-------------------------------------------------------------------------------- >小倉さん No.2001 投稿日 2001年6月16日(土)11時59分 投稿者 新木 伸 >小倉さん >転とか  うんうん。  「知っている」ということと、「理解している」ということは違うよね。  ちなみにその先に進んで、いちいち考えないで体がやってくれるようになると、本人はまた「転」というものを忘れるようになります。  どこが「転」になるとか、そーゆーことは考えない。  でも分解してみると、ちゃんと「転」は入っているし、起承転結もちゃんと揃っている。  なにかのエピソードを書いたり考えたりすると、自然と転を作ってしまっている。  その段階あたりが、だいたいプロのレベルです。  いちいち意識してやってたんじゃ、もう大変。  意識しつつ、起と結のあいだに「転」を入れてゆくことを心がけていれば、そのうちそうなります。数さえこなせば、誰でもね。 >弟の人間らしいエピソード  これの目安としてはね、兄が大笑いしてしまうぐらい。  そのぐらいの感情のボルテージを引き出せるクオリティが必要です。  いや、べつに笑わんでもいいんだけど、泣くとか、大声で叫ぶとか、まあいろいろあるでしょ。  弟の人間らしいところを知って、そんな弟を怖がっていた自分が滑稽に感じられて、それで笑いだすとかね。  そういや、妹がコクられるところなんかも、弟君のアプローチ、妹を泣かせるぐらいのモノがほしいなぁ。  キャラの感情を揺さぶるということは、つまり読者の感情を揺さぶるということ。  それはまさしくエンターテイメントであり、お金をもらうことのできるものです。 -------------------------------------------------------------------------------- メンテ中…… No.2002 投稿日 2001年6月16日(土)12時05分 投稿者 新木 伸  書きこみできません。 -------------------------------------------------------------------------------- メンテ終了〜 No.2003 投稿日 2001年6月16日(土)13時54分 投稿者 新木 伸  書きこみできます。 -------------------------------------------------------------------------------- No.2004 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- もう土曜日 No.2005 投稿日 2001年6月16日(土)16時46分 投稿者 石野休日 >石野さんが筋トレ(?)ノルマで馬力を出したように  なんか一瞬だけでしたけどね。  5連勝の後の11連敗。ああ、近鉄みたいだな。 >よみかく分室説明  あ、知らないうちにこんなものが。  新木さんがこれだけの労力を使ってくれているんだから、僕ももっと執念を見せなければ。 >シンデレラ迷宮  レベル−1 OK−6 石野休日35(6月11日〜17日−5) ・ダンスコンテスト。優勝者には王子と踊る権利が与えられる。 ・参加者は優勝を意識するあまり、動きが硬く、また表情も厳しい。 ・そんな中、シンデレラは上手くはないが、生き生きとした表情で、軽やかに楽しそうに踊っている。参加出来ただけで幸せだったシンデレラは、優勝など意識していなかったからだ。 ・結果、優勝はシンデレラだった。驚く参加者達。シンデレラ本人も信じられないといった様子。実はシンデレラのダンスに惹かれた王子が、審査員に口添えしたのだった。 ・だがシンデレラは王子とのダンスを辞退しようとする。優勝するとは思っていなかったため、心の準備が出来ていなかったからだ。 ・王子はそんなシンデレラをますます気に入り、強引にシンデレラの手を取る。 http://www.geocities.co.jp/Bookend-Shikibu/1301/ -------------------------------------------------------------------------------- No.2006 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- No.2007 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- HP未所有。 No.2008 投稿日 2001年6月16日(土)18時49分 投稿者 藤極堂 >新木さん >「直リンク禁止」とはっきり書いてあるサイトって、どのぐらいあるものかな。 >「リンクフリー」じゃないところって、リンクするのに許可がいるってことだよね? 実際、そういうのってどのぐらいの割合になるもの? 上記の二点はNo.1996で紹介した「Books by 麻弥」の「リンクについてのアンケート」が参考になると思います。(※グラフ有り) 「直リンク禁止」と書かれているサイトは「フリー素材サイト」を除けば確かにあまり見かけません。 私が不安に思っているのは「リンクフリー」という言葉の意味を間違って解釈している人達が急増しているという事です。 「サイトの構造上一部だけを紹介されると、誤解を招くので困る」 「トップ以外は改装でリンク切れになるので、そういう紹介の仕方は止めて欲しい」 「ごめん、ウチ 十八禁系(もしくはヤオイ系)のサイトなんで仲間内以外で紹介しないで(泣)」 ……これくらいなら、まだ納得いくのですが、 「リンクフリー。でも、メールか掲示板でリンクの申請をして許可されてからするのが常識」 (文中リンクでいちいち許可を取っていたら日が暮れてしまいます) 「リンクフリー。でも、トップ以外にするのは非常識かつ失礼」 (カウンター数 稼ぎのためですか?) 「リンクフリー。でも、直リンして批判すんな。というか批判全面禁止。web上で批判する奴は全員ネチケット違反者。文句言うくらいなら見るな」 (パスワード製でロボット検索避けのタグを入れたサイトを作ってから言って下さい) でも、こういう人は自分の考えが常識と思っているので後半のセリフは無しで、ただ「リンクフリー」と明記しているだけです。 怖いです。 でも、雑誌やTVの「気軽にHPを!」系の特集を見て IE付属のHTML文書作成ソフトでサイトをアップした人は大抵そんなものです。 ――というか、説明書やヘルプに、そんな心構えまで書いてないしなあ。 誰が悪いのでしょうか? そういう現状では何かはき違えた人が出てしまうのはある程度しかたがないのだろうと私は思っています。 「雰囲気を読んで理解しろ」といっても 理解するだけの力がない人というのはどうしても存在するものなのです。 狭い範囲でしかネットを利用してない人は「自分の周りのルール=ネットのルール」になりがちだし。 >直リンク禁止でも、タグを使わず、URLアドレスをべた書きして、「カットアンドペーストで使ってください」みたいに書くのは、これは直リンク扱いにはならないのだろうか? URLアドレスを紹介しただけってことで。 直接リンクした場合は紹介したサイトの管理人さんがアクセス解析を行っている場合、どこから閲覧者が来たかがまるわかりです。 別ブラウザを開いてURLを直接カットアンドペーストした場合は、アクセス解析を掛けても「どこのサイトから飛んできたか」はわかりません。 伏せ字や言い換えをしてロボットサーチに引っかからないようにするのと同じトラブル避けです。 本当はメールや掲示板で連絡して許可を取るのがベストなのでしょうが、そうすると「よみかく分室(仮)を他の場所で宣伝しないように」という新木さんの言葉をどう遵守するべきなのか私にはよくわかりません。 というよりいちいち許可を取るのは面倒です。私が。 とりあえず、企業・個人共に「トップページのみのリンクフリー」が多くなってるらしいのでバレないように姑息な手を。 悪知恵だけがぐるぐる回っている。 >白黒猫さん ドリキャスは解凍ソフトが使用できないはずですが。だいじょうぶ? -------------------------------------------------------------------------------- 課題提出 No.2009 投稿日 2001年6月16日(土)18時57分 投稿者 白黒猫 >新木さん 説明ありがとうございます。以後よろしくお願いします。 いままで書いた作品は、きちんと完成させたものは短編が6本。長編は一度書こうとしたものの途中まで書いたところで破綻してしまい、リタイア。 というか、それがここに来たきっかけだったりします。   >藤極堂さん はい、事情があってまたドリキャスに戻りました。マイPCを再び手にするには最低でも数ヶ月かかりそうです。 でも、ここでの読み書きには不都合はありませんので、ご心配なく。 あと、紹介していただいたページ、非常に参考になりました。 ……て、藤極堂さんもあそこ見てたのか。   シンデレラ迷宮(OK0)6/11〜6/17   白黒猫1  ・ダンス好きの国王の提案で、踊りのコンテストが行われる。 ・王子とペアになって踊り、最もうまく踊れた者は、舞踏会終了まで王子とずっと一緒に居られ、さらになんでもいうことを聞いてもらえる権利が与えられることに。 ・勝手に商品にされた上、踊りがものすごく下手な王子は面白くないが、小心ゆえに父に逆らえない。 ・参加者は皆踊りが上手。しかし王子は自分の踊りの無様さを、より一層引き立てられてしまう。 ・参加者の一人シンデレラは、他の誰よりもうまく踊って見せ、しかも王子が少しでも上手に踊れるようにさり気なくサポートする。 ・しかし王子は踊りの上手い者に対する劣等感から、ますます不機嫌に。 ・音楽が終わる直前、シンデレラは突然不格好に転んでしまい、会場中の失笑を買う。 ・王子は彼女がわざ失敗して見せ、自分の格好悪さを目立たなくさせたと気づく。 ・ダンス終了後、国王達が優勝者を選考している間に王子はシンデレラになぜわざと優勝を逃すようなことをしたか尋ねる。 ・自分の願いは王子と踊れたことで十分かなったので、王子に機嫌を直して貰うために優勝を逃しても、いっこうに困らないと答えるシンデレラ。 ・自分と踊れただけで満足しているシンデレラを見て、自分の狭量さを恥じる王子。 ・シンデレラの手をとり、彼女こそが優勝にふさわしいと、国王を強引に説得する。 -------------------------------------------------------------------------------- おっと No.2010 投稿日 2001年6月16日(土)19時13分 投稿者 白黒猫 上の書いてる間に藤極堂さんの書き込みが。 えーとですね、大丈夫です。基本的に解凍とかが必要になることがいままで余りなかったこともありますが、もし必要な時も友人のPCなりマンガ喫茶なりでそういった作業やってコピーして転送なり保存なりプリントアウトなりでなんとでも対処できますし。 つーか、そうでなきゃここに書き込みませんて。 ドリキャスは確かにいろいろ「足りない」ところもありますが、それを理由に他の人の負担になったり手間をかけたりはしませんので。 どうかご心配なく。 -------------------------------------------------------------------------------- 紺野です。 No.2011 投稿日 2001年6月16日(土)20時54分 投稿者 紺野タツキ >リンクフリーについて。  リンクを歓迎するかしないかって、ずいぶん意見が分かれるようですね。  私はまえ、「『無断リンク禁止』と書いてあるサイトはおかしい」と言っているホームページに行き当たった事があります。 >シンデレラ迷宮 >雑談  最近シンデレラ用メモ帳が出現しました。  ひまな時にストックして、ひまな時になおしたり捨てたりするところです。われながらいいシステムだと思って。  レベル1  今週1個  現在9個  6月11〜17日、3/7   紺野52(6/11−(5)) ・王子は娘たちに言い寄られて、よろけて皿をひっくり返し、料理をかぶってしまう。 ・娘たちはこぞって王子の世話をしようとする。みんなで王子を起こしてすわらせ、服についた料理をふき始める。シンデレラもハンカチを取り出し、王子の靴をふく。 ・やがて落ち着いた王子は、世話をしてもらったお礼に、思い出の品を送ると言う。 ・娘たちは、貴金属や宝石を頼む。 ・シンデレラは、王子の靴をふかせてもらったハンカチを大切にするので、それ以上はいらない、と言う。 ・王子はシンデレラをダンスに誘う。 紺野53(6/11−(6)) ・大広間に入ると両側に、おいしそうな料理が並んだテーブルが続いている。 ・娘たちはテーブルに近づいて足を止め、料理を選んだり食べたりし始める。奥のほうにはもっと豪華なものがあるらしい、といううわさが広がり、みんなどんどん先のほうへ進んでいく。 ・シンデレラは、入り口に一番近いテーブルでいつまでもおかしを選ぶ。 ・王子が近づいてきて、なぜあなただけは奥に行かないのですか、奥にはもっとすばらしいものがありますよ、という。 ・シンデレラは、このテーブルだけでもいろんな種類のお菓子があるんですもの、と言う。 ・王子はシンデレラをダンスに誘う。 紺野54(6/11−(7)) ・王子は、一人ひとつずつ願い事を言うように、と命じる。ただし、一番かなえられそうにない、夢のような願い事をした娘に、馬車一杯分の金銀を与える、と約束する。 ・娘たちは、次々に途方もない願い事をする。王国がほしいとか、星がほしいとか、世界で一番きれいになりたい、とか。 ・シンデレラが何も言わないので、王子はシンデレラに、願い事は何かとたずねる。 ・シンデレラは、舞踏会に来るのが一番かなえられそうにない願いだったのに、もうかなってしまったから、ほかには思いつきません、と言う。 ・王子は、星がほしいと言った娘に金銀を与え、シンデレラをダンスに誘う。 --------------------------------------------------------------------------------  はじめまして。紫音と申します。 No.2012 投稿日 2001年6月16日(土)21時46分 投稿者 紫音  作家志望の学生です。電撃を目指しています。  僕もこの分室に参加させて頂きたいと思います。  今まで書いた作品は、短編2本に長編1本。長編は今回の電撃の一次で落ちました。日本語になっていないレベルです。  こんな奴ですが、どうかよろしくお願いします。  では早速ですが、シンデレラ迷宮を。 >シンデレラ迷宮/レベル1/OK数0 紫音1(6月11日〜17日 1/7) ・舞踏会は休憩時間に入り、クッキーが1人5枚ずつ配られる。 ・空腹だったシンデレラはクッキーをもらってすぐに1枚食べる。 ・シンデレラ、空腹そうな召使いの少年を見つける。 ・シンデレラ、少年のもとに駆け寄り、残りの4枚のクッキーを全てあげる。 ・休憩時間も終わる頃となり、王子が入って来る。 ・王子、クッキーを持った召使いの少年を見て奇妙に思う。 ・少年にどうしたのか聞く。 ・少年は、とある女性(シンデレラ)にもらったと答える。 ・王子、その女性のことが気になり、少年にその女性がどこにいるか聞く。 ・少年、答え、王子は彼女のもとへ行く。 ・シンデレラ、王子の出現にとまどいつつ、クッキーがおいしかったと言う。 ・王子、シンデレラをダンスに誘う。 -------------------------------------------------------------------------------- 課題提出します No.2013 投稿日 2001年6月17日(日)00時05分 投稿者 春日信乃  課題を提出します。 春日37 ・明らかに会費の方が高いダンスパーティ。王家の貧弱な財政が伺える。 ・計算高い娘たちは景気のいい首相や貴族に群がる。せっかく王子が誘っても王子と踊る事に価値を感じずやんわり断る。 ・娘たちは皆、別の金持ちに欲丸出しでアピールするが、シンデレラはそんなことは考えてない。 ・王子と踊りたいと願い、王子がひとりでいるのを見かけると、ダンスを申し込む。 春日38 ・多くの娘たちが王子にアピールしてくる。王子は立場上、邪険に扱うわけにもいかず、うっとうしがりながら、ダンスの相手をする。 ・王子はシンデレラとも踊ったが、自分にまったく興味がない訳ではないが、積極的にアピールする事は無かった。 ・王子は、疲れてくると気分転換にシンデレラと踊るようになる。 ・王子は次第にシンデレラに興味を持ち、気分転換じゃなく、本気でダンスを申し込む。 春日39 ・テーブルには王子と数人の娘たち。シンデレラもいる。 ・会話が弾み、お酒の量も増し、気が緩み出した娘たちに一番の願いはと聞く。 ・酔いが回ったせいか、意外と正直な答えが返ってきた。 ・お金や貴金属、裕福な生活という答えが続くが、シンデレラは答えられなかった。 ・その理由を尋ねたら、この会場に来られたので願いが叶ってしまった、今はありませんと答える。 ・その答えを聞いて、王子は笑顔になり、ダンスを申し込む。 春日40 ・王子は、女性客の全員と踊るように務めていた。その事は、有名な話で王子の人柄とともに知れ渡っていた。 ・今夜のパーティでも、王子は大勢の女性客とダンスを楽しんでいた。 ・遅れてきた客のシンデレラにも声をかけ、ダンスを申し込んだ。 ・シンデレラも儀礼的なお誘いと知っていたけど、嬉しさが顔に出てしまう。だけど、他にまだ踊っていない方がいると思うので、その方たちと踊ってくださいと言う。 ・それではと他の女性客と踊り始めるが、シンデレラの事が気になって、シンデレラに再度ダンスを申し込む。 -------------------------------------------------------------------------------- ドリーとブロギーの気高さ No.2014 投稿日 2001年6月17日(日)00時18分 投稿者 魚住雅則 悩んでいる内に随分遅くなってしまいました。すみません。 >あの二人は自分こそ最高の戦士だと思っていたわけ? だとしたら、どうして何を根拠にそう思っていたわけ? 二人とも名乗る時に「我こそがエルバフ最強の戦士○○!」と宣言しているので、自分のことを最強だと思っています。 ――と考えていたんですが、二人とも「どちらが強いか」には全くこだわっていないですね。「正しき者が常に生き残る」という信念があるので戦っている。「強いから生き残る」ではない。 名乗る時の冗談みたいに言ってるのかな。 仮に本気で最強だと言っているなら、その根拠は「戦い続けてきたこと=戦士であり続けてきたこと」じゃないでしょうか。 百年間の決闘を始める前から、常に戦い続けてきたことが自信となっているんじゃないかと。 戦士でなくなってしまえば、それはもう自分ではない。つまり戦士であることは自分の存在の証明。 自分の最も大事にするモノ(戦士であり続けるということ)を貫くために戦い続けている。 結論「自分が戦士(自分)であり続けるために決して妥協しない精神が気高い」 >画家の場合 前回のものは「勝負の理由がどちらが上か決めるため」という時点で薄っぺらいプライドでした。 今回手を加えてみたのですがどうでしょうか。 ある所に二人の一流画家がいた。彼らはライバルであると同時に親友同士で、お互いの実力を認め合っていた。そして二人には、画家として一生に一度は教会の天井画を手がけてみたいという夢があった。 ある日、王から直々に二人の内どちらかに新しく出来た教会の天井画を書いて欲しいという依頼が来る。 彼らはどちらも譲らず、話し合いの結果、二人で同じテーマの絵を描いてどちらが素晴らしいかで決めることになった。 話を聞いた者は皆、お互いが自分の作品を認めるに決まっていると言った。しかし二人は、画家である誇りにかけて、作品の評価に私情を挟むことなど死んでもしないと告げた。 そして二人は食事も睡眠も取らずに最高の作品を仕上げたのだった。 -------------------------------------------------------------------------------- 課題提出します No.2015 投稿日 2001年6月17日(日)00時48分 投稿者 卯月 修羅  どうも最近レポートやらバイトやらで書き込めない日々が続きました。まだまだ授業はひまになりませんが課題はがんばるぞ。    それでは採点よろしくお願いします。 卯月33(レベル1 現在OK4 今週0  6/11ー6/17 2/7) ・舞踏会にやってきたシンデレラ。会場では参加者たちが不自由なく舞踏会を楽しめるようにと、あらゆる要望にも応えられるように準備がなされていた ・若い娘たちはみなのどが渇いたから飲み物を持って来いだの、疲れたからマッサージしろだのわがままの言いたい放題。いいかげんうんざりする係りの者たち。 ・そんなときシンデレラに「すいませんが髪留めが壊れてしまったので、どんなものでもよいので髪留めを貸していただけませんか?」と頼まれる係りの者。係りの者は、意地悪でどんなものでもいいなら、とそういう要望があったときのため準備されていた豪華な髪留めでなく、安っぽい普通の髪留めをシンデレラに渡す。 ・シンンデレラは王子と踊っているときに親切にもボーイに髪留めを貸してもらったと話す。それが本来渡されるべき髪留めでないことに気付いた王子はシンンデレラに非礼をわびる。王子に謝られられたシンンデレラだったが、シンデレラは「いえ、この髪留めのおかげで髪がくずれなくてすんでいますから」と答える。 >雑談  この前、同位体による年代測定の授業を受けていたら教授が「聖骸布」の話をしてくれました。この「聖骸布」というのはキリストの遺骸を包んだとされる布のことで、そこにはキリストの遺体の跡がくっきり写っています。  1988年に科学者たちがこの「聖骸布」の炭素同位体による年代測定を行ったのです。  もし、この布が本当にキリストの遺骸を包んだものならば当然、布の炭素同位体はキリストが死んだ年、つまり西暦0年を示すはずです。  結果はなんとキリストが死んだ年よりも一千年以上古い値を示したそうです。  それでは一体、この「聖骸布」に写った人物は一体だれなのでしょうか?  この「聖骸布」の結果にはいろいろと反論と疑問があるそうなので詳しいことを知りたい人はヤフーで「聖骸布」で検索してみてください。とても詳しいHPが見つかります。 -------------------------------------------------------------------------------- No.2016 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- 課題 No.2017 投稿日 2001年6月17日(日)01時06分 投稿者 魚住雅則 >健気なシンデレラ 出来るだけ笑いも取って行こう、という方向で。 魚住6 ・会場につくなり給仕からワインを勧められるシンデレラ。 ・近年まれに見るほど上出来のワインに、あちこちで酔いつぶれて医務室に連れて行かれる参加者たち。シンデレラも飲みすぎてふらふら。 ・酒に強かった王子が何とか残っていたシンデレラをダンスに誘う。 ・シンデレラの顔色が青くなったり白くなったりするので心配になった王子がダンスを止めようとするが、いつもこんな顔ですと強引に誤魔化すシンデレラ。 ・最後まで踊りきって会心の微笑みの後、最後の力で庭まで走って噴水のようなゲロを噴き出すシンデレラ。 ・心配して追ってきた王子、ゲロを吐いてすっきりした顔のシンデレラを改めて誘う。 -------------------------------------------------------------------------------- 必要事項を No.2018 投稿日 2001年6月17日(日)01時26分 投稿者 魚住雅則 書き忘れていました。 「レベル2(?)、今週0個、現在1個、6月11〜17日、2/7」 レベルは2からの開始でいいのでしょうか?>新木さん -------------------------------------------------------------------------------- 主に茶羽根さん宛て……だと思う、たぶん。 No.2019 投稿日 2001年6月17日(日)03時26分 投稿者 はせがわみやび  うーんうーん、シナリオのアイデアが出ない。と言ってるうちにもう日曜日だ…。 >>茶羽根さんの課題出し  根本的な構図が見えてるかなァ?  えーと、これって、主人公の成長話でしょう。  では、成長したことを見せるには、どうするのが手っ取り早いだろう?  1レベルの冒険者がコボルト相手に苦労していたとして、それが3レベルになった。  でも、3レベルになったからといって、出てくるモンスターも3レベルになってたら、やっぱり同じくらい苦労してしまう。同じくらい苦労してしまっては、成長したかどうかわからない。  というとき、GMはどうするかというと、もう一回コボルトを出すんだな。    似たようなもんで。  ニードに物語りの最初と最後で同じ試練を与えたいわけだ。  1度目(物語りが始まる前、過去)は、その試練に失敗し、物語のラストで同じ試練に出会ったときは、乗り越える。それによって主人公の成長を示したい。  だから、同じ狂言まわしを登場させて、同じような事件を起こしたい。  なぜ、中立なキャラが必要かといえば、「敵」にしちゃうと、「悪い敵を倒す」っていう話になっちゃうからだ(たぶん、出した瞬間に作者の思考もその方向に引っ張られる(^^;)。  茶羽根さんのもとの話を読んで、 「精神的な結びつきを重要視するあまり、自分のことを男色家と勘違いしていた青年ニードが、幼いころの自分と同じく寂しい環境におかれた少女フィンと出会い、心の交流を深める話」  という感想があがってくるということは、だ。   つまり、問題なのは、ニードの心の内側だろう?  敵はニードの心の内側にあるはずで……。だから、同じような事件が起こるだけでいい。悪役は必要ない。  というわけで、読者にも(そして作者にも(^^;)良く分かるように、同じキャラ(でもアイテムでも動物でも)を出して、同じ事件を起こせ、というわけだね。 >>どうしても「信用する資格が無い」という言葉には違和感があります。  違和感はあると思います。  信用する、というのは、誰か第三者から資格を与えてもらう類のものではなくて、本来は自分の心の問題ですからね。  つまり、この言いまわしは間違っている。  どうしてそんなことになるのかといえば、それはニードが間違っているからです。  ニードは間違っていて、いい。  たぶんこの話は、ニードが間違っていて、それに気づく話だから。  今のところ、ニードに引っ張られて茶羽根さんまで混乱しているのがマズイだけで…(^^;  新木さんのツッコミは、茶羽根さんに対して言っているのであって、ニードに対してではない。ニードは、「俺には人を信用する資格がない」って言っててもいい。それは、ヘンな思考だ。でも、そこはヘンでいい。  じゃあ、なんで、そんなヘンな考え方にニードは凝り固まっちゃったんだろう?  どういう思考過程があれば、こんなヘンな発想になるんだろう(おそらくはかなり後ろ向きな思考なんだろうなあ、とは思うケド…^^;)。  茶羽根さんがニードに聞いてみるのが一番いいんだけどね(^^;  みやび -------------------------------------------------------------------------------- レスとか…… No.2020 投稿日 2001年6月17日(日)05時34分 投稿者 茶羽根(やの) 藤極堂さん>  いつもいつもありがとうございます。こんなページがあったんですね……。  全然インターネットを活用できてないことを改めて痛感。 新木さん> 辞書>  広辞苑(第2版)には載ってないことを確認してたんですけど、そこまででした……。  電子辞書は一つも持ってませんでした。やっぱある程度の投資は当然なんですね。私のパソコンはHDが3Gという年代物だし、やはりそろそろ変え時なのか……。  それにしたって、インターネット上にあれだけ便利な辞書があるわけですから、ようはやる気の問題となってしまうんだろうなぁ……。これからはもっと活用します。 白黒猫さん>  初めましてこんにちは。ご指摘、どうもありがとうございます。  えーと、まず最初の方は、「きちんと」とか「大事に」とか形容詞が付いてたのが行けなかったような気がします。形容詞を外すと、  Aしなかったせいで、BがCしてしまった。  勉強をちゃんと「教える」しなかったせいで、「生徒」が「受験に失敗」してしまった。  大事に「読む」しなかったせいで、二度と手に入らない貴重な「本」が「ボロボロになる」してしまった。  恋人の言葉を「信用する」しなかったせいで、「恋人」を「死なせる」してしまった。  これの結論が、 ・次はAしよう ・Aする資格がない  とならないか? という感じです。 >だから怖くても人を信じるのは大切、そういうものではないかと。  Bがそれまでの人生の中で一番大切な物だとすると、一番大切な物をAしなかったのに、二番、三番目に大切な物をAしていいはずがない、という感じです。 みやびさん> > だから、同じ狂言まわしを登場させて、同じような事件を起こしたい。  うーん、別パターンの事件で同じ結論を出させたい、と目論んでいたような気がします。 > じゃあ、なんで、そんなヘンな考え方にニードは凝り固まっちゃったんだろう? > どういう思考過程があれば、こんなヘンな発想になるんだろう(おそらくはかなり後ろ向きな思考なんだろうなあ、とは思うケド…^^;)。  聞いてみたところ、上の白黒猫さんへのレスのようになったのですが……。  一番好きな横浜ベイスターズの応援に行ってないのに、二番目に好きな広島東洋カープの応援にいくわけにはいかない。  これも感覚としては近いかな? 雑>  最近は朝の4時頃にはもう空が青くなり始めるのですが、それと同時に鳥がさえずり始めるのがなんとなく嬉しいです。うぐいすとかも鳴いてるし。  そんな毎日(汗)(しかも全然成果あがってない……) -------------------------------------------------------------------------------- ファンタジー版最初からやり直しですね No.2021 投稿日 2001年6月17日(日)13時23分 投稿者 弟切 千隼 「巫女の水鏡」(仮題)の修正版あらすじもあっさりボツをくらいまして、ただ今全く新しい話を考え中です。 私も小倉さんのように、踏まれて強くなる雑草を目指しましょう。いや、雑草と言うより麦でしょうか? 最近はすっかり見なくなりましたが、昔は麦畑で「麦踏み」という作業をしているのが見られたものです。麦踏みとは、芽を出して間もない若い麦をわざと踏むことです。 畑で作っている大事な作物を踏むなんて、普通なら考えられませんよね。なぜそんなことをするかと言いますと、一株の麦によりたくさんの実がなるようにするためです。 麦を踏まないでそのまま育てると、麦はまっすぐ一本の茎を伸ばして、そこに実を付けます。これだと茎一本分、麦の穂一房分の麦粒しか収穫できませんね。 ところが麦を踏んで育てると、麦は逆境に負けまいと思うのか、折れた茎の根元から何本もの茎を新たに伸ばして、そこに実を付けます。これだと一株から茎数本分、もしかすると数十本分の麦粒が収穫できますね。 人間もきっと、踏まれて始めてたくさんの実が付けられるようになるのでしょう。私たちはここ「よみかく分室」(仮)で踏まれている麦なのかも知れませんね。 ということは、ここって麦畑でしょうか? > 聖骸布 むむ、卯月さんが私の好きなネタを……。でもこれについて話し始めると長くなるのでほどほどにしておきましょう。 聖骸布の真贋や年代については、どうしても信仰が絡んだ話になってくるのでややこしいです。私が聞いた話では、科学的な手法を用いて聖骸布の年代測定をしたところ、西暦一〇〇〇年よりずっと新しいという結果が出たそうです。 しかし、例えば聖骸布の作られた年代が西暦ゼロ年ぴったりと判明したとしても、だからといって聖骸布がイエス・キリストの遺骸を包んだものだという確証には全然なりませんよね。西暦ゼロ年に死んだ別人の遺骸を包んだ可能性もある訳です。信仰心の強い人は、こういうところを取り違えやすいから困ります。 こういうのも一種の思考のポケットですよね。 -------------------------------------------------------------------------------- No.2022 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- No.2023 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- No.2024 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- 今日も元気だ課題を書こう No.2025 投稿日 2001年6月17日(日)14時46分 投稿者 白黒猫 >茶羽根さん ><「教える」しない>と<「読む」しない>…… 「教師」は授業を受け持ってる以上、ボイコットでもしないかぎり「教える」という行為自体はやってるし、「古書所有者」も「読む」という行為自体はやってます。 問題とされるのは「どう行うか」ですよね? えとですね、私は以下のように茶羽根さんの出した話を分解して考えました。 1)教師 現状「生徒に勉強を教えている」 そのためにどう行動すべきか「手を抜かずにきちんと教える」 実際の行動「きちんと教えず、手を抜く」 結果「生徒が受験失敗」 反省し……「教える資格がない」 2)古書書の所有者 現状「珍しい本を読んでいる」 どう行うか「本を傷めないように気をつける」 行動「気をつけず、本を粗末に扱った」 結果「本が傷む」 反省「珍しい本を読む資格がない」 3)ニード 現状「○○○」 どう行うか「愛する人を信用する」 行動「愛する人を信用しなかった」 結果「愛する人を死なせてしまう」 反省「○○○する資格がない」 ○○○に入るのがなにか考えたら、「恋人を持つ」とか「恋人と幸せに暮らす」とかが入ると思う。少なくとも、「信用」という言葉がくるのはおかしい、それは○○○を守る為に「行うべきこと」であって、○○○そのものではない、ならば「教師」「所有者」と「ニード」の論理には大きなちがいがあるはず、という理屈なんですが。 >みやびさん >>ニードは間違っていてもいい はい、私もキャラが間違っていること自体はいいけど、間違いかたに「教師」や「古書所有者」並の納得できる「間違いに至る論理」を持たせてないのはまずいと思って、書きました。   シンデレラ迷宮(OK数0、今週提出数1、6/11〜6/17) 白黒猫2 ・用を足しに行った途中、シンデレラは広いお城の中で道に迷ってしまう。 ・なんとかトイレには辿り着け、用は足せたが舞踏会場にもどる道がわからない。 ・その時ちょうどトイレにやって来た、一人の貴婦人が会場までの道を教えてくれる。 ・シンデレラ、丁寧にお礼をいって会場に戻る。 ・戻った会場では、王子が記念品として高価な首飾りを配っている。 ・我先にと女性たちが群がり、あっというまに首飾りの数が減っていく。 ・シンデレラは会場の豪華さをその目で見れただけで満足なので、首飾りを貰いにいこうとはしない。 ・会場中の欲しがる女性に配り終えると、首飾りはあと一つしかなくなる。 ・王子は、ただ一人首飾りを受け取っていないシンデレラに首飾りを渡そうとする。 ・そのとき、シンデレラに道を教えてくれた女性が会場に戻ってくる。 ・シンデレラは自分ではなく彼女に首飾りをあげるよう頼む。 ・王子はシンデレラの言葉に感動し、ダンスに誘う。   白黒猫3 ・毎年王子と踊りたがる女性があまりに多いので、今回の舞踏会では抽選で王子の踊る相手を選ぶことになっている。 ・当たりクジを手にし、王子と踊れる権利を手に入れるシンデレラ。 ・しかし喜びのあまり緊張して転び、料理のならんだテーブルにつっこんでしまう。 ・スープが体にかかり、ドレスが汚れた上に足を火傷してしまう。 ・この怪我では踊れないだろうと、王子はシンデレラは控え室に連れていき、抽選はやり直される。 ・新しい当選者と踊り終えた王子はシンデレラのことを思い出し、あんなに喜んでいたのに踊れなくなってしまって可愛そうだと思い、同情から控え室に様子を見に行く。 ・しかし手当を受けたシンデレラはとても嬉しそうに、ニコニコしている。 ・王子が微笑んでいる理由を聞くと、シンデレラは顔を赤らめて、この部屋に案内していただく時に王子に手を握ってもらえましたから、と答える。 ・感激した王子は、例えダンスが駄目でも、ただ自分と一緒にいて貰えないかと頼む。   ……ドジッ娘か? ウチのシンデレラはドジッ娘なのか!? -------------------------------------------------------------------------------- 付け焼き刃だったりうろ覚えだったり。 No.2026 投稿日 2001年6月17日(日)17時03分 投稿者 紫音 >聖骸布  イエス・キリストは、はりつけの刑の他に、茨の冠をかぶせられ、処刑が終わった後亜麻布で包まれたと聖書には記されています。  このようになるのはもの凄く珍しいらしく(某サイトでは250億分の1だったっけ)、つまるところ包まれたのがイエスではない確率は非常に低いらしいです。  これがもしイエスを包んだものでないとしたら、一体誰を包んだものなんでしょう。興味があります。  しかし聖骸布の調査って弟切さんの言う通り、イエス・キリストの遺骸が包まれていたという証明にはならないんですよね。  どうすれば完全に証明あるいは否定できるのか。……無理っぽ。  課題を提出します。 >シンデレラ迷宮  レベル1/OK数0 紫音2(6月11日〜17日 2/7) ・舞踏会の余興として、女性全員参加のくじ引き大会が行われる。 ・当たりは1つしかなく、それを引いた人は、沢山の宝石をもらえる。 ・シンデレラ、当たりを引く。 ・周囲からシンデレラを嫉妬する声があがる。 ・シンデレラの前に景品の宝石が置かれる。 ・シンデレラ、「多いので、みんなで分け合いませんか?」と言う。 ・事の成り行きを見ていた王子、余興が終わった後シンデレラをダンスに誘う。 紫音3(6月11日〜17日 3/7) ・テーブルに様々なものが並べられ、1人1つずつ好きなものを持ってかえっていい事になる。 ・人々は高級なものに群がり、取り合う。 ・シンデレラ、欲しいものを見つけ、すごい勢いで人が群がっている所に行く。 ・シンデレラ、人ごみを抜けてテーブルの上に置いてあった質素な布を手に取る。 ・高級な品を人々が取り合っている横で布を抱え、満足気な顔をしているシンデレラ。 ・王子はシンデレラにどうして布を取ったのか聞く。 ・シンデレラ、「ねずみさん達が夜寒くないようにしたいと思って」と答える。 ・王子、シンデレラをダンスに誘う。 -------------------------------------------------------------------------------- とんびの羽根29・30(無欲) No.2027 投稿日 2001年6月17日(日)17時26分 投稿者 とんびの羽根 >「シンデレラ迷宮」 >「無欲」 とんびの羽根29・レベル1「6月11〜17日、3/7」  「なんの見返りも求めず、預かったベストを返すシンデレラ」  ・王子踊っているうちに暑くなり、ベストを脱いで手近な娘に渡す。  ・なかなか王子が戻って来ない、娘焦れて暇そうなシンデレラにベストを押し付ける。  ・待ち続けるシンデレラ、王子が近付くと、先ほどの娘にベストを返して後ろへ下がる。  ・娘にベストを押し付けられたことを察した王子。嬉し気にベストを差し出した娘と一曲踊るが、次の曲ではシンデレラを追ってダンスを申し込む。 とんびの羽根30・レベル1「6月11〜17日、4/7」  「王子の声を聴きたいシンデレラ」  ・始めての舞踏会に圧倒されているシンデレラ、ワルツを聴いているうちに楽隊の前に来てしまう。  ・指揮者が聴きたいものはないかとシンデレラに聴く。  ・思わず王子様の声を聴きたいと小声で答えるが、笑われて我に返ったシンデレラ指揮者に失礼を詫びる。  ・曲の合間でシンデレラの声は近くにいた王子にも聞こえ、後ろからこんな声でよければ踊りませんかと声をかける。 >あと発想が逆。  発想を正しくするにはどうすればよいか、今考え中です。 >そもそもこれは舞踏会であって  舞踏会という初期設定を活かすよう、今考え中です。  うおー、締め切りまで時間がねえ、間に合うのか?! -------------------------------------------------------------------------------- ヤオイストのパラレル No.2028 投稿日 2001年6月17日(日)18時25分 投稿者 藤極堂 ■辞書・事典サイト一覧から指定して検索するソフト。無料。 最速検索-Via-(HTMLファイル、おそらくドリキャスでも使用可能) ワードリンカー Ver3.03(起動させておくと文中の語句をマウスでなぞるだけで「ワードリンカーボックス」に語句が入力される。右端の「Link」ボタンをクリック。 >白黒猫さん >藤極堂さんもあそこ見てたのか。 どれ? (ORACLEのような気がする) >リンクフリー補足 一応、私は「リンクフリー」と明記したサイトのみを紹介してますが それでも安心はできないということです。びくびく。 -------------------------------------------------------------------------------- 今週ラスト No.2029 投稿日 2001年6月17日(日)18時55分 投稿者 巻島翔史 明日とか言いながら、明後日になってしまいましたが、まあ俺にも急な用事だってあるさ、ってことで。  しかし、家のパソコンからネットする羽目になるのかね、これから毎週日曜は。この16Mという(マジ)化石級パソコンで。 課題提出。レベル1。6/11〜6/17の4個目から7個目まで。 巻島33  音楽が鳴っている間、踊り続ける形式。相手はどんどん順繰りに変わっていく。  シンデレラが王子と踊る番になったところで、すぐに曲が終了。すなわちダンスタイム終了。  少ししか踊れなくて不満でしょう?と王子は彼女に問う。  シンデレラは、お手に触れることができただけでも幸せです、と答えた。  王子は感激し、あとで私的にもう一度踊ってくれと頼む。 巻島34  多くの娘のリクエストに応え、踊り疲れた王子は、バルコニーに出てテラスに寄りかかり、城下の風景を眺める。  そこへシンデレラ登場。王子は、また誰かダンスを頼みに来たのか、と呆れる。  しかし彼女はそんな様子もなく、喜びに満ちた顔で城下を眺めている。  王子が、なぜ何もしていないのにそんな顔をしているのか、と彼女に問うと、殿下と同じ風景を同じ時間に見られたことが嬉しいのです、と答えた。  そこまで自分を想ってくれているのか、と嬉しく思った王子は、自分からダンスに誘う。 巻島35  ダンスタイム中、王子と最後に踊った娘は「祝福の娘」と言われ、王家から祝福を受ける。  この祝福とは、通例、宝石や貴金属をプレゼントすることである。  で、この年はシンデレラがそれになったのだが、彼女は祝福を受けずそのまま辞そうとした。  王子は彼女を呼び止め、なぜ祝福を受けないのかと聞く。  彼女は、王子殿下と踊れただけで充分幸せでした、私にはそれが「祝福」です、と答えた。  自分本人を見てくれていたシンデレラに王子惚れる。 巻島36  王子は、先ほどから誰とも踊っていないシンデレラを発見する。  なぜ踊らないのか、と問うと、ここに来れただけでも嬉しいのに、これ以上いい思いをしたら、なんだか悪い気がしたからだと言う。  王子はそれだけで感激してくれるシンデレラに興味を持ち、踊りに誘う。 -------------------------------------------------------------------------------- 現状報告 No.2030 投稿日 2001年6月17日(日)20時50分 投稿者 小倉善哉  土日、遊び倒してしまいました…(^^; 甲府までバスでさくらんぼ狩りだったのです。てへ♪(←笑って誤魔化すでねえ!) >ネーミング案  週末ごそっと出そうと思ったのですが、かくかくしかじかでまだ出来てません。考え中、考え中(…おいコラ。) >妹泣かせる  「弟のことを好きだと気付いている」&「弟と両思いにはなれない(嫌われている)と思っている」状態の時に、弟から告白されたら、泣くだろうなあ、と思いました。ちょっと頭の隅で考えてみます。 >兄vs弟  兄のテンションをあげると同時に弟のテンションもあげなきゃいかんのではないかと考え中です。頭で考えていてもラチがあかないので、二人同時降ろしに挑戦してみようと思います。結果はまた明日に(^^; ○レスれす。 >唯野さん  うーん。男性の思考回路がいまいちわからない小倉には、それが人間として駄目なのかどーか、判断がつきません(笑)←逃げる逃げる(笑)  でも、さらにその後の展開まで考えて、それを「もうバッチリですこれでGO!しかありませんっ!」って言い出したら、人として駄目かなあ。うーん。でもそういう作風の人もいるだろーし(^^; と言う訳で明言は回避(笑) >弟切さん  麦畑ですか。なんかいいですね(^ー^〃  ぬぬー…。頑張るぞぉーーーっ!(闘魂)←「ラピュタは本当にあったんだ!」のパズーな気持ちの小倉でした(笑 http://face.ruru.ne.jp/siruko/ -------------------------------------------------------------------------------- No.2031 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- まだ間に合う、捻り出すんだ! No.2032 投稿日 2001年6月17日(日)22時05分 投稿者 石野休日  参加資格のところに、「俺の著作を全部読んでくること」ってのを付け加えませんか?(笑)  いや、そうなると僕も資格を失ってしまうんですが。 >巻島さん  セリフ使っちゃダメだって言われてませんでしたっけ?  括弧でくくってなくても、それはセリフですよ。  僕が言うようなことではないんだろうけど、気になったもので。  前にも誰か注意されていたからね。 >シンデレラ迷宮  レベル−1 OK−6 石野休日36(6月11日〜17日−6) ・インポテンツで有名な王子。それゆえ王位継承権は、生まれたばかりの弟に移っていた ・王子にダンスに誘われた女性は皆、つまらなさそうに踊る。王位継承権を持たない王子などに興味はないからだ。 ・王子、シンデレラをダンスに誘う。シンデレラ、快諾する。 ・楽しそうに、嬉しそうに踊るシンデレラ。シンデレラは王子がインポテンツでも、王位継承権を持たなくても、傍にさえいられればそれで良かったのだ。 ・王子、シンデレラに惚れる。 石野休日37(6月11日〜17日−7) ・欲深い女性が嫌いな王子。欲深い者が自分の体に触れると、その欲深い者の体に苦痛が走る魔法をかけるよう、宮廷魔術師に命じる。 ・宮廷魔術師、諌正心とちょっとしたいたずら心を抱き、欲深い者ではなく、王子自身に苦痛が走るよう魔法をかける。 ・一人の女性が王子をダンスに誘う。王子、その誘いを受けるが、手を取った瞬間自分の体に激痛が走ったため、手を放してしまう。もう一度手を取っても同じ結果になったため、その女性とのダンスを断る。 ・他の女性たちが王子をダンスに誘う。だが皆同じ結果に終わったため、王子は宮廷魔術師の魔法が失敗したと勘違いする。 ・王子と踊るのを諦めきれない女性たちは、王子を囲い、踊ってくれと迫る。 ・そんな中、シンデレラは離れたところでその様子を眺めている。シンデレラにも多少は王子と踊りたい気持ちがあったが、王子を見ているだけで満足だったのだ。 ・王子、耐えられなくなり、走って逃げ出す。そして一人ぽつんと佇んでいたシンデレラにぶつかる。シンデレラ倒れる。 ・王子、倒れたシンデレラに手を差し伸べようとするが、激痛が走るのを恐れて躊躇してしまう。しかし王子たるもの女性を放っておくわけにはいかない。思い切って手を差し出す。 ・その手を掴むシンデレラ。王子の体に苦痛が走るが、それは微々たるもので、むしろこそばゆいくらいだった。 ・王子、この女性ならと思い、シンデレラをダンスに誘う。  廃品回収はダメですか? http://www.geocities.co.jp/Bookend-Shikibu/1301/ -------------------------------------------------------------------------------- よーやく、提出です。 No.2033 投稿日 2001年6月17日(日)23時37分 投稿者 幽界寺  うわ、またもや悩んでいたらいつのまにか随分時間が経っていました。  今回は初めてのハコガキ作業ということで、なかなか綺麗に起承転結の形になってくれなくて苦労しました。この辺の作業はもっと練習が必要だなと痛感致しました。まあ、それが分かっただけでもよしとしますか。  というわけで、ハコガキ提出です。採点よろしくお願いします。 「些細なこと」幽界寺3 ハコガキ 起 ・ 起  朝、家の前で亜衣を急かす祐樹 ・ 承  慌てて部屋から飛び出してくる祐樹 ・ 転  文句を言う祐樹と拗ねる亜衣 ・結  機嫌を直して、仲良く大学へ向かう二人。 承 ・ 起  休日に妹が祐樹の家に遊びにやってくる。 ・ 承  二人とも仲良く昔話に花を咲かせる。 ・ 転  ふざけて梓が抱きついたところに、亜衣が現れる。 ・ 結  亜衣はショックを受けて外に走り去る 転 ・ 起  逃げる亜衣の後を慌てて追いかける祐樹 ・ 承  誤解を解こうと必死に亜衣を説得する祐樹 ・ 転  祐樹の説得を聞き入れようとしない亜衣の態度にかっとなって、怒鳴りつけてしまう。 ・ 結  泣きながら、その場を去る亜衣と自己嫌悪に陥る祐樹 結 ・ 起  次の日、心配する梓に事情を説明する祐樹 ・ 承  兄に活を入れるために「亜衣が倒れた」と嘘をつく梓 ・ 転  梓の言葉が嘘だと分かり、ほっとする祐樹 ・ 結  お互いの誤解を解いて元の鞘に戻る亜衣と祐樹 -------------------------------------------------------------------------------- 7個も出せるのに No.2034 投稿日 2001年6月17日(日)23時41分 投稿者 かねやん  1個しか思いつかない己。 シンデレラ迷宮(OK1)6/11〜6/17(1) かねやん14 -------------------------------  「王子から踊りに誘われる」という栄誉を得るため、手を尽くして王子の気を惹こうとする女性達。 ・相手はしてもらえるが誰も王子に誘われない。 ・王子が踊っていない事に気づいたシンデレラが、おずおずと踊りを申し込む。 ・王子、快諾する。 ------------------------------- -------------------------------------------------------------------------------- とんびの羽根31(無欲) No.2035 投稿日 2001年6月17日(日)23時58分 投稿者 とんびの羽根 >「シンデレラ迷宮」 >「無欲」 とんびの羽根31・レベル1「6月11〜17日、5/7」  「ショールで老婆を拭いてやるシンデレラ」  ・遅れて老婆が舞踏会にやってくるが夕立ちのせいで濡れている。  ・王宮の係りのものからタオルを借りて老婆を拭いてやろうとするシンデレラだが、ひねくれている老婆は断る。  ・シンデレラ自分の絹のショールをはずし老婆をふいてやる。  ・高慢な老婆の為に高価なショールをさりげなく使って見せたシンデレラに感動して王子、ダンスにさそう。  これでタイムリミット、間に合わずかも…… -------------------------------------------------------------------------------- りんくふりー No.2036 投稿日 2001年6月18日(月)01時53分 投稿者 かねやん  基本的にWEB上で公開してる=紹介しても問題無い、と思ってます。  パスワードがかかっているページの中身、なんかならともかく。  良い店をみつけたから紹介するのと同じ感覚ですね。  自分の行く掲示板、チャットルームなどは人を選んで紹介します。居心地が悪くなるのは嫌ですから。 トップページを紹介する個人的な理由。  一部分だけ紹介すると、他の部分を見る価値が無いと言ってるようで落ち着かないから。  他人がやっていても気にならないから不思議なんだけど。 >幽界寺さん 2033  起の「転」が転になってません。単にいちゃついてるカップルがいるだけです。  この後何が起きるんだろう? と読者が思わないと先を読んでもらえません。  話全体の「転」は「兄に活を入れるために『亜衣が倒れた』と嘘をつく梓」になると思います。  ついでになんで「結」の梓、いきなり亜衣と顔見知りのような反応を取るのでしょう?  例えば、兄の代わりに誤解を解く事を言って出て行き、戻ってきたときに『亜衣が倒れた』と嘘をつく。  例えば、病院から亜衣が事故にあったと連絡が来た。亜衣が祐樹の住所を口走ったので電話がかかってきたらしい。と嘘をつく  うーん使えないのしか出てこない(笑)  何故亜衣が倒れた事を梓が知ったのかを表さないと、祐樹が信じてくれません。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.2037 投稿日 2001年6月18日(月)02時09分 投稿者 新木 伸 >メンテ完了  うー、やたらデカいファイル、FTPでダウンしたりアップしたり、何回も……。  月曜にフレッツADSLが開通するから、それからにしておけばよかったかな。  過去ログはLHAで固めてあります。  ダウンロードの時間短縮というよりは、単にサーバースペースがそろそろヤバくなってきたから。まあこのレンタルサーバーの容量とかを、20MBから、とっとと60MBに契約変更しちゃえばいいんだけどね。  しかしメンテして過去ログをすべてパックしてしまうと、10MBも空き領域ができた。これまでは残り1MBを切っていて、きちきちだったわけだけど。  あと前から懸案事項だった、分室のスタンスと、各課題の規定などを書いときました。  すでに参加している人も、一読しておいてくれたまえ。 >リンクフリーとか  ああ、たしかに素材集のページは直リンクされると困るかも(笑)。  ちゃんとダウンして、自分のHPスペースに素材を置いて使ってくれないと困るだろうしね。  18禁も納得。メインページから入らないと、成人向けコンテンツへの入室確認ができないだろうし。 >藤極堂さん  ああ、そっか。リンクを貼る確認を取ると、すなわちそれが宣伝になっちゃうわけね。 >PERL使いの人  ところで誰か、PERL使いの人で、掲示板CGIとかを一から作れるぐらいのスキルのある人、知りあいにいない?  ここの掲示板CGI、検索機能とか、プレビュー機能とかを増設したいんだけど、自分でやる時間はなくって。 >石野休日君  おいおい。  CGIの設置なんて、あんなの労力のうちに入らんぜよ?  あんなの、せいぜい30分かそこらでできるもんでしょ。  分室のログ読んでレス書いて採点して……毎日やってるそっちのが、何倍かかると思ってる? ・石野休日35  ボツ。  エピソードとして描かれているのは、シンデレラが生き生きと楽しそうに踊っていること。  そして「説明」されているのが、シンデレラがそうできた「理由」。  理由を説明しろっていってるんじゃないのね。理由を説明することなく、観てわかるように描くのが小説なのね。 >白黒猫さん  最近になって過去ログを圧縮して置くようになりましたけど、ドリキャスで読めます?  なんなら白黒猫さんがダウンするまで、無圧縮で置いておきますが。  といっても、5MB弱ありますが。  ドリキャスだと、ビジュアルメモリとかに保存することになるのでしょうか?  あれって容量、8MBでしたよね。 ・白黒猫1  ボツ。  踊りがうまくて、気配りができて、王子の胸中を察することができて……。あとなんだろう。とにかくたくさん入っています。  美徳であることをたくさん書けばいいってものじゃないです。  このシンデレラ迷宮というのは、色々な美徳がなんでも入っている寄せ鍋をやるのではなくて、無欲の一品料理を出してこいと、そういう趣旨です。  無欲以外のものが入っていると、まず落とされますので注意するように。 ・白黒猫2  ボツ。  シンデレラが道を教えてくれた貴婦人に首飾りをあげようとするのは、これ、恩返し。  また、記念品なら、全員に行き渡るように用意しなければ主催者側のミス。 ・白黒猫3  ボツ。  シンデレラが変な女です。頭弱い子?  転んで火傷するぐらい嬉しかったのに、それがチャラになって、それでも嬉しい顔をしているのって、変を通り越して不気味でさえあります。怪談にだったら、このネタ使えるかも。  「手をつないでもらえる」よりも、「踊ってもらえる」のほうが、価値としては上位になるはず。踊る以上、手をつなぐに決まってるんですから。 >採点とか ・紺野52  ボツ。  これ無欲っていうか、いじらしいシンデレラです。 ・紺野53  OK。 ・紺野54  ボツ。  これは無欲かどうかではなくって、シンデレラの近況そのもの。たんにありのままの事実を書いただけ。一生の願いが叶ったばかりの人間に、すぐ次の願いを出せっていったって、なにもでないに決まってます。 ・かねやん14  ボツ。  っていうか、よくわからん。これ。  「・相手はしてもらえるが誰も王子に誘われない。」って、どういうこと?  相手って、なんの相手? 踊りの相手と、ちゃうのん? ・とんびの羽根31  ボツ。  タオルを断ったのなら、ショールも断るでしょう。 >春日さん  他の人がやっているように、ヘッダー付けてください。  その週の提出個数とか、現在レベルとか、現在のOK個数とか。 ・春日37  ボツ。  会費取る舞踏会じゃ、シンデレラは出席できそうもないです。ドレスと馬車は出して貰ったけど、お小遣いまで魔女からもらったかどうか。(もし貰っていたとしても、そのお金、12時になると消えちゃうわけでしょ? それサギっていいます)  あとこれは、王子がひとりでいたおかげで、王子と踊ることのできたシンデレラであって、シンデレラが無欲だったから報われたわけではありません。 ・春日38  ボツ。  このシチュエーションで、王子がシンデレラと踊っていることが変。  アピールしてくる娘たちの対応に忙しく、シンデレラとはぜんぜん踊る機会がないはず。 ・春日39  ボツ。  紺野54と同様。 ・春日40  ボツ。  王子がまだ女性全員と踊っていないのであれば、遅れてやってきたシンデレラより、すでに会場にいて、王子に誘われるのをいまかいまかと待ちこがれている女の子を先に誘うべきだ。  シンデレラの言うことはもっともであり、あたりまえであり、当然のこと。そこで王子に言われるまま自分が先に踊っちゃったら、ひどい女だよね。  ひどいの逆は、これ、普通です。  よってシンデレラは普通の女の子なりね。 ・卯月33  ボツ。  無欲っていうか、質素なシンデレラですね。これは。 ・とんびの羽根29  ボツ。  王子、ベストを渡したあとに、どこかに行っているようですが、それを書いていません。  なにしに、どこへ行ってたの?  あと娘はなにをしていたのでしょう。シンデレラがナイスタイミングでベストを返せたわけだから、ずっとそこにいたのかな? なら、なぜシンデレラにベストを押しつける必要があったのでしょう。 ・とんびの羽根30  ボツ。  豪華な舞踏会に圧倒されているシンデレラです。素朴なシンデレラかなぁ。これは。 ・巻島33  ボツ。  状況がわからん。順繰りに踊る形式って、いわゆる輪になって踊る、あれかい? 内側と外側の二重の輪で、男性と女性の輪になるやつ? なら、そう書くべし。  もしそうでないなら、相手が順繰りに変わってゆくって、どういうこと? ・巻島34  ボツ。  シンデレラの価値観が他の娘と違っているだけ。  他の娘の「嬉しいこと」というのは、王子と踊ってもらうことであり、シンデレラのそれは、王子と同じ光景を見れることであった。  ただそれだけ。 ・巻島35  ボツ。  だからしゃべらせるんじゃないって。 ・巻島36  ボツ。  同上。  まあそれはそれとして、シンデレラの様子が書かれていない。  さっきから(というか舞踏会が始まってからずっと)誰とも踊っていないシンデレラは、どうしているのか? どんな様子なのか。  そんな多くなくていい。でもちらりと書いておく必要がある。  あと、「王子はそれだけで感激してくれるシンデレラに〜」というのが、意味不明。「それだけで」って、具体的にはどれのこと? また感激しているとあるけど、シンデレラって、なに感激していた? いつ感激していた?(これはきっと、上の「シンデレラの様子」に掛かるんだろうね) ・石野休日36  ボツ。  まずどうして王子がインポということが広まっているのか。普通隠すでしょう。  あとそうした王子と一緒になって、シンデレラは幸せになれるのか?(夜の生活) ・石野休日37  ボツ。  まあ構図としてはいいんだけど、いかんせん、長すぎ。この「欲深さをあらわにする魔法」シリーズはチャレンジしている課題なわけだから、これではボツ。もっとコンパクトに最小構成要素のみでまとめてきましょう。削れる語はすべて省く。  それからシンデレラとぶつかった時点で、シンデレラが「痛くない相手」とわかっているのでは? >紫音さん  いらっしゃい。  さっそく採点。 ・紫音1  ボツ。  シンデレラが少年にクッキーを与えた行為、これは無欲ではなくて、「優しさ」からくる行動。  また空腹そうな少年を見かけただけで、いきなり駆けていってクッキーを与えるところが変。  シンデレラって、施しマニア?  また事情を知った王子がシンデレラのところに行ったところも変。  王子は現れただけ。まだなにも言ってやしないのに、シンデレラはいきなり「クッキーがおいしかった」とか言ってます。なぜ? ・紫音2  OK。  ただ、まだちょっと弱いですね。  「分け合いませんか?」と言ったとたん、女たちが殺到して、宝石は全部強奪されてしまう。結局、シンデレラの手には一個も残らず――と思ったら、床に一個だけ転がり落ちていた。それを拾って、にっこり微笑むシンデレラ。  ――くらいまで徹底すると、いいかも。 ・紫音3  ボツ。  いくつか、文章表記について。  これって、なぜ持ち帰っていいことになっているのか。  「おみやげとして」とか、そういう一文がなければ、なんだかわかりません。  またシンデレラが人混みを抜けてゆくところが、唐突すぎ。  なぜ布が置いてあるテーブルが、人混みの向こうにあるのか。  ここでは位置関係が重要なのだから、注意を払うべきところ。  あと「人が群がっているところに行く」とあります。  「行く」と書いてしまうと、普通は、そこに到着したら立ち止まるということを指します。ここは「向かう」と書くべき。 ・シンデレラは人が群がっているほうに向かった。だがそこで立ち止まらずに、突っ切ってしまい、その向こうにあったテーブルに行く。  こんな感じに書くべきでしょう。  あと質素な布って、なんですか。  それを取ると、王子が疑問に感じて声をかけてくるわけですが、そんなものをおみやげとして用意していたわけですか?  ここ、へんでしょう。  それ自体がおみやげとして用意されていた構図では、変になるから、こうするわけです。  「シンデレラが手にしたのは、おみやげを包んで持ち帰るために用意されていた、ただの布だった」  あと聖骸布とか。  その250億分の一って確率、いったいどこから出たのやら。  まあそれはそれとして、イエスがそういう方法で処刑されたことを知っている後世の人間が同じように作った……という可能性もありますよね。 >小倉さん  あたりをきょろきょろ。そして難しい顔をしつつ、おもむろにスカートめくってみて、ぱんつを確認――とかやってる弟に出くわすとか。  もう兄としては、笑うしかないよね。 >弟切さん  いや、踏むもなにも……。  踏むようなことなんて、なんもやってませんがな。  だめなもんにダメと言ってるだけじゃん。  踏まれてるって不当に感じてしまうことの原因は、自分がいいと思っていたモノにボツを食らったから。でもそれって、単なる自意識過剰っていうのね。  プロの作家になったって、ボツ出しをしてくる絶対的な権威者っているんだよ。  それは読者。  自分の作品が売れなかったとして、そのことを不当に思っているようでは、とてもやっていけません。  なぜあれがボツなのか。  そこのところがわからずに、弟切さんは不当に感じているようだけど……。(だからこんな愚痴っぽい書きこみになるのだろう)。  わしが「神話臭い」と言ったそのこと。  それはつまり、どういうことなのか。  分かる範囲でいいから、ちと説明してみてくれない?  神話臭い。つまり神話の「物語としての特性」っていうのは、なにかってことになるわけだが。 >魚住君  画家のたとえ話。  尻切れトンボ。  最高の作品を仕上げて、そしてどうなったのかまで書かなきゃ、意味もなんも生まれてこないだろーが。  あと「彼らはどちらも譲らず」ってあるけど、それ本当に気高い者の取る態度か?  どちらも譲らずってことは、お互いに自分のほうが優れているから自分が書くべきだとか、なにかそんなことを主張しあって一歩も引かず――って読めるのだが?  だいたい親友なんでしょう。この二人。  相手の実力も認めていたってあったよね。それ嘘? 「認めてはいたけど、でも自分よりは劣る」とか、なにかそんなようなエセ親友で、エセライバルな関係?  そう読める。  小説とは、読者が読んだものがすべてなわけだから、つまりそういうことだな。  やり直し。 ・魚住6  ボツ。  修了検定で、こんな健気要素の薄いヌルいもので通ると思うか。  ところで健気で、もう6個ほど出してきたけど、通過したのは1個きり?  じゃあ修了検定はまだ早かったってことで……。  健気でレベル2からスタートね。もう一週、してらっしゃい。  ところで今週、一個もOKなかったっけ?  じゃあOK個数はリセットっていうことで。 >幽界寺君 「些細なこと」幽界寺3 ハコガキ  まず日本語をどうにかしてくれ。  わかりにくい。状況がぜんぜんわからん。 >>起 >>・ 起 >> 朝、家の前で亜衣を急かす祐樹 >>・ 承 >> 慌てて部屋から飛び出してくる祐樹 >>・ 転 >> 文句を言う祐樹と拗ねる亜衣 >>・結 >> 機嫌を直して、仲良く大学へ向かう二人。  まず、二人は同じアパートにいるのだろう?  なら「家の前」って、なによ? 部屋の前でないの?  それに慌てている理由が不明。遅刻しそうだからなのか、それとも亜衣がぐずぐずしているからなのか、なぜ急かしている?  文句を言う祐樹は、なぜ文句を言うの? 亜衣がいつも遅れたりぐずぐずしたりしているからか?  またなぜ機嫌を直すのか? ものには因果関係というものがあってだね、機嫌をそこねていた人物が機嫌を直すためには、それなりの理由か必要なのね。  箱書きもプロットも、要は、シンデレラの課題と同じようなものだよ。  シチュエーションと構図と因果関係を、最小限の言葉でコンパクトに、わかりやすく書く。それに尽きる。  幽界寺君が今回出してきた、こんなもんは、自分用のメモ書きでしかない。  そんなもんを人に見せてくるな。  ハコ書きもプロットも、人に見せるものなのだから、読んだ人がわかるように最低限の情報は書いておかねばならない。  ちなみに、そんなことよりも大きな問題があって……。  16分割のハコ書きどころか、起承転結、4分割の分割の仕方さえおかしい。  現在のものは、こうなっている。 起、ラブラブなふたり。 承、妹との仲を亜衣に誤解される。 転、誤解を解こうとする主人公。 結、仲直りするふたり。  これ、どこが変なのか、わかるまで考えること。  そうしたら、「正しい起承転結の4分割」に書き直して出してくること。16分割のハコ書きは、それ以降ね。  なお、この4分割。正しいものを何回やっても出せないようならシンデレラ戻りなので、そのつもりで。  あと、かねやんの言っている、 >>話全体の「転」は「兄に活を入れるために『亜衣が倒れた』と嘘をつく梓」になると思います。  ――は、見当違いなので気にしないこと。 -------------------------------------------------------------------------------- シンデレラ迷宮参加者各位 No.2038 投稿日 2001年6月18日(月)02時10分 投稿者 新木 伸 >シンデレラ迷宮参加者各位  フォーマット、統一します。 ・弟切1(無欲、レベル○、6月11〜17日、3/7、今週○個、合計○個)  こんな感じで提出よろしく。  毎回この通り付けてくるように。 -------------------------------------------------------------------------------- 今回は課題なし No.2039 投稿日 2001年6月18日(月)03時20分 投稿者 卯月 修羅  先週はOK数が0なんでついにリセットがかかってしまいました。  やっぱり週に2個しか出せてないのが痛い。くそ〜、これも今週が期限のレポートに加え毎日バイトが入ったのが悪いんだ〜。  ふぅ、やっぱり思いっきり言い訳すると気持ちが良い(笑)  とういうことで今週もがんばっていくぞ〜、と言いたいところですが今週は毎日、野外実習(もちろん大学の授業)で一日中×6、山登りです。課題をやれるだけの体力が残るのでしょうか?   <聖骸布  どうもオレ、勘違いを二つほどしていました。一つは弟切さんの言うとおり聖骸布の年代は西暦1000年よりも新しいです。  もう一つは西暦0年ってキリストが死んだ年じゃなくてキリストが生まれた年ですね。  弟切さんが予想通り一番に反応してくれてオレはうれしいです(笑)新木さんまでレスくれたし、一つ話題を提供できて良かったっす。  課題出すばかりじゃコミュニケーションとれませんしね。  その人物が誰かも面白いですが、理系人間のオレとしては「こんな詳しく年代が分かるなんて同位体ってすげぇー!」とか思います。同位体の卒論とればよかったかなぁ? >茶羽根さん  起承転結のハコガキ。せっかくなので修行のだしに使わせていただきます。    起、仲の良い二人。  承、妹が主人公のところに遊びに来る。  転、妹との仲を亜衣に誤解され喧嘩になってしまう二人。  結、結局仲直りする二人。  自分ではこんな感じになりました。たぶん当たってないので参考にもならないと思いますが。あとかねやんさんの言っていたシーンは「結」の「承」かなぁ? -------------------------------------------------------------------------------- re:上 No.2040 投稿日 2001年6月18日(月)04時26分 投稿者 はせがわみやび  上の起承転結って、幽界寺さん宛てだよね? いちおう、確認。  で、そうだとして。  うん、まあ、そういう話もあるだろう。でも、それ、あらすじと違うよ?(^^; その証拠は……1664番あたりの、「書きたいこと」あたりを読みなおしてみよう。ずれてるのがわかるから。 -------------------------------------------------------------------------------- 失礼致しました No.2041 投稿日 2001年6月18日(月)07時24分 投稿者 卯月 修羅  あう、はせがわみやびさんのおっしゃるとおりNO2039のハコガキは幽界寺さんあてです。どうもすいませんでした。    (NO1664を読む)  本当だ。幽界寺さんが書きたかったのは主人公が悩める姿だったのか。確かにずれてる・・・。相変らず分解能が低いですね。今日、帰ってきたらもう一度考え直してみます。 -------------------------------------------------------------------------------- ふ〜ん、そういうことね No.2042 投稿日 2001年6月18日(月)12時25分 投稿者 石野休日  シンデレラ、結局カウント・リセットですか。これについてはノルマを10個から16個に増やされたと思えばどうってことありません。これくらいへのかっぱです。屁のつっぱりはいりません。多分ふるいにかけるのが目的だろうし。  ふう。やるしかない。 >まあ構図としてはいいんだけど、いかんせん、長すぎ。 「構図としていいのならOKでいいじゃん、くっそー」  こう思ったのは事実なんだけど、提出前から、 「長すぎるかな? でも魔法だったら多めに見てくれるだろう」  と、甘えた気持ちで出していたのも事実だし、ボツで当然かも。 >セリフとか  安易にセリフを使っちゃいけない、という縛り。みんなに課せられていますよね。でも僕はこの“安易に”というのがどういうものなのか、よく分かっていなかった。  だからセリフは絶対使っちゃダメなんだ、と思って課題を出していたわけなんだけど、絶対ってことはないらしい。  実際セリフを使っている“紺野49“とか“紺野53”にOKが出ているし(引き合いに出してごめんね、紺野さん)。  そんでいろいろ考えてみた。安易なセリフとはどういうことか?  紺野さんのセリフは、 紺野49「あの人ごみの向こうに王子様がいらっしゃるのだと思うと感激してしまって」 紺野53「このテーブルだけでもいろんな種類のお菓子があるんですもの」  というもの。んでボツ喰らっている巻島さん(同じくごめんね、巻島さん)のは、 巻島35「王子殿下と踊れただけで充分幸せでした」 巻島36「ここに来れただけでも嬉しいのに」  というもの。明らかに違いますよね。  直接的なんですね、ボツにされているセリフというのは。  「〜だけで幸せだ」とか、「〜だけで充分です」とか、自分が無欲であることを高らかに主張しているんです。だからダメ。  “紺野49”のほうは直接的と言えないこともないんだけど、まあ巻島さんのと比べるとまだマシ。  以前僕が、これは採点難易度アップ以降はボツになる、と言われたものも例に挙げておくと、 「わずかな時間で充分」 「王子が踊っているのを見ているだけでも幸せ」  めちゃくちゃ直接的ですね。直球ど真ん中のストレート。  そうか、そういうことか。  シンデレラが高らかに「私は無欲なんです」と主張するセリフはダメだけど、何気なく口にした一言が、無欲であるという証明になっていればOK。  多分そういうこと。いや、多分ですけど。 http://www.geocities.co.jp/Bookend-Shikibu/1301/ -------------------------------------------------------------------------------- お客様は神様です(by 故・三波春夫) No.2043 投稿日 2001年6月18日(月)12時27分 投稿者 弟切 千隼 新木さんへ > 愚痴っぽい書き込みをしてすみません。自分ではそんなつもりはなかったのですが、そう読めたということは、おそらく潜在意識にいる「いやみな愚痴っ子」がそのように書かせたのでしょう。まだまだ修行の余地があるということですね。 私は、少なくとも顕在意識では、ここでの指摘を「不当」だと思ったことはありません。いつも過剰な自意識をへし折られて、「おお、そうだったのか(*o*)」と膝を叩いています。叩きすぎて膝の軟骨が磨り減ってしまったらどうしましょう?(← おばかですわ) 題名に書いた通り、芸人も物書きも売れてなんぼです。売れるどころか、売る前の準備段階にすら達していませんから、私はここにいます。 この書き込みをしていて思い出しました。関西−特に大阪−在住の方にお訊ねしたいことがあります。 英語の挨拶 "How are you?" "I'm fine, thank you." に当たるのは、大阪では 「儲かりまっか?」 「ぼちぼちでんな」 だと聞いたのですが、本当ですか?(笑) > 神話臭さ 「巫女の水鏡」(仮題)の神話臭さは、まず、主人公の職業が「巫女」で神につながるものであることが挙げられますね。相手役の男も元神殿に仕えていたという設定で、何かと神様に関わることが多いです。これだけ頻繁に神様が登場すれば、そりゃあ「神話臭く」なりますね。 それと、主人公の巫女が呪術を使う点ですね。こういう超自然的なものを持ち出すと、科学では説明しにくいですから、神様のお力うんぬんといった説明が入りやすくなります。まして主人公は巫女ですから、その人が呪術を使うとなれば、当然神様の力を借りてするのだろうということになります。で、ますます「神話臭く」なってしまった訳ですね。 新木さんがおっしゃった通り、舞台がファンタジー世界ですから、魔法や呪術が出てくることそれ自体はいいんですよね。ただ、こういったものを出すなら安易に「神様がどうたら」という説明が入らないようにしなければいけませんでした。そのファンタジー世界なりの、擬似科学的な「魔法体系」や「呪術体系」ができていないといけませんね。 世界の説明に「神」を持ち出すと、それ以上の体系だった説明や物事の原理を明かすことをしなくて済みます。「神様がこうしたからこうなんだ」で終わってしまうからです。 神話というものには、例外はあるとはいえ多く「理由」がありませんね。なぜかはわからないけれど神様というものがいて、なぜかはわからないけれど神様が○○して、その結果××になった、というものが大部分です。 一見理路整然としているのに、その中に含まれる理由のなさ、不条理さというのが神話臭さであり、良く言えば神話の魅力で、悪く言えば神話の限界なのでしょう。 「神話臭さ」については、こんなところでしょうか。 > 聖骸布 あああ、卯月さんにも私の書きこみのパターンが読まれていますね(^^; 隠すことを知らないお間抜けさんですから、もうばればれですね。 卯月さんは理系の方なのですね。同位体ということは、卯月さんは「物理な人」ですか? いや、「物理化学な人」でしょうか?(笑) それと、初めましての紫音さん、情報ありがとうございます。もしかして、そのハンドル名は聖書に出てくる「シオン山」から取りましたか? 聖書に「キリストは茨の冠をかぶせられて、死後亜麻布に包まれた」とあっても、聖書の記述が歴史的に事実だという証明がこれまた難しいです。これが事実でなかったら、それこそ聖骸布は聖書の記述に合わせて偽造された物だということになりますよね。 個人的には、その可能性は非常に高いと感じています。キリスト教徒の皆さんごめんなさい。 -------------------------------------------------------------------------------- >弟切さん No.2044 投稿日 2001年6月18日(月)13時31分 投稿者 新木 伸 >弟切さん  神話臭いとなぜだめなのか。  ちなみに神話臭いというのは、こうした神話に限ったことではなく、昔話や童話にもいえることです。  たとえば、「桃太郎」があるよね。  あれの不条理なところは、まず川から桃が流れてくることです。  なぜ、桃?  そして桃を割ると、中からは男の子が出てくる。  そして桃太郎は、なにやら超人的に強い男の子らしい。  そしてなぜかいきなり、鬼退治に出かけてゆく。  どうしていきなり、鬼退治?  このあたり一体が、いわゆる「神話臭い」と共通している部分。  これがですね、たとえばおじいさんおばあさんの住んでいる川の上流には、「桃源郷といわれる仙人たちの済む村があり、そこの人々は、大地の神気を吸いこんだ樹木から生まれる。果物の中に人が入った状態で生まれてくるものなのだ。  そして偶然にもその実のひとつが川に落ちてしまい、おじいさんとおばあさんに拾われて育てられたのが桃太郎。  もともと仙人の血を引いているので、強くて当然。そして鬼を許せない正義感も持ち合わせていたのだった。  そしてこの時代、「鬼」と言われていたのは、いわゆる悪の心をもった仙人たちであった。  ……なんてことにして、理由をつけてリアリティを増してゆくのが、現代の小説。いわゆるリメイク作業。現代版「桃太郎」を作りあげるわけね。  「桃から生まれた桃太郎」を地でやって、ひねりもなんもなく、桃から生まれた理由付けもせずそのまんま書いてしまうというのは、神話臭い話のデッドコピーを作っているようなもの。  だからボツなのね。  だって元のバージョンの神話が、ちゃんと存在しているんだもの。  弟切版の神話なんて不要なのよ。  あのボツになったファンタジー版は、単なる神話の焼き直し。  神話臭いまま。  どうせ焼き直すのであっても、現代の小説として、ちゃんとリアルなものとして焼き直さなければ意味がないってこと。 -------------------------------------------------------------------------------- チキチキバンバンって何の映画でしたっけ No.2045 投稿日 2001年6月18日(月)20時56分 投稿者 紺野タツキ >題名  ちょっと古い話題なんですが、このあいだはりつけるのを忘れたので。 >石野さん  ひきあいに出すのは全然かまわないです。自分でもいろいろ、なるほどとか思いますし。 >シンデレラ迷宮   紺野55(無欲、レベル1、6月18〜24日、1/7、今週0個、合計10個) ・天井から、宝石や貴金属がぶら下げられる。ジャンプすればぎりぎり届くくらいの高さだ。 ・宝石や貴金属は、時間以内に取った人がもらえる、と言われ、開始の合図が鳴る。 ・娘たちは勢いよくジャンプし始める。 ・シンデレラも青い宝石がほしくてジャンプしようとすると、小さい女の子に呼ばれる。その子は、赤い宝石がたくさんほしいけれど届かないからついでにとってほしい、と言う。 ・シンデレラは夢中で赤い宝石ばかりを取り、終了の合図が来ると、女の子に全部あげる。青い宝石は一個も取らなかったことに気づくが、女の子が喜んだのでいっしょに喜ぶ。 ・女の子は王子の妹だった。話を聞いた王子は、シンデレラをダンスに誘う。 紺野56(無欲、レベル1、6月18〜24日、2/7、今週0個、合計10個) ・余興に、メガネザルが放される。それは、売れば一生遊んで暮らせるくらい珍しい生き物だった。 ・王子は、つかまえた娘にメガネザルを与える、と言う。 ・娘たちは、捕まえて売りたいので、すばしこいメガネザルを追いかけて駆けずり回る。 ・シンデレラは壁際でじっとしている。 ・王子はシンデレラに気づき、なぜメガネザルを捕まえようとしないのか、とたずねる。 ・シンデレラは、だってもしいただいても、私にはもう、壁の中に住んでいるねずみさんがいますから、と言う。 ・王子はシンデレラをダンスに誘う。 -------------------------------------------------------------------------------- No.2046 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- 盛り上げエピソード No.2047 投稿日 2001年6月18日(月)21時14分 投稿者 小倉善哉  …を考えたんですが、何か…だんだん何かが妙な方向に走り出してきたかもです…(^^; 小倉の中の弟が壊れはじめたような気が…(笑) ○姉と和解した翌日(学校) ・先に登校していた兄、教室に入ってきた弟を見て、吐きそうになる。 ・兄、男子トイレに連れて行かれ、屈辱的な気分の中、弟に介抱される。 ・弟、吐いている兄を見て、吐くほど自分が嫌いなのかと再確認する。 ・吐気がおさまり、兄は一人で保健室へ行こうとするが、弟は言うことを聞こうとしない。(弟は、兄に嫌われていても、やはり心配だから側にいたいと思っている) ・始業ベルが鳴り、兄はさらに強く弟を教室へ帰そうとする(兄は、本当は弟は授業の方が大事だと思っているだろうと考えている)。 ・弟、授業より兄が大事だと思っているので、ぶちキレる。 ・あっけにとられる兄。 ・ぶちキレながら逆ギレしだす弟。  ・弟、兄が思っている以上に自分が嫌な奴だということを告白する。 (自分=つまり姉の着替えや入浴で今だにどきどきしちゃうとか) (体育とかで着替えがあったりすると、どうしても他の女の子の下着姿を盗み見ちゃうとか) ・兄は弟が授業より自分を選んだこと、さらに弟の下らない悪行の告白を聞いて馬鹿馬鹿しくなって大笑いし、弟と和解する。  …さて、どうやって、ぶちキレた弟を表現しよう…。  1)兄を殴る。  2)肩を貸していた兄を黙って放り出す。  3)兄に怒鳴る。喝ッ。  4)ヒステリックに泣きわめく。  5)暴れる。モノに当たる。  …あっかーん。5個くらいしか出ない…。この中から選ぶとしたら2)かなあ。…あうう。へにゃへにゃですな…。 (そろそろ軌道修正が入りそうな予感ですね。どきどき…)  >紺野さん  チキチキバンバンって、実は歌しか知りません(^^;  母親が言うには「チキチキ大レース」だそうですが…。何だかケンケンが出てくるアニメと間違えているような気がする…(ーー; http://face.ruru.ne.jp/siruko/ -------------------------------------------------------------------------------- ついに明かされる衝撃の事実!でもない No.2048 投稿日 2001年6月18日(月)23時02分 投稿者 卯月 修羅 >弟切さん  オレは「物理」な人でも「物理化学」な人でもないです。実はオレは「地質学」な人です。「地質学」ではサンゴや有孔虫の同位対比を調べて古環境の変動を研究する分野があるのですよ。ちなみにオレの卒論は地震が生じた際にできる活断層の物質科学的研究みたいなことをやる予定になっております。 >幽界寺さん  みやびさんのおっしゃったとおりオレの考えたハコガキはかなりずれていたので気にしないで下さい。 -------------------------------------------------------------------------------- いつのまにかぬるま湯につかっていた! No.2049 投稿日 2001年6月18日(月)23時10分 投稿者 幽界寺  時間を置いたら、気まで緩んでいたようです。気を引き締め直して、チャレンジです。  まずは基本の起承転結から。  前回の悪かったところで気づいたのは、まず祐樹が主体のはずなのに、それが曖昧になっていたことです。そのせいで話の本筋が見えず、うまく起承転結の形にまとまらなかったみたいですね。  その他にも色々と新しく書きたいことができて、それに振りまわされてしまったって部分もあります。  というわけで、もう一度祐樹視点に戻って作り直しました。採点よろしくお願いします。 起 妹との仲を亜衣に誤解される祐樹。 承 亜衣の誤解をうまく解けずに、悩み苦しむ。 転 妹に「亜衣が倒れた」と嘘をつかれて、慌てて亜衣の所にかけつける。 結 妹の嘘により亜衣への気持ちを再確認し、ようやく素直になれる祐樹。 >かねやんさん >>ついでになんで「結」の梓、いきなり亜衣と顔見知りのような反応を取るのでしょう?  私としては「亜衣が倒れた」と嘘をつくという意味で書いたのですが、どうやら書き方が悪かったようですね。申し訳ありませんでした。 >>何故亜衣が倒れた事を梓が知ったのかを表さないと、祐樹が信じてくれません。 亜衣のことで深く落ち込んでいるところに「亜衣が倒れた」などと嘘をつかれたら、まず、その話の真偽よりも先に亜衣の安否を気にすると思います。それに梓の目的も「兄に活を入れる」ことであって、「兄を騙す」ことではないので、そこまで詳しくは考えていないと思います。   >卯月さん  はい、気にしないことにします。 -------------------------------------------------------------------------------- 参加表明 No.2050 投稿日 2001年6月19日(火)00時20分 投稿者 さつき 以前参加表明をしたにもかかわらず、一つも課題を出さないまま消えてしまったさつきというものです。 その節は本当にすいませんでした。 去った後も、この「よみかく分室」をROMしながら、いろいろ悩んで考えました。 で、決めました。作家志望です。 一度去ったものではありますが、お願いします。参加させてください。 まずは自己紹介を。 HNはさつき、福岡の大学に通う一年生です。ハンドルに似合わず性別は男。 小説を書き始めたのは中学二年生くらいです。それから高校二年生までは、ただ楽しんで書いてました。 職業としての小説家を意識したのは高校三年の頭あたりで、第八回の電撃大賞に応募しようと書き始めるも、書き進めるにつれて破綻していき、結局最後のワンシーンが書けなくて応募できませんでした。 希望が志望に切り替わったきっかけは、ここです。悩んでいる間も、常にこのHPのことが頭にありました。この分室でいろんなひとが小説家になるために頑張っているのに、なにやってんだよ自分、と。 で、その後迷いが吹っ切れて、ここのログを一から読み直しました。 そして読み終えて、今書き込ませて貰ってます。 ただただ楽しんで書いていた頃のをあわせた上での、まがりなりにも書き上げた小説は、長編三本(うちパロディ一本)、中編一本、短編四本です。 では、まずは一つ目の課題を提出します。 さつき1(無欲、レベル1、6月18〜24日、1/7、今週0個、合計0個) ・美辞麗句を並べつつも、ものをねだってくる若い女性達に、半ばウンザリしている王子。彼女達がねだるのは美しい宝石や、王家でしか手に入らないような高級品など、際限がない。 ・王子はふと視線を感じる。そちらに目をやれば、視線の先にいた少女(シンデレラ)が、あわてて目をそらす。少女は顔を赤くしつつも、平静を装っている。興味を持った王子は、しばし失礼、と女性達の輪から抜け出し、シンデレラの元へと向かい、声をかける。 ・突然のことに呆然となってしまったシンデレラだったが、すぐに我に返ると、王子様とお話しできて幸せですという。本当に嬉しそうな彼女の笑顔に、好意を覚える王子。 ・数分語らった後、王子様にお願いしたいことがあるんですと切り出すシンデレラ。彼女もまた先ほどの女性達と同じかと、内心落胆する王子。つまらなそうな口調を意識的にしつつ、なんですかと問い返す。 ・シンデレラの願いは、一曲だけで良いから王子と踊りたいということだった。意外な願いに返事を忘れる王子に、シンデレラは申し訳なさそうに、半曲でも良いですから、と言い足す。 ・我に返った王子、快く了承。シンデレラの手を取る。 -------------------------------------------------------------------------------- チキチキバンバンは、 No.2051 投稿日 2001年6月19日(火)00時30分 投稿者 はせがわみやび  「チキチキバンバン」という題の映画ですー。ミュージカルですー。  くー、このすっごく楽しい映画を知らないなんてーーー。ああ、でも、1968年の映画かあ。最近、テレビでもやらないしなぁ。  しくしくしく。  映画を見たことがない人でも、たぶん、テーマ曲は知っていると思う。  聞けば、わかる。絶対。  ちなみに、ケンケンの出てくる「チキチキマシン猛レース」とは別ものであります(^^; ご注意。わたしはケンケンも好きだけどね(^^) -------------------------------------------------------------------------------- No.2052 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- 急ぐ日脚は矢よりも速し No.2053 投稿日 2001年6月19日(火)01時57分 投稿者 つか  一週間なんてあっという間ですね……。先週は、結局一個も出さずじまい。  今週は7回のチャレンジを有効に使わなければ。  というわけで、課題提出です。  つか3(誠実、レベル2、6月18〜24日、1/7、今週0個、合計0個) ・舞踏会の会場。女性達にダンスを申し込んでいる質素な身なりの青年。しかし、その身なりの悪さから、誘いを断られてばかりいる。 ・会場に着いたシンデレラも青年からダンスの誘いを受ける。青年の真剣な態度を見て誘いを受けるシンデレラ。誘いを受けてくれたことに多少の戸惑いを見せる青年。踊り始めようと手を取る二人。 ・その様子を見ていた有力な貴族の息子。自分の周りに群がっている女性達の輪を抜けて二人のほうへとやって来る。 ・シンデレラの美しさにひかれた貴族の息子は、自分と踊るようにと、青年を押しのけ強引にダンスに誘う。しかし、あっさりとその誘いを断るシンデレラ。 ・にべも無く断られ、むっとする貴族の息子。毒づきながら去っていく。 ・再び青年の手をとり、踊リ始めようとするシンデレラ。何故誘いを断ったのですかと問う青年。彼と踊った方が得でしょうに、と付け加える。 ・あなたが凄く真剣な態度で誘ってくれたからです、と答えてにっこり微笑むシンデレラ。その答えを聞いて、そうですかと青年も微笑む。 ・踊り始める二人。実は青年は王子で、質素な身なりは王子の悪戯心。    採点よろしくお願いします。 -------------------------------------------------------------------------------- うーむぅ…… No.2054 投稿日 2001年6月19日(火)02時29分 投稿者 茶羽根(やの) 白黒猫さん>  なるほど、ようは、私の出した例えと説明は、ニードの話とは論理が違っている、ということですね。だから、この例えは例えになっていない、と。  うーん、もう少し考えてみます。 引っかき回し役の話>  新木さんが上げた4つの例を、引っかき回し役として考えてみる。 ・ヒソカ (もう終わっちゃったけど)ヒソカの目的は、団長(クロロ)と戦いたいだけ。その目的を達成するために色々と行動しているのが、他人に影響を与えている。 ・ネオン(ノストラードの娘)  自分の予言の内容を知らないため、自らの念能力の結果の世界からは隔絶されている。だが他人に与える影響は大。 ・うっかり八兵衛  目先のことに追われて、すぐ大局を見失い、周りを混乱させる?(水戸黄門ってほとんど見たこと無かったり……) ・ウソップ  基本的には逃げ腰だが、勇敢なる海の男になるために日々努力している。彼が定めた「男」から逃げるようなことはしない。それが他人(主に敵)と少々ずれているため、よく混乱させる。  こんな感じかなぁ?  じゃあ例えばこの3人(うっかり八兵衛はいまいちわからないので除く)を、ほとんど同じパターンでそれぞれニードの話に出してみるとすると……。  うーん、「恋人の言葉を信じきれなかったせいで死なせてしまう」と絡ませるのが難しい……。ネオンはまぁどうとでもなりそうだけど。本人の意思とは別の所で、って、どうすればいいんだろう。考える必要有り。ついでに「史上希に見る駄犬」と「イタズラ好きな子羊」も。  と言う感じで今日はもう寝ます…… -------------------------------------------------------------------------------- 雑談のみ No.2055 投稿日 2001年6月19日(火)02時36分 投稿者 石野休日 >チキチキバンバンのテーマ曲 「バン♪ バン♪ チキチキバンバン、チキチキバンバン大好き♪」  ド   ド   ドドドドド ソ  ドドドドレ ド ドシシ                ↓      ↑    ↓↓  これですよね?  ちなみに下のは音階ですが、うろ覚えなんで合ってるかどうか保証は出来ません。多分僕の音感に間違いはないと思いますが(けっこう強気)。  さらにその下の矢印は……、説明しにくい。なんとか分かってください。  楽譜を表示できたら簡単なんですけどね。  ちなみにこの曲、小学校4年生の学芸会で演奏しました。  僕はアコーディオンだった。懐かしいなあ。 >弟切さん >「儲かりまっか?」 >「ぼちぼちでんな」  ねえさん、あんた大阪人をなめとるんとちゃうか?  それは偏見っちゅうもんや。んなあほなことあるかいな。  『なにわ金融道』の見すぎやで。せやろ?  しょうもないこと言うとったら、しばきまわすぞ。  え〜、冗談はここまでにしておきます。  上に書かれてあるものは間違った関西弁ですので、誤解しないで下さいね。ですが、関西在住ではないのに正しいイントネーションで読めた方、あなたには関西人としての資質があります。頑張って立派な関西人になりましょう。  さて問題のやり取りですが、正しいとも言えるし、間違っているとも言えます。  僕を含む現代的大阪人の間では、 「儲かりまっか?」「ぼちぼちでんな」  というやり取りは、すでに古典的ギャグという認識でしかありません。大阪人全員の持ちネタとでも言いましょうか。若い人間で実際に使っている奴は絶対いない。これは断言できます。  だからといって、間違っているというわけではありません。感覚的には正しいんですよね。僕の心の奥底から、「正しい! 絶対に正しい!」という叫びが聞こえてくるんです。  なんだろう、大阪人の魂なのかも。  ついでに、  "How are you?"  "I'm fine, thank you."  を現代大阪語に訳するとするならば、 「(やる気なさそうに)最近なんかおもろいことあるか〜?」 「(同じくやる気なさそうに)別に〜」  これが正しい(笑)。  あ〜あ、バカな雑談に一生懸命になっている場合ではないのに。  でも突っ込まずにはいられないんです。  ちなみに吉本的に答えるとこうなります。 Oさん     :英語の挨拶、"How are you?" "I'm fine, thank you."          に当たるのは、大阪では          「儲かりまっか?」 「ぼちぼちでんな」          だと聞いたのですが、本当ですか? Iさん     :んなわけあるかいな! 通りかかった外人:How are you? Iさん     :ぼちぼちでんな〜 Oさん     :本当じゃないですか〜  う〜ん、最近吉本見てないから自信なし。 http://www.geocities.co.jp/Bookend-Shikibu/1301/ -------------------------------------------------------------------------------- なんでだよお No.2056 投稿日 2001年6月19日(火)02時39分 投稿者 石野休日 見てびっくり。上の音階のところ、ズレまくってる。 う〜ん、これではよく分かりませんね。 まるで意味なし。無念なり。 http://www.geocities.co.jp/Bookend-Shikibu/1301/ -------------------------------------------------------------------------------- ご主人様が鞭をー。 No.2057 投稿日 2001年6月19日(火)03時00分 投稿者 杉井光  報知プレイも味があっていいものです。紙面は巨人軍一色で(←ホウチちがいます)。  オーソドックス展開ですかー。 (考え中) (1990の書き込みを発見) (せっくす ・ う゛ぁいおれんす ・ ぜに?) (なおかつまともな展開……)  すると1)ミンシア脱ぎと3)ミンシア殴りを併用ですか。 (さらに考え中)  じゃあやっぱり最初は着替えのシーンから。旅行の支度をしていて五年前のあの水着を発見。ちょっと試着してみたらきつくて入らない。「うわあ私も胸大きくなったなあ」 レベルコ乱入「社長てえへんだ!」 人中に右ストレート炸裂。パンチと裸で二重に熱い鼻血をたらしながらレベルコ「社長なんてことをしてくれたんです我が社の社運をかけたプロジェクトを独断で国に譲渡してしまうなんて!」 「なによ文句あるの?」 「俺も含めて重役はみんなカンカンですよ次の総会どうするんですかっていうかなんで旅行の準備なんか」 続いて部屋にどやどやと入ってくるエメロンド開発の重役たち「社長あれはいったいどういうことですかな! 会社はあんた個人のおもちゃじゃないんですよ!」 「うるさいわねえもう! そこどきなさいよ私今から出かけるんだから!」 空軍仕込みの豪快なマーシャルアーツで八人を秒殺。立っていられるのは普段から殴られ慣れているレベルコだけだ。港に走るミンシア、追いかけるレベルコ。じじぃどもの手回しで社用船は凍結されているぞ。木星は田舎だから定期便は三日待たないとやってこない。すかさず運送会社に駆け込むミンシア「だから輸送船に便乗させてって言ってるの。融通きかないわねえ。代表者出しなさい」 業を煮やしたミンシアは会社ごと買い取る。引き留めようとして船の中まで追いかけてきたレベルコに「そういえばあんた大型免許持ってたわね」 「ええまあ」 「操縦よろしく。アクエリアスまで”超ダッシュで(c)鷹見一幸”」 ・旅行の支度の途中で、昔買った水着を見つけて着てみるミンシア。 ・レベルコがそこに入ってきて、殴られる。 ・重役たちもやってきて、ミンシアの独断を責める。 ・重役たちを殴り倒して逃げるミンシア。追いかけるレベルコ。 ・動かせる船がないので、運送会社をまるごと買い取るミンシア。 ・ミンシアを引き留めようとして、なし崩しで同行してしまうレベルコ。  べつに会社ごと買い取る必要はないか……船が手に入ればいいんだし。でも、片道の足のためだけに会社一つ買い取るのはなかなかロマンがあってよろしいので、何か「会社ごと買い取らなければいけない理由」を考えましょう。  会社一つ買うのっていくらぐらいかかるんでしょうね? っていうか非公開株式の会社って買えるのかな。ネット株式取引が極度に発達していれば、(金さえあれば)三十秒くらいで会社一つ買えそうだけど。  この時代のお金ってほとんど電子マネーなんだろうけど、それだと迫力ないんだよねー。やっぱり机の上に黒いケースをどかっと置いてぱかっと開けてインゴットがずらっと。 >ロンジット鉱  反物質エンジンは、この世界ではまだ早いです。それに必要なさそう。サハリエルシステムがあるし。しかし超人ロックを知っている人が、ここを読んでいる人の中にどれだけいるんだろう。 >聖骸布  ちなみにガウタマ・ブッダ(釈尊)の骸布という聖遺品伝説もあって、やっぱりそれにお釈迦様の顔がうつっているらしいぞ。似たような話があるという時点で、両方ともうさんくさく感じられてしまうのはオレだけか? >姉御 >聖書の記述が歴史的に事実だという証明がこれまた難しいです  いやあ証明する必要はないのです。聖書と歴史にもし食い違いがあるとしたら、それは「歴史の方が間違っている」からです。この世には絶対と言えるものが三つだけあって、数学と、論理学と、それから聖書なのです。  というようなことをどこかの原理主義者が言っておりました。僕じゃないですよ。 >過去ログ  でかいです。そして重いです。せめて500単位くらいで分割したほうがよかったのでは。開いたら時間が止まりました。超臨界状態かと思いましたよいやもうマジで。  「杉井光」でためしに検索してみたら、いやあ、書き込み少ないのなんのって。自分でも驚きでした。 http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Miyuki/1757/ -------------------------------------------------------------------------------- ファンタジー版再挑戦です No.2058 投稿日 2001年6月19日(火)15時29分 投稿者 弟切 千隼 という訳でファンタジー版を作り直しました。登場人物の名前がそのままなのは御愛嬌です(^^; 「魔法医の里」(仮題)八百字あらすじ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  ある王国の辺境にある村に、キサラという若い女医が住んでいた。彼女は無医村だった故郷の村の人々を救いたくて都で医学を学び、帰郷して開業していた。彼女があまりにも優秀なので、迷信深い村人は彼女を魔法医と呼んで畏怖し、対等に付き合おうという者はいなかった。  ある日、キサラの村近辺に生える植物を調べるために、都からハマオという若い植物学者の男がやってきた。村の男と違って学識ある彼は、キサラを恐れずに薬草に詳しい彼女のもとに通うようになり、二人はすぐに男女の仲となった。  ところが、時折キサラの手伝いをしてくれる村娘のスミナが、ハマオと恋仲になったとキサラに告白した。キサラは怒りと嫉妬に燃えたが、彼女を信頼して無邪気に恋を語るスミナを見て彼女を応援しようと思い直した。スミナはハマオの態度が煮え切らないのが不安だとキサラに相談し、キサラは一計を案じて、スミナにハマオの子を宿したふりをさせた。  スミナとのことがばれた後も、ハマオは薬草のことを学ぶためキサラのもとへ通っていた。スミナがつわりを装って診療所を訪れた時、キサラはわざと卓上に堕胎用の薬草と滋養補給用の薬草を並べて置いて、ハマオに診療を手伝ってもらうふりをした。キサラが目を離したように見せかけた隙に彼がどちらを彼女に渡すか見定めると、ハマオは堕胎用の薬草を選んで渡した。  ハマオにとって恋人よりも子供よりも植物研究が大事だと知ってスミナの恋心は冷め、ハマオも嘘をついて自分と結婚しようとしたスミナは研究の邪魔になるだけだと見限った。  ハマオが調査を終えて都へ帰る日、キサラは、媚薬になるが量を間違えると毒になるという薬草の花束を彼に渡して、別れを告げた。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 登場人物について補足します。 主人公のキサラは、あらすじを読んで下さればわかる(たぶん……わかりますよね?(^^;)通りの人物です。 ハマオは、頭はいいけれどいわゆる「学者ばか」タイプの人です。研究のこと以外はほとんど何も考えていません。若くて美人で頭のいいキサラのもとへ入り浸るうちに何となく手を出してしまい、逗留している宿で自分の世話を焼いてくれる可愛いスミナにも何となく手を出してしまった、という男です。 妻や子供を持って、家庭生活に時間を取られて研究の時間が減るなんて、ハマオには我慢できません。スミナの妊娠騒動によって初めて彼は、結婚だの育児だのがどれほど面倒で時間を取られるものかということに気づきます。 スミナは、無学だけれど基本的には悪い娘ではありません。田舎育ちの彼女は都に対する憧れが強くて、都の話を聞きたいばかりにキサラのもとへ時々手伝いに来ます。都から来たハマオに彼女が恋するのはまあ必然ですね。 実のところ、彼女は都の男と結婚して都で華やかな生活をしたかっただけでした。 と、こんなところです。 -------------------------------------------------------------------------------- 雑談です No.2059 投稿日 2001年6月19日(火)16時21分 投稿者 弟切 千隼 卯月さんへ > おお、卯月さんは「地質学な人」ですか。古生物から古環境を復元するといいますと、今は絶滅した四放珊瑚や有孔虫の仲間のフズリナや、もっとぐーっと遡ってオーストラリアの縞状鉄鉱を作ったストロマトライトなんぞが研究対象ですね。 (わかる人にしかわからない話ですみません)。 しかし、地質学系の学部・学科がある大学って少ないと思うのですが、私の知る限り「よみかく」参加者で卯月さんが三人目の「地質学な人」ですね。もっとずっと平凡な「物理学な人」や「化学な人」はあまりおられないようです。 不思議ですね。 > 『チキ・チキ・バン・バン』 私もこの映画、好きでした。ずいぶん小さい頃、故郷にあった名画座−今はつぶれました(;_;)−で観た覚えがあります。みやびさんのおっしゃる通り、子供も楽しめるとてもよくできたミュージカル映画です。 アメリカ製アニメの『チキチキマシン猛レース』−ケンケンが登場するあれですね−とは、題名が似ている上に同じように車が出てくるので、混同されやすいですね。 石野さんへ > 御返答ありがとうございます(^_^) 石野さんも大阪の方だったんですね。私は密かに魚住さんのお答えを期待していたのですが(笑) (お忙しいのに無理して答えて下さらなくてもいいですよ > 魚住さん) 杉井さんへ > 仏様の遺物といえば何よりも仏舎利[ぶっしゃり]−仏様の遺骨−でしょう。世界中の仏舎利を集めると数千人分になるという噂の(爆)。 「死者の顔や体が布に写った」系の奇跡のお話は結構多いですよね。キリスト教ですと聖骸布以外に「ヴェロニカのハンカチ」という伝説もあります。 -------------------------------------------------------------------------------- No.2060 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- 慈雨 No.2061 投稿日 2001年6月19日(火)18時36分 投稿者 魚住雅則 >雑談 >弟切さん ううっ、大阪、関西ネタで出遅れてしまいました(笑) 石野休日さんの仰る通り、意味はほぼ同じで、実際に使っている人は……アメリカ村にならいるかも(都会に対する偏見です) 余談ですが「Good bye」にあたるのは「ほなね〜」「ほなな〜」で、若者でも使う人は使うし使わない人は全く使わないという微妙な挨拶です。 多分「それじゃあね」という挨拶がこちらでは「ほんならね」になってるんだと思います。 >画家の話 気高い二人を邪魔する人間も追加します(Mr.3の立場)。 ある所にドリーとブロギーという二人の一流画家がいた。彼らはライバルであると同時に親友同士で、お互いの実力を認め合っていた。そして二人には、画家として一生に一度は教会の天井画を手がけてみたいという夢があった。 ある日、王から直々に二人の内どちらかに新しく出来た教会の天井画を書いて欲しいという依頼が来る。二人はどちらが依頼を受けるか話し合った。そして神聖なる教会の画を描く以上、お互いの持てる力を全て出して天使の絵を描き、より神に近づいた絵を描いた方が依頼を受けるということになった。 話を聞いた者は皆、お互いが自分の作品を認めるに決まっていると言った。しかし二人は、画家である誇りにかけて、作品の評価に私情を挟むことなど死んでもしないと告げアトリエにこもった。途中、ブロギーのパトロンが先走ってドリーを襲い、利き腕に怪我をさせる。しかし、ドリーはブロギーがそんなことをするはずがないと信じ、怪我を誰にも言わずに作品を作り続けた。 数日後、完成した絵はブロギーに評価が集まり、結果として彼が教会画を仕上げることになり、ドリーは姿を消す。そして後にパトロンから自慢げに真相を聞かされたブロギーはパトロンを殴って契約を解除し、独力で天井画を完成させた。その教会の片隅に刻まれたサインにはドリーとブロギーの二人の名前があった。 -------------------------------------------------------------------------------- No.2062 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- No.2063 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- No.2064 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- No.2065 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- No.2066 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- 雨。 No.2067 投稿日 2001年6月19日(火)19時50分 投稿者 紫音 >聖骸布云々  誰かが聖書の記述を真似たことも、聖書の記述が嘘であることもおおいにありえますね。  自分の視野の狭さを思い知らされます。 >弟切さん  はじめまして。  このHNはなんとなく付けたものです。  シオン山だなんて思いつきもしませんでした。 >シンデレラ迷宮 紫音4(無欲、レベル1、6月18〜24日、1/7、今週0個、合計1個) ・舞踏会では、城の入り口で記念品のネックレスを配っていた。 ・配っているのは王子。どのような人が来ているのか見たいため、配る役をやっていた。 ・人々は列になって順番にネックレスを受け取っている。 ・主催者側のミスで、最後尾のシンデレラの前でネックレスが終わる。 ・謝る王子。お詫びとして、シンデレラをダンスに誘う。 ・「お詫びとして私と踊るより、好きな人と踊った方が楽しいでしょう?」とシンデレラ、断る。 ・王子、改めてシンデレラをダンスに誘う。 紫音5(無欲、レベル1、6月18〜24日、2/7、今週0個、合計1個) ・舞踏会では、王子と踊る順番をくじで決めていた。踊る順番の書かれているくじは、踊るときに王子に渡すことになっている。 ・シンデレラ、王子と最初に踊れるくじを引き当てる。 ・1番目のくじを引いたということで、王子の印象に残る。 ・シンデレラ、きらびやかに着飾った女性にくじを交換して欲しいと言われ、交換する。 ・人にこわれるままに順番を譲るシンデレラ。ついには最後となってしまう。 ・舞踏会もなかば、高そうな服を着た女性がだいぶ遅れて到着する。王子と踊るにはくじが必要で、そのくじは遅れてきたということで引かせてもらえないと知った彼女。まだ踊る順番が回ってきていない人にくじを譲ってほしいと言うが、もちろん断られる。 ・遅れてきた女性、シンデレラに声をかける。シンデレラ、「最後のですが」と断りをいれ、くじを譲る。 ・王子、遅れてきた女性と踊り終える。最初に踊るはずだったシンデレラのことが気にかかる。まだ少し、時間が残っていたのでシンデレラを探し始める。 ・王子、シンデレラを見つける。自分と踊れなくなったのに落ち込まず、楽しそうにしているシンデレラを王子は踊りに誘う。 -------------------------------------------------------------------------------- シンデレラ迷宮 No.2068 投稿日 2001年6月19日(火)20時03分 投稿者 小倉善哉  ええと…フォーマットの「今週○個、合計○個」というのは、OKの個数のことでいいんでしょうか? 小倉21(無欲、レベル1、6月18〜24日、1/7、今週0個、合計4個) 「価値あるものを、価値のないものと気にせず交換するシンデレラ」 ・シンデレラ、舞踏会の余興のゲームで当たり、一人だけ純金製のコインをもらう。  ※ワンパターンですが、フォークダンス形式のダンスで、曲が終った時に王子のところにいた女の子がプレゼントをもらえるゲームが行われています。 ・ある男が、冗談でシンデレラにおもちゃのコインと金のコインの交換を持ちかけてくる。 ・シンデレラ、気にせずコインを交換してしまう。 ・それを見ていた王子、驚いてシンデレラにそれでいいのかと尋ねる。 ・シンデレラは、王家からの賜わり物のコインを気軽に交換したから怒られたのだと思い、慌てて王子に謝罪する。 ・王子はシンデレラの勘違いを大笑し、彼女をダンスに誘うのだった。 小倉22(無欲、レベル1、6月18〜24日、2/7、今週0個、合計4個) 「下心のないシンデレラ」 ・王子の花嫁探しの舞踏会、会場。 ・実はまだ結婚したくない王子は、王妃になりたい下心がみえみえの女性たちを拒絶している。 ・シンデレラも王子をダンスに誘うが、他の女性たちと同じように下心があるのだろうと拒絶されてしまう。 ・下心など考えもしないシンデレラは、拒絶されたのは自分に何か落ち度があったせいだろうと考え、王子に非礼を詫び、その場を去る。 ・謝られて不思議に思った王子は、彼女が単に一緒に踊りたかっただけだと気付き、シンデレラを追いかけてダンスに誘う。 ○雑談 >チキ・チキ・バン・バン  やはりケンケンの出てくるアニメと間違えていたのか…<我が母  教えて下さってありがとうございます(^^;>みやびさん、弟切さん  うーん。今度、レンタルビデオ店で探してみようっと(しかし、レンタルショップにあるのだろーか…?) >紫音さん  あああ。すみません。すみません。紫音さんは御存知なのですよね、小倉が4つも削除したことを…(爆)  まるで全部紫音さんが削除をしたみたいだけど違うんですよー。  あああ(涙)懺悔します。ごめんなさい>みなさん http://face.ruru.ne.jp/siruko/ -------------------------------------------------------------------------------- わいは生粋の大阪人やで〜 No.2069 投稿日 2001年6月20日(水)02時36分 投稿者 石野休日  超人ロック、アニメは見たことあるんだけど、原作は読んだことないなあ。 >魚住さん >「ほなね〜」「ほなな〜」  うん、これはよく使いますよね。宮村優子もラジオで使ってたし(笑)。  ちなみに僕は「ほな」だけで済ます人。   >シンデレラ迷宮  コンパクトに。 石野休日38(無欲、レベル1、6月18〜24日、1/7、今週0個、合計0個) ・寒い夜だった。ゆえに女性達に一人一枚ずつ、ショールが配られる。 ・ショールを羽織ってさえなお、寒そうに震えている少女がいる。女性達は見て見ぬふり。 ・シンデレラ、自分の分のショールをその少女にかけてあげる。 ・それを見ていた王子、シンデレラをダンスに誘う。 石野休日39(無欲、レベル1、6月18〜24日、2/7、今週0個、合計0個) ・暑い夜だった。ゆえに会場の飲料が足りなくなる。 ・ついに飲料の入った瓶は最後の一本。その瓶を我が手に掴もうと、参加者達が殺到する。 ・シンデレラは一人、その争いに加わろうとしない。 ・様子を窺っていた王子、シンデレラをダンスに誘う。 http://www.geocities.co.jp/Bookend-Shikibu/1301/ -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.2070 投稿日 2001年6月20日(水)06時03分 投稿者 新木 伸  ADSLが開通したら、快適、快適。  ここのログ読むのも、ぜんぜん楽。  20個ずつの各ページ、1個だいたい50KBほどあって、前だと表示させるのに10秒はかかっていたけど(ISDN)、最近じゃ0.5秒ぐらい。  まるで。待たない」。  ほぼ一瞬。  どこのWEBに行っても、画面はほぼ一瞬で「ずどん」と表示されるし。  これでフレッツISDNのときと通信費自体は変わっていないんだよな。  なんか、いままでずっと損していた気分。  これでグローバルアドレスももらえるなら、いいんだけどなぁ。  掲示板やらなんやらを、すべて自宅のサーバーに置けば、容量なんて気にしなくても済むし、メンテなんかもFTPなんて使わずに、エクスプローラーでネットワークコンピュータのドライブの中身をいじればOKなわけだし。 >採点とか ・紺野55  ボツ。  だからこれは舞踏会ですって。運動会じゃありません。 ・紺野56  ボツ。  同上。  おサルさん捕獲大会ではありません。 ・つか3  ボツ。  青年の身なりは「質素」であって、「悪い身なり」ではないはずだが。  修了検定でこんな言葉のうっかりミスは許されません。もうこれだけでボツにするには充分。  あともう一点。  貴族の息子が、王子の顔も知らないなんて、そんなはずはない。  ちなみに構図は問題なし。ちゃんと誠実になってる。  でもこのエピソード、実際には「使えないもの」ね。上記のポケットちゃんと潰してこないと。  実戦で使えるようなものを出してこないと通らんぞ。 ・紫音4  ボツ。  これは誠実なシンデレラです。 ・紫音5  ボツ。  なぜシンデレラはくじをなくしてしまったのに楽しそうにしているのか、ぜんぜんわかりません。  いまのままだと、くじを失ってしまったのにへらへら笑っている女の子です。気持ち悪いです。王子もきっと気持ち悪がって、近寄らないに違いありません。  「きらびやかなに着飾った〜」とか「高そうな服を着た〜」とか、どうでもいいことを書いていないで、シンデレラがなぜ王子と踊れなくても楽しげでいられたのか、それがわかるように描きましょう。 ・小倉21  ボツ。  シンデレラが気にせず交換した理由が不明。  なんかパターンだけ容易にあてはめて、深く考えずにやってない?  かたや、王子から賜った純金のコイン。  かたや、おもちゃのコイン。  この両者のあいだに、なんらかの等価値の法則がなければならないわけだよね。だからシンデレラは容易に交換したわけだ。彼女にとっては、価値は同じなんだもの。どっちでもいいんだもの。  一般の人には見えない「等価値」が、無欲なシンデレラにはちゃんと見えていた――って仕組みで、このエピソードは無欲を描けることになる。  なにがその、「等価値」?  言ってみそ? 証明してみそ?  もし言えないようなら、「たわけ」をあげよう。 ・小倉22  ボツ。  他の女性たちだって、ひとりやふたりぐらい、王子に謝った娘だっていそうな気が。  王子、あからさまに機嫌を害しているようだから、ご機嫌取りで、とりあえず謝っておこうとか計算で動くもんでしょう。  ちなみに構図はいいです。ちゃんと無欲。でもポケット残ってる。  あと小倉さん、これ以降、レベル2ってことで。 ・石野休日38  ボツ。  これ、優しいシンデレラだってば。モロ100%。 ・石野休日39  ボツ。  短くしすぎて、飲み物を欲しがらない理由まで不明。  説明せず、語らせず……描け。 >小倉さん  そのキレた弟って路線、ボツ。  弟の人間っぽいところを描くエピソード。なんだって1個しか出してこないわけ?  ○個については、OK個数。 >幽界寺君 >>起 妹との仲を亜衣に誤解される祐樹。 >>承 亜衣の誤解をうまく解けずに、悩み苦しむ。 >>転 妹に「亜衣が倒れた」と嘘をつかれて、慌てて亜衣の所にかけつける。 >>結 妹の嘘により亜衣への気持ちを再確認し、ようやく素直になれる祐樹。  この話、祐樹が主人公なのね。  なぜ祐樹が主人公なのか。  それは悩む男を書きたいっていう作者の狙いがあるからだね。  だいたい悩んで落ち込むって、そのこと。君の「書きたいものリスト」のトップにあったものじゃないのか?  「承」でもって、いきなり悩んでいるんだけど、悩む前に起きなきゃならんことがあるのではないのかな?  「誤解された」→「悩んで苦しんだ」って経緯しかないのでは、それはただのお馬鹿さんだ。悩む前にすることがあるだろーって、読者に言われてしまうぞ。  また「亜衣が倒れたと聞かされて」というのは、これって、「結」の部分に入ってるものね。これは「転」なんかじゃない。  起と結はOK。  承と転はやり直し。 >さつきさん  いらっしゃい……なのかな?  まあとにかく採点とか。 ・さつき1  OK。  ただしこれ、同じ内容で、半分、もしくは3分の1の長さにまで縮めて、もういちど出してくるように。 >杉井君  うん。お色気だとかアクションだとかは、だいたいそんな感じ。  しかし君は、大事なことを忘れている。  「起」で書かなきゃならんことは、「ミンシアやってくる」なわけだ。  いまのこれだと、「ミンシア出発した」でしょうが。  この話、主人公は誰なのよ? ミンシアでしょうが。  もうすこしミンシアの置かれた状況というものを想像しろ。  そうすれば、なにを書かなきゃいかんのか、おのずとわかるだろうに……。  4年間も木星くんだりで、ティーンエイジャーの女の子が奮闘してたわけだよ。  そして彼女は、大事な人を助けるために、すべての財産を投げ打って(会社も潰しかけて)SSGを買い上げ、身ひとつで故郷へと帰還するわけだ。  そうまでしたミンシアが、当の「大事な人」に拒絶されたり、なんなりしちゃって、この話は盛りあがってゆくわけだろう?  その盛りあがりを支えるための仕掛けが、このミンシアの境遇とかになるわけだ。  4年間の重みだとか、これから帰還する場所への想いだとか、覚悟だとか、期待だとか、そんなごっちゃになった「色々」を書かないで、どうする?  そのあたりをしっかり書いて、この話の土台を作るのが「起」の役目なわけ。  もちろん、読者の視線はガッチリ掴まねばならない。じゃないと最後まで読んでもらえないのだ。  だからお色気も、アクションも、金も、忘れてはならん。  しかし「本筋」を忘れることは、もっとならん。  ……っーことで、指針はわかったろうから。  やれ。 >弟切さん >>「魔法医の里」(仮題)八百字あらすじ  だめじゃん。  これ、男の役どころが、ほかの2つのバージョンとまるで違ってる。  確信犯で二股かける役でしょうが。男の役っていうのは。  あとスミナも違うよな。この子って、悪いところをひとつも持っていない。100%いい子じゃんか。この子の恋を試して壊したキサラは、これ単なる悪党だぞ。  全編を通して、主人公の思考と行動と、それに至る動機とかが、ぜんぶがちゃがちゃ。筋もなんも通っちゃいない。 「ところが、時折キサラの手伝いをしてくれる村娘のスミナが、ハマオと恋仲になったとキサラに告白した。キサラは怒りと嫉妬に燃えたが、彼女を信頼して無邪気に恋を語るスミナを見て彼女を応援しようと思い直した」  怒りと嫉妬に燃えたものが、収まるにはそれなりの「理由」が必要。「信頼して無邪気に語る」では不十分。足りていない。  このレベルの怒りと嫉妬を飲みこませるためには、「姉のように自分を慕ってくれているスミナの幸せのためと〜」ぐらいはないとダメ。  さもなきゃ、スミナとは面識がないことにでもして、怒りはハマオのほうに向けるようにでもしないと。  もっと、各キャラ(たったの3人しかいないんだから)の心理に入りこんで考察して、人間的な行動をさせるように。  それにしたって、まずハマオとスミナの役どころを調整しないとね。  いまのままじゃ、どうしたってキサラは悪女になってしまう。  気高くするんでしょ、気高く。 >魚住君 >>「しかし二人は、画家である誇りにかけて、作品の評価に私情を挟むことなど死んでもしないと告げ」  君はシンデレラ迷宮で、なにを学んだ?  そういう超大事なことは、本人たちの口から言わせるんじゃない。とたんに嘘くさくなるから。 「話を聞いた者は皆、お互いが自分の作品を認めるに決まっていると言った。しかし二人は無言でアトリエにこもった」  ……のほうが、はるかに良い。 >>ブロギーはパトロンを殴って契約を解除し、独力で天井画を完成させた。その教会の片隅に刻まれたサインにはドリーとブロギーの二人の名前があった。  ここんとこ、意味がわからん。  パトロンとの契約と、王から受けた依頼とは、なにか関係があるの? パトロンいなくたって、王が天井画を描く間の生活の面倒ぐらいみてくれるでしょう。  またサインが二人の名前だったのはなぜ? 二人で共同して描いたんか?  ドリーは姿を消して、どこにいったの? 放浪の旅に出たの?  結の部分が意味不明で理解不能なのでなんともいえんが、なんかあまり気高くなさそうな気がする。  気高くありたかった二人が邪魔されてしまう悲劇ではありそうだが。 -------------------------------------------------------------------------------- 言い訳レス No.2071 投稿日 2001年6月20日(水)07時54分 投稿者 小倉善哉 >金のコインとおもちゃのコイン  ええと、まず、両方ともお金として使えません。ながめるモノです。  おなじようにピカピカきれいでした。  また、金のコインには「王家から賜ったもの」という付加価値がついてますが、シンデレラには欲しい人がいるなら譲ってあげられるくらいの付加価値しかなかったのでした。  でもそんなことは書いてないですね。はい。レベル2アップ万歳!(ちょっと引け腰) >兄vs弟  まだ一個しか出てこないからです(堂々人生)  んー…でも、なんかアイデアの出し方間違えてる気がする。こんな細部とか考えても没くらったら意味ないし数こなすの大変だなあ。なんかコツがあるハズなんだけど…。  Σいま「こつ」を打って変換キーを押したら「骨」になりました。…そうか。コツは骨か…そうなのか?(爆) http://face.ruru.ne.jp/siruko/ -------------------------------------------------------------------------------- No.2072 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- コイン No.2073 投稿日 2001年6月20日(水)09時21分 投稿者 小倉善哉  駄目だ、これじゃ構図がずれてますね。  交換するなら「王子からもらった金のコイン」と「王子からもらったおもちゃのコイン」じゃないと。  変な男を登場させるより、王子に「こっちのコインと交換します?」と冗談を言わせなきゃいけなかったんだ。  ふう。言い訳、気が済みました。 -------------------------------------------------------------------------------- 課題1削り後&2個目 No.2074 投稿日 2001年6月20日(水)16時45分 投稿者 さつき 採点ありがとうございました。 とりあえず、削り後の物をば。 さつき1再 ・高級品ばかりをねだってくる女性達に、ウンザリしている王子。 ・視線を感じ、そちらを見る王子。視線の主はシンデレラ。興味を覚えた王子は声をかける。 ・願いがあると切り出すシンデレラ。この女も同じかと落胆する王子。 ・願いは、一曲だけで良いから王子と踊りたいということ。意外な願いに返事を忘れる王子。返事がないので、半曲分でも良いですからと言い足すシンデレラ。 ・我に返った王子、了承。 迷った点。 ポチ2と3との間に存在していた「声をかけられ呆然とするシンデレラ。我に帰り、王子と話せて幸せだという。本当に嬉しそうな笑顔に、好意を覚える王子」を、思い切って削って良かったのか。(この部分はシンデレラを読者に惚れさせる部分だから、骨ではないだろうとは思ったんですけど) 3つ目のポチで「この女も同じか」は省くべきなんじゃなかろうか。 4つ目のポチの、「半曲でも良いですからと言い足すシンデレラ」もまた省くべきじゃないだろうか。などなど、結構迷いました。この辺の見極めが、今の自分には難しいようです。 でもこうやって削っていくと、この「さつき1」、今まで何度も出たパターンじゃないか、と。と言うことは、削った部分は全て、それを隠すための「小手先」だったということなのか? オリジナルなアイデアを出さねば。精進します。 続いて二つ目いきます。 さつき2(無欲、レベル1、6月18〜24日、2/7、今週1個、合計1個) ・前年からの財政難の為、会場は「年に一度のパーティ」に見合うほどの豪華さはない。 ・豪華な場に慣れきっているため、来場者のほとんどは不平を漏らす。 ・謝罪と挨拶をかねて会場をまわる王子。驚きの表情を浮かべ、入り口で立ち止まっている少女(シンデレラ)に目がとまる。質素な会場に言葉をなくしているのだろうと、謝罪をかねて声をかける王子。 ・突然のことに焦り、早口になりながらも、困窮の中、こんな素晴らしいパーティを開いてくださってと礼を言うシンデレラ。 ・シンデレラの真っ赤になった顔を見て、その言葉が世辞ではないことを悟り、惹かれる王子。 ・王子、シンデレラをダンスに誘う。目を丸くして、ただただ頷くシンデレラ。 >石野さん、魚住さん >「ほなね〜」「ほなな〜」 自分はやや長崎弁入った博多弁使い(?)ですが、自分もわりと「ほな」とか使ってます。つっても、使ってるのは自分&友人連中だけだということもあり得ますが……。 他には、「うじゃ」とか「うんじゃ」、「じゃなー」「じゃねー」「さいなら」などかな。 あと、どうでも良い事ですけど、関西弁と博多弁のコンビで漫才したら面白いかも知れませんね。 -------------------------------------------------------------------------------- No.2075 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.2076 投稿日 2001年6月20日(水)19時11分 投稿者 新木 伸 >小倉さん  たわけ。  「純金」って、書いてあったじゃん。  あの当時、「お金」っていったら、それは金そのもののことでしょうが。  純度の高い金であれば、ちゃんとお金として通用します。  それに「王子にもらった金のコイン」と「王子にもらったおもちゃのコイン」とをひきあいにだしてみたって、それだってダメ。  そうすると、両者に共通するのは「王子にもらった物」という点でしょう。  つまりこの場合では、シンデレラは王子からもらった物が嬉しいわけだ。どのへんが無欲?  他の人の認める価値はその物質的価値(純金であるとか)。  そしてシンデレラの認める価値観は、それが王子からいただいた物かどうか。  単なる価値観の違い。  それじゃあ、「人と違っていたシンデレラ」でしかない。  物の交換をすることで無欲が描けるパターン。  なにかひとつ出してくるまで、つづけること。 >さつきさん ・さつき1(再)  うん。それでOKです。っていうか、はじめから長さで出してくればいいのに。  次からはその長さでよろしく。  結果としては、必要なものまで削ることはなく、余分な物はなにもなく、これで完璧です。  ポチ2と3のあいだのものは削るべきだし、ポチ3とポチ4のこれは、逆に削ってはならないところ。この場合、台詞っぽくしないで普通の文章で書くと逆に量が増してしまう。こういうときには台詞っぽくてもOKなのです。 >>「声をかけられ呆然とするシンデレラ。我に帰り、王子と話せて幸せだという。本当に嬉しそうな笑顔に、好意を覚える王子」  この部分は、削っちゃってかまいません。  これは単なるディテール。骨ではないです。人に筋を説明するときには、伝えると逆に混乱させてしまうような部分。  なにか、読者をシンデレラに惚れさせるところとか言ってますが、ぜんぜん、そんなことはないです。こんなところに読者は惚れません。  ここって、つまり何であるのか要約すると、こんな感じになります。 「王子に声をかけられて大変喜ぶシンデレラ。そのあまりの喜びように、気を良くする王子」ってところ。  シンデレラが喜ぶ部分と、王子が好意を覚えるところと、べつにいらんでしょう。とくに書いてなくたって、このエピソードは成り立つわけです。 ・さつき2  ボツ。  世間知らずなシンデレラ。もしくは、純朴だったシンデレラ。  シンデレラは舞踏会なんて来たことはなかったし、貧乏暮らしをしているのであるから、どんな貧相な舞踏会も豪勢に見えて当然。  あとパーティなどの常識ですが、それがどんなに貧相なパーティだったとして、そのことを参加者が(パーティのその場で)口にするのはかなりのマナー違反です。  ましてや、主催者が貧相なパーティであることを認めて謝って回るなんて……。考えられません。 >魚住君  画家の話。補足。  終わっていない話(終わりかたが理解不能である今回のケースも含む)には、意味なんて発生しないのね。  「なんか、よくわからんかった」で、それでおしまい。  作者が伝えようとしたものなんて、カケラも伝わりはしない。  まずきっちり終わらせること。  理解できる形で。 >杉井君  補足。  「ミンシアやってくる」が起であるわけだ。  「なぜ?」やってくる? 「どこから?」やってくる?  「なんのために」  「どんな心境で」  「やってくる」という行動にミンシアというキャラが至った因果関係として、上記のような疑問がいくつか出てくるわけね。  起では「やってくる」という行動を描くために、必然的にそのすべての疑問に解答を与えなければならない。  「なんのために」とかには、「大事な人を助けるために」ぐらいの答えで、ぼかしておくのもいい。でも読者には、「ああ、大事なひとを助けるためなんだろうな」と思われるぐらいの情報を与えなければならない。  こちらとしては、「起は、ミンシアやってくる、になる」と書いただけで、必然的にそれらの疑問に答えるような展開を杉井君が出してくるだろうと思っていたのだが、まだすこし、認識が甘かったみたいか。 -------------------------------------------------------------------------------- やり直します No.2077 投稿日 2001年6月20日(水)19時30分 投稿者 弟切 千隼 新木さんへ > 確かに、読み返してみるとだめですね。「先に気が付きなさい、私」という感じです(^^; まず、ハマオが何も考えていなさすぎですね。こんな男は「試す」までもありませんね。あまりにも能天気に性欲に忠実なだけなので、愛情を試して場合によったら懲らしめてやろうという気さえ失せますね。 次に、スミナの悪徳が足りませんね。100%悪人である必要はないにしろ、スミナは悪徳を持った人物でないと、キサラの「気高さ」という美徳が引き立ちませんね。 同じようにハマオももっと自覚的な悪徳を持っていないと、キサラの美徳が描けませんね。ハマオとスミナのためにキサラはひどく傷ついたのに、二人の悪徳を暴くことはしても罰することはせず、自らの悪徳に向かい合うことをさせただけというところこそが、キサラの気高いゆえんですものね。 キサラに怒りと嫉妬を飲み込ませるにも、もっと強い動機が必要ですね。平凡でも「惚れた男のために〜」だったら自然なのですが……むむ、どうしましょう。 ということで、また考えます。 -------------------------------------------------------------------------------- 隠密同心、心得の条 No.2078 投稿日 2001年6月20日(水)21時19分 投稿者 小倉善哉  現在、このBBSとは関係ないところで立腹中です。  一緒に頑張ろうと言っていた友達が「夢は夢」と諦めようとしているのを見るのは、非常にやるせなくて腹立たしいもんですね。  俺は負けねえぞコンチクショウ。諦めてなるものか。    と、勢いまかせに書いたはいいけれど、実情はたわけなのですね。やれやれ。へそで茶ぁ湧かしちゃうよ小倉君?(←と自分に話しかけるのはよせ/爆)  んでも、たわけから出てきた課題をクリアすれば、一歩たわけから遠のくハズだ。  ついでに分析してみると(するまでもないけど)「なんで一個しかアイデアださないの?」って質問も言外のたわけであるはず。  何度も同じことを言われて堂々としてるなんて情けなさ過ぎ。目をさませ俺様。  (喝を入れるため両頬ばちっと叩いてみたりする)  さあってと。  問題はいろいろあるけど、その分、闘志も沸くというもんだ。  やってやるぜッ!(吼)  ──って、普段とキャラが違うのは気にしちゃ駄目だぜベイベー♪(笑) ○弟の(悪徳系)人間らしさとは何か。  今日は上記の問題を考えてみました。考えて15パターン出てきました。  さらに考えていけば多分もっと出るのだろうけれど、もうちょっとターゲットをしぼってふるいにかけてやんないと駄目ですな。  次、いきましょう。 ○どんな悪徳系なら兄は納得するのか。    誰にでもあるものだけれど、いままでの弟には感じられなかったもの。  その悪徳があることが分かると、情けなくって、ガックリきちゃったり、笑い出しちゃったりするようなもの。  だから、とんでもなく悪いものだとかえってダメ。没。  んでもって「実は逆ギレするタイプだった」とかが没になったのは、兄がけおされるようなのじゃ駄目ってことだろうか? …うーん。そうだと思っておこう。 ・実は女体に興味津々だった。 ・実は女の子のフリをするのが楽しかった。 ・実は悪ふざけも好きだった。 ・実はなまけものだった。 ・実は手が早かった。  …残ったのは5つだけど、実はなまけものだった、って奴、不要かもしれないんだけど、描きようによってはどうだろうと思うので残してみました。(だんだん弱々しくなってくる小倉。むぅ…)  とりあえず今日はこれにてドロンです。交換無欲パターンはまた後日。 http://face.ruru.ne.jp/siruko/ -------------------------------------------------------------------------------- 人間らしさとか No.2079 投稿日 2001年6月20日(水)21時45分 投稿者 新木 伸 >小倉さん  人間らしさって、なんで悪徳に限定しちゃう?  ダメ人間系とか、変態系とか、まあいろいろあるはず。  それに悪いことじゃない人間らしさだって、あるんじゃないかなぁ。  なにかミョーなこだわりを持っているとか。  良いことの、人間らしさっていうのは、あるのだろうか。  もっと探してみ。 -------------------------------------------------------------------------------- No.2080 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- ふたりの夏物語(シンデレラ編) No.2081 投稿日 2001年6月21日(木)01時47分 投稿者 石野休日 >シンデレラ迷宮  迷走中。とにかく短くやってみる。 石野休日40(無欲、レベル1、6月18〜24日、3/7、今週0個、合計0個) ・余興としてギャンブルが行なわれている。熱中する参加者達。 ・シンデレラは大金には興味がない。喧騒を避け、テラスに向かう。 ・そこには同じく喧騒を避けてきた王子がいた。 石野休日41(無欲、レベル1、6月18〜24日、4/7、今週0個、合計0個) ・王子と参加者達が談笑している。当然無礼講だ。 ・王子は、この国について何か不満はないか皆に尋ねる。 ・税率を下げて欲しい、パーティーの回数を増やして欲しいなど、口々に贅沢な意見を述べる参加者たち。 ・シンデレラは、「パンの値段を2G、いや1Gでもいいから下げて頂けると嬉しいのですが」と意見する。 ・王子、愉快そうに笑ってシンデレラをダンスに誘う。 http://www.geocities.co.jp/Bookend-Shikibu/1301/ -------------------------------------------------------------------------------- 課題提出 No.2082 投稿日 2001年6月21日(木)04時40分 投稿者 つか  うーん、ポケットに気付かずに提出するとは……。しかも2つも……。まだまだぬるいようです。  とりあえずつか3(NO,2053のやつ)直してみました。  つか3(再) ・舞踏会の会場。女性達にダンスを申し込んでいる平凡な身なりの青年。しかし、その地味な格好のため相手にされていない。 ・会場に着いたシンデレラも青年からダンスの誘いを受ける。青年の真剣な態度を見て誘いを受けるシンデレラ。自分から誘ったのに、何故か多少の戸惑いを見せる青年。踊り始めようと手を取る二人。 ・その様子を見ていた有力な貴族の息子。シンデレラの美しさにひかれ、自分と踊るようにと、青年を押しのけ強引にダンスに誘う。しかし、あっさりとその誘いを断るシンデレラ。 ・にべも無く断られ、シンデレラに毒づく貴族の息子。それをたしなめる青年。貴族の息子は青年に文句を言いかけたが、青年の顔を見て驚きの表情を浮かべ、そそくさと去っていった。 ・再び青年の手をとり、踊リ始めようとするシンデレラ。何故誘いを断ったのですかと問う青年。 ・あなたが凄く真剣な態度で誘ってくれたからです、と答えて微笑むシンデレラ。その答えを聞いて、そうですか、と青年も微笑む。 ・踊り始める二人。実は青年は王子で、平凡な身なりは王子の悪戯心(あとでそのことを明かし、誘いを断った女性達を驚かせようとしていた)。  これでつぶれた……はず。  では、課題提出。  つか4(誠実、レベル2、6月18〜24日、2/7、今週0個、合計0個) ・遅れてお城に着いたシンデレラ。舞踏会の会場へと向かう。 ・会場の入り口で呼び止められるシンデレラ。この国にとって縁起のいい数字の来場者だったので、と花を渡される。本来王子と踊れるのは良い家柄の娘だけだが、この花を渡せば特別に踊ってもらえるのだと説明されるシンデレラ。 ・会場に入ったシンデレラは、真っ先に王子の元へ向かう。シンデレラの持つ花を見て、記念の来場者だと気付く王子。近づいてきたシンデレラに踊りましょうかと声をかけ、その手をとる。 ・しかし、シンデレラは静かに首を振り、そっと手を振りほどく。そして、持っていた花を王子に手渡す。意外な反応に戸惑う王子。自分と踊りたくないのかと尋ねる。 ・踊りたいとは思うのだが、他にも自分と同じように踊りたいと願う人がいるのに、ただ幸運なだけで踊れるのは変でしょう?と答えるシンデレラ。 ・答えを聞いた王子。あなたが記念の来場者になったのは何かの導きがあったのだろう、ともう一度シンデレラの手をとる。王子は、どうか自分と踊って欲しいと改めてダンスに誘う。  採点よろしくお願いします。 -------------------------------------------------------------------------------- 雨将軍到来。うなれ暗雲発散機200106型 No.2083 投稿日 2001年6月21日(木)16時42分 投稿者 巻島翔史  早くも時間がぎりぎりくさい。  まあOKがリセットになったわけだから、出し忘れても0に変化は無いわけで。  しかし俺は継続力がただでさえないのだから、その分意識して奮闘しないと。 >「ほなね〜」「ほなな〜」  これ、あんまり使わんよ俺。 「ほな〜」というのはまあ使わんでも無いけど。  そういや俺の住んでる所は、大阪府下でも標準語に一番近い大阪弁だと言われているらしいしなぁ。そのせいか。 課題提出 巻島37 (無欲 Lv1 6/18〜24、1/7 合計0個)  初老の侍従長が気分を悪くして倒れたので、王子とその近くにいたシンデレラが医務室に連れていく。  医務室からホールへ戻る途中。自分の育ての親(教育係)である侍従長を助けてくれたことに、お礼をしようとする王子。  シンデレラは恐れ多いと言って断る。  しかしそれでは気のすまない王子は強引にお願いする。  それじゃあということで、シンデレラは少しはにかみながら、踊ってくれるよう頼む。  少し拍子抜けした王子だが、微笑んでその要望を受け入れる。 巻島38 2/7  貴族は時に童心じみたことをしたがるもので、この日の舞踏会の一角ではカードゲームが行われていた。  王家公認のものであり、勝者には王子と踊る権利がある。シンデレラも参加した。  なんとはなくその勝負の様子を見ていた王子。シンデレラの対戦相手が、ルールぎりぎりのやや卑怯な勝ち方をしたのを見る。  同情してシンデレラに近づき慰めの言葉をかける王子。彼女は何か言いたそうにもじもじしていたが、やがてワンステップだけ踊ってくれるよう頼む。  王子も了承。踊る。本当にワンステップで帰ろうとするシンデレラの背中を見て王子は引き止める。  (ぼやき)  セリフ禁止にされたわけですが、実はセリフ抜きでの書き方がよくわかりません。  例えばシンデレラの行動を不思議だと思った王子が理由を尋ねた場合、シンデレラのセリフ抜きでは書けないのです。俺は。  そもそも俺のネタ考える時って、頭ん中で会話だけが延々続いてる場合が多いのです。いやホントに。たとえるなら紙芝居のような感じ。  セリフ抜きってことは発想方法をサイレント映画みたいにしろということなのでしょうか。うーん。     -------------------------------------------------------------------------------- >シンデレラ迷宮 No.2084 投稿日 2001年6月21日(木)19時46分 投稿者 紫音  ……気持ち悪いシンデレラをかいてしまった。  確かに謎。なんで気づかなかったんだろう。  精進せねば。 紫音6(無欲、レベル1、6月18〜24日、3/7、今週0個、合計1個) ・立食パーティー形式の舞踏会。 ・シンデレラ、料理を食べる。こんなにおいしいもの今まで食べたことがないと思う。 ・余興でゲームが行われ、偶然シンデレラが勝つ。何か1つ願い事を叶えてもらえることになる。 ・シンデレラ、「ネズミさん達にここの料理を持ってかえりたいので、何かいれるものを下さい」と言う。 ・王子、本当にそれでいいのか聞く。 ・シンデレラ、「それがいいです」と答える。 ・王子、シンデレラに惚れる。願いを聞き入れる。 紫音7(無欲、レベル1、6月18〜24日、4/7、今週0個、合計1個) ・余興のゲームに勝ち、宝石のたくさんついた首飾りをもらったシンデレラ。 ・シンデレラのもとに少女がやってくる。少女は首飾りをねだる。 ・首飾りを貰うときに王子に声をかけてもらい、すでに満足だったシンデレラ。首飾りを少女にあげる。 ・少女とシンデレラのやりとりを見ていた王子。シンデレラにどうして首飾りをあげたのか聞く。 ・シンデレラ、答える。 ・王子、シンデレラの無欲さにに心うたれ、ダンスに誘う。  採点よろしくお願いします。 -------------------------------------------------------------------------------- No.2085 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- No.2086 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- No.2087 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- シンデレラ迷宮、無欲な交換。 No.2088 投稿日 2001年6月21日(木)20時41分 投稿者 小倉善哉  試行錯誤中ー。 ○交換するものがどんな物なら無欲になるのか。  A 高価なものと安物  B 多いものと少ないもの  C 似て非なるもの  Aの場合、交換するものは同じ機能のものじゃなきゃ駄目。   例)A 「有名職人お手製の豪華なティーセット」と「町に行けば買えるような日用品のティーセット」  Bの場合、完全に同じ物で、しかも、みんながたくさん欲しがるようなものじゃなきゃ駄目。   例)B 「グラス一杯の高価なワイン」と「一口分の高価なワイン」  Cの場合、全然違う機能の高価な物と安い物なんだけど、どこかしら共通点とか、似ている部分がある。   例)C 「ドロップのような宝石」と「宝石のようなドロップ」(c)とんびの羽根さん  うーん。  もっかい、ちょっと「純金コイン」と交換出来そうなものを考え直してみよう。  Aパターンにあてはめて、交換するのが純金コインと銅のコインならどうだろう。  Bパターンで、交換するのが大きい純金コインと小さい純金コインなら。  Cパターンで、純金コインと金貨チョコ…とか(^^;  …。よし。いくぞう。 小倉23(無欲、レベル2、6月18〜24日、3/7、今週0個、合計4個) 「高価なものと安物を気にせず交換するシンデレラ」 ・舞踏会の余興で、ゲームが行われる。  ※またしてもフォークダンス形式のゲーム。曲の最後に王子のところにいた娘に賞品が送られる。 ・賞品は1位は金のコイン、2位は銀のコイン、3位は銅のコインだった。 ・シンデレラは1番最初だったので、金のコインが贈られる。 ・3位だった娘が駄目モトで銅のコインと金のコインの交換を持ちかける。 ・シンデレラ、あっさり交換してしまう。 ・王子、どうして交換してしまったのか不思議に思い、シンデレラに尋ねる。 ・シンデレラ、「ええと、二つとも、同じデザインでしたので」と困ったように答える。 ・「同じデザインといっても、銅貨じゃ何も買えないよ」とさらに言う王子。 ・シンデレラ、さらに困ったように、「買いたいものは特にないのです。ただ、記念になるものは欲しかったので、銅のコインと交換してもらいました」と答える。 ・王子は笑いだし、シンデレラをダンスに誘うのだった。 http://face.ruru.ne.jp/siruko/ -------------------------------------------------------------------------------- 早く人間になりたぁ〜い! No.2089 投稿日 2001年6月21日(木)20時50分 投稿者 小倉善哉  いっぱい考えたのはいいけれど、肝心の吟味が出来てません。  「ちゃんと吟味してこんかい!このたわけめ!」と怒られそうですが、そもそもどうやって吟味したらいいのか、それすらも分からないのです。  多分、ロックオン項目が足りないんだと思うのですが…。  ちなみに地元の方言ではたわけの最上級として「くそだぁけ(くそたわけ)」というものがあります(爆)  と、言う訳で「大は小をかねる」でレッツゴー。 ・実は美術に興味があったが下手の横好きだった。 ・実は演劇に興味があったが下手の横好きだった。 ・実は詩人だったが下手の横好きだった。 ・実は楽器演奏に興味があったが下手の横好きだった。 ・実は歌が好きだが音痴だった。 ・実は女体に興味津々だった。 ・実は手が早かった。 ・実はサドっ気があった。 ・実はマゾっ気があった。 ・実はホモっ気があった。 ・実はカマっ気があった。 ・実はナルシストだった。 ・実はなまけものだった。 ・実は根性無しだった。 ・実は責任感がなかった。 ・実はウケるためなら何でもする、お笑い芸人だった。 ・実は目立ちたがりだった。 ・実はミーハーだった。 ・実はがめつかった。 ・実は借金を抱えていた。 ・実はギャンブルが好きだった。 ・実は金遣いがあらかった。 ・実はゲテモノ好きだった。 ・実はセンスが悪かった。 ・実は美脚フェチだった。 ・実は巨乳好きだった。 ・実は貧乳好きだった。 ・実はロリだった。 ・実はコスプレマニアだった。 ・実は食い道楽の人だった。 ・実は酒が好きだった。 ・実は煙草が好きだった。 ・実は健康グッズ好きだった。 ・実は通信販売好きだった。 ・実は新製品マニアだった。 ・実は何かのコレクターだった。 ・実は動物好きだった。 ・実は園芸が好きだった。 ・実は子ども好きだった。 ・実は涙もろかった。 ・実は義理人情にあつかった。 ・実はとんでもなくロマンチストだった。 ・実は方向音痴だった。 ・実は物覚えが悪かった。 ・実は忘れ物大王だった。 ・実は整理整頓が苦手だった。  ううう。吟味するヒントを、ヒントを下さい…(がふり) http://face.ruru.ne.jp/siruko/ -------------------------------------------------------------------------------- あ、再提出もしよう。 No.2090 投稿日 2001年6月21日(木)20時58分 投稿者 小倉善哉 小倉22(No.2068)のポケット、つぶしてみました。 「下心のないシンデレラ」 ・王子の花嫁探しの舞踏会、会場。 ・実はまだ結婚したくない王子は、王妃になりたい下心がみえみえの女性たちを拒絶している。 ・シンデレラも王子をダンスに誘うが、他の女性たちと同じように下心があるのだろうと拒絶されてしまう。 ・シンデレラは、拒絶されたのは自分に何か落ち度があったのだろうと考え、王子に非礼をわびる。 ・王子、仕方なくシンデレラを許すが、今度は違うアプローチでせまられるのだろうと予想し、うんざりする。 ・王子に許してもらえたシンデレラは、下心がないので、嬉しそうにお辞儀をして、あっさりと去っていく。 ・シンデレラの態度を不思議に思った王子は、シンデレラを追いかける。 ・シンデレラ、追いかけてきた王子に驚き、「今度は王子様から話しかけて頂けるなんて」と喜ぶ。 ・王子、あんな色気のない会話でも彼女が嬉しかったことが分かり、今度は自分からシンデレラをダンスに誘うのだった。 http://face.ruru.ne.jp/siruko/ -------------------------------------------------------------------------------- ファンタジー版修正なる No.2091 投稿日 2001年6月21日(木)21時04分 投稿者 弟切 千隼 「魔法医の里」(仮題)のあらすじ修正しましたので提出します。今度は少しはまし……なはずです(^^; 「魔法医の里」(仮題)八百字あらすじ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  ある王国の辺境にある村に、キサラという若い女医が住んでいた。彼女は無医村だった故郷の人々を救いたくて都で医学を学び、帰郷して開業していた。無学で迷信深い村人には彼女の学識が理解できず、彼女を魔法医と呼んで畏怖し、対等に付き合おうという者はいなかった。  ある日、キサラの村近辺に生える植物を調べるために、都からハマオという若い植物学者の男がやってきた。薬草に詳しいキサラのもとに通うようになったハマオは、村の男と違って学識があり、二人はすぐに男女の仲となった。  しかし、ハマオがキサラに近づいたのは、その村でしか育たない珍種の薬草の生息地を彼女から聞き出すためだった。彼はその場所を買い占めて薬草を独占し、その薬効で金儲けをしようと企んでいた。  ハマオがキサラから生息地を聞き出す前に、都に憧れる村娘のスミナが、ハマオの気を惹くために自分はもっといい薬草の生息地を知っていると嘘をついた。自分を妻にしてくれればその場所を教えると言うスミナに、ハマオは結婚して都に連れて行くと約束した。  二人が大々的に婚約を発表し、キサラは怒りと嫉妬に燃えた。しかしハマオがスミナを愛しているなら、彼の幸せのために身を引こうと決意した。嘘がばれることを恐れてこっそり薬草の生息地を訊きに来たスミナに、キサラは三人で生息地へ行こうと告げた。  ハマオとスミナを山中へ案内したキサラは、休憩の時に二人に幻覚剤を混ぜた茶を飲ませた。幻覚を体験した二人は恐怖のあまり互いを捨てて逃げようとし、互いに相手に幻滅して別れた。  キサラは結局ハマオに薬草の生息地は教えず、その薬草の小さな押し花だけを渡して、都へ帰るハマオを見送った。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− -------------------------------------------------------------------------------- チキチキバンバンはオリバーと同じころですか? No.2092 投稿日 2001年6月21日(木)21時18分 投稿者 紺野タツキ >魚住さん >ブロギーはパトロンを殴って契約を解除し、独力で天井画を完成させた。その教会の片隅に刻まれたサインにはドリーとブロギーの二人の名前があった。  もしこれが、ブロギーが一人で描いた天井画で、ブロギーがドリーの名誉のためを思ってドリーの名前も書いた、とかいう事だと、ブロギーはドリーの事を全然尊重してませんよね。ドリーの気高さをわかってないというか。 >シンデレラ迷宮  時々自分にかかっている制限の事、さらっと忘れるんですよね。たくさんあるので視界に入っていないのかなと思って、ちょっと書き出してみました。  「舞踏会の中で無欲を表現する」  「せりふでは言わない」  「気持ちわるくない、好感をもたれるシンデレラ」  「たまたまはなし」    そう多くもなかったようです。 紺野57(無欲、レベル1、6月18〜24日、3/7、今週0個、合計10個) ・くだもの盛り合わせがテーブルに並べられる。その中に東洋のめずらしいくだもの、ライチがあった。 ・シンデレラも、ライチが食べたくてテーブルに近づくと、一人の老婆に、ライチの皮をむいてほしいと言われる。 ・老婆のために皮をむいて皿に置くと、近くにいた別の娘に食べられてしまう。またむくが、また別の娘に取られてしまう。 ・ライチを皿に置くのをやめ、やっと老婆に食べさせたころには、もうライチは一個も残っていなかった。 ・シンデレラは気にせず、街中でも普通に売っているオレンジをうれしそうに食べる。 ・老婆は王子の乳母だったので、話を聞いた王子はシンデレラをダンスに誘う。 紺野58(無欲、レベル1、6月18〜24日、4/7、今週0個、合計10個) ・ダンスが一番うまい娘は賞品として、めずらしい大きな宝石がついたペンダントをもらえる。 ・シンデレラともう一人の娘が最後まで勝ち残る。 ・優勝者決定戦が始まろうとする時、シンデレラは疲れてもう踊れないといって辞退する。 ・シンデレラが全然疲れていない事に気づいた王子は、なぜ嘘をつくのかたずねる。 ・シンデレラは、相手の娘は賞品の宝石がほしそうだけれど、自分は今つけている宝石のほうが実は好きなんです、と言って小さいありふれた宝石のついたペンダントをうれしそうに見せる。 ・王子はシンデレラをダンスに誘う。 紺野59(無欲、レベル1、6月18〜24日、5/7、今週0個、合計10個) ・大広間の入り口で、舞踏会にやって来た娘たちはみんな、記念品に豪華な宝石をもらう。 ・シンデレラは大広間の隅で、広間をいろどるための花飾りを作っている召使に出会う。 ・召使の職人技をシンデレラがほめると、召使は得意そうに、宝石があればもっとすごい花飾りと作れますよ、とじまんする。 ・シンデレラは、じゃあこれも使ってください、とおしげもなく記念の宝石をさし出す。 ・召使は驚くが、シンデレラが期待に満ちた目をするので、記念の宝石を使って花飾りを作ってみせる。シンデレラは大喜びする。 ・花飾りを見た王子は宝石に気づき、召使にたずねる。召使はシンデレラの事を話す。 ・王子はシンデレラをダンスに誘う。 -------------------------------------------------------------------------------- 人に思ってる事を伝えるのって難しい No.2093 投稿日 2001年6月21日(木)23時07分 投稿者 かねやん  それが文章を書く最大の目的なんですけどね。 >幽界寺さん  はうっ  書きたいものについての認識がずれてましたねえ。申し訳なし。 >桃太郎  たしか先々週号(25? 26?)くらいの週刊少年マガジン「劇団鯨ごろし」(松本 英)で出てましたね。  あの号、手元に無いんだよなあ(泣)  御伽噺(あるいは神話、童話)と小説の違い。  原作に無くてディズニー映画にある物と言ったら間違いあるだろうか?  まあ原作とシンデレラ課題の違い、と言ったほうが早いか。 かねやん15 (無欲、レベル1、6月18〜24日、1/7、今週1個、合計0個) ------------------------------- ・舞踏会の記念品を兼ねたメッセージカードが参加者に配られる。 ・カードには物語に出てくる登場人物の絵が描かれていて、全てのカードの人物が異なっている。 ・シンデレラのカードには好きな恋物語のヒロインが描かれいた。 ・舞踏会が始まるとカードの絵が何か尋ねまわるシンデレラ。 ・恋愛相手が描かれたカードをみつけると、持ってる相手に一緒にして欲しいとお願いして自分のカードを渡す。 ・王子がシンデレラを気に入って踊りに誘う。 ------------------------------- -------------------------------------------------------------------------------- 画家 No.2094 投稿日 2001年6月21日(木)23時18分 投稿者 魚住雅則 >「ほなな〜」「ほなね〜」「ほな」 使われているのは大阪だけじゃないんですね。 僕の住んでいる地域でも、使う人、使わない人ははっきり別れてますし。基準がさっぱりわからない。 うーむ、謎は深まるばかり。 >関西弁と博多弁のコンビ 違う地域同士でコンビを組むことはあるみたいですね。 以前、北海道と大阪のコンビを見たことがあるような記憶が……うーん、よく思い出せない。 >紺野さん >もしこれが、ブロギーが一人で描いた天井画で、ブロギーがドリーの名誉のためを思ってドリーの名前も書いた、とかいう事だと、ブロギーはドリーの事を全然尊重してませんよね。ドリーの気高さをわかってないというか。 はい、全くその通りです。 駄目駄目でした。これじゃあ単に嫌味なやつですね。 >画家の話 >新木さん >作者が伝えようとしたものなんて、カケラも伝わりはしない。 「二人の画家が絵描きの誇りを貫き通すことで最高の作品を作りあげる話」というコンセプトを立てて、もう一度いきます。 ある国にドリーとブロギーという二人の一流画家がいた。彼らはライバルであると同時に親友同士で、互いの実力を認め合っていた。二人には画家として一生に一度は教会の天井画を手がけてみたいという夢があった。 ある日王様から、彼らの内どちらかに新しく出来た教会の天井画を書いて欲しいという依頼が来る。二人はどちらが依頼を受けるか話し合った。そして神聖なる教会の画を描く以上、お互いの持てる力を全て出して天使の絵を描き、より神に近づいた絵を描いた方が依頼を受けるということになった。 話を聞いた者は皆、自分自身の作品を認めるはずだと決めつけたが、二人は何も答えずにアトリエにこもった。途中、ブロギーのパトロンが先走ってドリーを襲い、利き腕に怪我をさせる。ドリーの仲間はブロギーを告発することを勧めたが、ドリーは誇り高いブロギーが関わっていないことを確信し、提案を拒否して作品を作り続けることを優先した。 数日後、完成した絵を前にして、怪我を隠したままのドリーが冷静にブロギーの絵を評価する。そしてブロギーが教会画を任されることになった。 数ヵ月後、天井画完成当日にパトロンから自慢げに真相を聞かされたブロギーは、その日の内に王に会い、全ての責任をブロギーが負うという条件で1週間だけ猶予を貰う。