりなんなりの手段として使え――っていうこと。  なにも意味がないというのなら、出すな、そんなシーン。ページの無駄だ。  要約する。  ボロの体のポイ捨てが、読者に不快感を与えないかどうか、その検証。  その「体のポイ捨てのエピソード」に意味を持たせて、なにかで役立つようにするための創意工夫。  以上、2点。 >冒頭の展開  プロローグで宇宙人を出す?  それで掴む?  ダメだな、それじゃ。  プロローグとして、どんなふうなエピソードを入れるつもりなのかわからんけど、いくつか予想できるものは、どれもダメっぽいのだが。  たとえば、こんなふうなものとか。 1.破損した宇宙艇から抜け出す二人のヒューマノイド型宇宙人。傷つく足を引きずって、山間を人里のほうに向かってゆく。 2.円盤に乗ってる二人。追っ手に怯えつつ、地球を目指している。スクリーン一面に映る青い惑星。  なぜダメなのかというと……。  そもそも、これは何の話なのかということ。  「好きな少女と共に、宇宙人の意識体に入りこまれてしまった少年の話」――なわけでしょ?  「逃げている最中の宇宙人」というコンセプトに基づくエピソードを、いくら出したところで、それじゃ本質的にダメだよ。  それって、「話」が始まる以前の出来事なんだもの。  主人公と宇宙人とのあいだには、まだなにも接点がないのね。まだなにも関係ができあがっていない。  宇宙人にしてみたら、地球って惑星は、たまたま、逃げて辿り着いた場所でしかないわけだ。地球人の主人公にしてみたら、宇宙人がいるなんてことさえ、知る由もない。  両者はまだ出会ってもいない。  地球人の二人と、宇宙人の二人がひとつの肉体に入りこんで、この話は、はじめて「スタート」するわけだ。  それより「前」の時間っていうのは、この話の中に属していない部分なわけ。  そんな「話の外」の部分を書いたところで、ダメなわけ。  たとえば、ですね。  この話がこんな形になっているのならば、「逃げている最中の宇宙人」というエピソードがプロローグとして機能する。 ・円盤に乗っているふたり。王女の体は傷ついていて、生命活動は停止寸前。 ・王女は銀河でも有数の王家の者。こういった緊急事態のために、各星系に、王女の魂と親和性の高い「肉体」を用意されている。未開惑星である「地球」にも、もちろんある。(それは主人公が想いを寄せる少女の体) ・ひたすら地球を目指す円盤。  ――こんなようなケースであれば、プロローグとなるのね。  地球表面でもって、主人公が告白しようかしまいか、うだうだ悩んでいるその時点でも、話はすでに始まっているから。――っていうか、そもそも主人公がそういう「女の子」を好きになってしまった時点から、話は始まっている。  宇宙人たちと地球人たち。  この両者は、まだ実際には出会っていないわけだが――。しかし「宿命」という関係で結ばれている。  その「宿命」の予感を匂わせるって路線でなら、この手のプロローグで、「掴む」ことは可能だ。  しかし「宿命」もなにもないのに、こんなプロローグをやったところで、意味がない。  今回の話。  べつに「宿命」とかって、ないよね?  主人公たちの体のなかに宇宙人の意識が入りこんできてしまうのは、主人公たちが「たまたま」いちばん近くにいたからだよね? それ以外の理由は、とくにないよね?  なら、まっとうに、「主人公が宇宙人と出会う」ところから話を始めなくては。 >>この話のウリってなんだ、ということを考えた場合、(大きな分類で考えて)それは宇宙人が出てくるということだと思うんですよ。  ついでにいうと、このウリを、正しくウリとして使うためにも、地球人の視点っていうのは必要だよ。  宇宙人が宇宙人として認識されるためには、地球人の視点ってものが必要なのね。  明らかに異様な姿形のヒューマノイドを目撃して、「あっ! 宇宙人だ!」と驚く主人公の視点が必要なわけだ。  宇宙人の視点からじゃ、宇宙人は語れない。  たとえ身長2メートルの巨人ボディだろうが、それは宇宙人である彼らの視点からみれば、「ごく普通のボディ」なわけだし。なにも異常ではないわけだし。  んで、みやびさんの言っている「宇宙人が出てくるのが遅い」っていうのは、この「宇宙人が出てきて、登場人物が驚くシーンが遅い」という意味ね。  宇宙人が宇宙人だけで登場してきたって、誰も驚く登場人物がいない。それではまったく意味がない。  読者が感情移入できる普通の感性を持った登場人物が出てきて、宇宙人をみて「宇宙人だ」と驚く。そのシーンが出てくるのが遅いって意味ね。(いま電話しつつ確かめたみたら、そうだと言っておる)  たしかに遅い。  なぜ16分割で、ゆうに2個ものあいだ、宇宙人が出てこないのか?  つまり1冊の8分の1ものあいだ、この「話」は始まっていないことになる。  この話って、宇宙人がやってきて、それに巻きこまれて驚き戸惑う主人公たちの話だろうが? >>この話のウリってなんだ、ということを考えた場合、(大きな分類で考えて)それは宇宙人が出てくるということだと思うんですよ。  自分でも、そう言っているよな?  そうなの。宇宙人が出てくるところが、ウリなの。  ただし、それに驚く地球人付きでだ。  16分割のはじめの1個。そこの細かな起承転結の「転」を、宇宙人登場のパートとすること。  それが「ポイ捨てされずに読んでもらえる」ための最低条件。  つまり64分割でいうと、こんなふうになる。 ・起−起−起 (なにか) ・起−起−承 (なにか) ・起−起−転 宇宙人登場。 ・起−起−結 意識体に入りこまれる。  ここまでの枚数としては、全体を原稿用紙320枚として、その16分の1だから、20枚。文庫本のページでいうと、15〜6ページってとこだな。まあ若干ボリュームが増えるとして、20ページぐらいか。  ここの部分の細かな起承転結は、それぞれ5ページ相当ということになる。  つまり、主人公が出てきて、女の子にコクりたいけどできなくて、ウダウダとキャラを立ててゆくシーンというのは、最大でも10ページ以内に収めるということだ。原稿用紙なら15枚だな。  そこまでが、読者の忍耐の限界。  それ以上経っても話がスタートしないようなら、そもそも、そんな小説は誰にも読まれないモノであるので、そもそも、書く必要なんてない。  できるの、できないの――だの、泣き言は聞かない。  やれ。  どうやればできるか、それだけを考えろ。  とにかく、10ページ以降から宇宙人登場な。  んで、その前の10ページの部分では、しっかりと主人公のキャラを立てること。  宇宙人出る前と、出て以降。  ここの部分の、最大20ページ相当――。  近いうちに、そこだけ先行して試しに書かせることになる。いまから考えておくこと。  しかしまず、以前に指示したプロットを作ること。  それが出来てから、冒頭20ページの執筆にかかる。  プロットのほうは、場面転換があるたびに、書き分けてゆくこと。  たとえばこんな感じに。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 夜、主人公の家、茶の間   ・○○○○××××……。   ・△△○○×□□×……。 深夜、主人公の部屋   ・××△△……。   ・○○××……。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  ……てな感じに、舞台が切り替わるたびに、それを記してゆくこと。  そうすると、自分がいかに、シーン切り替えもなしに、だらだらとすべてを会話のみで説明しようとしているか、自覚できると思うから。  プロットのほうは、とっとと上げてくること。  もし時間が掛かるようであれば、紫君の書いていたように、どこに自分が時間を取られているのか、それを説明すること。だんまりは禁止。  あと冒頭20ページ相当の執筆は、いったん開始したら、期間は1週間程度にするから。そのつもりで。  ちなみに20ページに一週間っていうのは、かなりオマケしてあるから。  このペースって、1冊分書くのに4ヶ月もかかる計算だ。 >光来さん  わりと完成してきましたね。  いい話になりそうです。  んでもって、今回の質問リスト。  すべて「考察済み」で、さらさらと立て板に水で回答できるような状態であることを希望します(笑)。 ・なぜ結衣は、仕事を見られた翌日に呼び出しをかけてきたのか。なぜ翌日というタイミングになったのか? 仕事を見られたことと関係してくるのか、しないのか? このときの結衣の心境など。 ・なぜ学校に呼び出したのか。場所が学校になる理由は? ・犠牲者の少女の霊魂は、どこにどういう形で存在していたのか? 主人公に取り憑く形か? もしくは場所に取り憑く形なのか? ・別れ話を切り出されて、諒が結衣を追いかけられなかったのはなぜか? 「結衣の言葉に納得してはいないが、死神を受け入れることはできなかった」という理由っぽいものが書かれているが、これでは説明になっていない。(意味不明) 拒絶した理由は、死神という異質な存在への恐怖とか、そういったもの? それともなにか、他の理由? もっと具体的に。 ・「途中、結衣は穢れた魂を見つけ浄化しようするが、諒に邪魔され失敗してしまう」という、この部分。諒視点のはずが結衣視点になっている文章上の混乱はともかくとして、内容のほう。ここは諒が本当に意識的に邪魔(妨害行為)を働いたのか、どうなのか? それとも単に、追いかけていってその場にいることで、足を引っぱる形になってしまっただけなのか? そのどちらかで、このシーンの意味が、まるで正反対に変わったりもする。 ・「死神」の仕事を認められない諒。その認められない理由は? どのように認められないのか? (ふつう、「認められない」というような書きかたは、「娘の結婚を認めない頑固な父親」のような用法で使うもの。もうすこし弱いニュアンスで使う場合は、「母親の再婚相手の男性に好印象を感じているものの、死去した本当の父親の面影を忘れられず、受け入れきれないでいる娘」みたいなものとなる。この場合の諒の「認められない」というのは、どのくらいの強さの拒絶であるのか?) ・上記の2点。「認められない」の強度いかんによっては、このあらすじ、「結衣が死神であることを頑として認めない諒が、結衣の仕事を妨害して回る」――というようにも読めてしまう。そんなふうに読んでいいの?(っていうか、みやびさんは初読のときに、そう読んでしまった模様(笑)) ・一度、結衣の仕事を妨害するか足を引っぱるかした諒が、「結衣の後をただついているだけ」とある部分。ここではなぜ、ただついてゆくだけなのか? このままの書きかただと、諒が放心状態のまま、ぼうっとついてゆくように読める。――いくらなんでも、そんなことをわざわざ書くはずもないだろう。説明をよろしく。 ・結衣が飛び出していったあと、最初に出会う「穢れた魂」(諒が邪魔をして取り逃がした魂)は、これは、殺人鬼の手に掛かった犠牲者のものか? ・上記に関して。そもそも結衣は、なんのために、諒の介護を振り切って、飛び出していったのか? いたたまれなくなったためか? 諒への想いを自覚してしまったからか? なんなのか? ・もし結衣が死神としての使命感を感じて、殺人鬼の魂を追うために飛び出していったのであれば――。そんな野良の魂の浄化に関わって、余計な力を使ってしまってよかったのか? ・結衣の背負っているものの大きさを感じると、諒は、どういう仕組みで納得するのか? どんな種類の「誤解/偏見/こだわり」――が、解けることになるのか? ・殺人鬼の穢れた魂に肉体を与えるようなことをしなければ、そもそも、大量殺人は起きなかったのではないのか? 大量殺人が起きなければ、中盤で出てきた犠牲者の女の子も出なかったし、その他の大量の犠牲者もなく、穢れた魂が生み出されるという悲劇もなかったはず。仮に殺人鬼の魂に肉体を与えず、ずっと放置しておいたら、どのようなことになっていたのか? (ここで仮に、死神は人間の生き死に対して、一切の関心を持たない――という設定なのだとすると、生身の人間である諒が、その「死神の倫理」を受け入れることには、だいぶ無理があると思うのだが……。そこに対しては、作者として、どのような解決を考えているのか?) >羽矢野  なんだか、要領を得ない回答だなぁ。  致命的誤字があるところから、ろくに見直しもせずに書きこみしていることが丸わかりだし〜。 >>兄が殺されたりしてるのは憎しみだし、主人公が話によってとくのは偏見だし。  この話の中における、憎しみと偏見との関係を述べよ。  主人公はなぜSHに対して憎しみを抱く必然性があるわけ? そう仕組んでいるのは作者である君なわけだ。その理由は? >>好きになるという部分は、偏見を解いた主人公が、彼女を一人の女生徒して好きになるという流れなのですが  この話のいまの形では、偏見を解いた結果として、彼女のことを愛するようになるようなのだが……。  そうすると、作中の論理としては、こんな図式が成立していることになる。  偏見がある → 愛することができない  偏見が解かれる → 愛することができる  ストーリーに意味を与えるのは、結の部分なわけね。  その部分に、「偏見が解かれたおかげで、男は女を愛することができた」とか入るのだとすると……。  この話っていうのは、「偏見があっては、愛は存在できない」なんて意味を持つことになってしまうわけだな。この話は。  「偏見なんてくだらないぜ。捨てちまえ。みんな、ラブ&ピースだぜ」――とかいう話? これって?  あと、もうひとつ、引っかかった部分。  男が女のことを愛するようになった――というのは、まあいいとして。  女が男のことを愛するようになるのは、これは、なぜゆえに?  この話において、女の動機は、なんだったっけ?  たしか、SHである自分(や同類のSHたち)を、社会に受け入れて欲しい――とか、そういうふうに願っていたと思うのだが。そのために身を粉にして警察機構に協力したりしているわけだと、そう読み取ったのだが。  んで、話の結末では、実際にどうなるのかというと。  「恋人ができました。めでたしめでたし」――てなことになって、ジ・エンドなわけだ。  ひとりの理解者ができて、そのひとりとは「恋人関係」になりはした。  だけどまだ、肝心の「社会」からは、ぜんぜん受け入れてもらってないよね?  とすると、女の動機はまったく完結していないことになるのだが。  それとも、彼女の願望というのは、「自分のことを理解してくれる、たった一人の人がいれば、それでいい」とか、そういう種類のものだったのかな?  もしそういう話だったのだとすると、ラストは、あれでいい。  「社会から忌み嫌われた女に、恋人ができました」――で、見事に完結している。  たとえば、日本を舞台にしたファンタジーかなにかだとする。  鬼の娘かなにかがいたとする。その鬼娘は、人々からも、また魔物たちのあいだからも忌み嫌われているとする。  その鬼娘を討伐するために来た若武者が、鬼娘の孤独な心を知る。そしてふたりが愛し合うようになる。  ――そんな話だとか。  そんなパターンに分類される話なら、そういうのもアリだが。  なんだか、いまのところ、よくわかんない話だ。  偏見が解かれる話なのか。  孤独が癒される話なのか。  憎しみを捨てる話なのか。  メインとなるのは、いったいどれよ? >>入れないとすると、ヒロインのパートナーをずっとつとめるとか、そういう流れかな。 >>でも、それだとダブルブリッドみたいだ。  ダブルブリッドの分析はしたのか?  あれは恋人関係に持ちこまないのは、わざとやってるわけ。テーマは恋愛ではなく、話の焦点や読者の関心をそこに移したくないために、「恋人」ではなく「パートナー」にしているわけ。そのくらい読み取れ。 >>SHって、つまり、なんなのか? >>これは、自分の意思とは無関係に“普通の人”からはずれてしまった存在。  例を出してまで説明したのに、まるで無駄に終わって、とほほな気分。  小学校低学年の児童にもわかるように、ひと言で、完結に説明しろと言っているの。  ムズカしいコトバを使ったり、2行以上に渡る説明をしてみたりするのは、NGなわけね。複雑な概念に対する理解力も、1行を越える文章を聞いてくれる忍耐力もないような相手に、わからせる説明をしろということ。  「ジブンのイシ」ってなーに、とか。  「ふつうのひととどうちがうの〜」とか。  「むかんけいって、なーに?」とか。  聞くぞ。聞いちゃうぞ。  1日ぐらい頭をひねって、考えてみろっての。  作者でさえよくわかってないモンを、読者が納得なんか、してくれるかってーの。  妙なモノを読者に食べさせようとするでない。 -------------------------------------------------------------------------------- また時間があいてしまいました。 No.5642 投稿日 2002年12月5日(木)12時33分 投稿者 馬宮  書き込みが遅くなってしまい、情けない限りです。  ところで、氷雨というと、私は演歌を一番に思い出しました。  「飲ませてください、もう少し」って出だしですよね。  あの歌に出てくる雨は、「やまない冬の雨」です。歌詞は、シーンになっています。  男性に捨てられた女性が、どこかでお酒を飲んでいて、側に誰かがいます。  女性には、帰る家があって、今飲んでいる場所と家までの間には、雨が降っています。  やまないから、彼女は、傘をさして一人で帰らなければなりません。  女性は、「もう家には誰もいないから」帰りたくないといいます。  誰かがいるお酒のある暖かい場所と、誰もいない寂しくなった家は対照的です。  この氷雨は、男性に捨てられた女性の哀しみの描写に使われている雨です。  とても冷たそうで、今更ながら、「あ、いいな」と思いました。   ●新木さん  過去ログを全部読み終わりました。  その時、自分の自己紹介でまだ足りてないことがあったことに気づきました。申し訳ありませんでした。  私は、プロ志望です。  小説をあまり読んだ事がない女の子に、楽しんでもらえる物語が書きたいんです。私が始めてジュニア小説を読んだのが、小学六年生の時でした。マンガしか読んだことのなかった私には、その出会いはとても衝撃的だったんです。  対象読者を女の子にしたのは、単純に、私の書く物語を、女の子に「好き」といってもらえたら嬉しいからです。  職業作家を目指すことを、ここにはっきり書き込むために、この一週間で、覚悟は決めてきました。  先日、時間的に条件のいいバイトを見つけてきましたので、土曜日、日曜日と、平日は7〜8時間、小説に時間をさけます。  仕事も、単純な繰り返しの手作業です。しばらくは難しいですが、なれてしまえば、アイディア出しや、構成案を仕事中に考えることもできるようになると思います。  以前も書きこんだのですが、私は26歳ですので、学業はありません。結婚もしてないので、家事、育児もありません。目標を達成するまで、長期戦ができます。  新木さんが分室に戻られるまで、少しでも勉強させてもらおうと、こちらのみなさんの胸をお借りして書き込みをしてきました。  生課題にしろ、よみかくに投稿した短編にしろ、今現在、私が読めるものを作れないことを痛感しました。何を言われても、受け止められます。わたしは、こちらの課題に参加できますでしょうか。  できそうにないのなら、参加できるようになるまで、何でもします。  もちろん、今の生課題のリライトも続けます。  まだ戻られたばかりで、お忙しいと思いますので、お時間のある時に指示をお願いします。 >生課題 >>岩にへばりついて、つま先を立ててゆく。顎を岩にこすりつけながら覗いてみると、蜂のやつはあいかわらず空中に留まっていた。  ありがとうございます。ガツンときました。説明を読んで、どうしてこの言葉が使われたのかも納得しました。私の脳内劇場は、割り箸のついた紙人形レベルでした。    私は、生課題を三人称のつもりで書きました。書き直した文も、三人称のつもりでした。  ですが、一人称に間違われてしまう書き方しかできていないということなんですね。  以前にも、私が一人称と三人称の違いを飲み込んでないことを指摘していただいていました。  今度リライトする時は、ためしに同じものを一人称と三人称とで書いて比べてみようと思っています。  その時に新木さんの文を参考にして、前と、続きの文章を書いてみたいと思います。    では、4を書き直します。  まず、この状況は、少女が背伸びをして岩ごしにその向こうにいる蜂の「様子をみて」います。  そして、蜂に見つからないように、隠れています。    ですが、羽矢野さんの指摘通り、「横からのぞく」方が簡単なのにそれをしていないのは、おかしいので、ここは「岩」ではなく「壁」にします。  次に、「へばりつく」という言葉が適切かどうかということで、「くっつく」「しがみつく」を対立候補にあげてみました。  へばりつく 離れずべったりとくっつく。こびりつく、強くくっついて離れない。  くっつく  物と物がすき間なくぴたりと接して離れなくなる        接着する。ぴったりとねばりつく、ひっつく。          しがみつく 力をこめて強くとりすがる        しっかりと取りつく、むしゃぶりつく。かじりつく。  この三つの中では、「くっつく」が「接している状態」の基本だと思います。  「へばりつく」は、「くっついていようとする力」が、「しがみつく」は「くっつこうとする意志が」強い印象があります。  ここでは、少女の目的は「蜂をみるために、視界を壁の外に出したい」だけです。岩に接していることより、覗いていることを強調したいので、「岩に接していることの」印象が強い言葉は使わない方がいいと思いました。よって全部没にします。  私の脳内劇場では、壁に体を接して背伸びをした場合、手で壁をつかみ、後、体の中では胸が一番くっついていました。そこで、ここは「壁の上に手をかけて、胸おしつけ」に変えてみます。    「顔をゆがめながら、喉が痛くなるぐらい」というのも、よく考えてみました。自分で読み返しても、一度ではすっと読めない表現だと思いましたので、これはやめます。  次に、新木さんの「顎を岩にこすりつけながら覗く」というのは、三人称でも使えると思いました。楽をしない癖をつけるためと、引き出し作りのためにも他に候補を考えたのですが、これ以上にうまいものがみつかなかったので、そのまま使わせていただきます。 「覗いてみる」は、視点者の意志が強いと思うので、「覗くと」に変えます。  敵意を表わす「やつ」という言葉は、三人称では使わない方がいいと思ったので、これは削ります。  「留まっていた」は、「進行するはずのものが進行せず、その場所で小さな動きだけを反復し、停滞している」ことで、ぴったりだと思いました。これもさっきと同じ理由でこのまま使わせていただきます。  5.少女は壁に手をかけた。胸おしつけ、つま先を立ててゆく。顎を壁にこすりつけながら覗くと、蜂はあいかわらず空中に留まっていた。  読み返して、なんだかくどい感じがしました。  「胸をおしつけ」はいらない気がします。これがなくても、背伸びをして壁の向こうをのぞいていることがわかるからです。  6.少女は壁に手をかけ、つま先を立ててゆく。顎を壁にこすりつけながら覗くと、蜂はあいかわらず空中に留まっていた。  三人称の設定にあわせて、一人称の方も少し調整します。   「壁に手をかけて、つま先を立ててゆく。顎を壁にこすりつけながら覗いてみると、蜂のやつはあいかわらず空中に留まっていた」  この文章は、冒頭かその次ぐらいに持ってくるとよさそうだな、と思いました。  この前に、少女自身の描写と、少女が風の魔法を使えるという前情報、これを境に、敵である蜂の描写。それから、実際少女が魔法を使う描写がくればいいと思いました。  あまり考えると、一時間チャレンジにならないので、構成についてはここら辺りでやめておきます。  長くなったので、書き込みをわけます。 -------------------------------------------------------------------------------- 続きです。 No.5643 投稿日 2002年12月5日(木)12時34分 投稿者 馬宮 ●羽矢野さん(5611) ありがとうございます。  >>少し推敲すると、まず一番問題なのが“ホバリング”。 >>ファンタジーにそれはないだろう。 >>一応、その世界にそった描写にしようね。  はい。確かに、その通りだと思いました。リライトを読んで、「あ、この言葉いい! もらった!」とそのまま使いました。  ホバリングに変わる言葉を思いつかなかった、知らなかったというのが、一番の原因ですが、一番悪かったのは、辞書もひかずに使ってしまったことです。  私が「顔を歪める」という言葉を使ったのは、「嫌な気分になった」ということを表現したかったからなんです。  上にも書きましたが、これは変えました。指摘どおり、読んでいる時に引っかかってしまう表現だと思ったからです。  「のんき」、納得しました。  こういう記述は、私の癖になってると思うので、これからかなり注意していかなければいけないことだと思いました。 >様子を見る  そうですね。二重に描写をするのは読者に失礼ですね。くどいですし。  言葉選べば選ぶほど、文章がひきしまりますし、手をかけることを面倒くさがってはいられません。 ●藤極堂さん(5623)  フォローありがとうございます。楽をしないよう、そう考えながらリライトを読んでいたつもりだったのに。「つもり」だけだったようです。反省しています。  リライトの分析(といえるほどのものでもないのですが)はすみましたが、自分の文章を少し客観的に見るために、少し時間を置いています。  最後しっかり見直して、ここに書き込み、その上で自分のリライトをしようと思っています。  その時、またリライトから使わせて頂く言葉があると思いますが、勘違いして使っていたら言ってやって下さい。  でも、ホバリングで懲りたので、勘違いゼロを目指しています。  それから、Sleipnir(スレイプニル)というのは、ブラウザですよね。興味あります。  実は、あの書き込みを読んで唐突に気づきました。  私、フリーソフトを一杯ダウンロードしてたんです。パソコンがフリーズをしていたのは、それが一番の原因だったのかもしれません。慌てて、いろいろ消しました。  ネット上の辞書は、探すことがあるので、導入を考えています。  もう少し自分のパソコンの様子を見て、落ち着いているようだったらダウンロードしますので、その時フォローお願いします。  まだ時々連続してフリーズするんです。以前教えていただいた紙がなかったら、怖くてメールもなかなか書けなかったと思います。  金欠で、新しいOSを購入するのが難しいので、しばらくこれでやっていこうと思っています。 -------------------------------------------------------------------------------- なんなのか No.5644 投稿日 2002年12月5日(木)15時18分 投稿者 はせがわみやび  と聞くから、わかりづらいのかなあ。 >SHって何? >>これは、自分の意思とは無関係に“普通の人”からはずれてしまった存在。  うう。概念的な説明としてはそれで正しいのでしょうが……(^^;  ここでは、「わかりやすく説明してちょうだい」と聞いているわけだね。  ためしに、新木さん相手に同じことをしてみた。 み 「ねえ、タイムマシンってなあに?」 新 「きのうに行ったり、あしたに行ったりできる乗り物だよ」  おお、ちゃんと一行で答えてきた。  完璧な説明としては不完全かもしれないが、こう言われたほうが子どもにはよくわかる。まあ、ここまでくだけた表現をしろとは言わないけどね(^^;。  分室参加者は小学生よりは大人ですし(^^;  ちなみに、ひとことで書ければ、それはそのまま作品のキャッチコピーに使えます(笑)。 「SH、それは**な@@@の****なのであった。新鋭が描く、ちょー**な**小説。今、ここに炸裂!」  とかなんとか(笑)。  がんばってみよう。 みやび -------------------------------------------------------------------------------- 返り咲き No.5645 投稿日 2002年12月5日(木)21時56分 投稿者 弟切 千隼 十二月に入ったというのに、うちの近所にヒマワリが咲いているところがあります。 ヒマワリといっても、あの背が高くて、でっかい花が一つ咲くヒマワリではありません。ずっと丈が小さくて、花も小ぶりなものがいくつも咲くヒメヒマワリという種です。ヒメヒマワリのほうが、普通のヒマワリよりも耐寒性が強いようです。 それにしても、十二月に咲いているヒマワリというのは、どこかおかしいのではないかと思います(^^; >>話作り 課題部屋にある34個の案のうちから、コンセプトが明確で、書く気が起きやすくて、難易度が高すぎない案を見出してゆきます。 まず、 28.主人公は、ある天候を制御する神を祭る村に住んでいる。ある時日照りが続いたため、その神に生贄を捧げて雨乞いをすることになり、主人公は自ら生贄になることを申し出る。主人公は、生贄となった人間は神の国へ行って神の一員になるという言い伝えを信じて、貧しく苦しい村の生活から逃れようとしていた。雨乞いの儀式が行なわれると、神が現れて主人公を連れ去り、村には雨が降る。ところが、主人公が連れて行かれた神の国は決して楽園ではなく、主人公は自分が神とは名ばかりの幽霊のような存在になってしまったことに気づく。 の案が、コンセプトを明確に表わしにくいと感じましたので、ボツとします。 この案ですと、「利益を得る」というより、「逃避する」という要素のほうが読者さまに印象付けられてしまいそうです。 次に、 3.主人公は芸能人で、イメージアップのためにボランティア活動に参加し、その様子をあるTV番組で放映するという企画が立てられる。ところが、撮影が済んだ後で番組スタッフの不祥事が発覚し、TV放映ができなくなる。 20.主人公は暴力団組員である。主人公は対立する暴力団の有力な組員を殺して名を上げようと考え、暗殺の実行役となる人材を探す。組の中で下っ端の不遇をかこっていた若い衆の一人に目をつけて可愛がってやり、組の中で少し高い地位に引き上げてやると、その若者は喜んで暗殺の実行役を引き受ける。暗殺は成功したが、この殺人事件がきっかけで警察が動き出して、組は解散させられてしまう。 の二つを、「書く気」と「難易度」の点からボツとします。 この二つは、弟切にとってはっきりと書く気が起きません。加えて、弟切は芸能界にも暴力団の世界にも疎いため、書くとなると相当の下調べが必要です。 何もわざわざ苦手な分野で勝負することはありませんよね。 1.主人公は資産家で、節税のためにある慈善団体に財産の一部を寄付する。ところがその団体は、税が免除になる公益団体としての認可を受けていなかったため、主人公は税金対策の当てが外れてがっぽり税金を取られる。 もボツとします。 理由は、この案には主人公の「動き」が少なく、退屈になりそうだからです。財産を寄付することなど、署名一つでできてしまいますから、「主人公が他人のために苦労した」という感じが出しにくいですよね。 26.主人公はある国の指導者である。主人公の住む隣国で民族紛争が起こり、弾圧された側の民族が難民として自国に流入してきて、流入してきた難民も、流入された自国民も、ともに困窮する。主人公は難民の発生防止のためと称し、隣国に軍隊を送って民族紛争をやめさせる。かねてから隣国を併合しようと狙っていた主人公は、これを機会に隣国に傀儡[かいらい]政府を作る。ところが、傀儡政府の実権を握った人物が、主人公の思惑に反して自力でうまく国を統治し、国民のみならず国際的な人気を得て、紛争がなく住みやすい独立国家として認知されてしまう。 30.主人公(男性)は、身分制度が厳しい社会で低い地位の家に生まれ、地位の高い家に奉公人として勤めている。そこは由緒も財産もある家ながら、男の跡取りがおらず、精神に障害がある娘が一人いるきりである。その障害ゆえに、婿に入って家を継ごうという男がいない。主人公は高い地位を得るために、その娘と結婚して跡取りの婿におさまる。ところが国に大規模な内乱が起こって、身分制度は崩壊し、主人公の家は焼き討ちに遭って財産も失ってしまう。 の二つは、短編向きの話ではなさそうなので、ボツとします。 どちらの案も、国が滅びるか否かといったことがからんできますから、国の仕組みがどうのとか、社会制度がどうのとかいった説明や描写を入れなければなりません。少ない枚数に効率よくそれらのことを入れて、なおかつ読者さまを退屈させずに読ませられるほどの技量は、弟切にはないでしょう(;_;) とりあえず、上記の六つを落としまして、残りの案は28個ですね。ここからまた絞ってゆきます。 お知らせ: 弟切は、明日から公用&私用により遠出します。帰宅するのは日曜日の予定です。よって、明日から三日ほどここへ書き込みができません。 -------------------------------------------------------------------------------- 生存証明。 No.5646 投稿日 2002年12月5日(木)23時50分 投稿者 羽矢野  街を歩くには、この季節が一番いいな。  何か幸せで。 ●SH  自分が何をしたいのか、ようやく見えてきた感じ。  まだうまくまとまらなくて、ここに書けないけど。  もどかしくてゴロゴロ転がってます。  社会に受け入れられたいって事を漠然と考えていただけみたいな気がする。  それは、一人でも心のより所となる人ができればいいのか。  自分自身が社会に受け入れられればいいのか。  それとも、SH全体が受け入れられればいいのか。  これは全部違う。  ダブルブリッドは一人でよかった。  自分自身っていうのは魔女の宅急便かな?  全体っていうのは、何だろう? とっさにでてこない。  と今回も要領を得てない回答です。  申し訳ない。  これから、ネット環境がない所へ数日間いくので、書き込み出来ません。  なんとかこの間に考えて、次辺りにはまともな書き込みをします。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5647 投稿日 2002年12月6日(金)01時12分 投稿者 新木 伸 >馬宮さん  12歳の女の子が初めて手に取って、夢中になる小説が、書きたいわけですね。  目標がはっきりしているのは、いいことです。ただ「夢」としているだけでなくて、それだけ実現に向けて近づいていることになります。  「夢」は「夢」であるうちは可能性を山ほど内包しているものなんだけど、それを現実にするっていうことは、それを絞り込んでゆくことなのね。可能性のいくつかをあえて刈り取ってゆくことで、現実としての形となる。  頭のなかにもやもやとした状態で浮かんでいる「素晴らしく作品になる可能性を秘めたなにか」を、現実の小説にしてゆくときには、ストーリーラインや、表現や文章などは、なにかひとつの形しか取れないのと同じこと。  ところで馬宮さんが初めて読んで夢中になったという、その小説とは?  ジュニア小説というから、コバルトとか、ホワイトハートとか、そのあたりかな。  14年前だと、コバルトぐらいしかなかったかな。  参考までに、作家名とタイトルとを。  んで、対象ジャンルがはっきりしてくると、それに向けての対策っていうものがあります。  たとえば色々とある生課題の課題でも、このあいだやった「風の魔法」とかは、あれは、少年向けライトノベル路線。  魔法を撃つアクションに重点を置いた練習素材なわけね。  一般的にいって、少女小説の場合には、心の中の動きに重点がおかれる場合が多いです。  僕自身は女の子になった経験はないので、推測でしか言えないけども。  男の子は外界の動きに興味を持つもの。女の子は心理の動きに興味を持つもの。  一般的にいうと、そういうことになると思う。  まあ少女小説でも、アクションがしっかり書けることは武器になるだろうから、やっておいて無駄になることはないけどね。  ――で、とりあえず、もうひとつ生課題をやってみましょう。  「昔好きだった男の子と再会してしまった女の子」  このお題で、やってみること。  女の子の現在の年齢やら、「昔好きだった」というそれがいつの時代の話だったのかとか、その他シチュエーションはおまかせで。  大学生の女の子が、小学校時代の〜とか。  高校生になった女の子が、中学生時代の〜とか。  キャリアウーマンが幼なじみと〜とか。  まあ色々あるわけだけど。  対象読者は決めておきましょう。  12歳の初めて小説を手に取る女の子。――もしくは、小説を読み始めるようになって、夢中になって、色々と読みあさっているときの女の子。  視点は一人称でやること。  少女小説の場合、一人称以外の視点が使われることは、とても稀です。  ただ、プロが「わたし、一人称しかできないんです〜」では話にならんので、視点の練習として、同じものを三人称視点でリライトしてみるとかは、あとでやるかもしれない。 >生課題とか  これは前から思っていたことなんだけど。  みんな、生課題とか、たま〜に、何ヶ月かに一回、思い出したようにやってみて、それでなにか身に付くものがあるとでも、思っているのかな?  あんなもん、毎日やっていて、年間365本とか書いてみて、それでなにか得るものがあるとか、そういうものだぞ?  自分で新しいお題を作ってやってみてもいいし。  すでに他人がやっているものをリライトしてみてもいいし。  お題が重要なんじゃなくて、とにかく数をこなすことが重要なの。本気を出して、何回書いてみたのか。それが重要。  あと、3時間というタイムリミットを設定することで、集中力を限界まで引き出すことね。それを習慣的に行えるようになること。  社会人は難しいかもしれないが、1日3時間以上ひねり出せる状況にある人は、自主的にやってみること。指示なんかなくたって、自主的にやる分には、こちらはぜんぜんかまわない。 >馬宮さん >ホバリング >>リライトを読んで、「あ、この言葉いい! もらった!」とそのまま使いました。  ははあ、なるほど。  ようするに、蜂が空中に静止している状態を言い表す言葉として、自分の引き出しには、なにも入ってなかったわけですね。  藤極堂さんのリライトで見かけた「ホバリング」って言葉が、生まれて初めて手に入れた言葉だったわけですね。  今回のリライトの思考開示でも、ひとつの状態を言い表す言葉を探そうとして、3つくらいの候補は出していますよね。もっともっと増やさないとだめですよ。ボキャブラリーの引き出しを。  さて質問です。  ボキャブラリーを増やすためには、どんなことをすると有効でしょうか? >>岩にへばりつき、ゆっくりつまさきを立てていく。  ここのところ、さっき読み直してみたら、「ゆっくり」が二重っていうのは、間違いでした。  じつは三重。  「へばりつき〜」で1。(へばりついた状態では、ゆっくりとしか動けないのは必然)  「ゆっくり」で2。  立てて「いく」で3。 >>岩にへばりついて、つま先を立ててゆく。  こちらのほうで、二重。  「へばりつき〜」で1。  立てて「ゆく」で2。  僕のリライトのほうでも、ここは強調の必要があると判断したので、「ゆっくり」の意味を持つ言葉を二重に重ねてあります。  ただ馬宮さんのほうの三重は、これはやりすぎだろうと、そういうことです。 >みやびさん >SHとか >>ちなみに、ひとことで書ければ、それはそのまま作品のキャッチコピーに使えます(笑)。  っーか、キャッチコピーも立てられんようなモノを出して、どーすんのよ?  そんなもんが売れるとでも思っているのか?  キャッチが立たんっていうことは、人目を引くことができないってことだよ。人目を引くことがなければ、読まれることもないのは物の道理だ。  本屋の棚に並べられるときには、右も左も上も下も、まわりの本のすべてが、キャッチコピーがバッチリ立ってる作品ばっかりなんだからさ。  そのなかで「最も目立たない本」を手に取るような「物好き」が、統計的にいって、どの程度の割合で存在していると思うのだ?  そんなもん、ほぼゼロだ。  決まってる。  ごく少数はいるかもしれないが、無視していいほどの割合だ。  キャッチなんて立てようがなくて、と〜っても地味なんだけど、だけど読んでみたらとても味のある話――なんてもんは、デビューして名前が売れてから書け。  作家の名前がブランドになって、「○○が書いた」というだけで、ババーンと売れる要素になってからね。 (しかし実際は、キャッチの立てようもない話なんていうのは、どうにも救いようのないぐらいツマラナイ話であることが多いのだが) >羽矢野 >>社会に受け入れられたいって事を漠然と考えていただけみたいな気がする。 >>それは、一人でも心のより所となる人ができればいいのか。 >>自分自身が社会に受け入れられればいいのか。 >>それとも、SH全体が受け入れられればいいのか。  そうそう。  それが筋道だった物の考えかたというやつだよ。  「受け入れられること」をテーマとした話のサブジャンルなわけね。  ちなみに魔女宅は「自分が社会に」であって、もののけ姫は「一人でも受け入れてくれる人が」のほうね。  頭の中にもやもやと存在している、漠然とした「受け入れられる話を書きたい」というところから、さらに具体的に絞り込んでゆくわけ。  そうなると、もちろん切り捨てなければならない部分が出てくる。  そういう、切り出す部分と、切り捨てる部分とを分ける作業が、小説を書くということの本質。  あるひとつの可能性を取るには、他の可能性を捨てなきゃならない。  「一人でいいから〜」の話を書くと決めた場合には、SH全体が社会に受け入れられるような話は書けなくなる。  逆に、「SH全体が〜」なんていう話を書くと決めると、こんどは「個人として受け入れられる」のほうが書けなくなる。  また、「個人として受け入れられる」の話を書くのだと決める。そうすると、こんどは、「女として受け入れられる」――なんていう話はできなくなる。  だから、ダブルブリッドでは「女として」という展開にはなっていないのね。恋愛抜きでやってるわけ。  「一人でいいから受け入れてくれる人が〜」っていう路線をやるには、「自分を女として受け入れてくれる人が〜」なんていう展開は、邪魔になるわけだ。  いや、1巻しかチェックしてないから、先の展開はわからんけど。シリーズ構成として考えた場合には、次第にテーマをずらしてゆくという手法もある。  たとえばシリーズ構成という概念がある。 ○1巻  あるひとりのSHが、人として受け入れられる話。 ○2巻  まだ社会的に受け入れられていないSH達。SHの組織と、一人の普通人とが相互に理解して、手を取り合う話。 ○3巻  SH全体が社会に受け入れられる話。  こんなふうに組み立てたりするわけだ。  ここでは思い切り急いだ展開として、3巻ぐらいでやってるけど。  普通はこのくらいの大きさのことをやろうとしたら、10巻ぐらいはみるものだよね。  いまのこのご時世では、ライトノベルで10巻のシリーズなんて、そうそうやらせてもらえないが。(毎巻ごとに、増刷数版がかかる勢いが必要)  しかしまあ、ろくに長編も書きあげたことがないのに、いきなり壮大なシリーズなんてやったって、手に余るだけ。  とりあえず、長編一本に、何を込めるのかを決めるように。 -------------------------------------------------------------------------------- 返答 No.5648 投稿日 2002年12月6日(金)02時09分 投稿者 光来 唯  とりあえず予測外にバイトが休みになったんで、ひさびさに短編一本書いてみようかな。  つーか、早くて今週いっぱい、長くて2週間って、不確定なのがかなり怖いです。   >羽矢野さん  とりあえずあらすじの視点がおかしいのの修正は後にまわして。 > 個人的に興味があるのですが。 > うぬぼれ野郎とも取られかねないこの場面ですが、どういうエピソードで、諒は結衣が“本当に”自分が好きだと読者に納得させるのですか?  「〜と知る」と書いてます。気付くとかじゃなくて。  つまりあからさまな結衣の言葉や態度から、結衣が好きになってきたと「知る」んです。  それはもう、これでもかってくらいわかりやすい行動で。 > 私の話と同じで、事件はオマケ要素で、多分ここが一番重要なんじゃなかろうか。 > これはつまり、今まで答えなかったのは、すべてを受け入れなかったからだと読めますが。 > と言うことは、彼女には自分を受け入れて欲しいという欲求があるのですね。 > これって重要だと思うのですが、伏線がどこにもなくていいのかな?  受け入れてほしいという欲求はあります(心を開く要因のひとつですから)。  ただ、伏線に関しては、この話自体がふたりのちゃんとした恋人同士になって終わる、というものですから、ラストのそのシーンはそこまでのエピソードの積み重ねの結果、存在していると考えます。ですから、明確な伏線というのは必要ないのではないかと思うのですが(いらないという意味ではありません)。 >新木さん >すべて「考察済み」で、さらさらと立て板に水で回答できるような状態であることを希望します(笑)。  残念ながらさらさらとというわけにはいきませんでした。  ちゃんと出てはきたんですが、言葉にするのに戸惑ったり、おかしな点に気付いたりで。  直接口答した場合にすぐに答えられる、で考えたら7〜8割くらいでした。 >なぜ結衣は、仕事を見られた翌日に呼び出しをかけてきたのか。なぜ翌日というタイミングになったのか? 仕事を見られたことと関係してくるのか、しないのか? このときの結衣の心境など。 仕事を見られたことと関係あります。諒は結衣だと気付いていませんでしたが、結衣の方は、それが諒だと気付き、さらに正体を見られたと思いました。  結衣は見られたと思った瞬間、一瞬とまどいます。それがどんな感情か自分でわからず、諒に声をかける機を逃してしまいます(その間に諒は走り去ってしまう)。  そして、結衣は一晩自分の中の理解できない感情に悩み、それを振り払うかのごとく、諒にすべてを教え、決着をつけることを決めます(この時点で少女の魂の居場所についてある程度の予測はついていたので)。 >なぜ学校に呼び出したのか。場所が学校になる理由は? >犠牲者の少女の霊魂は、どこにどういう形で存在していたのか? 主人公に取り憑く形か? もしくは場所に取り憑く形なのか?  少女が存在していたのは学校の中、ただし諒がいるときだけ。それは殺されたのが学校の中だったから、というわけではなく、彼女にとっての未練が学校にあったからです。取り憑くのではなく、少女は自らその場所を選んでいたのです。ただ、あえて「取り憑く」ということばを使うのなら「諒のいる学校に取り憑いていた」ということでしょうか。  それは彼女の夢見たものが、諒と恋人同士としての学生生活を送ることだったから、彼女が学校で楽しみとしていたのが諒の姿を見ることだったから、です(少女は諒に告白しようとした日に、殺人鬼に殺されてしまった)。  ただ、本来なら穢れた魂となった少女が校内にいれば結衣はすぐ気付くはずです。でも、この少女のケースは特殊で、そのせいで結衣も諒と付き合うという手段を選ぶこととなりました。  結衣は学校の中で穢れの気配を感じ取るのですが、それを浄化しようと夜に忍び込むと気配が感じられない。それを繰り返しているときに諒から告白を受けます。で、その告白の瞬間、今までで一番強く気配を感じることができたので(諒の告白に少女が反応してしまったから)、結衣は諒の告白を受けたのです(この時点では諒に取り付いた魂だと思っていた――諒とデートを繰り返すうちに気配を感じられるのは学校でだけだと気付くわけですが)。  そういうわけで、舞台が学校となるわけです。  少女の魂が諒がいるときの学校でしか現れないのは、学校と諒、ふたつにわかたれてしまっていたから――もちろんこれはかなり特殊なケースです。 >別れ話を切り出されて、諒が結衣を追いかけられなかったのはなぜか? 「結衣の言葉に納得してはいないが、死神を受け入れることはできなかった」という理由っぽいものが書かれているが、これでは説明になっていない。(意味不明) 拒絶した理由は、死神という異質な存在への恐怖とか、そういったもの? それともなにか、他の理由? もっと具体的に。 「結衣の言葉に納得してはいないが、死神を受け入れることはできなかった」……なんか、わかりにくい書き方だ。あいだに「だからといって」を入れたほうがよかったかな。  この文をわかりやすくすると、『別れようといった言葉は納得できない――つまり別れたくない、けど死神の仕事はなんか人を殺してるみたいに見えて、受け入れることはできない』ってことです。  受け入れられない理由は、bT512−5517−5543―5637、での紫さんとの話で一応説明しているつもりです。 (っていうか5637で紫さんに返答したのって、5512じゃなくて5543だったなぁ) >「途中、結衣は穢れた魂を見つけ浄化しようするが、諒に邪魔され失敗してしまう」という、この部分。ここは諒が本当に意識的に邪魔(妨害行為)を働いたのか、どうなのか?  >一度、結衣の仕事を妨害するか足を引っぱるかした諒が、「結衣の後をただついているだけ」とある部分。ここではなぜ、ただついてゆくだけなのか? このままの書きかただと、諒が放心状態のまま、ぼうっとついてゆくように読める。――いくらなんでも、そんなことをわざわざ書くはずもないだろう。説明をよろしく。  実際に妨害行為を働いています。が、それは意識的ではなく、反射的に体が動いてしまったという感じです。諒は結衣に死神をやめてほしいと考えていますから、それが行動に出てしまったのです。  それから、ここで「ただついているだけ」と書いたのは、諒が積極的に結衣の魂の探索に協力していない、というのを強調しようとしたいがためです。  それと彼の心中では結衣がもう死神の仕事をしないよう見張っていたいという気持ちもあります。 >「死神」の仕事を認められない諒。その認められない理由は? どのように認められないのか? (ふつう、「認められない」というような書きかたは、「娘の結婚を認めない頑固な父親」のような用法で使うもの。もうすこし弱いニュアンスで使う場合は、「母親の再婚相手の男性に好印象を感じているものの、死去した本当の父親の面影を忘れられず、受け入れきれないでいる娘」みたいなものとなる。この場合の諒の「認められない」というのは、どのくらいの強さの拒絶であるのか?)  これは、別れようと切り出してきたのを追いかけられない理由とほぼ一緒ですね。まだ引きずってます。でも、この時点では答えは出てないんですからおかしくないですよね。  「認められない」の強さの度合いとしては、「娘の結婚を認めない頑固な父親」が近いかも。それもあくまで死神の仕事に対してのみ(だから死神を止めてくれ、って諒は結衣に言うことになる)。  一面だけで全部を見たわけではないのに、自分の理解できる範疇をこえていたから一方的に否定しようとする……頑固親父のいう「認めない」で近いかな。 (つーか、よく考えたら自分から告白した身でありながら、死神なんてそんな仕事止めろっていう主人公……なんかヤかも) >上記の2点。「認められない」の強度いかんによっては、このあらすじ、「結衣が死神であることを頑として認めない諒が、結衣の仕事を妨害して回る」――というようにも読めてしまう。そんなふうに読んでいいの?  それはまずいです。でも、今の「認めない」の強さだとそう捉えることも確かに可能です。  本文書くときにそう読ませないように書くか、「認めない」のあたりを修正するか……ま、普通は後者か。「認めない」云々はもうちょっと考えてみます。 >結衣が飛び出していったあと、最初に出会う「穢れた魂」(諒が邪魔をして取り逃がした魂)は、これは、殺人鬼の手に掛かった犠牲者のものか?  そうです。ちなみにこの魂は殺人鬼に取り憑こうとしてたものです(だから近くに殺人鬼がいたりする)。 >上記に関して。そもそも結衣は、なんのために、諒の介護を振り切って、飛び出していったのか? いたたまれなくなったためか? 諒への想いを自覚してしまったからか? なんなのか?  これは諒への想いを自覚したこと、それなのに諒はあくまで死神を否定していること、そういった気持ちがないまぜになり、その場にいられなくなった――いたくなくなった、からです。自分が好きになりかけている人――好きになってくれた人が自分の存在意義である死神を否定する言葉をもう聞きたくなかったというのもあります。 >結衣の背負っているものの大きさを感じると、諒は、どういう仕組みで納得するのか? どんな種類の「誤解/偏見/こだわり」――が、解けることになるのか?  まず、浄化がただの殺人行為的なもの(諒の目にはそう見えていた)ではなく、本当に重みを持ったものだとわかります。これは、ここまでで諒が見た浄化は結衣の一方的なもので、浄化がどれだけ大変なものなのかはわからなかったのです(強者→弱者的なものとみていた)。それが結衣の戦う姿(完治してないのに、傷ついても傷ついても逃げようとしない)を見て、結衣の死神に対する信念とか意志の強さ、を感じるわけです。そしてその中で結衣と自分、どちらが間違っていたのかを悟り、結衣の手助けをします。  でも、解けるのって誤解、というよりは諒の一方的な思い込みなんですよね。死神はひどいものだ、と思っていたのがキツイ面も見せられてそうじゃなかったんだ、と納得する、みたいな。  まぁ、浄化が救い――優しさだと納得するのは、この後での話ですから、ここでは死神に対する考えがマイナスからゼロになったというところです。 >殺人鬼の穢れた魂に肉体を与えるようなことをしなければ、そもそも、大量殺人は起きなかったのではないのか? 〜〜仮に殺人鬼の魂に肉体を与えず、ずっと放置しておいたら、どのようなことになっていたのか?  殺人鬼が死んだのは、物語が始まる前ではなく、中盤過ぎくらいでのことです。結衣が殺人鬼の魂を見つける何日か前なんです。  肉体を与えられてから殺人鬼はまだ人を殺してません。  これは、肉体を与えてから、再度戦うまで約一日しか間がないこと、殺人鬼がまだ生き返ったということに戸惑っていたから、ということが理由です。 そしてもうひとつ。殺人鬼は復後活最初の獲物を結衣に定めていたというのが、一番大きな理由です。殺人鬼には殺人鬼なりのポリシーみたいのがあるみたいです。 あ、死神が人間の生き死にに関して一切関心を持たないということはありません。人間として暮らしてきた者が――たとえ本質的には死神であったとしても――関心をまったく持たないなんて不自然ですから。  それと、穢れた魂を放っておいてもすぐに何か問題がおきるということはありません。これはもっと大きな、世界のバランスみたいなことに関わってて、こういった大量の穢れを生み出したであろう魂は早く浄化してしまう必要がある、なんて説明もできますが、この部分はできればまったく表に出したくない設定だったりします(別に出てなくても不自然に感じない設定ですし。そもそもこのことは死神も知らないってことになってますから)。 -------------------------------------------------------------------------------- とりあえず書き始めました。 No.5649 投稿日 2002年12月6日(金)02時13分 投稿者 はせがわみやび  美春のカレーなお話の一校め。  時間が取れそうなのが今月くらいしかないし。FQのシナリオも作んなくちゃだし。こっちは、毎日書いて、一週間くらいでなんとか。  しよう、しなくちゃ、するのだ、と。  課題部屋のほうに今日書いた分をUPしておきましたです。  これで起の起だから、1/16かな。原稿用紙10枚。ページにして7ページほど。毎日やればできることを見せたほうがいいかも──というわけで、毎日のUPです。  16倍すると、原稿用紙160枚になっちゃう計算だけど、途中で省略になっているところがあるから、もっと減るとは思います。  とりあえず、書く。  わたしは、悩んでいるよりも書いたほうが早いや。   みやび -------------------------------------------------------------------------------- >光来さん No.5650 投稿日 2002年12月6日(金)06時43分 投稿者 新木 伸 >光来さん  諒の心境についての部分、過去ログから拾って読みました。  そしてあらすじをもう一度読んでみました。  まず死神の仕事を見せられてから訪れる別れ。  これって、諒の視点から見てみれば、結衣って自分の元から去っていったように見えるはずですよね。  別れの言葉も、彼女の側からちゃんと口にしているわけだし。その理由のほうも、「あなたはもう用済みだから」という、別れるだけの立派な理由がちゃんとある。  そして諒としては、未練たらしく追いかけることもできないでいるわけです。  死神である彼女を、そのままの形で受け入れることは、いまの自分にはできそうにないから。  んでもって、「転」に入って。  結衣が弱って倒れています。  ここのところで、結衣は諒による看護を拒絶しています。それを諒のほうが、無理矢理に看護しています。  ひとつ前の別れのシーンと、この看病のシーンとのあいだには、何もエピソードがないにも関わらず、諒の態度が急変しています。  諒というキャラクターは、去ってゆく彼女を追いかけることができなかった人間ですよね。その諒が、倒れている彼女をみかけて、看病しようとする。まあここまでは、人間として当然の行動なので問題はないのです。別れた彼女だろうとなんだろうと、倒れていたら、そりゃ、手当てしようとするでしょう。  ただ拒絶されているのに、なお、しつこく食い下がるというのはどうなのでしょう?   諒は結衣の拒絶を「無視して」部屋にあげているわけですから、食い下がり、「看護する」という自分の意志を強引に通したことが予想されます。  しかし、諒にそれが出来るようであれば、去ってゆく彼女を追いかけることもできていたはずなのです。  別れのシーンのときには、諒には、拒絶をはねのけて前に出る気概がありませんでした。  その直後のこのシーンでは、拒絶をはねのける気概が生まれています。  なにもエピソードがないのに、主人公の精神が変化していてはいけないですね。  ここのところについては、どうでしょうか?  ところで、ここで結衣の態度で「拒絶」ってあるのは、徹底的に頑として諒の看護を拒もうとする姿勢なわけですか?  拒絶のニュアンスにも、いくつか強度があって……。  「良しとしない」<「嫌がる」<「拒む」<「拒絶する」  ――てな感じに、違ってくるわけですが。  ここでの結衣の態度というのは、その最上級にあたる「拒絶」でよい?  ちなみに類語辞典で引いてみると、類義の言葉には、こんなものがあります。  拒む。断る。拒否。拒絶する。はねつける。つっぱねる。つきかえす。辞退する。蹴る。退ける。  この、いろいろあるうちの、「拒絶」で正しい?  んで、ここで結衣の態度が「拒絶」であるにせよ、もうすこし弱い言葉で表されるなにかだったにせよ、まあ、嫌がっているというニュアンスは変わらないところだろうと思いました。  その結衣が「嫌がる」理由を推測してみたのですが、いまひとつ、はっきりしません。  結衣が彼のもとを去った理由は、死神を見せたときの主人公の表情なわけですよね。受け入れてもらえるだろうか――という期待を打ち崩すような表情。それで別れることを決意した。  そしてますます死神の仕事に打ちこんでゆき、疲労して倒れることになった。  そこにたまたま、彼が居合わせた。そして助けようとして差し伸ばされてきた手を、結衣は拒むわけです。  このときの結衣の心境は、また諒に拒絶されるのではないかという怖れではないかと思うのですが。これで正しいでしょうか?  この倒れている結衣を見つけてから、看病して、そして言い合いになって結衣が飛び出てゆくまでの一連のシーン。  ここのエピソードっていうのは、結衣の心が変わる部分ですよね。  このあとには、諒のほうの心が変わるシーンが待っているわけです。この話のキモとなるのは、この2つのエピソード。  諒の心が変わるほうは、またあとでやるとして……。  とりあえず、この結衣のほうを先に片づけましょう。  ここの看病のエピソードにおける、結衣の心の初期状態は、「諒にふたたび拒絶されることへの怯えでいっぱい」であったとしてます。  もし違うようなら、そう言ってください。  その初期状態からスタートして、どのように、結衣の心は変化してゆくわけですか?  たぶんこの「看護」のエピソード内でも、3つか4つの段階を踏んで、結衣の心は変わってゆくと思うのですが……。  もちろんそのひとつひとつの段階の推移には、なにかきっかけとなる出来事があるわけです。人の心はいきなり変わりませんので。  そして終了状態にあたる「結衣は部屋を飛び出してゆく」時点での、結衣の心の状態は、いったいどんなもの? -------------------------------------------------------------------------------- >光来さん No.5651 投稿日 2002年12月6日(金)06時59分 投稿者 新木 伸 >光来さん  いつもつっついて、けなしてばかりなので、たまには褒めることもしましょう。  諒に穢れの気配がついていて、それが死神である結衣にも容易に察知できなかった理由。  少女の魂が出現し、気配が現れるのが、諒が学校に来ているときだけだったというのは、うまい処理のしかたです。理由として、すっきりと胸に落ちてきます。  あと現在のこの展開だと、ラストの部分に、この台詞が来そうな気配ですね。 「わたし死神なんだけど、それでもいいの?」  ――っていう、これ。  たぶん、ラストの1行か、もしくはラストの1行前になるのか。  すべては、ラストのこの一行のために存在している――という形になりそうで、とても美しいですね。 -------------------------------------------------------------------------------- 生課題開始 No.5652 投稿日 2002年12月6日(金)10時39分 投稿者 馬宮  新木さん、ありがとうございます。  仕事に行くまで、ちょうど三時間ほど余裕がありますので、さっそくやってみたいと思います。ご質問の本のタイトル、作者については、戻ってきてからお答えしたいと思います。 -------------------------------------------------------------------------------- 生課題終了 No.5653 投稿日 2002年12月6日(金)13時52分 投稿者 馬宮  すみません、8分、時間オーバーしてしまいました。  昔好きだった男の子に再会「してしまった」というところに、力をいれて書きました。 -------------------------------------------------------------------------------- あれこれ No.5654 投稿日 2002年12月7日(土)01時10分 投稿者 光来 唯 >新木さん >ひとつ前の別れのシーンと、この看病のシーンとのあいだには、何もエピソードがないにも関わらず、諒の態度が急変しています。 >諒というキャラクターは、去ってゆく彼女を追いかけることができなかった人間ですよね。その諒が、倒れている彼女をみかけて、看病しようとする。まあここまでは、人間として当然の行動なので問題はないのです。別れた彼女だろうとなんだろうと、倒れていたら、そりゃ、手当てしようとするでしょう。 > ↓↓↓ >しかし、諒にそれが出来るようであれば、去ってゆく彼女を追いかけることもできていたはずなのです。  ふたつのシーンの間には1週間という時間があります。  といってもあらすじに書いてないように、何か特別なエピソードがあるわけでもないです。  ただ、このときの諒の心境の変化として、「結衣を好きだという気持ち」と「死神を受け入れられない気持ち」、そのどちらの方が強いのかわからなくなっています。  別れた時点では、諒の中には「死神でなければ〜〜」というのがあります。でも時間がたつにつれ、結衣に近づけないのは「死神」のせいだけではなく、彼女から気持ちが離れ始めているからなのではと思い始めてます。  時間がたつにつれて気持ちも落ち着き、それが余計に結衣を好きでなくなったような錯覚に変化していきます。  そんなときに、結衣が倒れているのを見つけるわけです。  諒がここで結衣を助けようとするのは、自分の気持ちを確かめたかったから、です。 (死神という存在に負けてしまっているわけですが、)諒にはこのまま「好き」だという気持ちが消えてしまうのは嫌だったんです。  だから、確かめたかった――好きという気持ちがなくなっていくのを否定したかった――ここで見捨ててしまえば、本当にもう終わり。自分が結衣を好きだったという気持ちさえ失ってしまいそうで……だから自分に言い聞かせて――勇気を奮い立たせるような感じで、結衣に手をさし伸ばしたんです。  ま、もっとも簡単に言えば、未練と、下心なんですけどね。助けたときに言えば、死神を止めてくれるのではないかと、ちょっと考えたりもしているわけですから。 >ろで、ここで結衣の態度で「拒絶」ってあるのは、徹底的に頑として諒の看護を拒もうとする姿勢なわけですか? >拒絶のニュアンスにも、いくつか強度があって……。 > 「良しとしない」<「嫌がる」<「拒む」<「拒絶する」 >ここでの結衣の態度というのは、その最上級にあたる「拒絶」でよい?  拒絶は正しくないです。ここでは強すぎます。  この結衣の態度の強弱によって、諒の気持ちの強弱もわかるわけですから(拒絶するのを無理やりにでも助けようとするとなると、それだけ気持ちが強いことの証明ってことになって、ここではふさわしくない)。  つっぱねる、嫌がる、あたりの方ががふさわしいです。  結衣はかなり弱っている状態ですのでそれほど強く抵抗できないというのもありますから……嫌がるくらいがちょうどいいです。 >そこにたまたま、彼が居合わせた。そして助けようとして差し伸ばされてきた手を、結衣は拒むわけです。 >このときの結衣の心境は、また諒に拒絶されるのではないかという怖れではないかと思うのですが。これで正しいでしょうか?  怖れ、というのはちょっと違うかもしれません。  根底にはそういった気持ちもあるでしょうけど、この時点で彼女は諒との関わりを絶ちたく思っています。自分を拒絶した人間に何かを求めるようなことはしたくない、というのがあります。  結衣は常に自分を強くありたいと考えている人間ですので、怖れを根幹に持っていたとしても、それは表に出ることはなく、ただ諒とのことを過去のもの――あくまで利用しただけのもの――と割り切ろうとしており、だからこそ、ここで諒に頼るようなことはしたくなかったんです。 >の倒れている結衣を見つけてから、看病して、そして言い合いになって結衣が飛び出てゆくまでの一連のシーン。 >ここのエピソードっていうのは、結衣の心が変わる部分ですよね。 > >ここの看病のエピソードにおける、結衣の心の初期状態は、「諒にふたたび拒絶されることへの怯えでいっぱい」であったとしてます。 >もし違うようなら、そう言ってください。 >その初期状態からスタートして、どのように、結衣の心は変化してゆくわけですか? >たぶんこの「看護」のエピソード内でも、3つか4つの段階を踏んで、結衣の心は変わってゆくと思うのですが……。 >もちろんそのひとつひとつの段階の推移には、なにかきっかけとなる出来事があるわけです。人の心はいきなり変わりませんので。 >そして終了状態にあたる「結衣は部屋を飛び出してゆく」時点での、結衣の心の状態は、いったいどんなもの?  初期状態は諒に頼りたくない、早くこの場から離れたい、という気持ちです。頼ってしまえば、またその後がつらくなるから。  で、この一連のシーンのおおよその流れは次みたいな感じです。  ●が結衣の心情が変化するエピソード部位です。 ●結衣があまり抵抗できないのをいいことにいろいろ手を焼いて看病してくる諒。  →頼りたくないという気持ちはこの時点で薄れてしまっている(結衣の気持ちに関わらず、諒が勝手に行動してしまっているため)。 結衣が一眠りして深夜、諒が寝ずに看病してくれていると知る。→ちょっと優しさに心が揺れる。 ●多少体力は回復しているけど、完全に回復するためには死神専用の特殊な薬が必要でそれを諒にとってきてもらう(結衣の家に行ってもらう)。  →一人残った結衣は諒の部屋で伏せられた写真立てを見つける(写っているのは二人の姿)。  無意識に部屋の中を探しながら、結衣は諒との思い出を蘇らせる。  同時に、別れのシーンも思い浮かんでなぜか胸が痛む。→自分の気持ちに気付き始める結衣。   ○薬は入浴剤型で、結衣は風呂を借りる。  風呂から上がると諒は疲れからか眠ってしまっている。その寝顔を見て、結衣はようやく諒のことが好きなのだと気付く。  ○朝。結衣は回復している(完治というわけではないため、しばらくは安静状態が必要)。 ●ベッドに半身を起こしたまま、諒の好意に甘える(自分も諒を好きだと気付いたため、諒に何かしてもらうのは心地よい。この時点で死神を拒絶されたことは失念している。半分夢見心地)。 二人で、昔のこととか、思い出話をする。  最初は諒から。そして流れから結衣も子供の頃の話をする。  死神の話題になったとき、諒が死神を止められないかと切り出す。  結衣は一気に現実にもどされ、諒の言葉を強く否定してしまう。そして口論になる(ここで結衣ははじめて感情を強く表に出すことになる。それだけ死神であることを大事に、そして諒を好きだということの現れ)。  自分の諒への気持ちを自覚した後だったため、死神の否定に結衣はかなりの精神的ダメージを受ける。  死神は自分にとっての存在意義であるため、その否定の言葉を同じくらい大事な――好きな――人の口からそれ以上聞きたくなく、部屋を飛び出す。  →結衣はただ哀しく、他者との関わりを持ちたくない――以前のようにただ死神としてだけ生きて行こうと思い始める(書かれてはいないが、諒と付き合うようになる以前の結衣に戻りかけている。『昔の結衣』については、結衣と付き合っている間に友人達から聞いたり、結衣の昔語りで聞いたり、あとは諒自身の見ていた結衣の姿なんかで、描いておきたいと考えてます) >馬宮さん・生課題  とりあえず、まだ精読してないで、流して読んだだけだけど。  うまく言えないけどこれは一人称じゃないような気がします。  流してるせいでしょうけど、途中でわからなくなって、戻ったりしましたし。  それから、私的には、 >目をこすって、わたし、その人の顔をじっとみた。そして・・・・・  この「そして……」の後が重要だと思います(あ、「・・・・・」じゃなくて「……」ですね)    再会したときの心理というのが一番読みたいものだと思うんですが。 -------------------------------------------------------------------------------- 日付が変わっていました No.5655 投稿日 2002年12月7日(土)02時17分 投稿者 馬宮  今度から、朝少し早く起きて、爽やかな空気を吸いながら、散歩をしようと思っていたのですが、寝坊が確定してしまいそうです。 ●新木さん >>ところで馬宮さんが初めて読んで夢中になったという、その小説とは?  コバルト文庫です。初めて読んだのは、この一冊でした。  山浦弘靖 京都迷路地図は[クローバー]色  主人公の名前をとって、「星子シリーズ」と呼ばれているこの物語は、この巻が四巻目でした。  一巻から、謎のヒーロー役で出てくる男の子の正体が、この巻で明らかになります。その部分を読んで、「うわ! かっこいい!」と、何度も読み返したのを覚えています。 >>まあ少女小説でも、アクションがしっかり書けることは武器になるだろうから、やっておいて無駄になることはないけどね。  アクションは絶対書けるようになりたいんです。  一番の理由は、「かっこいい男の子」の引き出しができるからです。  それから先の理由は、推測です。  「アクションが書けないと、おもしろい話の大半が書けないんじゃないだろうか」ということです。  私の好きな話が、冒険や、事件ものに多いので、そう思いました。  すみません。勉強不足で、今現在、ジュニア小説にどのぐらいアクションの需要があるのかというのが、把握できていません。。  女の子向けの小説における、アクションシーンの量や、使われ方を調べる事は、これからの課題にします。同時に、少女漫画も並行してそういう目で読んでいきます。  漫画に需要があるなら、小説もあまり変わらないと思います。     >>ようするに、蜂が空中に静止している状態を言い表す言葉として、自分の引き出しには、なにも入ってなかったわけですね。    はい。からっぽでした。  考えた時、なにも出てきませんでした。  これを最も実感したのは、過去ログにあった、新木さんの描写修行法「出かけた時に辺りの景色や状態を描写してみる」というのにチャレンジした時でした。  車が渋滞しているのを見て、これをどう書こうかと思った時、反射的に出てきた言葉が「車」「テールランプ」。この二つだけでした。  あんまりにもおかしくて、自分を笑ってしまいました。   >>さて質問です。 >>ボキャブラリーを増やすためには、どんなことをすると有効でしょうか?  ・言葉を覚える  ・覚えた言葉を使う    この二つです。      ・言葉を覚える。     まず、一番簡単な方法は、辞書を覚えることだと思います。辞書には、言葉と言葉の意味しかありません。  ただ、広辞苑などの普通の国語辞典をそのまま覚えることは要領が悪いので、類語辞典を使ったらいいのではないかと思います。体系的に覚えられるからです。  とりあえず、世の中にどんな言葉があるのかは、これでかなり知ることができると思います。    次に、小説に使う言葉を覚えたいのですから、言葉の使用例として、小説を読むのがいいと思います。  私は12歳の女の子が読める話を書きたいので、難しい言葉よりなるべく簡単な言葉をうまく使っているものから吸収したらいいと考えます。  そのままジュニア小説を手本にしてもいいのですが、時々難しい言い回しがあったり、表現が型にはまる恐れがあるので、世界を広げて、高学年むけの児童小説も読んでみたらいいのではないかと思っています。  ・覚えた言葉を使う    車の渋滞を描写できなかったり、蜂の静止が描写できなかった失敗から、「言葉は使う本人が必要としないと、出てこない」ということがわかりました。  頻繁に頭の中から呼び出してやらないと、言葉と仲良くなれないので、呼び出す時間と場所をつくります。  呼び出す方法としては、書く、話す、考えるの三つがあります。    書く、は小説です。日常的には、生課題とこの分室への書き込みがいい場所になると思います。  話す、は。相手にちゃんと自分の言いたい事が伝わるように、映画や、本の感想を話します。普通の会話でも、もちろんいいと思います。  考える、は失敗し続けている「日常情景描写」のリベンジです。  課題がまた一つ、増えました。   >>僕のリライトのほうでも、ここは強調の必要があると判断したので、「ゆっくり」の意味を持つ言葉を二重に重ねてあります。  「ゆっくりを強調する必要性」については、疑問に思いました。  少女が蜂を恐れているから、ゆっくりを強調するのだと考えました。  が、なにか違うような気もします。 >>岩にへばりついて、つま先を立ててゆく。顎を岩にこすりつけながら覗いてみると、蜂のやつはあいかわらず空中に留まっていた。 >>6.少女は壁に手をかけ、つま先を立ててゆく。顎を壁にこすりつけながら覗くと、蜂はあいかわらず空中に留まっていた。  二つの文章を比べて、印象の違いを考えるのですが、視野がせまくなっているのか、うまくまとまりません。もう一日、考えてみます。 ●光来さん  ありがとうございます。  この課題が、一人称じゃないというのは、かなりまずいことです。  わたしはこれがずっと一人称だと思ってました。  でも、三人称でもないですよね。  すみません、混乱してます。  私がこういう方法で書いたのは、以前の生課題で文章が唐突という指摘をいただいたからです。  主人公が誰かに話して聞かせるという設定にしたら、文章のつながりを考えながら書く練習になるかと思いました。  失敗です。  >>この「そして……」の後が重要だと思います(あ、「・・・・・」じゃなくて「……」ですね)    ここできっても大丈夫だと思ったんです。  判断の理由は「会ったら終わり」だからです。    でも、そうじゃなかったんですね。    「……」は、恥ずかしい限りです。   ●今日のまとめ  今、手元にある課題をまとめます。  頭の中を整理するため、小説に関することを全部書き出します。    ・生課題「風の魔法LV1 リライト」  ・生課題のリライト文章、「ゆっくりを強調する必要性について」考えること  ・女の子向けの小説における、アクションシーンの量や、使われ方を調べること  ・ボキャブラリーを増やすためのアイディア実践  ・生課題「昔好きだった男の子と再会してしまった女の子」リライト  ・分室での指摘  ・よみかくに投稿した作品のリライト  ・投稿作のプロット作成    以上です。  思いつくままに書いてみましたが、一杯あります。  忙しいことは、幸せなことですね。  私は要領が悪いので、これをこなすだけの計画をたてなくてはいけません。 -------------------------------------------------------------------------------- むう。 No.5656 投稿日 2002年12月7日(土)03時14分 投稿者 はせがわみやび  一日、ワンブロックしか進まない。亀の歩みだ。 >馬宮さん  あうう、地の文がないよう。読めないですー。読んでもさっぱり意味が取れないですー。  たとえば、典型的なのがここ。 >> ほら、こういうサンドイッチがあるじゃん? >> その端っこを、こうやってちぎって粘土みたいに固めて丸めて、ちっちゃなお団子をつくって、口の中にぽんと入れて食べちゃうの。  これは、目の前に会話の相手がいるときの会話文です。  だって──。  「こういう」って、言われただけじゃ、どういうサンドイッチなのかさっぱりわからないですし。  「こうやって」って、言われただけじゃ、どうやってなのかさっぱりわからないですもん。  これは、地の文ではないです。こんな感じで、全編とおして会話をそのまま抜き出しているみたいな感じで、読んでてもさっぱりわからないです。  小説には、どこかの誰かが目の前で語ってくれるようなタイプのものがあります──けど、それは会話をそのまま持ってきているわけじゃないです。  それだと、なにが起きてるかさっぱりわからなくなってしまうですよ。  たぶん、一人称だったら、ふつうはこんな感じになってると思う。  --- 「ほら、こういうサンドイッチがあるじゃん?」  あたしは、京子とあたしの間に置いてあるサンドイッチをつまみあげた。  硬い端の部分を切り落として、さらに三角に切ったごくふつうのサンドイッチだ。  その端っこを、小さくちぎって粘土みたいに固めて丸めた。 「こうやって、ちっちゃなお団子をつくって、口の中にぽんと入れて食べちゃうの」  くるっと丸めたパンのお団子を口へと放りこむ。それを見た京子がとても嫌そうな顔をした。  ---   とかとか。いや、わたしも一人称小説は書いたことがないので、詳しくは専門家に任せたいところですが。  とりあえず、読んで何が起きてるかわからないというのは、そもそもその時点でイカンのではないかと思うです。はい。 みやび -------------------------------------------------------------------------------- No.5657 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- あるいは…… No.5658 投稿日 2002年12月7日(土)05時38分 投稿者 はせがわみやび  こうかな。 ───  ほら、硬い端の部分を切り落として、さらに三角に切ったごくふつうのサンドイッチがあるじゃん?  その端っこを、小さくちぎって粘土みたいに固めて丸めて、ちっちゃなお団子をつくって、口の中にぽんと入れて食べちゃうの。 ───  これなら、まあ、わからんでもないような……。でも、まだわかりづらいかなあ。 みやび -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5659 投稿日 2002年12月7日(土)07時37分 投稿者 新木 伸 >光来さん >諒は結衣のことをまるで理解しようとしていなかった疑惑  ひとつ疑惑が持ちあがってきました。  この話、じつは、こんなふうな話なのではないのかな? 「死神をまるで理解しようとしなかった諒に、結衣の死神という役目への懸命さが、最後の最後でようやく届く話」  諒が「死神をまるで理解しようとしなかった」疑惑に対して、その証左となるもの。 ・その1   結衣が死神ということ知ってから、一週間、なにもしていなかった。 ・その2   偶然、舞い戻ってきた結衣に対して言った言葉。「死神をやめてくれ」。理解しようという意志があるなら、ここは「説明してくれないか」とか、なにかそんなふうなものになるはず。 ・その3   飛び出していった結衣を、追いかけて、死神の仕事を妨害して回った。  この疑惑については、どうでしょうか? >馬宮さん >>お題「昔好きだった男の子と再会してしまった女の子」  リテイク。  なんじゃ、こりゃ。  ここに書かれているのは、「初恋の男の子の思い出を語る女の子」であって、べつに、「再会してしまった女の子」のシーンではないではないか。  ええと、説明します。  シチュエーションはおまかせするとして、とにかくまず「女の子」が出てくるわけです。その女の子が、「昔好きだった男の子(べつに初恋とは限らない)」と、どこかでばったり出くわしてしまうわけです。  その時に、女の子の心境は揺れ動くはず。  「どきどき」だとか、「とまどい」だとか、「昔の思い出が胸の内に鮮烈に蘇ってくる感覚」だとか、なにかそんなようなものがあるわけでしょう。  それって、普通の人生を送っているだけでは、そうそう体験できない特別な「感覚や感情」なわけですね。  実際に、そういう経験をした人って、そうはいないんじゃなかろうか?  うーん。僕は1回くらいあったかな? 小学生だか中学生の頃に、幼稚園のときの女の子と出会って、とても困ったりした覚えが。  まあ、人生のうちで1回やそこら。普通はそんなもん。  しかし「物語」の中では、何回でも体験できます。  そういったものを、読者に「疑似体験」させてあげるわけです。  いまの練習で想定しているのは、少女小説の読者が対象。  その種の「どきどき体験」でもって売ってゆくわけ。  ってことで、やり直し〜。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5660 投稿日 2002年12月7日(土)08時21分 投稿者 新木 伸 >馬宮さん >ボキャブラリーを増やすためには  「ホバリング」という、あの言葉。  あれって、読んだときに理解することはできたんですよね?  まさか辞書を引いてみて、はじめて意味を知ったということはないでしょう。 (余談だけども、羽矢野君が「傲岸不遜」の意味を知らなかったと聞いて、耳を疑ったぞ)  つまり、「覚えて」はいるわけです。  その言葉自体は知っている。  知ってはいるんだけども、身に付いていないということ。  身に付くというのは、使い慣れるということです。  その言葉を過去にわたって何度も使ったきた経験があるので、いまなにかを表現するときに使おうとしたときに、すんなり出てくる。なんたって、その言葉を使うのは初めてじゃないし、慣れてもいるから。  そういう域にまで持っていって、はじめて、言葉は道具として役に立ちます。  ――で、実際に使える道具としてのボキャブラリーを増やすためには、だいたい、馬宮さんの書いているようなことが必要です。  はじめは言葉自体を「知る」ことから。  なにかを表現しようとしたときに、類語辞典で引いてみるとか。  本をたくさん読んでみて、そこに使われる言葉を記憶のどこかにしまいこむとか。  次に「知った」その言葉を、実際に自分の文章で使ってみること。  何度も何度も。  これにはもう、「書く」しかありません。  ただし、こうした掲示板上での意思疎通に使われる語彙というのは、ごく限られたものでしかないので、いくら掲示板に書きこみしていても、ある程度以上には増えません。  やはり小説で使う語彙は、小説を書かないことには増えません。  ちなみに実際に文章として書いてみないでも、前に僕が紹介したような方法(頭の中だけで風景のスケッチをして描写文をひねり出してみる)なんてものも有効です。やっていることは似たようなものですから。  ようは、「こういうコレ、なんて言うんだろうかなぁ〜」とか、「ああいうアレって、ぴったりの言葉ってなんだっけ」――ということを、山ほどやるってことです。  そうしてひねり出してくることで、その言葉を使った回数のカウントが増えます。  ひとつの言葉を、まあ百回も使っていれば、それは身に付いたことになると思います。 >人称とか  一人称や三人称。  人称が間違っているかどうか、見ただけですぐに判断できるかどうか。  これも、じつは語彙の豊富さってことに絡んでくる話題です。  言葉には用法というものがありまして、「三人称ではこの用法はない」とか、「一人称ではこういう用法は有り得ない」とかいうものがあるわけですね。  んで、ぱっと見たときに、一人称なのに有り得ない用法を見かけたりしたら、間違っているかどうかが、瞬時に判断できてしまうわけです。  たとえば、これなんか――。 >>4.岩にへばりつき、ゆっくりつまさきを立てていく。顔をゆがめながら、喉が痛くなるぐらい顎をあげると、相変わらずのんきにホバリングを続ける蜂が見えた。  「顔をゆがめながら」というのは三人称に分類される用法。  しかし、「喉が痛くなるぐらい」っていうのは、これは一人称でしか有り得ない用法。  「のんきに〜」っていうのも、一人称。  この両方が混ざっている時点で、もう、この文章の人称はおかしいわけだ。  まあ一人称のほうが多数決を取ると多いようだから、あの文章をリライトするときには、一人称のほうで統一してみたわけね。 >>ぶぉんぶぉん ぶぉんぶぉん >>そっとのぞいて見ると蜂が飛んでいた。一匹だが、子どもの頭ぐらいの大きさがある。体は黒と緑の縞模様で、尻からぬっと太い針を突き出していた。少女は舌打ちをして岩壁にもたれる。顎を上げると、冷たい汗が背中を伝った。 >>街道は夕陽に赤く燃えていた。人の姿はどこにもない。少女は緊張に冷えて固まった指先を、擦り合わせる。  これなんかも、「そっと覗いて見ると」が、これは一人称。  「尻からぬっと太い針を〜」なんてところも、「ぬっと」というのが主観なので一人称。  だいたい副詞が入ると、一人称になることが多い。(副詞っていうのは「そっと」「ぬっと」など)  「顎を上げると、冷たい汗が背中を伝った」あたりは、前の「上げると」が三人称で、後ろの「冷たい汗」が一人称。  もし「顎を上げると」の部分を一人称にするのなら、「顎を上げてみると」にならないといけない。「上げると」と「上げてみると」の違いで、些細な違いに見えるかもしれないが、これで一人称か三人称か、どちらの用法に含まれるのかが変わってしまう。  汗が「冷たい」ことを感じられるのは、一人称でないと有り得ない。  赤く「燃えていた」も、燃えると形容するためには主観が必要だから、これも一人称。  一人称なのか三人称なのか、どっちかに統一が取れていなければならないところを、混在させてしまっているから、もう一目で「おかしい」とわかる。  たとえが変わるけど。  これって、料理なんかでも、同じことが言えるんだよね。  料理でも、各素材ごとに、「有り得る調理法」ってのがあるもの。  たとえば――。  ジャガイモは生では食べないとか。蒸かすか煮るかするならアリだとか。  トマトは生でも煮てもOKだとか。しかし漬け物にはしないとか。そして揚げることもしない。  キュウリは生と漬け物はOK。しかし火を通しては使わないとか。  「生ジャガイモのサラダ」とか、「キュウリの茶碗蒸し」だとか、そういった名前の料理が出されてきたら、もう、食べる前から「それ変」ってわかってしまうわけです。  ある程度、用法(調理法)のデーターベースが出来上がってきて、それが頭のなかにインプットされていると、まず考えるまでもなく、「ジャガイモは生では食わん」とか、「キュウリは揚げない」とか、判断できるようになる。 >>「ゆっくりを強調する必要性」については、疑問に思いました。 >>少女が蜂を恐れているから、ゆっくりを強調するのだと考えました。 >>が、なにか違うような気もします。  ああ。ここには蜂を怖れているニュアンスがあるわけですか。  ならあの描写は、若干変わるはず。  僕のあれは、「見つからないようにこっそり」を主軸で書いてました。あんまり怖れてはいないですね。 >みやびさん >>とかとか。いや、わたしも一人称小説は書いたことがないので、詳しくは専門家に任せたいところですが。  君は小説の専門家ではないのかね?(笑)  ほら、右を見ても、左を見ても、他には誰もいないぞ。君がそう。  だから君が答えなければいけないのだ。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5661 投稿日 2002年12月7日(土)16時15分 投稿者 新木 伸 >人称とか視点とか  補足。  前の書きこみ(#5660)での人称の話。  題材にあげていたのは、馬宮さんの生課題の文章だったけども、べつに馬宮さん宛というわけでもない。よくわからなかったとしても、あまり気にしないでいいです。  ここを読んでいる全員宛。  理解できる人は、栄養にして経験値にしてください。  ちなみに、「たしかに身になった」と思えた人は、手をあげて自己申告のこと。  みんなの現状は、どんなものなのだろうか?  ストーリーについてのことはだいぶやってきているけど、こういった文章面に関してのことは、そんなにやってきてないしなぁ。  あと、あの説明の中では「一人称」と「三人称」と、二つにきっぱりと区別していました。説明のために、「完全一人称」と「完全三人称」の二つしかないかのように、極論して区別していました。  しかし実際の文体では「完全三人称(外部視点)」とか「三人称(神の視点)」とか、「一人称寄り三人称(憑依霊の視点)」だとか、「一人称語り部視点」だとか、いろいろな中間的な視点が存在しているわけです。そりゃもう山ほど。  よく見かける中間的な視点の例としては……。  たとえば、「冷たい汗」という表現があったとします。  これは本来は「一人称」でしか書けないものなわけです。  「ジークの背中を冷たい汗が流れ落ちていった。シャツの背にあたる部分がじっとりと湿ってゆく」  ――とか、こんな文章があったとしましょう。  この文章の主語は「私/俺/僕」ではなくて、「個人名」になっているので、文法上は三人称なわけです。  しかし実際に書かれている内容には、一人称でしか知る由のないものが含まれています。背中を流れる汗が冷たかったかどうかは、本人でなければ知りようがない。  そして服のほうで起きている出来事も、なぜか背後見えていたりするわけです。  これは「一人称寄り三人称」であれば、OKです。  いわば主人公の背後霊からの視点。  背後霊の立場からなら、主人公の思ったり感じたりすることと、主人公を外から見ることと、その両方が同時に視野に入っていてOKなわけです。  それにしたって、視点の推移が唐突で不自然だったりすると、NGになりますが。  この例では、「背後霊」が主人公の「背中が冷たい」という肉体感覚に注意を喚起され、それが冷や汗によるものだと理解します(背後霊がそう理解した)。  そして背後霊はそこからジークの体外に出て後ろにまわりこんで、シャツの背中側を眺めてみて、そこがじっとりと湿りはじめてゆく様を観察したわけです。ちなみに「湿ってゆく」ためには数秒以上の時間経過が必要ですから、背後霊は数秒間程度はシャツの背中を眺めつづけていたことになります。  ――とまあ、そんなふうに、無理のない自然な「視線」の推移が存在しているわけです。  ちなみに、三人称であるのに「じっとり」という副詞が使われているのは、そこに「背後霊」の主観が入りこんでいるからです。  たいていの小説で使われている「三人称」というのは、このような形態の「背後霊」的な三人称です。登場人物の心の中と外側とを、出たり入ったりしています。  手元にある小説でもって、意識して精読しつつ、確かめてみるといいかも。  その「背後霊」が、どこで主人公の心の中に入り、どこで外に出て、外から主人公を眺めているのか――とか。  ちなみに視点の勉強をするなら、視点がちゃんとしている作家の作品をテキストに選ぶこと。案外と、プロの作品であっても、視点がいいかげんなものはいっぱいありますので。 >馬宮さん  ところで馬宮さん。  一人称とか、三人称とかいうのは、どういったものなのか。自分の理解している範囲でいいので、説明してみてください。  また現状を計ってみます。 >光来さん  「諒はじつは理解しようとしていなかったのではないか?――疑惑」が持ちあがって、そちらのほうがより大きな問題だったので、先に書きました。  しかし、じつはここから先に書いているもののほうが、先に書いたものなんですね。  書いていて、光来さんのレスやら解説やらを読み返したりしているうちに……。  話の全体像を、僕が勝手に頭の中で補完して読んでいるだけなんじゃないだろうかと、そんな疑惑が持ちあがってきました。  よくよくあらすじを読み返してみると、あちこち、話の肝心な部分が確定できなかったりするんですよね。書いてある文面からだけでは。  そこに書かれていないものを、僕やみやびさんは、「この展開なら、ここは当然こうなのだろう」みたいなふうに、頭の中で補足して埋めあわせて、都合いいように読み取っていた節があります。  一度は、かなり完成が近づいていたように思えたのですが……。  説明や解説を聞いていると、そうでなかったことが、だんだんわかってきたような――。  いろいろハッキリさせていかないとならないようです。流れ次第で、ひょっとしたら、「ぜんぜんダメじゃん」てなことになるかも〜。  まあ覚悟しておいてください。  前の「諒の疑惑」からは、すこし時間をあけてアップしましたが……。  まあ、掲示板をチェックするタイミングによっては、同時に読んでしまうかもしれません。 >光来さん >>ふたつのシーンの間には1週間という時間があります。  「1週間経った」とは書いてあっても、その一週間のうちに、諒の心にどんな変化が起きていたのかってことは、書いてないじゃないですか。  だから突っ込まれるわけですね。  たとえば、「一週間が経ち、諒は自分の結衣への恋心に疑いを持ちはじめるようになっていた」とか書いてあったら、ああなるほど、時間とともに諒の心に変化があったんだな――と、読み手は解釈するわけです。  書いてないものを読み取れっていわれても、テレパシーないんだし、無理ですって。  たとえば、そういうことであるなら、あらすじにはこう書いておくわけです。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  別れの夜から一週間が経過し、諒は自分の結衣への恋心に疑いを持ちはじめるようになっていた。結衣を好きである気持ちが本物なのか、自信が持てなくなっていたのだ。  そんなとき、諒は道ばたで倒れている結衣を見かける。自分の恋心が本物であるか確かめるために、結衣に拒まれても、強引に家にあげて看病するのだった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  ――とか、このように書くわけです。  しかしこうして書いてみると、この諒ってずいぶんと「嫌なヤツ」に見えますが……。  結衣の気持ちなんて端から度外視で、関心のあるのは自分の気持ちだけ。しかも、自分が好きなのかどうかわからなくて、それを確かめるために――なんて、ひどく身勝手な理由。  たとえば、ここの部分。  例えば下(↓)のような感じになっていたりすれば、まだ納得もできるし、諒の心境に同情の余地なんかもあるんですけど……。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  別れの夜から一週間が過ぎた。しかし諒は、去っていった結衣のことが忘れられずにいた。そんなとき、道ばたで倒れている結衣を見かけた諒は、結衣を強引に家にあげて、看病をする。彼女の心変わりを期待する気持ちが、諒にはあったのだ。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  さらに、話はこんなふうに続いたりしますよね。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  はじめは、諒の助けをかたくなに拒絶する結衣ではあったが、献身的な介護を受け、熱も下がるころには、また心を開いたかのように、諒に甘えさえ見せてくれるようになる。  しかし死神の仕事をやめてくれという諒の懇願は、どうしても聞き入れられなかった。口論のすえ、結衣は飛び出していってしまう。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  ――実際にこんなふうになるのかどうか。  これは、僕の脳内で補完された展開なので、実際にはどうなるのか、どうにも読み取りようがないので、わからないのですが。  ここで、後者のほうで、僕がでっちあげたほうは、いわば「未練」のパターン。  前者のほうの、光来さんがこうだと言ったほうのは、「自分の恋心への疑念」  両者は別物です。  別物であるのに――、 >>ま、もっとも簡単に言えば、未練と、下心なんですけどね。助けたときに言えば、死神を止めてくれるのではないかと、ちょっと考えたりもしているわけですから。  ――などと、締めくくりのところで、「簡単に言えば未練と下心」なんて、まとめちゃわないように。  この看病のシーンで、自分が相手のことを好きであることを知るのは、結衣のほうなのですか? それとも諒のほうなのですか?  諒が、自分の結衣への恋心に疑いを抱きはしたものの、結衣を看病しているうちに、やはり自分は結衣のことが好きだったのだと確信を持つようになるエピソードなの?  それとも結衣が、自分の中にあった諒を好きな気持ちに、はじめて気づくというシーンなの?  それとも、その両方を同時にやろうとしているわけ?  ちなみに、僕の出した後者の「未練バージョン」のほうは、諒の心は変化していませんよね。ここでは揺れ動いているのは結衣の側だけ。諒のほうは、徹頭徹尾「未練」で統一されていて変化はありません。  片方を固定にして、変化するのは片方のみに限定する。  そうやって物事を単純にすることで、「1エピソードに意味を1個」としてやっているわけです。  ここの部分起承点を書き出すと、こうなります。 起・結衣のことが忘れられないでいる諒。 承・倒れている結衣をみかけて、戻ってきて欲しい一念で看病を始める。 転・看病の甲斐あって、結衣が心を開きかける。 結・――が、「死神をやめてほしい」という諒の願いを拒絶して、飛び出していってしまう結衣。  ここの部分のエピソードの意味。  未練持ちの男が、別れた恋人を引き止めることに成功しかけるのだが、アホなことを言って自分でぶち壊しにしてしまう話。  強調するのは、諒の愚かさってところでしょうか。  もしくは、手の中に戻ってきた恋人が、ふたたびいなくなってしまう。その喪失感とか、悲しさだとか、そういったものかな。 >話全体の流れのこと  ところで、別な観点からまたひとつ質問なのですが。  諒の心境についてです。 >>でも、解けるのって誤解、というよりは諒の一方的な思い込みなんですよね。死神はひどいものだ、と思っていたのがキツイ面も見せられてそうじゃなかったんだ、と納得する、みたいな。  この話って――。  こういう構図になっていますよね。 ・諒が女の子と付き合い始める。 ・女の子はじつは死神だった。女の子から一方的に別れを宣言される。 ・女の子に未練があるものの、「死神」という存在は拒否する。 ・諒が「死神」に対して持っていた誤解が解け、女の子が「死神」であることを受け入れる。  ここの、死神を受け入れられずにいた諒が、死神を受け入れるようになる、そのきっかけ。これって、「誤解が解けたから」とあります。  でも、それでいいの?  たとえば別パターンで、似た構図の話を作ってみますね。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  一組の親子がいます。  親の価値観としては、堅実な商売が最良だと考えています。サラリーマンでもいいし、自営でもいい。しかし芸能人やら、スポーツ選手なんていうのは、もってのほか――という考えだったとします。  息子は、ミュージシャンになりたいと言いました。  当然ながら、大反対を食らいます。親は息子に、「考えを改めないなら勘当だ! 家を出て行かせるぞ!」と言いわたします。  息子のミュージシャンになりたいという気持ちは本物だったので、息子は家を飛び出し(高校も同時に中退して)、自分で働きながら、ミュージシャンへの夢を追い始めます。  貧乏生活にもめげず、生き生きと暮らす息子を見るうちに、父親は考えを改め始めます。「ミュージシャンなんてもってのほか」という考え自体は変わらないものの、息子の「音楽にかける情熱」だけは理解したのです。  そしてなにかきっかけとなるエピソードがあった後で、親と息子とは和解を果たしました。  父親は「ミュージシャン」という存在は理解せず、あいかわらず軽蔑してはいますが、自分の道を自分で歩く息子を誇らしく感じるようになりました。  めでたしめでたし。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  もうひとつ、話を作ってみます。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  一組の親子がいました。  農業を営んでいる親の価値観としては、大地に足がついた堅実な商売が最良だと考えています。博打打ちなんていう者は、自分の手でなにも作り出さない、社会の穀潰しだと考えています。  息子は、証券会社に就職することになりました。  親は大反対します。親の考えでは、株取引などというものは、博打打ち以外の何者でもなかったからです。ただ証文の紙っきれや数字だけのお金をやりとりするだけで、何ひとつ(たとえば野菜とか)を生み出さないからです。  親は「考えを改めないなら勘当だ! 家を出て行かせるぞ!」と言いわたします。  しかし息子は苦労のすえに、父親の説得に成功します。  株式市場というものは、小さな会社に資金を提供して、大きく育てる役に立っているのだということを説明して、父親の誤解を解いたのです。  親は膝を叩いて言いました。「そうなのか! じゃあやっていいぞ!」  そして親子関係は円満に戻りました。  めでたし、めでたし。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  この後者のほう、これって、お話になっていると思いますか?  つまり、なにが言いたいのかというと……。  物事をややこしくしていたのは、単なる誤解だった。  それが解けることで、すべては解決した――なんていう安い展開で、果たして、ドラマになり得るのかということ。  障害となるものの「高さ」が、低すぎるんですよね。  誤解というのは、誤って解釈しているので誤解というのであって、正しい情報が与えられれば、すぐに解けて然るべきものなわけです。  「誤解」が障害として出してくる話。それが「話せばわかる」ものであるがゆえに、話の障害としては高さが足りないというか、難易度が低いというか。  悲劇系のお話なら、そういうのもあるんですけどね。単なる誤解で、悲劇が拡大していってしまうような話。  たとえば「ロミオとジュリエット」だとか。  しかしハッピーエンド系のお話でもって、それはないかと。  「それはじつは誤解だったのだ。めでたしめでたし」――って話は、有り得ないのではないかと。  このへんは、どうでしょうか?  なぜ悲劇系の話ではOKで、ハッピーエンド系の話ではNGなのかというと、話が提供する娯楽の質によります。  悲劇系の話では、主題は「悲劇」。いかに読者を悲しい気分にさせるかがポイント。  ハッピーエンド系の話では、ラストが幸せになって、そこで「良かったね」と読者に思ってもらわなければなりません。ラストに待つ幸福の前には、たいてい、なにかが「障害」となって立ちふさがるわけです。この障害は大きければ大きいほど、話としては盛りあがります。  そして「それはじつは誤解だったのだ」というのは、これは最低の高さの「障害」でしかないわけですね。 -------------------------------------------------------------------------------- 生課題365夜 No.5662 投稿日 2002年12月7日(土)21時35分 投稿者 馬宮  「風の魔法」はずいぶん前のことなので、昨日から数えはじめることにして、第二夜です。  ひねらなくても、3時間以上必ず小説に時間をとれると宣言したわたしは、こんなおいしい話を逃したりはしません。  下手でもなんでも、とにかく書きます。  では、「昔好きだった男の子と再会してしまった女の子」Take2  人称については、これが終わった後に書き込みします。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろと No.5663 投稿日 2002年12月7日(土)23時16分 投稿者 光来 唯  ああ、なんか久々に本1冊を一気に読めた(2冊だけど)。  最近時間なくて、長くて1週間かかったりしてたもんなぁ。 >人称の話  はい、経験地になりました。  (5660)読んだときは、あれ? と思う半分、なるほど今度から一人称的な言葉は排除だ、と思う半分だったんですが、完全一人称完全三人称の話だったんですか。  どうりで違和感あったわけです。  でも、ほんとは(5660)読んだ時点で、あれは一人称三人称をはっきり区別しているものだって気付かなきゃいけないんですよね。  一人称的言葉は排除だ、なんて間違った方向に行ったらダメなんですよね(ていうか、補足なければ、経験値どころか間違って学習するところでした)。 >諒は結衣のことをまるで理解しようとしていなかった疑惑  その疑惑について、反論できる材料はありません。  理解しようとしないのは死神だけであって、結衣のことは理解しようとしている……はずだったんですけど、そんな風には読めませんね。    ……てか、この疑惑が真実だということは、つまり、誰も読みたくないような話になってしまいますね。  まずいです。 >あらすじで書いてないこと  文字数オーバーしないよう、できるだけ削れる部分は削ったんですけど、必要な部分まで削ってしまっていたようです。 > しかしこうして書いてみると、この諒ってずいぶんと「嫌なヤツ」に見えますが……。 > 結衣の気持ちなんて端から度外視で、関心のあるのは自分の気持ちだけ。しかも、自分が好きなのかどうかわからなくて、それを確かめるために――なんて、ひどく身勝手な理由。  ああ、なんか諒がひどいやつに見えるって、前にも言われたことがある気が……(ひどい理由は違ったと思いますが)。  と、いうことは……もしかして、私は諒をひどいやつにしたいのでしょうか(汗)  いやまあ、修正しなくちゃならないってことなんですが…… >この看病のシーンで、自分が相手のことを好きであることを知るのは、結衣のほうなのですか? それとも諒のほうなのですか? >それとも、その両方を同時にやろうとしているわけ?  両方、です。結衣は諒を好きであると自覚し、諒は結衣を好きだと確認する、そのふたつを同時にやろうとしてました。  つーか、両方の心の動きを同時に変化させるのが無理だって、前に学んでいたはずなのになんでこうなっちゃんたんだろう。 >ここの、死神を受け入れられずにいた諒が、死神を受け入れるようになる、そのきっかけ。これって、「誤解が解けたから」とあります。 >でも、それでいいの? > たとえば別パターンで、似た構図の話を作ってみますね。  別パターンのふたつ、読み比べて、私のと照らし合わせて……  話になってないじゃないですか、私のは!  誤解の解決じゃ、弱いかなと思ってたんですが、そういうレベルじゃなかったんですね。  似たパターンの例を出されてようやくわかりました。  あんなんじゃドラマにならない、って。  なんかまた思考が固まっちゃってたみたいです、これでいいんだと。  結論を言いますと、「誤解が解けたから」じゃ、ダメだってことになってしまいます。 >しかしハッピーエンド系のお話でもって、それはないかと。 >「それはじつは誤解だったのだ。めでたしめでたし」――って話は、有り得ないのではないかと。 「じつは誤解だったのだ。めでたしめでたし」って、恋愛系の少女漫画小説だとあったりするはずです。でも、そういうのは主人公が読者と同年代の女の子で悩んだり、葛藤したりって、そういうのを見せる部分として書かれているものです(ただし、続き物のなかのひとつのエピソード(いくつもある障害のひとつ)とか、短編――誤解が解けるってのをコンセプトに持ってくるようなもの――でしか、使われてないと思います)。  で、私のはどうかというと、別に男のうだうだとした内面なんて見てもおもしろくないでしょうし、そもそも心の動きを見せるものとしていないのですから、「誤解だったのだ。めでたしめでたし」は通用しませんね。  で、もしこれが諒の誤解のせいで悲劇につながると仮定して……諒の誤解からどちらかが死ぬような話だとしますと。  諒が死ぬんだとしたら、なんかわけわからん話。結衣が死ぬんだったら、諒の行動すべてが結衣を死なすことにつながっているという、ギャグにもならない話になっちゃいます。  ハッピーエンドにつなげるのもダメ、だからといって悲劇にもなりえない、「誤解」を障害としようとするのはそもそも間違いだったということですか。  第一、「死神」なんていう名前聞いただけで障害だろうってわかるものがあるのに、「誤解」の方がより大きい障害のように扱われてしまっているって時点でおかしいことに気付かなければならないはずでした。   なんか処理し切れてないかも。……っていうかずたぼろ?(笑……ってる場合か! -------------------------------------------------------------------------------- 生課題終了 No.5664 投稿日 2002年12月8日(日)02時42分 投稿者 馬宮  三分オーバーです。書ききれていません。  また男の子に会ったところで終わりました。  書かなければいけないところを、書いていない。  前回、前々回と同じ間違いをおかしたわたしは、大バカヤロウです。   ●新木さん  すみません。うまくまとまらなかったので、人称については一度頭を休めてから書き込みします。 -------------------------------------------------------------------------------- 「ハイスピリッツ・ガール」起承転結《12》 No.5665 投稿日 2002年12月8日(日)13時03分 投稿者 紫ゆきや  あらすじも書いている途中ですが、先に起承転結までを書いておきます。 「ハイスピリッツ・ガール」起承転結《12》 ●一行コンセプト  まわりが主人公の強さに驚く話 ●起承転結 起:空手部の友達につきあって、練習の見学にゆく翔子。 承:主将を負かした転校生と、勝負することになる翔子。 転:試合で強さを見せ、まわりを驚かせる翔子。 結:正式に入部することになってしまう翔子。 補足  翔子は空手部に所属していない――というパターンのほうで作成しました。  起と承の間が、けっこう苦しいですが、「素人と思われている翔子が、強いヤツと試合になる」というコンセプトでパターン出しやっています。 ●新木さん >後出しについて >> 例のカードバトル物のたとえでいうなら、たとえば、「あの敵の操る『神のカード』には、まだ知られていない、未知の能力が隠されているらしい」――なんていう情報を、出しておくわけだ。  なるほど、最初にぜんぶだしておかなくても、「何かある」という情報だけでも、じゅうぶんな効果的ですね。  自分の書いている作品でいえば、転の試合シーンまでに、どこでどれだけ主人公が強いことを書いておくかですね。 >服とか >> みんな、古くなった「服」って、ゴミ箱に突っ込んで簡単に捨てられる? >> 最後まで使ってやろうとか考えて、雑巾にしてみたり、ボロ布にして再利用してみたり、しない?  私は車のメンテナンスなんかで使っています。  モータースポーツをやっていると、そういう機会が多いもので。  油まみれになったら最後には捨てますけども、やはり人目を忍んでって感じでしょうか。  食事を残すような後ろめたさがありますね。  食べ物を粗末にしないとか、物を大切にするとか、日本人てそういうの染みついてるじゃないですか。  それにしても、この話は面白そうですね。  肉体にこだわりの無い宇宙人と、ふつうの地球人との価値観の違いみたいなもの、読んでみたいです。  たとえば、私たちの場合、体を洗うときは手間暇かけて洗うけども、服はまとめて洗濯機じゃないですか。じゃあ、体が洋服感覚の宇宙人はどうなんだろうとか。  精神だけの宇宙人に裸が恥ずかしいという概念はないだろうから、護衛はフロ場でも王女の側を離れるのは納得しないんじゃないかとか。  もう、想像を超えまくってくれること期待ですよ。 >(#5660)での人称の話。 >> ちなみに、「たしかに身になった」と思えた人は、手をあげて自己申告のこと。  得るものがあったと思います。  ということで、次の生課題は一人称でやってみます。  ハイスピの練習もあるので、女の子の一人称で。 >> ちなみに視点の勉強をするなら、視点がちゃんとしている作家の作品をテキストに選ぶこと。  新木さんのオススメとか教えてもらえたら嬉しいなと思いました。 ●馬宮さん  次回は、男の子と会ったところから書いてみたらどうかと思いました。  状況説明を書いた後でないと書きにくいのであれば、あらすじのようなものを書いておいて、時間が残ったら本文形式で書きなおすとかですね。  ところで、私は野球について、それほど詳しくありませんが。  センターフライが連発したら、優秀だと言われるのは、センターではなくピッチャーではないかと思いました。  しかし、馬宮さんは、手が早いですね。  私も見習わないといけません。 -------------------------------------------------------------------------------- No.5666 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- No.5667 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- 食は文化なり No.5668 投稿日 2002年12月8日(日)16時54分 投稿者 藤極堂 ごめんなさい二重書き込みしました。 <引用開始>   ジャガイモは生では食べないとか。蒸かすか煮るかするならアリだとか。  トマトは生でも煮てもOKだとか。しかし漬け物にはしないとか。そして揚げることもしない。  キュウリは生と漬け物はOK。しかし火を通しては使わないとか。  「生ジャガイモのサラダ」とか、「キュウリの茶碗蒸し」だとか、そういった名前の料理が出されてきたら、もう、食べる前から「それ変」ってわかってしまうわけです。  ある程度、用法(調理法)のデーターベースが出来上がってきて、それが頭のなかにインプットされていると、まず考えるまでもなく、「ジャガイモは生では食わん」とか、「キュウリは揚げない」とか、判断できるようになる。 <引用終了> ■日本語のページからトマト 素揚げを検索しました。 トマトフライ トマトとピーマンとナスを素揚げして、めんつゆをかけて食べる私は邪道ですか。 ■日本語のページから生ジャガイモのサラダを検索しました。 3件 生ジャガイモのサラダ ---- 600円 雑誌レタスクラブでも紹介されていたような……。 ■日本語のページからキュウリ 炒め物を検索しました。 約4,260件 イカとキュウリの炒め物 でかくなりすぎたキュウリを炒めて食べたことがあったなあ。 真ん中の種の部分は固いからスプーンでこそげ取ってから乱切り。ゴーヤチャンプルに似た感じかな。 中華料理ではキュウリの炒め物は一般的みたいですね。 揚げ物は見つかりませんでした。 ■番外:不思議の海のお魚アイス 1個250円 海老や魚のすり身が入ったアイスです。 <香川県漁連の魚PR> ハマチ養殖で先駆けた香川県漁連は、魚食普及にも力を入れ、ハマチやタコを使ったお魚アイスを販売。この冬は高松市内に「海楽園シーサーカス」というテント店舗を開き、魚のしゃぶしゃぶ「さぬき出世鍋」を売り出した。子ども向けに魚情報のビデオを作るなど消費拡大に努めている。 >経験値になったかどうか なったような、ならなかったような。 一人称と三人称というより、口語と文語の違いのような気が。 言葉を覚えるのはともかく、「使う」事に関してはまったくやっていない私がある程度書けるのは文語の蓄積量が多いからか。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5669 投稿日 2002年12月8日(日)17時35分 投稿者 新木 伸 >藤極堂さん  トマトを揚げることも、生ジャガイモのサラダがあることも、キュウリを炒めるものも、あるのは知っていたけど。  でもそれは一般的な調理法とはいわないでしょ?  トマトの調理法としては、「普通」は揚げるものなのかい?  キュウリは炒めるのが「普通」で、ジャガイモは生で食べるものかい?  そんなことはないよね。  あの人称の話においても、「普通は〜」ってところがミソなのね。  言葉の使いかたでも、あえて「普通」では使わない用法で用いることもある。  しかし、主観による表現(冷たい、じっとり)は、「普通」は一人称で使われる。客観による表現は三人称的なものとなる。「普通」はね。 >馬宮さん  次では、1行目から男の子と出会わせるように。 >紫 >>新木さんのオススメとか教えてもらえたら嬉しいなと思いました。  僕にオススメを訊いて、確実なテキストを得るよりも、自分で「この作家の視点の使いかたは正しいのか? これは良いテキストになるのか?」と自問自答しながら探してみたほうが、得られる経験値は多くなると思うよ。 >人称とか視点とか  誰か、やってみる?  僕がしてみせたように、自分の小説の文章から2〜3行ほど抜粋してきて、その部分における視点推移を、自己解説してみるということ。  はちゃめちゃな解説になるか、自然な流れの解説になるか――。  まあ、やってみればわかる。  「僕がしてみせた」――というのは、これのことね。 >>「ジークの背中を冷たい汗が流れ落ちていった。シャツの背にあたる部分がじっとりと湿ってゆく」 >>この例では、「背後霊」が主人公の「背中が冷たい」という肉体感覚に注意を喚起され、それが冷や汗によるものだと理解します(背後霊がそう理解した)。 >>そして背後霊はそこからジークの体外に出て後ろにまわりこんで、シャツの背中側を眺めてみて、そこがじっとりと湿りはじめてゆく様を観察したわけです。ちなみに「湿ってゆく」ためには数秒以上の時間経過が必要ですから、背後霊は数秒間程度はシャツの背中を眺めつづけていたことになります。  こういうことを、視点を意識し始めた頃にはやるもんなんだがなぁ。  いま自分が書いているこの行は、どんな視点の持ち主が、どの位置から、どこに注目して観察しているその結果なのか――とか。  うるさいほど常に自問自答しつつ書く。習慣と変わって、それを無意識のうちにこなせるようになるまで。  ちなみに視点の推移の話。  #3792でも、解説してみせた覚えがある。  主人公が女の子のいる病室を訪れるというワンシーン。  とくに主人公が病室に到着して、室内に入ってから。  あのシーンは三人称だけど、主人公の主観が書いてあるから一人称寄り三人称。  かなり主人公の「視線」に貼り付いているタイプの三人称。  室内に入ってから、描写してあるものは、すべて主人公が見たもの。そして描写してある順番も、すべて主人公が見ていった順番ね。 -------------------------------------------------------------------------------- 自分の言葉で No.5670 投稿日 2002年12月8日(日)22時02分 投稿者 馬宮 ●はせがわみやびさん  ありがとうございます。 >>これは、地の文ではないです。 >>とりあえず、読んで何が起きてるかわからないというのは、そもそもその時点でイカンのではないかと思うです。はい。  はい。その通りでした。  改めて読み返してみて、「これでは、ただのセリフだ」と思いました。  「こういう」「こうやって」と書いたのは、とにかく主人公には話している相手がいるということを、出したかったんです。サンドイッチの状態を書かなければいけないことを、思いついていなかったんです。  不必要なものを入れて、必要なものを書いていない。  わたしの文章はそういうことばかりです。     >>  --- >>「ほら、こういうサンドイッチがあるじゃん?」 >> あたしは、京子とあたしの間に置いてあるサンドイッチをつまみあげた。 >> 硬い端の部分を切り落として、さらに三角に切ったごくふつうのサンドイッチだ。 >> その端っこを、小さくちぎって粘土みたいに固めて丸めた。 >>「こうやって、ちっちゃなお団子をつくって、口の中にぽんと入れて食べちゃうの」 >> くるっと丸めたパンのお団子を口へと放りこむ。それを見た京子がとても嫌そうな顔をした。 >> ---   これを、自分の書いたものと比較して、顔から火がでる思いでした。  新木さんが書いて下さった、風の魔法の一部リライトを読んだ時も、そうでした。  これらには難しい言葉も、知らない言葉もなに一つ使われていません。  その次の書き込みにあったリライトも。    こういう文章を書けるようになりたいわたしは、とにかく書きます。考えるより手を動かします。     >カレーなる挑戦  起の転結まで読みました。  おもしろいです。ラストがわかっていても、続きが読みたいです。    そう思ったわたしは、あらすじやプロットを読んだ時より、本文を読んだ時の方がずっとおもしろいと思うのは、なんでだろうと考えました。  それは、話が具体的で、その具体的な部分ひとつひとつがおもしろいからだと思いました。  こういうことは、あらためて、考えたり、書くまでもない当たり前のことだとは思います。書いたところで、自分のレベル低さを晒してしまうだけですが、自分のために、自分の現実を直視します。 −−−−−−  ちょうどいいので、以下、思考開示を人称の説明にまでもっていこうと思います。 ●思考開示    具体的に書くには、描写と説明が必要です。  少なくとも、「こういう」とか「こうやって」という抽象的な言葉は、そういう意味で単品で書いてはいけません。  「硬い端の部分を切り落として、さらに三角に切ったごくふつう」のサンドイッチもそうですし、「顎を岩にこすりつけながらのぞく」少女もとても具体的です。  つまりその「具体的」なことが「描写」で、その働きは、書き手の脳内劇場から、読み手の脳内劇場へ映像をうつすことなんですよね。  エピソードにも同じことがいえます。  最初にコンセプトという骨があって、それを具体的にしていったのがエピソード。  つまり、「小説を書く」というのは、「言葉を使って話を具体的に書くこと」だと思いました。  一つのことを、言葉を使って具体的に膨らませる作業を延々続けていけば、小説になる。  逆に言うと、それをやっていないから、わたしの書くものは小説にならない。    重ねて言いますが、これはこの分室でなんども出てきたことだったと記憶しています。  では、なんで今更書いているのか。  今の今までわたしが、それを理解していなかったからです。  「カレーなる挑戦」を読んで、やっとぴんときました。とろいです。    さて、これでわたしは、自分の目指す小説の形をちょっとだけ手に入れました。外枠だけでも、かまいません。  ゼロだったことに比べれば、「そこになにかがある」だけでも嬉しいと自分で自分を励まします。  ここからは、人称の話にうつります。   >人称  「小説=言葉を使って話を具体的に書くこと」だと定義します。    では、どうやって具体的に書けばいいでしょうか。  まず、話に出てくる人物や、アイテムを具体的に書きます。  背景を具体的に書きます。   登場人物がなにをしているか、そこでなにが起こっているかを具体的に書きます。  全部ひっくるめて、場面です。  この場面がいくつか集まって、エピソードをつくり、エピソードが集まって物語になります。  物語が言葉で表わされてあれば、小説です。    でも、具体的に書くためにはその前に「どんな話を具体的にかくか」というのが必要になります。  これが、この分室でいう「骨」。コンセプトです。    今私が生課題でやっている「昔好きだった男の子と再会してしまった女の子」がそれにあたります。  そして、求められているのは、「女の子の心情」です。    ・昔好きだった男の子と再会してしまった女の子が戸惑う話  ・昔好きだった男の子と再会してしまった女の子が困る話  ・昔好きだった男の子と再会してしまった女の子が悲しむ話    とコンセプトを決めます。  では、どうしたらこれを具体的に書けるだろうと考えた時、一つの手段として「一人称」にすることがあげられます。  一人称の利点は、主人公の内面が具体的に書けることです。  (話を単純にするために、一人称の語り手=主人公としておきます)    そのかわり、周囲の状況は主人公の五感を通してしか書けませんし、主人公の知らないところで起きていることは書けません。  それらを斬り捨てても「心情」をとる場合、一人称は有効です。    また、一人称は読者に「強い思い込み」をさせることができます。  同じ物語でも、それを経験している人物が違えば物語の意味も違います。場面も、エピソードも持つ意味が。つまり、全体のコンセプトが変わります。  一人称の主人公が、「彼はいやなやつだ」と思うと、それに反する「彼」のエピソードがない限り、読者も完全に「彼はいやなやつだ」と思い込んでしまいます。  事件が起こった、と主人公が考えれば、例えそれが主人公のつくった嘘だったとしても、それが明らかになるまで、その事件は実際起こったのだと読者は思い込みます。    主語は、「ぼく・わたし・おれ」などの自分で自分をさす言葉です。    まとめます。  一人称とは、「書き手が、読者に主人公と同じ位置から、話を具体的に経験してもらいたいと思った時に使う技術」です。      次に三人称です。    三人称と言われてぱっと思いつくのが、テレビドラマや映画の映像です。  おそらく、一人称のものはあまりないと思います。  なぜなら、最初から最後まで主人公の顔が見えないドラマや映画を、私は見たことがないからです。    カメラはどの登場人物の顔もうつしますし、物語の中の必要なシーンを主人公がその場にいなくても次々ととらえていきます。  人物の内面は不透明ですので、心情はカメラが映し出す風景や人物の表情で描写します。  利点は、読者が物語の世界を広く見渡せることです。  (書き手だと、世界を広く書き出すことができること)  主人公中心ではなく、エピソード中心に物語を追うことができます。  コンセプトが、主人公の内面ではなく、外的な状況にあり、それを具体化するために周囲を客観的に書いていかなければならない場合に有効です。主語は、主人公をしめす、第三者からみた名前や代名詞です。  まとめます。  三人称とは、「書き手が、読者に主人公自身をふくめた物語を、客観的に知ってもらいたいと思った時に使う技術」です  以上、完全一人称と完全三人称についてのべました。 >中間的人称    完全○人称は、人称同士がまざることがありません。  ところが、そうではない中間的な人称があります。  三人称の小説でありながら、一人称の表現が使われているものなど、「中間人称」です。  中間的人称は、文中で視点の移動がおきます。  わたしはさっき、一人称の話を簡単にするために、「主人公が語り手である」としました。  これは、「視点」について触れるのを避けるためです。    まず、視点を定義します。  視点とは、「書き手や読者にとって、物語を見る覗き穴」です。  一人称なら、主人公の目に穴があいています。  三人称なら、人間ではなく外部世界のどこかにあいています。一つではなく、あっちこっちにあります。    新木さんの説明で、私が理解できたのは、「一人称よりの三人称がある」というところまでです。  わたしは、自分がそのつもりで書いていたので(実は全然違ったわけですが)ぴん、ときました。  ところが、背後霊の意味がまだピンときませんでした。  「わかったつもり」にはなりましたが、自分の言葉になりません。  一人称語り部視点についても、そうです。    以上の理解度で、話を進めます。    まず、「一人称より三人称」というのは、三人称と一人称の両方の利点を合わせた技術です。  エピソードを中心に追い、視点者を外部から見ることもでき、かつ視点者が何を考えているかがわかります。  無味乾燥になりやすい硬質な完全三人称や、視野が狭まり、考えが偏ってしまいがちな完全一人称をミックスすることで、文章が読みやすく物語全体が把握しやすくなります。  さて、「三人称より一人称」というのはどうでしょうか。  現段階でのわたしの読書量と、想像力では「存在しない」と思います。      「一人称語り部視点」が中間人称に含まれるのであれば、「一人称書き手視点(日記・手紙)」という区別もあるのでしょうか。      最後に、二人称です。    二人称では、主語が「あなた」になります。  この場合の「あなた」は読み手のことです。ですが、この「あなた」の行動や考えが読み手の行動や考えと同一にならないため、読者が感情移入できません。      結論です。  「人称」というのは、書き手が物語のコンセプトを具体化するため、読者の視点を操る手段だと思います。        −−−−−−−    ●新木さん    人称についての説明を読み、自分なりに考えました。  語彙能力が人称問題に関わってくるというのは、驚きました。  つまり、わたしはそこまで言葉を大切に扱っていなかったということです。  さらに、「一人称より三人称」を読みなれているため、「三人称では、一人称の書き方が許されている」と思い込んでいました。  中間人称という言葉を使って、区別さえしていませんでした。    昨日、5660の書き込みを読んだ後、すぐに本屋に行って完全三人称の本を探しましたが、今の自分ではどれが完全三人称なのか断定する自信がないことに気づきました。  それで、まず手元の小説を精読することにしました。  (といいますか、普通は本屋へいくより本棚を見る方が先です、お手本といえばあるじゃないですか)  「星くず英雄伝説」「ティアリングサーガ」が三人称。  そして、どうしてすぐに思い出さなかったんでしょうか。  「でたまか」が一人称です。    わたしは大ぼけ者でした。  精読します。      >>ああ。ここには蜂を怖れているニュアンスがあるわけですか。  いえ、わたしがリライトを読んでそう思ってしまっただけです。  そうでした、「見つからないようにこっそり」するためには、人は「ゆっくり」行動します。  わたしは、視野がせばまっているようです。    >>次では、1行目から男の子と出会わせるように。  はい。    >> こういうことを、視点を意識し始めた頃にはやるもんなんだがなぁ。  >>いま自分が書いているこの行は、どんな視点の持ち主が、どの位置から、どこに注目して観察している >>その結果なのか――とか。  >>うるさいほど常に自問自答しつつ書く。習慣と変わって、それを無意識のうちにこなせるようになるまで。  やりながら、書きます。      ●紫さん    ありがとうございます。    >>次回は、男の子と会ったところから書いてみたらどうかと思いました。  >>状況説明を書いた後でないと書きにくいのであれば、あらすじのようなものを書いておいて、時間が残ったら本文形式で書きなおすとかですね。  はい。やってみます。  フライについては、そうです、その通りでした。  勉強不足です。        もうすぐ日曜日が終わってしまいます。  今日は風の魔法のリライトもやっておこうと思っていたのですが、明日にします。  少し頭をやすめて、昨日の生課題、リテイクします。  時間がたつのは、早いです。     -------------------------------------------------------------------------------- 生課題3夜目開始 No.5671 投稿日 2002年12月8日(日)22時51分 投稿者 馬宮  考えるより、書く。  考えながら、書く。 「昔好きだった男の子と再会してしまった女の子」Take3です。 -------------------------------------------------------------------------------- 先生が走る師走 No.5672 投稿日 2002年12月9日(月)01時07分 投稿者 弟切 千隼 師走の東海道を駆け抜けて帰宅した弟切です。蜜柑山にたわわに実る蜜柑を眺めて、日本の豊かさを実感してきました。 まだいろいろと片付けなければならないことがありますので、とりあえず今回は帰還報告のみといたします。 -------------------------------------------------------------------------------- 生課題終了 No.5673 投稿日 2002年12月9日(月)02時03分 投稿者 馬宮 6分オーバーです。 今度から、二時間五十分でしめきってアップ作業にはいります。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5674 投稿日 2002年12月9日(月)06時46分 投稿者 新木 伸 >あらすじやプロットよりも本文のほうが面白く読める  そりゃ、当然です。  あらすじとか、プロットとかいうものは、筋をチェックするためのものですので。  話の展開の骨子にあたる部分が、壊れていないか、破綻していないか、それをチェックするためのものですから。  馬宮さんの言っていることは、料理の調理法を記したレシピのメモを見て、「おいしくない」と言っているのと同じですよ。  そりゃ、おいしいはずがありませんって。(笑)  以前ここで、話の骨組みと、実際に書き上がった作品との関係を、動物の骨格標本と、生きて動いているときの姿とに例えてみたことがあります。  ちょっとその例えでやってみましょう。  動物の骨格標本を見ても、その動物が生きて歩いているときの「美しさ」や「雄々しさ」などは、あまり伝わってきません。  でも、その「骨格」を持った生き物が「立って歩くことができるか」は、容易に推察できます。  「ちゃんと歩けるかどうか」ということは、骨だけにしてみたほうが、肉や毛皮が付いているときよりも、よりはっきりと、わかりやすく見ることができるでしょう。 (何十何百という骨格を扱ってきて、経験を積んでいる人であれば、その動物が生きていたときの姿がありありと脳裏に浮かべることができるものです。プロットやあらすじだけを読み、作品が「ちゃんとしているかどうか」だけでなく、面白いかどうかまで判断するのには、訓練が必要ということです)  骨格を見てわかるのは、その完成予想の生き物が、ちゃんと動けるかどうか。  たとえば足の骨がおかしくなっている動物は、歩くときにはびっこをひいて歩いたりするわけですね。  びっこを引いている動物が、雄々しく美しいはずはないわけです。  NGなのかそうでないかは、すくなくともわかるわけです。  ただあらすじやプロットでわかることは、骨格がちゃんとしていて、「雄々しく美しく走れる生き物になる可能性がある」――てなことで。本当に雄々しく美しいものになるかどうかは、肉がついてみないとわかりませんけど。  作家がやっている作業というのは、あたかも造物主のごとく、新種の生物を生み出そうとする試みなわけですね。  その際に、まずなにから始めるのか。  熟練造物主であれば、いきなり生物を生み出すことも可能でしょうね。小説でいうなら、いきなり一行目から書き出すとか。  しかし皆の場合は造物主としては初心者なわけです。初心者には初心者向けのやりかたというものがあるはず。  造物主たらんとする者の心のなかには、「こんな生き物を創ろう」というイメージがあるはずです。はっきりとはしていないまでも、なにかコンセプトというものがあるはず。  たとえばそれは高く空を飛ぶ生き物だったり、速く地上を走る生き物だったりするわけです。もしくは、大地を響かせるほどの巨大な生き物なのかもしれません。  そのときに、まず骨格から創ってみるわけです。  飛ぶ生き物であれば、軽くなくてはいけない。足なんて不要なはず。「力強く大地を踏みしめる足」――なんてものの骨格が、もしついていたら、それは明らかに間違いなわけです。  また大地を疾走する生き物であれば、「足」は必要になってくるでしょうが、必要なのは「しなやかで素早く動ける足」の骨格であって、「巨大な体躯を支えうる頑丈な足」ではないはずです。  ――で。実際に肉や毛皮や羽毛をつけて、命を吹きこんでしまう前に、骨格モデルで何度も検証しては、失敗作を作って捨てて――と、やるわけです。  ここで扱われているあらすじって、もう、たいてい、7とか8とかのバージョンになっていたりしますよね。それだけの数の失敗作が生み出されているわけです。  でも命を吹きこんでなくて、良かったですよね。明らかに奇形で命を与えられて、数秒もしないで死んでしまうよりか、命を与えられていない骨格の段階で処分されたほうが、作品にとってはまだ救いがあるでしょう。  なにより、造物主としても、時間の節約になりますし。  なんのためにあらすじやプロットを作っているのか、きちんと自覚してやっていないと、方法論に振り回されることになりますよ。  「プロットまでちゃんと作ったんだから、この作品は面白くなるはずだ」とか、そんなふうに短絡して考えてしまうようになるとか。  ちなみに、面白そうなプロットやあらすじを書きあげるための技術なんてものも存在しますが……。そんなもん身につけても、あまり実用にはなりません。あらすじやプロットに金を払ってくれる人は、そうそういないので。  上の例でいうなら、骨格のままで動くような「生物」を作るかのような技術です。  それは生命創造の技というよりか、ネクロマンシーに属する技ですので。 >面白いっていうのは、どういうことか  馬宮さんが気づいていますね。  じつはとっても単純で、簡単なことなのです。  面白いっていうことは、具体的であること。  それだけです。  たいていの物事っていうのは、具体的に書いてみる。――それだけのことで、面白くなってしまうものなのです。  「そっとのぞいて見ると」は、具体的でないので、つまんない。どう「そっと」覗いたのかが伝わってこないので、つまんない。  しかし「岩に顎を擦りつけながら見ると」は、これは具体的なので、面白いわけですね。  んでもって、馬宮さんがまた気づいていますが。  「話を具体的に書いてゆくこと」が小説の執筆時の作業なわけですね。  そしてその「膨らませる」ためのタネを用意するのが、プロットやらあらすじやらでやっておく作業なわけです。 >一人称寄り三人称 >>視点とは、「書き手や読者にとって、物語を見る覗き穴」です。 >>一人称なら、主人公の目に穴があいています。 >>三人称なら、人間ではなく外部世界のどこかにあいています。一つではなく、あっちこっちにあります。  馬宮さんが書いた、三人称のこの説明。  「覗き穴があちこちにある」っていうのは、いい表現ですね。こんどから視点の説明をするときに使うことにします。  一人称寄り三人称というのは、この覗き穴は一個しか存在しないわけです。しかもその覗き穴は、主人公と「紐」で繋がっています。  この覗き穴は、主人公の心に入りこんだ形で留まることもできます。あたかも一人称でやるかのように、主人公の目玉を通して物事を観察することもできます。  しかし普段はどこに存在しているのかというと、主人公の「周囲」です。しかし紐で繋がっていますから、あんまり遠くにはいけません。常に主人公のまわりにあって、そこから、そう遠くには離れられないわけです。  そういう、普段は主人公の近くにあり、場合に応じて主人公の心の中にも入り込めるような視点を、「一人称寄り三人称」と、ここでは呼称しています。  完全一人称と、完全三人称と、どっちの利点も使える便利なものなので、たいていの小説はこの視点を使っています。  この「一人称寄り三人称」――。  完全三人称との違いは、紐で繋がれているかどうか。  完全一人称との違いは、主人公の内部に固定されているかどうか。  この「一人称寄り三人称」であれば、必要に応じて、まったく主人公とは関係ない場面も描くことができます。  たとえば密談をしている敵役のシーンなどを挿入したいと思ったときに、そういうシーンを描くこともできるわけですね。この場合は、主人公と紐で繋がれている視点とは、まったく別の視点を出すことになります。読者にも、明らかにわかるように書く必要があります。  「あ、これは主人公にぴったりくっついているいつもの視点じゃないんだ。ぜんぜん別のシーンなのね」って、すぐにピンと来るようにしておかないと。市販の小説でも、そのための工夫がされているはず。  この「別の」視点を出すときには――。  その別の視点が「完全三人称」になるのか、「別の一人称寄り三人称」にするのかを、決めておかないと。  「密談のシーン」に登場している誰かと「紐で結ばれた」一人称寄り三人称として描くのか、それとも誰とも繋がっていない完全三人称として描くのか、どちらか。  前者の場合は、その場に読者の感情移入できるキャラがいる場合に使えます。  後者の場合は、心の中を読者に明かしてはならないキャラばかりが登場するときとか、もしくはそのシーンをクールに決めたいときとかにやったりします。  僕の場合は、基本が一人称寄り三人称で、主人公から視点を外さないようにやっていますので、ごくまれに存在する「主人公が出てこない場面」は、たいてい、完全三人称で行われることになります。文体のトーンをそこだけ変えてアクセントとするために、クールに演出したいからっていうのもあるし。  でも完全三人称は、慣れてないので、書くの大変。気を遣うし、疲れるし〜。  でも小説1巻のなかに、最低でも1回くらいは出すようにしていますが。  ちなみに完全三人称にも、いいところはありますよ。  無味乾燥で硬質――って、馬宮さんは書いていますが。そこが最大の長所。  乾いていて硬質であるがゆえに、クールで、カッコいいわけです。  世に、「ハードボイルド小説」というジャンルがあります。  このジャンルに属する小説は、たいてい、完全三人称で書かれています。  カッコ良さを追求するジャンルであるがゆえに、他の人称では成り立たないジャンルです。 (そういや杉井光が、クールでスタイリッシュなものを目指さしていると言うわりには、実際に書いているのは心情丸出しのベタな内容なんだよなぁ。)  本来、完全三人称でないと成り立たないジャンルであるはずなのに、一人称でそれをやっている作品もあります。  「一人称的完全三人称」(なんじゃそりゃ)とでも呼ぶべき視点。  この手の人称では、「俺は〜〜をした。」とか、一人称的な表現が使われているのだけども、心の中の心情のベタな部分は一切書かない。あくまで本人の行った動作のみ。それだけしか書かない。形態としては一人称。でも実体は完全三人称に近いもの。  僕の知っている中では、喜多嶋隆だとか。  「CF愚連隊シリーズ」が最も顕著でしょうか。  少女小説向きの文体や人称ではないけども、まあ、参考までに。 >馬宮さん  短期間に色々と言っているので、「意識しながらやらなければならない」てなことが、いまは山ほどあるわけですが……。  しかし、それで手が動かなくなってしまって、一行も書けないっていうのは、これは本末転倒になります。  書けなくなったら、とりあえずみんな忘れていいから、「とにかく書く」こと。  書き終わってからアップして、時間を置いた翌日あたりに読み直して反省しているときにでも、その「注意しなければならないこと」を思い出して、「ああ、ここであれを意識するのを忘れた。あのことも忘れた」とやればいいです。  そのうちひとつずつでも身に付いて、「意識しないでもやれるようになる」ことが出てくれば、だんだん楽になってゆきますから。 >馬宮 >今日の生課題  >>次では、1行目から男の子と出会わせるように。 >>あつあつのサツマイモは冬の友。 >>待ち合わせに遅れるって、メールしてきたミクちゃんの代わりに、あたしの相手をしてくれる。 >>日曜日の駅前。 >>焼き芋屋さんのトラックには、さっきより長い行列ができてる。 >>レモンイエローのビニール屋根と、焼き芋と書いてあるのぼりが、からっ風に吹かれてはためいていた。 >>あたしは、手袋をはずして田舎くさい紫色の皮をむく。黄色くておいしそうなおイモと、コンニチハ。 >>なんども息をふきかけて湯気をとばすと、マフラーをずらして、おイモにかじりついた。 >>そこで、あたしは背後から声をかけられたの。 >>「佐藤だよな」  ダメじゃん。  どこが一行目じゃ?  ええと、いち、にい、さん……。これは何行目なのだ?  彼氏が登場してきたのは、「佐藤だよな」のところだから、9行目か。  ここは、「佐藤じゃん」のところから始めるべき。  おイモがどうとか、そんなことはこのシーンの本質ではないわけです。  んな、どーでもいいこと、あと回しあと回し。  僕がリライトするなら、こんな感じか? (あくまで少女小説風に) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「佐藤だよな」  あつあつのサツマイモを口いっぱいに頬張った――まさにその瞬間。  わたしは突然、うしろから声を掛けられた。 「ふへっ?」  たぶん、間抜けな顔をしていたと思う。  口をいっぱいに膨らませたまま、振り返ったわたしは、そこに意外な人の顔を見てびっくりしていた。  もぐもぐ、ごっくん――と。  甘くて蜜みたいなおイモを、すべて飲みこんでしまうまで。  わたしはその男の子の顔を、ただ見つめていた。  彼の背は、すごく高くなっていた。昔はわたしとそんなに変わらなくて――いや、わたしのほうがすこしだけ高くて、そのことでよくからかっていたりもした。  だけど、いまでは――。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  あらら。いけね。  一目で「彼」と分かってしまっては、これは流れが違ってしまうのか。  あと、背丈のことでからかったりとかは、これは僕の創作。――と思ってうしろのほうまで眺めてみたら、なんだ、その展開も、ちゃんとあるじゃん。でも僕ならあんなうしろのほうでなくって、ここでもう出しちゃうな。「おいしいネタ」は、とにかく前倒しで、出し惜しみしないで冒頭からガンガン出してゆく。  読むの止められちゃったら、そこで終わりなんだよね。うしろのほうにどんなに面白いネタがあったところで、読むのやめられちゃったら意味がない。  んで、この後の展開としては、どきどきしている彼女をよそに、彼のほうは平然としたもので、「そのイモ、うまいのか?」とか「俺も食おうかな」とか言って、彼女と並んでガードレールに腰掛けて、ふたりして無言でイモを食うことになったりします。  せっかく小道具として「イモ」を話に出したのだから、それはきちんと利用するし、描写もするし、具体的に書くし。なにより少女読者はおイモ好きだろうから、そこのところも書いて欲しいだろうし。  でも前述したように、冒頭じゃないです。  おイモはあくまでも「2番」。彼との意外な出会いが「1番」。その1番のほうのネタが一段落したあたりで、2番のほうをみっちりと書くわけ。  そして、二人で並んでイモを食べながら――。  あまりにも平然としている彼のようすに、彼女が「好きだったのは自分だけだったのかな?」と、疑念とともに軽い失望を感じはじめた頃――。話の転にさしかかります。  じつは彼も、と〜っても意識していたのですね。でもなんでもない風を装っていただけ、ということがわかるわけです。 >一字下げとか  そういえば、段落頭全角一字下げ(ただし会話文のカッコの前は下げない)――という日本語表記上の原則が、最近、守れていないのは、これはなんで?  風の魔法のときには、会話文の前は下げてなくて、ちゃんと出来ていたのに。  エディタを変えたんだっけ。その設定かなにか?  そういや「よみかく」のほうに投稿する人でも、エディタの設定のために、行頭一字下げがまるで行われていない(ように見える)ものを上げてくる人がいるっけ。  本人のエディタ上では、ちゃんと見えていたりするのだそうだが。 >次のお題  んじゃ次は――、というか。  毎日やるのなら、まとめてお題を出しておかないと追いつかないだろう。  自分でもやってみたいシチュエーションがあったら、申告して書いておくこと。  とりあえず、数日分(リテイクかかると、その2〜3倍は持つかもしれない)ほど、出しておきます。  すでに皆が書いている生課題のネタの、主人公を女の子にしたバージョンをやってみること。 ・「同級生どうし。職員室で叱られて服透け」 ・「従姉妹の姉ちゃんで服透け」  (従姉妹の年下の男の子に、服透けを見られる) ・「集団に囲まれる」  (男の子と一緒に町を歩いていて、集団に囲まれる) ・「小学生さいごの夏休み」 ・「親が再婚して出来た異性の兄姉(姉or兄)が、初めて家にやって来た日」  (女の子の側から。初めて相手の家に行くというほうを書く) ・「小学生のときに喧嘩していたクラスメートの女の子が同窓会でぐっと綺麗になって現れた」  (これも女の子の側から。ぐっとキレイになって現れてやる話)  順番はどれでもいいや。  ただ個人的には、読んでみたいのは、「同窓会で〜」あたりのやつだけど。  その「同窓会で〜」のやつは、はじめにいきなり書いてしまうか、数日or数週間ほど他のネタで修行を積んでから満を持して書くか、それはおまかせします。 >応募先とか  ところで馬宮さん。  以前、集英社コバルトに応募したいと言っていたけども……。  恋愛ものの受口というのは、いま、どうなっているのだろう?  作家でごはんの、文芸賞データオンラインによると、集英社の「ロマン大賞」となるのかな?  それともなにか、あそこには載っていない雑誌のほうの賞狙いとか? >光来さん  障害が「誤解」である話が、有り得ないということ。  「それは誤解だったのだ」というケリがつく話というのは、「観せる本質」が別のところにあるわけですよね。  それは誤解によって生まれる「ドタバタ」だったり、誤解によって生まれる「悲劇」だったりするわけです。  ――で、今回のこの結衣と諒の話。  仮に、結衣を理解しようとする諒が、それを阻むなんらかの「障害」を乗り越える話であると、そう定義しましょう。  ここで、乗り越えるべき障害が、「誤解」ってのは、これはナシなわけです。  まあ実態はというと、全然乗り越えようとしていなくて、理解するまいと諒がひとりで踏ん張っている話なわけですが。  あと、以前にやった話(過去ログ)のなかで、「こんどは諒が頑張る路線にする」とかいうものがあったのですが……。  これって、いまでもイキでしたっけ?  つまり、「諒が頑張る路線の話を作るつもりで、今回のこの話を作った」と、そういうことかどうか?  ちなみに、どのへん、諒は頑張ってます?  倒れている結衣を介抱したこと?  結衣に「死神をやめて欲しい」と(なんと勇気を出して)言ってみたこと?  結衣の死神の仕事を妨害しようと(なんと行動に踏み切ってまで)していたこと?  傷ついても死神の仕事を全うしようと戦う結衣の姿から(なんと気丈なことに)目を離さずに正視を続けたこと?  じつはこの話――。  男女の関係をひっくり返して逆にしてみれば、じつはお話になっているのですよね。  死神→殺し屋  主人公の少年→少女  ――という変更を行って、話を再構築してみます。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  内気な少女が、ある青年を好きになる。少女は勇気を振り絞って告白した。ふたりは交際を始めるようになっていった。  しかしある夜、少女は殺しの現場を目撃してしまう。男はじつは殺し屋の稼業をしていたのだ。  正体を知った少女に、男は自分が少女に近づいた理由を告げる。ある殺しの仕事を達成するためだったのだ。ただ利用するためだけに近づいたのだと言い、男は少女のもとを去って行く。  少女は男のことを愛してはいたが、「殺人」に対する恐怖が勝り、その背中を追いかけることはできなかった。  日が過ぎても、少女の男への気持ちは、薄まるどころか、ますます強くなっていった。  男のことを忘れられない少女の生活は、空虚なものとなる。そんな日常を送るある日のこと、少女は負傷して倒れている男を見かける。  拒む男を、少女は家にあげて介抱した。献身的な介護に、男も次第に心を開いてゆく。そして少女は、男のほうも自分に好意を向けてくれていることを感じ取る。束の間の幸せが少女のもとに戻ってきた。  しかし少女が不意にもらした言葉がもとで、ふたりの仲はふたたび壊れてしまう。「殺し屋を辞めて欲しい」という懇願は受け入れられず、男は傷ついた体を引きずるように、少女の元から姿を消してしまう。やり残した仕事を果たすために――。  少女は男を追いかける。死神を辞めて欲しい一心で、男の仕事を妨害したりさえもする。  だが男は、鉄の意志で、傷ついた体に鞭振るって戦った。  その男の生き様を、目を逸らすことなく見ているうちに、少女は理解する。男はただ殺しをやっているのでなかった。男が狙う標的は、社会が裁けない「悪」であり、非合法ではあるが、そこにはひと掴みの「正義」があるのだということを。  戦いが終わる。男の生き様を受け入れた少女は、もう、男に「殺し屋をやめてくれ」とは言わなくなった。男と一緒に、血塗られた道を共に歩んでゆく決意が、内気だった少女の心の中に、しっかりと根付いているのだった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  まあ、だいたい800字。  20文字詰めで、7行オーバーしたか。まあ削れる範囲だけど、面倒なんでこのまんま。  この話。どうでしょうか?  ばっちり形になっているかと思うのですが。  問題は、この話が、男女ひっくり返してもなお、形になっているかどうかってところですね。  内気な女の子が、男の生き様を認められるようになる話――ならOKでも。  へたれな男の子が、女の子の生き様を認められるようになる話――は、どうなのか。  しかしこの話、どっかで見たような――。  いまあらすじを書いていて、妙なデジャビュがありました。  ガンアクション物の洋画か邦画か、さもなければ「シティー・ハンター」のどこかの回に、こんなのがあったかも〜。(もしかしたらルパン三世かも)  もし「シティ・ハンター」であるなら、ここに「冴羽諒」というシリーズ通しての主役が絡んできます。上記のストーリーラインを、冴羽諒の視点から見た形式の話になっているはず。 -------------------------------------------------------------------------------- ああ、もうお昼です。 No.5675 投稿日 2002年12月9日(月)12時17分 投稿者 馬宮  午前中に書き込むつもりだったのに……  いえ、何事も慣れです。 ●新木さん  すみません。考えながら書いているうちに、一番大切な指示を忘れていました。  朝指摘を読むまで気づかなかったあたり、大たわけです。    生課題をよみなおしました。  うわっつらだけの、あらすじを詳しくしただけのという印象をうけました。  新木さんのリライトを読んでいたので、どこが面白くないのか一目瞭然です。  具体的にしている場所が違ってました。  以下、反省です。まず、私の書いたものと、新木さんのリライトの骨を書き出しました。 >馬宮生課題 >>あつあつのサツマイモは冬の友。 >>待ち合わせに遅れるって、メールしてきたミクちゃんの代わりに、あたしの相手をしてくれる。 >>日曜日の駅前。 >>焼き芋屋さんのトラックには、さっきより長い行列ができてる。 >>レモンイエローのビニール屋根と、焼き芋と書いてあるのぼりが、からっ風に吹かれてはためいていた。 >>あたしは、手袋をはずして田舎くさい紫色の皮をむく。黄色くておいしそうなおイモと、コンニチハ。 >>なんども息をふきかけて湯気をとばすと、マフラーをずらして、おイモにかじりついた。 (駅前で、サツマイモを食べながら友達を待っている女の子) >>そこで、あたしは背後から声をかけられたの。 >>「佐藤だよな」 >>甘くてやわらかい実を、口の中で転がしながらふりかえる。 >>あたしは、その男の子を見上げて、まばたきをした。 (名前を呼ばれて振り返り、見知らぬ男の子に驚く女の子) >>よく日に焼けて茶色くなった顔が、愛想よく笑っている。 >>ナンパ? >>ううん、ナンパ君があたしの名前まで知ってるわけない。 (男の子が誰か思い出そうとして、観察する女の子) (中略) >>「うそ、信じらんない。背、伸びたね、わかんなかった」 >>「だろ、だろ。みんなにそう言われるんだ」 >>皮ジャンのポケットに手をつっこんで、自慢そうに笑う。 >>松尾君はチビ助だってことを、みんなから、よくからかわれていたもんね。 (男の子を思い出す女の子) >新木さんリライト >>−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− >>「佐藤だよな」 >> あつあつのサツマイモを口いっぱいに頬張った――まさにその瞬間。 >> わたしは突然、うしろから声を掛けられた。 >>「ふへっ?」 >> たぶん、間抜けな顔をしていたと思う。 >> 口をいっぱいに膨らませたまま、振り返ったわたしは、そこに意外な人の顔を見てびっくりしていた。 (名前を呼ばれて振り返り、見知らぬ男の子に驚く女の子) >> もぐもぐ、ごっくん――と。 >> 甘くて蜜みたいなおイモを、すべて飲みこんでしまうまで。 >> わたしはその男の子の顔を、ただ見つめていた。 (男の子が誰か思い出そうとして、観察する女の子) >> 彼の背は、すごく高くなっていた。昔はわたしとそんなに変わらなくて――いや、わたしのほうがすこ>>しだけ高くて、そのことでよくからかっていたりもした。 >> だけど、いまでは――。 (男の子を思い出す女の子) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  比較をします。  まず、後者には、  (駅前で、サツマイモを食べながら友達を待っている女の子)  がありません。   「一行目から男の子」を出すということを守ればそうなる、というのもありますが、男の子に会うことが、本質。つまり、会わなければ、話が始まりません。(指示を忘れてしまっても、わたしが本質を理解していれば、男の子との出会いは一行目か、少なくとも二行目には来たはずです)  「面白いもの優先の原則」からいっても、「男の子が声をかけてくる」という事件は、「友達を待っている女の子」よりも、読み手の興味をひきます。    優先順位からいって、1.男の子が声をかけてくる 2.おイモを食べる 3.場所    3まであまり長いというのも、いけませんが、新木さんのあらすじでは、この後男の子がおイモを買いますし、二人で無言でイモを食べますので、読者を待たせずに場所描写を書くことができるようになっています。  ちなみに、おイモを食べる描写ですが、後者の方がおいしそうだと思いました。前者のおイモ自体を描写するよりよっぽどです。   ・「男の子に声をかけられて振り返って驚く女の子」  前者のは、「そこで」「まばたきをした」だけなのに、後者は、「突然」「ふへっ?」「たぶん、間抜けな顔」ときて、その上で「意外」「びっくり」です。女の子の驚きがよくつたわります。   ・「男の子が誰だかわからないので、観察する女の子」  後者にはこの後イモを飲み込んでしまうまでの、時間経過があります。女の子だけの世界で、話が進んでいきます。  「誰だっけ」から「あ、松尾くんだ」そして「背がのびてる」さらに「昔は小さいのを、よくからかったのに」です。  おイモを飲み込むまで、きょとんと男の子を見ている女の子の様子までイメージできます。  前者も、女の子の中で話が進んでいきますが、女の子が考えているだけで、表情まで伝わってきません。    ・「男の子を思い出す女の子」  ここの違いを考えていて、思ったのですが、後者のは男の子の「背の話」が「女の子の思い出」とうまく絡んでいます。  つまり、「背」を絡ませることで、「女の子が昔の男の子を思い出し、今との違いをしみじみ感じる」という気持ちが具体的になっています。  前者のもそうしようとはしているのですが、女の子が冷静です。しみじみどころか、淡々としてます。  本当にこの男の子が好きだった、ということがわかりません。  好きだった男の子にあったのですから、意識することが言動の端々にあらわれていないと、女の子の言動は、大根役者の演技です。    全体的に、私の書いた話はおもしろくありません。  女の子の心情が全然かけてないからです。  しかも、女の子がかわいくありません。致命的です。  新木さんの女の子は、イモを飲み下すまで男の子を見ているところが、イラストになって頭に浮かびました。そこから先は、映像になるでしょう。    以上反省でした。  わかったような、わからないような気分ですが、書いていれば身につくと信じます。 >>なんのためにあらすじやプロットを作っているのか、きちんと自覚してやっていないと、方法論に振り回されることになりますよ。 >>「プロットまでちゃんと作ったんだから、この作品は面白くなるはずだ」とか、そんなふうに短絡して考えてしまうようになるとか。    すでに、すっぽりと陥っていました。  生命創造主ではなく、ネクロマンシーを目指すところでした。本当にあぶないです。  この思い込みは、プロットコンプレックスからきています。  「どうにかして、おもしろい物を書きたいのに、書けない」と思った時、わたしは、自分が自分の物語を管理できていないことに気づきました。  物語の構成ができないのは、膨らます以前の問題です。目に見える、大きな歪みです。  ここを正したいのに、なかなか正せない、できない、わからない、という気持ちがプロットコンプレックスになります。(根性が足りないだけですが)    そこへ、この分室が救いの手を差し伸べてくれました。  プロット信仰に拍車がかかります。    すると、どうなるか、というと。  理屈ばかり考えて、なにも書けなくなるという現象がおきました。    まずプロットありき。  それは確かにそうなんですが、プロットの前にはネタが必要ですし、プロットは下準備であり本番はここからです。なのに頭の中でプロットの存在だけが突出してしまいます。  これを打開するのは、書くことしかありません。  考えて書けないのも、書いて書けないのも「書けない」という一点では同じです。  ただ、書いたものは形になって残るし、自分で見ることも、誰かに見てもらうこともできるし、積み上げていれば、きっとなにかになるでしょう。    それで、わたしは書くことにしました。  が、その脳内の思考の流れも、上の指摘を読むまで自分ではっきりと、気づいていませんでした。  鈍感です。    わたしは、すぐ死んでしまう奇形ばかりに命を吹き込む、悪い神様もどきですが、彼らの死を無駄にしないことが、ただ一つの供養だと思っています。  死を栄養にしていくのは、人間が生きていくために毎日やっていることですから、抵抗はありません。 >>書けなくなったら、とりあえずみんな忘れていいから、「とにかく書く」こと。  ありがとうございます。そうします。書きます。   >視点  一人称寄り三人称と、完全三人称との違い、「紐でつながれているかどうか」は、ピンときました。そう考えて、本を読んでみます。   >一字下げとか    エディタのせいではありませんでした。  わたしのチェックミスです。  今使っているエディタは、メモ帳の時とクセが違うので、見落としていました。 >次のお題    ありがとうございます。がんばります。  書きたいお題に心当たりがありますので、これから集めてきて申告します。   >応募先とか  さ来年(2004年1月10日締め切り)のロマン大賞に応募しようと思っています。  最初は、二ヶ月に一度ある短編賞に応募しようと思っていました。  それは、投稿枚数が三十ページです。  何年か前に二回ほど投稿しましたが、一次選考より上に行けませんでした。    ロマン大賞と、ノベル大賞の詳細はこうなっています。  ここです。    分室参加者の投稿は、きまりがあったと記憶しています。  すみません、ログをあさったのですがどこにあったか、見つからなかったので確認させてください。かなり、記憶がごっちゃになっています。  ・一度書いたものを、自分でプロット分解して確認すること。  ・半年でどこまでか書いて(プロットだったと思うのですが)新木さんに見ていただき、ダメだししてもらうこと。    覚えてないならなんの為のログ読みか、とは思うのですが(汗)  もうしわけありません。    ●紫さん    >>馬宮さんは、手が早いですね    えっと、書くのが早いという意味でしょうか。  だったら、遅いです(笑)  これ、朝9時から書き始めてます。  ここへの書き込みはみなさんも気を使われて、時間をかけられておられますよね。  『考える』クセもつきますし、言葉に気をつかいますし、いい経験になります。    目標としては、後一時間は早く書き込みを終わらせようになろうと思ってます。     -------------------------------------------------------------------------------- >リライトとか No.5676 投稿日 2002年12月9日(月)13時45分 投稿者 新木 伸 >リライトとか  比較して、分析してみることは大事。  でも、自分のは全然面白くないとか、そんなに卑下することもないですよ。  あれはあくまでも「リライト」なわけです。  馬宮さんの書いたオリジナルがあればこそ、存在しえたもの。  女の子に焼き芋を食べさせてみたり、ひさしぶりに会う男の子の背丈が伸びていることに着目してみたり。  そういう発想を生みだして、八割方まで形を作ったのは馬宮さんの力なわけです。  基本的なコンセプトを定めて、それに基づいて必要な材料を揃えてきて――と、そこまではきちんと出来ていたわけです。  どんなものを、どういうふうに書こうとしているのか。  それを書くために、どんな材料(エピソード)を揃えているのか。  ――そのあたりがちゃんとしていないものは、僕は手を出してリライトをしないことにしています。  っていうか、やろうとしたところで、できません。  僕がリライトでやったことは、ただ馬宮さんが用意したその同じ材料から、本来作ろうとしていた同じ料理を作ってみたということ。  比較しているのでわかるはずですが、やろうとしていること――その方向性は同じなわけです。  ただし僕は、材料集めの手間も、どんな料理にするのかという構想の部分も、もっとも苦労するところでは、なにもしていません。  作品作りの苦労の中で、この材料集めとコンセプトを定めるところまでで、ほぼ8割ぐらいの重さがあるわけです。その部分を、僕はやっていない。  集めてきた材料と、その材料で作るものの方向性――それが面白そうでなかったら、そもそもリライトなんてしません。  おもしろいなと思ったのは、女の子がおイモを食べているところ。あとひさしぶりに会った彼が、見間違えるほど背丈が伸びているという、そこのところ。  しかし、しばらく誰だかわからないでいる――というのは、これはやりすぎだし、せっかくの面白さを薄めてしまうことになると思ったので、ほどほどに控えました。ナンパと勘違いして云々も、同じ理由で削りました。  かわりに、背丈の小さかったことでよくからかったという昔の思い出をいれて、しみじみとさせる路線に。  このエピソードは、馬宮さんのオリジナルのほうでも、偶然にも後ろのほうで出てきていましたね。  僕はそこまで読まずにリライトしていました。  ――っていうか、ほんとうはこれは偶然じゃないんですけどね。背丈が大きくてびっくりした――とあるなら、昔は自分よりも小さいくらいだったというのは、ほとんど物語上の必然です。男の子の背が、女の子よりも小さかったら、からかわれたりしてしまうのも、ほぼ必然。 -------------------------------------------------------------------------------- >視点とか No.5677 投稿日 2002年12月9日(月)14時02分 投稿者 新木 伸 >視点とか  一人称寄り三人称というものが、「主人公と紐で繋がれた視点」であるという理解が得られたところで、もうひとつ。  その「覗き穴」=「視点」は、主人公の主観(見聞きするもの。感じたり、心の動きなども含む)と、主人公の外部からの客観とを、行き来していますよね。  この視点の推移を話す時に、僕とみやびさんとのあいだでは、「ここで入っている」「ここで出ている」などの言いかたをしています。  最近はあんまりやっていないですが。昔はよくやっていました。  視点が、主人公の主観にいったん入ったら、しばらくは出ないのです。  そしていったん出たら、しばらくは入って来れない。  出たり入ったりがあまりに頻繁に行われると、読者は「酔ってしまう」わけです。  この視点の出入りの適切なタイミングやら、入っている期間と、出ている期間の、それぞれの時間の長さ。  これは小説を参考にしてもいいのですが、もっと手近なところで、小説などよりもっと洗練されていて、技術が磨かれていて、参考になるものがあります。  テレビ番組なのですね。  そのカメラワーク。  特にバラエティ番組で、カメラアングルの切り替わりが激しく、ズームイン(手元の大写し)と、ズームアウト(全体を広く捉える)が頻繁に行われるものなどです。 (いまはやっていませんが、昔やっていた「料理の鉄人」とかが、とても参考になりました。おなじく「筋肉番付」なども)  カメラワークにおける、ズームインとズームアウト。  これもあまり頻繁に激しく行われると、視聴者が「酔って」しまってよろしくありません。しかし適度に切り替えてゆくと、見ている者が飽きない画面となるわけです。  どこで「入って」、どれだけの時間入っていたら「出る」のか。  テレビ番組という厳しい土壌で培われたノウハウというのは、エンターテイメント小説を書く時には、参考になりますよ。 -------------------------------------------------------------------------------- ぼやや〜 No.5678 投稿日 2002年12月9日(月)22時33分 投稿者 光来 唯  昨日は熱のせいで一日中死んでました。  10分以上立ってられないなんて、13年ぶりくらいです。  で、今日バイト行ったら同じように高熱で休んでる人が……(汗      というわけで思考力がまだ回復しきれてないんで軽く……  > これって、いまでもイキでしたっけ? > つまり、「諒が頑張る路線の話を作るつもりで、今回のこの話を作った」と、そういうことかどうか?  このあらすじの中では生きていませんね。    当初は含んでいたはずですが、修正を重ねるにつれなくなってしまってました。  Ver7あたりから、リライトのたびに諒はへタレになってますし……。  そういうわけで、 > 結衣に「死神をやめて欲しい」と(なんと勇気を出して)言ってみたこと? > 結衣の死神の仕事を妨害しようと(なんと行動に踏み切ってまで)していたこと? > 傷ついても死神の仕事を全うしようと戦う結衣の姿から(なんと気丈なことに)目を離さずに正視を続けたこと?  ここいらでも全然頑張ってないということになりますね。  というか、( )内の言葉、ものすごくイタイです。 > この話。どうでしょうか? > ばっちり形になっているかと思うのですが。  なってますね、イヤなくらいに。  男女を入れ替えただけでこうも違ってしまうのですね。 > 内気な女の子が、男の生き様を認められるようになる話――ならOKでも。 > へたれな男の子が、女の子の生き様を認められるようになる話――は、どうなのか。  かっこ悪いですね、こういう話は読みたくないです。  では、女の子の生き様じゃなくて、男の生き様を認める話だとしても……やっぱり変。  何が一番まずいのか。おそらく主人公である男の子が何も変わってないというところに一番の問題があると思います。  へたれな男の子が生き様を認められるようになったとして、その男の子がヘタレじゃなくなったかというと、そういうわけじゃありませんよね。  へたれなままです。単に考え方がちょっと変わっただけ。  でもこれが、内気な女の子の場合だと、なんかひとかけらの勇気を手に入れたっぽく見えます。終了状態では成長してるのだと思います。  へたれな男の子が成長もせずにへたれなまま終わってしまう話。OKなわけがありません。     もう完全にダメであると判明しましたので、あらすじ、また修正して出直してきます。 -------------------------------------------------------------------------------- 異常気象 No.5679 投稿日 2002年12月9日(月)22時34分 投稿者 弟切 千隼 温暖な湘南に雪が降りました。まだ十二月だといいますのに。 三年に一度くらいしか雪が降らない静岡県で生まれ育った弟切にとっては、一冬に複数回雪が降るというだけで、とてつもなく寒い土地です。ましてや十二月中に降雪がある土地など、想像を絶する世界です。 朝、起きてカーテンを開いて、一面の銀世界を見た時には、「こんな寒いところもうやだ〜。静岡へ帰るぅ〜〜」と一人で駄々をこねていました(笑) ホワイトクリスマスって、実在する世界だったのですね……。 >>話作り 前々回の書き込みNo.5645で、34個のアイディアのうちから6個をボツにしました。残り28個からさらに絞ってゆきます。 改めて見直すと、26や30の案と同じように、短編向きでないものがいくつも混じっていますね。物語中の時間経過が長すぎて、短編に収めきれないのではないかと思われるアイディアです。 8.主人公はあまり勉強熱心でない大学生で、必修の授業の単位を落としそうになる。その授業の担当教授の機嫌を取って単位をもらうために、その教授が顧問をしていて人数不足で困っているある運動部に入部する。それなりに運動部で活躍したものの、「それとこれとは別だ」とする教授には授業の単位はもらえずじまいとなる。 10.主人公は、家の近所にある山に自分の先祖が宝物を埋めたという古文書を発見する。折からその山が宅地開発されようとしていて、山の自然を守る市民運動があることを聞いた主人公は、あとでこっそり宝物を掘り出すために、自然保護運動に参加して大いに活躍し、山を宅地開発から守ることに成功する。ところが、古文書が贋物で、埋蔵された宝物などないことが判明する。 14.主人公は主婦である。夫に嫌気が差して、慰謝料をがっぽりもらって離婚しようと考えていたところ、リストラのため夫が会社を辞めさせられる。これでは多額の慰謝料を取れないと考えた主人公は、同じくリストラで辞めさせられた人々の奥さんがたと団結し、会社と交渉して再雇用を認めさせる。その矢先に会社が倒産して、再雇用の話はなくなってしまう。 29.主人公は高利貸しである。多額の金を貸していた会社が倒産してしまったため、貸していた分と利息分の金を得るべく主人公は乗り込んでゆき、新たな社長におさまって、職を失って困っていた従業員を再雇用して事業を建て直す。主人公がさらなる金と労力をつぎ込んだ甲斐あって、会社は見事に再建されて、従業員の給料も払えるようになる。ところが、主人公が違法な利率で金を貸していたことがばれて、利息分の金は得ることができなくなる。 8では、あるスポーツをほとんどやったことがない人が、そのスポーツを始めて、選手として使えるようになるまで鍛えられる時間が必要です。10では自然保護運動が実るまでの時間が必要ですし、14では決して一筋縄でいかないはずの会社との交渉時間が必要ですね。29では、倒産した会社を再建するのですから、おそらく年単位の時間が必要になります。 これらは短編に入りきれない話だろうということで、上記の四つの案はボツとします。 それから、弟切にとって身近な題材でないために、おそらく書きにくいだろうと思われる案があります。 11.主人公は、夫が勤める会社の社宅に住む主婦である。旦那の上司の奥さんが、小さい子供を抱えて働きに出られずに困っているのを見て、彼女と彼女の夫の機嫌を取って旦那を出世させるために、子供を預かることを申し出る。上司の奥さんはとても喜んで子供を預け、夫も会社で上司の覚えがめでたくなる。ところが上司は別の会社に転職して、夫の出世はなくなる。 この話は、小さな子供の描写をすることが必然ですね。子供を産んだことも育てたこともない弟切にとっては苦しいのではないかと考えます。 13.主人公は中学生である。同じクラスに、軽い障害を持っているがゆえにいじめられている生徒がいる。主人公は教師に良いところを見せて内申点を上げようと、その生徒をかばってやり、何かと面倒を見る。ところが、その生徒が養護学校に転校してしまい、主人公の内申点は変わらずじまいとなる。 今の弟切に中学生を書け、というのは、相当無理な注文でしょう(;_;) しかもこの話には内申点がからんできますから、現在の高校入試制度についてある程度詳しくなくてはなりません。 したがって、11と13もボツとします。 また、主人公の行動が、「困っている他人を助ける」ものではないと誤解されやすい案もありますね。 12.主人公は、あくどいことをしてお金を儲けてきたために、死後は地獄に落ちるのではないかと恐れていた。ある寺院の建物が古くなったのに建て直すお金がないと聞いて、神さま(あるいは仏さま)の機嫌を取って極楽往生させてもらおうと、寺院に多額の布施をする。これで極楽往生できるだろうと寺院の僧侶に訊ねると、極楽往生できるかどうかは布施の金額の多寡で決まるのではなく、信仰心の多寡で決まるのだと言われる。 これは、他人を助けるのではなく、神さまや仏さまにおもねる話と誤解されかねません。よってこの案もボツとします。 以上、8、10、11、12、13、14、29の七つをボツとしたため、残りの案は21個ですね。 次回以降、さらにここから絞ります。 -------------------------------------------------------------------------------- ありがとうございます。 No.5680 投稿日 2002年12月9日(月)23時34分 投稿者 馬宮 ●新木さん  レスを読んで、本当にありがたく思いました。    実はわたし、あの新木さんのリライトの続きがとても読みたいと思いました。    そういう「読み手が続きを求める」文章を目指したいです。  そのために、自分が持っているもの(というほどないですが)を崩すことになるのなら、喜んで崩していきたいと思っています。      −−−−     というわけで、生課題4夜目は「馬宮Take3」リライトです。  「自分が読みたい」と思った、リライト文の続きにチャレンジします。  この間から、制限時間をオーバーし続けているので、書き込みの時間も考慮に入れて、二時間五十分で終了とします。   -------------------------------------------------------------------------------- 東京は雪? No.5681 投稿日 2002年12月10日(火)00時50分 投稿者 羽矢野  なんとも、妙な時期に降ってますな。  こっち(名古屋方面)は、雨でした。  電車などを使われてる方は、苦労されたことでしょう。  車でも一緒か。  雪道は危ないので気をつけてください。 ●「傲岸不遜」  知らなかったです。  こういうのが全くダメなわけではないですけど。  たまに、雑学的な日本語の本とか読むようにしてるし。  でもバカなのはどうも決定らしいので、もうちょっとちゃんとします。  カッコ悪いし。(うう、恥ずかしい)  でも、これはどうなのだろう。  私が比べてるのは、周りにいる普通のサラリーマンで、「五十歩百歩」って何?  って言ってるような人達だけど。  さすがにこれはビックリして、マジ? って訊いたら、実際の会話で使うのか? とか言われてしまった。 ●人称  栄養になりました。  本当かどうかは、感想掲示板でまるわかりだから、ひょっとしたら、どこがやねんと言われるかもしれないけど。 ●馬宮さん  読みました。 >>テイク1.  これって、小説?  んで、これって、出会ってます?  ??? >>テイク2.  何か、話が余分な部分のみで終わってますね。  男の子と出会うところから始めた方がいいのでは?  とか思ったら、言われてましたね。 >>テイク3.  あ。結構面白い。  なんか、だんだんと読めるようになってくるので、ビックリです。  同じ人が書いたように見えない。  ちょっとだけ。 >>あつあつのサツマイモは冬の友。 >>待ち合わせに遅れるって、メールしてきたミクちゃんの代わりに、あたしの相手をしてくれる。  最初から相手を出すという課題だったから、これはマズイんだろうけど、それがなければそんなに悪い印象はない。  サツマイモというのは、少女的でとってもいいなと思った。 (男だからか、私はあれを買って食べてもさほどうまいと思わないのだけど)  私がこの課題をやるならと思って考えたのは。 1.帰り道ばったり。 2.バイト先の客として。 3.図書館。 4.今の彼氏連れた遊園地。 5.同窓会。 6.女医で患者になって来た。 7.入院中の病院 8.不良にからまれている所。 9.ナンパされる。 10.同じ会社に新入社員。 11.コンパで同席になる。 ……  とか。  食べ物から入るって浮かんでない。  (っていうか、ろくなのないね。とほ)  ただ“冬の友”と“あたしの相手”というのは、ちとあわないかなと思う。  もっと、逆に遅れてラッキーみたいな、イモにありつけた喜びを出しておいた方がいいんじゃないだろうか。 >>日曜日の駅前。 >>焼き芋屋さんのトラックには、さっきより長い行列ができてる。 >>レモンイエローのビニール屋根と、焼き芋と書いてあるのぼりが、からっ風に吹かれてはためいていた。  状況の説明のすぐ後に、周囲の説明してあるのもそんなに悪くない。  ただ、これはこんなに詳しくする必要があるのかな?  これを読む読者は、イモは? とか思ってるんじゃないだろうか。  少なくとも、私は思った。  それと、行列はまあわかるんだけど、風に吹かれてるってのは、何で入れたの?  今の状況が寒いってことを表すと思うんだけど、これが必要になってる部分が見あたらなかった。 >>あたしは、手袋をはずして田舎くさい紫色の皮をむく。黄色くておいしそうなおイモと、コンニチハ。 >>なんども息をふきかけて湯気をとばすと、マフラーをずらして、おイモにかじりついた。  んで、ここまで読んで、あれれ?  とか思う。  ここまで引っ張るのは、私はまだ列に並んでて買ってなくて、待ち遠しいからだと思ってたんだけど、違うのね。  これって一人称です。  書くのは少女の優先度の順番です。  文章が始まった時には、すでに手にはイモがあったのですね。  だったら、食うでしょ。  先に。  何で、手の中にイモがありながら、友達が遅れて来たこととか、焼き芋に並ぶ列をのんびり眺めてから食べるのよ。  一口ほおばって、熱くて甘くて、幸せーー。  って思ってから、やるでしょ。  まあ、その前にそれだと男の子を絶対に出さなきゃいけなくなるか。  だとすると、新木さんみたいにやるのが一番綺麗な形になるのかな。 ●課題SH(もうセカンドハートではなくなったけども、まあ仮として)  この話では、ヒロインは社会(といっても小さい部分で)から認められることになります。  ここで、ちょっと悩む。  主人公って、これは男の側で設定するものなのだろうか?  一人でも受け入れてくれる人がいればいいという展開だと、これは問題ないはず。  その受け入れる男が主人公だ。  男の側でも受け入れられない何かがあって、それがなくなる(成長する)という形で受け入れる。  でも、社会が受け入れるっていう話だと、男はその中の一人だ。  最初のコンセプトである“偏見を持っていた主人公がそれをなくす”ということから、この社会に受け入れられるというものを出せばいいのだろうか。  主人公と同じように、偏見をなくした人間が沢山でるような、エピソードで固めていけばいいのかな。  今回の場合、ヒロインは、自分(同じ存在も含めて)が社会に受け入れられるために、一生懸命頑張っている。  その頑張っている姿というのは、他人が見て頑張っているんだと思わせるわけだから、ヒロイン側から書くのは主観を入れられないので難しい。  完全三人称ならいいのかな。  決まってきた部分だけでも、先に出していきます。 ●設定 ○存在(名称未定)  エクリプス(仮称)と呼ばれる謎の存在に寄生された生物(人間以外もあり)。  いつ、どこで寄生するのかは、よくわかっていない。  最初は小さな細胞の固まりだが、徐々に大きさを増しながら、ガン細胞のように体中に転移する。それらは、元の細胞や臓器を侵食しながら、それを補う形で擬態をしてゆく。  その為、生活に不自由がおこったりはしない。  侵食のスピードは個体差により変わる。クスリによって、ある程度は抑制することができる。  寄生がある一定の割合まで進むか、脳にまで達すると、その生物はエクリプスに乗っ取られる形になる。(どの程度で乗っ取られるかも個体差がある)  その場合は、意識などは消え失せ、擬態をしていたエクリプス本来の怪物の本性がでて、暴れ出す。  ただこれは、寄生していた生物によって左右され、人間に寄生していたエクリプスは、高い知能を持っている場合もある。  エクリプスに寄生された生物は、その寄生された割合が高いほど、運動能力は優れる。 特殊な力として、ある特定の物質に干渉する能力があり、これは個体ごとに干渉できる物質は異なる。この能力を使用すると、エクリプスの侵食速度が増す。  この干渉能力は、感情によって発動する場合があり、感染者はその力を抑制するクスリを飲み続けなければならない。  エクリプスに寄生されると、死が決定される。  侵食、抑制剤の副作用などで、発病から十年以上生き延びた例はない。  宿主の死と共に、エクリプスは自壊する。  ただし、完全に乗っ取られた場合は別。エクリプス自体の寿命は長く、どれくらいまで生きるのかわかっていない。  エクリプスに寄生された人間が普通の生活を営む為には、かなりの制限がある。  まず、能力抑制効果のある物質でできたチョーカーをいつもつけていないといけない。  月一回の定期検診を受け、遠出をする場合には許可を受ける必要がある。 ●起承転結 起:ある事件の捜査で、刑事は特殊能力者の少女とコンビを組むことになる。 承:二人で捜査を行う。社会から偏見の目で見られながらも頑張る少女の姿を見る。 転: 結:考え方が変わる刑事。  うーーーん。  やっぱり転でつまる。  ここがはっきりしないので、あらすじが決まらない。  転というのは、これは何になるのだろう。  刑事が、決定的に自分がもっていた少女への気持ちは、これは偏見なんだと認めることなんだろうか。  ちょっと迷ったので、新木さんの死神(殺し屋)あらすじを分解。 起:好きだった青年が、殺し屋だと知る少女。 承:好きという想いは強くなるが、殺し屋という仕事は認められない。 転:青年の殺しに、ひと掴みの「正義」を見る少女。 結:仕事を受け入れ、青年と歩んでゆく決意をする少女。  こんな感じかな?  私はこの話の転は、青年のやっていることを認めるという部分だと取りました。  この正義を見るという部分で、殺し屋という職業を肯定し、青年のやっている事を肯定し、そして自分もその世界に身を投じることを覚悟してます。  違ってたら、私は起承転結が全くできてないので、自分のは根本から違ってることになる。  怖。  これから、また転の部分を考えて、設定を補充しながら、あらすじ作っていきます。 -------------------------------------------------------------------------------- 生課題終了 No.5682 投稿日 2002年12月10日(火)02時24分 投稿者 馬宮  全部書ききれませんでした。  いろいろ反省点ありますが、明日にします。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5683 投稿日 2002年12月10日(火)07時00分 投稿者 新木 伸 >羽矢野  なにを延々と言いわけをしているのやら。  「傲岸不遜」と「五十歩百歩」は、それ、言葉の種類が違うでしょ。  「傲岸不遜」は、単なる四字熟語。  「五十歩百歩」は、これ格言ね。  前者は、文字の意味をそれぞれ分解すれば、その意味がおのずとわかるようになっている言葉。  後者のほうは、元ネタの話を知らなければ、ちんぷんかんぷんな言葉。  傲――おごりたかぶる。  岸――際だって高い。  不――後ろに続く言葉を否定する意味を持つ接頭語。  遜――謙遜。へりくだる態度。  つまり「傲岸不遜」とは、驕り高ぶるさまがとても際だっていて、まったくへりくだる様がない、そういう態度のこと。  この言葉が「わからん」っていうことは、それぞれの漢字の意味さえ知らなかったってことなわけね。  対して「五十歩百歩」のほうは、元ネタである中国の孟子による故事を知らなくちゃ、わかるはずないじゃんか。  単独の言葉としては意味を持っていないんだもの。「五十歩」と「百歩」の組み合わせで――だから、なに?  たとえば、「ATフィールド」とか「波動砲」とか「ニュータイプ」とかの意味を知らない人を、知らなかったからといって笑えるのかい?  アニメオタクを自称する人が「ATフィールドってなーに?」って言ったら、そりゃ、笑ってやっていいだろうけどさ。  ちなみに、「広辞苑」より、引用。 >>ごじっぽ‐ひゃっぽ【五十歩百歩】‥ヒヤク‥[孟子梁恵王上]少しの違いはあることはあるが、本質的には同じことだという意。五十歩退却した兵が百歩逃げた兵を臆病だと笑ったが、逃げた点では同じだから笑う資格はない、というたとえ話から出た語。  僕の場合、五十歩百歩のほうは、小学校か中学校かの授業中に、この故事を引用して教えられた覚えがあるけど。  いまは授業のカリキュラムもだいぶ変わってきているだろうし、知らない可能性もあるだろうね。  そもそも僕が聞いたというその話が、本来の授業のカリキュラムに沿ったものではなくて、先生が脱線して話してくれた小話だったのかもしれないし。 >羽矢野 >SH関連  再考せよ。  なに設定のための設定をこしらえているのやら。  その「設定」が話の主であるというのなら、重点をそこにおいてもいいんだけどね。  それじゃSFになってしまう。  この話は、「社会に受け入れられようとして頑張る女の子」――なんだよね?  その女の子が、「受け入れてもらえない理由」としての「設定」なわけでしょ?  どっちが「主」で、どっちが「従」なのよ。  だいたいその設定、「重すぎる」ので、話のテーマがズレてきちゃうぞ?  余命10年なわけだよね。確実に死ぬ。  人のまま10年以内に確実に死ぬか、それとも化け物となるか。  まあどっちにしても「死ぬ」わけね。  それが確定している設定なわけだよ。  そうした宿命にある女の子が、自分の余命を削ってまで、なにかを成そうとしている。  こういうパターンって、一般的にいうと、「自己犠牲の話」となるものなわけね。 >>ヒロインは、自分(同じ存在も含めて)が社会に受け入れられるために、一生懸命頑張っている。  ――とあるけども。  その命を削ってまでやる行為が、「自分のため」なのか、同じ境遇にある「他の人のため」なのか。  どっちなのか、はっきりせい。  「どっちも〜」っていうのは、それはナシね。  片方だけにしろというのではないけれど、どっちかを「主」にして、どっちかを「従」と定めることが必要。  たとえば、こんなパターンになるとか。 ・自分が「主」で、他の人が「従」の場合  自分が受け入れてもらいたいために、少女は頑張っている。しかしべつに、他の人がどうでもいいと考えているわけではない。自分がそうすることで、世間全体のSHに対する評価が変わってくれればいいとも思っている。 ・他の人が「主」で、自分が「従」の場合  自分のことはどうでもいい。同じ境遇にある人への世間の扱いが変わってくれることだけを願って、彼女は頑張っている。しかし本人も自覚しきれない心の奥底のほうでは、自分自身も救いを求めている。  前者の「自分本位」の場合。なにも寿命を削ってまでやるほどのことか――と、必ずそういう突っ込みが入るに違いない。もっと穏やかなことで、寿命を縮めずに受け入れてもらえるような方法はなかったのか? それを潰しておく必要があるわな。  後者の「自己犠牲」の場合。自分の寿命を縮めるに際しての理屈付けは必要ない。彼女の考えた「最も効果があると思われる方法」――が、たまたま、能力悪用の犯罪者の摘発に協力することであったと、そんなようなことでいい。  ただしこちらの場合では、話のテーマが変わっちゃうわな。  この話は、「女の子が受け入れてもらう話」には――まずならない。これは自己犠牲の話だから。  まあ、自己犠牲的活動に邁進していた女の子が、話のまんなかあたりで、自分を理解してくれる人が出現して、ちょこっと自分の幸せが得られた――くらいの、サブテーマとしてなら、「女の子が受け入れてもらう話」が描けるかもしれない。  でもそれはメインじゃないわな。  ちなみに、今回の設定で本質的に関わる部分で変更されているのは、以下の部分。 ・その疾患にかかると、限定された余命を持つようになるのか。 ・能力を使うと、余命が減るのかどうか。  その他の、疾患の正体がウイルスなのか寄生虫なのかとか、そんなことは、ごく些細なこと。単に目先が変わっただけにすぎない。本質には影響はない。  正体は寄生虫だけど、余命をなくすことも出来るだろうし。逆にウイルスだけど余命を設定することもできるだろうし。  本質に影響してこない目先の部分(ウイルス→寄生虫)だけ、目新しくなっているだけ。  設定をこね回すことに夢中になって、だいじなことを忘れちゃいないか?  とりあえず今回のは――。  「SHとはなにか?」という僕の質問に対して、「超能力が持てるけど、余命が決まっちゃう病気です。能力を使うとさらに余命は減ってゆきます。そして最後には怪物になってしまうような、そんな病気です」――という回答があったものとして受け取っておこう。  んで、僕から逆に質問ね。  SHがそういうもので、これはOK?  再考せよ。 >今回のコレ  こんどのこれは、マンガの「寄生獣」と類似性があるわな。  あちらのほうは、人間になりかわり、人間を補食する新種の生物の話ね。ただし肉体全体ではなくって、頭部だけを乗っ取るというのがミソか。  主人公はたまたま、頭部を乗っ取られるかわりに右腕だけを乗っ取られてしまった少年。  その「寄生生物」と交流してゆくうちに、最後には「共感」さえ感じ合うようになってゆく。  今回のコレのほうでも、抑制薬の副作用で死んでしまうかわりに、脳を乗っ取ることに成功した存在なんかがいるわけでしょ。そうして超能力と不死とを達成した存在たちが組織を作っていたりする。その組織から、「有望な素体」てなことで、ヒロインに対して接触や干渉があったりとか。仲間に引き込もうという策略があったりとか。そもそもヒロインが警察機構に協力できたりしたのも、じつはヒロインに能力を使わせて、怪物化への進行を早めようとした連中の差し金だとか。  そんなふう展開になるのだとすると、もう、ばっちり類似してくるね。  しかしそうなると、ぜんぜん話か違ってきちゃうわな。  この手の話のパターンの基本は、魔物の血を半分ほど宿した半人半魔の存在が、あくまで人の側に立って闇の勢力と戦う話――てなものだ。  おそらく神話あたりまで遡れてしまえるぐらい、古くからある話のパターンね。  弟切さんなら詳しいだろう。  まあ、たとえば「妖怪人間ベム」みたいに――。  そういう「半人半魔の存在が人間の側に立って魔物と戦う」というテーマと、「異端の存在が、人間に受け入れられたがる」って願望とをミックスさせて話を構築するというのも、あるにはあるけども……。  しかし妖怪人間ベムのほうは、あれは、「人間になりたがっている魔物」っていう、コドモでも一発でわかるような明確なコンセプトが立っているしなぁ。  「社会に受け入れられたがっている少女」なんていう、もやもやと漠然とした概念的で、ちっとも具体的でないコンセプトのままでやったところで、成功しないだろう。 >殺し屋の話の起承転結  違うだろ。  肝心な部分を、読み落としているようだなぁ。  話の頭の部分で、少女は捨てられているわけね。男が言ってるだろ。「ただ利用しただけだ」って。  「男から愛してなどいなかったと言われた。そして捨てられた」ということと、「相手が殺し屋だったと知る」ことと、どちらのほうが、よりショッキングでデッカイことだと思うのだ? 少女にとってさ?  女視点に立って、物を考えるように。  この物語の主役と視点キャラとは、どちらも「女」なんだから。読者もそこに感情移入して物語を読むのだと考えるように。  その前提に立って、はい。  起承転結分解。やり直し。 >馬宮さん  こらっ。  冒頭12行。そのまんま、カットアンドペーストで貼りつけて、楽をするのではなくて……。  せめて自分の言葉で書き直すとか、そのくらいしてみなさい。  いまこれを読んだら、さっそくやってみましょう。  あの冒頭12行を、一度も見ないで、自分の記憶に頼るだけで、「こんなふうだったはず」みたいな感じに、ちょっと書いてみるべし。  そして書き上がったものと、オリジナルのものとを、比べてみる。  かならず、なにかしら違いがでてくるものだから。  自分で書き直してみたほう。――それが自分の言葉というもの。  ちなみに精密な写真記憶を持っている人だと、12行ぐらいのものは、いちど見ただけで楽に記憶していて、そのまんま写し取れてしまうらしいね。  僕には無理。  僕の場合には、この手のことをやるときは、「たしか、イモ食いはじめたところで声掛けられて、びっくりして、まじまじと見つめて、むかしからかったこととかを思い出すような、そんな『路線』だったよな〜」と思い返して、そこから再構築を行って、自分の文体で書き直す。そういうことしかできない。  馬宮さんがどうなのかは、知らない。  とりあえず、自分がそういうものなので、馬宮さんも同じであろうと仮定して、これをやらせようとしている。  余談だけど、このあいだ作家連中で話したら、それぞれの記憶方式がぜんぜんちがうので、びっくりしたことがある。  三雲さんは映像的な写真記憶。古橋さんは「音」の響きで記憶するらしい。僕は「要約」を行って「概念」として記憶する。  もうすこし解説すると、たとえばナポレオン時代の政治家がいたとする。それをどう覚えるのかというと――。  三雲さんは、歴史の本の1ページを、そのままマイクロフィルムに写し取るがごとく記憶する。  古橋さんは、「ミヒャエル・ダンテ・サーグラム」とかいう名前がかっちょええーと、音としてそれを覚えこむ。  僕は、なんか才能に溢れていたけども、女関係に汚くて、そして失脚したヤツ。――とか覚える。もちろん名前なんて覚えちゃいない。 (ちなみに上の古橋さんのところでだした名前は適当なものだ。僕はもちろん概念記憶の人なので、そのとき古橋さんが口にした名前も、「なんかかっちょええ響きの名前だった」としてしか記憶していない。音なんか覚えていない)  んで、脱線したけども。  内容のほう。  せっかくだから、もういっかいリライトしてみよう。  まず、頭の12行を自分の言葉で書き直すこと。  あと直すべきところは、2点ほどある。  男の子がヤキイモを買いに行っているところ。  あと並んで食べているときの、どきどきと色々なことを考えているところ。  その2カ所の流れが悪い。  リズムがないので、目が離れる。  ここを改善するように。  「文章のリズム」とは、つまりなんなのか――ということを、まず自分で考えること。  それから、その考えた結果を実践して、直してみるように。  ちなみに該当する部分は、具体的にはここと、ここ。 >>小銭をつかみだして、大きな手の平の上で数えている。 >>それから、わたしに何も言わずに、数メートル先の焼きイモ屋台に走っていった。 >>屋台の黄色いビニール屋根と、同じ色の生地に赤字で「焼き芋」と書いてあるのぼりが、からっ風邪に吹かれてはためいている。 >>わたしは、ガードレールに腰掛けたまま、寒いのも忘れて、焼きイモを買う松尾君の黒い皮ジャンを、ずっと見つめていた。 >>松雄くんは、焼きイモの袋を持って戻ってくるなり、わたしの隣に腰をおろした。 >>びっくりして見上げると、大きな口を開けて、皮ごと焼きイモにかぶりついている浅黒い顔が見えた。 >>わたしは、うつむいてしまう。どきどきしながら、自分の焼きイモをちょっとだけかじった。 >> 冷めてしまったおイモは、誰かさんのせいで味がしない。 >> においだって、おイモのより、皮ジャンの方が鼻につく。 >> こんなすぐ近くに男の子がいるっていう状況、それだけでも日常じゃないのに。 >> 相手が松雄くん。 >> わたしは、ごくりとおイモを飲み込んだ。気づかれないように、横目で松尾くんをうかがう。 >> 横顔に小学生の時の面影は、ほとんどなかった。ここにいるのは、高校生の男の子。わたしの知らない松尾くん。 >> これって、なんかデートみたい。 >> 背後を通っていく車から、わたしたちはどう見えるんだろう。 >> 松尾くんは、わたしとふたりでいて、なんとも思わないのだろうか。 >> わたしだけが、一人で意識しちゃってるんだろうか。 >> 聞きたいことも知りたいこともいっぱいあったけど、食べ終わるまで、わたしは何も言わなかった。 >> 松尾くんもなにも喋らなかった。  この2つの部分は、眺めただけでリズムが悪いのがわかった。  だから僕はまったく読んでない。読んでないで、引用符付けてカットアンドペーストして、「ここ直せ」って、いま言っている。  たとえば料理でもって、実際に味見をしないでも、おいしいそうかそうでないかが、わかるようなもの。  まずそうな料理は食べてもらえないのと同じで、「面白そうでない文章」は、読んでもらえないものなのね。読み飛ばされてしまう。  もし実際に食べたなら、それは美味しいものなのかもしれないけど――。だけど娯楽で小説を読もうとしている人間が、そんな辛抱をしてまで、「本当は面白いかもしれないから読んでみよう」なんてことはしてくれない。  読まれなかったら、意味がないのね。  その逆で、読んでみるとそんなに面白くはないんだけど、でも、読む前はなんだか面白そうに見えていた文章。――のほうは、まだ食べてもらえる機会がある。その食べてみた結果が「激マズ」ではなくて、そこそこ食える味であったなら、次のときにも、やっぱり食べてもらえる。  とりあえず、見た目を「おいしそう」にしておいて損はないってこと。  あと、ひとつ質問なんだけど。 >>わたしは、ガードレールに腰掛けたまま、寒いのも忘れて、焼きイモを買う松尾君の黒い皮ジャンを、ずっと見つめていた。 >>松雄くんは、焼きイモの袋を持って戻ってくるなり、わたしの隣に腰をおろした。  この2行のあいだには、なんか、一行空きが挿入されているよね。  これって、ひょっとして時間経過を表している一行空き?  もしそうだとしたら、この使いかたは間違いです。  間違いっていうか、単なるサボり。  この「空白の時間」のところに存在しているはずの、「書くべきもの」を考えつかなかったために、ただ逃げてしまって、一行空きで済ませてしまっただけのこと。  そこで「時間」をあけることで、それが演出として効果を発揮する一行空きの使いかたもありますが、今回のは場合は、そういうのとは違います。  あと、もうひとつ。 >>不思議なことに。 >>さっきから喉につまっていたその名前は、彼自身から聞かれたとたん、意外なほどするりと口から出っていった。  ここの部分。  この書きかただと、誤読してくる人がでてくるだろう。  たとえば、「主人公は単に彼の名前を思い出せないでいたのだ」――みたいなふうに。  まるで正反対でしょ?  そんなふうに思われちゃったら、この女の子が、彼のことを「どうでもいい相手」と思っていたことになっちゃう。  ここで書こうとしているのは、もちろん名前は思い出していたけど、それが喉を抜けなかったのだ。その感動っていうか、不意に沸き上がってきた気持ちの高ぶりというか、そんなものなわけでしょ。それを表現するつもりだったわけだよね。  ちなみに、みやびさんは電話で話したときには、この間違った方向で誤読していた。  この書きかただと、かなりの人が、誤読してしまうと思う。  ここで誤読を避けるには、いくつか、方法がある。  たとえば前の部分の12行のどこかでもって、「松尾君」という名前をすでに出しておくとか。そうすれば論理的にいって、地の文ですでに思い出していた名前を、思い出せなかったのだ――なんて誤読は出るはずがない。  あとは、誤解しやすそうな箇所の直後に、ベタでもいいから、解説を入れるという手もある。  たとえば、この部分を直すとしたら、こんなふうな感じに。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「だったら、名前言ってみろよ」  「松尾くんでしょ?」  不思議なことに。  さっきから喉につまっていたその名前は、彼自身から聞かれたとたん、意外なほどするりと口から出っていった。  もちろん彼の名前は、すぐに思い出していた。忘れるはずなんか――ない。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  ここにはもう一行ほど、「どうして彼自身に聞かれたら、するりと口を抜けたのか」についての説明も欲しいところだよね。  それはなに? そっちは自分でやってみよう。  こういった、「どこまで説明が必要なのか」については、対象とする読者の年齢層も考えないといけない。  これが「よみかく分室の常連」に書かれたものであれば、かなり説明を省けるだろうし、省いたほうが上等な文章である場合もある。  明らかに文章で書かれていることより、自分の力で(苦労して)読み取ったもののほうが、上質の感動を提供できる。本を読み慣れている人のなかには、そういう考え方もあるから。  ただ、これが「12歳の平均的な女の子」を対象にして書かれたものならば、もっともっと説明が必要だよね。  彼女は、彼のことを忘れていたのか、そうでなかったのか。  名前はすぐに思い出せたのか、少し時間が掛かったのか。(それとも忘れるはずもなかったのか)  彼女は、彼と再会できて嬉しいのか、困っているのか、それとも迷惑なのか。  そういう構図を、はっきり間違いなく、12歳の読者でも読み取れるようにしてあげる配慮が必要。  もし必要であるなら、ベタに書いてしまう。  「彼との再会を、わたしは喜んでいた」とか、そういうふうに。  誤解しないように言っておくけど、これは、「そういうふうに、いま書き直せ」といっているのではないよ。  「これで伝わるのか、もっとベタに書いておく必要があるのか?」――と、常に自問自答する姿勢を作れということね。  それが習慣となって、無意識に行えるようになるまで、意識して続けてゆけということ。  僕にはそれができるし、プロはみんな、それができている。  練習法はどうだっていいのね。必要なのは、「それができる」ということ。  ただ、意識して続けてゆき、最後には習慣として、無意識にやれるようになった――というのが、僕が身につけた練習法でありプロセスなので、いま、その同じ方法をお勧めしているだけ。 >アンケート  馬宮さんの「馬宮Take3リライト」。  この例のシーンでもって、「男の子の名前を、単に思い出せなかっただけ」と間違った形で受け取ってしまった人は、手をあげて自己申告のこと。  もしくは、「感無量のあまり言葉が喉を抜けなかっただけだよね」と読めた人は、その旨も報告のこと。  割合を見てみれば、いかに危うい表現なのか、わかるはず。  分室の常連の読解力は、20代の一般読者の平均と比べても、それなりに高いところにある(と思われる)ので、これで半数くらいがNGだったら、世の読者のほぼ全員がダメだってことになるわな。 >細かいこととか >>「だったら、名前言ってみろよ」   この部分とか。  あとは、上で話題に出した「謎の一行空き」のところとか。  行末に、謎の「空白1文字」がくっついていたりすることがある。  たぶん、書いている最中に消し忘れた「ゴミ」なんだろうけど。  こういうのは、印刷に出ちゃうから、しっかり消しておいたほうがいいよ。  たとえば42文字詰めで印刷されたとして、たまたまこの「謎の1空白」が43文字目にあったとすると、印刷したときには、謎の一行空きが出現することになる。  あと、ざっと見ただけで、誤字脱字が3ヶ所。 (脱字が1ヶ所に、字余りが1ヶ所に、誤字(誤変換?)が1ヶ所ね。)  たぶん、入念に探せば、もう1、2個は出てくるだろう。こんな程度の長さのものなら、ゼロにしてくること。 >誤字脱字とか  このあいだみやびさんと話していて、面白い例え話を思いついた。  こんど誤字脱字の指摘をするときに使おうと思っていたので、書いてみる。  「誤字脱字」というものを、別なものにたとえてみる。  プロ志望者というのは、小説を売って、お金を得る商売につこうとして人なわけだよね。  同じように、食べ物を売って、お金を得る商売はなにかと考える。  ひとつ600円程度――ということで、似たような価格帯にある「ラーメン」を持ち出してみようか。  皆は、ラーメンを注文したわけね。  ――で、ラーメンが目の前に出てきたとする。  そこに誤字があったとする。  ラーメンでいうところの「誤字」に相当するもの――。  それは、「髪の毛」であったとしよう。  馬宮さんの今回のこのシーン。  これは原稿用紙換算で、3.5枚ほどあった。(僕の書いた冒頭12行は除外する)  そこに、「少なくとも」3個の誤字脱字があった。  1冊の小説というのは、およそ原稿用紙350枚ほど。  同じ比率を適用して、1冊全体では、いくつの誤字脱字があったのかを推測してみると――。  およそ300個という計算になる。  つまり、いま馬宮さんが書いたこれは、「1杯のラーメンのなかに、髪の毛が300本入っていた」ということと、同じことである――となったわけだ。  おお。怖い怖い。  300本の髪の毛の入ったラーメンを出して、平然としている店主。しかも本人はまるっきり気づいてもいない様子なのだ。  そのことを指摘したら、どう言って返すのだろうか。「300本くらい、べつにいいじゃないですか」とでも言ってくるのだろうか。  これって、もはや「怪談」だよな。  都市伝説になっちゃいそうだ。(笑) -------------------------------------------------------------------------------- 味見の話 No.5684 投稿日 2002年12月10日(火)11時20分 投稿者 新木 伸 >読者に伝わるかどうか推し量るということ  馬宮さんへの書きこみの中で書いたこと。  常に、いまの内容で相手に伝わるかどうかを考えること。それを習慣にするということ。  ふと思った。  これって、例の料理のたとえでいうならば、「味見」ということになるのではないか。  料理のプロが、味見をしていないはずがないよね。  当然。あたりまえ。  もし味見もしていない料理を客に出すようなやつがいたら、そいつは料理人失格だ。  小説において、「書こうとしたものが、これでちゃんと伝わっているか」ということを計るのは、料理における味見と同じ行為。  その文章を読んだ相手が、内容を誤読しないかどうかチェックしてみるのは、料理においては、「俺、間違って塩と砂糖を取り違えてなかったかな?」とチェックするようなもの。  味見という行為は、これは、ただ実行するだけのことなのね。  いつも必ず実行する。例外なく実行する。忘れずに実行する。面倒くさがらずに、必ず実行する。――ただそれだけのこと。それで済む。べつに難しいことではない。 (これを「習慣」にするまでは、とてもとても、非常に面倒くさいことなのだが)  「自分の書いた文章をチェックするほうは、味見のように簡単にいかない」――と、反論の声が聞こえてきそうなので、補足しておく。  たしかに、そうだ。  料理の味見と、小説における書いた文章のチェックとは、実践する際の難易度というべきものが、たしかに違う。  料理なら、作った料理は、たしかにそこに実在している。  それをただ「味見」すればよいわけだ。舌は嘘を付かない。そして舌は塩と砂糖を勘違いするはずもない。(もし舌の味覚が狂ってしまったら、料理人は廃業するしかない)  しかし小説においては、自分の書いた文章を客観的に読めないということが、往々にして起きるわけだな。  頭の中にある「自分が書いたつもりの文章」のほうを読んでしまっている。まるでチェックの役に立っていない――などということが、ちょくちょく起きるわけだ。  もちろん自分は、「他人が読んで理解できる文章」を書いたつもりなわけだ。だからそれはチェックしても、問題など出ないわけだ。  料理の例だと、こんな感じになるかな――? 「もちろん自分は、「おいしい料理」を作ったつもりであるから、それはもちろん美味しいのである」  ――とか。  これが「味見」の場合には、頭をバシッとぶっ叩いてやって、「ごたくはいいから、ホントに味見しろってーの」と言ってやればいいのだが。  本当に「味見」をしたのかどうかは、物理的に、客観的に、はっきりとわかる。自分にも他人にも、誰にも疑念の余地なく、わかってしまう。だって「味見したつもり」の場合には、実際には味見なんて、やっていないんだもの。  小説の場合には、同じことをやったとしても、「ちゃんと読んだのか?」「はい。読みました!」――って返ってきちゃうんだよな。  「読む」という行為が、目で文章を追いかけることを指しているから、こういうことが起きてしまうのだろう。  これは実際に、そして本当に――目は動かしている。そして文章を追いかけている。そのはずだ。  だから本人にも他人にも、外部からの観察では区別が付かない。ちゃんと「読んだ」のかどうかは、決してわからない。  「読む」っていう行為は、頭の中で起きていることだからね。頭の中で起きていることは、まわりからは区別できないし、本人にもはっきりと区別する方法はないだろう。  しかし、ここをどうにかしてクリアしないと、味見をしないままの独りよがりの文章を世に垂れ流すことになる。  もちろん、そんな「モノ」は商業出版の現場ではノーサンキューなので、いつまで経っても、デビューなどできるはずもない。ちゃんと味見ができるようになってから、おととい来ややがれ、てな感じ。  そんな状態で書いたものでは、いくら小説賞に応募してみたところで、一次で落ちたり、二次で落ちたり、三次で落ちたりするわけだ。  日本語になっているのか(一次)。物語になっているのか(二次)。物語としての盛り上がりは存在しているのか(三次)。  ――てな選考基準であるものと、ここでは仮定する。実際の選考がその通りかどうかまで、保証は持てないが。  味見ができないと、自分は日本語を書いたつもりであり、自分はちゃんとした物語を作ったつもりであり、さらに盛りあがっているつもりである――と、すべて「つもり」であって、客観的に自己チェックがかかっていない状態になる。  その状態で、作品が仕上がる。  まあ、なんか「まぐれ」でもあれば、「つもり」でしかないものが、実際にその通りに仕上がっていることもあるだろう。 (まあ実際のところは、一次二次で落ちる作品の大半(90パーセントぐらいか?)が、「書きあげたまま一度も読み直しをせずに送られている」ようなので、そもそも、「味見をしたかしないか。したつもりになっているだけでないのか?」――とか、それ以前の問題であるのだが)  最終選考あたりでは、基準はたぶん、別なところにある。  