そして完成した天井画を白く塗りつぶし、ドリーに再勝負を挑んだ。情けはいらないと一旦は断りかけるドリーだったが、ブロギーの気迫と、彼が全てを掛けて用意した一週間で、生涯最高の作品を作るという大仕事に心を動かされる。二人が教会にこもって丁度一週間後の夜明け。門が開かれると、天井を二分するように向かい合って佇む二人の天使が描かれていた。それは、最初に完成した天井画を遥かに凌ぐ美しさであった。 -------------------------------------------------------------------------------- ガムバッテいきます No.2095 投稿日 2001年6月21日(木)23時42分 投稿者 さつき >>>「声をかけられ呆然とするシンデレラ。我に帰り、王子と話せて幸せだという。本当に嬉しそうな笑顔に、好意を覚える王子」 >>なにか、読者をシンデレラに惚れさせるところとか言ってますが、ぜんぜん、そんなことはないです>>。そんなところに読者は惚れません。 惚れませんか。そうですよねぇ、自分もこんな所じゃ惚れません。って、いきなり自分の書いたことを反故にしてますが……ご了承を(苦笑) う〜ん、読者をキャラに惚れさせるって言うのは、難しいですね。自分はどんなところで惚れてただろう……。 やっぱりまず頭に浮かぶのは、キャラクターが意外な一面を見せたときですね。完璧なようで実はドジだったとか、普段はへらへらしていたけれど、有事の時にはキリリ、意外な心の強さを見せたとか。 それでは、課題三つ目行きます。採点よろしくお願いします。 さつき3(無欲、レベル1、6月18〜24日、3/7、今週1個、合計1個) ・酔った男がテーブルを倒し、十数杯分のコップの水をかぶるシンデレラ。これでは会場にいられないと落胆し、出口を目指す。 ・騒ぎに駆けつけた王子、シンデレラにどうしたのかと尋ねる。 ・驚き振り向くシンデレラ。満面の笑みで、すぐに出てゆきますからと答える。 ・シンデレラの不可解な言動に戸惑いつつも、来たばかりなのに良いのかと問う王子。王子さまのお顔も見れましたしと答えるシンデレラ。 ・新鮮な感動を覚えた王子、乾くまで別のドレスを貸すから、自分と踊って欲しいと申し出る。 ・遠慮するシンデレラだが、最後には押し切られる。自分も王子と踊りたかったと告げ、笑顔で頷く。 -------------------------------------------------------------------------------- 開き直った(笑い) No.2096 投稿日 2001年6月21日(木)23時53分 投稿者 かねやん  勘違いな事を言っても、それを受け止めるか無視するかは作者の責任って事で。  そんなことにならないようにするのは、己の修行なのです。  まあ、指摘する人が取捨選択出来ると思って、やれる事、なんだけど、さ。 >小倉さん  弟嫌いですか?  己は好きです。イメージ的にいぢめて君だもん(笑) >>実は美術に興味があったが下手の横好きだった。  これだけだったらそれだけで没です。  それを知って兄のコンプレックスが振り払えるでしょうか?  別に将棋でもなんでもいいんだけど、下手の横好きな事を弟が気にしているんなら、些細な事を気にしている弟って構図が生まれます。  兄は弟の事をどのように思ってるか? 実際の弟はそれと比較してどうなのか?  そこらへんでアイデアが出てくるかと思います。  あとは、それが結末に使えるかどうかでしょうね。 >弟切さん  「ファンタジー」と言える要素「魔法医」って言葉だけです。それも話の筋にはあまり関係が無い。  それを抜かせば、都会から田舎に持っていった現代版と変わりないかと思います。 -------------------------------------------------------------------------------- 訂正 No.2097 投稿日 2001年6月21日(木)23時58分 投稿者 かねやん かねやん15 ------------------------------- ・舞踏会の記念品を兼ねたメッセージカードが参加者に配られる。 ・カードには物語に出てくる登場人物の絵が描かれていて、全てのカードの人物が異なっている。 ・シンデレラのカードには好きな恋物語のヒロインが描かれいた。 ・舞踏会が始まるとカードの絵が何か尋ねまわるシンデレラ。気になった王子がシンデレラを面白そうに眺めている。 ・恋愛相手が描かれたカードをみつけると、持ってる相手に一緒にして欲しいとお願いして自分のカードを渡す。 ・王子がシンデレラを気に入って踊りに誘う。 ------------------------------- -------------------------------------------------------------------------------- >かねやんさん No.2098 投稿日 2001年6月22日(金)06時47分 投稿者 小倉善哉  Σうほ! ご指摘により、自分の言葉足らず発覚しました(爆  うーんと。  下手の横好き系は「下手の横好きだったが、本人はそれを自覚していなかった」です(爆)  ぬおお。だ、だめだ(ーー; こんなんじゃ他にも言葉足らずなものがありそう。  Σ?!  オイラァなんで「・」の間にスペースをいれたんだっ!?  そうだ、なんとなーくグループになりそうだから、スペースを入れたんだった。  どういうグループになるのか、考えてみればいいのか…?! レッツ・チャレンジ! http://face.ruru.ne.jp/siruko/ -------------------------------------------------------------------------------- うまくまとめられない… No.2099 投稿日 2001年6月22日(金)07時20分 投稿者 小倉善哉  貧乳好きとかそんなんどーやって表現するんだよという自主ツッコミがいまごろ来ました。  これやだ、あれやだ、と却下して、残ったものの形をちょこっと変えていったら、残りは7個。  …減り過ぎ(爆 ・実は弟には兄の知らない趣味があったが、本人は下手の横好きだと理解していなかった。 ・実は学校の裏で菜園を作っていた。 ・実は学校の裏で動物を飼っていた。 ・実は一人前に助平だった。 ・実は義理人情にあつかった。 ・実はとんでもなくロマンチストだった。 ・実はちょこっとマゾだった。 http://face.ruru.ne.jp/siruko/ -------------------------------------------------------------------------------- ちょっと修正 No.2100 投稿日 2001年6月22日(金)10時00分 投稿者 弟切 千隼 えー、一晩経ってもう一度ファンタジー版のあらすじを読み返してみて、もう少し直した方がいいかなと思い、少し修正しました。 以下、ちょっと修正版を提出します。 「魔法医の里」(仮題)八百字あらすじ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  ある王国の辺境にある村に、キサラという若い女医が住んでいた。彼女は無医村だった故郷の人々を救いたくて都で医学を学び、帰郷して開業していた。無学で迷信深い村人には彼女の学識が理解できず、彼女を魔法医と呼んで畏怖し、対等に付き合おうという者はいなかった。  ある日、キサラの村近辺に生える植物を調べるために、都からハマオという若い植物学者の男がやってきた。薬草に詳しいキサラのもとに通うようになったハマオは、村の男と違って学識があり、二人はすぐに男女の仲となった。  しかし、ハマオがキサラに近づいたのは、その村でしか育たない珍種の薬草の生息地を彼女から聞き出すためだった。彼はその薬草を独占し、その薬効で金儲けをしようと企んでいた。だが、キサラは稀少な薬草が採り尽くされることを恐れて容易に生息地を教えようとしなかった。  そこへ、ハマオに横恋慕した村娘のスミナが、ハマオの気を惹くために自分はもっといい薬草の生息地を知っていると嘘をついた。自分を妻にすればその場所を教えると言うスミナに、ハマオは結婚することを約束した。  既成事実を作るためにスミナが婚約を言いふらし、キサラは怒りと嫉妬に燃えた。しかしハマオの幸せのためなら身を引こうと決意した。嘘がばれることを恐れてこっそり薬草の生息地を訊きに来たスミナに、キサラは三人で生息地へ行こうと告げた。  ハマオとスミナを山中へ案内したキサラは、休憩の時に二人に幻覚剤を混ぜた茶を飲ませた。幻覚を体験した二人は恐怖のあまり互いを捨てて逃げようとし、互いに相手に幻滅して別れた。  キサラは結局ハマオに薬草の生息地は教えず、その薬草の小さな押し花だけを渡して、都へ帰るハマオを見送った。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− -------------------------------------------------------------------------------- レスです No.2101 投稿日 2001年6月22日(金)10時34分 投稿者 弟切 千隼 大阪在住の方々へ > 私のしょうもない質問に答えて下さってありがとうございました(^_^) 結構こういう地方ネタって好きなんです。 地方ごとに文化の違いがあるからこそ面白いんですよね。 > 違う地方同士のコンビ 例えば、津軽弁と鹿児島弁でコンビを組んでみたら……そもそも言葉が通じませんね(^^; このくらい離れてしまうと、もはや異国の言語という感覚かも知れません。 それなら、いっそのこと三人のグループにして一人が通訳をやるとか、スクリーンを持ち歩いて字幕付きでコントをやるとかしたら、笑えるでしょうか? 紺野さんへ > オリバーって、もしやあのチンパンジーもどきの「オリバー君」のことですか? 巻島さんへ > 最初にネタが出てくる時、どういう状態で出てくるかというのは、それこそ人により違って当たり前で、それ自体は台詞で出てこようと何だろうと問題はないと思います。 台詞でしか出てこないのでしたら、一度台詞の状態でネタを書いてみて、それを読み直してネタの「骨」を見極めて、その「骨」を書けば良いのではないでしょうか。 一度書いたものを冷静になって読み返して、書き直す、というのを何回も繰り返すと、本当に勉強になりますよ。単純反復でも、「数をこなす」という作業には、結構意味があります。 -------------------------------------------------------------------------------- 遥かなる課題 No.2102 投稿日 2001年6月22日(金)17時21分 投稿者 白黒猫 >新木さん 過去ログは私の初書き込みの前、ちょうど圧縮される寸前に(いや、マジでギリギリでした)きちんと保存してますんで、大丈夫ですよ。   >藤極堂さん 正解。   >シンデレラ迷宮 白黒猫4(無欲、レベル1、6月18日〜6月24日、1/7、今週0個、合計0個) ・今回の舞踏会は仮面舞踏会。 ・会場には自分が王子だと名乗る男が何人も現れる。客には誰が本物かわからない。 ・係の者は、本物の王子が誰か当てた女性達には、多額の賞金を出す。それだけでなく、正解者は王子のお妃になれる可能性もある、と説明。 ・女性は皆王子と名乗る男達に群がり、男達もある者は素敵なダンスを披露し、ある者は知性を感じさせる会話で、ある者は自分なら王子と信じてくれる女性にはどれだけの贅沢をさせてやるか語って女達を口説きまくる。 ・シンデレラは、ほとんどの男が大勢の女性に取り囲まれる中、ただ一人ダンスも下手で、女性を前にしてもほとんどしゃべらないため、周りに誰もいない男に話しかける。 ・男はぶっきらぼうに会話は苦手だから、と踊りに誘う。 ・拙いながら踊り終わった時、ちょうど王子が誰と思うか回答する時間に。 ・他の女性が係の者に回答を耳打ちしている間、男は自分のような外れと解りきっている者より、他の男達の相手をした方がよかったのではないかと問う。 ・シンデレラは、自分は殿方に一緒に踊っていただく以上のことは別に望んでいない、と答え、本物の王子についても回答を拒否して帰ろうとする。 ・結局正解者は無し。男は自分こそが本物の王子だと明かし、シンデレラを呼び止める。 ・全てはあなたのような人を探すためだったと告げ、あらためてシンデレラをダンスに誘う。 -------------------------------------------------------------------------------- かねやん16 No.2103 投稿日 2001年6月22日(金)18時35分 投稿者 かねやん (無欲、レベル1、6月18〜24日、2/7、今週2個、合計0個) ------------------------------- ・王子と踊りたい女性達が列を作って順番待ちをしている。 ・シンデレラも並んでいて、もう少しで順番が回ってくる。 ・前にいた女性が人に呼ばれて列から少し離れ、戻ってくると周りの女性達が割り込むなと言って列にいれさせない。 ・ある程度の人数と踊ったら止めようと思ってるので、王子は黙って成り行きを見ている ・喧嘩になりそうな雰囲気だったが、シンデレラが自分の場所を譲る事で場が治まる。 ・列から離れたシンデレラはもう一度列の最後尾に並び直す。 ・王子はシンデレラと踊るため、順番が来るまで必死になって踊り続ける。 ------------------------------- -------------------------------------------------------------------------------- もうすっかり秋。 No.2104 投稿日 2001年6月22日(金)19時20分 投稿者 杉井光  冷夏にならないといいですね。  大して期待せずネタのために買ってきたモトリークルーが最近お気に入りになってきた杉井です。 >認識甘  はあぁ。報知プレイですっかり本道をはずれてしまいました。うかつ。六球団そろってはじめてセ・リーグだよね。  まず最初に「伝えること」があって、その手段としての「エピソード」で、その上で「転」があって、さらに「裸・拳・銭」ですな。  では、伝えるべきことの確認から。 a)ミンシアはとある男にらぶらぶである。 b)ミンシアはその男に再会するためにアクエリアスに行く。 c)ミンシアはその男を落とす自信がわりと満々である。 d)ミンシアは急いでいる。 e)ミンシアは五年ぶりの帰郷で感激している。 f)ミンシアは実は再会がちょっぴり不安である。  前回提出分で表現できているのはd)だけだっ! はあ。ダメダメ。  アクエリアスに行く理由なんかは、レベルコに訊ねさせればいいかな。 「だいたい社長、なんだってわざわざ本国に戻らなきゃいけないんです。契約はもう済んでるんでしょう?」 「……ねえ、レベルコ。私、あんたのこと嫌いじゃないよ」 「はい?」 「仕事できるし料理うまいし足くさくないし腹出てないし殴ってもあんまり文句いわないし。うん。あんたを”主夫”にすれば、それなりに幸せかな、とも思う」 「え、ええ」 「ものすごく落ち込んだときとかね、あんたと寝ちゃってもいいかな、なんて思ったりもした。ほら、やっぱり二十歳になる前に済ましておきたいじゃない?」 「……はあ……」 「でも、やっぱりだめ。私、あげるって決めたやつがいるから。そいつ、アクエリアスで私のことを待っているの。1350年も」  そんで、アクエリアスが近づいたらミンシア泣くわけね。いやしかし「e)帰郷の感激」はそれで表現するにしても「f)再会の不安」はどうしよう? っていうかこれって「会う直前で発生」するのが自然なような……。「承」に回すべきかな。 「a)らぶらぶ」――定期入れに写真。いや落ち着けオレ。最重要項目だ。レベルコとの会話以外にももう一つくらいエピソードが欲しいところ。  何か本編の方で使えるアイテムはなかったかな……。ルビーのネックレスかぁ……。だせぇ。ボツ。  出勤時間。こまぎれアップ。三歩進んで五歩下がる。 http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Miyuki/1757/ -------------------------------------------------------------------------------- 心に棚、たな。 No.2105 投稿日 2001年6月22日(金)19時21分 投稿者 小倉善哉 >弟切さん  ああ、ふと気付くと、なんだか弟切さんにばっかり突っ込みしてるような…(^^;  すみません。心に棚でいきます。  ええと、キサラが二人を試す方法が、なんだか、御都合主義っぽく見えます。  幻覚作用のある薬を飲まされて幻覚を見たとして、たとえ深く愛しあう恋人同士だったとしても、そういうときって、相手のことにまで気が回るものでしょうか。  キサラは二人を試すためにその薬を飲ませた訳だから、何かしら、合格ラインがあったはずですよね…。つまり、幻覚からお互いを守ろうとする等の行動を、ハマオとスミナが行っていれば、キサラは、今度こそ本当に、二人を祝福したのですよね?  「幻覚見てる状態で、お互いのことを気にかけることって出来るんかなあ?」と思ってしまうから、御都合主義に見えるんだと、思います。そんな都合のエエ薬があるンかいな、と、思う訳です(^^;  だって、恋人の姿まで化物に見えるような幻覚作用があって、さらにその化物と恋人が同一人物だと思えないような状態だとしたら、試しにはなりえませんよね?  幻覚作用と聞いて、どうも麻薬や覚醒剤などで起きるバッド・トリップを連想したのですが、それが間違いだったら、上のツッコミは意味をなさないんですけれどね(^^;  具体的にどういうった効能を持つ薬だったのでしょう?  あと、もう一つ、そんな幻覚をひきおこすような薬を飲ませて、その後の二人の身体は大丈夫なんでしょうか?  それ以上の副作用もなくて、習慣性のない薬だったとしても、なんだか、ちょっと、酷すぎな気がしますが…。 http://face.ruru.ne.jp/siruko/ -------------------------------------------------------------------------------- 鬱にまでは至らないけど No.2106 投稿日 2001年6月22日(金)23時01分 投稿者 唯野教授 サークルの人間関係でだいぶストレスが溜まっております。つくづく自分にコミュニケーション能力が無いことを痛感。サブカルネタが通じない人とは会話できない……。 また作家にならなきゃいけない理由が一つ増えてしまった。 >杉井光さん >空軍仕込みの豪快なマーシャルアーツで どうでもいいことですけど、ミンシアたちって、基礎体力訓練が終わったらすぐにサハリエルシステムの訓練をしていたような。いったいいつ習った!? >弟切さん >津軽弁と鹿児島弁 たしか、戊辰戦争が原因でこの両者は滅茶苦茶仲が悪かったはず……。 >「魔法医の里」(仮題)八百字あらすじ 嫉妬に燃えるほど、キサラがハマオに惹かれてるように思えないです。ハマオを信用せずに薬草の生息地を教えてないって部分が、キサラが彼に気を許していない印象を与えるかと。 さて、ようやく3回目を提出。一人で悩んでいるよりは試行錯誤したほうがいいのだろうか。 「永遠の孤独(仮)/唯野教授(ハコ書き 3回目)」 プロローグ 十五年前、一也の友人を殺す不死者。彼もまた不死身ではなかったと落胆する。 起部   起 家路を歩いている一也と岸。  承 一也は岸と別れて公園へ入る。  転 不死者と出会ったところに、岸が道を忘れたと戻ってくる。  結 一也の意識が岸に向かった隙に、不死者が攻撃。かわして反撃し、骨を折る。骨折が再生するさまを見せて、岸に状況を説明する。 承部  起 岸は逃げようと言うが、一也は不死者との因縁を語り、絶対に逃げないと言う。一也の話を聞いて、岸は加勢を決意する。  承 二人して様々な攻撃を仕掛けるが、その全てを再生能力のみで凌ぐ不死者。  転 不死身ぶりに業を煮やす岸の声をきっかけに、仲間探しをしていることをはじめとする、いくつかの思いや考えを語る不死者。  結 不死者の身勝手な理屈に、やはりどうあっても殺しきらなければならないと二人は思う。 転部  起 一也は、バラバラにして焼いてみてはどうかと考えつく。  承 一也の案を実行する二人。再生がはじまらず、倒しきったと思う。  転 突然苦しみだす岸。  結 岸の体を突き破って、不死者が完全再生を遂げる。 結部  起 不死者の再生と、友人の死に混乱する一也。  承 不死者の細胞を一つ残らず破壊しなければならないと気づく。  転 一也は左腕を切り落とし、それを媒体に強力な魔法を発動させ、不死者を焼き尽くす。  結 不死者が跡形も無く消し飛んだのを見て、気絶する一也。 エピローグ 一週間後、不死者は公園で完全復活を遂げていた。 -------------------------------------------------------------------------------- プレゼンタイガー No.2107 投稿日 2001年6月23日(土)00時44分 投稿者 かねやん  フジテレビで毎週金曜23:30にやっている番組。  何かのタイトル候補を、毎回2人がプレゼンテーションして、良い方が選ばれると言った内容。  タイトルを付けるときの参考になるかも。  単に聞いてるだけでも面白いお勧め番組です。 かねやん17 (無欲、レベル1、6月18〜24日、3/7、今週3個、合計0個) ------------------------------- ・国のために日々研究している王子。研究途中でやめさせられ舞踏会に参加しているので不機嫌な顔をしている。 ・普段は温厚な王子なので、怖くて誰も踊りに誘えない。 ・王子と踊りたかったシンデレラは、勇気を振り絞って王子に踊りを申し込む。 ・おどおどしたシンデレラの様子に苦笑しながら、踊る気分では無いからと断る王子。 ・シンデレラは返事を聞いてもがっかりしないで微笑み、やはり笑顔のほうが似合ってると王子に言って立ち去ろうとする。 ・自分が雰囲気を悪くしていた事に気づいて恥じる王子。シンデレラを呼び止めて自分から踊りを申し込む。 ・シンデレラと王子、踊りを楽しむ。 ------------------------------- -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.2108 投稿日 2001年6月23日(土)02時04分 投稿者 新木 伸  取りいそぎ、採点以外のものだけ。 >小倉さん  吟味するもなにも、まだロクに出してもいないじゃないか。  そもそも、人間らしさって、なんぞや?  人間って言うのは、どういう存在?  誰でも持っている人間らしさというものを、若干誇張する形でキャラ立てするわけでしょう。  それをどれにするのか、どれが弟君にふさわしいのか。  十分な数を出し切るのが最初のステップ。  そうしたら今度は、分類整頓してゆくんでしょう。  これは何系、これは何系。  そうしていくつかの集団に分けてゆくと、弟君はだいたいどのあたりになるのか見当がついてくるはずだ。  とりあえず……。 1.人間らしさってなにか、考えてみる。 2.いままで出したものを分類して、分けてみる。どんな系統になるのか。大きく分けるといくつの系統になるのか。  これ、やってみそ。 (……って書いたら、自分で気づいてやんの。頭から読みながらレス書いてると、こういうこと、けっこうあったりする(笑)) >弟切さん  ぜんぜんダメ。  今回のもの、コンセプトがまるで別物になっちゃってる。  ひとことでまとめるならば……。  「男を知らなかった女が、自分のくだらない初恋に別れを告げる話」  ……こんなところか。  セコい金儲けをたくらむ、ちんけな男が一名。  免疫がなかったせいか、そんなくだらない男に引っかかって、浮かれポンチになってしまって、まわりもなにも見えなくなった田舎の女が二名。片方は村娘。片方は学はあったが男とは縁のなかった女。  片方は嘘を言ってまで、男に取り入ろうとする。  もう片方は男を取られて逆上して一服盛って、二人の仲をぶっ壊す。  それも、村娘のほうはどうせ嘘を言っているわけだから、ほっときゃバレて捨てられるの確実なのに、わざわざ自分の手で壊してやらんと気が済まないらしい。  ――こんなストーリーで、いったいなにを描くつもりなの?  ストーリーを書き連ねてゆくうちに、はじめに描こうとしていたものからどんどんズレちゃっているわけだが……。  しっかり手綱を握り直しなさい。  作者って言うのは、「小説」っていう名の「馬」に乗っているようなものなのだな。  いままでは「馬」に乗せられるまま、なにかを書き連ねていたわけだ。自分が方向を定めて書いているのではない。馬が(話が)向かう方向に進むばかり。作者はただ馬の背に乗せられて運ばれているだけ。  馬がどこかにたどり着いて、立ち止まったら、それで一本書いたことになるわけだ。  それでも、なにかすごいものを書いた気になって、満足しちゃっている。  そんな状態。  今回は初めて自分で手綱を握って、自分の定めた方向に馬を歩かせようとする試みなわけだ。  ぽくぽくと、ゆっくりとでいいから、ちゃんと思った方向に「歩かせる」。それがこの短編蟻地獄でやる練習内容なわけだろう。  「気高い女を描く」というコースを自分で定めたのだから、そこから外れちゃいかんよ。  「裏切られた女の、なにかドロドロしたものを描く」ということで路線変更するというならば、別だけど? (それでもいいぞ) >弟切さん  そうそう。もう一点。  これ、ぜんぜんファンタジーの意味がありません。  だってこのまんまの話で、キャラもなにもまったく同じ、男がやってきた目的も珍しい薬草を採って一儲けしようってことで同じ……で。  たとえば、そう。  舞台を日本の明治初期の山間の村かなにかにして、まったく問題なく展開できてしまえるでしょう?  それじゃだめなのね。  ファンタジーでやるということは、そのファンタジー世界でないとならない「必然」が、なにかしら存在しなければならないということ。 >魚住君 >ドリーとブロギー  うん、それOK。  そういうことを、換骨奪胎するというのだ。  ではつぎ。16分割のハコ書きに進んでよし。  4分割の起承転結の大きなハコ書きと、16分割のハコ書きと、両方一緒に出してくること。  ちなみに、今回のやつ。  悪いやつからの妨害というエピソードが、話の中に「必然」として存在しているでしょう?  だって妨害があって怪我をしたりしなければ、そんな一大傑作は生み出されなかったわけだ。あれがないと成り立たない。  ちゃんと800字あらすじになっている。しかも書かれているものに、なにひとつ不要なものは存在しない。どれひとつ欠かしても成り立たない。たいへん美しい。  ラストも、ちゃんと人を感動させられるものになっている。  それからラストの前には、きちんと読者の意表を突く「転」が仕掛けてある。  このへん、もののけ姫のプロット分析とか、このあいだの足を踏まれて気絶の健気シンデレラでみっちりやったこととかが生きてきている気がする。 >巻島君  台詞禁止って言うのは、その頭の中でだらだら流れる台詞を、そのまんま書くの禁止って意味ね。サイレント映画にしろってことじゃない。  たとえば、王子のこんな台詞があったとする。 「あなたの瞳はとても美しい。こんな澄んだ瞳は、私はいまだかつて見たことがない。どうか私の妻……いえ、せめて今夜一晩だけでも、踊ってはいただけませんか」  ――とか、長々となにやらしゃべっているわけだ。  これを要約しろってことね。  そうすると、こうなる。  「シンデレラに愛を語る王子。真摯な顔でダンスを請う」  そんな難しく考えることでもないと思うがなぁ……。  日常生活でも、似たようなケースって、ないかなぁ?  たとえばさ……。  友達とかに、ドラマかなにかの筋を語って聞かせることとか、あるよね。たまたまその回だけ見逃しちゃって、「このあいだの回って、どんなんだったの? おまえ見たろ、教えてくれよ」みたいなケースとか。  そういうときに、わざわざ台詞なんてそのまんま言って聞かせるものかい?  はしょって要約して話すもんでしょう。  それとおんなじ。  「そこで主人公、そのイカした女を口説き落としたわけよ。んでもって……」とか、そういう感じに話すわけだ。  口説き落としたときの実際の台詞なんぞ、長々としゃべっていたりしたら、その友達のほうから「それはわかったって。だから口説き落とすんだろ。――んで、その先は?」とか聞かれるもんでしょ?  そういうことなわけだ。  わかる? わからん? >杉井君  そのaからfまで、ただ並べただけじゃなくって、優先順位を付けなさい。  ――っていうか、文字数は有限なんだから、リソースの割り当てまで決めとかんとならない。  まず優先順位を決め、そのうえで、100のポイントをそのa〜fまでに振り当てて、重み付けも決めておくこと。  現在の順が優先順位だというなら、もういちど見直しをすること。 >唯野君  「起−転」は、ここは「不死者と出会う」のみでしょう。岸が戻ってくるのは、これ以降のどっかに入れる。  ちょっとお手伝い。  大きい起承転結は、こうなるはず。 「起」不死者と巡り会う。 「承」不死者と戦う。 「転」滅したはずが復活して、友人が殺される。 「結」ついに不死者を斃す。  そうすると、「起−結」でもって、戦いが始まっているのは、おかしいことになる。  「承−起」でもって戦闘開始にならないといけない。  すると主人公が不死者との因縁を語るのは、「起−結」ってことか。  うん。そうだね。読者は知らんわけだ。  主人公がなにを探し続けていたのかなんてことは。  だからようやく巡り会えたその心境を語ってもらおう。戦闘開始前に。そうしないと、「起」の「巡り会う」が完結しないし。 ○「承」  ここは不死者と戦うところ。  たっぷり不気味さを書くように、もっと考えなさい。  とりあえず、不死者の不気味さにつられるかたちで、主人公たちの火力やら攻撃方法やらがエスカレートしてゆくのを基本構造として、なにか転を作るべし。 ○「転」  「起 一也は、バラバラにして焼いてみてはどうかと考えつく」って、これなによ?  考えつく――だと? ボツね、これ。  ここはまず、起と承の2パートのうちに、不死者を一旦は滅さなければならない。  ここは章内でも独立して考えて、「起結」としてやるといいかも。  起結の「結」のほうでは、バラバラにするわけだ。では「起」のほうでは、バラバラにするに至るきっかけってことになる。主人公ぶち切れてバーサークするとか、そんなのだよね。「バラバラにしてはどうかと気づく」っていうのも、もちろん流れのひとつとしてはあり得るけど、それはかなり下のランクのアイデアだ。  「転結」については、問題なし。 ○「結」  「承 不死者の細胞を一つ残らず破壊しなければならないと気づく」  これも同様だな。ボツ。  ハコ書きに、こんな中身のないものを入れるな。気づくなんて、ほんの一瞬のことじゃん。  ハコ書きにこうして「気づく」とか書くってことは、原稿用紙数枚に渡って、延々と「気づく」シーンが続くっていうことになるわけだぞ? そりゃないだろ?  「起 不死者の再生と、友人の死に混乱する一也」……っていうのは、つまり、パニックになったのだと、そうみた。そこが「起」。スタート地点。  そのスタート地点から……。  パニックから回復するなり、もっと激しくキレるなりして、自分の腕をぶった切って魔法をかけるというハードな展開まで持ってゆくわけだろう。  とにかく、「気がつく」とか、そんな醒めてシラけるようなことは書くんじゃないよ。ここはいちばんドキドキさせなきゃならんところだろう。  心臓バクバクいわせるような展開を考えるのだ。 -------------------------------------------------------------------------------- 6月はもうすぐ終わる。 No.2109 投稿日 2001年6月23日(土)19時13分 投稿者 いか  極悪日程の嵐が過ぎそうです。まぁ、その間に暇を見つけては遊んでいるたのでしょうがないのですが(おいおい)。あと、レポート書けば平穏なる毎日になりそうです。テストはあるんですけどね(笑)。  気がつくと前の書き込みから一週間以上過ぎました。調子にのって、サイトなんて作るべきではなかったかしら(笑)。 ● 雑談1  第二回短編小説賞の作品応募が始まりましたね。  ゲーム大賞と応募要項が同じなので詳細は略。  しかし――こんな場所(笑)で手こずっているようでは先に進めないので、ここで終わらせたら書くようにします。  裏でこそこそとやりそうですけど、それは秘密(笑)。  とにかく終わらせろとつーことですな。 ● 雑談2  レポートを書いていて思ったのは「どの資料を信じるのか」ということ。過去にまつわるもので資料が少ない物の多くは、現在の人が付け加えたものなので、資料を調べれば調べるほど頭が痛くなります。 「書いてある物が正しいとは限らない」ので、沢山の資料を吟味して調べないとあかんなぁ、そんなことを辞書の話を見てそう思いました。  京極夏彦は、時代別に同じ辞書を持っているそうで、やはり言葉を扱うプロは違うなぁと思いました。 『空の飛び方 翼の動かし方/いか13』(コンセプト経緯)  初期コンセプトは「有翼人をいかにして違和感なく使えるか」です。勿論、ファンタジーの世界観を作れば簡単にそれは可能なのですが、私は「有翼人」という空を飛ぶ原理を無視した「形」が大嫌いなので、それを避けました。ならば、翼を使わずに有翼人として空を飛ばさなくてはならない。ファンタジー世界を使うにしてもそれは自分の中で決めました。  次に、有翼人の翼の重要性を考えました。そもそも、物理法則を無視しているのだから、「なにかしらの力」使って飛んでいる――そう考え、その力があるのならば「翼なんて必要ない」という極論に於ける、翼のない有翼人という形を作ったわけです。 「翼をなくした有翼人」を違和感無くすために、「翼のない有翼人の村」という全体的な設定を作り、あとはいかにして空を飛ばすのか――そういう結論に達しました。その中で、差別的な問題、そして夢を叶えること、仲間を大切にすることなどのテーマを入れました。それらは、新木さんに云われるまでに提出したものです。 「翼のなくした有翼人村」が使えなくなった時点で、多少の設定を残しつつもコンセプトは無かったことにして、「翼を無くした有翼人」が行える最大公約数を考えました。そうした上で、今回のは以下のようなことを心がけて作りました。  中心となるのは、差別的な問題です。  主人公は、「居てはならない人間」であることを自覚し、悩みます。  そして、事件を期に「ここに居てもいいんだ」という結論にさせます。  初期と違うのは、「空を飛ぶこと」がメインにならないこと。  あくまで、差別に対して悩むきっかけを与える手段でしかありません。  一行コンセプトにするならこうなると思います。 「たった一人の異種族であることに悩む主人公が、それを乗り越えて人との結びつきを強くする話」  書こうと思っていたこととは違う点はいくつかあります。しかし、本当にやりたかったことは、コンセプトやテーマよりも「翼のない有翼人」という皮肉なので、どういう形を変えたとしても私的には有効だったりします。もし、違えばタイトルを変更します。 http://members.jcom.home.ne.jp/06k/ -------------------------------------------------------------------------------- No.2110 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- シンデレラ迷宮(無欲)今週4個目と5個目 No.2111 投稿日 2001年6月23日(土)20時43分 投稿者 小倉善哉 小倉24(無欲、レベル2、6月18〜24日、4/7、今週0個、合計4個) 「高価なものを安物と交換するシンデレラ」 ・舞踏会の記念に、若い娘たちに装飾品のプレゼントが贈られる。 ・プレゼントは箱に入っていて、中身が見えない。運試しをしてみましょうという趣向だった。 ・シンデレラは運良くダイヤのネックレスを手に入れる。 ・革製のブローチを手に入れた娘が、シンデレラを羨ましがり、ダメモトで交換を持ち掛けてくる。 ・シンデレラ、あっさり交換してしまう。 ・それを見ていた王子、シンデレラにそれでいいのかと問う。 ・シンデレラ、このブローチも素敵ですよと微笑む。 ・王子、シンデレラをダンスに誘う。 小倉25(無欲、レベル2、6月18〜24日、5/7、今週0個、合計4個) 「安物を手に入れて満足するシンデレラ」 ・舞踏会の記念に、若い娘たちにプレゼントが贈られる。 ・プレゼントは箱に入っていて、中身が見えない。運試しをしてみましょうという趣向だった。 ・全員に箱が行き渡った所で、王子が、一番高価なプレゼントと一番安物のプレゼントを発表する。 ・一番高価なプレゼントは刺繍がびっしりほどこされた、異国の絹のスカーフだった。 ・シンデレラは一番安物の木綿のハンカチを手に入れる。 ・シンデレラ、周囲の娘達から「運が悪かったわね」となぐさめられる。 ・しかし、シンデレラはきょとんとしている。 ・不思議に思った王子は、シンデレラにきょとんとしている理由を聞く。 ・シンデレラ、「だって、舞踏会に来ることが出来た上に、こんな素敵なプレゼントまでいただけたんですもの。運はいい方だと思いますわ」と答える。 ・王子シンデレラの答えに感動し、ダンスに誘う。 ○交換無欲、分析中  小倉23で、多分、合格はもらえるんじゃないかと思うのだけれど、いかんせん、シンデレラの台詞が説明くさいので、没になりそうですね。でも、小倉24のなら文句無しのはず。  ついでに小倉25、交換しないで直接、シンデレラが安物にあたるパターンにしてみたら、普通に「安物を手に入れて満足」になりました。こっちの方がシンプルってことは、きっと、この形が物欲系無欲の基本なのですね。  もし二つともOKがとれたら(OKが取れなかったとしても、あまりにも構図が同じだから没、になったら)今度は違うパターンで頑張ろう。  うーん。いま思うと小倉1は下心系無欲なのだろうか。(小倉1=ダンスが下手だったら王子と結婚できないのに、王子と踊りたいから下手でも王子をダンスに誘ったシンデレラ) http://face.ruru.ne.jp/siruko/ -------------------------------------------------------------------------------- 短編蟻地獄編。 No.2112 投稿日 2001年6月23日(土)22時00分 投稿者 小倉善哉 >1.人間らしさってなにか、考えてみる。 >2.いままで出したものを分類して、分けてみる。どんな系統になるのか。大きく分けるといくつの系統になるのか。  おお。自分で気がつけた。やったぞ小倉(←自分をほめるとそのまま有頂天になってくから、やめとけってのに…/^^;)  でも、もう一度じっくりと眺めてみたけど、小倉の出してきた7つってば、一般化のレベルが微妙に違うような気がするのです。 >・実は学校の裏庭で動物を飼っていた。 >・実はとんでもなくロマンチストだった。  なんというか、この2つが同列に並んじゃいけないんじゃなかろうか。  ぬう。ちょっともう一度、人間らしさとそのパターン分類、考えてみます。でも体調不良につき、明日は半日くらい休憩する予定です〜。  分類と言えば。シンデレラ迷宮の小倉1って、「下心のないシンデレラ」ではあるけれど、「王子にアプローチするとマイナス要素があるのに気にしないシンデレラ」でもあるような気がしてきました。  あ、そか。ひょっとして、エピソードのパターンを分類していくと、ピラミッド型になるのですね? しかも裾野に行くと複合型とかになっちゃうんだ。だからシンデレラ迷宮で合格するエピソードってのは、パターン・ピラミッドの頂点か、それより一歩くらい下のレベルのエピソードじゃなきゃ、いけないんだ。  わかったよーなわからんよーな変な感じですが、多分、これでいいのだろう、と…思…うんだけどなあ…(ーー;   ↑自信がだんだんなくなっていく小倉なのでした。(今日のわんこ風) http://face.ruru.ne.jp/siruko/ -------------------------------------------------------------------------------- 裾野に行くと複合型? No.2113 投稿日 2001年6月23日(土)22時12分 投稿者 小倉善哉  と、いきなり自分ツッコミ。  裾野に行くと複合型って、何よ(爆)  裾野に行くと、それぞれの提出エピソードくらいの詳細なものになっていくんでしょーが。  ああ、そっか。  ピラミッドっていうより、あれですね? フォルダの整理みたいな。  「無欲」→「物欲系」→「安物を手に入れて満足」→個々の提出エピソード  「無欲」→「物欲系」→「安物と高価なものを交換して平気」→個々の提出エピソード  「無欲」→「性欲系」→「下心のないシンデレラ」→個々の提出エピソード  今は上から三つくらいまでしか分からないけど、何となく個々の提出エピソードに降りていく前に、さらに下の分類もある感じ…。  ああ、そっか、そういうパターン・フォルダの整理がきちんとされてるから、プロは「ゲーム感覚」でシンデレラ迷宮が出来るんだわ、きっと。  うーん、こんなこと書き込んでいいのかしらとちょっぴりドキドキの小倉なのでした(笑) http://face.ruru.ne.jp/siruko/ -------------------------------------------------------------------------------- 棺の中の顔よりも、写真の方にしか見覚えがないのは寂しい。 No.2114 投稿日 2001年6月23日(土)23時55分 投稿者 さつき なんかいきなりな題名ですいません、 昨日は大叔母さんの葬式で出せませんでしたので、今日の分と併せて提出させていただきます。 さつき4(無欲、レベル1、6月18〜24日、4/7、今週1個、合計1個) ・会場の食卓に並ぶ料理は、貴族達にも手の届かないような最高級品ばかり。 ・一人一品、好きな物を持ち帰って良いと王子。皆食べることすら忘れて料理を奪い合う。 ・奪い合う人々から離れているシンデレラ。君は何もいらぬのかとたずねる皇子。 ・持っていた菓子パンを見せ、ネズミさんに食べさせてあげるんですと言うシンデレラ。シンデレラの言動に戸惑うも、興味を覚えた王子、君のことが知りたいとシンデレラをダンスに誘う。 ・王子さまと踊りたい方は沢山いるでしょうと遠慮するシンデレラだが、人々は料理の奪い合いを続けていた。 ・それどころではないようだと苦笑して、シンデレラの手を取る王子。 さつき5(無欲、レベル1、6月18〜24日、5/7、今週1個、合計1個) ・メイド好きの王子。場内には王子好みのメイドはおらず、悶々とした日々を送っている。 ・予想以上の来場者に、人手が足りていない会場。入り口で「メイド急募、出来る限りのお礼はいたします」と呼びかけをする。人々はそれに見向きもしない。 ・先に礼を断って、呼びかけに応じるシンデレラ。理由を尋ねられ、自分は王子に会いたくてやって来たのだから、手伝いながらでもひと目くらいは彼の顔を見れるから、それだけで十分と答える。 ・王子の前のテーブルへ、メイド姿のシンデレラが皿を下げにくる。目の前に現れた自分の理想像に、驚愕する王子。すぐさまシンデレラに声をかけ、ダンスに誘う。 ・しばらくの間ドレスに着替えなおさせてもらえないシンデレラ。 時間ぎりぎりゆえ、課題提出のみで失礼します。採点よろしくお願いします。 -------------------------------------------------------------------------------- シンデレラ迷宮(無欲)今週6個、今週7個 No.2115 投稿日 2001年6月24日(日)11時59分 投稿者 小倉善哉 小倉26(無欲、レベル2、6月18〜24日、6/7、今週0個、合計4個) 「王子にアプローチするとマイナス要素があるのに気にしないシンデレラ」 ・王子の花嫁探しの舞踏会。 ・舞踏会に呼ばれなかった悪い魔女が、腹いせに王子に呪いをかける。 ・王子にかけられた呪いとは、「王子と踊った娘は、それ以後は一生ダンスが踊れなくなってしまう」というものだった。 ・ある娘が呪いを信じず、王子と踊るが、その後、本当に踊れなくなってしまう。 ・娘達は王子と踊りたくても、呪いが嫌で踊れない。 ・シンデレラは、意を決して、女性たちと談笑している王子をダンスに誘う。 ・王子、シンデレラの誘いを断る。 ・シンデレラ、一度だけ王子様と踊れるのなら、二度と踊れなくなっても構いません、とくいさがる。 ・王子、やはり断るが、呪いを解いた後、ダンスに誘ってもいいかとシンデレラに尋ねるのだった。 小倉27(無欲、レベル2、6月18〜24日、7/7、今週0個、合計4個) 「ささやかな欲望を持ったシンデレラ」 ・王子の花嫁探しの舞踏会。 ・舞踏会に呼ばれなかった悪い魔女が現れ、腹いせに魔法の鏡を置いていく。 ・王子が魔法の鏡を覗くと、しばらくして、立派な王様になった王子の姿が映る。 ・ある娘が覗くと、王宮で贅沢三昧をしている彼女の姿が映る。 ・ある娘が覗くと、逆ハーレムを楽しんでいる彼女の姿が映る。 ・魔法の鏡は「覗いた者が内心で望む未来を他の者にも分かるように映し出す鏡」だった。 ・娘達は羞恥心と恐怖心から、魔法の鏡から逃げ出していく。 ・好奇心からシンデレラも魔法の鏡を覗いてみるが、映し出されたのは王子とダンスをおどっている姿だった。 ・王子、シンデレラをダンスに誘う。 http://face.ruru.ne.jp/siruko/ -------------------------------------------------------------------------------- とんびの羽根32(無欲) No.2116 投稿日 2001年6月24日(日)16時50分 投稿者 とんびの羽根 >「シンデレラ迷宮」 とんびの羽根32(無欲、レベル1、6月18〜24日、1/7、今週0個、合計0個)  「化粧より舞踏会場を優先するシンデレラ」  ・王子の横で国随一と評判のスタイリストが王子のダンス相手のチェックをしている。  ・王妃の差し金で王子にふさわしくない女性達にけちをつけて邪魔しようというのである。  ・遅れて入って来たシンデレラのチェック  ・魔女の用意したドレスだけあって服装は申し分がないが、化粧っ気がないので化粧チェックができない。  ・王室の最高級化粧品と道具を用意してあると、シンデレラを化粧部屋に誘うスタイリスト。  ・自分で化粧をさせれば、どこにコンプレックスをもっているかプロには一目瞭然だし、未熟な技術や無知ををあげつらうこともできるのだ。  ・少しでも長く舞踏会場にいさせて欲しいと化粧部屋への招待を辞退するシンデレラ。  ・王子けちがつけられるまでに、シンデレラにダンスの申込をする。  発想を考え直そうとしたら、ネタと無欲がすれ違いを始めてしまいました。おかげでこの一週間経験値獲得も0。スランプだー <ここでは初めて使うような、おおなんか、爽快じゃ!  ところでスタイリストという言葉はセーフ?「室内装飾、服飾、髪型等のデザイナー・コンサルタント」これを言い換えるのはいくらなんでも。起承の部分が説明だらけになりましたが今回は必要だと考えて入れてます。 -------------------------------------------------------------------------------- 梅雨の中休み。ってことはこの後下休みがあるのか?(無い無い(笑)) No.2117 投稿日 2001年6月24日(日)16時53分 投稿者 巻島翔史 一週間の総まとめ。……の割には大したことしてない一週間でしたが。(笑) 課題提出 巻島39 (無欲 Lv1 6/18〜24 3/7 今週0 合計0)  ドジな兵士が運んでいる最中の宝箱をひっくりあけてしまい、人々は拾いまくってネコババしまくる。  王子は手近にいた女も何か拾っていたので、宝石をパクったのだと判断し、その女を問いつめる。  その女はシンデレラであったのだが、彼女のポケットから出てきたのは小石だった。  舞踏会に来た記念にするつもりだったのだという。  王子は自らの非礼を詫び、もっとすばらしい記念をプレゼントする気持ちで、踊りに誘う。 巻島40 4/7  魔導士風の爺さんが、シンデレラに、時を止めてやろう、と持ちかけた。爺さんはシンデレラにかけられた魔法を見破っていた。  シンデレラは断る。ここに来て楽しむという目的を達する時間は充分にあると思ったから。  ここで爺さんの黒幕の王子登場。王子は爺さんに、その人の欲求に一番即した魔法を持ちかけ、欲の深さをはかっていたのだ。  王子は彼女を試したことを謝り、踊りに誘う。 巻島41 5/7  王子と踊るには整理券(限定30枚)が必要。シンデレラも並ぶ。  シンデレラの前の娘は靴を片足だけ残してトイレへ行ってしまう。しばらく後、戻ってくる。  そしてその娘のところでちょうど整理券は配り終えてしまう。  先ほどのことを見ていた王子、なぜ詰めなかったのかを彼女に聞く。  詰めてもよかったのかと逆に聞き返したシンデレラ。  自分のしたいことにさほどがっつかない彼女を気に入った王子は、プライベートで踊りに誘う。  結局5つしか出せなんだか。まあ俺の環境からいくとこの辺が普通のペースなんでしょうが。それに提出個数はさほど問題ではないし。 (ここまでがリロード前に書いた分) 新木さん>  ドラマを友達に話す云々の例えは、まあ確かにその通りですね。(……そうか、だから俺はマンガの内容を人にかいつまんで話すのが下手なのか。布教不可能だった原因がようやく判明(爆))  でもなんといか、そうやって話すのと、実際に小説のネタを書くときの感覚って、俺は何か違うんですよね。俺の書く設定(あらすじの3段階下ぐらいのものだと思って下さい)はセリフばしばし出るし。(っても全体の2割程度だけど)主要シーンは必ずセリフ中心になるし。  まあこれも訓練だと思ってやるしかないか。はぁ。 -------------------------------------------------------------------------------- オリバーって子供が主人公のミュージカルですよ No.2118 投稿日 2001年6月24日(日)18時45分 投稿者 紺野タツキ  そういえば最近のシンデレラ、また少し長くなってきたかと思って気にしてみました。  「削りすぎている」と言われて、足りない事はなんとなくわかったのですが、やってみるとやはりいまいちよく「足す」「削る」がつかめなくて、心配で長くなってしまうんですよね。それで、ポイントがぼやけるんですよ。 >シンデレラ迷宮 紺野60(無欲、レベル1、6月18〜24日、6/7、今週0個、合計10個) ・初めての宮殿で、シンデレラがとまどっていると、召使いの女の子が案内してくれる。 ・女の子は、王子は一人一回だけ、客の娘たちと踊ってくれるのだ、とシンデレラに教える。 ・大広間の入り口で、シンデレラは女の子に、お礼に王子と踊る権利を譲る、と言う。 ・女の子は仕事だからお礼はいらないし、シンデレラが踊れなくなるからいい、とあたりまえのようにことわる。 ・シンデレラは、仕事だというのはわかっているが、自分にできる最高のお礼だから、と言ってさばさばと笑う。そして踊る権利を譲る手続きをして立ち去ってしまう。 ・女の子と踊った王子は、話を聞き、シンデレラをダンスに誘う。 紺野61(無欲、レベル1、6月18〜24日、7/7、今週0個、合計10個) ・魔女のおかげでシンデレラは最高級ドレスを着ていた。だから、舞踏会に来た娘たちの中で一番きらびやかだった。 ・誰もがシンデレラを見て、あのきれいな娘は誰かとうわさし合う。 ・王子は、舞踏会をはなやかにしてもりあげてくれたお礼に、1トンの金貨がつまった宝箱をあげる、とシンデレラに言う。 ・シンデレラは、馬車に入らないからいりません、と笑ってことわる。 ・王子は金貨を与えるかわりにシンデレラをダンスに誘う。 >あらすじ  「さると・竪樹版/紺野6(800字)」  砂漠と山脈に囲まれた荒野に、豪族坪家があった。当主竪樹は、一代で坪家を一大勢力にしたてあげた豪傑だった。  ある日竪樹が赤い髪の一族を滅ぼし、坪家は荒野の最大勢力になる。だが荒野の外にはそれ以上に強い国があり、もし攻めてくれば坪家が滅ぶだろう事もわかっていた。決定的な武力を求めていた竪樹は、赤い髪の一族の将軍が言い残した「兵器の封印を解けば勝てたのに」という言葉が気になる。  赤い髪の一族の文献を調べるうち、精霊を魂にして作った強力な兵器が、赤い髪の一族の遺跡に封印されている、とわかる。また、兵器を思い通りに操るためには申人という子供が必要だとわかる。竪樹は申人のいる村を襲わせるが、申人は逃げてしまう。  さらに嫡男の乗樹が、竪樹が力に執着しすぎるのは狂っているからだと言い始め、竪樹を殺して坪家をのっとろうと画策する。それに気づいた竪樹は、申人に追っ手を差し向ける一方で、乗樹暗殺を命じ、兵器の封印を解く方法を調べ出す。  しかし申人は精霊がこめられた刀を持っていて、精霊の力で追っ手を逃れる。乗樹暗殺も失敗する。さらに乗樹は反逆のための同士をつのり始め、竪樹が力をつけると困るので、申人の追っ手を妨害した。  身の危険を感じ始めた竪樹は、申人なしで封印を解く事にする。兵器さえ手に入れば、乗樹や諸外国を十分けん制できると考えたのだ。そして、軍隊をひきいて遺跡に向かい、兵器の封印を解く。  だが兵器は暴走し、すべてを貫く赤い光で生物を無差別に狙う。ちょうど申人も精霊をあやつる方法を探しに遺跡に来て、精霊の異常な力を使って、坪家の兵士達を殺戮する。うろたえた竪樹は逃げるまもなく、兵器に両足を切断されてしまう。  結局、旅の途中で申人と道づれになった傭兵斉が、申人にむかって封印の呪文をとなえて、兵器を封印する。申人をつれて再び逃げてしまう。  兵器の強大な力にもてあそばれ、両足を失い、兵器も手に入れられなかった竪樹は、恐怖と失意のせいで、意気や豪快さのすべてを失ってしまう。乗樹の命令のままに隠居させられ、当主の座を奪われてしまうのだった。 -------------------------------------------------------------------------------- かねやん18 No.2119 投稿日 2001年6月24日(日)22時11分 投稿者 かねやん (無欲、レベル1、6月18〜24日、4/7、今週4個、合計0個) ------------------------------- ・気さくで話し好きの王妃、参加者を捕まえては終わりそうも無い長話をはじめる。 ・適当な理由をつけて逃げ出す参加者の中、シンデレラだけが最後まで(3時間くらい)楽しそうに付きあう。 ・満足した王妃は、お礼に付けていた指輪をシンデレラに差し出す。 ・貰う理由が無いから受け取れないシンデレラ、断っても王妃がしつこく渡そうとするので困ってしまう。 ・見兼ねた王子が止めに入り、踊りに来た人を引き止めてはいけないと王妃を諭す。 ・反省して指輪を渡す事を諦めた王妃、王子にシンデレラを誘わせる。 ・王子、快くシンデレラに踊りを申し込む。 ------------------------------- >紺野さん  「さると・竪樹版」 >>身の危険を感じ始めた竪樹は、申人なしで封印を解く事にする。兵器さえ手に入れば、乗樹や諸外国を十分けん制できると考えたのだ。そして、軍隊をひきいて遺跡に向かい、兵器の封印を解く。 >>結局、旅の途中で申人と道づれになった傭兵斉が、申人にむかって封印の呪文をとなえて、兵器を封印する。申人をつれて再び逃げてしまう。  何故斉達がいたか。  最低限書いとかないと、たまたま良いタイミングで申人達がやってきたので封印ができたように見えます。  追われている身の申人達が竪樹のいる場所にやってきた理由、傭兵になった斉が封印の呪文を唱えられる理由。  「斉版」で語られる事かな?  楽しみにしとります。 -------------------------------------------------------------------------------- じゃじゃ馬ならし No.2120 投稿日 2001年6月24日(日)22時39分 投稿者 弟切 千隼 大したじゃじゃ馬ではないのに「小説」という馬に全然乗りこなせていない弟切千隼です(;_;) 新木さんへ > 「馬」の譬え、とても心に響きました。 実は、弟切は学生時代ちょっとの間だけ馬術をやっていました。何しろどうしようもない下手っぴーで落ちこぼれで、すぐに止めてしまいましたが。 あの頃と今とは全く同じですね。まさしく「馬に乗れていない状態」で、馬の背中に「乗せてもらっている」だけです。 あの頃も停止さえまともにできず、馬という強力な生物を制御することの難しさをたっぷりと味わいました。 馬は非常に強力な生物です。首を一振りするだけで、大の大人も跳ね飛ばせるほどです。そんな生物を制御することは、闇雲に腕力を使ってできるものではありません。 馬を制御するのは、ほんのちょっとした「つぼ」を押さえれば、しごく簡単にできます。小柄な女性でも、ほとんど腕力を使わず、素人にはわからないような「つぼ」を押さえた合図を馬に送ることで、曲芸的な動きをさせることができます。 乗り始めのうちは、その「つぼ」がわからなくて、馬に振り回されっぱなしなんですよね。 ということで、弟切は手綱を引き直して挑みます。 馬術では、「手綱をわざとある程度馬に譲って動かす」という技術もありますが、これはかなり乗れるようになってきた人が使う高等技術です。初心者のうちに使える技ではありません。 小説においても同じでしょう。馬をきっちり抑えられるようになっていないのに、手綱を緩めすぎたら暴走されるだけですよね。 ちなみに、馬術の場合、馬を動かすのに重要なのは、手綱ではなくて「騎座=鞍に座っている部分」と「脚」です。騎乗者は主にこの二つを通じて馬に合図を送り、制御します。 名人になれば、手綱を手離して騎座と脚だけで自在に馬を操ることができます。 ファンタジー世界についても、考え直します。かねやんさんも指摘して下さった通り、あのままでは「ただの田舎の話」ですよね。 -------------------------------------------------------------------------------- とんびの羽根33(無欲) No.2121 投稿日 2001年6月24日(日)22時45分 投稿者 とんびの羽根  前の書き込みの後JUNKUDO(本屋)に出かける、破天荒遊戯1を買い読み(現実逃避モード)14歳の女の子ラゼルちゃん相棒に必ず帰って来てと言えないで「プリン食いたい」!、かあいいっっ……。一週間かかってスランプは乗り越えたけど、また0からの出発か。 >「シンデレラ迷宮」課題提出です。(現実逃避モード終了) とんびの羽根33(無欲、レベル1、6月18〜24日、2/7、今週0個、合計0個)  「自分を見せびらかそうとしないシンデレラ」  ・会場では踊る人々を描く高名な宮廷絵師(ラフを描いている)。  ・意識過剰で衣裳を見せびらかそうとしたり、オーバーアクションをとり「カメラ目線」をとる人々。  ・対照的に会場の片隅でダンスに見とれているシンデレラ。  ・絵師はその構図を面白く思ってラフに描くが、王子がそのラフに気付く。  ・見回すとダンスだけに見とれている娘は一人しかいない。  ・王子は絵師の眼に感心すると同時にシンデレラに感動し、ダンスを申し込みに行く。 とんびの羽根34(無欲、レベル1、6月18〜24日、3/7、今週0個、合計0個)  「醜悪な男と踊っていても不満を見せないシンデレラ」  ・年老いた醜悪な魔法使いが王家を守るため会場を見張っている。  ・魔法の匂いを嗅いだ魔法使い、すぐにシンデレラに目をつける。  ・シンデレラのドレスにかけられた魔法は深夜までと限定されているだけに却って強力だ。  ・離れていては解除魔法はかすりもしないので、魔法使いはシンデレラにダンスを申し込む。  ・ほとんどセクハラまがいのことをして魔法を解除しようとするが歯が立たない。  ・理由も分からぬまま格別醜悪な男が相手なのに、幸せそうに何曲も踊り続けるシンデレラ。  ・王子、魔法使いの意図はわかってはいたが、待ったをかけシンデレラにダンスを申し込む。 とんびの羽根35(無欲、レベル1、6月18〜24日、4/7、今週0個、合計0個)  「素直な謝罪を簡単に許すシンデレラ(ジャブ)、甘い誘いをことわるシンデレラ(カウンター)」  ・ダンス中きめようとしてオーバーアクションをとった王子、いきおいで転倒しシンデレラにぶつかる。  ・照れ隠しにおざなりに謝る王子に対し、シンデレラ怒る。  ・怒りはもっともだと王子謝り、何でもしようと申し出る。  ・素直になった王子に胸がきゅんと来たシンデレラ、頬へのキスで許すことにする。  ・王子、シンデレラが理不尽な要求をしてくるとは思っていなかったが、頬にキスで済むとも思っていなかった。  ・無欲な返答でシンデレラを気に入った王子、自分のものにならないかとささやくが、軽い気持ちで言うものではないと断られる。  ・甘い誘惑に惑わされないシンデレラに、真面目にダンスを申し込む王子。  一本の筋にネタ二つでコンボ(というのかな)のつもりですが、筋2本になってたら禁じ手に抵触です。 -------------------------------------------------------------------------------- 今週ラストのシンデレラ。 No.2122 投稿日 2001年6月24日(日)22時55分 投稿者 紫音  近頃イミダスにハマる。  あれ面白すぎです。色んな知識を得た気にさせてくれます。  ……って「気」じゃだめじゃん自分。 >シンデレラ迷宮 紫音8(無欲、レベル1、6月18〜24日、5/7、今週0個、合計1個) ・妃選びの舞踏会。妃を選ぶ王子とのダンスは別室にて行われることになっている。王子とは1人2曲踊れる。 ・王子とのダンスが行われる部屋の前には、妃になりたい人々により、長蛇の列ができていた。 ・王子と踊りたいと思っていたシンデレラ。列に並ぶ。 ・抽選により、王子と踊れる順番が決められる。シンデレラ、一番に。 ・シンデレラ、部屋に入り、王子と1曲踊る。そして一礼して部屋から出ようとする。 ・どうしてもう出て行こうとするのか聞く王子。 ・シンデレラ、「もう王子様と踊れましたし、早く王子様と踊りたい人が後ろにたくさんいるので」と答える。 ・シンデレラの言葉に感動した王子。全員と踊り終わった後シンデレラを探し、ダンスに誘う。 紫音9(無欲、レベル1、6月18〜24日、6/7、今週0個、合計1個) ・舞踏会でダンス大会が開かれる。 ・シンデレラも参加する。しかしシンデレラのダンスは下手で、参加賞しかもらえなかった。 ・大会が終わった後、会場の様子をうかがう王子。 ・参加賞しかもらえなかった人々が不平不満を言っている横で、大事そうに参加賞を抱えているシンデレラを見つける。 ・疑問に思う王子。聞くと、「夢だった舞踏会に来れた証がもらえたんですもの。嬉しくないはずがありません」と答えられる。 ・王子、シンデレラをダンスに誘う。 紫音10(無欲、レベル1、6月18〜24日、7/7、今週0個、合計1個) ・立食パーティー形式の舞踏会。舞踏会が始まってすぐ、王は食べ物のどれかに高級な指輪を入れたと発表する。 ・食べ物に殺到する人々。シンデレラも食べ物に向かうが、人の壁に阻まれる。 ・1人の女性が指輪を見つけた頃、会場にあった食べ物は全て食べられていた。 ・余興の後、残念そうな顔をしているシンデレラ。 ・王子、シンデレラを慰めようと話しかける。 ・話していると、シンデレラが指輪を取れなかった事を悔やんでいるのではなく、ネズミさん達に持ってかえる食べ物を取れなかったことを悔やんでいるのだと知る。 ・王子、「食べ物は好きなだけさしあげますから、私と踊ってくれませんか」と言う。 -------------------------------------------------------------------------------- 課題提出 No.2123 投稿日 2001年6月24日(日)22時58分 投稿者 石野休日  今日、久々にTVドラマを見ました。中山美穂主演の『Love Story』というドラマなんだけど、お約束の連続でなんか恥ずかしくなってしまいました。  お約束は偉大だとは思いますが、あそこまで安易なものになるとなあ。 >シンデレラ迷宮 石野休日42(無欲、レベル1、6月18〜24日、5/7、今週0個、合計0個) ・シンデレラは少し遅れて会場に到着。その入口で、門番と口論している女性がいた。 ・シンデレラが話を聞いてみると、その女性はパーティーの招待状を忘れてしまったが、パーティーに参加するのが初めてだからあきらめきれないとのことだった。 ・シンデレラは、悩んだ末に自分の招待状をその女性に譲ろうとする。 ・驚いた女性は、それは悪いからと一度は断るが、結局その招待状を受け取る。 ・そこにいて一部始終を見ていた門番、女性を中に入れてよいものか判断に迷う。意見を求めるため、城内に姿を消す。 ・戻ってきた門番は王子を連れていた。話を聞いた王子、両者を城内に招き入れる。そしてシンデレラをダンスに誘う。 http://www.geocities.co.jp/Bookend-Shikibu/1301/ -------------------------------------------------------------------------------- 課題遊戯 No.2124 投稿日 2001年6月24日(日)23時11分 投稿者 白黒猫 白黒猫5(無欲、レベル1、6月18日〜6月24日、2/7、今週0個、合計0個)   ・ガラスの靴のヒールがとれてしまうシンデレラ。 ・普段から女性に高価な物をねだられ慣れてている王子、シンデレラに技術的にも材質的にもデザイン的にも、もっと高級な靴をあげようか? という。 ・シンデレラは申し出を断り、こうすればまだ使えますからと、無事な方のヒールもとってしまう。 ・一瞬呆然となった王子、我に還ると笑いながらシンデレラに、では自分と踊る間だけこちらの用意する靴を使ってくれという。 白黒猫6(無欲、レベル1、6月18日〜6月24日、3/7、今週0個、合計0個) ・王子が近くに来たのでシンデレラが挨拶しようとした時、一人の男が王子に話しかける。 ・男は品種改良によって穀物の生産量を上げる研究している学者で、王子に資金援助を頼もうとする。 ・王子は男に、すでに莫大な借金を背負い、しかもいっこうに研究は失敗ばかりの人間に国の予算はやれない、と断る。 ・肩を落とす男に、シンデレラは少しでも研究の助けになるならと、身につけている宝石などの装飾品を渡す。 ・必ず何倍にもして返すという男に、そんな必要はない、この研究で国が豊かになるならそれだけで充分だと答える。 ・男が去った後、シンデレラの態度に胸を打たれた王子はダンスを申し込む。 -------------------------------------------------------------------------------- 今日もまた No.2125 投稿日 2001年6月24日(日)23時51分 投稿者 さつき 時間ぎりぎりだったりします。 それにしても、菅野よう子さんの音楽は良いです。 音を効果的に使えるって言うのが、アニメやゲームの強みですよね。 それでは、課題提出します。採点よろしくお願いします。 さつき6(無欲、レベル1、6月18〜24日、6/7、今週1個、合計1個) ・皆にプレゼントがあると王子。持っていた箱を開けると、中にはいくつもの宝石。数に限りがあると察し、王子の元へと急ぐ女性達。 ・女性達にぶつかられ、飾ってあった甲冑が倒れそうになる。必死に甲冑を支えるシンデレラ。 ・奮闘するシンデレラに気づきもせずに、王子の元へと急ぐ女性達。シンデレラが耐えていると、気づいた王子が甲冑を元に戻す。 ・宝石は欲しくなかったのかとの王子の問いに、そこで初めてプレゼントのことを思い出すシンデレラ。 ・好意を覚えた王子、宝石箱を放り出してシンデレラをダンスに誘う。シンデレラ、笑顔で了承。 -------------------------------------------------------------------------------- スタンスはトンパ(ハンター×ハンターの) No.2126 投稿日 2001年6月25日(月)23時29分 投稿者 藤極堂 >とんびの羽根33(無欲) 「自分を見せびらかそうとしないシンデレラ」 舞踏会といってもダンス競技大会じゃないのだから、別に踊っている人達は「見惚れるような技術を持ったダンサー」じゃないよね? てことはシンデレラが見とれていたのはゴージャスな会場とビュティーなドレスという気がする。 「純朴な田舎娘が宮廷の豪華さにあっけにとられている」という構図。 ……なんでダンスに見とれることが無欲につながるのだろう? 純朴なシンデレラに惚れた王子。ボツ。 「醜悪な男と踊っていても不満を見せないシンデレラ」 魔法使いの意図が不明。 王家を守るためだというなら別室で事情聴取してもいいんじゃないのかな? 身元もはっきりしない下級貴族の子女だし。 というか前半の筋、意味がないような気が。 セクハラに気づかない激ニブのシンデレラに惚れた王子。ボツ。 「素直な謝罪を簡単に許すシンデレラ(ジャブ)、甘い誘いをことわるシンデレラ(カウンター)」 何を書いてるのかよくわかりません。 毅然としたシンデレラに惚れる王子、の要素が一番強いと思います。 これ「毅然」のコンボなんじゃないのかな? >紫音8(無欲、レベル1、6月18〜24日、5/7、今週0個、合計1個) いや、普通に考えればそういう言動は嫌がっているようにしか見えないはずですが。なぜ感動する? 王子? つれないシンデレラに惚れる王子。ボツ。 >紫音9(無欲、レベル1、6月18〜24日、6/7、今週0個、合計1個) OK。 >紫音10(無欲、レベル1、6月18〜24日、7/7、今週0個、合計1個) ネズミの食事に心を砕くシンデレラ。 優しいシンデレラですね。ボツ。 >石野休日42(無欲、レベル1、6月18〜24日、5/7、今週0個、合計0個) 王子が何を考えて両者を場内に入れてたのか、そしてどうしてシンデレラをダンスに誘ったのか不明。採点以前。 >白黒猫5(無欲、レベル1、6月18日〜6月24日、2/7、今週0個、合計0個) 無欲と言うより主婦の知恵。 機転の効くシンデレラですね。ボツ。 >白黒猫6(無欲、レベル1、6月18日〜6月24日、3/7、今週0個、合計0個) いや、たしかガラスの靴以外は消えてしまう魔法なんじゃ。 サギじゃん。 >白黒猫さん 舞台の時代背景を考慮してもう少し物語に出てくる科学レベルを引き下げて下さい。 品種改良……ってメンデル以降ですか? マッドな科学者は私も大好きですが、我慢しましょう、耐えましょう。 SF色は削りましょう。 というか全体的にシンプルなエピソードになるように心掛けましょう。 >さつき6(無欲、レベル1、6月18〜24日、6/7、今週1個、合計1個) 辛抱強いシンデレラ。のような気がする。 気が向いたら、また。 -------------------------------------------------------------------------------- めざせ さいてんだいこうしゃの星 No.2127 投稿日 2001年6月26日(火)00時40分 投稿者 霧原 智亜希  どうも、なんだかいつもお久しぶりになってしまう霧原智亜希です。  スタンス(まだ答えてなかった……)は「アマチュア志望」ですが根本的に自分には集中力と根性が足りてないことに気づきました。  それって人としてどうよ?>自分  そんなわけで課題行きます。 霧原7(無欲、レベル1、6月25〜7月1日、1/7、今週0個、合計0個) ・舞踏会が始まる前王子が登場し、自分は時間の都合で女性全員と踊れそうにないため相手を公平にくじ引きで決めるとのこと。 ・王子と踊りたい一心で勇んで一番にくじを引くも、外れてしまう。 ・シンデレラと同じく外れくじを引いた女性達の中には、外れと知った途端なんだかんだと理由を付けて帰り出す人達がいた。 ・舞踏会が始まり踊り始める参加者達。シンデレラはやや離れたところから王子が踊る様子をにこにこしながら眺めている。初参加であり、素性も知れないシンデレラは誰からも踊りに誘われることはなかった。 ・途中、シンデレラに気づいた王子が、待っていても踊れそうにないことを告げる。 ・そんな王子にシンデレラは、どうやらそのようなので今日自分は王子の顔と踊ってる姿を覚えて帰りますわと微笑みながら答える。 ・そんなシンデレラに惚れた王子、舞踏会が終わった後個人的に踊ってくれないかとシンデレラに言う。  って久しぶりに来て相変わらず一個だけです。  「シンデレラ迷宮」ファイルに清書してあったネタをアップ前に見直したら没なことに気づきました。駄目じゃん。  と、今日は課題だけで失礼します。 -------------------------------------------------------------------------------- 品種改良 No.2128 投稿日 2001年6月26日(火)03時20分 投稿者 かねやん >藤極堂さん 2126  メンデルは遺伝の法則を発見しただけで、品種改良はそれ以前からやってます。  ただそれ以前のの品種改良は、遺伝子を故意に掛け合わせるのでは無く、より強い(冷害に強いとか、水が少なくても平気とか)遺伝子を持つものを選んで子孫を増やして行く事だったりします。  ……であってるかな?  生物苦手なんではっきりしないんですが(^^;; -------------------------------------------------------------------------------- >藤極堂さん No.2129 投稿日 2001年6月26日(火)07時37分 投稿者 とんびの羽根 コメントをつけてもらいたい人のひとりでした、またお願いします。毒ジュースは飲みますので、じゃんじゃん配って下さい。ごくごく、あ、腹こわした。 -------------------------------------------------------------------------------- コミックバンチに伊集院隼人様が。 No.2130 投稿日 2001年6月26日(火)11時50分 投稿者 藤極堂 >かねやん さん >品種改良 メンデル以前にも選別による品種改良は東西を問わず盛んに行われていましたが、それが学者の仕事になったのはメンデル以降かと……。 っていうかメンデル僧侶じゃん。 (※伊集院隼人=ファルコン=「シティハンター」の海ボウズ) -------------------------------------------------------------------------------- 品種改良? No.2131 投稿日 2001年6月26日(火)13時08分 投稿者 はせがわみやび  あれぇ?  藤極堂さん、ひょっとして、白黒猫さんにツッコミたい部分が逸れてないですか? -------------------------------------------------------------------------------- ファンタジー版再度修正 No.2132 投稿日 2001年6月26日(火)13時47分 投稿者 弟切 千隼 再び修正したファンタジー版のあらすじを提出します。またもや根本からの修正になりまして、題名も変わりました。 「魔女の葬送歌」(仮題)八百字あらすじ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  ある王国の辺境に、キサラという女がいた。彼女はかつて人々を支配した魔力を持った一族の生き残りで、一族は反乱を起こした人々によって滅ぼされていた。一族に不利な証言をして冤罪の人を救ったことのあるキサラは人々の情けを受けて殺されず、魔女と呼ばれて遠ざけられつつも静かに暮らしていた。  ある日、キサラのもとを、同じ一族の生き残りと名乗るハマオという男が訪れた。彼はどうしても同じ一族の妻が欲しくて一族の女を捜していたと語り、孤独だったキサラはたちまち彼と恋仲になった。  ある時ハマオがキサラのもとへ、同じく一族の生き残りと名乗るスミナという女を連れてきた。大勢の子供を産んでもらって一族を再興するために、ハマオはキサラとスミナと両方を妻にしたいと言った。  キサラは怒りと嫉妬に燃えたが、彼女は魔力がある代わりに一族の生殖能力が低いことを知っており、愛するハマオの願いを叶えてあげたくて承知した。その代わり、キサラは一族の女だけに作法が伝わる秘密の祭をスミナと共に行なうことを提案した。  祭の最中、キサラは服を脱ぎ捨てて、祭の時にだけ一族の女の体に現れる紋様を見せた。キサラが服を脱がせたスミナの体には紋様がなく、彼女は修行を積んで魔術が使えるようになった普通の人間であることが判明した。スミナは魔力ある男と結婚して、人々を支配する側になるつもりだった。  スミナをののしるハマオの言葉を聞いて、彼が昔のように人々を支配するために一族を再興したがっていること、キサラもスミナもそのための道具としてしか見ていないことをキサラは知った。そんなことはさせじとキサラはハマオと別れ、スミナもハマオに捨てられた。  ハマオと別れた翌朝、キサラは自ら建てた一族の小さな墓に向かって、葬送歌を歌うのだった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− -------------------------------------------------------------------------------- 名前の付け方について No.2133 投稿日 2001年6月26日(火)14時22分 投稿者 弟切 千隼 以前、ここで名前の付け方に関して議論が巻き起こった−というほどでもないでしょうか?−ことがありましたね。 このほど、それについてたいへん役立ちそうな情報を入手したのでお届けします。 哲学者や文化人類学者などが集まって作った「21世紀研究会」というグループが、以下のような本を出しています。胡散臭い名前のグループながら内容はとてつもなく優れものです。それぞれの民族ごとの名字や名前の付け方、それにはどういう意味があるかといったことを解説した本なのです。 21世紀研究会・編『人名の世界地図』、文藝春秋、2001年2月発行、本体価格780円 たった780円でこれだけ有効な知識と情報が得られる本は少ないでしょう。プロの作家さんも何人か愛用していらっしゃるという噂です。 なお、同じ21世紀研究会が編集した本で、以下のようなものも出ています。 以下の二冊も題名の通り、日本人にはわかりにくい世界の民族と、地名について解説した本です。 21世紀研究会・編『民族の世界地図』、文藝春秋、2000年5月発行、本体価格750円 21世紀研究会・編『地名の世界地図』、文藝春秋、2000年12月発行、本体価格780円 この値段でこの情報と知識量なんて、作家志望者ならずぇっっったい買わなきゃ損ですよ。 さあ皆さん、今すぐ本屋に買いに走りましょう!私も今から買いに行きます(^_^) -------------------------------------------------------------------------------- あ No.2134 投稿日 2001年6月26日(火)16時41分 投稿者 かねやん >弟切さん 2133  それぞれの民族ごとの名字や名前の付け方、それにはどういう意味があるかといったことを解説した本なのです。  これ中学のときから欲しいと思ってた内容の本ですねぃ。  ご情報、感謝(^^  己からも情報系で。  「神話への門」  世界の有名な神話をまとめたホームページです。  有名なサイトですので知っている方は多いかもしれませんね。  神話を参考にするとき、役に立つだろうサイトです。 -------------------------------------------------------------------------------- 人間っていいな。 No.2135 投稿日 2001年6月26日(火)19時29分 投稿者 小倉善哉  ふう。またしても風邪ひきましたわ。  日曜日、どーも調子が悪いと思って熱を測ったら、案の定発熱してました(笑)  昨日は会社を休んで、今日も病院で注射を打って、7割方復活です(^^;  そうそう、昨日は半分寝ながら「ラピュタ」を見てたんですが、そういう状況下でもエピソードを骨にしようとしている自分にびっくりです(笑) ←でも頭の中だけで骨に出来るほどの能力はまだないのですが。  …気付かぬ内に身体が作りかえられているのが少し分かって、嬉しかったなあ。  今度見る時は、ちゃんと手で書き出して「ラピュタ」の分解をやってみようと思います。  (今度っていっても、短編蟻地獄かシンデレラ迷宮が一段落着いたら、ですが/苦笑)  という訳で今回の書き込みは短編蟻地獄のみでシンデレラ迷宮はありません。 ●「家族ごっこ(仮)」  山場エピソードを引き続き考え中です。 ○人間らしさとは?  「意外な一面=人間らしさ」…という感じに考えているのですが…。   ・和尚さんがゆでたまごを食べていた、とか   ・札つきの不良(死語ですね…)が電車でおばあさんに席を譲ってあげていたとか   ・愛妻家で子煩悩なパパが、風俗店の常連だった、とか。 ○弟の「意外な一面」とは?  かねやんさんにも指摘を頂きましたが、「弟がどういう人物であるか」ってことも考えなきゃなのですね。  さらに「下手の横好き」の指摘をされて、あることに気がつきました。  「下手の横好きであることを知っていて、それを気にする」ってのが、何か変だなあと思ったのですね。「下手の横好きであることに気付かなかった」なら自分的OKだったのですが…。  つまりそれってどういうことよ?と考えた結果、「マイペースだろ」という結論に達しました。  「努力家」である弟のもう一つの属性──「マイペース」ってのが、弟の「人間らしさ」に関わってるんじゃないかなあと。 ○実は弟はマイペースな奴だったのか、と兄が気付くためのエピソード  真にロックオンするべき項目は、これなのですね。  パターン・フォルダ「人間らしさ」→「意外な一面を発見」→「マイペースな一面を発見」  しかも、「弟らしさ」をあらわすものだから、「他人に迷惑がかからない程度のマイペースさ」でないといけないんだなと。  基本スタンスは「いい子」  んでも「マイペース」でなきゃいけない。  さらに、「弟の外見が姉の身体になったからこそ気付くモノ」であると最高なんだけど…。  …うーん。「学校の裏庭で動物を飼ってる」とかいい線いってると思うのだけれどベストではないような…(悩)  Σあ。なんか今ちょっとひらめきました。 ○人間らしさとは、訂正  ・自我がある。  ・良い面と悪い面がある。  「意外な一面がある」より、こっちの方が、なんか「骨」っぽいよなあ…。  という訳で、もっかい考え直してみます。 ○ロックオン項目、再確認  「自我がある」=「自分の意見がある」「自分で考え、判断する能力がある」  「弟の良い面」=「努力家」「ささいなことで自分のペースを崩されない」  「弟の悪い面」=「マイペース」「生真面目」  上記のことが表現できて、さらに「弟の身体では気付かなかったような状況」  …こんな感じでエピソードを考えればいいのかなっと。  次こそエピソードをちゃんと出してこなくては…(^^; ●ネーミングのこと  むむむ。素敵な本を教えて下さってありがとうございます>弟切さん  小倉がまだ40個の姓名案を出してないのは、シンデレラ迷宮の週ノルマと短編蟻地獄のあらすじがまだ出来てないからです。  名前が決まってないと本文は書けませんが、名前が決まってなくてもあらすじは書けますので(^^;  忘れてる訳ではないのですよーと自己主張(笑) ●そして心に棚。  またしても弟切さんにツッコミです(^^;  骨にしてみようかと思ったのですが、物語の骨は、まだちょっと小倉にはつかめない感じです…。  なので、構成要素である三人、キサラ、ハマオ、スミナについてのツッコミをしてみます。  物語を構成する三人のうち、ハマオとスミナの「属性」が、「現代版」「神話版」と比較してみて、違う気がします。  だから多分、骨も違うものになっているのではないだろうかと思うのですが、うううん、ごめんなさい、うまく言えない……(ーー;  あ、「属性」って、自分語かしら(汗) 前にも出てたような気がするけど、念のため、キサラの属性をピックアップしておきます。「気高い」とか「魔女(人々に畏怖されている)」とか、そんな感じのもののことです。  ええと、ハマオがキサラを怖がらないのは「高い能力」を持っているからですが、「現代版」では「主人公とは違う種類であるが、高い能力を持つ」というものだったのに、「キサラと同じ能力」になっちゃっています(これと同じことを現代版の時に新木さんが指摘していましたよね)。  スミナの属性の方は具体的に書きませんが、全然違いますよね? (実は、「現代版」「弟切さん版ギリシア神話」のそれぞれについて、主要登場人物三人の、「共通する属性」をピックアップしてみたのですが、これって小倉がやっても仕方がないことだと思うので、書き込むのはやめました(^^;)  ええと、つまり、主な構成要素である三人の登場人物の「属性」が違っちゃうと、物語の「核」つまり「骨」も変わっちゃうんじゃないかなあと、思うのです…。  うーん、今度こそ、的を射たツッコミになっているだろうか……不安(ーー; http://face.ruru.ne.jp/siruko/ -------------------------------------------------------------------------------- No.2136 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- とんびの羽根36(無欲) No.2137 投稿日 2001年6月26日(火)22時15分 投稿者 とんびの羽根 >「シンデレラ迷宮」課題提出です。もう3週目なんですね。 とんびの羽根36(無欲、レベル1、6月25〜7月1日、1/7、今週0個、合計0個)  「強欲な娘のためにショールを貸してやるシンデレラ」  ・ダンスの合間に王様が銀貨をばらまきいくら拾ってもよいと大盤振る舞い。  ・ひとりの娘が素早く銀貨を集め持ちきれないほどになる、そこへ一番早く銀貨を集めた御褒美にと王子がダンスを誘いに来る、しかし銀貨を持ったままでは踊れない、ダンスと銀貨とどちらをとるか悩む娘。  ・シンデレラ、娘が銀貨を入れられるよう自分のショールを差し出し、ポシェットのようにコルセットのまわりに留めてやる。  ・王子は銀貨をまとったままの娘と踊るが、すぐに嫌気がさし、自分からはひとつも銀貨を取ろうとしなかったシンデレラにダンスを申し込みに行く。  社内ワーキング中の留学生のために歓迎会を催す、おかげで頭痛に悩まされる。<アルコールに弱いとんび、それともトンパ特製ジュースがまだ残っていたか…… -------------------------------------------------------------------------------- 何をいってるんだ小倉。 No.2138 投稿日 2001年6月26日(火)22時43分 投稿者 小倉善哉  「属性」の話です。<何を言ってるんだ  自分語、つまり「自分にしか分からん言語」として使ってないかと思って属性の説明とかしちゃったのですが、よく考えたらこれ、新木さん語でしたね。小倉の話の「兄と弟」「姉と妹」の「属性」を「ウサギとカメ」「キリギリスとアリ」にたとえて下さった時に出てきたんだったわ。  ええと、何が言いたいかと言うと、そのう…「属性」も骨の一部なんだなーって思って……(^^; ←段々自信がなくなってきてフェードアウトしちゃうし(爆) http://face.ruru.ne.jp/siruko/ -------------------------------------------------------------------------------- 電波? No.2139 投稿日 2001年6月26日(火)23時12分 投稿者 藤極堂 >小倉善哉さん >主な構成要素である三人の登場人物の「属性」が違っちゃうと、物語の「核」つまり「骨」も変わっちゃう OK。 弟切 千隼さんのあらすじが―― 個々のポケットはあまり見当たらず、文章も次第に読みやすいものになっていますが―― 書くたびに違う話になっているのはこれが原因ですね。 おそらく舞台設定を変化させるときに、微妙に属性が違う物にすり替わっているのでしょう。 新木さんの「魔女の目に涙(仮)」の時に誰も指摘しなかったのが不思議だったのですが、あの話の最大のポケットはヒロインの恋する男の属性がすり替わっているがゆえに 「恋という感情に振り回される人々の悲劇」ではなく 「恋という感情に振り回されて初恋を棒に振る女の悲劇」になってしまっている事なのですよ。 あれは「学園物」というファンタジーなので「怪しい生徒会」の設定にいくらツッコミを入れても新木さんはノーダメージです。 私はむしろもっとぶっ飛んだ設定でガンガン突っ走れと思ってしまいました。 ヒロインがアフタヌーンティーを楽しむ「生徒会用別館」は国会議事堂サイズとか、 ヒロインが校内を移動するたびにお付きの親衛隊が深紅の絨毯を彼女の歩みのどおりに敷き詰めるとか。 最初のギリシャ版のあらすじでは ヒロインの恋する男も鈍感なだけで(いや、あの時代の神様なら一夫多妻はむしろ当たり前?)、別にヒロインや身分違いの娘を不幸にしてもいいと思って行動しているわけではない。 ヒロインも自分があきらめた幸福を別の娘がつかもうとしているのを祝福しようとさえ思っている。 身分違いの娘はただ無知なだけで何の咎もない。 なのに、悲劇は生まれてしまう。 恋という感情が産み出したもの、それは 「好きになった人はすべて手に入れたい」 「けがれた魔女である私は好きな男と添い遂げる事はできない、だけど私以上に心のけがれた女には私の大切な人はあげられない」 「好きな人が望むならできる限りの事はしてあげたい、そのために以前の自分とは違うものになってもいい」 そんなささいな、恋する者であるならば誰でも心に抱くであろう棘のような愚かさ。 恋愛がすべてを解決してくれる。 恋愛をしない奴は人間失格。 自分たちが楽しむためではなく、社会的な地位の確認のためにこなす「恋人」との疑似恋愛的なイベント。 そんな、マスコミがあおる恋愛至上主義の虚像に疑問を投げかける、 「恋をしていないと不幸なのだろうか? 恋とは幸福なだけのもので、恋ゆえに生まれた感情に苦しんでいる自分は変なのだろうか?」 と不安に思う読者に 「恋とはきれいで幸福なだけなものではない」と答えて安心を与える話だったはずだ。 なんか最近はヒロイン以外のキャラが単なる悪役になっていて、なんだかなあという感じです。 私のテーマの読み間違いなのかな。 -------------------------------------------------------------------------------- No.2140 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- ギリギリ病 No.2141 投稿日 2001年6月26日(火)23時59分 投稿者 さつき に、かかったっぽいです。 あと、上の削除は自分です。ごめんなさい。 弟切さん> 『人名の世界地図』の情報、本当に感謝です。 「フランス人少女の名前、うがぁーっ!」とか言ってた自分には、ホント大助かりでした。 それでは、課題提出します。採点よろしくお願いします。 さつき7(無欲、レベル1、6月25〜7月1日、1/7、今週0個、合計1個) ・クジに当たった女性達だけが王子と踊ることができる。シンデレラ外れる。クジに外れた女性は、当選者と王子のまわりでダンスを踊ることになる。 ・クジにはずれ、不満そうな顔で踊る女性達の中で、唯一シンデレラだけが笑顔。気になった王子、ダンスが一区切りした後、シンデレラに笑顔の理由を尋ねる。 ・いろんな方と踊れてとても楽しいと答えるシンデレラ。驚く王子。王子さまと踊れなくてちょっと残念でしたけどと付け足し、くすりと笑うシンデレラ。 ・好意を覚えた王子、楽師達に合図をし、戸惑うシンデレラの手を取る。 -------------------------------------------------------------------------------- 小倉さん(2135) No.2142 投稿日 2001年6月27日(水)07時33分 投稿者 とんびの羽根 知恵熱……あわわ、何でも無いです、お体を大切にしてくださいね。 >意外な一面  「意外」が話の中で出て来るのはその部分が「転」であることを示していると思う。でも最初に「意外な一面=人間らしさ」と目をつけたのがいいきっかけのようですね。  「人間らしい一面を発見する→意外→心に重大な変化が起こる」という「因果関係」を小倉さんは最初「論理関係」として認識してしまったために「意外な一面=人間らしさ」と簡単に等号で結んでしまったのでしょう。「意外」が決定的要素でないことにすぐ気がついてるようなので一安心。 >安心できるような立場じゃないだろ>とんび >人間らしさ  これはもともと人がもっているもんです。それを周囲の人間が気がつかないのは、本人が自分を偽ったり、隠したり、見えなくなるような役割、地位を持っている時、および見る側が見ようとしていない時……などです。  兄が弟の人間らしさに気付かないのは、弟が兄の立場を脅かす地位にあるからで、弟にその意志が無くても努力すればするほどに、その行動が兄の立場を揺るがす構造が確立しているのです。それでは弟の立場が他人でしかも女性に変わってしまうと何がどう変わるのか……このあたりが小倉さんが考えるべきポイントのような気がする。  つまりですね、ロックオンすべき項目がちょっとずれてるんじゃないかと、思うのです。自己判断能力があり、真面目でマイペースな努力家じゃ、自分の地位を守りたい人間にとったら最悪のままじゃないでしょうか? > ええと、つまり、主な構成要素である三人の登場人物の「属性」が違っちゃうと、物語の「核」つまり「骨」も変わっちゃうんじゃないかなあ  これは納得ですね、特に藤極堂さんのコメント(2139)はうなづかされるところが多かった。 -------------------------------------------------------------------------------- ボツ出しの練習なの〜 No.2143 投稿日 2001年6月27日(水)08時54分 投稿者 かねやん  採点代行者じゃない己がこんな事をやるのは、見かたがズレているかをチェックするためと、自分のネタ探しのため(こちらのほうが大きいような……)  見かたがズレてるときは気にしないでくだされ。 No2081より 石野休日40 ボツ ギャンブル大会、余興の域を超えてます。 それとギャンブルに興味が無いシンデレラは無欲じゃないです。 石野休日41 ボツ パンを安くして欲しい、シンデレラには切実な願い。 これが無欲かどうかは置いとくとして、切実な願いを愉快そうに流して踊りに誘う王子って最低なような。 つか3(再) OK つか4 OK 巻島37 ボツ 優しいシンデレラ 巻島38 ボツ 負けたのシンデレラだけじゃ無いはず。 卑怯だろうが勝ちは勝ち。 ついでにカードゲームって女性だけが参加してるのだろうか? 紫音6 ボツ 優しいシンデレラ。 あと報われたけど踊れてません。 紫音7 OK? 小倉23 OK? 小倉22(再) ボツ 最後のシンデレラのセリフがやらしい、媚びを売ってる感じ。 紺野57 OK 紺野58 ボツ 失礼なシンデレラ そこまで勝ち残る前に止めましょう。 例えば、小説大賞に作品を贈って最終選考までいった。 その報告の電話に対して、小説家になる気は無いので賞はいりませんと答える。 こんな構図とおんなじ。 紺野59 ボツ 花飾りが見たかったシンデレラ さつき3 ボツ 口が上手いシンデレラ 白黒猫4 ボツ 気高いシンデレラ。 小倉24 ボツ 価値観が違うシンデレラ 小倉25 ボツ それが普通だと。 シンデレラの台詞に感動する王子はどうかと思う。 さつき4 ボツ 優しいシンデレラ さつき5 ボツ コスチュームが似合ってるシンデレラ。 小倉26 ボツ いじらしいシンデレラ ついでに王子、とっとと呪いを解きなさい(笑) 小倉27 OK とんびの羽根32 ボツ 無欲のところがわからなかった。 スタイリスト権力持ちすぎ。 巻島39 ボツ 宝石がばらまかれた近くで、小石を拾ったら疑われるのは当たり前。 シンデレラ軽率すぎ 巻島40 ボツ シンデレラに魔法がかかってる事、王子にばれてはいけません。 巻島41 ボツ シンデレラだけ特別に踊れるのはおかしい。踊りたかった他の娘はシンデレラの後ろにもいたはず。彼女たちもつめなかった訳だし。 紺野60 ボツ 他にもあるだろう仕事の邪魔してます 自分にできる最高のお礼、って形は上手いなり。 紺野61 ボツ 綺麗なので報われてます。 あと王子が1トンの金貨を渡すの不自然。対するシンデレラの台詞も無欲じゃない。 これが100枚の金貨だったら受け取ったのだろうか? とんびの羽根33 ボツ ダンスに見とれてるシンデレラ。無欲じゃないです。 あと王子が感動するのがよくわからない。 ここは興味を持った、くらいかと。 でも画家が構図に用いて王子が興味を持つ、ってのは上手いなあ。 とんびの羽根34 ボツ 王子がシンデレラにかかってる魔法を知ってる。 とんびの羽根35 ボツ 考えのしっかりしてるシンデレラ 紫音8 ボツ かつて己が指摘された言葉なのですが。 1度読んだエロ本、満足したので他の人に。 こんな構図と同じ。 紫音9 ボツ シンデレラの態度が普通。 紫音10 ボツ 優しいシンデレラ 石野休日42 ボツ 優しいシンデレラ 白黒猫5 ボツ 機転の働く? 壊れても気にしない? シンデレラ。 あとガラスの靴を替えたら、後の展開(ガラスの靴を忘れる)に影響が出ます。 白黒猫6 渡した宝石が自分の持っているものであったらOK。 魔法使いに用意してもらったものならボツ。 でもそれに感動したら王子も投資しなさい、って事でボツかなぁ? さつき6 ボツ 誰にも助けを求めず耐えるシンデレラ。 霧原7 ボツ 単に踊っていないシンデレラに、何故王子が気づいたか? >>どうやらそのようなので今日自分は王子の顔と踊ってる姿を覚えて帰りますわと微笑みながら答える。 このセリフを聞いたら下心を感じちゃいます。 そう思うならとっとと帰りなさい(笑) とんびの羽根36 OK さつき7 ボツ 当たり前に抱く感情。 これで王子がシンデレラと踊るのは、他のクジが外れた人に失礼。 -------------------------------------------------------------------------------- 御指摘ありがとうございます No.2144 投稿日 2001年6月27日(水)15時07分 投稿者 弟切 千隼 > 小倉さん、藤極堂さん。 御指摘を受けて、舞台設定と人物の属性についていろいろ考えてみました。自分の考えをまとめるために、以下に考えたことをつらつらと書かせていただきます。 キサラの属性について。 キサラの「気高さ」属性は、だいたい皆さんに読み取れる形で提示できているようでほっとしました。 ただ、藤極堂さんがギリシャ神話版について「けがれた魔女である自分〜」と指摘されているところを見ると、少なくともギリシャ神話版では「気高さ」属性の提示の仕方が間違っていたようですね(^^; キルケーもキサラも冴子も、自分が汚れた存在とは思っていません。傍から見れば汚らわしかったり疎ましかったりする存在でも、自分では自分のあり方に誇りを持っている……ように描いたつもりでした。描写が足りなかったでしょうか?(弱気) ハマオの属性について。 グラウコスとハマオと哲男の共通点は「確信犯で二股かける男」です。 三人の中で一番積極的に「悪い男」なのは、哲男ですね。これは、舞台を現代日本にしたことが大きく効いていると思います。 現代日本では、たとえどんなに社会的地位が高い人でも重婚は犯罪ですし、決まったパートナーがいる人が別の人と性的な接触のある付き合いをするのは不道徳なこととされています。本人がどう考えていようと、哲男のしたことは社会的には「悪い」と糾弾されてしまう行為です。 「これをしたら社会的には悪者にされる」ということをわかっていてやらせるには、社会的規範など気にしない人物にするか、規範を破らざるを得ない事情を作るか、規範など頭に無くなるほど夢中になることにするか、どれかでしょう。 で、私は哲男を「オレ様が正義だ」的人物として、「社会的に悪いこと」をさせた訳ですが、「悪い男」属性が出過ぎてしまったでしょうか? でもある程度「悪い男」にしないと、冴子の「試し」とちょっぴりの「復讐」ができなくなってしまいますね。「気高い」冴子に現代日本で犯罪的な行為をさせるのは変ですし、うーむどうしましょう。 グラウコスのように「神話時代」に生きている神様なら、同じ二股かけるという行為は社会的に認知されていたと考えていいでしょう。藤極堂さんのおっしゃる通り、社会的規範がどうあれ相手を独占したいという恋愛感情は変わらないでしょうから、個人レベルではもめたでしょうが、社会的に「悪い男」として糾弾されるようなことはないはずです。 社会規範がそうなっていれば、グラウコスがほとんど罪悪感を持たぬままに二股をかけるという行為をしても不思議はありません。 中世あたりをモデルとしたファンタジー世界に生きているハマオも、現代日本に比べればずっと二股かけることに対する禁忌が弱い世界にいます。誉められたことではないにしろ、男が妻以外に愛人を持っても「まあ、そういうこともあるさね」で済まされる世界です。 それでも、明らかにもめごとが起こる可能性が高い「二股」という状況を選ぶにはためらいがあるはずです。その無理くさい状況を実現するために、「滅びゆく一族の最後の生き残り」という設定を出しました。 む、それにしてもハマオがちょっと「悪い男」過ぎるでしょうか? 例えば、ハマオは子供の頃普通の人間にひどくいじめられたことがあり、どうしても普通の人間たちを見返してやりたかった、とかいうことにして、もう少しハマオの「悪い男」度を下げた方がいいでしょうか? スミナの属性について。 スキュラもスミナも百合子も、可愛さのある女性ではありますが、「汚れのない」存在ではありません。 ギリシャ神話版のスキュラは、心の醜さが表に現れて怪物になってしまったのですから、醜さを持っていたことは明らかですよね。現代版の百合子も二股かけていたのですから、「悪い女」です。ファンタジー版のスミナはハマオとキサラをたばかっていましたから、やっぱり「悪い女」です。 でも、ギリシャ神話版では、スキュラが怪物化する場面以外でスキュラの悪い部分を描いていませんでしたね。これは私の説明不足ですね。 こう書いてきて思うに、舞台設定と人物の属性というのは密接に関係しているのですね(今ごろこんなことに気づくなんて遅すぎますよ > 私)。 話の筋が同じでも、舞台を変えたら人物の属性も少し「調整」する範囲で変えざるを得ない場合がありますね。あくまでこれは「調整」の範囲であって、全く印象が異なる人物になってしまってはいけないのですね。 ここまで書いてだいぶ自分の考えがまとまったので、もう少し話を練ってみようと思います。 本当に皆さんの御指摘はありがたいです。なかなか自分では自分のことがわかりませんから。 -------------------------------------------------------------------------------- 和製ファンタジー No.2145 投稿日 2001年6月27日(水)18時05分 投稿者 かねやん  己の見解。  和製ファンタジーとは、魔法、幻獣、などのファンタジー要素(と言うのは怖いんですが)の存在が普通にある世界観と、中世の世界観があわさってできた世界観だと思います。  最初の世界観を言い換えると、現実世界の「電気」の存在と同レベルで「魔法」などの存在が当たり前にある世界と言ってもいいかな?  わかりやすいところで魔法や幻獣を挙げてみただけで、別にそうじゃなくてもいいんですけど。  この見解が前提にあって弟切さんの「魔女の葬送歌」(仮題)を見ていくと、単に中世、魔女狩りがあった頃の話。  魔法が使えるところは「神様」や「英雄」達が特別な力を使える神話の世界と同じ話。  と思うんだけど、己も和製ファンタジーの話って作った事無いのでよく分からんのです。  和製ファンタジーの定義ってどんなところでしょう? -------------------------------------------------------------------------------- 課題提出+α No.2146 投稿日 2001年6月27日(水)18時27分 投稿者 さつき かねやんさん> ボツであることを認めた前提で……。 さつき5なんですが、かねやんさんは「メイド姿にやられた王子がシンデレラをダンスに誘った」から、「コスチュームが似合っているシンデレラ」でボツとしたわけですよね。 しかし、シンデレラがメイド服に身を包んだわけは、ポチ3にある「自分は王子に会いたくてやって来たのだから、手伝いながらでもひと目くらいは彼の顔を見れるから」なわけです。 この理由、「優しさ」「思いやり」要素が強いですが、「無欲」と仮定してみてください。 結果として、シンデレラはメイド服で王子に惚れられたわけですが、シンデレラがメイド服に身を包まなければ、この結果はなかったって事ですよね。 で、彼女がメイド服に身を包んだ理由は、「無欲(仮定)」ゆえなわけです。 これも「無欲」ゆえに(起こした行動が、結果として)王子に「惚れ」られる、になるのかなと思ったわけです。 でも、このさつき5自体、与える印象として一番強いのは「メイド姿にやられた王子がシンデレラをダンスに誘った」なわけですから、結局ボツなんですよね。 それではウダ言ってないで課題を提出します。採点よろしくお願いします。 さつき8(無欲、レベル1、6月25〜7月1日、2/7、今週0個、合計1個) ・高級品をねだってくる女性達から足早に逃げていた王子、転倒し、食卓の足で後頭部を強打。意識が朦朧となる。 ・食卓からナイフやフォークが王子の顔に降ってくる。身を挺してかばうシンデレラ。 ・褒美をせがむ良い口実を与えてしまったと落胆しつつも、建前上礼を述べる王子。怪我がなくて良かったですとだけ言い、歩き去るシンデレラ。王子戸惑う。 ・王子、シンデレラの後ろ首に走る赤みを見て意識が晴れる。シンデレラを追いかけ、ダンスを申し込む王子。 -------------------------------------------------------------------------------- 今日の夕飯はカレーうどんです。 No.2147 投稿日 2001年6月27日(水)18時35分 投稿者 小倉善哉 >藤極堂さん  ああ、そっか。「自分語」を使う人って、電波系なんだ…(笑)  小倉は「電波系である」とも「電波系でない」とも言い切れないのが辛い所ですね♪(冗談ですってば/^^;) >とんびの羽根さん  ぬう。「知恵熱?」って、会社でも言われたですよ…(^^;  あと「夏にはまだ早いんじゃない?」とか(笑) そんなキャラじゃないつもりなのに。おかしいなあ(爆 ←いけしゃあしゃあと(笑  さあてと、今日も頑張るぞう〜(笑 ●シンデレラ迷宮 小倉28(無欲、レベル2、6月25日〜7月1日、1/7、今週0個、合計4個) 「価値あるものと価値の低いものとを交換してしまうシンデレラ」 ・舞踏会の余興で、若い娘たちにのみ、崖っぷちにしか出来ないが素晴らしく美味な山苺を使ったケーキが振る舞われる。 ・山苺のケーキを手に入れるシンデレラ。 ・お手洗いに行っていて、ケーキを貰えなかった娘が、若い娘以外の客に配られていた、普通の苺ケーキを手に入れる。 ・まだ山苺のケーキに手をつけていなかったシンデレラ、苺ケーキを手に入れた娘が羨ましそうにしているので、ケーキを交換してしまう。 ・それを見ていた王子、シンデレラをダンスに誘う。  もっかい「交換パターン」に挑戦なのです。  シンデレラが「機能が同じだから交換してもいい」と言い出すのって、なんか不自然ですよね。  …あ、そか。  「思いやり要素」を減らそうと思って「交換するもの」のパターンを探したりしてたけど、考えなきゃいけないことってそれだけじゃないですね。「交換」のパターンって、「無欲」だけど、もともと「思いやり」要素が入ってるんだ。  だから交換する相手も、ちょっと可哀想な状況じゃないと、意味ないんだわ。  いやん。大ボケー(爆)  交換するもののパターンを変えて、もう一つ「交換系」提出しますー。 小倉29(無欲、レベル2、6月25日〜7月1日、2/7、今週0個、合計4個) 「普通の量のいいものと少量のいいものとを交換するシンデレラ」 ・舞踏会の余興に有名菓子職人の作ったケーキが振る舞われる。 ・酔いを醒まそうとテラスに出ていた娘が、ケーキをもらいそこねてクリームだけ手に入れる。 ・ケーキに手をつけていなかったシンデレラ、娘が可哀相なのでケーキをあげようとする。 ・ケーキは欲しいけれどもらう理由がないからと娘が断ろうとすると、シンデレラはクリームとケーキの交換をもちかける。 ・一部始終を見ていた王子、クリームを美味しそうに食べるシンデレラに、ダンスを申し込む。  ところで、小倉26も何か使い方を誤っているような気がしてきました…。  なんで小倉1が合格だったか、もっかい考えてみます。  小倉1は、「ダンスが下手だったら結婚相手としての資格を剥奪されるのに、それでも王子と踊ったシンデレラ」。  これはつまり、「結婚したいという欲望がないシンデレラ」「結婚できなくても王子と踊れれば満足のシンデレラ」。  だから、無欲。  対して、小倉26は「二度と踊れなくなってもいいから王子と踊りたいシンデレラ」ですね。  うーん…こりゃ無欲じゃないなあ…。 >かねやんさん  これ(小倉26)って、「呪いを恐れない」という点で「強い」から、「健気」な気がしますー。  「王子様と踊りたいわ。でも呪いが恐くて誘えないわ。ううん、あたし見てるだけで満足だから、これでいいのよ」とか言ってると、「いじらしい」になるんじゃないかなあ? ●短編蟻地獄 >とんびの羽根さん  うーん。…人間らしさに何故いままで気付かなかったのか。  弟には人間らしさを隠す気はさらさらないと思います。だから、兄がいままで見ようとしていなかったから、になるのかなあ。  あるいは、弟の方で隠す必要があった…とか。  うーん、とりあえずちょっと、やってみます。<エピソードだし  キレる弟が小倉1だから…次は小倉2か。 小倉2 ・弟に会うという緊張から早起きしてしまい、いつもより一時間早く教室にいる兄。 ・正門を眺めていると、弟が登校して来る。 ・ところが、弟は昇降口の方ではなく、裏庭の方へ駆けていく。 ・気になった兄、こっそりと弟の後を追う。 ・兄、裏庭で仔犬とたわむれている弟を発見する。 ・弟は両親が動物嫌いで家では犬を飼えないので、先生に相談して、飼い主が見つかるまでという期限付きで学校の裏庭で世話をしていた。 ・単に従順なだけじゃなくて抜け道を探すしたたかさとか、きちんと毎朝世話をしに来る根気とかを認めつつ、そこまで犬が好きかと呆れる兄。 ・兄、弟が恐くなくなっていることに気付く。  いままでどうしてたんだというポケットがあるけど、まあ前の段階で伏線を張っておけば使えなくもない……かなあ。 ●心に棚、再び  あ、よかった、今度はちゃんと指摘できたようです(^^;>弟切さん  もう一つ、属性についての指摘なんですが、うーん、主人公の属性って、本当に「気高い」だけでしょうか? 「魔女」ってのも、必須じゃないです? 同じように、他の二人の「属性」も、一つだけで、いいのでしょうか。  昆虫と節足動物を分ける定義って、「足が六本ある」「頭部、胸部、腹部に分けられる」「腹部にある穴(?)から呼吸をする」…ですよね。  そんな風に、「属性」って、複数ある気がするんですよう。主人公が主人公であるがための「定義」、二股男がどういう二股男かという「定義」、ライバル娘の「定義」…なんか、まだ、「属性」が足りない気がします。  それと、ライバル娘。定義は「悪い女」で本当にいいのでしょうか?  神話版、「心に醜い部分がある」のは分かりますが、本人はそれを分かっていなかったんじゃないかなという気がします。  現代版の方でも、二股かけてた百合子はそりゃ悪いことしてたんですが、百合子に悪気があったようには、見えないんですよね…(^^;  あああ。なんかもどかしい。「スミナは悪い女」に対して感じた違和感、これで伝わるだろうか…(汗) http://face.ruru.ne.jp/siruko/ -------------------------------------------------------------------------------- 和製ファンタジーの定義 No.2148 投稿日 2001年6月27日(水)18時58分 投稿者 小倉善哉  「ロードス島戦記」とか「フォーチュン・クエスト」とか、ああ、「十二国記」もそうなのかなあ。  「魔法的なもの、神秘的なものが、きちんと整理されて存在している」  これにつきるんではないでしょーか?  「整理されて存在している」っていうのは「機能的に存在している」ってことなんじゃないかなあ。  魔法体系を「僧侶系」「魔術師系」「召喚師系」とかに分類出来る、とか。  神様が人間に神秘をさずけるにも、それなりのルールがある、とか。  例えばゲーム化したとき、魔法とかが、ゲームのシステムとして、きちんと構築出来るような、それくらいのキレイな分類の仕方が出来るレベルにあるのが、和製ファンタジーなのかなあ。  うーん、なんかそんな感じですよね…?(説明になってない) http://face.ruru.ne.jp/siruko/ -------------------------------------------------------------------------------- さつきさん(2146) No.2149 投稿日 2001年6月27日(水)21時12分 投稿者 とんびの羽根 >これも「無欲」ゆえに(起こした行動が、結果として)王子に「惚れ」られる、になるのかなと思ったわけです。  このパターンはボツになります。無欲が王子にとっても読者にとってもダイレクトに「惚れる」につながらないとすべてボツです。わたしは一時このパターンを連発しましたので意図はよくわかりますよ。  結果としての行動からその動機が無欲だとわかるか、というと、(ダイレクトでない場合)絶対わからないのです。このさきプロットをどんどん出していくと、ある結果にいたる動機がどれほどたくさんあり得るかが見えて来るようになりますから、納得するのはそれからでもいいかな。 -------------------------------------------------------------------------------- No.2150 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- 弟切さん(2144) No.2151 投稿日 2001年6月27日(水)21時54分 投稿者 とんびの羽根 >スキュラは、心の醜さが表に現れて怪物になってしまった  「心の醜さ」と「悪い」は別の属性ですね。スキュラの「心の醜さ」は薬を使わなければ表れて来ないのですから、悪事はなにひとつ働いていないとみるべきでしょう。松谷みよ子さん作の龍の子太郎(原作は信濃民話、小泉小太郎)の母親は三匹のイワナを食べてしまったのが心の醜さの表れとして龍に変えられてしまうわけですが、彼女も普通の人の基準では悪事を働いたとは思えませんし、このあたりの神話的解釈は是非弟切さんに挑戦してもらいたいところです。(圧かけて申し訳ありません。) -------------------------------------------------------------------------------- 昆虫って… No.2152 投稿日 2001年6月27日(水)22時59分 投稿者 小倉善哉  なんか変だなあ。<小倉2147  昆虫と節足動物をわける定義なんじゃなくて、昆虫と無脊椎動物をわける定義でしたっけ??  お腹にあいてる変な穴の名前とか、もうすっかり忘れてます(^^;  いい加減な例え話だしてごめんなさい(ーー;>弟切さん (でもきっと弟切さん御本人が小倉の何がどう間違っているのか説明してくれるわ、と期待していたりする。うーん、ズルくてごめんなさい/^^;) http://face.ruru.ne.jp/siruko/ -------------------------------------------------------------------------------- 課題提出〜。 No.2153 投稿日 2001年6月27日(水)23時28分 投稿者 くのうようこ(KOUYA) なんか時間がかかってしまいましたが、シンデレラ迷宮です。 くのう12(無欲、レベル1、6月25〜7月1日、1/7、今週0個、合計0個) ・舞踏会に集まった人たちに、記念品が入った小さな箱が配られる。 ・箱の中身は人によって違う。 ・シンデレラの箱には高価なダイヤが入っていて、まわりの人々の羨望を集めた。 ・近くにいた娘。箱のなかにおもちゃの指輪が入っていたと、悪態をつく。シンデレラのダイヤに目をつけると、交換してくれないかともちかける。 ・図々しい願いに、まわりの人々はあきれるが、シンデレラはあっさり承諾する。 ・場内アナウンス。おもちゃの指輪を当てた人は、王子と踊れる。 ・シンデレラの元に王子が来て、シンデレラはとても喜ぶ。 ・しかし、指輪とダイヤを交換した娘が、待ったをかける。指輪を当てたのは自分であると主張、シンデレラもうなずいたため、王子は娘と踊ることになる。 ・その後、まわりの人たちが王子に進言。娘のワガママで、指輪とダイヤを交換したことを話す。 ・王子は興味をおぼえて、あらためてシンデレラをダンスに誘う。 くのう13(無欲、レベル1、6月25〜7月1日、2/7、今週0個、合計0個) ・舞踏会の会場は、貴族の部屋と平民の部屋に分かれている。 ・立身出世に賄賂を贈るのがあたりまえの風潮。貴族の部屋では、高額の賄賂を贈ったことが自慢になっている。 ・豪華な魔法のドレスを着たシンデレラ。受付はそれとなく賄賂を要求するが、シンデレラは立身出世など考えたこともない。 ・話がかみあわなくて、シンデレラはお金がないと会場に入れないのだとカン違いして、持ち合わせがないとうろたえる。 ・二人のやりとりを聞いていた男性が、シンデレラに平民の部屋ならタダで入れることを教える。 ・シンデレラは男性にエスコートされて平民の部屋に入り、とても喜ぶ。 ・男性は実は王子だった。ケバくてしつこい貴族の女たちから逃げてきたのだ。 ・服装で判断することに慣れた人々は、粗末な上着に着替えた王子に気がつかない。 ・平民の部屋で心おきなく踊る、シンデレラと王子。 http://homepage1.nifty.com/KouyaAtoZ/ -------------------------------------------------------------------------------- ファンタジーの定義について No.2154 投稿日 2001年6月28日(木)10時33分 投稿者 弟切 千隼 かねやんさん&小倉さんへ > かねやんさんや小倉さんがおっしゃる「和製ファンタジー」の定義というのは、何も「和製」という言葉を付けなくても、そのまま「ファンタジー」の定義なのではありませんか? ついでに書きますと、日本人が日本語で書いたファンタジー小説と呼ばれるものの中にも、現代日本や古代日本(をモデルにした世界)を舞台にした作品が存在します。もちろん作品としては破綻していなくて、立派なファンタジー小説になっています。 参考までに具体例を挙げますと、荻原規子さんが書かれた『空色勾玉』に始まる一連の作品群がそうですね。これは古代日本をモデルとした世界を舞台にした本格的なファンタジー小説です。傑作なので機会があったら読んでみて下さい。 ファンタジーというものの定義は非常に難しいです。ネット上でこれについて侃侃諤諤[かんかんがくがく]の論議がされているサイトも多いですよね。 これについて正確さを求めようといろいろ言い出すと、おそらく論争になって止まらなくなってしまうと思いますので、とりあえず今の段階では深入りしないでおこうと考えています。ここの掲示板が「ファンタジー論議板」になってしまったら本末転倒ですものね。 でも、話を練るために、自分の中ではいろいろ「ファンタジー」について考えようと思います。 -------------------------------------------------------------------------------- 心に棚とか No.2155 投稿日 2001年6月28日(木)12時31分 投稿者 かねやん >さつきさん 2146  あ、己の言いたい事理解してもらえて嬉しいです(^^  確かに無欲の構図ができてます。 「王子がメイド好き」が無くても書ける構図だと。  ちょっとさつき5、お借りしますね。  まず王子がメイド好きの部分を消して、メイドと言うよりはお手伝いさんなので下のように。 -------------------------------------------- ・予想以上の来場者に、人手が足りていない会場。入り口で「お手伝い急募、出来る限りのお礼はいたします」と呼びかけをする。人々はそれに見向きもしない。 ・先に礼を断って、呼びかけに応じるシンデレラ。理由を尋ねられ、自分は王子に会いたくてやって来たのだから、手伝いながらでもひと目くらいは彼の顔を見れるから、それだけで十分と答える。 --------------------------------------------  これで書きたかった構図がはっきりすると思います。  次に、このままではシンデレラが最後まで働かなければならないというポケットが見えてきます。  シンデレラがいなくても大丈夫な状況にしなければならないでしょう。  働いてくれているシンデレラを踊りに誘うのは、仕事の邪魔をしているだけですよね。 >小倉さん 2115  なんとなく読んでいて浮かんだのが「いじらしい」だったけど、健気なのかもしれず。 「小倉26」で気になったのは「意を決して」と「一度だけ王子様と踊れるのなら、二度と踊れなくなっても構いません、とくいさがる」  本当はなりたくないけど王子と踊れるなら、というシンデレラの悲壮な決心。と言ったらおおげさかな? >弟切さん 2154  了解です。  でも弟切さんがファンタジー版を書くときに、何を思ってファンタジーとしてるかは聞きたいかな?  これを知らないと、言ってる事勘違いになりそうなので(苦笑) 『空色勾玉』は名前は聞くけどなかなか読む機会が無かったものですね。  今度読んでみたいと思います。 -------------------------------------------------------------------------------- ファンタシーの定義 No.2156 投稿日 2001年6月28日(木)12時53分 投稿者 小倉善哉 ううんとですね、小倉の定義なんですが、 幻想的なことが(SF的な説明なしに)起る物語…ファンタシー こんな感じですね。 和製ファンタシーの定義とは、またちょっと違う感じ。 「ファンタシー」は「ハイ・ファンタシー」と「ロー・ファンタシー」に分類します。 ムーミン谷の住人のように、世界から住人まで、何からなにまでが現実社会を想像させないように設定されてるのが、ハイ・ファンタシー。 「ロードス島戦記」とか「空色勾玉」のように中世ヨーロッパとか日本のいつごろの時代だと想像できてしまったり、「十二国記」のように現実世界と隣接した異世界を扱ったものがロー・ファンタシー。 さらに「ロー・ファンタシー」を分類して、 「魔法的なものが日常でない世界に、神秘が起きる話」 「そもそも魔法的なものが日常である世界の話」 こんなものかなあ。 あ、架空戦記物は小倉の分類だと「ロー・ファンタシー」になります。 「地球上にない文化を新たに創造してある世界での話」 で、問題の「和製ファンタシー」ですが、これって「中高生向きの小説によくあるファンタシー」で、「ゲームの世界に近い世界」のことかなあと、小倉は分類している訳です。 幻想的なものの要素が、こう、「神話」〜「ハイ・ファンタシー」〜「ロー・ファンタシー」〜「現実世界」となってる感じ。 幻想レベルが「ロー・ファンタシー」の真ん中くらいにあるのが、「和製ファンタシー」…って感じですね。 「空色勾玉」の場合だと、「限りなくハイ・ファンタシーに近いロー・ファンタシー」ですね。 「ロードス島戦記」は「ロー・ファンタシーのど真ん中」。 「フォーチュン・クエスト」は「ロー・ファンタシーの真ん中よりちょっと現実より」。 …うーん、これで伝わるかしら。 -------------------------------------------------------------------------------- 人物の属性について No.2157 投稿日 2001年6月28日(木)13時03分 投稿者 弟切 千隼 小倉さんがおっしゃる通り、人物の属性は一つは限らず、むしろ複数あることが多いと思います。 前々回の私の書き込みでは、それぞれの登場人物について一つの属性についてしか考察していませんでした。これは軽率でしたね。 ということで、もう少し登場人物たちの属性について考察して、それを自分の中でまとめるためにここを利用させていただきます。お暇な方はお付き合い下さい。 キサラの属性について。 小倉さんの御指摘通り、彼女には「気高さ」属性以外に「魔女」属性があります。 「魔女」属性を分析してみると、「人々から尊敬されつつも恐れられ、遠ざけられる」属性ということになります。完全に忌み嫌われている訳ではないところが要点です。 通常、「魔女」というと忌まわしいばかりの人物というイメージです。しかし、私はそれを少々逆転させたいと考えました。古代や中世において実際に「魔女」と呼ばれた人々は、一般の人々にはない高度な知識や技術を身に付けた人が多くて、それらを駆使して行なったことが魔法のように見えたために魔女の烙印を押された、というのが頭にありました。 高度な知識や技術を身に付けていること自体は、本来美徳であって悪徳ではないでしょう。何かしらの天分があったとしても、それらを実際に役立てるようになるまでには少なからぬ努力が必要なはずです。知識のない人々も薄々それはわかっていて、だからこそキサラは恐れられ遠ざけられる一方ではなく尊敬もされているのですね。 知識や技術を悪用すれば悪徳となって、いわゆる世に言う「忌まわしい魔女」になります。けれども「気高さ」属性を持っている人がそういう悪徳系の魔女になるのはおかしいですよね。 これでキサラは「気高さ」属性と「美徳系魔女」属性を持った人物ということになりました。 ハマオの属性について。 前々回の書きこみで明らかにしたように、グラウコスとハマオと哲男と共通の属性は「二股をかけて」なおかつ「それをあまり悪いことだと思っていない」ことですね。 グラウコスの場合ですと; 彼は神様です。神様だから大概のことは許されてしまう立場です。しかも彼が生きているのは、一夫多妻が当たり前の神話時代です。ギリシャ神話中最も偉い神様ということになっているゼウスからしてとんでもない浮気者という状況では、二股かけることにあまり罪悪感を持たないのは当然ですよね。 分析しますと、社会的規範がそうなっているという要因以外に、神様ゆえの「傲慢さ」属性が浮かび上がってきます。「オレ神様だからこのくらいのことしたって許されちゃうもんね〜」というところでしょうか。 ハマオの場合ですと; 彼は魔力を持った人間です。彼の一族はかつて人々を支配する立場にいました。彼は今でも自分たちの一族が人々を支配するのが正当だと思っています。なぜならば自分たち一族は魔力を持っていて他の人々より優れているからで、優れた人間が他の人間を支配するのは当然だ、と彼は思っているのですね。 ハマオにとって、優れた人間である自分の行なうことは全て正義です。ましてや一族を再興する、という(彼にとっては)この上なく崇高な目的のためならば、大概の手段は正当化されます。この辺りにハマオの「傲慢さ」属性が現れています。 キサラとハマオは同じ一族ながら、自分たち一族に対する考え方は全く違いますね。 キサラは、魔力というのは特性の一つではあるけれどもそれをもって他の人間より優れているとは考えていません。ですから自分を含めた一族の者が人々を支配すべきだなどとは思っていません。 最後に、哲男の場合ですと; 彼はエリートです。肩書が立派なだけでなく実際に仕事ができる人間です。自分は人より優れた人間だと彼は自覚しています。 で、ハマオと同じように、彼も自分のような優れた人間が行なうことは全て正義だと自負しています。社会的規範に多少反することであっても、それが自分を利することであればそれはやってもいいことです。やはり「傲慢さ」属性が見えますね。 こうして、グラウコス=ハマオ=哲男は、「優秀さ」属性と「傲慢さ」属性を持っていることになりました。 あ、「女にまめ」属性も入るかも知れませんね。同時に二人の女性とのお付き合いを成立させるには、結構まめに動き回らなければならないでしょうから。 スミナの属性について。 前々回の書きこみで、スミナや百合子を「悪い女」とだけ書いたのは説明不足でした。彼女たちは悪いことをしたとはいえ、頭のてっぺんから足のつま先までどっぷり「悪女」ではありません。彼女たちにそんな強烈な「悪女」属性があったら、話が変わってしまいますよね。 百合子の場合; 彼女は名家のお嬢様です。常にちやほやされて、周りの人が何でもやってくれることに慣れています。だから自分が多少社会的に悪いことをしても、誰かが尻拭いをしてくれて何とかなって、許してもらえるという甘えがあります。 彼女は悪女ではなくて、ただの甘ったれですね。彼女は「甘え」属性の持ち主です。形を変えた「傲慢さ」属性とも言えるでしょうか。 スミナの場合; 彼女は自分で努力して魔術を身に付けた分、百合子よりはましと言えるかも知れません。しかし、その能力を悪用して支配者の側に立とうとしたところで、悪徳系の人になってしまいました。 うーん、でもスミナの場合はこのままだと百合子のような「甘え」属性は見られませんね(^^; 「傲慢さ」属性として見れば見られないこともありませんが……その要素が薄すぎますね。もっと考えませんと。 スキュラの場合; ギリシャ神話版については明らかに説明不足で、あのあらすじからはほとんどスキュラの属性を読み取ることはできませんね。すみません、修行が足りませんで m(-_-)m 一応、スキュラについては、「美人なので男にちやほやされている」という設定を自分の中ではしていました。しかし書いていなければ無いのと同じです。今ここで書くとしましょう。 「スキュラは美人で男たちにもてもてで、グラウコス以外にも何人もの男と付き合っており、誰の子とも知れぬ子をこっそり堕胎したこともあった。その醜さが薬の作用によって外面に現れて、スキュラは怪物になってしまった」と。 これでスキュラの「悪さ」については表せましたが、さて、「甘え」属性は? 美しい彼女に多くの男がめろめろだったので、自分が何をしてもグラウコスも許してくれるわ、とスキュラが思っていたなら、それは「甘え」属性ですね。うん、そうしましょう(^^;; ということで、今回もまた考える余地がたくさんあることが発覚しました。精進します。 -------------------------------------------------------------------------------- サテライトシティー育ちの憂鬱な午後 No.2158 投稿日 2001年6月28日(木)15時29分 投稿者 巻島翔史  前週の採点もまだナッシングな状況で出すのは少し奇妙な感じがしないでもないが、しかしながら俺にはそれほど時間的な余裕があるわけではないのだから、やはりここはビシっと出してみる。   巻島42 (無欲 Lv1 6/25〜7/1 1/7 合計0)  城の脇には宝物庫があった。人々は中にどんな宝があるのかと噂しあう。  シンデレラも話を振られる。が、興味の湧かない話なので話に加われない。  そこへ王子登場。困惑顔のシンデレラに対し、こんな噂は自分にとっても迷惑なんだと告げる。  王子は噂に興味を示さなかった彼女を気に入り、踊りに誘う。 巻島43  当時、小麦のパンを食べていたのは上流貴族だけで、一般人や下級貴族はジャガイモを食べていた。  シンデレラもパンを食べたことがなかった  で、その夜初めてパンを食べる。おいしいと思う。が他の人の食べる分が無くなっては大変と思い、1枚でやめる。  シンデレラがパンに直接かぶりつく食べ方をしていたのを見て、彼女が上流貴族でないことを見ぬいた王子は、もっと食べてもいいよと彼女に言いに行き、そこで食べるのを止めた理由を聞く。  彼女の気持ちに感銘を受けた王子は踊りに誘う。 和製ファンタジー>  RPGの世界観と言っていいのでは? ドラ○エとかああいう感じの。   -------------------------------------------------------------------------------- 白鳥異伝が好き。 No.2159 投稿日 2001年6月28日(木)21時23分 投稿者 紫音 >和製ファンタジー  自分の中では世界が単純なファンタジーと位置づけられています。  まあRPGみたいなものなのかな。 >シンデレラ迷宮  先週分がまだ採点されていないので、とりあえず合格数は先週のままでいきます。 紫音11(無欲、レベル1、6月25〜1日、1/7、今週0個、合計1個) ・シンデレラが城の入り口に着くと、そこには今にも泣きそうな少女がいた。 ・少女は舞踏会に参加したいが招待状を無くしたため参加出来ないのだと言う。 ・シンデレラ、少し待っててと言い、会場に向かう。そして会場に入り、じっくり見まわすと、会場から出ていく。 ・シンデレラの様子を見ていた王子は、首を傾げる。すると、すぐに嬉しそうな顔をした少女が入って来る。 ・あまりのタイミングの良さを疑問に思った王子。少女に話しかけ、それとなく少女に招待状のことを聞いてみる。 ・少女はシンデレラに招待状を譲ってもらったのだと答える。 ・王子、城から出てシンデレラを探し、ダンスに誘う。 紫音12(無欲、レベル1、6月25〜1日、2/7、今週0個、合計1個) ・願い事を紙に書いて箱に入れ、王子が箱から紙をひいてそこに書いてある願い事を叶えるという余興が行われることになる。 ・来場者全員に願い事を書く紙が一枚ずつ配られる。 ・シンデレラ、自分の願い事を用紙に書き、箱にいれに向かう。すると、女性がおろおろしているところに出くわす。 ・どうしたのか聞くシンデレラ。女性は、高級ワインを願いたいのだが、用紙を無くしてしまったのだと言う。 ・シンデレラ、自分の用紙をあげると言うが、女性は丁重に断り、用紙を探しにまたどこかへ行ってしまう。 ・余興が始まり、次々と紙がひかれる。 ・シンデレラもあたり、高級ワインをもらう。 ・シンデレラ、用紙を無くしてしまった女性のもとへ行き、ワインをあげる。 ・ワインをシンデレラがあげる様子を見ていた王子。状況を察する。 ・余興が終わった後、王子はシンデレラに「用紙に黒く塗りつぶされた所がありましたが、そこには何が書いてあったのですか?」と聞く。 ・シンデレラ、王子様と踊りたいと書いてあったと答える。 ・王子、快諾。 -------------------------------------------------------------------------------- 暑っ No.2160 投稿日 2001年6月28日(木)21時37分 投稿者 紺野タツキ >和製ファンタジー  ファンタジーの定義などを、私はまったく知らなかったので、和製ファンタジーというのは、ドラクエ世界みたいなものかと思っていました。 >シンデレラ迷宮 紺野62(無欲、レベル1、6月25〜7月1日、1/7、今週0個、合計10個) ・娘たちは舞踏会の常連なので、次々にダンスに誘われて、踊り始める。 ・シンデレラは初めてなので、誰も誘ってくれない。 ・王子はシンデレラが一度も踊っていない事に気づく。しかもシンデレラがほほ笑んでいたので、王子は不思議に思う。 ・王子はシンデレラに、踊らないと楽しくないのではないか、と声をかける。 ・シンデレラは笑って、想像の中でもう何曲も踊ったので楽しんでいると答える。心配しなくてもいい、と言う。 ・王子はシンデレラをダンスに誘う。 紺野63(無欲、レベル1、6月25〜7月1日、2/7、今週0個、合計10個) ・舞踏会に来た記念に、娘たちは花束をもらう。 ・しかし、もっと豪華な記念品を期待していた娘たちはがっかりして、花束をむぞうさに扱う。王家も落ちたものだ、と悪口を言う。 ・シンデレラはうれしそうに花束を抱えて、ながめたり香りをかいだりする。 ・王子はそんなシンデレラのようすに気づく。そんなありふれたものですまないけれど、喜んでもらえたようでよかった、と声をかける。 ・シンデレラは、花には帰って部屋にかざる楽しみがあるから、王子様が申し訳ながることはありませんわ、とうれしそうに笑う。 ・王子はシンデレラをダンスに誘う。 紺野64(無欲、レベル1、6月25〜7月1日、3/7、今週0個、合計10個) ・魔女のおかげで、シンデレラは最高級のドレスを着ていた。 ・シンデレラに見覚えのない王子は、他国の姫だと勘違いして、シンデレラの気を引こうとする。 ・王子はシンデレラに、宝箱一個分の金貨を与えよう、と言うが、シンデレラは、使い道を思いつかないからいらない、とことわる。 ・王子は、そんなはずはないと思い、しつこく金貨をあげると言う。 ・シンデレラは、それではまくら元にかざるから一枚ください、と言う。 ・王子はシンデレラをダンスに誘う。 >あらすじ >かねやんさん > 何故斉達がいたか。 > 最低限書いとかないと、たまたま良いタイミングで申人達がやってきたので封印ができたように見えます。 > 追われている身の申人達が竪樹のいる場所にやってきた理由、傭兵になった斉が封印の呪文を唱えられる理由。 > 「斉版」で語られる事かな? > 楽しみにしとります。  竪樹版なので、竪樹からの視点を書けばいいかと思っていたので、申人と斉の事情は入れませんでした。まえに申人版を書き込みましたし。  でもよく考えれば、あれから1000以上も過ぎているし、話の内容も変わっていますから、もう一度説明しなおさなければいけませんよね。斉版をなおして、申人版もなおして、設定を別に作って、また書き込みます。まとめて。  つっこみを入れてもらう立場なのに、ちょっと配慮が足りませんでした。みなさんすみません。 -------------------------------------------------------------------------------- 骨にしてみました。 No.2161 投稿日 2001年6月28日(木)23時09分 投稿者 小倉善哉  短編蟻地獄の課題がつまっているので、気分転換にシンデレラ迷宮の他の方の課題を骨にしてみようかなと思ったら、とんでもなく時間がかかってしまいました(ーー;  改めて新木さんに「ありがとうございます」な気持ちですね…。いつもありがとうございます(^^;>新木さん  ちなみにNo.2102からやってみましたです。 白黒猫4 「舞踏会で踊れるなら王子と結婚できなくても満足なシンデレラ」  っていう点が確かに無欲なんですけど、どうも何か他の要素が強すぎて、ケチつきそうです。  ちょっと骨にしてみますね。 ・仮面舞踏会で、本物の王子を当てるゲームが行われる。 ・ゲームの正解者は王妃になれるかもしれないという話がある。 ・女性たちは素敵な男性たちに群がっている。 ・シンデレラ、地味でぶっきらぼうな男性と話し、踊る。 ・本物の王子は誰かという問題の解答が回収され、正解が発表されようとする。 ・シンデレラは王妃の座にも王子にも興味がないので正解を聞かずに会場を去ろうとする。 ・地味でぶっきらぼうな男性が本物の王子だと身分を明かし、シンデレラをダンスに誘う。  うーん、わかったぞ。これは「無欲過ぎてケチがつく」パターンですね。  このシンデレラだと、王子だと名乗っても「ああ、そうですか。舞踏会、楽しかったですね。それじゃさようなら」で終りそうだし(笑) ラブロマンスはどこへ?  「無欲ゆえにみそめられるシンデレラ」は「完全な無欲」じゃダメなのですね。「微欲」とどなたかがおっしゃってたような…。つまり、表現しなくちゃいけないのは「他の人似比べたら全然欲がないけど、ちょこっとだけ欲のあるシンデレラ」であるようです。 かねやん16 「王子と踊るための順番を譲るシンデレラ」「王子と踊れるならば順番は気にしないシンデレラ」  4行目の「・ある程度の人数と踊ったら止めようと思ってるので、王子は黙って成り行きを見ている」という文は不要では? かねやん17 「不機嫌な王子をいさめるシンデレラ」  うん、これも健気ですね。 さつき5 「メイドが好きな王子」  シンデレラがいかに無欲であろうと、そもそもが「王子がいかにメイド好きか」を表すエピソードになっちゃってます(^^; とんびの羽根32  うーん。「舞踏会会場にいたいがために化粧する時間も惜しいシンデレラ」  なんか、「この会場にいたい」という欲が強過ぎて、無欲じゃないです。せっかくの申し出ですもの、ちょっとくらいお化粧してもよいのでは? 巻島39 「記念に小石を拾うシンデレラ」  構図は無欲なんですが、「何で舞踏会の最中に宝石を運んでるの?しかも何で兵士が?」とか「何で小石が落ちてるの?宝石を落したのはどこ?中庭?」とかポケットがいろいろあるような…(^^; 巻島40 「12時までの期限を短いとは思わないシンデレラ」  これも確かに無欲なんですが、おじいさんのだしてくる提案内容が、欲の試しとして不充分な気がします。  だいたい、他にいる参加者たちも「あなたの望み叶えます」系の提案をされてるんですよね。ええと、「希望を叶えてあげようと言う提案」が「試し」ということは、「願いを叶えてあげる気はハナからない」んですよね? 騒ぎになってすぐ意図がバレちゃうのでは?  それに、「時間を止める魔法」って、ストップの魔法みたいな感じに思えます。時が止まってもみんなが動かないんじゃ、シンデレラもつまらないと思います。「12時までという期限を無期限にしてあげようか?」という提案じゃないと。(なんで爺さんにそこまで分かる?とかポケットがあるけど) 巻島41 「王子と踊るための順番をきちんと守ったシンデレラ」  誠実なシンデレラですね。 紺野60 「王子と踊る権利を案内係に譲るシンデレラ」  譲るという行為は確かに無欲なんですけど、そのために仕事を途中でほっぽりださせちゃ、ダメですよぅ。「どうしてもお礼をしたいというエゴのために案内係をサボらせるシンデレラ」の方が目立ってます(^^; 紺野61 「金貨を馬車に入らないからと断るシンデレラ」  ということはつまり、馬車に入る量だったらもらっていた、と、そう読めてしまいます(^^; 「華やかにしてくれたから金貨を与える」と言い出す王子も王子だけど、シンデレラの断る理由が、もうちょっとです。 かねやん18 「話好きのシンデレラ」  王妃と長話をしても嫌じゃなかったのは何故? 話好きだからかなあ、と勝手に解釈。好きなことをしただけなのに、お礼の指輪なんて、もらえませんよね。 とんびの羽根33 「絵を描かれていることに気付かないほど、きらびやかな舞踏会にみとれるシンデレラ」  素朴なシンデレラですね。 とんびの羽根34 「セクハラをされても嫌がらないシンデレラ」  鈍いシンデレラ。と、いうか、オツムの弱いシンデレラかなあ? とんびの羽根35  ごめんなさい、何が書いてあるのかよく分からなくて、見ただけじゃ、一行に出来ません…。  ちょっと自分でも解釈しつつ、骨にしてみます。 ・シンデレラとは違う娘と踊っている王子、曲の途中で、競技ダンスでよくある難しいステップを決め、失敗し、転倒する。 ・転倒した際、隣で踊っていたシンデレラとぶつかっていたので、王子がシンデレラに謝る。しかし、「決め」を失敗してバツの悪い王子はおざなりにしか謝らない。 ・シンデレラ、おざなりにされて、怒る。 ・王子、シンデレラが怒っているので、自分が悪かったことを認めてもう一度謝り、お詫びに何でも願いを叶えるという。 ・シンデレラ、頬にキスを要求する。 ・王子、キスだけで許してもらえるのかと意外に思い、シンデレラを気に入り、彼女にならないかともちかける。 ・シンデレラ、王子が軽いので、断る。 ・冷たくされてさらにシンデレラを気に入る王子。  「軽い王子(と、普通のシンデレラ)」  前半は、何でも願いを叶えてあげるって言われて、パッとキスを思い付くシンデレラ。無欲じゃないです。  後半は、軽い王子と、軽い王子のモノになるのを嫌がるシンデレラ。でも、それにしても王子が…なんか、変…(^^; 変な王子の彼女になるのを嫌がるシンデレラは、普通だと思います。 紫音8 「王子と二曲踊れるのに一曲しか踊らないシンデレラ」  一曲しか踊らない理由が「後ろに待っている人がいるから」だと、本当は二曲踊りたいのに一曲で我慢するシンデレラに見えます。…思いやりのあるシンデレラかなあ…。「一曲で満足なの」ってことを違う言葉で表現出来てたら良かったんじゃないでしょうか…。 紫音8 「(優勝賞品でなく)参加賞で満足するシンデレラ」  参加賞で満足しているってことは、身の程を知っているシンデレラかなあ? それに、書かなきゃいけないのはダンス大会ではなく、舞踏会です(^^; (ダンス大会だと、一人でもダンス出来ますし、この大会でもシンデレラは一人で踊ったんですよね? 舞踏会っつったら、社交ダンスですよう。相手がいなきゃ始まらない〜) 紫音10 「自分のためでなくねずみさんのために食べ物を持って帰りたかったシンデレラ」  構図自体は無欲なんですが、これじゃ食事会で、指輪探し大会です(^^; だーれも踊ってなさそう…。 石野休日42 「招待状を譲るシンデレラ」  シンデレラ、君は何故、招待状を持っているんだ? 白黒猫5 「モノを大事にするシンデレラ」  構図も無欲じゃないし、ガラスの靴が割れたら、ヒールだけじゃ済まなさそうですよね(^^; ガラスの靴が割れて素足に血だらけのシンデレラ…ぎゃああぁ(妄想超臨界中) 白黒猫6 「科学の発展のために装飾品を譲るシンデレラ」  無欲というか…何か違うモノが強いです。「優しい」とか「思いやり」じゃないなあ。うーん、「愛国心の強いシンデレラ」でしょうか? さつき6 「宝石よりも、甲冑を支えているシンデレラ」  うーんうーん。無欲だと思うんですが、なんだろう。もう一つ足りない感じ。王子に言われて宝石のことを思い出したシンデレラは、宝石を欲しがってないんですが、そこらへンが、なんか描き切れてないような…。うーん。ちょっと分かりません。 霧原7 「王子と踊るくじがはずれても気にしないシンデレラ」  妄想癖のあるシンデレラ? 顔と踊りを覚えていてどうするのだろう…(^^;  あと、一つの文に「誰が何をどうした」と、ちゃんと書かないと、分かりません(^^;  >・王子と踊りたい一心で勇んで一番にくじを引くも、外れてしまう。  これだけじゃ、何がなんだか(^^; とんびの羽根36 「強欲な娘のためにショールを貸してやるシンデレラ」  親切なシンデレラですね(^^; ショールを貸すという構図なんか出さなくても、「銀貨を集めることなど思いもよらなかった(手ぶらの)シンデレラだけが王子と踊れたのだった」とかだけの方がシンプルでは? さつき7 「王子と踊れなくても気にしないシンデレラ」  構図は分かるんですが、日本語が変。  最初、くじにはずれた娘たちが、王子とくじに当たった娘が踊っている横で、一人でふらふら踊っているのかと思いました(^^;  「いろんな方と踊れて楽しい」って最後にシンデレラが言ってるから、「ひょっとして、一人で踊ってた訳じゃないのかしら」とか思い直したのですが…。読者は、書かれていることしか、分からないんですね(^^;←自分もよく言われることなので痛い、痛い。(うっかり棚から降りちゃった) さつき8 「王子を危険からかばうシンデレラ」  健気です。気丈です。でも、無欲じゃないです。 くのう12 「わがままな娘に翻弄されるシンデレラ」  無欲だから交換した、というより、シンデレラは気が弱かったから交換したんだな、というように見えます。どうしてシンデレラはその娘と指輪を交換したのでしょう? くのう13 「賄賂を贈ることを知らないシンデレラ」  「立身出世のための賄賂」を女の人にも要求するってのが、そもそものところで、なんだか、変な気がします。だから、「立身出世のことなど思いもよらないから、賄賂のことも念頭にないシンデレラ」というより「そういう風習を知らない無知なシンデレラ」にしか見えないのだと思います。 巻島42 「噂に興味を示さないシンデレラ」  宝物庫の中身が気にならないシンデレラ。宝物に関心がないという点で無欲なんですが、それが魅力になってないような気がします。王子にとっては魅力だったのかもしれないけど、読者からしてみたら、「なんで王子、ホレる?」です(^^; 巻島43 「他の人のために美味しいものをとっておくシンデレラ」  食事会じゃなくて舞踏会です(^^; また、「人のために残していた」のだから、優しいシンデレラですね。 紫音11 「招待状を譲るシンデレラ」  どうしてシンデレラが招待状を持っているのでしょう…? ん? 魔法使いのおばあさんって、招待状も魔法で出してくれたんでしたッけ(^^;  それにしても、どうして招待状を譲ったのかが不明。「娘が可哀想だったから」だったら、「優しいシンデレラ」ですね。  あと、4つ目の「・」から視点が急に変わるので、ちょっと分かりにくいです。 紫音12 「他人のために高価なものを手に入れるシンデレラ」  無欲だと思うんですが、思いやり要素が強過ぎてケチがつく系だと思います…。 紺野62 「想像の中のダンスに夢中のシンデレラ」  惜しい気がしますー。シンデレラが踊らなくても満足の理由がもうちょっと違うものだったら、完璧だったのに。つまり、構図は○。でも、これじゃ「想像のダンスが楽しいので実際には踊りたくないシンデレラ」に見えて、ちょっと怖いです(^^; 紺野63 「豪華な記念品でなく、花束だけで満足のシンデレラ」  無欲ですね。でも、これが単なる「花束」でなく「安っぽい花束」だったら、もう、パーフェクト!だったと思います。 紺野64 「枕元に飾るために金貨を一枚欲しがるシンデレラ」  金貨を一枚だけ欲しがるっていうのは、無欲だと思いますが、欲しがる理由(枕元に飾りたい)が、なんでなのか、よく分かりません…(^^;  お金を粗末に扱うシンデレラ?  明日は小倉も頑張ろう…。 http://face.ruru.ne.jp/siruko/ -------------------------------------------------------------------------------- >弟切さん No.2162 投稿日 2001年6月29日(金)00時25分 投稿者 小倉善哉  ええと、ファンタジーの定義で思い出したんですが、新木さんが弟切さんに求めているのは「(総括的な意味での)ファンタジー」じゃなくて「和製ファンタジー」だったように記憶しているのですが…。  だから「和製ファンタシー」の定義を最初に出したのですね。  多分、「ファンタジー」の定義は人それぞれだと思うのですが、「和製ファンタシー」と限定すると、ある程度、共通語として機能しているのではないかと思います。 http://face.ruru.ne.jp/siruko/ -------------------------------------------------------------------------------- 「さると」について No.2163 投稿日 2001年6月29日(金)00時54分 投稿者 かねやん >紺野さん  ええと申人視点の話は、1341に書いてあるのが最後の形になるのかな?  1341で書かれている遺跡の場面は >>結局二人は赤い髪の一族の遺跡に辿り着く。同じ時、竪樹が兵器の封印を解いたので、斉と申人は離れ離れになる。  己はここを、申人、斉の2人を遺跡に追い込んだ竪樹が、罠を張って待っている構図だと読みました。  でも2118に書かれた竪樹版では >>身の危険を感じ始めた竪樹は、申人なしで封印を解く事にする。兵器さえ手に入れば、乗樹や諸外国を十分けん制できると考えたのだ。そして、軍隊をひきいて遺跡に向かい、兵器の封印を解く。  この2つの文から遺跡での出会いは偶然の産物になってますよね。  この辺りは形を変えてきてるのかな? と思って2119のように指摘させてもらいました。  ちょっと話を変えて  申人版を読んだ時点では、斉が逃げたのは竪樹のところから何かを盗んで(それが斉の持ってる刀だとも思ってましたが、それは置いといて)竪樹を怒らせて追われてるのかと思ってました。  斉が盗賊の頃の話ですが。  1628に書かれている斉版では「復讐」と言うキーワードが出てきますよね。復讐を考えて逃げてるって事は、竪樹を倒す力を求めながら逃げてるってところですかね?  そうすると、だから申人と一緒にいるのでしょうか? あるいは砥ぎ師から話を聞いただけで申人と赤い髪の一族の関係は知らないのでしょうか?  どちらにしろ申人との信頼関係は一緒にいるうちに「復讐」と無関係で生まれてくるものであるだろうし、遺跡に着いたときには申人と赤い髪の一族の関係を斉が知ってるんだろうな。  復讐を考えている斉なら竪樹の動きに敏感でしょう。  斉達がやってきたのも、竪樹がそこにいる事を知っていたからとする方が自然かと。  では何故斉達は竪樹を追ってきたのかでしょうか?  んー、己がどんな話だろうかを想像して言ってる事なので、違い場合は無視しちゃってください。  ついでにもう一つ。  「封印の呪文」も悪くは無いですが、個人的には「斉の呼びかけ」で解決するほうが好きですねぃ。 >小倉さん かねやん16について  4行目は、報われる部分を強調しよう(ついでに黙ってみていた王子に理由をつけよう)とした部分で、最後の「王子はシンデレラと踊るため、順番が来るまで必死になって踊り続ける」に繋がるんですが、無理があるかな? かねやん17について  「踊りの申し込みは断られたけど、王子の笑顔が見れて満足なシンデレラ」を表したかったんだけど、文章が悪いか。 かねやん18について  やはりそっちの印象が強くなっちゃったか。  心配はしていたんだけど、この本筋は「しつこく理由のわからないお礼を勧められて、断りきれないけど受け取る事もできないので困ってしまうシンデレラ」です。  困る前に受け取るのが普通だろうし、強く断ると「気高い」になるだろう。  その間は無欲かな? と思ったんだけど、表現的にも文章的にも無理があるですねぃ。  以上、言い訳でした(笑) -------------------------------------------------------------------------------- とらふーり No.2164 投稿日 2001年6月29日(金)02時18分 投稿者 石野休日 >新木さん、他  脱落します。  理由は情けないんだけど、しんどいから。これに尽きる。  そのひと言で十分のような気もするけど、一応他の理由も書いてみよう。  僕の場合、シンデレラのネタを1個出すのに、何時間もうんうん唸っているのが現状なんです。それならその何時間かを、他のやるべきことに費やしたほうが良いのではないかと思ったわけですな。  優先順位の問題です。  文章を書く。人に読ませるための文章を書く。誰が読んでも理解できる文章を書く。他人が読んで不快感を抱かない文章を書く。  その時間を増やしたい。いや、増やさなければならない。  本当はシンデレラと並行してやるべきことなんだろうけど、僕には無理。全然無理。絶対とは言わないけど、気力がもたん。  それに、もっと試行錯誤せにゃならんと思ったわけです。  自分なりのやり方で何編も小説を書き上げて、壁にぶつかって、どうしようもなくなって、その後でここに来るほうがいいのではないか。そう思ったんですね。  だから僕もがむしゃらに小説を書いてみようと思う。最低でも7月中に1編。ここで学んだことを胸に、真剣に小説を書いてみようと思う。  そんなところ。  たったの1ヶ月だったけど、それでも自分の弱点を多く見つけることが出来たから、参加して良かったと思います。  ROMは続けていくつもりだから、僕にも突っ込めそうな話題があったら口を出すかも。  その時はまたよろしくお願いしますね。  ほなまた、じゃあね。 http://www.geocities.co.jp/Bookend-Shikibu/1301/ -------------------------------------------------------------------------------- スタンス No.2165 投稿日 2001年6月29日(金)08時43分 投稿者 小倉善哉  あ、「骨にしてみました」ってのの発言のスタンスはとんびの羽根さんやかねやんさんと同じく(なのかなあ)、自分の基礎力向上のため、みなさんを利用させていただきました、と言うものです。  申し訳ありません、勝手に利用させて頂きました。>シンデレラ迷宮参加者のみなさん (採点代行者ではないので、きっと読み間違いもあることでしょう。鵜呑みにされるとドキドキなのです←不安になってきてフォローの発言でした) >かねやんさん  16の一文ですが、視点がゆれて読みにくくなるので、最後の行にまとめていれちゃうか、シンデレラ視点に変えてやる必要があると思います。 >石野休日さん あらら…またそのうち、お会いしましょう -------------------------------------------------------------------------------- 弟切流ファンタジーの定義(仮の(^^;) No.2166 投稿日 2001年6月29日(金)09時24分 投稿者 弟切 千隼 ファンタジーなお話を書くに当たって、弟切流のファンタジーというものの定義を提示しておきます。 小倉さんやかねやんさんなどが指摘された通り、これをある程度はっきりさせておきませんと、話の作りようがありませんから。 とはいえ、前に書きましたように、ファンタジーの厳密な定義というのは非常に難しいので、とりあえずの定義です。 弟切流ファンタジーの定義は; 「魔法や妖精などの非日常的なものが科学的な説明なしに現れ、それらが作品世界そのものと密接に結びついている」小説や映画などの作品のことです。 この定義の中の「非日常的なもの」がどれだけ「密接に」作品世界と結びついているかによって、ハイ・ファンタジーとロー・ファンタジーとが区別されます。 もちろんハイとローとはくっきりと分けられるものではありませんで、作品世界との密接度が濃い方から薄い方へと移り変わるにつれ、ハイ→ローへとなだらかに移り変わってゆきます。 和製ファンタジーという言葉は、一般的には『ドラクエ』や『FF』などのゲームに見られるようなファンタジーのことを指すのでしょう。 この言葉はいろいろと誤解を受けやすいので、私としてはあまり使いたくない言葉です。私はこういう作品のことを「ゲーム的ファンタジー」と呼んでいます。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.2167 投稿日 2001年6月29日(金)09時55分 投稿者 新木 伸 >採点とか ・石野休日40  ボツ。  王子と出会っただけ。惚れられてない。 ・石野休日41  ボツ。  パンの値段を下げる願いは、民衆のことを考える優しいシンデレラあたりのもの。 ・つか3(再)  たわけ。  ポケット、ぜんぜん潰れちゃいません。  だいたい舞踏会に来る女性たちが、王子の顔を知らないはずがないでしょーが。  「平凡な身なり」をしていたぐらいで、王子だと気づかんのか?  これは変身ヒーローアニメのお約束的な世界なのか?(コスチュームが変わると、誰ひとり気づかない) ・つか4  ボツ。  その「自分と同じように踊りたいと願う人」っていうのは、なんのことだい?  そのシーンに出てきていないもんを引き合いに出しても、説得力は皆無です。  だいたい一度断っといて、もういちど迫られたらほいほい踊ってるシンデレラっていうのは、なんなんでしょう。ただのポーズで断ってみただけ? ええかっこしい? ・巻島37  ボツ。  シンデレラ、侍従長のことを助けてないです。たんに付き添っただけ。お礼をされるまでもないこと。  それに王子も王子。おじいちゃんが倒れたばかりなのに、女の子を口説いてていいんか? すこしは心配しろっつーの。それに応じて「踊ってください」なんて言ってるシンデレラもシンデレラ。  ふたりともひどい奴です。 ・巻島38  ボツ。  王子はシンデレラになぐさめの言葉をかけただけ。  そこに「踊ってください」と言うのって、ずうずうしいです。  だいたいルールぎりぎりとはいえ、ルール内であるのはたしかなんでしょ?  反則したわけじゃない。なら負けは負け。諦めましょう、シンデレラ。  これが、「イカサマをされて負けた。でも諦めるシンデレラ。イカサマを見抜いていた王子、同情して声をかけてくる。ワンステップだけ踊って欲しいと言うシンデレラ」――とでもなっていたなら、まあ無欲を描けたかもしれないけど。 ・紫音6  ボツ。  入れ物を欲しがったシンデレラっていうか、これは「料理を持ち帰りたがったシンデレラ」ですね。んでもって、シンデレラにとってこの料理は「うまれて初めて」と感動するぐらいおいしかったもの。  なら、彼女にとっては、この料理は「たいしたことないもの」ではなくって、「とても素晴らしいもの」ってことになりますね。  あとネズミさんは、シンデレラにとっては、「大切な友達」なわけですね。  さて。「とっても素晴らしい物」を「大切な友達」のために持ち帰ろうとするシンデレラは、これは果たして無欲でしょうか? ・紫音7  OK。 ・小倉23  OK。  金のコインと、銅のコイン。  「公約数」である「属性」は、記念品であること。  違うところは「金銭的価値」。 ・紺野57  OK ・紺野58  ボツ。  準決勝までに負けちゃった人が可哀想です。  このシンデレラは嫌なやつですね。 ・紺野59  ボツ。  このシンデレラ、宝石はぜんぜん惜しくなかったようですね。  あと宝石を使う花飾りって?  花飾りの職人が、いきなり「宝石があれば〜」なんて言い出すのが変。 ・かねやん15  ボツ。  カードのふたりをくっつけたかったシンデレラ。  このエピソードで描けるシンデレラの少女趣味。ロマンティックなところとか、そんなもの。無欲にはあらず。 ・さつき3  ボツ。  「これでは会場にいられない」と落胆したのに、次のコマじゃ、いきなり満面の笑みですか。  王子の言葉じゃないけど、不可解すぎて、わけがわかりません。 ・白黒猫4  ボツ。  無欲成分は入っていません。くだらない余興に付きあわなかった「気高い」成分なら、まあすこしは入っているかも。  会場の男が全員王子と名乗っていたわけじゃないのでしょう?  なら、「殿方に一緒に踊っていただく以上のことは別に望んでいない」シンデレラなんだから、べつに王子探しの余興につきあう必要はないのでは?  だいたいその「ダンスが下手でぶっきらぼうな男」に、シンデレラがかまっている理由がわかりません。 ・かねやん16  OK。  それはそれとして、いちど列から離れたのなら、同じ場所に戻る権利ってないんじゃないの? 厳密にいえば、もういっぺん後ろに並ぶべきでは?  これ、読者のほぼ全員が間違いなく「いちど離れても戻ってよし」と思うようなことでなければ、まずいよ。  割り込み女の手助けをするシンデレラってことになって、ひどい女になってしまう。 ・かねやん17  ボツ。  勇気があったり、健気に笑顔をみせたりするシンデレラですな。 ・小倉24  ボツ。  小倉さん、レベル2だから、これはボツだな。  シンデレラが「このブローチも素敵ですよと微笑む」じゃなくって、「胸に付けて、ほら素敵でしょう? と微笑む」であればOKだったが。  まあそれにしても、小倉23と同じ系統だから、OKが出てもノーカウントにしてるけど。 ・小倉25  ノーカウント。  本当はOKなんだけど、いったん身につけたものと同じ系統をいくらやっても、意味ないし。 ・さつき4  ボツ。  ネズミさんのために持ち帰るのであれば、なんでチーズでないの?  んじゃ、ネズミさんがいちばん喜ぶ物を持ち帰ろうとしたシンデレラってことだとすると……これは優しいシンデレラですね。 ・さつき5  ボツ。  シンデレラの心境が理解不能です。  なんで舞踏会に来たのに、みずから進んでメイドになるわけ?  変人? ・小倉26  ボツ。  っーか、舞踏会に来るのだって、シンデレラは「一生に一回」なんでしょーが。  そもそも王子ともう一回踊れるチャンスがあるなんて、思っているはずがないです。  だから「踊れなくなる呪い」は、シンデレラにとってペナルティではない。  このシーンの現場の構図。把握が足りてないようだね。  もっと頭を使って考えましょう。シンデレラからまわりがどう見えて、なにを感じて、どんなことを考えているのか。 ・小倉27  ボツ。  魔女は鏡を置いて立ち去ったわけだよね。  じゃあなんで、この鏡が、「見る者の望む未来を映し出す鏡」とわかったのだろう?  「見る物の未来を映す鏡」と思うのが普通ではないの? だって自分の希望が映るんでしょう? なら普通、人間はそれが未来の姿だと思います。人間って楽観的に出来てるものだから。  ポケット潰してないので、ボツ。 ・とんびの羽根32  ボツ。  飾らなかったシンデレラでしょうが。これは。  これ読んで、読者がなにを感じるか?  