ここより先が、「味見」がちゃんと出来ている作品が、その価値を問われる場所。  ここでの基準は、「この作品は、出版に掛かるコストが回収できるほど、売れるのかどうか?」ってなところ。  たとえ最終選考で選外となって、賞を取れなかったとしても、商業的にペイするだろうと判断された作品は、ちゃんと本になっているわけだし。そして実際にペイしている作品もあるわけだし。  ちなみに出版社によって採算ラインっていうのは違っている。たとえば電撃だと2万部を切るものはけっこうあるようだ。しかし1万部を切るっていうのは、さすがに聞いたことがない。この中間のどこかに、「採算ライン」というものがある。それより下の部数しか見込めない作品は、これは世に出ることはない。  出版社も商売なわけだ。  赤字覚悟で本を出版するようなことは、決してない。  ちなみに他の出版社だったり、本の定価が違うハードカバーなどでは、「採算ライン」っていうのは変わってくる。  ライトノベルであっても、出版社によっては、採算ラインが1万ぎりぎり――というところも存在する。  また、ハードカバーのほうでは5千部というのもよく聞く話。  本の定価は、600円と1800円とで、3倍も違う。  そして文庫本とハードカバーとでは、1冊を生産するためのコストも変わってくる。定価は3倍違うが、製造原価も3倍になるとは限らない。(販売価格に対する製造原価=利益率は、普通はハードカバーのほうが良い)  これが、文庫本とハードカバーとで、「採算ライン」の部数が違ってくる理由。  話が脱線した。  元に戻す。  つまり――。  文章というのは、「味見をしたつもり」ではなく、本当に味見を行うことが、とても難しい――という話だったわけだ。  各自、なんとかして、「本当に味見をする」ための方法を編み出すように。  真剣に考えること。  ここをなんとかしてクリアしなければ、絶対に、プロになれんのだから。  またアマチュアとして小説を書くにしたって、絶対に、まともなものなんて書けんのだから。  僕自身のやり方では、いちばん頼っているのが、前にも紹介した「仮想読者を作る」っていうもの。12歳の読者に向けた小説を書くのなら、12歳の仮想読者を立てて、それに「読んで」もらう。――そういう方法。  12歳から20代前半まで広く含むような作品であるなら、12歳と18歳と24歳と、3人立てる。必要があるなら、もっと何人でも増やしてゆく。  いわば他人の「舌」を借りる方法。  自分の舌が信用ならんのなら、他人の舌を借りるしかない。  しかしこの「キャラを降ろして読んでもらえ」なんていう方法は、とても一般的とは言えず、あまりお勧めできない。  あとは、声に出して「読む」こと。さらに紙にプリントアウトして、縦書きにして読んでみること。  声に出すほうは、脳内の別の回路を使うというのがミソ。「発声」のための脳の部位というのは、書いているときにはまったく使っていないのね。いわば脳の中にいる「別人」の部分なわけだ。  だから口に出して読んでみると、ただ読むだけでは気がつかなかった違和感なんかを見つけたりできるわけだ。なにしろ、その発音に関わる脳の部位にとってみれば、それは、「初めて発音してみる文章」なわけだから。  ちなみにこの「声に出す」の方法は、慣れてくると、実際に口に出さないでも使えるようになる。  おそらくは――。実際に口は動かしていなくても、脳波を取って確認してみれば、口を動かすときに使われるはずの部位が顕著な活動を見せていたりするはずだ。  いまも僕は、アップ前の最後の読み直し(3回か4回はやっている、その最後の1回)をやりつつ、実際に「頭の中」で「声を出して」これを読んでいる。(そしていまこの段落を付け加えた)  紙にプリントアウトするのは、エディタによる横書きから、縦書きにしてみることで、同じ文章に対する「慣れによる無感覚」を回避するという原理なわけだ。  絵の分野でも、これと似たようなチェック方法が実際にある。デッサンの狂いを確認するために、左右を反転して確認してみるのね。紙を裏返して灯りに透かすとか、鏡に映して見るとか。  ちなみに下ネタになるが、この方法は、「えっちな写真雑誌を、何度も使ったあとに、ふたたび新鮮な気分で再利用する方法」としても使用できる。えっへん。  時間を空けて読み直す――という方法もある。  原理はやはり同じ。「慣れによる無感覚」を、いかに回避するのか。  この場合には、時間をあけることで、「慣れてしまった」自分の感覚を元に戻すわけだ。  もうひとつ。  僕自身が補助的に利用している方法としては、「本当の他人」に読んでもらうというもの。これは仮想の読者でなくて、本物の読者のことね。  いついかなる時でも、自分の作品を送りつけてよくて、それをすぐに読んでくれて、すぐにリアクションを返してくれる相手。面倒くさがらずに。――そういう相手を見つけて、捕まえておく。首に紐を付けてでも、手元に置いておく。  僕の場合は、これはみやびさんなわけだ。  この方法であれば、分室の参加者同士でも、お互いに相手を捕まえて、実践することは可能だよね。前にやってみろ、とか言った気がするが。誰かやっている人はいるのだろうか?  しかし、これをやるには、掲示板の書きこみなんかじゃ追いつかないから、最低でも電話における会話が必要。可能なら実際に会って、顔をつきあわせてやったほうがいいだろう。そうすれば読んでいる最中の相手の反応まで観察できるから。  ただしこの方法は、相手の判断眼に信頼がおける場合に限る。その舌を信頼できない相手の舌を借りても、しようがない。  余談だが、僕とみやびさんとの長電話は、最近はインターネット経由で、マイクロソフトメッセンジャーの「音声チャット」になっている。  これだとお互いがインターネットに接続してありさえすれば、料金はかからないで、いくらでも会話ができる。(僕もみやびさんもADSLの常時接続)  これでもう、何時間でも気兼ねなく話せるというものだ。  いい時代になったなぁ。いままでいったい、いくらNTTに貢いだのだろうか? すくなくとも100万円は越えているに違いない。  あとこのメッセンジャーの機能を利用すると、いま開いている画面を、そのまま相手に見せることもできる。  こちらのウインドウズのデスクトップ画面全体が、相手のほうに、ひとつのウインドウとしてオープンする。こちらで行う操作のすべて――マウスの動きから、文字を打って変換してゆく様まで、すべてを相手に対して見せることができる。  いま書いている最中の文書を見せて、話してコメントをもらって、それに基づいてその場で修正を行って、直したものをまた見せる――なんていうことも、簡単にできる。  便利。便利。  あ、そうそう。  味見関連の話で、あとひとつあった。  これまで話してきたのは、どうやって「本当の味見」をするかということ。  しかし時には、「本当の味見をしているのにNGになってしまう」ということもあり得る。  それはどういうケースかというと、対象読者が自分とかけ離れている時。  たとえば子供に料理を作るとする。  メニューは「カレー」だったとする。  大人の舌で味見をして、ちょうどよい辛さに調節したとする。  しかしその味付けじゃ、子供にとっては、辛すぎるわな。  そういうときには、「この辛さで、子供にはどうだろうか? もっと甘くしておいたほうがいいだろうか?」と、そんな配慮をしつつ、味見を行う必要がある。  前の書きこみで、馬宮さんに対して書いた、この部分――。 >>「これで伝わるのか、もっとベタに書いておく必要があるのか?」――と、常に自問自答する姿勢を作れということね。 >>それが習慣となって、無意識に行えるようになるまで、意識して続けてゆけということ。>>僕にはそれができるし、プロはみんな、それができている。  これはつまり、そのことを言っているわけだ。  とくに馬宮さんの場合は、12歳の少女――という想定読者がある。今回の練習は、それを前提にやっている(と僕は理解している)わけだ。  この書きかたで、12歳の女の子が読んだときに、「彼の名前がすぐに口から出なかった理由が、感無量のあまり」――であると、間違いなく伝わるだろうか?  そういうことを推し量りつつ、味見をしようということ。  自分の舌ではOKでも、12歳の女の子ではNGなのかもしれない。  ――で、この配慮しつつの味見。こういうことも、プロは無意識のうちにやれなくてはならない。  なにしろ、習慣的に意識せずにこなせるようになっていなければ、いつどこで、とんでもない間違いを犯すか、わかったものではないからだ。  ちょうどいい「中辛」と思って出したカレーが、子供には辛すぎて、そして泣き出してしまったら、どーする?  それはどちらの責任なのだろうか?  「ちゃんと甘口にしてね」と言っておかなかった子供の側の責任だろうか。それとも配慮を怠った料理人の責任だろうか。  責められるべきは、どちらだろうか。  もちろん、料理人のほうだよな。だってプロなんだから。金取ってるんだし。  まあ、食いものの中に「髪の毛」が混入しているだとか、そーゆーことは、味付けがどーとかいう以前の問題だ。そっちのほうは、食える食えないの問題。  まず味見をしよう。砂糖と塩の取り違いとか、髪の毛が入っていないかとかのチェックをしよう。  次には、食べる相手に合わせた味見をできるようにしよう。12歳の女の子向きの味見というものがあるはずだ。  ――と、一度に二つのことを同時に言っているわけで、無茶なことをやれと言っているわけだが。  出来る範囲で、気をつけてゆくように。  そして将来的には、どちらも同時にできるようになること。  息をするように、自然にあたりまえのこととして、無意識のうちにやれるようになること。 -------------------------------------------------------------------------------- 誤字脱字チェック法 No.5685 投稿日 2002年12月10日(火)11時38分 投稿者 新木 伸  僕は、「馬宮Take3リライト」に関して、誤字を3つ発見している。  しかし「内容はまるきり読んでいない」とも書いている。  このことは、一見矛盾しているように映るわけだが――。  しかし、じつは矛盾していない。  僕は全編通して誤字脱字をチェックしたが、読んではいないからだ。  確実に誤字脱字チェックをするためには、通常の数回の読み返しのほかに、さらに1回(たいていは最後の1回)ほど、誤字脱字のみをチェックする回を設けるもの。  そこでは内容は一切頭に入れず、単語が間違っていないかどうか、そこだけに注意を払う。  人間の集中力は一定である。ひとつのことだけに注意を払うようにすれば、そのことに対する集中力は上がるのが道理。  僕の場合、掲示板の書きこみを書いているときには、注意力を配分してやっている。  最初の読み直しでは、言葉選びのリズムに6割、改行位置と段落構成に4割――。  2回目の読み直しでは、内容に7割で、誤字脱字に3割ぐらい――。  3回目には、すべてに均等に――。  4回目には、それまでの見直し中に書き足した部分を重点的に注意して――。  ――みたいな。  全体的には、あまり誤字脱字に対して注意を払っていない。  それでもおそらく、皆の誰よりも、誤字脱字率は少ないはずだ。  もちろん小説を書くときには、意識を切り替える。リライトとか、サンプルとかで、ここに書くような小説。あとは趣味で書いているような小説。  そういう、まがりなりにも「小説」に分類されるものを書くときには、掲示板の書きこみよりも、もっと厳密にチェックするので、誤字脱字ももっと減る。  そして、仕事でやっていて、出版する小説の場合には、最後に「誤字脱字専用」の読み直しの回がある。  著者校のとき、数回読むうちの1回は、最低でもそれにあてている。  まあ、なにをどうチェックしたところで、なかなかゼロにはならないのが誤字脱字ってものなんだけど……。  せめて、原稿用紙350枚の小説1冊分のなかに、2〜3個程度には、しようや。  それだって、本当をいえば、ラーメン一杯の中に「毛が三本」――ってものに相当するようなとんでもない出来事であって、謝っても済まされないぐらいのものなんだけどさ。 --------------------------------------------------------------------------------  わたしはなにをやってるんでしょう。 No.5686 投稿日 2002年12月10日(火)13時53分 投稿者 馬宮  プロの方が、こんなに丁寧に書き込みを読み返しているのに、「書き込みに時間がかかる」だのなんだのといっぱしに頑張ってる風なことを書き込むなんて。  いえ、プロだからこそですよね。そして、わたしはそのプロを目指しているわけです。  書き込みでわたしがやっていたのは、「5回確認すること」だけです。ただし、流し読みで。  それを、「これだけしっかり確認したんだから」などと安心していた自分が恥ずかしいです。  へたっぴなアマチュアが「頑張った」と思いたいなら、プロ以上のことをやってから言わなければいけません。  (プロ以下のことしかできないから、アマチュアだと思いますがそれは、甘えということで)  小説を書くのも、掲示板に書き込みをするのも、同じ「文章を書くこと」。  「三百本の髪の毛が入ったラーメン」の例えは、ガツンと来ました。    わたしは、今、パン屋さんで働いています。といっても、お客様がくるお店ではなく、3斤と半斤の食パンを注文生産している、小さなパン工房です。  パンは、焼いて冷やしたあとに、表面についているゴミ(ビーズより小さい黒い焦げ)をナイフで削りとって掃除してやります。これがついていると、商品になりません。  パンのゴミなんて、ほんとうに小さなことです。鈍いわたしは、最初、「これぐらいいいじゃないか」と思う気持ちがありました。  でも、そういう気持ちはパンの扱いに出てきます。焼きたてのパンを手にとる時の力加減や、袋詰する時のパンの角で袋がやぶれないようにする気の使い方。  たった一つの、「売り物になる」パンを箱詰めにし、宅配さんに渡すまで、一つでも「これぐらいいいじゃないか」があったらいけません。品質がおちます。パン屋さんの信用問題です。注文がこなくなります。  「うちではバイトでも、やることは正社員と同じですから」と面接に行った時、代表者の方がおっしゃってました。    わたしは、おいしい話を焼きあげる小説屋さんになりたいと思っています。    今朝は、私用で外出していました。  これからパン屋さんに行って、「商品をつくる」という真剣さを学んできます(笑)  すぐにリライトできないのが、悔しいですが、帰ったらすぐやります。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5687 投稿日 2002年12月10日(火)14時40分 投稿者 新木 伸 >光来さん  裏返してみせたあのあらすじ。  なぜ男の子バージョンのほうではだめで、女の子バージョンだとOKになるのか。  その理由を推察しなくては成長がないよ。  また、「男の子が主人公の場合にはだめである理由」がわかれば、直しようがあるのかもしれないし。  あと、あの女の子バージョンのあらすじは、厳密には裏返しになっていないはず。  僕の場合、なにぶん、おかしな話は作れないような体になっているので、裏返したつもりでも、どこかしら、話の整合を取るために変えてしまっている部分があるはず。  まあ意識しつつ裏返していったので、本当に「変わって」はいないだろうが――。しかし、「扱いの大きさを変更する」とかいうのはあるかもしれない。重大事項として大きく扱うか、それとも軽く流しておくか――そういう種類の変更ね。  たとえば羽矢野君が起承転結分解をしていたよね。そこにたいして、僕は突っこみを入れている。あの話の「起」は、「男に捨てられた女」になるはずだとかいう指摘。  しかし、もともとの「諒が主人公」であるバージョンのほうでは、起承転結分解での「起」での比重は、「捨てられたこと」よりも、「付き合っていた少女が死神であることを知る諒」ということのほうにあったはずだ。  そういった、「比重が変わっている部分」について、さらに自分なりに突っこんでみるといいかも。  あと、そのための資料として、課題部屋のほうに、比較のための材料をあげておいた(#301)。  主人公男の子バージョンの光来さんの書いたものと。  主人公女の子バージョンの僕の書いたものと。  比較しやすいように、両者を横並びになるように整形してみたもの。  光来さんのほうが若干長かったから、行数が同じになるように、一行の文字数を変えて調整してある。  両者のあらすじにおける「相同」な部分。その「相同なエピソード」の部分で、それぞれ使われている行数の違いを比べてみる。  そうすると、あらすじのなかで、「その部分がどれだけ重大に扱われているか、軽く扱われているか」の違いを、視覚的に比べられるはずだ。  やってみましょう。 >羽矢野  あ、メモ書き見てたら、書き忘れたことを発見。  そういや、そもそも、僕が前に行った質問っていうのは、「SHってなによ?」というものだったっけ。  今回の回答って――。  これって、「SHっていうのは、つまりエクリプスなのです」――というような、「とほほ」なものだったりするのだな。  そういえば(笑)。  ちっ。  僕が要約をしちゃわなければよかったか。  「――で、そのエクリプスってのは、なによ?」と、もういっかい意地悪に聞いてやるべきだったか(笑)。  あと、こうして行き詰まったときに、設定自体をまるごと「ちゃい」して、別な設定を据えていると、いつまで経っても、なにも始まりもしないぞ。そーゆーことやってると、どうなるのかってことは、弟切さんが詳しい。  あと僕も昔は自分自身で似たことをやっていた覚えがある。  羽矢野君の場合は、仕事柄、理系の人間ではないかと推測されるので、こんな話でたとえるといいのかな?  科学の実験って、あるじゃん。  条件を変えつつ、何度も何度もやってゆくような実験の類があるとしよう。  そのとき、実験条件のうち、いくつかあるパラメーターを、すべて同時に変えたりはしないでしょ。変えてゆくのは、一度にひとつずつ。  山ほどの実験を重ねてゆくうちには、いずれすべての条件を変えた実験結果が揃うことになるだろうが……。一度には、ひとつずつ。根気が必要。  今度はほかを変えずに温度「だけ」を変えて実験しよう。今度は比率「だけ」を変えて実験しよう。今度は投入するタイミング「だけ」を変えて実験してみよう。  ――みたいな。  話がうまくまとまらないときにも、同じような調整を計って直してゆくものなのね。それがいちばん効率が良い直しかた。  いちどにいくつも変えないものだ。  ちなみに今回の場合では、物事の本質のうちで、変更されている部分は――。 1.SHに限定された余命の設定を付けてみたこと。 2.能力を使用すると、その限定されている余命が減少すること。  ――この2点。  あと目先の問題では、「怪物化する」とか「不死化する」とかいうのがあるが、これを「人間存在の終末」として捉えるなら、単なる「死」と意味的な違いはない。  この2点の変更を、元のSHの設定にフィードバックして話を作ると、どういうことになるのかな?  SHとなった者は、寿命に限りがあるわけだよ。  そして能力を使うと、その寿命は減ってゆくわけだよ。  ――とすると、どうなるの? あの話は?  設定をまるきり別なものにすげ替えるより、変更点を飲みこむように設定に微修正をかけるほうが、現実的な直しかたのはずだ。――と、僕もみやびさんやヨシワラさんから、何度も口を酸っぱくして言われていたわけだが。  ちなみにこの場合、「怪物化」するとか、「不死化する」とかいう新設定はなしね。  意味論的に変わらないのなら、そのまんま、単に「死ぬ」でいいじゃん。  とりあえず上記二つの変更を試して、それで話がどうまとまるのかの結果をみてからでいい。その新しい設定を加えて実験してみるのはね。 >馬宮さん  300本の髪の毛の話は、ガツンときたでしょ。  あのたとえは「くる」だろうなぁ〜と思ったので、書いてみました。  パンの話。  「これぐらいいいじゃないか」があったら、いけないという話。  当然でしょ。それが商売をするということなんだから。なにかをやって金をもらうってことは、そういうこと。  ちなみに「このぐらい、いいだろう」とか考えて、バイトにそういうことを徹底させないで適当こかせているパン生産業者があったとしたら、まあ長くないですね。あっという間に潰れるはず。  そういうのを、「自然淘汰」といいます。  ただ単に、そういうパン屋は潰れて、そうでない「ちゃんとやってる」パン屋が生き残るというだけのこと。  そして消費者は、おいしくて手の掛かったパンを、いつも食べることができるのです。いいことですね。自然淘汰っていうのは。  もし自然淘汰がなかったら――と考えると、ぞっとします。  小さなコゲどころか、髪の毛が300本も焼き込まれたそんな怪談みたいなパンを食べなくてはならないハメになっちゃうかも〜。  小説で自然淘汰がなかったら、誤字脱字が一冊に300個もあるような、そんな小説を読まなくてはならなくなるかも〜。 (まあ、パンと違って小説のほうは、読まないでも飢えて死ぬようなことはないので、読まなきゃ読まないでも済むものなんですが)  小説でも、その自然淘汰がかかっています。  ちゃんとやってなければ、すぐに淘汰されちゃいます。これは確実に。真実として。  作家志望者であればデビューできないままですし、すでに作家である人間でも、手を抜きはじめたらすぐに淘汰されますし。  ただし、ちゃんとやっているからといって、デビューできたり、生き残れたりするとは限らないのも、これもまた真実なんだけど。 -------------------------------------------------------------------------------- 生課題第5夜開始 No.5688 投稿日 2002年12月10日(火)19時31分 投稿者 馬宮  馬宮です。  ただ今戻りました。  とにもかくにも、始めます。 -------------------------------------------------------------------------------- あらすじただいま比較思考中 No.5689 投稿日 2002年12月11日(水)00時10分 投稿者 光来 唯  外は一面銀世界……とはいっても、まだまだ冬はこれからなんですけどね。  まだ雪のせいで道路が狭くなってない分、車もそんなに大変じゃないですし(すべるから気をつけなきゃってことに変わりはないですけど)。 >朝、起きてカーテンを開いて、一面の銀世界を見た時には、「こんな寒いところもうやだ〜。静岡へ帰るぅ〜〜」と一人で駄々をこねていました(笑)  これは雪国で生活する私への挑戦状でしょうか(笑)  なにせ雪が降らないと冬が来たって気がしませんからね、私は。   >ホワイトクリスマスって、実在する世界だったのですね……。  むしろホワイトじゃないクリスマスってあるんですか、って感じです。 >アンケート > 馬宮さんの「馬宮Take3リライト」。 > この例のシーンでもって、「男の子の名前を、単に思い出せなかっただけ」と間違った形で受け取ってしまった人は、手をあげて自己申告のこと。  このシーン、「喉のあたりまで出てきてるんだけど、出てこない」と読み取ったので、思い出せていないと受け取りました。  この文の前に「言葉が出てこなくて、わたしはただ首を横にふった。」という文があります。  この「出てこない」は頭に浮かんでこない、と受け取ったので、ああ思い出せてないんだなぁ、と思ったわけなんですよね。 >馬宮さん・Take3リライト2 > 今、すごく間の抜けた顔をしているだろうな、わたし。 > だってびっくりしたんだから。彼とは小学校を卒業して以来だもの。 > 六年ぶりだろうか。  ここのあたり少しテンポが悪いように感じました。  「だってびっくりしたんだから」は段落の中にこの文だけでいいと思います。  でも、「彼とは〜」で段落を変えても、やっぱり変……だからといって「彼とは〜」は消せないと思いますし。  「小学校を卒業して以来だから、六年ぶり……かな。」かなぁ。    あと、びっくりしてるってわりに「今、すごく間の抜けた顔をしているだろうな、わたし。」って、なんか落ち着いて見えます。  冷静に自分の心境を客観視してるみたいな感じで。       > 大きな黒い皮ジャンが、屋台のおじさんに小銭を数えさせている  ここで急に革ジャン(革は多分こっちですよね)って出てきても、それが松尾くんだってわからないかもしれないですよ。  私ならここ、「あの頃とはぜんぜん違う、大きな背中が〜」ってすると思います。  いつの間にかたくましくなってた……ってニュアンスを込めて。     > わたしが吐いた長い息が、アイスブルーの空に白くけぶった。  アイスブルーってちょっとわかりにくいです。  すぐにイメージできなかったんで、それが冬の空の色として適してるかもわかんなかったです。    どうでもいいこととして、小学校以来で6年経過なら、ちょうど受験時期かなぁ、なんて。  きっとこの後、そんな会話につながるんでしょうね。 --------------------------------------------------------------------------------  今日は、とても風が冷たい一日でした。 No.5690 投稿日 2002年12月11日(水)01時12分 投稿者 馬宮  生課題反省    まず、指示通りできなかったところが二か所あります。  男の子が焼きイモを買って来た後の文章が、時間切れで書けませんでした。  「どうして彼自身に聞かれたら、するりと口を抜けたのか」の説明も、同じく時間切れです。  明日の午前中に、さらにリライトをやります。   ●新木さん >>これって、ひょっとして時間経過を表している一行空き?  はい、そうです。わたしは、この一行空きに入れる言葉を考えつかなかったので空けました。  今回、埋めるところまでかけなかったのですが、次は埋めます。   >>味見をすること  とても参考になりました。自分なりの方法を見つけていこうと思います。  どうやっていくか、一度には難しいので少しずつ。  プリントアウトや、音読、読んでもらえる人をつくること。  自分で今できるところから、身につけたいと思います。    それにしても、マイクロソフトメッセンジャーに、そんな便利な機能があるとは知りませんでした。 ●羽矢野さん  ありがとうございます。  少しずつ、少しずつ読めるものが書けつつある(歩みは亀よりのろいですが)のですね。  安心しました。もっと精進します。    >>ここまで引っ張るのは、私はまだ列に並んでて買ってなくて、待ち遠しいからだと思ってたんだけど    こうとられてしまうとは、考えてなかったです。  でも、わたしの書き方では、そう読めてしまいます。  風景描写のつもりだったんですが、読み手には全然違うことを伝えてしまうんですね。    >>それと、行列はまあわかるんだけど、風に吹かれてるってのは、何で入れたの?  ただの風景描写でした。  ですので、今回のリライト2ではそこをもう少し書いてみました。    >>もっと、逆に遅れてラッキーみたいな、イモにありつけた喜びを出しておいた方がいいんじゃないだろうか    はい。その方がいいと思います。もしくは、「後でこのイモ代を払わせてやるんだから」と怒ってみるとか。    >>書くのは少女の優先度の順番です。  >>文章が始まった時には、すでに手にはイモがあったのですね。  >>だったら、食うでしょ。  >>先に。    その通りだと思いました。その方が、女の子が自然でかわいいです。      ちなみに、焼き芋を女の子が好むのは単純に「甘い」のが好きだからだと思います。  きっと、甘党の方は男の方でも焼き芋お好きでしょう。  羽矢野さんは、甘いのが苦手なのでは? -------------------------------------------------------------------------------- 半人半妖 No.5691 投稿日 2002年12月11日(水)01時29分 投稿者 弟切 千隼 No.5683の新木さんの書き込みで、「神話における人と人ならざるものの中間の存在」に関する解説を期待されている気がしましたので、少し解説してみます。 世界各地の神話において、半人半神の存在というのはごく一般的に登場します。 ここでいう「神」とは、あくまで善なる存在で、かつ超人的な力を持つ人間に似た存在です。そのような神の血を引く半人半神の存在は、やろうと思えばとてつもなく悪いことができる能力がありながら、その能力を良いことにしか使いません。 となると、半人半神の存在は、普通の人間にはできない偉業を行なう「英雄」になることが容易に推測できますね。 半人半神の英雄は、ギリシャ神話に山盛り登場します。ヘラクレスもアキレウスもペルセウスも、みな半人半神−神と人との間に生まれた子−です。そもそもギリシャ神話においては、半人半神でない英雄を探すほうが難しいです。 古代の人々は、普通ではできない偉業を達成するような人物は、神の血に由来する偉大な力を持っていると考えていたふしがあります。「人間が持つ偉大な善なる力」の説明として、半人半神というものを持ってきたのでしょう。 意外なことに、神話において半人半神の存在は珍しくないのに、半人半魔の存在はあまり現れません。 ここでいう「魔」とは、超人的な力を持っていることは「神」と同じでも、悪に徹した存在です。半人半神が「人間が持つ偉大な善なる力」の説明として現われたように、半人半魔は「人間が持つ尋常ならざる邪悪な力」の説明として現われたのでしょう。 半分魔の血を引く存在でありながら、その血に抵抗し、普通の人々に混じって活躍するという人物像は、私の知る限り、古代の神話には見当たりません。 最初は良いことをしても、やがて魔の力に魅入られて魔の仲間入りをしてしまうか、文字通り人とも魔ともつかない中途半端な存在として、人と魔と両方に禍福をもたらすトリックスターとなるか、どちらかです。 古代においては、神や魔というのは人間の力をはるかに凌駕した絶対的な存在と見られていたために、人間の分際では神の血や魔の血には逆らえないものと考えられたのでしょう。どの神話においても神話の世界は宿命論的で、神話の登場人物たちは、神や魔の血といった宿命から逃れる術を持ちません。 人間が意志の力をもって宿命に対抗できるというのは、近世くらいになってからの発想だと思います。小説や漫画といった創作物語で、「半人半魔ながら魔の血に逆らって人にくみする人物」を最初に登場させた作品が何かは知りません。 私の知っている範囲ですと、永井豪さんの大傑作漫画『デビルマン』が、もはやこの分野の古典ですね。小説なら菊池秀行さんの『吸血鬼ハンターD』でしょう。『デビルマン』には悪魔、『吸血鬼ハンターD』には吸血鬼という絶対悪が登場し、それらと人間と両方の血を引く存在が描かれています。 No.5683の書き込みにおいて、話のきっかけとなった羽矢野さんの「SH(仮)」に戻ってみましょう。 新木さんがおっしゃるとおり、今の段階では、「SH(仮)」と呼ばれる奇病の原因やら発生メカニズムやらを詳しく決めることに意味はないと思います。 「SH(仮)」では、とにかく人間離れした能力を持ったヒロインが出てきて、その能力は悪いことに使えるにもかかわらず、ヒロインはその能力を良いことに使おうとするのですよね? この話、ヒロインが病気ではなくて、半人半魔であるとして、一度あらすじを作ってみてはいかがでしょうか? 悪魔という、超人的な能力を持っていて絶対悪であるものが存在する世界を舞台にして、ヒロインがその血を引いているとするわけです。 たぶん、上記の設定でも、「SH(仮)」は成り立つ話だと思います。実際に書く書かないは別にして、舞台装置だけ変えた話を作ってみると、「自分が本当に書きたいものは何か」が見えてくるのではないでしょうか。 -------------------------------------------------------------------------------- 午前様 No.5692 投稿日 2002年12月11日(水)02時00分 投稿者 羽矢野  今日はちょっと時間がないので、少しだけ。  レスを返し切れてないものは、また後日にまわします。  正月前は、これだから……。 ●殺し屋あらすじ起承転結。 起:好きだった青年が、自分を利用していただけだと知る。 承:青年も、自分のことが好きなのだと気付く。 転:青年を好きになることが、どういうことなのかを理解する。 結:共に歩んでゆく事を決意をする。  女性の側から考えると、こうなると思う。  転がわかりにくいかな。  これは、少女が青年を好きでいつづけるためには、どうすればいいのか覚悟を決めるという部分。 ●誤字脱字  そうだよなって思う。  専門分野で働く人には、他の人が思っている以上に、厳しくあることが当たり前なのだ。  馬宮さんがパン屋さんのチェックのことを書いている。  これは、パンを買うだけの人にはきっと“すげー”って思うはず。  私は思った。そんな注意されてるものとは、全然しらなかった。  逆に、私の仕事とかでも、そういうのがある。  例えば、車の精密部品。要求精度が100/1ミリでも違っていたら、それは不良品となる。  小説の誤字脱字も、同じ事なのだ。  プロの人にとっては、それは当たり前のこと。  それをスゴイ事だと思ってる時点で、私はまだ自分が甘いのだと思った。  お金もらってる仕事の、上の精度関係は当たり前だとちゃんと認識してるから。 ●サツマイモ  うーん。  そんなに甘いの嫌いじゃないよ。  辛いのも嫌いじゃないけど。  多分、家にいっぱいあって、毎日のように食べなきゃいけない(今は一人暮らしだから過去形)からだと思う。  スイカとかサツマイモとかイチゴとかは、そんな理由であまり好きじゃない。 ●馬宮さんリライト  読んでいて思った。  あつあつのサツマイモを口いっぱいに頬張って、もぐもぐごくんなんて、できるかな?  口の中やけどするんじゃないだろうか。  でも、あつあつって入れたい。  おいしそう度があがるし。 >>言葉が出てこなくて、わたしはただ首を横にふった。  私は、誤読しなかった。  セリフの前の地文がダーシになってるので、きっとつまるものがあったんだなあというのと、文章をそのままの意味でとっていけば、そう読める。  ただし、流すよりは精読する感じで読んだので。  流したら、誤読するかもしれない。  今日はここまで。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5693 投稿日 2002年12月11日(水)07時13分 投稿者 新木 伸 >主観と客観とか >>プロの方が、こんなに丁寧に書き込みを読み返しているのに、  僕のやっていることを、馬宮さんの「主観」からみると、そうなるわけですね。  しかし僕の「主観」でみると、その同じことは、「あたりまえ」のこととなるわけですね。  べつに頑張っているとも、特別に気を付けているとも思っていない。しっかりやっているわけでもない。普通に、いつも通りに、やっているだけ。  やっている「こと」はまったく同じことであるのに、見る人によっては、受け取りかたが違ってくるわけです。不思議なものですね。  それが「主観」というものなわけです。  んで、この同じことを「客観」で述べると、「それぞれの回で重点的にチェックする項目を変えつつ、4回ほど行った」となるわけです。  見直しの回数であるとか、見直しの方法だとか――そういったものは、誰から見ても変わらないところなわけです。  そういう「変わらないところ」だけを書いてゆくのが、これが「客観」というもの。  もうひとつ、例を出します。  革ジャンの背中があったとします。  女の子の「主観」だと、その「広い背中」にどきっとしたりするわけです。  男の子の「主観」だと、べつに「広く」も「大きく」もないわけです。――っていうか、逆に女の子のほうを見て「ちっちゃいなぁ。華奢だなぁ」とか思っているはず。  これを「客観」で書くとすると、「大きい」とか「小さい」とか「広い」とか、そういう主観に基づく言葉は使えないわけです。  するとどうなるか――。  「Lサイズの革ジャンがぴたりと似合う体格だった」  ――とか、こういうふうに書くしかないわけです。  「Lサイズ」っていうのは、これは服のサイズの規格です。  よって、男の子から見ても、女の子から見ても、LサイズはLサイズ。  このように、どっちの「主観」にとっても、同じ内容となる言葉。そういう言葉だけを選びだして書くのが、これが「客観」ということです。 (じつは女物と男物とで、Lサイズの定義が変わってきたりしますが、ここでは「男の子の着ている革ジャンのLサイズ」であるので、「男物のLサイズ」を書いていることが自動的に定まります)  ちなみに、この一行で他に使われている言葉も、「客観」であるかどうかチェックしてみます。  「革ジャン」……誰からみても、革ジャンは、革ジャンです。  「ぴたり」 ……服が体にフィットしている状態を示す副詞。  「似合う」 ……上記の「ぴたり」と合わせて、「だぶついていない」という判断基準においてなら、誰からみても「ぴたりと似合う」という形容は成り立つでしょう。  「体格」  ……体格は、体格です。  すべてOKなので、この一行は客観描写であることが証明されました。 >読み返し回数とか  馬宮さんの「4回見直しました。自分的にはしっかり頑張った」ということとか。  これは僕の「主観」でみると、「眺めただけなんてのは、見直したうちには入らない。回数にかぞえるものではない。つまり見直しの回数はゼロと等しい」とかいうことになっちゃうわけです。  ここで出てくる「しっかりやった」っていうのは、これは主観にもとづく表現なわけですね。  主観であるゆえに、馬宮的「しっかり」と、新木的「しっかり」では、その基準も意味もまったく違ってくるわけです。  新木的主観では、「350枚のうちに2〜3個以下」が達成されないようなものは、それは「しっかり」とは呼びません。  つまり、もし「しっかり」やったというのなら、ここの掲示板における短い書きこみやら、生課題やら、そんな十枚や二十枚程度のものを書くときには、実質ゼロになっていなければならないということ。  掲示板の書きこみにおいては、僕は「しっかり」と見直しはやっていません。「しっかり」のひとつ手前の、「ふつう」にやっているだけ。まあ普段書いている長めの書きこみで三十枚ほども書いたら、2〜3個は出てるんじゃないかなぁ。誤字脱字。  なにせ「しっかり」やると疲れるのもので。  「しっかり」のひとつ手前の「ふつう」であれば、まったく疲れませんから。  そもそもここの書きこみは、小説書き始めるまえのウォーミングアップだとか、休憩時の息抜きとかでやってますから。疲れちゃっては本末転倒だし。 >ヤキイモとか  あつあつのヤキイモにかぶりついて、「あちあち」とやらずに、食えるのかどうか。  自分の引き出しをあさってみたけど、これについてのデータが出てこない。  ヤキイモが好きで、冬になるとヤキイモ屋がやってくるたびに、お小遣いをねだって食べていた――のは、子供の頃の話。  子供の頃は自分は「科学者」になるものだと思っていたから、そんな見聞きする経験のすべてを引き出しにストックするなんて、そんな習慣は持ってなかったからなぁ。  作家を志して以降、記憶にある中でヤキイモを食べたのは、2年前に一度きり。  そのときは買ってきて食べるまでに時間があったから、「あつあつ」じゃなかった。駅前で帰りがけにヤキイモを買って、うちにおみやげとして持って返ってから、奥さんと一緒に食べたもんで。  うーん。  ヤキイモを小説に登場させるなら、これは、もういっぺん食べてみないといかんなぁ。お店の前で、買った直後にかぶりついてみないと。  まあ、あれは単なるサンプルで、自分の小説でないから、そこまではやらんけど。  ちなみに甘いものは、子供のころは大好きだった。  でも二十歳を越えたぐらいから、体が受け付けなくなった。  べつに嫌いじゃないのだけど、そんなに大量には食べられない。せいぜい、羊羹一個とか、アンパン1個とか、ショートケーキ1個くらいが限界。それ以上食べると、胸ヤケがしてくる。  女の人が「ケーキ食べ放題にチャレンジ」なんてやれるのが、信じられない。  女の子の「甘いものにときめく気持ち」っていうのは理解できる。自分もその状態だった時期(子供の頃)があるから。思い返せる範囲内で理解できる。  あとヤキイモ自体も、いまでも好き。これは子供の頃の体験によって、「好きフラグ」が立っているからだろう。好きだけど、いまは食べないんだけどね。 >馬宮  そろそろ、ガツンと言っておくか。  生課題について、なにか勘違いしていないか?  今回に限らず、以前からも、「最後まで書ききれませんでした」とか、そーゆーことがよくあるけど。  「書ききれませんでした」って報告すりゃあ、それで済むとか思ってないかい?  この生課題っていうのは、時間が来たら、そこで終わりにしてやめていい――ってものじゃないのね。  勘違いしないように言っておくけど、時間延長してでも終わらせろとか、そういうことを言っているんじゃないよ。  あくまで3時間なら、3時間でやる。  時間内で、やるの。  できなくても、やるの。  四の五の言わずに、やるの。  「できませんでした」は、ないの。  なんのために、時間制限を付けて、小説を書かせているのだと思う?  集中力を高めるためだろうが。  いままで漫然と小説を書いてきているわけだ。そこでは一度も到達したことがないくらいの集中力。それを振り絞ってみよう――って、そういう狙いのある練習なわけね。  もちろん毎日続けて、小説を書くことを習慣にしてみようとか、そういう狙いもあるわけだけど。  毎日続けることと、最大限の集中力を発揮することとは、これは充分に両立できることだろう?  視点を気にしつつ、あれもこれも同時にやらなければならない――とか、そういう難しいことであれば、どれかがおそろかになっても、これは仕方がない。最終的に全部できるようになることが肝心であって、はじめから全部できる必要はない。  でも毎日やることと、最大限の集中力の発揮することとは、一緒にやってしまえるはずのことだよな?  毎日の時間内に、ばっちりの出来のものをあげてこい――とは、言ってない。  いま言っているのは、時間内に「なんでもいいから」上げてこい――って、そう言っているだけ。「とにかく書け」って言っている。ここでは「質」については、翌日以降の課題としてるわけでしょう。  次回からは、もし最後まで書き終わらないようなら、残っているはずの推定行数分(残りのシーンを行数に換算する)を、すべて「ああああああ」と書いて埋めてこい。  行数だけは帳尻を合わせてくること。  それが嫌なら、「あああああ」より少しはマシな何かの文章で埋めてくること。  もっといいのは、まがりなりにも、ちゃんとラストまで書ききることだよね。  覚悟が足りんぞ。覚悟が。 >他人の評価を受けるということ  以前、鷹見さんが書いていたけども。  小説を書いて世に送り出して、それを評価してもらうこととか。  とにかく、他人から「評価」されるためには、相手の主観にもとづく基準で勝負しなきゃならないのね。  自分がどれだけ「頑張ろう」が「一生懸命」やっていようが、それを相手が認めてくれなければ、決して評価を受けることはできない。  相手が「ああ頑張っているな」とか、「一生懸命やっているな」とか、そう思ってくれて、はじめて「頑張った」ことになるわけ。  相手の土俵で勝負しなきゃならないわけだ。  はじめから不利なものなのね。自分のルールではなくって、相手のルールでやらなきゃならない。不利をはねのけて勝利して、はじめて、「評価」っていうのは受けられるものなのだ。  「他人からの評価」っていうのは、そもそものはじめから、そういう性質を持っているわけ。  ここでいう「相手」というのは、僕じゃないよ。  僕が君らの頑張りを「認めていない」とか、「一生懸命やっていない」と思っているとか、そういうことではない。それに僕がどう思おうが、じつは関係ない。  ここでいう「相手」というのは、商業レベルでの「ルール/評価基準」というものだ。  僕はその商業レベルの評価基準っていうものを、ここに持ちこんでいる。すくなくとも、そのつもりでいる。  この「商業レベルでの基準」というのは、とても冷たいものなのね。  どんなものかっていうと――。  「頑張ったかどうか」なんてことは、一切、まったく、微塵も考慮されることはない。  「面白いかどうか」だけが、唯一、評価の対象となっている。  天才がさらさらと書いた小説も、凡才が苦心惨憺の末に書きあげた小説も、まったく区別されない。ただ「面白さ」だけでもって、計られるだけだ。  ――で、小説を書くことで、他人の評価を受けようと思っている人は、本人が理解しているかどうかに関わらず、そういう現場に飛び込もうとしているわけだ。  そういう場所が、自分に合わないと思うようなら、いまからでも遅くはないから、他のことを目指したほうがいい。  そういう場所に飛び込まなきゃならない何かしらの「動機」を持っている人だけが、飛び込めばいいだけのことだ。  ちなみに僕自身の動機だとか。  自分の思いついた「こんな話」を、なんとしてでも他人に読ませずにはいられないので、いまこの現場に身を置いているわけだ。  この「読ませたい人数」が、数人や、十数人程度なら、いまならインターネットのHPにでも掲載すればいいことだけど。  僕の「読ませたい人数」というのは、最低でも数万人――なので、商業出版しか選択肢がない。  いずれ世情が変わって、「商業出版」ではない他の手段で、自分の書いた話を人に読ませることができるようになったら、べつな場所に行くかもしれない。  まあこのさき十年やそこらは、大きな変化はないだろうね。  二、三十年先となると、どうなるかわからないが。 >羽矢野  そういえば、弟切さんの言ったように、SHを「半人半魔の存在」に置き換えると、構図がスムーズにゆくよね。  以前、詰まっていた部分のひとつに、「SHが社会の人々に受けいられない理由」がうまく考え出さなかったというのもあったわけだ。  「SHとは半人半魔」という設定にすると、ここが、ほぼ説明抜きでクリアできる。  「魔物」っていうものには「忌み嫌われる」というグローバル・イメージがあるから、そこに説明はいらない。「SHは魔物なので嫌われるわけです。以上説明終わり」となる。  ためしに、半人半魔の少女が、警察機構に手を貸して、罪を犯した「同族狩り」に協力する――というコンセプトで、あらすじを一本立ててみそ。  これは、それで話を一本書くためではなく、あくまで、「SHのあらすじのどこがおかしかったのか」の検証のための別あらすじね。  舞台は、現代や近未来の日本にするよりは、オーソドックスにファンタジー世界にでもすべきかな。そうすると「魔物」という存在に対しての説明が不要になる。(現代日本に魔物を登場させるには、彼らはどうやって隠れていたのかとか、いろいろと説明が必要なのだ)  んで、変更点の相関表とか。 ・時代はいわゆるファンタジー世界。 ・主人公は「警察機構」に属するかわりに、街の治安を守る組織の一員に属しているとする。騎士団、警察団、自警団、雇われ傭兵団、冒険者――まあそんなところか。 ・「SH」の個人個人の能力の違いは、半分混ざっている「血」の、その元となった魔物の種類の違い。  この二つの変更点を基本にする。  そこに、「能力を使うと魔物化が進む」とか、そういうオプション設定を入れないものと、入れてみたものとで、2パターンほど作ってみよう。  んで、こんな実験にしか過ぎないあらすじ――。  1本につき15分で書いてこいとか、口頭でいま作ってみせろとか、締め切りは24時間もあれば充分だろ――とか、そう言い渡したいところであるが。(笑)  まあ、なるべく早めに。 >>起:好きだった青年が、自分を利用していただけだと知る。 >>承:青年も、自分のことが好きなのだと気付く。 >>転:青年を好きになることが、どういうことなのかを理解する。 >>結:共に歩んでゆく事を決意をする。  ダメじゃん。  実際の話の内容に即しているかどうかは、ともかくとして。  この4行だけをとってみても、おかしいじゃんか。  まず、起と承がちぐはぐ。  基本に立ち返って、起承転結での、それぞれのパートの役割というものを考えよう。  起で始点(初期状態)を定めて、承ではそこに流れを与えるわけだよね。  「起」の状態から自然に予想される方向に向けて、話を転がしてゆく。これは「演繹する」ともいう。  では、この「起」では、どんな初期状態を定めているわけ?  「好きだった青年が、自分を利用していただけと知る」っていうのは、どんな初期状態なんだ? これって?  ひらたくいうと、つまり、なに?  彼の見せていた愛情が、偽りだったと知る、――と、そういうことか?  でもここには、「彼女は彼のことが好きだった」ということは書かれているが、彼が彼女に対して愛を向けていたかどうかは、書いてないよね。  「見せかけ/もしくは本当」の、まあどちらでもいいんだけど、とにかく「愛情」とよべるものを、彼は見せていたのか、どうなのか。  たとえばここで、そういう路線だということを明確にするなら――。  「恋人が自分を利用していただけと知る少女」  ――としておくべきね。  「恋人」と書いておけば、それはもちろん、ふたりが両想いであって、愛を交わしていたことは間違いない。  「好きだった青年が、自分を利用していただけと知る」と書いてあるだけだと、これだと、「片思いの相手から利用された少女」というふうにも読むことができるぞ。  ――っていうか、普通は、「好きだった」とわざわざ過去形で書いてあるくらいだから、これは両想いだったのではなくて、片思いだったのだろうなぁと、そう推測するだろうね。「だったら片思いって、はっきりそう書いておけよ」とか、そう思われるかもしれない。  んで、起の部分の表記を適切なものに改めたのだとしよう。  そして、もういちど起と承を並べてみる。 起:恋人が自分を利用していただけと知る少女。 承:相手も自分のことが好きなのだと気付く。  ――しかし、これでも起と承は、繋がっていない。  ええと、初期状態が、「相手の愛は偽りだったと知る」で、そこから、「相手の愛はじつは本物だった」となるわけか。  この2点を結びつけて、どういうベクトルを導き出せというのだ?  この「承」のところに持ってこられているものって、一般的には、「転」となるべき部分なんじゃないの?  状態が反転しているでしょ。180度ほど。  ふつう、「承」にくるべきものっていうのは、「恋人が自分を利用していただけと知った少女」が、つぎに陥る状況であったりする。  たとえば、「裏切られたと知った女は、復讐の計画を立てる」とか、「男にすがりついて復縁を求める」とか、「男を振り向かせるために、シェイプアップを始める」とか、「男が去っていったことを心の中で『なかったこと』にして、ストーキングをはじめる」とか。たとえばそーゆーものとかね。(※注:正解はこの中のどれでもない)  女の、つぎの状況は、どんなものなのよ?  あと、もうひとつ突っ込むべきところがあるな。  この「起」の部分。そもそも、これも、このままでOKなのか?  この起の部分でもって、女の子にとっての一番の重大事項というのは、「彼の愛はニセモノだった」ということなのかい? それでOK?  しかしたとえば、話のパターンとしては、「彼が自分を愛していないことを知っても、一緒にいられるだけで幸せな女」とか、あるわけだよね。  あの話における彼女の「幸せ」というのは、どこにあるのだ?  彼が愛してくれているか、そうでないか。それが一番肝心なことなのか?  それとも彼と一緒にいられるか、いられないか。それが一番肝心なのか?  それとも彼が自分を騙していたことが、一番肝心なのか?  それとも、利用されていた自分のアホさかげんへのショックが、彼女にとって一番の関心事なのか?  あの「起」からだと、上記の4通りのうちの、どうとでも読み取れてしまうわけだよ。 (少女の片思いだったか、両想いだったのかも合わせると、なんと8通りに読みとれるよね)  意味がひとつに確定されないような文章は、それは、なにかを書いたうちには入らない。  そもそも羽矢野君としては、上記の4つのうちの、どれなのかもはっきり意識してはいなかったのではなかろうか。  ――で、どんなものなのよ? >誤字脱字の精度関係  前に誰かが書いていたかな?  まあ「小説」であったら、誤字脱字が1冊のなかに(なんと)2〜3個もあっても、「てへっ。やっちゃった。ごめんね」で、笑って許されるだろうけども。  これがたとえば、数字を扱う書籍の場合。決算報告書とか、学術論文だとか。  その手のもので、誤植っていうのは、もう「絶対に」存在してはならないものなわけね。 >馬宮Take3リライト2  これは一人称ですね。  一人称としてはおかしい部分を、チェックしてみます。  えー、例によって、馬宮さんのものを題材にしてますが、馬宮さん宛だけでもなかったりします。  特に「客観語」と「主観語」の区別とかは、馬宮さんには、まだちょっと早いかもしれない。1〜2ヶ月経ってから、もういちど見直すと、書かれていることが突然理解できたりするかもしれないので、あとで頃合いを見て見直してみるように。  いまはわかんなくても、気にせず、毎日の課題をやるように。>馬宮 >>「佐藤だよな」 >>あつあつのサツマイモを口いっぱいに頬ばったとたん、背後から声をかけられた。  「背後から」が、へん。  ちょっと例をだして、説明してみます。  ――誰かが誰かと、口語でもって、誰かと話していると思いねぇ。  たとえば、こんな感じに。 「こないださァ、シブヤのセンターんとこ歩いてたらさ、いきなりうしろから、むんずって、肩掴んでくるヤツがいるわけぇ。このやろう、って振り向いたら、それがすげぇカッコいいオトコでさぁ〜」  それをこう書き換えてみると、違和感が出たりしない? 「私が数日ほど前に渋谷の中央通りを歩いていた時なんだけど、突然、背後から私の肩を強く掴んでくる人がいたのね。私が腹を立てて振り返ってみたら、その相手の男性っていうのが、とても顔立ちの整った人でね〜」  前者は主観による表現で許される語句のみで書きました。  後者は逆に、客観による表現で使われる語句のみで書いてます。アマチュアでよく見かける、会話文に不自由な人の例ですね。(「本物」はもっともっとスゴくて、とても再現不能なんだけど)  えー、もしこの違いがわからなくて、「どっちも別におかしくない」と感じられる場合はァ――。(そういう人は、手を挙げるように)  その場合は、まず、舌を鍛えるところから始める必要があります。鍛えるっていうか、ぶっ壊れている舌を直すっていうか――。  後者のほうの、「会話文に不自由な例」を見たときに、ひと目で、一瞬でもって、鳥肌を立てて、「うわぁ」と椅子のうえでのけぞるくらいでないと、いけません。 (そのように反応できた人も、手を挙げるように。)  料理の味見でいえば、口に入れたとたんに、「うわぁ、ぺっぺっ」と、吐き出しているぐらいの強烈な反応。  食べちゃって飲みこんでしまって、「なんともないよ」とか言っているようだと――。これはかなり重傷です。  んで、反応の程度の違いはあれど、後者のほうは変――って思えた場合。  後者のほうでは、「背後」って言葉が使われていることに注目するように。  この「背後」っていうのは、馬宮さんの一人称でも使われているわけですね。  前者のほうのコギャル風の口語では、この「背後」と同じ意味を持つ語句は、「うしろ」となっています。  なぜ「背後」が「客観語」なのかというと、この言葉が「背」の「後」という意味の熟語だからですね。自分自身では、背中というものは見えないわけです。  「背中」のさらに「後ろ」から――というのが見える場所というのは、それは、外部からの視点なわけです。  本人の主観にとっては、「うしろ」しかないわけです。  人間は自分の体の存在を意識にのぼらせることは、まずありません。空気の存在を普段は意識しないのと同じこと。  よって、普段は、「体の後ろ」とか「背の後ろ」とかは、意識しないわけです。それらはすべて、ひとえに「うしろ」となってしまう。  同様に、「主観語」では、「体の前」とかって言いかたもありません。これも単に「前」になる。  では、「背後」はこれでいいとして、続けます。 >>振り返ったわたしは、予想もしなかった顔に出会う。  「予想もしなかった」が、これ、客観語。  「出会う」も客観語。 >>今、すごく間の抜けた顔をしているだろうな、わたし。  「今」(いまを「今」と感じで記述する主観の持ち主はいない)  「間の抜けた」(自分の現在の顔を冷静に判断しすぎ。よって客観語) >>だってびっくりしたんだから。彼とは小学校を卒業して以来だもの。  「以来」が、客観語。 >>六年ぶりだろうか。  女の子の一人称の地の文で、「だろうか」ってのは固すぎなので、これも客観語。 >>もぐもぐ、ごっくん――と。 >>蜜みたいに甘いおイモを全部飲みこんでしまうまで、わたしはその懐かしい顔を、ただ見つめていた。  「蜜みたいに甘い」という並び順が、これがもう客観的。  人間というのは、まず味覚からの「甘い」という感覚があって、そこから「蜜みたい」と連想するのです。現在進行形でいま起きている出来事なのに、逆の語順で、「蜜みたいに」が先に来るというのは、これは主観語では有り得ません。  イモの甘さを客観的と表現していることになります。 >>彼はずいぶん背が高くなっていた。昔は、わたしの方がちょっとだけ高かったから、よくからかったものだけど。 >>今はもう――  論理的すぎるので、客観語。  彼は背が高くなっている→昔は私のほうが高かった→それが理由でよくからかっていた  主人公が筋道だって物を考えすぎています。すくなくとも慌てている人物の思考ではない。したがってこれは主観描写にあらず。  あと、「わたしの方」と、「ほう」を「方」と漢字にしてしまうのも、客観語となります。  とりあえず、冒頭12行の部分まで。残りは省略。  この12行の部分は、僕のリライト版では、どうなっていたのか、比較してみるといいです。  そういえば、残りの部分。  指摘と解説は省略したけども、ざっと眺めたところ、この12行部分ほどの割合で客観語が出てくるようなことはなかった。他人の文章を無理して使おうとしたために、変なところが出てきたってことかな。 >生課題、馬宮さん向け、積んどくお題  リストの後ろほうにでも、付け加えておいてください。  これは難易度高いので、すくなくとも、いま出てるほかのやつがすべて終わってからチャレンジするように。 ・四人姉妹のいる家庭に、父親の友人の男の子が預けられる。  一人称。主人公は姉妹のうちの誰か。男の兄姉はいない女ばかりの家庭に、男の子が預けられることになり、はじめて家庭に顔を出す。  その初顔合わせのワンシーンというシチュエーション。  このお題、女四人の書き分けをすることが必要。 --------------------------------------------------------------------------------   No.5694 投稿日 2002年12月11日(水)13時16分 投稿者 馬宮 ●新木さん   >生課題  すみませんでした。  「ああああ」と書くのは、嫌です。なんとかして、文章で埋めます。    5693の、  「Lサイズの革ジャンがぴたりと似合う体格だった」の分解と証明は理解できました。    わかった証明のために、やった分解を書き込みます。 −−−−− 「プロの方が、こんなに丁寧に書き込みを読み返しているのに」    プロの方……プロを示す言葉は共通ですが、「の方」は人に対する敬意ですからこの言葉は主観です。  こんなに……これは「丁寧」にかかっています。丁寧の度合いを測っているので主観によるものです。  書き込み……書き込みは書き込み。  読み返す……読み返すは、読み返す。    一文に、一つでも主観の言葉が混じっていれば主観なので、この文章は主観です。   「それぞれの回で重点的にチェックする項目を変えつつ、4回ほど行った」    それぞれ……それぞれはそれぞれ。  回……回は、回。  重点的……重点的は重点的。  チェック……チェックはチェック。  項目……項目は項目。  変えつつ……変えつつは変えつつ。  4回……4回は4回。  ほど……程度をあらわして、「4回」にかかっています。4回前後、という意味です。その範囲は人によって多少の差異はあるでしょうが、大きな違いはありませんので、客観です。  行なった……行なったは、行なった。    以上、この文章は全部客観の言葉を使ってかかれているので、客観です。 −−−−−  ところで、新木さんの仰る通り、わたしは主観語と客観語がまだよくわかっていません。    >>えー、もしこの違いがわからなくて、「どっちも別におかしくない」と感じられる場合はァ――。(そういう人は、手を挙げるように)  挙手します。  変だと思いませんでした。  前者の方がすんなり読めて、わかりやすかったと感じ、後者は「なんか硬いな」ぐらいでした。    この間の視点の「背後霊」が少しわかりかけてきているので、今すぐわからなくても、「意識し続けていればわかっていく」と信じて指示通り、毎日の課題をやっていきます。  まず、リライト文の比較をします。時間がさしせまっているので、少しだけになります。続きは夜やります。  前者が、新木さんで後者がわたしです。   1.  >>あつあつのサツマイモを口いっぱいに頬張った――まさにその瞬間。  >>わたしは突然、うしろから声を掛けられた。    あつあつ……熱いのは少女が感じていることだから、主観です。  サツマイモ……サツマイモは誰から見てもサツマイモ。  口……口は口。  いっぱい……口の中にものがいっぱいあるかどうかは、少女本人にしかわからないので、主観です。  まさに……間違いない状態を示す副詞ですから、主観です。  その……「瞬間」にかかります。あらわしているのは、「口にサツマイモを頬張ったこと」で、これは誰がみてもわかります。だから、客観です。  瞬間……瞬間は瞬間です。  わたし……わたし、というのは自分をさす主観です。  突然……少女にとって、急激なことなので主観です。  うしろ……誰かにとって、それが「前」であるか「うしろ」であるかというのは主観です。が……普通はうしろと言えば「背中側」をさします。ここがわたしのひっかかっているところです。  声を掛ける……声をかける、は声をかけるです。      >>あつあつのサツマイモを口いっぱいに頬ばったとたん、背後から声をかけられた。  とたん……「突然」と同じ、少女にとっては急激なことなので主観です。  背後……少女にとって、「背中側」という意味で使ったので「主観」だと思っていました。現在も、これが主観でないのがぴんときません。  なんだか、頭がごちゃごちゃになっています。   >視点・人称・主観と客観    この三つがわたしの中では、まだバラバラです。  ぜんぶ同じことだと思うのですが、考える時に一つずつでしか意識できません。    でも、レベルアップのファンファーレはなりつづけているので、焦らずにやっていきたいと思います。      ●光来さん    ありがとうございます。  指摘していただいて、ぞっとしました。    皮→革    どうして気づかなかったのか、言われるまで「皮」だと思い込んでいました。  つまり、髪の毛を麺と勘違いしていたということですよね。(そんなラーメン屋は嫌です・涙)  なんて怖い事を。やっぱり、このラーメン屋の例えは怖すぎます。想像して気持ち悪くなりました。  今朝はここまでです。 -------------------------------------------------------------------------------- 皮ジャン No.5695 投稿日 2002年12月11日(水)14時51分 投稿者 はせがわみやび  そこを直すなら、 >>本人に聞かれたとたん  こっちも直して欲しいぞ(^^; リライト2になっても直ってないんだもん(^^;  hearされた途端なんだな?(^^;;;;  馬宮Take3リライトは、誤字が6つかなあ。みんな、見つけられたかな? リライト2はそこまでしっかり見てない(^^; みやび -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5696 投稿日 2002年12月11日(水)16時10分 投稿者 新木 伸 >「馬宮Take2リライト」の誤字  ああ、やっぱりまだあったか。  「革」と「皮」とでは、意味が違います。  どういうふうに意味が違うのか。  ――これについて「即答」できない人は、いまこの瞬間に、速攻で辞書を引くように。  あと「聞く」は、小説ではあまりこちらの「聞く」を使っているのは見かけないけど、これは誤字であるとも言い切れない。  ところで僕の指摘した3個については、見つけられたの? 馬宮さん?  しかし「聞く」も数に入れるとすると、すくなくとも、5個あったってことか。  すると小説1冊分では、500本の髪の毛が入っていたことになるな。  まあ300本も500本も、そこまでくると、もうたいした違いはないか。  どっちも怪談だ。 >ダメな会話文の例  うーん。  いちど自分で見直してみたんだけども……。  あれは、あんまり良い「ダメな会話の例」ではなかったかもしれない。  もっと劇的にダメな会話文って、どこかにないだろうか。  どっかにないかな? ねえ、誰か知らない?  自薦でも他薦でもいいから。  もしくは、「俺ならもっとダメなサンプルを書けるぜい」って人とか。  会話文に不自由なのは羽矢野君あたりだよな。普段よりもさらに意識して意図的に壊していったなら、きっとすごいのができるんじゃないか?  僕には無理です。  あれ以上壊れた会話文は、どうしても書けないのです。 >視点とか、客観語とか主観語とか  いま仕事のほうの小説を書いていて、ふと思ったこと。  書いているときは、いちいち気にしてないですな。その手のこと。  ただ、おかしくなっているときには、書いていて変な気がするし、おかしくないときには違和感がない。  違和感の強さでもって、「これじゃぜんぜん違う。ダメ」と手を止めてみたり、「ちょいと違和感があるけど、あとで見直しのときに直せばいいや」と書き続けることにしたり――。  手を止めたときには、考えるわけです。  そのときの「なにがいけないか」を判断する方法というのが、まあだいたい、ここ最近やってきている指摘みたいなこと。自分の文章に対して、それをやります。  ああ――ここ客観のはずなのに、主観が混じっていた、とか。  その逆に、主観のときに客観が混じっているとか。「このシーンは、いったいどの場所からどこに対して誰が注目しているのだ?」と自問自答してみたり。  見ている視点の位置がおかしいとか、視点移行の流れが急だとか、ひとつのところに留まりすぎるとか、そういうふうにチェックして、直してゆくわけですね。  そのときに書いている部分が直って、違和感が消えると、またその先に書き進められる。  そんな感じに書いてますね。いつもは。  ちなみに、ノッているときには、手を止めたりはしません。  「ノッているとき」というのは、はじめの一発目に書いたものが、そのまま全部OKになる状態。  毎日数時間ずつ書いていると、まあ、始動して2〜3時間もウダウダやっていれば、このトップスピードに乗ってくれます。  さらに調子の良い状態というのもありまして、新木語では「神様が降りてきた」といって、文章が次から次へと湧き上がってくる状態。どれだけ早くタイピングしても追いつかない感じ。口で読み上げてテープに録音する口頭筆記だったとしても、たぶん追いつかないでしょう。すくなくとも口が回るよりは速く出てきてますので。  ちなみに、この状態で書かれたものは、まず一切の手を加えません。そのまま入稿して、本になります。平常時の自分に直せるような文章じゃないのです。  僕がタイピング環境にこだわるのも、ごく稀にやってくるこの状態のときに、流れを逃さないようにするため。  親指シフト(無論タッチタイプ)なので、分速240文字ぐらいは打てているんですが。  しかし、この状態になるには、どうも条件があるみたいで、毎日毎日、十数時間ぐらいの執筆を続けていないとならない模様。いつもはもう少しペース落としてやってますので、あんまり降りてきません神様は。 -------------------------------------------------------------------------------- しかし、 No.5697 投稿日 2002年12月11日(水)18時43分 投稿者 はせがわみやび  ふつうは、訊ねるの意味で使うときは、「聞く」は使わんだろうと思うがなあ。辞書で見ても意味一覧のはるか後ろのほうにあるんだし。誤読のもとじゃないか?  でも、誰も指摘しなかったし。一瞬、読んでてとまどったりしなかったんだろうか。ううむ。わたしが気にしすぎか?  ちなみに、ヒーローの名前を2箇所、間違えてます(^^;。これは哀しい。さすがに、こちらはリライト2では直ってましたね(^^; みやび@頭と胃が痛い。疲れが出たかなァ -------------------------------------------------------------------------------- お茶と蜜柑と黒潮の国 No.5698 投稿日 2002年12月11日(水)23時38分 投稿者 弟切 千隼 一昨日、湘南に降った雪はようやく溶けきりました。しかし、雪雲が冷たい空気を連れてきたらしく、一昨日からずっと異常に−湘南としては異常に−風が冷たくて、外を歩くのがつらいです。 弟切が生まれ育った静岡県は、初霜でさえ十一月の終わりにならないと降りません。どうかすると十二月に入ってから初霜を迎えます。氷が張るのも、おおよそ十二月の半ば過ぎになってからです。 こんな土地で生まれ育った弟切が、十二月の初旬に降雪を見たら、天変地異だと感じてしまうのは理解していただけるでしょうか? > 光来さん(^_^) >>話作り 前々回の書き込みNo.5679で、34個出したアイディアを21個にまで絞りました。これらの残ったアイディアを見比べているうちに、「これを書こう」と思えるものが現われました。以下がその案です。 22.主人公は、裕福な友人が可愛がっていたペットが行方不明になって、友人が懸命に探していることを知る。そのペットを探し出せば多額の謝礼がもらえると聞き、主人公はペットを探し回って見つける。ところがそのペットは、主人公の友人が探しているのとは違うもので、主人公は謝礼をもらえない。 可愛がっていたペットがいなくなれば、誰もが衝撃を受けて懸命に探すでしょう。これが「困っている」状況であることは明確ですね。 主人公は、謝礼(=お金と考えてほぼ間違いありませんね)欲しさにこの困っている人を助けます。「自分の利益のために他人を助ける」という構図もわかりやすいですね。 探し出したペットが違うものだったがゆえ、謝礼がもらえないというのも、主人公が利益を得られない状況としては全く自然で、無理がありません。 と、上記のように、 「有償で他人を助けるつもりが、無償になってしまった」 ことを明確に読者さまに伝えやすい案なので、良いのではないかと考えました。 やる気の面からいえば、生き物好きの弟切にとっては、間違いなく何らかの動物が重要な小道具となるこの案は非常に好ましいです(^o^) 好きなものなら描写にも熱が入るというものです。 この話は、現代日本社会を舞台にして全く違和感はありませんし、登場人物たちも現代社会にいる普通の学生や社会人として全く構いません。ゆえに、複雑で理解しにくい設定を作る必要がなく、難易度も高すぎないだろうと予想されます。 焦るとろくなことがない弟切は、一晩この案を寝かせてみて、それでも「書きたい。コンセプトに沿って書くことが可能だ」と思えたなら、正式採用とします。 -------------------------------------------------------------------------------- こまごまと No.5699 投稿日 2002年12月12日(木)00時15分 投稿者 光来 唯 >男の子バージョンがダメな理由 「女の子なら心の動き、男の子なら行動」をそれぞれが主役になった場合に見せるものである。そのため、体的な動きがほとんどなく心的な変化ばかりが表立っている男の子バージョンは成り立たない。くらいしか、今のとこ考え付きません。  こんなんじゃ理由になってないでしょうから、もっと考えてみます。 >殺し屋のあらすじの起承転結分解  これは私も考えなければいけないことのはず。   起:付き合っていた青年から一方的に別れを告げられる 承:青年のことを忘れられない 転:青年と再会する 結:青年とよりを戻す  と思ったら、最後でよりを戻してるわけじゃない。  ……男の方の答えがわからないから、追いかけていくと決意する、かな。   >あらすじの比較考察  比較する以前に、私の方(男の子バージョンのあらすじ)はまだ削れる細部が残っているといました。で、必要なことがボツボツと抜けている。  そういった部分を脳内補完したりしなかったりのせいで、比較のほう手間取ってます。  あらすじがきちんとできていない私の自業自得なんですけど。 >弟切さん >こんな土地で生まれ育った弟切が、十二月の初旬に降雪を見たら、天変地異だと感じてしまうのは理解していただけるでしょうか? > 光来さん(^_^)  むぅ。軽いジョークへの回答ありがとうございます。  弟切さんの気持ち理解しました。 でも、天変地異かぁ、そう感じる人もいるんですね。  これは、「雪に慣れてない人の反応のひとつ」として私のポケットにしまわせてもらいますね(笑。  しかし、溶けてしまったとはいいですね。こちらはすでに積雪量20センチは超えてますからね(バイト終わって車戻ったら白く埋もれてました)。  朝除雪したとこでも夕方には足首くらいまで埋もれるくらいになってますからね。 -------------------------------------------------------------------------------- 生課題開始 No.5700 投稿日 2002年12月12日(木)00時50分 投稿者 馬宮  お昼に、焼きイモ屋さんの焼きイモを買い求めました。  小説修行のうち、というのは半分はこじつけです。  あつあつのサツマイモは、口に頬張ることができ、「もぐもぐ、ごっくん」もできました。  外の皮ほど、中身は熱くありませんでした。 >馬宮Take2リライト誤字脱字チェック  からっ風邪→からっ風  皮ジャン→革ジャン  松雄くん→松尾くん  小学生わたしが→小学生のわたしが  聞かれたとたん→き(訊)かれたとたん  おかしい……5つしか見つかりません。  6つあるんですよね、ひょっとしてわたしが誤字だと思っていないところなんでしょうか。  「皮ジャン」みたいな(汗)  新木さんが見つけてくださったのが、脱字が1ヶ所に、字余りが1ヶ所に、誤字(誤変換?)が1ヶ所。  これは、上の五つに入っていると思います。  何が足りないんでしょう、怖いです。日を改めてもう一回見直します。    上の五つを見ただけでも、顔から火がでます。たった、あれだけの文章に……       ●新木さん  >生課題、馬宮さん向け、積んどくお題  ありがとうございます。  リストに追加しました。  ぱっと見て、素直に、「おもしろそうだな」と思いました。  書けるようになりたいです。   >視点とか、客観語とか主観語とか  それが、視点や客観主観を体が覚えた状態なんですね。  到達点が具体的になったからでしょうか、うまく言葉にできませんが、頭の中でぐちゃぐちゃしていた部分が少しすっきりしました。ありがとうございます。 ●みやびさん >聞く=hear  ありがとうございます。  この使い方は、確かにおかしいです。  こういう時に、「聞く」と使うのは、わたしの癖になっていました。  なおします。 >>ちなみに、ヒーローの名前を2箇所、間違えてます。  はい。ヒーローの名前を間違えるなんて、情けなかったです。 ●光来さん  今朝の続きです。 >>ここのあたり少しテンポが悪いように感じました。 >>あと、びっくりしてるってわりに「今、すごく間の抜けた顔をしているだろうな、わたし。」って、なんか落ち着いて見えます。  なるほど、冒頭はもう一度書き直した方がいいですね。 >>私ならここ、「あの頃とはぜんぜん違う、大きな背中が〜」ってすると思います。  革のジャンパーより、大きな背中の方がいいですね。主人公の気持ちが伝わります。   >>アイスブルーってちょっとわかりにくいです。  わかりやすくした「つもり」だったのですが、逆になってしまいました。  冬の空を表わす言葉は、他の言葉にかえます。   >>どうでもいいこととして、小学校以来で6年経過なら、ちょうど受験時期かなぁ、なんて。 >>きっとこの後、そんな会話につながるんでしょうね。  それは、考えていませんでした。たしかに、受験時期です。真っ最中です。  わたしは、この話を書く上で、具体的な「高校生」を想像できていないのですね。  では、朝できなかった生課題はじめます。 -------------------------------------------------------------------------------- 今日も…… No.5701 投稿日 2002年12月12日(木)01時58分 投稿者 羽矢野  今日も帰ってきたら次の日に……。  温かいお正月を迎えるためには、それなりに頑張らないといけないということですね。 ●課題あらすじ  んじゃ、やります。  15分ではさすがに無理ですが、一個20分くらいでやってみます。  ちなみに、今は会社の昼休み。  いや、実はいつもやってるんだけどもさ。  (といいつつ、この時間では半分できて、あわせて50分でした) ○拘束条件 ・ファンタジー世界が舞台。 ・主人公は街の治安を守る組織の一員に属している。騎士団、警察団、自警団、雇われ傭兵団、冒険者等々。 ・個人個人の能力の違いは、半分混ざっている「血」の、その元となった魔物の種類の違い。 ○オプション条件 ・能力を使うと魔物化が進む ○あらすじ(オプションなし)  小さな街で、夜な夜な魔物が人を襲うという事件が発生した。  自警団の隊長をつとめる主人公は、自分たちたけでは心許ないと考え、中央に騎士団の派遣を要請する。  しかしやってきたのは、魔物退治を専門の任務にする魔物と人間の混血の少女一人だった。  最初、主人公は少女に冷たくあたる。  いくら人間の血が半分混じっているとはいえ、魔物には違いない。彼女は額に角があるいがい外見での差異はないし、性格も温厚だったが、それでも信用などできない。  ひょっとしたら、何か企みがあって人間に手をかしているふりをしているだけかもしれない。  そう考えて、主人公は少女に協力せず、自警団だけで事件を解決しようとする。  街の人達も気味悪がって同じように少女を避ける。  しかし少女は一人で魔物の足取りを追っていた。  そんな時、事件がおこる。  自警団が、発見した魔物の巣に不用意に立ち入ったため、魔物が街にでてしまったのだ。混乱する街。  主人公達は全員で戦うが、魔物には全く歯が立たなかった。  そして、ピンチになったとき、少女が駆けつける。  少女の力はすさまじく、あっという間に魔物を追いつめる。  しかし、とどめを刺そうとした時、逃げ遅れた子供を庇い、逆に少女は倒されてしまう。魔物は逃げる。  主人公は傷を負った少女をベッドに寝かせて問う。  みんなが嫌っているのは知っているはずなのに、どうして街のために戦い、子供を助けるために傷まで負ったのかと。  ひょっとしたら、そういう命令を受けているのか? そう思う主人公だったが、少女の答えは意外だった。  それは自分は人間だからというものだった。  それを聞いた主人公は、少女は人間の血が半分入った魔物ではなく、魔物の血が半分入った人間なのだと考えを改める。  主人公は傷の完全に癒えない少女を助け、逃げた魔物にとどめを刺した。  その時には、もう少女に対する偏見など微塵も残っていなかった。 ○あらすじ(オプションあり)  新米騎士の主人公がいる騎士団に、任務がくだる。  それは近隣の街に出没し、人を襲う魔物の群れを退治するというものだった。  そして、その任務に“同族殺し”とあだ名される、魔物と人間のハーフの少女も同行することになる。  主人公は、団長からその少女とパートナーを組むように言われる。  命令に逆らえないので、嫌々少女と共に、街を巡回する。  一緒に行動すると、少女は外見こそ半魔だが、明るい少女だった。  主人公は安心する。  少女は有名で、一緒に街を巡回すると、街の人達が彼女を恐れて避けている姿をよく見かけた。中には困っている人を助けたのにも関わらず、文句を言われることもあったほどだ。  主人公は魔物の血が流れているだけでそんな扱いをする人達に怒りを憶え、同時に自分もついこの前まで同じであったことを恥じる。  そんな時、魔物の群れが街を襲う。  二人は次々と魔物を倒す。  その時、主人公は気付く。少女の姿が、だんだんと魔物へと変わっていくのだ。  訪ねると、魔物の力は使えば使うほど、自分の姿が魔物化してしまうということだった。  主人公は、力を使うのをやめるように言う。  今でも人に恐れられるのに、さらに魔物になってしまったら、人として暮らせなくなると。  しかし少女は戦うのをやめなかった。  そして一緒に戦ううちに、主人公は少女の戦う理由に気付く。  少女は外見や魔物の血といったものに左右されない、自分自身を受け入れてもらうために、戦っていたのだ。  少女が魔物の長を倒したとき、外見はほどんど変わってしまっていた。  その姿を見て、街の住人や騎士達は後ずさる。  しかし、主人公とほんの一握りの人達は、彼女に近づいていった。  少女の行動は、わずかではあるが、伝わったのだ。 ●起承転結  少女にとって、何が一番大切で、幸せなことなのか。  それは、彼と一緒にいることです。  物語の初期状態で、利用されていたことを知る少女ですが、ここで問題になるのは、そんなことではなく、愛しているのに、殺し屋だからという恐怖が勝って、追いかけられなかった“自分”です。  彼女にとって一番の関心事は、彼の愛よりも自分の恐怖に屈してしまった自身の弱い心にあります。  てなわけで、もう一回。 起:恋人が殺し屋と知り、去ってゆく時に追いかけられない少女。 承:恋人のことが忘れられない少女。想いは募る。 転:少女の想いが、殺し屋に対する恐怖を上回る。 結:恋人と共に歩む決意をする少女。 ●ダメ会話文  うーん。  不自由な私にダメな見本をつくれと?  意識すると、逆にできないような。  ちなみに、サンプルダメ会話文は、一瞬で鳥肌を立てて、「うわぁ」とのけぞるまではいきませんでしたが、食べたとたん酸っぱくて“ぺっ”するくらいには感じました。  他人の料理の味はよくわかる。  でも、新木さんの例は、逆に食べやすいかもしれない。(おかしいのはわかりますが)  だって、ダメな部分が理路整然なんだもの。  いろんなダメさが一緒くたになって、ごちゃっとしてるほど、気持ち悪さが高くなる。(んじゃなかろうか)  そういや、みんなどれくらいダメ判断スキル持ってるんだろう?  おかしな部分が読んだだけで、感覚としてわかる、とっても便利なスキル。  私はそんなに持ってないし、まだ精度は悪いけど。  視点がおかしいと気持ち悪くて酔ったり、説明ばっかりだと嫌々になったりは結構するようになってきた。  この前、よみかくの方で投稿された作品の一つで、初めて灰色文章ができた。  あれ、面白い。ちゃんとあってるのかどうかは自信持って言えないのが情けないけど、本当に必要な部分と不必要な部分がわかれて見える。  ビックリしたよ。  実は、できない時に、新木さんやみやびさんが酔ったり、灰色に見えたりとか言ってるのを聞いて、そんなバカなと思ってたんだけど、本当になるから怖い。  今回の主観と客観の話は、とってもためになった。  実は、目からウロコ感覚(なんじゃそら)があった。  そうか、そうなのだ。  セリフ(話す人が、意識しない普通の会話文)は主観の文章になるに決まってるんだ。  よく考えれば、当たり前じゃん。  ああ、だから私は不自由さんなのだ。  はいはい。  ってなことを、読んだ瞬間思った。  完全に身にしよ。  これからは、人の感想するときも、セリフの中の主観語と客観語の分析を加えよう。  あとは、一人称の主観語と客観語の割合というか、区別だな。  これがどうもよくわかんないので、少女小説読み直して見てみよう。 ●光来さん(雑談だけど)  まだ、今年雪見てないですよ。  私も雪は珍しいと感じる方ですね。  ホワイトクリスマスになるかどうかは、一人で過ごすので、ならなくていい。(おい)  しかし、いつも思うけど、何でケンタッキーあんなに混むんだろう? ●馬宮さん  これは、ダブっているから入ってるかもしれないけど。 >>「いくらだった?」と聞いたような気がしたから  こっちは、おまけ。 かわ カハ [2] 【皮】(1)動植物の外表を覆い包んでいるもの。表皮。「手の―がむける」「面(ツラ)の―が厚い」「リンゴの―」(2)獣類の{(1)}をはぎとったもの。毛皮。「虎の―」(3)中身を覆い包んでいるもの。「饅頭の―」(4)物事の真相を覆い隠しているもの。うわべ。「化けの―」(5)〔なめした皮を用いていることから〕鼓(ツヅミ),また三味線。「大―(オオカワ)」・ かわ カハ [2] 【革】〔「かわ(皮)」と同源〕毛を取り除いてなめした獣の皮。「―紐(ヒモ)」「―のバッグ」「―ジャン」かわ カハ 【側】・   -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5702 投稿日 2002年12月12日(木)10時43分 投稿者 新木 伸 >誤字脱字とか >みやびさん >#5697  「ヒーローの名前」ってなに?  べつに、「再会した男の子は、彼女の小学生時代の心のヒーローだった」――なんて展開はなかったような気がするけど。  それから、せっかく辞書引かせて、自分で正解の「きく」の字を探させようとしているのに、正解を教えちゃわないように。  僕がチェックしたのが早かったら、削除かけてたところだよ。あの書きこみは。  もう馬宮さんは読んでしまっているので、いまさら消したりはしないけども。  そういや羽矢野のやつも「皮と革」で辞書引いてやってたよなぁ。自分で引かせろっての。  親切とお節介との、区別がついてないのか?  しかし男の子の名前を間違えているとは、なんつー間違いだろうね。  これはもはや、コメディの世界に飛び込んでしまっていると見た。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「あっ――もしかして、松尾くん!」  買ったばかりのヤキイモを握りしめて、パクつこうと大きく開けたその口で、あたしは通りがかった男の子の名前を口にした。  立ち止まった彼は、困ったような顔で振り返った。  そんな大きかったかな? あたしの声?  見回してみると、まわりの人が振り返って、こちらを見てくすくすと笑っている。――ま、いっか。気にしない気にしない。 「ひさしぶりだねー。ずいぶんおっきくなってたから、一瞬、松田君だって、わかんなかったよー」 「おまえのほうは、あいかわらずだなぁ。――人の名前くらい覚えろっての」 「うん。半分食べる? 松山くん」  あたしはヤキイモをまんなかで二つに折って、かたっぽをぐいと差し出した。 「もらうけど――。でも人の話を聞けっての」  松島君は、苦笑しながら手を伸ばしてきた。その声の最後のほうで、なにかぶつぶつ言っていた言葉は、あたしには聞こえなかった。だってヤキイモを渡すとき、松岡君の手が、ちょっと触れたから――。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  うーん。コメディだ。(笑)  しかもこれは、かなり「イケ」てるかもしれない。  ちなみにこれ書くの、5分でした。3分で書いて、推敲と強調文字のタグ付けに2分。  なんでこの速さで仕事の小説は書けないかな〜。 >ヤキイモとか >>お昼に、焼きイモ屋さんの焼きイモを買い求めました。  昼飯をヤキイモにできるのか〜。  それは発想の外だった。  心の中にメモしておこう。  じゃ昼飯を「ケーキ」っていうのも、アリなわけだな。  朝はホットケーキで、昼がコンビニのイチゴショートで、夜は会社帰りのモロゾフで買ってきたミニケーキ詰め合わせとスパークリングワイン、ってのもありなのか?  あるOLの幸せな一日。豪華な食卓――? >「300 馬宮Take3リライト」  ええと、同じものを見てチェックしているはずだよね。  「Take2リライト」というのは存在せず、あそこにあるのは、「300 馬宮Take3リライト」だけなのだが。  あと、この生課題のそれぞれのネーミング。  もっと間違いが出ないような名前設定にしといてね。次にあげるやつからは。  たとえば、「ヤキイモ食べつつ再会(その1)」だとか。  通しナンバーっていうのは、人類が発明したバージョン管理の優れた方法のひとつなのだな。  しかしここで、「Take○リライト○」と、ナンバーが2ヶ所つくところが、間違えやすいもとなのだろう。  んで、本題である、未発見の誤字ひとつ。  これは絶対に存在するので、なんとしてでも見つけるように。  いま確認してきた。書きこみ番号300のなかには、(すくなくとも)あと1個あります。  それを見つけられるようなチェック法が、「ちゃんと探した」というものなわけ。  もし見つけられたら、きっとまた顔から火が出る思いをすることでしょう。「なんでこんなのが見つけられなかったんだ〜!!」みたいな。  これまで何回読み直していて、あと1個の誤字を探しだすのに、これから何回読み直すことになるのかはわからないけど……。  誰でも、そのくらいやってるものだと思いなさい。  あれは原稿用紙で5.5枚ほどあるよね。  その「5.5枚のなかに誤字ゼロ」をやったことのある人は、誰でもみな、同じだけの注意力をいつも払っているのだということ。  そして一冊の小説に「誤字3個以内」をやるためには、原稿用紙100枚につき誤字1個あるかないかだから……。  その10倍ぐらいの注意力が必要なわけだ。 (これは確率の計算になるから、計算式がややこしいけど、まあだいたいそんなもん)  作者と編集者と校正さんと、全員合わせて、一冊の小説が世に出るまでに、何回の読み返しがされていると思う?  おそらく三桁を下回ることはないはずだ。  馬宮さんが、あの文章を何回読み直すかはわからないけど。  たぶんその10倍くらいにはなるんじゃないかな? 100回とか200回のオーダーであれば。  だから一冊に2〜3個が達成できるわけだ。 >おまけ  誤字脱字とは、いえないもの。  これは、いま対象となってる300のほうではなくって、「303 馬宮Take3リライト2」のほうから。 △ふいに→○不意に △足下→△足許  「不意」は、「ふいと(急に)」、「ふいにする(台無しにする)」と勘違いしやすいので、漢字にしておいたほうがよい。  あと、「足下」はこの場合、まあこれでもOKなんだけどね。  「足」の「した」っていう意味でならね。「足の直下」って意味なら。  しかし、もしも「足の近くの地面」っていうニュアンスで使っているつもりなら、「足下」だと間違いだよ。  また、ほかの例のときに、「足許」でないと確実に誤字となるケースもあるから、使い分けに注意。「足許をみられる」「足許をすくわれる」っていう場合には、これは「許」のほう。  この「下」と「許」のちがい。  「目元」「目許」、「口元」「口許」、なんてのもある。  「許」っていう漢字は、もともと、それ単体として「親の許」という意味を持つ言葉だったわけね。それが転じて「影響の及ぶ範囲」とか「その近辺」っていう意味で使われてはじめた。  そして「目許」「口許」という言葉が生まれる。この時点では、「目元」「口元」なんていう言葉は存在しなかった。  しかし、同じ意味で同じ読みを持つ漢字は、なるべくひとつに整理して簡素化してゆきましょうという運動があって常用漢字が定められたときに、「許」ではなくて、「下」か「元」で書くようにされてしまったわけだ。  「もと」という呼びかたが許されていて、近い意味を持つ漢字というと「下」か「元」しかなかったから、そっちで「当て字」をするか、さもなければ「目もと」とひらがなで表記するか、どちらかしか選択肢がなくなった。少なくとも、「常用漢字表」を尊重して、漢字使用を強制される教科書や新聞などではね。  常用漢字表では、「許」という漢字は出てくるけども、そこに「もと」とあてる読みかたはない。  ――で、それを踏まえた上で、でもこれは小中学生向けの小説だから、あんまり画数多い漢字は避けておこう。「目許」より「目元」のほうが、教科書でも出てくる読みかただし、フリガナをふる必要もないから、読者にとっては負担が少ないだろう。  ――とかなんとか。そういうふうに考えたうえで、「目元」を使うとか、そういう選択肢はありでしょう。  僕もメインターゲットが小中学生の小説を書くときは、そういう配慮をして、「めもと」は「目元」にしておきます。  まあ結論からいうと、12歳対象の小説なら、「目元」でOKってことか。  だけど、電撃文庫やファミ通文庫で、高校生中心(ターゲット層は高校生中心として、中学生〜大学生〜社会人まで)の話を書くときには、「目許」にしておく。  だって、当て字と知りつつそれを使うのって、ダサいじゃん。 >積んどくお題 >「四人姉妹のもとに男の子が預けられてくる」  そうそう。  前もって釘を刺しておくけど、また例によって、「男の子がやってくる前の姉妹たちのあれやこれ」で終わってしまって、肝心の男の子がやってくる場面がない――なんてことにはならないように。  それを避けるための方法のひとつとしては、ヤキイモの話でやってみたように、はじめの1行目から、とにかく男の子を登場させちゃう手があるだろう。(これは、荒っぽい力業――ではある)  また、男の子がやってくるまでに「少しだけ」間をもたせる手もあるだろう。こちらでトライしてみるには、自分をコントロールするための「構成力」が少しだけ必要になってくる。  なにをどれだけ書くのか。姉妹たちの会話をどこで打ち切って、どこで男の子を登場させるのか。  それを自分で意識してコントロールしていかないと、だらだらと、「書いていて楽しい姉妹たちの会話」なんてものを続けてしまうことになりかねない。  この「やってくるまでに少しだけ間を持たせるなにかを書く」っていうのは――、 >>「親が再婚して出来た異性の兄姉(姉or兄)が、初めて家にやって来た日」 >>220 光来  ――でもって、うまく処理されている。切り替えるタイミングがうまい。女の子が登場する前の部分と、登場してくるタイミングってことね。  ただ相手が家にあがってきてからの展開のほうが、なんかへんなほうに行っちゃっているんだけどね。  んで、この同じお題において、魚住君もひとつ書いている。  こちらでは、再婚相手の母娘がすでに家にいるシーンからスタートさせている。上で書いた「荒っぽい力業」のほう。「いきなり登場させる」って路線を採用しているわけだ。  しかし、そういう「おいしい」シチュエーションからはじめているにもかかわらず、しばらく読み進めていかないと、いま母娘が家にいて料理をやっているのだ――ということがわからないのね。  こっちはそこで失敗している。  この手の失敗って、今回の「ヤキイモを食べつつ再会」ってパターンだと、どんな「失敗」に相当しているのかというと――。  いま女の子の眼前に男の子が立っている。しかしそれが読者にはわからない。原稿用紙にして1枚ぐらい読み進めていかないと、そのシチュエーションだと伝わらない――てな失敗に相当する。  ヤキイモの話でも、同じようなのがあったっけ。羽矢野君だったっけか? ヤキイモを手に持っているとは思わなかった。てっきり行列に並んでいるのだと思っていた――とか読んじゃったアレね。 >体が覚えた状態 >>それが、視点や客観主観を体が覚えた状態なんですね。 >>到達点が具体的になったからでしょうか、うまく言葉にできませんが、頭の中でぐちゃぐちゃしていた部分が少しすっきりしました。ありがとうございます。  いいえ。  ぜんぜん、到達点じゃないです。  たまにつっかえて、考え直して、そしてまた書き出してますから。  馬宮さんは、「歩きかた」を考えることがありますか?  あとは、「息の吸いかた」について考えることは?  また馬宮さんが自転車に乗れる人であるとして――。「自転車の乗りかた」がわからなくなって、立ち止まって考えてみて、「そうそう。こうだっけ」ってふうに、またペダルを漕ぎ始めたりするようなことは?  ないでしょ?  「体が覚えている」っていうのは、そういう状態のこと。  ぜんぜん、考えたりしないということ。  僕もまだ、「自転車にようやく乗れるようになった人」なわけです。  小説の書きかたを、たまにでも意識している時点で、「体が覚えた」とは到底いえません。  「いま自転車に乗ろうとしている人」よりか、一歩ぐらい、先にいるだけ。そんな程度。  ただ小説のほうはともかく、この手の掲示板の書きこみをするときには、たしかに考えて書くことはないですね。単に意思疎通をするだけの文章なら、手を動かすだけ。  こっちの文章なら、文章を書きはじめるようになってからこちら、総計で100MBくらいは書いてきてるのかな?  単純計算をすると、400文字詰め原稿用紙で、13万枚ぐらい。  小説のほうも、このくらい書いてゆけば、「体が覚えて、考えずに書ける」ようになるのかもしれません。  んーと。計算してみましょうか。  1冊が原稿用紙350枚だとして、何冊分になるのかな?  13万÷350で――371冊か。  そして、僕がいままでに書いた小説を、いま数えてみると――。  出版済み。趣味で書いた未公開原稿。雑誌掲載用。  すべて合わせて、5MBぐらいでした。  100MBと比べると、まだ20分の1ですね。  小説は10冊で2.5MBぐらいなものだから、冊数にしても、20冊分ってところ。  「体が覚える」に必要な分量の、10分の1にもまだ足りてないなぁ。  ――っーか、20冊って、なんか異様に少ないなぁ(笑)。  中里さんなら、たかだか1年半分の仕事量ですね。分室が始まってからこちら、2年経っているから、それ以上の量をすでに執筆しちゃってますね。  鷹見さんなら3年ちょいか。20冊っていう数は。 >光来さん  男の子バージョンだとダメで、女の子バージョンだとOKな理由。  主人公が具体的な行動を起こしていないから――というのが、理由のひとつであることは間違いないでしょう。  「心の中で思いが渦巻いていて、でも行動に動かせないでいる」――というひとつの状態を見るときに、主人公が男の子である場合と、女の子である場合とで、読む人間の受け取りかたが違ってきます。  かたや、「行動に移せないでいる女の子」(仕方ない)  かたや、「行動に出ない男の子」(情けない)  そういうふうに、受け取りかたが変わります。  「読み手にとっての話の意味」が、変わっちゃうわけですね。  女の子はそうそう行動に移せないもの。  男の子であれば、行動に移して当然。  ――そういう「常識」が読み手の中にあるので、そこを基準にして考えてしまうわけです。  だから、「心の中で思いが渦巻いていて、でも行動に動かせない状態」という同じ状態であるのに、片方は「うじうじしている」(男の子版)と読まれ、もう片方は「健気に頑張っている」(女の子版)と読まれるわけです。  しかし最近は、男だの女だの、そうしてイメージの型にはめるのは、古いんですけどね。  現在では「闘う女の子と、それを精神的に支える男の子」というパターンの話が、たくさん出てます。  なんつーか、男の子がへたれなんですな。  男の子の取り柄は「優しい」こと。その「優しさ」でもって、女の子が精神的にまいってきたときに、支えてあげることができます。  でも話としてはアリでしょう。  話の中の「誰かしら」が、「闘って」いるわけです。それが男の子でも女の子でも、べつにどちらでもいい。話としてはそれで問題ありません。  結衣のほうは、たしかに「死神」としては闘っていますよね。しかし「恋愛」に関してはどうでしょうか? これは逃げてますよね。  この恋愛から逃げているというのは、諒も同じことなわけです。  「逃げてる者×2」なので、この話は、話としても成り立っていないわけです。  殺し屋と女の子の側の話では、殺し屋の男はどうだったでしょうか?  自分の仕事が目撃されてしまって、その「殺し」を女の子が受け入れられなかったとき、彼女に別れを告げて去っていますよね。  このことは、「逃げ」だったのでしょうか?  ここで肝心なのは、読者がどう受け取ったのか――です。  読者の目に、殺し屋の男の行為は「逃げ」と見えたのか、どうか?  どう映ったのか?  自分で読んでみて、あの話が「形になっている」と判断したときには、どうだったでしょうか? >殺し屋の話の、起承転結分解 >光来さん >>起:付き合っていた青年から一方的に別れを告げられる >>承:青年のことを忘れられない >>転:青年と再会する >>結:青年とよりを戻す  起承はいいですが、転結が違っています。 >羽矢野 >>少女にとって、何が一番大切で、幸せなことなのか。 >>それは、彼と一緒にいることです。  上の、光来さんの解釈を見てみると、受け取りかたが違っているよね。  受け取りかたの違いが、なぜ出てくるのかというと、人は皆それぞれ違う「主観」にもとずいて物事を見ているからなのね。  「主観」はいくつも存在している。  しかし「客観」というのは、ひとつしか存在しないもののことを指す。すくなくとも言葉上の定義は、そうなっているわな。  まあ「客観」なんてのは概念上のものであり、理想であり、本当に実在するかどうかなんて、はなはだ疑わしいものなのだけど――。  まあ、「比較的客観に近いだろう」ってものぐらいでいいなら、存在してもいいだろう。  それを「客観的」っていうのね。  ――で、あの話を「客観的」にみて、もういちど考え直してみるように。  ある話のある要素が、自分のアンテナに引っかかって、「自分がそういう話を読みたいから、そういう話であると思いこむ」っていうバイアスがかかることが、よくあるわけよ。  そういう「思いこみ」があることを知っていると、「思いこみを差し引いて考えてみる」ということができるようにもなる。意識していないと、よく忘れてしまうんだけど。  自分の好みはおいておいて、どうなの? >>彼女にとって一番の関心事は、彼の愛よりも自分の恐怖に屈してしまった自身の弱い心にあります。  これは、羽矢野君自身が「読みたい話」なわけね。  でもあそこであのあらすじを書いた者は、僕なわけだ。  僕が持ち出そうとしたあらすじの展開ってものが、あの800字には込められているはずだ。  僕は、あのあらすじでもって、どんな話を展開しようとしていたのだろうか?  「自分の弱い心を気にしている女の子」の話を、僕はやろうとしていたのかな? そういうの、僕の好みだと思う? 僕のやりそうな展開かな?  可能なかぎり「客観的」に読み取ろうというのが、いまやろうとしていることなわけね。  自分の主観と思いこみで好きなふうに読むのではなく、書いた人間が、そこになにを書こうとしていたのかを読み取る。そっちのほう。 >光来さん  ん? あらすじ比較のための材料のほうは、見た?  ヒット数が異様に少ない。  ↓これだよ? あらすじ比較  みんなも見とけ。 >羽矢野  その、本棚で「一部の文章が灰色に見えた」という作品名は?  ちなみに、「探偵助手シャロン」であれば、プロローグと一章が、まるごと灰色に見えていたが。2章からようやく黒い部分があった。  ファンタジー版あらすじ。  「オプションなし」  起で、援軍の派遣要請に反して、魔物と人間のハーフの少女ひとりがやってくるのね。  承で、少女を信用しないで、疑って、嫌うのね。  転で、ピンチになったところを、少女が救ってくれるのね。  結で、少女を疑うのをやめて、信用することにして、嫌うのもやめるのね。  「オプションあり」  起で、任務に際してパートナーを与えられるのね。魔物とのハーフの少女なのね。  承で、少女が人々にどれだけ嫌われているか――その様を見せるのね。そして主人公は同情するのね。  転で、少女が魔物化も辞さずに力を使うのね。  結で、少女がそこまでする理由を知るのね。  どっちも、だめじゃん。  「オプションなし」のほうは、いちおう、主人公が、「よそ者の異邦人であり、魔物とのハーフであり、しかも敵の工作員かもしれない」疑いのかかった少女を、信用してゆくという流れでもって、まあ、起承転結はちゃんとしているだろうか。  「オプションあり」のほうは、ぜんぜん、ヘンテコりんだ。  起と承がまるで繋がっていないでしょ?  こちらでは、任務を与えられたわけだね。  その任務がそもそも「実行困難」なものなのか、ひとりでも楽勝なのに変な荷物(少女)をつけられて困っているのか、どちらなのか、書いてないのでまるで判然としないのだが……。  いくら「客観的」に読みとこうとしても、これじゃ無理だ。  まあ「起」がそのどちらであったとしても、承の「少女はいい娘なのに差別されている。主人公は同情を寄せる」っていう展開は、なんじゃ、こりゃ? ぜんぜん対応しとらんじゃないか。  ちなみ任務が「実行困難」であったなら、承での展開は、「少女の恐るべき実力が明らかになってゆく」――てなものになるだろう。  または、「少女の実力に疑いを抱く主人公」とかいう路線もあるね。これはいちど疑わせておいて、そのあとで証明する展開。  まあどちらにしても、彼女はその実力を証明せねばならない。  そうして、「彼女は凄い実力を持っている」という定義を、しっかりとエピソードを使って見せたあとで、「しかしっ! 彼女のその実力は、身を削る行為の結果だったのだ!」――と、転じるわけでしょ? 劇的に、ドラマティックに。  そしてもう一方の、「荷物を押しつけられて困惑」って展開なら、それを演繹させてゆく路線があるはずだよな。  彼女がいることで、任務に支障が出てこなければならない。  ないじゃん、そういうの。  あと、いちおうは起承転結がちゃんとなっていると言った――「オプションなし」のほう。  これは、話としてはちゃんとなっているのだけど、誰が読むのよ? こんな話?  「女の子を疑うんだけど、最後には信用してやる話」――なわけでしょ?  こんな話で、読者は――。  どこに、どう、感情移入すればいいのだ?  主人公は「疑っている男」のほうなんでしょ?  こういう男って、ふつうは「嫌われ役」だわな。脇役として出すべきキャラだろ。嫌われ役を主人公に据えるのか?  刺身とツマとがあるとする。  無論言うまでもなく、刺身が主役で、ツマが脇役だ。  それを逆転させて、「これは大根のツマをメインに、刺身を添え物として、作ってみた料理なのです」――とかいうのは、これは、アリなのか?  この話は、女の子のほうが主人公であるなら、ありかもしれない。  「頑張っている女の子が、皆に疑われるんだけど、最後には信用してもらえる話」――とかね。  最近読んだ漫画でもって、「クレイモア(1〜3)」(八木教広/集英社ジャンプコミックス)というのがあった。 ・中世ヨーロッパの世界観。 ・主人公は人間でありながら魔物の血を受けた者。 ・魔物を狩る仕事。 ・行く先々で、人々から拒絶されまくる。  このくらい、いくつもの共通点がある。  チェックしてみるように。ちなみに金銭に余裕のある社会人なのだから、チェックするなら、著者に印税が落ちるような方法でチェックすること。  マンガだと著者に入る印税は、1冊につき40円で、3冊で120円だな。 >もうひとつチェック項目  この二つのあらすじ。  すらすら、短時間で出てきているわけだが。  この二つと、もとのSHとのあらすじとの比較をしてみること。  なにが変わっているところなのか?  そして、なにが変わっていないところなのか? >「主観語と客観語」という指摘の「道具」 >>これからは、人の感想するときも、セリフの中の主観語と客観語の分析を加えよう。  だから〜。  そうやって、手に入れた道具をすぐ他で使ってみようとするから、君はいつも失敗してるんじゃないか。  僕だって、向こうの感想掲示板で、いきなり「この台詞のここが、主観語になってますね〜」とか、やったりしないぞ?  分室だからやってるんでしょう。  プロ志望宣言をして、この分室に飛び込んできた馬宮さんという人間がいたわけだ。  ここで僕が、なにか「わけわからんこと」を言いはじめて、意味不明のことをまくしたてたとしても、相手は聞く耳を持っているだろうし、しばらくは、わけわからないなりに、なんとか理解しようと努めてくれるだろうということは、充分に見越せたわけだ。  最悪、本人の身にならなくても、他の参加者の役に立つだろうし――。  ――とか、そういう前提があるから、いまやってるわけだろ。  「主観語」と「客観語」という概念を、まず皆にたいして植え付けるのに、僕がどれだけ手間と手数をかけたと思ってる?  感想掲示板に出入りしている人のスタンスっていうのは、どうなのよ?  そこまでのエネルギーを割く覚悟で、あそこを利用しているのか? あそこに来る人たちというのは?  そして、その人たちと、羽矢野君との関係は?  信頼関係は構築済みなの? 多少の無茶を言い出しても、聞いてもらえる関係はできあがっているの?  見ず知らずの人を、その「主観語と客観語」という道具で、ガツンと殴ってやるためには、まず「共通見解」って基盤を作らないとならないのね。  その「共通見解」を作りあげるだけの、コミュニケートの手間を、君はかけるつもりなのか? また、自分にやる気があったとしても、仕事と分室への書きこみと、課題と自分の小説と、いろいろと山ほどのものを抱えていて、その上で物理的に可能なのか? >「道具」の使いみち  その手にした道具で、人をガツンと殴ってみるまえに、まず自分の頭を殴ってみよう。  振りかざす相手が、そもそも違うだろう。ぱかたれが。  この道具はそもそも、文章チェックをするための「道具」であって、まず自分の文章に向けるべきものでしょう。自分の頭を何度も叩いて、修正するためのトンカチみたいなもんだ。  羽矢野君の本棚にある一番古い作品から、ちと、壊れてる台詞を抜粋してみた。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「それで、次の聖陵学園ニュースのトップ記事なんだけど、この前の聖陵学園集団昏睡事件を取り上げようと思うんだけど」 「でも、警察も何もわかってないのに、事件の概略だけを記事にしたって仕方ないんじゃない?」 「それが、違うのよ。でも、驚くことは保証するわよ。それ、私達の知っている人だから」 「それが、どうも二人で人気のない校舎裏の方へ歩いていったらしいのよ。何かあると思わない?」 「そうそう、いっつも一人ですました顔しちゃってさ。川澄さんがホントに殺してたとしても、私驚かないな」 「ねえ、川澄さんってこの前の集団昏睡事件ってどう思う?私達、今度あの事件を取材することになったんだけど、良かったら感想を訊かせてくれない?」 「この学校には、人間の敵が潜んでいるわ。あいつらは人間になりすまして、人の生き血を啜る。前は、天野弘美になりすましていたけれど、今は誰になりすましているのかわからないわ。あなたも気を付けて」 「死にたくなければ、早く帰りなさい。普通の人間は、奴らにとっては食料にしかならないのだから」 「そういえば、神代君この前も私の記事をおもしろいって言ってくれたでしょ?実は、あのとき報道部やめようと思っていたんだけど、一人でもおもしろいって言ってくれるのなら、続けてみようと思ったんだ」 「川澄さん、君は自分が何をしたのかわかっているのか!!こんな年端もいかない子供を殺したんだぞ、敵か何か知らないが、君は気がふれているんじゃないのか?」 「そうだね、寝坊なんかしたの初めてだよ。いつもは、目覚ましがなくても起きれる体質だから、焦っちゃった」 「昨日、僕をアパートまで連れて帰ってくれたの、川澄さんだよね?」 「今日のことは、悪い夢を見たと思って、早く忘れなさい。そして、これからは、あまりお人好しなまねはしないことね」 「経理なんて楽な部署は羨ましいねえ。俺達はこの前起きた居眠り事件で、かけずり回ってるってのにさ」 「東大卒のキャリアも、経理課に配属されたらお終いだねえ。まあ、一生数字を眺めていればいいんだから、楽だろうけどさ」 「彼なら同じ聖陵学園の生徒だし、連携がとりやすい。それに昨日の様子を訊く限りでは、かなりの力を持っている」 「そんな事はないわ。この前は油断して逃げられたけど、次は確実に仕留めてみせる」 「それよりもさ、あたしがその人の事『狩人』にふさわしいか試してあげるよ」 「しかたないだろ。車には当然、盗聴発見機をつけてあるけど、動物は金属じゃないし電波も出さないからな。発見できないよ」 「でも以外とうまくいくかも知れないよ?神代君には、きっと何かきっかけが必要なのさ。私は栞の行動がそのきっかけになってくれればと思うね。」 「楽天的だな。それにもし彼が自分の能力に気が付いたとしても、それはつらい過去の記憶を蘇らせるだけかもしれないんだぜ?」 「彼はそんなに弱い男じゃないよ。まあ長く話したわけじゃいが、なかなか見所のある少年じゃないか」 「違うよ。言っていた通りってのは、大丈夫ってほうさ。しかも驚くな、神代君が『狩人』になることを承諾したそうだ」 「脅かすなよ。寿命が少し縮んだ。それと、コーヒーをそんなふうにすするなっていつも言ってるだろ?せっかくの味が台無しになるじゃないか」 「『狩人』………やっぱりさっきの動物は君がやったんだ。君も川澄さんと同じ能力を持っているんだね?」 「でも、祐介さんいいの?そんなことしたらもう普通の生活には戻れなるかもしれないよ?」 「あなたはずっと一人。それは自分で望んだことなのに、どうしてそんなに悲しそうな顔をするの?」 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  こちらは、「イントウ・マイセルフ」から。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「はやく本を選んで部屋にもどろ」 「まったく、脅かさないでよ」 『あっわたしと同じ字なんだ。完全に同性同名なんだね』 「鏡っていうのはただの光の反射です。その向こうに世界なんて広がってるはずないんですけど……」 『じゃあ、これって一体どういうことなの? わたしてっきり、あなたが鏡の向こうの人なんだとか思ってた』 『ねえ、今日はここまでにしない? あたしもう眠くなっちゃった』 「こっちもそうだよ。これは自前。それにビールくらい普通だよ? よっちゃんも幸穂も飲んでるって言ってたし」 『どうせ考えたってわかんないよ。それよりせっかく知りあったんだし、もっと楽しい話をしようよお』 『実は、はじめてあたし達があっときに探してたのよ。でもどれも難しくて、簡単なのがなかったから』 『ちょっと、笑わないでよね。これでも結構真剣なんだから。今年こそ、約束を果たさなきゃいけないの』 『明日お父さんとお母さん用事あるって言ってたじゃない。だから台所に鏡持っていって、美由紀が一緒に作ってくれれば、あたしだって失敗しないと思うんだ』 「あとは、ホワイトチョコで名前を書けばできあがりよ」 「なれないとうまく書けないから、最初は練習してみて」 『さっき、他の子が渡すから渡せないって言ったよね? だったら、和也が誰からも貰わなかったら渡せるってことよね』 「じゃあ、もうすぐお母さん帰ってくるから、かたづけよ」 『絶対に、頑張ってね。きっとそれはあなただけじゃないはずだから』 「今、帰りか? よかったら、久しぶりに一緒に帰らないか?」 「昼休みに教室でチョコレート受け取らなかったのって、ひょっとしてわたしとの約束のせいなの?」 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  んでもって、これは、最新の「幸せ缶詰」から。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「……それでさ、今からちょっと話さないか。さっきの駅前のこともさ、その、あのさ、少しだけこっちが悪かったかも、って思ってるし……」 「浩二、変な経験をしたせいで、素直になったのかな? 最短記録」 「さて、はやく着替えなくちゃ」 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  こうして並べてみると、「台詞のリアリティ」に関して、まるで進歩がないってことが、一目でわかる。  最新のものからの引用が少ないのは、べつに進歩がみられたからではなくて、もともとの文章量が少ないに過ぎない。ショートショートだし。 -------------------------------------------------------------------------------- ねぼすけさんです。 No.5703 投稿日 2002年12月12日(木)14時00分 投稿者 馬宮  彼氏がいようがいまいが、ホワイトクリスマスは昔から憧れだったりします。  雪を「綺麗だなぁ」、と観賞する余裕のある温暖な瀬戸内は広島県。  わたしもまだ、今年雪が降っているのを見ていません。 >セリフ  あ……  ざっと読んで一つだけ、「あれ?」というのがわかりました。 >>「脅かすなよ。寿命が少し縮んだ。それと、コーヒーをそんなふうにすするなっていつも言ってるだろ?せっかくの味が台無しになるじゃないか」  「脅かす」「寿命」「少し」「縮んだ」「それと」「そんなふうに」「いつも」 「言っている」「せっかく」「台無しになる」  これらが不自然な気がしました。  仕事に行く道すがら、リライトを考えてみます。  誤字脱字は、まだ見つかりません。もう顔から火が出始めています。 -------------------------------------------------------------------------------- >馬宮さん No.5704 投稿日 2002年12月12日(木)15時37分 投稿者 新木 伸 >馬宮さん >>誤字脱字は、まだ見つかりません。もう顔から火が出始めています。  読んで見つけようとしてるんでしょ。  だから、読んじゃだめなんだってば。  読まないの。  文章としては読まずに、文字の並びだとか、象形記号とひらがなの並んだ模様とでも認識して、眺めるようにして「おかしな部分」を探してみるのね。  または、1文字単位で確認してゆくとか。  目で文章をなぞって、流してしまわないように注意しつつ、1文字、1文字、目をしっかりとそこで止めて、確認してゆく。  1文字1文字、指差し確認してゆくのもいいかもしれない。1文字ごとに発音してみるのもいいかもしれない。  とにかく1文字単位で、「これは誤字かどうか?」を確認してゆくわけだ。  まあどんなやりかたでも、いいけど――。  見つけられたなら、それが「正しいやりかた」ってことになります。結果論的に。 -------------------------------------------------------------------------------- あれこれ No.5705 投稿日 2002年12月12日(木)23時58分 投稿者 光来 唯  今年まだ雪を見てないってのはいいことなんだろう。  こっちじゃ、昨日の朝から今日の昼間でで積雪量80センチを超えて、いろいろと大変ですから。  まぁ、雪が降ってるとそれほど冷え込まないってのだけが唯一の救いです。  ホワイト過ぎるクリスマスは、ケーキが食べられる日だというだけで私にはじゅうぶん。  というか、それ以外の意味なんて知りませんから(笑) > 殺し屋と女の子の側の話では、殺し屋の男はどうだったでしょうか? > 自分の仕事が目撃されてしまって、その「殺し」を女の子が受け入れられなかったとき、彼女に別れを告げて去っていますよね。 > このことは、「逃げ」だったのでしょうか?  殺し屋の男の行為を「逃げ」とはまったく感じませんでした。  ここで「逃げ」と見る人間はいないと思います。  それは、そこまでの流れで殺し屋の男が少女に対し、何らかの感情を持っているように見えないからです。  ほんとうに少女を利用するために付き合っていただけ、というようにしか読み取れません。 >殺し屋の話の、起承転結分解  一方的に別れを告げられた少女にとっての「転」となるのは、やはり「好かれていると知る」ってことだろうな。少女にとってドカンとくるだろうから。  でも、そうなると「結」が難しい。「起結」でもそれほどおかしくないとすれば……と考えると、きっと↓だと違うんだろうな。 起:付き合っていた青年から一方的に別れを告げられる 承:青年のことを忘れられない 転:青年の自分へ向ける好意に気付く 結:青年のそばにいると決意する   >あらすじ比較  印刷して相同なエピソードごとに蛍光ペンで色付けしたらとてもカラフルに……いや、はっきりと比重の違いがわかりました。  死神のあらすじでは、「結衣が死神として活躍する」部分が特に大きく扱われています。その他もほとんど、「死神」が中心となっています。  対して殺し屋の方は、大きく扱われてるのは少女にとって「好きな男への気持ちに変化がある」箇所です。  死神に比べ、殺し屋の方で比重が小さいものは、「追いかけて、戦いの現場に関わる」シーンです。  逆に比重が大きくなっているのは「別れてから一人でいるとき」のシーンと「関係がふたたび壊れてしまう」シーン、そして「ラストシーン」です。  こういった比重の違いは上で言ったような、大きく扱っているものの違いに関わっているはずです。  殺し屋のあらすじは、あくまで「殺し屋」はサブ、メインは少女の視点でいうと、男との恋ということになります。  ですが、死神のあらすじは扱いの大きさから見るとメインは死神の仕事であるようです。それなのに、中途半端に恋愛要素がメインにでしゃばってきているような形になっており、死神と恋愛、ふたつの柱が立ってしまっているので、わけのわからないことになってしまっています。  ここで、殺し屋のあらすじの段落を基準に、死神の方の対応する部分を取り出し、互いにその箇所で何を重点においているのか比べようかと思いますが、今日はここまでにします。    明日の朝は除雪作業などでかなり早いので、細かな比較は明日に持ち越します。 -------------------------------------------------------------------------------- 今回は雑談です。 No.5706 投稿日 2002年12月13日(金)01時20分 投稿者 弟切 千隼 >>雪 弟切はスキーをやりますので、冬に大量に雪が降って積もるというのがどういう状況であるか、全く知らないわけではありません。しかし、雪国で生まれ育ってはいないため、日常生活の中に大量の雪があるのがどういう状況なのかは、なかなかぴんと来ません。 光来さんのように雪国で生まれ育った人は、そういう状況を体感していますから、現実味を持って雪国を描写するのにたいへん有利なはずです。プロのもの書きを志したのなら、そのような自分の利点を把握して生かすべきですね(^_^) 例えば、クリスマスに恋人同士がデートしている場面を描くとしましょう。正午の時報を聞いておなかが空いた二人が、屋外の公園のベンチに座ってお弁当を広げた、という描写は、舞台が青森だったらあり得ませんね? そんな青森は、どこか異次元のファンタジー世界にある青森ですね?(笑) 舞台が静岡でしたら、こういう描写はありです。風がなくて晴れた日なら、クリスマスに屋外のベンチに座ってお弁当を食べることが可能です。 でも、雪国を舞台にこういう描写をしたら、現実味がなさ過ぎて読者さまに捨てられますね。 >>焼き芋 ふむ、新木さんは「焼き芋を食事にする」ことはできないのですね。男性にはそういう人が多いのでしょうか? 私の見るところでは、女性のほうが男性よりも圧倒的に芋類が好きですね。大概の女性は、焼き芋を食事とすることにあまり抵抗はないと思います。 これは、女性が芋好きだからというだけでなく、一般的に女性のほうが男性よりも少食なために、焼き芋の一つも食べれば結構おなかが膨れてしまうから、というのも理由に挙げられるでしょう。 No.5690の書き込みにおいて、男性よりも女性に芋好きが多いのは、一般的に女性のほうが甘党だからでは、と馬宮さんはおっしゃいました。 焼き芋は確かに甘いです。けれども、甘さにもいろいろ種類がありますよね?  例えば、焼き芋の甘さと生クリームの甘さと小豆餡[あずきあん]の甘さは、質が違います。生クリームたっぷりのケーキは食べられるのに、小豆餡は気持悪くて食べられないという人がいます。逆に、小豆餡は大好きなのに生クリームなんて油臭くて食べられないという人もいます。 こうして見れば、単純に甘いから焼き芋が好きなのだろう、とはいえませんよね。 もっと厳密に言えば、焼き芋の甘さも一種類ではありません。大きく分けますと、ねっとりと湿った食感で蜜のように甘い焼き芋と、あまり湿り気がないほくほくした食感でそれほど甘くない焼き芋と、二種類あります。 焼き芋が好きな人に訊いてみると、そういう人は必ずこの二種類の焼き芋の区別が付いていて、前者が好きな人と後者が好きな人にはっきりと分かれます。 弟切は、前者の「ねっとり型」の焼き芋のほうが好きなのですが、なぜか巷の石焼き芋屋さんで売っている焼き芋は「ほくほく型」が多くて、「ねっとり型」に当たったことがほとんどありません。 そのため、普通に売っている焼き芋といえば「ほくほく型」という印象があって、課題部屋にある馬宮さんの「甘くて蜜みたいなおイモを」という表現を読んだ時に、ちょっと違和感がありました。 -------------------------------------------------------------------------------- 手を動かす No.5707 投稿日 2002年12月13日(金)01時36分 投稿者 馬宮 >誤字脱字  新木さん、ご助言ありがとうございました。一文字一文字の、指差し確認が有効でした。  ・出っていった(出ていった)  見直すたびに、文章中の「発見済み誤字」に出会い、恥ずかしくてたまりませんでした。     >辞書をひくこと  すみませんでした。  間違えたら、すぐに辞書をひく癖をつけたいと思います。 >きく      聞く 1.音や声を耳に感じて知る。     用例「見ると聞くとは大違いだ」     2.人の言う事をうけて心にとどめる。     用例「講義を聞く」     3.たずねる。     用例「わからないところを聞く」     4.きき入れて、よく守る。     用例「親の言うことを聞く」       聴く 1.音や声を注意して耳にいれる。     用例「校長先生の話を聴く」         2.ききいれる。したがう。     用例「兄の意見を聴く」    聞くと聴くの違い  ・「聞く」は、自然にきこえてくること。聴くは、自分から注意してきくこと。  ・「聴く」は音や声を耳に感じ認める意、「聴く」は聞こえるものの内容を理解しようと思ってすすんできく意。    手持ちの辞典に「訊く」がのっていませんでした。これは、図書館で調べてみます。  代わりに、「聞く……ある事柄について、人に情報・答えを求める。訊くとも書く」  という記述を見つけました。  「聞く」にも、たずねるという意味はあるようですが、「訊く」と区別して使い分けます。    聞く=hear  聴く=listen  訊く=ask    しかし、「訊く」は12歳を対象読者とする小説に使うには難しい漢字だと思いますので、「きく」と書くようにします。 >皮・革      皮……1.動植物の外表を覆い包んでいるもの。表皮。       動物や植物の表面をおおっていて、むけたり、むいたり、はいだりするもの。     2.物事の真相を覆い隠しているもの。うわべ。            革……1.毛を取り除いてなめした獣の皮。      皮と革の違い……  ・「皮」は毛のついたままのもの。「革」は毛を取り除いて柔らかくなめしたものをさす。  ・「皮」と書くと加工する前のものを、「革」と書くと加工した後のものをさす。      知っていれば、絶対間違うことはなかったでしょう。  これまで文字一つ、単語一つをザツに扱ってきた報いを、今受けています。  人称も視点も、キーワードは語彙。  辞書を引く手が遅れるようでは、いつまでたっても身につきません。     >リライト比較続き  自信がないものに(?)をつけます。  また、いい理由ではないと思うのですが、どうしても区別する理由が見つからない場合、「セリフにした時に自然か不自然か」という理由で主観客観を区別してみます。 2. >>口をいっぱいに膨らませたまま、振り返ったわたしは、そこに意外な人の顔を見てびっくりしていた。  口……口は口  いっぱい……膨らませるにかかって、その程度をあらわしているから、主観  膨らませる……少女が行なった行動なので、主観(?)  振り返る……振り返るは振り返る。  そこ……そこはそこ。  意外な……セリフにした時、自然なので主観。  人……人は人  顔……顔は顔  見る……見る     >>振り返ったわたしは、予想もしなかった顔に出会う。  振り返った……振り返ったは、振り返った。  わたし…わたしはわたし。  予想もしなかった……セリフにした時、不自然なので客観。  顔……顔は顔  出会う……セリフにした時、不自然なので客観。   3. たぶん、間抜けな顔をしていたと思う。  たぶん……少女の想像を意味するので、主観。  間抜けな顔……少女が考える自分の顔の印象を表わすので、主観。  思う……少女の思考をあらわすので、主観。  今、すごく間の抜けた顔をしているだろうな、わたし。    今……今は今。人間は「今」という時間を意識しないので、客観。  すごく……程度をあらわすから、主観。  間の抜けた顔……セリフにした時不自然なので客観。  わたし……わたしはわたし     ●新木さん >人名間違い・コメディの世界  かなり笑いました。最後の「松岡君」がききました。  こういうのは、個人的にすごく好きです。  好きですが……身にしみました。しみじみとか、ロマンチックがコメディになってしまうのは辛いです。 >昼飯をヤキイモにできるのか〜。  サツマイモは主食じゃないのですか?  祖母の家に下宿していた時、お昼にふかしイモをよく食べていました。    ヤキイモを主食とすることに、ちょっと自信がなかったので、友達に聞いたところ、一人は「途中であきる」と言い、もう一人は「イモは食事とおやつの中間」と言ってました。  ちなみに、「途中であきる」と言っていたのは、お昼ご飯を「ポテトチップス」ですませます。  お菓子をお昼ご飯にするというのはよく聞くので、あまり珍しくないのでしょうが、わたしには信じられません。  高校の時、友達と街に出て、ファンタオレンジで昼食というのにつき合ったことがありますが、辛かったです。 >昼飯を「ケーキ」  胸焼けがしそうですね。  でも、朝ホットケーキ、昼ミスタードーナツならあるかもしれません。  話の種に、一回ぐらい冗談でやってみてもいいな、と思いますが、翌朝体重計にのるのが怖いですね。   >生課題のそれぞれのネーミング  はい。次からそうします。 >誤字脱字とは、いえないもの。  ありがとうございます、同音異義語を考えなくてはいけないんですね。気をつけます。  「足元」についての事情は、知りませんでした。  語彙を増やすというのは、そういうのを知ることでもあるんですね。  わたしは今の課題では、「目もと」とすることにします。   >「四人姉妹のもとに男の子が預けられてくる」  はい。そういう点を注意して、みなさんの生課題をまずしっかり読みます。 ●羽矢野さん >>「いくらだった?」と聞いたような気がしたから  ありがとうございます。わたしは、「きく」を「聞く」とばかり使ってるんですね。 >セリフ  朝の私の書き込みについてです(5703)。  読み返して、書き方がかなり悪かったことに気づきました。すみませんでした。  主観・客観の問題が頭の中にこびりついていたので、一つでもわかったことがあったら「あ!」っと思って書いたんです。   >毎日スイカ、イモ、イチゴ  スイカとおイモはどうでもいいですが、いちごはいいですね。  というのは、やはりわたしが、いちごを滅多に食べないからでしょう。  毎日だと、さすがに好きなものでも嫌いになりそうです。 −−−− >生課題  スミマセン。生活のリズムを整えるためにちょっと始める時間を変えます。  情けない話ですが、今朝三時半まで起きたら昼前まで眠ってしまいました。  家族とのかねあいもありますので、朝型で生活したいと思います。    生課題は、夜十時までに、始めることができなかったら、翌朝九時ごろからはじめます。    新木さん、次のお題に進もうと思うのですが、いいでしょうか? -------------------------------------------------------------------------------- 寒い。 No.5708 投稿日 2002年12月13日(金)01時46分 投稿者 羽矢野  今日も、明日が今日になってからただいまです。(わけわからん)  お風呂に入ると、手足が冷えきってるから、あの何ともいえない感覚がきます。  そこから、じんわりと暖かさがしみてくるのがいい気持ち。  ふう。  でもあの感覚って文字にするとどうやるんだろう?  なくなるまでうんうん考えたけど、ダメだった。  熱いお湯につかっても冷たく感じるっていうのが精一杯でしたが、これって小説の中で寒くて手足が冷たくなっているという描写として伝わるのだろうか。 ●レス  いろいろと返事しないといけないんですが、時間が作れなくて今日も少しずつ。  タッチタイプできるようになっておいて、本当によかったです。  と話題をふったのは、ちょっとできる人に質問。  特殊キーとかも、全部タッチタイプですか?  私は文章書くときに使う基本的なものしかできないんですが。  憶えておいた方がいいのかな?  あと、enterキーって、どの指で押してます?  いろいろと反省しなきゃいけない部分は、態度で示せるようにしていきます。なんとか。  ダメセリフは……  時間が経ってるし、抜き出して羅列してあるので、よくわかります。  うう……しかし、なんて恥ずかしい。 ●別あらすじ。  オプションなしで、刺身がちゃんとメインになってる展開を考えてみます。 ○オプションなしのあらすじ。  主人公は、中央からとある街へ自警団の新入団員として派遣される。  不安だったが、自警団の人間はいい人たちで、こころよく迎えてもらえる。やって行けそうだと安心する主人公。  だが、その中で彼らが一人のメンバーに対して、何か態度がおかしいのに気付く。その少女は、よそ者で新人の自分よりも、他の団員からよそよそしくされ、孤立していた。  気になった主人公が団長に訪ねると、彼女は魔物と人間のハーフであるという答えが返ってきた。  ある日偶然少女と話す機会のあった主人公は、少女が心優しい普通の人間であることを知る。  主人公は、魔物の血が半分混じっているだけで差別をするのは間違っていると思い、他の団員が止めるのも聞かず、少女と接する。  少女と親しくなった頃、街の近くに現れだした魔物の群れを退治することになる。そこで見たものは、魔物のすさまじい力で戦う少女の姿だった。  主人公は怖くなり、その戦いが終わってから少女を避けるようになる。  数日後、この前の魔物の残党が街を襲う。  そこで主人公は、街の人をまもるために、魔物の力を使い懸命に戦う少女を見る。  街の人は助けられても、恐怖の瞳で見るだけだったが、少女はかまわずに戦い続ける。  誰にも受け入れてもらえなくても、人をまもるために戦う少女を見て、主人公は魔物の力を恐れて少女の人としての心を本当に見ていなかったことに気付く。  そして少女が魔物の長との戦いで苦戦をしているのを見て加勢し、街に平和を取り戻す。 ●殺し屋起承転結  まず、客観的に流れを確認。 ・告白し、交際を始める。 ・男が殺し屋であることを知る。 ・別れを告げられる。 ・男のことが忘れられない。 ・負傷した男にであい、介抱する。 ・再び交際が始まる。 ・男も好意をよせる。 ・少女が殺し屋をやめてほしいと頼む。 ・再び関係が壊れる。 ・殺し屋をやめさせる実力行使にでる。 ・男がやっている殺しの本質を知る。 ・男と共に歩んでゆく。  ここから、起承転結に分解。  四つに展開をわけると、  まず別れを告げられる部分までが起。  男のことが忘れられないのがその流れをうけた承。  殺しの本質を知るまでが転。  歩んでゆくことにしたのが結。  これで見て、このままでつながらないのは転。  忘れられない想いっていう展開で、この次にくるのは、ここまでの話の流れがひっくり返る部分。 >>男と一緒に、血塗られた道を共に歩んでゆく決意  ってのをしたのが、転の部分になるんじゃないかと思う。  場面としては、男の殺しが、法で裁けない悪を殺していることを知る部分。  ここまでは、客観。  そこで主人公がどう思ったのか。  これが主観にかかってくる。  でも結果としてでてくるのは、男の側にいようと決めたというもの。  なので 起:恋人から別れを告げられる。 承:男のことが忘れられない。 転:男のすべてを受け入れる決意をする。 結:男と共に歩む。  となると思う。 ●弟切さん 焼き芋  私も焼き芋は食事にできない。  もともとそんなに好きじゃないけど、たとえ好きでもしないだろうなあ。  なんでだろ?  ごはんになると思ってないっていうのが、一番強いかな。  私は焼き芋はおやつだと思ってる。  だから、ポテトチップやチョコレート、饅頭と同じように、食事にはできない。  例えおなかいっぱい食べられても。  あと……  クリームや小豆餡などの甘さの違いによる好き嫌いというのは好みの問題であって、馬宮さんのイモ好き女性甘党説の反論にはならないと思うのですが。  だって、それは芋の自然な甘さを嫌う女性が少ないというだけのことじゃないのかな。  女性が芋が好きな理由。  夢想で。(リサーチは今度……やるのか?)    男性に比べて、甘味を好む人が多い。  食べるということに対する関心が強い。  季節限定で、風物詩に弱い。  屋台という、限定感。  雑誌やマスコミによるすり込み。(土用牛みたいな)  うーん、すらすらでてくるのはこれくらいです。  あまり参考にはならないですね。  明日あさっては書き込みできません。  日曜日の夜に、また書き込みます。 -------------------------------------------------------------------------------- 「カレーなる挑戦」で気になったので・・・・・・ No.5709 投稿日 2002年12月13日(金)03時39分 投稿者 紅紫  はじめまして。  普段はROMをしている紅紫(べにむらさき)といいます。  分室の本筋にはあまり関係の無いことなのですが、はせがわみやびさんのお手本「カレーなる挑戦」に少し気になる所があったので、書きこませていただきます。  気になった部分は「承の起」のこの一文。 >  あ、そうか、ドロップのせいだと美春は気づいた。甘辛が反転しているから、ほんのり塩辛が、ほんのり甘みになっているのだ。  ここで一瞬戸惑いました。  しょっぱい(塩辛い)が反転すると甘い!?  言いたいことは分かるのですが、感覚的に理解できません。  逆の場合を考えてみましょう。  ドロップを使って甘いものを食べた場合、はたして、口に広がるのはカレーのようなスパイシーな辛さなのか、それとも塩辛さなのか?  かなり昔に聞いたことなので本当かどうかは分かりませんが、地方によって辛さと塩辛さの関係がまるで違う、というようなことを耳にした覚えがあります。  ある地方では「辛い」と「塩辛い」は同系統の味であり、またある地方では「辛い」と「塩辛い」は全く相容れない別個の味だというそうです。  私のような後者の味覚では、どうしても「辛い」と「塩辛い」両方の逆が甘いという関係は理解できません。  読んでいて詰まってしまったので、一応報告のために書き込んでおきます。  それでは。 -------------------------------------------------------------------------------- No.5710 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- 生課題開始 No.5711 投稿日 2002年12月13日(金)09時43分 投稿者 馬宮  上の削除はわたしです。すみません。  さて、今日からお題を変えてみます。 「前のお題に戻るように」という指示がありましたら、すぐさまもどります。 「集団に囲まれる」 (男の子と一緒に町を歩いていて、集団に囲まれる)です。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5712 投稿日 2002年12月13日(金)12時13分 投稿者 新木 伸 >馬宮さん >誤字脱字とか >>・出っていった(出ていった)  ――で、これは見つけられたみたいだけど、他にはもう、誤字脱字はなかったのかな?  もう、ひとつもない?  そのことを「絶対」に言い切れる?  指差し確認の方法だけど、例のものを発見したところで、もう安心してやめちゃったのかな?  それとも発見したあとでも、いちおう最後まで通して、やってみた?  あと誤字確認の秘訣とか。  人の電話番号とか、住所だとか、銀行の振込口座の番号だとか、そういうのを聞かされて、メモを取るときに使うテクニックってのがあるでしょ。  ある程度長い文字列を、「絶対に間違いなく写し取らなきゃならないとき」に、確認のために使っている方法っていうもの。  住所にしても電話番号にしても、一文字でも間違えると、これは大変なことで――っていうか、電話番号なんて、1文字間違っていたら、もうまったく意味がなくなっちゃうもんね。  僕ら「文筆業」の人間っていうのは、そのときの「意識」と同じものを、文章に向けているわけです。  だって、同じことなんだもの。  たとえ1文字でも間違えていたら、意味がなくなっちゃうのは、それは電話番号を伝えるときと同じこと。  「革」を「皮」って間違えちゃったら、それは、まるで違う別の物を指していることになるし〜。「松尾君」と「松雄君」も、これまた別人だし〜。  馬宮さんだって、たぶんできるはずだよ。  意識さえ切り替えればね。  電話番号のメモ取りのときなら、馬宮さんだって、確実に間違いなく「絶対に正しく」、メモ取りできてるよね?  これがもし、「わたし、電話番号をメモするときも、よく間違えちゃうんですぅ〜」とかいうことだと、そこから直していかんとならんが(笑)。 >辞書とか、日本語入力IMEとか >>手持ちの辞典に「訊く」がのっていませんでした。これは、図書館で調べてみます。  ああ?  辞書、ひとつしか持ってないんか?  しかも「訊く」が出てこないようなもの、1冊だけ?  だめだよ、それじゃ。  辞書はひとつで足りないときには、いくつかで引いてみて、クロスチェックしてみる必要がある。  普段使うのは1冊だけだとしても、他にも最低2〜3冊は持ってないと。  辞書にはそれぞれ系統があって、大辞林系とか、広辞苑系とかがある。  たとえば岩波書店で出している辞書は、「広辞苑」と「岩波国語辞典」とあるけれど、両者で同じ語句を引いてみると、その記述がほとんど一致していることがわかる。  また三省堂の「大辞林」と「現代国語辞典」も、同じ関係。  似たようなものなのに、どうして二種類あるのかはわからないけど、収録語数とかをみてみると、片方が大きくて、片方が小さい。本でみたときには、実際に厚さや重さも違う。  よって、小さいほうが大きいほうのサブセットになっているみたいだね。(細かな違いをあげるなら、サブセット版のほうが、逆に現代語やカタカナ語に関しては増強されていたりするようだが)  普通の人が、普通に辞書を使うぶんには、そんなにデカい辞書はいらない。  高校生や大学生あたりが、普通に使うぶんには、サブセット版で充分ってことだろうね。  また大学で文学部とかにでも進まない限り、教育課程で使う漢字は、「常用漢字」の範囲内に制限される。  よって、学習向きの辞書で、「常用外」の用法を調べようとしたって、載っていないのは道理ってもの。  とりあえず、物書きとしては、広辞苑と大辞林と、2つあれば事足りるだろう。  あとは、必要によってカタカナ語辞典とか、現代用語の基礎知識とかイミダスとか、英和/和英とか。  あ、そういや僕は大辞林は、いま手元にないや。サブセットの現代国語辞典だけだった。  EPWING規格の電子辞書版が9800円だそうだから、さっそくインターネットの店でもって、注文しておくか。  ちなみに僕が現在ハードディスクに入れてあって、常時引いている辞書は5種類ほど。  広辞苑、現代国語辞典(大辞林のサブセット)、角川類語辞典、知恵蔵、コンサイス英和/和英。  語句を入力してやると、この5つの辞書のすべてで同時に検索して、その結果を一覧表示してくれる。待つこと、1秒もかからない。(これを串刺し検索という)  このへん、詳しいことは過去ログのどこかにあるはず。「EPWING」で検索してみれば見つかるはず。  辞書は「引いて確認すること」が目的であるから、媒体はべつに紙でも電子辞書でもいい。電子辞書のほうが、引くの楽でいいよね。  辞書を頭から丸読みする――とかいうことにチャレンジするなら、これは紙の辞書がないといけないけど。  あと、最近僕がお世話になっているのが、日本語入力IMEに内蔵されている機能だったりする。  ATOK15だと、「同音語の選択支援」って機能。  これは日本語の変換中に、「聞く/訊く/効く/利く/聴く」など、迷いやすい同音異義語のときには、その解説を実際の用例とともにポップアップしてくれるという機能。  この機能のおかげで、辞書を引かないで済むことがけっこうある。かなり便利で重宝している。  ATOKでは、たしか、ATOK13以降から実装されていた。 (ATOKは年1回バージョンアップして、現在では15。来年1月に16が出る)  WINDOWSに標準でついてくる日本語入力IMEでも、同等の機能があって、とくに設定をいじらなくても、デフォルトのままでONになっている模様。  ただしこれは、MS−IME2000以降の機能。  WINDOWS2000と、WINDOWS−MEちは、MS−IME2000が付属している。  またWINDOWS−XPにはMS−IME20002が付属している。  どちらもこの機能を持っている。  WINDOWS98SE以前のOSでは、MS−IME98や95なので、この機能はない。  馬宮さんの場合、「ハングアップが多い」とあるから、たぶんOSはWINDOWS98系と思われる。WINDOWS−MEもハングの多い98系ではあるけど、これなら変換支援は受けられているはずだよね。  「聞く→訊く」の変換支援が受けられないでいるところをみると、98SE以前なのだろう。  なおOSのバージョンは、「コントロールパネル→システム」で見られます。  しかしこれだけのために、OSを変えると高くつくよね。いまXPとかは、2〜3万するのかな。プロフェッショナル版でなくて、ホームユースの98からのアップグレード版なら、13800円か。  ちなみに、いまうちにATOK14のパッケージが、ひとつまるごと、未開封のまま転がっているんだけど、使うようなら送料着払いの宅配便で送ってあげようか。置いといても無駄になるだけだし。  ひとつ昔のバージョンだけど、13以降はたいして変わってないから、最新版とほとんど違いはない。っていうか、最新版のほうはむしろバグが増えてる。  希望なら、送り先を僕のところにメールで入れておくのこと。 (これは昔、ATOKの新バージョンが出たと勘違いして、すでに持っていたのと同じバージョンのものを買ってしまった。それでダブってる物)  あ、ちなみに「訊く」だけど、見出しに「訊く」と出ている辞書は、いまはないと思うよ。  これは常用外だから。  参考的な表記として、「訊く」とも書く――とか、そういうふうに載っているはず。 >皮と革  うん。その違い。  生皮なのか、なめしてあるのか。  「その男は革製のアーマーを身につけていた。腰に帯びた小剣に手を掛けて、油断のない目つきでこちらを見つめている。」  「その大男は、動物の皮を身にまとい、石斧を手にしていた。奇声をあげつつ、飛びかかってくる。」  こんなふうなシーンのときに、使い分けされます。片方は文明人。片方は原始人。  あと加工済みであっても、「皮」と書く場合もある。  その場合はただ「皮」とは書かず、「毛皮」と書くことが多いだろうけどね。 >不自然な台詞のチェックとか  僕の場合、羽矢野君の作品から、ざっと抜き出してきたときには、違和感をもとにして判断しています。あれだけの数を、いちいち語句の分析まで行って「指差し確認」していたら、時間が掛かって掛かってしょうがない。  「違和感」っていうのは、「人間は、こんなふうに喋らねーよ」ってな感覚かな。  頭の中に、その場面に登場しているはずのキャラを出してみるわけです。ざっと話の流れを追っていれば、だいたい、どんな性格のキャラかわかりますから、その魂のかたちをまず写し取る。  んで、頭のなかに存在しているそのキャラに、同じ台詞をしゃべらせようとしてみる。  そのキャラがうまく喋ってくれなかったら、その台詞はNGってことにして、カット&ペーストして持ってくる。すべての台詞で、それを繰り返す。台詞1個につき、チェック必要な時間は、目で読み取る時間だけ。読み取ったらすぐ頭の中のキャラに渡しているから。  頭の中の仮想キャラが、もごもご口を動かそうとはするんだけど、「やだ、これ。こんな台詞しゃべらせようとしないでよね。バッカじゃないの」――と、発音を拒絶してきたような場合、その台詞はNGってことになる。 >生課題を始める時間  べつに、何時だってかまわんし。朝なら朝で、毎日正午までに終わらせるようにすればいいんでないの?  あと、次のお題には、いつ行くのかと思っていた。  リライトを重ねていたのは、なにか自分の中で思うところがあり、納得いかなかったから何度もリトライしているのかな〜とか。  皆にも言ってるけど、この生課題というのは、皆が自主的にやるための補助をしているだけなのね。  「3時間ばかり、自己の限界まで集中して小説を書く」という方法を提示した。  やりやすいように、なにかお題も決めておいた。  そこまではこちらでお膳立てしておく。  ――んで、「さあ、やりたい人はどうぞ」てな感じに、方法を記して、公開している練習場なわけね。  やってる人に対しては、横から眺めつつ、難易度を調整したお題を出してみたり、別のお題に移らず、リライトをやったほうが経験値が溜まりそうなときには、その指示を出したりしているけども。  たとえるなら、スポーツジムみたいなもんかな。  あれって、僕は行ったことないけども――。  聞いた話では、まず最初に体力測定をやるわけだ。本人のスポーツ経験や、その時点での体力に基づいて、インストラクターの人が本人の体力に見合った練習メニューを作ってくれるわけだ。また器械の使いかたなどもレクチャーしてくれる。  ――んで、あとは本人にすべて任せてしまう。  サボっている人を注意することもない。  練習時間を変更するにあたって、誰かに許可を取る必要もない。昼に行ってやっていたものを、夜に変更したっていいわけね。  ただインストラクターはしっかり見ている。  本人に体力がついてきて、それまでの練習メニューでは効果が薄くなってきたりしたら、また新しいメニューを立ててくれるだろう。  またその人の現在の体力では負荷の高すぎる無茶なことをやりはじめたら、「もう少しウエイトの重さを落としたほうがいいですよ」てなアドバイスもしてくれるはずだ。  ただアドバイスに従うかどうかは、これは本人次第。「なるべく急いで鍛えたいのです」とか要望を告げれば、本人の体がぶっ壊れない範囲内で、なるべく高い負荷設定のメニューとして作り直してくれるだろう。  ――っーか、まあ、「毎日やる」って人さえ、これまで一人も出ていないくらいだから、負荷でぶっ壊れるなんて領域は、まだまだ全然、縁遠い話だけど。  すくなくとも1日12時間以上、小説に時間を傾けていなければ、そんな心配は、まったく必要ありません。 >タッチタイプとか  特殊キーって、どこからが特殊?  ENTERは、小指だわな。  あと変換キーなんかは、親指。  スペースも親指。  コントロールとCAPSロックは、これはユーティリティで位置を変えてある。まあどっちにしたって左の小指だけど。  左右のSHIFTも小指で押す。  このへんぜんぶ、もちろん目視しないで打っている。完全な暗闇の中でも、僕はまったく不自由しない。  F1とF2とか、ファンクションキーは、どれも中指で押してるな。(うちの場合、文章のカット&ペーストはF1,F2で行う)  バックスペースとデリートなんかは、中指。  普通の位置にあるBSなら、僕は指の中でいちばん長い中指を使う。肘あたりを支点に固定して、手の移動量で見当をつけて、中指で押す。  ただし親指シフトキーボードでは、BSは「普通の位置」にはない。  ホームポジションから、右手の小指を一個右にずらした位置にあったりする。だから実際には右手小指で押している。またDELETEは、SHIFT+BSで出るようにエディタの設定を変えてあるので、これまた、小指で押す。  カーソル移動は、CTRL+IJKLに割り振ってあるので、ホームポジションに置いた指で操作。  本来のカーソルキーのほうに手を伸ばすこともあるけど、この場合も手探りでやっている。 >羽矢野 >○オプションなしのあらすじ。  主人公が、新入団員ってことになってるよね?  あと新前ってことにもなっている。  これは、なぜだ?  すでに存在している組織の中に、偏見を持たない主人公が入ってゆく。主人公はそこに存在している「少女への差別の構図」を見てゆくって形だよね。  さらに主人公は、その集団の中では、あまり強く意見を言えない立場となっている。  たとえばこの主人公が、中央から迎えられた「竜殺しの英雄」であったりしたら、また話は違ってくるわな。主人公の発言権は、とてつもなく強くなるはず。  でもこの話では、一介の「ぺーぺー」になっている。  序盤の展開で、そのようにしたのは、これはなぜ?  「思いつきで」とか、「なんとなく」とかではなくて、明確に理由を述べること。  どういう意図をもって、どんな効果を狙って、そういう展開にしているわけ?  ちなみに、今回のこの話「転」から先がへん。  いままで彼女の「本性」を知らなかった主人公が、それを知ることで、恐怖するようになるわな?  しかし、それがラストでは心変わりするわけだ。  この「心変わり」に対して、エピソードが足りない。心が変わるだけのインパクトのある出来事が起きていない。  直す路線としては、ふたつある。  ひとつはエピソードを足す方法。エピソードを足すか、交換するかして、もっとインパクトを出す。それによって、「心変わり」に足りるだけのものにする方法ね。  あとひとつは、結におけるエピソードはそのままにしておいて、起承において「仕込み」をやっておくこと。同じエピソードでも事前の準備があるとないとで、その効果の大きさも変わってくる。  まあどちらにしても共通しているのは、「主人公が心変わりするだけのものがない」ってことね。現状のままでは、これは「話になってない」ってこと。 >羽矢野 >光来 >●殺し屋起承転結  羽矢野君が分析したもので、だいたい、いいんだけど……。 >>・再び交際が始まる。 >>・男も好意をよせる。  でもここの2個って、これ本当に、こうなっていたかなぁ?  この2ヶ所の片方は、光来さんも読み間違えていたっけ。  すると、僕の書きかたが悪かったってことだろうか?  ふむふむ。  羽矢野君は、介抱したという出来事をきっかけにして、ふたたび「交際期間」があった――と、そう読み取ったわけか。  よし。いいものが見つかった。  僕もミスをした。  これは教材となるミスだな。  いいかい。  いまここで、「誤読の仕組み」と、「誤読させないためのあらすじの書きかた」ってなことをやってみる。  光来さんも羽矢野君も(とくに光来さんのほう)、いつも「どうとでも読めてしまうあらすじ」を書いてばかりいるわけだ。都合8パターンぐらいに読み取れてしまって、書いても書かなくても大差なさそうな、そんなあらすじ。  読む相手に、ひとつに確定した意図を伝える「あらすじ」ってのは、書きかたがある。  今回、僕の書いたあらすじは、だいたい完璧なんだけど、ひとつだけ穴があった。それがいま発見された。  どこをどう間違えていたために、光来さんと羽矢野君が、読み間違えたのか。  その仕組みを分析してみる。  羽矢野君は、もうひとつ「男も好意を寄せる」のほうも誤読しているわけだ。  そしてこれは、光来さんも同様。  「そこまでの流れで殺し屋の男が少女に対し、何らかの感情を持っているように見えないからです」――と、このように書いてある。  つまりふたりとも、話のはじめのほうでは殺し屋は愛情を持っておらず、それがあとになって、どこかの時点で発生した――と、そう読んでいるわけね。  そしてその「時点」というのは、介抱されたというエピソードであると。  僕としては、はじめ、ふたりがこのように誤読した理由がまるで掴めなかった。  しかし羽矢野君の分析を見たところで、「ある程度の交際期間があった」という上記の誤読が、その理由になっていることが判明した。  「介抱から二度目の破局まで、数日〜数週間程度の時間があった」という読み違いから来ている誤読なわけだ。  それだけの期間があったのだから、男には、「女のことを本当に何とも思っていなかった→好きになっていった」の心の変化があってもおかしくはない。  いや、「期間があった」という前提で考えるなら、ここはむしろ、「その期間に男の心境に変化があった」としなければおかしい。男の心に変化がないのなら、なんのための「時間」なのか。そこに置かれた「時間」に意味がなくなる。その「時間」に意味をつけるためにも、話の「必然」として、「その時間に男の心変わりがあった」というふうに読まなければならない。  僕はこれ、一夜(もしくは2日程度)限りの出来事のつもりで書いていたのね。  そんな短期間では、男の心境に変化があるはずもないのだ。  もともとの話(光来さんのもの)が、あれは一夜限りの出来事だったので、その流れを受けてしまって、厳密にチェックすることを怠っていた。  あの書きかたでは、「一夜の出来事」であるふうに確定できない。――っていうか、むしろその逆に読めてしまう。ある程度の期間があったふうにね。  意図したとおりに読ませるためには、あそこに「少女は一夜かぎりの短い幸せに浸るのであった。だが男は翌朝になって姿をくらました」とか、そのように書いておけば良かったわけだ。これなら、誰にも間違いなく伝わる。  このエピソードが「一夜」のものだったのか、「数週間」のものだったのかで、ぜんぜん意味が変わってきちゃうんだから。ここはキモだ。  このあらすじの中には、他にも「方向性の伝達」のために、「キモ」となる部分が3つか4つはあるんだけど……。  他については、ちゃんとできていた模様。伝わっているし。  ただしそのうちの1個で、僕はポカをやってしまっていたわけだね。  さて。  ここから先は、本来、僕があらすじで書こうとした「本来の話」の解説に移る。  この誤読されたエピソードが一夜限りのものだったとしよう。  そうすると、少女が気づいた「男も自分のことを好きでいてくれた」という事実は、これはどういうことになるのか。  別れのシーンから、そこまでのあいだに、男は出てきていない。男の側には、なにもエピソードは存在しない。  したがって、男の心理に変化は「起き得ない」ことが証明されている。  エピソードがないんだから、変わるはずがないんだ。  つまり、男は少女に別れを告げた時点から、ずっと少女のことを好きだった――ということになる。このことが確定される。  ――でもって、女の子が「一番ショックだったこと」ってのがある。  ここで「自分は捨てられた」ということだったと仮定しよう。もしくは「男は自分のことを愛していなかった」と読み取ったとしてもいい。両者にはたいした違いはない。  実際にこの小説が書きあげられたとき、それを読んだ読者は、この2通りのうち、どちらかの読み取りかたをするはずだ。作者として、僕はこの2通りのどちらでも許容している。  どちらかといえば、「捨てられた」というふうに読ませたいところだけど、読者の受け取りかたの自由度としては、どちらもアリだと考えている。  どっちであっても、「受け取ったほうで、好きに読んでくれていい」  しかしこの「転」のところで証明され、新たに明らかになった新事実があるわけだ。  男は少女のことを、「ずっと好きだった」わけだね。  だとすると、少女は「捨てられた」わけではないことになる。  またもちろん、「愛されてなかったわけではない」ことにもなる。  どっちの読みとりかたをしていても、この新事実によって出てくる変化も、また同じようなものになる。  ここが「転」。  この話の「転」。  男に捨てられ(起)、落ちこんだ女(承)が、じつは捨てられていなかった(転)と知るここが、「転」です。  そして女は、もう男を失いたくないあまりに、「殺し屋をやめて」とワガママを言ってみたり、男の邪魔をしたりするんだけども――。しかし、最後には、男の価値観を受け入れる勇気を持つに至るわけだ。そういう「結」の部分が、その後ろに続く。  その「ひとかけらの勇気」の源となるのは、「男が自分を愛してくれている」という確信から。これが彼女を支える。男が愛してくれているなら、彼女は受け入れがたいものを受け入れることだって、なんだって出来てしまえるのだ。  じつは「転」のところまでて、話の9割方は、もう決着がついているんだ。  女が、「じつは男は自分をずっと好きでいてくれた」と知った。  ここまで来ているなら、もう、なにがあっても、最終的には女は男を受け入れることになるわけだ。  しかし、話というのは「結」があって、終わってこそ、形になるもの。  水戸の黄門様が、悪代官の悪事の証拠をしっかりと握っていても――。ほれ、立ち回りやってから印籠を見せるプロセスが残っているでしょ?  なんだかんだいっても、ここから先の「残りの1割」っていうのが、話にとっては最大の「見せ場」となるわけだ。  印籠見せて「かーっかっか」とやらないと、終わらない。その最後の「結」の5分をやるために、それ以前の55分は存在しているようなものなのだ。  話の展開としても、「男が愛してくれていると知った」から、いきなり「受け入れられちゃう」ってのはやっぱり変。  最終的に受け入れられることは「確定」しているんだけど、それまでに、それなりのプロセスがいる。  そのプロセスが、「殺し屋やめて」と懇願してみたり、仕事を妨害してみたりの、あれやこれなわけね。  そして最後に受け入れる「きっかけ」となるのが、男のやっていることに含まれる「一握りの正義」。これが最後の一押しになる。  おそらく女としては、それまでに、気持ちはだいぶ傾きかけているはずだ。「殺し屋をやめて」と言ってしまって男が飛び出していったときとか、妨害してまわっている自分に、ほとほと嫌気がさすとか。男を受け入れようとする自分と、理解しまいと拒む自分との板挟み状態のはず。  その「理解を拒む自分」が折れるために必要な、最後のきっかけが、「男の仕事は、法で裁けない悪を闇で裁く仕事だったのだ」というものなわけね。  ここで少女は、男が与えてくれた「ひとかけらの勇気」を持って、自分の心を変える。  そして話は美しく閉じる。  ――で、僕が「こういう話」の概要をつたえるために、「ああいう」あらすじを書いたのだと。  その前提にもとづいて、もういちど、あらすじを読んでみるように。  光来さんがマーカーで塗り分けて、自分のものと比較分析していたね。少女の心の動きに関する部分が、比重が多くなっていると、そう言っていた。  どうしてそうなっているのか?  これが「少女の心の動き」を追いかけた話だからだ。  他に理由などない。  プロっていうのは、自分が何を書いているのか、知っているもの。  ハンバーグを作っているつもりが、できあがってみたら、グラタンとなっていた――なんてことは、ありません。 >ヤキイモの種類 >>もっと厳密に言えば、焼き芋の甘さも一種類ではありません。大きく分けますと、ねっとりと湿った食感で蜜のように甘い焼き芋と、あまり湿り気がないほくほくした食感でそれほど甘くない焼き芋と、二種類あります。  ああ、なるほど。それで僕はそこらで買ったヤキイモを食べても、あんまりおいしく感じなかったのか。  子供の頃に、よくお小遣いもらって食べていた焼き芋屋というのが、いつもの「リアカーでやってくるおっちゃん」のヤキイモ屋で、ここのが、ねっとりと蜜みたいなやつだったのね。  あんまり食べ比べしたこととかないもんで、二種類あることは知らなかった。  他で食べたときに、「ここのはあんま、うまくねーなー」くらいにしか考えてなかった。  しかしほくほく型のイモを好きな人もいるのか〜。  僕はてっきり、あのほくほく型のイモっていうのは、「材料代ケチってコストダウンしている結果」と思っていた。蜜みたいな味のイモっていうのは糖度の高いわけで、そういうイモは高い。普通のイモなら安い。そういう違いかと――。  しかしそうではなくて、好みの問題だったのね。 -------------------------------------------------------------------------------- 文章を書き直すのが嫌いだから、向上が無いのだろうね。 No.5713 投稿日 2002年12月13日(金)12時15分 投稿者 藤極堂 No.5683 アンケート >>不思議なことに。 >>さっきから喉につまっていたその名前は、彼自身から聞かれたとたん、意外なほどするりと口から出っていった。 ……イモが喉につまっていてしゃべれなかったのかなあとか、理由は特定しにくいというのが正直な感想です。 No.5684 >マイクロソフトメッセンジャーでリモートアシスタント(遠隔操作) 「?」と思って、調べ直してみました。 ……どうやらWindows Messenger(ウィンドウズ メッセンジャー)の間違いのようですね。 Windows MessengerはWindows XP に標準装備されているMicrosoft社のメッセンジャーソフト。 MSN MessengerはXP以外のOSを使用している電子機器に無料でインストールできるメッセンジャーソフト。 MSN MessengerはMacやPocket PCでも使用可能なメッセンジャーソフトです。 資料:.NET Messenger Service -- 機能 どうやら、Windows Messengerでリモートアシスタント機能を使用できるのはXPユーザー間のみらしいです。 資料:Business Experience - リモートアシスタント編 MSN Messengerではリモートアシスタント機能が使えないとのことです。 (まあ、別の遠隔操作ソフトを使えばいいのかも知れませんが。VNCとか) >辞書 電子辞書を買うお金がないのなら、辞書サイトを使うという方法が……過去ログで何回紹介したのだろうか……。 とりあえず、インフォシークツールバーか Lycosツールバー のどちらかを入れておきなさい。それかWordLinker。 これなら超初心者でも5秒でインストールできるはずです。 ■わからない時のために、お気に入りに登録している無料で使用できる辞書サイト シソーラス(類語)検索 http://www.gengokk.co.jp/thesaurus/ インフォシーク-:大辞林(国語辞典)前方一致で一部分の文字 後方一致 で後ろの文字からも引ける。 http://jiten.www.infoseek.co.jp/Kokugo?lk=noframes&rt=JG&pg=jiten_ktop.html&col=KO ネットで百科@Home http://ds.hbi.ne.jp/netencyhome/ 検索デスク SearchDesk スタートページ http://www.searchdesk.com/ 厳選専門分野検索サイト・ガイド http://www.playsense.com/ss/ ハイパー漢字検索 http://www2.theta.co.jp/kanji/index.html それでもわからない時(というか流行語や専門語は辞書に載ってなくて当たり前だ)はGoogleで「単語 意味」「単語 歴史」「単語 読み」とか検索するといいのがヒットします。……信頼度は落ちまくりますが。 ダイヤルネットワークなので接続するのが手間とかいうなら、電子辞書を買いなさい。 Windowsで利用可能な電子辞書に関する情報を公開するページ ボーナス出たにゃ。そろそろ電子百科事典が欲しいですにゃ。 馬宮さんはどうやら、一つの問題をじっくり解くということができないようですね。 そういえば、二次創作サイトでもプロローグだけ書き散らしているひとと、短編をコンスタントに発表しているひとと、長編をじっくり書き続けているひとがいます。 書き散らして放り出す人はコミュニケーションを取るのが主目的の場合が多いみたいです。 じっくり書いている人の方が文章力の上昇は早いようです。 訊ねると辞書サイトは当然のように使っていましたし、書き直すのが当たり前という返事が返ってきました。 ヒントと返答をもらうだけもらって、課題を放り出す。 自分の書いた文章を読んでもらって、誰かが反応するのを見たい。 それが主目的なら書き直すことも、読み直すことも、一つの課題を解こうとすることも些末でむしろ邪魔なことでしかないでしょうね。 私はもう、馬宮さんの課題は読まないことにしました。 フォローもいたしません。 -------------------------------------------------------------------------------- 甘辛問答 No.5714 投稿日 2002年12月13日(金)16時12分 投稿者 はせがわみやび >紅紫さん  ご指摘ありがとうございます(^^)。  ううむ。「理屈はわかるが、感覚的にピンとこない」っていうわけですねー。  対策を四つほど考えてみました。  1)きわめて対処療法的なのが、記述のなかから塩っぽさに関する部分をできるかぎり省いてしまうことかなあ。  こんな感じ。 ───  ──あれ?  かすかに甘い。  疲れているときには、すこしだけある辛みも気にならなくなるものだが、そういうのとはちがう。ほんとうに甘味がある。  あ、そうか、ドロップのせいだと美春は気づいた。甘辛が反転しているから、ほんのり甘みになっているのだ。  思いもよらずにドロップの効果が確かめられてしまった。 ───  でも、実は塩辛いって、塩けが強い、って感じの意味だよね。いわゆる「辛い」と混ぜられるかどうかは微妙なところだ。スポーツ飲料系に「辛み」って、辛いかな……。  2)あるいは、「塩辛い」に対になる言葉を見つけるか。  これは最初に書いたときにも考えたのだけど、「塩甘い」なんて、ヘンな言葉しか思いつかなかったのでやめたんだよね。  いやまあ、和菓子の中には「塩甘い」と言いたいものがあるけど……。  これだと、  「辛いものを甘くするドロップは、塩辛いものを塩甘くするのだった」  みたいな感じだろうか。 ───  ──あれ?  かすかに甘い。  疲れているときには、ちょっと塩辛いこの味が気にならなくなるものだが、そういうのとはちがう。ほんとうに甘味がある。  あ、そうか、ドロップのせいだと美春は気づいた。甘辛が反転しているから、ほんのり塩辛いが、ほんのり塩甘いになっているのだ。  思いもよらずにドロップの効果が確かめられてしまった。 ───  3)エピソードそのものに見直しをかけるならば、スポーツ飲料の代わりに、本当に辛いものを飲ませる、という手もある。ただ、ないんだよねえ、ポピュラーな辛い飲料って……。  この部分は、辛いものを飲ませる→甘く感じてドロップの効果が確かめられてひと安心→匂いの刺激はそのままなのでふたたぶ不安→恐る恐る食べて甘くてにんまり、と二度ひっくり返しているんだけど。  こうするためには、最初の飲料ができるだけ無臭かそれに近いものである必要がある。  でも、辛い飲料って、たぶん、匂いも強いと思うんだよなあ。  こんな感じだろうか。 ─── 「ま、いつものことだしな。それより、飲む? あったまるよん」  智が自分のもっていた缶を美春の目の前に突き出してきた。全力で走ってきたから寒くはない。でも、喉は渇いているのは確かだった。 「ちょっとしか残ってないから、飲んじまっていいよ」 「ありが……なに、これ。ホットのトマト・ジュース?」  冬場だからといって、なんでもホットにすればいいわけではないだろうにと美春は思う。そういえば、昔ホットのオレンジジュースというのがあったけど、甘党の美春でもあれはとても飲めたシロモノでは──。 「んにゃ、ホットのチリ・ジュース」  ごっくん。  ──うわあ、飲んじゃったよお。 「あったまるって言ったろ」  にやにや笑う智をじと目で睨もうとして、美春は気づいた。  ──あれ? 辛く、ない?  あ、そうか、ドロップのせいだと美春は気づいた。甘辛が反転しているから、辛いジュースが、甘かったのだ。  思いもよらずにドロップの効果が確かめられてしまった。 ───  チリジュースの匂いには言及しないで済ませたけど。どうかなあ。  4)あとは、逆に甘い飲料を飲ませて、辛くなっていることを示す。  甘い飲料のほうが、匂いは薄いし。こんな感じかな。 ─── 「ま、いつものことだしな。おまえのも買っといたけど、飲むか?」  智が美春の目の前に突き出したのは缶入りのホットレモネードだった。美春の好きなたっぷり蜂蜜入りのやつ。  全力疾走で喉が渇いていたので、喜んで受け取ってひと口含む。 「ごめん、いらないや」 「お、おい。どうした?」  奇異の目で見つめてくる智に、美春はただ首を振って店に入ることを促した。どうしたもこうしたも。  ──辛かったのだ、とても。  ドロップのせいだと美春は気づいた。甘辛が反転しているから、ほんのり甘いレモネードが、ほんのり辛いレモネードになっているのだ。  思いもよらずにドロップの効果が確かめられてしまった。  それはいい。それはいいのだが。  ──でもでも。辛いレモネードなんて、一生飲みたくなかったよー。  入口の鐘を鳴らしながら、美春はこっそり涙していた。 ───  実際の直しは、ぜんぶ書き上げてからすることにしますね。 みやび -------------------------------------------------------------------------------- 生存報告 No.5715 投稿日 2002年12月13日(金)21時47分 投稿者 巻島翔史  プロット、ちょっと時間がかかっています…………  原因:もともと「起」全体の枠組みのなかでやっていたことを「起‐起」に押し込まねばならなくなったため、「起」と「承」を組み直さなければいけなかったのだが、そのことに気づかずプロットを組もうとしていた。つまり二度手間。  ……くじけずなんとか前へ進みます。っていうかアホすぎ…… >>さっきから喉につまっていたその名前は、彼自身から聞かれたとたん、意外なほどするりと口から出っていった。 >>このシーンでもって、「男の子の名前を、単に思い出せなかっただけ」と間違った形で受け取ってしまった人は、手をあげて自己申告のこと。  はい。 ぶっ壊れたセリフ>  自分の書いたものから拾ってみると―― >>「ふむ、まあ合格だね。でもこれくらいで安心されたら困るよ。氷に空気が多すぎて脆いし、なにより、これを動いてる敵に向けてやらなきゃならないんだから、もっと素早く出来なきゃね。……さ、今日は終わりだ。ゆっくり休め」 (生課題「氷魔法」から)  ううん。いまならおかしさがわかるなぁ。  当人間で「これでは実戦で使えない」ということはすでに理解されているんだから、それについて論理的にくどくど言うのは、いかにもぶっ壊れていますね。  よくよく考えていくと、普段の会話って省略と倒置で成り立っていることが多いんですよね。  上のように、当人同士でなにについて話しているかわかっている場合は言わない(省く)わけだし。 「昨日な、帰っとったら、白くておっきな犬がおってん」と、 「昨日な、おっきな犬がおってん。白い犬。帰るとこやったんやけど」  ――ってな感じで、「大きい」を特に伝えたいという欲求があったら、人はそれを先に持ってくわけだし。  文章の形としての整合性に気を取られるあまり、結果、論理的すぎたり説明調になったりしてしまう。  「らしさ」を見極めたうえで、「壊していく」ということも必要なんでしょうね。  しかし論理的すぎるとそれだけでアウトというのは、今までぼんやりとしかわかってなかったなぁ……夏のオフに持ってった一人称の短編、あれ、主人公が語りすぎだと言われましたが、そういう印象を与えたことの一因に「論理的に喋りすぎてる」というのもあったと思います。  ……今ごろ気づいてどうすんねん。こんな機会でもなかったらわからんままやったと思うと恐ろしい。 はせがわさん>カレー>  俺もひとつ気になっていることが。  起の起で、どうして二日も過ぎているのに、六つのうち一つしか回線が繋がらなかったんでしょうか? -------------------------------------------------------------------------------- 「ハイスピリッツ・ガール」あらすじ《12》 No.5716 投稿日 2002年12月13日(金)23時33分 投稿者 紫ゆきや  ずいぶん時間がかかってしまいました。  何を書いても言い訳ですが、本業のほうでトラブっていました。  今回は、起承転結に沿って書くことを、今までで以上に注意して書いてみました。  読んでいただければ幸いです。  よろしくお願いします。  「ハイスピリッツ・ガール」あらすじ《12》 ●一行コンセプト  まわりが主人公の強さに驚く話。 ●起承転結 起:(空手部の友達につきあって)練習に見学にいく翔子。 承:(主将を負かした転校生と)勝負することになる翔子。 転:(試合で強さを見せ)まわりを驚かせる翔子。 結:(試合に勝ち)正式に入部することになる翔子。 ◆起:(空手部の友達につきあって)練習に見学にいく翔子。 ※この時点の翔子は、女の子らしい振る舞いというのにこだわっている。しかし、感覚がズレているので、女の子らしいとは言えない行動をとってしまうことがある。  ある朝。  鬼怒川翔子(きぬがわしょうこ)は、いつものように寝坊して、いつものように遅れて学校に入ってゆく(七月の土曜日。翔子は一年生)。  HRの後。  幼なじみで空手部所属の女の子、加藤夏江(かとうなつえ)と話しているところへ、もうひとりの幼なじみ鈴本愛美(すずもとまなみ)が、別のクラスに転校してきた男子の話をもってくる。  愛美は、その転校生、辻村祐志(つじむらゆうじ)を気に入ったらしく。彼が空手部に入るから、放課後は空手部の見学に行こうと誘ってくる。  とくに用事もないので、愛美につきあうことにする翔子。  夏江は礼節を重んじるタイプなので、男子目当てに武道場へ来るなど不謹慎だと言うが、翔子を空手部に入れたいと思っているので、見学に来ることは歓迎する。 (翔子は「女の子っぽくない」という理由で、武闘家の娘であることや、その手ほどきを受けていることを秘密にしている。しかし、この二人の幼なじみだけは、そのことを知っている) ◆承:(主将を負かした転校生と)勝負することになる翔子。  放課後の武道場。  転入生が入ったということで、物見高い生徒たちが見学に来ている。 (自分のことは棚に上げて特等席が占領されていることに文句を言う愛美)  練習中、自分より弱いヤツに指示されたくないと言い放った辻村と、上下関係に細かい主将が口論になり、試合することになる。  夏江は実績からいっても主将が勝つし、礼儀知らずに強いヤツはいないと言い切るが、翔子の見立ては逆だった。  結果は、辻村の圧勝となる。  勢いづいて部全体をバカにする辻村に、怒った夏江は、もっと強い選手が居ると声を荒げる。  みなが注目するなか、夏江が指差したのは、翔子だった。  唖然とする翔子。  呆れる辻村。  怒りだす他の部員達。  笑う見学者達。  逃げるように武道場を出る夏江を、追いかける翔子と愛美。  武道場の裏にある更衣室。  秘密をしゃべってしまったことを涙ながらに謝罪する夏江。  翔子は、最初こそ腹をたてていたが、前向きに考えを改め、夏江のために勝負を引き受けることにする。  追いかけてきた主将の許可も得て、武道着に着替える翔子。 ◆転:(試合で強さを見せ)まわりを驚かせる翔子。 ※この時点で翔子は、女の子らしくすることより、友達のために戦うことを優先させるようになる。しかし、話の主は周囲の反応の変化であり、翔子の内面の変化は話に矛盾を感じさせないための補助。  試合。  軽快なフットワークと多彩な攻撃で責め立ててくる辻村に、守勢に回る翔子だったが、まったくポイントを取られない。  驚く他の部員達。  見学者達も、最初は滑稽な見せ物でも見るように笑っていたが、だんだんと声を無くして見守るようになる。  やがて、焦りからか辻村の技が荒くなった。その隙を見逃さず、翔子は一撃を打ち込む。 ◆結:(試合に勝ち)正式に入部することになる翔子。  結果は、翔子の一本勝ちとなった。  翔子は女の子らしくないと言われるんじゃないかと思っていたが、予想に反して、周りからは拍手喝采を受ける。  泣くほど喜ぶ夏江。  辻村も素直に負けを認め、非礼を詫びてくる。  主将も、新戦力が二人も増えたと喜ぶ。  入部する気のなかった翔子だが、あまりの喜ばれように、言いそびれ、それもいいかと思い入部することに決める。しかし、次の主将の言葉を聞いて、やっぱり止めておけばよかったと、たいへん後悔するのだった。  ――明日、日曜日の朝練は六時から! ●新木さん(5669) >視点の良さげな本について >> 自問自答しながら探してみたほうが、得られる経験値は多くなると思うよ。  なるほど。  わかりました、自問自答しながら探してみます。  ありがとうございます。 >視点の推移について。 >> 誰か、やってみる? >> 僕がしてみせたように、自分の小説の文章から2〜3行ほど抜粋してきて、その部分における視点推移を、自己解説してみるということ。  やってみます。 −−− >「213 紫ゆきや、OFF会に持っていったオリジナル」から  和紙に山河を描いた風流な襖を、歪むほどの勢いで開いた。そして、廊下に飛び出しながら、叩きつけるように閉める。木を打つ音が長い廊下に木霊した。  その音が消えるより早く、小刻みな足音を立てて、玄関へ走る。 −−−  ――半年前の文ですが。  最初にカメラは、襖を大写しにしています。  襖だけを説明しつつ、襖全体を眺めないとわからない説明なので、襖の大写しです。  それを勢いよく開いて廊下に出ます。一人称なので、視界は廊下へ移るはずです。  しかし、ここでは廊下を描写せず、むりやりっぽく「襖を閉める」を先に書いています。  理由のひとつは、どんなに急いでいてもちゃんと閉めるということを書きたかったから。もうひとつは、襖から廊下へ視線を移す間に、ひとつ動きを入れたかったからです。  その入れたかった動きの部分。「叩きつけるように」を補強するための、「木を打つ音」です。  ここではじめて「長い廊下」がでてきました。カメラは廊下へ向きを変えます。  「その音が消えるより早く」というのは、音の描写で経過してしまった時間の巻き戻しです。カメラは固定のまま。  「小刻みな足音を立てて、玄関へ走る。」ここで、カメラは主人公と共に玄関に向かいます。  ことさら足音を書いたのは、その前に木を打つ音を書いているので、とくに耳からの情報を重視したからです。  ――以上です。  そして、以下が新木さんにリライトしていただいた文です。 −−−  白いほうの上っ張りを頭からかぶって、スカーフと靴下を片手で握り、こんどこそ、廊下へと飛び出していった。 −−−  大幅に短いです。  主な要因は、《部屋から飛び出すなんてシーンで、2行も3行も使ってたらタルくてしょーがない》ということでしょう。  視点の移動とかいう以前に、ペース配分のところで差がついてしまったわけですね。  カメラの動きは、「上っ張りをかぶって」それから、目線をスカーフと靴下へ移してます。その後、視線を廊下へ転じていますね。  この場合、せわしなく視線を動かすほうが性急さが伝わってくると思いました。  カメラワークについて。  カメラワークというと、なんとなく外から見た三人称的イメージが強いですが、一人称のばあいは、疑似体験的な視点になるわけですね。  TVに移った映像というよりは、ヘッドマウントディスプレイに映るヴァーチャル空間とでもいいましょうか。  次からは、そうした視点を意識して書くようにしたいと思います。  主観と客観の話をするならば、「このキャラクターは、自室から飛び出すときに、襖の絵柄を注視するのか?」ということが問題になりますね。  むろん《注視しない》ですから、私の書いた文は、《キャラクターの主観でない文章》ということになります。  言葉についても、私は客観的な言葉を使いまくっちゃってます。  一人称の地の文として、これではイカンわけですね。  あらすじでは「のんびりした父と、祖父にアイサツしつつ、大慌てで家を出る。」の一文でしかないのですけども。  こんなにも違うわけで、骨を作るのも大変だけど、肉を付けていくのは更に大変かつ重要であると、改めて思いました。  精進しなくてはいけません。 ●馬宮さん(5675) >> えっと、書くのが早いという意味でしょうか。 >> だったら、遅いです(笑)  いえ、時間を取れることも早さのうちですから。  ここ数日、特にそれを強く思いました。  私もこのままの遅ペースでイカンので、もっと時間をとれるようがんばります。  ところで。  私も食べ物から入るのはいい感じだと思いました。  とてもキャッチーです。  そういえば、みやびさんに紹介していただいて読んだクララ白書でも、やたらと食べ物が出てきてました。  食べ物重要ということで。  私も女の子が主人公の一人称を書くので、見習いたいと思います。 >ヤキイモ  おばあちゃんが、ときどき昼食としてヤキイモをだしたせいか、私はヤキイモ昼食は違和感なかったりします。  とくに太いサツマイモをアルミホイルに包んで、石油ストーブの上で暖めるのは格別です。  火にあぶられたアルミホイルが熱で赤くなり、食欲をそそられる甘い臭いがただよってくるのを、コタツの中で待つのがこたえられません。  あとは緑茶とミカンがあれば完璧です。 ●羽矢野さん >寒い日のお風呂 >> 熱いお湯につかっても冷たく感じるっていうのが  熱いお湯につかって、はじめて自分の身体が冷え切っていたことに気づく――てのは、どうでしょうか。 >> 特殊キーとかも、全部タッチタイプですか?  Ctrlとか、Enterなら、そうですね。  ほとんど使わないけど、ファンクションキーとかESCは目視のことが多いです。  私の場合、Enterは薬指が基本ですね。人差し指で押すこともあります。  親指シフトではないので、どうしても肘から先の移動量が多い感じですね。 -------------------------------------------------------------------------------- 小説においてはセリフもまた文章なり。 No.5717 投稿日 2002年12月14日(土)00時01分 投稿者 鷹見一幸(榎野)  えーと、ちょっと気になったので乱入します。  普通の人間が日常で会話している言葉をそのまま書けば写実的で壊れていない文章になるわけではないよ。  普段の日常の会話を録音して、それをそのままテープ起こししてみればわかる。  TRPGのリプレイを書くときなんかよくやるんだけど、普通の会話ってのは、そのときその場にいる人間にだけ通じればいいわけだから、ものすごく省略されてしまう。 『えーと他に(カウンターマジックかけて)欲しい人(いる)?』 『あ、俺(に頼む)、(敏捷度)高いから、(次のターンで)最初に攻撃だから』 『それ(カウンターマジック)よかフィジカルエンチャント(シャープネス)の方(がいいん)じゃないの?(クリティカル値)上るし』    なんて会話を平気でやってたりする。  カッコの中の言葉は実際には喋っていないんだよね。  これを聞いて文章にできるのは、やはりその場に居合わせた人間だけだと思うな。  要するに何が言いたいかというと、セリフというのは、いわば( )で補って読者にとって読みやすくわかりやすい文章で書かなくてはならないということだ。  別に論理的でも説明的でも構わない。  読みやすければいい、無駄な言葉を使わずに、キャラクターが伝えたい内容をどんぴしゃりの言葉で書かなくてはならないということなんだ。  俺は、シナリオ書きから入った人間だから、セリフにこだわる部分があるんだけどさ。  小説って様々な視点を持つ地の文や、モノローグなんて便利なものを使い分けることができるぶん、シナリオなんかよりはるかに書きやすいと思うんだよね。  だって演劇にはセリフと効果音以外の表現方法が無いんだもの。 (だから演ずる役者の才能に左右される部分があるんだけどさ) >>「ふむ、まあ合格だね。でもこれくらいで安心されたら困るよ。氷に空気が多すぎて脆いし、なにより、これを動いてる敵に向けてやらなきゃならないんだから、もっと素早く出来なきゃね。……さ、今日は終わりだ。ゆっくり休め」 このセリフの悪いところは、読み手に与える情報が整理されていないということだろうな。典型的な説明セリフだし何よりも喋っているキャラの表情がわからないのが最大のネックだ。  いわゆる「TRPGのプレイヤーにしかわからない会話」みたいなもので、接続詞がついていないので、話している人間の意思がよく伝わらない。 このセリフで伝えたいことは何だろう。 俺なりに分析して、接続詞を補足してみたらこうなった。 「まずは合格ラインである(しかし)安心するな(なぜなら)氷の質が悪い、(さらに)この魔法は動く相手に対して使わなくてはならない。(だから)もっと素早さが必要になる。(わかったかな?)そうか、では今日は休みなさい」 ではこれをセリフ的に書き直してみよう 「ふむ……合格ラインというところかな。しかし、氷の質が悪い、気泡が入っていて脆すぎる。動いている相手に使うことを考えれば、もっと素早さが必要になることは言うまでも無い。さらに練習を積むことが必要だということはわかっているね? ならばもう今日は休みなさい」 こうなった。  どうだろう?最初のセリフよりも、魔法の師匠の心情なんかが 少し出たんじゃないかと思うんだが。  作者だけがわかっている、楽屋オチのTRPGのリプレイほどつまらんものはないよ(笑)  少なくとも( )の中の接続詞くらいは補ってやらないと読めないと思うんだ。   -------------------------------------------------------------------------------- それは…… No.5718 投稿日 2002年12月14日(土)00時25分 投稿者 はせがわみやび >巻島さん >> 起の起で、どうして二日も過ぎているのに、六つのうち一つしか回線が繋がらなかったんでしょうか?  それは、受付の電話番号はいっしょで、そこから商品ごとに振り分けされるシステムを取っているからです。 ---  目指す商品の番号入力を要求され、人形が記憶させられたとおりに番号を押していく。 ---  とちょっとだけ、書いてある(^^;  これで、商品ごとに電話番号が設定されているわけではないと、申し訳程度に書いてある(^^;  売れ筋の商品が並ぶ日は常にこの電話番号は混み合う。この日もたまたま他の商品で人気商品があったわけだ。コンビニのチケット販売のやりかたと似てるかな。  ──なんだけど、うーん、もうちょっとなんとかなるかなあ。 みやび  -------------------------------------------------------------------------------- い〜しや〜きいも〜 No.5719 投稿日 2002年12月14日(土)00時31分 投稿者 弟切 千隼 という売り声を聞くと、特におなかが空いていなくても、弟切は焼き芋が食べたくなってしまいます。要するに食い意地が張っているのですね(^^; 食費と体重を抑えるために、なるべく買って食べないようにしています。 羽矢野さんへ > すみません。前回の私の書き込みNo.5706における「甘党≠焼き芋好き」の説明は、舌足らずで理解しにくかったですね。 以下に説明を書き直します。 サツマイモは、ものによって差があるとはいえ、明らかに甘みのある食物ですから、甘いものを好まない人がサツマイモを好むことはないでしょう。けれども、だからといって、甘いものを好む人が必ずサツマイモを好むかといえば、決してそうではありません。 世の中には質の違う甘さが何種類もあります。例えば、焼き芋の甘さと生クリームの甘さと小豆餡の甘さは、質が違いますよね。 たくさんある甘さのうちから、どの甘さを好むかは人により異なります。生クリームの甘さは好きでも、焼き芋の甘さは好きではないという人も実在します。 生クリームたっぷりのケーキを好んで食べる人がいたら、世の中の人々はその人を「甘党」と呼ぶでしょう。しかし、その人が焼き芋の甘さを好まなければ、「甘党」でありながら焼き芋が好きでないことがあり得ます。 私は、甘党の人が焼き芋を好むという説に全面的に反論しているわけではありません。むしろ甘党の人が焼き芋を好む率は高いだろうと考えています。 ただ、甘党の人が全員焼き芋好きとは限らないと主張したつもりでした。 >>話作り 一晩寝かせて考え直して、前々回の書き込みNo.5698で仮採用した案に致命的な問題点は見出せませんでした。書きたいという気持にも変わりはありませんので、正式採用とします。 以下に採用した案を再録しておきます。 22.主人公は、裕福な友人が可愛がっていたペットが行方不明になって、友人が懸命に探していることを知る。そのペットを探し出せば多額の謝礼がもらえると聞き、主人公はペットを探し回って見つける。ところがそのペットは、主人公の友人が探しているのとは違うもので、主人公は謝礼をもらえない。 この案が示しているのは、 起: 困っている人を見ても、無償で助けることをしない主人公。 承: 自分の利益のために、他人を助ける主人公。 転: 当てが外れて、思っていた利益を手にできない主人公。しかし、予想していなかったとても良いことが起こる。 結: 無償で他人を助けるようになる主人公。 という起承転結のうちの、承から転の途中までです。次にすべきことは、転の後半部分を考えることですね。 人助けをすることによって利益を得ようとする主人公      ↓ 得られるはずの利益が得られずに愕然とする主人公      ↓      予想もしなかった良いことに遭遇する主人公      ↓ 無償での人助けも悪いものではないと思う主人公 という承から転にかけての流れからすれば、後半の「予想もしなかった良いことに遭遇する主人公」以下を考えなければなりません。これまたアイディア出しの対象ですね(^_^)  ここまで来るとだいぶ条件が絞られているために、アイディア貧乏の弟切がどれほど差があるアイディアを出せるか不安ですが(;_;)、物語というのはちょっとの差でぐんと面白さが違ってきますから、より良いものを求めてアイディア出しをします。 このアイディア出しにおいては、主人公が予想もしなかった良いことが起こらなければなりません。つまり、当初主人公が予想していた謝礼のような、実利的な利益を手に入れてはいけません。 例えば、探し出したペットは主人公の友人が飼っていた動物ではなかったものの、別のお金持ちが飼っていたペットで、主人公はその人から多額の謝礼をもらった、というのは無しです。これでは、もらう相手が変わっただけで主人公の当初の目的が達成されてしまい、「自分の実利的な利益のためでなければ、人助けなどしない」という主人公の価値観を変えるどころか、強化してしまいます(^^;; 次回より、上記のアイディア出しに入ります。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5720 投稿日 2002年12月14日(土)17時15分 投稿者 新木 伸 >文章を書き直すのが嫌い  うん。それはそうだろう。  書き直すのが嫌いな人は、向上しないだろう。  ただ「書き直すのがとんでもなく嫌い」だと、逆に向上できるかもしれない。  僕なんか、書き直すのが嫌いなあまり、はじめから「書き直さないで済む文章」を書こうとしているわけだし。 >メッセンジャー関連  これ、手元のXPとWIN2000とで見比べてみたら、片方は「MSN Messenger」で、もう片方は「Windows Messenger」となっていた。  ああ、もう、まぎらわしい。  別物なのに、外見やユーザーインターフェースや同一なものだから、てっきり同じものだと思っていたよ。単なるバージョン違いなのかと。  XPに付属しているほうの「Windows Messenger」の「リモートアシスタント」機能は、これは、XPのユーザー同士でないと使えません。  しかし音声チャットだけならば、他の「Messenger」のユーザーと相互に可能です。  また、今回の話題で出てきた便利な機能――「相手のほうの画面がまるごと見えて、遠隔操作もできてしまえる機能」は、これは、Netmeetingと併用することで可能です。  XP以外のユーザーが使っている「MSN Messenger」からだと、XPユーザーの使う「Windows Messenger」に対して、「Netmeetingに招待」というコマンドを使うことができます。  相手が「Netmeetingへの招待」を受ければ、両者のマシン上で、Netmeetingが自動的に起動されます。そしてNetmeetingの持つ「プログラムの共有」という機能を使うことで、相手のデスクトップ画面を映してもらったり、こちらで操作することができます。  Netmeetingの起動と接続は自動的に行われますので、それはまるで「Messenger」の一機能であるかのように見えます。  ちなみにXPでは、「スタートメニュー」の中を探してもNetmeetingのショートカットは見つかりません。しかしソフト自体はインストールされています。 ("C:\Program Files\NetMeeting\conf.exe"にある)  Netmeetingは独立したアプリケーションですので、Messenger経由でなくても、Netmeetingだけを動かすことも可能です。  しかしこの場合は、お互いにNetmeetingを立ち上げて、相手のIPアドレスなんかを打ちこむ必要があります。  音声チャットも、「デスクトップの共有」もできますが、IPを調べて打ちこんだりと、接続までの操作がとても面倒です。  Messenger経由であれば、相手が「オンライン」であることを確認して、ただ「招待」するだけなので、とても簡単です。  ちなみにWindowsユーザーであれば、NetmeetingもMessengerも、無料でダウンロードして、無料で使えます。  XPなら、どちらも初めからインストールされています。 >類語辞典  講談社から、21年ぶりに復刻された類語辞典が、この11月に出ていたね。  書店で見てみたけど、語彙も豊富で、あれはかなり良さそう。  ただし値段は6500円。  さらに電子辞書版は、まだ出てない。(たぶんそのうち出ると思うが)  僕は、ちょっと欲しかったけども、もうすっかり「紙の辞書を引けない体」になってしまっているので、パスしてきました。部屋狭いから、あんな、人が殺せるサイズの物体を置いておく場所もないし。  類語辞典ならば、もう10年以上引き続けてきたおかげで、もう最近では語彙の選択に迷って類語辞典のお世話になるようなことが、あまりなくなってきました。類語辞典で引いて出てくるくらいの語句なら、だいたい、もう過去に引いて使ったことがあるから、もう「身に付いて」きてます。  ちなみに値段なんてのは、はなから度外視です。6千円でも3万円でも関係なし。仕事の道具であるわけだし。  あ、でも百科事典のほうは、昔、10万とかいうのを見て、パスした記憶が……。  最近だと3万9千円でDVD版が小学館から出てるのか。買おうかなぁ。百科事典の場合は図版の量にもよるなぁ。それによって利用価値が大きく変わるし。でもDVDだから、かなり図版も豊富かなぁ? >藤極堂さん >>私はもう、馬宮さんの課題は読まないことにしました。 >>フォローもいたしません。  なんだって、そう、いつも一人で勝手にテンパって、突っ走っていっちゃうかな?  一方的に離縁宣言しちゃうまえに、まず相手に対して、自分が不満に思っていることを告げることが先でしょう?  そもそも、その前に書かれている「理由」に相当する部分を読んでみたのだが、なにを言いたいのかさっぱりわからんぞ。  なにか、自分が指摘するかなにかしたものに関して、馬宮さんが直さずに放り出して、次のお題に進むということを不満に思っているらしいのだが……。  それは具体的には、なんのこと?  いまやっている「ヤキイモ食べて再会」のほうなのか、それともひとつ前にやっていた「風の魔法」のほうなの?  しかし、いまやっているほうの「ヤキイモ食べて再会」に関しては、藤極堂さんはなにも指摘をやっていないので、おそらく、昔の「風の魔法」に関してのことに違いない。  そういえば藤極堂さんは馬宮さんのものをリライトしていたっけ。  それに対して、馬宮さんが、リライトしたものをアップするようなことを書いていたっけ。  その「約束?」が果たされないまま、次のお題に移るということが、これが不満なわけ?  なら、そうだということを、ハッキリ相手に告げるように。  しかしいま現在、馬宮さんの関心は「主観にもとづく文体の習得」に移っているものと思われる。  これは少女小説を書くためには、まずもっとも優先順位が高いものなわけね。  藤極堂さんがリライトした「風の魔法」は、あれは「三人称、神の視点」のものでしょう?  主人公を外から見て描写しているわけだし。主人公の心理に立ち入るときでも、客観的な表現を使っている。客観視点で統一されているわけだし。(ざっと見たところ視点の明かな破綻はなかった)  でもこれって――。  いま馬宮さんが身につけようとしている「主観にもとづいた描写」とは、方向性の違うものだよね?  あれをヒントにして、あそこからなにかを得て、それを結果として出して、形にした「書き直しを」を見せてほしい――というのは、これは無茶な要望なのでは?  時間を置いて待つか――。  さもなければ、もういちど、今度は「一人称主観視点バージョン」でもって「風の魔法」のリライトを作って、それを示して反応を得るか――。  もしやるのなら、そのどっちかのアプローチなのではないかな?  いま頭が「一人称」のことでいっぱいの馬宮さんでも、一人称のものなら、消化吸収して身にできるだろう。  また時間を置くというのは、3ヶ月なり、半年なり、1年なり、3年なり――まあ個人差があるからはっきりとは言えないけど、ある程度の期間を置くってことね。  馬宮さんが「一人称を修め終わる」のを待ってからってことだ。  一人称をマスターしたら、次はその対極にある「完全客観視点」を習得しにかかるわけだ。そうするとあのリライトにも、ようやく出番が回ってくる。  そうなった時に、「それで、大昔にやった「風の魔法」のリライトですが、三人称の完全客観で書くと、あんな感じになっていたわけです」みたいに、ふたたび掘り返して提示してみるとか。  あのリライト――。  藤極堂さんは自分でも言っているように、指摘オンリーなわけだ。作家志望なわけではない。  その小説を書かない自分が、「とても頑張って書いた」ものだから、なんらかのリアクションが欲しい。――そういう気持ちは、それはよくわかるんだけどね。  人間っていうのに基本的に見返りを求めて行動するものだし。  自分が「頑張った」と感じるその度合いに応じて、正当な報酬をもらいたいと思うものだし。  しかし、ちょっと短絡しすぎだろう。  「リアクションがもらえないんですね」→「そうですか貴方がどういう人か、わかってしまいました」→「では離縁です」……みたいに、会話もなく一方的に話を締めくくっちゃうのって、どうかと思う。  対話しなさい。対話を。 >甘辛問答  みやびさんと音声チャット(意味的には「電話」と書けばいいのだが)で話してみたら、  なにか頭がこんがらがる回答が多数あった。  感性とか常識とか、そんなところに関わる部分らしい。  んで、混乱してきたので、ちょっと整理してみる。  そもそも、あのシーンには、「ストーリー上における要請」ってものがあるわけね。  それはなにかというと、以下の2点。 ・ドロップの効果を本番前に実際に読者に見せておく。美春自身も効果を確認しておく。 ・液体を飲んでも、ドロップの効果が切れないことを見せておく。  ――それだけ。  あのシーンの「縛り」条件は、単にこれだけなわけね。  んでもって、みやびさんと話してみれば、その話の大部分の時間は、コーンスープは甘いのか塩味なのか――とか。「ポカリスエットは、甘いのか、塩味がするのか?」とか、そんなことをやっていたり(笑)。  その件に関しては、「それはみやびさんの感性が変」と決めつけて、「リサーチをするように」と言い渡しておいた。  しかしリサーチをするまでもないと思うのだが……。 >お二人に  紅紫さんと、みやびさんとの会話を読み直してみて、話のすれ違いがあるのではないと疑念が生じました。  お二人に、ひとつ確認したいと思います。  紅紫さんは、こう言っているわけですよね? ・美春の飲んだのは、コーンスープである。 ・コーンスープは「塩味」がするものである。 ・ドロップの効果について疑問。「塩味←→甘い」が変換されるのか、「辛味←→甘い」が変換されるのか、どちらかに定めないとおかしい。「塩味」も「辛味」でも、どちらでもドロップが作用するなら、「甘味」がどちらに変換されるのか、定まらなくなってしまう。  ――という、論理による指摘をしているわけですよね?  それに対して、みやびさんの言っていることは、このようなものであると推測されます。(じつは僕もよくわかんない) ・美春の飲んだのは、スポーツドリンクである。 ・スポーツドリンクは、「塩味」のするものである。 ・ドロップは「辛味←→甘み」の反転を行うものである。これは形而上的(抽象的/概念的)な作用を行うものである。作用は必ずしも明確な法則に基づいていない。「からい」という言語概念によって言い表される味覚と、「あまい」という言語によって表される味覚の概念とのあいだで変換作用を行うものである。したがって、時と場合によっては、「塩味←→甘み」の変換も行うし、「刺激的な辛味←→甘み」の変換も行う。また日本酒などの「からい←→あまい」の変換も行ったりもする。  たった2時間しか議論を重ねてなくて(普段はこの手の大きさの議論なら6時間ぐらいは必要)、まだ僕もよく理解していないのですが。  とりあえず、みやびさんには、「ばかやろう」とコメントしてあります。(色々な部分において)  詳しいことは、追って本人から釈明と説明があることでしょう(笑)。 >巻島 >>「ふむ、まあ合格だね。でもこれくらいで安心されたら困るよ。氷に空気が多すぎて脆いし、なにより、これを動いてる敵に向けてやらなきゃならないんだから、もっと素早く出来なきゃね。……さ、今日は終わりだ。ゆっくり休め」 >>「これでは実戦で使えない」ということはすでに理解されているんだから、それについて論理的にくどくど言うのは、いかにもぶっ壊れていますね。  いや、それがぶっ壊れている理由じゃないでしょ?  たとえばこの台詞、「わかりきっていることを、くどくどと、しつこく言及してくる会話文」ってことで書き直すこともできるぞ。  このままじゃダメだけどね。そういう方向で直すこともできる。  そうすると、「論理的にくどくど言う」こと自体が、この台詞の壊れている理由にはならないよね。  では、いったいなにが壊れている理由だ?  ちなみに理解の手がかりとしては、この台詞を、上記の「くどくどしつこく言及している台詞」として、おかしくないように書き直してみるのもひとつの手だな。  書き直してから、見比べてみる。どこを変えたのか。その変えた部分に注目する。そこに手がかりがある。 >紫 >「ハイスピリッツ・ガール」あらすじ《12》  なるほどね。  トリックスター(話をかき回す役)として、空手部に在籍している女の子で、翔子の秘密を知っていて、なおかつ翔子に活躍させたいと思っている夏江というキャラを出すわけね。  しかし、「翔子が女の子らしくしたいと思っている」という部分は、なんだか、取って付けたよう。この話に、まだぜんぜん馴染んでいない。直してゆく必要があるだろう。  まず、どうして翔子が女の子らしくしたいと思っているのか。その理由が不明。  あと、「女の子らしく振る舞いたい」と思っているはずの翔子が、実際にどういうことをするのか、それがエピソードとして欠けている。見せろ。実際に。  あともうひとつ。  翔子は引っ張り回されてばっかりだよね。  「空手部の部活を見に行くとき」と、「試合に駆り出されるとき」と、2回ほど。  片方は愛美で、もう片方は夏江か。  愛美のときは「とくに用事もないので」なんていう、わざわざ書くまでもないような理由をあげて、翔子の行動に理由付けをしている。しいていうなら、「なんとなく」ってところだろうか? その理由は。  小説には「なんとなく」っていうものは、ないわけね。  きっかけは「愛美がどうしても行きたがっているから」でいいとしても、決断は翔子に自分でさせること。そしてその決断の動機もはっきり定めておくこと。  じゃないと、「どこがハイスピリッツ・ガールなの?」ってことになる。  自分の意見もないまま、ふらふらと友達に引き回されてゆく少女の話かい? これは?  ――もしくは。  翔子に決断させないっていう手もあるよね。嫌だけど引きずられてしまった――とか。(これだとやはりハイスピリッツじゃなくなるか)  んで、もうひとつは夏江からのとき。  もったいつけて、受けるの受けないの――って気を持たせるような展開にしているわりには、翔子が自分で決断したように見えない。そのために、このエピソードがなんのためにここに存在しているのか、よくわからなくなっている。  勢いであっさり引き受けてしまうのか。  もしくは、もたもたとねばらせるなら、迷ったすえに自分で決断させるとか。  ――どちらかの展開にすべき。  あと、負かされた辻村のリアクションが、よくわからん。  「自分より弱いヤツに指示されたくない」→「辻村も素直に負けを認め、非礼を詫びてくる」っていうこの変化。  これでは対応が取れてないでしょう。  「自分より弱いヤツに指示されたくない」→「翔子を強者と認めたので、言うことを聞く。非礼の数々に対して謝罪しろと言われて、しぶしぶ、謝罪を行う」――とかなら、これは対応が取れているけど。 >>「213 紫ゆきや、OFF会に持っていったオリジナル」から  っーか、説明していて、自分でおかしいと思わなかったの?  カメラがなにを映しているのかは、意識してチェックしているわけだよね。  なら、ちょっと絵コンテを描いてみよう。  まず1枚目は襖の絵だな。4:3の長方形のフレームを切って、その中に、いっぱいのサイズで襖を描く。絵なんて、ヘタでもかまわない。自分がわかればいい。  2枚目は、「歪むほどの勢いで開けられる最中の襖」だよ。  これ、見落としていたろ?  実際に「歪んでいる」映像をみせないで、いったいどうやって、「歪むほどの勢い」を視聴者に見せるつもりなのだ?  3枚目は、「廊下に飛び出した少女」だわな。  なんか、本人は「飛び出したところは書かずに、襖を閉める」とか言ってるけど。  そんなはずはないよ。  そんなことは不可能だ。  「廊下に飛び出した」って書いてあるんだから、読者の脳裏には、「廊下に飛び出した少女」の映像が浮かんでいるはずだ。  書いていない物を「読む」な。そこに書いてあるものを読め。  この絵は、どこからカメラで映すのだ?  室内にカメラを置いて、少女を背中側から映すのか?  それとも廊下の手前側のほうにカメラを置いて、右手もしくは左手の部屋から飛び出してくる少女を映すのか?  ――んで、こんな調子で、さらに先に続く。  すべての絵コンテを「手を動かして実際に」描いてみたら、その「絵」の内容を文章で説明して、ここにアップしてくるのこと。  あのわずか3行の部分だけど、それを実際にカメラワークを駆使して、映像として実際に表現することもできるわけね。  時間にすると10秒かそこらだろう。しかしカット数はかなり多い。6〜7カットはありそうだ。短時間にカットがめまぐるしく切り替わるような、そんなシーン。  まあ「アクション」の定番だわな。  その「映像化」を頭の中でやれないのなら、手を動かして、実際に絵コンテを切れ。 >食べ物から入る小説 >>私も食べ物から入るのはいい感じだと思いました。 >>とてもキャッチーです。 >>私も女の子が主人公の一人称を書くので、見習いたいと思います。  見習っている時点で、もはや、だめだと思うぞ?  見習うとか見習わないとか、そーゆこと以前に、「そんなのあたりまえ」として出てくるようでないと。  そこは自分の弱点だと思っているべき。  「見習う」「参考にする」とかいうことの場合は、武器にするのはもうはなから無理であって、せいぜい「弱点を補う」あたりが関の山だろう。 >弟切さん  あー、待て待て。  起承転結の区切りがおかしいぞ。それは。  起承転結の4行分解。やり直し。  ちなみにいま手元では正解を書いてたけど、しばらくやっても出ないようなら見せる。  とりあえずしばらく粘って、自分で出してみるように。 >リアルな会話文  鷹見さんの解説。  いつもながら、1段ほど「高さ」が飛んでいるんだよなぁ。  補足します。  たしかに、実際の会話でよく見られる「言葉の省略」や「倒置法」を、会話文の中に織りまぜると、リアルさが増します。  まっきーが「いままさに」気づいたもののほかにも、実際の会話でよく見かけられるものには、「意味のない接続語」なんてものもあります。これは、「あー……」とか、「えー……」とか、「その、つまり……」とか、「ようするに……」とか。  言葉を探しているあいだに、本人が意識せずになんとなく口にしている言葉です。ちなみに僕がリアルで行う会話では、「ようするに」っていうのを多用してますね。  こういったものを小説の会話文に織り交ぜると、リアルさが増すのではないか――という推測は、それはある程度正解です。  ある程度正解――というのは、これが程度問題だから。  やりすぎてしまうと、リアルさは増すどころか、逆に損なわれてしまいます。  そして「現実の会話文をそのまま書き取ろう」とやって、そのまんま書き取った会話文。  これはじつはその「やりすぎ」の部類に入っちゃうのですね。  鷹見さんの指摘しているのは、これのこと。  「まんま会話を書き取っちゃったら、それは逆にリアルな会話文にはならないよ」と、そう言っているわけ。  ――んで、この「リアルを混ぜる適切なさじ加減」については、各自で色々と試してみて、そして自分で掴むように。  手を動かせよ。  「混ぜる加減」を少なくしてみたり、多くしてみたり、色々なパターンを何十通りも書いてみるわけ。今度なにかの小説を書くときに、応用できるでしょ。  このへん一帯の会話文のうち、毎回、入れてみたらどうなるだろう――とか。  3回に1回だと、どうだろう――とか?  10回に1回だと――どうだろう?  5ページに1回くらいでは、どうだろう?  ――とかね。色々とやってみること。  コツとしては、「もう、ほんとにちょっぴり」――と、そう言っておきます。  本当に、わずかなものなのね。少しでも「リアルな言い回し」を入れすぎてしまうと、とたんに、嘘くさくなります。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5721 投稿日 2002年12月14日(土)20時15分 投稿者 新木 伸  みやびさんは、このあいだ実戦で「ストーン(Lv1)」を書いたらしい。  僕のほうは僕のほうで、いま「水の魔法(Lv2)」を書くハメに。  まあ、何ページにも渡って書くようなものではなくって、せいぜい、1ページに満たないぐらいの長さなのだが。 >アクションシーンを参考にすべき作家  紫君とかに。  前にOFFのときに、「アクションシーンが参考にできる作家」の話とかをしていたけど。  その見分けかた。  判別方法が、ひとつあった。  その作家のある作品を題材として、該当するアクションの部分を、絵コンテとして起こしてみるのね。  そうして、まず絵コンテの状態にしてから、眺めてみる。  人間というのは視覚の生き物なので、同じものを文章で見せられたときよりも、視覚で見せられたときのほうが、「物の善し悪し」を判断しやすいものなのね。  このことは「百聞は一見に如かず」ともいって、昔からよく知られている現象だ。  小説の「アクションの流れ」というものを、「目で見える」形に再構成してみるのね。  そうすると、アクションの善し悪しが分かるから。不思議なほど。もうはっきりと。  悪いアクションは、流れが悪い。どこかがおかしい。