「ああシンデレラは飾らなかったから、王子と幸せになれたんだなぁ」ってものでしょう。  あと、スタイリストはスタイリストでしょう。お皿がお皿であって、「チャイナの磁器」ではないのと同じこと。 ・巻島39  ボツ。  王子、そんなことよりも、ネコババしまくる人を止めましょう。 ・巻島40  ボツ。  このじいさん、会場中の全ての人間に、そんなことやってたわけ?  何時間かかる? 魔力とか精神力とか、平気? 足りなくならん? ・巻島41  ボツ。  シンデレラだけ特別扱いしちゃいかんでしょう。なんのための整理券やら。 ・紺野60  ボツ。  なぜ譲るの? そもそも譲れるものなの?  ひとり一回だけ王子が踊ってくれるのは、これは王子の好意であって、権利じゃないでしょう。 ・紺野60  ボツ。  っーか、これ受け取っちゃったら、シンデレラすげぇ嫌なやつ。  その程度のことで1トンもの黄金を授ける王子も成金っぽくって嫌味だが、それをホイホイ受け取ってたら、シンデレラはもっと阿呆だ。  その逆は、つまり普通の人。  よって無欲にあらず。 ・かねやん18  ボツ。  どーもこの手の、何か物を貰うことを辞退させるために、無理矢理お礼にこじつける系統。目立つなぁ。いやかねやんだけでなく、全員に対してね。  今後、無条件でボツにしよう。うん。そうしよう。  だいたい金持ちからの施し要素、強すぎ。話を聞いてくれたからって、指輪をぽいっ。何様? ああ王妃様か。 ・とんびの羽根33  OK。  最近、少年マガジンのマンガで、こんなのあったっけ。  ヤンキー政治漫画。生徒会長選挙で、冴えない君の選挙ポスターの撮影で、ニワトリの世話をしているありのままの姿を撮影してポスターに使った。  もろカメラ目線の対立候補より、好評だったという。「もろカメラ目線」が不評になるエピソードのほうで、あちらは素晴らしいアイデアを投入してたから、ぜんぜん敵いやしないけど。 ・とんびの羽根34  ボツ。  シンデレラが踊る相手は王子であって、宮廷魔法使いじゃありません。 ・とんびの羽根35  ボツ。  お礼にキスを要求したシンデレラは軽くなくて、彼女にならないかと言った王子は軽いのですか? 理解不能です。 ・紫音8  ボツ。  なんで后希望だと2曲踊れるのか不明。  あと仮に、ここでシンデレラか2曲踊って后になりたかったとしたら、これは強欲。  その反対が無欲ではありません。 ・紫音9  ボツ。  舞踏会で開かれるダンス大会って、なんですか?  舞踏会は舞踏会です。  それにシンデレラが抱えているのは、舞踏会に来れた証ではなく、ダンスコンテストに出た証です。 ・紫音10  ボツ。  なぜネズミさん? いきなりすぎ。  あとなぜ王子が残念そうな顔のシンデレラに気づく? ここも変。  だって指輪を取れなかった人は、みな一様に残念そうな顔をしているわけでしょう。なにもシンデレラだけが特別なわけじゃない。  単に自分が食べられなくて……でよかったのに。 ・石野休日42  ボツ。  優しいシンデレラ。  結局、なんで招待状を渡したのかを考えると、これは同情でしょう。同情する心根って、「優しい」でしょう。 ・白黒猫5  ボツ。  一体成形なのでガラスの靴のヒールは取れません。 ・白黒猫6  ボツ。  だから舞踏会なんですってば。学会じゃありません。  研究やら品種改良やら資金援助やらの話。無欲を語るのには不必要。 ・さつき6  ボツ。  これはつまり、「甲冑を支えたシンデレラ」でしょう?  なぜ甲冑を支えたのでしょう。なぜ倒してはいけなかったのでしょう。そのあたりに、このネタで描く本質があるわけですね。そしてそれは無欲ではありません。 ・霧原7  ボツ。  シンデレラも馬鹿じゃないんだから、くじに外れた時点で踊れないことは知っているはず。王子がわざわざ確認するのは変。馬鹿にしてると取られかねない。  またいったん限定数しか踊れないという構図を出したのなら、それを覆すのは、よほどのことがなければNG。だって依怙贔屓でしょう。王子が惚れたら、道理は引っ込んで無理を通してもいいんか? ・とんびの羽根36  ボツ。  これで受ける印象は、「人のいいシンデレラ」です。  それにしても、なんでシンデレラは銀貨を拾わなかったの? ・さつき7  OK。  今回、他のネタでボツが出まくりの構図、「踊れなかったはずのシンデレラが踊れてしまう」ですが……。  これだけ無欲なら、読者的にみて「俺が許す」になるので、これはOKです。 ・さつき8  ボツ。  なんだかわかりません。  首の後ろに走る赤みって、なんすか? それを見ると、なんで王子の態度が180度転換するですか? ・小倉28  ボツ。  その女の子は、山苺のケーキがもらえるはず。ボーイを呼んで事情をちゃんと説明しましょう。  それにそもそも、思いやり要素が入りすぎ。これじゃ優しいシンデレラでしょうが。 ・小倉29  ボツ。  押しつけがましいシンデレラ。善意の押し売りって人として最低ですね。相手もずいぶん迷惑したことでしょう。 ・くのう12  ボツ。  シンデレラがオモチャの指輪と交換した理由が不明。説明したりシンデレラの口から語らせるのではなく、エピソードでわかるように描くべし。  また後半の王子と踊れる権利をあっさり返すシーンは、「正直」な要素が強い。  よってこれは、全体的に見ると、「正直なシンデレラ」に見えてしまう。 ・くのう13  ボツ。  受付の男、王子が現れた瞬間にかしこまってしまって大変なことになるのではないかと。  あとこのネタで「無欲」にからむところって、シンデレラが立身出世など思いもしなかったってところだけ。ほかの山ほどのエピソードは、ぜんぜん関係のないものになってる。  よって薄まっちゃっているので、これはボツ。 ・巻島42  ボツ。  宝に興味湧かなかったわけでしょう。じゃあ話に加わらなくて当然じゃんか。  これは価値観の違い。 ・巻島43  OK。 ・紫音11  OK。  しかし、うーん……。  招待状譲るのって、なんだか不正行為って気がしますが。  まあとりあえずOK。 ・紫音12  ボツ。  思いやり要素、多すぎ。 ・紺野62  ボツ。  これは電波ちゃんです。 ・紺野63  ボツ。  たんに他の娘たちが無礼なだけです。 ・紺野64  ボツ。  他国の姫だと思っていて、なんだって金貨をあげるわけですか?  それに不要なものを断るのはあたりまえ。 >電撃短編小説賞  締め切りは、いつ?  詳細とか、どこに行けば載ってるかな?  WEB上ではないのかな?よ >いか君 >>「たった一人の異種族であることに悩む主人公が、それを乗り越えて人との結びつきを強くする話」  テーマがこれだったりすると、「有翼人」って設定自体、べつに「必然」じゃないんだけど。  人間の街にひとりだけ居る人狼種族の少年とか、そういうのだって、べつにかまわないじゃん。  有翼人を出すのなら、有翼人を出さねばならない理由を提示しろっていってるんだが、どうしてわからないかな? >> 書こうと思っていたこととは違う点はいくつかあります。しかし、本当にやりたかったことは、コンセプトやテーマよりも「翼のない有翼人」という皮肉なので、どういう形を変えたとしても私的には有効だったりします。もし、違えばタイトルを変更します。  そういうことなら、それでもいいのだよ。  ただそれだったら、もっと皮肉がばりばり感じられるようなストーリーにして、テーマもそれ専用にカスタマイズして合わせないと。  こんなどっちつかずなモンじゃ、いつまで経ってもOKは出ないぞ。  「たった一人の異種族であることに悩む主人公が、それを乗り越えて人との結びつきを強くする話」を書きたいのか、「翼のない有翼人という皮肉」を書きたいのか、どっちなの? >小倉さん >> ああ、そっか、そういうパターン・フォルダの整理がきちんとされてるから、プロは「ゲーム感覚」でシンデレラ迷宮が出来るんだわ、きっと。  プロの場合は、「無欲を描く」ということが意識にのぼった瞬間に、その無数のサブフォルダの列が、脳裏にずら〜〜っと展開されます。一瞬にして。  まるでウインドウズのエクスプローラーでもって、深い深い全階層を一気に開くかのごとく。  いつかどこかの時点で、自分が考え、整理分類してストックしておいたフォルダだから、開くときには一瞬でできるわけね。  コンセプトワークを心がけて、10年もやってりゃ、誰でもできるようになります。 >巻島君 >> でもなんといか、そうやって話すのと、実際に小説のネタを書くときの感覚って、俺は何か違うんですよね。俺の書く設定(あらすじの3段階下ぐらいのものだと思って下さい)はセリフばしばし出るし。(っても全体の2割程度だけど)主要シーンは必ずセリフ中心になるし。  弟切さんも書いてたけど、それでもいいんだってば。  まず下書きとしてそれを書いて、それをこんどは骨にしてくりゃいいでしょう。  下書きの会話をながめつつ、「・王子、娘を口説く」とか、人にドラマの筋を話すつもりで書き写してゆくわけだな。  ひょっとしてさ。手間をかけるの、惜しんでる?  一発で要求されるものが出せなきゃ、人より余分な手間かけても同じものを出してくるんだよ。  同じものがでてくることが肝心なのであって、時間も手間も、どうだっていいのね。  誰かにも言ったでしょ。「骨化ができないとか泣き言いうなら、手書きで十回書き直してこい。そうすりゃ自然と骨しか残らなくなる」とか、そういう方法。  短編蟻地獄のほうだって、みんなが一ヶ月二ヶ月かけてやるところを、プロは二、三日でやる。でも結果は同じ。ちゃんと作られた小説って意味でね。  やってりゃそのうち、一発でできるようになる。でもそれまでは、十倍でも二十倍でも、余分な手間をかけてアウトプットを同じにするのだ。 >紺野さん >「さると・竪樹版/紺野6(800字)」  竪樹の動機はすっきり筋が通ってわかりやすくなった。  それはいいんだけど、斉の唱える「封印の呪文」って、なによ?  説得で我を取り戻すのではなかったっけ? >弟切さん  そうそう。初心者なんだから、まずは馬をまっすぐ歩かせること。止まらせること。ぽこぽこ歩く速度でいいから、右に左に誘導していって、自分の行きたいところに馬を向かわせること。  それを覚えましょう。  持ってゆきたいところに、話をちゃんと持ってゆけるようにするのだ。 >石野休日君  ドラマが容易な展開っていうけどさ。  その容易な展開でさえ、君らできんのだろう?  容易な展開でいいから、無欲描いてみなって。容易でもなんでも、レベル1ならOK出るからさ。  お約束の連発だとか、言うの簡単だけど。  それを連発するのって、たいへん難しいのだよ。なぜなら「お約束」がどんなものか、知り尽くしていないとならないから。  それだけのお約束のストック、持ってるのかい?  プロ志望の者が容易な批評をすると墓穴を掘るから、気を付けたほうがいいよ。 >弟切さん  ハマオの属性が変わっちゃってますな。  「キサラを怖れない男」だったはずが、これ「キサラと同じ男」じゃんか。  同じ種族なんだから、怖れなくて当然。  前に「同じ大学出」ってことで指摘したのに、またやっちゃってるのか。  よってこれは、ハマオの属性が変わっちゃっている時点で、もうすでに別の話になっちゃってる。  またキサラが「試して」ない。  これは試してるんじゃなくって、「暴いた」わけでしょう。  スミナが同族じゃないって疑いを持っていて、それを証明して暴いただけ。  ここの構図が同じと思っているのなら、分解能低いぞ。  そもそもどうしてキサラは、スミナが同族じゃないことを見抜いたのだろう。不思議不思議。 >小倉さん  ロックオン項目。追加。 >>「弟の外見が姉の身体になったからこそ気付くモノ」であると最高なんだけど  最高なんかじゃないの。  それが普通。それが「ちゃんと作る」ということ。  じゃなきゃなんのために、弟が女の体に入ってるんだか。  「必然」にしなきゃ、だめでしょーが。  あとロックオン項目、もうひとつ。  兄が弟のことをどう見ていたかってことが、これ、肝心ね。  弟のことを、自分の想像の入ったモンスターとして見ていたからこそ、いまのいままで気づかなかったことでなければならない。  それが、姉の体に入ることで、はじめて気づくことができた。そういう種類の「人間らしさ」ね。  マイペース……なのか? マイペースでいいのか? >弟切さんとか  最近、弟切さんのばかり、皆からもわしからも叩かれてる気もするが、これも弟切さんがいちばん高度なことをやってるということでもある。  話の骨を抜き出して別の話に移植するっていうこと。  たぶん、他の人がやったら、こんなもんじゃ済まない。もっとボロボロになってしまうはず。 >小倉さん ・小倉2  コンセプトはっきりしましょう。  「じつはしたたかだった弟」なのか、「犬好きな弟」なのか。  それにしても、インパクトが弱い。  アンド、いきなりすぎ。  「伏線張っておけば〜」っていうけど、んな、短編でそんな無駄なことに費やすページなんてあるかい。作者の都合で犬を出すためだけに使う行なんて、一行たりともないと思え。 >ファンタジー  特徴のひとつとして、世界観がきっちりしているということがある。  なにができて、なにができないのか。なにをするにはどういうルールがあるのか。そういうことがちゃんと定義されているということ。  これはなにも特別なことではなくて、ちゃんと筋の通って統一された世界観を作るっていう、ただそれだけのことなんだけどね。  神話はそのへんの世界観が、ぜんぜん統一されてないのね。  でもいいのだ。あれはもう既に存在しているものだから。でもこれから「作られる」ものは、それじゃいかんわけ。そんないいかげんな世界観は、読者が許さん。  ファンタジーでは、「魔法」というのは出せない。  「魔術」があるのみ。  魔法っていうのは、なにか不思議で神秘的なもの。  魔術っていうのは、系統だってシステマティックなもの。  和製ファンタジーは、創立自体が近年であるので、特にそういった傾向が強い。  「不思議」で済ませることが、あまりできない。  リアル指向ということ。 >神様とか  弟切さんって、平然と、かつ容易に、「神様」って言葉使うよなぁ。  そもそも、「神」って、なぁに?  どんな能力を持っていて、どういう存在であって、人間とはどんな関係にあるの?  超能力を持った人間? それとも種族からして違うの? でも人間と同じ姿をしているよね。ギリシャ神話の神だと、交配も可能なようだし。  ゼウスは牛に化けたそうだけど、この変身能力はゼウス固有のものなのか、それとも神という種族には普遍的に備わっているものなのだろうか?  そのへん、ばっさりなにひとつ説明しないで、「神」って言葉を使っちゃうところが、ぼくのいう「神話くさい」っていう部分。  ボツになったファンタジー湖版で、「神殿」って出てきたでしょう。あれが単なる宗教上の神殿ならいいのだけど、ちゃんと実効力を持った神を祭った「神殿」なわけでしょう。  ファンタジー世界の宗教っていうものは、じつは宗教じゃないのだな。  神が「実在」している世界なんだから、我々の知っている宗教とは似て異なるもののはず。 >属性とか  話の筋(骨)っていうのは、そのストーリーのコンセプト。  人物の属性っていうのは、その人物のコンセプト。  どっちも等質です。  よって骨も属性も、同じように配慮しないと、話の手綱を握ることなんて不可能。  コンセプトワークが大事なのだな。 >和製ファンタジーの定義  いま現在、日本で「書かれ/描かれ/作られ」受け入れられているファンタジー――というのが、わしの定義。  べつに科学的でなくてもいいけど、その不思議世界には、読者が感じ取れて納得できる「法則」がある。世界観にルールがあること。仮想世界でもいいから、リアル(現実)であること。 >巻島君  なぜ「ドラ○エ」と、伏せ字にしたのかな?  理由を説明せよ。 >紺野君  ファンタジーの定義を考えたこともなくて、君はファンタジーを書いたんかい。  呆れるぞ、わしゃ。 >石野休日君  了解。  いままで書いたのって、短編2つと、ショートショートが1つだけだったっけ。  たしかに「書くこと」自体が足りていないのはたしか。  とりあえず何百枚か書いたみたら、またいらっしゃい。そのほうがシンデレラ迷宮によるコンセプトワークの習得も効率がいいかも。 -------------------------------------------------------------------------------- 属性 No.2168 投稿日 2001年6月29日(金)12時49分 投稿者 かねやん  キャラクターが持ってる性格とか、経験とか考えとかないと、なんでそのキャラがそんな思考をするのかわからない気がするんですが。 >小倉さん  例えば小倉さんの「犬をこっそり飼ってる弟」で表される属性は、捨て犬(?)をほっておけない優しい弟、家で飼ってほしいと言い出せない気弱(?)な弟の2点。  気弱はちょっと違う気がするけど、いい言葉が出てこないなり。  これはマイペースと言う属性に当てはまらない。  しかも気弱はマイペースの弟を否定してる部分。  弟が兄の妬みに気づかないところを差してマイペースと言ってるのかな?  ここは「信頼している兄に嫌われてるなんて思ってない弟」で、悪感情に鈍感な弟、自分が幸せな事を疑わない弟、かな?  なんか足りないような気がするけど、己が感じたのはこんなものです。  マイペースは姉の属性ですよね。  人格交換してもあまり気にしない。よその家に行く事になっても気にしない。 -------------------------------------------------------------------------------- 人物の属性について続き No.2169 投稿日 2001年6月29日(金)13時30分 投稿者 弟切 千隼 昨日、ここへ書きこんでから友人といろいろ話して、人物の属性についてまた新たな発見がありました。 気づいてみると、「何をいまさら」的なことが多いのがお間抜けだなあと思いますね(^^; 話し相手になってくれた友人T氏に感謝しています。 そしてまたもや自分の考えをまとめるためにここへ書かせていただきます。 キルケー=キサラ=冴子は「気高い美徳系魔女」です。 彼女は優秀な人です。その優秀さは、彼女が気高いゆえに人の役に立つような能力を身に付けようとして、努力して得たものです。 図式で表せば「気高さ→優秀さ」となります。 グラウコス=ハマオ=哲男は、「優秀な傲慢男」です。 彼もキルケー=キサラ=冴子と同じように優秀な人ですが、彼女のような気高さはなく、逆に優秀であることを鼻にかけて傲慢になってしまっています。 図式で表せば「優秀さ→傲慢さ」となります。 スキュラ=スミナ=百合子は、「甘えた強欲娘」です。 この「強欲」という言葉が出てきたことが、T氏と話して得られた収穫でした。自分の中でスキュラ=スミナ=百合子の属性がなかなかうまくまとめられなかったんです。 スキュラは、美しさゆえに多くの男の愛を受けていました。おそらく望めば身分の高い男と結婚して、豊かな生活を送ることができたでしょう。 しかし彼女はよりによって神の愛を受け、その妻となって神々の仲間入りすることを望みました。普通の人間としてはこれはかなり不遜で、強欲なことと言っていいでしょう。 百合子は、名家の生まれゆえに豊かな生活をし、男たちにもちやほやされていました。よほど浪費家の男と結婚でもしない限り、彼女は結婚後も恵まれた生活が保証されている人でしょう。 名家の娘らしく、彼女はエリートを結婚相手に選びました。そこまでは良かったものの、彼女は夫以外に自分の世話を焼いてくれる男を身近に置くことを望みました。これはやはり強欲ですよね。 さて、ではスミナの「甘えた強欲娘」ぶりはどうなるでしょう? スミナは普通の人間なのに魔力を持った一族だと偽り、支配者の地位につこうとしました。もしも彼女が貧しい、あるいは何かしら虐げられた地位にある人で、そこから抜け出すために努力して魔術を身に付け、支配者の側に立とうとしたならば、これは「低い地位から努力して這い上がった根性娘」で、甘ったれでも強欲でも何でもありませんね。 ということは、スミナはスキュラや百合子と同じように、もともと恵まれた人でなければいけませんね。十分恵まれているのになおそれ以上を望むから「強欲」なのですね。 と、ここまで考察できましたので、キサラとスミナの属性を対比させながら、「魔女の葬送歌」(仮題)のあらすじをもう少し練ります。 キサラとスミナとは恋敵同士ですからね。 -------------------------------------------------------------------------------- おっとっと No.2170 投稿日 2001年6月29日(金)14時10分 投稿者 弟切 千隼 書きこんでから見直したら、新木さんの書き込みが。 > ハマオの属性 うわ、またやってしまいました。そうですね、キサラとハマオは同じ種族じゃいけませんでした。考え直します。 > 「試す」と「暴く」 これも全く新木さんのおっしゃる通りですね。分解能が低すぎます。また膝を叩いて軟骨をすり減らしちゃいました(^^; > 「和製ファンタジー」について リアル指向ということなら、日本人が書いたファンタジーに限らず、最近作られているファンタジーはみなそうだと思います。 > 「神」 そうでした。「神」という極めてあいまいな言葉を安易に使いすぎていました。もの書きとしては軽率過ぎますね。すみません。 とりあえず、一般的なギリシャ神話における「神」を定義すると; 「人間とは違う種族の物理的な肉体を持った生き物で、基本的には不老不死。極めて稀だが殺されることがある。変身・飛行・天候制御などの超能力を持つ。人間と同じ体構造に変身できるので交配も可能」 といったところです。 さて、コラーゲンを摂取して軟骨を補強しつつ、ファンタジー版を作り直します。 -------------------------------------------------------------------------------- No.2171 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- No.2172 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- 休憩中〜 No.2173 投稿日 2001年6月29日(金)16時45分 投稿者 小倉善哉 ●シンデレラ迷宮  OKが1つあったから、リセットはまぬがれたようですね。でも、それだけじゃ、OK数の追加には、ならないんだよなあ。頑張ろうっと。  交換のパターンの理論、いったん分かっても、その後、実践できてないってことは、完全には身についてないってことなんでしょうね(^^;  んでも、次のターゲットは「下心のないシンデレラ」で、無欲パターンのサブフォルダを新規作成できるように努めましょう。 小倉30(無欲、レベル2、6月25〜7月1日、3/7、今週0個、合計4個) 「下心のないシンデレラ」 ・王子の花嫁探しの舞踏会は連日連夜行われていて、今日は三日目(初日ではない)。 ・王子は自分を売り込んでくる女性たちに辟易していたので、今日はダンスの間は喋らないようにと、舞踏会が始まる前に女性たちにお願いする。 ・舞踏会が始まり、女性客と踊る王子。ところが、女性たちは喋らない代わりに必要以上に体を密着させたり手を強く握ったりしてアプローチをしてくるので、ダンスにならない。 ・王子、見知らぬ顔のシンデレラを発見し、とりあえずダンスに誘う。シンデレラは王子とある程度の距離を置いているので、ようやくまともなダンスが出来てほっとしている。 ・王子ダンスが終ってから、シンデレラに話しかける。シンデレラ、「王子様と踊れただなんて夢みたいです、一生の思い出になりますわ」、と王子に礼を言う。 ・王子、王妃になりたいという感情がすっこ抜けているシンデレラに惚れ、シンデレラをもう一度ダンスに誘う。 ●短編蟻地獄 >マイペースでいいのか?  そう言われるとなんだか良くない気がしてきました…っていうか「ダメだろオイ」と言われてるんだろうなあ、これ(つまり、よく分かってない)。  かねやんさんに「姉の属性では?」って言われてるし。そう言われるとそうかもしれないですねえ…(^^;  やっぱり「人間らしさ」のパターンってどんなんだろ?ってところからもう一度考えなくっちゃ、ですね。 >ロックオン項目追加  おお、ここで「入れ替わる必然」が消化されてないと、物語全体が「はい?」ってなっちゃいますね。…必須項目だったのか(指摘されて気付く)。 ●ちょっと雑談  現在の小倉のレベル、「馬に乗せてもらっている状態で、しかも実はその子は暴れ馬でも何でもなくて、おとなしい良い子なのに、そもそもの乗り方が下手なので、振り落とされそうな状態」なのですね。ぷう。とりあえず落馬しないように頑張らねば。  あ、やっぱりハマオの属性は「主人公とは別の次元で優秀」でよかったのですね。指摘したのに伝わらなくて、ちょっぴり淋しかった小倉。「相手に言いたいことをきちんと伝えられる能力」と「百発百中で的外れでない指摘ができる能力」を身につけねば…。 -------------------------------------------------------------------------------- >弟切さん(2169) No.2174 投稿日 2001年6月29日(金)21時30分 投稿者 とんびの羽根 >「名家の娘らしく、彼女はエリートを結婚相手に選びました。そこまでは良かったものの、彼女は夫以外に自分の世話を焼いてくれる男を身近に置くことを望みました。 とんびとしては、これOKなんですが。でも醜さの度数をもう少しあげて欲しいな。 >これはやはり強欲ですよね。 3匹のイワナほどではないと思う。「世話を焼いてくれる」だけならですが。本当はもうちょっと弟切さん、隠してるっぽい。 -------------------------------------------------------------------------------- 小倉30修正版 No.2175 投稿日 2001年6月29日(金)23時36分 投稿者 小倉善哉  ねじれてるように見える文を発見したので、ちょっと訂正します。 小倉30修正版(無欲、レベル2、6月25〜7月1日、3/7、今週0個、合計4個) 「下心のないシンデレラ」 ・王子の花嫁探しの舞踏会は連日連夜行われていて、今日は三日目(初日ではない)。 ・王子は自分を売り込んでくる女性たちに辟易していたので、今日はダンスの間は喋らないようにしてほしいと、舞踏会が始まる前に女性たちにお願いする。 ・舞踏会が始まり、女性たちと踊る王子。ところが、女性たちは喋らない代わりに必要以上に体を密着させたり手を強く握ったりしてアプローチをしてくるので、ダンスにならない。 ・王子、見知らぬ女性(シンデレラ)を発見し、とりあえずダンスに誘う。彼女はある程度の距離を置いて踊ってくれるので、ようやくまともなダンスになる。普通の娘がいたと、ほっとする王子。 ・王子、ダンスが終ってからシンデレラに話しかける。シンデレラ、「王子様と踊れただなんて、夢みたいです。一生の思い出になりますわ」と王子に礼を言う。 ・王子、王妃になりたいという感情がすっこ抜けているシンデレラに惚れ、シンデレラをもう一度ダンスに誘う。 http://face.ruru.ne.jp/siruko/ -------------------------------------------------------------------------------- やはり功夫か……。 No.2176 投稿日 2001年6月29日(金)23時56分 投稿者 さつき 功夫(ごんふぅ)って言うのは、中国の武術でいう所の「練習によって培われる力」って意味です。多分。 自分はいわゆる「功夫がたりない」ってやつです。(^^; とんびの羽根さん(2149)> 説明感謝です。 理由は自分自身、ちゃんと消化して飲み込めました。ありがとうございました。(^^ かねやんさん(2155)> ポケットの説明ありがとうございます。言われて「あ、そうか」。(^^; むむむ、こういうことは本来自分で気づかねばならないと言うのに。情けなや。 今日は昨日書けなかった分を含め、二つ提出させていただきます。 さつき9(無欲、レベル1、6月25〜7月1日、3/7、今週1個、合計2個) ・記念にと、王子が箱を取り出す。中には宝石のついた指輪がいくつも入っており、若い女性達が順番に貰う。 ・早く選びたいという人に順番を譲っているうち、最後尾になるシンデレラ。箱の中はすでに空。 ・足りないことを謝罪する王子だが、シンデレラは箱の中から、宝石が外れて誰も取らなかったリングを取り、指にはめて満面の笑顔。 ・驚いた後、外れた宝石の代わりにと、シンデレラをダンスに誘う王子。 さつき10(無欲、レベル1、6月25〜7月1日、4/7、今週1個、合計2個) ・あれこれ物をねだってくる女性達に辟易している王子。 ・王子へ遠慮がちに話しかけるシンデレラ。これを頂けませんかと尋ね、後ろ手に持っていた物を取り出す。 ・シンデレラが取り出したのは、壁に飾ってあった一輪のドライフラワー。驚く王子。何故こんな物をと問う王子に、今日の記念にしたいんですと答えるシンデレラ。 ・新鮮な魅力を感じた王子、了承する代わりに、自分と踊れという。踊っていただけるんですかと驚くシンデレラ。 -------------------------------------------------------------------------------- とんびの羽根37(無欲) No.2177 投稿日 2001年6月30日(土)08時14分 投稿者 とんびの羽根 >「シンデレラ迷宮」よろしくおねがいします。 とんびの羽根37(無欲、レベル1、6月25〜7月1日、2/7、今週0個、合計1個)  「厚かましい娘に数量限定のケーキを譲るシンデレラ」  ・舞踏会のために数量限定の特製ケーキが振る舞われるが、持ち帰りは不可でひとり1個限り、食べたければ自分で並ぶしかない。  ・シンデレラも並ぶように促されるが、おかげで30分も待たされる。  ・遅れて入って来た娘が悲痛な表情でケーキを譲ってくれとシンデレラに懇願する。ケーキ配付は終了してしまったのだ。シンデレラは今食べようとしていたケーキを差し出す。  ・周囲からずるいと非難の声がもれる。気がさして念を押す娘に、自分の意志で譲るから心配無用と保証してにっこり微笑むシンデレラ。  ・周囲の娘達感心する、なぜか列にちゃっかり紛れ込んで自分もケーキを手にしていた王子も感動してシンデレラにダンスを申し込む。  今度は王子がケーキを譲ろうとし、遠慮するシンデレラにそれじゃ半分こにしましょうみたいな展開かなあ。 とんびの羽根38(無欲、レベル1、6月25〜7月1日、3/7、今週0個、合計1個)  「中断したダンス曲の再開を申し出るシンデレラ」  ・踊っていた王妃の指輪が落ちる、回転している大振りなドレスのスカートにあたって、どこへ吹っ飛んだかわからない。  ・ダンスは中断され、みんなで指輪さがしをする。女性達も探そうとするがコルセットで締め付けてるうえにスカートの構造上実は大変である。シンデレラはいいものを食べさせてもらえなかったので、もともと痩せているからからだの締め付けもたいしたことがないし、テーブル下の掃除なんていつもの仕事、スカートを軽く上げて後ろに押しやると、するっとテーブルの下を見て廻り、テーブルとテーブルのすきまに指輪を見つける。  ・王妃に指輪を差し出すシンデレラ、望みはないかと問われると、中断したときのダンス音楽をもう一度と答える。  ・聞いていた王子、その曲でダンスを申し込む。 採点よろしくお願いします。 -------------------------------------------------------------------------------- 雑談 No.2178 投稿日 2001年6月30日(土)18時33分 投稿者 小倉善哉 ○登場人物の属性とネーミングについて  小倉には短編蟻地獄の主要登場人物4人の姓と名の案を、それぞれ30〜40個ずつ出すという宿題が出ているのですが、(さっさとやらない理由をごちゃごちゃ書いてたりしましたが)「やらない」んじゃなくて「やれない」んだということに気付きました。  うーん、つまり、その「案」ですらどうやって出したらいいのか分からんようになっていたんですね。  で、登場人物の「属性」の話とかから、一個も案が出てこないようになったは何故かとか、理解してきました。んでもって、どういうネーミングをつけたいかってことも少し確認出来ました。  ネーミングとかも、パッと出てこなかったら、そういう風に、登場人物の属性(コンセプト)を分解してやって、複数出てきたら重要度の割合を考えて、その属性に即したネーミングを付けなければならないんですね?  で、重要度が1位の属性から出てきた案から名前を作るのが「基本のやり方」なんだな、と勝手に解釈してます(現在)。  それで、小倉がネーミングでやりたかったのは「名は体をあらわすから少しはずれたトコロ」じゃなくて、「重要度が低い属性から出てきた案も混ぜたかった」んだと思いました。それにしても、各々のキャラクターの属性がハッキリ出せない状態では無茶なことをしようとしたもんだと思いますが(^^; ○指摘能力について   ところで「百発百中で的外れでない指摘ができる能力」って「どんな骨でもバッチリつかめる能力」ですよね。  そういえば、以前「兄と弟=ウサギとカメ」のお話が出た時、新木さんが「プロなら誰でも自分でできる」っておっしゃってましたけど、これって「換骨奪胎した、元のバリエーションを見つける」ってことですよね。だから、人類の共有財産である「物語のパターン(お約束)」の在庫が豊富にそろってるプロなら、出来て当然ってことなんでしょうか。  さらに「人に指摘するのはもうちょっと簡単」ともおっしゃられてましたけど、これって「そもそも客観的に見れる、他人の作ったお話ですら換骨奪胎のバリエーションが見付けられなくて、果たして自分の作品で見付けられるのか?」ということでもありますよね……という見解で、良いでしょうか(^^;  うーん、自分が理解しているか確認のための発言ですみません(^^; ○骨とコンセプト  この言葉の意味が、最近よく分からなくなってきました。どなたか一緒に考えて下さると嬉しいのですが…(厚かましい小倉)。  「骨」と「コンセプト」は、もしかして、同義語なのでしょうか?(?_?) ○完全な雑談。  蒸し暑くなってきましたねー。  庭のくちなしが雨でよごれてばっちくなってきましたが、まだまだ香りは強烈です。くちなしの甘い匂いって、妙に美味しそうで、好きだなあ。 http://face.ruru.ne.jp/siruko/ -------------------------------------------------------------------------------- あ、しまった No.2179 投稿日 2001年6月30日(土)23時00分 投稿者 かねやん  ちょっと誤解が出てしまう文かも>己 2168  ええと属性も大切ですが個性も大切です。  属性だけではキャラクターは成り立ちません。  別に「細かい属性」と考えても良いんですけど、ちょっと「属性」と「個性」、言葉を分けてみましょう。  他人を紹介するときに「あの人、優しい人だよ〜」とか一言で表せるのが、その人の輪郭を表す「属性」  「歌が下手だけど『音痴』って言葉は禁句。言うと1週間は口を利いてくれないよ〜」なんて言うのが、その人の細部を表す「個性」  語弊があると思うけど。  一番言いたい事は、キャラクターには一つの言葉で表せる部分と、表せない部分があるって事。  上の2つの要素、反対だけど同じ人が持っていてもおかしくない、ですよね?(自信無いけど)  他の例だと「怖れを知らない無敵の傭兵、猫に擦り寄られて失神する」 『シティハンター』に出てくる海坊主の事なんですけどね。 >小倉さん  全く印象の違う兄弟でも、似通ってる部分があると思います。  似たような構図で同じ反応をする兄弟、なんてエピソードを仕込んでおくと「あ、やっぱり兄弟なのね」と読者が思ってくれるし。  逆に似ている兄弟を扱ってるときに、違う反応をする兄弟を入れると「あ、違う人間なのね」と思ってくれます。  エピソードに使う使わないはともかく、違う部分だけを考えるのではなく同じ部分も考えて、それを分類しておくと便利です。  兄弟関係じゃなくても使えるんですけどね。(ライバル関係とか、恋愛関係とか)  シンデレラ課題、シンデレラと他の女性達の関係なんかそうですね。  共通なのは王子と踊れたら幸せ。  違うのはシンデレラは無欲で、他の女性達は普通だったり強欲だったり。  他にもあるかもしれないけど、ぱっと思いついたのはこれくらい。 -------------------------------------------------------------------------------- ファンタジーの定義&設定の話(雑談) No.2180 投稿日 2001年6月30日(土)23時13分 投稿者 榎野英彦 「佐藤さとる」氏をご存知の方がいらっしゃるかどうかわかりませんが、この方は「誰も知らない小さな国」に始まる「コロボックル物語シリーズ」をお書きになった童話作家であります。  この方は「ファンタジーの系譜」という新書もお書きになっていらっしゃいますが、その中ファンタジーとメルヘンの差異について 『ファンタジーとは、ありそうにないしありえない物語である、しかし、あるかもしれない、と思わせる物語のことだ』とお書きになっていらっしゃいます。  私のペンネームを見ておわかりのように、佐藤さとる氏は、私が勝手に師とあおぐ方でして、この言葉が私の座祐之銘となっております(実際にはちょっと違う言葉ですが、ニュアンスは同じ)  鷹見一幸くんの「時空2」のあとがきにも同じような文章がありますが、モトネタはこれなんですね。  ちなみに『あるかもしれない』と思わせることができない物語は『メルヘン』に分類に分類されます。メルヘンの世界には法則が無いからです。たとえば「ウサギがしゃべる」という行為に、それなりの理由及び法則を作った世界と『だってしゃべるんだもん』という世界では物語の成立する基盤が違うということです。    法則とは「すべてのことがらに共通してあてはまる規則」のようなもののことです。時々「このキャラは特別だから」なんて理由で法則を無視したキャラクターを書く人がいますが「なぜ、特別なのか、その理由」をちゃんと納得させなければその時点でその物語は『メルヘン』になってしまいます。  最初から『メルヘン』を目指した物語を書くつもりなら、特に問題はありませんが、残念なことに現代日本ではあんまり『メルヘン』を出版してくれる出版社は見当たりません。    和製ファンタジーのポジションは、この定義で言うとメルヘンとの境界線あたりにあるものも含むような気がします。  ファンタジーを書こうと思うならば、一つの世界を作る、とまでは行かないものの、最低限その物語の舞台となっている世界の文明程度、経済や流通のレベル、社会構造の中における職業のポジション、などを聞かれて、すぐに答えられるくらいのレベルには作り上げておくべきだと思います。  こういった設定の立て方としていちばん簡単なのは「現実世界にあてはめる」という方法です。  貨幣価値なら「この世界の一家四人の平均的生活費は?」とか  距離の感覚なら「この世界の隣町ってどれくらい離れているんだろう」とか  商品の流通なら「馬車だとすると一台の馬車に詰める品物の量はこれくらいだから、この街の人口がこれくらいだとすると、一日に流通する品物の量から計算して街に出入りする馬車の数はこれくらい」とか  これはSF、それもスペースオペラでも同じです  その世界に住む人間にとって恒星間旅行と惑星間旅行の差がどの程度の差なのか、たとえば隣の惑星に旅行に行くのは「日帰り旅行」レベルなのか「町内会福引1等賞家族でハワイ」のレベルなのか、といった風に設定するのです。    こういった「身近なもの」にあてはめてその世界を構築するという方法は、手軽で、結構しっかりとした世界を作ることができますので、もし、設定の立て方が、よくわかんないなあ…という方がいましたなら、やってみてはいかがでしょうか? -------------------------------------------------------------------------------- スローボールをストライクゾーンに投げる練習 No.2181 投稿日 2001年7月1日(日)11時40分 投稿者 紫音 >電撃hp短編小説賞  締め切りは8月31日です。  詳細は、個人サイトならどこかに載っているかもしれませんが、公式には書籍の方の電撃hpだけのはず。   >シンデレラ迷宮  採点よろしくお願いします。 紫音13(無欲、レベル1、6月25〜1日、3/7、今週1個、合計3個) ・舞踏会は休憩時間に入り、国で一番おいしいとされる紅茶が振る舞われることになる。長蛇の列ができる。 ・シンデレラも並ぶが、早く飲みたいという人にせがまれて順番を譲り続け、ついには最後尾になってしまう。 ・シンデレラの順番が近くなると、紅茶がぬるくなり、飲んだ人々が口々に文句を言い始める。 ・シンデレラ、紅茶を貰う。すぐに口に運び、おいしそうな顔をする。 ・1人だけおいしそうな顔をしているシンデレラに王子は話しかけ、紅茶のことを聞いてみる。 ・シンデレラ、にっこり笑い、「こんなものを飲めるだなんて幸せです。ありがとうございます」と言う。 ・王子、シンデレラをダンスに誘う。 紫音14(無欲、レベル1、6月25〜1日、4/7、今週1個、合計3個) ・舞踏会でクッキーが数枚ずつ配られことになる。 ・最後尾から1つ前に並んだシンデレラ。彼女のところで丁度終わってしまう。 ・シンデレラ、最後尾の人にクッキーをせがまれる。 ・シンデレラ、1枚だけ手元に残し、他を譲る。 ・その様子を見ていた王子。シンデレラをダンスに誘う。 紫音15(無欲、レベル1、6月25〜1日、5/7、今週1個、合計3個) ・舞踏会では人手が足りず、ダメもとで手伝ってくれる人を募っていた。 ・無視する人々の中、舞踏会にこれただけで満足なシンデレラは手伝うことにする。 ・舞踏会も中盤に差し掛かり、王子が会場に入って来る。シンデレラが手伝ってくれていることは使用人から聞かされていて、内心感謝していた。 ・王子、シンデレラを見つけ、手伝ってくれたお礼に何でも好きなものをあげると言う。 ・シンデレラ、何もいりませんと断るが、王子、「しかしなにか差し上げたい」と言う。 ・シンデレラ、困ったように会場を見まわし、「では城のナフキンが1枚欲しいです」と言う。 ・王子、快諾し、シンデレラをダンスに誘う。 -------------------------------------------------------------------------------- 相変わらず数が出ない No.2182 投稿日 2001年7月1日(日)12時32分 投稿者 かねやん  でも19は、久々に自分が気にいるシンデレラになったなり。 かねやん19 (無欲、レベル1、6月25〜7月1日、1/7、今週0個、合計1個) ------------------------------- ・少し休憩をとり、会場を見回している王子。 ・王子の視線を気にする女性達、踊りに集中できなかったり、目立つように踊ったりしている。 ・シンデレラは男性にリードを任せて気持ちよく踊っている。 ・休憩を終えた王子、真っ先にシンデレラを踊りに誘う。 ------------------------------- かねやん20 (無欲、レベル1、6月25〜7月1日、2/7、今週0個、合計1個) ------------------------------- ・美しく見せるために、無理をしてコルセットをきつく絞めている女性達。苦しくて最後まで楽しんで踊れない。 ・シンデレラは普通に付けているので、最後まで楽しそうに踊れる。 ・シンデレラの踊る姿が目にとまり、王子がシンデレラを踊りに誘う。 ------------------------------- >新木さん >>これ、読者のほぼ全員が間違いなく「いちど離れても戻ってよし」と思うようなことでなければ、まずいよ。 >>割り込み女の手助けをするシンデレラってことになって、ひどい女になってしまう。  離れていった女性をぞんざいに扱いすぎたですねぃ。 かねやん16(再) ------------------------------ ・王子と踊りたい女性達が列を作って順番待ちをしている。 ・シンデレラはもう少しで順番が回ってくる。 ・前にいる女性がシンデレラに断りをいれて、トイレに行くため少し列から離れる。 ・女性が戻ってくると、周りの女性達が文句を言っていれさせない。シンデレラが弁護するが女性達は聞いてくれない。 ・喧嘩になりそうな雰囲気だったが、シンデレラが自分の場所を譲る事で場が治まる。 ・列から離れたシンデレラはもう一度列の最後尾に並び直す。 ・ある程度の人数と踊ったらやめようと思っていたので、口を挟まないで成り行きを見ていた王子、シンデレラの行為を気に入る。 ・王子、シンデレラの順番が来るまで必死になって踊り続ける。 -------------------------------  あるいは  落としたコインを拾うために列から出てしまった女性。  押されて列からはみ出してしまった女性。  けっこうでるやん(苦笑) >とんびの羽根さん  今週の課題ではかなりお世話になりました。  33をかなり参考にさせてもらったし、38に出てきたコルセットもヒントになったし。  大感謝。 コルセット  中世の貴婦人が貧血を起こしやすいのは、コルセットの締め付けが一番の原因だと、何かで読んだような。  少しでも美しくありたいと言う女性心理は、いつの時代も変わらないですのう。 メルヘンとファンタジー >榎野英彦さん 2180  あ、わかりやすいです。  この後ファンタジーとSFの違いは? と続けたいところだけど、それくらいは自分で考えよう(苦笑)  メルヘンに近いのがファンタジー、現実に近いのがSFだろうか? 「ファンタジーの系譜」、読んでみたいですね。 -------------------------------------------------------------------------------- ファンタジー版再々々(?)修正できました No.2183 投稿日 2001年7月1日(日)16時27分 投稿者 弟切 千隼 もはや何回目の修正なのか自分でもわかりませんが(^^;、とにかく修正できましたので、ファンタジー版「キルケーの話」のあらすじを提出します。 またもや題名が変わりました。 「王国の魔女」(仮題)八百字あらすじ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  ある王国の辺境にキサラという女がいた。彼女は生来魔術の才能に長けていて、その才能を人々の役に立てるべく修行を積み、高度な魔術を身に付けていた。あまりにも優れたその力を恐れて、人々は彼女を魔女と呼び、尊敬しつつも遠ざけていた。  ある日、キサラのもとに武勇の誉れ高い王子ハマオが訪れた。腕に自信のある彼はキサラを恐れずに接し、彼女はたちまち彼と恋仲になった。ハマオはキサラに王室の御用魔術師になってくれと頼み、彼女は承諾した。  キサラは王室の舞踏会に招待され、ハマオより手ずから御用魔術師の印の杖を与えられて宮廷へ向かった。そこで彼女は、スミナという有力貴族の娘がハマオの婚約者であることを知った。  キサラは怒りと嫉妬に燃えたが、仲睦まじげに踊る二人を見て、ハマオの幸せのためなら二人を祝福しようと思い直した。キサラはその場で魔術の腕を披露するよう王に言われ、様々なものに変身して見せた後スミナを五十匹の蛙に変えてしまった。  王子が五十匹の蛙全てに接吻すればスミナは元に戻るとキサラに告げられたハマオは、醜い蛙に接吻することを嫌い、キサラに魔術で元に戻せと命じた。彼女がこの魔術はあと五十日経たなければ解けないと答えると、ならば五十日放っておけば良いとハマオは言った。  スミナの父である貴族が、その間に娘が蛇や鳥に食べられてしまうかも知れないとハマオに抗議するのを聞いて、キサラはスミナを元に戻した。蒼白のスミナは、それでも父の後ろ盾が欲しいからには私を王妃にして下さいますねと王子に詰め寄った。  婚約者一人でさえ思いやれない王子に多くの国民が思いやれましょうか、私が王子の御用を引き受けるのは早過ぎたようです、とキサラは告げて、宮廷を去った。後には御用魔術師の印の杖だけが残されていた。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− -------------------------------------------------------------------------------- 雑談です No.2184 投稿日 2001年7月1日(日)16時51分 投稿者 弟切 千隼 榎野さんへ > 佐藤さとるさんの『誰も知らない小さな国』、私は持っていました(^_^)V 大好きなお話の一つです。 『ファンタジーの系譜』は、だいぶ前から話に聞いていながら読んでいません(^^; やはりこれは読まなければいけませんね。 ファンタジーとメルヘンの違いのお話、参考になりました。ありがとうございます。 かねやんさんへ > 昔のヨーロッパの婦人がやたら気絶しやすかったのは、コルセットのせいだというのは本当のようです。 フランス王妃マリー・アントワネットの時代−十八世紀ですね−、宮廷に出入りする貴婦人たちのウェストサイズは平均30cm代だった(!)と聞いたことがあります。もちろん大人でこのサイズですよ。 当時の女性は身体発達途中の十歳前後からコルセットを付けて締め上げるので、肋骨が未発達で小さいままになり、このような恐ろしい数値になったようです。よくこれで子供が産めましたよねえ。 -------------------------------------------------------------------------------- 薄暮の6畳間とパソコン No.2185 投稿日 2001年7月1日(日)19時03分 投稿者 巻島翔史  おや、OKが出てる。  半年近くOKを見てなかったような気がしないでもない。  怖いから過去ログ確認しないけど(苦笑) 課題提出 巻島44(無欲 Lv1 6/25〜7/1 3/7 今週1 合計1)  その夜は蒸し暑く、会場では氷水が振る舞われる。  しかし、飲み過ぎて体調を崩されることを心配した主催者側の判断により、1人3杯に制限した。  シンデレラの近くにいた子供が、グラスを落として自分の3杯目の水をパーにする。周りは無視。  彼女は子供に自分の水を与え、自身は先に自分のグラスから取り出しておいた氷を口に含む。  それを見た王子が、彼女の行動に感心し、声をかける。 巻島45 4/7  ダンス中に、王子の腕が取れ、王子が隻腕であることがばれる。  この当時、五体満足でない者は痛烈な差別を受けていた。  差別的な眼差しが王子に注がれる。  しかしそんなことには構わず、シンデレラは踊りを申し込む。  彼女は王子そのものが大切だったのだ。王子惚れる。  今週は4つしか出せんか。ジリ貧にならなきゃいいけど。 新木さん> 手間をかけるの、惜しんでる?>  惜しんじゃいけないのは分かってるんですけどねぇ。  部屋の隅に山を作る漫画と小説(約200)、そして自身の通学時間(片道2時間弱)を省みると……。   伏せ字の理由>  俺がネットを始めた3年前。某個人サイトで、固有名詞は伏せ字にしてと言われたのがトラウマになってるかもしれません。  個人的には、おそらく基準が分かってません。伏せ字にすべき時と、そうでない時との。新木さんの意見を聞きたいです。 -------------------------------------------------------------------------------- シンデレラ迷宮 No.2186 投稿日 2001年7月1日(日)21時01分 投稿者 小倉善哉  先週末から微熱が下がらないわ偏頭痛だわ瞼がケイレン起こしてるわ便秘だわ下痢だわ…体調不良ですねえ(笑) まあ仕事が軽〜く忙しいのが原因なのですが。それともバイオリズムが低迷期にあるのかしら?  ともあれ、四六時中、兄が取り憑いているような感じで、気分が悪いですね(^^; 憑物(兄)を落とすためにも、弟の「人間らしさ」をさっさとさがしてやらなくちゃ。  とか言いながら、シンデレラ迷宮の提出なのです(笑) 小倉27(再) 「ささやかな欲望を持ったシンデレラ」 ・王子、花嫁探しの舞踏会が始まる前に、王家に代々伝わる魔法の姿見を王から渡される。 ・それは「目の前に立った者の欲望を、王家の血をひく者に分かるように映す姿見」で、王家の血をひくもの以外には、普通の鏡でしかないのだった。 ・王子、会場に来た娘達をダンスに誘いつつ、姿見の前に立たせる。 ・ダンスに誘った誰も彼もが「王妃になって贅沢三昧をしている姿」しか映らなくて、がっかりしていく王子。 ・シンデレラ、開始時刻より遅れて、舞踏会の会場に到着する。 ・見知らぬ顔のシンデレラをダンスに誘い、姿見に映してみる王子。 ・シンデレラが姿見の前に立って映ったのは、頬を染めて王子と踊っている姿だった。 ・王子、シンデレラに惹かれ、花嫁にはこの人しかいないと思うのだった。 小倉32(無欲、レベル2、6月25〜7月1日、4/7、今週0個、合計4個) 「誰もダンスに誘わないシンデレラ(下心のないシンデレラ)」 ・王子の花嫁探しの舞踏会の会場には、年頃の男女が集まっている。 ・普通、男性からダンスに誘うものだが、今宵は無礼講で女性は一度だけ男性をダンスに誘える。受付で女性たちは花を渡され、ダンスに誘いたい男性にこの花を渡すように言われる。 ・王子に群がっていく女性客たち。 ・シンデレラは誰も誘わず、いつまでも胸に花をさしている。 ・全員の女性たちと踊り終ったものの、まだ花をもっているシンデレラを見付けた王子、何故誰も誘わないのかと問う。 ・「やっぱり、記念にこの花を持ち帰ってはいけないのでしょうか」としゅんとして答えるシンデレラ。 ・王子、笑い出し、シンデレラをダンスに誘う。 ○ちょっと雑談 >かねやんさん(No.2168、No.2179)  兄と弟の共通点、ですか。んーと、名前を考える都合から、兄弟姉妹の属性、ピックアップしておこうと思ってますが(まだ出来てない)……これって、「人間らしさ」を考える時のアドバイスでしょうか。ちょっとよく分かりません。読み取る能力が低くてごめんなさい。  それともこれは「兄が弟の人間らしさに気付く」エピソードについてのアドバイスじゃないのかなあ。キャラクターをリアルにするためのアドバイスとしてだったら、納得いくのですが……。<兄と弟の非共通点、共通点  新木さんに「マイペースでいいのか?」と言われた時点で、弟の人間らしさはマイペースじゃないんだろうなあと考え直したのですが、つまり、それまではマイペースで良いと思っていたのですね(^^;  さらに、小倉2では「こっそり犬を飼っていても気にしない」と描きたかったのですが、描いてからどうも変な気がして、「先生に許可を得て〜」という文を足しました。つまり、マイペースな弟は描けてない。むしろマイペースな弟が描きたい訳でないことが、判明してしまった訳です。  マイペースなのは確かに姉の属性みたいなのですが、女の姿になっても勉強を続ける(自分のスタイルを崩さない)点を「マイペース」だと思った訳です。  でも、どうやら、それは違うようですし、もう一度「どんな人間らしさ」なのかを考えてみようと思っています。  で、もう一つ。小倉は「属性」=「個性」だと思っています。だから、かねやんさんのおっしゃってること(属性だけではキャラクターは成り立ちません)の意味が、よく分かりませんでした。というより、むしろ「何でそうなのかなあ?」です。  >一番言いたい事は、キャラクターには一つの言葉で表せる部分と、表せない部分があるって事。  これがまずよく分かりません。一つの言葉で表せないってことは、ないんじゃないかな。一つの言葉ってのは、熟語のことでしょうか?  ええと、出てきた例を参考に、ちょっと考えてみます。 「怖れを知らない無敵の傭兵、猫に擦り寄られて失神する」 「普段は優しい人だが音痴(気にしていること)を指摘されると怒り狂う」  この二つの例ですが、小倉も前に「人間らしさとは何か」というコトを考える上で、「意外性」だと思ったんですが、これも、そういうことですよね? ち、違うのかな。  意外性の例として「不良がおばあさんに席を譲っていた」とかも出したんですが、これも、ほぼ同じことを言っているのだと思います。  だって、これって「他人に迷惑ばかりかけている人が、弱者に対しては親切にする」ってことですもんね。  第一属性を引き立たせるために、あえてその影に、スパイスのように反対属性を少しだけ注ぐということでしょうか? もしそうだとしたなら、大丈夫、理解してますよ(^^)  ex)「無欲」なシンデレラは「完全に無欲」じゃなくて「微欲」でないといけない。  でも、かねやんさんが言いたいことは、それとは、ちょっと違うのでしょうか?(汗) うーん、ごめんなさい。何が言いたいのか、分からないです……。 >弟切さん  最近、弟切さんにばかり指摘をしていた後ろめたさ(どうも心の棚に上がり切れてないようです/爆)と、昆虫の件で「教えてクン」をしてしまったこと、それから指摘をしたのに気付いてもらえなかったことから、「私、ひょっとして弟切さんに嫌われてる?」と被害妄想を抱いております(^^;  指摘をすること自体は推奨されてることですし、気付いてもらえなかったのはこちらのミスだと分かっているのですが、「教えてクン」になってしまっていたことが、かなりひっかかっております。  本来ならばメールで謝罪するべきなのでしょうが、弟切さんのメールアドレスを知らなかったため、不適切な場所での謝罪になってしまいました。  不快になられていたとしたら申し訳ありません。どうも済みませんでした(この謝罪は、そのことが気になって仕方がなかったため、精神衛生上のためでもあるのです。だから、二重、三重にごめんなさい、なのでした)。 http://face.ruru.ne.jp/siruko/ -------------------------------------------------------------------------------- シンデレラ迷宮  No.2187 投稿日 2001年7月1日(日)22時52分 投稿者 さつき ビバ、扇風機。 クーラーのない生活になれてしまった自分の部屋に入った人は必ず一言。 「蒸し暑い」 慣れてしまえば余裕で寝っこけられるんですけどね。 余談ですが、六〇円の袋入かき氷は夏の風物詩ですよね? それでは、馬鹿言ってないで二日分の課題行きます。 採点よろしくお願いします。 さつき11(無欲、レベル1、6月25〜7月1日、5/7、今週1個、合計2個) ・舞踏会は暑い夜に催された。暑さをしのぐため、会場には冷たい物が多く出される。汗をかくため、ダンスをしている人ほど冷たい物を多く取る。 ・パーティは進み、腹痛を訴える人や尿意をもよおす人が続出。会場のトイレは大混雑。 ・冷たい物を取ろうとしては後から来た人に譲ってしまい、大した量を取らず無事なシンデレラ。 ・人が戻るまでの時間つぶしに、その場にいたシンデレラをダンスに誘う王子。お話しできて嬉しいですと言った後、王子と踊りたい人は沢山いるだろうからと断るシンデレラ。 ・シンデレラの言葉に好意を覚えた王子、トイレを指さし苦笑しつつ、シンデレラの手を取る。 さつき12(無欲、レベル1、6月25〜7月1日、6/7、今週1個、合計2個) ・会場に現れる王子。王子を囲む形で人垣が出来てしまい、王子が見えないシンデレラ。 ・見ようと必死に飛び跳ねるが転んでしまうシンデレラ。飾りの甲冑の足下に転がる指輪を見つける。 ・指輪を衛兵に届けるシンデレラ。指輪は王の婚約指輪だった。王の前に呼ばれるシンデレラ。 ・指輪をなくし、王妃から無視攻撃をされていた王、指輪発見に喜ぶ。シンデレラに褒美を与えようとする。 ・断ろうとするシンデレラだが、どうしてもという王に、王子さまのお顔が見たいですと願う。 ・背後から、存分に見てくれとの声。シンデレラの言葉を聞いていて好意を覚えた王子、シンデレラをダンスに誘う。 新木さん> さつき8の、「首の後ろに走る赤み」ですが、こんないい加減な書き方じゃ、読んでいる人はなんの事やら分からんですね。 この「首の後ろに走る赤み」は、「王子をかばう際に首筋にかすったナイフの傷跡」を表現しようとしていたもので、「他の女と違って褒美をねだることもせず、怪我を悟らせることもなく、ただ王子の無事を喜ぶシンデレラ」を書こうとしてたんですが……。 これ、どっちかって言ったら健気ですよね。 -------------------------------------------------------------------------------- ネコという生き物はいない。 No.2188 投稿日 2001年7月1日(日)23時07分 投稿者 藤極堂 和製ファンタジーのルーツに関するリンク集 -------------------------------------------------------------------------------- 最近気温のことばかり気にしている No.2189 投稿日 2001年7月1日(日)23時41分 投稿者 紺野タツキ  久しぶりに、いつもと違うパソコンを使ったら、ブックマークに「分室(仮)」が登録されていなくて、やたらてこずってしまいました。 >ファンタジーの定義 >榎野さん  私もなるほどと思いました。確かにメルヘンだと、いきなり人間がカエルになっても、「なってしまったのだから仕方ない」から話を続けられそうな気がします。 >新木さん >ファンタジーの定義を考えたこともなくて、君はファンタジーを書いたんかい。  定義は考えたことありませんでした。厳密には。  ただ、読んだ人が「現実にはありえない」と気持ちのどこかで感じるような設定(たとえば、魔法が使える、エルフがいる、刀に魂がある、などなど)、が存在して、その設定の因果関係(魔法というのはどういう原理のものか、エルフは人間とどう違ってどういう由来で存在するのか、刀に魂はなぜ入るのか、などなど)がはっきりしているものが、ファンタジーだと思っていました。  まあでも漠然と考えていただけですし、榎野さんのあとで何を書いても、説得力ありませんよね。おまえ前から本当にそう思ってたのかって感じで。  今でも、自分でメルヘンとファンタジー、はっきり区別できるかと言われれば、できるような気もするしできないような気もします。  国語のテストの「言葉の意味」とかで苦労した記憶がないので、国語辞典を引く習慣が最近になるまでなかったのです。だから厳密な定義を気にする習慣もないし。テクニカルタームは別として。  良くないことだとは思っているので、国語辞典を引く機会があると、いろいろ引いて、周辺も何ページか読むようにはしているんですが。 >シンデレラ迷宮  電波ちゃん・・・て、天然ボケのことですかね。 紺野65(無欲、レベル1、6月25〜7月1日、4/7、今週0個、合計10個) ・広間の中央の大テーブルに、豪華な料理が並べられる。 ・娘たちがテーブルのまわりに群がるが、人数が多いのではみ出る人が出る。娘たちは押し合いながら、争って料理を取ろうとする。 ・シンデレラは最初輪のなかに入ろうとするが、押し出されてしまうのであきらめ、輪の外で待っている。 ・王子はシンデレラに、早く輪に、むりにでも分け入らないと、いい料理はなくなってしまいますよ、と声をかける。 ・シンデレラは笑って、ここで食べられるのだからどんな料理でもいい料理には変わりありません、と言う。 ・王子はシンデレラをダンスに誘う。 紺野66(無欲、レベル1、6月25〜7月1日、5/7、今週0個、合計10個) ・王子は社交的な人ではなく、舞踏会がきらいだった。だからひとりで椅子にすわったまま、ふきげんそうな顔をしていた。娘たちは、王子のきげんを損ねたくないので王子に近づかない。 ・シンデレラは老大臣たちのために料理をとりわけ、ついでに王子のために小皿に料理をとりわけて持っていくと、王子が表情をゆるめる。 ・それを見た娘たちは、王子のきげんを取って注意を引こうと、われ先に料理を持っていく。 ・そのせいでシンデレラははじき出されるが、微笑んで立ち去る。 ・王子はシンデレラを追い、なぜ立ち去ったのか、きげんを取ったんじゃないのか、とたずねる。シンデレラはきょとんとして、料理を持っていく相手なんて誰でもいいではないですか、と答える。 ・王子は、王子に良く思われたいとか認められたいとかとは関係なく行動するシンデレラに気づき、ダンスに誘う。 紺野67(無欲、レベル1、6月25〜7月1日、6/7、今週0個、合計10個) ・おしゃべりな公爵夫人がいて、娘たちをつかまえてはどうでもいいようなつまらない長いおしゃべりをする。娘たちは、ダンスができなくなるので困って、公爵夫人をおしつけ合う。 ・最後にシンデレラが公爵夫人をまかされ、話を聞くはめになる。 ・王子はシンデレラに気づき、踊りたくないのか、とたずねると、シンデレラは踊りたいから、お話を聞き終わったら踊ります、と答える。 ・王子は、公爵夫人のお相手になるともうずっと踊れませんよ、とからかう。 ・シンデレラは少し考え込んでから、公爵夫人に、「こんなことを申し上げるのは失礼だと思うんですけど、12時10分前までにお話終りますか?12時には帰らなければならないし、一回踊りたいんです」と、申し訳なさそうにたずねる。 ・王子はまだ9時なのに気づき、シンデレラをダンスに誘う。 紺野68(無欲、レベル1、6月25〜7月1日、7/7、今週0個、合計10個) ・テーブルに、山のようにペンダントが並べられる。王子は娘たちに、好きなだけ持っていっていい、と言う。 ・娘たちは誰もが、体中につけきれないほど、抱えきれないほど、貴金属を取る。 ・シンデレラはペンダントを一個選んだだけで、テーブルから離れ、首にあてがって鏡で見てみる。 ・王子はシンデレラに、遠慮せずに好きなだけ取っていいですよ、と声をかける。 ・シンデレラは驚いて、でも私の首は一個ですし、これが一番気に入りましたからいいんです、と笑って答える。 ・その笑顔に遠慮やウソがないことに気づいた王子は、シンデレラをダンスに誘う。 >1トンの黄金  でもグリム童話とかって、馬車10杯分の黄金とか、ホイホイあげる王侯とか、それを普通にもらう人とか、ばっかりですよね。現代人の読者の心理はグリム童話とは違う、ということかな。でもグリム童話って普通に読まれてますよね。  もしかしてこれが、メルヘンとファンタジーの境界あたりなんでしょうか。 >雑談・無欲  もし、「舌きりスズメのじいさんが小さいつづらを選ぶ場面」がここで「無欲」エピソードとして出てきてたら、「じいさん重いの持てないだけ」「重い荷物がいやなじいさん」というつっこみを受けるんだろうなあ、とふと思いました。  でもこれ、わりと前から思っていたので、まえにも書いたことがあったらすみません。そういうミスが非常にありそうなので恐ろしい今日このごろ。 >あらすじ >かねやんさん >遺跡の場面(偶然出会うのか、そうでないのか) >なぜ斉と申人は一緒に行くのか  おたずねのところは、斉版で解決した(つもり)ですが、今すぐアップできないので(今違うパソコンの前にいるので)、来週、申人版、斉版、タテキ版、設定、まとめてアップします。すみません。 -------------------------------------------------------------------------------- とんびの羽根39(無欲) No.2190 投稿日 2001年7月1日(日)23時59分 投稿者 とんびの羽根 >「シンデレラ迷宮」よろしくおねがいします。今週のラストですね。 とんびの羽根39(無欲、レベル1、6月25〜7月1日、4/7、今週0個、合計1個)  「後ろの娘にあっさりラストダンス候補抽選券を譲るシンデレラ」  ・ダンスのあと別の部屋でお茶会が開かれることになる。推薦を受けた娘と、抽選で選ばれた娘が王子と懇談でき、そこで王子のラストダンスの相手を決めるのである。  ・自分でも絞り込みをかけるつもりで抽選券を配って歩く王子。  ・シンデレラも抽選券を受け取るが、後ろから手を伸ばす娘にあっさり抽選券を渡す。  ・心配した王子声をかけるが、自分は自信がないからチャンスを譲りたいと落ち着いた声で告げる。  ・王子感動しラストダンス候補としてシンデレラをお茶会に直接推薦する。  「謙遜する」かもしれません。自分の行動に自信があって謙遜するのは無欲だと思いますので提出します。 >かねやんさん  利用していただけて嬉しいです。私も参加者のネタや意見は参考にさせてもらっています。自分のものにできればそれは自分のものです。 -------------------------------------------------------------------------------- えっと No.2191 投稿日 2001年7月2日(月)00時47分 投稿者 かねやん  あんまり助言とか指摘とかと受け取らないで欲しいので濁したんだけど……分かりずらいですね(苦笑) >小倉さん >>で、もう一つ。小倉は「属性」=「個性」だと思っています。だから、かねやんさんのおっしゃってること(属性だけではキャラクターは成り立ちません)の意味が、よく分かりませんでした。というより、むしろ「何でそうなのかなあ?」です。  わからないですよね。己も書いたの読んだらわからなかった(苦笑) 「属性」は全体的に影響するもの、「個性」は特定の部分に影響するもの。  いや、この考え方は危険だな。  特定の部分に影響するものは「個性」に含まれる、と言うのが正確なところ。  まあ先に決めといたり、途中で付け足したりすることだし、意識しないでも生まれていくものなんですけどね。  「属性」はあくまで指針として存在している。その人らしさをだすには「個性」の部分が必要になってくる、と個人的に思っております。    うう、今度は伝わるかなあ?  もともと無理矢理「属性」と「個性」を使い分けてみたからなあ。 >>マイペースなのは確かに姉の属性みたいなのですが、女の姿になっても勉強を続ける(自分のスタイルを崩さない)点を「マイペース」だと思った訳です。  これだけを読んだら大体の人がマイペースと思います。でもそれは弟のほんの一部分の行動だけを見てるから。  例えば「怨嗟の声を気にしない高利貸し、娘には優しい」  この高利貸し、娘に優しいエピソードだけを見ると「優しい」属性を持ってるように見えるけど、全体的には「優しい」属性は持ってないですよね。  意外性を持たせるエピソードに使えますけど、「娘には優しい」で家族には甘い事も表せるし、他に愛するものが無いことも表せる。  それは話の展開で変わってくるのですが。  でもってこちら >>兄と弟の共通点、ですか。んーと、名前を考える都合から、兄弟姉妹の属性、ピックアップしておこうと思ってますが(まだ出来てない)……これって、「人間らしさ」を考える時のアドバイスでしょうか。 「人間らしさ」について、上記したように「属性」だけでなく「個性」でも考える事ができるのでは? って事です。  共通点については「兄が弟の人間らしさに気付く」エピソードについて。  兄が自分の中で嫌っている部分を弟が持っていたら、同じ存在だとおもえるよなあ、って思ったのが書いた動機です。  ちなみにあくまで一例ですので(^^;;  共通点は、いろんなところで使えるので(頭の片隅にでも)分類して置く事を紹介しました。 -------------------------------------------------------------------------------- 雑談が主 No.2192 投稿日 2001年7月2日(月)01時52分 投稿者 かねやん >弟切さん 2184  30cm……腰に手を回したら折れそうなり。  うーん、太ってきつくなったズボンを無理して履くように、ドレスを着るときだけ無理矢理コルセットを締めるんだと思ったら、纏足のように成長を歪めていたんですか。  中世は怖いなり。 >巻島さん 2185 >>伏せ字の理由  うーむ、そんなサイトがあるのか。  己も何かをそしるときは伏せ字にするかな? あと放送禁止用語を使う場合。  週刊誌なんかで、有名女優のY・Nとかやるのも伏せ字の一種なんだろうなあ。  余談。  伏せ字の歴史は古いらしいですが、一番盛んだったのは戦時中、共産党の張り紙や本が伏せ字にして出されていたらしいです。  伏せ字にしたら出版しても良かったんだとか。  戦後、国語の教科書でまずいところを黒く塗りつぶしたのも、その表われなのかもしれず。  日本人に浸透してる手法なのかもしれず。 >紺野さん 2189  こちらこそすみません。慌てないでも見せてもらえれば結構です。  もはや完全に読者だ(苦笑) >>1トンの黄金  そう、それがメルヘン。  いきなり正直者な爺さんなのも、死んだポチを埋めたらすぐに木が成長するのも、みんなメルヘン。  でも初期設定(正直者の爺さんなんか)の場合もあるですねぃ。小説だったら正直な爺さんである事を示すエピソードを入れるけど。  そういやメルヘン、童話で使用される事が多いですねぃ。 >>「舌きりスズメのじいさんが小さいつづらを選ぶ場面」  あれはお婆さんが大きいつづらを選ぶのと対比させてるけど、紺野さんのような意見が出てもおかしくない。  その突っ込み、シンデレラ課題の指摘みたいなり。 >弟切さん 「王国の魔女」  魔法でスミナを五十匹の蛙に変えてしまう。  メルヘンですね。  この指摘、はやりそうだ(笑)  弟切さんすみません、丁度あったもので(^^;; -------------------------------------------------------------------------------- いつのまにやら12時が過ぎ…… No.2193 投稿日 2001年7月2日(月)02時15分 投稿者 霧原 智亜希  みなさんこんばんは。  7月になった途端扇風機が役に立たなくなりました(暑い空気かきまぜるだけ)霧原です。  うーシンデレラ迷宮参加者の皆さんしっかりしてますね。  ちゃんと”昨日”のうちに書き込んでる(笑)  先週は結局一個しか提出できず。量産できるようにならないとな>俺  久しぶりにネタを出して改めて”できない自分を自覚”して一度超シンプルな構図に立ち返ろうかと思ったのに……また長くなってしまいました(^^;  霧原8はかなりお気に入りなんですが……どうでしょうか? 霧原8(無欲、レベル1、7月2日〜7月8日、1/7、今週0個、合計0個) ・舞踏会に来た参加者にはみんな配られた記念の造花を胸に付けていた。 ・遅れてしまったシンデレラは造花を貰うことができなかった。 ・造花を付けていないシンデレラが気になり王子が踊りに誘う。 ・豪奢な装飾品を身に付けてる王子。 ・王子と踊れることになったシンデレラ。舞踏会に来ることができたばかりか、まさか王子と踊れるとは思っても見なかったので踊ってる間始終にこにこしている。 ・そんなシンデレラを見て、一曲踊り終わった後王子は事情(造花を付けてないこととか)を訊ねる。 ・シンデレラ、本来なら来ることができなかった舞踏会に遅刻はしたけど来ることができた喜び、王子と踊れた喜びを伝える。 ・そこで気障で伊達男な王子は王子は嵌めている指輪を一つ外して「これは良い品だからこれを記念に上げよう」と言い出す。 ・浮かれていたシンデレラ一瞬王子が何を言い出したのか理解できずキョトンとする。その隙に横からシンデレラの義姉が「まあ嬉しいですわ!」とか言いつつ出てきて、指輪を貰って行ってしまう。 ・王子は驚くが怒ったりはせず気を取り直し、「じゃあ君にはこれを」と別の指輪を外そうとする。しかし、義姉の話を聞きつけた女性達が「私にも記念になるものをください〜〜」と王子に殺到し、ネックレス・ブレスレット・指輪その他の豪華な装飾品を全部剥ぎ取ってしまう。 ・もみくちゃにされた王子、それでも女性達が喜んでるようなので怒ったりはしないがシンデレラに向かって肩をすくめ「まいったな。君に上げるものがなくなってしまった」 ・と、それを聞いたシンデレラは床からボロボロになった王子の付けていた造花を拾い、おずおずと「これを頂いてもよろしいですか?」と訊ねる。 ・王子、「そんなものでいいのか!?」と驚くがシンデレラは「ええ、毎日これを見る度今日のことを思い出せますわ」とボロボロになった造花を愛しむように整える。 ・王子シンデレラに惚れて、踊りに誘う。 霧原9(無欲、レベル1、7月2日〜7月8日、2/7、今週0個、合計0個) ・舞踏会では欲しい人は記念品を持ち帰ることができるので、希望者が列を作っていた。 ・記念品とは貴金属から珍味まであらゆる物が揃えられている。 ・抱えきれないほどの宝石を貰ってこうとするシンデレラの義姉や他の女性達。 ・シンデレラは珍しい高級チーズが欲しいと告げる。 ・すると一つだけしか渡されなかったので、もう一つ欲しいと言う。 ・チーズを受け取ると他にはなにも貰わず列から抜けるシンデレラ。 ・そんなシンデレラが気になって王子、他にはなにか欲しくはないのかと声を掛ける。 ・話しているうちにそのチーズはシンデレラが食べるわけではなく家のネズミにあげるのだと知る王子。 ・すると王子はせっかく自分の面子にかけて色々揃えたのだから、何か欲しいものを言ってくれ、と言う。 ・シンデレラしばらく考えた後、自分はこんな素晴らしい舞踏会に来ることができてその上家で待つネズミさんのお土産まで頂いたので申し訳ないけど他に思い付かない、と言う。 ・王子惚れて「なら品物ではないですが、僕と踊って思い出として持って帰りませんか?」と踊りに誘う。 ・王子と踊れるとは思っても見なかったシンデレラ、喜んで応じる。 小倉善哉さん> >一つの文に「誰が何をどうした」と、ちゃんと書かないと、分かりません(^^;   大変失礼しました。うーんこんなケアレスミスがあるとは……  気を引きしてましょう>俺 > 兄が自分の中で嫌っている部分を弟が持っていたら、 >同じ存在だとおもえるよなあ、って思ったのが書いた動機です。  ちょっと前から気になっていたので質問してもよろしいでしょうか?  というのも、今まで出した「実は〜〜」系のエピソードって全部「兄(と後、兄を通して弟をみてる読者)にとって”実は”」ってことですよね?  たとえば、「実はマイペースだった」だったら「兄は弟のことをマイペースじゃない(というか(^^;マイペースの反対=せわしない奴?)と思ってた。が、実は〜」ってことですよね? >兄が自分の中で嫌っている部分を弟が持っていたら、同じ存在だとおもえるよなあ  ええ、やっぱそうですよね。  ……と俺が言っても、なんのプラス要素にもなりませんね(笑) 弟切千隼さん> >「王国の魔女」(仮題)八百字あらすじ >三人のキャラ  ハマオなんですが、ハマオ(=哲男)は大目的(哲男の場合→事業の成功)の為に手段Aとしてキサラ(冴子→優秀な能力)と手段Bとしてスミナ(百合子→背後にある力)を利用しようとします。  そしてその手段Aと手段Bを使うために”女であること(?)”(←分解能不足(^^;)を使います。 (つまり小目的a(キサラを利用)と小目的b(スミナを利用)を達成するための手段cは(哲男の場合は)セックスや婚約)  えー解りにくいですかね……(^^;  まとめると大目的A→大目的Aを達成するための手段A(=小目的a)と手段B(=小目的b)→小目的aと小目的bを達成するための手段c  と、なるんだと霧原思うので……今回の「王国の魔女」(仮)の場合ハマオの大目的が解らず彼の酷さがやや足りない気がします。  次に、スミナ。えー彼女、健気か純情になってませんか?  王子が酷い男だと解っても彼のことが嫌いになれない女の子。    最後にキサラ。 >祝福しようと思い直した。  思い直したはずなのに突然スミナを蛙に変えたりしてよく解りません。  ここではどうにかしてスミナの醜さに気づいて、二人を試さなきゃいけないのではないでしょうか?スミナが「醜い蛙」になったのは別に彼女に原因があるわけではないのでスミナが試されてない気がします。  あとそもそも、50日ほっとけというハマオも酷いは酷いですが。スミナのお父さんに言われないと直さないキサラのほうが酷くないですか? (どうせならハマオがキスを拒んだ時点で元に戻せば良い気が……そしたら余興ってことにできるだろうし)  ちなみにどうして蛙は50匹なんでしょう。1匹のほうが効果的な気がしたのですが。 以下、今週の(?)超臨界妄想さん> >まずは弟切さんの「王国の魔女」(仮)を読んで。  スミナを蛙にしたキサラ、突然腹を抱えて笑い出す。  なんだかんだで付き合いの長い王子、ハッと何かに気づき恐る恐るキサラに訊ねる。 「か、”蛙に変える”?」 >次に「王国の魔女」(仮)を読んでパート2  50匹の蛙に変えられたスミナ。元に戻してくれと泣き付くスミナの父。  キサラが直す呪文を掛けようと杖を振り下ろそうとしたその時――  会場を走り回ってた子どもの一人が蛙を1匹踏み潰してしまう。  呪文が効果を発揮し、49匹の蛙と1匹分の潰れた死体が合体し光りに包まれる。  光の中から現れたスミナは右目とその周囲が潰れ、醜い姿となってしまった。  始め状況が掴めなかったスミナだが、やがて王子の身に付けていた巨大な宝石に顔が映り込み(?)自分の目がどうなったか理解する。が、さほど気にした様子もなく王子にむかい、 「あなたのかわいい婚約者がこんなひどい姿になってしまいましたわ。ねえ、王子様、私たちが結婚したらその大きな宝石をくださいね。そして私のこの潰れた目の代わりにその大きな宝石をはめ込んでくださいな」にっこり笑いかける。  王子なにか言う(爆<決定稿での哲男の行動を忘れてしまった)  そんな二人をみてキサラ、自分とスミナを50匹の蛙に変え、死んでいるスミナの右目の蛙と自分の右目の蛙を交換して元に戻して、宮廷を去る。 うーんこんな事を書いてたら2時になってしまいました。 いいかげん寝ます、おやすみなさい。 -------------------------------------------------------------------------------- レスいろいろです No.2194 投稿日 2001年7月2日(月)12時56分 投稿者 弟切 千隼 小倉さんへ > 嫌っているだなんて、とんでもありません。小倉さんの書きこみはいつも楽しく読ませていただいています(^_^) 小倉さんの指摘もためになります。 ただ、こちらがうっかりしていて小倉さんの意図に気づかなかったりお返事を忘れたりすることが多いんですね(^^; 暑さに弱い弟切は最近脳みそがとろけているようです。どうもすみません。 書きこみを読んでいて楽しそうな方だなと感じているので、一度小倉さんにもお会いしてみたいと思っているんですよ(^o^) 私が静岡県に住んでいた頃だったら比較的近くでしたのに、今は気軽には会いにくい距離で残念です。 えーと、遅れましたが昆虫の呼吸器官について。 昆虫は腹部の横にある気門[きもん]という穴を通じて呼吸します。気門は昆虫の体内の気管につながっていて、この気管から酸素が昆虫の体内に拡散・浸透してゆくという方法で昆虫は呼吸しています。 かねやんさんへ > やはり、いきなり人を五十匹の蛙にするのは「メルヘン」でしょうか?(^^;; 一応、この世界での魔術理論については考えてあるのですが、「魔術で人を蛙に変える」ことが唐突でないように読者に提示できていないということは、だめですね。考えます。 霧原さんへ > ハマオの目的、わかりにくいですか?むぅ、それはやはり私の説明不足ですね。 本来はここでごたごた説明しているようではいけませんが、せっかく指摘していただいたので、ハマオの目的について説明しましょう。 ハマオはキサラの優れた魔術の能力を利用して王権をより強大にしようと考えて、彼女をものにしてしまいます。彼女を御用魔術師にするために、彼女が女であることを利用したのですね。 また、ハマオはスミナの父である有力貴族の力を利用してやはり王権を強めようと考えて、彼女と婚約します。これも、有力な姻戚を作るために、彼女が女であることを利用していますよね。 スミナの目的について。 このままだと、スミナは純情か健気に見えてしまいますか?それはまずいですね(^^; 本来の意図としては、「スミナは有力貴族の娘として恵まれた生活をしているのに、王妃となってさらに贅沢三昧の生活をしたいがためにハマオと婚約した」というのを書きたかったのですが、書けていませんね(;_;) その辺のところをほのめかせるようにしたいと思います。でないと霧原さんの御指摘通り「なぜキサラが試すのか」という理由が薄くなってしまいますよね。 キサラについて。 もちろん、キサラを「ひどい女」にするつもりはありませんので、霧原さんのおっしゃる通りすぐにスミナを元に戻すことにしましょう。 スミナを蛙一匹ではなく、五十匹に変えたのは、一匹だとハマオが我慢して接吻しちゃうかな?と思ったからです。それにしても五十匹は多すぎたでしょうか? 夏風邪をひいて咳がひどい弟切でした。これでまたおばかなのを証明してしまいました(笑) -------------------------------------------------------------------------------- レスと人間らしさの考え中 No.2195 投稿日 2001年7月2日(月)19時11分 投稿者 小倉善哉 ●レスから始まるミステリー(違) <骨とコンセプトのこと(何故か自分にレス)  数日考えて出た結論は、「コンセプトと骨はイコールではないが、イコールでもある」というものでした。  数行、段落単位の「コンセプト」が「骨」なんだなと今頃になって理解しました。  エピソード単位の「コンセプト」、章単位の「コンセプト」、起承転結単位の「コンセプト」、物語全体の「コンセプト(一行コンセプト)」…ってそういう風に、コンセプトはマクロに広がってくのですね?  というか、普通はマクロからミクロに流れていくんですな? それが、「馬を歩かせる、走らせる、止まらせる」ことでもあるような、そんな気がしてきました(理論だけ先取りしようと試みる小倉)。  うーん、最後の一行は置いておくとしても、今頃「コンセプトって…」って考える小倉はちょっとお間抜けですね(^^; >かねやんさん  兄と弟の共通点、という点に関してのご意見の主旨、ようやく分かりました(^^;  兄が弟のことを実は人間らしい奴だと気付くための属性が、兄と弟で共通してるんじゃないかなということですよね?  兄は自分のことを「人間らしい」と思っている訳だから……うん、なんとなく見えてきました。  で、もう一つ、「個性」と「属性」の話ですが、やっぱり小倉は「個性=属性」だと思います。  例に出されていた高利貸の属性ですが、考えられるのは「がめつい」「他者に対して非情」「利己的」「子煩悩」だと思いました。(小倉には、それぞれの属性のパーセンテージまで分解できません/^^;)  やっぱり、属性を一言で言い表せないことって、ないと思うのですが…。 >この高利貸し、娘に優しいエピソードだけを見ると「優しい」属性を持ってるように見えるけど、全体的には「優しい」属性は持ってないですよね。  これがまず「?」です。この高利貸の属性を分解してみると、パーセンテージとしては極めて低いと思いますが、「優しい」属性も0ではないですよね。  ええと、以前、弟切さんが、シンデレラ迷宮の修了試験の一部で、「気高い7割、無欲3割」っての、されてましたよね。  その課題を合格された後、さらに細かく「属性」を分解して、「天然1%」と言われていたの、覚えていませんか?  「登場人物にどういう属性があるか」ということと、「その属性が登場人物の性格を形成する上でどれだけのパーセンテージになるか」ということ、そこまで考えるのは当然とした上で「属性=個性」だと思っているのですが…。 >まあ先に決めといたり、途中で付け足したりすることだし、意識しないでも生まれていくものなんですけどね。  意識しないでも生まれて来るっていう点に関しては同感ですが、それはある一定のレベル以上にある人のことであって、私のことじゃないと思います(^^; 私には意識しないと無理だ(笑)  それより、途中で付け足したり(変えたりすること?)って考え方のほうが、問題アリじゃないかなあ、と思いますよう。 >霧原さん  人間らしさの意外性、「実は〜」という部分は「いままで兄が思っていた弟と正反対の属性」でないといけないのですよね(^^; 確かにその通りだと思います。  最初はそこんところの思考がすっこ抜けておりました(^^; >弟切さん  あうあう、前の発言をしたとき、本当にドキドキだったのですけど、それでも発言してよかったです(^^; 本当に被害妄想だと確認できて、ほっとしましたぁ(涙)  もうご存知だとは思いますが、小倉はとんでもなく小心者なのです(苦笑)  実は、小倉も弟切さんにお会いしてみたいと思っておりました(笑) 短編蟻地獄の課題を見ていて、きっとご本人自身も気高くって、賢い人なんだろうなあと、勝手に想像しているのです。  そういうイメージがあったため、かなりの確率で「嫌われているのだろうか」というのは被害妄想だと確信していたのです。  またいずれ分室でオフがあるようでしたら、是非参加したいと思っています(^^) その時は、どうぞ宜しくしてやって下さいませ(笑)  それから、お身体大事にして下さいね(^^; 夏風邪はこじらせやすいですしね(汗) (そういえば、小倉は一昨夜、kinki kidsの堂本光一君が実はM字ハゲだったという夢を見て夜中に目覚めてしまいました。こんな夢を見て、ファンに殺されそうだ…/笑) ●「人間らしさ」について ○ロックオン項目の確認 1)弟の「属性」に即したもの 2)意外性のあるもの 3)女性の身体になってはじめて気付くようなもの  (2、3共に、兄が今まで弟のことをどう見ていたかを踏まえておく。さらに、兄と弟の共通する人間らしさを考える)  ええと、いま考えているのは「いつ・どこで・誰が・何を・どうする」の「何を」の部分なんだよな。  ちょっと一行の文にしてみよう。これが出来てなきゃ、パターンとか考えたって、しょーがないよなぁ。  「登校してから・学校で・兄が・弟の人間らしさを・知る」  …で、あと、「いつ」と「何を」と、抜けてたけど「どうやって」を絞ってやらないといけないんだなあ。  まあ、ともかく最初に考えることは「何を」を絞り込んでやることですね。 a)「弟の属性」を考える。  「勉強面で優秀」「努力家」「持久力がある」「真面目」/「素直」「自己主張が少ない」「自立心が薄い」「従順」/「優しい」「おとなしい」「繊細」/「兄を尊敬している」「軽く天然ボケ」 b)「兄にとっての弟の属性」を考える。  「優秀」「勤勉」「(精神的に)タフ」「真面目」/「素直」/「自分の意志がない」/「優しい」「おとなしい」/「自分を尊敬している(でも、そのうち追い抜かされて、軽蔑されるのではないかと思っている)」/「鈍感」「(ある意味で)幸せ者」  a)とb)を比べて気付いたのですが、兄は弟を「ロボットのような人間」だと思っていると同時に、「挫折しない人間」だと思っているようです(挫折したことがない奴、じゃなくて、そもそも挫折なんかしない奴、と思っている)。 c)男の身体と女の身体の違いについて考えてみる  男…骨っぽい。頑丈、強い。能動的。  女…柔らかい。かよわい。受動的。  荒っぽい分け方だけど、こんな感じかなあ。  うーんと、性格的なものだと、弟はどちらかというと「女性的」なんだよなあ(反対に、姉は「男性的」性格)。  「女性的な少年」の精神が女性の身体の中に入ってしまったとしたら。ええとええと…(ーー;  やっぱり男の子だな、女の子とは違うなというところが、見えてくるハズ…だと思う…けど、女性の身体で「挫折する」って……なんだそりゃ?(爆) d)意外性のあるもの  兄がどう考えていくかの流れをもう一度考えてみます。 1)「凄い自分と凄くない弟」 2)「凄くない自分と凄い弟」 3)「凄くないけど凄い弟と凄くないけど凄い自分」  あっはー。またしても「転」がないですね。  もうちょっと肉?をつけて、最初から考えてみようと思います。 ・兄は自分を凄い人(=完璧な人)と思っていたいから、弟を凄くない人(=自分よりダメな人)ように扱っている。 ・実は自分のことを凄くないと思っている(=弟を恐れている自分を自覚している。つまり、弱点があるので完璧ではないことを自覚している)兄は、弟の前で本心をさらけ出さざるをえなくなり、実は凄いかもしれない(=弱点もなく挫折することもない完璧な人である)弟に、軽蔑されるのではないかとさらに怯える。 ・弟を恐れていたが、(間違ったことをしてもすぐに正せる)姉の影響をうけ、弟と向き合うことにする兄。 ・兄は弟と会い、弟も同じように挫折することもあることを知るが、弱点に負けないよう立ち向かおうとするところは自分と同じだと気付く。 ・兄、「自分も凄いが、弟も凄い」と思えるようになる。  …おお、なんかマトモだ(ビックリ)。  弟の「人間らしさ」は「挫折することもある」という項目でOK…ですね。  今度は「どう挫折するか」という点を考えねば。  ここで、ようやく、出さなきゃいけないエピソードの「骨」が見えてきたかも…。 ・女性の身体であるが故に困難に陥っている弟。 ・兄、それでも何とか頑張ろうともがいている弟の姿を見る。 ・兄、もがいている弟がさっきまでの自分と同じだと気付く。 ・弟と和解する兄。  構図としては、こうかなあ。あとは「どんな困難なのか」ということと、「どうもがいているのか」がポイントなのかなあ…。 http://face.ruru.ne.jp/siruko/ -------------------------------------------------------------------------------- おおう No.2196 投稿日 2001年7月2日(月)19時40分 投稿者 かねやん >小倉さん  「属性」って「個性」に含まれる一要素だった(^^;;  個性>属性ですねぃ。 >弟切さん  魔法を扱ってるとき、「制限」が無い魔法の場合は、全てメルヘン、あるいは神の力(笑) と判断することにしました。 「シンデレラ」で魔法使いのお婆さんがかける魔法は、まさにメルヘン。  あと、説明も無く「心を持ったロボット」が登場するのもメルヘン。  『AI』では、どう扱ってるのか楽しみなり〜  他人を姿に変える魔法が出てくるファンタジーと言うと『魔法の国ザンス』  「ザンスに住む人間は、一つだけ他人と異なった魔法を持っている」と言う世界観の話ですが、他人の姿を変えられる魔法を持ったキャラクターが出てきます。 「他の魔法が使えない」と言う制限があるんですよね。  ちょっと新木さんの『星くず英雄伝』の一要素から。  物理法則に支配されない「ヒーロー」の存在はメルヘン(?)  「ヒロニウム」と言う発見された鉱石と感応する事でヒーローになれる、などの制限を付ける事でSFの要素になってると思います。  穴がある意見なのは漠然と感じるぞ(笑)  あと一要素だけを引き出した意見なので、これで『星くず英雄伝』の話全体を判断しないように(^^;; -------------------------------------------------------------------------------- あ、小倉さんの書き込みが(^^;; No.2197 投稿日 2001年7月2日(月)19時47分 投稿者 かねやん >小倉さん  うーむ、高利貸しのほうはちょっと考えてみましょう。 「属性」と「個性」については、言葉に対するイメージの問題でもあるかと。  ただ新木さんの言った事の引用なんだけど、違う言葉なんだから何かしら違うはずなり。  これも、自分なりに考えてみてまとめてみます。 -------------------------------------------------------------------------------- かねやんさん(2196) No.2198 投稿日 2001年7月2日(月)20時26分 投稿者 とんびの羽根 >ちょっと新木さんの『星くず英雄伝』の一要素から。 > 物理法則に支配されない「ヒーロー」の存在はメルヘン(?)  これは論理的に上下関係が逆です。  物理法則も必然性も無視するが因果関係には従う→メルヘン  物理法則に優先する独自の法則と必然性に従う→魔法  物理法則に従う→科学  物理法則のパラメータを変更するメタ法則を仮定し、それに従う→SF  と私は分類していて、『星くず英雄伝』のヒーローの存在はSFになります。この分類は私が勝手に考えてるもんなんで、ほかで通用しないかも知れんけど。 -------------------------------------------------------------------------------- No.2199 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- >かねやんさん No.2200 投稿日 2001年7月2日(月)21時56分 投稿者 小倉善哉  あ、と、ええと、等号にすると、ちょっと変な感じかも、と思い直して、改めてカキコです。  ちょっと、個性につて考えてみました。すると、以下のカタチが見えてきました。 「複数ある属性ごとに重要度の割合をつけてやったもの=ある登場人物の固有の性格=個性」  うん、確かに「個性=属性」ではないですね(^^; 言葉足らず再びです。 http://face.ruru.ne.jp/siruko/ -------------------------------------------------------------------------------- 小倉さん(2200) No.2201 投稿日 2001年7月3日(火)07時40分 投稿者 とんびの羽根 >「複数ある属性ごとに重要度の割合をつけてやったもの=ある登場人物の固有の性格=個性」  属性の多くは人生の歴史を刻んだもののような気がします。塩爺の癒し系と言われる属性も以前から知っているひとには信じられないようです(すぐに怒るから瞬間沸騰器と呼ばれていた)そう言う変化が主題になる場合がよくあります。小倉さんの今回のストーリーも単に見えなかった一面を発見するだけでなく、属性の変化に関わってくる可能性もあると思います。  もちろん、必然性も無く無闇に属性が変われば、読者も混乱するし、御都合主義になってしまいますから、属性の変化は普通は(絶対に)してはいけません。このへんは私よりプロのかたのアドバイスがそろそろ必要かも。竹宮恵子さんの『イズァロ−ン伝説』ではアル・ティオキア王子の属性が何度も変化します。必然性があることと、それが長篇であるから、属性が変化する理由を読者に納得させられるエピソードなどをじっくり書き込めたということもあります。 -------------------------------------------------------------------------------- ファンタジー版修正しました No.2202 投稿日 2001年7月3日(火)18時36分 投稿者 弟切 千隼 ボツの山を築きつつ邁進する弟切千隼です(笑)。「王国の魔女」(仮題)のあらすじを修正しました。 「王国の魔女」(仮題)八百字あらすじ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  ある王国の辺境にキサラという女がいた。修行を積んで高度な魔術を身に付けた彼女を人々は魔女と呼び、敬いつつ遠ざけていた。  ある日、キサラのもとに武勇の誉れ高い王子ハマオが訪れた。腕に自信のある彼はキサラを恐れずに接し、彼女はたちまち彼と恋仲になった。ハマオはキサラに王室の御用魔術師になってくれと頼み、彼女は承諾した。  キサラは王室の舞踏会に招待され、ハマオより手ずから御用魔術師の印の杖を与えられて宮廷へ向かった。そこで彼女は、スミナという有力貴族の娘がハマオの婚約者であることを知った。  ハマオが自分の魔術の能力を利用したいだけだったと気づき、キサラは怒りと嫉妬に燃えた。しかし彼の幸せのためなら二人を祝福しようと思い直し、二人の様子を観察して、スミナが贅沢をしたいがためにハマオと婚約したのではと疑った。  キサラはその場で魔術の腕を披露するよう王に言われ、その心にふさわしい姿になるという魔術を使って、スミナを一頭の豚に変えてしまった。王子が豚に接吻すればスミナは元に戻るとキサラに告げられたハマオは、よだれを垂らして食卓や王座を嗅ぎ回る豚に接吻することを嫌い、キサラに魔術で元に戻せと命じた。彼女がこの魔術はあと五十日経たなければ解けないと答えると、ならば五十日放っておけば良いとハマオは言った。  キサラはすぐにスミナを元に戻した。人に戻ったスミナはなおも眼をぎらつかせながら、父の後ろ盾が欲しいからには婚約破棄などなさいませんねと王子に詰め寄った。  婚約者一人さえ思いやれない王子に多くの国民が思いやれましょうか、私が王子の御用を引き受けるのは早過ぎたようです、とキサラは告げて、宮廷を去った。後には御用魔術師の印の杖だけが残されていた。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− うーん、やっぱり御都合主義の「メルヘン」でしょうか?うーん……。 -------------------------------------------------------------------------------- 今回はおばかなレスです(笑) No.2203 投稿日 2001年7月3日(火)19時05分 投稿者 弟切 千隼 霧原さんへ > 「王国の魔女」(仮題)で、「蛙」を「豚」に変えました。 これでもう駄洒落に使えないでしょう、ふっふっふ。(← こんなことで威張るんじゃありません > 私) 小倉さんへ > 私は全然気高くも賢くもありません(^^; それはきっとここの参加者で、実際に私に会ったことのある方々が証明して下さいます。 ここの参加者で関東圏に住んでいる人−ROMの方を含みます−はたびたび集まる機会がありまして、何人かの方とは何回も顔を合わせているんですよ。 弟切は夜22時を過ぎるともれなく眠くなるので、人の家に遊びに来ていながら里芋のようにごろごろ転がって眠ってしまったり、方向音痴でいつまでも道順を覚えないと霧原さんに責められたり、痩せたいと言いつつ食欲旺盛で食の細い西鶴さんに視線でいぢめられたりしています(爆) 弟切はいつも間抜けなことばかりやっていますが、ここの参加者の方々がみないい方ばかりなので助けられています。 -------------------------------------------------------------------------------- No.2204 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- No.2205 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- No.2206 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- レスとシンデレラ迷宮 No.2207 投稿日 2001年7月3日(火)20時19分 投稿者 小倉善哉 ●レス >紺野さん&かねやんさん  「舌きり雀」のおじいさんですが、小倉は「文句無しに無欲」に一票を投じたいと思います。と、いう訳で、以下、根拠です。  まず、おじいさんが、お土産をもらうのは、「当然の権利」です。  おじいさんは、舌を切られようとしていた雀を助けたので、命の恩人です。  なので、豪邸に招待されたり、ご馳走をふるまわれたり、お土産を渡されても、納得がいきます。唐突じゃないです。  さらに、「お土産」ですが、大きいつづらと、小さいつづらですよね。  このエピソードで分かることは「小さいつづら(=少ない量のお土産)で満足するおじいさん」であり、だから、おじいさんは無欲だと思うのです。  おじいさんは「重いから」と小さいつづらを選ぶのですが、これが、小倉は「うまいなあ」と思いました。  この言葉だけで、おじいさんにとって「大きいつづらの中身と小さいつづらの中身が等価値である(どちらもお土産であることには変わりがない)」ことが分かりますよね。  つまり、「小さい方でも満足です」とか、「同じお土産ですから」とか言うより、こっちの方がスマートだと思う訳なのです。  このパターンをシンデレラ迷宮に当てはめてみます。 ・シンデレラ、ゲームの賞品で金貨100枚を当てる。 ・シンデレラ、100枚の金貨を全部持っていっても良いのに、1枚だけしか持って帰ろうとしない。 ・シンデレラの行動を不思議に思い、理由を問う王子。 ・シンデレラ、「全部持って帰るのは重いので、記念に1枚だけ、いただいてもよろしいでしょうか」と困ったように答える。 ・王子、笑って了承し、シンデレラをダンスに誘う。  …うーん、構図もちゃんと一緒になってるハズだけど…。間違ってたらゴメンナサイ(^^;  シンデレラ迷宮に当てはめてみたのは、小倉自身、「物欲系」をマスターしているかどうか、ちょっと確認してみたかったからです(だから、小倉自身はは間違ってないと思っているけれど、本当に間違ってないという可能性は100%ではない/爆)。  ところで、「舌切り雀」が「御伽噺=メルヘン」である原因は、「金持ちから突然、予想外の礼をもらう」ところじゃなくて「雀が何故か当然のように喋る」ことじゃな いかなあと思うのですが、どうかなあ…。 >とんびの羽根さん  うーん、うまく言えないけど、半分は納得して、半分は納得してない感じです。  各属性のパーセンテージが変化することを「属性の変化」とおっしゃるのでしたら、納得いくのです。  でも、属性が新規作成されることを「属性の変化」とおっしゃられているとしたら、納得がいかない感じです。  この物語が終った後、兄は「弟に対する強迫観念的心配性」は解消されるかもしれないですけど、「心配性」という属性が消えてなくなるようには思えないんですよね。  たとえば兄が大学受験をするとすると、普段より二時間くらい早く起きて、前日準備していた受験票や筆記用具等の最終確認をして、受験会場に一時間前に到着してそうです。  ええと、例に出されていた、その「現在癒し系である塩爺さんの昔の属性」は、「怒りっぽい」属性が大部分をしめていたとしても、「優しい」属性が0とは言えないのではと思うのですよ…。  逆に、実はその塩爺さんは、今でも「怒ると恐い」人なんじゃないかなあとも思うのです…。  実は「塩爺」というキャラを知らないのですが(^^; イメージで属性の移行表を作ってみました。  青年期:「短気」「怒ると恐い」「優しい面もある」               ↓  老人期:「気長」「おっとり」「優しい」「怒ると恐い(かもしれないが、滅多なことでは怒らないので分からない)」  ん? あらら、変化してますね。…うーん。 「優しい面もある」→「おっとり」「やさしい」  …これは「優しい要素の占める割合の変化」だと思います。 「短気」→「気長」  …これが、「変化している」と思った要素なんですが、でも、よくみると、やっぱり「短気←→気長」で気の長短の変化であるから、まるっきり別のものに変わってしまったという感じでもないし…うーん(ーー;  「個性」って「三つ子の魂百まで」って感じで、変わらないものだと思うのですが、でも、こうやってみると、「属性」ってのは、変化しますものねえ…。 (さすがに「気長」と「短気」を同じとは言えないなあと思った小倉)  「複数ある属性のうち、変化不能のもの」が個性…なのかなあ…。 >弟切さん  小倉の中の「弟切さん像」がどんどん歪んでいくような…?(笑)←気高くって賢いけど、とっても愉快な人というイメージに移行しつつある(爆)  さて、想像上の弟切さんと、実際の弟切さんのギャップは、どうなんでしょう(笑) 弟切さんに会う「いつか」がちょっと、楽しみな小倉です(^ー^〃  うーん、こういう「想像とのギャップ」とかって、オフの醍醐味ですよね♪(^^) ●シンデレラ迷宮@雑談 ○シンデレラの「気持ち」を考える。  まず、シンデレラは一度でいいから舞踏会に行きたい。ここは、基本。  さらに、シンデレラは舞踏会に行って踊ってみたいと思っているけれど、王子に好かれたい、結婚したいとは思っていない。  つまり、シンデレラにとって「花嫁探しの舞踏会」は「単なる舞踏会」と同じ。  また、シンデレラは一生に一度しか舞踏会にこれないことを自分でも分かっているので、多くを望まない。 ○上記を踏まえて小倉1を考える。  「王子の花嫁探しの舞踏会」に来た娘たちにとってペナルティなのは「王子の花嫁になれなくなること」。  でも、シンデレラは花嫁になりたい訳ではないので、ペナルティにはならない。  そのペナルティにならない理由が「無欲だから」にならないといけないのだと思う。  うーん…小倉1と同じ構図で無欲を、と思っているのですが、どーもうまくいかないですねえ…。 「王子をダンスに誘うと王妃になる権利がなくなるのだが、それでも王子とダンスがしたかったシンデレラ」  これが小倉1の骨だと思うんだけどなあ。これをどうにか汎用化してやれないだろうか…。 「ある願い(欲望レベル小)をかなえるともう一つの願い(欲望レベル大)がかなえられなくなるのだが、それでも願い(欲望レベル小)をかなえたシンデレラ」  うーーーん、一般化はなんとかできたような気がするけど、具体的なエピソードにならないなあ。ううむ、これは明日考えよう…。 ●シンデレラ迷宮課題提出 小倉33(無欲、レベル2、7月2日〜7月8日、1/7、今週0個、合計4個) 「王妃になれなくても、王子と踊れれば満足なシンデレラ」 ・王子の花嫁探しの舞踏会、会場。 ・第一の花嫁候補だと噂される、宰相の娘が王子にべたべたしているので、他の女性客は王妃の座は諦め、王子に近づこうともしない。 ・シンデレラ、宰相の娘の存在を知りつつも、どうしても王子と踊りたかったため、「今だけ、一緒に踊って下さい」と王子をダンスに誘う。 ・王子、シンデレラの誘いを受け、踊る。 ・一曲終った後、お礼を言って去っていくシンデレラ。 ・(シンデレラが本当に今だけ一緒に踊っていられれば良かったのだと分かり、王子、シンデレラに惚れ、追いかける)。 ・シンデレラ、宰相の娘が花嫁の第一候補であるという噂が単なる噂でしかないことを、追いかけてきた王子から聞かされる。  ※候補が決まっているのだったら花嫁探しの舞踏会なんか開く必要がないので、王子が言っていることは本当。 ・シンデレラ、王子からダンスを申し込まれる。  先週のOK数、0のような気がするなあ。ひょっとしたら、リセットかかってるかも。  でもまあ、無欲が完全制覇出来てたら、エピソードを10個出すくらい、軽いはずだ。  と、いうことで、今週も頑張ろう、オー!(笑) http://face.ruru.ne.jp/siruko/ -------------------------------------------------------------------------------- シンデレラ No.2208 投稿日 2001年7月3日(火)23時59分 投稿者 さつき ちょっと出が悪くなってきました……。 今日は課題のみ、採点よろしくお願いします。 さつき13(無欲、レベル1、7月2日〜7月8日、1/7、今週0個、合計2個) ・王子が花束を投げ、キャッチした者は王子とまるまる一曲分ダンスが踊れるという余興がなされる。 ・花束は、来場したばかりで余興のことを知らないシンデレラの元へ。 ・思わずキャッチした花束に戸惑うシンデレラの隣で、小さな女の子がいいなと一言。女の子に花束を手渡しながら、一本だけ頂戴ねと一輪抜き取り、それを髪にさすシンデレラ。 ・その後余興の意味を知ったシンデレラだが、女の子に向かって、すごいなぁ、羨ましいと言って笑うだけ。 ・シンデレラに好意を覚えた王子、女の子と一曲分ダンスを踊った後、シンデレラを誘う。 -------------------------------------------------------------------------------- あーうー No.2209 投稿日 2001年7月4日(水)00時14分 投稿者 幽界寺  なんか、周りは色々話が盛りあがっていますが、忙しくて参加する暇なし。あう、悲しい。しかし、落ち込んでいる暇もなし。元気出して行きます。  というわけで、起承転結のやり直しです。採点の方、よろしくお願いします。 「些細なこと」幽界寺 起承転結 三回目 起 妹との仲を亜衣に誤解される祐樹。 承 誤解を解こうとするが、話を聞こうとしない亜衣の態度に怒鳴ってしまう。 転 解けない誤解と思わず怒鳴ったことに悩み、苦しむ。 結 妹の嘘により亜衣への気持ちを再確認し、ようやく素直になれる祐樹。 -------------------------------------------------------------------------------- さて No.2210 投稿日 2001年7月4日(水)00時57分 投稿者 かねやん  自分なりに考えた「属性」と「個性」の違い  属性のほうは分類するときのタイトル。  人は感じとったものを頭の中で分類していきます。  この部分は「優しい」に属する、この部分は「無欲」に属するのように。  このとき、分類したタイトル(上の場合は「優しい」「無欲」)の事が属性だと思います。  己の場合、読者がキャラに対してこんな感想を持ってくれたら、と考えているものが属性です。  だから1%とかそこらへんのは、混ざっちゃったものだったり、キャラらしさのためのものだったりします。  高利貸しの場合、話の筋も書かないで(と言うより、いいかげんに作ったキャラ)で論じるのは無理がありました。  漠然と、高利貸しは「優しい」と思われたらまずいキャラと置いてた、事にしときます(^^;;  個性のほうは属性のパーセンテージや経験などから生まれる、「思考」「行動」「嗜好」など、ある人が「その人」であるためのもの。  例えば『かねやん』は「うっかり」やら「なまけもの」やら、いろんな属性を持っている(苦笑)  それぞれ人に言われたら納得するけど、それだけじゃ己の存在は表せないと思ってます。  とりあえずこの話はおしまいって事で。  これ以上やると言葉の意味の論議になっちゃいそうだし。 >小倉さん  理由だけは書いとかないと。  弟が「人間らしさ」を兄に示すエピソード。「弟らしい」と読者に思わせる事も必要かと。  そのとき属性を出して考えるよりも、小倉さんの中に住んでいる弟がやりそうな行動を考えたほうが楽じゃないだろうか? と思ったのが個性と属性を分けたきっかけです。 >とんびの羽根さん  ぬっ?  何と何が逆さまか自分でわからないです(^^;;  申し訳ないですが教えてくだされ。 >舌切り雀  おおう、前半部をすっかり忘れてた(^^;;  ええと、スズメがお婆さんの作った糊を食べてしまって舌を切られ、それをお爺さんを助けた、でいいんでしたっけ?  そうすると、確かに小さなつづらを選ぶのは無欲ですね。 >>ところで、「舌切り雀」が「御伽噺=メルヘン」である原因は、「金持ちから突然、予想外の礼をもらう」ところじゃなくて「雀が何故か当然のように喋る」ことじゃな いかなあと思うのですが、どうかなあ…。  「すずめのお宿」があったり、宝物の入ったつづらを持っている、なんてのもメルヘンですね。  ついでに、それなら糊を盗み食いするなよ、とか思ったり。  こうして純粋な心は汚れていく……(笑) -------------------------------------------------------------------------------- 舌切りスズメがメルヘンである理由(雑談) No.2211 投稿日 2001年7月4日(水)02時02分 投稿者 榎野英彦  前半の「小スズメ」は、あくまでも「糊をつまみ食いした普通のスズメ」だったのに、お爺さんに助けられたあとで、とつぜん「スズメのお宿に住むお大尽」になってしまう。  そのことに何の説明も法則も無い。しかもそのことに誰も疑問を抱かない。  この「読んだ人が何の疑問も抱かない」理由こそが「メルヘンがメルヘンである理由」じゃないかな、と思うのです。  お話にリアリズムを求める必要の無い話。  つまり、登場人物はとことん単純化され、物語上の役割を演じるだけで、悩みもしなければ、思考もしない。たとえしたとしても、すぐに解決策が用意されているようなお話だから、誰も突っ込むような野暮はしないわけです。  まあ、日本の昔話はメルヘンというよりは寓話って感じの話が多いから、この分析もちょっと違ってるかもしれませんけど。  メルヘンをけなすつもりはありません。メルヘンは立派な物語の一つのカタチです。しかし、作者が「小説」と思って書いている物語の世界観が「メルヘン」のレベルでしかなかったりすると、その物語の評価が低くなるのは仕方ないところでしょう。  小説はしょせん「虚構」なわけです。  実際には起こっていない出来事を起こし、そしてそこにドラマを作り上げねばなりません。  だからこそ、その虚構とドラマを支えるだけの真実(リアリズム)が必要になるのだと思います。  この(リアリズム)とは設定のリアルさだけではなく物語の中で動き回る人々の考えや行動にも必要であることは言うまでもありません。今までワルイコトをやってきた人物が最後に自己犠牲によって主人公を救うとしたら、そこに「理由」が必要になるわけです。メルヘンでは「きびだんごもらった」という理由だけで、戦いに赴く部下も出てきますけど、実際に「きびだんご」くれた、という理由で、凶悪な異生物の本拠地に一緒に乗り込んでくれる人間は、そういません(笑)    あ、ここまで書いてから一つネタを思いついた。  クライマックスで、ライバルだったキャラが主人公を助けるシーンで主人公に 「お前、なぜ、ついてくるんだ?これは俺の戦いだぞ」 「恩返しだ」 「恩返し?」 「いつだったか、メシおごってもらっただろう?その恩返しだ」 「あんな昔の……それもハンバーガー一個のことだ、そんなことで…」 「知ってるか?キジはきびだんご一個で、鬼が島までついていったんだぜ。俺は負けず嫌いでね、キジに負けるわけにはいかないのさ」  と言ってニヤリと笑う。  なんて風に使えるなあ、前の方でハンバーガー一個おごってやる、というエピソード振っておけば、いいわけだし。  ……なんて風に、思いついたらすぐにメモすることです。 (なんか話が脱線してしまいました、すみません)   -------------------------------------------------------------------------------- 塩爺ってのは<小倉さん No.2212 投稿日 2001年7月4日(水)05時49分 投稿者 とんびの羽根  日本の今の財務大臣さんです(塩川財務大臣)。『FORZA!塩爺!』→http://www.amzak.net/shiojii/index.html  あまり説明しなくても小倉さんはどんどん自分で解決しているようなので、そのまま続けてください。読んでいて面白いです(ごめん)。というわけで簡単な突っ込みしか入れられませんので御容赦を。  かねやんさんの説明では次のような論理の流れがあります。(帰納法ですね)  ヒーローは物理法則を支配する =ヒーローは物理法則に従わない(この部分が逆です、説明をはしょってました) →メルヘンは物理法則に従わない →ヒーローはメルヘンである 「法則を支配する」は「法則に従わない」のではなく「法則を変更するが変更後の法則には従う」のです。おかしくなっていた部分を直すと以下のようになります。  ヒーローは物理法則を支配する =物理法則を変更するが変更した物理法則には従う →メルヘンは物理法則に従わない →ヒーローはメルヘンではない  法則を規則と置き換えてみましょう  規則に従わない→無法者(メルヘン)(^^;;  規則を変更する権限を持つ、規則に従う→立法者(SF)  規則を変更する権限が無い、規則に従う→遵法者(科学)  上下関係なんて不適切な言葉を使ったために混乱させてしまいました、申し訳ありません。  メルヘンはまだ因果関係には従っています。「弟切さんに逆らう→蛙に変えられる」なら原因と結果ははっきりしている訳です(冗談なり>弟切さん)。これが因果関係さえ操作されるようになると、夢とか神話の領域に入っていきます。「右手が麻痺している→友人を右手で突き飛ばす→友人が怪我をする→右手が麻痺していたのは友人を怪我させた罰だったのだとわかる」のように夢では因果関係が簡単に逆転します。 -------------------------------------------------------------------------------- 了解です No.2213 投稿日 2001年7月4日(水)10時44分 投稿者 かねやん >とんびの羽根さん  ええと「ヒーローは物理法則を拡張できる」と言う事ですかね。  ああ、そう考える事もできるのか。これは己の頭に無かった考えです。  己の場合は「ヒーローは物理法則を捻じ曲げる事ができる」で止まってましたから。だから新しい法則に従う、なんて考えはまるで無かったです。  おおう、己的世界が広がったなり〜  一ファンとしての感動は置いといて、例がまずかったですね(苦笑) 訂正>2210 >>己の場合、読者がキャラに対してこんな感想を持ってくれたら、と考えているものが属性です。  キャラの持っている属性になる、と思ってます。  ですね。属性自体の説明では無いなり。 -------------------------------------------------------------------------------- レスです。 No.2214 投稿日 2001年7月4日(水)12時35分 投稿者 小倉善哉 >師範代こと榎野英彦さん  あ、なるほど…。納得です<「舌きり雀がメルヘンである理由」 >かねやんさん  うんとですね、「弟らしさを考えた方がいいんじゃない?」って意見は、分かるんですよ。  小倉がずーっと変だ変だと思っているのは、その、「個性と属性は違う」ってあたりなんですね。これが、どうも、納得いかなくって。  だって、「属性」を分類した時点で、小倉は「弟らしさ」を考えていたつもりだったのですもの。  前から「何だか変だなあ」と思っていたのですが、今回の発言(No.2210)で、その理由が、なんとなーく分かりました。  かねやんさんは、第一属性、第二属性くらいまでは大事だと思っていても、すごくわずかな属性は大事じゃないと思っている…のかなーと思ったのですが…。どうでしょ?  弟君の属性を考えて、「優しい」とか「従順」とかの他に、「ちょっと天然」っていう属性もあるだろうと思ったのですが、ほんのわずかなものだけど、この「ちょっと天然」ってのがないと、「弟」じゃないと思うんですよね。  そういう、細かい属性も全部ふくめて、「属性=個性(その人物の特性)」だと言ってるんですが…納得してもらえるかなあ。  で、とんびの羽根さんとのやりとりで、「個性」って実は一つの意味だけではないのでは、とも思えてきました。以下、こんな感じです。 1) 「個性」=「人格」=「パーソナル」=「複数の属性に比重をつけて分類してやったもの」=「その人の人格を考えた上で、全体的なもの」 2) 「個性」=「その人物固有の特徴、特性」=「複数ある属性の1つ(全体との比重を分類してある)」=「その人の人格を考えた上で、部分的なもの」  1)は年齢とかで「変化可能」だけど、2)は年齢を積み重ねても「変化不能」、そんな感じかなあ。 (ってゆーか辞書ひいた方が早いのではないだろうか。家に帰ったら調べよう) ○No.2213のレスを読んで  うーん…。  「『無欲なシンデレラ』を書こうとしたら『無欲100%』になるはずだ。だから無欲なシンデレラの持ってる無欲以外のの『人格を構成する要素(小倉語では属性)』は、『(かねやん語では)個性』であり、『属性』ではない」っていうことなのかなあ。 >とんびの羽根さん  げふっ!(吐血)<塩爺は大臣  小倉、時事問題は、からっきしです(爆)  「総理って、小渕さんの前って、誰だろう?」ってくらい、駄目です。  たまには新聞、ニュースみないとなあ(^^;  あと、小倉は、せっかちさんのうっかりさんで、おっちょこちょいです(爆)  まともに考えているように見せかけて、実は頭の中にハムスターを飼ってるようなものなので、考えている時はハムスターが回し車の中をくるくる走っているのですが、突然、前触れもなく、ぴたっと止まります(^^;  考えることは考えますが、本当に解決してるかどうかは、疑わしいなあと思うのです(^^;  ちなみに「スラムダンク」の監督みたいな人かなと、勝手に想像しておりました。<塩爺 -------------------------------------------------------------------------------- 課題と雑談と No.2215 投稿日 2001年7月4日(水)18時59分 投稿者 さつき 課題提出します。 さつき14(無欲、レベル1、7月2日〜7月8日、2/7、今週0個、合計2個) ・王子の真上のシャンデリアが落下してくる。近くにいたシンデレラ、王子を突き飛ばす。 ・二人の間に落ちるシャンデリア。倒れた王子に駆け寄り、助け起こすシンデレラ。突き飛ばしたことを謝罪し、許してくださいと請う。 ・そんなことは気にしなくて良いと言い、シンデレラに笑顔で礼を述べる王子。喜ぶシンデレラ。助けてくれた礼に、好きな願いを聞こうと言う王子。 ・願いは叶えていただきましたけどと不思議がるシンデレラ。シンデレラの願いが「許してください」だったことに気づき、好意を覚えた王子、シンデレラをダンスに誘う。 雑談> いつだったか、桃太郎の話中には鬼が悪さをしている描写がどこにもないという話を聞いたとき、「鬼は悪いんだから、正義のももたろうがやっつけるんだー」なんて、なんの疑問も抱かずにあの童話を読んでいた子どもの頃の自分がかなり怖かったです。 「鬼は悪いヤツ」という問答無用な先入観があったからなんでしょうけど、「鬼だから」という理由で「退治」しに行くってのは、考えてみりゃかなり恐ろしい話ですよね。 「のび太のくせに生意気だー!」も、同系統かな。(^^; でも、「鬼は近くの村々を荒らしてた〜」みたいな描写はあった気がするんだけどなぁ。今度確かめてみます。 -------------------------------------------------------------------------------- No.2216 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- 昔話メドレー No.2217 投稿日 2001年7月4日(水)21時35分 投稿者 紺野タツキ >舌きりスズメのじいさん  確かに、「つづらを選ぶ」以前のじいさんの行動を知っていれば、じいさんがやさしい人で、無欲な人だと、わかるかもしれないです。  でも「重いから小さいつづらをください」という言葉は、 ・ほしいという気持ちよりも、重いから持って帰るのが大変だという気持ちが勝った。それくらい重いつづらを持つのがいやだった。 ・ほしいという気持ちよりも、重いから持って帰るのが大変だという気持ちが勝った。それくらいほしいという気持ちが小さかった。 という事ですよね。だから無欲だと。でも、「シンデレラ迷宮」のルールで言えば、「重いから持って帰るのが大変だ」という気持ちがより強いなら、それは無欲ではない、という事になってますよね。いまのところ。  それに、「シンデレラ迷宮」では、それ以前にシンデレラがどんな無欲ぶりを発揮してるかは関係ないですよね。王子と読者に、同じ「無欲」を見せて、王子と読者をシンデレラにほれさせろ、という課題だからなんだと思います。  だから、舌きりスズメパターンは「シンデレラ迷宮」では使えないんじゃないかと、思うわけです。 >電波ちゃん  「自分語を話す人の事」ですね。電波娘と、言うわけですか。でも想像の中で踊って満足するのって、自分語ですかねー。私的には、ポリアンナ系列かと思ったんですが。ポリアンナってみなさん知ってます? >さつきさん >桃太郎&鬼  「鬼だから悪い」ではなくて、「悪いやつを鬼と呼んでいた」可能性もありますよ。平安時代なんかは、特に、非常に悪い事をした人を便宜的に鬼と呼ぶ、という事もあったようですし。連続凶悪殺人犯をキラーと呼ぶみたいなものじゃないですか?キラーは殺人者の事だから違うかもしれないけれど、平安時代って、強い人が「悪源太」と呼ばれたりしてましたし。  あ、善人を天使って呼ぶみたいなものですよ。本当に天使かどうかは別なわけです。  子供って、本を読んだりテレビを見たり、人の話を聞いたりして、言葉の定義を認識しますよね。桃太郎の中では、鬼=悪人、という構図で話が進んでいるわけで、そこが大人にとっては「桃太郎=メルヘン」という決め手なわけですが、子供は「鬼=悪人」ととってもべつにこわくはないんじゃないかと思います。  こわいのは、違う観念(たとえば、外国から漂着した人は、鬼と呼ばれて恐れられた事があった、など)を知る可能性が増えたり、疑う事を知ったりする年齢に達しても、「鬼と呼ばれるものは概して悪い人間である」と思いつづける事ですよね。 >かねやんさん  えーと、なんでかねやんさんがあやまるんですか?あやまる事なんかないです。私が説明不足だったのと、私があらすじをなかなかアップしなかったせいです。だから、もし気にしていたら気にしないでください。 >シンデレラ迷宮  私も合計数リセットされてるかもしれないですが。 紺野69(無欲、レベル1、7月2〜7月8日、1/7、今週0個、合計10個) ・王子が、舞踏会の記念に、また王家の威信を示すために、全員に一塊の金をくれる事になり、娘たちは喜ぶ。 ・しかしシンデレラは、家では下働きをしている自分が金をもらっても意味がない、と思う。 ・シンデレラの番が来て、王子がほかの娘に与えたように金を差し出すと、シンデレラは断る。 ・王子は、全員分あるのだし、受け取ってもらえないと自分の立場がない、と言う。 ・シンデレラは困って、やがて、手近にあったレモンを手に取って「かわりにこれをください」という。「私にはこちらの金色のほうが美しく見えますから」と言う。 ・見ていた人は誰もが笑うが、王子はシンデレラをダンスに誘う。 紺野70(無欲、レベル1、7月2〜7月8日、2/7、今週0個、合計10個) ・娘たちはみんな、王子以外の男からのダンスの誘いは断って、順番に列になって、王子が踊り終わるのを待っていた。 ・シンデレラは近くにいた老貴族にダンスに誘われ、喜んでいっしょに踊る。 ・踊っているのは、王子と老貴族、二組だけだったので、王子はシンデレラに気づく。そして、一緒に踊っている娘より、シンデレラのほうが満足そうな事に気づく。 ・その時、シンデレラが、こんなすてきな場所で踊れるなんて、と言うのが聞こえる。。 ・王子はシンデレラをダンスに誘う。 紺野71(無欲、レベル1、7月2〜7月8日、3/7、今週0個、合計10個) ・王子はつまらないだじゃれが好きだった。 ・舞踏会が始まってしばらくして、王子が現れて、たてつづけにだじゃれを言う。 ・娘たちは王子の気を引きたくて、どんなだじゃれでも笑う。しかしシンデレラは、笑わず、ただずっとほほ笑んでいた。 ・娘の一人がシンデレラに、笑わないと王子様に気に入ってもらえないかもしれないですよ、と忠告する。 ・シンデレラは、でもだじゃれなんて言わなくても、王子様がそこにいるだけで舞踏会が倍も楽しくなるような気がするんです、と答える。 ・だじゃれに笑わないシンデレラにひそかに注目していた王子は、それを聞いて、シンデレラをダンスに誘う。 -------------------------------------------------------------------------------- >かねやんさん No.2218 投稿日 2001年7月4日(水)21時40分 投稿者 小倉善哉  あ、ごめんなさい。もうやめましょうと言われたのですが勝手に続けてます(^^; >>これ以上やると言葉の意味の論議になっちゃいそうだし。  うーん、途中から「私とかねやんさんとでは言葉の意味が違うのかな?」と思って、No.2214 のような発言をしているのですよう。  もし言葉の意味が違うのでないとすると、小倉は「弟の個性」を考えてないことになるので、まずいなあと思って、かねやんさんの言葉をどうにか理解しようとしているのですが…。  本末は転倒してないと思うけど、やっぱりこの話題、もうやめちゃうのですか? (何を言われてるのか分からないまま終っちゃうのはちょっと悲しい小倉なのです…) ●シンデレラ迷宮課題提出 小倉34(無欲、レベル2、7月2日〜7月8日、2/7、今週0個、合計4個) 「王妃になるなんて思いもよらないので、王子をダンスに誘えるシンデレラ」 ・王子の花嫁探しの舞踏会、会場。 ・舞踏会で一番最初に王子と踊ったのは、ブラコンの王女(妹)だった。 ・あまりに王子と王女のダンスが素晴らしかった為、拍手喝采が起こる。 ・王子とのダンスの後、王女は花嫁になるような人物ならばもっとダンスがうまいはずだと言い、会場にいる若い娘達にプレッシャーをかける。 ・プレッシャーの為に王子とダンスがしたくても、うかつに誘えない若い娘たち。 ・シンデレラ、「私はダンスが下手ですが」と断わりを入れて、王子をダンスに誘う。承諾する王子。 ・人々は何と勇気のある娘だろうとシンデレラを見守っている。 ・しかし、シンデレラは本当にダンス下手だった。驚き、笑い出す人々。 ・ダンスを終えて戻ってきたシンデレラに、王子をダンスに誘った真意を問いただす王女。 ・シンデレラ、申し訳なさそうにしつつも嬉しそうに「一生の想い出に、どうしても王子様と踊ってみたかったのです」と答える。 ・シンデレラの答えに唖然とする王女。 ・王子、笑い出し、「お前の負けだ」と王女をたしなめる。 ・今度は簡単な曲だからとシンデレラをダンスに誘う王子。 ・しぶしぶシンデレラを認める王女。  小倉1は「ささやかな願いをかなえると普通の人が望むような願いをかなえられなくなるのに、ささやかな願いの方を叶えたシンデレラ」じゃなくて、「王妃になりたいなんて思わないので、平気で王子をダンスに誘えるシンデレラ」なのじゃないかと思いました。  「ささやかな〜」の方だと、何だかちょっと訳が分からんですね(^^; 小倉35(無欲、レベル2、7月2日〜7月8日、3/7、今週0個、合計4個) 「魔法のアイテムにより、ささやかな欲望をもっていることが分かるシンデレラ」 ・王子の花嫁探しの舞踏会、会場。 ・余興で、王子から若い娘達に誰も見たこともない宝石で出来たネックレスのプレゼントが渡される。 ・王子はダンスに参加せず、娘達に欲しい物を思い浮かべながら踊るようにと言う。 ・王子、これは宮廷魔術師特性の魔法のネックレスなので、強く願えば望みがかなうはずだ、とも言う。 ・はりきる娘達、不思議な旋律の曲に合わせて、王子に言われるままに踊る。 ・ところが、曲が終った後、娘達の首にあるネックレスの宝石は、石炭や石ころに変わっていた。 ・しかし、シンデレラのネックレスは、少しくもりがあるもののダイアモンドに変わっていた。 ・王子は「このネックレスは、持っている者の欲望が強いほど宝石として価値のないものに変わっていく魔法がかけられていたのだ」と明かし、ダイアモンドのネックレスをしたシンデレラの元へ行く。 ・シンデレラのネックレスのダイアモンドが二級品であることを見抜き、不思議に思った王子、シンデレラにダンスの間は何を考えていたのか尋ねる。 ・シンデレラは「先ほど頂いたこのネックレスを、そのまま頂けたらいいなあと思っていました」と恥ずかしそうに答える。 ・王子、笑い出し、シンデレラをダンスに誘う。 http://face.ruru.ne.jp/siruko/ -------------------------------------------------------------------------------- >小倉さん No.2219 投稿日 2001年7月4日(水)21時58分 投稿者 かねやん >>うーん、途中から「私とかねやんさんとでは言葉の意味が違うのかな?」と思って、No.2214 のような発言をしているのですよう。  そこらへんで止めようかな? と思ったわけです。  一番言いたかった弟らしさを出して欲しい、って事は伝わったみたいですし。  ちょっと己の思考部分をまとめてみましょう。  属性は個性の一部分である。個性は「その人らしさ」である。だから属性だけでは「その人らしさ」を表しきれない。  まあ、こんな三段論法になってるわけで。  その人らしい反応、例えば「どのように優しい」の「どのように」を属性にいれてません。そこは個性の範疇と考えてます。  また「○○が好き」なんかも属性では無く、個性の範疇だと考えてます。  ここまでくると考え方の違い、になってくると思います。  だからあまり気にしないほうがいいかと(^^;; -------------------------------------------------------------------------------- 個性って No.2220 投稿日 2001年7月4日(水)22時13分 投稿者 とんびの羽根  個性が一つの概念でないことは確かです。英語では使い分けをするようで、  ひとつは character  「イギリス人のcharacterをもっている」としたら、それは変えることができない。  ひとつは personality  「魅力的で無いpersonalityをもっている」ひとでも、突然魅力的なpersonalityに変わることはあり。  もし混同したまま議論を続けると大変なことになりそうですね。  よく無個性な奴だと非難しますが、これはpersonalityを批判してるわけ、小説で登場人物の設定を考えるときはcharacterを考えているはずです。personalityが問題になるのはストーリーの段階でしょう。  などと、じつは、とんびもよくわかってなかったりしますが、(^^;;;  こいつのコレだけは絶対変えられないんだよってやつがないと、小説にならないんじゃないかな。(筒井康隆さんなどはメタ小説書くからおいとくとして) -------------------------------------------------------------------------------- シンデレラ迷宮です。 No.2221 投稿日 2001年7月4日(水)23時28分 投稿者 くのうようこ(KOUYA) 今週1個目です。週末はまた講習会でつぶれるので、それまでに1つでもOKがもらえるネタをひねり出したいです。 締め切りを心の支えにしてどうする(苦笑) 採点よろしくお願いします。 くのう14(無欲、レベル1、7月2日〜7月8日、1/7、今週0個、合計0個) ・舞踏会が行われる広間。 ・王子とおぼしき男性に、女性たちが群がっている。 ・シンデレラも一目王子の顔を見たいと思うが、女性たちの迫力に負けて近づけない。 ・王子に会いにきたのは自分だけではないのだから、仕方がないとあきらめるシンデレラ。人だかりから離れる。 ・そこへ広間に入ってきた男性が声をかける。 「役者のサインはもらわなくて良いのですか?」 ・男性が王子。広間で女性にかこまれていた人物は、話題の悲劇役者だった。 ・執務のため遅れて入場した王子に他の女性たちが気づくが、人だかりができる前に、王子はシンデレラをダンスに誘う。 http://homepage1.nifty.com/KouyaAtoZ/ -------------------------------------------------------------------------------- 小倉35訂正 No.2222 投稿日 2001年7月4日(水)23時54分 投稿者 小倉善哉 小倉35訂正(無欲、レベル2、7月2日〜7月8日、3/7、今週0個、合計4個) 「魔法のアイテムにより、ささやかな欲望をもっていることが分かるシンデレラ」 ・王子の花嫁探しの舞踏会、会場。 ・余興で、王子から若い娘達に誰も見たこともない宝石で出来たネックレスを貸し出される。 ・王子はダンスに参加せず、娘達に欲しい物を思い浮かべながら踊るようにと言う。 ・王子、これは宮廷魔術師特性の魔法のネックレスなので、強く願えば望みがかなうはずだ、とも言う。 ・はりきる娘達、不思議な旋律の曲に合わせて、王子に言われるままに踊る。 ・ところが、曲が終った後、娘達の首にあるネックレスの宝石は、石炭や石ころに変わっていた。 ・しかし、シンデレラのネックレスは、少しくもりがあるもののダイアモンドに変わっていた。 ・王子は「このネックレスは、持っている者の欲望が強いほど宝石として価値のないものに変わっていく魔法がかけられていたのだ」と明かし、ダイアモンドのネックレスをしたシンデレラの元へ行く。 ・シンデレラのネックレスのダイアモンドが二級品であることを見抜き、不思議に思った王子、シンデレラにダンスの間は何を考えていたのか尋ねる。 ・シンデレラは「先ほど頂いたこのネックレスを頂けたらいいなあと思っていました」と恥ずかしそうに答える。 ・王子、笑い出し、シンデレラをダンスに誘う。  最初に渡した魔法のネックレスが「プレゼント」だったらシンデレラが最後に言う台詞が台なしだ…。がふり(自爆 http://face.ruru.ne.jp/siruko/ -------------------------------------------------------------------------------- レスです。 No.2223 投稿日 2001年7月5日(木)00時26分 投稿者 小倉善哉  暇な訳ではないのですが、ほんと、暇人みたいですねー(^^;<小倉 >かねやんさん  考え方の違い…なのかなあという疑問とかいろいろ消化不良ですが、了解です(^^;  うんと、でも、小倉はいろいろ発見があって、有意義でした。 >とんびの羽根さん  あ、なるほど、「きゃらくたぁ」と「ぱーそなりてぃ」と違う訳ですね。  にゃるほど。…言葉の違いは分かったけど、その先をどうしたらいいのか分からず思考回路が一時停止です(^^; >紺野さん <ポリアンナ系  うーんと、ポリアンナは知ってますよぅ。一日一個「良かった」を探して、逆境にもめげずに幸せになる女の子のお話ですよね。  でも「ポリアンナ系」って言葉の意味が分からないです(^^; 具体的にどんな感じなのでしょう…(^^; <電波なヒト  「自分語を話す人」というより、「一般常識ではあずかりしらぬ自分ルールのある人」…かなあ。ありていに言えば「何考えてるか分からない人」かなあ?  例えば小倉は「考えが巡っている」状態を、冗談で「頭の中でハムスターがぐるぐる回ってる」とか表現することがありますが(そういう余分なコトは言わなくても良し/爆)、それを本気で、しかも冗談の通じる相手かどうか確認もせずに、だれかれ構わず言っていたら「電波のヒト」かなあと思います(^^; ←結局良く分からない。 <「舌きり雀のおじいさん」の無欲  うーん。それでも小倉は、シンデレラ迷宮でも無欲にできると思うなあ。 >>・ほしいという気持ちよりも、重いから持って帰るのが大変だという気持ちが勝った。それくらい重いつづらを持つのがいやだった。  もしもおじいさんが普通の人や強欲な人だったら「重いつづらを持つ」というマイナス要素なんか、関係ないですよね。むしろ、重い方がいっぱい入っていて嬉しいかもしれないじゃないですか。 >>・ほしいという気持ちよりも、重いから持って帰るのが大変だという気持ちが勝った。それくらいほしいという気持ちが小さかった。  それに、こっちなんか、完全に無欲だと思いますよぅ(^^)<欲しいと言う気持ちが小さかったおじいさん http://face.ruru.ne.jp/siruko/ -------------------------------------------------------------------------------- とんびの羽根40(無欲) No.2224 投稿日 2001年7月5日(木)01時21分 投稿者 とんびの羽根 >「シンデレラ迷宮」採点よろしくおねがいします。  とんびの羽根40(無欲、レベル1、7月2〜7月8日、1/7、今週0個、合計1個)  「見知らぬ剣士の治療の為自分の髪を切り落とすシンデレラ」  ・舞踏会場の隅で座り込んでいる剣士、ダンス中に古傷をぶつけ、すねは紫色になって腫れている。  ・王に付き添う医者に気付いたシンデレラ薬草を求めるが、医者は打撲ぐらいなら舞踏会が終わるまで待てと、取り合わない。医務室を閉めてしまったのだ。  ・シンデレラは剣士からナイフを借り自分の髪を切り薬の代価にと医者に差し出す。  ・医者はシンデレラの心に動かされ医務室の錠を開く。  ・傍らにいた王子も感動し、治療のあとでシンデレラにダンスを申し込む。  とんびの羽根41(無欲、レベル1、7月2〜7月8日、2/7、今週0個、合計1個)  「リップを娘に譲るシンデレラ」  ・舞踏会場で化粧品が配られ、シンデレラもリップをもらう。  ・化粧品を手に化粧室に殺到する娘達。  ・足の不自由な娘が化粧品をもらい損ねて、取り残されている。  ・シンデレラ、自分のリップを差し出す。感謝しながら娘も付き添いに連れられて化粧室に向かう。  ・二人残ったところから見ていた王子、残ったシンデレラをダンスに誘う。  今週は出遅れたか……。 -------------------------------------------------------------------------------- <小倉さん(2223) No.2225 投稿日 2001年7月5日(木)02時01分 投稿者 とんびの羽根  >言葉の違いは分かったけど、その先をどうしたらいいのか分からず  それもそうですねえ <おい  以前に人間らしさの話で「意外な一面」というのに意義を唱えたのですが、「意外」というのは受け取る側の視点から見た受け取る印象の変化を表しているので、べつに本人の本質が変化したわけではないということを言いたかったのです。だから「意外」にはストーリー上の起承転結の「転」の意味しかないと書いたの。人間らしさとは関係が無いの。  かねやんさんが主張している、弟らしい、弟君的な個性というのは、弟と言う立場を離れると変化するかもしれない部分です。実際弟ではなくなる訳ですから、ストーリーによって変化を受ける必然性を持っています。(変わらないというのも、それはそれで一つの選択ですが)だからこれはpersonalityの問題だと思います。  対して、弟の持っている本来の属性、これは弟で無くなっても変わることが無い部分、これはcharacterの問題ということになります。ここが兄弟で異なるのだけど、実は同じ部分があるはず、ある方が兄弟らしく見えるぞというのも、かねやんさんの主張の一部ですね。(やっぱり、個性の使い方が混乱していたんじゃないでしょうか?)  人格の交代という特殊な設定のおかげで、このあたりが逆に理解しやすくなっているような気がするですね。普通は弟が弟君な性格をしているというのは、動かせないもんねえ。  なんだかログがすごいスピードで進んでいるような気がします、でもやっぱりハムスターなんでしょうか……、輪廻転生というインドの思想では一回の人生が一回転に過ぎないといってるのですが、人間ってそれほど進歩しないもんらしいすね。 -------------------------------------------------------------------------------- そうそう No.2226 投稿日 2001年7月5日(木)08時10分 投稿者 かねやん  己が言っている部分はパーソナリティのほう。あらすじとかに書いてない部分を含めて「作者はなんでも知っている」なり。  でもキャラクターのほうで、こんなの思い浮かんだり。  人格交換してから行くことになった学校、弟はバレないかドキドキ。  なんとか授業をこなしてると、姉の友達がいつもと違うと声をかけてくる。  内心の動揺を隠しながら、ちょっと強ばった笑顔で何が違うか聞く弟。 「だって、いつもよりも女らしいもん。何かあったんでしょー」  ショックを受ける弟(笑)  むう、寝不足だ。 -------------------------------------------------------------------------------- シンデレラ迷宮とレス No.2227 投稿日 2001年7月5日(木)12時16分 投稿者 小倉善哉  あー、情けない(;;) またミス発見。 小倉35訂正2(無欲、レベル2、7月2日〜7月8日、3/7、今週0個、合計4個) 「魔法のアイテムにより、ささやかな欲望をもっていることが分かるシンデレラ」 ・王子の花嫁探しの舞踏会、会場。 ・余興で、王子から若い娘達に誰も見たこともない宝石で出来たネックレスを貸し出される。 ・王子はダンスに参加せず、娘達に欲しい物を思い浮かべながら踊るようにと言う。 ・王子、これは宮廷魔術師特性の魔法のネックレスなので、強く願えば望みがかなうはずだ、とも言う。 ・はりきる娘達、不思議な旋律の曲に合わせて、王子に言われるままに踊る。 ・ところが、曲が終った後、娘達の首にあるネックレスの宝石は、石炭や石ころに変わっていた。 ・しかし、シンデレラのネックレスは、少しくもりがあるもののダイアモンドに変わっていた。 ・ネックレスにかけられた魔法をあかす王子。 ・実は「魔法の曲がかかっている間、強い欲望を持った者が所有していると価値のない石に変わるが、欲望の薄い者が所有していると価値ある石に変わる、魔法の石製ネックレス」だったのだ。 ・シンデレラのネックレスのダイアモンドが二級品であることを見抜き、不思議に思った王子、シンデレラにダンスの間は何を考えていたのか尋ねる。 ・シンデレラは「先ほど貸して頂いたこのネックレスを、頂けたらいいなあと思っていました」と恥ずかしそうに答える。 ・王子、笑い出し、シンデレラをダンスに誘う。 小倉36(無欲、レベル2、7月2日〜7月8日、4/7、今週0個、合計4個) 「無欲ゆえに小さいお土産の箱を選ぶシンデレラ」 ・王子の花嫁探しの舞踏会の入り口で、若い女性たちに王子がお土産を配っている。 ・お土産は箱に入っているのだが、箱の大きさは三種類あった。大きい箱は30cm×30cm、中くらいの箱は15cm×15cm、小さい箱は5cm×5cmだった。 ・一番小さい箱をためらわずに選ぶシンデレラ。 ・王子がシンデレラにその箱を選んだ理由を聞くと、シンデレラは「だって、これならハンドバッグに入りますもの」と嬉しそうに答える。 ・「一番小さい箱に一番いいものが入っているんじゃないかと思ったからです」と答えた娘はいたが、そんな答えをした娘は初めてだったので、王子、大爆笑する。 ・真面目に答えたのに笑われて、ちょっとむっとしているシンデレラ。 ・王子、非礼を詫び、後で一緒に踊って下さいませんかとシンデレラをダンスに誘う。  「舌切り雀」の構図をそのまんまシンデレラ迷宮に当てはめてみました。  前回、テキトーに作った「金貨百枚のうちの一枚を持ってかえるシンデレラ」より、こっちの方が細かい所まで同じなので、構図が同じだということがわかりやすいと思ったのですが…。  それでもって、2〜3ヶ所ひねってあるので、「舌切り雀のお話そのまんま」じゃないと思うので、課題として提出してみました(←だからセコイっつの)。 (もしケチがつくとしたら、「物欲系だからノーカウント」かなと思っている小倉) (それでも、シンデレラが一般人が欲しがるようなものを辞退したり、交換してしまう理由の台詞のバリエーションが広がったから良し) >かねやんさん&とんびの羽根さん  あ、何を言われていたのか分かりました。指摘された部分を考えられればオッケイですね(^^)  実践に移ります。  でも、とりあえずその前に昼飯に行ってきます(笑) -------------------------------------------------------------------------------- 体温を超えた気温は、人間が生きていくのに不適である。 No.2228 投稿日 2001年7月5日(木)12時35分 投稿者 巻島翔史 レスのみ。  シンデレラ迷宮、7月16日の週まで休みます。  理由は、えっと、その、レポート3本をそれまでに書かないといけないので。  集中力の無い俺はどうしてもネット絶ちしないといかんのですよ。 電波な人>  「単なるキチ○イだろ」と認識していたのは3日前までの話。 かねやんさん(2192)> >うーむ、そんなサイトがあるのか    別に単なるマンガのファンサイトっすよ。ただそこの管理人さんがそういうのにちょっと過敏な方だったのです。 ここ数日、数人だけでここの掲示板まわってる気がする。いや、いいけど。 -------------------------------------------------------------------------------- No.2229 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- ●短編蟻地獄。 No.2230 投稿日 2001年7月5日(木)20時13分 投稿者 小倉善哉  「弟の属性」と「兄の思っている弟の属性」を考慮した上で、ここのエピソードで描くべきなのは「どんな人間らしさなのか」を考えました。 「実は弟は『繊細』であることが分かった兄が、弟と和解する」  コンセプトはこれでGO!の予定です。  うーん、光明がちょこっと見えてきた感じ…。頑張ろうっと。  (でも具体的なエピソードは、まだ出来てない) ●雑談  ところで、ここのトコロ毎日最低一回、書き込みをしている小倉ですが…。  「分室に書き込めば間違った方向に考えが進んだ時、誰かが突っ込んでくれるから便利だなあ〜」っと、そういう点ではかなり気楽に利用しております。  毎度ツッコミありがとうございます&ごめんなさい、それでもこのまま爆走します(^^;  ↑「いいけど」と言われても、やっぱり気になっちまう小倉でした(←小心者) http://face.ruru.ne.jp/siruko/ -------------------------------------------------------------------------------- 桃太郎withシンデレラ No.2231 投稿日 2001年7月5日(木)23時55分 投稿者 さつき 紺野さん> >悪いやつを鬼と呼んでいた えーと、桃太郎の話の中では、鬼は明らかに人とは別の種族で書かれてますよね。 これでは「別種」だからという理由で離れ島で暮らしていた「鬼」達を排斥し、彼らの持っていた財宝を根こそぎ頂いた桃太郎という男の話、に今の自分には見えてしまいます。(単にひねくれてるだけかも) 種族が違うからと言うだけの理由で、鬼ヶ島でひっそりと暮らしていた鬼たちを根こそぎ殺戮して、その財をぶんどったんです、桃太郎という男は! ……なんか、すげーうがった見方な気がしてきた。(^^; >疑う事を知ったりする年齢に達しても、「鬼と呼ばれるものは概して悪い人間である」と思いつづける>事ですよね それは確かに怖いですよね。 自分が書いてた「怖い」っていうのは、実は「嫌だ」だったのかも。というかきっとそう。 「ただ『鬼』って固有名詞見ただけで、何も考えずにそいつらを絶対的悪だと思いこんで鬼退治をする桃太郎に声援送ってたのかがきんちょな俺はああ嫌だ嫌だこっ恥ずかしい」 童話、桃太郎のなかで、主人公である桃太郎はもう絶対的に正義で、その桃太郎にやられる鬼ってはやっつけられてしかるべきな悪い奴ら。 「理由は?」「だってそうなんだもん」 ゆえに、桃太郎=メルヘンなんですよね。 他にも桃から生まれるだとか、とんでもない早さで成長するんだとかいう部分でも「メルヘン」の証明になるでしょうけど。 犬猿雉が日本語話してたかどうかは、ちょっと覚えてませんが。(^^; そういえば、 >外国から漂着した人は、鬼と呼ばれて恐れられた事があった これを桃太郎と絡めたアニメ映画がありました。 その名も、 「ドラえもん、ぼく桃太郎のなんなのさ(多分こんなタイトル)」 知ってるひといるかな。(^^; それでは、課題提出します。 さつき15(無欲、レベル1、7月2日〜7月8日、3/7、今週0個、合計2個) ・昆虫大好きな王子、熱く深く昆虫を語る。ひく人々の中で、シンデレラだけが熱心に聞く。王子の話す内容は良く理解できないが、王子と話すことを夢見ていたシンデレラは終始笑顔。 ・数分の後、そろそろ失礼しますとシンデレラ。何故だと問う王子に、もっと話を聞いていたいが、他にも王子と話をしたい人がいるだろうからと答えるシンデレラ。 ・シンデレラに好意を持つ王子。一礼しその場を去ろうとするが、王子に引き留められ、昆虫趣味の王子に辟易した女性達からも、口々にいいからいいからと言われるシンデレラ。 ・二時間もの昆虫談義の後、一息入れようとシンデレラをダンスに誘う王子。 -------------------------------------------------------------------------------- サイキョーフィクション大会 No.2232 投稿日 2001年7月6日(金)01時08分 投稿者 霧原 智亜希 略してSF大会霧原です。 晴れてます。暑いです。なのに今週の土曜に限って雨が降るのはつまりワタクシめに日頃の行いの悪さ実感せよ、と言うことですか?>お天道様 迷宮、行きます。 シンプルにしたつもりです。 しかし、本当にシンプルなのか判りません。 そもそも、シンプルだから良いという保証もありません(爆) 霧原10(無欲、レベル1、7月2日〜7月8日、3/7、今週0個、合計0個) ・舞踏会で王子と踊れることになったシンデレラ。 ・シンデレラと王子が踊り始めてしばらくすると、侍従長が慌ててやって来る。侍従長は二人に断りを入れ踊りを中断してもらい、王子に何事か耳打ちをする。 ・話を聞き終わった王子はシンデレラに、急用ができてしまいしばらく舞踏会から抜けださなければならなくなったことを告げる。続いて王子が途中までしか踊れなかったことを謝ろうとすると、シンデレラは踊ってくれたことに対する礼を言う。王子はその表情から、シンデレラが本当に満足していることに気づき惚れる。 ・急用を片づけて舞踏会に戻ってきた王子、シンデレラを踊りに誘う。 小倉さん> >「実は弟は『繊細』であることが分かった兄が、弟と和解する」  「実は」とありますが兄くんには弟くんの『繊細』さが、どのように見えていたのでしょうか? 幽界寺さん> >「些細なこと」  結で「亜衣への気持ちを再確認」とありますが、一度目の確認はいつおこなわれるのでしょう?  ってここまで書いて思い出した(すいません(^^;)んですが、この話は付き合い初めのカップルの話でしたっけ?だとしたら話の開始時は常に好きだと意識してる状態なのかな。 -------------------------------------------------------------------------------- とんびの羽根42(無欲) No.2233 投稿日 2001年7月6日(金)01時55分 投稿者 とんびの羽根 >「シンデレラ迷宮」課題提出します。  とんびの羽根42(無欲、レベル1、7月2〜7月8日、3/7、今週0個、合計1個)  「犬の相手でダンスに参加できないシンデレラ」  ・舞踏会場の隅で王子の愛犬が行儀よく寝そべっている。  ・シンデレラの片方のキャットガーター(靴下留め)が落ち、犬のお腹の下にはいってしまう。  ・困ったシンデレラ、犬が起き上がるのを待とうと腰をおろすが、犬はさらに首をシンデレラの膝の上に乗せて寝てしまう。  ・王子、愛犬の相手を感謝するがシンデレラは首を振るだけ、犬を起こすとお腹の下からシンデレラのガーターが転がり出る。  ・犬を起こせなくてダンスに誘われる機会を棒に振っていたのだと知った王子、ガーターを返しダンスを申し込む。  犬と一緒にいる理由を「犬好き」「心優しい」でなく、特別な事情があると変えることで「無欲」にできないかと考えてみました。またなんだかわからないといわれそうですね、うーむ未熟なり。ガーターを落とすのはイギリスのガーター勲章創設の故事から題材をとりました。 -------------------------------------------------------------------------------- 一つ、人の世の生き血をすすり、 No.2234 投稿日 2001年7月6日(金)17時14分 投稿者 弟切 千隼 二つ、不埒な悪行三昧、 三つ、醜いこの世の鬼を、退治てくれよう桃太郎! いきなりおばかな書きこみですみません m(-_-)m 何だか皆さんが桃太郎で盛り上がっているので、つい……。 (いまさら『桃太郎侍』ネタなんて誰がわかってくれましょうか?) 桃太郎の話は、いくつか原型と思われる話が残っています。それら原型の話をたどると土俗的な雰囲気が濃くて、どうやら初期の頃は辺境に住む異文化を持つ民族を攻め滅ぼす話だったようです。 辺境に住む、というのも、もとはといえば中央部に住んでいたのが権力者たちに追いやられて、あるいは自ら文化の違う民との接触を嫌って、辺境に移り住んだもののようです。 源頼光[みなもとのよりみつ]が大江山の酒呑童子[しゅてんどうじ]を退治したという話も、桃太郎伝説の源流の一つと目されていますね。この辺になると、鬼と言いつつやっていることはただの山賊と同じで、「賊の征伐」という勧善懲悪的意味合いが強くなります。 現在伝わる桃太郎のお話は、古来から伝わる土俗的な話がどこかの時代に子供向けに「毒抜き」され、さらに「勧善懲悪」的要素を加えて、親(社会を構成する大人)が子供たちに聞かせたいお話として完成されたものらしいです。 桃太郎の根っこ探しをするなら、柳田国男の『桃太郎の誕生』という著作を忘れることはできませんね。天下の名著です。民俗学の勉強にもなりますから、機会があったら読んでみるといいですよ > 皆さん。 書きこむたびに自分のおばかぶりを披露している気がする弟切千隼でした(^^; みんなこの夏の暑さが悪いんです(責任転嫁はしないように > 私) -------------------------------------------------------------------------------- 短編蟻地獄 No.2235 投稿日 2001年7月6日(金)17時37分 投稿者 小倉善哉 >霧原さん  ぬう。ご指摘ありがとうございます。  数学が苦手だった中学生時代、勉強を教えてもらっていた兄に「どこでつまづいてるのか分からないから、解だけ書いてないで計算式も書け」と言われたのを思い出しました(笑)  という訳で、弟の人間らしさを表現するのに一番適した「人間性(弟が持つ属性)」を「繊細」にロックオンした経緯をまとめてみました。  まずは、弟の属性から、考えてみます。 ○弟の属性 「繊細で頑張り屋さん」 ・頑張り屋さん  ・真面目  ・持久力がある ・繊細  (ナルシスティックな繊細さはない) ・従順 ・素直 ・天然ボケ ○兄にとっての弟の属性  次に、兄にとっての弟の属性ですが、兄が弟のどういう部分を勘違いしているのかが分かるように、本来の属性をカッコ内に書いてみました。 「鈍感な強いロボット」 ・強いロボット(素直、従順、頑張り屋さん)  ・真面目  ・持久力がある  ・従順  ・意志薄弱(素直) ・鈍感(天然ボケ) ・ナルシスティックな繊細さがない。→トータル的繊細さもない。 ○まとめ  兄が思っている弟と、実際の弟で違う部分は「素直・繊細・天然ボケ」→「意志薄弱・繊細度0・鈍感」です。  さらに、兄と共通する属性(もしくは、兄が思っている兄の属性)と共通する部分は「繊細」です。  ただ、兄の繊細さというのは、「ナルシスティックな繊細さ」なので、弟の「繊細さ」とはちょっと違います。(ただし、弟がどういう「繊細」なのかは、現在、考え中)  「ナルシスティックな繊細さ」とは、「自分が傷付くのを極端に嫌がる」とか、我が身可愛さゆえの、繊細さです。 (本当はこれ、繊細とは違うんだけど、兄はそう思っている)  兄の考える「繊細さ」というのは、一般的な「繊細さ」とはちょっと違うみたいです。  と、いうか、兄は「弟の繊細度レベルを低く見積っていた」ようです。  ええと、ともあれ、ここで描くべき弟の繊細さは、兄のそういう思い込み(ナルシスティックな傷付きやすさ=繊細さ)が覆されるほどの繊細さじゃないといけないのだな、と思っております。 -------------------------------------------------------------------------------- 無題 No.2236 投稿日 2001年7月6日(金)23時18分 投稿者 唯野教授 ああ 暑い、暑くてパソコンの前に座れない(パソコンのある部屋にはクーラーがない)。でもよく考えたら、プリントアウトすればいいのであってまったく言い訳になっていないのだなあ。 >小倉さん いくつか指摘しようと思ったら自分で解決されてますな。う〜ん、凄い。 >電波系 最大公約数的な意味は、「妄想症」ってとこです。自分の頭の中だけで起こっていることと、現実の区別がつかなくなっちゃってる人ですな。 ではハコ書き提出。 「永遠の孤独(仮)/唯野教授(ハコ書き 4回目)」 プロローグ 十五年前、一也の友人を殺す不死者。彼もまた不死身ではなかったと落胆する。 起部   起 家路を歩いている一也と岸。  承 一也は岸と別れて公園へ入ろうとする。理由を尋ねる岸に、十五年前の事件を話す一也。  転 岸は一也の考えが彼自身の為にならないと彼を諭そうとするが、一也はきかない。言い争いになりかけたところで、一也は誰かがこちらに向かってくることに気づく。  結 うつろな目をした男が二人に近付いてくる。もしやあれが待ち続けていた相手ではないかと思う一也。 承部  起 ナイフで襲いかかってくる男。待ち構えていた一也は難なく迎撃し、十五年前の因縁を男に示すが、男は堪えた様子がない。  承 男の態度に怒り、一也は相手の腕を切断する。しかし、すぐに再生したため、驚く二人。さらに激しい攻撃を加えるも、効いた様子がない。  転 これは手に負えないと岸は退くことを提案するが、一也は心情を語り、絶対に逃げないと言う。それに共感し、加勢する岸。  結 二人は男の体をバラバラにするが、それでもなお男は再生をしてくる。 転部  起 二人の強力な攻撃を受けて、男は二人が自分の仲間であることを確信し、それをきっかけに自分の独特の考えを語る。あまりの異常さに、二人は一瞬、攻撃することすら忘れる。  