乗れないはずだ。  悪いアクションが「悪い」ということは、絵コンテにしてみると、ばっちりとわかる。  また良いアクションが「良い」ということも、よくわかるはずだ。  まあしかし、映像を見て確認するにしても、映画などの映像作品をある程度見ていて、ある程度の「素養」ができている必要があるかもしれない。映像として見たときに、その善し悪しを判断する能力ね。  ハリウッド産の「へたれアクション俳優」の繰り出す「へたれキック」と、リー・リン・チェイの蹴りとの違いが見分けられればもう充分。  そういえば、この場合にはチェックするのは絵コンテだっけ。なら映像作品よりか、必要なのはマンガあたりのアクションを見分ける力のほうになるか。  しかしそれも、そんなに難しいことではない。  「おもしろいアクション」と「つまんないアクション」を見分けるだけの目があればいいだけのこと。  一般読者でも、このあたりは楽々クリアしている。そこらの小学生でもOKのはずだ。だって良いアクションを描いているマンガ作品は売れてるし。ダメなのはすぐ打ち切りくらってるし。  このあたりの「視覚で見て判別する」ということは、「映画も漫画もテレビも見なくて、小説一辺倒」なんていう、偏ったことをしている人間でなければ、だいたいクリアできているはずだ。そもそも、そんな人間が存在したとしても、その人は純文志向のはずなので、「エンターテイナー的アクションシーン」などは必要としないはずだ。 >羽矢野  そういえば、感想掲示板のほうで、鷹見さんの描いた描写(肉まんと宇宙コロニーの採光窓)に感心していたけど。  本人も書いているとおり、あれは「荒々」なものなわけだな。  実際、荒いし。  誤字脱字なんてものは、そりゃ、あるはずもない。  しかし完成までにまだ「数行につき数文字ほどの割合で、変更の余地がある」なんていう文章は、それは、もうぜんぜん「荒い」ものなの。  その気になって探せば、突っ込みどころはいくらでもあるはずだ。  あの文章を見せられたときに、推敲箇所なりリライト箇所なり、どこかしら「噛みつける」場所を見つけ出して、喰らいついてゆくぐらいの気概でないといけないよ。  単に「すご……」とか、感心しているだけなんだものなぁ。  トンカチを振りかざせ。自分のもってる検分のための道具をすべて持ち出してきて、プロの文章だろうがなんだろうが、叩いて、確認してみろ。自分よりヘタな人間だけにトンカチを振るうんじゃなくって、自分より上手い相手にも、それを使ってみろ。  やることをやってもいなうちから、相手が「プロ」ってだけで、諸手を挙げて降参してるんじゃないよ。  僕らプロの後を追っているはずの者が、始めから気持ちで負けていてどーするのよ?  技術で負けてしまうのは仕方ないとして、せめて気持ちでは勝っとけ。  「俺ならこう書く」ぐらい、言ってみせろっての。  「ふうん。プロってそれなりにやるものなんだね」ぐらい、心の中では、思っとけ。  ふんとに。情けねぇなぁ。 -------------------------------------------------------------------------------- 噛み付かれても、応えないくらいの…… No.5722 投稿日 2002年12月14日(土)20時47分 投稿者 鷹見一幸(榎野)  面の皮の厚さは持っています。  ってゆーか、一応プロと呼ばれる人間ならそれくらいの面の皮持ってないと、やっていけない(笑)  人間の心の構造は、さまざまな経験によって多層化してゆく。  幼い子供は多層化ができていないから、感情イコール自我イコール反応だったりするけど、それなりに経験を積んでゆくと、自我を多層化した人格で覆うことができるようになる。  要するに「面の皮が厚くなる」ということはそういうことなんだろう。  だから、たとえ「この書き込みの言葉使いがおかしい」とか「でたまか天地鳴動編は誤植が多すぎる」なんてことを、吐き捨てるような口調で言われても。 『これは俺に対する攻撃だ俺の全人格と社会的立場に対する攻撃だ、そうだそうに違いない、俺はこれから自分の全人格を守るために全力で戦うぞ、これは俺と言う存在をまもるための正義の戦いなのだ俺はこの日を忘れぬようにカッターナイフで左手に今日の日付を刻みその血で「復讐」と壁に書いてやる!』  ……なんてことは絶対に思わないから安心してくれ(笑)  なぜなら俺は、過去において自分が書いたものに対して「つまんねー」「何が書いてあんのかわかんねー」なんて反応どころか「完璧に無視」やら「原稿? どっか行っちゃった、はははは。また書いてよ、ヒマなんでしょ?」なんて仕打ちを星の数ほど食らっているのだよ、えへんぷい(自慢にならんって)  いわゆる「プロの編集さん」から、上記のごとき言葉を投げつけられるのと、こう言っては悪いが「アマチュア」の諸君から言葉を投げつけられるのとは、その重さもダメージも格段に違う。  だから、たとえこの場で何を言われても俺はおそらく「面白がる」だろうな。  ってゆーか、ワクワクしちゃうかもしれない。    だって、そういうことを言ってくれる人間は貴重だし、そういった意識と価値観の差が角になって俺に当たってくれないと、俺の感性はどんどん丸くなってゆくと思うんだよね。  業として営む文章と、こうやってモニターを前にして思いついたままに書く文章は重さが違うのは当然だが、名前を出す以上、あんまり妙な文章は書けないのがちょっとめんどくさかったりするけど、まあそれは仕方ないとして。  どうも俺の意識の中にはテキストエディターを開いて書くのは「仕事の文章」という意識があって、こういった場所に書き込む文章は、テキストエディターを開く気がしない。  この文もダイレクトに書いている。  そのへんが新木さんの言うところの「プロ根性」の無さなんだろうなあ。 -------------------------------------------------------------------------------- 暗証番号がわからなくて No.5723 投稿日 2002年12月15日(日)00時07分 投稿者 弟切 千隼 みずほ銀行からなかなかお金が降ろせません。一億円くらい私のお金を預けてあるはずですのに。それとも三億円でしたかしら(笑) 新木さんへ > えーと、確認させて下さい。 新木さんがおっしゃっている「起承転結」とは、課題部屋のNo.283に私が書き、ここの書き込みNo.5719にも書いた起承転結のことでしょうか? それとも、課題部屋のNo.289に私が書き、ここのNo.5719にも書いた「承から転の前半に至る流れ」のことでしょうか? 新木さんの御指摘を受けて、両方とも見直してみましたところ、課題部屋No.283のほうの「起承転結」はおかしいとは思えませんでした。 課題部屋No.289のほうは、あれを起承転結全体の四行分割として見るならば、明らかに変です。私はあれを起承転結全体の四行分割としてではなく、「承から転の前半」までだけの流れの分解として書きましたので。 具体的に説明しますと、 1)人助けをすることによって利益を得ようとする主人公      ↓ 2)得られるはずの利益が得られずに愕然とする主人公      ↓      3)予想もしなかった良いことに遭遇する主人公      ↓ 4)無償での人助けも悪いものではないと思う主人公 のうち、1)が承に当たり、2)と3)と4)が転に当たります。 こんな中途半端な分解をしたのは、「有償で他人を助けるつもりが、無償になってしまった」アイディア出しをするために、物語がどういう流れになっているかをはっきりさせたかったのですね。 これに関しては説明不足だったかと思います。わかりにくくてすみません。 -------------------------------------------------------------------------------- 風邪をひいたようだ… No.5724 投稿日 2002年12月15日(日)01時15分 投稿者 はせがわみやび  冬は、寝巻きのまま長電話をしてはいけない、ということですね(^^;  明日は、恩師の──といっても、小説関係のではなく、大学の、ですが──パーティがあるので、欠席できないのです。  今日は、これから薬を飲んで沈没しています〜。 みやび@なんとか今夜中に治さないと -------------------------------------------------------------------------------- もうしわけありません。 No.5725 投稿日 2002年12月15日(日)02時42分 投稿者 馬宮  ●藤極堂さん  昨日と今日、「どうお返事をしたらいいだろう」、とずっと書き込みの下書きとにらめっこをしていました。  >>一つの問題をじっくり解くということができないようですね  実は、わたしはまだこの生課題に関して、「手探り」の状態なんです。  問題が山積みで、どういうやり方が自分にあっているのか毎日探しています。  新木さんが5712で書いて下さった「生課題はジム」という感覚もありませんでした。あれを読んで初めて「なるほど」と思ったぐらいです。  正直な話、生課題を毎日やるといったものの、リライトを続けていくことと、新しい課題をやることと、どちらが自分にとっていい方法なんだろう、と迷っていました。  でも、とりあえず走ってみよう、と思ったんです。 「考えるより、書くこと」「とにかく、集中する癖をつけること」「毎日書くことが当たり前になること」「一文一文の視点や人称を意識して書けるようになること」と。そればかりを思っていました。  次に進むのも、戻って考え直す為の糧を身につける為であり、それ以前の課題や指摘をおろそかにする気持ちはありませんでした。    「じっくり書いている人の方が文章の上昇は早いようです」というお言葉は、気になっていたことだけに、身に染みました。そのとおりだと思いました。結局、小説を一作完成させるというのは、一つの作品に繰り返しこだわっていくことですよね。  ただ、しばらくは試行錯誤してみようと思っています。  新しい課題や、以前やった課題を行き来するようになると思います。  でも、わたしはそのことを、藤極堂さんにお伝えしていませんでした。  藤極堂さんのリライトについて、自分の課題と比較をする、と言っていたにも関わらずです。    言い訳ですが、私には、文章上達への焦りももちろんですが、分室での修行や書き込みを軌道にのせることへの焦りもありました。  いただいた指摘やアドバイスをどう受けとめたのか、どうなおしていくのか、今なおせないなら、いつ、どうやってなおしていくか。  それは、指摘等をもらった人間が、ちゃんと出さないといけないことでしたのに。  失礼なことをしてしまったと、申しわけなく思っています。  簡単には許していただけないと思いますが、これからわたしの様子を見て、少しずつ許すことを考えてやってもらえませんか?  今のわたしが言っても、真実に聞こえないかもしれませんが、藤極堂さんからいただける指摘や、情報はとても身になります。  今回の書き込みも、がむしゃらに走っているわたしへの、ブレーキになりました。  決しておろそかにする気持ちはなかったのですが、不快な思いをさせてしまったこと、本当にもうしわけなく、深くお詫びいたします。 >辞書サイト  再録、ありがとうございます。  過去ログで登録を落としているのがありましたので、今回で全部登録しました。    フリーソフトに関してですが、これは正直怖いんです。  が……そうとばかりは言っていられないので、入れてみました。  新しいエディタのおかげで、少々のフリーズでは、分室作業に大きな支障はでなくなりましたし、便利なものや新しいものは、どしどし入れていかないと、いつまでたっても、アナログ人間です。  ダメな時は、ダメな時に考えればいいことですよね。  恐れていては、なにも始まらないと考えなおしました。 -------------------------------------------------------------------------------- 甘辛反転ドロップ No.5726 投稿日 2002年12月15日(日)12時01分 投稿者 紅紫  紅紫です。  すみません。以前の書込みが言葉足らずだったというか何と言うか・・・・・・。  私の頭の中には「甘味」と「(スパイシーな)辛味」のみが反転されるという考えしかありませんでした。  「甘味←→辛味」という頭しかなかったため、途中「塩辛←→甘味」の関係が出てきて混乱をきたしてしまったのです。  私の疑問は「『甘味←→辛味』か『甘味←→塩味』のどちらかに変換が定まらなければおかしい」ということではなく、「どうして甘辛反転ドロップで『塩味』まで変換されてしまうのか?」ということでした。  どうやら前回の書込みが不明瞭だったようで、本当に申し訳ありませんでした。  それともう一つ。 > 美春の飲んだのは、コーンスープである。  あれ?  コーンスープを飲んだのは佳織で、美春が飲んだのはスポーツドリンクですよね?  どこで私が上のような勘違いをしたという誤解を与えてしまったのでしょうか?  まあ議論の本質にはあまり関係が無さそうなのでどうでもいい事なのですが……。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5727 投稿日 2002年12月15日(日)12時58分 投稿者 新木 伸  電気毛布というものを使ってみました。  “それ”は――子供のころ、父親が使っていた憧れのアイテム。  しかし子供には単に熱いだけ。父親の布団に入りこんでいっても、汗だくになって逃げ出すだけで、「なんでこんなものがいいんだろ」と思っていました。(なのに憧れだけは残る)  ――で、使ってみました。  実家から送られたままになっていた父親の形見の品。そのまましまいこんであったのを、箱を開けて取りだしてきて。  寒く感じながら布団にくるまっていたいままでが嘘のように、ほかほかと安眠できました。室内の気温が一桁になっても、ぜんぜん寒くありません。 >弟切さん >>起:困っている人を見ても、無償で助けることをしない主人公。 >>承:自分の利益のために、他人を助ける主人公。 >>転:当てが外れて、思っていた利益を手にできない主人公。しかし、予想していなかったとても良いことが起こる。 >>結:無償で他人を助けるようになる主人公。  うん?  話全体の起承転結っていうのは、これのことか。  この4行を、「報酬と労働」の関係でもって、整理してみよう。 ・報酬がないと働かない主人公。 ・報酬が出るので働くことになる。 ・苦労したが、報酬は出なかった。(それは仕事を果たしていなかったため。主人公は勘違いのために別の仕事をやってしまっていた)。しかし別な場所から報酬が出る。 ・これからは報酬がなくても、動くことに決める主人公。  また、最後の「これからは無報酬でも働くことを決める」のところを変化させて、収まりのいいように別の形で起承転結にハメてみる。 ・困っている友人がいる。 ・だが助けない主人公。(もしくは無関心な主人公) ・心変わりして、営利目的で人助けをすることにする主人公。 ・人助けをするが、無駄働きに終わってしまう。(話の意味としては、善人のフリをしてみてもいいことはない)  こちらのほうは、小話として、まとまりがいいよね。善人でないものが上辺だけ善人のフリをしてみても、お天道様はちゃんと見てるよ――みたいな教訓のお話か。  ところで前のほうの「報酬と労働」のパターンのほうだけど。  これ、結のところが納得いかんのだが。  今回、別なところから報酬がもらえたのは、それは単なる偶然であって、いつも必ずそうなる保証はないわけでしょう?  男がこれまでの行動方針を変えるだけの理由がないように思うのだけど?  「ああ今回はただ働きにならなくてよかった。ラッキー」――てなことで、それで終わっちゃわない?  それとも「行動方針を変える」まではいかないということかな?  男に生じる変化は、もっともっと軽いこと? 「頑張れば報われることもあるんだな」という事実を知る――くらいなあたり?  犬探しのエピソードから考えると、金銭としての報酬はもらえないけど、感謝という報酬はもらえた。この「感謝」っていうのが悪くないものだと知る――とか、そんな展開になりそうな気もするが。 >紅紫さん >>コーンスープを飲んだのは佳織で、美春が飲んだのはスポーツドリンクですよね? >>私の頭の中には「甘味」と「(スパイシーな)辛味」のみが反転されるという考えしかありませんでした。  すると紅紫さんは、スポーツドリンクは「甘いもの」として認識していたわけでしょうか。  ドロップを服用して「甘い」はずのスポーツドリンクを飲んだのだから、これは「辛く」なっていなくてはおかしい――と思ったわけかな。  書きこみのなかで「塩味」のことが言及されていたので、コーンスープとスポーツドリンクと、二つある飲み物のどちらの「塩味」のことを指しているのかと考えまして、一般的にいって「塩味」と認識されるであろう「コーンスープ」のほうを言っているのかと思いました。  ちなみに、「塩味」とは、どっちの飲み物のほうだと思いました? >>私の疑問は「『甘味←→辛味』か『甘味←→塩味』のどちらかに変換が定まらなければおかしい」ということではなく、「どうして甘辛反転ドロップで『塩味』まで変換されてしまうのか?」ということでした。  うーん。  ここで僕と紅紫さんは、同じことを言っているような気がするのですが。  紅紫さんは、つまり、こんなふうに言っているのではないのかな? −−−−−−−−−−−−−−−−−−− 1.「辛味←→甘味」変換ドロップのはずなのに、どうして「塩味」が関係してくるのだろう? 2.これが「塩味←→甘味」の変換ドロップだというなら、話はわかるけど……。 3.「辛味」が変換に関わるのか、それとも「塩味」のほうなのか、ハッキリしてくれよう。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−  ――ってことなのでは?  それとも、そうではなくって――。  上記の文の「2」以降までは考えていなくて、「1」だけだったってことですか? -------------------------------------------------------------------------------- 間違えたら謝る No.5728 投稿日 2002年12月15日(日)14時09分 投稿者 藤極堂 >馬宮さん ……あ。 ごめん、最新提出課題作品きちんと読んでいませんでした。 読み落としです。 一応、「男の子と出会う」という部分はクリアしていたのですね。 クリアしないまま次の課題に移行しているのだと勘違いしていました。 新木さんの指摘どおりいつものテンパリです。 プレッシャーを不必要にかけるのは本意ではありません。 今回、悪いのは私の方ですので馬宮さんが謝る必要はありません。 馬宮さん、ごめんなさい。許してくださるとうれしいです。 対応策。 テンパってる自覚があるときは3回書き直す。 嫌になっている理由を明確に、具体的な事例を出して指摘する。 -------------------------------------------------------------------------------- 鶏大虐殺の季節 No.5729 投稿日 2002年12月16日(月)00時46分 投稿者 弟切 千隼 我が国では、クリスマスには鶏肉料理というのがなぜか定着してしまって、十二月のケンタッキーフライドチキンは一年で一番の稼ぎ時だそうですね。 当然ながら、この時期には大量の鶏が殺されて解体されるため、鶏を解体する精肉工場は、クリスマス前が一年で最も忙しい時期だそうです。 新木さんへ > 私の話の起承転結−課題部屋のNo.283の書き込みを参照−を、「労働と報酬」の観点から分析すると、結が納得できないということですね。 >>・報酬がないと働かない主人公。 >>・報酬が出るので働くことになる。 >>・苦労したが、報酬は出なかった。(それは仕事を果たしていなかったため。主人公は勘違いのために別の仕事をやってしまっていた)。しかし別な場所から報酬が出る。 >>・これからは報酬がなくても、動くことに決める主人公。 >>今回、別なところから報酬がもらえたのは、それは単なる偶然であって、いつも必ずそうなる保証はないわけでしょう? >> 男がこれまでの行動方針を変えるだけの理由がないように思うのだけど? (No.5727の新木さんの書き込みより) 確かに、この話においては、主人公が「実利的でない報酬」が得られたのは偶然で、いつもそのような報酬が得られる保証がされたわけではありません。ですから、これをきっかけに主人公が大変身し、常に進んで困っている人を助けて回るマザー・テレサのような人になることはありません。 ただ、主人公はそれまで「無償で他人を助ける」などという行為をする人がなぜいるのか、全く理解できなかったのが、「そのような価値観もありなのだな」と理解するようになります。そして、「実利的でない報酬」の良さを知って、それほど積極的にではなくとも、機会があれば「無償で他人を助ける」行為をするようになります。 主人公が得られる「実利的でない報酬」としては、新木さんがおっしゃるとおり「感謝」を考えています。行方不明になったペットを探し出し、保護してくれた主人公に対して、ペットの飼い主から贈られる感謝の心ですね。 この場合のペットの飼い主というのは、主人公が本来探そうとしていたペットの飼い主である友人であってもいいですし、主人公が誤って保護したペットの本当の飼い主であってもいいでしょう。どちらかといえば、「誤って保護したペットの本当の飼い主」のほうがいいかなと思っています。 主人公が探し出すペットの種類については、やはり犬か猫か、あるいは小鳥の類が妥当でしょう。目先を変えるために珍しい動物を出すとしても、せいぜい兎かフェレットか亀くらいが限界ですね。 世の中にはオオトカゲやらタランチュラやらニシキヘビやらをペットにする人もいるとはいえ、そういった動物が同時期に複数逃げ出して、人が住んでいる市街地にいるとは考えにくいですから(^^;  ここで妄想をたくましくすると、主人公は、コモドオオトカゲが生息するインドネシアのコモド島に住んでいて、行方不明になったペットのコモドオオトカゲを探すため、野生のオオトカゲが徘徊する島中を命がけで歩き回る、などという映像が浮かびます(爆) しかし、これでは別の種類の話ですね。 注: コモドオオトカゲ…全長3mに達する世界最大のトカゲで、肉食性です。鶏や山羊やドイツ人旅行者などを食べたという記録があるそうです。 -------------------------------------------------------------------------------- あれこれ No.5730 投稿日 2002年12月16日(月)01時06分 投稿者 光来 唯  新しくあらすじを作り直しました。  今度は、諒のヘタレさを泣くし、さらに結衣が死神であるという事実を認められないという部分も削りました。これは、結衣と諒ふたりの感情の流れを同時に描ききれないと今更ながら再確認したからです。  ということで諒は結衣をずっと好きなまま、気持ちに変化が現れるのは結衣のほうのみという形に戻り(?)ました。  やはり自分から告白した人間が、告白した相手のことで悩むというのはおかしいですから。 >あらすじ・VER8  結城諒はクラスメイトの八木橋結衣に告白し、付き合うようになる。諒は感情を表に出さない結衣の笑顔を見ようとデートを重ねていく。  ある夜、諒は人を殺すような人影に遭遇する。それは結衣だった。彼女は自分を死神だと告げる。そして彼女はその仕事に利用するために諒と付き合ったのだと言う。そして諒は実際に死神の仕事を見せられる。  仕事を終え、近づいてきた結衣から諒は目を逸らしてしまう。そんな諒を見た結衣は別れを告げて去っていった。諒は何がおきたかわからず、呆然としていた。  翌日、諒は結衣に話しかけるが、避けられる。そして、それはずっと続いた。だがそれで諒の気持ちが結衣から離れることはなかった。  数日が過ぎ、諒は倒れている結衣を見つけ、嫌がるのを強引に家に上げてその日一日介抱した。諒の優しさに、結衣も次第に口を開くようになり、付き合っていた頃の関係を取り戻す。 だが、辛そうにしている結衣に言った諒の「死神をやめたらいい」という言葉にふたりの仲が再びギクシャクし始める。そして諒が目を話した隙に結衣の姿が消える。彼女は未解決の死神の仕事のために出て行ったのだった。  翌日、翌々日と結衣は学校を休んだ。諒は心配したが彼女はどこにもいなかった。わずかな手がかりから結衣を探す。彼女が死んだ殺人鬼を追っていると知った諒は自分も同じように跡を辿り、その場所にたどり着いた。そこにいたのは、殺人鬼だった。  諒は「結衣のため」、と殺人鬼に向かっていくが歯が立たない。間一髪のところへ結衣が助けに入る。そして殺人鬼を浄化る。傷つきながらも戦い抜いた結衣の姿に諒は美しさを感じた。もう、死神をやめたら、なんて簡単に言えなくなっていた。  結衣と向き合った諒はもう一度告白する。だが彼女は逃げだし、事故に遭いそうになったのを諒は助けた。そして抱き寄せたまま、どれだけ自分が結衣のことを好きかを語る。  突然、諒は結衣に死神の鎌を向けられた。死神とともに歩む覚悟を試してくる結衣を今度は目を逸らさず受け止めた。そして諒は結衣も自分に好意を持ったのだと知った。  気持ちの通じ合ったことを知った諒はもう一度やり直そうと結衣に手を差し出すのだった。 >あらすじ比較  まともな比較になってないです。  自分のあらすじのどの辺がおかしかったのか、参考になったくらいにしか見えないと思います。  殺し屋のあらすじを基準にエピソードごとに分け、死神のあらすじをそれに対応させるように分けて、それぞれのパートで何を書きたいのか、取り出してみました(一部羽矢野さんの分解を参照)。完全とはいえませんが。  殺し屋                 死神 ・告白し、交際を始める          告白し、交際を始める ・男が殺し屋だと知る           少女は死神だと知る ・別れを告げられる            死神の仕事を見る ・殺人への恐怖のせいで男を追えない    死神を受け入れられず追いかけられない ・日が過ぎ、男への気持ちが強くなる    時間経過 ・空虚な生活の中、男に再会する      疲弊した少女を見つける ・男の好意に気付く            少女の好意に気付く ・少女の一言で再び関係が壊れる      死神を認められない ・殺しを力づくでもやめさせようとする   少女の死神としての戦い ・殺しの本質を知る            死神の仕事を理解する ・男を受け入れる             もう一度告白する  殺し屋のあらすじは、死神と少年を殺し屋と少女に変え、整合されただけのものです。それなのに、エピソードごとに中心になっているものがほとんど違います。  殺し屋のほうは少女の気持ちの流れを追っているものですので、ひとつひとつのエピソードも当然のごとく少女の気持ちに何らかの変化が起こるためのものです。  ですが、死神のあらすじの場合、恋愛と死神、ふたつの流れが存在しているように見えます。さらにあらすじにおける比重を見る限りでは、恋愛要素よりも死神の流れの方が大きく、恋愛要素にあたる部分は軽く扱われています。恋愛要素の扱いの低さを考えると、恋愛を友情に変えても成り立ってしまうように感じました(主点が死神に置かれているから)。  一点一点、ばらばらにして、脳内補完をまったくしないで客観的に死神のあらすじを見ると、自分でもどれほどおかしかったのかがよくわかりました。 >リアルな会話文  なんか、携帯使ってEメールでのやりとりするとき気つけてることに近からず遠からずって感じがした(普通は自然に打てるものなんだろうけど、私の場合気をつけないとですます口調になっちゃう)。  あれって普段の口調そのままだと不自然極まりない。けど、ちゃんとした言葉遣いってのもまた変です。適度に普段どおりっぽい口調の文を織り交ぜながら書かないと、変な文章になってしまいます。    だからといって、メールで使う文をそのまま小説の会話文に使えるというわけじゃないんですけど。  なんとなく、近いかなって感じただけ。 >焼き芋  今更ながら。  私はかなりの甘党だけど焼き芋は食べられない人です。一応。  ちなみにリサーチしたら、焼き芋昼ごはんにできるって女の子けっこういました。  おもしろいのが、「半分だとおやつだけど、一個丸々だとお昼ご飯になる」っての。  あと、味と食感はセットで「焼き芋」らしい。 -------------------------------------------------------------------------------- No.5731 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- 甘辛反転どろっぷ No.5732 投稿日 2002年12月16日(月)18時20分 投稿者 紅紫 > ちなみに、「塩味」とは、どっちの飲み物のほうだと思いました?  スポーツドリンクの方だと思っていました。 >  紅紫さんは、つまり、こんなふうに言っているのではないのかな? −−−−−−−−−−−−−−−−−−− 1.「辛味←→甘味」変換ドロップのはずなのに、どうして「塩味」が関係してくるのだろう? 2.これが「塩味←→甘味」の変換ドロップだというなら、話はわかるけど……。 3.「辛味」が変換に関わるのか、それとも「塩味」のほうなのか、ハッキリしてくれよう。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−  はい。大体新木さんの言うとおりです。  繰り返しになりますが、私の頭には「辛味←→甘味」の一本道の反転しかなかったために、「カレーなる挑戦」のあの一文に疑問を感じたわけです。  ところで。この様な疑問を抱いているのは、もしかして私一人だけなのでしょうか。  私が勝手に勘違いをして、皆さんに迷惑をかけているような気がして恐ろしいのですが・・・・・・。 -------------------------------------------------------------------------------- 犬が飼えるおうちが欲しいです。 No.5733 投稿日 2002年12月17日(火)00時32分 投稿者 弟切 千隼 しかし、現在の年収では一生働いても一戸建てのおうちなど建てられそうもありません(;_;) ここはやはり、みずほ銀行へ預けてあるはずのウン億円を降ろすしかないでしょうか(笑) ああ、もう少し若ければ、お金持ちのお坊ちゃまを色仕掛けでたぶらかして、犬が飼えるマンションでも買ってもらえましたのに(← 白々し過ぎるほらを吹くのはやめましょう > 私(^^;) 光来さんへ > 最近はお疲れなのでしょうか、光来さんの書き込みに誤字が目立つ気がします。 例:      誤             正 「昨日の朝から今日の昼間でで」→「昨日の朝から今日の昼までで」 (No.5705の書き込みより) 「諒のヘタレさを泣くし」→「諒のヘタレさを無くし」 (No.5730の書き込みより) 「一杯のラーメンに髪の毛五百本」などという事態を招かないように、お互いに精進しましょう。 紅紫さんへ > 私も、紅紫さんと同じように、「辛味」と「塩味」は別物だと思っていますので、「辛味」も「塩味」も同じように甘味に変換してしまうドロップの作用を少し疑問に感じました。 紅紫さんの御指摘は、理にかなっていてためになると思います。勘違いして引っ掻き回しているなどということはありませんから、大丈夫ですよ(^_^) >>話作り 「労働と報酬」の観点から、起承転結を作ってみました。 起: 実利的な報酬がないのに、他人のために働くという価値観が理解できない主人公。 承: 実利的な報酬が得られるあてがあるために、他人のために働く主人公。 転: 誤った働き方をしたために、実利的な報酬が得られない主人公。しかし、予想しなかった実利的でない報酬を得る。 結: 実利的な報酬がなくとも、他人のために働くという価値観を理解する主人公。 上記の起承転結は、課題部屋にも上げておきます。 主人公が探すペットは、やはり犬にしようと考えています。 その理由は、犬は最も平凡なペットであり、市街地を複数の犬がうろうろしていても不自然でないことと、私は犬を飼った経験があるために描写しやすいことによります。 おしゃべりをするオウムやインコを採用すると面白いかな、とも考えたものの、空を飛ぶ鳥は捕獲するのが非常に難しいという欠点があるため、不採用としました。 それから、話の「穴」になりそうなことを発見しました。 主人公の友人がペットをとても可愛がっていて、かつお金持ちであるならば、いなくなったペット探しを素人に頼むようなことはせず、プロのペット探偵−最近は本当にこういう商売があるそうです−に頼みそうなものです。この「穴」をつぶさなくてはなりません。 ペット探しにかけては素人である主人公が、なぜそんなことに乗り出したかという点については、主人公は友人に頼まれたわけではなく、報酬が欲しいために勝手にやり始めたとすれば問題はないでしょう。 友人がお金に飽かせてペット探偵を雇っていたとするならば、主人公が間違ったペットを探し出した時には、ペット探偵がすでに正しい捜索対象を見つけていたとすることで「穴」はなくなります。 あるいは、話を面白くするために一ひねりするならば、何らかの事情があって、友人はそのペットのことを大っぴらにしたくなかったとすることもできますね。ゆえに、友人はペット探偵に頼まずに自力のみでペットを探そうとし、主人公がそこにつけ込む(笑)というわけです。 このあたりは、そろそろ話のあらすじを作りながらでないと決められないことですね。次回、転の部分だけでもあらすじを作ってきます。 -------------------------------------------------------------------------------- 生存証明 No.5734 投稿日 2002年12月17日(火)01時52分 投稿者 羽矢野  そろそろ、体調が崩れてきたかな。  今週くらいは持ちそうだけど。  あと、一日経って読み返すと、書いた文章誤字が多い。(もともと少なくはなかったけど)  これは良くない傾向。  見直し回数増やします。 ●課題 >>○オプションなしのあらすじ。 >>主人公が、新入団員ってことになってるよね? >>あと新前ってことにもなっている。 >>これは、なぜだ? ○新人である理由。  これは、主人公が何も知らない所からいろいろと知識を得ていくという展開をするためです。  主人公が何も知らなければ、知ってる人にあれこれ訊くでしょう。  それを通して、読者に主人公と同じように情報を得てもらうためです。  説明をするのに、不自然にならない設定というのが理由です。 ○新米である理由。  まず、主人公がこの街にあらかじめ住んでいた場合だと、すでに少女が街にいることになり、彼女に対してなんらかの考え方を持っていることになります。  そしてそれは、おそらく否定的なものになるはず。 (少女の人柄がわかるのは、自警団に入ってからになるので、噂中心だとそうなるはず)  それだと、主人公がイヤな奴になってしまいます。  主人公の住んでいる街に、少女が来るという場合だと、少女のことを知っている人間が誰もいない。  予備知識がまったくなくなります。  その場合、少女が魔物とのハーフで、強い力を持っているというエピソードを見せたとき、初めて判断することになります。  例えばそこで主人公だけが恐れなかったという展開だと、それは話の最初から主人公がそういう強さを持っていたということになり、成長が全くないので、起承転結になりません。  そして、主人公が英雄みたいなとっても影響力の強い人だった場合。  これは主人公が挫折(この話だと、少女を恐れてしまう)する展開じゃないと、話にならない。  魔物の強さを見て、それをそのまま受け入れられるような強い心を持っていたら、そこで話が終わってしまう。  挫折する展開だとこれはありかもしれないが、それは主人公が英雄として一人で解決してしまう気がする。  主人公は未熟な人間だからこそ、悩み苦しみ少女の人となりを知ったりと成長することで、やっと答えが出せるものだと思う。  この“やっと”っていうのが大事なんじゃなかろうか。  そして、この話は対象年齢が、中高生向きなので、感情移入できるそういう人間を主人公にするべきだと思う。  というのが返答です。  今日はこれだけです。   -------------------------------------------------------------------------------- 「ハイスピリッツ・ガール」あらすじ《13》 No.5735 投稿日 2002年12月17日(火)15時50分 投稿者 紫ゆきや  指摘ありがとうございます。  修正してみました。  よろしくお願いします。 「ハイスピリッツ・ガール」あらすじ《13》 ◆起:(転校生を見るために)練習に見学にいく翔子。  ある朝。  鬼怒川翔子(きぬがわしょうこ)は、いつものように寝坊して、いつものように遅れて学校に入ってゆく(七月の土曜日。翔子は一年生)。  HRの後。  幼なじみで空手部所属の女の子、加藤夏江(かとうなつえ)と話しているところへ、もうひとりの幼なじみ鈴本愛美(すずもとまなみ)が、別のクラスに転入した男子、辻村祐志(つじむらゆうじ)の話を持ってくる。  彼女は辻村を気に入ったらしく、彼が空手部に入るから放課後は空手部の見学に行こうと誘ってくる。  辻村が実力者らしいと聞いて、見に行くことにする翔子。  (翔子が女の子らしくすることに協力的な愛美。彼女に、見に行く動機が女の子らしくないと指摘される。カッコイイと言うから興味が沸いたのだと言い直す翔子。  夏江は礼節を重んじるタイプなので、男子目当てに武道場へ来るなど不謹慎だと言うが、翔子を空手部に入れたいと思っているので、見学に来ることは歓迎する)  (翔子は中学の頃に、クラスの男子にからかわれたのが原因で、高校に入ってからは女の子らしく振る舞うよう努力している。武闘家の娘であることや、その手ほどきを受けていることも秘密にしている。しかし、この二人の幼なじみだけは事情を知っている) ◆承:(友達のために)勝負することにする翔子。  放課後の武道場。  強くてルックスもいい転入生が入ったということで、けっこうな数の生徒たちが見物に来ている。 (自分達のことは棚に上げて、特等席が占領されていることに文句を言う愛美)  練習中。  自分より弱いヤツに指示されたくないと言い放った辻村と、上下関係に細かい主将が口論になり、試合することになる。  夏江は実績からいっても主将が勝つし、礼儀知らずに強いヤツはいないと言い切るが、翔子の見立ては逆だった。  結果は、辻村の圧勝となる。  勢いづいて部全体をバカにする辻村に、怒った夏江は、もっと強い選手が居ると声を荒げる。  大勢が注目するなか、夏江が指差したのは、翔子だった。  唖然とする翔子。  呆れる辻村。  怒りだす他の部員達。  笑う見学者達。  逃げるように武道場を出る夏江を、追いかける翔子と愛美。  武道場の裏にある更衣室。  秘密をしゃべってしまったことを涙ながらに謝罪する夏江。  しかし、逆に翔子は夏江に感謝する。  秘密をしゃべられて、清々した気分になった翔子。これまでムリをしていたことを実感し、むしろ夏江のおかげで自由になれたと礼を言う。 (愛美も、女の子らしくはないけど、翔子らしくていいと言ってくれる)  追いかけてきた主将から許可をもらい、武道着に着替える翔子。 (話の主は周囲の反応の変化であり、翔子の内面の変化は、話に矛盾を感じさせないための補助) ◆転:(試合で強さを見せ)まわりを驚かせる翔子。  試合。  軽快なフットワークと多彩な技で責め立ててくる辻村に、守勢に回る翔子だったが、まったくポイントを取られない。  驚く他の部員達。  見学者達も、最初は滑稽な見せ物でも見るように笑っていたが、だんだんと声を無くして見守るようになる。  やがて、焦りからか辻村の技が荒くなった。その隙を見逃さず、翔子は一撃を打ち込む。 ◆結:(試合に勝ち)正式に入部することにする翔子。  結果は、翔子の一本勝ちとなった。  爽快な気分の翔子。女の子らしくないと言われても、かまわないと考える。しかし、周りから浴びせられたのは拍手喝采だった。  泣くほど喜ぶ夏江。  翔子の強さに惚れ込む辻村。一生ついていくと言いだす。  新戦力が二人も増えたと喜ぶ主将。  家の稽古もあるので、入部する気はなかった翔子だが、あまりの喜ばれように言いそびれ、それもいいかと思い入部することに決める。しかし、次の主将の言葉を聞いて、やっぱり止めておけばよかったと、たいへん後悔するのだった。  ――明日、日曜日の朝練は六時から! ●新木さん  いつもありがとうございます >> 「翔子が女の子らしくしたいと思っている」という部分は、なんだか、取って付けたよう。 >> まず、どうして翔子が女の子らしくしたいと思っているのか。その理由が不明。  中学の頃にからかわれたので高校からは女の子らしくすると決めた、ということにしました。  この場合、「からかわれるシーン」は入れられそうにないですから、「女の子らしくしようとするシーン」を入れたあと、独白か回想シーンを入れるパターンかと考えています。  でも、回想シーンなどは初心者が使うべきでないと教えてもらいました。だとすれば、エピソードを変えるほうが妥当かもしれません。  悩み中です。 >> あと、「女の子らしく振る舞いたい」と思っているはずの翔子が、実際にどういうことをするのか  今回は、「女の子らしくしようとするのだけど、なかなか行動が伴わない」というのをやってみようと思っています。  たとえば最初の夏江との会話で。  夏江に空手部に誘われる翔子ですが、「女の子らしくオシトヤカな高校生活を送るつもりだから」と断ります。しかし、夏江は「オシトヤカな女の子が自転車で爆走したうえHRに遅刻するはどうか?」とツッコミを入れたりします。  ……どう書いたら面白くなるかは研究中ですが。 >> 翔子は引っ張り回されてばっかりだよね。 >> 小説には「なんとなく」っていうものは、ないわけね。  すみません。ちゃんと決められていませんでした。  むしろ、動機を決めておくのは、最優先事項であると理解しました。  これからは改めます。  あらすじ《12》では、翔子が流される話をイメージしていました。しかし、友人達の押しが強いわけでもないのに流されるばかりなのは、たしかに意志薄弱ですね。  今回の《13》では、翔子自身が行動を決定するようにしたつもりです。  どうでしょうか。 >> あと、負かされた辻村のリアクションが、よくわからん。  おっしゃるとおり、「翔子が強かったことが分かる」というエピソードで、辻村の価値観まで変わってしまうのは変です。  今回は、「自分より弱いヤツに指示されたくない」→「自分より強いヤツについていく」という風に変えました。  「いつか追い越してやる」というのも含むのですが、主ではないので、あらすじには書きませんでした。 >「213 紫ゆきや、OFF会に持っていったオリジナル」から >> っーか、説明していて、自分でおかしいと思わなかったの? >> 2枚目は、「歪むほどの勢いで開けられる最中の襖」だよ。 >> これ、見落としていたろ?  恥ずかしながら、見落としていました。  また「書いたつもり」になっていたようです。 >> すべての絵コンテを「手を動かして実際に」描いてみたら、その「絵」の内容を文章で説明して、ここにアップしてくるのこと。  わかりました。  次の時間は、絵コンテと説明をやります。  ありがとうございます。 >食べ物から入る小説 >> 見習っている時点で、もはや、だめだと思うぞ? >> 見習うとか見習わないとか、そーゆこと以前に、「そんなのあたりまえ」として出てくるようでないと。 >> そこは自分の弱点だと思っているべき。  なるほど。  「自分が思いつかなかった=弱点」ですね。  そんなことも気づいていませんでした。  我ながら頭悪いです。  「弱点」ということは、その点について意識しながら生活できていないのだと思います。  早く改善できるよう、今後は改めなくてはいけません。  ありがとうございます。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5736 投稿日 2002年12月17日(火)22時39分 投稿者 新木 伸 >鶏とか  このあいだテレビで、大自然の中の「補食するものと、されるもの」を映像に取ったドキュメンタリーに、「残虐な〜」なんて形容詞を付けて流していた。  「殺されている数」で比べたら、もっともっと残虐なことがこの世にはあるのだが。  鶏に対して、人は、「一切の抵抗を許すことなく」、「弁明も命乞いも一切させず」ベルトコンベアーのラインに載せて、自動的に毎分何十匹もの殺戮行為を行っているわけだよね。ナチス下のドイツにおいて、ヒトラーが人間をガス室送りにしたかのごとく。  たぶん鶏がいちばん殺されている数が多いだろうけど、ほかにもウシやブタなんかも、毎日いっぱい殺している。ヒツジやウマも殺している。 >携帯のEメールにおける文体と、小説の会話文との関係  ここ、考えてみるところ。  日常生活の中のEメールではやれていることが、小説の会話文では、どうしてできていないのでしょうか?  相手に用件を的確に伝える。それだけで終わらず、変にかしこまったり不自然になったりしないで、「フレンドリー感」を演出した自然な文体。そうなるような配慮――。  普段の口調のままではダメ。かといってフォーマルすぎてもダメ。  その中間の「さじ加減」っていうのを、ちゃんとできているわけですよね。  しかし、なぜ小説では、それができないのか?  答えは簡単。  功夫(クンフー)の差。  ――ようするに、練習量の違いってこと。  携帯でEメールをやりとりしている人って、日常的にメールを書いているわけですよね。1日何回書きますか? 10通? 20通?  ――で、小説の会話文のほうは、1日にいくつ書いているのか?  「毎日小説を書いている」――なんて人は、ここではごく稀な存在のようです。  1週間のうちに、会話文が数個?  それとも1ヶ月のうちに、会話文が数個かな?  正確な数を掴むには、ここ1年間のあいだに書いた小説をすべて集めて、その小説のなかのカッコ(「)の数を数えてみましょう。  テキストエディタで、1年の間に書いた小説をひとつの巨大ファイルとして合体させます。そして一括置換をかけてみると簡単に数えられます。カッコを同じ文字に置換するのです。カッコ(「)を、カッコ(「)に変換させると、「○○個を置換しました」とか出てくるはず。  これ、テキスト文書中のある文字の数を数える便利な方法なので、覚えておくと役に立ちます。  ――で、それを365日で割ってみると、1日の平均個数が出てきます。  それは、いくつになりましたか?  ああ。1年間の間に書いた小説をすべて合体させる――なんて手間も、もしかしたら不要なのかもしれない。1年のうちに書いた小説がゼロの人もいれば、1編だけって人もいるだろうし。  短編の数個もあったら、ここでは多いほうなのかな。  知ってる?  どんなに筆の遅いプロだって、年間に原稿用紙で1000枚は書いてるんだよ。  ――で、たとえば1日平均にして、数個ほどは、会話文を書いているのだとする。(おそらく一人もいないと思うが)  会話文の個数だけが問題となるわけではない。  それを書いたときの取り組みかたとか、姿勢だとか、そういうものも重要だ。きちんと意識して書いていなければ、いくら書いても、ほとんどが無駄となる。  その会話文を書いたときに、どれだけ意識していたのか?  Eメールを書くときには、「用件をきっちり伝えて、なおかつ冷たくなりすぎないように、フレンドリーになるように……。しかし砕けすぎてもいないように……」と、注意しつつ、書いているわけでしょう。  同じくらいの意識を払って、小説における会話文を書いているのか。  もしここでの「注意の払いかた」がEメールのケースに及んでいないなら、回数あたりの「練習効果」のほうは、さらに下がることになるよね。  回数 × 意識の質 = 練習効果  ――って公式になる。  なんつうか……。  みんなの「功夫」を考えると、会話文が揃いも揃って「へなちょこ」になるのも仕方ない気がする。  ちなみに「会話文の鍛えかた」としては、実際に会話文を書く他にも、いくつもあるでしょう。  おそらく演劇などの分野では、専用の練習法とかメソッドとかがありそう。それもかなり洗練されたものが。(役作りのノウハウの一貫として)  あとは、意識しないうちに修行を積んできている人もいるかもしれない。  たとえば頭の中にいる架空の人物(キャラ)との会話を、幼いころから、ず〜っと十何年もやってきたような人なら、もう下地ができあがっているので、ちゃんとした会話文を書けるでしょう。  またぬいぐるみと対話できる人も、けっこう練習としてはいいものを積んでいるはず。  もしくは、下ネタとなってしまうが、妄想の中に人物を登場させて一人で楽しむようなことを日常的にやっているとか。(例:自慰行為の「オカズ」とか) >塩味と辛味と甘味との関係 >紅紫さん >>ところで。この様な疑問を抱いているのは、もしかして私一人だけなのでしょうか。 >>私が勝手に勘違いをして、皆さんに迷惑をかけているような気がして恐ろしいのですが・・・・・・。  ああ、心配されなくても、「変だ」と思っている人は大勢いますので、だいじょうぶです。  当人(みやびさん)が、風邪やらなんやらで沈没してるので、いま待っているだけです。 >羽矢野  ねぇねぇ。  「新人」と「新前」と「新米」の区別って、ちゃんと付いてる?  僕は「新入団員なのはなぜか」と訊き、そして「新前なのはなぜか」と訊いたわけだ。  それに対して、「新人なのは」と「新米なのは」という回答がくると、言葉の分解能が足りてるのかどうか、心配になってくるのだが……。  んで、言葉はともかくとして、内容のほう。  主人公が新前である理由に、「少女に対する先入観を与えないため」とあるが。  少女の「街の噂」が、ネガティブなほうに固定している舞台を出しておいて、そこにニュートラルな見識を持つ主人公を放りこんでみる――という展開なわけね。  しかしここで、羽矢野君の「決めつけ」をひとつ発見。 >>まず、主人公がこの街にあらかじめ住んでいた場合だと、すでに少女が街にいることになり、彼女に対してなんらかの考え方を持っていることになります。 >>そしてそれは、おそらく否定的なものになるはず。  ――どうして?  まわりの噂に染まってしまって、「偏見」を植え付けられてしまう主人公もいれば、「自分で見てみるまではわからない」と考える主人公だっているでしょう?  こんなの、主人公の設定次第じゃないか。  っていうか、僕なら偏見を植え付けられるような少年を主人公には据えないがなぁ。絶対に。  まあそれは作者としての好みの問題だが。  また、主人公の住む町に、少女のほうがやってくるパターン。  この場合、少女が魔物とのハーフであり、強い力を持つことが知られるというエピソードが来ると書いているが……。  この場合、べつに力を見せる必要はない。  魔物とのハーフであると知られただけで、嫌われるには充分でしょう。世界観的に。  またここでの展開の選択肢として、「バレてしまう」「バラされてしまう」「少女が自分からバラす」――と、簡単に考えるだけで3通りくらいのバリエーションがあるよね。  全部考慮した結果として、NGを出したのか?  ちなみに僕の場合。  自分の好みの展開としては、「自分が魔物とのハーフであることを、少女は自分の口からばらしてしまう。少年も周りの人々とともに怖れを抱く。しかし少年はその事件の前に、少女の優しい一面も見ていた。少年は自分の中の怖れに勇気を出して立ち向かう。少女もそんな少年に信頼を向けるようになる。――がしかし、そんな二人の間を引き裂くある事件が起きるのであった」――なんて話に持っていったりするわけだが。  こういうパターンというのは、もう、考えてみるまでもなく「NG」なわけね?  羽矢野君の思考の中では?  ちなみにこのあいだ「ダブルブリッド」を買ってきたのだが。  この話の1巻では、どんなパターンとなっていた?  新入隊員。新前。などの属性があるわな。どういう組み合わせで話はスタートして、途中、どういう展開となっていった?  また英雄を出すほうの展開だって、英雄が挫折して少女を怖れるようになる以外の展開だって、あるんじゃないの?  べつに縛り条件を設定してパターン出しをするまでもなく、ひょいと出てくるけどなぁ。  英雄の心が折れる展開ではなくて、他の展開で盛りあげるわけだよね。  英雄の心は折れない。しかし少女のほうの心が折れてしまう。その展開が、まずひとつ。  ふたりとも心は折れない。だが妨害者が現れるパターンがひとつ。  なんつーか、いま手元にある話の展開を変えないで済むようにするために、他の可能性をすべて否定して回っているだけの気がする。  小説とかストーリーとかいうのは、無限の可能性のなかから、作者がコンセプトとテーマに基づいて取捨選択していった結果――と、そうどこかに書いた覚えがある。  しかし「選択」と「選択したつもり」っていうのは、これは違うものなのね。  「選択したつもりで、ただ他の可能性を潰していっただけ」の結果として書かれたものは、それは小説とはいわないの。「お話」にはならない。 >弟切さん >みずほ銀行へ預けてあるはずのウン億円  そのネタ、つまんねー。  ――っていうか、ワケわからんぞ。説明プリーズ。  競馬場に預けてある「ウン億円」ならジョークでよく言われるからわかるけど。  みずほのウン億円って、どーゆーこと?  そのネタは、どういう仕組みで、どのへんが面白いの?  「つまんね」と言っておかんと、3回目も書きそうだから、言ってみた(笑)。 >弟切さん >>起:困っている人を見ても、無償で助けることをしない主人公。 >>承:自分の利益のために、他人を助ける主人公。 >>転:当てが外れて、思っていた利益を手にできない主人公。しかし、予想していなかったとても良いことが起こる。 >>結:無償で他人を助けるようになる主人公。  この起承転結って、「労働と報酬」の観点以外にも、いくつかの観点で読み解くことができるんだけど。  たとえば「善意」ってものに着目して見てみるとしよう。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ・善意を持たない主人公。他人を助けることをしない。 ・善意がないまま、報酬に釣られて仕事をすることになる。 ・仕事を果たすが、期待した報酬は出なかった。(別なことをやってしまって、仕事は果たしたことにはならなかった) ・行った仕事が別の人間に評価されて、思わぬ報酬を得る主人公。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  はじめ「善意の有無」で始まっている話が、中盤以降、「善意」なんて関係なくなっていて、おかしなことになっているよね。  もうひとつ、「欲の有無」に着目して読んでみるとする。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ・欲深な主人公。 ・困っている人をみて、金儲けを企てる。 ・苦労して仕事を果たすが、が仕事は無駄に終わってしまった。しかし思わぬことによって、無駄とはならなかった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  この場合も、なにがなんだか、わかりませんね。  んで、この話っていうのは、そもそも、なんなのだ?  どんなところに着目して、読むべき話なわけ?  有償か無償かが関係する話なのか。  報酬を期待する気持ちのあるなしの話なのか。  善意のあるなしの話なのか。  欲の深さの大小の話なのか。  話を通すことで、男の心理になにか変化が現れるようだけど。  その変化はどんなものなのか? なにが変わったのか?(具体的に)  そしてその「変化」は、どのようなエピソードで起きるものなのか?  そのへんを、もういちど説明するように。 >光来さん  諒を「へたれでなくした」ということなのですが……。  どのへんが、変わっているわけですか?  具体的に、諒の行動の変化としては、どんなことが変わっていますか? >>翌日、諒は結衣に話しかけるが、避けられる。  ざっと見たところ、上記の1箇所くらいでした。  諒は(なんと懸命なことに)フラれたあとで、結衣に話しかけようとしています。  ここの1箇所だけ?  あとは、結衣をストーキングして仕事の邪魔をしなくなったことが、ひとつ。  あと結衣に「死神をやめてはどうか」と言うときの理由が、「自分のわがまま」から、相手の身を案じての台詞(つらいならやめたほうがいい)みたいなことに変わっていますか。  このあたり、諒を「へたれ」に決定付けていたエピソードでしたね。  今回の修正では、それらをいわば「薄めた」わけです。諒の「へたれ感」を和らげた、そんな修正。  以前は「へたれ路線」というマイナスの方向へ、いちおうはベクトル付けがされていたわけです。  こんどはそのベクトルさえもなくなっています。負の方向付けをしていたエピソードを、無味無臭で無害なものに取り替えたことになります。  これでは、なんの話だかわかりません。ベクトルが消えちゃってますから。何の話でもなくなっています。  話に意味付けするには、主人公に行動させなければなりません。それが話のベクトルとなりますから。  たとえば――。  主人公がヒロインにつきまとって妨害していれば、負の方向へですが、ベクトルは定まります。話に意味も付きます。  そうじゃない「別な方向」に話のベクトルを向けたいなら、その「別な方向」に向けて行動する主人公を出さなければなりません。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  主人公は、好きになった女の子に告白して、交際をはじめる。  その「幸せ」の絶頂期に、ふとしたことで彼女の「正体」を知ってしまったことで、二人の恋人関係に破局が訪れる。  少女は主人公のもとを去って行く。そして主人公は……。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  これは、この話の冒頭部分です。  主人公が物事や運命に対して「受け身」でいられるのは、せいぜい、このあたりまでです。この冒頭部分くらいまで。  ここから先も主人公が受け身でいるようならば、それは「お話」とは呼びません。  「そして主人公は」……、どう行動するわけですか?  光来さんは、殺し屋の話と、死神の話とで、あらすじを分解して比較をしてみましたよね。そしてあらすじの構造として、「大きく扱われているものが違う」というところに気づいたわけです。  殺し屋の話では、大きく扱われている物事は、それは「少女の気持ち」。  死神の話では、なぜだかそれは、「死神のこと」となっています。  ちなみに、あの殺し屋のほうの話では、ラストシーンにおいて、「俺は殺し屋だが、それでもいいのか?」――という台詞は、まずきません。  考えてみても、きそうにないでしょ?  なぜなら「殺し屋」のことなんて、話の中では、とても小さく扱われているからです。  しかし光来さんは、その台詞を言わせたいわけですね。  ラストシーンで、「わたし死神だけど、それでもいいの?」とヒロインに言わせるためには、話のなかで「死神のこと」が色々と扱われないとなりません。  光来さんも、深層意識のあたりでは、漠然とそのことに気づいているのでしょう。だから「死神のこと」があれだけ多く書かれているわけです。  あれはたしかに、必要なものなわけです。  そして前のほうにも書きましたが、「話のベクトル」とは関係なしに、話が何らかの「お話」として成立するためには、とにかく主人公は、なにか「行動」をしなくてはならないわけです。  死神のことを多く書かなくてはならない。そして主人公が行動をしなくてはならない。  この両者を結びつける流れとしては、「主人公が行動した結果として、死神のことが次第にわかってゆく」というものしかなさそうです。  まあ、考えてみればあたりまえのことなんですが。  主人公がロクに行動していないのに、死神のことが次々とわかってゆく――とかって、なにか変ですよね。  主人公が死神のことを知ろうとする。具体的行動を伴って「知ろう」と行動する。  そういう流れで、ひとつ考えてみませんか?  またもうひとつ別のパターンのあらすじを。  あと思ったのですが……。  いま現在のあらすじでは、結衣が「別れ」を言い渡してしまっていますよね。どうもあそこがネックになっているっぽいです。  別れを言い渡されて、それに諒が従ってしまう現在の路線だと、その後しばらく諒の側が動きを取れなくなります。諒が「行動する」という新路線では、この展開はうまくありませんね。  結衣が別れを言い出さないか、もしくは、別れを言い出しても諒のほうが反抗する。  このどちらかのパターンか、さもなければ両方かで、やってみるとうまくいくかもしれません。 >紫 >>翔子が女の子らしくすることに協力的な愛美。 >>翔子は中学の頃に、クラスの男子にからかわれたのが原因で、高校に入ってからは女の子らしく振る舞うよう努力している。  なぜ?  これって、からかわれたので(なんとなく)女の子らしくすることに決めた――とか、そういうことかな?  ちゃんと考えてあるのかなぁ。そこの理由のところ。  翔子が「からかわれた」ことは、これは客観的な事実なわけだ。ここの部分は、そのままでいい。  そして「結果」としても、翔子は「女の子らしく振る舞うことにした」となるわけね。そこの部分も、まあいいとする。  (原因)「からかわれた」    ↓  (結果)「女の子らしくすることにした」  しかし、この原因と結果を結ぶ「理由」については、幾通りも解釈があるよね。  これは考えてあったのか? それとも考えるのが面倒っちいので、適当に濁して、「なんとなく推察してください」みたいなことで、いまのように書いてきているのか?  考えてあったなら、なぜ書かない?  書いてくるなら、「どのように」からかわれたのかも、具体的に書いてくること。からかった側(男子たち)の動機と理由と、あと具体的な、からかいかたの方法もね。  しかし、からかわれたからといって、自分のありかたを変えてしまうような人間が、これ、「ハイスピリッツガール」といえるのだろうか?  ついでに、愛美が協力的である理由のほうも、書いてくること。  翔子が受けて立つ理由は、なにか二つ書かれているけど、いったいどっちがメインなのだい?  友人の不名誉(笑われた夏江)をそそぐ、という路線と。  女の子っぽく振る舞うことが無理を感じていた。いい機会だと思った。という路線と。  どっちなのか、ハッキリしてくること。  あと、「女の子らしく振る舞いたい」と思っているはずの翔子が、実際にどういうことをするのか、そのエピソードを実際に見せること。  この課題が、ぜんぜん、まったく、クリアされてないじゃないか?  この話っていうのは、こんな感じのものだと、いま理解しているわけだが……。 「女の子らしくしようと、精一杯猫をかぶろうとしていたハイスピリッツガールが、仕合の場に引っ張りだされて、その本性を見せて活躍する話」  もしこの通りだとすると、冒頭から、「猫をかぶろうとしている翔子」で見せていかないとならないわけね。  なのに冒頭の展開は、昔の「超元気少女が活躍する話」のまんまじゃんか。自転車爆走で遅刻してくるやつ。  同じ遅刻してくるという展開でも、「猫をかぶろうとしている少女」が遅刻してくるのであれば、なにか変わるんじゃないの?  昔の部品を、まんま使ってるんじゃないよ。 >>今回は、「自分より弱いヤツに指示されたくない」→「自分より強いヤツについていく」という風に変えました。  だから、それじゃ起結がバラバラでしょう。  後ろが「強いヤツについていく」であるなら、前は「弱いヤツにはついていかない」になるはずなのだが。  もし辻村が「強いヤツならついてゆく」という性格であるなら、自分が空手部で一番強いことが証明されたら、「自分についてこい」とばかりに仕切りはじめるんじゃないの? 彼が年功序列なんてものに、ひとかけらの価値も認めてないのならね。  辻村の価値観を、もっと考えておくこと。  彼は何に対してこだわっているのか。翔子に負かされる前と後で、彼の中では、なにがどのように変化するのか。それが実際には、彼の態度にどのように現れてくるのか。  人物造形が薄っぺらいのね。まるで考えてない。 >自分が気づいていなかったこと、考えていなかったこと、知らなかったこと >>「自分が思いつかなかった=弱点」ですね。 >>そんなことも気づいていませんでした。  ふと思うのだが。  自分が考え落としていた――ということを知ったときに、どうして、みんなそんなに軽く済ませてしまえるのだろうか。  もっとショック受けない? 普通?  もっと重大に受けとめない?  普段から考えてなくて、頭を使ってなくて、だから「考え落としていた。思いつかなかった」ことなんてたくさんあって、それはいつものことなもんで、いちいちショックなんて受けていられない――とか、そういうこと?  だからダメなんだよ。  自分の知らない言葉があった。  自分が見落としていた誤字があった。  自分が知らない概念があった。  自分が思いつかない発想があった。  もっとショックを受けろって。 >馬宮さん  次のお題は、「集団に囲まれる生課題」だったはずだけど。  藤極堂さんとのことは、あれは「単なる誤解」だったわけだし、そろそろ再起動して取りかかりなさい。 -------------------------------------------------------------------------------- あれこれ No.5737 投稿日 2002年12月18日(水)00時22分 投稿者 光来 唯  部屋のファンヒーターがなんかおかしい。  電源は入るけど、点火されない。  寒くてたまらん。 >誤字  誤字の話題が出てたってときにこの始末。  人の振り見て我が振り直せてないのはよくないです。  見直し回数追加です。 >あらすじ、とか  あらすじVER8、起承転結分解しようにも、どうも話が平坦だな、と思っていたら。なるほど。諒の行動のせいだったわけですか。  へタレをなくして前向きにしたはずが、「つもり」でしかなく、マイナスがゼロになっていただけだったというわけですか。    諒がへタレでなくなったという、行動の変化は指摘されている箇所だけです。  後半、結衣を探しまわるというのがありますが、これは別に特別な行動というわけでもないし。  いなくなった→心配→探す……は行動として当たり前なわけですからね。  で、読み返してみたらやっぱりドラマがないですねぇ。     > 主人公がロクに行動していないのに、死神のことが次々とわかってゆく――とかって、なにか変ですよね。  うーん、考えてみたら確かに変です。けど、ずっとそのパターンだった。  いつも結衣のほうから勝手に教えてくる感じ、多少こちら側から聞くことがあっても、結局は「知る」ではなく「教えられる」ばかりです。  「謎」が向こうからやってくるってのは、おかしくて当然でした。 > いま現在のあらすじでは、結衣が「別れ」を言い渡してしまっていますよね。どうもあそこがネックになっているっぽいです。  今回のバージョン書くとき、その部分ちょっと引っかかりました。  でも、考えが固まってしまっていたということもあり、そのままの形にしてしまってました。  けど……やはり無理がありますか。  えと、新しく考えるのは、 『主人公が死神のことを具体的行動を伴って「知ろう」と行動する』 『結衣が別れを言い出さない』 『結衣の別れの言葉に諒が反抗する』  この3つのパターンのあらすじですね。  後半部位の変化パターンと、一からのもの、と。  では考えてきます。 -------------------------------------------------------------------------------- 一発逆転宝くじ No.5738 投稿日 2002年12月18日(水)02時06分 投稿者 弟切 千隼 新木さんへ > えーと、みずほ銀行云々というのは、宝くじネタです。日本では「富くじ法」という大正時代くらいにできた古い法律により、みずほ銀行(旧第一勧業銀行)しか宝くじを売ることができないと定められています。 宝くじの財源というのは、単純に宝くじの売上金です。宝くじを買った人のお財布から出て行ったお金が、たくさんの仲間を連れて帰ってきた状態が「宝くじが当たった」状態なのですね。 弟切はさほど熱心な宝くじファンではありません。それでも、毎年いくらかはみずほ銀行にお金を預けて、「大勢仲間を連れてきてね」と念じています。 しかし、私のお金は人徳ならぬ金徳がないのか、なかなか仲間を連れてきてくれません。 >>起承転結 >>−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− >>・善意を持たない主人公。他人を助けることをしない。 >>・善意がないまま、報酬に釣られて仕事をすることになる。 >>・仕事を果たすが、期待した報酬は出なかった。(別なことをやってしまって、仕事は果たしたことにはならなかった) >>・行った仕事が別の人間に評価されて、思わぬ報酬を得る主人公。 >>−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− >> はじめ「善意の有無」で始まっている話が、中盤以降、「善意」なんて関係なくなっていて、おかしなことになっているよね。 No.5736で新木さんが書かれた上記の文章は、起承転結になっていないと思います。これには転までしかなく、結がありません。 上記の文章を、私が課題部屋のNo.283に書いた起承転結に当てはめてみると、以下のようになります。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ・善意を持たない主人公。他人を助けることをしない。=起:困っている人を見ても、無償で助けることをしない主人公。 ・善意がないまま、報酬に釣られて仕事をすることになる。=承:自分の利益のために、他人を助ける主人公。 ・仕事を果たすが、期待した報酬は出なかった。(別なことをやってしまって、仕事は果たしたことにはならなかった)=転(の前半のみ):当てが外れて、思っていた利益を手にできない主人公。 ・行った仕事が別の人間に評価されて、思わぬ報酬を得る主人公。=転(の後半のみ):しかし、予想していなかったとても良いことが起こる。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 結がありませんよね? 本当は、この後ろに以下のような結が来て、善意で始まった話が善意で終わることになります。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ・善意に価値があることを認め、善意を持って他人を助けるようになる主人公。=結:無償で他人を助けるようになる主人公。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−− もう一つ、新木さんが挙げられた「欲の有無」から見た文章も、結がなくて起承転結になっていません。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ・欲深な主人公。=起:困っている人を見ても、無償で助けることをしない主人公。 ・困っている人をみて、金儲けを企てる。=承:自分の利益のために、他人を助ける主人公。 ・苦労して仕事を果たすが、が仕事は無駄に終わってしまった。しかし思わぬことによって、無駄とはならなかった。=転:当てが外れて、思っていた利益を手にできない主人公。しかし、予想していなかったとても良いことが起こる。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 上記の転には、少し補足が必要ですね。 「思わぬことによって、無駄とはならなかった」とあるのは、欲深な主人公が予想していた実利的なものが得られたがゆえに、無駄にならなかったのではありません。主人公が持っていた「欲」とは全く無縁の実利的でないものが得られたがゆえに、無駄になりませんでした。 上記の文章に結を加えると、以下のようになるでしょう。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ・実利的なものばかりを追求する欲が薄れ、実利が伴わなくても他人を助けるようになる主人公。=結:無償で他人を助けるようになる主人公。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−− すみません、明日の朝少し早めに起きなければなりませんので、今回はここまでとします。主人公の具体的な変化については次回に。 -------------------------------------------------------------------------------- 食物連鎖 No.5739 投稿日 2002年12月19日(木)01時27分 投稿者 弟切 千隼 お歳暮の時期である十二月の前には、高級食材の需要が高まるため、鶏に限らず屠殺[とさつ]される家畜が多いようですね。 以前、精肉工場のシステムを仕事で手がけたという友人に聞いたところでは、豚の屠殺は一般的に「ガス室送り」で行なわれるそうです。牛の場合は、豚と同じくガスか、電気ショックで屠殺されることが多いとその友人は語っていました。 現代日本に住んでいるからには、このようにして殺された家畜の肉を、全く口にしていない人はいないでしょう。TVで放映されるライオンなどの捕食場面を見て「ひゃあ、残酷ぅ〜」などと叫ぶ人に遭うと、弟切は「おめーも同じだろうが!」と言ってやりたくなります。 >>話作り >>んで、この話っていうのは、そもそも、なんなのだ?  (中略) >>話を通すことで、男の心理になにか変化が現れるようだけど。 >>その変化はどんなものなのか? なにが変わったのか?(具体的に) (No.5736の新木さんの書き込みより) この話は、「人間的に未熟な人物が成長する話」です。 ゆえに、話を通すと、冒頭で未熟だった主人公が少し成熟します。この話は短編ですから、例えば小学生並みだった主人公が一気に大学生並みになる、といった大きな変化は描けません。 具体的には、主人公は他人に対して配慮や思いやりを示すことがほとんどできない人だったのが、少しはできるようになります。 他人に対する配慮や思いやりとはどういうものかといいますと、他人が困っていることを察して、自分には実利がないことを承知しながら、手助けしてあげることです。 この話の読みどころは、「未熟な人物が、いかに成長するか」というところでしょう。この「いかに」の部分をエピソードで表わすわけですね。 この話の場合、話の構造としては、まず主人公の未熟さを見せなければなりません。そこで、困っている他人を見ても助けるどころか、そういう人を利用して儲けようとたくらむ主人公としました。 しかし、それは社会に受け入れられる成熟した人間の行為ではないことを示すために、主人公のたくらみはくじかれなくてはなりません。これが転(の前半)になりますね。 これだけでは、単に運が悪かったか、やり方が下手だったために儲けられなかっただけと主人公が考えて、ますます悪辣な人間になってしまいかねません(笑) そうならないように、転の後半で主人公に「実利的でない報酬」を与え、実利が得られなくても他人を助けるのはいいことだと導きます。 と、ここまで書いて自分で思ったのですが、何だか転に無理がありますね(爆) わかりにくいです。 それに、「困っている人を利用して儲けようとする人物」というのは、未熟というより普通の悪人に見えますよね。相変わらず気が付くのが遅すぎです、私 は(;_;) 未熟な人物が成長する話としては、もっとわかりやすいものがありそうです。また少し考え直してきます。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5740 投稿日 2002年12月19日(木)01時40分 投稿者 新木 伸 >Eメールの文章と、小説の文章と  このあいだの続き。  Eメールの文章では、「相手に伝わるか。これでフレンドリーさは適当か?」という注意を払うことができるのに、なぜ小説における会話文では、その同じことができないのか?  その考察をもうちょっと進めてゆく。  そもそもEメールっていうのは、相手に読ませるための文章なのね。  その「相手」とは、個人なわけだ。  それも本人がよく知っている人間。  Eメールを書いているときには、相手の顔が脳裏に浮かんでいるはずだ。  相手がよく知っている人間であればあるほど、「こんなふうに書いたらアイツはどう反応するかな?」とか、相手がメールを読んだときの反応を予想しつつ、文体を選んで文章を直してゆくこともできるはずだ。  こういうのが、「読者の顔が見えている状態」という。  人に向かって文章を書いている状態ね。  そうやって配慮して、相手のことを思いやりつつ書くことが、「ひとのための文章」を書くということ。  こうして書かれたEメールの文章っていうのは、自分のものじゃないわけだ。  もちろん相手のために書いているわけだし。相手に読ませるために書いているわけだし。  文章のプロが、お金を貰って書いている「文章」というのは、常に例外なく、この心理状態で書かれています。  小説にしろ、ライターの仕事で書く「文章」にしろ、どれだって同じこと。「お金を取れる文章」というのは、「読者の顔を心の中に望みつつ書かれた文章」と同義です。  しかし、アマチュア作家の書く小説というのは、「読者の顔」が見えていない状態で書かれたものがほとんどなわけね。  よみかくの本棚を見てもそうだし、皆の個人ページにあるものを読んでもそうだし。  読者おいてけぼりでしょ?  相手の顔をみて書かれているなら、そんなことはあり得ないよね?  退屈している読者の顔が見えているとしたら、さらに退屈な文章を書き連ねられるはずもない。  この手の読んでいて退屈な小説。  じつはこれは――読者のためではなくて、作者が「自分自身のため」に書いているものだったりするわけだ。  いわば「日記」みたいなもの。  日記とは、ふつう他人に読ませるために書かれるものではなく、自分のために書くものだよね。  つまりアマチュアは、小説を自分のために書いている。 (ここで「大多数のアマチュアは〜」とか、「ほとんどのアマチュアは〜」とか。言い切ってしまうのではなくて、なにか修飾語を付けるべきなのだろうが……。あえて言い切ることにする。なぜなら読者のために小説書いているアマチュア作家は、もし望むなら、プロになることもできるから。ここでの「アマチュア」の定義は、望んでいるのにプロになれない者――とする)  ひとに読ませるための文章は、ひとに読ませるつもりで書かないと、練習の用をなさないわけだ。  そういう心理状態で書いていないと、なんの練習にもならない。  日記を書くときの心理状態で、いくら小説を書いてみたところで、これは練習にはならない。書いているときに読者の顔が見えるようにしないと。  しかし人間というのは不便なもので――。  著しく「想像力」に欠けているのが、人間という存在なわけだね。  書いている最中に「読者の顔を思い浮かべる」という、たったそれだけのことが、これがなかなか出来ないのだ。  いまEメールを書いている相手――そのたった一人の顔くらいなら、なんとか思い浮かべられる。想像力が追いついてくれる。  しかし「この小説を読むはずの不特定多数の読者」となると、これがさっぱりとなる。  これは訓練を積めば、誰でも出来るようになる。  方法はいたって簡単。  常に意識するだけ。  習慣でも、強迫観念でも、そのための方法は、なんだっていい。  「常に読者を意識して書く」という、たった、それだけのことを実践するだけ。  しかし訓練なしには、できるようにはならない。  これを訓練なしに簡単にこなせてしまえるほど、人間の想像力は豊かではないんだな。  文章のプロは、この「読者を意識して書く」という訓練を、それまでの人生のどこかで、かならずやってきています。  意識して自分で訓練を行った人もいれば、意識しないままで、なんらかの体験が知らず知らずのうちに「訓練」となっている人もいるだろう。  みなさん。  読者の「目」を見て、話しましょう。  その文章を読むはずの読者の「目」を。 >弟切さん >宝くじとか  ああ、第一勧銀は合併したんだっけか。  そしていまは富士銀行もないんだっけか。  しかし、いつもながら弟切さんは、馬鹿正直に答えてくるんだなぁ。  裏を読んでください。裏を。  真正直に解説してるんじゃありません。  この10年くらい、銀行の合併が相次いでいるよね。いま現在、大手都銀で合併を経ていない銀行って、たしか存在していないはず。  いま存続しているすべての銀行名と、それぞれの母体となった合併前の銀行名と、すべてをそらで間違いなく言える人って、どのくらいいると思う?  旧「第一勧銀」→新「みずほ」。  この相関関係を、どれだけの人が「当然知っている」と言えるだろうか。  自分が第一勧銀に口座を持っていれば、お知らせのハガキが来るし、口座名も変わる。自分のお金や生活に直接関わることだから、関心もある。この場合は当然知っているだろう。  あと宝くじを毎月買っているような人なら、売り場のある銀行の名前が変わっているわけだから、これも当然知っているわな。  さて。  第一勧銀に口座を持っていなくて、宝くじにも興味のない人、さらに経済関係のニュースにも疎い人。(新聞を読んでいない)  年齢職業を問わず、ある一定数の人間に対してランダムサンプリングをかけると、「第一勧銀→みずほ」を知らない人は、どのくらいの割合になるでしょうか?  ちなみに弟切さんの周囲では、年齢と職種から考えて、おそらく100%近くの人が知っているはずだ。  しかし、この「よみかく分室」における平均像では、どのくらいが知っているかな?  また弟切さんが書こうとしている小説の平均読者像では、どのくらいになりそう?  また弟切さんは書かないかもしれないが、ライトノベルの平均読者層では、それはどのくらいになりそう?  ちなみにライトノベルの読者層というのは、下は小学生から、上は大学生ぐらいまで。分布曲線の中心は高校生の3年生あたりにある。そしてその分布曲線のなかで、「社会人」っていうのは、上端のほうに、ちょこんと載ってるだけなんだよね。  以前、まっきーが野球ファンにしかわからない野球用語で「ボーンヘッド」という言葉を使ったっけ。それを僕が注意したことがある。  それと同じことなわけね。今回のこれも。  そのへん、わかってる?  あとついでに言うと、ネタとしても変だろ、あれは。  「預けてある」というところが、変。  競馬やらパチンコやらの場合は、「おかしいなぁ。300万円くらい預けてるんだけど、なぜか引き出せないんだよなぁ」とか言うよね。これは本人が本当に300万円くらいスッているから、ネタになるのね。  「預けたはずの額=スッた額」ってことで、直接対応している。  しかし宝くじの場合は、弟切さんは実際に3億円分も買っているわけではないでしょ?  預けている額以上に引き出せてしまえるというのは、これはおかしい。  強引にネタにするなら、利息にでもからめてゆかないと。「1億倍の利息が乗って返ってくるはずなのですが」とでもしないと理屈が通らん。  ピンとこないジョークっていうのは、笑えないわけです。存在価値もないわけです。 >弟切さん  いまやっているのは、おかしな部分を見つけようとしている試みなのだな。  僕自身も、「変だ」とは思っているのだが、どこがどのように変なのかを、はっきり指摘できないでいる。  弟切さんの場合、普通は見かけないような「変なパターン」をやってくるもんだから。  これが「主人公が行動していない」とか、「主人公がぜんぜんハイスピリッツじゃない」とかなら、一目ですぐに指摘できるのだけど。  ――で、今回弟切さんは、僕が省いておいた「結」を自分で補完してきたよね。 >>・善意に価値があることを認め、善意を持って他人を助けるようになる主人公。=結:無償で他人を助けるようになる主人公。 >>・実利的なものばかりを追求する欲が薄れ、実利が伴わなくても他人を助けるようになる主人公。=結:無償で他人を助けるようになる主人公。  このふたつだね。  これを僕が「ないものとして扱っていた」ことには、理由がある。  この話の筋を頭から読んでいったときに、この最後の部分に関して、僕の頭は理解を拒むのね。目が文章を見ていても、頭が読もうとしない。  たとえば「善意」のほう。善意ってものに価値があるかどうかが、ここでの焦点になっているよね。  そして「善意に価値を認める」ということが、終了状態になるのだとしよう。  すると、それに対応した「初期状態」が頭の部分にないとならないわけだ。  しかし、もともとの筋の「起」のところをみてみると、そこにあるのは、ただ「善意を持たない主人公」というものなわけだ。  これって、初期状態と終了状態が対応してないでしょ?  ただ「善意」ってものだけが、共通して登場してくるだけ。意味論としての対応関係は存在していない。 ・「善意を持たない」→「善意を持つ」 ・「善意に価値を認めない」→「善意に価値を認める」  ――このどちらかであれば、これは対応しているといえる。  つまり、結として「善意に価値を認める」が来るなら、冒頭では、「善意に価値を認めていない主人公」がないといけないわけね。しかしあるのはただ、「善意を持っていない主人公」だけ。  主人公が善意に価値を認めていないことを、その行動によって能動的に示すためには、たとえば、善意の人を小馬鹿にしているとか、なにかそんなようなものがくるはずなのだが。  起と結が揃っていないのを直すためには、起か結のどちらかを変更することになる。  また承と転も、それに合わせて修正する必要があるよね。 >306 馬宮「花火大会で集団に囲まれる 1」  あら。13日に、すでにあがっていたのね。  ここに報告がないから、見てなかった。  ちなみにこれはあくまでも「自主トレ」であるので、誰からも指摘されなくても、誰からも見向きもされなくても、次々と書いて挙げてゆくこと。  自分でも満足いかない部分とか、出てくるわけでしょ。そこを直すために自分でリテイクを出すとか。また同じお題でも、別なアプローチのやりかたで書いてみるとか。  他のお題に取りかかってもいいし、すでにアップされている他の人のものを、自分流にリライトするのでもいいし。 >>次はヨーヨーつりを「しゅうげき」しようって言うと、大きなビニール袋の中で泳ぎまわる、ちっちゃな金魚の群れにみとれていたウルトラマンは、わたしの方を向いて、なん度もうなずいた。  ここの部分。  日本語として、よろしくないです。中学校の国語レベルですよ。  修飾語が長すぎ。  「わたしの方を向いた」のは、これは誰かというと――。  おおきなびにーるぶくろのなかでおよぎまわるちっちゃなきんぎょのむれにみとめれていた――「ウルトラマン」なわけですね。  こんな40文字以上にも渡る長い長い修飾部分を、人間は、頭の中に留めてはおけません。  人間の頭っていうのは、そんなに良くないです。  修飾語を重ねていいのは、せいぜい3重まで。せいぜい20文字ぐらいまで。  これはいったい何重なのですか?  大きな――ビニール袋の――なかで――およぎまわる――ちっちゃな――きんぎょの――群れに――みとれていた――  8重?  ここの部分は、このままの内容を変えずに、いくつかの行に分割することで書き直してみること。  たぶん、3つや4つの文に分割しなければ、「修飾は3重以内」には収まらないはず。  あと、「私がヨーヨー釣りを襲撃しようと言った」時点と、「ウルトラマンが金魚を見つめていた」時点とは、これは時間的にいって、同時刻の出来事じゃないんですね。  「金魚を見ていた」ほうが「前」であり、「襲撃しようと言った」ほうが「後」の出来事となっています。  つまり、ひとつの文の中で、前にある部分が「時間が後ろ」となり、後ろにある部分が「時間が前」となっています。  これは悪文。  典型的な悪文の形。  書いてある順番と、起きている順番とが、逆転しちゃってるんですね。  ふつうの文章の流れとしては、時間が前にあるものは、前に書かれているものです。  この場合では「金魚を見ているウルトラマン」のほうが前になくてはならず、「私は襲撃しようと言った」のは、後ろになっていなくてはならない。  文の順番を考えつつ、複数の文に分割して、書き直してみるのこと。 >>ちょっと背伸びをして屋台を探したら、行き交う人たちの頭の向こうに、ピンクの屋根でヨーヨーつりの「ヨ」の文字が見えたので、金髪のウルトラマンの――ルイ君の手をひいた。  ここなども、分割書き直し対象。  こちらは上のものとは違って、時間は逆転していない。書いてある順番と起きている順番は同じ。  これはどのへんが悪文なのか。  「背伸びして探したら」〜「文字が見えた」――というのは、これは物事の因果の関係になっていますよね。  「因果」というのは、原因と結果の関係。  ここでは、「探した」が原因となって、「見えた」という結果がきているわけです。  しかしここに、さらに、「手を引いた」って部分がぶらさがってますね。  これが悪文の形です。  ひとつの「因果」が終わったところで、読点「。」でもって、文章を終わらせてしまえばよいのです。しかし、だらだらと別な内容の文章を繋げてしまっている。  後ろに繋がっている部分の――「手を引いた」ことの原因となることは、ここでは、なんになっていますか?  文章中では省略されていますよね。  おそらく、「そっちのほうに行こうと思って」とか、そんなような語句が入るはずです。  「行こうと思って」〜「ルイ君の手を引いた」――。  はい。これで一組の因果となります。  この行は2つの文に分割できるということ。  んでもって、全体的に。  「集団に囲まれる」っていうお題の部分よりか、「二人で縁日。とっても楽しい」ってほうが印象に残りました。  おそらく作者的にも、ノッて書いていたのは、そちらのほうであると思われます。  しかしこの場合には、それは本末転倒。  あと全体的に、なにが起きているのか、まわりがどうなっているのか、ぜんぜんわからなかった。  前半の縁日の部分に関しては、自分の記憶の中から「縁日」の記憶を引っぱりだしてきて、それで想像力を膨らませて読むことで、なんとか補完することもできるんだけどね。  「ヨーヨー釣り」って聞けば、「ヨーヨー釣り」の光景が頭に浮かぶし。  同じように「風船」「綿菓子」なんかのキーワードだけで、縁日の光景を呼び起こされるし。  しかしそれでは、描写していることにはならないわけだ。  最近の子供は、縁日とかに、行ったことがないかもしれない。  もしそういう子がこれを読んだとしたら、たぶん、ちんぷんかんぷんだろう。  きっと訊いてくるよ。  「金魚すくいって、ねー、どんなの?」とか。  「ヨーヨー釣りって?」とか。  訊かれちゃったら、どう答えるつもり?  そのときに、なにも知らない子供に対して答える「内容」――それを地の文に書けばいいのね。それこそが「描写」っていうもの。  そして後半からの、大人たちに囲まれる部分。このあたりからはもう「キーワード」に頼ることもできないから、光景はまったく浮かんできません。なにが起きているのか、もはやさっぱり。  とりあえず、「臨場感を出すこと」を課題として、リテイクしたほうがいいだろうなぁ。これは。  あと、言葉の選びかたで、ちょっと気になった部分が――。  今回は子供の一人称ってことで、わりと、ひらがなを多用しているよね。  しかし「次」「方」「中」「交う」「間」「続く」など、ひらがなに開いても差し支えない文字が、漢字になっている。  ――かと思えば、「なん度」とか「ひっしに」のように、漢字にしておいてもいいものが、開いてあったりする。  まあ、いちおうは考えながらやっているのだろうけど――。  読んでいるほうとしては、筋が通って統一された「表記ルール」が感じ取れないので、なにか行きあたりばったりで書いているように見えてしまう。  まあ、誰でも「開く/開かない」を意識しはじめの頃は、こんな感じの文章になっちゃうんだけどね。僕も昔の自分の小説で、ちょうどその頃に書いたものは、やっぱり変だし。  意識しつづけていけば、そのうち変なのは直る。  自分なりの基準というものを、もっともっと考えてゆくこと。  ちなみに上にあげたのは一例であって、もっともっとたくさんあったよ。いちいち全部を拾っていられないだけ。  あと表記の不統一もあった  また、「みとれる」は開いているのに、「見えた」は漢字だし。 -------------------------------------------------------------------------------- 昨夜は絵を描いたところで力尽きてしまいました。 No.5741 投稿日 2002年12月19日(木)06時15分 投稿者 紫ゆきや  最初に、OFF会に持っていった小説を書いたとき、文章は一人称のつもりでした。  しかし、イメージのほうは、かなり三人称視点だったようです。  結果として文章も三人称っぽいモノになっており、やっぱり視点について理解できていなかったことが、わかりました。  今なら、もうすこしマシな一人称を書けると思うのですが、その前にあらすじを完成させないといけません(汗)。  がんばります。 ↓絵コンテです。 http://www.h3.dion.ne.jp/~purple/ekonte021217.jpg  左上が1コマ目で、その下が2コマ目と続きます。 ◆1:山河を描いた襖  元の文章:和紙に山河を描いた風流な襖  見えないかもしれませんが、襖の描かれたコマです。  描いてみて思ったんですが、やっぱりこのコマは要らない気がしました。  まず動きが無いですし。5W1Hに関係するわけでもありませんし。  開く前に閉じている状態を見せておくべきなんですが、開ける動作を書けば、それで伝わりますよね。  むしろ、この1コマ目で「歪むほどの勢いで開く襖」を描いておくべきだと思いました。  イメージが半コマほどズレていたようです。  これが絵を描いてみて理解できました。 ◆2:襖を開いて部屋から飛び出す翔子。  元の文章:襖を、歪むほどの勢いで開いた。  このコマで重要になるのは、襖を開ける翔子です。  上にも書きましたが、「歪むような勢いで」という部分は前のコマで書いておくべきでした。  動きは上半身に集中しているので、上半身だけを見たカメラワークをイメージしています。 ◆3:廊下に飛び出し、振り返る。  元の文章:そして、廊下に飛び出しながら、  重要なのは、「振り返る」部分ではなく、「襖の取っ手に手を伸ばす」ことですね。  廊下に出ることと、閉めようとする動作を表しておく必要があると思います。  ここでは足許までイメージしています。 ◆4:襖の取っ手に指をかけ、  元の文章:なし  今見ると、このコマは要らないような気もしますね。  なんか動きが止まってますし。  いちお、最もアップになるコマと考えていたのですけども。 ◆5:襖を閉める。  元の文章:叩きつけるように閉める。木を打つ音が長い廊下に木霊した。  襖を勢いよく閉めたことを書いています。  絵だと走りだしているようにも見えるんですが、自分のなかでは、「閉めると同時に走りだし」というカンジですね。  絵の中心はピシャリと閉まった襖ですね。  それと、高速で動かした右手でしょうか。 ◆6:走り出す翔子。  元の文章:その音が消えるより早く、小刻みな足音を立てて、  上のコマで同時に起きたにもかかわらず、走りだしたことを書かなかったので、「その音が消えるより早く」と書いています。  ここらから、動きが足許中心になっていくのでカメラ位置も降ろします。 ◆7:走ってゆく翔子。  元の文章:玄関へ走る。  わかり難いですが、絵の中央にあるのは、背中を向けた翔子です。  元の文章は「玄関へ走る」ですが、この絵だと「走ってゆく」ですね。  カメラ置き去りです。  自分の文章が変である理由のひとつは、イメージが一人称にできていないせいだとわかりました。 ●新木さん(5736) >翔子がからかわれた部分 >> これは考えてあったのか?  いくつか考えていましたが、どれにするかは決めていませんでした。 ・からかわれ方=変なアダ名で呼ばれたり、わざと大げさに怖がるようなマネをされたり(たまに本気で怖がられたり)。 ・理由候補1=イタズラ者(悪意はないんだけど、面白いからという理由で他人のノートに落書きしたり)の男子に、鉄拳制裁を加えたら、気絶してしまった。それ以来、その男子には避けられ、他の男子からは、からかわれるようになった。 ・理由候補2=夏江にちょっかい出している男子に鉄拳制裁を加えたら、気絶してしまった。夏江が空手をはじめるキッカケになった事件。それ以来、その男子には避けられ、他の男子からは、からかわれるようになった。 ・理由候補3=ある男子と空手の話で盛り上がり、仲良くなった(その男子は町の道場に通っていた)。その男子が皆の前でイイトコ見せようとして「打ってこい」と言ったので、軽く突いたらKOしてしまった。それ以来、その男子には避けられ、他の男子からは、からかわれるようになった。 ・理由候補4=教えてもらったばかりの技を使ってみたくなり、試してみたら教室の壁に穴が開いた。ビビッて泣きだす子まででて、それ以来、クラスの女子に恐れられたり、男子にからかわれたりするようになった。  3番とかは、「その男子と再会するネタで書きたいなあ」とか考えていました。でも4番のほうが、笑えるかなあとか。 >> 考えてあったなら、なぜ書かない?  1本のあらすじも書けてないのに、次の作品のネタとか言いだすのは、どうかと思ったので書きませんでした。  今後は、こういうことも極力書くようにします。 >> しかし、からかわれたからといって、自分のありかたを変えてしまうような人間が、これ、「ハイスピリッツガール」といえるのだろうか?  からかわれたことを気に病んで、自分の気持ちを曲げてしまっては、元気が足らないように思います。  からかわれたことを「過去の失敗」と割り切って、同じ失敗をしないように努力するならば、まだマシかもしれません。たとえ、その行動が逃避であり、後になって間違っていたと気づくにしても、見た目は努力してますし。 >> ついでに、愛美が協力的である理由のほうも、書いてくること。  愛美は翔子のことを気に入っていいまして。「翔子が望んだから」協力しました。  そのため、翔子が考えを変えたときも、「全面的に支持」します。  愛美は精神年齢が一番下に見えるように書こうと思っているんですが、行動は「妹を甘やかす姉」をイメージして考えています。 >> 翔子が受けて立つ理由は、なにか二つ書かれているけど、いったいどっちがメインなのだい?  「夏江のために戦う」のが主です。  「女の子っぽくするの止めた」のほうは、「夏江が秘密をしゃべったことに腹を立てない」ことの理由と考えています。  訳の分からない文章を書いてすみませんでした。 >女の子らしく振る舞うエピソード  弱かったんですが、こんなモノを考えていました。 >> 見に行く動機が女の子らしくないと指摘される。カッコイイと言うから興味が沸いたのだと言い直す翔子。  もっとわかりやすくするため、以下のどれかを追加しようと思います。 ・(朝のシーン)爆走して、なんとか間に合いそうな時間に校門をくぐる翔子。しかし、他の生徒の視線に気づき、おとなしい走りに切り替え、やっぱり遅刻してしまう。 ・(放課後の直前)部活があるからと係の仕事を押しつけてくる男子に、鉄拳制裁しかけるがグッと我慢して、笑顔で請けおう翔子(この男子は、そのあと「その他の空手部員」として登場させる。転で評価が逆転する役)。 ・(朝のシーン)爆走して時間に間に合う翔子。しかし、身だしなみがなってないと愛美に注意され、あわててトイレで髪を梳かしたり、リボンを結び直したり。(さらに、おしゃべりに夢中になってたらHR開始のチャイムが鳴って、3人共遅刻扱いになってしまう)。 >祐志の行動の変化 >> 「自分より弱いヤツに指示されたくない」→「自分より強いヤツについていく」という風に変えました。 >> だから、それじゃ起結がバラバラでしょう。 >> 辻村の価値観を、もっと考えておくこと。  辻村を「プリースト」に見立て、「空手の強さ=信仰心の強さ」「威張ること=教会内での権力の行使」と考えてみました。  そうすると、「弱いのに威張る先輩=信仰心もないのに権威を振りかざす司教」となります。彼にとっては、叩きつぶすべき敵ですから、積極的に立ち向かっていきます。  翔子については、「自分には計り知れないほど強い=神降臨」と認識します。その結果、「一生ついてゆきます」と平伏します。  ちょっと神降臨は大げさかもしれませんが、ともかく、宗教家が上位者や神様に向けるような最大限の敬意を払います。  こう考えると、試合に負けたからといって、他の部員達への態度は変わりませんね。  しかし、翔子が、皆に謝りなさいと言えば、心から謝罪します。  宗教家にとって神様の言葉は、価値観や善悪の判断基準そのものだからです。  ただ、こうした宗教家的な、「どんな出来事よりも神様の一言のほうで心を動かされる」というのは、かなり理解し難いと思われます。ですから、本編では、「翔子の指示にだけは従うようになる祐志」とかやるのが、わかりやすいかなと考えています。 >自分が気づいていなかったこと、考えていなかったこと、知らなかったこと >> 自分が考え落としていた――ということを知ったときに、どうして、みんなそんなに軽く済ませてしまえるのだろうか。  こう書かれた後に説明すると、だいぶ言い訳っぽいのですが……もしも口頭で指摘されたのであれば、私が驚きに唖然として、恥ずかしさに赤面し、自分のマヌケっぷりに怒る、その様子が伝わったであろうと思います。  しかし、ショックを受けた直後の自分の文章を読み返すと、ほとんど理解不能でして。  時間をおいた後、レジュメから書き直し、努めて平静なカンジにした結果が、先のような文章となりました。  本当は、時間をおかなくても普通に読めて、どれほどの衝撃を受けたか説明できる文章を書けなくてはダメなんですが、まだ自分には、それができていません。  ダメであることは変わりませんが、どんなだったか正直に書いておきます。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5742 投稿日 2002年12月19日(木)19時30分 投稿者 新木 伸  ウシの屠殺の方法には、延髄に針を差し込み、その先端部から小さな風船を出して膨らませて、脳髄を内側から破壊する――なんて方法もあるそうな。(それとも液体を注入するんだったかな?)  BSE(狂牛病)対策で、この屠殺方法は禁止されたようだけど。(脳組織が圧力で飛び散るので、汚染が広がる原因になる) >弟切さん  未熟な人間が少し成長する話なわけね。  そしてどのようなことが「未熟」であるのかというと、「具体的」には、配慮や思いやりがない状態というのが、それにあたるわけね。  ――で、「配慮が思いやりがない状態」というのがどのようなものであるのかというと、「具体的」には、困っている人を助けない状態というのが、それにあたるわけね。  なるほど。  そこまでは、いいとしよう。  しかしこれはあらすじのほうから読み取ったものなんだけど、「困っている人を助けないことの理由」のほうが、ズレちゃってきてない?  ここは「思いやりがないから」となるべきなのでは?  しかし、あらすじのほうでは、そうはなっていない気がする。  この「困っている人を助けないのはなぜか」の理由には、いくつか候補があがっているわけだね。 >>有償か無償かが関係する話なのか。 >>報酬を期待する気持ちのあるなしの話なのか。 >>善意のあるなしの話なのか。 >>欲の深さの大小の話なのか。  この4つのうちのどれもが、「思いやり」とは関係ないことなのでは?  3つめにある「善意の有り無し」が、比較的「思いやりの有り無し」に近いよね。  しかしこれだって、イコールじゃないし。  「善意」っていうものは、困っていない人に対しても向けられることのある心の状態だよね。不特定多数に対して常に向けられる「好意」みたいなものだから。  善意に満ちあふれた人物というのは、相手が誰であっても分け隔てなく善意を向けるものだよね。足りなくて困っている人に対しても、また足りている人に対しても。  このへん、「思いやりのあるシンデレラ」と「善意のシンデレラ」でもって、考えてみるとわかる。  思いやりのあるシンデレラを描くためには、エピソードとして「明らかに困っている人」を登場させないとならない。  善意のシンデレラを描くには、べつに困っている人を出さなくてもいい。  空のグラスを持ったままで会話に夢中になっている人に、次のグラスを取ってきてあげる――なんてことでも、「善意」は描けるわけだ。  「思いやり」っていうのは、困っている相手にしか向けられないものだから、「困っている人」を出す必要がある。困っている人物が手の届くところにいて、はじめて「思いやり」という気持ちは発生するものだから。  「善意」の持ち主であれば、もちろん「思いやり」のほうだって兼ね備えているだろう。どっちも美徳に含まれるものだ。美徳のひとつを持っている人は、他の種類の美徳も持っているのが普通だろう。  美徳の強度としては、「善意>思いやり」の関係がある。  「思いやり」のほうは持っているけど、「善意」までは持っていない人というのもいるわけね。  混雑した電車に乗っていて、お年寄りがつらそうにしていたら席を譲るけど、自分と同い年のサラリーマンにまでは席は譲らない。これ、善意はないけど、思いやりはある状態。  ――っていうか「善意」があるなら、そもそも混雑している電車で席に座ろうとはしないわな。  「善意のシンデレラ」なら、パーティで食べ物が足りなそうなときに、自分の分の料理を取ったりしないもんでしょ?  まあ、それはそれとして――。  とりあえず、いまのペット探しのネタのなかで、組み立て直すのに再利用できそうなものを抜粋してみる。 ・困っている人が目の前にいる。その状況。 ・他人に思いやりを示さない主人公。その初期状態。 ・紆余曲折の結果、ペット探しをすることになる主人公。  このあたりは使えそうだ。  なにも全部捨ててしまうこともない。  ただ、「思いやりを示さない主人公」に関しては、「どうして示さないのか?」の理由について熟考が必要だよね。この理由をうかつに決めてしまうと、それに引っぱられて、違う話になっていってしまう。  たとえば「昔、他人に対して思いやりを示したときに、痛い目を見たから」とかいう理由にしちゃうと、これは別の話になっちゃうでしょ?  理由がこうなるだけで、この話は一発で、「主人公の心の傷が癒される話」になってしまう。  今回の弟切さんの場合、話が変な方向に行っちゃっている原因は、「理由選びに対してずさんだった」――というあたりにあるのかな?  話を作るときには、力の入れどころと抜きどころというものがあるわけだ。  入念にやらないと、すぐに失敗して、全体がダメになってしまう部分と、まあ適当にやっていても影響の出にくい部分とがある。  この「力の入れどころ」を充分にやったうえで、「抜きどころ」の部分に力を注ぐのは、これは作者の自由なわけだ。凝りたいだけ凝ればいい。プロだと納期の関係でそうもいかないだろうけど、アマチュアなら好きなだけ凝ることができる。  しかし「力の入れどころ」が適当なままで、いらんとこだけいくら凝っても、しょうがないよね。  今回、80パターンだっけか? 出してきたのは。  シチュエーションの「バリエーション数」に対してはかなりの力を傾けていたが、肝心の「なぜ未熟なのか。どのように未熟なのか」のほうに関しては、お粗末なまま手つかずであったと――そういうことだ。  まあ、あれはあれで、「話の数を毎日たくさん作る」という別な練習になっているから、無駄にはなっていないけど。 >紫 >絵コンテ  絵コンテ、見た。 http://www.h3.dion.ne.jp/~purple/ekonte021217.jpg  この絵コンテは、以下の文章を絵として起こしてみたわけだね。 >>和紙に山河を描いた風流な襖を、歪むほどの勢いで開いた。そして、廊下に飛び出しながら、叩きつけるように閉める。木を打つ音が長い廊下に木霊した。  しかし、とにかく無駄なコマが多すぎ。もっと減らせるはずだぞ。  1コマ目として、「山河を描いた風流な襖」を実際に描いてみると、この部分が不要だってことがわかるでしょ?  文章のほうを読んだときに、僕なんかは、まず「襖に対する修飾語はいらない(っていうか書けない)」と判断するわけだ。  実際に1コマを使って「閉まっている状態の襖」を描いてみたとする。  しかし描いてみると、それは不要だってわかる。あると変なのだな。マンガを読み慣れた「読者」としての目が、理屈抜きに「変だ」と認識する。  ではそのコマを削ってみる。  すると最初の1コマとなるのは、「歪むほどの勢いで開かれつつある襖」なわけだ。  しかしこの状態の襖っていうのは、「歪むほどの勢い」を表現するために、実際に歪めて描かれるわけだよね?  そうすると当然ながら、そこに描かれている「風流な絵」なんてのは見えるはずがない。  つまりこの一連の流れでは、「襖に風流な絵が描かれている」ということは、どうやっても表現することは不可能ってことだ。  どうしても「襖の絵」を表現したいなら、勢いよく扉を開ける流れではなくて、なにか他の展開にしないといけない。「静かに襖を開ける」とか、「閉まっている襖を前に、開けようかどうしようか悩んでいる主人公」とか、「襖の外に立った人物から声を掛けられて、それから襖を開けられる」とか、そーゆー流れであれば、襖の絵も描けるだろう。  ――で、その「どうやっても描けないはずのモノ」が、文章中には書かれているわけよ。  だから僕は、そこに対して「視点がおかしい」と指摘を入れる。  書けないものは書かず、絵コンテを見たときに認識されるはずの流れにしたがって、語順を調整してみる。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  歪むほどの勢いで襖を開いて、廊下に飛び出してゆく。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  絵コンテを見て読者の認識する順番は、こうだ。 1.まず歪むほどの勢いで動いている「なにか」が目にとまる。 2.その「なにか」は襖だとわかる。 3.女の子は廊下に立っている。 4.その女の子は、襖を開いて廊下に飛び出してきた人物のようだ。  この1コマを見たときに、コンマ数秒ほどの短い間に起きるはずの認識のプロセスを推察して、そこに順番を付けてみた。  歪んだ襖と、廊下に飛び出した女の子とを、同時に1コマに入れるね。僕なら。  すべてを同時にフレームに収める。  この場合には襖は閉めていかない。だって書けやしないから。  この次に来る2コマ目には、「廊下をダッシュしている翔子」を描く。  もしくは、どうしても「閉めるところも書きたい」ということなら、このように書く。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  歪むほどの勢いで襖を開き、こんどは家中に響くほどの勢いで襖を閉める。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  これだと2コマになる。 1.襖を勢いよく開いたところ(翔子は室内)。 2.襖を勢いよく閉じたところ。(翔子はもう廊下)  んで、こんどは人称のことについて着目してみる。 >>和紙に山河を描いた風流な襖を、歪むほどの勢いで開いた。そして、廊下に飛び出しながら、叩きつけるように閉める。木を打つ音が長い廊下に木霊した。  1コマ目と2コマ目なんだけど、これ、おかしいよね。  文章からすると、これは一人称のはずだよね。  しかしコンテに描かれた絵のほうは、「襖を開く」というものになっていない。  このシーンが一人称であるなら、部屋の内側から、襖を見たような映像になっていないといけないはずだ。  カメラは室内にあるわけ。だって翔子の視点に乗っかるなら、翔子がいないはずの廊下は見えるはずないでしょ?  なのにカメラ位置は、廊下になっている。  これは明らかにへん。  本来なら、あの文章から、こんな絵コンテが上がってきたなら、突っ返してリテイクだわな。  しかし今回は、紫君の「頭の中にあったシーン」というのが、そもそも、ああいうものであったのかもしれない。  絵コンテを修正するべきなのか、文章のほうを修正するべきなのか、どっちが正しかったのかもわかりゃしない。どうとも判断がつかないので、このまま保留とする。  ちなみに、あのままの絵コンテを正しく文章に起こすと、こうなるはずだ。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−  和紙に山河が描かれた風流な襖が、歪むほどの勢いで開かれる。  廊下に飛び出してきた少女は、叩きつけるように襖を閉めた。木を打つ音が、長い廊下に木霊する。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−  段落はこのように二つ必要だし〜。  はじめの1段落目は、襖を主体にした受け身の形でないといけないし〜。  この文章は、三人称。  段落がふたつあるのは、視点が映しているものが変わっているから。  はじめの段落では、「襖」を映している。  つぎの段落では、映しているものが変わって、「廊下に出てきた女の子の動き」となっている。 >>元の文章は「玄関へ走る」ですが、この絵だと「走ってゆく」ですね。  「走る」と「走ってゆく」は、絵で表すと大違いでしょ?  しかし文章では、その違いが実感しにくい。  僕らはもちろん区別して使っているが、君らは区別をしていない。「走る」と「走ってゆく」を混同したり、「襖を開く」と「襖が開かれる」を混同してみたり。 >>愛美は翔子のことを気に入っていいまして。「翔子が望んだから」協力しました。 >>そのため、翔子が考えを変えたときも、「全面的に支持」します。 >>愛美は精神年齢が一番下に見えるように書こうと思っているんですが、行動は「妹を甘やかす姉」をイメージして考えています。  なに言っているのか、意味がわからん。  まず「気に入っている」っていうのは、具体的にどういうことか?  いろいろあるでしょ。  女同士だけど惚れているとか、そういうことかい?  あと行動がどうたら――の部分もわからん。  「年齢が一番下」のくだりは、いったい、どこの中での「一番下」であるのか。  また「妹を甘やかす姉」のくだりは、どっちが妹でどっちが姉なのだ?  姉=翔子で、妹=愛美――でいいのかい?  鷹見さんが「省略しすぎの会話文の例」を出してくれていたよね。  現実での会話でなら省いてもかまわない部分も、文章では省いてしまうと、わけわからなくなるのね。表情だとか、呼吸の間だとか、手や体の仕草によるボディランゲージだとか、そういった言葉以外の「情報」が存在しているわけだよ。日常生活における「会話」においては。  しかし「言葉のみ」によるコミュニケーションでは、そういったものは、すっぱり欠け落ちてしまうわけ。そのぶんを補うようにしなければならない。 >>「女の子っぽくするの止めた」のほうは、「夏江が秘密をしゃべったことに腹を立てない」ことの理由と考えています。  こういうふうに書いてしまうと、だな。  この「女の子っぽくすることをやめた」ということが、もしもなかったら、翔子は夏江に対して腹を立てていたってことになるぞ。  そうなの?  ここでもし「翔子はまだ女の子っぽくしようとしていた」という展開だんだら、翔子はカンカンになってたわけ? 「ひどいじゃない! どうして約束破ったのよッ!!」とか、夏江に詰め寄っているわけ?  あと、この「女の子っぽくすること」をやめたかどうか――ってことは、夏江の「約束破り」という行為が、翔子に実害を与えるかどうかに影響してくるよね。  しかし翔子が「女の子っぽくする」をやめるかどうかとは関係なく、夏江が約束を破ったとう事実は、そのまま残るんじゃないの?  この裏切り行為は、実害がないからといって、チャラになるようなものじゃないでしょ?  実害がなければ、約束ってものは、破ってもいいものなの?  翔子が夏江を許す理由は、これではなくて、もっと他にあるのではないのか?  考えなさいよ。 >>翔子については、「自分には計り知れないほど強い=神降臨」と認識します。その結果、「一生ついてゆきます」と平伏します。  おいコラ待て。  キミはなにか「自分の頭の中だけにある話」をもとに、言っているようだが……。  僕は「文章として書かれた」ものをもとにして、言っている。  #5735のあらすじ13を、読み直してみたが。  翔子は接戦で勝つんじゃないのか?  すくなくとも、あらすじ13では、そうなっているぞ?  接戦の末に自分に勝った相手というのは、その信仰心の例でいうと、自分よりもひとつ格上――というだけであって、べつに「神」じゃないだろう?  現時点ではたしかに差がついているのかもしれないが、修行を積んでいけば、いずれ追いつくことも可能な相手のはずだ。  あとそれから、接戦だったかどうかを確認するために「あらすじ13」を過去ログの中から探してくるのに、いらぬ手間と時間を使った。  あらすじを見てもらおうという人間は、「課題部屋」を利用するのは義務なので、あちらにもコピーをちゃんとアップしておくこと。最近は全然使ってないじゃんか。  課題部屋にアップするのと、こちらに書くのと、両方同時にやるってことね。 >>本当は、時間をおかなくても普通に読めて、どれほどの衝撃を受けたか説明できる文章を書けなくてはダメなんですが、まだ自分には、それができていません。  これは逆でしょ。  平静じゃないときにきちんとした文書を書くなんてことは、人間には無理です。不可能です。  時間を置いて書き直したときに、当時の衝撃をそのままに残しつつ、なおかつ意味の通じる文章として書き直せるようになればいいだけの話。  どのみち、人に見せる文章に仕上げるときには、書き直しと見直しは必要。  そのときに、入れておくべきものまで削っちゃわないようにしないと。情動(パッション)ってのは大切なものでしょう。 -------------------------------------------------------------------------------- 今日の夕食は牛丼でした。 No.5743 投稿日 2002年12月20日(金)00時33分 投稿者 弟切 千隼 吉野家の牛丼ではありません。お歳暮のおすそ分けでもらった黒毛和牛−肉屋へ行って値段を見れば、一目瞭然の高級食材ですね−の大和煮[やまとに]を炊きたての御飯に載せて、自家製の牛丼を作って食べました。至福のひと時でした\(^o^)/ お歳暮のおすそ分けでもなければ、獣肉にこだわらないうえに貧乏な弟切は、黒毛和牛の肉など食べることは一生なかったかも知れません。持つべきものは良き知人ですね(^_^) 注: 大和煮…牛肉などを、醤油・砂糖・生姜[しょうが]などの調味料で甘辛く煮たもののことです。 >>話作り >>しかしこれはあらすじのほうから読み取ったものなんだけど、「困っている人を助けないことの理由」のほうが、ズレちゃってきてない? >>ここは「思いやりがないから」となるべきなのでは? (No.5742の新木さんの書き込みより) おっしゃるとおりだと思います。 今のままですと、主人公はただの悪人か、悪人とまでは言わずとも計算高い人にしか見えず、思いやり云々という要素はほとんど見えませんね。 「主人公は思いやりがない未熟な人だから、こういう行動をするんだ」と読者さまに読み取ってもらうためには、それなりの理由付けがされたエピソードが必要なのですね。 課題部屋に上げた自分の書き込みを見直してみましたら、実は、弟切は一応−あくまで「一応」にしか過ぎません(;_;)−主人公の行動の理由も考えてはいました。課題部屋のNo.289に書いてある 「(4)他人を蹴落として成り上がった両親に育てられ、その両親の教えを受けたために、無償で他人を助けるのが良いことだという価値観を持たない」 というのがそれです。 この理由は、同じく課題部屋のNo.265において、10個の案を出したうちから選んでいます。 しかし、できかけのあらすじを読んでみても、主人公の行動に上記のような理由があるなんて、かけらも書いてありません。お話においては、書いていないことは存在しませんから、その時点でダメダメです(^^; では、上記の理由は、「未熟なために思いやりを示さない」理由として充分でしょうか?  充分でなければ、さっさと捨てて別の理由を考えなければなりません。あるいは、充分であっても、課題部屋に置いてある他の案と改めて比べて、最も効果的であると考えられるのでなければ捨てですね。 場合によっては、またアイディア出しが必要になるでしょう。 充分であるならば、上記の理由をきちんと反映したエピソードを作らなければなりません。 上記の(4)の理由を考察してみますと、この主人公は、両親からの教えを絶対視している状態ですね。身体的や経済的にはともかく、精神的には全く両親の影響下から抜けていないわけです。こういう状態は、まさしく未熟というにふさわしいでしょう。 とりあえず、(4)の理由が未熟を表わすのにふさわしいことはわかりました。けれども、この案一つだけにこだわっていると他のより良い案を見逃す可能性がありますので、これはこれで置いておいて、他の案とも比較して検討します。 今回はここまでとして、一晩頭を冷やして冷静に考えられるようにします。 -------------------------------------------------------------------------------- あらすじ No.5744 投稿日 2002年12月20日(金)00時51分 投稿者 光来 唯  あらすじ、一度に3タイプはかなりこんがらがってしまいました。  現段階ではまだ、『結衣が別れを言い出さない』パターンができていませんが、とりあえず他二つだけ。  『別れを言い出さない』は「諒が死神の仕事を簡単に手伝うといい、結衣がそれに怒って〜」な感じのをひとつ考えてたんですが、変な方向へ向かって行ってしまったので修正、および考え直しの最中です。 >あらすじVER9a――『主人公が死神のことを具体的行動を伴って「知ろう」と行動する』パターン  このパターンは主人公の行動がメインとなり、そこから死神の存在に近づいていくというようにしたつもりです。  ただ、今の段階では後半部分が弱いです。  諒が謝るのを許してもらえなかった問題はどこへいったかなど、まだ修正の必要な箇所が多いです。  結城諒は八木橋結衣に告白し、付き合うようになる。デートをし、交流を深めていく。  ある日、諒は怪しげな人影を見た。噂の殺人鬼と思い近づくが見失う。翌日、結衣にその殺人鬼を捕まえることにしたと言うと、結衣の反応はどこかおかしかった。  そしてその現場に再び遭遇した諒は、人影が結衣で、実は彼女は死神だったと知る(殺人鬼というのは諒の思い込み)。  突然のことに戸惑う諒だが、実際にその仕事内容を見せてもらうことで死神を理解する(した気になる)。再び元の関係に戻る。  ある日、同じ地区で少女が殺される。その少女は諒に恋慕していたという噂が流れた。諒は結衣の少女を浄化する現場についていったが、知っている人間の浄化にやりきれなさを感じ、結衣を責めてしまう。結衣は無言で諒の前から去る。  諒は翌日、少女の家へと行く。そこで少女の魂とのやり取りは間違っていなかったと気付く。結衣を責めたことを謝ろうと決める。  諒は結衣の家へと行き、彼女が倒れているのを見つけた。介抱し、謝るが許してもらえない。そのときテレビから流れていたニュースを見た結衣が突然飛び出した。諒もその後を追った。  結衣の行き先には死んだはずの殺人鬼がいた。その男は浄化の最中だった。結衣は戦うが敵わない。諒も手を貸し、なんとかふたりで浄化に成功する。  諒は結衣のすべてを受け入れる決意ができた、ともう一度告白する。返すように訊いてきた結衣の言葉に諒は笑顔で答えた。 >あらすじVER9b――『結衣の別れの言葉に諒が反抗する』パターン  結城諒はクラスメイトの八木橋結衣に告白し、付き合うようになる。翌日曜、諒は結衣と遊園地でデートをした。  一週間ほどが過ぎたある夜、諒は人を殺す動きの人影に遭遇する。それは結衣だった。彼女は自分を死神だと告げ、その仕事に利用するために諒と付き合ったのだと言った。そして諒は実際に死神の仕事を見せられた。  仕事を終え、近づいてきた結衣から諒は目を逸らしてしまう。そんな諒に結衣が別れを告げてきた。だが、諒はその言葉を受け入れなかった。そして結衣を抱きしめて、引きとめようとすると彼女が突然倒れた。  諒は結衣を家に連れ帰り介抱する。だが気がついた結衣は諒の隙をついて出て行ってしまう。諒はすぐに探しに行くが見つからなかった。  翌日、普通に学校へ来ていた結衣は諒を避けるようになる。昼休み、諒は強引に結衣を人気のない場所へ連れ出し、諦められないと言う。突然結衣は死神となり、諒に刃を向けてくる。勝負し、諒が勝てたら考え直してもよいと言うのだ。だがその勝負はうやむやに終わってしまう。午後の授業に結衣は出なかった。  深夜の公園で結衣を見つけた諒は結衣とともに、死神の仕事を体験する。  その時、結衣は死神としての大きな敵――殺人鬼の存在に気付いていた。  諒は結衣の手伝いになるだろうと殺人鬼を追うが、結衣はまったく動こうとしなかった。  結衣が動き出したのは殺人鬼が死んでからだった。浄化しようとし、失敗して傷ついてしまう。諒は死神の薬で結衣を治療し、ともに殺人鬼を探しに行く。  殺人鬼との再戦は結衣の劣勢だったが、諒が彼女を傷つきながらも助けたことがあり、浄化は成功する。  諒が入院した病院で結衣は自分の想いを語る。そして、諒の気持ちを尋ねるかのように結衣は自分でもよいのかと聞いてくるのだった。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5745 投稿日 2002年12月20日(金)02時49分 投稿者 新木 伸 >薄い文章とか  前から何度か書いている話題だけど、「文章が薄い」とか、そういうことに関して。  またひとつ発見があったのでここに書いて記録しておく。  「薄い」っていうのは、いわゆる「灰色に見える文章」とかそういうもののことね。  また「薄い」という新木語は、文章に限らず、他のことでも(プロットとか)使われることがある。  たとえば、紫君の書いてきた絵コンテ。あの7コマもあるやつ。あれは内容として「薄い」。  また馬宮さんの一連の生課題とか(これは発展途上なのでべつに責めているわけではないが)も、やっぱり「薄い」。  たとえば縁日のシーンとか、どうでもいいことが多くて、大事なことが少なくて……。灰色の部分がいっぱいある。だから「薄まって」しまっている。  どうして薄くなってしまうのか?  きちんとした取捨選択のプロセスを経ていないものが、そこに書かれてしまっているからなのね。  それは必要なのか、どうなのか。絶対に書かねばならないことなのか、どうなのか。  そういう取捨選択を経ているかどうか。  たとえば、「襖に描かれた華麗な山河の絵」なんていう「いらんもの」を、紫君がどうして文章中に混入させてしまったのか。その仕組みを考えてみる。  たぶん、こんな感じだろう――。  紫君はあれを書くにあたって、翔子の家の内装に関して、色々と思いめぐらせていたわけね。そして「襖には山河の絵が描かれている。けっこう高価」ということを考え出したとする。  考え出したものを、つい、そのまんま使っちゃったわけだ。  それをその部分に書きこむことが「本当に必要かどうか」の検証をせずに書いている。理由は「だって思いついたんだもん」というところか。  文章で食ってる人は、普通、こういうことはやらないわけだ。  無論、はじめから出来ていたわけではなくて、どこかの時点で矯正されている。  それはどこだったか――。どうやって自分は身につけたのか――。  みやびさんと話してみたんだけど。  思い返してみると、だいたい、こんなふうなものとなった。  まず、書くわけだ。  紫君のように、思いついたものは手当たり次第に放りこんだものを書く。  その中にはもちろん「必要なもの」も入っているが、「不要なもの」もかなり多く入りこんでいる。  そして、誰か妥当なスキルを持つ人がそれを見て、「削れ」と言い渡す。「それは半分になるはずなので、半分にしてこい」と言う。  こうして、「とにかくなにがなんでも半分にしなければならない」という状況に追い込まれて、はじめて頭を動かすことになる。  なにしろその言い渡してきた相手は、たとえば「編集者」であったりして、そして自分は一介のライター(しかも見習い)でしかなかったりして、言い返すことなど出来るはずもなくて――。  クビになりたくなければ、言われたとおりに半分に削ってくるしかない。  で、削るとしたら、どこが削れるのか――。  もう絶対的に「削る前提」でもって、自分の文章を眺めてみることになる。  そうすると、けっこうあるんだよね。削れるところが。  そうして苦労して削ってみると、言われたとおり、たしかに半分になった。見直してみると、前のものより全然すっきりしている。  ――そんなことを何回か、何十回か、数か月か1年か繰り返しているうちに、「削れ」と言われてもそう苦労することなく削れるようになってくる。  また、そもそもどのへんが削れるのか、言われる前に見当がつくようにもなってくる。そうなってくると、はじめから「削る必要のないもの」を出すようになり――。  そのあたりでようやく、一発でOKがもらえるようになるわけだ。  さらに月日を重ねて、それが「毎回確実に自分一人で出来るようになる」――ようになると、これでようやく一人前のライターとなる。「見習い」が外れる。  この域になると、他の新米ライターの原稿に対して、「それ、半分に削れるだろ。削ってこいよな。月曜までに」――みたいなことが言えるようになっていたりする。  このプロセスは、羽矢野君の「イントゥ・マイセルフ」のときに一回やりかけていたっけ。途中で中座したままになっているけど。  あれは1回きりでは、全然、意味なんてないのね。  「仕事」として日常的に「半分に削ってこい」なんてことをやらされていて、それで最低でも数か月くらいはかかるんだから。一人前になるためには。  ――で、仕事として、そうやって文章を書く場にいない人は、どうしたらいいのかというと。  とりあえず自分の書いたり生み出したりしたものは、すべて例外なく、いつも必ず「半分以下にできる」――くらいに思っていたほうがいいだろう。 >絵コンテとか  みやびさんと話してみた。  「開けて閉める」という路線でやるとして話してみたら、計らずとも同じ内容で意見が一致したので、書いておくことにする。  まず、1、3、4は不要。こんなの論外。速攻で切り捨て対象。  そして、2、5、6、7の4枚をまず残す。そこから1枚減らして、合計3枚へと落とす。――で、削る1枚に関しては、ここは考えどころ。 ・2はそのまま使用する。 ・5は「歪みつつ閉まる扉」と「閉めようとする手」のクローズアップとする。かなり大胆に手先ぐらいしか映らないほどに大写しにする。 ・6と7とを合体させて、両者の中間のアングルで1枚作る。  ――これで3枚に落とせる。  ちょっと描いてみそ。  映像関係の専門家なら、もっと気の利いたことが言えるかもしれない。  まあしかし、僕らは「小説を書くことに役立てるために映像表現を研究している」だけの者でしかないので、まあ、こんなものだな。  ちなみにこれは「基本」の絵コンテ。べつに面白くもないし斬新でもない。しかし普通にやれば、誰でもこうなるはずだ。 >弟切さん >>「(4)他人を蹴落として成り上がった両親に育てられ、その両親の教えを受けたために、無償で他人を助けるのが良いことだという価値観を持たない」  これは「自我の形成」として未熟ではあると思う。  しかし「思いやり」とは関係ないでしょう。  ちと、一般化してみようか。  「親」→「誰か他人」  「他人を蹴落とすことを良しとする価値観」→「ある価値観」  誰か他人から、ある価値観を植え付けられて、それに対してなんの疑いも持たずに受け入れてしまっている人間なわけだ。  未熟なのは自我。  しかし一般化の過程でもって、「思いやり」とかに関係する部分は、「ある価値観」として、ひとつに括られてしまっているよね。  ここの部分は、べつに「思いやり」である必要はない。「殺人を良しとする価値観」と入れ替えることもできる。  殺人機械として育てられた少女が、しだいに自我を確立してゆく過程なんかを描く話で、こんなパターンがあるわな。  ――で、いま弟切さんがやろうとしているのは、「人間として未熟」で、さらに具体的にいうならば、「思いやりを持てない未熟さ」なわけでしょ?  「人の意見を鵜呑みにする未熟さ=自分の判断を持てない未熟さ」とは、これは種類が違うよね?  両方とも、同じ「未熟」に属するものではあるけれど。 -------------------------------------------------------------------------------- 食べ慣れない物を食べた後 No.5746 投稿日 2002年12月21日(土)07時23分 投稿者 弟切 千隼 おなかの調子が悪くなるというのは、誰しも経験するところでしょう。 しかし、何もそれが黒毛和牛の肉を食べた翌日に起こらなくたっていいじゃないか、と弟切は思います。内臓からして庶民体質ということでしょうか(^^; >>話作り >>――で、いま弟切さんがやろうとしているのは、「人間として未熟」で、さらに具体的にいうならば、「思いやりを持てない未熟さ」なわけでしょ? >>「人の意見を鵜呑みにする未熟さ=自分の判断を持てない未熟さ」とは、これは種類が違うよね? (No.5745の新木さんの書き込みより) 弟切の分解能の低さがまた露呈されてしまいました(^^; 全くそのとおりですね。 このままですと、この話は「他の誰かに変な価値観を植え付けられた人が、それが変であることに気づいてその呪縛から逃れる話」になってしまいます。 そうではなくて、「思いやりがほとんどなかった人が、少し思いやりを持つ話」にするためには、主人公が思いやりを持てない別の理由を考えなければなりません。これはやはりアイディア出しをすべきですね。 というわけで、「主人公が他人に思いやりを示せない理由」のアイディア出しを行ないます。その前に、課題部屋に置いてある以前出した案の検討も必要ですね。あの中に、そのまま使えなくても何らかのヒントはありそうです。 少し考えてみたところ、新木さんがNo.5742で書かれた >>たとえば「昔、他人に対して思いやりを示したときに、痛い目を見たから」とかいう理由にしちゃうと、これは別の話になっちゃうでしょ? にばっちり当てはまるものが出てきてしまいました(^^; これはいけませんね。 今回のアイディア出しの縛りとしては、このような「主人公は元来思いやりを持っていたが、何らかの原因によってそれを発揮することを止めた」という「挫折系」は無しです。主人公は未熟な人なのですから、最初から思いやりを持っていない理由を考えなくてはなりません。 現在は昨夜からあまり眠っていない状態ですので、一眠りして頭を休めてから考えます。 -------------------------------------------------------------------------------- あらすじ No.5747 投稿日 2002年12月21日(土)07時42分 投稿者 光来 唯  『主人公が死神のことを具体的行動を伴って「知ろう」と行動する』パターンを修正し、『結衣が別れを言い出さない』パターンができました。  ただ、どうも話が似通ってしまっている気がします。    今は時間がないのでとりあえずあげときます。 >あらすじVER9a修正版――『主人公が死神のことを具体的行動を伴って「知ろう」と行動する』パターン  結城諒は八木橋結衣に告白し、付き合うようになる。デートをし、交流を深めていく。  ある日、諒は怪しげな人影を見た。噂の殺人鬼と思い、近づくが見失う。翌日、結衣にその殺人鬼を捕まえることにしたと言うと、彼女の反応はどこかおかしかった。  その現場に再び遭遇した諒は、人影が結衣で、実は彼女は死神だったと知る。  あまりのことに戸惑う諒だが、実際にその仕事内容を見せてもらうことで死神を理解する。再び元の関係に戻る。  ある日、同じ地区内で少女が殺される。その少女は諒に恋慕していたという噂があった。諒は結衣の少女を浄化する現場に一緒にいたが、知っている人間の浄化にやりきれなさを感じ、結衣を責めてしまう。結衣は無言で諒の前から去る。  諒は翌日、少女の家へと行く。そこで少女の魂とのやり取りは間違っていなかったと気付き、結衣を責めたことを恥じ、謝ることを決める。  諒は結衣の家へと行き、彼女が倒れているのを見つけた。介抱し、謝るが許してもらえない。その日を結衣のために過ごし、デートをする約束をして、諒は何とか結衣に許してもらえる。  約束のデート。遊園地で死神に関わる事件に遭遇しながらも、諒は結衣と一緒にその日を楽しむ。 帰り道、街頭テレビから流れていたニュースを見た結衣が突然走り出した。諒もその後を追う。結衣の行き先には死んだと報道されていた殺人鬼がいた。結衣はその魂を浄化しようとしていた。だが戦うが敵わず、逃げられてしまう。  諒は結衣と一緒に殺人鬼を探しながら、死神の戦いについて聞く。結衣のために何かしたいと考え、傷ついた彼女を置き、ひとり殺人鬼を探す。  殺人鬼を見つけた諒だが、ひとりではどうすることもできなかった。そこへ結衣が現れる。力をあわせ、何とか殺人鬼を浄化する。  すべてを終えた後、諒は結衣とともに歩む決意をし、もう一度告白する。返すように訊いてきた結衣の言葉に諒は笑顔で答えた。 >あらすじVER9c――『結衣が別れを言い出さない』パターン  結城諒はクラスメイトの八木橋結衣に告白し、付き合うようになる。諒は感情を表に出さない結衣の笑顔を見ようとデートを重ねていく。  一週間ほどが過ぎたある夜、諒は人を殺すような人影に遭遇する。それは結衣だった。彼女は自分を死神だと告げる。そして尋ねる諒に彼女はその仕事を見せてくれる。  仕事を終えた結衣はいつもと変わらず接してきた。諒も戸惑いながらも変わらぬ態度で応える。  諒は死神の仕事の現場にしばしばついて行くようになる。死神の存在に慣れてきた頃、諒はその対象になった少女が自分に恋していたと知る。それは、諒の中でわだかまりとなって残る。  少しずつふたりの関係が崩れていくのに気付く。すれ違い、小さなきっかけで諒は結衣と別れることとなる。だが、諒も結衣もそのことに心から納得してはいなかった。  結衣と付き合う前の生活、それは諒にとって違和感のあるものだった。気がつくと結衣のことを見つめていた。諒は死神や結衣のことをもっと知ろうと、いろいろと調べていく。  そして結衣について多くを知っていく。  ある日、諒は結衣の死神の仕事の現場に遭遇する。結衣のピンチに諒は無意識に飛び出していた。対象となった者には逃げられ、諒も怪我を負ってしまう。  治療し、家で療養した諒を結衣が気遣って見舞いに来た。諒はそこで結衣もまだ自分を好きなのだと知る。諒はやり直そうと言うが、結衣は応えず去っていく。  その晩、諒の前に先日逃げられた者――殺人鬼の魂が現れる。諒が殺されかけたとき結衣が姿を見せた。諒を傷つけた殺人鬼に怒り、結衣はひとりで浄化してしまう。  殺人鬼のせいで滅茶苦茶になった家の中を片付けながら、諒は結衣の過去を訊く。ずっと独りだったという結衣に諒は自分がいるからと告げ、今度は結衣もその気持ちを受け入れてくれた。 -------------------------------------------------------------------------------- ご無沙汰してしまいました。 No.5748 投稿日 2002年12月22日(日)00時16分 投稿者 馬宮  人称や生課題や毎日の「三時間」をいつとるか等、細々と考えているうちに、一週間も間があいてしまいました。  「意識するだけ」で、「考えないように」と言われていたのに、自分の手が止まる原因を自分で作ってしまったんです。  新木さんの書き込みにすぐに反応できなかったのは、手が止まったために気後れし、ネットから遠ざかってしまったからでした。意気地のない自分が情けないです。  せっかく、こちらで課題をさせてもらえるのに一週間も時間をロスするなんて、もったいないことをしてしまいました。  タイミング的に、藤極堂さんにもご迷惑をかけてしまいました。  藤極堂さんの書き込みは読んでいたのですから、そのレスだけでも、すぐにお返ししなければいけませんでした。  あの件に関しては、新木さんの仰った通り、すぐに二人の間で対話をしていれば誤解がなかったんですよね。    課題とレスと、なんでも一気にやろうとしたことが今回の失敗でした。    今日はもう遅いので明日から、また生課題をやります。もう、深く考えません。  お題「集団に囲まれる」をリライトした後、次のお題にいきます。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5749 投稿日 2002年12月22日(日)00時51分 投稿者 新木 伸 >弟切さん >分解能とか  まあ、あいかわらず分解能が低いっていえば低いのだが……。  しかし進歩はあるのだろうなぁ。  昔、シンデレラ迷宮をやっていたときには、「美徳」に含まれるものの区別がまるでついていなかったよね。  「無欲」「優しい」「誠実」「思いやりのある」――このあたりの区別がぜんぜんだった。「それは無欲じゃなくて○○」「これは△△でしょ」と言われても、ぜんぜん、ピンと来ていなかったわけだよね。  ――で、どうやって違いがわかるようにしたものか。  そう思案したあげく、とにかくボールをバッターボックスに向かって投げさせてみて、「いまのボールね。いまのストライクね」と毎回言ってゆくことで、そのうち違いを掴んでくれることを期待していたわけだ。  なんていうか、「数撃って当てる方式」の、すげぇ洗練されてなくて効率も悪いやりかただった。  しかしいまでは、「それとそれは同じ未熟でも、思いやりのない未熟と、自分の判断を持てない未熟とで、別物じゃん」と言えば、それだけで通じてくれる。  進歩っていえば、進歩なのだろうなぁ。 >光来さん  作っている途中のβ版ってことで、おかしいところはあって当然――てなつもりで読んでゆきます。  いや、あるわあるわ(笑)。 >あらすじVER9a修正版――『主人公が死神のことを具体的行動を伴って「知ろう」と行動する』パターン  これが変なのは、主人公の「死神のことを知ろう」とする行動に、バックボーンが存在していないためですね。  ひらたくいうと、「なぜ、知ろうとするのか?」ということに対して、答えがないってこと。  冒頭の「告白して付き合うようになる」ってエピソードと、「怪しい人影を見て追うことを決める」っていうエピソードが、まったく繋がってないです。  おそらくこのあたりの二つのエピソードを結びつけるものが、「主人公の行動の理由」になるはず。  「死神のことを知ろうと行動するパターン」というのは、僕から出されたお題なわけですが……。  もちろん、それをあらすじとして形にするためには、「どうして主人公はそう考えるのか」の理由付けを、自分なりに考えておかねばなりません。  ――でないと、このように「話になっていない」ものになってしまいますので。 >あらすじVER9b――『結衣の別れの言葉に諒が反抗する』パターン  これがおかしいところは……。  主人公が具体的になにをするのか、って部分ですね。やっぱりここも「行動の理由」っていうのが絡んできます。  なにか、しますよね。  そのときに、主人公はどのような考えを持っていて、どういう思惑でその行動を取ったのか。  そういう部分がないです。  もっと主人公の気持ちに入りこんで、考察していかないと。  「死神」ってものを主人公がどのように受けとめたのか。またそれを受けて、なにをどう判断して、行動に結びつけていったのか。  あとやはりこれまでの話の展開に引きずられたのか、「倒れた結衣を介抱する」って展開がどこにでも出てきますが……。  他になんかドラマ性のあるエピソードはないもんですか?  光来さんは、エピソード貧乏なのかなぁ? なぜあり合わせのエピソードで間に合わせようとするのか。  前と同じエピソードを使っていたら、前と同じものにしかならないでしょう。前の「結衣を忘れられないでいた主人公のもとに、結衣が帰ってくる」というものに。  あれは「待っているだけの主人公」という展開だったので、「結衣が帰ってくる」という種類のエピソードが適切だったわけです。  しかし、今回は違う展開にしようとしているのだから、違うエピソードが必要になるわけです。自明の理です。 >あらすじVER9c――『結衣が別れを言い出さない』パターン  なにがなんだかわかりません。  もっと整理しましょう。  メインディッシュに成り得そうな出来事が、三つも四つも出てきてるんですが……。  なんでもかんでも放りこめばいいってもんじゃないです。  闇鍋じゃないんだから。  鍋物にだって、コンセプトってものがあるわけです。味噌味の海鮮鍋なのか、鶏ガラ味のあっさりとした鶏団子鍋なのか、キムチ味のカルビチゲ鍋なのか、甘辛醤油のすき焼き鍋なのか――とか。  味噌と醤油と鶏ガラとキムチ汁のすべてを合わせたダシに、海産物と鶏肉と豚バラ肉と牛の霜降り肉を入れるようなものは、それは、そもそも「食べ物」とはいいません。  これ、箇条書きにしてみましょう。  起きている出来事ごとに、ポチ(・)一個ずつに分かち書きをして、整理してみる。 -------------------------------------------------------------------------------- 体調悪化中 No.5750 投稿日 2002年12月22日(日)16時33分 投稿者 弟切 千隼 ここ数日、乱れまくった生活をしていた弟切は、激烈な頭痛と胸やけと、風邪を引いた時のような咽喉痛と腰痛−弟切は風邪を引くと腰が痛くなる体質です−に見舞われて、身動きが取れなくなりました(;_;) 皆さん、二日に一度はちゃんと布団で眠りましょう。三食に一度はまともな物を食べましょう。ぶっ通しで十時間以上もモニタを見つめ続けるのはやめましょう。 それでは皆さん、お休みなさい。 -------------------------------------------------------------------------------- 学校関係のサイトを巡回中 No.5751 投稿日 2002年12月22日(日)19時03分 投稿者 藤極堂 ■味覚 ○ [ポカリスエット]の内容成分 (栄養成分表示:液体100mlあたり) エネルギー:27kcal、タンパク質・脂質:0g、炭水化物:6.7g、 ナトリウム:49mg、カルシウム:2mg、カリウム:20mg、 マグネシウム:0.6mg (原材料名) 砂糖、ぶどう糖果糖液糖、果汁、食塩、酸味料、ビタミンC、 塩化カリウム、乳酸カルシウム、調味料(アミノ酸)、 塩化マグネシウム、香料 引用元POCARI SWEAT ○原材料それぞれの分量 愛知産業大学のHPにあった資料「ニアウォーター飲料に関して」 http://www.asu.ac.jp/hgoto/mizu20-30.htm 主要成分表示:/100ml エネルギー  27kcal タンパク質  0g 脂質     0g 糖質     6.7g ナトリウム  49mg カルシウム  2mg カリウム   20mg マグネシウム 0.6mg 塩より砂糖の方が含有率がはるかに多いようです。 似たようなアイソトニック飲料である経口補水塩、略称ORSの粉末の内訳は読売新聞のYomiuri On-Line-ミニ時典にありました。 <引用開始>  ユニセフのORSは塩とブドウ糖に重炭酸ナトリウム、塩化カリウムを加えたもので、1袋約10円。これが手に入らない場合でも、煮沸した水1リットルに砂糖を茶さじ4杯、塩を半さじ混ぜれば「自家製ORS」が簡単に作れるという。 <引用終了> 塩味が消えただけでもかなり甘くなるようですね。 また味覚反転という性質から、甘み→辛みへと変換されると考えると甘辛……というかかなり辛いんじゃ……? 一袋10円。ポカリスエット粉末は500円するぞ。 味の差か。 ■ひらなが書き HREF="http://www.yamanouchi-yri.com/yrihp/techwrt-2-4s/t-2-4s01f.htm">わかりやすいマニュアル作成のための実践テクニカルライティングセミナー-第4部補足 用字用語の考え方と事例-漢字書きとひらなが書きの使い分け ■功夫 一週間に書く文章は10行あればいい方かなあ。 ケータイ持ってないし。メル友いないし。 一年ずっと何も書かなくてもたぶん平気だろう。 好きなのは妄想することだから。 他人との会話……しないなあ。 ただ、文字は読む。 毎日読む。 2〜3時間は平気で。マンガも入れるともっと多い。 でも、榎野さんの褒め言葉はやっぱり信じられない。 私なんかよりずっとわかりやすくて読みやすい文章を書く人はネット上でいくらでも見つけられる。 自分の投稿した文章を後で読み返すと文字選びの悪さ、ねじれがいやでもわかる。 完全にシロウトの文章だ。 中高生なみの。 いや、中高生でも私のなんぞよりはるかに上手な文章を書く人間はいくらでもいるだろう。 というか実際にいる。 榎野さんはなんで、あんなことを言ったのだろう。 ……ダメだ。悪い方向にしか考えが行かない。 -------------------------------------------------------------------------------- 訂正 No.5752 投稿日 2002年12月22日(日)19時06分 投稿者 藤極堂 ■ひらがな書き わかりやすいマニュアル作成のための実践テクニカルライティングセミナー-第4部補足 用字用語の考え方と事例-漢字書きとひらなが書きの使い分け -------------------------------------------------------------------------------- 「意」とすることを伝えるだけが文の「意」ではあるまい No.5753 投稿日 2002年12月22日(日)21時18分 投稿者 えのきの  破綻もねじれもない理路整然とした文章は読みやすく「意」とする内容が読み手に余すこと無く伝わるだろう。  六何の原則に従って淡々と美しい日本語で告げられるメッセージは、NHKのラジオニュースのように明確に内容を伝えることができる。    では、その文は読んで面白いのだろうか?  昔、東映動画が映画用の長編動画を作っていたころの話だが、当時「まんが映画」と呼ばれていたこれらの映画は、子供たちに見せてもいい、という文部省推薦のお墨付きをもらう必要があった。  そのために、これらの長編動画に登場する子供キャラはみんな「よい言葉使い」をしなくてはならなかった。    悪い連中に理不尽な暴力を振るわれたとき、昔のマンガ映画の少年はこう叫ぶわけだ 「あなたたちは、なんてひどいことをするのですか!」  ……とね(笑)  今なら、おおかた 「てめえら!なんてことをしやがる!」  なんてセリフになるだろう。  美しい言葉やねじれの無い言葉は「意」を伝えることはできるが、「気」を伝えることがむずかしい。  「気」というのは個性だ。  メッセージを伝える、ということを第一の目標にするならば、個性というものはフィルターをかけて取り除かなくてはならないノイズの一種だろう。    しかし、文章というものはメッセージ「だけ」を伝えればいいのだろうか?    文章とは書き手の「意」と「気」を伝えることができるコミュニケーションの手段の一つだ。    俺はそう定義している。    だとすると籐極堂さんの文章はまさしくこの「意気」を感じる文章なわけだ。  文章の向こうに書き手の顔や表情や意思を思い浮かべることができる。  そこに俺が見ている書き手の顔は、時として自分の立ち位置をいつも気にしている人間の姿であり、時として棘を逆立てるハリネズミであり、時として、あたりを見回して「馬鹿ばっか……」とため息をつく人間の姿だ。  そして、何よりもその「馬鹿ばっか……」の馬鹿が自分を含んでいることを知っている人間の姿だ。  この立ち位置で「馬鹿ばっか……」と言える人間はあまりいない。  だから俺は籐極堂さんを 「海に千年山に千年住み着いて人語を解するようになった物の怪」  のように思っていたわけだ(笑  以上、証明終わり。  文章のことなんかでぐだぐだ言ってんじゃないって(笑 -------------------------------------------------------------------------------- あらすじとか No.5754 投稿日 2002年12月23日(月)00時54分 投稿者 光来 唯  最初に積もった雪は必ず溶ける、んですが、その後根雪となる雪が降っていない。  この分じゃ、今年はホワイトクリスマスになるか微妙かもしれません。 >あらすじ  まる一日おいて、読み直して見たら、案の定穴だらけだったですね。  まったく異なるベクトルのあらすじを作ったと思ったのに似ていると感じる部分がけっこうありますし。 > これが変なのは、主人公の「死神のことを知ろう」とする行動に、バックボーンが存在していないためですね。 > ひらたくいうと、「なぜ、知ろうとするのか?」ということに対して、答えがないってこと。 > 冒頭の「告白して付き合うようになる」ってエピソードと、「怪しい人影を見て追うことを決める」っていうエピソードが、まったく繋がってないです。 > おそらくこのあたりの二つのエピソードを結びつけるものが、「主人公の行動の理由」になるはず。  偶然、殺人鬼らしきものを見てしまい、正義感から、自分で捕まえようかと考える。そして、それが結衣が死神だと知ることにつながる。  と、していたんですが、これは完全にご都合主義でした。死神を知ることにつなげるための。  そのせいで話が繋がっていないという羽目になってしまいました。    ここで諒が殺人鬼を捕まえようと考えたのは、殺人鬼が近くにいるのなら、もしかしたら結衣もその餌食になってしまうのではと思ったからです。警察に知らせたりしないのは、男の見栄ののようなもの(殺人鬼を捕まえることにした、などと結衣にわざわざ言ったのも同じ理由)。  ただ、これだと「主人公の行動の理由」には成り得ない。なにせその後しばらく殺人鬼のことはまったく出てこなくなっちゃうわけですから。  修正も含め、もう一度諒の気持ちを考えなければなりません。 > なにか、しますよね。 > そのときに、主人公はどのような考えを持っていて、どういう思惑でその行動を取ったのか。 > そういう部分がないです。 > もっと主人公の気持ちに入りこんで、考察していかないと。  エピソードを挙げ、その時点での諒の気持ちというものを取り出してみました。  見てみると基本的に「好き」「離れたくない」というのが諒にとっての行動理由になってます。 >VER9b ●利用するために付き合ったと告げられる ――結衣の言葉は理解できていない、けどすぐに死神の仕事を見せられたため、あまり深く考える余裕はなかった ●別れに反抗する諒 ――一方的な別れは納得できない、自分が目を逸らしていたことには気付いていない ●諒、結衣を抱きしめる ――『死神』という人知を超えたものに、ここで別れたら何かが決定的に終わってしまうような――2度と結衣と触れ合えないような気がして、背後から抱きしめ、説得を試みる。抱きしめたのは逃げられないようにするためと、離れてしまう不安から ●諒、自分の家に倒れた結衣を連れ帰り介抱する ――消えてしまうのではという不安。自分を必要な人間だと思ってほしい ●諒は結衣を探すが見つからない ――もう会えない気がして慌てる。結衣がいなくなることに恐怖に近いものを感じていたと気付く ●翌日学校。諒を避け始める結衣 ――結衣の姿を見ることができた安堵。避けられたことはあまり気にしない ●昼休み、諒は結衣を屋上へと連れだす ――追求。まだ結衣の言葉に納得したわけではなかったから。何があっても結衣を好きなことに変わりはない。 ●結衣との勝負 ――結衣の気持ちが変わってくれるなら、と真剣に戦う。当然まったく歯が立たないが、結衣に気持ちをぶつけるつもりで、本気で向かっていく。最後は時間切れで、もつれ合うように倒れこんで終了。 ●結衣、午後の授業にいない ――気が気でない。 ●一日中結衣を探し、深夜、公園で発見 ――結衣を繋ぎとめておけない自分に怒りを感じながらも、結衣を見つけると気持ちが和らぐ。 ……以降、諒の行動はすべて結衣のため、結衣と一緒にいたいがため、に死神の行動に協力していくようになる > これ、箇条書きにしてみましょう。 > 起きている出来事ごとに、ポチ(・)一個ずつに分かち書きをして、整理してみる。  ふだんはあらすじの前に、出来事の箇条書きから入るんですけどね。  視点とか関係なく、何が起こっているのか列挙し、その部分での意味を横に買いとくんです。ただ、「VER9c」についてはそれをやってませんでした。  というわけで、箇条書きにしてみました。 ・結衣と付き合う ・デートを重ねる ・結衣が死神だと知る ・死神の結衣との関係は変わらない ・死神の仕事についてまわる ・死神の対象は自分に恋していた少女だった ・自分の気持ちにわだかまりが生じる ・ふたりの関係がおかしくなり始める ・別れる ・結衣が隣にいないことに違和感を感じる ・結衣を知るために動き回る ・死神の戦いで結衣を助ける ・諒、怪我する ・諒を見舞いに来る結衣 ・結衣も自分を好きだと知る ・やり直そうという諒の前から結衣は去って行く ・諒の前に逃げられた殺人鬼が現れる ・諒を助けに来る結衣 ・結衣、殺人鬼を浄化 ・結衣の過去を聞く ・結衣と心が通じ合う  で、これをさらに大きく同じ種類の出来事をまとめてみると、 ●恋人は死神だった ●心ならずも別れる二人 ●別れた彼女を忘れられずにいる ●再び触れ合う心 ●殺人鬼との決着 ●心が通じあう  メインとなりそうな出来事というと、「人とは違う少女を受け入れる少年」「すれ違いから別れるふたり」「殺人鬼とのバトル」とか、このあたりのことでしょうか。  こういった部分は掘り下げると、それだけでもひとつの話へと発展させられるような気がします。  ただ、そうでなくとも話のなかに緩急がないように感じます。なんだかずっとピンと張り詰めた状況が続いているように思いました。 > あとやはりこれまでの話の展開に引きずられたのか、「倒れた結衣を介抱する」って展開がどこにでも出てきますが……。 > ↓↓↓ > しかし、今回は違う展開にしようとしているのだから、違うエピソードが必要になるわけです。自明の理です。  これは無理に入れたがっていたという気持ちがかなりありました。  「介抱する」といっても、流れとして「一般的な病人に対する手当て」→「死神用の治療薬を取りにひとり結衣の家へ」→「薬を結衣に使う」となる予定です。  そして、そのうち「薬を取りに結衣の家へ」という部分、ここは諒の視点ではひとりで女の子の部屋を家捜しすることのドキドキ感と後ろめたさ、結衣の視点では、諒の部屋に残され部屋の中に自分との思い出の写真とかが見つかって、諒の気持ちを再確認する。といろいろ詰め込もうとしてたんです。  だから、ここはひとつの重要な部分だなって、ことで変えてしまおうとか考えていませんでした(といっても、それぞれのあらすじでわずかながら意味合いに違いはあるんですが)。  ですが、このエピソードが新あらすじ作成においてネックになっていたのも間違いないです。以前のものに似てしまうのも当然だったというわけですね。  別のものを持ち出してこなくてはなりません。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5755 投稿日 2002年12月23日(月)03時02分 投稿者 新木 伸 >塩分とか  塩分量と「塩味」の強さとを混同してはいけない。  塩味と甘味とでは、味覚の感受性の強さが異なるわけだから。  どのくらい違うのかというと――。記憶の引き出しをあたってみたが、これがすぐには出てこなかった。生化学になるのか医学になるのか。自分は科学全般に強いと思っていたたど、弱点の分野である模様。  インターネットで調べてみても、やっぱりすぐには出てこない。  しかし実験してみれば、すぐにわかる。  同じ「濃度」の塩と砂糖を溶かした水をそれぞれ作って、味見してみればいい。  海水の塩分濃度はおよそ3%。  あの塩辛い「海水」でさえ、たったの3%ほどなわけだ。 (ちなみにみそ汁などは、普通の舌の人が「ちょうどよい」と感じるのが1%ほど。)  この「塩水」の濃さの3%というのを、あたりがコップ一杯を一気飲みできる限界濃度だとしよう。  砂糖のほうは、同じ「飲み干せる限界」はコーラの濃さあたりになるだろう。  放置されていて、気の抜けてしまって、すっかり暖まってしまったコーラの「味」を想像すべし。  あれで糖分濃度は「ショ糖」で100ml中に10グラム。10%の濃度となっている。  やってみると、これ、3%食塩水とおんなじぐらいしんどい。胃の弱い人はやらないほうがいいだろう。  ――ということで、おおざっぱにいって、「塩のほうが感受性は3倍ほど鋭い」としておく。  そして、ポカリスウェットの成分表を見てみる。 >>糖質     6.7g >>ナトリウム  49mg >>カルシウム  2mg >>カリウム   20mg >>マグネシウム 0.6mg  ここにあるのは、純粋な「ナトリウム量」とかの数値。  塩分量を比べなければならないのだから、「塩素」の分も足さないとならない。  また「塩味」を比べるのだから、塩化ナトリウム(食塩)以外の塩類(カリウムやマグネシウム)も考慮に入れないとならない。  割と知られていないことだが、塩化カリウムも「しょっぱい味」がする。 ○原子量 塩素    35.45 ナトリウム 22.99 カリウム  39.10 ・塩化ナトリウム量  49mg(ナトリウム)+75.5mg(塩素)=124.5mg(塩化ナトリウム) ・塩化カリウム量  20mg(カリウム)+18mg(塩素)=38mg(塩化カリウム) ・塩化マグネシウム、塩化カルシウム――量が少ないので無視  ――合計すると、「塩類」の全体量は162.5mgということになる。  これはパーセントでいうと、0.16パーセント程度。  先ほどの「塩分の感受性」の比率である3をかけてみても、糖分の6.7%と比べて遙かに少ない。  よって、結論。  ポカリスウェットは「甘い」のであって、「塩味である」とはいえない。  ちなみに塩分の感受性というのは単純比例関係にはなっておらず、体内塩分濃度より低い(0.85%)と感受性が極端に鈍るという現象もある。  これは自分の体液の塩分濃度より低いものからは、あまり塩味を感じないというということ。 >藤極堂さん >>でも、榎野さんの褒め言葉はやっぱり信じられない。 >>私なんかよりずっとわかりやすくて読みやすい文章を書く人はネット上でいくらでも見つけられる。 >>榎野さんはなんで、あんなことを言ったのだろう。  話が見えんぞ?  どうも、ここを読むかぎりでは、榎野さんが文章のことで「わかりやすくて読みやすい」と藤極堂さんのことを褒めたという事実があったらしい。  それに対して藤極堂さんは、「自分が褒められた理由がわからない」ということで、思い悩んでいるようだ。  ――そう読める。  しかし、そんなこと、あったっけかな?  ――と過去ログを探してみたが見あたらない。  もしかして、「よみかく」のほうの感想掲示板での話題とか?  榎野さんの言った「あんなこと」っていうのは、具体的には、どこの(何番の)書きこみの、なんの話題のこと?  たしか、「紙上ディベート」という言葉を「知ってる/知らない」の話題の時に、「物知り妖怪と思っていた」みたいなことを書いていたよね。  まあそれが褒めるっていえば、褒め言葉っぽいのだけど……。  榎野さんは分かったようだけど、僕はわからないので、質問してみた。  まあ、それはそれとして――。  文章の「うまい/ヘタ」なんていうことは、僕はこの場所では一度も論じたつもりはないよ。だいたい、自分自身の文章は「ヘタの極地」だと思っているし。 (物語としての「面白い/つまらない」やら、話運びやエピソードとしての「上手い/下手」の話はしているが、いまは文章のことだよね?)  文章には、「上手いか/下手か」という観点のほかにも、「意味が通じるか/通じないか」という観点があります。  僕が優劣を付けて計るのは、そちらのほう。  意味が通じない文章は、「わけわかんねー」とコキおろすことがある。しかし「なんだそれ。ヘッタクソな文章〜」とコキおろしたことはないはずだけど。  文章なんてものは、「なにか」を伝えるための手段であり、道具でしかないわけです。  大切なのは「なにか」を伝えることであり、そのための方法が上等か下等か、美しいか汚いかなんてことは、どうだってよろしい。  たとえば、自分が怒っていることを伝えるときには、美しい文章で伝えるよりも、手を振りあげて相手を一発ぶん殴ったほうが早い。  ――ああそれじゃ「言葉」ではないか。  言葉で「怒り」を伝えるのなら、大声で怒鳴りつけたほうが良いわけだ。  これは榎野さんと同じことを、言葉を換えて言っているだけね。 >課題とか  気後れ――ってのは、わからないでもないけど。  しかしなんだってみんな、こんな場所でやってるだけの、こんな練習でしかないものに対して、気後れとか感じちゃうのかなぁ。  叱られるとでも思っているのかしらん?  べつに叱らないですよ。僕は。  ある人が「なにかを書く」ことにたいして、理由も説明も求めないし。  またある人が「書くことをやめる」ことにたいしても、理由も説明も求めないし。  そんなもん本人の中にあればいいものであって、僕が関知すべきものじゃない。  他人が書こうが、書くのをやめようが、どうだっていいです。僕の知ったこっちゃない。  けど僕は書く。  そして同じように「書く人」に対しては、自分に出来る範囲で手を貸しますよ〜と、そう言っているにすぎません。  ――というわけで、いつ止めてもいいし、いつ復帰してきてもいいです。また永久に復帰しなくても、ぜんぜん構いません。  再開するときにも、まるで何事もなかったかのように、「また復帰しました」てなことで戻ってくればいいし。  このへん、街のスポーツクラブと一緒ですな。  やめるのも続けるのも、理由も訊かれないし、向こうも一切関知しないし。また会費払ってて利用しないでいたって、誰もなにも気にもしない。  ちなみに、「やると言ったことを、やらなかった理由」を求めるのは、これは別の意味からです。  ひとつは、本人が「やめた」のかどうかの確認のため。  もうひとつは、本人にやる意思があるのに、なにか困難があって詰まっているのなら、こちらでその手助けができるかもしれないため。つまりこの場合には、「どこで詰まっているのか話せ」ってことね。  ちなみに僕の物の考えかたの話をしよう。  「叱られるかも〜」ってことでビクビクしているのだとしたら、そんな心配はいらないってことの説明ね。  これは普通の人とは違う物の考えかたなのかもしれないけど。  「作家」っていうのは、これは立場を表す名詞ではなくって、「状態」を表す言葉だと考えています。  僕の場合は、その人物が今現在「書いているのか/いないのか」だけを評価の対象とします。  昔たくさん書こうが、今現在はなにも書いていないのなら、その人物は「作家」ではありません。また、いくらいい作品を書く力を持っていても、実際に書いていなければ、その人物は「作家」ではない。  また、昔がどうであれ、今現在「書いている」のであればそれは「作家」です。  ※注:この場合の「作家」とは、文脈的にアマチュア作家のことを指している。プロ作家の話にはあらず。  うーん。うまく説明できないなぁ。  もうすこし過激な言いかたで説明してみよう。  「書いてない人」っていうのは、僕にとっては、はっきり言ってしまえば「有象無象」なわけです。  僕が自分の「第一義」においている「小説」には、関わってこない人。  「作家」としての新木伸とは、縁もゆかりもない人。  そんな人のことで、なにか腹を立てたりする必要もないです。そんな暇もないです。  自分とは関係のない「どこかの誰か」が、なにをしていようと、どうだっていいじゃないですか。日本のどこかに住んでいる「誰か」に対して、「なぜ小説を書いていないのだー!」などと、怒りだしたりしないですよ、僕は。  ――んで、「書いている人」というのは、作家としての僕とは、「縁」を持っている人なわけです。  この状態の人というのは、もちろん現在進行形でもって「書いている」わけですね。そして「書いている」のなら、そこに対して腹を立てる必要なんてないわけです。  だって「書いている」のだし。  ってことで、手を動かしている間は、びくびくしないでよろしい。  また手を動かしていない時には、びくびくする必要さえないです。  そして一時中断していたけど、いま再び手を動かしているなら、やっぱり、びくびくしないでよろしい。  ――ってことで。 >光来さん >あらすじ9b  これは諒が「反抗」するパターンなのですよね。  まず、明らかにしておかないとならないのは、諒がなにに対して「反抗」するのか。  たとえば冒頭近くのところに、「別れに反抗する諒」というものが書かれていたりしますが。このときに「反抗」している対象がはっきりとしません。「別れ」っていうのは、いったいなんですか? つまり具体的には?  「別れると言い出した結衣」に反抗しているのか。  「結衣に別れると言い出させた『なにか』」に対しての反抗なのか。  ――で、気持ちの流れを追ってゆくと、諒自身、なににたいして反抗しているのか、よくわかっていないようです。  ――で、わからないまま、とりあえずラストシーンでは、どこからかポッと出てきた「殺人鬼」なるものと戦うわけです。いままでの鬱憤を晴らすかのように戦う。そして勝つ。  ――で、勝ってみると、どういう理由でか、問題は見事にすっかり解決しちゃっているわけです。問題の正体ははっきりしないまま、片づいてしまっている。めでたしめでたしの大団円。  諒はいったいなにに「反抗」していたのですか?  運命に反抗したなら、運命と闘うなり。  結衣に反抗していたなら、結衣に対して、もっと徹頭徹尾ダダをこねさせるなり。  殺人鬼に反抗していたなら、そういう流れにするなり。  前半までは冷たい結衣に反抗していて、そして後半では運命に抵抗するなら、明確な「転換点」を打ち出してゆくなり。  いろいろ路線はあるかと思うのですが。  現状では、どんなものにしたいのか、まるで見えてきていません。 >9c  「山場」になりそうで、見応えのありそうな部分を列挙してみます。 ・結衣が死神だと知る ・死神の対象は自分に恋していた少女だった ・別れる ・死神の戦いで結衣を助ける ・諒を見舞いに来る結衣 ・諒の前に逃げられた殺人鬼が現れる。→・結衣、殺人鬼を浄化  こんなもんかな。  「山場」のシーンというのは、鍋に入れる材料のリストなわけですね。  ところでこの9cのパターンって、これ、「別れない」パターンではなかったっけ?  見事に別れちゃっているような気がするんですけど……。  また山場を抜き出した結果を、こうして並べてみると、いままでの話と、なにも変わっていないようですが。  つまり鍋に放りこむ材料は同じってこと。  同じ材料からは、同じような鍋が出来てしまうのでは?  相違点が「結衣が別れを言い出さない」というだけで、結果としては別れてしまうのなら、それは細部が変わっているだけですよね。結局は同じことですよね。  「別れの理由」なんてものは、別れたというその「結果」と比べてみたら、とても、些細なことなわけです。  どうせ変えるのなら、「二人は別れない」というぐらいまで変化させないと、元とは違う鍋にならないですよ。  この「二人は別れない」という展開では、「どちらかが別れを切り出すけど別れない」というパターンと、「どちらも別れを切り出さない」というパターンがありそうですね。  また「片方が別れを切り出す」というパターンには、「結衣が逃げかける」というパターンと、「諒が逃げかける」というパターンとがありそうですね。  あと「介抱する」というイベント。これも「なし」でやる路線も考えてゆかないと。  つまり僕はいま、色々と詰まっているエピソードを、「ほとんど取り替えろ」とそう言っているわけです。  実際に換えるかどうかはさておいて、とりあえず、換えてみる前提で別バージョンを作ってみよう――と、そういう思考実験の一貫。  だいじょうぶ。まだ本番の話は書いていません。これは単なる実験です。  戻そうと思えば、前バージョンにいつでも戻せます。前のあらすじだって、ちゃんと残っているんだから。  ちなみに、ここでのやっていることのポイントは、「全部交換」ではなくって、「ほとんど交換」ってなっているところ。  エピソードをごっそりと取り替えても、まだ最後に残ってくるものだけが、本当に必要なエピソードなわけです。  残すのは1個とか2個とか。  この話にとって、本当に必要なエピソードは、どこなんですか?  結衣を介抱してやるところ? 殺人鬼と二人で戦うところ? 二人が別れるところ? -------------------------------------------------------------------------------- はい。わかりました。 No.5756 投稿日 2002年12月23日(月)11時49分 投稿者 馬宮  いま、手詰まりになっています。  (これを「手詰まり」といっていいのか、よくわからないのですが)  「集団に囲まれる」でなにを書けばいいのかわかりません。  お題「男の子と一緒に町を歩いていて、集団に囲まれる」  たとえば、「男の子と一緒に町を歩いていて、人の集団に囲まれて恥ずかしい思いをした女の子」というコンセプトを決めます。  囲まれた時の状況と、女の子の「恥ずかしい」と思う気持ちを書けばいいんだな、と考えます。  でも、「人の集団に囲まれる」その理由を考えて手がとまりました。  どうして、この二人は囲まれたんでしょうか。    「町」を「歩いていて」ということは、誰かに追われて逃げてるわけではないでしょう。  考えられる可能性は…… ・二人のうち、どちらか(もしくは両方)が有名人だった。 ・二人のうち、どちらか(もしくは両方)が誰かに恨まれる(もしくは好かれていて)待ち伏せをうけていた。 ・二人のうち、どちらか(もしくは両方)が人目をひく格好をして、歩きながらパフォーマンスをしていた。 ・町を歩いていたら、いきなり、泥棒にぶつかって共犯者にされてしまった。 ・町を歩いていた二人が、喧嘩をはじめて、その喧嘩が見世物になるぐらい派手だった。 ・一般人をいきなり取り囲むとどうなるか、というどっきりカメラだった。 ・募金を求める人たちに囲まれてしまった。 ・町を取材にきていたテレビ番組の取材をうけたら、周囲に人垣ができた。 ・町を歩いていたら、宗教団体の勧誘にあった。 ・大勢の借金取りに囲まれた。 ・バレーやバスケなどの部活の後輩たちに出会って、囲まれた。  ここまで考えて、なにか変な気がするんです。  この前の、「昔好きだった男の子に再会」は、たしかに日常には滅多にないことだと思います。  でも、再会する場所と再会の仕方を考えればとにかく書き始めることができたんです。  なんで再会したか、っていう「理由」は、「偶然」ですみました。そういうことも、あるかもしれないと思いました。  でも、「男の子と町を歩いていて集団に囲まれる」状況っていうのは、正直、変です。偶然じゃすみません。  集団:    1.人・もの・動物が集まって一まとまりになること。また、その集まり。    2.ある共通の目的をもち、相互に依存関係をもつ人の集まり  町中に、動物が放たれていたとしても変です。  もっとシンプルに、「ああ、こういうこともあるかもしれない」と思ってもらえるような状況はないだろうか、と考えるのですが出てきません。  12歳の女の子が「これは恥ずかしいよ」と思う状況は絶対あると思うんですが。  わたしのアイディアの出し方がズレているんでしょうか。 -------------------------------------------------------------------------------- >馬宮さん #5756 No.5757 投稿日 2002年12月23日(月)20時03分 投稿者 とんびの羽根  はじめまして、とんびと言います。よろしく。 >>でも、「男の子と町を歩いていて集団に囲まれる」状況っていうのは、正直、変です。偶然じゃすみません。  この疑問よりもさきに、この前の結論が変だと思いました >>なんで再会したか、っていう「理由」は、「偶然」ですみました。そういうことも、あるかもしれないと思いました。  偶然ですむ話を書いちゃいけないのではないでしょうか。偶然でありそうなことばかりが起きるのは、自然ですから、書いていて作者が納得するのかもしれませんが、読者は先が読める話は読みたくはならないのです。  ふたりとも好きだからデートして、食事をして、キスして、次の約束をして……、もちろん自然です、でも、その話聴きたくないです。自然に再会して、好きだったことを思い出して、勇気を出して告白して、今度はちゃんと恋人になって……、あるかもしれないけど、聞いちゃいられないです。思わず本を閉じてしまうですよ。  むしろ、変な状況、偶然ですまない状況、それを読者は読みたいのです。  もちろんありえない状況、不可能な状況と思われてしまったら、やりすぎだと思います。  でも「男の子と町を歩いていて集団に囲まれる」状況は理由や事情があれば充分ありうる状況です。  馬宮さんの部活の例でいうと、翌日転校する彼から強引に誘われて、病気だと嘘をついて大会をさぼって街をデートして歩いていたら、大会帰りの部員たちに見つかってしまった。絶対見つかりたくなかったんだけど見つかっちゃった、絶体絶命。  自分が嘘をついていたんだから、種をまいたのは自分、因果応報、ということになります。  女の子が普段通らない時間、通らないところを男の子がつれていく、男の子がデートをリードしている、となると、そこでは何が起きても不思議ではないのではないでしょうか。この何が起きても不思議ではない、どきどきの時間、というのを読者は読んでみたいのですよ。  偶然ですむほうがまずいんです。  それなりの理由があって、信じられないことが起きるから、人に伝えるべき話として成立するのでは? -------------------------------------------------------------------------------- >集団に囲まれる No.5758 投稿日 2002年12月23日(月)20時03分 投稿者 新木 伸 >集団に囲まれる  ふむ。おもしろい。  「集団に囲まれるシチュエーション」と言われて、馬宮さんの場合は、まずまっさきに思いつくのが「恥ずかしい」ということなわけか。  これが男女差によるものか、個人差なのかはわからないけど。  僕のほうは、このお題は「怖い」のつもりで出していたのだな。  見ず知らずの集団に囲まれて、「怖い」よりも「恥ずかしい」という気持ちが優先される状況っていうと……。  その集団が、自分(女)と相手(男)の双方に対して、なにも危害を加えないことが明白になっている時かな?  しかし、どんな時だろう? それって。  見ず知らずの相手なのだから、当然、向こうがなにを考えているのかはわからないわけで……。しかも「集団」の定義からいって、なにか共通した意思を持っているわけだよね。それが自分たちを取り囲んでいるわけだから、その「意思」は自分たちに向けられていることになる。  その「意思」が、「危害を加えることではない」と明白に分かっている状況って?  まず、集団に囲まれたというシチュエーションで、どうして「怖い」ではなくて、「恥ずかしい」と感じたのか。  ここの部分を説明するのこと。  ここ、言葉の誤用とか、うっかりした原因ではなくて、ちゃんとした理由があることなら、ぜひ聞いてみたい。  馬宮さんの中では、「集団に囲まれても危害は及ばないだろう」という考えがデフォルトとして存在していたとか?  ちなみに、以前ここで話題にあがったことだけど。  「恥ずかしい」と「怖い」というのは、根っこが共通している同種の感情だということが証明されている。  どちらも「その場から逃げ出したい」という衝動がまず先にあって、それが不可能なときに出てくる感情なわけだ。もし逃走が可能であり、実際に逃走できていたのなら、怖いのも恥ずかしいのもなくなるはず。  だけど、踏みとどまらなければならない理由があって、「恥ずかしさ」や「怖さ」と向き合わなければならない。ここで戦っているわけね。精神的に。  たとえば、手を滑らせてお皿を割っちゃった。音に驚いて大勢が自分のほうを見ている。  こういうとき、猫ならすぐに逃げる。犬でも逃げる。  しかし人間は逃げない。理性があるから、逃げてもどうにもならないことは知っている。逃げないで踏みとどまるものだから、恥ずかしかったり怖かったりする。  この場合は「恥ずかしい」のほうだね。「お皿割っちゃった。失敗しちゃった」って心理。  で、僕がこのお題で書かせようとしているのは、人のその姿勢の部分。  まず「集団に囲まれる前」からスタートするのは、緊張していない状態から始めることで落差を与えるため。メインとなる部分をより引き立たせるための演出のため。  このお題で書くメインディッシュとなるのは、女の子を守ろうとして「怖さ」と戦う男の子の姿勢でもいいし、守られる女の子でもいい。  そういうステレオタイプな男女像が趣味でないというなら、男の子を守ろうとして「恥ずかしさ」と戦う女の子でもいいし。守られている男の子でもいい。  ちなみに守る対象を出してくるのは、主人公の心の中にある「逃げない理由」を強固にするため。集団に囲まれるなんていう負荷は、普通は起きないもの。だから理由のほうも強くないと負けてしまう。  この場合の「逃げる」というのは、物理的な逃走行為のことではないよ。あくまで心の中でのことね。女の子を守るために「逃走」を選択したって話も、たしか課題部屋にはあったはずだ。  ちなみに心理的に「逃げる」とどうなるかというと、相手にこびへつらって許しを請うことになる。  涙を流してみせて、しかし顔では愛想笑いを浮かべていて、姿勢を低くして、情けない声を出して、動物が本能的に持っている「降伏のポーズ」ってのを見せて恭順の意を示すことになる。  もうひとつ。このお題の狙い。  このお題では、「異様なシチュエーションに放りこまれた人間」っていうのを描こうとしているわけね。  日常生活のなかで、まあ普通の人は体験しないだろうけど、でもあり得そうなあたり。そういうリアリティレベル。  そのあたりの出来事っていうのは、「物語」の中ではじつは日常的に出てくるレベルなわけです。  人は日常からの離脱を求めて物語を読むわけだから、せめて、「別れた男の子と不意に再会」とか「集団に取り囲まれて大ピンチ」とか、そのくらいのものを読みたがるわけです。  出されているお題のそれぞれを、「非日常度」順に並べてみよう。  このお題の「非日常度」は、わりと高いところにあるんじゃないかな?  状況が作り出せないで難しいのなら、他の「非日常度」の低いものから先に取りかかって、これは後回しにするといいかも。 -------------------------------------------------------------------------------- No.5759 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- 体調回復中 No.5760 投稿日 2002年12月24日(火)00時04分 投稿者 弟切 千隼 昨日の夕方から今日の午後にかけて休養したおかげで、徐々に体調が上向きつつある弟切です。 今回はリハビリとして軽く行きます。 課題部屋のNo.265に自分が上げた中から、使えそうな案がないかどうか探してみました。 >>4.計算高いので、無償で他人を助けるなどとは考えもしない。言い換えれば、「誰かが困っている状態を察して、無償にて助けてあげるのは良いことだ」という価値観を持たない。 という主人公が、なぜそういう人になってしまったのか、その理由ですね。 見直してみたところ、現在作りかけの「ペット探し」路線で行く限り、課題部屋のNo.265にある案はほぼ全部使えないことが判明しました(^^; 原因の一つは、現代日本ではあり得ない設定が多いことにあります。 >>(1)権謀術数が渦巻く宮廷で生まれ育ったため、無償にて他人を助けるなどという行為は世の中にはあり得ないと思っている。 >>(2)幼い頃に貧しさゆえに身を売られ、奴隷のような生活をしてきたために、「世の中でものを言うのは金だ」という価値観が染み付いてしまい、無償にて他人を助けるなどとは考えもしない。 などはその例ですね。 そうでない案は、 >>(8)もとは裕福な家に生まれたのに、親切そうなふりをした悪人に両親がだまされて没落したという経験があるため、無償で他人を助けるなどということはあり得ないと思っている。 >>(9)幼い頃から子役で芸能界に入り、人気があるうちは親切にしてくれる人が大勢いたのに、人気が落ちた途端に皆に冷たくされたため、無償で他人を助けるなどという行為は世の中にあり得ないと思っている。 のように、禁じ手である「挫折系」のものが多く、やはり使えません。 かろうじて、 >>(10)幼い頃から容姿が醜いために周囲の人々にいじめられて育ち、親切にされた経験がないため、無償で他人を助けるなどという行為はあり得ないと思っている。 だけ使えるかな、という感じですね。 ただ、「挫折系」でない案の場合は、舞台を現代に置き換えて脚色すれば使えるものがあるかも知れません。 例えば、 >>(3)肉親でさえ殺し合う戦乱の世に生まれ育ったために、無償にて他人を助けるなどという行為が世の中にあろうとは思いもしない。 という案は、舞台を現代日本に置き換えて、実際に殺し合う戦争ではなく、受験戦争のさなかで生まれ育ったとすれば−主人公の親が、いわゆる「お受験」に熱心だったとすればよいですね−使えますね。 課題部屋の案を眺めているうちに、「無償で他人を助けるのが良いことだ」という価値観を持たない理由として、根っこに共通のものがある気がしてきました。 今日は体調がまだ本調子でないため、また一眠りしてから考えます。 -------------------------------------------------------------------------------- あれこれ No.5761 投稿日 2002年12月24日(火)01時08分 投稿者 光来 唯 > まず、明らかにしておかないとならないのは、諒がなにに対して「反抗」するのか  確かに現状では何に対して反抗しているのか、はっきりさせていませんでした。  ただその場面で、反抗することによって、後の流れに違いが出てくる、としか考えていませんでした。  単に、「別れる」という言葉に、反抗させていただけでした。 >。「別れ」っていうのは、いったいなんですか? つまり具体的には?  ここにおける別れとは、「恋人同士でなくなること」です。  言い方を変えると、もっと恋人同士でいたい、ということになります。  だからそのことに反抗するということは、別れたくない、もっと一緒にいたい、という行動をとるようになるということです。  ただこの場合、殺人鬼関連のエピソードが浮いてしまっている上、ラストでのどんな風に決着がついたのかがよくわからないことに変わりはありません。 >反抗の対象 何に反抗していたのか、しっかりと考えられていなかったので、そこのところを考えてあらすじを修正したいと思います。  ただ、その前に自分では何に反抗させたいのかしっかり決めきれていなかったので、決める前に一度それぞれの反抗パターンでどのような流れになりそうか少し考えてみようと思います。  死神に反抗  諒が何に反抗しているのかを考えるとして、最後の台詞に通じるものとして「別れる原因となった『死神』という存在」に反抗するというパターンがまず考えられます。  ですがこの場合、諒の行動として考えられるのは「死神を無視して、結衣だけを見る(幽霊はいないんだと自分に言い聞かせているような感じ)」、「死神をやめさせようとする」のふたつです。反抗しているのですから、理解しようとする流れはおかしいです。ですから、否定的な行動をとっていくということになります。  気をつけなければならないのは、以前のバージョンにあった自分本位で死神を邪魔して回る。という展開になる可能性が高いということです。  結衣に反抗。  自分の気持ちをぶつけまくる路線となるでしょうか。拒否されても拒否されてもへこたれず、結衣に近づいていくという感じですか。  このパターンだと、諒の行動に結衣の心が少しずつ開いていくというのがかけるのではないかと思います。  結衣の側にいられなくなることに反抗  一応は今回のあらすじがこれに近いんですが、側にいられないことへの反抗ということはつまり、「別れを告げてきた結衣への反抗」と「その原因となった死神そのものへの反抗」というふたつの意味を持っていると思います。つまり、このパターンで決着がつく場合、「結衣の気持ち」と「死神」、ふたつを解決させる必要があるはずです。  運命に反抗  反抗の対象を運命とした場合、その「諒にとっての運命」というものがどういうものかをまず考えなければなりません。その運命が「恋人が死神であること」というのなら、死神に反抗するのとは対照的に、死神を受け入れられるように動いていく、のが、主な流れになっていくと思います。  運命と戦うということは、受け入れるなり乗り越えるなりするということですから、死神に対して諒なりの決着をつけさせるという流れになるはずです。  殺人鬼に反抗(?)  この場合、殺人鬼を早いうちからだし、敵対する気持ちを出しておかなくてはなりません。そしてそれは結衣に関わっていないとダメでもあります。  このパターンだと、死神の仕事のエピソードのひとつ、「諒に恋焦がれていた少女の浄化」を、なくすか印象の弱いものにする必要が出てきます。  あくまで殺人鬼に敵対する気持ちを強くする要因のひとつとして扱わなくては、少女の復讐がメインとなってしまうからです。  そのあたりのことを気をつけなくてはなりません。 >あらすじ9c  こっちの方が修正(変更)量が大きいようです。  同じエピソードばっかり使ってましたから。完全新規として作り直さなくてはなりません。 > ところでこの9cのパターンって、これ、「別れない」パターンではなかったっけ? > 見事に別れちゃっているような気がするんですけど……。  「別れない」なんて考えてないで「別れを言い出さない」パターンとしてやってたんですが。  ……って、あれ? (5736)で新木さんが言ってたのって、「別れない」パターンって意味だったのでしょうか。書いてあるそのままの意味でとってしまっていたんですが。  だから、「結衣が別れを言い出さない」→「別れは二人の意思」に変えたんです。 で、結局のとこ、あまり意味のない些細な変化に過ぎなかったわけですか。   > 残すのは1個とか2個とか。 > この話にとって、本当に必要なエピソードは、どこなんですか? > 結衣を介抱してやるところ? 殺人鬼と二人で戦うところ? 二人が別れるところ?  今の時点では「介抱する」エピソードが必要であろうと思っています。  ただ、まったく異なる形になったあらすじに、それでもはずせずに置いておけるのかまだわからないので、確定はできません。 > この「二人は別れない」という展開では、「どちらかが別れを切り出すけど別れない」というパターンと、「どちらも別れを切り出さない」というパターンがありそうですね。 > また「片方が別れを切り出す」というパターンには、「結衣が逃げかける」というパターンと、「諒が逃げかける」というパターンとがありそうですね。 > あと「介抱する」というイベント。これも「なし」でやる路線も考えてゆかないと。  このうち、「どちらも別れを切り出さない」というのは「あらすじ9a」のパターンであるとも言えます(あれも一応、どちらも別れを言い出してない)。  としても、3パターンですか。  ところで「逃げかける」というのはどういう意味なんでしょう?  これは、別れを切り出されて、それを受け止められずに逃げようとしてしまうということなんでしょうか。 それとも「別れを切り出す」=「逃げ」という意味なんでしょうか。  ここは単に別れを切り出す方がどちらかによって異なるということなのではないのでしょうか。 -------------------------------------------------------------------------------- 赤・白・緑の大繁殖 No.5762 投稿日 2002年12月24日(火)02時19分 投稿者 巻島翔史  街頭に似たような色があふれすぎています。そろそろ飽きてきました。  しかし、それももうすぐ終わりです。ブルジョア趣味な、庭先の電飾合戦も終わりです。  毎年思うことなのですが、日本の暮正月というのは、クリスマスが終わったあと一気に「なだれ込んでいく」という印象があります。 鷹見(榎野)さん(5717)>  せっかく頂いた直しのセリフですから、ちょっと分析してみます。 >>「ふむ……合格ラインというところかな。しかし、氷の質が悪い、気泡が入っていて脆すぎる。動いている相手に使うことを考えれば、もっと素早さが必要になることは言うまでも無い。さらに練習を積むことが必要だということはわかっているね? ならばもう今日は休みなさい」  まず、「安心するな」ということを直接言わすのをやめています。  これはそのあと、出来に対して評価を言っているところに、「この程度ではまだまだである、だから安心するな」という情報を隠しているためです。  つまり、もともとの俺のセリフは情報が二重になっていたわけで……このあたりは後述します。  それから、氷の質の問題と魔法を唱える速度の問題をセリフのなかで並列にしています。(元のセリフでは「なにより」という言葉を使って、速度>質としている。主観による印象が強い)  それにより、師匠が客観的に評価を言っている印象を与えられます。客観的に評価しようという姿勢は、教える側の姿勢として「それっぽい」雰囲気を出させるものになります。 「さらに練習を積むことが必要だと〜」というのも利いています。それまでの内容から、まだ練習が必要であることは察せられるものなのですが、それをあえて直接言うことで、強調効果――つまりこのセリフで一番言いたかったことはなんなのかを表すことになります。  そして最後、弟子に対して「わかっているね?」と問うています。これも「師匠らしさ」の補強の一環であると同時に、呼びかけによって、セリフが説明のために出てきたものでなく、誰かに対して喋っている「生」のものだという印象を与えるのに一役買っています。  誰かに向けて発せられていることがよくわかるセリフは、それだけで「セリフらしさ」というものを増すのではないでしょうか。  説明のために出てきたセリフというのは作者の都合によって出てきたもので、例えて言うなら、キャラから読者に向けて発せられているようなものなのですが、そうした発せられ方というのは不自然なわけです。  セリフというのは、あるキャラからあるキャラに対して向けられているものであって、そのことをセリフ中に明確化させる意識が、「セリフらしさ」を補強するということになるのではないでしょうか。 (まあ、その明確化させるための仕掛けも程度問題――やりすぎたらやっぱりくどいとは思いますけどね。とはいえ、小説におけるセリフが作中のキャラ同士の会話であり、作者的な都合に決して寄らないものであるという意識は常に持っているべきだと思う) 例のセリフをくどくど言及しているセリフにしてみる> >>「ふむ、まあ合格だね。でもこれくらいで安心されたら困るよ。氷に空気が多すぎて脆いし、なにより、これを動いてる敵に向けてやらなきゃならないんだから、もっと素早く出来なきゃね。……さ、今日は終わりだ。ゆっくり休め」  ポイントは、当人同士でわかりきっていることを、さらにくどく言うこと。  ――なにがわかりきっていることであろうか? ・このままでは実戦で使えない。 ・練習が必要である。 ・見た目の状態からして不充分である。(見た目のことまでもくどく言う?) ・完成まで遅い。  で、これらを踏まえてちょっと書いてみました。 「ふむ……まあ合格だね。でもまだまだ空気が多いなぁ。…………ほら、こんなに白くちゃ簡単に砕けちまうよ。役に立たない。それから早さ。あんなに長く突っ立ってて、いったいどこの敵さんが待っててくれる? できたころには首から上がありませんでしたなんて、笑い話にもなりゃしないよ。……明日から、さらに厳しくいくからね。いい? 今日はこれで終わるから、ちゃんと体力回復させとくんだよ」  では、元のセリフはなにが壊れていたのか。  気になったのはこの部分、 >>でもこれくらいで安心されたら困るよ。  これ以降の文。これが、「安心されたら困る」ということの『説明』になっているんですね。  ポイントとしては、この「安心されたら困る」ということを直接言わずに伝えようとすることにあります。  どういうことか。  つまり、意味合いとして、重なっているんです。 「安心されたら困る」    ll(イコール) 「氷に空気が多すぎて脆いし、なにより、これを動いてる敵に向けてやらなきゃならないんだから、もっと素早く出来なきゃね」  と、いうふうに。 「安心されたら困る」という言葉を出して、そのあとに「氷に〜」と続けると、いかにも説明セリフ的印象が強くなってしまう。というか、「氷に〜」は「安心〜」の具体的説明になっているんですね。  セリフが単なる現実の会話の投影ではなく、作者の計算――そのセリフで言いたいことを最も端的に表すには――に基づいて書かれるものであるということは、必要のないものは取り除くということをやるわけです。  この場合、当人同士でわかりあっていることをまったく書かないスタンスを取るなら、「安心されたら困るよ」とだけ書けば済んだわけです。  しかしここは「氷の魔法」の描写を目的とした課題であったため、魔法の結果がなぜ不充分であったかの具体的なことを省くのはそぐわない。 (逆に言えば、これが氷魔法の課題でなければ、「安心されたら困る」で済ましていい場合もあったということ。おそらくこれが、「書かなければならない」ことと「主題ではないので、薄くしなければならない」ことを判断していくときの考え方に繋がっていくと思う)  一言の説明で済ますのか。具体的に言うのか。  そこが不可分のままセリフを書いたことが「ぶっ壊れている」原因であったのではないかと思います。 (――と、いま気づいたんですが、「困るよ」というのはひどく違和感がありますね。これが「客観語」というやつでしょうか。自分の状態を外から見ているような言い方だし。これも「壊れ」の原因だったんでしょう) プロット>  四苦八苦しました。やるべきことは充分わかっているのに、プロットを組んだ経験がないものだから、ほんとに勝手がわからず進度はのろのろと……  自分の未熟さを痛感させられました。ああ。 (※改行がおかしくて読みにくいかもしれません。課題部屋のを見たほうがいいかも) <起> 【夕方、帰宅途中。駅前】 (亮介視点(正確には亮介寄り三人称視点だが、以降「寄り三人称」を省略)) ・横を過ぎていくカップル。ため息をつく亮介。自分よりもてなさそうな友人に先に女ができたことを思い返している。 ・そのとき有希の姿を見つける。どぎまぎするが、よく見れば有希は男と一緒だった。  見つからないうちに近くのコンビニに退避。頭のなかを疑問が錯綜する。 ※コンビニに売っている新聞の見出しに、「原因不明 民家の壁破壊相次ぐ」の記事。→宇宙人ドンパチの伏線。 ・男と別れた有希がコンビニに入ってくる。店内でかち合う二人。 ・成り行き上、一緒に帰ることに。 【帰路。住宅街のなか】 (視点同じ) ・訊きたいことを訊けない亮介。ぎこちなく進む会話。 ・家の前まできて、変な奴らがドンパチやってるところに遭遇。立ち止まって見てしまう。 ・勝ったほうの二人(ボロボロに傷ついている。死にかけ?)が、こちらに気づく。  なにやら片方がもう片方に、激しい口調で言っている。 ※これは護衛による緊急転移の説明。緊急時なので「説得」ではない。  王女は体の使い捨てにあまり肯定的ではない。捨てられる、ということへの本質的な怯えがあるため。 ・リモコン状の装置を向けられ、まぶしい光に包まれる。手をかざし目をそむける。 ・光がおさまる。目の前にさっきの二人が倒れているのに気づき、警察に電話しようということに。別れて家に入る。 【亮介の家】 (視点同じ) ・勝手に口が動き、自分の声ではない声(護衛)が出てくる。 ※同調に時間がかかっていた。内容は王女に呼びかける声。日本語。  亮介の体のなかにある言語能力で、「日本語」が一番親和性があるので、それを使った。 ・有希から電話。向こうにも同じことが。さらに受話器から、有希のものではない声(王女)が同時に聞こえてくる。  王女と、護衛がなにやら揉めだす。  混乱する亮介と有希。電話を切り、有希が亮介の家の玄関に来る。 ・亮介たちのことにようやく気づいた護衛。体に入ったことを謝罪し、自分たちは追われている宇宙人であると告げる。 ・さらに詳しい説明。自分たちがここにいることは相手にばれている。追っ手はすぐ来るだろう。早く移動しないといけない。 ・戸惑う亮介たち。が、相手の様子に気圧され――なにより証拠となるもの(ドンパチ)を充分見ていた――準備をするため各々戻る。 ・荷物の準備をする亮介。と、有希の家に変なやつ(敵)が窓を割って押し入ろうとしているのに気づく。有希の悲鳴。  護衛は亮介から体の制御を借りて、二階の窓から飛び出す。敵を攻撃して、相手の気が緩んだ隙に有希(王女)を確保。走って逃げる。  運動神経が異常に上がっていることに驚く亮介。 ※強化された身体能力により、走力も上昇している。 【さっきのドンパチ現場】 (完全三人称視点) ・連絡を受けて到着した他の部隊。戦闘用の体特有の機能である自動処理機能によって砂粒と化した王女と護衛の元の体を囲んでいる。 ・(王女の能力喪失問題を伏線的に匂わせながら)、余裕をふりまく彼ら。(実はこの人物、<承>の頭で再登場する) ※体の放棄は、現地人の体に入ったこと=能力低下を明白に意味している。 【緊急脱出用ポッド乗込口付近。過去の出来事】 (王女寄り視点) ・物陰に潜む王女、護衛、護衛長。ポッドまで残り数歩だが、すぐそばまで戦線が迫っている。出づらい状況。 ・王女、こうまでして逃げなくてもいいという趣旨のことを言う。たしなめる護衛長。  しかし王女は、このまま逃げては王家らしくない、と、この星に残って戦いたがる。 ※王家の象徴である「能力」を喪失しているため、「王家らしさ」というものにコンプレックスがある。  また、自分にはそうまでして逃がしてもらうほどの価値もないと感じている。 ・護衛長、自分を犠牲にして、王女と護衛をむりやりポッドに押し込める。  護衛は、護衛長が王女についていくべきだと考えていたので非難の声をあげるが、護衛長は発射ボタンを押してしまう。 ・ポッド発射。一瞬あとに今いたところが爆発。遠ざかる星。  残って戦えなかったことに無念さを感じる二人。涙を流す王女。それに対し護衛は、必ずここに帰ってきましょう、と告げる。 【事件発生から数時間後の夜(午前4時ぐらい)。山のなか】 (亮介視点) ・この時刻になってようやく落ち着いた一行。  疲れ果てて眠る有希の寝顔を見つめている亮介。自身も疲れていたが、見張りのため寝られない。  護衛がちょうど起きてくる。 ・再度謝ろうとする護衛。が、それを制する亮介。  そして亮介は、クーデターのことや、彼らの星のこと、逃げ続けてあてはあるのかということを訊ねる。 ・語りだす護衛。故郷への愛、王家への敬愛、軍部への怒り、食い止められなかった自分たちへの怒り……。  護衛は、王家に近しい者だけが知る秘匿コードで救難要請を出していることを明らかにし、自分たちは助けを待っている状態だと言う。 ・次第に動かされていく亮介の心。宇宙人の彼らに近しいものを感じる。 ・護衛と交代して眠りについた亮介。だがすぐに護衛の様子で起こされてしまう。  追っ手の気配を感じたらしい。移動することに。 【山を抜けたところ】 (視点同じ) ・体や服が傷だらけになっていた亮介たち。枝を避けなかったため。 ※宇宙人に痛覚はあるが、痛いと感じる最低ラインが人間より高い。    替えれば済むという認識によるもの。 ・抗議するが、その抗議にピンとこない宇宙人二人。彼らの感覚では無理もなかった。 ・突き詰めて話していくと、服を着るという概念や裸は恥ずかしいという概念もピンとこないらしい。 ・なんとかそれらを説明しながら、あらためて自分のなかにいるのは宇宙人なのだと再認識する。 【違法駐輪自転車保管所。夜中】 (視点同じ) ・自転車の隙間に身を潜めている。護衛が起きて、あとは寝ている。 ・隣の建物の屋根に敵が。皆起きる。睡眠の短さに不満の亮介。周囲を山に囲まれていて、逃げ場はなく、初めての戦闘になる。  気分が高ぶる亮介。自分の運動能力を高まりから、変な自信がついている。 ・サドルからサドルへと飛び移るような動きをする護衛。亮介ビビる。そのせいでバランスを崩しかける護衛。 ・おまけに、まだ体を簡単に傷つけてはいけないという感覚に薄い護衛。  バランスを崩しかけた隙に王女へ向けられた攻撃を、なんと素手で受けようとする。左手負傷。 ・なんとか戦線を切り開き、逃げた一行。怪我と自分のミスで落ち込む亮介。 【街中。午後の昼下がり】 (視点同じ) ・包囲網を作られないために毎日移動し続ける一行。しかしそれにだって限界はあり、なるべく移動は最小限にしたい。 ・単独で偵察している敵に見つかったら、その敵を深追いしない範囲で叩くことに決める。 ・さっそく独りの敵に会う。先制攻撃で足を負傷させた護衛。動きの遅い敵を追う。 ・敵が建物のなかに逃げ込む。後に続くと、そこは銭湯の女湯だった。 ・女の裸に亮介がビビり、敵に逃げられてしまう。急いでその場を離れる一行。なにが恥ずかしいのかをいちいち説明する亮介。 【その夜。線路内】 (視点同じ) ・移動し続け、夜になっている。踏切に差しかかる。 ・踏切の入口両側から敵にはさまれる。迷うことなく、線路にそって逃げる。 ・そのとき電車が向こうからやってくる。ひらめいた護衛。王女を抱えると、横に飛び、電車の連結に掴まろうとする。 ・が、亮介のビビリが顔をのぞかせる。なんとか移れたものの、危うく足を轢かれそうになる。 ・次の駅で、駅員が来る前にホームの端から逃げた一行。度重なる失敗から、護衛がとうとう亮介に不満を漏らす。 ・重く受け止める亮介。  その夜、昔の自分――六歳ごろの夢を見る。それは無謀にも上級生に立ち向かって返り討ちにあったときのものだった。 <承> 【移動中。場所未特定?】 (視点同じ) ・移動開始。敵に会う間隔が短くなってきていた。もう限界かもしれないと王女。それを励ます護衛。 ・この日もさっそく敵に会う。それも複数。 ・しかもそのなかの上官は、護衛とは旧知の仲だった。再会に顔をしかめる護衛。相手の実力の高さを充分に承知しているため。  敵さんは護衛のことを勝手な理屈で激しく逆恨みしている。 ・ともかく、ここを切り抜けなければならない。  王女をかばいながら敵に向かっていくのだが、やはり亮介と護衛の連携はうまくいかないのだった。 ・せせら笑う敵さん。せっかく王女様がいるんだから、統合してしまえばいいのに、と、小馬鹿にした目つきで王女を見やる。  「統合」という言葉に首をかしげる亮介。 ・適当に倒してなんとかその場を脱する。いつもより敵の追及が緩めだったと感じる亮介。 ※実は敵さんはすぐあとに裏切った支援者が来るのを知っていた。  持ち上げてから絶望へ落としたほうが面白いと考えていたので、わざとここは行かせた。余裕の表れ? ・抜け出してからしばらく経ったとき。能力のない王女なんて迷惑だなんでしょう?、と王女言い出す。否定する護衛。  しかし護衛が言った「王家の責任」という言葉に王女反応し、有希の体の制御を強引に取って、飛び出していってしまう。  虚を突かれて彼女を見失う護衛(亮介)。 ・いったいさっきからなんでごたごたしているのか。問いただす亮介。答える護衛。 【雑木林。移動中?】 (王女視点) ・有希の質問に対し、自分の能力喪失のことを話し終えた王女。どうしていいのかわからない。  (護衛に対する想いと、自分への苛立ち) ・周囲から期待される自己像と、自分自身の乖離については、有希にも身に深く覚えがあった。  そういった経験から王女の心をケアする有希。 ・素直になりたいのに、どこかやっぱり素直になれない王女。  そのとき敵と遭ってしまう。思わず悲鳴をあげる。 ・間一髪のタイミングで現れる護衛(亮介)の姿 (亮介視点) ・横には敵が倒れている。始末した後のこと。 ・突然、護衛が王女(有希)の顔を平手打つ。やってから気づいて、有希に謝る護衛。  しかし王女に対しては、この状況で勝手に飛び出していった危険認識のなさを叱責する。 ・王女無言。事情を聞いた亮介には、客観的に見て、「王女は逃げている」とわかった。  そしてそう思ったとき、はたと自分のことについて考える。このままいったら自分も……。 【公園。夜】 (視点同じ) ・昼間のことについてまだ考えている亮介。暗闇も手伝って、不安はいや増してくる。 ・突然、声をかけられる亮介。有希が起きてきた。  いつ起こされるともしれない状況下が続いたため、じっくり寝つくということができなくなっている。  逃亡開始以来、初めて二人きりで話せる状況に。 ・こんなことになってしまったことの驚きや感慨なんかを話す二人。話題が戦闘方面に移る。自分を責める亮介。 ・そして、このままじゃ逃げ続けるだけのろくでもない人間になる――という不安を漏らす。 ・昔話を持ち出す有希。六歳の頃のこと。こないだ亮介が夢で見た事件。  実は有希のために亮介が飛び込んでいった事件だった。それを根拠に、亮介は怖がりじゃないと言う有希。  まさかそんなことを言われるとは思っていなかった亮介は驚く。 ・しかしそれは失敗の記憶であり、上手くいかないことの象徴でもあった。  さらに、そうやって期待を寄せられることが、かえって重荷になると感じ――自然、自分の可能性を否定する。 ・そんな昔のことを信じてるなんて――と皮肉を言う亮介。  有希はなおも励まそうとするが、そのときにはもう亮介の心のなかは後悔と自己嫌悪――自分のことだけでいっぱいで、誰の声も届かなくなっていた。 <転> 【宇宙船のなか。地球付近】 (完全三人称視点) ・地球に近づく宇宙船。客観的な地球の印象を語るクルーら。陰影で顔の表情ははっきりしない。――ともかく急ごう、と。 【採石場。夜】 (亮介視点) ・空を見ながら、待つ一行。朝方、地球に近づいている支援者から連絡があった。  広くて人気のない場所――採石場に落ち合う場所を指定する。 ・紺青の空から、光学迷彩に包まれた宇宙船が着陸。なかから宇宙人が現れる。王女も護衛もよく知る人物。  再会に安堵の声を漏らす彼ら。 ・そのとき、背後から有希(王女)殴られる。強制分離。有希気絶。  王女は拘束用の小さい体に入れられてしまう。持ち帰って公開処刑にするつもりらしい。 ・宇宙船の背後から、承の最初で出てきた敵さんが。裏切ったのか、といま宇宙船から出てきた人たちに怒鳴る護衛。 ・彼らは、栄達欲にかられて王女を売ったのだった。情勢を見ればどっちについたほうが上策かは明らかだ、と。 ・護衛の激情を感じる亮介。自身も極度に緊張する。護衛、絶対になにも考えないでくれと亮介に頼みこむ。 ・向かっていく護衛(亮介)。だがここまで何度も戦闘をしてきた無理がたたり、オーバーヒートを起こして倒れてしまう。 ・このままではとどめを差されるのは確実。護衛は短く、統合するぞ、とだけ言う。  亮介は無理だと言うが、時間がないので有無を言わしてもらえず、統合。 ・護衛はいなくなり、亮介はひとりになる。心細さに不安が増大する。 ・それでも、護衛のやっていたことを思い出しながら、見よう見まねで、攻撃を試みる。技術的・精神的問題で上手くいかない。  徐々に諦めの心が差してくる。 (王女視点) ・その亮介の姿を見ている王女。技術の明確な低下が導き出す結論はひとつしかなかった。  護衛との思い出が頭を駆け巡る。自分のことをいつも護って――そして自分のためを思って厳しくもしてくれた―― ・護衛はいつも王女が能力を必ず取り戻せると信じていた。その気持ちに従って、自分が護衛をまた統合から戻せると信じて、護衛は統合したのだ――  その気持ちに応えたいとう気持ちが、王女の中で膨れ上がっていく。 (亮介視点) ・拘束用体を能力によって脱出し、有希の体に入る王女。立ち上がる。驚く敵・亮介。 ・有希の怪我はたいしたことはないとのこと。安心する亮介。だが疑問は消えない。王女がなぜ能力を取り戻せたのか。  敵さんも同じ疑問を抱いたらしく、王女に問う。 ・自分を信じてくれた相手のためなら、なんだってできる、と王女。  そして亮介は、その言葉を聞いて、有希に言われたことを思い出す。 ・有希の気持ちに応えたい――燃え上がる亮介の心。自分本位の怖れを克服し、亮介は再び敵に立ち向かっていく。 ・しかし技術的な差は埋めることはできない。勢いだけではどうしようもなく、段々押されてくる。  それでも諦めずどうすれば勝てるかを考えている亮介。 ・相手は自分を舐めだしたのか、攻撃が大ざっぱになり始める。 ・そこを見逃さなかった亮介。カウンター気味の一撃で相手を倒す。 ・大将がやられて臆した敵の一団、逃げる。裏切った人間に対し、亮介は宇宙船を置いていけと脅す。  彼らは従い、亮介が倒した敵さんの部隊の船に乗って逃げていく。 <結> (視点同じ) ・宇宙船のなかを探る一行。起動コードがわからず動かすことはできなかった。  亮介は残念がるが、まだきっと必ず誰かが来ると王女は信じている。 ・王女は新しい体を見つけてそれに移り、有希は意識を取り戻す。 ・難局を乗り切ったことで、安堵感を感じている亮介。だが王女の悲痛な顔を見ると、さすがにそうも言ってられなかった。  能力が回復したので護衛の意識を戻そうと試みたのだが、何度やってもうまくいかなかったのだ。そっちの能力は戻らなかったのか――恐怖に似た不安が王女を覆う。 ・こうして元に戻って時間が経てば経つほど、一人足りない空虚さが強くなってきて、暗い気持ちになる三人。 ・そんな不安を紛らわせるためか、亮介や有希の問いに促されて、王女は護衛とのことを話し始める。初めて会った日のこと、自分を劣等王族だとは扱わなかったこと、そしてそのまっすぐな人柄にしだいに惹かれていく―― ・有希が、それって惚れてたんじゃないの? と指摘する。自覚がなかったうえ、いままで恋愛経験がないのでどぎまぎする王女。  けれど、言われてみればこれがそういうことなのかもしれない、と納得する。 ・考えれば考えるほど、自分が護衛に迷惑しかかけていなかったことに悔しさを感じる王女。堪えきれず泣き出してしまう。  不憫に思った亮介と有希は慰めてやる。 ・瞳からこぼれる涙。その涙が亮介の手に当たったとき、護衛復活する。 ・亮介の体に抱きつく王女。戸惑う護衛。王女の膂力が強いので、とりあえず先に護衛を移すことを苦しそうに主張する亮介。 【学校から帰る道の途中。夕刻】 (視点同じ) ・駅前で待ち合わせていた亮介と有希。一緒に帰る。夕焼けした空がやけに綺麗で、二人は空を見上げる。 ・あのあとしばらくして、本当の支援者が王女と護衛を迎えにきたのだった。  溢れんばかりの笑顔と感謝の言葉を残して、二人は空へと帰っていった。  ――けれど、本当は自分のほうが礼を言わなけれいけなかったのだ。大切なことに気づけたのだから――と亮介は思う。 ・亮介は有希に告白する。ずっと怖くて言えなかった、と素直に白状。 ・すると有希のほうも、ずっと亮介のことが好きで、すっと怖くて言えなかった――という。 ・同じことで悩んでいた二人。なんだか急におかしくなって、二人とも笑い出す。  ちょっとカスタムした64分割も課題部屋に上げて起きます。  まず懸案になっていたことの説明。  護衛復活がご都合にならない仕掛けですが、これはもうずばり、王女の失った能力のなかにそういう能力があったとしました。  まあそもそも初めから、あの復活は王女だからできたことだ、という発想があったので。  展開的な補強と話の盛り上げのために護衛のライバルみたいのを作ってみましたが……どうでしょう?  体の使い捨てに関して。  地球人から見て、彼らが「脱いだ」体というのは死体に見えると思います。  死にかけの緊急時でやむなく「脱いだ」わけですから。  で、どうすれば不快感をなくせるかなんですが――これは逆に考えていきました。  体をとっかえる文化をもつ彼らは、自分たちの星では「脱いだ」体をどうしているのか?  彼らとて体をそうするようになったのは近代以降なわけで、死体に対する忌避感というものはおそらくあるはずなんです。  おそらく、体に対してなんらかの処理がなされているはず。    で、ですね。「死体」であるという印象を与える時点でもって、読み手への不快感はもはや避けられないのではないかと俺は考えました。