承 男の身勝手な言葉に怒った一也は、岸と共に男の体をバラバラにし、さらに各パーツを焼き尽くす。殺しきったと二人は確信する。  転 突然苦しみだす岸。  結 岸の体を突き破って、男が完全再生を遂げる。 結部  起 男の再生と、友人の死に混乱する一也。  承 岸が死んだ直前のことを回想し、男が血の一滴からでも再生できるのではないかと推測する。  転 一也は左腕を切り落とし、それを媒体に強力な魔法を発動させ、男を焼き尽くす。  結 男が跡形も無く消し飛んだのを見て、気絶する一也。 エピローグ 一週間後、男は公園で完全復活を遂げていた。 -------------------------------------------------------------------------------- とんびの羽根43(無欲) No.2237 投稿日 2001年7月7日(土)00時21分 投稿者 とんびの羽根 >「シンデレラ迷宮」課題提出します。  とんびの羽根43(無欲、レベル1、7月2〜7月8日、4/7、今週0個、合計1個)  「シンデレラ」  ・舞踏会の途中、余興で隠れんぼをすることになる。王子が鬼になり、王子に見つかると「罰」として王子と1フレーズを踊らなければならない。  ・見つかった方が実はいいので、娘達はわざとすぐに見つかっていく。  ・踊りつくした王子、やっとカーテンの妙な膨らみに気付き織布を引き上げる。  ・声にならない叫びをあげて驚くシンデレラ。隠れる指示をひとりだけ本当に守っていたのだ。  ・スペシャル罰ダンスを命じる王子。何がスペシャルかと言うと時間無制限。  王子が全部でどれくらい踊ることになるのか、イメージが掴めないのが困りました。最終的には深夜12時まで踊らないといけない、ということは、あまり早くから踊り始めると王子は疲労困ぱい……まずい、どうしよう。いや疲労困ぱいしてるからシンデレラが逃げ出したのに追いつけなかったんだ、よし、問題無しだ。<おい -------------------------------------------------------------------------------- No.2238 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- 1行コンセプトを書き忘れたなり No.2239 投稿日 2001年7月7日(土)10時43分 投稿者 とんびの羽根  「見つかると王子と踊れるかくれんぼで、見つからないようにしているシンデレラ」です。 >唯野教授さんの不死者  仲間を見つけるために一つの町ごと焼き払うぐらいしかねないですね。  うちの田舎に豊臣秀吉に焼き討ちにあった寺があります。丹生山の山上にあった明要寺という寺ですが、平清盛が神戸に福原京を作ろうとしたとき比叡山と同じ役割をさせようとした山でもある。同じく焼き討ちにあった延暦寺と違って明要寺は復活することはなかったのですが。  織田信長に抵抗していた三木城の別所氏に食料を提供していたために秀吉の怒りを買って丹生山は火だるまになり、罪も無いお稚児さんたちが山伝いに逃げるのですが、それすらも追い掛けて山を焼き払いそちらの山は稚児ヶ墓山と呼ばれてます。  しかしいい天気です、梅雨はどこ。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.2240 投稿日 2001年7月7日(土)13時50分 投稿者 新木 伸 >シンデレラ迷宮とか  ここのところ、書き込み回数が減ってます。  最近ちょっと、色々あって精神のテンションが上がらないもんで、僕のシンデレラ迷宮のほうは採点をストップします。2173以降より。  どうも何年か周期でやってくる鬱期が来たらしい。  提出自体は続行してもいいんだけど……。  採点代行者の人とかも、誰も動けないとなると、無採点状態になるのう。  ちなみに短編蟻地獄に参加している人は、採点は禁止。その余力があったら短編のほうをやるべし。杉井君、八神さん、弟切さんとか。  とりあえず今週分については、リセットとかはなしってことで。 >短編蟻地獄  短編蟻地獄のほうは続行。  そういや8/31だって? 電撃の短編小説賞。  じゃあ、それ目標にしますか。  直しに2〜3週間はかけんとならんだろうから、8月頭までには初稿アップせんと。  あんま時間ないね。 >小倉さん >2178  うん。その理解で正しい。  人の話を分解するのは、自分の話を分解するより楽。 >巻島君  伏せ字の基準か。  んじゃ、まず、どうして伏せ字にする必要があるのか、それから考えてみよう。  伏せ字を使う必要があるときって、どういうとき?  なぜ伏せ字が必要になってくるの? >幽界寺君 >「些細なこと」幽界寺 起承転結 三回目  起承転結の4分割はそれでOK。  より簡潔にすると、こうなるか。 起 妹との仲を亜衣に誤解される祐樹。 承 誤解を解こうとする裕樹。 転 悩み、苦しむ裕樹。 結 亜衣と仲直りする裕樹。  「誤解される→誤解を解こうとする→誤解が解けずに悩み苦しむ→仲直りする」ってな展開なわけだ。  じゃあ今度は16分割ね。 >属性と個性  言葉の意味を考えたら、おのずと分かりそうなものだがなぁ。  属性っていうのは、その者(物)の属している性質。  個性っていうのは、それが個別に持っている性質。  例のおばあさんに席を譲る不良ってケースだと、「不良」が属性。「おばあさんに席を譲る優しい少年」が個性。  またこのケースでの属性には、「人間」「男」「学生」とか、あえて言わずもがなのものもある。  大勢が持っている物なのか、個々が持っているものなのか、違いはそこね。  キャラを属性で捉えるっていうのは、キャラをパターンに分類するということ。  コンセプトで捉えてみるということ。 >ヒーローの話とか  なるほど。「ヒーローは変更後の法則には従う」か。  そうすると、「ヒーローは真空中でも呼吸できる」と、物理法則を変更するわけだけど、口にガムテープを貼られてしまったら、これは息ができなくなってしまうわけだな。  そのうち使おう(笑)。 >唯野君 >「永遠の孤独(仮)/唯野教授(ハコ書き 4回目)」  プロローグには、一也もからめないといかんね。「友人を見捨てて逃げてく青年」とかいれんといかんか。  あと戦いのバリエーションについて。  バラバラ2回っていうの、どうにかせい。  1回目のほうを別なことにするか、2回目のほうを変えるか。  バラバラと同じぐらいのインパクトのあるものって、ほかにもあるでしょ? 巨石の下敷きにして押し潰してミンチにするとか。  そこんところをクリアーすれば、ハコ書きはこれでOK。  直しは戦いに関するところだから、次はプロットだね。 -------------------------------------------------------------------------------- あらすじ申人 No.2241 投稿日 2001年7月7日(土)21時50分 投稿者 紺野タツキ    あらすじです。  長いですが、設定もくわしく説明してみました。これでけっこうつっこみやすくはなったんじゃないかと思います。でも複雑な設定なので、そして「分室(仮)」では私の文章はわかりづらい事で悪名高いので、やっぱりわかりづらいかもしれません。  あらすじの後、最後のほうは、レスとシンデレラです。 >あらすじ  封印と封印の制御のところの設定がけっこう複雑なので、あらすじには入れていません。設定に字数を取られて、ストーリーの流れのほうがおろそかになるからです。 >舞台  南を砂漠、北、東西を山脈に囲まれた荒野。水が乏しいので、川や池の周りに都市ができ、文明ができてきました。しかし水の制限を受けて、あまり強い文明は育ちませんでした。周辺を砂漠と山脈に囲まれているために、侵略から守られただけでした。  赤い髪の一族は、荒野で最大の河の流域に栄えましたが、長い年月の間に河の流れが変わったために衰え、坪家に滅ぼされます。 >兵器の設定  五百年前に赤い髪の一族が開発しました。兵器に精霊をこめ、精霊を攻撃力としたもの。しかし制御できなかったのでこれを封印しました。 >封印方法  子供申人の魂を兵器に、兵器の魂(精霊)を刀に、刀の魂を申人に、それぞれ移動し、それぞれを封印しました。封印というのは、魂がもとの身体に戻らないように、固定する事です。  刀を用いたのは、当時武器、しかも刀をあつかう技術がもっとも進んでいて封印しやすかったから。子供を用いたのは、後に封印を解いて兵器を使う時を考え、制御とするためです。  このせいで、申人は年をとらなくなります。 >子供を用いた制御とは  刀の魂は、本来なら、感情とは無縁のものです。でも子供に入れる時にムリに回路を作ってやります。子供の身体のほうには魂につながる回路があるので、刀の魂は子供の身体が受ける外からの刺激(やさしくされる、いじめられる、など)を受けて、感情を育てます。ただし、本来なら感情とは無縁なので、感情を育てるにはかなり時間がかかります。  魂はもとの身体との結びつきがとても強いものなので、刀の魂に感情が育つと、本体の刀に影響がいきます。それが精霊に伝わり、兵器に伝わり、子供の魂に伝わり、子供の身体に戻ってきます。その結果、三つの魂と、三つの身体、それぞれの結びつきも強くなります。だから、子供だけを制御に使っても、兵器を制御できるようになるわけです。 >実際の流れ  まず、封印の番人「白羽」が、子供申人を預かります。一族代々申人のめんどうを見て、申人の意志決定を全部「白羽」が行います。すると、申人は「白羽」にほとんど完全に依存するようになります。申人は「白羽」という言葉に敏感になります。  そうなれば、もし封印を解いて兵器が暴走しても、申人に「白羽」という言葉を聞かせると、刀の魂と申人の間の回路が自然に引き寄せられて、兵器を封印する事ができます。つまり、封印をするも、解くも、自由自在になります。  ここでもし、刀の魂に、申人の身体から、斉という人間への好意が育てられたとしましょう。そうすると、「斉」がキーワードになって申人と刀の魂は結びつきます。 >あらすじ本体    「さると・申人版/紺野5くらい(800字)」  坪家との戦いで敗色濃厚になった赤い髪の一族は、遺跡にある兵器の封印を解くか解かないか、で二つに分かれた。封印を解いた場合、制御には子供申人が必要だったが、貴族の若者燧は申人を哀れみ、申人と申人の封印の番人をひそかに辺境の村に逃がす。  赤い髪の一族を滅ぼした後、兵器を探し始めた坪家当主竪樹は、やがて村をも襲う。番人が殺されて申人の封印が解ける。また申人が刀を抜いたために刀の封印も解け、刀に封じられていた精霊の意志が働き始める。生きる目的がなく意志決定を番人に頼っていた申人は、精霊の気まぐれにしたがって人を殺すようになる。  ある日坪家の残党狩りを殺した申人は、たまたま斉という傭兵を助ける。斉は、戦う時刀があたり負けするので砥ぎ師を訪ねる途中だった。そして申人の刀も斉に変だと言われ、強引に道づれにされる  砥ぎ師は、斉の刀の変調は、斉の刀の魂が申人の刀の精霊におびえているせいだと言った。そして、魂や精霊をあやつる技術は赤い髪の一族しか知らなかった、と告げ、自分は刀を治せないと言う。  兵器の封印でもある申人の異常さに気づきおびえる砥ぎ師を見て、申人は自分が普通と違う事を知る。そして初めて自分自身で殺意を感じる。しかし斉は、砥ぎ師の言葉を笑い飛ばして申人を止めた。斉に親しみを持った申人は、技術の手がかりを求めて赤い髪の一族の遺跡に向かう斉に、ついて行く事にする。  だが坪家の追っ手はしつこく現れる。刀の精霊の力で撃退するうち、申人は次第に刀に支配されていく。精霊の奴隷になりかけるその度に、斉が申人を現実に引き戻した。申人は斉を特別に感じ始める。  二人が遺跡に着くと同時に、兵器を発見した竪樹が封印を解く。精霊の異常な力にひきずられて、兵器はすべてを貫く赤い光で申人は刀で、無差別に生き物を狙う。申人を手に入れていない竪樹は兵器を制御できない。そして二人は離れ離れになる。  しかし兵器は申人でもあると気づいた斉が、兵器に呼びかける。もとの自分が何であろうと、斉と旅をした時の自分でありたい、斉と旅を続けたい、という自分の意志を申人は自覚する。申人の魂は申人に戻り、結果的に兵器も精霊も封印される。  「さると・斉版/紺野5くらい(800字)」  斉は赤い髪の一族に恩があり、傭兵に志願した。しかし、坪家との戦いでスパイが横行し、敗色が濃くなるにつれ、一族でない傭兵達は信用されなくなる。  その中で貴族の若者燧(ひうち)は斉を信頼し、友達と呼んでくれた。しかし彼は、最後の戦いの中で、坪家嫡男の乗樹に残酷な殺され方をする。戦いをかろうじて生きのびた斉は、乗樹への復讐を誓う。  だが突然、刀が敵と戦う時にあたり負けするようになる。残党狩りを逃れて復讐を果たすためには刀が必要なので、斉は有名な砥ぎ師を訪ねる事にする。  その途中で残党狩りに見つかった斉は、危ないところを赤い髪の少年申人に助けられる。申人も自分の刀を思い通りに使えていないのを見て、また申人の赤い髪を見て、斉は申人に親近感を持つ。そしてお礼だと言って、強引に砥ぎ師のところへ伴う。  砥ぎ師は、斉の刀の変調は、斉の刀の魂が申人の刀にこめられた精霊におびえているせいだと言った。そして物に宿る魂や精霊をあやつる技術は、赤い髪の一族しか知らなかったので、刀はなおせないと言う。長い間使ってきた刀をあきらめきれない斉は、技術の手がかりを求める。そして申人とともに戦後唯一残った、赤い髪の一族の遺跡に向かう事にする。  旅の間に斉は、申人が感情に乏しく、生きる目的がない事に気づく。そして燧と話し方が似ている事に気づき、燧にも生きる目的がなかったのだと知る。また斉自身も、戦後生きのびる意志を持つために復讐という目的を作っていたのだと、自覚する。  だが申人に向かう坪家の追っ手を振り切るために刀を使ううち、申人は次第に刀に支配され始める。やがて斉は、申人のために精霊をあやつる技術を求めて、遺跡に急ぎ始める。  二人がが遺跡に着くと同時に、坪家の軍勢も遺跡に現れる。遺跡に眠る兵器を手に入れるために。しかし坪家は兵器の封印を解くが制御できなかった。兵器はすべてを貫く赤い光で生き物を無差別に狙う。兵器と共鳴した申人も精霊の異常な力を味方に殺戮を始め、斉と申人は離れ離れになる。  斉は、兵器の共鳴音から兵器は申人でもあると気づく。同時に、申人と旅を続けたいとも思う。斉は申人に呼びかけ、申人は我に返り、兵器も封印される。  「さると・竪樹版/紺野6と同じ(800字)」  砂漠と山脈に囲まれた荒野に、豪族坪家があった。当主竪樹は、一代で坪家を一大勢力にしたてあげた豪傑だった。  ある日竪樹が赤い髪の一族を滅ぼし、坪家は荒野の最大勢力になる。だが荒野の外にはそれ以上に強い国があり、もし攻めてくれば坪家が滅ぶだろう事もわかっていた。決定的な武力を求めていた竪樹は、赤い髪の一族の将軍が言い残した「兵器の封印を解けば勝てたのに」という言葉が気になる。  赤い髪の一族の文献を調べるうち、精霊を魂にして作った強力な兵器が、赤い髪の一族の遺跡に封印されている、とわかる。また、兵器を思い通りに操るためには申人という子供が必要だとわかる。竪樹は申人のいる村を襲わせるが、申人は逃げてしまう。  さらに嫡男の乗樹が、竪樹が力に執着しすぎるのは狂っているからだと言い始め、竪樹を殺して坪家をのっとろうと画策する。それに気づいた竪樹は、申人に追っ手を差し向ける一方で、乗樹暗殺を命じ、兵器の封印を解く方法を調べ出す。  しかし申人は精霊がこめられた刀を持っていて、精霊の力で追っ手を逃れる。乗樹暗殺も失敗する。さらに乗樹は反逆のための同士をつのり始め、竪樹が力をつけると困るので、申人の追っ手を妨害した。  身の危険を感じ始めた竪樹は、申人なしで封印を解く事にする。兵器さえ手に入れば、乗樹や諸外国を十分けん制できると考えたのだ。そして、軍隊をひきいて遺跡に向かい、兵器の封印を解く。  だが兵器は暴走し、すべてを貫く赤い光で生物を無差別に狙う。ちょうど申人も精霊をあやつる方法を探しに遺跡に来て、精霊の異常な力を使って、坪家の兵士達を殺戮する。うろたえた竪樹は逃げるまもなく、兵器に両足を切断されてしまう。  結局、旅の途中で申人と道づれになった傭兵斉が、申人にむかって呼びかける事で、兵器を封印する。申人をつれて再び逃げてしまう。  兵器の強大な力にもてあそばれ、両足を失い、兵器も手に入れられなかった竪樹は、恐怖と失意のせいで、意気や豪快さのすべてを失ってしまう。乗樹の命令のままに隠居させられ、当主の座を奪われてしまうのだった。 >小倉さん >ポリアンナ系  ポリアンナは、教会の慰問箱に入っていたのが服ではなく松葉杖だった時に、がっかりするわけです。でもその時お父さんが、「松葉杖を使う必要がない事を喜ばなくちゃ」と言うわけです。それでゲームが始まるわけですよね。「喜ぶゲーム」。お父さんが死んだ後も、ポリアンナは続ける、それでポリ−おばさんやペンドルトンさんの心を和ませる、というわけです。  松葉杖をもらっても、「松葉杖使う必要ないことがうれしいわ」と言う、というのは、「すごくちっぽけなものでも満足できる無欲さ」ですよね。 >電波系 >唯野さん >最大公約数的な意味は、「妄想症」ってとこです。自分の頭の中だけで起こっていることと、現実の区別がつかなくなっちゃってる人ですな。  想像だけで満足するって、そんなに「妄想症」ですかね。「妄想症」は病気くさいけれど、人間けっこういろんな事を想像だけで満足させてませんか?今で言うなら、秋を想像して涼しくなった気になるとか(笑)。 >シンデレラ迷宮 紺野72(無欲、レベル1、7月2〜7月8日、4/7、今週0個、合計10個) ・シンデレラは魔女のおかげで、舞踏会に来た娘たちの誰よりも高級な、しかもシンデレラに合ったドレスを着ていた。 ・王子はシンデレラはさぞ高貴な身分なのだろう、と考え、気を引こうとする。何かほしいものはないか、とたずねる。 ・シンデレラは、何もない、と言う。 ・王子が、そんなはずはないでしょう、と笑い、宝石や、珍味、金貨などを例にあげる。 ・しかしシンデレラは、「でももう王子様とお話できてしまいましたもの」と言ってことわる。 ・王子はシンデレラをダンスに誘う。 紺野73(無欲、レベル1、7月2〜7月8日、5/7、今週0個、合計10個) ・王子は、全員とは踊れないかもしれない、と言い渡す。 ・娘たちは王子と踊る順番を争って列を作る。シンデレラは、列を作る時にほかの娘に譲ってばかりいたので最後になる。 ・王子は、列の順番に、娘たちと踊っていく。 ・しかし王子は、最後尾のシンデレラがなぜか一番満足そうな事に気づく。 ・王子はシンデレラに、何がそんなに満足なのかたずねる。 ・シンデレラは、待つ時間が長いほど王子様と踊る瞬間が楽しいだろうという事に気づいたので、と答える。 ・王子はシンデレラをダンスに誘う。 紺野74(無欲、レベル1、7月2〜7月8日、6/7、今週0個、合計10個) ・王子と踊るためには、まず三人の貴族と(誰でもいい)踊らなければならない。三人の貴族が、踊りのレベルが王子と踊ってもいいレベルだと判断すると、王子と踊れるのだ。 ・娘たちは次々に貴族をつかまえて踊る。 ・シンデレラも王子と踊るために、まず一人の老貴族に頼んで踊ってもらう。しかし曲が終ると、楽しかったからぜひもう一曲お願いします、と言ってもう一曲踊る。 ・老貴族は、シンデレラが本当に自分とのダンスを楽しんでいると気づく。 ・老貴族からその話を聞いた王子は、シンデレラをダンスに誘う。 >新木さん  お大事に。大事にしていると鬱が治るかどうかは私はわかりませんが。人の話ではつらそうだからな。 -------------------------------------------------------------------------------- >弟切さん(2202) No.2242 投稿日 2001年7月7日(土)23時04分 投稿者 とんびの羽根 >「王国の魔女」(仮題)八百字あらすじ >ハマオはキサラに王室の御用魔術師になってくれと頼み、彼女は承諾した  ハマオはどの魔術に利用価値があると考えたのでしょうか。  キサラは恋仲になったから御用魔術師を引き受けたのでしょうか。  ここはすれ違いが起きるわけで、すれ違いをより具体的に書くことが説得力につながると思います。 >彼の幸せのためなら二人を祝福しようと思い直し  キサラは「彼の幸せ」を具体的には何だと考えたのでしょうか。「ハマオがスミナを愛すること」「ハマオが後ろ盾を得ること」「ハマオが相応しい女と結ばれること」などいくつも考え付きます。  ここはキサラがどのくらい真実に近付いているか、あるいは遠ざかっているかによって、ストーリー展開に影響しますね。 >スミナが贅沢をしたいがためにハマオと婚約したのではと疑った。  贅沢をしたいと見えるなら「スミナの家が実は裕福ではない」という仮定が必要になります、でもキサラがそのことを知る描写がないですよ。有力な貴族なのに裕福で無いのはなぜでしょう。それとも裕福なのに贅沢をしたくて婚約するので強欲だということなのでしょうか。それならそれで、エピソードが必要になると思います。スミナの家は裕福なのかそうでないのか、明示しておいたほうがいいです。 >父の後ろ盾が欲しいからには婚約破棄などなさいませんねと王子に詰め寄った  一点、「スミナの家が後ろ楯の力を持っている」ことはわかりますが、ハマオ王子はなぜその後ろ楯が必要なの?  もう一点、スミナはなぜハマオが必要なのは自分で無く自分の父の後ろ楯だと思い込んだの?「豚のスミナにキスしようとしない」からはその結論は出て来ません、  ということはスミナはそのことを以前から知っていたのですか……なぜ知っていたのでしょう。  結局登場人物の中でキサラだけが純愛を求めていると思うのですが、合ってます? >新木さん >鬱  そうですか、以前鬱対策のこと書き込んでおられましたね。わしらは何のお役にも立てないばかりが、足を引っ張ってるかもしれません。鬱から脱出するまで、この分室等で決して無理をなさらないようお願いします。 >ジャンプ  最近ボーボボから読んでしまうな……(ブルーな時でも) -------------------------------------------------------------------------------- シンデレラ迷宮、雑談 No.2243 投稿日 2001年7月8日(日)00時09分 投稿者 くのうようこ(KOUYA) 講習会の帰りにシンデレラネタを考えていたら、電車を乗り過ごしてしまいました。 明日も講習会です。 くのう15(無欲、レベル1、7月2日〜7月8日、2/7、今週0個、合計0個) ・舞踏会の会場に、記念品が運ばれてくる。 ・記念品には二種類あると告げられる。 ・大きい箱と小さい箱。どちらか一つだけ、好きなほうを選んで、列に並ぶように指示される。 ・中身について、あれこれ思いをめぐらせる招待客たち。何か裏があるのではないかと考える。 ・深読みをした人々が動けないでいる中、シンデレラは進み出て大きい箱の前に行く。 ・箱の中身は空。それを見た招待客たちは、こぞって小さい箱の列に並び、高価なブローチを手に入れた。 ・一人だけ犠牲になったシンデレラに、王子が声をかける。 ・残念だったね、と言われて、きょとんとするシンデレラ。 ・小物を整理するのに、ちょうどこれくらいの箱が欲しかったと答える。 ・本当にうれしそうなシンデレラに、王子も自然と笑顔になる。 ・音楽が始まって、王子はシンデレラをダンスに誘う。 くのう16(無欲、レベル1、7月2日〜7月8日、3/7、今週0個、合計0個) ・舞踏会の会場で、シンデレラは指輪を拾って、お城の人に届ける。 ・指輪は王の持ち物だった。 ・王はシンデレラに、指輪を拾ったお礼に、金貨の入った袋をくれると言う。 ・当然のことをしたまでで、もらう理由がないとことわるシンデレラ。 ・しかし王は、恩を受けて返さないのは、王家の恥、威信にかかわると食い下がる。金貨が嫌なら、他に何か望みはないかと言う。 ・ここで何か答えないと、失礼にあたると思ったシンデレラ。必死になって考えるが、思い浮かばない。 ・まわりの期待をこめた視線に、喉がカラカラに渇く。ひらめいた。 ・「お水を一杯ください」 ・それまで成り行きを見守っていた王子が、助け舟を出す。恩人を困らせてどうするんですかと、王をたしなめる。 ・王子はシンデレラに水の入ったコップを渡すと、飲み終わったらダンスを踊ってくれないかと誘う。 ・喜んで、と答えるシンデレラ。 ・王家の威信が保たれて、まわりで見ていた人々もホッとする。 >鬱 …何もできませんが苦しいです。 自分のバランスとるだけで精一杯の状況ですが…。 …うーん、やっぱ、自分がやるべきことをやるのがせめてもの恩返し…になるのかなぁ?(←ちょっと自信ない…) とりあえず映像方面の企画、長引いています。 素直に一発ボツで他の人に決まれば楽かなぁーとか、甘いことを考えていたのですが、企画制作側から、もっと企画性を前面に出した構成にしてほしいとの要望が出ました。 要望と言いつつ、企画と制作方式でスポンサーから資金を調達したとなれば、そりゃ、絶対にはずせないお達しと言いますがな。 てなわけで、ここから先は、ついてこれる者だけがついてこい…とゆうか、企画を潰したくない奴が何がなんでもやるしかないとゆう、サバイバルな状況になりつつあります。期限はあるし。制作時間に食い込むし。 自分の現在のレベルはトホホです。 しかしそんなことは言っちゃあいられません。 他の人ががんばるにしたって、自分もがんばった方が、成功率は上がりますから。 シンデレラは時間がかかっても続行させてもらいます。 なにせ今、コンセプトはずすと内容の出来以前に使えないので。ちょうどそこの訓練になっています。(ホント、トホホ…) 過去ログと照らしあわせながら、もう少し自分なりにあがいていく作業をやってみたいと思います。 http://homepage1.nifty.com/KouyaAtoZ/ -------------------------------------------------------------------------------- >くのうさん No.2244 投稿日 2001年7月8日(日)09時17分 投稿者 とんびの羽根 >くのう15  勝手に骨化してみます(自分の経験値をあげるためですが)  起=状況の説明   大小二種類の箱があり、どちらかを選択する。どちらが得なのかわからない。  承=行動   ひとびとは選択を後のばしにしている。   最初にシンデレラが大を選択し、空箱だけを手に入れる。   ひとびとは小を選択をし、高価なブローチを手に入れる。  転=王子の視点(書かれていない筋)   (不利な状況で最初に選択をしたシンデレラは行動力と勇気がある。)   (大を選択したシンデレラは欲があり、無思慮である。)   (シンデレラがひとりだけ損をしたのは明らか。)   シンデレラは残念なはずだと思う。   予想に反してシンデレラは空箱で満足していている。  結=王子の行動   シンデレラにつられて自然と笑顔になる。   シンデレラをダンスに誘う。  無欲を1行コンセプトにします。   「ひとりだけ空箱で満足するシンデレラ」  いいがかりをつけられないように整理すれば充分OKレベルだと思います。(^^)  ちょっとせりふだとか、無欲以外のアピールポイントが混ざってるので心配だけど。 -------------------------------------------------------------------------------- >紺野タツキさん(2241) No.2245 投稿日 2001年7月8日(日)20時31分 投稿者 とんびの羽根 >ポリアンナ系  ポリアンナは「物の見方を変えることで、いままで気付かなかった良いことに気付くことができる」と、父から教えられるのですね。それを実践する手段としてポリアンナは喜びのゲームを編み出したのだと思います。だから松葉杖をもらっても、松葉杖に満足したのではないことに注意する必要があります。松葉杖をきっかけとして、松葉杖の必要のない自分の幸せに気付く喜びなのです。  この考え方はもともと聖書のなかにでてきます。それはあなたたちはすでに幸せなのだ、ということを伝えるためのものですが、実はかなり厳しいものでもあるのですよ。「貧しい人々」「今飢えている人々」「今泣いている人々」は幸いだというのですから(医者であったルカの福音書による、マタイのほうが有名ですがかえってわかりにくいので) >想像だけで満足するって、そんなに「妄想症」ですかね。  それが想像であることに気付いていないとしたら危ない、というのが論旨だと思います。  最近みなさんにいちゃもん、つけまくってますね、気分を害されたかたごめんなさい。  つーか、私ばかり書き込んでる(汗;;; -------------------------------------------------------------------------------- 今回は課題なしです No.2246 投稿日 2001年7月8日(日)22時36分 投稿者 さつき ええと、今週からすでにその気配ありありだったんですけど、前期試験が近づいてるのでシンデレラ出すペースが落ちます。情けないですけど。 大学の試験は始めてなんで、全然勝手分かんないですし、単位落としたら、大枚はたいて私立大学にやってくれてる両親に申し訳立たないんで。 だったら試験前にあわてないように普段からやっとけ、って言われそうですけど。(^^; さらに、八月の1〜3週にかけて、北京にある都立大に語学研修に行くことになりそうなので、向こうのネット環境次第では、三週間まるまる書き込めないかも知れません。 もしそうなっても、向こうでちゃんと課題考えます。 弟切さん> いや、自分、わかっちゃったんですけど<桃太郎侍 それはともかくとして、ログ読んでるときもずっと思ってたんですが、弟切さん、博識ですね。 自分は得意分野がなんとゆーか、非常に偏っているので、少々困りものなんです。(^^; 大学で、新たな知識を身につけなければと、西洋文学などを取ったりしてるんですが、そこの教授が「肉と骨」という言葉を口にしたのには驚きました。 そういえば、例の「人名の世界地図」手に入れたんですが、愛称の作られ方からなにから、とても参考になりました。 願わくば、フランス人名が羅列してて手欲しかったんですけど、他の本と併用して、なんとか良い名前を作ることが出来ました。ありがとうございます。 新木さん> ペースこそ落ちますけど、シンデレラは続行します。 自分が採点代行できるだけの実力があれば良いんですが……。 あ、鬱解消法ですが、運動してみるってのはどうでしょう? 夏って事で、近場のプールなんかで。 でも、そんな甘いもんじゃないのかなぁ。 ともかく、お大事に。復帰待っています。 -------------------------------------------------------------------------------- 鬱 No.2247 投稿日 2001年7月8日(日)23時33分 投稿者 かねやん  己は鬱期が過ぎるのを待つタイプなので何も参考になることを言えないですが。復活するまで、無理していつもと同じことをしようとしないほうがいいですね。  それで一時期酷い状況になったことあるし(苦笑) >魔女の宅急便  金曜ロードショーでやってたので見てましたが、あれは(和製じゃない)ファンタジーですね。  体系とか説明はしてないけど、魔女がいることがおかしいと感じない。  ジジが喋る事については、もともとある魔女のイメージを利用してるし。  起の中のエピソードで、特別不思議なことじゃ無いと思わせている。  上手いなあと改めて感心。 >弟切さん  魔術師と言うだけで、人を他の動物に変化させる事ができると、なんでもできる魔法使いに読んでると感じちゃうんですよね。  そこがメルヘンと言った理由です。  とんびの羽根さん(2242)を読んで思ったのですが、「人を動物に変化させる術の第一人者であるキサラに、王室の御用魔術師になって欲しいと頼む」とか入れると、だいぶメルヘン要素が抜ける気がするです。  もちろんこのままでは魔術師を王室専属に迎える理由ってどんな理由? と思ってしまいますが。 >紺野さん  3つ同時だと読み応えがありますね。繋がりを考ながら読ませてもらいます。  あともう少しで、日付が変わるというのにシンデレラを一つも思いつかない。  あうあう。  書き込みと言えば己も多かったです、と言うより個性と属性は、己が元ですね(^^;;  でもいろいろ勉強になったなり。 -------------------------------------------------------------------------------- とんびの羽根さんへ > No.2248 投稿日 2001年7月9日(月)14時25分 投稿者 弟切 千隼 いつも突っ込みありがとうございます(^_^) >ハマオとキサラのすれ違い これについては、おっしゃる通りですね。このすれ違いによって悲劇が起きるキーポイントである訳ですから、どういうすれ違いなのか、もっとはっきりさせなければいけませんね。 私の意図としては、キサラは自分の魔術の能力が悪用されないようにわざと王国の辺境にひっそり住んでいる、という設定なので、ハマオに惚れなければキサラは御用魔術師は引き受けなかったはずです。 > ハマオの幸せ キサラが思う「ハマオの幸せ」とは、「本当に愛している人と一緒に暮らすこと」です。はい、想像された通りの純愛の人ですね。キサラは男性に免疫がない分純情なのですね。 だからこそ彼女はハマオとスミナが本当に愛し合っているのかどうか試した訳です。 ただ、大人の女性としてはそれだけでは純情に過ぎますね。「本当に愛していて、かつ、有力な貴族の娘であるスミナと結婚すれば、政治的にも心強い味方を得ることになってハマオのためになる」とキサラは考えて、自分の怒りや嫉妬を抑えます。 > スミナは裕福? スミナの家は有力貴族の家柄ですから、もちろん裕福です。今でも十分裕福なのに、なお物質的な豊かさを求めるからこそスミナは「強欲」なのですね。 でも、とんびの羽根さんが指摘された通り、スミナの「強欲さ」をほのめかすエピソードは必要ですね。何の前振りもなく、楚々とした貴族の令嬢が突然豚にされて「強欲さ」を表すのでは、ちょっと唐突過ぎるでしょう。 > ハマオがスミナの家の後ろ盾を必要とする理由 御指摘通り、今のままだとハマオが後ろ盾を必要とする理由が弱いです。で、いくつか理由を考えてみました。 1.ハマオには兄がいて、第一王子である兄の方が王位継承権が上だった。しかし、兄は病弱で政務に耐えられないのではないかと噂されており、健康で武勇の誉れ高い第二王子のハマオを次期国王にという声も高かった。自信家のハマオはむろん自分こそが次期国王になるべきだと思っており、腐っても鯛ならぬ第一王子の兄に対抗するには自分の優秀さを誇示しなければならないと考え、有力貴族を味方に付けようとスミナと婚約した。 2.どんな王国でもおそらくそうであるように、王家といえども貴族のうちの最も有力な家柄というに過ぎない。この王国も例外ではなく、常に王位をうかがう勢力が陰でうごめいており、王がその権力を磐石にするには有力な貴族の支持が必要だった。そのためにハマオは有力貴族の娘スミナと婚約した。 3.この王国は隣国と仲が悪くて、しょっちゅう戦争をしていた。武勇に自信のあるハマオは宿敵である隣国を倒して、より名声を上げようと考えた。そのためには資金も兵力も必要で、国内をまとめなければならない。資金力も政治力もある有力貴族を味方にするために、その娘スミナと婚約した。 これらの理由は、「ハマオがなぜキサラという魔術師の力を欲したか」の理由にもなりますね。 この理由いかんにより、ハマオがキサラのどんな魔術に魅力を感じて彼女をものにしたかという部分が変わりますね。うーん、どれにしましょう? 個人的には「人を豚にする」という魔術が気に入っているので、これを生かした理由にしたいのですが……それにはやっぱり戦争でしょうか? 「人を豚にする」魔術に関しては、ここを読んでいる友人が「とっても受けた。王座をブヒブヒ嗅ぎ回る豚っていいね」という感想をくれました。「強欲さ」を表す動物として豚を選んだのは適任だったようです。 実在の豚は決して強欲な動物ではなくて、むしろ可愛げのある動物です。豚さんには申し訳ないことをしました。 -------------------------------------------------------------------------------- 雑談です No.2249 投稿日 2001年7月9日(月)15時42分 投稿者 弟切 千隼 > 鬱 私も結構そううつ気質なので、苦しいのはよくわかります。鬱の時でも外見上は全く健康に見えるので他人には理解されがたく、それがまたつらいんですよね。 何回か鬱状態を経験しておられるなら、新木さんも御自分なりの鬱のやり過ごし方をお持ちでしょうが、参考までに私の鬱の過ごし方を。 それは、「なまけもの」になることです。 といっても、木にぶら下がって暮らすとか、木の葉を主食にするとか、一日三メートルしか動かないとかいうのではありませんよ。(←こんなネタ誰もわからないからやめなさい > 私) とにかく、頑張りすぎないことです。何をやっても良いのですが、「もうやだな」・「疲れたな」と思ったらすぐやめて休みます。人生をいい加減に生きることは、鬱に効きます(^_^) あるカウンセラーの方曰く、「『いい加減』は、『良い加減』」だそうです。人間は、しばらく「いい加減」をやる時期がないと、心の中に「やる気」が溜まらないようにできているようです。 「うつ病は心の風邪」ともいいます。「鬱なんて経験したことない。自分は鬱なんて縁がない」と思っている人でも、いつ罹るかわからないのがうつ病です。こじらせなければあっさり治るところも、風邪とうつ病は似ています。 回りにうつ病の患者さんがいる方へ、患者さんに「頑張れ」は禁句です。 御自身が鬱の方へ、他人がどう言おうが自分のペースで生きて下さい。あなたを見守ってくれている人は必ずいます。 > 『人名の世界地図』 皆さんのお役に立ったようで、良かったです。私ももっと勉強しませんと。 私はよく博識だと言われますが、一人の人間が得られる知識なんてたかが知れています。「三人寄れば文殊の知恵」の諺通り、頭脳の数には敵いません。 私が詳しくないこともたくさんありますから、そういう時には、皆さんよろしくお願いしますね(^_^) > 大学の試験期間 七月は大学の前期試験の季節ですね。 今はだいたいどこの大学も、七月に前期試験と補講と集中講義をやって、八月から夏休みという日程らしいですね。一部、九月に補講や集中講義をやる大学もあるようですが。 *注:補講とは、休講などのため予定通り進まなかった講義を補うために行なう授業で、要するに普段の授業の延長です。 集中講義とは、学生に受けさせなければならない講義のうち、専門の教官がいない等の理由で普段の授業期間に行なえない講義を、夏休み前などにまとめてやってしまう講義のことです。 昔は、私立の大学は七月に前期試験をやり、国公立大学は夏休みが明けた九月に前期試験をやっていました。ですから夏休みの日程も私立と国公立ではずれていて、私立は八月〜九月半ばまで、国公立は七月半ば〜八月まででした。 夏休み明けにいきなり試験というのは、学生にも教官にも評判が悪かったと見えて、今ではみんな七月に前期試験をやるようになったのですね。 -------------------------------------------------------------------------------- レスと雑談 No.2250 投稿日 2001年7月9日(月)20時48分 投稿者 小倉善哉 ●レス >紺野さん  「ポリアンナ系無欲」と「紺野62」について、ちょっと考えてみたので、お付き合い下さい。  まず、「ポリアンナ系無欲」を理解するために、「松葉杖」のエピソードを、ちょっと分解(?)してみました。 ○ポリアンナのお父さんの無欲分解。 起 貧しい人たちのために服が欲しかったポリアンナとお父さんだったが、慰問箱の中に入っていたのは松葉杖だった。 承 松葉杖を手にしてがっかりするポリアンナ。 転 お父さんは「松葉杖を使う必要が無い事を喜ぼう」とポリアンナを慰める。 結 発想の転換により、がっかりするようなことでも嬉しい事に変わることを学ぶポリアンナ。  うーん、この松葉杖の話だけ見ると、無欲とはちょっと違うような気がします。(これだけならですよー)  「不要」な物を手に入れてがっかりする。                ↓  その「物」が「不要」である理由を考え、「現状の幸せ」を見つめ直す。    お父さんのこの理論では「不要な物をもらって喜んでいる」にはなってません。だから「不要な物をもらって満足」というのとは、ちょっと違いますよね(不要な物はどこまでいっても不要な物だし)。  「不要な物をもらって満足」にはどうしても成りえないから、上記のような発想の転換をあえて行っている訳ですよね。だからポリアンナは「根っから無欲」じゃなくて「努力して無欲になろうとしている」のだと思います。  これって、どちらかというと「前向き」ですよね。  でも、確かに、この「発想の転換」を使って無欲を描くことはできると思います。←前向き系無欲とでも言うのだろうか?(^^;  ただ、ちょっと問題があって、紺野さんが「描きたかったもの(=ポリアンナ系無欲)」は確かに「無欲」なんですが、紺野62ではそれが描ききれてないのだと思います。 ・王子、まだ踊っていないのに楽しそうにしている娘を発見する。 ・娘の様子を不思議に思った王子は、楽しそうにしている理由を聞く。 ・娘は「想像の中でもう何曲も踊ったので楽しんでいる」と笑顔で答える。  ちょっと意地悪な質問をしてみましょう。紺野さんが王子だったら、どうします? 「この娘と踊ってみたい!」と思いますか?  小倉が王子だったら、そうですね…「こわばった笑顔で『それは良かった』と言い残し、そそくさと逃げ去る」かなあ…(^^;  ええと、さらに、何故このシンデレラが怖いのかというと、「想像の中でダンスをしている自分と、現実に壁の花になっている自分とのギャップを理解出来ていない」ように見えるからです。  ピンクレディーの真似をしているときは、自分もピンクレディーになっている(つもりになっている)女の子、みたいな。そんなヤバさがそこはかとなく匂うのですよ(^^;  ええとええと、それで、「ポリアンナ系無欲」の話に戻りますけれど、紺野62では、シンデレラの台詞(=楽しそうにしている理由)が、まずいんだと思うのですよ、多分。 「想像の中でもう何曲も踊ったので楽しんでいる」  この台詞のせいで、このシンデレラは「ポリアンナ系無欲」になりきれなかったんだと、思います。  ダンスに誘ってもらえなかったシンデレラが壁の花になりつつ、自分も踊っているところを想像する。これだけなら、別に怖くないです(ただし、このままでは無欲でもないですが)。  シンデレラが、自分も踊っているところを想像して、楽しくなってきてしまう──ここまでも、いいでしょう。  でも、この先のシンデレラの行動が「ポリアンナ系無欲」と「電波娘」の境目なのだと思います。  先程も言いましたが、「ポリアンナ系無欲」は努力して無欲になろうとしている訳ですから、そもそも「微欲」なのだと思います。  だから、ポリアンナ系にしたければ「本当に想像だけで満足」にしてはいけないのだと思います。 (逆に言えば、紺野62のシンデレラは「本当に想像だけで満足してしまっている」から、妄想している変な人になっちゃうのだと思いますよ)  こっから先は、紺野さんの考える余地を残しておかないといけないかな、と思ったので、ちょっと黙ります。  言いたい事、ちゃんと伝わるといいけれど…(^^; ●雑談  小倉も躁鬱系の人なので「鬱」のときは喋るのも億劫だったりします。先週あたり「あ、やばいかな」という状態だったのですが(^^; 今週の土日で身も心もリフレッシュ出来たので持ち直しました。マイハニー(笑?)に感謝ですね。  ゆっくり養生して下さい。>新木さん  出来るだけ新木さんの手をわずらわせないように、小倉は自分なりに最善を尽くそうと思います。 >雑談風短編蟻地獄  弟の「繊細さ」は「可憐系繊細さ」に決定です。  もともとの性格が可憐な弟クンが女性の姿をしたら、男の姿をしてない分、余計に可憐に見えるはずです。  ところが、弟が姉と入れ替わった当初は兄には弟の繊細さが見えないので、(姉が自分の身体にいるときより可憐に見える事は理解しても)どうして弟が可憐に見えるのかは理解していません。  それを理解させて、「弟って本当は可愛いやつだったんだ!」と兄が目からウロコ状態にならないと、ダメですね。  どういう弟を描かなきゃいけないのか理解したぞと。そろそろ足場を固めて具体的なエピソードを考えないと(汗) >シンデレラ迷宮  ところで、OK数が10に満たないくせに、シンデレラ迷宮の課題を出すのを一時停止したいと思います。理由は、短編蟻地獄に専念するためです。  短編蟻地獄の方で、お題が違うだけでシンデレラ迷宮と同じ事(一行コンセプトからエピソード出し)をやることになるので、問題はないかなと勝手に思っています。  「たわけ」を出さないようにコンセプトを考えながら、かつ、迅速にやらないと…ですね。 http://face.ruru.ne.jp/siruko/ -------------------------------------------------------------------------------- No.2251 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- ミスチルベストは「肉」と「骨」 No.2252 投稿日 2001年7月9日(月)21時52分 投稿者 紫音  先週は期末試験でした。  激闘の一週間でした。……一応。 >シンデレラ迷宮 紫音16(無欲、レベル1、7月9〜15日、1/7、今週0個、合計3個) ・来場者全員に舞踏会を楽しんでもらいたいと思う王子は壁の花ばかりをダンスに誘う。 ・舞踏会の雰囲気に圧倒され壁の花となっていたシンデレラも誘われる。 ・シンデレラ、誘われるところを異母姉らに見られる。 ・シンデレラ、少し王子と踊ったところで姉らにわりこまれ、王子から離される。 ・姉ら、王子にダンスをせがむ。 ・王子は了承。(内心渋々) ・姉らと踊り終えた王子。シンデレラには不快な思いを与えてしまったと思い、謝る。 ・しかしシンデレラ、「王子様と踊るという夢が叶って嬉しいです。ありがとうございます」と言う。 ・シンデレラに惚れた王子、再度シンデレラをダンスに誘う。 >新木さん  鬱にはなった事がないので何も言えませんが、無理はなさらないでください。 -------------------------------------------------------------------------------- また出しちゃいます(^^;; No.2253 投稿日 2001年7月9日(月)22時19分 投稿者 かねやん  暑いですねえ。  他の人のシンデレラに対する自分の感想。  間違えた認識のものに突っ込んでくだされば助かります。 小倉30  価値観の違うシンデレラ。  踊る事に興味が無く、花嫁になる事に関心がある女性達。  花嫁になる事に興味が無く、踊る事に関心があるシンデレラ。 「王妃になりたいという感情がすっこ抜けているシンデレラ」からこんな感じを受けました。  3日目なのは「王子の見知らぬ顔だったシンデレラ」にかかってくるんでしょうが、舞踏会は1日限定じゃなかったでしたっけ? さつき9  無欲ですね。  ちょっと変なところ。 「箱の中はすでに空」では無かったですね。 「箱の中には壊れた指輪だけしかなかった」が本当のところ。  あるいは箱の中は空だけど「宝石が外れていたので横に除いてあった指輪を取るシンデレラ」にするとか。 さつき10  無欲ではあるんだけど。  王子にあれこれ物をねだる女性達、って構図が変。  女性達が舞踏会の参加者じゃ無く、愛人だったらわかるんだけど。 とんびの羽根37  手に入れた人はずるいと思わないです。配布が終了したのに特別に(主催者側が)娘に配布するならともかく。  周りでずるい、と言っているのは手に入れられなかった人ですね。  そんな人達は感心するよりも、じゃあ自分によこせって言います。 とんびの羽根38  コルセットのところはシンデレラが痩せてる事を表しているだけで、無欲のエピソードには関係無いですね。無欲に関わってくるのは指輪をみつけてから。  望みについて、言わないでも再開することはわかりきってる事。  言うのはおかしいことなのか、それをあえて言う事が無欲なのか……判断保留(^^;; 紫音13  熱い紅茶の方がおいしいけど、ぬるくてもおいしいから満足しているシンデレラ。は無欲ですね。  ぬるい紅茶でも好きなシンデレラだったら価値観の違うシンデレラでしょうかね? 紫音14  クッキー1枚で満足できるので、あとのクッキーを渡すことができるシンデレラ。  無欲ですね。 紫音15  感謝したので踊りに誘うほうがいいような。  この時点で無欲が表されてるし。  ナフキンを貰うシンデレラは困って適当に答えたシンデレラだし、それに対して王子が踊りに誘う理由もわかりにくいです。  あとシンデレラが何を手伝ったのかわからないですが、もう手伝わなくてもいいのでしょうか? 巻島44  氷だけをとって、残りを子供に渡すシンデレラ。  無欲です。  子供が泣いていると強まるかも。 巻島45  価値観が違うので差別しないシンデレラ。あるいは王子が好きなので隻腕な事を気にしないシンデレラ。こちらは健気……かな? 小倉27(再)  無欲ですが、王子と踊れる事で報われるのではなく、王子の花嫁に選ばれる事で報われる事になってます。 小倉32  踊りに誘う事より、花が欲しかったシンデレラ。  価値観が違うシンデレラです。 さつき11  順番を譲ってしまうシンデレラは優しくて無欲だと思います。  惚れさせるために断らせたんでしょうけど、周りに女性達がいないから誘ったのに、踊りたい人がたくさんいるからと断るのはおかしい気がします。 さつき12  お礼に王子の顔を見ることを望むシンデレラ。  無欲です。 紺野65  いい(人気のある?)料理じゃなくても、何か料理を食べることができれば満足なシンデレラ。無欲かな?  王子がこのままシンデレラを踊りに誘うと、余計食べる機会が無くなります。 紺野66  無欲なような、違うような。  判断保留(^^;; 紺野67  いや、本当に失礼かと(笑) 紺野68  無欲、かな? とんび39  お茶会は無理があるような。  抽選券をあっさり渡すのは、王子とのお茶会に参加する気が無いシンデレラ。  最後のシンデレラのセリフ、ラストダンスを踊る事に自信が無い事に変わってるのもおかしい。  抽選にも当たってないのに、お茶会に参加できる事を通り過ぎて、王子とダンスを踊る事を気にするシンデレラ。  取らぬたぬきの皮算用なシンデレラです。 霧原8  まず造花を貰えなかったシンデレラに対する、王子の同情で報われてます。  次の場面は造花は貰えなかったけど王子と踊れて幸せなシンデレラ。造花と、王子と踊れる事を比べると王子と踊れる事のほうが高いです。  装飾品を渡そうとする王子はシンデレラを気を惹こうとしてるだけです。  で、装飾品の代わりに造花で満足するシンデレラは無欲。  ここまでの展開、シンデレラに都合が良すぎますね。 霧原9  舞踏会じゃなく、ただでなんでもあげる場所ですね。  珍しい高級チーズを頼むのはネズミさんのお土産にしても強欲です。 どうせ持ってかえるなら良いものが欲しいと言う事で。 小倉33  王子の花嫁候補がいることを知りつつも、王子と踊りたいシンデレラ。  諦めきれないシンデレラ、って事でいじらしいかと。 さつき13  無欲です。  何も知らないシンデレラ、だと思っていたら最後でひっくり返されました。 さつき14  勇気があって健気なシンデレラ。  願いは叶えていただきましたけどと不思議がるシンデレラ。  王子が助けることができて安心したから、出てくる感情だと思います。 紺野69  価値観の違うシンデレラ。  貰っても意味が無いと思ってるなら、貰わないのは無欲だからでは無いです。 紺野70  無欲ですね。 紺野71  暗に王子のだじゃれが面白くなかったと言っているシンデレラ。  あるいはダジャレを聞かなくても王子を見てれば幸せなシンデレラ。  どっちにしても、ダジャレには興味が無いシンデレラですね。 小倉34  踊りは下手だけど、プレッシャーを押しのけて王子と踊ったシンデレラ。  健気なシンデレラかな? 小倉35  貰ったものを「頂けたらいいなあ」と思うのはおかしいです。  (再)  貸し出されたものを欲しがるシンデレラは欲望が弱いのでしょうか?  見たことも無い宝石を欲しがる女性は、他にもいそうな気がするし。訂正2も同じです。 くのう14  無欲ですが、王子がシンデレラの無欲に気づくところが無いです。 とんびの羽根40  とても優しいシンデレラです。 とんびの羽根41  優しくて無欲なのか、優しいだけなのか判断が付かないです。 小倉36  これは紺野さんが言っていた、小さいほうが便利だから選んだだけで無欲ではないです。  舌切り雀ではお礼だったから、無欲になるって言ってたの小倉さんですよう。 さつき15  シンデレラが王子の話を聞いていたのは、王子と話を聞けて満足だから。  ええと、会話してるのでしょうか?  一方的に王子が話しまくる(誰にと問わず)状態のような。  それを聞いているのがシンデレラだけだったと思ってますので、断りを入れる理由がよくわからないです。 霧原10  最後まで踊れなくても満足なシンデレラ。  無欲ですね。 とんびの羽根42  困ってしまって動けないのは気弱なシンデレラ。  はっはっはっ、己のかねやん18もお礼を使ってるとかの前に、気弱で断りきれないシンデレラだったですねえ。今気づいた。 シンデレラ43  素直なシンデレラ。  罰じゃ無い罰って言うのは、舞踏会の余興らしく微笑ましいものになってますが、王子と踊る罰だと余興にならないような。 紺野72  提案を断るのは、無欲のような気高いような、判断できず。 紺野73  踊れなくなるかもしれないことよりも、待ってる間を長くすることを優先したシンデレラ。  無欲? 紺野74  踊りのレベルチェックの事を無視されてるのが気になるけど、無欲で王子が惚れてそうなのでいいのかな? くのう15  むう、価値観の違うシンデレラと書こうとしたけど、なんか無欲な印象がある。と言う事は何か気づかないところがあるんだろうけど、なんだろう? くのう16  なんとか失礼の無いようにお礼を断ろうとするシンデレラ。  無欲では無い気がするけど、じゃあ何かと問われると言葉が出てこない。 -------------------------------------------------------------------------------- レポートが終りません(泣) No.2254 投稿日 2001年7月10日(火)00時49分 投稿者 卯月 修羅  最近、レポートが多くて全然書き込めませんでした。といってもまだまだレポートとテストが・・・(泣)  今週中には一段落するのでそうしたらまたシンデレラ迷宮に復帰しようと思っていたのですが。実際、採点者がいないこの状況では迷宮の出口は見つかりそうにないですね。  うーむ、んじゃオレもいっちょ、短編でも書いてもみようかと思います。いや、みなさんがやっている短編蟻地獄じゃないですよ?あんなレベルの高いもん、まだオレにはできません。オレは実は全然モノカキとして初心者でしてまともに書いたものが中編一つだけなんですよ。だから、ただ「書く」だけでも経験値が入るわけでして。あらすじとか書いたらここにアップしてみなさんの意見とか聞こうとかと一瞬、考えたんですがなんかボコボコにされて目に涙を浮かべている自分の姿を想像してしまったのでやめようかなと思ってしまいました(笑)  >鬱  最近、ROMしていてどうも新木さんの書き込みが少ないと思ったらそういう理由があったとは。オレは「仕事が忙しいのかな?」と思ってました。  鬱とやらはかかった事がないのでなんとも言えないですが、人生たまには休む時期があっても良いのではと思ったりします。  ヒマになったらみなさんにもつっこみ入れて経験値入手しようと思うのでそのときはよろしくお願いします。   -------------------------------------------------------------------------------- ちょいレス No.2255 投稿日 2001年7月10日(火)07時34分 投稿者 小倉善哉 >かねやんさん  うーん、どうしてそーなるかなーと思ったので自解説します(^^;)  小倉36と舌きり雀の共通点ですが、まず、もらう物。  「お礼だから無欲になる」のではなく、「お礼だから『もらって当然の権利』になる。だから小さい方を選ぶと無欲になる」です。  無理矢理に渡される物ではなく、もらうのが当然の権利のものになってれば良い訳です。  舌きり雀では「命を救ってもらったお礼としてのもてなしとお土産」で、小倉36では「若い女性ならもらえる(花嫁探しの)舞踏会のお土産」なのです。   >くのうようこさん >とんびの羽根さん  ちょっと古いレスですが、くのう15について。  からっぽの箱をもらって喜ぶシンデレラはいいのですが、その前にポケットがあると思います。  ・深読みをした人々が動けないでいる中、シンデレラは進み出て大きい箱の前に行く。  何故シンデレラは大きい箱の前に行ったのでしょうか。 http://face.ruru.ne.jp/siruko/ -------------------------------------------------------------------------------- >小倉さん No.2256 投稿日 2001年7月10日(火)14時39分 投稿者 かねやん  舌切り雀のお爺さんの場合は「遠慮して小さいつづらを選んだ」ので無欲なのだと思います。  これが「大きいのを選んでも持てないから小さいつづらを選んだ」なら無欲じゃなく、利便性のほうを重視したお爺さんですね。  小倉36のシンデレラのセリフ 「だって、これならハンドバッグに入りますもの」も利便性を重視したシンデレラと捉えました。  例えば、32インチのTVと14インチのTVのどちらかを譲ってくれると言われるような場面<どんな場面だか(^^;;  14インチを選んだ人のセリフが「32インチのTVは部屋に置けないですもん」  価値観の違いである事を強調したつもりですが……この構図は例に使うの卑怯な気が。  己、例を使うの下手だなあ。  遠慮する構図なら、例えば「大きいほうの箱は人気があるから小さい箱を選んだシンデレラ」かな? -------------------------------------------------------------------------------- >かねやんさん No.2257 投稿日 2001年7月10日(火)18時28分 投稿者 小倉善哉 >TVの例え話  卑怯も何も「二者択一の場合の選ぶもの」のコンセプトが違っちゃってるじゃないですか(苦笑)  でもどうコンセプトが違うのかあえて指摘しない意地悪な小倉(笑) だって、小倉は自分で考えて発見したので、理解したんですよう。「教えてもらって理解する」より「考えて理解する」ほうが身になると思うのです。  なので、「二者択一の場合の選ぶもの」のコンセプトに関しては沈黙。 >舌きり雀のおじいさんの「無欲」 「こんなにはっきり無欲なのに、どうして分からないんだろう?(汗)」  というのが、正直な感想です。  なんで「おじいさんが遠慮して小さいつづらを選んだから無欲」になっちゃうのかなあ(^^; 作っちゃダメですよう。  「重いからと言って小さいつづらを選んだおじいさん」そのままで、無欲なのですってば。  自分の課題の提出権利の7分の1を使ってまで「これは無欲だ」と主張してるんですけどねえ。まだ納得されてないですか(^^;  まず、舌きり雀のおじいさん。  おじいさんは「重いから」と言って大きいつづらではなく小さいつづらを選ぶのですが、この「重さ」が問題です。  この大きいつづらって、無理すれば持てない訳でもないんですよね。実際に強欲婆さんは大きいつづらをかついで家に帰っているんですから。  それでも、おじいさんはそこまでして大きいつづらが欲しくなかったので、小さいつづらを選びます。  何故、そこまでして大きいつづらを欲しくなかったのかというと、おじいさんにとって、小さいつづらと大きいつづらが「どちらもお土産である」という点で等価値だったからです。  いままでよく出てきた「交換するパターンの物欲系無欲」では、この「等価値である」という部分で止まっていますが、この舌きり雀のおじいさんの場合では、「中身が等価値であるため、無欲な者にとっては、かえって皆が喜ぶものの方が邪魔になる」という構図に発展している訳です。  「どちらもお土産である」という点で等価値であるため、おじいさんは小さいつづらを選びます。等価値である、ということは、価値観が違う訳ではありません。  普通の人々:「大きいつづら」=「中身のお土産の量が多い」        「小さいつづら」=「中身のお土産の量が少ない」  無欲な人々:「大きいつづら」=「かさばるお土産」        「小さいつづら」=「かさばらないお土産」  こうしてみると、分かりやすいかな。  と、いうことで、小倉は「舌きり雀のおじいさんは無欲」だと再び主張します。以上。 http://face.ruru.ne.jp/siruko/ -------------------------------------------------------------------------------- 短編蟻地獄 No.2258 投稿日 2001年7月10日(火)18時58分 投稿者 小倉善哉 ●短編蟻地獄  兄と姉編はみっちり考えたけれど、妹と弟編はみっちり考えてない、と思うので、もう一度弟視点で流しながら考えていこうと思います。 ・姉と兄のケンカを目撃し、兄が自分を嫌っていたことを知る。 ・兄から逃げ出す弟。 ・妹に兄の悪口を言われ腹を立てる。 ・妹と気まずくなる。 ・妹と気まずくなった上、姉は自分のことで手一杯だし、兄も学校を休んでいるので、弟は一人ぼっちになる。 ・妹に避けられる弟、妹への気持ちを自覚する。 ・妹に告白する弟。 ・両想いの二人。 ・兄が学校に来る。 ・弟、兄に嫌われていると思っているので、○○する。 ・兄、唖然として、笑い出す。よく分からないままにつられて笑う弟。 ・兄と和解する弟。  うん、流れはこんな感じですね。あとは弟の行動を決めてやれればいいのですが…。 ○「繊細」な弟が、久し振りに兄にあって、すると思われる行動を考える。  まず、この時点で、弟は「兄に嫌われている」ことを理解しています。  ただ、何故嫌われているのかは理解していません。  つまり、この時点での兄は、弟にとって、「尊敬する兄」でありつつ「臣下(自分=弟)を不興に感じている王様」でもあります。  だから、弟も、この時点での兄と会うとなると、かなりの緊張を強いられるはずです。  そういう緊張した弟がとる(あるいはとらざるをえない)であろう行動を、ちょっと考えてみます…。 ・気絶する。倒れる。 ・どもる。喋れなくなる。 ・手足が震える。 ・呼吸困難におちいる。 ・(これ以上嫌われるのを恐れて)泣く。 ・逃げる。避ける。 ・無視する。見ない振りをする。  さらに女性の身体であることを考慮すると…こんな感じ。 ・生理不順になる。 ・貧血を起こす。  とんでもなく緊張を強いられて起るもので、女性特有のものっつったら、これくらいかなあ…と思います(完全に女性しか起きないことつったら一個しかないですが)。 ○具体的なエピソード 小倉3 ・始業時間よりかなり早いので、教室にいるのは兄一人だけ。 ・弟が教室に入ってくる。 ・兄、弟を見て、思わず身構える。 ・弟、普通にふるまおうとして自分の席につこうとするが、貧血を起こして倒れる。 ・驚いて弟を助け起こす兄。 ・弟、兄に助け起こされたことに気付くと、腕の中から逃げ出し、元気なフリをする。 ・また倒れるんじゃないだろうかと心配になって、兄は何故逃げたのかと弟に問う。 (兄はそのまま弟を保健室に連れて行こうと思っていた) ・自分が「弱い」ために兄に嫌われていると思っている弟は、今また「弱さ」を見せてしまったことを恥ずかしく思っているので、「これ以上兄さんに嫌われたくないから」逃げ出したのだと泣きそうになりながら答える。 ・弟の答えに半ば呆れ、半ば感心しつつ「嫌ってないよ」と笑い出す兄。 ・きょとんとしている弟。  このエピソードの起の部分の弟は「繊細」だけど、このエピソード自体をみると「いじらしい弟」にみえるなあ。  うーーむ。真に描くべきは「いじらしい弟」なのだろうか(ーー; ある程度の自信はあるけど、信念を持って「いじらしい弟でGO!」とは言えない小倉なのです。  もうちょっと掘り下げて考えましょう。 http://face.ruru.ne.jp/siruko/ -------------------------------------------------------------------------------- くのう15のポケットについて No.2259 投稿日 2001年7月10日(火)21時16分 投稿者 とんびの羽根 >・深読みをした人々が動けないでいる中、シンデレラは進み出て大きい箱の前に行く。  これポケットですね…… >小物を整理するのに、ちょうどこれくらいの箱が欲しかったと答える。  と、丁度対をなしているのだけど、なんだか納まりが悪い。伏線として考えてみると、得心がいくより、なんとなく騙されたような気がします。シンデレラそんなに小物を持ってるの?  だから、一度コンセプトに返りましょうか。シンデレラの最初の行動や後のセリフ(ほんとはセリフ禁止)が「一人だけ空箱で満足する」というコンセプトを活かせているかどうかが重要なのです。それが自分だけで確認できるようになれば、コンセプトの役割を自分でつかめるようになる(はず <弱気;;) > 何故シンデレラは大きい箱の前に行ったのでしょうか。(小倉)  最初から大きな箱を小物入れにするつもりだったの、それとも何か理由があるの?  うん、やっぱりポケットだ。最近の小倉の着眼点はするどいぞ。 -------------------------------------------------------------------------------- 千隼さんへ No.2260 投稿日 2001年7月11日(水)07時39分 投稿者 とんびの羽根 >いつも突っ込みありがとうございます  いえいえ、今回は質問した量が多くてほとんどSな気分に <これこれ それにしても、千隼さんは問題点への対処が着実で、わたしも見習わないとね。 >キサラは自分の魔術の能力が悪用されないようにわざと王国の辺境にひっそり住んでいる  ありゃ「人々は魔女と呼び、敬いつつ遠ざけていた。」から辺境にいた訳じゃなかったんですね(^o^;; >純愛の人です  キサラは自分が純愛だから、相手も純愛なら耐えざるを得ない(と無理矢理自分を納得させる)わけですね。でも理屈はそうでも秘めた心はそうはいかんもんね、いろいろ疑心暗鬼がでてきて、その次は必ず「(相手も本当に純愛なのか)試す」がでてきます。ここがやはりキサラの筋になりますね。  ところでユング心理学では自分の心の中に、自分で認めたく無い暗い部分がある場合、それを他人に転嫁しようとする心のはたらきを認めています(投影という術語ですね)。スキュラの化け物も実はキルケーが自分のこころのなかに育てたものかもしれないんですよ。神話では自分が悪いと相手が悪いの区別が判然としないことが多いです。このような多義性をファンタジ−や小説に持ち込むかどうかは千隼さん次第なんですが。 >何の前振りもなく、楚々とした貴族の令嬢が突然豚に  すみません……わたしもうけてしまいました(笑) -------------------------------------------------------------------------------- キサラはなぜ辺境に住んでいるか No.2261 投稿日 2001年7月11日(水)13時19分 投稿者 弟切 千隼 題名の理由、本当はあらすじに入れなければいけないのでしょうが、これまで書いていると八百字を越えてしまいそうなので、別に説明します。 キサラが辺境に独りで住んでいるのは、人々に恐れられて遠ざけられているから、というだけではありません。 彼女は魔術の才能がある家系に生まれて幼い頃から魔術の心得を叩きこまれたので、魔術を悪用するとどんな危険なことになるかをよく知っています。そして、世の中には魔術を悪用しようとする輩が多いことも心得ています。 ゆえに、彼女はわざと辺境に独りで暮らして、魔術を悪用しがちな人々、特に権力者の目に付かないようにしていました。彼女は「気高い」ので、力なき一般民衆のために魔術を役立てたいとは思っても、権力者の権力強化のために魔術を使うつもりはありませんでした。 そう、彼女は本来王家の人々のような権力者のために魔術の腕を揮うつもりは全くなかったのです。ハマオに恋してしまったがために、一時的にせよ信念を曲げて御用魔術師になろうとしたのでした。 これを図式で描くと; 気高いキサラ ↓ 気高さゆえに自ら孤独を選んで修行する ↓ 修行ゆえに高度な魔術を身に付けて恐れられる ↓ 恐れられるゆえにさらに孤独になる となります。 決して「修行する」→「魔術を身に付けて恐れられる」→「孤独になる」ではありません。結果として孤独を強めることになるにせよ、「修行する」が最初に来たのでは順番が逆です。 気高さゆえに孤独を選んだキサラを一言で表せば、「孤高」の人ですね。 -------------------------------------------------------------------------------- ファンタジー版何回目か忘れましたが(^^;修正できました No.2262 投稿日 2001年7月11日(水)15時07分 投稿者 弟切 千隼 8月31日という締め切りを設定されてしまったので、ぐずぐずしていられませんね。前進あるのみ、ということで八百字あらすじを提出します。 (一歩前進二歩後退、だったらどうしましょう(;_;)) 「王国の魔女」(仮題)八百字あらすじ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  ある王国の辺境にキサラという女がいた。修行を積んで高度な魔術を身に付けた彼女を人々は魔女と呼び、敬いつつ遠ざけていた。  ある日、キサラのもとに武勇の誉れ高い王子ハマオが訪れた。腕に自信のある彼はキサラを恐れずに接し、彼女は彼と恋仲になった。ハマオはキサラに王室の御用魔術師になるよう頼み、権力者に荷担しないことにしていた彼女は、ハマオへの恋心ゆえに承諾した。  キサラは王室の舞踏会に招待されて宮廷へ向かった。そこでハマオは、スミナという有力貴族の娘が自分の婚約者であることと、キサラが王室の御用魔術師であることを発表した。キサラは怒りと嫉妬に燃えたが、ハマオが真に愛する人と結婚して幸せになるなら二人を祝福しようと思い直した。  時に王になり代わろうと狙う貴族に王室の権威を見せつけるために、ハマオはキサラが得意な「心にふさわしい姿に人を変える」魔術を貴族の誰かにかけてみるよう所望した。貴族たちの噂話から、スミナが今以上の贅沢をしたいがためにハマオと婚約したのではとキサラは疑い、魔術を使ってスミナを一頭の豚に変えてしまった。  王子が豚に接吻すればスミナは元に戻るとキサラに告げられたハマオは、よだれを垂らして食卓や王座を嗅ぎ回る豚に接吻することを嫌い、魔術で元に戻せと命じた。キサラがこの魔術はあと一ヶ月経たなければ解けないと答えると、ならば一ヶ月放っておけば良いとハマオは言った。  キサラはすぐにスミナを元に戻した。人に戻ったスミナはなおも眼をぎらつかせ、我が一族に王室を支持して欲しいからには婚約破棄などなさいませんねと王子に詰め寄った。  婚約者一人さえ思いやれない王子に多くの国民が思いやれましょうか、私が王子の御用を引き受けるのは早過ぎたようです、とキサラは告げて、宮廷を去った。後には御用魔術師の杖だけが残された。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− -------------------------------------------------------------------------------- No.2263 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- 心に棚…… No.2264 投稿日 2001年7月11日(水)17時37分 投稿者 紫音  弟切さんの「王国の魔女」について思ったことを書きます。  きっと的外れなんで無視していただいても構いません。ただ、カウンターの方が嬉しいです。(弱気)>弟切さん >>王国の魔女  まだどこかメルヘンチックだと思います。  キサラは魔法使い。だから魔法が使える。その中でも得意なのは心にふさわしい姿に人を変える魔法だ。というような感じで。(いやそのまんまだし)  何かが抜け落ちてるような。 >心にふさわしい姿に人を変える  ハマオがこの魔法をかけるように言った理由は「てめェらなんてすぐ人以外のものにできちゃうんだぜ。だから反抗するな」という事を示すためと、それがキサラの得意な魔法だったからでよろしいのでしょうか?  いや、なんか権威を見せつけるためにこの魔法ってのはなんか地味だなーって思いまして。(かなり主観)  というかキサラが敬いつつ遠ざけられてるのなら彼女を御用魔術師として王室に迎え入れただけで結構権威を示してるような。  それに、もし王になり代わろうとする貴族がそれを行動にうつしてもキサラがどのような魔法を使えてどのようなのを使えないのかわからないので、どうにでもなるんじゃないかと思えてしまいます。(あ、貴族全員に王になり代わろうとしないようにづる魔法もかけれるな) >我が一族に王室を支持して欲しいからには〜   ええと、王室は立場が弱いということでしょうか。  それならば、武勇として誉れ高いハマオがいるのに王室は立場が弱のはいいんですが、それより、スミナの家に支持されなければ駄目な、立場の弱い王室でスミナは今以上の贅沢を味わえるのでしょうか。それとも立場と金銭は関係ないのかな。(つうか立場弱くなかったら笑うしかないな自分) -------------------------------------------------------------------------------- それはきっと… No.2265 投稿日 2001年7月11日(水)18時43分 投稿者 はせがわみやび >王国の魔女 >>まだどこかメルヘンチックだと思います。 >>何かが抜け落ちてるような。  キサラ以外の魔法使いが想像できないからじゃないかな。  キサラの魔法以外の魔法が、っていってもいい。  試しに、他の魔法使いはどんな魔法が使えるのか、2,3人の魔法使いを考えてみれば良いのでは? みやび   -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.2266 投稿日 2001年7月11日(水)21時35分 投稿者 紺野タツキ  人並みに夏風邪などひいてしまいました。よかった。ばかじゃない事が証明されて。 >小倉さん >ポリアンナ系  小倉さんの言いたい事はよくわかりました。大丈夫です。  でも私が王子なら、「想像の中でもう何曲も踊ったので楽しんでいる」っていう女の子、平気です。踊ってないくせに、「えっもう何曲も踊ってますよ、やだなあ」とか言ったら、ちょっとアブナイかもしれませんが。 >ただ、ちょっと問題があって、紺野さんが「描きたかったもの(=ポリアンナ系無欲)」は確かに「無欲」なんですが、紺野62ではそれが描きき>れてないのだと思います。  これはわかります。なんとなく。描ききれてないなあと。  でもそれは、「想像だけで満足してはいけない」からではないと思います。「想像だけでも十分満足できるシンデレラ」はありだと思うなあ。それを、電波ちゃんと誤解されないために、「実際踊れれば当然満足するが、想像だけでも十分満足できるシンデレラ」にすれば、いいと思うんですよね。 紺野62’ ・王子と踊りたい娘は、壁ぎわに立って待つようにいわれる。 ・娘たちはみんな壁ぎわに寄る。シンデレラも壁ぎわに立つ。 ・王子は適当に相手を選んで踊るが、やがて、一度も踊ってあげていないはずのシンデレラが満足そうな顔をしている事に気づく。 ・王子はシンデレラに、なぜ満足そうなのか、とたずねる。 ・シンデレラは、王子様が踊っていらっしゃるのを見ていると、自分が王子様と踊る瞬間を想像できるから、と答える。 ・王子はシンデレラをダンスに誘う。  これなら、電波ちゃんには見えないですか? >小倉さん >かねやんさん >舌きりスズメ系 >「どちらもお土産である」という点で等価値であるため、おじいさんは小さいつづらを選びます。等価値である、ということは、価値観が違う訳で>はありません。  大きいつづらも小さいつづらも等価値であるとわかっていて、なおかつ「重いから」という理由で小さいつづらを選んだなら、それは、利便性重視のおじいさんだと思います。だってつづらの大きさが関係ないなら、重さがおじいさんの選択を決定したわけですよね。おじいさんは、つづらの中身に関係なく、重さで選んだわけですから。  おじいさんの無欲が演出されるのは、小さいつづらのほうが中身が少ないと思っているのに、「重さ」というどうでもいい理由、しかもただの言い訳というか口からでまかせの理由をつけて、おじいさんが小さいつづらを選ぶ場合です。  この時おじいさんは、「大きいほうなんかもらわなくても、わしはもう年寄りだし、小さいつづらで十分満足じゃよ」と思っている事も重要。  つまり、「少なくて十分満足」「小さいほうが宝物は少ないと思っている」かつ「言ってはみたものの、重さなんかたいして重要じゃない」という場合に、舌きりスズメのじいさんは「無欲」になるわけです。  おじいさんが小さいつづらを選んだ理由が、「スズメに悪いと思ったから」とか「重かったから」とかじゃ、だめなんですよ。  それから、シンデレラ迷宮は、書き手がどんな意図を持っていようと、読んだ人が第一印象で「このシンデレラは無欲だなあ」と思わなければ、全然意味がないんだと、私は思っています。読んだ人が、重箱の隅をつつくようなつっこみ方をしないかぎり、です。  小倉さんが「無欲シンデレラ」を書いたつもりでも、かねやんさんに「利便性重視のシンデレラ」と見えてしまえば、だめなんだと思います。目的が達成されていないから。    まあこれは、私の「シンデレラ迷宮」観なんですが。 >雑談・舌きりスズメ  昔から思っていたんですが、やさしい方のおじいさんは、大きいつづらを持って帰っても宝物が出たって事ないんですかね。おじいさんが小さいつづらを持っていってしまったのに、強欲なおじいさんが来た時はやっぱり大きいつづらと小さいつづら出してきますし。  スズメが、相手によって中身つめかえてたって事ないのかなあ・・・と思うんですが。  シンデレラはまた明日。 -------------------------------------------------------------------------------- 紫音さん(2264) No.2267 投稿日 2001年7月11日(水)22時00分 投稿者 とんびの羽根 >(あ、貴族全員に王になり代わろうとしないようにづる魔法もかけれるな)  魔法では人の行動や姿形を都合良く変えることができます。記憶を失わせたり、偽の記憶を植え付けることもできます。でももともとその人が持っていた性質(キャラクター)を変えたり、そのひとの歴史的事実を変更することはできません。魔法は意外と制限が多いのです。心理トリックに近い目眩まし、催眠術や、エレメントの変換、精霊との取り引きなど、効果は絶大だけど守るべきルールも厳しいということを覚えていたほうがいいでしょう。  大体魔法をかけて人を思い通りにあやつる場合、本人がすでに死んでいる場合がほとんどですね。生きている場合は、ちょっとしたことで魔法が解けることが多いので、野心的な連中を無理矢理おとなしくさせようとすれば、全員に継続的に魔法をかけ続けなければならないことになります。本人とつきあいのあるものは当然不審をいだきますし、一度魔法がとけると、次はかかりにくくなるということもありますので、メンテナンス(笑)が大変。  ですからデモンストレーションで脅しをかけるほうがずっと手軽で効果が高いのですね。  キサラの魔法はファンタジーとしては、ごく正統なものだと思います。(蛙が50匹はあれだと思ったけど) -------------------------------------------------------------------------------- 短編蟻地獄とレス No.2268 投稿日 2001年7月11日(水)22時31分 投稿者 小倉善哉  袋小路に入っていきそうな気配です。ちゃんと「この先危険」の立て看板が読めたらいいのになあ。ぷううううっ。困った。 ○実は弟が「繊細」であることを知り、弟と和解する兄のエピソード。 小倉4 ・教室に兄が一人でいると弟がやってくる。 ・生理痛のため、倒れる弟。 ・兄が姉と妹に助けを求めると、弟が精神的な疲労から生理不順になっていることが分かる。弟の精神疲労の原因が「兄に嫌われていると知ったこと」だと妹から軽く非難され、愕然とする兄。 ・「兄に嫌われるのは自分が悪いからだ」と言い、弟は兄をかばう。 ・兄は弟に謝り、和解する。  ううむ。なーんか「女性の身体であるが故に気付く繊細さ」というのを履き違えているような気がしないでもない。  どうしたらいいのか分からないです……。うーんうーん、困ったなあ……打開点も見えないや(ーー; >紺野さん  あ、はい。これなら電波ちゃんに見えないです。<紺野62’  で、さくさくっと次の話題です。  「舌きり雀のおじいさん系無欲」のおじいさんが「重いから」と言ったのはどうでもいいことなのかなあ? どうでもよくはないと思うんですが…。  じゃあもう一度、意地悪な質問を。その、おじいさんの台詞、「重いから」というのが口から出任せだと、どうして分かるのですか?  じゃあ、もう一つ出した例を持ち出してみます。金貨百枚を手に入れているはずなのに「全部もって帰るのは重いから、記念に一枚だけ下さい」と言ったのも、「利便性重視」なのでしょうか。 >シンデレラ迷宮は、書き手がどんな意図を持っていようと、読んだ人が第一印象で「このシンデレラは無欲だなあ」と思わなければ、全然意味がないんだと、私は思っています。  それは確かにそうだと思うのです。  小倉は第一印象で「舌きり雀のおじいさんは無欲である」と思いました。全てはそこからはじまっています。  で、お互いに「舌きり雀のおじいさんは無欲である」という結論に達した、と思ったら、そうではなかったようなので、もう一度、舌きり雀のおじいさんに戻って、説明というか解説を開始してみました。  小倉36にツッコミしてもらいたいのは「舌きり雀のおじいさんの構図と違う」ということを「どう違うのか」説明を交えてツッコミしてもらいたいのです。現在の説得ではこちらとしても納得できないんですよ。  つまり、舌きり雀のおじいさんがどう無欲なのかということを無理なく説明して欲しい訳です(現在の紺野さんの説明では「重いから」というのがおじいさんの口から出任せ、という解釈が付加されている)。  小倉としては「小倉36と舌きり雀のおじいさんの無欲の構図は同一である」という意識があります。舌きり雀のおじいさんがどう無欲だと思うのかはNo.2257 で説明した通りです。もう説明は言い尽くした感があるので、こちらとしては内心「分からないなら、まあいいや…」という気分になってます。  ただ、小倉が固定観念に陥っているという可能性もなくはないですので、できれば「どうして舌きり雀のおじいさんが無欲だと思うのか」という点を、小倉にも納得の行くように無理なく説明をしていただきたいのです。(納得がいけば、小倉は簡単に考えをくつがえします。それは、ネーミングの件を思い出してもらえれば明らかだと思います)。 >唯野さん  あ、レス遅れてすみません。小倉が本当にすごかったら、あんな「実は〜」という文なんかで、無駄にページ数(?)ついやしませんて(^^; それよりも、「たわけ」だと気付かないでアップした自分がすごいと思う…。 http://face.ruru.ne.jp/siruko/ -------------------------------------------------------------------------------- 大学がテスト週間に入りました。 No.2269 投稿日 2001年7月11日(水)22時43分 投稿者 唯野教授 月日のたつのがはやくて大慌てです。英語の単位大丈夫かな……? >弟切さん >「王国の魔女」 スミナが一時的に豚になっただけで、大した目にあってないのが気になります。せめて婚約を破棄されるなり、家名を損なったとして親からこっぴどく叱られるなり、強欲の報いを受けたほうがよいのではないかと。 >紺野さん >「想像だけでも十分満足できるシンデレラ」はありだと思うなあ ふ〜む、私はナシだと思うなあ。ではありだと言う紺野さんに質問。 「なぜシンデレラは『舞踏会に行く自分を想像する』だけでは満足できなかったのか?」 -------------------------------------------------------------------------------- 小倉さん(2268) No.2270 投稿日 2001年7月11日(水)22時58分 投稿者 とんびの羽根 >弟と和解する兄  煮詰まってるようなので、またしゃしゃりでてきました。  ここのコンセプトは「弟は自分を脅かす存在だ、と思っていた兄が誤解に気付く」だと思うのですが、女性であるが故に繊細であることは、男に戻ればちゃらになってしまうですよ。女性であるが故に気付く、なら問題ないと思うのだが。女の子のすがたになったので気付いた性質であるけど、男に戻っても変わらないものじゃないとまずいのではなかろうか。デリケートな身体じゃなくてデリケートな心情に比重があるはず。 -------------------------------------------------------------------------------- アンニョンハセヨ No.2271 投稿日 2001年7月11日(水)23時49分 投稿者 さつき 課題提出します。 試験は来週の火曜から。そろそろエンジンをかけなければ……。 さつき16(無欲、レベル1、7月9日〜7月15日、1/7、今週0個、合計2個) ・会場で義母達に見つかってしまうシンデレラ。義母達はシンデレラの豪奢な装飾品を奪い取る。 ・見かねてやってくる王子。逃げ出す義母達。何故怒らないのかと問う王子に、ドレスさえあればこの会場にいられるから構わないと答えるシンデレラ。 ・シンデレラ、赤面しつつ、母さまたちのおかげで王子様に話しかけてもらえましたし、と言い足す。 ・好意を覚えた王子、シンデレラをダンスに誘う。 -------------------------------------------------------------------------------- No.2272 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- 眠れないのレス(くだらない…) No.2273 投稿日 2001年7月12日(木)00時51分 投稿者 小倉善哉 >かねやんさん >紺野さん  小さいつづらを選んだのは「金銭的価値より利便性を重視した」と主張されていますが、これってそもそも「中身には良い物が入っている。だから大きい方が便利だ」という考えが頭の中からスッコ抜けている人でもあるんじゃないでしょうか?  無欲な人は、その物の本質的な価値(そのものの果たす「機能」とか「役割」とか)を見い出します。だから、金銭的な価値の低い物でも、同じ機能を果たす物ならば、満足出来てしまいます。  つづらとTVの違いは「本質を見極めた上での利便性の差」と「明らかな利便性の差」という点なんだと思うのですよ。  かねやんさんも紺野さんも「小さいつづらの利便性を重視した」っておっしゃいますけれど、じゃあその「利便性」って、どういうときに「利便性」が見えてくると思います?  「金銭的に考えたら等価値ではないけれど、機能を考えたら等価値である」という状態の時に見えてくるものですよね?  欲の深い人とか、普通の人は、金銭的価値の違いに目が眩んで、本質が見えなくなっちゃってますよね。  「本質を見極めた上での利便性の差」と先程言いましたが、小さいつづらの「利便性」は、普通の人や欲の深い人には見えないはずなのです。  だって、考えてもみて下さい? 普通に考えれば、大きい方が便利じゃないですか。だって、いっぱい入るんだもん(笑)  「金銭的に考えたら等価値ではないけれど、機能を考えたら等価値である」と分かる人は、すなわち無欲である、と主張している訳です。おじいさんが「小さいつづらの利便性」を判断基準にしたとしても、それは「無欲」ゆえに見えてくる「利便性」だと思います。  だから、やっぱり、舌きり雀のおじいさんは無欲だと思います。  …うん、やっと考えていたことが言葉(カタチ)に出来た。ちょっと満足です(笑) >とんびの羽根さん  Σおーいえーす! じーざすくらいすと!  合点承知です! 御指摘ありがとうございます! でももう寝ます!(寝不足ハイ?) http://face.ruru.ne.jp/siruko/ -------------------------------------------------------------------------------- アゲハ蝶 No.2274 投稿日 2001年7月12日(木)01時40分 投稿者 霧原 智亜希 まぁとりあえずマイペースで行きます。 迷宮提出。 相変わらずシンプル路線。 シンプルプルツー(謎) 霧原11(無欲、レベル1、7月9日〜7月15日、1/7、今週0個、合計0個) ・ダンスが始まる前、有力者に見初められるために舞踏会に来ている女性達の間では、今回の舞踏会は王子以外にめぼしい男はいないとの噂がひろまっていた。 ・有力者に見初められようとする女性達はダンスタイムが始まると、王子と踊ろうと周りに集まる。 ・シンデレラもせっかくだから王子と踊ろうと王子のまわりに行ってみるが、なんとしてでも王子の心を射止め后になろうとする他の女性に圧倒され、王子に近づくことすらできない。 ・相手がいなくて困った王子以外の男性達のうち何人かが、王子のまわりにむらがる女性達に声をかけるがこれっぽっちも相手にされない。そのうちある男性がシンデレラに、よければ私と踊ってくれないか、と声をかける。シンデレラ、喜んでその申し出を受ける。 ・王子は周りによってきた女性と踊っていたが皆、后にしてくれ、の一点張りで辟易している。 ・何人めかの男性と踊り終わったシンデレラは相手に、おかげで楽しく舞踏会を過ごせたとお礼を言う。そのお礼の言葉を聞きつけた王子、シンデレラに惚れて踊りに誘う。 小倉さん> >小倉4  基本的には良いと思うんですが、「兄くんが、弟くんがでかく見えてたのは自分の勘違いが入っていた」と気づくエピソードとしてはインパクトに欠ける気が。  ”妹から軽く非難され”ただけで”愕然と”しちゃうのは軽過ぎやしませんか?  と思いましたが、妹さんを絡ませたのは上手いなと思いました。  そんなわけで、このエピソードに  妹=弟くん側の事情を知ってる  が絡んだので  姉=兄くん側の事情を知ってる  も絡ませたらどうだろうかと思ったのですが、いかがでしょう?>小倉さん&姉さん(笑) >余談  上で小倉さんに「妹さんを絡ませたのは上手いな」と書きましたが、よく考えてみればこれは当たり前ですね。じゃなきゃとっくに(心の交換が無くても)二人で解決していたでしょう。そういえば今日やっていたドラマ「ファイティングガール」で「目的は一緒なのにお互いの性格ゆえ素直に協力できないフカキョンとユンソナ(<名前自信無し)」をくっ付けるためにフカキョンの妹が接着剤となっていました。……多分<ちゃんと見てなかった。 -------------------------------------------------------------------------------- 皆さん突っ込みありがとうございます(^_^) No.2275 投稿日 2001年7月12日(木)10時48分 投稿者 弟切 千隼 お客様は神様です。三波春夫でございます(違) ……一人でハイになっていないでレスへ行きます。 紫音さんへ > ハマオがキサラに貴族の誰かに魔術をかけるよう命じたのは、もちろん貴族たちに脅しをかけるためです。 これは、とんびの羽根さんがおっしゃる通り、大勢に対して暗示などの魔術をかけるより、一人に変身の魔術をかけて見せた方が楽で効果的な示威となるからです。 人を動物に変えるというのはかなり衝撃的な魔術だと思いますよ。最近はコンピュータゲームで派手な視覚的効果のある魔術が出てくることが多いので、それと比べると地味に感じてしまうかも知れませんが、「実際に目の前で人が動物に変わったら」と想像してみれば、その衝撃度が予想できるのではないでしょうか。 みやびさんがおっしゃったように、他の魔術師を登場させてキサラと比較し、彼女のすごさを際立たせるというやり方はいいですね。みやびさん、さすがです。 キサラの前任者の御用魔術師とか、貴族の誰かが召し抱えている魔術師とかをちょい役で登場させて、やられ役(笑)になってもらいましょうか。 キサラがすごい魔術師だという噂は伝わっていても、貴族たちは実際に目撃しなければその威力を納得しないでしょう。いえ、貴族たち以前に「読者さま」が納得しないと思います(^_^) 考えてみて下さい、国一番の魔術師だという人物が華やかに宮廷デビューを果たすところで、その魔術について伝聞ばかりで実際に披露するシーンがなかったら、読者としては怒りますよね? おそらくはここ一番の見せ場で、ここで使わずしていつ魔術を使うんだ?という場面ですのに。 それから、この国の王室は決して磐石の支持基盤を持っている訳ではありませんが、どうしようもない弱体政権ではありません。どんなに優秀な指導者でも一人では国を統治することは不可能で、自分の政策を支持して実行を手伝ってくれる勢力が必要です。ハマオは確実に味方になってくれるそういう勢力を手に入れるために、有力貴族と姻戚になるという手段を取りました。 一応、貴族のうちで一番強いのが王族ということになっています。ですから貴族の中で王族は最も威張れて、贅沢ができる訳です。王族は王族であり続けるために、常に自分たちの強さを貴族たちに示し続ける宿命を負っています。 唯野さんへ > 一時的にせよ、年頃の娘が人前で豚にされるというのは、充分罰に値するのではないでしょうか? しかも、すぐに人間に戻してもらえたのは純粋にキサラの思いやりによるもので、もしかすると一ヶ月間も豚のまま放置されたかも知れませんでした。その恐怖と屈辱はいかばかりでしょう? だからこそ人に戻ったスミナは、恐怖と屈辱を味わわされた怒りに駆られ、普段の取り繕った態度を忘れてハマオに詰め寄りました。 何だか言い訳ばっかりですね(^^; 自分では正当な主張のつもり……です(弱気) > 雑談 小倉さんへ > 私たちの前には、大きな注意書きの看板がそびえ立っているではありませんか。 「その他の危険」 −あの巨大な「!」が描いてある看板です。 「落石注意」や「動物飛び出し注意」の看板と同じように、きっと空から巨大な「!」マークが落ちてくるんですよ。 (昔、そんなゲームがあったような……いつの話ですか(^^;) -------------------------------------------------------------------------------- >弟切さん No.2276 投稿日 2001年7月12日(木)12時10分 投稿者 小倉善哉  手短ですが、レスです。  豚に変わったスミナが「玉座や食卓を嗅ぎまわる」とあるから「身も心も」豚になってしまったように見えます。  「外見だけ」が豚に変わったことにならないと、「強欲の報い」にしてはちょっと弱いかなと思いました。 <空から降ってくる「!」マーク  どうせなら「何に気をつければいいのか」まで教えてくれたらいいのになあ、と思いました…(済みません愚痴です/苦笑) -------------------------------------------------------------------------------- 小倉4、骨付き肉。 No.2277 投稿日 2001年7月12日(木)20時27分 投稿者 小倉善哉 >霧原さん  ぬう…なるほろ。納得です。兄弟の確執に第三者である妹と姉をからませるためにも、人格交代が必然であったとは…! 御指摘、ありがとうございます。  …なんか、大事な所まで削ってしまいそうなので、いつもより肉の多い骨付き肉で出してみます(後で、もうちょっと骨にしてみますが)。 小倉4’(骨付き肉) ・始業時刻よりもかなり早い教室。兄が先にいて、弟がやってくる。 ・普通に振舞おうと席につくが、月経がはじまり、腹痛のために倒れてしまう弟。 ・突然、苦しみだした弟に驚く兄は、弟を助け起こしつつ原因を考える。 ・弟のすねにしたたる血の筋を見て、症状を理解する兄。 ・兄、姉や妹に助けを求める。 ・妹が弟の手当てをしている間、兄と姉は教室で留守番をしている。 ・姉から「普段の周期から考えると来るのが早すぎるし、生理痛もひどくなかったはず」という情報を得て、弟の状態がおかしいことを理解し、混乱する兄。 ・妹と弟が教室に戻って来る。ぐったりしている弟。保健室に寝かせに行くことにする。 ・保健室にて。養護教諭は職員会に出席のため四人と入れ違いになる。 ・妹、弟の体調不良の原因を「精神的な疲れのせいでは」と指摘する。 ・何故弟が精神的な疲れを感じるのか理解不能の兄に、「先輩に嫌いだって言われたからですよ」と言い、非難する妹。 ・「過保護すぎ」とお節介な妹を黙らせる姉。 ・「過保護」という言葉から(人の痛みに対して鈍感な)姉ですら「弟の繊細さ」を知っていたことが分かり、愕然とする兄。自分だけが弟の繊細さが見えていなかったことを悟る。 ・痛みが治まってきた弟、自己嫌悪に陥りつつ、兄をかばう。「兄さんが僕を嫌うのは当然だよ。こんなことで倒れるなんて、本当に僕って、情けないなあ…」 ・弟のいじらしい姿を見て、今まで誤解していたことを素直に謝る兄。 ・弟は何故謝られるのかは分からないまま、兄に嫌われてないことを知り、泣き出す。 ・焦り、困る兄。 ・姉妹、ほっとして場を外す。    小倉4’(骨…のつもり) ・兄に自分の「弱い」部分を見せないように振る舞おうとするが、女性の身体であるが故に失敗してしまい、弟が体調を崩す。 ・弟の体調不良の原因が兄にあることを妹に指摘される。 ・姉がお節介な指摘をする妹をたしなめる。 ・妹の指摘と姉の様子から、自分だけが弟の「精神的な繊細さ」に気付かなかったことを知る兄。 ・弟は体調不良になってしまって、さらに自己嫌悪に拍車がかかっている。兄が自分を嫌う正統性を主張し、兄をかばう弟。 ・兄、実際に弟のいじらしさを目の当たりにし、いままで誤解していたことを弟に謝る。 ・和解する兄弟。  …うーん。大事な所まで削り過ぎかも(ーー; とんびの羽根さんに言われた「心のデリケートさ」も考慮したつもりですが……。  ええと、1つ目の「パターン」としては、これでOKかなあ、という気がするのですが…次が出てこない(爆) なんとかひねりださないとですね(涙)  あああうう、次をどういうパターンを考えよう……記憶の引き出しから「繊細」な人を掻き集めてくればいいのか? それとも「いじらしい」を掻き集めてくればいいのか? それともこのエピソード自体、コンセプトがはっきりしていないのか?(ーー;;;  どこまでが良くて、何がどうマズイのか…うーん。思考回路停滞中。  兄の意識の流れをちょっと考えてみます。  ・デリケートな女性の身体であるがゆえに、兄にも弟の(表面的な)デリケートさが見えてくる。  ・表面的な、肉体的なデリケートさの原因が、妹の指摘により、兄にも精神的なモノに由来すると分かる。  ・姉の言動から、兄にも弟のデリケートさが誰にでも分かることだったことに気付く。  ・実際に弟のいじらしい行動を見る兄。   ・兄、自分が悪者のような気分になり、弟に謝る。  …うん、ここまで骨にしてやれば、パターンとして活用出来るかも…。  もうちょっと考えてきます。  (他のパターンを出そうとしていたことを失念している) >弟切さん  何がどう教えてくれたらいいのにって、弟切さんに対してじゃなくて、「!」に対してですからね(汗)←読み返していたら、そういう風にも見えるなと思って焦っている小倉。 http://face.ruru.ne.jp/siruko/ -------------------------------------------------------------------------------- 久しぶりの書き込みです No.2278 投稿日 2001年7月13日(金)00時29分 投稿者 茶羽根(やの)  ちょっと事情があって間があいてしまいましたが、とりあえず復帰します。  まずは流し読みしかしていなかったログを読み返さないと…… 近況>  ボーナスが出たので、インターリンクというWinCE機を買いました。非常に軽くてちっちゃくていい感じです。  これで念願の、自分の部屋以外での文章打ち込みができるようになりました。とりあえず安くて雰囲気のいい喫茶店を探そう……。 -------------------------------------------------------------------------------- 強欲の報い No.2279 投稿日 2001年7月13日(金)09時09分 投稿者 弟切 千隼 小倉さんへ > いつも御指摘ありがとうございます(^_^) 小倉さんは私のようにお間抜けでなくて御自分で問題を解決してしまえるので、お礼に突っ込み返せないのが残念です。 えーと、「王国の魔女」(仮題)の設定上では、魔術で姿を変えられた人は記憶も人格もそのままで、ただ、変身している間はその人の本性が露わになって隠せない状態、ということにしてあります、はい(^^;; つまり、嘘がつけません。 (そういえば、「嘘がつけなくなった嘘吐きの弁護士の話」が、ハリウッド映画にありませんでしたっけ?) スミナの場合ですと、普段は抑圧している食べ物や権力への欲望に勝てず、「こんなことしちゃまずい」と思いながらも食卓や王座に向かう自分を抑えられない状態です。自分の「醜さ」を自覚できるのがよけい残酷ですね。 > 雑談 素朴な疑問です。以前から気になっていたので、この機会に訊いてみようと思いまして。 「その他の危険」で思い出したのですが、私は、実際に道路であの看板を見たことがありません。 「急カーブ注意」でも「落石注意」でも「動物飛び出し注意」でもない「その他の危険」って、いったいどんなものがあるのでしょう? どなたか知っている方、教えていただけると嬉しいです。 -------------------------------------------------------------------------------- 大学を舐めてました No.2280 投稿日 2001年7月13日(金)10時45分 投稿者 唯野教授 結構、テストとかレポートがきついんですね。勉強頑張らないと単位がきついです。さらにサークルとバイトも忙しくなってきました。そういうわけでテスト週間の終わる日まで書き込みできんです。 >弟切さん >! 「道路標識」「その他の危険」で検索してみると、いろんなページで紹介されてますよ。 -------------------------------------------------------------------------------- ライアー No.2281 投稿日 2001年7月13日(金)14時51分 投稿者 紫音 >とんびの羽根さん  そうなんですか。  魔法にも制限はあるんですね。ありがとうございます。  無知です自分。 >みやびさん  なるほど。パソコンの前でうなりました。さすがです。 >弟切さん  結構納得しました。  確かに魔法を実際に見ないと納得しませんね。「陰陽師」の安倍晴明もそうでしたし。  ただ、些細なことですが、文面から見るにキサラは人の姿を変える魔法を使えればいいのであって、得意である必要はありませんよね。 >その他の危険  以前鉄腕ダッシュで2回程やってたような……。 -------------------------------------------------------------------------------- 引っ張るようで申し訳ないですが。 No.2282 投稿日 2001年7月13日(金)17時55分 投稿者 かねやん >小倉さん  短編のほうに集中したいだろうと思いますけど、ごめんなさいね(^^;;  的外れだったら気にしないでいいですから。  2273で「一番いい中身を選ぼうとする女性達と、ハンドバックに入る大きさで選んだシンデレラ」の無欲を表してる事がわかりました。  己が小倉36が無欲に見えなかった理由を考えてみると。  舞踏会の女性達全員に配られるお土産なので、大・中・小の箱の中身は価値的には等価である、というイメージがありました。だから価値観の違いに見えるのですね。  ところで何故、王子は3つの異なる箱のお土産を用意したのでしょうか? 普通はこんなことをしませんよね。だから配るときになんらかの説明があるはず。  己が思いついたのは「何が入ってるかお楽しみ」と言う余興のくじ的な要素の入った説明。  あるいは、ただ3つの中から選んでくださいとだけ言う場合。  前者は明白に、後者は思い込みによって「女性達が箱の中身の価値観が違う」と考えることができると思います。  小倉さんを後者と考えたとき、箱の中身は同じだったりすると思い込みな事が読者にも強く伝わります。「王子の試し」要素も付いてきますけど。  ちなみにスズメが2つのつづらを用意した理由も示されてなかったと思いますが、もしこれがお礼と復讐を同時にするためであるなら、お爺さんが小さいつづらを選ぶこと、かつ大きいつづらの存在を知ったお婆さんが取りに来ることが前提になる、だとかなり綱渡り的な策略になるなあ(^^;;  さてどちらの場合も、箱の大きさによって入ってるものが同じであれば、王子が手渡しするのはポケットになりそう。  開けて何が入ってるのかわかったら、他の人は中身で選ぶようになるでしょうから「箱の大きさで中身の価値を判断しようとする女性達」がいなくなってしまいます。  そんなことを考えていたら一つ思いついたもの。 かねやん21 (無欲、レベル1、7月9〜7月15日、1/7、今週0個、合計0個) ------------------------------- ・舞踏会の余興として参加者の前に大きい箱と小さい箱が用意される。 ・どちらかにお土産となるダイヤの指輪が入っている。選べるのは一つだけ。 ・参加者がそれぞれ選んだ箱を一斉に開けると、小さい箱にはダイヤの指輪が、大きい箱には紙の指輪が入っていた。 ・外れた参加者は残念がり、紙の指輪をごみ箱に捨てていく。 ・その中で紙の指輪をはめているシンデレラ。 ・外れたものを身につけるシンデレラが粋に見えた王子、捨てなかったのは貴女だけだと声をかける。 ・お土産にしようとしていたシンデレラ、不安そうに捨てなくてはいけなかったのか訊ねる。 ・苦笑して自由にしていいことを伝えた王子、シンデレラを気に入って踊りに誘う。 ------------------------------- >小倉4  生理になったのを見て、これは弟の初潮だよなあと思ってしまいました(^^;;  性別の違いによって現われた、身体的な変化ってのはいいです。話のところどころにちりばめて欲しいですね。 >弟切さん  えーと、「王国の魔女」(仮題)の設定上では、魔術で姿を変えられた人は記憶も人格もそのままで、ただ、変身している間はその人の本性が露わになって隠せない状態、ということにしてあります、はい(^^;; つまり、嘘がつけません。  この魔法、便利すぎます(^^;;  豚になったスミナがむさぼる姿、のために編み出された魔法にしか見えません。  スミナに恥をかかせたいキサラ。  嫉妬心によって気高さが無くなってしまったキサラ、のイメージなんですがいいのでしょうか? >紺野さん  さると/申人版の「起」はどこからでしょうか?  辺境の村に竪樹が攻め込んできたときからでしょうか? 斉と申人が出会ったときでしょうか?  最初に、同じような事柄が続くのが気になったもので。 -------------------------------------------------------------------------------- 自分の敵は自分。 No.2283 投稿日 2001年7月13日(金)20時19分 投稿者 藤極堂 >紺野タツキさん >>あらすじ  封印と封印の制御のところの設定がけっこう複雑なので、あらすじには入れていません。設定に字数を取られて、ストーリーの流れのほうがおろそかになるからです。 >弟切 千隼さん >本当はあらすじに入れなければいけないのでしょうが、これまで書いていると八百字を越えてしまいそうなので、別に説明します。 あのう、お二人とも落ち着いてよく考えて下さいね。 ここで作っている「あらすじ」というのは投稿作品に添付する「あらすじ」に準拠したものですよ? >ストーリーの流れのほうがおろそかになるから >八百字を越えてしまいそうなので、別に説明します。 こんな風に添え書きすれば 「それは大変ですね、ではそれでよしとしましょう」と下読みの人や出版社の方が認めてくれるとお思いですか? 私は出版社が必要としているのは即戦力になる人材であって、言い訳を長々続ければ読者や出版社が手心を加えてくれる思っている人間ではないと思っています。 それに、文章を圧縮する技術や、余分なエピソードやキャラクターや設定を削ぎ落としてコンパクトにまとめる技術が無いのであれば商業ベースの仕事はできないのではないでしょうか? 職業作家の場合 ページ数というものは最初から決まっている場合がほとんどですし、規定の枚数内に納める事のできる「お話」を自分で選び出せる能力も重要だと思います。 ついつい筆が走って予定枚数を超過してしまうプロ作家の方も確かにおられますが、それで通ってしまうのはごく一部の人気作家だけだと思うのですが。 いかさんの 「空の飛び方」で新木さんがおっしゃっておられましたよね? 「あらすじの中に書ききれないならば、不必要なキャラや設定を切り捨てろ」って。 逆に後付けの設定をつけ足していってよろしいのでしょうか? >友人が「とっても受けた。王座をブヒブヒ嗅ぎ回る豚っていいね」という感想をくれました。 あのう、ここで弟切さんが考えなければいけないのは ・動物変化の魔法がストーリー上読者に違和感を与えているのはなぜか? であって ・かえるが変なら他の動物ではどうか? ではないと思うのですが? それに「〜さんが誉めてくれたからこれでいい」という書き方は思考停止のように見えてなんだか私には納得できません。 せめて「豚というのはイソップ物語などの寓話で貪欲の象徴として使われることが多いので、カエルより適任だと思います」というくらいは設定を変更する理由を明確にしてほしいと思います。 これはあくまで私見に過ぎませんが、弟切さんの話が「変」なのは「記号」にこだわって「要素」に気がついていないからだと思います。 前にも言ったことがありますが「キャラクターの名前」というのは雑多な「要素」をまとめるためのものです。 アイテムもイベントも同じです。 ですから、分解して何が重要な要素なのかを見極めることこそが肝心だと思います。 例:「キサラの不死薬」 ・人間の内面の醜さを表出させる ・キサラのみが使用の権限を握る(キサラの特殊性を強調) ・キサラも使用している(キサラの特殊性を強調) ・コントロールが難しい(キサラの特殊性を強調) ・神様(ヒロインが好きになる男)には必要ない こうしてみると「不死」「薬」「変身」という要素はさほど重要ではないことがおわかりいただけるでしょうか? さいしょの現代版が変なのは「薬」という要素にこだわったせいではないでしょうか? 和製ファンタジー版が変なのは「変身」にこだわったせいじゃないでしょうか? 実際 新木さんの「魔女の目に涙(仮)」では試練は「不死」も「薬」も「変身」も関係のない文化祭イベントになっていますね。 ちょっとそんな感じで 「動物変化の魔法」を 「スナミの内面の醜さを引き出すことのできるイベント」と設定して私も作ってみました。カエルのままでも充分に違和感のないお話が作れたと思います。 「王国の魔女」(仮題)八百字あらすじ 藤極堂 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  王国の辺境にキサラという魔女がいた。ある日、キサラのもとに王子ハマオが訪れる。腕に自信のある彼はキサラを恐れずに接し、二人は恋仲になった。ハマオはキサラに王室の御用魔術師になるよう頼む。権力者に荷担しないことにしていた彼女は、ハマオへの恋心ゆえに承諾した。  首都に赴いたキサラは王室の舞踏会に招待される。ハマオはその場で、キサラを王室の御用魔術師として発表し、スミナという自分の婚約者を公表した。キサラはハマオにとって自分がただの遊び相手でしかなかったことに気づき愕然とする。だがハマオが真に愛する人と結婚して幸せになるなら彼らを祝福しようと思い身を引くことにした。  魔法院での執務の支度を整えるキサラ。そこに王室からの使いが来る。宮廷に出向いたキサラを迎えたのは貴人達の輪とその中央にいる二匹のヒキガエルだった。実はハマオの遊び相手はキサラだけではなく、二人の婚約発表を知ったその内の一人が命をかけて変化の呪いをかけたのだ。術師が死んだ今、頼れるのは高位のしかも醜聞を広げる恐れのない魔法使いしかない。キサラが呼び出されたのはそういう理由からだった。  キサラはメスのヒキガエルに口づけてスナミを人に戻して告げる。相手の身を案じつつ与える乙女の口づけが魔法を解く鍵だと。婚約者である貴女を差し置いて私が王子の術を解くわけにはいかないと。  しかしスナミはハマオの不誠実とカエルの醜さをなじるだけだった。キサラは悲しげに微笑むと残ったヒキガエルに口づけをする。人間に戻ったハマオはスナミに婚約破棄を宣言する。そして感謝の証としてキサラに結婚を申し出る。キサラはハマオに問う。私が王子と共に呪いをかけられたら誰が術を解くのでしょうかと。返答に詰まるハマオ。  魔法院に戻ったキサラは自室のベランダから王国を眺める。無くした恋の代償に彼女が得た護るべき対象を。   ―――――――――――――――――――― >小倉善哉さん なんか成長が早くて眺めて気持ちがいいです。 でも、「気にしないで下さい」「意味はありません」と書いても不快になる人は不快になるので「ヤバイかな」と思ったら書かないのが一番ですよ。 ここの雰囲気に慣れすぎて、他の掲示板でもここと同じ調子で書き込みそうでちょっと心配です。 -------------------------------------------------------------------------------- 最近長いのばっかりです。。 No.2284 投稿日 2001年7月13日(金)21時43分 投稿者 紺野タツキ >小倉さん >舌きりスズメ >小倉36にツッコミしてもらいたいのは「舌きり雀のおじいさんの構図と違う」ということを「どう違うのか」説明を交えてツッコミしてもらいたいのです。現在の説得ではこちらとしても納得できないんですよ。 >小倉としては「小倉36と舌きり雀のおじいさんの無欲の構図は同一である」という意識があります。  えっとつまり、「小倉さんの考えている『舌きりスズメ的無欲』」につっこみを入れれば、それは、「小倉36」へのつっこみにもなる、って事ですよね。いいですか?だめですか?  小倉さんが考えている「舌きりスズメ的無欲」は、  「おじいさんは両方のつづらは等価値だと思っていた、だから重いからという理由で大きいつづらをやめて、小さいつづらを選んだ」 という事ですね。  おじいさんが無欲であるためには、まず、コンセプトが「おじいさんは無欲だったので小さいつづらを選んだ」でなくてはならないわけです。    小倉さんの場合は、「おじいさんは無欲だったので、小さいつづらの利便性が(強欲な人と比べて)よくわかったので、小さいつづらを選んだ」という事ですね。  つまり、無欲→目が曇っていないので利便性が見える→小さいつづらを選ぶ、という構図がありますよね。  これを表現されたらどうでしょう。  無欲→小さいつづら、の間にはワンクッション入っているのです。  利便性認識→小さいつづら、の間はダイレクトですよね。  読者としては、ダイレクトな方をより強く読みとるのではないですか?というか、読みとるでしょう、ほぼ間違いなく。もし今小倉さんの目の前に謎のじいさんがやって来て、「重いと思って小さいほうもらってきたよ」とか言ったら、じいさんが無欲なのか、単に重かったのか、小倉さんに判断つきますか?  「利便性重視」という理由を読者に意識させないためには、もっとほかの描写を加えて、無欲を「ものすごく」強調する、とか、利便性重視を「ものすごく」ちゃちなものにしてしまう(たとえば、口では「重いから」と言ったけど、そんなの口からでまかせだったとか)、とかの「わざ」をプラスしないとだめじゃないですか?  もちろん、話の冒頭から、じいさんの無欲さを強調しておくって手もありますよね。でもシンデレラ迷宮の場合、舞踏会の場面だけで無欲を表現するわけですから、シンデレラに応用するなら、その手は使えないでしょう。  ところで、私も舌きりスズメのじいさんは無欲だと思っていました。最初にここに「舌きりスズメ」の話題を書き込む直前までは。でもよく考えれば、あれは、冒頭から主人公のじいさんと隣のじいさんの対比がきわだっていましたからね。それに、花さかじいさんとか、同じ構図の話がたくさんあったので、無欲と思っていたんじゃないかと思います。 >だって、考えてもみて下さい? 普通に考えれば、大きい方が便利じゃないですか。だって、いっぱい入るんだもん(笑)  それはそうなんですよ。だから、読者は、半分くらい「こいつ無欲なんだろうなあ」と無欲に傾きかけるのに、なんでわざわざ「重いから」という無欲の筋から外れた言いわけを入れる必要があるんですか?混乱しませんか?  私の言いたい事伝わりましたか? >唯野さん >ふ〜む、私はナシだと思うなあ。ではありだと言う紺野さんに質問。 >「なぜシンデレラは『舞踏会に行く自分を想像する』だけでは満足できなかったのか?」  最初、「魔女がやって来て行かせてくれるって言ったから」という答えを用意したんですが、よく考えてみれば、「行きたいよ〜」と言って泣きじゃくるシンデレラを、魔女がかわいそうに思って行かせてくれるんですよね。  だからやっぱり、「想像するだけで満足するシンデレラ」はナシのようです。「〜したいが、できないので、想像するだけで満足するシンデレラ」でないと、成り立たないですね。 >霧原さん >シンプルプルツー(謎)  これから恐ろしいことが起こりそうなホラー的ひびきを感じてしまった。こういう謎の音から大事件は始まるんだろうな。 >小倉さん >弟切さん >看板  私は昔、名古屋の墓地でおんどりの絵がついた「にわとり」という黄色い看板を見たことがあります。「!」がおんどりになってるやつです。あれはなかなか素敵だった。 >「その他の危険」  あの看板て、「!」の下に「字看板」がついていて、「落石注意」とか「動物注意」とか書いてあるんですよ。純粋に「謎の危険注意」という看板は、私は見た事ありません。・・・でも、そんな看板意味あるんですかねー。予算不足で絵がついているのが作れなかったんじゃないかなーとか、ロマンのない事を考えてしまったり。 >シンデレラ迷宮 紺野75(無欲、レベル1、7月9〜7月15日、1/7、今週0個、合計10個) ・王子は、舞踏会の記念に広間にあるものを何でも、早い者勝ちで持ち帰っていい、と言う。 ・娘たちは、高価な飾り皿や、タペストリー、シャンデリア、調度品などをさっさと取って行ってしまう。ゆっくり見て回っていたシンデレラの分は、あっという間になくなってしまう。 ・王子が心配してシンデレラに「宝物庫から何か出させましょうか」と言うと、シンデレラはカーテンのかざりのガラスのプリズムでいいからください、と言う。 ・王子が、それはガラスだから何の価値もありませんよ、と言うと、シンデレラは、これ、床ににじが映るんですもの、とうれしそうに答える。 ・王子はシンデレラをダンスに誘う。 紺野76(無欲、レベル1、7月9〜7月15日、2/7、今週0個、合計10個) ・その年の流行で娘たちはみんなストールを身につけていた。しかし踊る時にはじゃまだった。 ・シンデレラは側にいた娘に頼まれて、その娘が踊る間ストールを持っていてあげる事になる。すると、ほかの娘たちもシンデレラに「ストールを持っていてほしい」と頼む。 ・王子は、みんなのストールをもっているせいでシンデレラが踊れないでいることに気づく。しかしシンデレラがうれしそうな顔をしているので不思議に思う。 ・王子はシンデレラに、躍りたくないのか、とたずねる。 ・シンデレラは、踊りたいですけど、踊り終わった人がストールを受け取りながら楽しそうに話すのを聞くのも、けっこう楽しいんですもの、と答える。 ・王子はシンデレラをダンスに誘う。 紺野77(無欲、レベル1、7月9〜7月15日、3/7、今週0個、合計10個) ・王子は、舞踏会に来た娘たちの中からお后を選ぶつもりなので、娘たちの事をもっとよく知りたいと思う。そして、娘たちのふだんの暮らし振りを聞きたがる。 ・娘たちは、豪華で優雅な暮らしをしていると思われたいので、見栄を張って、誇張したり脚色したり嘘をついたりする。 ・シンデレラはありのままに、下働きのようなことをしていると話す。 ・王子は、そういう事を話すと男性の興味を引けないし、ダンスに誘ってもらえなくなるかもしれませんよ、と忠告してみる。 ・シンデレラは少し考えてから、そう言われればそうですね、気づきませんでした、とお礼を言う。 ・王子はシンデレラをダンスに誘う。 紺野78(無欲、レベル1、7月9〜7月15日、4/7、今週0個、合計10個) ・くじの順番に王子と踊れる事になる。シンデレラは十五番を引く。 ・しかし番号が進むにつれ、番号が遅い娘たちが不満を言い始める。不満はエスカレートして、シンデレラの番になった時に、シンデレラと王子が一歩踊ったとたんに、娘たちが王子を奪い去る。 ・王子の奪い合いを家来がおさめ、王子はシンデレラにあやまりに戻ってくる。 ・しかしシンデレラは、心から、「あやまっていただくには及びません。ちゃんと踊っていただきました」とうれしそうに言う。 >あらすじ >かねやんさん  「起」は、竪樹が攻め込んでくるところですね。それ以前は「プロローグ」でしょう。 >藤極堂 >あのう、お二人とも落ち着いてよく考えて下さいね。 >ここで作っている「あらすじ」というのは投稿作品に添付する「あらすじ」に準拠したものですよ?  そうとは言えないと思います。まず、投稿作品に添付する「あらすじ」なら、視点によって三種類も作って提出したりしませんよね。私の場合ですが。  私がやっている「あらすじ」は、前に私が書いた長編が、いかにちぐはぐであって、視点ごとに見るといかにまとまりがなく、やまがないものだったのか気づくためのものであり、、そして、まともなものを書くためにはどうすべきかという練習であるわけです。    つまり、自分のいたらなさを明確にして、自覚するためのものなので、800字にまとめてしまうと「ごまかし」の部分が見えにくくなるので、よくないのです。    弟切さんの「設定」の事は、弟切さんがレスするかもしれませんが、私の感想は藤極堂さんとは違います。  弟切さんの「あらすじ」は、私の目から見ると整合性があって、あの「設定」がなくても納得いきます。いろいろな疑問にまとめて答える、という意味で弟切さんは「設定」を書いたのだと思いますが、「あらすじ」にどうしても入れなければならない、という事もないんじゃないかと思います。 >弟切さん >魔法  私は、動物に変える魔法はそんなに違和感がないと思いますけど。  他人を動物に変える魔法って、魔法の中ではわりのメジャーな気がするんですよね。メルヘンを例に出しますが、「グリム童話」にもよく出てきますしね。  それから、動物になってしまったら理性が働かなくなる、という設定も自然だと思いますし、理性が働かなくなれば欲望のままに動いてしまう、つまりスミナの欲望がすべてあらわになる、というのも、自然だと思います。  そして、動物になってしまったら理性が働かなくなる、と設定してあるところが、この魔法を、メルヘン世界のものでなく、ファンタジー世界のものにしているのではないかと、私は思います。 -------------------------------------------------------------------------------- No.2285 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- レスのみです No.2286 投稿日 2001年7月14日(土)01時03分 投稿者 小倉善哉  今日はまた飲み会でした。宴会の多い職場なのです。はあ…(溜息) >藤極堂さん  御心配ありがとうございます(^^;  この分室では、かなり好き放題やってるのは自覚してます。「荒し行為」スレスレな書き込み量だということも理解してます。それでも「自分が面白い物を作れるようになるためには必要なことである」と思っているので、今、誰に嫌われようが気にしていられない、というのが現状です(いや、本当は気になってますけど/笑)  諸事情により、私には作家になるための時間が限られているのです。これだけ集中して文章修行ができる時期というのは、あと2〜3年内に終るでしょう。だから時間を無駄に使いたくない。ここへの書き込みが他の何よりも最優先されてしまうのですね。  確か以前、新木さんが「もっと分室を利用すればいいのに」とおっしゃられていたような気がするのですが(正確には覚えていない)、そういう意味では、私はかなり分室に甘えていると思います(^^;  さっさと上達して、早く恩返しが出来ればいいな、と思ってるのですが、地道にコツコツいくしかありませんからね…。だからやっぱり、書かない訳にはいかないのですよ(苦笑)    もちろん、他の掲示板では、その場所にあったルールを守って書き込んでますので、安心して下さいね(笑) (というか、最近自サイトすらまともに書き込みしていない。そんな暇があったら課題のことで手を動かしている日々です。あ、仕事はちゃんとしてますからね(^^:)) >かねやんさん  そうそう、王子が「試し」として3つの箱を選ばせるんです(^^; それは書くのを忘れてますね(爆)  例え全部の中身が同じだろうと、一つだけ良い物が入っていようと、王子は中身に関しては黙っています。選ぶ者の想像に任せる訳です。その方が「試し」になると思うんですね。 >紺野さん  うーんと、ダメじゃないですよー。<舌きり雀のツッコミが…  ただ、小倉は同一だと思っているけど、「小倉36」と「舌きり雀のおじいさん」の無欲の構図が同じじゃないかもしれないんですよね(技術的な問題で、本当に換骨奪胎できてるかどうかが怪しい、ということ)。  そのことに対して、どう違うのか説明を交えて指摘して欲しい、と言いたかった訳です(^^;  ええと、それでもって、おっしゃりたいこと、分かりました。  でもね、それでもね、ぱっとみて「無欲」だったんなら、その直観を信じてもいいんじゃないかな、と思うんですよぅ。  「重いから」という言葉は確かにストレートじゃないです。でも、だからと言って、そうやって一拍おいたからって、読者が分からないとは思えないんですよねえ(^^;  「自分『重いから』ゆうたかて、エエモンぎょうさん入っとるんとちゃうんかい!」  と読者がツッコミを入れたくなれば、それはそれで目的は果たしてると思うんですよね。  読者に甘えてる、という言い方も出来ますが、それほど読者もバカじゃないと思うんですよ(それとも読者を買い被ってるのか…?)  読者以上に作者は描いてある事柄を理解していなければならないのは当然ですよね。自分の書いた物な訳だし。読者の理解度としては、ある程度の人間が分かれば、読んだ人全員がコンセプトを理解する必要はないと思います(全く本を読んだことのない人だと、コンセプトどころか、文字を目で追うのも苦痛だったりして、結局のところ何が書いてあるのか分からない人も多いですよね)。  で、読者にどの程度の読解力を求めるのか、というのも、作者の考えるべきことなのじゃないかなあ。  例えば純文学とかね。読者に対して非常に高い読解力を求める小説、というのも存在しますよね。    「もともと何が書いてあるのか分かりにくいから、読者は考えながら(補完しながら)読まないといけない」というのと「もともと難しく書いてあるから、読者に高い読解力が必要」というのとでは、意味が全然違いますよね(とは言え、「舌きり雀のおじいさん」の無欲に対する読解力の難易度って、そんなに高いとは思えないんだけどなあ)。 ○短編蟻地獄について  「御神木に四人が祈ったから」弟と姉の人格が入れ替わった、というだけじゃ、弱いことに気がつきました。霊験あらたかな御神木だとしたら他にも祈っている人がいるはずだ。何故この兄弟姉妹にのみ奇蹟(?)が起きたのか、というポケットが出来てしまう。  ということで、弟と妹は通学途中、(特に願いごとをしないで)御神木に水を奉納していた、ということにしましょう。姉と弟の人格交代は、いつも良くしてくれる弟と妹に対する、御神木からのお礼だったのです。 http://face.ruru.ne.jp/siruko/ -------------------------------------------------------------------------------- 舌きり雀 No.2287 投稿日 2001年7月14日(土)01時32分 投稿者 はせがわみやび  シンデレラの代わりに、「舌きり雀のつづらの選択のエピソードをプロットにしなさい。ただし、無欲なおじいさんが幸せになるというコンセプトであること」という課題があったとして。  そのとき、読者に確実におじいさんが無欲であることを伝えるには、どんなプロットになるかってことでは?   小倉さんの、 >>「おじいさんは両方のつづらは等価値だと思っていた、だから重いからという理由で大きいつづらをやめて、小さいつづらを選んだ」  これは、アイデアですよね。シンデレラのときも、こんな形で無欲の構図を思いつくはずです。で、そこからプロットにする。そのとき、 >>たとえば、口では「重いから」と言ったけど、そんなの口からでまかせだったとか、とかの「わざ」をプラスしないとだめじゃないですか?  これは、重そうなつづらが本当に重かった場合は、そもそも持っていけないのだから、小さいつづらを選んでも、それが無欲のためと確定できなくなる──からですよね?  つまり、ここは、「じーさん100%無欲だぜ」って確実に伝えたいのだったら、つぶさないといけないポケットだと言っているわけですね。  小倉さんは、アイデアの話をしている。そのアイデアは無欲のアイデアとしてOKだと思っている。紺野さんは、プロットの話をしている。実際にプロットにするならば、ポケットはつぶさないといけないと言っている。  そんな風に読めました。 -------------------------------------------------------------------------------- それでは No.2288 投稿日 2001年7月14日(土)01時38分 投稿者 かねやん >紺野さん さると・申人版  さて竪樹が襲ってきたときを起と置くと。 起、村が襲われて封印の番人が居なくなったので、申人の封印が解ける。 転、斉と出会い、刀を直す技術を求めて遺跡へと旅立つ。 承、斉に支えられて、精霊の支配を受け入れずに済む申人。斉を特別に感じはじめる。 転、遺跡にたどり着いたとき、偶然竪樹が封印を解いてしまった。その結果精霊に支配されてしまう申人。斉とも離れ離れになる。 結、斉の呼びかけに自分の意志を自覚する申人。その結果封印が蘇り申人が元に戻る。  こんな感じで読んだのを前提に話しますね。 >>坪家との戦いで敗色濃厚になった赤い髪の一族は、遺跡にある兵器の封印を解くか解かないか、で二つに分かれた。封印を解いた場合、制御には子供申人が必要だったが、貴族の若者燧は申人を哀れみ、申人と申人の封印の番人をひそかに辺境の村に逃がす。  この事件が影響してくるのは兵器の存在を知った竪樹と友人を失ってしまった斉で、申人は居場所が変わっただけ。  あと貴族の哀れみを受けて、申人はまだしも番人も逃げ出すのはおかしい気がするし。  それなら最初から村にいた事にしても問題なさそう。事件については旅の途中で斉に語らせるとかすればいいし。  己的に「主人公が何かに出会う」ところ=「起」にしてますので思う事かもしれませんが、斉と申人が出会うところを起としたほうが良いような。 >>人が殺されて申人の封印が解ける。また申人が刀を抜いたために刀の封印も解け、刀に封じられていた精霊の意志が働き始める。  解ける、だと後の封印を解くところとぶつかってますね。封印が弱まっての間違いだと思うのですが。  申人の何の封印が解かれたのでしょう? 解けても申人の思考や行動原理は変わらないですよね。変わったのは精霊の狂気に振り回されるようになっただけ。  申人って、あまり感情が無い人形のような存在ですよね。  殺意を抱いて砥ぎ師を消そうとしたり、それを否定(?)してくれた斉にあっさり親しみを持ったり。  申人に刀の魂を持たせたのは、人形の中に人間の心が生まれる事を書きたかったのだと思いますが、この時点で強い感情を抱くのがあっさりしてます。  申人の感情が動きだすのは旅をしてるところからのような。  偶然竪樹が封印を解いたときに、遺跡にやってきてしまった2人ですが、やはり偶然よりも必然にしてほしいです。  偶然だと運が悪いと思うだけなので。  あと別れた斉の前にいきなり兵器が出てきますが、ここがよくわからなかったです。  かなり主観が入ってしまってる意見ですけど、参考程度に。 -------------------------------------------------------------------------------- ちょっと気になったのですが No.2289 投稿日 2001年7月14日(土)02時06分 投稿者 かねやん >小倉さん  己、ぱっと見が価値観の違うシンデレラだったのですが(^^;  「無欲」を表す課題であればどこが無欲か考えますけど、話の中で読んだら最初に思ったことをそのまま通します。  純文学で考えるときは、疑問を持ったときだけです。  疑問を持たなければ流しますよう。 -------------------------------------------------------------------------------- あ、なるほど。 No.2290 投稿日 2001年7月14日(土)11時58分 投稿者 小倉善哉  小倉はずっと「舌きり雀のおじいさん」の無欲にはポケットがないと思っていたけれど、実は、あるけれど、のちの強欲婆さんのエピソードでつぶされているから、ないように見えるのですね?(=大きいつづらは無理をすれば持てないほどでもない)  紺野さんのおっしゃりたいのは「(実際の物語であればこのエピソード内でポケットが潰れていなくても後で潰れていれば問題はないかもしれないが)シンデレラ迷宮の課題では『このシーンのみ』でポケットを潰さなければならないので、没」ということですね。  ああ、やっと了解しました(^^;;(←多分ですけどね。まだ読み違えてるかも)  小倉36のシンデレラでは「ハンドバッグにはいりますもの」と言うだけなので、「5cmサイズの箱の他に3cmサイズの箱があったとしたら、このシンデレラはどっちをえらぶんだい?」というポケットが出来てしまうのですね。  うん。こう考えると、確かに納得。  大きい箱や持ち運びの不便さを解消させるために、紙袋が用意されています。それでもシンデレラは「これならハンドバッグに入るから」と小さい箱を選びます。そこまでして大きいお土産が欲しくなかったからです。  でも、これだけでは、まだ「どうしてもお土産をハンドバッグに入れたかったシンデレラ」に見える可能性がありますね。だから「もう一ひねり必要では?」ということ、かな。  うーん、一ひねりかあ。何かあるはずなんだけどなあ……。ちょいと、思考停止中です。 http://face.ruru.ne.jp/siruko/ -------------------------------------------------------------------------------- 部屋の中、サウナのようなんですが。 No.2291 投稿日 2001年7月14日(土)13時40分 投稿者 かねやん  小倉36の形を少し変えてみました。 ・王子が配る舞踏会のお土産。大・中・小の箱の中から1つ選ばせている。 ・女性達は一番良いものが入ってるものを選ぼうとして、大きな箱を取っていく。 ・1人だけ小さな箱を選んだので王子に理由を聞かれるシンデレラ。「これならハンドバックに入りますから」 ・王子、にっこり笑って「なんでみんな持ち帰りにくい大きな箱を選ぶのでしょうね。どうせ中身はみんな同じなのに」と言うと、シンデレラを踊りに誘う。  舌切り雀で、お婆さんが大きなつづらを選んでえらい目にあうのと同じように、参加者達が大きな箱を選んだのは恥ずかしい思いをするようにしてみました。  非難されても「中身が違うなんて言ってないもーん」と返されたら苦笑いするしかないですね。  なんか人間の心理をついたトラップを仕掛ける王子が、個人的に気に入った(笑)  あと取っていく理由を聞きたかったのでシンデレラだけが小さい箱を選ぶように変えてみました。  他は変えてないつもりですけど、どうでしょかね? -------------------------------------------------------------------------------- ママンが入院。家事負担優先で書き込みが減ります。 No.2292 投稿日 2001年7月14日(土)18時12分 投稿者 藤極堂 >紺野タツキさん >そうとは言えないと思います。 >私がやっている「あらすじ」は、前に私が書いた長編が、いかにちぐはぐであって、視点ごとに見るといかにまとまりがなく、やまがないものだったのか気づくためのものであり、、そして、まともなものを書くためにはどうすべきかという練習であるわけです。 否。 その仮説が成り立つのは、紺野さんの実力がすでに商業レベルスレスレであり「視点ごとの不自然さ」のみが致命的な欠点である場合のみですよ。 もしかして紺野さんは御自分の現在の実力が、商業誌の最終選考に残るレベルだと思っておいでなのですか? 自身に欠けている物がたったひとつだけだと? それとも「文章を圧縮する技術や、余分なエピソードやキャラクターや設定を削ぎ落としてコンパクトにまとめる技術」が無くても読者を引き込むことのできる魅力がある作品が書けるだけの実力が現在の自分にはあるとでも? そうでないのならば今ここで習得すべきものは >まともなものを書くためにはどうすべきかという練習であるわけです。 ではなくて まともなものを書くためにはどうすべきかという練習で「も」あるわけです。 になるはずです。 いや、まあ、心の中では誰もが自由ですし、私は管理人ではないのでどうぞ御勝手に。 そんなふうに「マイルール」と「言い訳」を容認していけば全員あっという間に「短編アリ地獄」突破だね。 よかったね名誉の勲章だ! ヤッホー!! ――まあ、いいけど。 欲しかったのは勲章じゃなくて実力なんじゃなかったのかな? ――いや、どうでもいいけど。 ――というか 私だけ「呼び捨て」ですね。 ――フェードアウト。 >小倉善哉さん いや、心配しているのは 「荒し行為」スレスレな書き込み量ではなくて内容の方なのですが。 例えば私の上の >いや、まあ 以降の文章は読み手を不愉快にさせることこの上ない書き込みです。 でも私はそれを承知で書いていますし、 相手が許してくれることを期待などはしていません。 なんか小倉さんは「気にしないで下さい」「冗談です」と書けば「作品と作品以外のことで相手を侮辱しても」許してくれて当たり前だと思っているような気がするのですよ。 それってものすごく危険です。 それともうひとつ、他のサイトで誰かに「正直な感想を下さい」と懇願されても決して率直に欠点を指摘したりはしないように。 たとえ相手がプロ作家であってもです。 批評を受け入れることのできる人間かどうかの見極めは最低でも半年は観察しないと無理です。 名指しで頼まれたらベタボメで逃げるか無視を決めこむこと。 ここ以外の場所で地雷を踏んだら、それは小倉さんが好んでわざわざ地雷を踏んだとしか周囲の人は見てくれません。 用心して下さい。 -------------------------------------------------------------------------------- 誰か熱中症で倒れたらアパートもクーラーがつくかな No.2293 投稿日 2001年7月14日(土)19時30分 投稿者 紺野タツキ  なんて鬼畜な事を考えている紺野です。 >小倉さん >みやびさん  みやびさんが書くとわかりやすいですね。感動。私の意図はまさにそのとおりです。  「重いから」とじいさんが言った時、読者が「なんだ、やっぱり重いから小さいのにしたんじゃん」と思ってしまっては失敗だという事です。 >紺野さんのおっしゃりたいのは「(実際の物語であればこのエピソード内でポケットが潰れていなくても後で潰れていれば問題はないかもしれないが)シンデレラ迷宮の課題では『このシーンのみ』でポケットを潰さなければならないので、没」ということですね。  そうですそうです。  やはりみやびさんのおかげですね。 >かねやんさん >あらすじ申人。  申人のコンセプトは、「自分で意志決定ができなかった申人が、斉と出会って、斉とともに旅したいと(自分の意志で)思うにいたる話」です。  私的には、 起:番人が死んでしまったので、自分の意志が自覚できない申人は自分以外のもの(刀にいる精霊)の意志で動くようになる。 承:斉と旅を始める。斉の行動が、精霊の意志が申人に与える影響を小さくしていき、申人もそれを自覚する。 転:精霊が暴走し、引きずられて申人も我を忘れてしまう。斉とも離れ離れになる。 結:斉と申人の間に生まれていた絆によって、申人は斉と旅をしたいという自分の意志を、初めて確かめて我に返る。 という、起承転結です。 >この事件が影響してくるのは兵器の存在を知った竪樹と友人を失ってしまった斉で、申人は居場所が変わっただけ。 >あと貴族の哀れみを受けて、申人はまだしも番人も逃げ出すのはおかしい気がするし。 >それなら最初から村にいた事にしても問題なさそう。事件については旅の途中で斉に語らせるとかすればいいし。  番人は一緒にいないと番人の意味がないのです。それも説明が必要でしたね。どうにかしないと。  この事件は、設定を説明するために重要だと思っています。複雑な設定ですから、斉の、しかも雇われ兵の斉なんかの口から語るのは不自然だと思います。竪樹なんかは、文献を調べたのである程度、語れるくらいは「兵器の封印方法」を知るかもしれませんが、それも最後のほうです。  やはり、実際に「兵器の封印」に関わった人間に語らせるのがいいんじゃないかと思いました。  でも確かに、主人公が申人だと、最初の事件への関わり方が弱すぎますよね。しかもいっつも受け身だし(笑)。 >解ける、だと後の封印を解くところとぶつかってますね。封印が弱まっての間違いだと思うのですが。  これも説明が必要でした。すみません。  刀の魂→申人、精霊→刀、申人の魂→兵器、と移動させて、それぞれを封印してあるのです。魂を身体に縛りつけてある、という印象です。たがのようなものですね。イメージは。三つのたがが外れた時初めて、兵器は精霊という魂を取り戻すのです。 >申人の感情が動きだすのは旅をしてるところからのような。    そうですね。これ前から指摘されてた事のような気がする。なおってないんですね。だめだなー。こんなんで本当にすみません。  殺意とか「有無を言わせず斬る」という衝動は、「精霊」の属性です。「刀の魂」は、「傍らにいるものの強い意志に引きずられる」という属性です。  だから、精霊の意志に引きずられる申人。止める斉。斉という人間に興味を持つ申人(の中の刀の魂)。というつもりでした。 >偶然竪樹が封印を解いたときに、遺跡にやってきてしまった2人ですが、やはり偶然よりも必然にしてほしいです。    「竪樹の追っ手を二人が撃退する」という出来事を置いて、それが竪樹には「早く遺跡に行って兵器を手に入れないと」という焦りを生ませ、2人には、「早く遺跡に行って申人の問題を解決しないと」という焦りを生ませる、という案を考えています。  そうすれば、竪樹と申人と斉が急いで遺跡にたどり着くタイミングが、偶然でなく、同じ時間内に収まるはずだと思います。    指摘ありがとうございます。自分ひとりだと、目の前に濃いもやがあるみたいで手探り状態で、よく間違えるんですが、指摘してもらうといろんな事が本当にわかります。 >藤極堂さん >私だけ「呼び捨て」ですね。     あ、すみません。漢字が「藤」だったか「籐」だったか思い出せなくてコピーしたら、もともとついていた「さん」まで消えてしまったようです。気づきませんでした。悪気はなかったし、だからと言って、いいと思ってやったわけでもありません。  こういうのって気を悪くしますよね。すみません。  他のホームページだったら、「謝ってもすまない」範疇の事なんですよね。 >もしかして紺野さんは御自分の現在の実力が、商業誌の最終選考に残るレベルだと思っておいでなのですか? >自身に欠けている物がたったひとつだけだと?  そういうわけではないです。  ただ以前に、新木さんが「あらすじに設定を入れずに書いてくるように」と言っていたのは、そういう意味なんだろうな、と私が勝手に解釈していただけです。  新木さんにそういわれた理由は、その時は登場人物ごとのあらすじにいちいち設定を入れていたので、登場人物ごとのあらすじ部分の字数が少なくなり、ポケットが見えにくかったからです。「わからないので、設定は入れないように」と言われました。  私と新木さんのやり取りなのですが、みんな見ていたのかなーと勝手に思って、はしょって書いたので、伝わらなかったのでしょう。  気を悪くしたら、というか、悪くしたようなので、かさねがさねすみません。でもそういう事です。 >シンデレラ迷宮    昨日切り取って貼り付けた時に「・王子はシンデレラをダンスに誘う」が取り残されたようです。昨日は取り残しばっかりでした。 -------------------------------------------------------------------------------- 短編蟻地獄とレス No.2294 投稿日 2001年7月14日(土)21時04分 投稿者 小倉善哉 ○盛り上がりエピソード考え中  小倉4’で考えを止めたい誘惑にかられてます。  「弟が繊細であることを兄が理解し、和解する」というコンセプトでは「生理不順と生理痛で倒れる弟」が一番良いと思うんですね。  それでも、やっぱりもっと違うパターンを考えた方がいいんですよね…。  てゆーか他のパターンのアイデアが出てこないんですが(爆) どうしたらいいのでしょう(汗)  ううむ(悩)  「たわけ」と言われそうだけど、このパターン内であれば「生理不順と生理痛で倒れる弟」がベストだから、これで行こうと思います。 (どなたかダメならダメって言って下さい〜〜〜/涙) >藤極堂さん  あ、そういう意味での警告だったのですか(^^; 了解しました。  <許してくれて当たり前だと思っているような気が  うーん、許してもらえるかな〜とは、あんまり思ってないですね(笑) もうちょっと偽善者であり続けたいので、これ以上はノーコメントですが(^^;)  ところで、藤極堂さんは「偽悪者」なのだな、と踏んでいる小倉なのです。ふふふ(ニヤリ) http://face.ruru.ne.jp/siruko/ -------------------------------------------------------------------------------- さてはて No.2295 投稿日 2001年7月15日(日)00時38分 投稿者 いか  ともあれ、18日から毎日書き込める位暇になります。今まで全く時間が無かったのかというと、そうではないのですが、「頻繁に書き込まないと入り込む隙間がない」ような感覚を憶えてしまい、なんとなく書き込むことができませんでした。オフ書きだけを見ると、結構溜まってはいるのですけどね(笑)。  そんな、極めてROM(リードオンリィメンバ)になりつつ私ならではこその意見を一つしたいと思います(これも、埋没したオフ書きの中から発見しました・笑)。  ざっと『短編蟻地獄』に関するログを眺めていて思った点が一つ。「前後関係が大変読みにくい」です。掲示板なので致し方のないことなのですけど、膨大なログになってしまったので、最終稿になった『あらすじ』『ハコ書き』などが載せてあるナンバーを添えて下さるだけで判りやすくなると思います。  顔見世の意味を込めて、レス。 >>藤極堂さん >それともうひとつ、他のサイトで誰かに「正直な感想を下さい」と懇願されても決して率直に欠点を指摘したりはしないように。 >たとえ相手がプロ作家であってもです。 >批評を受け入れることのできる人間かどうかの見極めは最低でも半年は観察しないと無理です。 >名指しで頼まれたらベタボメで逃げるか無視を決めこむこと。 >ここ以外の場所で地雷を踏んだら、それは小倉さんが好んでわざわざ地雷を踏んだとしか周囲の人は見てくれません。 >用心して下さい。 「気にしないで下さい」「意味ありません」などの書き込みからの流れの中での話ですから、判らないでもないのですけど(「不快でしたら、この書き込みを消してください」と書き込み後に入れるのと同じ感覚を憶えるのと同じ様なものですし)、極論過ぎて押し付けているようにしか取れません。私もそれなりにインターネットを繋げている身なので、その意見に対して共感を得る部分は多大にあるのですけど、「それじゃ〜意味ない」でしょう。  たまにゲームのモニターをして意見を求められるのですが、その時に相手(この場合は企業か)に対して、プラスになることしか云わない(勿論、プラスしか無いと思ったら話は別ですが)のは「より佳い物を作ろうとしている人(達)」に失礼でしょう。この場合は、相手がお金を得るためにしている。そして、私がお金を貰ってモニターしている関係からなのかもしれません。しかし、お金が入らなくても「そういうことをしていかないと意味がない」と私は思います。  人間関係の中で、正直でいることが佳いこととは限りません。相手の意向――作品に対して誉めて欲しいと思っている人間に対して「正直な意見」を云うのは、確かに地雷を踏む行為なのかもしれません。しかし、地雷を踏むのが怖いと思うのが私には判りません。  地雷を一度や二度くらい踏んだ方がよいと思うのですけど。友人と河原で殴りあって、最後に握手するような関係の方が私は好きです。青春バンザーイ(なんだかなぁ)。 >>小倉さん  性別変換ネタというのは私も多少なりとも考えるのですが、男性が突然女性になる話のなかで「生理」を用いたネタを考えたことがあります。小倉さんの場合だと、女性になったことが確定事項なのであまり意味がないと思うのですが、強烈に女性であることを印象づけるにはかなり有効的な手段だと思います。男性と女性が入れ替わる話で、話の筋とは別に「男性になった女性」という面――精神と肉体の違いという面が、この場合の性別変換ネタのポイントだと思います。なので、こういう裏エピソードもありかなぁ、と。  主人公に彼女がいる。精神が入れ替わった後に彼女とラブラブになってしまい、ことの行為まで済し崩しに進んでしまう。しかし、主人公には女性の精神がいるために、ナニが反応しない。そのため、彼女から「あなたはインポだったのね!」と云われる。元に戻った後、何もしらない主人公は、彼女に振られてしまう。  余談ですけが、新木さんの星くず英雄伝2・7巻にて、主人公がジークが女性になる話があるのですけど、私の中でナイスな設定だと思いました。精神まで女性になった男が、男に惹かれていく(そんな素敵なもんではないですが。なんせ……笑)ところなど、ありがちなのかもしれませんが、納得してしまいました。いろいろとネタは使われているものです。はい。  ではでは、またの機会に。 http://members.jcom.home.ne.jp/06k/ -------------------------------------------------------------------------------- 思いつかないときは No.2296 投稿日 2001年7月15日(日)07時49分 投稿者 かねやん  弟の他の性質を用いた案を考えるみるのはどうでしょう?  そのうち繊細でも、ふと思いつくこともあるでしょうし。  ところで小倉4、小倉さん(1986)で書いてる事からズレてきてますよね。  ラスボスの弟に立ち向かおうとする兄、だけど弟は普通の人だった。これで表したかった事だったはず。  ついで、新木さん(1988)でも言われているように、ここはクライマックス部分。  この案で全部を読み終わったとき、読者の感想ってどうなるでしょう? -------------------------------------------------------------------------------- 極論しちゃうと No.2297 投稿日 2001年7月15日(日)08時24分 投稿者 かねやん  話ってクライマックスを読ませるために書かれてるようなもん。  そこまで読者を連れて行くためにそれまでの過程で説明したり、引っ張ったり、伏線引いたりするわけ。 >いかさん  藤極堂さんのは忠告でしょうね。  人に指摘してどんなふうに取られても仕方ないって。それを踏まえて指摘をする。  それで例えば嫌われても気にしないならいいけど、を気にするんだったら、そんなこともあるから相手が指摘したらどんな態度を取るかをできるだけ見取ってからやりなさいよってこと。  じゃ、ないかな?  落ち込んで書かなくなるのはその人の勝手だけど、自分の指摘のせいだと言われたらやはり気分が悪いもん。 -------------------------------------------------------------------------------- No.2298 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- 短編蟻地獄、考え中 No.2299 投稿日 2001年7月15日(日)14時46分 投稿者 小倉善哉 >かねやんさん  弟の性質の中から、「繊細」にターゲットをしぼったのには、理由があるので、そこは、はずせないと思うのですよ。  でも確かに一番メインのエピソードであるので、慎重になる必要はある、と思います。「使えるネタ」を複数出して、吟味しないと、本当に吟味したことになりませんものね(だから「生理痛に苦しむ弟」だけで本当にGOしていいものかどうか、困っていた)。  ほかの性質のネタ(たとえば天然とかね)も考えたんですが、どうも弱いし、弟が女性であるという事や、姉妹がからむ必然を踏んでないので、書き込んでませんでした(使えるネタじゃないと思うから)。  うーむ。しかし、一応、書き込んでみた方がいいかなあ…。 小倉5 天然な弟 ・早朝の教室に兄が一人いる。 ・後から教室に入ってきた弟。兄がいるのに驚いてこける。 ・弟のくまさんぱんつが丸見えになる。動揺する兄。 ・起きあがって兄の風邪が治ったことを喜ぶ弟。 ・「いや、風邪じゃないし」とつっこみを入れて良いものかとまどいつつ、嬉しそうな弟に対して、「軽蔑してないのか?」と質問する兄。 ・弟は、なぜ兄がそんな質問をするのかまるでわからない。 ・兄、俺はお前にひどいことを言ったんだぞ、と事実を突きつける。 ・「兄さんに嫌われてても僕は兄さんが好きだから良いんだ」とほほえむ弟。 ・兄、はじめて弟を可愛いと思い、いままでのことを謝る。 ・心配して様子を見に来た姉妹(というか姉)、つっこみを入れる。「お前ら兄弟でいちゃいちゃすんなぁっ!」  …弟が男の子の体で「兄さんの事が好きなんだ(はぁと)」と言っても全然可愛くはないが、女の子の姿だったら、可愛いと思うんじゃないだろうか、と思ったのですが、ビジュアルショックから考えると、やっぱ弱いよなあ、と思ったり…。 -------------------------------------------------------------------------------- いかさんの書き込みを受けて。 No.2300 投稿日 2001年7月15日(日)15時29分 投稿者 西鶴翠(みどり) >「前後関係が大変読みにくい」  ということで、そろそろ「課題部屋」を始動させた方がいいのではないかと思ったりしました。ハコ書きやら何やらをそちらにアップするようにすれば、「前後関係」の把握のしづらさは、解決されるはず。 >地雷を一度や二度くらい踏んだ方がよいと思うのですけど。  踏む踏まない、あるいは、踏まれる踏まれないは、完全に個人個人に任されていると思います。私も、一度くらいは踏んでおいた方がよいと思います。自分が踏んでおけば、踏まれない方法や、逆に、効果的な踏まれ方が分かりますし。 >友人と河原で殴りあって、最後に握手するような関係の方が私は好きです。青春バンザーイ(なんだかなぁ)。  私も、地雷を踏んで、その後に仲よくなったことはありますし。「あのときはお互い若かった」と。喧嘩してから仲よくなるのも、最初から仲がいいのも、結果的には同じようなものですが、えーと、何が言いたいかといえば、地雷を踏むことを怖れたら、身動きがとれなくなるぞ、と。  あ、それから、「まだ分室を見ていたのか、西鶴」という意見は、なしという方向で(猫)。そりゃあ、引きずり込まれた身としては、これからどうなるのかは、気になるさ。 それでは。 http://homepage2.nifty.com/saikaku/ -------------------------------------------------------------------------------- 攻殻機動隊2 No.2301 投稿日 2001年7月15日(日)17時06分 投稿者 藤極堂 > 紺野タツキさん ■添削 >修正前:悪気はなかったし、だからと言って、いいと思ってやったわけでもありません。  (「いいと思ってやったわけでもありません」は「冗談で許されるとおもってやったのに」と解釈される恐れアリ)  修正後:悪気はなかったとはいえ許される間違いではありません。 >修正前:こういうのって気を悪くしますよね。すみません。  他のホームページだったら、「謝ってもすまない」範疇の事なんですよね。  (暗に相手に許すことを強要している感アリ。押しつけがましくて不快。それと「すみません」は自分に非はないが相手が気を悪くした時に使用する言葉でもあるので謝罪には不適当)  修正後:今後はこのような過ちをくり返すことの無いように配慮します。ごめんなさい。ご指摘ありがとうございました。 >新木さんが「あらすじに設定を入れずに書いてくるように」と言っていたのは、そういう意味なんだろうな、と私が勝手に解釈していただけです。 新木さんは「封印を解く鍵は四つの宝玉」とかの意味のない設定ばらしをやめるように言っていただけだと思いますが? 「あらすじに設定を入れずに書いてくるように」というのは いかさんの時と同じく不必要な設定を削ぎ落とすことだと思いますが? >でもそういう事です。 ご自由に。 無視モード。発動。 >いか さん >しかし、地雷を踏むのが怖いと思うのが私には判りません。 大学卒業間近という年齢で「感想を下さい! なんで感想をくれないんですか?」とサイトの作品に添え書きしていた人に「本当にいいんですか? 後悔しませんか?」「大丈夫です!」のやり取りの後に書いた掲示板の書き込みを削除されて、メールで「人でなし! おかげで体調を崩した上に学校を休んでしまいました。二度と私の目のする場所にこないでください! メールも受け付けません」と返されて、 周囲に「ああいう人は本当は欠点の指摘ではなくて、交流を求めているんですよ。それくらい見分けるのは訪問者としての当然の義務でしょう? 欠点というのはどんな作品にもありますし、素人にも指摘しやすい物です。自サイトだけではなく他のサイトの書き込みも制限する要求というのは確かに非常識ですが、そういう請求を相手に出させるほど非道いことをあなたが言ったということでしょう? あなたはまるで自分だけが被害者のように振る舞っていますが、本当にあなた自身に非はなかったんですか? 相手を傷つけたのならばまず何をおいても謝るのが筋というものでしょう?」と返されてから言って下さい。 私は、その人の知り合い(だと思われる)サイトに、もう三年ほど書き込んでいません。 いい謝罪の言葉が思い浮かばないので。 (いくら考えても皮肉か誉め殺しにしか見えないものしかつくれない(T_T)) -------------------------------------------------------------------------------- 地雷を踏むことについて No.2302 投稿日 2001年7月15日(日)19時43分 投稿者 榎野英彦  その程度のことを「面と向かって言われてる」身にしてみると、書き込みなんざきわめて可愛い手段だと思うなあ(笑)まあ、人はそれぞれなので、ジャングルで実弾飛び交う中で生きてみろなんて言うつもりはないが。世の中には「犬は吠えても歴史は進む」という言葉だってある。  ある意味でそれくらいの強さがなければやってられない部分が絶対にある。 「自分の強い言葉で傷ついた人に傷つく」  それは、人間関係の中では美徳だろうが、それが欠点になることだってある。  「みんなでなかよくごーるをめざそう!」  これは美しい言葉だけど「結果を出す」とき、それは不可能に等しい。  流れ弾を無くすために努力することは大切なことは言うまでも無いけどね -------------------------------------------------------------------------------- 待っていました(^o^)/ No.2303 投稿日 2001年7月15日(日)22時08分 投稿者 弟切 千隼 > 藤極堂さん。いつも鋭い突っ込みありがとうございます。 未だに話の骨がうまくつかめていない弟切にとっては、藤極堂さんの御指摘はいつも勉強になります。「王国の魔女」(仮題)の最新版あらすじも、自分ではどこか変な気がしつつはっきりとわからなかったので、ここのところあまりお見かけしなかった藤極堂さんを呼び出して、名指しで指摘していただこうかと思っていたんですよ。 今回も、藤極堂さんが書いた「王国の魔女」(仮題)の八百字あらすじを読んで、「すごい、こういう手もありなんですね!これ使わせていただこうかしら?」と感嘆してしまいました。仮にも作家志望者でありながら情けない限りです(^^;  しかし、私は話を作ることができていないからこそ、ここにいるのですね。自分の現実を踏まえた上で、ここにいることを最大限利用して修行に励みます。 そういう訳で、藤極堂さん、お忙しいようですが、お暇ができましたら弟切のお間抜けぶりに付き合ってやって下さいませ。藤極堂さんに早速質問したいことがあります。 藤極堂さんへの質問; No.2261の私の書きこみで説明したような設定無しでも、最新版の「王国の魔女」(仮題)の八百字あらすじは理解できますか?どこか破綻していませんか? もし、ここで「理解できる」・「破綻していない」というお答えがいただけたなら、No.2261の私の説明は蛇足だったということになります。もっとわかりやすく言いますと、「設定としては作ってもいいけれど、八百字あらすじには入れなくてもいい説明」ということです。 反対に、「理解できない」・「破綻している」というお答えをいただいたら、それはやはり私の力量不足を露呈したことになります。 どちらにしろ、自分の中でよりしっかりと話の筋をつかむために、もう少し考えて「王国の魔女」(仮題)のあらすじを書き直そうと思っています。 No.2283の藤極堂さんの書きこみについては、他にいくつかコメントしたいことがありますが、今日はちょっと時間がないのでこの辺で。 明日にでも時間ができたらお返事を書きますね。 -------------------------------------------------------------------------------- >小倉さん No.2304 投稿日 2001年7月15日(日)22時48分 投稿者 かねやん  勝手なお願いなんですが。  とりあえずその案であらすじの後編を書いちゃいましょう。  前後があって気づく事もあるでしょうし、指摘しようにもしにくいし(笑)  それから生まれてくるアイデアもあるかもしれない。 -------------------------------------------------------------------------------- 課題です〜 No.2305 投稿日 2001年7月15日(日)23時55分 投稿者 さつき ギリギリです。課題も、そして試験も……(^^; 課題提出します。 さつき17(無欲、レベル1、7月9日〜7月15日、2/7、今週0個、合計2個) ・自分の周りに集まっている女性達に、もし王妃になったら何がしたいかと尋ねる王子。 ・高級品で着飾りたい、最高峰の珍味が食べたいなどと口々に答える女性達。 ・シンデレラ、思わず王子に自分の作ったご飯を食べてもらいたいと漏らす。言ってからあわてて、あんまり上手には出来ないんですけど、喜んでもらえたらと付け足す。 ・好意を覚えた王子、君をもっと知りたくなったと、戸惑うシンデレラを踊りに誘う。 -------------------------------------------------------------------------------- No.2306 管理者削除 -------------------------------------------------------------------------------- 地雷 No.2307 投稿日 2001年7月16日(月)02時16分 投稿者 はせがわみやび  って、言葉が良くないのかな。リアルな地雷は考えたくないほど悲惨だものなあ。  物書きにとっては、死なない限りはメシのタネ、です。    感想を掲示版に書きこんだくらいじゃ、書いたほうは死にゃあしません。  藤極堂さんだって、こうして立ち直っているわけだし。  傷つけたことで傷つくかもしれませんが、それもまたネタ。これで一本書けるかも」と思って立ち直りましょう。親しい友人にグチを垂れ流すくらいで忘れるのが無難かな。    もちろん、感想を書くという行為そのもの以前のマナーがなっていない、という場合は問題がありますけどね。でも、藤極堂さんとか、小倉さんとかは、別に書きこみふつうだしなあ。  マナーまもっててふつうに書いているのに、揶揄されたら、その状態のほうがヘンなんだから、気にすることないと思うけどなー。  もちろん、常に自分の行動を反省して自分に厳しいのは良いことなんですけどね。 -------------------------------------------------------------------------------- 紺野タツキさま No.2308 投稿日 2001年7月16日(月)02時29分 投稿者 はせがわみやび  藤極堂さんの書かれているように、「自分の足りないところはひとつだけだと思って」いたら、それはそれで問題があります(さすがに、わたしのように足りないところだらけだゼという人は少ないと思いますが)。  それはそれとして、短編蟻地獄用の小説ではない、というのは確かなので、あとは自分が今、何の経験を積みたいと思っているか、じゃないかな。  「投稿作品用の800字あらすじを習熟したい」のと「自分が以前書いた作品の問題点を知りたい」のでは、気にしなければいけないところもちがうでしょう。  でも、学ぶときは一度にひとつ、がポイントかな。  何の経験値が欲しいか、じゃないでしょうか。あるいは、新木さんが、何を学ばせようとツッコミをいれているか、ですね。  ところで、3つあらすじを書いてみた今の紺野さんから、最初の作品を眺めてみた感想というのも聞いてみたいなァ。 -------------------------------------------------------------------------------- >紺野さん No.2309 投稿日 2001年7月16日(月)10時31分 投稿者 かねやん  ええと、これは箱書きに入ってから考えることなんですけど(^^;;  プロローグに赤い髪の一族が滅ぼされる事件を持ってきたいと言う事だけど、これで読者に何を感じさせたいのですか?  この事件の説明をするより、突如平和な村にやってきた軍隊によって蹂躪される場面から始まった方が盛り上がると思うんですけど。  プロローグって(ない場合は起の部分って)一体これから何が起こるんだろうって、読者をワクワクした気持ちにさせる部分ですからね。  って、やっぱり編集するときの話だな(苦笑)  まあそんな事を考えていたので、申人と番人が逃がされる場面が気になったわけです。  これあると、突如襲われるってことができなくなりますから。  事件自体は一つの場面で全部説明するのではなく、いろんなところで一部を説明することで、事件がどんなものだったかを読者にわからせることができるはず。  ちなみに斉版に友人を失う場面。竪樹版に兵器の存在を知る場面がプロローグに来ても問題は無いです。  番人が一緒にいなければいけないのはわかります。でも本拠地にいなければならない理由が薄い。  使うために呼び出されたのかな? それだったら逃げ出して村で生活している事を書く理由が薄い。なんで村にいる必要があるのでしょう?  逃げ出してる最中に兵士に襲われ、番人が殺されたので封印が解ける申人で十分のはず。  そういや竪樹も、申人が刀に操られてバーサーカーになってたときにいたんですよね。  バーサーカーのように動くものが1人もいなくなるまで殺されるイメージがあったんですけど、竪樹や斉が助かった理由ってなんでしょう? >>「竪樹の追っ手を二人が撃退する」という出来事を置いて、それが竪樹には「早く遺跡に行って兵器を手に入れないと」という焦りを生ませ、2人には、「早く遺跡に行って申人の問題を解決しないと」という焦りを生ませる、という案を考えています。  うーん、竪樹が兵器を手に入れようとしているので、その前に遺跡に行こうとしたけど間に合わなかったって事かな?  間に合わずに友を救えなかった「走れメロス」の構図ですね(笑)  これは緊迫感が増します。 -------------------------------------------------------------------------------- 藤極堂さんへ > No.2310 投稿日 2001年7月16日(月)10時46分 投稿者 弟切 千隼 No.2283の書きこみに対するコメントです。 > ここで作っている「あらすじ」というのは投稿作品に添付す > る「あらすじ」に準拠したものですよ? > 出版社が必要としているのは即戦力になる人材であって、 これはその通りだと私も思います。けれども、悲しいかな弟切はまだ商業レベルにまでは全然達しておらず、御覧になっておわかりの通りあらすじさえまともに書けていません。 千里の道も一歩からということで、まずはまともなあらすじが書けるようになるために、自分の中で考えをまとめようとNo.2261の説明を書きました。 しかし、あの書き方ではいかにもあらすじが書けない言い訳めいていますね(^^; 誤解を招く書き方をしてすみませんでした。「自分の考えをまとめるため」とはっきり書くべきでしたね。 > それに、文章を圧縮する技術や、余分なエピソードやキャ > ラクターや設定を削ぎ落としてコンパクトにまとめる技術 > が無いのであれば商業ベースの仕事はできないのではな > いでしょうか? おっしゃる通りです。 弟切の場合、小説ではないこういったネットへの書き込みなどでも、文意を強調しようとしてだらだら書いてしまったり、逆にコンパクトにまとめようとして必要な部分を削ぎ落としてしまったりということがままあって、読んで下さる方々に誤解させてしまうことが多くあります(;_;) 残念ながらこういう癖は一朝一夕には直りませんで、地道に努力して少しづつ直してゆくしかありません。精進します。 > あのう、ここで弟切さんが考えなければいけないのは > ・動物変化の魔法がストーリー上読者に違和感を与えて > いるのはなぜか? であって > ・かえるが変なら他の動物ではどうか? > ではないと思うのですが? > > それに「〜さんが誉めてくれたからこれでいい」という書き > 方は思考停止のように見えてなんだか私には納得できま > せん。 > せめて「豚というのはイソップ物語などの寓話で貪欲の象 > 徴として使われることが多いので、カエルより適任だと思 > います」というくらいは設定を変更する理由を明確にして > ほしいと思います。 と、私の言葉が足りないために早速誤解させてしまいましたね(^^;  スミナが変身する動物を蛙から豚に変えたのは、藤極堂さんの御想像通り、古来の寓話や民話において豚が強欲さや貪欲さを象徴する動物だからです。 以前の書きこみで、私は「スミナは強欲な人だ」と書きましたよね。その彼女の強欲という悪徳をうまく表現するために、「豚に変身する」というエピソードを選びました。もちろん、この変更によって読者が話の筋に違和感を感じなくなることを狙ってのことです。 しかし、私はまだまだ話作りが下手なので、これで読者の方々に違和感を与えずに済むかどうか自信がありませんでした。そこへ友人から「あれは受けた」と聞かされて、「ああ、普通の人がそう感じるということはあの変更は間違っていなかった」と嬉しくなってしまい、あのような説明不足な書きこみをしてしまいました。 あの書きこみをするなら、「強欲さを表すためにエピソードを変更してスミナが豚に変身するようにしたら、どうやら普通の読者にも理解していただけるくらいのものになったようです」と書くべきでした。やはり、私はまだまだ言葉に対する姿勢が甘いです m(-_-)m  えーと、この後は藤極堂さんが作った「王国の魔女」(仮題)八百字あらすじに突っ込みをさせていただきます。いろいろ考えた結果、納得できない部分がありましたので。 キサラ以外のハマオの浮気相手−仮にヴィーシャとしましょう−が、ハマオとスミナに命をかけて復讐するのに、二人をヒキガエルにするというのは不自然な気がします。 通常、心変わりした恋人に魔術を使ってする復讐といえば、呪殺でしょう。魔術全般として見ても、人を動物に変える魔術よりも人を呪い殺す魔術の方がよほど一般的です。ましてや命を捨ててもよいとまで思いつめて行なう魔術が「動物に変える」程度というのは不自然ではないでしょうか? なのにあえて復讐相手をヒキガエルなり何なりの動物に変えるならば、その動物に変えることに極めて強い意味がなければならないでしょう。その国ではヒキガエルは最も卑しい動物とされているとか、ハマオが最も嫌っている動物であるとか、そういう理由がなければ納得しにくい復讐のやり方です。 殺してしまえば、たとえ魔術を使おうと二人が蘇生して結婚できる確率は非常に低くなります。死者を生き返らせる魔術は全くないことはありませんが、多くの場合たいへん高度な技術を要する上に禁忌とされていることが多いもので、キサラのような超一流の魔術師でさえ実行をためらう魔術のはずです。 キサラが御用魔術師になったことは評判になるでしょうからヴィーシャも知っているはずで、動物に変えた程度では腕利きのキサラに魔術を解かれてしまうと考えるのではないでしょうか? 元・恋人とその婚約者と二人ともにヒキガエルに変えてしまうというのも、裏切った恋人に対して復讐を行なう者の心理からするとやや不可解です。 復讐する側は、「二人ともに不幸になればいい、それも二人が醜く争って別れて不幸になればいい」と思うものでしょう。二人ともにヒキガエルにしたのでは、同じ境遇を共有できる二人、いえ二匹がヒキガエルの夫婦として仲良く暮らしてしまう可能性がなきにしもあらずです。そんなことはヴィーシャには断じて許せないはずです。 と、ヴィーシャが存在したとして、ヴィーシャの立場になっていろいろ考えてみました。私の考え方は不自然でしょうか? -------------------------------------------------------------------------------- 上 No.2311 投稿日 2001年7月16日(月)16時12分 投稿者 はせがわみやび  それって、「命をかけて」の部分が不自然なのか、「両方ともヒキガエルにした」が不自然なのか、両方の可能性がありますよね。  でも、どちらにしてもその女性の復讐の部分がメインではないので、些細なところじゃないかなあ。いや、最終的にはつぶさないといけないかもしれないけど。  あらすじが筋立てを見るものである以上、「ヒキガエルとウシガエルにした」、とか、「怒った女性のひとりが、家宝のアイテムで呪ったらしい」とかしちゃえば済むわけだから、ここをつっこんでもしょうがないよーな。  ただ、そこが気になる、という弟切さんの感覚はおもしろかった。  ひとの心の闇、という部分に対して敏感なのかな。 -------------------------------------------------------------------------------- No.2312 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- >藤極堂さん No.2313 投稿日 2001年7月16日(月)19時38分 投稿者 かねやん  弟切さんのものと筋は違ってきてるけど、これ面白い。  先にスミナを戻すの、この流れのときには良いですね。  人によりけりだけど、人間として死ぬのとカエルになって生き延びるのとどっちが辛いか、と言われたら己はカエルになるほうが嫌だなあ(笑)  ええと、藤極堂さんのは人間としての意識が残ってるみたいですね。  美しくて残酷な女性に対する復讐として顔に醜いアザをつける。話によっては、失意のあまり女性が自殺してしまうような話もありますよね。  で、カエルになったので自殺をすることもできない。ただ醜くなった自分の姿に苦しむだけ。  女性らしい凄い復讐だと思いますが。  確かに2人変身させるのは弱いけど、そんなに結婚したければその姿で結婚しなさいって皮肉になってるからでいいのでは?  2人の性格を考えて、長くそのままだったら仲良くなるかもしれないけど、最初はお前のせいでこんなことになったといがみあうような。  個人的にはこのまま話をかけそうな気がするけど、これは弟切さんに対する、こんな形だとメルヘン色が消えるんじゃないかなって事を示すために作ったものだから書かないのだろうな。読者専門って言ってるし。 -------------------------------------------------------------------------------- 短編蟻地獄 No.2314 投稿日 2001年7月16日(月)20時43分 投稿者 小倉善哉  うーん。あらすじを修正して、書いてみました。  あらすじを書きながら、今まで出してた「盛り上がりエピソード」って、ひょっとして、プロットの時に考えるものなんじゃないのか?と疑問に思ってみたりしてます。  「生理痛で苦しむ弟」というアイデア自体は悪くないと思うけれど、小倉4’はやっぱ没かなあ。だって、長過ぎるんですもん(短く骨にしてみたけど、手当てのための移動は必要だと思うし)。  反対に、ダメだと思っていた小倉5が良く思えてきました。…実はあらすじ書き上げるまで、かねやんさんが小倉5を気にするのは単にかねやんさんが天然娘(?)が好きなだけなんじゃなかろうかと不信に思っていたのですが(めっちゃ失礼な小倉。ごめんなさいね、かねやんさん/^^;(←多分、小倉のこういう態度が藤極堂さんには「危険」に映るのではないだろうかと思っているのですが…))、書いてみたら、そうじゃないような気もしてきました。  とりあえず今の心境は「私はいったい、何をしているんだ?」ですね(^^; 家族ごっこ(仮)/小倉4 <前編>  ある日の帰り道、妹は通学路にある神社の御神木に、一緒に帰っていた姉の精神面での成長を祈る。すると御神木の枝が折れ、隣で祈っていた二人の男子の片方を巻き添えにして、姉が枝の下敷きになってしまう。  ところが、目が覚めた二人の肉体と精神は入れ替わってしまっていた。男子二人は兄弟で、兄と姉はクラスメイトだった。全員で二人を治す方法を考え、試してみるが、何をしても元に戻らなかった。姉と弟はそれぞれの身体の家へ帰ることにするのだった。  妹は弟を連れて家に帰ると、弟の着替えを手伝い、自室に戻る。弟は妹が出て行った後、姉の身体に触れようとするが、夕食で呼ばれ未遂に終わる。賑やかな食事に弟は驚く。その後、妹に手伝ってもらい風呂に入るが、自分(姉)の裸と緊張のせいでのぼせてしまう。  深夜、妹が眠れず台所に水を飲みに行くと、弟が先にいた。妹は、明日への不安を吐露する弟を、守ってやろうと思うようになる。  一方姉は兄に放っておかれて、全てを自分で対処せねばならず困っていた。寝る前に兄に文句を言うと謝罪され、少し気を良くするが、理不尽な気分は消えない。  翌朝、姉は兄の分も朝食を作り、一緒に食べようと誘うが、すげなく断られ、不機嫌なまま登校する。登校すると、弟(外見姉)の髪型が可愛くなっていた。兄とともに誉めると、弟は照れ、妹は嬉しそうにするのだった。  姉のことが心配な妹は、放課の時、姉の様子を見に行く。無事に弟の振りをしている姉を見て安心するが、今度は弟のことが心配になり、様子を見に行く。こちらは全くなりきれておらず、兄がフォローしていた。一応、二人に姉の報告をし、妹はその場を去る。  妹が来た次の放課に兄が姉の所に来るが、特に用はなさそうだった。昼食時、姉は弟の振りを妹に誉められ、苦笑いしてしまう。  放課後、姉は兄が先に帰ってしまったので腹を立て、妹と弟を連れて家に帰るのだった。 <後編>  兄は自分とは違う才能を持った姉を恐れはじめていた。帰宅した姉がケンカを売ってきて、思わず買ってしまう兄。姉に対して本心をさらけ出さざるを得なくなるが、その姿を弟も見ていた。兄の醜い部分を初めて目撃し、信じられない様子の弟に対して、兄はとどめを刺すように弟のことが嫌いだと言う。  妹は、家を飛び出した弟を追いかけ、慰めるつもりで兄への評価を下げたことを言う。しかし、弟の兄に対する想いは変わっておらず、逆に怒らせてしまう結果となる。とっさに謝るが、二人の関係はぎくしゃくしていく。  その日の夜、姉は兄に言い過ぎたことを謝る。ふてくされたような兄の態度にカチンときた姉は、再び兄にケンカを売り、二人は仲直りもせずに翌朝を迎える。普段通りに学校に行こうとするが、兄は弟と会うというプレッシャーから途中で吐いてしまう。兄の恐怖をようやく理解した姉は、心から兄に謝罪するが、その言葉は拒絶されてしまうのだった。  妹はケンカをした気まずさから弟を避けるようになっていた。弟は避けられた悲しさから恋心に気付き、自分から妹に近付こうとするが、目の前で逃げられてしまい、妹を引き止めるために告白する。妹は告白されて自分の気持ちに気付き、二人は両想いとなる。  姉が帰宅すると、兄が再び吐いていた。姉は兄を介抱しようとするが、またしても拒絶されてしまう。しかし、姉はめげずに吐しゃ物の片付けをする。非を認めた後は素直に償おうとする姉に感化され、兄は自分も弟と向き合ってみようと決意するのだった。  翌日、兄は学校へ行き、実際には弟が兄を軽蔑していなかったことを知る。今まで弟のことを誤解していたことに気付いた兄は弟と和解し、姉妹は一安心する。  帰宅時、四人が神社の前を通ると、妹が四人の人間関係が良くなったことを御神木に報告する。すると木の実が姉と弟の上に落ちて、二人は元に戻るのだった。 http://face.ruru.ne.jp/siruko/ -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.2315 投稿日 2001年7月16日(月)21時34分 投稿者 紺野タツキ >藤極堂さん >添削  神ならぬ身なので、「絶対もう二度とこんな事は起きないと約束します」とは言えませんが、敬称を忘れて相手を不快にさせないように努力するという事は、お約束します。せっかくあらすじを指摘していただいたのに、恩をあだで返すような事をして申し訳なかったと思っています。  でも、謝らなければならない相手に、謝罪文までなおしてもらうなんてなかなかない事だと思いました。何から何までお世話になっている感じです。 >あらすじ >みやびさん >藤極堂さん  私が、登場人物ごとのあらすじに設定を入れなくてもいい、と思い込んでいた理由は、当然新木さんがそう言ったと思っていたからです。でもそれ以外にも、「自分が以前書いた作品の問題点を知りたかった」し、設定を入れないで書くと、自分でも問題点がひどくよくわかったからです。  登場人物ごとに筋をたて、それぞれに起承転結を織り込み、かねやんさんが指摘していたように、緊迫感を高めていく、という作業をするのに、今までの私は何からどう手をつけていいかわかっていませんでした。  「賞に応募するための800字のあらすじ」を書こうとするなら、筋は主人公にしぼり、設定も必要最低限に削るわざ、をみがく事になると思います。それももちろん私にはたりません。設定の説明を削れていませんから。  でも今の私はそれ以前だと思っています。「できるからやらない」とかいう意味ではありません。 >最初の作品を眺めてみた感想  何よりも、最初の作品は、人に読ませるものではなかったですね。楽しませるためのものじゃなかったと思います。どうもりあげるとドラマティックかとか、どうするとはらはらするかとか、そういう事を全然考えていませんでした。  しかも、能動的に考えなかったのではなくて、考えられていませんでした。「わざ」として持っていなかったというか。だから今は、魔法覚えたてのような感じです。  あと筋がなかったと思います。人に読ませる筋はなくて、もっと記述的に、断片的な場面場面があった感じでした。たぶん筋ってものを理解してなかったんだろうな。  設定が穴だらけだったのは、ここでみなさんにつっこんでいただいてわかった事ですし。  登場人物ごとの筋も、「シンデレラ迷宮」のようなアイディア出しも、実際自分でやってみなければたぶん何もわからないままだったと思います。いつか独力で理解する事があるとしても、何十倍という時間がかかるんじゃないかな。  「読む人を楽しませる」という考えが、やっと意識にのぼるようになってきましたし。  あと自分がいかにたりないかが少しわかったかな。最初は何もわかっていなかったんだなと。今は、自分にたりないものがわかる事もありますが、目の前の一歩だけしかわかりません。  そんな感じです。 >かねやんさん >プロローグ  あの設定を、封印について知りつくした赤い髪の一族の博士とか、場面を使わずに説明する自信がないんです・・・でもそれも多分、設定をうまくまとめきれていないせいだと思うんですよ。設定のキモが自分でわかれば、何人かに語らせるだけですむかもしれません。  ちょっと、設定を骨に近づける努力をしてみます。 >逃げ出してる最中に兵士に襲われ、番人が殺されたので封印が解ける申人で十分のはず。  確かにそうですよね。なんで考えつかなかったんだろう。というかでも、自分の視点だけで見てるってそうですよね。だからアストラルアラキさんを背後霊にしないといけないんでしょう。  でもこのアイディアは使わせていただきます。緊迫感増しますね。ありがとうございます。 >うーん、竪樹が兵器を手に入れようとしているので、その前に遺跡に行こうとしたけど間に合わなかったって事かな?  だいたいそんな感じです。でも、なぜ2人は竪樹が兵器を手に入れようとしていると知っていたのか、という問題が出てくるので、そこはもう少し考えてみますね。 -------------------------------------------------------------------------------- えっと No.2316 投稿日 2001年7月16日(月)23時38分 投稿者 かねやん >>自分があらすじだけだと書けないので、プロットと同時進行で進める形を取ろうと思ってるんですが、あらすじだけで考えられるようにした方がいいんでしょうか?  己は1770でこんな事を書きましたが。  まずあらすじのようなものを書いて、それから箱書きを起こしてみる。  それからまた箱書きを元にしてあらすじを書いてみる。  この繰り返し。  その当時は箱書きなんて言葉知らなかったから、プロット(もどき)と 言っていたけど、やりたかったことはこんなこと。  箱書きやプロットのほうが、作者は自分がそこで何をやろうとしてるのかわかりやすいですよね。全体の流れがわかるから。  本を読んだときも、プロットを書くと作りがどうなっているか考えやすいでしょう?  己はあらすじを考えてるとき、小倉さんのように思考展開をしないと書けない。そして全体の思考展開をまとめたものが、箱書きであり、プロットになる、と思います。  あと思考展開って時間が経つと忘れちゃうんですよ。これを書いておくとどんな時でも自分が何をしたかったか忘れないのでアイデア出しをするときも見失わない。  プロットを書くのはメモがわりの意味も己にはあります。  新木さんは、プロを目指すなら使えるあらすじをぱっと出せるようにするのが当然とおっしゃっていて、確かにそのとおりなんだけど。  できないうちはこんな感じ作るのがよろしいかと。  数を書けば思考展開だけで読めるあらすじが書けると、個人的に信じております(^^;; >小倉さん  全体の流れに置いてみると使いたいアイデアかどうか判断しやすいかなぁ? と思っただけで、天然がいいとかは考えてませんでしたよう。  いや、天然好きですが(笑) >紺野さん  紺野さんのやりたいことに触れてなければ問題無いでしょうが、そこまで考えて書いてないので(いい加減に書いてるので)、しっかり吟味してくださいね(^^;;  なによりも己が思いつかないような、もっといいものがあるはずですから。 -------------------------------------------------------------------------------- 暑いです No.2317 投稿日 2001年7月16日(月)23時47分 投稿者 茶羽根(やの)  トリックスターではまり中。  とりあえず現状認識終了。 > というわけで、読者にも(そして作者にも(^^;)良く分かるように、同じキャラ(でもアイテムでも動物でも)を出して、同じ事件を起こせ、というわけだね。  これ、例えばゴブリン相手に戦うわけですが、ゴブリンってのはようするに「初心者がてこずる相手」であって、読者が同等に感じることができる相手なら、ゴブリンじゃなくたっていいんですよね。  私は無理に同じ相手を出そうとして、出せずに困っていた感じです。  肝心なのはその相手の「意味」であって、意味さえ同じなら別の相手だっていいんですよね。まぁ同じ相手なら問題なく同じ意味になるわけですが。  しかし、同じ相手を出せ、と言われたと言うことは、当然同じ相手でもこの構図はつくれるということなんですよね。うーん……。  まぁとりあえず自己完結。 舌切り雀>  もう終わった話題っぽいですが。  おじいさんが小さいつづらを選んだ理由は、大きいのと小さいのの中身に差があるとか無いとか考えたんじゃなくて、利便性だけで考えたんです。普通の人なら大きな方がトータル的には高価な物が……とか考えるのに、おじいさんが選んだ理由は自分の都合だけであり、欲がからんでないんです。だから、無欲なんです。……だと思うんですけど、どうでしょう。 -------------------------------------------------------------------------------- ところで No.2318 投稿日 2001年7月17日(火)00時05分 投稿者 かねやん >小倉さん  ちょっと聞きたいんですが。  生理不順って一日かそこらの悩みでも起こるものなのですか?  生理についてはさすがに男にはわからないものなので、参考までに。 -------------------------------------------------------------------------------- 重箱の隅を突つく No.2319 投稿日 2001年7月17日(火)11時40分 投稿者 弟切 千隼 えー、みやびさんがおっしゃった通り、弟切はどうでもいい細かい部分が妙に気になる、という癖があります。小説に限らず、何かの長所や短所を指摘するのに、まず細かいところから言及してだんだん大本へ近づく、という傾向がありまして、それが往々にして重箱の隅を突ついているうちに疲れてしまって大本へ行き着かない、という結果になります(^^;  で、再び、藤極堂さんの書いた「王国の魔女」(仮題)のあらすじについて、今度は重箱の隅ではなくて、もうちょっと真ん中に近いところを突ついてみます。 藤極堂さん版で弟切版と一番違っているのは、キサラの「試し」の部分ですよね。その部分だけ骨にすると、「第三の恋敵がハマオとスミナに魔術をかけ、それをキサラが解くに際して二人を試す」というところでしょう。 これですと、確かに「試し」にはなっているのですが、第三の恋敵の「命を引き換えに魔術をかける」という行為が強烈過ぎて、キサラの「試し」が目立たないのではないでしょうか? これも演出の仕方次第で何とかなることで、あらすじの段階ではどうこう言わなくてもいいことかしら? シンデレラ迷宮で学んだことに、「『無欲』なら『無欲』の要素があっても、『優しさ』や『天然ぼけ』などの他の要素が目立ち過ぎていたら、肝心の『無欲』は読者に伝わらない」ということがあります。 「命をかけて人を呪う」というのは、それ自体で一つ話が書けるほど強烈な情念の産物ですから、読者の目がそちらへ行ってしまう可能性がありそうです。 しかし、みやびさんが例に出されたように、「命を賭けるほどではなくて、恋敵をちょっと困らせてやれくらいのつもりでスミナとハマオに変身の魔術をかけた」とすれば、この問題は回避できそうですね。ということは、「第三の恋敵を登場させる」という藤極堂さんの案はやはり検討の余地がありますね。 シンデレラ迷宮で学んだように、あらゆる選択肢の中から読者に最も訴えられるものを選ばなければいけません。うーん、もっと頑張って考えます。 -------------------------------------------------------------------------------- 生理不順について No.2320 投稿日 2001年7月17日(火)12時07分 投稿者 弟切 千隼 かねやんさんへ > 一応、弟切も女性なので、参考までに横槍回答を(^_^) 月経の周期・症状は、人によってものすごおぉぉく違います。同じ女なのに、「生理痛など経験したことがない」という至極うらやましい方もいれば、毎回寝込まざるを得ないほど症状の重い方もいます。 周期・症状ともに普段は割と正常な人が生理不順になる場合は、数週間から一ヶ月以上に渡って肉体的な疲労や精神的なプレッシャーが蓄積した場合が多いです。特に周期を狂わせるには、ある一定の期間肉体的・精神的にひどく疲労することが必要なようです。 但し、先に書きましたように、月経の周期・症状は人によって非常に様々なので、一概に言えません。 周期を狂わせずに症状を重くするだけなら、一日やそこらのストレスで充分ではないかと思います。 ちなみに弟切の場合は、その時により症状の重さがかなり違います。七転八倒するほど痛みがひどい時と、全く痛みがなくて平常と変わらない時があります。 周期についても弟切の場合は何だかよくわからなくて、順調に一ヶ月ごとくらいに来ていたのが突然ひと月分すっとばされたりします。特に思い当たる原因もありませんのに。 「今月来ないなあ……身に覚えないのに、もしかして聖母マリア状態? 私、神様の嫁になるほど行ない良くないぞ!」と思ったことが何度かあります(爆) -------------------------------------------------------------------------------- 生理不順について No.2321 投稿日 2001年7月17日(火)19時24分 投稿者 小倉善哉  弟切さんのレスに追加として、くらいなんですが(^^;  だいたい28日周期の人が多いようです。  それでもって、10代の子だと、周期がそんなに正確でもないようで、前後一週間くらいの誤差があったりします。  1日とか2日の誤差だったら「正常」の範囲内、前後一週間になってしまったりすると「ちょっと早いけど(遅いけど)病院に行く程でもない」くらいですね。  生理不順、というと、一週間前に終ったのにまた来たとか、それくらいのイメージを抱いてしまいますね(^^; すみません。もし弟のデリケートさをあらわすアイデアを「生理不順」にするのなら、「予定より一週間くらい早い」程度の不順ぐあいのつもりです(変な日本語…) (ともあれ、生理痛が重くなる、の方が、シンプルですね。もし、「生理」を使うのなら、そちらにした方が無難かも。ありがとうございます>弟切さん)  また、「兄に嫌われてると言われたから」というのが直接的な原因ではないかと妹が言う訳ですが、それだけでなく、「異性の肉体に変わってしまった」「他人の中で暮らさなくてはいけない」「他人のフリを四六時中指定なくてはならない」「兄に嫌われていたことを知る」「妹に避けられる」などなど、人格交代が起きてからこちら、弟は神経質になっているはずです。  なので、生理が(少しくらいなら)早まっても、おかしくないかな、と思った次第でございます(^^; http://face.ruru.ne.jp/siruko/ -------------------------------------------------------------------------------- 考え中、再び。 No.2322 投稿日 2001年7月17日(火)22時21分 投稿者 小倉善哉  やはり尺を考えつつアイデア出しの必要アリですね。プロットでやるとしてもいずれ出さなきゃいかんもんだし。引き続き「転の部分」のエピソードを考えねばですな。  あらすじを書いてみて、「兄、弟のコトを誤解していたことに気付き、和解する」っつーのを描くのが本来の目的で、どういう「人間らしさ」をアピールするのかは、その手段なんだな、ということが見えてきました。今まで、そこんとこ、見失い気味でしたね。  みなさん(とんびの羽根さんとか霧原さんとかかねやんさんとか)コンセプトはこうじゃないの?って言って下さってたのに、なんでか小倉、気付かんかったですよ(^^; ああ、恥ずかしい〜(爆)  「長さ」と「シンプルさ」と「面白さ(効果的か)」を考慮しつつ(君にはそんな技術は全然足りてないんだから、まずは使えるモノを出してきなさいよ>自分突っ込み)、エピソードだしに戻りましょう。  初心忘れるべからず。そもそもの技術がないのだから努力を怠っちゃダメだね。  とか言いながら、まだあらすじがOKもらってないくせに、前編/後編の起承転結を考えて玉砕してます。どうしても承とか転が二つも三つもできてしまう…(涙) 起  姉妹の隣で祈っていた兄弟が巻き添えになり、姉と弟の人格が入れ替わる。 承1 姉の家で過ごす弟と、かいがいしく弟の世話をする妹。 承2 弟の家で過ごす姉。弟がいなくなったことを喜び、姉を放ったらかしにする兄。 転  学校にて、溝を深めていく兄と姉。 結  兄が姉を無視し、先に帰る。 起  姉とケンカする兄。 承1 兄の本心を聞いてしまった弟、妹とケンカをする。 承2 再び兄と喧嘩した姉、兄に対して酷いことをしたと自覚する。 転1 仲直りをしようとして弟が妹に告白し、両想いになる。  転2 自分の非を認めた後は素直に謝罪し、償おうとする姉に感化される兄。 転3 弟のことを誤解していたことを知り、弟と和解する兄。 結  帰宅時、姉と弟の人格が元に戻る。  ここまで書いて、兄が影の主役かなーと思ったのですが、兄の筋だけを追うと、妹の登場する必然が(ほとんど)なくなってしまう! ってことは、一行コンセプトを兄の視点のみで考えてはいけないんでしょうね(多分)。  この話って4つの筋だったはずですが、「兄と姉の筋」「弟と妹の筋」「兄と弟の筋」これだけしかないような?  本当は「妹と姉の筋」もあったはずなのに。おかしい。変だ…。  (おかしいことだけ理解して、何を考えたらいいのか分からなくなった小倉。また明日に考えます) http://face.ruru.ne.jp/siruko/ -------------------------------------------------------------------------------- No.2323 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- ふむふむ No.2324 投稿日 2001年7月17日(火)22時49分 投稿者 かねやん >弟切さん 小倉さん  生理について大変勉強になりました。  うーん、悔しいなあ。  当たり前のことだけど、男性だと生理が関係してくると思考展開がしにくい。  資料を集めて考えても、多分嘘っぽさを消せないだろうな。  逆に男性にしかわからないこともあるから、おあいこなんだけどね。 >>また、「兄に嫌われてると言われたから」というのが直接的な原因ではないかと妹が言う訳ですが、それだけでなく、「異性の肉体に変わってしまった」「他人の中で暮らさなくてはいけない」「他人のフリを四六時中指定なくてはならない」「兄に嫌われていたことを知る」「妹に避けられる」などなど、人格交代が起きてからこちら、弟は神経質になっているはずです。  こうだとすると「兄に嫌われてると言われたから」だけを示すことで、兄が弟の繊細さに気づくと、誤解の意味合いが強くなるので上に書いてあることも気づかせたほうが良さそうですね。  弟が神経質になる理由として、上の理由は普通の人なら誰でも持つものかも知れないけど、この話ではそうなってない「姉」の存在があるから弟が神経質になるのが繊細に見えてくるんですね。  そこらへんの対比、この場面だけじゃなく前の場面のあちこちで表現されるだろうから、繋がりもあるし。  ちょっとひとつ作ってみました。 ・弟は当然生理の痛みなんて知らない。けど普通の腹痛とは違うことはわかる(ここも本当に違うのか知らないので、イメージですけど) ・なにか悪い病気にかかったのかと不安に思う弟。慌てた兄が姉と妹を呼んできたことで生理痛だとわかり、苦しいながらも安心する。 ・普段は生理痛が重いほうじゃない姉、あまりにも苦しそうにしているので不思議がる。 ・妹が「弟君、最近これこれこんな感じで大変だったから」と弟が悩やんでいたことを話す。 ・それを聞いた兄、悩みなんて無いと思っていた弟が、悩みを持った普通の人間なんだと気づく。  なんかうまくまとまらなかったので、文章が変ですね(苦笑) -------------------------------------------------------------------------------- >小倉さん No.2325 投稿日 2001年7月17日(火)23時02分 投稿者 かねやん >>とか言いながら、まだあらすじがOKもらってないくせに、前編/後編の起承転結を考えて玉砕してます。どうしても承とか転が二つも三つもできてしまう…(涙)  難しいでしょう。  以前、小倉さんはおとなしい馬とおっしゃってましたが、4つの筋を扱うのはかなりの暴れ馬なりよ。己ならきっと制御できない。  でもその分制御できたら読み応えのある話になると思いますよ。頑張ってくだされ。  紺野さんのように、それぞれの視点で話を作ってみるのも手だと思います。  それを1つにまとめあげるときにはどうすればいいのか、己にはわかりませんが……そこはその人の腕次第って事で(^^;;  同じような事をしている小説を探して、どう扱ってるか参考にするのもいいと思いますよ。 -------------------------------------------------------------------------------- 月経に伴う諸症状 No.2326 投稿日 2001年7月18日(水)09時37分 投稿者 弟切 千隼 小倉さんとかねやんさんの書き込みを読んで、私もちょっと思いつきました。 月経に伴う症状というと生理痛ばかりが有名ですが、人によってはそれ以外に様々な症状が現れます。もし、姉の体に入ってしまった弟くんの繊細さを表すのに月経を使うのでしたら、痛みだけではなくてそれらの症状も合わせて使うと効果的ではないでしょうか。 私の友人で、生理直前、または開始直後に熱を出して倒れるという人がいます。やたらに体がだるいとか、脚がぱんぱんにむくむとか、やたらに眠くなるという人も少なくありません。 生理の経験がない男の人がいきなりこんな諸症状に見舞われたら、何が起こったのか理解できずに悪い病気になったのではないかと心配になるでしょう。 普段、姉はそういう重い症状が出る人ではなかったとしておけば、弟くんの心労の重さが皆にわかりやすそうです。 妹が割に症状が重いタイプで、そういう状況に慣れているために苦しんでいる弟の手当てを手際良くこなせた、とすれば、弟と妹がらぶらぶ(笑)になる要因も一つ増やせそうですね。 と、思いつきをざっと書いてみました。読み返してみると、大したことは思いついていませんね(^^; 少しはお役に立てるといいですが……。 -------------------------------------------------------------------------------- 起承転結 No.2327 投稿日 2001年7月18日(水)09時58分 投稿者 弟切 千隼 で、自分の方のことです。 ファンタジー版のあらすじのOKは、私ももらっていません。しかし、小倉さんのやり方を見ていて、私も起承転結から話の筋を考えていこうかな、と思い立ちました。 「王国の魔女」(仮題)を、まずは単純に四分割してみると; 起 キサラ、ハマオと出遭う 承 キサラ、ハマオと恋仲になる 転 キサラ、ハマオの裏切りを知って彼とスミナを試す 結 キサラ、ハマオと別れる これでいい……はずですよね?(相変わらず弱気) 現在のところ、起と承についてはほとんど問題がなくて、転でつっかえ中ですね(^^;  転がどうなるかによって結は変わるので、やはり鍵は転ですね。むー、脳みそもうちょっと使います。 -------------------------------------------------------------------------------- 落雷で一時停電、レスの下書きがパアに。 No.2328 投稿日 2001年7月18日(水)11時01分 投稿者 藤極堂 雷で大気中の電波状態が悪くなると、BSデジタルはモザイク画面になるのですね。なんだかイケナイものを見ているような気分でした。番組は「いきもの地球紀行」なのに。 >No.2303の質問。 >最新版の「王国の魔女」(仮題)の八百字あらすじは理解できますか? どこか破綻していませんか? >No.2261の私の説明は蛇足? 回答:質問自体が間違っています。  蛇足というか、この質問はシンデレラ迷宮でシンデレラの無欲を表現するのに「実はシンデレラは昔〜」という説明を持ってきて「設定としては作ってもいいけれど、課題には入れなくてもいい説明だったんですね?」と訊ねている状態です。  ひとつのお話しては理解はできるし、それほど破綻もしてはいません。でもテーマが全然違う話に成り果てていてはだめでしょう。  問題なのは、キサラの気高さを示すエピソードとスミナの強欲さを表すエピソードがすり替わっていることだと思います。  というか、キサラを真に気高く描くエピソードがあるならスミナやハマオをことさらに貶める設定など不要でしょう。普通の人間というのは普通であるだけで、強欲で身勝手なものですからそれを描写すればいいだけです。 >ツッコミ 皆様 ありがとうございます。 変化の呪いをかけた女性が「命をかける」のはストーリー進行上で「キサラを王宮に呼び出すための」仕掛けなので改変の必要アリですね。 実は書いてる途中で 「術師が生きてたら拷問して解呪の方法を白状させればいいだけじゃん。それに、キサラの気持ちを知ってるのはハマオくらいだから、乙女のキスで呪いが解けるとわかっても誰もキサラ呼び出さねえ」 と気づいて急遽、キャラをブッ殺しました。 コロシで問題を解決するというのは安易な選択でしたね。 キサラを呼び出さずにすむ方向に改訂して再提出してみます。 さて、藤極堂を指名して召還したからには、それなりの代価を支払わねばなりません。 シンデレラ迷宮の採点を五人分行うこと。 ツッコミだけしかやってない私がここまでこれるのですから、弟切さんのプラスにもなるはずです。では。 -------------------------------------------------------------------------------- あー、そりゃだめです。 No.2329 投稿日 2001年7月18日(水)12時54分 投稿者 はせがわみやび  短編蟻地獄参加者は、シンデレラ採点禁止だって新木さん書いてたもんね。  あらすじで5つアイデア出すとか、そのほうが良いと思うよ。>短編参加者各位 -------------------------------------------------------------------------------- はむはむ No.2330 投稿日 2001年7月18日(水)15時15分 投稿者 かねやん  弟切さんの場合「キサラがハマオとスミナを試す」ところを、まずブラックボックス化(そこを書くのに何が必要なのかだけを用意した感じ)にしておいてアイデアをいくつか出してみることが良いかも。  これはシンデレラ課題と同じですね。 -------------------------------------------------------------------------------- 基本から出直し。 No.2331 投稿日 2001年7月18日(水)18時47分 投稿者 小倉善哉  全体の四分割を考え、さらに各4つの筋も四分割にして考えてみました。  これで、まともな「あらすじ」が書けるかなあ。 <全体の四分割> 起 表面化してはいないがあまり兄弟仲が良くない、二組の兄弟の片割れが入れ替わる。 承 兄弟が入れ替わったことにより、元の兄弟と、入れ替わった相手の兄弟とケンカが起る。 転 入れ替わった相手の兄弟と仲直りしたことをきっかけに、和解する二組の兄弟。 結 二組の兄弟が元の鞘におさまり、四人が仲良くなる。 <兄と姉の筋> 起 (弟の代わりに)姉がやってくる。 承 姉を無視する兄。 転 ケンカする兄と姉。 結 和解する兄と姉。 <兄と弟の筋> 起 出来のいい弟を内心では嫌っている兄。 承 兄が弟を嫌いだとバレる。 転 弟を誤解していたと知る兄。 結 和解する二人。 <弟と妹の筋> 起 (姉の代わりに)弟がやって来る。 承 仲良くなる二人。 転 ケンカする二人。 結 和解し、両想いになる二人。 <妹と姉の筋> 起 お節介な妹を内心うざったく思っている姉。 承 姉に拒絶される妹。 転 自分がお節介なのを理解する妹。 結 和解する姉妹。 「他人みたいな二組の兄弟の片割れが入れ替わり、本物の兄弟のようになることで、本来の兄弟の仲が良くなるきっかけをつかみ、和解する話」  全体の4分割をやったお陰で、一行コンセプトも、出来た感じ(?)ですね(少なくとも前に出した時よりはずっと「それらしい」かなあと思っている)。  ああ、そうか。だから「家族ごっこ」なのか、この物語のタイトル…(案の定、タイトルは勘で付けていた)。  しかし、人格交代は必然ではないことが、ここに来て分かってしまいましたね。兄弟が入れ替わる方法が「精神のみ」の入れ替わりじゃなくても、体育祭とかで無理矢理ペアを組まされたとか、娘が欲しかったり息子が欲しかったりする親同士の都合でホームステイに出されてしまったとか、方法はいろいろあるし。うーん、困ったなあ(^^;  兄弟の組み合わせも、別に「兄弟と姉妹」じゃなくても、「姉妹と姉妹」でもいいし、「兄弟と兄弟」でもいいし、「兄妹と姉弟」とか「姉弟と兄妹」とか、「兄妹と兄妹」とか「姉弟と姉弟」とかでもいい訳だよなあ。うーん。    ま、他のアイデアはとりあえず「人格交代」というアイデアであらすじを完結させてからということで(^^:  で、昨日問題に思っていた「妹と姉の筋」のことですが、「承」部分は「兄と姉がケンカしている時に仲裁をしようとして、姉から邪険にされる」ことにします。  「転」の部分は「弟とケンカし、仲直りする」ということと、「姉が一人でなんでも出来ることを知り、心配いらないことが分かる」の両方が入るのではないか、と思っています。  「兄と弟が和解する」という大きな「転」を目の前にすると、やっぱり、妹と姉の方は、かすんでしまいますね(葛藤が小さいのだから当然といえば当然か)。  さてと。今度は、きちんとしたあらすじを作る上で、次に考えるべきことは何か、そこから考えましょう。  という訳で、続きはまた明日〜。 http://face.ruru.ne.jp/siruko/ -------------------------------------------------------------------------------- ぬおあ! No.2332 投稿日 2001年7月18日(水)19時56分 投稿者 小倉善哉 No.2321 にミス発見です(爆) 「他人のフリを四六時中指定なくてはならない」→「他人のフリを四六時中していなくてはならない」 >かねやんさん  はあ、頑張ります〜(^^; でも調子にのるから誉めちゃダメですよー(←誉めてないっつの)  応援して頂いてとっても嬉しいのですが、応援の言葉より指摘して頂ける方が嬉しいです。引き続き宜しくお願いしますね(^^)  …いや、マゾじゃないです。単にしたたかなだけー(爆) >弟切さん  あ、ありがとうございます♪ ありがたく頂いておきます♪(←ヲイ) http://face.ruru.ne.jp/siruko/ -------------------------------------------------------------------------------- >小倉さん No.2333 投稿日 2001年7月18日(水)21時36分 投稿者 かねやん  この4分割、読んでる人には何も伝わってこないですよ。  作者はどうして無視するとか喧嘩するとかわかってるだろうけど、他の人にはわからない。  ここに記事として載せるって事は他人に見せるって事です。そこを考えて4分割でもあらすじでも書く事。  あと、自分の書きたい物の順番を幽界寺さんのように付けてみること。  そのとき人格交代が上のほうに来てない?  下のほうにあるんだったら、むしろ消すべきものになる。 >>「他人みたいな二組の兄弟の片割れが入れ替わり、本物の兄弟のようになることで、本来の兄弟の仲が良くなるきっかけをつかみ、和解する話」  気になったのは「本物の兄弟のようになること」  兄と姉、弟と妹がそれぞれに抱いたのって兄弟の情じゃ無いです。  特に弟と妹の間に生まれたのは、恋愛感情ですね。 -------------------------------------------------------------------------------- >かねやんさん No.2334 投稿日 2001年7月18日(水)22時57分 投稿者 小倉善哉  さっそくの御指摘、ありがとうございます(^^)  ふむ。内心、これで「何も伝わらない」ことはないだろうと思っていますが、各筋の4分割の方については、もう一度、主語述語に気をつけて書いてみましょう。 > 気になったのは「本物の兄弟のようになること」 > 兄と姉、弟と妹がそれぞれに抱いたのって兄弟の情じゃ無いです。 > 特に弟と妹の間に生まれたのは、恋愛感情ですね。  ここの部分はなるほど、と思いました。やっぱり一行コンセプトはもう一度考え直す必要が在りますね。  あと、苦言を一つ。  実は、前からかねやんさんの指摘は(言ってることが正しかったとしても)カチンとくるものがあるなあと思っていたのですが、何故なのか、理由が分かりました。 (実は結構、前からカチンときていたのです。多分、藤極堂さんは、その滲み出る気持ちを読みとり「危険だ」と判断したのだと思うのですね。無礼には無礼をというのが小倉の思想でして…だから「許してもらおうとは思っていない」ということなのです)  ええと、話は戻しまして、何故カチンと来るかと言うとですね。  語尾が命令形だからですよ。命令しちゃダメですって(^^; なにかをさせようとするなら、提案のカタチに変えてやらないと(苦笑) 以前、どなたかも同じようなことを言われていたような気がするのですが。  「ああ、新木さんの真似して、キツイ言い方にしようとしてるんだなあ〜」と思ったのですが…違うかな。口調だけ真似しても、仕方がないと思いますよ。 > あと、自分の書きたい物の順番を幽界寺さんのように付けてみること。  これも、「付けてみたらどうでしょう?」にするべきではないかなあ。  んでもって、その部分についての反論。  「人格交代」は確かに「書きたいこと」ではあるのですが、「絶対」じゃないです。他のアイデアに差し換え可能な部分になってます。  「他のアイデアに差替えも出来るけれど、他のアイデアよりも人格交代の方が面白いと思っている」と表現するのが正しいかも。 http://face.ruru.ne.jp/siruko/ -------------------------------------------------------------------------------- あ、ちなみに。 No.2335 投稿日 2001年7月18日(水)23時16分 投稿者 小倉善哉  自分が無礼なことをしたら、相手に無礼なことを返されても仕方がない、と思っています。  ただ、自分が悪いと認めたら、もちろん謝ります。誠意を込めて謝っても伝わらなかった場合、その人とは友達になる縁がなかったのだなあと諦めます(笑) http://face.ruru.ne.jp/siruko/ -------------------------------------------------------------------------------- ROMしてた人間が口をはさむのもなんですが No.2336 投稿日 2001年7月19日(木)01時02分 投稿者 卯月 修羅  ようやくテストが一段落しました。これからはちょこちょこカキコしていこうと思います。  で、本題。小倉さんの前の書き込みについてです。ついにこういう問題というか意見がでてしまいましたね。オレの個人的な意見としては「〜だと思いました」「〜してはどうでしょうか?」としたほうが良いと思います。断定形で批評や命令されると人間、どうしてもムカっときてしまいますし。確かに前々から藤極堂さんやかねやんさんはそういう傾向があったように思います。  ここの掲示板で命令や断定を用いていいのは新木さんだけだとオレは考えています。なぜなら新木さんは「プロ」だから。この「プロ」という肩書きはそれだけの重みを持っているとオレは思います。だって例えばオレが「これこれこういう理由であなたのこの考えは正しい」と言ったとします。でも荒木さんが一言「これ、違うよ」と言いました。  どっちを信じます?誰でも新木さんの信用するのではないでしょうか?  ここに書き込みをなされているかたのほとんどはみな、まだプロじゃないわけですよね?そういうかたが新木さんのようにやっても説得力が出ないのだと思います。  何が言いたかったというと、せっかく貴重な修行の場なのですから仲良く馴れ合う必要は全くないと思いますけど、相手を不快にさせるようなことはやめませんか?ってことです。 -------------------------------------------------------------------------------- 謝罪文。 No.2337 投稿日 2001年7月19日(木)11時35分 投稿者 藤極堂 >はせがわみやび さん >短編蟻地獄参加者は、シンデレラ採点禁止だって新木さん書いてたもんね。 ご指摘ありがとうございます。 見落としておりました。弟切さんごめんなさい。 では、 1、「王国の魔女」藤極堂 改訂版の再提出の取りやめ。  (私が短編蟻地獄の参加者になるわけにはいかないから) 2、召還の代価をアイディア出し五つに変更。 とさせていただきます。 これでよろしいでしょうか? >口調 二年前からのネット上でのつき合いのある白黒猫さんが証言してくれると思いますが。 私は最初からコレです。 断じて新木さんのマネではありません。 他の誰かのマネなのかも知れませんが。(誰だろう?) >オレが「これこれこういう理由であなたのこの考えは正しい」と言ったとします。でも荒木さんが一言「これ、違うよ」と言いました。 >どっちを信じます?誰でも新木さんの信用するのではないでしょうか? いや、私は相手がプロだろうがアマだろうが「自分が納得できる言い分の方を信じますが」? というか、理由でなく肩書きで信じるかどうかを決めるというならば、それは御自分の頭を使って吟味していないということなので大変危険な行為だと思います。 肩書きが無い人間の言葉=信用できない・納得できない。 それがみなさんの判断基準であるならば 私の書き込みは全て信用も納得もできない まったくもって無駄以外の何物でもない戯言ということになると思います。 ……やっぱり、みなさんそのようにお考えになられておられたのですね。 本当は読者の戯れ言だと思っているのに、おだてて誉め上げて影で笑って。 「何プロの批評家の真似事して悦に入ってるんだよ。コイツ馬鹿?」 少し疲れました。疲れたと私は思います。 今まで皆様にご不快な思いと余計な手間をおかけしたことをお詫びいたします。 -------------------------------------------------------------------------------- 御回答ありがとうございます No.2338 投稿日 2001年7月19日(木)11時54分 投稿者 弟切 千隼 > 藤極堂さん。 いつもながら勉強になりました。 > 問題なのは、キサラの気高さを示すエピソードとスミナ > の強欲さを表すエピソードがすり替わっていることだと思 > います。 ここの部分で目から鱗が落ちました。何をいまさらですが(^^;  藤極堂さんが指摘された通り、一つの話としては破綻していなくても、テーマがずれていたらだめですよね。短編蟻地獄の目的そのものから外れてしまっています(^^;; これを修正するには修行あるのみですね。 という訳で、弟切は「王国の魔女」(仮題)の転の部分について五つアイディア出しをします。 「短編蟻地獄参加者はシンデレラ迷宮の採点禁止」というお達しが出ていますので。 ところで、No.2327で私が書いた起承転結の四分割は、どなたも突っ込んでいらっしゃらないということは、あれでいいのですね? そしてやはり現在の最大の問題は「転」の部分なのですね。「転」のアイディアを出す際に考えなければいけないことは; キサラの気高さ(80%くらい) ハマオの傲慢さ(10%くらい) スミナの強欲さ(10%くらい) を表さなければならないということですね。これはまさにシンデレラ迷宮の再来、といいますか、プロならば誰でもいつでも行なわなければならないことですね。 では、暑さでとろけそうな脳みそを奮起させて、アイディアを出してきます。 追伸。 小倉さんへ > それぞれの筋ごとの四分割は、とりあえずあれでいいと私は思います。 あれは本当に必要最小限の要素だけを書き出したもの、いわば「大骨格」ですよね。 「骨」にもいくつか段階があって、一番大本になるのが「大骨格」で、そこに細かい骨が付いて、肉が付いて、最終的に何か生物の形になるのでしょう。 まず最初は、「大骨格」を取り出して考えてみるというやり方は正しいと思います。 例えば、兄と姉の筋なら、 > 起 (弟の代わりに)姉がやってくる。 > 承 姉を無視する兄。 > 転 ケンカする兄と姉。 > 結 和解する兄と姉。 で、最低限何が起こったかの「起承転結」は充分伝わっていると感じました。 「承」でなぜ兄が姉を無視したのか、「転」でなぜ兄と姉が喧嘩をしたのか、といった部分は「小骨格」で、この「大骨格」に付け足していけば良いことではないでしょうか。 -------------------------------------------------------------------------------- あら、藤極堂さんと入れ違いになってしまいました。 No.2339 投稿日 2001年7月19日(木)12時05分 投稿者 弟切 千隼 藤極堂さんへ > いつも藤極堂さんの御指摘は鋭いなあ、と思って活用させていただいている弟切としては、これからもぜひ藤極堂さんにはここへ書きこんでいただきたいです。 小倉さんが前におっしゃった通り、藤極堂さんは単に「偽悪的」なだけだと思っています。 弟切は強欲なので、「立っているものは親でも(藤極堂さんでも)使う」主義です。休み休みでかまいませんから、これからもびしびし突っ込みをかましてやって下さい。 -------------------------------------------------------------------------------- 口調に関して No.2340 投稿日 2001年7月19日(木)12時18分 投稿者 かねやん  うーん、プロ志望の方だったらこのくらいの口調のほうがいいかな、と勝手に思ってたのですが。  それで不快にさせるつもりは無いですから、止めときましょう。  む、申し訳ないです。 -------------------------------------------------------------------------------- 藤極堂さんへ No.2341 投稿日 2001年7月19日(木)12時25分 投稿者 卯月 修羅  どうも言いたい事が伝えることが出来なかったようです。「プロ」うんぬんを持ち出したのがまずかったですね。あれのせいで判断基準が肩書きかどうかみたいな変な話にいってしまいました。この部分に関しては完璧にオレの書き込みがまちがっていました。このせいで藤極堂さんに不快な思いをさせてしまったようで深く謝罪します。申し訳ありませんでした。  オレは別に藤極堂さんが新木さんの真似をしてるなんてこれっぽっちも思っていません。ただ口癖なのかもしれないけど藤極堂さんの口調に断定形が多かったのが前々から気になっていただけです。それが前のオレの書き込みの要旨なんです。    ちなみに藤極堂さんの書き込みは「読者の戯言」なんかじゃないと思います。ここに書き込みをしているプロ以外の人で一番指摘レベルが高いのは藤極堂さんだとオレは思っていますし。 -------------------------------------------------------------------------------- No.2342 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- >藤極堂さん No.2343 投稿日 2001年7月19日(木)14時54分 投稿者 小倉善哉  指摘する人の言葉の信用するか、しないかの基準は、藤極堂さんのおっしゃる通り、「納得できるか・出来ないか」です。  ただ、指摘する人の「指摘レベルの実績」も考慮してます。  新木さんの指摘を受け入れるのは「プロだから」という「肩書き」の前に、「プロでしかも売れっ子になれるほどの実績を持っている人」だからです。藤極堂さんの指摘レベルについては新木さんのお墨付きもある上に、「今まで的外れな指摘をしている所を見たことがない」という実績があります。  で、ごめんなさい、またしてもかねやんさんを引き合いに出してしまいますが、かねやんさんの場合、「的外れな指摘をすることもある」という実績があるので、小倉内部での信用度は60%くらいです。  たくさん読書をされている藤極堂さんならきっと読了済みであろうと思いますが、講談社ホワイトハート文庫、小野不由美著「悪夢の棲む家」で、「霊能者と霊感があると主張する人の言葉の重みについて」討論するというシーンがありましたが、「霊が見える」という技能をそのまま「(文章、物語の)骨が見える」という技能に置き換えてやれば、私の言いたいことも通じるのではないかと思うのですが。  ちなみに、口調の件は藤極堂さんについては言ってませんよ、少なくとも小倉はですが(苦笑)  時々「それは藤極堂さん宛てではないだろうになあ」という質問・意見にまで我がことのように反応されているのを見て、不思議に思っていたのですが(「藤極堂さんともあろう方が、何故?」と)…なんとなく、「偽悪者」プラス「デリケート」な方なのかなあと、認識を改め中です。  命令口調の件では、弟切さんが藤極堂さんに名指しで質問した「代償」としての命令口調であると明言されていたので、別になんとも思いませんでした。  紺野さんが藤極堂さんの意見を聞きいれなかったことに関しては、「それぞれ、覚えていくことには順番があるので、おいおい出来るようになっていけば分かるのでは?」という感想が浮かびましたです。それでも、親切に(小倉の目には藤極堂さんはとても親切な人にみえます)言ってるのだから、紺野さんも「その内、そこまで考えられるようになったら考えます」と答えればいいのになあと思いました。  ただ、名前の呼び捨ての件で紺野さんが謝罪しても、藤極堂さんが許さなかったのを見て、「ああ、紺野さん、あわててらっしゃるせいか口調が変…。でも、藤極堂さんもそこら辺のことを考慮して(内心、まだ立腹中でも、表面的には)許してあげればいいのになあ」という感想を抱きました。指摘を聞きいれなかった件に関しても、「あ〜ら、お馬鹿さんねえ。どうせ後で同じ所で詰まるのよ〜。いま聞いておかないと損するわよ〜。を〜ほほほほほ」くらいの気持ちでいたらいいのに、と思いました(キャラが違うというツッコミは無視)。  小倉は弟切さん以上に強欲です(笑) カチンとくる口調を改めて欲しいとかねやんさんにお願い(というか脅迫?)しましたが、それでも、これは聞いておいた方がいいかなと思ったことは聞いています。  なぜならば「早くうまくなりたいから」。  それ以外のことはあんまり考えてません(いや、考えるけど)。というか、私は藤極堂さんの指摘を信用してますし、他のみなさんもそうでしょう。  だから、藤極堂さんが休まれて、また気力が戻ったら、戻って指摘をしていただきたいなあと思っています。  ただ、指摘レベルが高すぎて実践できないこともある、ということは考慮して頂きたいなあ、と思いますけれどね(^^;。実際に「書く人」である新木さんは「この人のレベルならこれくらいのレベルの指摘にしておいた方がいいな」という判断も出来るし、されていもいるので、みんな素直に指摘を受け入れているのだと思いますよ。小倉は、藤極堂さんは相手を見て指摘するという、指摘レベルの強弱つけも出来る方なんじゃないかなあとにらんでいます。  藤極堂さんがこのままだと去られてしまいそうな気がしたので、余計なことをたくさん口走ったような気がします。もし、不快になられたら、申し訳ありません。将来的に面白い作品を作れるように努力しますので、それを謝罪の代わりにしたいと思います。  (うーん。小倉の気持ち、ちゃんと伝わるといいなあ…) -------------------------------------------------------------------------------- 言葉は手段なのです。 No.2344 投稿日 2001年7月19日(木)15時07分 投稿者 はせがわみやび  書き言葉だろうと話し言葉だろうと。  手段は目的を遂行するためにあります。ですから、肝心なのは、「その手段で目的を遂行できたか?」、なのです。  この点で、卯月さんの書きこみはうまくないかなと。  プロかどうかではなく、そこにあるのは子どもか大人かの違いだったりします。  子どもはたどたどしい言葉使いでも周囲が容認して理解しようとしてくれます。  しかし、大人が言葉を使うときはそれは手段なのです。当然ながら、目的を遂行することが大切なので、手段はいかようにでも変化しますし、させねばならないです。手段に拘って、目的を忘れてはいけませんですね。  小説家はその時々で思いついた小説にもっともふさわしい文体を選びます。  母親は子どもに言うことを聞かせるために七色の声音を使い分けます。  言葉を使うときには目的があります。  大事なのは、その目的を達成できたかどうかです。  というわけで、各々が自分が文章を書いたときの目的を思い出して、それが達成できたかどうかを検討してみると良いのではないかと(これは汎用な考え方なので、日常の掲示板の書き込みにも応用できるんだよ)。    目的が達成できてなけりゃ、どんな努力をしていよーと0と同じなんであります(ああ、自分の首をきゅーっと締めてる音が聞こえる…)。 -------------------------------------------------------------------------------- >かねやんさん No.2345 投稿日 2001年7月19日(木)17時43分 投稿者 小倉善哉  レス遅くなってごめんなさい。  いや、小倉も結構ひどいこと言いましたから、オアイコということにしませんか?(^^;  ちなみに、「読者にはわかりません」という言葉も、「一読者としてわかりません」にした方が良い、と思います。本当にこれを読んだ人全員がわからないと、いえるの?と思ってしまいます。こういうの、言葉のあやだとは分かっているのですが…。  また、「口調がカチンとくる」と言いましたが、基本的に、指摘をしていただけることはとてもありがたいと思っています。小倉の逆突っ込みにめげずに、今後ともよろしくお願いします。m(_ _)m  あと、「骨をつかむ練習」として、短い話(短編とかよりもっと短いショートショートとか、神話とか、童話とか、御伽話とか)を起承転結に分解してやることも、効果的だと思いますよ。  私、最近、実際にやってるんですよ(^^) あんまり長編とかだと難しくてできないので、手元にあった「ギリシア・ローマ神話」を分解しています。やっぱり内容、すっかり忘れてますね。過去の読書量はキレイさっぱり忘れて、0から始めようと思っています。 -------------------------------------------------------------------------------- 毎日かみなり No.2346 投稿日 2001年7月19日(木)20時30分 投稿者 紺野タツキ  かみなりはパソコンをこわす事があるらしいですから、気をつけないとなりませんね。 >西鶴さん  >ということで、そろそろ「課題部屋」を始動させた方がいいのではないかと思ったりしました。ハコ書きやら何やらをそちらにアップするようにすれば、「前後関係」の把握のしづらさは、解決されるはず。  それは、新木さんの復活を待つ、という事なんじゃないですか?(と私はまたまた勝手に思っていました) >シンデレラ迷宮 紺野79(無欲、レベル1、7月16〜7月22日、1/7、今週0個、合計10個) ・王子は余興に宮廷魔道師を呼んでいた。王子は娘たちに、なんでもほしい物を言えば、魔道師が魔法でかなえてくれる、という。 ・娘たちは、めずらしい宝石や、金貨の山をほしがる。宮廷魔道師は、ガラスやがらくたを宝石や金貨に変える。 ・シンデレラの番になる。宮廷魔道師は落ちていたみずいろのボタンを拾い上げ、これをあなたのほしい物に変えてあげます、と言う。 ・しかしシンデレラは、これと同じ色の宝石は思いつきませんから、このボタンをそのままください、と答える。 ・見ていた王子は、シンデレラをダンスに誘う。 >余談  「魔道師」を変換しようとしたら「窓牛」になってしまった。 紺野80(無欲、レベル1、7月16〜7月22日、2/7、今週0個、合計10個) ・魔女のおかげで、シンデレラは娘たちの中で一番豪華で美しいドレスを着ていた。それを見た王子はベストドレッサー賞を思いつき、シンデレラに与えると言う。 ・王子は賞品に、大きいルビーと小さいルビー、どちらかをあげるから選びなさい、と言う。 ・シンデレラは小さいルビーを選ぶ。 ・王子が、なぜ小さい方がいいのかたずねると、シンデレラは、これならねずみさんにつけてあげられます、と答える。 ・王子はシンデレラをダンスに誘う。 >藤極堂さん >肩書きが無い人間の言葉=信用できない・納得できない。 >それがみなさんの判断基準であるならば  私がここで口をはさむのも、場違いのような気がしないでもないですが。  そんなふうに思っている人は、いないと思います。ここ(「分室(仮)」)には、「プロのもの書きという肩書がないがプロになりたい」人が集まっているわけですから。  そして、自分で納得できる意見を取り入れるわけですよね。人それぞれだと思いますが、意見を取り入れる入れないは、肩書きとは関係ない別の理由があるのだと思います。  やってみて、つっこまれて、自分でもだめだと思って、どうすれば進歩するか考えて、またやってみて・・・とくりかえしながら、まわりの人の意見を聞いたり、聞かなかったりするわけです。今のレベルでわからなかったり、わかってもどう取り入れていいかわからなかったりするから、だと思います。  そういう事をくりかえしているんですよね。 >小倉さん >藤極堂さん  「その内、そこまで考えられるようになったら考えます」と言うのは、私はなんとなく、返事として失礼なんじゃないかと思う人です。「その内」って「いつ」なのか保証ないじゃないですか。今すぐやるのかやらないのか、という問題なんじゃないのかと、私は思っていました。  そして、「設定も含めた800字のまともなあらすじ」を書くには、私は「設定ナシの登場人物ごとのあらすじ」からやらないとだめだ、という事なんだと思っていたのです。「今すぐやる」とも「その内」とも答えられなかったので、「今やっていない理由」を書いて、言いわけしたのでした。 -------------------------------------------------------------------------------- アイディア出しをする前に訂正その他 No.2347 投稿日 2001年7月20日(金)10時37分 投稿者 弟切 千隼 「王国の魔女」(仮題)の「転」のアイディア出しをする前に、話の起承転結に登場人物の属性などを加味して、大まかな場面ごとの意味をはっきりさせておこうと考えました。そうしないとまた混乱してテーマを取り違えたりしそうなので(^^;  書いているうちに、前に自分が書いたことの間違いに気づいたので、その訂正もしておきます。 「王国の魔女」(仮題)起承転結 起 「孤高」のキサラが「武勇を誇る」ハマオに出遭う。 キサラが「孤高」である理由はNo.2261の書きこみで説明しましたので、割愛します。 「武勇を誇る」ハマオについては、特に説明は要りませんよね? そのままの意味です。 承 「自信家」のハマオにキサラが惚れこみ、その「孤高」が揺らぐ。 ここでハマオを「自信家」と書いたのは、キサラから見た様子です。 実はそれは良い意味での「自信家」ではなく、「傲慢さ」の現れである「自信過剰」と言った方がよいものでした。 男性と親しく接したことのなかったキサラは、「傲慢さ」ゆえに自分を恐れないハマオに惚れこみ、その「自信過剰」ぶりを良い意味での「自信家」だと勘違いしてしまいます。 「惚れてしまえばあばたもえくぼ」状態ですね。 そのために、キサラは「孤高」であり続けた信条をまげて、ハマオに付いて宮廷へ行こうとします。 転 キサラはハマオの裏切りを知り、彼の「傲慢さ」に気づく。次いでスミナの愛情も疑い、ハマオとスミナを試す。 問題の転ですね。 前の書きこみ(No.2339?)で、私は > キサラの気高さ(80%くらい) > ハマオの傲慢さ(10%くらい) > スミナの強欲さ(10%くらい) と書きましたが、これを少し訂正します。 キサラの気高さ(60%くらい) ハマオの傲慢さ(20%くらい) スミナの強欲さ(20%くらい) とします。 なぜこのように変えたかといいますと、ハマオの「傲慢さ」とスミナの「強欲さ」を強調しないと、二人を試すキサラが「ひどい女」になってしまうからです。 藤極堂さんが指摘されたように、普通の人間というのは強欲なものです。もしスミナが普通程度に強欲なだけだとしたら、「普通の人」を一時的にせよ動物に変えてしまう−あるいはその他の懲罰的な「試し」を受けさせる−キサラは、「気高い」どころか「ひどい女」になってしまいませんか? キサラの「気高さ」という美徳を際立たせるには、対照としてハマオの「傲慢さ」とスミナの「強欲さ」という悪徳を強調した方がいいと思います。 本当は、この場面では、キサラの「気高さ」だけではなく、ちょっぴり「嫉妬心」も入れたいのですよね。いかにできた人でも、恋心というのはそう簡単に割り切れるものではないと思いますので。 しかし、これを入れるとなるとまた匙加減が難しいですね。入れすぎると「ただの嫉妬深い女」になってしまいます(^^;   うまく入れられれば「隠し味」になって、キサラの「気高さ」がより際立つと思うのですが……「普通だったら嫉妬からハマオとスミナをもっとめちゃくちゃにしただろうに、そうしなかったキサラ」ということで。 うーむ、ここは キサラの気高さ(55%くらい) キサラの嫉妬心(5%くらい) としておきましょうか? 5%では多すぎて嫌な女でしょうか? ああ、悩めます。 結 キサラはハマオの「傲慢さ」とスミナの「強欲さ」を確認してハマオと別れ、「孤高」に戻る。 「転」がどうなるかによって「結」の印象は変わりますね。けれども、キサラがハマオと別れることは変わりません。 藤極堂さん版を読んで、キサラはハマオとは別れても都に残る、という手もありだなと考えました。 しかし、人口が多く、魔術師を利用しようとする権力者も大勢いる都に残って働く、というのは、「孤高」のキサラにはふさわしくないやり方では?と考え直しました。 藤極堂さん版のように、ハマオと別れたのに王室とつながりの深い魔術学院に地位を占めるのは、「潔くない」≒「気高いとは言いがたい」のではないでしょうか? キサラはハマオへの恋心ゆえに「孤高」の姿勢を崩して都へ出向いた訳です。恋心が冷めた後に、自らの信条に背いてまで都にいるとしたら、よほど強い理由が必要でしょう。 「転」までの間に、キサラが権力者ではなく広く一般民衆を相手に魔術を役立てるために都にいようと考えるエピソードがあれば、藤極堂さん版の「結」はうまいと思います。 しかし、そういったエピソードを下手に織り込むとまた話がテーマから外れてしまいそうです。弟切は、短編の中に多彩な要素を持つエピソードを巧みに織り込めるような腕はありません(;_;) やはり、キサラは一人で都を去って、元いた辺境へ帰るか、いずこへともなく姿を消したことにしようかと考えています。 -------------------------------------------------------------------------------- 日本海海戦 No.2348 投稿日 2001年7月20日(金)11時00分 投稿者 弟切 千隼 事務連絡です。 「皇国ノ興廃コノ一戦ニアリ」……じゃなくて(笑)、 弟切は、明日の早朝より日本海方面へ旅行に出かけます。一応、ノートパソコンを持って行くつもりですが、旅先での環境がどうなっているかわからないので、旅行中はネットにつなげない可能性が大です。 ということで、本日夜〜7/23(月)いっぱいまで、おそらくここへの書きこみはできません。私に対する突っ込みやレスへの答えは7/24(火)以降となりますので、御了承下さい。 では、弟切はロシアのバルチック艦隊が滅んでも原潜が暗躍する日本海で泳いでまいります。(古すぎますよ > 私) もちろん、武器として征露丸(爆)を持って行きます(^_^)V -------------------------------------------------------------------------------- 肩書き?なんの?名前?なんのため? No.2349 投稿日 2001年7月20日(金)11時59分 投稿者 榎野英彦 書いたものに意味がある 書いたものが評価される 書いたものが後に残る この場合「何を」であって「誰が」ではありません。  プロだろーがアマチュアだろーがガキだろーがオヤジだろーが そんなものに関係なく「何を書いたか」で評価されるのが「小説」です。 「プロ」「アマ」というのは、その後で決まる評価の一つにすぎません  藤極堂さん、あなたはちょっと考えすぎるきらいがあるような気が しないでもない。  池に石を投げ込むなら、飛沫が返ってくるのは当然です。  でっかい石を投げ込むなら、池の奥底にあるドロドロのものも何もかも 頭からひっかぶるぐらいの覚悟が必要。  自分の言葉が一方通行になる。ってことですよ「プロ」になるってことは。  あ、それともう一つ。 「あんたは、自分が思ってるほど他人から評価されてないんだよ」  と、面と向かって言われても笑って「そうだよなあ」と納得できるだけの強さも必要だよね。  それは自分の努力でどうにでもなる部分であって他人をどうのこうの言えるものじゃないしね(笑) -------------------------------------------------------------------------------- >榎野さん 2349 No.2350 投稿日 2001年7月20日(金)12時45分 投稿者 かねやん >>自分の言葉が一方通行になる。ってことですよ「プロ」になるってことは。  これはそうなんですけど、藤極堂さんはプロを目指してるかたでは無くて、どちらかといえばまだ形になる前の作品の感想を書いてくださる読者さん、というスタンスですので。  ちなみに己が書くのは、指摘レベルをあげる=自分の作品のレベルをあげるため、わかりやすい説明を書く=わかりやすい文章を書く練習、相手に伝えたい事を伝える=コンセプトをしっかり伝える練習。  全て自分のためです。  だから小倉さんに60%と書かれて、50%超えているのかとびっくりしたり(笑)  まあ、まだ正確にはせいぜい30%ってところでしょう。 -------------------------------------------------------------------------------- >弟切さん No.2351 投稿日 2001年7月20日(金)12時55分 投稿者 かねやん >>転 キサラはハマオの裏切りを知り、彼の「傲慢さ」に気づく。次いでスミナの愛情も疑い、ハマオとスミナを試す。  ここをさらに4分割したとき、祝福するキサラがどこにくるのか知りたいです。  ああそうか。  小倉さん申し訳ない。  あの4分割で己が言いたかったのは、あそこまでの考えは良いので、さらに細かくしてみて欲しいって事ですね。 -------------------------------------------------------------------------------- 課題部屋のこと。 No.2352 投稿日 2001年7月20日(金)15時43分 投稿者 西鶴翠(みどり) >>ということで、そろそろ「課題部屋」を始動させた方がいいのではないかと思ったりしました。 >それは、新木さんの復活を待つ、という事なんじゃないですか?  根本的にはそういうことだと思いますが、「課題部屋の始動」だけなら、『書き込み全削除』と『分室から課題部屋へのリンク』だけの作業なので、現在の新木さんでも出来るかなあと、思いました。  または、新木さんに全く負担をかけない方法として、『今までの書き込みを削除せずに、課題部屋を使用する』『課題部屋には、各自でブックマーク(お気に入りへの追加)をする』というものもありますが、どうでしょうか。  ちなみに、忘れている方もいるかと思いますが、すでに課題部屋は出来上がっていまして、現在テスト書き込み期間中です。 課題部屋 (↑これで行けるかな。) (どうしてこういう話題を出すかといえば、ひとえに流れの把握が困難だからです。誰が何をしているのだろう、という状態でして。) それでは。 -------------------------------------------------------------------------------- 時間が No.2353 投稿日 2001年7月20日(金)16時05分 投稿者 藤極堂 >榎野英彦さん ご指摘ありがとうございます。 >「あんたは、自分が思ってるほど他人から評価されてないんだよ」  と、面と向かって言われても笑って「そうだよなあ」と納得できるだけの強さも必要だよね。 いや、それくらいなら平気ですが。 うん、やっぱり 「肩書きの無い人間の言葉なんて意味がない」と言われても 「そうだよなあ。それが普通の反応だよなあ」 と苦笑いして納得する強さが必要なのですね。 まだまだ努力不足です。 というか自意識過剰です。 無学で肩書きが無いのは私の努力不足が招いた結果なのですから、「読者」「批評家気取り」と評されても 「はい、その通りでございます」と頭を垂れるべきでした。 肩書きが無いのは事実なのだから、それを理由に拒絶されたくらいで怒るべきではありませんでした。 ……よく考えてみると当たり前か。 でも、必要なのかな。 感想や批評を書くのに肩書きが。 プロになる覚悟が。 よくわからなくなってきました。 一年前の中里さんの言葉がずっと耳について離れない。 だから私は、だから私は、だから私は。 >卯月 修羅さん ごめんなさい。 悪かったのは私の方だと思います。 あなたは事実を述べただけなのだから、私が憤る理由や権利などこれっぽっちも無いのだと思います。 がんばってこれからもよい作品をお書きになられるとよいと思います。 では。 > 西鶴翠さん >『課題部屋には、各自でブックマーク(お気に入りへの追加)をする』 あ、それナイスなアイディアだと私は思います。 -------------------------------------------------------------------------------- >藤極堂さん No.2354 投稿日 2001年7月20日(金)21時38分 投稿者 かねやん >>でも、必要なのかな。 感想や批評を書くのに肩書きが。 プロになる覚悟が。  いらないと思います。  もしそれが必要であるのなら、それこそ己は書く資格が無い。それどころか大多数の読者が感想を書いてはいけないことになる。  必要な資格は「読者」であることだけ。つまりその作品を読んだかどうかだけだと思います。  プロになる覚悟が必要になってくるかと言うのは、己の書き込み(2350)からですよね?  これは榎野さんの書いた「強さ」を指していて、こちらは読者が必ず持たなければならないものでは無い、と言う意味で書き込んだのですが、誤解させたとしたら申し訳ないです。 -------------------------------------------------------------------------------- 文を書くと言うこと No.2355 投稿日 2001年7月21日(土)02時25分 投稿者 榎野英彦  この場合、文とは「文字」ではありません「文章」です。  たとえどんな場合でも他人に読まれることを前提にした「文章」を書くときにはある種の「覚悟」が必要です。  それは「文章では、真意は100%伝わらない」という事実です。  どんなに文を尽くしても、噛み砕いても懇切丁寧に説明しても、伝わらないものはあります。  文章は、読む人の感性によってどのようにでも読めるのです 「SFに何ができるか」という評論集があります。  このタイトルを読んで「バカにしてる!」と怒った友人を知っています。  彼は「(たかが)SFに何ができるか」と読んでしまったわけです(笑)  文章を読んだ人間の、この(  )の中の部分まで予測して文章を書くことができるのは、かなり親しい相手との「私信」だけです。  読まれることを前提にしない、もしくは読んだ人を不快にする目的で書かれた捨てゼリフなどの文章(私は『便所のラクガキ』と呼んでおりますけど)ではなく、読んだ人の「反応」を期待して文章を書くのなら、やはりそこには「覚悟」がなくてはならないと思うのです。  小説に限らず、解説、コメント、エッセイ、キャプション、公開される日記、およそすべての「文章」は、その「覚悟」があって、初めて書けるものだと思うのです。 >>でも、必要なのかな。  感想や批評を書くのに肩書きが。  プロになる覚悟が。  「覚悟」に「プロ」も「アマ」もありません。  批評でも感想でも小説でも同じです。「書いたもの、書かれたものがすべて」なのです。書かれたもののレベルが高く、多くの人々の賛同と支持を得られ、経済的価値を持ったとき、その文章は「プロ」の文章と呼ばれ、批評を書いた人が「批評家」と呼ばれるだけのことです。  他人に読ませる文章を書くとき、そこにある「覚悟」とは、反論、反撃を食らうことを恐れるのではなく、書いた人間の存在の全否定(いわゆる無視)されることの恐ろしさを知るということだと思うのです。  憎しみも怒りも、相手があって成り立つのなら、それもまた絆だと私は思います。       -------------------------------------------------------------------------------- No.2356 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- テスト残り七日間 No.2357 投稿日 2001年7月21日(土)23時50分 投稿者 さつき 榎野さんの書き込み2355を読んで、自分はその「恐ろしさ」を知らないんだと思いました。 存在の全否定の「恐ろしさ」が、頭ではなんとなく分かっているようでも、体感していない(もしくはそうと気づいていない)ために、ちゃんと理解できてません。 覚悟=恐ろしさを知るならば、恐ろしさを知らない=覚悟が出来ていないんでしょうか。 なんか混ぜっ返したみたいですいません、上手く飲み込めてないみたいなので、しばらく考えてみます。 それでは、課題提出します。 さつき18(無欲、レベル1、7月16〜7月22日、1/7、今週0個、合計2個) ・パーティは少し肌寒い夜に催された。会場では、薄手のドレスを着ている女性にショールが手渡されている。 ・ショールを配っていた王子、目の前を通ったシンデレラにショールを渡そうとする。 ・渡されたショールを、まだ受け取っていない人に渡してしまうシンデレラ。王子がもう一枚渡すと、シンデレラはまた別の人にショールを渡そうとする。 ・シンデレラを止める王子。何をやってると言う王子に、まだあの方が受け取っていませんと答え、ショールを渡してしまうシンデレラ。 ・シンデレラの分のショールは残らなかった。嘆息する王子に、残念ですけど、誰か足りなくなるのに変わりはないですからと微笑むシンデレラ。 ・ショールの代わりにと、シンデレラをダンスに誘う王子。 さつき19(無欲、レベル1、7月16〜7月22日、2/7、今週0個、合計2個) ・テーブルに宝石を置いて、これを私に気づかれないように取ったら自分の物にして良いと王子。宝石に見入る女性達とシンデレラだが、やがてシンデレラは別の物へと目を移す。 ・突然窓から吹き込んだ強風に燭台の火が消え真っ暗になる会場。衛兵達がすぐさま灯をともすと、宝石を奪い合う女性達の姿が明らかになる。シンデレラはその隣のテーブルで、片手分のチーズを掴んだところで硬直していた。 ・怪訝な顔でシンデレラを見る王子に、しどろもどろになりながら、ネズミさんに食べさせてあげたくてとシンデレラ。必死に謝罪する。 ・女性達とシンデレラを交互に見て苦笑した後、余興はおしまい、これは舞踏会と皆に告げて、シンデレラの手を取る王子。 -------------------------------------------------------------------------------- 寄生虫                   以下。 No.2358 投稿日 2001年7月22日(日)14時16分 投稿者 藤極堂 >「覚悟」に「プロ」も「アマ」もありません。 >批評でも感想でも小説でも同じです。「書いたもの、書かれたものがすべて」なのです。 評価に対する意見はまったくもって同感です。 しかし、私は別段 私自身に対する評価が不満だというわけではなくて >感想や批評を書くのに肩書きが、プロになる覚悟が必要なのか? とお訊ねしているのですが。 つまり、 >もしそれが必要であるのなら、それこそ己は書く資格が無い。それどころか大多数の読者が感想を書いてはいけないことになる。 ――それが、大多数の職業作家もしくは作家志望者の本音なのだろうか? ということです。 少なくとも、大林さんと中里さんは肩書きの無い人間がweb上で批評することに対して非常に否定的でした。 肩書きの無い人間に批評されることがそれほどまでに不愉快なことであるならば 批評されるくらいなら買って読んで欲しくないほどのものであるならば 読者の感想というものは 真実 書かない方がよいものなのですよ。 「感想をください」「指摘をありがとうございました」 ――どこまで、社交辞令なのでしょうか? わたしにはわかりません。 私などより、もっと鋭い指摘のできる人間など掃いて捨てるほどいるでしょう。 事実、私の知人には私よりもっと凄い人がいます。 だけど、その人達が沈黙を守っているのは何故なのか。 モニターという「文句を言うのが仕事」の人達がお金をもらえるのは何故か。 感想を望む人は考えてみた方がよいのではないかと、私は思うのです。 -------------------------------------------------------------------------------- 少しだけシンデレラ No.2359 投稿日 2001年7月22日(日)15時27分 投稿者 藤極堂 >小倉善哉さん7月3日 >小倉33(無欲、レベル2、7月2日〜7月8日、1/7、今週0個、合計4個) 「王妃になれなくても、王子と踊れれば満足なシンデレラ」 OK。 ただ、「候補が決まっているのだったら花嫁探しの舞踏会なんか開く必要がない」というのは ちょっと読者として私は納得できません。 他の貴族の子女にも王子の目に止まる機会はあったのだと納得させるためとか 大勢の中から選ばれたという箔をつけるためとか 本命がいても舞踏会を開く理由はありそうです。 >小倉34 OK。 >小倉35 微欲なのはわかるが、微欲が魅力的に描けていないので 王子が何故シンデレラを気に入ったのかわからない。 王子と読者に「無欲なシンデレラ」を惚れさせなきゃダメなのよ。 惜しいけどボツ。 >小倉36 「無欲ゆえに小さいお土産の箱を選ぶシンデレラ」 ボツ。ハンドバックがなければなあ。 >さつき さん7月3日 >さつき13(無欲、レベル1、7月2日〜7月8日、1/7、今週0個、合計2個) ボツ。 王子視点だと、踊りたくないシンデレラになります。 >さつき14(無欲、レベル1、7月2日〜7月8日、2/7、今週0個、合計2個) 無礼を怖れるシンデレラ。謙虚←→傲慢。無欲の対義語は強欲。 ボツ。 >さつき15 王子がシンデレラの気遣いに気づいてないよ。 同じ趣味を持つシンデレラが気に入った王子。ボツ。 >くのうようこ7月4日 >くのう14(無欲、レベル1、7月2日〜7月8日、1/7、今週0個、合計0個) 王子視点で見ると、人気役者に興味が無いシンデレラになります。ボツ。 >とんびの羽根7月5日 >とんびの羽根40(無欲、レベル1、7月2〜7月8日、1/7、今週0個、合計1個) 「見知らぬ剣士の治療の為自分の髪を切り落とすシンデレラ」 なんで舞踏会に剣士がいるのかわからない。 あと、これ気丈なシンデレラの気がする。ボツ。 >とんびの羽根41 「リップを娘に譲るシンデレラ」 優しいシンデレラです。ボツ。 -------------------------------------------------------------------------------- 元々己から始まったことなので No.2360 投稿日 2001年7月22日(日)16時09分 投稿者 かねやん  なかなか話題に入りにくいのですが(苦笑)  まず「感想」と「口調」を分けて考えると。  感想自体は別に問題ではない、口調が問題である。これはプロもアマも関係ないこと。  己の場合、命令形がまずかったのはかなり反省。  そりゃ、なんでお前にそれをやれと言われなきゃならないんだ、と思われても仕方ないですから。  断定形で書いたのは、「作家の元にはいろいろな口調のものが来てるんだから、他の人と違う口調のものがあったほうが良いだろう」と言う勝手な考えと「間違っていても、相手が取捨選択してくれるだろう」と言う甘え。  それと「自信が無い意見を、自信のあるように書く事」と弁護士のような事を考えていた(そうじゃないと載せる気合出ないし)のが結びついた結果です。 >>「覚悟」に「プロ」も「アマ」もありません。  批評でも感想でも小説でも同じです。「書いたもの、書かれたものがすべて」なのです。  この意見は納得するのですが、榎野さんが「プロの作家」と言う肩書きを持っている限り、作家の押しつけに見えても仕方ないですねえ。  書いたもの、特に掲示板なんかでは「意見が返ってくることを前提として」書かれているものだと言う認識があるので、「どんな意見が来ても不思議ではない」といった覚悟は必要だと思います。  反論したり納得したり議論したりすることは、その後にくる対応のお話だと。 >>少なくとも、大林さんと中里さんは肩書きの無い人間がweb上で批評することに対して非常に否定的でした。  これは、原文を読んでみないと正確な判断ができないのですが。  逆に肩書きのある人が、安易に批評を下すことほど怖い物は無いです。  例えば有名なミュージシャンが軽い気持ちで「○○は下手だよね」と口にしたら、○○の歌を実際聞いてない人の間にも「○○は下手だ」と言うイメージが付いてしまう。  あるいは新聞の評論などで「この本はつまらない」と書いてあったら、それだけでつまらない本だと思ってしまう。  これほど怖いことは無いです。  さて、しばらく己はROMに戻らせてもらいます。  感想とか書くばかりで、自分の作品をおろそかにしすぎなので(苦笑)  記事を見て勉強させてもらいますね。  読者としては、皆さんの作品の出来上がりを楽しみにしとります。 -------------------------------------------------------------------------------- >藤極堂さん No.2361 投稿日 2001年7月22日(日)16時25分 投稿者 小倉善哉  誰もが批評をしても良いし、またそうであるべきだと思いますよ。  「肩書きのない人間が批評することの怖さ」という意味はそういうことを言ってるのではない、と思います。  「プロ」という「肩書き」があるのは、「実力を世間的に(商業的に)認められているから」ですよね。  プロじゃなくたって、凄い人はいますよ。そりゃもちろん。  ただ、「肩書き」がないために、「本当に凄い人」か「ハッタリだけの人」かは、一見したところでは分からない人がほとんどです。 (その人を見極めるのが「プロ」ならば、自分と照らし合わせてみて、本物かそうでないかはすぐに分かるはずですが、素人には、すぐには分かりません。また、分からないから素人だとも言えるのでしょうね)  私はかねやんさんに「命令口調はしないで欲しい」と言いました。卯月さんは「プロ以外が断定するのはどうかと思う」と言われました。  なぜ、肩書きのない人間がこういうことを言われるのかというと、それは「碓たる実績がないから」です。  この場合の「実績」とは、何の実績でしょう? そりゃ当然、「的外れでないことが言えるかどうか」という実績ですね。  ところで「プロ」というのは、その技術をもってして、お金をもらう訳ですから、間違っちゃいけない人です。  プロは絶対に間違えません。分からないときは分からないと言うでしょう。でも、間違ったことを言う、ということは出来ないのです。だって、プロだから(笑) それまでの「実績」を裏切る訳にはいかないのです。  間違えないから、断定も命令も許されるのです。  断定や命令をするならば、「間違えない覚悟」が必要なのだと思います。  順番が逆なのですね。  ええと、この場合、何が正しくて、何が間違っているのかと言うと、「感じたことをそのまま書く」ということではありません。「感想」なら、別にいいんですよ。思ったこと、感じたことを書くだけなら「ふうん、あなたはそういう感想を抱いたのね」と思うだけで済みますものね。「感想」に対しては間違ってるとか正しいとか言う方がナンセンスです。  ただ、批評となると話は別ですよ。批評するためには「骨」に分解しなければならないですよね。背骨は一本になっているか、エピソードは効果的か、テーマは、登場人物は。分析のない批評は批評ではありません。  それでも、素人ならば、間違った批評を言っても許されます。素人だから。  でも、そうじゃなくて、問題は「素人だからと言って甘えててもいいの?」ということではないでしょうか。  分析もせず、「感想」を「批評」と呼び、御満悦になっているWEB上の批評家さんたちは、プロの作家さんから見たら不愉快というよりは見てる方が恥ずかしくなるようなものなのでしょうね。だから「素人が批評を書くのは止めとけ」と言いたくもなるのではないかと思います。 (それでも「ああ、こういう風に見る人もいるのね」と面白がるくらいでもいいんじゃないかとは思いますが…)  で、藤極堂さんが指摘の時に断定されても小倉が腹をたてないのは、既に「藤極堂さんは的外れな指摘をしたことがない」という実績があるからです。  もう批評家としてセミプロです。少なくとも小倉の内部では(笑)  ところで、信用されるということは恐ろしいことですよね。  これから先、間違っちゃダメですよ〜と言われたようなものですから(苦笑)  でも、藤極堂さんは、「プロではない」ことを理由に、断定した後でも、 「そんなのプロじゃない私の言うことを信用するアンタが悪い」と逃げることも可能な訳です。あくまでも可能性としてね。もちろん、そんなことする人じゃないと思っていますけど…。  まあ、もしそういう状況に陥ったとしても、そりゃー小倉の見込み違いで、信用したこっちが悪いってことなんでしょうが(笑)  プロに指摘を求められても素直に指摘をしない方がいいという忠告も分からないではないのですが…。もしかしたら本人が望む回答がえられなかった場合、ふうん、で終る可能性もあるし、下手したらケンカになるかもしれない。そういうことを考慮されてるんですよね。  自分の気に入らない感想でも、多数の意見が一致した場合、これは聞かざるを得ませんからね。だから、無駄ではないと思うのですよ。  それから、指摘って「こうしたらもっと良くなるのに」という気持ちがあるから、何かを言う訳ですよね。その心は「面白い小説に対する愛」じゃないのかな。  「もっと面白い小説を読みたい」という気持ち。「もっと面白い小説を書きたい」という気持ち。作家志望者なら誰もが両方を持っているものだと思います。そういう気持ちがあるからこそ、読み手としての力量を上げ、書き手としての力量をあげようと努力する訳ですものね。  両方を持っていないとしたら、どうせダメになるだけだし、そんなに悲観的になるほどのことでもないのではないでしょうか。  …うーん。こういうことを言っても、やっぱり、「プロではない」小倉の言葉では軽すぎるかなあ?(苦笑) http://face.ruru.ne.jp/siruko/ -------------------------------------------------------------------------------- 批評・指摘論争について少し No.2362 投稿日 2001年7月22日(日)22時21分 投稿者 唯野教授 私は、インターネットの魅力の源泉は玉石混交にあるという考えを持っています。この考えを進めていくと、情報の活用に関する責任は発信者ではなく受信者にある、となりますね。 つまり、個人サイトでガセネタを掴んで大損しようとも、それは顔もみたことの無いヤツの言うことを裏付けも取らずに信じる方が悪い、という意見です。 新木さんが前に言っていたけど、ここのスタンスも基本的にそれと同じはず。意見や指摘を採用した結果どうなろうと、それは採用した側の責任。 もちろん、参加者として意見・指摘・批評を行う場合は真摯に、誠実に行うべきであることは言うまでもありません。でも、それに対してどういうリアクションをされるかまで、気に病む必要は無いんじゃないでしょうか。 仮に指摘を無視されたり拒否されたとしても、指摘が間違っているならば誰にも損害は無いし、正しいとしてもそれは拒否した側の自己責任。 真剣に指摘をしたら、それでもう指摘する側の役目は終わったはず。また次の指摘に精を出すだけではないでしょうか。 名づけてwrite and forget。 -------------------------------------------------------------------------------- シンデレラ No.2363 投稿日 2001年7月23日(月)00時44分 投稿者 紺野タツキ 『世界遺産』を見ていたら日付を越えてしまいました。でも、日付変更からまだ一時間経っていない事に甘えて、先週分のシンデレラをあと二つ、出してしまう事にします。 >シンデレラ迷宮 紺野81(無欲、レベル1、7月16〜7月22日、3/7、今週0個、合計10個) ・中央のテーブルに、王宮でしか食べられない高級料理が出てくる。娘たちはみんな、中央のテーブルにむらがる。 ・王子は、シンデレラだけが、中央のテーブルの隣のテーブルで、どこにでもあるようなサラダを食べ続けている事に気づく。 ・王子はシンデレラに、中央のテーブルの高級料理は食べないのか、とたずねる。 ・シンデレラは、食べたいのでここまで近寄ってきた事、わりこめなかったのでサラダを食べ始めた事、そのサラダが思ったよりおいしかった事、をうれしそうに話す。 ・王子はシンデレラをダンスに誘う。 紺野82(無欲、レベル1、7月16〜7月22日、4/7、今週0個、合計10個) ・娘たちはみんな、王子の目にとまって踊りに誘ってもらいたいので、ほかの男と踊りながら難しいターンに挑戦する。 ・シンデレラも最初難しいターンに挑戦しようとするが、やがて、まったく難しいターンをやらなくなってしまう。 ・娘たちの意図を知っていた王子はかえってシンデレラに気づき、なぜ難しいターンをしなくなったかたずねる。 ・シンデレラは驚いて、そういえば忘れていました、と答える。 ・王子はシンデレラをダンスに誘う。 -------------------------------------------------------------------------------- 考え中? No.2364 投稿日 2001年7月23日(月)22時01分 投稿者 小倉善哉  前進してるんだかしてないんだか(^^; うーん。  とりあえず出来そうな所から始めてます。  それぞれの筋の起承転結をまとめてみて、後編のあらすじに何が足りなかったのかがよく分かったので(相変わらず転部はブラックボックス状態ですが)書き直してみました。 「家族ごっこ(仮)(後編)/5」 <後編>  兄は自分とは違う才能を持った姉を恐れはじめていた。帰宅した姉がケンカを売ってきて、思わず買ってしまう兄。妹は姉を止めるが、余計なお世話だと拒絶され、ケンカが拡大する。弟は兄が姉に本心をさらす所を目撃してしまう。信じられない様子の弟に対して、兄は前から弟が嫌いだったと、とどめを刺す。  妹は、家を飛び出した弟を追いかけ、慰めるつもりで兄への評価を下げたことを言う。しかし、弟を怒らせてしまう結果となる。とっさに謝り、許されるが、妹は自分のお節介を自覚し、二人の関係はぎくしゃくしていく。  その日の夜、姉は兄に言い過ぎたことを謝る。しかし、兄の態度にカチンときた姉は再び兄にケンカを売り、二人は仲直りもせずに翌朝を迎える。普段通りに学校に行こうとするが、兄は弟に軽蔑されたと思い込んでいて、プレッシャーから登校途中で吐いてしまう。兄の恐怖を理解した姉は、心から謝罪するが、その言葉は拒絶されてしまうのだった。  妹はお節介なせいで弟から嫌われていると思い、弟を避けていた。弟は避けられた悲しさから恋心に気付き、自分から妹に近付こうとする。しかし目の前で逃げられてしまい、妹を引き止めるために告白する。妹は告白されて自分の心に気付き、二人は両想いとなる。  姉が帰宅すると、兄が再び吐いていた。介抱しようとして再び拒絶されるが、姉はめげずに吐しゃ物の片付けをする。非を認めた後は素直に償おうとする姉に感化され、兄は自分も弟と向き合おうと決意するのだった。  翌日、兄は学校へ行き、実際には弟が兄を軽蔑していなかったことを知る。今まで弟のことを誤解していたことに気付いた兄は、弟と和解する。一方、姉も、妹のお節介が薄くなったことに気付き、妹と和解するのだった。  帰宅時、四人が神社の前を通ると、妹が四人の人間関係が良くなったことを御神木に報告する。四人でお礼を言うと木の実が姉と弟の上に落ちて、姉と弟は元に戻った。  んで、さらに、四つの筋を具体的に書き直して、全体の4分割の中に入れたら……なんか大変なことになりました(爆)  何と言うか……本当に大丈夫なのだろうか……(涙) 「起部」 起 下校中、神社にやってくる姉妹。妹は姉にもっとしっかりして欲しいと思っているが、姉はそんな妹をうっとうしく思っている。 承 ご神木の前で祈っている兄弟を見て、妹も姉の成長をご神木に祈る。妹に対するあてつけに一緒に祈る姉。 転 ご神木の枝が折れ、姉と弟の上に落ちて来て、二人の精神が入れ替わってしまう。 結 何をしても姉と弟の精神が戻らないので、しばらくは誰にも言わず、そのまま暮らすことにする四人。 「承部-起a」 起 妹が姉妹の家に弟を連れて来る。人見知りをして、妹を警戒している弟。 承 着替え等、弟の世話を焼く妹。弟は妹に裸を見られて恥ずかしい。   弟は一人になり、女性である自分の身体に触ろうとするが、夕食に呼ばれて未遂に終る。   夕食時、弟はおおらかな家族に少々カルチャーショックを受ける。妹にフォローされる弟。   弟は風呂に入りのぼせるが、妹に介抱される。 転 深夜、眠れずに起きてしまう弟。弟は妹を頼りに思い、不安を吐露する。 結 妹は弟を守ろうと決意する。弟、悩みを打ち明けたことで不安が和らぐ。 「承部-起b」 起 姉が兄に、兄弟の家に連れられてくる。豪邸に興味津々の姉。 承 弟の部屋に案内された後、姉は兄に放ったらかしにされる。   家政婦さんに手伝ってもらい、シーツを替える姉。   夕食時、姉は静かな食卓を味気なく思う。   風呂に入っている内に、だんだん情けなくなってくる姉。 転 姉、放ったらかしにされていたことについて、兄に文句を言う。 結 ようやく姉のことに気が付き、謝る兄。少し気を良くするものの、内心、姉はまだ腹を立てている。 「承部-承」 起 一人で朝食をとる姉。姉は兄の分も作っていたのにいらないと言われ、腹を立てながら登校する。 承 可愛い髪型をしている弟を誉める姉と兄。鼻高々の妹。   妹が、弟の振りをしている姉と、姉の振りをしている弟を心配して見に行く。   妹の報告を聞き、兄が姉の様子を見に来る。   昼食時、妹に弟の振りを誉められる姉。ぼんやりしている兄。 転 放課後、兄は約束を破って先に帰ってしまう。 結 姉は兄に腹を立て、妹と弟を連れて兄弟の家に帰る。 「承部-転」 起 兄は自分とは違う才能を持った、弟の姿をした姉を恐れはじめていたので、姉との約束を聞いていなかった。 承 帰宅した姉、兄に喧嘩を売る。弟に対するコンプレックスを指摘され、逆上する兄。二人のケンカを止めようとすると、姉に「お節介」と言われる妹。 転 弟が兄の様子を目撃していたことに気付く兄。兄、弟のことが前から嫌いだったと告白する。 結 弟が家を飛び出し、兄は部屋に戻る。うやむやのうちに姉と兄のケンカがいったん、終る。 「承部-結a」 起 兄弟の家を飛び出した弟を追いかける妹。慰めるつもりで「兄があんな人だと思わなかった」と言うと、弟とケンカになる。とっさに謝るが、弟にも「お節介」だと思われているんだと思う妹。 承 帰宅後から、ことあるごとに弟を避けはじめる妹。翌日は時間をずらして登校し、弟を置いていく。 転 避けられて哀しくなった弟は妹に対する恋心に気付く。弁当を一緒に食べようと誘うが目の前で逃げられそうになり、妹の腕を掴まえ、告白してしまう。 結 告白されて、自分の気持ちに気付いた妹。弟から、お節介とは思わないが、自分一人でやらなきゃいけないこともあると言われ、控えなくてはならない時があることを覚える。両想いになる二人。 「承部-結b」 起 帰宅後のケンカの後、姉が兄に言い過ぎたことを謝る。だが、再びケンカになってしまう。 承 翌日、登校途中に吐き出した兄を見て、姉は兄に済まないことをしたと思い謝るが、拒絶される。 転 帰宅後、姉はまたしても吐いている兄を目撃する。今度は拒絶されても介抱する姉。 結 非を認めたら素直に償おうとする姉に感化され、兄は弟ときちんと話すために学校に行こうと決意する。 「転部」 起 早朝、学校に登校している兄(兄にこっそり付いてきている姉)。 承 弟が教室に入って来る(同じくこっそり弟に付いてきていた妹が姉を見付ける)。 転 弟の人間らしさを見て、今まで誤解していたことを知る兄(妹のお節介が薄れていることを知る姉)。 結 和解する兄弟(兄弟が和解したのを見て、ほっとし、自分たちも和解する姉妹)。 「結部」 起 四人仲良く下校し、神社の前にやって来る。 承 ご神木にみんなが仲良くなったことを報告する妹。兄、姉、弟もそれにならう。 転 ご神木の木の実が姉と弟の上に落ちて来て、再び二人の精神が入れ替わり、元どおりになる。 結 姉と弟が元どおりになっても、四人は仲良しになっている。  他の所とのバランスを見ながら、もうちょっと具体的に「転部」のアイデア出しをして行こうと思います…。  ついでに、何度目かのロックオン項目確認もしておきます。  コンセプト…「いままで弟を誤解していたと気付いた兄が弟と和解する」 ・兄が見えていない弟の人間らしさを表現する。…「繊細」or「天然」or「頑張り屋さん」 ・弟が女性の身体であることを考慮する。 ・姉妹が(こっそり)絡んでくることも考慮しておく。  小倉4と5ももう一度考え直しつつ、ちゃんと描けるようにしてきます。具体的なエピソードは、また、明日に提出します(うーん、焦る焦る)。 http://face.ruru.ne.jp/siruko/ -------------------------------------------------------------------------------- こっそり。 No.2365 投稿日 2001年7月23日(月)22時22分 投稿者 小倉善哉  ここで言ったら全然こっそりではありませんが、課題部屋の方にもあらすじとX分割の方を書き込んでみました。←まだ全然未合格のくせして(遠い目) http://face.ruru.ne.jp/siruko/ -------------------------------------------------------------------------------- 旅順の城が滅ぶとも滅びずとても何事ぞ(だから古すぎますって > 私) No.2366 投稿日 2001年7月24日(火)09時27分 投稿者 弟切 千隼 日本海より無事生還しました。某国の原潜にも某国が日本海に捨てた放射性廃棄物で養殖されたゴジラにも襲われなくて良かったです。 旅行中は全くネットにつなげず、溜まったログをこなすのに時間がかかりそうです。仕事も先週停滞していた分が今週まとめてきていて、悲鳴を上げているところです。 「王国の魔女」(仮題)のアイディア出し五つは、旅行中にこなせませんでした(;_;) 今週中に何とかしたいと考えております m(-_-)m とりあえず御報告まで。 -------------------------------------------------------------------------------- 転部の転から考える。 No.2367 投稿日 2001年7月24日(火)19時59分 投稿者 小倉善哉  描くべき行動が「繊細」だろうが「頑張り屋さん」だろうが「天然」だろうが、最終的に兄の心を氷解させるのは「健気」か「いじらしい」な気がします。  小倉5がよく見えたのは、「天然な弟」のせいじゃなくて、「健気な弟」のせいだと思うのです。  転部の転の部分では、兄に弟をほれさせるくらいの描写でないといけない訳ですよね。  「繊細」とか「天然」だけでは、魅力的ではないと思います。頑張り屋さんならまだ分からなくもないけど(頑張り屋さんって言葉自体が健気だったりいじらしかったりするような?)…やっぱり「繊細ゆえにいじらしい」「繊細だけど健気」じゃないとなあ、と思うのです。  起の部分で、弟は兄に嫌われていることをどう思っているのか。そこが「健気」か「いじらしい」かの分かれ目な気がします。  「全く気にしていない訳ではないが、気にしないようにしているバージョン」→けなげな弟1。  「気にしない振りが(ある程度)成功するバージョン」→けなげな弟2。  「気にしない振りが失敗するバージョン」→いじらしい弟。 <けなげな弟1> 兄に嫌われていても気にしていない様子の弟。 再度、弟を嫌っていることを言う兄。 嫌われているからといって嫌いになる訳じゃない、と言う弟。 弟が気にしないのはロボットだからじゃなくて、自分のことを好きだからだと理解する兄。 <けなげな弟2> 兄に嫌われていても気にしていない様子の弟。 本当は気にしているので体調を崩しているが、弟はそれを押し隠している。 押し隠していたのがバレてしまう。 弟は自分のことを好きだから、本当は嫌われていることを気にしていたのだと理解する兄。 <いじらしい弟> 兄に嫌われていることを気にしている弟。 体調を崩してしまい、兄に気にしていることがばれてしまう。 嫌われるのは自分が悪いからだと落ち込む弟。 弟が気にしているのは自分のことを好きだからだと理解する兄。  まず、「けなげな弟2」と「いじらしい弟」は、「繊細な弟」が含まれています。どちらも「女性の身体であるがゆえに繊細」が出てくるので、「女性の身体であることを考慮する」という点では問題ないと思います。  「けなげな弟1」は、人格交代したばかりの頃の弟の性格から考えると、ちょっと、違和感を感じます。  しかし、この転部の前に「妹に嫌われているから避けられていると思い込んでいても、好きだと告白する」というエピソードがあるので…ええと。  嫌われていると思い込んでも告白した。結局は玉砕しなかったけれど、本当に嫌われていたとしても好きだったと思う──妹に告白した時、そういう思考があったとしたら「けなげな弟1」も違和感なく描ける……ような気がします。  兄は「弟は、兄の優等生の部分を尊敬している」と思っているけれど、「けなげな弟1」では「そのままの兄が好き」なのだと分かります。だからOKなのだと思います(多分)。  ただ大きな問題があって、このパターンって「女性の身体であること」を考慮してないんですよね……。  小倉5では、「女性の身体であるがために余計に可愛く見える」という方法を使ったような気がします。姉が自分の身体でいる時は「姉の姿」を可愛いと思わなかったのに、可愛いと思う。と、いうことは「弟が可愛い」ということが分かる。こんな感じ。  うーん、やっぱり「女性の身体であることを考慮」という点では、「けなげな弟1」はちょっと弱いような気がします。駄目ってほどじゃないけど、弱い。 (弱かったらやっぱり駄目なんじゃないのか?)  「健気な弟2」と「いじらしい弟」を比較してみると、読後感がさわやかなのは「健気な弟2」だと思います。  と、いうことで「健気な弟2」をひな型にして、短くまとめることを心がけつつ、具体的な案を出さないとですね…。 (結局、まだ具体的な案はまだできていない。小倉4から進展したことは「繊細なのでいじらしい」から「繊細だけど健気」になったことくらいか…本当に進歩してるのかなあ?/爆)  あ、そういえば、一行テーマ出来ました。 「二組の兄弟の片割れが入れ替わることで兄弟間での問題が表面化するが、入れ替わった相手の兄弟とケンカし仲直りしたことをきっかけに、その問題と向き合い、兄弟が和解する話」  今度こそこれで大丈夫だと思います。ただ、80字を越してしまったので、下手すると二行テーマですけど(爆) http://face.ruru.ne.jp/siruko/ -------------------------------------------------------------------------------- 舞踏会に来ただけで満足? No.2368 投稿日 2001年7月25日(水)03時16分 投稿者 とんびの羽根  「舞踏会に来ただけで満足なはず」というのに割り切れ無さを感じていたのですが、理由が(自分なりだけど)わかって来ました。だって満足してしまえば人間は腑抜けになります。わたしは腑抜けの人間のプロットなんて描きたく無い。いくら無欲だろうがなんだろうが、腑抜けの人間に恋するやつはいないのです。  「舞踏会に来ただけで満足なはず」自体が間違ってるわけではないけど、どうも力点をおいてはいけない部分なのです。なぜかというと、シンデレラって魔法使いのおばあさんが舞踏会に出られるようにしてあげようと申し出ただけでもう満足しているはずなのです。だから魔法に失敗してぼろ服がドレスにならなかったとしても、シンデレラはおばあさんにきっと感謝したと思うのです。「おばあさん、あなたの魔法は世界で一番です」ってね。魔法が失敗したら前段のエピソードは必ず無欲のエピソードになるのです。シンデレラはそういうキャラクターなんです。  なんで今頃こんなこと気付いてるんだって突っ込みはおいといて、シンデレラの無欲の原点が舞踏会の会場につく、その前のエピソードですでに含まれているということは、この課題のプロットを考える上で重要な意味を持つはずです。魔法はもちろん成功したので、シンデレラの無欲はエピソードとしては描かれなかったのだけど、王子との出合いに向かって無欲が結実していくベクトルが存在していて、プロットとプロットを結びつけるバックボーンの役割を果たしているのだと思います。このバックボーンがなければ、シンデレラは腑抜けになるしかない、だからいくらプロットを考えても全部が全部腑抜けになってしまうことになります。  シンデレラは前段ですでに満足しているのだと言う事を忘れないように、すると課題の部分でシンデレラが腑抜けになっていない理由は別にあるはずです。それは作者が自分で見つけていかなければならない部分だし、作者によって異なっていても多分かまわない。例えば魔法使いの助力の本当の意図を活かすこととか、義姉や義母からの独立とか、復讐とか、この際だからしたい放題するとか、無欲と矛盾さえしなければですけど。  その上で「舞踏会に来ただけで満足なはず」というのを見ると違和感ありありです。すごい中途半端。ドレスを着ただけで満足、馬車に乗れただけで満足、お城に入れただけで満足、受付を通過で来ただけで満足、広間に入れただけで満足、まだまだつづきます。一体どの満足が一番なんでしょうね。  そういうわけで、シンデレラ迷宮は前段からの流れと勢いをふまえたプロットであるべきです……できれば有機的な繋がりが欲しい、シンデレラの満足/無欲は魔法使いのおばあさんから王子までを貫くベクトルだととんびは考えています。  御用心> 課題が一向にできなくなってしまったとんびが、スランプの原因を「舞踏会に来ただけで」のせいにしようという個人的目論みなので、あまり本気にしないでね。あー、ほんまにスランプだ。あんまり愚痴ると閉め出されそうなのでこのへんで……。 -------------------------------------------------------------------------------- >とんびの羽根さん No.2369 投稿日 2001年7月25日(水)08時46分 投稿者 小倉善哉  「何故シンデレラは舞踏会に来ただけで満足なのか」  「何故シンデレラは王子とダンス出来ただけで満足なのか」  無欲を描くには、この「何故」という「理由」の方が大事なのだと思います。  あと、シンデレラが「○○だけで満足」という状況を無欲として描くには、「普通の人がしたがること」も対比させてやる必要があると思います。  ごく簡単なレスのみで済みません。 -------------------------------------------------------------------------------- ちょっとだけシンデレラ No.2370 投稿日 2001年7月25日(水)16時11分 投稿者 藤極堂 >紺野タツキさん7月4日 >紺野69(無欲、レベル1、7月2〜7月8日、1/7、今週0個、合計10個) 要らない物を断るシンデレラ。ボツ。 >紺野70 踊り好きなシンデレラ。ボツ。 >紺野71 媚びないシンデレラ。ボツ。 >霧原10 うまく言えないが何かが違うような気がする。ギブアップ。 >とんびの羽根42(無欲、レベル1、7月2〜7月8日、3/7、今週0個、合計1個) 「犬の相手でダンスに参加できないシンデレラ」 やっぱり、優しいシンデレラです。ボツ。 ところで、ガーターが普及したのは近代なのでは? >とんびの羽根43 天然ボケのシンデレラ。ボツ。 それから「スペシャル罰ダンス」は命じるだけで無理に踊るシーンを入れる必要はないのでは? -------------------------------------------------------------------------------- No.2371 削除ずみ --------------------------------------------------------------------------------  アイデア…なんとか2つひねり出しました。 No.2372 投稿日 2001年7月25日(水)20時45分 投稿者 小倉善哉  でも2つだけじゃ足りない…んだよなあ…( ̄▽ ̄;  アイデア出しを途中放棄したいという誘惑にかられてますが、せめて5つは出そうと思います。 (「おいコラ手前ェちゃんと10個出さんかい!」という熱血っぽい自己ツッコミと、「ふふふ、いいんだよ、別に10個出さなくても。面白くない作品が出来上がるだけだしね。だけど君はそれで満足なんだ? ふうん?」という冷徹な自己ツッコミが同時にきております。「ううう…わかったよ、やればいいんだろ〜」な気分ですが、自己満足のためにも頑張りましょう/涙) 小倉6(健気な弟パターン) <兄視点> ・早朝。兄は既に教室にいる。 ・後からやってきた弟は、先日の兄の暴言など全く気にしていないように挨拶をし、自分の席につく。 <姉視点> ・廊下から聞き耳を立てている姉妹。助けに行きたくても控えていなくてはならないと思っているので、妹はハラハラしている。 ・ハラハラしている妹をからかう姉。ところが妹から弟が昨夜から生理痛で苦しんでいることを聞き、姉は教室へ乱入する。 <兄視点> ・突然の姉妹の乱入に驚く兄弟。 ・姉、弟の生理痛の原因を、精神的な疲労からではないかと指摘し、どうして我慢するのか、と叱る。 ・弟、これ以上、兄に嫌われたくないから、情けない所を見せたくなかったのだと恥かしそうに言う。 ・あきれる姉。兄は弟に嫌われてなかったことを驚く。 ・姉、溜息をつきつつ、今度はどうして弟を休ませなかったのかと妹を叱る。 ・妹は姉に「お節介って言われたから控えていたのに、今度はそういうことを言うの?」と半泣きで抗議する。 ・姉、「体調悪い相手に何かするのはお節介って言わないんだよ」と苦笑しつつ、変わろうと努力している妹を認める。和解する姉妹。 ・まだ驚いていて声も出ない兄。そんな兄を不思議そうに見守る三人。 ・「弟は何であんな理不尽なことを言われて怒ってないんだ?」と心底不思議そうに呟く兄。 ・兄の言葉を聞き「何で気がつかないの?」と首を傾げる姉妹。顔を見合わせて「決まってるじゃないねえ」と笑う。 ・弟は、照れくさそうに「兄さんが好きだからだよ」と答える。 ・兄、嫌な部分も含めて、弟に好かれていることをようやく理解する。赤面する兄。 ・姉妹、安心して兄弟を二人だけにしてやる。 ・姉、教室を出る時、兄に「言っておくけど、それは私の身体だからな」と釘をさす。 ・赤面しつつ、うるさい、と姉に怒鳴る兄。きょとんとしている弟。廊下からは姉の笑い声が響いている。 小倉7(いじらしい弟パターン) <兄視点> ・早朝。兄は既に教室にいる。 ・後からやってきた弟は、先日の兄の暴言など全く気にしていないように挨拶し、自分の席につく。 ・腹部をかばっている弟。額に脂汗が浮かび、非常に苦しそうにみえる。 ・兄、弟の体調が悪いことに気がついて心配するが、弟は「なんでもない」と無理にも微笑む。 <姉視点> ・廊下から聞き耳を立てている姉妹。助けに行きたくても控えていなくてはならないと思っているので、妹はハラハラしている。 ・ハラハラしている妹をからかう姉。ところが妹から弟が昨夜から生理痛で苦しんでいることを聞き、姉は教室へ乱入する。 <兄視点> ・突然の姉妹の乱入に驚く兄弟。 ・姉、弟の生理痛の原因を、精神的な疲労からではないかと指摘し、どうして我慢するのか、と叱る。 ・弟、これ以上、兄に嫌われたくないから、情けない所を見せたくなかったのだと恥かしそうに言う。 ・あきれる姉。兄は弟に嫌われてなかったことを驚く。 ・弟を叱った後、姉は妹を叱る。姉は妹が変わろうと努力していたことを知り、二人は和解する。 ・一方、まだ驚いている兄は「弟は何であんな理不尽なことを言われて怒ってないんだ?」と心底不思議そうに呟く。 ・ところが弟は、兄が自分を嫌うのは弱いせいだと勘違いしているので、どうして兄が「理不尽なことを言った」と言うのかわからず、質問する。 ・弟の質問のせいで本当に嫌われていないことが分かったものの、どう返答したらいいのか分からず困る兄。 ・兄、姉を見て、時には素直にならなければいけないことを思い出す。 ・兄は弟に対して勘違いしていたことを謝り、嫌ってないことを告げる。 ・弟、泣きだす。兄は困ってしまい、オロオロする。 ・姉妹、安心して兄弟を二人だけにしてやる。 ・姉、教室を出る時、兄に「言っておくけど、それは私の身体だからな」と釘をさす。 ・赤面しつつ、うるさい、と姉に怒鳴る兄。きょとんとする弟。廊下から姉の笑い声が響いている。 http://face.ruru.ne.jp/siruko/ -------------------------------------------------------------------------------- 簡単にレスだけ>藤極堂 さん No.2373 投稿日 2001年7月25日(水)20時48分 投稿者 とんびの羽根 >ところで、ガーターが普及したのは近代なのでは?  ガーター勲章とガ−タ−騎士団はアーサー王に憧れたエドワード3世が1348年に創設しています。14世紀にはガーターがすでに存在していて貴婦人が身につけるもので、なおかつ、落ちる、というわけです。それをエドワード3世が拾い上げて自分の服につけてしまったという説が有力なようです。  せっかく採点していただいてるのに肝心の反応を見せる余裕がなくって申し訳ない。 -------------------------------------------------------------------------------- アイディア出し No.2374 投稿日 2001年7月25日(水)21時52分 投稿者 弟切 千隼 課題になっていた「王国の魔女」(仮題)の「転」部のアイディア出し、五つまとめて行きます。 OKが出ていないあらすじで使っている案を零番とし、新たに出した案を一〜五番とします。漢数字なのはシンデレラ迷宮と区別するためです。 案・零 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 王室主催の舞踏会の場で、キサラはハマオにその魔術の力を貴族たちに見せるよう命じられ、スミナをその本性を表す動物に変えてしまう。スミナは豚になって食卓や王座を嗅ぎ回る。王子の接吻でスミナは元に戻ると言われたハマオは、豚のスミナへの接吻を拒絶する。キサラはスミナを元に戻し、ハマオに別れを告げる。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 案・一 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− キサラは、結婚を祝う贈り物としてスミナに美容に良い薬草を贈る。その薬草は飲み過ぎるとひどく太って醜くなるという副作用があるため、キサラは飲む量を厳守するようスミナに言い渡す。しかし誰よりも美女になりたいスミナは多過ぎる量の薬草を飲んでしまい、醜い姿になる。そんなスミナを見たハマオは、結婚式までに元に戻らなければ婚約を取り消すと冷たく言い放つ。キサラはスミナに副作用を解消する薬草を渡し、ハマオに別れを告げる。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 案・二 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 王室主催の舞踏会の場で、キサラはハマオにその魔術の力を貴族たちに見せるよう命じられ、幻術でハマオが炎に包まれているように見せる。ハマオは驚いて悲鳴を上げる。するとそのハマオの口から金貨が飛び出す。驚愕してハマオを見つめるばかりだったスミナは、恐れおののくハマオを尻目に金貨に飛びついて拾い集めようとする。キサラが術を解くと炎も金貨も消え、ハマオは激怒してスミナに婚約解消を言い渡す。そんなハマオに対し、キサラも別れを告げる。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 案・三 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− キサラは夢見の術を使って、ハマオとスミナに未来の結婚生活を仮想体験させる。その夢の中では二人とも自分自身の行動を選択でき、それによって出来事が変わる。夢の中で王妃になったスミナは国家予算を私用で無駄遣いしまくり、重税で国民を苦しめる。業を煮やしたハマオはついに国家予算横領の罪によりスミナを処刑する。そこでキサラは夢見の術を解き、ハマオに別れを告げる。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 案・四 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− キサラは、結婚の儀の際に花嫁を清める香油の製作をスミナに依頼される。どんな男の心もとろかすほどの香りを持つ香油を作ってくれという依頼をキサラは受ける。そのためにはある昆虫の体液が必要だとキサラが言うと、スミナはハマオに頼んで、実家の領地と王家の領地全てからその昆虫を根こそぎ集めさせる。その昆虫は農地の害虫を食べてくれる虫だったため、スミナの実家と王家の領地だけ害虫に食い荒らされる。激怒したハマオがスミナに婚約解消を告げると、キサラもハマオに別れを告げ、生かしてあった昆虫を放して宮廷を去る。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 案・五 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− キサラは、最近身の回りに奇怪なことが起こるとスミナに相談される。キサラが調べてみるとスミナには死霊が取り憑いており、その死霊はスミナが貴族の娘という地位を利用して家宝の宝石を奪ったことを恨んで死に、スミナを呪っていると判明する。キサラは悪霊祓いの儀式を行なう際に、死霊を安らかにあの世へ送るために一緒に祈ってくれとスミナに依頼する。スミナはそれを拒み、死霊はハマオをも巻き込んで荒れ狂う。キサラの術によりようやく死霊は鎮まってあの世へ向かう。死霊憑きの娘となど結婚できないと言うハマオに、キサラは別れを告げる。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 以上、突っ込みよろしくお願いします > 皆さん。 -------------------------------------------------------------------------------- 久しぶりの雨…… No.2375 投稿日 2001年7月26日(木)00時42分 投稿者 茶羽根(やの)  しかも帰るときは降らず。いい感じだ。 ニードの思考、仕切り直し> ・恋人の信頼を裏切ってしまったせいで、その恋人を死なせてしまう。 ・また誰かに信頼されても、また裏切ってしまうかもしれない。ならばもう誰からも信頼されないようになってしまえ。そうすれば裏切ってしまうこともなくなる。 ・だが、再び信頼されてしまった。ならば今度こそ、裏切らないように頑張ろう。  まだレベル不足ということで、「ニードが信用する」はとりあえず切ることにします。いつか必ず、リベンジを。  しかし、前と変わってないかなぁ? 少し間が空いたことで思考がリセットされて、凝り固まっていたのがほぐれたんじゃないかと期待してるんだけど……。  まぁとりあえず、このニードの思考をベースにもう一度あらすじ行きます。 -------------------------------------------------------------------------------- 訂正します No.2376 投稿日 2001年7月26日(木)11時29分 投稿者 弟切 千隼 すみません、「王国の魔女」(仮題)転部のアイディア出しの、案・五に訂正があります。 案・五は以下のものが正しいです。 「王国の魔女」(仮題)転部 案・五 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− キサラは、最近身の回りに奇怪なことが起こるとスミナに相談される。キサラが調べるとスミナには死霊が憑いており、その死霊はスミナが貴族の娘という地位を利用して家宝の宝石を奪ったことを恨んで死んだ者で、スミナを呪っていると判明する。キサラは悪霊祓いを行なう際に、死霊を安らかにあの世へ送るために奪った宝石を遺族に返して謝罪してくれとスミナに依頼する。スミナはそれを拒み、死霊はハマオをも巻き込んで荒れ狂う。キサラの術によりようやく死霊は鎮まってあの世へ向かう。死霊憑きの娘となど結婚できないと言うハマオに、キサラは別れを告げる。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− この案のキサラって、『GS美神・極楽大作戦』の美神令子さんみたいですね。いや、あんなにがめつくはありませんけれど(笑) -------------------------------------------------------------------------------- アイデア10個! No.2377 投稿日 2001年7月26日(木)17時23分 投稿者 小倉善哉  複合型のアイデアなので、厳密に言うと10個とは言えないかもしれないですが、出来ました。  ついでに小倉6と小倉7は「長すぎて読まない。没」になりそうなので、もう一度、今度は短くして提出します。 小倉6(教室に姉妹が乱入する(妹、お節介になることを気にして弟を止めない)&理不尽な理由で嫌われていることを知っているが、気にしない弟) ・早朝、教室にいる兄。弟が後からやってくる。(兄視点) ・腹痛を我慢できずに、机に突っ伏す弟。 ・廊下で兄弟の成り行きを見守っている姉妹。姉は妹から弟が生理痛を我慢していることを聞く。(姉視点) ・教室に乱入してきた姉、我慢する弟を叱り、弟を止めなかった妹を叱る。(兄視点) ・弟を止めなかったのは姉に「お節介」と言われたからなのに、と反抗する妹。 ・姉は妹が変わろうとしていたことを認め、和解する。 ・兄、姉の言葉から弟が精神的に圧迫を感じていたから生理痛が重くなっていたことを知る。 ・弟の言葉から、弟が精神的圧迫を感じたのは、兄に理不尽な理由で嫌われていることを知ったからだったと分かる。 ・自分を嫌っていない様子の弟に、何故嫌わないのか問う兄。 ・弟、それでも兄のことが好きだからと答える。 ・兄、氷解する。和解する兄弟。 ・安心して兄弟を二人だけにする姉妹。 小倉7(教室に姉妹が乱入する(妹、お節介になることを気にして弟を止めない)&兄が自分を嫌う理由に気付かないが、嫌われていることを気にする弟) ・早朝、教室にいる兄。弟が後からやってくる。(兄視点) ・腹痛を我慢できずに、机に突っ伏す弟。 ・廊下で兄弟の成り行きを見守っている姉妹。姉は妹から弟が生理痛を我慢していることを聞く。(姉視点) ・教室に乱入してきた姉、我慢する弟を叱り、弟を止めなかった妹を叱る。(兄視点) ・弟を止めなかったのは姉に「お節介」と言われたからなのに、と反抗する妹。 ・姉は妹が変わろうとしていたことを認め、和解する。 ・兄、姉の言葉から弟が精神的に圧迫を感じていたから生理痛が重くなっていたことを知る。 ・兄に嫌われている理由を「弱い」からだと勘違いしているので、深く落ち込む弟。 ・兄、弟を勘違いしていたことに気付き、謝り、嫌ってないことを告げる。 ・弟は泣き出す。和解する兄弟。 ・安心して兄弟を二人だけにする姉妹。 小倉8(教室に姉妹が乱入する(妹、お節介になることを気にして弟を止めない)&兄が自分を嫌う理由に気付かないが、嫌われていることを気にしない弟) ・早朝、教室にいる兄。弟が後からやってくる。(兄視点) ・腹痛を我慢できずに、机に突っ伏す弟。 ・廊下で兄弟の成り行きを見守っている姉妹。姉は妹から弟が生理痛を我慢していることを聞く。(姉視点) ・教室に乱入してきた姉、我慢する弟を叱り、弟を止めなかった妹を叱る。(兄視点) ・弟を止めなかったのは姉に「お節介」と言われたからなのに、と反抗する妹。 ・姉は妹が変わろうとしていたことを認め、和解する。 ・兄、姉の言葉から弟が精神的に圧迫を感じていたから生理痛が重くなっていたことを知る。 ・兄に嫌われている理由を「弱い」からだと勘違いしているので、恥ずかしそうにする弟。 ・兄、自分を嫌っていない様子の弟に、何故嫌わないのかと理由を問う。 ・弟、嫌われているからといって嫌いにはなれない、と答える。 ・兄が弟に好かれていることを理解し、和解する兄弟。 ・安心して兄弟を二人だけにする姉妹。 小倉9(教室に姉妹が乱入しない(妹、お節介になることを気にして弟を止めない)&理不尽な理由で嫌われていることを知っているが、気にしない弟) ・早朝、教室にいる兄。弟が後からやってくる。(兄視点) ・腹痛を我慢できずに、机に突っ伏す弟。 ・廊下で兄弟の成り行きを見守っている姉妹。姉は妹から弟が生理痛を我慢していることを聞く。(姉視点) ・妹、乱入しようとする姉を、自分も心配だけれどここで乱入したら弟のためにならないと我慢してるのだから、と言って止める。 ・お節介から脱却しようと努力している妹を認め、不承不承、乱入しないでおく姉。 ・弟の言葉から、弟が精神的圧迫を感じたのは、兄に理不尽な理由で嫌われていることを知ったからだったと分かる。 ・自分を嫌っていない様子の弟に、何故嫌わないのか問う兄。 ・弟、それでも兄のことが好きだからと答える。 ・兄、氷解する。和解する兄弟。 ・安心して廊下から去る姉妹。こちらも和解している。 小倉10(教室に姉妹が乱入しない(妹、お節介になることを気にして弟を止めない)&兄が自分を嫌う理由に気付かないが、嫌われていることを気にする弟) ・早朝、教室にいる兄。弟が後からやってくる。(兄視点) ・腹痛を我慢できずに、机に突っ伏す弟。 ・廊下で兄弟の成り行きを見守っている姉妹。姉は妹から弟が生理痛を我慢していることを聞く。(姉視点) ・妹、乱入しようとする姉を、自分も心配だけれどここで乱入したら弟のためにならないと我慢してるのだから、と言って止める。 ・お節介から脱却しようと努力している妹を認め、不承不承、乱入しないでおく姉。 ・兄に嫌われている理由を「弱い」からだと勘違いしているので、深く落ち込む弟。 ・兄、弟を勘違いしていたことに気付き、謝り、嫌ってないことを告げる。 ・弟は泣き出す。和解する兄弟。 ・安心して廊下から去る姉妹。こちらも和解している。 小倉11(教室に姉妹が乱入しない(妹、お節介になることを気にして弟を止めない)&兄が自分を嫌う理由に気付かないが、嫌われていることを気にしない弟) ・早朝、教室にいる兄。弟が後からやってくる。(兄視点) ・腹痛を我慢できずに、机に突っ伏す弟。 ・廊下で兄弟の成り行きを見守っている姉妹。姉は妹から弟が生理痛を我慢していることを聞く。(姉視点) ・妹、乱入しようとする姉を、自分も心配だけれどここで乱入したら弟のためにならないと我慢してるのだから、と言って止める。 ・お節介から脱却しようと努力している妹を認め、不承不承、乱入しないでおく姉。 ・兄に嫌われている理由を「弱い」からだと勘違いしているので、恥ずかしそうにする弟。 ・兄、自分を嫌っていない様子の弟に、何故嫌わないのかと理由を問う。 ・弟、嫌われているからといって嫌いにはなれない、と答える。 ・兄が弟に好かれていることを理解し、和解する兄弟。 ・安心して廊下から去る姉妹。こちらも和解している。 小倉12(教室に姉妹が乱入する(妹、弟を信用しているので弟を止めない)&理不尽な理由で嫌われていることを知っているが、気にしない弟) ・早朝、教室にいる兄。弟が後からやってくる。(兄視点) ・腹痛を我慢できずに、机に突っ伏す弟。 ・廊下で兄弟の成り行きを見守っている姉妹。姉は妹から弟が生理痛を我慢していることを聞く。(姉視点) ・教室に乱入してきた姉、我慢する弟を叱り、弟を止めなかった妹を叱る。(兄視点) ・弟を止めなかったのはその方が弟のためになると思ったからだ、と反抗する妹。 ・姉は妹が変わったことを認め、謝罪し、和解する。 ・兄、姉の言葉から弟が精神的に圧迫を感じていたから生理痛が重くなっていたことを知る。 ・弟の言葉から、弟が精神的圧迫を感じたのは、兄に理不尽な理由で嫌われていることを知ったからだったと分かる。 ・自分を嫌っていない様子の弟に、何故嫌わないのか問う兄。 ・弟、それでも兄のことが好きだからと答える。 ・兄、氷解する。和解する兄弟。 ・安心して兄弟を二人だけにする姉妹。 小倉13(教室に姉妹が乱入する(妹、弟を信用しているので弟を止めない)&兄が自分を嫌う理由に気付かないが、嫌われていることを気にする弟) ・早朝、教室にいる兄。弟が後からやってくる。(兄視点) ・腹痛を我慢できずに、机に突っ伏す弟。 ・廊下で兄弟の成り行きを見守っている姉妹。姉は妹から弟が生理痛を我慢していることを聞く。(姉視点) ・教室に乱入してきた姉、我慢する弟を叱り、弟を止めなかった妹を叱る。(兄視点) ・弟を止めなかったのはその方が弟のためになると思ったからだ、と反抗する妹。 ・姉は妹が変わったことを認め、謝罪し、和解する。 ・兄、姉の言葉から弟が精神的に圧迫を感じていたから生理痛が重くなっていたことを知る。 ・兄に嫌われている理由を「弱い」からだと勘違いしているので、深く落ち込む弟。 ・兄、弟を勘違いしていたことに気付き、謝り、嫌ってないことを告げる。 ・弟は泣き出す。和解する兄弟。 ・安心して兄弟を二人だけにする姉妹。 小倉14(教室に姉妹が乱入する(妹、弟を信用しているので弟を止めない)&兄が自分を嫌う理由に気付かないが、嫌われていることを気にしない弟) ・早朝、教室にいる兄。弟が後からやってくる。(兄視点) ・腹痛を我慢できずに、机に突っ伏す弟。 ・廊下で兄弟の成り行きを見守っている姉妹。姉は妹から弟が生理痛を我慢していることを聞く。(姉視点) ・教室に乱入してきた姉、我慢する弟を叱り、弟を止めなかった妹を叱る。(兄視点) ・弟を止めなかったのはその方が弟のためになると思ったからだ、と反抗する妹。 ・姉は妹が変わったことを認め、謝罪し、和解する。 ・兄、姉の言葉から弟が精神的に圧迫を感じていたから生理痛が重くなっていたことを知る。 ・兄に嫌われている理由を「弱い」からだと勘違いしているので、恥ずかしそうにする弟。 ・兄、自分を嫌っていない様子の弟に、何故嫌わないのかと理由を問う。 ・弟、嫌われているからといって嫌いにはなれない、と答える。 ・兄が弟に好かれていることを理解し、和解する兄弟。 ・安心して兄弟を二人だけにする姉妹。 小倉15(教室に姉妹が乱入しない(妹、弟を信用しているので弟を止めない)&理不尽な理由で嫌われていることを知っているが、気にしない弟) ・早朝、教室にいる兄。弟が後からやってくる。(兄視点) ・腹痛を我慢できずに、机に突っ伏す弟。 ・廊下で兄弟の成り行きを見守っている姉妹。姉は妹から弟が生理痛を我慢していることを聞く。(姉視点) ・妹、乱入しようとする姉を、いま乱入しても弟のためにならないし、彼なら大丈夫だから、と言って止める。 ・姉、妹が変わったことを認め、兄弟を見守る。 ・弟の言葉から、弟が精神的圧迫を感じたのは、兄に理不尽な理由で嫌われていることを知ったからだったと分かる。(兄視点) ・自分を嫌っていない様子の弟に、何故嫌わないのか問う兄。 ・弟、それでも兄のことが好きだからと答える。 ・兄、氷解する。和解する兄弟。 ・安心して廊下から去る姉妹。 小倉16(教室に姉妹が乱入しない(妹、弟を信用しているので弟を止めない)&兄が自分を嫌う理由に気付かないが、嫌われていることを気にする弟) ・早朝、教室にいる兄。弟が後からやってくる。(兄視点) ・腹痛を我慢できずに、机に突っ伏す弟。 ・廊下で兄弟の成り行きを見守っている姉妹。姉は妹から弟が生理痛を我慢していることを聞く。(姉視点) ・妹、乱入しようとする姉を、いま乱入しても弟のためにならないし、彼なら大丈夫だから、と言って止める。 ・姉、妹が変わったことを認め、兄弟を見守る。 ・兄に嫌われている理由を「弱い」からだと勘違いしているので、深く落ち込む弟。(兄視点) ・兄、弟を勘違いしていたことに気付き、謝り、嫌ってないことを告げる。 ・弟は泣き出す。和解する兄弟。 ・安心して廊下から去る姉妹。 小倉17(教室に姉妹が乱入しない(妹、弟を信用しているので弟を止めない)&兄が自分を嫌う理由に気付かないが、嫌われていることを気にしない弟) ・早朝、教室にいる兄。弟が後からやってくる。(兄視点) ・腹痛を我慢できずに、机に突っ伏す弟。 ・廊下で兄弟の成り行きを見守っている姉妹。姉は妹から弟が生理痛を我慢していることを聞く。(姉視点) ・妹、乱入しようとする姉を、いま乱入しても弟のためにならないし、彼なら大丈夫だから、と言って止める。 ・姉、妹が変わったことを認め、兄弟を見守る。 ・兄に嫌われている理由を「弱い」からだと勘違いしているので、恥ずかしそうにする弟。(兄視点) ・兄、自分を嫌っていない様子の弟に、何故嫌わないのかと理由を問う。 ・弟、嫌われているからといって嫌いにはなれない、と答える。 ・兄が弟に好かれていることを理解し、和解する兄弟。 ・安心して廊下から去る姉妹。 -------------------------------------------------------------------------------- >千隼さんへ(2374)王国の魔女(仮題)「転」 No.2378 投稿日 2001年7月27日(金)03時20分 投稿者 とんびの羽根  かねやんさんが落ちてるっぽいので低次元ですが突っ込みます。突っ込み力をつけるためです <なにそれ? 案・一 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− >美容に良い薬草を贈る。  具体的にはどう良いの?副作用を聞いても必要以上に使いたくなる理由は? >その薬草は飲み過ぎるとひどく太って醜くなる  「ひどく太る」と「醜くなる」はイコールの関係?それとも同時に起こる2つの独立した効果? >副作用を解消する薬草  これは痩せ薬?二つの薬を同時に飲むと別の副作用がある?副作用がないなら一緒に飲ませなかったのはなぜ?この薬自体には問題はないの?  なぜ簡単にスミナに渡してしまうの……ハードルが低すぎるのが納得いかない……というのはこの副作用は、欲望に負けて言い付けを守らなかったスミナへのパニッシュメント=懲罰である、というように読めるからです。神話ではスキュラは醜い姿と永遠の命という究極の無期懲役刑状態になるわけでしょう、それと較べるとどうかなあ。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 案・二 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− >魔術の力を貴族たちに見せる  貴族たちの反応はどう?貴族達をどうやって効果的に驚かせるかという指命があったんじゃ? >幻術でハマオが炎に包まれている  炎は映像だけですか、本当に熱いのですか……熱いという感覚も捏造できるのですか、まぶしいという感覚は与えているようですが、熱に関しては、誰が熱と痛みを感じるかと言う問題をさぼると、貴族とスミナとハマオの行動に説得力がなくなる、矛盾が生じるのではないかと危惧してしまう。例えばスミナは金貨に触れるわけで、その金貨が熱く無ければ炎がフェイクだとすぐ気付いてしまう、金貨が熱ければ手に取れば火傷をおこす……矛盾だととんびは思う。 >ハマオは驚いて悲鳴を上げる  これ男性だと恥をかかされたことになるよ、悲鳴だけど、女性なら当然のことが男性ではそうじゃない。おせっかいかもしれませんが、感情の部分で男性に女性的感情を持たせていないかチェックポイントを設けてはどうでしょう。  それに命じておいて命じた本人が何が起きるか知らないなんて、プレゼンとしても問題かな。ハマオはプレゼンターと協力してデモを成功させるために周到にプロデュースするような人間ではない、ということを印象づけられる。 >ハマオは激怒  もともと短気なのか、恐れを知らず金貨を集めるスミナの前で恐れを見せた恥を怒っているのか、おそれおののくハマオを助けなかったことを怒ってるのかわたしには特定できません。ハマオが激怒することはいいんだけどハマオがどういうキャラなのか、この筋だとちょっと不明なんです。ハマオの感情がうまくつかめません。  今回の話は感情で動いていくドラマになっているように思うのだけど、感情の場合でも論理の組み立てと同様で、感情が何によって何故どのように引き起されたのか明確でないと、ストーリーがうまく転がっていかないように感じる。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 2個だけでギブアップです。ふう、かねやんさんてまめだなと感心する今日このごろです。 -------------------------------------------------------------------------------- では続きを。>弟切さん No.2379 投稿日 2001年7月27日(金)09時22分 投稿者 小倉善哉  とんびの羽根さんが一案と二案にツッコミされているので、それ以降をツッコミしてみます。 案・三  これって、キサラがこっそり二人に術をかけたということなのでしょうか。  そうだとすると、スミナの強欲の報い(婚約破棄)は「夢の中の出来事」になってしまいます。  もし、みんなの前で術をかけたとすると、大変な術になりそうですね。 「二人一緒の夢を見せる術(夢の背景を術者の見せたい状況にする術)」の他に「人が見ている夢を起きている人にも分かるようにする術」も同時に行わなければいけません。  あと、スミナの強欲ばかりが目立ち、キサラの気高さが低いです。また、ハマオの傲慢さも特に目立ちません。国家予算を横領した王妃を罰するのは、王様としては立派だと思います。 案・四  ハマオやスミナが益虫だと知らずに虫を集めたとしても、農民ならば知っているはずなので昆虫を差し出すのを抵抗しそうです。  農民が抵抗したとしたら、有能でええ格好しいのハマオなら、農民に理由を聞きそうな気がします。  農民が嫌がる理由も聞かず、スミナのためにと昆虫を集めて、集めたことにより農作物に被害が及んだとしても、それはハマオが考えなしだったからなので、スミナに対して激怒するのは、なんか変だと思います。 案・五  この案については、特に問題点は見付けられませんでした。  ただ、細かいことを言うと、最後のハマオの台詞、「死霊憑きの娘となど〜」というのは、「死霊憑きだった娘となど〜」の間違いですよね。死霊はキサラが成仏させているので。 -------------------------------------------------------------------------------- 突っ込み感謝いたします No.2380 投稿日 2001年7月27日(金)16時30分 投稿者 弟切 千隼 > とんびの羽根さん、小倉さん。 本当にこういうのはありがたいです。自分で自分の欠点が全てわかるようなら、弟切は今ごろとっくにプロになっているでしょうから。 お礼に突っ込み返したいところですが、今仕事が詰まっていてその余裕がありません(;_;) いずれ何らかの形でお返しします。 とにかく今は、自分のレベルアップを図ることが皆さんへの恩返しになると信じて精進します。 で、とりあえずとんびの羽根さんの突っ込みに対してレスします。 今は時間がないので、小倉さんへのレスはまた後で。 案・一について。 これは「骨」なので、具体的な薬草の効果についてまでは書きませんでした。あまり細かく書くと冗長になってわかりにくくなるのではないかと考えたからです。 「美容に良い」としておけば美しくなるための薬草だというのは伝わりますから、それ以上詳しく書く必要はないと考えたのですが、説明不足でしょうか? 「ひどく太る」ことは「醜くなる」ことと同じです。醜さにもいろいろある中で、この場合は「強欲さ」の象徴として「ひどく太る」ことにしてみました。 この案を採用するとしたら、あらかじめハマオが細身の女性が好みだと示しておけば、効果倍増ですね。 「副作用を解消する薬草」の部分では私も悩みました。 もし、この副作用が一日や二日で収まるものなら、こんな薬草を渡すまでもないでしょう。けれども、一年以上にも渡って副作用が続くようなら、懲罰としてもちょっと可哀想な気がします。スミナは確かに強欲とはいえ、この程度では、「美しくなりたい」という女性なら誰でも持っているであろう欲望が少し人より強いだけですよね。 キサラは「気高い」人ですから、そんなスミナをあまり長い間醜いままにしておくことはないでしょう。そう考えると、「放っておけばずっと醜いままのところを、副作用を解消する薬草を渡す」とした方が、読者にキサラの気高さがより伝わるのではないかと考えたのですが、伝わっていませんか? 例によってまた私の言葉が足りなかったかしら?(^^; 案・二について。 案・一と同様にこれは「骨」なので、貴族たちの反応についてまでは書きませんでした。 これは「キサラの試し」という本筋とは直接関係がありませんから、書かなくても本筋の意味は伝わります……よね? やろうと思えば幻術で触覚=皮膚感覚をごまかすこともできますが、そこまでやると術者の負担が大きいので、通常の幻術では視覚と聴覚をだますくらいにとどめられます。ここでキサラが作った炎も熱くはありません。 人間の感覚というのは面白いもので、視覚や聴覚に真に迫った情報が与えられると、連動して嗅覚や触覚までごまかされてしまうことがよくあります。キサラが作った炎もあまりに真に迫っていたので、実際には熱くないのにハマオは熱いように感じて、声をあげてしまったのですね。 「悲鳴」という言葉は、女性の金切り声を連想させるので不適切でしたね。「叫び声」としておくべきでした。 男性でも、びっくりした時には「わあっ」くらいの声はあげますよね? そのくらいの声のつもりでした。これはまた私の言葉遣いが悪かったです。 ハマオが、キサラが具体的にどんな魔術をかけるか知らなかったのは、ハマオの傲慢さの一端を表したつもり……です(弱気) ハマオは貴族の中の貴族、王族です。基本的に楯突く者がいない身分で、その上、彼は武勇に秀でていて自分に自信を持っています。他人が自分の言う通りに動くのは当然だと思っています。 すぐれた魔術師とはいえ、公衆面前で「御用魔術師にしてやった」(ハマオ視点)女が自分に対して術をかけるなんて、考えもしなかったのですね。 昔の殿様が家臣に対して「良きにはからえ」と言ったように、貴族というのは、いちいち細かい指示を出さなくても目下の者がうまくやってくれる、という思いがあったのではないでしょうか。 そういう貴族としての傲慢な鷹揚さも表したかったのですが、やっぱり説明不足だったようですね m(-_-)m -------------------------------------------------------------------------------- 追加レス No.2381 投稿日 2001年7月27日(金)16時42分 投稿者 弟切 千隼 案・二に対するとんびの羽根さんの突っ込みへのレスに追加です。 ここでキサラが作った炎は熱くありません。ですからそこから出てきた金貨も熱くありません。 スミナは金貨が熱くないという不自然さに気づかないほど、夢中で金貨を拾い集めようとした、という強欲さを表したつもりでした。 うー、でも、「熱さ」という皮膚感覚がないのに「金貨の手触り」という皮膚感覚があるのは不自然ですね。 「金貨の手触り」までなくしてしまうと、いかに強欲なスミナでもこれが幻に過ぎないことに気づきそうですね。むー、どうしましょう?   「熱い」までゆかなくても、「生温い」くらいの炎にしておいた方がいいでしょうか? これなら「強烈過ぎる感覚は遮断している」という理屈が付けられますよね。 -------------------------------------------------------------------------------- テスト終了! No.2382 投稿日 2001年7月27日(金)19時56分 投稿者 唯野教授 ですがまだレポートが計五千二百文字ある……。まあとにかく、だいぶ余裕ができましたので、復活します。 とりあえず、弟切さんと小倉さんにツッコミ。 >弟切千早さん >案・二 ハマオが自分の身を案じないスミナとの婚約を破棄するのは当り前。キサラがハマオに愛想を尽かす理由がわからんです。 >案・三 ハマオのやったことは国政を司る者として当然のこと。これじゃ身内を贔屓しないいい王様になっているのでは。 >案・四 ハマオがスミナに怒るのは筋違いだと思う。採り過ぎると虫害が起こることをキサラが前もって知らせておくべきかと。 >小倉善哉さん 重複部分は消して、違う部分だけを羅列した方がよろしいかと。どこまで斜め読みしていいのかわかりにくいです。 -------------------------------------------------------------------------------- つっこみいろいろ No.2383 投稿日 2001年7月27日(金)22時28分 投稿者 紺野タツキ >小倉さん >「二組の兄弟の片割れが入れ替わることで兄弟間での問題が表面化するが、入れ替わった相手の兄弟とケンカし仲直りしたことをきっかけに、その問題と向き合い、兄弟が和解する話」  これだと、  転:ケンカ  結:仲直りと和解 になるんじゃないかな、と思いました。まえ、登場人物ごとの起承転結では、ケンカが「転」になっていましたよね。  No.2364 の「起承転結」のところでは、ケンカが全部「承」になっていたので。 >シンデレラ  藤極堂さんに採点してもらったので、自分の書いたやつを見に行ったら自分でも「だめだなー」と思いました。今はだめじゃないのかと言われると、やっぱりだめな事には変わりないのだけれど、少しは進歩しているのかもしれないです。 >弟切さん  もし的外れだったら聞き流してしまってください。  私はもとのギリシャ神話を「気高い孤高の魔女がある男と恋におちるが、男には婚約者がいた。嫉妬した魔女はしかし、男の婚約者を使って男を試した。男は傲慢であったために試練に合格しなかったので、魔女は罰を与えた」くらいに認識しているのですが、それがずれているかもしれませんし。 >結 キサラはハマオの「傲慢さ」とスミナの「強欲さ」を確認してハマオと別れ、「孤高」に戻る。  ハマオは「傲慢」であるがゆえにスミナの「強欲さ」を許さなかった、わけですよね。許さない事が「傲慢」であるとすれば、それは、「ハマオ自身も十分強欲なのに、同じくらい強欲なスミナを許さなかったから」なんじゃないかな、と思うわけです。  自分で自分は特別だと思っていたハマオ、キサラに同じ魔法をかけられたら自分もスミナのようになるかもしれないのに、それを考えないハマオ、考えないからスミナを思いやらず無慈悲な決定を下すハマオ、なのではないかな、と。  自分を棚に上げてスミナを責めたハマオの「傲慢さ」を、キサラが許さなかったのかなあとおもいました。  だから三、四、五はいまいちしっくり来ませんでした。私としては、豚が一番いいと思いました。ハマオだって、豚にされたらスミナとたいして変わらない恥のさらし方をするだろう、という事がわかりますし。  だって三のハマオとか、しかたないんじゃないかと思いましたし。。処刑は厳しすぎるかもしれないけれど、罰しても「ハマオは傲慢で、なんてひどいやつだ」とは思わないんじゃないかな、と。五も、そんなに迷惑こうむったらしかたないかもと思いました。  なんというか、多分、舌きりスズメでじいさんが、「重いから」と言ってしまったせいで、純粋に「無欲」なのかなんなんだかわからなくなるような感じで、三、四、五にはノイズがある気がするのです。  とか書いていたら、唯野さんが書き込んでいました。私も同感です。 >小倉さん >アイディア10個 >小倉6(教室に姉妹が乱入する(妹、お節介になることを気にして弟を止めない)&理不尽な理由で嫌われていることを知っているが、気にしない弟)    嫌われている事を知っているが気にしていない弟が、なんで精神的圧迫を感じて生理痛になるのか、よくわかりませんでした。  今日はシンデレラも書き込むつもりだったのにもう10時になってしまいました。そろそろ帰らないと。   -------------------------------------------------------------------------------- No.2384 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- ツッコミありがとうございます♪ No.2385 投稿日 2001年7月28日(土)00時16分 投稿者 小倉善哉 >藤極堂さん ○シンデレラ迷宮/小倉33  うーん、※の部分は「候補が決まっているのだったら花嫁探しの舞踏会なんか開く必要がない」という方より、「…ので王子の言ってることは真実」の方を主張したかったのです。王子、婚約者がいるのにシンデレラにラブラブ状態だったら嫌だなと思って。  でもよく考えたら、別に「親の決めた婚約者なんかどうでもいい、君が好きだ!」という状態でもいいのですよね。ありゃりゃ…。余計な文章を付けてしまったようです(^^; >唯野さん  了解です、さっそく直してみます。 >紺野さん ○一行テーマのこと  あ、すみません。最後、一言、足りてません(爆) 「二組の兄弟の片割れが入れ替わることで兄弟間での問題が表面化するが、入れ替わった相手の兄弟とケンカし仲直りしたことをきっかけに、その問題と向き合い、和解し、兄弟が元に戻る話」  これで、修正とさせて頂きます。