必要なのはその後処理のほうで、それでもって不快感を和らげるということをなんとかできないものか――?  ――見かけ上、「死体」ではなくなるようにするということ。同時に、もったいない感を消すためには、それがもう使えないような状態に変化すればよい。  そして結論は、砂のように細かく分解されるということになったわけです。  精神が抜けたと同時に自動的にスイッチが入るしくみになっています。  そして、体を置いていくことでのキャラクタの補強。  これはプロット中でそこそこわかるかと思います。  王女は、自身の置かれている立場から、「使い捨てられる」ということに嫌悪感を抱いており、一方護衛は、生き延びるために使える道具は使うという形になっています。  それから色々と突っ込みが来そうなところ。  まず<起>の突出した多さですが、初期状態をエピソードで全部表そうとするとああなってしまいました。どこをどう削ったらいいのやら……  王女の脱出経緯エピソードを挟んであるのは、宇宙人のリアリティを補強するには具体を突き詰めていくしかないと思ったからです。  ただまあ、真っ先に削れそうなのはやっぱあれかなぁ。  とはいえ、どこかで彼らの星でのエピソードを入れたほうがいいと俺は思うんですが――どこにどれを入れるべきか………… -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5763 投稿日 2002年12月24日(火)07時23分 投稿者 新木 伸  電飾家庭。  あれも近所で競い合って「行きすぎて」しまうと、ブレーカーが落ちるから暖房も入れられず、真っ暗な家の中でがたがた寒々と震えている――なんてこともあるらしい。  うちの近くにも数軒ほどあるのだが……。  夜に前を通りがかると、どの部屋にも灯りがついていない。どの窓も真っ暗になっている。  ――あれは、そういう理由なのだろうか? >光来さん  反抗のイロイロ。  もともとの路線っていうのは、結衣の言葉に反抗だったんですか。  自分の欲求に忠実に、そのために行動するということですね。  するとこれは、子供が「あれ買って〜」とダダをこねるのと同じってことですね。  お母さんは「買いません」と言う。しかし子供はその「買いません」という言葉に納得ができない。彼の「欲求」はそれを良しとしない。それで子供は具体的な行動に出て……。  つまりなにをするのかというと、床に大の字になって「やだやだやだやだ」とやってみたりするわけですね。  この子供のこの「行動」、立派ですか?  ちなみにお母さんが「買ってあげません」というのは、家の家計が今月とても苦しくて、子供の欲しがるオモチャを買ってしまうと、月末に支払いが来る水道ガス光熱費とか、明日子供が学校に持って行くはずの給食費とかも、色々足りなくなってしまって困ってしまうからだったりするのかもしれません。  ええお母さんだって、お金があれば子供にオモチャを買ってやって、その喜ぶ顔を見てみたいですとも。  でも子供は子供の立場からしか物を考えないから、そんなこと、知ろうともしないわけです。  諒は「別れ」ということに反抗していますが、それを言い出してきた結衣の側の「理由」については、考えようともしていないですよね。  このように、反抗には「立派」な反抗と、「低劣」な反抗とがあるわけですね。  ちなみに、いま僕は、「反抗」っていうこの展開に、プラスイメージを付加する前提で話しています。「立派な反抗」のほうでやるつもりなのかな〜と、そう考えていましたので。  もし光来さんがマイナスイメージのほうの「反抗」を考えているのなら、先に、そう言っておいてください。  「未熟な子供が成長する話」みたいな路線で、はじめにダメな部分をみせておいて、あとで直ってゆく様を見せる――なんてものもありますし。 >反抗の対象  別れに反抗   「オモチャは買いません」に「やだやだ」と大の字になって暴れるだだっ子ですね。  死神に反抗   母一人子ひとりの母子家庭。お母さんの「夜のお仕事」が気に入らなくて、反抗してみせる子供。  「死神」っていうのは結衣から切り離せない属性であるのに、そこに反抗するのは、物が見えていない子供だからでしょうか。  結衣に反抗   嫌われ男が熱烈アタックして、ついに彼女の心を動かす――そんな路線?   とりあえず「情けない要素」があることは証明できず。  結衣の側にいられなくなることに反抗   これが「別れ」と「死神」の中間であるというなら、上記のようにどちらも「情けない属性」があるので、その中間も「情けない属性」であることは間違いなさそうです。  運命に反抗   これ、もっと考えましょう。   死神を受け入れられない自分の弱い心に対しての反抗?   それとも、なにか他のものにたいしての反抗?  殺人鬼に反抗(?)   殺人鬼をどうにかすると、なぜ結衣との関係がうまくゆくのか。   まずその部分の「因果関係」を作らないと。   たとえばひとつの例としては(話が変わっちゃいますが)――。   結衣は復讐に生きる人なわけです。殺人鬼がのさばっている状況では、そんな、恋愛なんてやっていられないわけです。いったんは交際を始めた二人なのですが、結衣は「このままでは自分は復讐が果たせない」と思って別れを告げてきたわけです。   殺人鬼を倒せば、結衣の恋愛に戻ることができるわけです。   ――みたいな。 >別れる、別れない、別れを言い出さない  うーん。  僕のつもりとしては、「別れを言い出さないのだから、別れないはず」ってものでいましたが。  諒の側に別れる理由はないわけでしょ。なら結衣が言い出しさえしなければ、別れようがないのでは?  ちなみに「あらすじ9c」なんだけど、あれはどうして別れていたの?  「なんとなく別れた」っていうのは、これはあるものなのかなぁ?  たとえば現実世界での恋人。  仲もすっかり冷めてしまっている二人だったとしても、「別れよう」「うん」――ぐらいの会話は最後にあるのではないかと思うのだけど。  恋愛の終わりかたには、「自然消滅パターン」というのもあるよね。  連絡が疎遠になって、そして消滅とか。お互いに気まずくなって、距離を取るうちに――とか。  しかしこういう別れかたの場合には、お互いに「別れる理由」が出来ていないとならない。すくなくとも「熱が冷める」という状態にならないと。  ――とすると、話の中盤あたりで、いったん冷めてしまった熱が、話のラストでは再び燃焼することになるわけだが。  6時間もぶっ通しの大河ドラマならともかく、わずか一冊の小説に収められる尺じゃないよね。  僕のほうとしては、「熱が冷める展開」っていうのは、はじめから除外して考えていたのだけど。 >>今の時点では「介抱する」エピソードが必要であろうと思っています。  理由を述べよ。  なぜ介抱するエピソードが必要であるのか?  その理由がわかったなら、別のエピソードで代用が利くかどうかもわかるはず。  また一群の「代用可能」なエピソードのうち、もっとも「ぴったり」なものも選べるはず。  なぜ、介抱することが必要なの?  ちなみに、「理由を出す」ってことは、「概念の一般化」ってことに繋がる試みなわけね。その第一歩の部分。  たとえば、「娘を殺した男に、同じ苦しみを与える決意をしている父親」――とかいうものを一般化するとしよう。  まず、「どうして?」っていう理由を考える。  そして途中は省略するが……。  これ、最終的には「復讐を誓った人間」となる。  同じように「結衣を介抱する」というエピソードも、一般化すると、なにかの概念でくくれるはずだ。  そうしてエピソードを「一般化」すると、エピソードのアッセンブリー交換が利くようになるのね。同様の機能のエピソードと取り替えが利く。  たとえば、「復讐を誓った人間」と「法に使える者」とのコンビが出てくる話があるとする。一般化した概念同士の組み合わせでも、この組み合わせは面白そうなコンセプトに見えるよね。  この「復讐に誓った人間」のところにあてはめるのは、「娘を殺した奴に〜」の父親でもいい。また「恋人を殺された青年」でもいい。「両親を目の前で殺された少女」でもいい。  また「法に使える者」というのも、中年の刑事でもいいし、若い弁護士でもいいし、変身美少女戦士でもいい。  同じように、この「結衣を介抱する」のエピソードも、「○○を××する」と一般化できれば、取り替えが利くようになるわけね。  そういった検討過程もなしに、「今の時点では介抱するエピソードが必要であろうと思っています」とか言われても、「ホントかなぁ?」と疑って聞かねばなくなる。 >>ところで「逃げかける」というのはどういう意味なんでしょう?  ん? 結衣が別れを言い出すのって、自分の心の動きを扱いかねて、手っとり早く事態を収めるために、「別れましょ」と言うのではないっけ? これつまり、一般化すると「逃げ」になると思うのだけど。  あと諒のほうも、死神だとか殺人鬼だとか、わけわかんない怖いものを見せられて、結衣のことを諦めて楽になろうとして、「別れる」のではないっけ?  いくつも出てきたなかには、そういうものもあったと思ったけど。  これは「逃げ」でしょ? ひらたくいえば。  この場合、別れを言い出したほうが「逃げてる」ってことになります。  ――で、「逃げかける」っていう展開は、そんなふうに逃げようとするんだけど、結果としては、踏みとどまって立ち向かう、ってことね。  楽になりたい一心で別れを切り出したけど、相手が嫌だといって反抗する。そこで自分も踏みとどまって立ち向かうことにする。  ――で、結果としては「別れない」ってなる。 >巻島 >>とはいえ、小説におけるセリフが作中のキャラ同士の会話であり、作者的な都合に決して寄らないものであるという意識は常に持っているべきだと思う。  そういう「意識」やら「教訓」やらを持たなければならない時点で、もう、自分が台詞が「弱点」である人間なのだと認識しておくように。  なにをどう喋らせても、説明調の台詞が「書けない」ような人もいるわけです。――世の中には。 >>「ふむ、まあ合格だね。でもこれくらいで安心されたら困るよ。氷に空気が多すぎて脆いし、なにより、これを動いてる敵に向けてやらなきゃならないんだから、もっと素早く出来なきゃね。……さ、今日は終わりだ。ゆっくり休め」  くどくど言うのね?  わし、「くどくど」は得意だよ。 「まあ合格といってよいだろう。だがこれぐらい安心しているようでは、私は困ってしまうわけだよ。自分でわかっているかね? いったいなにが私を困らせているのかを? まず第一に、氷に含まれる気泡が多すぎる。私は氷の魔法を用いてみせよといったのであって、気泡の魔法を見せろとはいってないのだがね? 雪玉を相手にぶつけて、なにかダメージが与えられるのかね。また詠唱も遅い。遅すぎる。目標の設定動作に至っては、君のその指先に蠅が止まれそうなほどだった。実戦において――君は止まっている敵にこの呪文を唱えるつもりなのかね? 敵は詠唱が完了するまで待っていてくれるのかね? 違うだろう。無論のことながら、敵は動いているわけだよ。したがって、その速度に追いつくほどの詠唱を身につけなければならん。でなければ我々魔術師というものは――剣士の試し切りの的にしかならんのだ。まあ――、すでに百回ほどは同じことを君にたいして言っているわけだからね。記憶力に欠けている君の頭でも、いくらかは残っただろう。――では、次の課題を申し渡そう。君の最も得意なことだ。――ゆっくりと“休んで”くれたまえ」  こんな師匠を登場させて、口を開くたびに1ページ分ぐらい小言を言わせていたら、楽だろうなぁ(笑)。  プロットのほうは、まだ見てない。  またこんど。 -------------------------------------------------------------------------------- 色気より食い気の聖夜 No.5764 投稿日 2002年12月25日(水)01時30分 投稿者 弟切 千隼 今日の昼間、デートとは全く関係のない用事(笑)で街中に出たら、あちこちにケーキの箱が山積みされていました。 「どうせ今夜も仕事だし、私一人しか食べる人がいないのにデコレーションケーキなんて買ってもねえ」と思いながらパン屋に買い物に入ったところ、ドイツ風のシュトーレンというクリスマスケーキと、英国風のクリスマスプディングが売っていました。どちらも美味しそうに見えたため、思わず買ってしまいました。 「今夜はシュトーレンとクリスマスプディングを前に、甘酒で一人乾杯しよう」−仕事がありますから普通のお酒を飲むわけにはいきません−と帰宅しながら考えて、ふと気づきました。 クリスマスプディングではなくて、シュトーレンの横に並べて売られていた イタリア風クリスマス菓子のパネトーネを買っていたら、甘酒と合わせて日独伊三国同盟クリスマスでしたね。 こんなことを思いついてしまう私は右翼でも戦争賛美者でもありません。きっと頭が古いだけです(^^; >>話作り 課題部屋のNo.265に上げた案を眺めているうちに、舞台を置き換えれば使えそうな案には、共通した要素があることに気づきました。 例えば、 >>(1)権謀術数が渦巻く宮廷で生まれ育ったため、無償にて他人を助けるなどという行為は世の中にはあり得ないと思っている。 と、 >>(2)幼い頃に貧しさゆえに身を売られ、奴隷のような生活をしてきたために、「世の中でものを言うのは金だ」という価値観が染み付いてしまい、無償にて他人を助けるなどとは考えもしない。 という二つの案は、物心つく頃から「無償で人を助ける」行為を周囲の大人に見せられず、自分自身有償でしか助けてもらっていないために、無償で他人を助ける行為が正しいとは思わない人に育ってしまった例ですね。 ヒトは、生まれた時はただのサルの一種です。それが成長してゆく過程で、周囲の大人から社会化されて「人間」になります。 手本となるべき周囲の大人が、「社会の中で生きてゆくには、有償であることにこだわらず、助け合うことが必要なのだよ」と身をもって教えなければ、ヒトの子供は「無償で他人を助けるのは良いことだ」という価値観を持たない人に育つでしょう。 課題部屋のNo.265に上げてある案から挫折系を除くと、(1)と(2)だけでなく、残った(3)も(6)も(7)も(10)も、上記のパターンですね。弟切の発想の貧困さが現われています(;_;) とりあえず、上記のパターンを上位概念にまとめると、 「幼い頃から、有償で他人を助ける行為しか体験しなかったために、無償で他人を助ける行為を良いこととは思わない」 という感じでしょうか。 次回以降、これ以外に、「無償で他人を助ける行為を良いこととは思わない」人に育つ原因を考えてみます。 -------------------------------------------------------------------------------- 足もとを固めます No.5765 投稿日 2002年12月25日(水)13時36分 投稿者 馬宮  新木さん、とんびの羽根さん、ありがとうございます。  だんだん、自分がなにを「変」だと思っているのか、わかりかけてきました。  ですが今、考えがまとまりそうで、まとまりません。  また時間があいてしまいましたので、ご報告を。  新木さんからいただいた宿題もたまっています。大事なことばかり山積みです。  まずは、手を動かさなくては。一つ一つ…… -------------------------------------------------------------------------------- 飛行夢(そら・とぶ・ゆめ) No.5766 投稿日 2002年12月26日(木)00時28分 投稿者 弟切 千隼 聖夜に、久しぶりに空を飛ぶ夢を見ました。 弟切が空を飛ぶ夢を見る時は、心身ともに疲労困憊している時と決まっています。特に神経に触るような疲れ方をしている場合に見るようです。 それでも朝はやってきて、今朝、目覚めて食べたクリスマスプディングはとても美味しく感じられました。まだがんばれます(^o^)V >>話作り 前回の書き込みNo.5764に書いたとおり、「幼い頃から、有償で他人を助ける行為しか体験しなかったため」以外の理由で、無償で他人を助けることを良いと思わなくなる原因を考えました。しかし、思いつきません(;_;) 普通に育てば、ヒトの子供は「無償で他人を助けるのは良いことだ」という価値観を身に付けるはずです。でなければ人間社会は成り立ちませんから。 まともに育てられたのにそういう価値観を持たない人になってしまうには、生まれつき自分のことしか考えられない超利己的な人であるとか、生まれつき他人と関係を結べない関係性障害の人であるとか、特殊な性向を持っていることが必要でしょう。 そういう人が、無償で他人を助けるのは良いことだという価値観を持つようになるまでの話は、確かに「人間的に成長する話」です。けれども、それでは主人公の特殊性が前面に出すぎてしまって、ちょっと特異な成長物語になってしまいますね。 私としては、主人公は未熟ではあっても「普通の人」としたいです。ゆえに、主人公はやはり、「幼い頃から、有償で他人を助ける行為しか体験しなかったために、無償で他人を助ける行為を良いこととは思わない」人とします。 これを基礎概念として、主人公は具体的にどのような体験をしたためにそうなったのか、アイディア出しをすればよいわけですね。 現在作りかけの話では、ペット探しにからんで主人公が成長することになっています。フィクションの中に偶然があってはいけないという基本ルールにのっとれば、主人公の人格を形作る原点となったのは、ペットにまつわることにすべきでしょう。 これを縛りとして、次回よりまたアイディア出しをします。 -------------------------------------------------------------------------------- あれこれと No.5767 投稿日 2002年12月26日(木)00時44分 投稿者 光来 唯  今年はクリスマスケーキが大量に食べられて、甘党の身としてはかなりうれしいです。  うちで母殿が作ったものの他に、バイト先で買っていただいたものまでありますんで。  もう、分けても一人当たりまるまるひとつ分近く食べられるんですから〜。 > もし光来さんがマイナスイメージのほうの「反抗」を考えているのなら、先に、そう言っておいてください。 > 「未熟な子供が成長する話」みたいな路線で、はじめにダメな部分をみせておいて、あとで直ってゆく様を見せる――なんてものもありますし  あ、マイナスイメージはイヤです。  それだとどうしてもかっこ悪くなってしまいますからね。  それに、恋愛要素を強く出しておきたいのに、そんな(諒側の)成長系の話にはしたくありませんから。 > 運命に反抗 >  これ、もっと考えましょう。 >  死神を受け入れられない自分の弱い心に対しての反抗? >  それとも、なにか他のものにたいしての反抗?  「恋人が死神だった」ということが諒にとっての運命だというのなら、その運命に反抗するということは、つまり乗り越えること。この場合、乗り越えるものといったら「死神に対しての自分の弱い心」ということになっちゃいますね、結局のとこ。  というか、それ以外だと、どうしてもマイナス方向へ行っちゃいます。(死神の存在そのもの、結衣が死神だということ、とかマイナス方面ばっか出てきますわ)  一般的に運命とは、乗り越えるか受け入れるもの、として描かれます。  「乗り越える」だと、上のようになりますが、もし「乗り越える」だとすると、「自分を受け入れてくれない結衣」に対して反抗、ということになります。  ただ、このままだと「駄々をこねる子供」と一緒になってしまうようですので、この場合の結衣は「自分を死神だということで他人を受け入れようとしない結衣」とします。  そうすると、この運命への反抗は、結衣に心を開かせることが最終的な目的となります。  (話の流れとしては、最初の交際は結衣にとって完全に死神への利用。諒への恋心はゼロということになります) > 殺人鬼に反抗(?) >  殺人鬼をどうにかすると、なぜ結衣との関係がうまくゆくのか。 >  まずその部分の「因果関係」を作らないと。  殺人鬼をどうにかすることでうまくいく、それでいて死神が関わっている。ちゃんと因果関係を持たせた流れだとすると、次のようになりました。  殺人鬼の魂に身体を与え、浄化しようとしたが逃げられてしまった。そして、そのせいで本来ありえない犠牲者が増えていく……(時期的には諒と付き合ってから)。  結衣のせいで犠牲者が増えてしまったわけで、結衣はそのことに心を痛めます。  結衣は諒と付き合い続けていれば、彼にも自分の罪のようなもの、を背負わせてしまうのでは、と思い別れを告げます。  だから殺人鬼を浄化し終えれば、また元通りになれるというわけです。 ただ、この展開ですと殺人鬼を浄化し終えたからといって結衣との関係が元通りになるとは考えられにくいです。 ですが例えば、結衣は他の誰でもない諒の言葉によってのみ救われるのだとしたら、問題は解決すると思います。つまり、たった一人愛する者に受け入れてさえもらえれば、自分を否定せずに澄むということです。    流れとしては、 別れの言葉を受け入れず、結衣から理由を聞き出す諒。罪を半分背負ってやると言い放ち、結衣とともに殺人鬼の浄化に乗り出す。そして最後には、諒も結衣も精神的な面で離れられなくなってしまった(結衣は諒に「許してもらう」ことで心の痛みを軽減させるようになり、諒は「許す」ことで結衣とともに、犠牲になった人たちまで背負うことになってしまったから)。  という感じです。 > ちなみに「あらすじ9c」なんだけど、あれはどうして別れていたの? > 「なんとなく別れた」っていうのは、これはあるものなのかなぁ?  なんとなくってわけじゃないです。  「別れることになる」ってのはお互いに「別れることにした」っていう意味合いを込めてます。自然消滅でも、なんとなくでもないです。  で、別れたのは、気持ちのすれ違いが原因です。その前の一件で諒は死神に対して肯定的ではない気持ちを胸に抱くようになり無意識にそれが言動の端々に出るようになり、結衣はそんな諒の気持ちを敏感に感じってしまう。で、付き合っているという状況が、その気持ちのずれが何であるかを気付かせてくれず、ふたりはお互いに気を使ってばかりで何で付き合っているのかわからなくなり、距離を置こうということで別れれたのです。  それから、諒は別れたことで少し気が楽になり、もう一度ゆっくりと結衣のことを考えるようになっていったというわけです。 > 理由を述べよ。 > なぜ介抱するエピソードが必要であるのか? > その理由がわかったなら、別のエピソードで代用が利くかどうかもわかるはず。 > また一群の「代用可能」なエピソードのうち、もっとも「ぴったり」なものも選べるはず。 > なぜ、介抱することが必要なの?  「介抱する」エピソードにおける流れは、(5754)で書いたとおりなんですが……。  理由を出す以前に、概念の一般化というのなら、おそらく「自分の気持ちに気付く」となるのではないかと。  一応、ここでのメインなので(この場合、どちらが気付くのかは関係ないのでしょう、きっと)。  となると、エピソードとしてはいくらでも代替の利くものであるということになります。  ただ、「介抱する」の中には、単に「結衣が諒を好きだと気付く」だけではなく、「薬を取りにひとり結衣の部屋に入る諒のドキドキ感と、部屋からイメージする結衣」、「ひとり残された結衣が諒が自分をどれだけ好きか気付く&そう思ってから、その人の部屋に一人でいることを妙に意識してしまう」とか「薬を使うときのちょっとしたイベント」なんて、たくさんのイベントが含まれてます。  これらがひとつの流れとなると、「ちょっと相手の気持ちに気付き、それを意識することで、落ち着かない自分がいて、それは自分も相手のことを好きだったから、と気付く」というようになります。一言で「自分の気持ちに気付く」と言えるんですが、中身から言うとこれくらいのことが起きています。  そういうわけで、「介抱する」とはいえ、ここだけで両者の気持ちがいろいろと動いたりして、エピソードとしても密度の高いものであるため、自分的に「動かせないかな」と思っていたわけなんです。    ただ、考えてみましたら「突然の大雨に、どちらかの家で雨宿り」でもほぼ同じことができるなぁ、と気付いてしまいました。他にもいくつか……  つまり、「介抱する」のエピソードはじゅうぶん取替えのきくものだろうということになります。 -------------------------------------------------------------------------------- >巻島 No.5768 投稿日 2002年12月26日(木)03時56分 投稿者 新木 伸 >315 巻島長編1あらすじ  その11改 プロット  それなりにまともなものが上がってくるようになったので、ようやく話の「構造」について話ができるようになってきたか。  まず、ひとつ質問。  この宇宙人の二人は、助けを待っているのか?  それとも、助けは期待せず自力で生き延びようとしているのか?  どっちなん? >起承転結の再構築  起承転結の再分解をやってみるのこと。  以下のように、プロットをもとにして、こちらでシーン別に整理してみた。(すこし手伝ってみた)  また、それぞれのシーンの役割について、読み取れた「シーンの意味」も補足してある。 【駅前】   ・由希と一緒に帰宅する。由希への思い。 【帰路〜亮介の家の前】   ・宇宙人同士の戦闘に巻きこまれる。 【家の中】   ・心の中に入りこんできた宇宙人からのコンタクト。 【戦闘現場】   ・二人の宇宙人の捨てられた肉体を確認している追っ手たち。 【山中での休憩】   ・宇宙人から、事情の説明。 【山を抜けたところ】   ・「体」に対する感覚の違い。「肉体の損傷=怪我」を気にしない宇宙人の戦いかた。 【自転車置き場。夜中の戦闘】   ・初めての戦闘。肉体の運動能力を完全に引き出しての戦闘。 【街中。午後の昼下がり】   ・逃げ続るばかりではなく、攻勢に出る。   ・戦闘の途中で女湯に飛び込んでしまう。宇宙人の意識の違いをさらに思い知る。 【夜。線路上】   ・電車への飛び乗り。心の中の宇宙人との間で、肉体の制御に対して齟齬が生じる。主人公のビビりが戦闘能力を落としている。 【移動中】   ・追っ手との邂逅。指揮官と護衛との因縁。戦闘となるが、なぜか逃がしてもらえる。 【雑木林。移動中】   ・自分の能力が喪失していることを話す王女。 【公園。夜】   ・主人公と由希。逃亡開始以降、はじめてのふたりだけの会話(宇宙人は抜きで)。主人公が昔、由希を守るために自分よりも強い相手に立ち向かっていったことを告げ、主人公を励ます由希。 【宇宙船のなか。地球付近】   ・地球へと向かう宇宙人の一団。 【採石場。夜】   ・指定された邂逅ポイントにて救援を持つ二人。だが裏切りにあい、ピンチになる。   ・護衛は消え、ひとりで戦う主人公。   ・「逃げること」をやめる王女。   ・勝利。 【奪取した宇宙船の内部】   ・自分を守るために消滅した護衛への愛を、自覚する王女。   ・護衛復活。 【学校から帰る道の途中。夕刻】   ・由希に告白する主人公。  合計16シーン。  この16個のシーンのなかには、起承転結のどれにも含まれないようなシーンもあったりする。  それは分類すると、「前振り」「後日談」「幕間」の3つとなる。  これらは外へと追い出して、残りを起承転結に割り振ってみるわけね。  16分割や64分割で書いていた起承転結の割り振りかたとかは――。  あんなのはてんでダメダメで、まるきり役にも立ちゃしないので、すべて完璧に忘れて(忘れろ)、違うふうに割ってみること。  ちなみに、「本筋」の外に追い出すものは、それぞれ、以下の通り。 ・前振り。「一緒に下校する二人」 ・幕間。「王女の能力喪失の出来事」「地球を目指す救援部隊」 ・後日談。「護衛の復活」「主人公の告白」  どうも、話の中に含まれるものが、なんでもかんでも、きっちり起承転結に分けられるものという思いこみがあるようだ。(いままでさんざん「起承転結」を仕込んできたのだから、当然といえば当然だが)  しかし実際には、このように起承転結のどれにも含まれないものもあるわけだ。それらは除外して、「話の本筋」だけを追いかけて、それを起承転結に分割してみるのこと。 >ページ配分をしてくるのこと。  それぞれの場面ごとに、想定枚数を割り当てて、全体としては何枚になるのか計算すること。  ――で、その結果として算出されたものが、「明らかに350枚を越えている」となるのなら、シーン単位で、ばっさり削っていかないと尺に収まらないことになる。  プロット段階で枚数設計をしないで書き始めていたりすると、ラストバトルの肝心なシーンが「たったの10枚」なんてことになったりすることになる。  先に言っておく、【夜の採石場】での決戦シーンには、原稿用紙70枚を割り当てること。あのシーンはそのぐらいは必要だ。  ちなみに【夜の採石場】のシーンというのは、以下の部分ね。 >>・指定された邂逅ポイントにて救援を持つ二人。だが裏切りにあい、ピンチになる。 >>・護衛は消え、ひとりで戦う主人公。 >>・「逃げること」をやめる王女。 >>・勝利。  ――で、残りの280枚を、他の部分に割り当ててくること。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5769 投稿日 2002年12月26日(木)04時23分 投稿者 新木 伸 >まっきー >全然くどくなかった、「くどい」リライト (1)(もとのやつ。壊れているやつ) >>「ふむ、まあ合格だね。でもこれくらいで安心されたら困るよ。氷に空気が多すぎて脆いし、なにより、これを動いてる敵に向けてやらなきゃならないんだから、もっと素早く出来なきゃね。……さ、今日は終わりだ。ゆっくり休め」 (2)(鷹見さんの直したやつ。壊れてないやつ) >>「ふむ……合格ラインというところかな。しかし、氷の質が悪い、気泡が入っていて脆すぎる。動いている相手に使うことを考えれば、もっと素早さが必要になることは言うまでも無い。さらに練習を積むことが必要だということはわかっているね? ならばもう今日は休みなさい」 (3)(まっきーが1を「くどくど」にしてみたやつ) >>「ふむ……まあ合格だね。でもまだまだ空気が多いなぁ。…………ほら、こんなに白くちゃ簡単に砕けちまうよ。役に立たない。それから早さ。あんなに長く突っ立ってて、いったいどこの敵さんが待っててくれる? できたころには首から上がありませんでしたなんて、笑い話にもなりゃしないよ。……明日から、さらに厳しくいくからね。いい? 今日はこれで終わるから、ちゃんと体力回復させとくんだよ」 (4)(新木の書き直し「くどくど」バージョン) >>「まあ合格といってよいだろう。だがこれぐらい安心しているようでは、私は困ってしまうわけだよ。自分でわかっているかね? いったいなにがまずかったのか? まず第一に、氷に含まれる気泡が多すぎる。私は氷の魔法を用いてみせよといったのであって、気泡の魔法を見せろとはいってないのだがね? 雪玉を相手にぶつけて、なにかダメージが与えられるのかね。また詠唱も遅い。遅すぎる。目標の設定動作に至っては、君のその指先に蠅が止まれそうなほどだった。実戦において――君は止まっている敵にこの呪文を唱えるつもりなのかね? 敵は詠唱が完了するまで待っていてくれるのかね? 違うだろう。無論のことながら、敵は動いているわけだよ。したがって、その速度に追いつくほどの詠唱を身につけなければならん。でなければ我々魔術師というものは――剣士の試し切りの的にしかならんのだ。まあ――、すでに百回ほどは同じことを君にたいして言っているわけだからね。記憶力に欠けている君の頭でも、いくらかは残っただろう。――では、次の課題を申し渡そう。君の最も得意なことだ。――ゆっくりと“休んで”くれたまえ」  「くどくど」――についての話をする。  もともとの話は、「台詞として壊れているのか/いないのか」ということだった。  それをいま扱っている論点としては、「くどくど」という点になっている。  もともとの話からは脱線している。それを踏まえつつ、「くどくど」の話をするので、そのつもりで。  このまっきーの台詞。  全然「くどく」ないんだな。  そんなわけで、僕がちょっと書き直してみたわけだ。  なぜ「くどく」ないのか?  まず「くどくど」を辞書で引いてみる。 (広辞苑) >>(1)くど‐くど_話や文章などが長々しくてわずらわしいさま。同じことをしつこく繰り返すさま。浄、平家女護島「アヽくどや__。昨日も来て同じこと―と長口上」。「―書き連ねる」(2)思いきりのわるいさま。くよくよ。狂、布施無「あゝよしない事を―思うたことか」(3)ぐずぐず。狂、靱猿「ヤイ太郎くわじや、何を―して居るぞ」・ (大辞林) >>くど-くど [1] (副)(1)しつこく繰り返して言うさま。「―(と)言い訳をする」(2)ぐずぐずするさま。「何を―して居るぞ,早う打て出せといへ/狂言・靭猿(虎寛本)」・  今回からうちのHDDに大辞林も常駐するようになったので、両方出してみる。大辞林版のほうが、この場合、簡潔でいいだろうか。  ポイントはひとつ。  くどくどというのは、「繰り返すことである」――という点ね。  長く書けば「くどくど」になるわけではない。  ――で、まっきーの(3)はというと、これは繰り返し部分がない。  どの要素も、1回きりしか言ってないわな。  ちなみに僕の(4)では、「安心するな」ということについて3回。氷の気泡についても3回。「詠唱の遅さ」については5〜6回以上で、よくわかんないくらい重ねている。  また最後の「休め」ということについても2回ほど言わせている。  ――さて。  なぜまっきーが、「ぜんぜんくどくない台詞」を、自分では「くどいもの」であると思いこんでしまったのか。その解明に入る。  あの(2)の台詞のままでも、使いかたによっては、「くどい台詞」にすることもできる。たとえば、こんな展開があったとする。 ・がっくりと打ちのめされている主人公。自分のだめさかげんを噛みしめている。 ・その主人公の落ち込みぶりを理解しつつ、なお口頭により、ダメ出しの言葉を重ねてゆく師匠。  こういう台詞以外の「仕掛け」があるのなら、あの台詞は「くどいもの」となる。  その台詞が「くどい」か「くどくない」かを判断するのは読者であって、読者の目にどう映ったのかがすべてなのね。  しかしあの台詞を単体で見ると、まったくぜんぜん、くどくない。  ――で、なんで「くどくない台詞」を「くどい」と錯覚してしまったのか?  これは、まっきーが「へたれ大王」であることも関係しているのかも。  客観的にみれば「くどくない=普通」の言葉が、自分(まっきー自身)には、くどく聞こえてしまう。  基準が違うのだな。  「自分基準」と「他人基準」が違っている。しかし自分の基準が他人にも通じると勘違いしている。  こんなふうな――「わざわざ自分がわかっていることを(なんと1回も)言ってくる」という行為。  これはまっきーにとっては「くどい」ことなのかもしれない。  だから「くどいものを書け」といわれると、そういうものを書いて、だしてくるわけだね。  もし1回しか言わない台詞を「くどい」と感じさせ、読者に共感させたいのなら、まず下準備として、主人公に感情移入させておかないと。  主人公が「自分のダメさかげん」に打ちのめされている状態をまず構築して、その上で1回言わせる。そうなると、主人公としては「わかってるよ! そんなこたぁ!」と感情の小爆発が起きるわけで。――それをもって「くどい台詞」とするとか。  あと、もうひとつ「くどい」に関する考察。  くどい台詞を言うキャラ(人間)というのは、相手よりも自分のほうが頭がいいと思っている人間なわけね。  これは自明の理だ。  もし相手のほうが自分より頭の回転が速いと思っているなら、同じことを何度も言うはずがない。  したがって、「偉そう=優越意識」みたいな匂いを、若干漂わせると、とたんに「くどくど」感が増す。  ちなみにこの場所で「くどくど」的に話しているのは、僕と翠。あとはもういないが、むにさんもそうだったかな。この3人あたりが、「くどくど」の典型。  あと羽矢野君と、とんびさんと、かねやんもそうだろう。「くどくど感」は上記の人物に比べると少ないが。  そして「くどくど的」に話さないのは、残りの人。みやびさんとか、鷹見さんとか、弟切さんとか、藤極堂さんとか。  こんど時間があったら分析してみるといい。皆の書きかたが、どう違っているか。「くどくど」話すキャラを自分の小説に登場させるときに、そのうちに役に立つから。  あともうひとつ。  「くどい」台詞を使う人物というのは、じつはあんまり頭が良くないのだということ。  「くどくど言う」という行為は、相手に「ある行動」を徹底させようとする心の働きに基づくものなのね。  しかし、その本来の「目的」を達成するためには、他にもっといい方法があるはずなのだ。  たとえば、間(タイミング)を計って、相手が聞く耳を持っている瞬間に言うとか……。まあ色々あるはず。くどくど言うことが最善の方法であるとは思えない。  しかし、その人物は「くどくど言う」という方法を使い続けている。  それが習慣になっていて、本人的にも慣れちゃっていて、その方法を使うのが楽になっているのだろう。また他の方法が思いつかないか、思いついても自分の才知では実行不可能なのだろう。  そういう人物というのは、とても「機知に富む」とは言い難い。  よって、じつはそんなに頭が良いわけでもない。――本人がそう思っているほどには。 >弟切さん >>「幼い頃から、有償で他人を助ける行為しか体験しなかったために、無償で他人を助ける行為を良いこととは思わない」  ここんとこ、もうすこしはっきりさせておこう。  「○○という行為を良いこととは思わない」と書くだけでは、その人物が「肯定」していないということを意味しているだけだよ。  もっと言葉を駆使して「絞って」いかないと、意味が確定しないよ。  意味の確定しない言葉なんてのは、書くだけ意味がないよ。無駄なものだよ。  この人物というのは、もっとぶっちゃけていうと、どう考えているわけ?  「無償で他人を助ける行為」というものを、どう考えているのか? 1.否定的。 2.否定も肯定もなく、無害無益と思っているだけ。 3.心の底では肯定的だが、それを頑として認めない。反発の結果として否定的。  このうちのどれでも、「肯定的ではない」に該当しているはずだ。  ――で、今回書こうとしているのは、どれなの?  どういう分類の「未熟」なわけ?  1なら「鵜呑みにしている」未熟」だし。  2なら「自分で考えようとしない」未熟だし。  3なら「自分の本心を認められない」未熟だし。 >馬宮さん >>まずは、手を動かさなくては。一つ一つ……  手を動かしていることと、手を動かそうと思っていることとは、全然違うことだよ。  この両者の状態は本人的にとっては「似たようなもの」であり、「やらなきゃと思っている」と「やっている」とをよく混同してしまうものだけど。  「クリアしなければならないこと」を、今の自分ではやれそうになくて、それで手をこまねいているようなら……。  上がったものが「ぜんぜんダメダメ」だったとしても、なにか書いていたほうが、遙かにマシというものです。  とりあえず生課題に対して3時間集中して、その結果を、出して見せること。  たとえその3時間の結果が、「3行だけ書けました〜」だとか、なんかそんなようなことでも、この際かまわないです。  3時間ほど、時間をよこしてください。  そういや八神さんのときも、こんな感じにやっていて、そして音信不通になったんだよなぁ〜。  こういうやりかたって、なにかマズいのだろうか? -------------------------------------------------------------------------------- 「ハイスピリッツ・ガール」あらすじ《14》 No.5770 投稿日 2002年12月26日(木)05時26分 投稿者 紫ゆきや  ずいぶんと時間が経ってしまいました。 「ハイスピリッツ・ガール」あらすじ《14》 ◆起:(転校生を見るために)練習に見学にいく翔子。  七月の土曜日の朝。  鬼怒川翔子(きぬがわしょうこ)は、いつものように寝坊して、いつものように急いで学校に向かう(翔子は高校一年生)。  過去のできごとから、女の子らしく振る舞おうと決めている翔子。  校門から駐輪場までの短い距離ではあったが、人目に気付いて、ゆっくり行ったせいで、結局、遅刻してしまう。  HRの後。  幼なじみで空手部所属の女の子、加藤夏江(かとうなつえ)と話しているところへ、もうひとりの幼なじみ鈴本愛美(すずもとまなみ)が、別のクラスに転入した男子、辻村祐志(つじむらゆうじ)の話を持ってくる。  とてもカッコイイから、見に行こうと誘われる翔子。  最初は興味なかったが、夏江に、空手部に入部したヤツで相当の実力者だと聞いて、がぜん興味をもつ。  (強いヤツが見たいなどと言うのは女の子らしくないので、カッコイイと言うから気になったと言い)見に行くことに決める翔子。 ◆承:(友達のために)勝負することにする翔子。  放課後の武道場。  強くてルックスもいい転入生が入ったということで、けっこうな数の生徒たちが見物に来ている。  練習中。  自分より弱いヤツに指示されたくないと言い放った辻村と、上下関係に細かい主将が口論になり、試合することになる。  夏江は実績からいっても主将が勝つし、礼儀知らずに強いヤツはいないと言い切るが、翔子の見立ては逆だった。  結果は、辻村の勝利となる。  勢いづいて部全体をバカにする辻村に、怒った夏江は、もっと強い選手が居ると声を荒げる。  大勢が注目するなか、夏江が指差したのは、翔子だった。  みなが冗談だと思って笑うなか、夏江を連れて武道場から出る翔子。  秘密をしゃべってしまったことを涙まで流して謝罪する夏江。  しかし、気持ちはわかるから怒っていないと返す翔子。夏江の悔しさを晴らすために、辻村に試合を申し込むことに決める。  主将から許可をもらい、空手着に着替える翔子。 ◆転:(試合で強さを見せ)まわりを驚かせる翔子。  試合。  軽快なフットワークと多彩な技で責め立ててくる辻村に、守勢に回る翔子。しかし、ほとんどの撃を防いでみせる。  驚く辻村と、他の部員達。  見学者達も、最初は滑稽な見せ物でも見るように笑っていたが、だんだんと声を無くして見守るようになる。  しばらく受けて辻村の攻撃を見切った翔子。わずかな隙に一撃を入れる。 ◆結:(試合に勝ち)正式に入部することにする翔子。  結果は、翔子の一本勝ちとなった。  爽快な気分の翔子。女の子らしくないと言われても、かまわないと考える。しかし、周りから浴びせられたのは拍手喝采だった。  泣くほど喜ぶ夏江。  負けを認めた辻村。強い者こそ上に立つべきだと考えている彼は、翔子になら従うと言いだす。  新戦力が二人も増えたと喜ぶ主将。  家の稽古もあるので、入部する気はなかった翔子だが、あまりの喜ばれように言いそびれ、それもいいかと思い入部することに決める。しかし、次の主将の言葉を聞いて、やっぱり止めておけばよかったと、たいへん後悔するのだった。  ――明日、日曜日の朝練は六時から! ●新木さんへ  いつも指摘ありがとうございます。 >愛美が翔子に協力的な理由 >> なに言っているのか、意味がわからん。  すみません。  文を作成してから書き込みまでの時間を減らした結果。見直しの回数は同じだったのですが、意味のわからない文章になってしまいました。  書き直します。  愛美は友達思いな子で、翔子のことを親友だと思っています。  だから、翔子の希望を達成させてあげたいと、協力します。  結果としては、女の子らしく振る舞うことより、自由に振る舞うことのほうが翔子には合っていましたが。  愛美は、そこまでは分かっていませんでした。 >「女の子っぽくするの止めた」のほうは、「夏江が秘密をしゃべったことに腹を立てない」ことの理由と考えています。 >> こういうふうに書いてしまうと、だな。 >> この「女の子っぽくすることをやめた」ということが、もしもなかったら、翔子は夏江に対して腹を立てていたってことになるぞ。  あわわ。  そういうつもりではありませんでした。  間違った説明を書いてしまいました。  翔子が夏江に腹を立てなかったのは、翔子も夏江と同じくらい辻村に腹を立てていたからです。 >辻村の行動について >> キミはなにか「自分の頭の中だけにある話」をもとに、言っているようだが……。  ごめんなさい。  あらすじの言葉選びが間違っていました。  あれでは接戦にしか見えません。  実は、かなり実力差があるつもりでした。  ……自分で書いていて、とても言い訳っぽくて情けないんですが。 ●絵コンテ >> しかし、とにかく無駄なコマが多すぎ。もっと減らせるはずだぞ。  描いた後のを眺めていて、自分もそう思いました。  ラピュタの絵コンテ集など買ってきて見てみたんですが、「扉を開けて飛び出す」なんてのは、2〜3コマで描けそうです。 >> 1コマ目として、「山河を描いた風流な襖」を実際に描いてみると、この部分が不要だってことがわかるでしょ?  はい。よっくわかりました。 >> ――で、その「どうやっても描けないはずのモノ」が、文章中には書かれているわけよ。 >> だから僕は、そこに対して「視点がおかしい」と指摘を入れる。  なるほど。  そう説明していただいたおかげで、ようやく自分にも理解できたように思います。 (本当に理解できたかは、次に書く時に証明するということで) >> −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− >> 歪むほどの勢いで襖を開き、こんどは家中に響くほどの勢いで襖を閉める。 >> −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  シーンなり、ひとつの行なり、各単位で《伝えなければいけない事柄》があって。  さらに、《できれば伝えたいこと》もあるわけですね。  私の場合、その順位付けがおかしかったようです。  この場合《部屋を出る翔子》が伝えなくてはいけない事柄ですね。  《飛び出す》とか《歪むほどの勢いで開けられる襖》てのは、より具体的に表すための文。  《襖に風流な絵が描かれている》というのは、重要度のとても低い情報でした。 >> 本来なら、あの文章から、こんな絵コンテが上がってきたなら、突っ返してリテイクだわな。 >> しかし今回は、紫君の「頭の中にあったシーン」というのが、そもそも、ああいうものであったのかもしれない。  説明不足ですみません。  おっしゃる通り、「頭の中にあったシーン」を、生のまま書いたのが、あの絵コンテです。  頭の中のイメージを一人称にできていなかったので、自分は視点てものが理解できてなかったと感じました。 >> ちなみに、あのままの絵コンテを正しく文章に起こすと、こうなるはずだ。 >> −−−−−−−−−−−−−−−−−−− >> 和紙に山河が描かれた風流な襖が、歪むほどの勢いで開かれる。 >> 廊下に飛び出してきた少女は、叩きつけるように襖を閉めた。木を打つ音が、長い廊下に木霊する。 >> −−−−−−−−−−−−−−−−−−−  絵コンテの1コマ目と2コマ目は、襖がカメラワークの対象になってしまっていたのですね。  書くべき対象を間違ってしまいました。 >> 「走る」と「走ってゆく」は、絵で表すと大違いでしょ?  はい。  描いてみると、考えていただけより、ハッキリとわかりました。  私の頭の中のイメージは「走ってゆく」だったわけです。  しかし、それだと一人称にならないから、むりやり言葉だけ「走る」に直していました。  あるいは、頭の中のイメージを正確に文章に直せていたならば、「ああ、イメージが三人称になっちゃってるぞ」と、自分で気づけたかもしれないのに、それもできていませんでした。  ……書いてて恥ずかしくなってきましたが。事実です。  今後は改めます。  絵コンテの書き直しは、もう少し待ってください。  合わせて文章も、三人称になると思いますが、書いてみます。 ●課題部屋使用 >> あらすじを見てもらおうという人間は、「課題部屋」を利用するのは義務なので、あちらにもコピーをちゃんとアップしておくこと。  すみませんでした。  課題部屋へのUPは、それを許可された課題だけかと思っていたもので、やっていませんでした。  考えてみれば、こちらから使用許可をお伺いすべきでした。  今回から課題部屋へも同時にUPするようにします。 ●書き込みについて >> どのみち、人に見せる文章に仕上げるときには、書き直しと見直しは必要。 >> そのときに、入れておくべきものまで削っちゃわないようにしないと。情動(パッション)ってのは大切なものでしょう。  自分は思い違いをしていました。  ここでは、「どう理解したか」に比べて、「どう感じたか」は、それほど大切な情報ではないと思いこんでいました。  むしろ、「感想を書くより、行動で示す」みたいなのを美徳と思っていました。  どちらが重要とかではなく、どちらも重要だということですね。  ……なんか文章で書くと、かなり今更であり、とても恥ずかしいですけども。  これからは、理解したことだけでなく、どう感じたかも書くようにします。  ありがとうございました。 -------------------------------------------------------------------------------- 「ハイスピリッツ・ガール」あらすじ《15》 No.5771 投稿日 2002年12月26日(木)05時26分 投稿者 紫ゆきや  あらすじ《14》を見ると、最初に考えていた以上に「女の子らしくする」というエピソードが大きくなってしまったことがハッキリしました。  そもそも、「ハイスピリッツ・ガール」は、《一人称で、周囲を驚かせる話》という、わかりにくい話なわけです。  そんな話に《女の子らしく振る舞おうとしていた主人公が、自分らしく振る舞うようになる話》なんていうエピソードを入れたら、主眼がボケてしまうのも当然でした。  (書ける人もいるでしょうけど、今の私には難しいかと)  そもそも《女の子らしく振る舞う》という設定は、《周囲が主人公の強さを知らない》という状況への理由付けでしたから、そもそも無くてもいいものです。  これは、削るべきですね。  ふりまわされていました。  そんなわけで、上のあらすじ《14》を作成した後、あらすじ《15》を作成しました。  大きな変更点は2つです。 ・「女の子らしく振る舞う」の部分をバッサリ切り捨てます。 ・主人公が強いと知っているキャラを出さないようにします。 「ハイスピリッツ・ガール」あらすじ《15》 ●一行コンセプト  まわりから強いと思われていない主人公が、まわりから強いと知られているヤツに勝ってしまう話。 ●起承転結 起:まわりから強いと思われていない主人公。 承:まわりから強いと知られているヤツに戦いを挑むことになる主人公。 転:大勢の前で戦って、勝ってしまう主人公。 結:まわりに強いと知られる主人公。 ●16分割 起:まわりから強いと思われていない主人公。   起:寝坊してしまった主人公は、自転車で急いで学校に入る。   承:朝練をしていた空手着姿の男子を避けるために、転んでケガをしてしまう主人公。   転:わずかなケガなので気にしない主人公だったが、まわりの空手部員達のほうが取り乱す。   結:その場に居合わせた空手部主将に手当してもらう主人公。 承:強いと明らかなヤツに戦いを挑む主人公。   起:主人公が自転車でぶつかりそうになった男子、空手部一年のAに責められる。   承:主将が止めに入ってくれるが、それに逆らうA。   転:Aのハデな蹴り技だけで、一方的にやられてしまう主将。   結:見かねて止めに入る主人公。Aとの戦いになる。 転:大勢の前で戦って、勝ってしまう主人公。   起:なめてかかったAの蹴り技を、防いでみせる主人公。   承:本気になったAが、あらゆる技を繰り出してくる。   転:そんなAをも、上回る主人公。   結:Aに勝ってしまう主人公。 結:まわりに強いと知られる主人公。   起:改めて、自転車でぶつかりそうになったことをAに謝る主人公。   承:負けを認めたAは、手をあげたことについて謝ってくる。   転:ふと気づくと、校舎じゅうの窓から生徒達が顔をだしていた。   結:学校中の生徒達から拍手喝采を受ける主人公。だが、主人公達は遅刻になってしまうのだった。 ●あらすじ  高校一年、六月のある朝。  寝坊してしまった鬼怒川翔子(きぬがわしょうこ)は、自転車で急いで学校へ向かう。  今日遅刻したら、三日連続遅刻でトイレ掃除の罰が待っている。  校門をくぐったところで、空手着姿の男子にぶつかりそうになる翔子。なんとか避けるが、転倒してしまう。  かすり傷ていどだったので気にしない翔子。  しかし、登校中の他の生徒や、朝練をしていた空手部員達は、何事かと目を向けてくる。  その場に居合わせた空手着姿の大柄な男子に手当てをしてもらう翔子。その男子は、空手部主将・陸前巌(りくぜんいわお)と名乗った。  ウチの部員のせいで迷惑をかけたと謝罪してくる陸前。ぶつかりそうになった部員にも謝まらせようと呼びつける。  呼ばれた男子は、見れば同じクラスの生徒、辻村祐志(つじむらゆうじ)だった。  あからさまに不機嫌そうな辻村。翔子のほうこそ謝るべきだと言ってくる。  謝ろうとする翔子。しかし、それより早く陸前が、辻村の態度を一喝してしまう。  ますます機嫌の悪くなる辻村。弱いくせに威張っているのが前々から気に入らなかったと、陸前に勝負をしかける。  受けて立つ陸前だったが、辻村の派手な蹴り技だけで、一方的にやられてしまう。  勝負がついたのに止めようとしない辻村。見かねて止めに入る翔子。  翔子は謝るから、もう止めて欲しいと頼むが、すでに辻村の目的は陸前を叩きのめすことだけになっていた。  その場をどこうとしない翔子に、辻村の蹴りが飛んでくる。  翔子が危ないと思って、止めに入ろうとするまわりの部員達。  しかし、翔子は辻村の蹴りを防いでみせる。  明らかに主将よりも優れた翔子の技術に、驚いて立ち止まる部員達。  本気になった辻村が、蹴り技だけでなく、持てる限りの技を繰り出してくる。  それをも上回る翔子。辻村に勝ってしまうのだった。  改めて、辻村に、ぶつかりそうになったことを謝る翔子。  辻村も、手をあげたことについて謝ってくる。  ふと気づくと、校舎じゅうの窓から生徒達が顔をだしていた。  空手部員達や学校中の生徒達から、惜しみない拍手を受ける翔子。  そんな中、始業を告げるチャイムが鳴り響くのだった。  ――翔子、トイレ掃除決定。 -------------------------------------------------------------------------------- >まっきー No.5772 投稿日 2002年12月26日(木)08時00分 投稿者 新木 伸 >まっきー  「くどくど」と繰り返して言うことなく、物事を一発でバッチリと覚えさせる、ちょうどよいタイミングだと思うので、課題をひとつ出すことにする。  今回、自分の手を動かしてプロットというものを書いてみたわけだな。  そしてこの話においては、「16個の場面転換(シーン)が存在している」ということが自分でわかったはずだ。  以前、「自分が好きな本」ってのをリストアップさせてみたことがあるよね。過去ログの#4675だな。  あのときに挙げてきた本の中から、どれか選んで、プロット化してみること。  プロットといっても、なにもそんなに細かいものを書かなくたっていい。  今回、僕が出してみた16個のシーンのリスト。あれと同じようなものを作って、ここにアップしてくること。 >>【駅前】 >>  ・由希と一緒に帰宅する。由希への思い。 >>【帰路〜亮介の家の前】 >>  ・宇宙人同士の戦闘に巻きこまれる。 >>【家の中】 >>  ・心の中に入りこんできた宇宙人からのコンタクト。  ――こんなようなものね。 ・それぞれ何の場面なのか。 ・そのシーンで起きていること。 ・そのシーンの意味。(ストーリーにとっての位置づけ)  ひとつのシーンにつき、この1項目ずつを揃えるものね。それぞれ1行か、長くても2行だろう。なるべく簡潔にまとめてくること。多少ワケわからない日本語になってもいい。そもそもこういうのって、自分用のメモみたいなものだし。  ――で、作業時間だが。  べつに自分で考えて書くわけではないから、そんなに時間はかからないよな?  ただ書いてある物を写してくるだけだし?  実際に本を開きながらやっていたって、1時間か2時間もあれば充分だろう。さくっと上げてくること。  とりあえず1冊分やってきて、アップするべし。  全部で何冊分かはやらせるので、時間が余るようなら、2冊目や3冊目もついでにやっておくこと。  1〜2時間の時間が取れしだい、速攻でやること。  年末で学校休みだから、時間あるだろ。たぶん。  ちなみに俺的には、ある作品を「読んだ」というからには、無論のこと、そんなものは「そら」で書き出せるようになっていないとならないところだが……。  まあ、本を開いてやってよし。  まっきーの場合、どうせ「読みました。好きな本でした」とか言ったって、そらで全シーンを書き出せるほど読みこんでやしないんだから。ぽーっと流して読んでいて、ろくすっぽ頭に残っていないに決まってる。  あ、そうそう。  話運びがトリッキーすぎるので、ブギーの1冊目はやめておくこと。2冊目以降なら可。  なるべくオーソドックスな作りの話を選ぶようにすると、いま自分がやっていることと近いから、参考になるぞ。  もしあるならば、「一般人の主人公とヒロインがなにかの事件に巻きこまれて〜」なんていうふうに、展開まで似たものがよいかもしれない。(リストの中にはあるかどうかわからないが)  またあのリストの中になくっても、最近自分が読んだ本で、上記の条件にバッチリなものがあれば、それでも良い。 >ついでに  いまこの課題は、まっきーが最も吸収率が高いものとなっているが……。  べつに他の人も、やりたければやってよし。  プロットを書いたこともない人は、やっても意味ないと思うが、書いたことある人なら、なにか得るものがあるだろう。  こちらの分室と、課題部屋に両方同時に提出。  一番乗りした人が、課題部屋に根っこのツリーを掘っておくれ。 (ちなみにこんなこと、僕らプロはすでに数百や数千の単位でやってきてます。また毎日数個の率で、増えていっています。「本を読む」「映画を観る」という行為が、すなわち、そういうことだから) -------------------------------------------------------------------------------- >紫 No.5773 投稿日 2002年12月26日(木)09時06分 投稿者 新木 伸 >紫  愛美の翔子に協力的な理由はそれでいいとして。  「妹を甘やかす姉」のくだりのほうは、どういうこと? >>翔子が夏江に腹を立てなかったのは、翔子も夏江と同じくらい辻村に腹を立てていたからです。  するとこの手のパターンの展開で、翔子が約束を破った夏江にかける言葉としては、「いいよ、もう。だって――もし夏江が言わなかったら、あたし、自分で言い出してたもん」――とか、そんなふうになるわけかな?  ちなみに上記の台詞が実際にあるかどうかは別としても、「夏江が言わなければ自分で言っていた」という構図が成立していないと、やっぱり、翔子が夏江を許す理由にはならないよね。  まあ上記のパターンの亜種としては、「もし夏江が言ってくれてなかったら、あたし、黙っていたままだったかもしれない。そしたらあたし、自分で自分のことが嫌いになっていたと思う。だから感謝してるんだ」――とか。  でもこれだと、キャラが違ってしまうと思う。 >>ラピュタの絵コンテ集など買ってきて見てみたんですが、「扉を開けて飛び出す」なんてのは、2〜3コマで描けそうです。  それはまた、良いものを……。  しかし、金さえ出せば、そんな本来は秘蔵であって「門外不出。門下生のみ閲覧可能」となるべきものまで、手に入っちゃうんだから、いい時代だよねぇ。  まあ本編のフィルムさえあれば、絵コンテなんて、再構築できるものだけど。  ちなみに「ルパン三世 カリオストロの城」のDVDだと、おまけディスクに絵コンテバージョンがあるぞっ。声や音声が流れつつ、画面には絵コンテが移っていて、それがシーンごとに切り替わってゆくの。  DVDの再生操作でアングル変えると、ボタン一発で普通の画面にも切り替わる。「絵コンテ←→通常」のあいだを、簡単に行き来が可能。 >課題部屋の使用とか  むむ?  皆も勘違いしているのかな?  あそこは「ゴミ捨て場」のようなものなんだから、使用許可なんていらないのね。  ただしゴミ捨て場といっても、「リサイクル」がいつでもかけられる分別されたゴミ捨て場。あとで入り用になったものを、その時すぐ拾えるようにするために、分別して捨てておくための場所。 >意と気  文章を書く。  しかし読ませた相手に「意味」が通じず、「わけわからん」となってしまったら、これは意味がない。  しかし意味が伝わったとしても、「心=気持ち=情動」が伝わらなければ、こんどは、文章を書いて読ませるという「行為」のほうの意味がなくなる。  意味の通じる文章を書けることも。  気持ちの通じる文章を書けることも。  どちらも必要なこと。 >あらすじ15  ああ?  なんだかまた、わけのわからんことをやりはじめたなぁ。  あらすじ14は、「強いことを知られたくなかった主人公が、か弱い女の子の仮面を脱ぎ捨てて、活躍する話」だったわけで……。  それがこんどは、「強いと思われていない主人公が、強いヤツに勝ってしまう話」なわけか?  それなのに、なんで出だしから中盤にかけてまでが、前と一緒なの?  遅刻寸前で登校してきているし、主将はやられてて、選手交代で主人公が仕合うことになっているし。  両方眺めてみると、まだ前の14のほうが、話になっているように見えるぞ。  話のベクトルが定まっているってことね。  「強いと思われていない」っていうのって、これはいったい、どんなベクトルなのよ?  たとえばよくある展開では、「情けなくて、弱いっちくて、昼行灯と思われていた少年が、じつは裏の世界で名を馳せる凄腕の暗殺者であり〜」なんてものがあるよね。  こういうのが、「強いと思われていない」という方向で筋を通した話のベクトルなわけ。  まあ仕事人パターンだな。中村主水の役どころだ。  その昔ジャンプで連載していた漫画にも、こういうのがあったっけ。自転車のスポークが得物となる現代日本の仕事人の話。  今回のこのあらすじでは、そういうのに路線転換したってことかい?  しかし部分部分を見てみると、起承の繋がりも、ぜんぜんおかしい。 >>起:まわりから強いと思われていない主人公。  この部分は、まあいいとしても。 >>承:強いと明らかなヤツに戦いを挑む主人公。  これが承ってのは、そりゃないだろ?  「承」っていうのは、起から演繹させるんだってば。  「起」で弱さを印象づけたら、「承」ではもっともっと弱いところを見せてゆくわけ。  こんなふうに、「弱い主人公なのに、強いやつに戦いを挑む」なんていう展開は、「転」に相当するものだよ。  「こいつは弱いはずなのに、なぜ戦いを挑むのかっ?」てなところが読者にとって意外であり、それまで作ってきた流れが変わる部分でもあるわけだ。  あと、そもそも「起」で書かれていることが、ぜんぜん、変だよ。 >>起:寝坊してしまった主人公は、自転車で急いで学校に入る。 >>承:朝練をしていた空手着姿の男子を避けるために、転んでケガをしてしまう主人公。 >>転:わずかなケガなので気にしない主人公だったが、まわりの空手部員達のほうが取り乱す。 >>結:その場に居合わせた空手部主将に手当してもらう主人公。  このエピソードのどのへんが、「強いと思われていない主人公」を示すものになっているわけ?  ただ、遅刻しそうになって、転んで、手当してもらってるだけじゃんか?  これらの出来事には、なんの意味もないよな?  ――っていうか、なんなのだ? このシーンは?  なんでこんな意味もないシーンが存在するのだ?  強いていうなら――。  主人公は遅刻してきて転ぶような、うっかりさんで、あわてんぼさんである――っていうあたりか?  しかし、ちょっと考えてみればわかることだが、「うっかりであわてんぼさん」ということと、強いか弱いかってことは、これはなんの関係もないことだよ?  反証を出して証明してみる。  「うっかりであわてんぼさんだけど、地上最強の男」――とか、べつに、あったっていいじゃん。いいよね?  もし「翔子が弱いと思われている」ということを、ここで印象づけるつもりならば、せめてこのくらいはやっておかないとダメだ。  たとえば――。翔子はもう空手部の一員なんだけど、基礎練習の反復ばっかりやってるもんだから、みんなから馬鹿にされてコケにされている〜とか。  または――。練習もまともにさせてもらえず、掃除ばっかりやらされている〜とか。  もしくは――。部のみんなから人間サンドバッグとして扱われている〜とか。  そういうエピソードが、「強いと思われていない」を示す具体的なものではないのか?  上記のようなものなら、わかりやすいでしょ? 「強くない=弱い」という構図を示すのに。  ちなみに上記の例は、(C)「地上最強の弟子」だ。いまサンデーで連載している。 >あらすじ14のほう  15のほうは、なんかぜんぜんお話にならないので、まだしも、まともな14のほうで指摘を行う。  とりあえず、「強いことを知られたくない翔子が、強さを現す話」として、この話を捉えてみる。  そうすると、いくつか指摘すべき点がある。  まず翔子が「強いことを知られたくない=女の子らしく振る舞おうとしている」シーンが、足りていないということ。  前より増えたが、まだ足りない。このくらいの量だと、読者には伝わらない。  「翔子って、女の子っぽくしようとしていたよね?」と読者に質問しても、「へ? そうだったの? 知らなかったよ〜」とか返ってきてしまうことだろう。  直すには、エピソードの量(回数)を増やすか、回数は同じまでインパクト(効果)を上げるか。まあどちらかだろう。  あと辻村との試合の内容も足りていない。  あれでは翔子の強さが、まず辻村に伝わらないだろう。ただ1本取られたくらいじゃねぇ。まぐれとも考えられるし〜。  無論、読者にも伝わらない。  もっと、こってりとやるとか、なにか仕掛けを作るとか。  どうやって「翔子は凄い」ということを、辻村と観客(試合を見物している観客)と読者とにわからせるのか。  このへん、ボクシング漫画でも見て研究してくるのこと。  「はじめの一歩」あたりがお勧めだ。  「修羅の門」なんかでも、いいかもしれない。 -------------------------------------------------------------------------------- No.5774 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- 立て板に水、というか立て板に珠やね…… No.5775 投稿日 2002年12月26日(木)23時31分 投稿者 鷹見一幸(えのきの)  水やったら板に染み込むかもしれんけど、珠やからころころころころと転がって、染み込むスキもない。  ……というのが「上方落語」で言うところの「セリフの間」というヤツです。 (上記の削除は私です、タイトル入力中にENTERキーを押してしまいました)  演劇とか落語とか、いわゆる「話芸」と呼ばれるものを見たり聞いたりしたことがあると思うけど、セリフを書くのが下手な人って、そういったものを聞いたとき、どんな風に感じるのだろう?  アメリカのシチュエーションコメディなんかには、そういった気の利いたセリフが目白押しに並んでいる、というか、そういったウィットの利いたセリフが無ければ成立しない。  主人公の家に、頭の上に雪を載せた友人が訪ねてくる。というシチュエーションなら、こんな会話がある 主人公「すごい雪だね、外はどれくらい積もっているの?」 友人 「縦は20センチ、横はちょっとわからない」 これだけの会話でこの友人が理屈っぽいというのがよくわかるだろ(笑) セリフというのは「間」と「リズム」だと俺は教わった。 小説とシナリオの差は、実際にそのセリフを役者が話すのか目で読むのかその違いだ。  実際に役者が話すなら、そこに「演出」が入るから、その「間」と「リズム」を自由に設定することができるが、小説の場合はそうはいかない。  作者の思い通りの「間」と「リズム」で読んでくれるとは限らない。  だから、作者の意図どおりの「間」と「リズム」で読んでもらうためには、そのセリフをしゃべるキャラクターに、その言葉を発する必然性が必要になる。  つまり「読んだ読者がキャラクターの意図を誤解するようなセリフ」を書いてはいけない。ということだ。  これが、どういうことを要求しているかというと、小説における会話文とは  登場人物は複数。  いきなり会話から始まる。  地の文は一切無し。  会話文のみ。   この条件で、誰が話しているのか、読み手がわかるような「会話文」を書くことを求められるということだ。  そのとき作者が、それぞれのキャラクターの立ち位置。つまり価値観や反応の仕方をしっかり把握していないとこれは書けない。    氷の魔法のシチュエーションならば「師匠」と「弟子」というそれぞれの立ち位置は確立している。動かしようが無い。  だとすれば「師匠」らしい言葉使い、口調をさせればいいだけのことだ。  人間は立場によって言葉使いや口調が変わる。  これをひっくり返せば言葉使いや口調を変えれば立場も変わるということだ。  落語の話に戻るけど、落語は演者が一人で何人ものキャラクターを演じ分けなくてはならない。  キャラの使い分けをするには「口調」を変えるしかない。  ご隠居にはご隠居らしいセリフを、熊さんには熊さんらしいセリフを言わせればいい。    シナリオ書きのハシクレだった人間から言わせてもらうなら、どうでもいいセリフなんてものは存在しない。  そのセリフが無ければ物語全体の構成が破綻するくらいまでセリフは磨きこむ必要がある。これは「セリフ」だけでなく「地の文」にも言えることなんだけど  物語には、いわゆる「決めの一言」というヤツが絶対に必要だ。  あるときはそれがキャラクターのセリフであり  あるときはそれが地の文だったりするわけだ。  その文とは  ……しかし、ジークは祈らなかった。  みたいな文だ。 (勝手に引用してすみません、私が一番好きなシーンです)  それを思いつかないのなら、その物語は他人に語れるレベルにまで達していないのと同じことだと俺は思う。  染み込むどころか「立て板に餅」のごとく貼りつくようなセリフを書いちゃいけません(笑)   -------------------------------------------------------------------------------- 天国まで何マイル No.5776 投稿日 2002年12月27日(金)01時57分 投稿者 弟切 千隼 キリスト降誕祭が過ぎ、日本の社会は最大の伝統行事であるお正月に向かって急ハンドルを切ったようです。昨日までテンポの速いクリスマスソングが流れていた街角に緩やかな琴の音が流れているのを聞きながら、「仕事納めまであともう少し」と自分に言い聞かせています。 >>話作り >>「幼い頃から、有償で他人を助ける行為しか体験しなかったために、無償で他人を助ける行為を良いこととは思わない」 新木さんの御指摘どおり、このままでは、この主人公がどういう考えを持っているのか不確定です。 私の考えでは、この主人公は「無償で他人を助ける行為」を否定的にとらえています。それは、百害−とまでは言わなくとも五害くらい−あって一利なしだと思っています。 よって、この主人公の未熟さは「鵜呑みにしている未熟」ですね。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5777 投稿日 2002年12月27日(金)06時57分 投稿者 新木 伸 >弟切さん >>私の考えでは、この主人公は「無償で他人を助ける行為」を否定的にとらえています。それは、百害−とまでは言わなくとも五害くらい−あって一利なしだと思っています。  待てマテ。  その「私の考えでは」というのは、それはいったい、なんなのだ?  僕は「弟切さんの考え」を訊いているのではなくって、そのキャラはどう考えているのか――ってことを訊いているのだけど? 「息子さんは、進学を希望されているわけでしょうか?」 「もちろんザマス。大学にも行かないなんて、わたくしは許さないザマス」 「いえ、お母様の考えを訊いているのではなくって、息子さんの希望についてお尋ねしているわけですが……」  ――こんなふうに、会話が噛み合っていない感じだぞっ。  ちなみに、課題部屋の265にある、1、2、3、6、7、10――。  まあこれらはどれも境遇にバリエーションがあるだけで、どれもみな同じものだといえる。  共通項は、幼い頃からの体験により、主人公は「助け合いの精神」というものに欠けた価値観を持つようになっているということ。  「他人は助けない」ということは、その人物にとっては生存のための戦略だったわけね。そういう戦略を取らなければ、たぶん、その人物はそれまで生存してこれなかった。  ――と、そのぐらい特殊な厳しい状況を設定することで、その人物にとっての「助けあわない必然性」ってものに説得力を与えようとしているわけだ。  ――で、弟切さんの「考え」では、これが、「鵜呑みにしている未熟」になるわけね?  ためしに、そういう種類のキャラを降ろしてみて、ちと訊いてみることにしよう。  本当にそうなのかどうか、「本人」に直接、訊いてみる。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「ねぇ君――」 「あァ――? なんだよ?」 「とつぜん質問させてもらうけど、君って、他人を助けようとしないよね」 「――だから?」 「それは、どうして?」 「どうして、って……? ――馬鹿だろ、おまえ」 「ん? 僕はどうして馬鹿なのかな?」 「あたりまえのことを、聞きやがるからだ」 「僕がこんなことを訊くのには、じつは理由があってね。――あるお姉さんが言うには、君がそうやって殺伐としてるのは、『誰かから植え付けられた価値観』――というのを鵜呑みにしているそうなんだけど」 「あァ――?」 「いや――睨まれても困るんだけど。とにかく、そう言ってるんだけど」 「その“誰か”――ってなぁ、誰のことだよ? いいか。俺はずっと一人で生きてきていて――だな。そこいらの、親にぬくぬくと育ててもらった坊ちゃん嬢ちゃんなんかと……、一緒にすんじゃねぇよ」 「つまり、君はずっと一人だったから、変なことを吹きこんだ人間なんているはずがないと?」 「あたりめーだ。だいたい、“価値観”とやらがどーした。それで食いもんが手にはいるのか? 腹がいっぱいになるのか? その“価値観”とやらは――食えるのか?」 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  話はまだ続くけども、とりあえず、「鵜呑みにする未熟」は否定されている。  ちなみにこの先の対話では、「ではどうすれば君は人を助けるようになるのかな?」とか、そういう流れになっていったりする。  聞き取り調査が完了すれば、話のプロットはだいたい立つことになる。 >鷹見さん >>セリフというのは「間」と「リズム」だと俺は教わった。  いいなぁ。教えてくれる人がいたんですか。  いったいどういう経緯で教わったのですか?  贅沢だなぁ。うらやましいなぁ。  僕は盗むしかなかったので、店の外からプロの仕事をこっそりと盗み見て、そこから盗みました。たまには自分で金を払って客のフリをして、そして盗みました。  市販の小説から――って意味ですが。  あとは自分で磨いて会得しました。これはTRPGのプレイなどを通じて。まだ小説を書くつもりもなかったある一時期――GM(ゲームマスター)にハマっていた時期がありまして。  2〜3年くらいかな。毎週のようにシナリオを作っては、実地で試していました。  仮に週50本だとすると、その3年間のうちに150本ほどの話を作って、それを読者のもとに持ちこんで、実際に「面白がってもらえるか」どうかの試験にかけていたってことになります。 >>……しかし、ジークは祈らなかった。  これはなにか違和感を感じたので、手元に保存してある入校時のテキストをあたってみました。ついでに出版物となった本のほうも。  その結果、実際には――こうなっていました。 >>だがジークは、祈らなかった。  あと思い出しましたが、このとき取捨選択したものには、こんなものもありました。  ジークは祈らなかった。  しかし、ジークは祈らなかった。  しかしジークは祈らなかった。  しかしジークは、祈らなかった。  しかし――ジークは祈らなかった。  だがジークは祈らなかった。  これらのどれでもなく、あそこの一行は、ああでないとならない。絶対に――と、確信を持ってあの一行にしたわけですね。当時は。  そしていま考えても、その確信はやはりそのままで、あの一行は、「だがジークは、祈らなかった」でなけれはなりません。他だとダメです。絶対に。  ――ってことで、引用するのは構いませんが、正確にお願いします。(笑)  そこ、作者にとっては、こだわりの部分ですので。  ところで自分のHPで、「○巻のお気に入り」という、好きなシーンの自由投票フォームを作っているんですが。  「8巻のお気に入り」  あのラストの台詞は堂々2位となっています。  よって鷹見さんは、「読者の分布」の中央付近にいる模様ですね。  ちなみにこの投票フォームにおける現在の1位は、遭難事故発生時、2段目のピンチに陥ったときのジークの台詞「なんかようやく苦境らしくなってきたな」というものでした。  ここ、作者的には、じつに痛恨。  じつは本文中では、ジークはこう言っているんですよね。  「なんだかようやく、苦境っぽくなってきた感じだな」――と。  あれは、いまにして思うと、もう絶対に「なんかようやく苦境らしくなってきたな」のほうがいい。すっきりしていて、こちらのほうが断然いい。  決め台詞に関して、作者が読者に負けててどーする、みたいな。なんでもっとこだわって、完璧な台詞を捻り出さなかったんだろうか――と。  永久に覚えていそうです。  まあ言いわけとしては、「だってジークがあのとき、そう喋ったんだもん」ってのがありますが……。  しかし場合によっては、僕は「監督権限」でキャラの喋る台詞を修正することもありますので、やはりあそこは直しておくべきだった……。くそう。 -------------------------------------------------------------------------------- 昨日で今年のお仕事終了 No.5778 投稿日 2002年12月27日(金)10時58分 投稿者 かねやん  いつも6時半に目が覚めるのに、今朝は9時まで動かなかった。  そんなことで仕事納めをしたことを実感。身体って正直ね。  最近の記事を読んでなかったので、しばらくROMしてます。 -------------------------------------------------------------------------------- やっぱり「資料」を当たらないと「死霊」になってしまうなあ。 No.5779 投稿日 2002年12月27日(金)12時20分 投稿者 鷹見一幸(えのきの) >引用過誤について。  誠に申し訳ありませんでした。  今までに何度と無く読み返していて、頭の中に入っていたつもりで  資料に当たることなく書いてしまいました。  「しかし……」というのは私がよく使う言い回しですので。おそらく、私の頭の中にいるジークくんを描写すると、ああなってしまったのだと思います。  でもいいなあ、ちゃんとファンがついてくれて、ああいった集計ができるぐらい読み込まれているなんて。  「でたまか」も「時空」も、冊数こそ出てるけどそういったアクションは皆無ですから(笑)  きっと私の本を買ってくれる人は「読み込む」タイプではなく、さっと読んでポイ。というタイプが多いのでしょうね。  先日ヤフオクに「でたまか全五巻」が出ていましたけど、だーれも落としていませんでした。  悲しいから自分で落札しようと思ったけど、もっと惨めな気持ちになりそうなので見送りました(笑)    来年こそは「読み捨て作家」から「読み込み作家」へとステップアップするためにがんばりますので、どうかよろしくお願いいたします。    -------------------------------------------------------------------------------- 一難去ってまた一難 No.5780 投稿日 2002年12月28日(土)18時20分 投稿者 弟切 千隼 多くの会社で公式の−あくまで公式の−仕事納めだった昨日、「今日くらいいい食事をしよう」と友人に誘われて、ちょっと高めのレストランで食事をしたら、またもやおなかの調子が悪くなりました(;_;) この徹底した庶民体質を何とかしたいです。 >>話作り >>僕は「弟切さんの考え」を訊いているのではなくって、そのキャラはどう考えているのか――ってことを訊いているのだけど? すみません。おっしゃるとおりですね。キャラクターを降ろせないとしても、キャラクターに寄り添って考えることをしていませんでした。 新木さんにキャラクターを降ろしていただいたので、インタビューの続きを試みたところ、「助け合って食えるのだったら、そりゃ他人を助けることもするだろうよ」という答えをもらいました。 ということは、「飢えている時に、たまたま、あるいはしぶしぶ他人を無償で助ける羽目になったら、食べ物が手に入った」という類いのことがあれば、この人は、「他人を助けるのもいいかも知れない」と思うようになるでしょう。 「フィクションにおいて偶然があってはいけない」という原則からすれば、主人公はたまたまではなく、何か必然性があって他人を助けるのでなくてはなりませんね。 例えば、「食べ物を手に入れるために他人を助ける仕事を引き受け、ちゃんと仕事はやり遂げたのだけれど、何らかの事情で手に入るはずだった報酬が手に入らなかった。しかし、その仕事ぶりを見ていた人が、給料を多めに前払いするから私の仕事をしてくれと言ってきた」とか、そういった状況でなければ、読者さまが納得しないでしょう。 上記の主人公は、はっきり言って、恵まれない人生を送ってきた人ですね。決して努力してこなかったわけではなく、生きるためにちゃんと努力してきたのに、めぐり合わせが悪かったばかりに苦労してきた人です。 こういう人なら、思いやりのない人になってしまったのも本人のせいばかりではなく、同情の余地があります。読者さまから見て嫌なやつを主人公にするという危険性を減らすことができますね。 同情の余地があるにしても、思いやりがないよりは思いやりがあるほうが、人間としてずっと大人には違いありません。人生においては、客観的に見て不幸な状況でも、人の思いやりによって救われることがずいぶんあります。この主人公には、それに気づかせて成長させたいですね。 -------------------------------------------------------------------------------- >弟切さん No.5781 投稿日 2002年12月29日(日)07時09分 投稿者 新木 伸 >弟切さん  うん?  ちなみにうちに降ろしたほうは、「誰か俺のことを助けるような物好きがいたらよ。そしたら俺も、人助けなんてアホなことを――する気になるかもしれねーな」とか、言っている。  ちなみにこれを聞き出すまでに、相当苦労した。  酔っぱらわせて、へべれけにさせて、いい気分にさせて、自制心が緩んでから、ようやく吐いたわけだが。  ところで、弟切さんはこのキャラのタイプは、何番だと思った? >>1.否定的。 >>2.否定も肯定もなく、無害無益と思っているだけ。 >>3.心の底では肯定的だが、それを頑として認めない。反発の結果として否定的。  この分類でいうと、僕のほうの、このキャラは、3番なわけね。  まずキャラの生い立ちとして、天涯孤独というのがある。  そして誰も自分を守ってはくれず、自分は自分で守って生きてくるしかなかった。――と、そう本人が言っているので、きっとそうなのだろう。  そしてもうひとつのポイント。  彼はこの世の中に「助け合い」というものが存在していることは、きちんと意識しているところ。「坊ちゃん嬢ちゃん」は親に助けられてぬくぬく育てられていると、そう知っている。  仮に2の「無害無益」というパターンだったとすると、「助け合い」というものを知ってはいても、まるで気にしていないはず。わざわざ台詞のなかに出すようなことではないよね。話題を振られてはじめて、意識に上ってくるようなことのはず。  しかしこのキャラの場合は、言い返しているので、気にしていることになる。  ――なので、1か3ということだ。  1の「否定」なのか、3の「憧れているが反発で否定している」なのか、どっちかってことね。  ところであの会話文の中には、「助けを受けられる人間が羨ましくて憧れる」属性をいくらか入れてみたのだが、伝わっているだろうか?  ちなみに3の「憧れるが反発」ではなくて、1の「否定」にするのであれば、否定の理由に感情をからめちゃだめなのね。ムキになって否定するってことは、反発する理由が自分のうちにある「こだわり」でしかないことを、自分で証明していることになる。  「否定」に対してきちんとした根拠と理由があるなら、それを言えばいいだけのこと。ムキになる必要はない。  ちなみに、1も、2も、これは人間としては、かなり特殊な心理状態だから、難しいと思うよ。  「助け合いを良しとする」という考えかたは、ほぼ人間の本能に刷り込まれているといっていい。  仲間内での殺人を忌避するのと同じ本能的行動だろう。(仲間以外ならば平然と殺すのもまた本能なんだけどね)  たとえば、「殺人」を何の禁忌もなく平然とおかせる人間を話に登場させて、その心理を読者に納得させることがいかに難しいか。わかると思うが。  ――で、3の「本当は憧れていて、でも自分は持ってないもんだから、ムキになって反発して否定している」のパターン。  これを解くのは簡単なこと。  自分を助けてくれる人間が現れればいいだけのこと。  弟切さんの出してきたもののなかにも、そのキャラの心が変わるための「必須要素」は含まれているよね。しかしなにか余計な展開が含まれていて、わかりにくくなっている。  まずいちばんシンプルな起承転結の形でやってみよう。なんの芸もひねりもなくていいから。 ・起:助け合いをしない主人公。(反発して嫌っている) ・承:(なにか) ・転:(なにか) ・結:助けあいへの反発心をなくす主人公。  ここの(なにか)の部分には、なにが入るだろうか? >>「飢えている時に、たまたま、あるいはしぶしぶ他人を無償で助ける羽目になったら、食べ物が手に入った」  ちなみに、この弟切さんの出してきたものには、演出の痕跡が認められる。  盛りあげて印象付けようとして、中途半端に終わっている形かね。  たとえば、ここでの演出のひとつとして。  他人からの助けを得る前に、主人公を一回どん底に突き落としておく。  その状態で助けてやると、落差があるので、よりドラマは強調される。  1回落とすという、その演出路線で組み立ててみると、こんな感じになるか。 ・困っている主人公。 ・そこに取引を持ちかけられる。仕事を受けることにする主人公。 ・頑張って仕事を果たしたが、裏切られる。報酬は得られなかった。 ・失意のどん底にある主人公に、救いの手が差しのべられる。まるで関係ない第三者が報酬をくれる。すべてを見ていて、いま主人公が困っているだろうから、助けてくれるとのこと。 ・突っぱねる気概も失うほど落ちこんでいたので、素直に施しを受ける主人公。しかし相手が助けてくれた理由については、やっぱりわからない。その有り難みだけが心に染みる。 ・後日、自分を助けてくれたその相手が困っている場面に出くわす。それは自分が助けられることであり、ためらいなく相手を助ける主人公。 ・以前、相手が自分のことを助けたその理由を、ようやく理解する。  これ、一般化してあるけど。  もうすこし具体的にするなら、こんな感じにあてはめてゆくといいだろう。  「主人公が困っている理由」→「食いものがない」  「受けた仕事」→「肉体労働」  「貰えなかった報酬」→「約束の食いもの」  「第三者」→「街のオバちゃん」  「オバちゃんのくれた施し」→「食いもの」  「オバちゃんが困っていること」→「暴漢にからまれている」  「自分の助けられること」→「暴漢をぶちのめす」  ここで、「オバちゃん」を「心優しき少女」とでもすると、もっと読者ウケして、もっと読者の「読みたい度」はアップするのだが――。  しかしそうすると、色恋沙汰やら下心の有無やらが話に絡んできて、なんだかややこしいことになってしまうので、ここでは恋愛フラグの立ちようのない「オバちゃん」にしてある。  自分で話を構築してゆくときには、こうやって、一般化した状態で筋立てや演出のチェックをまず行う。  もし一般概念のままではイメージが難しいようなら、なるべく無害そうな概念をあてはめて、すこしだけ具体的にして、チェックしてみる。  「無害そう」というのは、ここでは「オバちゃん」とか、そういうものね。  まあ最終的には「オバちゃん」ではなくて、「心優しい少女」に変えるわけだが……。  はじめの段階から決めちゃうと、それに引っぱられて、話の筋が変な方向に行っちゃうことがある。なので筋立ての段階では要注意。  「乙女」ってのは、それだけで話を引っぱってゆく力のある言葉だから。  「乙女」「姫君」「魔女」「勇者」「一匹狼」「ダンピール」  ――このあたり、単語ひとつで、話が作れるくらいの力を持っている単語群ね。  弟切さんが話作りの過程で、どうして毎回変なほうに行っちゃうのか。  その理由がなんとなくわかったような気がする。  ステップ飛ばして、先走りすぎなのね。 1.その話の「最小構成」を確認する。(起承転結としての最小構成) 2.演出の方向性を決める。 3.演出を織り込みつつ、ドラマ(盛りあがり)を作る。 4.修正する。  この3と4とを繰り返しているうちに、話が別物に化けていってしまう現象は、1と2の段階がおざなりになっているからなのかな?  とりあえず、まず「1」をやりましょう。前で出してる宿題ね。起承転結の、ふたつの「なにか」を埋めてくること。  そしたら、お好みの演出の方向性を探る2かな。  ちなみに話の骨格作りには、ディテールなんて一切必要ないんだよ。  「飢えている主人公」も必要なければ、「食べもの」なんてディテールも必要ない。 >>私の考えでは、この主人公は「無償で他人を助ける行為」を否定的にとらえています。それは、百害−とまでは言わなくとも五害くらい−あって一利なしだと思っています。  あと、この弟切さんの考えのほうも話そう。  そういうものを書きたいのなら、それは書かないと。  書くためには、もっと突き詰めて考えないと。  僕は「無償で他人を助ける行為の捉えかた」については、3通りであるとした。  別に弟切さんが4番目を見つけたっていいわけだし。  この「弟切さんの思うところの価値観」は、僕の分類の3つのうちのどれかに入るものなの? それともどこにも入らず、あらたに4番を作って収めるべきものなの? -------------------------------------------------------------------------------- 生課題開始 No.5782 投稿日 2002年12月29日(日)09時29分 投稿者 馬宮    自分がなにを悩んでいるのか「すら」わからなくなったので、まずは三時間書きます。  「集団に囲まれる」は、難しいので後回しです。  当たり前のことではありますが、お題をしっかり守ることを第一目標に。   「従姉妹の姉ちゃんで服透け」いきます。 -------------------------------------------------------------------------------- 失敗です。 No.5783 投稿日 2002年12月29日(日)12時30分 投稿者 馬宮  起承転結をつけたところで時間がきました。  でも、これは書けそうです。仕事からかえったら再挑戦します。  まずは、とにかく、書いてアップすること。それだけです。 -------------------------------------------------------------------------------- 静かなる極月[ごくげつ] No.5784 投稿日 2002年12月29日(日)18時17分 投稿者 弟切 千隼 年の瀬が押し詰まった今日の首都圏は、とても静かでした。 セールスの電話も鳴らず、訪問販売も宅配便も来ず、未承諾広告のメールも届かない環境では、とても快適に仕事ができます。いつもこうだと幸せですのに。 >>話作り 私のところに降りてきたキャラクターのほうが、新木さんのところに来た人よりも冷めていますね。警戒心が強くて、知らない人の前では決してお酒を飲んで酔っ払ったりしないタイプです。 試しにお酒を勧めてみたら、「酒で身を滅ぼしたやつを大勢知ってるから」と断られました。 キャラの分類に関して、 >>1.否定的。 >>2.否定も肯定もなく、無害無益と思っているだけ。 >>3.心の底では肯定的だが、それを頑として認めない。反発の結果として否定的。 の三つの分類でいいますと、新木さんのところに来たキャラが3だというのはわかりました。このキャラの台詞の中の >>「その“誰か”――ってなぁ、誰のことだよ? いいか。俺はずっと一人で生きてきていて――だな。そこいらの、親にぬくぬくと育ててもらった坊ちゃん嬢ちゃんなんかと……、一緒にすんじゃねぇよ」 (No.5777の新木さんの書き込みより) に、「助けを受けられる人間が羨ましくて憧れる」属性を特に強く感じました。 新木さん御自身が指摘されたとおり、論理的に否定したいだけなら、「親にぬくぬくと育ててもらった坊ちゃん嬢ちゃん」などと言及する必要はありません。 加えて、台詞の中に――や……が使われているところを見ると、このキャラが何回も言い淀んでいることがわかります。論理的にややこしいことを解きほぐしながら話しているならともかく、そういうわけではありませんから、この台詞を言っている人自身が、内心では台詞の内容に疑いを抱いている雰囲気が伝わります。 私のところに来たキャラクターも、上記の分類でいえば3です。ただ、新木さんのキャラよりも計算高くて、外見上は冷静なタイプです。感情的に反発してみせたら自分の得にならないと思っているために、冷静な受け答えしかしません。 私のキャラのほうが可愛げがなくて嫌なやつですね(^^; しかし、雰囲気は違っても基本的なタイプが同じなら、話の骨のレベルでは同じ対応でよいはずです。ですから、新木さんが出した「宿題」はもちろんやります。 >>・起:助け合いをしない主人公。(反発して嫌っている) >>・承:(なにか) >>・転:(なにか) >>・結:助けあいへの反発心をなくす主人公。 の、「なにか」を入れるという宿題ですね。 うーんと……試しに入れてみたら、以下のようになりました。 ・起:助け合いをしない主人公。(反発して嫌っている) ・承:助け合いをしなかったために、苦境に陥る主人公。 ・転:他人に助けられる主人公。 ・結:助けあいへの反発心をなくす主人公。 それから、 >>私の考えでは、この主人公は「無償で他人を助ける行為」を否定的にとらえています。それは、百害−とまでは言わなくとも五害くらい−あって一利なしだと思っています。 (No.5776の私の書き込みより) については、まだ自分の考えがまとまっていませんので、後ほど。 -------------------------------------------------------------------------------- 生課題開始 No.5785 投稿日 2002年12月29日(日)19時42分 投稿者 馬宮 「従姉妹の姉ちゃんで服透け」始めます。 -------------------------------------------------------------------------------- 帰りなんいざ No.5786 投稿日 2002年12月29日(日)22時56分 投稿者 弟切 千隼 故郷へ、というわけで、弟切は明日から実家へ帰ります。おそらく明日から来年の1月4日くらいまでは、ここへのアクセスが困難です。 >>私の考えでは、この主人公は「無償で他人を助ける行為」を否定的にとらえています。それは、百害−とまでは言わなくとも五害くらい−あって一利なしだと思っています。 (No.5776の私の書き込みより) これについては、新木さんの分類のうちのどこかに入るべき価値観なのか、それとも第四の価値観なのか、まだ判断がついていません。 とりあえず現段階でわかっていることは、上記の価値観を持っているキャラクターは、少なくとも外見上は常に冷静です。かつシニカルで、計算高く、何事も自分にとって得をもたらすか損をもたらすか頭の中で計算して、自分の得になる行動しかしません。 このキャラクターに言わせると、世の中には、一見他人を無償で助けるように見えて、実は有償になる行為が結構多いのだそうです。世の中の人々が気づかないそういう行為にいち早く気づいて実行すれば、その行為自体から得られる利と、「他人を助ける思いやりがある人だ」という世間の良い評判と、二重の利を得られてとってもお得、だそうです。 さらにこのキャラクターの言うことには、世の中で「他人を無償で助ける」ように見える行為というのは、うまくやればたいがい有償にできるのだそうです。しかし中にはどうやっても有償にできそうにない行為もあり、そういう行為は「五害くらいあって一利なし」(No.5776の私の書き込みを参照)なので、決してしないとのことでした。 このキャラが心の底からこう思っていて、他人の好意を全く信じていなければ、新木さんの分類でいう「1.否定的」な人でしょう。 そうではなく、本当は他人の好意を信じたいのだけれど、信じて傷つくのを恐れているために自分に言い訳をしているのだとすれば、「3.心の底では肯定的だが、それを頑として認めない。反発の結果として否定的」な人ですね。 完全否定でも反発の結果としての否定でもない第四の道があるかどうかは、まだわかりません。 どれにしろ、このキャラクターは、ものすごおぉくひねていて嫌なやつといえるでしょう(^^; これなら、感情的に反発してくるキャラクターのほうがまだしも素直で可愛げがあります。 やはり、作者がひねていると出てくるキャラクターもひねたやつになってしまいますね(爆) -------------------------------------------------------------------------------- 生課題終了 No.5787 投稿日 2002年12月30日(月)00時14分 投稿者 馬宮  生課題終了後、すぐに「指差し誤字チェック」に入りました。  誤字脱字チェック(漢字の統一のとれていないところも含みます)  小く→小さく  こうすんだよ→こうするんだよ  ニッっと→ニッと  水道まで走っていった→水道まで走って行った  鉄郎はホースをもったまま→鉄郎はホースを持ったまま  身にスカート→ミニスカート  駆け込む→駆けこむ  つっ立ったままの鉄郎の後ろ姿→突っ立ったままの鉄郎の後ろ姿  まだ、ラーメンの中は髪の毛だらけです。  服すけにいたるまでが、また長くなりました。最後が駆け足になったのもマズイです。次から、もっと文章が短くなるようにします。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5788 投稿日 2002年12月30日(月)09時27分 投稿者 新木 伸  未承諾広告は来なくとも、「未承認広告」とか「不承諾広告」とか「未承諾公告」だとか、そーゆーものはいっぱい送られてきてたりして。 >弟切さん >起承転結分解 >>・起:助け合いをしない主人公。(反発して嫌っている) >>・承:助け合いをしなかったために、苦境に陥る主人公。 >>・転:他人に助けられる主人公。 >>・結:助けあいへの反発心をなくす主人公。  承と転が変でしょ、これじゃ。  承というのは、起の状態を演繹させるんだってば。  起が「助け合いを嫌っている主人公」なのに、承が「苦境に陥る主人公」になるのか?  ぜんぜん演繹してないじゃんか。飛びすぎてるよ。  また話に出てくる要素は、起と承のあいだにすべて出てこなければならないんだってば。  つまり「転結」では新しいものを出しちゃダメ。  ここでは「転」のところで、「他人」って新たな要素が出てきてるよね。  こういうものを「転」で使いたいのなら、起承のうちに出しておくこと。 >弟切さん  「人付き合い」ということに関して。  弟切さんのところに降りてきたそのキャラというのは、かなり人と接してきている人物なのでは?  感情を見せると損になる。だから感情は見せない。  そういうことを学習してこれているわけだし。  人付き合いを可能なかぎり避けようとしているが、人生のそれまでの過程で身につけた自分なりの「人との接しかた」のノウハウというものを持っている。  「人助け」に対する考えかたもそう。  まず自分の「体験」があって、そこからの「観察」があって、そして結論としての自分の「考え」があるわけだ。  うちのほうのキャラだけど。  「まあ飲め」といって酒を出してやったら、はじめ、「金なら、ないぞ」とか言ってたけども、「ただでいい。――っていうか、これは話を聞いた代金みたいなもんだ」と言ってやったら、喜んで飲んでいたっけ。  どうも、「誰かに酒や食いものをもらった」なんてことはなかったようで――。  こちらのキャラの場合は、人付き合いの経験値が、決定的に足りていないのね。  ところで弟切さんのほうのキャラって、「人間的に未熟な人物が(ちょっと)成長する話」に出てくるキャラなわけだよね?  「未熟であり、なおかつ人助けに否定的」っていう縛り条件を課した上で出したキャラなのだと、いちおう仮定して話を進めるが――。  弟切さんのところに降りてきた人物は、どのへんが、どう未熟なのだろうか?  だいぶシニカルな方向に行っちゃってはいるけど、成熟して完成した価値観を持った人物のように思うのだけど?  あとその人物は、心の中では「善意」なんてものを信じていないわけだけど、表面的には「思いやりのある人」みたいに見えているんじゃないのかな?  無償に見える人助けをしつつ、あとで別なところから発生する利益の回収をしているわけでしょ? それを繰り返していれば、周囲の評価は自然と上がってくるはずだよね。  むしろ、ごく普通の一般的な人よりも、人助けをする機会は多いんじゃなかろうか?  この手のキャラ、僕は「クール君」と呼ぶことにしている。  少年マンガあたりでは、「熱い」主人公に触れることで、次第に変わってゆくキャラという役どころね。  ちなみに、信念を持っていて、なおかつ未熟であるキャラというのは、これは存在しない。矛盾している。  揺らいだり、変化したりする余地があるからこそ、未熟であるわけね。  また、「信念」と「信じている状態」とは、ここでは区別している。  その人物に、ちょっと訊いてみよう。  自分の信条と相反する人間を知ったら、どう感じるのか?  たとえば、まるきり打算なしに、人助けをする人。  何の益も返らないことを納得してなお、その行為をやめようとしない人。  ――そういうのを、実際に見させるとする。  なお、いちばんドラマチックにするために、その「手助け」というのは、自分自身に向けられるものとする。  そういう人間がいたとすると、これは彼にとっては理解不能なはずだよね。  世のお馬鹿な人が、利のない人助けをたまたまやることはあるだろう。しかしそれは、「じつは利がない」ということを知らずにやってしまっているだけ。馬鹿ゆえに気づけなかっただけなわけだ。  たとえば自分に対してなにかやってくれる人がいたとする。そして自分が相手に「なにも利を返すつもりがない」ことを明言してなお、相手がやめなかったり――とか。  つまり、相手がいま自分(彼)に対してやっている行為は、彼の言葉で言うところの「どうやっても有償にできそうにない行為」であることを指摘して、相手もそのことに同意したとする。それでもなお、やめない場合――ってことね。  この場合に、彼はどういう反応をしめすか? >馬宮さん  書いてきましたね。  「書くこと」というのは、これは物書きにとってはあたりまえのことなので、とりたててなにも言うことはありません。  ちなみに「書かない物書き」というのは、これは言葉として矛盾しています。  書かなければその人は物書きでもなんでもなくて、「単なるパン屋のアルバイトのお姉さん」ということになりますので。  つまり。  書いても「褒め」はしないよ〜。書かなかったら「物書き」として見ないだけだよ〜。ってことで。  で、内容について。  この原稿用紙9枚弱のワンシーンの焦点は、どこにあるのか?  まずそれを自分で確認してみましょう。  いちばん大事なところ――。  段落をひとつだけ選ぶとしたら、どこになりますか?  この場合、段落っていうのは――。  台詞が一個だったり、一段落=ひとつの文だったり、たまには一段落=二つ以上の文、ということもあるでしょう。  今回のお題は、短編として成立してますから、どこか1箇所に、「いちばん大事なところ」というのがあるはずです。その部分のために、他のすべては存在しているような、そんな場所ね。  それは、どこ?  あと、最近筆が遅くなってしまっている原因とか。  きれいに収めようと意識しすぎじゃないのかな。  「意味なし禁止」と言われたもので、こんどは逆に意味をつけようと躍起になっているというか。  今回のものは、じつは短編になっているでしょう。10枚だから掌編というところかな。  生課題の場合は、そこまでの意味はいらないわけです。あくまでワンシーンとしての意味があればいい。  ちなみに、「この従姉妹のお姉さんで服透け」というこのお題で出していた「攻略課題」は、「はじめて相手に異性を感じる瞬間」なわけです。  「従姉妹」という設定があるのは、いままで異性を感じていなかった理由づけのため。  「服透け」という展開になるのは、端的に視覚的に(しかも突然)異性を感じさせるため。  そして描くものはなにか。  ここでの攻略課題というは、それは「どきどき感」なのです。  予想もつかず、はじめて異性を感じて――という設定やら展開やらシチュエーションやらは、すべてこの「どきどき」感を描くために存在してます。  そもそもこの生課題は、いくつかの訓練を兼ねているわけで……。  まず、「攻略課題はなにか」ということを読み取る訓練。  そして、「どう攻略するか」を実際にひねり出す訓練。  今回は「攻略課題」に関しては、読み取れていなかったか、読み取っていたけど書いているうちに違う方向にいってしまったか――。  まあこれはこれでおもしろいし、楽しめるんですが。  とりあえずリテイクってことで。 >細かい部分の指摘  お題とは違うものになっているということは置いておいて、部分指摘。 >>「あ、遊びに行くんじゃなかったの?」  この台詞、誰が言っているのか判断不能です。男の子が言っているようにも読める。  台詞の内容としては、男の子が口にしていても違和感のない内容なのね。  馬宮さんの頭の中では、この台詞は「女の子の声」で聞こえているから間違えようがないのだろうけど、読者がこの台詞を読むときに、女声で読めばいいのか、男声で読めばいいのか、そのヒントはまるで出てこないよね。  ――で、読者は「この台詞は誰の台詞?」というヒントを求めつつ、次の2行目を読むことになる。 >>従兄弟の鉄郎は、手垢がついて端っこが黒くなったモスグリーンのスケッチブックをめくる手をとめ、縁側の上から眉をひそめてわたしを見おろした。  1段落目の台詞の主が誰なのかというヒントは――ここにはなかった。  あと、この文章自体がそもそも誰の視点なのか。なにが起きているのか――それもわかんない。  「わかんない」×2――です。  この2段落目の時点で。  この段落を何度も反芻するように読んで、頭の中に状況を構築してゆくと、ようやく状況がわかるようになる。 ・「わたし」は庭にいる。 ・「鉄朗」は縁側に座っていて、スケッチブックを開いている。 ・「鉄朗」は(モスグリーンで、手垢がついて、端っこが黒くなったスケッチブックをめくる手を止めて、眉をひそめて)わたしを見おろしている。  しかしやっぱり、1段落めの台詞が誰のものなのかということは、ここでは確定しない。  ちなみに、あるシーンが始まったときの3行までに必要な、5W1Hの「おまじない」(過去ログ参照)――「いつ」「どこで」「誰が」「なにを」「どうした」「なぜゆえに」――のうち、「どこで」は、ここで確定しているね。「どこで」=「庭で」だ。  また「いつ」に関しては、これから出かけるような時間ってことで、せいぜい昼前であることがわかる。午前中かもしれない。しかし、すくなくとも夕方とかではないだろう。  ちなみに、「なにを」と「どうした」にあたるのは、「文句を言った」にあたっている。これはすでに1段落目で出てきている。 >>「いつ遊ぶって言ったよ。モデルに決まってるだろ、モ・デ・ル」  この3段落目を読んで、しかるのちに、よく考えてみると、ようやくわかる。  1段落めの台詞は、「わたし」が発したものであるということが。 >>「はぁ? モデルぅ?」 >>……夏休み一日目の朝から、いきなり絵ですか。 >>昨日の晩、「小ぎれいなカッコして来い」なんて電話してきたもんだから、絶対どっか遊びに連れて行けってことだと思ってたのに。  続く4、5、6段落を読む。すると「なぜゆえに」が、ようやく理解できた。  この女の子は、ちょっと気になる男の子から「遊びに行こうぜ」と誘われたと思ってオシャレしてきた。しかし、そうではなかったので腹を立てているわけだね。  ちなみに「縁側に座っている人間」が、「庭に立っている人間」を見下ろすのは無理です。これが可能だと、「わたし」は庭にしゃがみこんでいることになる。  目の高さを考えてみれば、すぐにわかる。  人間は相手に話しかけるときに、普通、相手の目を見る。この場合は、庭に立っている「わたし」のほうが、目は高い位置にある。  あと、この部分。 >>従兄弟の鉄郎は、手垢がついて端っこが黒くなったモスグリーンのスケッチブックをめくる手をとめ、縁側の上から眉をひそめてわたしを見おろした。  以前したのと、まったく同じ欠点ね。長々とした悪文。  この文の基本構造は、この部分。  「鉄朗はわたしを見下ろした」  ――というもの。  ここにどれだけの修飾部がぶら下がっているのかというと……。  「手垢がついて」  「端っこが黒くなった」  「モスグリーンの」  「スケッチブックをめくる」  「手を止めた」  「従兄弟の」  「眉をひそめて」 >リライトとか  上記の指摘した問題点をクリアするようなリライトをしてみた。 (ただし、後述するがこのリライトには大きな問題がある) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「遊びに行くんじゃ――ないの?」  すこしとげのある声で、わたしはそう言った。  縁側に座っていた鉄朗は、スケッチブックをめくる手を止めた。ようやくわたしに気がついたようで、こちらを見上げてくる。 「はぁ? いつ遊ぶって言ったよ。モデルに決まってるだろ?」  眉をひそめて、いぶかしげな顔。  わたしの怒りには、まったく気づいてもいないらしい。  「小ぎれいなカッコして来い」なんて電話してきたもんだから、絶対どっか遊びに連れて行けってことだと思ってたのに――! −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  う〜ん。とりあえず、どうにかこうにか、やってみたけど。  リライトしてみて、わかんないところが何カ所か。  まずはじめの第一声をかけたときの、主人公の心境がね〜。  うきうきして、オシャレしてやってきたわけだよ。しかし男の子は縁側に座って、たぶん全然出かけるような格好ではいなくて、スケッチブックを開いていたりしてわけだ。  ここで女の子の口から出て来る台詞は、どんなニュアンスのものなのか?  落胆? それとも単なる疑問?  それとも、まず疑問で、そのあとすぐに理解して落胆で、しかるのちに「腹立ち」に変わって、そこでの台詞?  どうも本編を読み進んでゆくと、馬宮さんは原稿用紙2〜3枚分をかけて、ゆっくりと以下のようにプロセスを進めているらしい。 ・なぜ鉄朗は出かける格好をしていないのか? ・鉄朗に出かけるつもりがないことを確認。 ・がっかりしたが、それを見せようとしない意地。  しかし、これには納得できん。  ウキウキしていた女の子が、出かける格好をしていない男の子を見て、なにも考えず、なにもピンとこないで、ただ質問を口にするものだろうか。――そういう反応をする女の子の心境というのが、どうにも想像できない。  想像できないままじゃ、書くことはできない。  したがって書くためには、僕に理解可能な形にねじ曲げて解釈するしかない。  どう「ねじまげる」のかというと――。  女の子はすぐにピンときて、男の子が「出かけるつもりでもないのに、オシャレしてこいなどと呼びつけた」ということが分かっている状態。――それで書いてみた。  またこれと別の解釈としては、なにも仕度をしていない男の子に対して、女の子が驚くという路線でもできるだろう。それならば書ける。そのときの台詞としては、「なにしてんの――鉄朗?」とかいう書き出しになるだろう。  あと鉄朗が「モデルに決まってるだろ、モ・デ・ル」と言っているところ。  ここはわざわざ区切るように「モ・デ・ル」って言ってるわけだ。  しかし、ここのニュアンスも掴めない。  鉄朗はなにを考えて、この台詞を口にしたのだ?  どういうつもりで、わざわざ、念を押すように、「モ・デ・ル」と言っているのだろうか?  もちろん鉄朗は、絵を描くつもりで女の子を呼びつけたわけだ。昨夜の電話で「オシャレしてこい」と自分が言っただけで、もちろん女の子は「絵のモデルを頼まれた」ってことがピンときていなければならないわけだよ。当然だわな。  そのつもりでやって来ていなければならない。――なのに、「出かけるんじゃないの?」なんていう、トンチンカンなことをいま言っている。  まず正気を疑うわな。  それとも鉄朗は、女の子が「お出かけのお誘い」と勘違いするということは、予想済みだったのだろうか?  女の子が自分に気があることを知っているとか? あんなことを言えば、そんな期待をしちゃうってことは予想済み?  う〜ん……。  どっちなのやら、わかんねーや。  わかんないから、僕としては、しかたなく――。  鉄朗は「なにトンチンカンなこと言ってるんだ?」的な解釈をして、その方向でリライトしてみた。  以上。  上記2点の相違点があるために、おそらくこのリライトは、馬宮さんが本来書こうとしているものとは違った方向になっていると思われる。  またこのリライト版は、お題のそもそもの「攻略ポイント」である、「相手に初めて異性を感じてドキドキ」を描くものとしては完璧にNGです。  なぜなら話が始まる前から、すでに「わたし」は相手に異性を感じてしまっているからです。  「初めて」が大事なところなのに、「すでに」になっていては、これは明らかにNG。 -------------------------------------------------------------------------------- そうそう No.5789 投稿日 2002年12月30日(月)09時44分 投稿者 新木 伸 >馬宮さん >送りがなとか  そういえば、「小さく」→「小く」って誤字があったそうだけど。  あの誤字はどうして出てきてしまったの?  変換候補にあったものを、誤って使ってしまったとか?  ちなみにWINDOWSの日本語入力IMEの設定を開くと、送りがなの基準について設定する部分があると思う。(おそらく「詳細」とかいう深いところにあると思われる)  ここで、「全部」「送る」「省く」「本則」とか出てくるので、そこは「本則」にしておくと良い。  ここが「全部」になっていると、「表す」「表わす」なんて、どちらも変換候補に出てきてしまって、よろしくない。  また「送る」にしても「省く」にしても、どちらも正しくない送りがなになることがある。  ここは「本則」にしておくこと。  そうすればたいていの場合、正しく送りがなが用いられるようになる。現在出ている出版物で使われる表記が「本則」だから。(辞書に載っているのもこっち)  しかしどういうわけか、たいていのIMEでは、デフォルトが「全部」になっているんだよね〜。(なんでだろ?)  しかしまあ、送りがな基準に関わらず、「小さく」は「小く」とはならないはず。  だからここは単に、「小さい」→「小さく」なんて書き直しているうちに、削り過ぎちゃっただけだと思うけど。 -------------------------------------------------------------------------------- >書けないということ No.5790 投稿日 2002年12月30日(月)12時51分 投稿者 新木 伸 >書けないということ  そういえば、僕自身の書きこみのなかに、「女の子の心境がつかめないままでは、書くことはできない」と書いていた。  「オシャレしてこい」と言われて呼びつけられて、ウキウキとやってきた女の子。しかし男の子は準備もなにもしていない。それを見て、腹を立てない女の子――というその心境が、僕にはわからない。わからないものは、書くことができない。  方向性(コンセプト)の定めようがないからね。何を書いていいのか、困ってしまう。適当なことを書くわけにもいかんし。  ――そんなわけで、書くためには、方向性をでっちあげるしかなかったわけだ。  馬宮さんも、「集団に囲まれる」というお題のときに、集団に囲まれるという必然性を出せなくて書けない――とか、そんなことを書いていたっけ。  小説を書くという作業も、ただなんとなく詩のようなものを書きつらねてゆくのではなくて、頭の中の具体的イメージを書き写すようになってくると、あるところで書けなくなることがある。  それはたとえば、キャラの心境が理解できなかったり、ある状況が発生する必然性に疑問を持ったりしたときとかね。  リアルなものを書こうとしたとき、どこか「リアルでない」部分が残っていると、書けなくなるのね。それは、そういうもの。  これを打開するには、とにかくリアルにするしかない。  考えぬく。  一点の曇りもない状態にまで持っていかないと、書くことはできない。  もし書けない理由がそういうものであったなら、心配はいらんでしょう。  それは進歩したってことだから。  適当なままでも「平気で」書けていた状態から、適当なものが書けなくなったっていうこと。  これはこの先、ずっとついて回ることね。プロになったって、ず〜っとついてまわる。  書けないときにはどうするか。  考えるしかないわな。突破するまで考えるわけだ。  ちなみにここでいう「考える」というのは、手を止めて考えるってことじゃない。  どうも人間というのは、手や体を動かしながらでないと、物を考えられないようにできているらしい。座ってじっとしながら考えるよりも、立って歩きながら考えたほうが、頭は回る。  したがって――、手を動かしながら考えるわけだ。つまり、実際に書いては――書いたものにボツをかける。その繰り返し。  じ〜っと何日も立ち止まって考えているよりか、その何日で10通りもの場面を書いてしまったほうが、ぜんぜん速い。  話作りで悩んだのなら、考えるより、10パターンの展開を考えてあらすじを書くとか。  ある場面の描写で悩むのなら、考えるより、10パターンの描写を書いてみるとか。  手を止めて立ち止まって「考えている」状態というのは、実際には考えているわけでもなんでもない。考えている「つもり」になっているだけの状態。そう思うように。  そんなことは、「作家ごっこ」や「物書きごっこ」をやりたい人間がやってればいいこと。「考えてるつもり」や「悩んでいるつもり」になって楽しむことが、「○○ごっこ」をやりたい人間の、そもそもの目的なのだから。  物書きであれば、書いて悩みましょう。 -------------------------------------------------------------------------------- 生課題開始 No.5791 投稿日 2002年12月30日(月)23時47分 投稿者 馬宮 ●新木さん  ありがとうございます。  何日も考えてわからなかったことが、一つ書いたことで、随分はっきりしました。  >物書きであれば、書いて悩みましょう。    はい。わたしは「物書き」であり続けたいので書きます。  そのための、「パン屋のアルバイト」です。  それから、わたしはこの生課題を、「虫食いだらけのシンデレラ迷宮」だと思ってやっていました。  コンセプトを自分で探して埋める。そして、ストライクをきめる。  探す手がかりは「おもしろさ」。このお題では、どこをおもしろく書けばいいのか。  まず、これを探し出し、中心にすえて書けるようにならないと、「臨場感」まで到達できないと思いました。  「集団に囲まれる」では、「おもしろさ」を考えつくことができませんでした。  自分の引き出しの中に、なにもなかったからだろうと思います。 >攻略課題・ワンシーンの焦点  今回「従姉妹の姉ちゃんで服透け」では、わたしは攻略課題を間違えていました。  「お題」に添うことが一番に頭にあったので、とにかく最初から最後まで「服透け」のために「話がある」ようにつくったんです。  だから、この生課題の「一番大事なところ」は、最後から三行目。  「でも、いやらしくなくて、綺麗だった」  服透けに意味をもたせるためのエピソードとして、鉄郎が、従姉妹を「魅力的な女性として意識をした」ということを書きたかったんです。 >最近筆が遅くなってしまっている原因  生課題をクリアするためには、どうしたらいいんだろうと考えていました。  今まで書いた生課題は、自分でも「こうじゃないと思うんだけどな」というのばかりなんです。  原因は、攻略課題の勘違いもありますが、お題のシチュエーションをつくることに必死になってることだとも思います。    でも、これは、「書くしかない」と考え直しました。   >送りがな >>だからここは単に、「小さい」→「小さく」なんて書き直しているうちに、削り過ぎちゃっただけだと思うけど。  はい。その通りです。みつけた時は、とても大きなため息がでました。  それから、IMEの設定は、「全部」になっていましたので、「本則」になおしました。   >一点の曇りもない状態にまで持っていかないと、書くことはできない。    痛感しました。今、かなり曇ったまま書いています。課題だけでなく、指摘をいただいたことや自分で考えていることすら、曇りだらけです。これでは、なに一つ書けないわけです。 >>じ〜っと何日も立ち止まって考えているよりか、その何日で10通りもの場面を書いてしまったほうが、ぜんぜん速い。  はい。「これでいいんだろうか」と延々と考え続けるより、「とりあえずこう考えたってことでやってみて、だめだったらまたやり直し」という姿勢でいきたいと思います。  ここでいくら間違えても、痛くもなんともないはずなんですから。 >>手を止めて立ち止まって「考えている」状態というのは、実際には考えているわけでもなんでもない。考えている「つもり」になっているだけの状態。そう思うように。  はい。肝に命じます。書いていないことで、自己嫌悪におちいるのはもうたくさんです。  では「従姉妹の姉ちゃんで服透け」リテイクいきます。  細かい部分でいただいた指摘は、ここで直していきます。  コンセプトは「服透けを見られたせいで初めて年下の従兄弟を異性として意識した女の子」です。 -------------------------------------------------------------------------------- 生課題終了 No.5792 投稿日 2002年12月31日(火)03時19分 投稿者 馬宮  ウリは「ドキドキ感」のはずだったのですが。  この間の「昔好きだった男の子と再会してしまった女の子」の時もそう感じたのですが、わたしには「ドキドキ感」の引き出しがないようです(汗)  仕入れてこなくてはなりません。 -------------------------------------------------------------------------------- よみかく分室参加希望 No.5793 投稿日 2002年12月31日(火)04時48分 投稿者 望乃英司(ぼうのえいじ)  皆様初めまして。望乃英司と申します。  十九歳、フリーターでプロ作家になりたいと思っています。  執筆暦は一年十ヶ月で、短編を中心に原稿用紙で400枚程度しか書いていません。  以下は参加希望の動機です。  過去ログは二回ほど読みましたが、まだまだ消化できていないところが沢山あります。実際によみかく分室に参加した方が良く分かるだろうというのが理由の一つです。  もう一つの理由は自分一人だと気が散って小説に集中できずに逃避してしまうという情けないものです。プロの方、プロの技術取得を目指す方々に活を入れて頂きたいと勝手ながら思っています。  それでは宜しくお願い致します。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5794 投稿日 2002年12月31日(火)05時29分 投稿者 新木 伸 >望乃さん  やあ、いらっしゃい。  そういえば例の指摘のほうが、まだでしたっけ。  大枠は考えてあるんですが、その説明をするのに、どうしても分室用語とかが出てきちゃいそうで……。感想掲示板だけを読んでいる人に説明するとなると、とても手間がかかりそうなので、後回しになっていました。  こちらでなら、やりとりをしつつ時間をかけて説明もできますので、近いうち書いてみます。  とりあえず年末年始の暇な時間、生課題でもやっていますか?  フリーターだと、暇じゃないかな。そういや帰省しないフリーターは、正月三日は地獄の忙しさだったっけか。  生課題にチャレンジするなら、どれか、適当にお題を選んでどうぞ。 >生課題でいまやっていること  たとえば、「わたし」と「鉄朗」の恋の話を書くのだとしよう。  まあ従姉弟同士で恋愛っていうのはちょっとマズいかな?(法的には結婚できるんだから、べつにまずくはないかな?)  まあ、近所のワルガキって設定でもいいわけだが。  まず最初に、相手のことを異性とも思っていない状態があり、それから、ふとしたことで相手のことを急に意識しはじめる――とか、そんなストーリー展開にすると決めたのだとしよう。  そういう話を書くことにしたとする。  そして、あらすじやら、プロットやらを立ててゆくわな。  そうするとプロットのどこかの場面に、「・鉄朗のことを意識しはじめる主人公。」とでも書いておいたりするわけだ。  いまの生課題でやっていること。  それはあらすじやプロットで決めた場面を、実際に執筆する段階の練習。  その部分を実地に、重点的に、練習しているわけだ。  あらすじやプロットでは、そのシーンでは「鉄朗を意識しはじめる」ということが書かれていないとならないはずなのに、実際に書いてみたら、そこが別のものになってしまっては困るでしょ?  いまそこで書くべきものをしっかりと意識して、そこから踏み外さないように、きっちりと描く。その練習ね。  そのシーンにおいて「大事な部分」はなにかを掴み、それを外さないように書く。  ――これができないと、そもそも「あらすじ」や「プロット」を立てる意義がない。  書く段階でなにか別のものにバケていってしまうようでは、そもそも予定(プロット)なんて、立てるだけ無駄っていうもの。 >狙いとか「大事な部分」とか  そういえば、お題をいくつか出しているでしょ。  お題でシチュエーションが決められているよね。  そのシチュエーションを見て、なにが「書くべき大事な部分=攻略課題」なのかっていうことは、掴み取れるもの?  馬宮さん。  ちと、これからやるつもりのお題で、「大事なところ」がなにかを、書き出してみてくれ。  これ、僕は、自分を基準に考えると、「シチュエーションを見りゃ、すぐに分かるもの」であって……。  皆の場合でも、「ちょっと考えればわかるだろう」ぐらいに思っていたのだが。  考えてもわからないということだと、こりゃまた対策を考えないと。  そういえば……。  プロットやら、あらすじやら、時には「作品そのもの」を見せてさえ、作品のテーマが読み取れないような人もいるわけだっけ。現物を与えられても、一行コンセプト化ができないというか。  キャラの関係とシチュエーションを提示して、それだけでもって、「ここで描くべきものは、当然わかるだろう」と思ってしまうことには、無理があるのかも。  これ、料理にたとえるなら、こんなところか……。  材料を揃えてみせるわけね。  そして訊いてみるわけだ。「これを材料にして、なにを作るかなんてことは――、言うまでもないよな?」みたいな。  ジャガイモと、ニンジンと、タマネギと、牛肉と、あとカレー粉と小麦粉と、ブイヨンスープの素があったとする。  「これで作る料理はなにか」ってことを――。  言っておいたほうがいいのだろうか? どうだろうか? >319 馬宮「ホースで水遊びしていて従姉妹の姉ちゃんで服透け」 >>服透けに意味をもたせるためのエピソードとして、鉄郎が、従姉妹を「魅力的な女性として意識をした」ということを書きたかったんです。  作者的には、そこが一番大事なところだったらしいが……。  ぜんぜん、伝わってきてないぞ。  あれを読んで一番印象に残るところは、おそらく、「二人がケンカした」っていうところだな。  あと「わたしは鉄朗を好き」ってことも、すこしだけなら伝わってくるか。  もし、「鉄朗が「わたし」のことをキレイと思って見ていた」ということをメインにしたいのなら、その部分にもっと手をかけなきゃ。  服を水浸しにしたあと、鉄朗がぼーっとしていたりするよね。あれは作者としては「キレイなので見とれている」を書いたつもりなのだと思うけど、あれでは読者には伝わらない。もっとハッキリ、そうだとわかるように書かないと。  また、あのシーンには、じつは致命的なミスがある。  服透けをじーっと見られているときに、「わたし」が鉄朗のことを罵っているよね。あそこがいけない。罵る台詞で「エロガキ」って言わせてるでしょ?  これ、「わたし」の主観としては正しい台詞なんだけど、それを聞いた読者は、その感情に誘導されてしまうのだな。  ここで「鉄朗=エロガキ」って構図が、読者の脳裏に定着しちゃう。  ――で、読者は二人がケンカするシーンで「鉄朗はエロガキ」と刷り込まれたまま、ラストシーンを読まされるわけだよね。そこで「わたし」は、鉄朗はエロガキではなかったということを知ることになるのだが……。  ――しかし、読者の頭には、もう「鉄朗はエロガキ」ってインプット済みなわけよ。いきなり正反対のことを言われても、戸惑うだけ。  読者はこう思う。「だって鉄朗、エロガキだったじゃん? あの服透けのシーンでだって、実際に、エロっぽい視線でイヤらしく見てなかった?」とか、そう思う。  ここでひとつポイントがある。  読者という存在は、前に書かれていることを絶対に読み返してくれないものなのね。  自分が「読んだと思っているもの」をもとにして考える。あくまでも自分の記憶に頼る。だってめくって読み直すの、めんどっちいし〜。  「記憶」というのは、えてして、いいかげんなものなのだな。  そして読者の「主観」による記憶では、「鉄朗はエロガキ。鉄朗の目線はイヤらしい」となっている。そう覚えている。  しかし、ラストシーンでは、その「自分の記憶」と矛盾することが書かれているわけね。  そして混乱する。  もし自分の記憶と、いま読んでいる部分の記述とに矛盾があって混乱した場合。読者はどうするか――。  深く考えるのはめんどっちいので、そのことは忘れる。  この場合には、「鉄朗はエロガキで、イヤらしい目をしていた」と「鉄朗の目線はいやらしくなかった」とを、二つセットで忘れてしまう。  どっちかが記憶に残るなんていうことはなく、両方ともすっぱり、印象から消えてしまうのね。  だって矛盾することを覚えていると、頭に負担がかかるんだもん。忘れちゃって、読まなかったことにすれば、楽じゃん。「どうなっているんだあぁ!」――なんてジレンマに陥るのはイヤだし〜、ストレスかかるしぃ〜、小説は楽しむために読むものだし〜、「楽しむ」って字で書くと「楽(らく)」ってなるし〜。  ――ということで、そこは忘れる。  そうして残るのは、「わたしと鉄朗とはケンカをしていたが、仲直りをした」ということだけ。この「ケンカ」関連については、べつに矛盾がないからね。  これだけは印象に残ってくれる。  読者の印象をもとにして、あの話を、あとで筋が通るように再構築すると、どうなるのか? −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  出かけるつもりで来たら服を水浸しにされて、激しく罵って、ケンカをした。  でもそのときの絵の出来がよかったので、一発ひっぱたいてやって、そして仲直りをしてあげた。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  ――ほら。これでも筋が通るでしょ?  「鉄朗はイヤらしい」←→「鉄朗はいやらしくない」という相互に矛盾するものを、両方とも取り除いてしまっても、ちゃんと話が通じるように辻褄合わせができてしまえる。  ちなみに、あれを「鉄朗がわたしをキレイと思ってみていた」を印象に残すように修正するとしたら……。 ・「エロガキ」の台詞は削除。他にも鉄朗が「イヤらしい」と思われかねない台詞は、注意深く変更する。 ・あのシーンの中で、鉄朗が「キレイ」だと思っていたことを伝わるように手を尽くす。思いつかないようなら、ベタでもいい。鉄朗の口から「キレイだ」みたいなことを言わせるのでもいい。  現状では「わたし」のほうが慌てているわけだが、これをわたしは冷静にするか、さもなければ恥じ入っちゃって身動きできないようにでもして、かわりに鉄朗のほうに慌てさせるといいかも。 「いや、べつにイヤらしい目で眺めていたんじゃなくってぇー!」 「じゃ、どういう目で見てるってのよ?」 「それは……、キレイだな……、って」  ――とか。  もちろん、こんなベタな台詞でやるのは、上等な手段じゃないのだけど……。  しかし、伝えられないよりか――ベタに書こうがなんだろうが、伝わったほうが百倍マシです。  腕が足りずにうまい味が出せないなら、化学調味料でもなんでもジャンジャン使って、うまい料理作れってな感じです。 >321 馬宮「雨の中洗濯物を取りこんで従姉妹の姉ちゃんで服すけ」  誤字発見。  「従姉妹」  「テレビゲーム」  鉄朗って、女の子だったっけ?  「わたし」のほうが年上で、鉄朗が年下であるなら、ここは「従姉弟」と書くべき。  また「わたし」の一人称の文章で、相手のことを書くときは、単に「従弟」でいいはず。  「従姉弟」と書いた場合は、これは第三者から見たときの言葉だよ。たとえばお母さんが、「うちの娘と鉄朗君とは、従姉弟同士なんですの」――とかね。  馬宮さんって、「きょうだい」の使い分けもできてないでしょ?  「姉弟」「姉妹」「兄姉」「兄弟」――両者の続柄によって、何種類もあるわけだ。また3人兄弟なんてことになると、もっとややこしくなる。  たとえば、兄二人、妹ひとり。その「妹」のほうから、兄二人の仲が良いことを書くような場合。  「友達なんかに聞いたところでは、ふつう、男の兄弟っていうのは仲が悪いそうなのだ。しかしうちの兄弟にかぎっては、これが無気味なほど、仲が良くって……」  ――とか、書く。  またその妹が、兄のどちらかに文句でも言っているシーンだと……。  「もうっ! 兄妹なんだから、そんな遠慮なんてしないでよね!」――となる。  ちなみに「従姉妹(いとこ)」も「姉妹(きょうだい)」も、みんな当て字だから、気にしないでいい。  「兄弟(きょうだい)」だけは、これは音読だから当て字ではない。  あと、「よう、兄弟、調子はどうだい?」みたいな使いかたをするときには、これは相手の性別にかかわらず、「兄弟」となる。 >「テレビゲーム」  いまどき「テレビゲーム」はないでしょ〜。「テレビゲーム」は〜。  歳がバレるよ。  「テレビゲーム」っていう言葉は、ゲームに対する細かな分解能がない人の使う言葉なわけね。つまり「ファミコン」っていうのと同義語だ。  おバアちゃんとか、プレステ見てもXBOX見ても、なに見ても「ふぁみこん」って言うでしょ。それとおんなじ。  ゲームで育っていない世代(現在だとちょうど馬宮さんあたりの年齢が境界上だろう)のキャラ視点の地の文や、台詞の中でなら、「テレビゲーム」と使ってよいだろう。  その世代の人の分解能だと、たぶん、「ゲームボーイ」なんかも「テレビゲーム」になってしまうはずだ。とほほだ。  でも高校生だか中学生だか――そんな現代の女の子の地の文で、それはないでしょう。  この場合には、単に「ゲーム」でよいかと。  20代の前半より若い世代の人にとっては、「ゲーム」っていったら、それは一般的にテレビゲームのことを指すのね。  物心ついたときからテレビゲームがあったわけだ。またそれ以外のゲームなんて、ほとんどやっていないわけだ。  人生ゲームとかモノポリーとか、そういうものは「ゲーム」ではなく、「ボードゲーム」とか、なにか他の言葉を使って呼ぶはずだ。  あと、そのゲーム機って、どうやら「わたし」の所有物であるもようだね。  なら、「わたし」はもっとゲームに対する分解能を持ってないとならないよ。  鉄朗の遊んでいるものは、単に「ゲーム」ではなく……。いろいろあるでしょ?  「格ゲー」やら「RPG」やら「シミュレーションRPG」やら「戦略シミュレーション」やら「フライトアクション」やら「育成ゲーム」やら「ロボットバトル」やら「激ムズシューティング」やら「まったりシューティング」やら「癒し系仮想生活ゲーム」とか。  鉄朗の遊んでいるソフトだって、「わたし」の所有物なわけだよね?  内容について。  文章については、特になし。  このくらいのものが、本屋の店頭に並んでいてもおかしくはないかも。  ただ、すこし冗長な部分があるから、1〜2割削るつもりで引き締めると、もっとよくなるだろう。  あと短い文ばかりではなく、たまには長い文なんかも織り交ぜて、文の長短でリズムを作ると良いだろう。段落も常に「1文=1段落」だけではなくて、たまには2文や3文でひとつの段落になるものを作ってみるとか。  ライトノベル文体なら、7〜8割の段落は、「1文=1段落」でいいけどね。  まあ、文章的な破綻が少なく見えるのは、物事の動きがあまり起きていないシーンだから、ってのもあるだろうね。このシーンで起きている変化といえは雨が降ってくるぐらいなものだし。  「空で花火が咲き返るなか、変な男達おいかけられて、縁日の屋台のあいだを駆け抜ける」なんていう変化量に比べたら、微々たるものだ。  だから楽だってこともある。  あと、女の子の年齢がわかるようなものを、どこかに入れておいたほうがいい。  このお題の場合には、年齢差はかなり重要なので。2〜3歳の違いと、5〜6歳の違いではだいぶ意味合いが違ってくる。  おそらく中学生2〜3年生ではないかと思うが。(コギャルなら別の場所に遊びに行きそう)  年齢が確定されないと、読者が困る。  展開のほうは、どうも「ケンカ」に主題が移っていっちゃうようだね。  ここ、お題から考えるなら、「ケンカ」は必須じゃないのね。べつにケンカしなくたって、このお題は達成できちゃうはずだ。  女の子の性格のせいかな?  次、もう一回くらい、この同じお題でやってみそ。  こんどは「ケンカ禁止」で。  女の子の性格を「ケンカしなさそうな、おとなしい娘」――とでもすると、ケンカさせなくて済むかも。  そんなふうな「おとなしい子」っていうのは男の幻想であって、「実際にはいねーよ、そんなのリアルじゃねーよ」とかいうことなら、まあなんか、他の手を考えるなりなんなりして、ケンカさせずに進ませること。  あと、発想が固定しちゃっているのかもしれないけど。  べつに男の子のほうが中学上がるかあがらないかで、女の子が中学生か高校生でなくたって、いいわけだぞ?  男の子が高校生や大学生、女のほうが大学生やOLくらいの年齢――ってのもアリだろう。大学受験のために下宿しにきた親戚の男の子と、社会人のお姉さん――って組み合わせとかね。  まあ少女小説をターゲットにすれば、必然的に、主人公は中高生の女の子に定まってしまうけど。  イチゴパンティが稀少である件。女の子らしく、リアルでよし。  どうせならこういう小ネタは毎回さらりと挟むこと。それは武器になるから。女の子にとっての「あたりまえ」は、男にとっては「新鮮な事実」です。  しかし、そうなんだよね〜。ストライプなんかも、よく漫画やイラストなんかで見かけるわりには、実際にはなかなかないんだよなぁ〜。わし、あれって「とても」好きなんだが。  あとおヘソの下にあったりする、ちっちゃなリボン。あれも漫画なんかではよく見るけど、じつは滅多にお目にかかれない――とか。  漫画家さんも、幻想で描いている人が多い模様(笑)。  ところで鉄朗君は、パンツはなにを穿いているのでしょう?  男のパンツは知っている?  中学生に上がるか上がらないかという男の子の「オーソドックス」とはどんなもので、「○○」だとマセていて、「××」だとオヤジくさくて、「△△」だとイキがっていて――って、そーゆーの、調べたことある? -------------------------------------------------------------------------------- あとわずかで2003年 No.5795 投稿日 2002年12月31日(火)23時19分 投稿者 光来 唯  寿司をおかずに白米を食べる人って、いるかな。  最近、あまり季節のイベントに対する気持ちというのが薄れてる。  たぶん、今日も気がついたら新年を迎えていたって、感じなんだろうな。  ……なんか哀しいかも。 >あらすじ  いろいろとパターンを考えていると、同時に別パターンをやろうとしているせいか、かなり混乱してくる。  でもなるべく、今までのと似ないように作っていくと、絶対消せないと思っていたイベントもなくすことが可能なのではと、思えてきたり。  特に、殺人鬼と少女の浄化は、絶対にはずせないもののひとつだと思っていたのに、必要だと思っていた理由は、「死神の仕事をあらわすためのもの」だということだったので、置き換え可能でした。  「穢れを生み出す者」と「穢される者」という2種類の死神の仕事を描くために、「殺人鬼」と「少女」ははずせないと思っていました。けれど別に、それぞれがどこかにありそうな一般的な者、であっても問題ないと気付きました。この両者をどっちとも出してしまうと、死神の仕事の比重が大きくなりすぎてしまうようにも感じました。ですので、今回のでは少し変化させてみました。  「介抱する」エピソードも今回はなし。というより、それに相当するはずのものも書かれていないんですけどね。なにせ、「介抱」のイベントの意味は「自分の気持ちに気付く」ですから、11と12のパターンだと必要なかったりもしますから。  とりあえず、あらすじとして考えるはずのもののうち、3つのパターンを出してみました。(ナンバリングは通しで。アルファベット分割は書いてて訳わからなくなってきましたから) >あらすじ10(運命に反抗――死神だからという結衣の別れに諒が反抗)  結城諒は八木橋結衣に告白し、交際を始める。諒は結衣の言われるままに、毎日のようにいろいろな場所を連れてまわる。  そしてある場所で、結衣は突然、姿を変える。彼女は自分は死神だと言い、その場所にあった魂を浄化した。  浄化後、死神への利用のために付き合っていたと、結衣は唐突に別れを告げてきた。諒はそれを素直に受け入れず、結衣のことが好きだという自分の気持をぶつける。他人と深く付き合うことになれていない結衣は、諒の言葉に言い返すこともできず、そのままの関係が続くこととなる。  諒は変わらず結衣に接しようとしていたが、結衣のほうがぎこちなくなっていく。  諒は結衣のためにできることを考え、死神を手伝おうとするがことごとく失敗する。仕方なく、サポートだけをしていくことを決め、結衣に差し入れを持っていくようになる。  最初のうちは嫌がっていた結衣だが、次第に諒に心を開いていく。  ある時、諒は危険な目に遭い、結衣について来ないよう忠告される。だが、諒は諦めず結衣の側にいようとする。  諒は、結衣も自分を好きになりかけているのではと感じ始める。そんな時、結衣が諒に刃を向けてくる。死神と人間の住む世界は違うと言ってきたのだ。だが諒は自分を傷つけようとしてくる結衣の行動の裏の、彼女の本当の気持ちに気付く。  そして、諒は気持ちを結衣と通じ合わせることに成功する。最後にもう一度告げた諒の言葉に、結衣は笑顔で答えてくれたのだった。  このパターンでは、結衣が諒と付き合ったのは、完全に死神の仕事への利用のためだけです(一応、ここで少女の浄化イベントが入りますが、そこに焦点が置かれないように)。  ただ、実際に人と交際することは初めてなのと、もともと人付き合いが苦手なのと相まって諒の勢いに、別れるのをやめてしまう、という設定です。 全体を通じて「心を開かせる」というパターンです。 >あらすじ11(殺人鬼に反抗)  結城諒は八木橋結衣と交際を始める。交流を深めていくうちに諒は彼女が死神であると知る。それで諒の気持ちが変わるということはなかった。  ある日、着いて行った浄化の現場で諒は結衣に別れを告げられる。理由を追求すると、結衣は自分のせい(殺人鬼を浄化し損ねた)で多くの犠牲者が出てしまい、それに諒を巻き込まないためだと言う。  結衣と別れたくない諒は協力を申し出る。最初は反対していた結衣だが、彼女自身に諒への未練があったことから、諒の言葉を受け入れてしまう。  そして諒は結衣とともに殺人鬼を探す。途中、殺人鬼に殺された者たちの魂を浄化していく。  殺された人を見るたび、精神的に追い詰められていく結衣を諒は支え続ける。  殺人鬼を発見し浄化した後、結衣は諒を突き放すような言葉を言う。張り詰めていたものがなくなったことで結衣の精神が壊れかけていたのだ。  諒は自暴自棄になった結衣を追いかける。自ら命を絶とうとする結衣を、諒は命をかけて説得する。  結衣をずっと支え続けることを諒は決意するのだった。  これは、初期の頃からすでに相思相愛になっています。  そして諒と付き合うことで結衣は支えられること――人に寄りかかって生きることを知ってしまう。それまで機械的に死神として働いていた結衣だが、そのせいで弱くなってしまっていた。という感じで、逃した殺人鬼のせいで人死にがでることに心を痛め、精神的に参っていきます。それを諒が支えていくという流れです。  ま、全体的に暗いものになってしまいますね。  なにせ、最終的にはたった一人の人に許してもらえさえすれば自分は生きていける、という感じに結衣の気持ちは決まってしまうわけですから。   >あらすじ12(諒、結衣に別れを告げるが反抗され、踏みとどまり立ち向かうことにする)  結城諒は八木橋結衣に告白し、交際を始める。 結衣との交流を深める中、諒は彼女が死神であると知る(結衣は隠していた)。そして、その仕事を見せてもらう(結衣は勇気を出して諒に見せる)。だが、諒は死神を理解しきれず、結衣に別れを切り出してしまう。  諒はそのとき見せた結衣の涙に思いとどまり、もう少し結衣と一緒にいようとする。  最初は結衣と一定の距離をとりながら付き合おうとしていた諒も、彼女が普通の女の子と変わらないことを再確認するうちに、自分の方が違っているのではと思いはじめる。  諒は自分の気持ちを変えるために(結衣や死神を受け入れられるよう)、死神を知ろうと決意する。 死神の戦いを見、結衣と過ごす日々の中、諒は死神の仕事、そして結衣を理解していく。  そして、ある少女の浄化を通じ、諒は死神の仕事の優しさを感じ取り、死神を受け入れる。  自分の気持ちを確かめるため、諒は死神だと知る前の結衣のとの思い出の場所を回る。  そうして結衣への気持ちを再確認した諒は、彼女をデートに誘う。そこでもう一度結衣に自分の気持ちを告げるのだった。  これは、10とは逆のパターン、かな。自分を好いてくれる人のために、気持ちを変えようとしていく、という感じです。  こっちのパターンでも、結衣は諒のことを初期から好きなわけです。で、死神から逃げ出した諒が、死神を――そして結衣を受け入れていくという流れです。 -------------------------------------------------------------------------------- 2003年です。 No.5796 投稿日 2003年1月1日(水)05時09分 投稿者 馬宮  明けましておめでとうございます。  今年もどうかよろしくお願いします。     >寿司をおかずに白米を食べる人って、いるかな。  寿司がおかずですか。  寿司におかずがいるかどうか(おつゆ以外です)、というのは考えたことがありますが、それは考えたことないですね。  ●新木さん > ちと、これからやるつもりのお題で、「大事なところ」がなにかを、書き出してみてくれ  はい。    ではふたつやってみます。    ・同級生どうし。職員室で叱られて服透け    大事なところ  「異性を意識している相手へのドキドキ感」    以下思考開示です。    まず、「服透け」の狙いは「端的に視覚的に(しかも突然)異性を感じさせるため」でした。  だからこれも「従姉妹の姉ちゃんで服透け」同様、「ドキドキ感」が狙いにふくまれていると思います。    次に、「同級生どうし」ですが「従姉妹の姉ちゃん」が「いままで異性を感じていなかった理由づけのため」にあったということは、今度は逆に「異性を感じている相手」ではないかと推測します。  問題は「職員室で叱られて」です。    これが迷いました。  「職員室で叱られている状態で服透け」なのか、「職員室で叱られた後に服透け」なのかです。  巻島さんのを読むと、「職員室で叱られた後に服透け」になってます。    どちらにしろ、職員室というからには「先生」が出てきます。  叱られるということは、主人公たちが「なにか悪いことをしたから」に決まってます。     でも、「異性を感じる相手にどきどきする」のに、なんで先生に叱られることが必要なんでしょうか。  それも、お題は「先生に叱られて服透け」ではなく「職員室で」と場所指定がしてあります。    つまり、「呼び出されて、他の先生たちの目の前で叱られ」ているということです。   こういう叱られ方はかなりキツイですので、叱られた方は嫌な気分がかなり、後をひきそうです。    ひょっとしたらこの部分は、主人公たちの感情を示しているのかもしれません。  きっと彼女たちは、最悪の気分でしょう。    「最悪な気分の時に、日ごろ異性として意識している男の子に服透けを見られてしまい、ドキドキする女の子」  これでコンセプトが決まりました。もちろん、服透けは確実に「職員室で叱られた後」になります。      ・小学生さいごの夏休み    大事なところ  「読者に『さいご』を感じさせること」    まず、これは「小学校6年生の夏休み」とは書かれていません。  つまり、「この夏休みがさいごである」ということを読み手に伝えられる物語にならなければなりませんが、お題から読み取れるのは、登場人物の年齢と身分、そして、これがいつの話かということだけです。  読み手に「さいご」ということを印象づけなくてはいけませんから、主人公が「さいご」を意識する話になるのではないかと思います。 >「これで作る料理はなにか」ってことを――。  言っておいたほうがいいのだろうか? どうだろうか?  正直なところ、今はその方がやりやすいです。  わたしは前に、「やりたいお題があったら申告のこと」と言われて、「申告します」と言いましたが、もう少し生課題を書いていかなければ自分でお題を出すことが難しいのではないか、と思うようになりました。  とりあえず、これから生課題をする時は、攻略課題がなんであったかも書き込みます。   >鉄郎のパンツ  小学生は、ブリーフだと思います。が、自分のあやふやな知識で決めつけるのは怖いので、調べました。  男性の下着の種類は5つ(近所のスーパー調べ)    ブリーフ  トランクス  ボクサー  ローライズ  ビキニ    素材は綿100%、綿60%とポリエステル40%、絹100%などがありました。  女性の下着コーナーと違って、スペースが狭い上に地味な売り場です。    全体の形をしては、以上ですが、前閉じ型、前開き角型等で種類がわかれていました。  ボクサータイプは、前がボタン留めのものもありました。  男性の下着で前が閉じているものがあるというのは、初めて知って驚きました。     >>中学生に上がるか上がらないかという男の子の「オーソドックス」とはどんなもので、「○○」だとマセていて、「××」だとオヤジくさくて、「△△」だとイキがっていて――って、そーゆーの、調べたことある?  ありません。  弟に聞いてみたところ、「考えたことない」と言われました。学校でもそういう話はでなかったようです。  実際弟は、小学生の間はブリーフだったようですが、「楽だから」という理由でトランクスに変えたそうです。あまり下着にこだわっていなかったんでしょう。  ですので、わたしには上の伏字を埋めることができません。  これは、解答をいただけませんか? さすが内容が内容だけに、これ以上調べるのは難しいです。    ただ、鉄郎はブリーフでもおかしくない、ということはわかりました。 >>女の子にとっての「あたりまえ」は、男にとっては「新鮮な事実」です。  逆をいえば、男の子の「あたりまえ」は女の子にとっては「新鮮な事実」というわけです。  そう思って下着を調べたんですが……スミマセン。一回だけ弱音を言わせてください。  ちょっとだけ、恥ずかしかったです(笑)。  まだまだ根性が足りません。  少し頭をやすめて、レスの続き、生課題、宿題をします。  せっかくのお正月休みですから、うまく使いたいです。 --------------------------------------------------------------------------------  ●とんびの羽根さん No.5797 投稿日 2003年1月1日(水)05時14分 投稿者 馬宮    考えがうまく整理できなかったために、レスが遅くなってしまいました。もうしわけありませんでした。  はじめまして。どうかよろしくお願いします。    >>この疑問よりもさきに、この前の結論が変だと思いました  >>偶然ですむ話を書いちゃいけないのではないでしょうか。偶然でありそうなことばかりが起きるのは、自然ですから、書いていて作者が納得するのかもしれませんが、読者は先が読める話は読みたくはならないのです。  この部分をずっと考えていました。「偶然でありそうなことばかりが起きるのは……読者は先が読める話は読みたくはならないのです」という部分はよくわかります。同意見です。  起承転結の転の部分がない話は、おもしろくないと思います。  「ふたりとも好きだからデートして、食事をして、キスして、次の約束をして……」というのが、それですよね。    ですが、前半部の「この疑問よりもさきに、この前の結論が変だと思いました。偶然ですむ話を書いちゃいけないのではないでしょうか」がよくわからないんです。  「変」だと思われたわたしの結論というのは、  「なんで再会したか、っていう「理由」は、「偶然」ですみました。そういうことも、あるかもしれないと思いました」  これですよね。でも、わたしはこれがマズイというのが、わからなかったんです。    ひょっとしたら、わたしととんびの羽根さんとの間で、「偶然」という言葉の意味がすれ違っているのではないかと感じました。    わたしの「偶然」の意味を説明します。  わたしは、「物語にその作者にとっての偶然はない。もし、偶然があるならば、読者と物語の登場人物がそう感じるだけだ」と思っています。  詳しく例を出す前に、辞書にのっている言葉の意味を確認します。   −−−−−−−−  偶然:何の因果関係もない、予測していないことが起こる事。思いがけないこと、そのさま。       必然:必ずそうなると決まっていること。また、その様。    因果関係:いくつかの事柄の関係において、一方が原因で他方が結果であるというつながりがあること。 −−−−−−−−  わたしは、物語を作る上で、作者が使える偶然は二種類あると思っています。  一つは、作者が用意した因果関係の「結果」です。  とんびの羽根さんが例につくってくださったあらすじの、「部活の仲間に出くわしてしまった」の「出くわした」という部分ですね。  部活の仲間は、主人公の嘘を知らなかったわけですから、お互いが「会った」ことに因果関係はありません。  よってこれは、偶然です。    もう一つは、因果関係の「原因」の方です。  たとえば、わたしが書いた「ヤキイモを食べながら再会」は、たまたま、時間と場所が一致しただけで、登場人物である二人が出会いました。  冒頭からいきなりですので、ここに、「因果関係」はありません。。  あったのは、「昔好きだった男の子と、主人公の女の子が出会わなくてはならない」という書き手の都合だけです。  よってこれも、登場人物たちにとっては偶然です。    では、読者はこの「偶然」をどう受けとめるでしょうか。  書き手としては、こういった偶然は、自然に受けとめてもらいたいところだと思います。  だから、この偶然の発動条件には「確率的に高いこと」「物語の進行上、不自然でないこと」があげられると思います。    わたしは、「ヤキイモを食べながら再会」という偶然は、「読者に自然に受け入れてもらえるぐらいは、ありそうなことだ」と思ったんです。  以上が、わたしが考えている「偶然」でした。    この分室では、「物語はすべて必然でできている」ということが前提ですし、とんびの羽根さんの書き込みで後半部におっしゃりたいことは、よくわかるんです。  だから、おそらく、わたしの使う「偶然」という言葉が、とんびの羽根さんの「偶然」にあてはまらないんじゃないでしょうか。  なにしろ、上の考えはわたしのあやふやだった頭の中を整理してみただけなので、「それは偶然じゃなくて、単純に必然だろう」と言われてしまえば、それまでなんです。  考えれば考えるほど、ここで「偶然」という言葉を使ったことが、悔やまれます。   >>でも「男の子と町を歩いていて集団に囲まれる」状況は理由や事情があれば充分ありうる状況です。    その通りです。ありえることだと思うのですが、わたしはそれを思いつかなかったんです。  単純に「アイディアが出ません」と言えばいいのに、「なんで出ないんだろう」とひたすら悩んでました。  あの時わたしは、さきほど説明した「偶然」の「因果関係の原因」に、集団に囲まれている状況をいきなりつくろうとしていました。  今まで、お題のシチュエーションまで文章をもってきたところで「時間切れ」というケースが多かったんです。だから、できるだけシチュエーションは最初に持ってこようとしていたんです。    「自分が考えた集団に囲まれる」のアイディアを「変」だと感じたのは、「日常にないこと」だからと書きましたが、今考えると「読者が自然に受け入れてくれそうな偶然にならない」と感じたからなんだと思います。  ところが、とんびの羽根さんのあらすじをみて、「原因」ばかりをつくろうとしていたわたしの凝り固まっていた頭がほぐれました。    ただ、その後の新木さんの書き込みから、どうもわたしが考えている「集団」は攻略課題のハードルをクリアしていないこともわかりました。  自分の引き出しと突き合わせてみて、このお題は今のわたしにとって、難易度が高いようでしたので、後まわしにしました。  とんびの羽根さんのご指摘は、生課題全体に通じると思います。「集団に囲まれる」だけでなく、他の課題の時も意識しながら書いていきたいと思います。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5798 投稿日 2003年1月1日(水)08時43分 投稿者 新木 伸 >>寿司をおかずに白米を食べる人って、いるかな。 >>最近、あまり季節のイベントに対する気持ちというのが薄れてる。 >>たぶん、今日も気がついたら新年を迎えていたって、感じなんだろうな。 >>……なんか哀しいかも。  あ?  ああ、そういや年が変わっていたっけか。日付的に、月末が近づいていたのは知ってたけど、それが12月だったことは気にしてなかった。締め切り伸びてたし〜。  小説の書き下ろしの仕事をしていると、年末のこの時期にちょうど仕事が終わっているなんてことは、まずあり得ない。  手の早い人はそうでもないだろうけど、僕の場合、どんなに短くても1冊が3ヶ月とか、6ヶ月とかのスパンになるわけで。  そのあいだじゅう、ずっと毎日書き続けることになるわけだし。  だから暮れも正月も、さして生活に変化はないんだよな。  毎日小説を書く。起きて書いて寝て、また起きて書く。  そんだけ。  あと、そうそう。  ここの部分、なんか意味不明だよ。>光来さん  1行目の「寿司をおかずに白米を食べる」っていうのと、2行目から4行目にある「季節のイベントに対する意識」っていう話題とが、まったく関係していないように見えるのだけど?  リサーチなのだろうか? 馬宮さんはリサーチと思って真面目に答えちゃってるし。  それとも、たまたま大晦日の今日、自分の家でそういう夕食になったっていうこと?  「年末イベント」で寿司が食えるのはいいが、そこに「白いご飯」がついて、寿司をオカズに夕食を食べるはめになって……。中途半端な季節感だなぁ――と感慨を受けたとか、なにかそういうこと? >死神のあらすじ3パターン  三つを読んでみて感じたこと。  どれも諒が告白するところから話が始まっているよね。  こうやってバリエーションを揃えて眺めてみると、どこか不自然な感じ。  これだけ数が出ていると、そのなかにいくつか、「結衣から告白」ってものも欲しくなってくる。  また実際に話を書くときに、どうなるのかはわからないが、冒頭部分の展開がタルくはならないだろうか?  この流れだと、「別れを言い出して」話が動きはじめるまでに、最低でも「告白するシーン」と「付き合っているシーン」というのが必要になってくる。  かなり枚数を食わない?  話が動き出さないまま、ずるずると枚数ばかり食っていたら、読めたもんにならないぞ?  この話がなんの話なのかということを考えてみる。  「二人が別れるのか別れないのか」の話なわけだ。さもなければ「二人を別れさせようとする、なんらかの障害と戦う話」か?  したがって、話がスタートする場所がどこかというと、「別れを切り出す」というシーンなわけね。  これ、「どちらかが別れ話を持ちだす」ところからスタートできないものだろうか? どちらかが告白して、二人が付き合っているという部分は、「話の前」の描かれない部分に追いやってしまうってことね。話が動きはじめる、まさにその部分からスタートできるなら、それに越したことはない。  そうした場合、たとえばどういう形でスタートするのかというと、こんなふうになるのかも。 ・恋人ができて、幸せ絶頂の主人公。いつものように待ち合わせ場所に急ぐが、そこで待っていた結衣から、別れの言葉を聞かされる。  まあこの提案は、「どこから本編をスタートさせるか」ってことであって、話の流れ自体に影響を与えるものではない。  小説として書こうが書くまいが、この「諒が告白して結衣が受諾して、二人が交際をはじめた」って出来事自体が変わるわけじゃない。  ところで、最初に書いた「結衣の側から告白してきたパターン」っていうほう。  これも、「この話はなんの話か」ということを考えていたら出てきた疑問。  これが二人が別れるかどうかの話であるなら、どちらから告白したかってことは、さして重要ではない気がする。  また結衣が別れを言いだしてくるのなら、告白したのは結衣の側(結衣が諒を利用するだけであったにせよ、なんにせよ)ってほうが、より意外性があるよね。  上記の「別れ話を持ち出される場面からスタート」と「結衣の側から告白してきた」とを合わせると、前から気になっていた序盤のタルさがなくなるのだが。  まあそれはそれとして。  あらすじ10。  結衣は、初期状態では「利用してるだけ」からスタートして、話を通して諒を好きになってゆくわけね。  諒は、初期状態の「好き」から、ずっと変わらず、そのままラストまでゆくわけね。  しかし問題がひとつ。  話の上での「障害」となるのは、いったい、なんなの?  その「障害」の部分が、まだ作者的に煮詰めきっていないみたいだね。  いまこの展開から、いくつのパターンか考えられる。  障害として考えられるのは……。 ・結衣が主人公のことを好きになってくれるかどうか。 ・結衣の主人公が好きな気持ちと、主人公を傷つけてしまうかもしれない怖れとの対立。 ・結衣の死神に対する使命感。  なんか、このどれもが、すこしずつ混じり合っている気がする。  まあ、混じっていてもいいんだけど、主従はハッキリ決めておこう。  また、あらすじの中では「まったく不要」だが、実際に書くときには、諒の側の迷いも、すこしは書いておかないと嘘くさくなるので注意のこと。  「結衣が死神と知ってショック」とか、「相手の正体を知ってなお、平然と付き合えるかどうか不安」とか、「自分の中のとまどいを振り切る諒」とか、そーゆーのね。ちょっぴりでいいから。  あらすじ11。  なにがなんだか、よくわかりません。  おそらく作者的にも、よくわからないで書いているに違いないと思った。  えーと、すでに二人は付き合っているわけだね?  結衣が「じつは死神」であるということは、二人のあいだではすっかり解決済みの事項であって、そのこと自体は別に問題でもなんでもないのね?  そして結衣が死神のほうの仕事でヘマをして、そのおかげで犠牲者がいっぱい出ちゃうわけね?  ――これはあれか? 恋人ができてウキウキ気分の結衣が、浮かれポンチなまま死神の仕事をして、油断するかなんかして、そのせいでヘマをやってしまったってパターン? でもそーゆーことは、べつに書いてないしなぁ。(あ、うしろの解説のほうに書いてあったか)  それともなにか、別のパターン?  まあ、作者も考えてないのだろう。深く考えるだけ無駄っぽいから、考えずに聞いてみることにしよう。  また、結衣が別れを告げてくる理由も不明なんだよな。  相手は結衣のことをつけ狙ってでもいるのだろうか? それで自分の近くにいると危険が及ぶということか? それともなにか、別な理由か?  まあわからんから、これも聞いてみるしか〜。  ――で、よくわかんないところは置いといて。  理解できる部分だけで考えを進めてゆくと――。  諒は結衣のことを支えつつ、ふたりで協力して、殺人鬼を倒すわけね。  普通ならここでハッピーエンドになるはずなのだが。さらにこの後ろには、もうひとつエピソードがくっついているようだ。  ――なになに?  どういう理由でか、まるで理解不能なのだが――なにやら結衣は自殺を試みるらしい。  そして諒はそれを止めるらしい。まあ止めるわな普通。一時は思いとどまらせることに成功するらしいが、しかし、結衣の壊れた心はそのまんまで……。諒は一生支えてゆく決意をするのか。  うーん……。やっぱり。  なんの話なのやら、ぜんぜんわからん。  この死神の話っていうのは、バリエーションのうちのどれを取ってみても、「別れる別れない」が主題となる話ではなかったのだろうか? この話って、これじゃ「心が壊れる壊れない」の話だよね。  あらすじ12。  これは話の形としてはそんなに壊れてはいないんだけど、しかし、結衣のほうが「好き」なまま変わらないという点がネックになるかなぁ。  結衣が諒のことを、なぜ好きになったのか、という部分が必要になってくる気がする。話の外側に追い出してしまってはいけないような気が……。  しかし、これは「あらすじ10」の裏返しであって、「最初から最後まで好き」なのが諒のかわりに結衣になっているだけなんだよね。  あらすじ10のほうでも、諒が結衣のことを好きになる場面なんてのは、話の外に追いやられているわけだし。 (この場合、「好きになる」と「告白する」で、2段階あるわけだ。「告白する」のほうを話に入れるか追い出すかを、上で書いている。しかしそもそも「好きになる」のほうは、はじめから追い出されていることが決定しているよね)  うーむ。  これについては、ちと保留。  このパターンに釈然としない理由が、単に僕の「好み」に関わることなのかもしれない。  こういう、「女の子のほうは心変わりすることなく、はじめから最後までずっと好きでいてくれて、男の子がその気持ちにほだされて、次第に女の子を好きになってゆく話」――っていうの、最近多いんだよなぁ。  「癒し系恋愛物」と僕は呼んでいる。  光来さん的には、どうなの?  そういうのは、好きなのかどうか。やりたいことなのかどうか。  ちなみに、需要はある。充分にたくさんある。最近流行っている。  読者の青少年達がヘタレてきたせいか、半分以上の読者層が「女の子から好きになってくれる派」に傾いているようだ。  僕は自分の作品の中では、「男の子が頑張る」路線と、「女の子から好きになってくれる」路線と、両方使っている。  どちらもバランス良く、半分ぐらいずつやっとくのがポイントね。  そうすると、どちらの趣向の読者も、両方、両取りできてオイシイから。  それはそれとしても――。  この12のパターンなら、もっと結衣を動かさないとだめだよね。  10で諒が「別れない」ために色々やったのの反対で、結衣がもうすこし色々としないと。ただ泣いて涙を見せるだけではなく、もっと積極的に、諒に理解してもらおうとか、なにか具体的に行動を取らせないと。  10のほうでは、諒は色々と「頑張って」いたわけだ。  そしてこの12のほうは、「結衣が頑張る」パターンなわけだから。結衣に頑張らさせないと。 >生課題の生い立ち >>「同級生どうし、職員室で叱られて、その後服透け」  これに関しては、僕も必然性に疑問を感じたので、ログをあたってみた。  生課題っていうのは、もともと、巻島君の「パンチラより雨降って制服すけすけのが好み」という発言を受けて、「じゃあ書いてみろ」と僕が言ったのが始まりだったわけね。  ちなみに「生」はなにを指しているのかというと、巻島君的には「いまからやります〜書きあがりましたアップします」の中継を「生」で行うから――と言っていた。  僕は「生っぽいものを描写する練習課題」って意味で使ってる。  ことの始まりは、過去ログの4868を参照のこと。  そこで出しているお題は、こんな感じ。 >>なんか知らんけど、主人公の男は、クラスメートの女の子と歩いているわけだ。 >>主人公は高校生。女の子はクラスメート。 >>時期は夕立があるのだから、当然、夏だな。 >>二人が一緒に歩いている理由とシチュエーションは、おまかせで。 >>その相手の女の子。それまではべつに女の子ってことを気にしていなかった子なんだけどね。 >>そして突然雨に降られて、ふたりで雨宿りをすることになる。 >>彼女の服が透けちゃってて、どっきりー。  巻島君はこれを書くにあたって、「男勝りの女の子とふたりで、ケンカしてガラスを割った件で職員室で叱られる」という出だしの展開を付け加えたわけだ。これは「叱られている」という、男女間のこととは関係ないシチュエーションからはじめることで、その後の「どっきり」のシーンとの落差をつける狙い。――だったはずなのだが、実際には本末転倒してしまっていた。  服が透けてドッキリのシーンが、「仲直りのきっかけ」に成り下がってしまっていたわけね。  これじゃ「ケンカした二人が仲直りする」っていうエピソードだ。  ――んで、事の次第はこんなもんだったわけだけど。  自分なりに「なぜ職員室で叱られる必要があるのか?」ということを考えて、結果を出しているわけね。  それは良いこと。いつもやるように。  エピソードっていうのは、そうやって読み解くものなのね。  これは映画やドラマや漫画や小説やゲームやら、すべての「物語」についていえることだけど……。  話の展開をただぼうっと眺めているのではなく、「どうしてこのエピソードは必要なのだろう? このエピソードの狙いは? このエピソードは話全体にとって、どんな意味を持っているのか?」などと考えつつ、他人の作品を見てゆくわけよ。  「物語」を綴るプロになると決めたなら、もう他人の作った「物語」を観客の立場で楽しむことは出来ないよ。覚悟しておくこと。  ――で、「最悪な気分の時に、日ごろ異性として意識している男の子に服透けを見られてしまい、ドキドキする女の子」だけど。  これってべつに、「職員室で叱られて」である必要はないわな。  お財布落としちゃって――でもいいし。お気に入りのセーターが縮んじゃって着られなくなった――でもいいし。友達と口げんかしちゃった――でもいいし。  また、その「最悪の気分」という状態と、「日ごろ意識している男の子に〜」という展開とが、噛み合っていないぞ。  変だと思わなかった、自分でさ?  疑問を感じたのなら、そのままにしないように。  自分を納得させる理由を作りあげて納得してしまうのではなく、疑問は疑問のまま残して、徹底的に考えること。  考えることをやめちゃうほうが、考え続けることより、はるかに楽ちんなんだけどね。  ちなみにあのお題、性別を裏返して女キャラ側から書くのなら、こんな感じになるだろうか。  「これまで自分のことを女として見ていなかった男の子が、急に自分を異性と認識してきて、つられて自分までドキドキ」  この場合に、女の子が相手のことをどう見ていたか――だけど。  相手の「心の中の変化」を描くのだから、女の子は初めから男の子のことを「異性」として見ていたほうがいいわな。変化は片方のみにしておいたほうが、難易度は下がる。  この場合には、女の子の側に変化はなくて、変化は片方のみ――男の子の側だけっていうことね。  また、「異性と認識していたかどうか」とは別に、恋愛感情のほうだけど。  これは持たせないほうが、おもしろいだろう。  実際に書いてみればわかるだろうけど(考えるだけでもわかるはずだけど)、もし女の子が相手に対して恋愛感情を持っていると、「わたしを女とも思ってなかったアイツが、わたしのことを気にしてる→嬉しい」ってなってしまって、そっちの「嬉しい」ってほうが大きくなってしまう。  「嬉しい」が強すぎると、「うれし恥ずかし」あたりの微妙な階調はすっ飛んじゃうのね。  単に「わたしのことを気にしてくれた→嬉しい」を描くだけなら、なにもこんな仕掛けは必要ない。  「いままで女として自分を見ていなかったヤツ」だとか、そんな「素材」を使っているのだから、それなりの料理を狙いましょう。 >下着とか  ローライズって、なんじゃらほい? 辞書にも載ってねーぞ。  ――と思って調べてみたら、ふむふむ。ウエスト部分の上のほうを切り落とした形のボクサータイプのやつか。最近流行のヘソ出しズボンの形にあわせて、はみ出さないようにしてるのだな。  ちなみに僕の愛用の下着は、5タイプのどれでもなかった。  長ズボン下を穿いてます。アトピーが少しあって、ゴムとか縫い目とかがあるとカユくなるので、綿100のズボン下。  男性用下着のページ。  下着と性格との関係。  正解を僕に聞くんじゃなくって、リサーチして統計を取りなさいっての。  だいたい正解なんてのは存在しないんだから。パンツに関する見解で僕が思っているものは、それは「僕の正解」であって、馬宮さんの正解ではないでしょう。  さいわい、ここにはデータ取りに使える人間がいるわけだ。みんなに聞いてみれば10人分ぐらいはすぐに取れるはず。  とりあえず、いま自分の穿いている下着のタイプだな。あとは、自分の身の回り(同年代)の男の穿いている下着のタイプ。  また、ブリーフやら、トランクスやら、ビキニやら、ボクサーやら、それぞれのパンツを穿いているやつをどう思うか。  などなど。すきに項目を作って、ぶつけてみればよろしい。  ところで、女の下着なんだけど、どんな種類があるのか解説するのこと――と言おうと思ったが、よく考えれば、男物みたいに簡単に言い表せるものじゃないっけ。  興味ある人は、たとえばこことか見てみるべし。  ↓  下着研究のページ。 -------------------------------------------------------------------------------- ひとつ忘れ No.5799 投稿日 2003年1月1日(水)08時58分 投稿者 新木 伸 >攻略課題 ・小学生さいごの夏休み。  ……うーん。  いまエディタ上で書いたのだけど。  これは実際に課題をやってから、見せたほうがいいなぁ。  そうしよう。  用意した材料(お題)から、なんかへんな料理を作ってきたら、「いったいなにを作っておるか〜」と言いつつ見せることにしよう。  その後にリテイクだな。 -------------------------------------------------------------------------------- >馬宮さん No.5800 投稿日 2003年1月1日(水)11時35分 投稿者 新木 伸 >馬宮さん >取材のやりかたとか、弟とか  そういや、弟がいるんだっけか。  馬宮さんの「従弟に服透け」のお題でもって、喧嘩ばっかりで、展開がワンパターンになってしまうのは、そのせいか。  姉と弟の日常というのは、喧嘩ばっかりやってるっていうのが、馬宮さんの認識でしょう?  まあ、リアルで弟を持ってりゃ仕方ないだろうけど……。  しかし、世の中の人の分布と、ニーズってものも考えよう。  まず分布のほう。  自分自身が「姉」であり、リアルで「弟」を持っている人の割合って、全読者のうちのどのくらいの割合だと思う?  まず、今現在の30歳あたりを境目にして、少子化が進んでいるよね。30以上の年齢の人なら、「2人兄弟」っていう構成は多いだろうけど、それ以下の年代では、そもそも「兄弟は誰もいない。一人っ子」っていうケースが多い。  また誰か一人兄弟がいるとしても、たまたま自分が「姉」であり、たまたま相手が「弟」である組み合わせってのは、4分の1になるわけね。  正確なデータは、どこか政府関係のページでも探せば出てくるだろうけど……。  まあ仮に、兄弟存在率を40%としよう。そして「姉」「弟」の組み合わせ率のほうは、25%だな。  ――合計すると、「姉」「弟」の関係になるのは、10%。  10人に1人の計算だ。  これは非常に少ない。  「ほとんど」存在してないと見てもいいぐらいだな。  つまり、だ――。  馬宮さんにとっては、「弟がいるのがあたりまえであり現実そのもの」なのだろうけど、世のほとんどの人にとっては、「弟のいる生活」ってものは、もうまるきり未知の世界なわけよ。  女友達などから、「弟いるんだ。いいねー。可愛いでしょ?」とか、よく言われたりしなかった?  世の人にとっては(とくにお姉様方)、弟っていうのは、「萌え」の対象であり、「可愛いもの」となるわけね。  世の中の90パーセントの人間は、「弟という生物は、喧嘩なんかしないで、可愛がるべき対象」――と、そのように考えているはずだ。  これって、男の子向け「妹萌え」路線の話なんかにも通じるものがあるんだけどね。  現実に妹を持っている人は、まず「妹萌え」はしないものなのね。  まあ、弟はいなくても、現実になにかしら兄弟を持っている人なら、「兄弟(姉妹)は喧嘩してるのが普通」という認識があるだろうから、それを拡大解釈して、「いや、姉と弟でも、喧嘩してんのが普通だろ」とか思うこともできるかもしれないが……。  しかし、兄弟がいなくて一人っ子で育った人間は、「なんで兄弟同士で喧嘩してるの〜? へんだよ〜? わたしなら、ぜったい仲良くするよ〜?」とか思うはず。  こういう人が、全読者の半数近く存在していることを忘れてはならない。  あと取材のしかた。  弟君に聞いたそうだが。 >>弟に聞いてみたところ、「考えたことない」と言われました。学校でもそういう話はでなかったようです  聞いてみて、「知らない」と言われて、あっさり引き下がってる様が、目に浮かぶようだ。  取材の仕方が、なってない。  まず第一に、相手がこちらの「しつこさ」に怒りださないようなものは、それは「訊いた」っていわない。  そーゆーのは、ただ「聞いた」っていう。  そして相手がいったん怒りだして、その後で掘りだしてきたネタでなければ、それは「取材した」って言わない。  相手は一般人なんだから、そんな、「パンツの種類がどうか」なんて、深く考えたことはないはずだ。あたりまえだ。  そこを聞きだすのが、取材でしょうが。  「考えたことないってのはわかったけど、でも同級生で、なんか変なパンツ穿いてた子とかいなかった? からかわれたりしてたりとかー?」――とか、しつこくしつこく、記憶を突っつくようなキーワードを込めて、質問を繰り返すのよ。  そのうちに相手もなにか記憶を呼び起こされて、「そういえば――」と語り出してくれるかもしれない。  また「楽だからトランクスに変えた」と相手が言ったなら、「ホントにそれだけぇ〜? じつはブリーフが恥ずかしいとか、そんなことはなかった?」とか聞くわけ。  また「まわりの友達とかも、やっぱ同じ頃にトランクスになったりしたの? ほら、体育の着替えのときとかって、他の子がどんなパンツ穿いてるかって、見れるじゃん?」とか。  もし「ブリーフが恥ずかしくて変えた」のだとしても、そういうことを、正直に言ってくれるとは限らないでしょ?  恥ずかしいことは、普通隠そうとするものだし。  そういうときには、「他の子で、ブリーフを恥ずかしがってる子とか――いた?」と聞いてみるわけ。こういうときに、「俺は気にしてなかったけど、クラスにはいたかな?」なんて答えてくるようなら、それは十中八九、自分が恥ずかしいと思っていたとみて間違いない。 -------------------------------------------------------------------------------- >馬宮さん #5797 No.5801 投稿日 2003年1月1日(水)14時43分 投稿者 とんびの羽根 >>作者が使える偶然は二種類  なるほど、因果関係の最初と最後は偶然であっても、因果関係そのものが破綻するわけではないですね。  むしろ無数の可能性の中から、作品をもっとも引き立てられる場所を選択するわけです。それ以前の因果は決定的な影響がない。  これが神話であったり、宿命論的な世界観をもった話であれば、それすらも偶然ではあり得ません。  しかし現代の小説では、作者という神の立場で必然という言葉を振りかざさなければ、「偶然」と「自由意志」の介入する余地があります。  さらにゲーム小説、ゲーム(ビジュアルノベル)では、「分岐」「ループ」「複数のエンディング」という地点に「読者が使える偶然」を用意することが出来ます。  馬宮さんの思考開示のおかげで、わたしも偶然という言葉の、作品における意味を考え直すことが出来ました。  作者が使えるという意味では、偶然を主人公(新木語)とすることも出来るかもしれません。 >>因果関係の「結果」  こちらの偶然はありそうな気はするのですが、馬宮さんの例からは、下記の通り別物だと思います。  なにか別の例を出して頂けないでしょうか。 >> 部活の仲間は、主人公の嘘を知らなかったわけですから、お互いが「会った」ことに因果関係はありません。 >> よってこれは、偶然です。  これは論理的には因果関係がないようにみえますが、主人公が嘘をついたために罰を受けたという解釈が出来るのです。だから因果応報と書いておきました。  一見偶然に見えるけど、ストーリー的には必然(作者が振りかざす必然)で、しかも読者が納得してしまう構造があるわけです。  偶然の不幸がいくつも起きるとき、その当事者はその裏側で偶然ではない神の意志、呪術のはたらきを見ることになります。  ホラー物、おまじない系のお話でよく使われてますね。  でもそれだけでなく、懸命に頑張っていた主人公の善行を、偶然誰かがみていて後で助けてくれるというような流れでも頻繁に使われています。  良いことをしたんだから報われなくちゃいけない、というお約束を実行するために、この「偶然の証人」は実は必然なわけです。  でもあからさまに偶然だとやはり読者は、ご都合主義だとみてしまいますので、いかにこの「べたな偶然」を「必然」とみせるかは、作者の手腕でしょう。  もちろん作者がこんな都合のいい証人は認めない、のも自由ですけど。 >>因果関係の「原因」  原因が「偶然」で自然だ、というのはたしかにそうです。これは偶然で始まっています。偶然は物語中には一切存在してはいけないとなると、この偶然はそれに反していますね。  おそらく偶然で始まるお話はいくらでもあるでしょう。だから馬宮さんがここで偶然の使い方が異なっているのではと考証したのは正しいことだと思います。 >>なんで再会したか、っていう「理由」は、「偶然」ですみました。そういうことも、あるかもしれないと思いました。  ここがまずいとわたしが考えた理由は、偶然があってはいけないから、ではないのです。  もう一度書きますが原因が「偶然」で自然だ、というのはたしかにそうです。  でも原因が「偶然」で自然でなければ変だという結論がそこから出てくるのか、ということです。  「必然」で自然、「必然」だが不自然、「偶然」で不自然、というのがすっぽり抜けています。 >>正直、変です。偶然じゃすみません。  なお話、わたしは読みたいと思ったんです。しかも「偶然」で自然な出だしの話よりもずっと読んで見たいと感じるんです。  馬宮さんの「王子様と花火大会でデートする女の子の話」なんて「偶然」で不自然な例なんですが、それでも「読んでみたい」はクリアしてるんです。でも不自然と偶然がどこまでいっても解消されないので失敗してるのだと思います。  それに対して「ヤキイモを食べながら再会の話」は出会った理由が「偶然」で自然な例になりますが、その理由は「読んでみたい」をクリアしてなかった。  むしろヤキイモを食べながら再会というシチュエーションが「変」だからお話になってるのじゃないでしょうか。  馬宮さんが頭で考えてるお話の成立条件が「変でないこと」のようなんですが、「変」なほうがより重要でしょう。「偶然」ですむことより、すまないことのほうが面白そうでしょう。あるかもしれないことより、そんなありえるのということのほうが聞きたいでしょう。 前の課題の総括>>なんで再会したか、っていう「理由」は、「偶然」ですみました。そういうことも、あるかもしれないと思いました。 次の課題の疑問>>でも、「男の子と町を歩いていて集団に囲まれる」状況っていうのは、正直、変です。偶然じゃすみません。  もう一度引用してみましたが、わたしが引っかかった理由はわかりますか。 >> 書き手としては、こういった偶然は、自然に受けとめてもらいたいところだと思います。  作者は冒頭で読者をキャッチしなくちゃいけないです。  街で友人に呼び止められてお茶する>街で卒業した先輩に呼び止められてお茶する>街でストリートファッション雑誌取材に呼び止められてお茶する>街で尊敬する有名写真家に呼び止められてお茶する  自然でないほど、偶然ですまないほど、「聞いてみたい度」は高くなります。  話をする側も、より「話したい度」、「聞いて聞いて度」は高くなるものではないでしょうか。  ただのありがちな偶然なんだから自然に受け止めてよ、って語り手の欲望に反してるのではないかと思うんですけどね。  自然で読みやすい文章をめざすということは正しいのですが、冒頭のシチュエーションでそれやったら、読んでもらえません。  というのがわたしの言いたいことです。 >> 今まで、お題のシチュエーションまで文章をもってきたところで「時間切れ」というケースが多かったんです。だから、できるだけシチュエーションは最初に持ってこようとしていたんです。  もともと変なシチュエーションを冒頭に持ってきている(持ってこなければならない)というのに、それを無理に自然にしようとしてしまったんですね。  最初は自然にするためのエピソード作りをやっちゃって、それが封じられたら自然にするための手段が見つからなくなってしまったという事でしょう。    それにしても、馬宮さんは自分の疑問と正面から向かって、よく考証しておられますね。ご返答を読んでいて感心しました。 -------------------------------------------------------------------------------- >偶然とか No.5802 投稿日 2003年1月1日(水)16時16分 投稿者 新木 伸 >偶然とか  ええと、とんびさんと馬宮さんの話のやりとりを横でみていて……。  論点がなんであるのか、さっぱり、まったくわからないので、ひとつ質問してみる。 (仕事明けでそろそろ寝る時間なもので、僕の頭がボケてるってのもあるかもしれないが)  おそらく、どちらか片方が、「偶然」って言葉にたいして「自分語」を使っているために、話がこんがらがっているのだと思うのだが……。  つまり、とんびさんは、こんなことを言っているわけ? ・話の開始時のシチュエーションは、平凡ではなく、なるべく非凡にするべき。  もしこれとは違うようなら、もっと要約して簡潔に、なるべくなら1行以内で、言いたいことをまとめてくれると助かるのだが。 >偶然と必然とか  どこまでが「偶然」であり、どこからが「必然」であるかの線引きは、因果関係の量によって決まる。それは確か。因果関係が薄いものは偶然っぽいし、因果関係が濃いものは必然っぽくなる。  しかしここで重要なことがひとつある。  裁定を下すのは読者ってこと。  作者ではないのだ。  もちろん「読者」にならない傍観者でもない。  読者が「ご都合主義だぁ〜」と文句を言ってこなけりゃ、それはすなわち、「必然」ということ。  たとえば少女小説として書かれた話であれば、「女の子が昔好きだった男の子と再会を果たす」という展開は、これは「必然」といえるのね。  客観的に見ればどんな偶然的な出来事でも、それは「運命の再会」なわけだ。  少女小説というのは、そもそも「恋愛」のお話を楽しむメディアなわけだ。  だったら、冒頭の1ページ目から「恋愛」が始まるのは、必然に決まっているじゃないか。  「昔好きだった男の子との運命の再会」が、「偶然すぎてイヤ」って文句を垂れる読者はいない。(ありがちで、平凡で、ひねりが足りないよね――とかの指摘はあるかもしれないが)  また、こんどはは男の子向けの話でやると――。  どこからか「理想の女性」が降って湧いて同居してくれるような展開も、それはある種の読者にとっては「必然」なわけだな。  また別の例をだす。  なにかのバトル物があったとする。  主人公の最大のピンチに際し、「じつは隠されていた真の力」が目覚めて、強敵を一撃のもとに葬り去る――なんていう展開は、これ、ご都合主義って言われるわな。  こういうケースにおいて、主人公が「隠された力を『偶然』持ちあわせていた」というのは、これは許されない種類の「偶然」なわけだ。  読者がそう裁定を下すから。  しかし、たとえばこんなパターン。  強大な敵に対する主人公。みずからの心の中にある恐怖に打ち勝って、勇気を振り絞って戦いを挑む。だが死力を尽くしてなお、倒されてしまう。  倒れた主人公のもとに、皆の声援が届く。  このときどうしたことか、主人公の身体に「偶然」力が溢れてきて、ふたたび立ち上がることができた。  そして主人公は敵を倒すのであった。  ――とかいう展開だと、これはけっこう許されてしまったりする。  その偶然を、読者が許すかどうか――それがすべてなわけだ。  「読者が許せば、なにやったって、いいんだよ」  これ、(C)新木伸の格言ってことで。  読者が作品に没入して、「いけいけムード」になって主人公に心からの声援を送っているとき、まあたいていの道理は引っこんで、主人公に道を譲ることになる。主人公が理由も根拠もなく際限なくパワーアップしたってOKなのだな。  主人公が星ひとつ砕いてみせたり、宇宙や時空のひとつを壊したり、そういう話を書いたことのある作家は、みんな同意見みたいだ。 -------------------------------------------------------------------------------- 明けましておめでとうございます。 No.5803 投稿日 2003年1月1日(水)17時44分 投稿者 弟切 千隼 今年もよろしくお願いいたします。 何とか実家よりつながりました。しかし、こちらではあまりゆっくりPCを使える環境にありませんので、今日はこれだけで失礼します。 -------------------------------------------------------------------------------- 辞書引きとか No.5804 投稿日 2003年1月1日(水)18時11分 投稿者 新木 伸 >辞書引きとか  そういや僕が自分で小説を書いているときとか。  どれだけ頻繁に辞書を引いているのか、どこでどんな語句を辞書で引いているのか。  その画面の動きを見せられたらなぁ。  いったんエディタを開いて書きだすと、もう3分もしないうちに電子辞書のソフトも起動されているんだよね。  書いている最中も、同じくらいの頻度で引きまくっている。  まあノッてきているときは、マークだけ付けておいて、あとでまとめて引くこともあるけど。「マーク」っていうのは、文中に「※」と入れておくってことね。そのマークの付いている語句を、あとでちゃんと辞書を引いて確認するための印。  およそ13年間、いま現在と同じか、いま以上の頻度でもって辞書を引き続けてきた人間でさえ、こうなんだよ。  辞書を引いてきた年数の足りていない君らが、どのくらいの頻度で辞書を引かなきゃならないか、推して知るべし。 (……あ、いまこれを書いている最中でも、「推して知るべし」の用法が正しいかどうか、辞書引いて確認してるよ。俺) (それから「辞書を引く」の「引く」がこの漢字で正しいかどうかも、引いて確認してるよ。俺) (あとどういうわけか、「最中」も引いて確認してるよ。俺。変換では「最中」と「細注」しか出てきてなかったけど。そもそもIMEなんぞ信頼しとらんし。気のせいかもしれないけど、なんだか「最中」の二文字目にある「中」が違う文字だったような覚えがあったので、まあ念のため) (そろそろ24時間以上起きて書いているもんで、いいかげん疲れてヘロヘロなんだけど、でも辞書は反射的に引いてるよ。俺) -------------------------------------------------------------------------------- >新木さん #5802 No.5805 投稿日 2003年1月1日(水)19時02分 投稿者 とんびの羽根 >>・話の開始時のシチュエーションは、平凡ではなく、なるべく非凡にするべき。 ・話の冒頭の時点ではシチュエーション自体、またはそこに至る理由が、唐突で奇妙に見えてもよい。  というくらいでしょう。非凡なほどよいとか、すごい=素晴らしい などとは思いません。  またキャラの行動が常識をはみ出していれば、シチュエーション自体が平凡でも全然かまわないでしょう。  声をかけられてごっくんとヤキイモ飲み込んでる女の子は充分目を引きました。  とにかく読者の注意を引きつけるシチュエーションであればなんでもよいが、非凡になろうとして読者から見て不自然になることは本末転倒です。  逆に自然を心がけすぎて、ただ平凡なシチュエーションしかなければ、読者としては読む動機がない。  馬宮さんは自然でわかりやすい文章=自然でわかりやすいお話=無理なく偶然が起きて始まるお話(+必然で始まるお話)と考えているように思いました。  だから無理なく偶然ですむ理由か、もしくは必然の理由がみつからないとパニックに陥って、書くことが出来ない変なシチュエーションと認識してしまったのではないのでしょうか。 -------------------------------------------------------------------------------- あれやこれ No.5806 投稿日 2003年1月2日(木)01時13分 投稿者 光来 唯 >1行目の「寿司をおかずに白米を食べる」っていうのと、2行目から4行目にある「季節のイベントに対する意識」っていう話題とが、まったく関係していないように見えるのだけど?  イタイ〜、これは痛いです。  これは単なるコピーの失敗です。こっちに貼り付けるとき、いらないと思って削ろうとしたら削り損ねていただけだったりします。  書き込みのとこに貼り付けた後は、軽くしか見直してないのでこんなことに……。  でも、あの文、そのままだと変な感じなんで、寿司おかずの部分だけ、書き直し。  スーパーとかで売ってる寿司ってなんか味が濃く感じます。  気のせいかもしれないけど、もともと濃い味のおかず少量に多量の白米を食べる私は、寿司を食べながら白米がほしくなってしまいました。  特にイクラ、ご飯があまりに少なく感じたんで、イクラの軍艦巻き食べて、それをおかずにするかのように、白米を3口ばかり……。  寿司をおかずに白米を食べる人って、いるかな。  って感じになるはずだったわけで独り言みたいなものだったんです。   >>あらすじ >結衣から告白  結衣から告白するというパターンについて、 >>わたし個人の好みとしては、女の子からいきなり告白されるという、逆のシチュエーションもありですね。そのほうが転の衝撃が大きくなり、別れが納得しやすいし。(とんびの羽さん5502) >これは私的にはありじゃないです。 >だってそれだと、彼女は今までも死神の仕事のためにそういうことしていたと思われる可能性が強いですから。 >今回はうまく発見できない穢れの気配を纏った人物がなぜか“偶然”告白してきたので、利用しようとOKしたということですから。 >(深く考えればどっちでもあまり変わらないんですけどね)  こんなやりとりがあるました。  利用するために結衣から告白したというのなら、彼女は諒以外でも死神に利用するために誰かと交際していたという可能性が出てくる。ということで、私としては「ありじゃない」と言ったわけなんですが(誰とでも、って思われるのがイヤだから)。  でも、よく考えたら私自身、自分で「利用」の「理由」は少女がちょっと特殊なタイプの魂だったからとしているんですよね。つまり、例外的事例なわけで普通は考えられないもの。だから結衣は付き合うという形をとって、諒となるべく多くの時間を過ごすようにして、それを調べていた、となっていたわけです。  ということは、結衣から告白したんだとしても、特例に対してのやむを得ない方法だったと読ませることができれば、「死神の仕事のためなら誰とでも」なんて、思われずにすむはずです。  まぁ、つまり結衣からの告白のパターンをいやがる理由はなかったというわけです。  ということで、それも考慮に入れます。 > また実際に話を書くときに、どうなるのかはわからないが、冒頭部分の展開がタルくはならないだろうか? > この流れだと、「別れを言い出して」話が動きはじめるまでに、最低でも「告白するシーン」と「付き合っているシーン」というのが必要になってくる。 > かなり枚数を食わない?  これは意図しているところであり、悩みどころでもあったり。  最初の部分、死神が出てこないで話が進まないのは問題だなと思う反面、付き合っているシーンを書きたいと思ってたりもします。  もともとは付き合っているシーンで仲がよくなったように見せて、別れのシーンでドカンと使用としていたのがありますので(+その交際のシーンで結衣もわずかながら諒に心動かされていく)。  ただ、いくら恋愛的要素を強く出したいと考えているとしても、死神が前半まったく出てこないのはやはりまずいだろうと思い始めてます。  でも、書いてるあらすじじゃそのままです。削るうまい方法思いつかなかったもので。 >あらすじ10 >話の上での「障害」となるのは、いったい、なんなの? >その「障害」の部分が、まだ作者的に煮詰めきっていないみたいだね。 >いまこの展開から、いくつのパターンか考えられる。 >障害として考えられるのは……。  あ、ないですね、障害。  死神のほうをできるだけ抑えたらこんな結果に。  これは「死神だからと別れを告げてくる結衣に反抗」のパターンだから、障害は「死神であること」なんだろうけど、それじゃ漠然としてて、弱いんでしょうね、きっと。   だとすると何か……もう少し考えてみます。 >あらすじ11  これはもとの形と似ているというイメージが浮かんでこないよう、ひねっていたら、変にねじれてしまったという感じです。  内容がゆがんでしまったのですよね。  結衣のほうの気持ちの移り変わり↓。  最初の時点で相思相愛になっているのは、いいとして。  殺人鬼を逃したのは、恋にうつつを抜かしていたからとかではなく、「偶然」です。  とは言え、凶暴な殺人鬼なんてものはどこにでもいるわけないので、普段通りいかず逃げられてしまうのも、ある意味当然なのです。  そして、逃げられたせいで、殺人鬼は再び人を殺していくわけですね。(魂の状態だったら害はないけど、(浄化の際に)肉体を得たことで殺人鬼は人を殺せるようになった。)  そのことで結衣は心を痛めます。まぁ、自分が逃さなければ犠牲者が増えるわけがなかったんですから、悩んだりして当然でしょう。  で、自分のせいで人が死んでると思っている結衣は、それを諒に背負わせたくないと考えて別れを切り出すわけです。結衣は「付き合う」というのは互いに支えあうことと考えてますので、交際を続けるということは、諒にも犠牲者たちのことを背負わせてしまうと思ったんです。  それに加えて、結衣は罪の意識を持っているわけで、罰の意味もかねて別れようとします。ただ、彼女自身、別れたいとは思っていないので、結局諒の言葉にあまえてしまうわけです。  で、自責の気持ちをに押しつぶされそうになるのを諒に寄りかかることで、なんとか自分を保っていきます。  なにせ、自分が原因で殺されてしまった人たちの魂を、自分の手で浄化していくのです。普通ならかなり、キます。  それで結衣は少しずつ精神を病んでいきながら(諒のおかげでその速度はゆっくり)、殺人鬼の浄化だけを考えて進んでいきます。  そして殺人鬼の浄化を終えると、結衣のなかで張り詰めていたものがきれてしまいます。緊張が解けたせいで逆に、今まで押さえ込んでいたもの一気に流れ込んできてしまうのです。それで、殺人鬼を浄化しても犠牲者の無念を晴らしきれていない――自分の罪が償いきれていないと思った結衣は、自らの命を絶つことで、その償いをしようと考えてしまったわけです。  けど、諒に説得されてなんとか踏みとどまる、と。    とまぁ、これは今までのとはまったく異なる路線です。  ヒロインが壊れかけたまま?(完全に壊れてはいないです)  あー、ヒロインが壊れてしまうような話……嫌いじゃないですけど、毛色が違いすぎますので即没ではあります。 >あらすじ12 >光来さん的には、どうなの? >そういうのは、好きなのかどうか。やりたいことなのかどうか。  読んでる本を見ると好きなんだと、思います。  でも、やりたいことなのかと言われると……そうでもないかも。  理由はうまく言えないけど、男の子の方が「好きな気持ち」で頑張っていける、って感じのがやりたいことですから。 >この12のパターンなら、もっと結衣を動かさないとだめだよね。  それは無理っぽいです。  結衣、動いてくれないから。  諒の性格はあっちこっち変化可能だからいいとして、結衣のほうは性格設定に変化はつけられないです。なので、結衣の性格上、そんな風には動いてくれません。 >下着   聞かれてないけど、一応。  小学生のときはほぼ、ブリーフ。5、6年の頃から少しずつトランクスが増えてくる。  中学のときはクラス全員トランクス。  高校の頃のデータだと、クラス男子20名中19名がトランクス、1名がブリーフ(ブリーフの人は着替える必要があるときは短パン着用、恥ずかしいのだろう)。  で、今現在、近くにいる人はトランクスのみ(つーても数名)。  が、私の周囲での移り変わり?  ……と、私はトランクスです。ブリーフは小学校のときのみ。中学の頃からピッチリ系の衣類好きじゃなくなったので、ブリーフは絶対穿かなくなった。  私からすると、ブリーフとトランクス以外は穿いたことも、まともに見たこともないので、まったくの思考外です。  ついでに兄弟率。  私現在23歳。中学のときのクラスでの兄弟存在率は約80%ですかな。けっこう一人っ子って少なかったです。  アルバム引っ張り出して、ひとりひとり顔見てけば、兄姉妹弟のどれを持っているかまで思い出せるんですけど……。 -------------------------------------------------------------------------------- おhさしぶりです。 No.5807 投稿日 2003年1月2日(木)01時30分 投稿者 いか  あけましておめでとうございます。過去ログをとっくの昔に読み終わっていたのですが、参加する時間が継続してとれそうもないのでROMしていました。 パンツについて  さて、パンツについて統計しているのか判りませんが、自分の話をしたいと思います。現在、トランクスを好んで使用しています。それが始まったのは、小学校五年生から――なのですが、中学三年生まではトランクスとブリーフを交互に使っていました。理由は、小学校は器械体操、中学時代は駅伝(マラソン)の選手だったもので、妙に短い丈のユニホームを着せられたからです。周りも似たようなものでしたが、数人くらい柄の悪く色がけばけばしいブリーフを掃いていました。その輩の大半は走り屋か不良になりましたが。  私の周りで、白ブリーフを好んではいている人は、筋肉がある人間かシャツの袖をズボンに入れる人間です。ドラマやマンガなどの知識のようですけど、前者は高校時代ラグビー部だったせいで何人も見てきましたし、後者は今はオタク部なので何人も見ているので、そういう因果関係があるものなのかと思っています。あと、これはおまけですが、自分の身の回りには、煙草を吸っている、吸っていた人間はブリーフ履いている人はいません。  ちなみに、私がブリーフからトランクスに変えたのは、親が勝手に買ってきたからです。子どものころは、自分で服を含めて買うなんてことはしませんでしたので。 偶然について  結局は、偶然とか必然とかは《伏線》があれば、許してしまうものなのではないでしょうか、と思ったりします。 -------------------------------------------------------------------------------- 生課題開始 No.5808 投稿日 2003年1月2日(木)09時14分 投稿者 馬宮  さっそく下着の情報が!  ありがとうございます。  生課題が終わり次第、アンケート項目を仕上げます。 >偶然と必然  「偶然」に自分語を使っているのは、わたしです。  自分語の説明をしたため、場を混乱させてしまったようです。いえ、一番混乱しているのはきっとわたしでしょう。情けない……  とんびの羽根さんの書き込みを読んで、自分が「因果関係」という言葉を誤解している気がしてなりません。  さらに、新木さんの書き込みを読んで、自分が「必然」をわかってない気がしています。  もう少し時間をください。   >辞書について  自分の作業を思い出してみたのですが、やはり辞書を引く頻度は、まったく足りていないようです。  これも意識の問題です。  これから自分が書き込みをした時や生課題をした時に、どれだけ辞書を引いているか、記録していこうと思います。無意識のうちに、何度でも辞書を引けるようになるまで。  本当はこんなことしなくても、何度も辞書を手にとるのが当たり前のはずなんですが。  信じられないことに、わたしはまだ自分の持っている言葉の知識を、過信しているようです。 ●望乃さん    ご挨拶遅れました。  馬宮ともうします。よろしくお願いします。  19歳ですか。中学生や高校生の気持ちがよくわかる年齢ですね。 >生課題  さて、気がつくと、31日、1日と生課題をしていません。せっかくの休みに、なんてもったいない。  下手は毎日書いて一歩でも前進しないと、いつまでたっても上手くなりません。  馬宮さん、自分で決めたことぐらいは守りましょう。  では、「ホースで水遊びをしていて服透け」をリテイクします。  以上の書き込みで辞書を引いた言葉は6つです。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5809 投稿日 2003年1月2日(木)09時36分 投稿者 新木 伸  おや?  この分室に書きこみするときに、いつも開いてる集積ファイル(上から下に、過去に書きこみした元テキストがすべて含まれている)の下にある古いほうが、なぜか途中で切れて終わってしまっている。  うーん。なぜだろう?  現在のところ、まだ10万行を少し越えたばかりだから、ぜんぜん余裕があるはずなんだけどなぁ。  秀丸の設定では、「最大編集行数」は100万行にしてあるし。  まあいいか。 >とんびさん >>・話の冒頭の時点ではシチュエーション自体、またはそこに至る理由が、唐突で奇妙に見えてもよい。  つまり、平凡なエピソードに「ダメ出し」をしていたのではなくて、唐突でも気にしなくていいよって「アドバイス」をしていたってこと?  ほんとに、そうかぁ?  過去の二つの書きこみをレジュメに戻して、確認してみるよ。  #5757 ・偶然で起きそうなことばかりの本を書いてはいけない。 ・読者は驚きを求めて、自分の予想をはみだすような話を読みたがっているもの。 ・「集団に囲まれる状況」くらいのことは、充分に必然として描けるはず。 ・エピソードをの理由を「偶然」ですませてしまうのは、適当にやっている態度。読者はきっちりと手をかけて、「必然」によって組み上げられた話を読みたいはず。  #5801  省略。  全編が#5756へのレスの形になっていて、その内容が切れ切れ。  この書きこみ単体では、意味をなさない。  #5756の該当箇所(それも引用部分が短いので、場所を特定するのに非常に手間がかかる)と首っ引きで、合わせてなければ理解できない。  後ろのほうではなにも言っていないことになるので、前の1個だけ。  このレジュメを見るかぎり、「ダメ出し」をやっているようにしか見えないのだけど。  このあいだ鷹見さんが「意と気」という話をしていたよね。  文章で伝えられることにはふたつあって、それぞれ「意味」と「気持ち」である。――という、あれね。  人とコミュニケートするときの文章を書くとき。  まず最初の一行には、「気持ち」を伝えられるものを書くといいと思う。  これから書くことが、「ダメだよ」というものであるのか、「そうなのかな?」という疑問であるのか、それとも「だいじょうぶだよ」という励ましであるのか。  「気持ち」の方向性が先に伝わっていれば、そのあとに続く「意味」の部分において、読みとりミスが発生する確率がだいぶ減ってくれるはず。 >平凡と非凡の話  これ、自分でやっているときには、無意識のうちにバランスを取っているなぁ。  状況が非凡なときは、キャラの行動は平凡にする。  キャラの行動が非凡なときは、状況は平凡でなくてはならない。  両方平凡だと退屈極まりないし、両方非凡だとついていけないし。  片方が中途半端なときは、もう片方も中途半端にしてバランスを取る。  ヤキイモを買いつつ、昔好きだった男の子と再会――ってシーンは、これはわりと平凡なんだよね。まあちょっとだけ非凡ではある。「再会」ってあたりが。  だから行動のほうも、それとバランスを取る。「ほんのちょっと非凡」に対応させて、「ちょっと変」あたりのことをやらせてみるわけだ。  声かけられたけど、口の中にあるヤキイモと、彼と――どっちに反応すべきか決められず、とりあえず食べ続けている。――くらいの。  また、朝の雪道を登校する――なんていう、なんの変哲もないシチュエーションであれば、「雪だるまの中から飛び出してくるクラスメート」ぐらいのことがあっても良い。  ――っていうか、雪だるまの中から人を飛び出させようとするなら、状況のほうは、なんの変哲もないものにしておかないとならない。  状況で目を引くのか、行動で目を引くのか、本能的に常に考えているってことね。  たとえば羽矢野君の「イントウ・マイセルフ」あたりで、退屈で読めないシーンってのがあったわけだ。リライト対象になっていた部分とか。  夜、目を覚ました女の子が、寝付けないので本を取りに書庫に向かおうとする。  このときに、どういうコンセプトをもってリライトかけていたのかというと、「状況」なのか「行動」なのか、どちらかに非凡性を与えて目を引こうとしていたわけだな。  「廊下や部屋は、とても寒い」ってことで、状況に非凡性を与えるか。  「昼間のことで、頭はとてもぐるぐる」って方向で、行動に非凡性を与えるか。  「書庫までの道はとても暗くて、とても怖かった」とするとか。  実際には、どの非凡性も単体ではたいした量にはならないので、ぜんぶを組みあわせてやっていたわけだが。  えー、要約すると、「どの場面にも一定量以上の“非凡さ”がなくてはならない」ということになるのか?  「非凡さ」がたくさんあったり、少なめだったり、リズムはつけてゆく。  しかし「ぜんぜんない」というのは、それはダメ。 >光来さん >由衣の側からの告白とか  引っかかっている理由は、ふたつあるわけね。  「誰とでも付き合っていた」ということと、「以前にも同じように」ということと。  諒が特例であったので緊急措置として付き合うことになったとすると、「以前にも〜」のほうは、たしかに潰せますね。  けど、それでももう片方の問題は残るんじゃないのかな?  つまり、べつに諒でなくても、「特例で緊急措置の必要のあるケース」であったら、やはり結衣は同じように恋人として振る舞っていたわけです。  このことは、告白したのがどちら側か――ということとは関係しません。  諒の側から告白するノーマルパターンのほうでも、「たまたま」諒が特例のケースだったから、付き合うことを承諾したわけですね。  たとえばこれが諒ではなくて、他の男の子が彼女に告白したとしても――。その男が「たまたま」特例であったなら、やはり結衣は同じように付き合いを承諾しているわけです。  こうして考えてみても、「結衣からの告白」という展開を避ける理由はなかったわけですね。  どちらが告白するにしても、これらは解決しなくてはならない問題です。  問題点は、ふたつあります。  それぞれを切り分けて考えましょう。  いま光来さんの認識だと、両方がごっちゃになって、一緒に考えてしまっていますよね。  「以前にも〜」のほうは、特例の緊急措置は今回が初めてだったということで、これは潰せました。  しかし、もう一点の問題点も潰しておかないとならない。  「誰とでも〜」のほうね。  ちなみに、「転んでもタダでは起きない」という格言に従うと、この「ポケット」(新木語。作者の考え落としていた点、という意)を潰す部分は、エピソードに仕立てることもできます。  たとえば作中のどこかで、「俺でなくても、他の誰でも良かったんじゃないのか?」とか、諒から結衣にぶつけさせてみるとか。そして結衣がどう反応するか見てみるとか。  考えてみれば至極当然の疑問。話の根幹を揺るがしてしまうような、大きな疑問。  そういうものを作中でわざわざ掘り出して、提示して見せて、しかるのちに「きれいに」解決する――ということをやってドラマを盛りあげる手法もあります。  まあ、ポケットを逆手に取ってドラマにする――というのは、意識の片隅でゆっくり考えるとして。  当面は、まず正攻法で、このポケットを潰してみることかな。  諒であったから、付き合った――という、その必然的な理由ね。  最近、とんびさんのほうの話題で「偶然と必然」なんて話があがってますが。それに通じるなぁ。これも。  この「誰とでもOKではなく、諒だったから付き合った」ことの理由には、「偶然」は許されず、「必然」が必要とされるところでしょう。  「たまたま諒が特殊例だったから」というのはNGで、「諒でなくてはならなかった」としないとね。  さあ、アイデア出しだっ。  ここは力業で、山ほど出してくるしかっ。  こうやってロックオン項目を定めたあとのアイデアの出しかたは、もう知っていますね? >告白のシーンと、付き合っているシーン  アマチュアだから選択できる贅沢な方法があります。  プロの場合だと、プロットやらシナリオやらを立てるときに、段落や章やシーン単位で「ブロック」として作品を捉えているわけです。  これは常に意識していることです。  そして「このシーンは差し替え可能」とか、「このシーンは省略可能」とか、そんなふうにマーキングをして覚えておくわけです。  なんのためにそんなことをするのかというと、いざというときに、ブロック単位で落としたり編集したり、差し替えたりするためです。  たとえば、本来なら「A・B・C・D・E・F・G」というパートで構成されるのがフルスケールの話だったとしますよね。  しかし、どうしても締め切りに間に合いそうにないときは、サブセットで間に合わせたりするわけです。  DとFのパートは、じつは省いても話は通じる。