入れ替わったのが戻らないと、おさまらないですね(^^; (しかし、これでは三行テーマだぞと/爆)  あと、ケンカする部分のことですが<兄と姉の筋><弟と妹の筋>では「転」に入ってますが、同じくNo.2331の<全体の四分割>では、ちゃんと「承」に入っているのですよ。ふっふっふ(笑)  あ、課題部屋にも書き込みしておきましたので、宜しければX分割の方と合わせてご確認下さい。  ええと、もう少し詳しく言うと、<兄と姉><妹と弟>の筋の「転」「結」は全体でみると「承」になります。しかし、<兄と弟><妹と姉>の筋の「転」「結」は、全体で言う「転」になります。  また、全体の「承」は入れ替わった本人(姉/弟)と、入れ替わった相手の兄弟(兄/妹)とが 「起 出会う」 「承 仲良くなる/相容れない」 「転  ケンカする」 「結 仲直りする」  ……という分割になっています。  舞台が二手に分かれてしまうため、「起」「承」「結」はそれぞれ二つづつになっています。 ○転部アイデア >小倉6(教室に姉妹が乱入する(妹、お節介になることを気にして弟を止めない)&理不尽な理由で嫌われていることを知っているが、気にしない弟)  これ、後半部は、「理不尽な理由で嫌われていることを知っているが、気にしないように努めている弟」の間違いです(^^;  気持ちは「気にしないようにしたい」のですが身体は「かなり気にしている」状態、なのですね。  んーと、とりあえず、唯野さんにも言われたように、もう少し読みやすくして再提出しますね。<アイデア  ところで、アイデア10個とかいって、よくみたら12個でした。算数が苦手という以前に数字が苦手なのです(爆)←言い訳。 http://face.ruru.ne.jp/siruko/ -------------------------------------------------------------------------------- トップギアへ No.2386 投稿日 2001年7月28日(土)01時12分 投稿者 いか  この週間(でも、完全にギアが入るのは8月からですなぁ、やっぱり)で一気に進めたいと思います。進むのかはさておき「出すこと」――これに準ずれば「何が違うのか」などのポケットが判るはずですし、逆を云えば、それが判れば何も問題が無いはず。自分との相違も「何が違うのか」を知ることが出来れば、価値があるものですからね。 「要望」を提出するのではなく、自分で何をするのかをまとめるつもりでしたが、「よみかく分室説明」として、手をわずらわせてしまったことをお詫びします。こっそり完成させて、見やすい形をするつもりだったのに、と云っておきます(笑)。副産物として、『短編蟻地獄』をまとめている(短編蟻地獄に誰が参加しているのか、どこまで進んでいるのかなど)ので、早い内に公開します。まぁ、これくらいはやって於いても、無駄じゃないと思うので。  ちなみに『短編蟻地獄』が始まったのは「No.1039」から。そこに、どういうスタンスで行われているかも書かれていますので、気になる人は見れ、と。   『空の飛び方 翼の動かし方/いか14』(テーマ) ● あらすじ【No.1977】と書くことを考えたのですが、圧縮してあるので転載します。  異種族が持つ特殊な能力を恐れ、彼らを追放することを打ち出し、暴力的に執行した国があった。異種族たちは逃げるように別の国に移動する中、有翼人の赤子が置き去りにされる。村に住む人間に保護し、赤子が他の人間に迫害を避けるために翼を切り取り、ディーフと名付けた。ディーフは人間と変わることなく成長し、有翼人であることを知らずに村で暮らしていた。  数年後、飛行機を用いて空を飛ぶことに人間は成功する。その事が国中に流れるが、詳細を欠いたものであり、人間が空を飛んだ部分だけが一人歩きするようになる。  不正確な情報を受けて、村の子供達の中で空を飛ぶことを始める。子供達が考えた方法は、鳥のように羽ばたかせるものであり、当然空を飛ぶことは出来ない。しかし、ディーフ一人だけが成功してしまう。  初めは喜んでいたが、情報が正確になるにつれて、ディーフは自分が空を飛べたことに疑問を持ち始まる。生い立ちを調べていく内に有翼人であることに知ってしまう。自分たちの種族が追放された事実を恐れ、ディーフは家に籠もるようになった。 そうした中、子供達は出回っていた情報を正確に把握しそれを元に飛行機を完成させ、一人の子供が乗り込んだ。しかし、強度が不十分であり飛行中に故障してしまう。墜落はしなかったが、人間の手では届かない高い場所に不時着してしまう。それを知ったディーフは仲間を思う一心で現場に向かう。風が強く、落ちてしまうのは時間の問題だった。仲間が風に煽られて足場から踏み外したとき反射的に飛び出してしまう。仲間を助けた後、ディーフは自分が村から追放されると思うが、集まった人は何も見なかったように振る舞い、異種族であっても受け入れることを示した。  ディーフは人間生きていくことを選び、有翼人の力を使うことなく、仲間達と共に空を飛ぶことを叶えようとする >>新木さん【No.2167】の返答(亀レス過ぎるなぁ) >「たった一人の異種族であることに悩む主人公が、それを乗り越えて人との結びつきを強くする話」を書きたいのか、「翼のない有翼人という皮肉」を書きたいのか、どっちなの?  納得。「あるべき理由」つまり「テーマの必然」が抜けていた訳ですね。どうやら、安易な方向へ逃げていた様です(しかも、間違っていたという)。このまま先に進むのもなんだので(つーか、そんなんじゃ駄目だ)、ここではっきりと決めないとあかんですな。  しかし、私はあえてこうします。二つを掛け合わせた「異種族間に生まれる皮肉にまつわる話」というテーマに。これでは、有翼人である理由が無くなりますが、物語進行上の必然があれば問題は無いはずです。と、ここまで書いて、「有翼人にそこまで拘る必要があるのか?」と自答自問。結論は、有翼人の方が流れがスムーズであるので、そのままいきます。  以下が「皮肉を表現するための必然」を順に追った流れです。 ・魔法(空を飛ぶ、火を生み出す、水を操るなど)は異種族にしか存在しない【設定】  人間はこれに対して、異種族に対して劣等感を抱いています。それ故に、人間は異種族を追い出し、魔法を用いらずに飛行機という機械の力によって空を飛ぶことを実現する、というわけです。  その劣等感によって出来た産物によって、主人公は自分が異種族であることを知るという皮肉。しかし、この時点では異種族に対しての皮肉なので、有翼人である理由はありません。 ・有翼人は翼以外は人間と姿が変わらないこと【設定】  つまり翼がなければ人間と同じである、というわけです。上の皮肉に引っ掛けて、人間として暮らしていた翼のない有翼人が、劣等感の産物によって自分が異種族であることを知るという関係が生まれます。  最終的に魔法の力で友人を助ける件は、皮肉を表現するのではなく、自分を肯定することと、そして主人公を受け入れるという他人を肯定すること意味します。つまり「皮肉」に対する逆のアプローチをする、というわけです。  ん〜でも、どうなんだろうなぁ、と。客観的に慣れているかちと不安ざます。例えばの話で、空を飛ぶではなく、土に潜るなどで考えてみても佳いかもしれませんね。  では、再見。 http://members.jcom.home.ne.jp/06k/ -------------------------------------------------------------------------------- おお、次々に突っ込みが…… No.2387 投稿日 2001年7月28日(土)12時29分 投稿者 弟切 千隼 ありがたいことです(^_^) 唯野さんへ > 案・二の場合、特に傲慢でなくても、普通の人なら婚約破棄しそうな状況ですよね、確かに(^^;  同じ幻術を使うのでも、「ハマオが炎に包まれる」ではなくて、他のもうちょっと穏当な幻術なら効果的かも知れませんね。 案・三も、スミナの強欲ぶりが過ぎてハマオの行動が「普通の人として当然」になっていました。 この案は、スミナの強欲さの匙加減が難しいですね。 案・四については、私の説明がまた足りませんでした。どうもすみません。 キサラは、香油は結婚の儀の際に使う分だけあればいいと考え、「○○kgくらいあればいい」(kgという単位がこの世界にあるかどうかはとりあえず置いておいて下さい)と大まかな量をスミナに示しました。その虫を取り過ぎると害虫が増えることは、キサラはあえてスミナに伝えませんでした。なぜならば、スミナが欲をかかずにその量を守れば害虫がのさばることはなく、問題は何もないはずからです。 つまりこれが「キサラの試し」な訳ですね。 「強欲」なスミナが極上の香油をたくさん欲しがってこそぎその虫を採ってしまったからこそ、一種の懲罰を受けることになりました。 はっ、気が付けば小倉さんへのレスを忘れてしまっています。 ごめんなさい小倉さん。悪気はないのですがこれから出かけなければならないので、またもやレスは後回しにさせていただくことになります。どうぞお怒りになりませんよう。 -------------------------------------------------------------------------------- シンデレラ+α No.2388 投稿日 2001年7月28日(土)12時57分 投稿者 藤極堂 >No.2241  2001年7月7日 紺野タツキさん >紺野72(無欲、レベル1、7月2〜7月8日、4/7、今週0個、合計10個) 宝石や、珍味、金貨より王子様とお話することが大事なシンデレラ。 このシンデレラ、他の娘達が王子に話しかけようすると露骨に嫌がるんじゃないのかな? それって自分にとって重要だと思う物が違うだけで無欲とは違うと思います。 ボツ。 >紺野73 良かった探しのポリアンナ。 それはともかく「待つ時間が長いほど王子様と踊る瞬間が楽しい」が彼女の本心だとしても 「全員とは踊れないかもしれない」というのが現実なのだからシンデレラ妄想入ってませんか? 待たされたあげく時間切れという可能性をスッパリ無視しているのは電波っぽい気が。 コワイよ。ボツ。 >紺野74 ダンス好きなシンデレラだと思います。ボツ。 >くのう15(無欲、レベル1、7月2日〜7月8日、2/7、今週0個、合計0個) 価値観の違うシンデレラのようにも見えます。ボツ。 >くのう16 謙虚なシンデレラの気がする。ボツ。 >紫音16 う〜ん。なんか違うという気がするのだが上手く説明できない。 ギブアップ。 あと、ダンスに割り込む役は別に異母姉らでなくてもよいのでは? > 小倉善哉さん >それから、指摘って「こうしたらもっと良くなるのに」という気持ちがあるから、何かを言う訳ですよね。その心は「面白い小説に対する愛」じゃないのかな。 うん、少なくとも私はそう思っている。 時々「小説に対する愛」と「作者への愛」を混同している人がいて 「誉めてくれるのは私が好きだから」 「愛の鞭をくれるのは私を想っているから」などと言っていて嫌になります。 読者が作者への愛を第一に考えているなら 鬼畜系エロパロやヤオイ同人誌がこれほどまでに隆盛しているはず無いでしょーが。 読者にあるのは「面白い小説に対する愛」。 つまりどんなに良い作品を執筆したとしても「自分」への愛は得られないと思った方がいい。 だから作者も第一に愛すべきなのは「読者」ではなくて「作品」でなくちゃと思うのです。 「作品」より「自分」が大事なのは論外だと思いますがね。 >断定 「と、思います」「ではないでしょうか?」「のような気が」増量中。 わからないことはわからないのでギブアップ採用。 間違いは、減らす努力はできるけど無くす事はできないと考えてるので完璧は無理です。 >セミプロ だから本当に私レベルの人はゴロゴロいるんだってば。 なんだか固形ルーを使ってカレーを作っただけで 「すごいです☆ ちょーオイシイです♪ プロの料理人かと思いました(^o^)」 と言われてるみたいで気味が悪いです。 とりあえず作家志望者なら、プロ以外の人の意見も理あるかどうか吟味してくれればいいなあと思っています。 >舌切りスズメ 「小さい」つづらを選ぶから無欲という単純な構図ではないのだと思います。 おじいさん、重いつづらより軽い方を選びましたよね? つまりこのことにより「大きいつづら」と「小さいつづら」どちらであろうと大した物が入っているはずがないという彼の無意識の判断が推測されます。 自分は大した事をしていないのだからお礼も大した物ではないはず ――スズメのお宿で歓待を受け、相手が富豪であることを知った上でこう判断する事が無欲に見えるのではないかと思います。 ……ハズレてるかも。 >いかさん 相変わらず「てにをは」の使い方が間違っている上に、主語が抜けている文章なので何がいいたのかよくわかりません(T_T)。 あらすじ、少なくとも私には理解不能です。 百円ショップ ダイソーで「通じる文章の技術」が発売されているので、購入して日本語を勉強して下さい。頼みます。懇願します。 >紺野タツキさん 一番最初のころに比べれば文章は格段に読みやすくなっていますよ。 思考過程は相変わらず謎が多いですが。 私自身は「同時に何かをやる練習というのは、同時にやらなければならない理由がある」と思っているのでひとつひとつコツコツというのはなんか収まりが悪いです。 それに、やっぱり「これは指摘したらダメだけどこれはOK」という条件をいちいち覚えていられる自信もありません。 他の人が覚えてられるのなら筋に特化した練習でもいいかなとは思いますが。 とりあえず「別枠設定」であらすじを書くなら私は言及しないことにしておきます。 >とんびの羽根さん 解説ありがとうございました。 -------------------------------------------------------------------------------- 雑談と課題と質問と No.2389 投稿日 2001年7月29日(日)17時54分 投稿者 さつき テストも残すところ後僅か、月曜の一教科のみ。 それが終れば夏休み! ああ、なんて甘美な響きだ。 唐突ですが、自分、八月の十三日から九月の二日まで、上海の華東師範大学に短期留学して、語学を勉強してくることになりました。ので、その期間はこちらのページにアクセスできないかも知れません。 向こうのネット環境&日本語フォント対応を祈るばかりです。 向こうでは、午前中は中国語の勉強で、午後の自由時間は本場の武館で本場の中国武術をやってこようとおもってます。(^^ 朝の集団太極拳に参加してみるのも良いかも。(^^; というわけで、ごく少数しかこなせませんでしたが、課題を提出します。 さつき20(無欲、レベル1、7月23〜7月29日、1/7、今週0個、合計2個) ・会場の雰囲気を楽しむシンデレラ。会場は定員制で、締め切られたばかり。諦めて帰る人々の中、会場に入りたいと衛兵に懇願している女性。 ・自分が女性の代わりに帰りますからとシンデレラ。ならば私とと、帰りかけていた人々が戻ってきてしまい、入り口は混乱に陥る。 ・駆けつけてきた王子、事の発端のシンデレラに何故変わろうなどと言ったと尋ねる。 ・舞踏界に来るという夢は叶ったから、これ以上ここにいてもすることが思いつかないですし、ちょうどこの方が入りたがってらしたのでと、申し訳なさそうにシンデレラ。 ・シンデレラの言葉に感動した王子、鶴の一声で会員制を取っ払う。会場になだれ込む人々のなか、シンデレラの手を取る王子。 藤極堂さん> 採点(2359)ありがとうございます。少し気になったことがあるので、さつき13について質問させてください。 このシンデレラは、花束に込められた意味を知らずに女の子にあげてしまった。その意味が「一曲分王子とダンスOK」であった事を知ったのちも、羨ましいとはいいつつも、女の子に花束を返してとは言いません。 これを王子視点から見たとき「踊りたくないシンデレラ」に見える、というのは、王子が、「シンデレラが花束を少女にあげたとき、その意味するところを知らなかった」ことを理解している、という描写がなかったからでしょうか? 花束を投げたのは王子ですので、王子はその一部始終を見ていますから、シンデレラが余興の意味を知る瞬間も、うらやましがりつつも少女に花束の返還を求めない様も、王子は見ているはずです。それなのにどうして「踊りたくないシンデレラ」に見えてしまうんでしょう。 もしかしたら、「すごいなぁ、羨ましいと言って笑うだけ」という文章が、シンデレラが「一曲分王子とダンスOK」に対してあまり執着心を持っていないように読めるんでしょうか? もしよろしければ、お答えください。 -------------------------------------------------------------------------------- 小倉さんへ > No.2390 投稿日 2001年7月29日(日)22時42分 投稿者 弟切 千隼 レスが遅れてすみません。案・三から案・五への突っ込みに対して答えます。 案・三について。 ああ、いつもながら私って全然言葉が足りていませんね m(-_-)m 補足説明します。 「夢見の術」は、ハマオとスミナの二人だけにかけられます。この案ですと、第三者である「観客」はいません。さすがに大勢に対してこんな術をかけるのは大変過ぎる気がしますから。 キサラは、「お二方がめでたく御一緒になられる前に、王と王妃となった御自分たちを先取り体験させてさしあげましょう」と、二人に夢見の術をかけるのですね。 ですから、スミナの無駄遣いもハマオがスミナを処刑することも、もちろん夢の中の出来事です。けれども、それらはみな二人が自分たちで選んだ行動です。 真実味のあるこんな夢を見た後では、ハマオもスミナも少なくとも手放しに喜んで結婚する気はなくすでしょう。 しかし、夢はあくまで夢です。「こんなふうにはなるまい」と二人で努力して未来を変えることもできるのです。互いに心から愛し合っているなら、ハマオとスミナはそういう道を選んだはずでしょう。 にもかかわらず、ハマオは一方的にスミナに婚約破棄を言い渡します。ここにハマオの傲慢さが現われるのですね。 これを書き忘れたら、そりゃあハマオの傲慢さはわかりませんって(^^; 夢の中のスミナの強欲さだけが目立ってしまいますね。 それでもやはり案・三では、キサラの「気高さ」が目立ちませんね。改善の余地ありです。 案・四について。 「農民が抵抗するだろう」というのを読んで、「おお、なるほど」と膝を打ってしまいました。弟切は膝を打ち過ぎて、年を取ったら半月板損傷か何かで歩けなくなるかも知れません(笑) これは思考のポケットですね。 この案を採用するなら、このポケットをつぶさなければなりませんね。 農民がハマオやスミナに抵抗しない理由か、ハマオやスミナが農民の抵抗に気づかない理由か、あるいはハマオやスミナが農民の抵抗に気づいても無視する理由か、どれかをひねり出しませんと。 案・五について。 これは、御指摘の通りです(^_^) こうしてみるとアイディア出しというのは非常に勉強になり、レベルアップに有効です。突っ込んで下さる皆さんに感謝の毎日です。 -------------------------------------------------------------------------------- 回答。 No.2391 投稿日 2001年7月29日(日)23時49分 投稿者 藤極堂 >これを王子視点から見たとき「踊りたくないシンデレラ」に見える、というのは、王子が、「シンデレラが花束を少女にあげたとき、その意味するところを知らなかった」ことを理解している、という描写がなかったからでしょうか? 面識のない多人数が参加する舞踏会で 王子がシンデレラの事情(会場に出席したばかり)を察するとは考えにくいと思いました。 例えばお祭りでごった返す会場内で、他の参加者の参加時刻を把握している人間がどれだけいるでしょうか? 例えばさつきさんは私がよみかく分室にいつから参加しているか覚えているでしょうか? 舞踏会は、空席で遅刻がわかる教室のように出欠がわかりやすい状況ではないと思います。 王子がシンデレラが遅刻した事を知っていて当たり前と主張するのは不自然だと思いますが、私の判断の方が間違っている可能性も否定はしません。 -------------------------------------------------------------------------------- レスを忘れていました(^^; No.2392 投稿日 2001年7月30日(月)11時20分 投稿者 弟切 千隼 紺野さんへ > 突っ込みありがとうございます。 紺野さんがまとめて下さった解釈でほぼ間違いないつもりです。 ただ、キサラが試したのはハマオとスミナの二人ともであって、結果、二人ともに罰を受けることになります。 で、案・五についてです。 紺野さんがおっしゃる通り、自分が恨みを買った訳ではないのに、婚約者に憑いた死霊にひどい目に遭わされたのなら、傲慢な人でなくても結婚するのが嫌になりそうですね。 ここは、死霊がハマオには被害を及ぼさなかったことにして、様子を見ていただけのハマオが一方的にスミナに婚約破棄を言い渡した、とした方が傲慢さを表せるでしょうか。 そこでキサラが「あなたの後ろにもあなたに踏みにじられて死んだ方の霊がいますよ」とハマオに指摘すれば……って、これだと本当にキサラ霊能者モードですね(^^;  いくら真夏で怪談の季節だからって、ここまでやったらやりすぎでしょうか? 怪談で思い出しました。この後は雑談ですのでうざいと思う方は読み飛ばして下さい。 暑気払いとネタ拾い(^_^)を兼ねて、皆さんに訊いてみたいことがあります。 皆さんが今まで経験したことのうちで、最も怖かったのはどんな体験ですか? よろしければお聞かせ下さい。 できましたら、自分自身か、明らかに身元が確定できる人−直接知っている家族、親戚、友人など−の体験を紹介していただければと思います。「友達の友達」・「友達の兄弟」など、実際に会ったことのない人からの又聞き体験談には、実話でないいわゆる「都市伝説」が紛れ込む可能性が大きいので。 -------------------------------------------------------------------------------- 短編蟻地獄いろいろ No.2393 投稿日 2001年7月30日(月)12時08分 投稿者 小倉善哉 ○各エピソードの違う部分を抜粋。 小倉6 ・妹が愚かなため、乱入する姉。 ・「お節介」とそうでないものの違いはわからないが、変わろうとしている妹。 ・繊細度レベル小/健気度な弟。 小倉7 ・妹が愚かなため、乱入する姉。 ・「お節介」とそうでないものの違いはわからないが、変わろうとしている妹。 ・繊細度レベル大/いじらしい弟。 小倉8 ・妹が愚かなため、乱入する姉。 ・「お節介」とそうでないものの違いはわからないが、変わろうとしている妹。 ・繊細度レベル中/健気な弟 小倉9 ・心配度レベルは大だが、自分のために我慢している妹。 ・乱入しようとする姉を止める妹。 ・繊細度レベル小/健気度な弟。 小倉10 ・心配度レベルは大だが、自分のために我慢している妹。 ・乱入しようとする姉を止める妹。 ・繊細度レベル大/いじらしい弟。 小倉11 ・心配度レベルは大だが、自分のために我慢している妹。 ・乱入しようとする姉を止める妹。 ・繊細度レベル中/健気な弟 小倉12 ・妹の話を最後まで聞かず、乱入する姉。 ・弟のために乱入するのを我慢していた妹は、姉に対して怒る。 ・繊細度レベル小/健気度な弟。 小倉13 ・妹の話を最後まで聞かず、乱入する姉。 ・弟のために乱入するのを我慢していた妹は、姉に対して怒る。 ・繊細度レベル大/いじらしい弟。 小倉14 ・妹の話を最後まで聞かず、乱入する姉。 ・弟のために乱入するのを我慢していた妹は、姉に対して怒る。 ・繊細度レベル中/健気な弟 小倉15 ・心配度レベルは大だが、弟のために我慢している妹。 ・乱入しようとする姉を止める妹。 ・繊細度レベル小/健気度な弟。 小倉16 ・心配度レベルは大だが、弟のために我慢している妹。 ・乱入しようとする姉を止める妹。 ・繊細度レベル大/いじらしい弟。 小倉17 ・心配度レベルは大だが、弟のために我慢している妹。 ・乱入しようとする姉を止める妹。 ・繊細度レベル中/健気な弟 ○各エピソードの分析 1)姉(と妹)が教室に乱入するか、否か。  弟の容体を聞けば姉は確実に乱入しようとする。問題は妹が止められるかどうかだけれど、行動のタイミングにより、どちらも起こりうる。  ただ、姉が乱入しない場合「弟は精神的に苦しんでいたため生理痛が重くなっている」ということをどう表現したらいいかも考える必要がある(現段階では、そのポケットが潰れてない)。 2)妹の心境  妹が変わろうとしているのは確実。ただ、どう変わろうとしているのか、いまいち確定できない。  小倉6〜8…変わろうとして、かえって変な状態になっている妹  小倉9〜11…自分のために変わろうとしている妹(弟への信頼度は、姉の弟への信頼度より多い、程度)  小倉12〜14…弟を信頼している妹(姉より行動が遅れて、止められなかった)  小倉15〜17…弟を信頼している妹(姉より行動が遅れるが、止められた) 3)弟の心境  a)繊細度レベル小/健気な弟。   実は繊細なのだが、健気なために、繊細さを隠していた。しかし生理痛に対して、我慢が出来なくなっている弟。   また、この弟は「それほど鈍くない弟」でもある。  b)繊細度レベル大/いじらしい弟。   繊細さを隠せない弟。   また、この弟は「わりと鈍い弟」でもある。  c)繊細度レベル中/健気な弟。   実は繊細なのだが、健気なために、繊細さを隠していた。しかし生理痛に対して、我慢が出来なくなっている弟。   また、この弟は「わりと鈍い弟」でもある。 ○ベストなエピソードをいきなり探してみたりする。  姉が乱入するパターンのポケットをつぶしてないけど、ポケットをつぶさなければいけないってことは、その分、余計に行数が必要ってことなので、潔く没にしてみる。  そうすると、いきなり6個に減ってしまいますが、このうちのベストを探してみようと思います。  2)を考慮して、一番好きな妹像を選び、小倉12〜14に的を絞る。  さらに3)を考慮して一番好きな弟像を選ぶ。  …という訳で、使うエピソードは小倉14に決定したいと思います。  焦ったり急いだりするあまりコケたりして…。とりあえず前進してるつもりですが、コケるのも青春だよな、と自分を慰めてみる(苦笑) ○次にやることを考えてみたり。  後編の800字あらすじを提出。  前編、後編、あわせて800字あらすじ(各400字あらすじ)を提出。  短編賞の規程が「400字のあらすじ添付」らしいので前編、後編、あわせて400字のあらすじも提出。  全体の4分割は以前、提出した分でいいと自分で思っていますが、どうなんでしょう。  全体の16分割は、36分割になっています(でもこれ以上どうしようもないと思っている)。  なので、各文字数のあらすじが出来て、特にツッコミが入らなかったら、勝手にプロットに進もうと思っています。  規程枚数をよく見たら、「400字詰め原稿用紙40枚〜70枚」となっているのに気付いてちょっぴりへこみ気味です。  80枚でも「大丈夫かな?」と思っているのに…うーむ。取りあえず書き上げることが先決ですね。  そういえば一行テーマももう一度考えておかないとですね。あ、あと、四人の氏名アイデアも。 -------------------------------------------------------------------------------- とりあえず No.2394 投稿日 2001年7月30日(月)13時28分 投稿者 唯野教授 臨床心理学概論のレポート2000字が終了。 あとは社会心理学のレポートか。真の夏休みは近い。 >弟切 千隼さん >農民が抵抗するだろう 確か、時代設定は中世ですよね。人間の天敵駆除に原因する害虫の大発生は数十年前にも起こっていますし、食物連鎖の概念すらない時代ですから、農民の知識からして抵抗は無くてもおかしくないと思われます。しかし下記の理由で、経験的に知っていた、とするのもいいかもしれません。 >ハマオやスミナが農民の抵抗に気づいても無視する理由か、どれかをひねり出しませんと。 ひねり出すまでもなく、抵抗を無視する「傲慢」な態度であった、でいいと思います。キサラがハマオを見限る理由になるじゃないですか。 さて、自分の方のアイデア出し、バラバラ以外の攻撃。 以前、「氷結系の魔法は無い」とか言っていたような気がしますが、このご都合主義な設定を撤回。その代わり、新たに設定をつけたします。 すなわち、「熱操作系の魔法は、エネルギー不変の法則を守るために、発動が完了する際に周囲の熱状況を発動前と同じに戻す」というもの。 たとえば炎の魔法を使うと、一時的に施術範囲の温度は跳ね上がるものの、魔法の効果時間が切れるとそれが元に戻ります。氷の魔法を使った場合も同じ。 承─結での攻撃は、この氷の魔法を使おうと思います。一時的な細胞内凍結で壊死させようという目論み(不死者には無駄ですが)。 ちなみに、上記の設定の為に、「最後に主人公が不死者を焼き尽くす際、なぜ熱の余波で共倒れにならなかったのか」というポケットが潰れます。 どうでしょうか。 -------------------------------------------------------------------------------- あらすじ連発 No.2395 投稿日 2001年7月30日(月)19時39分 投稿者 小倉善哉 ○その前に雑談  私事でなかなか忙しくなってきました(^^; つっこみ&レスが減りそうです(もともとそんなにしてないだろうというツッコミは却下させて頂きます/爆)。 >弟切さん  私が中学生の頃に体験したコワイ(?)話です。  あれは中学校2年生の夏休みでした。  その日は部活で午後から登校しなくてはならなかったので、昼食後のんびり学校へ行きました。私の教室は道路に面していたので、ぼうっとしながら2階を眺めていると、男の子の姿が見えました。あれ、と思い、見直してみると、男の子の姿は消えていました。  なぜ、「あれ?」と思ったのだったか、よく思い返してみると、男の子は何故か、冬服を着ていたのです。それだけでなく、教室の手前には大きな木が並んでいて、普通なら窓から人陰が見える訳が無いのです。つまり、教室の窓、木の枝、そして冬服の上半身だけの男の子の姿が見えた訳なのです。  この件だけでもぞぞっとしたのですが、実はまだ続きがあります。  10月頃のことでした。女子が騒いでいるので聞き耳を立てていたら、どうも文化祭の実行委員が夜遅くに(といっても中学生のこと、7時とか8時とかだったのでしょうが)教室で記念写真を撮ったそうなのです。  窓の外、木の枝のあたりに、人陰がぼんやりと映っていたそうです。  ちょうど、私が冬服の男の子を見たあたりと一致していました。  この話には、さらに後日談があります。高校生になってから、怪談話として、従兄にこの話をしてやりました。従兄も同じ中学出身でした。その話を聞いたあと、従兄はなんとも言われぬような表情になりました。  私が勉強していたあの教室で、従兄より二歳年上の男子生徒が、紙ヒコーキをとばして遊んでいて窓から転落したという事件が、実際にあったのだそうです。  小倉は実は幽霊は信じてないのですが(最初に見た冬服の男の子もきっと見間違いだと思っている)…気のせいと事実とが何とも絶妙なバランスで綱渡りをしていて、後になる程、怖くなるのでした(笑)←書きながら思い出して怖がっているアホ(爆) ○と、いうことであらすじ提出 「家族ごっこ(仮)/小倉6」(800字あらすじ)  兄は自分とは違う才能を持った姉を恐れはじめていた。帰宅した姉がケンカを売ってきて、思わず買ってしまう兄。妹は姉を止めるが、余計なお世話だと拒絶され、ケンカが拡大する。ケンカを目撃し、信じられない様子の弟に対して、兄は前から出来のいい弟が嫌いだったと告白する。ショックを受ける弟。  妹は、家を飛び出した弟を追いかけ、慰めるつもりで兄への評価を下げたことを言う。しかし、弟を怒らせてしまう結果となる。とっさに謝り、許されるが、妹は自分のお節介を自覚し、二人の関係はぎくしゃくしていく。  その日の夜、姉は兄に言い過ぎたことを謝る。しかし、兄の態度にカチンときた姉は再び兄にケンカを売り、二人は仲直りもせずに翌朝を迎える。普段通りに学校に行こうとするが、兄は弟に軽蔑されたと思い込んでいて、プレッシャーから登校途中で吐いてしまう。兄の恐怖を理解した姉は、心から謝罪するが、その言葉は拒絶されてしまうのだった。  妹はお節介なせいで弟から嫌われていると思い、弟を避けていた。弟は避けられた悲しさから恋心に気付き、自分から妹に近付こうとする。しかし目の前で逃げられてしまい、妹を引き止めるために告白する。妹は告白されて自分の心に気付き、二人は両想いとなる。  姉が帰宅すると、兄が再び吐いていた。介抱しようとして再び拒絶されるが、姉はめげずに吐しゃ物の片付けをする。そんな姉に感化され、兄は弟と向き合うことを決意する。  翌日、兄は学校へ行き、弟と会う。しかし、弟の様子はおかしい。兄に情けない姿を見られたくなくて生理痛を我慢していたことを聞かされ、兄は弟のことを誤解していたことに気付く。兄は、弟と和解する。一方、姉も、妹がお節介でなくなっていることを知り、妹と和解するのだった。  帰宅時、四人は少しだけ成長したことをご神木に報告し、お礼を言う。すると木の実が姉と弟の上に落ちて、二人が元に戻った。   家族ごっこ(仮)/小倉1 (800字あらすじ)  ある日の帰り道、妹は神社の御神木に一緒に帰っていた姉の成長を祈る。すると御神木の枝が折れ、隣で祈っていた兄弟の弟を巻き添えにして、姉が枝の下敷きになってしまう。  ところが目覚めた二人の精神は入れ替わっていた。全員で二人を治す方法を考え、試してみるが、何をしても元に戻らない。姉と弟はそれぞれの身体の家へ帰ることになる。  それぞれの家で過ごす姉と弟。一日が終る頃、妹は弟を守ってやろうと思うようになっていた。一方姉は兄に放っておかれて、全てを自分で対処せねばならず困ってしまった。  学校で姉は弟の振りをこなしていた。しかし弟は全くなりきれていない。放課後、姉は兄が一緒に帰るという約束を破ったので腹を立て、妹と弟を連れて家に帰るのだった。  兄は勉強以外の才能のある姉を恐れはじめていた。帰宅した姉に喧嘩を売られ、大喧嘩がはじまる。声を荒げる兄の様子が信じられない弟に対して、兄は前から出来のいい弟が嫌いだったと告白してしまう。  帰り道、妹は、弟を慰めるつもりで兄の評価を下げたことを言い、喧嘩になってしまう。  その夜、姉は再び兄に喧嘩を売り、二人は仲直りもせず翌朝を迎える。兄は弟に軽蔑されたと思い込んでいて吐いてしまう。兄の恐怖を理解した姉は謝罪するが、拒絶される。  妹は弟に嫌われたと思い、弟を避けていた。弟は避けられた悲しさから恋心に気付き、妹に告白する。妹は告白されて自分の心に気付き、二人は両想いとなる。  姉が帰宅すると、兄が再び吐いていた。再び拒絶されても姉は兄の介抱をする。姉に感化され、兄は弟と向き合うことを決意する。  翌日、兄は学校へ行き、弟と会い、話す。兄は弟のことを誤解していたことに気付き、弟と和解する。一方、姉も、妹がお節介でなくなっていることを知り、妹と和解する。  帰宅時、四人はご神木にお礼を言う。木の実が姉と弟の上に落ちて、二人は元に戻った。 家族ごっこ(仮)/小倉1 (400字あらすじ)  下校時、妹が姉の成長を神社の御神木に祈ると、枝が折れ、隣にいた兄弟の弟と姉が下敷きになり、二人の精神が入れ替わった。元に戻らないので、二人は各身体の家へ帰る。  妹と弟は仲良くやっていたが、姉と兄はそりがあわなかった。弟の前で弟の顔をした姉と喧嘩をしてしまい、兄は前から出来のいい弟が嫌いだったと告白せざるをえなくなる。  また、喧嘩を止めようとした妹は姉からお節介と言われる。お節介のせいで弟とも喧嘩するが、欠点も受け入れられカップルになる。  翌日、姉は兄が登校途中に吐いたのを見て、兄のストレスを理解する。謝っても拒絶されたので、態度で示す姉。そんな姉に感化されて、兄は弟と向き合うため、登校することに。  登校した兄は弟と会い、今まで誤解していたことに気付き、和解する。一方、姉もお節介でなくなった妹と和解するのだった。  帰宅時、四人はご神木にお礼を言う。木の実が姉と弟の上に落ちて、二人は元に戻った。 ○そして連絡。  8月2日〜8月5日は旅行に行くので、ネット環境にありません。…うーん。できるだけ頑張ります(汗) http://face.ruru.ne.jp/siruko/ -------------------------------------------------------------------------------- ブタ型虫除け器活躍中 No.2396 投稿日 2001年7月31日(火)20時59分 投稿者 紺野タツキ >雑談  日曜日、なぜか選挙速報などを見ていたら、シンデレラの事を忘れていました。べつに選挙なんてタイムリーに知る必要全然ないのに、なんで選挙速報見たんだろう・・・  反省して、週の前半からシンデレラをためていくことにしました。 >シンデレラ迷宮  紺野83(無欲、レベル1、7月30〜8月5日、1/7、今週0個、合計10個) ・入り口でカードを渡される。くじになっていて数字が書いてあり、抽選で王子と踊れる人が決まるようになっているのだった。 ・シンデレラは大広間で、がたつくテーブルを発見する。がたついたところでたいして害はないのだが、ちょうどカードを持っていたのでテーブルの足の下にさしこんでみる。 ・テーブルはがたつかなくなったので、シンデレラは安心してうれしい気持ちになる。 ・やがて抽選が行われるが、当選者が名のりでない。王子は、一人一人に聞いてまわるうち、テーブルの下からカードを見つける。それが当選番号だった。 ・見ていた人の証言からカードの持ち主がシンデレラだとわかる。なぜこんな事をしたのかたずねると、シンデレラはありのままを話し、カードがくじだという事を忘れていた、と答える。 ・王子はシンデレラをダンスに誘う。 紺野84(無欲、レベル1、7月30〜8月5日、1/7、今週0個、合計10個) ・入り口で、王子と踊れる順番を記した整理券がくばられる。整理券と引き換えに、誰もが一度ずつ王子と踊れるのだ。 ・シンデレラは料理を取ろうとして整理券をテーブルに置く。そばにいた娘がそれを盗って立ち去る。 ・シンデレラは気づいて追おうとするが、途中で止める。 ・かたわらで見ていた貴族が、なぜ追わないのかとたずねる。 ・シンデレラは、数時間前までは、王子様と踊れる事はもとより、舞踏会に来られる事さえ夢のようだった、という事を思い出したから、と答える。 ・貴族からその話を聞いた王子は、シンデレラをダンスに誘う。 >弟切さん  スミナに死霊がついたのはスミナが「強欲」だったせいだ、とわかってもなお、ハマオがスミナを責めてスミナとの結婚を拒否したら、「傲慢」になりそうですね。  でも死霊とか、夢を見させるとか、害虫とかが出てくると、背景やら社会構造やらの説明がまたいろいろ必要じゃないですか。ハマオの「傲慢さ」をきっちり説明するためにも、解決しないとならないポケットが増える気がするのです。    ところで、私は怖い思いはした事がありません。『赤毛のアン』の「お化けの森」のように、たいていは自分の想像でおびえます。 -------------------------------------------------------------------------------- あらすじ訂正… No.2397 投稿日 2001年7月31日(火)21時33分 投稿者 小倉善哉  800字あらすじの方、気に入らないのでもう一度直します(;;) 家族ごっこ(仮)/小倉2 (800字あらすじ)  ある日の帰り道、妹は神社の御神木に一緒に帰っていた姉の成長を祈る。すると御神木の枝が折れ、隣で祈っていた兄弟の弟を巻き添えにして、姉が枝の下敷きになってしまう。  ところが目覚めた二人の精神は入れ替わっていた。全員で二人を治す方法を考え、試してみるが、何をしても元に戻らない。姉と弟はそれぞれの身体の家へ帰ることになる。  それぞれの家で過ごす姉と弟。一日が終る頃、妹は弟を守ってやろうと思うようになっていた。一方姉は兄に放っておかれて、全てを自分で対処せねばならず困っていた。  学校で姉は弟の振りをこなしていた。しかし弟は全くなりきれていない。放課後、姉は兄が一緒に帰るという約束を破ったので腹を立て、妹と弟を連れて家に帰るのだった。  兄は弟の身体を持つ、勉強以外の才能ある姉を恐れだしていた。帰宅した姉に喧嘩を売られ、買う兄。仲裁しようとした妹は姉にお節介と言われる。喧嘩を目撃した弟に、兄は前から出来のいい弟が嫌いだったと告げる。  夜、姉は再び兄に喧嘩を売り、二人は仲直りもせず翌朝を迎える。登校中、ストレスから吐いてしまう兄。弟に対する兄の劣等感を理解した姉は謝るが、拒絶されるのだった。  兄弟の家から帰る途中、妹はお節介なせいで弟とも喧嘩してしまう。妹は弟に嫌われたと思い、弟を避けていた。弟は避けられた悲しさから恋心に気付き、妹に告白する。妹は告白されて自分の気持ちに気付き、両想いになる。妹はお節介な自分を変えようと思う。  姉が帰宅すると、兄が再び吐いていた。再び拒絶されても姉は兄の介抱をする。姉に感化され、兄は弟と向き合うことを決意する。  翌日、兄は学校へ行き、弟と会い、話す。兄は弟のことを誤解していたことに気付き、弟と和解する。一方、姉も、妹がお節介でなくなったことを知り、妹と和解する。  帰宅時、四人はご神木にお礼を言う。木の実が姉と弟の上に落ちて、二人は元に戻った。  あと、後編の800字あらすじも、以下のように変更させて下さい(;;) 訂正箇所は、だいたい半分くらいのところ(400字あたりの部分)です。 <訂正前>  妹はお節介なせいで弟から嫌われていると思い、弟を避けていた。弟は避けられた悲しさから恋心に気付き、自分から妹に近付こうとする。しかし目の前で逃げられてしまい、妹を引き止めるために告白する。妹は告白されて自分の心に気付き、二人は両想いとなる。 <訂正後>  妹はお節介なせいで弟に嫌われたと思い、弟を避けていた。弟は避けられた悲しさから恋心に気付き、妹に告白する。妹は告白されて自分の気持ちに気付き、両想いになる。弟の言葉から、妹はお節介な自分を変えようと思う。 ○一行テーマ 「他人と喧嘩し、仲直りすることで成長するきっかけをつかんだ二組の兄弟が和解する話」  なんとか一行にすると、こうなりました。一行テーマに人格交代はやっぱり出てきません。人格交代がなくても面白い話に出来るだろうな…と思うのですが、ファンタジーが書きたいのでこのまま行きます。  気になるのは出来上がり枚数ですね…。どれだけの分量になるのか、小倉には分かりません。とりあえず書いてみて削るか、プロットの段階で削るのか…どうしたらいいんだろう。  まあ、考えても仕方がないですね。とりあえず手を動かします。 http://face.ruru.ne.jp/siruko/ -------------------------------------------------------------------------------- 転部アイディア修正しました No.2398 投稿日 2001年7月31日(火)22時45分 投稿者 弟切 千隼 皆さんからの突っ込みを受けて、先に提出した「王国の魔女」(仮題)の転部アイディアを修正しました。 とりあえず、案・一だけ修正版を提出します。 「王国の魔女」(仮題)転部アイディア出し 案・一 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− キサラは、結婚を祝う贈り物として、御馳走を食べても太らないという作用のある薬草をスミナに贈る。細身の女性を好むハマオの歓心を買うために、贅沢な食事が好きなのにそれを我慢していたスミナは喜んで受け取る。その薬草は飲み過ぎると逆にひどく太るという副作用があるため、キサラは飲む量を厳守するようスミナに言い渡す。しかし食欲に任せて御馳走を食べ過ぎたスミナは、それを帳消しにしようと多過ぎる量の薬草を飲み、ひどく太ってしまう。そんなスミナを見たハマオは、三ヶ月後の結婚式までに元に戻るのかとキサラに訊ね、キサラは戻るには半年以上かかると答える。ハマオは、ならば婚約を取り消すと冷たく言い放つ。キサラは副作用を解消する作用のある薬草をスミナに渡し、ハマオに別れを告げる。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− この後は雑談です。 怖い体験を語って下さった皆さん、ありがとうございます。言いだしっぺとして、私の怖い体験談も語らなければなりませんね。 まだ私が前の会社に勤めていた頃のことです。 お正月休みに東京へ遊びに行って、白蛇の形をした可愛い土鈴を見つけ、気に入って買ってきました。休み明けにその土鈴を会社に持っていって、当時私が使っていたデスクトップマシンの外付けハードディスクの上に飾ったところ、非常に嫌な予感がしました。 「何だか、ここにこの土鈴ってものすごおぉぉく似合わない」 とても愛らしい土鈴なのに、その時の私には、その土鈴の白蛇がその場にいることをひどく嫌がっているように見えました。そんなことは気のせいだと自分に言い聞かせて飾り続けていたら、その日のうちに突然「しゃああああ」とハードディスクが妙な音を立て始め、お亡くなりになりました。 そのハードディスク内のデータは、1バイトたりとも救えませんでした(;_;) 今、その白蛇くんは私の実家の棚に飾られています。その後、このような霊験?は現わしていません。 -------------------------------------------------------------------------------- 怖い話 No.2399 投稿日 2001年7月31日(火)23時57分 投稿者 藤極堂 ままがぱぱをころそうとして包丁をふりあげてわたしにおとうさんにしがみついておさえておくようにいったとき。 -------------------------------------------------------------------------------- 修正考え中…… No.2400 投稿日 2001年8月1日(水)14時06分 投稿者 弟切 千隼 案・二以降の修正がなかなかうまくゆきません(;_;)  あまりにもうまくいかない場合は、案自体を捨てて新しいのを考える方がいいのでしょうね。アイディアに固執することが目的ではなくて、書きたいことをより効果的に演出するためにアイディアを練っているのですから。 自分の考えをまとめるために、皆さんの書きこみにヒントがないかとここを見ていたら、紺野さんの書きこみに目が行きました。ちょうどいいので紺野さんの書きこみに答える形で自分の考えをまとめてみようと思います。 書きこんで下さった紺野さんに感謝します。 紺野さんへ > 「王国の魔女」(仮題)は、架空のファンタジー世界のお話です。架空の世界を書くということは、少なくとも読者から見える範囲で矛盾しない世界を一つ作り上げるということです。 このお話は最初から、「ファンタジー世界で書くこと」という縛りをかけられていましたので、どうあっても私はこの世界とは違う異世界を作り上げなければなりませんでした。 もちろん、紺野さんがおっしゃる通り、あまりにも複雑な設定は自己破綻の元になりますね。とりわけこの作品は「短編であること」という縛りもかけられていますから、原稿用紙70枚以内−電撃短編賞の規定枚数ですね(^_^)−くらいで読者に説明できる異世界でなければなりません。 異世界で何らかの道具立てを出す場合、この現実世界でも馴染みのある道具をちょっと脚色して出すか、あるいは一般に流布しているファンタジー作品でよく用いられている道具を流用するかすると、読者にわかってもらいやすいですね。読者に手っ取り早く世界の仕組みを理解してもらうために、「王国の魔女」(仮題)でもその手を使おうと私は考えました。 案・一の「薬草」と案・四の「害虫」は、現実世界でも馴染みのある概念なので特に詳しく説明する必要はありませんよね。案・二の「幻術」と案・三の「夢見の術」、案・五の「死霊」は、ファンタジー作品には割によく出てくるものだと思うので、それほど詳しく解説しなくても読者には理解してもらえると考えました。 自分では、読者に理解してもらいにくい特殊な設定は使っていないつもりでしたが、わかりにくかったでしょうか? と、ここまで書いたところで、また改良案を考えます。 -------------------------------------------------------------------------------- ドキドキ(小心者) No.2401 投稿日 2001年8月1日(水)20時32分 投稿者 小倉善哉  特にツッコミがないので、勝手にプロットに進んでます…(汗)  登場人物の名前は、これから考えます。来週の月、火あたりにはアップする予定です。 「家族ごっこ」プロット/小倉1 1、帰路  ※時期は台風直後(御神木の枝が折れる伏線)。  ※舞台は都市部から少し離れた田舎町。 (妹視点) 神社  ※神主不足のため、社務所は無人。  ・自由奔放な姉に小言を言う妹。  ・迷惑そうな姉の様子に、それ以上言うのは諦める妹。 御神木の下  ・御神木に祈っている兄弟を発見する妹。  ・妹、御神木に祈る。ふざけて一緒に祈る姉。  ・御神木の枝が折れ、下敷きになる姉と弟。 (弟視点)  ・気絶から覚め、自分の体が女性のものであることに気付く弟。  ・姉が目覚め、二人の心が入れ替わってしまったことが兄と妹にも分かる。  ・兄の提案で頭突きを試してみる姉と弟。しかし、元には戻らない。  ・諦めてそれぞれの身体の家に帰ることを提案する兄。  ・弟、内心気が進まないが、兄の言う通りにする。 2、姉妹の家 (妹視点)  ・お互い人見知りをして、会話のはずまない二人。  ・弟を姉の部屋に連れて行き、着替えを手伝おうとする妹。  ・妹、抵抗する弟にあきれる。  ・弟の着替えを終え、自室に戻る妹。妹は疲れている。 (弟視点)  ・姉の部屋を観察する弟。  ・弟、一人きりなのを確認し、姉の胸に触ろうとする。  ・弟が胸に触れる寸前、食事に呼ばれる。 夕食  ・にぎやかな食卓に驚く弟。  ・母親に様子が違うことを指摘され、うろたえる弟。  ・妹にフォローされる弟。 風呂  ・風呂に呼ばれ、うろたえる弟。  ・妹に叱られ、風呂に入ることにする弟。  ・妹に手伝ってもらい、風呂に入る弟。  ・恥ずかしがる弟に顔を赤くする妹。  ・羞恥心のためと長風呂のせいでのぼせる弟。 夜 (妹視点)  ・眠れず、台所に水を飲みに行く妹。  ・弟が台所にいて驚く妹。  ・不安を吐露する弟。   ※夏休みの間、御神木にいつもお水をあげていたのに、と恨みがましく言う弟。妹も同じ事をしていたことが分かる。  ・妹、弟を守ろうと決意する。 3、兄弟の家 (姉視点)  ・豪邸と家政婦の存在に驚く姉。  ・兄が自室に戻り、姉は一人にされる。  ・男性の体臭が気になった姉は、家政婦に手伝ってもらいベッドシーツを替える。  ・一人きりになり、落ち着くと同時に疲れる姉。 夕食  ・静かな食卓。息子の変化に気付かない両親にあきれる姉。  ・我家と比較し、淋しくなる姉。 夜  ・風呂から出て、情けない気分になっている姉。  ・自分を放ったらかしにしていた兄に、文句を言う姉。  ・一応、謝る兄。  ・一応、許す姉。不愉快な気分は晴れない。 4、学校 兄弟の家 (姉視点)  ・朝ご飯を作り、食べている姉。  ・兄にも勧めるが断られる。  ・腹を立てる姉。 正門  ・姉と兄、妹と弟と会う。  ・弟の髪型が可愛くなっていることを指摘する兄。鼻高々の妹。  ・姉、弟から、登校するか休むか、携帯で相談しようとしたけど、そのことに気付いたのは朝の忙しい時間帯だったのでやめた、と言われる。 放課 (妹視点)  ・心配で姉の様子を見に行く妹。  ・弟の振りをこなしている姉にドギマギする妹。  ・弟の様子を見に行き、兄と弟に姉の様子を報告する妹。  ・教室に戻り、友達に弟のことをからかわれる妹。 昼休み (姉視点)  ・兄が迎えに来て、弟の振りをする姉。  ・中庭で弁当を広げる四人。  ・妹に弟の振りを誉められ、苦笑する姉。  ・姉、兄に、一緒に帰ろうと一方的に約束する。 放課後  ・兄が先に帰っていて、腹を立てる姉。  ・妹と弟が様子を見に来る。  ・二人を連れて帰宅する姉。 5、喧嘩 兄弟の家 (兄視点)  ・自室で姉に対する恐れについて考えている兄。  ・姉が部屋に入って来る。  ・不満を爆発させた姉は、兄に、弟へのコンプレックスを指摘する。  ・図星を指されて腹を立てた兄、姉のジャイアニズムを指摘する。  ・逆上する姉を、妹が止めようとする。姉にお節介といわれる妹。  ・弟が見ていることに気付く兄。  ・兄、動揺している弟に、以前から嫌いだったことを告白する。 帰路 (妹視点)  ・兄弟の家を飛び出した弟を追いかける妹。  ・妹は弟を慰めるために兄への評価を下げたことを言う。  ・弟と喧嘩になるが、妹はすぐに謝る。お節介なのを自覚する妹。 夜 (姉視点)  ・兄に謝る姉。  ・兄の態度が悪いため、姉は再び喧嘩を売る。  ・兄、弟に対するコンプレックスについて、自分でも押さえられないことを告白をする。  ・兄を放っておくことにする姉。 6、弟と妹の和解と、姉と兄の和解 (姉視点) 翌朝  ・登校途中、吐き出す兄。  ・姉、兄のストレスを知り、兄に謝る。しかし、拒絶されてしまう。  ・一人で家に帰る兄。姉は途方に暮れている。 学校にて (妹視点)  ・妹はお節介なせいで弟に嫌われたと思い込んでいて、昨夜から弟を避けている。 昼休み (弟視点)  ・兄が休んでいて、姉も落ち込んでいるし、妹にも避けられ、淋しい弟。  ・避けられた淋しさから妹への恋心に気付く弟。  ・妹と一緒にお弁当を食べようと誘いに行く弟。  ・妹に目の前で逃げられ、反射的に追いかける弟。  ・校舎の裏で妹を捕まえた弟、告白する。 (妹視点)  ・お節介だから嫌われていると思っていたと告白し、泣き出す妹。  ・弟から、お節介という言葉の意味を教えられ、そういう自分が嫌なら気を付ければいいと言われる妹。  ・妹、弟に嫌われていると思うと哀しかったことから、弟への気持ちに気が付き、告白を受け入れる。 兄弟の家 (姉視点)  ・姉が帰宅すると、兄が吐いている。  ・兄を介抱しようとするが、拒絶される姉。  ・姉は兄に拒絶されても、吐しゃ物の片付けをし、介抱をする。 夜 (兄視点)  ・看病している姉に、明日は学校に行くことを告げる兄。 7、兄弟の和解、姉妹の和解 早朝の教室 (兄視点)  ・早朝、教室にいる兄。弟が後からやってくる。  ・腹痛を我慢できずに、机に突っ伏す弟。  ・突然の出来事にオロオロする兄。 廊下 (姉視点)  ・廊下で兄弟の成り行きを見守っている姉妹。姉は妹から弟が生理痛を我慢していることを聞く。  ・教室に乱入する姉。 教室  ・教室に乱入してきた姉、我慢する弟を叱り、弟を止めなかった妹を叱る。  ・あっけにとられている兄。  ・弟を止めなかったのはその方が弟のためになると思ったからだ、と反抗する妹。  ・姉は妹が変わったことを認め、謝罪し、和解する。 (兄視点)  ・兄、姉の言葉から弟が精神的に圧迫を感じていたから生理痛が重くなっていたことを知る。  ・兄に嫌われている理由を「弱い」からだと勘違いしているので、恥ずかしそうにする弟。  ・兄、自分を嫌っていない様子の弟に、何故嫌わないのかと理由を問う。  ・弟、嫌われているからといって嫌いにはなれない、と答える。  ・兄が弟に好かれていることを理解し、和解する兄弟。  ・兄弟を二人だけにする姉妹。 8、神社にて (妹視点)  ・四人で帰宅している。神社の御神木の前で立ち止まる妹。  ・妹、御神木に姉と弟の精神が入れ替わったから仲良くなれたと、今までのお礼を言う。  ・さらに妹、二人を元に戻して下さいとお願いする。  ・妹と一緒に祈る兄、姉、弟。  ・御神木から木の実が落ち、姉と弟の頭に当る。  ・元に戻る二人。  ・喜ぶ四人。 ○ちょっと言い訳。  まずこのプロットを書き終えて思ったこと。「70枚にしては長いんじゃないのか?」  小倉はまともに短編を書き上げたことがありません。プロットから本文が何枚になるかという計算も出来ません。「書いてみないと分からない」状態です。  とりあえず書いてみて、枚数が多かったら削る方向でいこう、と考えています。  あと、小倉はこれ以降、日曜日の夜までネット環境にありません。その間に登場人物の氏名案を考えますので、あらすじ、分割、プロットについてのツッコミ、お待ちしております(涙) http://face.ruru.ne.jp/siruko/ -------------------------------------------------------------------------------- 8月ですねえ No.2402 投稿日 2001年8月1日(水)23時53分 投稿者 かねやん  短編を賞に送る方、8月最後までで良かったのでしたっけ? 頑張ってくだされ〜  つーことで、しばらく自分の作品について思考しとりました。  自分でも不思議なくらいいろいろ頭に浮かんできました。  使えないモノが  修行の成果出てないやーん(笑)  そっちのほうが思考展開しやすいのは何故でしょう? おかげで話の種になるものはたくさんできましたけど(苦笑)  特にクーラーの無い己の部屋の中だと、どこまでも怪しい方向へ思考が進んでいきます。  くだらないネタを思いついては1人でゲラゲラ笑っております。何が面白いんだかわからないけど笑いが止まらないです。他人が見たら怪しい人間になってます。  かなり頭の中膿んでます。全ては夏のせいです。ビバ・真夏日!! ……と言う感じで自分を盛り上げないと、やってられないほど暑いですね(笑)  少々夏ばて気味でおかゆを食べております。  皆さんもお身体には気をつけてくだされ。 -------------------------------------------------------------------------------- no.2363より、いろいろ No.2403 投稿日 2001年8月2日(木)01時55分 投稿者 かねやん >紺野81  王子がシンデレラに話しかける理由が弱いです。後半部を見てもシンデレラはサラダを満足そうに食べていたのですから。  中央の高級料理を食べてないでサラダばかり食べている人がいても、それは人それぞれだろう、と考えるかと。  サラダばかり食べるシンデレラに興味は持つかもしれませんが。 >紺野82  印象として残るのは、難しいターンができないので諦めてしまったシンデレラ、ですね。  だから王子が声をかけるのも変な感じです。  ちょっと自分なりに思考。  ターンができたシンデレラ、満足して普通のステップで踊りはじめる。  うーん、これだとターンがしたかっただけのシンデレラ、あるいはターンに夢中になって王子の存在を忘れたシンデレラになっちゃいますね。  難しいなりねえ。 >小倉さん 「家族ごっこ(仮)」  ええと、前後編に分けるの止めてしまったのでしょうか?  もし前後編に分けるなら、前編だけの、後編だけのハコガキが見たいですね。  あと全体的にシリアス調の話になる、で考えあってますかね?    さて下は、個人的に視点の切り替えが頻繁に起こると読みにくいと感じる質なもので書いたものです。  前後編を分けていることも前提にしています。  兄弟姉妹あわせて、4人のキャラクターが主役クラスとして登場しますが、その中でも主人公的な存在を作るほうがいい気がします。そのキャラを中心に話が進む形で。  読んだ感じだと前編だったら弟、後編だったら兄が話の中心になってるようですので、前編では姉や兄の様子は、弟が見たり聞いたりしたことでわかるようにして、後編では妹や弟の様子は、兄が見たり聞いたりしたことでわかるようにすると、視点の移動が少なくなると思います。 >とんびの羽根さん >>かねやんさんてまめだなと感心する今日このごろです。  まめじゃなくて暇なだけです(泣) >いかさん >>しかし、私はあえてこうします。二つを掛け合わせた「異種族間に生まれる皮肉にまつわる話」というテーマに。  それを乗り越えて人との結びつきを強くする話のほうが、掛け合わさってなかったので、何と何を掛け合わせたかわからなかったのですが(^^;; >さつき20  替わろうとするのは優しいシンデレラかと。  定員制なのは人が入らなかったのか、選ばれた人だけのためだからなのかだと思うのですが、前者だと王子がいれたくてもいれられないだろうし、後者ならシンデレラが選ばれた人になっているのはおかしい気がします。 >唯野さん >>「熱操作系の魔法は、エネルギー不変の法則を守るために、発動が完了する際に周囲の熱状況を発動前と同じに戻す」というもの。 たとえば炎の魔法を使うと、一時的に施術範囲の温度は跳ね上がるものの、魔法の効果時間が切れるとそれが元に戻ります。氷の魔法を使った場合も同じ。  これは伏線をいれる必要がある案ですね。  あとは、エネルギー不変であるなら使ったエネルギー分温度が下がるほうが良いと思いました。 >紺野83  くじの事を忘れていた=王子と別に踊りたいと思っていなかった、と王子が考える気がします。 >紺野84  無欲ですけど、みんなが見ている中で盗みをする娘に違和感を感じます。 >弟切さん  案5の悪霊にとり憑かれるスミナ。存在自体はありえない事では無いけど、登場自体が突然すぎるような気がします。  お祝いの電話を百合子の姉にかけたので、百合子に別の恋人がいることを知った、みたいな。  なにか1クッションを置いたほうが良いような気がします。 -------------------------------------------------------------------------------- アイディア修正 No.2404 投稿日 2001年8月2日(木)23時46分 投稿者 弟切 千隼 「王国の魔女」(仮題)転部アイディアの修正が再びできました。今回は案・二の修正版を提出します。 「王国の魔女」(仮題)転部アイディア出し 案・二 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 有力貴族であるスミナの父は、自分の財力を見せびらかすために自分と自分の家族をたくさんの黄金製装身具で飾り、王室主催の舞踏会に現われる。そんなスミナの一家に対して、ハマオは王家の力を見せつけねばならないと考え、キサラにその魔術の力を披露するよう命じる。キサラはハマオに魔術をかけ、ハマオがくしゃみをするたびにハマオの口から金貨が飛び出すようにする。誰よりも先にスミナが金貨に飛びついて拾い集める。最初は喜んでいたハマオは、くしゃみばかり出て食べたりしゃべったりするのが不自由なのに閉口し、キサラに術を解くように命じる。キサラが術を解くと金貨は消え、それは幻術によるものだったと判明する。ハマオはスミナがくしゃみをする自分よりも金貨に気を取られていたことを非難し、スミナに婚約解消を言い渡す。キサラはハマオもスミナも黄金という財に気を取られていたことは同じだと指摘し、ハマオに別れを告げる。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− これで、修正前に足りなかったキサラの気高さやハマオの傲慢さがきちんと表現できていると良いのですが。 -------------------------------------------------------------------------------- 駆け抜けるは野心と欲望。横たわるのは犬と豚。 No.2405 投稿日 2001年8月3日(金)03時32分 投稿者 霧原 智亜希 さあ、俺も駆け足で書き込みを。 ってうわっ三時過ぎてる(どころは半だよ)!霧原です。 弟切 千隼さん> >案・二  まず、一度出したものを直すのなら、解るような見出しにしてもらわないと読む方も混乱するし、管理する方も余計な手間がかかると思います。  さて、現在の案・二ですがなかなかいいんじゃないかと思いました。  具体的にどこがというと、キサラが試しをいれるきっかけがハマオの傲慢さの現われで、そのハマオの傲慢さの現れるきっかけが、スミナにある(?<この?の意味は下で)所です。きちんと分析したわけではない(汗)のですが、ここは現代版とは違うけど、こちらの方が上手い気がします。  最大の問題は、 >ハマオは王家の力を見せつけねばならないと考え、 >キサラにその魔術の力を披露するよう命じる。 >キサラはハマオに魔術をかけ、ハマオがくしゃみをするたびに >ハマオの口から金貨が飛び出すようにする。  クシャミをする(確認、このくしゃみもキサラの魔法によるものですよね?)たびに 口から金貨が出てくると言うのは、絵的に面白くて、狙ってるのでしょう。  しかし、この場合だとハマオは「王家の力を見せつけるために、キサラの魔術を披露」させたはずなのにその「キサラの魔法のせいで面子丸つぶれ(丸つぶれかは解りませんが、絵的に面白いというのは”読者”以外の舞踏会の会場に来ている他の参加者にとっても同じでしょう)」ので、キサラは意地悪か能無し(「キサラの魔法のせい」と書きましたが、これはキサラが適切な魔法をかけなかったせいでしょう。ハマオが悪いのではなく)です。  ここでは「王家の力を見せつつ、魔術の力を披露しつつ、ハマオの傲慢さを滑稽に(哀れに=気高いキサラとの対比)」にならないといけないのではないでしょうか?  このこと(くしゃみと金貨)は後にも尾を引きます。 >ハマオはスミナがくしゃみをする自分よりも >金貨に気を取られていたことを非難  初め読んだとき、「そりゃあくしゃみくらいなら気にしないだろう」と思ってしまいました。どうでもいいですが、しゃっくりだと心配かも(笑)  さらに、この「くしゃみより金貨」は最後の、 >キサラはハマオもスミナも黄金という財に気を取られていた >ことは同じだと指摘  この部分にも関係してくるのですが……  今、ここまで書いてようやく思い至ったのですがひょっとしてスミナの強欲さのレベル、抑えて(なんていうか「まあ普通ならやっちゃうよな」レベルというのか(笑)、かわいい要素もあり。)書くのですか?だとしたらまぁこれでも良いのかもしれません。 てっきり俺はハマオよりやや低いくらいの「醜さ」だと思っていたので、この >財に気を取られていたことは同じ  とは、ベクトルもそうだけど強さも同程度なのかと思って、それなら今の場合だと差があると思いました。  そうそう上に書いた >ハマオの傲慢さの現れるきっかけが、スミナにある(?<この?の意味は下で)所  ですが、 >有力貴族であるスミナの父は、 >自分の財力を見せびらかすために >自分と自分の家族をたくさんの黄金製装身具で飾り  これ、「有力貴族の娘であるスミナは〜着飾り」にした方が良くないですか?  やはりスミナの強欲さは抑えるのでしょうか。 小倉さんへ> >プロットの指摘とか  もうちょっと詳しく書こうかと思ったのですが時間が無いので簡単に。  プロットの指摘はみんなやりたくてもできない状態ではないかと思います。お手本が無い(完成品はありますが)し。  と、言っててもしょうがないので慎重に考えてやってみたいとは思います。  次回以降に(^^;  そんなわけで、指摘が無いのは決して「長いから見るのヤだ」とかじゃないと思いますよ(笑) 再び弟切さんへ>  たった今思いついて検討してないので話半分に聞いてください……というか雑談です(笑)。  上の案・二のキサラがハマオにかける魔法なんですが、「そのものの一番相応しい姿(動物)」に変えるとかはどうでしょう?<結局変身魔法がお気に入りらしい霧原  で、王家の紋章が獅子とかなんですよ(架空のドラゴンとかグリフォンでもいいかな)。  傲慢なハマオっちとしては着飾ったスミナをみて「けっ。いくら着飾ったって所詮生まれからして違う俺様にはかなわんのだぜよ、さあ今こそ獅子を擁く王家のものとして相応しい姿に! ……って、あれれ?」みたいな。  変身後の姿はゴキブリでも豚でも蛙でもお好きに……ってああこの変身を見たスミナが強欲さをださないといけないのだから考えないと……。  いやはや。  難しいですね(いまさら) と、久しぶりなのに雑な書き込みで申し訳ありません>ALL とりあえず今回はこの辺で失礼します。 -------------------------------------------------------------------------------- 霧原さんへ > No.2406 投稿日 2001年8月3日(金)19時21分 投稿者 弟切 千隼 早速の突っ込みありがとうございます。こちらも早速レスを返します。 > アイディアの見出し すみません。霧原さんがおっしゃる通り修正版は修正版と書かないとわかりにくいですね。今後はそのように書きます。 > くしゃみ これはもちろん、くしゃみをすること自体がキサラの魔術によるものです。 霧原さんは、くしゃみ程度ならスミナがハマオのことを心配するまでもないのが普通だ(=強欲ではない)と感じられたようですが、別に婚約者でなくても友人がくしゃみを連発したら、少しは心配しませんか? ハマオが明らかに不自然にくしゃみを連発しているのに、「お風邪でも召されましたか?」の一言もなく金貨拾いに夢中なスミナは、強欲ではないでしょうか? むう、でも霧原さんにそう感じられなかったということは、やっぱり私の書き方がどこか悪かったんでしょうね。 うーむ、それと、「くしゃみをすると口から金貨が飛び出す」という魔術は、間抜け過ぎるでしょうか(^^;  炎でもくしゃみでもないもっと格好いい魔術にした方がいいかしら? > スミナの強欲レベル これを落としているつもりはありません。このままの案・二ではスミナの強欲度が足りないでしょうか? > スミナの一家が着飾ること この説明は、ちょっと長くなります。 この世界は、中世ヨーロッパあたりをモデルとした封建社会で、「親族の力=個人の力」である社会です。社会的・経済的地位が高い人物を中心に親族が力を合わせることで、人々は戦争や飢饉などが多い世界を生き抜いていました。 わかりやすく言えば「お家大事」社会ですね。封建社会では、親族から切り離された人間が困窮しないで生きることはほとんど不可能でした。中世の貴族が家名や家系の存続にあれほど神経を使ったのは、家の没落=自分の没落だったからですね。 で、こういう世界で生きているスミナは、個人としてみれば何の力もないか弱い女性です。「有力貴族の娘」というブランドが付いているからこそハマオは彼女を丁重に扱い、婚約までしたのですね。 もしもスミナが一人で着飾っているならば、それは若い女性としては当然のことでしょう。ちょうど年頃で、しかもおしゃれをするだけの財力がある貴族の娘なら、特に強欲でなくても装身具を欲しがって着飾ると思います。 若い貴族の娘にやや派手過ぎる傾向があっても、きれいに見せたい乙女心の表れということで、むしろ可愛く感じる人もいるかも知れません。婚約者が着飾ってきれいになっているのを見たら、男の人としては嬉しくありませんか? けれども、一家できんきらきんに着飾っているとなると話は別ですね。これだと、明らかに一族の財力を見せびらかしていることになるでしょう。 ハマオは、貴族の頂点に立つ王族の一員としてスミナの一族を牽制しておく必要を感じ、キサラに魔術を披露するように命じたのですね。 と、私は考えたのですが、わかりにくいでしょうか? そもそもこんなに長く説明をしなければならない時点でだめかも知れませんね(;_;) 金ぴかに着飾っていながらなお金貨を拾い集めるスミナの図、というのは、強欲さをよく表せて良いかなあと思ったのですが……。 -------------------------------------------------------------------------------- 雑談のようなもの No.2407 投稿日 2001年8月3日(金)20時06分 投稿者 弟切 千隼 本日は八月の三日です。ということは、そうです、八月三十一日の電撃短編賞の締め切りまで一ヶ月を切っているのです。 もうあまりぐずぐずしてはいられません。弟切は早急に転部のアイディアを固めて、プロットに移らないと間に合わないでしょう。プロットでもおそらく山盛りのリテイクが出されるでしょうし(^^;  現在弟切が出している零から五の「転」のアイディアのうち、零から二までが修正されて、一応使おうと思えば使える程度になっていて、三以降が未修正です。時間があればもっとたくさんアイディアを出して、一つ一つの案もよく練って比較して、とした方がいいのでしょうが、そんな余裕はなさそうです。 弟切はそれでなくとも手が遅いですから(;_;) ですので、とにもかくにも形になっている六つの案のうちからどれかを実際に採用しようと思います。未修正の案は修正してみて、どうしてもうまく行かないようならきっさり捨てます。生き残った案のうちから一番気に入ったものを採用して、プロット全体との整合性も考えながら練って、最終的に形にしようと考えています。 ここまで来たら、やるしかありませんよね。 霧原さんへ > 霧原さんの文章には()が多用されていますよね。()が入ると文章の流れが途切れるので、私は霧原さんの文章が読みにくいと感じることがあります。 こう感じるのは私だけでしょうか? できれば、()の数を減らして、()内の文章を別文として展開して、一文を短くしていただけるとありがたいです。 こうすると、読みやすさがぐっと上がると思いますが、いかがでしょう? 小倉さんへ > いつも突っ込んでいただいているのに、余裕がなくて小倉さんのプロットに突っ込めなくてすみません。 霧原さんがおっしゃる通り、皆さん小倉さんのプロットを読んでいない訳ではないと思いますよ。ただ、長いものに突っ込みをするとなると余裕がある時でないとできないんですよね。 小倉さん自身が心配されているように、あのお話は枚数制限に引っかかりそうなのが気がかりですね。 私の勘では、あの量のプロットを原稿用紙70枚以内に収めるのはかなり苦しいと思います。本当に、一字一句たりとも無駄なものを省かないと、枚数越えになりそうです。 でも、小倉さんのお話はプロットを読む限りではとても面白くなりそうで、楽しみにしています。枚数制限にめげずにぜひ書きあげて、あの兄弟姉妹たちを世に出してあげて下さい(^_^) -------------------------------------------------------------------------------- どこかで飲み会をやっている声がする〜 No.2408 投稿日 2001年8月3日(金)21時20分 投稿者 紺野タツキ >藤極堂さん >一番最初のころに比べれば文章は格段に読みやすくなっていますよ。  ありがとうございます。努力のかいがあってうれしいです。  「設定」については、藤極堂さんに指摘されたりかねやんさんにつっこんでいただいたりしたので、考えをまとめなおさなければならない事がわかりました。設定をわかりやすく、キモを前面に出して説明するために、もう一度、設定と全体のあらすじを800字以内でやってみようと思います。 >弟切さん  >案二    これはけっこういいな、と思いました。  でも私も、「くしゃみ」でひっかかりました。霧原さんの言うように、面子がつぶれそうですし。ファンタジーでありがちなのは、「話すたびに金貨や宝石が口から・・・」のほうかなーと思います。  「困っているハマオを助けないで金貨をひろうスミナ」が見せられればいいのだから、ハマオが、「こんなんではゆっくり食べたりしゃべったり踊ったりできんぞ」とか言って、周りがもてはやすわりには自分は苦労しているんだ、とアピールすればいいのではないでしょうか?ハマオが、「おいキサラこれを止めろ。スミナやめんか。俺はこんなのはもう嫌だ」とか言って大騒ぎしているのにスミナが金貨をひろえば、「くしゃみ」でなくてもいいんじゃないかと思います。  でもこの案はかなり、私としては好きです。  あと、私が前回の書き込みで、「説明が多くなりそうな気がする」と言ったのは、弟切さんが「害虫」や「薬草」の設定についてつっこまれて、社会構造からくわしく説明していたからです。「害虫」の時は、「香油」の説明も必要でしたよね。  「害虫」や「死霊」といった、もともとあった現象を利用してキサラが二人を試すのではなくて、キサラが積極的に魔法を使って二人を試すほうが、わかりやすいし、そのあと二人の傲慢さがきわだつのではないかな、と思ったわけです。    書き方がたりなくて、すみませんでした。 >小倉さん >プロット  とりあえず、第一印象を。  兄弟の方の視点が、途中まで弟しかないですよね。しかも弟は、突然女性の体を持ってしまったので、それにかかりっきりですよね。だから、兄弟の確執がどんなものか、途中まで書かれないのではないかな、と思いました。それで突然兄視点が来て、兄が姉に指摘されて弟へのコンプレックスに気づく、となると、兄弟のほうの人間関係がとうとつになってしまうんじゃないかな、と。  でもそれは、最初の祈るところで、姉妹の方の視点から見た、兄の理不尽さ、ギクシャクした兄弟、を加えておけば解決するかもしれないですね。 -------------------------------------------------------------------------------- ヨコハマ テイスト No.2409 投稿日 2001年8月4日(土)01時45分 投稿者 霧原 智亜希 ようやく『天帝妖孤』を買ったのですよ霧原です。 講談社じゃなくて集英社だったんですね。 それにしても『石の目』はみつからない。 近くの小さな本屋にあるうちに買っておけばよかった(よくある過ち) 弟切さん> >くしゃみ程度  どうやら伝わらなかったようで申し訳ないんですが、俺は「くしゃみをする王子を心配しないスミナは強欲かどうか」以前に、「キサラがかけた魔法は王子が望んだ条件を満たしているのかどうか」を問題にしているのですよ。  とりあえずそれは置いといてレスします。 >「お風邪でも召されましたか?」  いや、だから原因はキサラの魔法でしょう??? >「くしゃみをすると口から金貨が飛び出す」という魔術は、 >間抜け過ぎるでしょうか  そういえば昨日は書いてませんでしたが、地味かなとは思いました。  なんていうか手品なら「つかみ」のような感じの魔法かと思いました。 >スミナの一家が着飾ること  あ、すいませんこれは勘違いしていました。  このエピソードで描くのは「スミナの強欲さ」ではなく「スミナの家の力」なのですね。  まあそれでも、焦点は「有力貴族であるスミナの父は〜」とスミナの父に合わせるのではなく、スミナ本人に合わせたほうがいいと思ったんですよ。  細かいところといえば細かいとこですが、読んだとき反射的に「なんでここはスミナじゃないんだろう」と思ったもので。 >「親族の力=個人の力」  それはつまり「個人の力=親族の力」ではないのですか?  それならば「親族(スミナの父)の力=個人(スミナ)の力」とするより「個人の力(スミナ)=親族(スミナの父)の力」としてほうが良いと感じました。  まあそれでなくても、「家の力を見せ付けるため着飾るように言ったスミナの父親。その父親が呆れるほど着飾ったスミナ」とか。 >金ぴかに着飾っていながらなお金貨を拾い集めるスミナの図 >というのは、強欲さをよく表せて良いかなあと思った  図そのものは良いと思いますけど、描き方によって意味は変りますよね。 以下雑談。 >婚約者が着飾ってきれいになっているのを見たら、 >男の人としては嬉しくありませんか?  「美しい髪さえあれば、飾りなんていらない」  上手いキャッチコピーでした(某CMより) >霧原さんの文章が読みにくい  ごめんなさい。  ()の数に関しては見直してみても多いとは思わなかったので、なおさら気をつけます。 >超臨界妄想・弟切さんの案・二  ハマオは気に入った女性にいつも同じ指輪をプレゼントします。  この指輪はハマオのマーキング(笑)のようなもので、そう高いものではありません。  キサラもスミナもその指輪をもらいました。  キサラはスミナも同じ指輪をもらっていることを知ります。  舞踏会で豪華絢爛に着飾ったスミナはその指輪をしていません(より高価な指輪があるため)。  ハマオは他の豪華な装飾品に目を奪われ、自分があげた指輪をしていないことに気づきません。  キサラだけが気づいていました。 (題名『魔術士は見た!』) -------------------------------------------------------------------------------- レスなど No.2410 投稿日 2001年8月4日(土)15時51分 投稿者 弟切 千隼 紺野さん&霧原さんへ > たびたびの突っ込みありがとうございます。 紺野さんのおっしゃる通り、「害虫」を使った案・四などは、社会背景を含めて描かなければならないので、手間がかかる上に難易度が上がり、現在のように限られた時間内で作品を仕上げなければならない時には無理かな、と思っています。 それでも自分の技量を上げたいので、やれるだけやって、修正版を提出してみます。 早速、お二方の考えを拝借した案・二の修正版その2と、案・四の修正版を提出します。 案・三の修正はどうにもうまく行かないので、この際案・三は切り捨てて先に進もうかと考えています。 「王国の魔女」(仮題)転部アイディア出し 案・二修正版その2 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 有力貴族の娘であるスミナは、家の財力を見せびらかすためにたくさんの黄金で着飾れと言った父親が呆れるほど飾り立てて、王室主催の舞踏会に現われる。そんなスミナの一家に対して、ハマオは王家の力を見せつけねばならないと考え、キサラにその魔術の力を披露するよう命じる。キサラはハマオに魔術をかけ、ハマオがしゃべるたびにハマオの口から金貨が飛び出すようにする。誰よりも先にスミナが金貨に飛びついて拾い集める。最初は喜んでいたハマオは、食べたりしゃべったりするのが不自由なのに閉口し、キサラに術を解くように命じる。キサラが術を解くと金貨は消え、それは幻術によるものだったと判明する。ハマオはスミナが不自由そうにしている自分を気遣わずに金貨に気を取られていたことを非難し、スミナに婚約解消を言い渡す。キサラはハマオもスミナも黄金という財に気を取られていたことは同じだと指摘し、ハマオに別れを告げる。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 案・四を修正するに当たっては、唯野さんの考えを拝借しました。 皆さんの御協力がありがたいです m(-_-)m 案・四修正版その1 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− キサラは、結婚の儀の際に用いる香油の製作をスミナに依頼される。この国では、花嫁の肌を美しくし、良い香りを付けるために、結婚式に香油を用いるしきたりがある。誰よりも美しくなりたいスミナは、これまでのどんな香油よりも肌を滑らかにして、どんな男の心もとろかす香りの香油を作ってくれとキサラに注文する。そのためにはある昆虫の体液が必要だとキサラが言うと、スミナはハマオに頼んで、実家の領地と王家の領地全てからその昆虫を集めさせようとする。長年の経験から、その昆虫は農地の害虫を食べてくれる虫だということを知っている一人の老農夫が昆虫を採ることに反対するが、ハマオは身分の低い農夫の言うことには耳を貸さない。スミナが結婚の儀に使う以上にたくさんの香油を欲しがったために、キサラが指定した量以上の昆虫が集められる。害虫の天敵が根こそぎ採られてしまったので、スミナの実家と王家の領地だけ害虫に食い荒らされる。ハマオはそれに怒り、スミナに婚約解消を告げる。キサラはハマオにも責任があることを指摘してハマオに別れを告げ、生かしてあった昆虫を放して宮廷を去る。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− わああ、今、雷が鳴り始めましたぁ(*o*)  もっといろいろ書こうと思いましたが、停電すると嫌なのでとりあえず撤退します。 -------------------------------------------------------------------------------- さらに出します修正版 No.2411 投稿日 2001年8月5日(日)16時00分 投稿者 弟切 千隼 「王国の魔女」(仮題)転部のアイディア、残った案・五も修正版を提出します。 修正に当たっては、かねやんさんや紺野さんの御指摘を参考にしました。ありがとうございます。 「王国の魔女」(仮題)転部アイディア出し 案・五修正版その1 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− キサラは、王家の先祖の供養祭を行なうことをハマオに依頼される。王家の者が結婚する際には、その報告を兼ねて王家の先祖の供養祭を行なうことになっている。ハマオやスミナが参加した供養祭をキサラが行なっている最中に、スミナに異変が起こる。キサラが調べると、スミナには死霊が憑いており、その死霊はスミナが貴族の娘という地位を利用して家宝の宝石を奪ったことを恨んで死んだ者で、スミナを呪っていると判明する。王家の先祖霊を呼び出す供養祭に触発されて、スミナに憑いている死霊は呪いの力を強め、キサラが悪霊祓いを行なうことになる。キサラは、死霊を安らかにあの世へ送るために奪った宝石を遺族に返して謝罪してくれとスミナに依頼する。スミナがそれを拒んだので、死霊は一層荒れ狂い、キサラの術によりようやく鎮まってあの世へ向かう。死霊憑きだった娘となど結婚できないと言うハマオに、キサラはあなたを恨んで死んだ者もいると言い、その霊を慰めた後彼に別れを告げる。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− さて、これで切り捨てた案・三を除いて転部アイディアの修正版をすべて提出しました。この後致命的な突っ込みがなければ、零から五の案を比較してベストなものを選ぶとしましょう。 その後は八百字あらすじ→四百字あらすじ→四分割プロット(なぜかこれだけもうできています(^^;)→十六分割プロット、と進むことになりますね。あっ、一行コンセプトも出さなければいけないのでした。 各段階でリテイクの嵐になることは目に見えているのに、間に合うんでしょうか、弟切?(;_;) -------------------------------------------------------------------------------- 課題出しです。 No.2412 投稿日 2001年8月5日(日)16時35分 投稿者 さつき ログ読み直したりしていろいろ試行錯誤してました。 ストライクゾーンめがけて投げ込んでいる(つもりな)ものの、まだまだ投げる腕に完全な自信がもてません。 早くカーブにフォーク、シンカー等々、変化球でストライクゾーンに投げ込めるようになりたい。それにはまずストレートで確実にストライクが取れるようにならねば。 日々是精進。 でも、クーラー欲しい。 さつき21(無欲、レベル1、7月30〜8月5日、1/7、今週0個、合計2個) ・舞踏界の余興に、「王子と一日デート権」をかけたくじ引きが催される。年頃の娘達はくじ引きに殺到する。 ・若い娘の中で一人だけその場を動かなかったシンデレラを不思議に思って声をかける王子。聞けば舞踏界の雰囲気に圧倒されていてくじ引きに気づかなかったのだという。 ・まだ間に合うぞと言う王子に、こうして王子さまと話せるだけで十分ですと答えるシンデレラ。 ・シンデレラに惚れ、ダンスを申し込む王子。 さつき22(無欲、レベル1、7月30〜8月5日、2/7、今週0個、合計2個) ・周りにいる女性達に、どんな物が欲しいか尋ねる王子。返ってくる答えは「高価な物が欲しい」「もっと贅沢がしたい」ばかり。 ・尋ねられたシンデレラだが、すでに舞踏界に来るという夢が叶っているので、欲しい物が浮かばない。 ・何かあるだろうと問う王子、いくら考えるも浮かばないシンデレラ。 ・好意を覚え、踊りながらでも考えましょうとシンデレラの手を取る王子。王子と踊れるなどとは考えもつかなかったシンデレラ、慌てる。 さつき23(無欲、レベル1、7月30〜8月5日、3/7、今週0個、合計2個) ・会場を見渡す王子。そこかしこで行われる上品な仮面の下での奪い合いや、意地の張り合に嘆息する。ひとり嬉しそうなシンデレラ、王子の目に留まる。 ・料理がシンデレラの目の前に運ばれてくる。好物らしく、わくわく顔で料理を取ろうとしたシンデレラだが、横からやってきたおばさま集団に阻まれる。彼女らが去った後には料理はほとんど残っていない。 ・唖然としていたシンデレラだが、少し残った肉の切り身に気づき口に入れて、幸せ顔で歩き出す。 ・好意を覚えた王子、シンデレラを呼び止めダンスに誘う。 さつき24(無欲、レベル1、7月30〜8月5日、4/7、今週0個、合計2個) ・会場でダンスが始まる。一定時間ごとにパートナーチェンジする方式。やがて王子と踊ることになるシンデレラ。手を取られて満面の笑み。 ・大臣が王子に駆け寄ってくる。急務が出来たとの事で、王子はシンデレラに謝罪し場を辞そうとする。 ・シンデレラ、少し残念そうな顔をしたが、すぐ笑顔になって「手を取っていただけて嬉しかったです」と言う。 ・赤面し、どもりながら「待ってろ、すぐに片づけてくるから」と王子。数十分の後、シンデレラをダンスに誘う王子。 さつき25(無欲、レベル1、7月30〜8月5日、5/7、今週0個、合計2個) ・シンデレラの前にダイヤの指輪が転がってくる。落とし主が分からず、衛兵に届けるシンデレラ。 ・指輪は王子の物だった。王子の前に呼ばれるシンデレラ。王子の隣には魔女然とした老婆がおり、王子は礼にこの魔女に好きな願い叶えさせるという。魔法力の関係で魔女は今日あと一度しか魔法を使えないのだと聞かされる。 ・断るシンデレラだが、どうしてもという王子に、「私はもう別の魔女に舞踏界に来るという願いを叶えて貰っているから、他の方の願いを叶えてあげてください」と願う。 ・「試さずとも、私はこの子を薦めたじゃろうが」と嘆息し呪文を唱える魔女。煙が魔女をつつみ、その中から現れたのはシンデレラを舞踏界に来させてくれた魔女だった。 ・唖然とするシンデレラに笑いかけ、ダンスを申し込む王子。 藤極堂さん> 回答(2391)ありがとうございます。 自分としてはもう少し突っ込んでみたいので、よろしければおつきあいください。 王子は花束を投げた本人なわけですから、その行く先を追うのは当然ですよね。 シンデレラ花束キャッチ→女の子にあげる→花束の意味を知らされる(ここで王子は最初シンデレラが花束の意味を知らなかったことを理解する)となるんじゃないでしょうか。 と、自分は思うわけですが、藤極堂さんの思うところを聞かせていただければ幸いです。 あ、もしかしたら舞踏会会場ではいくら花束を投げた本人とは言え、キャッチした人物の細かい動きを追って考えるだけの余裕はないということなんでしょうか。 確かに舞踏会会場が昼間の新宿(って、新宿なんて行ったことないですけど)みたいな状況だったら、さすがに無理っぽい気もしますが、いくらなんでもそこまでの混雑はないでしょう。 と思うんですが、それは自分の勝手な思いこみかも知れません。 -------------------------------------------------------------------------------- とりあえずシンデレラだけ No.2413 投稿日 2001年8月5日(日)17時23分 投稿者 紺野タツキ  レスとかは、また次にします。すみません。 >シンデレラ迷宮 紺野85(無欲、レベル1、7月30〜8月5日、3/7、今週0個、合計10個) ・娘たちはみんな王子と話したくて、しかも話してあわよくば踊ってもらおうと思って、王子の側に押しかける。 ・シンデレラも一緒になって王子に近づくが、こんでいるので押しのけられたり遠ざけられたりしているうちに、やがて立ち去ってしまう。 ・他の娘と違う行動をとったシンデレラを見て、王子はプライドを傷つけられ、シンデレラに近づく。そしてなぜ自分と話したがらないのか、たずねる。 ・しかしシンデレラは、「でも一瞬目が合いました。王子様は覚えていないかもしれませんけど」と言って、ほほ笑む。 ・さらにうれしそうな顔で、話しかけて下さってありがとうございますと言って、立ち去ろうとする。 ・王子はシンデレラをダンスに誘う。 紺野86(無欲、レベル1、7月30〜8月5日、4/7、今週0個、合計10個) ・王子は、娘たちと一人ずつ順番で踊る事になる。その時王子から何か一つ、王子に気づかれないように取る事ができれば、取った物ももらえる事になる。 ・娘たちは高価な貴金属を取ろうとして、気負ってしまい、王子に気づかれて失敗する。 ・しかしシンデレラの時、王子は貴金属に気をつけていたが、シンデレラが何を取ったか最後まで気づけなかった。 ・王子は踊り終わった後、シンデレラに、何を取ったのかたずねる。 ・シンデレラはうれしそうに、王子のガーターについていた房を見せて、「記念になります」と答える。 ・王子は、シンデレラをダンスに誘う。 -------------------------------------------------------------------------------- エスパーマミ No.2414 投稿日 2001年8月5日(日)22時36分 投稿者 藤極堂 >さつきさん >花束の意味を知らされる(ここで王子は最初シンデレラが花束の意味を知らなかったことを理解する) ええと、さつきさんは私の 『王子が、シンデレラが到着したばかりという事実を知っているのは不自然』 という回答を納得なされたのでしょうか? それとも納得できなかったのでしょうか? 私の回答が納得できなかったのであれば 上記の流れになっても仕方がないような気もいたします。 納得できたのであれば 具体的な状況として ・遅れたきたシンデレラ、イベントの説明を聞き損ねる ・シンデレラが花束をキャッチする ・隣にいる小さな女の子が花束を欲しがる ・シンデレラ花束を女の子にゆずる (・係が花束を受け取った者に与えられる権利をもう一度説明する) (・大はしゃぎの女の子、シンデレラに王子と踊る権利を譲ってくれた事に大声でお礼を言う) もしくは (・大はしゃぎの女の子、王子に親切な人が花束を譲ってくれた事を告げる) (・シンデレラ、「いえ、私はそんな特典があるなんて知らなかったから。でも、) ・王子様と踊れるなんてうらやましいですわ」とにこやかに答える ・王子、シンデレラが花束の意味を知らずに他人に譲ったことに気づく という具合でしょうか? 私も王子も読者も読心術を備えているわけではありませんので さつきさんの脳内でどのようにストーリーが展開していようと 書かれていないことは読みとれないのですよ。 大事な部分は端折っちゃダメです。 難しいですけどね。 でも、もしかしたら 仕草や声色だけで相手が特典を知らなかった事を理解できるのが普通という可能性もありますね。 実を言うと私は『言葉の裏の意味を読み取る』という技能が非常に未発達で、しばしば『額面道理に言葉を受け止めてしまって』トラブルを起こしてしまうのです。 この辺は他の人の意見をお願いします。 -------------------------------------------------------------------------------- ねよ No.2415 投稿日 2001年8月6日(月)02時44分 投稿者 霧原 智亜希 なんだかんだ下書きして結局言えるのはたったこれだけ…… 霧原です。 小倉さん> >兄の視点 合計4回ある兄君視点の一番初めが「5、喧嘩」では遅いのではないかと思いました。初日(というか要所要所ですね)のうちに4人の思いを一度なぞっておいた方が良いと思うんですがどうでしょう?「3、兄弟の家」の夜のシーンとか兄の視点でも良いと思うんですが。 >2、姉妹の家 >3、兄弟の家  ここで3へ移る時、時間をさかのぼるのが気になったのは俺だけでしょうか。  ここは場面と視点の移動が多少ややこしくなっても並列に処理した方が、 ・枚数の節約になる ・そっちの方が面白い(気がするけど……後でまとめて対比するのも面白いよなぁ) 気がしたんですが、どうでしょう? 簡単ですがこれにて失礼。 -------------------------------------------------------------------------------- 一気に四巻まで買ってしまった No.2416 投稿日 2001年8月6日(月)03時55分 投稿者 唯野教授 先輩から勧められていた、曽田正人さんの「昴」を読む。この人は「め組の大吾」の時に凄い漫画家だと思ってたけど、やはり実力のある人は何を描かせても面白い。 特に一巻冒頭、主人公が天才的なバレエの才能の片鱗を見せるシーンのアイデアは必見。私じゃ百や二百アイデア出ししたくらいじゃ、これに匹敵するのは出てきそうにない……。 >小倉善哉さん >プロット 私が見た限りでは特に問題は無いと思われます。 新木さんがこれまでプロットの直しをやっているのを見たことが無いので、分解能が低い、というのもあるかも。 >かねやんさん >エネルギー分温度が下がるほうが良いと思いました。 そうですね、化学変化に使われた熱量分は差し引かないといけませんね。 >弟切 千隼さん >案・五修正版その1 「キサラはあなたを恨んで死んだ者もいると言い」この部分は、伏線を作らないと唐突ですね。 たとえば、供養祭の最中にやたらハマオがつまづいたり転んだりするとか。で、最後にキサラが「そういう貴方の足元にも、無念の形相をした死霊がしがみついておりますわよ」とかなんとか。 -------------------------------------------------------------------------------- あわわ、ツッコミありがとうございます。 No.2417 投稿日 2001年8月6日(月)10時18分 投稿者 小倉善哉  ただいま帰宅しました。ふう。名前の案もぼんやり考えが浮かぶようになってきました。  暑いけど、頑張ろうっと。 >かねやんさん ○前編、後編の4分割について  前編、後編についての起承転結(4分割のハコガキ)なんですが、最初、小倉も考えました。でも、起承転結の意味を考えると、「前編の4分割」と「後編の4分割」は不自然なものになってしまいます。  うーんと、1話完結型30分アニメがあったとします。CMを途中で流さなければならないので、だいたい半分あたりで分断されますよね。これも前編、後編と分かれてはいますが、プロットを考える上ではトータル的に見ないと、起承転結が破綻してしまいますよね?  前編と後編が全然違う物語になっているのなら、それぞれ4分割にすることも可能ですが、そうではないので、4分割は書きませんでした。 ○視点について  1行ごとに視点が変わるとかだと問題アリだと思いますが、ある程度まとまった文章(場面ごととかにまとまった文章)で視点が変わるのならば、特に問題はないはずなのでこのままいきます。  かねやんさんの案を受け入れない理由は、姉妹の視点がなくなると、姉妹に対する読者の感情移入度が大幅に減り、主人公と思わなくなくなるであろうからです。  と、ここまで書いて、前編後編の4分割の方に戻ってみたのですが、うーん。かねやんさんは、物語を前編後編にわける意味を、何か勘違いしているのではないでしょうか…? 前編、後編とそれぞれ一個の話として考えてません?  前編、後編と合わせて、それで一個の物語だと考えているので、続けて読んでも違和感を感じさせない物ではないといけないのだと思うのですが、どうでしょう。 >弟切さん  おお、「原稿用紙70枚におさめるのはかなり苦しい」という言葉を見て、光明が見えてきたような気がします。実は内心で、70枚におさめるのは不可能じゃないかと思っていたのでした(苦笑) >紺野さん  前半部分で兄の視点を書かないのは、「兄が何故、姉をおいてかえってしまったのか?」という部分を謎にして起きたかったからです。  もちろん、兄が弟に対して確執を持っているという情報は、兄の態度に織込んでいくつもりです。 >兄が姉に指摘されて弟へのコンプレックスに気づく  えと。こんなことは書いてないですよ?(^^;  何か勘違いさせてしまったのでしょうか。うーん? …あ、そうか。ここの部分ですね? >5、喧嘩 >兄弟の家 >(兄視点) > ・自室で姉に対する恐れについて考えている兄。 > ・姉が部屋に入って来る。 > ・不満を爆発させた姉は、兄に、弟へのコンプレックスを指摘する。  ええと、兄は、弟へのコンプレックスについては自覚しています。  だから「・自室で姉に対する恐れについて考えている兄」という部分では「・自室で姉に対する恐れと、弟へのコンプレックスについて考えている兄」にしないといけないのですね(^^; >霧原さん  ええと、上記紺野さんへのレスにあるような理由から、兄の視点は5までとっておきたいのです。 ○2と3の処理について  6の部分では、「弟と姉妹の家での様子を描かない」「姉の学校での様子を描かない」というやり方で、並列に描いていますが、2と3では使えません。  また、場面転換が多いと、その分、余分に枚数をとると思います(空行を入れないといけないから)。  ところで、場面と視点の移動がややこしくなってしまっては、面白いとはいえないのではないかと思うのですが…(^^; 「面白い/面白くない」以前に書いてある内容が「分かるか/分からないか」という問題が出てきそうです。  ただでさえごちゃごちゃしている話なので、シンプルにいきたいと思います(^^; >唯野さん  ううむ。小倉への言葉の2行目がちょっと謎でした…(汗)  プロットについては、紺野さんに指摘して頂いた部分を修正し、これでGOしたいと思います。  ということで、本文に入る前に、名前の案を出すことにします。…ああ、気が重い(苦笑) http://face.ruru.ne.jp/siruko/ -------------------------------------------------------------------------------- 現在逃避中 No.2418 投稿日 2001年8月6日(月)21時19分 投稿者 かねやん  ちょっと質問ですが。  応募する方はどのくらいで70枚を書けるのでしょうか? 1日5枚ペースでも14日間。  推敲する時間を入れると、己には厳しいスケジュールとなります(苦笑) >弟切さん 案五修正版  どの案を使うのかわからないですが(あるいは新しい案が生まれるのかもしれませんが)、この案に限ってはキサラが魔術師であるより巫女か尼僧であるほうがいい気がします。尼僧だと関係を持つ事自体が罪になりそうなので世間知らずの巫女くらいでしょうか。  あと呼ばれる理由は供養祭のためで王子が迎えに行くのは慣習、とかにしたほうがすっきりしてるかもしれません。  思い描いたイメージをそのまま書いたので、他の部分との整合性とかは考えてないことをご了承ください(^^;; >さつき21 >>聞けば舞踏界の雰囲気に圧倒されていてくじ引きに気づかなかったのだという。  この部分で圧倒されて気弱になるシンデレラと言う印象を受けたので、後ろのシンデレラのセリフに諦めの念があるように見えます。  全体的には無欲なシンデレラだと思いますが、王子が惚れるかは判断が難しいです。 >さつき22  無欲です。  王子に聞かれて女性達があっさりと欲望を答えるところが気になりますが、そこらへんは王子の聞き方によるでしょう。 >さつき23  無欲です。  一行目は特にいらないと思います。 >さつき24  無欲だと思うのですが、霧原10(2232)と同じ物と判断させていただきました。 >さつき25  魔女と王子が知り合いだと、この後ガラスの靴でシンデレラを探す必要が無くなってしまいます。 >紺野85  混雑しているときにシンデレラが離れても、王子は気づかないと思います。  個人的にはシンデレラのセリフが言い訳のように聞こえてしまいます。 >紺野86  ガーターについていた房、という物がどんなものかわからないので判断できないです(^^;; >小倉さん  長い話を上下巻で分けると言うのはわかるのですが(その場合、上巻にはひきがありますよね)短編で前編後編に分ける理由って個人的になんだろう? と思ったもので、考えられるのは話の質が変わること考えて視点から書いてみました。  一つの流れでなきゃ前編後編と言う意味が無いですから、別々の話を考えていたわけじゃ無いです。  さて己は今までページ数を考えて書いたことが無いので、短編にどれだけ視点の変更を入れられるのかを掴めてません。  だから小倉さんが書けそうだと感じるなら問題無いと思います。 >>70枚におさめるのは不可能じゃないかと思っていたのでした(苦笑)  小倉さんのプロットは8つに分けられているので、単純計算で一つ当たり9枚弱。むろん話のリズムで配分は変わってくるでしょうけど大変かと。頑張ってくださいね。 -------------------------------------------------------------------------------- ツッコミ No.2419 投稿日 2001年8月6日(月)21時56分 投稿者 藤極堂 >弟切 千隼さん >軽くツッコミ どの案も、キサラの気高さがどこにあるのか私にはよくわからない……。 弟切さん的には「欲深な二人を懲らしめるキサラ」というのが気高いのかな? わたしは自分だけ安全な所にいて相手を試す、もしくは断罪する人間というのはあんまり気高く思えません。 (↑ああっ!! これって「読者」特権を振りかざす自分じゃん!!) というか、この二人がことさらに欲深だと相対的にキサラが気高いからふつうにレベルダウンしてしまう気もします。、 これは前回「キサラを真に気高く描くエピソードがあればことさらに二人を貶める設定は不要です」と主張した理由のひとつです。 神話版では キサラ役とスミナ役は同じ試し――不死薬――を受けていますね? だから私は「王国の魔女」藤極堂版で――カエルになった不誠実な男ヘのキス――という形で同じ試しをキサラとスミナに与えました。そしてその試練に対する対応を対比させることでキサラの気高さを表現したつもりなのですが。 う〜ん。私の解釈の方が歪んでいるのかなあ? >小倉善哉さん >No.2401 プロット 現時点のプロットは「視点分割あらすじ」をまとめた状態なのでイベントが時系列のままですね。 冒頭、書き出しの三行は「読者を引き込む」ための物なので もっと、ガツンと「事件」から始まった方がいいかもしれません。 >(妹視点) >神社  ※神主不足のため、社務所は無人。  ・自由奔放な姉に小言を言う妹。  ・迷惑そうな姉の様子に、それ以上言うのは諦める妹。 >御神木の下  ・御神木に祈っている兄弟を発見する妹。  ・妹、御神木に祈る。ふざけて一緒に祈る姉。  ・御神木の枝が折れ、下敷きになる姉と弟。 ↑この辺すっ飛ばしていきなり(弟視点)の方がインパクト強くないですか? 弟が気絶からさめた直後の状態なら 今いる場所や時間、今までの行動を思い出す事で 自動的に読者に「いつ、どこで」の情報を伝えることができるし 「あの、あなた誰ですか?」 「え? 何ボケてんのよ? 私は(名前)。十六年アンタの妹をやってる不幸な女よ」 なんて、登場人物のプロフィールも出せる。 神木の下敷きになった経緯は、弟以外のキャラに語らせれば不自然なく説明できるし。問題無いと思いますが。 こんな感じに 読者を引き込むイベント以外は端折るとかなりページ数の節約になると思います。 視点は短編の場合、なるべく移動しないというのは基本ですが 「読者にどちらの視点か誤読させない文章」を書くつもりであればOKだと思います。 高等技術を要しますが。 -------------------------------------------------------------------------------- 修正版一区切り? No.2420 投稿日 2001年8月6日(月)22時19分 投稿者 弟切 千隼 皆さんの突っ込みを受けて、「王国の魔女」(仮題)の転部アイディアをまたまた修正しました。 「王国の魔女」(仮題)転部アイディア出し 案・五修正版その2 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− キサラは、王家の先祖の供養祭を行なうことをハマオに依頼される。王家の者が結婚する際には、その報告を兼ねて王家の先祖の供養祭を行なうことになっている。キサラの主宰でハマオやスミナも参加して供養祭が行なわれている時、キサラはハマオに恨みを持って死んだ者の霊が彼に憑いているのを見つけて、ハマオには何も告げずにその霊を慰め、あの世へ送ってやる。その最中に、スミナに異変が起こる。キサラが調べると、スミナにも死霊が憑いており、その死霊はスミナが貴族の娘という地位を利用して家宝の宝石を奪ったことを恨んで死んだ者で、スミナを呪っていると判明する。スミナに憑いている死霊は恨みが深く、王家の先祖霊を呼び出す供養祭に触発されて呪いの力を強め、キサラが悪霊祓いを行なうことになる。キサラは、死霊を安らかにあの世へ送るために奪った宝石を遺族に返して謝罪してくれとスミナに依頼する。スミナがそれを拒んだので、死霊は一層荒れ狂い、キサラの術によりようやく鎮まってあの世へ向かう。死霊憑きだった娘となど結婚できないと言うハマオに、キサラはあなたを恨んで死んだ者もいると言い、彼に別れを告げる。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 致命的な突っ込みがなかったようなので、これで一応アイディアの修正は終わりにして、今まで提出して修正した中から最良の案を選ぼうと思います。今日はちょっと余裕がないので、明日にでも。 小倉さんへ > お帰りなさいませ〜(^o^)/ えーと、私が書いた「原稿用紙70枚でも詰めれば書ける」というのは、あまり当てにしないで下さい(^^; 私はそんなに厳密に枚数把握ができている訳ではありません。プロではありませんし、ね。 少なくとも、私が小倉さんの話を書いたら、まず間違いなく70枚では収まらないでしょう。けれども、プロの方なら収められるのではないかな、と思ったのです。 でも、ここまで来たら枚数のことを気にするより、まず「ちゃんと書き上げること」を目標にした方がいいと思います。ここで無理やり枚数を減らして、結果として質が落ちてしまった作品を投稿しても落選するだけでしょう。 短編を投稿できる賞は少ないとはいえ、全くない訳ではありません。ここで妥協せずに技量を上げておけば、小倉さんほどの頑張り屋ならすぐに次の機会がありますよ(^_^) -------------------------------------------------------------------------------- ジョンは死んで、俺たちはまだ生きている。 No.2421 投稿日 2001年8月7日(火)02時37分 投稿者 杉井光  おはようございます。超臨界お久しぶりな杉井です。日本語は正しく使いましょう。みなさまお元気でしたか。杉井は今までのひよっこ人生にけりをつけてきました。ずいぶんさっぱりです。捨ててはいけないものまで、全部ごみステーションに放り込んでしまったような気分です。空が青いです。  で、復帰一発目からこれで恐縮ですが。  ええと、今日、うちに霧原智亜希・西鶴翠・なかのんという三人が遊びに来まして、だべっているうちに分室の話も出てきたのです。それで、小倉さんのプロットの話になりました。不肖杉井、恥ずかしながらここ一ヶ月は分室にまるでタッチしていなかったので、『家族ごっこ(仮)』のプロットを霧原に簡単に説明してもらったのですが、概要からしてすでに何か違和感を覚えました。それで何がおかしいのだろうと四人で考えてみたところ、かなーり根本的な問題が浮上してきたのです。  なんというか、「今さらそれを言うか? もう8月も一週間過ぎているのに」という感じの話になってしまうのです。でも、まだなんとかなりそーなのが、プロット段階で検証するメリットだということで。まあ僕のリハビリも含めて書き込みすることにしました。  プロットの概要を知った杉井の第一声が、「これって人格が入れ替わる必然性あるの?」でした。  今さら? でしょ? 前にもこういう話していたような気がするし。  現行の『家族ごっこ(仮)』は、こんな話ですよね。  相互理解が足りず、あんまり仲の良くない兄弟一組と、姉妹一組。  その弟と姉が入れ替わることによって、  相互理解が生まれる。  なんというか、コンセプトからしてすでに変じゃないでしょうか。  兄にとって、もっと深く知るべき弟は、人格交換によって別の家庭に飛ばされ。妹にとっての姉もまたしかりです。相互理解の助けになるイベントにはならなさそうです。  人格交換というのは、そのエッセンスとしては、二つのイベントの複合です。兄の視点から見れば、  「弟はどこかへ遠ざかり」、  「知らない女がそばにやってくる」。  妹から見れば、  「姉はどこかへ遠ざかり」、  「知らない男がそばにやってくる」。  兄と弟、姉と妹の距離を縮めなければいけないはずのイベントで、それぞれが遠ざけられてしまっています。  さらに具合の悪いことに、インパクトからすれば「弟(姉)が遠ざかった」ことよりも「知らない人間がそばにやってきた」ことの方がより印象が強くなってしまいます。  いわゆる「いなくなってはじめて気づく彼(彼女)の大切さ」パターンで攻めるにしても、これでは「新しく自分の生活に入り込んできたやつ」のインパクトで、大切さに気づくひまがなさそうです。それに、表面的にはいなくなっていないわけだし。「いなくなってはじめて気づく〜」パターンであれば、姉と弟がまさしく失踪してしまった方がストレートにコンセプトを形にできますから、人格交換というアイディアを使う必要はないわけですよね。  で。  確か、この話はとにかく「人格交換が書きたい」というような小倉さんの書き込みを読んだ記憶があります。であれば、「兄×弟の不仲」「姉×妹の不仲」という構図に、とくにこだわらなくてもいいのではないかと、当事者ではない杉井は思ってしまうのです。  上に書いたとおり、人格交換というのは「遠ざかる」×2+「近づく」×2という作用です。んで、「遠ざかる」よりも「近づく」の方がインパクトが大きいわけです。  なら、「近づく」話にしたほうがすんなり行くんじゃないでしょうか。「近づく」というのは、まあ「新しい人間関係が生まれる」ということですね。現行の『家族ごっこ(仮)』の形で言えば、兄×姉、弟×妹という新しい関係が(強制的に)生まれちゃうわけです。なんせ家族になってしまうわけですから。なら、兄と姉の関係の変化、弟と妹の関係の変化を主軸にしたほうがいいのではないか、と。  そーするとアレですね、わりとベタなラヴコメになりそうな匂いぷんぷんですが。兄と姉は小さい頃からの喧嘩友達で。お互い相手が好きなんだけど、顔を合わせるといつも憎まれ口を叩いてしまう。なかなかくっつかない。弟と妹はスポーツかなんかのライバル同士で。いつも敵愾心燃やしまくりなのだけれど、実はお互い相手のことが気になっていて。って、どいつもこいつも最初から両思いかよ少女漫画の王道パターンじゃねーか全国七千万人の彼女なしおくんたちに土下座しろー。おっと心の叫びがもれちまったい。  あと、二つの人間関係の深まりを書くと70枚を越えてしまいそうだという意見もありました。そういう場合はどっちかの人間関係を最初から「問題なし」にしておいて、筋を一本に減らせばいいんじゃないかと。たとえば、上の(兄×姉)(弟×妹)の話でしたら、兄と姉がどーにかしてくっつく話をメインにおいて、弟と妹は最初から仲がいいことにしてしまうとか。そんで二人で、兄と姉をどうやってくっつけようか作戦会議するとか。  でもまあせっかく人格交換のアイディアを使うのですから、人間関係二つ分、四人分の紆余曲折を70枚でずばっと書ききってほしいです。その方が濃くなるし。  あと、ですね、話がどうなるにしろ、現行のプロットではいきなり人格が入れ替わるところから話が始まっていますよね。それで、「入れ替わる前」が書かれていない。改善される前の、あんまりよろしくない人間関係が書かれていないわけです。「起」がない。これはみどりちゃん(西鶴翠)が指摘していました。現行のままでいくのなら、一番の問題点だと思います。書き出しとして人格が入れ替わるシーンを冒頭に持ってくるならかまわないんですが、それならそれで、回想シーンという形で、入れ替わる前の初期状態を描写しないといかんですよ。  こんなところでしょうか。参考にしていただければ幸いです。  まあ、そんなわけで、杉井も投稿作品を書かないといけません。よってアクニィの話は凍結。ごめんミンシア。君のことはきっと忘れない(と思う)。  では。杉井でした。 http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Miyuki/1757/ -------------------------------------------------------------------------------- つまり。 No.2422 投稿日 2001年8月7日(火)09時43分 投稿者 西鶴翠(みどり) >ジョンは死んで、俺たちはまだ生きている。 >No.2421 投稿日 2001年8月7日(火)02時37分 >投稿者 杉井光 削除 >02時37分 つまりは、そういうことなのか?(私信ですが) あーとですね。 もう一度、課題部屋のアドレスをば。 課題部屋 (これも、半分は私信だ。) これから大学なので、とりあえずここまで。 では。 -------------------------------------------------------------------------------- あれ、またやってしまいました No.2423 投稿日 2001年8月7日(火)13時28分 投稿者 弟切 千隼 昨日、書き込みをした後で読み返したら、私の前に藤極堂さんの書き込みが……しかもちゃんと突っ込んで下さっていますね(^^;  ごめんなさい藤極堂さん、無視した訳ではなかったんです。 という訳で、藤極堂さんの突っ込みに答えます。 藤極堂さんの書きこみを読んだ後で、自分の案を読み返してみると、確かにキサラの「気高さ」はわかりにくいかも知れないと感じました。前から言われているのに、いまさら気づくなよという感じですが(^^;; 藤極堂さんの「キサラとスミナに同じ『試し』を科して、二人の対応の違いを描くことでキサラの気高さを表現する」という考えには、なるほどと思いました。どの案を採用するにしろ、この藤極堂さんの考えも入れて、気高さpower up!したキサラにしようかと考えています。 でも、少し言い訳もさせて下さい。 あの案は、「キサラがどうやってハマオとスミナを試すか」という方法の部分に主眼を置いて出しました。あの「試し」がされる以前に、既にキサラはハマオに裏切られたことに気づいています。 で、普通の人だったら、二股かけられていたと気づいた時点で「ふざけんな!」と怒って、平手打ちの一発も食らわして故郷へ帰ってしまうのではないかと思うんですね。自分を裏切った男のために、魔術師として働いてやる義理なんてないはずです。 少なくとも弟切だったら相手の男を張り倒して縛り上げて宮廷の庭園の木にぶら下げて帰るくらいのことはしますね。強欲な弟切はその上宮廷の宝物庫からいくつか宝物をくすねて慰謝料代わりにするでしょう(笑) ところが、キサラは文句一つ言わず、故郷に帰ることもしません。裏切られても男のために働こうとします。これだけだと「気高い」というより「けなげ」ですが、そこでただで働かないところが「けなげ」と違いますね。 ここに「試し」が登場します。 キサラを裏切ったハマオはひどい男ですが、この「試し」によって結婚相手のスミナが真にハマオを愛しているとわかり、ハマオもそれに応えるようなら、キサラはおとなしく身を引いて御用魔術師を務めようと考えていました。ハマオとスミナが「試し」に合格できなかったために、キサラは「試し」でこうむった以上の罰を二人に与えることはせず、宮廷を去ります。 この「試し」に至る前段階と「試し」の結果まで合わせると、全体として、キサラの行為は気高くないでしょうか?  私が全然気高くない人だから、この程度で気高いと感じてしまうのかしら? (;_;) それから、スミナの強欲さやハマオの傲慢さといった悪徳が強調してあるのは、わざとです。 それというのも、キサラに試されることにより、一時的にせよスミナは動物にされてしまったりひどく太ってしまったり領地が害虫に食い荒らされてしまったりといったひどい目に遭います。ハマオも婚約者の精神的な醜さが明らかになることで恥をかかされるでしょう。 スミナやハマオが普通の人で、特に強調されるべき悪徳を持っていないのにそんな目に遭わされたなら、それはそういう目に遭わせたキサラが気高いどころか「ひどい女」ということになってしまいませんか? 悪徳を持って他人を傷つける人間を放っておくことは、気高い行為ではないでしょう。スミナとハマオが悪徳を持っているからこそ、失敗すれば懲罰となってしまう「試し」をキサラが行なって、結果としてひどい奴だったスミナとハマオを懲らしめたキサラに気高さを見出してくれるのではないかと考えました。 しかし、先に書いた通り、キサラの気高さを強調して強調しすぎることはないと思いますので、私の案の中に藤極堂さんの案を何とか取り入れて、より気高いキサラを表現するべく努力します。 -------------------------------------------------------------------------------- ツッコミありがとうございます。 No.2424 投稿日 2001年8月7日(火)17時49分 投稿者 小倉善哉 >藤極堂さん  冒頭シーン、参考になりました。もうすこしプロット煮詰めてみます。  視点を使い分けるというのが高等技術を要するのは分かってますが、とりあえずやってみます。 >杉井さん  んーと、コンセプト、ちょっと違うです。 > 相互理解が足りず、あんまり仲の良くない兄弟一組と、姉妹一組。 > その弟と姉が入れ替わることによって、  見ず知らずの人間(弟×妹、兄×姉)と交流し、自分のダメな部分を発見し、変わろうとする。  その後、兄弟間、姉妹間で > 相互理解が生まれる。  えと、兄弟、姉妹が和解するためにワンクッションが欲しいんですよ。そのための「(人格)交代」なのです。だから「いままで大事じゃなかったものが離れたために大事だったことに気付く」というパターンではありえませんし、兄弟姉妹の確執の方にこだわる訳なのです。  見ず知らずの人間と交流することで自分のダメな部分がようやく見えてくる。見えてきたら直そうとすると思うんですね(かえって自覚しちゃうとダメな部分を正当化したがるかもしれないけど、直そうとする方向にいきたいのですね)。  ダメな部分が改善されれば、仲良くなるだろうという考えです。  だから「人格交代は必要であるのか?」という問いかけに対しては「必ずしも人格交代である必要はないが、『いきなり見ず知らずの人間と交流せざるをえなくなる状況』という状況を作るのに、人格交代というアイデアを使いたい」という回答になります(って前にも言ったな、これ…)。  んでもって、「起がない」納得です。いや、一応書いてるつもりではあるんですが…(汗) >神社 > ※神主不足のため、社務所は無人。 > ・自由奔放な姉に小言を言う妹。 > ・迷惑そうな姉の様子に、それ以上言うのは諦める妹。  ↑ここら辺で(爆)  んーと、まあ、もうちょっと膨らませてみますが…膨らませてどうするという自己突っ込みがきたのでどうにか考えます(爆) ○雑談  弟切さんのレスを読んで、「あ、そーいや小倉は馬に乗せてもらってる状態なんだった!」ということを思い出しました。もちっと練習して、馬を歩かせる練習に入ってから投稿する方向に戻りましょう(でも期限まで足掻く予定)。  「短編賞に投稿する」という、目先の欲に踊らされてますね。うーん、ちょっと恥ずかしい…(ぽっ)。 http://face.ruru.ne.jp/siruko/ -------------------------------------------------------------------------------- >>家族ごっこ No.2425 投稿日 2001年8月7日(火)18時02分 投稿者 はせがわみやび  タイトルと人格交代のアイデアとの間には串が通ってる。  それと一行コンセプトの間に串が通ってない  どっちを書きたいのか、だよなあ。  あるいは、一行コンセプトの書き方が不正確なのか(タイトルを付けた自分の感性を信じるか、どうか(^^;)。  ただ、家族って言葉を聞いたら、ふつうは「兄弟」じゃなくて「親子」を思い浮かべないか? 兄弟仲の話を書きたくて、「家族ごっこ」ってタイトルならば、親が邪魔です。物語本編からは消しちゃいましょう。あるいは、「兄弟ごっこ」かな(^^; -------------------------------------------------------------------------------- 1行コンセプトに関する質問 No.2426 投稿日 2001年8月7日(火)19時09分 投稿者 小倉善哉  No.2397にも書いていたのですが、一応、もう一度、1行コンセプトを書いてみます。 「他人と喧嘩し、仲直りすることで成長するきっかけをつかんだ二組の兄弟が和解する話」  ええと、これを踏まえて、質問してよろしいでしょうか(汗) >杉井光さん  杉井さんが読み取られたコンセプトが小倉の意図した物と違うのは、伝聞であったための読み違いなのか、それとも「実際に読んでみたけどそもそもそんな風には読めなかったぞ」ということなのか、どちらでしょう(汗)   不安なので教えて下さい。ちなみに「プロットその1」はNo.2401です。 >はせがわみやびさん  やっぱり、これでも、串は通ってないでしょうか…。あと「家族だと親子を連想する」というのは、納得です。「兄弟ごっこ」に変更しようと思います。 http://face.ruru.ne.jp/siruko/ -------------------------------------------------------------------------------- ありゃ、間にレスが入ってる。 No.2427 投稿日 2001年8月7日(火)19時19分 投稿者 はせがわみやび  ああ、やっぱりそういうコンセプトになったか。  でも、「兄と妹」と「姉と弟」で立ち場があまりに違うんだけど、そのあたりはどう考えているんだろう?     この話、四人全員が人格交代しても良かったはずだし、交代の組み合わせも、兄と姉、または弟と妹、という組み合わせもあったはず。  にも関わらず、小倉さんは、「姉と弟」というアイデアを選んだ。  そこには意味があるはずなんですよ。  だって、姉と弟にとっては、単に性別が変わっただけじゃなくて。  1・性別がちがう  2・立場がちがう    ・守る立場と守られる立場がひっくり返る。    ・たとえば手の届かないところのものをとってもらう、なんてことも含む。  3・生活習慣がちがう    ・食事の前に手を合わせるかどうか、とかだってちがうだろう。  4・他人と家族のふりをしなければならない。  と環境が激変するするわけです。  ところが、兄と妹はそこまでの変化はない。4だけかな。  したがって、ひとくちに「他人と交流することで、自分のダメさを発見し」でくくれないはずだよね。変化した側と変化を観察する側では起こった出来事のインパクトがちがうんだもの。  これ、どっちかに絞って書くべきなんじゃないのかなあ。そうしないと、70枚にに納まらないと思うけど。 -------------------------------------------------------------------------------- RE:上、いかん、また間に挟まれた(^^; No.2428 投稿日 2001年8月7日(火)19時26分 投稿者 はせがわみやび  喫茶店に執筆中に書き込むべきではないなあ。  仕事に戻るので、これでちょっと間があきます。 >>「他人と喧嘩し、仲直りすることで成長するきっかけをつかんだ二組の兄弟が和解する話」  「他人と喧嘩し」だと、二組の兄弟間で人格交代する必要ないぞ。  ただの「他人」じゃないでしょう? そこが、ポイントなんじゃないのかな。  最初は長くなってもいいから、二組の兄弟間で人格交代した結果、本当に赤の他人とただ単に喧嘩するのと、どこがちがってくるかを盛り込んでみれな良いのでは?  上のままだと、ただ、たんに誰か他人と喧嘩すれば良いように読めるです。 -------------------------------------------------------------------------------- >小倉さん No.2429 投稿日 2001年8月7日(火)22時28分 投稿者 かねやん >>だから「人格交代は必要であるのか?」という問いかけに対しては「必ずしも人格交代である必要はないが、『いきなり見ず知らずの人間と交流せざるをえなくなる状況』という状況を作るのに、人格交代というアイデアを使いたい」という回答になります(って前にも言ったな、これ…)。  ええと、前書いたのは己のレスに対する回答のときですね。  ちょっとレスを書いた理由を自己分析。  小倉さんの人格交換は『いきなり見ず知らずの人間と交流せざるをえなくなる状況』をだけをあらわすには面白すぎて、かつ全体に影響を与えている存在になっているのが問題かと。  ええと己のちっちゃいデータベース上の中にもいくつか人格交換する話が存在しています。  でもその中に小倉さんのような、みやびさん(2427)の1、2、3、4を同時に満たし、他の兄弟が知っている状態って話はありません。  そこで己は人格交換によって普通に仲直りするのとどう変わってくるのかを読みたいと思いました。  だもんで、それがコンセプトに無いのが不満だったから以前レスを書いたと自己分析。  それくらいこの人格交換は魅力的だと思います。  その分みやびさんの1、2、3、4を描かないと魅力が出し切れない難しい設定でもあるんですが。 -------------------------------------------------------------------------------- ジョニーは戦場へ行った。 No.2430 投稿日 2001年8月7日(火)23時37分 投稿者 藤極堂 >悪徳を持って他人を傷つける人間を放っておくことは、気高い行為ではないでしょう。 悪徳を持って他人を傷つける人間の本性を暴いて非難して立ち去るだけというのは気高い行為ではないでしょう。 案・四なんかは「キサラの試し」のせいで農作物の被害にあった農民は放置ですか〜? 状態ですし。 すでに被害が出ている以上、益虫を放しても「これからの被害を食い止める」だけであって元の状態に作物がもどるわけではないでしょう? 農民に何の咎があったのですか? これではキサラが「魔女」として人々から怖れられて当然という印象すらあります。 小野不由美 十二国記「華胥の悪夢」より引用。 >「責難は成事にあらず」(人を責め、非難することは、何かを成すことではない) 要するに「バカをバカって言う奴もバカ」ってコト。 この辺は弟切さんと私の「気高さ」に対する認識の違いも大きく作用してると思います。 弟切さんが納得できなかったらそれでOK。 私の意見は私の物であり、ひとりの読者の読み方にしか過ぎない。 あんまり振り回されないように気をつけて下さいね。 自分の物語は自分でしか描けない物だから 大切に大切に「自分の物語」を愛して下さい。(かなり本気) >杉井光さん >兄と姉は小さい頃からの喧嘩友達で。 資産家の長男と何の関係も無い一般庶民の女の子が幼なじみになる方法をぜひにとも教えて下さい。というか私もそんな金づる>が欲しいです。ええ。 -------------------------------------------------------------------------------- 気分転換の時間の方が長い No.2431 投稿日 2001年8月7日(火)23時42分 投稿者 唯野教授 レポートが、レポートが終わらん! ああこんな時になぜ私は「昴」の5巻を買い求めているのだ。そして何故「若草野球部」の三巻を一気読みしているのだ。そして今私の手は妹の買ってきた「彼氏彼女の事情」の最新巻に伸びようとしている……! >小倉善哉さん >小倉への言葉の2行目がちょっと謎でした…(汗) 私の場合、あらすじのツッコミは基本的に新木さんがやってたことの真似なんですよ。より正確に言えば、新木さんがやるツッコミを見ることで分解能を上げていっているのです。 でも、新木さんはプロット段階のツッコミって、あんまりやってないじゃないですか。そのせいで、私の分解能はプロットの指摘に関してはたぶん低いままなのです。 (なら書きこまなきゃいいじゃん、と今思った) -------------------------------------------------------------------------------- 新案登場 No.2432 投稿日 2001年8月8日(水)10時14分 投稿者 弟切 千隼 藤極堂さんの突っ込みを踏まえていろいろ案をこねくり回していたら、新しい案ができました。 これも動物変身ネタですが、案・零とはだいぶ趣が違うものになったので、新しい案として提出します。 「王国の魔女」(仮題)転部アイディア出し 案・六 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− キサラは、王家主催の舞踏会で貴族たちに魔術の力を見せつけるようハマオに依頼される。では鳥になって空を飛ぶ魔術を見せましょうとキサラは言い、人が一人入るほどの大釜に湯を沸かしたものを用意させる。舞踏会の会場で、キサラはその大釜に薬草を投げ込み、ついで自分もそこに飛び込む。彼女は美しい鶴に変身して空を飛び回る。貴族たちはキサラの魔術の見事さと鶴の姿の美しさに感嘆する。鶴のキサラはスミナの前に降り立って、人間の言葉であなたも鳥になって空を飛んでみませんかと誘う。舞踏会で誰よりも目立とうと黄金や宝石で着飾っていたスミナは、鶴になったキサラに人々の賛嘆が集まったのをねたましく思い、自分もそのような鶴の姿になれるのかと訊ねる。キサラは、その人の本性によってどんな鳥になるかは変わるが、鳥になって空を飛べることは間違いないと答える。スミナは、氏素性も定かでない魔女ごときがあんなに美しい鶴になったのだから、貴族の家に生まれた自分ならもっと美しい鳥になるに違いないと考え、大釜の中に飛び込む。するとスミナは醜い禿鷲[はげわし]の姿に変わり、食卓の御馳走をがつがつと食い荒らし始める。その姿に呆れたハマオが、キサラにスミナを元に戻せと命じる。キサラは、自分のように鳥になっても理性が残っていれば呪文を唱えることによって元に戻れるのだが、あの状態のスミナには無理でしょうと言い、スミナを元に戻すには婚約者であるハマオが心をこめてキスしなければならないと告げる。ハマオは禿鷲へのキスを拒否する。キサラは呪文を唱えて人間の姿に戻り、禿鷲にキスをしてスミナを元に戻す。禿鷲になったスミナの醜さを非難するハマオに対して、キサラは、ではあなたも鳥になってみますかと問う。絶句したハマオにキサラは別れを告げる。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 今度は禿鷲に対して失礼なお話になってしまいました。本物の禿鷲は野外の死体を片付けてくれる大事な掃除屋さんで、決して忌み嫌われるべき生き物ではありません。 けれども、禿鷲は汚らわしいものというイメージが定着しているので、それを利用させてもらいました。これだから生き物ネタを使う時には、ジレンマがあるんですよね……。 以上、突っ込みよろしくお願いいたします。 藤極堂さんへ > >要するに「バカをバカって言う奴もバカ」ってコト。 >この辺は弟切さんと私の「気高さ」に対する認識の違いも >大きく作用してると思います。 何かに対する認識は、微妙なところでは人により違うのはやむを得ませんね。 でも、「バカをバカって言う奴もバカ」というのは、納得しました。 この辺り、キサラの「気高さ」属性が低くならないように考えます。 >資産家の長男と何の関係も無い一般庶民の女の子が幼なじみになる方法 貧乏人の弟切には、なぜかお金持ちの男の子の知り合いがいました。けれどもその人は女にお金をかけるタイプではなかったので、知り合いになっても金づるにはなりませんでした(笑) -------------------------------------------------------------------------------- >弟切さん 案六 No.2433 投稿日 2001年8月8日(水)16時56分 投稿者 かねやん  あ、これ好きです。 ・キサラが誘うのではなく、キサラに集まった賛嘆を羨んだスミナが頼む方が自然かなと思いました。 ・大釜に薬草を入れて、はどのような印象を与えるためなのかわからなかったので、必要なのかわかりませんでした。 ・キサラのキスで元に戻るという事は、スミナを元に戻すには婚約者であるハマオが心をこめてキスしなければならない、と言う試しだった。であってますかね。 -------------------------------------------------------------------------------- かねやんさんへ > No.2434 投稿日 2001年8月9日(木)11時20分 投稿者 弟切 千隼 御指摘ありがとうございます。 >・キサラが誘うのではなく、キサラに集まった賛嘆を羨ん > だスミナが頼む方が自然かなと思いました。 これは、私も迷いました。自然さを重視するなら、かねやんさんのおっしゃる通りスミナから頼む形にした方がいいでしょうね。でも、私はできるだけ「キサラが積極的にスミナを試す」という形にしたかったんです。 むーん、ここは間を取って、「鶴になったキサラが、わざとスミナの前に降り立ってその姿を見せびらかし、スミナも鳥になってみたいと言い出すのを待つ」としましょうか?  >・大釜に薬草を入れて、はどのような印象を与えるためな > のかわからなかったので、必要なのかわかりませんでし > た。 これは、単純にインパクトを狙いました。 ここでキサラが鳥になったのは、貴族たちへの示威行動としてハマオに頼まれたからですね。示威行動なら、道具立てを派手にして相手を圧倒する、というのは基本でしょう。 実は、「大釜で薬草を煮る魔女」というのを一度書いてみたかったというのもあります。 定型的な魔女のイメージとして、こういう魔女の姿ってありませんか? 一度はこういうお約束の姿を出してみたかったんです(^^; >・キサラのキスで元に戻るという事は、スミナを元に戻す > には婚約者であるハマオが心をこめてキスしなければな > らない、と言う試しだった。であってますかね。 これであっています。 キサラはスミナとハマオと、二人を共に試すつもりでした。 -------------------------------------------------------------------------------- 立秋が過ぎてしまいましたねー No.2435 投稿日 2001年8月9日(木)21時50分 投稿者 紺野タツキ >雑談  二十世紀最大の事件ランキングで、ジョン・レノンの死はけっこう上位に入っていましたね。日本の、ラジオのランキングだったのですが。あとは、チェルノブイリとか、第二次世界大戦とか。普通に。 >小倉さん  杉井さんの書き込みを見てから私もちょっと思ったので。  霧原さんや私がつっこんだように、今のままだと、兄視点がとうとつですよね。それまで兄の考えを隠しておくのは、「実は、主人公に対してこんなに冷たかった兄は、こんな人間味があった」というインパクトで、一気に兄への好感度を上げて、その後の主人公との関係改善を自然に持っていく、という効果をねらうからですよね。  でも、今のままだと、筋がいくつもあるので、「兄に人間味があった事」がそんなにインパクトがないんじゃないかと思います。他にまぎれてしまうというか。しかも、「兄が、見た目どんなにいやなやつか」という描写が、プロットにはありませんよね。だから、なおさらインパクトにかけてしまって、とうとつさだけがきわだってしまうかもしれません。  まとめると、姉、妹、弟の視点から、兄が「よくわからないいやなやつ」という事を、兄視点がないぶんかなり強調したほうがいいんじゃないかな、という事です。 >弟切さん >禿鷲にキスをしてスミナを元に戻す。禿鷲になったスミナの醜さを非難するハマオに対して、キサラは、ではあなたも鳥になってみますかと問う。  ここがよくわかりませんでした。「あなたも鳥になってみますか」って、脅し文句ですよね。キサラににあわないのではないかと思いました。  あと細かいんですが、「鳥になる魔法を見せる」と言ってから大釜が出てくるので「なんでわざわざ大釜が?」と思います。大釜に湯を煮えたぎらせておいて貴族達を震え上がらせて、「じゃあ鳥になる魔法をやって見せます」とキサラが言うなら、読者にもとうとつでないし、貴族達にも効果があるのではないかと思いました。 >シンデレラ迷宮 紺野87(無欲、レベル1、8月6〜8月12日、1/7、今週0個、合計10個) ・入り口で記念に、小さい宝石がくばられる。しかしもっと豪華なものを期待していた娘たちは不平を言い、シンデレラだけがうれしそうにしている。 ・王子は一人うれしそうなシンデレラに気づき、シンデレラが王子のきげんを取ろうとして喜んでいるのかもしれないと疑い、いじわるな気持ちになる。  ・王子はシンデレラに宝石を返すように命じる。シンデレラはがっかりするが、命令なので従う。 ・王子は次に、宝石の代わりとしてガラス玉を与える。シンデレラはまたもがっかりするが、やがてまたうれしそうな顔になる。 ・王子は驚いて、なぜ喜ぶのかたずねる。シンデレラは、記念には変わりありませんもの、と言ってガラス玉を大事にしまいこむ。 ・王子はシンデレラをダンスに誘う。 -------------------------------------------------------------------------------- うーむ No.2436 投稿日 2001年8月10日(金)05時06分 投稿者 はせがわみやび  また、余計なことを書いちゃったカナ…(^^; >>小倉さんへ  とりあえずプロットはできているんだから、プロットを叩きましょう。  ぐるぐる悩んでいると先に進まないです(^^;。まっすぐ悩んでいたらOKなんですけれどね。その場合は、おせっかいもうしわけないです(^^;  わたしからは、一点。これ、明らかに長い。  ためしに「・」の数を数えてみました。ぜんぶで108個あります(^^;  原稿用紙で70枚だから、割り算すると、「・」一個を、えーと、原稿用紙1枚の64%くらいで書かないといけない。ので、400文字の64%だから、256文字くらいカナ。  20文字詰めで12行!  これがかなりきついと実感できない場合は、最初の「・」の、「・自由奔放な姉に小言を言う妹」を書いてみましょう。で、書いたら、それをUPしてしまう。  どれくらいになるか、みんなにも良くわかると思うです。  たぶん、「・」の数を半分以上減らさないと70枚には入らない…。  それと、コンセプトとプロットも「課題部屋」にUPしておいて欲しいですー。 >>かねやんさん >>それくらいこの人格交換は魅力的だと思います。  でも、交換した結果のインパクトそれ自体は主題じゃないんだから、書かなくてもいいと思うけどなぁ。おもしろいかもしれないけど、問題は、それがコンセプトを表現するのに役立つかどうか、ですから。  わたしが書きたかったのは、むしろ逆で、人格交換したキャラの心理に立ち入ると、そっちのインパクトのほうが大きくて「女性になってどきどきしてしまった少年の話」とかに化けちゃいませんか、と…。  ここは、「いつもならば避けられる他人が、一緒にいなければいけないという強い要請のもとに出現してしまう」──が一番大事で、それ以外は切って捨てないと短編に収まらないと思うんだけどなぁ。小倉さんのコンセプトを読む限りは。 >>ALL  できれば、短編に取り組んでいる方は、プロットやコンセプトやらもろもろ過程を片っ端から「課題部屋」にUPしておいて欲しいですー。 みやび -------------------------------------------------------------------------------- 改良されて新登場 No.2437 投稿日 2001年8月10日(金)14時17分 投稿者 弟切 千隼 紺野さんへ > 突っ込みありがとうございます。 「あなたも鳥になってみますか」というキサラの台詞は、確かに脅し文句っぽくも聞こえますね。これは、どういった口調で言われるかによってもニュアンスがだいぶ変わりそうな台詞ですね。 この辺りは、人によって感じ方が違ってくるところではないでしょうか?  やや脅しっぽい今のままの方が「ばしっと言いきった感じで格好いい。『気高く』感じる」という方もいれば、「こんなきついのは『気高くない』。もっとやんわりと諭す感じの方が『気高い』」という方もいるような気がします。 それでも、「気高くない」と感じた方がいると判明したので、もう少し柔らかい物言いにしようと思います。 大釜の件については、私の言葉が足りませんでした。(また……(^^;) キサラが「鳥になって空を飛ぶ魔術を見せる」と話したのはハマオにだけです。貴族たちには事前には知らされません。 もちろんそれは、紺野さんがおっしゃる通り貴族たちに対する示威効果を狙ってのことです。依頼主のハマオに対しては、事前に「こういう魔術をやります」と話しておく方が自然ですよね。 で、案・六に対する致命的な突っ込みはないようなので、とりあえず弟切はこの案で突っ走ります。駄目だと思ったら止めて下さい。 「王国の魔女」(仮題)八百字あらすじを提出します。課題部屋の方にもこの八百字あらすじを上げておきます。 突っ込みよろしくお願いします。 「王国の魔女」(仮題)八百字あらすじ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  ある王国の辺境にキサラという女がいた。修行を積んで高度な魔術を身に付けた彼女を人々は魔女と呼び、敬いつつ遠ざけていた。  ある日、キサラのもとに武勇の誉れ高い王子ハマオが訪れた。腕に自信のある彼はキサラを恐れずに接し、彼女は彼と恋仲になった。ハマオはキサラに王室の御用魔術師になるよう頼み、権力者に荷担しない主義だった彼女は、ハマオへの恋心ゆえに承諾した。  キサラは御用魔術師になるべく宮廷へ向かった。そこで彼女は、スミナという有力貴族の娘がハマオの婚約者であることを知った。キサラは怒りと嫉妬に燃えたが、ハマオが真に愛し合う人と結婚して幸せになるなら二人を祝福しようと思い直した。  時に王になり代わろうと狙う貴族たちに王室の権威を見せつけるために、ハマオはキサラにその魔術の力を披露するよう所望した。キサラは人間の本性に従った鳥の姿になる魔術を披露し、貴族たちを感嘆させた。  貴族たちの噂話から、スミナが自分の欲望を満たすためだけにハマオと婚約したのではと疑ったキサラは、彼女を試すためにわざとその前に降り立ち、鳥の姿を見せびらかした。美しい鶴に変身したキサラをスミナはねたみ、彼女も鳥になる魔術をかけてもらうと、彼女の本性に従って醜い禿鷲に変わってしまった。  禿鷲になったスミナの醜さに呆れて、ハマオが彼女を元に戻すようキサラに命じた。元に戻すには愛する人である王子がキスをしなければならないとキサラは応えた。ハマオは禿鷲にキスをすることを拒否し、人間に戻ったキサラが禿鷲にキスをしてスミナを元に戻した。スミナの本性の醜さを責めるハマオに対して、キサラはあなたが鳥になったらどんなでしょうと問いかけ、彼を黙らせた。  権力抗争に明け暮れる貴族たちの醜さを改めて思い知り、キサラは宮廷を去った。辺境に戻り、市井の人々のために魔術を使おうと決心するキサラであった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− -------------------------------------------------------------------------------- ピアノを弾いたら筋肉痛になった二十一の夕方。 No.2438 投稿日 2001年8月10日(金)19時00分 投稿者 西鶴翠(みどり)  久々に書き込もうとすると、何から書いていいのか分からなくなりますが、とりあえず当たり障りのない事柄から書きましょう。 >唯野さん。  レポート、ちゃんとプロットを立てているでしょうか。レポートのプロットは、自分の進行状況を確かめる手助けにもなりますので、かなり有効です。 >二十世紀最大の事件。  個人的には、シャノンのサンプリング定理を推したいところですが。 >小倉さん(これがこの書き込みの主題です)。  杉井邸でいろいろな意見が出ました。「根元的なところがおかしい」とか、「長い」とか、「『起』がない」とか、「みどり、暴れろ(意味不明)」とか、その他いろいろ意見が出ました。意見は出ましたが、終電という時間の制約があったために、深く話しあうことなく終わりました。  で、ですね。ここからは私の考えです。  杉井邸から帰ってきてから、「蝉はどこに消えるんだろう」の二つ目の日記を読んだり、 >「あ、そーいや小倉は馬に乗せてもらってる状態なんだった!」  という書き込みを読んだりしまして、一つ思うことがありました。 『小倉さんは、落馬したことがないんじゃなかろうか』というものです。小説を書いてその結果失敗したことはあるかも知れないけれども、「基本に則って」失敗したことはないんじゃなかろうか、と。この分室(すでに「仮」はとれていますが)にあてはめて話をすると、「あらすじ」「箱書き」「プロット」という手順を踏んで失敗したことはないんじゃなかろうか、ということになります。それどころか、これら三つのステップのどれも踏んだことがない、とも考えられます。再び落馬の譬えに戻っていえば、『馬に乗ったことがないから、落馬の経験もない』と推測できるわけです。  というわけで、私の提案としては、『一度落馬してみませんか』ということになります。一回失敗すれば、失敗しない方法が分かります。具体的には、現段階でプロットが上がっているわけですから、 「七十枚」で「ちゃんとした話」を「八月三十一日までに」書く、  という努力をしましょうということです。書けなくても『馬からおりなければ』かなりの経験がつくはずです。馬から振り落とされるまで、『馬に乗り続けましょう』。それから、もちろん書けてしまえば何の問題もないですし。  って、どうして私がこういう話を始めたかといえば、小倉さんが諦めモードに入りそうだからだったりします(経験者は語る)。  で、まずは、#2401のプロットの問題点を整理しましょう。問題点と言っても、物語としての問題点ではなくて、「書き上がるか、書き上がらないか」という観点から見た問題点です。  物語としての問題点は、私には分かりません。そういう部分の突っ込みは、ひかる(杉井光)がしてくれるはずです(?)。  それから、はせがわみやびさんも仰っていますが、課題部屋にアップしてくださると助かります。 >とりあえず書いてみて、枚数が多かったら削る方向でいこう、と考えています。  #2401を読んで見つけたのですが、これではプロットを立てる意味がないと思います。枚数が計算できないのは普通のことですが、「・」の数が規定枚数よりも多いという状況から、計算しなくても大幅に規定枚数を超過することだけは分かると思います。 以下、具体的な指摘になります。 「長さ」の問題。  まず、この問題があります。みなさん指摘しているとおり、プロットが長すぎます。というわけで、具体的な方策としてはどのようなものがあるのか、列挙してみようと思います。 1.視点転換を減らす。  視点転換というのは、実のところ、結構な枚数を食います。転換前にその場面の締めくくりを作らなければならず、その上転換後に「視点が変わった」ということと「誰に視点が変わったのか」ということを読者に知らせなければなりません。 2.視点保持者を減らす。  現在、兄弟姉妹の四人分の視点があるわけです。つまり、四人が得た情報を書かなければなりません。これを例えば、兄弟視点だけにしてしまえば、描く内容は同じでも、得る情報は二分の一に減りますから、小説としての分量は三分の二くらいにはなります。 3.場面をカットする。  もっとも単純な方法ですが、いざやろうとすると、難しいです。まず、場面ごとに区切りを入れます。「神社」とか「御神木の下」とか、そういうところごとに分けます。次に、分けたシーンに、優先順位をつけます。一番から順番に優先順位をつけます。で、優先順位が下位の場面を、削ります。例えば、「3、兄弟の家の夕食」ならば、「5、喧嘩(兄視点)」に台詞として組み込めたりすると思います(組み込みたければ)。 4.二つの場面を一つにする。  同じような意味を持つ場面を、一つにあわせてしまいます。姉と兄の対立が二つあったら、二つの場面を消して、一つの場面を新たに作ったりするわけです。  長さの問題の解決指針は、こんなところでしょうか。 「書きづらさの問題」。  今のプロットには、書きにくいシーンがいくつかあります。列挙します。 >御神木の枝が折れ、下敷きになる姉と弟。  枝ごときで、倒れますか。 >気絶から覚め、自分の体が女性のものであることに気づく弟。  意外と書きにくいと思います。そういう体験は、まず、しませんから。 >妹、抵抗する弟にあきれる。  妹さんは弟の着替えを手伝おうと努力をするわけです。その状況から、あきれるという心理に移行する描写をするのは、難しくないですか。あきれる瞬間の描写が。 >不安を吐露する弟。  吐露する心境に至るまでの処理はどうするのでしょうか。 >我が家と比較し、寂しくなる姉。  比較対照が、事前に描かれていないです。「我が家」の描写がないんです。やはり、書くのは難しいでしょう。 >朝ご飯を作り、食べている姉。  兄弟の家にいる他の人々のことは、どう処理するのでしょうか。両親とか家政婦とか。家政婦がいるのに、家が大きいのに、自分で弟さんの体を持つ人間が作りますか。 >教室に戻り、友達に弟のことをからかわれる妹。  からかわれたあと、妹はどう反応するのか。 >二人を連れて帰宅する姉。  どうして妹と弟も兄弟の家に行くことになったのか。 >自室で姉に対するおそれについて考えている兄。  そういうことは、帰路で考えてしまって、家に着く頃にはいろいろと嫌になってベッドにでも突っ伏していることでしょう。自室でタイミングよく姉に対するおそれを考えるかどうかは疑問です。  このあたりの問題、探偵さんの話で「話を聞こう」と思うきっかけがないのに「話を聞こうと思う」というアレと同種です(謎)。 >弟と喧嘩になるが、妹はすぐに謝る。お節介なのを自覚する妹。  謝ってからすぐに、自己分析するという描写は、難しいと思います。 >姉、兄のストレスを知り、兄に謝る。しかし、拒絶されてしまう。  吐いて弱っている人に対してするのは、謝ることではなくて、介抱することでしょう。姉、兄のストレスを知る。介抱しようとするも、拒絶されてしまう。 >呆気にとられている兄。  ここは姉視点であるので、これを描写するのは難しいと思います。 >姉は妹が変わったことを認め、謝罪し、和解する。  妹は変わると、どうして謝罪することになって、何が和解できるのか。  「7、兄弟の和解、姉妹の和解」は、全体的に急ぎすぎていて、書きにくいと思います。和解は、ワンエピソードでは無理だと思います。 >兄弟を二人だけにする姉妹。  ここは兄視点なので書くとしたら、いつの間にか姉妹はいなくなっている、あたりだと思います。 >元に戻る二人。  どういうふうに、描写されるのでしょうか。  と、こんなところでしょうか。難しいところやおかしなところを列挙したわけですが、対処法は三つで、 1.削る。 2.伏線を張っておく。 3.エピソードを変える。  あたりでしょうか。もちろん、小倉さんが「書ける」と思っていれば、問題はないと思いますが。  というわけで、 「七十枚」「きちんとした話」「八月三十一日投函」を目指して、頑張ってください。  それから、そろそろ書きはじめないと、間に合いませんね。 >弟切さん。 >「王国の魔女」  課題部屋に出ていたので、読みました。実は、初めて弟切さんの八百字あらすじを読みました。  で、質問というか確認なのですが、この話は「恋愛」とかそういうものが主軸にあるわけではなくて、「心の美醜」の問題が主軸なのですよね。そういう話であると読みとっていいわけなんですよね。と、訊くのは、弟切さんの話を、愛憎の話だと思っていたからです。なぜか。  で、今度は本当に質問なんですが、hpの短編賞には出すのでしょうか。それとも、出さずに時間をかけて仕上げていくのでしょうか(内容と関係のない話ですが)。別に答える必要はないですが、目標をしっかり知らせておかないと、指摘する方も何の指摘をしたらいいのか分からないので。 >はせがわみやびさん。  新木先生の具合は、どのような感じなのでしょうか(恐らく、みやびさんは連絡をとっていますよね)。重いとか、軽いけれど大事をとって休んでいるとか。それから、分室は見ていらっしゃるのでしょうか(見ていたとしても、新木先生自身は無理して書き込む必要はないですが)。差し支えないようでしたら、教えていただけると何も知らないよりは安心できます。  鬱はこじらせると、えらいことになりますので、くれぐれも無理はなさらないようにお伝えいただけると幸いです。 >再びみやびさん。  それから、「OK」を出したり「たわけ」を出したりする人がいないので、分室が迷走しているように見えます。具体的には、「無理矢理仕上げて投稿すべき」なのか「まともな話になるまでじっくり考えるべき」なのか、見えてこないです(個人個人によって違うでしょうが)。これについて、何かコメントはありませんでしょうか。 (って、なんで私が訊いているのか分かりませんが。) それでは。 -------------------------------------------------------------------------------- 『虫歯じゃないですねえ』…… No.2439 投稿日 2001年8月10日(金)20時15分 投稿者 杉井光  その一言のために、午後の貴重な一時間半と、さらに貴重な3600円を浪費してしまった杉井です。みなさんおはようございます。一日三回、歯ァ磨いてますか? さすがに国民健康保険は自己負担額がひと味違いますね。ふぅ。 >小倉さん  最初にお詫び。僕のチェックした一行コンセプトは、どうやら前のバージョンのものだったようです。失礼いたしました。  ええと……つまり「仲直りの予行演習」の話。あーちょっと記号的すぎるか。まあでもそんな感じですね? 他人と仲直りして、一段階レベルアップして、今度は弟(姉)と仲直り。  それならそれで了解です。人格交換は、状況設定のためだけにあると。それだけのためにしてはインパクトが強いので、へんなところに枚数とられてしまいそうなのはみやびさんのレスの通りです。同性どうしの交換なら、けっこうさらーっと流せるんですけどねえ。あと、生活環境のギャップに戸惑うあたりも、枚数きびしいかもしれません。親なんて登場させている余裕ないかも。  現行の話に納得した上で、いくつか。  この兄弟と姉妹、確か「ただ学校が一緒」というだけの関係でしたよね? どうしてそうなってんでしょう?  兄弟と姉妹が赤の他人である場合、まず作中で強制的な家族にしたうえに、ある程度の人間関係をつくったうえで、喧嘩が起きるくらいの仲違いをさせなくてはいけなくなります。どうして最初から知り合いにしておかないんでしょうか。その方がずーっと楽なのに。互いにおむつが取れない頃からの幼なじみというベタな設定にしておけば、「気心知れているけど仲が悪い」という状況が簡単に作り出せますよ。弟と妹のらぶらぶなところとか、姉と兄が突然喧嘩始めるところとか、そういうシーンに説得力を持たせるためには、作中のエピソードだけを頼りにしては枚数がなさすぎると思うのです。  四人が最初から知り合いなら、人格交換のきっかけとなるアイディアも簡単です。一緒にいる機会が多いわけだから、神木の枝を落とそうが1.21GWの雷を落とそうが思いのままですよ。やりすぎて殺るなヨ(笑)! >姉御  んーと、方向性が決まりそーなところにくちばしをはさんでしまいますが……いいよね?  なんかキサラさん、気高いっていうのとは違うような気がします。  気高い人って、あんまり他人のことを気にしないんですよね。自分のプライドと、自分の行動規範と、自分の欲求に忠実に行動するから。ほら、雄ライオンって気高いっていうでしょ。雄のライオンって、普段はゴロゴロ寝て過ごしているんですよね。んで、狩りのときには闘争本能むき出し。それからハレム。そして家族は命を賭してでも守る。そういうのって、やっぱり気高いと思います。ライオンに「どうして君は命を賭けて家族を守るのか?」って訊いてみたら、たぶん「だって俺ライオンだから」と答えるだろうし、それが気高さだと思うのです。  キサラさんの場合だったら。恋に落ちる。相手は二股だった。そしたらきっぱりと「気高く嫉妬」すると思うんです。それから「気高くひっぱたく」とか「気高く無視する」とか「気高く奪い返す」とか、色々と。そこで「嫉妬しつつも、本気で愛し合っているのなら祝福しよう」なんて考えちゃう今のキサラさんは、「寛容」とか「慎み深い」とか、そのへんです。  あと、背景はどうあれ自分を振った男とその恋人をハメて仲をぶち壊したわけですから、読者の過半数は「ひでぇ女だなあ」と思うはずです。まあ、ハマ&スミを相当ひどい奴らに描けば、相対的に「ひどい女」感は拭えるかもしれませんが。やはり図式として、自分を振った男とその本命女をひどい目にあわせる女というのは、みじめに見えるものです。  ですから、話の大筋は変えないにしても、キサラさんにはあくまで超然と振る舞わせるべきだと思います。少なくとも、ハマ&スミを「意図してハメた」と読者に読ませてしまったら、気高さもへったくれもなくなります。キサラさんはいつも通り振る舞っているのに、おバカなハマ&スミが勝手にはまって自滅するという話に持っていければ、気高さは描けるかもしれません。全然違う話になっちゃうけど。ついでに最後の方でハマオが「なんで俺はあんなにいい女を袖にしてしまったんだろう?」なーんて後悔してくれれば最高ですね。  余談ですが、なんでキサラさんはあんなバカ王子に惚れたんでしょう? 顔か?  ではー。仕事に行ってまいりますー。 http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Miyuki/1757/ -------------------------------------------------------------------------------- 生きてます生きてます(汗) No.2440 投稿日 2001年8月10日(金)20時56分 投稿者 小倉善哉 ●レスから >みやびさん  いえ、大丈夫です(^^;  プロットの事、どうやって考えたらいいのか、考えていても埒があかないので、四人の名前を考えておりました。心配かけてしまって申し訳ありません(><; >西鶴さん  確かに、なんといっても起承転結の転のことが分かったのって、分室に参加してからですからねえ(苦笑) 落馬経験はないと言い切っちゃって構わないと思います。  ああ、それにしても、ありがとうございます。ご指摘の通り諦めモードの私でしたが、ふつふつと闘志が沸いてきました(笑) 昨日、小倉は相手の売る気のないケンカを無理矢理買って泣かされてきたんですが(滅)今日は精神的には元気ですのでありがたく買わせていただきます(笑) 期限までにやってみせようじゃあーりませんか! (だから別にケンカを売られたわけでなく、西鶴さんは叱咤激励しているだけだって分かってるんだから、誤解を招くような言い方はよせ…>自分) (あ、ということで、怒ってるわけではないです。ケンカふっかけてる訳でもないです。図星を指されて悔しかっただけなのです。済みません、ご指摘ありがとうございました。頑張ります!m(_ _)m)  プロット、コンセプトの課題部屋への移動は了解しました>お二方 ●名前のこと ○姉妹の名字  「庶民」「大家族」「女系」 「大」…大家族とか、おおざっぱな感じ。 ・大泉 ・大沢 ・大池 ・大川 ・大河 ・大野 ・大原 ・大木 ・大林 ・大森 ・大田 ・大沼 ・大洲 ・大津 ・大石 ・大岩 ・大塚 ・大崎 ・大岡 ・大久保 ・大谷 ・大矢 ・大坪 ・大島 ・大橋 ・大村 ・大坂 ・大隈 ・大山 ・大河原 ・大井 ・大瀬 ・大岸 ・大稲 ・大戸 「平」…平凡とか。 ・平泉 ・平沢 ・平池 ・平川 ・平河 ・平野 ・平原 ・平木 ・平林 ・平森 ・平田 ・平沼 ・平石 ・平岩 ・平塚 ・平崎 ・平岡 ・平谷 ・平矢 ・平久保 ・平坪 ・平島 ・平橋 ・平坂 ・平山 ・平尾 ・平井 ・平瀬 ・平岸 ・平戸 決定案「大森(おおもり)」 理由 : 大きい上に、森は木がいっぱいあるから。 ○兄弟の名字  「上流階級」「核家族」「男系」 「高」…高貴、とか、高価、とか ・高泉 ・高沢 ・高池 ・高川 ・高河 ・高野 ・高原 ・高木 ・高林 ・高森 ・高田 ・高沼 ・高洲 ・高津 ・高石 ・高岩 ・高塚 ・高崎 ・高岡 ・高峰 ・高谷 ・高久 ・高坪 ・高島 ・高橋 ・高村 ・高坂 ・高志 ・高山 ・高松 ・高井 ・高瀬 ・高岸 ・高嶺 ・高戸 ・高尾 ・高藤 ・高遠 ・高城 ・高槻 ・高月 ・高倉 ・高神 ・高見 ・高見沢 「上」…上流とか ・上泉 ・上沢 ・上池 ・上川 ・上河 ・上野 ・上原 ・上木 ・上林 ・上森 ・上田 ・上沼 ・上井 ・上藤 ・上条 ・上城 ・上松 ・上尾 ・上倉 ・上戸 ・上島 ・上村 ・上坂 ・上山  「貴族っぽい名字」 ・綾小路 ・小早川 ・伊集院 ・仙堂 決定案「高藤(たかとう)」 理由 : 高はそれだけで偉そうだし良さそうだし、藤は貴族っぽいから。 ○四人の名前  それぞれの持ち味を考えつつ、せっかく四人いるので春夏秋冬のイメージで分類し、名前の案を考えてみたりしている。 ○兄の名前 「長男」「有能」「小心者」「冬」 「秀」 ・秀樹 ・秀臣 ・秀雄 ・秀夫 ・秀男 ・秀生 ・秀紀 ・秀道 ・秀利 ・秀俊  ・秀敏 ・秀年 ・秀美 ・秀巳 ・秀実 ・秀吉 ・秀代 ・秀世 ・秀善 ・秀義  ・秀禎 ・秀一 ・秀介 ・秀助 ・秀輔 ・秀人 ・秀治 ・秀晴 ・秀文 ・秀久  ・秀太郎 ・秀一郎 決定案「秀美(ひでみ)」 理由 : 秀でている、プラス、美という女の子風の名前にしたことで神経の細かさも付属させた。 ○姉の名前 「長女」「男勝り」「能天気」「夏」 「男性風」 ・なつき ・はじめ ・みちる ・ひかる ・あきら ・つかさ ・つばさ ・ゆうき ・まこと ・じゅん ・りょう ・みのる ・満 ・充 ・光 ・明 ・晶 ・司 ・翼 ・誠 ・真 ・順 ・純 ・涼 ・亮 ・実  「夏」 ・皐月 ・五月 ・夏子 ・美夏 ・夏美 ・夏代 ・夏世 ・夏江 ・夏枝 ・夏菜 ・夏奈 ・千夏 ・さつき ・夏生 ・千登勢  決定案「夏生(なつき)」 理由 : 姉は強烈な印象だから、夏っぽい人だと思うし、女の子っぽさよりも少年っぽさの方が強いイメージなので。 ○弟の名前 「次男」「優しい」「繊細」「秋」 「優」 ・優哉 ・優也 ・優司 ・優次 ・優治 ・優二 ・優介 ・優輔 ・優助 ・優喜 ・優希 ・優紀 ・優太 ・優(ゆう) ・優(すぐる) ・優二郎 ・優次郎 ・優人 ・優登 ・優斗  「寛」 ・寛(ひろし) ・寛昭 ・寛章 ・寛明 ・寛道 ・寛孝 ・寛隆 ・寛樹 ・寛輔 ・寛助 ・寛介 ・寛紀 ・寛則 ・寛規 ・寛夫 ・寛生 ・寛次 ・寛之 ・寛雪 ・寛雪 ・寛行 ・寛幸 決定案「優也(ゆうや)」 理由 : 優紀にしようかと思ったのだけれど、ゆうきは勇気につながってしまい、イメージが違うと言われそうなので却下し、特に問題なさそうな「優也」を選んだ。また、兄が「秀」なので、弟は「優」にして、兄のコンプレックスを刺激しようと思った。 ○妹の名前 「次女」「しっかり者」「お節介」「春」 「のりこ」 ・法子 ・典子 ・紀子 ・則子 ・規子 ・教子 ・憲子 ・宣子 ・徳子 ・範子 「治」 ・治子 ・治美 ・治海 ・治実 ・美治 ・治香 ・治代 ・治世 ・治奈 ・治菜  ・治名 ・治江 ・治枝 ・治恵 ・治絵 「春」 ・春子 ・春美 ・春海 ・春実 ・美春 ・春香 ・春代 ・春世 ・春菜 ・春奈  ・春名 ・春江 ・春枝 ・春恵 ・春絵 決定案「法子(のりこ)」 理由 : のりこという名前は規則正しいという意味の漢字が多いので、選んだ。その中でも漢字は法子か典子が思い浮かぶので、二つのうち堅そうなイメージの方を選んだ。 ○四人の名前まとめ 兄…高藤秀美(たかとう ひでみ) 弟…高藤優也(たかとう ゆうや) 姉…大森夏生(おおもり なつき) 妹…大森法子(おおもり のりこ)  妹の名前、フルネームにすると変かも…。でもフルネームで呼ぶことはほとんどないので、このまま行こうと思います。 ●今後のこと  指摘されたことを全部よく読み返して、プロットの直しは土日で頑張ろうと思います。もっかい、いろいろ、よく考えます。 ●再びレス >杉井さん  ぬ、みやびさんの書き込みを読み、西鶴さんの書き込みを読み、今回の書き込みを読み、その後、ようやっと杉井さんが最初におっしゃってたことの意味が飲み込めました。ありがとうございます(恥) -------------------------------------------------------------------------------- 言葉の壁の高さって No.2441 投稿日 2001年8月10日(金)21時06分 投稿者 さつき どれくらいなんだろう。 出国準備に追われていて、今週は課題が出せそうにありません。 中国語経験半年×3人で、現地で生きていけるんだろうか……。 藤極堂さん> わざわざ実例(ポチの部分)まであげていただいて、ありがとうございます。納得できました。 こういう書き方をすれば疑いも生まれませんね。 >書かれていないことは読みとれないのですよ。 >大事な部分は端折っちゃダメです。 >難しいですけどね。 今回これを実感(体感?)させていただきました、ありがとうございます。 頭の中では「きちんと書いた」と思っていても「頭の中だけで書いていて、実際の文に書き忘れる」というヘマをやらかしてしまうという事を、実際に分からせていただきました。 次は絶対にやらかしませんから、とは言えないあたりが悔しいです。 >仕草や声色だけで相手が特典を知らなかった事を理解できるのが普通という可能性もありますね。 自分としては、「この程度なら普通に読みとってもらえるだろう」と思ってたんですね。 でも実際読みとってもらえなかったわけですから、自分の予測が誤っていたって事なんでしょう。 というより、書き方が至らなかったんですけど。 指摘と二度もの返答、ありがとうございました。 -------------------------------------------------------------------------------- No.2442 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- 新木です No.2443 投稿日 2001年8月11日(土)04時47分 投稿者 新木 伸  えー、新木です。  ちょっと分室にエネルギーを割ける状況でもないんで、最近のレスはぜんぜん読んでなかったりします。すくなくとも8月いっぱいは期待しないでください。  でもまあ、みやびさんに召還されてやってきました。  煮詰まっているっぽい人に、ちょっとだけアドバイス。 >小倉さん  まず、8月の短編賞は忘れるように。  このまま書きあげることは、物理的には可能かもしれない。  でも一行コンセプトとストーリーが噛み合ってない(まったく違うものになっている)いまの段階では、このまま書きあげたって、練習の意味はない。  今回のプロットは叩き台。  プロットっていう手法は、短時間で何度でも作り直しが利くっていうのが利点なんだから、作りあげたものにこだわって大事に抱えこんでないで、さくっと捨てて、次のをすぐに作ってみる。  とりあえず、次にすべきこと。  ●妹の視点のみで、他の視点をぜんぶ捨ててプロットを立てる。  それぞれのキャラの裏のエピソード(体験や思考)を考えさせたのは、小倉さんの中で、それがいままでまったく空白になっていたから。  考えついたエピソードをぜんぶ入れちゃっているもんだから、ストーリーがおかしくなってしまっている。  「そもそもこれは何の話?」という問いに対する答えが一行コンセプトになるわけだけど、実際に見たものと、聞いた一行コンセプトが一致していない。というか、そもそもあらすじ&プロットから何か筋の通ったコンセプトを抜き出すこともできない。  ひらたく言うと、「何の話かわからない」状態。  そこに筋を通すために、いったん、誰かひとりの視点に統一して、作者にわかりやすい形でストーリーを掴み直してみるわけだ。その視点キャラ(=主人公)としては、この場合は妹が適切だろう。  今まで考えたエピソード(兄が吐くとか)のそういう「流れ」が裏にみんな存在している前提で、妹の視点だけを使って、妹が見たり聞いたりできるものだけで、プロットを立て直してみること。  なお、これも「叩き台その2」ね。  できあがったからといって、できあがったつもりになってるんじゃないよ。 >弟切さん  転部のアイデアはよし。  鳥になるのと、ハゲタカで欲深さを見せるのと。カエル版より改良されている。  試しの与えかたもOK。  ただし、その転に入る以前の部分で、何点か。 ・キサラはなぜハマオを許すことができたのか?  ハマオの裏切り。  これはキサラの勘違いとかでなく、ハマオは確信犯だったわけだよね?  「強い力を持った魔女だが、ウブな小娘を俺様の魅力でたぶらかして騙して王宮に仕えさせる」――みたいな思惑があったハマオを、どうして許せてしまうのか。  そこの心理の動きが不明。人間ってのは、ここまでひどいことをされたら、あっさり許せたりしないものだよ。  ハマオの幸せを想って……ということだったとしても、キサラ、いい人すぎ。  キサラというのは頭のいい女なわけでしょう? 本性を見抜いた時点で愛想を尽かして、この時点ではもう、愛情もなにも失っているはずなのだが。 ・キサラが気高くない  また、どういう心理の動きがあったのかは置いておいて、いったんハマオを許したとする。  ならそのあとで「試し」を与えるのは、これ、気高くない。  この話の基本パターンって、わしが理解していたのはこんな感じなのだが……。  復讐に及んだとしても、誰もが納得するぐらいのひどいことをされた女が、しかし復讐には走らず、自分を裏切った男とその恋人に「試し」を与えるのみで済ます。  もし男と恋人のふたりが「試し」をクリアしたならば、キサラは二人を許すつもりでいた。  だから女は気高い。  こういうパターンでいくとなると、転より前に「許し」ちゃっていてはいけないわけだ。 ・悪い奴を放置してゆくのは気高くない  藤極堂さんの指摘にもあったけど、これは上にある「試し」というのにもからんでくる。  それをクリアできなかった結果として、ハマオの王宮内での人望がガタガタになるぐらの「試し」ならば、これは問題なし。  人望ガタガタというのは、具体的には王位継承権を失ってしまうぐらいのもの。(王子っていったって、べつに一人っ子じゃないわけでしょ?) -------------------------------------------------------------------------------- >弟切さま No.2444 投稿日 2001年8月11日(土)05時35分 投稿者 はせがわみやび  お願いします。  コンセプトも「課題部屋」のほうにUPしておいてくださ〜い。 みやび -------------------------------------------------------------------------------- No.2445 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- サボリすぎ No.2446 投稿日 2001年8月11日(土)06時56分 投稿者 白黒猫  ども、お久しぶりです。  皮膚炎で急きょ入院したり、転職や引っ越しなどが重なって、ずるずると書くのをさぼったまま時間が経ってしまいました。  これからは気持ちを入れ換えて頑張っていこうと思いますので、なにとぞよろしくお願いしますm(_ _)m   >新木さん  なんだか御無沙汰している間に大変なことになっているようで。  いまごろになってですが、どうか無理をなさらないでくださいね。健康と快復を祈ってます。 >弟切さん  藤極堂さんや杉井さんも指摘してますが、私も弟切さんの書く「気高さ」には違和感があります。  私が物語のキャラクターを気高く感じるのはどういう時かというと、大体が「楽な道があるのに、あえて苦難を伴う選択をする」ときだったりします。 「断ったら命を狙われるのが分かっているのにマフィアから賄賂を受け取らない刑事」 「相手の怪我をしてる所を攻めればたやすく勝てるのに実力勝負にこだわる武道家」 「普通の女の子に戻れば楽なのに友達を救うため決闘するデュエリスト」 「かぐや姫と相思相愛になれるが、そのまま結ばれては他の求婚者に対し卑怯だからとあえて同じ試練をうける男」 「世紀が変わってもメガドライブにこだわり続けるセガマニア」 といったキャラ。  思うに、「気高い」というのは自分自身が苦境や試される立場に立たされて始めて発揮されるもので、他者を試すという高みに立ったシチュエーションでは表現しにくいのではないでしょうか?     あと、それに関連して魔法の使われ方にも疑問があります。一読して、 「”キサラは本当に心の醜さに応じた姿になる魔法”を使ったのですか?」 「本当は自分に鶴になる魔法を、スミナに禿鷲になる魔法をかけたのではないのですか?(つーか私ならそうする)」 「仮に魔法の説明に嘘はなかったとしても、内心で禿鷲になるのを望んでたの? 望んでなかったの?(この辺り「気高く見えない」理由にも絡んできます)」 「見物人はおろか、必死に言い訳を探すであろうスミナですらキサラが上記のように嘘をついていると主張しなかったのはなぜ?」 「キサラは”わざと禿鷲にした”と責められる可能性を考慮しなかったの? ハマオからはそう疑われるだけの動機はあるのに」 といった疑問がわいてきました。  藤極堂さんの出した例で「うまいなあ」と思ったのは、こういった点がクリアされていたことです。  「試し」となる試練を与えるのは第3者。キサラには試すつもりなどなく、恋敵や裏切り者でも救おうと気高いところを見せる。スミナにハマオへキスさせるのも、魔法の原理をしらない野次馬にも理解できる自然な流れ。スミナの醜態は魔法の効果でもなんでもない。ついでにいうと、最後まで自分の私情を隠し通し、自分の力を人々のために使うことを決意する。  私ならこっちの姉ちゃんに惚れます(笑) -------------------------------------------------------------------------------- ……て、 No.2447 投稿日 2001年8月11日(土)07時02分 投稿者 白黒猫 書いてる間に新木さんの書き込みが(汗) -------------------------------------------------------------------------------- 上:それはですね。 No.2448 投稿日 2001年8月11日(土)12時20分 投稿者 はせがわみやび  ゴルフが紳士のスポーツって言われるのと同じ理由なんだと思います。  ゴルフっていうのは、たしか自己申告制だったはず。  つまり、自分がいかさまをしない──というのを誇りにするわけだよね。  第三者のチェックを受けるほうが、ある意味で楽なんですよ。  これは気高い。  それと同じ。  ここのポイントは、逆に、第三者(アイテムも含む)に試しの魔法を任せなかった、という点にあるわけですね。  でも、今のままでは、「これってイカサマじゃないのか?」って言われるでしょうね。そこがポケットなんです。  つまり、問題は、せっかくキサラが気高くても、穴があって「そう見えない」というところにあります。 みやび -------------------------------------------------------------------------------- トラブル続出 No.2449 投稿日 2001年8月11日(土)22時00分 投稿者 弟切 千隼 ACアダプタの調子がおかしいのか、作業中に突然パソコンがダウンするという事故に、今日だけで二回も見舞われました(;_;) めげずにレスに行きます。 西鶴さんへ > そうです。この話においては、恋愛は重要な要素の一つですが、それよりは「心の美醜」の方に重点を置いています。 電撃短編賞については、できれば出したいと思っています。しかし、冷静に考えて、現在のペースではとても間に合わないのではないかと予測しています(^^;  中途半端な作品を送ってもどうせ駄目でしょうから、「電撃短編賞に間に合わせること」よりは、「ちゃんとした話を書くこと」を優先させようと考えています。 一応、八月末に間に合わせられれば間に合わせようと努力はしていますが……。 杉井さんへ > 杉井さんのおっしゃる「気高さ」については、理解できたような気がします。「気高い人であるキサラは超然と振る舞わせるべきだ」というのは、御指摘通りですね。「試し」の前にキサラにおとなしく身を引かせてしまうと、「寛容な人」になってしまうというのも納得しました。 「自分をふった男とその本命女を痛い目に遭わせる」というところだけ見ると、この行為自体が全然気高くないのも確かですね(^^;  しかし、これはこの話の肝要な部分なので、ここはいかに読者をキサラに共感させるかが勝負ですね。 それにしても、「気高さ」の譬えに雄のライオンを使ったのはまずいですよ > 杉井さん。 雄のライオンは、はっきり言って生涯の大部分をごろごろ寝て過ごします。狩りは群れの雌に任せ、ほとんどしないことがわかっています。積極的に子供の面倒を見る訳でもなく、雌が獲物を取ってくると、功労者の雌もおなかを空かせてとんできた子供たちも唸り声で脅して追い払って、真っ先に獲物にありつきます。 雄のライオンが寝ること以外にすることといえば、種付けと他の雄との縄張り争いだけです。 縄張り争いにより群れの雄が負けて別の雄が来たところで、雌と子供たちの生活が変わる訳ではありません。ある暴君が別の暴君に入れ替わるだけでしょう。 もし、こういう雄のライオンが「気高い」と言われるなら、私には「気高さ」を書くことはできません。ええ、断言します。 「気高いキサラ」を書くことは諦めて、別のキサラを書きます。 なぜキサラがハマオみたいなひどい男に惚れたのかといえば、キサラと対等に接してくれるような年頃の男が他に誰もいなかったからです。「恋は思案の外」という通り、頭の良さと恋愛というのは全く関係がありません。 レスが長くなりそうなので、ここでいったん切ります。 -------------------------------------------------------------------------------- レスの続きです No.2450 投稿日 2001年8月11日(土)23時05分 投稿者 弟切 千隼 新木さんへ > 杉井さんも指摘されていたように、「試し」より前にキサラがハマオを許してしまってはいけませんね。ここは修正します。 「悪い奴を放置してゆくのは気高くない」点についても、新しい案を考えます。 この辺り、例えばハマオを「王位継承権を失う」というくらいのひどい目に遭わせるのは、逆にキサラの気高さを減らすのではないかとも考えたのですが……キサラの「正義」が際立っていれば−あるいはハマオの「悪」が際立っていれば−、それは「気高い」行為ですね。 白黒猫さんへ > 「楽な道があるのに、あえて苦難を伴う選択をする」のが気高い行為だというのは、私もある程度は納得しました。でも、それだけだと、「好き好んで苦労を背負い込んでいる人」と取られかねませんね。 例えば、「町で事務員として働けば楽なのに、一攫千金を夢見てきつい鉱山労働をする」という場合は、自分の欲望を果たすために好き好んで苦労している訳で、「気高い」行為ではありませんよね? 私は白黒猫さんの定義を少し改造して、「楽な道があって、それを選んだ方が自分の利益になるのだけれど、他者のことを考えてあえて苦難を伴う選択をする」としたいです。 みやびさんもおっしゃっている通り、今のままですと、キサラがいかさまを使っていると非難されても仕方ない状況ですね。この穴は埋めませんと。 キサラ自身が積極的に「試し」に関与していて、もちろん魔術がらみで、いかさまを疑われることなく、キサラの気高さとスミナの強欲さとハマオの傲慢さをうまく表わせる状況……うーん、うーん……。 弟切、だんだんわからなくなってきました/(-_-)\  ですので、転から結までまたもうちょっと詰めてみようと思います。ここで焦って突っ走っても駄作を一つ生むだけでしょう。 電撃短編賞の締め切りに間に合わなくても命を取られる訳ではありませんし、腰を据えます。 という訳で、弟切は未だ模索中ですので、一行コンセプトを上げられる状況ではありません > みやびさん。 もうしばらくお待ち下さい m(-_-)m -------------------------------------------------------------------------------- No.2451 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- No.2452 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- らいおん No.2453 投稿日 2001年8月12日(日)01時04分 投稿者 はせがわみやび  いや……杉井くんは一昔前に使われた例えとしての雄ライオンを持ち出していると思うんだが(えっ、わかってて突っ込み返してる? いやでもほら、読んでいるひとには分からないひともいるかも(^^;)   弟切さんの小説も、例えで鶴と禿鷲を出してるわけだし。あれも、リアルで考えると、世界中に32万人くらい(推定)いる禿鷲ふぇちの方々が泣くと思うの(^^;   まあ、最近の動物行動学……とくにフィールドワーカーさんたちの努力のおかげで、雄ライオンの権威は地に落ちてるからなぁ……。今だと、ジャングル大帝レオは、ライオンじゃダメかもー(しくしく)。 -------------------------------------------------------------------------------- >みやびさん ケーキ・ケーキ No.2454 投稿日 2001年8月12日(日)15時42分 投稿者 かねやん  もともとの美香の目的が商品券1万円を手にすることなので、商品券とケーキ大量を貰う、結の部分は何か弱い気がします。  カロリー制限があるにせよ、何個かのケーキは異世界に旅立たさてくれたクスリ。ケーキの食べ放題で10個をあっさり食べる女の子がいる(あれは小さめのケーキですけど)。  そのへんから、TVチャンピオンの大食い選手権を思わせる量じゃ無いと、美香の苦しさが伝わらない感じがします。  ココイチ(カレー屋さん)の1300gカレーを20分以内に食べたら無料、以上胸焼けするイメージが必要かと。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.2455 投稿日 2001年8月12日(日)16時38分 投稿者 新木 伸 >弟切さん  ハマオの王位継承権の剥奪に関しては、キサラが直接やることではないよ。  キサラが与えた「試し」でハマオの何かが「暴かれ」、その結果、王宮のまわりの人々がハマオへの評価を落とすことで、結果的に起きる出来事。  キサラ自身は関知していない。  だから気高さを削ぐことにはならないはずだけど。  「試し」をクリアすればハマオは悪人ではないわけだから処分も必要なし。  でも結果はもっともダメな形で落第するわけだ。それによって自業自得でハマオは失墜する。だからやっぱり、キサラが直接に手を汚す必要はなし。  キサラの手を汚させないのが、ポイントとみた。気高いを損なわないための。 >>という訳で、弟切は未だ模索中ですので、一行コンセプトを上げられる状況ではありません > みやびさん。  なにを言っとるかね。  一行コンセプトが固まってもいないのに、プロットを完成させられるはずもないじゃんか。  とほほ。弟切さんまで、自分がなにを書きたいのかもわからずに、なにかを必死に書こうとしていたクチかい。  現在、みたところ稼働している3人(杉井君、弟切さん、小倉さん)のうち、杉井君は一行コンセプトはもう固まっているから問題なし。小倉さんは一行コンセプトはぜんぜん掴めちゃいないんだけど、それを固めるために、つぎのステップで妹視点とかをやることになった。  弟切さんの場合は、例の温泉OFFのときから、もう固まっていたものだと思っていたけど……。  いろいろとやっているうちに、自分の中で「書きたい物」が移り変わってきているなら、それもよし。べつに「気高い」という路線はなしにして、「恋心を裏切られた女が復讐する話」とかでもいいわけだし。  でもどんなものでも、それは形にして、ちゃんと一行コンセプトにしておかないと。  ――で。  いま書きたい話は、何の話なわけ? >藤極堂さんのとか  藤極堂さんが一回だけ出した、弟切さんのやつの手直し版。  あれ、さらに直した修正版をアップするという話が、藤極堂さんの自主規制によって無しになったから、なにも言わないでいたけど……。  ちょっと言っておきます。  弟切さんの場合は、まったくのゼロから、自力で話のすべてを構築しているわけだ。これは大変な労力がいるものなんだな。  まあ現状でどのぐらいの完成度まで持ってきているかはわからんけど、とりあえず80パーセントとしておくか。  弟切さんは、0パーセントから、80パーセントまで自分で持っていってるわけね。  その80パーセントぐらいのものをベースにして、細部を改良したりするのは、これはじつは容易なことなのだな。残り20だけを足せばいいわけだから。  これって、やっちゃいけないことね。  ちょちょっと手軽に20だけ足してみせて、それで自分版として作り直して完成させてみせるのは、泥沼の中でもがきながら、ゼロから80まで作りあげてきた元創作者に対して失礼だよ。  藤極堂さんの場合、「こういうふうにすればうまくできるでしょ?」――的な例をみせるのであれば、僕が生徒会ものでやってみせたように、まったく別の舞台やら設定やらに移したあげく、換骨奪胎する形で示してみせないと。(僕のやったアレは、換骨奪胎した骨が、べつの骨になっちゃってたけどね) -------------------------------------------------------------------------------- >>上 No.2456 投稿日 2001年8月12日(日)17時53分 投稿者 はせがわみやび >>僕のやったアレは、換骨奪胎した骨が、べつの骨になっちゃってたけどね  確信犯でわかってて骨変えたくせに、「なっちゃってた」ってのは正確ではないゾ(^^;。 >>かねやんさま  なるほど。胸焼け度が足りませんか。  たしかに、十個分はトクしているっていうイメージがあるんだよなあ。  パターンだと……こうかな。  ・藥を呑む美春  ・これでいくらでも食べられると、よせばいいのにケーキ挑戦前に間食  ・そこで、すでにカロリーオーバー  ・10個めの最初のひとつから、すでに苦しい  なんてのもあるかなあ。もうちょっと考えてみましょう。  ……でも、そのまえにお仕事を終わらせてからですー(^^; -------------------------------------------------------------------------------- コンセプト No.2457 投稿日 2001年8月12日(日)18時06分 投稿者 はせがわみやび  と書いてわからないならば、「そのお話しで一番狙っていること」とか、「一番やりたいこと」とか「一番書きたい部分」とか言い換えてもいいかな。  こだわってる部分はどこなのさ、ですね。  例えば「とにかく派手な銃撃戦が書きたいの」! でも良いのです。  コンセプトって、別に高尚なテーマを出してくれってわけじゃないんだけどなあ。    「メイド服ってかわいいと思う!」とか「薬莢が雨のように降り注ぐってかっこいい場面だと思う!」とか。    それが決まらないと、エピソードの取捨選択なんてできないぞっと。 -------------------------------------------------------------------------------- 勉強をしようと思っていたら、みやびさんの短編のアイディアがアップされていました。現実逃避せよという天のお告げです。 No.2458 投稿日 2001年8月12日(日)19時06分 投稿者 西鶴翠(みどり)  みやびさんのに突っ込む前に、まずは小倉さんです。  あくまで、「まともな話」になるようにせよ、という方針であるわけですね。この分室は。了解しました。ということで、 >小倉さん。  先日私が書き込んだ中で使える部分は、「馬からおりるな」の部分と、「プロットの中で書きづらい部分への指摘のごく一部」だけですね。しかも、「落馬」はしてはいけないらしい。「長さ」に対する言及は、身勝手なようですが、忘れてください。まあ、視点が一つだけになれば、必然的に長さは短くなるでしょうが。  しかし、妹ですか。  (……考え中……。)  この話、誰を視点に据えても、書きにくいですなあ。というか、話を把握するための妹視点だから、盛り上がらなくてもいいわけか。 >はせがわみやびさん。  新木さんへの連絡、ありがとうございました。少し安心しました。 >「ケーキ・ケーキ」(←これが題名でしょうか) >題名。  「ケーキ・ケーキ」では、十枚以下のショートショートを思わせると思います。あらすじを見るかぎりでは、二十枚から三十枚程度だと感じられるので(計算したわけではありませんが)、再考の余地ありかと。 >一行コンセプト。  長くないですか。それから、「ちゃっかり」「策におぼれて」などの副詞・副詞句を利用してしまうと、一行の焦点がぼやけてしまうと思います。今の一行コンセプトは、副詞に情報量の結構な部分を頼っているように感じられます。頼らずに副詞を使うのは、問題ないと思うのですが。 >あらすじ。  結果として、不必要なケーキを食べたりもらったりする話なわけですよね。これに対する適当な初期設定は、「ケーキを」食べたい、というものであるべきはずです。ところが、あらすじでは、「商品券が」ほしい、というものになっています。ケーキが食べたかったけれど予想以上の量のケーキが出てきて困った、なら話は分かりますが、商品券がほしかったけれど予想以上の量のケーキが出てきて困った、では文がねじれています。 >十六分割。 >起の起。  最初に出すべきなのは、ケーキ十個で商品券という「前提条件」ではないですか。 >転の起と承。  同じことが書かれていますよね。それぞれ、二文目が不要でしょう。 >転の転と結。  これも同じことだと思います。転の結に来るべきものは、結の起に書かれている一文ではないでしょうか。 >新木さん。  それなりにお元気そうで、なによりです。  ……と、オフ書きしてから勉強して、ネットにつないでみたら再び新木さんが。順調に回復しているのですね。 >そういえば、課題部屋に。  『私の「肉つき骨プロット」を、新木さんが「骨プロット」にしたもの』がおいてあった気がします。格闘少年のやつ。内容は参考にならないと思いますが、枚数と「・」の数の参考にはなるかも知れません。ならないかも知れません(どっちだ)。あれ、私は百枚のプロットのつもりで書きました。  もう、枚数とかは議論対象ではありませんが、思い出したので。  ……で、今見てきましたが、私の場合「・」一つで、約七十行(二十字詰め)ですね。意外と「・」の数が多かったです。新木さんの場合、「・」一つが、百五十行くらいだったはず。 それでは。 -------------------------------------------------------------------------------- うぅ……。 No.2459 投稿日 2001年8月12日(日)20時16分 投稿者 唯野教授 一部で話題になっていた「激突カンフーファイター」を本屋でみかけたのでちょっと立ち読み。 ……二ページ目で私は尻尾をまいて逃げ出しました。噂に違わぬ作品でした。 >西鶴さん >レポート なんとか間に合いましたよ。終わってプリントアウトしたのが締め切りの三時間前(汗)。プロットを作るまでが大変だったのですよ。 それでは私もプロット。しかしこんな感じでいいのかな? 課題部屋の方に、一行コンセプトと十六分割を置いておきますね。 「永遠の孤独/唯野教授(プロット 1回目)」 プロローグ (不死者視点)  十五年前、冬の二十三時四十分の公園    ・一也が逃げていった方角を見る不死者。しかし彼を追うよりも、今しがた頚動脈を切り裂いた少年の「確認」を優先する。    ・足元にある少年の死体を死体を揺さぶる不死者。反応が無いことに落胆する。    ・不死者は死体を残したまま、何処かへと去る。 起部 (一也視点)  駅から一也の家へと向かっている途中    ・人気の無い道を歩いている一也と岸。街頭の下にきたとき時計を見て、時間を気にする一也。    ・公園の入り口にきたとき、一也は用があるので岸に先に家に行くように言う。    ・用事とは何かと尋ねられ、十五年前の事件のことを話す一也。岸は過去に縛られることは一也のためにならないと主張し、二人は口論なりかける。    ・岸が、向こうから人がやってきたのに気付く。振りむいた一也は、その男の見覚えのあるうつろな目に、もしかしたらあの男が友人の仇ではないかと直感する。   承部 (一也視点)    ・岸と一也を交互に見つめる男。岸が何か用かと尋ねると、男は仲間を探しているんだ、とつぶやき、突然ナイフを突き出してくる。    ・待ち構えていた一也は岸を押しのけ、護身用に常に持ち歩いているステッキで男の手を骨が砕けるほどの勢いで叩き、ナイフを落す。    ・うずくまる男。一也は十五年前の事件と手口が同じであることを示し、おとなしく警察まで同行してもらおうと言う。しかし男は、十五年前のとりこぼしを回収できるとつぶやき、ナイフを拾って再度一也に襲いかかる。    ・男の態度に激怒した一也は、「切断」をステッキに施術して、男の右腕を切り落とす。事態を見守っていた岸が、それはやり過ぎだと、一也を羽交い締めにする。    ・腕を切られた男はまったく動じず、もみ合う二人の前で右腕を広い、切断面同士をくっつける。一秒とたたずに完全に接合する右腕。岸も一也も驚く。    ・三度、襲いかかってくる男。切断は駄目だと、「加速」「硬化」をステッキに施術して、男を打ちのめす一也。骨を砕き、内蔵を破裂させるが、まるで効かない。    ・これはとても手に負えないと思った岸は、逃げることを提案する。しかし一也は、あんなみじめな思いを背負って一生を暮らしていくのはいやだ、だから絶対に逃げない、岸一人で逃げてくれと言う。岸は、俺もそんな思いをするのはいやだと、加勢する。    ・再生を封じる方向で戦わなければと考えた一也は、岸と示し合わせて、「凍結」を施術したステッキで男を滅多打ちにする。細胞が壊死してしまえば細胞分裂による再生はできないだろうという狙いだったのだが、男には効かない。 転部 (一也視点)    ・男は、二人の強さを賞賛し、これだけの強いならきっと自分と同じ不死身に違いないと決めつける。そして、長い間いかに自分が孤独に苦しんできたか、いかに多くの人間を仲間をみつけるためと称して殺してきたかを語る。    ・そんなに孤独がいやなら死ぬ努力をしたらどうだ? という一也の言葉に、男は死ぬのは怖いと応える。    ・男の身勝手な言葉に激怒した一也は、男を八つ裂きにし、さらに岸を加えて最終的に十センチ角になるまで切り刻む。数分間、警戒を解かない二人だが、再生ははじまらない。殺しきったと彼らは確信する。    ・公園のベンチで、戦いによって疲れた体を休める二人。二人とも返り血に塗れており、他人がみたら怪しむだろう、などと話している。    ・とつぜん、顔をしかめる岸。右手に、違和感があると言う。岸の右手は血に塗れているが(注・一也は冬とあって皮の手袋をしているのだが、岸は素手である)、そんな場所を怪我した覚えはない。不思議に思っていると、岸はうずくまって苦しみだす。    ・岸の絶叫と共に、彼の体をつきやぶって先ほど肉塊と化したはずの男が出現する。 結部 (一也視点)    ・予期しない友人の死と男の完全再生に混乱し、棒立ちになる一也。男はそこに岸のステッキを使って殴りつける。    ・何が起こったか分からず、逃げ出す一也。一分ほど走った頃、さきほど殴られた時の出血が目に入り、転んでしまう。目の辺りをぬぐい、はじめて出血していることに気付く。その血から、岸が返り血を浴びた部分の不調を訴えていたことを思いだし、男が血の一滴からでも再生が可能なのではないかと考える。    ・男の足音を聞き、茂みに隠れて待ち伏せを図る一也。服を切り裂いて止血帯を作り、上腕動脈を圧迫した状態で左腕を切り落し、間合いを見計らってその落した腕を媒体に強力な発火呪文を発動させる。    ・魔法の効果時間が終わり、視界が晴れる。男が跡形もなく消し飛んでいるのを確認して、一也は疲労と安堵のために倒れる。 エピローグ (山下視点)    ・煙草が切れたのに気付いて、近くの公園にある自動販売機まで買いに行こうと思い立つ山下。    ・公園に入り、一週間くらいまえに放火事件があったことを思い出しながら歩いていると、全裸の男がうずくまっているのに気付く。    ・どうしたのかと聞くと男は、仲間を探しているんだ、とつぶやく。 ちょっと細かく書き過ぎたかな……? それではつっこみお願いします。あと、こっそりタイトルから(仮)がとれてたり。 -------------------------------------------------------------------------------- コンセプトについて No.2460 投稿日 2001年8月12日(日)21時37分 投稿者 弟切 千隼 自分の考えをまとめるために、原点に返って、自分は何が書きたかったのか自問してみました。 すると、「魔女と呼ばれて悪役とされた側にある正義を書きたかった」という答えが返ってきました。 「王国の魔女」(仮題)の原案となったギリシャ神話では、キルケーというのはかなり悪評高い魔女とされています。確かに彼女は何の罪もないスキュラを怪物にしたり−少なくともギリシャ神話では具体的なスキュラの罪には言及されていません−、英雄オデュッセウスの部下たちを豚に変えたりといった「悪事」も働いていますが、このような行為は、恋敵のイーオーを牝牛にしてしまった女神ヘーラーや、自分の水浴姿をちょっと見られたからといって猟師アクタイオーンを鹿に変え、彼自身の猟犬に食わせてしまった女神アルテミスといかほどの違いがあるでしょう? それに、キルケーは悪事ばかり働いていた訳ではなく、例えば旅立つオデュッセウスに様々な予言を授けて、その後も長く続く彼の航路をたいへん助けています。 同じようなことをしているのに、片方は「高貴な」女神で、片方は「忌まわしい」魔女というのはどうした訳でしょう? この理不尽さに対する憤りが、最初に私の中にありました。そして考えついたのが、「魔女と呼ばれたキルケーの側にこそ、実は正義があったのではないか」というものです。 ということで、「王国の魔女」(仮題)のコンセプトは; 「優秀であるが故に人々から恐れられて敬遠されていた女性が、男に惚れて騙され、彼女を騙した男とその恋人の悪徳を暴いて彼女の正義を示す話」 です。(長いですね(^^;) このコンセプトは、課題部屋の方にも上げておきます。 -------------------------------------------------------------------------------- そうだ、お墓参りに行こう。 No.2461 投稿日 2001年8月12日(日)22時48分 投稿者 かねやん  いや特に意味は無いんですが、題名が思いつかないもので(^^;; >みやびさん  あの「太るから」要素は消しちゃったのですかね?  あれは結構好きだったのですが。イメージ的に「女性、ケーキが好き、太るのを気にする」は浮かびやすいですし。 >唯野さん コンセプト、16分割より >>「狂った不死者が、彼に復讐を誓う男に殺されたと思いきや、やはり死なずに復活して無差別殺人を続ける話」  起承転結で書かれているのは「狂った不死者が、彼に復讐を誓う男に殺された」ところで、後はエピローグに書いてあることから想像される結果なので、コンセプトが違うように思います。  また全体的に一也中心に話が進んでいきますので、不死者視点のコンセプトに違和感を感じました。 「15年前の事件のために公園に行く」部分。  15年間と言う時間は、公園に不死者を見つけるために通いつめるには、強い思いだとしても長すぎる時間のような気がします。  未だ不死者を見つけられないことを友人に謝りに行くため、みたいに象徴的な意味になるくらいの時間かと。  不死者を見たとき「もしやあれが待ち続けていた相手ではないかと思う一也」は思い込みの要素が強い気がします。当たっていたから良かったですが、これで間違ったら冤罪になってしまう(笑)  ここは確信を持たせた方が良い気がします。顔を見たとき事件の記憶がフラッシュバックするとか。 「二人は男の体を凍結の呪文をかけた杖で滅多打ちにする」  どうして杖に凍結の呪文をかけたのか、わかりませんでした。  岸の身体の中で再生された(と一也が考えた)のは何故なのかわかりませんでした。バラバラにされた身体が転がってますし。  岸の中で再生すると考えるならば、血や肉など不死者の一部が身体の中に入る必要があると思います。 プロローグとエピローグ  起承転結、エピローグに関連していることは書いていないので、プロローグの部分が浮いちゃってます。  あと、プロローグとエピローグはできるだけ関連させたほうが良いと思います。  あと復活が一週間後にしたのはどんな理由があるのでしょうか? わからなかったので、一也が気絶しているならその間に再生しちゃっても良い気がします。  と書いていて、ふとプロットを見ると山下視点なるものが(笑)  16分割では、わからないですよう。 -------------------------------------------------------------------------------- わたしも好きですけどね★ No.2462 投稿日 2001年8月13日(月)03時04分 投稿者 はせがわみやび >>あの「太るから」要素は消しちゃったのですかね? >>あれは結構好きだったのですが。イメージ的に「女性、ケーキが好き、太るのを気にする」は浮かびやすいですし。  わたしも好きですよ、その要素。でも、イベント的に好きかどうかと、採用するかどうかは、ベツ。書きたいのは、ケーキ食べたい★、じゃないんだもの。  で、自分は何が書きたいのか、わたしも考えてみました。  ああ、いかん。いまさら考えるなと新木さんに怒られそうだ。  言いなおし。自分が何を書きたいのか語ります、ええ。  語るとバカにされそうで、今まで語りませんでしたケド。  えっとですね。一行コンセプトに書いたとおりなんですが。    ちゃっかり娘が、うっかりして、困る話。  これです。  ちゃっかり娘が、ちゃっかりとトクをする話──これはいけません。これはかわいくない(ワタクシ的にってことですよ)。そんなオトクなヤツに誰が惚れるもんですか。わたしなんて、ちゃっかりトクをした経験なんてないのに! ちくしょうめい、てやんでい!  ……私情が入ってしまいました。  でも、ちゃっかりしているわりに、うっかりしたところも持っていて、それで「あーうー、あっちゃあ、しまったよー!」と困る。  これは、(ワタクシ的に)かわいい。    書きたいのは、そこ。  いえべつに男でもいいんですけどね。男で書くと、まわりからまた「みやびは男好き疑惑」が沸いてきそうなので(笑)    この話の基本的な骨格はよーするに「どらえもん」なんですけどネ。  ある発明品があって、それをちゃっかりと利用しようとして、うっかりして、失敗してしまうっていう。  まあ、つまり、図に乗ってしまうところと、うっかりゆえに、「はりゃー」と困る部分が欲しい。で、読み終わったときに「でも、こいつきっと懲りないんだろうなあ」と苦笑いしつつ好きになってもらえるような女の子を書きたい。  のだ。 みやび -------------------------------------------------------------------------------- >弟切さん No.2463 投稿日 2001年8月13日(月)04時14分 投稿者 はせがわみやび >>魔女と呼ばれたキルケーの側にこそ、実は正義があったのではないか  はて? それでは、これ↑がコンセプトなんではなかろうか?  ある行為が存在して、それは見た目には邪悪である。  ところが、同じ邪悪な行為をしていながら、それが正当化されている場合がある。  では、最初にあげた邪悪な行為をしたものも、正当化できるんではないだろうか?  ──というのが、弟切さんの言っていることだよね?  だったら、キサラのすることも「見た目は邪悪な行為(ヘラやアルテミスのしたような)」でなければならない。でも「その行為には(読み手には)正義があるとわかる」と。その話を読んだとき、「いやでも、このキサラには正義あるしー」と思ってもらえれば成功、と。同じひとがギリシア神話を読んだとき、「あ、でも、このキルケーって、別に悪い魔女じゃないのかもー。だって、これこれこういう見方もできるしー」って思ってもらえるわけだ。  逆に、弟切さんの話を読んだあとで、ギリシア神話のキルケーの話を読んでも、「悪役扱いされてるけど、でも、正義あるかも」と思いついてもらえないとしたら、失敗なわけだ。 >>「優秀であるが故に人々から恐れられて敬遠されていた女性が、男に惚れて騙され、彼女を騙した男とその恋人の悪徳を暴いて彼女の正義を示す話」  さて、では、この話↑から、そういう感想がでるだろうか? -------------------------------------------------------------------------------- 一時消えます No.2464 投稿日 2001年8月13日(月)09時25分 投稿者 さつき 以前にも書きましたが、今日から九月の三日まで短期語学研修で上海に行くので、その間は書き込めません。 無論、向こうでもシンデレラ練ってます。 それでは、再見呵! -------------------------------------------------------------------------------- >弟切さん No.2465 投稿日 2001年8月13日(月)11時25分 投稿者 新木 伸 >弟切さん  小説を書くってことは、目的のための手段なわけだ。  ある概念を読者に伝えるための手段ね。  では、「忌まわしいとされていた者の側にあった正義」みたいなことを、読者に伝えたいのだとする。  その手段として……。 「優秀であるが故に人々から恐れられて敬遠されていた女性が、男に惚れて騙され、彼女を騙した男とその恋人の悪徳を暴いて彼女の正義を示す話」  ……というストーリーを持ってくるのは、果たして適切かどうか?  「伝えたいもの」を伝えるための手段として、最大の効率を発揮しているかどうか?  自分で検証してみるべし。  そもそも現在のこのストーリーラインって、「気高さ」を書くために作っていたものだよね? 「書きたいもの」が変更された時点で、以前のものは一切合切捨てないとあかんよ。使い回ししようなんて意識があると、とたんに話の筋が通らなくなってくるから。  現在のストーリーラインには捕らわれず(頭の中で全部捨てて)、上記の「書きたいもの」を実現するために最も適切であると思われるストーリーラインを、一から考えてみよう。 -------------------------------------------------------------------------------- >教授。 No.2466 投稿日 2001年8月13日(月)18時46分 投稿者 西鶴翠(みどり) >レポート。  お疲れさまでした。唯野さんの大学は、いつまで夏休みなんでしょうか(って、特に質問の意味はないですが)。 >「永遠の孤独」  一行コンセプトを見るかぎりでは、「死んだはずなのに死んでいなかった男」を書きたい様子なのですが、箱書きの方では、「恨みを晴らそうとする男」を書いていますよね。  唯野さんが出した最初のあらすじ(蟻地獄が始まった頃の)を見て、「面白そうだ」と私は思ったのですが、どこに面白さを感じたかといえば、「この警備員、これからどうなるのだろう」という部分(現行のエピローグ)のみなんですよね。で、まあそれは、「死んでいなかった男」を描くことであるわけです。そのときに私の中で予想されたプロットというのは、「最後の復活シーンに向けて収束していくプロット」でした。男が復活するということに関して、二重三重の伏線を張ったプロット。  でも、今の箱書きは、「戦う理由のある男が戦って仲間を失いつつも何とか倒す」ということに終始していますよね。エピローグがなくても、話としては、成立してしまう。つまり、「死んでいなかった男」が締めになっていないわけです。それどころか、エピローグを「復讐を遂げた男のその後」あたりにしてしまえば、話がもっとよく締まります。  つまるところ、「一行コンセプト」と「箱書き」が一致していない状況で、このまま強引に話作りを進めますか、という問いかけなのですが、どうでしょうか。  ほかの人がこの話をどう見ているのか分かりませんが、私としては、一度あらすじ(または箱書き)に戻った方がいいんじゃないか、と思っています(新木さんがあらすじにOKを出した意図が分からなかったりします)。  一行コンセプトを直してエピローグを変えるか、あらすじから別物にするか、の二択だと、私は思うのですが、どうでしょうか。 それでは。 -------------------------------------------------------------------------------- 書き忘れが……。 No.2467 投稿日 2001年8月13日(月)20時41分 投稿者 唯野教授 まあ細かいといえば細かいのですが、 「最終的に十センチ角になるまで切り刻む」を「最終的に十センチ角になるまで切り刻み、さらにそれぞれを焼く」に変更。 「服を切り裂いて止血帯を作り、上腕動脈を圧迫した状態で」を「服を切り裂いて作った止血帯とステッキで上腕動脈を圧迫し」に変更です。 >かねやんさん >15年間と言う時間は、公園に不死者を見つけるために通いつめるには、強い思いだとしても長すぎる時間のような気がします。 う〜ん、15年という長い時間にすることで、一也のトラウマと執念の深さを示そうと思っているのですよ。プロットには書きませんでしたけど、作中で「こんなに早く出会えるとは思っていなかった」というセリフを入れようと考えているくらいで。 江戸時代に、数十年間にも渡って仇を追い続け、ついに本懐を遂げたという人も実在しますし、長すぎるとは思えないのですが。 >これで間違ったら冤罪になってしまう プロットをよく読んで下さいよう。先に攻撃してきたのは不死者の方で、一也の反撃も正当防衛のうちです。一也が本当に確信するのは、そのあとの不死者のセリフ「十五年前の取りこぼしを〜」からです。 >どうして杖に凍結の呪文をかけたのか、わかりませんでした これは私の説明不足ですな。そういえば、世界観設定をプロットの方に書いてなかったか。文化・文明レベル共に現代日本並の世界で、魔法は基本的にFFシリーズの魔法剣や属性攻撃のイメージです。つまり杖に「凍結」を施術すると、杖に触れたものが凍るわけです。ただし、これとは別に自分の体の一部を犠牲に発動する強力な魔法があります。 >岸の中で再生すると考えるならば、血や肉など不死者の一部が身体の中に入る必要があると思います。 体表に付着した血が皮膚を浸透して、岸の体内に入っていったという設定です。あ、痺れるより、痛むの方がよさそうですな。 >あと、プロローグとエピローグはできるだけ関連させたほうが良いと思います。   厳密な意味でプロローグ、エピローグというならそうなんでしょうが、私はもっと緩やかな意味で使っているのですよ。 >復活が一週間後にしたのはどんな理由があるのでしょうか?  すぐ復活するより、忘れた頃に復活している方が雰囲気が出ると思っているのです。 では、西鶴さんも指摘していた懸案の「一行コンセプトとプロットの内容が違う」について。 たとえば、「座敷女」……はみんな知らないか。例としては最適なんだけど。 「キノの旅」三巻に「同じ顔の国」ってありますよね。あれってほとんどがキノの視点から書かれているけど、何の話かと言われたらキノの話じゃなくて、同じ顔の国の話ですよね。 つまり、コンセプトとプロットで視点の位置が変わっても関係ないと思うのです。 次に私の思考過程を公開してみましょう。 不死身の男が無差別殺人を繰り返す、都市伝説っぽい話を書こう。     ↓ 不死身の男の怖いところと都市伝説っぽいところは、やっぱり死なないところだよなあ。     ↓ 「不死身性」を読者に納得させるには、誰が見ても死んだと思われる状況から復活するのがいいだろう。     ↓ 不死身の男を、誰が見ても死んだと思われる状況にする奴が必要だ。 というわけで、アイデア十個出しを経て「月城一也」が生まれたというわけです。 読者に「これだけの執念を持った男がこれだけの犠牲を払っても殺せないのか!」と思わせるのが私の目的なんですが……。 どうすれば伝わるのかなあ。 -------------------------------------------------------------------------------- 最初から書き直します No.2468 投稿日 2001年8月13日(月)22時43分 投稿者 弟切 千隼 本来書きたかったものと、現在できているあらすじが食い違っていることが判明したので、今までのものは一切合財捨て去ります。 そして、新しいお話を作ります。 で、一行コンセプトをもっとわかりやすいものに書き替えます。 「優秀であるが故に魔女と忌み嫌われていた女性が、高貴だと思われていた人物の悪徳を暴き、正義を示す話」 とします。 課題部屋の方にも、新たにこの一行コンセプトを上げておきます。作品の題名が決まっていないので、仮に「キルケーの話ファンタジー版」とします。 皆さんの参考になるように、「王国の魔女」(仮題)のあらすじとコンセプトはしばらく残しておきます。 かくしてまた一つの作品が水子となって流れてゆきました。「王国の魔女」(仮題)は胞状奇胎[ほうじょうきたい]みたいな骨も内臓もないひどい奇形児でしたから、当然ですね。 (限られた人にしかわからない医学ネタはやめましょう > 私) やはり高齢出産だとリスクが高くてなかなかまともな子が産まれませんね。まずは体質改善からですね(謎) -------------------------------------------------------------------------------- >みやびさん No.2469 投稿日 2001年8月14日(火)01時57分 投稿者 かねやん  そうか、どらえもんか! >>ちゃっかり娘が、うっかりして、困る話。 「太るのは嫌い、だけどケーキ食べ放題の賞品は欲しい」ってのはちゃっかりしてないですかね? 「何かはしたいけど、それに付加してくるものは嫌」が、個人的にちゃっかり系に入っていたもので。  いや別に太るは己が好きなだけで、こだわる必要は無いですけど(笑)  あと小出しして申し訳ないですけど(^^;; 『ケーキ・ケーキ』って主要人物が祖母と美香だけなので、祖母の登場が最初の部分だけなのは寂しい気がします。 >唯野さん  む、申し訳ないです。  16分割とコンセプトだけを読んだ段階での感想です。プロットと見比べて書く気力が無かったもので(^^;;  あと申し訳ないですけど、設定とかあらすじ、プロットもまとめて課題部屋に置いてくださると比較するときに助かります。  ええと「座敷女」と比較してみました。 ・「座敷女」:主人公の大学生が、座敷女の不気味さと怖さを味わう事で読んでいると怖くなる。 ・「永遠の孤独」:一也の不死者に対する復讐のイメージが強いので応援する気持ちになる。また一也と岸が強いので不死者に対抗できるように見える。  そこらで己には、一也の話に見えたと思います。 >弟切さん  むう、話を作り直しますか。大変でしょうけど頑張ってくだされ。 -------------------------------------------------------------------------------- >弟切さん No.2470 投稿日 2001年8月14日(火)03時41分 投稿者 新木 伸 >弟切さん >>「優秀であるが故に魔女と忌み嫌われていた女性が、高貴だと思われていた人物の悪徳を暴き、正義を示す話」  これじゃまだ筋が通ってないよ。  この形だと、「優秀であるが故に魔女と忌み嫌われていた人物」と、「高貴だと思われていた人物」は対になっているわけだね。  忌み嫌われている理由と、高貴だと思われている理由が対応関係にあって、裏表の関係で対になってないとならないのだが。  あと、このストーリーラインの狙いっていうか、そういうのは、どんなところになるのかな?  たとえば、以前わしがこんな一行コンセプト出したよね。 「つきあい始めたばかりのローティーンの新米カップルが、喧嘩して、そのあとで仲直りする話」  これの狙いは、ふたりの初々しさを描き出すっていうこと。初々しいふたりは初々しい喧嘩をするはず。そのあたりを観せることで、読者に楽しんでもらう。  なにを観せたいのか、とか。  読者にどんな感銘を与えたいのか、とか。  そういった小説を書く「狙い」と、「目的」に関することね。 -------------------------------------------------------------------------------- 課題部屋リセットなり No.2471 投稿日 2001年8月14日(火)03時53分 投稿者 新木 伸  データをいじってテストのものだけを消そうと思ったんだけど、データ構造がややこしいので、全削除にしました。  もういっぺん、あげといてください。 -------------------------------------------------------------------------------- シュレーディンガーの猫は笑わない No.2472 投稿日 2001年8月14日(火)04時10分 投稿者 霧原 智亜希 寝よ霧原です。 唯野さん> >不死身の男を、誰が見ても死んだと思われる状況にする奴が必要だ。 必要なのは状況(シチュエーション)で、人物は必ずしも必要ではないんじゃあ? >コンセプトとプロットで視点の位置が変わっても関係ないと思うのです 『座敷女』の主人公はどこにでもいる大学生(だっけか?)Aであり 『キノの旅』の「同じ顔の国」で言えば(というか『キノの旅』って)必要なのは傍観者A。  ところが、『永遠の孤独』では主人公(視点保持者と言った方がいい?)は ”一也でなくてはならない”話になっている(全部ではないですが)、と思うのですがどうですか?  そういえばなんでこれファンタジー風にしたんでしたっけ? いや、現代なら 「誰が見ても死んだと思われる状況」=「頭を銃で撃たれた」 「誰が見ても死んだと思われる状況にする奴」=「お巡りさん」 でいい気がするんですが。 弟切さん> >限られた人にしかわからない医学ネタはやめましょう  というかみやびさんや新木さんの指摘に対するレスが無いのが気になるんですが。 >「優秀であるが故に魔女と忌み嫌われていた女性が、 >高貴だと思われていた人物の悪徳を暴き、正義を示す話」  霧原は相変わらず「書きたいこと」と一致していない気がするんですが?  そもそも「優秀であるが故に〜」って「優秀であるが故に魔女と忌み嫌われていた女性が、高貴だと思われていた人物の悪徳を暴き、正義を示し」ても、「優秀であるが故に魔女と忌み嫌われる」状況は変らないと思うんですが。 -------------------------------------------------------------------------------- 徹夜明けなり No.2473 投稿日 2001年8月14日(火)06時51分 投稿者 はせがわみやび  JGC用のシナリオのあらすじを作ってました…。 >>「太るのは嫌い、だけどケーキ食べ放題の賞品は欲しい」ってのはちゃっかりしてないですかね? >>「何かはしたいけど、それに付加してくるものは嫌」が、個人的にちゃっかり系に入っていたもので。  それだって、ちゃっかりなんじゃないですかねー。  あらすじが変わってくるだけの話で。わたしがあのとき考えていた流れには、うまく「太りたくない」という要素を入れられなかっただけです。  入れるパターンも考えたんだけど、流れが別のほうに行ってしまうんだもの。  自分の頭で考えたときに、すっきり通らないと書けないだけで。  他のひとが書けば、それはまた別でしょうネ。  西鶴くんのケーキ・ケーキへのツッコミはちゃんと読んでますー。こっちは、実際に直すことで解決しようと思いますです。    >コンセプトとプロットで視点の位置が変わっても関係ないと思うのです  あらすじとプロットへの検討ではなく、純粋にこの一行に対して。  言いまわしが妙なのでわかりにくいけど、「視点は、コンセプトを表現するために最適かで選ぶ」──という意味ならば、OKかな。  誰の視点で語るか、が問題じゃなくて。  その視点で語ることが、コンセプトを表現するのに最適か──ですから。  視点もコンセプトを表現するための手段となるわけですね。 >>読者に「これだけの執念を持った男がこれだけの犠牲を払っても殺せないのか!」と思わせるのが私の目的なんですが……。  はて? では、これ↑がコンセプトなんじゃないだろうか。  では、「永遠の孤独」というタイトルは最適だろうか? ちょっと逸れている気がする…。  コンセプトのほうは、後半の「彼に復讐を誓う男(←これだけの執念の表現)に殺されたと思いきや、やはり死なずに復活して無差別殺人を続ける(←殺せないのか!の表現)話」は、いいとして、その前の「狂った」はなんでついているんだろう? おお、これだけの犠牲を払ってというのも入ってないゾ。 >>というかみやびさんや新木さんの指摘に対するレスが無いのが気になるんですが。  あらすじ全面書きなおし宣言がレスなんではなかろうか。  医学ネタは解説が欲しいよね(^^; いやまあ、無理はしないで欲しいケド(^^;   あ、旧バージョンも課題部屋にUPしておいて欲しいです。  わたしも旧バージョンは載せておくので。 みやび -------------------------------------------------------------------------------- つけたし No.2474 投稿日 2001年8月14日(火)06時55分 投稿者 はせがわみやび 実際にはタイトルは一番最後でも良いんじゃないかと、僕は思う。 ツッコミを入れているのは、タイトルに、あらすじやプロットが影響を受けちゃってる気がして心配だからです。 -------------------------------------------------------------------------------- 未完成コンセプト No.2475 投稿日 2001年8月14日(火)13時54分 投稿者 弟切 千隼 霧原さんへ > みやびさんや新木さんの御指摘を読んでもっともだと思ったので、コンセプトもあらすじも全部書き直すことにしました。これがそのままレスにはなりませんか?  新木さんや霧原さんが指摘された通り、 「優秀であるが故に魔女と忌み嫌われていた女性が、高貴だと思われていた人物の悪徳を暴き、正義を示す話」 というコンセプトは、まだこのままではおかしいですね。少なくとも、「魔女と忌み嫌われていた女性」と「高貴だと思われていた人物」の対比をもっとはっきりさせなければいけませんね。 そこで、また原点に戻って、原案であるギリシャ神話のキルケーに私が抱いたイメージを挙げてみました。 「キルケーは魔女と呼ばれて忌み嫌われ、恐れられている。なぜか?」       ↓ 「他の人が使えない魔術を使える知識を持っているからだ」       ↓ 「つまり、一般の人が持たない先進的な知識を持っている」       ↓ 「古代ギリシャ時代は女性にとっては厳しい時代で、普通の女性は家の中に閉じ込められ、先進的な知識を得たり男性と対等に口を利くことは許されなかったのに、キルケーはそういう立場を超越している」       ↓ 「要するに、普通ではない故に、先進的であるが故に忌み嫌われ、恐れられているだけで、本来キルケーに罪はないだろう」 と、これで「魔女と忌み嫌われていた女性」の輪郭がはっきりしましたね。彼女は「先進的な知識・思想を持っているが故に魔女と忌み嫌われている」のですね。 これに対する「高貴だと思われていた人物」は、当然、「保守的な知識・思想を持っているが故に高貴だと思われている」人物でなければなりませんね。その世界で「良識」とされていることを疑いもせず、「良識」の体現である権威や権力といったものに忠実な人物です。結果として、その世界では社会的な地位が高く、世俗的な権力を得ている人物でしょう。 さて、それでは上記の考えにしたがって一行コンセプトを書き直してみましょう。 「キルケーの話ファンタジー版」(仮題)一行コンセプト; 「先進的であるが故に魔女と忌み嫌われていた女性が、保守的であるが故に高貴と思われていた人物の悪徳を暴き、正義を示す話」 です。 再び、霧原さんへ > 私は、「魔女と呼ばれて忌み嫌われていた女性」が「正義を示」しても、最終的にその物語世界の多くの人々に理解され、受け入れられるとは限らないと考えています。まだあらすじが形になっていないので、結末がどうなるかは決めていませんが。 物語世界の中で受け入れられなくても、読者に彼女の正義が伝わればいい、と私は考えています。 -------------------------------------------------------------------------------- 聖と俗 No.2476 投稿日 2001年8月14日(火)14時35分 投稿者 弟切 千隼 前の書きこみに付け足しです。 「キルケーの話ファンタジー版」の狙いは、「ある社会で正しいとされていることが、必ずしも普遍的に正しいとは限らない」・「世俗的な権力は、常に普遍的な美徳と結びついているとは限らない」といったことを読者に伝えることにあります。 一行コンセプトは、旧版も含めて課題部屋にも上げておきます。 > 胞状奇胎 これは、正確に言うと奇形児というより、異常妊娠の一種です。未だに発見が遅れれば命取りとなる、妊婦にとっては極めて恐ろしい病気です。 胞状奇胎は、胎児を包み保護するはずの胎盤の細胞が、何のはずみか異常に増殖してしまう病気で、未だに原因はわかっていません。異常増殖した胎盤の細胞は発生途中の卵細胞を呑みこんで増殖を続け、卵細胞は死んでしまいます。 死児を呑みこんだまま増殖を続けた胎盤は、全体として巨大な葡萄の房のような形になり、この形を指して「胞状」といいます。俗に「ぶどうっ児」とも呼ばれます。 胞状奇胎は、放っておくと大出血を伴って流産するか、子宮癌となるかして、母体を非常な危険にさらします。胞状奇胎であることがわかったら、一刻も早く子宮内から取り出すことが母体を救います。 最近では、超音波映像で子宮内を見ることができるようになったので、昔のように気づくのが遅れて致命的な状況になることは少ないようです。 『ブラックジャック』に、胞状奇胎の話がありましたね。 -------------------------------------------------------------------------------- >弟切さん No.2477 投稿日 2001年8月14日(火)16時37分 投稿者 はせがわみやび >>先進的な知識・思想を持っているが故に魔女と忌み嫌われている  まだ、足りない。  ちょっと質問なんだけど。  ヘラやアルテミスが嫌われていない理由は?  彼女たちだって、超常の能力を持っているでしょう? では、なぜ、ヘラやアルテミスは忌み嫌われず、キルケーは嫌われているのかなあ。  これがわからないと、 「要するに、普通ではない故に、先進的であるが故に忌み嫌われ、恐れられているだけで、本来キルケーに罪はないだろう」  普通ではない故に、だったら、ヘラやアルテミスだって普通じゃないぞ、ってつっこまれないか? -------------------------------------------------------------------------------- No.2478 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- No.2479 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- また先走ってるかも。 No.2480 投稿日 2001年8月14日(火)18時05分 投稿者 小倉善哉  というわけで、西鶴さんに指摘された部分を考慮しつつ、妹視点のみに絞って、プロット考えてみました。  ハイです(^^;<これも叩き台  一行コンセプトが出来たら、あらすじレベルから構築し直さないとですね。 「家族ごっこ(仮)」プロット/小倉2 1、神社  ※舞台は台風直後の田舎。ただし、都市部に近い。  ※神主不足のため、社務所は無人。  ・鳩と遊んでいる姉に小言を言う妹。姉は言うことを聞かない。  ・御神木に祈っている兄弟を発見し、妹も祈る。ふざけて一緒に祈る姉。  ・御神木が折れ、下敷きになる姉と弟。  ・姉を助け起こす妹。  ・妹と兄、姉の様子と弟の様子から、二人の人格が入れ替わっていることに気付く。  ・兄の提案で頭突きを試してみる姉と弟。しかし、二人は元には戻らない。  ・諦めてそれぞれの身体の家に帰ることを提案する兄。  ・兄の提案を受け入れ、妹は姉と別れ、弟を連れて家に帰る。  ※神社は通学路上で、姉妹の家と兄弟の家との分岐点になっている。 2、姉妹の家 (帰宅直後)  ・お互い人見知りをして、会話のはずまない二人。  ・弟を姉の部屋に連れて行き、着替えを手伝おうとする妹。  ・着替えなくていいと主張する弟をいさめる妹。  ・弟の着替えを終え、自室に戻る妹。妹は疲れている。 (入浴後)  ・のぼせている弟の介抱をしている妹。  ・妹、夕食時のことを回想している。  ※母親が姉の様子がおかしいことを指摘し、妹がフォローした時のこと。  ・頼りない弟をふがいなく思う妹。  ・弟、目眩がおさまり、起きる。弟は介抱してもらったことを感謝するが、自己嫌悪に陥っている。  ・自己嫌悪とともに明日への不安を吐露する弟。妹は弟が可哀想になってくる。  ・姉に連絡をして学校を休む相談をしようとする妹。しかし、姉の携帯はつながらない。  ・弟は諦め、学校に行くことを決意するが、夏休みの間、御神木に水をあげていたのに、とぼやく。  ・妹も夏休みの間、御神木の周りの草を抜いたりしていたことを告白する。親近感を持つ二人。  ・弟のために一肌脱ごうと決意する妹。  ※御神木の世話について。弟は部活や補講で登校したついでに、妹は小学生の頃からの習慣で行っていた。 3、学校にて (正門)  ・恥ずかしがる弟を引っ張るようにして登校している妹。  ・後ろから兄と姉がやってきて、弟の髪型が可愛くなっていることを指摘する。赤面する弟。  ・姉と兄の様子に満足する妹。  ・姉と弟が後で勉強を教え合おうと言っているのを聞き、姉のことが信用できず不安になる妹。 (放課)  ・心配で姉の様子を見に行く妹。  ・弟の振りをこなしている姉にドギマギする妹。  ・弟の様子を見に行き、兄と弟に姉の様子を報告する妹。  ・教室に戻り、友達に弟のことをからかわれ、必死で誤解をとく妹。  ・友達から、弟が女子に人気があることを聞かされる。何故か胸が痛くなる妹。 (昼食時)  ・一緒にお弁当を食べようと迎えに来た弟を見て、何故かほっとする妹。  ・中庭で弁当を広げる四人。妹、ぼうっとしている兄の様子を気にする。  ・食事後、授業内容を軽く教え合う姉と弟。  ・姉と弟、弟の参考書を見て内容を確認したいため、放課後兄弟の家に行こうという話になる。  ・兄にも一緒に帰ろうと誘う姉。  ・姉の真面目な様子を見て見直したと告げると、姉から不思議な笑顔を返される。訳のわからない妹。 放課後  ・兄が先に帰っていて、腹を立てる姉。引き止められなかったことを謝る弟。  ・兄の様子が変だったことを思い出しはするものの、訳が分からずオロオロする妹。  ・姉に連れられて兄弟の家へ行く妹と弟。 4、喧嘩 兄弟の家  ・豪邸に驚く妹。  ・姉は兄の部屋に行き、妹と弟は弟の部屋で待たされる。心配のあまりこっそりついていく妹。  ・何故、先に帰ったのか兄に問いただしている姉。兄は姉を無視している。  ・かっとなった姉は、兄に、弟へのコンプレックスを指摘する。  ・腹を立てた兄、姉のジャイアニズムを指摘する。  ・逆上して兄につかみかかりそうに見えた姉を、妹が止める。姉にお節介といわれる妹。  ・突然、兄が動きを止める。妹が兄の視線を追うと、弟もついてきていたことに気付く。  ・兄が弟ににコンプレックスを持っていることが信じられない様子の弟。  ・兄、弟に、以前から弟のことが嫌いだったことを告白する。  ・兄弟の家を飛び出した弟を追いかける妹。 帰路 (妹視点)  ・妹、弟に追いつく。  ・妹は弟を慰めるために兄への評価を下げたことを言う。  ・弟は兄の評価を下げていないので、弟と喧嘩になるが、妹はすぐに謝る。  ・姉の言うとおり自分はお節介なのかもしれない、と、妹の自信が揺らぐ。 5、弟と妹の和解 学校にて(昼休み)  ・昨夜ほとんど口をきかなかったこと、今朝一人で登校したことを回想する妹。  ※妹はお節介なせいで弟に嫌われているが、弟は優しいから嫌っていないふりをしているのだと思い込んでいる。  ※いっそ弟に嫌われてしまおうと考えて、妹は弟を無視している。  ・姉と一緒に居たくないから一緒にお弁当を食べようと友達を誘う妹。  ・弟が、兄が学校を休んでいること、姉がどこにいるか分からないことを告げ、二人でお弁当を食べようと誘いに来る。  ・弟を無視して友達のところへ逃げようとする妹。  ・弟が怒ったように追いかけてくるので、脅えて逃げ出す妹。  ・校舎の裏でつかまる妹。つかまって、弟に告白される。  ・お節介だから嫌われていると思っていたと告白し、泣き出す妹。  ・弟から、お節介という言葉の意味を教えられ、そういう自分が嫌なら気を付ければいいと言われる妹。  ※弟、兄に「弱い」から嫌われていると思っていることを妹に言い、自分も気をつけることを言う。  ・妹、弟に嫌われていると思うと哀しかったこと、好きだといわれて嬉しかったことから、弟への気持ちを認め、告白を受け入れる。 6、兄弟の和解、姉妹の和解 姉妹の家(夜)  ・姉から弟の携帯電話に連絡が入る。明日は兄が登校するとのこと。  ・電話を切ってから腹痛を訴える弟。  ・月経がはじまっていることが分かる。 翌日、早朝の学校の廊下  ・廊下に姉がいる。教室の中へ入る弟。見守る姉妹。  ・挨拶したあと、沈黙になってしまう教室。心配で覗く姉妹。  ・腹痛を我慢できずに、机に突っ伏す弟。  ・突然の出来事にオロオロする兄。  ・姉が弟の様子を尋ねてきたので、妹は弟が生理痛に苦しんでいることを言う。  ・妹が止めるまもなく、姉が教室に乱入する。  ・教室に乱入した姉、痛みを我慢している弟を叱り、弟を止めなかった妹を叱る。  ・弟を止めなかったのはその方が弟のためになると思ったからだ、と反抗する妹。  ・姉は妹の言い分を認めるが、納得できていない様子。  ・弟、姉に心配してもらったお礼を言うが、二人だけにしてほしい、という。  ・精神的に疲れていたり興奮状態だと生理痛がひどくなることを弟に言い、安静にしていたほうがいいと主張する姉。  ・精神的な弱さを指摘され、うつむく弟。こんな弱さを見せてしまって、また兄に嫌われるかな、と自嘲する。  ・兄、弟に、何故自分を嫌わないのか理由を問う。  ・弟、嫌われているからといって嫌いにはなれない、と答える。  ・兄が弟に好かれていることを理解し、和解する兄弟。  ・兄弟を二人だけにする姉妹。  ・姉、弟のことは心配いらなかったと認め、今回は自分の方がお節介だったと妹に謝る。  ・和解する姉妹。 8、神社にて  ・四人で帰宅している。神社の御神木の前で立ち止まる妹。  ・妹、御神木に姉と弟の精神が入れ替わったから仲良くなれたと、今までのお礼を言う。  ・さらに妹、二人を元に戻して下さいとお願いする。  ・妹と一緒に祈る兄、姉、弟。  ・御神木から木の実が落ち、姉と弟の頭に当る。  ・元に戻る二人。  ・喜ぶ四人。 ○一行テーマのこと。  うーん。うーん。 そもそも書きたかった異世界版では、嫌いな姉が別人になってしまって、妹が好意を抱いていくけど、いずれはお別れしなきゃなんなくて。向こうの世界で姉が頑張っていたので、姉のことが嫌いじゃなくなる…というような話しなんですが…。やっぱり背骨が二本ですね(爆)  書きたいのは恋に破れて成長する少女の話なのか? 姉と和解する妹の話なのか? 両方なのか? 現代にうつすときに「妹の恋は成就するけど破れる」という要素はなくなっているので、これは、重要じゃない、と思います。  とすると、やっぱり姉妹の確執の解消なのかなあ。  姉妹の確執が解消するために、確執の原因となっている方に、確執を感じている人間と外見は同じなのに正反対の性格をした人間をぶつけてみたのです。つまり、妹に人格交代後の弟をぶつけてみた訳です。  何故、外見が同じで正反対の性格の人をぶつけたかと言うと、 1)嫌いな相手が外見でなく内面が嫌いだと分かる。 2)正反対の性格の人を物足りなく思い、嫌いな部分も好きだったことに気付く。  …うーん、こんな感じでしょうか。  んでもって、そもそもやりたかったのは、2)な気がします。異世界版では「外見が同じなのに違う性格の人」を作ろうとして、「人格交代」のアイデアが出てきたんだな、と(現代にうつすときに弟の性格は姉と正反対にしたれ、と思った気がする)。  それで、今の妹視点の「家族ごっこ(仮)」を振り返って、一行テーマを考えてみました。  過保護ゆえに姉に嫌われていた妹が、恋を知り、相手を信頼することを学び、過保護でなくなったために、姉と和解する話?  …やっぱり人格交代の意味がないなあ…。  最近になって(ここ一ヶ月くらいで)私はどうやら、「『兄弟間、姉妹間の和解』を前提とした『兄と姉、妹と弟の交流』」を描きたいらしい、というのはうすうす感じていたのですが…。  人格交代のアイデアを捨てるふんぎりがようやくつきました。←本当にようやくですね(^^; (でも、人格交代をまじえた交流を捨てるのは、内心やっぱり惜しいと思っている) (人格交代でなくても、親とか、友達とかに内緒での交流なら、まあ、いっか、と思っていることに気付く) (秘密でないといけないのは、その方が親密になると思うから、ですね)  えっと、あと、「兄弟と姉妹が何故、はじめから知り合いじゃいけないのか?」という杉井さんの指摘ですが…。  幼なじみじゃ、意味がないのです。なんでかっていうと、気心が知れちゃってるから。赤の他人と一から関係を作り上げていくことが重要みたいです。  ということで、描きたい事をまとめると、以下になります。 「『兄弟間、姉妹間の和解』を前提とした、全くの他人である『兄と姉、妹と弟の秘密の交流』の話」  ってことは、『兄と姉、妹と弟の秘密の交流』がメインってことなんだろうか…?(?_?)  うーん。うーん。もうちょっと考えます…(−−; -------------------------------------------------------------------------------- >小倉さん No.2481 投稿日 2001年8月14日(火)22時58分 投稿者 かねやん  夏風邪を引かれたとか。  暑さで身体が弱っているときですので、ご無理はなさらないでくださいね。特に今年は尋常じゃなく暑いので身体が弱りやすいです。  ある状態にある要素(姉妹)に、他の要素(兄弟)を加えたとき、化学変化を起こして別の状態になる。  そう置き換えると。  小倉さんのは、二酸化マンガン(姉妹)と過酸化水素(兄弟)を混ぜると酸素が発生するような化学変化に似てます。  だから最初は関係が薄い状態のほうが良い。  人格交換はいろんな加える方法の中の一つって立場でしょうか。  杉井さんのおっしゃっていた「幼なじみ」が初期状態と言うのは、マグネシウム(姉妹)を燃やすと酸素(兄弟)と結合して酸化マグネシウムになるような化学変化に似てます。  だから最初から接していてもいい。  この場合の人格交換は、熱という要素と同じ立場になるかな?  暑いので思いついた戯言です。今日は久しぶりに1日が辛かった……むしろまだ辛い(泣)  あ、そだ。  過保護って事は、妹は姉に対して過剰な愛情を注いでる状態ですかね? -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.2482 投稿日 2001年8月15日(水)03時27分 投稿者 新木 伸 >弟切さん  神話にて。  魔女キルケーが怖れられていた理由って、「先進的だから」じゃないっでしょ。  彼女の持っていた「魔術」が先進的だとすると、いずれは皆が追いつく知識であるということになる。  これはやはり、「異端」というべきものだからじゃないかなぁ。  またキルケーが女だから怖れられていたのでもなく、「魔法」という理を身につけていたからではないの? 男の魔法使いでも、やはり怖れられていたと思う。  ただ、男の魔法使いの場合だと、女であったときよりも怖れられる度合いは減っていたかも。怖がられるよりは、畏怖されるようになるとか。  そうするとやはり女であったことも、怖れられる要因ってことか。  まあ中世暗黒時代あたりに話を持ってくると、科学でも化学でも薬学でも、なんでも「知識」を持っている人物は異端とされそうだけど。  でもあのあたりの時代で話を作るのは、どうしても「魔女狩り」とかのイメージが強くなってきちゃって、読者に与える印象が横道にずれるから、それはなしね。 >唯野君の場合  いまのところ、「不死者に復讐を誓っていた男が、復讐を果たしたと思ったのだが、やはり不死者は死んでいなかった話」というあたりで、ひとつのストーリーとして筋が通ってる。  これはもともとのコンセプトである「殺人を繰り返す狂った不死者が、殺されたと思われたがやはり死んでいなかった話」と、わりに近い。  まあ同じじゃないんだが。  もともとのコンセプトを忠実に形にするとなると、視点や動機を持った主人公は立てられず、傍観者的な立場の人間を出して話を進めてゆく方法をとるしかない(だって元のコンセプトに「復讐する男」なんて影も形もないんだもの)。  でもそれはとっても難しい。僕自身がやるとしても、具体的なイメージが浮かんでこない(僕の資質に向いてない話のスタイルだってこともあるけど)。  よって、唯野君の場合は現状でGOを出したわけね。 >小倉さん  ノンノン。  この妹視点を見るかぎりだと、こんな話になってるよ。 「嫌いだった姉があるおとなしい男の子と人格交換をしてどっかに行ってしまう。姉の中に入った男の子と、姉妹として一緒に暮らすうちに好きになって、相思相愛になれてラブラブになる話」(オマケで、なんか人間が変わってかえってきた姉ともうまくゆく話)  1から8の各章ごと、なにが起きているかを短いコンセプトとしてまとめてごらん。  そうして8行ぐらいにして眺めてみると、上のストーリーラインになっているってことは一目瞭然だと思うから。  あと妹が過保護っていうのも、これ違うだろ。  過保護っていうのは、甘やかしているっていう意味だよ。  妹は姉に対して、実際の行動で守ったりしない。  口で言うだけ。そして内心で自分の言うとおりに行動しない姉を不満に思うだけ。  ――こういうのって、なんていう?  妹の属性って、なんだっけ?  もういちど原点にかえって考えてごらん。  あと人格交換を捨てるというのが流行りのようだけど、これもまだストップ。  本当に捨てる必要はあるのか?  またこのアイデアを捨てるとしても、人格交換の役割の一部分を持った他のアイデアに代替えするわけだよね。  人格交換のなにがまずくて、なにがうまいポイントなのか、そこを検証してからじゃないと、捨てるのはまだ早い。  あっさり捨てちゃうと、もう検証もしなくなるから。  ちなみに今回の兄妹姉妹の関係とは違うけど、似たようなテーマの話として。  母親と娘。うまくいっていない二者の和解の話とかを書くとする。  娘が主人公ね。  んで、この娘が、親戚のところのおばさんが入院するとかで、そのあいだ、向こうの家の子供や家族の面倒を見る役で、別の家庭に入ったとする。  時期はちょうど夏休みで、一ヶ月ぐらいの期間。  そこで主人公は、悪ガキやおじさん相手に、母親役を演じるわけだ。色々と苦労する。母親になった理解することもたくさんある。  そしてかえってくる。  そうしたら、母親とも和解できた。母親の気持ちがわかるようになったから。  これも「立場交換」による和解の話だよね。 -------------------------------------------------------------------------------- 魔女キルケーの力(雑談かも) No.2483 投稿日 2001年8月15日(水)05時20分 投稿者 はせがわみやび >>魔女キルケーが怖れられていた理由って、「先進的だから」じゃないっでしょ。 >>これはやはり、「異端」というべきものだからじゃないかなぁ。  ふつうの解釈は、そーなんだけど。  でも、「異端」だからだとすると、アルテミスやヘラの見せた力だって、充分「異端」だという見方もできるんですよ。で、アルテミスやヘラだって、女性でしょ?  女性が異端の力を持っている──が怖れられている理由ならば、アルテミスやヘラだって、怖れられてしかるべきだと思うんですよね。なんで、彼女らは悪役扱いされないのか?  …ということを弟切さんは考えているはずなんだな。  ただ、この差を捕まえきれていないような気がする。いやまあ、当時の神話の受け手の頭に偏見が入っているからなんだけど。どういう偏見なのか。  これがわかれば、そのまま同じ構図をストーリーの中に作ればいいわけだから、お話の基本的な構図が決まると思うんだけどね。 -------------------------------------------------------------------------------- 異端の魔女 No.2484 投稿日 2001年8月15日(水)16時02分 投稿者 弟切 千隼 みやびさんへ > 同じような「超能力」を持っているのに、キルケーが忌み嫌われて、ヘーラーやアルテミスが忌み嫌われない理由。 それは、ものすごく簡単に言ってしまうと、キルケーが元は普通の人間で、ヘーラーやアルテミスが「神」だからです。 人間は、人間社会の規範に従って生きるべきものです。古代ギリシャ社会ならば、女性は常に男性の言うことに従い、勉学をしたりやたらに外に出歩いたりせずに家事に専念すべきだという規範にのっとって生きることが正しいとされ、そのような生き方をする女性が賞賛されました。 しかし、「神」は本質的に人間と違う超越的な存在−と、古代ギリシャの人々は考えていたはずです−なので、人間社会の規範には縛られません。生まれつき何をやっても許される存在です。 キルケーは、「人間なのに人間社会の規範を超えてしまった」ために、人々に忌み嫌われたのでしょう。これが新木さんのおっしゃる「異端」ということだと思います。 新木さんへ > 上記の通り、「異端」だからキルケーが恐れられていた、というのには私も賛成します。 しかし、「異端であること」と「先進的であること」は矛盾しないと思います。 上で説明したように、「異端」とは「社会規範に外れていること」を指します。その場合、同じ規範を保持できる社会の大きさには空間的・時間的に制限がありますから、この空間的・時間的制限の外にある別の社会の規範というのは、制限内の社会にとっては「異端」ですね。 例えば、現代日本で現代アラビアの生活様式−おそらくイスラム教の規範にのっとった生活様式−を実行したら、周囲からは「異端」と見られるでしょう。逆もまた真なりです。これは「空間的な制限外の規範を持ちこんだための異端」ですね。 同じ国でも、現代日本で江戸時代の日本の生活様式−人を「士農工商」に分ける規範にのっとった生活様式−を実行したら、これまた「異端」とされるでしょう。もちろん、逆に江戸時代の日本で現代日本の規範にのっとって生活などしたら、「お奉行さま」に成敗されてしまうでしょう。これは「時間的な制限外の規範を持ちこんだための異端」です。 ということは、「先進的であること」は、「異端」の一種になり得ますよね。それは、「時間的な制限外の規範」にのっとっていることですから。 たとえ、数十年すれば科学の発達などによって社会全体の考えがそうなることであっても、そのたった数十年の差というのが、人間にとっては大きいと思います。 異端であることに関しては、キルケーが男の魔術師であったとしても、異端とされるのは同じだったでしょう。しかし、勉学をすることが普通で、先進的な知識を身に付ける者がしばしば現われる男性であったなら、「忌み嫌われる」ほどにまではならなかったのではないでしょうか。 「異端」に対して非常に厳しかった中世ヨーロッパみたいな社会を舞台にすると、新木さんが指摘された通り「魔女狩り」の話になってしまうので、話の舞台はもう少し緩やかな規範を持つ社会にしようと考えています。 異端について考えていて、思い出したことがあります。ここから先は、半分余談です。 大学時代、インドから来た留学生の人と話していて、現代インドに根強く残るカースト制の実態に衝撃を受けました。カースト制は法律上禁止されているものの、話を聞いた感触ではあと一世紀くらいはなくなりそうもない感じです。 カースト制は、生まれながらに定められている身分制度です。本人の性格や意思や才能には全く関係なく、生まれによって、どこに住むか・何を食べるか・どんなものを着るか・どの職業に就くか・誰と結婚するかといったことが、全て決められてしまいます。 インドでインド人に生まれたら、それはカーストの中に生まれたということで、自分の属するカーストの定められた規範にのっとって生きることが「正しいこと」です。カーストの規範に外れた人は「異端」となり、場合によっては普通のカーストの中にさえ入れてもらえない最低の身分「賤民」にまで落とされます。 インド人はインドにいる限り、一生カーストの規範からは逃れられません。個人で闘うには、カースト制はあまりにも強大過ぎる社会の仕組みです。 では、私たち外国人がインドに行ったらどうでしょう? 外国人は外の社会の人間ですので、カーストとは関係がない人間と見なされ、カーストの規範を守ることは求められません。 ここに、唯一のカーストの抜け道があります。インドに生まれたインド人であっても、外国へ行って「外国人」になってしまえばカーストと関係がない人間と見なされ、カーストの規範から逃れることができます。 「だから、インド人には一生懸命勉強して自分の優秀さをアピールして、合衆国の市民権を取ろうとする人が多いんだ」とかつてUSAに住んでいた友人が語っていました。 普通のインド人にとっては、自分たちの生きている社会=カーストを超越した外国人というのは「神」のようなものなのでしょう。「神」になってしまえば人間の社会規範=カーストの規範に縛られることはないので、異端も何もないのですね。 -------------------------------------------------------------------------------- そろそろ雑談の季節です。 No.2485 投稿日 2001年8月15日(水)18時25分 投稿者 西鶴翠(みどり)  基本的に唯野さんのプロットの話題ですが、突っ込みとかではなく、純粋に雑談のつもりです。そのつもりで、お読みくださいませ。 >視点や動機を持った主人公は立てられず、傍観者的な立場の人間を出して話を進めてゆく方法をとるしかない  私がイメージしていたのが、この形式でした。変則的なこの形式。具体的には、二つくらいのパターンが浮かんでいました。  一つは、どこか二人きりになれる場所で、男が女に話をするという形式。男が女に向かって、「ある国で、こういう怖い話があったんだよ。一言でいえば、猟奇殺人」みたいな話をする。「最後には、その殺人者は灰になるまで焼き尽くされたんだけれどもね」という感じで。それで、最終的に、その話をしている男が殺人者。二人きりの状況で、目の前の男が殺人者だった、という話(あ、コンセプトがずれた)。  もう一つは、ブギーポップみたいな感じの多視点構造。短編だから、視点一人につきワンシーンで書いてしまう。「反撃しても不死者には効かないことを痛感しながら殺される男」「殺人現場を目撃していた女」「不死者に延々と話を聞かされてから見逃される男」「複数の目撃報告から反撃のために作戦を練る人々の一人」「不死者に殺される女」「よってたかって不死者をぼこぼこにし、オイルをかけて火をつけるということをやった男たちの中の一人」「この道もようやく安心して歩けるようになったと、夜道を歩く女が、包帯ぐるぐる巻きの男に出会う」。何かがずれているような気がするけれども、形式としてはこんな感じです(って、説明になっていないけれども)。  (教授は、私の『幻爛の街』を読んでいたはず。あんな感じ。)  もう、話の筋は変えないようなので、私だったらこんな感じに書くかも、という例を出してみました。  いや、コンセプトの「殺人を繰り返す狂った不死者が、殺されたと思われたがやはり死んでいなかった話」は、後半部分が私好みのコンセプトなので。  ところで、二つのパターンを出してみて分かったことですが、このコンセプト、起承転結がつけにくいですね。十六分割がしづらい。ここに参加していたとある人と一対一で喋っていたときに「ミステリ風味のものは、分室では書きにくい」という話が出たのですが、それを少しだけ実感しました。  一つ目の、目の前の男が殺人者だった、の変則バージョンとして、「話を聞いていた女が殺人者だった」というのもありかなあ。想像はふくらむ一方です(そしてどんどんコンセプトからずれていく)。  二つ目の多視点構造は、伏線が張りにくいことに気づきました。いや、張れるか。  それから、新木さんが唯野さんのあらすじにOKを出した意図は、理解しました。  最後にもう一度書いておきますが、これは突っ込みとかそういう類のものではなくて、雑談です。 それでは。 -------------------------------------------------------------------------------- 気づけばもう週半ばとは。 No.2486 投稿日 2001年8月15日(水)19時28分 投稿者 紺野タツキ  二週間前くらいと比べると、盛況ですね。しみじみ。  あと新木さんが思っていたより元気そうで、安心しました。でも万全でないのでしたら、まだまだお大事に。 >弟切さんへ  確認です。  弟切さんがキルケーの話をもとにするのは、「書きたいものがあって、それを表すにはキルケーを例に取るとわかりやすい」という事になっているわけですよね。キルケーを選んだ理由としては。  だから、キルケーの「気高さ」とかは、変わらずそのままでなくてはならないんですよね。  それで思ったのですが、新しいコンセプトでは「キルケーが正義を示す」事になっていますよね。これはむしろ正義感とか理想家であって、気高い人間ではなくなってしまうのではないでしょうか。  私は、キルケーの「気高さ」があれば、キルケーの正義はともなってくるのではないかと思っていました。キルケーがあえて積極的に「正義を示す」事をしなくても。 >みやびさん >(結)起・食べきれなかったときのことを考え、青ざめる美春。  青ざめる理由は、素敵なプレゼントがもらえなくなるからですか?でもそれは、もともともらえる予定のなかったものだし、もらえなくても青ざめるほどの事ではないのではないでしょうか。ちゃっかり娘なら、さっさとやめてしまって、商品券だけもらって帰ればいいと思うのですが。 >唯野さん >十五年前のとりこぼしを回収できるとつぶやき  男は狂っていて、自分の不死の仲間を探すために(だけ)生きていて歩き回って殺し回っているわけですよね。その男が、十五年前に殺しそこなった子供の事を覚えていて、取りこぼしを回収しようと思う、というのは、なんだか不自然な気がします。  取りこぼしだろうが、そうでなかろうが、男はとりあえず殺してみればいいわけですから。取りこぼしたところで、取りこぼしに何か特別な執念(仲間だという確信に近いものがあった、とか)でもなければ、忘れてしまうんじゃないでしょうか。 >切り刻む  確認ですが、切り刻んだ後、ばらまくのですよね。遠くに。一度腕がくっつくのを見ているわけですから、10センチ角とはいえ、切るだけではぬるいのではないかと、思いました。  あとなんとなく、知識がないので微妙なのですが、人一人10センチ角になるくらいまで切り刻んだとして、返り血って、服を浸透して皮膚に届くくらい浴びたりしないのですか?  「切断」の術がノコギリ程度だったら、切り刻む間に男が復活しそうだし、日本刀以上、たとえば「かまいたち」くらいの切れ味だったら、最初に腕を切った時も返り血がすごいのではないかと思いました。手袋をしていても、服からしみたりしないのかなあ、と。 >「座敷女」  あれは、あの女がなんであんなにしつこくてしかも行動が意味不明で、意味不明を通り越して狂気の沙汰にまでなっているのか、わからないところがよりこわいんですよね。  不死者のほうは、不死者に理由を語らせる事で、不死者の悲しみとか業みたいな事を表しているのかと思っていたので、「座敷女」がいい例、というのが、微妙に納得いきませんでした。細かいんですが。  細かいところばかりですみません。 >小倉さん  えーと、これは、つっこむべきなんですか?なんか、小倉さんも迷っているというか、今の妹視点のプロットでもまとまっていないと思っているようなので、小倉さんの中でまとまってからつっこむべきなのかもしれないな、と思ったので。   -------------------------------------------------------------------------------- 考えることイロイロ。 No.2487 投稿日 2001年8月15日(水)21時20分 投稿者 小倉善哉 ○各7章分のコンセプト  …よくみたら「8」の部分は「7」でした(爆) 1、嫌いな姉と他人である弟の人格が入れ替わってしまい、妹は弟を家に連れていく。 2、家にやってきた弟を頼りなく感じていたが、親近感を持ち、仲良くなることで、守ってやろうと思うようになる妹。 3、学校で、ちゃらんぽらんな姉から弟を守ろうとする妹。(&学校で、弟が女の子に人気があることを知り、無意識のうちにやきもちをやく妹?) 4、兄と姉がケンカをして、そのことで弟とケンカになってしまい、妹は自分がお節介なのではないかと疑う。 5、弟に嫌われたと思って無視をしていたが、弟から好きだと言われ、自分を肯定されたことで、弟への気持ちを認め、告白を受け入れる妹。 6、弟が兄と仲直りをする。姉が妹の小言に対して初めて謝り、和解する。 7、四人で御神木に姉と弟が戻るように祈ると、二人が元に戻る。 ○それを受けて1行コンセプト  嫌いな姉と見ず知らずの弟の人格が入れ替わり、弟と姉妹として暮らすうちに、弟を好きになり、自分も好かれて、信頼しあう仲になる。  あ。…本当だ。姉と仲直りすることは、なんか、ついでって感じですね…。妹の視点のみでは物足りない感じ…。んんんんんっ、よく分からないので、さくっと次、いきましょう!(暴走) ○妹の属性とかのこと  うお。確かに過保護ではないですね(爆) 弟に対しては過保護かもしれないけど、姉に対しては過保護ではないです。こりゃ間違いだ(あっさりひるがえす小倉)。 > 妹は姉に対して、実際の行動で守ったりしない。 > 口で言うだけ。そして内心で自分の言うとおりに行動しない姉を不満に思うだけ。 > ――こういうのって、なんていう?  うーーーーん。…小姑、でしょうか…?(汗)  妹の属性は、ええと、まずは、心配性。それから、お節介。あと几帳面とかもそうだと思います。  No.2480に出してきたコンセプトを直すとしたら、以下になります。 「小姑ゆえに姉に嫌われていた妹が、姉と人格の入れ替わった弟を好きになり、両想いになる。人格交代をしている間に少し変わっていた姉には小姑になる必要がなく、姉とも和解する話」  てゆーか、1行にならない…(TーT) ○人格交代アイデアの検証  …の仕方が、よく分からないのですが、他のアイデア(新木さんが出した例とか?)と比較検討してみたらいいのでしょうか…。  んんんん。でも今日はちょっとギブアップです。また明日考えます。 ○あ、レスもあったのでした。 >紺野さん  んと、「これは、つっこむべきなんですか?」の「これ」が何なのか分からないのですが(汗)  んーと、つっこみたいところは1行コンセプトのことでしょうか、プロットその2のことでしょうか、両方でしょうか(^^;  んーとんーと、どういう種類のつっこみなのか(根本的なところなのか、文章表現上おかしい点なのかとか)も分からないので、とりあえずどーんと突っ込んじゃってみて下さいましm(_ _)m  それで小倉がさらに悩んでも「それはそれで良し」ですので(苦笑) http://face.ruru.ne.jp/siruko/ -------------------------------------------------------------------------------- 雑談 No.2488 投稿日 2001年8月16日(木)01時57分 投稿者 霧原 智亜希 明日は病院だー霧原です。 弟切さん> >前回の指摘  すいません、新木さんとかぶってましたね。  いや、あんな時間に書き込む人間なんて俺くらいだとろう(笑)と思って、基本の「送信の前にリロード」を忘れてました。ごめんなさいね。 >指摘に対するレス  これは「やりたそうなこと(みやびさんの指摘)」と「やりたいこと(弟切さんの一行コンセプト)」に食い違いが見られて、しかもみやびさんの指摘に対するレスが無いので「ひょっとして「やりたそうなこと」がやりたいことじゃないのかな」と思えて、何を基準に指摘すればよいのか分からなかったのです。  まぁ答え↓は出たようなのでいけるんじゃないでしょうか。 (そこはかとなく弟切さん的には既に出ていたた気がするけど(笑)) >ものすごく簡単に言ってしまうと、キルケーが元は普通の人間で、 >ヘーラーやアルテミスが「神」だからです。 >不死者に理由を語らせる事で、 >不死者の悲しみとか業みたいな事を表しているのかと思っていた  前回言い忘れたんですが、タイトルとかそうですよね<不死者の悲しみを表している >よって、唯野君の場合は現状でGOを出したわけね。  成る程。  なんか無駄なツッコミになってしまいましたな>唯野さん  それにしても、見当違いでなくてよかった(小心者) >妹は姉に対して、実際の行動で守ったりしない。 >口で言うだけ。そして内心で自分の言うとおりに行動しない姉を不満に思うだけ。 >――こういうのって、なんていう?  うわぁ出てきそうで出てこない。  喉の奥がかゆい感じ(謎)  小倉さんがすぱっとこのかゆみを取ってくれる事を期待(^^ >いや、コンセプトの >「殺人を繰り返す狂った不死者が、 >殺されたと思われたがやはり死んでいなかった話」は、 >後半部分が私好みのコンセプトなので。  そうそう、俺も最初この話聞いた時、きちんとかければ凄い面白くなると思ってたんですよ。んで超臨界妄想で 「自殺志願者の不死者が死ねたと思ったらやはり死ねていなかった話」を妄想してみたりもしました。題は『ノスフェラトゥの憂鬱』<悲しめの(笑える?)話なので同情的なタイトル(にしたつもり)。  唯野さんのアイデアの”やはり死ねていなかった”というのは魅力的ですよね。 -------------------------------------------------------------------------------- あれこれ No.2489 投稿日 2001年8月16日(木)04時26分 投稿者 はせがわみやび >弟切さん >>キルケーが忌み嫌われて、ヘーラーやアルテミスが忌み嫌われない理由。 >>キルケーが元は普通の人間で、ヘーラーやアルテミスが「神」だからです。  ん? いやでも……。だとしたら、 「同じ力を持っているのに、立場が違っただけで、扱われ方が違うのは不当だ」  っていうコンセプト(お話)にならないか?  先進的な人間は異端扱いされる、という理屈は否定しないけど。書きたいのは、どっちなんだろう?  >小倉さん >>○人格交代アイデアの検証 >>…の仕方が、よく分からないのですが、  人格交代のアイデアのポイントは、たとえば妹の場合。 「見た目が姉そっくりなのに、返ってくるリアクションが弟のものである」  というところにあります。あるはずです。たぶん。  小倉さんはキャラを降ろすのが得意なよーなので、まず、妹と姉を自分の頭に降ろしてですね、なんでもいいから、日常のひとこまを想像するですよ。  で、同じシチュエーションで、妹と弟in姉の場合を考えてみるです。  たとえば──えーと、小倉さんの邪魔にならないように、できるだけバカバカしいやつがいいな。たとえば、そう、母親がお小遣いをあげる場面。  妹にAA円。姉にBB円を渡す。当然ながら、AA<BBですわね。  これを二人は当然のような顔をして受け取るはず。  ところが、姉の体に弟が入っていると、「え? こんなに!?」とか、思わず言うんじゃないだろか。姉の顔をして、姉とちがうリアクションを返すわけ。  それを聞いた妹は、改めて姉が高額のお小遣いをもらっていることを自覚し、姉に対する憎しみを新たにするのであった! ……あれ? いかん、憎んでどうする(^^;。  で、そういうのを考えたら、今度は、同じことが、弟in姉でない場合でもできるか、って考えればいいんじゃないかな。  たとえば、新木さんのように「親戚のうちに預けられる」とか「いきなり親が再婚して兄弟が増えた」とか「サマーキャンプで一緒になった」とか「部活で…」「タイムトラベルして…」「実は宇宙人が…(おいおい)」とかとか。  そーいう擬似兄弟ができるパターンを考えて、人格交代でなければ、これは出てこないだろう──というエピソードを考えてみれば、いいのでは?   (ちょっとわかりにくいか?)みやび -------------------------------------------------------------------------------- 抑圧された魔女 No.2490 投稿日 2001年8月16日(木)10時03分 投稿者 弟切 千隼 紺野さんへ > 「書きたいものがあって、それを表すにはキルケーを例に取るとわかりやすい」というよりは、「キルケーに触発されて書きたいものができた」という方が正しいですね。 今度作り直すのは全然違う話になると思いますが、キルケー役の「気高さ」については、紺野さんのおっしゃる通りあまり変える必要性を感じていません。「気高いこと」と「正義を執行すること」とは互いに排他的な要素ではなく、両立できるのではないかと考えています。 でも、難しいような気はしますね(^^;  あえて「気高い」だけでなく「正義を執行する」としたのは、キルケー役に対する悪役ががっちりと世俗的な権力を確立しているはずなので、「気高さをもって悪徳を指摘する」程度では世俗的な地位が低いはずのキルケー役の正義が際立たないのではないかと考えたからです。 みやびさんへ > ヘーラーやアルテミスの話は、譬えとして副次的に出てきたものです。 私が最初にキルケーのことを知った時、たいへん賢くて優秀な女性というイメージがありました。確かに彼女はひどいこともしていますが、英雄オデュッセウスを魅了し、下っ端とはいえ神さまであるグラウコスに頼られてもいるのですから、よほど優れた人なのだろうと思いました。 なのにギリシャ神話中では、彼女の評判はすこぶる悪いです。なぜだろうと不思議に感じて彼女の事跡を追跡してみると、彼女がやった「ひどいこと」は神々の所業と変わらないことがわかりました。しかし、「神」は本質的に人間を超越した存在とされていたはずなので、何でも許されてしまうのはありだ、ということで私は納得しました。 それよりも納得できなかったのは、ギリシャ神話に大勢登場する「英雄」と呼ばれる人々−全て男性!−も事跡を調べてみるとかなりひどいことをしているのに、彼等はあくまで「英雄」で、女性で目覚しい活躍をしたキルケーやメーデイアは「魔女」とされていることです。 大体において、「英雄」の一人であるオデュッセウスが数々の危機を乗り越えて故郷に帰れたのはキルケーの予言のおかげですし、やはり「英雄」とされるイアーソーンがコルキスの国から金の羊毛を持ち帰るという難題を果たすことができたのはメーデイアの助力のおかげです。イアーソーンの場合など、「持ち帰る」というのは婉曲に過ぎる表現で、実際のところは盗んで帰ったに等しい事跡です。 こんなに大恩を受けた相手を魔女呼ばわりして、自分だけ「英雄でござい」と澄ましているなんて、全然英雄らしくありませんよね。 という訳で、「ギリシャ神話では優秀な女性が不当に扱われ過ぎているのではないか」と感じたのが発端で、今回の「キルケーの話」が出てきました。その後ギリシャ神話や古代ギリシャ社会についていろいろ知るうちに、「キルケーは当時のギリシャ社会の『女性としてあるべき規範』に従わない先進的な女性ゆえに魔女とされたのではないか?」と考えるようになりました。 ですから、書きたいのは「先進的ゆえに異端とされ、不当に扱われている女性」であって、本質的に違う存在である「神」と人とを比較しようとは思いません。 -------------------------------------------------------------------------------- 千隼さんへ No.2491 投稿日 2001年8月16日(木)13時25分 投稿者 とんびの羽根 >「キルケーの話ファンタジー版」(仮題)一行コンセプト; 「先進的であるが故に魔女と忌み嫌われていた女性が、保守的であるが故に高貴と思われていた人物の悪徳を暴き、正義を示す話」 >書きたいのは「先進的ゆえに異端とされ、不当に扱われている女性」  「魔女キルケー」を描きたいのではなく「魔女キルケーというキャラクターを利用して、魔女という烙印を押された人間女性」を描きたいのだと理解していいのでしょうか。千隼さんは「魔女キルケー」を描きたいのだと理解していたのですが、それにしてはコンセプトが合ってないとずっと感じていました。「人間キルケーが最先端の(魔法)技術を使う話」となると随分違いますが、コンセプトとしてはよほど納得がいきました。  しかし一行コンセプトでは後半が問題です。後半はキルケーの行動とその顛末なのですが、なんのためにこの話を描くのかが表現されていません。正義を示すのがキルケーにどういうメリットがあるか実はわからないのです。それは作者にとってどういう意味があるのかということでもあるのだけど。  たとえば「……な女の子」に対して「救いたい」「守りたい」「成長させたい」というコンセプトなら理解できるけど、「……したい」の部分が「彼女が正義を示す」ではまったくわからないんです。「正義を示す」ことでどうしたいのですか。それがわからないと、「正義を示す」ことが最善の策かどうかがチェックできません。  「A」な事を恐れられている人物が、「A」な手段を使って正義を示すと、より恐れられるだけです。不当に扱われている事態が話の前後でまったく変わらないとしたら話に意味がなくなってしまいます。  現にキルケーは恋をしたり、あきたり、魔法をかけたり、解いたりしても全然変わらない女性です。神話ではそれ故に、中立な存在であるために他の登場人物を変貌させたり、破滅させたりしても、彼女自身が咎めを受ける事がないのです。物語はキルケーのものではなく彼女に関わる側のものだからです。キルケーは咎めを受けない代わりに絶海の孤島で社会から地理的にも時間的にも遠ざけられたままですごします。  千隼さんが「キルケーという人物」の物語を描きたいのならキルケー本人かそれを取り巻く環境、周囲の扱いかなにかが変わらなければならないと思います。正義を示すと何が変わるのですか、ね、コンセプトの中に書いてないでしょ?  正義を示すことにも、ちょっと(大きな)問題があるのだけど今回はこれだけ。 -------------------------------------------------------------------------------- なるほど No.2492 投稿日 2001年8月16日(木)15時04分 投稿者 はせがわみやび >弟切さん >>キルケーが元は普通の人間  ということは、この場合、魔術は人間ならば本当は誰でも学べるもの、ということになりますね。  そうであれば、新木さんの言っていた、「彼女の持っていた「魔術」が先進的だとすると、いずれは皆が追いつく知識であるということになる」を満たすわけですから、納得できます。弟切さんの(この話の中の)定義では、魔術は血ではない、と。  というわけで、あらすじを見なおしてみる。 >>ある王国の辺境にキサラという女がいた。修行を積んで高度な魔術を身に付けた彼女を人々は魔女と呼び、敬いつつ遠ざけていた。    あ、ほんとだ。女(=人間)が、修行を積んで高度な魔術を身に付けた、って書いてあるゾ。 >>書きたいのは「先進的ゆえに異端とされ、不当に扱われている女性」であって、  そーすると、弟切さんの場合は、書きたい女性キャラの属性は一定している(つかんでいる)けど、ストーリーがおかしいっていうことかしらん…。 -------------------------------------------------------------------------------- 意外にも No.2493 投稿日 2001年8月16日(木)16時30分 投稿者 唯野教授 みなさん座敷女を知ってらしたんですね。 さて、皆さん指摘をありがとうございました。 だいぶ、コンセプトとプロットのずれが明確になってきました。どちらか、あるいは両方を変更しなければなりません。 ここでもう一度自分の動機を振り返って見ると、一番書きたいものっていうのが、紺野さんや霧原さんの言っていた、「絶対に死ねない男の悲しみと業」だということに気付きました。都市伝説云々はアイデアのきっかけではあっても、書きたいものではないようです。 でもその一方で、一也というキャラをここまで設定してしまうと、こいつの「やるべきことをやらなかった為に生じた後悔を背負い、それを必死で償おうとする男」っていうのも書きたいんですよね……。 筋が二本になってしまいました。どうしよう。どっちかを切るべきかなあ。 -------------------------------------------------------------------------------- 短剣発見僕のマジ No.2494 投稿日 2001年8月17日(金)00時03分 投稿者 霧原 智亜希 こんばんは。 唯野さん> >コンセプトとプロットのずれが明確になってきました。 >どちらか、あるいは両方を変更しなければなりません。  え?でもそのずれは許容範囲だからOKなのでは?  新木さんの言ってたのってそういうことじゃあ。  ……と↓ああなんか自分的ずれがみつかったみたいですね(^^; >「絶対に死ねない男の悲しみと業」 >「やるべきことをやらなかった為に生じた後悔を背負い、 >それを必死で償おうとする男」  一也の「必死で償おう」というのはイコール「復讐」でなくても良いんですよね? だったら例えば不死者と一也を親友にして 「やるべきことをやらなかった」=「不死者を殺せるうちに殺してやらなかった」 ために「必死で償おう」=「何とか殺してやろうとする」ことで 「絶対に死ねない男の悲しみと業」も表現できませんかね? ま、思い付きなんで穴もあるでしょうが。 なんというか筋は二本になってない気がするんですよ。 で、やるとしたら「一也の話」で「絶対に死ねない男の悲しみと業」を表すことになって……そう、今の出来上がってる話みたいになるんじゃあ(笑) 今のは”悲しみ”要素より”恐ろしさ”要素が強いだけで。 弟切さん> >書きたいのは「先進的ゆえに異端とされ、不当に扱われている女性」  弟切さんは、その女性が「何かをどうすることによってどうなる」話を書く事によって読者に「どう」思って欲しいのでしょうか? >みんなが座敷女知ってた  俺も意外です(笑)  あれは名作ですね。「男が独り暮らしを始めた頃に読んではいけない本」という意味では迷作かもしれませんが(爆)  あれを「ストーカー」という言葉が広まる前に書いてたんだから凄い。 -------------------------------------------------------------------------------- 風呂でピンポン球大の塊になるくらい皮が剥がれました。 No.2495 投稿日 2001年8月17日(金)01時27分 投稿者 白黒猫 >弟切さん、みやびさん あ、なるほど。「ズルが出来る状況であえてやらない」気高さを書こうとしていたわけなんですね。 話の始まりが男に騙されたことにあるんで、つい「試し」も悪意を持って行っているように見えてしまいました。 根性の悪い自分を基準にして考えちゃいけませんわな。 例文の参照の仕方も含めて、もちっと勉強します。 >小倉さん プロットを読んでみて、なんとなく小倉さんのやりたいのは成田美名子の「CIPHER」の後半部みたいな話なのかなあ、と思ったり。 あれは元々仲が悪かったわけではないけど、ある理由で一緒に暮らせなくなり、それまで付き合ったことのないタイプの人間と出会い、大きく変化した生活を送るうちに互いに成長し和解する、という話だったかと思います(ひょっとしたらかなり読み違えてるかもしれませんが) で、思ったんですが・・・・・・姉と入れ替わるのが異性であり、さらに妹と恋仲になる必要はあるのでしょうか? なんか人格交換よりこっちの方が蛇足っぽく見えるんですが・・・・・・。小倉さん自身「背骨が2本になってしまった」といってるし。 兄弟、姉妹の和解を書きたいのであれば恋愛要素は邪魔だし、「姉と全然違う人」と触れることで妹が変わり、姉と仲直りできるようになるなら、姉の中身になる人物は、性別よりも姉との接し方の問題点を浮き彫りにするような性格であることのほうが重要だと思うんですけど。 >課題 白黒猫7(無欲、レベル1、8月13〜8月19日、1/7、今週0個、合計0個) ・舞踏会の会場では、貴族でもめったに食べられない高価な素材を使ったケーキが振る舞われる。 ・招待客達は我先にとケーキに群がり、ある者は列に並ばず順番を無視しようとし、ある者はもっと大きなのをよこせとゴネたり、ある者は強引に何人分も取ったり、あるものは形が少し崩れて気に入らないから取り替えろといったりと大変な騒ぎになる。 ・あっというまにケーキはすべてなくなり、テーブルの上には取り合ううちにこぼれ落ちたフルーツやクリームなどしかなくなるが客たちはまだ足りない、もっとよこせと騒ぐ。 ・そこにシンデレラがやってくる。テーブルを見てフルーツはいくつまでならとってもいいのでしょうかと聞く。 ・それを見ていた王子、笑いながら給仕に自分もフルーツを皿にとってもらおうかという。 ・王子、シンデレラに彼女の分の皿を渡し、食べ終わったら一緒に踊ってくれないかと誘う。 -------------------------------------------------------------------------------- 本日二発目 No.2496 投稿日 2001年8月17日(金)02時15分 投稿者 霧原 智亜希 眠れない森の霧原です。 みなさんごきげんよう。 みやびさん> >ケーキケーキ >ちゃっかり娘が、うっかりして、とても困る話。  霧原の印象だとこの話って「転の結」までは「〜とても困る話」なんですけど、結まで読むと「〜とても困ったけど、得した話」な気がしました。  なぜかというと……そもそもの目的である商品券はゲットしたわけだし、「上乗せの景品」は美春ちゃんがちゃっかりさ故に貰おうとしたオマケみたいなもんだし、貰ったケーキは別に美春ちゃんが食べないでもおばあちゃんにあげても良いんだし、誰かに売っても良いんだし。  「もうケーキはこりごりだと思う美春」ってこの時点では”本当に”こりごりだと思ってなきゃいけないと思うんですよね(読者には「今はこりてるみたいだけど、明日にはケロッとしてるんだろうなぁ」と思わせる)。でも今の場合だとこの「こりごり」は「さてじゃあこのケーキはどうやって処分しようかなぁ」と思ってる「こりごり」に見えて……それじゃあマズイ気がしたんですがどうでしょうか?  そんなもんでたとえば、 「さらに十個食べれば一万円分の商品券が”十万円分の景品”になります」って言われて ↓ (なんだかわからないけど十万のものなら売れば1万以上になるな)と考え ↓ 薬切れたけど食った! ↓ 十万円分の景品貰った!! ↓ 超巨大なケーキだった!!! (なまものですので本日中におめし上がりください) ↓ 売れねぇ(困る) みたいなのが霧原の考える「〜困る話」なんですが…… どうでしょうか。 ……ってみやびさんのにツッコムのは緊張するなぁ……(^^; では、これから羊を数えます。 羊がいっぴき〜 -------------------------------------------------------------------------------- なるほど。 No.2497 投稿日 2001年8月17日(金)03時47分 投稿者 はせがわみやび >霧原さま 「さらに十個食べれば一万円分の商品券が”十万円分の景品”になります」って言われて ↓ (なんだかわからないけど十万のものなら売れば1万以上になるな)と考え ↓ 薬切れたけど食った! ↓ 十万円分の景品貰った!! ↓ 超巨大なケーキだった!!! (なまものですので本日中におめし上がりください) ↓ 売れねぇ(困る)  ああ、うまいですねえ。さりげなく、商品券という万能の景品が、つぶしのきかない生もの商品に化けているあたりも見事かと(金額を十倍にして、違和感を消しているんだ…なるほど)。さらに十個で、「追加」じゃなくて、「今の商品が高額に化ける」という手か。  うーん、穴がしっかり埋まってますね(これだと、途中で諦めると、全部ご破算になる)。  えーと……これを上回るアイデアか……。ううむ……し、締めきり終わったらね(←弱気(^^;) みやび -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.2498 投稿日 2001年8月17日(金)06時13分 投稿者 新木 伸 >小倉さん  プロットっていうものは、「書くつもりのもの」と、「書かれるもの」がちゃんと対応しているか確認するためのものね。  たとえばプロットが家の設計図だったとしよう。  家を建ておえたあとに、「あれぇ、ここに柱を作っておいたはずなんだけどぉ?」――で、屋根が崩れ落ちてきたりしないようにするためのもの。 >>1、嫌いな姉と他人である弟の人格が入れ替わってしまい、妹は弟を家に連れていく。  現状だと、「姉が嫌い」ってことは書ききれていないから(ちょびっと小言を言ってるだけ)、1はたんに姉と弟君が人格交換を起こしただけ。 >>2、家にやってきた弟を頼りなく感じていたが、親近感を持ち、仲良くなることで、守ってやろうと思うようになる妹。 >>3、学校で、ちゃらんぽらんな姉から弟を守ろうとする妹。(&学校で、弟が女の子に人気があることを知り、無意識のうちにやきもちをやく妹?)  妹はここでは、とくになにもやっていない。  三人の間をうろうろと動きまわって、様子を見て回っているだけ。守ろうとか、そういう能動的な動きはなく、状況に流されてるだけね。 >>4、兄と姉がケンカをして、そのことで弟とケンカになってしまい、妹は自分がお節介なのではないかと疑う。 >>5、弟に嫌われたと思って無視をしていたが、弟から好きだと言われ、自分を肯定されたことで、弟への気持ちを認め、告白を受け入れる妹。 >>6、弟が兄と仲直りをする。姉が妹の小言に対して初めて謝り、和解する。 >>7、四人で御神木に姉と弟が戻るように祈ると、二人が元に戻る。  結果。  妹の小言を言う癖は、ぜんぜん直っていません。姉のほうが変わってくれて、小言を受け入れるようになっただけ。  んでもって、片方だけが変化して仲が修正されることって、それ「和解」っていいません。和解の場合は両方が変化して歩み寄らないと。  人格交換アイデアの検証というのは、この人格交換がすることで、どんなメリットを話に与えているのか。またどんなデメリットがあるのか。それを考えるっていう意味ね。  たとえば、人格交換がもたらす効果として「他人が生活の中に入りこんでくる(姉の体に入った弟君)」というものがあって、それが話に大きくプラスの影響を与えているのなら、その同じ状況を作り出すアイデアってことでロックオンして、探すことができるでしょう。  たとえば、ホームステイでしばらく家に同年代の人間がやってくる――てなことでも、「他人が生活の中に入り込んでくる」ってことはやれるわけだ。  または「親戚の子を預かった」でもいいわけだ。  現在のアイデアを捨てる前に、現在のアイデアの持っているいろいろな特性を抜き出して、そのひとつひとつについて検証しておくっていうこと。  「姉の中に男の子が入っている」とか、「生活の中に他人がはいりこんでくる」とか。  そのなにが大事で残さなきゃならないもので、なにはなくても平気なものなのか。  切り分けとくわけね。  そうして、次のアイデアを探す手がかりにする。 >弟切さん  んーと、両者の共存が矛盾するとかしないとか、そういうことを言っているんじゃなくてね。  「怖れ」の本質はなににあるの、ってことなんだが。  つまり書きたい人物像を明らかにせい、ってことなのだが。  異端とされて怖れられている気高い女性を書きたいのか、頭が良くて優秀だから敬遠されている女性を書きたいのか、どっちなのよ? 「優秀であるが故に魔女と忌み嫌われていた女性が〜」 「先進的であるが故に魔女と忌み嫌われていた女性が〜」  ここだけでもう、筋が通っていないのは明白なのだが。  この部分の一節を聞かされただけで、「なんじゃそりゃ?」ってなる。コンセプトワークに通じた人間ならば。  「魔女=異端」で忌み嫌われている人物なのか。  「優秀だから」忌み嫌われている人物なのか。  両者の併存が可能かどうかってことは問題じゃない。  どっちが「メイン」なのかってことね。  どっちが「主」であり、どっちが「従」になるわけ?  そしてメインとなるものが決まったら、それ以外は一行コンセプトには入れちゃいかん。 -------------------------------------------------------------------------------- >唯野君 No.2499 投稿日 2001年8月17日(金)06時22分 投稿者 新木 伸 >唯野君  唯野君の場合は、とりあえず一也を主人公にして、復讐する男の話として、一本書いとけや。  そのあとでもうひとつの筋である不死者の側を扱って、もう一本書いたっていいわけだし。 -------------------------------------------------------------------------------- 人物属性と行動の意味 No.2500 投稿日 2001年8月17日(金)11時27分 投稿者 弟切 千隼 を考えてみました。 とんびの羽根さんが指摘された通り、私は「魔女キルケー」というよりも、「キルケーに代表される魔女の烙印を押された女性」が書きたかったのですね。 ではその「魔女の烙印を押された女性」はどういう女性なのか、その属性をはっきりさせろと新木さんはおっしゃっている訳ですね。一人の人間の持つ属性は複数あるにしても、主になる属性がわからなければ書きようがありませんね(^^;  ……(考え中) 私は「優秀である故に忌み嫌われている女性」が書きたかったようです。 さて、ではこの優秀な女性−仮名キルケーさん(笑)−はなぜ「正義を示す」のでしょうか? それによって彼女に何かいいことがあるからでしょうか? なかったとしたらなぜそんなことをするんでしょう?  頭の中で彼女に訊いてみましたら、「したいからするんだ」というつっけんどんな答えが返ってきました(;_;) 「それじゃわからない。もっと具体的に」と再度訊ねたら、「それによって私は利益じゃなくてむしろ不利益をこうむるかも知れない。今よりもっと悪評が高くなるかも知れない。それでも、世の中に伝えなければいけないことはある。たまたま私はそれを伝えられる能力と機会を与えられた。だからするんだ」という答えでした。 こう来れば、私は当然「世の中に伝えたいことって?」と訊ねます。彼女は答えました。 「時代が変われば善悪の基準は変わるが、『人間として普遍的に正しいこと』も存在する。それは曲げてはならないものなのに、曲げようとする輩がいるから、誰かが『それは間違っている』と言わなければならない。その『誰か』の役が私に回ってきたのだ」。 ということで、仮名キルケーさんの動機としては「正義を伝えなければならないから伝える」ということですね。彼女は使命感に燃えている人のようです。 でも、彼女がいくら正義を訴えても、誰も聞いてくれないのでは結局何も変わらず、何も起こりませんよね。それでは文字通り「お話になりません」。 「これじゃ困るでしょ。どうするつもりなの?」と訊いたら、彼女は以下のように答えてくれました。 「確かに、私が一人で叫んでも、世の大部分の人には聞いてもらえないだろう。しかし、世の中にはわかってくれる人も必ずいる。一人でも二人でもわかってくれる人に伝えてゆけば、いつかそれが大きな流れとなって世を変えることができる。私は大河の最初の一滴であればよいのだ」。 むー、すると、もしかしたら物語の中では、仮名キルケーさん自身は不幸な結末を迎える可能性もあるんですね。たとえ彼女自身は悲劇に終わっても、彼女の志を伝えてくれる人がいて、少しづつ世の中がいい方向に変わってゆく、ということになりそうです。 でも、あんまり悲惨な結末ですと読者に受けなさそうですから、できれば彼女個人としても少し救いのある方向へ持ってゆきたいですね。 -------------------------------------------------------------------------------- よみかく分室(仮) -------------------------------------------------------------------------------- 連絡と余談 No.2501 投稿日 2001年8月17日(金)12時02分 投稿者 弟切 千隼 えー、すでに御存知の方もいらっしゃいますが、弟切は明日・明後日と幕張メッセで開催される「第40回日本SF大会」に参加するため、明日と明後日はここに来られません。レスは来週の月曜日以降になると思います。御了承下さい。 ここに参加されている方では、私の知る限り、私以外に唯野さんがSF大会に参加されるはずです。新木さんもゲストにお名前が挙がっていますから、参加されるんですよね? あっ、ここを読んでおられる方の中ですと、中里さんも参加されるんでしたね。 他にSF大会に参加される方っていらっしゃいますか?  今年は夜中までずっと会場を借りられるということで、徹夜企画満載の三十六時間(推定)耐久SF大会となりそうです。眠たがり屋の弟切は山盛りのカフェイン剤を持って会場へ乗りこむつもりです。 ちなみに弟切の行動予定は; 18日 軽く朝食を取って会場へ駆けつける。 ↓ 昼食を取らずに夕方まで企画に参加し続ける。 (食べると眠くなってしまうので) ↓ 軽く夕食をつまんで、十五錠くらいカフェイン剤をキメて、夜の企画に参加する。 (軽く食べるのは最低限の運動エネルギーを確保するためです。食べ過ぎると眠ってしまうので、この調整が難しいところです) ↓ ここで日付変更線を越える。 19日 ↓ 軽く朝食をつまんで、ちょっとだけ眠って、目覚めたらまたカフェイン剤を十五錠くらいキメる。 ↓ 昼食を取らずに午後まで企画に参加し続ける。 ↓ 帰宅して倒れる。 となっております。 月曜日には廃人になっていそうですね(^^; 今年は『都市シリーズ』の本を持っていって作者の川上さんにサインしていただいて、後で『都市シリーズ』ファンの霧原さんに見せびらかす、という計画を立てていたのですが(性格悪)、最新のSF大会プログラムを見たらゲストに川上さんのお名前がありませんでした(;_;)  その代わり、『リングテイル』の作者の円山さんのお名前があったので、『リングテイル』を持っていって円山さんにサインしていただいて、後で西鶴さんに見せびらかす、という計画に変更しました(爆) -------------------------------------------------------------------------------- 月曜まで留守です。 No.2502 投稿日 2001年8月17日(金)13時36分 投稿者 小倉善哉  残念ながらSF大会ではないのですが、ちょっとお出掛けなのです。  みやびさんの助言を受けて、「人格交換でなければこれは出ないだろう!」というアイデアを考える前に、現在のエピソードの検証をしていたのですが、  「どうしても人格交代でなければならないエピソードが特にない」  ということが今頃になって分かりました。  細かい仕掛けとしてはない訳じゃない、と思うけれど、こう、核となるエピソードで「人格交換じゃなきゃ!」というエピソードになってないですね。  んで、これから考えることのまとめ。 ・「人格交換」のアイデアの特性を箇条書きにする。 ・それぞれの特性の何が良くて、何が悪いかを考える。 ・良い特性に的を絞って他のアイデアも考えてみる。 ・人格交換でしか出来ないエピソードを考えてみる。 ・他のアイデアでエピソードを考えてみる。 ・どっちが物語の目的に添っているのか考えてみる。 >白黒猫さん  Σうお! ダイレクトなツッコミが!(爆  あたりです。そうゆうのがやりたいのです。小倉も最近気付いたのですが(核爆)<「CIPHER」の後半部  それで、だけど「CIPHER」のように一組の兄弟だけじゃなくて、二組の兄弟が鏡映しになるようにしたかったんですよ。「姉妹間(兄弟間)の和解の話が書きてえ!」と「人格交換の話が書きてえ!」という気持ちがあったから。  確かに弟と妹の恋は蛇足だと思います。…なんで二つの兄弟を異性にしたんだったかなあ…(もう忘れている)。  お皿をとっかえるみたいに、兄弟の性別も姉妹に変えて、考えてみようかなあ。…「兄弟と姉妹」のアイデアの分析も合わせて考えておいた方が良さそうですね。 ○一行コンセプト考え中 書きたいことをちょこっと考えてみました。一行にはなってないのですが、こんな感じのが書きたいみたいです。  1、二組の兄弟が登場する。  2、兄弟間には、あまり表面化していないが確執がある。  3、その確執を解消するために、兄弟の距離を切り離し、他人(もう一組の兄弟の片割れ)と交流し、4人それぞれが成長する。  4、成長した4人は和解し、兄弟間の距離を戻しても、穏やかになっている。  ってことは、4分割してみると、こういう感じにならないといけないということでしょうか。 起 AとBそれぞれの兄弟間に確執がある。(出会う前) 承 AとBの兄弟が出会い、入れ替わり、交流し、成長する。 転 AとBの兄弟の入れ替わりが終り、離れている間に自分の兄弟の片割れが成長していることが分かる。 結 AとBそれぞれの兄弟が和解する。  うーん…せめてメインをAかBの兄弟に的を絞らないと、短編にするのは難しそうですね。 -------------------------------------------------------------------------------- >弟切さん。 No.2503 投稿日 2001年8月17日(金)14時17分 投稿者 西鶴翠(みどり) 『ア ニシヅル!』 と書いてもらってください(駄)。 -------------------------------------------------------------------------------- お久しぶりです。 No.2504 投稿日 2001年8月17日(金)14時25分 投稿者 魚住雅則 どうにか就職活動も一段落しましたので、よみかく分室に復帰させていただきたいと思います。 これから、今まで流し読みしていたログを読み直します。 リハビリです。 (うーん、最近、何か文章が硬い……) -------------------------------------------------------------------------------- SF大会参加だけど No.2505 投稿日 2001年8月17日(金)19時51分 投稿者 新木 伸  例年のごとく、部分参加なり。  なにやら18日の深夜0時からの企画と、翌日曜の10:30からの企画の二つなんで、土曜の夜に行くつもり。  間は仕事してて、日曜の昼には帰っちゃうかなぁ。  なんだかいつもSF大会には仕事持参で行っているような……。  弟切さんと出会えたら、ちと、キルケーのことで話とかしようか。  なんか口で言えば30分ですんじゃうところを、掲示板のやりとりだと一週間も二週間もかかってしまうくさい。 -------------------------------------------------------------------------------- 雑談です、興味ない人は飛ばしてください。 No.2506 投稿日 2001年8月17日(金)22時36分 投稿者 榎野英彦 SF大会という言葉にちょいと反応してしまった。 俺が初めてSF大会に顔を出したのは、神戸で筒井氏が主宰したときだったよ。 ゲストがすごくて、桂米朝氏の「地獄八景亡者戯」(日本沈没バージョン) やらフリージャズの山下洋輔トリオとか(飛び入りで筒井康隆氏がドラムで参加) 子供心に「SFってオトナだよなあ」と思った覚えがある。 考えてみれば、あのときの原体験が、俺に小説を書かせたんだろう。 そして40歳近くになるまで自分が書いた小説が「売れるシロモノ」だとは思わなかった理由もそれなんだと思う。 あのとき「作家」とは雲の上の人々だった。 今、作家として文章を書きながら思うのは 「俺が雲に近づいたのだろうか?」 「それとも雲が俺のところまで降りてきてくれたのだろうか?」 ということだね。 「作家なんてのは、なりたくてなるモノじゃない。作家にしかなれない人間が作家になるんだ。書きたくなくても書いてしまう。書かずにいられない。なぜ、こんなお話が書けるんですか?と聞かれても答えようが無い。なぜ、書けないのですか?と聞き返して相手を怒らせるしかないんだ」 小松左京氏が、作家志望の人に言っていたこの言葉の意味がやっとわかった 書きたくても時間が無くて、プロットの段階で冷凍してあった数十本のお話を解凍しながら思うのは「小説を書く時間が無い」なんてのは自分に対する言い訳でしかなかったんだな、ということですね。 どうやらスニーカーで「新シリーズ」書くことになりそうです。 -------------------------------------------------------------------------------- 出撃 No.2507 投稿日 2001年8月18日(土)06時50分 投稿者 弟切 千隼 今から幕張メッセへ行ってきます。 題して「SF大会で痩せよう!in幕張メッセ耐久三十六時間」(爆) 西鶴さんへ > 「立派な魔道師になる」と誓うなら、サインをもらってきてあげましょう。(偉そう(^^;) -------------------------------------------------------------------------------- >SF大会組 No.2508 投稿日 2001年8月18日(土)06時59分 投稿者 はせがわみやび  行ってらっしゃいませ。  弟切さんは、ハリキリすぎて倒れないようにね(^^;  ああ、いいなあ、SF大会。  榎野さんのような素晴らしい思い出ができることを祈っております。  あたしゃ、仕事だ。  家でフルバの7巻でも読みつつ、寂しく仕事しよう。  ああ、透くんっていいキャラだなあ(しみじみ) (来週はJGC……日本最大のゲーム大会だゾっと)みやび -------------------------------------------------------------------------------- SF大会とか No.2509 投稿日 2001年8月18日(土)13時01分 投稿者 新木 伸 >SF大会とか  ここ何年か、「電撃SFの部屋」なる企画があるおかげで、ゲスト出演させてもらってます。SF大会は参加費払わずに参加しているわけだけど、終日参加したのは合宿でやった屋根コン(だったかな)のときぐらい。  秋山さんとか、古橋さんとか、橋本さん、中里さん、上遠野さん、高畑さん、川上さん、田中さん……あたりの方々と毎年顔を合わせているわけで。  数年前なら、たしかにこのメンツぐらいでだいたい電撃文庫でSF系を書いている人は網羅していたわけなんだけど、最近だと、「ダディフェイス」とかの伊達さんとかもいるわけで。あと雫さんのもSFだよね。まあゲスト交渉は企画の主催者さんの役割だけど。  ――っていうか、電撃文庫はほとんどSF色が入ってるよね。  スペオペはばっちりSFに分類されるんだろうけど、じゃあ人狼族の出てくる話は――とか。鬼と人間のハイブリッドの話は……とか。  このへんの線引きって、ライトノベルだと非常にあいまい。  書いている側も、SFを書いているつもりはなくて、あくまでSF色をひとつの風味として取り入れた「ライトノベル」として書いているわけであり……。  SF大会に行くと、どうも居場所がないっていうか、違和感がつきまとうのだな。  たしかに自分はSF好きで、SF者であるのは間違いないんだけど……。  小学二年生の読書初体験から中学生まで、小説はSFしか読んでなかったし、図書室のSFはすべて読破したけど。  どうもSF大会の会場をさまよっていると、居場所がない。空気に溶けこめないっていうか、どこか醒めてる自分がいる。  コミケとかもそうだし、TPRGのコンベンションとか、あの手のお祭りの雰囲気は好きなはずなんだけど。  なんでだろう?  自分が読み手の側から、書き手の側に回ってしまったからかなぁ。それとも他になにか理由があるのだろうか? >作家志望とか  前から違和感を感じていたことが、最近考えて、すっきりと解決しました。  「作家志望」っていうこの言葉、どこか変なんですよね。  なにか矛盾している。  作家って、志望してなるものなのだろうか?  プロアマ関係なく、小説を継続して書きつづけているその状態こそ、「作家」なのではないのだろうか?  志望している状態というのは、つまり作家以前のわけだから、では志望者の実体というのは、小説を書いていない状態のこと?  小説を書いていない人間が、小説を書いている人間に、いったいどうやってなるのだろう?  書いてる人間はいつだって書いてるだろう。  書いてない人は、べつに書かなくたっていままで生きてこれたわけなんだから、これからだって書く必要はないだろう。  ――みたいな。  つまり、「作家志望」って言葉はないわけだ。  もしあるとしたら、「俺はすでに現状で作家だけど、今後は職業として作家ができようになるといいなぁ」とか、そういう状態ではないかと。  「作家でごはん」に憧れるor目指している状態ね。 >榎野さんのスニーカー新シリーズ  すでに現状でプロである人に、新シリーズ決まって「おめでとうございます」っていうのも変だし失礼なことなんで……。  「楽しみにしてます」――と、そう言うことにします。  あ、いけね。  でもまだ、でたまか、買ってなかった……。  もう3巻出ていて、完結しているんですよね?  見かけたら揃えてゲットさせていただきます。 -------------------------------------------------------------------------------- >小倉さん No.2510 投稿日 2001年8月18日(土)13時47分 投稿者 新木 伸 >小倉さん >> うーん…せめてメインをAかBの兄弟に的を絞らないと、短編にするのは難しそうですね。  AかBの片側に的を絞っちゃうなら、AとBの両方を話に出す必要がないよ。  AとBがなんらかの対応関係(表と裏とか、片方が片方の鏡像関係になっているとか)でなければ、2組登場させる必然性がない。  たとえば、片側は過剰な愛のために身動きが取れない兄弟or姉妹――で、もう片側は、お互いを憎しみ合っている兄弟or姉妹。とか。  そんな対応関係とかでないと。  んで、片側が成長して変化するために必至な要素として、もう片側との交流が必要――ってな構図になっていなければ、2組出す必然性がない。  んでもって、それをきっちりきれいにやるとなると、短編じゃ無理だわな。  んで、どっちか片側だけの兄弟だけの話だとする。  1、一組の兄弟が登場する。  2、兄弟間には、あまり表面化していないが確執がある。  3、その確執を解消するために、兄弟の距離を切り離し、他人と交流させ、二人それぞれが成長する。  4、成長した二人は和解し、兄弟間の距離を戻しても、穏やかになっている。  こんな感じの話にするとして、起承転結はおおまかにいって、以下のようになるはず。 起−兄弟間の確執の表面化(潜在していたものが一気に噴きだして、一緒にいられなくなる) 承−兄弟それぞれの、別の人たちとの交流。(前) 転−別の人たちとの交流(後)。なにか決定的なこと。変わるための出来事。 結−兄弟同士、仲を収める。  べつに話の具体的なイメージとか、まったくなしであっても、話の骨を扱うだけでこうしてだいたいの検討はつくわけだ。  ちなみにこの話、対象読者がもし男の子なら、兄弟ではなくて姉妹にしておいたほうがいい気がする。さもなければ兄妹とか。  男の子は普通、男の兄弟の愛憎の話なんか読みたくないものです。  仲のいい兄弟なんていうのは、普通、いないし。(なんていうか男の兄弟の場合、相手は競い合うべき「敵」なんだよな) -------------------------------------------------------------------------------- Re・新木様 No.2511 投稿日 2001年8月18日(土)21時16分 投稿者 榎野英彦 「でたまか3」は9月1日発売です。 んでもって「時空3」も9月10日に出ます。 -------------------------------------------------------------------------------- もしや、夏は病院の季節なのか? No.2512 投稿日 2001年8月18日(土)21時22分 投稿者 紺野タツキ >小倉さん >「これ」が何なのか分からないのですが(汗)  すみません。すぐ上にあったので書き忘れていました。プロットのほうでした。  私が、つっこまないほうがいいのかと思ったのは、小倉さんが「筋をまとめようか」とか、「コンセプトをどうにかしよう」とか、まだ迷っていて、迷った状態でできたものだったからです。これから改良版が出るのなら、そっちをつっこんだほうがいいのかな、とか。  もし私がつっこんだところで、もう考えなおしたりわかりきっていたりするところがあったら、読み流してしまってください。  ところで微妙に思ったのですが、なぜ入れかわったのは弟と姉で、他の組み合わせではなかったのでしょう?  「おせっかいな女の子と気弱な男の子」という構図を書きたいなら、姉と弟が一緒に暮らす、という場面を想像するのですが。あと、「おしゃまな妹と殻を作って自分を強く見せようとしている兄」のほうが、私はなんとなく想像しやすかったので。  雑談に近い疑問でもうしわけないんですが。 >つっこみ  プロットの妹は、見ていると「おせっかい」とか「過保護」ではない気がします。姉に対してだけでなく、弟にも過保護ではないです。  2の頭で、人見知りしているところとか。2で弟を介抱する時、ふがいなく思うとか。おせっかいとか過保護なら、口では「しょうがないなあ」とか言いながら大喜びで世話を焼きますよね。    あと、3で、なぜ妹が、姉と兄の様子を見て満足しなければならないのでしょうか。いつもおっちょこちょいな姉がたいした失敗もせずやっているのを見て、安心した、という事ですか?なんとなく、満足というと、「若夫婦を見守る老夫婦の気分」などを想像してしまいました。   このへんはたぶん、でも、小倉さんが妹の属性を言葉に表しきれないところに、原因があるのではないかなーと思いました。  4で、姉と兄がけんかをして、お互いにコンプレックスとかジャイアニズムを指摘しますよね。でも冒頭で別れてしまったので、兄と姉の描写はほとんどないのに、いきなり「けんかをして互いの内面をさらけ出す事になった」と言っても、よくわからないのではないかと思います。かえって、弟と妹の交流が薄められてしまいそうな気がします。二人が交流する一大ポイントなのに。  4で、妹は弟に「兄への評価を下げた」と言いますよね。でも最初からあまり親しくないのに、評価を下げた、というのもどうなのかなあと、思いました。  それから、兄は弟の何にコンプレックスを持っていたのか、プロットからではよくわかりませんでした。コンプレックスというのは、好かれているとわかれば解消するものなのかなあ。私はそうは思わないのですが、コンプレックスの内容によってはあるのかもしれないし、私がないと思っているだけかもしれないですね。  妹視点では、どうしても兄と姉が遠くなるので、書ききれなくてあたりまえだと思うのですが、その書ききれない部分が、盛り上がりにからんでしまっていますよね。筋をまとめて弟と妹のほうだけにするとしても、そのへんを変えないといまいち消化不良のような感じに、なってしまうのではないかと思います。    確認なのですが、弟は妹の、「世話を焼いてくれて始終心配してくれるところ」にほれたんでしょうか。ほかに妹の性格があまり強調されていないということは、「おせっかい」以外の魅力的な一面が実はあって、弟はそれに気づいてほれた、という可能性はなさそうなので。  よくわからないのですが、「おせっかいさ」にほれる事ってよくあるんですか?・・・うーん、私はよくわかりません。    やはり長くて細かくなりました・・・。いつも細かくてすみません。 >シンデレラ迷宮 紺野88(無欲、レベル1、8月13〜8月19日、1/7、今週0個、合計10個) ・余興で、身につけているものを何か王子に捧げると、王子が頬にキスしてくれる事になる。 ・娘たちは列をなし、シンデレラも並ぶ。 ・しかしシンデレラは、次が自分の番という時に、こっそり列を抜けて立ち去る。 ・王子は不思議に思って引き止める。シンデレラはひどくもうしわけなさそうに、列に並んだ直後に、自分の衣装が借り物で何も捧げられない事に思い出してしまった、と答える。 ・王子が、ではなぜすぐに列をぬけなかったのかたずねると、少しでも王子に近づけるのがうれしかった、と言う。 ・王子はシンデレラをダンスに誘う。 紺野89(無欲、レベル1、8月13〜8月19日、2/7、今週0個、合計10個) ・大広間はライトが少なく、明暗がはっきりしていた。 ・娘たちは王子の目にとまりたくて、ライトの下に集まる。 ・シンデレラも光の下に入りたかったが、人がいっぱいで暗がりのほうへ押しやられてしまう。 ・王子は、広間の一番くらい片隅にシンデレラがいるのに気づき、なぜわざわざ一番暗いところにいるのかたずねる。 ・シンデレラは、暗いところだと舞踏会がよく見えるのに気づいたし、明るいところは混んでいるから、空くまでもう少しいるつもりだ、と答える。 ・王子はシンデレラをダンスに誘う。 -------------------------------------------------------------------------------- 帰投 No.2513 投稿日 2001年8月19日(日)20時40分 投稿者 弟切 千隼 先刻、SF大会より帰ってまいりました。思ったよりカフェイン剤を大量投与することなく済み、疲れはしたもののたいへん有意義な時間が過ごせました。 この場を借りまして、新木さん・中里さん・橋本さん・古橋さんその他大会会場でお世話になった方々に御礼申し上げます。いつもお間抜けな弟切を暖かく迎えて下さってありがとうございます。 唯野さんへ > 一言挨拶してから帰ろうと思ったのですが、エンディングの混雑の中で唯野さんを見つけることができず、さっさと帰ってきてしまいました。ごめんなさい。 初めてのSF大会、楽しめましたか?  西鶴さんへ > 『リングテイル』にちゃんと円山さんのサインをいただきましたよ〜〜〜ん(^o^) では、弟切は寝ます。おやすみなさい。 -------------------------------------------------------------------------------- レス No.2514 投稿日 2001年8月20日(月)12時20分 投稿者 小倉善哉 「これから考えること」が増えた上に、まとまっていないので、紺野さんへのレスのみです(汗) >紺野さん ○なぜ入れ替わったのが「姉と弟」だったのか。  そうですねえ。人格交代のアイデアの出発点が、「兄弟の内、より相手を嫌っている方が残り、嫌われている方が追い出される」という所にあるのです。だから、「姉と弟」なのですね。  嫌ってる方が残ることにしたのは、嫌ってる者の方が、変化を望まないだろう、と思ったからです。 「あーあいつどっか行っちゃえばいいのに」って言う人、結構いますよね? だったらお前がどっか行けよと言いたくなりますが、こういう人に限って自分から動こうとはしない。だって、その人にとって悪いのは「あいつ」であって、「自分」じゃないですもんね。  だから、「あいつ」を遠ざけて、第三の人物をその人の所にくるようにした訳です。自分が変わらなきゃ何も変わらないということを示したかったというか(失敗してますが)。  んーと、ここからは雑談返しなのですが。「お節介な女の子と気弱な男の子」という構図を「姉と弟」でやろうとしても、無理です、無理(笑) キャラが違いますもん(^^; 姉は人の世話は絶対しない。  また、「おしゃまな妹と殻を作って自分を強く見せようとする兄」だと…最初っから兄弟だったらこれでもうまく行くと思いますが、現行の兄と妹では、他人として交流する訳ですので、妹はおしゃま具合を見せることはないのではないかと。 ○妹はおせっかいでも過保護でもないのでは?  うーん。過保護については完全に間違いですが、お節介は間違いではないような…(抵抗中)  お節介って、「相手が出来ることまで代わりにやっちゃう。しかも本人は親切なつもり」な状態のことですよね。  妹は、姉の代わりに何かやるってこと、あんまりしないですね。仕方なくやったとしても、「感謝してよね」とか言って恩にきせたりしそう。んで、姉に「別にやってくれなんて言ってないわよ」と言い返されてケンカになる、と…。  ありゃん? これって、お節介とは、ちと違うような?  …やっぱり妹は小姑なのだろうか(汗) ○3の部分、妹が姉と兄の様子をなぜ満足げに見るのか?  これは説明足らずでした(苦笑) 紺野さんへツッコミした「これが何か分かりません」ってのと同じ種類の失敗ですね(^^;  その上の部分で、姉や兄が、弟の髪型が変わっていることを指摘しています。その反応が妹は満足だったのです。 ○妹が兄への評価を下げたこと。    親しくなくても、評価は出来ますよね。 「1」の部分では、兄が提案し、3人が受け入れるというカタチになっています。つまり、兄が主導権を握っています。ここの様子から妹は兄を「頼りになる人だ」と判断しています。 ○兄は弟の何にコンプレックスを感じているのか。  まず、努力するのが好きな所、素直で誰からも愛される所にコンプレックスを感じているようです。  「兄は弟をロボットみたいだから嫌だと思っている」と以前、書いた覚えがあるのですが、表面的にはそうであっても、深層部では違うような気がしてきました。 ○弟は妹の何にほれたのか  妹が弟の世話を焼き、始終心配してくれる。だから、弟は妹を好きになる、で正解ですが…それでどうして「弟はどうして妹の『お節介』さにほれるの?」になっちゃうのかなあ…(汗)  「小さな親切 大きなお世話」の標語(?)にもあるように、お節介と親切って、紙一重ですよね。「世話を焼く」という行動が、世話を焼かれた方にとって「余計なこと」か、「ありがたいこと」かということで、「お節介」か「親切」かに分かれます。  弟にとって、妹が構ってくることは、ありがたいことでした。だから、好意を持っていく訳です。 ○ちょっと指摘返し  ふむう、なんとなく、「ツッコミしていいの?」と聞かれた理由が分かったような気がします(^^;  ときどき変なツッコミがあったので思ったのですが、ひょっとして紺野さん、「妹視点のプロットが叩き台であるからには、完成版も妹視点オンリーであろう」と考えてツッコミされてたのでしょうか。  まだ感覚としてしかつかめてないんですが「筋をまとめる」ということと「視点を減らす」というのは、同一じゃない、と思います。「筋をまとめる」ために「視点を減らして考え」た訳ですが、ストーリーラインはいじってなかったですしね。  背骨が二つ並んであるような話だったから、片側一本だけを抜いてみたんですね。でも、この二つの背骨、首の骨と腰の骨の所で、一本になろうとしていたから、片側の一本だけ抜き出したんじゃ、駄目だったんですよ。  二つの背骨の節をつなぎあわせて、長い一本の背骨にしないと。  そういうことを分からせるための、視点を一つにしたプロットを作るように言われたのかなと、思ってます。 >新木さん  >んでもって、それをきっちりきれいにやるとなると、短編じゃ無理だわな。  …と、いうことは、いったん、「兄弟姉妹の話(もしくは二組の兄弟の話)」は置いておいて、「姉妹の話」に的を絞って短編として考え直せ、ということでしょうか。  うーん。問題を抱えている兄弟が二組だった場合と一組だった場合の人格交代のアイデア検証をとりあえずさっさとやります。 -------------------------------------------------------------------------------- つ、疲れた……。 No.2515 投稿日 2001年8月20日(月)17時26分 投稿者 唯野教授 いやSF大会が、ではなく、↓を書いたのが。 http://plaza25.mbn.or.jp/~blackrod/sf.htm >新木さん ではそういう方向でプロットを見なおしてみます。 -------------------------------------------------------------------------------- 雑談(そりゃ、もう完璧に(笑)) No.2516 投稿日 2001年8月21日(火)03時41分 投稿者 はせがわみやび >唯野教授さんの第四十回日本SF大会報告  「名刺によると文化女中器の製造・販売」  あはははは。いーなあ、これ。  「夏への扉」は、ハインラインの中では一番好きな作品なんです。  腐海と化した部屋の中を見渡すたびに思いますね。わたしも一台欲しいや、文化女中器(^^;  -------------------------------------------------------------------------------- SF大会の反動? No.2517 投稿日 2001年8月21日(火)14時35分 投稿者 弟切 千隼 なのかどうか、昨日はとてつもなくだるくて、ほとんど寝たきり生活でした。 「こんなんじゃいかん、仕事をしなくては」と午後になってから起きて、少し活動したところでまた倒れてしまいました。 SF大会で新木さんにお会いできたとはいえ、あまり創作のお話はできませんでしたね。それでも、昨日布団の中で、半分とろけた脳みそを活動させていろいろ考えました。 私の場合、あらすじだのプロットだのという前に、「自分が何を書きたいのか」という根っこのところをはっきりさせなければなりません。私の中に「仮名キルケーさん」という人がいて、その人が何かを主張したいことは確かなようなのですが、その主張がまだ「物語を書く」段階にまでは至っていないのです。 それでも、「自分の中に書きたいものがある」ということは私にとっては発見でした。いや、これはもの書きとしては当たり前のはずで、「書きたいものがないのにお前はもの書きになりたいとほざいとったんかい」と呆れられるでしょうね(^^; 最初に「もの書きになろう」と思った頃は、確かに書きたいものがありました。で、自分なりに努力して、原稿用紙三百枚を越えるような長編をいくつも書いて投稿して、全てボツりました。ここで私は「自分一人の力だけでは決してプロにはなれない」と悟りました。 自分一人で駄目なら他人の力を借りるしかありません。たまたまそう思っていたところに「よみかく」に出遭って、私はここに参加しました。しかし、参加したはいいものの、ちょうどその頃から私は「自分の中に書きたいものがない」状態がずっと続いていたのです。 書きたいものがないのに、どうやら私は書かずにはいられない性分のようなので、とりあえず他人の言う通り修行してみようと続けてきました。自分一人ではもうどうやっても駄目なことがわかっていたので、きっと今は他人の言う通りにやってみるという修行の時期なのだろうと考えてやってきたら、自分の中の「書きたいもの」の核にぶつかったようです。 今は何となく、古代に滅びて埋もれた生物の化石を掘り当てたような気分です。まだちゃんとクリーニングしていないので、どんな生物かはわかりません。掘り当てたこれをもうちょっと突き詰めて、正体を明らかにしてみようと思います。 そして中から遺伝子を取り出して現生生物の細胞に入れて『ジュラシック・パーク』状態に(爆) 余談。 唯野さんのSF大会報告、楽しく読ませていただきました。私はエンディングの第一部に参加できなくて、コスプレ大賞が観られなかったのが残念でした。何しろ裏の「陰陽道・呪術会談」の企画に参加していたものですから(笑) SF広場にそびえたっていたモノリスに賽銭が上げられ、願い事を書いた絵馬ならぬ名刺が突き刺され、しまいには賽銭箱が置かれて注連縄が張られてゆく様子は、日本人の「物に神霊が宿る」という信仰の根深さを表わしていてたいへん興味深かったです。きっと最初は世界中どこの地域でもこんな風に神さまができていったのでしょう。 SFファンの熱い思いを受けたあのモノリスには、今ごろ「空想科学譚二千一物石之尊[えすえふにせんいちものりすのみこと]」が宿っているかも知れません。 -------------------------------------------------------------------------------- 雑談とコンセプト考え中(?) No.2518 投稿日 2001年8月21日(火)20時51分 投稿者 小倉善哉  台風ですねえ…。  雑談というか、現在、小倉、アイデア検証等で行き詰まっております。と、いう訳で、ちょこっと愚痴ってもいいでしょうか(というか無理やり愚痴っちゃうんですが)。  No.2509の新木さん発言(>作家志望とか)を読んで「ああ小倉ってば、小説書いてないよ…」とか思いました。  「物語の骨」とか「物語の筋」とか、そういう専門用語を実践できないまでも理解した現在、今まで書いてきたモノは小説とは呼べんなぁ、と思うし、さらに、現在も「小説」を書けてないわけで、まさに「作家志望」状態だなと思ってしまった訳です(苦笑)  で、みなさんに質問その1なのですが。  みなさんは、分室の他にも自主的に小説、何か書いてますか?  小倉は書いてないのです。全然。これっぽっちも。そういうところでも焦ってたりします。…自主トレもした方がいいのかなあ…と(なんとなく、塾に行きつつ、塾の予習復習をし、学校の授業の予習復習や宿題もする感じ?)。  ただ、分室での課題とかが出来ない状態なので「成果のあがる自主トレが果たして私にできるのか?」と思わないでもないのです。  内心で「うおお、本文書きたいよぉ〜!」とじたじたしていたりするのですが…「筋の通ったあらすじが出来なくて、どうして本文で面白いモノが書けるんだ?」と冷静に突っ込みを入れている自分がいます。  うなぎ屋さんの職人さんも最初はうなぎを触らせてもらえないって言うし、…踏ん張りどころなのね…。頑張らねば(爆) ○書きたいコト何度目かの考え中。  「人格交代の話が書きたい!」と「兄弟の確執解消の話が書きたい!」が出発点なのですが、そーいえば、何故か「兄弟間で人格交代」は考えなかったですね…。  「他人と交流して成長して、兄弟の片割れの気持ちが分かるようになり和解」という構図を人格交換で描くより、「兄弟間での役割が交代し、相手の気持ちが分かるようになり和解」という構図を描く方がよっぽどシンプルではないか!?(爆) しかもこうすれば筋が二本に減る!(核爆)  …って、なんか楽な方に逃げてないか…?(爆)>自分 http://face.ruru.ne.jp/siruko/ -------------------------------------------------------------------------------- >>みなさんは、分室の他にも自主的に小説、何か書いてますか? No.2519 投稿日 2001年8月22日(水)00時09分 投稿者 かねやん  小説は書いてないですけど、ベンチや喫茶店の窓側などで、風景(公園内とか街中とか)や人の描写を書いてます。  同じ場所でも視点を変えたり喜怒哀楽を変えると、描写が変わってくるので結構飽きないです。  暇な時間が長くないとできないですけどね(苦笑)  描写が苦手なので(他が得意な訳じゃないけど……)絵のデッサンのような気持ちでやってます。なかなか上手くならんけど(泣) -------------------------------------------------------------------------------- >小倉さん No.2520 投稿日 2001年8月22日(水)02時26分 投稿者 新木 伸 >小倉さん  今後の具体的指針とか。  小倉さんの場合、いままでそれなりの数を書いてきているということを踏まえると、プロットおざなりで見切り発車というのは、いままでの繰り返しにしかならないから、それはなしね。  ただ、いまやっているもの……。  2組の兄弟姉妹を出して、筋が2本(厳密にいうと4本)になる話は、現状では手に負えないということも納得したと思う。  とはいえ、なにか形にして、実際に書き上げなければ経験にならないわけだから、なんとか書かなきゃいけないわけだ。  でも、見切り発車はなしなんだよね。  ということで、いくつかの方針があるわけだけど……。 1.筋を1本にする。兄弟もしくは姉妹ひと組の話にして、単純化する。  これは作者本人が、あくまで「二組の話でやりたい」ってことだと、よくないかも。モチベーション下がっちゃうし。 2.別な話をやる。  筋が何本だとどのくらい複雑――ってことの見当はつくようになっていると思う。いまの現状で、自分の手に負えそうな話をなにか見つけて、それで仕切り直しにする。 3.あくまで筋2本で、いまの話でこだわってみる。  まあこちらとしては、1か2を推奨。 -------------------------------------------------------------------------------- 台風一過 No.2521 投稿日 2001年8月22日(水)11時12分 投稿者 巻島翔史 とってもお久しぶり、の巻島です。  