ただそうするとラストの盛り上がりに若干欠けるかもしれない。しかし、間に合わなければそれでも出すわけです。「A・B・C・E・G」って形で。  また、もうすこし時間に余裕があるようなら、DとFをすっぱり落としてしまうかわりに、「D’」と「F’」という、本来よりも短く簡略化したものと交換することで代用したりします。本来の「D」や「F」よりは、時間がかからないものに差し替えるわけですね。「A・B・C・D’・E・F’・G」という形で。  えー、僕は小説の仕事だとこれが出来なくて……。  締め切りに間に合ったためしは、過去数回しかないもので……。あまり大きなことは言えないのですが(笑)。  まあ「小説」以外の他の仕事であれば、やっています。  話が脱線しました。  つまりなんなのかというと。  書いちゃうわけです。  告白のシーンも、付き合うシーンも。  ただはじめから、覚悟はしておくわけです。  書きあげてから、冷静に客観的に見て、削ったほうが良いのであれば削るつもりでいる――とか。  この「告白」と「交際」のブロックは、他に影響を与えることなく、丸ごと削除することも可能です。  別れる部分の冒頭のところにでも、「交際を始めたばかりで幸せの絶頂」であることをしっかり伝えられるエピソードを入れておけば、それ以前のところは想像つきますので。  なにせ納期も締め切りもないんですから。  書きたいなら、書いちゃえばいいと思います。 >寿司とか >>スーパーとかで売ってる寿司ってなんか味が濃く感じます。  「なんか〜感じる」じゃなくって、なぜそう感じるのか、はっきりさせましょう。  まずスーパーで売ってるお寿司と比較しているのは、どこのお寿司?  出前で取るような、ちゃんとした寿司屋の寿司? それとも家庭で作る手巻き寿司? それとも回転寿司とか? あとは「小僧寿司」とか、持ち帰りの寿司専門店なんてものあるよね。  また、味が違うと感じるのは、それは具体的に「何の味」であるのか?  なにが「濃い」の? 塩味? 甘み?  ちなみにうちの奥さんは、店によっては、寿司のシャリを受け付けなかったりします。  「○○」が濃い寿司を食べると、食べたあとに、食道がきゅ〜っと締め付けられるようになってしまうそうな。  僕は「○○」が濃いほうが好きなんだけどね。 >辞書引き回数とか  そうだ。今度暇ができたら、マクロをいじってみるか。  僕の環境だと、電子辞書を呼び出すときには、かならず秀丸のマクロを経由してるんだよね。  CTRLキーを押しながら、P,Iと打つことで、電子辞書のソフトが立ち上がる(もしくは下からトップにウインドウが呼び出される)ようになっている。  このとき、毎回日時をファイルに記録するようなマクロを組めばいいわけだ。 -------------------------------------------------------------------------------- 生課題終了、リライト開始 No.5810 投稿日 2003年1月2日(木)15時37分 投稿者 馬宮  生課題の最中にどれだけ辞書をひいたかを数えるのは、難しかったです。  冒頭部分にはわりと頻繁にWEB辞書を使っていましたが、10行書くのに、辞書が必要な単語が10個を越えて、数える作業が邪魔なってしまったのでそれ以降は数えませんでした。  頭の中でやろうとしたのが、失敗の原因です。  次からは、シャーペンを目の前に置いて、「正」の字をつけていくことにします。 ●新木さん  ちょっと前のことですが「訊く」についてです。  わたしは辞書のクロスチェックは、分室に参加してからですが、やっていますので、そこは大丈夫です。(普段は4冊ですが、生課題の時は、WEB辞書2つでやっています)  「訊く」は国語辞典3冊(広辞苑・大辞林入ってます)、漢和辞典1冊、類語辞典2冊(国語辞典1冊と漢和辞典の出版社はかぶってますが、後の5冊は出版社が違います)、WEB辞書を調べて見つからなかったんです。「何でだろう」と本当に不思議でした。  まさか「常用漢字じゃないから」という理由があったなんて気づきもせずに、図書館に行こうとしていたんです。ありがとうございます。  下着調査と同じで「調べる」ということに慣れていないわたしは、やることなすこと、トンチンカンです。 >「きょうだい」の使い分け  ありがとうございます。これは意識の仕方が甘すぎました。  使い分けができていないことを、自分で全然気づいていませんでした。   >テレビゲーム  >>歳がバレるよ。  グサ!  う……これは……わざとだったんです。パソコンゲームと区別しようと考えたんですが、とんでもなく酷い言葉を使ってしまいました。  そうですね、今の小学生から高校生は、物心ついた時から家庭用のゲームがあります。失敗でした。「わたし」のゲームに対する知識をもっと増やすことにします。  さて、今やった課題で誤字脱字チェックをしたのですが、7つもありました。  一緒に、前回の「雨の中洗濯物を取りこんで従姉妹の姉ちゃんで服透け」の誤字脱字チェックもしたところ、上記の、「テレビゲーム」をふくめ、3個ありました。漢字の統一がなっていません。    今から「ホースで水まきをしていて従姉妹の姉ちゃんで服透け」の誤字を直してリライトをかけます。  この書き込みで、辞書を引いた言葉の数は6つでした。 -------------------------------------------------------------------------------- 新年早々 No.5811 投稿日 2003年1月2日(木)16時43分 投稿者 弟切 千隼 体調を崩して寝正月な弟切です(^^; PC環境と体調が芳しくないため、今回は課題はお休みして、ちょっと気になったことの指摘をさせていただくにとどめます。 馬宮さんと新木さんとのやり取りで、きょうだいの話が出ましたね。一人っ子で、きょうだいというものを外側から見ている者として、コメントさせていただきます。 弟切にはきょうだいがいませんので、きょうだいというのが物珍しい存在です。ゆえに、「きょうだいってどういうものだろう?」と、興味を持って親族や友人のきょうだいの様子を観察してきました。 その結果、わかったことは、「同じきょうだいとはいっても、その実態は千差万別だ」ということです。 なまじきょうだいがいる人というのは、自分たちの例が「普通」だと思ってしまうようです。喧嘩ばかりしている姉と弟だとしたら、「姉と弟は喧嘩ばかりしているものだ」と思い込んでいるようですし、逆に弟が姉を慕って一緒に付いて歩くタイプだとしたら、「弟は姉の後を付いて歩くものだ」と思い込んでいるふしがあります。 私が見聞した例では、例えば同じ「姉と弟」でもずいぶん違います。 夏休みなどで一日中一つ屋根の下にいても、一日のうちに「おはよう」と「お休み」の二言しか言葉を交わさない、あるいはどうかするとその二言さえも交わすことを惜しんで、なるべく会話を避けるという姉と弟がいます。「なぜ?」と私が訊いたところ、「弟となんか話したくない」という答えが姉から返ってきました。 かと思えば、趣味が一致していて仲が良く、同じ趣味の話で一時間ほども盛り上がって話しているという姉と弟もいます。この姉と弟の場合は、一人暮らしをしている姉が実家へ電話すると、実家にいる弟と話が盛り上がって長くなってしまうため、電話代がかさむと話していました。 子供の頃は仲が良かったのに、大人になってから仲違いをして絶交に近い間柄になってしまった、というきょうだいも、弟切はいくつも見聞しています。逆に、子供の頃はしょっちゅうすさまじい喧嘩をしていたきょうだいが、大人になってから仲良くなった例も知っています。 きょうだいというのは、血縁が近しいことが他人同士と違うだけで、およそどんな状態でもありうる関係なのですね。 フィクションできょうだいを扱う場合には、「きょうだいとはこういうものだから」ではなく、「このきょうだいはこういうものだ」ということをしっかり決めて、扱わなければならないということでしょう。 -------------------------------------------------------------------------------- 生課題終了 No.5812 投稿日 2003年1月2日(木)23時19分 投稿者 馬宮    「ホースで水遊びをして従姉妹の姉ちゃんで服透け2」について、リライト部分を書き込むことを忘れていたので、ここに書きます。    ・元の文章の狙いはなにか。  「鉄郎が、従姉妹を魅力的な女性として意識をしたということです」  ・どんな問題点が存在したのか。  「本来のお題の狙いとは外れていました」  ・それをどのように直したのか。  「ラストの服透けの絵が最優秀賞になるところを削り、服透けを見られてドキドキする女の子に焦点をあてて書きました。喧嘩禁止になったので、女の子の性格を大人しめにして、読み手が鉄郎に好印象を抱くよう、彼をカッコ良くしてみました」    次は、お題とは外れてしまった「ホースで水遊びをしていて従姉妹の姉ちゃんで服透け」を、自分が書きたかった「鉄郎が、従姉妹を魅力的な女性として意識をした話」で書き直してみます。   ●新木さん >悪文について  以前指摘してくださった、悪文三つをリライトします。 「花火大会で集団に囲まれる」より。  >>次はヨーヨーつりを「しゅうげき」しようって言うと、大きなビニール袋の中で泳ぎまわる、ちっちゃな金魚の群れにみとれていたウルトラマンは、わたしの方を向いて、なん度もうなずいた。  ウルトラマンが、ビニール袋の中を泳ぐちっちゃな金魚たちをじっとみてる。 「じゃ、次はヨーヨーつりをしゅうげきしよう!」  あたしが言うと、ウルトラマンはこっちを向いてなんどもうなずいた。 >>ちょっと背伸びをして屋台を探したら、行き交う人たちの頭の向こうに、ピンクの屋根でヨーヨーつりの「ヨ」の文字が見えたので、金髪のウルトラマンの――ルイ君の手をひいた。  背伸びをして屋台を探したら、行き交う人たちの頭の向こうに、ピンクの屋根でヨーヨーつりの「ヨ」の文字が見えた。  わたしは屋台に行こうと思って、金髪のウルトラマン――ルイ君の手をひく。 「ホースで水遊びをして従姉妹の姉ちゃんで服透け」より。  >>従兄弟の鉄郎は、手垢がついて端っこが黒くなったモスグリーンのスケッチブックをめくる手をとめ、縁側の上から眉をひそめてわたしを見おろした。    縁側に座っていた鉄郎は、スケッチブックをめくる手をとめると、眉をひそめてわたしを見あげた。  スケッチブックは、手垢がついて端っこが黒くなってる。  「花火大会で集団に囲まれる」は、「集団に囲まれる」のお題にもう一度チャレンジする時にリライトをするつもりなので、宿題になっている「祭りの描写」は、その時にします。  これも、対象読者が祭の屋台を知らない可能性について考えていなかったわたしの失敗です。  過去ログを読んだ時にも思いましたが、年の差は、とても恐ろしいです。    >姉弟    >>姉と弟の日常というのは、喧嘩ばっかりやってるっていうのが、馬宮さんの認識でしょう?  はい。もしくは、「お互いあまり干渉しあわない」。それが一般的な姉と弟の姿だと思っています。  そして、その現実をとても寂しく思っています。  わたしは、弟に背を追い抜かれた頃からおっかなくなって、喧嘩ができなくなりました。  ちょっと乱暴に「うるさい」だの「いま、イライラしとるんじゃ」とか言われると、「さわらぬ神にたたりなし」とコソコソ引っ込みます。いらない指図をするからなんでしょうが、姉の権威も落ちたものです。   >>しかし、兄弟がいなくて一人っ子で育った人間は、「なんで兄弟同士で喧嘩してるの〜? へんだよ〜? わたしなら、ぜったい仲良くするよ〜?」とか思うはず。 >>こういう人が、全読者の半数近く存在していることを忘れてはならない。  頭にありませんでした。たしかに、そうです。  兄弟喧嘩が常識だと思っていることが、読み手の夢をこわしてしまってはいけないですし、仲がいい兄弟の需要もあるということです。  世の中には、現実に仲がいい兄弟もいるはずですし。一方的な思い込みは世界を狭くしてしまいます。  例えば、「本当はべたべたに仲がいい姉弟なんだけど、人前では恥ずかしくて仲が悪い振りをしている」というのも、ないとは言いきれません。いろんな兄弟姉妹を考えることは必要だと思いました。 >聞き込み  あの後、また弟にぶつかってきました。  ものすごく嫌な顔をされたのですが、追い払われるまで聞いてどうにか「中学校の時にトランクスはいているのは誰もいなかった」とやっとそれだけ聞き出しました。  結論として、「中学生でブリーフは恥ずかしいということ」という認識が弟にはあったようです。 -------------------------------------------------------------------------------- ●男性の皆様へ No.5813 投稿日 2003年1月2日(木)23時23分 投稿者 馬宮  お手数ですが、お時間のある時でかまいませんので、アンケートにご協力をお願いします。  もしマズイようなことを訊いていましたら、言ってやってください。   >アンケート項目    「男性用下着(パンツ)について(男性専用のアンケートです)」    1.年齢を教えてください。    2.今穿いている下着のタイプを教えてください。(好きな色や柄、素材もお願いします)    3.今穿いているパンツは、自分で選んでいますか? もし自分でなければ、誰が選んでますか。    4.過去、下着の種類を変えた(ブリーフからトランクスへなど)ことがあれば、いつ、何から何に変えたか教えてください。その時の理由も覚えておられたらお願いします。     5.まわり(同年代)の男性の穿いている下着のタイプを教えてください。(色、柄、素材もわかればお願いします。なぜ知ることができたか、もできればお願いします)。    6.下記の下着を穿いている人をどう感じますか。    ・ブリーフ  ・トランクス(前開き)  ・トランクス(前閉じ)  ・ビキニ  ・ボクサー(前開き)  ・ボクサー(前開きボタンつき)  ・長ズボン下(すそが締まっているタイプ)  ・長ズボン下(すそが締まってないタイプ)    7.    「中学生に上がるか上がらないかという男の子の「オーソドックス」とは「☆☆」で、「○○」だとマセていて、「××」だとオヤジくさくて、「△△」だとイキがっている。  上の「☆☆」「○○」「××」「△△」を埋めてみてください。     8.勝負パンツはなんですか。(色や柄、素材なども詳しくわかればお願いします)    ちなみに、上の質問をわたしの弟にぶつけてみました。  以下、結果です。    1.25歳  2.トランクス(綿100%、ブルー、茶、グリーンが多い)  3.自分では選ばない。買うのは母まかせ。  4.小学生の時、ブリーフからトランクスへ(理由:母が買ってきたから)  5.仕事が忙しくて同年代の下着を知る機会がないので、不明。  6.  ・ブリーフ:別におかしくない。  ・トランクス(前開き):自分が穿いているので普通。  ・トランクス(前閉じ):そんなのがあるのは知らない。  ・ビキニ:ばかみたいに思える。  ・ボクサー(前開き):実物がわからない。  ・ボクサー(前開きボタンつき):実物がわからない。  ・長ズボン下(裾が締まっているタイプ、裾が締まってないタイプ共通):自分が穿いているので普通(トランクスの上に着用している)    7.「☆☆」=小学生ならブリーフ。中学生ならトランクス    「○○」「××」「△△」=ブリーフとトランクス以外下着の種類がわからない。  8.トランクス以外持ってないから、トランクス。  以上です。どうかよろしくお願いします。  5812とここの書き込みで辞書をひいた言葉のは8個でした。 -------------------------------------------------------------------------------- あれこれ No.5814 投稿日 2003年1月3日(金)01時25分 投稿者 光来 唯  一日に最低30分以上は雪片付けに時間がとられる。  そういうのが嫌な人は絶対雪国には住めないでしょうね。  普通に通勤通学時間も長くなりますし。 >お寿司  比較対照――うちで作る寿司(酢飯つくってネタを乗っける)。  違うと感じたのはおそらく「酢飯」。ネタの方はいつもと変わらない、というかそれほど気にしないタイプですから。  適度な味というより、いつもより酢が濃い(?)ように感じました。    今回は飯の味がちょっと濃いように思えたので、なんていうか飯もおかずのように感じてしまったのです。  前回に書いたように私は濃い味のものに多量の白米という組み合わせで食べるので(弁当なんかじゃおかずよりご飯を多くしてほしいタイプ)、こんな風に飯がおかずのように感じられると、どうしても白米がほしくなってしまうのです。  そういうわけで、寿司をおかずにご飯を食べるような形になってしまったというわけです。   > プロの場合だと、プロットやらシナリオやらを立てるときに、段落や章やシーン単位で「ブロック」として作品を捉えているわけです。  むぅ、私がブロック単位で思考をめぐらせると、それぞれのブロックがつながらなくなったり、逆に分離不可能になったりするんですよね。  ゲームの影響か、けっこうブロックで考えちゃったりはするんですが、ブロック思考レベルはまだ1です。   > 問題点は、ふたつあります。 > それぞれを切り分けて考えましょう。 > いま光来さんの認識だと、両方がごっちゃになって、一緒に考えてしまっていますよね。  違うものだったですか。  私はごっちゃになっているというより、そのふたつをひとつのものとして考えていましたよ。 > たとえば作中のどこかで、「俺でなくても、他の誰でも良かったんじゃないのか?」とか、諒から結衣にぶつけさせてみるとか。そして結衣がどう反応するか見てみるとか。  これ、一度は考えたことがあります。  なにせ、「誰とでも」のほうが頭に浮かんできたのは、結衣から告白するというパターンならば、諒がその台詞をどこかで言う必要が出てくるな、それはイヤだな、ってとこからですので。 >「諒でなくてはダメな理由」  なんていうか、うまく出てこない。  考えはじめてすぐに、「〜でなくてはダメ」だなんて「好意を持っている」以外にないだろうなんて、出てくるくらいですから。  それに、いろいろ出してみて、似た種類のものがけっこう出てきたりしてました(それらはまとめちゃってます。悩んでるときに優しい声をかけてもらった、と傷ついた猫を助けているのを見た、は同じ優しい人間だから、と理由でまとめてます)。    でも、見てみると、「〜でなくてはダメ」とはかぎらないようなものも混ざってるような気もします。 >アイデア出し ・初恋の人に似ていた ・実は幼なじみ(or似ている) ・過去に諒に助けてもらったことがある(死神のことで、あるいは日常的なことで) ・結衣と諒は過去に出会っていた(惚れている、どんな人物かわかっている) ・諒の優しさを知っていた、あるいは見たことがある ・クラスメートであったから、諒という人間をよく見ていた(普段の行動から信頼に足る人物だと感じていた) ・諒に一目惚れしていた ・何らかの理由でもとから好きだった(理由はいろいろと) ・諒のまとっている空気に触れてみたかった ・諒の周りはいつも楽しそうで、自分もその中に入りたいと考えていた ・諒の中に何らかの力を感じた(同種的な何か、あるいは親近感を感じるようなもの) ・死神にとっての「協力者」という素質を秘めていた(人間の中には運命的に死神に出会ってしまう「協力者」と呼ばれる者たちがいる) ・諒は死者を忘れない気持ちを持っており、それが死神である結衣にとって心動かされる行為であった ・学校。クラスで唯一話したことのある人だから > 書いちゃうわけです。 > 告白のシーンも、付き合うシーンも。 > ただはじめから、覚悟はしておくわけです。 > 書きあげてから、冷静に客観的に見て、削ったほうが良いのであれば削るつもりでいる。  削る覚悟ですか……結局最後は読者にとって楽しめる形にしなければならないので、そうすべきならそうしますが……。  でも、書きたいってのは作者のエゴなわけで、形としてはないほうがすっきりするであろうわけで……うーん、悩むくらいなら書いちゃったほうがいいんでしょう、絶対に。   >馬宮さん・アンケート  前回ので、答えになっているともいえなくないだろうけど、まぁ、ちゃんとした形になるよう、やってみますか(次回ね)。  でも見てて面白いと思ったのは。 >8.勝負パンツはなんですか。(色や柄、素材なども詳しくわかればお願いします)  男同士でもしこんなアンケート作るのなら、絶対に作らないでしょう、この項目。  ギャグとか、ネタとかならあるだろうけど、まじめな質問項目でこれは作らないと思う。  とりあえず、私は男性でまじめに勝負パンツだなんていう人は知らないので。 >兄弟  私はブラコンなんで、弟にはアマアマですよ〜。  けんか(手が出たのは2,3回ほど)も小学校くらいまでしかやったことないですし。基本的に私の方が流しますから。  そういや、別に意識してるわけじゃないけど、知り合いで兄姉妹弟がいると聞くと、どんな関係か普通に訊いてます。  姉妹で妹の方が強いとか、兄弟3人仲のいい友達みたいな関係だとか、いろいろあるんですよね。  だから私は「きょうだいとはこういうものだ」っていうのは思ったことないですね。 -------------------------------------------------------------------------------- あけましておめでとうございます No.5815 投稿日 2003年1月3日(金)18時11分 投稿者 紫ゆきや  本年も、よろしくお願いします。  去年のうちには、あらすじすら決まりませんでした。  今年こそは、がんばりたいと思います。 ●新木さん(5773)  指摘ありがとうございます。 >まず質問への回答など >> 愛美の翔子に協力的な理由はそれでいいとして。 >> 「妹を甘やかす姉」のくだりのほうは、どういうこと?  愛美が、どんなキャラクターであるか説明しようとしたのですが、失敗してしまった文です。  できましたら見なかったことにして頂けると幸いです。 >> ちなみに上記の台詞が実際にあるかどうかは別としても、「夏江が言わなければ自分で言っていた」という構図が成立していないと、やっぱり、翔子が夏江を許す理由にはならないよね。  なるほど。  たしかに、《14》だと、翔子が夏江に同調して怒る理由がありません。  その部分を、ちゃんと埋めないと、行動の理由がワケわからないです。 >絵コンテ  現在、実家に居ることから環境がありません。  絵コンテ書き直しは来週になりそうです。 >> ちなみに「ルパン三世 カリオストロの城」のDVDだと、おまけディスクに絵コンテバージョンがあるぞっ。  それは知りませんでした。  DVDだと、そんな特典があるんですね。  これは買わないと! >あらすじについて >> あらすじ14は、「強いことを知られたくなかった主人公が、か弱い女の子の仮面を脱ぎ捨てて、活躍する話」だったわけで……。 >> それがこんどは、「強いと思われていない主人公が、強いヤツに勝ってしまう話」なわけか?  自分としては、一貫して「元気な女の子が、まわりを驚かせる話」というのを作っていたつもりでした。  《14》は「女の子らしく振る舞おうとムリをするのをやめる」というスジが大きくなりすぎてしまいましたので、《15》は「女の子らしく〜」の部分を切り捨ててみました。  しかし比較してみると、《14》のほうが「まだしも話になっている」と分かりました。  やはり「一人称で、まわりを驚かせる話」なんてのは、今の自分には荷が勝ちすぎていたようですね。  ……他の方からも、言われ続けていたわけですが(汗)  ようやく諦めつきました。  「まわりを驚かせる」というスジは捨てることにします。  次のバージョンを制作中です。今しばらく時間をください。 ●望乃英司さん  紫ゆきや(むらさきゆきや)です。  よろしくお願いします。 ●伝言  羽矢野さんからの伝言です。  現在、ネットワーク環境をADSLに移行中であり、通信ができない状態だそうです。  来週には繋げられるようになるとのことでした。 -------------------------------------------------------------------------------- 生課題開始 No.5816 投稿日 2003年1月3日(金)21時37分 投稿者 馬宮 いま、弟が後ろで懐かしのスーパーファミコンをやっています。大掃除の日にどこかで発掘したようです。 ソフトは、アクションロールプレイングゲームで、コントローラーが2個あればふたり同時プレイが可能なもの。  昔はよく姉弟でやっていたのですが、最近は時間がすれ違ってすっかり機会がなくなりました。 ●光来さん >下着  情報ありがとうございます。   >>前回ので、答えになっているともいえなくないだろうけど、まぁ、ちゃんとした形になるよう、やってみますか。  詳しくてすごく助かりました。ああ、やってくださる! すみません、お手数ですがよろしくお願いします。 >>私からすると、ブリーフとトランクス以外は穿いたことも、まともに見たこともないので、まったくの思考外です。  男性の下着売り場に行って思ったのですが、あそこは男性より女性の方が多くいるところなんですね。  ひょっとしたら、男性は下着に、あまり興味がないから、自分で買わないんじゃないか、と思ったりもしました。 >>とりあえず、私は男性でまじめに勝負パンツだなんていう人は知らないので。  あの質問は、かなり迷ったのですが。これを男性に「まじめに訊く」機会というのは、滅多にないだろうと思って混ぜました。  女の子から「勝負パンツ」という言葉が出てくるというのは、わたしの記憶ですが、こういう時があります。(一般的かどうかはわかりませんが)    女の子が通信販売のカタログを持ち寄って(例えば会社の女子更衣室で)下着のところを、二人か三人で見ています。  ページをめくりながら、「これがいい」「これ、かわいい」「えー? やだー」とか、と指をさして言ってるうちに、「これは勝負パンツでしょ」という言葉が誰かから出てきます。  ここらへんは、遊び感覚ですから、「ギャグ」とか「ネタ」ですね。  ちょっと真剣になって……    女の子が男の子とデートする時、着ていく服を友達に相談する、というシチュエーションです。  その時に、デートする方の女の子が「下着、どうしよう」と言い出すんです。  選んでいるうちに、誰かから、「勝負パンツ」という言葉が出てくることもあるでしょう。      ですが、まさか、これを男性がやるとは思えません。  男性ではどういう経緯でこの言葉が出てくるんですか? 「ギャグ」だの「ネタ」だのというのが、どんなものか想像つかないんです。    女の子なら、仲のいい友達に冗談で「(クリスマス)誕生日プレゼントだよ」と下着を送る(ちょっと経験ないのでわからないんですが)かもしれませんが、男性が男性に対して「(クリスマス)誕生日プレゼントだから」と下着を贈るイメージは、わたしにはないんです。  あ、余談ですが。  男性は男性に、誕生日やクリスマスプレゼントを贈るものなんでしょうか。  学校の合格祝いとか、入社祝いならイメージできるんですが。   >>私はブラコンなんで、弟にはアマアマですよ〜。  いいですね。わたしもブラコンの気はあるのですが、「姉の権力」という昔の幻にまだしがみついているためか、弟を怒らせてしまうことが多いようです。  弟にとって「優しくて、頼りになる姉」になりたいと思うのですが、修行不足の身には遠い道のりです。いまは、弟に「流してもらってる」という状態のような気がしてなりません(汗) >>だから私は「きょうだいとはこういうものだ」っていうのは思ったことないですね。  そういえば、わたしは今まで「きょうだい」のある友達に、「きょうだい仲」を訊いたという記憶があまりありません。だから、「どこも一緒だろう」というとんでもない思いこみに囚われていたんですね。 ●いかさん  情報ありがとうございます。  ああ、なるほど。マラソン選手の短パンは、トランクスより丈が短いですよね。  不良や走り屋の男の子は、目立つことが好きなので下着も派手なものを選ぶんでしょう。    ・マラソン選手はブリーフ。  ・不良、走り屋の男の子は、色のけばけばしいトランクス。    すみません、質問があります。    ・どうして、筋肉のある男の子は、ブリーフを好むんでしょうか。(推測ですが、ラグビーのユニフォームのズボンはぴっちり腿についていると思うんです。だから、トランクスでは邪魔になるからではないか、と思うんです。それとも、筋肉のある男の子がブリーフを好む、という常識みたいなものが男性の間にはあるのでしょうか)  ・シャツの袖をズボンに入れるというのは、ズボンのベルトを緩めにしめて、そこに手を突っ込むという意味ですか?   ・どうしてオタク部の男の子は、シャツの袖をズボンに入れるんでしょうか。  ・それから、オタク部というのは具体的になんの部をさすんでしょうか。これも、ラグビー部同様、高校時代のお話ですよね。   >>自分の身の回りには、煙草を吸っている、吸っていた人間はブリーフ履いている人はいません。  いかさんの周囲の、煙草を吸わない男性には、ブリーフを穿く人ががいる、ということでしょうか?  煙草を吸うことが、ブリーフを穿かないことと、どういう関係があると思われますか?  なぜなのか、わたしには不思議なんです。    よろしくお願いします。 ●弟切さん  ご指摘ありがとうございました。    さて、弟切さんが出してくださった例は、ぜんぶで6つありました。    思い込みの例    ・喧嘩ばかりしている姉と弟は、「姉と弟は喧嘩ばかりしているものだ」と思い込んでいるらしい。  ・弟が姉を慕って一緒に付いて歩くタイプは、「弟は姉の後を付いて歩くものだ」と思い込んでいるらしい。  具体的な例    ・一日中一つ屋根の下にいても、「話たくないから」という理由で会話を避ける姉弟。  ・趣味が一致していて仲が良く、電話代がかさむぐらい話をする姉弟。  ・子供の頃は仲が良かったのに、大人になってから仲違いをして絶交に近い間柄になってしまった姉弟。  ・子供の頃はしょっちゅうすさまじい喧嘩をしていたのに、大人になってから仲良くなった姉弟。  これを見て、自分の視野の狭さが恥ずかしくなりました。  弟切さんは、「ひとりっ子は、きょうだいが物珍しいから、きょうだいの関係を知りたがる」とおっしゃいました。  なるほど、と思いましたが、ここまでくれば、さすがにわたしも「待てよ」と自分にブレーキをかけられます。  たとえ、ひとりっ子でも、「きょうだい」に興味がなく、周囲にある一つか二つの例できょうだい仲を思い込んでる人もいるかもしれません。 「きょうだい」がいても、「思いこみ」のない光来さんのような方も、他にいらっしゃるでしょう。    なんと言いますか、怖いです。  自分の中に、後どれぐら「思い込み」だの「先入観」だのが「当たり前」のふりをして住み着いているか。  怖がってばかりもいられないので、「知りたがり屋」になる努力をします。 >生課題  昨日書いた課題に、修正が必要なところが見つかったので予定を変更してそこを直します。  とりあえず、鉄郎は中学生であれ小学生であれ、白いブリーフを穿いていると考えてキャラを作ってみます。イメージが固まってきました。  では、生課題開始。    この書き込みで辞書を引いた言葉は10個です。 -------------------------------------------------------------------------------- 生課題終了 No.5817 投稿日 2003年1月4日(土)00時19分 投稿者 馬宮  あげた後見返したら、一つ文字下げしていないところを発見しました。  なんてミスを…… -------------------------------------------------------------------------------- レスなど。 No.5818 投稿日 2003年1月4日(土)03時50分 投稿者 望乃英司(ぼうのえいじ) <新木さん ●フリーターの正月。  僕の場合は昼郵便局のバイトをして、生活費を払って実家に寄生させてもらってます。  なので一人暮らしをしているフリーターの皆さんよりずっと楽な生活をしていると思います。    と、いう説明さえ見栄を張っている真っ赤な嘘でして。  実際はバイトが決まらず(というか郵便局の配達のバイトを始めるための普通免許、つまり原付が運転できる免許が取れず)ただ家に寄生している状態です。  正月明けこそは免許を無事取ってフルタイムのバイトをやるぞ、という感じです。 (ああ、恥ずかしさが……) ●生課題  今はあらすじを考えています。  多分テーマは「集団に囲まれる」になるかと。  生課題は僕が通っている心療内科のカウンセラーに渡す自己分析のレポートを書いてから始めようと思います。 <馬宮さん  初めまして。望乃です。どうぞよろしくお願いします。 ●下着アンケート  1.年齢を教えてください。    十九歳    2.今穿いている下着のタイプを教えてください。(好きな色や柄、素材もお願いします)    トランクス、チェックのガラのものが多い。絵が描いてあるやつ、派手なやつは苦手。   3.今穿いているパンツは、自分で選んでいますか? もし自分でなければ、誰が選んでますか。    自分で選んで買うときもありますし、母親が買ってくるときもあります。    買ってきてもらうときは自分でトランクスを、と言います。    4.過去、下着の種類を変えた(ブリーフからトランクスへなど)ことがあれば、いつ、何から何に変えたか教えてください。その時の理由も覚えておられたらお願いします。    中学生のときはブリーフでした。林間学校などでは周りはトランクスが多かったように記憶しています。    下着には無頓着なほうで、ずっとブリーフしたが、高校の修学旅行の時にはトランクスを持って行きました。     理由は大半がトランクスを履いていて、周りから浮くのが嫌だったからです。   5.まわり(同年代)の男性の穿いている下着のタイプを教えてください。(色、柄、素材もわかればお願いします。なぜ知ることができたか、もできればお願いします)。    トランクス。ガラは人によっていろいろ。    6.下記の下着を穿いている人をどう感じますか。    ・ブリーフ   中学生くらいだと子どもっぽい。大学生くらいだとオヤジっぽい。  ・トランクス(前開き)   自分ですね。多分普通だと思います。経験上。  ・トランクス(前閉じ)   買ったことがないので分かりません。前開きって僕の場合使わないので、あまり前開きと変わらないような気もします。  ・ビキニ   セクシー。マッチョマン。水着でしか見たことないのでぼんやりとしたイメージです。  ・ボクサー(前開き)  ・ボクサー(前開きボタンつき)   長身な人が履くイメージがあります。  ・長ズボン下(すそが締まっているタイプ)  ・長ズボン下(すそが締まってないタイプ)   うーん、オジサンっぽいかな。詳しくないので分からないですけど。   7.    「中学生に上がるか上がらないかという男の子の「オーソドックス」とは「☆☆」で、「○○」だとマセていて、「××」だとオヤジくさくて、「△△」だとイキがっている。  上の「☆☆」「○○」「××」「△△」を埋めてみてください。  オーソドックスはブリーフとトランクスが半々。  トランクスを履いている子はマセている子が多かったような。  オヤジくさいというのはその年代だと思われることはなかったように思います。     8.勝負パンツはなんですか。(色や柄、素材なども詳しくわかればお願いします)    想像で良ければ、多分新品のトランクスを買う……いや、買わないかも。 <紫ゆきやさん  初めまして、よろしくお願いします。 -------------------------------------------------------------------------------- アンケート補足。 No.5819 投稿日 2003年1月4日(土)08時39分 投稿者 望乃英司(ぼうのえいじ) <馬宮さん  すいません。「△△」について答えていませんでした。  イキがっている、というところですね。小学生時代の修学旅行なんぞの記憶を引っ張り出してみました。  やっぱり種類はトランクスですね。  僕の中ではイキがっている、というのはスポーツをやっていてガタイが良いとか、オシャレに気を使って髪をセットしているとか、そういうイメージです。  そういう子たちは大抵「イトー○ーカドー」とかの子供服売り場で買ったトランクスよりは、ジーンズショップとか、そういう場所で買ったものを好むのではないでしょうか。  「中学に上がるか上がらないか」という年代はちょうど「子供服売り場のものを着るか、大人の服を着始めるか」の境目でもありますから。  多分明らかにブランド物と分かるやつとか、大人っぽいガラのものとか、そういうものがイキがっている、のではないかと。 -------------------------------------------------------------------------------- 2003年は自分にとって絶対よくない年になると思った No.5820 投稿日 2003年1月4日(土)22時26分 投稿者 巻島翔史  どうも。あけましておめでとうございます。巻島です。  正月早々、風邪ひいて寝てました。  いや、10年ぶりに吐きましたよ。こんな正月生まれて初めてです。  頭んなかで「ショック! 10年ぶりに嘔吐」っていう見出しの新聞がぐるぐる回ってたぐらいだもの(なんでだ(笑))  まあ風邪ひいた原因は自分でもはっきりとわかっているんで納得してるんですけどね。……はぁ。人の口車に乗せられて、あんな時間に付きあったのが諸悪の根源。    そんなわけで、課題(になるのかな? 一応)はまだです。すいません。  タイミングを逃さずアンケートにだけ答えておきます。 >アンケート    1.21。    2.トランクス。柄はこだわらないかな。素材は……一応綿好き――かなぁ?  3.まちまち。母親が買ってくるときもあるし、自分で買うときも。  4.中1の夏にブリーフ→トランクス。それまでの体育の授業では気づかなかったのですが、プールになると、まあパンツは脱ぐわけです。すると、どういうパンツをはいているかというのがわかるし、目立つ。そこで、トランクスが多数派になりつつあるという空気を察知した俺は、乗り換えたんですね。  小6のときはブリーフ派が多かったんですけどねぇ。あの急激な変化はなんだったんでしょうか。    5.大学の体育の授業(っても2年前ですが)で見た限りでは、トランクス9・ブリーフ1だったかなぁ。そんなにじろじろ見渡したわけではないのであとはわからないです。    6.下記の下着を穿いている人をどう感じますか。    ・ブリーフ <よれよれだったりすると感じ悪いです。そうでなければ別に……>  ・ビキニ <肉体派……でしょうか>  ・ボクサー(前開き) <すいません、イメージ湧きません>  ・長ズボン下(すそが締まっているタイプ) <足首の間隔が緩いんでしょうか。かゆいと思うのですが>  ・長ズボン下(すそが締まってないタイプ) <最近は高校生でも、真冬に防寒用としてはいてくる子はいるようです>    7.「中学生に上がるか上がらないかという男の子の「オーソドックス」とは「☆☆」で、「○○」だとマセていて、「××」だとオヤジくさくて、「△△」だとイキがっている。  上の「☆☆」「○○」「××」「△△」を埋めてみてください。  すいません、埋められません。小6の男の子のはきそうなパンツが4種類もあるとは考えられなかったので。    8.勝負パンツはなんですか。(色や柄、素材なども詳しくわかればお願いします)    ありません。 きょうだい>  これはウチの例も出しておきましょう。  ウチは2人兄弟です。俺と弟。3コ下。 (ちなみに同学年で、ひとりっ子だという子はあまりいなかったです。兄弟である率、7割は確実だったんじゃないかと)  兄弟仲ですが……どうなんだろ。ウチはケンカしまくりでした。どっちも我が強くて、おまけにわがままでガキな性格だったので……。  俺が高3のころまでしてたと思います。ただ大きくなるにつれて、真剣な殴り合いというのはなくなりましたね。どっちもわかってきたというか。  とはいえ、決していま疎遠であるかというとそうでもなく、子供のころでも一緒に行動するときは行動しましたし、傍目に仲のいい兄弟に見えたこともあったかもしれません。いや、実際仲が悪い兄弟だとは自分では思ってませんけどね。  よく遊び、よくつるみ、よくケンカしたという意味で、いたって普通の兄弟だったのではないでしょうか。  周りを見渡してみて、だいたい、学年差3コの「きょうだい」はよくケンカするようです。5つ以上だと少なくなります。   馬宮さん>  ひとつ男性視点から突っこみますが、 >>「……あのな。見えてるんだよ。その……ブラが」  顔をそむけるくらい(透けを見るのが)恥ずかしい子が、ブラって単語を口にできるかどうかってことです。  俺はできないと思うんですが……。違う言葉で言いかえるんじゃないでしょうか。 -------------------------------------------------------------------------------- アンケートに…… No.5821 投稿日 2003年1月5日(日)00時55分 投稿者 光来 唯  朝っぱら、友人にSOSで呼び出されたり(車が雪にはまって動けなくなったと)。  そのお礼ということで、昼飯奢ってもらうために呼び出されたり。  コタツ買ってきたはいいけど、サイズちゃんと計ってなかったから部屋がさらに狭くなったり。  とりあえず、馬宮さんのアンケートに答えときます >下着アンケート 1.23歳 2.トランクス。柄はいろいろ、統一性なし。綿100% 3.親が買ってきたもの 4.小学校5,6年で。最初はトランクス2枚だけで、ブリーフと交互に穿いてたけど、そのうち全部トランクスになった。  変わったのは、なんていうか、ブリーフが子供の穿くパンツのように思えてきたから 5.トランクス。うちの親父はブリーフ 6.どう感じるのかってのは、特になし。好みで穿いてるものだろうから 7.これはよくわからない。そもそも中学のときはもうトランクスが普通で、ブリーフだと恥ずかしいってのがあって、さらにそれ以外に対するイメージなし。だもんで、ませてる、いきがってるとかの判断は不可能。 8.勝負なんて意識せんでしょう   > 男性の下着売り場に行って思ったのですが、あそこは男性より女性の方が多くいるところなんですね。 > ひょっとしたら、男性は下着に、あまり興味がないから、自分で買わないんじゃないか、と思ったりもしました。  これはちゃんとしたデータに基づくものじゃないんですけど。  下着を意識していない人はトランクスやブリーフで、意識したり何かそれを穿く理由がある人は、それ以外なんじゃないかと思ったりしてます。 > 男性ではどういう経緯でこの言葉が出てくるんですか? >「ギャグ」だの「ネタ」だのというのが、どんなものか想像つかないんです。  そういえば、「ギャグ」とか「ネタ」って普通に言ったけど、これって「勝負パンツ」って言う男がいないということを前提にしなければならないんですよね。  要するに、言葉を使うこと自体がギャグかネタというわけなんですよね。  女の子なら勝負パンツを真剣に選んでてもおかしくはないんでしょう(私の思い込み)。  ですが、もし男がまじめに、明日デートだけど勝負パンツ何にしようか、なんて友達に相談してたりしたら、ギャグか、そうでなければネタと思われるでしょう(つまりそういうことにならないとわかってるのに、そういう話をする場合とか)。  女の子なら普通にされる話も、それが男に変わるとギャグになってしまうわけです。  あるいは初めてデートする友達に皮肉を込めて言うとかもあるかな。  そういう話題が出てくるのはけっこう着替えるとき、だったり(まぁ、そういうのは中学の頃だけだったけど)。  あぅ、なんかうまく答えになってない。  それとブリーフからトランクスへ変わった理由として。  うちの中学じゃ、ジャージへの着替えは普通に教室でしてました。  それで、男の方は普通にパンツになったりしてたんですが、ブリーフだったらそういうことできなかったと思う(女子がいても関係なく、女子も気にしてないから)。 > 男性は男性に、誕生日やクリスマスプレゼントを贈るものなんでしょうか。  私は送りません。知り合いでもそういうの聞かない。  かるい、しょーもないものをあげて「これ、誕生日プレゼントね」なんてのはやったりしてましたが。 -------------------------------------------------------------------------------- 湘南に戻りました。 No.5822 投稿日 2003年1月5日(日)01時13分 投稿者 弟切 千隼 電車が遅れたり、煙から逃れようのない場所で煙草を吸われて気分が悪くなったりしたものの、何とか無事に戻ってきました。 とりあえず今回はレスのみです。 馬宮さんへ > >>きょうだいについて すみません。私の説明不足のために、馬宮さんに少し誤解させてしまったようです。 私は、「一人っ子はすべて、きょうだいという存在を物珍しく思い、きょうだいとはどういう関係なのかを知りたがる」とは、書いたつもりはありませんでした。 「一人っ子の一例である私の場合は、きょうだいという存在を物珍しく思い、それはどういう関係なのか知りたがる」と書いたつもりでした。 私のこれまでの経験では、一人っ子がきょうだいを持つ人に対して示す態度には、以下のようなものがあります。 1.きょうだいを物珍しく思い、一応の関心は示す。しかし、取り立てて詳しく知りたがろうとはしない。   具体的には、誰かと話していて話題に出れば、きょうだいについて訊いたり自分の思うところを述べたりするが、自分からきょうだいの話題を振ることはない。 2.きょうだいについて関心を示さない。   具体的には、しつこく名指しで訊かれたりするのでない限り、きょうだいについて語ることはない。 3.きょうだいがいる人をうらやましがり、きょうだいについていろいろ知りたがる。 4.きょうだいを物珍しく思い、関心を持って知りたがる。しかし、うらやましがっているのではなく、好奇心から知りたがる。 私の経験した範囲では、1234の順番で人数が減ってゆきます。つまり、1の態度を示す人が最も多いのですね。 上記の分類でいえば、私の態度は4です。私のような態度を示す一人っ子は、実は珍しいほうです(^_^) -------------------------------------------------------------------------------- 生課題開始。 No.5823 投稿日 2003年1月5日(日)10時58分 投稿者 望乃英司(ぼうのえいじ)  ただ考えていてもらちがあかないので、書いてみることにしました。  お題は「集団に囲まれる」です。  よみかくに沢山の投稿がありましたね。(しかも年代が若い人が多かった)  僕も早く人に的確な指摘が出来るようになりたいです。  それは生課題後にやってみようと思います。 -------------------------------------------------------------------------------- 生課題終了。 No.5824 投稿日 2003年1月5日(日)13時32分 投稿者 望乃英司(ぼうのえいじ)  正確には、生課題終了せず、です。  全く「集団に囲まれる」になっていません。そのシーンすらありません。  プロットを立ててそれに忠実に書く、ということが僕には全然出来ないようです。  以下は実際に書く予定だったもののメモです。  課題部屋に投稿したものは(本当、サーバの無駄という位)的を外していて読む価値がありません。  申し訳ありませんでした。 *** 起  神保町の古本屋に来た高校生。魔術関係の本棚を興味本位で物色して楽しんでいる。 承  魔術を帰りのエレベーターの中で試す。  美少女悪魔登場。勝手に高校生の顔を美男子に変えてしまう。 転?  このままじゃ家に帰れないと喧嘩を街中でやる主人公と悪魔。注目される二人。 結  喧嘩をやめて街を歩き出しても注目されてしまう主人公たち。  心の声を聞かせてあげる、と道往く人の心を読み、それを主人公にキスで送る悪魔。  そこで悪魔は満腹になり、雑踏の中に消えていく。  主人公がほっとして自室に帰ると、ベッドの上に我が物顔で腰掛け、「じゃ、夕飯の時間ね」とほざく悪魔。 -------------------------------------------------------------------------------- >望乃英司さん No.5825 投稿日 2003年1月5日(日)14時48分 投稿者 はせがわみやび  そ、それは無茶です……(^^;  生課題で書くのは、「場面」なんですってば(^^;  あと、書く予定だったものを見ても、集団に取り囲まれるのがどこだかわからないですよー。  美男子だから取り囲まれるのかな?  それだったら、 ・美少女悪魔登場。勝手に高校生の顔を美男子に変えてしまう。 転? ・高校生、少女たちの集団に取り囲まれる。 ・とりあえず逃げるorとりあえずナンパするorとりあえず威嚇してみる(がおー!)orとりあえず泣いてしまう(えーん) とかとかとか。  というの(だけ)を書くわけです。 みやび -------------------------------------------------------------------------------- あぎゃ。 No.5826 投稿日 2003年1月5日(日)14時49分 投稿者 はせがわみやび  「転?」は、削除してください〜。とり忘れ(^^; みやび -------------------------------------------------------------------------------- 誤字脱字確認。 No.5827 投稿日 2003年1月5日(日)14時57分 投稿者 望乃英司(ぼうのえいじ) 生課題終了。の書き込み。  サーバーの無駄→サーバースペースの無駄  でした。  生課題、リライトで挽回できるよう頑張ります。 本文。  ×印に交差させますそのまま→×印に交差させます。そのまま 生課題を失敗した理由についての考察。  序盤は簡潔に主人公の高校生の心情を書くことに失敗してやたらだらだらと書いています。集団に囲まれる時の心情を書くことを重視して一人称に設定しました。(ですが、それは今回無駄に終わっています)  キャラクターの性格設定を事前にしっかり出来なかった事、文章力の無さが主な原因だと自分では思っています。  そして悪魔の設定が変わってしまったことですが、メモだと「たまたまのめぐり合わせで出会った悪魔が、主人公のネガティブな感情を食べてすぐいなくなる」という設定を忘れ、生課題執筆中はただ形にしようとやっきになって、結局話の骨を無視して自分の都合の良いように勝手に書き続けてしまったことだと思います。結果、「いつまでもつきまとってくる悪魔」という別の骨になっていました。  後半部分はメモの設定の主人公と悪魔を街中で喧嘩させる、というところをまるっきり無視してただ自分が書きたいように書いてしまっています。集団に囲まれる、という核の部分なのに、です。  結果はメモのようにオチをつけることが出来ず尻切れトンボで終わっています。  それと、三時間という制限時間を全て使って書くことが出来たはずなのに、二時間半で諦めて(満足して)しまっています。  主な原因は今までプロットを外れても一応形になれば良い、という甘い考えで書いてきた結果ではないかと。  それが原因で「集団に囲まれる」などの場面に的確なエピソードを思いつき、それを実際に書く、ということが出来なかった。そう思います。 -------------------------------------------------------------------------------- <はせがわみやびさん No.5828 投稿日 2003年1月5日(日)15時39分 投稿者 望乃英司(ぼうのえいじ)  書き込み前に更新ボタンは押したはずなんですが、気付きませんでした。すいません。  えーと、集団から見れば美少女と美男子が街中で喧嘩しているのは面白いかな、と思って考えました。  そうすると美少女が悪魔という設定は要らないかもしれませんね。 ・美少女、美男子のカップルが街へデートに行く約束をする。 ・美男子が遅刻、美男子が美少女が以前ののデートで遅刻した事を理由に謝らず、街中で大喧嘩になり、野次馬の注目の的となる。 ・言い合いが一段落してカップルが冷静になり、集団に囲まれている事に気付く。一緒にその場を退散する途中で仲直りする。  とか。でも言い合いとか僕書けるかなあ。  悪魔という設定ありをもう一度考えてみました。 ・神保町の古本屋に来た高校生。魔術関係の本棚を興味本位で物色して楽しんでいる。 ・魔術を帰りのエレベーターの中で試す。美少女悪魔登場。勝手に高校生の顔を美男子に変えてしまう。 ・このままじゃ家に帰れないと喧嘩(「このヘボ悪魔!」「何よ! 本当はブ男のくせに!」など)を街中でやる主人公と悪魔。注目される二人。 ・心の声を聞かせてあげる、と道往く人の心を読み、それを主人公にキスで、野次馬へのトドメとばかりに送る悪魔。(うわあ、恥ずかしいアイデアだ)  そこで悪魔は満腹になり、雑踏の中に消えていく。一人残された主人公は野次馬のひやかしに耐えられず、逃げる。  帰宅したら顔は元通りになっていた。  えーと、普通のカップルで書いたほうが簡単そうです。  でも場面だけで書くって難しそうだなあ。  既に上がっている他の方の作品を読んで、課題の目的を理解してからもう一度チャレンジしてみます。 -------------------------------------------------------------------------------- お題とか No.5829 投稿日 2003年1月5日(日)18時35分 投稿者 新木 伸 >集団に囲まれる  これ、お題の出しかたがまずかったのかな?  「集団に囲まれる」っていうこのお題を、「集団に取り囲まれる」に変更しておいてください。  集団にただ囲まれるのではなくって、「逃がさねえぞ、この野郎」てな具合に取り囲まれてしまうわけです。  恐怖心が湧くような状況。  そういう種類の「どきどき感」を描き出します。  登場人物は「集団」のほかには、男の子と女の子の二人。  男の子のほうを主人公に書くならば、かばってやらないとならない女の子が隣にいたりするわけです。  女の子が主人公であれば、隣に男の子がいたりするわけです。  登場人物が自分だけでなく、隣に誰かいるのは、ただ「怖い」っていうだけではなくて、怖さともうひとつなにかの感情があって、そのあいだで揺れ動く状態を描くってのがポイントです。  馬宮さんは、こっちでやってください。  また望乃さんは、後述しますが、ちょっと別なほうでやります。 >望乃さん  提出されてきたものは、読まなくていいということなので読んでませんが。  本来の思惑から脱線していることと、終わりまで行かずに尻切れトンボになっていることは、まあ置いておくとしても。  そもそものメモのほうを見ても、いろいろと問題点がありますよね。  まず野次馬の目が集まった理由について。  男女ふたりが喧嘩をしていて、それが人目を引くことになったのか。  それとも美男美女だったからなのか。  それとも悪魔少女が、なんか人とは違う超能力でも使って、それで目立つことになるのか。  どれが本題なのか、はっきりさせておかないと。  また、お題として考えたときには、悪魔を出した時点で終わっています。  なにしろ「悪魔少女」ってものが、ほかのすべてを差し置いて、いちばん目立ってしまっていますから。お題の場合はお題の内容が目立ってなければなりません。  悪魔少女を出してしまった時点で、もうこの話は「悪魔少女に○○される主人公の話」にしかならないわけですね。ちなみにここの「○○」の部分は、今回は「つきまとわれる」になっていたようですが。  お題は「集団に囲まれる」なわけです。  「悪魔少女のおかげで、野次馬に取り囲まれて大変な目に遭う主人公の話」というようなものをやろうとしていたらしいですが、  後半部分の「野次馬に囲まれる」をやるためには、べつに悪魔少女は出さなくていいってことが、わかるかなぁ。  美男美女である必要もないですよね。  「野次馬に囲まれる」ために必要な「最小限の条件」って、なんだと思いますか?  それを考えるのは、ひとつ宿題ってことで。  望乃さんは、とりあえずその宿題の件を考えつつ、メモ書きのプロットで、10シチュエーションぐらい作ってみましょう。  美男美女が喧嘩をするパターンのやつ。4行程度の箇条書きで書いてましたよね。あんな感じでやってください。  お題は「野次馬に囲まれてしまう」ということで。  野次馬に囲まれるシチュエーションを、10パターンくらい。まったく別なもので作ってみてください。  そうすると共通項が見えると思います。  ちなみにその先は、その10パターンのうちのどれかを使って、「野次馬に囲まれる」の生課題。  でもまず、最低10パターン。余力があってすぐ終わってしまうようなら、20でも30でも作っていていいですよ。 -------------------------------------------------------------------------------- 黄金の実のなる国 No.5830 投稿日 2003年1月6日(月)00時11分 投稿者 弟切 千隼 蜜柑の産地である私の故郷静岡では、年末年始に帰省すると、蜜柑山がたわわに実った蜜柑で金色に輝いています。私にとって、これはごく当たり前の冬の光景です。 しかし、冬に雪が降るのが普通の地方では、考えられない光景でしょうね。 >>起承転結分解 懸案事項になっていたこれを片付けなくてはなりませんね。No.5784に書いた起承転結が全然だめでしたから、ちゃんとしたものを考えなければなりません。 >>・起:助け合いをしない主人公。(反発して嫌っている) >>・承:(なにか) >>・転:(なにか) >>・結:助けあいへの反発心をなくす主人公。 の、「なにか」を埋めます。 ・起:助け合いをしない主人公。(反発して嫌っている) ・承:自分の利益のために他人を助ける主人公。 ・転:予想した利益は得られないが、他人に助けられる主人公。 ・結:助けあいへの反発心をなくす主人公。 と、これでちゃんと起承転結になっているでしょうか。 >>キャラクター造形 >>弟切さんのところに降りてきたそのキャラというのは、かなり人と接してきている人物なのでは? >>感情を見せると損になる。だから感情は見せない。 >>そういうことを学習してこれているわけだし。 (No.5788の新木さんの書き込みより) おっしゃるとおり、新木さんのところに降りてきたキャラクターは明らかに未熟といえますが、私のところに来たのは結構すれていますね。このままでは、「主人公の成長を描く」という目標にふさわしくないキャラクターです(^^; ただし、No.5786で私が書いたように、「本当は他人の好意を信じたいのだけれど、信じて傷つくのを恐れているために自分に言い訳をしている」なら、未熟なキャラクターといえるでしょう。新木さんの分類でいうところの、「3.心の底では肯定的だが、それを頑として認めない。反発の結果として否定的」というタイプです。 このような、ある程度経験を積んでいるクールな人を主人公とするのなら、上記の路線で行くしかないでしょう。 >>その人物に、ちょっと訊いてみよう。 >>自分の信条と相反する人間を知ったら、どう感じるのか? >> >>たとえば、まるきり打算なしに、人助けをする人。 >>何の益も返らないことを納得してなお、その行為をやめようとしない人。 >>――そういうのを、実際に見させるとする。 という御指摘があったので、訊いてみました。 なるべくドラマチックにするために、「虎やライオンの十倍くらい強い魔物がうようよいる魔界へ、主人公がある人物を救出に行く」という設定にしました。もちろん、救出に成功すれば莫大な報酬が得られるがゆえに、主人公はそんな危険なことを引き受けます。 その報酬が得られるのは主人公だけで、分け前が得られる見込みは全くないのに、主人公を助けて魔界へ同行してくれる人がいたとします。 ……。 この主人公は、ものすごく混乱しているようです。助けてくれた脇役の行動は、彼−このキャラクターはとりあえず男性とします−にとって全く理解不能です。「こんなことって、本当にあり!?」と言いながら、頭を抱え込んでいます。 ……。 しばらくすると、主人公は表面上落ち着きを取り戻しました。けれども、まだ心臓はばくばくしています。頭の中では、ぐるぐると思考が渦巻いています。 「どう考えても、こいつが俺を助けても得られる利はない。でも、実は俺が気が付かないだけで、こいつは俺を助けることで莫大な利益が得られるに違いない。そのはずだ。でなければ、こんな間尺にあわない人助けなんかするはずがない。だけど、どんなに考えてもそんなものがあるとは思えない……」と、思考が堂々巡りをしています。無償での人助けはやるだけ損だという考えを、無理やり自分に納得させようとしているようです。 おそらく、主人公は、この後に脇役の真意を試す行動を取るでしょう。 その結果、この脇役が全くの好意から主人公を助けたとわかれば、「クール君」の仮面が取れて成長しそうです。 -------------------------------------------------------------------------------- アンケートへのご協力ありがとうございます。 No.5831 投稿日 2003年1月6日(月)00時14分 投稿者 馬宮    昨日から急用で家をあけていたため、書き込みができませんでした。  今帰りました。風邪をもらってきてしまったようで、今日はたちまちレスを少しだけして休むことにします。   ●弟切さん  すみません、誤解というのは、わたしが「弟切さんの言葉を世間の当たり前ととってしまった」ということでしょうか。    大丈夫です。一瞬誤解しかけましたが、それはあくまでわたしのこれまでの考え方に、「一例を見てそれを全体と考えてしまう」というものがあって、それが作動しかけただけなんです。  でも、弟切さんの考え方が珍しいものだ、というのは考えていませんでした。    今回書いて下さった「一人っ子」の4例、ありがとうございます。  きょうだいについて、引き出しを増やすならこうやっていけばいいんですね。参考になりました。    自分の書き込みを読み直しました。まずいと思った下の文章を直します。    >>弟切さんは、「ひとりっ子は、きょうだいが物珍しいから、きょうだいの関係を知りたがる」とおっしゃいました。  >>なるほど、と思いましたが、ここまでくれば、さすがにわたしも「待てよ」と自分にブレーキをかけられます。 >>たとえ、ひとりっ子でも、「きょうだい」に興味がなく、周囲にある一つか二つの例できょうだい仲を思い込んでる人もいるかもしれません。 「きょうだい」がいても、「思いこみ」のない光来さんのような方も、他にいらっしゃるでしょう。 −−−−−−−−−−−−−−−−  弟切さんは、一人っ子の一例として、「一人っ子は、きょうだいという存在を物珍しく思い、それはどういう関係なのか知りたがる」とおっしゃいました。  それを読んで、「なるほど、一人っ子とはそういうものなのか」と思ったわたしは、またいつもの癖で、「一つの例を世間の当たり前と思い込む」という愚行をしでかすところでした。  さすがに、今回は失敗が薬になったようで、「待てよ、これは、世界中にいっぱい存在する一人っ子の中の、たった一人の方の考えじゃないか」と自分に確認することでブレーキをかけることができました。  たとえ、ひとりっ子でも、「きょうだい」に興味がなく、周囲にある一つか二つの例できょうだい仲を思い込んでる人もいるかもしれません。 「きょうだい」がいても、「思いこみ」のない光来さんのような方も、他にいらっしゃるでしょう。  これがすぐに頭に浮かばず、意識的なブレーキをかけなければならない、ということは、わたしの視野の狭さは、かなり頑固なようです。 −−−−−−−−−−−−−−−−          今日の書き込みで辞書を引いた言葉は、6個です。 -------------------------------------------------------------------------------- 「野次馬に囲まれる」ために必要な「最小限の条件」 No.5832 投稿日 2003年1月6日(月)07時29分 投稿者 望乃英司(ぼうのえいじ) <新木さん ●野次馬に囲まれるための最小限の条件  まず、「野次馬」で辞書を引いてみました。  @他人のことを面白半分に騒ぎ立てる人  A事件の現場に集まる群衆  @の用法によれば、野次馬は別に複数でなくても良いように思えます。  でも一人だけで他人のことを「面白半分で」騒ぎ立てる人っているでしょうか。  一人だけで他人のことを騒ぎ立てるわけですから、そこには執念深さのようなものを感じます。  と、すると一人だと「野次馬」というよりは「とにかくつっかっかってくる奴」になってしまうような気がします。  @の用法でも「面白半分に騒ぎ立てる人」は複数でないと多分「野次馬」ではないでしょう。  いや、でも一人でも野次馬になり得る状況をふと思いつきました。  場所が幼稚園だとします。誰か男の子がお漏らしをしたとします。  一緒に遊んでいた子が「おもらししたー!」と言って他の友達やらに言いふらしに行きます。  この場合は「野次馬第一号」として立派に「野次馬」になりますね。  他人、という前提がありますから、仮に一緒に遊んでいた子がお漏らしした子の兄だった場合は「野次馬第一号」にはならず、「野次馬を呼びに行った薄情な家族」になるでしょう。多分。  @で考えられる野次馬に囲まれる最低条件は、他人が面白半分に騒ぎ立てるようなことをしてしまうこと、それとその他人が面白半分にその出来事を騒ぎ立てるような奴であること、  であると思われます。なんか辞書の内容そのまんま書いているような気が。  Aで考えてみます。  「事件」で辞書を引きますと、  世間の話題になるような、変わった出来事  と、ありました。  話題になるような変わった出来事、というとどんなことか考えてみます。  周りが田畑だけ、という郊外の道路での軽度の交通事故、というのは勿論「事件」ですが「変わった出来事」ではありません。少なくとも当人以外は。  もし車が横転したとかトンネル内で玉突き事故になったとかだったら別ですが、ハンドルを切り損ねて軽く電柱に激突、とかだったら結構あるものだと思います。  その場合は車を安全な場所に停めて警察を呼んで、とスムーズに事故は収拾されるでしょう。  仮に車の正面衝突で、けが人などが出る状況なら、居合わせた他人は野次馬になるより進んで事故の収拾に協力するのが普通だと思います。  住宅地での交通事故、なら地域住民にとって(交通事故多発地帯ではない住宅街、という限定で、ですが)変わった出来事になり得ると思います。  ここでまとめますと、Aのような状況になる最低条件はその場所に住む人、いる人、もしくはその場所を移動中の人にとって変わった出来事が起き、なおかつ事件現場の周りが人の集まれる状況である事。  人の集まれる状況とは、事故現場の周りが閑散としていず、複数の人がいることと、事件現場で直接の害が群集に及ばない状態が明らかなことです。  @とAを併せて考えてみます。  まず@、他人のことを面白半分に騒ぎ立てる人、という定義。  そしてA、事件の現場に集まる群衆、という定義。  とにかく人がいる場所であること。  そして、人が集まるような、人の興味を引くような出来事がないといけないわけです。  その出来事には良い状況と悪い状況の二つがあるように思います。  まず良い状況で考えてみます。良い状況、という言い方は分かりづらいですが、「路上ミュージシャンが素晴らしい演奏をしている」等の平和な状況のことです。  ここでの野次馬は「おい、あそこの演奏すごいぞ!」などと騒ぎ立てる人、その声を聞いて集まってくる人、出来た人込みにまず興味を示し足を止める人、などがいると思います。    悪い状況というのは、誰かが血を吐いて倒れたとか、誰かがナイフを振り回して暴れている、等の平和じゃない状況。  まず前者。「おい、血を吐いてるぞ!」と騒ぐだけ、なら@の野次馬で、「なんだなんだ」と集まる人々はAの野次馬でしょう。  例えば救急車を呼んだり、介抱してあげても野次馬なのでしょうか。良い野次馬、なんて日本語はないよなあ。  後者です。「ナイフを振り回してるぞ!」と騒ぐ野次馬@、「逃げろー!」となる人々はAに当てはまりませんね。逃げなきゃいけませんから。  例えば警察を呼んだり、その男を取り押さえたり、とっさにあった消火器を吹きつけたりする人は、野次馬なのかなあ。勇者? 善人? ○まとめ  野次馬に囲まれる最低条件は幾つかあることが分かりました。  それを箇条書きにします。 ・周りに複数の他人がいること ・複数の他人が集まれる状況であること(具体的にはスペースの問題や、危険の有無、暇人が多い時間帯であることなど) ・他人の興味をひく出来事が起こっていること(ただし、野次馬に直接危険が及ぶような状況は除く)  今回はこれで以上です。  今回の考察を元に「野次馬に囲まれてしまう」パターン出しを次回やります。 -------------------------------------------------------------------------------- あうー No.5833 投稿日 2003年1月6日(月)11時12分 投稿者 はせがわみやび  まるいち(@)、まるに(A)、は使わないでー(^^;  これは、「機種依存文字」といって、マッキントッシュな人たちには読めない文字なんですー(^^;。 みやび -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5834 投稿日 2003年1月6日(月)15時48分 投稿者 新木 伸  HDD内蔵のDVDレコーダーを導入した。  ここで「買った」と書いてしまうと、「また無駄遣いしてっ」と誰かに怒られてしまうので、ここはあくまで「導入」なのである。必要があるので導入したのであり、よってこれは無駄遣いではないのである。  PIONEERのDVR−99Hって機種。  これまでVHSのビデオデッキで、1本のテープを使い回ししていた番組管理が、たいへん楽になった。  科学教養番組とかアニメとか、週に何本か撮っているんだけど、まだ観ていない番組がテープ上に残っていると、そのテープが丸ごと上書きできなくて困っていた。  また番組を見たら、次々と消していかなきゃならなかったわけだけど――。  HDDへの録画だと、そんな不便がすっきりと解消した。便利便利。高い買い物をしただけのことはあった。  HDDの残量があればいくらでも録画していけるし、見終わって消していった番組のぶんだけ「録画可能時間」は戻ってくるし。  SPで撮ると53時間。LPだと100時間も入るから、VHSテープの何本分だ? えーと、3倍モードで15本ぐらいか?  またDVDレコーダーとの複合機なんで、残しておきたい番組は、9本分くらいまとめてDVDに焼いておけるし。  LPモードだと、DVD−R1枚に、4時間20分くらい入ってくれる。30分番組を、後ろのコマーシャル除いて28分で録画しておけば、9本入る。DVD3枚で2クールになって、切りもよい。  そしてDVD−Rはマクセルとかの国産メーカー製でも、いま1枚300円まで値下がりしてきている。もう1〜2年後には、さらに半額以下になっているだろう。  ちなみにCD−Rはいま1枚40円以下になっている。1枚あたりの製造コストはたいして変わらないはずなので、最終的には同じぐらいまでは値下がりするはず。民生機器で重要が多いぶん、さらに値下がりする可能性もある。1枚あたりの単価がVHSテープを下回る日も近い。  VHSテープは、いま1本100円で激安だけど……。  あれは収納スペースを激しく消費するし〜。うちでは保存用はもともと8ミリテープだったから、メディア代はほぼ同じ。なによりHDD→DVDへのダビングはデジタルコピーとなるから、ダビングしても画質の劣化がないのが良い。  ちなみにテレビ放送を個人で録画して、個人で鑑賞するために保存しているわけだから、著作権上、なんら問題のない行為ね。先に言っておく。  さて。レジュメだけ作ってあって、溜めてあったレスを書くことにするか。 >煙草吸いと、パンツとの関係  煙草を吸う人。  「どうして煙草を吸い始めたのか?」ってことを、周囲の人間にリサーチしてみたことがある。  煙草っていうのって、習慣性が付くまではぜんぜんおいしくないものなのね。けむいし、苦しいし、つらいだけ。  それなのにどうして、ニコチンへの依存性ができあがるまで吸い続けられるのか……。  そこを疑問に思って、訊いてみたわけだな。 1.最初からうまいと思ったのか。 2.1の答えが「NO」であった場合、どうして「うまい」と感じるまで吸い続けられたのか。 3.吸い始めた年齢は。 (ちなみに、ここで「4.吸い始めた動機は?」なんてものを入れておくべきなのだが、いちいち自分の動機を自覚して物事をはじめる人はいないので、リサーチ項目からは外してある)  1については、リサーチした全員が、「最初はまずかった」と答えていた。  2については、おおむね、我慢しているうちにうまいと思うようになったというもの。これじゃ答えになってないので、さらに質問を駆使して突き詰める。そして「4」に該当する理由を掘り出すと、だいたいにおいて「煙草を吸えるようになりたかった」って動機が浮上してきていた。  3については、ひとりだけ24歳ってのがあったけど、残りは全員十代だった。しかも中学の2〜3年生から高校1〜2年にかけてがほとんど。  大学生になってから吸い始めたって人は、ごく少数だった。  ちなみに、煙草を吸わなかった人に「吸ってみたことはあるか」と訊くと、たいてい、1本か2本はやってみたことがあるという答えが返ってきた。  そのときの動機について。家族や友人知人に煙草を吸う人間がいるケースでは、「うまそうに吸ってるから、うまいのかと思って」と好奇心で手を伸ばすケースが多かった。しかし自分で一本やって懲りると、次からは手を出さなくなった模様。  んで、結論。  訊かなかった「4」の「動機」について。  僕が自分でやったリサーチから導き出した結論では、「煙草を吸いはじめた理由=見栄」ってことになった。  喫煙をカッコいいと思っているので、吸い始めるわけね。「喫煙=大人の行為」という図式が、そこにはある模様だ。  もちろん、「吸えるようになる」が目的であるからして、「けむい」とか「苦しい」とかいう困難を乗り越えて、最後には吸えるようになるわけである。  ――で、ようやく煙草とパンツの関係の話に戻るが。  煙草を吸っていて、ブリーフを穿いている男を、僕は知らない。 >馬宮さん >「訊く」とか  ん? 大辞林は調べたって?  大辞林なら、電子辞書版をこのあいだ仕入れて、いま使っているけど……。  大辞林では、ちゃんと出てくるぞ?  それどころか、広辞苑にだって、「訊く」は出てきているけど?  馬宮さんが普段使っているという、インターネット上の、インフォシーク版「大辞林」だけど、ちゃんと載ってるじゃんか?  ↓ほれ、ここに。(4)のところに書いてある。 「聞く」の検索結果。  あ、よくよく馬宮さんの書きこみを見てみれば、「調べて見つからなかったんです」と書いてあったか。  うーむ、しかし……。  しっかりと書いてあるのに、自分が見つけられなかったことの責任を、辞書にかぶせちゃいかんだろう。 >兄弟に関して  「兄弟の関係」というものには、色々な形があることは、もうわかったわけだね?  そうしたら、自分の書いたものを振り返ってみる。 >>はい。もしくは、「お互いあまり干渉しあわない」。それが一般的な姉と弟の姿だと思っています。 >>そして、その現実をとても寂しく思っています。  この自分自身の兄弟の形を、馬宮さんは寂しく感じているわけだよね。  だったら、なぜそれを「お話」に書くのか?  自分がいちばん書きたくないものを書いて、どうするの?  そもそも、小説を書くときのアプローチを間違えてるぞ。  自分が「こうでありたい」と思うような兄弟像を書くのだよ。お話の中なんだから。  いい喧嘩のできる兄弟だとか。仲のいい兄弟だとか。自分自身が夢に描くところの兄弟像を出せばいいのだ。 >馬宮さん >悪文の直しとか >>ウルトラマンが、ビニール袋の中を泳ぐちっちゃな金魚たちをじっとみてる。 >>「じゃ、次はヨーヨーつりをしゅうげきしよう!」 >>あたしが言うと、ウルトラマンはこっちを向いてなんどもうなずいた。 >>背伸びをして屋台を探したら、行き交う人たちの頭の向こうに、ピンクの屋根でヨーヨーつりの「ヨ」の文字が見えた。 >>わたしは屋台に行こうと思って、金髪のウルトラマン――ルイ君の手をひく。 >>縁側に座っていた鉄郎は、スケッチブックをめくる手をとめると、眉をひそめてわたしを見あげた。 >>スケッチブックは、手垢がついて端っこが黒くなってる。  ぜんぜん、悪文直ってないじゃんか。  前とは違う形の悪文になってるぞ。  馬宮さんの悪文のパターンには、3つあるって言ったよね。 ・長くなってしまう悪文。 ・書いてある順番と、出来事の流れとが一致しない悪文。 ・いくつもの因果関係の組を、接続してしまう悪文。  まず最初の欠点。  文章をもっと細かくしようと言ったよね。  このリライトの文章って、もっともっと細かくできるはずだぞ?  まだ長くなってしまう癖が抜けてないみたいだね。思いついた色々なことを、一気にひと息でもって、肺活量の続くかぎり、まくしたててしまおう――っていう悪いくせだ。  書いている内容に自信がないから早口になるのか、なぜなのか理由はわからないけど。  まず、もっともっと細かな文に分割してみる。いまのこのリライトしてきたものは、それぞれ2〜3行程度になっているけど、どれもすくなくとも9〜10個程度の語句に分解できるはずだよ。「修飾語+体言」とか、「体言+用言」とかの組み合わせね。1ないしは複数の文節の組み合わせで、それ単体で最低限の意味が通じるような語句。  上の説明は、中学校レベルの国語教育を受けていれば充分に理解できるはずだけど……。意味がわからないときには、素直にそう白状して、訊くように。  ちなみに国語の成績って、どんなんだった?  学校の成績なんて、いまとなっては何の役にも立ちゃしないが、まあ参考までに。  そもそも、なぜ悪文になるのかわかるかな?  「読点(、)」で文を接続しちゃうからなのね。そこで読点を打たずに済むように、一文を短くしてみるわけだ。  読点なんてなくたって、日本語は書けるの。読点を一個も使わないで、長編小説の一冊だって書けてしまうの。  「ビックリマーク(!)」や「ハートマーク」なんて使わなくたって、小説は書けるでしょ? 読点もそれと同じようなものね。頼りすぎです。  そうやって、9個なり10個なりの語句にして、もとの文章をバラバラにしてみたら。  次に、それらの順番を並べ替えてみる。日本語っていうのは、英語や中国語などと違って、おもいきりいい加減な言語なのね。主語が頭にくる必要はないし、修飾語は必ずしも語の前にある必要もない。  たとえば、「屋台に行こうと思ったわたしは」と「わたしは屋台に行こうと思って」と、日本語ではどっちもありなわけだよ。  色々とやってみて、どんな順番に並べると最もすんなり頭に入るようになるのか、並べ替えを行って試してみるわけだ。これは単語カードにでも書いてみて、実際に並べ替えてもいいし。また頭の中だけでやってみてもいいし。僕はエディタの機能を使って、カット&ペーストで並べ替えてみたりするけど。  この並べかえの目的は、「もっともスムーズに読者の頭に語句を流しこめる順番」を探し出すためのもの。  また、「じつは足りない語句」と、「じつはいらない語句」というのを洗い出すためでもある。  読点を打って文を繋げていったりするのは、語句の並べ替えが完了して、いちばん最後の段階でやるべきことだ。  二つ目の欠点については、今回は気を付けてきたようだね。  書いてある順番と、起きている物事との関係ってほう。  書いてある順番が、起きている通りになっている。  しかし上の並べ替えをしてみればわかると思うけど、「理解しやすい順番」は、かならずしも「起きている順番」ではないのだな。  「視点」が関わると、そういうことが起きてくる。  物事というのは時間の順番に起きているけど、視点の持ち主が、物事を時間の順番通りに認識してゆくとは限らない。  よって、視点保持者の認識した順番に並べていかないと、理解しにくくなる。  三つ目。因果関係の組について。  因果関係については、文章中では、前から後ろに書いていかないと読者が混乱するのね。  たとえばこことか。 >>ウルトラマンが、ビニール袋の中を泳ぐちっちゃな金魚たちをじっとみてる。 >>「じゃ、次はヨーヨーつりをしゅうげきしよう!」 >>あたしが言うと、ウルトラマンはこっちを向いてなんどもうなずいた。  これを読むと、「ウルトラマンが金魚を見ていた」ことが原因で、主人公が「ヨーヨー釣りをしよう」という台詞を口にしたように見える。  この場合の因果関係っていうのは――「ヨーヨー釣りをしよう」と主人公が言ったから、「ウルトラマンはうなずいた」になるわけだよね。  しかし「ウルトラマンは金魚を見ていた」っていうこの部分は、ほかのどことも因果関係の繋がりがないのだな。しかし一番頭に置かれているので、二つ目の「ヨーヨー釣りしようと言った」の原因であるかのように読めてしまう。  それが読者を混乱させるもとになる。  これを防ぐには、「ウルトラマンが金魚を見ている」という部分を、なにかの因果関係の「原因」か「結果」に収めてしまえばよい。  たとえば、「私が顔を向けると」とかを前に付けてやれば、「ウルトラマンは金魚を見ていた」は「顔を向けた結果」ってことになって、落ち着くし。  また「ウルトラマンは金魚を見ている」の後ろに、「その顔が退屈しているように感じた」とか繋げてやれば、こんどは同じ部分は「原因」ってことになる。  因果関係のどこにもハマらない宙ぶらりんの行があると、それは悪文になってしまうのね。  ――んで、これについての馬宮さんの作業。  2つ目の「時系列」のことと、3つ目の「因果関係」のことは、いまはまだ手に余るかもしれない。難しいようなら考えなくてもいい。  とりあえず、最初の「細かく分割して並べ替え」だけやってみるように。  またそのときに、「これは書かなくていい」という語句と、「これは足したほうがいい」という語句があるようなら、それも足したり引いたりしてくること。  ある2〜3行程度の取るに足らない内容を、いかに読者の頭にスムーズに流しこむのか。  そのことに徹底的にこだわって、わずか2〜3行程度のものに、山ほどの時間と手間とを、いちどぐらいは、かけてみましょう。 >光来さん >寿司の話  酢の味が濃いというのなら、それは酸っぱくなっているはずだけど?  「味が濃い」っていうけども、実際に濃いのは、ここでは、なに? >パンツ選びとか  服に対しての意識の違いってものがあるんだろうね。  男の場合、「他人に見せるため」に服を着ている人って、ごく少数だし。  化粧したり、ピアスしたり、シルバーを身につけたりする男と同じぐらい少ないんじゃなかろうか? (リサーチしてないから、単なる思いこみだけで言ってるけども)  ――で、「他人に見せるためではない」大多数の男が、なんのために下着を穿くのかというと。  それは実用のためなのね。  つまり「下着」の用をなすのであれば、どんなんだっていいわけ。  だからオカやんの買ってきたパンツを、なんの疑問もなく、そのまんま穿いているわけだ。  パンツや服の選択に対して主体性がないってこと。  ちなみにこの「与えられた物をそのまま着る」という、男の子にとっては当然で当たり前の行動を、女の子のキャラにあてはめてみると、ただそれだけで、そのキャラは「綾波」になってしまったりする(笑)。  で、そんなわけで、「勝負パンツはなに?」とか訊かれても、男性諸氏にはピンとこないわけね。いままで考えたこともないから。  ただし、いくら男でも、デートのときくらいは服のことを気に掛ける。(はずだ)  デートの相手に「見せるため」に生まれて初めて服を選ぶことになって、タンスの前でおろおろすることになる。  ただし、このときの「服装の選択」における、「下着」の「優先順位」だけど――。  ジャケットやらズボンやらネクタイやら、そんなふうな「外側」に着るものにくらべると、かなり低いだろうね。  せいぜいがとこ、「染みが付いてないやつ」くらいなものではないかと。  誰かが「勝負パンツは新品のやつ」って答えていたけど、あれはそういうこと。新品なら染みがついていないの確実だしね。  デートの終わりのあたりに、パンツを見せることになったとする。  しかし男の場合には、パンツっていうのは自分で脱ぐものであるから、見せてる時間なんてほとんどないわけね。  女のパンツの場合は、ベッドでの儀式の最中に「脱がせられる」って手順が入るものだから、見せている時間が長々と存在してくる。  そのあたりも違うわけだ。 >弟切さん >>・起:助け合いをしない主人公。(反発して嫌っている) >>・承:自分の利益のために他人を助ける主人公。  何度も言っているのだけど。  承は起から演繹してゆくものだって、言ってるじゃんか。  ひょっとして「演繹」って言葉の意味を、なにか別のものと、取り違えていない?  それで話が通じないのかな?  助け合いという行為に反発して、嫌っているはずの主人公という初期状態を、どう演繹しゆけば「利益のために他人を助ける」になるのだ?  そこ、いきなり飛んでるでしょ? 飛躍してない?  飛躍が許されて、予想にない方向に話を曲げていい部分っていうのは、それは「転」なんだってば。  正しい演繹の例をあげる。  「金に執着している主人公」→「金のために人助けをすることになる」とかいうことなら、これは演繹しているっていえるわけだけど。 >>このような、ある程度経験を積んでいるクールな人を主人公とするのなら、上記の路線で行くしかないでしょう。  上記の路線というのは、起承転結として書いた上のほうのプロットってことかな。  「利益のために人助けをするが、思いがけなく人から助けられて、人助けへの認識を改める」という流れは、分割位置は変だけど、まあ流れとしてはおかしくないかな。  でも、なんで路線はそれだけなのだ?  たとえば、同じクール系主人公を使って、こんな流れとかを考えついたのだが。 ・人助けを嫌っている主人公。 ・主人公の目の前で、人助けをする人物。 ・その「人助け」は益がないどころか、本人に「損や害」を与える類のもの。 ・相手を説得しようと試みる主人公。しかし相手は聞き入れない。 ・つい相手を手伝ってしまう主人公。主人公の手伝いのおかげで「損」も「害」も受けずに済む。そして助けた相手からは感謝される。 ・人助けに対する印象を改める主人公。  これ、「考えついた」とは言わないか。  一般的に、よくみかけるパターンね。ありふれたパターン。  「熱いヤツに巻きこまれてクール君が変わる」ってパターンなわけだが。  ここで「熱いヤツに巻きこまれる理由」が薄いというなら、いくらでも増強してゆけばよい。  たとえば「人助けをしたがる相手」というのを、「美少女」にしてみるとか。  それでも足りなきゃ、「親戚の少女」とするとか。  まだ足りないというなら、「自分の恋人」にするとか、「自分の実の娘」にしちゃうとか。  クールなやつが巻きこまれざるを得ない理由なんて、いくらでも出せる。  ちなみに弟切さんのパターンとの共通点は、「人助けに反発しているやつが(なにかの理由で)実際に人助けをしてしまうことになる」ってところね。  食べず嫌いを直すために、まずいっぺん食べさせてしまおうっていうものね。  食べず嫌いを直すためには、他にいくつの方法があるのだ? >望乃さん  機種依存文字のことは、過去ログのなかで何回か出てきてますよね。  まあ以後使わないようにすればいいだけの話で、べつに叱るとか叱らないとか、そんなんじゃないのですが……。  「過去ログは2回ほど読んでいる」のに、見落としていた理由について。  参考までに教えてぷりーず。これは好奇心から。 1.その話題を読んだ覚えはちゃんとあり、知識としては知っていたはず。なぜ使ってしまったのか、気づかなかったのか、自分でも不思議。(知っていたのに、つい、うっかり) 2.2回読んだけど、流し読みだったので、見落としていた。(単なる見落とし) 3.ちゃんと読んだけど、過去ログには書いてなかった。読んだ覚えがない。 4.それ以外。  このうちの――どれ?  それはそれとして。「野次馬ができる最小条件」について。  検討してみた結果、基本的には、「人通りのある場所」において「人目を引くようなこと」をさせればいいわけですね。  あとまあ、細かい条件としては、野次馬が逃げるようなことやら、助けに回ってしまうようなことだと、野次馬が散っちゃったり、野次馬でなくなったりするから、それもダメ――と。  余談ですが、都会はけっこう冷たいですよ。  血を流して倒れているぐらいじゃ、けっこう、助けてくれません。  あとその程度のことだと、野次馬もできません。  まあそれはそれとして――。  例のメモ書きの「悪魔美少女と路上で口喧嘩」という展開で野次馬ができたのは、この条件のどこにヒットしたからになりますか? -------------------------------------------------------------------------------- DVDレコーダを買うにも貯めていた金は、パソ修理に移行されました No.5835 投稿日 2003年1月6日(月)18時59分 投稿者 いか >馬宮さん  間が空いてすいません。理由は、おそらくHDDが物理的に使用不可能のなり、周辺機器などのドライバ更新に手間取っていたからです。 ・スポーツ関係について  ラグビー――バスケもそうですが、短パンの下にスパッツをはくことが多いです。  最近では少なくなってきていますが、中学生バスケのユニホームはマラソン並に丈が短いものが多く、トランクスをはいていると下から出てしまいます。スパッツがなければ、私が所属していたバスケ部ではブリーフをはいている人間が多かったと思います。ラグビーも同じです。 ・タバコのあれこれ(ついでにパンツ)  新木さんが書いてあるように、『ブリーフはカッコ悪い』という認識があるからでしょう。上記で書いた話を補足するならば、トランクスの上にスパッツをはくのはごわごわしていて、慣れないうちは気になってしょうがありませんですしね。しかし、トランクス派はその程度は気にせずにはき続けていました。  タバコも自分の経験(吸い始めたのは大学に入って)から言わせてもらうと、十中八九はカッコつけが理由だと思います。それに加えて、ストレスを軽減させるため(しかし、吸っていないとストレスたまるので、本末転倒だと自分でも思います)でしょうか。ストレスだけが理由の人というのは、意外と少ないと思います。  勝負下着の件に関しても、新木さんの意見とそう違いありません。下着にまで目が行き届かないのは、優先順位が低いからだと思います。「カッコつけているからこそ、トランクスをはいている。つまりパンツまで目が届いているんだから、ちゃんと勝負下着まで考えるんじゃないか」と思うかも知れませんが、《ポリシー》みたいなものがあるからと思っています。つまり《自分に性格に似合う》下着の種類を選んでも、《他者のために見せる》下着の一着まで気を回さないというわけです。 ・その他  ちなみに、タバコを吸わない人で、ブリーフをはいている人がいるのかというのは《YES》。シャツの袖ではなく《裾》でした。すいません。自分の失敗をあえて棚に上げますが、それが間違っていることくらい察してください。  オタク部には、高校時代から現在にかけて所属していました。具体的にあげるならば、文芸部・漫画部・美術部・物理化学部・生徒会です。最後の生徒会は、単純にオタク趣味の人間が多かったというこちらのケースでしかありませんので、汎用的知識にはなりえません。  それでも、無理に理由を考えると、高校の生徒会に入ったところで内申書が特に影響するわけでもあしません。そのため、優等生よりもラフな人間が多い(他校も含めています)ので、面白いものに対して柔軟性があるのかもしれません。ただ、公立と私立とでは生徒会の運営(存在)事態に違いがありますので、やはり汎用性はないでしょう。  筋肉質の人がブリーフをはくのかというのは、常識であるのかというよりも、漫画やアニメで書かれている常識あるような気がしてなりません。判りやすい例で挙げると、筋肉質のキャラの水着はビキニであることが多いとかでしょうか。考えてみると、マッチョマンの下着姿なんてそうは見ませんね。例事態が間違っているかもしれません。そうだ、AVを(以下削除)。 >余談  マック使いの2人に「機種依存文字ってどうよ」とリサーチしてみました。  その意見をまとめると「サイト巡りをしていたら、機種依存文字使っている常識知らずが多いから、それ対策をとっていた――というのは過去の話。最近じゃ、何もしなくてもとりたて問題ないし、別にかまわないんじゃないの。2ちゃんねる見れるし。それ以上にIE対策しかしてないサイトの方をどうにかして欲しい」でした。  実際、自分も機種依存文字に悩まされた経験はありませんし、最近では取り立てて問題にすることではないのかもしれません。しかし、問題があるのは確かなので、避けたほうがよいのは変わらないと思います。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5836 投稿日 2003年1月6日(月)20時23分 投稿者 新木 伸 >外来語の表記とか  いか君が「レコーダ」と書いてあった。  僕は「レコーダー」と書いていた。  辞書引いて、発音記号をあたってみた。  これ、発音に忠実にカタカナ化すると、「リコーダ」になるな。  「ri」であって、「re」ではない。  また発音に忠実になるなら、最後に音引きは付かないはずだ。  発音記号によると最後は「r」だから、舌を丸めぎみにしている。よって音は伸びないはず。  しかし辞書を引いてみると、「リコーダ」も「レコーダ」も見出しには存在しなくて、「レコーダー」があるのみ。  つまり、日本語として一般的に認知されているのは「レコーダー」なわけね。  これは日本語となった外来語であり、カタカナ語として存在している。  「レコーダ」というこの表記は、いかにも半端くさいのう。  原音に忠実にカタカナ表記にしているのか、それとも日本語に忠実にゆくのか、どっちかにしなさい。>いか君  まあ僕も「コンピュータ」の後ろに音引きをつけるの抵抗あるので、あまり人のことは言えないのだが。(あれも辞書には「コンピューター」のほうが多く載っている。「コンピュータ」が載っていないわけではないが) >マックとか  そういえば最近のマックだと、どうなのだろう? この機種依存文字の問題は?  マックって、またOSが変わったよね。こんどはUNIXの上に乗っかっているやつ。  UNIXのGUIであるX−WINDOWSだっけか? あの場合の機種依存文字って、どうなっているのだろう?  それと同じ文字セットになっている気もするが。  誰かマック使いって、いたっけ?  ちなみにここで機種依存文字の使用が問題になるのは、「見れない人が出る」とか、そのこと自体が問題なのではなくて、「文章や文字に対して配慮が欠けている」という姿勢のほうが問題となるわけね。  「自分語を使ってしまう」「言葉の用法を間違えていても平気」「誤字脱字があっても平気」とか、そういうことに通じる姿勢なわけだ。  根っこは一緒。  だから見つかり次第、いい機会ってことで、叩かれることになる。 -------------------------------------------------------------------------------- あけましておめでとうございます No.5837 投稿日 2003年1月6日(月)22時12分 投稿者 かねやん  むう、記事を読まないまま仕事はじめ〜 >外来語の表記とか(新木さん5836) >>「レコーダ」というこの表記は、いかにも半端くさいのう。  ぱっと目に止まったので。  この最後を伸ばさない表記の仕方は、電気系では当たり前だったりします。  これは日本語で論文を書くときに「モーター」などを「モータ」と書かなくてはいけないため、自然と伸ばさないで表記することが身に付くですね。  参考までに。   -------------------------------------------------------------------------------- それじゃ答えになっていないでしょ No.5838 投稿日 2003年1月6日(月)23時16分 投稿者 新木 伸 >かねやん  電気系ではあたりまえ、っていうだけだと、答えになってないよ。  なぜ電気系ではそれがあたりまえなのかというところまで、突き詰めないと。  なんで?  また、もうひとつ論点があるよね。  電気系ではあたりまえなのかもしれないけど、それを一般にまで押し通すのは、なんで、ってな論点もある。  たとえば台詞の中などで使う場合に、その台詞を喋ったのが「電気系技術者」だったとしたら、モーターのことを「モータ」と言わせるべきだろう。  しかし一般人の台詞の中では「モーター」となるはずだよね。  また一般向けに書く文章で、どちらを使うべきかっていうのは、ケースバイケースだよね。  ひと口に一般っていっても、いろいろある。  語り口として、専門家っぽくカッコ付けしたいとか、そういう意図があるときには「モータ」だろう。  しかし小学生に模型工作の仕方を教えるときの文章では「モーター」とするべきだよね。  しかし同じ小学生であっても、ラジコンマニアの小学生に対しては「モータ」とするべきだろう。鉄っちゃんの小学生でも同じだ。  そして、そういったバイアスをなにもかけてなくて、いちばんナチュラルに言葉を使うときに使うべきなのは、「モーター」だと思うんだけど。どうだろうか?  より一般的であり、ベーシックな表記はどれかってことね。  ひらたくいえば、辞書に載っている表記ってことだ。  そういやふと思ったが。  電気系の人って、「リニアモーター」は「リニアモータ」と発音するのかな。  では「リニアモーターカー」は、「リニアモータカー」かな? -------------------------------------------------------------------------------- 正月太り No.5839 投稿日 2003年1月6日(月)23時59分 投稿者 弟切 千隼 年が明けて初めて体重を量ってみたら、やはり増えていました(;_;) お正月に実家で御馳走を食べ過ぎましたね。自分の食い意地が恨めしいです。 >>起承転結分解 むむ、どうも弟切は、思考が飛躍して途中経過をすっ飛ばしてしまう癖がありますね(^^; 起承転結は「話作りの基本の『き』」ですから、できるまでやります。今回も以下のとおり起承転結を作ってみました。 ・起:助け合いをしない主人公。(反発して嫌っている) ・承:他人の助けを必要としない(と思っている)ために、独りでいる主人公。 ・転:独りでは解決できない問題に当たったところを、他人に助けられる主人公。 ・結:助けあいへの反発心をなくす主人公。 話作りに関して未熟で幼児も同然な弟切は、今、頭の中で『できるかな』の音楽が鳴っています(爆) >>上記の路線というのは、起承転結として書いた上のほうのプロットってことかな。 (No.5834の新木さんの書き込みより) すみません。ここは新木さんに誤解させてしまいました。No.5830で、誤解されるような文章を書いた私がいけませんね。 No.5830にて、 >>このような、ある程度経験を積んでいるクールな人を主人公とするのなら、上記の路線で行くしかないでしょう。 と私が書いたのは、プロットを指してのことではなく、主人公のキャラクターの未熟ぶりを指してのことでした。 >>「本当は他人の好意を信じたいのだけれど、信じて傷つくのを恐れているために自分に言い訳をしている」 という路線でなら、ある程度他人と接してはいても、主人公のキャラクターは未熟だといえるでしょう。 と言いたかったのですね。 >>ちなみに弟切さんのパターンとの共通点は、「人助けに反発しているやつが(なにかの理由で)実際に人助けをしてしまうことになる」ってところね。 >>食べず嫌いを直すために、まずいっぺん食べさせてしまおうっていうものね。 >>食べず嫌いを直すためには、他にいくつの方法があるのだ? いくつもの方法があると思います。 例えば、とにかくいっぺん食べさせて美味しさに気づかせてしまうには、「食べたら御褒美をあげる」・「食べないでいたら罰を下す」・「ものすごくおなかを空かせて、食べずにはいられない状況にする」・「食べ物をうまく加工して、それと気づかせずに食べさせる」といった方法があります。他にもあるかも知れません。 「読者さまの印象」・「書き手のモチベーション」などを勘案して、これらのパターンの中から実際に書くものを選ぶわけですね。 -------------------------------------------------------------------------------- >− No.5840 投稿日 2003年1月7日(火)00時47分 投稿者 とんびの羽根 >語尾の長音符号の取り扱い  表記を統一しようという動きが分野ごとに統制がとれないまま進んでいるようです。その結果以下のようにローカルルールが乱立している状況ですね。 ・規則を決めていてよく守られている学会、技術者 ・規則が厳密でないかあまり守られていない業界 ・独自にハウスルールを決めている企業、報道出版 ・民間での一般的な使用習慣    慣用になってしまったものはなかなか変わらないと思いますが、技術書などで見なれてしまうと次第に、使うことにも抵抗がなくなっていきますね。プロが当たり前のように使っていれば、不自然ではなく、むしろかっこよく感じます。  発音により忠実にしようとすると、computer「カンプーラ」、interface「イナフェイス」override「オゥバライド」だけど、さすがにまだ無理ですね。  こういうことにかけては翻訳業界がもっとも困っているようなので適当に検索してみました。  翻訳のマナーと規則 音引き 技術文では、動詞から派生した ar、or、er で終わる行為者や道具を表す語は、音引きしない、つまり語尾に「ー」を付けないことになっています。「コンピューター」とせずに「コンピュータ」とするのです。ただし、2音節の語は例外で、たとえば filler は「フィラー」と伸ばします。接尾辞 y で終わる語も同様です。たとえば、lithography 「リソグラフィ」、metallurgy 「メタラジ」。ただし、一、mer を語源とするポリマーや、語間に長音のあるインターフェース、オーバーライドなどの「ー」も省略する人がよくいますが、感心しません。「パラメータ」は許容されます。二、新聞記事など一般向けのものには適用されません。マニュアルなども、一般向けのものでは音引きするよう指定されることが多いようです。三、分野によって違います。工学系、特に機械、電気系ではこの規則が守られていますが、理学、薬学系や、化学、土木建築の分野では使われていません。energy などは音引きすべきかどうか微妙なところですが、学術用語集を見ると工学系でも分野によって伸ばすところ、伸ばさないところ、様々です。    ここは読んでいて参考になりました、人も生物学用語としては「ヒト」とカタカナ表記するすることとか。  翻訳スタイルガイド 長音符号(ー) 原則として、末尾の長音も含めて音節数が3つ未満の時だけ、語尾に長音符号をつけます。 例: エラー(正) エラ(誤) 例: サーバ(正) サーバー(誤) -------------------------------------------------------------------------------- 間があきました。 No.5841 投稿日 2003年1月7日(火)01時12分 投稿者 羽矢野  みなさま、新年あけましておめでとうございます。  今年もよろしくおねがいします。  やっと通常生活に戻れて、ネットも繋がる状態になりました。  といっても、まだその日のうちギリギリにしか帰ってこれないけど。  でも、それだけあれば、十分。  今、年末からのログを一生懸命読んでます。  サボってましたので、遅れを取り戻していきます。  今年はますます時間が作りにくくなってくるみたいなので、もっと生活も思考も最適化を目指さないと。 ●紫さん  この前、お疲れさまです。  遠いところまで、ありがとうございました。  ちょっと小説に関してがダレ気味になっていた頭が、あの時間で戻りました。  やっぱり楽しい。  あの私たちの十三時間の成果を、早くみてみたいですね。  ってゆーか、オフ会で三十時間というのを、私もやってみたいぞー。  紫さんの話を聞いて、そんな気がむくむく。  次に新木さんが参加するときには、なんとか行けないものか。 (いつも運が悪く、絶対無理な日付なんだよな。弟切さんが次はあわせますって言ってくれたけど、自分で都合つけといてキャンセルになると困るし。うむむ)  あれが“たわけ”とか“わけわからん”と言われたらどうしようかと、私もドキドキです。  後、紫さんの車に乗せてもらったのはいい経験でした。 ●馬宮さん  遅いんですが、一応。  私がブリーフから、トランクスにかえたのは、はっきりとした理由がありました。  誰かが書いていたけど、高校の水泳の時間。  着替えの時に、男同士でもブリーフは恥ずかしいのですね。  やっぱり。  着替え途中で誰かに見られてもあまり恥ずかしくないっていうのが、やっぱり大きな理由です。  それで、穿いてみて思ったのは、とっても楽だった。  ということ。  これは男じゃないとわかんないことですが。  ちなみに、ちょっとだけリサーチしてみましたが、ブリーフ派というのは、トランクスだと、落ち着かないからだそうな。  ――が動くと気になってしょうがないという人は、ブリーフを好むようです。  男で勝負下着というのは、確かにないかな。  新しいものを穿くということはしますが、色や生地にこだわるっていうのはあまりないかも。  とくに柄もののトランクスなんて、どれもそんなに違いがあるとは思えないし。  服装は、どうだろ?  確かに化粧やピアスっていうのは、少数になると思います。  でも服装はデートの時じゃなくても多少は考えないかな?  色の組み合わせとか、一緒に持っていくものとの相性とか。  自分の中で揃ってると思ってないと、気持ち悪い。  これは、外にでるときだけですね。家だとそんなことない。  だから、人の目を多少は気にしているのだろう。  それは普通だと思ってるけど……。  とか思ってよく考えたら、私のこれは後天的なものでした。  私は学生時代はまったくそういうのに無頓着だったのが、最初アパレルメーカーに就職して、変な格好してると怒られるので身に付いた。そういえば。  (ああいう業界は、髪染めたり、ピアスしたり、派手な格好をしてもあまり言われないが、ダサい格好してるとものすごい怒られる)(仕事の姿勢がなってないとみなされてしまう)  ちなみに煙草は、吸わないし吸ったことがない。  これも明確な理由がある。  父親がヘビースモーカーで、一緒にいるときや、車に乗っているときに、煙が気持ち悪くてしがたがなかった。  うまそうに吸っていようがなんだろうが、自分みたいに気持ち悪がる人がいて、それを知っていながら平気で煙草を吸う父親も嫌だった。  だから、私の中で子供の頃から煙草は憎むべき存在と認識されているので、全く吸わないまま大人になりましたとさ。 ●望乃さん  はじめまして……ではないですね。  よろしく。  野次馬の定義を読んでいて、一つ抜けてるんじゃないかと思うもの。  自明のことなんで書く必要がないと思ってるかもしれないけど。  っていうか、ごちゃっと混ざってる印象があるけど。 ・自分と、直接関係のないものであること。  いくつか辞書を引きましたが、この条件がかならず記載されていたので。  この部分はちゃんとわけて考えた方がいいんじゃないかなっと。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5842 投稿日 2003年1月7日(火)20時33分 投稿者 新木 伸 >弟切さん >>・承:他人の助けを必要としない(と思っている)ために、独りでいる主人公。  ここの部分、具体的にはなにが起きるの?  「独りでいる」だけ? それって、つまり、なんも起きていないってこと?  この「承」の部分に内包されているはずの、細かな「起承転結」を、ちょっと見せてみそ。16分割相当の4つ分ね。  そこのところって、実は、こんなことになってるんじゃないの? ・承−起:独りでいる主人公。 ・承−承:そして、独りでいる主人公。 ・承−転:だがしかし、独りでいる主人公。 ・承−結:やっぱり、独りでいる主人公。 >「ー」とか  これは正しくは長音符というのか。  ずっと「音引き」って言ってた。  まあ校正作業が必要となる現場では、編集さんに伝わればいいんだから、いっか。  鷹見さんが以前言ったように、言葉っていうのは「生き物」なわけね。  たえず変化してゆくもの。  言葉なんて、はじめから存在したものじゃないんだな。  誰かが「この液体を“水”と呼ぼう」と言いだしたとする。ほかのみんなが「うん。それでもいいよ」と同意したから、言葉が生まれたわけだ。  相互の共通見解が一致して、そして生まれた単なる「取り決め」。  それが言葉ってものの正体。  つまり、同じ言葉を話している全員が、一斉に「○○のことを、これからは××と呼ぼう」と決めたとしたら、言葉なんて、一瞬で変わってしまうものなのだ。  しかし現実には、なかなか、そうはならない。  なぜかというと、皆の意見が一致しないから。  例外もある。  いわゆる「差別用語」といわれるものとかね。  それだって、マスコミや出版が音頭を取って、ある時点に一気に変えようとするのだけど、一般の隅々までは、なかなか浸透していかないもの。  「ブラインドタッチ」とか、「狂牛病」とか、「精神分裂病」とか。  昔の言い回しが、いまだに残っているでしょ。そっちで話す人もいる。  最近はさすがに、「めくら」「かたわ」「チョン」「気違い」――というものは、使われなくなってきた。  これらの言葉は、IMEの辞書にも入っていなかったりするから、インターネット上では使われなくなるだろう。変換して出てこない言葉をわざわざ使おうとする人は、とても少ない。  まだ辞書には載っているが、30年後の辞書に果たして載っているかどうかは、定かではない。 (※注:具体例を示すために、ここではあえて差別用語を使っている。また「気違い」に関しては差別である明確な根拠を僕は知らないのだが、ここでは差別用語としている。また「狂牛病」はウシへの差別用語としている)  ――で、一般的な言葉の統一が進まない理由。  「モータ」に、どうしても変えたがっている人たちがいる。  「モーター」でべつにいいじゃん、という人がいる。  だから変わっていかない。共通見解になっていないから。  それぞれの人たちが、常に激しく凌ぎを削っているわけ。いわば陣取り合戦をしているわけだ。言葉のシェアの奪い合いをしている。  たとえば「モータ」に関しては、もう30年ぐらいすれば、決着が見れるかもしれない。  しかしなぁ……。  「モータ」  「リニアモーター」  「リニアモーターカー」  「モータースポーツ」  ――と、このように、ケースバイケースで表記が変わるなんてのは、一般には受け入れられない気がするんだよなぁ。  だってメンドっちいじゃん。  このケースでは付ける、このケースでは付けない――なんていうものを、すべてに渡って丸暗記しろって言ってるんだぜ?  いいじゃん。  いつでもどんなときでも、例外なく、「なにかのエネルギーを動力にしてぶんぶん回る動力機関」のことは、「モーター」って呼んじゃえば。  だってそのほうが簡単だしぃ〜。  「綺麗」「愛らしい」「似合ってる」「おいしそう」「素敵」「カッコいい」――あたりをすべてひっくるめて、「カワイイー」って言うのも、簡単でいいじゃん。  でしょでしょ?  しかし、世の中には別な考えの人もいる。  「いいや、そんな分解能が低いのは良くないだろう。やはり語彙の種類は守らないと」と思う人たち。  そういう人は、言葉の統廃合を良しとしないで、抵抗を試みるわけだ。  そういうせめぎあいの結果として、言葉はゆっくりと変わってゆくわけね。  いま実際に、やってるわけ。その現場を目にしているのだよ。僕らは。  技術者陣が中心となって、「外来語の無意味な音引きはなくしていこう」という働きかけをしているところなわけね。  その戦略に加担するのも、それとは逆の陣営に付くのも、すべて自由。  しかし自分の頭で考えてから決めろ。  卑しくも、文章に携わる職に就こうという人間ならば。 >別の観点から  ところで。べつの見方というものもある。  保守派と改革派のどっちの側に付くのかというと、政治の話ではなくてね。  それとは別の話。  そもそも、なんのために言葉を使うのか――っていう、そっちの問題。  言葉の使用目的には、色々あるわな。  たとえば、メーカーのサイトがあったとする。  そこのWEB上のカタログページに、「ハイテク家電」のコーナーがあったとする。  そこの存在意義は「宣伝」なわけだよ。  商品を「買いたい気分」にさせることが、その場所の存在意義であり、目的なわけだ。  そこで用いられる言葉にも、その目的は、たっぷりとまぶされることになる。  ――なので、そこで使われる言葉では、ハイテクっぽい演出をするために、「DVDレコーダ」と、音引きを取って表記するかもしれない。  技術者っぽく、プロっぽく――するわけだ。  もしくは――「もう貴方の手の届くところに下りてきたハイテク家電」というコンセプトに基づく宣伝であれば、「レコーダー」と音引きをつけて表記されるかもしれない。  ちなみにPIONEEERのサイトでは、「レコーダー」となっていた。  どういう意図で音引き付きを採用したのか。本当のところは、その文章を書いた本人でないと知る由もないが。  またそれとは別に、新聞などで、「○○社の製品に欠陥」とかいう見出しで始まる記事があったとしよう。この場合の言葉の使用目的は「内容を伝えること」にある。  だからここでは、より一般的であり、多くの人がすぐピンと来る言葉を選択することになる。  ここで選ばれる言葉というのは、「DVDレコーダー」だろうね。  さて。  じゃあこの分室で一般的な話題として使われるとき。  どういう「目的」をもって、言葉が使われるのだろうか?  僕の元書きこみの意図は、「最近、新しい種類のAV家電を買った」ということの報告だわな。  それが便利であるということを、僕自身が発見したわけだ。自分の発見したことは、とりあえず誰かに伝えておかなくてはならない。これは語り部の本能ってもの。  ――で、伝えるために書いた。  よって、僕はここでは、「一般的な表記」を用いなければならない。  商品を「売り込む」ための文章ではなくて、これは「伝える」ための文章なんだから。  同じ僕の書く文章であっても、小説の中では、僕は違う使いかたをするかもしれない。  たとえばある少年が、AVマニアの叔父の家を訊ねて、そこにずらりと並んだ「憧れのAV機器」なんてものに感嘆のため息をあげるようなシーンとか。この場合には、こんなふうに書く。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  ラックの中には、高価な機器が整然と並べられていた。最新のものが多いが、なかには、骨董品屋に並んでいてもおかしくないような総真空管の時代物のアンプまで見かけられた。総額でいくらになるのか見当もつかない。  発売されたばかりのDVDレコーダもあった。高志もカタログだけは持っている機種だ。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  ここで「レコーダー」と書いてしまったら、そいつはアホタレだ。  しかし特に意図がなく、伝えることが目的の文章であるならば、より一般的と思われる表記を使え。  自分の知識が足りなくて、「一般的」と思ったものがじつはローカル表記だったということもあるだろう。それは仕方ないとしても、ローカル表記であることを知ってて使うのは、ただのアホタレだ。  「一般的表記」を計る場合には、この場合には「新聞」の表記が、かなり参考になる。  まあ新聞社におけるハウスルールのバイアスがかかっていはいるというもの、日本で出版されている定期刊行物としては、最大多数が目にしているものであることは間違いない。 (ちなみに読売新聞のサイトで記事の全文検索をかけてみたが、「モータ」という表記はなかった。また「レコーダ」という表記もなかった。どちらも「モーター」と「レコーダー」しか出てこなかった。)  また新聞社には「標準表記を守る」という公的使命もある。  これは出版社も同じことなのだが、営利を追求する企業であるために、雑誌媒体などでは、標準表記が無視されることも多い。  そして出版社の扱う出版物の中で――特に小説の場合は、表現のために無視されることが多い。  小説の場合は、作品世界の雰囲気を作るために、けっこうやるもんだよね。  サングラスと書けばいいところを、「ミラーシェイド」と書いてみたり。  霊視眼に「グラムサイト」とルビを振って読ませてみたり。  オリハルコンと書けばいいところを、「ヒロニウム」と書いてみたり。  しかしだな。  作品中では、そういう表記を使ったとしても、その同じ作者が書いている設定書やら企画書やらで、そんな言葉を使うアホはいないわけだよ。  「祐一という男は、常にサングラスをかけ、髪型は〜」と書いてみたりするわけだ(たぶん)。  また「精神感応物質(オリハルコンみたいなもの)は所有者の意思の力を増幅する働きがあり〜」とか、書いてゆくわけね。  設定書の存在目的は、相手に設定を使えることなわけだ。  そこで使うべき言葉は、より一般的である「サングラス」だったり、「オリハルコン」だったりするわけだよ。  カッコつける場所と、平易な言葉を使う場合と、その区別があるわけ。  この分室の書きこみでカッコつけて、どうする?  TPOがわかっていない証拠だ。  ほんとに、もうっ。  言葉を扱って、世の大勢の人々に向けて発信する職に就こうっていう人間が、無自覚に言葉を使ってるんじゃないよ。  文筆業の人間っていうのは、言葉の行き先に、かなりの影響力を持っているんだぜ?  たかが「ライター」とか、たかが「ライトノベル作家」っていうくらいの存在でも、一般の人たちと比べれば、数千倍も、数万倍もの影響力があるんだぜ?  一消費者なら、なんも考えなくていい。  なーんも考えず、与えられたものを使っていればいい。それが消費者ってものだ。  車の仕組みを知らなくたって、車は走らせられる。  そして「○○のエンジンは××の方式だから燃費がいいんだぜ」とか受け売りをしているとか。「だって技術畑では、そう言ってるもーん。そうなんだもーん」とか、知ったかぶった口をきいて、通ぶって悦にいっていたって、いいだろう。  評論家気取りをするのも、消費者が金で購入した自由ってもんだ。 (あ、とんびさんと、かねやんは、べつに言葉関係の職に就こうってわけじゃなかったっけ。失敬。悪気はないのね。許してね。これはほかの皆宛ってことね)  しかし専門職に就こうって者が、言葉の仕組みを知らないで使ってて、どうするんだよ?  エンジンの仕組みを知らなくて、車が設計できるのか?  「レコーダ」なのか「レコーダー」なのか、考えて決めてから、書け。 -------------------------------------------------------------------------------- 表記について(つけたし、あるいは便乗) No.5843 投稿日 2003年1月7日(火)22時13分 投稿者 鷹見一幸  雑家の鷹見一幸です。  今年もよろしくお願いいたします。  ついさっきザ・スニの連載の二回目がなんとかカタチになりました。これから加筆と修正をするわけだけど、その前にちょっと息抜きついでに書き込みます。  (実を言うと夕べも連載の原稿が間に合わずに編集さんに電話口で泣かれる夢を見ました。かなりのプレッシャーですねえ、連載って)  えーと「モータ」と「モーター」のような表記のブレについては、さらに、メーカーとしての戦略もあったりします。  たとえば有名なのが「インターフェイス」という言葉。  コンピューターなどのシステムと、それを使う人間との接点を意味する概念なんだけど、これは実を言うと80年代始めに日立が使い始めた言葉なんだよね。  当時日立はこの言葉をバンバン使ってた。  TVのイメージCMとかにね。    でも、この言葉は概念を説明する言葉であって、別に登録商標でもなんでもない言葉なわけだ。  その、ごく普通の単語をイメージ戦略として使われたほかのメーカーは困るわけだよ、自社製品の解説やらマニュアルに「インターフェース」という言葉をつかうわけにはいかないから。  だから当時、東芝なんかは「インタフェイス」という言葉をつかっていた。    子会社やら傘下の部品メーカー相手に広告代理店でで企画書やら見積もり書みたいのを書くとき困った困った(笑)  企画書ってのは実は使いまわしだったりするわけよ。  A社でボツくらったのをちょいと手直ししてB社に持ってゆく、なんてことは日常茶飯事なわけだ。  ところがここで言葉に鈍感な人間がスタッフにいたりすると、とんでもないことになってしまう。  つまり「インターフェイス」なんて単語が入ったままの日立向けの企画書を 東芝に持って行くようなことをやるわけだ。  当然ボツだし、下手すりゃ出入り禁止だ。単語の表記一つで何百万の仕事がパーになるわけだ。  そうすりゃ二度と仕事は来ない。  俺はテクニカルライター(いわゆるマニュアル)の真似事もやったことがあるが、マニュアルほど「言葉」と「データ」に気を使う仕事は無い。  単語の使い方一つにものすごい責任がかかってくる。  だから、作家業に手を出したとき、作家の方がはるかに楽だ。と思ったね。  校正さんも編集さんもついてくれるし、なんといっても言葉に対するスタンスに自由度がある。  でも、その自由度というものの持つ恐ろしさに気がついていなかっただけなのかもしれない。  厳密に決められたルールの上で言葉を書く行為はいわばF1レースのサーキットの上を走るようなものだ。  サーキットを走る方向や、やっていけないことはすべて他人が決めてくれている  でも作家は違う。     サハラ砂漠の中に放り出されたパリダカのラリー車に、道もルート図も与えられずに乗っているようなものだ。  自由に走れる。  でも、目的地にたどりつくためのルートは自分で決めなきゃならない。    作品中に使用する言葉の表記に法則性を与えるというのは、そのルートを決める行為と同じなんだろうね。 -------------------------------------------------------------------------------- はじめまして No.5844 投稿日 2003年1月7日(火)23時31分 投稿者 みえか はじめまして。真剣な話題のじゃまをするようで少し気が引けますが。(^^; シンデレラ迷宮。参加したいです。せめて、課題だけでもだしていただけないでしょうか?「無欲なシンデレラ」の課題も2日ほど考えたんですが、過去ログに書いてない物を考えるのは、ちょっと無理っぽいです。ちなみに過去ログは100番ちょっとまでしか読めていません。 「無欲」=「欲がない」では「欲」「欲望」ってなんだ?生きたいということも欲なのか?ということも考えてしまいました。 自己紹介もどき 中学校の頃までは小説家になりたかったんです。でも、短編しか書けずにあっさりあきらめました。このところ、いろいろあって、もういちど、ちゃんとした長編を書いてみたいと思うようになりました。 プロなんてことは……、1本作品を仕上げてから考えます(汗) 手始めに「手で書き写したい名文」という本の筆写をしています。 -------------------------------------------------------------------------------- アライグマを目撃しました。 No.5845 投稿日 2003年1月7日(火)23時48分 投稿者 弟切 千隼 我が家の近所の路上で。 家の付近にタヌキが出没するのは知っていたものの、アライグマを見たのは初めてでした。アライグマは本来日本にはいませんから、誰かに飼われていたものが捨てられるか逃げ出すかしたのでしょう。 一度飼った生き物は、最期まで責任を持って飼い続けて欲しいものです。 >>起承転結分解 >>・承:他人の助けを必要としない(と思っている)ために、独りでいる主人公。 ここの部分はあまりにも考え無しでした。ここを四分割しますと、新木さんがNo.5842で指摘されたとおり、 >>・承−起:独りでいる主人公。 >>・承−承:そして、独りでいる主人公。 >>・承−転:だがしかし、独りでいる主人公。 >>・承−結:やっぱり、独りでいる主人公。 となってしまいます(^^; このままでは明らかにまずいので、以下のとおり起承転結を修正します。 ・起:助け合いをしない主人公。(反発して嫌っている) ・承:他人の助けを拒否したために、孤立する主人公。 ・転:独りでは解決できない問題に当たったところを、他人に助けられる主人公。 ・結:助けあいへの反発心をなくす主人公。 上記の承を四分割すると、 ・承−起:何かやらなければならないことを抱えた主人公。 ・承−承:手伝おうという他人の申し出を拒否する主人公。 ・承−転:独りでやろうとして、できないことに気づく主人公。 ・承−結:今さら他人の助力も頼めず、何とかしなくてはと焦る主人公。 となるでしょう。 ちなみに、起の四分割は ・起−起:困っている人に遭う主人公。 ・起−承:困っている人を助けようとしない主人公。 ・起−転:困っている人に助力を頼まれて、有償でないため断る主人公。 ・起−結:困っている人を見捨ててゆく主人公。 という感じになると思います。 まず起でもって、主人公が無償で他人を助けない人であることを示さなければなりませんよね。次の承で、主人公が他人の思いやりを信じていないことを示して、単にちゃっかりした人ではないことを読者さまに知らせなければなりません。 とすると、上記のような起と承になるのでは、と思います。 -------------------------------------------------------------------------------- おや No.5846 投稿日 2003年1月8日(水)00時22分 投稿者 新木 伸 >馬宮さん  いつのまにやら、「服透け2」に、2回ほどリライトがかかってたのね。  最後の4では、書き足りなかった部分が加わって、だいぶ良くなってきてる。  何か所か、くすっと笑える部分もある。  ただし、こんどは若干、太りすぎ。  あれを書いていることをそのままに、もう10〜20%ほど文章量を削って(80〜90%ほどにするってことね)ゆくと、引き締まって、もっと良くなるだろう。  その削る方向でもう1回ほど直しをやってもいいし、それはやらずに、このままつぎのお題に移ってもいいだろう。  だいたい、どのくらいの完成度が出るとOKになるのか、なんとなくわかってきたのではなかろうか……?  いまはまだ、こうして僕が横から見て口を出しているけども――。  本来、執筆作業ってのは孤独なものなのね。  誰も自分の原稿を見てくれない。誰も指摘なんぞしてくれない。誰も口をだしてはくれないわけだ。  だから「これでOK」というラインは自分で決めなきゃならない。――で、そのOKラインが低すぎる場合には、何度書き直して、何度賞に応募したところで、どこも拾ってはくれないわけだ。ただそれだけのこと。 >みえかさん  いらっしゃいませ。  ここは来る者は拒まずの主義でやっています。  左上のほうにある、「よみかく分室 説明」ってところに目を通しておいてくださいね。  過去ログ読破は、かなり必須なんで……。まあおいおい、よろしく〜。  あと、それぞれの練習には「狙いと効用」などがありまして……。  なにをしたいのか――とか。どんなことを身につけたいのか――などによって、向き不向きがあります。  シンデレラ迷宮の課題は、あれは、アイデアをひねり出す力を鍛えることが主眼となっています。他には概念や言葉に対する感性の鋭さを研ぎ澄ませたり、内容を正確に伝えるための文章力を養ったりする補助的な狙いもあったりします。  みえかさんの場合は、「長編を書きあげたい」とのことですので、小説を書くことを習慣にして、持続力をつけたい――ということだと見受けました。  「説明」のところには書いてありませんが、最近始まった練習法のひとつに「生課題」というものがあります。  ちょうど、馬宮さんとか望乃さんとかが、同じような「持続力をつけたい。なにか書きたい」的なことで課題に向かっています。  とりあえず、お題は望乃さんと同じものでどうでしょうか。  「野次馬に囲まれて恥ずかしい思いをする」あたりで。  過去ログの頭からではなくて、最新の書きこみのほうを優先するようにして、馬宮さん登場――のあたりから経緯を見ていけば、そんなに書きこみ数を消化しないでも、だいたいのやりかたはわかると思います。  馬宮さん登場は、ここ300くらいのあいだのはずです。たしか。  家主の僕は、ここのところ執筆の修羅場が続いていまして、あるときに突然、連絡途絶状態にになる可能性があります。  僕が行方不明になっていて、なにかわからないことがありましたら、実際に課題をこなしている先輩の馬宮さんあたりにでも聞いてください。 >馬宮さん  ということで、みえかさんと、望乃さんのこと、よろしく。  望乃さんのほうも、生課題がどういうものか、まだよくわかっていないっぽいので。  なにを書けばいいのか。どんなことをやればいいのか。馬宮さんはもうわかっているだろうから、教えてあげてください。 -------------------------------------------------------------------------------- 温かな痺れに、体が緩んでいくのを感じる No.5847 投稿日 2003年1月8日(水)00時35分 投稿者 巻島翔史  最近めっきり冷えこんで、暖房の恋しい季節になりました。  家に着いて、まっすぐ向かうはスイッチ類……。 起承転結の再構築>  「前振り」「後日談」「幕間」を追い出して、割ってみました。  上から、「起」「承」「転」「結」の順になっています。 【帰路〜亮介の家の前】   ・宇宙人同士の戦闘に巻きこまれる。 【家の中】   ・心の中に入りこんできた宇宙人からのコンタクト。 【戦闘現場】   ・二人の宇宙人の捨てられた肉体を確認している追っ手たち。 ―――――――――――――――――――――――――――――――― 【山中での休憩】   ・宇宙人から、事情の説明。 【山を抜けたところ】   ・「体」に対する感覚の違い。「肉体の損傷=怪我」を気にしない宇宙人の戦いかた。 【自転車置き場。夜中の戦闘】   ・初めての戦闘。肉体の運動能力を完全に引き出しての戦闘。 【街中。午後の昼下がり】   ・逃げ続るばかりではなく、攻勢に出る。   ・戦闘の途中で女湯に飛び込んでしまう。宇宙人の意識の違いをさらに思い知る。 【夜。線路上】   ・電車への飛び乗り。心の中の宇宙人との間で、肉体の制御に対して齟齬が生じる。主人公のビビりが戦闘能力を落としている。 【移動中】   ・追っ手との邂逅。指揮官と護衛との因縁。戦闘となるが、なぜか逃がしてもらえる。 ―――――――――――――――――――――――――――――――― 【公園。夜】   ・主人公と有希。逃亡開始以降、はじめてのふたりだけの会話(宇宙人は抜きで)。主人公が昔、由希を守るために自分よりも強い相手に立ち向かっていったことを告げ、主人公を励ます有希。 ―――――――――――――――――――――――――――――――― 【採石場。夜】   ・指定された邂逅ポイントにて救援を持つ二人。だが裏切りにあい、ピンチになる。   ・護衛は消え、ひとりで戦う主人公。   ・「逃げること」をやめる王女。   ・勝利。  ビビリな状態→ビビリ継続→他者の意外な言葉→ビビリ解消  だととらえて、やってみたのですが…… なんかプロット化してこい(第一弾)>  巻きこまれ型っぽいのを探してみた結果、橋本さんの「リバーズ・エンド」をやってみました。  課題部屋にあげておきます。  しかし――いまさらな話ですが、ほんとに俺って構成把握能力がないんだなぁ(鬱)  こないだのプロット作りから感じているんですが、どうしてこう、物語をプロット的に見渡そうとすると、視界が一気に暗くなるのか……今回もそうだし。  主題とずれたもんばっか書いてしまう(過去形で言いきる自信がないのがつらい)ということの一因はこれなんだろうか。 -------------------------------------------------------------------------------- 普通自動車免許(AT)取得しました。 No.5848 投稿日 2003年1月8日(水)12時28分 投稿者 望乃英司(ぼうのえいじ) <新木さん ○機種依存文字を何故使ってしまったか >1.その話題を読んだ覚えはちゃんとあり、知識としては知っていたはず。なぜ使ってしまったのか、気づかなかったのか、自分でも不思議。(知っていたのに、つい、うっかり)  が一番近いかと。 >2.2回読んだけど、流し読みだったので、見落としていた。(単なる見落とし)  の要素もあるかな。    えーと、機種依存文字の話題はここ最近にもあったような覚えがあります。  確か藤極堂さんがそれについてのウェブサイトを教えてくれていたような覚えもあります。  でも直接小説に関わるサイトではないと判断したのでそのサイトには行きませんでした。(よみかくに投稿している時点で、充分に関係があることなのに気付いていない)  なので不思議という感覚はありません。ただ、僕はものぐさで間抜けな奴だなあ、と思っただけです。 ○「悪魔美少女と路上で口喧嘩」という展開で野次馬ができたのは、条件のどこにヒットしたからになるか  「人目をひくこと」については、  主人公と悪魔美少女がどちらも美男美女であったこと。   だとただ注目されているだけですね。  「野次馬ができた」については  それが人通りのある路上で言い合いをしていること。  それが野次馬の興味を引いた。  さらに悪魔少女が主人公に野次馬に囲まれている状況でキスをした。  それが更に野次馬の興味を引いた。  なんか支離滅裂なことを書いている気が。回答になっていない気が。不安。 <羽矢野さん  どうも。こちらでも宜しくお願いします。  「野次馬」の条件に関する指摘を受けて、web辞書を引いてみたら、「自分と、直接関係のないものであること」みたいなこと、やっぱり書いてありました。  これからは幾つか辞書を引くようにしないといけませんね。それも過去ログに書いてあるのに、僕ときたら……。 -------------------------------------------------------------------------------- 生課題パターン列挙その一。 No.5849 投稿日 2003年1月8日(水)18時08分 投稿者 望乃英司(ぼうのえいじ)  今回は五個。結構時間がかかってしまいました。  次の機会に残りの五個を。 お題「野次馬に囲まれてしまう」 規定「美男美女が喧嘩するパターンで」 パターン1 ・夕方、渋谷のある服飾店でモデルの男とモデルの女が同時に同じ服を「良い」と思いつかんでしまう(どちらも知名度はかなりある) ・二人ともお互いをすぐにモデルと分かり、「今度の撮影で絶対着たい」と言って一歩も譲ろうとしないで大喧嘩 ・店の他の客が有名モデルの二人が喧嘩しているのに気付き、二人を多少距離を置きつつ囲む ・見かねた店主が同じ服の色違いを持ってくるが、二人はどちらも「やっぱりそっちの方がいい」と言って閉店時間までまで延々喧嘩を続ける (予定:三人称視点で) パターン2 ・高校の演劇部に「高校一の美男」と呼ばれる男子生徒と「高校一の美女」と呼ばれる女子生徒がいる。共に三年生。二人は友達としてそれなりに仲が良い ・文化祭の一週間前、男子生徒と女子生徒はたまたま空き教室でで二人っきりで文化祭でやる現代物の恋愛劇の演技の練習をしていた ・それを偶然目撃してしまった部外の生徒が、「高校一の美男美女」は付き合っていると勘違い、全校生徒の噂に発展 ・翌日の放課後の練習、大勢のギャラリーに囲まれながらも、それを無視して練習を始める男子生徒と女子生徒 ・ギャラリーから飛ぶ野次に男子生徒が切れる。女子生徒は「根も葉もない噂だからすぐに消える」となだめるが男子生徒は聞かず、ギャラリーの一人を殴る ・男子生徒の暴力沙汰によって演劇部の活動が一定期間禁止になり、文化祭の公演も無しになる。 ・女子生徒は涙ぐみながら男子生徒に平手打ちをくらわせる。男子生徒は己の行いを後悔するが、それを期に二人は二度と元通りに接する事は出来なくなった (男子生徒視点で) パターン3 ・郊外のショッピングモールをミニチュアダックスフント(オス)を連れて買い物をする美男 ・オープンカフェでロングヘアチワワ(メス)を繋いでコーヒーを飲んでいた美女に一目ぼれする美男 ・美女の真向かいに座り、コーヒーを注文し美女を口説きにかかる美男。だが美女はぜんぜんその気がない ・何とか気を引こうと頑張る美男、美女が退屈して自分のロングヘアチワワを見たら、ちょうど美男のミニチュアダックスフントと交尾が済んだ後だった ・純血種同士で愛犬を結婚させるつもりだった美女は美男を散々罵る。客たちの注目の的になる二人 ・罵りがひと段落つき、もし妊娠していたら責任を取ってもらう、ということで住所、電話番号を交換する二人 ・だが、もちろん美男は全然嬉しくない。愛犬のミニチュアダックスフント(オス)が足元で無邪気に尻尾を振っている (美男視点で) パターン4 ・付き合い始めてまだ日の浅い中学生のカップルが遊園地でのデートを約束する ・美少女である彼女は、美男子である彼氏のためにお弁当を作って持っていく(相手の食べ物の好き嫌いとかは聞いていない) ・遊園地で一通り遊んで、昼。お弁当を開けるが、彼氏は食べ物の好き嫌いが激しかったためにおかずのほとんどを残してしまう ・自分の努力が実らなかったことが悔しくて彼氏に当たる彼女。言い訳だけしかしない彼氏。しまいには泣いてしまう彼女。 ・数人のギャラリーが可愛いカップルが喧嘩している事を珍しがり、取り囲む ・観念した彼氏は苦手なおかずも全部(お茶の助けも借りつつ)平らげる。彼氏、「今度は好きなおかず教えるから」と言う。仲直りをする二人 (美少女視点で) パターン5 ・某大学。夕方。美男が、楽しげに談笑する美女(ボーイッシュ)と美女(可愛いタイプ)を見つけ、美女(可愛いタイプ)に一目ぼれする ・ボーイッシュな美女の方と知り合いだった美男は、可愛いタイプの美女が今フリーかどうかをその夜電話で聞く。結果はフリー ・翌日、どうにか可愛いタイプの美少女との仲を取り持ってくれ、とボーイッシュな美女に頼む美男。断り続けるボーイッシュな美女 ・美男がいらつき、「じゃあお前の手は借りない、自分でやる」と言うと「それもだめ!」と声を張り上げるボーイッシュな美女。学食中の人間の視線が彼らに向けられる ・その日の夕方、美男は人気のない棟の階段の踊り場でキスしているボーイッシュな美女と可愛いタイプの美女を見つける。美男、愕然とする (美男視点で) -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5850 投稿日 2003年1月8日(水)18時34分 投稿者 新木 伸 >望乃さん  うーん。まだまだここの流儀に馴染んでませんね?  機種依存文字を使ってしまったこと。  あの話題はようするに、「僕を納得させろ」と言っているわけなのですね。  答えればいいってもんじゃない。  納得させられなければ意味がない。  ――で、人を納得させるためには、まず自分が納得する必要があります。  自分が納得する理由を見つける。こんどはそれを他人に伝える。そして他人を納得させる。 1.理由を見つけ出す。 2.伝えるための言葉を探す。相手に理解させるにはどう伝えればいいのかを考える。 3.相手を納得させる。  ――こういうプロセスが必要になります。  それぞれ、けっこう難しいです。  こういったことも、ここでは練習のうち。  5848の内容では僕は納得できませんので、リテイクです。「1」からやり直し。まず自分が納得できる理由を見つけるところから、はい、もういちど〜。  それから、「悪魔美少女と路上で口喧嘩」についても、同じこと。  支離滅裂でなにがなんだか、わかりません。  望乃さん自身がわからないものを、どうして僕がわかるというのですか?  これもやっぱり「1」からやり直し〜。 >望乃さん >生課題パターン出し  1は、問題はあるものの、構図としては、囲まれるまでは問題なし。  ただし囲まれたあとで、「オチ」がついてないですね。  あとモデルの着る服は、普通、モデルを雇った雇用主が用意するものだってことを、望乃さんは知らなかったみたいね。自前で服を用意するモデルなんて、いやしませんよ〜。  あと、男と女が同時に選ぶ服って……。まあ、ジャケットやらで、男物も女物もないような服もないこともないから、まあいいのか。  2。なにがなんだかわかりません。  これ本当に野次馬に囲まれるものなの?  あと、なにが書いてあるのかも、ごちゃごちゃして読んでられません。1ぐらいに短く簡潔にしてくること。  3。美男美女の必要あるの?  犬同士が後尾しちゃって騒ぐわけでしょ?  主役は犬たちなんだから、人間のほうなんて、どうでもいいじゃん。  4。また意味もなく「美少女」「美男」が出てきている。  初々しいカップルが、おべんと広げて喧嘩して、そして仲直りする流れでしょう?  美男美女なんてなくたって、充分通じるけども?  5。また美男美女か。どうせまた、その「設定」にはなんの意味もないのだろうな〜。  あとこれって、べつに学食である必然性がないよね。無理矢理に野次馬に囲ませているみたい。無理無理すぎ。  だいたいこれって、「自分に惚れている女の子に対して、そうとは知らずに他の女の子への取りなしを頼んでしまった男の話」――でしょう。「野次馬に囲まれる話」じゃないですな。  ――んで、次以降、「美男美女」禁止ね。  この1〜5までのぜんぶ、美男美女でなくたって、ちゃんと成立しています。  もし美男美女という設定を使うなら、「美男美女」でなくては成立しないパターンにすること。 >弟切さん  「承」の4分割は、それ単体で見てみると、問題ないように見える。  「起」のほうの4分割も見てみる。これも単体でなら問題ないように見える。  ――がしかし、両方をひとつの話のなかの「起」と「承」して、ひとつの繋がりとして見ると、変なんじゃない? >>・承−起:何かやらなければならないことを抱えた主人公。 >>・承−承:手伝おうという他人の申し出を拒否する主人公。 >>・承−転:独りでやろうとして、できないことに気づく主人公。 >>・承−結:今さら他人の助力も頼めず、何とかしなくてはと焦る主人公。  この「承」の4分割って、要約すると、「他人の手助けを拒否して窮地に陥る主人公」ってなところでしょ。 >>・起−起:困っている人に遭う主人公。 >>・起−承:困っている人を助けようとしない主人公。 >>・起−転:困っている人に助力を頼まれて、有償でないため断る主人公。 >>・起−結:困っている人を見捨ててゆく主人公。  そしてこっちの「起」の4分割のほうは、これは、「他人を助けない主人公」だよね。  「起」の部分では、いわば、「この話は自発的に人を助けない主人公の話です」とラベルを張って話をスタートさせているわけ。  しかるに、「承」の部分でなにをやっているのかというと、「そしてこの主人公は、自分が困ったときにも人の助けを拒否するのです」とやってしまっているわけだよ。  いきなり、別のモノに話が化けてしまっている。  起で定義される初期状態というのは、「他人を助けない姿勢の人物」というもの。  それなのに、承のほうで語られるのは、「他人の手助けを拒絶する姿勢」なわけ。  この二つには、繋がりがないよね。  「起」で語られているのは、困っている人を見たときに、自発的に動くかどうか――っていうこと。  「承」で語られているのは、自分が困ったときに他人からの援助を受けるか否かってこと。  両者には繋がりがないでしょ。  他人は助けないが、自分は助けを求める人もいるだろうし。  他人を助けなくて、自分も助けられることを拒む人もいるだろうし。  他人を助けて、自分も助けもらう人もいるだろうし。  他人は助けるが、自分は助けてもらおうとしない人もいるだろう。  どれも成立してしまう。――ほら、両者は関係ないじゃん。  なんでこうなってしまうのかというと、話の筋の捉えかたを間違えているから。 >>・起:助け合いをしない主人公。(反発して嫌っている)  じつはここのところには、二つの違う物事が書かれているのだ。  まずひとつ目は、「助け合いをしない主人公」ということ。  もうひとつは、「助け合いという行為自体を嫌っている主人公」ということ。  助け合いをしない主人公というものがいたとする。  彼が助け合いをしない理由の「候補」となるものは、山ほど存在するよね。「嫌っている」というのは、その理由のうちのひとつの候補。  弟切さんは、「助け合いをしない主人公」という事象のほうを「筋」だと捉えて、そして「起」を作った。  しかしそうすると、「承」とは繋がらなくなってしまう。  この場合は、「助け合いを嫌っている」という動機のほうを「筋」として「起」を作らなくてはならないところだったのだな。  そうすると、以下のような「起承転結」になるはずだ。起と承はちゃんと繋がっているでしょ? 起:助け合いを嫌っている主人公。 承:自分が困ったときにも、手助けを拒否する主人公。 転:(なにか) 結:助け合いを嫌わなくなる主人公。  この流れをプロットでなくて平文で言い表すと、「助け合いを嫌っている。もうほんとに嫌っている。しかし(なんかがあって)、そして助け合いを嫌わなくなった」――となるわけだ。  この場合の「承」の役割は、嫌っている「度合い」を具体的に示して、より強く印象付けさせるということ。そのために短編の4分の1ぐらいの枚数は使うもの。  なんだか、手助けばかりしている気がするが……。  つぎは「転」のところね。ここになにが入るのかを決める。  あと「承」の提出してきたもので4分割はいいとして、「起」の4分割のほうは作り直さないとね。  「助け合いを嫌っている」がメインの筋ということになった。  この「嫌っている」をエピソードとしてドラマとして示すためには、どういう筋書きが必要なのか。それを考えて、形にしてくること。  この二つの宿題。まあどっちが先でもいいや。 >僕がトランクスを穿いた理由  僕がブリーフからトランクスに変えた理由は、たぶん、人とは違うはず。  もともとブリーフだったのね。  小学校のあいだはずっとで、中学に入って、1年だったか、2年くらいまで。  皆はどんどんトランクスに変わっていっていた。やっぱ「ブリーフはガキっぽくて恥ずかしい」とかいう共通認識があったわけだな。あの頃の子供って、背伸びしたがるもんだし。  で、僕自身は、そういう風潮に対して、「このアホたれどもめ」と怒りを覚えていたわけだ。  なんとなく、とか、恥ずかしいから、とか、そんな根拠もなくて、自分の納得できない理由から変えるのは嫌だったわけだ。 (ここまで「起」ね)  そのころには、クラスの20人の男子の中、僕を含めて3〜4人くらいだったかなぁ。ブリーフでいたのは。  他のブリーフを穿きつづけていた連中はどんなかというと、どんくさいとかトロいとかで、クラスの男子の中では立場の低い人たちね。これは推測だけども、たぶん、トランクスにするとイジメられると察していて、それでブリーフでいたのだろう。  なぜ彼らがトランクスにするとイジメられるのかというと、「ノビタのくせに生意気だぞ〜」てなところか。  で、僕はそんな物事の仕組みの一切合切に対して、腹を立てていて――。  自分の行動方針としては、「変えるべき妥当な理由ができるまで、断固としてブリーフ」だったわけだ。  この「変えるべき妥当な理由」には、たとえば、「女の子とでも付き合い始める」とか、そーゆーのが入るわけだ。  しかしまさか、自分が「あんな理由」から、トランクスに履き替えることになろうとは……。 (ここから「転」ね)  ある夏の日、午後に水泳の授業があったわけね。  そのとき僕は、うっかり水着を忘れてしまっていた。しかしその日はむちゃくちゃ暑かったわけよ。そしてプールに入るということは、当時はとっても楽しい「遊び」だったから、これはなんとしてでも入りたかったわけよ。  そして僕は、昼休みに隣のクラスに行って、友達から水着を借りてきた。  しかし隣のクラスは、その日に体育の授業はなかったのだな。前日に水泳の授業があって、そのまま、ロッカーにしまいこまれていた「前日の水着」を借りることになった。ロッカーの中で蒸されて、なんだかクサかった。その水着は。  で、その借りてきた水着を穿いて、楽しく水泳をしたはいいのだが……。  翌日から、かゆくなった。股間のあたりが。  いわゆる「インキン」ってやつだな。医学的には水虫と同じ菌によって引き起こされるもの。感染部位が違うだけ。  股ぐらのあたりに付くと、それをインキンと呼ぶ。  べつに水着を借りた相手が「インキン持ち」だったわけではなくて、丸一日、ロッカーの中で蒸されているうちに、白癬菌が増殖したのだろう。白癬菌はどこにでも存在している菌だそうだし。  ブリーフっていう下着は、脚の股の付け根のところを、「きゅっ」と輪っか状に締め付けているわけね。  その擦れるところが痒くなって、手で掻いて掻き崩すものだから、ぜんぜん治らなくって……。ブリーフの股の部分は、血とリンパ液とにまみれて、ひどいことになっていた。洗濯しても漂白しても、赤黒い染みが落ちないぐらい。  2〜3週間ぐらい経ってから、思い立って、トランクスに変えてみた。  トランクスだと棒も玉も自由になるし、股の部分も締め付けていし、ひょっとしたら具合がいいのではないかと思ったら……その通りだった。  トランクスに穿き替えたら、インキンはすぐに治ってしまった。 (ここから「結」ね)  しばらく様子を見て、1ヶ月間ぐらい穿きつづけていた。  そして夏も終わり、2学期が始まるのをきっかけに、またブリーフに戻してみたわけだな。  そうしたら、なんだか窮屈だし、がさがさ擦れるし、違和感があるわけだ。  しばらくトランクスを続けているうちに、もうそっちに慣れてしまったらしい。  それにその時持っていたブリーフは、みんな、例の「洗濯しても落ちない染み」がついているものばっかりだったし……。新しく何枚も買いそろえるのも大変なんで、そのまま、トランクスになってしまったわけだ。  おしまい。おしまい。 >鷹見さん  うわぁ。  音引きひとつ、付ける付けないで、仕事を干されることもありますか。  それに比べたら、たしかに、作家業は楽だなぁ。  誤字ひとつあっても、「てへ。ごめんね」で済みますからね〜。(笑)  そういえば、僕はあまり気にしないほうなので、自分がやられたときにも笑って済ませていますが……。  人によっては、自分の名前を間違えられたときに激怒する人もいますよね。  「二度とあんたのところとは仕事をしない」と言いきっちゃう人もいるくらい。  名前をたった1文字間違えて、パーにして、首になった人とか――僕は知らないけども、この業界にはいそうだなぁ。  まあ「大先生」の立場にでもならないと、普通の作家でそんなことやってたひにゃ、おまんまの食いあげになってしまいますが(笑)。  名前の間違いを犯すってことは、どんな経緯があったにせよ、「あんたの名前なんか、間違おうがどうしようが、こっちは気にもしてねーんだよ。有象無象。路傍の石ころ――なんだよ」ということを、行動で示していることに他ならないわけだし。どんな言いわけをしてみたところで、根っこにそういう気持ちがあるから、ミスを犯してしまうわけだし。  たった1文字の間違いで、人の「首」が飛ぶこともあるっていう、この「事実」――。  みんな、わかってんのかなぁ?  その意味では、掲示板の書きこみっていうのは、気が抜けていいですね。  ぼくもポロポロ誤字を出してますが。べつにどーってことないし。首も飛ばないし。 (名前の件では、僕も「籐極堂」と「藤極道」と、2パターンで間違えていたことがあったっけ。しかし現在は間違えていない。このことをもって、現在は「藤極堂」という個人の存在をどう捉えているのか察してください〜。間違えていた頃にはたしかに「有象無象」と捉えていたが、間違えていない今ではそうではないってことね。まあ藤極堂さんも「荒木」と何度かやってくれているわけだし、おあいこってことで(笑)) (いま過去ログで「荒木」を検索してみたら、じつはいちばん多く間違えているのは、なんと鷹見さんだったり(笑)) >巻島  あまりにも間があきすぎたせいで、前に自分がなにを指摘したのかなんて、忘れちまったい。  過去ログから前回の指摘を探してくるのも大変なので、今後は、このように間があくときには、前回の僕の指摘書きこみ番号を自分で探してきて、それも併記するのこと。  えーと、起承転結の分割位置を出してこいってことだったっけ。  なんだ?  分割位置を探すだけのことで、2週間も無駄にしとったのか? おまいは?  まあそれはそれとして。 >>ビビリな状態→ビビリ継続→他者の意外な言葉→ビビリ解消  どうも、この話を「ビビリ症が治る話」として捉えていて、それに基づいて分割しているようだなぁ。  違うだろ。  この話の、あらすじなり、プロットなりを見せられたときに、人が感じる一般的な「筋」っていうのは、こうなるはずだ。  「宇宙人の意識に入りこまれる話」    誰がどう見たって、この話はそういうものになるでしょうが。  「ビビリ症」と「宇宙人」と、どっちがより目立って、読者の関心を引きつける素材なのだ?  主人公の内的な変化の「筋」と、物語の筋とを取り違えている。  主要な登場人物っていうのは、それぞれ一本ずつ「筋」を持っているわけ。  それは主人公にとっては「ビビリ症が治る」かもしれない。また王女やら護衛やら、幼馴染みの少女やらにも、なにかあるはずだ。さらには敵の隊長さんあたりにだって、1本の筋があるわけだ。  主要キャラっていうと、この5人だよな。  それぞれに、ハッキリしていて濃い筋なのか、あまり大きく扱われなくて薄い筋なのかの違いはあるだろうが、なにかしら筋があるわけだ。  ――で、それらの各筋を一本にまとめあげる物語には、やはり別の大きな筋があるわけ。  その物語としての「筋」の「起承転結」で分割しろと言っているのだ。  「宇宙人の意識に入りこまれる話」として考えた場合に、起承転結は、どこで分割されるのだ?  起はなにで、承はなに? あと転と結は? >巻島 >今後の展開  じつは前回指摘したときに、「問題点」やら「細かい指摘」やらも書き溜めてあったのね。しかし一度にたくさん言ってしまうと、処理能力をオーバーして混乱させてしまって意味がない。だからあえて書かなかったのだが。  自分の話の「起承転結」さえも掴めていない状態では、細かな部分の指摘なんて始められない。  とっととこんな段階はクリアすること。  ところで、いったい何に時間を食っていたのだ?  べつにあらすじ組み直せとか、そんなことは言ってないだろ? ただ分割位置にマークを付けて返してこい、って言っただけだろ?  作業がとたんにノロくなった理由を挙げよ。  プライベートなことで時間が奪われていって、とか、そういう理由ならよいのだが……。  もし「飽きた」からとか、その手のモチベーションに関わることなら、それなりの対処をするから。  たとえばこの作品は一時凍結して、別なものに取りかかるとか。  1年でも2年でも10年でも、また書きたくなるまで眠らせておくとか。  もうちょっとで本文を書き始められるところまで来ていて、もったいない気もするが、モチベーションなしに作品なんて仕上がらないわけだし。  それならそれで、仕方がない。  「作品を書く気合い」なんてものは、お前がどうにかすることであって、僕の関知するところじゃない。そもそも僕にはどうにもならんし。 (しかし、次もまた同じように、途中で飽きて投げ出すことになる可能性は大であるが) -------------------------------------------------------------------------------- 新木と荒木を間違えた理由……言わずもがなの言い訳 No.5851 投稿日 2003年1月8日(水)21時38分 投稿者 鷹見一幸  直属の上司に「荒木」という人間がいたからなんですよ、実は(苦笑)  仕事で使うパソも、ネットで使うパソも同じだったから、「あらき」と 打つと最初に「荒木」と出ちゃう。  違う「新木」だということはわかっているんだけど、目から入った「荒木」と言う文字に脳の言語野が警告を発してくれないもんだから、そのままなにげに読みすごしてしまったんでしょうね。    なぜ言語野が警告を発しなかったのかといいますと、やはり文字から来る連想が原因だと思われます。    上司の「荒木さん」→偉い人、目上の人、大先輩、世話になっている人というイメージ。  よみかく分室の「新木さん」→すごい人、作家の大先輩、世話になっている人というイメージ。  なんというか「重なる部分」てのがあるので、「荒木」と打ってもスルーしちゃったんだと思うのです。  誠に失礼いたしました。  鷹見一幸の名前は、あんまり誤読するような文字列ではないので、ほとんど間違われたことはないのですが、いくつかあるペンネームの中でも一番間違われるのが「榎野英彦」ですね。  これは「榎木英彦」と間違って書かれることが多かったです……っていうか今でもしょっちゅう間違われているし(笑) -------------------------------------------------------------------------------- ありがとうございます No.5852 投稿日 2003年1月8日(水)23時02分 投稿者 みえか 自己紹介の追加。年齢26歳。女です。 馬宮さんと同じなんですね!よろしくおねがいします。 >新木さん  もちろん過去ログはいずれ全部読むつもりです。  小説を書いていたのは10年も前のことなので、いきなりこの課題はきついような気がしますが、がんばってみます。  辞書ソフト、買ってきた方がいいみたいですね。 -------------------------------------------------------------------------------- 新木さんは榎野さんじゃないから代わりに答えないで。 No.5853 投稿日 2003年1月8日(水)23時23分 投稿者 藤極堂 No.5753 投稿日 2002年12月22日(日)21時18分 投稿者 えのきの (mailto:enokino@po.kumagaya.or.jp)からの引用 >だとすると籐極堂さんの文章はまさしくこの「意気」を感じる文章なわけだ。 >だから俺は籐極堂さんを >「海に千年山に千年住み着いて人語を解するようになった物の怪」 >のように思っていたわけだ(笑 No.5850 投稿日 2003年1月8日(水)18時34分 投稿者 新木 伸 <引用開始> 名前の間違いを犯すってことは、どんな経緯があったにせよ、「あんたの名前なんか、間違おうがどうしようが、こっちは気にもしてねーんだよ。有象無象。路傍の石ころ――なんだよ」ということを、行動で示していることに他ならないわけだし。どんな言いわけをしてみたところで、根っこにそういう気持ちがあるから、ミスを犯してしまうわけだし。 <引用終了> No.5851 投稿日 2003年1月8日(水)21時38分 投稿者 鷹見一幸 ※メールアドレス無し(メアドは変えてないから、ハンドルネームをコロコロ変えても文責を持っているという主張だったよね?) <引用開始>  直属の上司に「荒木」という人間がいたからなんですよ、実は(苦笑)  仕事で使うパソも、ネットで使うパソも同じだったから、「あらき」と 打つと最初に「荒木」と出ちゃう。  なんというか「重なる部分」てのがあるので、「荒木」と打ってもスルーしちゃったんだと思うのです。 <引用終了> ……たぶんね。 えのきのさんには「籐極堂」ってゆう なまえの なんか もののけの しりあいさんが いて そのひとと わたしの くべつが ついていないんだよ。 ・・・きと そう だよ。 うん、ひ が い も う そ う だよ。 ・・・・・・ごめんさい と言て おだてて 「さあ、あなたごのみの舌触りのいい褒め言葉をあげたんだから黙ってなさい」なんて思て ない よ。 そう だよね? -------------------------------------------------------------------------------- なるほど No.5854 投稿日 2003年1月8日(水)23時33分 投稿者 新木 伸 >鷹見さん  鷹見さんほどの人が、どうして間違えつづけていたのか、ずっと不思議だったんですが。  そういう理由でしたか。  その「名前を間違える仕組み」は、初めて知りました。  面白いです。ネタになりそうなんで、引き出しにしまっておきます。  主人公が、怖い怖いお姉さんの名前を間違えて、つい、「江利香!」と叫んでしまうとか。そんな場面で使えそう。  ネタが1個もらえましたので、名前間違いの件は忘れることにします。(笑) >>目から入った「荒木」と言う文字に脳の言語野が警告を発してくれないもんだから、そのままなにげに読みすごしてしまったんでしょうね。  しかし、誤字脱字とか。  あるいは「灰色の文章」だとか。  または「壊れている会話文」だとか。  文章で飯を食っている人間であれば、たいていのものは、まあ読むまでもなく、「ひと目見れば視覚的に分かる」ようになっているわけですが、これって不思議ですよね。  まあそうでないと仕事にはならんのだけど。いちいち指差し確認していたら、仕事にならない。  僕の場合、ここで長々と「変な筋」をチェックする修行をしてきたもので、最近は、文章的なミスだけではなく、プロットなどの構成的な物事に関しても、なんとなく視覚でチェックできるようになってきました。  シンデレラ迷宮に始まって、いろいろやってきましたからねぇ……。  プロット的な良し悪しを視覚で判断できるようになってきたおかげで、そろそろ、実戦のほうでも役に立てられそうです。  構成面で詰まった時には、箇条書きにして眺めれば、どこが変なのかもう一発で〜〜とか(できるかな?)  いまの夢境学園三巻を書いて、あとゲームのシナリオの仕事を一本片づけたら、いよいよ大仕事である星くずに取りかからないとならないのですが。  まずはプロットから。  いったい何本の筋を投入したのか、自分でも数えないと掴めないぐらい入り組んでいる話に、ケリをつけないとなりません。 >藤極堂さん  榎野さんのかわりに答えたりはしないけど。  かわりに注意しておく。  掲示板の私物化が過ぎると、家主として叱らないとならなくなるよ。  この場所は「よい小説を書くために努力している人たちのための場所」なわけね。  まあ道場と言い換えてもいいわけだが。  君が5853で書いている個人的な事柄は、それとなにか関係のあることなの?  あの書きこみの内容は、あれを読んだ「小説をうまく書こうとしている人」の役に立つことなの?  いいから寝ろ。  寝て、また復活してきて、いつもの毒舌だけど面白い着眼点を持った海千山千の読者である「藤極堂」に戻ってから、またなにか書いてくれ。 -------------------------------------------------------------------------------- 誤りの考察 No.5855 投稿日 2003年1月9日(木)00時56分 投稿者 弟切 千隼 新木さんへ > 二つの宿題をやる前に、なぜ私がちぐはぐな起と承の分割を書いてしまったのか、その理由を自分なりに考察してみました。 原因は、新木さんが書かれた起承転結の「起」にありました。 >>起:助け合いを嫌っている主人公。(反発して嫌っている) これですね。 「助け合い」という言葉の意味には、「他人を助けること」と「他人に助けられること」と両方を含んでいます。どちらか片方だけでは「助け合い」とはいえません。 私は、この言葉の意味に引きずられてしまったのですね。 「『助け合いをしない』というからには、他人を助けることも他人に助けられることもしないはずだ。ならば、主人公が『他人を助けない場面』と『他人に助けられない場面』とを両方書いておかなければならない」と思い込んで、No.5845のような起と承の分割を書いてしまったわけです。 考えてみれば、私は、「この主人公は無償で他人を助けることをしない」とはしていましたが、「他人に助けられることをしない」とはしていませんでした。 無償で他人を助ける人間は実在しないと思ってはいても、自分が困っている時には有償であろう手助けを受けて「代償を払わずに逃げちまえ」くらい考えそうな人ですよね、この主人公は(^^; 加えて、弟切は、新木さんが指摘されたとおり、「助け合いをしない主人公」と「助け合いという行為自体を嫌っている主人公」との区別が付いていませんでした。そのため「助け合いをしない主人公」のほうにばかり目が行って、筋を取り違えてしまいました。 なぜ誤ったのかが明らかになりましたから、対策も立てられるはずです。 要するに、「注意して日本語を読み、理解せよ」ということですね。こういう当たり前のことを、当たり前にできるように精進します。 宿題は次回に提出します。 -------------------------------------------------------------------------------- リサーチ〜 No.5856 投稿日 2003年1月9日(木)01時27分 投稿者 新木 伸  「双眸」って、この言葉、みんな、読んで一発で意味わかる?  いちおう、「双眸【双眸:そうぼう】」ってルビ指定いれて、読みまで書いておくつもりなんだけど。 −−−−−−−−−−−−−−−−  双眸に、光が宿る。 −−−−−−−−−−−−−−−−  ――って文章で使う予定。  かなり難しめで、たとえルビを振って読みを書いておいたとしても、中高生の語彙に存在するかどうか、怪しいところなのだな。  しかし、ここでは、どーしても使いたいのだわ。  まあいざとなれば、「両眼に、光が宿る。」にするのだが。  あ……。  いいや。解決策を発見。  その直後の行でもって、「両眼にともったその輝きと共に、枯れ木のようだった体躯に気力が漲【漲:みなぎ】りはじめていた。」とでも書いて「双眸」→「両眼」と言い換えておけば、たとえ読めなくても、すぐあとでわかる。  ノープロブレムだわな。  俺はこの言葉を、ここでどーしても使いたいのだ。だからなんとしてでも使うのだ。執念によって使えるようにするのだ。  そして、したのだ。  以上。 >弟切さん  ん?  たしかに厳密に言葉を解釈すると、そうなるね。  しかし、「片方だけが力を貸す関係」っていう概念を表す言葉は、それ日本語に存在しないぞ。  「助」というこの字だって、意味は「力を重ねる」なわけだ。「みんなで助け合う」なわけね。  あと、主人公がそういった「ヤリ逃げ」をするほどの非道なやつだったりすると、それはまた別の話になってしまう。  少なくとも、更生や成長をする話にはならないだろう。  その人物は「助け合いを嫌っている」わけではない。  善悪なんて、ぽーんと超越したところに、はじめから立っているだけ。罪悪感もなんもなく人を踏み台にできる人間だろう。いうならば、気持ちいいほどの「悪」ってやつか。  あ、そういや「バトルロワイヤル」に何人か出てきてたな。そういう人間。マンガ版のほうしか読んでないから、原作にも出てきているか不明だが。 -------------------------------------------------------------------------------- あれこれ No.5857 投稿日 2003年1月9日(木)01時33分 投稿者 光来 唯  物事はきっと適度にやるのが一番なんだろう。  なまじ真面目にやりすぎると、その分やることが増えて(増やされて)しまう……  けど、それにもようやく慣れました(バイトの話)。  なのでペースはまたもとに戻ります。 >結衣が「誰とでもOKではなく、諒だったから付き合った」理由  5814で出した中で、どれが使えるかどうかの考察です ・初恋の人に似ていた  似ていた、という場合、結衣の中にその人がまだ「いる」ということになります。  これだと、「恋愛」側から見た場合、彼女の中にいる、その「初恋の人」をどうにかしなくてはならなくなってしまいます。  そうなると、別の柱が話の中に出てきてしまうため、このパターンは適当ではないです。 ・実は幼なじみ  「幼なじみだった」とは言え、現在進行形では話が違ってしまいます(それだと死神であると諒が知ったとき、今まで教えてもらえなかったことを責めてしまう可能性がありますから)。 ですから、何らかの理由で離れ離れになり、諒の方が忘れてしまっているという形が妥当でしょう。結衣は当然、忘れてないわけです。  これならば、結衣が諒の告白を受け入れたことへの理由になります。「幼なじみ」という属性は偶然ではありえず、むしろ話の中での必然となるはずです。  さらに、「幼なじみだった」という設定は、恋愛につながる可能性をすでに持っているということにもなります。最初は「幼なじみだったから」という理由で「付き合う」ことにしたけど、昔のことを回想したりしてる内に本当の恋心に気付く、とか。  ちなみに、ポイントは「思い出の品」があることですね。 ・過去に諒に助けてもらったことがある(死神のことで、あるいは日常的なことで)  死神のことで助けてもらったことがある、というのは話そのものに関わる問題であるので(付き合う以前に死神のことを知られていた、というのがあるといろいろ都合の悪い部分が出てきてしまう)、使えないです。  では、日常的なことで助けてもらったことがあるとした場合はどうか。  ここでいう日常的とは、死神に対してなので、つまり普通の生活において自分を助けてくれた人間だから、ということです(階段から落ちそうになったのを支えてくれたとか、授業での荷物運びを手伝ってもらったとか、そういう小さいこと)。  ですが、これも結局のところ、助けてくれたのが別の人間だったのなら、その人と付き合っているということになってしまいます。問題の解決にはなりません。 ・結衣と諒は過去に出会っていた(惚れている、どんな人物かわかっている)  幼なじみほどの絆はないにしろ、何らかの出会いをしていた、ということです。  小さい頃参加したツアーで一緒だったとか、田舎の祖父母の家で出会い1週間ほど一緒に遊んでたとか。  幼なじみと感情的なものはあまり変わりありませんが、ひとつ違うのは、「幼なじみ」には「思い出の品」があるのに対し、この場合だとあくまでひと時の「思い出」にすぎないということです。    ・諒の優しさを知っていた、あるいは見たことがある  諒が優しい人間であるということを知る場面に居合わせたとかで、結衣は諒に何らかの感情を抱いていた。そしてそれが理由で、告白を受け入れることにした。  重要なのは、その優しさを知るというイベントということなんですが……  ただ、このパターンも「助けてもらった」と同様、優しい人間であれば誰でもよいということになってしまいます。 ・クラスメートであったから、諒という人間をよく見ていた(普段の行動から信頼に足る人物だと感じていた)  このパターンを成立させるためには、「諒を気になる存在としていた」あるいは「クラス全員の動向を常に見ていた」のどちらかの条件が最低でも必要です。  そうでなくてはどうして、諒をそんなによくみていたのか、ということになってしまいますので。   ・諒に一目惚れしていた ・何らかの理由でもとから好きだった(理由はいろいろと)  どちらも諒の告白を受けたのは、(その時点ですでに)彼のことを好きだったから、ということですが。  でも一目ぼれは理由になってない。ちゃんとした理由になってないから。  同様に、もとから好きだった、というのも明確な理由がなくては意味のないものになってしまう。  でも、ちゃんとした理由をつけるのだとすると、結衣は諒と以前出会っていたことにしなければならない。  いや、会ってなくても「惚れる」理由は考えられるか。  まぁ、理由は今は置いとくとして、「その時点で好きだった」というのは使えないものではないでしょう。  もっとも、その「結衣が好きになった理由」を明らかにする場面が必要となり、そこでか話の流れが途切れることになる可能性も無きにしも非ずです。 ・諒のまとっている空気に触れてみたかった  漠然としすぎ。  理由になってないです。 ・諒の周りはいつも楽しそうで、自分もその中に入りたいと考えていた  この場合、初期状態で結衣が諒に持っている気持ちは「憧れ」になります。  別に結衣が意識して諒を見ようとしなくても、常に教室内では諒を中心に輪ができているので、自然と目がいってしまってもおかしくないわけです。  そして、独りでいるタイプの人間がそういったものに憧れを抱くのも可能性としてはありえることです。  でも、これだと、結衣からの告白はありえないです。自分からの告白というのは、自分の意思でその輪の中に入っていくのと同意義ですから。  「憧れ」や「羨望」という感情が理由だとすると、自分からその対象へ向かっていくことはできないはずです(できるのなら遠くから見ているだけなんてありえない)。  けど、相手から歩み寄ってきたときには、すぐに受け入れられるものだったりするものです。  「諒が中心人物」「諒とその周りの輪に対して憧れを抱いていた」というふたつの条件がありますと、結衣は諒の告白を受ける理由となりえるでしょう。  ただ、注意するのは受動的な人間に見られてしまいかねないことです。自分から動かない(動けないではなく)人間と思われるのはあまり好ましくないので。  まぁ、能動的な死神の部分と、受動的な人間的な部分を併せ持つ者とするという方法もあるわけですが。 ・諒の中に何らかの力を感じた(同種的な何か、あるいは親近感を感じるようなもの)  新設定、ということになるのかな(設定追加なら即没ですですが)。  まぁ、この「何らかの力」というのを、恋を知らない少女が自分の「恋心」を特別な力と勘違いしてしまった、とすることもできるわけです。  しかし、これを「付き合うことを承諾した理由」「諒でなくてはならない理由」とした場合、いささか不自然のような気もします。  理由が二重になってしまうわけです。  付き合うことの理由のひとつに「少女の浄化に関する特例事項に関わっている」ってなこともあるわけですから、このパターンですと、結局同じことを二重に言っているだけですので。 ・死神にとっての「協力者」という素質を秘めていた(人間の中には運命的に死神に出会ってしまう「協力者」と呼ばれる者たちがいる)  「新設定」ということで没です。  話の整合を取るために設定を付け足すのはよくありませんから。  それに、諒を「特別な人間」にしたくはありません(初期から意識してたこと。諒はあくまで「一般人」でなくてはならない)。 ・諒は死者を忘れない気持ちを持っており、それが死神である結衣にとって心動かされる行為であった  わかりにくいですね。  一言で簡単に言い表せない時点で、もうダメです。  それに、これも諒以外であっても可能ということになってます。   ・学校。クラスで唯一話したことのある人だから  これを理由とした場合、付き合うことにしたのは「諒」だからだ、ということになります。  諒に「結衣にとってのただひとりの人」という属性をつけることができます。  でもこれも、もし話したことのある人が諒でなく違う人だったら、その人でもかまわないということになってしまいます。 「誰とでもOKではなく、諒だったから付き合った」理由の必然として、使えそうなものは「幼なじみ」「過去の出会い」「諒の存在に対する憧れ」くらいなものでした(出した中では)。最初から好きだった、というのも使えなくもないですが、それだと「好きになる過程」が諒の覚えていない過去の部分にあることとなり、なんだか不完全燃焼な感じになってしまう気がします。  諒ではない他の人間に置き換え不可能な、諒である必然。ということでしたが、これらならば、結衣が諒の告白を受け入れる理由となり、また「結衣から告白」のパターンを作り出すことができるはずです(このうちひとつは「結衣から」は無理っぽいですが)。 >タバコ > 僕が自分でやったリサーチから導き出した結論では、「煙草を吸いはじめた理由=見栄」ってことになった。 > 喫煙をカッコいいと思っているので、吸い始めるわけね。「喫煙=大人の行為」という図式が、そこにはある模様だ。  これ、私のタバコに手を出さない理由でもありますね。  そういう図式が嫌いだから逆に手を出さなかった、と。  まぁ、それ以前に煙系が苦手だというのもありますが。 -------------------------------------------------------------------------------- 年明け早々…… No.5858 投稿日 2003年1月9日(木)02時35分 投稿者 馬宮    私用と風邪で二日、ADSL用の電話線がなぜか千切れてしまってネットに上がれず一日、気がつけば三日も休んでしまいました。  今日はたまったログを読んでレスを書いていたら、すでに午前0時をまわっています。    言い訳にもなりません。  風邪の二日目はリライトぐらいできたはず。  電話線が切れた三日目は、ここに開始宣言しなくても三時間とれたはず。  なにをやっていたのか、思い出すと、レスの下書きや宿題をちょこちょこやって、考えて、本を読んで、下書きを見直して、書き直して、を繰り返していました。  生課題は、毎日やると決めたのに、守れていない自分が情けないです。  そう言えば、今日読んだ雑誌に、腹話術師のイッコク堂さんが、プロになるまで、ある日から毎日8時間の練習を自分に課したという記事がのっていました。  児童小説「クレヨン王国」を書かれた福永令三さんも、アマチュア時代(確か学生時代の夏休みに)毎日書くことを自分に課して「これができなければ私は小説家になれない」と思ったとか。  「馬宮、お前は何をやっているんだ」と腹話術の人形に笑われた気がしました。  一日のスケジュール作りに工夫が必要です。  課題をやってから、レス。それも、時間をかけすぎてはいけません。これも時間を決めてやるのがいいでしょう。  こっそり、新木さんのレス作成「レジュメ戦法」を真似してみます。  馬宮の要領の悪さは折り紙つきなので、もう少しスピードがあがるまで、どうか皆様長い目で見てやってください。(切実です)  今日もとりあえず、レスです。まだまだありますが、下書きで自分のGOサインが出たものからします。     ●新木さん >訊くについて  書き込みに不備がありました。もうしわけありません。  確かに、辞書を引いた時、「訊くとも書く」という記述ならありました。  このことは、遥か昔の5707のわたしの書き込みに書いてはいたのですが、先日の書き込みでは抜かしていました。 (#5707より) >>代わりに、「聞く……ある事柄について、人に情報・答えを求める。訊くとも書く」という記述を見つけました。  この時、わたしは「聞く」「聴く」「訊く」の三つの違いを辞書で調べようとしていました。  ですが、「聞く」と「訊く」の違いがよくわからなかったので、単独で「訊く」が載っている辞書はないだろうか、と思ったんです。     >兄弟・国語の成績   >>いい喧嘩のできる兄弟だとか。仲のいい兄弟だとか。自分自身が夢に描くところの兄弟像を出せばいいのだ。  そうでした。これは、ひどい勘違いをしていました。小説は夢を書いていいものだったのに…… >>ちなみに国語の成績って、どんなんだった?  並です。あまりよく覚えていませんが(成績表がどこにいったかわからないので確認できませんでした)、5段階評価で3ぐらいでした。  でも、たぶん、わたしの正確な日本語能力は成績以下です。  喋るのがかなり下手なので、そういう自覚があります。 #5846 >ということで、みえかさんと、望乃さんのこと、よろしく。  「教えてあげてください」は大げさですが、指摘ならやります。  最近、余裕のなさから、どなたの指摘もしていませんでした。  新参者仲間、お二人と生課題について指摘しあえると思います。   ●いかさん  ありがとうございました。これでわかりました。  特に、ラグビー部員やバスケ部員が、スパッツを穿くというのは初めて知りました。  わたしは、前回のいかさんの書き込みで、男性下着のリサーチが「男性キャラをつくるのに必要」だということに、やっと気づいたんです。ずっと、「ネタになるのかな」と単純に思ってました。  女性の下着はレオタードとか着物などよっぽど特別な衣装でないかぎり、普通のパンティをつけたと記憶しています。  スポーツをしている男子が実用性で下着を変えるのは、まったく意識の外にありました。  それから、裾ですが。  わたし、ものすごく鈍感でした。もうしわけありません。  制服のシャツの裾をズボンの外に出すというスタイルが、あの時、想像できなかったんです。  両手をズボンに入れるというのは、どこかで昔、見たことがあった気がして(バカボンのパパが腹巻に両手を入れてるような図を思い浮かべてました)  言われてよく思い返したら、シャツの裾を外に出していた男子が記憶の底からやっと出てきました。  なんと言いますか、自分にため息がでます。   ●巻島さん #5820 >>顔をそむけるくらい(透けを見るのが)恥ずかしい子が、ブラって単語を口にできるかどうかってことです。 >>俺はできないと思うんですが……。違う言葉で言いかえるんじゃないでしょうか。    ありがとうございます。  違う言葉ですか。  それは、気づきませんでした。「どう言っていいかわからないから」ずばりと言ってしまうんじゃないかと思ったんです。  少し前、友達から「男の子の気持ちがよくわからない」という指摘をもらったんです。  ここの部分、もう一度よく考えて書き直してみます。      この書き込みで辞書をひいた言葉の数は4個です。 -------------------------------------------------------------------------------- 藤極堂さんへ No.5859 投稿日 2003年1月9日(木)02時59分 投稿者 鷹見一幸 「うん、そうだよ、君の言うとおりだし君の思っているとおりだ」 と言ってもらいたいのか、それとも 「そんなことないさ、それは君の思い過ごしだよ」 と言ってもらいたいのかどっちだい?(笑) 「けんかを売る」とか「悪口を言う」とか そういったコミュニケーションの方法は様々だが、いずれにしろ 「他人の時間を使う」  ことに変わりはないわけだ。  あ、そうそう、もう一つ「しらんぷりする」という方法もあるがこれは他人の時間を使わないしコミュニケーションの方法ではないので割愛する。  んでもって話は戻るが、俺は一応モノカキのプライドにかけて読んだ人間に 「読む時間を使って損した」と思わせないように努力している(つもりだ)  最低でも一つくらいはクスグリを入れるし、クスグリが入らないときは 豆知識みたいな情報を入れている。    作家ってのは「いかに他人に時間とお金を使わせるか」ということを競うという実にバチ当たりな職業で、いわゆる芸人だな。だから文芸と言うのかも知れないがね。(ホントは文芸の芸は芸術の芸であって、いわゆる芸人の芸とはちょっと違う……もともとは同じ言葉なんだけどニュアンスがかなり違って来ている)  さて、この「他人の時間を使う」ということの意味を考えてくれないものだろうかね?  確かに俺もこのBBSにおいて私信的な使い方を何回もしている。でも。俺の私信は厳密な意味での私信じゃなかったと思うんだ。  俺がここに書き込むときには「相手」とそしてその後ろにいる「不特定多数」に向けて書いているつもりだ。  誰が読んでも面白い私信は私信じゃなかろう?  そういうことで、ひとつよろしく。 (これは、いかにも日本的なあいまい表現の一つで、翻訳不能だそうです)(笑)   -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5860 投稿日 2003年1月9日(木)03時08分 投稿者 新木 伸 >光来さん  光来さんも、だいぶ自己のコントロールが利くようになってきましたね。  すぐ飛びつかないで自主ボツが出せるあたり、ストイックで良いです。惚れちゃいそうです。  「幼なじみ」「過去の出会い」「諒の存在に対する憧れ」のうち、  「幼なじみ」と「過去の出会い」とは、これはありがちなので、それが理由でボツ候補というところでしょう。  しかし原理的にダメなわけではないので、「いざとなった」ときの最終候補としてなら、片隅に残しておいてもいいかも。  「諒の存在に対する憧れ」は、なにも諒がクラスの中心人物であったことへの憧れでなくてもいいはず。  「○○な諒への憧れ」として、一般的にしておけます。  あと、ボツをかけてしまっていたうちで、やりかたによっては使えるんじゃないかと思ったものがいくつかありました。 ・過去に諒に助けてもらったことがある(死神のことで、あるいは日常的なことで) ・学校。クラスで唯一話したことのある人だから  まず一般化。 ・過去に○○のことで助けてもらったことがある。 ・唯一、○○したことのある人だから。(クラス内かどうかは、この際関係ない)  それから「やりかた」の話。  ポイントは、納得させる相手は「論理構造」ではなくって、「読者」であるということです。たとえ論理的におかしくても、読者が納得しさえすれば、それはOKなわけです。  読者を納得させるために、たとえばこのように、多段階で仕掛けてゆくわけですよね。  まず、「諒が特例」であること。  そして「誰でも付き合った」わけではなく、「諒だったから付き合った」ということ。  さらに「諒だったことの理由は、○○であったこと」。  ――このくらい。だいたい3段階もかませておけば、読者は煙に巻けます。  気づきませんから、大丈夫です。  これだけやっても、なお、「でも結局のところは、諒でなくても良かったワケじゃん」なんて気づいてしまうのは、分析するつもりで作品を見ている「読者外」の僕らみたいな存在だけです。  この最後の3段目に出してくる「○○であったから」の理由は、大事です。  読者が「う〜ん、いい話だよねっ」とコブシを握って同意させて、夢中にさせるような「いい話」にしておかないとなりません。  じゃないと3段目の後ろにある、「じつは理由になっていない」という底を見抜かれてしまいますので。  そうそう。  似たようなパターンで、「○○でないとだめ」と女の子が男の子に惚れてしまうきっかけのエピソードで、こんなのがありました。  「星界の紋章」から、ラフィールがジントに対してフラグを立てるエピソード。  まあ、ライトノベルを書こうって者が、チェックしていないとモグリなんで、たぶん読んでいるとは思いますが。  いちおう、読んでいない前提で解説します。  あの話は、ある少年と少女のラブストーリーです。  少女は、お姫様なわけですね。  それも勇猛果敢、苛烈にして激烈な性癖の家系として知られる、超有名な貴族の出。軍人でもあります。しかも軍の中で最高の地位を持つ花形の仕事です。  対して少年は、田舎貴族の跡取りなわけです。  その少年が、任官されて、ある軍隊に配属されるわけです。庶務課だったか会計家だったか、まあ、そんなようなパッとしない部署です。  そして少女に出会います。  このとき、階級的には、ふたりは同じ一兵卒なんです。(なんで皇女が一兵卒をやっているのかというと、この軍事帝国の家訓的として、どんな皇帝も初めは誰もが一兵卒からはじめるというしきたりがあるためです)  少女は皇位継承権を持つほどの立場であるわけです。少女のことを知らない者など、彼女の周りにいるはずがありません。超有名人なのですから。  しかし少年はあんまり田舎者すぎたので、彼女のことを知らないわけです。そして初対面のときに、名前を訊ねてしまうのですね。  ここで出てくる台詞というのが、あの有名な、「ラフィールと呼ぶがよい」という台詞です。彼女は胸を張って、なぜか誇らしげに、そう答えちゃったりなんかしちゃったりするわけです。  この台詞一発で、まあ軽く数万人の読者が彼女に「転び」ました。  ここで、「いやべつに、ジントでなくたって、誰か他の田舎者でも良かったのでは……?」と疑問を差し挟む人間は、いやしません。ナッシングです。ゼロパーセントです。  この場合、パターンとしては、「少女の名前を知らなかったのが、主人公だけだった」ということになるのかな。いや、違うか。  「少女が自分の名前を名乗った相手は、あとにもさきにも、主人公ただひとり」  ――となるのかな。 >馬宮さん >下着とか  女性下着の件。  レオタードの下には、普通は、なにを穿くものなの?  これは本当に知りたい。まるで見当が付かない。  着物の下には何も着けないなんて都市伝説があったりするけど、実際に着けることになるのは、下着のラインの出ない下着だよね。Tバックとか紐パン系なのかな?  それともなんていったっけ? いわゆるオバサンパンツ系のやつ。ケツ全体をたっぷりと覆うことで、面積は大きいけど、パンティラインは出ないやつとかかな?  ただ普通の振り袖とかなら、厚さもあるし、そんなに目立たないだろうから、気を付けるのは、浴衣とかの場合だろう。  あと、内気な男の子が、「ブラ」と口にできるかどうか。  僕なら、「ブラ」と言わせるかわりに、「乳帯」とか「乳バンド」とか言わせるかなぁ。本人的には「ぶら」と「ぶらじゃぁ」が恥ずかしいのであって、それさえ回避すればいいのであって、(客観的に考えれば)もっと恥ずかしい言葉でも口に出すのは平気だったり――とか。  一見すると矛盾していながら、でも妙なところで妙なふうに筋が通っているのが人間性だと思う。  ところで、これの逆パターンは?  男の子が「ブラちら」を見かけて注意するときの台詞じゃなくって、女の子が、男の「はみ金」(金タマがパンツの横からはみ出しているの図)を口に出して教えるときには、どんな感じになりそう?  とても言いにくいことだから、やっぱり、ずばりと言っちゃうもの?  指摘されているのは、そういうことだと思うよ。  言いにくいことを、ずばり言えちゃうのって、変だろって、そういうことね。 -------------------------------------------------------------------------------- >文芸とか No.5861 投稿日 2003年1月9日(木)03時13分 投稿者 新木 伸  明け方に編集さんから電話があるのだよ。それまでにもうちょっと書き進めておかないと。編集さんも大変だよなぁ。 >文芸とか  そういや、わしらのやっていることって、いかに「暇つぶし」をさせるか――ということを極めている芸なんだっけ。  そうか。暇つぶしの芸か。そんなたいしたもんでもないな。  まあそれでお金を取るのは、これでなかなか大変なことなのだが。  もともとは、夜に焚き火を囲んで、語り部がみんなに「物語る」というのが、人類史におけるはじまりだったわけだが。(これも暇つぶしだわな) -------------------------------------------------------------------------------- 「ハイスピリッツ・ガール」《16C》 No.5862 投稿日 2003年1月9日(木)08時06分 投稿者 紫ゆきや  5815番で書いたとおり、「まわりを驚かせる」というスジを捨てて作ってみました。  そうしたら、《14》からは、かなり変わってしまいました。すみません。 「ハイスピリッツ・ガール」《16C》  鬼怒川翔子【きぬがわしょうこ】は、クラスメートの若宮葉月【わかみやはづき】との登校中に、他校の男子にからまれている、新入生の女の子を見かける。 (他の生徒たちは、見て見ぬふりをして通り過ぎてゆく)  父親から武術を教わっている翔子は、その男子を腕ずくで追い払い、新入生を助ける。  助けた新入生、姫路愛美【ひめじまなみ】に、男より男らしいと言われ惚れられてしまう翔子。ことわるけども、諦めてくれない。  葉月が愛美を説得しようとしてくれるが、葉月も翔子のことが好きなのだと勘違いした愛美に、恋敵だと決めつけられてしまう。  葉月と相談し、男らしく見えた行動のせいで惚れられたのだと考えた翔子。女の子らしく振る舞う。  しかし、ことごとく失敗してしまい、さらに惚れられてしまう翔子。  放課後、勝手に付いてきた愛美を加え、三人での下校中に、朝の他校の男子が仲間を連れて仕返しに来る。  おびえた愛美に頼られる翔子。  しかし、朝と同じ事をしては、ますます惚れられてしまと考え、手を出さないように堪える。  そんな翔子の代わりに、葉月が話し合いで解決しようとするが、調子に乗った男達にイタズラされそうになる。  怒った翔子、またたく間に男達を叩きのめす。  葉月が無事だったことに安心する翔子。  しかし、愛美には、ますます惚れられてしまったと思い落胆する。  ところが、翔子のことは諦めると言いだす愛美。  翔子と葉月の間には誰も割り込めないから――と、さらに勘違いを深めたらしかった。 ===  小説にかける時間は減ってなかったんですが、単純に時間がかかってました。  すっかり遅くなってしましましたが、よろしくお願いします。 ●馬宮さんのアンケート参加 >> 「男性用下着(パンツ)について(男性専用のアンケートです)」 >> 1.年齢を教えてください。  27歳です。 >> 2.今穿いている下着のタイプを教えてください。(好きな色や柄、素材もお願いします)  灰色のトランクスです。2枚で1000円でした(笑)。  好みは特にないですが、赤系の色は、下着に限らず苦手です。 >> 3.今穿いているパンツは、自分で選んでいますか? もし自分でなければ、誰が選んでますか。  自分で選んでいます。  親とは同居してませんし、彼女もいませんし(涙)。 >> 4.過去、下着の種類を変えた(ブリーフからトランクスへなど)ことがあれば、いつ、何から何に変えたか教えてください。その時の理由も覚えておられたらお願いします。  中学くらいに、親が買ってきてブリーフからトランクスへ変えたような記憶があります。 >> 5.まわり(同年代)の男性の穿いている下着のタイプを教えてください。(色、柄、素材もわかればお願いします。なぜ知ることができたか、もできればお願いします)。  大学の頃、一緒に住んでた友達は、二人ともトランクスでした。一人は家にいるときは、ずっとTシャツとトランクスだけの格好でいることが多かったです。  柄はいろいろで、単色のものは少なかったです。  社会人になって一緒に住んでいた友達は、白のブリーフでした。理由は、トランクスだとブラブラするからだと言っていました。 >> 6.下記の下着を穿いている人をどう感じますか。 >> ・ブリーフ  中学生以上だと、ちょっと変わってるかなと思います。 >> ・トランクス(前開き) >> ・トランクス(前閉じ)  普通ですね。もっとも、前閉じは、あまり売っていませんね。 >> ・ビキニ  特殊な趣味の持ち主だと決めつけます。 >> ・ボクサー(前開き) >> ・ボクサー(前開きボタンつき) >> ・長ズボン下(すそが締まっているタイプ) >> ・長ズボン下(すそが締まってないタイプ)  見たことないです。 >> 7.「中学生に上がるか上がらないかという男の子の「オーソドックス」とは「☆☆」で、「○○」だとマセていて、「××」だとオヤジくさくて、「△△」だとイキがっている。 >>  上の「☆☆」「○○」「××」「△△」を埋めてみてください。  「ブリーフ」「トランクス」「長ズボン下」「ビキニ」  ……でしょうか。うしろの2つは自信ないですが。 >> 8.勝負パンツはなんですか。(色や柄、素材なども詳しくわかればお願いします)  穴が開いてなくて、洗濯してあるヤツじゃないでしょうか。  個人的な理由で、ボタンが無いタイプのがいいです。 ●「ホースで水遊びしていて従姉妹の姉ちゃんで服透け4」読みました。 「風魔法 Lv1」を書いた人とは別人だと、真剣に思いました。  すごく良くなってますよね。読んでて面白かったです。 >> 「……あのな。見えてるんだよ。その……ブラが」  ここから先は、赤面しながら読んでました。  ダメな文章であれば、絶対そんな気分にはならないんですけども。 >> わたし、『見られた』んだ。  こことか、特にクラッと来ました。  自分的にOKだと思いました。  もう少し削れそうって指摘は、すでに新木さんが書かれていますが、私もそう思いました。  私には、パーセントまでは分かりませんでしたけども。 ●タバコとか  私は、「必要があれば吸う」タイプです。  前の会社でプロジェクトの主要メンバーが全員タバコ好きだったんですね。そのせいで、ゲームの仕様とかを喫煙室(ちゃんと分煙されてました)で話し始めることが多く、合わせて自分も吸うようになりました。  今の会社でも、同じ理由で吸ってます。  あと、飲み会の席で吸わない人が近くに座ると気を遣われちゃうので、合わせて吸ったりですね。  一人の時は、小説書いてるときですね。煮詰まると、たまに吹かします……が、あまり効果ないです。  気分転換するなら散歩か読書のほうがいいですね。  そんな自分の消費ペースは、一ヶ月に1〜2箱ていどです。 ●羽矢野さん(5841)  こちらこそ、どうもありがとうございました。  ほとんどハイスピのあらすじ作りに付き合ってもらっちゃって。  しかし、今のあらすじの原型は、去年の夏前に新宿で見てもらったものですから――もう半年以上やってるんですね。せつないですね私。  文章でのやり取りは、それだけで良い練習になりますが、直接の会っての「アイディア出し&即指摘」は、とっても良いですね。それはとっても効率的って感じで。  ダメなアイディアをこね回す、ムダな時間が減るからでしょうね。  また東京に来られる時は、連絡くださいませ。 >> 後、紫さんの車に乗せてもらったのはいい経験でした。  調子に乗って遊びすぎました……反省。  私の紳士なイメージが(笑)。 ●みえかさん  はじめまして、紫ゆきや【むらさきゆきや】です。  よろしくお願いします。  電子辞書に関しては、4429番に新木さんによる詳しい紹介文がありますと紹介(手抜きですみません)。  私もこの紹介文を見て購入しました(^^) -------------------------------------------------------------------------------- ●みえかさん No.5863 投稿日 2003年1月9日(木)11時31分 投稿者 馬宮  ご挨拶が遅れました。馬宮 恭(まみや きょう)です。  はじめまして。  26歳ですか、本当、同じ年ですね!  どうかよろしくお願いします。 -------------------------------------------------------------------------------- これからバイトの面接です。 No.5864 投稿日 2003年1月9日(木)13時20分 投稿者 望乃英司(ぼうのえいじ) <新木さん  ちゃんとした文章で説明をしようとすると、頭がこんがらがってきたので箇条書きにしました。 ○機種依存文字を何故使ってしまったか(やりなおし) ・よみかく分室の過去ログを最初に読んだのは半年前だった ・よみかく分室の過去ログを読んだはいいが、理解していなかった、と分室に参加してから気付いた ・半年前だったので何が書いてあったかさえ分室参加の時点ではほとんど忘れてしまった ・そして半年前以降のログは流し読みで読んでいた、なので分室に参加するにあたって重要な部分のほとんどを読み飛ばしていた ・ならば一度過去ログを一番古いものから一番新しいものを読み返す必要があったのに、それをせずよみかく分室に参加した  というのが主な理由の全てです。  これから改めて過去ログを全て読もうと思います。 ○「悪魔美少女と路上で口喧嘩」という展開で野次馬ができたのは、条件のどこにヒットしたからになるか(やりなおし) ・人の視線の的になることを主人公が苦手だと、心を読んで知っていた悪魔はまず主人公を美男子にした ・さらに悪魔はわざと人通りのある路上に主人公を連れてきた ・だが、視線の的になることが苦手な主人公が、路上で悪魔と口喧嘩などという人目を引くようなことをするわけがない ・よって路上で口喧嘩などということになるはずがない(悪魔が主人公を洗脳なり、脅すなりしない限りは、だがそんな能力設定は考えていなかった)  よって、「人通りのある場所で目立つ事をする」という状況に陥る事はまずない。  なので例のメモ書きは野次馬が出来る条件にはたどり着くことはない。  条件のヒット、という以前に内容が破綻している。  というのが僕の答えです。  パターン出しへのレスは次の機会に。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5865 投稿日 2003年1月9日(木)17時00分 投稿者 新木 伸  いま「アイシールド21」がおもしろい。  週刊少年ジャンプの連載マンガね。  ほとんど飛ばし読みしてたんだけど、コミックス1巻が出ていて、それをうちの奥さんが買ってきていたので、読んだら、おもしろくてハマった。  へたれな少年が成長するという路線の、いわゆる王道パターン。  へたれな少年だが、なにかひとつ取り柄がある。その取り柄をとっかかりにして、少年がしだいに逞しくなってゆくという話の流れ。  そして少年の傍らには、見守り続けてくれる女の子もいるわけね。  このへんの仕掛けは、サンデーで連載している「史上最強の弟子」などと一緒。  主人公が初期状態で「へたれ」なところと、しかしなにか取り柄があるところと、側に女の子がいるというところなども一緒。  ちなみに少年が挑戦するスポーツのジャンルは、「格闘技」ではなくて、「アメフト」になっている。アメフトには足の速さを行かせるポジションがあるわけね。  高校生にあがったばかりの少年。  知り合いの悪ガキどもに使いっ走りをさせられているような、そんな、へたれな少年だ。  しかし彼には、自分でも気づいていない「取り柄」があった。使い走りで鍛えられた、その「足」なのだ。  その彼は、ひょんなことから部員が2名しかいないような弱小アメフト部に入ることになる。  男子マネージャーのような「主務」という役職で入部したのだが、その足に目を付けた先輩が、あの手この手で試合に出させようとする。  ビビリ症なんで、荒っぽいアメフトの試合になんて出たくはない彼は、さんざん抵抗するのだけど――まあ「色々」あって、決意を固めて、試合に出るわけだ。  アイシールドに顔を隠し、光速のランナー「アイシールド21」と名も変えて、助っ人選手としてグラウンドに立つ。そしてその足を生かして活躍を見せる。  そうして試合に出るようになった彼ではあるが――。  このあたりから、「承」の展開に突入。  幼馴染みのお姉さんがいる。「アイシールド21」の正体が、自分の幼馴染みのへたれで弱々な男の子であるとは、ぜんぜん気づいていないのだな。自分の認識とのギャップがありすぎるもので、面と向かって話してもなお、気づかない。  さあバレるのはいつか? 隠し通せるのか?  ――なんて展開になってきているのが、現在のところ。 >望乃さん  機種依存文字と過去ログの件は、ようやくわかりました。  「納得させる」が目的であると割り切って、箇条書きでもなんでも――手段を選ばずとにかく「伝え」にきたのは良い姿勢です。  ただ、普通の文章で伝えられるに越したことはないので、自分の考えを伝える文章を書けるようになる訓練は続けてゆきましょうね〜。  あと、「悪魔美少女と路上で口喧嘩」の件は、「ダメである理由」をでっち上げてこいと言っているのではないですよ。  「やっぱ、あんなんじゃダメですよね〜、えへ、えへ、えへ」と薄笑いを浮かべて降参しろなんて、僕は言ってませんが。  あのなかに、人目を引く要素があるのかもしれない。ないのかもしれない。あるけど薄いのかもしれない。どれなのか見極めたうえで、はっきりと自信を持てるまで考え抜いた結果を書くように――と、そう言っているわけ。  自分の考えたことを、根拠とともに「人に伝わるように」書くように――と、そういうことね。  ちなみにここの流儀は、「それが正解であっても、自信と根拠と、その両方とともに提示してこなければ認めない」――ってなっています。  「答えは○○だと思います」――ってことだと、だめなのですね。  「答えは○○です。なぜならば〜」と、断言したうえで、根拠も付けてこないとだめってことね。  「ここの流儀に馴染んでいませんね」というのは、そういうこと。 >紫  パンツのアンケートの回答。  答えになってない回答があったぞ。 >>>> ・ビキニ >> 特殊な趣味の持ち主だと決めつけます。  なぜ?  そこを答えなきゃ、アンケートの意味がないでしょうが。  ちなみに答えになっていないのは、この一点だけでなかった。他にもたくさんあったから、自分で見直してみるのこと。 >寸評とか  そういや、光のところの掲示板でやってる話題だけど。  なにかを言うときって、根拠とともに示さないと、意味がないのだな。  「○○はおもしろい」などと言ってみたところで、その根拠を提示しなければ、相手にはなにも伝わらない。また相手の意識にはなにも残らない。  上で僕が「アイシールド21がおもしろい」と言っているけど――。  あれ、僕が理由の部分を述べなかったら、みんな、「読んでみたい」なんて思ったかい?  そんなこと、ぜったい、ないだろ?  「ふーん、そう」で終わりだろ。1秒も経ったら、もう記憶から抜け落ちてるよね。  1行で書かれたことを忘れ去るには、1秒もあれば充分だ。  もともとは、魚住君が、「おじゃ魔女どれみ第40話(先輩魔女が出てくる話)の完璧なプロットに打ちのめされたり」とか言っていて、それに対して、僕が「ばかやろう」と言ったところから始まった話題だが。(どう完璧なのか述べよ、って罵倒ね)  アマチュアのあいだでなら、「○○がおもしろいんだよ〜」「○○の作りは完璧だよね」とかで話が終わっていていいのかもしれないが……。  玄人の間で、そんなふうに根拠もなく「○○はおもしろい」「○○はつまらない」なんて放言してたら、周囲からよってたかって、タコ殴りの目に遭うものなのね。確実なのね。  誰にだって言えるんだよ。  「おもしれー」「つまんねー」「へんだろー」なんていうことなら。  根拠を示さない(示せない)のなら「黙ってやがれ」というのが、玄人同士の会話において、暗黙のうちに存在しているルールなのだな。  人が口を開いて、何かを主張しようとするなら、コストがかかるんだよ。  「○○がおもしろい」という、ただそれだけのことを言うのにも、根拠を提示するというコストが必要なの。  その仕組みもわからんやつが、何かを言って金を取る「玄人」になど、なれるもんか。  小説を書くっていうことは、「なにかひとつのこと」を言わんがために、およそ5000行ものコストを費やすということなのだ。  たった「ひとこと」のために、原稿用紙350枚を費やすということなのだ。 >OFFとか  直接対面して、指摘を行うのが最も効果的であるなんてことは、わかってる。  それ中心にやっていったほうが、時間対効果が高くなるってこともね。  しかしそれじゃ、この分室の存在意義がなくなっちゃうのだな。  WEB上でそれをやろうっていうのが、ここの趣旨だから。  また、文字と文章だけによるコミュニケートってものに、15年ぐらいは懸けてきた人間としては、挑戦してみたいってこともある。  「文字と文章」のみをもってしても、同じことはやれるはずだ。  いや、そうでなくてはならない。やれなくても、やるのだ。  またOFFでの成果は、過去ログには痕跡さえも残らない。  羽矢野君と紫君が、なんかやっていたそうだが……。それは僕らにはまったく伝わらない。彼ら二人のあいだでしか、その「成果」は共有されていない。  しかし掲示板でやっていることは、過去ログにも残るし、ROMの人とも共有できるでしょ?  僕がこの分室を開いている目的からすれば、数人の「大きな成果」よりも、現在ROMってる数十人とか、今後過去ログを読む(かもしれない)数百人と共有できる「小さな成果」を残すほうが、理に適っている。  だいたい、なにかを文字に書いて残さないでもいいっていうなら、わし、そもそも小説なんて書いてないって。物語を口伝で語ってゆくような仕事に就いてるわさ。  なんだろう? 現代でそういう職が存在しているかどうかは知らないが。  あと、毎日こうやってなにかしら書くのに、都合がいいってこともある。  毎日原稿用紙で(最低)30枚は書かないと、文章によるコミュニケート能力は退化してゆく。確実にね。  小説で毎日30枚書き続けるのは死ぬほどつらいことなので(月刊3冊ペースだ)、より容易な「普通の文章」のほうが楽なわけだ。  分室がなかったら、わしは、書く場所をもとめて、あちこちさまよわなければならない。とにかく書いた文章を人に読ませないとならないのだ。書くだけでは、その行為はコミュニケートとは言わない。  読ませて、相手になにかを伝えて、そしてはじめて「コミュニケート」となるのだ。 (ほうら、もうここまでで17枚だぞ) >馬宮さん用、積んどくお題 ・弟をたぶらかす悪い男と、対決しにゆく姉。 ・親戚の男の子(女の子)のパワフリャーさに手を焼くお姉さん。  上記は、「弟」って書いているけど、まあ「弟的存在」って意味に取ってね。実の弟だと恋愛要素が入らないので、おもしろくないだろう。「隣の家の幼馴染みの男の子」とか、部活の後輩とか、まあそんな感じ。  でも弟は出さなくていい。実際にそのシーンには出さないが、しかし「存在感」だけは出すこと。  悪い男は、なんか、悪い男。  対決っていうのは、まあ、なんか対決。  ――このへん腕の見せどころ。  まあはじめの一回は、色々と掴み損ねて失敗するだろう。一回目は練習とか試しとか、捨てるくらいのつもりで割り切って書くこと。  難易度高くて、ほとんど実戦レベル。すくなくとも「4姉妹」をクリアしてから取りかかること。  こういうシーンが「読ませられる出来」で書けるなら、商業小説の現場でも通用するでしょう。  後者のほうは、難易度はそんなに高くない。まあ「従弟で服透け」くらいかな。  次にやる候補にしてもよい。  これは解説はなし。  攻略課題なんて言うまでもねーだろ――とか思っているが、まあ、はじめの1回で様子を見る。ぜんぜんだめっぽかったら、攻略課題を教えたりとか、手助けはする。でもなるべく自力でがんばってみい。 -------------------------------------------------------------------------------- あ、いっこ忘れてた No.5866 投稿日 2003年1月9日(木)17時27分 投稿者 新木 伸 >紫 >「ハイスピリッツ・ガール」《16C》  これはつまり、なんの話なの?  ひとことで説明するのこと。  「誰々が○○○○○○な話」なの?  また、いまのままの話であれば……。  「葉月」ってキャラは、これ、いらないよ。  ためしに「葉月」なしに話を作ってみそ。ぜんぜん問題なくできるから。  まぁた、意味も必要もなく、前の話からの設定やら人物配置やらを、考えなしに引きずってきて、話を作っているみたいだなぁ。 ・葉月にライバル心を燃やして愛美がまとわりついてくる。 ・葉月と相談した結果、男らしく振る舞うことにする。 ・葉月が男たちにイタズラされそうになったので、翔子の忍耐が切れて、男たちをぶちのめしてしまう。 ・翔子が葉月と本当に愛し合っていると知って、身を引くといい出す愛美。  葉月が関わってくるのは、上記の4ヶ所だよね。  すべて葉月なしでも処理可能。 ・葉月にライバル心を燃やして愛美がまとわりついてくる。   →ただ単に愛美がまとわりついてくる。 ・葉月と相談した結果、男らしく振る舞うことにする。   →翔子が自分で考えた結果、男らしく振る舞うことにする。 ・葉月が男たちにイタズラされそうになったので、翔子の忍耐が切れて、男たちをぶちのめしてしまう。   →愛美がイタズラされそうになって、翔子、キレる。 ・翔子が葉月と本当に愛し合っていると知って、身を引くといい出す愛美。   →「お姉様が守ってくれた」と感激されて、ますますベタベタされてしまうのであった。  葉月がいないほうが、むしろ、すっきりするな。  葉月の役どころを「トリックスター」にでもして、葉月が事態をややこしくさせて、話を引っかき回して騒ぎを大きくする――とかいうことなら、存在意義もまた出てくるだろうが。 -------------------------------------------------------------------------------- >紫 No.5867 投稿日 2003年1月9日(木)21時15分 投稿者 新木 伸 >紫  ちなみに、あの話が「翔子と葉月のコンビ」の話ということで、「二人が主役」とするのなら、葉月は話にとって必要であり、外せない要素になってくるのだろうが――。  いちおう、「翔子」の話という前提で話している。  また「翔子と葉月のコンビの話」で見るとしても、もうすこし調整していかないとならない。いまのままでは、やっぱりどっちつかずのおかしなことになっている。  女の子ふたりをコンビにする場合には、光と影とか、陰と陽とか、なにか対照的な属性をそれぞれに持たせるのが普通の手法。  たとえば――。  表面的に強くて活発な翔子。しかし心の芯に脆いところがある。  表面的には物静かで、一見弱々しい葉月。しかし心の底には強さを秘めている。  ――そんな感じにするとかね。  この二人の間に、可愛くておしゃまで、ちょっとレズっけのある「子猫ちゃん」が飛びこんできて、二人の中を引っかき回す――てなんていう構成にしたりするわけだ。  しかし、難易度、上がりまくりだけど。 -------------------------------------------------------------------------------- 生課題開始 No.5868 投稿日 2003年1月10日(金)00時05分 投稿者 馬宮  #5758で新木さんからいただいた、「生課題のお題を非日常度順に並べ替える」、という宿題がうまくいきません。  おそらく、わたしの使っている「日常」「非日常」という言葉は、「自分語」なのでしょう。  とんびの羽根さんへのレスができないのも、この辺に問題があるようです。    わたしの「日常」「非日常」が自分語であることがはっきりとわかったのは、もっと前の過去ログ(新木さんの書き込み)を読み返した時です。 #5172 >>難易度1:普通の感性の持ち主。普通のシチュエーション。 >>難易度2:普通の感性の持ち主。異質なシチュエーション。 >>「集団に囲まれる」とか「服透け」とかは、1と2の中間。難易度1.5ってあたり。    なぜわたしは、同じ難易度なのに、「集団に囲まれる(今は、『取り囲まれる』になりました)」の方を難しく感じるのでしょうか。この二つのお題が同じぐらいの位置にあると、考えられないのでしょうか。  ひょっとして、わたしの「日常」「非日常」っていうのは、単に「自分にとって、シチュエーションのイメージがしやすい(日常)か、しにくい(非日常)か」ということのような気がしてきました。  とりあえず、1月9日分、生課題をやります。まだ0時前です……と思ったら0時になってしまいました。10日ですが、9日分です。ええ、やりますとも。そう決めたんですから。    お題は、「小学生さいごの夏休み」です。  この書き込みで辞書を引いた言葉の数は4個です。   -------------------------------------------------------------------------------- 助け合い No.5869 投稿日 2003年1月10日(金)00時07分 投稿者 弟切 千隼 新木さんへ > おっしゃるとおり、「助ける」という言葉には「相互に力を出し合う」という意味合いがありますね。これは、人間の本性に基づく行動を表わす言葉といっていいでしょう。 しかし、「片方だけが力を貸す関係」という概念を表わす言葉が、日本語にないことはありません。例えば、親が子供を「育てる」とか、「保護する」とかいった言葉は、そういう関係を表わす言葉でしょう。 ついでに。 弟切は『バトルロワイヤル』の小説を読みました。漫画版のほうは読んでいません。 小説の『バトルロワイヤル』には、「罪悪感もなんもなく人を踏み台にできる人間」として、桐山和雄や相馬光子といった人間が登場します。漫画版も同じでしょうか。 まあそれは置いておきまして、No.5850で出された宿題をやります。 >>起:助け合いを嫌っている主人公。 >>承:自分が困ったときにも、手助けを拒否する主人公。 >>転:(なにか) >>結:助け合いを嫌わなくなる主人公。 まず、この転を埋めます。 起:助け合いを嫌っている主人公。 承:自分が困ったときにも、手助けを拒否する主人公。 転:どうしても困って、結局助けてもらう主人公。 結:助け合いを嫌わなくなる主人公。 起の四分割は、もう少し待って下さい。 >>『星界の紋章』 弟切はこの作品も読みました。ラフィールとジントが最初に出会う場面も覚えています。 この場面を読んで、「たまたまジントが帝国に組み入れられたばかりの田舎国の出身で、ラフィールを知らなかったからこうなったのだな。例えばジントにお兄さんがいて、お兄さんがこのように帝国に召喚されてラフィールと出会ったとしたら、ラフィールはお兄さんに惚れちゃったのだろうな」と思った私は少数派なのでしょう(笑) >>下着 女性が和服を着る場合、正式にはパンツは穿きません。現在でも、和服を着て育ったお年寄りや芸者さんは穿いていないと聞いたことがあります。 女性の和服のパンツに相当する下着は、「腰巻」というものです。これは、くるぶしくらいまで長さのある巻きスカートと思ってくれればいいです。 そう、昔の日本女性は、腰の周りに布を巻きつけるだけの下着しか知らず、パンツ状の「股間から下腹部をすっぽり包む」ような下着を着ることはありませんでした。 けれども、現在の日本女性は、よほど正式な席でない限り和服の時も普通のパンツを穿いていると思います。パンツを穿きなれている身には、穿かずにいるなんてすーすーして落ち着きません。 和服の場合、浴衣を除けば、外から見えるきらびやかな上着の下に肌襦袢[はだじゅばん]だなんだといっぱい着込まされるので、どうせ外からはわかりません(笑) 浴衣の場合は、もともと形式ばった服ではありませんから、細かいことを気にせずに普通のパンツを穿いている人が多いようです。少なくとも、私の周囲の女性はそうですね。 あ、もちろん「勝負」の時には「勝負下着」を付けていますよ(^_^) -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5870 投稿日 2003年1月10日(金)01時35分 投稿者 新木 伸 >馬宮さん >>難易度1:普通の感性の持ち主。普通のシチュエーション。 >>難易度2:普通の感性の持ち主。異質なシチュエーション。 >>「集団に囲まれる」とか「服透け」とかは、1と2の中間。難易度1.5ってあたり。 >>なぜわたしは、同じ難易度なのに、「集団に囲まれる(今は、『取り囲まれる』になりました)」の方を難しく感じるのでしょうか。この二つのお題が同じぐらいの位置にあると、考えられないのでしょうか。  なるほど。  これは僕の言葉が足りなかった――というか、感覚の違いを考慮しなかった僕のミスかな。  正確にいえば、「集団に囲まれる」と「服透け」のあいだに、難易度の違いはあるのだ。  僕はどちらも「1.5」って書いたけど、じつは、片方が1.3ぐらいで、もう片方が1.6ぐらいとか、そんな感じの差違はある。  ただし、人によってどちらが難易度が上となり、どちらが下となるかは、変わるかもしれない。  たとえば唯野君あたりは、「服透け」のほうが難しいはずだ。馬宮さんは逆に「集団に囲まれる」のほうが難しくなるわけね。  しかしどちらにしても、難易度は1と2の中間くらいにあることは確か。  僕は馬宮さん宛になにかを書くときでも、同時に他の参加者のことも意識して書いている。それで「何人もたくさん平均すれば、どっちも1.5ぐらいだよなぁ」と考えてしまったわけだ。  ――それが、まずひとつ目の理由。  あともうひとつ、1と2のあいだに存在している難易度の細かい段階に対して、僕の分解能が甘くなっていたということもある。  難易度表は、以下のように1から4まであるわけね。 >>難易度1:普通の感性の持ち主。普通のシチュエーション。 >>難易度2:普通の感性の持ち主。異質なシチュエーション。 >>難易度3:異質な感性の持ち主。普通のシチュエーション。 >>難易度3:視点なし。普通のシチュエーション >>難易度4:異質な感性の持ち主。異質なシチュエーション。 >>難易度4:視点なし。異質なシチュエーション。  プロだと2は普通にやっている。3とか4とかの難易度も、たまには挑戦する。1冊のうちに1〜2回とか。  そうすると、もう2以下の分解能の細かいところなんて、よく区別がつかなくなってくるんだわ。  「1.5」と書いてしまったときに、注意が足りなくなっていた。  それがふたつめの理由。 >弟切さん >>起:助け合いを嫌っている主人公。 >>承:自分が困ったときにも、手助けを拒否する主人公。 >>転:どうしても困って、結局助けてもらう主人公。 >>結:助け合いを嫌わなくなる主人公。  うーん。  「助けを嫌う」という流れは確かに変えているし、転の条件は満たしている。 (つまりNGではないってことね。OK候補ではある)  しかし、いまひとつ面白みが足りないねぇ。  意外性がないっていうか。  「助けを嫌う、拒否する」ときて、「手に負えなくなったので、やっぱり助けてもらった」だと、これは読者の予想の範囲内でしょ。充分に。  なんか、ない? もうひとつくらい? 予想の範囲から飛び出しているやつとか?  出てくるようなら、そっちで行こう。  出てこないようなら、まあ、これでもいっか。 >読者が「醒める」という現象 >>例えばジントにお兄さんがいて、お兄さんがこのように帝国に召喚されてラフィールと出会ったとしたら、ラフィールはお兄さんに惚れちゃったのだろうな」と思った私は少数派なのでしょう(笑)  うん。  こういうふうに、「なんだよ。単なる偶然じゃんか。誰にでも惚れるのかよ、この娘は」とか読めてしまうと、とたんに醒めてしまうものだよね。  そうすると、弟切さんは、あまり楽しめなかったんじゃない? ラブストーリーとして楽しめないと、あの作品は、面白さ半減だろう?  あれはラブストーリーが半分。世界観が残りの半分――で構成されているから。  まあ残りの半分だけでも、充分に面白くはあるのだが。  しかし男性読者で、キャラ萌え属性の人間なら、あれで問題ない。目が眩むから、その「隠された問題点」には気が付かなくなる。  読者の気が付かなかった欠点というのは、それは存在しないのと同じことなのだ。  お話というのは、所詮は、作り物なわけだ。  しかし手の掛けかたしだいで、どこまで本物っぽくなるかということは変わってくる。  そしてある臨界点を越えて、それ以上に到達すると、急に「気にならなくなる」ものなのだな。  どこまで「目を眩ませる仕掛け」をしておくかというのは、対象読者やらジャンルやらによって変わる。  たとえばみやびさんが、感想掲示板のほうで書いていたけど。  ある話が、十代の読者に対して書かれた作品であったとする。そういう作品であれば、「母親」という役どころの登場人物の人物造形は、デフォルメされたカリカチュアでもかまわないのね。息子を抑圧してくる象徴的な存在ってものでもいい。  十代の読者の多くは、そこにある「嘘」と「不自然さ」を見抜けないから。(ごく一部くらいは見抜くよ。ゼロにはならない。もちろんね)  しかし四十代の読者に向けて書かれた話で、母親というキャラが、そんなハリボテな人物造形では、これはバレバレなわけ。  もうほとんど全員が、気づいちゃうわけ。「こんな人間、いねーよ」みたいに。  また中高生相手のライトノベル向け小説であれば、科学技術に関するSF考証なんてのは、まあ適当であっても、そうそうバレやしない。  しかし「SFマニア」向けに書かれる小説で、同じ程度の科学考証しかしていなかったら、洟もひっかけてもらえんわな。  また男の子向け小説なら、女の子キャラの人物造形は適当でもバレない。特にオタクは現実の女の子なんて知らないから、違いの見分けようがない。  これは女の子向け小説でも同じこと。男キャラの人物造形が適当でも、たいていはバレない。  造形やら考証やらに、どこまでコストをかけるのかは、それは作家それぞれの見切りと判断による。  その「見切り」に対して裁定を下すのは、あくまでも、市場であり読者である。  もし間違った見切りをしたなら、その作家は「手抜き作家」の烙印を押されて、石をもって追放されるのみだ。  そしてコストを掛けすぎていると、こんどは、遅筆になってしまう。いくらいい物を書いていようと、あまりに遅筆すぎれば、やはり忘れ去られるのみだ。  バランスが難しい。  しかし、たいていのアマチュアの場合は――。  ここでのコストを掛けなさすぎなのね。もう本当に、お話にならないぐらい、コストをかけちゃいないのよ。  プロの「最低水準」よりも、なお低かったりする。  どんなに時間がなくて、どんなに仕事をナメきっていて、どんなに手抜きをしていて――もう業界追放寸前の、そんな「下の下」のプロよりも、なお低いのね。  しかし本人はそれで「山ほどコストをかけている」と思いこんでいるものだから、始末に負えない。  ここでちょっと、光来さんのケースを例にあげてみる。  べつに光来さんが、そんな「ダメアマチュア」の典型だと言っているわけではない。誤解しないように。(あ、でもほんのすこーしくらい「ダメアマチュア」属性はあるかも〜)  僕は最近では、結衣が「諒でなくてはダメ」ってなってしまうことの理由に対して、コストをかけさせているよね。  僕がNGを出している。これは、「それじゃすぐバレちゃうよ」と、そう言ってるわけだ。  結衣が惚れてくる理由に関して、もうちょっとコストをかけておかないと、無視できない割合の読者に、「嘘」がバレてしまう。  「なんだよ。べつに諒でなくても良かったんじゃん」ってなってしまって、醒めさせてしまって、作品自体が台無しになってしまう。  ちなみにあの話は、魅力の大部分をラブストーリーに負っている。  「星界の紋章」のように、ラブストーリーとして失敗しても、なお世界観の緻密さによって充分に楽しめる――なんてこたぁ、ないのだ。  よって、「ラブストーリーの失敗=作品の失敗」ということになる。  死神の設定のほうにも、僕は、以前にはダメ出しを繰り返していたよね。  しかしある一線を越えてからは、僕は口を出さなくなった。あのくらいまで考証しておけば、とりあえず充分と判断したからなのね。  あれ、もっともっと設定を練り上げていって、「設定単体でも楽しめる」域にまで持っていってあれば、「ラブストーリーとして失敗しても、設定面で楽しめる話」になったりするんだけど……。  まあ、一度にあれもこれもやっていると収拾がつかなくなる。  大事なのはこの場合「ラブストーリー」面なわけで、そっちに「コスト」を集中させている。  ただでさえ光来さんは「コスト」を捻り出すのに苦心しているわけだ。その絞りだしてきた少ないコストは、最大限有効に活用しないと。 -------------------------------------------------------------------------------- 生課題終了 No.5871 投稿日 2003年1月10日(金)03時52分 投稿者 馬宮  前に予想した狙いと、変えました。    ですが、コンセプト通りに書けていません。  なにか違います。これは……  とりあえず、ゆっくり眠って明日もう一度見直します。 -------------------------------------------------------------------------------- レス。 No.5872 投稿日 2003年1月10日(金)18時50分 投稿者 望乃英司(ぼうのえいじ) <新木さん ○「悪魔美少女と路上で口喧嘩」という展開で野次馬ができたのは、条件のどこにヒットしたからになるか(やりなおし2)  最初にメモ書きしたものも、次にメモ書きしたものも、特に大きな違いはありません。  課題部屋に送った尻切れトンボの作品を箇条書きに直してみました。 ・神保町のとあるビルの5Fの古本屋に来た高校生。魔術関係の本棚を興味本位で物色している。 ・たまたま手に取った本を、店主が「君に向いている本だ」と言って無料で本を貰う主人公。 ・本に書いてあった魔術の方法を帰りのエレベーターの中で試す。 ・美少女の姿をした悪魔が召還される。そして主人公を美男子にしてしまう。 ・信じられないといった様子の高校生。高校生は恐くて駐輪場まで逃げ出す。 (高校生は家と高校を自転車で通学している。神保町はその通り道) ・すぐに追いついてくる悪魔。 (どうやって追いついてきたのか。僕の最初に考えたものは、幽霊のように姿を消し、空間を浮遊できるというもの) ・悪魔が自分の鞄から手鏡を取り出す。そこで高校生は相手は本物の悪魔であることを悟る。 (ここで主人公は「これは悪い夢だ」というふうに逃避はしないで事実を受け入れます) ・高校生は悪魔に言われるままに喫茶店に入る。そこで悪魔の話を聞きつつ、本屋で貰った本をじっくりと読む。 (ここで、高校生は悪魔は色々な不思議な力を持っていることを知る) (僕は「悪魔の色々な力」については全く考えていませんでした) ・高校生は悪魔の話と本で、悪魔は宿主のネガティブな感情を糧にしていることを知る。 ・更に、悪魔は「新たな宿主」が見つかるまでは延々高校生につきまとうということも知ります。 ・いつの間にか高校生の弱点を心を読んで「高校生は、人に注目される事が最も苦手」と知っていた悪魔は、美男子のままの高校生を満員電車に乗って渋谷まで行くように言う。 (時間的に会社帰りのサラリーマンや、学校帰りの学生が多い時間) ・空間を浮遊して渋谷に先回りしていた悪魔。悪魔は更に高校生の心を読み、電車の中で痴漢にあったことを知り、喜ぶ。  尻切れトンボなので投稿したものはここで止まっています。 *(野次馬に囲まれるという条件を満たしているかどうか)  電車の中で、美男子ということで高校生は周りに注目されたか、ということを考えます。  しかし電車の中で、高校生の周りだけ若くメンクイな女性(または男が好きな男性)の客、ということはまず考えられません。  そして満員電車なので他の客は美男子を見る余裕などなく、電車が空くこと、もしくは早く目的地に着く事を最重要に考えるでしょう。  ここでは「集団に囲まれる」ということは成功していますが、「集団に注目される」に関しては皆無だと思われます。 *  更に高校生は痴漢にあっています。主人公は「声をあげて騒ぐ」ということをせず、多分邪な手をなんとか追い払おうとしたのでしょう。 (痴漢にあった高校生はどうしたのかということを、執筆のときは全く考えていませんでした。なお、痴漢は悪魔のさしがねではありません)   以下は最初のメモを参考にしつつ、新たに続きを考えたものです。 ・人に注目されるのが苦手な高校生は、満員電車に乗った時点で(痴漢の効果もあり)かなり疲労している。 ・悪魔はまだ宿主のネガティブなエネルギー、つまり食事が足らず、さらに人の多い渋谷を一緒に歩く事を提案します。 ・高校生はそこで考えます。もし悪魔にネガティブなエネルギーを食べてもらったら気分がすっきりするのではないかと。 ・そして高校生はまず悪魔に「自分のネガティブなエネルギーを食べてみてくれ」と言います。 (悪魔は人の周りに生じるオーラのようなものを目視でき、それを食すという方法を取る、という設定にしました) ・しかし悪魔は主人公の申し出を、「まだネガティブなエネルギーが充分たまっていない」という理由で断ります。 ・そこでまた主人公は考えます。「どうせ自分とは違う顔なんだから、注目されても構うものか」と。 ・主人公はやけになり、他人に注目される多少のプレッシャーを感じつつも悪魔と往来で口喧嘩を始めます。 ・主人公は自分の運のなさを憎み、それを八つ当たりとばかりに悪魔に大声でぶちまけます。 *(野次馬に囲まれるという条件を満たしているかどうか)  美少女と美男子ということで、往来に出た時点で主人公たちはそれなりの注目を集めています。 (多分、かなりの美少女とかなりの美男子なんでしょう)  そこで交わされる口論では「僕の顔を元に戻せ」や「僕が痴漢に合ったのはお前のせいだ」など、普通ではない言葉が飛び交っています。  かなりの美少女とかなりの美男子が往来で喧嘩している、そしてその内容が常識とかけはなれている。  以上の理由で「人通りのある場所で人目を引く」ことには成功していると思います。   * ・それをしばし続け、一段落した頃。悪魔は高校生の「恥ずかしさ」「自責の念」「悪魔への怒り」など、今日の高校生にたまったネガティブなエネルギーを食べます。 ・悪魔は満腹になります。主人公に「食事は終わり」と告げ、「顔をあと五分で戻す」と高校生に約束します。 ・それを聞いた主人公は喜び、電車でまた神保町駅まで戻り、無事帰宅します。 (満員電車のため、うつむいて立っていた主人公の顔が変わることを、周りの人は気付きません) ・高校生が夕飯を済まし、自室に戻ると悪魔がいました。悪魔には既に自室の家捜しをされており、エロ本の類を見つけていました。 ・明日はエロ本を一緒に買いに行こう、と言う悪魔。主人公は膝から落ち、うなだれ、「もう勘弁してくれ〜!!」と叫びます。 (一応オチ) ○生課題パターン出しへのレス  とりあえず3、4、5は「美男美女」である必然性がないのでボツ、ということで了解しました。  3は「飼い犬同士が交尾してしまって、一方の飼い主が怒り、喧嘩になる話」  4は「初々しいカップルが、お弁当のことで喧嘩になるが仲直りする話」  5は「女性の友人の友人に惚れた男が、その二人は女性同士で恋人だったと知り愕然とする話」  1の「男と女が同時に選ぶ服」はジャケットのつもりでした。 (書いていませんが。決して新木さんのレスを見てジャケットにしたわけではありません)  ですが男と女でサイズが同じ、というのは普通考えられませんね。  男のモデルが、モデルにしては珍しく背があまり高くなかったとか、逆に女のほうが平均より背が高かった、とかなら別でしょうが。  あと、モデルの服はスタイリストもしくはスポンサーの店が用意するものだというのはファッション雑誌を読んで知っていました。  ただ、ファッション雑誌の中でたまに「帽子・スタイリスト私物」みたいなものがあったので、モデルが私物を持ってくるのパターンもアリかな、と勝手に考えてしまいました。  モデルでなく、普通の芸能人なら服は私物で(少なくともモデルよりは)問題ないのかもしれません。  これは「気に入った服を同時に選んでしまった男女が延々喧嘩する話」ですね。  では、2の書き直しをします。 ・高校の演劇部に、学校中で有名な「学内一の美男」と「学内一の美女」が所属していた。 ・二人とも三年生で、お互いを友達だと思っている。 ・そして、最後の文化祭公演に向けて張り切っている。 ・演劇の内容は、「高校を舞台にした恋愛劇」。 ・ある日の放課後、「誰もいない教室で二人っきりになり、男が女に告白するシーン」を空き教室を勝手に借りて練習していた二人。 (このシーンですが、友達同士の気軽さから、放課後に二人っきりで練習することに関して、二人には抵抗はありませんでした) (部室でも体育館でもなく、「空き教室」を使ったのは、二人が「リアリティ」を出したかったから、という理由です) ・二人の練習偶然見てしまった生徒が「本物の告白」だと勘違いし、それを友達に片っ端から言う。 ・数日で学校中にその噂が広まる。美男のほうはそれを良く思っていない。美女のほうはそれほど気にしていない。 ・休み時間になると、美男のいるクラスでも美女のいるクラスでも「噂は本当か」と聞かれる二人 *(野次馬に囲まれる条件にヒットしているか)  二人は学内一の美男美女ということで普段から注目を集めています。  その二人が付き合った、となれば学校中の大ニュースです。  なので他人から「噂は本当か」と頻繁に聞かれるようになります。  それの真偽を知りたいのは学内の大多数なので、自然に二人の周りに人も集まります。  ですが「美男と美女が喧嘩をして野次馬に囲まれる」のパターンからは外れています。 * ・そして二人は噂は事実無根だと言いますが、なかなか騒ぎは収まりません。 ・放課後の演劇部の練習を興味本位で(もちろん演劇への興味ではなく)野次馬が集まり始めます。 ・美男の方が美女の制止を聞かずに野次馬のヤジに切れて、野次馬の一人をぶん殴ります。 ・それが原因で演劇部は学校側から活動中止の勧告を受け、文化祭の公演も流れてしまいます。 ・ある日、美女が美男を(活動中止になり、高校最後の文化祭で公演出来なくなった悔しさから)平手打ちします。 ・それから二人は会わなくなり、そのまま卒業してしまいます。 *(野次馬に囲まれる条件にヒットしているか)  学内の大ニュースということでギャラリーは集まっています。  ですがこれは「美男美女が喧嘩する事でギャラリーが集まる話」ではなく、「根も葉もない噂に耐え切れず、部活動も友人関係も失った男の話」です。  なので2もボツ、もしくは大幅に書き直し、ということで。 ○「美男美女」禁止について  僕には荷が重すぎたようです。「美男美女でないと成立しない話」というのが、全く思いつかない。  これからは「男女が喧嘩して、野次馬に囲まれる話」のパターンを出していこうと思うのですが、どうでしょうか?   何か「美男美女」以外で適当な「縛り」があったら、提示してくれるとありがたいです。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5873 投稿日 2003年1月10日(金)20時29分 投稿者 新木 伸 >紫  みやびさんと電話で会話して、やりたいことはわかった。  しかしなぁ。  あらすじだけ、ぽんと上げてきて、「読んで理解してくれ」てな姿勢でいるから、そういう誤解が生まれるわけね。それ悪い癖だよ。  あらすじだけ見せて、創作意図まで伝えられるようなウデかっての。  狙いのほうもあわせて書いておけば済むことでしょ。余計な手間取らせやがって。  で――、当事者以外の「読んでいる人のため」に解説をすると。  紫君のやろうとしていたのは、常識人の基準キャラ(葉月)を常に翔子の隣に置くことで、それと対比させることで「翔子のスーパーガールぶり」を描き出そうという狙いだったわけね。  そういう狙いがあり、それを「あらすじのみ」で読み取らせようっていうのなら、たとえばこんなふうに書いてみるとか……。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  翔子は超高校級の空手の実力を持つスーパーガール。あらゆる面で型破りな翔子であるのだが、自分ではまったく自覚を持っていなかったりする。  翔子には葉月という親友がいる。葉月はごく「フツー」の女の子なのだが、翔子と普通に付き合える唯一の人物でもあった。  いつものように、翔子が葉月と一緒に登校してゆく道すがら、下級生の女の子が他校の不良どもにからまれている現場を目撃する。当然、不良どもに鉄拳制裁を加えて、追い払う翔子。  助けられた女の子は愛美といった。翔子のカッコ良さに「一目惚れ」してしまった愛美は、その日以来、べったりと翔子にまとわりついてくるようになる。  困り果てる翔子。アブノーマルな愛美の行動にひどく怯えている。  そんな翔子に、葉月は「翔子が男よりも男らしい」ことを教えるのだった。それは翔子には驚きの事実だった。自分がそんなふうにまわりから見られていたなど、いままで一度として考えたこともなかったのだった。  「女の子らしい女の子」とは、いかなるものかを葉月に教わった翔子は、「愛美に愛想を尽かしてもらうため」に、その「女道」を身をもって実践することになる。  ――が、「女らしいお姉様も素敵ですぅ」と逆効果。  そして翔子は――。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  ――と、なんか途中からどんどん話を作っていっている気もするが。  それはそれとして。  こんなふうにでも書いておけば、その「葉月を基準キャラとして登場させる」という狙いは読み手に伝わるだろ?  あらすじを書くときに、それだけを読ませて、相手がすべて了解してくれるものなのか。  それとも、葉月というキャラを出した狙いだとか、そういうことを補足していかないと伝わりそうにないのか――。  そのへんを見切って、そして書けっての。  必要ならば、解説なりなんなり、付け足してくること。  「話の内容や狙いを伝えるため」に、あらすじを書いて読ませるわけだ。「伝える」ことが最重要事項なのだ。手段は選ぶな。  紫君はプログラマーだったっけ?  なら、こう言えば伝わるか?  仕様を満たすサブルーチンを書くときに、どんなに汚い長ったらしいソースだろうが、どんな洗練されてないアルゴリズムを使っていようが、かまやしないんだよ。  要は「仕様を満たして、ちゃんと動く」かどうかなわけ。  もちろん、「短く、簡潔に、洗練されたアルゴリズムによって、高速に、メモリ消費をより少なく」――なんてルーチンのほうが、より望ましいものであることは間違いない。  ――が、そんなのは立派に仕事を果たせる「腕」を持ってからの話だ。  ウデもない「ど新人」は、とにかく、動くルーチンを仕上げてこいっての。すべては「仕様を満たして」からの話だ。  最低仕様さえ満たしてないのに、洗練させようとしてみたり、最適化しようとしてみたり――そんなの本末転倒だろ?  最適化や高速化のまえに、まずバグを抜け。仕様を満たしてこいっての。  つまり、この「あらすじ」を書いて人に読ませるという段階では――「話の内容と、狙いとを、きちんと伝えろ」ってことね。 >望乃さん >>美少女と美男子ということで、往来に出た時点で主人公たちはそれなりの注目を集めています。  電車の中のシーンのほうでは、「まわりの人は顔なんて見る余裕がなく」って書いているよね。  往来を普通に歩いている人って、すれ違う他人の顔っていうのを、そんなに見るものなのかな?  自分自身が往来を歩いているときの行動を振り返ってみよう。  望乃さん、どう? 見てるもの?  「あっ、あのお姉さん美人」とか、チェックいれてる?  けっこう足下見て歩いてたりしないかな? 人って?  こんど人混みに出たときに、道行く人たちの視線がどこに向いているものか、確認してみましょう。  ――で、観察の結果、仮に「人は、行き交う他人の顔を見ているものである」となったとしよう。  だとしても――。  美男美女だと、そんなに人目を引くものかな?  美男って、なに? 美女って、なに?  その定義は?  具体的には、それって、どういうこと?  どういうものが「美男/美女」なのかは回答待ちになるが。  ぱっと見たときに、他と明らかに違う「差」が、そんなにあるものなのかな?  視界の片隅に飛びこんできただけでも、すぐに気が付く?  たとえば渋谷のスクランブルの横断歩道とか……。  歩行者信号が青になると、いっせいに人が渡りだすよね。数百人くらいはいるのかな?  そのなかにひとり、「すごい美男美女」がいたとしたら、すぐに目立って、一瞬で見分けがつくものだったりする? >>モデルでなく、普通の芸能人なら服は私物で(少なくともモデルよりは)問題ないのかもしれません。  問題あるっての。  私服でテレビに映る芸能人なんて、まず、いやしないよ〜。  みんなスタイリストさんが選んで、そして着せているものなの。  たとえ、ある芸能人のある番組に出たときの服装が「普段着っぽい格好」であったりしても、それは番組の「演出意図」から厳密に考え抜かれた、ベストの「普通っぽい服装」であるわけ。  誰かがコンセプトを決めて、誰かが選んで、そして着せているの。  だって、そういうシステムにしておかなかったら、困るでしょ?  「庶民の味方の安くておいしい店の紹介番組!」――てなコンセプトの番組の出演者が、自分の「私服」である「超高級ブランド物」なんて服装で出てこられちゃったらさ。  なんだってそこで、出演者の芸能人が番組の意図を「正しく」理解してくれて、「ばっちり」の服を着てきてくれることに期待する――なんてリスクを冒さねばならないのだ?  それよりも、番組側ですべて服を用意して、「はいこれ着て出てくださいね〜。収録終わったら脱いで返してくださいね〜。ああ汚さないでくださいね〜。またこんど別な番組で別な人に着せて使いますから〜」ってやってたほうが、はるかに確実でしょ?  ただし、例外がないこともない。  ごくまれに、「自分で選んだ私物の服」でテレビに出演してくる芸能人もいるよね。そういう人たちは、それを自己の「スタイル」として売りものにしている人たちなわけよ。そんなに多くはいない。  服飾評論家あたりの芸能人だと、そういう人もいるかもしれない。  また、いつどんな番組に出演しても、いつも同じ格好をしている――って芸能人も、いないこともない。TPOを踏み倒して、「自分のスタイル」てなものでどこにでも登場してくる人ね。  いつも革ジャンでモヒカンだとか、たとえばそういう感じ。  これはやっぱり、そういうスタイルで売っている人たちなわけだ。  あれらは私物――っていってもいいだろう。まあ実際には、あれだって、所属プロダクションの専属スタイリストが選んでいるのだろうが。  うーん。  これは望乃さんが、特別物を知らないってことなのか?  それとも19歳であれば、普通は、こんなもんなのか?  あのさ、すこし考えてみればわかることでないかな?  たとえば映画に出てくる女優や男優さんの衣装って、あれ、望乃さんでも、さすがに「私服だろう」なんて思ったりはしないよね?  なら、テレビだって、同じことでしょ?  何十人ものスタッフが動いて、企画も練られて、作成されてスタジオで収録されて――そして全国に向けて放映されるものなわけね。ただ1時間の番組のために、何千万なんて金が平気で動いている世界での話。  仕組みとしては、映画とたいして変わらないよね。  私服の芸能人を集めてきて番組を撮影する――なんてこと、あるはずないじゃん。そんな適当なことをやっていい額の金じゃない。  なぜテレビでは「みんな私服」だなんて、変なふうに思いこんでしまったのだ?  そのへんの仕組みが、自分でわかるようなら、ぜひ書いてくれ。興味あるもんで。 >馬宮さん  まあ自分でもわかっているようだから突っこまないが。  たしかに、わけがわからんな。  リライトを重ねて、自分でしっくりくる出来になって、わけのわかるものになってから、細かく読むことにする。  ちなみに、ざっと見たところでは、わけわからなくなっている理由は――。  構成的には――。  なんのための「お化粧」なのかというのが、はっきりしていない。だから話がぼんやりとしてしまう。  文章面では――。  また、授業が終わってお化粧を開始する場面が、なんとなく始まっちゃっているでしょう。あれが良くない。  あそこは、授業が終わるのを待ちかねていた少女たちが、終わった瞬間に、「さあっ!」とばかりに示し合わせて一斉に――みたいに緩急つけていかないと、引き締まらないわけだ。  もちろん、本人的にはそういうことをやっているつもりなのだろう。しかし上がったものを見るかぎりでは、文章が流れちゃっている。  この「流れちゃっている」というのはどういうことかというと……。  読者が文章を読む速度が一定のままなのね。あるところで集中してぐっと読みこんだり、あるところでは気を抜いてだらだら読んでみたり――そういう変化かなくて、いつも一定に淡々と読めてしまうってことね。  ちと、たとえ話をする。  たとえば声をだして台詞を読むときとか、そういう場合にあてはめると、どういうことになるのかというと――。  いわゆる「棒読み」ってやつなのだな。  発音が平坦なのだ。アクセントをつけたり、抑揚をつけたり、そういう工夫がないと読めたものにならない。  文章でも同じことで――。  読者の目を止めさせたり、勢いをつけて一気に読ませたり、そういう文章的な仕掛けが必要ってことね。  ――んで、攻略課題の読みとりについて。  ぜんぜん、あかんわ。(笑)  そもそものお題とは、まるで違うことになっている。  ――がしかし、これはこれとして、何度かリライトを重ねてものにしてみよう。  せっかくエネルギーを傾けて取りかかったわけだし、「それ捨てて別のやれ」とかいきなり言われちゃっても、急には気持ちも切り替えられないだろうし。  しばらくは、これをモノにすることに集中すること。  前回の「服透け」のときをもとに考えると、だいたい、1〜2週間ぐらい?  リライト4までかかってものにしていたようだから、毎日やっていれば5日くらいだろうが。  もともとの攻略課題の正解と、そっちの攻略に関しては、これが終わったあとにしよう。  ちなみに、馬宮さんの現在やっているものは、どんなものになっているのかというと――。  「お化粧して飛び出す、夏休み最初の日」ってところかな。 -------------------------------------------------------------------------------- 生課題開始 No.5874 投稿日 2003年1月10日(金)22時28分 投稿者 馬宮 ●新木さん  ありがとうございます。  指摘をもとに、生課題を再チャレンジします。 >難易度について  難易度表の1と2の間、2と3の間等、細かい差は人によって違う、ということですね。だんだん、混乱していた頭の中が整理できてきました。  これでようやく、「日常」「非日常」という自分語を捨てられると思います。  では、1月10日分生課題を開始します。  「小学生さいごの夏休み」です。 -------------------------------------------------------------------------------- あれこれ。 No.5875 投稿日 2003年1月10日(金)23時25分 投稿者 望乃英司(ぼうのえいじ) <新木さん  僕はてっきり次に来る新木さんのレスはもっと厳しいものだと思っていました。  「悪魔美少女」の話題にしても、「2」にしても、自分でも分かりにくくて長すぎるものだと自覚していたので、  「わしは2をもっと短くまとめてくるように、と言ったはずだぞ? 分かりにくいからもう一回やり直し〜」  と、こう来るに違いないと。    新木さんが今回、割と神経を削らない話題を振ってくれたのは、まず僕に「ちゃんとした文章で相手に言いたい事を伝える」ための練習をさせようという目的だと推測しました。  それは実際小説の話題をするときにも絶対必要な技術だし、それを考えてやってくれたとすれば、やっぱり新木さんはすごいなあ、と思います。  ……とか言いつつ僕の本音は「今度の書き込みはあまり頭悩ませずに済むぞ、わーい!」だったりするのですが。 ○往来を歩くときに人はどこを向いて歩いているか ・自分が往来を歩くとき  リサーチの前に、自分の経験を思い出して書いてみます。  歩いているときは基本的に足元や、すぐ前を歩く人の足元や背中を見ています。  そっちに視線が行く理由は、ぶつかったら危ないから、そして早く自分の目的地にたどり着きたいからです。  こちらに向かって歩いてくる人を見るときも、基本的に顔は見ません。  もし目が合ってしまったら、十中八九相手に「何だろう?」というような顔をされます。  そして僕は僕は慌てて目をそらします。変な人だと思われたくないし、特に用もないからです。  ちなみに例え相手が可愛い女の子だろうと麗しい女性だろうとナンパはしたことありません。  相手の顔、体型、服装などに目が移るときは、大抵交差点で立ち止まった時です。  交差点の向こう側の人ごみを見渡していて、視線が止まるときは大抵「ああ、あの服似合ってるな」とか「あ、あの子結構可愛いな」とかそういう理由です。  でもそうやって通行人を見る時間よりも、信号機を見ている時間、足元を見ている時間、道路を通る車を見ている時間の合計の方が多いと思います。   ・実際に道行く人たちの視線がどこに向いているものか、のリサーチ  明日図書館に行くついでにリサーチしてきます。  やってみれば「自分が往来を歩くとき」に関しても修正が入るかもしれません。 >>美男美女だと、そんなに人目を引くものかな?  これも実際にリサーチしてみます。もし美男美女がいたら、の話ですが。  でもちょっとカッコイイ人、とかちょっとキレイな人、ならそれほど苦労せず見つかるはずですので、それも参考にしつつ。 >>どういうものが美男、美女か  これに関しては今回は辞書を引くだけに留めます。  びなん 【美男】  (1)容姿の美しい男。美男子。「―美女」  (2)「美男葛(3)」に同じ。  びなん-かずら ―かづら 【美男葛】  (1)サネカズラの別名。[季]秋。  (2)サネカズラの茎を水に浸してとった、ねばりけのある液。結髪用の油とする。美男石。  (3)狂言で、女性を表す装束。長い白い布を頭にまき、左右に垂らして帯にはさむかぶり物。美男帽子。美男。    びしょうねん ―せうねん 【美少年】  顔かたちの美しい少年。「紅顔の―」 *  びじょ ―ぢよ 【美女】  容姿の美しい女性。きれいな女。美人。麗人。  れいじん 【麗人】  みめうるわしい婦人。美人。  びしょうじょ ―せうぢよ 【美少女】  顔かたちの美しい少女。 >>ぱっと見たときに、他と明らかに違う「差」が、そんなにあるものなのかな?  マンガや映画だと明らかに差があるんですけどねえ……。  現実に往来を歩く何百人の中から、ぱっと目を引く美男美女を見つける……。  タレントスカウトのプロなら明らかに違う「差」を見つけることも、もしかしたらあるのかな? とは思いますが。  でもそれはタレントスカウトの経験から、今流行の顔、次に流行するだろう顔、という観点で見ているのかもしれない。  普通の人はどうだろう。  彼氏彼女がいる人の場合は、自分の彼氏彼女意外は異性として見れなくなる、と人に聞いた事がありますが。  個人的に好きな有名人を見たとか、そっちの方が視線は向くのかな。  美男美女が歩いていたとしても、他人の顔をじろじろ見るなんてことは普通しないだろうし。  美男美女、というだけで周囲の人目を引く、という状況になるのは普通は難しいことのように思えてきました。  それと、容姿にしても「元」が良いけど身だしなみに気を使っていない人、と「元」はそこそこだけど身だしなみに気を使っている人、どっちが人目を引くのだろう?  これもリサーチ。 ○芸能人の服について  テレビに出ている芸能人が全部私服、とまで思いこんでいたわけではありませんが……かなりそれに近いことが分かりました。  「テレビに出る芸能人がわりと私服を着ている」というイメージは僕が観るテレビ番組が偏っていることによってインプットされた誤った考え方でして。  僕の頭の中でまず浮かんだのは、辻仁成と中山美穂の新婚旅行の帰国を伝えるワイドショーでした。  これは芸能人と言えどプライベートですので、私服は当たり前です。  次に頭に浮かんだのは、浜崎あゆみがトラック一台分服を買った、という妹から聞いた話題でした。  それだけ買うならTV出演時にも着るのかなあ、着るんだろうなあ、という考えがいつの間にか頭の中に出来上がっていました。  そして次に浮かんだのがNHKの「爆笑オンエアバトル」です。  服装をキャラクター付けの道具として使う芸人以外は、マネージャーが一応OKを出した私服で出演するものだと聞いたような覚えがあります。  確かに新人の芸人なら事務所もお金出さないだろうし、芸人自身も金持ってないよなあ……、とか納得していました。  そういった芸能界では「特別な」状況ばかりが頭の中にあり、「普通の」状況まで頭が回りませんでした。  貸し服、というと真っ先に「舞台とかの衣装」というのが頭に浮かびますので、テレビ番組の出演者の衣装まで番組のコンセプトにのっとって決められているとは……正直驚きです。  司会者がいて、ゲストを呼ぶ、というタイプの番組でも、僕は司会者の衣装なんて気にしないで、ゲストの衣装ばっかに目がいってましたから。  それが良く似合っている人ばっかりだったので、「ああ、この人はいつもこういう格好してるんだろうな〜」なんていう思い込みもありました。  つまり芸能人がテレビに出てくるときの「キャラクターを作るための服装」を「この人はいつもこういう格好をしている」というふうに拡大解釈してしまったということです。  うーん、物知らないなあ、自分。  新木さんの説明、大変勉強になりました。 -------------------------------------------------------------------------------- 今日の湘南は暖かく穏やかでした。 No.5876 投稿日 2003年1月11日(土)00時23分 投稿者 弟切 千隼 布団を干したらほかほかになって幸せでした。 今回は布団を落とさなくて良かったです(爆) >>起承転結 No.5869で出した起承転結が、今ひとつ面白みが足りないと言われましたので、別の版を提出します。 複数の起承転結を区別するために、前回提出した >>起:助け合いを嫌っている主人公。 >>承:自分が困ったときにも、手助けを拒否する主人公。 >>転:どうしても困って、結局助けてもらう主人公。 >>結:助け合いを嫌わなくなる主人公。 を1Aとして、新しい版には1B、1C……と順に番号を振ってゆくこととします。 1B; 起:助け合いを嫌っている主人公。 承:自分が困ったときにも、手助けを拒否する主人公。 転:どうしても困って、有償で助けてもらうことにする主人公。しかし、助けてくれた相手は当然のことをしただけと言って報酬を受け取らない。 結:助け合いを嫌わなくなる主人公。 1Bの起承転結も、転でどうしても困った主人公が、結局他人に助けてもらうのは1Aと同じです。けれども、人の思いやりを信じていない主人公は、無償で助けてくれる人がいるなどとは思わず、報酬を払うという約束のもとに助けてもらう点が異なります。 助っ人のおかげで首尾よく仕事が済んで、主人公が報酬を払う段になると、助っ人はどうしてもその報酬を受け取りません。なぜかという主人公の問いに、助っ人は「人間として当然のことをしただけ」とか何とか、そういった意味の答えを返します。 うーん、この案もぎりぎり転の条件はクリアしているとはいえ、台詞でべたに言わせちゃうところがダサいですね(^^;  ここのところを、助っ人が、「報酬を受け取らない」のではなく、「主人公が思いも寄らぬようなもの−一般的に実利的な価値がないと見なされているもの−を報酬として要求する」にすれば、少しは格好良くなるでしょうか。 もう一つ、考えついたので提出します。 1C; 起:助け合いを嫌っている主人公。 承:自分が困ったときにも、手助けを拒否する主人公。 転:独りでできないことを無理にやろうとしたために、失敗する主人公。しかし、頼みもしないのにその失敗をうまく直してくれた人がいた。 結:助け合いを嫌わなくなる主人公。 1Cの場合も、主人公を助けてくれた人に、あまりべたな台詞を言わせたくはありませんね。 本当はとても労力の要ることなのに、嫌な顔一つ見せずに主人公をフォローしてくれ、どうやって感謝の気持を表わしていいかわからずにおろおろしている主人公に対して、「なに、当然だよ」とだけ言って微笑んでみせる……とか、その程度にしたいところです。 この助っ人が、承で主人公が手助けを断った当人なら、より効果的でしょう。 >>『星界の紋章』 「この場でラフィールが惚れるのは、どうしてもジントでなければならないことはなかった」と気づきはしたものの、私はこの作品をラブストーリーとしても楽しめました(^o^) というのは、偶然の要素が強いとはいえ、この話の設定には無理がなく、その偶然がかなりありそうなものだったからです。 加えて、ラフィールの正体を知って驚きながらも、同じ年頃の人間同士として彼女と向き合おうとするジントくんがいい人なので、許せてしまいます(^_^) もし私がラフィールの立場だったとしたら、やはり最初の出会いの時に、ジントくんに恋愛フラグを立てたと思います。 望乃さん&みえかさんへ > 御挨拶が遅れました。ここに長く居着いているのになかなかへたれを脱出できない(;_;)弟切千隼と申します。よろしくお願いします。 ここの人間関係には、基本的に上下はありません。プロのもの書きを志しながらそれを実現できていない者同士、へたれていることは同じです(^^; 弟切が古狸だからといって遠慮しないで下さいね。化けて出たりしませんから(笑) -------------------------------------------------------------------------------- もう今年も10日以上過ぎたわけなんですが、 No.5877 投稿日 2003年1月11日(土)00時51分 投稿者 巻島翔史  いまだに正月の感覚が抜けません。今年は正月にまったく活動してないので、そのあたりのせいでしょうか。   >>この話の、あらすじなり、プロットなりを見せられたときに、人が感じる一般的な「筋」っていうのは、「宇宙人の意識に入りこまれる話」だ。(5850)  実は迷ったんですけどね。  後日談(告白)が削られたあたりで、これではビビリ症を本筋として起承転結を立てられないんじゃないかと。むしろ宇宙人との関係性で起承転結を立てることになるんじゃないかと。ビビリ症本筋だと、どうしても転の結果(ビビリ克服)の行き先として、告白が必要になってくるので。  ただ、宇宙人〜だと、ぱっと見て、「転」がわからなかったんですね。それで結局、いままでこの話を形成してきたやり方=ビビリ症本筋というふうにしたのですが…… 起承転結の再構築> 【帰路〜亮介の家の前】   ・宇宙人同士の戦闘に巻きこまれる。 【家の中】   ・心の中に入りこんできた宇宙人からのコンタクト。(宇宙人との接触) 【戦闘現場】   ・二人の宇宙人の捨てられた肉体を確認している追っ手たち。 ―――――――――――――――――――――――――――――― 【山中での休憩】   ・宇宙人から、事情の説明。(宇宙人に対する理解) 【山を抜けたところ】   ・「体」に対する感覚の違い。「肉体の損傷=怪我」を気にしない宇宙人の戦いかた。(理解2) 【自転車置き場。夜中の戦闘】   ・初めての戦闘。肉体の運動能力を完全に引き出しての戦闘。(実地的な理解) 【街中。午後の昼下がり】   ・逃げ続るばかりではなく、攻勢に出る。   ・戦闘の途中で女湯に飛び込んでしまう。宇宙人の意識の違いをさらに思い知る。(理解3) ―――――――――――――――――――――――――――――― 【夜。線路上】   ・電車への飛び乗り。心の中の宇宙人との間で、肉体の制御に対して齟齬が生じる。主人公のビビりが戦闘能力を落としている。(信頼関係の揺らぎ) 【移動中】   ・追っ手との邂逅。指揮官と護衛との因縁。戦闘となるが、なぜか逃がしてもらえる。 【公園。夜】   ・主人公と有希。逃亡開始以降、はじめてのふたりだけの会話(宇宙人は抜きで)。主人公が昔、有希を守るために自分よりも強い相手に立ち向かっていったことを告げ、主人公を励ます有希。 ―――――――――――――――――――――――――――――― 【採石場。夜】   ・指定された邂逅ポイントにて救援を持つ二人。だが裏切りにあい、ピンチになる。   ・護衛は消え、ひとりで戦う主人公。   ・「逃げること」をやめる王女。   ・勝利。  宇宙人と接触→宇宙人を理解→宇宙人との微妙な齟齬、そして宇宙人抜きでコンタクトを取る二人→力をあわせて敵を倒す(関係の修繕?)  と考えています。  宇宙人との関係の推移の起承転結、というところでしょうか。 >>作業がとたんにノロくなった理由を挙げよ。 1、東京行き→風邪で作業不能に。  いや、べつにあっちでメモに書き書きすることもできたわけなんで、これはあまり言いわけにはならんか。  ただ、なんというか、初見でぱっとあのリストを見たときに、前述の「転」の問題から、なかなかこれは見た目より難しいのではないかと思ったわけなんですね。そこで身構えて、おびえて、対応が遅れたという。  ……未熟の一言に尽きます。 2、レポートが断続的に出ている。  これはプライベートですね。  今期はいままでになくレポート試験が多くて……  このことに関しては、断続的に26日ぐらいまで影響しそうです。   >>この宇宙人の二人は、助けを待っているのか? >>それとも、助けは期待せず自力で生き延びようとしているのか?(5768)  助け待ち、です。自力で生き延びようにも、船がなければ帰れないわけで……つまり、船のこないかぎり、彼らは袋小路に追い詰められたのと同じなんですね。だから、なんとかして生き続けながら、助けを待っているわけなんですが。 >ページ配分(同上)  実は、まともに枚数を想定して、(つまりあらかじめ配分を考えて)書いたことってないんですね。一回しか。  しかもそのときだって、自分が考えていたような枚数では書けず……多かったり少なかったり――  まあとりあえず、数字は振って見ます。 単位は「枚」です。 【駅前】(10)   ・有希と一緒に帰宅する。有希への思い。 【帰路〜亮介の家の前】(8)   ・宇宙人同士の戦闘に巻きこまれる。 【家の中】(20)   ・心の中に入りこんできた宇宙人からのコンタクト。 【戦闘現場】(3)   ・二人の宇宙人の捨てられた肉体を確認している追っ手たち。 【宇宙人二人の脱出経緯。過去話】(15)   ・ポッドに乗せられ星を脱出する二人。 【山中での休憩】(20)   ・宇宙人から、事情の説明。 【山を抜けたところ】(7)   ・「体」に対する感覚の違い。「肉体の損傷=怪我」を気にしない宇宙人の戦いかた。 【自転車置き場。夜中の戦闘】(28)   ・初めての戦闘。肉体の運動能力を完全に引き出しての戦闘。 【街中。午後の昼下がり】(16)   ・逃げ続るばかりではなく、攻勢に出る。   ・戦闘の途中で女湯に飛び込んでしまう。宇宙人の意識の違いをさらに思い知る。 【夜。線路上】(35)   ・電車への飛び乗り。心の中の宇宙人との間で、肉体の制御に対して齟齬が生じる。主人公のビビりが戦闘能力を落としている。 【移動中】(40)   ・追っ手との邂逅。指揮官と護衛との因縁。戦闘となるが、なぜか逃がしてもらえる。   ・王女と護衛口論。 【雑木林。移動中】(25)   ・自分の能力が喪失していることを話す王女。 【公園。夜】(30)   ・主人公と有希。逃亡開始以降、はじめてのふたりだけの会話(宇宙人は抜きで)。主人公が昔、有希を守るために自分よりも強い相手に立ち向かっていったことを告げ、主人公を励ます有希。 【宇宙船のなか。地球付近】(3)   ・地球へと向かう宇宙人の一団。 【採石場。夜】(70)   ・指定された邂逅ポイントにて救援を持つ二人。だが裏切りにあい、ピンチになる。   ・護衛は消え、ひとりで戦う主人公。   ・「逃げること」をやめる王女。   ・勝利。 【奪取した宇宙船の内部】(25)   ・自分を守るために消滅した護衛への愛を、自覚する王女。   ・護衛復活。 【学校から帰る道の途中。夕刻】(10)   ・有希に告白する主人公。  計365枚。  なんとオーバーしてしまいました。  自信は薄いのですが、俺がきっちり描写ができるようならあれぐらいの枚数は使うと思われます。  なので――どこか削らないといけません。  シーンとして削れそうなのは、【山を抜けたところ】の要素をどこか別のところに押しこめるか、【街中。午後の昼下がり】のところ。ここでの要素は、前出の概念の強化+「女の裸を見た亮介の反応」に対する有希の反応(を見せる面白さ)+若干のサービス精神だから、強化はいっそ飛ばしてしまってもいけるかもしれんし、他の二つは他所でやることも無理じゃない。  あとは【宇宙人二人の脱出経緯。過去話】かなぁ。思い切ってここ全部切ってもいいんだけど、宇宙人世界をいっさい書かないでリアリティとかインパクトとか出るのか……つまり、感覚の差異だけで異世界性を感じてもらうことはできるのかどうかと。  俺はできないと思っているので、ここは削れないと考えているのですが。  市販作品のプロット化第二弾は次回にまわします。 -------------------------------------------------------------------------------- あれこれ No.5878 投稿日 2003年1月11日(土)01時11分 投稿者 光来 唯 >アイデア出し・その1  一般化された3つ、「○○な諒への憧れ」「過去に○○のことで助けてもらったことがある」「唯一、○○したことのある人だから」について、○○の部分についてアイデア出しします。  ただ、今回のではまだまだ(全然ダメ)っぽいので、アイデア出しは引き続き行います。 ●「○○な諒への憧れ」  「憧れ」なので、恋愛要素は薄いはずです。  さらに、「諒への憧れ」ということは、それはイコール「諒という人間の一面」となります。これは「諒」の性格設定にもつながってくるのでは、と思ってます。 ・誰とでもすぐ打ち解けることのできる諒への憧れ ・いつも笑顔でいる ・何事にもくじけない ・誰にでもはっきりものを言う ・イナゴの佃煮を食べることのできた(別にイナゴの佃煮じゃなくても、なんか普通の人は食べられないようなもの) ・誰にでも優しい ・ナマケモノを好きな ・どんな動物にも好かれる ・いつも自分を貫いている ・誰からも信頼されている ・昔の遊びの上手な ●「過去に○○のことで助けてもらったことがある」 ・怪我していたとき ・川を流されてる子犬を助けようとして、自分も溺れかけたとき ・自分が迷子になったとき ・迷子になった子猫を探してもらうことで ・男達にからまれたとき ・クラスメイトを怒らせてしまったとき ・ただ一人の友達とのけんかのことで ・落とした祖母の形見を一緒に探してくれたことで ・両親とのけんかのこと ・万引きしてる子の仲間に間違われそうになったとき ●「唯一、○○したことのある人だから。(クラス内かどうかは、この際関係ない)」 ・話しかけてくれた人 ・二人三脚で一緒に走った――身体を密着させたことのある人だから ・自分の髪形が変わったことに気付いてくれた人だから ・購買でパンを買えずに困っていたとき、自分の買ったパンを分けてくれた人 ・自分に笑いかけてくれた人 ・泣いていた自分の側にいてくれた ・名前を覚えてくれていた、or名前で呼んでくれた人 ・怪我で入院してたとき、見舞いに来てくれた人 ・「おはよう」を言ってくれた人 ・自分の気持ちをわかってくれた人(言い出せずにいた言葉を代弁してくれた)・ >「星界の紋章」  あはは、モグリですか、私は。  あれは、ね。なんとなく読む機会がないうちに、忘れてました。。  近いうちに読まないとダメかな。 > べつに光来さんが、そんな「ダメアマチュア」の典型だと言っているわけではない。誤解しないように。(あ、でもほんのすこーしくらい「ダメアマチュア」属性はあるかも〜)  誤解はしてないですよ。自覚あるし〜。  でも、この流れで例として出されるって事は、典型ですよ。って言われてるのも同様な気もするんですが……(汗  でも何気に「属性がある」って方がちょっとショックだったり(「属性」とは潜在的に棲み付いているものと認識しているもので)。 -------------------------------------------------------------------------------- 書けない時ほど書きましょう。 No.5879 投稿日 2003年1月11日(土)02時48分 投稿者 馬宮  情けないです。  最後まで埋めることすらかないませんでした。  泣き寝入りだなんて……  次こそは!(拳握りしめ)    レスは明日(もう今日ですね)にします。 -------------------------------------------------------------------------------- 質問への回答です No.5880 投稿日 2003年1月11日(土)03時01分 投稿者 紫ゆきや  ……と思ったら、新木さん(5873)の書き込みがっ!  新木さん、あらすじまで書いていただいて、ありがとうございます。  私の説明不足のせいで、ご迷惑おかけしました。  これから5873番への返信を書きますが、また《公開しない返信だけを書き続けて、数日間連絡途絶》になるのは嫌なので、かなり「今更っぽい内容」ですが、このまま書き込みます。  書き込むまでに時間かかりすぎですね。反省です。  みやびさんにも、ご心配をおかけして、すみませんでした。  フォローありがとうございます。 ●ハイスピ《16C》について >新木さん(5866, 5867) >> これはつまり、なんの話なの? 「翔子が女の子らしく振る舞おうとするけども、ことごとく失敗する話」です。 >> 「葉月」ってキャラは、これ、いらないよ。  すみません。  これは、私のあらすじの書き方に問題がありました。  葉月は、主役である翔子の引き立て役のつもりです。  翔子が「いかに普通じゃないか」を、わかりやすくするために、そばに「標準的な女の子」である葉月が居たほうが良いと考えました。  それと、葉月を「クラスメート」と書きましたが、「親友」の間違いです。  《16C》を書いたときは、「友達」と「幼なじみ」と「クラスメート」などで迷って、「クラスメート」を選びました。  けれど、自分の書きたいモノを表す、より適切な言葉は「親友」だったなと、先ほど気づきました。  ――あらすじの書き方が悪く、以上のような意図が入れられていませんでした。  こういう話では、ふつう一番常識的なキャラである葉月が視点保持者になると思うのですが、今回は翔子視点でがんばってみようと考えています。 ●パンツのアンケートの回答。 >新木さん(5865) >> 答えになってない回答があったぞ。  確認しました。  たしかに、変な回答でした。  ワケのわからない書き込みをしてしまい、すみません。  未だに「こんなていど」かと、恥ずかしい気持ちになりました。  書き直します。 《以下は、5862番のアンケートの書き直しです》 >> 「男性用下着(パンツ)について(男性専用のアンケートです)」 >> 1.年齢を教えてください。  27歳です。 >> 2.今穿いている下着のタイプを教えてください。(好きな色や柄、素材もお願いします)  灰色のトランクスです。2枚で1000円でした。  色や柄に好みはないですが、赤系の色は、下着に限らず苦手です。 >> 3.今穿いているパンツは、自分で選んでいますか? もし自分でなければ、誰が選んでますか。  自分で選んでいます。  親とは同居してませんし、服を選んでくれるような相手もいませんので。 >> 4.過去、下着の種類を変えた(ブリーフからトランクスへなど)ことがあれば、いつ、何から何に変えたか教えてください。その時の理由も覚えておられたらお願いします。  小学生の頃は、ブリーフを使っていました。  中学生になったら、親がトランクスを買ってくるようになり、それを使うようになった記憶があります。  自分の服装に頓着しない子供だったので、与えられた物を何も考えずに使っていました。 >> 5.まわり(同年代)の男性の穿いている下着のタイプを教えてください。(色、柄、素材もわかればお願いします。なぜ知ることができたか、もできればお願いします)。  大学の頃、一緒に住んでた友達は、二人ともトランクスでした。  彼らの持っているトランクスの柄はいろいろでしたが、単色のものは少なかったです。  安売りしているトランクスは、柄のある物が大半だからです。  社会人になって一緒に住んでいた友達は、白のブリーフでした。  ブリーフを使っている理由は、「トランクスだとブラブラするから」と言っていました。  しっかり押さえつけるタイプのが好みだそうで。 >> 6.下記の下着を穿いている人をどう感じますか。 >> ・ブリーフ  たいていの店で売っているわけですから、使っている人は、けっこういるはずなんですが、少数派ですね。  中学生以上だと、周囲の友達のほとんどがトランクスのはずなので、何かコダワリがあるのかなと考えます。 >> ・トランクス(前開き) >> ・トランクス(前閉じ)  普通だと思います。 >> ・ビキニ  ビキニはブリーフ以上に「普通じゃない」と思います。  たいていの店には、男性用ビキニとか置いていませんし。  カッコイイとかスポーツマン的であるというイメージよりは、変態的であるというイメージがありますね。理由は、「そういう扱いをされている作品があったから」で、影響受けちゃってるんですね。  書き直してて思い出したんですが、そういえば、私ビキニ持ってるんですよ。  2〜3年前の誕生日に、友達の女の子が冗談半分に持ってきて、ムリヤリっぽく押しつけられました。 >> ・ボクサー(前開き) >> ・ボクサー(前開きボタンつき) >> ・長ズボン下(すそが締まっているタイプ) >> ・長ズボン下(すそが締まってないタイプ)  珍しいのを穿いているなあと思いますね。  親しい相手であれば、どんな感じなのか聞いてみます。  良さそうなら、自分でも買ってみるかもしれません。 >> 7.「中学生に上がるか上がらないかという男の子の「オーソドックス」とは「☆☆」で、「○○」だとマセていて、「××」だとオヤジくさくて、「△△」だとイキがっている。 >>  上の「☆☆」「○○」「××」「△△」を埋めてみてください。 「ブリーフ」「トランクス」「長ズボン下」「――」  小学生ならブリーフが大半ですが、大人びてる子はもうトランクスだったりするんですね。  長ズボン下は暖かいだろうと思うんですが、活発な運動には向かなそうだからオヤジくさいです。  「△△」は、わかりませんでした。ボクサーとか、ビキニとか、下着に気を遣ってる小学生はイキがってるかなあと思いましたが、自信ないです。 >> 8.勝負パンツはなんですか。(色や柄、素材なども詳しくわかればお願いします)  特に選んだりはしないですね。普段通りだと思います。 ●OFFとか >新木さん(5865)  掲示板への書き込みが減ると、下手な文章がますます下手になっていくのは実感しました。数日ぶりの前回の書き込みとかです。  あらすじとか、仕事の報告書とか、文章そのものは毎日書いているのですけど、それじゃダメなんですね。 >> 読ませて、相手になにかを伝えて、そしてはじめて「コミュニケート」となるのだ。  私は書いても、読ませてない、相手になにかを伝えてないんですね。  報告書なんか読まれてないっぽいですし、あらすじは公開するまでは見せていないわけです。だから、良くないんですね。  なるほど、と思いました。 ●コストとか >新木さん(5870)  コストの話を読んで、自分なりに考えた結果、コストというのは、「コンセプトワークのボツ基準をどこまで上げるか?」だと理解しました。  私の場合だと、ハイスピあらすじ《16C》の以下の部分―― >> 葉月と相談し、男らしく見えた行動のせいで惚れられたのだと考えた翔子。女の子らしく振る舞う。 >> しかし、ことごとく失敗してしまい、さらに惚れられてしまう翔子。  ――この部分とかですね。  ここで、読み手を納得させる(あるいは、楽しませる)エピソードを用意できるかどうかが、「コストをかけたかどうか」に繋がると思いました。  選んだエピソードが、読み手を納得させられないようでは、「足りてない」となるし。  選んだエピソードを考えるのに、何日もかかっているようだと、「遅すぎる」になるわけですね。  私のようなアマチュアは、思いついたエピソードを自主ボツかけずに即採用したり、コンセプトを取り違えたりしているから、「まったくコストをかけていない」と判断されるわけです。  そして上記のことは、エピソードだけでなく、設定やキャラクターにも当てはまると。  たとえば、「男みたいな女の子」のハズが、そうは見えなかったら「コスト不足」  たとえば、「千年の歴史をもつ古流柔術」なんて、話には出てこないのに、長々考えていたら「コスト過剰」(それを決めたことで作品が面白くなるなら、意味あると思いますが)。  ……これは、文章の「言葉選び」にも同じことが言えそうですね。  再度《16C》の文を引き合いに出すと――葉月を「クラスメート」と書いてしまった部分。  数少ない「葉月がどんなキャラクターであるかを示す言葉」について、「もっとコストをかけるべき」だったのですね。  「クラスメート」は、「コンセプトワークで自主ボツかけるべきレベル」の言葉でした。  しかし、なぜ最初に考えたときに分からなかったのでしょう?  なぜ、「コストをかけていないことが分からない」のでしょう?  それは、「自主ボツのレベルは、読み手としての性能が向上しないと上がらない」からではないでしょうか。  「読み手として目が肥えていて、自分の作品を客観視でき、納得できるまで思考できる」というのが、「コストを捻り出す要件」ではないかと考えました。  そして、読み手としての性能を上げる方法のひとつは、「本をいっぱい読むこと」ですよね。 ※「成果を共有」と「誰かに見せるために書く」ということで、いつもは自分用にまとめているだけのを書き込んでみました。  誰かのお役にたてれば嬉しいですし、間違いがあれば指摘してもらえると嬉しです。 -------------------------------------------------------------------------------- >馬宮さん No.5881 投稿日 2003年1月11日(土)04時09分 投稿者 はせがわみやび  「──」始まりは、ふつう、一文字開けるんだけど、開けてないのは、これは、チャットを表すためだからかなぁ?  ところで、前から気になっていたんですけど、数字が算用数字なのは、これはワザとかなぁ?  「5人」とか。このあたり、二桁あたりまではいいけど(「15人」とかね。まだ、印刷できる)、三桁あたりでかなり苦しいです。  縦書きで、もし詰めて印刷すると、  「   200   人    」  となるけど。そんな印刷されている文庫本ってほとんど見たことないもんなあ。 「  「  「  2  二  二  0  〇  百  0  〇  人  人  人   」   」  」  のどれか、かな。  で、馬宮さんのは、今のままだと。 「  2  日   」 「  2  0  秒   」 「  5  人   」  みたいに印刷されることになりますけど。それでもOK?  これは、趣味の問題なので、どちらでも良いんですけど。 みやび -------------------------------------------------------------------------------- 野次馬に囲まれて恥ずかしい思いをする No.5882 投稿日 2003年1月11日(土)15時44分 投稿者 みえか いきなり詰まってしまいました。 そもそも、どうすれば野次馬に囲まれる状況になるのかが思いつかないです。 野次馬する側の心理としては ・好奇心 ほかにあるんでしょうか? -------------------------------------------------------------------------------- No.5883 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- それで充分なのでは? No.5884 投稿日 2003年1月11日(土)15時59分 投稿者 はせがわみやび  だって、好奇心以外で集まったら、それは目的のある集団ということになってしまって野次馬とは言わない気がする……。 野次馬:自分とは無関係なことに興味を示して騒ぎたてる人(大辞林) 好奇心:珍しい物事・未知の事柄に対して抱く興味や関心(大辞林)  珍しいことに興味を示してしまうという心の働きを好奇心という。  その珍しいことが、自分とは無関係であった場合、当事者でないゆえに好奇心だけでお気楽に集まってきてしまうひとを野次馬とゆーのだ。 みやび@削除は、出典明記を忘れたままUPしてしまったミスによるものですー -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5885 投稿日 2003年1月11日(土)16時35分 投稿者 新木 伸 >光来さん  アイデア出してきましたね。  しかし、いつも言っているように、はじめの10個は捨てましょうね。  そのなかには使えそうなものは、きっと含まれていません。  関係ないが。  そういや「星虫」で、主人公でヒロインの女の子が、ある男の子に惚れた理由っていうのが、「蚊を食ったから」だったっけ。  これは叩き潰して命を奪ってしまったなら、食わなきゃならない――って道理を説いて実践した、ってエピソードだけど。  人と違うけど自分なりの価値観をきちんと持ち、それを身をもって実践している図――って構図が惚れた理由になっている。まだ二人が幼い頃の話で、フラグの立ったエピソードってことで出てきていたけど。 >巻島  前よりは区切り位置がまともになってきたじゃないか。  ――で、今回、いいところに気づいている。 >>ただ、宇宙人〜だと、ぱっと見て、「転」がわからなかったんですね。それで結局、いままでこの話を形成してきたやり方=ビビリ症本筋というふうにしたのですが……  そうだよ。  自分でも気づいていたじゃないか。  「転」がすげぇ薄いの。まるきりゼロではないものの、こんなんじゃ、よくわからん程度の転しかない。  現状ではね。  宇宙人の筋としてこの話を見たときに――。  もし転をつけるなら、どんなふうになるのだ?  ようやく構成の話に入れそうだなぁ。  まずひとつめ。  「転」に関する区切り位置が、若干違っている模様。まあはっきりしていないところに、無理矢理線を引こうとしているのだから、ちょっとぐらいずれちゃったって仕方ないのだが。  あと、はっきり転をつけるには、エピソードを「足す」か、あるものを別なものと「差し替える」か、すでにあるものを「強化する」か――の、そのうちのどれかのアプローチを取ることになる。  どれにする?  もしくは、どれがいい?  自分で決めるように。  ――こういうのが、「構成」の話っていうのね。  話を「練ってゆく」ともいう。  あと、もう一点指摘するべきところがある。 >>助け待ち、です。自力で生き延びようにも、船がなければ帰れないわけで……つまり、船のこないかぎり、彼らは袋小路に追い詰められたのと同じなんですね。だから、なんとかして生き続けながら、助けを待っているわけなんですが。  ここって、どこのエピソードで書かれるのだ?  ぜんぜんなくって、すっぱりと抜け落ちているようだぞ?  その「助けを待っている」っていうのは、どんなエピソードで示すのだ?  逃げてるエピソードしか、いまのところ、ないじゃんか。  あと「逆襲」のエピソードもあるっぽいけど、「助けを待っている」は、やっぱりないよ。 >弟切さん  1B、1C。  だいぶよくなってきた。とくに1Bが面白いな。「謝礼を出すから、助けてぷりーず」っていうのは、すくなくとも読者の意表を突いているだろう。  その調子で、もういくつか出してみそ。  まだまだ、もっといいのが、出てくるかもしれん。  あと、どちらにしても共通している「攻略課題」ってのが見えてきたよね。  主人公を助けてくれた人がキーパーソンになるわけだが、その人の最後に言う台詞。ここは「決め台詞」っていうもの。  もっと知恵を絞って、もっとバッチリの、もっといい台詞を、捻り出してくるように。  そこで「ばっちりのものを出してくる」という種類の「力」が、「発想力とアイデア力」というものだぞ。  それに関しては弟切さんも、すこしは鍛えてきているはずだから、なにかを出すのは、もう充分に可能になっているはずだ。  ちなみに僕もひとつ思いついたが、言わないでおく。  他の人も、なにか思いついても言っちゃダメだよ。これは弟切さんの分なんだから。  なんか横から書いちゃったら、強制削除対象だな。 >望乃さん >>僕はてっきり次に来る新木さんのレスはもっと厳しいものだと思っていました。  いや、わしも、そう言おうかな〜と、かなり激しく思ったんだけどね。  しかし、現時点で出来そうなことかどうか考えてみて……。いまは、やめとくことにした。しかしもうちょっとしたら、こういうのは書き直しさせる。  あとは推測の通り、他にもやることはいくらでもあって、どっちかっていうと、そっちの今回振った話題のほうが優先事項ってこともある。  しかし、自分で「長くてわかりにくい」って自覚があったのなら、もうちょっと、どうにかしてきなさいって。  あと、物を知る知らないの話とか。  プロになるっていうことは、「自分の年齢も素性も、相手(客)は気にしない」ってことなのね。  19歳のプロ作家も、34歳のプロ作家も、まったく区別されない。  「プロ」ってついた時点で、年齢なんか、関係なくなるのね。  17歳の作家も、34歳の作家も、50に近づいている作家も、全員がまったく同じ土俵の上で「全力を尽くして」いるわけだよ。  そういう場所に、君は上がろうとしているわけ。  自覚があるかどうかは知らないが、現実としてはそうなのね。  19歳で物を知らないのは「普通で当然」かもしれないけど、「プロが物を知らない」のは、いかんわけよ。  ちなみに、僕の知識なんてもんは、科学技術方面に大きく偏っている。またそっち方面の知識量にしたって、猛者たち(SF作家)に比べたら、とんだ「へたれ」でしかないわけだ。  全般的に計ってみると、僕の場合はプロの平均から比べたらかなり低めなわけだよ。まあこうして生き残っていられてる以上は、「ぎりぎり最低水準」のところには踏みとどまっているということだろう。そのことは証明できているけど。  さて、「プロと同等」の知識量――。  もしくは「プロの水準を大きく越える知識量」とか――。  さもなければ目標を低く設定して、「プロとして最低限必要な知識量」――というものを、望乃君は、今後何年のうちに、どのように身につけてゆくわけかな?  そういうヴィジョンは出来ている?  ――で、どの水準を狙ってゆくの?  そして具体的には、どのようにして、それを達成するの?  すこし、試してみる。  エンターテイメント系の小説を書くのに必要な知識と思われるもののなかから、ちょっとだけ出題ね。  女の下着の種類はどのくらい知ってる?  世界にある「国家」の政治形態の種類と、それらの違いを明確に述べられる?  日本という国の成り立ちについては? その歴史は? また世界の国々の成り立ちと歴史は?  車やバイク、飛行機にヘリ、様々な乗り物の種類は? それらの操縦方法の違いは? 駆動原理の違いは?  音楽の種類。楽器の種類は? またそれぞれの楽器を演奏するにあたって、音楽家がどんな訓練を行うのか?  世の中の商売や職種には、どれぐらいの種類があって、それぞれはどのようなもの? 人はどのように生計を立てているのか?  キスの方法には何通りのテクニックがある? それぞれの違いは? 娼婦が性交時に用いるテクニックにはどのようなものがある?  宗教にはどのような種類があるのか? それらの違いは? またそれぞれの宗教がどのような国に分布しているのか?  日本の法律では、どのようなことは「非合法」とされているのか。また世界各国の法律は? 法律を実行するためのシステムはどうなっている? 日本で「非合法」な同じことを「合法」としている国はどこで、それはどんなこと?  現在の科学において、可能なことは不可能なことは? たとえばバイオテクノロジーで現在達成されている技術水準は?  「学校」という団体には何種類があり、それぞれどういう運営がされているのか? また平均的な教育カリキュラムはどんなものか。特殊なカリキュラムを取っている学校にはどんなところがあり、どういうことをしているか?  格闘技のサブジャンルにはどんなものがあり、それぞれの技の特徴は? また代表的な書く流派の生い立ちや、格闘技界での扱いや存在の大きさは?  ノンジャンルで出題してみた。  ぜんぶに答えてこいって言ってるんじゃないよ。現状で無理なことは、もちろん知ってる。  望乃君の場合は、ひとつふたつ答えられるものがあれば、いいほうか?  ちなみに弟切さんあたりだと、いくつかを除いて(メカ関係とか)、ほかのすべてには答えられるだろう。みやびさんも、弟切さんとは別ないくつかを除いて、ほとんど答えられるはずだ。  鷹見さんであれば、もちろん、すべていけるだろう。知識は鷹見さんの武器のひとつだから。(っていうか、僕の出せるこんな出題じゃ「ヌルく」感じるはずだ)  ちなみに、その他の皆は、望乃さんと五十歩百歩だろう。  みどりがすこしは健闘を見せるかな? 半分くらいはいけるだろう。しかし「ほとんど答えられる」までは行かないはず。 (作家志望者以外では、藤極堂さんと、あと年の功で、とんびの羽根がかなりの健闘を見せると思われる) -------------------------------------------------------------------------------- 知識というのは色の数。 No.5886 投稿日 2003年1月11日(土)20時43分 投稿者 鷹見一幸  むかし、まだコンピューターというものがNECの98やら88シリーズなんてビジネスマシンでしかなかった頃。 コンピューターで絵を描こうと思っても使える色は16色しかなかったというのを知っているだろうか?    CGにおける色源とは16色の色を混ぜるのではないよ、使える色が16色ということは、いわばパレットの上に混ぜることが出来ない絵の具が16色だけあって、その色はキャンバスの上でも決して混ざることは無いということなんだ。  だから、当時のCG書きはみんなマッキントッシュに走ったわけだが、そんななかでもPC98にこだわった連中もいた。当時のゲームメーカーがそれだ。  たった十六色しかない色源で、いかに女の子のやわらかな肌の色感を出すのか。そういったことにゲームメーカーのCG描きは、必死になって取り組んだんだよね。  でも、やっぱり限界がある。  いくらモザイクパターンを組んでも、裏画面と表画面の表示を瞬時に繰り返すフリッカー技法を使っても、絶対に出せない色が存在した。    頭の中にあるフルカラーのイメージをたった16の色でしか描けないのは本当に悔しかっただろうね。  小説を書くときの知識ってのは、このCGを描くときの「色」みたいなものじゃないかと思うんだよね。    使える色の数が多ければ多いほどその絵はグレードを増す。  リアルに描きたければよりリアルに。  イメージどおりに描くことが出来る。  風景画を描くことを考えてみよう。晩秋の山里の光景だ  遠くの山には雪が積もっているのが見える。  手前の水田は稲を刈り取ったあとだ。  土手のわきには枯れたススキの群れが見える  わらぶき屋根の農家の軒先にぶら下がっている干し柿のオレンジ色が  あざやかなのは、きっと干されてまだ日が経っていないからだろう。  その、渋い色調の絵をだ  たった16色の色で描くのと56万色を混ぜて使って描くのでは、絵の深みが違うことぐらいは想像がつくだろう?    知識は絵の具のように混ぜることが出来る。知識の数が多ければ多いほど生まれてくる色の数も増える。色が増えれば増えるほどその絵は深みを増すわけだ。    手前味噌で恐縮だが、俺は「ピクニックは終末に」を書く前に、医学書の専門店に行ってそこでウィルスに関する本を買いあさった。  専門書って知ってる人は知ってると思うけどクソ高い(笑)  結局、その専門書や、疫学の本を十五冊ぐらい読んで「ピクニックは終末に」に使った部分は、「この世界を滅ぼしたウィルスは水疱瘡のウィルスだ」という部分だけだったんだけどね(笑)  なぜ「水疱瘡ウィルス」だったのか。インフルエンザウィルスやロタウィルスではいけなかったのか、そこにはちゃんと理由がある。  確か、この件については、ここで弟切さんが「ニヤリとした」とかなんとか書き込んでくれたと思ったけど。ようは知識というのはそういった部分に出てくるものだと思う。  「嘘を書かない」つまり「ついていい嘘とついちゃいけない嘘」を見極めるときに、知識が無ければその見極めがつかないということだと思うんだ。  もし「ピクニックは終末に」を書くとき、頭の中に浮かんだ設定の「ウィルスで滅亡しかかっている世界」のウィルスを漠然としたまま特定せずに「なんとなくひどい病気」というレベルでしかとらえずに、そのままお話を作ったとしたら、きっとそのお話は「なんとなく」がいっぱいあるお話になってしまうだろう。  そんな説得力の無いお話で、読んだ人を感動させることが出来ると思うかい? 読んだ人を納得させることが出来ると思うかい?     たとえば作中に登場する人物が話す「セリフや行動」だ。  その道のプロという設定の人物ならば、その道の知識は有り余るほど持っているわけだ。もっていなけりゃそれは嘘だ。  例として「ルパン三世カリオストロの城」で、銭形警部が初めて城内に入ったときのシーンをあげてみよう。  湖の水を吐き出す風車小屋の風車の乱れを見た銭形警部は「俺に続け!」と叫んでその風車小屋にかけよるんだ。  この行動は、まさしくその道のプロの行動なわけだ。  もし、あの銭形が、警察官のプロとしての行動を取らず、単に手錠を振り回して「ルパーン!逮捕するぅ〜」としかわめかない人物として描かれていたら、あの「カリオストロの城」の物語世界はどうなっていたと思う?  余談だけど、こういった作業というのは、ある種のモラルを守る行動と似た部分があるんじゃないかと思う時がある。  「わかんない」部分やら「なんとなく」の部分をそのままにしてお話を作ってしまう人ってのは要するに「自分に甘い」人間なわけだ。  そういった人間はこうやって自分に言い訳する。 「どうせだれもわかりゃしないさ」 「誰もそんなとこまで見ちゃいないって」  これって、コーヒーの空き缶を路傍に投げ捨てるような人間の言い訳にすごく似ていると思わないか?(笑)  小説ってのは読んだ人を納得させる大ウソをつくことだ。  その説得力が強ければ強いほど読んだ人を深くだますことができる。  そして、だましてだましてだましきったとき、だまされた人の中に  大ウソでありながら、そこに真実を見た時と同じ感動と喜びが生まれるんだと思う。  合法的ペテン師の先輩からの忠告は要するに 「他人をだまして時間とお金をふんだくるには、それなりのコストを惜しんではならない」  ということなのかもしれないな(笑) -------------------------------------------------------------------------------- 問題集とか No.5887 投稿日 2003年1月11日(土)23時37分 投稿者 新木 伸  鷹見さんも、ひとつ出題してみませんか?  こんな「縛り条件」で僕は出していました。 ・エンターテイメントで、ライトノベルを書くにあたって、普通に必要としてきそうな知識。 ・自分的には、「当然ごく普通になんのことはなく」持っている、そんななんでもない知識。 ・答えまでは書かなくてよい。問題を出すだけ。(もちろん自分が答えられるという前提で)  べつに「とっておき」という札のついた「引き出し」から出してくる必要はありません。  「日本でもそのことを知っている人間は、俺を含めても数名くらいしかいないはず」だとか――。  「その分野の知識においては、俺は全ライトノベル作家の中でも、“当然”一番である」とか――。  そんなあたりじゃなくて、もっと、ごく普通の、作家としての一般教養のあたりから〜(笑)。 (鷹見さんの怖いところは、そういう知識が確実にあるってところなんだよなぁ)  鷹見さんの出題で、自分が何割ぐらいいけるものか、興味があったりします。  また答えられない分野が見つかれば、現在の自分の弱いジャンルのチェックにもなりますし。 (これ、こんど作家で集まった時にでも、やってみようかな) -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ。 No.5888 投稿日 2003年1月12日(日)00時11分 投稿者 望乃英司(ぼうのえいじ) <弟切さん  よろしくお願いします。今、僕は改めて過去ログを読んでいるのですが、弟切さんは分室開始の直後から参加されているのですね。  やー、大先輩ですね。僕も早くレベルアップして弟切さんの役に立つ書き込みをしたいと思います。  「ブギーポップは笑わない」のキャラクター性格分析はとても興味深かったです。(僕が白状したとおり「流し読み」でしたが。失礼しました)  <新木さん ○リサーチ 場所:小田急線本厚木駅前(僕の家からの最寄り駅) 時間:本日・十二時半〜十三時半  渋谷駅前と本厚木駅前、全然人の量が違いました。  何故行ってから気付くのか……、自分の愚かさを恥じています。  本厚木駅前の交差点の周りにいる人は、せいぜい五十人〜百人くらいでした。  メモ書きのとおりに実際に渋谷まで行くべきだった、と多少後悔しつつ、これを書いています。  なぜ「多少」なのかは、お金がないからです。  家から渋谷までは往復電車賃は千二百五十円。この千二百五十円が無いのです。  既に店頭に並んでいた新刊の電撃文庫も、今度買おう、と心に誓うに留まりました。  なので今回は渋谷駅前より人の少ない、本厚木駅前でのリサーチに留まります。  今度バイト料が入ったら、実際に神保町→渋谷を歩いてみます。 1.実際に、人混みに出たときに、道往く人たちの視線がどこに向いているものなのか  一人で歩いている人で、圧倒的に多かったのが、「街並み」を見ている人です。数では、次に足元を見ている人、携帯電話を操作しながら歩く人、と続きます。  「街並み」というのは曖昧な表現ですが、基本的に顔を上げて歩いているということです。多分、道往く人も、建物も一緒に景色として見ているのだと思います。  理由として考えられるのは、景色を楽しむためだと思われます。どんな店があるのか、とか、自分に興味のある物を探す意図がまず第一にあると。  そして前方を見ていることで、当然前方の状況が分かります。知り合いが歩いてこないか、とか、ビラ配りの人を避ける、とか、そういうことを確認できる利点もあります。  二人以上で歩いている人たちは、友達同士、カップル、同僚、家族連れなどに分類できます。  友達同士とカップル、そして同僚(と思われる)は話しながら歩いていますから、基本的に前方と相手の顔を交互に見ています。街の景観は当然話題になるでしょうから、足元を向いている人はごく少数です。  家族連れは小さな子どもを連れている場合、子どもが親の少し先を歩いていて、親がそれのすぐ後方を歩いています。  子どもの視線は、興味の赴くままにあちこちに向けられますが、親は子どもに危険が及ばないように、常に子どもに注意を払っています。 2.人混みの中で、「美男美女」はそれほど人目をひくものなのか? (ぱっと見たときに、他と明らかに違う「差」がそんなにあるものなのか?)  僕が歩いていて、目を引かれたのは、 ・日本のロックバンド「くるり」の岸田繁に顔立ちも髪型もメガネもそっくりな中学一年生くらいの少年。 ・清潔感のある印象を受けるやや色白な茶髪の少年。 ・脚線が綺麗だったお姉さん。  の三人でした。  交差点を歩く際、ざっと向こう側の歩道から歩いてくる人を見渡しました。  色々な人がいましたが岸田繁のそっくりさんは、特に目を引きました。これは僕が岸田繁のファンである為です。  僕が清潔感を感じた少年は、道端で友達と談笑していました。美男、とまでは行きませんが、きれいな感じの少年でした。  脚線が綺麗だったお姉さんは、人通りの少ない道を一人で街並みを見ながら歩いていました。  結果として、美男美女は見つかりませんでした。  「そっくりさん」はまあ、自分がファンである芸能人・有名人の外見には結構敏感に反応するものだと僕に教えてくれました。  清潔感を感じた少年、脚線が綺麗だったお姉さんは「人混み」の中で見つけたわけではないのですが、少し目を引きました。  リサーチの結果、多数の人は道往く人を含め「街並み」を見ていると判断できたので、人の顔にも注意を払っていることになります。  実際に美男美女が歩いていたわけではないので、これは単なる推測ですが、もし、顔立ち、身体のスタイル、ファッション、などが美しい人が歩いていれば、目を引く人は多いでしょう。   3.自分で気になって補足した項目 (元が良くても身だしなみを気にしない人と、元がそこそこでも身だしなみに気を使う人、どっちに視線が行くか)  身だしなみを気にしない、だと程度が曖昧なので、身だしなみを「あまり」気にしない人、に訂正させていただきます。  ちょうど良いサンプルさんが街を歩いていなかったので、自分の経験から考えてみる事にします。  高校生で制服姿の可愛い少女に、目を引かれたことはあります。  元がそこそこでも、身だしなみに気を使っている私服姿の少女には、あまり目を引かれたことはありません。  ……どちらに目が行くかは、単なる趣味の問題なのかな。ていうか僕変態みたいですが。 4.修正・自分が往来を歩くときどこを向いているか。  新宿駅や渋谷駅周辺など極端に人が多い場所では、目が行く頻度の順に、目前の人達の背中、街並み、足元、になります。  本厚木程度の人混みだと多数の通行人と同じく「街並み」を見ていました。   ○プロとして必要な知識量を身につけるためのヴィジョンについて  ヴィジョンは、ありません。僕は「なるべく早く」なんて曖昧で甘い考え方で今まで来ていました。そんなことを思っていて大した努力もしていないくせに。  仮に、一般的な大学生が卒業して就職する直前、二十二歳の三月末までに「プロとして最低限必要な知識量」を得ること、とヴィジョンを設定してみます。    具体的にそれをどうやって達成するか、ですが、まずは分室でアマチュア悪い部分を打ち砕いてもらうことから始まるでしょう。  多分僕には、そういう部分が沢山あると思いますから。欠点を上げてもらえれば、多分切りがないでしょう。  今回の例で、もし新木さんに、エンターテイメント作家に必要な知識の一部を挙げてもらわなかったら、どうなったか予想してみます。  これは箇条書きで。 ・あかほりさとるさんのラジオで、メディアワークスの佐藤社長が仰っていた「良い本を読み、良い音楽を沢山聴く、これが良い作品を書く秘訣ではないですかね」を甘く解釈し、楽な方に流れ、遊びにかまける ・広井王子さんが雑誌で仰っていた「作品を作るために大切な事は、まず他の作品にいっぱい感動することだと思います」を甘く解釈し、ろくに作品を研究せず、でたらめに本、映画、音楽を消費する ・多くの作家さんが仰る「小説が上手くなりたいなら、とにかく沢山書くこと」と聞き、キーボードに向かうも、すぐに音を上げ、ろくに書かない ・楽な方に流れ流れて、自分の興味のある本ばかり読み、自己満足的な作品を書き続ける  以上のプロの方々のアドバイスは決して間違ったものではないのですが、要するに僕にまず、何よりも必要なのは「真剣味」なのだと思います。  「真剣味」がなければ以上のアドバイスも、分室への参加も全て無駄になってしまう。  話がそれました。具体的にどうやってヴィジョンを実現するか、ですが、これも箇条書きで。 ・文章で言いたい事を人に伝える訓練、及び小説の技術の上達の為に、分室の書き込みは可能な限り毎日行う ・自分が大きな影響を受けた作品を、冷静な視点から徹底的に研究する(作品の例としては、「ブギーポップ・イン・ザ・ミラー・パンドラ」「新世紀エヴァンゲリオン」など) ・同時に、自分自身が小説を書きたいと思った動機をより強固なものにしていく。その為に何故自分が小説を書きたいのか、どのような作品を書きたいのか、を考える ・知識を得るために、新木さんが、今回挙げてくれた質問に関するウェブサイトを、まず虱潰しに見ていく。バイトを順調にこなすようにし、専門書を買って読むなり、リサーチを多く行う、などする ・得た知識、経験を生かす為に作品を書くことを休まない。バイトの時間と生活に必要な時間以外の殆どを小説関係の努力に費やす  本当に出来るのか? いつもの見栄っ張り、皮算用だろ? と僕の脳が言ってます。  なので「出来るのか、じゃない。やるのだ」と新木さんのように自分を叱咤してみたり。 ○出題された質問への回答  挙げられたものを見て、全く調べずに正確に書ける物は、ありませんでした。  なので少し幾つかのウェブサイトを回って調べようかと思いましたが、それでは「試し」になりませんので、レスをした後に回ります。 >女の下着の種類はどのくらい知ってる?  パンティ、Tバック。ブラジャー、スポーツブラ、サラシ。  絶対この十倍くらいはあるでしょうが……。 >音楽の種類。楽器の種類は?  ポップ、ロック(パンクロック、ミクスチャーロックを含む)、ブルース、ジャズ、ソウル、R&B(リズム&ブルース)、ヒップホップ、ファンク、フォーク、カントリー&ウェスタン、テクノ(デトロイトテクノ、ミニマルテクノ、トランスを含む)、ドラムンベース、ボサノヴァ、レゲエ、クラシック、民俗音楽。  ギター(エレキ、フォーク、クラシック)、エレキベース、ドラム、ブルースハープ、パイプオルガン、オルガン、ピアノ、電子ピアノ、エレクトーン、シンセサイザー、シーケンサー、サンプラー、エフェクター、ドラムマシン(今では使われることは殆ど無い)パーカッション、ハーモニカ、ターンテーブル、ミキサー、バイオリン、チェロ、コントラバス、マンドリン、サキソフォン(サックス)、和太鼓。 >またそれぞれの楽器を演奏するにあたって、音楽家がどんな訓練を行うのか?  ポップ、ロック、ブルース、ジャズの場合。  フォークギター、エレキギター、エレキベース、ドラムは、人に習うか教本を元に練習する。  それで基本を覚えた後は既存の曲の楽譜を買い、それをコピーしていく。  コピーが出来て技術がついた後は、様々な音楽を聴き、研究し、自分なりの演奏方法を構築していく。  テクノ、ドラムンベースの場合。  シンセサイザー、シーケンサー、サンプラー、エフェクター等の電子楽器は、まず説明書を読むことから始まる。  機材の使い方を覚えたら、自分が気に入る音を作るために色々と試行錯誤する。  ジャズやロックの要素を入れたりもする。一つの機材を使いこなすことを武器にする人もいる。  クラシックの場合。  ピアノ、クラシックギター、バイオリンは親がプロだった場合、親に習う、親がプロでない場合はその類の教室に通う。  出来るだけ長い時間楽器に向かうようにし、簡単な曲から始まりどんどん難しい曲に挑戦していく。  幾つものコンクールに出て、評価を得て、プロになっていく。多くの演奏会をこなし、評価を高めていく。  三つ書いてみましたが、どれも、音楽家がする訓練についてというよりは、アマチュアがどうやってプロになったか、についてですね。  しかも説明が随分と大雑把です。書き込むかどうか迷いましたが……書き込ませてもらいました。 >キスの方法には何通りのテクニックがある? それぞれの違いは?  手の甲にする敬意を表す為のキス。愛情表現として、髪や胸、首筋などにするキス、あま噛み、舌をからめるディープ・キス。  実際にするキスではないですが、プライドを売るニュアンスで「相手のケツにキスする」。 >娼婦が性交時に用いるテクニックにはどのようなものがある?  男が「イク」ツボというものが男性器とお尻の穴の間にあるらしい。そこを刺激する。  これは別に娼婦じゃなくても、それを知っている女の子がいれば、やる可能性が充分にありそうです。 -------------------------------------------------------------------------------- 鏡開き No.5889 投稿日 2003年1月12日(日)00時34分 投稿者 弟切 千隼 弟切はここ数年、神奈川の自宅のほうにはお正月のお供え餅を置いていませんでした。けれども今年は数年ぶりにお供え餅を置いたので、今日、鏡開きをしてお汁粉を作って食べました。 とはいっても、狭いアパートのことゆえ、我が家にはお供え餅を飾るにふさわしい床の間や神棚はありません。我が家のお供え餅は、PCの上に鎮座していただきました。 昨年、我が家のPCは、予期せぬトラブルに何回も襲われたにもかかわらず、そのたびに復活してよく働いてくれました。年に一回くらい、何らかの形でこのPCくんに感謝とねぎらいの気持を表わしてあげてもいいだろうと思って、お供え餅を置いた次第です。 >>起承転結 前回の書き込みNo.5876で提出した1Bと1Cが的を外しておらず、好評で良かったです。より良いものを求めて、前回に続き新たな起承転結を提出します。 1D; 起:助け合いを嫌っている主人公。 承:自分が困ったときにも、手助けを拒否する主人公。 転:独りで何とかやり遂げたものの、やり方を間違えて大事故を起こしそうになる主人公。しかし、何の代償もないのにそれを指摘して対処も手伝ってくれた人がいて、事故は回避される。 結:助け合いを嫌わなくなる主人公。 決め台詞は、まさに一言で作品全体の印象を決めてしまう重要な台詞ですから、慎重に考えたいです。もう少し起承転結のアイディアを出して、話全体の形が見えてきてから提出します。 >>野次馬 もう十年くらい前、美容院で暇つぶしに読んだ週刊誌に、「ビキニの水着姿のきれいなおねーさんを、東京ど真ん中の繁華街で歩かせてみたらどうなるか?」という企画が載っていました。実行地点は東京の銀座だったと記憶しています。 この記事自体は、暑さのあまり世の中の動きが止まってしまう夏枯れ期間に載せられ、穴埋め記事であることが歴然とわかるちょっと手抜きの記事でした。けれども、その内容には示唆的なものがありました。 日本一の繁華街、銀座を歩く人々は、「ビキニ姿のきれいなおねーさん」が普通に歩いている程度では、野次馬になりませんでした。振り返って見る人さえ少なかったようです。 反応のなさに業を煮やした週刊誌の編集部が、その女性に「寝転んでみて」と注文し、女性がそれに従って往来のど真ん中に寝転んだところ、数百人の野次馬が集まったということです。 十年くらい前でさえ「ビキニ姿のきれいなおねーさん」が堂々と街中を歩いている程度では、銀座に野次馬は現われませんでした。とりわけ都会では、よほど変わったことをしない限り目立つのは困難ですね。 一般的には、田舎の人のほうが物見高く、野次馬になりやすいようです。 -------------------------------------------------------------------------------- 面白いから一つだけ出題させてもらおうかな(笑) No.5890 投稿日 2003年1月12日(日)01時16分 投稿者 鷹見一幸  さて、問題だ。  キミたちが街でごく普通に見かけるガソリンスタンド。 あのガソリンスタンドのガソリンは、どこで作られてどうやってあの街角のガソリンスタンドまでやってくるのだろう?  「簡単じゃないか、工場で原油を精製して作られて、そしてタンクローリーで運ばれているんだろう?」  そう答えることはわかっているよ(笑)  でも、それは「ごく普通の人の知識」のレベルだな。  この答えには突っ込むところがいっぱいある。 大きく分けると次の二つだ。 「日本に輸入されているのは本当に「原油」だけなのか?」 「精製工場は海沿いの工業地帯に密集しているが、そこからダイレクトに 街角のガソリンスタンドまで送られているのか?」  当然、そんなことを知らなくても生きていけるし、小説だって書けるだろう。剣と魔法のお話を書くのならガソリンの知識なんか無用に思えるだろう。こんなことは無駄な知識にしか思えないだろう。  でも、俺はこういったことを知るということに意味があると思うんだ。  なぜならそれは俺や、キミや、そして読者が生きているこの「社会」というものの一部だからだ。  その場所で産出しない物を運んできて製品化し、流通させる。  この行為は人間と社会にとって必要不可欠な作業なわけだ。  我々が書く人物は普通「社会の中に生きる個人」なわけだ。  その個人を書くとき、社会の仕組みを知って書くのか、知らないで書くのかで、その作品の中の世界は大きく変わる。 「どんな場所のガソリンスタンドでもガソリンが売られている」  ただ、これだけのことを維持するための社会的コストがどれほどのものなのか、どれほどの数の人間と資本がそこに投下されているのか。  それを知っているのか知らないのかで、その作品世界の説得力は大きく違うだろう。  そう、たとえ剣と魔法の世界の話でも学園ミステリーでもそれは同じだ。  どうだね?  今までガソリンスタンドを見てきて、そんなことは考えたことも無かっただろう(笑)  さて、回答形式を決めたい。  最初に書くのは今現在のキミの知識だ。  この文章を読んだ時にキミの記憶層の中にあるすべての知識を書いて欲しい。間違ってても正しくてもいい。知識の引き出しをえいっ!と引っこ抜いて、この掲示板の上でひっくり返して底をぽんぽん、と叩いて欲しい。  そして次に調べた結果を書いて欲しい。  調べる方法は自由だ、本でもネットでも構わない。なんでもいい。  実を言うと結果なんかはどうでもいいんだ。    どうやって調べたか、その方法をちゃんと書いて欲しい。  目的の答えに到達するまでのアプローチの方法。それこそが本当の答えだからだ。  本で調べたなら本の名前。ネットで検索したのなら、どんな文字列で検索したのか。そういったことも書いて欲しい。  そして、最後に聞いてみたい事が一つある。  調べているときに、「ワクワクした」のか「あーめんどくさかった」と思ったのか。それを書いて欲しい。  期限は設けないし、義務付けるつもりもない。  ちょっとした頭の体操と、情報と知識の習得の訓練みたいなものだから肩ひじ張らずにゆるゆるとやってくれればいい。 -------------------------------------------------------------------------------- あれこれと No.5891 投稿日 2003年1月13日(月)01時03分 投稿者 光来 唯 >望乃さん  挨拶してなかったはずですよね。  はじめまして、私もまだまだ未熟ですがどうぞよろしくお願いします。 >1.実際に、人混みに出たときに、道往く人たちの視線がどこに向いているものなのか  「街並み」を見ているんでしょうかね。  私は単に「前方」を見ているものだと認識しましたが。  誰かと一緒に歩いている人は「前方+一緒にいる人」ってとこですか。  好きなものを探してる人は「前方+興味のありそうな店」じゃないかと。  街並みではない、と思う理由は、私には「景色を楽しむためだと思われます。どんな店があるのか、とか、自分に興味のある物を探す意図がまず第一にある」という考えで人が歩いているのではないと思ったからです。  望乃さんの答えも、その理由がなくなれば「前方」となるはずですしね。  望乃さんの出した理由が、違うと思ったのは、道往く人たちの多くは、ただその場所を通過点としか認識していないだろうということです。  単にそこを通っているだけ、面白いものを探している余裕なんかないって人の方が多いのでは。  それに、「興味のあるもの」というのは探さずにいてもなぜか自然と目に入ってきてしまうものだと思います。    うーん、「歩く速度」とか「目」。  その辺を強く意識してたら、「街並み」とは感じないんじゃないかと思えた。   >どーでもいいこと  それと。今の時期だとこっちじゃ下を向いて歩いてる人の割合はけっこう多いです。  雪が積もって歩きづらい場所、かなり地面が凍っている、直接顔に雪が当たるのを避ける、などの理由からです。   >一般的には、田舎の人のほうが物見高く、野次馬になりやすいようです。  このことについてこんな風に言ってた人がいたなあ。  田舎にはあまり面白いものがないから、ちょっとしたことでも楽しもうとする。って。  まぁ、逆に都会の人の方が冷めてて、田舎の人の方が感受性が高いという見方もできますが。 >お寿司の味  いったん保留にします。  時間が経ち、味がうまく思い出せなくなった。  とりあえず味に関する分解能が低いことを自覚し、今度寿司を食べる機会に、もう少し味を見ながら食べて、続きはそれからにします。   >アイデア出し・その2  憧れ系のがなかなか出てこないです。  結衣がすごいと思えて、そうなりたいと望むような――諒の性質、属性的なもの、なわけですから。  結衣のキャラクター上、あまり普通の「憧れ」というのもおかしいですし。  普通化、なんか極端なのかしか出てこないです。 ●「○○な諒への憧れ」 ・犬みたいに人懐っこい ・太陽みたいにいつも光ってる ・ワニを抱きかかえられる ・運動神経抜群な ・人を惹きつける魅力を持つ ・規律にまじめな ●「過去に○○のことで助けてもらったことがある」 ・車に轢かれ半身を失い死んだ猫を葬るために、道路から拾い上げるのを手伝ってもらうことで ・捨てられたペットと思われるワニを拾ってしまい途方にくれてたこと ・死神のことで情緒不安定になってた(周りの誰も死神のこととはわからない) ・荒れていろんな人を傷つけてた自分 ・足を滑らせて階段から落ちそうになったとき ・車にはねられそうになった ・野良犬に噛まれそうになったとき ・死んだ友達が悪く言われ、それに何も言い返せずにいたこと ・子供の頃いじめられてたとき ・死神の仕事を優先させ、クラスに迷惑をかけ、皆から責められていたとき ●「唯一、○○したことのある人だから。(クラス内かどうかは、この際関係ない)」 ・手を触れ合わせたことのある人 ・足をくじいたとき、抱えて保健室まで連れて行ってくれた ・欲しいと思った ・(諒が着替えているところに遭遇してしまい)異性として意識した ・肌(着替え)を見られた ・独りが寂しいと感じたとき、近くにいた ・自分の目を見て話をしてくれた ・頭を撫でてくれた ・話に耳を傾けてくれた ・(一般的には変な形の)動物のキーホルダーを可愛いといってくれた ・「似合うんじゃないか」と言って(半ば強引に)リボンをつけてくれた -------------------------------------------------------------------------------- 某掲示板では、じつは僕は「教えて君」(科学知識に関して)。とほほ No.5892 投稿日 2003年1月13日(月)02時06分 投稿者 新木 伸 >鷹見さん >ガソリンはどこから来るか  あー、それ、僕たぶん、子供向けの教養書が、一冊書けてしまうぐらい知ってます。  ざっと記憶を当たってみたら、地面の中にある石油から、ガソリンスタンドの店頭まで。  欠落なく、ひとそろいほど知識を持っていることを確認しました。  そういえば「科学」よりも「工業」のほうが得意分野だったことに、いま気づきました。あまりに「あたりまえ」だったもので、自分が「知っている」ことさえ知りませんでしたが。  もともと実家が機械工作工場だったもので、自然とそっち方面に興味が向かったということ。  あと、ガソリンに関しては、たまたま家の斜向かいにガソリンスタンドがあったので、「あそこのガソリンはどこから運んでくるんだろう?」みたいなことをとっかかりにして、事あるたびに色々と調べて、それらの蓄積ができていた模様です。  ってことで、なんか他にも出題してください〜。  僕がやったみたいに、1項目1行の、メモ書きみたいな漠然とした箇条書きでいいですから。 >追加出題  今回から、どのように小説に役立つのかも、併せて書いておくことにした。 ・農作物の種類。どんな種類があり、それぞれの作物は原種はどこで、いつどこでどうやって品種改良がなされたかの。また世界における生産分布などは? またどうやって育てているのか? 収穫時期はどうか。植え付け時期はどうか? 農家の実際の生活はどのようなものか?  →ファンタジー世界かなんかで、辺境の農村の人々の生活を描くのに必要。 ・商品の流通システム。貿易のありかた。  →商人を話に登場させるのに。知らないとリアルな商人を話に出せない。 >鷹見さん >>手前味噌で恐縮だが、俺は「ピクニックは終末に」を書く前に、医学書の専門店に行ってそこでウィルスに関する本を買いあさった。 >>結局、その専門書や、疫学の本を十五冊ぐらい読んで「ピクニックは終末に」に使った部分は、「この世界を滅ぼしたウィルスは水疱瘡のウィルスだ」という部分だけだったんだけどね(笑)  鷹見さんは、医学は、そもそも門外漢でした?  いや「門外漢」って意味では僕も同じですけど。  僕だと15冊までは探さないでも、同じようなところに辿り着けそうです。  また医者だった作家さんやら、医学部にいた作家さんなんてのも世にはいるわけで。  僕の師匠の羅門祐人さんも、医学部在籍でした。卒業はしたのか、中退だったのか、ちと失念しましたが。  もし鷹見さんが、医学に対してはもともと門外漢なのだとすると、「ピクニックは終末に」を読んだときに感じた違和感は、それだったのかな?  身に付いてないで、借りてきた知識の匂いがしたんですね。少しだけ。  身から滲み出してくるというよりは、苦労して調べてきた人のみせる、「どうだ〜」というばかりの得意っぽい感じが伝わってきてました。 >望乃君  駅前でのリサーチ。  「何に対して自分が目を引かれているのか」を意識して、はじめて街を歩いてみたわけね。  あと、過去に自分が「目を引かれた」ことを思い出してみたわけね。  ――で、そのなかに、「美男美女だったから」っていうケースは、ひとつもなかったわけね?  じゃああれって、「嘘」ってことじゃん。  「美男美女で野次馬が集まる」っていう、君の書いてきたお題。  口からでまかせするのも、たいがいにせーよ。  自分でも信じてないもんを、人に読ませて信じさせようなんて、無理だろ。  ここでもし、君が自分自身の体験として「美男美女で、つい目を引かれた」なんてことを知っていたなら、それは嘘にはならない。  あるいは、実際に本当に体験したことではなくても、「人目を引くほどの美男美女は、あり得るのだっ!」と確信があるのなら、それを人にも信じこませることは可能だろう。  自分でも半信半疑なことでは、人を納得させられっこないのね。  だから僕は、「美男美女で野次馬だぁ? ホントかよ?」と鼻くそほじりながら、君に応対してみせるわけ。まともに相手してもらえないわけ。  自分の「お話」で他人を納得させたかったら、まず自分が「信じ込める」ようになること。そのために考え抜くこと。自分の中に確信を作りあげられるまでね。  ――で? どうなの?  美男美女で野次馬っていうのは、出来るものなの? それとも出来ないものなの?  どっちなの? >>男が「イク」ツボというものが男性器とお尻の穴の間にあるらしい。そこを刺激する。  おお。ちょうどいいから、これも指摘しとこう。  ある「らしい」のね。  そこを刺激する「らしい」わけね。  ふーん。(鼻くそほじりながら)  おそらく「前立腺マッサージ」のことを言っていると思うのだが……。  あれはペニスの付け根と肛門の間にあるんじゃないのね。肛門に指を差しこんで、直腸の内側のペニス寄りの部分をさぐると、前立腺に体内から触れることができるのね。前立腺ガンなどを調べるときに、医者が手袋をはめて触診をしたりする。  ここで分泌される精漿は、精子が運動するエネルギーになる栄養分。(精液の成分のほとんどを占める液体は、また別なところで分泌される「白い粘液」だったりする)  ちと、精液出して、観察してみそ。(19歳なら1日に2回くらい普通に出しとるだろう)  出したての精液って、白い部分と透明な部分とにわかれてるでしょ。あの透明なほうが、その前立腺で分泌されているほうの精漿なわけだ。  ――で、ここまでは事実。  ――で、肛門の裏側からその部分を指先で刺激することによって、速効で射精を促すというのが、いわゆる「前立腺マッサージ」というものなのである。とりあえず世の中的(その系のエッチな雑誌類)では、そういうことになっているらしい。  このテクニックの信憑性について、自分的に、確信は持てているのか?  ――って、「刺激する場所」さえよくわかんないでいるやつに、そんなこと聞いてみたところで無駄だってことは、わかりきったことなのだが。  たとえば自分で「そーゆー」のを体験したなら、「本当に効くのだっ!」と主張することもできるだろう。  または自分では体験できずとも、他の男がそこを責められてあっけなく射精してしまったなんていうのを実際に目にしたことがあれば、確信することもできるだろう。  もしくは、本当に信頼できる情報筋から聞いたとか、取材したとかいうなら、だいぶ確信を持てるだろう。たとえば本職のソープ嬢に聞いてみた話だとかさ。  ちなみに、もしも「自分でやってみて確認してみよう」なんて思った場合には、せめてコンドームを指にはめて、それから指入れるようにしろよ。そのまま指を入れたりすると腸壁を傷つけて医者の世話にならないとも限らない。 >望乃君 >その他の知識  音楽に関して。  ずいぶんいっぱい楽器名とジャンル名とを出してきたなぁ。  しかし、数を出してきて得意になってるあたりが、なんだなぁ。  じゃあちょっと試してみるか。  その楽器や音楽ジャンルの成立時期(歴史上における登場時期)が古い順に、並べかえてみて。  また、ある楽器や音楽が変化することで派生してきた関係とかがあるでしょう。  そういうのをすべて線で結んで、「系統図」を書いてみてくれ。  あと、音楽の各ジャンルごとに使われる「楽器」を列挙してみてくれ。それも、必ず使われる楽器と、一般的に良く使われる楽器と、たまに使われる楽器と、めったに使われない楽器と、絶対に使われない楽器――くらいの分解能を持った答えをだして見てくれ。  できないよな?  資料にもあたらずに完璧にそれができるのは「音楽研究家」なわけだけど――。  おおまかなことなら出来る――そういうのが、「知識」っていうものなの。  君のそれは「知識」とはいわない。ただ「知ってる」だけだ。  分類して、系統を付けられて、整理されているものが「知識」なのね。 >望乃君 >練習法とか >>人に習うか教本を元に練習する。 >>親に習う、親がプロでない場合はその類の教室に通う。  ――はァ?  「習う」っていうのが、それ、練習法なのか? どのへんが? もしかして本気でそう思ってる? げらげら。  僕は「訓練法」について聞いているわけだぞ。  実際に、どんな訓練をするんだ――と、そう聞いているわけね。  たとえばスポーツ選手の訓練法であれば、まず基礎体力を付けるためにランニングを行って、体の柔軟性を向上させることと、練習時の怪我を防ぐ目的で、柔軟運動を行って、さらには――と、そういうことを聞いているわけだ。  なんでそこで、「本を読む」と「コーチに習う」って出てくるわけ?  本を読んで書いてあるその内容と、コーチに習うその実際の内容――そっちのほうを聞いているわけだぞ? >翠&光  翠でもいいし、光でもいいが――。  ちょっとこの「アホウ」に、音楽の知識のなんたるかを、披露してやったんさい。  君らの知識をすべて披露したら、本が軽々と数冊は書けちゃうくらいの量になってしまうだろうから、ほんのさわりの部分でいい。  「音楽について知っている」が、どういうことなのか、わかる程度に、ちょっぴりでいいから。 >これからのヴィジョン >>具体的にそれをどうやって達成するか、ですが、まずは分室でアマチュア悪い部分を打ち砕いてもらうことから始まるでしょう。  「アマチュアの甘え」を、すべてぶっ壊すの?  ――誰が? 俺が?  やだよ、めんどくさい。  そんなもん、自分でどうにかしろよ。  甘えてんじゃねーよ。  僕あ君のパパでもないし、ママでもねーんだぞ?  君が頑張りをみせていて、そしてこちらの気が向いたら、ちょっとだけ手を貸すことくらいは、あるかもしれないけど〜。 >弟切さん  1D。  前よりも面白くないものを、いまさら出してきて、どうするのだ?  面白さとか、意表のつきかたとかにおいて、すくなくとも1Cは越えていないアイデアは、人に見せても意味がなかろ?  出てしまうのはかまわないが、自分で内々に処分しておくこと。  ちなみに僕の場合、ひとついいアイデアが出たあとでは、そもそも「それより劣る」アイデアはもう出てこなくなる。たぶん無意識下で捨てられているのだろう。  昔は、すでに出ているものよりも劣っていても、バンバン出てきていたりした。長年やっているうちに、思考経路の最適化が出来てきたということなのだろう。  また、自分の判断眼に自信が持てないので、とりあえず人に見せて意見を聞きたいという「狙い」であれば、その旨を書いておくこと。  その場合には、「このアイデアに対する自分での評価」も付けたうえでね。 -------------------------------------------------------------------------------- お汁粉が美味しいです(^_^) No.5893 投稿日 2003年1月13日(月)02時44分 投稿者 弟切 千隼 昨日の鏡開きでお汁粉を作ったら、思ったよりたくさんできてしまい、一日では食べきれずに今日もお汁粉を食べました。 せっかくお正月太りから正常に戻りつつあるのに、また太ってしまいそうで心配です(^^; >>起承転結 また新たなものを提出します。 1E; 起:助け合いを嫌っている主人公。 承:自分が困ったときにも、手助けを拒否する主人公。 転:手助けを拒否された人が、それなら手助けするかわりに自分の仕事をやってくれと頼んできたのを引き受ける主人公。しかし、その仕事は依頼人のためではなく、主人公のためになる仕事だった。 結:助け合いを嫌わなくなる主人公。 光来さんへ > >>>どーでもいいこと >> それと。今の時期だとこっちじゃ下を向いて歩いてる人の割合はけっこう多いです。 >> 雪が積もって歩きづらい場所、かなり地面が凍っている、直接顔に雪が当たるのを避ける、などの理由からです。 この話、どうでもよくなんかありませんよ。雪国に住んでいない人にとっては貴重な情報を含んでいます。 雪国に住んでらっしゃる光来さんにとっては、上記のことはごく「普通」で、「今さら言うまでもないこと」でしょう。けれども、弟切のように雪国に住んだことのない人間にとっては、これは新鮮な情報です。 普段、雪国で生活していなければ、雪道を歩く機会はほとんどありませんから、雪の中ではどれほど歩きにくいものかわかりません。雪が降っている中を歩くと、雪が顔に当たって痛い−あれは冷たいというより痛いですよね−という、ちょっと考えればわかりそうな当たり前のことさえも、実際に体験しなければ気づきにくいものです。 プロのもの書きになろうという人間は、「自分にとっての当たり前は他人にとっての当たり前ではなく、他人にとっての当たり前は自分にとっての当たり前ではない」ことを、常に意識し続けなければいけませんね。(自戒を込めて) -------------------------------------------------------------------------------- あらしまった、 No.5894 投稿日 2003年1月13日(月)03時03分 投稿者 弟切 千隼 前の書き込みNo.5893の直前に、新木さんの書き込みがありました(^^; えーと、弟切は、発想力やら読解力やらその他の「小説力」諸々について、自分がどれほどの能力を持っているのか、ほとんど把握できていません。情けないことですが、これを把握できるようにするには、とにかく自分の中から出てきたものを人目にさらして、「だめなものはだめ」と叩かれ続けなければ、できるようにならないだろうと考えています。 そのため、これからもしばしばとんちんかんなアイディアなどをここにさらすことになるでしょう。どうか今しばらくお付き合い下さい(^^; -------------------------------------------------------------------------------- やっぱりわかりますか(笑) No.5895 投稿日 2003年1月13日(月)03時37分 投稿者 鷹見一幸  「ガソリンはどこからくるの?」については、新木さん向けの出題ではありません(当然といえば当然なんですけどね)  社会人になっていない人、なっていても社会構造を知ろうと思わなかった人むけの出題なんです。    そこにあってあたりまえのもの。自分が生活しているこの日常のありふれたもの。これが実はどれだけの人間と資本によって支えられているのか。普通の人間は気にもしません。  だから、普通の人間の知識レベルで小説を書くと、どんなものでも「あって当然のもの」という認識で、そのままダイレクトに作品世界に登場させてしまいます。  SFでもファンタジーでも、本当にあっさりと。  秘密兵器でも伝説の剣でも、なぜそこにそれが存在するのか誰がどうやって作ったのか、その理由を聞くと「だってそこにあったんだもん」という答えしか返せないレベルです。  作品世界のありとあらゆる物事に対し「なぜ?」と聞くのは読者の常であり、そこに納得する回答が無ければ、読者は納得しないんですよね。  漠然と「わかっていたつもり」のことが、正しいのか間違っているのか、その検証すらせずにわかったつもりで書くことの怖さはわからないと思いますが「自分がモノを知らない」ということを知るのもいいかな?と思ったわけです。 >ピクニックの医学書について。  一応薬物については、プロパーレベルの知識はありますが、ウィルスは門外漢でしたので、ちょっと勉強しました。  結構知ってたつもりで知らないことをいっぱい見つけてしまったので、書くときに喜んでしまったのかもしれませね、俺はこんなことを知ったんだぞ〜てな調子で(笑)     さて、では思いつくままにジャンルごとの質問を行います 1・自動車の用語について。   アクセルとスロットルの違い。ガソリンとフューエルの違いは何か。   英語で助手席をナビゲーターシートと呼ぶが、それ以外の呼び名はあるか?(英語で)あるとしたらなぜナビゲーターシートと呼ばないのか。 2・同じく自動車関係    ジープの語源は? 3・鉄道関係    遊園地のおとぎ列車(ディズニーランドも含む)は鉄道営業法における鉄道なのか? もし、違うとしたら鉄道営業法における鉄道と遊園地の遊具としての列車との違いは何か? 4・法律関係    窃盗や傷害事件の場合、そこに被害者が存在する。被害者の被害届出の意思は公訴提起の必要条件とされているが、殺人事件の被害者がまったくの天涯孤独で家族がいなければ被害届けは誰が出すのか?   5・法律関係   日本に存在している刑務所の名前と位置を述べよ。   さらにその中で死刑執行が行われる刑務所を述べよ。 6・テロリスト関係    次にあげる組織は主にEUおよびラテンアメリカにおけるテロ組織であるが、それぞれの組織の存在している国名を述べよ    ETA    GRAPO    PKK    FLNC    FARC    EPR    FZLN 7・生物兵器関連    都市において(東京と同等の衛生管理レベルとする)四十万人を殺害するのに必要なVXガスの必要量は約4トンである。  では、同数の人間を殺害するには炭疽菌はどれくらい必要とされているか? 単位は重さとする。  非常に簡単で、いわば一般常識レベルですが、とりあえずこんなところでいかがでしょうか? -------------------------------------------------------------------------------- 餅という食品が、腹持ちがいいことを発見 No.5896 投稿日 2003年1月13日(月)04時39分 投稿者 新木 伸  仕事中に、血糖値を維持して、脳に糖分補給をするための食事として、いいかも〜。  1回食べると、4〜5時間は持つっぽいぞ。 >アイデア出しのコツ >光来さん  アイデア出しのコツとか。  具体的なことと、概念的なこととを、セットで出すといいですよ。  ちょっと解説を加えます。 >>・(一般的には変な形の)動物のキーホルダーを可愛いといってくれた  たとえばこんなふうなアイデアが出てきたとします。  これ、惜しいわけです。  具体化と一般化が、どっちも足りていない。  たとえば、その「一般的には変な形」を具体的に出してみるわけです。  また、変に具体的な「動物の形」というものは、外してみるわけです。  また「可愛い」とか「キーホルダー」とかいうのも、外してみるわけです。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「タツノオトシゴのキーホルダーを可愛いと言ってくれた」   →「変な形のアクセサリーを褒めてくれた」 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  まず具体的に出してみて、つぎに概念的に一般化しとくわけですね。  この一般化の過程が存在していると、「あ、これ○○にすれば使えそうかも〜」と発想が閃くことがあります。連鎖的に発想が進んで、「そのままでは使えない」ようなアイデアが、一瞬のうちに、ばっちり使えるアイデアに化けることがあります。  ――で、実際に「アイデアを並べて見せろ」と言われたときには、こうして「一般化して変化させて活用させて、そして“化けた”」あとのアイデアのほうを見せるわけです。  見ていると、アイデアを一個出して、使えそうにないなら、即座に捨てている模様。  出てきたアイデアはプロトタイプと割り切って、そこから発展進化させて、アイデアの持つ可能性まで見極めてから捨てることにしたほうが、アイデア出しの効率があがるでしょう。  ところで……。 >>・イナゴの佃煮を食べることのできた(別にイナゴの佃煮じゃなくても、なんか普通の人は食べられないようなもの)  このアイデア、華がありますね。  しかし「華」だけあっても、要件を満たしていなければ使えません。  一般化した結果が、「普通の人は食べられないものを食べられた」では、このままでは使えないことは明白なんですけど。  そこで、これを変化させて活用してゆきます。  はじめにまず、「普通の人は食べられないもの」の「普通の人」を具体的なものに置換して、「結衣自身が食べられないものを食べられる」と置き換えてみますか。  さらにそこからもっと具体的にしていって、「納豆を食べられたから」とか、「ピーマン食べられるから」とか、「あの(結衣にとっては苦い)アイスコーヒーを飲めたから」とかにしてみたりするわけです。  ――こんなふうに、ざっと並べてみたときに、なにか良さげな「匂い」のしたものを、集中的にやってみるわけです。  どうせコストをかけるなら、有望そうなものに集中する。  ちなみに、この「イナゴ」に「華」を感じるのは僕の感性なので、光来さんの場合には、もしかしたら違うかもしれません。  いままで出してきたもののなかで、なにか自分的に「華のありそうな匂い」のしているネタはありますか?  もしあれば、それをこのように「具体化」したり「一般化」させたりして、変化させてみましょう。  最初に出してきた10個のほうも、対象にしていいです。  どれが「華のある匂い=良い匂い」なのか、僕には判断つきませんので。  光来さん本人でないとね。 >鷹見さん  なにかマニアックすぎるような気が〜。  ああ、でもライトノベルでなくて、大人向け小説を書くのなら、すべて必須かな。これらの知識は。  回答可能率、かろうじて、50%を越えました。  なるほど〜。僕はそっち関係が弱かったのか。  やはり自分は作家の合間では、知識的にはとんだ「へたれ」であることを再認識しました。  サラリーマン以降の年代が読むような大人向け小説では、まともなものを書けそうにないなぁ。最低でもあと10年20年くらい――感性が許すあいだは、ずっと中高生向けのライトノベルを書いてゆくつもりでいるので、いまのところかろうじて足りてはいますが。  自分的には、できればライトノベルってジャンルに骨を埋めたい希望でいますが、感性が離れすぎて読者にそっぽを向かれてしまったら、ど〜しようもないしな〜。こればかりは。  感性の変化を「執念」によって鈍化させることはできるけど、しかし鈍化の速度をゼロにはできない。  知識が(たぶん自分の最大の)弱点であり、なんとかしないといかんとは思っているのですが、こればかりは好奇心が伴わないかぎり、いかんともしがたいものですから。  努力して身につけた知識って、丸暗記になるから、やっぱり身に付かないもんだし。  答えられなかったものと、特記事項のあるものなど。 1・アクセルとスロットル。ナビゲーターシート。  ニヤリ。また通ごのみな質問を……。(これは回答可能) 3・鉄道関係  知りません。ぼく鉄っちゃんじゃないもんっ。鉄っちゃんを話に登場させるときに、出すときにあらためて調べればいいんだもんっ。 5・刑務所関係  あ、答えられない。これはまずい。 6・テロリスト関係  あうあう。手も出ない。 -------------------------------------------------------------------------------- 知っているはずのデータが出てこない、とか No.5897 投稿日 2003年1月13日(月)05時00分 投稿者 はせがわみやび  こんにちは、みやびです。 >知っているはずのデータが出てこない、とか  これから書くことは、望乃さん宛てというよりも、みんな宛て。しかも、新木さんの書いていることと同じことなんだけど。みやびなりの書き方で訴えてみたい。  みんなを見ていると、頭の使い方がとてもヘタな気がする。  正月に紫さんと話をする機会があったんだけど、そのときにも身にしみたというか、おおいに嘆いたというか。  みんな、「抽象化」と「応用して適用する」が苦手なんだなぁ。  「抽象化」が苦手だから、何が大切なのかわからない。  どうにか苦労してこれが大切というのを見つけたとして。  今度は「応用して適用する」が苦手だから、そこから次々と頭の中のデータをひっぱりだせないし、アイデアを派生させられない。  もう、紫さん相手に、 「今、言った部分で、つまりあなたにとって一番大事ところは、どこなのさ?」  と 「なんで、そこで答えに詰まる? ここから、こう考えるのは、さっきやったのと本質的に同じでしょ!」「あ、そーか」  を  何度繰り返したことか(^^;  データ量も、もちろん欲しいんだけど。みんな、もうちょっと頭の中のデータのひっぱりかた、というのを学んで欲しいっす。  で、楽器の話をもとにして、そのへんを少し語りたいと思う。  わたしは「音楽」は専門外なので、ほとんど無知に等しいんだけど。  それでも望乃さんの答えを見ていて、とても不思議に思うんだな。あ、ちなみに、この文章はあえて検索もせず、辞書もひかずに書いています。念のため。  望乃さんの楽器名一覧を見ていると、なぜ、Aが書いてあるのにBが書いてないんだろう?  そう思う部分があまりに多い。  まあ、楽器の話をするならば、分類から始めるのがセオリーだとは思うんだけどね。「音」というのは、ようするに空気の振動だから、つまり「楽器」というのは、空気を振動させるための道具、なわけだ。  空気を振動させるためには、いくつかの方法があって、その方法によって楽器はいくつかに分類できるのだな(一番思いつきそうな分類が、これだろう)。  そのあたりから語るもんだ。  ぱっと思いつくのは、「打楽器(叩いて音を出す)」「管楽器(管を吹いて音を出す)」「弦楽器(弦をはじいて音を出す)」かな?(ごめんね。調べて書いてないので、足りなかったり、間違ってたりするかも。まあ、西鶴さんか、杉井さんあたりがちゃんと書いてくれると思うので、わたしは適当でいいよね)  こんな風におおまかに分類したのちに、たとえば、それぞれの音楽ジャンルを思い出しながら楽器名を埋めていけば、たくさん思いつくことができる(これは、実はしりとりをするときにやっている発想法だ。しりとりで困ったときは、こんな風に頭の中のデータをさらっているはず)  その場で瞬間的に答えろ、というのはたしかに厳しい(わたしは大の苦手で、早押クイズ系はからっきしだったりする)。でも、掲示板の投稿には時間をかけられるから、もっともっとできるはずなんだ。  望乃さんだって、楽器名を羅列するだけでも、実はもっとできたはず。  それができないのは、系統立ててデータを頭の中から引っ張り出してくる、という頭の使い方に慣れていないからだ。  系統立てておく、というのはつまり抽象化してあるかどうか、ということなんだな。  望乃さんの楽器名羅列に戻ろう。  まず、該当箇所の引用をしようか。 >> ギター(エレキ、フォーク、クラシック)、エレキベース、ドラム、ブルースハープ、パイプオルガン、オルガン、ピアノ、電子ピアノ、エレクトーン、シンセサイザー、シーケンサー、サンプラー、エフェクター、ドラムマシン(今では使われることは殆ど無い)パーカッション、ハーモニカ、ターンテーブル、ミキサー、バイオリン、チェロ、コントラバス、マンドリン、サキソフォン(サックス)、和太鼓。  ふつう、こう書いたら、読み返して「もうないかな?」と検討するはずだ。  実際、したと思う。  そのとき、これ以上、出てこないのは、それはけっして頭が悪いのではなく、頭の使い方が悪い。頭が固い、とも言える。  具体的に指摘してみよう。  最後の「和太鼓」。  これを書いた瞬間に、少なくとも、あと二つくらいは、和楽器が浮かぶはずだ。  たぶん、ぱっと思いつくのは、「琴」と「尺八」。  和太鼓は打楽器。尺八は管楽器。琴は弦楽器、だ。  つまり、思考の過程としては──、  まず、「和太鼓」という単語がぽっと浮かぶ。  →これは、和楽器だ。  →楽器には、打楽器と管楽器と弦楽器があるはずだ  →あと、ふたつは何だろう?(と、弦のイメージと管のイメージを頭に浮かべる)  →あー、琴と尺八というのがあるなあ。  と、こんな感じかな(たった今、鍵盤楽器は、打楽器なのか? とふと思った。うーん、これはこれで一系統なんだろうか? しかし、日本に鍵盤楽器ってあったっけ? 詳しい方の解説モトム)。  こんな風に出てくるもんなんだけど……。  繰り返すけれど、わたしは音楽は無知だ。  本当は、ギター(エレキ、フォーク、クラシック)のように、「琴」だけだって、何種類もあるはずだ。でも、とても、そこまでは出てこない。  そこまでは出てこないんだけど、でも、わたしだったら、「和太鼓」しか書かない、ということはない。そのひとつが出てくれば、他にもいくつか出せる。  出せないのは、それは頭の中のデータベースの検索の仕方を知らないからだと思う。 「大事なのは、辞書の中身を覚えることではない、辞書のひき方を覚えることだ」  これは学生時代にわたしの先生が何度も言っていた言葉だけど。  データのひっぱりだし方を覚える。アイデアのひっぱりだし方を覚える。これが、みんな弱いんだと思う(でも、これができないと、小説を書くときに、ぴったりの**を思いつく、というのを偶然に頼ることになってしまうよ)。  和楽器はまだまだ出せる。「和太鼓」が出たら、「鼓」を出せるはずなんだな。打楽器には、手で直接叩くものと、道具を使って叩くものがあるわけだ。  打楽器 ── 直接手で叩くもの      |      +─ 道具で叩くもの  こんな風にぱっと考えることができれば、手で叩く楽器があるはずだ、という検索条件を付けられる。あるんじゃないか、と思って探せば、出てくるもんだ。  みんなお雛様を見ているんだから。五人囃子が何を持っているかを知らないなんて、ことはないだろう? 鼓を見たことがないなんて、ないはずなんだな。  ちなみに、それぞれ、和太鼓(大太鼓、小太鼓)。鼓(大鼓、小鼓)とまで書けると、ちょっとだけポイント高い(^^; 詳しいひとからは、鼻で笑われるかもしれないケド(^^;  「尺八」が出れば「笛」が出るだろう(もしくは、その逆)。  尺八は、時代劇で虚無僧さんが吹いているやつ。笛は、「笛吹き童子」が頭をかすめれば書ける(なに、わたしは若者だから知りません、だとぉ? むう)。  「琴」は、マンガの亀有でも登場したくらいだから、まだまだポピュラーな楽器だ。習い事として「お茶、お華、お琴」と呪文のように覚えているひともいるはずなんで、出せるはずだ。  で、「琴」と同じくらい引っ張り出せそうなのが、「三味線」。 (ギター、和太鼓、と書けるのに、なんで、三味線が出てこないのか不思議だ)  「三味線」を出せないと、小説の中で「三味線を弾く」って言い回しを使えないってことになるしなあ。あ、この言い回しを知らなかったひとは、素直に白状するように(笑)  このあたりまでは、日常的に使う楽器名称なので、出てこないとかなりしりとりに弱い、ということになる(楽器名しりとりで負けちゃうぞ(^^;)  でも、望乃さんは、上全部を書けたはずなんだなあ。  書けないのは、データのひっぱりだし方を知らないためで、では、どうして知らないのかというと、それは、系統立ててちゃんとした「知識」として頭にしまい込むということをしていないからだ。  そのためには、物事をべたなデータとしてだけ捕らえるんじゃなくて、いったん抽象化して頭の中で系統立てる、という作業と、それを応用する習慣を付ける、という訓練が必要なんだと思う。  がんばって、頭の中のどこかにあるはずの「胡弓」あたりまで出せるようにしよう。  この単語も見たことのある人は多いはずだ。  知らなくても、日常を送っているだけで、ここまでは書けるはずなのだ。  ちなみに、分室で「知っている」という場合は、このレベルを言わない。  これは知っていて当然レベルなので、「知っている」と言うからには、これより上を語れないといけない(^^;   続けよう。  いったん、西洋楽器と和楽器を出せたのならば、民族楽器をいちおうはサーチしてみるもんだろう。「民族楽器」「**地方」で打楽器、管楽器、弦楽器の検索をかけるわけだ。  望乃さんの場合、出せそうなのが、南米楽器かな。  南米音楽を聞いている人だったら、「ケーナ」。これくらいは出るだろう。  あの澄んだ音色にはファンも多いし、最近、あちこちで音を聞く機会も増えたしね。  「オルガン」、「ハーモニカ」ときたら、「学校で使う楽器」という項目で検索をかけられる。そうすると、たぶん、浮かびやすいのが「カスタネット」と「トライアングル」。  これを知らないひとはいないだろう。  そして、「木琴」と「鉄琴」と「縦笛」。  木琴と鉄琴が浮かぶと、わたしは「マリンバ」が出てくるんだけど、これは、わたしがさだまさしのファンだからだなあ(^^;  あと、シンセサイザーが出てきたら、今度は逆に昔に遡ってみる、という検索の仕方がある。  似たところで、ファンタジーで使われる楽器、という検索方法もあるね。「ハープ」と「リュート」。これが出てこないと、自分の小説に吟遊詩人を出せないってことになる(^^;。  繰り返そう。  データが出てこないのは、データのひっぱりだし方を知らないため。  それは、そもそも、系統立ててちゃんとした「知識」として頭にしまい込むということをしていないからだ。  「知識」とするためには、データをべたにデータとしてだけ捕らえるんじゃなくて、いったん抽象化して頭の中で系統立てる、という作業と、それを応用する習慣を付ける、という訓練が必要なんだと思う。 >> 分類して、系統を付けられて、整理されているものが「知識」なのね。  というわけだ。  いちばんみんなに欠けているのは、そこだと思う。  知っているはずなのに、答えられないのは、そのためだ。   ★  そうそう。分類の仕方、それ自体も、ひとつじゃないんだぞ。  たとえば楽器を、「単一の音しか出さないもの」「複数の音を出すことができるもの」みたいにわけることだってできる。    そして、実は、「分類の仕方それ自体を自分で考えること」というのも大事なんだなあ。  もちろん、それで完全にオリジナリティのある分類法を作れ、なんてことじゃない(それができたら、それで論文書けちゃいます(^^;) 結果的には、先人の誰かがやっているのと同じ分類法であっても、「自分で考えて、データを整理する」ということが大事なのだ。  いいかい?  たとえば、数学。  学生の間は、すでにある問題を解くだけでいい。  でも、プロの数学者は、それだけではいけない。  プロの数学者のお仕事は、「問題を作る」ことなのだ。  同じことは小説家にも言える。必要とされているのは、与えられた問題を解くための能力じゃない(それも必要だけど)、「新しい問題を作り出す能力」なのだ。  そのためには、知っている物事をいったん抽象化して、自分なりの物の見方で整理する、という過程が必要なのだ。  新しい物の見方ができるか、ということね。  エッセイストには必須の技能なんだけど。  その技能は、お話を書くときにだってもちろん役に立つのです。 みやび -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5898 投稿日 2003年1月13日(月)06時12分 投稿者 新木 伸 >「知識」という言葉  「知識」って、漢字2文字から構成されているのね。  「知」と「識」だ。  このうちの「知」というのは、単に知っていること。その状態をさす。  たとえば望乃君が楽器名を出してきていた。あれはそれだけ「知っていた」わけだ。  そして「識」のほうは、これ、漢字辞典で引いてみればすぐにわかるけど、「分けること」って意味なわけね。  望乃君は楽器を分けることができなかった。もしくはやろうとしなかった。(どっちも同じことだわな)  つまり、知っていて、なおかつ、分けることもできること――で、はじめて「知識」と呼べる状態となるわけね。  関係ないけど、みやびさんは「無知」って言っているけど、僕より音楽知識はマシだなぁ。  「ケーナ」「マリンバ」――僕だとこのあたりは出てこないわ。 >考えないこと  「学校」なんて場所でもって、椅子に座ってりゃ、誰かが自分の頭になにかを詰めこんでくれるなんて期待してるもんだから、せっかく頭が柔軟で使いかたを覚えられる時期に、頭の使いかたの訓練もしないで、せっかくの持ち物を腐らせることになるんだよ。 (これは「教育する側」を批判してるんじゃなくて、「教育される側」の態度の批判ね。)  まあ大学に入ってから、きちんと「配線」し直されることもあるわけだから、22歳までなら頭の使いかたの訓練をはじめるのに、遅くはないのかもしれないが。  みやびさんの場合は、地学を専攻して分類学を叩き込まれたわけでしょう?  望乃君の場合は大学なんて行かないんだから、自分でなんとかするんだよ。教授がゼミでしごいて「再訓練」なんてことはしてくれない。これは高等教育を受けない道を選んだ者のペナルティだ。  まあ自分でもなんとかなる。僕も最終学歴は中卒だ。(高専中退) (ああ大学行きてぇなぁ。家が建つほどの売れっ子になって生活の心配しなくて済むようになったら、4年ばかり通ってみるかな) >スロットルとアクセルとか  あ、そういえば、ニヤリとしたけども、まだ自分が充分に知らないことが判明。  どうして自動車のアクセルは「アクセル」と言われるようになったのか――とか。そういうところについては出せないや。推察は付くけど、史実を確かめて裏付けを取らないと。 -------------------------------------------------------------------------------- 生存証明 No.5899 投稿日 2003年1月13日(月)12時31分 投稿者 馬宮  言い訳になってしまい、心苦しいのですが、ちょっと家の事情でネットにあがることができませんでした。とり急ぎ、報告だけいたします。 -------------------------------------------------------------------------------- テロリストとか刑務所の名前とか(笑) No.5900 投稿日 2003年1月13日(月)13時24分 投稿者 鷹見一幸  確かにライトノベルでは登場しませんよね。(笑)  テロリストは「テロリスト」と書いてしまえばすむ作品世界を作ればいいだけの話です。ライトノベルの自由度というのは、そういった部分、ある種普通の小説を超越した部分があります。  いままでのSFやファンタジーの世界観というものは、作品世界を完全に作り上げた上で存在するものでした。  魔法が存在する必然が存在する世界。  人間と高度に蓄積されたテクノロジーの結晶のような機械が共存している世界。  その理由、その必然性を確たるものにし、それを読者に受け入れさせるために総エネルギーの40%くらいを使うのがあたりまえのような気がします。  ライトノベルはそうではありません。読者との間にあらかじめある種の「お約束」が成立しているジャンルです。  かわいい女の子が突然主人公の家にやってきて「私、野良アンドロイドなんです、拾ってください」と告げてもいい世界なのです。  なぜ、この現代社会にそれほど高度のテクノロジーの産物が存在するのか、なんて「野暮なことは言いっこなし」の世界です。  なぜなら主人公が住んでいる世界は私たちが生きているこの現実の世界とは違う世界であり、その世界の「普通の高校生」と本を読んでいる「普通の高校生」とは世界が違うんだ。ということを何の前提も無く受け入れてくれる「脳ミソが柔らかい」読者が大半なのです。 しかし「脳ミソが柔らかい」ということは「物事の捉え方がイイカゲン」ということでもあります。(私を含めて、ですが)  「なんとなくこんな感じ〜」で話が通じ「アレだよね」「そう、アレ」でコミュニケートできてしまう世代感覚。  これがなければライトノベルは書けないと思われてきましたし、事実そうでした。  私が電撃大賞で「入賞」しなかった主な理由はそれだったと思います。  手前味噌で恐縮ですが、もし私が書いた「ピクニック」がプロとして通用しないレベルであるがゆえに落選したのであれば、この2年で14冊の本を書かせてもらえなかったと思います。    私がよく使うたとえ話で「小説テーマパーク論」があります。 作品世界がテーマパークだとしたら、読者はお客さんだ。というアレです。  ジャングルクルーズを見て 「なんだこれは、全部作りモノじゃないか、おまけにアジアもアフリカも南米もごっちゃにしている、こんな間違ったものを子供に見せて平気なのか!」  などと怒る「野暮な大人」は、最初から相手にしません(笑)  だってそこは「ジャングル」クルーズなんです。「ジャングル」という言葉から連想されるすべてのイメージの集大成であればいいわけです。    そして、そのジャングルクルーズというアトラクションを、もっともっとエキサイティングに、もっと楽しんでもらうためにはどうすればいいのでしょう?  答えはリアルさ、だと思うのです。  より、リアルに、より迫真性をもって、本物そっくりのワニや象がぐわっと襲ってきて、自分が乗っている安全なはずのボートが本当に転覆するかもしれない!と、思わせるリアルな恐怖感。  これこそがお客さんを引き付ける要素になると思うのです。 私はもうすぐ45歳になります。 どんなにがんばっても、絶対に今の若い連中の書くみずみずしい感性なんてものに勝てるわけがありません。  年取った狸が現代の若者を化かすのは無理があります(平成狸合戦ぽんぽこ、みたいにね)  年取った狸でなければできない方法で読者を化かすしかないと思うのです。それが「リアルさ」というものではないかと思うのです。  現実社会を知っている大人ならではの武器は、それしかありません。  実を言うと、これひとつしかないんですけどね(笑) -------------------------------------------------------------------------------- GOOGLEを名前確認に使うと失敗することもあるから気を付けよう No.5901 投稿日 2003年1月13日(月)19時31分 投稿者 新木 伸  いや、某所で「上遠野浩平」と書くところを、「上遠野公平」と書いてしまいそうになった。アップ前に気づけて、自分で直せたけど。(アップ前にみやびさんに読ませて、それで指摘を受けて気づいたんだけどね)  GOOGLEで検索かけてチェックして、出てきたもんだから「合ってる」なんて思ってた。危ないところだった。「だってみんなもやってるもん」――のコドモの論理で踏み外してしまうところだった。  人名のチェックをWEB上で行うときには、せめて書店か出版社のデータを参考にするようにしましょう。……って教訓ってことで。 (大丈夫だ。俺はもう「二度とは」やらない。絶対にな) >鷹見さん  うん?  「ライトノベル論」は、これ、逆説的肯定?  「読者の自由度(許容度)がべらぼうに高い」という現実を否定に回っているようにみえて、その実は肯定して擁護していたりします?  それとも読んだ通り、その風潮を否定する言葉として受け取っていいのかしらん。  僕は僕で、この現実に対して別な解釈を持っています。  それは僕がテロリストのことを知らないことと関係しているのですけど。  僕が「テロリスト」に対してろくな知識を持っていないのは、「僕の書く世界」にはテロリストは存在していないからです。それどころか悪人さえいない。ヤクザもマフィアもいやしません。  また「アホウ」とか「頭の足りないやつ」とか「感情移入能力に欠けてる馬鹿」も存在しません。明確な悪意を持つ人間と、潜在的な悪意を持つ人間とは、すべての僕の書く世界からは弾き出されています。  せいぜい話に出てくるのは、「じつは気のいい海賊たち」くらいなものです。  (宮崎駿(これ間違えてないよな?)の「紅の豚」に出てくる空賊みたいな連中ですね。「ワル」であって「悪」ではない)  刑務所のことを知らなかった(いままで調べたことがなかった)のも、同じ理由から。  僕の書く世界には、たぶん刑務所はないんだろうなぁ(笑)。悪人がいなかったら、必要ないもんなぁ。  このことは、エンターテイメント作家としては、誰の目にも明かな「欠陥」です。  悪を書けずして、なんのエンターテイメントか。  僕はこの欠陥を、自分の「武器」に変える方法を知るまでは、プロになれませんでした。  じつは白状すると、偶然商業デビューできて、しばらくの間はできていなかったわけです。しかし半年かそこら、現場で(生き残りを懸けて)やってるうちに、あるとき「剥け」ました。  本になっている「ヴァルツアーの紋章」からは、もう剥けたあとで書いているものなので、いま現在形になって残っているものからは、それ以前は見えてこないはずですが。  この「欠陥」――弱点と言わずに、あえて「欠陥」と言っています。  これは「足りない」とか「弱い」とか、そういうことではなくて、そもそも「欠落」しているのですね。  剥ける以前の僕は、その欠落をなんとか埋めようとして、無駄なことをやっていました。そもそも自分には「無い」ということを認められず、「有る」ふりをして必死に取り繕おうとしていたわけです。  自分が先天的に虚弱であり、いくら鍛えてもひ弱なままである。  その事実を認めようとしないで、いつまでも諦め悪く、ひ弱を克服しようとしていた。――そんなところでしょうか。  自分に筋力がなくて、素手によるパンチが弱々であるなら――剣でも槍でも、さもなければ銃でも使えばいいわけです。  素手での格闘が強い奴は素手を武器にするでしょう。しかし素手が弱いやつは、弱いことを武器にすればいい。格闘に自信のある者なら使わないような「武器」を、喧嘩の現場に持ちこんでしまえるわけです。  そんなあたりまえのことに、ようやく気づくのに……。  うーん。小説を書き始めて5年。物語を作り始めてからなら8年。プロになってからでも軽く1年は掛かっていました。  その8年間のあいだ、それは「崖」だと思っていたのですね。いつかは乗り越えられるはず――と、そう思っていました。  それが自分にとっては「断崖絶壁」であることが、まるで理解できなかったのです。  ――で、僕がその経験を踏まえて思うところでは。  鷹見さんの言う「その手」のライトノベルは、それぞれの作家がそれぞれの戦場において、自分の「欠陥」を武器と変えてきた、ひとつのありようなのだと思います。  リアルの女を知らないやつは、「空想の理想の女」で勝負をかけるわけです。  テクノロジーも社会の仕組みも知らんやつは、「野暮なことはいいっこなし」の世界で勝負をかけるわけです。  僕のような「悪人も出せない」やつが、「悪人の存在しない世界」で勝負をかけているのと同じことです。  ――これらはすべて武器。  本来の「腕力」が足りない「ひ弱君」が編み出してきた武器。  「腕力のある者」――。  「リアルの女」とか、「社会の仕組み」とか、「悪人を出せる」とかを書くことのできる者であれば、その持っている本来の「腕力」がそのまま武器なのですから、それで勝負すればよいわけです。  「おいおい――喧嘩にチャカ持ち出してくるのかおめーはよ!」なんて言ってるまえに、その「素手の武器=パンチ」でもって、相手を殴り倒しておけばよいのですね。  至近距離であれば、懐から銃を抜くよりも、パンチを繰り出すほうが遙かに早いのですから。  そもそもこれは、ルールのある「試合」などではなく、「タマの獲り合い」なわけです。「これは素手での戦いであるはずだ」なんていう、なんの根拠もない「自分ルール」を持ちこんだ時点で、負けてるようなものです。  自分は素手で戦うのかもしれませんが、相手も同じように素手できてくれるとは限りません。  若い感性が欠落しており、どうやっても埋められない作家であれば、その「若い感性がない」ことから生まれる諸々の「何か」を武器となるまで研ぎ澄ませて、そして繰り出せばいいわけです。  鷹見さんの場合は、それは「リアルさへの執着心」である模様ですね。 >世の中を知らないという話  ガキは「世の中」を知りません。世の中を知らないからこそ、「ガキ」なわけですが。  仕事をしている人たちの裏側を知らないと言うことは、社会に生きる人々を描けないということです。  たとえば学校の先生。  あの人たちは、なぜ、生徒が騒ぎまくって誰も話を聞いていなくても、黒板に淡々と文字を書き、誰も聞いていなくても話をしなくてはならないのでしょうか。  ゴミ清掃の人は、どうして、腐汁にまみれて、蠅にたかられ、蛆虫の潰れた汁で手を汚しながらも、ゴミ集めをしていなくてはならないのでしょうか。 (自治体にもよるが、都市部の場合は歴とした公務員)  学食のオバちゃん。あるいはスーパーの裏で総菜を作っているオバちゃんは、なぜ一日中立ったままで、足を棒にしてコロッケを山ほど作っていなくてはならないのでしょうか。  宅配便の兄ちゃんは、なぜ、いつも全力疾走しているのでしょうか。  作家はどうして、24時間ずっとキーボードに向かっていなくてはならないのでしょうか。  上の「弱点を武器にする」というような話を書いたあとで、こんなことを書くと……。  ひょっとして、「そうか! 知識がなくても、それを武器にすればいいんだ!」――などと早とちりする「アホウ」が出てくるかもしれませんが、まあそういうのは相手をしないことにして……。  ……あれれ?  えーと、自分がなにを言いたいのか、わからなくなってきました。  ……仕事に戻ります。  あ、そのまえに、もういくつか。 >作品のネーミングとか  実質的には、これは感想掲示板での話題の続きになる。  該当書きこみを読んでなくて、気になった人は、最近育っているツリーを参照のこと。  作品のネーミングの話。  僕にはずーっと以前から温めていて、まだ書き出せないでいる話がある。  大枠はわりと固まってきているのね。テーマも立ってる。キャラも主要キャラは決まっている。  新木伸の現状のプロットノウハウを適用すれば、たぶん、1〜2週間でプロットまで仕立てられるんじゃないかと思われるところまでは、もう来ている。  しかし、それでもまだ、書き出せる気がしない。  よっていまだに寝かし続けている。  それはなぜか?  仮想のヴァーチャル・ゲームの中で、チームを組んで戦う少年少女(一部大人も混じっている)の話なんだけどね。  彼らのプレイしているゲームは、SF宇宙ロボット物。ゲーム内設定は、宇宙人の戦闘機械からの侵略から、太陽系と地球と人類を守る――という内容のもの。  ――で、彼らの「チーム名」が決まっていない。  このチーム名が、作品タイトルにもなるわけだけど……。それがまだ未定。  いちおう「仮」で付けてある名前は、「スターライト・ウォーリアーズ」というもの。  これじゃ、ダメなのね。  このタイトルじゃ、絶対に失敗する。いくら内容の完成度が高くてもね。  したがって、「名前」が決まるまでは、無期限に封印が決定しているわけ。  まあ自分から「書き出せる時期」を待つときには、こんなふうに、ゆっくり時間かけていったりもするけど。  仕事の展開上、無理矢理に力ずくで「いますぐ書き出せるところに持ってゆく」こともあり得るだろう。 (いまのところキャパシティ一杯のシリーズ抱えているから、すぐには機会はないだろうが……)  たとえば、「なにか温めている作品はありますか?」なんて話が持ちこまれてきたとする。  そして僕のほうから、企画書でも提出することになるとする。  そうなったら――、まあ1ヶ月ぐらいは「名前出し」だけに専念して、そして捻りだすつもりと用意がある。  いいか?  この「新木伸」の「アイデア出し」の能力をフルに使って、1ヶ月なわけだよ? (「商品名」を考え出す現場の人たちに比べたら、わしの「アイデア出し能力」なんてたいしたことないだろうが)  ネーミングっていうものは、そのくらい、大事なものなわけ。  これは「商品」を扱うあらゆる業界では常識なことだが――。  「商品」の売れ行きなんて、ネーミングひとつで決まるものなのね。  それが分かってないから、君らは、「シロウト」なわけ。  いいすか?  たとえば電撃文庫の受賞作でもって、投稿時と出版時とで、原題から変わっているものって――いくつある?  「ブギーポップは笑わない」は、これ、応募されてきたときから、このタイトルだったわけだよ。  また大賞を獲って、そしてタイトルが変わった作品は、ひとつも存在しない。  金賞では、まずない。(一遍だけ)  銀賞以上でも、ほとんどない。  仮に変わったとしても、それは微修正でしかない。  「平安京八卦」が「陰陽ノ都」に、「我が町の吸血鬼」が「吸血鬼のおしごと」になったりとか、そんなところ。あるいは「魔法士物語」が「ウィザーズ・ブレイン」になったりするところか。  なぜ、変わっていないのか。  いいかげんな仕事をしていないからなのね。  たとえば僕の「そのうち書くつもりの作品」でいってみる。  タイトルがあとで変わるってことがどういうことかというと、作品中の「チーム名」が投稿時には仮題とされていて、出版するときには変えるつもり――とかいうことに相当する。  あるいは「ブギーポップは笑わない」でいうなら、「ブギーポップ」という女の子の間に伝わる死神の名前が、なにかべつのものになっていたようなものだ。  そういう状態は、我々(プロ)の認識では、「べつの作品」という。  名前が違うわけだな?  ならそれは別物ってことだな。だって名前が違うのだもの。あたりまえの話だよな。  たとえば仮に、「ギニーハンズは笑わない」とかいうタイトルの作品があったとする。これはもちろん、べつの作品だよな? ブギーポップとは?  例の感想掲示板のツリーの中では、僕は、「タイトルで落ちることはない」と、そう言った。それは確か。  しかしこうも言える。「タイトルをいいかげんにするやつは、そもそも、入賞しない」  小説は言葉という媒体で語られるメディアなのね。  ネーミングにいいかげんなことをするやつは、そのほかのすべての「言葉」に関しても、またいいかげんなことをしているのだ。  これは「誤字を出すようなやつは、たいした作品を書かない」と言うのと、まったく同じことを言っている。  誤字があっても、それを理由に落選はしない。  しかし誤字を出すようなやつは、そもそもたいした作品を書いていない。よってそもそも落選は投稿前に決定している。  誤字を出してる時点で、もう終わってるわけだよ。 -------------------------------------------------------------------------------- 逆説的肯定です! ライトノベルほど楽しいジャンルはありませんって(笑) No.5902 投稿日 2003年1月13日(月)19時57分 投稿者 鷹見一幸  じゃなけりゃライトノベルなんて書いてませんって(笑) 普通の小説には絶対無い「超越した自由度」  モノカキにとって、こんな素晴らしい空間があると思います?  私は、感性で勝負できないぶん、リアルさという武器でこの場に踏みとどまり、想像力で現実というものと戦っている読者の力になりたいと思います。    私が悪人を書けない(書かない)というのもおそらく新木さんと共通する 部分があると思います。  現実を直視しすぎたためでしょうかねえ、どんな悪人を描いてもウソに見えるんですよ(笑)  それと同時に、人間には絶対的な悪を演じるのは不可能だと心の底から信じているからでしょう。  人間は正義にもなりきれないし悪にもなりきれない中途半端な生き物で、だからこそ私は人間が好きなんでしょうね。  「ライトノベル論」は、新木さんに対してのものではありません。  この場所をお借りして、ROMしている人たちに……特にライトノベル作家になりたいと思っている人たちに向かって書いています。  ライトノベルは「こんな感じ」「あんな風」で読めるものかもしれません。  でも、「こんな感じ」「あんな風」だけで書けるものではない。ということを読み取って欲しくて書いたんですけど……言葉が足りなかったかな(笑) -------------------------------------------------------------------------------- つけたしです。 No.5903 投稿日 2003年1月13日(月)20時25分 投稿者 鷹見一幸 ジャングルクルーズのたとえ話ですが、  要するに、ジャングルクルーズで客を楽しませるとしたら、イイカゲンな造形のワニや象を出しちゃいけない。ということなんです。  てきとーな造りの甘いワニやら象を出すぐらいなら。  ボートが進んでいくと湖面に、ぽこっ!ぽこっ!とキティちゃんが沸いてきて、やがて湖面を埋め尽くすぐらいのキティちゃんがボートを取り囲んで揺すり出す。  その揺れが、半端じゃない。と知ってボートに乗ったお客さんの顔に不安がよぎったそのとき、ざばあっ!と湖面を書き分けて全長五メートルぐらいのキティちゃんが顔を出す。  くらいのアトラクションにして欲しいと思います。最後にそのすべてのキティちゃんが真っ赤な口をくわっと開ければ最高ですね(笑)  ライトノベルにかかわらず、およそエンタティメントの根底にあるのは「サービス精神」でしょう。  「リアルな生物」を出現させるのも「キティちゃんの大群に襲われる」のも、読者に対するサービス精神の表れであり、目的は「お客さんを楽しませること」だけなわけです。  だとしたら、方法論が違うだけでこれは同じことです。  そして「ジャングルクルーズでキティちゃんに襲われる」アトラクションもあり。のライトノベルというテーマパークは、実にエキサイティングでフリーダムな場所だと思うのです。 -------------------------------------------------------------------------------- テロ組織について No.5904 投稿日 2003年1月13日(月)21時02分 投稿者 弟切 千隼 鷹見さんがNo.5895で出された質問を読んで、改めて「自分はものを知らない」と痛感しました。とても全部は答えられません(;o;) 中で、比較的まともに答えられた「6.テロリスト関係」について、以下に答えを書いておきます。 テロ組織は、各地で迫害されている少数民族と深い関わりがあることが多く、一応大学で文化人類学を学んだ弟切にとっては、自分の専門と関連する分野ですので、答えられる率が高いのです。 なお、以下の文章には、説明の必要上、蔑称とされる言葉を含みます。決して特定の団体や人々を差別する意図で用いているのではないことを御了承下さい。 ETA: これはすぐにわかりました。スペインに本拠地を置く「バスク自由と祖国」の略称です。この組織は、スペインとフランスにまたがるピレネー山脈を中心に暮らしている少数民族バスクの組織です。 バスク人は、スペイン語やフランス語などの他のヨーロッパ語とは全く異なるバスク語を話し、独自の文化を持っています。周囲とは異質の文化を持つ少数民族の常として、バスク人もスペインやフランスにおいて差別されてきました。 そのため、「バスク人が多く住むスペインのバスク地方をスペインから分離独立させて、バスク人の国家を作ろう」という動きが昔からあり、ETAはそのうちの特に過激な組織です。現在、ヨーロッパで最も活発なテロ組織といっていいでしょう。 GRAPO: この組織については、スペインのテロ組織ということしか知りませんでした。スペインでは何しろETAの活動が際立っているために、他のテロ組織が目立ちません(^^; ネットで少し調べてみましたら、正式名称を「十月一日反ファシスト抵抗運動」という組織であることがわかりました。どうやら頑固なマルクス主義者の集まりのようですね。 PKK: これもすぐにわかりました。トルコに本拠地を置く「クルディスタン労働者党」の略称ですね。 クルディスタンというのは、トルコ・シリア・イラクなどの近東の国々にまたがる地域のことで、ここにはクルド人と呼ばれる農耕と遊牧を営む民族が住んでいます。クルディスタンには、もともと国家といえるほどの強力なつながりを持った共同体は存在せず、クルド人たちが緩やかな民族的つながりを保って暮らしていました。 そこへ欧米列強がやってきて、勝手に植民地の線引きをして分割統治を行ないました。第二次世界大戦後、その植民地ごとに独立して国家ができたために、クルディスタンはいくつもの国に分断され、そこに住んでいたクルド人は、どこの国においても少数民族の悲哀を味わうことになってしまいました。 PKKは、トルコにおいてクルド人の権利を強硬に主張している組織です。テロ組織といえばテロ組織なのですが、最近はテロだけではなく、政治的な手段によって合法的にクルド人の権利を拡大しようともしています。 FLNC: これはちょっと考えてから出てきました。フランスのコルシカ島に本拠地を置く「コルシカ民族解放戦線」の略称です。 ナポレオンの生まれ故郷として知られるコルシカ島は、フランス本土とはちょっと違う文化をはぐくんでいる島で、ここの人々は血族のつながりを非常に重んじるそうです。その文化がフランス・マフィアを生んだともいわれています。 このような文化の異なる地域で、しかも本土から離れた島ゆえインフラ整備なども遅れがちとなれば、分離独立運動が起こるのは不思議ではありませんね。FLNCは、中でも過激なテロ組織というわけです。 しかし、最近FLNCはあまり活発な活動を見せていませんね。内部対立により三つに分離したともいわれています。一部は、本拠地をフランスからアルジェリア−北アフリカにある旧フランス植民地の国−に移したともささやかれています。 FARC: これもすぐにわかりました。南米のコロンビアに本拠地を置く「コロンビア革命軍」の略称です。 コロンビアは、現在様々なテロ組織の巣として悪名高い国になってしまっていて、中でもFARCは活発な組織として有名です。FARCは海外へも積極的にテロ支援の手を伸ばしており、米国もこの組織の動きには神経を尖らせています。 FARCは、大々的に麻薬の密売に手を染めていることでも知られていて、このために資金が豊富です。現在、非合法的に世界に出回っている麻薬のうち、かなりのものにFARCが関わっているといわれており、その点では最も世界各国に迷惑をかけているテロ組織といえるかも知れません。 ETAやPKKと違い、FARCは特定の少数民族と結びついてはおらず、強硬なマルクス主義者の集まりといわれています。 EPR: この組織については、メキシコのテロ組織ということしか知りませんでした。 スペインでETAの活動ばかりが際立っているように、メキシコでは、EZLN(「サパティスタ民族解放軍」の略称。FZLNではありません)というテロ組織の活動が目立っているために、他の組織が目立ちません。 この組織についても、ネットで調べてみました。ざっと調べた範囲では、1990年代後半にできた新しいテロ組織であることと、EPRとは「革命人民軍」の略称であることくらいしかわかりませんでした(^^;; FZLN: この名前は、見た瞬間に「あれ? EZLNの間違いでは?」と思いました。 上記のEPRの項に書いたとおり、メキシコで活発に活動しているテロ組織として有名なEZLN(サパティスタ民族解放軍)というのがあるからです。 記憶の奥底まで探ってもFZLNという名前が出てこなかったため、またずるっこして(^^;ネットで調べてみました。 すると、FZLNは、1990年代後半になってEZLNから分派した穏健派であることがわかりました。FZLNは、EZLNよりも穏便な「話し合い」による問題の解決を目指しているようです。この経緯を知らなかったのは不勉強ですね(-_-) FZLNというのは「サパティスタ民族解放戦線」の略称だそうです。 FZLNの母体となったEZLNというのは、メキシコのチアパス州に本拠地を置くテロ組織です。ヨーロッパ人がアメリカ大陸にやってくる前からメキシコに住んでいた先住民の権利を守るため、武力闘争を行なっています。 北米でも中米でも南米でも、アメリカ先住民は後からやってきたヨーロッパ系の人々よりも低い社会的地位に置かれ、貧しい暮らしを強いられていることがほとんどです。テロは許されないことですが、遅々として進まない社会改革に業を煮やして、武力闘争に走る気持はわからなくもありません。 ちなみに、アメリカ先住民のことをインディアンとかインディオと呼ぶのは、最近では蔑称と見なされることが多いので避けましょう。 本来の言葉の意味からいっても、「アメリカ先住民」に対して「インド人−英語でインディアンIndian、スペイン語でインディオIndio−」と呼ぶのは失礼ですよね。 -------------------------------------------------------------------------------- 弟切さん、さすがです。 No.5905 投稿日 2003年1月13日(月)22時21分 投稿者 鷹見一幸 外交官の試験問題でも、なんとかなりますね。 私が出した問題は、海外勤務につくビジネスマンに行うセキュリティ関係の講習の際に最後に効果測定でやる問題の一つです。  海外勤務の経験があるビジネスマンなら、ほぼ回答可能でしょう。もっともEUとラテンアメリカをいっしょくたにして出題するあたりが、私の性格の悪いところでしょうか(笑) FZLNについては、リアルタイムに国際情勢を見ているビジネスマンならば、結構簡単に答えることができたんじゃないかと思います。  テロリストとマフィアの違いも知らないでも生きていけますし、問題はありません。でも、世の中にはそれを知らないと命にかかわる場所もあるわけです。そしてそういった場所にも日本のビジネスマンはいっぱい働いているわけです。ちょっとそういったことにも関心を持って欲しくて出題しました。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ。 No.5906 投稿日 2003年1月14日(火)21時06分 投稿者 望乃英司(ぼうのえいじ)  一月十三日、成人式の帰りでなんとなく思ったのですが。  分室における会話、というのは最も基本的なコンセプトワークなのではないかと。  相手の質問を十分に理解し、相手に伝わるような的確な答えを返す。  それが果たして自分には何割ぐらい出来ているのだろうか? そんなことを思いました。 <光来唯さん  初めまして、望乃英司です。僕は「超」が何個もつくような未熟者ですが(あと、「アホウ」が追加されました)、これからも宜しくお願いします。  人混みのリサーチの、早速の指摘、ありがとうございました。 >望乃さんの出した理由が、違うと思ったのは、道往く人たちの多くは、ただその場所を通過点としか認識していないだろうということです。  なるほど、と思いました。道往く人をちゃんと分類せずに、僕はリサーチをしてしまったのですね。  行く場所がある人たちは、その間の場所は通過点としか考えない、ということ。これも正しい意見だと思います。  光来さんのその意見は、平日の朝や夕方あたり、会社員や学生が出掛ける時間、であれば、よりぴったり当てはまったでしょう。  ただ、僕がリサーチしたのは一月十一日(土)の昼、つまり休日のまったりとした時間だったので、道往く人の中に出勤や登校をする人が少なかったのです。  慌ただしく道を歩く人が少なかったので、僕は「前方」を見ている人と、「街並み」を見ている人の区別が出来なかったようです。  今度改めて、平日の朝などにリサーチしてみます。そうすれば光来さんの指摘も、僕の中でより納得できるものになるでしょうから。 <新木さん >美男美女で野次馬っていうのは、出来るものなの? それとも出来ないものなの?  僕の答えは、出来ないもの、です。  路上を歩くとき、目が行くのが「前方」であろうが「街並み」であろうが単なる美男美女、だけでは到底野次馬は出来ません。  僕は「美男美女で野次馬が集まる」と言った他に、「美男美女が喧嘩すれば野次馬が集まる」と言いましたが、これも野次馬は出来ないでしょう。  おそらくは、美男美女がいれば数人が振り返る程度、喧嘩していても、やはりそれは同じだと思います。野次馬が出来る根拠が、薄い。  何故なら「美男美女」であろうと、道往く人にとっては、興味の無い「他人事」でしかないからです。  では、「美男美女」で野次馬が集まるのはどういう状況か? を考えてみると、「美男美女」のほかに+αが必要なのだと思います。  それは芸能人などが持っている「大きな知名度」です。「有名だから」という理由がないと通行人が野次馬になることは無いでしょう。  野次馬が出来るには「美男美女」であることより、「大きな知名度」を持っているほうがはるかに野次馬が出来やすいものだと思います。  新木さんの言うとおり、僕の出したお題は、「嘘」であると思います。  僕の中にある「確信」というのも、「僕だったら美男美女が路上を歩いていたら振り返る」程度の確信しか持ち合わせておらず、「絶対に野次馬が出来る」なんて信じきれません。  改めて、お題「男女が喧嘩して野次馬に囲まれる」のパターン出しをしようと思います。  人目を引かせて、更に「野次馬に囲まれる」までに至るような「人目を引く喧嘩」のパターンを幾つか出してみます。 >このテクニック(前立腺マッサージ)の信憑性について、自分的に、確信は持てているのか?  持てていません。何となく何かのマンガで読んだ事を、ただ書いてしまいました。  ネットで改めて調べます。あと、自分でやるよりは風俗情報誌を買ったほうがマシです。 >ある楽器や音楽が変化することで派生してきた関係とかがあるでしょう。 >そういうのをすべて線で結んで、「系統図」を書いてみてくれ。 >できないよな?  仰るとおり、出来ません。  数だけ出して、それで「ちょっとは知識がある」なんて思っていた自分が情けないです。 >>練習法とか >本を読んで書いてあるその内容と、コーチに習うその実際の内容――そっちのほうを聞いているわけだぞ?  見当違いな返答をしてしまい、申し訳ありません、というか言葉も出ません。出しますけど。  例えば、ヴォーカリストが行う、ボイストレーニングってどういうのだったっけなぁ。  声量を増やす為の腹筋運動とか、喉の状態を悪くしないための喫煙指導とか、それから……。あー、ダメダメだ、僕。  一連の質問に関しては、きちんと調べてから改めて返答させていただきます。 >>これからのヴィジョン    えーと、僕この質問を以前にあった「作家になるためのビジョン」という質問とごっちゃにして答えてしまいました。申し訳ありません。  アマチュアの甘え、自分でぶっ壊せるように頑張ります。  しかし、頑張ります、って言うのは何て簡単なんだろう。  実際に努力して、その成果をここで提示しなければ何の説得力もありませんね。  それと、僕の書き込みの誤字脱字が目立ち始めました。  その辺りも改善せねばなりません。 ○生課題パターン出し 基本事項確認(自分用) ・男女でなければ成立しないものにしなければならない。 ・男女と親しい人だけに囲まれるのは、野次馬に囲まれるとは言わない。 前提条件 男女が喧嘩していれば、野次馬に囲まれるという状況は必ずあるはずだ、という確信を自分で持っていること。 野次馬に囲まれるような場所で、男女が喧嘩する、という状況は必ずあるはずだ、という確信を自分で持っていること。 お題「男女が喧嘩して野次馬に囲まれる」 1. ・小学六年生の少年が、昼休みに、間違えて女子トイレに入ってしまう。 ・中にいた数人の女子がわめき立て、少年は慌てて女子トイレから出る。 ・五時間目、六時間目の間に少年のクラスで手紙が回り、少年のしたことがクラス中に広まる。 ・放課後、教師が去ってから、クラスの女子の大半から「変態」呼ばわりされる少年。 ・クラスには男子も多く残っていて、少年のフォローをする生徒はいたが、女子は聞く耳を持たない。 ・少年はカッとなり、ひやかしの中心人物の女子が、トイレで生理用品を持っていたことを逆にひやかしてしまう。 ・その女子は泣き出してしまう。少年は謝まらず、教室から逃げ出す。 ・翌日、教師に呼び出される少年、呼び出された教室には教師と女子と女子の母親がいて、話し合いが始まる。 ・少年が女子トイレに入ってしまったことは偶然だということで、その場で和解する少年と女子。 (野次馬には囲まれたと思うが、気持ちの良いオチではないなあ) -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5907 投稿日 2003年1月14日(火)22時33分 投稿者 新木 伸 >コンセプトワーク  会話がコンセプトワークだということ。  べつに「分室での会話」――に限ったことではなく、すべての「会話」に言えることだよ。  会話っていうか、「コミュニケーション」全般にいえること。  人がわざわざ口を開いて、なにかをいうときには、理由があるはずだ。  「なにか」を伝えるために、口を開くわけでしょ?  日常生活などでも、覚えがあると思うけど……。  長々と延々と喋っているんだけど、ちっとも要領を得ない人とかって、まわりの人たちから「だから何が言いたいんだよ!」とかって、怒られたりしない?  あれは、「人が口を開くからには、なにか伝える内容がある」という了解が、共通認識として皆に染みついているということなのね。  要領を得ない言葉で、人の時間を余分に取ることは、これはいけないことなのだ。だからまわりの人たちから叱られるわけだな。 >望乃君  あれ? お題って、「男女が喧嘩して野次馬に囲まれる」だったっけか?  「野次馬に囲まれる」だけだったと思うが。(ログあたってないんで、記憶違いの可能性もあり)  「男女が」って付いちゃうと、登場人物を指定する縛り条件がひとつ増えるから、難しくなるでしょ。  さらに「喧嘩していて」ってつくと、ここでも「目を引く理由」の縛りがひとつ増える。  どちらかひとつ外すか、もしくは二つとも外してしまったほうがいいだろう。  「野次馬に囲まれる」  「男女が野次馬に囲まれる」  「(誰かがもしくは何人かが)喧嘩していて野次馬に囲まれる」  このどれかにするってことね。  あと、「美男美女というだけでは、振り向く人が出る程度」――という認識は、それでOK。  その通りだ。  しかし、ようやく理解してくれたか。(^^;  べつに叱るわけでも文句を言うわけでもないけれど、わし、はじめからず〜〜っと、そう言っていたのね。  リサーチして観察してきたことが、理解の役に立ったよね。  自分さえも騙せないような「嘘」では、他人を騙すことなんて無理なのだ。  おなじ「嘘」でも、自分自身が納得するぐらいまで考え抜いた嘘であれば、他人を騙すことができるかもしれないわけだな。  そしていまこのお題では、そういう「嘘」をつけといっているわけだ。そこを練習しているわけね。  「おお。そのくらいのことがあったら、野次馬が出来ても不思議はないだろう」――と、僕らを納得させられるくらいの状況というのは、いったい、どんなもの?  ちなみに、鷹見さんの書いている「ジャングルパーク」の話って、じつはそのことを言葉をかえて言っているわけね。  いま読み直すと、意味がわかるかもしれないぞ。  あと、トイレで生理用品云々のネタは、どのへんが「野次馬が集まる理由」なのかな?  これこれこういった理由で、これだけのことがあれば、野次馬が集まっても不思議はない――と、僕らを納得させられるだけの材料は、どのへん?  自分で自分のネタを分析してみるのだ。  自分で充分に納得できている? 自分を「騙せる」ぐらいの出来になっている?  また、他人を騙すのにも充分であると言える? >21歳で大学院生って?  ふとした疑問。  日本版「サバイバー」でもって、参加者の一人の肩書きが「21歳、東大院生」とあったのだが……。  これ、年齢の勘定が合わないよね?  いま日本って、飛び級制度って、すでに実施済みだったっけか?  それともこれは、単なる誤植なのかな? (「教えて君」でいるのもなんなんで、自分で調べてみた)  なるほど。  一部では実施されてるわけか。  皆の身の回りでは、わりと聞く話?  たとえば翠とか。あと、大学通っている人も多いよね。  身の回りには、けっこう飛び級で来ている人とか、いたりするもの?  あと高校から大学への飛び級は?  また義務教育内(小中学校)での飛び級の現状は?  すまん。これではまんま「教えて君」だが。  まあ時間が出来たときと、必要に迫られたら、ちゃんと自分で調べるけども……。  しかしそうなると、例の昔サンプルで出したプロットの「研究者からも評価を受けている天才女子高生(生徒会長も兼任)」なんていう設定、修正せんといかんのかな。本当に優秀なら飛び級が当たり前ということになると、実年齢と学年が一致しているような人間は「真に優秀」とはいえなくなる。 >知識テストお題 ・銃器の知識。銃器の種類と分類。銃器の仕組み。銃器の生い立ちと歴史と系統図。  銃を用いる場合のあれやこれ。射撃の技術。射撃を上達するための訓練法。その他。銃を撃ったときの肉体的感覚情報(五感)。  →作品中に、銃や、銃を使う人間を出すときに必須。また「銃器に慣れた人間」を描くためには、かなり深い造詣が必要となってくる。 ・サバイバル知識。  →サバイバルシーンだけでなく、ファンタジー世界で「野外生活」を描くのに必要。  「街から三日の距離のダンジョンに冒険に行く」――なんてことを描くのにも必要となってくる。 >「サバイバー」という娯楽番組  ふとTVで流れていて気づいた。  この番組って、いい資料になるってことに。  まず知らない人のために、「サバイバー」という番組の紹介から。  普通の一般人を20人ほど、無人島とか、人里離れた荒野(本当に何百キロと離れている)に連れて行って、自分たちの力だけで生き延びさせるという、そんな番組なわけね。  はじめにまず20人が、2つのチームに分けられる。しばらくはそのチーム単位で生活を行う。  集団で暮らして、サバイバル生活をするわけだ。着るものも住むところも、食料さえもない。完全な自給自足。  たいていは、まず家を造って、そして火をおこすところからはじめる。(マッチやライターもないから、木をこすって火をおこすのだ)  そして一定期間(数日単位)ごとに「投票」がある。  チーム全員投票によって「脱落者」をひとりずつ決めてゆくのだな。  そうしてだんだんと人数が減っていって、最後に残った一人に、賞金の10万ドルやら、1000万円やらが与えられる。  途中では視聴者を飽きさせないように、イベントがあったりする。  チームごとになにかゲームで競わせて、勝者にはいろいろな特典が与えられたりする。それはボーナス食料であったり衣服であったり、「投票免除」の特典だったりする。  また中盤あたりで人数が減ってくると、2つに分けられていたチームが合併してひとつになったりする。(だいたい残り10人くらいで合併する)  サバイバルをしてゆく様と、あと人間模様が面白い。  最初は力を合わせているんだけど、そのうちサバイバル生活に余裕が出てくると、派閥ができあがるのね。  そして誰かが陰謀を企て、あるひとりに票を集めて脱落させようと企んだりとか……。しかし企てを持ちかけた奴が逆に嫌われて、逆に追放されたりとか。  ただ最近は場所も展開もだんだんとエスカレートしてきていて、そのうち死者でも出て中止になるんじゃないかと心配しているが。  ――で、この番組がなんの役に立つのかというと。  上記の「サバイバル知識」なわけね。  その手のノウハウ本は山ほど存在している。  しかし、この番組には、それらの本からだけでは仕入れられない情報がある。  「失敗例」ってやつね。  じつはこっちのほうが大事なのだな。リアルな嘘を付くためには……。  たとえば、こんな話を書くのだとする。  普通の高校生の男女が、荒廃した世界に放りだされるとかいう話ね。  この男女が力を合わせて生き延びようとする。水を探したり、食料を探したり、色々と生き延びるための努力をするのだとする。  このとき、情報源としてあるのが「サバイバル・ノウハウ本」だけだとすると、この男女は次々と「成功」していっちゃうことになる。  本には「正しいやりかた」しか載っていないのだ。  しかしここで「リアルな嘘」を付くために必要なのは、むしろ「間違ったやりかた」のほうなのね。  「サバイバー」という番組は、この種の「失敗したケース」の宝庫だったりする。  また「人間観察」としても、情報の宝庫。  いや、本性が出る出る。一皮剥くと、人間ってああだったのか〜と、ためになるエピソードがいっぱいね。 -------------------------------------------------------------------------------- ふと No.5908 投稿日 2003年1月14日(火)23時16分 投稿者 新木 伸  アメリカの現在の国防費は、GNP何パーセントに相当しているか。  ――が、正確な数字が、ぱっと出てこない。  しかし便利な世の中になったのう。このくらいのことなら、インターネットに繋いで、1分もあれば調べがつくしー。  昔、わしが小説を書き始めた頃(14年前)には、こーゆーこと調べるためには、書店や図書館にでも出かけなければならなかったところだが……。  行かなくては(もしくは身近な生き字引に頼る)  ただ、気楽に調べられるものだから、書いている最中に調べてしまって、執筆の勢いを中断させてしまうということもあるなぁ。  昔であれば、ある程度の量をメモで溜めておいて、一気に調べにいったところだが。 >知識テストお題 ・各国の軍隊の規模および編成。軍隊を持つ国と持たない国。  装備の古さ新しさ。そのテクノロジーレベル。その装備や武器は独自開発を行っているのか。それとも他国から購入しているのか。基本的に軍隊は陸海空に別れるが、それぞれの国の、それぞれの軍の規模は? また他国の持たない特殊な区分けの「軍」を持つ国は?  →世界の国々を出すには必須。  これは鷹見さんの十八番(おはこ)っぽいなぁ。  前の「銃器」のことと併せて。 -------------------------------------------------------------------------------- <鷹見一幸さん No.5909 投稿日 2003年1月14日(火)23時20分 投稿者 望乃英司(ぼうのえいじ) ○ガソリンスタンドの問題 ・調べる以前の知識  アラブ諸国などの石油原産国から日本企業が石油を輸入していること。  石油のほぼ全てを日本は外国からの輸入に頼っていること。  以上です。中学校の社会科の授業で僅かに覚えていることのみ。 ・調べたやり方・結果  最初は新聞の金融情報の欄から、化学・石油関連の企業名を探し、それをネットで検索しようと思っていました。  ですが、案外簡単に見つかるかも、と思い、ヤフー・ジャパンでまず「原油 輸入」をキーワードに検索しました。  一番上のほうに出てきた、三井石油さんのウェブサイトをまずあたってみました。 >「精製工場は海沿いの工業地帯に密集しているが、そこからダイレクトに >街角のガソリンスタンドまで送られているのか?」  への問いの答えが早速見つかりました。  海沿いの精製工場から直接特約店ステーション(ガソリンスタンド)や需要家企業に直接配送されるか、全国数箇所に配置された油槽所へ搬入され、そこから各ステーションに配送される。  需要家企業? (他の小売店みたいなところのことかな? と推測)  需要家企業、で検索をかけたり、需要家、でweb辞書を引いたりしましたがややこしかったので途中で諦めました。  油槽所? (海から離れたところにくまなく届けるために、石油を貯めておく場所かな? と推測)  油槽所、で検索をかけたところ、平沢運輸株式会社さんのウェブサイトを見つけました。  そこで分かったのは、油槽所まで石油商品を運んでくるのも、油槽所を管理するのも、運輸会社が行っている、ということ。  一応推測は正解でした。 >「日本に輸入されているのは本当に「原油」だけなのか?」  原油、で検索をかけ、キグナス石油のウェブサイトを見ました。  そこで、この質問はどう答えればいいのか少し迷いました。  日本に輸入されているのは、食品やら金属やらゴムやら木材やら天然ガスやら鉱物やら(ここは新聞の金融情報欄を見ながら)、沢山あるはずです。  ひょっとしたら「原油」だけでは「精製」が出来ず、ガソリンや石油にならないのではないか?  そういった、「精製」に不可欠な何かが、輸入されているのではないか?  そう思い、もう一度三井石油のウェブサイトを調べましたが、それらしきものはなし。  「原油 精製」で検索するも、分からず。ここで検索キーワードが思いつかず、お手上げです。 ・調べたときにどういう気持ちになったか  面倒くさいとは思いませんでした。というか全然手間かけてないで申し訳ない気持ちです。本当に「肩ひじ張らずに」やってしまったので。  三井石油のウェブサイトで、どんな船で原油が輸入され、どんな工場で精製されているか、という部分を読んでいるときは、そのダイナミックさに「ワクワク」しました。  で、そのままの勢いで、同じような手順で、鷹見さんの出された他の問題に手を出したのですが……うわぁ。 ○刑務所関係  全国にある高等裁判所の管轄ごとに拘置所は分かれていて、それぞれの管轄する拘置所に死刑囚は収監される。  多くの場合、死刑執行もその拘置所で行われる。  死刑執行が行われている刑務所の名前ですが、札幌刑務所。宮城刑務所。福岡拘置支所。分かった名前はこれだけです。 ○テロリストの存在している国名    ETA(スペイン)    GRAPO(スペイン)    PKK(トルコ)    FLNC(フランス)    FARC(コロンビア)    EPR(メキシコ)    FZLN(メキシコ)  ……国名調べただけ、弟切さんとは雲泥の差ですな。当たり前ですが。  今度(僕この言葉ばっかり使ってる)、「世界の紛争ガイドブック」でも買って勉強しなおそう。  今は関連ホームページをブックマークに入れるだけで精一杯です。 -------------------------------------------------------------------------------- No.5910 管理者削除 -------------------------------------------------------------------------------- アメリカの国防費 No.5911 投稿日 2003年1月14日(火)23時28分 投稿者 新木 伸  引いてきました。7%で、おおむね合ってますでしょうか。>鷹見さん  あとついでにひとつ質問なのですが、アメリカのスパイ衛星の数は、何個ぐらいなものでしょうか?  ただし、「非公式」のほう。  推測でいいんですが、だいたいの数が欲しいです。  極軌道を回っているのと、普通の周回軌道のと、静止軌道のと、大きいのも小さいのもあわせて。  バックアップも含めて、いちおう37個としたけども、これじゃぜんぜん少ないかなぁ? -------------------------------------------------------------------------------- 鷹見さんのお褒めにあずかるとは光栄です。 No.5912 投稿日 2003年1月14日(火)23時43分 投稿者 弟切 千隼 しかし、学生時代、普通の国家公務員試験の問題集を立ち読みして、「こんなややこしい試験受けるのやだぁ!」と放り出した怠惰な弟切が、外交官試験などというものに合格できるとはとても思えません。 そもそも、弟切のように品位に欠ける人間が外交官になってしまったら、我が国自体の品位が疑われて多くの国民に迷惑をかけそうです(爆) >>起承転結 今回もまた新しい版を提出します。 1F; 起:助け合いを嫌っている主人公。 承:自分が困ったときにも、手助けを拒否する主人公。 転:どうにも困り果てた時、極めて幸運な偶然が起こって、仕事をやり遂げられる主人公。しかし、その幸運は偶然ではなく、ある人が主人公のために密かにお膳立てしてくれたものだった。 結:助け合いを嫌わなくなる主人公。 -------------------------------------------------------------------------------- <新木さん No.5913 投稿日 2003年1月15日(水)01時00分 投稿者 望乃英司(ぼうのえいじ)  確かに、新木さんが出されたお題は「野次馬に囲まれる」(後に「取り囲まれる」に改定)で間違いありません。  みえかさんと僕に出されたお題はそこからちょっと変わって、「野次馬に囲まれて恥ずかしい思いをする」でした。  ですが僕は最初「美少女悪魔に美男子に変えられた高校生が、美少女悪魔と路上で喧嘩し、野次馬に囲まれる」などというわけのわからないものを出しました。  それで、新木さんが僕にまず提示されたのが「美男美女禁止」でした。  ここで僕が素直に「野次馬に囲まれる」のお題を選べば良かったのです。  しかし「縛りがあったほうが練習になるだろう」という僕の勝手な判断から、僕は自分のお題を「男女が喧嘩して野次馬に囲まれる」に決めてしまいました。    で、生理云々のパターンはそのお題から出したもの、というわけです。  それで二時間くらい考えて出せたのが一パターン。情けないぞ僕。  というわけで生理の話の分析が終わったら、素直に「野次馬に囲まれる」でパターン出しをしようと思います。 -------------------------------------------------------------------------------- スパイ衛星について No.5914 投稿日 2003年1月15日(水)01時46分 投稿者 鷹見一幸 日本でもついに打ち上げることになりましたね。 いわゆる情報収集という行為は、国際法違反でもなんでもありません。私などはそれによって無用の紛争が避けられるなら、諸手をあげて賛成したいぐらいです。    さて、アメリカのスパイ衛星ですが、決まった数はありません。  なぜかというと、衛星軌道の高度の問題なのです。  気象衛星「ひまわり」の映像を見たことが無い人はいないと思いますが、ひまわりの映像は、かなり高度の高い衛星軌道から撮影されていることがお分かりだと思います。  その理由は二つあります。地球の北半球全体の雲の動きを見るためと、衛星を長持ちさせるためです。  衛星軌道の高度が低ければ低いほど撮影できる画像は鮮明度を増しますが、そのぶん大気の抵抗により衛星軌道を保ち続けることができなくなるからです。  つまり低い高度を飛び、地上の鮮明な映像を撮影するスパイ衛星は基本的に使い捨ての消耗品なわけです。  処分する時は、アポジモーターに点火して高軌道にぶん投げるか、もしくは逆に大気圏に突入させて「ジョー、君はどこに落ちたい?」ということになります。    現在公表されている衛星の数と軌道はノーラッド(北米防空司令部)のデータを見ればわかりますが、スパイ衛星は基本的に公開されていませんので、はっきりとはわかりません。  アメリカは、常に衛星を打ち上げ、常に衛星を捨てているからです。  37という数字に問題はないと思います。それにはっきりと「違うよ」言えるのはノーラッドの衛星軌道管理センターの連中だけでしょうね(笑)  湾岸戦争のときにもアメリカはいくつもの監視衛星を打ち上げていますが、そのなかにイラクの情報部が「イズラィール」(死告天使・イスラム教では人に死期を告げるといわれている天使の名前)とあだ名をつけた監視衛星がありました。  この軌道には新旧とりまぜて現在四つの衛星があるそうです。  どれがいつ落ちてもいいように打ち上げたようですが、金が余っているんだなあ。としか言いようがありませんね(笑)  余談ですが旧ソ連も同様の衛星をいくつも打ち上げていましたが、 当時のソ連の衛星のエネルギー源は原子炉でした。  熱電対というものがありまして、こいつは熱を直接電気エネルギーに変えることが出来ます。普通の原子炉は熱を水蒸気の運動エネルギーにしてそれによって発電しますが、この熱電対を使えばそういった複雑な機構を使わずに簡単に電力を取り出せるからです(エネルギー効率はかなり低いので、通常では使い物にならないそうです)  原子炉を衛星のエネルギー源にしていたのはわかりましたが、どうやってあんな重いものを打ち上げることが出来たのか疑問に思って調べて唖然としました。  ソ連のスパイ衛星の原子炉は軽いんです。なぜなら遮蔽していないから(笑)  放射能が漏れなようにするために、何重もの容器で覆う。なんてことはやってないんです。宇宙空間だから必要ない。というのが理由らしいんですけど、薄いトタン板程度の囲いの真ん中に原子炉があってそこに熱電対を突っ込んで電力をとりだすわけです。  放射能だだ漏れ。  十年ほど前に、こいつの小型のヤツがカナダに墜落して大騒ぎになったんですけど、あんなのよりはるかにでっかい衛星(むき出し原子炉搭載型)が、いくつかまだ衛星軌道を回っているそうです。    古代中国では、いつ天が落ちてくるか、と心配していた「紀」という男のことを笑い、「杞憂」と言う言葉にして現代に伝えてきましたが、ひょっとしたらこのことを予見していたのかもしれませんね(笑) -------------------------------------------------------------------------------- だれか手すきの人〜 No.5915 投稿日 2003年1月15日(水)02時00分 投稿者 新木 伸 >WEBでの検索の方法  誰か手のすいている人〜。  WEBの検索ページで、ロボット式とディレクトリ式との違いを、望乃さんに説明してあげて〜。  その上で、さらに手があいているようなら、物の調べかたの講座だとかもよろしく〜。  調べかたを知らないと、時間が無駄になる。 >スパイ衛星  稼働中が32で、バックアップ含めて37としておきました。  話の中では、現在世界的な非常事態なので、バックアップ衛星もすべて駆り出されて、推進剤を無駄遣いして、ある軌道を集中観測中です。  ノーラッドはいまパニックです。(笑)  しかし、全国家予算の6割も軍事費(アメリカは国防費だと主張しているが)に回してもいたら、衛星だって余るんでしょうねぇ〜。 -------------------------------------------------------------------------------- ガソリンスタンドについて。 No.5916 投稿日 2003年1月15日(水)02時11分 投稿者 鷹見一幸 >望野くんへ  ご苦労様でした。  「めんどくさい」と思わなかった。そして自分が知らないことを知ることが面白かったワクワクしたというのなら、望みはあります。  さて、  検索する時に、もっといろいろな単語が浮かばなかったかい?  そういった「単語を思い浮かべる訓練」をしていないと、モノカキになるのはとーっても難しいと思うよ。  ガソリンスタンドから連想される単語をまず並べてみよう。  まず運搬手段だ。 タンクローリーという言葉から何を思い浮かべる? トラックだけじゃないだろう?鉄道にだってタンク車はある。 オイルターミナルという言葉や原油備蓄という言葉を聞いたり読んだりしたことは無いかい?  そういった「石油」に関して連想する単語を並べて検索してごらん。  いろんなことがわかってくるだろう。  それはつまり「単語」の後ろにあるものなんだ。  「飛行機」という単語の後ろには、とてつもない情報が詰め込まれている。飛行機という単語を読んだ人間の脳の中からは、その単語によって誘発されたありとあらゆる情報が浮かぶわけだ。  だから、簡単に、考えもせずに単語を選び、文に書けば、それを読んだ人間とそれを書いた人間との認識に大きな隔たりができてしまうことだってある。  これはモノカキにとっては致命的なことだ。書いたことの意味が伝わらないわけだからね。  だからモノカキは調べるんだ、辞書を引き、ネットで検索する。  ウソを書いたら終わりだ。    小説には自由度がある、特にライトノベルの自由度は大きい。 でも、それがゆえに許されないウソと許されるウソの境界をはっきりさせないと、物語が成立しないんだ。  いきなり宇宙人の女の子がやってきたっていい。  いきなり美少女アンドロイドがみかん箱に入れられて「拾ってください」という札とともに道端に捨てられていたっていい。  理由なんかどうでもいい、設定なんか書かなくたっていい。  そこで繰り広げられる人物たちの心の動きや行動に矛盾がなければ読み手は納得する(女の子がかわいくて健気なら言うことは無い)  つまりそれが「ウソをついていない」ということなんだ。    小説とは、つまり人間を書くことなんだよ。   -------------------------------------------------------------------------------- あらすじを書き直しています No.5917 投稿日 2003年1月15日(水)02時59分 投稿者 紫ゆきや  あらすじを書き直しています。  話は変えませんが、意図しているところを、もっと明確にしたく思います。 ●新木さん(5873) >> あらすじだけ、ぽんと上げてきて、「読んで理解してくれ」てな姿勢でいるから、そういう誤解が生まれるわけね。それ悪い癖だよ。  はい、指摘ありがとうございます。  自分では気付いていませんでしたが、たしかに、「自分の意図したところ」を書いていないですね。  書く必要のあることを、書く必要がないだろうと判断してしまったのが間違いでした。  あらすじにおいて、書くべき情報というものを勘違いしていたようです。  話の流れとか、キャラの考えだけでなく、作者の意図も書くべきでした。  そうした意図が書かれていなければ、あらすじが正しいのかどうかも分かりません。  これから改めます。 >あらすじについて  サンプルを書いていただいて、ありがとうございました。  あらすじを読んだだけで、「コメディである」とわかり、本文の雰囲気が想像できました。  雰囲気の出し方や、意図の込める書き方について、かなり迷っていたので、とても助かりました。  参考にさせていただきます。 >> 「伝える」ことが最重要事項なのだ。手段は選ぶな。  わかりました。  次は、伝えられるよう書きます。  「動かないルーチンを最適化してみせるような真似」と指摘されたときには。  とても恥ずかしく思いました。  今回のことを踏まえ、同じ失敗をしないよう、あらすじのレジュメの書き方を変更しています。  これまでは、話の流れだけを「用件」としてレジュメを作っていましたが、それでは不足だったとわかりました。  ですので、今書いているあらすじのレジュメでは、自分の意図なども「用件」に含めています。 ●知識とか   >> 女の下着の種類はどのくらい知ってる? 「前ホックブラは、珍しいモノである」なんてことを知らなかったくらいですから、かなりダメですね。  上記は、前のOFF会のとき、女性陣から教えてもらって、はじめて知ったくらいですから。 >> 車やバイク、飛行機にヘリ、様々な乗り物の種類は? それらの操縦方法の違いは? 駆動原理の違いは?  これであれば、それなりに答えられそうです。  特にスポーツカーについては、わりと知っているほうだと思います。 >> キスの方法には何通りのテクニックがある? それぞれの違いは? 娼婦が性交時に用いるテクニックにはどのようなものがある?  娼婦のテクニックというのが、「料金表に書かれているようなもの」であれば、それなりに知っていますが、「マット運動の種類や、腰の使い方」なんかだと、自分はお手上げだと思いました。 >> 現在の科学において、可能なことは不可能なことは? たとえばバイオテクノロジーで現在達成されている技術水準は?  「クローン人間が誕生する予定とか、息切れしない遺伝子が発見されたとか」そういったニュースは見ていますが、そのていどです。 >> 格闘技のサブジャンルにはどんなものがあり、それぞれの技の特徴は? また代表的な書く流派の生い立ちや、格闘技界での扱いや存在の大きさは?  これは、それなりに答えられそうです。  上記以外の質問には、まるで答えられませんでした。  新木さんの書かれたとおり、ふたつ程度ですね。あとは全滅です。 >> 1・自動車の用語について。 >> アクセルとスロットルの違い。  操作する場所と、作動する場所の違いですね。 >> ガソリンとフューエルの違いは何か。  ガソリンはフューエルの一種です。 >> 英語で助手席をナビゲーターシートと呼ぶが、それ以外の呼び名はあるか?(英語で)あるとしたらなぜナビゲーターシートと呼ばないのか。  わかりませんでした。 >> 2・同じく自動車関係 >> ジープの語源は?  三菱ジープという車名が一般的に使われるようになった、としか知りませんでした。  その車名になった語源までは考えたこともなかったです。 >> 3・鉄道関係 >> 4・法律関係 >> 5・法律関係 >> 6・テロリスト関係 >> 7・生物兵器関連  わかりませんでした。 ●ガソリンについて >調べる前 「日本に輸入されているのは本当に「原油」だけなのか?」  原油よりは少ないですが、精製された油も輸入しています。 「精製工場は海沿いの工業地帯に密集しているが、そこからダイレクトに街角のガソリンスタンドまで送られているのか?」  ガソリンは中継点に一度プールされて、それからガソリンスタンドへ送られている、と記憶しています。  空港などは直送だと聞きました。 >調べた後 「日本に輸入されているのは本当に「原油」だけなのか?」  製品輸入は23%でした。 「精製工場は海沿いの工業地帯に密集しているが、そこからダイレクトに街角のガソリンスタンドまで送られているのか?」  ガソリンをプールしておくのは、内陸の油槽所だけでした。  精製工場から近いガソリンスタンドへはタンク車などによる直送のようです。  空港へはパイプラインを引いているようですね。  たしかに距離も近いし、量も多いですからね。 >調べた方法と、楽しかったかどうか http://www005.upp.so-net.ne.jp/cb3/  こちらのサイトを参照させていただきました。  googleに「ガソリン 流通」と打ち込んで、ヒットしたリストの3番目です。  確認のために他のサイトも回りましたが、基本的には上のサイトからの情報ということで。  調べているときは、面倒とは思いませんでしたが、ワクワクとも違う感じでした。時間に追われた状況でやったせいかもしれません。  しかし、「空港へはパイプラインを使う」なんていう、自分にとっての新情報を得た時には、驚きと喜びがありました。  資料から、新しい知識を得る喜びを何度も味わうと、体が覚えてワクワクするようになるのかな、とか思いました。 -------------------------------------------------------------------------------- >紫 No.5918 投稿日 2003年1月15日(水)04時20分 投稿者 新木 伸 >>>> アクセルとスロットルの違い。 >>操作する場所と、作動する場所の違いですね。  アホたれ。  違うわ。  調べ直して、書き直しだな。もしくは身の回りの「通」の人に訊いてみるのも面白いかもしれない。答えられなきゃ、そいつはモグリだ。 >>三菱ジープという車名が一般的に使われるようになった、としか知りませんでした。 >>その車名になった語源までは考えたこともなかったです。  馬鹿ったれ。  以前、「辞書で引いたことのない単語は使うべからず」と言った覚えがあるのだが?  ここで「ジープ」と使っている以上、いま辞書を引いているはずなのだが?  そして辞書で引いていたなら、「車名になった語源」を知らないはずがないのだが?  広辞苑ひいた? ねぇ広辞苑は? >> 現在の科学において、可能なことは不可能なことは? たとえばバイオテクノロジーで現在達成されている技術水準は? >>「クローン人間が誕生する予定とか、息切れしない遺伝子が発見されたとか」そういったニュースは見ていますが、そのていどです。  おろ?  まさかとは思うが、「ヒトゲノム計画」あたりも知らないの?  あと、「ヒトクローンが誕生予定」って、そりゃいったいどこの国の話だ?  先進各国でヒトクローンは禁止だろ。あとヒト胚を使っての実験も大抵の国では禁止しているはずだぞ?  また遺伝子組み換え植物による食品とかを、君は日常的に口にしているわけだが、そのことは知っていたりする?  アホは笑ってやることにした。  なにを言うよりも、そのほうがいちばん効くだろ。  しかし紫君、そんなに物を知らないで、いったいどうやってエンターテイメント小説を書くつもりなのだ?  鷹見さんの出してきたのはだいぶマニアックだと思うけど、僕の出したほうは、エンターテイメントを書くのに普通に必要とする類の知識だぞ?  しかもだいぶ易しいめにしてある設問だぞ?  僕と君とじゃ、若干の年齢差はあるけど……。  俺の26歳っていうと、いつだ?  うーんと、ヴァルツアーの連載が終わって、星くずの企画書に取りかかっていた頃だな。――ってことは、星くず1巻を書いたときと、ほぼ同じってことか。  なんだ。あの頃か。  当然いまよりも知識量は少ないはずだが、しかし、ここまでひどくはなかったなぁ。あの設問なら、当時でもぜんぶいけたろう。  これがふるい落としのための難しめの設問なら、当時の僕に答えられないような設問も色々作れるけど。  紫君。  なんでそんなに物を知らないのさ? ねぇなんでよ?  そうそう。他の人にも言っておく。  この話を横から読んでいて、「プロ作家と比べたら、そりゃ、違っててあたりまえだよ〜」なんて、いま泣きごとを言いたい気分でいるヤツ。  性根を入れ替えて考えを改めるか、プロ作家になるのは諦めるか、どちらかにすること。  プロになろうっていう人間が、プロの基準で計られないで、どーする?  相手がアマチュアだろうが、シロウトだろうが、オレ、計るよ。計っちゃうよ?  プロのモノサシを持ちだしてきて、計測しちゃうよ?  あらゆる面において「プロ並み」にならなければ、プロにはなれないの。これあたりまえのことなのね。 -------------------------------------------------------------------------------- 実況中継 No.5919 投稿日 2003年1月15日(水)05時46分 投稿者 新木 伸  ええい、くそう。こんちくしょーめ。  「説明文」で書けば3行で終わっちまうところを、なに、5ページも使って書いているのだろうか。俺はっ。  しかもまだ終わりそーにないわ、あと3ページくらいは食いそうだわ。  まあ上下分冊したからまだまだページ数にはぜんぜん余裕あるし、その点では問題ないのでいいのだが。  しかし、くそう。  こんなん、「絵と動き」が使えれば1瞬で終わるじゃねーかよ。勇者王ガオガイガーでは、こんなん1秒で説明完了してたぞっ。  まあ、小説というメディアは、ある種のことではアニメやマンガに完璧に勝っているにもかかわらず、こういったある種のことでは完璧に負けてるしなぁ。  それにしたって、説明文で済ませてしまえばたったの3行で終わるのだが……。なにをしてるんだろうか。俺は。  まあ、これが俺のスタイルなのだから、四の五のいわずに、やるしか。  まあ本が出たら、どこが該当箇所なのか探してくれい。  「某大国のスパイ衛星」が出てくるあたりだわさ。 -------------------------------------------------------------------------------- おいおい No.5920 投稿日 2003年1月15日(水)06時54分 投稿者 はせがわみやび >>あと、「ヒトクローンが誕生予定」って、そりゃいったいどこの国の話だ? >>先進各国でヒトクローンは禁止だろ。あとヒト胚を使っての実験も大抵の国では禁止しているはずだぞ?  ニュース見てないだろ?(^^;    このあたりとか。  http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20021224-00000006-wir-sci  見ておいたほうがいいぞ。  12月のニュースだから、見てないんだろうなあ。  まあ、まず、書いておきたいのは、  「クローン人間が誕生する予定」と断言してしまうのは、誤りだということだ。  生まれて、それからDNA鑑定あたりをしてみて、確認しないかぎり、その子どもがクローン技術で産まれたかどうかは確定できないからね。    多くの学者は、遺伝子が複雑になるほどクローンは難しいと考えているようで、とくに霊長類のクローンはそんなに簡単にできないと思われている。  まあ、今日明日にも誕生しますよ、なんて書いてある記事は、繭につばをつけてから読むようにしよう。  が。  その一方で、これらのクローンベビー誕生を競うレースが本当に行われていないと断言するのも、また難しい。  世界の法律は科学の進歩に追いついていない。  それはもうアメリカでさえ、  このあたり http://www.hotwired.co.jp/news/news/technology/story/20021212301.html  法律は、どこにでも抜け道があるものらしいぞ(ーー;。  息切れしない遺伝子のほうは、こっちだ。  http://www.venture-navi.jp/php/news.phtml?id=518  いやでも、この手の「時事ネタの科学ニュース」をいくら知っていても、それは「知識」ではないので(「知」にはなるので、無駄ではない)、これだけでは困るのだが……。  あー、そうそう、「バイオテクノロジーで現在達成されている技術水準は」と聞かれた場合は、ほんとは、答えるべきなのは技術「水準」についてだよ。個別の事例じゃなくてさ(^^;。>紫さん  みやび -------------------------------------------------------------------------------- 訂正 No.5921 投稿日 2003年1月15日(水)06時57分 投稿者 はせがわみやび  繭につばをつけて → 眉につばをつけて  繭につけてどうするかな、わたし(^^; みやび -------------------------------------------------------------------------------- クローンとか No.5922 投稿日 2003年1月15日(水)08時33分 投稿者 新木 伸 >みやびさん  あう。  そんなニュースがあったのね。  しかしゴシップ系の眉唾記事と、科学上の発展とを同列で扱われてもな〜。出産後に遺伝子比較をしたあとで、もし本当に「クローン」であることが判明したら、事実と認めてもよいだろうけど。 (しかし出産前でも羊水を採取してDNA鑑定はできるだろうに、なぜやらないのだ?)  くそう。  悔しいので、こっちも指摘してやるぅ。  つまらん誤字修正なんかで、書きこみを一個増やしてるんじゃないよ。  みやびさんが自分の誤字を直しているのを、あちこちの場所でよく見かけるけど――。  ひょっとして、誤字を自分で訂正したなら、間違えた事実が消えるとでも思ってる?  さもなきゃ、自分の誤字に気づいたら報告しておくのが「誠意」であると勘違いしてるだろ? それは自分の面目を守るための保身でしかないんだぞ。さもなきゃ指摘されると痛いもんだから、それを回避するための防御行為か?  「エラッタ」(正誤表。ここでは誤字訂正の意)が存在を許されるケースは、その誤字によって誰かが実害をこうむるような場合だけだ。  その誤字によって誤解が生じたり、誤字によって意味が百八十度反転してしまったり、相手を悩ましてしまうだろうとか、そういう場合ね。正す必要がある誤字っていうのは。  「繭にツバ」なんて、誰でも「アホな誤字だな」と気づくようなものは、直す必要はありません。  誤字を出してしまった場合には、甘んじて、誰かが鬼の首を獲りでもしたかのように指摘されるのを待って、そして恥をかいておきなさい。  アホだったのは事実なんだから。 -------------------------------------------------------------------------------- ありがちな新興宗教 No.5923 投稿日 2003年1月16日(木)00時23分 投稿者 弟切 千隼 「クローン人間を作った」と発表したことで一躍有名になった観のある「ラエリアン・ムーブメント」という新興宗教団体は、世界の新興宗教の中では、以前から超有名どころでした。 弟切は、あまり熱心でないとはいえ超常現象ウォッチャーの端くれでして、十年以上前からこの団体の大まかな動きを観察しています。 誤解のないよう言っておきますと、弟切は超常現象をすべて信じているわけではありません。万に一つくらいは真実が含まれているかも知れないと思っているものの、ほとんどは勘違いや根拠のない噂に基づいているだろうと思います。 ラエリアン・ムーブメントの教義をごく簡単に説明すれば、 「ずっと昔、エロヒムという異星人が地球にやってきて、遺伝子操作によって人類を作った。エロヒムはいまだに宇宙船に乗って地球にやってきている。世界各国で目撃されているUFOこそエロヒムの乗っている宇宙船だ。さあ、みんなでエロヒムを温かく迎えてUFOに乗せてもらおう」 という感じです(爆) エロヒムというのは、ヤハウェという言葉と並んで、ヘブライ語で「神」を表わす言葉の一つです。エロヒムもヤハウェも「神」を指す言葉として『聖書』に登場します。 つまり、ラエリアン・ムーブメントは、『聖書』に登場する「神」が、地球人のレベルを超えた科学を持った異星人だと主張しています。 ……三十年くらい前のSF小説に出てきそうな話だな、などと考えるのは、きっと罰当たりなことなのでしょう。 ラエリアン・ムーブメントの創立者は、本名をクロード・ボリロンというフランス人です。彼は異星人エロヒムから「ラエル」という名をもらったと主張しており、当初はクロード・ボリロン・ラエルと名乗って布教活動をしていました。 欧米のキリスト教圏の人が作る新興宗教というのは、どうしてもキリスト教のパロディみたいになってしまうのが多いですね。 次の『夢境学園』のネタにいかがでしょう? > 新木さん(笑) >>起承転結 また新たな版を提出します。 1G; 起:助け合いを嫌っている主人公。 承:自分が困ったときにも、手助けを拒否する主人公。 転:どうにも困り果てた時、極めて幸運な偶然が起こって、仕事をやり遂げられる主人公。しかし、その幸運は偶然ではなく、多くの人々の利益となるように、ある人がお膳立てしたものだった。 結:助け合いを嫌わなくなる主人公。 1Gは1Fと似ているものの、主人公を助けてくれた人の行動原理が違います。 1Fの場合は、助っ人は困っている主人公を気の毒に思い、主人公一人のために、裏でこっそりお膳立てをします。 1Gの場合は、助っ人は多くの人々に対する慈愛に満ちた人で、不特定多数の人々の幸福を願って行動した結果、主人公もその恩恵に浴します。 -------------------------------------------------------------------------------- >弟切さん No.5924 投稿日 2003年1月16日(木)00時38分 投稿者 新木 伸 >弟切さん  次々アイデアを出してきているけども。  前の指示、読み落としたのかな?  すでに出ているアイデアと比較して、「どっちが良いのか」を自分で判断して、その自己評価を記して提出すること――と、そう言ったでしょ。  こうして、あんま面白くない(意表を付く度合いが少ない)ものまで並べてくるのは、どういう意図があるのだ?  自分の判断に自信がないので、人の目に判断を委ねたがってるのかな?  しかしプロになったときは、誰も見てなんてくれないんだぞ。自分で判断したものでやらなきゃならない。  あとこうして「いいもの」も「ダメなもの」も並べてしまうことには、明かな弊害がひとつある。  埋もれちゃって、珠も石も、見分けがつかなくなってくるのね。  数を並べて比較検討することは、パターンを絞りだすというメリットもあるけど、デメリットもある。それに気を付けなくてはならない。  「レベルを揃える」「ある程度以下は、あらかじめ捨てておく」――とかの前処理が必要なんだな。  ちなみに、そろそろパターン出しにも慣れてきて、「パターンを出すのがもう普通」になってきたから、次の段階に移行しようということなのね。  「ダメっぽいものは出す前に自己ボツ」っていう段階。  「ダメっぽいもの」の判断をかける水準の指標は出しただろ。  1Bおよび1Cだ。あれが使えるアイデアかどうかの基準。  まだ自分の判断眼に自信はないだろう。  だから自己ボツではなく、「自己評価を付けて提出」って言ったわけね。  今後出してくるものには、「○○より上」「○○とほぼ同等」「○○より若干下」「○○よりぜんぜん下」とか、そういう自己評価を必ず付けてくること。  これまで出してきたものにも、自己評価を出してくること。  また時間が経って冷静に客観的に見直してみたときに、自己評価が変化したのであれば、それも変わったときに申告すること。  一覧表として提出し直しかな。 -------------------------------------------------------------------------------- 知識とか No.5925 投稿日 2003年1月16日(木)04時28分 投稿者 紫ゆきや  今日中にあらすじを書き込みたかったのですが、書くうえで気になった事を調べていたら時間がなくなってしまいました。 ●新木さん(5918) >> 以前、「辞書で引いたことのない単語は使うべからず」と言った覚えがあるのだが?  あわわ、すみません。 「知識を試す」ということでしたので、あえて「調べずに回答」しました。  その旨、ちゃんと書いておくべきでした。指摘されたばかりなのに、また悪い癖が出てしまいました。  調べた結果はこんなでした↓ ===  ジープ【jeepアメリカ】(general purpose car の頭文字GPの転。一説に、ポパイの漫画の架空の小動物の奇声による) 四輪駆動の小型自動車。アメリカで軍用に開発。商標名。(広辞苑より) ===  さらに三菱ジープについて調べてみましたら、米ウイリス社から買ったものだったとか、初めて知りました。  古い車が好きな父親が、J30D型に乗っていたので、ちょっと懐かしかったです。 >>>>>> アクセルとスロットルの違い。 >>>> 操作する場所と、作動する場所の違いですね。 >> 違うわ。 >> 調べ直して、書き直しだな。  あれ?  辞書でひいてみました。 ===  アクセル(アクセレレーターacceleratorの略) 自動車の、足でふむ加速装置。これをふむと気化器の絞り弁が開き、機関の回転数や出力が増す。(広辞苑より)  スロットル【throttle】〔機〕(→)「絞り弁」に同じ。  しぼり‐べん【絞り弁】管路の断面を種々に変えて、流体を制限する弁。内燃機関の気化器に取り付けて吸入空気量を加減するもの、蒸気機関に取り付けて蒸気量を加減するものなど。スロットル。・ (広辞苑より) ===  何も間違えていないような……ああっ! 「スロットル」って、「スロットルレバー」のことだったんですね!?  考えてみれば、「アクセルペダル」との比較で出てきたのだから当然でしたね(^^;  私の脳みそが「スロットル」と聞いて、「4連かなー、ビッグボアかなー、チャンバー前なんてガッカリなことはー」なんて方向へ向かってしまったので、完全に誤解してしまいました。  たしかにアホたれでした。  「スロットルレバー」は、飛行機などの「エンジン出力を調整する棒」のことですね。  飛行機ではパイロットの左手側にあって、前後に動かすレバーです。  戦車の場合は、左右のキャタピラに対応した2つのスロットルレバーを操作して運転するそうですね。  バイクの場合、ハンドルの回す部分(ここでエンジン出力を調整)を「アクセル」と呼ぶ人が多いですが、正式名称は「スロットルグリップ」だと教わりました。 >> まさかとは思うが、「ヒトゲノム計画」あたりも知らないの?  大丈夫です。  世界中で共同でやっている、人間の遺伝子を解析するプロジェクトですよね。 >> また遺伝子組み換え植物による食品とかを、君は日常的に口にしているわけだが、そのことは知っていたりする?  コンビニ弁当とファミレスばかりですから、もうモリモリ食べてますね。  しかし、他に食べるものもないですから、連日カップラーメンだった学生の頃よりは(期的に体調崩さないぶん)マシかなーと思っています。 >> しかし紫君、そんなに物を知らないで、いったいどうやってエンターテイメント小説を書くつもりなのだ?  それは、国家と宗教と政治と科学と音楽と女性の下着関係を回避しつつ……具体的に言ってわりとダメだと思います。  今はニュースを見るように心がけていますが、なかなか難しいですね。本当に基本的なことって、逆にニュースにならないですから。そういう本を読むべきかなと考えていますが、先に読みたい本がいっぱいあるので、後回しになっています。 >> なんでそんなに物を知らないのさ? ねぇなんでよ?  うーん、大学時代はε-δ論法なんかやって時間つぶしてたから……なんてことはなくて、麻雀だのゲームだので消費した時間が多すぎたと思います。小中高では、ずっとプログラム関係の本ばかり読んでいましたし。  ずいぶん無駄に生きてきたものです。 ●みやびさん(5920) >> 「クローン人間が誕生する予定」と断言してしまうのは、誤りだということだ。  たしかに、私の誤りでした。  一般的にも確実視されていないニュースに関しては、「〜というニュースを見ました」とか書くべきでしたね。  なるほど、私のは「知」ではあるけど「識」では無かったということですね。 >> あー、そうそう、「バイオテクノロジーで現在達成されている技術水準は」と聞かれた場合は、ほんとは、答えるべきなのは技術「水準」についてだよ。個別の事例じゃなくてさ(^^;。>紫さん   自分でも、どうかと思ったんですけど……数値化できない「水準」を示すのに、たとえ話を挙げる以外の方法が思いつきませんでした。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5926 投稿日 2003年1月16日(木)05時28分 投稿者 新木 伸 >紫 >>「スロットルレバー」は、飛行機などの「エンジン出力を調整する棒」のことですね。  ちがうよ。  飛行機の場合には、スロットルはキャブレター内の絞り弁の閉じ具合(開き具合にあらず)を調節するのであって、エンジン出力が変わるのはその結果に過ぎない。  エンジン始動時などには、出力を可変する目的ではなくて、混合気の濃度を変えるために調節することもある。  また車やバイクなどで、エンジンブレーキをかけているときには、操作することで、エンジンブレーキの利きを調整することもできる。  スロットルの使い方は、なにも「加速するだけ」とは限らないんだよ。  ところでキャブレター(気化器)の仕組みは知っている? それ知らないと、「絞り弁」なんて言われたってちんぷんかんぷんのはずだ。  知らなかったら、まずそれから調べることだな。  内燃機関のうちからディーゼルを除いた「ガソリン/ガス」を燃料とするものには、「気化器」やら「混合器」(ガスは気化の必要がないため)というものがある。ここで空気量を調整するために、空気流路の途中に弁がある。これが閉じ弁というもの。  ディーゼル機関では出力調整を燃料の吐出量で調整するので、閉じ弁はない。(※1)  またガソリンエンジンでも、最近では燃料噴射式が主流となっている。バイクのほうは最近チェックしていないからよくわからんが、燃料噴射式はそれなりの比率で存在しているはずだ。しかし空気流量を制御するためにやはり「閉じ弁」は存在するので、「スロットル」であることは間違いない。 (ちなみに、一切調べずに、脳内記憶だけで書いてみた)  ※1:ディーゼル機関の出力調整の方法が、すこし怪しい。無論、あとで自分で調べはするが、でも答えは教えてやんねー。てめぇで調べろ。  ――で、アクセルとスロットルの違いは?  ちっとも答えになってねーだろ。  機関の仕組みは同じなのに、なぜ車では「アクセル」で、バイクでは「スロットル」なんだよ?  また「アクセル」と呼んでいいものにはどんなものがあり、スロットルと呼ぶべきものはどんなものがあるのだ? 分類できなきゃ、それ知識って呼ばねーだろ。  ついでに言うと、戦車の2本1組のレバーは、あれはぜんぜん「スロットル」じゃねーよ。だあほっ。鷹見さんが草場の陰ですすり泣くぞっ。 >ヒトゲノム計画  ――で、それはもう終わっているの?  それとも、まだ終わっていないのなら、いつ終わるの?  本当に、ただ「知ってる」だけなんだなぁ。 >遺伝子組み換え植物 >>しかし、他に食べるものもないですから、連日カップラーメンだった学生の頃よりは(期的に体調崩さないぶん)マシかなーと思っています。  遺伝子組み換え食品と、体調って、どんな関連性があるの?  もしかして体に悪いものだったりするの?  そもそもなんのために、食品の遺伝子を組み換えているの?  またどんなものが遺伝子組み換えされているの? >どんなエンターテイメント小説を書くのか >>それは、国家と宗教と政治と科学と音楽と女性の下着関係を回避しつつ……具体的に言ってわりとダメだと思います。  あとついでに、自動車のことと、機械のことと、食品のことと、それらも回避しないとだめみたいだね。  ――っーか、なにが残るんだ? それだけ回避したあとに、残るものっていったい? >>麻雀だのゲームだので消費した時間が多すぎたと思います。小中高では、ずっとプログラム関係の本ばかり読んでいましたし。  じゃあ、麻雀とゲームのことなら、「知識」を持っていて、小説に書けるわけね?  麻雀小説は書けるわけだな。  ゲームを題材にした小説も書けちゃうわけだな。  もう充分に「知っている」し、知識もあるわけだな?  あとプログラムのことも、完璧なわけね?  プログラム関連の知識。コンピュータとは切り離せないわな。  各種アルゴリズムとか。コンピュータの仕組みだとか。コンピュータがプログラムを実行してゆく仕組みとか。  ノイマンプロセスと、非ノイマンプロセスの違いだとか。  もお完璧? 知識持ってる?  たとえば小説の中で、その道のプロが読んでもうならせられるようなリアルな「ハッキング」を書いたりできる? これだってプログラム関連だよな。  またコンピュータ内で自我が芽生える様子や仕組みなんかも、リアルな「嘘」を構築して、エンターテイメント小説に仕立てられる?  どうよ、どう?  ちなみに俺、世の中に存在しているすべての「機械」について、原理だけでよければすべて言えるよ。もちろん空でね。  その機械が作動する原理(物理法則のどれを応用しているか)も、ぜんぶ知ってる。  ある原理に基づく機械群をリストアップできるし、分類もできる。「知識」として持ってる。 >馬宮さん  そういや、またしばらく見かけてないな?  きっと、またドツボにでもハマってるんだろうなぁ。  手が止まったときには、どうして止まっているのか報告しなさいって言ったでしょー。  お題が変わったわけだよね。  そしていま、慣れていないものを新たに書き始めようとしているわけだ。  冒頭の部分で「いきなり本題に入る」っていうことが難しいのであれば、勢いをつけるための「スプリングボード」として、本題に入らないシーンを書いたりして、感じを掴むといい。  前の「昔好きだった人と再会」のときに、ちょうど、そんなようなことをやっていたでしょう。(意識してではなくて、結果としてそうなっていたという意味)  はじめの頃の何回かは、3時間も書いていて、それでようやく後ろのほうで「再会」がちらっと出てくるか、出てこないか――といったあたりだったよね。  プロの執筆なんかでも、そういうようなことはやる。  他の人はどうか知らないが、すくなくとも、僕はやっている。  書き出しのときに、いきなりシチュエーションに入れないときには、まあ、はじめから捨てるつもりで10ページぐらい書いてみるわけだ。  長編の書き始めなんかでは、そんなことをだいたいやっている。10ページ分くらいを、3〜4回書いては捨てをやっていると、5回目あたりでようやく、「冒頭からシチュエーションに入る」ことができて、OK原稿が書ける。  とりあえず。  捨てるつもりで、「明日から夏休みの教室」あたりのシーンを、なんとなく書いていってみそ。  ――で、もし、そういうのとは違って、単なるサボリであるなら、ただ「書け」と言うだけであるが。 -------------------------------------------------------------------------------- <新木さん No.5927 投稿日 2003年1月16日(木)21時38分 投稿者 望乃英司(ぼうのえいじ) ○生理の話の分析  出したパターンを引用するかどうか、つまりサーバースペースを優先するか、相手に過去ログを見る手間かけさせないことをを優先するか。  まあ、相手の手間をかけさせないことだな、と判断しました。  ひょっとしたら引用などせずに、読み手に「ああ、あのことか」と分からせる文章を書く、という選択肢があるのかもしれませんが、僕には出来ません。 >1. >・小学六年生の少年が、昼休みに、間違えて女子トイレに入ってしまう。 >・中にいた数人の女子がわめき立て、少年は慌てて女子トイレから出る。 >・五時間目、六時間目の間に少年のクラスで手紙が回り、少年のしたことがクラス中に広まる。 >・放課後、教師が去ってから、クラスの女子の大半から「変態」呼ばわりされる少年。 >・クラスには男子も多く残っていて、少年のフォローをする生徒はいたが、女子は聞く耳を持たない。 >・少年はカッとなり、ひやかしの中心人物の女子が、トイレで生理用品を持っていたことを逆にひやかしてしまう。 >・その女子は泣き出してしまう。少年は謝まらず、教室から逃げ出す。 >・翌日、教師に呼び出される少年、呼び出された教室には教師と女子と女子の母親がいて、話し合いが始まる。 >・少年が女子トイレに入ってしまったことは偶然だということで、その場で和解する少年と女子。 ○疑問一  少年が間違えて女子トイレに入るか?  しかも内容を読むと同じクラスの女子が中にいた、とある。  ということは図書室などの特別教室近くのトイレではなく、少年の所属する教室の最寄のトイレの可能性が高いと、そう思われる。  つまり少年にとって日常的に使っているトイレということだ。それを間違えるなんてことがあるのか? 弁解  少年は前日の夜、自室でテレビゲームに熱中して、学校と塾の宿題をするのを忘れていた。  親にゲームを止められた時点で夜の十時。そこから宿題を始めたら午前一時までかかってしまった。  そして起床は朝の七時半。小学六年生に六時間程度の睡眠ではきつい。  授業中寝るわけにもいかず、昼休みに寝ぼけて、うっかり女子トイレに入ってしまった。  ……宿題を忘れるわ、女子トイレには入るわ、随分と「うっかり」した奴だなあ。  自分でこの設定に納得出来るか:微妙です。 ○疑問二  五、六時時間目に手紙が回った、とあるが、五時間目と六時間目の間の休みに少年がからかわれることは無かったのか? 弁解  五時間目は数学、とします。まあ何でもいいんですが、生徒が先生に授業が終わってからも質問をしていた、と設定します。  つまり先生が教室にいたので女子は少年をからかうことが出来ませんでした。  自分でこの設定に納得出来るか:まあまあ。 ○疑問三  手紙で少年のしたことがクラス中に広まる、とあるが、何故クラス中? 何故男子にも広まるのだ? 普通そこまで男子と女子に交流があるものなのか?  女子全員に広まる、という考え方もおかしい。そこまで女子に結束力があるのか?  クラス中に手紙が回って教師は気付かなかったのか? 止めに入らなかったのか? 弁解  ごめんなさい。むちゃくちゃでした。  クラス中に広まる、を女子トイレの中にいた女子生徒の友達に広まる、に訂正します。 ○疑問四  じゃあ、放課後に少年を「変態」呼ばわりするのは当事者の女子生徒とその友達というわけだな?  真っ先に気になっていたのだが、男子生徒が間違えて女子トイレ(多分入り口程度だと推測されるが)に入ったぐらいで、男子生徒をからかうものか?  というか男子生徒ならともかく、女子生徒が「からかう」なんて子どもっぽい真似本当にすんのかよ? そのへんはどーなの? 弁解  ええと、ここは真っ赤な嘘です。嘘でした。ごめんなさい。  普通は男子生徒が昼休みの間に謝るでしょうね。極端な意地っ張りや恥ずかしがりやでなければ。  仮に男子生徒が謝らなくても、せいぜい女子の間で「嫌われる」、「避けられる」程度だと思われます。  「からかう」なんてしないでしょう。最近の小学生はもっと冷めているでしょうから。  出したパターンでは教師、親を巻き込みやっと和解、となってますが、普通こんな騒ぎには発展しないでしょう。 ●結論  男子生徒が女子トイレに間違って立ち入ってしまったとしても、小学六年生の女子生徒なら「からかう」なんて幼稚な真似はしない。  よってこのパターンはボツです。       * ○更に疑問  はいはい、もうお手上げなわけね。でも一番重要なところが終わってねーぞ。  クラス中に広まってないわけだから、まあ学校に用の無い生徒は帰るわな。最近の小学生は塾通いで忙しいだろうし。  女子生徒は少年に「嫌〜い」って感じで無視をしておるわけだ。  で? 一番肝心なところ。野次馬にどうやって囲まれるわけ? 他人がそれを取り囲むほどの事件て何? 人どんどんいなくなってるんじゃないの? 弁解  野次馬に囲まれてません。その通りです。  あああ、自主ボツをかけるべきでした。 ○更に更に疑問  ハァ? よくもこんなデタラメなもんで他人騙そうなんて考えたな。人をナメるのもいい加減にしろよ?  まあいいや、分析してみて、小学生女子の性格設定は「むちゃくちゃ」だったと分かったわけだな?  どーせ、生理用品を持っていたことで、少年にからかわれて泣く、なんてのも、もう大嘘なわけだな?  それと親を女子生徒が呼んできた、というのは女子生徒が「男子にいじめられた」と親に泣きついたってことか? そんなこと今日びの小学生が、六年生が、本当にするのか? 教師も巻き込んで?  それで自分は納得出来ているわけ? そもそもちょっと分析して「むちゃくちゃ」だって分かるならなんでこんなもの出してくんのよ?? 弁解  自分で納得出来ていません。仮に少年が放課後謝っても、返事は「気にしてないから」とか「話しかけないで」とかでしょう。  泣き出すなんて、今日びの小学生女子がするとは考えられません。  根拠ですか? えーと、重松清の「ナイフ」(新潮文庫)所収の「ビター・スウィート・ホーム」と、テレビドラマ「渡る世間は鬼ばかり」で、最近の小学生女子は強い、冷めてる、と判断しました。  上記の作品では、親や先生に子供同士の問題を話すのは「恥ずかしい事」だと小学生が思っているふうに描かれていました。  リサーチはしてません。新聞を毎日読んでいれば、実例とかが挙げられたのかもしれません……。  これを出してしまったのは、これしか思いつかなかったから、です。  意地を張って「縛り」のあるお題に挑んだものの、自分の力のなさを学んだだけでした。 ○更に更に更に疑問  謝ればそれで済むと思ってるのか、この馬鹿たれが。  君の書き込みから引用する。 >>前提条件 >>男女が喧嘩していれば、野次馬に囲まれるという状況は必ずあるはずだ、という確信を自分で持っていること。 >>野次馬に囲まれるような場所で、男女が喧嘩する、という状況は必ずあるはずだ、という確信を自分で持っていること。   それで二時間考えて一パターン? しかもそれが、やっぱり「むちゃくちゃ」な話?  やってらんねー。作家になるの諦めたら? 弁解  ごめんなさい。諦めません。今度は「縛り」の無いお題でパターン出しをしますので、お付き合い下さいませ。(土下座しつつ)       *  以上、生理の話の分析でした。  なぜか今回の書き込みは、脳内新木さんを意識してたら、自然にこういう形になってしまいまして。  次回からは普通にやります。不愉快がらせようとか、むずがらせようとか、思ってません。  あと、責められそうなところは早めに謝って媚売っとこうとか、そんな意図はありません。(<本当か?)  新木さんの指摘はこんなもんじゃない、と思ってますので。甘く見るとか、そんなことは考えてません。  と、いうわけで、  「本物」の新木さんの指摘、お待ちしております。(ああ、すげえ恐いの来そう)  次回は、お題「野次馬に囲まれて恥ずかしい思いをする」のパターン出しをする予定です。 -------------------------------------------------------------------------------- 一覧提出 No.5928 投稿日 2003年1月16日(木)22時11分 投稿者 弟切 千隼 >>起承転結 今までに出した起承転結の案に、自分でどのくらい「いける」と思うか、ランクを付けて提出し直します。 「面白い」を○、「そこそこ」を△、「かろうじて合格点なのでできれば使わないほうがよい」を▲とします。 1A;▲ 起:助け合いを嫌っている主人公。 承:自分が困ったときにも、手助けを拒否する主人公。 転:どうしても困って、結局助けてもらう主人公。 結:助け合いを嫌わなくなる主人公。 1B;○ 起:助け合いを嫌っている主人公。 承:自分が困ったときにも、手助けを拒否する主人公。 転:どうしても困って、有償で助けてもらうことにする主人公。しかし、助けてくれた相手は当然のことをしただけと言って報酬を受け取らない。 結:助け合いを嫌わなくなる主人公。 1C;△ 起:助け合いを嫌っている主人公。 承:自分が困ったときにも、手助けを拒否する主人公。 転:独りでできないことを無理にやろうとしたために、失敗する主人公。しかし、頼みもしないのにその失敗をうまく直してくれた人がいた。 結:助け合いを嫌わなくなる主人公。 1D;△ 起:助け合いを嫌っている主人公。 承:自分が困ったときにも、手助けを拒否する主人公。 転:独りで何とかやり遂げたものの、やり方を間違えて大事故を起こしそうになる主人公。しかし、何の代償もないのにそれを指摘して対処も手伝ってくれた人がいて、事故は回避される。 結:助け合いを嫌わなくなる主人公。 1E;△ 起:助け合いを嫌っている主人公。 承:自分が困ったときにも、手助けを拒否する主人公。 転:手助けを拒否された人が、それなら手助けするかわりに自分の仕事をやってくれと頼んできたのを引き受ける主人公。しかし、その仕事は依頼人のためではなく、主人公のためになる仕事だった。 結:助け合いを嫌わなくなる主人公。 1F;○ 起:助け合いを嫌っている主人公。 承:自分が困ったときにも、手助けを拒否する主人公。 転:どうにも困り果てた時、極めて幸運な偶然が起こって、仕事をやり遂げられる主人公。しかし、その幸運は偶然ではなく、ある人が主人公のために密かにお膳立てしてくれたものだった。 結:助け合いを嫌わなくなる主人公。 1G;▲ 起:助け合いを嫌っている主人公。 承:自分が困ったときにも、手助けを拒否する主人公。 転:どうにも困り果てた時、極めて幸運な偶然が起こって、仕事をやり遂げられる主人公。しかし、その幸運は偶然ではなく、多くの人々の利益となるように、ある人がお膳立てしたものだった。 結:助け合いを嫌わなくなる主人公。 今まで出した7個のうち、▲が2個、△が3個、○が2個という結果になりました。 見事にばらけているということは、弟切の発想力がまだ安定していない証拠でしょう(^^; 2個の▲のうち、1Aはすぐにその理由がわかりますね。読者さまに簡単に予想されそうな展開だからです。 もう一つの1Gはなぜ▲かといいますと、助っ人ができすぎた人だからです。 例えばマザー・テレサのように、誰もに慈愛を注ぐのが当然といったできすぎた人を相手にすると、普通の人は、自分とその人とが同じ人間だとは思えなくなります。 格差があり過ぎる相手というのは、崇拝か軽蔑の対象になってしまい、何かしてもらったとしても、同じ人間として感謝して自分も同じ行動をしようとは思えないものです。 1Gでは、主人公はきっと「世の中にはこういう天使のような人もいるのだな。でも、所詮自分とは関係ない世界の人だ」と思ってしまうでしょう。それではまずいため、▲にしました。 3個の△のうち、1Cと1Dは似ています。どちらも主人公が失敗したのを、誰かが取り繕ってくれる話ですね。 独りではできそうにないことを、意地を張った主人公が無理やりやるのですから、失敗するのではないかという予想は容易でしょう。それでも、あまりにもひねりのない1Aや、逆効果を加えている1Gよりはましだろうと考えて、△にしました。 残る△の1Eは、1Cと1Dよりは上ですね。一度助太刀を断られた人が、「じゃあかわりにこちらの仕事をやってくれ」と頼みに来るというのは、すぐに予想がつくことではないでしょう。 この案は、○にするか△にするか、実はちょっと迷いました。結局○ではなく△にしたのは、転の後半の展開が弱いと思ったからです。 ここに登場する助っ人は、一度主人公に断られたのに再び助太刀を申し出ています。この時点で、この人は「相当できた人」であることが読者さまの中で決定するでしょう。 となれば、「かわりにこちらの仕事を」というのも、主人公のためになることをさせるのではないか、と感づかれそうです。ゆえに△としました。 2個の○のうち、1Bは、新木さんがコメントして下さったとおり、予想がつきにくい展開なので良いですね。転の後半も、自分の利益のために手伝っているとばかり思われた人が、実は善意から手伝っていたというどんでん返しがあるのが良いです。 1Fにも、転の前半で「まさかというような幸運が起こって、できないはずのことができてしまった」という驚きがあり、転の後半で「それは偶然ではなく、ある人が主人公のためにお膳立てしてくれたおかげだった」という驚きがあります。 1Fが1Gと違うのは、助っ人が主人公だけに照準を合わせている点です。 人間は、誰かがわざわざ自分のためだけに何かをしてくれると、多少なりとも感激するものです。誰もが、その他大勢よりは特別な一人として扱って欲しいと思いますものね。 ということで、1Fは○にしました。 -------------------------------------------------------------------------------- No.5929 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5930 投稿日 2003年1月16日(木)22時45分 投稿者 新木 伸 >望乃君  脳内新木。  ああ、なんか望乃君のなかの「天使君と悪魔君」が戦いを繰り広げているようだ――と思って読んでいたら、あれは「脳内新木」の声だったのか。  はじめは、なんなんだか、わからんかった。  まあ、あんなものでいいんじゃん?  俺忙しいから、そいつに任せるよ。その脳内にいるヤツに。  また、読み手を面白がらせようという意図が感じられたから、べつに言いわけとは感じなかったぞ。 >弟切さん  ――で、とりあえずいまは、そうやって自己評価付きで、低めのやつまで出してきてもいいけど……。  そのうち、自分の評価の精度が出てきたら、考える段階でそれを適用するわけよ。  アイデアっていうのは、まず思いついて、それを具体的に詳細に膨らませてゆく過程があるはずだ。  しかし、すでに「B」クラスのアイデアが出ていたとする。そこに新たに出てきたアイデアが、そもそも「C」クラスのものだったら、それを膨らます段階は、飛ばしちゃうわけ。  まあ、「C」なら膨らませかた次第でBに転ぶこともあるかもしれないから、考えてもいいのかな。  しかし「D」っぽいやつを膨らましても、なんの意味もなかろう? その手間は無駄になることが、はじめから決定している。  考えて、膨らましてゆく過程をすっ飛ばしてゆくことで、アイデア出しっていうのは、効率化を計るものなのね。  この直感で判断というスキルは、いまやっているように、まずアイデアを「出して」、それを「検証」してランク付けする――っていう作業を延々と山ほどやってゆくと、自然と身に付いてくるものである。  シンデレラ迷宮の「採点者」の経験を積んでいれば、ピンとくることなのだけど。  とりあえず、直感が身に付いてくるまでは検証とランク付けは必須だね。 -------------------------------------------------------------------------------- あれこれ。 No.5931 投稿日 2003年1月16日(木)23時10分 投稿者 望乃英司(ぼうのえいじ) ○検索について  ロボット式  goo、infoseek、Exiteなど。  自動収拾型のロボットが自動的に検索を行う。  珍しいものを探す場合に有効。  ディレクトリ式  yahooなど。  別名「登録式」。  検索サイトの社員がサイトを登録するかどうか判断する。  メジャーなもの(政府や大会社)を探すのに有効。 ○物の調べ方について <鷹見さん  No.5916は、新木さんが「よろしく〜」と言った、「物の調べ方講座」だと判断しました。 >検索する時に、もっといろいろな単語が浮かばなかったかい?  これが思い浮かばなかったのです。人に言われて、ただ課題をこなして喜んでいるようじゃ、鷹見さんの出した本当の「回答」に一歩近づいただけですね。 >ガソリンスタンドから連想される単語をまず並べてみよう。  タンクローリー、パイプライン、タンカー、重油、軽油、ガソリン、石油、ハイオク、レギュラー、洗車、油槽所。 >まず運搬手段だ。  タンクローリー、パイプライン、タンカー。 >タンクローリーという言葉から何を思い浮かべる?  ええと、危険物取り扱い免許。(てきとう)  鉄道のタンク車があるのは今まで知りませんでした。  オイルターミナルは記憶の底になんとなくありました。原油備蓄はさらにぼんやりと記憶の底に。  鷹見さんが仰るとおり、作家になるのは非常に難しそうです。(あ、謙譲語禁止だったら改めます) ○それらの単語を検索して分かった事  これはinfoseekを使って検索しました。  運ぶものによってタンクローリーの種類が違う事。  パイプラインには老朽化、事故を防止するため、監視制御システムが不可欠な事。  一部で恒久的な石油備蓄までの暫定的な措置として、タンカーによる石油備蓄がされていること。  天然ガスの地下パイプラインを使った輸入はヨーロッパでは以前から使用されていて、日本ではそれが遅れていること。  原油タンカーの他に、より小型のケミカルタンカーというものがある。数多くのコーティングされたタンカーを持ち、それぞれが独立した荷役用のパイプラインやポンプを備え、付加価値の高い液状化学製品の多品種・少量輸送に本領を発揮する。  余談:ここは役に立ちそう。>http://www.jsanet.or.jp/seminar/seminar_txt.html 「海運雑学ゼミナール」  1989年、アラスカ沖で大規模な漏油による海洋汚染があり、その後も同様の事故が相次いだ。それによって色々な規則が厳しくなった。代表的なものとして、従来のタンカーはシングルハル(単船殻)だったが、1996年から竣工するタンカーは全てダブルハル(二重船殻)にすると国際海事機関の条約で決められた。   ハイオクガソリンとは、ノッキング(ガソリンの不完全燃焼)によるエンジンのパワーロスを起こりにくくするガソリンである。最近では洗浄剤が配合されているので、エンジンの内部をサビや汚れから守ってくれる。だが、値段が高い等の理由で、使う人は少数派である。 ○まとめ  えーと、知らないことが色々と分かって非常に楽しいのですが、新木さんが言いたかった「物の調べ方」ってこれで合ってるのかなあ。  少なくとも「知ってる」を「知識」にするにはまだまだ時間と労力が必要なようです。 <紫ゆきやさん >ガソリンスタンドの問題  紫ゆきやさんの回答を見て、ああ! そうかー、と思いました。  僕は全く見当違いな予想を立てていたんだなあ、と。  向こうで精製されて、日本に輸入されるときには既に石油やガソリンになっている場合もあるのか。  でもその精製って現地で日本の企業が行っているのかな? 向こうの企業(それとも公共事業なのか?)が行っているのかな?  これは自分で調べねば。 -------------------------------------------------------------------------------- 自分の書き込みの訂正。 No.5932 投稿日 2003年1月17日(金)00時39分 投稿者 望乃英司(ぼうのえいじ) >No.5927 >五時間目は数学、とします。まあ何でもいいんですが、  何でもよくありませんでした。  小学校なので、「算数」です。 >No.5931 >鷹見さんの出した本当の「回答」に一歩近づいただけですね。  訂正版は、    鷹見さんの出題された"課題の”回答に -------------------------------------------------------------------------------- ガソリンとか No.5933 投稿日 2003年1月17日(金)00時42分 投稿者 新木 伸 >>ハイオクガソリンとは、ノッキング(ガソリンの不完全燃焼)によるエンジンのパワーロスを起こりにくくするガソリンである。最近では洗浄剤が配合されているので、エンジンの内部をサビや汚れから守ってくれる。だが、値段が高い等の理由で、使う人は少数派である。  ノンキングについての理解、間違ってるぞー。  不完全燃焼にあらず。  ノッキングって、なーに?  洗浄剤もちがう。そもそも洗浄剤でなくて、「清浄剤」だろ。  また、サビや汚れから守るということは、具体的にはどういうこと? どのように守るわけ?  あと「ハイオク」って、なんだろう?  ハイは「高い」の意味のハイだとして、「オク」ってなーに?  レギュラーガソリンと、ハイオクガソリンとの違いは?  普通のレギュラーガソリンをハイオクガソリンに変えることはできるの? それとも原理的に不可能なの?  このあたりとか……。  「車に詳しい」っていうぐらいだから、紫君なら、当然持っている知識かな?  あと、正確にいうと「おっしゃる」は「謙譲語」にあらず。  この場合の「鷹見さんの仰った」は、これは正確には何語と呼ばれるものでしょうか?  あとついでに、どうして僕は、そっちの正しい言葉を使わずに、あっちのあのときには「謙譲語」という間違った言葉をわざわざ使っていたのでしょうか? -------------------------------------------------------------------------------- 落ち込んでいました。 No.5934 投稿日 2003年1月17日(金)01時26分 投稿者 馬宮  自分の決めたことを守れない情けなさだけではありません。  最近のログを読んで、自分の知識不足の現実を目の前に突きつけられました。  ひたすら落ち込んでいたんです。    知識課題、満足に答えられそうなもの、一つもありません。女性の下着もそうです。ショックで読み返すのも辛いログです。  特に、ガソリンがどこから来るかなんて、車に乗っていたにも関わらず興味すら持ったことありませんでした。  言ってしまえば、ガソリンと軽油の違いもわかっていません。母の車は軽油で動きます。タンクにガソリンを入れてはいけない、ということですが、「そういうものか」で終わっていました。ちなみに、「ガソリンタンクに水を入れてはいけない」ときいた事がありますが「そうなんだ」で終わっています。  こんな考え方はモノカキじゃありません。  身の回りの問題ですら、そうなのに。ましてや、『テロリストの組織名を知っていることが常識の世界』が日本にあるなんて……     こんなに何も知らずに、「プロになるんだ!」と言っていた自分が恥ずかしくて、しょうがないです。  一度、親戚の叔父に「プロ? なれるならなれや」と鼻で笑われたことがあったのですが、バカにされて当たり前。  いえ、わたしもよく立派な社会人に面と向かって「プロになりたい」といえたもんです。タイムワープして、昔のわたしに水をぶっかけてやりたいです。(といいますか、今、冷水かぶりたいです)  バカにするならしてください。笑うなら笑ってください。今に見てろ、です。  と……笑われることへのバリアを張るあたり、臆病者ですね。  今更勉強を怠っていた過去を悔いても始まりゃしないんです。  小学生になったつもりで(小学校で習うことを覚えているかと言われて、胸をはれない自分が心のどこかにいるので、幼稚園でもかまやしません)やりなおします。  だって、プロの小説家への憧れも尊敬も増しましたもの。  いくら恥ずかしくても、「プロ志望宣言」撤回なんてしません。  今のわたしには、技術も知識もなにもありませんが、健康と環境があります。  情熱も執念も(今は負けていますが)19歳に負けません(望乃さんロックオン……スミマセン)。  少しずつでも、調べて自分のものにしていきます。    そして調べるといえば、わたしは中学生の日本語文法、すっかり忘れていました。そこで、中学生になったつもりで、参考書を買ってきて読みました。  新木さんは「わからなかったら、白状して訊け」ということでしたが、もう少しだけあがいてみます。    最近、自分のメールやチャットログを見直して、「馬宮は日本語のコミニュケーションからやり直し」、ということも確認しています。(悪文が一杯出ました。因果関係はないわ、時系列バラバラだわ)  日ごろの言動から直していかなくてはいけません。  毎日唱えましょう。    「十二歳にもわかる言葉で、自分の意志を相手に伝えられるようになる」  「十二歳にわかるように、物事を説明できるようになる」  「十二歳の女の子がどんな子たちかわかるようになる」    そんな、落ちこぼれ馬宮の夢は「十二歳の女の子たちの宝物(キャラでもストーリーでも)を創作すること」です。  空元気でも元気といいます。  自分を励ますためだけに書いたような書き込みです。変なテンションと、生意気をお許しください。    (ここまでで、原稿用紙四枚です。毎日三十枚の書き込みは、今の馬宮には厳しいようですが、チャレンジしてたらいつかできるようになると信じています)      ●はせがわみやびさん    ご指摘ありがとうございます。遅くなってもうしわけありません。   >>「──」始まりは、ふつう、一文字開けるんだけど、開けてないのは、これは、チャットを表すためだからかなぁ?  これは、ミスです。  一文字開けているつもりでした。以前、カギカッコを同じようにしていたことがありました。  あの時はエディターを変えたばかりだったのですが、もう使い慣れてきた今となっては言い訳になりません。情けないです。 >>数字が算用数字なのは、これはワザとかなぁ?  これは、わざとでした。  ネットは横書きだから、と思っていつもの癖でわざわざ漢数字にしたところを直してたんです。   >>趣味の問題なので、どちらでも良いんですけど。  あの……すみません(汗)  趣味の問題、というのはどういうことなのでしょうか。  好みの問題、という意味でしょうか(汗)    これは「縦書き印刷を意識して書いた方がいい」というご指摘だと思うのです。  わたしは、「ネットは横書きだから漢数字は使わない方がいい」と思っていたんです。すっかり癖になっていて、縦書き印刷のことが完全に頭から抜けていました。  ご指摘を読んで、確かに算用数字を使う癖はつけない方がいいと思いました。小説は普通縦書きで印刷するものだからです。以後、漢数字で書くことにします。  ただ、上の一文が気にかかるんです。  不安なので、説明していただけないでしょうか。 >分類(5897)  これは、とても参考になりました。ありがとうございます。  あの書き込みに感動してしまったわたしは、つまり、「ものの覚え方を知らなかった」ということなのですけれども(汗)  記憶力に自信がないわたしには、嬉しい情報でした。   ●みえかさん   >>そもそも、どうすれば野次馬に囲まれる状況になるのかが思いつかないです。  とにかく、なんでもいいから書いてみるのがいいと思います。  わたしも、同じところでつまずきました。  そして、わたしはわからないまま逃げて次のお題に移ったんですが、今まったく同じところでつまずいています。    生課題は、ワンシーンを書きますよね。  わたしは、このシーンというのが、あまりピンとこなかったために、結構悩んだんです。(今になって、徐々に自分が悩んでいた理由がわかりかけている、というありさまですが)  えーと、参考になるかどうかわからないのですが、わたしが考えていることを書きます。    生課題のワンシーンには、「狙い」がありますよね。  もちろん、どんな小説のシーンにも、狙いはあります。    そこで、この二つをつなげてみます。    自分が書いている小説の中で「野次馬に囲まれて恥ずかしい思いをする主人公」っていうワンシーンがどうしても必要だと考えるんです。    例えば、「中学生の時、街で野次馬に囲まれて恥ずかしい思いをしたことのある主人公。それがトラウマになって、大勢の人間の前に出ると、人目を異常に意識するあまり大混乱を起こして気絶してしまうようになりました。そんな主人公が高校生になって、演劇部の三年生を好きになってしまうんですが……」  というような、あらすじがありまして。  その中で、「中学生の時、街で野次馬に囲まれて恥ずかしい思いをした主人公」という回想シーンだけを書くんです。  といっても、そのアイディアが出ないんだと思うのです。  ええと、わたしも書けていないんで説得力ないかもしれないんですが。上のことも的外れかもしれないんですが。  望乃さんのように、アイディア出しからでもとにかく書いてみたらどうでしょうか。 >生課題  みえかさんへの書き込みで自分の首をしめてます。  「書かなければただのパン屋のアルバイト」という新木さんの言葉が、クリーンヒットしています。  っと思ったら、新木さんの書き込みがありました。すみません、時間差ができています。  とにかく、書いてみることにします。 >知識問題  焦ってどれも十分に手がつきませんでした。  次の書き込みにまわします。 -------------------------------------------------------------------------------- 話の旬が切れる前に No.5935 投稿日 2003年1月17日(金)02時36分 投稿者 巻島翔史  どうも。巻島です。  レポートが佳境に入ってきていて、なかなか課題および例の話についての考察は進んでいないのですが、  感想掲示板での議論に、少し気になることがあったので書かせてもらいます。  で、それはウリとテーマの話なんですが。(そしてそのことで悩んで、宇宙人関連を筋とした時の転についての考えが進んでないのですが)  俺がやってる例の話は、宇宙人が出てくるということをウリとして考えている話です。  しかし、話自体は、主人公のビビリの解消について筋を立ててきました。  が、先日新木さんは、 >>この話の、あらすじなり、プロットなりを見せられたときに、人が感じる一般的な「筋」っていうのは、「宇宙人の意識に入りこまれる話」だ。  と言いました。  これについては、俺も納得しています。  というのも、ウリとテーマが別にあるという時点で、読者に対するインパクトは(作者の計算において)ウリ>テーマとして計算されるものだからです。  ウリってのは、商品として売ってるものだと、絵になって表紙を飾っている「なにか」です。  表紙はその話のウリを端的に示さなければなりません。  実は、これまた感想掲示板で望野さんと羽矢野さんが先日、コンプレックスを話で扱うこと云々についてちょろっと話しているのを見て、 「コンプレックスってエンタメの軸にならないのかね?」と自分なりに考えていました。  で、そこで行き着いた結論が、ウリはテーマをおいしく、消化吸収よくいただくためにあるのではないかということです。テーマって生で食べてもあんまりおいしくないんじゃないかと。  というのも、俺がコンプレックス解消がテーマなのね、と思った話は、必ずそれ以外の要素が――ウリとして充分に「立っている」んですよ。むしろウリの筋のほうが印象強くて、テーマの領域である「コンプレックス云々」は話の底をそーっと流れている感じ。  テーマってガリガリに主張するものでなくて、さりげなくすべりこませておくものなのでしょうか。それでいて、読者に「ああ、そういうことが言いたかったのね」という印象を持ってもらおうとするという。……難しいことだったんですね。  で、ここまで書いてなにが言いたいのかといいますと、なぜ新木さんは感想掲示板で「ウリ」について一言も書かないのかなぁ、と思いまして。  ああ、でもここまで書いてきてわかってきたんですが、 >>■物語の中心 = メイン = 作者が最も拘るべき部分 = 最も伝えたいこと = 読者の印象にのこるところ  この等式の最後、読者の印象に残るところ。これがテーマになるためにウリが存在しているのですね。 (正確には、ウリ+テーマが印象に残るのではないかと思いますが)  ってことは、ウリはテーマをおいしくする演出領域の話になるってんで、あそこでウリの話は持ち出さない――そういうことなんですか?  あ、そうそう。もうひとつ感想掲示板から。 >>分室のほうでリサーチしたら、「手にした本すべてとはいえないが、読み始めた本であれば、(基本的には)最後まで読み通すことにしている」という人なら、ひとりだけいましたけど  これって俺でしたっけ。言ったの。  俺はいままで4回、小説で「あーもう投げ出して〜」と思ったことはありますが、それらも全部最後まで読みました。  根が貧乏性なんです(苦笑)  そういや確かに、漫画雑誌買っても連載全部に目を通す人ってあんまりいませんよね。俺は買ってる雑誌の連載全部読んでますけど。っても買ってるのはジャンプだけですが(笑)  ――なるほど、こういう読み方って少数派だったのか。ようやく気づきました(遅) 望野さん>  ようこそいらっしゃ〜い……って遅いか(笑)  関西系だけどつまらない男です。よろしくおねがいします。 -------------------------------------------------------------------------------- 知らないということは欠陥ではない。 No.5936 投稿日 2003年1月17日(金)02時36分 投稿者 鷹見一幸 >馬宮さん  ……この前の新木さんの書き込みを読みましたか?  知ってるのと知らないのではどっちのほうがいいの?と聞かれれば胸を張って答えますよ「そりゃ知ってるほうがいい」って。   でもね「絶対に知ってなけりゃダメ」って知識ってのはあんまり無いんですよ、たとえモノカキでもね。  ただ、いろんなエピソードやアイディアの根源になるんですよ「知識」ってのは。  たとえば「軽油とガソリン」の話。  ディーゼルエンジンの仕組みさえわかっていれば。  悪の組織から追われた主人公が、山荘に逃げ込む。  そこで、エンジンキーのついたままのトラックを発見するが、燃料がほとんど入っていなかった。  山荘の中を探すが、そこには軽油は無く、あるのはエンジンつきチェーンソー用のガソリンと、暖房用のボイラー用の重油だけだった。どっちも燃料には使えない。しかし、間違いなく追っ手は迫ってくる。  一緒に逃げていた女の子は、足を痛めており、もうとても歩けそうに無い。  何が何でもこのトラックを使いたい!  なんてシチュエーションを作ってですね 「ガソリンと重油を混ぜて軽油なみの比重の燃料油を作ってそれをトラックにぶちこんでエンジンをかけて逃げる」  なんて方法を思いつけるんです。  実を言うと、この「重油を粗製ガソリンの一種で薄めたニセモノ軽油」ってのは、トラック業界の裏のほうで結構有名な話でして、大規模な密造団がこの間摘発されたって話が新聞にも載っていました。    私は、こういった新聞記事を読むと「へえ密造軽油ってどんな風に作るんだろう?」という疑問が浮かびます。  そして、調べてみると「密造軽油ってのは重油とナフサの一種で作る」ということがわかるわけです。  こうやって仕入れた知識はそのまま「代用軽油を作る方法」としてインプットされて、次にお話を作る時に「代用軽油を使って逃げる方法」としてアウトプットされてくるわけです。  だから、知識は必要なわけです。  でも、世の中のプロでなければ知らないレベルのことをすべて網羅する必要はないんです。そこまでの知識は必要ありません。  私だってその道のプロと適当に話を合わせるくらいの知識しか持っていません。ちょっと突っ込んだ話になるとお手上げです。  だとしたら「自分の得意な分野で勝負する」ことの方を考えたらどうでしょうか?  「プロがパンを作る時の製造工程を知っている」というのは、私などからすれば、とーってもうらやましいのですよ。だってその道のプロでなければ知らないことをいっぱい知っているんですから。  たとえば食パンを焼く時の表面温度と内部の温度の差は? 表面は何度まで上昇し、内部は何度まで上昇するのか?  その差がわかっていれば    盗んだ貴金属を焼く前のパンに隠した泥棒が、焼きあがったパンを強奪するのだが、別のパン屋の配達のトラックと衝突して、どのパンに貴金属が入っているのかわからなくなってしまった……かくして街中を巻き込んで大騒ぎが始まった。    なんてお話のネタになるじゃないですか。  このとき、熱の上限がわかっていればパンに隠した貴金属が無事かどうか自信を持ってお話を作れますよね。 「金の指輪が果たしてパン焼き窯の中で溶けずにそのままでいるのか?」という読者の疑問にちゃんとした回答を与えることが出来るはずです。  そして、この温度がわかっていれば、 「何かをパンに隠す」→「そのパンが焼かれてしまう」→「もうだめだとみんながあきらめる」→「実はその何かはパンが焼ける温度ギリギリまでなら耐えられる物質だった」→「無事回収」なんてお話もできますよね。  専門的な知識というのは、そういった「へえ、そうなんだ」というセンスオブワンダーを読者に与えることができます。    すべてを知っている必要はありません。  たとえ、すべてを知っていても、その知っている何かからアイディアを生み出すことができなければ、その知識は無駄です。    アイディアの秘訣を知っていますか?  それは執念です  ありとあらゆることに執着する心がなければアイディアは浮かびません。 「へえ、そうなんだ」という言葉を、あなたは読んだ相手に言わせなくちゃいけないんです。   だとしたら相手に「へえ。そうなんだ」と言わせることのできる部分で勝負するのが一番です。  そういったものがあれば、別に劣等感を感じることなんかありません。  ホントですよ(笑) -------------------------------------------------------------------------------- 質問とかその他とか No.5937 投稿日 2003年1月17日(金)03時52分 投稿者 新木 伸 >弟切さん  アヴァロン島を守護している乙女たちについて。  ちと、調べずに出てくる範囲でいいから、教えてちょ〜。  必要なのは、アーサー王だとか、島のこととかではなくて、あの姉妹たちのほう。彼女たちがどんな存在(キャラ)だったのかってことのほう。 (なんかもう、弟切さんなら「当然知っているもの」として質問しているが(笑)) >馬宮さん  アラビア数字と漢数字のことは、いまみやびさんに解説を頼んでおいたから、そのうち書いてくれるだろう。  僕が書くのは、もういっこ別なほう。  知識問題のこと。  そう卑下することもない。  たとえば仮に、馬宮さんが、高校あたりで女子校に通っていたりする。  そうすると、もうそれだけで、かなり特殊な「知識」を持っていることになる。  すくなくとも男性諸氏にしてみれば、女子校というのは未知の領域であるわけだから。  また、「母親と娘の会話」なんていうものも、やはり未知のものとなる。  母親と娘って、普通は、どんなことを話すものだろうか……とか。  人は、なにかしら自分の得意分野の知識を持っているはず。  とりあえず、「このことならプロ作家でも知らんだろう」とかいうものを持ちだしてきて、質問集を作って、僕らにぶつけてためしてごらん。  プロでも知らんことを自分が知っているかどうか、試してみるのもいいだろう。  僕もみやびさんも鷹見さんも、共通して苦手な分野ってのはあるはずだ。  たとえば女子校に行っていた者であれば「常識」でしかないことをぶつけたとき、僕や鷹見さんやみやびさんは、たぶん、すぐ「お手上げ」になるはずだ。  また仮に、馬宮さんが裁縫のできる人だとする。その種の知識も、どうだろう? 僕らは持っているだろうか? あと料理とかは? (料理なら僕はそこそこいけるぞ〜。一時は洋食の料理人目指していたから)  そうして、「得意分野」の知識をぶつけてみたときに、結果がどちらに転んでも、なにかしら身になるはずだ。  通用するのか。それとも全然通用しなくてみんな答えられちゃってさらに底まで落ちるか。どっちにしても、役には立つ。  せっかく僕らプロがこの場にいるのだから、ぶつけてみなさいって。  自分の現在の知識や技量が通用するのか、使い物になるのか。そういうことを。自分を計るためのモノサシとして有効活用するべきだ。もったいないぞ。  また「パン屋の仕事」っていうものも、立派な知識なわけだ。(書いているあいだに鷹見さんも指摘しているね)  すくなくとも「パン屋をリアルに描く」ことはできるわけだ。  このあいだ書いたことで、「小さなコゲをひとつひとつ取り除く」っていうのがあったけど、皆は知らなくて驚いていたわけだよね。  僕も、喫茶店と、雀荘と、ハンバーガーショップ2種(マックとモス)と、うどん屋と、米屋と、餅作りと、自動車部品の倉庫の力仕事と、ビル清掃と、ビデオレンタル店と、ヤキソバの屋台と綿菓子屋と……、ええと、あと2、3自分でも忘れているかもしれないけど、自分で体験してきたそれらの仕事であれば、リアルなものを描くことができる。  あ、ゲーム製作現場ってのも、あったっけ。  あと「出版社の編集部」っていうのも、一時期、住みこみしてたことがあるから(笑)、よく観察してある。  また、道路工事と、ゲーム販売店と、アニメショップと、ゲームセンターと、バイク屋と、本屋と、アニメの製作現場と、魚屋と、寿司屋と、機械製作工場とか――実家がそうだったり、そこに努めていた人間が親しかったので、とっ掴まえて詳しく話を聞きだしてある。これらの業種であれば、どんなことをやるのかわかるので、想像力で補うことで、それなりのリアルさをもって描くことができる。  しかし、じつは弱いのは……。  サラリーマンと、大学生なんだよなぁ。  まだよくわかんない。  この二つっていうのは、多くの人が皆が「実体験」として知っていることだから、なまじなことを書くと、すぐに嘘がばれてしまう。  ちなみに余談だが、一条理希という女性作家が、テロリストを扱った小説を書いていたっけ。  ヒロインが美少女テロリスト。  それに対して、主人公は民間レスキュー隊に所属する少年の話。  テロリストのことを知らなければ、そういう話は書けないよね。 >望乃君  ロボット検索のこととか。  誰も教えてくれなかったもんだから、自分で調べてきたか(笑)。  ロボット式とディレクトリ式とは、使い分けをするものなのね。  調べてゆく作業内容を書いていたよね。  あのなかのいくつかは、ディレクトリ式のYahooよりも、ロボット式の検索エンジンのほうが向いているものもあった。  企業のページなどを目当てで探すなら、ディレクトリ式。  対してロボット式のほうは、「全インターネット上から手当たり次第に探してくる」ようなときに使う。  ちなみに、わしが最近使ってて、いちばんヒット率が高いのが「Google」とか。  ここはすでに閉鎖されてしまっているページであっても、「キャッシュ」として独自に保存してくれているので、もう消えてしまっているはずの情報まで検索対象にしてくれる。 >タンカーで運ぶもの  タンカーで「運ぶもの」には色々あるわけだな。  タンクに入るものなので、基本的には液体となるわけだが。  石油以外にも、ガソリンや重油なども運ぶ。  また皆が毎日炊事やお風呂を湧かすのに使っている「都市ガス」なんかも、その正体は加圧して冷やして液化させた天然ガスだ。これもタンカーで運んでいる。液体になってるから。  都市ガス13Aだと、その主成分はメタンガス。  ちなみにうちは古アパートなんで、都市ガスは通ってなくて、いまだにプロパンだったりするが。  ――で、僕もこのあいだ知ったのだけど、タンカーで運ぶものの変わり種として、「オレンジジュース」なんてものがあった。  よく、オレンジジュースを見ると、「濃縮果汁還元」って書いてあるよね。この濃縮させた果汁をタンカーで運んできているわけだ。  行く先はカリフォルニアと、あとどこだっけかな……。ちと失念。  日本には現在2隻の「オレンジジュース専用タンカー」があって、これ1隻で、日本の2ヶ月分(正確な月数もちと失念)の消費量に相当するオレンジジュース原液を運んでこれるそうな。  船なんで、現地との往復には月単位の時間がかかる。  ということで、皆が飲んでいるオレンジジュースはメーカーが違ったとしても、じつは中身はまるで一緒――なのかもしれない。 >巻島 >>で、ここまで書いてなにが言いたいのかといいますと、なぜ新木さんは感想掲示板で「ウリ」について一言も書かないのかなぁ、と思いまして。  あそこで書いていい話じゃないでしょう。  だって「ウリ」なんて、プロにでもなるのでなかったら、必要ないものだもの。  こちらの分室では、対象となっている人の前提として「プロ志望者」ってあるわけでしょ。(もしくはアマチュア志向でもプロ並の「吸引力」のある作品を書けるようになるつもりのある人)  あっちの感想掲示板は、そうじゃないじゃん。  単にTPOをわきまえているだけなのだが。  ――で、「コンプレックス」がテーマの話の場合。  そういう「食いにくい」テーマをこめるときには、他に充分な「ウリ」がないと商業的な成功は望めない。つまり売れない。売れてないので、書店で見かけることもない。  それが「現象」として、ただ目に見えているだけ。  「コンプレックスをテーマにしていて、他になんにもウリが存在しない話は、読者の目に見えるところに出てこない」――ってことね。  まあ小説賞には山ほど応募されてきてるんだろうが、どんなに完成度が高かろうと、そんなもんは、しょせん二次か三次か、さもなきゃ最終どまりだ。  この手の食いにくいテーマを込める場合。相手がテーマになんて気づかなくても、それ「単体」で充分に売ってゆけるだけの「ウリ」が他になくてはいけない。  そしてこっそりとゲリラ的に、作者の本当に書きたかった「テーマ」を、まぎれこませておく。ピーマン嫌いな相手にピーマンを食べさせるには、みじん切りにでもすりつぶしてペーストにでもして、挽肉に混ぜちゃったりするわけだよ。 (このこと、たしか以前にもここで二回くらい書いているが……。  最近のまっきーなら、そろそろ理解できるかな?)  だが「コンプレックス」なんて食いにくいものではなくて――。  もっと食べやすいテーマの場合は、また話は違ってくる。  たとえば「諦めないで頑張る主人公」とか、「女の子を守って戦う男の子」なんていう素直なテーマであれば、他にウリがなくても、それだけでエンターテイメントとして成立するでしょ?  これだって、「俺は諦めない姿勢が良いと思っているんだぁ!」とか、「女の子をかばう男の子を俺はカッコいいと思っているんだぁ!」とか、読者に訴えかけたい強い想いが作者の中にあるわけで……、しっかりと「テーマ」といえるよな。  こういうテーマなら、「ガリガリに前面に押し出して主張」したっていいわけよ。  「生」で出したって、読者は食べてくれるから。  しかし、「コンプレックスと、その解消」なんていうテーマの場合は、「生」で出したんじゃ、「ノーサンキュー」って突っ返されちゃうわけね。だから手を尽くして料理して、食べられるようにする。  他においしい「ウリ」を用意して、こっそりまぎれこませておいて、そうやって読者を騙してでも食べさせるわけ。  ――で、この手のことは、「プロ志望」でない人にとっては、まるきり不要なノウハウなのね。  それどころか害悪にもなりかねない。  「売れるかどうか」以外にも創作の方向性はあるはずでしょう。  アマチュアなればこそ、そういう方向も追求できる。「あらゆる本は売れねばならない」っていう縛りがないだけ、自由に色々なものを書くことができる。  僕もこの手のことは、師匠の羅門さんから、「プロ志望」の表明を立ててから教わった。「アマチュア志向であればいらんもの」と言われていたし、当時でもいまでも、そう納得している。  いいんだよ。アマチュアであれば、「ピーマンづくし」なんて料理を作っていたって。  「死ぬほどピーマン好き」な人だけをキャッチして、そういう人に食べさせる料理だって、作ってていいんだ。 >>■物語の中心 = メイン = 作者が最も拘るべき部分 = 最も伝えたいこと = 読者の印象にのこるところ >>この等式の最後、読者の印象に残るところ。これがテーマになるためにウリが存在しているのですね。  若干、違う。  まずまっきーがどっちの話をしているのか、そこがわからん。  あっちの掲示板での、あっちの作品の話をしているのか。  それともいま書いている自分の話のほうをしているのか。  まあ、「自分の話のほう」と考えることにする。  いまのまっきーの現在やっている作品においては、「宇宙人に入りこまれちゃった話」をメインとして取り扱っている。  「コンプレックスとその解消」という構図は、単なる従属物としての扱い。  「最後に主人公が勝つ」ということの「納得できる理由」――というくらいの使われかたでしかない。  あれを読んだ直後の読者の頭には、どのように残るか。そのシミュレートは、こうだ。  「ああ、こいつ、最後に勝ったわけだけど、自分のなかのコンプレックスを乗り越えたんで、それで勝てたんだな。納得納得」  ただ、この「コンプレックス」の印象が読者の記憶に定着するかどうかは、微妙なところだろうな。  読後一ヶ月くらい経過した時点で、「ねぇ、こないだ読んだあの話って、どんな話だった?」――と訊いてみたとしよう。  そうすると、こんなふうに返ってくるかもしれない。  「うーん。なんか、宇宙人の意識に入りこまれて、幼なじみの女の子と一緒に逃げて、それで追っ手がやってくるんだけど、最後には戦って勝つ話だったよ」――みたいな。  まあ、「コンプレックスとその解消」なんてことは、このように吹っ飛んでしまうかもしれないわけだ。  しかし読んでいる最中に、「こいつ、なんで勝てちゃったの? わけわかんねーよ」ってなってしまったら、すべてはぶち壊しだろ? ラストバトルっていう話の山場が、台無しになるだろ?  だからここには、なにか理由を出しておかないとならない。それは読者が納得するくらいの理由であれば、なんでもよかったりする。(←構成的に、って意味でね)  ――だったら、「コンプレックスを解消したから」だって、べつにいいじゃないか。それでも理由としてなら充分だ。  ちなみにあっちの掲示板の話のほうでは、「テーマ」の存在になんて、そもそも誰も気がついていない。  わずか二行で、ラストにちょこっと書かれていることなんて、誰も興味を向けてくれるはずないじゃんか。  それはとんびさんが指摘してるよね。  「なぜあの二人の騎士は、あんな大芝居を打ってまで、事を穏便にすませようとしていたの?」――って質問を、読者に行ったとしよう。  読み終わった直後の読者の反応は、「さあ? そんなこと、わかるはずないよ」っていうものだろう。  テーマ重視で話を構築する――という点においては、まるで破綻しているわけ。  まだまっきーの場合は、「コンプレックス」というテーマに関して、いちおうはエピソードとして見せてゆく予定なわけだろ? わずか2行で済ませるわけではなく――。  あそこまでは壊れないだろうと、判断できる。  だから、「逆転の理由としては使えるかなぁ」となるわけだ。  しかしあそこまで壊れていると、もはやどうにもならん。  説得の物事には段階がある。  「テーマなんてまったく書いていなかった」ということを納得してもらうために、まず、段階的に説得を試みているわけね。 -------------------------------------------------------------------------------- もいっこ No.5938 投稿日 2003年1月17日(金)04時03分 投稿者 新木 伸 >大学と会社勤めと  多くの人が「あたりまえ」として知っているこの二つを、僕は知らない。  自分で体験しなければわからないことがあまりにも多すぎる。いくら質問して取材したところで、追いつきはしない。  皆が、わりと普通に書けてしまうこの二つのことを、このプロで食ってるはずの新木伸という作家は、回避していかなきゃならないわけね。  だから僕は、「学校」を出しても「高校」までにしておくか、さなければ「特殊な学校」にする。高校生活なら僕も知っている。  また「特殊な学校」であれば、読者の誰も知らないだろうから、いくらでも嘘のつきようはある。  しかし、まともに「大学」を書いたなら、これは通用しない。そのことは知っている。  あと「普通の会社」も出せない。  これもすぐに嘘がバレてしまうだろう。  ただしこっちのほうは、読者が完全に中高生に固定されるようなジャンルであれば、書くかもしれないね。  僕の「会社勤め」の知識では、実際に会社勤めをしている大人は騙せない。  しかし相手が小中学生の「子供」であれば、なんとか騙し通せるだろう。  小中学生の彼らも、「会社勤め」は実際には知らないわけだから。 -------------------------------------------------------------------------------- ウリとか No.5939 投稿日 2003年1月17日(金)04時54分 投稿者 新木 伸 >巻島  もうひとつ、あった。  気づいてしまったら、なんだか無性に腹が立ってきた(笑)ので、書いておくことにする。 >>で、ここまで書いてなにが言いたいのかといいますと、なぜ新木さんは感想掲示板で「ウリ」について一言も書かないのかなぁ、と思いまして。  こらてめぇ。  俺がオマエに「ウリ」って概念を植え付けるために、いったいどれだけ苦労したと思ってんだよ。(笑)  ようやく最近、「ウリ」って概念を扱えるようになったはいいが――。  もうそれを「誰でも知ってる一般認識」って捉えちゃっているのか?  「ウリ」に関することを一言も書かないのは、その概念を認識させるのに、ひどく手間がかかるから。とても今はやっていられないし、また、僕はあっちでそれだけの手間をかけるつもりもない。  そもそも、あれって、個別にやらないとならないことなのね。まっきーに向けて「ウリ」を説明して納得させる。こんどは「羽矢野君」に対して同じだけの手間を掛けて、また納得させる。そして今度は紫君に対して――って、そういうことが必要なわけ。  誰も、自分に直接向けられていない言葉なんか、聞いちゃいない。聞いてるつもりでも、やはり自分に直接向けられる言葉とは、注意力と集中力がぜんぜん劣ってしまうわけ。自分に直接向けられていない言葉なんてのは、しょせん「対岸の火事」なわけ。 (分室を2年間やって、僕はそのことをようやく学んだ)  まあROMさんの中になら、過去ログを読んだだけで瞬時に理解して、「ああそうか」って身につけてしまう特殊な人もいるだろうけど……。  まっきーに関しては、「ウリ」に関して初めて話題を振ったのが、半年前だよな。過去ログもテキストで取ってあるんで軽く検索かけてみたら、4812と出てきた。  そこから、なんとか理解を果たすまでに、どれだけの密度でレスを繰り返してきたと思ってるんだ?  まあ、軽く「半年」もかけて、ようやくいま普通に「ウリ」って概念を扱えるようになったわけだろ?  あれと同じことを、あそこで、僕にもういちどやれと?  やだよ。  いまのあれくらいの手間なら「掛け捨て」でもいいけど……。  あそこの掲示板って、ログ流れるじゃん。昔のものなんて誰も読み返さないしー。  それだけの手間をかけるなら、こっちでやりたい。過去ログとして記録が残って、いずれ誰かが読むことで、再利用が期待される場所。そういうところで書いて残しておきたいね。これ物書きの本能ね。この「俺様」の書いたものは残されなくてはならんのだ。 (さあすっきりしたから、仕事に戻ろう。俺様の書いたものを、世に残すためにな。くっくっく……) -------------------------------------------------------------------------------- 馬宮さんあて、ほか No.5940 投稿日 2003年1月17日(金)05時25分 投稿者 はせがわみやび  ども、みやびです。 >馬宮さん >数字の書き方 >> これは、わざとでした。 >> ネットは横書きだから、と思っていつもの癖でわざわざ漢数字にしたところを直してたんです。  ああ、意識してのことだったんですね。  であるならば、問題はないかと思います。  ほとんどの小説は発表する際に縦書きですよね。だから、わたしは課題部屋のみんなのお話を見るときも無意識に、「これは文庫だったら、こんな風に見えるはずだなあ」と思いながら見ているんです。で、気になっちゃったんですね。  ──課題部屋が横書きだから、横書きを意識しました。  という場合は、あまり問題ない。本になるときにはちゃんと縦書きを意識して直すでしょうから。  ただ、まあ、   読者の目に触れるときのことを意識して表記を考えること。  というのは、それなりに意味があろうかと思うので、主張しておきます。  おっと──ここでちょっと補足すべきかな。  上のわたしの主張には、注意するべき点が二箇所あります。  わたしは最初のほうで「ほとんどの小説は発表する際に縦書き」と書きましたが、もちろん、そうでない場合もありえます。  たとえば、新木さんの「ヴァルツアーの紋章」は、雑誌連載のときは横書きでした。  このため、連載時と文庫収録時では数字の表記が変わっています。横書きのときは横書きに合わせた、縦書きのときは縦書きに合わせた表記をしているわけです。  だから「縦書きを意識して漢数字を使え」とは、書かなかったわけですね。  「発表するときの体裁を意識して数字の表記を考えること」と言っているわけです。  本にすることを意識して常に書くならば、縦書きを意識して書くのもよいことだと思います。課題部屋に掲載するときは課題部屋に合わせた形式で書く、と決めるならばそれでもよいでしょう。 (ただまあ、縦書きを意識したほうがいいとは思うよ。横書きエディタで書いているひとは、それを意識するだけで、自分の文章を新鮮な目で見ることができるから)  これがひとつめの注意点です。  ふたつめに注意すべきところは、     縦書きのときに算用数字を使ってはいけない──わけではない。  ということです。使うなとは言ってない。  ここで、わたしが「趣味の問題なので、どちらでも良いんですけど」と書いたことの説明をする必要がありそうです。  なんでもいいから、手持ちの文庫を何冊かめくってみるといいかな。  現実には、算用数字と漢数字が混在しているものだから。  たとえば、「フォーチュン・クエスト」。これは、おおむね漢数字なんだけど、冒険者のレベルを表記するときは算用数字になってる。  レベルを表記するときは算用数字、という小説における確たる決まりがあるわけじゃない(そんなルールがあったらタイヘンだ(^^; 第一、冒険者のレベルなんて出てくる小説がどれだけあるんだ?(^^;)。  そうじゃなくて、これはおそらく作者にとって、「わたしには、レベルは算用数字で書いたほうがぴったりだと思える」ということなんだろう。  「趣味の問題」というと、軽い言い回しなんで、誤解を招いてしまうよね。  言いたかったことを、硬い言い回しで書くと、これはつまりこういうことだ。   ・小説の中の数字の表記は、作者が自分で一番ぴったりだと思う表記を自分で決める。   ・一度決めたルールは、原則として同じ本の中では変えない。  まあ、こういうことは数字に限らないんだけど。  たとえば──、   一桁の数字は算用数字にする。それがいちばん読者に読みやすいとわたしは思う。  そう感じているならば、一桁の数字はすべて算用数字、あとは漢数字、と決めてもいい。  そんな風に、ひとつひとつの単語を、「これはどんな風に書くべきか」と自分なりに決めていくわけだ(注:独りよがりが怖いときは、たくさんの他人の小説を参考にすることだ。独善で決めたルールなんて作者の思いこみほど読者は感心してくれないものだし)。  「20」と書くか、「二十」と書くか、「二〇」と書くか、どれも間違いではない。その小説の中では、どれが最善で最適かを考えて、自分で決めるっていうことだね。  この二点を踏まえたうえで、先の主張を読んで欲しい。  もう一度繰り返そうか。   読者の目に触れるときのことを意識して表記を考えること。  数字の表記だけじゃないぞ。  「閉じ込める」と書くか、「閉じこめる」と書くか、「とじこめる」と書くか。  とか。そういうのも同じだ。  で、一度決めたら、原則として同じ本の中ではその表記を貫く。  そういうことなんだな。 >楽器名とか >> 関係ないけど、みやびさんは「無知」って言っているけど、僕より音楽知識はマシだなぁ。 >> 「ケーナ」「マリンバ」――僕だとこのあたりは出てこないわ。  名前を知ってるなんてのはマシにもなりゃしませんですよ。  楽器名を並べるだけだったら、あの倍でも書けると思うぞ。みんなだってできる。ただ、みんなが思いつけないだけ。  たとえば、「クラリネット」。  ほら、僕が大好きでパパからもらって壊しちゃったヤツだ(^^;。  知ってるだろ、ふつう?  あるいは、「トランペット」。キカイダー01がもってたヤツ。  トロンボーン、チューバ、チェンバロ、オカリナ、リコーダー、アコーディオン、バグパイプ……まだまだ出るぞ。  でも、名前を知ってるだけだもんなあ。あとは、役に立たない雑学(^^; アコーディオンは、和名を「手風琴」という、とか。  あー、知らなくても、出てくる楽器名としては、こんなパターンもある。 Q.「楽器名をあげよ」 A.「喉」  あるいは──、 A.「手拍子」「足拍子」(打楽器)「口笛」「指笛」(管楽器)  こうしてみると、人間の体では、「弦楽器」と「鍵盤楽器」が作り出せないことがわかる。  弦楽器と鍵盤楽器は偉大な発明ということだね(だからおそらく、楽器の発明は、打楽器と管楽器が先で、鍵盤楽器と弦楽器が後のはずだと推理できる。道具は、人間の体の機能の延長から始まっているだろうから)。 A.「木魚」「鐘」「鈴」  なんて答えもあるね。  たしか橋本治さんだったと思うけど、平安時代ではお坊さんのお経も娯楽だった、とどこかで書いていたように思う。アイドルのコンサートのように、良い声であげられる上手いお経を聞くことを楽しみにしていたっていう話。  そんなのが頭に浮かべば、じゃあ、お経をあげるときに鳴らす道具だって楽器だよな、と、そういう見方もできる。  ああ、話が逸れた(^^;。  ──まあ、言いたいことは、データを覚えることも大事だけど、覚えている(はずの)データをどう使うかも大事だってことだ。  そうそう。みんな「覚えるのってタイヘンそう」とか思っちゃってそうだなあ。「そんなに知識を蓄えないと作家になれないのか」とか。  ちょっと、ちがう。  知識を蓄えなさいって言うのはね。  そのほうがラクだからなんだよ(^^; >分類とか >> みやびさんの場合は、地学を専攻して分類学を叩き込まれたわけでしょう?  どうかなァ。  その手のものの考え方っていうのは、どっちかというと、たくさん読んだポピュラーサイエンスの本のおかげな気がする。  わたしは、尊敬するサイエンスライターが三人おりまして──アイザック・アシモフ、小松左京、鹿野司の三氏なんだけど。  この三氏のサイエンス・エッセイで、サイエンティフィックなものの見方というのを学んだ気がするなあ。  大学の教養課程の始めのほうでやるわけだよ。科学的なものの見方というのは? みたいなことを。  そこで出てきた概念が、なんだか前に本で読んだことがあるものばかりで、「ありゃ、わたし、もう知ってるぞ」って思った記憶があるし。 >科学ニュースとか  えっと……、まあ、SFとかハイテクサスペンスとかバイオホラーとか書くのでもないと気にしなくてもいいのかもしれないけど。  新聞とTVの科学ニュースは、そのまま覚えこまないように。  というのも、けっこう間違ってることがあるからだ(^^;  本を読んで知識を蓄えるときの常識ではあるんだけど。  「複数の本にあたること。あと、できるかぎり一次資料にあたること」  もし、これらが叶わないときは、書いてあることを鵜呑みにしないこと。  なんてつい書いてしまうのは、紫くんの書きこみを読んだからなんだな。 >> まさかとは思うが、「ヒトゲノム計画」あたりも知らないの? >> 世界中で共同でやっている、人間の遺伝子を解析するプロジェクトですよね。  まあ、これはこれで間違いではない。  でも、厳密にいうと、「遺伝子」という言葉が指す概念と、「ゲノム」という言葉が指す概念はイコールではない。そのあたりがわかっていて、でも、わかりやすいようにこう書いたのだったらOKなんだけど(新木さんだったら、わかりやすさを優先したのだろう、と思うけど、紫くんだからなあ(^^;)。  ゲノムっていうのは、厳密には、遺伝子セット(ある生物がもつ遺伝情報全体)のことだからね。このあたりに定義がある(http://www.genome.ad.jp/Japanese/tutorial/01-01.html)ので参考にして欲しい。  ちなみに、この手の生物としての人間を指すときは、カタカナで「ヒト」と書くのが一般的だと思う。もちろん、分室の参加者にはこちらのほうがわかりやすい、と配慮して「人間」という言葉を使ったのならば、これもOKなんだけどね。 みやび -------------------------------------------------------------------------------- >みやびさん No.5941 投稿日 2003年1月17日(金)08時02分 投稿者 新木 伸 >みやびさん  「一次資料」の説明をする必要があるでしょう。  あと「二次資料」との違いとか。  これは辞書を引いても出てこない言葉だから、説明なしに分かれというのは、無茶です。  過去ログのどこにも出てきてないしね。  これはライターの業界用語なわけだ。職業ライターの経験者なら知っているのは「常識」だろう。  しかしいまこの話をしている対象者は、紫君であったり、馬宮さんであったり、望乃君であったりするわけだろ?  みやびさんも、なにか書くときに、まだ相手の「顔」が見えきってないんだなぁ。 -------------------------------------------------------------------------------- 君がそれを質問できるのは知っている。 No.5942 投稿日 2003年1月17日(金)09時37分 投稿者 はせがわみやび  が、できれば、誰かほかのひとに聞いて欲しかった。  紫くんとか。  無理か(^^;。  いやまあリアクションが早すぎますけどね、新木さんの(^^; みやび -------------------------------------------------------------------------------- 風邪ひき中 No.5943 投稿日 2003年1月17日(金)13時07分 投稿者 藤極堂 No.5926 投稿日 2003年1月16日(木)05時28分 投稿者 新木 伸 >鷹見さんが草場の陰ですすり泣くぞっ。 インフォシーク-:大辞林(国語辞典) ■[草葉の陰]の大辞林第二版からの検索結果  くさば-のかげ 【草葉の陰】 (1)草の葉の下。草陰。草の陰。 (2)墓の下。あの世。草の陰。「―から見守る」 いくら鷹見さんが棺桶に片足を突っ込んでいるようなご老体だと思っていても、勝手に殺すはいけなと思うdeath《デス》。 No.5922 投稿日 2003年1月15日(水)08時33分 投稿者 新木 伸 >誰かが鬼の首を獲りでもしたかのように指摘されるのを待って インフォシーク-:大辞林(国語辞典) ▼[ 鬼の首 ] の大辞林(国語辞典)からの前方一致検索結果が 1件 ありました。 powered by三省堂 おに 【鬼】     ――の首を取ったよう (大したことでもないのに)大変な功名・手柄を立てたように思って喜ぶさまのたとえ。 などと、『鬼の首を取ったよう』に突っ込んでみました。 ……これって、指摘してくれる人を貶める表現だから使わない方がいいと思うんだけどなあ。 こんなことばっかり言ってると、そのうち みやび さん以外の誰も突っ込んでくれなくなっちゃうでゆよ。 というかもうすでにそうなっていゆですか。 Google 日本語のページから鬼の首を獲ったようにを検索しました。 13件 日本語のページから鬼の首を取ったようにを検索しました。 約1,210件 おまけ:Web上でのフリガナを表示する方法。(引用元 メイキング・オブ・花迷路 【HTML工房】) <引用開始> 「私が……ですか!? 白珠はくじゅの騎士に?」 ふりがなのタグRUBYです。でふりがなをふりたい文字列を指定し、でふりがなを指定します。は非対応ブラウザでふりがなに括弧をつけるためのタグです。以外の閉じタグは省略可とのことです。 括弧に《を採用しているのは【青空文庫】の形式を踏襲してのことです。小説ファイル閲覧ソフト【窓の中の物語】では、この括弧を判別してルビを振ってくれる機能を持っているので、うまく連動させると良いかと。ただし、【窓の中の物語】でうつくしくルビを振るためにはRUBYタグ非対応ブラウザでの見目をある程度犠牲にする覚悟が必要ですが……。 <引用終了> タグ(<や>)を表示させる方法は【 HTML で表示できない記号を表示する 】を参照のこと。 ■知識課題 全滅で〜し♪ 新木さんも、榎野さんも、わちきを買いかぶりすぎでありんす。 でも、調べようとする気が全く起こらないので「なんでかな?」と考えたら「調べて教えてあげなくても困る人が誰もいないから」と答えが出ました。 興味ないことは調べなくていいのが読者の特権だし。 まあ、そいうわけで手助けになるかなということだけ書いて終わり。 ■ディレクトリ検索とロボット検索 簡単に言うと人間が手作業でひとつひとつ登録して、分類されているのがディレクトリ検索。 プログラムによって一定期間ごとに(約1ヶ月)自動的に勝手に単語でサイトのURLを振り分けているのがロボット検索。 『登録型』検索サイトで有名なのはYahoo! JAPANとAll About Japan(オールアバウトジャパン) 『ロボット型』検索サイトで有名なのはGoogle もっとも、どちらの検索サイトもちゃんとディレクトリ検索とロボット検索両方の機能を備えているけれどね。 使いやすい検索方法がGoogleではロボット検索、Yahoo! JAPANでは登録型だというだけ。 ディレクトリ検索の長所は、専門用語を知らなくても分類をたどっていけばなんとか専門サイトにたどりつけること。 それと、怪しげなサイトや、信頼性の低いサイトはふるいにかけられて登録されていないということかな。 短所は、人間に頼っているので登録されるのが遅いこと、トラブルになりそうな情報を出しているサイトは登録されないこと、そして分類自体が非常に荒いものだということですか。 詳しくはバーチャルネットアイドル・ちゆ12歳「ちゆニュース」の22日【時事】ヤフー、サイト登録審査の有料サービスをお読みください。 ロボット検索の短所は無作為に登録しているので情報精度が低いこと、リンクが多いサイトが一位になりやすいので、有名サイトが無関係な単語検索でヒットしやすくなっているということ。 こういう初歩的なことは、パソコン専門誌のサイトが図解入りで親切に説明してくれていることが多いです。 ディレクトリ検索で 雑誌> コンピュータとインターネット で出てくる雑誌を当たるのも手だと思います。 日経PCビギナーズの欲しい情報は検索サイトで探すとかね。 まあ、ダイヤルアップ式なので電話代がかさむ……というひとはパソコン雑誌を買う方が早いと思いますが。 友達に頼んで古い雑誌を譲ってもらうとかできないかな? ■和楽器で鍵盤楽器 大正琴……は「日本で生まれた洋楽器」か。 (引用元 〜大正琴の歴史〜) あと、口琴は民族楽器でまとめられているのですか? ・口琴 口に当てて可動弁をはじき、その振動を口の中に共鳴させて音を出す楽器。 -------------------------------------------------------------------------------- 頭を冷やします。 No.5944 投稿日 2003年1月17日(金)13時56分 投稿者 馬宮 >知識課題  朝から考えていたのですが、うまくまとまりません。  感情的で、言葉を選んでいない発言をしたことには気づきました。  落ち着いて考えてみます。   ●はせがわみやびさん  訊いてみてよかったです、納得しました。    わたしが縦書きの時と横書きの時の数字表記をわけたのは、以前、事務職をやっていた時の癖だったんだと思います。 >>読者の目に触れるときのことを意識して表記を考えること。  はい。ありがとうございます。 -------------------------------------------------------------------------------- ジンマシンを抑える薬を飲むと眠くなる No.5945 投稿日 2003年1月17日(金)16時31分 投稿者 新木 伸  仮眠を中断して起きあがってくるのに、死ぬほど苦労した。  眠くならない薬はないそうだ。こりゃ、薬飲まないで痒みに耐えていたほうがまだマシか。 >みやびさん  理解不明な単語は、普通は「見えない」ものなんだってば。  「一次資料? なんだろ、それ? ――ま、いっか」ってな感じで、1秒もしないうちに頭から消え去って、それきり、なかったことにされるのがオチとみたが。  さらりと「一次資料」と書いて向こうからの質問を期待する姿勢って、向こうに「自分の知らなかった単語には徹底的にこだわって調べあげる習慣」がついてからのことだと思うぞ。  その習慣を既に持っている人間であれば、そもそも、こんなに物を知らないはずもなし。  「普通は気づくだろ」みたいな先入観を捨てて、現実を見ましょう。ね? >藤極堂さん  この分室はプロ志望者を鍛える場所。  それから「よみかく」は作家志望者が切磋琢磨する場所。  プロはもう鍛えないでいいの。自分らでどうにかすっから。  なぜ自分がプロだけを狙って誤字脱字を探すのか、その理由を考えてみたことある?  そんなことをやっているよりも、わざわざ手間と時間をかけて誤字脱字を探すなら、プロ志望者のほうにやってあげなさい。  だいたいわし、どんなにテンパっていたって、どんなに見直しを減らして手を抜いた書きこみであったって、誤字脱字率は、まだ彼らより低いはずだぞ。10倍くらいの書きこみ量があって、誤字脱字の「個数」は同じぐらいなもんだろ。割合で言えば一桁違うってことだよ。俺なんかに噛みつくより、もっとボロボロなやつに噛みついてやれ。そして人類のために貢献しろ。  それはそうと、ルビのタグはありがとう。これは知らなかった。試してみたらIEでも見れた。  ――ってことは、インターネット界標準ってことだな。WEB上で発表するかぎりはルビは使っていいってことか。  ロボット検索エンジンの検索アルゴリズムなんかは、調べてゆくと面白いことがイモづる式に出てくるよね。(昔調べた)  自分のページを「検索結果のトップ」に乗せようと企む悪質サイトと、アルゴリズム改良で対抗する運営サイトとのイタチごっこの有様とか。  「依頼されたページをロボット式検索エンジンのトップに載せる職業」なんていうのも世の中にはあるようで……。 -------------------------------------------------------------------------------- 知識とか No.5946 投稿日 2003年1月17日(金)20時43分 投稿者 紫ゆきや ●新木さん(5926) >> スロットルの使い方は、なにも「加速するだけ」とは限らないんだよ。  あ――。  う――。  なるほど、たしかにそうですね。  ありがとうございます。 >> ところでキャブレター(気化器)の仕組みは知っている? それ知らないと、「絞り弁」なんて言われたってちんぷんかんぷんのはずだ。  こんだけ無知っぷりを披露した後だと不安ですが(^^;  どういったモノかだけは知ってるつもりです。  ベルヌーイの定理を利用した装置で、ジェットという数ミリの部品で燃料の量を調整して、たいていの自動車用キャブレターはバタフライ(空気流量を変える弁)が付いている――とか記憶しています。  ……調べました。  レース用や2stでは、バタフライによる吸気抵抗を嫌ってスロットルを直接動かす方式のようです。  バタフライ付きがCV型といい扱いやすいのが特徴。バタフライ無しがVM型といいレスポンスと最大出力に優れるのが特徴だそうです。 >> ディーゼル機関では出力調整を燃料の吐出量で調整するので、閉じ弁はない。(※1) >> ※1:ディーゼル機関の出力調整の方法が、すこし怪しい。無論、あとで自分で調べはするが、でも答えは教えてやんねー。てめぇで調べろ。 「ディーゼルなんて重たくて煤まみれでイマイチっぽい」と思ってましたが、調べてみたらガソリンエンジンより優れた点の多い先進的なエンジンだとわかりました。  知らないことが多かったので、調べてて楽しかったです。  むろん、新木さんの説明に間違いはありませんでした。 >> ――で、アクセルとスロットルの違いは? 〜 >> また「アクセル」と呼んでいいものにはどんなものがあり、スロットルと呼ぶべきものはどんなものがあるのだ? 分類できなきゃ、それ知識って呼ばねーだろ。  アクセルは加速装置の加速力を操作するものです。  スロットルはエンジンのスロットル装置(キャブレターの絞り弁とか)を操作するものです。  移動する装置の動力が、スロットルの無い物に置き換わったとしたら、アクセルは存在しますが、スロットルは無くなります。たとえば電気自動車とかです。  移動力のない物にでも、スロットルは存在しますが、アクセルは存在しません。たとえば手で持つタイプの芝刈り機とかです。  ――こんなふうに分類しました。 >> ついでに言うと、戦車の2本1組のレバーは、あれはぜんぜん「スロットル」じゃねーよ。だあほっ。鷹見さんが草場の陰ですすり泣くぞっ。  すいません。これは本気で覚え違いしてました。  戦車もABCブレーキで操作するらしいです。レバーは3本あって、中央が変速機で、左右がキャタピラーごとの切り替え機(正回転、逆回転の切り替え)……というのが古い戦車の操作方法だそうです。  現行の戦車では、オートマチックの自動車と同じ手順で操縦できたり、バイクのようなハンドルとグリップで操縦できるそうです(ブレーキのみペダル)。  ぜんぜんダメダメでした。恥ずかし! >ヒトゲノム計画 >> ――で、それはもう終わっているの?  あれ? まだやってたハズです。  私、本当に知ってるだけですね……調べてみました。  完成は2003年の4月に予定されてるらしいです。 >遺伝子組み換え植物 >> 遺伝子組み換え食品と、体調って、どんな関連性があるの? >> もしかして体に悪いものだったりするの?  まったく安全と言う人と、自然環境や人体に悪影響があると言う人がいるみたいで、現在も研究中です。  絶対安全とは言えないけども、メリットも多いので商品化してしまって表示を義務づけていますね。 >> そもそもなんのために、食品の遺伝子を組み換えているの?  収穫の効率を良くするためですね。農薬や害虫に強い種を作り生産を楽にします。  栄養素を増やしたり、薬の成分を含ませたりする商品もあるらしいです。 >> またどんなものが遺伝子組み換えされているの?  記憶によると、トウモロコシ、大豆、トマト、ジャガイモなどがあったはずです。  ……調べてみました。  トウモロコシ、大豆、ジャガイモ、ナタネ、綿、甜菜などがあるそうです。遺伝子組み換えトマトもありますが商品化はしていないそうです。 >どんなエンターテイメント小説を書くのか >>>> それは、国家と宗教と政治と科学と音楽と女性の下着関係を回避しつつ……具体的に言ってわりとダメだと思います。 >> あとついでに、自動車のことと、機械のことと、食品のことと、それらも回避しないとだめみたいだね。 >> ――っーか、なにが残るんだ? それだけ回避したあとに、残るものっていったい?  ええっと……。  必要なことから調べる方向でいきたく思います。  あとは、常日頃から情報収集をするつもりで。 >麻雀だのゲームだので消費した時間が多すぎたと思います。 >> じゃあ、麻雀とゲームのことなら、「知識」を持っていて、小説に書けるわけね? >> 麻雀小説は書けるわけだな。  プロ雀士の世界のことはサッパリなのでムリだと思います。  グータラ大学生くらいなら書けるかもしれませんが。 >> ゲームを題材にした小説も書けちゃうわけだな。  私の場合、ゲームを題材にするとか以前に、「どんな小説であれ書けるかどうか怪しい」ので、回答が難しいですが(汗)  ゲーム業界のことであれば、あるていどは知っているほうだ思います。 >> あとプログラムのことも、完璧なわけね? >> プログラム関連の知識。コンピュータとは切り離せないわな。 >> 各種アルゴリズムとか。コンピュータの仕組みだとか。コンピュータがプログラムを実行してゆく仕組みとか。 >> ノイマンプロセスと、非ノイマンプロセスの違いだとか。 >> もお完璧? 知識持ってる?  うーん、今の仕事に必要なものは覚えていますが、ぜんぜん完璧じゃないです。  私がやっているのは、たとえるなら「ブロックをいかに崩さないように早く高く積むかという作業」であって、「ブロックの作り方とか土台の仕組み」は、あんまり詳しくないです。  必要になったら情報を探すのが、いつものやり方ですね。  プログラムについて完璧と言えるのは、プログラムの解説本を、さまざまな言語について書いているような人じゃないでしょうか。  ノイマン型コンピュータは知っていました。現在実用化されている、ほぼすべてのコンピュータはコレですね。  非ノイマン型コンピュータは、文字通り「ノイマン型以外のぜんぶ」ですが、どれも研究段階だと記憶しています。 >> たとえば小説の中で、その道のプロが読んでもうならせられるようなリアルな「ハッキング」を書いたりできる? これだってプログラム関連だよな。 >> またコンピュータ内で自我が芽生える様子や仕組みなんかも、リアルな「嘘」を構築して、エンターテイメント小説に仕立てられる?  ふつうの出来事すら伝えられないのに、「リアルな嘘」が書けるかと言わますと、なんとも回答が難しいですね。  想像力を働かせて、知識についてだけ考えてみますと――。  ハッキングのシーンは、経験が無いので難しそうです。  ゲームデータの改造くらいなら経験ありますけど(する側もされる側も)。  自我が目覚めるのも、現行のコンピュータでは想像もつきません。  うーん、「机の下で寝る、家に帰らないプログラマー」とか、「仕事しないサラリーマン」とかなら、知っていると言えそうです。 >> ある原理に基づく機械群をリストアップできるし、分類もできる。「知識」として持ってる。  なるほど。  得た情報を分類するような考え方はしてきませんでした。  そうやって考えてみると、知ってはいても関連する情報が抜けていることは多いですね。  勉強になりました。 >(5933) >> 「車に詳しい」っていうぐらいだから、紫君なら、当然持っている知識かな?  ここ最近のやり取りで、めっさ自信なくしてますが(^^;  望乃さんの説明には、たしかに間違いがありますね。  いちど辞書もひいてみると良いかもしれません。  しかし、広辞苑などではノッキングとデトネーションがひとくくりにされているんですよね。両者の違いはネットで簡単に調べられると思います。  ――しかし、ただ現象を知っただけだと、対処方法まではわからないんですよね。  発生原因なんかも知っておいたほうが良いと思いますし。対処が行き過ぎた場合のデメリットも知らないと、対処していない理由が説明できません。  ものすごく、いっぱい調べないと……。  「知っている」て怖い言葉だなーと思いました。 「清浄剤」についても、あるていど理解しているつもりです。  しかし、難しい質問ですよね。  「どうしてサビるのか?」とか、「どうして汚れるのか?」とかを知らないと、清浄剤についての解説を読んでもわからないと思うんですよ。しかも、「どうして汚れるのか?」の解説は、エンジンの構造まで知らないとダメだと思いますし。 ●望乃さん >> 向こうで精製されて、日本に輸入されるときには既に石油やガソリンになっている場合もあるのか。  そうですね。「特石法」で、ググってみる(googleで検索してみる)と良いかもしれませんよ。 ●みやびさん(5940) >一次資料とか >> が、できれば、誰かほかのひとに聞いて欲しかった。紫くんとか。  昼に起きたら、一連のやりとり終わってました(^^;  今更ですが……。  最初に、みやびさんの書き込みを読んだとき、「一次資料は発表者が発信した情報で、二次資料は報道などが加工した情報」なんだなーと解釈しました。  文脈なんかからも想像してですが。  その後調べても、だいたい間違ってないようです。  一次資料は論文や特許情報などで、二次情報はニュースや検索結果などだそうです。  ――ちょっと話しがズレますが。  調べてみて、「一次情報」と「一次資料」は同じように使われていて、情報であるか、資料の形をしているかで使い分けされているように見えました。  ライター業界でもそのように使い分けされているのでしょうか? >遺伝子とゲノム、人間とヒト >> わかりやすいようにこう書いたのだったらOKなんだけど  ご想像のとおりです。  わかってませんでした。  むろん、数時間ネットをうろついただけで、ぜんぶ調べたつもりにはなっていませんでしたが。  「自分は調べ方も下手なんだなあ」と思いました。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5947 投稿日 2003年1月17日(金)21時34分 投稿者 新木 伸 >手っ取り早い「知識」の身につけかた  「現代用語の基礎知識」「知恵蔵」「イミダス」(他にもあったかな?)  このへん、全部読め。  あと百科事典もなんか1セットでいいから、1巻から最終巻まで、棚の左から始めて右の端まで、すべて読破しろ。  べつに買わなくても図書館で借りれる。  全部読むと、まあ色々なジャンルの小説を書くにあたって必要な最低水準の「浅く広い」知識は得られるだろう。  ただし、このままでは、「情報」=「知」でしかないわけだ。「知った」だけでは知識とはいわない。  自分の中で分類したり、活用の仕方を身につけるほうは別に訓練しないとならない。  ただとりあえず「知って」さえいれば、それをベースにして、あとから引き出しかたを身につけていけばすぐ引き出せるようになる。  しかし、自分で薦めておいて、「あ、いいな。それ」とか思ってしまった。  「現代用語の基礎知識」とかは図表がないからつらいかもしれないけど、図版の多い百科事典なら楽しそうだ。  こんどやろうかな?  でも千葉県松戸市って、ろくな図書館がないんだよなぁ。市民税の税率、全国でも上位に入っていて、かなりぶんどってくれているのだが……。俺、去年は30万払ったぞ?  なんでこんなに、福祉が悪いんだ?  そうそう。  「ゲノム」なんて言葉も、辞書にはなくても、この手の本になら載っていたよ。  僕のところでは電子辞書版の「現代用語の基礎知識」と「知恵蔵」と、ふたつほどHDDに入れて串刺し検索の対象にしている。年度はなにも最新でなくとも、多少古くても、とりあえずは事足りる。(数年に一回は最新版に更新しないといけないが) >紫  自動車のペダルは、どうしてアクセルというの?  あれ、機構的にはどっちなのよ?  「スロットル」なのか、「アクセル」なのか? >>非ノイマン型コンピュータは、文字通り「ノイマン型以外のぜんぶ」ですが、どれも研究段階だと記憶しています。  アホ。実用化されとるよ。  科学技術演算の現場で、データ駆動型(データドリブン)されるベクトル演算の超集合プロセッサとか。  あと人間の脳細胞を模したニューロプロセスの画像認識システムとか。指紋認識システムとか。顔による個人認識システムとか。  もうとっくに実用済みで、しかも市販されてるようなものが、いくつかある。  あと、ノイマンプロセッサというのは、プログラム書いて流しこんで、手続き通りにプログラム動くもののことをいう。  この定義を狭義に解釈すれば、ソフトウエアを持たないハードウエアのみのゲーム機(20年くらい前の昔懐かしいTVテニスゲームとか)も、あれ、ノイマン型ではないことになるが。  またWINDOWSのAPIのメッセージポンプの仕組みなんかも、あれ、狭義のノイマンプロセスには該当しないのね。  プログラムを特に組んでないにもかかわらず、おのおの、勝手に連携して動いていたりするでしょ。 >>「どうしてサビるのか?」とか、「どうして汚れるのか?」とかを知らないと、清浄剤についての解説を読んでもわからないと思うんですよ。しかも、「どうして汚れるのか?」の解説は、エンジンの構造まで知らないとダメだと思いますし。  いや、そもそも望乃君の場合は、「サビ」と「汚れ」の区別もついていないとみた。  一般人の認識って、たとえばこんなもんでしょ。  野ざらしのドラム缶が真っ赤に錆びていたとする。それを見て、「あー、ドラム缶汚れちゃってる〜。汚ねぇなぁ」って言うとか。  このように、「サビ」と「汚れ」の区別がついてないほうが、普通なんじゃないの?  こういうときに、間違わずに「ドラム缶が錆びてる」って言える人は、どれだけいるとおもう? そして現在の望乃君はどっちだと思う?  「サビ」と「汚れ」のそれぞれの定義はなんで、エンジン内での場合には具体的にはそれらはどんなものであるのか――とか訊いたら、たぶん答えられないはずだ。 >>一次資料は論文や特許情報などで、二次情報はニュースや検索結果などだそうです。  じゃ、「三次情報」は?  君らが振り回している知識って、じつはたいてい、「三次情報」だったりするんだけど……。知ってた?  ちなみに2のつく場所あたりでの話なんてのは、四次とか五次とか、そもそも何次でもなくって捏造されたものとかだったりするわけだが。 >紫  「アナタの悩み、解決します」/縛炎まゆみ  たまたま部屋の本の山の上にあって、手に取ったこの本の書き出し。  女の子がチャリで疾走――ってな場面から始まっている。  見れば、例のあのシーンの参考になるだろう。  もうなくなっちゃったんだっけ? ママチャリ爆走って?  内容は、恋愛相談受け付けの女の子の話(肉体関係有り)。装丁からはわからないけど、じつは18禁。ポルノとしてもお薦め。  とてもうまい人で、どうしてポルノなんて書いているのか不思議なのだけど。「なんて」と書いてしまうと見下しているようなニュアンスが入ってよくないか。紫君は知ってるはずだが、わし、ポルノ大好きよ。 (この作者もこだわりがあってポルノを書いているのかもしれない。しかし社会的な一般通念として、ポルノというジャンルは一段低いところに置かれているのも確かなこと)  97年8月発行だが、5年以上経った現在でも在庫があって入手可能ってことは、このジャンルではすごいこと。重版もだいぶかかっている模様。売れ行きが実力を示している。 E−HONでの作家名著書検索結果 「アナタの悩み、解決します」  買って読め。  とりあえず義理でもいいから、クリックくらいはしてみそ。煽りが読めるから。  そして面白そうに思ったら、そのまま注文だ。最寄りの書店にインターネット発注した本を取り寄せてもらって、そこで受け取れるシステムだ。宅配料も代引き手数料もかからないから、定価で買える。  E−HONは便利。  あと、在庫状況が見えにくいので、僕はあまり使っていないけど、最寄りの「セブンイレブン」で受け取れて、しかも定価で本の買えるシステムもある。  ES−BOOKS -------------------------------------------------------------------------------- アヴァロンの九姉妹 No.5948 投稿日 2003年1月17日(金)23時55分 投稿者 弟切 千隼 新木さんへ > 御推察どおり、私は「アヴァロン島の姉妹」についても多少は知っていますので、答えさせていただきます。 しかしですね、実はこれについては、神話学者の間でもよくわかっていません。少なくとも、私の知る限り、日本語で読める資料の中では、これについて明確な結論を書いているものはありません。 英語文献を渉猟すればいい資料が出てくる可能性が高いとはいえ、今のところ弟切にはそこまでする時間がなくて、追いかけきれていません(^^; それでも一応、手がかりになりそうなことを挙げておきましょう。 アヴァロンの姉妹たちが登場するアーサー王物語は、ケルトの神話を基盤に、フランス風の中世騎士物語の影響を受けて成立しました。よって、アーサー王物語は、ケルト的要素とフランス的要素をつぎはぎした物語となっています。アヴァロン島のくだりは、ケルト神話に起源を持ちます。 ケルト神話に限らず、神話における兄弟や姉妹というのは、一柱(※注)の神の性質の違う側面を独立させて、別人格として表わしたものであることが多いです。アヴァロンの姉妹たちも、元は多彩な側面を持つ一柱の女神だったと思われ、その多彩さや力の強さ−単純に、数が多ければ力が強いはずという考え−を強調するために、「姉妹」という形を取っていると推測されています。 ※注:神さまの数は、正確には一人二人ではなくて、一柱二柱[ひとはしらふたはしら]と数えます。 アヴァロンの姉妹の人数には諸説あります。一番有力なのは九姉妹だという説です。 むろん、この九という数には大きな意味があります。 ケルト神話では、三という数が非常に好まれ、聖なる数とされました。ゆえに、三姉妹や三兄弟や三つで一揃いの道具などが尊ばれました。 現在でもケルト文化を色濃く残すアイルランドで、三つ葉の−決して四つ葉のではありません−シロツメクサ(クローバー)が好まれるのは、この名残です。 九というのは三の二乗ですから、聖なる数三がさらに三つ重なった、最高級に神聖な数です。例えば九つで一揃いの道具がケルト神話に登場したとすれば、それはこの上もなく神聖な物であり、普通の人が手にできるような道具ではありません。 とすれば、「九姉妹」とは、極めて格が高い存在です。おそらく、ケルト神話の根幹に位置する大地母神か、あるいは運命の女神から派生した存在だろうといわれています。 どちらかといえば、アヴァロンの九姉妹は運命の女神という要素が強いようです。九姉妹と一緒にアヴァロンに住むといわれるアーサー王の異父姉モルガン・ル・フェイMorgan le Fayが魔術の達人であり、運命を見通す力を持つという伝承があるあたりにそれがうかがわれます。 モルガン・ル・フェイが九姉妹の一員であるという説もありますが、彼女は九姉妹の一員ではなく、アヴァロン島の女王であるという説のほうが有力です。 しかし、彼女が九姉妹と非常に近しい関係にあることは確実で、起源をたどれば彼女も九姉妹と同じ女神に行き着くものと推定されています。 三という数と、運命の女神という言葉から、ギリシャ神話の運命の三女神を思い浮かべる方がいるかも知れませんね。北欧においても、運命の女神は三姉妹です。 ヨーロッパ系の神話では、運命を司る神は三姉妹だということになっているようで、アヴァロンの九姉妹ももとは運命を司る三姉妹であり、その神聖さを強調するために三を二乗して九姉妹とされたという説があります。 私の知る限り、アヴァロンの姉妹たち個々の具体的な名は伝わっていません。姿かたちの具体的な描写もありません。また彼女たちは没個性的で、役割分担もはっきりせず、相互に区別が付きません。 これらの点で、ギリシャや北欧の運命の女神たちとは大きく異なります。 おそらく、彼女たちから名前のある存在として分離して、生き残ったのがモルガン・ル・フェイでしょう。 加えて、ケルトの運命の女神たちは、ギリシャや北欧の運命神とは違って積極的に運命を変える力を持たず、自ら運命に従わなければならない存在のようです。 ギリシャや北欧の運命の女神たちは、自ら人間の運命を紡ぎ出し、好きなところで断ち切って、自由に人間の運命を操っている観があります。 ところが、九姉妹と関係の深いモルガン・ル・フェイは、運命を予言することはできても運命を操ることはできません。アーサー王の悲劇的な最期を予言しながら、それを防ぐことはできず、瀕死のアーサーのもとへ駆けつけて、九姉妹とともに嘆きながら彼をアヴァロンへ迎え入れます。 -------------------------------------------------------------------------------- レスだけ。 No.5949 投稿日 2003年1月18日(土)23時58分 投稿者 望乃英司(ぼうのえいじ) <新木さん ○ガソリンの問題  質問された部分を、一通りGoogleを使って調べてみましたが、結局理解できませんでした。  理解できない、というのは主に調べるにつれ、次々に出てきた専門用語のことで……。  その専門用語の類も検索にかけましたが、分室できちんと説明できるレベルには、到達出来ないと判断し、断念しました。  改めてその類の本を当たって(まずはエンジンの構造からかな?)調べなおしてみます。  あと、確かに「洗浄剤」、でなく「清浄剤」でした。幾つかサイトを当たってみなかった僕のミスです。  「ハイオク」は正式名称「ハイオクタンガソリン」の略称で、「オクタン」とは「オクタン値」のことを指します。 (「オクタン値」が何かについては、理解できませんでした)  「ハイ」が「高い」の意味だとすれば、「レギュラー」よりも「オクタン値」が高いことでついた名称と思われます。  レギュラーガソリンをハイオクガソリンに変える方法は、原理的に不可能かどうかは調べがつきませんでした。  とりあえず「オクタン値」を上げることが出来ればいいのかな? と思いましたが、出来るのかどうかは不明。  少なくともレギュラーガソリンに何かの添加剤を加えても、「オクタン値」を上げることは無理なようです。 ○謙譲語  まず、「敬語」の大辞林第二版からの検索結果。   けいご 【敬語】   聞き手や話題にのぼっている人物・事物に対する話し手の敬意を表す言語的表現。  日本語の敬語には、聞き手・話題に対して話し手の敬意を表現する「尊敬語」「謙譲語」と、聞き手に対して話し手の敬意を直接に表現する「丁寧語」とがある。  次に、「おっしゃる」で検索。……古語なのか? この言葉。  続いて、手元の辞書「新選国語辞典・第七版」(小学館)を引く。    おっしゃる 「仰る」    「言う」の尊敬語。  正確には「謙譲語」ではなく「尊敬語」だと分かりました。 >あとついでに、どうして僕は、そっちの正しい言葉を使わずに、あっちのあのときには「謙譲語」という間違った言葉をわざわざ使っていたのでしょうか?  「あっちのあのとき」では後で過去ログを参照する人が苦労するかな、と思ったので「感想用掲示板:No.1637」と改めて書かせてもらいます。  推測ですが。まず、No.1636の時点のA・Gさん(仮名)は「おっしゃる」が「尊敬語」か「謙譲語」か分からないで使っていたと新木さんが推測した。  A・Gさんは「先生」なんて言葉を使うくらいだから、「尊敬語」として使っている可能性も十分にあったが、もし「謙譲語」として間違った使い方をしていた場合、 >あと「おっしゃる」とかいう"尊敬語”も禁止。  などと書くと、「新木さんはA・Gさんに尊敬されていると思っている」というニュアンスを示す恐れがあるため、それを避けて、わざわざ間違った「謙譲語」という言い方をした。  さらに推測すると、「普通に小説を書いている同士」の会話が理想の新木さんは、「A・Gさんに尊敬されている状態での会話」というのはやりにくいから、そうなる危険性を遠まわしに避けるために、迷った結果「謙譲語」という言葉を選んだ。 (論点がはっきりしない文章で申し訳ありません。)  あとは話の脱線を極力少なくして、先に言いたい事を優先させた、とか。そのあたりかと。 >「サビ」と「汚れ」のそれぞれの定義はなんで、エンジン内での場合には具体的にはそれらはどんなものであるのか――とか訊いたら、たぶん答えられないはずだ。  辞書を引かずに書きますが、(この後辞書を引きます)、「サビ」は金属などが酸化などの化学変化を起こす事で、酸化させる原因(酸性雨とか)を防ぐには、機械油などを塗って、それを弾く以外に方法はない、と思う。一度サビたものを元に戻す事ができるのかどうかは、不明。  「汚れ」は野ざらしのドラム缶を例にさせてもらうと、「泥」とか「土ぼこり」とか「雨(の中で化学変化に関係の無い大気中の汚れ)」とかで、洗剤をしみこませた布とかで拭けば、一応は落ちるもの。(自分で書いてて適当だなあ、と思う)    「エンジン内での場合」はやはりお手上げです。 >「イミダス」  ああ、1996年版が家に! ……図書館行って来ようっと。    <巻島さん  初めまして、望乃です。  まだまだ新参者ですが、よろしくお願いします。 <馬宮さん >今のわたしには、技術も知識もなにもありませんが、健康と環境があります。 >情熱も執念も(今は負けていますが)19歳に負けません(望乃さんロックオン……スミマセン)。  少なくとも生課題についての「知識」と「技術」は僕よりずっとあるかと。  馬宮さんは新木さんから直々に指名された、みえかさんと僕の、「生課題の指南役」ですからね。  早く立ち直って、冷静になって戻ってきてくれるとありがたいです。(馬宮さんの為なんだか僕の為なんだか分からん言葉だなあ……) <みえかさん  僕、今回含めて二回ほど、書き込みにみえかさんの名前を書き込んだのに、挨拶がまだでした……。  初めまして。望乃と申します。生課題、お互いに頑張りましょう。 --------------------------------------------------------------------------------  いろいろ No.5950 投稿日 2003年1月19日(日)01時40分 投稿者 馬宮    ここ数日、普段軽く持てるものをやけに重く感じると思っていたら風邪がぶり返していたようです。  熱はないのですが、身体がだるく気分が悪いので、今日は一日中寝たり起きたりを繰り返していました。 >落ち込み  すみませんでした。ショックを受けたことの半分以上は、自分が課題をこなせていないことへの焦りと不安からくるものだったと思います。掲示板の流れも読めていませんでした。  もっとよく考えていたら、もう少し、自分が持っているものを肯定できたと思います。  ●鷹見さん(5936)    >>「自分の得意な分野で勝負する」ことの方を考えたらどうでしょうか?  >>そういったものがあれば、別に劣等感を感じることなんかありません。  ありがとうございます。  今は、本当に自分がなにを得意としているのかわからない状態なんですが、自分に自信をつけるためにも、得意分野がなにか、よく考えてみます。    >>ありとあらゆることに執着する心がなければアイディアは浮かびません。  アイディアは執念。過去ログにありましたが、わたしは「出すことだけ」に執着していることだと思っていました。とんでもない勘違いでした。      ●新木さん(5937)    ありがとうございます。   >>せっかく僕らプロがこの場にいるのだから、ぶつけてみなさいって。 >>自分の現在の知識や技量が通用するのか、使い物になるのか。そういうことを。    思いもつきませんでした。   ただ、「質問集」は今すぐにはつくれないようです。  理由は、自分が持っている知識にかなり不安があるからです。「こうだったと思うんだけどな」という程度のものしか、思い浮かばないんです。  もっと自分をよく知らないとだめみたいです。  時間はかかると思いますが、作ってみます。  ●望乃さん    課題に水をさしてしまいました。本当にすみません。恥ずかしいかぎりです。    >生課題の指南役  それは、指南じゃないです、指摘です(汗)。  わたしが一人で深く沈んでいるので、他の方の生課題を読んで、指摘をしなさい、という新木さんの指示なんだと思います。だから、望乃さんの生課題で、修行させてもらいます。  こちらこそ、よろしくお願いします。   -------------------------------------------------------------------------------- 知識とか No.5951 投稿日 2003年1月19日(日)06時51分 投稿者 紫ゆきや ●新木さん(5947) >手っ取り早い「知識」の身につけかた  なるほど、「現代用語の基礎知識」「知恵蔵」「イミダス」ですか。  たしかに毎回検索するよりも、ずっと効率的ですね。  百科事典についても、いくつかCD版で良さげなのがあったので、メーカーに問い合わせてみます。  ありがとうございます。 >> 自分の中で分類したり、活用の仕方を身につけるほうは別に訓練しないとならない。  はい。無駄に生きたぶん、より意識して訓練していかねばなりません。 >自動車のペダル >> 「スロットル」なのか、「アクセル」なのか?  あれは、「アクセル」ですね。  加速力をコントロールするためのペダルです。 >非ノイマン型コンピュータ >> アホ。実用化されとるよ。  調べなおしました。  ……ありゃ。  97年にシャープが開発した「データ駆動並列処理メディアプロセッサ」が世界初の非ノイマン型のプロセッサだそうで。  これを採用した製品もとっくに発売されてるようです。  うーん、「非ノイマン型は第五世代コンピュータで研究段階」って話は、一体どこから出てきたんでしょうね。  納得いかないので、いろいろなサイトを回ってみた結果――  「プログラム内臓がノイマン型の条件」→「非ノイマン型はプログラムを内蔵しない」→「非ノイマン型は自身で思考する第五世代コンピュータ」  ――みたいな話になっちゃった模様です。あらら。  複数のサイトを調べたから大丈夫だろうと、情報を鵜呑みにしてしまいました。  なるほど「一次資料を当たれ」ですね。  勉強になりました。  せっかく調べたので、無理やりっぽくノイマン型コンピュータの条件を挙げておきます。  ・プログラム内臓(メインメモリにプログラムを置くことを指すらしいです)  ・逐次処理(プログラムを先頭から順番に処理することです)  ・二進法処理(0と1でデータやプログラムを管理することです) >> 君らが振り回している知識って、じつはたいてい、「三次情報」だったりするんだけど……。知ってた?  三次情報てのは、二次情報を見た更に別の人が、編集要約した情報ということですよね。  この件で、よっく刻みました。 >汚れと錆 >> こういうときに、間違わずに「ドラム缶が錆びてる」って言える人は、どれだけいるとおもう? そして現在の望乃君はどっちだと思う?  たしかに、普通は区別しないですね。  エンジン内部を見たことのない人がほとんどでしょうし。  自分は、この分野については、「普通の人がどう考えているか?」みたいな点が苦手でして。  それも修正していかなくてはいけません。 >「アナタの悩み、解決します」/縛炎まゆみ >> 女の子がチャリで疾走――ってな場面から始まっている。 >> 見れば、例のあのシーンの参考になるだろう。 >> もうなくなっちゃったんだっけ? ママチャリ爆走って?  うわー、嬉しいです。  ありがとうございます。  今回のあらすじ《16》では「短編は最小単位で構成」の原則に従いカットしてますが。  いずれ「必ず書く」と決めているシーンですので、ぜひ参考にしたいと思います。  煽りも読みました。  そして、注文しました。  楽しみです。 >> 紫君は知ってるはずだが、わし、ポルノ大好きよ。  そうですねー。  私も大好きです。 >本屋さんのサイト  E−HONさん、たしかに便利そうですね。  これまでもAmazonを使ったりしてましたが、そこで既に在庫切れの本も、まだ在庫あったりしますし。  本を探すときのルートに追加したく思います。  ES−BOOKSさんは、一覧に在庫状況が書かれていないのがネックですね(^^; ●望乃さん(5949) >> 少なくともレギュラーガソリンに何かの添加剤を加えても、「オクタン値」を上げることは無理なようです。  可能ですよ。  自動車用品店やガソリンスタンドで売っている「パワーが上がる添加剤」とか謳っている製品がソレです。  本当は、その添加剤を入れても、セッティングをしないとパワーは上がりませんから、「パワーを上げられる添加剤」が正しいんですけどね(^^;  これをサーキット走行などで使う人もいます。ちょっとムチャしてもノッキング起こさないようにする「オマジナイ」として。  あと、望乃さんは大辞林をもっているんですよね?  でしたら、1分もかからないと思うので、「オクタン」もひいてみてください。  「オクタン値」は、ちょっとどうかと(ガソリン会社のオフィシャルHPでも使われてたりするんで、絶対ダメかというと難しいですけども)。  それを読めば、「可能だ」という理由もわかるかと(^^) -------------------------------------------------------------------------------- 門前の小僧習わぬ経を読む No.5952 投稿日 2003年1月19日(日)22時02分 投稿者 弟切 千隼 という諺[ことわざ]がありますね。長い年月、言い伝えられてきた諺は、やはり真実を突いているなあと思います。 私事で恐縮ですが、私の母は学がある人ではありません。高卒で社会に出て、二十代で結婚するに際して仕事を辞め、娘の私が成長して手を離れてからはずっとパートのおばちゃんをやっています。高等専門教育とは縁のない、普通のおばさんですね。 しかし、主婦として洗濯物を干す都合上、NHKの天気予報を見続けたところ、母は天気図がおおよそ読めるようになりました。「等圧線の間隔が狭い時には風が強い」とか、「太平洋高気圧の張り出しが弱いとなかなか梅雨が明けない」とか、気象予報士の解説を聴いているうちにそういったことを覚えてしまったのです。 記憶力が衰える一方のただのおばさん−お母さんごめんなさいm(-_-)m−でもこのくらいになれるのですから、若い人が本気になれば、ずいぶん高度な知識まで身に付けられるでしょう。 お互いがんばりましょうね > 皆さん。 >>起承転結 また新しい版を提出します。 今回からは、No.5928の書き込みで書いたように、「面白い」を○、「そこそこ」を△、「かろうじて合格点なのでできれば使わないほうがよい」を▲とする記号を付けます。 1H;△ 起:助け合いを嫌っている主人公。 承:自分が困ったときにも、手助けを拒否する主人公。 転:がんばっている最中に突然の事故か病気で倒れ、何もできなくなる主人公。ある人が主人公を看護してくれ、心身ともに弱っていた主人公はその人の好意に甘える。 結:助け合いを嫌わなくなる主人公。 なかなか○が出ないのが情けないところです(;_;) とにかく続けて修業するしかありませんね。 -------------------------------------------------------------------------------- 1週間ぶりか…… No.5953 投稿日 2003年1月20日(月)00時58分 投稿者 光来 唯  自分の言葉がほんとかうそか(本気かどうか)わからないって言われるのは自覚があるとはいえきついです、特に真面目な話してるときとか。  ここでの私の書き込みも、自分で客観的に見て真面目に言ってるように見えない部分もあったりしますし。  >アイデアだし > ちなみに、この「イナゴ」に「華」を感じるのは僕の感性なので、光来さんの場合には、もしかしたら違うかもしれません。  いちお、私もそれには「華」を感じてます。出した中でそのアイデアだけが妙に具体的なのもそのせいです。  ただ、私がこれを具体化すると「珍味やゲテモノと呼ばれる料理を食べたから」となってしまいます。  けど「結衣が食べられるかどうか」はどちらでもよいので、完全に具体化とはいえないですが……。  結衣が食べられなければ、「自分が食べられないものを食べられるから」となりますが、結衣が食べられる場合は「味覚の共有」とすることができるからです。  これは突き詰めると、「家庭科の時間、自分の作った料理をただ一人食べることができた人」となるものだったりします(結衣の料理をおいしく思えたのはただ一人ということ)。  そして一般化が「味覚の共有」となると、別にイナゴや蜂の子じゃなくても、「納豆にマヨネーズをかけて食べるから」とか「ご飯と醤油があればおかずはなくても大丈夫」なんてのでもいいということになります。  が。「諒でなくてはならない理由が『納豆にマヨネーズを入れて食べる人だから』」なんてまるきしギャグになりそうなんでやめときます(でも、特殊な嗜好を持つ人が同じ嗜好を持つ人を見つけた場合、強い親近感を持つものでしょうから、ありえないともいいきれないんでしょうが)。  「結衣自身が食べられないものを食べられる」以外での具体化を考えたらなんか妙な方向に行っちゃいました。  これは行き過ぎなので、別ので考え直します。  そうすると。 >>・唯一、「似合うんじゃないか」と言って(半ば強引に)リボンをつけてくれた  「イナゴ」を除くと良さげと思えるのはこれくらいでしょうか。  ポイントの一つとして、「普通の女の子として扱ってくれた」的な意味合いを含んでいることです(考えたときは意識していたわけではありませんが)。  「普通の女の子として扱う」というのは心を開く三段階のうちのひとつでもあるわけですから、適当であると思えますし。  まず一般化するため、(半ば強引に)は外します。  それから「似合うんじゃないか」も外し――  ここで問題がひとつ。「似合うんじゃないか」の言葉は必要なものかどうか。  「リボンをつけてくれた」は一般化すると、「女の子として扱ってくれた」となります。  ただ「リボンをつけてくれる」=「女の子として扱う」となるか微妙なところなので、「(結衣の思い描く形の)女の子として扱ってくれた」としておきます。  このとき、言葉は必要かどうか。  言葉の部分だけを一般化したならば「優しい言葉をかけてくれた」とすることができ、「可愛いといってくれた」「髪がきれいと褒めてくれた」などとすることができるでしょう。  そして、その「女の子として扱う」のに「優しい言葉」を伴う必要があるかというと、なくてもだいじょうぶだと思います。  「言葉」があれば、「扱い」の部分に重みをつけられるんでしょうが、「結衣はそんな小さなことでさえも――」という意味合いを持たせるためには、「女の子としての扱い」だけで十分でしょうから。  ということで。 ○「(結衣の思い描く形の)女の子として扱ってくれた」の具体化 ・寒い日にマフラーを貸してくれた ・夏の日差しの中、麦わら帽子をかぶせてくれた ・膝を擦り剥いたとき、くまさん絆創膏をつけてくれた ・帰り道で会ったとき、ゲーセンで取ったというキーホルダーをくれた ・ゲーセンで気になる人形があったので見ていたら、それを取ってくれた ・登校時。遅刻しそうになったとき自転車の荷台に載せてくれた ・何かの景品であるというおもちゃの指輪をくれた ・弁当のおかずを一品取り、代わりに自分のおかずをひとつ置いていった ・雨の日、予備で持っていた傘を貸してくれた ・傘を貸してくれ、自分は濡れて帰って行った >弟切さん >普段、雪国で生活していなければ、雪道を歩く機会はほとんどありませんから、雪の中ではどれほど歩きにくいものかわかりません。雪が降っている中を歩くと、雪が顔に当たって痛い−あれは冷たいというより痛いですよね−という、ちょっと考えればわかりそうな当たり前のことさえも、実際に体験しなければ気づきにくいものです。(5893)  わからないものなのか、ニュースでも映ってたりするのに……  と、よく考えてみたら、全国ニュースで一般の雪道とかってほとんど映ってないですね。  映るとしたら中心市街地、大通り、広場なんか。  ちゃんと雪道移ってるはたいていローカル系のニュース番組とかですね。  ちなみに雪のせいで歩きにくい理由  ・積もった雪の上を歩くから(ずぼずぼと足を埋めながら歩くから)  ・歩道がなくなる(普通に雪が積もったせい、道路の雪をブルで除雪する際、両脇にそれた雪が歩道を埋める、など)  ・歩道に積もった雪の上に道ができ、その上を歩くことになる(通れるのはせいぜい一人、すれ違い時には半身ずつ横にずれるか、ひとりが積もった雪に入って通り終わるのを待つことになる)  なんかかな。  でも、これは雪国全部に言えることじゃないです。  どうやら青森は除雪がヘタなようで、北海道だと(地域によるでしょうが)、積もった雪のせいでそんなに歩きにくいなんてこともないようで。 >雪が降っている中を歩くと、雪が顔に当たって痛い−あれは冷たいというより痛いですよね−  うーん、そうでもないかも。感覚的には風が強い、とか雨が降ってるときに下を向いちゃうのに近いかも。  実際、普通に歩ける場所で、風もなくただ雪が降りてくるって感じのときだと、下を向いてない人もけっこういますから。  それはむしろ、北海道の方に言えることだと思います。 >私事で恐縮ですが、私の母は学がある人ではありません。高卒で社会に出て〜〜  そこで「学がない人」だとか言ってほしくないかな。  私の母は中卒なんですから。  なんて噛み付いてみたり。  (なんか高卒の人を学のない人だって言ってるように聞こえますし) -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5954 投稿日 2003年1月20日(月)07時08分 投稿者 新木 伸 >知識とか  自分のなかで分類してあること。  「知って」いることは残さず引き出せて、検索できること。これが「知識」と呼べる最低水準。  このあたりは、だいたい了解済みになってきたと思う。  ちなみにある物事の「専門家」になるためには、深く「知識」を持っていればそれですむ。  しかし小説家に要求されるのは、「広く浅く物事の知識を持つこと」ね。  あ、そういえば、これ、むか〜し、師匠の羅門さんから言われてたなぁ。わし。 >知識体系とキャラの描き分け  小説の中で「うんちく」を語ったり、アイデアを出すためのベースとして使うなら、知識はただ持っているだけでいい。  しかし、キャラ立てに生かすためには、ただ「知識がある」だけではダメなんだな。  これから書くのは、「キャラ立て」に「知識」を生かすための話。  作家は、自分の持つ知識ひとつひとつにおいて、他の人がどのくらいの「知識」を持っているのか、それも併せて知っておかなくてはならない。  たとえば、「錆びたドラム缶」の話をしてみる。  男の子と女の子が、廃墟をあさってドラム缶を探していたとする。  二人は中学生ぐらいの年齢設定だったとする。女の子はごく普通の女の子だとする。男の子のほうは、ちょっとだけ、普通の男の子よりも機械やメカに強いのだとする。  ふたりはお風呂に入りたいがために、ドラム缶を探しているわけだ。知らん人もいるかもしれないので解説すると、「ドラム缶風呂」ってやつね。ドラム缶に水を溜めて、下からたき火であぶって、お湯を沸かしてお風呂にするわけだ。  まあ荒野で二人でサバイバル生活でもしているのだと思いねぇ。  そこで二人は一個のドラム缶を見つける。女の子のほうが、「汚れちゃってるねー。使えるかな?」と言う。男の子のほうは、その同じドラム缶を見て、「錆びてるな……。穴があいてねーかな?」と言う。  こんなちょっとした台詞の違いで、「人間」が描けるわけだ。  ここでは、「知識体系の違い」というものを使っている。  中学生ぐらいの普通の女の子では、おそらく「サビと汚れ」の区別はほとんど持っていないだろう――と、僕はそう判断した。  女の子が気にしているのは、お風呂に使おうとしたときに、ドラム缶の汚れが落とせるものなのかどうか。中に入れたお湯が汚れちゃわないかどうか。そのことを気にしている。  そして男の子のほうが気にしているのは、サビによってドラム缶に構造欠陥(穴)が起きていないかどうか。  穴があいていたら、修理してそれを塞がないと「容器」としては使えない。塞げないほど大きな穴なら、これは諦めて、他を探すしかない。  ふたりの持っている知識体系が異なっているために、ここで見るものと、注意を向けるものが違いが生じるわけだ。  それが実際に台詞としても出てくる。  知識体系の違う、別々の「個人」がこうして描き分けられているとき、読者は「人間が描けている」とそう感じ取る。  皆が自分の作品に登場させているキャラが――。  のっぺりとしていて平坦となってしまっていて、どうにも見分けが付かなくて、まるで書き分けが出来ていない――というのは、ここらへんにも関係があるわけだ。  皆、「人によって知識体系が違う」なんてことを、いままで知らなかったわけだな。  いまのいままで、意識もしていなかったわけだろ?  だから、小説の中に登場するキャラクターも、皆同じ「知識レベル」を持ってしまうわけだ。  そして「人間が描けていない」と指摘されてしまうわけだ。  しかし根本から改善しないと、「人間が描けない」状態は、いつになっても治らない。  ちなみに、この「知識体系」の分解能は、多ければ多いほどいい。  これの数だけ、作家は、書き分けのできるキャラを持つことになる。 (ああなんか俺、キャラ立ての奥義を話しちまってる気がするよ(笑))  たとえば「子供」でも、幼児とか、小学校低学年とか、小学校高学年とか。男児だとか女児だとか。色々あるでしょ。  また中学生と高校生って分類もある。  大学生と社会人に成り立ての青年は、まあほぼ一緒の括りになるかな。  これもすべて、「男」「女」の区別があるわけね。  まあもっと細かい分解能を出すなら、真面目少年と不良少年。遊んでいる女の子。勉強が得意な女の子。スポーツをやっている女の子。  あと社会人になって数年から十年以降の「大人」。子供を持つような年配の人。初老の人。老境の人。  あとこのあたりからは、職業によってさらに細かく別れてゆく。商社なのか生産業なのかサービス業なのか接待業なのか。株取引なのか。銀行マンなのか。科学者なのか。技術者なのか。お水のお姉さんなのか。作家なのか。作家希望者なのか。作家志望者なのか。もう職業や立場の数だけ「知識体系」は存在するわけだ。  また女性では、OLと会社勤めを経験しないでそのまま家庭に入って主婦業をはじめた人とで、知識体系は違うでしょ。あとおなじ主婦であっても、専業か兼業でパートタイムを経験しているのかでも、違ってくる。  出産経験、子育て経験の有無でも、知識体系は大きく変わってくるわな。  ――で、「作家」というのは、自分の持っている知識のすべてに関して、上記のようなキャラごとに「持っている/いない」を分けられるわけ。  ガソリンにハイオクとレギュラーがあるということを知っている「車に乗っている人の常識」を知らないのは、上記のうちのどれとどれ?  俺、もちろん言えるよ。即座にね。  スーパーでは閉店1時間前から、半額シールが次々と貼られてゆくなんていう「主婦の常識」を知らないのは、上記のどれとどれ?  もちろん言えるさ。  ヒトゲノム計画がそろそろ完了間近――っていう「常識」を知らないのは、どれとどれ? >「知識」があると言ってよい状態  以後、分室において「知識がある」というときは、すくなくとも、インデックス(見出し)を作れるぐらいの状態であることを示す。  分類が行えれて、見出しが作れる状態があれば、自分の「知識」に欠落部分があることがわかる。そこを調べることも、手がかりが持てる。  また調べずに済ませる場合でも、想像や推測によって、そこに有るべき「系統」を論理的に導きだすこともできる。  「インデックスが作れる状態」というのがどういうことか――。  たとえば、以下で、「娼婦のテクニック」を例に挙げてみる。  娼婦のテクニック。  おおまかに分類すると、こんなもんか。 ・相手をその気にさせるテクニック。 ・ベッドに入る前に気分を盛りあげるテクニック。 ・ベッドに入ってからの前戲のテクニック。挿入前に相手を勃起させるテクニック。勃起しないペニスを勃起させるテクニック。勃起した状態を維持するテクニック。 ・挿入後のテクニック。相手を絶頂させるテクニック。逆に相手を絶頂させないテクニック。相手を行為にのめりこませるテクニック。相手の勃起を維持するテクニック。相手の射精時の快感をより増加させるテクニック。 ・後戲のテクニック(事後)。射精した相手をふたたびその気にさせるテクニック。行為後の相手に幸福感を与えるテクニック。醒めてシラけさせないためのテクニック。 ・行為が終わって、ベッドを出てからのテクニック。服を着てからのテクニック。相手にふたたび自分を指名させる気にさせるテクニック。  とりあえず、こんなものだろう。まあざっと出しただけだから、いくつか欠落はあるだろうが――。  いや、しかし、さすが人類最古のサービス業。あるわあるわ。奥が深いなぁ。  もちろん、このサブジャンル以下にも、ぞろぞろと、山のようにさらなるサブジャンルがくっついてくるわけだ。  ソープランドにおけるマット洗いなどの特殊なテクニックは「前戲」のテクニックに分類される。またキスのテクニック等は、「気分を盛りあげる」ところとか、「行為が終わってからの」の部分に分類される。  いわゆる「口でする」とかいうテクニックは、それは「前戲」と「勃起させる/維持する」というあたりに含まれる。  ついでにいうと、べつにプロでなくても、「経験豊富なお姉さん方」であれば、このうちのいくつかくらいは、身につけているだろう。また「プロ」だからといって、テクニック豊富だとは限らない。  しかしプロで食ってゆくには、一通り全部身につけてないと、まあ無理だろう。  ちなみに日本の場合は、客引きに関しては専門職がいる。分担が別れている。外国では立ちんぼといって、娼婦が自分で客引きをするところもある。  アジア系では、客引きが付くのが普通なのかな? このへんよく知らない。 >小説というもの  ちなみに、小説っていうのは、サービス業以外の何物でもないのだな。  もしかして、このことを知らないのかな。――みんなって?  いや、まさかな。  いや待てよ。しかし、もしかして……。  知らない?  知ってた?  まあ、これも言っておくか。  前に何度か言ったので、伝わっている物だとばかり思っているのだが。  「物語る」っていうのは、かなり古いサービス業なのだな。  まあ、娼婦やら、流通(物々交換)やら、接客やらといったものに比べると若干、年代が下る。まず「言葉」が発明されてからでないと、「物語る」なんて不可能なことだしね。上記の二つのサービス業は、少なくとも、「言葉」の発明以前から行われていたはずだ。  しかしまあ、ほぼ人類最古と言ってよいくらいに古い職業なわけね。  「娼婦のテクニック」として存在しているものは、小説でもほとんど対応するものが存在しているよ。  どちらも「サービス業」なんだから、基本はまったく同じだ。  「相手をその気にさせるテクニック」は、つまり、「読む気にさせるテクニック」なわけだし。  「勃起を維持させるテクニック」は、「相手の興味を持続させるテクニック」なわけだし。  「フィニッシュに持ってゆくテクニック」は、「クライマックスを盛りあげるテクニック」なわけだし。  「相手を最大限の快感で射精させるテクニック」は、「相手に最大限のカタルシスを与えるテクニック」なわけだし。  そういや、知識を体系として吸収する方法も知らんかったわけだから……。  みんな、テクニックの吸収の仕方のほうも、知らんかったわけか。  そりゃ、覚えだって悪くなるだろうさ。  なるほどなぁ。  皆、他人の作った作品を観るときに、そういうふうに「物語のテクニック」として、分類して、知識体系として吸収していなかったのね。  だから、なにを観ても、なーんのテクニックも、なにひとつ吸収できずに、頭を素通りさせてしまっていたわけか。  みんな自分の頭の出来を過信しすぎ。  人間の頭なんて、そんなたいした作りになってないんだから。  ぱっと見ただけでぱっと「わかっちゃう」なんて、そんな器用なことはできないの。  テクニックを吸収するには、吸収する方法と、吸収するコツってものがあるの。  小説のテクニックの体系、ちょっと自分でインデックス作って、系統図を引いてみろ。  自分が小説の技術について、どれだけ「知って」いるのか、確認できるから、いい機会だぞ?  まず「小説のテクニック」っていう「知識体系」の図を引く。  なにか既存の作品から、テクニックらしきものを得たと思う。その瞬間に、そのテクニックがその系統図のどこに入りこむのかを意識する。そうして覚え込んでゆくわけね。  中身が空白であっても、とにかく「系統図」の枠だけが出来あがっていれば、自分がいま何割ぐらい、それを埋められているのかも見当が付く。  全部埋めてあればプロ並なわけだし、まだまだ埋まっていなくても、いま自分が何合目まで登ってきているのかは、わかるはずだ。  ――で、プロはプロで、やはり努力を重ねて、自分の技術を研鑽してゆくわけだが。  プロはもう、すでに「全部埋まった」テクニック体系の系統図を持っているわけだね。しかし磨きあげてより洗練した手法でもって、その各部分を置き換えてゆくものなのだ。もしくは系統図の各部分にあるもののバリエーションを増やしてゆくとか。  クライマックスを盛りあげる手法も何通りもあるし、キャラを描き分ける手法も何通りもあるし――とか、技の数を増やしてゆくわけだ。  まずアマチュアは、小説テクニックの系統図を引いて、そこを全部埋めるようにしろ。 >アヴァロンの9姉妹  ああ、神様の一種なのか。  そういや昔、知り合いから「西洋神名事典」を贈呈されていて、つい昨日、こんどは「東洋神名事典」が贈呈されてきてたりしたけど。  ――調べれば、載っていたのだろうか?  「アヴァロンの9姉妹」に対しては、僕の中で「神様」って分類タグがついていなかった。  それで脳内検索でヒットしなかった。「精霊」のタグならついてたんだけどね。  しかし弟切さん、空でそれだけ出てくるようなら、神名事典の執筆者にもなれるねぇ。  こんど推薦しようか? ライターの仕事、いっぺん、経験してみる?  ライター仕事はハマると抜けられなくなって、小説を書くのがまた遅れたりするわけだが……。文章を書いて金をもらう経験は、一度してみたほうがいいだろうし。  「○○事典」シリーズは、まだまだ続くみたいだし、執筆者になれる人がなかなかいなくて困っていたみたいだし。山北篤さん。  そういや篠崎砂美さんも、まえに、妖精事典を書くときに執筆者を探していたっけ。  んで、今回はアヴァロンの9姉妹が「結界能力」を持っていてもおかしくないかのチェックが出来ればよかったので、それで充分でした。  アヴァロン島が現代においても「発見」されていないのは、彼女たちの「結界能力」によって隠されているからなのだな。たとえば「亜空間」とかの、そういうありがちなところに。  今回仕入れたネタは、そのうち生かすかも。  本来、名前を持たない存在であった彼女に、誰かが名前をつけてしまうわけだな。そして彼女は名前を得たことで、その性質が変化していって……とか。  あと他にも8人いるなら、全員出そう。  最近は「12姉妹」が「あるある的」になってきたので、それと絡めてネタにしよう。12人でなくて現在9人になっているのは、脱退した「元メンバー」もいるからであって、モルガン様とかも連れてきちゃえば、ほうら12人が勢揃い――とか。  あと2名くらい、「元メンバー」っぽい人、どこかにいない? 住所がアヴァロン島以外になっていても、この際いいから。  しかし昔もいっぺん12人出して破綻させてるからなぁ。5人くらいまではなんとかキャラ立てられたんだがなぁ。まあ二度目の挑戦ってことでいいか(笑)。  あれはそのうち登れるはずの「崖」なのだ。きっとそうだ。 >光来さん >>わからないものなのか、ニュースでも映ってたりするのに……  わからないものなんですってば。  だって、体験してないんですよ?  体験してないことを、どうしてわかれるというのですか?  へんでしょ、それ?  光来さんは、自分の体験していないことは分かるんですか?  たとえば、南極点到達目前にして遭難して全滅した人たちの、南極において凍死する5分前の「感覚」だとか、そういう自分の「体験」していないこととか――わかります?  日本でも南のほうであれば、雪の降る道を、一度も歩いたことのない人だって、世の中にはいるわけです。  東京あたりでも、雪はたまに見かけます。でもあれ、たぶん光来さんの感覚からすれば「雪」のうちに入らないようなものだろうし……。  積もっても5センチが関の山で、翌朝の午前中には消えてますから。  雪が降ったっていわんでしょ? こんなの?  東京じゃ10センチや15センチも積もったら、もう大騒ぎなんですよ。チェーン積んでない車のほうが、ほとんどなんですよ。15センチの積雪があったりすると、チェーンもないから、坂を上れなくなって立ち往生しちゃう車がゴロゴロ出るぐらいなんですよ。 (そういや羽矢野君なんて、雪の知識がないばかりに、前に雪の中に少女が立つなんてシーンを書いて破綻していたっけ)  ――で、脱線しましたが。  こうして「体験していない」ことを、「部屋にいながら体験した気分になれる」というリーズナブルで素晴らしい「娯楽」が、僕らのやってる「物語」っていうものなわけです。  小説の中のワンシーンに描かれた、「雪が降ると、顔に当たってきて痛い」――という、自分の体験したことのない「感覚」に、新鮮な感動を覚えるとか。  好きになった女の子が、じつは死神だった――なんていうラブストーリーで、現実世界では絶対にあり得ない「恋の感覚」を楽しむとか。 >○ガソリンの問題  ガソリンの問題?  ええと……、望乃君には、なに質問したっけ? 俺?  待て。  いま過去ログ漁って、なにを質問したのか調べてくるから……。 (できれば質問内容がすぐ浮かぶように、要約して書いておいて欲しかったが)  ああ。  「ノッキングってなーに?」「オクタンってなーに?」「清浄剤ってなーに?」――の、このあたりの質問だったわけね。  で、まずひとつめ。まーた間違えてきてる。「オクタン値」じゃなくってここでは「オクタン価」が正解ね。(紫君も書いているな)  ちなみに、「オクタン値」という言葉があるかどうかは不明。もしあるとしたら、「イソオクタンの含有率(%)」を示す値で、0から100までの数字のことだろうが……。  まあ、「オクタン値」は誤字で誤用って覚えといて、間違いなかろう。  WEBで調べると、同じページの中に「オクタン値」と「オクタン価」の両方が混在していたりする。メーカーのQ&Aページでさえ、そんな程度。  まあ「一般人」の誤字に対する気の使いかたってのは、そんなもんってこと。原稿用紙300枚のなかに誤字が300個も紛れ込むのが、「普通」なわけだ。  よって、オクタン値は単なる誤字と片付けてよいだろう。  で、オクタン価のほう。  これは、「ある割合のイソオクタン−nヘプタンの混合液体と等価」っていう意味。  しかし、「わかりません」――って書くときは、どこまでは自力で調べたけど、どこからが自分ではわからなかったってことも書かないとダメだよ。  まあ今回は、色々ふまえて解説してあげるけど。  わかりやすくいうと、一般に「ガソリン」と呼ばれるものって、成分には一様じゃないんだな。  色々なものが混じりあった混合物のことを、一般的に「ガソリン」と呼んでいる。  まあ細かく分けるとその成分は300種類ぐらいになるんだけど、おおざっぱにいえば、おもに二種類にわけられると考えてよい。  「良い成分」と「悪い成分」の2種類。  「良い成分」のほうが、「イソオクタン」。  「悪い成分」のほうが、「nヘプタン」。  その「良い方の成分が○○%含まれている」ものと同じ品質のガソリンを、「オクタン価○○のガソリン」と呼ぶような慣習がある。ガソリン業界のあいだではそうなっているわけね。  ちなみに、化学薬品を投入したりすることで、ガソリンの性質を改変することができる。  ガソリンは、普通に蒸留して作ったままだと、オクタン価は70以下なのだな。  そこに薬品を投入してオクタン価を向上させる。  まあこの部分も詳しく書いてゆくと、そんな単純なものでもなくって、石油以外の材料から作った成分をブレンドしたり、改質のほうも薬品投入だけではなくって、触媒に接することで成分自体を変化させたりと、まあ色々とあるわけだが――。  おおざっぱに考えるなら、「薬品を投入してオクタン価をあげる」で間違いない。  ちなみに、航空用ガソリンやら、レース用ガソリンでは、そもそも素性の良い成分だけを集めた上に、様々な改質を施して、「オクタン価」を200ぐらいにまで上げていたりする。 (基準となっているイソオクタンよりもオクタン価の高い成分もあるので、そんなのを精製して掻き集める。それで余裕で100なんて超える。そこからさらに薬品で200まで引きあげる)  なぜ「オクタン価を上げる」のかということ。  これはひらたく言うと――。  エンジンの中で、ガソリンが異常燃焼してしまうのを防ぐためね。  「ノッキング」というのは、そうした異常燃焼のひとつ。他にも異常燃焼の種類はいくつもあるが、いちばんメジャーなのがこの「ノッキング」というもの。  WEBでざっと調べてみても、この「ノッキング」のことしか書かれていないというのは、一般読者の分解能じゃ、他の異常燃焼の種類をあげても脳みその容量オーバーで理解不能になっちゃうから。  いちばん多く発生する異常燃焼が「ノッキング」なので、それだけを書いているわけだ。  ノッキングの語源は、その異常燃焼が起きているときに、「キンキンキンキン」とノックでもするような甲高い音がエンジン内部から聞こえてくることから由来している。  オクタン価の低いガソリンっていうのは、燃えてはいけないときに勝手に燃えはじめちゃったりして、コントロールできないのだわ。エンジンの燃焼室内で衝撃波が発生して、それが部品の消耗を早めたりする。最悪、エンジン自体がぶっ壊れてしまうこともある。  ただこれも、馬力を絞り出そうとして、エンジンをチューンナップしていなければあまり問題にはならない。  オクタン価70なんていう品質の低いガソリンを使っていると、普通のエンジンでも起きちゃうんだけどね。このノッキングって。  じっさい、音を聞いていると、うちの車のエンジンでもたまに起きてる。どこもいじってないけど、いつも入れているのはレギュラーだし、清掃も整備も、なーんもやってないしなぁ。きっと燃焼室内にカーボンでも溜まっているのだろう。高速走ってきて焼き切ってくると、その後しばらく調子がいいから、きっとそうだ。  市販されている車のエンジンは、レギュラーガソリンでも問題のないようなセッティングになっている。よってレギュラーで問題ない。エンジンが壊れるようなとこはない。ハイオクを入れるのは、単に気分の問題。  「ターボチャージャー」や「スーパーチャージャー」(※注:わかんなきゃ調べろ)で加給しているエンジンとかでも、セッティングはおとなしめになっているので、問題ないはず。(ちと不確か。実際にスポーツカーを持っている人に、マニュアル見てもらえば「給油するガソリンの種類」で確認できるだろうが。そのへんは紫君が詳しいかな) (また、余談だが、様々な部分が電子制御になっている最近の車では、質の悪いガソリンを入れてノッキングなどが起き始めたときには、加給圧や点火時期を調節したりして、自分で対処する車もあったりする)  しかし、自分でエンジンを改造しているような「走り屋」の車では、ここは当然、ハイオクだわな。  このあたりを知らないと、「走り屋」がガソリンスタンドで「レギュラー満タン」なんて言っちゃうようなシーンを書いたりする。  ちなみにわし、16〜23くらいまで、バイク乗ってました。  エンジンも下ろしてバラしてボアアップも自分でやったりして。  部品一個一個の状態まで完全にバラされているところから、独力でバイクを組み上げることもできます。専用工具とサービスマニュアルさえあれば。  あと車のほうも、基本は同じなんで、同じことができるはず。専用工具とジャッキやウインチなどの設備さえあれば、すべての整備ができるはず。  専門家と同じ仕事ができるとまでは言わないけど。  このへんの経験は、メカを描いたときに「油の匂いを漂わせることができる」というスキルとして、作家の武器として有効活用されてます。  星くずの8巻だったか。「手作りで、みんなで宇宙船を一から組み立てましょう」なんてシーンがあったけど。  あれ、こういったバイクをバラして組み立ててバラして組み立てて――っていう経験と、あと実家が工場をやっていたという経験がなかったら、まず描けなかったろうなぁ。  しかし、なかなかいないんだよなぁ。油の匂いのするメカを描ける人って。  野尻さんと、笹本さんと……あと、誰だろう? ライトノベル業界では。 >サビと汚れ  エンジン内でのサビは、腐食と呼ばれます。  また汚れのほうは、実際にはカーボンや窒素酸化物の塊とか。ガソリンが不完全燃焼したときにできる燃えかすですね。  エンジンバラして燃焼室内を見てみれば、一目瞭然で、「ああ、これがそうか」って分かるもんだけど。百聞は一見に如かずっていうし。  昔は、ハイオクに入れる改質剤に鉛の化合物なんてものも使っていたので、鉛のスラッジなんてのも出ていたようだけど。あと品質の悪いガソリンだと、硫黄が含まれれるので硫化物の塊とかも〜。  ちなみに、なぜ腐食や汚れが問題になるのかというと、エンジンの内部の「形」が変わってしまうため。腐食は部品が削れてしまってへこんでいる状態。汚れは部品に余計なものがへばりついて、盛りあがっている状態。  部品の本来の形が変わってしまっては、正常に働かなくなるのは物の道理ね。  清浄剤は「汚れ」を持ち去ってくれる。また腐食の原因物質の発生も防いでくれる。  うちの車では、レギュラー満タン3〜4回につき、ハイオク満タン1回ってなサイクルで、たまにハイオクを入れるようにしている。(いつもハイオクだと高いし〜) >望乃君 >>馬宮さんは新木さんから直々に指名された、みえかさんと僕の、「生課題の指南役」ですからね。  うん。  こと「生課題」においては、馬宮さんのほうが、知識も経験もずっと上なので、指南役に指名しました。  どのくらいの違いがあるかっていうと、具体的には「生課題10回分」ぐらいですね。およそ30時間ほど違う。  ――もうちょっと多いか? なら15回分で、45時間ぐらいかな? (数えればハッキリするけども)  ちなみにこれがもし立場が逆転して、望乃君のほうが「知識と経験が上」になってきたら、馬宮さんやみえかさんに対して、「なにか分からないことがあって困ったら、望乃君に聞くように」――と、そう言っておくことになります。  もしくは、ふたりとも同等くらいであったら、「ふたりで相談して考えるように」とかになる。 >謙譲語とか  古語っていうのは、どこから出てきたのかな? こちらでは出てきてないけど。  しかしこの言葉が古い言い回しであるのは、たしかだよね。  調べると面白いもんでしょ。  単に古い言い回しでしかない言葉が、なぜか現代では「尊敬語」になっているわけだ。  なんでそうなんだろう?――って思ったりするが、まあ、これは「そういうもん」なのだろう。皆が「この言葉は尊敬するときに使うのー」と納得していれば、理由なんてなくたって、そう決まるものなのだ。言葉なんてのは、そういうものなのだ。  ――で、あのとき僕が「尊敬語」と書かずに「謙譲語」と使ったことの読みとりは、だいたいそんなところ。  たぶん、同じことを書くことになると思うけど、説明してみる。  相手が、「仰る」を尊敬語として使っていたのか、それとも普通の敬語のつもりで使っているだけだったのか――。また、そもそも「尊敬語」「謙譲語」「敬語」の区別が付くだけの分解能を相手が持っているのか。  まったく不明のままで、僕は話をしなくちゃならなかったわけなのね。  あのときの僕の発言の目的は、「対等な言葉づかいに戻してもらう」ということだったわけだ。とりあえず、その用が足せればいい。  ところであそこで「尊敬語禁止」なんて書いてしまうと、これは、「相手が自分のことを尊敬している」ということを決めつけちゃうことになりかねない。それは避けなきゃならなかった。話が脇に脱線してしまう。  だから僕には「尊敬」の含まれる言葉は、使えなかったわけだな。  他の言葉で、最も意味の近いものを探すと、それは「謙譲語」というものになった。  さて、ここでもうひとつ追加質問です。  なぜ僕は、「対等な言葉づかいに戻してもらおう」と思うのでしょうか?  そうしなくてはならない必然としての理由は、なに?  なぜ、言葉遣いが、対等でなくてはならないの?  ちなみに「先生は恥ずかしいから」っていうのは、あれも本当のことではあるけれど、実際には照れ隠しの理由というのと、潤滑剤としての意味合いね。他人にとって納得しやすい理由を、ひとつくらいは表に見せておいたほうが、世の中うまく回るわけで。  うーん。このあたりになると、望乃君が答えを見つけられるかどうか、ちょっと微妙なところかなぁ。  もし考えてみたうえでギブアップなようなら、弟切さんにバトンタッチしてください。弟切さんに答えてもらいます。  最近弟切さんも、「仰る」って使っていることだしー。  ちなみに「丁寧語禁止」ってふうに書かなかったのも、これまた理由あり。  「尊敬語」は廃しても、丁寧語までは廃してもらいたくなかったわけね。  親しき仲にも礼儀ありというし、「さん」付けとかの丁寧語くらいは残してほしい。  いくら「礼不要」って、自分から言っていたとしても、「新木の野郎ぶっ殺してやる」とかゆーのは、これはさすがにちょっと(笑)。 >紫 >>あれは、「アクセル」ですね。 >>加速力をコントロールするためのペダルです。  ねーねー、僕の質問の意図を、まだわかってくれないのは、いったいどうして〜?  わからないフリとか、してる?  車もバイクも、同じ内燃機関なわけだし、アクセルだかスロットルだからの場所から、ワイヤーが伸びてキャブに繋がっているんでしょ? (キャブの車はいまほとんどないけどね)  しかしバイクでは「スロットル」となっていて、車では「アクセル」ってなっているよね。  それはなぜ? どうして機構は同じなのに、違いが出るの――?  車が「アクセル」なら、バイクだって「アクセル」でしょ?  バイクが「スロットル」なら、車だって「スロットル」じゃないの?  ――って、そう聞いているわけだが?  これは、どっちかが間違いであって、どっちかが正しいということなのか? だとしたら、間違った呼称が使われるに至ったその経緯と理由は?  それともじつは車とバイクの両者には、まだ語られていない差違があって、呼称の違いはその差違によるものなのか?  どうなんだよ? >>うーん、「非ノイマン型は第五世代コンピュータで研究段階」って話は、一体どこから出てきたんでしょうね。  その「第○世代コンピュータ」っていう呼称。  いまどきその言葉って、もう「ネタ」にしか使われないよ。君ホントに現場で働いている専業のひと?  何年前の感覚だ? ぼくらが小学生の頃までの話だぞ。「第○世代」ってさ。LSIとか超LSIとか言ってたころだよね。携帯ゲーム機にLSIが乗っかって「ピコピコピー」ってきらびやかに電子音が鳴り響き、蛍光管の単色の画面で、インベーダー撃ち落としていたあの頃だよ。下の方の3列くらいに、色セロハンが貼ってあって、インベーダーが陣地に迫ってくると「カラー」になるのね。すごかったねー。LSIって。  こんど、うちの夢境学園で、狂科学部部長の西園寺狂子に、こんな台詞を喋らせる予定だが。「夢の第二十七世代コンピュータ――『しゃべるくん』! 世界と学会に先駆けてっ、いま文化祭にて大公開っ!」 >>三次情報てのは、二次情報を見た更に別の人が、編集要約した情報ということですよね。 >>この件で、よっく刻みました。  わかってないなー。  「○次情報」っていうのは、それまでに何人の人間を通ってきたかを示している数なわけ。  君らが二次情報をもとに仕入れてきた知識を、得意げに口から出して語るとき――それらはすでに「三次情報」になっているわけ。  おまえ、自分をそのカウントの中に含めてないだろ?  「二次情報を見た更に別の人が」――なんて書いてあるから、きっとそうなんだろうな。別の人だけじゃないの。おまえもその人数に入っているの。  君らの扱っているのは、すでに三次情報なんだよ。君らの口から出た時点でね。  この分室にいる人で、二次情報を発信できる人は、ごく限られている。  それは一次情報に直接触れることができる人だ。  たとえば論文を直接読む立場にいるような人(翠とか三枝さんとか)とかね。こういう人たちは、みずからも論文を書いたりして「一次情報」を発信することのできる人だ。 ○このへん、一次情報  「論文で読んだ」「直接本人から話を聞いた」 ○このへん、すでに二次情報  「ニュースで見た」「辞書で引いた」「科学雑誌で読んだ」 ○このへん三次確定  「ニュースで見たと、人が言っていた」  「雑誌で読んだと、人が言っていた」 ○このへん、もう三次や四次の情報  「小説で読んだ」「人から聞いた」 >インターネットの本屋さん  もうひとつ、紹介しておく。 本屋タウン有隣堂  ここの本屋では、在庫状況が三段階で判明する。  店頭在庫。   (おそらく有隣堂チェーン全店舗での、POS在庫データを参照していると思われる)  日販在庫。   (問屋である「日販」のオンライン在庫情報)  出版社在庫。   (出版社の在庫状況)  E−HONだと、この「店頭在庫」と「東販在庫」が混同されている。また出版社在庫は表示されていなくて、単に「問い合わせになるので時間が掛かる」としか書かれていなかったりする。出版社のほうから「絶版」表示が出ていたりする本ならすぐ判明するが、そうでない本の在庫状況までは明らかにならない。  あ、そっか。  日販と東販の違いも説明しないとならないのか。  本屋やってりゃ常識だし、作家にも常識(と思われる。なにせ生活かかってる分野だし)なので、説明を必要とすることもいままで忘れていた。  えーと、本の流通システムを説明すると長くなるので、概略だけね。  なにか間違いがあったり、勘違いしているところがあったら、みやびさんが正してくれるだろう。なにしろ「本屋」の本業だし。  まず、出版社があるわけだ。ここから出荷された本は、ひとまず「問屋」に送られる。  この問屋には、いま大手として二つが存在している。それが「東販」と「日販」。  書店は、この「問屋」に対して注文を入れるわけだ。  まあ最近は「問屋」を通さずに、出版社に直接注文を入れられるシステムなんかもあるようだが、基本的には、すべて問屋を通していると思いねぇ。  さて、その問屋には二つある。  街の小さな書店では、どちらか片方の問屋とだけ契約を結んでいることが多い。  大手の書店では、両方と契約を結んでいるだろう。  どちらか片方だけとの契約でも、だいたいは、すべての本が揃う。  しかし在庫状況は、それぞれの問屋で違うことがある。  よって本を探すときには、「日販系のインターネット書店」では在庫切れでも、「東販系のインターネット書店」では在庫有り――なんていうこともあるわけだ。  なんか、自分の新刊が出たときには定期的にチェックを入れて、日販系の有隣堂と、東販系のE−HONとで、自分の本が「問屋在庫切れ」となるタイミングを計ってたりする。  ただし、このへんの本の流通システムは複雑怪奇なものなのね。  いちど店頭に配本されて並べられた本でも、しばらく並べておいて売れなかったら、タダで引き取ってもらえるのだ。なんのペナルティもなしに、仕入れ値と同じ値段で引き取ってもらえる。  だから新刊発売後に、いったん問屋で「在庫切れ」となっていたとしても、またすぐあとに大手本屋から「返本」として戻されてきて、「在庫有り」に戻ったりする。  そういう動きなども、定期的にチェックして、見ておくわけだ。  日販と東販の両方でもって。  再販制度というものがあるので、価格も守られる。  そうやって、何度問屋と店頭とを行き来していたって、やはり売られるときには同じ値段で売られるものなのだ。本という商品は。  普通は売れ残ったら値崩れを起こすもんなんだけどね。本だけは違う。  出版社のほうには、そういった「初期返本率」とかも含めた「データ」が公表されているもんだけど、作家のところまでは、なかなかこない。出版社も自分のところのカードをわざわざ意味もなく作家に見せたりしないしね。 >>これまでもAmazonを使ったりしてましたが、そこで既に在庫切れの本も、まだ在庫あったりしますし。  ――で、この「AMAZON」というのは、単なる一小売店に過ぎないわけね。  いわば街角の本屋と同じ。在庫量はそれなりに多いようだから、大型書店クラスかな?  紫の言っていくこんなことは、流通の仕組みを知っているものからすれば、あほらしいことなのね。  だってこれ、こんなことを言っているのと同じだよ?  「街角の本屋に行ったら、なかったんで、もうなくなったのかと思ってました」――とかさ。  店頭から消えたって、まだ問屋にはあるんだよ。  卸元なんだから、あたりまえだろーが。  卸元にも出版社からも消えて、はじめて本は「消えた」っていうんだ。  まったく、本の探しかたひとつ、知らんのか。  この26歳の社会人は。(26歳だっけ? 紫君)  しかし、「曲がりなりにも作家志望者」ってことが念頭にあるから、つい、厳しくなっちゃうのかなぁ?  僕もたとえば自分のところの掲示板(ファンページ)とかで、高校生の一読者の男の子が、「新刊見つかりませーん」なんて書いていたなら、もっと優しく丁寧に善意を持って解説できるのだが。「問屋の在庫が見れるところで探すといいですよ〜」とかね。  しかし作家志望者なんで、そのくらいは知ってるだろうという思いこみを持ってしまう。この癖は直すべき? それともいまのまんまで、イキママで良い? >光来さん >>自分の言葉がほんとかうそか(本気かどうか)わからないって言われるのは自覚があるとはいえきついです、特に真面目な話してるときとか。  これは、なんの話?  分室内でのこと? 誰か「わからん」って言ってたっけ?  それともどこか余所の掲示板での話?  それともリアルでの友人などとの会話での話?  話が見えんぞ。 >>結衣が食べられなければ、「自分が食べられないものを食べられるから」となりますが、結衣が食べられる場合は「味覚の共有」とすることができるからです。  あれ? じゃあつまり、いったいどっちのことを話していたわけ?  わからなくなってきたぞ。  てっきり僕は、「自分が食べられないものを食べたから」のほうだと思っていたけど。イナゴを食べられたので、尊敬したのだよね? 自分が食べられないものだから、尊敬したのではないのかな?  もうひとつのほうなら、「特殊な味覚を、自分と共有している」とか、なにかそんなふうなものになるはずじゃん。  人に見せるときには、ひとつに路線を絞ってくださいね。  「こっちの路線でも有り。またあっちでも有り」なんてのを見せられても、なんにもならんと思います。  あれは、「特殊な味覚の共有」なのか、それとも「自分のできないことをできる人をすごいと思った尊敬」なのか、いったいどっち? >学のあるなし >>>>私事で恐縮ですが、私の母は学がある人ではありません。高卒で社会に出て〜〜 >>そこで「学がない人」だとか言ってほしくないかな。 >>私の母は中卒なんですから。  データを出してきましょう。  現代の平均進学率。  あと自分たちの「母」の世代における平均進学率。  自分の狭い価値観だけで物を言っても、意味がありません。  このデータを引っぱりだしてくるの、光来さんの責任ね。  そのデータを見た上で、話を続けること。  仮に大学の進学率が50%を上回っているようなら、最終学歴が高校以下の人は、「学がない」と言って差し支えないかと思います。  あ、でももし50%を越える過半数の人が「大学は出ている」というデータが出てきたとする。そうすると、大学に行っているのは単に「普通」っていうだけか。「学がある」というなら大学院まで行かないとならないだろうね。 -------------------------------------------------------------------------------- 生課題開始します。 No.5955 投稿日 2003年1月20日(月)20時14分 投稿者 馬宮  家に帰ってきた勢いで、そのまま開始です。  馬宮、知識課題もプロット分解もやりたいのですが、なかなかできません。  一日七時間小説に時間をあてられる、と公言しておいてたかだか三時間の生課題にいつまで、ぐずぐずしてるんでしょうか(汗)。  先日、紫さん宛て新木さんの書き込みにあった「ルパン三世カリオストロの城」DVDを手に入れました。(わたしは、分室で初めて過去ログ読んだ時に、これを一番最初にプロット分解にかけるんだと決めていたようです、去年までビデオでちょこちょこやっていたのに、しばらくご無沙汰していました)。  それにしても、カリオストロの城DVDって、全部絵コンテがあるんですね、びっくりしました。 >百科事典  図書館で少しめくってきました。  どれだけ自分のものにできるかはわかりませんが、興味のあるものを探すというだけでも、やる価値はあると思います。 ●弟切さん >>若い人が本気になれば、ずいぶん高度な知識まで身に付けられるでしょう。  そうですね、前向きにいきます。毎日一個ずつ知識を手にいれたって、一年で三百六十五個です(それは、一ヶ月一キロ痩せたら、一年で十二キロ痩せられるという理屈に似ていますが、結局知識をえることもダイエットをすることも、コツコツとした積み重ねですよね)。  必要だとか、知りたいとか、心底思えば、ちゃんと身につくはずです。がんばります。  では、生課題開始します。  今日の制限時間は、ニ時間です。  「お化粧をして小学生最後の夏休み」の、教室シーンを中心にリライトして、狙いである「夏休みのドキドキ」をつくってみます。 -------------------------------------------------------------------------------- 生課題終了 No.5956 投稿日 2003年1月20日(月)23時36分 投稿者 馬宮    「好きな先生をからかう小学生」になってしまいました(汗)。  ただ、漠然と「夏休みにドキドキ」というのがわからないので、「夏休みにこうしよう、ああしよう」と思っている女の子がそれに対して「ドキドキする」というつもりで書いたんです。  でも、それは「夏休みになにかやろうとしている女の子がドキドキしている話」ですよね。  もっと正確に「夏休みにドキドキ」とするには、どうしたらいいのか考えないといけません。    お化粧は、うまく使えないのでカットしました。        >知識体系とキャラ立て・小説テクニックの知識体系    みやびさんの書き込み(5897)「応用して適用することができない」というのは、こういうことだったんですね。  やっと……理解しました。      >>「知識体系」の分解能は、多ければ多いほどいい。  >>これの数だけ、作家は、書き分けのできるキャラを持つことになる。  新木さんの書き込みで、この部分は「キャラ立てのテクニック」に分類されるということだと思いました。  それとも、「キャラ立て」というのは、「読者に感情移入させるためのテクニック」に入ってしまうんでしょうか。  「読者に感情移入させるためのテクニック」ということは、「相手の興味を持続させるテクニック」に含まれるんじゃないか、とも思います。  ちょっと待ってください。  体系図って……(汗)ひょっとして、中学の数学でならった確率の樹形図みたいな感じになるんですか……(しまった、体系図がはっきりわかってなかった、大恥です)    気を取り直して、辞書を引いてみます。    体系:1.個々別々のものを統一した組織。そのものを構成する各部分を系統的に統一した全体。  2.一定の原理によって組織された知識の統一的全体。(広辞苑)    体系:1.個々のものを秩序づけて統一した組織の全体。  2.一定の原理によって構成され内的整合性をもっている科学的・哲学的命題の集合。システム。系。 (大辞林)  「体系図」で載っていないので、「体系」になりましたが、理数系でない馬宮には文章だけではよく理解できません。  百聞は一見にしかず、ともうします。  文章より実際の図を見た方が早いに決まっているので、Googleで「体系図」を検索します。    ………    なんとかわかりやすそうなのが、ヒットしました。  体系図例    どこかの大学のカリキュラムみたいですね。    ということは、 >>まず「小説のテクニック」っていう「知識体系」の図を引く。 >>なにか既存の作品から、テクニックらしきものを得たと思う。その瞬間に、そのテクニックがその系統図のどこに入りこむのかを意識する。そうして覚え込んでゆくわけね。  上URLのような図を書いて、そこにテクニックを書き込んでいくように、ということなんですね。  まずは、どんなテクニックがあるか、ということをアイデア出しみたいにランダムに出していって、それからまとめるという形になるんだと思います。  見通しがたちました。体系図、やってみます。 -------------------------------------------------------------------------------- 今回はレスのみです。 No.5957 投稿日 2003年1月21日(火)01時12分 投稿者 弟切 千隼 光来さんへ > 新木さんより、「実際のデータを出してくるように」という宿題を出されたのは光来さんですから、私がこれを横取りするわけにはいきませんね。よって、データに基づかないとできない話は後回しにします。 データ云々の話は置いておくとして、No.5952における私の書き方には、不注意なところがあったといえるでしょう。正確な意図を伝えられない文章を書いたのは、プロのもの書き志望者としては失格ですね(-_-)  光来さんに不愉快な思いをさせたことをお詫びします。 以下、No.5952の書き込みへの補足です。 実際のデータがどうかはともかくとして、あの文章を書いた時点では、私の中に「少なくとも私の母の世代くらいでは、高卒=普通の学歴だ」という認識がありました。つまり、高卒とは学があるわけでもないわけでもなく、最も一般的なところであると認識しており、「高卒=学がない」と思っていたのではありません。 今、読み返してみると、No.5952の書き方では、「高卒=学がない人」と取られても仕方がありませんね(^^;;  あの時は、せめて、「私の母は、大学教育のような高等専門教育を受けていない人です」と書くべきでした。 新木さんへ > >>神名事典 これは、新紀元社から出ている『Truth of Fantasy』シリーズの一部ですね。『西洋神名事典』と『東洋神名事典』は、便利そうなので買おうかと思っていました。 新紀元社のあのシリーズは、神々や幻想動物に関する初心者向けの事典として定評がありますね。あのシリーズに、ライターとして書いてくれとおっしゃいますか? 私に? 本業で忙しすぎる時期でなければ、それは一度やってみたいと思います。 しかし、私ごときに頼まなければならないほど、その分野は人手不足なのですか? 他に良い書き手の方がいくらでもいそうで、私に務まるのか大いに不安なのですが……。 >>アヴァロンの姉妹たち えーと、この人たちに関しては、「神」と「精霊」の中間くらいの存在というのが正しいですね。 世界の神話体系の中には、世界を創造したり破壊したりできる圧倒的な力を持った「神」と、人ではない超常的な存在ではあってもそこまでの力を持たない「妖精」や「精霊」とを厳密に区別しているものと、そうでないものがあります。 イスラム教神話やギリシャ神話は前者ですね。日本神話やケルト神話は後者です。 ケルト神話には、妖精といってよいのか神といってよいのかわからない存在がたくさん登場します。アヴァロンの姉妹たちもその仲間です。 例えば、モルガン・ル・フェイMorgan le Fayは、その名前の類似性と死を予言する不吉な能力の類似性から、アイルランドの戦いの女神モリガンMorriganとの関連は明らかとされています。 その一方、モルガン・ル・フェイのル・フェイle Fayは「妖精」という意味で、彼女はその魔力ゆえにこのような通称−名字ではありません−を奉られています。 モルガン・ル・フェイとは、直訳すれば、「妖精モルガン」なのですね。「妖姫モルガン」などと訳されることもあります。 で、アヴァロンの九姉妹にあと三人加えて十二人にしたいとのお話ですが、ケルト神話には魔力を持った女性が大勢登場しますので、候補者は何人もいます(^_^) 中でもふさわしいと思われるのは、モルゴースMorgauseとエレーヌElaineですね。 ケルト神話やアーサー王伝説には非常に異説が多くて、このことが研究者を困らせ、小説家や漫画家などにネタとして重宝されている原因です。 モルゴースとエレーヌは、その数多いアーサー王伝説の一つに、モルガン・ル・フェイの二人の姉として登場します。つまり「アーサー王の異父姉は三人いた」説ですね。 この「三姉妹」という人数が、ケルトの聖数三を意識したものであることは間違いないでしょう。モルゴースとエレーヌは、モルガン・ル・フェイから分離した人格と考えられています。 特にモルゴースは、名前からしてモルガンに似ていますね。もとはモルガンの仕業とされていた事績が、後にモルゴースの仕業とされている例があり、モルゴースは、いろいろな性質をくっつけられて訳がわからなくなっていたモルガン・ル・フェイから、主要な性質の一つを分離したものではないかといわれています。 モルゴース、エレーヌ、モルガンの三姉妹を使うに当たっては、一つ問題があります。それは名前の読み方です。 以前、ケルト語の発音は日本語に移すのがたいへん難しいという話をしましたよね。ここでもその問題が発生します。 日本で一般的に用いられている「モルガン・ル・フェイ」というのは、フランス語風の発音です。元のケルト語の発音も「モルガン」に近いものだったと思われます。英語風に発音するなら、この名は「モーガン・ル・フェイ」です。 モルガンの長姉のモルゴースMorgauseというのも、フランス語風の発音です。英語風にするなら「モーゴース」でしょう。元のケルト語ではどのように発音するのかわかりません。 二番目の姉のエレーヌElaineというのも、フランス語風の発音です。英語風に発音するなら「エレイン」または「イレイン」で、元のケルト語では「エライネ」に近い発音だったと思われます。 作品に使う場合、どの発音を採用するかは、むろん作家の自由です。しかし、特に理由があるのでない限り、三姉妹の名前に違う地域の発音が入り混じるのはおかしいですよね。 今回の私の場合は、最初にモルガン・ル・フェイをフランス語風発音で紹介しましたから、三姉妹ともフランス語風発音で紹介しました。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5958 投稿日 2003年1月21日(火)04時59分 投稿者 新木 伸 >巻島  そうそう。「リバーズ・エンド」のプロット(というかシーン構成)を写し取ってきたわけだな。  あれについては見てないし、チェックもしとらん。  どこかに間違いがあるかもしれんが、まあ正しく写し取っているのだという前提で話を進める。  自分でやってみることに意味があるわけだ。  ――で、どうよ?  書き取ってみて、そして自分のと比較してみた感想は? >電撃文庫のラインナップ  巻島君がシーン構成を写し取ってきた「リバーズ・エンド」の1巻が、はて、書き下ろしだったか、それとも雑誌連載を一冊にまとめたものだったか――と調べにいって、結局判明せず(誰か教えて〜)。かわりに別なことを発見してきた。  ちなみに、シーン構成やプロットなどは、雑誌連載を意識しているときには、書き下ろしとまた違ったものになる。まあ基本は同じだから、それほど大きく変わりはしないけど。  比較検討するときには、媒体の違いも考えないとならない。  ――で、電撃文庫で見つけてきた、別なことのほう。  来月の新刊は、ちょうど、第9回の作品群が出てくる月にあたるわけだね。  ちょうど8冊。  そして今月も、ちょうど8冊。  ――で、ここ最近の毎月の刊行冊数を見ていけばわかるんだけど。  こことか。  だいたい、まあ、7〜9冊あたりで安定しているわけだ。  ちなみにこれ、電撃文庫が立ち上がった頃(わしがデビューした頃)などは、多くても4冊。少ないときには3冊ぐらいなものだった。2冊って月もあったかな?  さて、ここでごく簡単な計算をしてみよう。  電撃大賞って、毎年開催されているよね?  毎回ごとに、数人の作家がデビューしているわけだ。これを仮に5人としよう。  ひとりの作家が、年平均で2冊ずつ書いているとする。  そして電撃文庫は、毎月8冊までがキャパシティー上限なのだとする。実際はもうちょい上に文庫のキャパ上限はあるだろうけど(10冊ぐらい?)、毎月の刊行点数を無限に増やしていけない以上、どこかに上限が来るのが道理だ。  さて、電撃文庫で「書かせてもらえる」作家は、いったい何人になるでしょう?  これ、単純計算をすると、48人って出てくるのね。  大賞出身者が毎年5人なら、10年分ってこと。  そして次回がたしか第10回だっけ?  そうすると、そろそろ脱落者が出てくる頃合いなわけだね。  この「作家業」っていう過酷なマラソンレースにおいては、走り続けていられる「人数」には限りがあるわけだ。  またべつに電撃文庫が大賞出身者のためだけのレーベルってわけではない。電撃大賞が始まる前から書いている作家だってシリーズを持っているし、賞を経由せずにデビューした作家もシリーズを持っているわけだ。この「48人枠」というのは、実際にはもっと少ないと見たほうがいいね。30人分ぐらいかな? 実際のところって。  まあ、電撃文庫では48人が上限であっても、他の文庫に行けばいいという話もある。しかし他のところだって、すでにその文庫で書いている作家がいるわけで……。  業界全体でみれば、やっぱり「人数枠」というものは存在しているわけだ。  200人くらいか、あるいは300人くらいか――。まあそのくらいだろう。はっきり数えたことはないけど。100人ってことないだろうし、500人ってこともないだろう。だいたいそんなもん。  この業界っていうのは、つまり、そういう場所なわけね。  新人がデビューしたければ、老いた作家を一人、廃業に追いこむぐらいの気迫がなくちゃいけないってこと。  まえに鷹見さんも、このことを言ってたっけなぁ。  まあ、僕はまだまだ「気迫」において負けるつもりはないけども。  誰かいるのか? 新木伸に「気迫」で勝てるアマチュアが、この分室に?  勝つ相手は、べつに新木伸でなくてもいい。  鷹見さんでもみやびさんでも、中里さんでも、三枝さんでも、あるいは電撃文庫のどの作家さんに対してでもいいけど……。  気迫で勝てるやつが、誰か一人でもいるのか? どうなんだ? おい? >知識テスト、お題 ・塩の種類。糖の種類(甘味料として)。コーヒーの種類。お茶の種類(日本茶)。紅茶の種類。日本茶でも紅茶でもない、その他のお茶の種類など。  それぞれの味や風味の特徴。  また、それぞれどういうケースで使うのか。  たとえば塩であれば、「○塩」はこんなことに使う。「×塩」はこんなときに。――というような回答。  コーヒーやお茶であれば、どういう人が飲むのか。それぞれの種類はどんなイメージがある飲み物なのか。 (ああそういや俺、生まれて初めて書いた小説では、紅茶の種類なんてぜんぜん知らなくて、「超高級で庶民にとっては憧れのお茶」――なんていうものを出したかったのに、紅茶の種類をただひとつしか知らなかったもんで、「ダージリン」なんて出して、キャラに喜ばせていたっけ。ああ恥ずかしー) ・銃の種類。  まず、銃の種類について。  拳銃のほかにも、マシンガンとかあるわけだろ。そういう分類ね。  系統図として示せ。  さらに拳銃に限って、その中の細かな分類。  あと代表的な種類の拳銃の整備の仕方について。  →きょうび、ライトノベルを書こうと思ったら、まあ銃ぐらい出てくる機会はあるだろう。そのとき拳銃を「拳銃」と書いてしまわないために必要な知識がこのくらい。 ・拳銃の撃ちかた。手榴弾の爆発のさせかた。  拳銃の射撃方法について。射撃の腕を上げるための訓練方法について。  また手榴弾とはいかなるものであり、それを投げる(爆発させる)ための操作はどんなものか?  →知らないと、戦闘シーン書けんぞ。 ・コンピュータの種類。  コンピュータの種類と分類。  それぞれのコンピュータの特徴と、それらが使われるケースは?  それぞれのコンピュータにできること、できないこと。  →まあコンピュータぐらい、普通に小道具として出てくるだろう。 ・ゲーム機の種類。  家庭用ゲーム機の種類。  また業務用ゲーム機の種類。  →子供のいる普通の家庭の様子を書くのにも、ゲーム機の種類ぐらい知らないと書けない。また「業務用」のほうを知らないと、ゲームセンターやアミューズメントスポットが書けない。 >体系図  僕の頭にあったのも、やはり分類表であるとか。  さもなければ、生物の分類の系統図とかだったりしたかな。  まあしかし、このカリキュラム表のほうが意味的には近いね。  なにかの専門教育のカリキュラムのようだけど、こうやって表を作って、それぞれの場所を埋めてゆくようにして、単位を取ってゆくわけでしょう。  カリキュラム表を見れば、その特色が分かる。強いところと弱いところなどもわかる。  これは脳裏に広げても、実際に紙に書いてもいいわけだけだ。紙に書くと収拾付かなくなるし、直すのも大変だから、脳裏に広げられるようならそっちのがいいだろう。  ともかく、自分なりの表を作ってゆくわけだ。  自分なりの「小説力習得表」ってやつね。  そしていま現在、自分の持っていること、やれることなどを埋めてゆく。  たとえば「文章力」においては、そのサブジャンルに「語彙」とか「誤字率」だとか、「壊れていない日本語を書く力」とか、「意図したことを相手に正確に伝える力」とか、「文章を書く速度」とか、細かなジャンルが色々あるわけだ。  自分のそれぞれの力を、評価付きで書きこむ。  「弱点」「普通」「強味」とか。  「不十分」「充分」「充分以上」とか。  「A」「B」「C」「D」とか。  「甲」「乙」「丙」「丁」とか。  まあなんでもいい。  ちなみにここでのモノサシは、「プロの最低水準」あたりが基本となる。プロデビューを目指すアマチュアの場合は、プロの最低水準に届いていれば、とりあえず「充分」としておいていいだろう。  また「プロの最低水準」についてのモノサシについては、僕はここで事あるたびに書いている。よって不自由しないはずだ。  この体系図自体、まだ僕自身も不完全で未整理で、「これが小説力の体系図だ」なんて公開できるようなものは持っていない。分室でやってるうちに、だんだんと整理されつつはあるけど。  また人によって体系図が異なっている可能性も大いにある。  だから人に頼らず、自分自身で、自分用のものを作ることが必要。 >弟切さん >>あの時は、せめて、「私の母は、大学教育のような高等専門教育を受けていない人です」と書くべきでした。  まーた、そうやって誤解の余地のある文章を書く〜。  意識を振り向けて、書き直してきても、それかい。  いま話しているのは、「高校教育」のことだよね。  では高校教育は、「高等教育」には含まれないってことか?  義務教育より上は、すくなくとも、高等教育と呼んでいいんじゃないの?  高校教育って、これ、義務教育の外でしょ?  なら高校教育も高等教育なのではないの?  ここで誤読の余地のない言葉選びをするならば、大学教育は「○○教育」と呼称するべきなのだ? >>あのシリーズに、ライターとして書いてくれとおっしゃいますか? 私に?  いや、べつに「書いてくれ」なんて言ってないが。  どうしても弟切さんが「書きたい」っていうなら、紹介できないことはないよと、そう言ってるだけだが。(^^;  これッ。  社会人であり(仕事の内容はよく知らんけど)、フリーの人間に近いスタンスで仕事をしているはずの人間が、仕事の取りかたひとつ、知らんのか?  仕事っていうのは、待っていれば転がりこんでくるものじゃなくって、自分の力でもぎとるものだろ?  ここでは「謙遜」は美徳じゃないのね。全然違う。  それは日本人的には美徳なんだろうけど、フリーで仕事をする人間としては、ぜんぜん美徳じゃない。  自分にできることと、できないこととを、しっかり把握しているのがフリーの人間。  なにか仕事の話が来たとする。  そのとき、フリーの人間は、いついかなる時にでも「即答」しなけりゃならんのだ。  まず、それが自分に可能な仕事なのか、それとも不可能な仕事なのか。  あともうひとつ。自分自身にやる気はあるのか。それとも全然やる気がないのか。  そのことをはっきりと相手に告げられないようなやつは、そもそも相手にもされんわけ。  ついでにいうと、さらに「納期」と「ギャランティ」まで提示できるのがプロフェッショナルということになるわけだが……。  まあそこまでは未経験者に求めるべきじゃないだろう。(僕だって出来てるとは言い難い。かなり弱々だ)  まあ、データ不足で判断保留ってのはあるだろう。仕事の大きさと実態が分からなければ、うかつに「できます」とも答えられない。  しかしその場合でも、最低限相手に伝えなければならないことは、本人に「やる意思」があるのかどうか。  やる気もないのにごにょごにょお茶を濁すような態度は、相手の時間を無駄にする行為なわけね。相手だって、もしこちらに「やる気」がないとわかっていれば、すぐ次の人間にあたることもできるわけだ。  いいすか?  この業界ってのは、「経験者求む」な業界なわけ。  未経験者の居場所なんて、どこにもありゃしねーの。  「未経験者大歓迎!」なんて求人情報を出してる親切なところは、どこにもありゃしないのね。  そういう業界なんて、世の中にはゴロゴロあるっしょ? ここもそのうちのひとつなわけね。  弟切さんのいまの仕事だって、そうした業種のひとつなんじゃないのか?  未経験者は、いったいどうやって、「経験者求む」しか求人広告の出ていない場所に切り込んでゆくのよ?  どうやって切り込むか、実例をいくつか挙げてみなさい。  で、べつに今回の話、すぐにどうこうというわけではないが。  まあこんど顔を合わせたら、聞いておくかなって、そういう程度。あ、そういや今度の温泉OFFにでも誘ってみるかな。  相手と顔を合わせて、神話やファンタジーの話題で盛りあがって、お互いの知識レベルを確認しあえたら、自分に務まりそうかどうかも判断つくっしょ。  ただ篠崎さんのほうは実際に探しておったが、山北さんのほうは探していたかどうか未確認。ひょっとしたらじつは「余ってる」かもしれないし。  ――で、やる気自体は、あんのか? ないのか? -------------------------------------------------------------------------------- 早くオヤジ作家を追い払ってくれ(笑) No.5959 投稿日 2003年1月21日(火)05時50分 投稿者 鷹見一幸  早く俺を追い払ってくれ。  さもないと死んでしまう(笑)  実際、この時間に起きて原稿書いているということが、中間管理職サラリーマンにとって、どれだけたいへんなのかわかるでしょ?    ちなみに今書いてるのは「新・時空3」  本当なら去年の11月末に書き終わっていなけりゃいけない原稿。  今年の3月に出る予定だった。  しかし、書けないのよ、物理的時間が決定的に足りないんだわ。  だから出版予定からはずしてくれって頼んだんだけど、結局今日中に  あげないといけなくなって、今死んでるというわけです。  昨日の夜から文庫ページ(42W17L)で78P書きました  あと30P出勤までに書けるかどうか、まあ正念場だな。  この本は兼業作家が書いたものです、なんて言い訳が許されないと言うことは言うまでも無い。  だとしたらそこなるのは本の完成尾であってどのように書かれたかなんてことは意味が無い。  気迫ってのはこういうことを言うんだよ(笑) -------------------------------------------------------------------------------- 生課題パターン出し。 No.5960 投稿日 2003年1月21日(火)05時52分 投稿者 望乃英司(ぼうのえいじ)  出来上がったのは一応三つです。  ノルマの十個にはまだ達していない……。  怠けている自分をはっきりと自覚。 お題「野次馬に囲まれて恥ずかしい思いをする」 パターン1 ・町の神社でお祭りが催されている ・小学五年生の少年たちが神社の脇で花火をしている ・少年たちは慣れない火遊びに調子に乗りだす ・一人の少年が神社の木造の壁を花火で焦がすのを面白がる ・他の少年たちがそれを真似しだす ・火花が近くに捨てられていた新聞紙に引火する ・祭りに来ていた大人たちがそれに気付き、神社の水道から水を持ってきて、ぼやを消し止める ・ぼや騒ぎに野次馬が集まる中、少年たちは大人たちに怒られて、非常に恥ずかしい思いをする (表現したいところ)  少年たちの、火遊びの興奮に踊らされている時と、火事という大事になるところだったと悟る時、その気持ちの変化。 パターン2 ・進学校である公立高校を「レールに乗った人生は馬鹿らしい」と、一年で中退した少年がいる ・少年はバイク仲間と連れ添って、中退した高校の周辺を爆音を鳴らしながら走る ・校舎の窓から、教師と生徒たちが少年たちを見る ・授業を妨害された事で、渋面を見せる教師の顔には満足した ・だが、少年たちを馬鹿にするような笑いを見せる生徒たちに怒りを覚える ・少年は一人、高校の敷地内の駐車場に進入してバイクの空ぶかしをしてみせる ・それを止めようと教師たちが外へ出て、少年のほうへ向かってくる ・逃げようとした少年は、バイクの車輪を砂利で滑らせて転んでしまう ・校舎から、周りの教師から失笑がもれる。少年は恥ずかしさと悔しさを感じながら高校を去る (表現したいところ)  高校に通うことを「馬鹿らしい」と思っていた少年が、バイクで転び、高校を去る途中で、「では自分の今の姿は馬鹿らしくないのか」と初めて自問自答する様子。 パターン3 ・夜、山中の道路で駐車し、カー・セックスをしてそのまま寝てしまった男女 ・朝になって、窓ガラスを叩く音に男女は目を覚ます ・窓ガラスを叩いていたのはイノシシ狩りに来ていた猟友会の中年の男性。周りにはその仲間 ・出来るだけ平静を装い、着崩れなどをそれとなく直す男女。男は窓を開ける ・猟友会の男は自分たちのことを説明しつつ、「流れ弾が当たると危ないから離れるように」と男女に言う ・男は、「すぐに離れる」と猟友会の男に言いつつも、他の猟友会の男達はにやにやと笑いを浮かべているのが気になる ・恥ずかしがりながら車を出す男。女は赤くなりながら男の耳たぶをつねる (表現したいところ)  特に思いつきませんでした。  以下は、パターン出しの前に「ネット辞書ウェブ(http://linklinklink.ne.jp/dic.htm)」の大辞林第二版で「恥ずかしい」関連の言葉を調べたものです。 ■[恥ずかしい]の大辞林第二版からの検索結果 はずかし・い はづかしい 【恥ずかしい】 (形)[文]シク はづか・し (1)(自分の欠点や失敗、あるいは良心のとがめを意識して)他人に顔向けできない気持ちだ。面目ない。「ぶざまな負け方をして―・い」「どこへ出しても―・くない実力」「社会人として―・い行為」 (2)(人前で気持ちがうわずって)どう振る舞ってよいかわからない気持ちだ。照れくさい。「異性が―・い年頃」「そんなにほめられると―・い」 (3)(自分が恥ずかしくなるくらい相手が)すぐれている。すばらしい。「言ひにくきもの…―・しき人の物などおこせたる返りごと/枕草子 110」 [派生] ――が・る(動ラ五[四])――が・る(形動)――が・る(名) ■[恥じる]の大辞林第二版からの検索結果  は・じる はぢる 【恥じる】 (動ザ上一)[文]ダ上二 は・づ (1)良心がとがめたり、欠点・誤りに気づいて、他人に顔向けできないと思う。はずかしいと思う。「良心に―・じる」「おのれの不明を―・じる」 (2)劣る。ひけをとる。(名誉・地位などに)釣り合わない。「横綱の名に―・じない立派な相撲」「松島は…およそ洞庭・西湖を―・ぢず/奥の細道」 (3)遠慮する。はばかる。「かく語らふとならば、なにか―・づる/枕草子 49」 ■[恥]の大辞林第二版からの検索結果  はじ はぢ 【恥・辱】 (1)面目を失うこと。はじること。「そんなことをするのはわが家の―になる」 (2)はずかしいと感じられる行為や事柄。「―とも思わない」 ――無・し (1)ひけをとらない。劣らない。「心ざしのおろかならぬに、―・きなめりかし/源氏(宿木)」 (2)恥ずかしがらない。あつかましい。「うち合はずかたくなしき姿などをも―・く/源氏(乙女)」 ――の上塗(うわぬ)り すでに恥をかいている上に、さらに恥をかくこと。 ――も外聞(がいぶん)も無い 恥ずかしいと思ったり、人の目を気にしたりということがない。 ――をか・く 恥ずかしい思いをする。面目を失う。 ――を曝(さら)・す たくさんの人の前で恥をかく。自分の不名誉を大勢の人に知られる。 ――を知・る 恥ずべきことであると知る。恥を恥と感ずる心がある。 ――を雪(すす)(そそ)・ぐ 失われた名誉を取り戻す。雪辱(せつじよく)する。 -------------------------------------------------------------------------------- レスなど。 No.5961 投稿日 2003年1月21日(火)06時47分 投稿者 望乃英司(ぼうのえいじ)  レスをつける時に、過去ログのナンバーを書いていませんでした。  新木さん及び他の参加者の方々、ROMの方々に謝罪を。これからは徹底します。 <馬宮さん(No.5950)    「指南役」という言葉を使って、馬宮さんに無用なプレッシャーを与えてしまったなら、申し訳ないです。  ……でも、どうやら「生課題への指摘」は「指南」に含まれるようですね(汗)。  改めて、よろしくお願いします。  目指せスピードアップ!(独り言) <紫さん(No.5951) >あと、望乃さんは大辞林をもっているんですよね?  持ってないです。ウェブ辞書を使っています。  分かり難い書き方をしてしまってすみません。 <新木さん(No.5954) >しかし、「わかりません」――って書くときは、どこまでは自力で調べたけど、どこからが自分ではわからなかったってことも書かないとダメだよ。 >まあ今回は、色々ふまえて解説してあげるけど。  ありがとうございました。  ただ、自分のしていることがただネットで調べただけでしたので。  図書館にも行って、完全に行き詰ったら訊こうかと思っていました。  今回説明してもらったところは、熟読して理解するように努めます。  今日、父に「レギュラーガソリンをハイオクガソリンに変えることは出来るのか?」と訊いてみました。  父は自動車部品の溶接などの仕事をしていますので、ひょっとしたら知っているのでは、と思いまして。  答えは「無理」だそうです。しかし原理までは父も知らないようでした。  しかしNo.5954の書き込みは、非常にデカイ「えさ」ですね。  ここにいられる喜びをひしひしと感じました。 >古語っていうのは、どこから出てきたのかな? 「おっしゃる」の検索結果。  http://dictionary.goo.ne.jp/cgi-bin/dict_search.cgi?MT=%A4%AA%A4%C3%A4%B7%A4%E3%A4%EB&sw=2  ここからです。  僕は、現代語としての使い方と、古語としての使い方を、ごっちゃにして読んでいたようです。 >なぜ僕は、「対等な言葉づかいに戻してもらおう」と思うのでしょうか? >そうしなくてはならない必然としての理由は、なに? >なぜ、言葉遣いが、対等でなくてはならないの?  確か以前、新木さんは「書いてこそ物書きである」というようなことを言っていました。  あの場所はプロ作家志望者が切磋琢磨する場所であり、相手の方は実際に物を書き、それに真剣に取り組んでいるように見えました。  基本的にあの場所は「プロから教えを請う場所」ではありません。  新木さんは、相手の方を「物を書くことに真剣に取り組んでいる」と判断し、例えアマチュアであろうと同じ「物書き」には違いないと思われたのではないかと。  ならば技術や知識、経験の差こそあれ、上記の点で、新木さんと相手の方とは対等である、と言うことが出来ます。  よって丁寧語以外の敬語を使うのは、不要という結論になります。  ……あー、ちゃんと過去ログ読んでいたらもっと正解に近い答えが書けたかもしれないのになー。  過去ログ熟読のペースアップをせねば。  大はずれだったら弟切さんに、バトンタッチです。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5962 投稿日 2003年1月21日(火)12時32分 投稿者 新木 伸 >鷹見さん  うーむ。  一晩で78ページですか。  そいつはさすがに、未踏の領域だなぁ。  前人未踏ではないだろうけど……。すくなくとも僕は未経験です。  僕の場合は、同じ行取りで、24時間(倒れるまでで36時間だったかな?)で、58ページっていうのと(星くず3巻ラスト)。  あと仕事以外の趣味で書いているほうの小説で、9時間43ページっていうのがありました。そこまでは経験済みです。  ……で、こういうペースの話をしたときに、おそらくここの参加者の人たちは、「どうせ質が落ちてるんだろ」とか考えてしまうでしょうから、ひとつ補足しておきますか。  プロ同士の会話でこの手の話が出るときには暗黙の了解であって、わざわざ言うまでもないことなんですが。  もちろん、質を落とさずに、このペースなわけです。商業水準から落としはしない。  街角の定食屋のオヤジが、昼時の超忙しいピーク時にも「味を落とさず」に料理を作っているのと同じことです。  そんなの、言うまでもない「あたりまえ」のこと。  急いで書いたら質が落ちて当然――なんて、そんなふうなアホなことを思っているから、彼らはいつまでもアマチュアなままなわけですね。  なんかどの業界もそうなんですが、きちんとした仕事のできる人間は、なかなか離してもらえないようですね。半端者なら、どこにでも山ほど余っているようだけど。  鷹見さんも、ヨボヨボの死にかけのじいさんになって、寝たきりの布団の中で指一本動かせずに口頭筆記で書くくらいになれば、「もういいよ」って追い払ってもらえるんじゃないでしょうか?  それでもまだ廃業させてもらえないかな〜。追い落としにかかる連中が、こんな有様じゃ。  新人賞に応募するということは、その作品でプロ作家たちを蹴落としにかかっているということなんだけども……。  「あんなの」で本気で、俺らを廃業させられるつもりでいるのでしょうか。――「彼ら」は。  「書いてすぐ送りましたー」「誤字脱字300個ありますー」「後半のほうは入りきるかどうかばかりに気が行ってしまってましたー」  ――なんていう、そんな気迫と呼ぶのもおこがましいモンで、なにかがどうにかなるとでも、本気で考えているのだろうか?  まあ、「アホ」は打ち捨てられて省みられることなどなく、「即戦力」になる人間だけを拾いあげてデビューさせていても、なお作家の数は余っているぐらいなので、そんなのが山ほどいたって、べつにいいのかもしれませんが。  本人以外、誰も困りゃしないしー。  そうそう。  本って、兼業作家が書いたものか、専業作家が書いたものか、それとも本作がデビュー作となる新人作家が書いたものか(アマチュア時代に書いて小説賞に投稿したもの)――世の中はホントにまったく区別しませんねぇ。  「期待の新人現る!」とかいうウリ文句としてなら、区別して使われることがあるかもしれないけど……。  しかし、「これは新人の書いた作品なので、内容に不備がありましてもご容赦ください」なんて断り書きは、どこにも書いていない。  もし書いてあったら、絶対に買いませんけど(笑)。 >望乃君  誰かに対してレスを書くときに、レス元の話題の番号を添えるという習慣。  これは読み手にとっては、読み返すときの選択肢が増えて有り難いことかもしれない。  しかし気を付けないと、こんどは書き手の自分がそれに頼ってしまうことになりかねないよ。  番号書いてあるんだから、気になったら、元の書きこみを参照してもらえばいいや――てな感じの「甘え」が出てしまう。  読み手が過去ログに飛んで、番号を参照して探すのっていうのも、これはじつはかなりの手間になるのね。  いま書いているそのレスが、そもそも、なんの話題に対してのものなのか――。  毎回、書き出し部分のところで、1〜2行で簡潔に要約してみる癖をつけてごらん。  これは要約する訓練にもなるから。  たとえば、僕のこのレスを見てごらん。  頭の一行を読んだだけで、「ああ、あれね」ってすぐわかるでしょ?  こんなふうに書くってこと。たいていの話題は、まあ1行もあれば要約できるはずだよ。  んで、僕の「尊敬語禁止」についての読みとりと解釈で、弟切さんへのバトンタッチが必要かどうか――。  これは弟切さんに判断してもらおう。  あと、父親への質問。  どうせなら、もっと色々やればいいのに。  「ガソリンに2種類あるのは知ってる」とか。  「レギュラーとハイオクの違いって知ってる」とか。  「ノッキングってどんなの?」とか。  「ガソリンってどうやって作るか知ってる?」とか。  今回、ガソリンについては色々調べたわけだよね。色々出てきた知識のうち、よく知られていることと、あまり知られていないことの区別もついてきていると思う。  難易度の低いほうから順番に質問してみて、どこまで父親が知っているか試してみるのもいいかも。  そうして、ガソリンについての知識体系がどのくらい持っているのか。それを計る。  自動車関係とはいえ、専門外のことだから、持っている知識量はあまり大きくはないとみた。  でもどのくらいなのかを、実際に計ってみるわけだ。  望乃君もガソリンについていま少しは詳しくなっているわけだから、いまの自分より大きいか小さいかぐらいは見当付けられるだろう。  そしたらこんどは、父親の得意分野について聞いてみる。  「溶接の方法って何種類あるの? どう違うの」とか。  自分の専門分野に溶接についての知識体系はどのくらいの「大きさ」があるのか。それも計ってみる。  たぶんこちらはめちゃくちゃ大きいはずだ。計りきれないくらいに。  まあ実際に試してみること。  そのように、持っている「知識体系」には偏りがあるわけだよ。あんまり知らないことと、よく知っていることとがある。  それが人間の個性ってものなのね。  自動車部品溶接業の人間の知識体系がどんなもんで、どんな分布になっているのか、身近に一人いるのだから、とりあえず観察しとけ。いつかそのうち自分の小説に「溶接業のオヤジ」を登場させるときに役に立つから。 >望乃君 >生課題パターン出し。 >お題「野次馬に囲まれて恥ずかしい思いをする」  パターン1と2、これ、どのへんが野次馬?  パターン3はかろうじて「野次馬」にはなっているが、余計な部分が多いなぁ。  たとえば冒頭の部分。カーセックスに励んでいるところは、この際、書く必要はないでしょ。  ――ん? ああ。べつにカーセックスのシーンは書くつもりはないのか。  車のウィンドーを叩かれて、ふたりが目を覚ますところから始まるシーンなわけね。  この書きかただと、カーセックスのシーンがあるように誤解されるよ。 >>(表現したいところ) >>特に思いつきませんでした。  思いつきませんでした――じゃ、ないでしょ。  このお題は「野次馬に囲まれて恥ずかしい」なんだから、表現したいところは「恥ずかしい」になるはずだろう?  前半部分で「野次馬に囲まれる」というシチュエーションを作りだして、後半部分では、「恥ずかしい」を描くんだよ。  お題のそもそもの狙いとか、わかっているのだろうか?  ちょっと心配。  ところで、カーセックスってどうやるか知ってる?  どういう体位で、どのようにやることになるのか?  誰かひとり協力者を捕まえて、車内に連行していって、そして検証してみそ。  べつに本当にやるわけではないから、女の子でなくてもいいよな。  そこらの野郎でもかまわない。なんなら人間サイズの大きな熊さんのぬいぐるみを誰かから借りてきて、それを相手にしたっていい。  ただしマネだけではあるが、実際に体を動かしてポーズを取ってみて検証するのね。そこがポイント。  愛撫の段階やら、いざ本番に入るときとか。  それぞれの段階で、どんな工夫をすることになるのか。  体験してみないと分からないことが、いくつかあるもんだから。  僕も昔、実行してみた。  その経験から言うとだな。  生の体験に基づく知識体系を持っていないと、リアルなカーセックスのシーンを書くのは、無理っぽいです。 -------------------------------------------------------------------------------- >キャラと知識体系の話 No.5963 投稿日 2003年1月21日(火)13時03分 投稿者 新木 伸 >キャラと知識体系の話  最近、「知識体系」という話題をきっかけにして、キャラ立てに関するノウハウが、紐解かれつつある――気がする。個人的に。  わし、いままで自分がどういうふうにキャラを作っていたのか、まるでわからなかったのね。  意識したことはなくって、なんとなく自然と出来てしまっていたことなので、どうやって身につけたのかが覚えていない。  身につけてきた過程はかならずどこかにあるはずなんだけど、それが自覚できない。  ――で、これは、「そういえば、俺やってたよ。そーゆーこと」っていう話。  キャラによって持っている知識体系が違うのだ――という認識ができると、人様の作品に出てくるキャラを見るときにも、そんな着眼点で観察することができる。  「このキャラは、どんなことに詳しくて、どんなことには詳しくないのだろう?」  ――というふうな観察を、常に行うようにしてごらん。  ええと、対象となるのはプロの作品にしておいたほうがいい。  アマチュアの作品はやるだけ無駄なので、避けること。  アマチュアでは別々の知識体系を作中のキャラに与えられている人って、ほとんどいないから。  プロの作品だと、まあ全員とはいわんが、たいてい出来ているものだから。  メディアは、漫画でもアニメでも映画でもいいし、もちろん小説だってかまわない。  なるべく、キャラが立っている(生きているように感じるという意味ね)作品を集中してやったほうが効率はあがる。  こういう着眼的に基づく観察は、そういう発想を持っていないと、実行不可能なのね。  だから皆の場合は、たくさんの作品を見て、大勢のキャラに触れていても、大事なことはすべて素通りしていってしまっていたわけだ。  しかし着眼点を持って観察する習慣を付ければ、これからは、すべて吸収して身にしてゆくことができる。  ――で、どのように吸収して身にしてゆくのか。  ここでも体系図は役に立つ。  「キャラクターの分類」っていう表をまず作って、それを埋めてゆくように観察してゆくわけよ。  大人、子供、学生――あたりの大きな区分けをまず作る。  さらに、それぞれを細かく割る。男と女。大人なら職業ごと。学生なら、中学か高校か大学か、専門分野や得意学科はなんなのか。  さらに性格。真面目なタイプ。遊び人なタイプ。  真面目なタイプのなかだって、さらにサブジャンルはあるわな。融通の利かない生真面目なタイプから、正義感と義務感のある委員長タイプもあるだろうし。  ――で、そうやって、キャラクター体系図というものを作りあげて、そこのすべてを埋め尽くしてゆく。他人のキャラから盗み放題だ。なんて楽ちんなのだろう。  ある作品を見たときに、そこに出てくるキャラの数だけ、自分のストックが増えてゆくことになるよね。  ええと、1年間に小説を50冊読んで、漫画やアニメや映画など、都合200ぐらいのものを観たとして。ひとつひとつに、まあ5人くらいはメインキャラが出てきたとする。  計算すると、毎年ごとに1000人分ほど増えてゆくわけだな。10年で1万人分。30年なら3万人分だ。  独自の知識体系を備えた、一個の「人間」として描ける手駒のストックが、1年間にそれだけ増えてゆく。ただ「観察」しているだけのことでね。  ――で、そうやって、得た「キャラ」があるよね。  それは、そのまま、自分の作品に登場させて使うこともできる。  こうして自分のストックからキャラを使用した場合、一般的にどういう評を受けるのかというと――。  「ステレオタイプではあるものの、一応は人間として描かれている」――とかいうもの。  可もなく不可もない、っていう、ただそれだけの評価。  しかし、それが「商業水準」っていうもの。  最低限、ここまでは人間が書けないと、大衆小説ではつらい。まあハードSFとかミステリーとかの特殊なジャンルであれば、もうちょっと低くてもなんとかなるかもしれないが。  逆に言えば、そこまで書けていれば、それは弱点とはならない。  減点の対象にはならない。ほかに加点される長所や武器があれば、そっちのほうでどうにかなる。  ここまでのキャラ立てであれば、どんなに不得手な人であっても、「理論」と「観察」とによって到達できるわけね。  まあ数百人分ぐらいあれば、とりあえずは足りるんでないの?  ちなみにここから先は、僕の主観にもとづく所感だが。(仮説ともいう)  このキャラのストックが、数千人だか数万人だかを越えてきたあたりで、なんか質的な変化が起きると思われる。「自分で喋って行動してくれるキャラ」――俗に「降りてくる」というのが、それ。  「降りてくる」って、これ新木語だっけか? 普通は使わないっけ? -------------------------------------------------------------------------------- >望乃君、弟切さん No.5964 投稿日 2003年1月21日(火)15時15分 投稿者 新木 伸 >望乃君、弟切さん  あ、待った。  望乃君に投げ出させて投了させるの、まだ早かったわ。  もう一回、やる。  これでもダメそうなら、いよいよ弟切さんの出番かねぇ。  言葉遣いが対等でなくてはならない理由。  5961のあの文章からだと、解釈が二つくらいになってしまうのだが、たぶんこっちのほうだろう。違うようなら、言うように。  望乃君は、こう考えたわけだな?  僕が相手を「物書き」として対等であると思っている。教えているのではないので、敬語はそもそも不要。  つまり「先生」ではないので、敬語は不要と、そういうことだよね?  違います。  対等なわけないじゃん。  そりゃ、もちろん「人」としては、そもそも対等だよ。  しかしあそこは小説のことをやっている場所なわけだ。そして「上達する」というひとつの価値観に基づくベクトルが、明確に定められている場所なわけね。  なら、上と下の関係が付くのは当然じゃん。うまいヤツは偉くて、下手なやつは下っぱなのよ。  そしてこれは本来なら当人たちではなくて観察者が決めることだけども――プロとそうでない人とのあいだには、明らかな「腕の違い」が存在しているわけだ。  小説に対する、姿勢も知識も腕前も気迫も懸けてる時間も情熱も、なにもかもこっち(プロ)のが上回っているんだから、なにをどうしたところで、上下が付くのは仕方ないじゃんか。  そしてあの場所は、お互いに切磋琢磨するのが目的の場所であるわけだけど……。じつを言うと、プロが身を置いていても、あんまり得るものがない。まあ得るものがゼロとまでは言わないけど、基本的には一方的に「教える」だけ。  ギブとテイクの割合を計ったら、大きく「ギブ」に偏っているわけね。  プロが素人相手にぶいぶい言わせて、力の差を見せつけて「俺ってすげぇぜ」と優越感に浸ったり――とか、そういう些細な「テイク」はあったりするわけだが。しかしそんな理由であれば、自分のメシの種の商売道具のカードを見せてまで、やるようなことでもない。  こちらの分室のほうでは、観察させてもらったり、いろいろとイジらせてもらって皆を実験材料にもさせてもらったり、リサーチの対象にしたり、物を訊ねたりしているし、だいぶ「テイク」も受け取っているよ。  あと最近思ったんだけど、そもそもいちばんでっかい「テイク」は、毎日書く30枚もの文章を読ませる相手がいるってことかもしれない。文章は、誰かに読ませなくてはいかんのね。そしてきちんと自分の文章でコミュニケートが出来ているのか、常に確認していないとならない。  しかし、あっちのほうではほぼ一方的に「教えている」のは、これは確かなこと。  本来は「先生」と呼んでもらったりするのが当然であるところなわけだ。  尊敬語ぐらいは妥当なところ。  まあ俺的には「先生」は恥ずかしいとか、そういうことはあるけども、無理して相手に強要するほどのことでもない。そう呼びたい人には呼ばせておけばいいだけのことだし。  しかし――、尊敬語だとか、「先生」とかいう呼称を使う体質を放置しておくと、ある大きなデメリットが生じちゃうわけだよ。  それはどんなデメリットだろう?  これが、ヒントその1ね。  あと、ヒントその2。  ああいう作品を書いている天衣さんがやってるもんだから、書いたってのもあるかなぁ。  主人公が金言に対して取っていた姿勢とか、そのあたりね。  さあ、考えろ。 -------------------------------------------------------------------------------- 生課題開始です。 No.5965 投稿日 2003年1月21日(火)19時33分 投稿者 馬宮  最近気づきました。開始宣言を書くのに、仕事から帰ってしばらく時間を食ってるんですね。色々書く必要ないのに(笑)  ということで、生課題開始します。今日は三時間。  お題は「小学生さいごの夏休み」です。 -------------------------------------------------------------------------------- レス No.5966 投稿日 2003年1月22日(水)00時32分 投稿者 光来 唯 > 光来さんは、自分の体験していないことは分かるんですか? > たとえば、南極点到達目前にして遭難して全滅した人たちの、南極において凍死する5分前の「感覚」だとか、そういう自分の「体験」していないこととか――わかります?  いや、そこまで極端じゃなくても「北海道の冬」えあっても情報としてしかわかってないですから、「体験」してないことはわからないです。  ただ、そのときは、映像とかで見ていれば「歩きにくい」のは想像できるんじゃないかなぁ、と思ってたんです。 > 雪が降ったっていわんでしょ? こんなの? > 東京じゃ10センチや15センチも積もったら、もう大騒ぎなんですよ。チェーン積んでない車のほうが、ほとんどなんですよ。15センチの積雪があったりすると、チェーンもないから、坂を上れなくなって立ち往生しちゃう車がゴロゴロ出るぐらいなんですよ。  で、ここら辺にも違いってのは言えることですね。  チェーンなんてこっちでも積んでる車なんてそういないです。  雪が降り始めたら、そもそもタイヤ自体を交換しちゃうんですから。  あ、でも埋まったりするのはこっちでもけっこうあることだから、人によってはそれ用に一式(牽引ロープやらなんやら)、常備している人もいます(これは全ではなくおそらく半数ほど)。  それでも電車やバスの時刻は普通にずれたりしますけどね(この辺は雪に慣れていようがいまいが関係ないこと)。   >>自分の言葉がほんとかうそか(本気かどうか)わからないって言われるのは自覚があるとはいえきついです、特に真面目な話してるときとか。  これは、なんの話?  分室内でのこと? 誰か「わからん」って言ってたっけ?  それともどこか余所の掲示板での話?  それともリアルでの友人などとの会話での話?  これはリアルでの話。  雑談的に書いたんですが……どうやら私は他の人のように最初に雑談的なのから入るってうまくできないみたいで。  今までの書き込みも読み返してみると、なんか変なのが最初にくっついてるって感じになってますしね。 > あれは、「特殊な味覚の共有」なのか、それとも「自分のできないことをできる人をすごいと思った尊敬」なのか、いったいどっち?  もとは、「(自分の周囲の)誰もできないことをできる人をすごいと思った尊敬」です。  だから特に「自分が」というのは入ってないです。  ですから、具体化する過程で「自分以外の」という属性が入ってしまったことで「特別な味覚の共有」へと変化したのです。  でも……どちらかというと「自分のできんないことを〜」寄りです。  で、新木さんがひとつの例として「結衣自身が食べられないものを食べられる」と出してきたので、違うものを出さねば、と考え少し歪んでしまったわけです > データを出してきましょう。 > 現代の平均進学率。 > あと自分たちの「母」の世代における平均進学率。  私の検索の仕方がまずいのだろう、はっきりとした数値を出せなかった。  現在の平均高校進学率、90%超なのは間違いないけど、95%超えてるかどうかまではわからなかった。  大学進学率はまだ50%は超えていないです。40%いくかいかないかとところ。  で、「母」の世代の平均高校進学率、昭和40年代として、昭和40年の平均は70.7%。昭和35年以降には中卒者の割合の方が少なくなっていたようです。  で、その頃の大学進学率は10〜15%ほどでした(女性の場合5%に満たないです)。  つまり、母の代でも、中卒者はあきらかに「学のない」といえるようです。  ただ、大学進学者の割合が1割程度ですので、高卒で社会に出るのは「学がない」とはいえないでしょう。 -------------------------------------------------------------------------------- 生課題終了 No.5967 投稿日 2003年1月22日(水)01時13分 投稿者 馬宮  狙い通り書けたと判断しました。  ドキドキしながら断言したところで、この課題の本来の狙いをもう一回考えて明日生課題やります。 ●望乃さん  新木さんの書き込み(5954)で納得しました。  なるほど、時間ですか。  ではこちらこそ 改めて、よろしくお願いします。  目指せスピードアップ!(独り言・笑)  ではさっそく。修行(指摘・指南)させていただきます(心の棚オープン!)。 >生課題パターン出しについて(5960) >お題「野次馬に囲まれて恥ずかしい思いをする」  新木さんからの指摘と同じなんですが、生課題は「お題」の「狙い」を見つけ出してそれを書かなくてはいけないんです。  で、今回狙いは決まっていますよね。  お題「集団に取り囲まれる」  狙い「野次馬に囲まれて恥ずかしい思いをする」  こうなるわけです。  狙いは、そのまま「コンセプト」になります。    ただ、一つ注意しなくてはならないのが、「恥ずかしい思いをするのはあくまで、野次馬に囲まれたため」なんです。  例えばパターン1   ・町の神社でお祭りが催されている ・小学五年生の少年たちが神社の脇で花火をしている ・少年たちは慣れない火遊びに調子に乗りだす ・一人の少年が神社の木造の壁を花火で焦がすのを面白がる ・他の少年たちがそれを真似しだす ・火花が近くに捨てられていた新聞紙に引火する ・祭りに来ていた大人たちがそれに気付き、神社の水道から水を持ってきて、ぼやを消し止める ・ぼや騒ぎに野次馬が集まる中、少年たちは大人たちに怒られて、非常に恥ずかしい思いをする  恥ずかしい思いをするのは、最後のところですよね。  これだと、「野次馬に囲まれたから」じゃなくて、「人前で大人たちに怒られたから」ということになってしまうんです。  パターン2だと、「カッコをつけたのに転んでしまい、さらにそれを先生たちに笑われたから」ですよね。  パターン3は、「カー・セックスをしたことを知られたから」です。      「集団に取り囲まれる」は、「なんで囲まれたのか」ということを考えないといけませんから、囲まれた原因が「恥ずかしい」の原因になってしまいがちです。  上のパターンは三つとも、誰か「一人か二人」に見られても恥ずかしいですよね。  たぶん、望乃さんは、「野次馬に囲まれた主人公」ではなく、「主人公が野次馬に囲まれる原因」を書こうとしてしまっているんじゃないでしょうか。  わたしがはまったところと、同じような気がします。  こう考えたらどうでしょう。     例えば、「野次馬に囲まれる」を、文章で書くんじゃなくて、演技(一人芝居)をしようと思っていみるんです。  セットは何もありません。舞台に一人だけポツンと立っているんです。  目の前に観客がいる、と想定して、その観客に「集団に取り囲まれた(野次馬に取り囲まれた)」シーンを想像させます。  まず、なにをしますか。    と言っても、いきなりで訳がわからないでしょうから、説明します。    えーと、具体的にはこういうことです。  今、望乃さんの周囲に野次馬がいます。  最初はいませんでしたが、なんか集まってきました。    なにを使ってもいいですから、そのシーンを演出します。  「もう一人の連れ」が基本の小道具です。  たぶん、望乃さんは口頭で周囲の様子を説明すると思います。「混乱」とか、「恥ずかしい」とか「びっくり」などの心の中の思いをつぶやいてみたり、セリフ(連れとの会話)を使ったりするんじゃないでしょうか。それから、身体の動きや表情もありますよね。    そして、その後の行動。  逃げたり、隠れたり、ごまかしたり。     こういう、「野次馬に囲まれたこと」を観客に想像させるため、一人芝居で望乃さんがしたことが、話の中心にくるんだと思います。    もちろん、周囲の状況も、野次馬に囲まれた理由も必要ですが、それもあくまで演出に使う小道具の一つですよね。  念のためですが。  「演技をそのまま文章化したら小説になる」という意味ではありません。ただ、ちょっと視点を変えてこの生課題を考えるという意味で、書いてみました。この間「ガラスの仮面」を読んだばっかりなので(汗)  なんだか変なこと書いたんじゃなければいいんですが(往生際が悪すぎます)、何事も修行修行…… >過去ログ熟読  もしかしたらやってるかもしれないんですが、過去ログは、プリントアウトして使ったら結構頭に入りますよ。  わたしは、文章が「画面に横書き」というのが読みにくいのと、ログの検索にすごく時間をとられたのでやり始めました。  紙だと、PCに向かわなくても読み返せますし、空いたところや(両面印刷をしなければ)裏にメモもとれます。ファイルに閉じて、ナンバーや内容ごとにインデックスを貼ると、復習しやすいですし、持ち運びも出来ます。  リンク先についても一緒にプリントアウトしたり、要約をメモにしたらわかりやすいですよ。    小説ノウハウの体系図を書く時に、この分室ログでかなり表が埋まりそうですから、小説百科事典をつくるノリでやってみてもいいかもしれません。  わたしは100円のファイルを二十冊用意しています。本棚に並べたら、壮観だろうなと思ってワクワクしながら作業に励んでるんです。 -------------------------------------------------------------------------------- 仕切り直し No.5968 投稿日 2003年1月22日(水)01時20分 投稿者 弟切 千隼 >>高校教育について みたび誤解を招く文章を書かないように、『大辞林』で「中学校」と「高等学校」と「大学」を引き、意味を確認しました。 以下に引用します。 ちゅう-がっこう 【中学校】 (1)小学校を修了した者に,義務教育の後期段階として三年間の中等普通教育を施す学校。1947年(昭和22)制定の学校教育法により発足。 こうとう-がっこう 【高等学校】 (1)中学校教育の基礎の上に,高等普通教育および専門教育を行う学校。1947年(昭和22),学制改革により発足。全日制(三年)の課程のほか,定時制・通信制(三年以上)の課程がある。高校。 だい-がく [0] 【大学】 (1)学術の中心として,広く知識を授け,深く専門の学芸を教授・研究するための学校。通常,基本となる組織として学部を置き,修業年限は四年を原則とする。修業年限が二,三年の短期大学もある。学部のほかに大学院が置かれることもある。日本では1877年(明治10)に旧幕府の開成所・医学所の系譜をひく東京大学が初めて設立され,のち86年の帝国大学令,1918年(大正7)の大学令,47年(昭和22)の学校教育法を経て漸次拡充・整備された。「―教育」「―教授」 上記の説明によりますと、名のとおり中学までが「中等教育」で、高校は専門的であるかどうかにかかわらず「高等教育」ですね。 「大学でしか高等専門教育が行なわれない」=「高校が高等教育でない」ように書いてしまったNo.5957の私の書き込みは、確かに不適切でした。重ね重ね申し訳ありません。 やはり思い込みや半端な理解はいけませんね。 大学になると、「教育」という言葉がなくなって、「広く知識を授け,深く専門の学芸を教授・研究する」とあります。大学は「教育機関」というより、「研究機関」というべきものなのですね。 しかし、「大学教育」という言葉が現に存在しますし、法律的にも大学は学校教育法にのっとって設置されますから、教育機関の一種であることは間違いありません。 うーん、大学で受けるような教育を「大学教育」以外の言葉で表わすとすれば、何と言えばよいのでしょう? 辞書の定義に「学術の中心として」とありますから、「高度に学術的な教育」という感じでしょうか? 『大辞林』で「学術」も引いてみました。 がく-じゅつ [0][2] 【学術】 (1)学問。専門性の高いものをいうことが多い。「―論文」 (2)学問と芸術。また,学問と技術。学芸。 大学が「学術の中心として」という場合の「学術」とは、(1)と(2)とどちらの意味でしょう? ぱっと見ると(1)のように思えます。が、世の中には「芸術大学」とか「学芸大学」とか「技術科学大学」とかいう名が付いた大学も存在しますから、(2)が正しい気もします。 ちょっと混乱してきましたので、少し頭を冷やさせて下さい。この問題に関してはまた次回考察します。 >>ライターの話 読み手が判断に困る書き方をしてすみませんでした。やる気はあります。 フリーで仕事をするなら、もっと欲を出さなければいけませんね。「未経験者歓迎」などという求人は、フリーの業界にあるわけはありません。 そのような業界で、未経験者が自分を売り込むとしたら、 1.何らかの賞を取る。 2.その分野で仕事をしている会社や個人のもとへ、自分の実力を示す物を持ち込む。 3.その分野で既に名を成した人の弟子になる。 4.その仕事のための専門教育機関に所属する。 といった方法があるでしょう。 1は、小説の世界によくあるように、新人賞などに応募して受賞するという方法ですね。音楽の世界で、「コンクールで優勝する」というのもこの口です。 2は、漫画の世界で、「雑誌の編集部に自作を持ち込む」といったものが相当します。 3は、落語家や講釈師の世界で、師匠に弟子入りして前座から始まり、だんだん出世して一人前になるといった方法がこれに当たります。 4は、サッカー選手志望者がプロチームのユースに所属したり、競馬の騎手志望者が騎手学校に入学したりといったものが相当するでしょう。 どの方法を選ぶにしろ、「その業界でやってゆけるだけの実力を明白に示す」必要があります。 今日、街中へ出る用事があったついでに、本屋へ寄って新紀元社の『Truth in Fantasy』−前回の書き込みで『Truth of Fantasy』と書いたのは誤りでした。すみません−シリーズを手にとって見てきました。このシリーズは、もう五十冊以上も出ているのですね。 さすがにシリーズ全冊は置いてありませんでしたので、『西洋神名事典』や『東洋神名事典』など、その場にあった数冊をめくってみました。これらの巻末には同シリーズの他の本の紹介がされており、それらも読んでみました。 このシリーズは、ギリシャ・北欧・ケルト・中国・インド・ミクロネシア・北米など、極めて広範囲の神話や伝説が網羅されていますね。『武器事典』や『魔導具事典』や『密教曼荼羅』や『古代遺跡』などという興味深い切り口のものまであります。 「これ以上このシリーズに付け加えるとしたら何があるだろう? 私の能力でここに加えられるものがあるだろうか?」と、一瞬考えてしまいました(^^; 見返してみて、このシリーズは全体を通してエジプト神話系が弱いことに気づきました。載っていないことはありませんが、項目数や解説の量が少ないです。有名な神話なのに、これは意外でした。 エジプト神話なら、弟切は割と得意な分野なので、書けると思います。 あと、「幻想動物」はあっても、植物がありませんね。 植物の場合、存在そのものが架空の幻想植物というのは少なくて、魔術的な作用を持つと信じられている実在の植物がとても多いです。弟切は生き物系が全般に得意なので、そういう植物についてなら書けます。 そういえば、このシリーズは鉱物に関するものもありませんね。いわゆるパワーストーン系も弟切はいけます。 (本当は、この分野はみやびさんが御専門でしょうが(^^;) シリーズ中に『古代遺跡』や『武器と防具』などというのがあるなら、『騎馬民族』というのもありでしょうか。馬や馬術や騎馬民族に関しても、ちょっとした解説なら弟切は書けます。一応、実際に馬術をやっていたことがありますし。 -------------------------------------------------------------------------------- いろんなこと No.5969 投稿日 2003年1月22日(水)02時31分 投稿者 馬宮   >知識課題  やるなら、順番決めてやらないといけないようです。  まず下着を終わらせましょう。アンケートで色々教えていただきましたので、男性下着とあと、女性下着をやってみます。  下着アンケート、情報、みなさん、ご協力ありがとうございます。    実は、新木さんの「レオタードの下着はなにか」というご質問(5860)に、つまっていました。  わたしが知っているのは、レオタードの下には、「紐パン」ということですが、どこで知っただろう、と記憶をたどった結果、四次資料からの情報だということがわかりました。  着物も人聞きでした。非常にあやふやな知識で書き込みしたことになります。もうしわけありませんでした。調べます。  それから、弟切さん、着物の下着についてのお答え(5869)ありがとうございました。参考にさせていただきます。  うちの祖母は、着物を着るとき下着をつけていた記憶があるので、今ではよほど特殊な人しか「下着なし」はしないのかもしれませんね。  浴衣もそうです。下着は普通につけてますね。  で、下着を調べている間に、日本語文法の知識を先にやりたいと思います。  調べてみると、参考書に体系図がのっていました。    ……と思ったら、うまく体系図が書き込みに表現できないです。  次回にまわします。   >プロット分解  「ルパン三世カリオストロの城」は一月中に終えるつもりで、始めます。  終わったら、課題部屋にアップしておきます。    1.「ルパン、国営カジノから大金を盗み出すのに成功する」    (ルパン視点)  ・夜明け前、国営カジノから次元とともに大金を盗み出したルパン、建物を壁づたいに脱出成功。  ・逃げ切らないうちに、金を盗んだことに気づかれるルパン、追っ手がかかったので全力で逃げる。  ・用意しておいた車にお金を押し込んで逃走するルパン。    (第三者視点)  ・銃を撃ってもルパンにとどかないと思った追っ手、駐車場にとめてある車に乗り込む。  ・車を出そうとする追っ手、だが、ルパンに車体を細工されていたため、追う事ができなかった。    2.「ルパン次の仕事の標的を『ゴート札』に決める」    (ルパン視点)  ・夜が明ける。ハイウェイを逃走中のルパン、次元と今回の計画の成功を祝う。  ・喜びの最中、盗んだお金が偽札だと初めて気づいたルパン。がっかりする。  ・いぶかしむ次元に、お金がすべてゴート札という偽札だということを説明するルパン。  ・ゴート札の力を見せつけられたルパン、その価値もさることながら悔しさも手伝って次の仕事を『ゴート札』に決める。  ・腹いせに、次元と一緒にニセ札を全部投げ捨てるルパン。    3.「カリオストロ公国に潜入し、次元にこの国とゴート札との関係について説明するルパン」  (ルパン視点)  ・日中、カリオストロ公国。国境の検門を変装で簡単にクリアするルパンと次元。  ・森と湖ののどかな風景の中を車で走りながら、頃合いを見計らって変装をとく。  ・次元にカリオストロ公国とゴート札との黒い関係を説明するルパン。ルパンも次元もカリオストロ公国を恐れていない。   ●巻島さん  プロット課題ですが、わたしもやりたいので(といってもペース遅いですが)根っこ新しくつくりませんか?   -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5970 投稿日 2003年1月22日(水)09時50分 投稿者 新木 伸 >光来さん  あ、いけね。「進学率」って書いてたっけ。  これ本当ならば、調べるべきなのは「卒業率」のほう。  高校進学しても、途中で退学してしまっていては、それは中卒と変わらんだろう。  でもこっちはデータを出すのは難しいかな。あんまり見あたらなさそう。 >>ただ、そのときは、映像とかで見ていれば「歩きにくい」のは想像できるんじゃないかなぁ、と思ってたんです。  見ているだけの人には、感覚までは伝わらないという話。  じゃあ、たとえを変えましょう。  光来さんは、「砂漠」の歩きにくさって、わかります?  砂漠を歩くシーンなんてのは、映画などでよく見かけてますよね?  そういうシーンでは、たしかに歩きにくそうにしていますけど、でも、そういうのって「見ただけ」で、もうばっちり体感としてわかってしまうもの?  自分で砂漠を歩いたことのある人なら、砂漠を歩く映画のシーンを見たときに感情移入して「ああ、歩きづらいんだろうなぁ」と思うでしょう。  しかしそういう経験がないひとは、同じ映像を見ていても、「なんかモタモタ歩いてるなぁ」くらいにしか見ないんですね。けっして「歩きにくいんだろうなぁ」なんて理解はしてくれない。  自分の経験がないことには感情移入できないのが、人間って生き物の限界なんです。  まあ「砂漠の歩きにくさ」くらいなら、ようは「砂の上の歩きにくさ」であるから、日本でも経験できますけど。砂浜にでも行けば。  だからこれはあんまり例としては良くない。ほかになんか例がないかなぁ。  光来さんが「まったく」未経験のことで、うまいたとえに使えることって。  こんなの、どうかな?  「服を着て水の中を泳ぐ」――とか?  こういうのって、やはりシーンとしてはよく見かけますが、自分でやったことのない人は、「なんかモタモタ泳いでいるなぁ」くらいにしか見えないのでは? >>雑談的に書いたんですが……どうやら私は他の人のように最初に雑談的なのから入るってうまくできないみたいで。 >>今までの書き込みも読み返してみると、なんか変なのが最初にくっついてるって感じになってますしね。  「不得手」って、ただそれだけで片づけられてしまうと、指摘した意味がないなぁ。  みやびさんに電話したら、ちょうど紫君もいたので、この部分を「読んでどうだった?」って聞いてみました。  そうしたら、「ああ、なんか書いてありましたけど、よくわかんなかったから、ま、いっか――ってすぐ忘れて、ぜんぜん気にしていませんでした。光来さんの書きこみって、よくそんなのありますし」などと言ってました。(笑)  はじめ「光来さんのこのあいだの書きこみの前についていたアレだけど」――と言ってもまるで通じなかった。ほぼ完全に忘れていたもよう。  そんな忘れられてしまうようなものなんて、書いたって、意味ないでしょ?  このへんの独り言からはじめるやりかたは、弟切さんがよくやっている。  どのへんが違うのか、見て、観察して、そして見習うように。  雑談からはいるには、雑談からはいるための「方法」ってものがあるのね。  こういうのって、顔を付き合わせての日常会話であれば、相手が「はぁ? なに言ってんのこの人?」みたいな顔になるので、すぐ、フォローしたり追加説明も入れられるわけだが。  しかしこうした掲示板上での文字を通したコミュニケーションでは、相手の反応を予想しつつ書いていかなければならない。これで伝わるかな? もうちょっと書いておかないと「はぁ?」って顔をされちゃうかな――って、常に推し量る姿勢が必要。  これは小説を書くときにも必須の能力なので、いまこうして指摘しているわけです。  これができないとどういうことになるのか。  書き上げた小説を誰かにいちいち読んでもらって、いちいち「ここわからなかった」なんていう指摘をもらわなきゃ、ひとりではまともに完成させられないってことです。  自分一人で完成まで持っていけるのが、基本でしょう? >馬宮さん >>新木さんの書き込み(5954)で納得しました。 >>なるほど、時間ですか。  なんの話だ? ――と思って、番号を頼りに書きこみもあたって、しばらくしてようやくわかった。  「時間」って、ポンと出してきたこのキーワード、つまりこういうことを言いたかったわけね?  「生課題をやっている実時間の違い」  望乃君に振った話題のなかで、「書き手がそれに頼ってしまうことになりかねない」っていうやつね。  あとすぐ真上にある光来さんに言っていることにも通じているかな?  相手の、「はぁ? なんの話?」っていう顔を脳裏に浮かべろっていう話ね。  馬宮さんとしては、生課題終了直後に書きこみしているわけだから、もちろん自分は「言うまでもなく」生課題関係の話題をしているのであり――。  ――と、そういう意識があるのだろうけど。  まるでわからん。  その「言うまでもなく」はしょって省略してしまっている部分も書け。  ここは、読んだ人にしてみれば、「馬宮さんが書きこみをしている」ってだけしかわからないわけだ。  馬宮さんが生課題の終了直後に書いているなんてことは、意識にのぼっていないわけ。  「私はいま生課題終了直後」っていう「言うまでもない」私的な前提条件なしに、どんな相手にも、話が通じるように書きましょうね。  それとも、望乃さん宛への個人レスなので、望乃さんひとりがわかればいいと思って書いていたのかな?  この分室は毎日200HITほどある場所なわけね。これは延べ数でのカウントではないので、まあ200人が読んでいると考えて差し支えないだろう(いくつか検索エンジンのロボットも含まれているだろうが)。  その200人に対しても、わかるように書かなきゃならんわけだ。よろしい?  200人って、そう聞かされるとビビる?  まあプロになったら顔の見えない数万人に対して物を書くことになるわけだ。200人ってのはそれの100分の1に相当する。  その人数を意識して書くっていうのは、ちょうどいい練習になるでしょう。 >馬宮さん >>たぶん、望乃さんは、「野次馬に囲まれた主人公」ではなく、「主人公が野次馬に囲まれる原因」を書こうとしてしまっているんじゃないでしょうか。  おお。なるほど。望乃君はそこで詰まっていたのか。  いや、本人から聞かないと、実際のところはわからんけど。  なんというか、僕なんかはお題は出すけど、実際のところ、どこで詰まっているのか、よくわからないでいるわけね。  アプローチを変えたり、お題を変えたりして、色々とちょっかいはかけてみたりするけど……基本的には、本人が自力でそこを抜けてくるのを待つしかない。  正直なところ、なんでそんな簡単なことができないでいるのか、想像もつかんのだわ。(正直すぎ? すまぬ) >過去ログとか  あと、過去ログのプリントアウト?  いや、いいけど。  縮小印字でやったとしても、コピー用紙の束1箱2500枚ぐらいは軽く消費しちゃわない?  紙代はたいしたことないけど、トナー代がかかるので、前やろうとしたけど、挫折した。  過去ログはファイルで保存している。僕は横書きが苦にならない人なので。ノートパソコンもあるから、居間やらコタツやら布団のなかやらでも見れるしー。  HTML形式だと参照しにくいから、テキスト形式に落としている。  CTRL+A,CTRL+Cで、「全文選択→クリップボードにコピー」とやって、それからエディタの上で「ペースト」とすると、テキストとして持ってこれる。  いま2000単位の集積ログが2個と、500単位の集積ログが3個ほどか。  それらすべてを合体させて、ファイルサイズが11MBぐらいの大きなテキストファイルを作ってある。  これだと検索も容易。過去ログの1番から、わりと最近のまで、全検索できる。  あ、サーバースペースを借りてきて余裕ができたから、今度そっちのテキスト版もアップしておくか。 >検索方法とか  ブラウザ上で、ログを読んでいる人に、ちょっと小技の紹介。  IEだと、CTRL+Fと押すことで、検索ウィンドウが開く。  たとえば半角で「5963」とか打って検索かけると、元書きこみの場所にすぐ飛べたりする。また「投稿者 新木」とかやると、その人が投稿したものにすぐ飛べる。  覚えておくと便利です。 >弟切さん  なんだ? じゃあ、「中学」「高校」「大学」――って、これまで辞書で引いたことがなかったってこと?  だめじゃん。前に「辞書で引いていない言葉使用禁止」って言ってあったのに〜。  簡単でいつも使っている言葉だから、油断したな?  例外はないんだよ。  どんな言葉であっても、辞書で引いていない言葉は、使用禁止なのね。  大学については、本来は「研究機関」のはずだったのだな。  しかし現状の大学は「研究機関」っていうには、ちょっと、なぁ。せいぜい本格的に研究に入る前の基礎教養を身につけさせる予備的な場所――ぐらいか。  「学士」っていうこの言葉、なんの意味も効力もない単なるハリボテの飾りだしねぇ。  「現実」の分解能よりも、言葉の分解能のほうが低くなってしまっているこの状態。まあよくあること。  一般的な言葉っていうのは、一般的な人のためにあるものだから。  ちょっと特殊な概念を扱いはじめると、もう分解能が足りなくなる。  物書きっていうのは、まず自分の語彙を増やすことに精力を傾けるものなのだな。しかし一通りの語彙を覚え終わってしまうと、今度は自分の表現したい概念の分解能に語彙が追いついていない現状に悶々とするようになる。  明らかに足りない語彙をどう組み合わせてゆけば、自分の持つ概念を正確に伝えることができるか――そこに苦心する。ここから先が「芸」って呼んでいい部分じゃなかろうかと、僕は考えている。  とりあえず辞書に載っている言葉ぐらい、ぜんぶ覚えて使いこなせるようになっていないと「文芸」に挑戦するのは無謀ってもんです。  ちなみに我々がやっているのは、エンターテイメントであるので、文芸にはあらず。  話が脱線した。  辞書で引いたのと、現実が微妙に食い違っている。  これは実態に言葉が追いついていないという現象です。  辞書に載っているそれは、まあ何十年か前の「現実」なわけだ。  その頃であれば大学はたしかに「研究機関」だったのかもしれない。  「辞書を引け」とは言っているけど、辞書を鵜呑みにしろとは言っていないぞ?  いつも言っていることは、「辞書を引いて参考にしろ」ということなわけだが。 >弟切さん  ライターの仕事。  切り口を探すのは、それは本の監修をするベテランのライターがやること。  誰も本を一冊書けなんて言ってないし、できるとも思っていない。  勘違いしないこと。  新米ライターの仕事は、決められた自分の分担パートの原稿をただ書くこと。  分担パートを決めるときには、皆で打ち合わせして、各自の得意分野なんかも考慮する。苦手なパートにまで手を出す必要もない。  そうやって限定された仕事を経験しつつ、上の人の仕事を見て覚えて、そのうちに自分でやってみるようになる――っていうのが、ライターの主な成長パターン。  ひらたくいえば、「人に分かる日本語を書くことができる」という技能を持っているだけで、ライター見習いの仕事は取れる。自分で企画を立てたりするためには、切り口を見いだす技能も必要だけどね。それは実務をやりながらおいおい鍛えてゆくこともできる。  ああ、しかし「幻想鉱物事典」なんて面白そうだね。  オリハルコンやらヒヒイロノカネやらも出てくるのかな? -------------------------------------------------------------------------------- 生課題開始 No.5971 投稿日 2003年1月22日(水)10時36分 投稿者 馬宮  お題「小学生さいごの夏休み」です。 -------------------------------------------------------------------------------- 生課題はできませんでしたが、狙いはわかりました。 No.5972 投稿日 2003年1月22日(水)13時53分 投稿者 馬宮  以下、思考開示になっています。  「狙い」というのは、「小学生さいごの夏休み」を読者にリアルに想像してもらうために必要なもので、シーンの大きな柱になるものだと思います。  これを前提に、このお題の具体的な狙いをさぐるため、過去ログから復習してみます。  このお題「小学生さいごの夏休み」は、「年齢を重ねると感性が擦り切れる」という話題から出てきました。 (5155新木さんの書き込みより)  >>しかし一般的にいって、人間は、10年前に自分が何を考えていたのかなんてことは、普通は忘れてしまうわけだ。  >>現実に、それを自分で体験してみる方法がある。  >>「小学生の生課題」ってのを、ひとつやってみようか  >>小学生最後の夏休みに突入したその日。それを生課題の題材とする。その日の出来事をなにか書いてみるわけだ。  >>大学生諸君だと、ちょうど10年前ってことになるな。  >>さぁ、「生の小学生」が描けるかな?  >>自分が「10年前」がもはや書けない体になりつつあるのだということを、課題をやってみて、思い知れ。  結論。  このお題の狙いは、「生の小学生」を描くことです。   もちろん、このままでは「さいごの夏休み」がついている意味がわかりませんから、言葉が足りていません。  書き直します。    「生の小学校六年生の夏休みを書く」    お題と経緯から読み取れるのは、素直にこれだと思います。  でも、まだ足りていない気がします。    再考。    上の「その日の出来事をなにか書いてみるわけだ」という言葉に目をつけました。  これは、「夏休み」を演出するための設定ですね。  ではその狙いはなにか、と言いますと。    夏休みが始まれば、小学生は明日から学校行かなくていいんです。  そりゃもう、嬉しいでしょう。  夏休みが始まった初日が一番嬉しいに違いありません。    ん?  自分で言ってることが矛盾しているような気がします。    ここで、ふっと、鷹見さんの書き込み(5916)「小説とは、つまり人間を書くことなんだよ」を思い出しました。(知識課題に関連したお話でしたが)     >>そこで繰り広げられる人物たちの心の動きや行動に矛盾がなければ読み手は納得する(女の子がかわいくて健気なら言うことは無い)  >>つまりそれが「ウソをついていない」ということなんだ。  そして、もう一つ思い出したこと。  生課題の目的の一つに「臨場感」というのがありました。これは、魔法課題が始まった時に話になったはずです。  この二つがヒントになりそうです。  ……………(思考中)    あ、わたしは間違えていました。    「その日の出来事をなにか書いてみるわけだ」という言葉は、「夏休み」を演出するための設定ではありません。  生の小学生の気持ち(おそらく喜び)を演出するための、設定です。  もう間違いないでしょう。    この課題で描くことは、「夏休みが始まったことで喜ぶ、生の小学六年生」です。  絶対こうです、こうじゃないともう納得いきません。  「その日の出来事」というのは、学校に通っていた今までの日常と、行かなくてよくなるこれからの日常の落差で喜びを表現、ということです。    えーと、この書き込みは、開始宣言した後に書き始めました。  時計を見ると、ちょうど時間がきたようです。  失敗ですね。    でも構いません。朝がだめでも、まだ夜が残っています。  すみません、レスも夜にします。 -------------------------------------------------------------------------------- >馬宮さん No.5973 投稿日 2003年1月22日(水)17時33分 投稿者 新木 伸 >馬宮さん  生課題の狙いについての考察。  あ、そうか。  ある程度考えさせたら、手助けすることになっていたっけ。  おおむね、考え抜いたその答えで間違いないんだけど。「生の小学生を描く」というそれを、ベースなのだとしようか。  しかしまだ仕上げの「スパイス」が利いてないね。それだけだと。  いまの読みとりで書くと、「小学生の夏休み」ってお題を攻略することになってしまうよ。  「さいご」っていうのが、そのベースに振りかけるスパイス。ぴりっと利かせて、ひきしめる役割のもの。  このお題っていうのは、「小学生さいごの夏休み」なわけだよね。  ここで、「小学生」と「夏休み」が漢字になっていて、「さいご」だけひらがなになっているところに着目。  「最後」ではなく、「さいご」なわけだ。  なぜここを「ひらがな」にしたのか?  それは小学6年生という年齢の子供が、「最後」っていうものが分からないからなのね。  彼らの知識体系には、「最後」ってものがない。「最後」を経験したことがないので、「最後」がどういうものか知らない。なんだかよくわからない。  だから「さいご」って、ひらがなで記述してあるわけだ。  小学生と夏休みに関しては、小学六年生であれば、それがどんなものかは知っているはずだ。小学生は5年間とちょっとやってきているわけだし、夏休みもこれが6回目なわけだし。もう知り尽くしている。だからこっちは漢字で記述してある。  さて。なぜ小学六年生は「最後」を知らないのか。  幼稚園から小学校に上がったときに、いちおう、「最後」は経験しているはずなんだけど、物心つくかつかないかの頃なので、記憶もあやふやなわけだ。  だから小学六年生で経験するものは、人生最初の「最後」なわけだ。  そして「夏休み」っていうのは、小学生生活の「楽しさ」の象徴。  頭では、「これが最後の夏休み」ってことはわかっているわけね。しかし経験したことがないので、よく理解できないでいる。  この夏休みが終わって、そして小学生生活も終わると、来年からはもう中学生なわけだよね。「チュウガクセイ」なんて、どんなものだか、ぜんぜんわかんない。オトナの着ている背広みたいに、真っ黒でおそろいの「制服」に押し込められていて、なんだかとってもオトナに見える。  自分がよく知っている小学生の自分は、もう今年で終わり。これがさいごの夏休み。  来年にはぜんぜん知らない新しい自分に生まれ変わっている。よくわかんないけど、そのはずだ。  ――となると、いまの自分は死ぬということだろうか? なんだか不安。  このあたりの不安と期待。しかしなにはともあれ、夏休み突入。不安も期待も吹っ飛ばすくらい嬉しい。でもなんかやっぱり将来への不安と期待はちょっぴり残る。  複雑な気分。  攻略課題はそのあたりってところか?  んー。こうして書いてみると、これ、かなり難しいのではないか?  ちなみに、馬宮さんが課題部屋にあげたものを見ていて、ひとつ気にかかったことがあった。  そういえば、小学生ぐらいのころって、女の子と男の子で、成長の度合いが違うんだよね。そのことにいまさら気づいた。  1〜2年ほど、女の子のほうが、肉体的成長も精神的成長も早いわけだ。  そうすると、もしかして、同じ小学六年生でも「中学校に上がる」っていうイベントは――。  女の子にとっては、「気持ちの準備ができてないのにやってきてしまう不安なこと」  女の子にとっては、「ようやくやってきた、待ち遠しいこと」  ――と、意味合いが変わってくるのだろうか?  上記の2年の違いってものを計算に入れてみる。  そうすると、男の子の小学6年生っていうのは、女の子の小学4年生ってことになるわけだな。まあおおざっぱに言って。  すると、女の子でいえば小学4年生あたりで、早くも中学校に上がらされてしまう――ってのが、一般的な男の子の体験することなわけだ。そりゃ不安にもなろう。  しかし、ちゃんと心も体も小学六年生になっていて、準備の出来ている女の子にとっては、どうなのだろうか? 不安はあるのか? ないのか?  このへん、どうなのかな?  もしそうなのだとすると、僕の出したお題は不適切だったってことになる。主人公が男の子でないと成立しないものだから。 -------------------------------------------------------------------------------- >馬宮さん No.5974 投稿日 2003年1月22日(水)17時38分 投稿者 新木 伸 >馬宮さん  書き忘れ。  ちなみに、攻略課題のポイントは「最後というものがわからない」という部分。  べつに「不安」という路線でなくてもいい。それは僕が自分でやるならそういう味付けにするっていうものでしかない。  「最後というものがわからないから、楽しみ」っていう書きかたもあるだろう。他にもいくつか調理法はあるはずだ。  しかし今回は、ちょうどうまいこと、「知識体系」の話があがっていたものだから、説明が楽でよかった。  「小学6年生の知識体系には“最後”は存在しない」――で、これだけで説明完了だものなぁ。共通認識っていいなぁ。便利だなぁ。(笑)。 -------------------------------------------------------------------------------- ライター仕事について(余談) No.5975 投稿日 2003年1月22日(水)22時28分 投稿者 鷹見一幸  樹形図を描くと「モノカキ」の樹には「ライター」の枝と「作家」の枝の大きな二本の枝によって成立しています。 「とりあえず食ってゆく(金になる)域」には「ライター」の枝をたどるほうが早い道です。  ライターの枝の先は、専門的な知識を必要としますが、長く続けることができる「テクニカルライター」や、金になるが長続きしない「風俗ライター」「ファッション系ライター」などに細分化しています。    書店に並ぶすべての雑誌。ローティーン向けの「ゲーム攻略本」から、「盆栽○友」なんて雑誌まで、ありとあらゆる雑誌の「文章」を書いているのは「ライター」です。  「一冊の雑誌を構成している文章の量」×「一ヶ月に出版されるすべての雑誌」 この計算式からはじき出される「必要とされる文章の総量」と「一ヶ月に出版される小説の文章の総量」を比較してもらえば、今の出版業界で、いかにライターが必要とされ、そしてライターが、手っ取り早く金になるかというのがわかると思います。  ライター仕事に足を突っ込むきっかけで、一番多いのが「趣味」というラインです。  これは要するに雑誌というものが「趣味」を前提に成り立っているからでして「盆栽○友」にせよ「鉄道ファ○」にせよ「池袋ピンクゾーン探訪録」にせよ、それを「趣味」とする人間がいるから商売として成り立つわけですね。  こういった「同好の人々」向けの雑誌に書く文章は、最低限「読める」レベルで「情報」が書かれてあれば通用します。なぜなら、その文章を読む人間が特定少数の中の不特定多数だからです。  そういった雑誌の編集者が、読者投稿の中で「こいつの書く文章って面白いじゃん」と思ったとします。そしてそいつの書いている内容がきちんとしていて、それなりの知識の蓄積がある。と判断した場合、編集者はその「読者」に声をかけます。 「ちょっとうちで書いてみない?」 これで「はい!」と言えばその時点で「ライター一丁あがり」なわけです(笑)  実に簡単です。  少なくとも「作家」になるよりもはるかに楽です。  しかし、問題があります。「ライター」は請け負い仕事であり、基本的に受身でしかありません。  たとえばファッション雑誌でキムタクが主演しているパイロットのドラマ関連の特集を組むとします。  コンセプトは「パイロットってカッコイイ」と決まりました。  まず雑誌の編集者が企画を立てます(ライターがこの段階でかかわっている場合もありますけど)  「パイロット」というキーワードで、いろいろな切り口から企画を詰めていきます。 「パイロットになるにはどうしたらいいのか?」→マジ企画 「君もパイロットになれる」→シミュレーションゲーム企画 「あの制服の袖のラインはどんな意味があるのか」→マジ&豆知識企画 「あのサングラスはどこで買えるのか」→ショップ企画 「今、日本の空を飛んでいる旅客機の種類」→マニア企画  こういった企画がざっと40〜50本立てられます。  その中で「これは受ける」と思われる企画が決まると、いよいよこれからがライターの出番となります。  編集者は手持ちのライター(知り合いのライター)の中で、企画の内容に沿った記事の書けるライターに、仕事を振ることになります。  このとき、手持ちのライターの中に企画の内容について書けるライターがいないと、その編集者は同じ編集者仲間やライターに声をかけるわけです。  たとえばこの例ですとファッション関係の雑誌なので「今、日本の空を飛んでいる飛行機」なんて企画について手持ちのライターがいなかったりするわけです。  すると、そういった内容に沿った知識、もしくは資料を持っていそうなライターに電話がかかってきます 「○○って雑誌で飛行機について書ける人間探してるけど、どう?」  てな電話です。  こういった記事はいわゆる「オタク知識」よりも数ランク薄い知識レベルでもなんとかなりますから。たとえ飛行機の種類やスペックを暗誦できるほどの知識量が無くとも「時刻表には飛行機の種類とか定員とかが載っている」という程度のとっかかりがあれば、十分仕事になります。  ですから「ライター」で食ってゆくために必要なのは、知識や文体ではなく、自分の名前と専門分野をどれだけ編集者に売り込んでいるか。が、勝負になります。  いわゆる「顔の広さと収入は比例する」というやつです(笑)  雑誌で連載コラムを持たせてもらえるくらいになれば話は別ですが、大多数のライターは、その場限りの行き当たりばったりの仕事で食っているわけです。はっきり言ってライター仕事の方が作家仕事より単価は高く、支払いも早いことが多いのは、媒体が「雑誌」であるというのと、いわゆる買取原稿で、印税や単行本化というのが無いからです。    ライターでも企画立てやコンセプトの立案、そして台割とページ構成などといったいわゆる編集者的な仕事までこなせるレベルの人間になりますと、ほとんど専属ライターとしてスタッフ扱いになったりします。  しか社員ではありませんから、社会的な立場はフリーと変わりません。  ライター仕事をするときの基本的に要求されるスキルは 「規定文字数内で必要な情報を読者のレベルと編集の要求に応じて書く」 というスキルです。 「今、日本の空を飛んでいる旅客機の種類」という仕事の例で言うならば  まず編集からの要求のレベルと、どこまでやればいいのか、その職分を確認します。  たとえばカラーページの記事でしたら、飛行機の図版(写真)が用意してあるのか無いのか無ければこっちで用意するのか編集が用意するのか。  たいていの雑誌は、まず図版ありき、でどんな写真が用意できたかで、書く内容が決まります。  レイアウト(ページのどこに写真が入って、どこに記事が入るのか)が決まったら、やっとライターの出番です。  「全日空ボーイング747」の写真があって、その横にキャプションがつく形や、帯記事(誌面の下のほうに記事がつく)の形や、段組(ページの中にベタ記事であちこちに挿絵のように図版)の形など、さまざまなレイアウトに応じて「W×L」(文字数と行数)が決定され、それに応じて記事を書かねばなりません。  ここで必要になるのが「情報のそぎ落とし」です。  ボーイング747についての情報は、それこそ山のようにあるわけです。 しかし、書くことのできる文章量は、ほんの少しです。  ライターは、その山ほどある情報の中から「必要な情報」と「不必要な情報」を判別し、再構成し、読める文章で書かねばならないわけです。  ライターとして食っていくつもりなら、最低限でも、この「知識の系統化と再構成」ができなければ、無理でしょう。  いわゆる「オタク知識」だけで通用するのは、出版業界でもほんの一部分だけで、それだけで食ってくことはとても無理です。 (月収10万以下でも食っていけるというのなら別ですが)  こうやってみると、ライターは入り口は広いのですが、その中で十分食っていけるというエリアにまで達している人数は、作家よりはるかに少ない職業のような気がします。  あ、そうそう、ライターと作家の大きな違いは、編集さんから呼び捨てにされるか、さん付け、もしくは先生付けで呼ばれるかという大きな違いもあります。  最初は戸惑いましたね……今でも戸惑ってますけど(笑)  (実は今でもライター仕事はやってたりする)   -------------------------------------------------------------------------------- 予定変更です。 No.5976 投稿日 2003年1月23日(木)00時05分 投稿者 馬宮  今の今まで、新木さんに教えていただいた生課題の攻略ポイントを考えていました。「小学生はさいごがわからない」は、かなりびっくりしました。  頭の中が混乱してしまいましたが、ようやくが理解できました。  生課題は、一度頭を休ませて、すっきりしたところで明日やります。 -------------------------------------------------------------------------------- ちょっとだけ No.5977 投稿日 2003年1月23日(木)00時44分 投稿者 光来 唯  とりあえず今日もレスだけ。  私も時間の使い方がヘタだってことを再認識。  もう少し思考密度を上げていかないと、全然進まないまま時間だけが過ぎてってしまいます。   >雑談のこととか  わけわからんって思われてるってのは、自分でもわかっていたわけですが(っていうか、もしかしたらわかっててやってる自分がいたかもしれない。その部分に反応されるとめちゃくちゃ戸惑ってる自分がいますから)。  それでも何とかやろうとあがいていたわけです。  これではダメだったってことは自分でもわかってますので、少しずつなりとも意味が通るように直していきます。  で、雑談的にちょっと…… > さて。なぜ小学六年生は「最後」を知らないのか。 > 幼稚園から小学校に上がったときに、いちおう、「最後」は経験しているはずなんだけど、物心つくかつかないかの頃なので、記憶もあやふやなわけだ。 > だから小学六年生で経験するものは、人生最初の「最後」なわけだ。  なるほど。それじゃ、幼稚園からあがるときの「最後」をしっかりと覚えている私は例外なわけですな。  卒園式の途中、「今日で幼稚園が終わる」ということを意識してしまい(正確には「友達と合えなくなる」とかそんなレベルだろうけど)、最後のあいさつのときひとりだけ泣きまくってました。  私の中の映像の三番目に古い記憶。その前後は覚えてないから、細かいことはいえないけど……ただ終わってしまうことが泣きたくなっったことだけは覚えてます。    だから逆に小学校最後であることの「不安」というのは多分理解できない。  物心ついてすぐに経験した「最後」に比べれば、その不安なんて小さなものだし。  それに、一度転校してる身としては、小学校→中学校、の変化なんてやっぱり小さいものだから不安にならない。    だから私が「小学生さいごの夏休み」をやったとき「不安」なんてのは微塵も出てこなかったわけですね。 > 見ているだけの人には、感覚までは伝わらないという話。  どういうことかな、とよくわからなかったわけですが…… > しかしそういう経験がないひとは、同じ映像を見ていても、「なんかモタモタ歩いてるなぁ」くらいにしか見ないんですね。けっして「歩きにくいんだろうなぁ」なんて理解はしてくれない。  なるほど、そもそも思考がその位置までたどり着けないんですね。  砂浜→砂浜のように、砂地の歩きにくさだけを考えるなら、ほぼ同じもので代替することもできます。  ですが、「雪」は、代わりのものはないんですから、「歩きにくい」が理解できるわけがないんですね。    さらにいうと、青森と東京だと降ってくる雪も違うから、もし東京の人で雪が降って「歩きにくい」と感じる人がいて、そこから「雪」は歩きにくいものだと理解したとしても、その「歩きにくい」という感覚自体、違うものなんでしょうね。 > 「服を着て水の中を泳ぐ」――とか?  まぁ、私は泳げないのでなんですが、それでも服を着たまま水の中に入ったときの動きにくさというのはわかっていますので、「モタモタ」なんて風には感じないです。    で、私が未経験のことで例えになりそうなの、なぜか出てこないです。  未経験のことなんて星の数ほどあるはずなんですが、ここで例えに使えそうなのが出てこない……  「理解できない」ことについて納得できたんで問題はないんですがね。 >「卒業率」  卒業率は出せなかったです。  でもこれ、「進学率」と「卒業率」両方出す必要があったんですね。  進学した中で、ちゃんと卒業した人の割合を出すためには、両方がわかってないと無理ですから。  高校卒業率だけじゃ、中卒者のデータはなにも出てこないんですからね。 -------------------------------------------------------------------------------- ヒヨドリ来襲 No.5978 投稿日 2003年1月23日(木)01時48分 投稿者 弟切 千隼 今日、道を歩いていたら、すぐ目の前にあった街路樹より、いきなりたくさんのヒヨドリが飛び立ってびっくりしました。 その街路樹はサザンカの木で、ちょうど花がいっぱい付いていました。花の蜜が好物のヒヨドリたちは、集団でお食事中だったようです。 冬は昆虫などの小動物が少なくなり、秋に実った植物の果実もどんどん減っていってしまうので、ヒヨドリのような小鳥たちにとっては食べ物が少なく、厳しい季節です。ですから、ヒトが多い場所であっても、少しでも食べ物がある場所には意外なほどたくさんの小鳥が集まります。 光来さんへ > 高校の進学率調べ、お疲れさまでした。これでデータに基づいたお話ができますね。 昭和35年以降には、高校に進学した人より中卒者のほうが少なかったということですから、その時代以降の日本では、高卒未満の学歴の人に対して「学がない」というのが共通認識でしょう。 一方、昭和40年代の大学進学率は10〜15%ほどしかなかったということですから、この時代以前の日本では、「大学進学者=学がある」という共通認識があったものと推測されます。 とすれば、昭和35年〜49年くらいまでの日本では、高卒者は「普通」の学歴の人と見なされていたと考えてよいでしょう。 このデータに基づけば、私が、「当時の高卒者は、学があるわけでもないわけでもなく、最も普通の学歴の人だ」と認識していたこと自体は、間違っていませんでした。 ならば、私は、No.5952の書き込みにおいて、「私の母は、当時としてはごく普通の学歴である高卒者で、特に学があるとはいえません」とでも書くべきでした。 それを、何の説明もなく「私の母は学がある人ではありません」などと書いてしまっては、「高卒者=学がない」と言っているも同然ですね(^^;;  「辞書を引いていない言葉は使用禁止」ということも含め、今回のことはとても良い勉強になりました。今後の戒めとします。 >>大学教育 前回の書き込みNo.5968で、「大学教育」を表わすには、「学術」という言葉が鍵になりそうだというところまで気づきました。で、「学術」が何を表わす言葉なのかというところで詰まってしまいました(^^; 前回、『大辞林』を引いたところによれば、学術というのは「学問」という言葉と非常に近いことがわかりました。そこで、「学問」も『大辞林』で引いてみました。 がく-もん [2] 【学問】 (名)スル (1)一定の原理によって説明し体系化した知識と,理論的に構成された研究方法などの全体をいう語。「―に志す」 (2)勉強をすること。知識を得るために学ぶこと。また,それによって得た知識。「―のある人」 上記のとおり「勉強」という意味も含むとはいえ、「学問」という言葉には、「勉強」よりも高度なもの、専門化されたものという印象がありますよね。 通り一遍の知識ではなく、高度に体系化された知識を学ぶことが学問である、といってよいでしょう。 そういえば、「大学で学問をやる」という表現には違和感がなくても、「高校で学問をやる」という表現にはちょっと違和感があります。これは私だけでしょうか? ものすごく大ざっぱな言い方をすれば、「大学とは学問をやるところ」といっ ってよいのではないでしょうか。上記の「学問」の定義からすれば、「大学とは、高度に体系化された知識を学ぶところ」となりますね。 前回の書き込みNo.5968で述べたとおり、世の中には「芸術大学」や「学芸大学」や「技術科学大学」などというものもあります。そういう大学は、おそらく「高度に体系化された知識に基づく芸術」や、「高度に体系化された知識に基づく技術」を学ぶところなのでしょう。 そうしますと、「大学教育」とは、「高度に体系化された知識を学ばせる教育」と言い換えることができますね。 ちなみに、大学に在籍した経験から言いますと、現在の大学も「研究機関」としての機能を失ってはいません。外部からは見えにくいものの、確かにまともな研究も行なわれています。 ですよね? > 三枝さん(^_^)  >>ライターの話 あ、やはりそうですよね。いきなり未経験者に一冊本を任せるなんて、そんな暴挙に出る出版社はありませんよね。 新紀元社の『Truth in Fantasy』シリーズを本屋で見て、その充実ぶりに改めて驚いてしまい、そんなことは私が心配することではないと思っても、つい「このシリーズ、これ以上どうやって続けるのかしら?」と考えてしまいました。 そういえば、あのシリーズはゾロアスター教関連も弱いですね。ティシュトリヤもスプンタ・マンユもドゥルジもアエーシュマも載っていなかった気がします。 もし、『幻想鉱物事典』を作るとしたら、オリハルコンとヒヒイロカネとミスリルは必須項目でしょう。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5979 投稿日 2003年1月23日(木)06時57分 投稿者 新木 伸 >鷹見さん  ライターの詳しい説明、どうもです。  しかしあれを読んで、「うんうん。そうそう」とうなずいているのは、たぶん、僕とみやびさんぐらいなもんじゃないかなぁ。あと作家業だけをやっている人でも、プロで飯を食っている人であれば、なんとなく、「そんなもんなんだ」で理解してもらえるかと。  文章で金を得たことのないやつらには、たぶん、よくわからんはずです。  いくら詳しく説明されたところで、やはり、経験していないとわからないわけですね。百聞は一見に如かずと、昔の人は伝聞では物事の100分の1も伝わらないことをすでに証明しています。  で、僕はなんか機会があるごとに、「いっぺん文章を書いて金をもらってみろ」と薦めているわけですが……。  このあいだ杉井光のやつは逃げやがりました。RPG(コンシューマーゲーム)の部分シナリオの仕事を回してやろうと思ったのに。  企画立案原案、他人任せ、保護者付きの仕事で、いざというときの尻ぬぐい(僕が交代)まで付いてくる仕事の、いったいどこが不満なのでしょうか。  なにか鷹見さんも、ここの人間に回せそうな仕事があったら、誘っちゃってくれてもいいですよ。  「意味のわかる文章を書ける」というライターの最低水準には、けっこうな人数が到達していると思います。(ぎりぎりってとこですが)  そうそう。杉井。  あの話、じつはまだ動きだしていないから、いまなら、まだ間に合うぞ。  僕も、初めて文章でお金をもらったのはライター仕事でした。専門分野でシロウトがスカウトされた系かな。TRPGのルールブックのお仕事。  ライター仕事の真似事をちょこちょことやり、その後、企画立案も込みで、雑誌連載の読者参加ゲームの仕事を始めました。  仕事内容は、準備段階では世界観構築と企画のアイデア出し。あと連載スタート時からは、小説パートの執筆。  僕のような「小説はなんとなく書けるんだけど、それで金を取れない」という半端者にちょうど良い仕事でした。いまにして思えば、まともに一冊書ける作家なら、こんな仕事は普通受けませんね。まだしも、ノベライズでもやっていたほうが確実だし、金にもなるし〜。  で、「小説家」として半端者の僕は、小説を書くほうで手一杯でした。もし余力があったら、記事パートのほうもやっていたはずです。  当時は原稿用紙たった25枚の「商業水準」の小説を書くために、なんと2ヶ月も掛かっていたわけでして。いまにして思うと自分でも「なんじゃそりゃ?」てな感じで、アンビリーバボーであって、信じられないのですが……。ずーっとやってて2ヶ月だったんですよね。  ああ、アルバイトもやっていたから、「ずーっと」ってわけでもないのか。しかしまあ、いまと同様に、ほとんどの時間を注げていたわけですが。  ちなみに当時の僕でも、ライター仕事のほうであれば、ペラ50枚(原稿用紙25枚)なら半日か1日。掛かっても2、3日。まあそれなりに普通にやれていました。  ちなみに読者参加ゲームというのは、読者が閉じ込みハガキに自分のキャラや戦略などを記入して、自身が参加する形でゲームを行い、その集計と結果発表を誌上で行うというコンセプトのゲーム雑誌の企画でした。そういうのが当時は流行っていまして。  あ、そういやあの頃は、小説書いてましたけど、呼び捨てでしたっけ(笑)。「先生」と読んでもらえるようになったのは、オリジナルで一冊書き下ろして、重版がかかってからでした。はじめがライターなもんで、いまだに慣れませんが。  原稿料は、やっぱ、違いますね。  いわゆる「使い捨てライター」と、企画立案台割までこなす一人前のライターと、あと作家とで、ぜんぜんランクが違う。  それぞれ、2〜3倍くらいずつは違うのかな。現在の相場ってのは知らないですが。 (どうせ経験者にしか伝わらないんだから、「台割」などの用語の説明はしません) >光来さん >>なるほど。それじゃ、幼稚園からあがるときの「最後」をしっかりと覚えている私は例外なわけですな。 >>だから私が「小学生さいごの夏休み」をやったとき「不安」なんてのは微塵も出てこなかったわけですね。  このあたりの文章の「狙い」が不明。  つまりこれを書くことで伝えようとしていることね。  自分が特殊であったことを認識したということ? (なら認識して、これからどうするつもりなのかも書かないと「結論」がないので、その話題には意味が生じない)  それとも、自分が特殊であったことを「自慢」したいの? (それなら結論はいらない。こうして「特殊であった」という事例だけを示して胸を張れば良い)せばよい)  それとも、自分がそのお題で生課題をやったときに、失敗(あるいはこちらの意図と違うものを書いてしまったこと)の理由の説明、もしくは言いわけ――なのかな?  ――なにを言いたいのか、わけわかんねーよ。  で、ここのところ、ちょっと注目してみましょう。 >>最後のあいさつのときひとりだけ泣きまくってました。  泣いていたのは、光来さんひとりだけだったわけね。他の子はないていなかった。  まわりの子供たちは、光来さんがなぜ泣いているのかわからなくて、たぶん、ぽかんと見つめていただけなのでしょう。  他の子が泣いていなかったということは、つまり、他の子には「さいご」がわからなかったということですね。  ――で、光来さんは、生課題を書くにあたって、自分のその「何十人にひとり」の特殊な感覚であるところの、「最後を知っている」というものを前提にして書いたわけですね。  そんなもの、生のまま書いて、誰が感情移入してくれるというのですか?  卒園式のときに、光来さんが泣きじゃくっているとき、まわりの子供はぽかんとわけがわからない顔で見つめてきていたわけですよね。  それと同じ顔をされるだけですよ。「わけわかんねーや。なに書いてるんだろ、こいつ」ってなもん。  あの生課題、たとえば、光来さんなら、こういう攻略法もあります。  「最後」がわかっている主人公というものを、まず出すわけです。小学生なのに、これが最後の夏休みだとしみじみ実感しちゃって、達観してる少年とかね。良く言えば「大人」。悪く言えば「オヤジ臭い」となる。  しかしまわりの同級生たちは、「最後」がわかっていないわけです。主人公とまわりとのギャップを描きだすことで、やはり、最後のよくわからない「さいご」って感覚は描けますよね。  こういう書きかたであれば、光来さんの「最後ということを知っていた」という感性を殺すことなく、読ませるものを書くことができるでしょう。  しかし、主人公が「最後」を知っていて――。  なおかつ、まわりの登場人物もすべて「最後」を知っているような話を書いてしまったら、それは、「わけわかんねーよ」と言われるわけです。  だって普通の人にとっては、自分自身の現実の「小学生時代」というものは、「最後を知らない」という、そっちのほうだったわけですから。  小学六年生なのに、主人公も回りもみんな「最後を知っている」なんていうのは、感性的には「エイリアン」の状態なわけです。もう理解不能です。それどこの星系のどこの惑星上の話だよ――ってな感じです。  いいかげん、その、「自分がそうだから、みんなもそうだろう」っていう子供っぽい同一化から脱却してください。  「俺は雪道の歩きにくさを知っているから、他の人が知らないってことが信じらんなーい」とか、そーゆーのね。  そこを抜けないと、ロクなもんは書けないですよ。  人は、自分とは異なる感性やら知識体系やらを、持っているもんなんです。  まずそれを認めて、しっかり認識すること。  概念や常識が異なっていることを前提にして、そのうえでなお、違う常識を持った相手にどうやれば伝わるのか――それがコミュニケーションというものなわけです。  同じ感性を持った人同士で寄り集まって、「そうだよねー」「ねー」なんてやってるのは、これ、コミュニケーションとはいいませんので。  この自己と他人(読者)とを切り分けて考えるというスキルが、人に物を伝える文章を書くための、最低必須条件です。  小説を書きたいのなら、なんとしてでも、身につけること。 >年齢とか認識の違い  他にも色々あるので、書いておきます。 ・小学生と幼稚園児は、「最後」を知らない。  これは説明済み。 ・小学生の4年生ぐらいまでは「恋」を知らない。  人によっては中学生はじめぐらいまで知らないでしょう。特に遅いのは男の子に多い。 ・中学生か高校生までは、「死」を知らない。  このあたりの年代で、生まれてはじめて「死」なんていう概念を知るわけです。ショックを受けるあまり、反動で、「自殺を考える」なんてことを「マイブーム」にしたりします。 ・大学生くらいまでは「老い」を知らない。  体力は充実の一途をたどるばかりで、「衰え」は影もありません。よって、この年代の青年は「老い」というものを知らないわけです。社会人となって、知力体力の成長が止まり、ピークを迎えて下降線に移り始める25歳あたりから上では、「老い」がだんだん実感となって現実味を帯びてきます。 ・大人は「痛み」を知らない。  少年期や青年期の「痛み」を、大人は忘れきっています。  その知識体系から、あの「切実さ」は欠落しています。  なので、青年が「痛い」ことを知らないか、気づかないかのように振るまいます。 ・青年期までは、大人が一個の「人間」であることを知らない。  大人が、かっては子供であり、少年少女であり、また青年であった時があることを――子供の感性は理解しない。 (新木伸だって、昔はアマチュアの小僧だったんだよ。知らねぇだろ)  以下、説明省略。  自分でどんなことなのか、考えましょう。 ・大人は子供が子供であることを知らない。――ので、大人であるかのように扱おうとする。 ・男は女を知らない。 ・女は男を知らない。 ・恋人を持っていない人は「愛」を知らない。 ・子供を持っていない人は「愛」を知らない。  こういう「知識体系からの欠落」を描けば、てっとり早く「人間」が描けるのね。  そして「欠落があること」を読者にハッキリと示すために、もっもと原始的かつ効果的かつ多用されている手法として、「欠落のある人間」と「欠落のない人間」とをセットで話に登場させ、対比によって描きだすっていうものがある。  キャラの対比なんぞ、人物造形の基礎の基礎だ。数百年も前から使われているノウハウだぞ。  皆の書く話には、自分と同じ「知識体系」の一種類の人間しか出てこないんだよ。  だから薄っぺらいし、嘘くさいし、人間っぽく見えないわけ。  自分と同じ「知識体系」なら苦労しないでも出せる。そんな安直で、すぐ手の届くところからしか人物を描いていないわけ。  もっと人間観察をして、自分とは違う「知識体系」があることを確認してこいっての。 >光来さん  弟切さんの書きこみの冒頭の「独り言」が、なぜちゃんと読めるものになっているのか。  「自分で分析せい」と言ったけども、たぶん、いまの光来さんには見つけられないだろう。  本当なら、さんざん考えさせてから正解を与えると、いちばん身に付く可能性が高いのだけど……。  最近テンパっているので、僕もあとあとまで覚えていられる自信がない。よって、先に答えを書いておく。  弟切さんの書きこみには、最初の1行に「5W1H」が書かれているのね。  違うのはそれだけ。  単に、それだけのことだ。  しかしその違いのせいで、片方は「わけわかんねーよ」と言われ、もう片方は「うん。わかる」って言われるわけ。  5W1Hとはどういうものか。  また5W1Hがないというだけで、どうして人が急に物事を理解できなくなるのか――そのへんの仕組みは、過去ログのどっかに書いてある。全ログ検索で、キーワード「5W1H」か「5w1h」で、すぐ出てくるでしょう。  前に読んだときには頭を素通りだったかもしれないけど、拾い直してきて、ちゃんと食べて、そして消化するように。 >弟切さん >>昭和35年以降には、高校に進学した人より中卒者のほうが少なかったということですから、その時代以降の日本では、高卒未満の学歴の人に対して「学がない」というのが共通認識でしょう。  学歴の話の本題とは、直接は関係ないことだけど。  「未満」「以上」「以下」の使いかたに、意識を払ったほうがいいよ。  『高卒未満の学歴の人に対して「学がない」』――っていう、この部分。  ここの述語の「学がない」という言葉が掛かる実際の概念は、つまり、「中卒」ってことでしょ?  たしかに意味的には、「高校未満」と「中卒」とは同じことなんだけど……。  ここで「高校未満」と書いた場合は、「高校未満なんだから、高校は含まず、それより下っていうことだから……ええとつまり、中卒ってことね」と、読み手の頭の中で解釈を要求することになる。  これは読者フレンドリーではないな。  いったいなんのために、読者にこんな無駄なことを考えさせるのだ? (目的なんてなくって、つい習慣でうっかりやっちゃっただけだろうけど)  もっと注意を払え。  200人のROMさんに1秒余分に考えさせることと、弟切さんが200秒の手間を費やすこととは、これは完全に「等価」なことなのね。  こんな200人程度ならまだいいが、これが数万人規模になってみろ。数万秒のロスになるんだぞ?  さらに100万人規模になったら、どーする? 100万秒だぞ?  このあたりまで来ると、もはや人類規模の損失だぞ?  こんなヌルいものしか書けんやつは、数万人相手の文章なんて、書かせてもらえないわけだよ。  他にもっと注意を払って文章を仕上げられるやつが、世の中のどこかにはいるわけだ。そっちに書かせたほうが、数万人の読み手に与える「時間的損害」が減ることになる。  金をもらって文章を書くということの「怖さ」ってのは、つまりは、そういうことなんだがなぁ。  わかるかなぁ。 >>そういえば、「大学で学問をやる」という表現には違和感がなくても、「高校で学問をやる」という表現にはちょっと違和感があります。これは私だけでしょうか?  あ、そうそう。それ。  前に、僕が「高校生でありながら、大学の教授と共同研究を行っているスーパー女子高生」なんてキャラが出てくるあらすじを書いたよね。  あのとき出そうと思っていたのが、そうした概念。  高校生で「学問」っていうのは、違和感があるのよ。だからそこをきっちり描きこめて、リアリティを構築して読者に見せてやれば、それは「面白ポイント」になり、「ウリ」と成りうるのよ。  彼女は高校生なのに、ひとつふたつ、境界線を飛び越えて「学問」のところまで踏みこんでしまっているわけだな。そのへんのディテールをたっぷり描きこむことで、彼女の「凄さ」を読者に観せようというつもりがあった。そうした「天才を描くためのアプローチ方法」まで考えていたわけだが。  実際に書くときには、もちろんやっていた。いや、あれはサンプルだから書かんけど(笑)。まあ、あらすじからじゃ、そんなところまで伝わりっこないけど。 >>あ、やはりそうですよね。いきなり未経験者に一冊本を任せるなんて、そんな暴挙に出る出版社はありませんよね。  いや、わからんぞ。  あったかもしれないよ。しかし、そんなところはすぐ「淘汰」されて潰れてるだろうけど。(笑) -------------------------------------------------------------------------------- レスなど。 No.5980 投稿日 2003年1月23日(木)13時02分 投稿者 望乃英司(ぼうのえいじ)  自分の書き込みで、参照したサイトのアドレスを、直リンクせずにただアドレスを書いただけにしてました。  HTMLタグのことは知っているのに、何でやらないんだこの馬鹿、と自分には(ヤクザキックをお見舞いしつつ)言いたいです。  ちなみにURLを書いてあるだけの場合、左クリックでURL部分を指定して、右クリックでコピー。ブラウザ上部のURL部分を左クリック、右クリックで貼り付け、リターンを押す。  という手順で見るのが一番早いやり方です。慣れれば数秒です。  で、慣れれば数秒とはいえ、そんな手間をかけさせた皆さん(どれくらいいるか分かりませんが)済みませんでした。  さらに、僕の某友人のようにコピー&ペーストのやり方を知らず、直接URLを入力していた皆さん(どれくらい…以下略)非常に申し訳ありませんでした。 <新木さん >父親への質問(ガソリンの知識とか、溶接の知識とか)について。  今度の休日にでもやってみます。  別の質問項目を作って「母親への質問」ていうのもやってみよう。具体的には子育てとか、料理とかの質問。  しかしこれはちゃんと質問項目を作らないと、苦労話を延々聞かされることになりそうだなあ。 >何故「よみかく」で対等な言葉遣いをしなければならないか? について、ヒントを貰っての再考察。  まず、分からないことが一つ。  僕の最初の推測(No.5961)。 >確か以前、新木さんは「書いてこそ物書きである」というようなことを言っていました。 >あの場所はプロ作家志望者が切磋琢磨する場所であり、相手の方は実際に物を書き、それに真剣に取り組んでいるように見えました。 >基本的にあの場所は「プロから教えを請う場所」ではありません。 >新木さんは、相手の方を「物を書くことに真剣に取り組んでいる」と判断し、例えアマチュアであろうと同じ「物書き」には違いないと思われたのではないかと。 >ならば技術や知識、経験の差こそあれ、上記の点で、新木さんと相手の方とは対等である、と言うことが出来ます。 >よって丁寧語以外の敬語を使うのは、不要という結論になります。  に二通りぐらいの解釈がある、と新木さんはNo.5964で言っていましたが、もう一つの解釈って何でしょうか?  出来ればヒント下さい。  しかしただの説明文に二通りの解釈があるものを書いてしまうとは、やばいですね、僕。  で、新木さんの解釈(No.5964)のほうで間違いはありません。  以下から再考察です。    先生と呼ばれること、尊敬語を使われる事が妥当ということは理解しました。  では何故新木さんはそうしないのか? という推測ですが、今の新木さんの感想を書くスタンスは、作家志望者では手に負えない作品の感想を手助けする、作家志望者が陥る間違いを修正する、というものであると思われます。  要約すると、「見ていて危なっかしいので、ちょこっとアドバイザーとして参加しよう」みたいなところでしょうか。  よって感想を書くことは新木さんの意思であり、義務ではありません。    新木さんは「先生と呼ばれる」「尊敬語を使われる」という事態は、「上手い奴が偉い」という構図が自然に出来上がってしまう場所である「よみかく」では自然な事と言いました。  それは確かだと思います。ですがそれを放置することは、大きなデメリット生じる、と新木さんは言います。  そのデメリットを僕なりに考えてみます。  まず考えられるのが、「先生」であり、「尊敬する対象(プロ)」である新木さんの言葉に間違いはない、と読み手が思い込んでしまうことです。  例えば僕が新木さんの書き込みを読んで、「仰る」を謙譲語だと思いこんでしまったこととか。プロ方の指摘だけしか読まずに、他の作家志望者の方が書いた、身になるはずの書き込みを初めからクリックしないとか。こういうことが増える危険性が出てきます。(個人的に自戒しつつ。あと「根っこ」作ろうね>自分)  ではそれを回避するために新木さんが「尊敬語をちゃんと使うように」と、徹底しようとした場合、「よみかく」の「作家志望者が切磋琢磨する場所」という基本理念を壊してしまうことになりかねません。  参加者は、尊敬語をちゃんと使うことを半ば義務付けられます。「先生」に教えを請うために。ここで「よみかく」の基本理念が変わって、「先生のいる、小説の教室」になってしまいます。  そうなると、新木さんは単なるアドバイザーではいられません。「よみかく」の基本理念が揺らぎ、「先生」になってしまった新木さんは、自分が書こうと思ったアドバイスだけ書く、ということが出来なくなります。  新木さんが、自分が書きたいアドバイスだけを書く、ということを第一目的にしたい場合は「よみかく」が今まで作り上げてきたやり方、というものを文字通り「新木流」に改造しなければなりません。  そうなると当然作家志望者の方々から反対意見が出る可能性があります。それを「上手い奴が偉い」という事実をやんわりと分からせていって、作家志望者の方々を納得させたとして……。  結果出来上がる事態は、「よみかく感想掲示板」と「よみかく分室」を両方面倒見なければならない、という超面倒なものです。  更に、「よみかく感想掲示板」では新木さんは「先生」なので、中学、高校の先生の如く「自分では頭を使わず、先生の言うことに従っておこう」という方々が現われ始め……。  新木さんは多分、やってられなくなります。ていうかそんな事態にならないように細心の注意を払うでしょう。  以上はNo.5964のヒント1を元に考えてみたものです。かなり誇大妄想入ってますので、合っている自信はありません。  で、ヒント2、天衣さんの書いた小説で、主人公が「金言」に対して持っていた姿勢がヒントであるということですが。  分かりませんでした。あの小説の主人公は「金言の裏の意味を快くは思っていないが、それを否定する訳でもない」という姿勢だったように読み取りましたが。  えーと、えーと。 >生課題を僕がどこまで理解しているか? または理解していないか? について。  まず返答を。  No.5960でのパターン1。  小火をやらかした子どもたちを叱る大人は野次馬ではない。  あと、祭に来た他の人々が、祭より叱られている光景に目が行く、なんていうのはまずないですね。  新聞紙燃えただけですし。よってボツ。  で、同じ書き込みでのパターン2。  バイクで高校に侵入した生徒を、先生は止めようとしているんですから先生は野次馬にあらず。  校舎でそれを見ている生徒たちは野次馬でなく「見物人」といったところでしょう。少年を取り囲んでないし。  んでボツ。   そしてNo.5962から新木さんの言葉を引用。 >お題のそもそもの狙いとか、わかっているのだろうか? >ちょっと心配。  これを読んで、自分がとんでもない勘違いをしているのでは、とかなり心配になりました。  最近の過去ログ、せめて馬宮さんの参加から今までの経緯を追うぐらいはしないといけないのでは、と。  そしてNo.5967から馬宮さんの言葉を引用。 >たぶん、望乃さんは、「野次馬に囲まれた主人公」ではなく、「主人公が野次馬に囲まれる原因」を書こうとしてしまっているんじゃないでしょうか。  このあたりを読んで、ちょっとヒントを得たような感覚がありました。  てかその感覚を頼りにしつつ、最近の過去ログとか、課題部屋とか、読み直したほうが良さそうです。  当たり前だろバーカ、と僕の前頭葉も言ってますし。 (馬宮さんごめんなさい。指摘は決して無駄にはしません) >カーセックスのやり方を実際にポーズを取ってやってみないと、リアルに描けないぞ! について。  あー、相手役の代用品の例であるところの、人の大きさの熊のぬいぐるみ。  昔妹が持ってたなあ。多分捨てられてる。  こんなところで役に立つことになろうとは!  えーと、僕、車の免許取ったは良いんですが、まだ自分一人で公道を走る段階まで行ってません。  なので「車の練習をする」という名目で車の鍵を親に借りようとすると、 「じゃあ練習つきあってあげるよ」  という感じでもれなく親がついてきますので。カーセックスのシュミレーションどころじゃありません。  よって実際にシュミレーションするのはまだ先になりそうです。  まあちょいと鍵を拝借して、こっそりシュミレーションやるのは可能ですが。  バレたときどうしよう。(車の練習頼んで誤魔化せばいいじゃん……無理があるか?)  あとAVでリサーチ、というのも、自室のビデオが壊れているので出来ず。  AVを一緒に鑑賞するような友達もいないです。  あとは官能小説かなあ。参考にするとしたら。  手持ちのエロマンガにカーセックスのシーンがあったので、ちょっと読んでみました。  スペースの余裕を持たせる為に、シートを後退させてー、背もたれを倒してー。  服を脱ぐなり脱がすなりさせるの大変そうだなー。  で、これは正常位か。前戯をするにも覆いかぶさる男の体勢、かなり辛そうだ。  しかもシートベルトで彼女の脚を縛らなければならないとは。(これは違うだろ)  で、パターン3に無駄な部分が多いと指摘されたので、なるべく簡潔に書き直してみます。  パターン3(書き直し) 舞台:某山中の道路 時間:早朝 時期:夏 ・窓ガラスを叩く音に、男女は目を覚ます ・車外にいたのは、猟銃を持った男たち ・昨晩カーセックスをしたのがバレないか気が気でない男女 ・狩りをするため、ここから離れるようにと男たちは言う。顔にはにやにや笑い ・車を出す男。女は真っ赤になり男の耳をつねる >過去ログ熟読について  印刷すると頭に入りやすい、という馬宮さんの意見ですが、確かにそうだと思います。  思います、が。  一枚ずつ手差しで紙送りをしなければならないのですよ。ウチのインクジェットプリンタさん。  あと量も恐ろしいものになるでしょうし。ちょっと恐くて出来ません。  よって、普通にHTMLドキュメントで読んでます。一日100書き込みくらいのペースで。  工夫と言うと、読み返しのときに手間取らないように、メモ帳に文章をコピーして、分かりやすく並べ替えたりとか。そんな感じです。(効果のほどは不明。ただカーソルで文章をなぞるときに、内容が頭に入るような感覚を覚える。教科書を指差しで読むような感じで) -------------------------------------------------------------------------------- 訂正。 No.5981 投稿日 2003年1月23日(木)13時08分 投稿者 望乃英司(ぼうのえいじ) >No.5980 >中学、高校の先生の如く  中学、高校の「生徒」の如く  です。  訂正何回目だっけ。  そろそろペナルティが課せられそうな予感。(もちろん自業自得) -------------------------------------------------------------------------------- 知識とか No.5982 投稿日 2003年1月23日(木)17時45分 投稿者 紫ゆきや ●新木さん(5954) >> 「ターボチャージャー」や「スーパーチャージャー」(※注:わかんなきゃ調べろ)で加給しているエンジンとかでも、セッティングはおとなしめになっているので、問題ないはず。  そうですね。  最近の過給器付きスポーツモデルは、たいていハイオク仕様ですが、レギュラーを入れても壊れず走ります。  厳密にはノッキングが発生しまくるんですが、新木さんも書かれているように、コンピュータの学習機能(安全機能?)が作動して、パワーダウンしつつも壊れないわけですね。 >> バイクでは「スロットル」となっていて、車では「アクセル」ってなっているよね。 >> それはなぜ? どうして機構は同じなのに、違いが出るの――?  改めて調べたんですが、メーカーに電話したりしても、「歴史的経緯により、そうなっています」としかわかりませんでした。  ちゃんと「車」と「バイク」の両方を作っているメーカーに電話したんですけども。  そんなわけで降参です。  わかりません。  とほほ。 >> その「第○世代コンピュータ」っていう呼称。 >> いまどきその言葉って、もう「ネタ」にしか使われないよ。君ホントに現場で働いている専業のひと?  「ノイマン型」でHPを探すうちに見つけ、思い出しただけですので、普段から現場で使っているわけではないです(^^; >三次情報  すいません、間違って解釈していました。  「自分が受け取る情報」に、三次情報が多いという意味かと思っていました。  たしかに、「自分が発する情報」は、間違いなく三次以上の情報です。 >問屋さん  なるほど、問屋さんというのは大手として二つだけだったのですね。  実は理由もなく、もっと沢山あるのかと思っていました。  こんなことも知らないとは、たしかに、情けないことですね。  とても勉強になりました。ありがとうございました。 >> まったく、本の探しかたひとつ、知らんのか。  お恥ずかしい限りです。  AMAZONの流通システムを理解していなかったので、てっきり問屋さんまで問い合わせてくれてると思っていました。  自分がちょくちょく利用している書店が、その場で問い合わせてくれるもので。 >> この26歳の社会人は。(26歳だっけ? 紫君)  そうです。残念ながら、もう26歳で社会人です。 >> しかし作家志望者なんで、そのくらいは知ってるだろうという思いこみを持ってしまう。この癖は直すべき?  今までどおりじゃないと新木さんらしくないので、少なくとも自分には、今ままでどおりでお願いします(^^) ●新木さん(5970) >光来さんの書きこみ >> みやびさんに電話したら、ちょうど紫君もいたので、この部分を「読んでどうだった?」って聞いてみました。 >> そうしたら、「ああ、なんか書いてありましたけど、よくわかんなかったから、ま、いっか――ってすぐ忘れて、ぜんぜん気にしていませんでした。光来さんの書きこみって、よくそんなのありますし」などと言ってました。(笑)  ぶふーっ!?  あわわ、まるで私がワルモノみたいじゃないですか。  しくしく。  ――まあ、わけわかなかったのは事実なんですが。  理由を提示しないと「単なる誹謗中傷」ですので、私がそう思った理由を書いておきます。  (新木さんも理由書いちゃってますから、いいですよね?)  この話題になった部分。 >光来さん(5953) >> 自分の言葉がほんとかうそか(本気かどうか)わからないって言われるのは自覚があるとはいえきついです、特に真面目な話してるときとか。 >> ここでの私の書き込みも、自分で客観的に見て真面目に言ってるように見えない部分もあったりしますし。  一見、いろいろな想いが書かれてるっぽいんですが……。 「自分の言葉」って、どんな言葉でしょう? 「ほんとかうそかわからない」と言ったのはどなたでしょう? 「真面目な話をしてるとき」らしいですが、それは、どんな状況での出来事でしょう? 「ここでの私の書き込み」って、どの書き込みについてでしょう? 「客観的に見て真面目に見えない」と思ったのは、なぜでしょう?  違うんですよ。僕が無視したんじゃないんですよ。光来さんが何も書いてくれなかっただけなんですよ。  「具体的に」書かれてないから、わからなかったんですよ。  わからないってことは、「僕に向けて書かれた雑談じゃない」ってことじゃないですか。  これが「対話」とか「指摘」なら、「僕に向けて書かれたことは確実」ですから。わからなければ説明をお願いしますよ。そりゃもー、わかるまで。  でも「雑談」……というより「独白」ですからね。  「僕が理解できなくても問題ないんだろう」とか……そう思うのも仕方ないですよね? ね? -------------------------------------------------------------------------------- 生課題開始。 No.5983 投稿日 2003年1月23日(木)19時45分 投稿者 馬宮  制限時間は三時間です。  お題は「小学生さいごの夏休み」。  攻略課題は「夏休みが始まったことを喜ぶ、生の小学六年生。でも、彼女(彼)はこれが最後の夏休みなんだ、ということが実感できていない」    今度こそ攻略課題をクリアして、次行きたいです。   -------------------------------------------------------------------------------- 寒い季節は甘酒が美味しいですね。 No.5984 投稿日 2003年1月23日(木)23時53分 投稿者 弟切 千隼 今日の湘南は冷たい雨が降り注いでいたので、温かい飲み物が欲しくなった弟切は、甘酒を作って飲みました。 おろし生姜[しょうが]をちょっぴり落としてみたら、あの独特の生姜の香りが適度に刺激的で、いっそう美味しい甘酒になりました(^_^) >>未満、以下、以上 前回の私の書き込みNo.5978には、新木さんが指摘されたとおり、読者さまに対して不親切な記述がありました。 >>昭和35年以降には、高校に進学した人より中卒者のほうが少なかったということですから、その時代以降の日本では、高卒未満の学歴の人に対して「学がない」というのが共通認識でしょう。 という文の中で、わざわざ「高卒未満」などという回りくどい言葉を使った部分がそれです。 なぜ私がここでこんなわかりにくい表現を使ってしまったのか、以下に思考開示します。 ここで素直に私が「中卒」と書かずに「高卒未満」と書いたのには、二つ理由があります。 一つは、高校には中退者がいることを考慮したからです。 光来さんの調べてくださった範囲では、高校への進学率はわかっても、卒業率はわからなかったということでしたね。実際のデータがないので、昭和40年代に、どのくらいの割合で高校中退者がいたのかはわかりません。 しかし、いくら何でも、高校へ進学した人のうち、過半数が中退したということはないでしょう。母から高校時代の話を聞いた時にも、大部分の人はちゃんと卒業したと話していました。 ということは、昭和40年代に「最も普通」の学歴というのは、やはり「高卒」だっただろうと私は推定しました。 学歴を示す場合、「高校中退」はあくまで「高校中退」であって、「中卒」とも「高卒」とも違います。私は、中卒と高校中退とを含む概念の言葉はないものかと探して、「高卒未満」という言葉に行き当たりました。 もう一つ、「高卒未満」という言葉を使ってしまった理由は、中学を卒業して高校ではない学校へ進学する人がいることを考慮したからです。 例えば、簿記を教える学校というのがあります。「○○簿記校」などという名前を聞いたことがある方もいらっしゃるでしょう。あれは、学校教育法で定めるところの「専修学校」−「専門学校」ではありません−といいます。 「専修学校」を『大辞林』で引くと、こうなっています。 せんしゅう-がっこう [5] 【専修学校】 学校教育法で定める教育施設。職業や実生活に必要な能力の育成または教養の向上を図ることを目的とする。簿記・英会話・服飾・デザイン・電子技術など各種ある。 美容師を養成する学校というのもありますね。これは、高校でも専修学校でもない「各種学校」という位置付けです。 「各種学校」を『大辞林』で引くと、以下のとおりとなっています。 かくしゅ-がっこう [4] 【各種学校】 学校教育法第一条に定める学校(小・中・高校,高専・大学・盲・聾(ロウ)・養護学校・幼稚園)および専修学校以外のもので,学校教育法第八三条に定められ,学校教育に類する教育を行う施設。自動車学校・予備校・珠算・料理・美容・看護・和洋裁などがある。 中学を卒業して、上記のような専修学校や各種学校へ進学し、卒業した人の場合、「高卒」とはいえませんよね。けれども、たとえ学校教育法で定められた学校ではなくとも、そのような人を「中卒」と言い切ってしまうのは、私には抵抗があります。 光来さんが調べてくださったデータの中には、中学を卒業して専修学校や各種学校に進学した人の割合を示すデータはありませんでした。ですから、昭和40年代にどのくらいの人がこのような学校へ進学したのか、正確なところは不明です。 それでも、これらの学校への進学者は、高校への進学者よりもずっと少なかったことは推定できます。 これらの学校は「高校」には含まれませんから、高校の進学率にはこれらの学校への進学率は含まれないはずです。それでいながら「高校進学率」が50%を越えているということは、中学を卒業してすぐ社会に出た人と、これらの学校への進学者とが、残りの50%未満を分け合っている少数派ということになります。 上記のとおり、私は、昭和40年代に最も「普通」だった高卒より「学がない」学歴の人には、「中学を卒業してすぐ社会に出た人」・「高校中退者」・「中学を卒業して専修学校や各種学校に進学した人」の三種類いることに気づきました。 それならそれで、きちんと説明すべきだったのに、「この三つをまとめて表わせる便利な言葉を使おう」と横着をこいて、「高校未満」などというわかりにくい言葉を使ってしまいました(-_-) もっと読者さまに親切な書き手を目指します。 お知らせ: 弟切は明日より再び実家へ戻らなければなりません。次にここへ書き込めるのは日曜日の夜以降になります。 -------------------------------------------------------------------------------- 雑談なし No.5985 投稿日 2003年1月24日(金)00時57分 投稿者 光来 唯  自然な雑談文を書けるように、次から毎回頭に何か雑談文をつけて練習していこうと思います。  読ませることを意識して、もうわけわからんなんて思われないようにしたいです。 > ――で、光来さんは、生課題を書くにあたって、自分のその「何十人にひとり」の特殊な感覚であるところの、「最後を知っている」というものを前提にして書いたわけですね。  そういうわけじゃないです。  今回のことで、生課題を書いたときに、「不安」がまったく頭に浮かんでこなかったという理由が理解できたというだけです。  新木さんは「小学生さいごの夏休み」の生課題には「さいごであることへの不安」を含んでいると書いてます。  それで私は自分でやったとき、「不安」について考えたかと思い起こしてみて、まったく考えていなかったということに至ったわけです。  それで、それはどうしてなのかと考えて――ああいうようなことを書いたわけです。  ですので、書いた時点では「最後を知っている」ことを前提としていたわけではないのです。   > このあたりの文章の「狙い」が不明。 > つまりこれを書くことで伝えようとしていることね  だから、ここで言いたかったのは、失敗の理由の説明だったのでした。 > いいかげん、その、「自分がそうだから、みんなもそうだろう」っていう子供っぽい同一化から脱却してください。  自分ではわかっているつもりだったんですが、ほんとに「つもり」だったようです。  行動が伴っていないんですから。  意識を切り替えて、これからはこのようなことがないようにします。 > 弟切さんの書きこみには、最初の1行に「5W1H」が書かれているのね。 > 違うのはそれだけ。 > 単に、それだけのことだ。  目から鱗です。  どうして今まで気付かなかったのか(気付かないから同じ事を繰り返していたわけですが)。  実際に自分でそのことに気付くまでは時間がかかっただろうけど、(No.5978 )での弟切さんの雑談、読んで無意識にそのことが頭をよぎっていたっぽいです。  (No.5978 )では、いつも以上に、5W1Hがわかりやすく書かれているように感じました。 たぶん、答えがわかったことで見方が変わっただけなんでしょうけど。 >紫さん > ぶふーっ!? > あわわ、まるで私がワルモノみたいじゃないですか。 > しくしく。  心配しないでも、そんな誤解はしてないです。  もう120%くらい、問題は私にありますので。  だから―― >「僕が理解できなくても問題ないんだろう」とか……そう思うのも仕方ないですよね? ね?  仕方ないことですよ、はい。  というか、自分では雑談のつもりで書いていたんですが、「独白」だったんですね(汗  紫さんの???を見て、自分でもとより明確に書く気のない部分も混じってたことに気付きました。  なんか、独り言を言うときみたいな文章に見えました。  言われて、「ああ、そうだな」と素直に思ってしまいました。。 >アイデア出し ○「(結衣の思い描く形の)女の子として扱ってくれた」の具体化 ・自分の作った花の首飾りをもらってくれた ・飾ってある花瓶を倒してしまい、床が汚れたとき拭くのを手伝ってくれた ・誕生日、一本の花をくれた ・花を見て、ぽーっとしてたとき、その花の花言葉を教えてくれた ・自分が世話していた花壇が踏み荒らされていたのを、直すのを手伝ってくれた ・折ってしまった花のついた枝を(かんざしに似せて)髪に挿してくれた ・気付いてなかった寝癖を教えてくれ、さらに直してくれた ・髪留めが壊れたとき、持っていた紐で髪を結ってくれた ・読みたいと思っていたけど、見つからなかった本を貸してくれた ・図書館で、高いところにあった本をとってくれた ・本を読んでいたとき、横から覗いてきて、読み終わったから貸してくれといってきた    どこが女の子として扱ってくれた、なのか意味不明なのも混じってます。  というより、「女の子として」とは何か違うような気がします。  「女の子として」というのなら、その行為は女の子に対して行われる類のものであるはずなのに、これでは「友達みたいに」とかそんなのでもかまわないだろうと思います。  でも、「女の子として」的なのも少しは混じってますので、こちらを多く出すよう意識を向けていきます。 -------------------------------------------------------------------------------- 二日連続失敗だなんて…… No.5986 投稿日 2003年1月24日(金)01時23分 投稿者 馬宮  生課題、かけていません。一行も(信じられない)。  明日もう一回やります。今度こそ! ●新木さん(5970) >馬宮書き込み(5967)『指南』と『生課題の時間』の関係について。 >>まるでわからん。 >>その「言うまでもなく」はしょって省略してしまっている部分も書け。  はい。これは、自分で読み返してかなり恥ずかしい文章でした。  書き直します。  以下書き直しです。 −−−−−−−−−−−  生課題の指南役の件ですが、どうしてそうなったのかずっと納得できていなかったんです。  今まで分室で「指摘」だの「採点」だのという役目はあっても、確か「指南」はなかったと記憶していたんです。  新木さんの書き込み(5954)で納得しました。  なるほど、時間で指南役が決まっていたわけですか。 >>ちなみにこれがもし立場が逆転して、望乃君のほうが「知識と経験が上」になってきたら、馬宮さんやみえかさんに対して、「なにか分からないことがあって困ったら、望乃君に聞くように」――と、そう言っておくことになります。 >>もしくは、ふたりとも同等くらいであったら、「ふたりで相談して考えるように」とかになる。  『指南役』というのは、他の役と違って固定ではないのですね。  十数回ぐらいで指南役固定は変だと思っていたんです。それはそうですね。    ではこちらこそ 改めて、よろしくお願いします。  目指せスピードアップ!(独り言・笑)   −−−−−−−−−−−−  「時間だったんですか」の一言になんてたくさんの意味をこめてしまっていたんでしょう、わたしは(汗)。  >>それとも、望乃さん宛への個人レスなので、望乃さんひとりがわかればいいと思って書いていたのかな?   これは、そう思って書いたとしか思えません。言い訳しようがありません。 >>「私はいま生課題終了直後」っていう「言うまでもない」私的な前提条件なしに、どんな相手にも、話が通じるように書きましょうね。  そうでした、自分の悪いところには気づいていたはずなのに、直せていませんでした。  前もあったんです。  (5684/5685)で、「文章の味見」というお話で新木さんに生課題「ヤキイモを食べながら再会」のアンケートをとっていただいた時です。 (300馬宮Take3リライト) >>不思議なことに。 >>さっきから喉につまっていたその名前は、彼自身から聞かれたとたん、意外なほどするりと口から出っていった  これが、「主人公は単に彼の名前を思い出せないでいたのだ」と、読み手にとられてしまうということでした。(実際、アンケート結果ではみなさん、そうとられていたようです)    この時に新木さんはこう書いてくださいました。    >>常に、いまの内容で相手に伝わるかどうかを考えること。それを習慣にするということ。  >>ふと思った。  >>これって、例の料理のたとえでいうならば、「味見」ということになるのではないか。  >>料理のプロが、味見をしていないはずがないよね。  >>当然。あたりまえ。  >>もし味見もしていない料理を客に出すようなやつがいたら、そいつは料理人失格だ。  もうしわけありませんでした。もう一度、肝にめいじます。  そうだ……5W1Hに関しては、生課題の時、指摘いただいていました。なんて……こと…… >200人って、そう聞かされるとビビる?  いえ、ビビりません。  わたしは「自分の文章をたくさんの人に読んでもらいたい」という欲はしっかり持っています。  読んでもらって、それれをどうのこうの、と「言われる」のは辛くありません。    一番怖いのは、逆に「見られない」、つまり「読む前から飛ばされるようになる」ことの方です。  読んだって、面白くないわ、と。  生課題だって、毎日やる以上、分室のロムの人たちの目を意識しています。  「今日は馬宮はなにを書いてくるだろう、どきどき」と、思ってもらえるものを目指しています。 >生課題 >>正直なところ、なんでそんな簡単なことができないでいるのか、想像もつかんのだわ。(正直すぎ? すまぬ)  わたしの場合であれば、答えは簡単です。  いまさっき、生課題をしていて気づきました。  「狙いがわかっているのに、書けない理由」  それは、「自分の書く文章の中にあるもので、どれがいらない文かわからないから」です。  もしくは、「いらない骨」とも言い換えられます。  「この一文はなんのために書くのか、この言葉はなんのために書くのか」  「このエピソードは、どうして必要なのか」  これらのことは、もちろん、どれも最終的には狙いを浮き上がらせるためですが、これを意識できていないから、いらない文(骨)を書いてしまいます。  わたしも「集団に取り囲まれる」では、「取り囲まれる理由」を考えていて手が止まりました。  あの時はどうして手が止まったのかわかりませんでしたが、やっとはっきりしました。  自分の考えた「取り囲まれる理由」が、「狙いを外すものだ」と、どこかで感じてしまったからです。  おそらく、この生課題は樹形図が書けるんだ思いました。  てっぺんに、狙いがあって、そこから狙いを盛り上げるための必要要素が伸びます。  「小学生さいごの夏休み」だと、狙いのベースが「生の小学生」。  必要要素は、「夏休みへの期待」「さいごがわからない」「チュウガクセイになることへの不安」の三つです。  それぞれの要素は、「さいごがわからない」のほかはすべて外部から主役に対する働きかけですので、そこに「時間」「場所」「他の登場人物」がきます。  それぞれの要素の重要度は、樹形図の上に行けば行くほど高いものになります。  描写も説明も、言葉の数も、それに応じて増えていくはずです。  まだ全部できていませんが、こんな感じで体系的にまとめられるんじゃないかと、思いました。    これは骨ですが、文章でも同じように樹形図が書けるはずです。  一番盛り上げる文を、樹形図のてっぺんにもってきて……想像するのがかなり難しいのですが(汗)イメージだけなんとかわかる状態です。  もちろん、全部仮説です。  で、その仮説を実証しようとしたら、一文も書けなくなりました。  どの文章を盛り上げるのか、その一番大事な文章を決めるまで書けないんです。  そして、「果たしてこの文章で『決まる』んだろうか」と自問自答していたら、どんどん時間がたってしまいました。 >年齢と認識の違い(5979)  知識体系の欠落、考えます!  全部考えて、キャラクターの引き出しにします。   >過去ログ・検索 >>縮小印字でやったとしても、コピー用紙の束1箱2500枚ぐらいは軽く消費しちゃわない?  まだ全部やっていないので、よくわかりません。  でも、とりあえず紙は二千枚ぐらい準備しています。人に見せるものではないので、課題の誤字チェックしたやつの裏紙とか使ったりもしていますし。  トナーは、金額的に結構痛いので一月三つか四つまで、と決めてやっています。  一気に全部印刷しようとすると、わたし(時間・お金)とプリンタ(安物なのですぐ故障するのです)と両方がねをあげてしまうんです。  >>僕は横書きが苦にならない人なので。ノートパソコンもあるから、居間やらコタツやら布団のなかやらでも見れるしー。  横書きは、毎日ログを読んでなれるようにつとめています。  ノートパソコンはありませんが、あってもたぶんやってます。印がつけられるっていうのが、もう一番の利点です。  ここまでシンデレラ迷宮、とか、短編蟻地獄のだれそれがこの作品をここから、とか。ここで、こういう話が出て、こうなって……と。付箋貼り放題、マーカー引き放題。普通に読むより楽しいです。  要領悪いような気もするんですが、自分の理解力を考えると、外出する時、持っていけるぐらいにしときたかったんです(汗)。  検索の仕方は、嬉しかったです。ありがとうございました。ウェブ上で目的のログを探すのがものすごく楽になりました。  ●望乃さん(5980)   >ログ熟読・印刷  >>一枚ずつ手差しで紙送りをしなければならないのですよ。ウチのインクジェットプリンタさん。  あと量も恐ろしいものになるでしょうし。ちょっと恐くて出来ません。  あ、いえ。  印刷案は、ただの紹介です。プリンタの個々の状況に対する配慮に欠けていました。もうしわけありませんでした。  でも、分室ログ、印字したらそんなに恐ろしい量になりますかね(汗)  とりあえず、ログを二百ずつA4ファイル一冊にとじても、六千ログで三十冊程度ですし。  うーん……これも、認識の違いなんでしょうか。  わたしには、HTMLの分量の方が怖いです。右横のバーの厚みを見るだけで、薄ければ薄いほど「うわぁ」と思ってしまうんですよ。  ひょっとして……かなりのアナログ人間なのかもしれません。 -------------------------------------------------------------------------------- 明日は筋肉痛でしょうか。 No.5987 投稿日 2003年1月24日(金)02時31分 投稿者 馬宮  バイトのセンパイに誘われて仕事帰りに一時間だけ、エアロビクスをしてきました。  といっても、スポーツジムの本格的なやつではなく、公民館でやっている、二十代から四十代の主婦が中心の週一回、「まったりエアロビ教室」です。  そのため、レオタードはいません。みんな長袖シャツにジャージのズボン(裾のゴムがついてないやつ)です。  先生は、シャツにスパッツでした(後ろから見ると、小さなヒップがきゅっと上がっていて綺麗です、うらやましい)。    学校の教室ほどの部屋、正面に、大きな鏡を四つ置いて、一番前にいる先生のダンスに合わせて踊ります。ステップは数が少ないため、すぐに覚えられるのですが、上半身の振り付けと合わせると、身体が動いてくれません。肩、腰を動かす動きが多く、色っぽい振り付けが目立ちます。  「スタイルがいい人が」うまく踊ったら歌手みたいでかっこいいんです(馬宮は除外)。  曲は、先生の好みでCM曲(英語)が多く用いられているようです。  最初の三十分は、立ったままいろんな振り付けで四曲ぐらい踊ります。  残りの三十分はバスタオルを床に敷いて、その上に寝転んで曲に合わせ、足を大きく開いたり、曲げたり伸ばしたり、といった下半身中心のストレッチをします。  何曲かごとに脈をはかり、体調のチェックもしてるんです。    音感のない馬宮は、「見よう見真似の盆踊り」、という感じでしたが、それぞれの曲の最後にある「決めポーズ」だけは一生懸命カッコよく決めてきました。最後が決まると、なんでも気持ちいいもんです(笑)  早く先生と仲良くなって「レオタードには紐パンをはくのかどうか」を訊けたらいいな、と思うのですが……  ちなみに、この教室には小学生がやってきます。  お母さんたちが連れてきているようです。  仲良くなりたくて(これが一番の目的でした)、「こんばんは」と声をかけたら、どうも人見知りな子だったらしく逃げられてしまいました(涙)  今現在、小学生、中学生と会話をする機会のない馬宮は、自分でどうにか機会をつくりたいと思ってはいるのですが、実際その子たちに会って話をしようとすると、難しいです。  何事もチャレンジ、ということで、次こそ、名前をちゃんと訊いて、一緒に踊ろうと画策しています。 >プロット課題  ルパン三世「カリオストロの城」 4.ルパン、追われている少女を目撃する。  (ルパン視点)    ・のどかな国内を車で移動中、タイヤがパンクする。  ・ルパン、眠っていた次元を起こす。じゃんけんをして、負けた次元にパンク修理をさせる。  ・渋々修理をする次元を手伝いもせず、車の上でのんびり昼寝を決め込むルパン。  ・突然、けたたましい車のブレーキ音が聞こえたので、道路を振り返るルパン。  ・ウェディングドレスの少女が、一人車を猛スピードで走らせているのを、呆然と見送るルパン。  ・少女の車のすぐ後ろから、怪しい風体の四人の男たちが乗った車が走ってくる。  ・男たちを見送ったルパン、少女が追われていることを察して、彼女を助けようと車を急発進させる。 5.少女の追っ手をやっつけるルパンと次元。  (ルパン視点)  ・男たちの車に追いつくルパン。少女を助けることを、次元を示し合わせる。  ・男たちに追いつかれ、少女の車は潰されそうになっているのを見るルパン。  ・男たちの車を止めるため、タイヤを銃で撃ち抜くよう、次元に言うルパン。  ・タイヤを狙う次元だが、撃とうとすると正面からバスが走ってきて、撃てない。あわててバスを避けるルパン。  ・ようやく男たちの車のタイヤに、銃弾をあてた次元、だが特殊なタイヤだったため、弾が跳ねかえされてしまう。(それを見るルパン)  ・男たちに手榴弾を投げつけられ、その手ごわさにいよいよ闘志を燃やすルパン。  ・男たちの車には、うかつに近寄れないことがわかったため、近道をし、男たちの車を追い越そうと、車道脇の崖をさかのぼるルパン。  ・追い越しに成功たルパン、崖から車道に車をもどそうとする。その間に次元が特別制の弾で男たちの車のタイヤを打ち抜くことに成功するのを見る。  ・車道にもどったルパン、男たちの車が、崖にぶつかって爆発炎上しているのを見る。 -------------------------------------------------------------------------------- きょうはじゅうごぺぇじかいたのー No.5988 投稿日 2003年1月24日(金)17時09分 投稿者 新木 伸 >リンクの件  あ、そうそう。  URLアドレスが書かれている場合は、自動的にリンクを付けるという処理。  そのうちやろうやろうと思っていたのだけど……。  誰かひとりが(ちょっとばかり時間をかけて)プログラムソースを修正すれば、多くの人が「時間的ロス」をなくせて、多大なメリットが出ますよね。これって。  誰かPERLのわかる人、いない?  ROMさんでもいいです。だれか自分の専門技能で、この場所からの「テイク」を少しばかり「ギブ」して返そうとか、そんなこと思ったりした人とか〜。  ソースを送りつけます。  一切の説明なしで、解析のうえ変更して、送り返してくれる人希望〜。  私のところにメールください。 (しかし、なぜ紫もみやびも、元と現役のプログラマーのくせに、PERLのひとつも知らんのだ?) >望乃君  苦労話を延々聞かされないためには、質問項目を作るっていうより、必要とする知識の範囲をうまく設定するような質問をしたほうがいいよね。  たとえば、「アメリカの映画でベビーシッターって出てきたんだけど、どんなこと出来ればベビーシッターは務まるのかな?」とか、そういうふうに訊く。  こうすると子育て関係に集中して聞き出せる。また「なんでそんなこと知りたがるの?」なんて質問を返されずに済む。  ちなみに「ベビーシッター」に必要なことって、子育て経験のあるすべての母親は「当然」知ってるわけですね。じゃなかったら子供を確実に死なせてますので。赤ん坊なんて、そりゃもうあっけなく死ぬんです。  「赤ん坊の世話の方法」は、世の中の3分の1ぐらいの数の人間が知ってることになるかな。  僕は子供はいないですが、このことについては、小説に書いて、リアリティを出せるぐらいには知っています。――が、本物の赤ん坊を預かって世話をできるほどには知らない。万が一があったら大変だし。 >望乃君  その5961の最初の推測。 >>確か以前、新木さんは「書いてこそ物書きである」というようなことを言っていました。 >>あの場所はプロ作家志望者が切磋琢磨する場所であり、相手の方は実際に物を書き、それに真剣に取り組んでいるように見えました。 >>基本的にあの場所は「プロから教えを請う場所」ではありません。  この前半部分では、「プロ」と「プロ志望者」の両者を、まず違うものだというふうに書いてあるよね。  そのあとで、こっちの後半部分では――。 >>新木さんは、相手の方を「物を書くことに真剣に取り組んでいる」と判断し、例えアマチュアであろうと同じ「物書き」には違いないと思われたのではないかと。 >>ならば技術や知識、経験の差こそあれ、上記の点で、新木さんと相手の方とは対等である、と言うことが出来ます。 >>よって丁寧語以外の敬語を使うのは、不要という結論になります。  ここでは、その上位の「存在」である「プロ」が、下位の「存在」である「アマチュア」を見下ろしつつも、ある部分を取ってみれば限定的に「同じ」であるとみなしている――っていう論理展開になっている。  そうしてみると、この文章というのは、「プロとアマチュアとは、やっぱり別な存在」っていう概念を伝えようとしている。そっちが主題であると――そういうふうにも読めてしまうわけだ。 >カーセックスとか >>・昨晩カーセックスをしたのがバレないか気が気でない男女 >>・狩りをするため、ここから離れるようにと男たちは言う。顔にはにやにや笑い  ここのところで、この男女は、「バレてないか気が気でない」わけだね?  すると、カーセックスをしたということは、状況証拠しかなくて、物的証拠はないわけだね?  こんな山道に車を止めているのは、そうとしか考えられない――と、猟友会のおじさんたちは推理しているわけかな?  でもそれじゃ、すこし弱いよ。  にやにや笑いをして、おじさんたちが「確信しちゃってる」だけの強度がない。理由の裏付けがない。  たとえば、女のほうがパンツ穿いてなかったとか。なんかそんなような「物的証拠」がないとねぇ。  たとえば、こんなのはどう?  慌てて車を発進させようとすると、おじさんたちが、「おーい。忘れ物だぞう」とか言いつつ、なにかを投げてくる。フロントグラスにべちゃっと落ちてきたそれは、「使用済みコンドーム」だったとか。  昨夜、事が済んでから、窓からポイッと投げ捨てていたわけだね。 >>「じゃあ練習つきあってあげるよ」 >>という感じでもれなく親がついてきますので。  じゃ、その親父さんにでも、カーセックスのシミュレーションに付き合ってもらえばいいじゃないか。  なんでやらんの? 理解不能だ。 >尊敬語禁止の話 >>「尊敬する対象(プロ)」である新木さんの言葉に間違いはない、と読み手が思い込んでしまうことです。  ここまでの部分の、「鵜呑みにすると問題」っていうところまではOK。  しかしその後の論理展開がおかしなことになっている。  まず、「なぜ鵜呑みにしては問題なのか?」っていうことの思考が足りてない。  あと、「よみかく」と「分室」との対比の話で、「分室」のほうは教室だなんていう、ひどい「思いこみ」があるようだけど……。  同じだよ。僕のスタンスとしては、感想掲示板でも、この「分室」でも。  向こうとこちらで違うのは、相手が逃げだしたときに、首根っこを引っ捕まえてでも、引きずり戻せるかどうかってこと。  ただそれだけの違い。  感想掲示板のほうでは、相手が僕による指摘を望んでいるかどうかは、わからないでしょ?  しかしこちらの分室では、僕に指摘されることを望まない人は、そもそも参加していないはずだから……。  僕は好きなだけ首根っこを掴んで小言を聞かせることができる。  ちなみに、こんなインターネットの掲示板上の関係でしかないんだから、それでも相手は逃げようと思ったら、いつでも逃げだすことができる。  ただ書きこみしなくなれば済むだけの話。  ――で、あと天衣さんの「金言」についての話。  あれも「鵜呑み」と関係のある話。  「金言を鵜呑みにせず、常にその言葉を疑いつつ、批判する姿勢を失わなかった者だけが、金言の真の意味を理解する」――なんていうあたりかな。  そんなものを作品に込めている人間が、人の話を鵜呑みにしていて、どーする。みたいな。 >紫  もう降参かよ?  メーカーの人の「貴重な時間」を電話によって奪ってまで、「歴史的経緯」っていう手がかりを取ってきたんだから、こんどはその歴史的経緯を調べろっての。  とほほ、じゃねーよ。「とほほ」なのはオマエだオマエ。  人様(メーカーの電話に出た人)の時間を奪いとって、それを無意味に終わらせてしまって、いいとでも思ってるのか?  メーカーの人っていうのは、あれか? オマエの質問に答える「義務」でも持っているのか? サービスする義務があるのか? どうなんだ?  だからアマチュアなのかなぁ。自分の文章や作品を読んだ人に、「読むためにかかった時間」以上のものをプレゼントしないなんてのは、それ「犯罪」だろうが? 時間泥棒っていう種類の犯罪だぞ? >馬宮 >>「夏休みが始まったことを喜ぶ、生の小学六年生。でも、彼女(彼)はこれが最後の夏休みなんだ、ということが実感できていない」  これをやろうとして、そして失敗こいてしまったようだが……。  そもそも、馬宮さん自身は、そういう「感覚」には納得しているの?  この「最後がわからない」っていう、その感覚ね。  自分で納得できてないのなら、描けるわけないよね。あたりまえだよ。  ちなみに僕は、「最後がわかってる小学六年生」でも「さいごがわからない小学六年生」でも、どちらでも描けるよ。  どっちも自分の中で練りこんで、「本物の人間」として、文中に描くことができる。  もう自由自在。このへんが創作活動15年、プロ10年の技術と経験の差だと思いねぇ。  ――で、馬宮さんの場合は、もし「最後がわからない」というのが分からないのであれば、それは避けていい。「最後がわからない」という主人公をダイレクトに直接出すかわりに、別なアプローチを考えるってことね。  「最後ってことが、ちゃんとわかってる主人公。しかし回りの子(特に男子たち)は、わからないでいるようす」――っていうアプローチなら描けるかもしれないし。  ほかにも色々とアプローチはあるだろうし。  さもなければ、なんとしてでも、,「最後がわからない」を分かる! ――っていうアプローチもあるだろうけど。  こっちでやるなら、ただ漫然とキーボードに向かって書こうとしてもだめなのね。まず「分かる!」ってほうから挑戦しないと。  まあどっちのアプローチでもいいが。 >弟切さん >>学歴を示す場合、「高校中退」はあくまで「高校中退」であって、「中卒」とも「高卒」とも違います。  おや? そうだっけ?  ここ、僕の記憶と矛盾するぞ。いや調べてないから確信ないけど。  「学歴」って、前提条件なしでただ「学歴」といった場合には、「最終学歴」を指すんじゃないっけ?  つまり「高校中退」の最終学歴だと、それは「中卒」でしょう?  「○○中退」って書くことは、便宜上の慣習で区別しているだけで、法的にはなんにも根拠のないものだよね?  たとえば専門学校などでも、学校法人として認可されていないようなところを卒業していても、「○○専門学校卒」と書いていいことになっているとか。  資格を取ることを目的としている学校であれば、「○○資格保有」と書けるけどね。履歴書には。  学校法人でもなく、資格も取れない専門学校もあるわけだ。たとえば「○○アニメーション学校」とか。  本当なら、そんなもん履歴書に書くべきじゃないんだけど……しかし、一般的な慣習では、書いておいてもいいことになっているよね。  これは弟切さんのほう調べてください。よろしく〜。  そして僕はその三次情報あたりを頂きますです。ぱくん。 >光来さん >>(No.5978 )では、いつも以上に、5W1Hがわかりやすく書かれているように感じました。 >>たぶん、答えがわかったことで見方が変わっただけなんでしょうけど。  ちがうよ。  あれは弟切さんが、「教えて」くれていたの。  わざわざ5W1Hをハッキリと書くことで、読み取れるかなどうかなー、と思いつつ、やってくれていたわけね。  しかし、この「ハトポッポ光来」は、視力がとても悪いのか、目の前にエサが転がっているというのに、全然気がつかないようだった。  ――で、僕が横から手を出して解説して、ぐいっと顔をエサに近づけてやったわけ。  一般的には、「教える」っていうのは、こういうことを言うのだがなぁ。  相手が欲しがっている技を「わざわざやってやって、見せてやる」――それだけで、もう充分に「教えた」ことになると思うのだが。  しかし皆が一般的に思うところの「教える」というのは、「身に付くまで、手取り足取り教授する」ってことのほうらしいね。  「教授する」――教えて、なおかつ授けるところまで責任を持つこと。  「教える」――教えること。相手が受け取るかどうかは、知ったこっちゃない。  言葉が違うのだから、もちろん、意味も違うのだが。  これはいわゆる学校教育の害悪ってやつだな。ただ椅子に座って目と口をぽかんと開いておけば、誰かが「知識」を詰めこんでくれるのを期待するという姿勢。  ちなみに僕は分室では「教えて」いる。感想掲示板でも「教えて」いる。  しかし「教授」と「教育」(教えて、育む)は、首根っこ引っつかんで強制力の発揮できる場所でしか行えないことだから、こちらの分室だけでやっている。またいつもやっているわけではなくて、気が向いたときだけ。 (このへん、どっちかっていうと、光来さん向けの話題ではなくて、望乃さん宛の内容だけども) >>というか、自分では雑談のつもりで書いていたんですが、「独白」だったんですね(汗  雑談と、独白は、違うものだよ。  混同してない? そこは大丈夫?  また、あそこに書いたことが、自分以外には完全に意味を持たない「独白」であったとして……。なんでそんなものを人に読ませるの? それって相手の時間を無駄にしてることにならない? それ、いいの? >弟切さんに質問  いや、べつに弟切さんに限らないんだけど。  距離の単位で「里」ってあるよね。一里は約3.93キロメートルなわけだが。  あの単位系が一般的に使われていたのって、どのくらいの時代まで?  また、考証を大甘にして、ぎりぎり許容するとして、慣用単位として成立していたのは、いつまでならOK?  明治? 大正? 昭和初期までOK?  度量衡法とか、計量法とか、そんなあたりの法律がらみで、この単位系は変わったと思われるのだが。  具体的に言おう。  昭和一桁あたりの時代に二十歳だった人で、その時代のなかでも特別に古めかしい生活習慣を持っていた人が、距離の単位に「里」って使っているのは、これOKだろうか?  現在だと、おじいちゃんお婆ちゃんの年齢だよね。  その人達が、若者だった頃――。大正が終わるか、昭和一桁かの頃で、彼らが若者で二十歳ごろの時代に、「里」が一般的だったかどうかってことね。  「考証甘くして、ぎりぎりOK」なら、現在の原稿はイキママだな。  「その時代でも、ぜんぜん無理」なら、なんか変えとかないと。 >馬宮さん  いらない文章を見つけるには、なにが必要なのかを考えないといけない。  それ重要。いいところに気づいたね。  ――で、物書きは誰でもそこに気づいたところで、いったん、書くペースがガクリと落ちます。そういうもんです。  そこを脱するには、山ほど回数を挑んでいって、経験を積み、「重要なことが感覚的に分かってしまう」という域まで行かないとなりません。  ちなみに、どういうわけだか「生まれつき」その域にいる人なんてのも、世の中にはいるわけです。  まあ凡人も修練次第で、誰でも「その域」には達せるので、それはたいした問題とはなりません。はじめから「その域」にいる天才のような人が、さらに努力を積んで到達できる「領域」までは凡人は行けないのかもしれませんが。  しかしプロ作家の中でも、そうした天才級の人なんて、ほとんどいませんから、大丈夫です。  で、こうしたシーンを書くときのひとつの解決法は、プロットを立てるってこととか。  いま望乃君がやってるでしょう。  ああいうふうに、「大事な場面」の箇条書きを作るわけね。まず先に。  迷ったときには、箇条書きに戻る。  するとそこに「踏み外してはいけない大事なこと」が書いてある。文章のほうでも、そこを踏み外さないように書いていけばいいわけだ。  あとエディタとか。  縦書きで読めるエディタもあるよ。また縦書きで「書く」こともできる。  MMエディタとか、そのあたり。秀丸以外のシェアウエアのエディタは、たいていできるんじゃなかったかな?  フリーのエディタでも、あるかもしれない。  体力とか。  ああ、そうだ。  たぶんこれも、馬宮さんは知らないんだろうなぁ。  まず、「集中の仕方」から教える必要があったのか。気づかなかった。  思考するのには、体力が必要だっていう話ね。  体力がないと、集中力を維持することができないのね。3時間の集中、ちゃんと続けられている? せいぜい前半1時間が限界でない?  ちなみにわし、座りつづけの仕事ばっかで、体力が無いもんだから、1時間半が限度。――いや、実質1時間ってとこかな。  だから「3時間やれ」といわれたら、途中で1回か2回、自主的に休憩入れるもん。3時間連続だとかえって効率落ちるって、自分で分かってるから。  休憩は5分なり10分なりね。  トイレに立って、お茶淹れてきたりとか。軽く体操してみたりとか。掲示板用のレスをすこし書いてみるとか。お菓子食べるとか。そこらの本を手にとってなんか読むとか。好きな曲をかけて、一曲だけ、目を閉じて瞑想しつつ聴くとか。  まあ、なんかやる。  しかし5分ないしは、10分だけね。  余裕がないときには3分くらいでもいい。  ただ、毎日30分ぐらい歩いているとか運動しているとかで、それなりの体力がついているなら、3時間までなら保つだろう。  ――そう思って、生課題の集中時間は3時間ってしてあったわけだな。  平均的な体力の持ち主が、ただがむしゃらに集中して、どうにかなってしまう時間ってことで。  しかしエアロビ程度で根を上げているような体力だと、それは「専業作家並みに低い」と見るべきか。君のその体力じゃ、3時間続けて頭を働かせるのはたぶん無理です。  無理なら無理なりに、なにか工夫をしましょう。  もしくは「体力を付ける」ことで根本解決を計るとか。  しかし体力は維持するためにも、毎日一定量の運動が必要だからなぁ。 >天衣さんの文章  シークレット・ミーンの冒頭部分。  この3文。――と、オマケしてさらに1文。  段落にすると3つ。  ここの文章に関して、誰か詳細に指摘してみて。  まず羽矢野ね。これは指名する。  あとは、誰かやりたい人。好きに名乗り出て、やってよし。 >> 一人の女性が立っていた。 >> 壁にかかるロウソクの灯が、かすかに揺れる。場を照らす唯一の光源の揺らぎはそのまま夜闇に染まった寝室自体を揺らめかせ、女性の肢体の起伏を、その表面を這う影の動きで露にしていった。 >> それは、真実の像か幻像か。  いや。だ〜れも文章面について指摘しないもんで、ひょっとして、分かっていないからなのかどうかって、ちと心配になってきちゃって。  分かっているけど、いまそれは後回し。もっと大きなことから先――てなことで、あえて指摘しないでいたのなら、それはそれでOKなのだが。 (とんびさんと杉田さんが、「一段落を短くしましょうね」とはやっていたけどね)  みやびさんと話していたんだけど、僕らがこの作品を投げ捨てるのには、ここまでで充分なのだな。もう、とても読めん。勘弁して――てな感じ。  無論、この最終4行目まで到達するまえに、「投げ捨て感臨界地点」はいくつもあるわけだけど、気の持ちようだとか、好意的な取り組み方とか、そういうので乗り越えられはする。  しかし「閾値」をどう好意的に設定してみたところで、4行以上は、もう読めない。絶対に。  クリックして、ためしに本文を見ようとしたのね。  しかしここまででギブアップだった。  匂いだけで、もう「マズい料理」であることは分かりきっていたわけだが、ためしに口をつけてみたら、これがやっぱり「激マズ」だった。  味見したこの4行。この「一さじ分」だけで、もう勘弁してってな感じ。  これを一皿丸ごと食えと言われるのは、それはもう本当に苦行です。  べつに、内容が悪いわけじゃないのだな。  冒頭にこういうシーンを持ってくるという意図と狙いはわかるし、書かれていることも、ちゃんとわかるし。  素材とか料理の種類だとかは、この場合、まったく問題ない。  しかし問題なのは調理法。つまり文章。  皮も剥かずに、ただ野菜を放りこんだだけのそれを、シチューというのか?  いや、シチューを作りたかったことはわかるけど。その材料で、その手順で間違ってないけど。  きちんと切れてないで、皮のところで繋がって、ずらりと数珠のようになったニンジンは、どうやって食えと?  中が生のまんまで赤くなっている――この半生の肉は、これ、食べていいものなのか? お腹壊さない? これへーき?  いや、シチューに用いる食材としては、牛肉ってのは間違いでないけど。  とりあえず、指摘よろしく。  皆の指摘を見て、いまどのくらい文章について分かっているのか、それを計るから。 >天衣さん  どうもこちらも読んでいるようなので、私信をひとつ。  上に書いた冒頭「4行」ですが、これ、「どこが変」ってものを理解するには、たぶん、自分の手で「おかしくなくなるまで」何度も書き直しをすることが必要です。  そうして「おかしくないもの」にしてみてから、元の「おかしなもの」と比べてみれば、ハッキリ掴めるんじゃないでしょうか?  で、この作業をやるには「よみかく」のほうだと不適切です。  もしやられるなら、課題部屋のほうを使ってくれてかまいませんが。(根っこ立ててくださいね)  この「4行を直してみるだけ」というだけの目的で、分室に限定参加してみませんか? (そう言って光来さんも、もう長いこと首根っこ捕まえて拘束してるんだけども(笑)) -------------------------------------------------------------------------------- 指摘+ No.5989 投稿日 2003年1月25日(土)00時47分 投稿者 光来 唯  最近は時間的余裕がかなりないので、よみかく投稿のほうはほとんど読んでないです。  ただ、感想掲示板はたまに目を通したりしています。  でも目を通すだけだからほとんど頭には入ってない、だから天衣さんのシークレット・ミーン関連も読んだ気がするけど覚えてない。  まぁ、今回の文章指摘は誰もしてなかったことなんで、あまり関係ないんでしょうけどね。 >天衣さんの文章の指摘  指摘の方、久しぶりだからうまくいくかわからない。  とりあえず基本な部分だけの中心にして指摘します。  それと、私は「シークレット・ミーン」は読んでないです。  あくまで、この4文だけを見ての指摘です。 >> 一人の女性が立っていた。 >> 壁にかかるロウソクの灯が、かすかに揺れる。場を照らす唯一の光源の揺らぎはそのまま夜闇に染まった寝室自体を揺らめかせ、女性の肢体の起伏を、その表面を這う影の動きで露にしていった。 >> それは、真実の像か幻像か。  まず、視点がよくわかりません。  神の視点で書こうとしているんだろうけど、なんか違います(カメラ位置がも飛びまくっていますし)。  描いている状況は神の視点で、っぽいんだけど、「そのまま」とか「かすかに」なんて、見ている人の主観の入る言葉が使われている(つまり一人称か、一人称寄り三人称でないとおかしい)。  たぶん、酔っちゃう人もいるんじゃないかと。  それから情報不足。  最初に立っている女性を提示しています。  けど、その人がどこに立っているか書かれていない。2行目でいきなり「壁」とかって出てきます。  部屋なのか廊下なのか、それとも建物の外壁沿いに立っているのか、全然わからないのです。  そんなこと、ここより後にちゃんと書いているのだと、言いたくなるかもしれません。  でも、最初の3文で5W1Hが提示されていないようではそれだけでダメになってしまうのです。  えと、わかりやすく言うと私の書いてた雑談みたいなもの。  あれを読んで感じたのと同じようなことを読者に感じさせてしまっているだろうということ。  最初の1行は女性を中心に置くことを印象付けるためにそうしたというのであればいいのではと思います。  ですが、そうしたのなら2行目でその女性の置かれている状況を書かなくてはなりません。  それがないと、読者はわけわからんとなってしまいます。    映像が浮かんでこない。  ここに書かれている情報だけで、シーンを頭に浮かべようとすると、  とりあえず壁がある(ただし黒いだけの壁なのか何なのかよくわからないようなもの――これは壁の情報がないから)。  それから壁の前にロウソクが浮かんでいる。  ロウソクに関する情報不足(壁に穴を開けてそこにロウソクを立てている、燭台が壁についててロウソクはそこに立っているなど、ロウソクが壁についているというだけでもいろいろなパターンが存在する)。  あとは女性。よくわかんないけど女性が立っているらしい(どんな女性かわからないようにしてるのはわざとだとしても、影が身体を這っているというのならシルエットくらいは描けると思う)。  ちなみにこの3つ。ただ何もない空間にぽつんと浮かんでるだけです。  シーンの映像はなく、ただモノが3つあるだけ、そういう感じで。 >場を照らす唯一の光源の揺らぎはそのまま夜闇に染まった寝室自体を揺らめかせ、女性の肢体の起伏を、その表面を這う影の動きで露にしていった。  ここを主述の最小単位で書きますと、「揺らぎは揺らめかせた」+「揺らぎは(露わに)していった」ですか。  で「揺らぎは」には「(場を)照らす」「(唯一の)光源の」、「揺らめかせた」には「そのまま」「{(夜闇に)染まった}室内全体を」が修飾語としてついてます。  こうして分けて見たときに、なんかいっぱいついてるな、って感じてくれればいいのですが。  修飾語はあまり付きすぎますと、本来そこの文章が言いたいことがかすんでしまう可能性があります。  読者に「この文は結局何が言いたいんだ」と思わせてしまうということですね。   一文は長くなればなるほど、読み手への負担が増えてしまいますので、短くする必要があるというわけです。  と、こんな感じ。  ただ4行目の「それは、真実の像か幻像か。」についてはよくわからなかった。  新木さんが敢えて4行目までにしたんだから、明確な問題点があるんだろうけど――  私にはせいぜい、これはあってはならない文ではないか、くらいしか思わなかったです。  「語り部」的でふさわしくない、とか理由もはっきりしてないですしね。 >(そう言って光来さんも、もう長いこと首根っこ捕まえて拘束してるんだけども(笑))  私のは作品ひとつ。しかも時間とともにヘたれ具合がどんどん顕になって行ってるので仕方ないです(でも最初のことはもう覚えていない……)。  「4行を直してみるだけ」というのなら、そんなに長いことかからないでしょう(たぶん)。 > ちがうよ。 > あれは弟切さんが、「教えて」くれていたの。 > わざわざ5W1Hをハッキリと書くことで、読み取れるかなどうかなー、と思いつつ、やってくれていたわけね。 > しかし、この「ハトポッポ光来」は、視力がとても悪いのか、目の前にエサが転がっているというのに、全然気がつかないようだった  まったく気付かなかったというわけではありません。  一応、下書きの段階では括弧付けで(もしかしたら私のためにわざわざわかりやすく書いてくれたんでしょうか、弟切さん)って、書いてました。  ただ、もし勘違いだったらどうしよう、という気持ちがその文を消させてしまったのです(あと、弟切さんが日曜まで戻ってこないというのを見て、この答えをそのときまで待つのを回避したかったから)。  ……心構えの時点ですでに問題ありです。   ほんとは、そんなこと気にしていてはいけないんでしょう。  気になったのに聞かないんですから、「教える」に「教授」を求めていると言われても何も言えないです。 -------------------------------------------------------------------------------- 指摘です。 No.5990 投稿日 2003年1月25日(土)01時49分 投稿者 馬宮 ●天衣さん    はじめまして。馬宮 恭(まみや きょう)と申します。27歳、女です。  「シークレット・ミーン」の指摘ですが、「やりたい人は名乗り出てよし」ということなので。  分室の先鋒(笑)、つとめさせていただきます。  (と思ってたら光来さんが先に! 次鋒になってしまいました・笑)  勉強させてやってください。  よろしくお願いします。   >指摘の前に  もうしわけありません。わたしは、本文をまだ読んでいません。  今は、この四行のみの指摘ということなので、他の情報なしでやります。  そして、少しきつい言い方になるかもしれませんが。  わたし自身の修行もありますので、率直に、読者の気持ちで書かせていただきます。   >指摘(全体の印象)    >> 一人の女性が立っていた。  >> 壁にかかるロウソクの灯が、かすかに揺れる。場を照らす唯一の光源の揺らぎはそのまま夜闇に染まった寝室自体を揺らめかせ、女性の肢体の起伏を、その表面を這う影の動きで露にしていった。  >> それは、真実の像か幻像か。    まず全体の印象からです。  ぱっと見て、とても難解な印象を受けました。  最初は、難しい言葉をつかっているからじゃないか、と思ったんですが。  でもそうじゃないんですね。    目が止まった言葉を、抜き出してみます。    「場」「光源」「夜闇」「肢体」「起伏」「表面」「動き」「露」「真実」「像」「幻像」。    このように、「夜闇」の他は、難しくないと思うんです。  では、どうして文にしたとたん、難しくなるんでしょうか。    わざと、難しい言い回しをされているからじゃないでしょうか。  「真実の像」とか。「夜闇に染まった寝室」とか、「表面を這う影の動きで露」とか。  肩の力がバリバリに入ってる気がします。  言葉は、本来必要な情報を相手に伝えるためにあるものです。  なのに、今のままでは言葉の意味をとるのにいそがしくて、必要な情報がなんなのか、まで頭がまわりません。  内容は、状況説明だけですし、もっと簡単な言い回しで十分なのではないでしょうか。    とりあえず、わたしは三文目と四文目は「読んだつもり」で読み飛ばしてしまうでしょう。 >熟読    では次に、一文ずつ読んでいき、その過程を実況中継します。    今、何の情報もないわたしの頭の中は真っ白です。  まず一行目。    >> 一人の女性が立っていた。  真っ白い場所に女性が一人立っています。どんな女性かはわかりませんが、とにかく女の人が一人います。  >> 壁にかかるロウソクの灯が、かすかに揺れる。  えーと、壁ってことは、部屋の中でしょうか。  女性と壁の位置関係がよくわかりません。   なんでロウソクが、かすかに揺れているのかも不明です。  風が吹いてるのかな、と思います。ひょっとしたら、他に誰かがいてロウソクの側を通ったのかな、とも思います。  とりあえず、何もないのに、ただロウソクが揺れるってのは、おかしいですよね。  だから、近くで文章にないアクションがあったのだ、と思います。  でも、読み手の希望としては周囲より女性の情報が欲しかったです。 >>場を照らす唯一の光源の揺らぎはそのまま夜闇に染まった寝室自体を揺らめかせ、女性の肢体の起伏を、その表面を這う影の動きで露にしていった。    えーと……「場」ってどこでしょう(汗)。  いきなりとまりました。  唐突に「場」とこられても、よくわからないんです。  「その場」って特定してくれたら、まだ親切だったんですが。  「光源の揺らぎ」でもつまずきました。  すぐにロウソクと気づかなかったんです。  そして、ここは寝室なんですね。  もうちょっと早く欲しかったです。  もしくは、いらないかもしれません。  そして、ここら辺から混乱してきます。  急に情報がどっと押し寄せてきました。    ・壁のロウソクが、ただ一つの灯かりであること。  ・今が夜であること(夜闇って、夜の闇のことですよね。辞書にありませんが、造語ですか? この言葉、一瞬止まりました)  ・暗い部屋であること。  ・部屋は寝室であること。  ・さらに、ただ一つのロウソクの揺らぎが、寝室を揺らめかせていること。  ・女性は、結構スタイル良さそうなこと。(あれ? 女性は、前向いてるんでしょうか、横向いてるんでしょうか。影って……なんの影ですか?)    ……頭の中で想像します。  ベッドが一つ置いてある(寝室のイメージです)暗い部屋に、女の人が……  あれ?  なんで、暗いのに寝室だってわかるんでしょう。   ロウソク一つですよね。今、寝室って言われて、わたしは無理やりベッド想像したんですが。  文章に書かれているのは、「女の人がいて、壁にかかったロウソクが一本灯っていて、夜で、部屋は暗くて、そこは寝室」これだけです。  えーと、できれば、文章中になにか寝室をイメージするもののあればよかったんじゃないでしょうか。  そうしたらわたし、途中で止まらず、すっと入っていけたと思います。  ロウソク、といいながら、「夜闇に染まった部屋」というのも……ひっかかるんですよ。  染まるっていうのは、こういう意味ですよね。 −−−−−−−−−−−  そま・る【染まる】(大辞林) (動ラ五[四]) (1)色がつく。その色になる。 「布が赤く―・る」「夕日に赤く―・る」「山が錦(にしき)に―・る」 (2)(よくないものの)影響を受けて、その傾向をもつ。感化される。 「悪に―・る」 そま・る【染まる】(大辞泉) [動ラ五(四)] 1 染料や絵の具・墨などがついたりしみ込んだりして、その色になる。「みごとな藍に―・った布地」「全身朱(あけ)に―・る」 2 光のぐあいなどであたりの色が変わる。「夕日に―・る」「山が若葉の緑に―・る」 3 ある考えや思想などの影響を受ける。また、よくない習慣がすっかり身につく。「土地の風習に―・る」「悪に―・る」 −−−−−−−−−−−  えーと、「染まる」は、なんか全体的にバアアっと色がついてるって気がするんです。  この文の場合、部屋は真っ暗、というイメージです。  だから、「ロウソクが灯ってる」風景と直結しないんですよ。    ひっかかるといえば、「寝室自体」ってのもそうです。    どうして「自体」がついてるんでしょう。 −−−−−−−−−−−  じたい 【自体】(大辞林) 1 (名) そのもの本来の性質。それ自身。地体。多く名詞の下に付いてその意を強める。 「制度―が悪いのではない」「考え方それ―に問題がある」 2.(副) もともと。元来。地体。 「―僕とは性分が違うんだから/社会百面相(魯庵)」 じ‐たい【自体】(大辞泉) [名] 1 自分のからだ。 2 もともとの本体。それ自身。多くは他の名詞のあとに付いて接尾語的に、関係する他の事柄から切り離して、そのものだけについていうときに用いる。「建物―はりっぱだが、内装が貧弱だ」 3 もともとの性質。本性。根本。 「―は親に似て大臆病の者なりければ」〈仮・浮世物語・一〉 [副]もともと。そもそも。元来。地体。「こうなったのも、―君に責任がある」 −−−−−−−−−−−−  この「自体」は、寝室の意味を強めるための言葉として、使っておられるんじゃないでしょうか。  でも、寝室が揺らめいていることは、強調するほどのことでしょうか。    それから、女の人、裸ですか?  ここまで読んで、「寝室」「女性」「肢体の起伏」「その表面を這う」「露」と単語が続けば、裸ってイメージがうまれます。  (きっとこの後、男性が出てきますね。女性が一人、寝室で裸になってるんですから、出てくるのが自然でしょう)  でもちょっとあやふやなので、裸かどうかはっきり書いてくれてたら親切だったのにな、と思います。    で、スミマセン。わたしこの三文目、熟読といいながら、まだ読めていません。  途中で文章追うより、言葉を見るだけになってしまいました。  次に行きます。    >> それは、真実の像か幻像か。    「それは」って、なんですか?  女性ですか、影ですか。  ちょっと考えます。  よし、女性だとしましょう。  あれ?  最初に、「女の人がいる」って断定してあって、ここで「ホントか嘘か」って出てくると混乱しますよ。    で、誰にとって、「ホントなのか嘘なのか」なのですか?  読み手にとって、ですか?  ちがいますね、きっと、誰かが女性を見ているんでしょう。  でも、一人称じゃないので、いきなり独白ではわかりにくいと思います。  こういう三人称での視点者の独白は、読者が視点者にすっかり感情移入した時にしか使えないんじゃないかな、って思うんです。  ヒーローが使う必殺技みたいに、ここぞって時に。  (もちろん、完全三人称では使うことは最初から不可能ですが)  でもここ、まだ視点者が読者の前にはっきり出てきてないですよね。  これでは、誰もいないはずの場所に、突然誰かの声が聞こえてきたって感じで、読み手がびっくりしますよ。 >一度まとめます  読んでる間、こんなに考えてしまったんです。  あきらかに、この四行は情報不足ということがわかります。    ところで、  さっきも書きましたが、「影が動く原因」。  最後までありませんでしたね。  女性がどうして裸で寝室に立っているか、とか(これすっごく気になるところなんで、早く出して欲しかったです)。  ここら辺、結果だけがあって、原因がないんです。だから、「押し付けられてる」って感じがするんです。完成していないものを、読まされているって。  天衣さんは、のって書いてらっしゃる感じがするんですけど。  読んでるわたしは、置いてけぼりをくった気がします。  なんか世界がありそうなんですけど、中に入れません。 >三文目再チャレンジ    三文目をもう一度読みます。  どうも、文法的にちぐはぐな気がするんです。    >>場を照らす唯一の光源の揺らぎはそのまま夜闇に染まった寝室自体を揺らめかせ、女性の肢体の起伏を、その表面を這う影の動きで露にしていった。    どうしても、読めないんです。  「場を照らす、唯一の光源の揺らぎ」が、「寝室自体を揺らめかせた」たんですよね。  でも、「揺らぎ」が「揺らめかせる」のは、おかしいなと思うんです。  たぶん、ロウソクの光が揺らいでるから、部屋が揺らいで見えるんですよね。    この部分は、文法がどうのっていうんじゃないと思います。  主語におくものが、違うってだけじゃないでしょうか。    つまり、「ロウソクの光が、寝室を揺らめかせた」んじゃないかと思うんです。    後半も同じように感じます。  主語がわからないんです。  少なくとも、「場を照らす、唯一の光源の揺らぎ」が「女性の肢体の起伏を影の動きで露にしていった」わけではないよね。    主語は一文に一つです。  二つある時は、それを書かないと主語が代わった事がわからないんじゃないでしょうか。    そして、述語は絶対主語を受けてるんです。  述語と関係のないものは、主語じゃありませんよね。    「女性の肢体の起伏を影の動きで露にしていった」のは、なにですか?    「揺らぎ」じゃないのは、確かだと思うんです。    「ロウソクの揺らぎが、女性の肢体の起伏を影の動きで露にしていった」    では、意味がよくわからないからです。    ひょっとしたら、前半部と同じように、主語におくものを間違えただけかもしれないんですが。  この主語、「ロウソクの光」ってわけでもなさそうです。    「影の動きで」の言葉がなければ、「揺らぎ」でも「ロウソクの光」でも主語になると思うんですが……  どうして、「影の動き」があると「ロウソクの光」や「揺らぎ」が主語にならないかというと。  「露にする」原因が二つあるみたいに思えるんですね。    「影の動き」が「女性の肢体の起伏を露にする」  「ロウソクの光」が「女性の肢体の起伏を露にする」  「ロウソクの揺らぎ」が「女性の肢体の起伏を露にする」  書くならどれか一つじゃないと、読む方が迷うんじゃないでしょうか。      それから。    修飾語が多いような気がするんです。  上の方で、わたし、「急に情報がどっと押し寄せてきました」と書きました。    >>場を照らす唯一の光源の揺らぎはそのまま夜闇に染まった寝室自体を揺らめかせ、女性の肢体の起伏を、その表面を這う影の動きで露にしていった。    名詞全部に、飾りがついてるんです。ややこしい印象がぬぐえません。    場を照らす唯一の光源の「揺らぎ」  夜闇に染まった「寝室自体」  女性の肢体の「起伏」  その表面を這う影の「動き」    全部一文ずつになりそうですね。それぐらい、みんな、独立した情報を持ってるってことだと思います。  それから、読点が欲しいですね。区切りが少ないので、読みにくかったですよ。  長くなりましたが、以上で指摘を終わります。  納得できないところがあったら、言ってください。がんばって説明します。 -------------------------------------------------------------------------------- 名指しで、指名されてる。 No.5991 投稿日 2003年1月25日(土)02時23分 投稿者 羽矢野  一応。  みなさん、お久しぶりです。  全然書き込みしてませんが、ちゃんと読んでます。 (当たり前だけど)  紫さんとかに心配されて「生きてますか」ってメールもらったりと、一部の方にはご心配をおかけしたようで、申し訳ありません。  ええと、課題は現在、自主的に休ませてもらってます。  ちょっと個人的にいくつもの人生の決断をしなければならず、精神にものすごい重圧がかかってます。  これで課題やると、負担の許容量を越してしまいそうなので、書き込みを控えてました。  この決断謝ると、本当に人生終わってしまう可能性もあるので間違いできないのです。  とか言ってますが、つまりは逃げてるだけですね。  それについては認めます。  小説のことは、日課ですから続けてます。(これも、当たり前だけど)  毎日何かしら書いたりはしてます。  でも、人に見せてないからなのか、能力が落ちていく感じがわかる。  それがとっても嫌で、怖い。  この状況になれてきたら、またやり始めます。  決して、嫌になったとか飽きたとかそういうことではありません。  では、これから指摘をします。  一応、文章が壊れてないかチェックしてますが、以前みたいな状態なので、なってたら言って下さい。 ●四行の精読  では、感想掲示板にやるようなのと、同じような感じでやります。  指名されてるから、最初にやろうと思ったら、すでに中堅になってた。 ……………  とりあえず、今更なんですがこれを乗せておきます。  まあ、激マズの理由なんてこれだけでも十分な気がしたりしますが。 5W1H When……いつ Where……どこで Who……だれが What……何を Why……なぜ How……どのように >>一人の女性が立っていた。  最初の一文。  ここで読みとれる情報は、女性という存在(性別が女性で、年齢が20〜30代くらいまで。人によると、もっと広くなるかもしれないが)が立っているということです。  それ以上はありませんね。  気になるのは“一人”とわざわざ書いていることです。  “女性が立っていた”ではいけないのかな?  複数なら、女性達とすればいいし、男もいるなら、男女と書けばいい。  わざわざ“一人”と明記しなくても、女性と書いたなら、それは一人になるんじゃなかろうか。  ちなみにここは、読者のイメージでいくと、暗闇に女性(読者によって想像は異なる)のシルエット浮かび上がってる感じになりますね。  最初に、この女性という存在を読者に印象づけたいという意味で、こういう文章にしたんだととりました。  それ自体は、悪いことじゃないと思います。  でも”どこ”の情報くらいは、入れておいてほしいかと。 >>壁にかかるロウソクの灯が、かすかに揺れる。  はい。  ここで、もうわけわかりません。  まず、視点(カメラワーク)がどうなってるのか。  女性が立っていて、どこをどうしたら、次にロウソクにいく?  これは作者がそこまで考えていないのだろうけど。  ってーか、この四行って、まったく繋がってないよね。  女性が立っていた。  となると、次に来る情報は、5W1Hで欠けているもの(実際は、まだ何にも説明されてないんだけど。唯一“誰が”ってのが、ちょこっとだけある)になるはずなんだけど、何でロウソク?  ここってどこ?  そんで、女性ってどんな女性?  どんなふうに立ってるの?  何でここにいるの?  もう、一行目が印象を与えているだけで、実際何も書かれてないのと同じなので、二行目にそれを補完してくれる文章を待ち望んでいたのですが、全然違うことが書いてあるー。  今って、脳内イメージで女性が浮かんでるんです。なのに、ロウソクの灯りが揺れてるなんて言われても、どこに配置していいかわかりません。  脳内絵に情報が増すどころか、ますます不安になったよー。  そもそも、ロウソクって“どこ?”にあるんだ?  壁ってあるから、部屋なのか、外で壁のあるところなのか。  揺れるってあるから、空気の流れがあるのかな? ってことは、外か?  それとも、このロウソクが揺れるって文章は、この場所には風がふいてますって描写なのかな?  何でいきなりそんな描写入るのかわからないけど。  それと“かすかに”ってあるけど、これって比較しないとわかりませんよね?  何かと比べて“かすか”ってことになる。  つまり、これって揺らめきを見た誰かが“かすか”だと判断したということにならないかな?  この文章って、誰の主観にもよってないよね?  いわゆる神の視点ってやつ。  それなのに、そんな主観が必要な言葉を使ってもいいのかな?  あと、“ロウソクの灯”と『灯』一字ですから、これは“ともしび”と読めということなんだろうけど、どうしてここで“ともしび”なんだろう。  灯り(あかり)じゃダメなのか?  ともしびっていうのは、何か儚いような属性が必要な時とかだけど、これって、ただロウソクの明かりが風か何かで揺れてるってことだけでしょ?  意味があるのかと勘ぐるので、普通にした方がいいと思うな。 >>場を照らす唯一の光源の揺らぎはそのまま夜闇に染まった寝室自体を揺らめかせ、女性の肢体の起伏を、その表面を這う影の動きで露にしていった。  んで、次の文。  まともに読もうと思ったら、解析がいるなあ。普通に読んだだけだと、意味がとれないや。  難解すぎる文章。  ちなみに、一番最初に読んだときは、一瞬で脳内から抹殺してます。  作者がやりたかったのは、薄暗い寝室に、いい体のお姉ちゃんがいるんだぞーってことなんだと、ここまでで頭の中で再構成しなおしてます。  投稿作品ってそういうの多いので、私は作者のやりたかったであろうことを“くんで”あげるの得意です。  とか言ってから、精読します。  まず、この文章は大きくわけると、二つの文章になってますね。 (場を照らす唯一の光源の揺らぎは) >>そのまま夜闇に染まった寝室自体を揺らめかせている。 >>女性の肢体の起伏を、その表面を這う影の動きで露にしていった。  ここでやっと、何とかイメージが掴めてきましたね。  寝室って言葉、説明でいいから、もっと早くにだそうよ。  ここだと、ちょっと遅いよ。  さて、詳しく意味をとりましょう。 >>場を照らす唯一の光源の揺らぎはそのまま夜闇に染まった寝室自体を揺らめかせ〜  意味わかんない。  場を照らすってあってから、夜闇に染まった寝室とかって、逆だろ。  “揺らぎ”ってのが何かというと、その寝室を照らす唯一の光源なんだね?  (ちなみに“揺らぎ”じゃなくて”ゆらぎ”だと思うんだけど)  光じゃなくて光源なのがそもそも変な気がするけど(光源だと、ロウソクのことになるから)、まあそれもいいや。  んで、それが“そのまま”夜闇に染まった寝室自体を揺らめかせてるんだね?  これ、短くするとわかりやすいかな。  “光の揺らぎは、そのまま寝室自体を揺らめかせている”  意味わかんないでしょ?  ニュアンスはとれるよ。でも、文章としては正しいとは言えないんじゃないかと思う。  後、寝室自体って、寝室全体の間違い?  “寝室(それ)自体”だと、変だけど。 >>場を照らす唯一の光源の揺らぎは女性の肢体の起伏を、その表面を這う影の動きで露にしていった。  これも、意味がわからんね。  ニュアンスは、とれるよ。  いい体してんすよ。ってことだろう。  でも、女性がどんな姿なのか全然ないからね。  いきなりこんなこと書かれても、困るわな。  もっと、わかりやすくした方がいいんじゃないかなあ。 “女性の”“肢体の”“起伏を”“その”“表面を”“這う”“影の”“動きで““露に”“していった”  一体、いくつ言葉を重ねてあるんだ?  読者に読みとってもらおうというつもりがあるとは思えない。  なんというか、パズルみたいだ。  妖しい雰囲気を出したいってのは、わかる。  体を肢体としてたりとか。  色仕掛けをするシーンだし、狙いはとれる。  でも、意味が通じないんじゃ、なんにもならない。  変に格好つけてあって、しかも意味がわかんない文章ってよく見かけるけど。これもそうだね。  それよりも、意味がちゃんと通じる方がいい。  あと“していった”  とあるけど“している”の間違いだよね?  していっただと、今この瞬間にそうなってるということになるけど。 >>それは、真実の像か幻像か。  これも指摘するの?  これ最初読んだときは、実は憶えている。  “はあ? 何いってんだコイツ?” って思った。  ちょっとプチムカ。  今まで女性がいて、それがロウソクに照らされうんたらかんたらってやって、それは真実なのか、幻なのかっていきなり読者に問われても、困る。  非常に自己陶酔の強い、読者に反感を買ってしまう部分。  きつく例えると、落書きみたいな絵を見せられて、描いた奴から“まるで写真と見まごうようだろ”とか言われたみたいなもん。  これは私だけかもしれないが、ここでもう放り出そうかと思った。  そんな憶えがある。  とここまでで判断すると思うんだが、実はこの文章って、ある男の視点になってるんだよな。  これだけだと、絶対わかんないんだけど。  とこんな感じで。 ●馬宮さん  馬宮さんのがちょうど投稿されてて、ちょっと思った。  馬宮さんは、イメージができるときって、バック白から始まるんですね。  私は黒から始まります。  違いに理由ってあるのかな?  他の人は、どうですか? -------------------------------------------------------------------------------- >読み捨ての法則 No.5992 投稿日 2003年1月25日(土)11時43分 投稿者 新木 伸  読み始めた人が、読むのをやめてしまう時。  それはどんなときか。  だいたい、以下のような法則があったりする。 ○1項目目 ・1行目、3行目、5行目。  誤字がひとつでもあったとき。  この部分の日本語がそもそも意味不明だったとき。  5行目までに5W1Hが確定しないとき。  シーンが脳裏に浮かばないとき。 ○2項目目 ・1ページ、3ページ、5ページ。  なにか興味の引かれることが書かれていないとき。  なにかおもしろい出来事が始まらないとき。(話がスタートしないという意味) ○3項目目 ・30ページ、50ページ、100ページ。  話が、おもしろい展開になってゆかないとき。この先、展開がおもしろくなってゆく期待がないとき。 ○4項目目 ・50P〜ラストまで  なんらかの理由で読むのを中断したとき。(そのまま再開しないままになる)  ――で、前回、天衣さんの「シークレット・ミーン」から、4行ほど引っぱってきたわけだな。  本当なら3行なんだけど、まあそこにオマケしてもう1行。空行を使用してやや変わったことをやっていたもんで、普通の行数計算はあてはまらないもので。  ここを1項目目――とする。  ――で、こんどは2項目目。  文庫の1ページ分に相当する17行ほど引っぱってくる。これも空行の分はオマケしてある。 1>> 一人の女性が立っていた。 2>> 壁にかかるロウソクの灯が、かすかに揺れる。場を照らす唯一の光源の揺らぎはそのまま夜闇に染まった寝室自体を揺らめかせ、女性の肢体の起伏を、その表面を這う影の動きで露にしていった。 5>> 6>> それは、真実の像か幻像か。 7>> 8>> 陽光の下では健康的な印象が強かった物と同一の肢体が、今は薄着という事もあり、退廃的という言葉こそが相応しい印象を纏っていた。 10>> 知らず、男としての本能を刺激されている自身を感じる。 11>>(今の彼女と昼の彼女――果たしてどちらが本当の姿なのか) 12>> 惑いを誤魔化すために適当な疑問を脳裏に浮かべたりもするが、それは答えの知れた問いに過ぎなかった。そう、彼は答えを知っている。 14>> 15>> すなわち、どちらともが偽。 16>> 17>>「――なんの用だ?」 18>>(――下らない茶番だ) 19>> 言いながら、思う。思いながらも、言う。 20>> それは一見相矛盾するようで、表裏一体の行為。この茶番は、最後までやり遂げてこそ初めて一つの意味を成す。  4行に対して指摘した人は、こんどは、この1ページ分についてやるように。  まだ4行のほうをやっていない人は、まずそちらから。  これは「読み捨ての法則」の2項目めのチェックなわけね。  前回は「5行まで」でもって、1項目めのチェックをやった。  今回は1ページ目までで、2項目めのチェックをする。  この2項目目のほうは、本来なら3ページ目と5ページ目までもやるところだけど……。この1ページ目までで充分だろう。  やめる人は、たいていここまでで止めているはず。  ちなみに3ページ目では、ちょうど「序」が終了している。  1ページ目までを耐え抜いた人なら、この3ページ目までは読めるはずだ。  つづく5ページ目まででは、一章の「死ぬほど退屈」な出だし2ページを含んでいる。  ここも難関。脱落者は山ほど出るはずだが……。  しかしそもそもはじめの1ページで多くの読者が脱落している(9割以上?)ので、ここがいかに退屈であろうとも、あまり影響はない。  そもそも「読まれない」ものには、良いも悪いもありゃしない。 >光来さん  5W1Hは、あの4行以内に、まあおおよそ揃っているのではないかな。  「夜の寝室で○○が女を見た」  ただこの○○が不明のまま。女を見ているのは誰だ? ――となるが。  文体やら、副詞の使いかたなどから、一人称もしくは一人称寄り三人称であることが確定できるなら、ここは、「俺」もしくは「私」だろうから、まあ省いてもよいところではある。  しかし、この4行だけでは、「人称」を決定しきれない。  ひょっとしたら、完全な「神の視点」をやろうとしていたのだけど、ついうっかりと、「かすかに」「そのまま」なんていう主観的形容詞を使ってしまっているのかもしれないし。  もしこの部分が神の視点だと、5W1Hはこういうことになる。  「夜の寝室に女がいた」  人称の受け取りかたひとつで、この4行の意味は、ぜんぜん変わってきてしまうね。  ただし、今回は1ページ付けてみた。もうこれで「人称」は確定できるはず。  さあ「人称」は、いったいなんだったでしょう? >>けど、その人がどこに立っているか書かれていない。 >>部屋なのか廊下なのか、それとも建物の外壁沿いに立っているのか、全然わからないのです。  ここは光来さんの読み取りミス?  3つ目の文のなかで、何重にも折り重ねられた長い長い修飾部のうちの一ヶ所に、いちおう「寝室」って単語が含まれているけど?  「寝室」という単語が、修飾語の合間に埋もれちゃって気づきにくいということを指摘したいのであれば、そのように書かなければ。  それとも「寝室」という単語は、文章の頭のほうで、ごく早い時期に出さなければ意味がないと、そういう指摘だったのかな? >馬宮さん >>なんでロウソクが、かすかに揺れているのかも不明です。 >>風が吹いてるのかな、と思います。ひょっとしたら、他に誰かがいてロウソクの側を通ったのかな、とも思います。  深読みのしすぎ。  プロが(精魂を傾けて)書きあげた作品を読みこむときなら、「ここにはなにか必ず意味があるはずだ」というくらいの姿勢で挑むべきだろうけど……。  ここは単に、作者は「またたく」ということを書きたかったのだが、ボキャブラリーが足りずに、「またたく」を「かすかに揺れる」としか表現できなかったのだと、そう見るべき。  ここのところ、「作者は考えなしでやっていた。ボキャブラリーが貧困なだけだった」ことを、じつは明確に証明できるんだけど……。  もうちょっとみんなが出揃ってからにする。(僕が書くのを忘れていたら、催促しておくれ)  もともと意味なんてないところに、自分で作りあげた「意味」を読み取ってしまうと、こうしてつまらない袋小路に入りこんでしまうことがある。  思考がぐるぐる巡って時間も無駄になるし、相手にそのまま伝えても、ただいたずらに相手を混乱させちゃうだけだし……。(そもそも相手は意図なんて持ってなかったわけだからね)  指摘するときには、よく注意すること。 >>「光源の揺らぎ」でもつまずきました。 >>すぐにロウソクと気づかなかったんです。  あ、なるほど。  これが「ファンタジー(中世の世界観)である」という先入観を持たない人が読めば、当然そこでつまずくわな。現代人の感覚では、普通、ロウソクを灯りに使うなんてことはないわけだし。ほかに「光源」はあるはずだしー。蛍光灯とか白熱電球とか。  そこは僕も気づかなかった。  あらすじは読んでいたんで、「ファンタジー」って先入観を持ってしまっていて、そこから抜け出せていなかった。  普通に読むならば、あらすじは読まず、まず「シークレット・ミーン」というタイトルを目にして、それからこの「序」の冒頭から読んでゆくわけだね。  すると読者には、この話がファンタジーであることを気づくチャンスはないかもしれないわけだ。  そこは、当然チェックするべきところだった。なるほど。たしかにミスだった。  ひとつ勉強になった。  しかしもう、このミスを僕はやらない。 >>「染まる」「自体」  ここも言葉の選択不適切――で、片付けちゃっていいところ。  「自体→全体」だし、「染まる→覆う or 包まれる」だし。  深く考えすぎてしまって、妙な結論に持っていってしまうより、「もっと類語を洗い出して、ここにふさわしい適切な言葉を使うように」とびしりと言ったほうがよいね。自分が混乱した過程を思考開示してやって、そのまま書くのが相手のためになるときもある。たとえば前の「ロウソクが灯りだと気づかなかった」とか。  しかしその逆に、びしっと言うほうがいいときもある。  「自体」のほうは、「全体」に取り替えるよりも、いっそ取ってしまえと指摘するところかな。 >>名詞全部に、飾りがついてるんです。  この表現いいなぁ。  僕なら修飾語と被修飾語の両方の数を出して、「修飾語のほうが個数が多い」とか書いちゃうところだけど。  こっちの「名詞全部に飾りがついている」のほうが、よりシンプルで、わかりやすくて、インパクトが強いわ。思わず声をたてて笑ってしまうぐらい、インパクトがあった。(笑)  ――で、ちと文章面の演出効果の話。  こういうインパクトのある「決め文句」は、それ一行だけで、1段落作ってやるといいよ。より目立つから。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−   名詞全部に、飾りがついてるんです。ややこしい印象がぬぐえません。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  ↓↓ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−   名詞全部に、飾りがついてるんです。    (残りは次行以降に送ってしまう) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  ――こんなふうに。  また前後1行空きくらいにして、もっともっと、あざといぐらいに強調してやってもいい。  たとえば天衣さんの文章の、今回出してきた1ページぶんの中で、「それは、真実の像か幻像か」と「すなわち、どちらともが偽」の2行が、前後1行空きになっているでしょ?  ああいうのは「キャッチ」という。   (←こういうのね) (このキャッチは新木語かな? でもわりと通じるから、業界一般用語かな? ライター語はライター語でもって、「キャッチ」というとある特定の別のモノを指すんだけどね。小説を題材にしているときに、「この一行はキャッチだから」とか言うと、たいてい相手に通じる。)  このキャッチの1文。いや、2文。  天衣さんの小説のなかでは、滑ってしまっていて大失敗してて、読者の反感買う要素にしかなってないけど……。  うまく使えば、効果絶大。  読者の頭に「ある一句」を確実に叩き込む効用がある。ここぞというときに、使うべし。  たとえば生課題1回分の文章量につき、1回とか。 >羽矢野 >>この決断謝ると、本当に人生終わってしまう可能性もあるので間違いできないのです。  うーん。  羽矢野君は、独身男で(妻子や扶養家族がいないって意味ね)、まだ26歳で、心身ともに健康であり――。  しかも僕から見れば「他人」であり、「こいつは物書きになるのか? なれるのか?」ってことにしか関心がない相手であるので、まあ無責任に、好き勝手なことを言ってみるが……。  この「人生終わる」の意味が、ドラム缶にコンクリ詰めされて東京湾に沈められる――ってことだと、そりゃ大変だろうけど。  会社クビになるとか、定職を失うとか、でっかい借金を背負うことになるとか、結婚する相手はこれでいいのかとか、転職先はどうするかとか――くらいのことであったら、べつに終わっちゃっても、いいんでないの?  むしろそのほうが小説に専念できるだろ?  なにしろ背後は断崖絶壁だ。プロに匹敵する「気迫」も出てくるかもしんない。  もし断崖絶壁に立っても気迫が出ないようなら、そのときはそのときだしー。そんなようなら物書きになんて絶対なれっこないから、やっぱり問題ないしー。  人間、生きてさえいれば小説書けるし。  拾ったボールペンと拾った紙とで、公園の隅っこの段ボールのお家の中でだって、快適に小説は書けるしー。  東京湾の底に沈んででもいないかぎり、なにも問題はないのでは?  なに悩んでいるのか、俺にはわかんねーや。  そもそも「問題」の説明もされてないわけだし。 >>でも、人に見せてないからなのか、能力が落ちていく感じがわかる。  毎日最低原稿用紙10枚は書いてないと、能力は落ちるんだって。  言ってるだろ。  しかも最近の感想掲示板で見かけるような、定型フォーマットで楽して書いてる独り言のような文章ではなく、相手に「内容」を伝えることを目的として、創意工夫と柔軟性に溢れた文章でもって、10枚なのね。  独り言的文章は、この10枚のうちには、カウントされません。  成長期の人なら、この10枚を超過した分は「成長」として身に付きます。  また成長期を過ぎた人が、それでもなお成長しようとあがくなら、3倍の労力が必要です。最低30枚は必要ってこと。(現状の文章能力を維持するだけなら、やはり10枚で充分なのだが)  だから俺は30枚を日課にしてるんだろうが。 (最近は小説30枚、雑文30枚で、60枚) >>場を照らす唯一の光源の揺らぎは女性の肢体の起伏を、その表面を這う影の動きで露にしていった。 >>ニュアンスは、とれるよ。 >>いい体してんすよ。ってことだろう。  ここは、ちょっと違うだろう。  お姉ちゃんのいいカラダの上を影が妖しく這い回っていて、さらにエロっぽい――と、そういうことだと僕は見たが。 >情報ゼロの状態  文章から示される情報が足りないとき、頭の中の映像はどうなっているか。  僕もどっちかというと、「真っ黒」になるかなぁ。  馬宮さんの場合は、本当に「真っ白」なのかな? それとも言葉のあやで、本当は違うとか?  しかしこれ、人によっては「灰色」とか。「モザイク」とか、そういう答えも返ってきそうだね。まあどの状態でも意味的には同じだが。 -------------------------------------------------------------------------------- 初めまして No.5993 投稿日 2003年1月25日(土)12時54分 投稿者 天衣  初めまして。(一部の方には、「こちらでは初めまして」)。  話題に挙がっている天衣です。ちなみに25歳、男です。  なんか首根っこ掴まれそうで怖いのですが、ROMってられない状況っぽいので顔出しします。 (実は過去ログ読んでる最中でして。現在No1000程度。読み終わってからこちらにも参加するかどうか考えよう、と思っていた)  おっと、書き込もうとしたところ、新木さんの最新書き込みが間に入ってしまった。  ――しかしまあ、まずは始まり四文の件からレス出させて頂きます。  問題の始まり四文―― >> 一人の女性が立っていた。 >> 壁にかかるロウソクの灯が、かすかに揺れる。場を照らす唯一の光源の揺らぎはそのまま夜闇に染まった寝室自体を揺らめかせ、女性の肢体の起伏を、その表面を這う影の動きで露にしていった。 >> それは、真実の像か幻像か。  光来さん、馬宮さん、羽矢野さん、指摘ありがとうございました。  とりあえず御三方の意見を大雑把にまとめると 『妖しい雰囲気を出したいらしいのは感じられるが、訳分からん文章になってるんじゃ意味がない。絵が見えないし』 という所でしょうか。  ……まあ、否定の余地はないかな(汗)  とりあえず、御三方の意見を参考に、改訂版を課題部屋にアップさせて頂きました。  元々どういうつもりで問題の文章を書いたのか、どういう認識のもと改訂したのか、指摘下さった御三方へのレスとしての意味も兼ねつつ、以降で開示させて頂きます。  まず各文以前の、全体としての問題。  第一に、「この四文はある男性視点三人称として書かれている」のに「それを確定する文章がない」ことですね。 (これは感想掲示板の方でも指摘された問題ですが)  ので、光来さんの言うよう > まず、視点がよくわかりません。 > たぶん、酔っちゃう人もいるんじゃないかと。 ということになってしまう。  第二に。このシーン、作者の脳内イメージでは相当暗い部屋になっているのですが、それがほとんど伝えられていない問題。  真っ暗な中、ロウソクと女性(の肢体一部)だけが、かろうじて浮かび上がっているイメージでして。そこらへんを伝えようという意味もあって情景描写はほとんどない訳ですが、「分からない」としか取られないんじゃ失敗もいい所ですね。 (「ロウソクの位置が分からん」に対してはまったく言い訳不能だし……)  素直にいくなら「もうちょっと明るめ(薄暗い、程度)にイメージしてキッチリ描写する」となりますが。  そのままのイメージでいくならば「闇に染まりきった部屋」自体の描写を真っ先に出すべきだったか。で、その中に「ロウソクの光だけがかろうじて浮かび上がっている」感じを出す。  現状では「闇」が出てくるのが三文目、しかも先にロウソクが出てる分「闇」のイメージが弱いのがどうにもダメなところ。 「ロウソク」と「闇」の出す順番が逆なんですな、完全に。「闇」→「ロウソク」→「女性」の順が最適か?  続いて各文考察へ。 >> 一人の女性が立っていた。  これは、まず女性を印象付けようとしたため出てきた文ですね。 『まず女性を印象付けよう』という発想自体、先に言った『まず「闇」のイメージを出すべき』だったのを考えると、チグハグなのですが。  それはとりあえず置いておくとして―― 「女性が立っていた。(一人の、を抜く)」にしなかった理由は、羽矢野さんの推測されるよう、 > 最初に、この女性という存在を読者に印象づけたいという意味で、こういう文章にした に加えて、朗読の際のリズムも考えて選択しました。「女性が立っていた」ではスッと読める分、リズムが取れない(とわたしは感じる) >> 壁にかかるロウソクの灯が、かすかに揺れる。  これに関して、「ロウソクの位置が分からない」というのには返す言葉もないところ。 (文章としての歯切れを良くしようとした、ということがないではないが、さすがにこれではデメリットの方が大きい)  ちなみに「ロウソクの灯(ひ)」と読ませるつもりでした(でないと歯切れが悪い) 「ともしび」なら「灯火」だろう、と思っていたら……今辞書引くと、「灯」「灯火」両方ありえるのですな。 「火」よりは「灯(ひ)」(光源だとハッキリさせたい)なので――、これって、振り仮名打つしか解決策なし?(汗) >>場を照らす唯一の光源の揺らぎはそのまま夜闇に染まった寝室自体を揺らめかせ、女性の肢体の起伏を、その表面を這う影の動きで露にしていった。  ここで発想が「妖しい雰囲気を出そう」に凝り固まりすぎていたのは確かな模様ですね。分かりやすさに目がいっていない。  最低限、文章に区切りは入れるべきですわな。それは問答無用のミス。修飾語過多も言い訳不能なレベル。  「夜闇」は確かに辞書に載ってない造語と言えるのですが――どうなのかなぁ(悩)  わりと見かけるし、「夜の闇」と書くよりスッキリするし、意味が通じないということがありえないので好んで使ってるところはあるんですが――。  ん〜。「宵闇」にすべきかな? どうもわたしの脳内では文語っぽいイメージがあるので使用を避けていたところはあるのだが。 (注 辞書では別に「文語」とされていない)  「寝室自体を揺らめかせ」は、隠喩表現のつもりだったんですけどね。直喩に変えれば「寝室の見える範囲が揺らぎ――まるで寝室そのものが揺らいでいるようだ」という感じの。  雰囲気優先での隠喩表現だったわけですが――いくらなんでも分かりにくすぎるか。 (部屋の闇一色イメージが全然伝えられてない問題もあって、ますます分かりづらい)  しかし――「揺らぎは、起伏を露にしていった」の繋がりが通じてない模様というのは、正直まったくの予想外。 (文章としての読み取りにくさの問題、というなら分かるが――分解された上でも理解されてないからそうじゃないよなぁ)  ん〜。影が張り付いて止まっている状態では、その影のある箇所の起伏しか分からないから、 「光が揺らぐ」→「身体の表面の影が動く」→「全部(と言わずとも、動いた部分)の起伏が分かる」 というイメージで、間違いなく「揺らぎは」「露にしていった」のつもりだったのですが。  理屈が二段飛びになっているので分かりにくいだろうというのは確か。しかし分解して 「光が揺らぐ」→「影が動く」、「影が動いて」→「露になっていく」の形にすれば通じる、という問題でもなさそうに見える……。  他に「基本的に闇の世界」のイメージが伝えられてない問題も絡んでいる(ある程度明るければ「光」だけで大体の起伏は分かる)だろうし。  ここの流れ(「光が揺らいで」「露になる」)、どう処理したものか……(課題部屋にあげた改訂版ではここが未消化気味) >> それは、真実の像か幻像か。  これ、削り候補でした。最初四文だけ見た場合(というか、一度全体を読み終わらない限り)には、まず余計な文だと分かってはいたので。 「妖しい雰囲気」を出す効能はあるにしても、わざとらし過ぎるし。羽矢野さんの言うよう「酔ってる」と取られる危険がある。  いやまあ、実際酔って書いたところもあるかも知れませんが、「妖しい雰囲気」だけの目的なら推敲時に切り捨ててました。 (まあ、羽矢野さん言うところの“はあ? 何いってんだコイツ?”ほどの反応は予想してなかったが)  で、何故そんな代物を残してしまったかというと、ここだけ見ても絶対に分からない理由。 本編において「全てが嘘であった」というオチへの「暗示」としての意味を持たせていたからなんですよね。  一度目で読み取るのは無理にしても、二度目見直した際には確実に気付けるよう目立たせたわけなのですが。 (注 新木さんの引用では分からないが、「それは、真実の像か幻像か。」は前後が空行で、あからさまに浮いている)  あーうー。しかしそこで読むのやめられるんじゃあ、結局意味ないよな。  結局「二度読んでもらう」ことを前提に考えてる仕込みだし……あーうー(苦悩) >新木さん  ――というわけで、顔を出し、かつ課題部屋に改訂版をアップしてみました。  しかしなんでわたしが分室も読んでると分かったのかな? カマかけでないとすると、「『おっしゃる』て謙譲語?」の話題か……? ここで話題に出たあと、わたしが感想掲示板の方で突っ込んでたので。  けどあの突っ込みって、ここで話題に挙がってるの見る前に書いた文なんだけど(汗) (実際に感想掲示板に載せる前に話題に挙がってるのを発見したが、「分室を見て〜」とか書くのもどうかと思い、そのままで載せた) > 「金言を鵜呑みにせず、常にその言葉を疑いつつ、批判する姿勢を失わなかった者だけが、金言の真の意味を理解する」――なんていうあたりかな。 > > そんなものを作品に込めている人間が、人の話を鵜呑みにしていて、どーする。みたいな。  う〜ん。礼儀と思って「先生」付けはしたものの、「鵜呑み」にはならないようにしていたつもりなのですが。当人としては。 つーか、わたし、「先生」→「正しい」という命題自体、否定的ですし。  確かに感想掲示板ではほとんどで新木さん意見肯定によってましたが、 否定する理由を思いつかない時にまで否定的立場になるのは、それはそれで「批判的」とは違うものだし。 (一応、「気付かれない拘り、を持つのもありはありだと思う」とか言って新木さん意見に全面肯定してない箇所もあるし)  とはいえ、無意識レベルで「鵜呑み」の側に引っ張られる危険性はありますので、 「さん付けにしろ」と言われたのは有難かったですが。 (こちらから言えることじゃないですからね。新木さん自身も言うよう「先生と呼ばれて当然」の立場の人に) -------------------------------------------------------------------------------- 天衣さんがきたぞ No.5994 投稿日 2003年1月25日(土)15時06分 投稿者 新木 伸 >「シークレット・ミーン」文章指摘  ええと、天衣さんが課題部屋にさっそくリライト版をあげてくれてますね。  でもあっちのほう手を付けて(指摘して)いいのは、4行指摘と、1ページ指摘をやった人だけね〜。  まあ順番にやるってことで。 >天衣さん  いらっしゃいませ。  ここを読んでいるって判断したのは、天衣さんが「尊敬語」って言葉を使ったからですね。  でも確信じゃないんで、向こうにも業務連絡を書いておいたわけですが。  なんかレスを見ると、妙に「言いわけ不能」ってことについての言及がありますが。  仮に「言いわけ可能」であっても、ここではあまり意味がないので、気にしなくていいです。  実際に「やれる」かどうか。  いつでも「出来る」かどうか――それが大事ですので。  「闇→灯り→女」の順による書き出しとか。  こんなシーンを書いたことがあります。  このあいだ出した夢境学園の2巻にて。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  漆黒の闇の中に、蝋燭の灯りが、小さくともる。  美女がひとり。ぽうっと浮かびあがった円の内側に、その半身をおいている。  爪を赤く塗った手で、女は燭台を捧げ持っていた。  光は一本きりしかない蝋燭からもたらされているものだった。だがそれさえも眩しいものであるかのように、女は目を細めている。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  完全三人称。完全客観視点。心理に立ち入らない視点です。  ここに抜粋していない先のほうまで進むと、すこし視点を揺らして、完全客観から踏み出して、いったん「三人称キャラ寄り」となり、その後には「神寄り視点」に踏み込んだりしています。  この一連のシーンのラストは、「神寄り視点」で決め。  視点は「揺れる」のではなくて、「揺らす」のであればテクニックとして使えますが……。まずは「揺らさない」ようにならないと。  ちなみに「続き」もチェックしてみたかったら、買ってくださいね〜。  ぼかあ印税のみで食ってますので。  「あるある!夢境学園(2)/魔界からの姫君X(上)」 EBファミ通文庫、です。  んで、改訂版ですが。  あれれ?  1パターンしか出せませんか?  出せないなら、あれが「完成版」として扱いますけど。  他にも書き直しのパターンがいくつか出せるようなら、皆が1ページ版のほうの指摘を終えてくるまえに、出しておいてください。  そうして自身による比較検討の上、「どれ」を皆に精読してもらって、指摘をもらいたいのか――その申告をよろしく。  あと、天衣さんは、自分の自由になるサーバースペースとか、紙に書いた図面をJPGに取り込む環境とかは持ってますか?  たとえばスキャナか、デジカメとか。  まあ罫線やテキスト文字で、キャラクターベースの図面でも良いですが。  例の「寝室」の見取り図と、キャラの立ち位置とを、図に書いて見せてください。  ようは「脳内空間」の写し取りですね。  出入り口はどこで、壁はどうなっているのか。  部屋のサイズはどのくらいで……。  ロウソクはどこにあるか。ベッドはあるのかないのか、そのサイズは。  窓はどこにいくつあって、開いているのか閉じているのか。  あとその部屋は地上何階にあるのか。  まあ、そのあたり。  自分でサーバースペースにアップして、リンク貼ってくれてもいいですし。  僕にJPG画像をメールしてくれれば、僕がアップしますし。  テキスト文字のみで書いた絵を、課題部屋にアップ(図/表モードにすると、半角全角の文字幅が正しく表示されます)してくれてもいいし。  まあ、どうやってもいいですので、とにかく脳内の「それ」を皆に見せてください。 -------------------------------------------------------------------------------- 酒屋へ三里豆腐屋へ二里 No.5995 投稿日 2003年1月25日(土)15時16分 投稿者 鷹見一幸  ……タイトルは「ド田舎で不便な場所」を意味する形容詞です。  もはや古語、死語、に等しい言い回しですが、母は使いますね。  私の母は昭和元年生まれです。    本業の関係で、数多くの高齢者と話す機会がありましたが……考えてみると高齢者だけじゃねえな、老若男女外人常人変人貴人自称宇宙人まで、ありとあらゆる人と会話して、いろんなことを聞き出してきたんだよな俺は(笑)  距離の単位に「里」というものを普遍的に使う世代。  これは、戦前の教育を受けている人間にしてみれば、ごく当たり前のことだったと思います。  確かに戦前の日本でも、高等教育(軍隊経験も含む)を受けた人間にはメートルの感覚と単位は身についています。 「敵艦発見!右、丑寅の方角距離二里半!」 ……なんて号令は、さすがに日露戦争でもやらなかったと思います(笑)    しかし、なんというか、それは公用語みたいなもので、民間のレベルではごく普通に「里」だとか「尺」「寸」そして「貫」「匁」などの単位が使われていたようです。  私は昭和30年代の生まれですが、子どもの頃。プロレスのジャイアント馬場選手のキックのことを「十六文キック」と呼んでいたのを覚えています。  ……今の人は「履物のサイズを「文」と呼ぶ」なんてことは知らないんだろうなあ……と考えると名実共に年寄りになった気がします。 (実を言うと今日は私のバースディだったりします。ホントだよ)  仮想戦記を書くために昭和十二年頃の、ごく普通の都市部と農村部の会話や生活程度を知りたくて、さまざまな文献に当たったり、高齢者の方に聞いて回りましたが、男の方は軍隊経験と戦後の実務経験があるために、ごく普通にキロメートル単位で話が通じますが、女性は結構「里」で話す人が多かったのを覚えています。    ですから自分の中に、距離を「里」として計る基本率が存在する人間が、戦前の生まれで、女性ならば何の矛盾も無いし、男性でも特に問題になるとはと思いません。  しかし、どういったシチュエーションなのかはわかりませんが、もし、これが、公職についている、それなりの高等教育を受けた人間同士の会話だとしたら「里」はそぐわないと思うのです。  昭和12年当時のシチュエーションで  A(将校以上の軍人もしくは公職にある者)  B(ごくふつうの教育を受けた民間人)  とします。  AとAの職務上に関しての会話の場合(距離単位キロメートル)   例「ここから現場までは、山を越えて約七キロメートルは離れていると思われます」  AがBに向かって話す場合(距離単位は「里」)   例「爺さん、ここから、そのお屋敷とやらは何里くらいあるのかね?」  BがAに向かって話す場合(距離単位は「里」)   例「隊長さん! そんな格好で山道を三里も走るのは無理だ、やめなせえ」  そして  AとAが、ざっくばらんに私的な会話をする場合(単位は「里」)   例「ずいぶん疲れたような顔をしているな」    「当たり前だ、陸戦隊の完全装備で三里の山道をやってきたんだぞ、ご苦労様、ぐらい言ってもバチはあたらんと思うぞ」    という形になります。  ……新木さんの質問に答える振りをして、何か別のことを言おうとしていることに気がついた人手を上げて……。  はい、その人は、続けて読んでください。    ……それ以外の人。  どーせ、最初から「あ、俺のことじゃねえや」と思って、ここまで読んでいないでしょうから、そういう人に言うべきことはありません(笑) 「キャラクターの数だけ知識のバックグラウンドが違う」  これは当然のことなのです。  知識が違えば、何かアクシデントに出会ったときの反応も違います。  アクシデントだけではありません、ファミレスでアイスコーヒーを飲むときの飲み方だって違うんです。   1・ ミルクもガムシロップもぜーんぶ入れてストローでかき回して、コーヒー牛乳みたいになったのを、ゆっくり飲んで幸せそうに笑う女の子 2・ ストローでぐいぐい飲んじゃってから、ヒマをもてあましたようにストローでグラスの中の氷を突っつく女の子 3・ ミルクもガムシロップも入れずにブラックで、しかし 少しずつストローで飲む女の子 4・ 同じくブラックで、ストローを使わずに一気に飲み干して、口の中の氷を噛み砕く女の子    これは、全部違う女の子ですね。反応が違う。  でも、もしもです。  これが全部同じ女の子で、お話の流れの中でこういったシーンが順番に登場するとしたら、どうなりますか?  これは、この女の子の内面的な変化を意味することになるとは思いませんか?  キャラクターが成長し変化するということはそういうことです。  すべての人間が持っている知識や価値観が違うように、小説に登場するキャラクターもすべて違っていなければならないのです。  従って、物語の中で様々な経験を積み、知識を得たキャラクターは変わります。変わらなくてはウソです。  変わらないとしたら、そのキャラクターは他人のことなど考えもせず思いやりの心も持たず、そして極めて自己中心的なキャラクターとしてのみ登場することが許されます。    よくあるパターンのキャラに「献身的でやさしい女の子」というキャラがいます 主人公を癒し、主人公のよき理解者であったりするキャラです。  このキャラが、主人公の本当の姿を知らない。という、よくある変身物のマスコットキャラだとしたら、そのポジションは変わりません。  でも、もし、その主人公が、命がけで戦っていることを知っているとしたら、そのキャラは「献身的でやさしい」という位置にいることができるでしょうか?  「献身的で、思いやりがあり、やさしい」としたら、その子は悩むはずです。苦悩するでしょう。思いやりがあり、やさしい、としたら、その子は絶対に、自分にできることは何なのか、それを考えるはずだからです。  にもかかわらず、のほほんと、マスコット的な行動しか取らないとしたら、その子は、冷酷で、残酷で実に自己中心的な人間のクズです(笑)  ……と、書いたところで、これをドラマにする方法です。  いかにもマスコット的な行動しか取らない女の子がいる。  仲間は死に物狂いで戦っているのにもかかわらず、だ。  主人公は、怒るわけだ、あの馬鹿女!ってね。  そして、あるとき、仲間が死ぬか生きるかという重傷を負っても、その子の 態度は変わらないんだ。  当然怒るよな。  そして主人公が、その子を呼び出して糾弾するんだ。  そのとき、女の子が叫ぶ(ここが、起承転結の転) 「わかってる! そんなことはわかってる! でも……でも、私は約束したんだ!  私は、みんなと約束したんだ! みんなが私に言ったんだ! お前は元気でいろ……いつも笑って元気でいろ……いつも笑って俺達に元気を分けてくれって……だから……だから私は笑っていなくちゃいけないんだ! 何があっても、どんなことがあっても、いつも元気でいなくちゃいけないんだ!」 「人間は経験と知識により変化する」という大前提があって、そして初めて成り立つ話だよね、こういうのって。  さて、売れる小説を書くということは、そういった「知識も経験もすべて違う人々」に読んでもらえるお話を書くということなわけだ。    考えてみれば特定少数向けに書く同人誌作家だって、これは同じだよな。  書き手は、読み手に読み取るための努力を要求するようなものを書いちゃいけない。  書き手の意図が読み手に伝わらないとしたら、その責は、あくまでも書き手にある。 「わかんない、つまんない」と読み手に言われたら、書き手が言えること、いや、言っていいことは一つだけだ 「ごめんなさい、こんどはもっと面白いものを書きます」 これだけだ(笑)  書いたものの意味が伝わらないときに 「それは実はこういう意味で、ここは後に出てくるこの人物の言葉と合わさって初めて意味を成すわけで……」  という解説を加えるとする。  それと同じことを、読み手一人一人の横に座って、読み手の疑問に答えることができるならそれもいいだろうコミュニケートできるならね。  でも、文章というものは基本的に一方通行な、実に不便なシロモノだ。  公開した文章は一切の言い訳が許されない。  それに慣れなければ小説なんか書かないほうがいい。  だって、ストレス溜まるぞ〜(笑)  ネットで書評なんかされてみろ、罵詈雑言のカタマリだったりする。「でたまか3」と「新・時空1」を出したときなんかすごい言われようだった。  たった五行の書評に「ダメ」という単語が五、六個並んでるのとか(笑)   読んだ人間から、めちゃくちゃな批評をされて、 「なんでこんなことがわからないんだ! この馬鹿が!」  と思うのは、それ普通。  俺だってそうだもん(笑)    でもさ、それに耐えて、さらなる作品を生み出す執念がなければ、モノにはならないんだよね。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5996 投稿日 2003年1月25日(土)17時26分 投稿者 新木 伸 >鷹見さん  「里」の話。  助かりました。  ではその話を参考にした上で、「自己責任」でイキママにしておきます。  ちなみに女性です。  多少特殊な能力は持ってはいても、教育的にはただの市井の人ですので、その例が参考になります。 >天衣さん  僕が首根っこ引っ掴んで、なかば無理矢理、この場所に引っぱりだしてきた形なわけですが……。  きつくて、堪えるようなら、無理はしなくてもいいですよ。  天衣さん自身の参加は、必須じゃないですし。  とりあえずあの文章に対して、リライトの使用許可がもらえれば、皆への教材として活用できますので。  ――で、いまやっているのは、単に文章面のことなわけですね。  作品自体がどうだとか、そういうのとは、一切関係のないこと。  あの4行。  もしくは、1ページ分。  そこだけを取りあげて、文章的に見て、どうなのよ――と、そういう話です。  うーん……。このへん。  作品と、文章と、あと作者自身の自我だとか――すべてを切り離して考えられれば、いくら叩かれようとも痛くはないんでしょうけど。  いいじゃないですか。  文章なんて、いくら叩かれたって、直せば済むわけですしー。  書き直してしまえば、どんなミスだって、それはなかったことになりますしー。  話に込めようとした「テーマ」だとか「思想」だとかを叩かれると、人格否定になりかねないから、これは痛いだろうけど。  ――で、文章の話。  どんな小説であっても、ひとつの段落なり、ひとつのシーン(1ページぐらい)といった細かいパーツの集合によって成り立っているわけです。  ひとつの作品を論じるときには――。  まず全体を語り、そこから細部に移ってゆくアプローチがあります。  またその逆に、まず細部を見て、そこから全体に移ってゆくアプローチもあります。  いままで分室では、後者の「プロット→シーン→文章」というほうにトップからボトムへの流れをメインに扱っていました。  しかしここ最近は生課題など、文章面も見ようという話になっています。そうなると必然的に、「文章→シーン→プロット」の逆順になるわけです。  そこに使う文章のサンプルとしては、「コンセプトは立っているけど、文章的にはメチャメチャ」というものが最適なわけです。  しかしこういう文章は、じつは珍しいものなのですね。  文章がメチャメチャの場合は、コンセプトも立っていないことが多いわけです。そもそも作者がなにを書こうとしているのか、自分でもわからずに書いてしまっているとか。  こういう文章は、そもそも狙いが存在しないか定まっていないので、「リライト」には向きません。  しかし天衣さんの文章の場合は、コンセプトは立っているわけです。  コンセプトの立ちかたと、文章としての壊れっぷりとの対比が見事で、リライト対象とするには、たいへん良いサンプルなわけです。 -------------------------------------------------------------------------------- 現在仕事中…… No.5997 投稿日 2003年1月25日(土)17時45分 投稿者 新木 伸 >「堪える」と「応える」  あ。  うっかりこっちの書きこみで僕も使っちゃっていたけど、いま、仕事で執筆中の小説のほうでたまたま「こたえる」と出てきたので辞書引いたところ、「痛い」という用法で「堪える」を使うの、誤用であることが判明。  こっちの書きこみで使ったときにも、なーんか違和感があったんだよな。そのときちゃんと調べればよかった。まあ仕事のときには引いてるんだからセーフだけども。  広辞苑より。 >>こた・える【堪える】 >>堪える。こらえる。忍ぶ。我慢する。 >>こた・える【答える・応える】 >>刺激を身にしみて感ずる。深く感ずる。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.5998 投稿日 2003年1月25日(土)23時50分 投稿者 新木 伸  ああ。忘れてた。  ここのシーンじゃ、読者をこの娘に「惚れさせ」ないといかんのか。構成段階で気づかなかった。書いてていまさら気づくとは不覚っ。  うーん。これで惚れたかな。どうかな。ええかええのんか? これならどうやっ? >仕事とか  そういやここのところ書いているのが、ちょうど、「旅の一行が辺境の寒村を訪れる」――なんていう展開だっけか。そういや色仕掛けと暗殺未遂のシーンもあるっけ。偶然だけどね。「ありがちな展開」を追求していったら、自然とそうなってしまっただけのこと。  夢境学園は“今回は”ファンタジーなのね。  ちなみに次回はなんだろう? 007あたりのスパイ物かな。それとも魔女っ子物かな。SFって話もあるし。特撮戦隊物って話もあるし。秘境トレジャーハンティング物ってのもあるし。  ネタのストックは山のようにあるのだが、まだ4巻のネタは決めてないんだよなぁ。  予告編打つ関係上、あとがきまでには決めとかないとなぁ。  しかしこのシリーズ。増刷もかかってるし好調だし。しばらくは続けられそうだし。よかったよかった。  増刷かからなきゃ、本なんて、あっという間にシリーズ打ち切りだもんなぁ。  いくら山ほどのネタを抱えていたって、書いて世に出さなければ、なんの意味も価値もない。  ちなみに増刷のかからない本を3冊も出したら、普通、作家はその文庫から消されるもんです。場合によっては(売れなさかげんによっては)1冊で充分ってな話も〜。  これ「干される」という。  「読んでもらえない/買ってもらえない」に対しては、どれほどシビアになっても、いきすぎということは有り得ません。  文字通り、作家としての生存がかかってますから。  どのあたりの本が「重版出来」で、どのあたりの本だと「重版なし」かは、大手書店にでも行って、奥付開いて、版数のところを確認すればすぐ判明する。  まあ平積みになっているような本とか、シリーズがずらりと棚に置かれている本なんかは、まず間違いなく重版かかってる。それも数版以上は確実。最近の電撃文庫では10版越えるのが「ヒット作」である模様。  重版の掛からない本ってのは、いったいどんなのかというと……。  背表紙が日焼けして色落ちしているような本ね。 (大きな書店と、小さな書店では返本されていて見あたらないかも。中規模の本屋だと案外と不良在庫の見直し(棚卸し)が甘くって、こうした本も延々と残されていることがある。特に郊外のビデオレンタル店と一緒になっているような本屋とかが、棚卸しがとてもいいかげん。売れない本を3年以上も、ずっと置いてあるところもよく見かける) >久美沙織著/「新人賞の獲り方おしえます」全三部  これ、代引き通販で注文して、取り寄せてみたのだな。  まあじっくり読んでいる暇はいまないので、休憩時にぱらぱらめくってみただけ。  てっきり新人賞攻略本なのかと思っていたら。なんだ。しっかりと小説作法書なのではないか。  俺、もうすでにプロだし、べつに新人賞の獲りかたをいまさら見てもー、とか思って買ってなかったが、こんなことならもっと早くチェックしておくべきだった。  しかし、やはりどこのプロの人も、言っていることは同じなのだなぁ。――と再確認した。  あと課題などでも、似たようなものがあったりとか。  うちの「生課題」は3時間で5ページだけど――。  久美さんのほうでは、15分で400字でやっておった。  課題のひとつで、「魅力的な異性を描くこと。400字にて。15分」ってのがあって、これが面白そうだった。  こんな面白いお題を出されたら、「俺なら台詞だけで美人を「描写」してやるぜい!」とか息巻いちゃうところだな。  しかし、「課題の狙いはあえて教えない。自分で読み取らせるのも課題のうち」――なんていうところまで同じアプローチなのね。  これって偶然ではなくって、たぶん必然なんだろうなぁ。どうしてもそうなるだろう。最大の効果を狙うなら。  15分で400字のものを書かせて、さらにそれを課題参加者全員に回して、それぞれに批評しあうみたいね。  取り入れてみるならば、「主人公を異性に出会わせて惚れさせること。800字。30分」――とか、そんなお題か? (ああいかん。これじゃプロが訓練するための難易度だよ)  まあ修羅場抜けたら、じっくり読むことにする。  教えかたのノウハウだとか、吸収出来るものは吸収する。そしたらメソッドが変わるかも〜。  この本。藤極堂さんがすでに3回ほど紹介してくれているが。  皆はもう既読かい? (しかし久美さん、書いてある内容のレベルが高すぎだよ〜。あの書きかたじゃ、プロか、さもなきゃプロに片足届いているぐらいの人間でないと、意味を理解できなくて、消化吸収できないよ〜、と思う。分室歴2年、下方修正数回に基づく経験から) -------------------------------------------------------------------------------- 死 No.5999 投稿日 2003年1月26日(日)00時28分 投稿者 羽矢野  今日は、部署で定年を迎えた方の送迎会のあと、ガンで亡くなった方のお通夜に行きました。  一方は無事に定年を迎え、一方は志半ばで病に倒れる。  健康というのは大切だと、しみじみ感じます。  明日は、会議の途中で抜け出して葬儀に行きます。  そんなに親しかった人ではなかったですが、同じ仕事をしていた人とこういう形で別れてしまうのは、やはり寂しいですね。 ●諸事情 >>まだ26歳  なのは紫さんで、私はもっと年上です。  現在29歳。 >>べつに終わっちゃっても、いいんでないの?  いや、ダメ。  確かにコンクリに詰められたりはしない。  最悪でも、信用や友人、恋人や仕事とか失って、段ボール生活になるだけ。  あっ後ろから刺されるくらいはあるかもー(ない)。  でも、なっちゃうと困る。  まあ、何悩んでるのかは、個人的なことす。  ここに書くようなことじゃない。  てか、新木さんが書いてることとそんなに違わない。(紫さんとかから聞いたのかな?)  この話題は、終わり。 ●四行 >>お姉ちゃんのいいカラダの上を影が妖しく這い回っていて、さらにエロっぽい >>エロっぽい  これが重要だ。  このシーンは、色仕掛けなので、エロな雰囲気は大事です。  言葉が足りなかった。  でも、露(あらわ)って言葉があるから、ここは暗闇から、エロい体が徐々に(まだ書かれてない)主人公の目にうつるってのを作者はやりたいんじゃないだろうか。  お姉ちゃんのエロっぽいカラダが、妖しく這い回る影に徐々にてらされていく  ってことじゃなかろうか。  最初にいいカラダがあって、影が這い回ってるからさらにエロっぽいってわけじゃないと思うのですが。 (いや、ロウソクの灯りにてらされた寝室で、そんなことあり得ないよなーってのは、わかりますが、文章の意味だけとると、そうとるんじゃなかろうか) ●久美沙織著/「新人賞の獲り方おしえます」全三部  既読です。  てか、私が小説書き始めて、そんな指南書があるなんて知らなかった時(その頃は、まだネットしてなかった)本屋さんで文庫になったやつを見つけて喜んで読みました。  よく考えたら、基本ってこの本で教えてもらったんだった。  最初は今思うと、あんまり理解できなかった。  たまに思い出した頃読み返すと、理解できる部分が増えてたりしてました。  今でも読み返します。  実家と今住んでる寮に、一冊づつ買って置いてあるくらいには恩を感じてる本です。  明日会議で朝早いので、ここまで。 -------------------------------------------------------------------------------- タイムアップです。 No.6000 投稿日 2003年1月26日(日)04時33分 投稿者 馬宮  天衣さんの指摘、うまくまとまりません。次回にします。 ●新木さん >指摘について >>思考がぐるぐる巡って時間も無駄になるし、相手にそのまま伝えても、ただいたずらに相手を混乱させちゃうだけだし……。(そもそも相手は意図なんて持ってなかったわけだからね) >>指摘するときには、よく注意すること。 >>深く考えすぎてしまって、妙な結論に持っていってしまうより、「もっと類語を洗い出して、ここにふさわしい適切な言葉を使うように」とびしりと言ったほうがよいね。自分が混乱した過程を思考開示してやって、そのまま書くのが相手のためになるときもある。たとえば前の「ロウソクが灯りだと気づかなかった」とか。  ご指摘、ありがとうございました。  わかりやすく指摘できるよう、もっと考えて書きます。   >ライター用語のキャッチ  これは、キャッチコピーのことですね。   −−−−−−−−−−−  キャッチ-コピー (大辞林)  消費者の心を強くとらえる効果をねらった印象的な宣伝文句。 −−−−−−−−−−−  辞書でひくと、こうなりますが。  先日、あるライターさんのHPで見つけました。  以下引用です。 −−−−−−−−−−−  キャッチコピーは、たかだか10〜20文字など短い言葉。読む人はさほど意識しないで読み流しちゃうんだろう。でも実際はほとんどの場合が、無意識のうちに、キャッチを見てその後の本文を読むかどうかを決めている。キャッチがつまらなかったら、どんなにすばらしい本文を書いても読んでもらえないかもしれないのだ。だから、その後を読む気にさせるようなキャッチをつけるのは、とても重要なことだと思う。 (<キャッチコピーのむずかしさ >2002.5 より) −−−−−−−−−−−    小説体系図の「読者に文章を印象づけるテクニック」に加えたいので、生課題にキャッチ、つかってみようと思います。         >久美沙織著/「新人賞の獲り方おしえます」全三部  読んでいます。  わたしも羽矢野さんと同じで、これが初めて読んだ小説指南書でした。 ●情報ゼロの時 (羽矢野さん5991) >>馬宮さんは、イメージができるときって、バック白から始まるんですね。 (新木さん5992) >>馬宮さんの場合は、本当に「真っ白」なのかな? それとも言葉のあやで、本当は違うとか?  新木さんの書き込みの通りです。  指摘がやりやすいから白にしました。  黒、という色は、天衣さんの四行を読んでいくうちにつく色でしたから。   どこでこの色がついたか、それを書きたくて最初のバックを白にしました。  これが、昼間の明るいシーンでしたら、黒からはじめたと思います。    普段は、文章が書いてある場所の背景色(ここだったら、薄い紫ですよね)が、最初の色です。  つまりわたし、画面の色と文字しか見えてないんです(汗)。  情報が出揃うと、一気にぱっとイメージが広がります。  それまでは、「女性」も「ロウソク」も、単なる文字記号にしか見えません。    天衣さんの文章では、四行全部読んでもイメージがわかないんですが、新木さんの文章では……    >>漆黒の闇の中に、蝋燭の灯りが、小さくともる。  >>美女がひとり。ぽうっと浮かびあがった円の内側に、その半身をおいている。    「ぽうっと浮かびあがった円」というところで、いきなり文字が絵になりました。  そして、    >>女は目を細めている。  ここで、具体的に女の顔がアップになって見えました。目や鼻や口の形までしっかり見えます。  本当に美人だったので、びっくりしました。  なんで、美女ってだけで女の人の顔が決まるのかな、と思ってもう一度読み返しました。  >>爪を赤く塗った手    これですね。赤い爪の美女といえば、はっきりした顔立ちの美人でしょう。  口紅、赤いかもしれません。  とりあえず、大人の魅力たっぷりの女性のような気がします。      >>ぽうっと浮かびあがった円の内側に、その半身をおいている。  魔方陣っぽいです。魔女かなぁとか。    >>女は燭台を捧げ持っていた。  儀式みたいな感じがします。  今現在、彼女がどんな服を着ているのかまではわかりませんが、女性のイメージがしっかりできてしまったので、あまり気になりません。     それより、「この女の人、なにやってるんだろう」、「これからなにが起こるんだろう」、と興味が向かいます。    ……つい、夢中になってしまいました。変なこと書いてなければいいのですが(汗)  (あるある!夢境学園は先日本屋さんで注文しました。読むのがとても楽しみです)。  すみません、話が途中でずれました。  もとにもどします。    こういうわけで、わたしは文字情報がすぐにイメージになりません。  頭の中に情報が十分たまった時、映像に変換されます。  「爪を赤く塗った手」という言葉の記憶が、女のアップになった時に突然思い出される、というふうに。    それまでは、「ふむふむ爪が赤いのか」「なるほど燭台を捧げ持っているのか」と思うだけなんです。  だから、情報ゼロの時のイメージ色はテキスト(または本や雑誌)の背景色になってしまうんです。      ●新木さん    (5998)の書き込みから。    >>こんな面白いお題を出されたら、「俺なら台詞だけで美人を「描写」してやるぜい!」とか息巻いちゃうところだな。  すみません、質問です。  これは、美人の台詞「一つ(カギカッコ一個分)」、ということですか?  それが知りたいです。   --------------------------------------------------------------------------------