7月に復帰するとかいっといてこの有様……  まあ色々あったってことで許して下さい。すいません。  9月にはネタ提出も可能かと思われます。  大昔。新木式だなんだのと騒いでいた頃がありました。  あれは今思い返せば、プロット重視か推敲重視かの対立だったのではないかと思う。  もちろん、何が書きたいか、そしてその書きたいことに合わせて話を考えるのは当たり前のことである。  が、何と言えばいいのか、世の中には最初に全部決めてしまうとかえって書けない人もいる。  その段階で満足してしまう人。あるいはどんだけ決めて書きだしても、書いてる途中で展開をいじってしまう人。  そういう人にはこういう手法が合わない、ということだったのではないだろうか。  長々と喋って参りましたが、結局これは愚痴です。自身でも、もっと最初の段階で設定なり突き詰めておかなければならないのはわかってるんです。  ただ、俺の場合、突き詰めすぎるとそこで満足してしまう。で、ある程度の段階で書き始め、その結果、推敲に時間がかかる。  何が言いたかったのかよくわからなくなってきたので今日はこれにて。 -------------------------------------------------------------------------------- テューポーンの猛威 No.2522 投稿日 2001年8月22日(水)17時42分 投稿者 弟切 千隼 台風11号は関東地方を通過したようで、今、我が家の周囲は風雨が止んで静かです。 皆さんのところでは台風の被害はありませんか? これだけ大量に雨が降れば、一挙に水不足は解消ですね。どこかで誰かが強力な雨乞いでもしたんでしょうか?(笑) ちなみに、私はアメフラシをいじめた覚えはありません(謎) 台風に閉じ込められつつ、弟切は「仮名キルケーさん」との対話を続けていました。 今までに彼女についてわかったことをまとめてみます。 1.女性である。 2.頭がいい。 3.周囲からは異端とされる考えを持っている。 4.年齢不詳。少なくとも十代以下ではない。もしかしたら実年齢は五十代や六十代なのかも知れないが、外見的には二十代半ばくらい。 5.頭を使う職業に就いている。現代で言えば研究職のようなもの? 6.味方が少なくて孤独に暮らしている。 7.周囲に主張したい「正義」がある。 上記のうち、特に物語の鍵になるのは、6と7でしょう。 6.の「味方が少なくて孤独に暮らしている」が、すなわち「魔女と忌み嫌われている」ことに通じています。 以前新木さんに指摘されたように、この話においては、なぜ魔女と忌み嫌われているのかというのが重要な問題の一つです。2.の「頭の良さ」ゆえに忌み嫌われているのか、3.の「異端とされる考えを持っている」ゆえに忌み嫌われているのかということですね。 で、私は前の書きこみで「頭が良くて優秀である故に忌み嫌われている」と書きましたが、これを訂正させて下さい。 「仮名キルケーさん」は、「異端である故に忌み嫌われている」人です。 そうすると、当然「どういうふうに異端なのか」が問題になりますね。これは、7の「周囲に主張したい『正義』がある」と関係してくると思います。 彼女が主張したい「正義」は、彼女にとっての正義であって、他の人々にとっては正義とは限らないのですね。他の人々にとっても明白に正義であるなら、それは何も彼女がわざわざ主張するまでもなく、広く認められているでしょう。 他の人々から見て正義とは思えないことを正義だと主張しているからこそ、彼女は「異端」とされているのですね。 つまり、お話の舞台の中の「普通の正義」と、「仮名キルケーさんの正義」は一致せず、そこに軋轢が生まれて、仮名キルケーさんは社会からはじかれている訳です。ややこしいので、この話の中の「普通の正義」を「主流の正義」、「仮名キルケーさんの正義」を「異端の正義」としましょう。 さて、ここまで来てようやく自分が何を書きたかったのか見えてきました。 私は、自分なりの正義、「異端の正義」を主張する話が書きたかったのですね。 私はもともと少数派志向で、「主流」というものに常に懐疑的な人なので、わかってみると「ああ、やっぱり」という感じです。 これで、掘り当てた化石の大雑把なクリーニングが終わったみたいですね。次は細かいクリーニング作業を続行しつつ、復元図を作る作業に入りましょう。 -------------------------------------------------------------------------------- 空蝉と思ひし妹が玉かぎるほのかにだにも見えなく思へば(万葉集より) No.2523 投稿日 2001年8月23日(木)16時46分 投稿者 弟切 千隼 趣味に走った題名ですみません。蝉の声しげき里より弟切千隼です。 前回の書きこみで、何が書きたいかがはっきりしたので、(もはや何回目かわからない(^^;)一行コンセプトを提出します。 一行コンセプト; 「異端の考えを持っているが故に魔女と忌み嫌われている女性が、自分が信じる『正義』を世に伝えようとする話」 です。 このお話の中では、主人公の信じる正義は、他の人々にとっては異端である訳です。彼女が人々との軋轢を避けて世に受け入れられようと思うなら、彼女の「正義」を捨てて他の人々の考えに迎合すればよいのですが、彼女は決してそうしたくないのですね。 なぜならば、彼女にとってはその正義に添うことこそが生きる道だからです。誰が何と言おうと、これだけは曲げられないという「これが私の生きる道」なのですね。 彼女は、良く言えば節を守る人で、悪く言えば融通が利かない人ということになるでしょうか。どちらにしろ「信念の人」と言えそうですね。 こういう人が主人公ですと、素直に話が進めば悲劇に終わることが目に見えていますね。私としてはそれでもいいのですが、どうしようかしら? と、結末を考える前に、主人公の正義=「異端の正義」と他の人々の正義=「主流の正義」がどんなものかはっきりさせなければなりませんね。これについては、前にちょっと書いた「先進的」対「保守的」という図式が頭の中にあります。 でも、自分の中で「これだ!」と具体的にイメージできる概念をまだつかんでいません。これがつかめれば、たぶん自然にあらすじが湧いてくるのでしょう。 という訳で、弟切は今度の週末はコンセプトを膨らませたイメージと、それによるあらすじ作りに過ごします。いえ、他のこともしますけど。 弟切は今週末また静岡に帰省しますので、明日から日曜日くらいまでここに来られなくなります。混雑するお盆を避けて時期をずらしたんですよ。 一行コンセプトは、課題部屋の方にも上げておきます。 ところで。 以前、「ここでの課題をこなす以外に作品を書いていますか?」という質問をされた方がいましたね。 私の場合、答えは「いいえ」です。 一般的なことを言えば、もの書きになりたいのならば、作品を書かないより書いた方が百万倍ためになります。といいますか、書かなければ技量の上げようがないでしょう。 昔読んだ本の中に「プロの書き手になりたければ、第一に書き始めることだ。第二に書き始めたものをきっちり書き終わることだ。第三に書いたものを人に見せることだ」とあったのを思い出します。 しかし私の場合は、前々回の書きこみで書いた通り、さんざん独りで作品を書いて投稿して、自力では全然駄目なことを悟りました。一応、自分なりにプロットみたいなものを作って書いていたにもかかわらず、いつもきちんとプロットを詰める前に我慢しきれなくなって書き始めて駄目になる、というパターンを繰り返していたのです(;_;)  これ以上同じパターンを繰り返しても、私には全く意味がないでしょう。今はとにかくコンセプトをはっきりさせて、プロットもきっちり作って書く、という練習が必要なのだと思います。私はたまたまそういう段階にあると感じているので、しばらく書く方に走らないで自分の中を掘り起こしていようと思います。 ああ、一体どんな化石が出てくるんでしょう? バージェス頁岩生物みたいな奇天烈なものが掘り起こされるのかしら?  (そんな素晴らしい発想があるならとっくにデビューしていますね……) -------------------------------------------------------------------------------- アイデア検証、それから。 No.2524 投稿日 2001年8月23日(木)19時12分 投稿者 小倉善哉  まだアイデアの「良い点・悪い点」の部分しか出来ていないのですが、とりあえず書き込みです(^^; ●アイデア検証  ・他人との人格交代  ・兄弟間での人格交代  ・人格交代のない、他人との交換 ○他人との人格交換の特性と、その良い点・悪い点  ・嫌いな人物の顔でありながら、行動・言動が違う(人格交換しない方の感想)。    良い点:行動や言動の違いから、元々の相手の性格について、何が嫌で、何が良かったのかが、分かる。    悪い点:人格の主の行動により、嫌いな人物の顔が嫌いでなくなっても、人格の主に対する意識の変化になってしまう。  ・兄弟から離れ、他人と交流せざるを得なくなる。    良い点:嫌いな相手と距離を置くことで、冷静になれる。他人と交流することで、甘えが許されなくなる。    悪い点:兄弟での交流がなくなり、(一時的に)溝がさらに深くなる。  ・他人のフリを強いられる(人格交換する方の感想)。    良い点:立場が変わり、見方が変わる。    悪い点:他人のフリをしているドキドキ感の方が主題になりかねない。  ・二組の兄弟が登場する。    良い点:まだ、他に見たことのない構図が出来る。    悪い点:その分、難しくて手におえない。 ○兄弟間での人格交換の特性と、その良い点・悪い点  ・他人が入り込まない。    良い点:兄弟間での接触が増える。親密度が増す。    悪い点:物語の空間が狭くなる。  ・完全な役割交換が出来る。    良い点:周りの扱いが兄弟の片割れのものになる。    悪い点:二人だけの時は役割交換の意味をなさない。  ・一組しか兄弟が登場しない。    良い点:筋が二本で済む。    悪い点:当初の予定と違う(……)。 ○他の兄弟と物理的に交換する場合と、その良い点・悪い点  ・ファンタスティックな要素がない。    良い点:より「リアルな嘘」が描ける。    悪い点:小倉の興味が半減する(…いや、そういうことじゃないだろう←自分ツッコミ)。  ・兄弟から離れ、他人と交流せざるを得なくなる。    良い点:嫌いな相手と距離を置くことで、冷静になれる。他人と交流することで、甘えが許されなくなる。    悪い点:兄弟での交流がなくなり、(一時的に)溝がさらに深くなる。  ・他人が暮らしの中にはいってきたことが家族にとって明らか。    良い点:家族に隠さなければならないという余計な心配が不要。    悪い点:当事者だけの秘密でなくなるので、四人の親密度が少し低い。  ・二組の兄弟が登場する。    良い点:まだ、他に見たことのない構図が出来る。    悪い点:その分、難しくて手におえない。 ●レス >かねやんさん  あ、私も高校生の頃してました!<文章による風景スケッチ  けっこう、暇つぶしになりますよね♪  あんな愚痴発言にレスありがとうございました(;;) >弟切さん  あ、その質問をしたのは小倉であります(^^;  …そうなんですよね。自分一人で何とかしようと思って出来なかったから、私もここにいるのです。  ただ、このままだと、いっこうに本文が書けないんじゃなかろうかと、ブルーになっていた訳なのです。  んー…小倉のレベルが上がれば書けるんだろうけど、その、レベルを上げるために違うことしないといけないんじゃないかなって思ったんですね(No.2520の新木さんの発言を読んで、あ、やっぱりそうかと思ったりしました)。  だけど、せっかく西鶴さん(と書いてこっそりみどりクンと読む私/爆)から叱咤激励をいただいたのに、兄弟姉妹の話を投げ出すのは悔しいのです。本当にもうものごっつう悔しいです。自分の低能を認めなきゃいけないのは本当ににくったらしい(…認めますけど)。  そういう訳で、じたじたしてみたのでした。…堪え性がなくて申し訳ありません…(ーー;>みなさん  しかし、よくよく考えると、最初から「新木さんの〆切までにあらすじが完成しなかったらそのお話は課題ではできない」というルールがあったのでした。  今後の指標を頂いた事ですし、おとなしくします(^^; >新木さん  今後の指標…。1か2、ですか。  1だったら必然的に、 「確執のある兄弟が、お互いの役割が入れ替わることにより相手の気持ちが分かるようになり、和解する話」  …になりますね。  2…なんですが、また変に長い話を書きたくなってきています。短編連作で、こんな感じの話が書きたいのです。 「ピーター・パンがウェンディに出会って大人になってしまい、ティンカー・ベルが置いていかれる話」 「ピーター・パンに置いていかれたティンカー・ベルがもう一人の元・ピーターパンに愛されて、女の子になる話」 「女の子が、自分を置いていった元・ピーター・パンに出会って、ティンカー・ベルでなくなったことを再確認する話」 「女の子が自分の『元・ピーター・パン』の『ティンカー・ベル』にケンカを売られてウェンディの気持ちも分かるようになり、大人の女になる話」  …うーん。1もすでに「兄弟姉妹とは別の話」と化しているので、まずは、1の方からやってみたいと思います。 (1の方からやると決めているなら、2の方の一行コンセプトを書く必要はないのでは? …むうう…。だって書きたかったんだもん…。←一人ツッコミ&だだっ子状態/爆) -------------------------------------------------------------------------------- 新木式とか No.2525 投稿日 2001年8月23日(木)21時07分 投稿者 新木 伸  前から何度も書いているけど、新木式なんてものはありません。  巻島君のぼやきとか。  主張したがっているのか、それとも論破されたがっているのか、どっちだろう。  まあ、それはそれとして。  しっかりプロットを立てて書くやりかたのことを「新木式」だのと命名して、反発している人がいるわな。  その「新木式」の対極として存在する、「推敲重視」っていう方法。  そういうのは、ある。  たしかに存在している。(初めからそうも言っているのだけど)  だけどその「推敲」だけど、皆、いったいどれだけやってるっていうのだ?  ちなみにここでの「推敲」というのは、書きあげたら見直して、おかしなところを直す……程度のことを言ってるんじゃないよ。それは文字通りの意味での「推敲」。誤字脱字、語尾の修正。文章表現や描写の洗練。全枚数の3分の1程度までの直しなんてのは、じつは直したうちには入らない。  この手の直しをいくら入れたって、話の筋まではかわらんでしょう? つまり「筋=プロット」の段階まで遡っての直しっていうのは、「推敲」では入れられないわけだ。  では、本当の意味での「推敲重視」式。  最初に設計図を作らず、フィーリングで書く。直すことを前提で書く。  そういうやり方でまともなものをあげるには、「改稿」と言われる作業が必要になってくる。  初稿は叩き台として、書いたら即捨てる。  そして初めから書き直す。前の原稿に手を入れて直すんじゃない。まったくのゼロから、また新たに書くわけだ。  そうやって全面改稿して2稿を書く。場合によっては3稿や4稿にまで手をだす。  そこまでやる。  それを自分のスタイルとする。  そういうことなら、わしはべつになんも言いやしないが。  実際に、そういう手法で作品を作っているプロを知ってる。  でもこのあいだ泣いてた。2稿まで書くつもりでとりあえず1稿を書きあげたら、それを持っていかれてしまって出版されてしまって後悔した、とか。  しかし「新木式」に反発している人の誰が、「改稿2版」「改稿3版」とかを世に出しているのだ? みんな初稿を書きあげたらそれで満足しちゃって、だれも直しなんぞ入れとらんじゃないか。  一回しか書かないのなら、ちゃんとプロット立ててからやろうね。  じゃないと一本の筋が通った話を書くなんて、不可能だぞ。 -------------------------------------------------------------------------------- プロットを立てるということ No.2526 投稿日 2001年8月23日(木)21時08分 投稿者 新木 伸  前の書きこみとは、ちょっと別の見地から。  前に鷹見さんだったかが、「作家とは山登りのガイドのようなもの」みたいなことを書いていたことがあったっけ。  山の上から見る風景が、とてもとても素晴らしいことを、そのガイドは知ってる。  読者をそこまで連れていって、風景を見せて感動させるのが、ガイドたる作家のお仕事。  ……みたいな趣旨だったと思う。  新木伸としては、これを少しもじって、「作家とは観光ガイドのようなもの」としてみようか。  まあ、観光地のタクシーの運ちゃんみたいなものかな。  風景の綺麗な場所とか、荘厳な寺院のある場所とか、ご飯のおいしい場所だとか、いい場所をいっぱい知ってるわけだ。  また、下を覗くととっても怖い崖っぷちとか、幽霊が出ると噂の廃屋とか、そういうのも「いい場所」のうちに入ると思う。  読者が「どっかいいところ連れてってください」と言えば、「あいよ」と言って運ちゃんは車を走らせるわけだ。  お客さんを自分の知っている「いい場所」に連れてゆくこと。  それがお仕事。  その観光地のタクシーの運ちゃんがだよ?  道を知ってなきゃ、話にならんでしょ?  どこをどう走って、どこを曲がってどう行けば、その「目的地」にたどり着くのか。  それを知ってなきゃ、話にならない。  土地勘があるなら、いきなり車を出発させてもいいでしょう。  そうじゃなかったら、車を走らせる前に地図見て道を確認してから、出発するでしょう。  地図を見て道を確認する作業というのが、プロット作りの課程です。  そして「目的地」に相当するのが、一行コンセプトね。つまり自分が何を書きたいのかっていう、そのこと。  さて実際問題として……。  あらすじやらプロットやらを作っている段階で、自分の書こうとしている話を一行コンセプトにまとめることさえできない――というのが、アマチュアである君らのだいたいの現状なわけだ。  つまり目的地がどこか、自分でもわかっちゃいない。  おまけに地図の見かたも知らない。あまつさえ地図なんていらないとか言っている人さえいる始末。  そりゃ、そういう時期はたしかにあるよ。  車やらバイクやらに乗ったことのある人は体験でわかると思うけど、乗りはじめのころは、目的地なんてどこだっていいんだよね。  ただ道を走らせていることが楽しい。どこに着くかなんてべつにどうでもよくって、夜中じゅう走り通して、朝日が出るころになにか海岸沿いに出た。朝日が綺麗だった。――で満足して家に帰ってくるわけだ。  ひと晩中たっぷり走って気持ちよかった。最後にはなんか綺麗な朝日も見れた。ああ充実した。楽しかった。「今日はいいドライブをした」。  「いい小説を書いたよな、俺」――で、満足しちゃう。  自分ひとりで車に乗っているなら、それでいいわけだ。もしくは車に同乗しているのは一緒に夜遊びしている友人だけとかね。  誤解するなよ。  「それ」が悪いって言ってるわけじゃない。  わしだって、趣味で書く小説なら、そんなふうに書く。プロットなんてめんどうくさいもん作らずに、いきなり書き出したりもする。  ずーっとアマチュアでやってゆくなら、それでいいのね。  「車を走らせることが楽しい」でもって、目的地は定めない。途中のルートだって、書いているときの気分と思いつきでどんどん変更する。そういう旅行っていうのも、楽しいと思う。  「ドライブが趣味=小説を書くのが趣味」のままでいるなら、それでOK。  でもお金を取ってメーター回して、お客さんを「目的地」に連れてゆくのがお仕事である「職業運転手」になりたいのなら、それをやってちゃいけないのね。  道をすでに知っているか、さもなきゃ走り出す前に地図で道を確認しておくか。いずれにしても結果は同じことになる。目的地に対して最適なルートを走るわけだ。  そのための「地図=プロット」なわけだ。 -------------------------------------------------------------------------------- >雑談 No.2527 投稿日 2001年8月23日(木)22時20分 投稿者 かねやん  SF大会楽しかったみたいですね。  SFと聞いて真っ先に思い浮かぶのが、小学生のときセンス・オブ・ワンダーを初めて感じた「フェッセンデンの宇宙」(E.ハミルトン)  急に読みたくなって図書館で借りてきてしまいました。  色褪せてない面白さに感動してましたが、これも短編なんだよな〜  こんなの書けたらいいなあ、と思ってるだけでは少しも近づかないので、一歩でも近づくために努力しなきゃと改めて思う。 >弟切さん  弟切さんの新しいコンセプトを見て、頭に浮かんだのは「勇気一つを友にして」(で題名いいのかな?)  神に挑む愚かな若者イカロスの破滅が本来の話だったと思うけど、勇気ある若者のイメージを思い浮かべてしまうのはこの歌のせいかな?  日本人って判官びいきなところがあるから、悲劇的な終わりかたでもそれがキルケーらしければ(信念を貫き通していれば)それはそれで良い気がします。  どんな話が上がってくるかわからないけど楽しみにしてます。 >悩むこと  悩むこと=新しい壁にぶつかったと置き換えても良いかも。苦しいかもしれないけどそれを乗り越えれば新しい境地に立てる。そんな気がします。  幻冬社社長、見城氏(個人的に尊敬してるのですが)曰く「スムーズに進む仕事は疑え」だそうで。昨日偶然TVで見かけたのですが。  苦しんだ分だけ話は面白くなるのかもしれませんね。 -------------------------------------------------------------------------------- 一組の姉妹にして再挑戦。 No.2528 投稿日 2001年8月24日(金)18時48分 投稿者 小倉善哉  ふう。とりあえず「兄弟姉妹の話」は一時停止ボタンを押し、短編蟻地獄、再挑戦したいと思います。…後ろに穴ぼこがいくつも出来てたらやだなあ(爆  さらに、あらすじを書き始める前に、一行コンセプトや、その他アイデアをちょこっとずつ書き込んでみます。不要かもしれないけど念のため(^^; 一行コンセプト 「確執のある姉妹が、お互いの役割が入れ替わることにより相手の気持ちが分かるようになり、和解する話」 1、登場人物について  姉:しっかり者だが、要領が悪い。  妹:要領の良い甘えん坊。   ※二人は小学生(高学年)〜中学生くらいの年齢。    年子か、ふたご。顔も体格も似ていて、身内以外は見分けがつきにくい。 2、確執について  姉:妹の要領の良さをずるいと思っていて、親からの信頼も重く感じている。  妹:親に信頼されている姉を羨ましく思っているが、面倒なことはしたくない。 3、役割が変わるとどうなるのか   姉:「周囲からの信頼・期待」というプレッシャーから解放される。  妹:「周囲からの信頼・期待」を受け、面倒なことをせざるを得なくなる。 4、物語の大筋を考える。 起 姉妹の確執が表面化し、お互いに相手を羨ましがっていることが分かり、姉妹の役割が交換される。 承 交換した役割で過ごしていくうち、不満がつのり、相手が羨ましくなくなる姉妹。 転 元に戻りたくても今すぐ役割交換を終了する訳には行かず、お互いの得意なことをし、協力しあう姉妹。 結 役割交換が終了し、元に戻る二人。元に戻っても、二人は仲良くなっている。和解する姉妹。 5、役割交換の方法のアイデア  1:神秘的なものの手助けにより、姉妹が人格交代をする。  特徴:家から離れない。「姉らしさ」「妹らしさ」の評価は両親から受ける。      自力で役割交換することが出来ない。  2:夏休みで親戚の家に遊びに行った時に、二人が自主的に入れ替わる。  特徴:家から離れる。「姉らしさ」「妹らしさ」の評価が親戚からも受けられる。      自力で役割交換することが出来る(しかし、その期間中は戻ることが出来ない)。  3:キャンプ教室に行った時に、二人が自主的に入れ替わる。  特徴:家から離れる。「姉らしさ」「妹らしさ」の評価が他人からも受けられる。      自力で役割交換することが出来る(しかし、その期間中は戻ることが出来ない)。  1のアイデアの人格交代は「兄弟姉妹」の時にやりたいというのもあるし、確かに無用にややこしくなる原因の一つであるので、今回は没にしたいと思います。てことは、「親戚の家」か「他人が集まる場所」に移動する線で考えなくちゃですね。  もうちょっとアイデアを煮詰めて、それからあらすじに移ろうと思います。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.2529 投稿日 2001年8月25日(土)21時04分 投稿者 紺野タツキ  明日から出かけてきます。とか言って、最近頻度が低い私の事ですから、あまり関係ないかもしれないですね。 >小倉さんへ  いろいろレスを書いてみましたが、そういうわけで、もし読んで答えていただいてもなかなかレスを書けないかもしれません。今回もずいぶん間が開いてしまいましたが、次は一週間以上開くかもしれないので、もし開いたらすみません。  >小倉さん >まだ感覚としてしかつかめてないんですが「筋をまとめる」ということと「視点を減らす」というのは、同一じゃない、と思います。    「兄弟姉妹の話」、一時停止のようなので場違いかもしれません。  でも、私のしたという「変なツッコミ」が何だったのかよくわからないので、わからないまま考えてみましたので、レスします。  もう過ぎた事になってきたようなので、気を悪くしたらすみません。    たぶん私はなんとなく、視点を減らして妹視点にしてみる、という事は、妹の立場から全体の話を見てみた時に、妹の立場から見た流れに整合性があるか見てみる、という事だと思っていました。  たとえば「弟が妹にほれる」部分にしても、妹から見て、弟が妹にほれた理由がはっきり、納得できるものである必要があるんだと思いました。妹が、「ああ私のこんなところ好きになってくれたんだなー」と思い、読者も、「妹のおせっかいさが弟には魅力だったんだなー」と思う、というか。  妹視点で、妹を「口やかましくいろいろ言って、世話を焼き、代理で何かやってあげる事もあるが『感謝してよ』とつい一言言ってしまう」、そんな女の子として表現したとしますよね。その妹がなぜ好かれるのか、妹の立場から見ても妹を見守る読者から見ても、納得いく解釈ができないといけないと思いました。  「兄が弟のどんなところにコンプレックスを持っていたのか」についても、妹なりの解釈があるはずですよね。  でも、プロットを見たときに、私はそこが納得いかなかったので、つっこんだわけです。  妹解釈が、兄の本当の思いや弟の本当の考えと同じである必要はないと思います(それだと多主人公型になるのかなあ・・・よくわかりません)。でも、(たとえば)妹が兄を見てどう思ってそれが弟への対応にどう影響したか、というのを、妹の立場ではっきりさせて、納得いく表現にする、というのが「妹視点にしてみる」という事なんじゃないかな、と私は思っていました。  おおざっぱに言ってしまえば、妹視点の中では、姉も兄も弟もみんな妹解釈の中の「仮姉」「仮兄」「仮弟」みたいな感じで存在しているわけですよね。多視点、多次元の話を、妹視点の妹だけの一次元で投影してみたようなものです。xとyとzが入っている数式を、xだけで置き換えてみるような。  でもだから、なおさら、「仮姉」「仮兄」「仮弟」の行動やその理由が、納得いくものでないといけないんじゃないか、という事です。xに置き換えたせいで、数式が破綻してはいけないわけです。  なんとなく、小倉さんの「妹視点」は「本姉」「本兄」「本弟」をすごく気にしていて、妹の立場だけから見ると微妙に納得が行かないような、そんな感じがしました。  だから、兄とか弟の事も、つっこんだわけです。  わかりにくいですか?  私がつっこんでいいのか迷ったのは、小倉さんがプロットをのせたあとで、「もう少し考えてみる」というような事を書いていたからです。もう少し考えて、手直しをするつもりでいるなら、そっちの最新のほうを見てからつっこむべきかなあ、と思ったので。 >一組の姉妹  役割交換のアイディアの2と3を見て、「自主的に入れかわる」というのがぴんと来なかったのですが、もしかしてふたごとかを考えているのですか?  それで思い出したのですが、『ふたりのロッテ』って知っていますか?  あれは、まったく会った事がない、性格も真逆のふたごが、ふとした事で出会ってしまって、役割を入れ替えて相手の家に帰ってみる話ですよね。お互いの事をよりよく理解した、というより、入れかわった事で行き詰まっていた状況を変えて、両親を再び結婚させたわけですが。  それから、前から少し気になっていたのですが、小倉さんが同姓の兄弟にこだわるのは、やっぱり意味があるんですよね?雑談ですが、そこのところを少し知りたいです。 >>みなさんは、分室の他にも自主的に小説、何か書いてますか?    私は分室では短編アリ地獄やっていませんし、小説書いていませんから、分室のみなさんの『短編アリ地獄』を見ながら自分で書いています。16分割してみたり、視点ごとにあらすじ書いてみたり、プロット(もどき)書いてみたりして。見て知った事を自分でやってみないと、よくわからないたちの人間らしいので。 >シンデレラ迷宮 紺野90(無欲、レベル1、8月20〜8月26日、1/7、今週0個、合計10個) ・はじめての舞踏会でうろうろしていたシンデレラは、ピアノ奏者と間違われてピアノの前に連れて行かれる。 ・せかされるままにダンス音楽を弾くが、自分が踊る時間がなくなってしまうので、気が気ではないシンデレラ。 ・王子は時々ピアノの調子があせったように狂う事に気づき、侍従長に調べさせる。時間がかかるが、やがて本物のピアノ奏者はまだ来ていない事がわかる。 ・王子がシンデレラのもとに謝りに行くと、数十分前とは違いシンデレラは落ち着いて楽しげにピアノを弾いていた。 ・謝られたシンデレラは、しかたないから解放されるまでピアノ演奏を楽しむ事にした、と言う。 ・王子はシンデレラをダンスに誘う。 -------------------------------------------------------------------------------- 二人のロッテ No.2530 投稿日 2001年8月26日(日)18時23分 投稿者 西鶴翠(みどり)  小倉さんのアイディアを見ていて、私もこれを思い出しました。ルイーゼとロッテがどっちがどっちだか忘れましたが、片方がおてんばで、もう片方が引っ込み思案でしたよね。お父さんが音楽家で、お母さんが雑誌の編集者でしたっけ。  十年くらい前に、日本テレビでアニメをやっていて、で、最終回だけ見逃してしまったのです。悔しかったです。  あ、ちなみに、「二人のロッテ」を思い出したからといって、どうというわけではないです。 >3、役割が変わるとどうなるのか   姉のデメリットが書かれていない気がするのですが、小倉さん的にはOKなのでしょうか。  ところで、「ティンカーベル」も面白いなあと思ったのですが、お蔵入りなのですね。巧くすれば、一つの短編に収まると思ったのですが。 >紺野90  いや、採点とかはしませんが、90ですか。あと10個で100ですね。 >タツキちゃん。  「いろいろ」というタイトルを見ると、「新木さんの書き込みだろうか」と思ってしまうので、できれば「さまざま」とかに題名を変えていただけると、読みやすいのですが。いや、本質的でないことで、すみません。 それでは。 -------------------------------------------------------------------------------- No.2531 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- ここ何日か No.2532 投稿日 2001年8月26日(日)21時04分 投稿者 唯野教授 一ヶ月おきくらいでやってくる読書熱の発作が起きて「ファウンデーション」(アシモフ)「ファウンデーション対帝国」(アシモフ)「赤毛のアン」(モンゴメリ)「タイム・マシン」(ウェルズ)「人形つかい」(ハインライン)「ニューロマンサー」(ギブスン)などを片っ端から読んでました。 SF大会の影響が顕著に見られるわけですが、一つだけ浮いてるのがありますな。 >小倉さん >みなさんは、分室の他にも自主的に小説、何か書いてますか? 実は書いてます。理由は三つで、第一に本文を書きたいという欲求があること。第二に、本文をある程度日常的に書いていないと、文章力が落ちる気がすること。第三に、ここでの成果をはやく試したいこと。 そういうわけで、コンセプトと起承転結とプロットを作って密かに書いてたりするのです。 さて、自分の課題。 コンセプトが違うんだから、あらすじから変えなきゃいけませんね(あと題名も)。アイデア出しポイントが増えてしまったので、もう少し時間がかかります。今度は一発でOKが出るようにしたいもんです。 -------------------------------------------------------------------------------- 伊豆の海より No.2533 投稿日 2001年8月26日(日)21時59分 投稿者 弟切 千隼 戻ってまいりました。弟切千隼です。 久しぶりに故郷の海、駿河湾で泳いできました。海中ではクラゲとの闘いがあり、腕にやや負傷するも大したことはなく済みました。敵は透明なので視認が非常に難しく、目の悪い弟切は敵の正体を見極められなかったのが残念です。 で、魚を観るためにさんざん潜って酸欠気味の脳みそで「キルケーの話」について考えていました。 この話は主人公の信じる「異端の正義」対「主流の正義」というのが重要なテーマです。その「異端の正義」とはどんな正義なんでしょう? 一言で言うと「多様な考えを認めること」が、主人公の信じる正義です。宗教の話で例えれば、仏教もキリスト教も神道もイスラム教もヒンドゥー教も道教も一緒にあっていい、多様な宗教が共存していていい、と主人公の「仮名キルケーさん」は考えています。 彼女自身はどれか特定の宗教を信じているかも知れませんし、無神論者かも知れません。たとえそうであったとしても、彼女は様々な宗教が積み重ねた知識や歴史を尊重し、互いに異なる信仰を持つ人々が平和的に共存する世界であって欲しいと願っています。むしろ彼女は、単一の信仰や価値観に塗り固められた世界の方が危険で忌まわしいと感じています。 となれば、「異端の正義」に対する「主流の正義」は、「全ての人々が単一の信仰や価値観に染まっていること」ですね。おお、こう書いてみるとこれは恐るべき全体主義社会ですね。 本当に、だんだん中世暗黒時代の魔女狩りっぽくなってきてしまいました(^^; スペイン宗教裁判?(違) 特定の宗教を出すとその宗教自体に読者の目が行ってしまいやすいので、なるべく宗教の話を出さずに「価値観の違い」を書いてみようと思います。あからさまに一つの価値観で凝り固まった社会より、一見自由なのに実は同じ価値観を強要する「無言の圧力社会」の方が現実味があって面白そうですから、できればそういう「主流の正義」がある社会を舞台にしたいですね。 -------------------------------------------------------------------------------- 2525、26の新木さんに対して No.2534 投稿日 2001年8月27日(月)11時58分 投稿者 巻島翔史  何か誤解されているな。  別に俺はプロット全否定、新木式全否定というわけではないのですよ。  コンセプトもろくに考えんと書き出すのは間抜けです。  ただ……今夏、実は俺は小説を書いていたのですが、致命的にまずい点というか、キャラクタの設定をいくらしても、書いて動かしてみるまでどんなやつかわからないのですよ。俺は。  で、キャラクタの性格を直す方法がわからないので、話はキャラの行動がより自然だと思える方向に、話のベクトルは向いていき、結果的にゴールは同じでもルートがずれる。  今回、コンセプトと最初と最後の展開はまったく当初と変わらなかったのですが、途中はそういった事情でちまちま変わりました。  展開にしたって、書き出してその世界観に自分が浸からないと、「こうした方がより演出効果が高いんじゃないか」というアイデアはいっぱい出ました。    なんというか、やはり100%何から何まで全部決めて書くのは無理なのではないかと。85から90%ぐらいにして、少し余裕があった方がいいような気がするのです。 >主張したがっているのか、それとも論破されたがっているのか、どっちだろう。 こんな事を言うと軽蔑されるでしょうが、自分ではたぶん「誰かに認めてもらいたい」のだと思う。拒絶の多かった中高時代からこういう欲求が来てるのかなぁ。それに変にプライドが高いところとかあるし。 -------------------------------------------------------------------------------- レスです。 No.2535 投稿日 2001年8月27日(月)12時48分 投稿者 小倉善哉 >紺野さん  いえいえ、そんな、ごめんなさいだなんて。学業の方が忙しいのですね。やるべきことの順位を考えたらそちらを優先するのは当然のことではないですか。謝らないで下さいまし(^^; >「視点を減らす」「筋をまとめる」ことについて  妹視点にしたとき、小倉には一行コンセプトが出てこない状態だった、ということをまず、頭に入れておいて下さいね(^^;  「プロット叩き台1」の物語が破綻している、ということは、みなさんからの指摘で分かったのですが、どうして破綻しているのかは分かっていませんでした。  それでまあ、現行の筋(物語の流れ)を変えずに妹視点のみで書いてみて、分かったことは「この物語は背骨が二本ある」「書きたいことと書こうとしていることがズレている」ということなのですが(苦笑)  どうして破綻しているのか分かった現在、「現行の物語の流れのまま視点を一つにする」ことで、「現行の物語がどういう状態になっているか把握させる」ことが目的だったのではないかな、と踏んでいる訳です。  「妹視点にして筋をまとめる(流れを一つにする)」のが目的ではないかとおっしゃられていますが、一行コンセプトが出ない状態、つまり自分が何をか北井野か分かっていない状態では、多分、そこまで期待されてはいなかったのではないかと思うのです…(苦笑)  で、変な指摘についての話なのですが。  んーと。紺野さんの目で「妹の立場から見た流れに整合性があるかないか検証」したあと、「整合性のとれてない(納得のいかない)部分を指摘」された訳ですよね。  変な指摘というのは、矯正するには枝からばっさり切らないといけないのに、その枝に付いた葉の状態について言われていたことなのです。つまり、弟と妹のらぶらぶ話についての指摘とか。  妹から見た流れのみに絞って整合性を持たせようとすると、他の3人の視点からの流れ(筋)も必然的に変わってしまいますよね。  妹視点のみで「姉の顔をした男の子とらぶらぶになる話」でまとめちゃっては、もともとの書きたい話とはズレてしまう。そういう意味での「変な指摘」だった訳です。  「整合性」についての判断基準、つまり「一行コンセプト」があやふやであったため、「どういう路線で整合性をもたせるか」ということを自分でも考えられなかったし、紺野さんもどう突っ込んだらいいのか分からなかったことと思います(^^;  で、いろいろ考えた結果、 「鏡のように対応する二組の兄弟が、互いの片割れが入れ替わることにより成長し、兄弟間での確執を解消する話」  …こういうのが書きたいことが分かりました。  しかも、例の兄弟姉妹のキャラクターを使って。そのまんまの性格や確執では上手に鏡になりそうにないので、変えてもいい部分と変えては駄目な部分の見極めもしなければならない訳ですね。  で、現時点で兄弟姉妹の話を書くのを諦めたのは、4つの筋をまとめる力量がないこと(プラス長編を書く力量がないこと)を納得したためと、現時点で力量がないなら上げてから再挑戦しようと思ったからです。  ご存知かもしれませんが小倉はとても負けず嫌いな上に、執念深く、しつこい性格をしています(笑)  何年先か分かりませんが、いずれ「ちゃんとしたお話」として書き上げたいと思っています。  で、「一組の姉妹」の話についてのツッコミ返しですが(笑)  ふふふ、No.2528の「1、登場人物について」の部分で「姉妹はふたごか、年子」と書いていたのでした。姉と妹が入れ替わっても分からない状況ということで「親戚の家」か「キャンプ等、見知らぬ人間が集る所」を考えたのです。  一年とか半年とか会わないと、親戚でもどっちがどっちか分からなくなっても不思議じゃないし、ましてや他人なら分かるはずもなく、入れ替わりは可能だと思います。  で、ここからは雑談なのです。  ふたりのロッテは実は読んだことがないのです(恥) 探して読んでみます。  おお。紺野さんは小説を書いてらっしゃるのですか。レスありがとうございます(^^; ←質問した動機が愚痴であるため、ちょっと恥ずかしい小倉。  あと、同性の兄弟にこだわる理由は自分が同性の兄弟を持っているからです(笑)  また、友達も同性の兄弟のいる人が多く、仲の良い兄弟もいることはいるのですが、仲の悪い方が多かったりして、興味があったのです。  ちなみにウチは、周囲からはとても仲良く見えるようです。いや、実際には悪い訳じゃないけれど、完全に仲がいいとも言い切れず、腐れ縁の友達みたいな感じですね(笑) >西鶴さん(みどりクン)  所詮は小心者の小倉なのです(爆)<呼び方  >>3、役割が変わるとどうなるのか   >姉のデメリットが書かれていない気がするのですが、小倉さん的にはOKなのでしょうか?  ありがとうございます。NGです(^^; 姉:プレッシャーから解放されるが、「周囲からの信頼・期待」が消えて、一段低く見られる。  こうでなければいけないです。ハイ。  で、雑談ですが、冷静に考えると、ティンカー・ベルの話を一つの短編にしようとすると、筋が5つになりますよね(^^; 筋4つで悲鳴を上げているのに、そんな、5つの筋なんて無理でんがな…(笑)  この話は、やっぱり短編連作でないと、小倉には無理だと思います。「一組の姉妹」を書いた後なら、順番に書けそうな気がするので、お蔵入りといっても、すぐに虫干しのために出させられると思います(って虫干しのためかい←自分ツッコミ)。  ところで、西鶴さんって、飴と鞭の使い分けが得意なのですね…。うっかり躍らされそうですわ、半分踊ってますけど(苦笑) >唯野さん  おお…唯野さんも書かれているのですか。  >本文をある程度日常的に書いていないと、文章力が落ちる気がすること  というのは、一理ありますね…。 ○ちょっと雑談  「小説本文」だけでなく「文章」なら毎日何かしら書いているのですが…。うーん。一向に上達しているような気がしないのは何故だろう。  あ。今頃、とんでもなくアホなことに気付きました! 雑文だからといって徒然なるままに書くのではなく、構成(起承転結)を考えて書かなくては、意味がありませんね!(愕然)  自主トレですべきことが分かって、ちょっと焦燥感が減ったような気がします。  既成の物語の4分割や16分割をしたりして、読む方の自主トレはしていたのですが、書く方の自主トレは、小説本文については、小倉の場合、短編蟻地獄だけでやりたくて、でも書けなくて、じたじたしていたのです。    でも、「書く練習」だけなら、小説じゃなくても、出来るじゃないか!(アホ)  ということが分かって、すっきりしました! 焦燥感は相変わらずだけれど、目標が分かれば、やる気が出ますものね。ふむ、頑張りますぞう!(><)b -------------------------------------------------------------------------------- No.2536 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- SF大会の後遺症? No.2537 投稿日 2001年8月28日(火)00時19分 投稿者 弟切 千隼 「キルケーの話ファンタジー版」のあらすじを考えていたら、ファンタジーというよりSFめいてきました(?_?) SFも広い意味でのファンタジーに含まれるのではないかと弟切は考えているのですが、いわゆるファンタジーらしいファンタジーでなくても、SF的要素が入っても構いませんよね? ところで、土台から作り直しているこの話、もはやギリシャ神話からは遠くかけ離れた存在となっていて、原案とすら言える状態ではありません。このような状態でも、この話についてはファンタジー版と現代版とを作るのでしょうか? > 新木さん。 二つ作るならその方が技量が上がるであろうことは明らかですから、やはりやった方がいいのでしょうね。 うーむ、話がこうなってしまっては、「キルケーの話」という仮題もそぐわなくて変な気分です。早いところあらすじを作って題名も決めれば良いんですよね(^^; 小倉さんへ > お互い土壇場に来て話を「ちゃぶ台返し」してしまいましたね(笑) 未熟だということはこれから伸びる余地があるということだ、と前向きに解釈して、お互いに頑張りましょう(^_^)V -------------------------------------------------------------------------------- 新あらすじ提出 No.2538 投稿日 2001年8月28日(火)16時44分 投稿者 弟切 千隼 やっと作り直し版のあらすじができましたので提出します。課題部屋の方にも上げておきます。皆さんの容赦ない突っ込みをお待ちしております。 「琥珀[こはく]の英知」(仮題)八百字あらすじ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  高度な科学文明が崩壊した未来、人類はかつて優れた科学力を有した記憶を残すものの、大部分の人々は魔法と科学の区別も付けがたい状態にいた。文明崩壊後の混乱と不安に乗じて自らを神格化した者が支配者となり、自分に都合の良い価値観を人々に刷り込んで統治していた。  そんな世界のある町に、キサラという女性が住んでいた。彼女は昔の優れた科学書を保存する図書館の司書を受け継ぎ、科学を学んでそれを世に広めようとしていた。しかし、人々は彼女が魔術の研究をしていると誤解して恐れ、学ぼうとしなかった。  ある日、キサラは科学に興味を持つ少年ミアキスに出遭った。彼はキサラから科学を学び始め、彼がきっかけとなって、他の人々も少しづつ科学に理解を示し始めた。  科学的視点によって自らに都合が良い価値観が揺らぐことを恐れた統治者は、キサラに無実の罪を着せて投獄した。統治者はキサラに、統治者のためだけにその才能を使うなら赦免しようと提案するが、彼女は拒否した。その頭の良さと意志の固さを脅威として、統治者は彼女の処刑を決めた。  統治者一味が流したデマによって、キサラはやはり魔女だと人々は信じるようになり、彼女の処刑を歓喜する声が大きくなった。わずかに彼女の味方であるミアキスはキサラを脱獄させる計画を練り、獄中のキサラと会うことに成功するも、彼女は脱獄を断った。キサラは脱獄することでミアキスも追われる身となることを案じ、それよりは図書館の司書になって彼女の志を受け継いで欲しいと頼んだ。  公開処刑の日、キサラは人々の前で自分の無実と統治者の欺瞞を明かし、盲目的に単一の価値観に従うことの危うさと愚かさを示すために自ら命を絶った。それを見たミアキスは、キサラの遺志を継いで図書館の司書となることを決意するのだった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 仮題ながらやっと題名も決まりました。題名に「琥珀」を入れたのは、琥珀が古代の虫などを閉じ込めてそっくりそのまま保存していることがあるのを、知識を保持しようとする主人公になぞらえたからです。未来でありながら科学的知識が普及していない、過去のような「懐かしい未来」の雰囲気を「琥珀色」に出したかったというのもあります。 -------------------------------------------------------------------------------- 短編蟻地獄考え中 No.2539 投稿日 2001年8月28日(火)20時55分 投稿者 小倉善哉  ううう。紺野さんへのレスに、誤字発見です(涙) 『>「視点を減らす」「筋をまとめる」ことについて』から二つ目の節の二段落め、 文頭が『「妹視点にして筋をまとめる〜』の行です。  つまり自分が何をか北井野か=つまり自分が何を書きたいか  ……うっかりにしてもあまりにヒドイ変換ミスでした……(T^T)  変換ミスだけでなく、昨日の書き込みは文章自体が変でしたね…。やはり、昼休み中に書き込むべきではない、と反省(爆) ○短編蟻地獄 考え中  やる気が戻ってきた感じです(笑) さくさくっと考え中のものを片付けましょう。 1、仮題のこと  「家族ごっこ」にならって、「姉妹ごっこ」にしようかと思ったのですが、これでは「他人と姉妹のふり」をするようなので没にします。  「〜ごっこ」にこだわると「お姉さんごっこ」か「妹ごっこ」になるのですが、なんとなく、「妹ごっこ」って響きがイヤラシイので没にします。「妹ごっこ」だと、「誰の妹のふりをするの?」って感じで、何か嫌だ…。  ということで、タイトルは「お姉さんごっこ」にしたいと思います。…これだと、必然的に主人公は妹になりますね…。一行コンセプトを再び考え直さなくてはいけない、ということかな?    ところで、妹を主人公にすると「さては小倉さんは妹さんか?」と推測されそうですが、実は私がお姉さんなのです(にやり) 2、一行コンセプト訂正  「姉と確執のある妹が、姉と役割を交代したことで姉の気持ちが分かるようになり(姉も妹の気持ちが分かるようになり)和解する話」 3、姉妹が入れ替わる場所・背景について  まず第一に、姉妹をよく知らない人が姉妹の世話をする環境でなければならない。  第二に、姉妹以外の子どもは邪魔なので、登場してはならない。  なので、こどもキャンプ教室は却下。なぜならば、姉妹だけでそういう行事に参加するとは思えず、友達も一緒に行くだろうと思うから。友達がいたら入れ替わりは不可能だし、もし姉妹だけで知り合いがいない状況でも、他の子どもを登場させざるをえないので。  親戚の家に姉妹二人だけで出掛けるのは不自然ではないが、夏休みや冬休みだと不自然(お盆や正月に両親が親戚の家に行かないのは何故?)なので、春休みに親戚の家に遊びに行ったこととする。 4、親戚の家について  子どもだけで遊びに行かせられるということは、親戚の家は田舎である。  伯父伯母だけが住んでいる家より、祖父母の住んでいる家に遊びに行く方が自然。また、田舎では二世帯の方が自然であろうと思うので、伯父伯母も登場させる。  ただし、従兄弟(従姉妹)については、子どもではないことが前提。遠くの大学、就職先に居て、帰ってきていないかもしれない。 5、親戚の反応について  「春休みに遊びに行く」ということにすると、正月にも行ってるはずなので、三ヶ月前にも会っていることになる。だから、もしかしたら親戚に姉妹の交換が分かってしまうかもしれない。もしかしたら分かってて黙っているのかも。親戚についての筋も考えておくべき。 6、姉妹の年齢差 「同じなのに、扱いが違う」という理不尽な感じを出すならふたごにすべきだと思うけれど、双児だったら日常的に入れ替わって遊べそうな気がするので、年子にすることにする。  また、年齢が低いと差が出過ぎるので、姉が14歳、妹が13歳とする。 7、姉妹の家族、環境について。  都市部の賃貸マンションに住んでいる。父親はサラリーマン。母親はパートさん。ごく普通の家庭。  …うーん、あと何を考えなければならないんだ? 何が足りないかをもう少し考えて、それからあらすじの方へ行きたいと思います。 ○レス >弟切さん  あい、ありがとうございます! 小倉も負けませんぜっ(笑) 頑張りますよ〜っ(>▽<)b http://face.ruru.ne.jp/siruko/ -------------------------------------------------------------------------------- >琥珀の英知 No.2540 投稿日 2001年8月29日(水)01時33分 投稿者 はせがわみやび  うーん……ミアキスの立場っていうか、居場所っていうか、役割がヘンじゃないかなぁ? このままだと、ミアキスが主人公の「都市と星」みたいな話になるはず。  キサラを主人公にしたいんだよね? >>ある日、キサラは科学に興味を持つ少年ミアキスに出遭った。  って、書いてあるんだし。  キサラ「が」、ミアキス「に」出会ったんでしょう?  だったら、キサラが、ミアキスと出会ったことでどう変わって、何をすることになったのか──そういう話になるはずでは?  今のままだと、キサラが主人公っぽいのは、出会いのところだけで、それ以降は、ミアキス「が」キサラ「に」出会って変化する話になってる──と思うですよ。 -------------------------------------------------------------------------------- 伝説の聖剣が木刀。最強の敵がバニーガール。(「風魔の小次郎」と「YAIBA」ですな) No.2541 投稿日 2001年8月29日(水)02時11分 投稿者 藤極堂 >弟切 千隼さん >「琥珀[こはく]の英知」 とりあえず、協会の示す単一の価値観というのが抽象的すぎて なんだかよくわかりません。 「愚劣な一般市民が古代文明の利器を乱用するようになったら、  自然の生態系は狂ってしまう。  前文明はそれで滅びた。  私達――協会――は、ふさわしい理知を持つ者以外に科学が広まらないように  知識を管理しなければならない」 「それならば、協会に属する者に血縁関係者が多いことをどのように説明するのかしら?  あなた達は奇跡という名の魔法にすがって、自分を特別扱いしてもらいたいだけの臆病者よ」 こんな感じかな? いかん、協会側に説得力ありすぎ(笑)。 >小倉善哉さん 「姉と確執のある妹が、姉と役割を交代したことで姉の気持ちが分かるようになり(姉も妹の気持ちが分かるようになり)和解する話」 気持ちがわかるだけでは「となりの芝生は青くはなかったですね」 と言う感じで なんか葛藤がなくて私はつまりません。 「互いが互いを理解する」というのは「互いが互いの価値観を理解する」ということではないのですか? >姉:妹の要領の良さをずるいと思っていて、親からの信頼も重く感じている。 >妹:親に信頼されている姉を羨ましく思っているが、面倒なことはしたくない。 裏に返せば 姉:いい加減なことばっかっりやってたら信頼されないのに決まっているのに   「私は相手にされていない」と言ってむくれる。   世話ばかりかけてるくせになんてわがままなんだろう。 妹:おねえちゃんはいつもいい顔ばっか、   ママもパパも二言目には「お姉ちゃん」   いい子ぶってるツケがこっちにくることも少しは考えないの? こんな感じですかな? 立場が変わることによって 姉:無理していい子ぶらなくても、それなりに生きていけるし   誰かを頼ることによって得られる種類の信頼というのもあるんだ。   何か役に立たなければ信じてもらえない、そんな風に思っていた自分が恥ずかしい。 妹:誰かに頼られるのって結構気持ちいい。   期待に満ちた目が、自分の失敗で軽蔑のまなざしになるのはものすごくいやな感じ。   お姉ちゃんそれで無理してたんだ。   気づかなかった私ってバカ……。 こんな風に価値観が変化する展開だといいですね。では。 -------------------------------------------------------------------------------- 早速の突っ込みありがとうございます♪ No.2542 投稿日 2001年8月29日(水)11時35分 投稿者 弟切 千隼 > みやびさん&藤極堂さん。 まず、みやびさんが指摘されたことについて。 これは全くみやびさんのおっしゃる通りですね。キサラが主役の話であるはずなのに、途中からミアキスが主役になってしまっています(^^;  これについては修正します。 次に、藤極堂さんが指摘されたことについて。 突然「協会」という言葉が出てきてびっくりしました。これは「琥珀の英知」(仮題)世界の支配者層のことですね? 支配者層が押し付ける「単一の価値観」というのは、藤極堂さんが出したようなまともな(^_^)価値観ではなく、支配者層を神のように思わせて人々を従わせる価値観です。 えーと、例えて言いますと、古代エジプトの王や古代中国の皇帝などは、自らを神と同一のものとして、その神聖さをもって人民の上に立つ者だという理屈をつけて人々を支配しましたね。この世界の支配者層は、まさにそういう価値観を人々に刷り込んでいたのです。 この世界の中で、高度な科学文明が崩壊した後、人々は大きな混乱と不安に見舞われました。こういう時に人々を導けるのは、カリスマ性のある人物です。 カリスマをもって人々の上に立った人間は、最初は純粋に人々のためを思って指導者となったのかも知れません。けれどもやがて権力の魅力に取り憑かれました。支配者は、自らの権力を磐石のものとするために自らのカリスマに神話的な理屈をつけて、その「神話」を人々に信じさせるよう仕向けました。 頼るべき科学力を失い、不安に満ちていた人々はすがるものが欲しいので、自分たちを救ってくれた人物の輝かしい「神話」に飛びついてしまいました。時が経つにつれて事実はあやふやになって、「神話」はますます強固になり、支配者層を頂点とした権力構造が自明のこととされる価値観が社会に根を張りました。 「琥珀の英知」(仮題)の世界は、神格化されたごく少数の支配者層に統治される都市国家的な「国」が点在する世界と想定しています。人口が激減して交通網もずたずたになっているので、国と国の間にはほとんど人が住んでおらず、大自然が支配しています。但し、国家間には隊商などが行き交っていて、結構交流はあります。 ああ、こう書いてくると本当に『都市と星』の世界みたいですね(^^; でもここはダイアスパーみたいなドーム都市ではありません(笑) と、しかし、ここでこう説明すればわかっていただけるかも知れませんが、説明するまでもなくわかるように、こういう情報はあらすじに入れなければいけないんですよね。これも考えます。 -------------------------------------------------------------------------------- No.2543 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.2544 投稿日 2001年8月29日(水)21時18分 投稿者 新木 伸 >小倉さんに妹視点をやらせてみた理由  あの話はもともと、筋2本(正確には4本)の話をやってみようっていうチャレンジの試みだったと思う。  でも兄と姉の側ばかりに焦点がいっていて、妹と弟の組のほうがおざなりになっていた。それを本人に気づいてもらうためにやってもらったことね。  作品に筋を複数入れる場合、そのどの筋であっても、きちんと独立して話になっていないとならない。  つまりその人物の視点からだけの話を(ためしに)書いたとしても、それなりに形になっていないとならない。  じゃなかったら、そんな筋はいらない。  んで、妹視点で筋を抜き出してみた。  すると、まともな話になってないわけです。  ふたりがラブラブになるくだりも、妹が姉を見直すくだりも、あまりに不自然すぎ。筋が通っていない。  この筋のコンセプトを抜き出してみるとすると、「生真面目で女の子が、突然身近なところにやってきた男の子の世話を焼いているうちに、仲良くなってゆく話」あたりだろうか。少女マンガや少女小説でなら、ぜんぜんOKな筋だな。  でもそれにしたって、仲良くなってゆく課程のエピソードが圧倒的に足りてないし、そもそもそういう話をやるのであれば、人格交換なんていらない。ホームステイで男の子が家にやってきた……なんかでいいわけね。  そして、それそもこの筋は、「兄妹の確執が説ける話」と、なんも関係がない。ここが決定的。 >巻島君  いや、あれはべつに巻島君宛ってわけでもないのだが。まあ、「そう思っているであろう人全員宛」っていうことで。たまたま巻島君の書きこみがあったから、名前が出ただけ。  ちなみに、目的地まで車を走らせる場合でも……。  目的地を決め、地図を見て途中のルートも全部決めて、そして出発したとしても、途中でルート変更なんてことは、よくある話でしょう。事故渋滞してたり、工事で通行止めになっていたり。地図にない道が開通していたりもする。同乗者が急にお腹を壊してトイレを探すはめになったりとか。  わしがわからんのが、なんで出発前に決めとくルートを、85から90%にセーブしておかなきゃならんのかということ。  とりあえず、100%のルートを一個決めておいて、「もしここが通行止めだったらこう迂回しよう〜」とか、「もし高速道路が渋滞してたら、脇を走る国道を使って、こう行って〜」とか、代案となるルートをいくつか持っておいて、そして出発するもんでないの?  アマチュア作家ではなくて、プロ志望である君は、みんなを乗せて走る車を運転しなきゃいけないわけだよ?  何万人かの読者をみんなを必ず目的地に連れて行かなきゃならない。  「ここはこう行く、だいたいこんな感じ〜」てな感じで、85%しか決めてないまま出発しちゃったら、途中で車を止めて、地図を見直さなきゃならんでしょう。それで、「あ〜間違っちゃったから、ちょっと戻りま〜す」とかやるわけだ。  いかんだろ、そういうの?  プロットを立てているとき。  話の筋の全体を眺めつつ、「このあたりの主人公の心境が、まだちょっと掴めないんだよなぁ」ってことは、たしかにある。  そういうときに、「しょせんは書いてみなきゃわからんのだ。いいや、書き始めてしまえ」っていうのは、これ、単なるサボり。  100%決めて書くのは無理に思うとか、自由度があったほうがいいと思うとか、そういうのは自分のサボりを正当化するための言いわけ。  「書いてみなきゃわからないんだけど、でも、もしこう動くようなら、こういう展開になるし、こう動くなら、こうだし……」で、とりあえず一案としてのルートを定めつつ、代案もいくつも用意しておくっていうのが、サボらない姿勢っていうもの。  計画的っていうのは、そういうこったろ。  いろいろ計画して、アクシデントに備えるのだ。  一本道のプランしか計画しないのは、それ、計画したっていわんのだ。 >余談  誰かに認めてもらいたいって欲求は、そりゃ誰でも持ってるって。人間の基本的欲求だし。  でもそれを正しく充足させるのは、じつは大変なことなのね。  成果を出さなきゃならない。  これがねじ曲がっちゃうと、「努力して成果をだすのはいやだけど、でも人には認めてもらいたい」なんていう、わけわからんちんな状態になって凝り固まっちゃう。そういう人って、よくいるでしょ?  そうならないように、がんばれ。 >文章修行  まえに書いたことがあるけども、ネットの文章、これ毎日大量になっていれば修行になるよ。  でもただ書いているだけでは意味がない。  たとえばこの分室で書いていることでも、「自分がどこで詰まっているか」とかを人に説明する文章を書いたりするでしょう。または指摘する側で、「どこがおかしいのか納得させる」文章とか。  「なにか目的意識を持って書かれた文章」  これが練習になるわけだ。  目的があると、その目的を達成するための起承転結って構成が生じる。  目的のないところには、なにも構成は生まれない。ただの駄文がつらつら流れるだけ。  じつはいちばん練習になるのが、ネットバトルなんだけどね(笑)。  あれ、「相手を説得して打ち負かす」という強烈な意志に支えられた、世の中で最も目的意識のはっきりした文章だったりする。  みんなを見ていると、「読む/書く」の練習が圧倒的に足りてないのがわかる。  まず読解力が足らん。  見ていると、なんでこんな明快な文章を誤読するかな、ってことが、よくある。  あと書くほうは、まあ読むほうに比べればだいぶましなんだけど、文意を読みとるのに労力がいるってことは、修行が足りていない証拠。  よくできた文章というものは、読み手の努力を要せずにコンセプトを意識に流れこませることが可能。  ちなみに「他人のことだよね」とか思って安心しちゃわないように、いちおう書いておくけど。  「みんな」っていうのは、文字通り「みんな」ね。  ここに書き込んでいる人のうち、榎野さん、鷹見さん、中里さん、みやびさん……を覗いた全員。  2542の弟切さんの解説を要するあたり、藤極堂さんも一緒ね。 >弟切さん >>「異端の考えを持っているが故に魔女と忌み嫌われている女性が、自分が信じる『正義』を世に伝えようとする話」  一行コンセプトに突っこみなんだけど……。  これだけを見ると、まだ筋が通ってないぞ?  世に伝えようとして、そして、どうなる話なのか?  皆に受け入れさせるまでいくのか。  それとも主張するだけで終わるのか。  伝えようとするんだけど挫折してしまう話なのか?  800字あらすじを見ると、志を受け継ぐ者を生み出して、自分は最期を遂げる形だが……。  一行コンセプトのほうを修正してもらわんと、そのあらすじがコンセプトに沿っていて「最適」なものなのかどうか判断つかん。 >> 公開処刑の日、キサラは人々の前で自分の無実と統治者の欺瞞を明かし、盲目的に単一の価値観に従うことの危うさと愚かさを示すために自ら命を絶った。それを見たミアキスは、キサラの遺志を継いで図書館の司書となることを決意するのだった。  このラストシーン。  処刑される人間が支配者の欺瞞をあかしても、ただのたわごとにしか聞こえないはず。まあ無視されて終わりだよね。  あと自ら命を絶つ行動の動機がわからん。単なる自殺に見えてしまう。やけっぱち?  民衆は、もうキサラが魔女だと信じているんでしょう? まるで疑っていないわけだよね?  あらすじにそう書かれているから、そういう前提で話を進める。  なら、その彼女がみずから命を絶ったとしても、それは単なる茶番であり、意味のわからない奇行であり、なんの影響も民衆に与えはしないはずだ。  この構図でこのラストを盛り上げるためには、それまでに「民衆のあいだにも次第に支配者への不信感が〜」とかいう構図を、どこかに盛り込んでおかないといけない。  せっかく登場させたんだから、ミアキスにもっと意味のある役割を与えて、もっと動かすように。  いまミアキスは、なにも働いてないよ。いまのところは、べつにいなくてもいいキャラだな。 >小倉さんの新パターン  なんかふと、「鏡写しのような双子の姉妹」ってことで、こんな話とか妄想超臨界してしまった。  双子の一方:優しい。愛想が良くて人付き合いが良い。よくいるタイプのモテモテの女の子。悪くいえば主体性がない。悪気はないまま残酷なこともやってしまったりする。  双子の片方:シニカル。個人主義。冷たい奴と他人に思われている。愛想を振りまいてばかりの姉を軽蔑している。  シニカルなほうが妹で、主人公で、視点キャラ。ふわふわした女の子である姉の側には視点は移さない。  このふたりがキャンプなのか、親戚の家に行くのか、まあ、ふだんの環境を離れてどこかに行くわけだ。まわりにいるのは、自分たちをそれなりに知っている人達。1〜2年のブランクがあったりするといいね。  ここではまだ、キャンプというのは却下しない。  必要なのは「自分たち双子を適度に知っている人達のいる場所」という構図であり、それが実現できさえすれば、まあどこだっていいわけだ。  この姉妹は、正確は超反対でも、容姿は同じだとする。まあ双子だし、髪型をいじればぱっと見そっくりにはできるだろう。  んで妹は、姉のほうから頼み込まれる。「役割交代してほしいの〜」と。  なぜかというと、そのキャンプやら親戚の家やらで、カッコいいお兄さんがいるわけだな。どこかでそのお兄さんが、妹のほうを好きだという情報を仕入れてきた姉は、立場を入れ替えてお近づきになろうと考えているらしい。妹もそのお兄さんのことを、ちょっといいなとは思っていたんだけど(でも同時に彼の社交的なところは主体性がないと気に入らない)、姉に押し切られる形で了承してしまう。  そうして姉の立場になってしまった妹。  まわりの目にあわせるため、「いい子」を演じなくてはならなくなる。普段の姉がしているように子供の面倒を見たりとか。色々と。  でもそれでわかることもある。人に優しくすることは、そう悪い気分じゃないってことを。  んでもって、その先はぁ〜。  まあ、二人がそれぞれに変化があるような話なわけだな。  しかるべきエピソードを通して、姉の側にも変化を与えなくてはなるまい。  んー。短編だな。  100枚ぐらいが妥当か? わしの場合だとキャラが立ちすぎるきらいがあるから、150枚ぐらいかな。  途中のエピソードにハプニングとか入れて、恋の成就がどうだとか、そういうネタも放り込むとすると、いっそ長編の250枚ぐらいになるな。  うん。これでネタ一個。完成。  メモメモ……。 -------------------------------------------------------------------------------- 「でたまか」は「でたとこまかせ」の略だけど… No.2545 投稿日 2001年8月29日(水)23時44分 投稿者 榎野英彦  現実の世の中には「でたとこまかせでうまく行く」なんてことは、あんまりありません。  私が考えている「でたまか」とは 『行き当たりばったりで、思いついたことをするのではなく、敵の出方に応じて、どんな対処でも出来るように、ありとあらゆる局面を考えて手をつくすこと』でして、これは「お話をつくる」ときも同じだと思うのですよ。  お話を作るときに、そのお話の「目的地」を決めますよね。そうしたら何がなんでもそこに行かなくてはならないんです。お話の自由度とは目的地についたときに読者に味あわせる「感動」をより深くするために目的地に至るまでの「見どころ」の順番を変えてみたり「見どころ」を追加したり省略したりすることだと思うのです。  目的地の変更は許されません。なぜなら目的地を変更できるということは、それは目的地と呼べるだけのものが決まっていなかったということに過ぎないからです。  読者に味合わせたい感動や、爽快感や、想い。  お話を作るとき、そのとき頭の中に浮かんだ「極めセリフ」や「光景」。  それらが決まっていなくては、お話をつくることはできないと思うのです。 「時空1(ピクニック)」の原型のコンセプトで言うならば  今までイイカゲンに生きてきた主人公。  てきとーにその場しのぎで、生きてきた主人公。  そんな主人公に好意を寄せる女の子の想いすら利用してきた主人公が、女の子と事件に巻き込まれる。  死ぬか生きるかというときに、女の子が主人公のために、犠牲になろうとする。  なぜ、そんな危険なことをしたのか?と聞く主人公に女の子はひとつの出来事を答える。  それは遠い過去の出来事。  主人公も忘れ去っていた遠い過去の出来事だった。  …ただ…それだけのために…こいつは。  主人公は敵の前に立つ。  手に持つのはそこで拾った一本の棒。  しかし彼はその棒をふりかざし敵に向かって叫ぶ。 「さあ来い!俺は今、生まれて初めて死に物狂いになるぞ!」 このセリフの重みを効果的に感じさせるには、やはり前半部で「イイカゲンな主人公」を見せるというのは必要ですよね。  それを見せるための「見せ場」(エピソード)の取捨についての自由度は、当然あってもいいと想うのですが、この最後のセリフとシチュエーションを変更してしまったのでは、何がなんだかわからなくなってしまうと思うのです。  実を言うと、このセリフは藤子不二雄さんの「エスパー魔美」に出てくるセリフなんですけどね(笑)     -------------------------------------------------------------------------------- 一行コンセプト修正 No.2546 投稿日 2001年8月30日(木)10時41分 投稿者 弟切 千隼 まだ目的地(一行コンセプト)がはっきりしていなかったので、修正します。 このままでは、お客さま(読者)を景色の良い高台へ連れてゆくつもりだったのに、ただの断崖絶壁へ連れてゆくことになりかねませんね(^^;  一行コンセプト; 「異端の考えを持つが故に魔女と忌み嫌われていた女性が、自分の信じる正義を世に伝えようとし、自分の理解者を見出す話」 にしようかと思ったのですが、ここではたと気づきました。これは要するに 「伝えようと努力すれば、必ず誰かに思いは伝わる」 ということですね。これ↑が一行コンセプトですね。 一行コンセプト修正版は、再び課題部屋にも上げておきます。 あらすじの方も、これに添って修正します。新木さんが指摘された通り、今のままですと、ミアキスが全然活躍していないとかキサラが無駄死にしているとか、問題がありありなので(^^; -------------------------------------------------------------------------------- 「信じる方が悪い」というのがネットの常識。 No.2547 投稿日 2001年8月30日(木)11時38分 投稿者 藤極堂 >弟切 千隼さん >突然「協会」という言葉が出てきてびっくりしました。これは「琥珀の英知」(仮題)世界の支配者層のことですね? はい、そうです。 どうも、脳内翻訳していたみたいです。 お手数おかけしました。ごめんなさい。 >新木 伸さん >読解力が足らん。〜藤極堂さんも一緒ね。 はい。自覚してます。 だから、実を言うと小倉さんの全面的な信頼は怖かったです。 自覚してる問題点は ■固有名詞の覚え間違い。(特に名前) ■脳内翻訳。 ■被害妄想。 です。 ……被害妄想は自覚していてもなかなか治らないですね。 「考えすぎだよね?」と思い込もうとして痛い目に会う事が多いから。社交辞令を読み取るのってものすごく難しいです。 というか、私には一生 無理なのだろうなと思っています。 「ここにいる人は大丈夫だよ」と言われてもやっぱり信じ切れません。 唯野教授さんは覚えていると思いますが 電撃BBSでの騒動の時も「この人は大丈夫ですよ」と保証された上で「あなたは言葉を額面道理に受け止めすぎです」でしたから……。 う〜ん、 ネガティブな意見を述べる以上、「寄生虫」とか「人でなし」とか「死ね」とか言われてもしかたがない。 削除された上、村八分にされて追い出されても当たり前。 そんなことで傷つく方が間違っている。 榎野さん、新木さん、中里さん、やっぱり私は、そんな風には強くなれません。 大多数の読者もそうだと思います。 「感想ってなんだろう」 脳内翻訳と固有名詞の覚え間違いの原因は、おそらく同根の物でしょう。 読み飛ばさないように気をつけます。 -------------------------------------------------------------------------------- しまった、昼休みだというのに発言を(爆) No.2548 投稿日 2001年8月30日(木)12時23分 投稿者 小倉善哉  あらすじを書く前に、こっそり4分割と16分割をつくっている小倉です。骨から考えた方があらすじを作る時にも失敗が少ないだろうと思ってのことです。ただ、まだ両方とも出来ていないのですが(苦笑) ○1行コンセプト訂正再び 「対照的な性格の姉と確執のある妹が、姉と役割を交代したことで姉の価値観を理解し(姉も妹の価値観を理解し)和解する話」  藤極堂さんの指摘を受けて、このように変更してみました。新木さんの発言を読み「鏡のように対応する姉妹」という部分が抜けていることに気付いたので、それも追加しました。 ○続いて、ちょっとレス >藤極堂さん  んー。「小倉は藤極堂さんをセミプロとして扱っている」と言いましたが、「プロ」としては扱っていません。よって、「全面的な信頼」ではありえませんので(笑)  とはいえ、「プロ」であっても、自分の納得のいかない部分で指摘を受けたら、「ここがこう納得がいかない」と説明をもとめます(実際求めました)。  また、あの時の発言(セミプロだと思っている云々)の主旨は「小倉がいかに藤極道さんを信頼しているか」ではなく「藤極道さんが命令口調・断定口調をしても私が怒らないのは、それなりの実績があるからだ」という部分だったのです。微妙ですが、これって違いますよね?  「怖い」と言われるのは不本意なので、反論でした(笑) -------------------------------------------------------------------------------- No.2549 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- 短編蟻地獄考え中 No.2550 投稿日 2001年8月30日(木)21時54分 投稿者 小倉善哉  と言う訳で、あらすじを考えるための前段階の骨(?)です。  穴のある部分(例えば16分割の起部の起で、どういったことで口論しているのか、とか)を埋めて、あらすじは明日にでも提出しようと思います。 ●「お姉さんごっこ(仮)」考え中 ○タイトルについて  うーん。やっぱり「お姉さんごっこ」も変ですね。  「My Sister」か「Dear My Sister」あたりの方がいいかも。ただ、英語のタイトルって、微妙だよなあ…。むう。 ○1行コンセプト 「対照的な性格の姉と確執のある妹が、姉と役割を交代したことで姉の価値観を理解し(姉も妹の価値観を理解し)和解する話」 ○4分割 起 確執のある姉と入れ替わる妹。 承 姉の振りをして、困る妹。 転 姉の価値観を理解する妹。 結 姉と和解する妹。 ○16分割 「起部」 起 親戚の家へと移動しながら口ケンカをしている姉妹。 承 お互いに相手を羨ましく思っていることが口論の中で分かる。 転 姉が姉妹の役割を交代しようと言い出す。 結 承諾し、姉の振りをすることになる妹。 「承部」 起 親戚の家にやってきた姉妹。 承 おとなの仲間入りが出来たようで、姉のふりが楽しい妹。 転 親戚から面倒くさい仕事を押し付けられて、姉のふりが楽しくなくなる妹。 結 元に戻りたい、と思う妹。 「転部」 起 いやいやながら働く妹。 承 姉が手伝いに来てくれるが、一人で出来ると断る妹。 転 しゅんとした姉の様子を見て、あくまでも姉はお手伝いというカタチで、協力してもらう妹。 結 親戚にほめられる二人。ほめられたことが嬉しくて、姉の価値観を理解する妹。 「結部」 起 親戚の家を去る姉妹。   (親戚から、二人の入れ替わりがバレていたことをほのめかされる) 承 入れ替わりを戻す姉妹。 転 帰宅途中、姉が自分の価値観を理解したことが妹にも分かる。 結 和解し、仲良く帰宅する姉妹。  さて、アイデア出して、まずはあらすじにむかおう! 道は遠いぜ…(TーT) http://face.ruru.ne.jp/siruko/ -------------------------------------------------------------------------------- No.2551 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- >小倉さん No.2552 投稿日 2001年8月31日(金)06時06分 投稿者 新木 伸 >小倉さん >>○4分割 >>起 確執のある姉と入れ替わる妹。 >>承 姉の振りをして、困る妹。 >>転 姉の価値観を理解する妹。 >>結 姉と和解する妹。  姉の価値観を妹が理解したら、即、和解成立じゃないの?  「転」のところにあるものは、これ、「結」の部分に入るものね。  ってことで、いま現状、こんな感じになってる。 起 確執のある姉と入れ替わる妹。 承 姉の振りをして、困る妹。 転 (空白) 結 姉の価値観を理解し、和解する妹。  あと「起」の四分割がおかしい。  ここも転が不在。交代しようと言い出して、それで承諾。ここはひとまとめになって「起−結」に入るところ。  また承も不在。  疎ましく思っていることなんか、喧嘩しているときに描かれるはず。  よって、起部については、「転結」不在。 起 親戚の家へと移動しながら口ケンカをしている姉妹。 承 転 結 姉妹の役割を交代しようと言いされ、承諾する妹。  転部と結部の4分割については、全面的に作り直し。  まず大元の骨を立て直してから。  承部については、転部でなにをやるかを決めたなら、それに合わせて変更することが必要なはず。やはりやり直し。  4分割と16分割は後回しにして、まずあらすじから先に取りかかるべし。 -------------------------------------------------------------------------------- プロットで決まるものは何か No.2553 投稿日 2001年8月31日(金)06時07分 投稿者 はせがわみやび  新木さんや榎野さんの主張していることと、たとえば巻島さんの主張を聞いていると、どこかで話がすれ違っているような気も、する。  ひとつには、プロットを書くことによって、何が決まって何が決まらないのかが、はっきりしていないってこともあるんじゃないかな。  プロットが決まった時点で小説がぜんぶできあがっているならば、アラキシン(仮名)は、プロットさえあがれば、その3日後には小説ができあがってる(^^;  そうだったらなあ。いいのになあ(しみじみ)。  星くずファンはもっといっぱい星くずが読めるのに……。  話が逸れた(^^;  新木さんのあらすじを見るとわかるんだけど、ブラックボックスの作り方がうまい。  入力と出力をきっちり決めてあるんだけど、実のところ内部は未決定。  これは実はプロットにも言えて、「ひとかけらのレイディ」のプロット(No.762)を見ると、たとえば、「・助けに入るジーク。男たちを撃退する。」と書いてあるけど、どう助けるのか、どう撃退するのかはちっとも書いていない。  ここでは、ジークが助けに入ることと、結果的に男たちが撃退されることは決まっているけど、ジークがどんな風にふるまって、どんなアクションをして撃退するかは決まっていない(決めていない・決まらない)わけだ。  入出力が決まっていれば、あとはシンデレラと同じ要領になる。  その条件の中でアイデアを10個なり100個なり出して、もっともベストなものを選べばいい。そのとき、妄想超臨界が出てくるようでは「たわけ」となる。  これは、シンデレラをやった人には実感できるはずだ。  おもしろいアイデアは出る。いくらでも出る。  だから、わざわざ妄想超臨界なアイデアから引っ張ってくる必要はない。  それがいくらおもしろそうでも、だ(万一、出てしまったら、ストックに入れておけばいい)。  ☆  ただ、書き始めないとアイデアが出ない。出たら、そこでプロットが変わってしまう──という気持ちはわからないでもない。最初は、そうだと思う。  指がキーボードを叩かないと、集中力が上がらなくて、アイデアが出ないんだろう。  問題は──じゃあ、なんで、そこからもう一度プロットを作りなおさないのか、っていうところ。  つまり、ストーリーを練る、ということをどうしてしないのか?  たとえば、「よみかく」の本棚で巻島くんは一番新しい「マシンズハート」の「作品について」で、こう書いている。  「リメイクで設定を変更した後は実質プロットなしで書いたり、…」  さぼらずに、どんなに簡単で大雑把で粗くてもいいからプロットを立てればいいのになあ、と思うんだけど(いや、70枚なら、頭の中でもできるから、頭の中でやっている……かもしれな……い……なぁ)  でも、本文を読み始めて……、あらすじのほうが本文よりおもしろいってのは、やっぱり問題があるんではないかと(^^; あらすじ読んで期待したのに期待したのに期待したのにー、ぶつぶつぶつ……くすん。  読み始めて(冒頭、北方山脈を見ていた視点が、いきなり、くるりと南の空を見ていたりと、めまいがするような──視点がどこにあるんだー!──ところもあるが)、いい感じで読んでいたのが、ロボット視点になったところで挫折した。  しばらく考えて、思った。コンセプトから見ても、テーマから見ても、あらすじから判断しても。  これ、どう考えても、ロボットに感情があると読者が確信しちゃった時点で緊迫感は限りなく低くなってしまう。  まだ読んでいないひとは、試しに次の3つの段落、「その機械人間の製造番号はYGI‐0834だった。」〜「人間の目にあたる外部認識器官が陽光を無機質に反射していた。」までと、「YGI‐0834は、奇妙な感覚に捕らわれていた。」〜「頭の中でマザーからの警告が鳴り響いていたが、無視して走り続けた。」までと、「頭の中がどんどんやかましくなってきた。」〜「後ろからは、マザーの命を受けた他の機械人間が彼を追ってきていた。」までを、  中身を読まずに、すぱっと切り捨ててから、読んでみよう。  ^^^^^^^^^^^^^^  だいじょうぶ。話はつながる。やってみたから。  しかも、ロボットが何故自分を追いかけてくるかわからないから、このほうが絶対緊迫感は増すはずなのだ。  で、主人公が追いかけてくるわけを理解したところで、ちゃんと感動がある。  つまり──あらすじでもコンセプトでもよいところに目をつけている(感情が生じても、表現手段が稚拙だと限られたひとにしかわからない、とかね)のに、ストーリィにしたときに、うまくいっていない。  これは明らかにストーリィを練ってないせいだろう。  短編なんだから、実際に段落単位でカット&ペーストでいろいろ切り貼りすることもできるはずなのに、もったいない(もし、どうしてもロボットが感情をもつ瞬間を書きたければ、時系列をひっくり返して、少女に再会してからの場面で回想でいれる手もある。それは、プロットをひねくりまわしてれば、できるのでは?)。  ストーリィを練る、という点からプロットの効用を考えてみるのもひとつの道なんではないだろうか(いや、そのためにプロットってあるんですけどね(^^;)。 -------------------------------------------------------------------------------- >小倉さん No.2554 投稿日 2001年8月31日(金)17時58分 投稿者 新木 伸 >小倉さん  補足説明。  話を作ってゆく課程で、ある必要な部分がすっぽり抜けている(考えていなかった)というのは、よくあること。  いまの小倉さんの場合が、これにあたるわけね。  自分の現在の状況をしっかりと把握した上で、いまやるべきことを考えよう。  それは抜けている部分を埋めてゆくこと。そこをチェックできるのがプロットの強味なんだから。  抜けているのは、転の部分。  この話のいちばんの山場は、妹が姉の価値観を理解するところでしょう。生半可なことじゃ理解できないことを、なにか衝撃的でドラマティックな展開があって、それのおかげでようやく理解することができる。  そうもっていかなきゃならない。  起部の役割は姉と確執している妹を描くこと。話全体の初期状態の定義。あと立場の入れ替わりっていう展開に持ってゆくことね。  承部の役割は、転部に存在するはずのドラマティックな展開への導入。そこへ持ってゆくための仕掛けと、盛り上げるための仕掛け。  転部は、いますっぱりと抜けている。  結部は、話を締めるところ。姉の立場を理解した妹が、和解する部分。ここは読者の感動をしっとりとおさめることになる。  足りない転の部分を、前後から無理矢理ひっぱってきて、強引に繋げ合わせてつぎはぎして、なんとか話の体裁を整えようとしているのが、小倉さんの現在の状態ね。  了解? -------------------------------------------------------------------------------- 現状認識、了解です。>新木さん No.2555 投稿日 2001年8月31日(金)20時16分 投稿者 小倉善哉  現在、あらすじを考え中なのですが、「起」の部分で、一旦、止まってしまいました。「承」の部分を書き出す前に「さて、転をどうしよう?」と頭を捻っております。  妹が姉を理解するための、ドラマチックな展開が足りないのですね。うーん、前回の時にも言われたなあ、これ…。同じ過ちに気付かない辺りが、恥ずかしいですね(^^;  …むぅう。次回こそは間違えないぞう…!(爆)  さてと。やるべきことが分かったので、ちょっくら考えてきます。  …考え中、考え中…。  (ふぇーどあうと) http://face.ruru.ne.jp/siruko/ -------------------------------------------------------------------------------- 伝える努力 No.2556 投稿日 2001年8月31日(金)23時15分 投稿者 弟切 千隼 昨日の昼間から出かけていまして、今日になって帰宅した途端に嵐のようなお仕事メールに襲われた弟切です。 やっと一段落ついたのでここを覗きに来ました。 実は、ここに参加している方も含む何人かでまた杉井さん宅へお邪魔していたのですが、帰り道、帰宅方向が同じ霧原さんと話していて、「琥珀の英知」(仮題)の話題になりました。そこで霧原さんに「最終的に『理解者を見出す』話なら、結で理解者のミアキスが現われるのでなければおかしい。少なくとも、最初の方でミアキスとキサラが出遭っていてもいいけれど、承や転の部分でミアキスがキサラの理解者として活躍してしまうのは変だ」と突っ込まれました。 考えてみればその通りですね(^^;  この辺を取り違えているために、現時点で提出してあるあらすじでは、後半がミアキス主役の物語になってしまっているのですね。 私の中では、「琥珀の英知」(仮題)はあくまでキサラが主役の物語なので、キサラを主軸に起承転結の筋を追ってみました。 起の時点では; キサラは異端の考えを持っている→理解者がいなくて孤独 結の時点では; キサラは異端の考えの理解者を見出した→孤独ではない とすると、この間を埋める承と転のうち、 承; キサラは理解者を作ろうと努力する→うまくいかなくてやはり孤独 は、いいとしまして、転が思いつきません(;_;) このままだと何のひねりもなく「なぜか都合良く理解者が現われて、めでたしめでたしのキサラ」の話になってしまいます。 このままではもちろんいけませんねえ(^^;; という訳で、弟切もさらに考え続けます。ああ、我ながら脳みその働き悪いですねえ。 追伸; いつも御協力ありがとうございます > 霧原さん。ものわかりが悪い弟切にとっては、あなたの御指摘はいつもためになります。上の書きこみで霧原さんの御意見を誤解していたらごめんなさい。 -------------------------------------------------------------------------------- 9月ですねえ No.2557 投稿日 2001年9月1日(土)00時13分 投稿者 かねやん  めっきり涼しくなりましたが皆さんどうお過ごしでしょうか?  僕のほうは苦しんでいた部屋の熱気も去り、考え事にゆとりが出てちょっと良い感じです。  秋は何をするにしてもいい季節なんでしょうね。  最近の記事で一番気になったのは、みやびさん(no.2553)が書かれたブラックボックスの話。  この形を掴むのは(自分で書くにしても、他人のプロットの感想を書くにしても)難しいですね。  適当な案を一つ書いてみて、それからその部分でやりたいこと=必要な要素を箇条書きしてみる。  こうするとできるかな? ちょっと練習してみたいことですね。  弟切さんは新しい作品になったようで。  見た感じキルケーより、火を人間に与えた罪で永劫の罰を受けるプロメテウスに近いイメージを受けました。  ちょっと思ったこと。  あらすじと、最低限の設定を加えて16分割を繋げて文にしたもの。この違いってなんですかね? -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.2558 投稿日 2001年9月1日(土)06時49分 投稿者 新木 伸 >小倉さん  うーん。  なにかへんに理解しちゃってる気がする。  ひらたく言うと、「ヤマ」がないってこと。  妹が姉のことを理解する。そこに至る変化を生じさせだけのエピソードがないって、そう言ってるわけだが。  どうして妹の価値観が変わるの? 何があったら、変わるの? >弟切さん  ところで、「理解者を見つける話」で、本当にいいの?  そうだとすると、べつにキサラが投獄される必要もなく、最後に処刑される必然もないわけだけど。  「決然とした態度で処刑に対する」というのは、これ、一行コンセプトをいじる前の、「自身の正義を貫こうとした人物の話」用の展開でしょ。  自分の意志を通した人物の話を書く場合は、処刑されるとか、そのぐらいのハードな展開が必要になってくるわけだ。  でもこれが理解者を見つける話であるなら、そこまでの展開は逆に重たすぎる。  そして一行コンセプトが変わったのだから、全体のストーリーラインのほうも、また作り直さなきゃならんと思うのだが。  何度も言ってるけど、「修正」じゃないのね。このレベルの変更は、「ぜんぶ捨てて、作り直し」になるわけだ。  直せばどうにかなるとか思ってるのは、これ、甘過ぎ。  いまのところ、弟切さんの「理解者を見つける話」への変更は、眉唾で聞いてます。  書きたいものは、本当にそれなのかなぁ――って。  とりあえず、あらすじを見てからってことで。 >弟切さん、小倉さん、両名  これはふたりに言えることだけど、どうして、「転」=「ヤマ」がないことに気づかないのか?  また「ヤマ」がないことを指摘されたとして、それを考えるのに、一日も二日も必要になってくるのか。  そもそもヤマっていうのは、その作品を書く目的そのものでしょ?  観光地ガイドの例でいえば、お客さんを連れてゆきたい、まさにその場所。  フルコースの料理で言うなら、メインディッシュ。  まずメインディッシュを決めてから、前菜もデザートも決めるもんでしょうが。  君らの言ってることは、変だぞ?  前菜とデザートとワインまでが決まっていて、メインディッシュが未定のまま。  そんな話ってあるかい。  ふたりがいままでどんな話を書いてきたのか、読んでないから、よくは知らない。  だけどヤマが存在しない話をいくら書いたところで、小説賞は通過するはずもない。  それはつまり、読者に見せたいものがなにもないってことになるわけだ。  ヤマなしに話を考えていること自体、「変」だって自覚するように。 >藤極堂さん  うーん。  「強い」っていうのとも、違うんじゃないかなぁ。  しいていうなら、覚悟とか、そういうもの?  たとえば前にあった地雷の話。  あれ、僕の流儀では、「地雷はとりあえず踏んどけ」ってことになります。  理由は、いい人間観察になるから。  そして充分な人間観察は、いい小説を書くのに必要。リアルな登場人物を自分の話に出すためにね。  痛かろうが、いい作品を書くのに必要なことなら、それはやらなければならない。  ある種の「地雷」がどういう爆発の仕方をするのか、踏まなくても完璧に予想できるようになるまでは、とりあえず踏んで踏んで踏みまくっておくべき。  まあ藤極堂さんの場合は、書き手じゃないので、あえて踏みに行くこともないわけだけど……。  感想を書く(とくにネガティブ系)という行為の目的だけど、以前聞いたところでは、一読者としてより良い作品を読みたいから――ってことだったよね?  地雷を踏んじゃって、それで痛い目をみて自分が傷つく。  ある程度は覚悟しておかなきゃいけないことだと思う。  その指摘をするという行為が、痛い目をみてもなお、やるだけの価値があると思うなら、やればいいし、そうでないなら、やらなければいい。指摘しなければ、地雷を踏むこともないわけだし。  人に向けて言葉を発する以上、自分の希望に添わないリアクションが返ってくる可能性は、いつだってある。 -------------------------------------------------------------------------------- 温泉OFF No.2559 投稿日 2001年9月1日(土)07時35分 投稿者 新木 伸 秋の温泉OFFとか  秋の温泉OFF、日程を決定するにあたって、幹事からアンケートなどが届けられてきた。 a.10月12日〜14日 ( ) b.10月19日〜21日 ( ) c.10月26日〜28日 ( ) d.11月9日〜11日  ( ) e.11月16日〜18日 ( )  なにやらこんな感じの日程なんだけど、参加するつもりの人は、○付けてアップよろしく。  ちなみに「温泉OFF」の詳細は、過去ログ576番を参照のこと。 -------------------------------------------------------------------------------- 新木さんへ No.2560 投稿日 2001年9月1日(土)18時30分 投稿者 唯野教授 前回、あらすじまで戻ると書きましたが、杉井さんの家でやったオフ会で、西鶴さんと霧原さんにそこまで戻る必要はないと言われました。十六分割の段階で、不死者に焦点が当たっている部分を削ればいいだけだそうですが、それでよいのでしょうか? -------------------------------------------------------------------------------- 書き込みが二十分割の一番上に来るのって、結構嫌なんです。 No.2561 投稿日 2001年9月1日(土)18時52分 投稿者 西鶴翠(みどり)  昨日、歯医者に行きました。 起:歯の磨き方が雑。 承:虫歯ができて歯医者に行く。 転:治療している最中の歯を見せられて、磨き残しを後悔する。 結:歯をよく磨くようになる。  そんな感じでした(実話)。 >小倉さん。  現在、起と結があるのですよね。「確執がある」→「和解する」。そういうわけで、転では、和解するに至るきっかけを書かねばならないということになります。「役割交換」は、単なる物語の設定(道具・状況・ストーリー展開の下敷き)でしかないです。直接的なきっかけにはなりません。  上の例で言えば、「よく磨かない私」→「よく磨く私」です。普通の人は、生活習慣は変わらないわけですが、「削っているまさにその瞬間の歯」を見せられたために、「考え方・習慣が『変わった』」わけです。よく磨くようになったきっかけを、人に理解させることができます(と思います)。「虫歯ができて歯医者に行く」というのは単なるストーリー展開の下敷きです。  で、ここまでは、新木さんが似たようなことを書いていますが、私が本当に書きたいのは、ここから下です。  プロットを立てて話を作るときは、大抵、二通りの話の思いつき方があると思います。  一つは、「初期状態(起)」と「変化後(結)」が思いついてから、「どう変化させるか、そのきっかけ(転)」を考えるというもの。もう一つは、「変化のきっかけ(転)」が思い浮かんでから、「変化後(結)」と「変化前(起)」を考えるというもの。  で、どちらにしろ、「承」は最後に考えることになります。実際には、「承」にはメインイヴェントが来ることが多いのですが(役割交代に伴うごたごたなど)、それは適当に想像するにとどめておいて、先に考えるべきものは、ほかの三点「変化前」「きっかけ」「変化後」になります。  何が言いたいかといえば、「承が先に『決まる』のは、私の感覚からするとおかしい」ということです(思いつくだけならばおかしくない。決まるのがおかしい)。ちなみに「転がないのはおかしいけれども、転が先に決まっていなくてもおかしくはない」とも思っています。 >雑談っぽくティンカーベル。  筋五本とのことで、確かに普通に書くと大量の筋が出てきそうなものですが、私としては筋を二本から三本くらいにまで減らすことを考えていました(もちろん、話は大幅にはしょられます)。どうやって減らすか、というのは、後々小倉さんがティンカーベルを書くときの邪魔になってしまうかも知れないので、書きませんが。 >弟切さん。 >琥珀の英知  これから語ることには、私の偏見が多分に入ることと思われますので、話半分に聞いてくださいませ。  「琥珀の英知のあらすじ」と「ニッポニアニッポンの話」を読んで思ったことなのですが、弟切さんの話は、「主役」と「視点」がずれますよね。分かりやすく言い換えると、キサラは確かに主役だけれども観測視点は別の場所にある、というか。話の焦点はAという場所にあるけれども、それをBという遠く離れた場所から描写している、というか。以前新木さんが言っていたのとは別の意味で、お伽噺的というか。  で、ですね。私はそれを否定するつもりはありませんで、むしろそれが弟切さんの書き方なんだろうな、と思っています。だから、私としては、「キサラの動向を誰かが見る」という形式の話でいいんじゃないかと思っています(観測者がミアキスであるとは限らない)。  (だとしても、今の状況は中途半端なんですが。)  「主役と視点のずれ」の癖が、「ミアキス活躍しすぎ」と言われる話を作ったのだろうと推測しています。  歯医者で言えば、 「患者がやってくる。治療する際に医者は患者に手鏡を持たせて、逐一治療の過程を見せる。治療を終えると、患者は歯の磨き方を教えてくれと医者に頼んだ(←ラストの部分、フィクションです)」  患者が主人公(書きたい対象)で、視点は医者寄り、というこの状態。 >教授。 >不死者に焦点が当たっている部分を削ればいいだけだそうですが、  そんなこと、言いましたっけ。あらすじまで戻る必要はない、とは言ったけれども。不死者に焦点が当たっている部分を削ったら、「書きたいコンセプトと書いているコンセプトが『近い』からOK」という現状を壊してしまうのでは。 それでは。 -------------------------------------------------------------------------------- ヤマなしオチなし意味なし(;_;) No.2562 投稿日 2001年9月1日(土)21時59分 投稿者 弟切 千隼 新木さんへ > おっしゃる通り、一行コンセプトはまだ変わる可能性がありますね(^^; 自分の書きたいものがはっきりわからない、という情けない状態は続いています。こればっかりは自分自身で掘り起こすしかありませんから、もがき続けます。 自分の話の作り方が変なのは、何となく気づいてはいましたが、ここに来て明確に自覚しました。これこそまさしく私が未熟な証拠ですね。そんなことも自覚できないほど未熟者なので、弟切は指摘されるまでヤマがないことにも気づかず、気づいてもどうやって作り直すのか長〜く考え続けることになる訳です。 ここのところは、上に書いた「コンセプト=自分の書きたいものが自分でわからない」ことと大いに関連しているでしょう。これがわかっていれば、書きたいところをヤマに持ってくればいいのですから、悩むまでもありません。 観光ガイドの例えで言いますと、どんな観光地へお客さまを連れて行くのか決まっていない状態です。温泉を堪能できる旅館なのか、食べ物が美味しいレストランなのか、素晴らしい美術品を鑑賞できる美術館なのか、観光ガイドである自分自身が「ど〜こ〜にしようかな〜」と迷っていて、決まらないのですね。 プロのガイドを目指すからには、お客さまに満足していただける目的地をきっちり目指せるよう、努力します。 -------------------------------------------------------------------------------- 温泉OFF No.2563 投稿日 2001年9月1日(土)22時08分 投稿者 弟切 千隼 私は春の温泉OFFに参加しましたので、私のところにも幹事さまより温泉OFFに関するアンケートのメールが届きました。アンケートの答えは既に幹事さまに送信済みです。 日程に関しては、弟切は10月中が都合がいいと答えました。実施日程は他の参加者の方々のお答えにもよるので、今、あまり確定的なことは言えませんが、弟切はできる限り都合をつけて秋の温泉OFFにも参加させていただきたいと思っています。 今度は、このよみかく分室から、私以外の方も参加して欲しいですねえ。 -------------------------------------------------------------------------------- >唯野君 No.2564 投稿日 2001年9月2日(日)03時39分 投稿者 新木 伸  不死者に焦点があたっている部分って、具体的にはどこのこと?  不死者視点ってことかな。でも不死者視点なのは、冒頭のプロローグだけだよね。  削るなら削ったで、その状態で出してきてみそ。  削りすぎて話が破綻してしまうようなら、また前バージョンに戻せばいいわけだし。  プロットで削ったり戻したりするのなら、実際に書きあげてしまうのとは違って、そう手間もかからんでしょ。 -------------------------------------------------------------------------------- なぜ登るのか? そこにヤマがあるからですね。 No.2565 投稿日 2001年9月2日(日)21時44分 投稿者 弟切 千隼 一行コンセプトとあらすじを考え続けている弟切です。 「琥珀の英知」(仮題)のあらすじは根本から作り直すことに決めていますが、そもそもなぜあのようなあらすじを自分が出したのか、あのあらすじの中で自分が一番書きたかった場面はどこなのか思い返してみました。 実は、「琥珀の英知」(仮題)のキサラには、ギリシャ神話のキルケーとは違うモデルがいます。このモデルは実在の人物で、西暦370年〜415年に、当時の地中海世界の大都市だったエジプトのアレクサンドリアに生きたヒュパティアという女性哲学者です。 ヒュパティアは美貌と才知と両方に恵まれ、しかも強い意志をもって学問の道を歩む類い稀な女性でした。それがねたまれて、彼女は公衆面前で凄惨な私刑を受けて殺されています。 私は、このヒュパティアを画題にした絵画を観たことがあります。それはヒュパティアの最期の場面で、暴徒によって衣服を剥がれたヒュパティアがなおも誇りを失わず、髪を振り乱しつつ片腕を上げて何事か叫んでいる絵でした。この絵に強い印象を受けたことから「琥珀の英知」(仮題)が生まれたと言って過言ではありません。 ですから「琥珀の英知」(仮題)のキサラも、最後に人々の前で処刑されてしまうのですね。これが私の中でのヤマ場であった訳です。 ならば素直に、そういう悲惨にして美しい主人公の最期がヤマ場になるような話にすればよいではありませんか。 という訳で、料理のフルコースに例えればメインディッシュが決まりました。 美貌と才知に恵まれた女性の主人公がいて、その人が誇りを失わないまま悲劇的な最期を遂げるお話ですね。 これ↑が一行コンセプトになるんでしょうか?(弱気) しかし、こんな悲惨な話を読みたがる人は少ないでしょうねえ……(ますます弱気) -------------------------------------------------------------------------------- 「国民クイズ」大田出版から再版 No.2566 投稿日 2001年9月2日(日)23時59分 投稿者 藤極堂 >新木 伸さん >僕の流儀では、「地雷はとりあえず踏んどけ」理由は、いい人間観察になるから。 議論と観察は作家に不可欠ということですね。 ただ、昔のパソコン通信の時代と違って現在のwebではネットバトルは成立しにくいです。 (論者同士でメールをやり取りしろと、管理人に勧告されるのが現在の常識です。ケンカ両征伐) なにより管理人さんに迷惑をかけるし。 ちなみにネットバトルにおいて「説得させる相手」とは当の論争相手ではなく観衆だと理解していますがそれでよろしいでしょうか? だから、メールで一対一の討論に移行するとそれは「ネットバトル」ではなくなるので意味がないと思っています。 というか「納得したくない人を納得させるのは不可能」なので、んな不毛なメールのやりとりはしたくないです。 ワレザーやクラッカーにモラルを説いても意味がないのと同じです。 >人に向けて言葉を発する以上、自分の希望に添わないリアクションが返ってくる可能性は、いつだってある。 反論は平気です。新木さんの今までの書き込みで傷ついたこともありません。 なんか、自分が勘違いしてことに気づきました。 私は相手が私を名指しで「批評して下さい」とか「もう何も書かないで下さい」とか言ったら その相手の希望どおりにしなければいけないと思い込んでたみたいです。 「相手の嫌がることをしてはいけないのがネチケット」そう思っていたから。 シカトしても逃げても嘘八百の世辞を言っても反論しても良かったんですね。 というか本気でネットで「感想を下さい」とか「批評して下さい」とか言ってるのは 「誉めて下さい」「認めて下さい」という意味の社交辞令で使用されている可能性があると思っていました。 とりあえず 「批評して下さい」と名指しですり寄ってくる地雷君におべんちゃらを言って回避してもいいんでしょうか?(※無視すると「シカトするなんてヒドイです」と反応します) 「ネットでの発言には責任を持たなければならない」と言って非難されませんか? -------------------------------------------------------------------------------- >弟切さん No.2567 投稿日 2001年9月3日(月)01時11分 投稿者 かねやん  弟切さんが短編で書きたいものは、報われない登場人物である女性に一矢報いさせてやりたい、って事ですかね?  スキュラの美しさに嫉妬して怪物に変えたと伝えられるキルケーは、自分を裏切った恋人を許すための試しとして化け物に変えた女性として。  報われることなく悲惨な最期を遂げたと伝えられるヒュパティアは、最期まで誇り高く生きた女性として。  傍から見た勝手なイメージですが。 >>美貌と才知に恵まれた女性の主人公がいて、その人が誇りを失わないまま悲劇的な最期を遂げるお話  ちょっと質問。  悲劇的な女性がメインになるのでしょうか? 誇り高い女性がメインになるのでしょうか?  悲劇的な最期がメインだと、自分の最期を知りつつそれでも最後まで民衆に訴え続ける女性のイメージになります。  誇り他界女性がメインだと、上記したように悲惨な最期を迎えることになっても意見を変えなかったことを満足した女性、のイメージになります。  コンセプトからは前者のように見えますが、上記した勝手なイメージが後者なもんで。  悲劇的な話と言うとカッサンドラが頭に浮かぶけど、彼女の話は悲惨すぎて救いが無い(泣)  弟切さんはよくご存知だと思いますが、名前を出したので簡単にまとめてあるのをご紹介>カッサンドラ -------------------------------------------------------------------------------- 上と下、左と右 No.2568 投稿日 2001年9月3日(月)01時34分 投稿者 霧原 智亜希 どもこんばんは霧原です。 弟切千隼さん> >ヤマ場  これから話すことは霧原の個人的に最近思ってることを元に話しますので、間違ってるかもしれません。みやびさんの作品の分析とか特に。  さて。  ストーリーと言うものには起承転結がありますよね?  しかし、最近霧原は「キショウテンケツ」を考えるのはいかにも難しそうなので、とりあえず「何が(あるいは誰が)、どうなって、どうなる」のかを考えるようにしています。 なぜ霧原がそんな風に考えるようになったかというとみやびさんの「ケーキ・ケーキ」の『コンセプト、その2』……すなわち >ちゃっかり娘が、うっかりして、とても困る話。 を読んで感動したからです(笑) なぜ、感動したかというと、あらすじとかコンセプトと見比べると解るんですが >ちゃっかり娘が >うっかりして >とても困る と言うのはそのまま ちゃっかり(起承) ↓ うっかり(転) ↓ 困る(結) となっているんですよね……多分(弱気)。  この前会った時には言い忘れたんですが、弟切さんも 「どんな『これこれこういう人が、これこれこんな状況になって、これこれこんな風になる』を書きたいのか」  考えたらどうかなと思いました。  具体的には例えばNo.2565に書いてあった >美貌と才知に恵まれた女性の主人公がいて、 >その人が誇りを失わないまま悲劇的な最期を遂げるお話ですね。 > >これ↑が一行コンセプトになるんでしょうか?(弱気)  これにしても「誰が、どうなって、どうなる」のかを考えると霧原的にはおかしい気がしました。  ああ……今気づいたんですが、パターンとしては以前の >「異端の考えを持っているが故に魔女と忌み嫌われている女性が、 >自分が信じる『正義』を世に伝えようとする話」  これと同じかと。  ということはNo.2544の新木さんのツッコミが参考になるんじゃないかな。 唯野教授さん>  えーと相変わらず話が通じてないみたいですが……  第一に、 >前回、あらすじまで戻ると書きましたが、 >(中略) >西鶴さんと霧原さんにそこまで戻る必要はないと言われました。  「そこまで」とおっしゃってますが、そこまでもなにも「戻る必要がある」などと言った覚えはないのですが。 「ズレがある気がする」と言ったら「ズレはあるが許容範囲のうち」と新木さんに言われたので、俺も西鶴さんも納得しました。 唯野さんはどこが納得いかないんですか? それがさっぱり解らないんですが。  あと、西鶴さんが >そんなこと、言いましたっけ。  と言っているように、 >十六分割の段階で、不死者に焦点が当たっている部分を削れば >いいだけだそうです  そんなことは言った覚えがありません俺も。 (ちなみに唯野さんの口からそのような案が出たことも無いと思います)  それどころか俺は「16分割もOKが出た?んなら後は書き出せばいいんじゃないの? それでなくてもOKが出たところまでは直す必要が無いんだから、次に何をやるか俺は知らないけど、新木さんに言われた点をクリアすれば良いんでしょ」みたいなことを言ったつもりなんですが。  どうも唯野さんの方になにか思い込みと言うか変なフィルターがかかっていて、話が噛み合って無い気がします。  まぁ唯野さんが冒頭のプロローグを削りたいのなら新木さんも >削るなら削ったで、その状態で出してきてみそ。  と言ってるので別に構わないみたいですが……俺も西鶴さんも「不死者に焦点が当たってる部分を削ればいい」なんていった覚えはないぞ、と言うことでした。 みやびさん> >ケーキ・ケーキの指摘 前回のように具体的なアイデアを出すような指摘はまずいやりかたでしたね。 以後気を付けます。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.2569 投稿日 2001年9月3日(月)05時56分 投稿者 新木 伸 >藤極堂さん  観衆を説得するための弁っていうのは、僕は邪道だと思ってます。  やはり議論というのは正々堂々、相手を説得するために行うものでないと。  納得したくない人を納得させるのは、果てしなく不可能に近いことですが、でもだからこそ、試みてみるといい経験値が入るのでは?  管理人さんからレフリーストップが掛からないようにするには、自分の掲示板でやるっていう手がありますね。  ここでも、過去、1、2度、やってますが。  向こうが自分の期待通りのリアクションをしてこないのと同様、自分だって向こうの期待に応えなきゃいけない義理はないわけですね。  あと相手が地雷だと思っていて、まともに応対するのが面倒に思うのなら、「私はあなたの期待しているような褒める感想は書きませんよ。とても厳しい批評しか書かなくて傷つくようなことしか書きませんが、それでもいいですか?」みたいに先に聞いておけばいいのでは?  そうはっきり言っておけば、「批評してください(翻訳すると「褒めて褒めて」)」の人は近づいてこなくなるはずですが。 >弟切さん 「美貌と才知に恵まれた女性の主人公がいて、その人が誇りを失わないまま悲劇的な最期を遂げるお話」  「美貌と才知」っていうのは、べつにいらんのと違うか?  ごく普通の人じゃ、ダメなの?  「理不尽な仕打ちにより悲劇的な最期を遂げることになるが、最後まで人としての誇りを失わなかった人の話」――とかではダメ?  美貌と才知があって、しかも女性でないと、ダメ?  それと同様に、悲劇的な最期っていう展開だけど、これは最後に死亡するってことだよね。死なないぐらいのことでは、やはりダメ?  どこがもっとも重要なポイントなのか、もう少し考えるように。  コンセプトを煮詰めて見極めてゆくときに、作者的に絶対に妥協できない一点っていうのが、かならず出てくるもんだ。そここそがコンセプトなのね。 -------------------------------------------------------------------------------- あ、あれ? No.2570 投稿日 2001年9月3日(月)08時36分 投稿者 唯野教授 どうも脳内変換がうまくいっていなかったようです。オフ会でもっと具体的に話をしておくべきだったなあ。読み取る能力の欠如がこんなところに。 ということは、結局一行コンセプトの修正だけで、OK貰った十六分割をもとにプロットに移っていいわけでしょうか。 えらい遠回りをしてしまった。 -------------------------------------------------------------------------------- 落城。 No.2571 投稿日 2001年9月3日(月)11時28分 投稿者 巻島翔史  ここ数日、東京にいました。まあ杉井邸のオフにいってたわけなんですが。  そこで俺の短編はぶっ叩かれました。見るも無惨に集中砲火雨霰。  叩かれ慣れしてない俺の苛立ちはその場にいた人間ならば分かるところでしょうが、その苛立ちと、そして2553のはせがわさんの書き込みを見て、俺は考えました。  いままで反発してごめんなさい。もうプロットに関してごちゃごちゃ言いません。そしていままでのこれに関する俺の発言すべてを撤回します。  結局俺は何も考えていなかった。行き当たりばったりだった。人工物が感情を持つとどうなるか? という疑問の供出はできていたが自己結論は出していなかった。だから話が一番いい形でまとまらなかった。  展開アイデアにしても10個も出していない。せいぜい3個までだ。これではサボリもいいとこだろう。  初めて書いたあらすじを評価されるのは、ほんの少し嬉しいけれど、それとて俺の抱える問題を表しているにすぎない。あらすじは最後に書いたのだから、この話の俺的最終解釈で最初から書いていれば良かったのに、それができなかったということだ。  俺の成長のためにこの子の屍を越えていこう。さらば古い俺。  ふと疑問。  分室でやってる話作りの手順というものが、いまいちよく分からないです。  1行コンセプト→あらすじ→16分割→プロット→本文  という流れなのでしょうか。  (やっぱ俺ってここにいる人間で一番、頭&要領が悪いよなあ) -------------------------------------------------------------------------------- >弟切さん。 No.2572 投稿日 2001年9月3日(月)11時33分 投稿者 西鶴翠(みどり) >美貌と才知に恵まれた女性が、誇りを失わないまま悲劇的な最期を遂げる話  この話は何が起こる話なんでしょうか(何があって悲劇的な最期に結びつくんでしょうか)。「○○が、▽▽をして、××する話」が、一行コンセプトの標準的な書き方だとすると、「▽▽をして」が抜けているように思えます。  ちなみに、 >「理不尽な仕打ちにより悲劇的な最期を遂げることになるが、最後まで人としての誇りを失わなかった人の話」  新木さんの例には、三つの情報がきっちりと入っています。 それでは。 -------------------------------------------------------------------------------- む(五分差で書かれた巻島さんの書き込みに反応)。 No.2573 投稿日 2001年9月3日(月)11時44分 投稿者 西鶴翠(みどり)  杉井邸で叩かれようと、新木さんに叩かれようと、ほとんど意見の変わらない私は何なのだろう。 -------------------------------------------------------------------------------- No.2574 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- 一行コンセプト考え中 No.2575 投稿日 2001年9月3日(月)14時40分 投稿者 小倉善哉  えーとレス遅くなって済みません。「盛り上がりが足りない」と「盛り上がりがない」では、全然違いますね…(^^;  頭の中が整理つけられなかったので、土日は家中の大掃除をしておりました(物理的に整理されていると、精神的にも整理されていく気がしませんか?)。おかげで我家は年末のようにきれいです。  で、頭の方も、少しずつ整理されてきたようです。一行コンセプトから、やり直してみました。  姉と確執のある無責任な妹が、姉の代わりに責任ある仕事を任され、困るが、やりとげることで、いままでそういう仕事をしていた姉を認め、姉からも認められる話。  一行というには少々長いですが、これなら、「転」もはいっていますよね?  ところで、みなさんへレスを返さなければと思うのですが、どう言えばいいのか分かりません。指摘された部分を改善していくことがレスになるでしょうか。改善……出来ていればいいのですが(ーー; -------------------------------------------------------------------------------- >巻島君 No.2576 投稿日 2001年9月3日(月)16時50分 投稿者 新木 伸  1行コンセプト→あらすじ→16分割→プロット→(シノプシス)→本文  まあこんな形になるのが理想ではある。  でもべつに、  あらすじ→一行コンセプト→あらすじ修正→16分割→一行コンセプト修正→あらすじ修正→16分割→プロット→本文  ――ってな形になったとしても、べつにかまわない。べつに最初にはっきりと一行コンセプトがなくてもいい。でもある段階では、自覚して定めておかなきゃならないし、しっくりこなかったら変更して、またあらすじの修正に立ち返ったりもする。  まあこんな形だと途中での行程が多少増えて、書き出すまでの手間が2〜3倍かかってはいる。でも本文書いてから、また書き直すよりは、省力的でしょう。  そして結果的には、書きたいものを十全に表していて完成した話を書けていることになる。  自分の書こうと思った話を、ちゃんと間違いなく完成させることが目的なのね。  プロットっていうのはそのための手段でしかなくて、プロットという手法を身につけるのは最終目的じゃない。 >小倉さん 「姉と確執のある無責任な妹が、姉の代わりに責任ある仕事を任され、困るが、やりとげることで、いままでそういう仕事をしていた姉を認め、姉からも認められる話」  筋が一本になったわけだね。  妹が主人公で、完全に妹の話。  姉の側の話は描かれない。また姉の側に変化はないから、そちらのほうの筋というのも存在しない。  これだと、役割交代っていうこともいらなくなる。姉の仕事を肩代わりすればいいわけだから、父子家庭の姉妹ふたりという設定で、姉がどこかに出かけるので家事一切を任されるようになった妹とか、そういうことにもできるわけだ。  ――と、そう読んだわけだけど、それでOK?  確認まで。 -------------------------------------------------------------------------------- 一行コンセプト再々々々……?提出 No.2577 投稿日 2001年9月3日(月)21時50分 投稿者 弟切 千隼 霧原さんや新木さんや西鶴さんの御指摘を読んで考えました。 私の中では、主人公は必ずしも美貌と才知がある人でなければならないことはありませんね。できれば才知はあった方がいい感じですが、一行コンセプトにどおーしても入れなければならないほどのものではなさそうです。 これで一行コンセプトから「美貌と才知」要素が消えました。 主人公が女性であることは、私としては妥協したくない点です。女性は男性より体力的に劣り、社会的にも下層に見られがちな存在であることに意味があります。「物理的・社会的に弱い存在」が、負けそうだとわかっているのに「物理的・社会的に強い存在」に果敢に立ち向かうイメージがあるからです。 ですから、もし主人公を男性にするとしたら、少年や老人や病人といった物理的・社会的な弱者でなければなりません。 しかし、少年はいずれ成長して強者となる存在ですし、老いた男性にはかつて強者だった記憶が付きまといます。病んだ男性も治癒すれば強者になります。私は、主人公をどうしても強者になれない存在としたいので、あえて男性にする必然性を感じませんでした。 その代わり、主人公は精神的な強さを持った人であることが絶対に必要です。この場合の「精神的な強さ」は「精神の高貴さ」と言い替えてもよいと思います。 物理的・社会的に圧倒的な強者に立ち向かうのに、武器にできるのは精神的な強さだけでしょう。そもそも精神的に弱かったら、強者に立ち向かおうなんて思うはずもありません。 主人公が悲劇的な死を迎えることについても、譲れません。「死ぬほど酷い目に遭ったけれど助かった」……でも良さそうなものなのに、甘過ぎると感じてしまいます。弟切の心の冷たさゆえでしょうか?(^^; 理由はさておき、どうしても譲れないキモの部分がこれで判明しました。 さて、あとはこの主人公が「どうして、どうなったか」ですね。 物理的・社会的には弱いけれども精神的に強い主人公は、物理的・社会的に圧倒的に強い存在−社会の多数派または権力者−に抵抗します。そして物理的・社会的に負けて殺されるものの、精神的には勝利します。 ……あっさりできました。 でも、このままではちょっと長過ぎますね。すっきりした一行コンセプトにすると; 「物理的・社会的に圧倒的に強い人々に対して、精神の高貴さだけを武器とする人物が立ち向かい、殺されながらも精神の高貴さを示す話」 となるでしょうか。 -------------------------------------------------------------------------------- >新木さん No.2578 投稿日 2001年9月3日(月)22時38分 投稿者 小倉善哉  新たな一行コンセプトについてですが、「あれ? このままじゃ役割交代、必要ないんじゃ?」とまでは、理解していましたが、筋が一本になっているからだということには、気付きませんでした。  そもそものやりたいことは、「確執のある対照的な性格の姉妹が、互いの役割を交替して生活することで相手と同じ気持ちになり、相手の価値観を理解する話」なのですが……姉の方の筋が、いまいちピンとこないのです。姉がどんな風に成長するのかが、よく分からない。  姉が妹と和解する前段階として、以下の変化がなければならないのは分かるのですが…。  全部一人でやりたがる。自分だけが誉められたい。 → 控えたり、頼ったりすることを覚える。協力することを覚える。  ところが、そういう風に変化するために、どんなことが起こるのか、サッパリ考えられてないのです。  自分のレベルを考えると、筋一本で、基本的なところからはじめた方がいいのかもしれませんが、もう少し、姉の方の筋も考えたいと思います…。 ○温泉オフの件  参加、したいです。興味と脅えが半々ですが(^^;  日程は今のところ、どこも予定が入っておりませんが、もう少し近くならないと、正確なところは分かりません。  ええと、情報はこれでよろしいでしょうか。と、取りあえず、よろしくお願いします…(^^; -------------------------------------------------------------------------------- 四分割 No.2579 投稿日 2001年9月4日(火)21時27分 投稿者 弟切 千隼 新たに提出した一行コンセプトを表わすあらすじを作るのに、手助けとして、一行コンセプトを起承転結に起こしてみました。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 起; 主人公が強者に抵抗する。 承; 少数ながら主人公の味方ができ、共に強者に抵抗する。 転; 主人公は強者に殺される。 結; 主人公の精神の高貴さが人々に理解される。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− こんなところでしょうか。これも課題部屋へと上げておきます。 小倉さんへ > 正確な日程が決まっていないので、私も参加できるかどうか確定していませんが、できればぜひ一緒に温泉OFFへ行きましょう(^_^) 怯えるようなことはありませんって。料理と空気と水が美味しくて犬や山羊や鶏が可愛くて温泉でお肌がすべすべになって幸せですよ〜(^o^)V もちろん、大勢の素敵な方々との出会いもあって、弟切は春の温泉OFFでとても充実した時を過ごさせていただきました。 -------------------------------------------------------------------------------- まさかヒューレット・パッカードがコンパックを買収するとはなあ……。 No.2580 投稿日 2001年9月4日(火)23時26分 投稿者 唯野教授 ゲートウェイはアジア市場から撤退するし、この業界も大変そうです。私が使ってるデルは大丈夫かな? では蟻地獄。 >小倉さん >全部一人でやりたがる。自分だけが誉められたい。 → 控えたり、頼ったりすることを覚える。協力することを覚える。 姉はつまり、一人で根を詰めてやることの弊害を知らなければならないわけですな。 こんなのはどうでしょう。 ・妹の振りをしている姉だが、生来の気性がつい出てしまい、仕事をやりたいと言い出してしまう。 ・「あんたじゃ無理よ」と逆に断られ、自分が必要とされていないと孤独を感じる。 ・次の日起きると、肌荒れ(生理不順・便秘・抜け毛などもアリ)が和らいでいる。 ・物事を一人で背負い込むストレスが、こんなにも体に影響を与えていたのかと驚く。 なんか変だと思ったら、「控える・頼る」と「協力する」っていうのは別々なんですな。前者は自分を大切にしていて(休養する)、後者は他人を大切している(栄光を分かち合う)ものだと思われます。 で、自分のやつ。   一行コンセプトは、現状に合わせて「友人を見殺しにしたことをトラウマに持つ男が、過去を清算しようと仇である不死の孤独ゆえに狂ってしまった男を倒すが、やはり男は死んでいなかった話」に変更です。 舞台は文明レベル・文化様式共に現代日本に酷似した、魔法が一般的な世界。 魔法は基本的にFFシリーズの魔法剣や属性攻撃のイメージ。杖に「凍結」を施術すると、杖に触れたものが凍ります。ただし、これとは別に自分の体の一部を犠牲に発動する強力な魔法もあります。 「永遠の孤独/唯野教授(プロット 2回目)」 プロローグ (不死者視点)  十五年前、冬の二十三時四十分の公園    ・一也が逃げていった方角を見る不死者。しかし彼を追うよりも、今しがた頚動脈を切り裂いた少年の「確認」を優先する。    ・足元にある少年の死体を死体を揺さぶる不死者。反応が無いことに落胆する。    ・不死者は死体を残したまま、何処かへと去る。 起部 (一也視点)  駅から一也の家へと向かっている途中    ・人気の無い道を歩いている一也と岸。街頭の下にきたとき時計を見て、時間を気にする一也。    ・公園の入り口にきたとき、一也は用があるので岸に先に家に行くように言う。    ・用事とは何かと尋ねられ、十五年前の事件のことを話す一也。岸は過去に縛られることは一也のためにならないと主張し、二人は口論なりかける。    ・岸が、向こうから人がやってきたのに気付く。振りむいた一也は、その男の見覚えのあるうつろな目に、もしかしたらあの男が友人の仇ではないかと直感する。   承部 (一也視点)    ・岸と一也を交互に見つめる男。岸が何か用かと尋ねると、男は仲間を探しているんだ、とつぶやき、突然ナイフを突き出してくる。    ・待ち構えていた一也は岸を押しのけ、護身用に常に持ち歩いているステッキで男の手を骨が砕けるほどの勢いで叩き、ナイフを落す。    ・うずくまる男。一也は十五年前の事件と手口が同じであることを示し、おとなしく警察まで同行してもらおうと言う。しかし男は、一度自分に襲われて生きていることを一也の不死性の証拠と捉え、ナイフを拾って再度一也に襲いかかる。    ・男の態度に激怒した一也は、「切断」をステッキに施術して、男の右腕を切り落とす。事態を見守っていた岸が、それはやり過ぎだと、一也を羽交い締めにする。    ・腕を切られた男はまったく動じず、もみ合う二人の前で右腕を広い、切断面同士をくっつける。一秒とたたずに完全に接合する右腕。岸も一也も驚く。    ・三度、襲いかかってくる男。切断は駄目だと、「加速」「硬化」をステッキに施術して、男を打ちのめす一也。骨を砕き、内蔵を破裂させるが、まるで効かない。    ・これはとても手に負えないと思った岸は、逃げることを提案する。しかし一也は、あんなみじめな思いを背負って一生を暮らしていくのはいやだ、だから絶対に逃げない、岸一人で逃げてくれと言う。岸は、俺もそんな思いをするのはいやだと、加勢する。    ・再生を封じる方向で戦わなければと考えた一也は、岸と示し合わせて、「凍結」を施術したステッキで男を滅多打ちにする。細胞が壊死してしまえば細胞分裂による再生はできないだろうという狙いだったのだが、男には効かない。 転部 (一也視点)    ・男は、二人の強さを賞賛し、これだけの強いならきっと自分と同じ不死身に違いないと決めつける。そして、長い間いかに自分が孤独に苦しんできたか、いかに多くの人間を仲間をみつけるためと称して殺してきたかを語る。    ・そんなに孤独がいやなら死ぬ努力をしたらどうだ? という一也の言葉に、男は死ぬのは怖いと応える。    ・男の身勝手な言葉に激怒した一也は、男を八つ裂きにし、さらに岸を加えて最終的に十センチ角になるまで切り刻み、さらにそれぞれを焼く。数分間、警戒を解かない二人だが、再生ははじまらない。殺しきったと彼らは確信する。    ・公園のベンチで、戦いによって疲れた体を休める二人。二人とも返り血に塗れており、他人がみたら怪しむだろう、などと話している。    ・とつぜん、顔をしかめる岸。右手が、やけに痛むと訴える。岸の右手は血に塗れているが(注・一也は冬とあって皮の手袋をしているのだが、岸は素手である)、そんな場所を怪我した覚えはない。不思議に思っていると、岸はうずくまって苦しみだす。    ・岸の絶叫と共に、彼の体をつきやぶって先ほど肉塊と化したはずの男が出現する。 結部 (一也視点)    ・予期しない友人の死と男の完全再生に混乱し、棒立ちになる一也。男はそこに岸のステッキを使って殴りつける。    ・何が起こったか分からず、逃げ出す一也。一分ほど走った頃、さきほど殴られた時の出血が目に入り、転んでしまう。目の辺りをぬぐい、はじめて出血していることに気付く。その血から、岸が返り血を浴びた部分の不調を訴えていたことを思いだし、男が血の一滴からでも再生が可能なのではないかと考える。慌てて血の染み付いた服を脱ぐ一也。    ・男の足音を聞き、茂みに隠れて待ち伏せを図る一也。服を切り裂いて作った止血帯とステッキで上腕動脈を圧迫して左腕を切り落し、間合いを見計らってその落した腕を媒体に強力な発火呪文を発動させる。    ・魔法の効果時間が終わり、視界が晴れる。男が跡形もなく消し飛んでいるのを確認して、一也は疲労と安堵のために倒れる。 エピローグ (山下視点)    ・煙草が切れたのに気付いて、近くの公園にある自動販売機まで買いに行こうと思い立つ山下。    ・公園に入り、一週間くらいまえに放火事件があったことを思い出しながら歩いていると、全裸の男がうずくまっているのに気付く。    ・どうしたのかと聞くと男は、仲間を探しているんだ、とつぶやく。 つっこみよろしくです。 -------------------------------------------------------------------------------- つかの間のインターミッション No.2581 投稿日 2001年9月5日(水)02時42分 投稿者 はせがわみやび  だったりします…。 >>弟切さん >>一行コンセプトを起承転結に起こしてみました。  ふむふむ。つまり…… 「強者に抵抗する主人公に、少数ながら味方ができ、共に強者に抵抗することになった。しかし、主人公は強者に殺されてしまい、主人公の精神の高貴さが人々に理解された」  ヘンだ、ものすごくヘンだ……(^^;  でも、これを直接に直そうとしても直らないと思うので、さあ、あらすじに行こうと、あらすじに! わたしは物語りが読みたいぞー!  おもしろい話が、読みたい読みたい読みたいよー! じだばたじたばた。 >>小倉さん  無責任な妹が、     ←自覚していない欠点     責任ある仕事を任され、 ←この小説で与えられた状況               姉と役割交換したから「こそ」生じる部分               これで欠点が強制的に自覚させられてしまう  やりとげる       ←結末  おお、たしかに転がないや(^^;  「責任ある仕事を任される」ってところで、読者は「おお? ど、どうなるんだ?」と思うわけだけど、そのあと、そのまま何ごともなく起きず順調に好調にうまくしっかり成し遂げてしまうんだにゃ?    >>唯野教授さん  とりあえず、課題部屋にもUPしておいてくださいねっ。お願いしますm(__)m みやび -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.2582 投稿日 2001年9月5日(水)10時24分 投稿者 新木 伸 >小倉さん  ああ、そうだ。言い忘れてた。  転、はいってないぞ。  みやびさんの書いてるとおり、順調にやり遂げてしまってる。  ヤマというからには、なにか大きくアクシデントが起きなきゃならんところ。  「責任ある仕事を任され、困る」なんてのは――。  その本当の「転」に導入するための「引き」になる程度のものね。  いままでやったことない仕事なんだから、困って当然。そんなことは読者にだって簡単に予想できること。ぜんぜん意外でもなんでもない。  予想を裏切るとか、予想の上を行くとか、なにか意表を突くような展開にして、読者を楽しませないといかんでしょ?  仕事を任されて困った主人公の身の上に――さらに、なにが起きるの? >弟切さん  ひとつ確認。 >>私は、このヒュパティアを画題にした絵画を観たことがあります。それはヒュパティアの最期の場面で、暴徒によって衣服を剥がれたヒュパティアがなおも誇りを失わず、髪を振り乱しつつ片腕を上げて何事か叫んでいる絵でした。この絵に強い印象を受けたことから「琥珀の英知」(仮題)が生まれたと言って過言ではありません。  これが、もとのインスピレーションだったわけだよね。  どうも一行コンセプトを立てているうちに、その元の「書きたいもの」からどんどんずれていっているような気がするんだけど、いいのかしらん?  いま作っているこれは……。  ある気高い人物がいて、結局殺されてしまうんだけど、その人の気高さが人々に理解される話だよね?  結の部分にきている「理解される」ことが、メインなわけだ。  んでもって……。  元のインスピレーションを受けた絵画には、その「理解される」っていう要素は、たぶん入っていないと思うんだが?  「殺されるときにも誇りを失わない人」の絵だよね?  いま作ろうとしているような、「誇りを失わずに殺されたことで、人々の心を動かした人」の絵じゃないよね?  あと弟切さんも、またもや「転」不在だなぁ。 起:たったひとりで強者に抵抗している主人公。 承:少数ながら味方ができる。 転:(留守) 結:主人公が強者に殺され、その精神の高貴さが人々に理解される。 >唯野君  突っこむところは、特になし。  ただ一点。  転のところ、主人公が激昂して、不死者をバラバラにするわけだけど、「男の身勝手な言葉に激昂して」とあるところが意味不明。  なにがどう身勝手で、何に対して怒ったのか、それともこれは言葉のあやであって、理由は他にあるのか?  主人公がいままでより一段過激な攻撃方法(バラバラにする)という行動に出るための心の引き金はなんになるのか。  まあ細かいとこだけど。  主人公の言葉である「孤独がいやなら死ねばいい」っていうのは、まず論理の飛躍しすぎ。その言葉に対して返ってくる「死ぬのは怖い」っていう返事って、ある意味では、まともな答えだよね。  とりあえず、本文を書き出してよし。  まあ、みんなに盛大に叩かれるだろうことは確実だし、二稿、三稿まで行くだろうし……。  あまり時間をかけず、一稿はちゃちゃっと上げてくること。  悩んでも、とりあえず先を書け。 -------------------------------------------------------------------------------- 四分割が偏ですね。 No.2583 投稿日 2001年9月5日(水)13時55分 投稿者 弟切 千隼 題名は、普通にIMEで変換したら、こうなりました。 これはつくり(=旁)直せという天の啓示でしょうか?(^^; > 「強者に抵抗する主人公に、少数ながら味方ができ、共 > に強者に抵抗することになった。しかし、主人公は強者に > 殺されてしまい、主人公の精神の高貴さが人々に理解さ > れた」 むぅ、読み返してみると、自分でも変だと思います(^^;; これだとどう読んでも主人公は無駄死にしているのに、なぜ主人公は人々に理解されているのでしょう?(爆) そういえば、以前、私は自分で言いましたよね、「物語の中で主人公が理解されなくても、読者に理解されればよい」と。 ならば「主人公が人々に理解される」なんて、入れなければいいんですね。 そして、またもや転が不在ですね。とりあえず今の起承(転)結を書き出してみますと; 起:主人公が独りで強者に抵抗する。 承:少数の味方ができた主人公がその人たちと共に抵抗する。 転:? 結:主人公が強者に殺される。 承で主人公に味方ができて、明るい方向に向かっているはずなのに結で殺されています。ということは、転には主人公をどん底に突き落とす「何か」がなければなりませんね。 果たしてそれは敵の逆襲か?味方の裏切りか?意外性を出すにはやはり「味方の裏切り」でしょう。 ということで転を入れた四分割は; 起:主人公が独りで強者に抵抗する。 承:少数の味方ができた主人公がその人たちと共に抵抗する。 転:味方だった人々が主人公を裏切る。 結:主人公が強者に殺される。 とします。 一行コンセプトともども、課題部屋にも上げておきます。 -------------------------------------------------------------------------------- 週刊アスキー連載の名コラム No.2584 投稿日 2001年9月5日(水)17時37分 投稿者 唯野教授 「仮想報道」を単行本化した「インターネットは世界を変えるか」を買いました。SF心をくすぐられます。科学技術万歳! >新木さん >「男の身勝手な言葉に激昂して」とあるところが意味不明。   う〜ん、「仲間探しの過程で他の人が死ぬのはしょうがないけど、自分が死ぬのはやだ」っていうのは、ものすごく身勝手な理屈だと私は感じるのですよ。 >とりあえず、本文を書き出してよし。 確か、自転車こぎながら最初のあらすじ考えてたのが四月だから、ここまでくるのに4ヶ月か……長かったなあ(そしてこれからも長いのだろうなあ……)。 ところで、確か本文は5枚ごとに提出するんですよね? -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.2585 投稿日 2001年9月6日(木)07時40分 投稿者 新木 伸 >弟切さん  えい、たわけが。  最初に出た10個のアイデアは、まず捨てろって、いつも言ってるでしょうが。 >>果たしてそれは敵の逆襲か?味方の裏切りか?意外性を出すにはやはり「味方の裏切り」でしょう。  ここでこうして、展開の可能性が複数あるとわかっているのに、どうして腰を据えてアイデア出しをやらんのだ?  どうして初めの2個か3個でもって、適当に決めちゃって、それで考えるのをやめて楽になってしまおうとするのだ?  しかも、そうやって選択したものが、使えるのならまだよし。  だがよりにもよって、「およそ考えられる展開の中でもっとも意外性のないもの」になっているとは……。  孤軍奮闘している → 味方ができる → 味方が裏切る  こういう展開って、これ、意外性があるっていうかい?  あまりにも普遍であり、よくあるパターンを踏まえた王道的な展開というものでは?  10人の人間にアイデア出しをさせれば、10人が10人とも、最初の10個のなかに入れてくるような、そんな普遍的な話のパターンだぞ?  この「転」で必要になってくるのは、この話を書くにあたって、テーマを表現するのに最もふさわしいエピソードでなくちゃいかんのだ。  ほかに換えが効かず、「もうこれしかない」ぐらいに確信がもてるものでなくちゃいかんわけだ。  なんかないのか? そういうの? >唯野君  そこで主人公の感情に変化があるわけでしょ?  激昂していない → 激昂した  その引き金となるのは、不死者の行動原理が語られるということ。  ってことはつまり、その時点まで主人公は、不死者の行動を身勝手だと思っていなかったわけだね?  つまり、不死者が人殺しをして回っているということについてだが……。  そんなわけはないよね。  通り魔殺人を繰りかえしている時点で、理由の如何にかかわらず、不死者はもう充分に身勝手なんだな。それなのに主人公がそこで、たったいま気づいたかのように怒っていたのでは、それはあまりに間抜けというものです。  「怒りを固める」とか、そういう路線であるなら、べつにおかしくないんだけどね。  それまではまだ、捕らえて警察なり司法機関なりに突き出そうという意志があったのだけど、そこでもう冷たい殺意に変わるとか。それでバラバラにしちゃうとか。  おそらくここのあたりが、主人公の感情面の転機であり、話全体の見せ場になる部分のはず。まあ書きながらでいいから、考えておくように。  とりあえず、締め切りは10日間ね。  来週日曜いっぱいまでだな。  なにか学校の課題とかあってきついようなら、その旨、申請するように。  あと本文だけど、数枚ごとに提出って話はないよ。  最初の数枚を見て、その部分のみ何度か書き直しが出るとか、そういう話はしたような気もするが……。  まあせっかくだから、そういう制度にしておくか。  毎日、何枚書いたのか、こちらに報告するように。  あと書いたままで未推敲の状態でいいから、課題部屋のほうに、毎日書いた分をアップして、ツリーの下にでもぶら下げておくこと。  それについては、書いてる最中にはなにも言わんから安心してよし。  なにか言うのは、全部上がってからにするから。  みんなも、書いてる最中のものにたいして、指摘のたぐいは、なにも言ってはならん。書き上がってからなら、いくらでも叩いていいから(笑)。  ただ作者のモチベーションがあがるような褒め言葉なら言ってもよし。っていうか、どんどん言っとけ。 -------------------------------------------------------------------------------- すすすすみません。 No.2586 投稿日 2001年9月6日(木)14時07分 投稿者 弟切 千隼 しばらくぶりに「たわけ」をもらってしまいました。やはり三秒で思いついたものをそのまま書いているようでは駄目ですね(._.); という訳で、転の部分は腰を据えてアイディア出しをします。とりあえずは十個を目安にします。弟切は頭の回転がにぶいので、こういうのはしばらく考えないと良いものが出てきません。 亀の歩みでも進まないよりましなので、精進します。 -------------------------------------------------------------------------------- あらすじ提出。 No.2587 投稿日 2001年9月6日(木)19時51分 投稿者 小倉善哉  うーん…相変わらず転がどこにあるのかわからないまま話を考えていたら、あらすじが先に出てきました(一行にまとめられなかったのです)。  という訳で、あらすじから提出してみます。  筋は、一応、二つの方向でいくつもり…です。 「姉妹ごっこ(仮)」あらすじ/小倉1  誉められてばかりいる一歳年上の姉をずるいと感じていた妹・千明は、春休み、姉と二人だけで祖父母の家へ遊びに行くことになる。道中、姉も千明のことをずるいと感じていたことが分かり、二人は祖父母の家に居る間、入れ替わることを思い付き、実行する。  姉のふりをしているのも最初は楽しかったが、姉ばかり気にかけられ、千明は面白くなかった。しかも翌日に仕事を任されてしまい、千明は入れ替わったことを後悔する。  翌日、仕事を任された千明だったが、途中で面倒くさくなって投げ出し、遊びに行ってしまう。ところが、家に帰ると、親戚から誉められるのだった。姉が代わりに仕事をしたのだと悟り、誉められていることが苦痛になった千明は、親戚に全てを打ち明けてしまう。  姉に頼んだとはいえ請け負ったのは千明なので、仕事を投げ出した罰として、明日は一人で仕事をするように親戚から言われる千明。姉も、人の仕事に手を出したことを叱られ、明日は手伝わないよう釘をさされる。  翌日、反省しているため、今度はきちんと仕事をする千明。全部やりとげた後の様子を見て、千明は自分の仕事ぶりに感動する。姉はこういう気持ちを知っているから仕事に手を抜かないのだろうかと考え、何もせずただ姉を羨ましく思っていた過去の自分を笑う。千明は今度仕事を頼まれたら、最初からきちんとやろうと決意するのだった。  千明が仕事を終えて帰ると、姉を含めたみんなからねぎらわれる。罰だったとはいえ、仕事をやりとげたことを誇らしく思う千明。  姉に一日何をしていたか聞くと、姉は伯母に連れられて老人ホームの慰問に行っていたことを話す。ただ遊びに来ただけで喜んでもらえたことで、無理して役に立とうとしなくても良いことが分かり、今までの自分が馬鹿みたいだと思ったと打ち明けられる。千明も、仕事が終った後に感じたことを告げると、二人は照れながら無言で和解するのだった。  今度は転が入っている…のではないかと思うのですが、実は、どこが転だかわからないのです。だから、一行とか、四分割とかに、出来なかったのですね。あまり自信がないのですが、妹が、入れ替わりを打ち明けるところが転でしょうか…? -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.2588 投稿日 2001年9月7日(金)02時25分 投稿者 新木 伸 >小倉さん  この話って、いわゆる「王子と乞食」のパターンなわけでしょう。  なら、入れ替わった直後には、相手の立場における特権を味わい尽くすという展開がないとおかしいよ。  ちなみに特権というのは、乞食であれば自由。王子であれは豪華な生活ね。  そしてその浮かれポンチになったところに、それぞれの立場の苦しいところを味わわせて、どん底に突き落とすっていう展開になるわけだ。  苦しいところっていうのは、王子であれば王子としての義務。乞食であれば今日のご飯もないような生活ね。  さて、このあらすじ。  仕事が苦しくて、妹が逃げだすところが「転」。  そして帰ってきて、自分から入れ替わりのことを白状するところが「結」。  そして翌日、自分から労働の喜びを体験するところも、「結」。 妹の筋 起 ・自由気ままな妹。生真面目な姉。 ・親戚の家に行くことに。 ・おたがいに相手を羨んでいることが判明。 ・役割交代の示し合わせ。 承 ・まわりから可愛がられる妹(じつは姉)を見て、不機嫌になる妹。 転 ・姉の仕事をやらなければならなくなる妹。 ・困る妹。 ・仕事から逃げ出してしまう妹。 ・遊びから帰ってくる妹。 結 ・なぜかバレていない。 ・仕事をしたことで褒められてしまう(じつは姉がやっていた)。 ・居心地が悪くなって、入れ替わりのことを自分から白状してしまう妹。 ・叱られる。そして翌日は、ちゃんと仕事をするというバツを与えられる。 結 ・翌日、ちゃんと仕事をこなす妹。 ・仕事を終えた達成感を覚える妹。 ・姉の気持ちを理解する妹。 蛇足 ・姉から老人ホームに行っていた話を聞かされる。  修正点は、以下の通り。 1.  「結」が二つある問題。  「嘘はつくものじゃない。自分からばらして怒られたほうが、すっきりする」っていう意味をこの話に持たせている「結」と、「仕事をちゃんとやると達成感があるんだ」っていう意味を持たせている「結」と、2個も「結」がはいっている。  削るなり合体させるなり、他のものに差し替えるなりして、「結」を1個にしてくること。  ひとつの話で伝えるテーマは、つねに一個ね。 2.  そしてぜんぜんボリュームが足りていない「承」の部分を、ふくらますこと。方針としては、妹が姉の立場の特権を味わい尽くしていい気になるというものね。 3.  「蛇足」は削る。 >弟切さん  えー、ちょっとこちらの指摘の仕方がまずかった。  前言撤回。  いま「転」のアイデア出しをしろと言ったけども、それは中止。  考えてもみれば、「承」の「少数ながら主人公の味方ができ、共に強者に抵抗する」っていう展開だけど、ここもおかしい。  ここのところも、うっかりぽろっと、出てきたアイデアを即採用しちゃってるでしょ?  したがって、この「承」の部分も、白紙にもどすこと。 起:強者に抵抗している主人公。 承:未定 転:未定 結1:主人公の精神の高貴さが人々に理解される。 結2:主人公の精神の高貴さが人々には理解されないが、読者には理解される。  ここの「結」のパターンだけども、1にするのか2にするのか、まずそれから決めること。  そうしたら、次にやるのは、「転」の決定。  起と転結、3つすべてが決まったら、最後に「承」をやる。  この順番でいこう。  まず「結」を決める。そして、その流れに向かう「転」のアイデア出しを10個行って、ここに出してくること。 -------------------------------------------------------------------------------- ところで…… No.2589 投稿日 2001年9月7日(金)02時25分 投稿者 新木 伸 >小倉さん  上の指摘は、「相手の立場を羨んで交代して(起)、有頂天になって(承)、痛い目を見て(転)、思い知って理解する話(結)」である「王子と乞食」パターンという前提で書いたものだけど……。 >>姉と確執のある無責任な妹が、姉の代わりに責任ある仕事を任され、困るが、やりとげることで、いままでそういう仕事をしていた姉を認め、姉からも認められる話。  ――という、そもそもの一行コンセプトから考えるに、「羨んで交代する」という導入よりも、「交代することを強制される」とかいう導入のほうが、よりストレートな気もするのだが……。  そのあたりは、どうなのだろうか?  また、「姉と妹の立場の入れ替わり」という展開は、これ、無くてはならない必須なものなのかどうかの検討とかって、したっけ?  上の一行コンセプトから考えるに、「入れ替わり」は必須じゃないような気がするのだけど。(むしろ話をややこしくさせてる要因になってる)  もっと簡単でシンプルな、「入れ替わりのない役割交代」――つまり、いままで家事一切をしていた姉が、怪我するとか旅行に行くとかなんとかで、姉の仕事を妹がやることになるという展開(これも一種の強制パターン)では、だめなのだろうか?  これだとそもそも姉がその場にいないわけだから、筋は妹の側一本だけになって、とても簡単になるのだが。 -------------------------------------------------------------------------------- OFF会の企画 No.2590 投稿日 2001年9月7日(金)02時51分 投稿者 新木 伸 >OFF会とか  えー、唯野君の初稿脱稿にあわせて、OFF会でも企画したいと思います。  場所は渋谷あたりかな。新宿だとファミレスもないし。  昼過ぎあたりの一次会では映画でも見て、夕方ぐらいからは、飯でも食いながら本命の二次会「唯野君脱稿おめでとう指摘大会」でもやりますか。  3次会とかは……。  杉井宅が空いているようなら、そらちに移動するとか。さもなければカラオケボックスで始発までとか。  何曜日が空いているとか、何曜日がだめだとか……。参加希望者は、そういうの書いといてください。  日程は、9/17以降で、その週のうちぐらいに。  みんなの予定が合うようなら、平日でもいいか。 -------------------------------------------------------------------------------- 「結」決定 No.2591 投稿日 2001年9月7日(金)09時37分 投稿者 弟切 千隼 新木さんへ > わかりました。承と転は未定にしておいて、まず結を決めるのですね。それから転→承の順でアイディア出しですね。 結は、モデルのヒュパティアにちなんで「人々には理解されず、読者には理解される」ことにします。 ああ、悲惨な話ですね……。 > OFF会 やること自体には大賛成です(^_^) ただ、その頃ってちょうどお彼岸ですよね。弟切は一度お彼岸の期間に帰省しなければならないんですよ。仕事もありますんでそんなに長い期間は帰省できなくて、20日(木)・21日(金)か、25日(火)・26日(水)くらいにささっと帰ろうかと考えていました。 この辺の予定は、親の予定も聞いてみないとまだわかりません。 -------------------------------------------------------------------------------- オフ会ですか No.2592 投稿日 2001年9月7日(金)11時58分 投稿者 かねやん  渋谷、その周辺なら行きやすいので問題無いです。  日時については、主役である唯野さんの都合を聞かせてもらえれば助かります。 -------------------------------------------------------------------------------- つ、疲れた…… No.2593 投稿日 2001年9月7日(金)21時55分 投稿者 唯野教授 接客業は大変ですな。家電販売店でパソコン売り場担当なんですけれども、素人のふりしてこっちの知識試してくるのはやめれ……(泣)。 >OFF会 基本的にいつでも大丈夫ですが、できれば18日(火)がいいですね。ところで一次会の映画というのは「千と千尋の神隠し」あたりでしょうか? で、二次会か三次会でテーマか一行コンセプトを発表させられるとか(やぶ蛇だったか?)。 >本文提出 ブレーカーが落ちた……。今までの苦労はいったい。 それはさておき、この書いた分を一日ごとに提出っていう方式やめませんか? 自分で見ても推敲とアイデア出しが足りない奴をさらさなきゃいけない恥ずかしさって、拷問に近いものがあるんですけど。 -------------------------------------------------------------------------------- 生還 No.2594 投稿日 2001年9月8日(土)02時00分 投稿者 さつき 上海から帰って数日、漸くネットに復帰できました。 また課題を出していきますので、どうぞよろしくお願いします。 とかいいつつ、今日すぐに課題を出せないところが情けなし。 -------------------------------------------------------------------------------- >唯野君 No.2595 投稿日 2001年9月8日(土)05時21分 投稿者 新木 伸 >唯野君  ブレーカーが飛んだ?  それはひょっとして言い訳かい?  飛んだとしても、たかだか一日分の数枚でしょうが。記憶から拾いあげてもういちど書き直せばすむことだわな。一度書いたものなんだから、1時間もあればリカバーできるでしょう。  だいたい満足のいかない原稿が飛んだのなら、改稿するいい機会じゃないか。 (どのみち改稿作業を行うときには、元の原稿は見ないで、記憶にあるものから再構築して書き直すことになる) >>それはさておき、この書いた分を一日ごとに提出っていう方式やめませんか? 自分で見ても推敲とアイデア出しが足りない奴をさらさなきゃいけない恥ずかしさって、拷問に近いものがあるんですけど。  恥ずかしいだとかどうだとか、そういうことは、ちゃんとノルマを果たしてから言おうね。  締め切りは10日間ということだけど、べつに10日丸々かけなくたっていいんだよ?  それじゃあ、未推敲のものを出さなくても済むように、こういうことにしようか。  想定枚数を60枚として、日割りで1日6枚ずつ。  毎日6枚分ずつアップしてくれい。推敲したあとのものでかまわないから。  しかし、もし手元にある原稿がそれに足りないようなら、推敲なしだろうがアイデアが足りてなかろうが、とにかく書いただけ全部アップしてくるように。  昨日は4枚半だっけ。  今日はゼロ。  昨日と今日と明日の分を合わせると、しめて18枚。  明日(土曜)は、そこまでアップしてくれればいいや。 -------------------------------------------------------------------------------- ブレーカーが落ちたのは事実です No.2596 投稿日 2001年9月8日(土)09時15分 投稿者 唯野教授 でもそれを理由にさぼったのも事実……。 ところで、既出分の訂正はアリですか? -------------------------------------------------------------------------------- 「転」部アイディア出し No.2597 投稿日 2001年9月8日(土)14時38分 投稿者 弟切 千隼 第一弾、行きます。 なお、題名と主人公の名前がないと何かと不便なので、「琥珀の英知」という仮題とキサラという主人公の名前は以前のものをそのまま使うことにします。もちろんこれらは後に改変の余地ありです。 「琥珀の英知」(仮題)転部アイディア出しその1 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− キサラは人々に自分の考えを理解させるために公開実験を行なう。しかし実験は失敗し、キサラは人々に責められて逮捕され、処刑される。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「琥珀の英知」(仮題)転部アイディア出しその2 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− キサラは敵方の男と恋に落ちてしまい、自分の考えを人々に認めさせることと恋との板ばさみになる。男の側も彼女を理解しようと苦悩するが叶わず、二人の恋は権力者に利用されてキサラは逮捕され、処刑される。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「琥珀の英知」(仮題)転部アイディア出しその3 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− キサラは敵の中にかつて親しかった人物−親族、師匠、恋人など−を見つける。その人物はその立場を利用してキサラを自分たちの仲間に引き入れようとするが、拒否される。その様子を目撃した数少ないキサラの味方がキサラが寝返ったと誤解し、彼女は一挙に支持を失って密告により逮捕され、処刑される。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− さつきさんへ > お帰りなさいませ。上海はいかがでしたか?私もかつて中国へ行って、北京と上海を回ってきたのがいい思い出になっています(^_^) 外国の生の情報に接するのはとてもいい勉強になりますよね。できればOFF会ででもお会いしてお話を聞きたいです。 -------------------------------------------------------------------------------- 一行コンセプトから出直し No.2598 投稿日 2001年9月8日(土)17時22分 投稿者 小倉善哉  ううーん…。依然として「何が書きたいのか分からん」な状態なのですね…(爆) 何やってんだかなあ…。色々考えていたら随分時間がたってしまいました。レス等、遅くなってしまい申し訳ありませんでした。次こそ頑張ります…(T-T)  導入部の検討はまだしてないです。してない、というか、どういう話にするのか、ということが、確定してないのです。  導入部の検討をする前に、「王子とこじき」のパターン課題部屋にあげてある一行コンセプトについて、少し考えてみたいと思います。どちらが書きたいのかということを。  前者は「他人をうらやんでも仕方がない」って感じのテーマで、後者は「仕事をちゃんとやると達成感がある」というテーマ(にするつもりだった)…ですよね。  正直に言って、一行コンセプトをどうしたいのか相変わらず自分でもよく分からないのですが、言いたいことは、「仕事をちゃんとやると達成感がある」という方です。  その「言いたいこと」を頭に置きながら、導入部の検討をしてみたいと思います。 ●導入部検討 ★望んで役割交換(入れ替わり有り)の特徴 ・入れ替わっているドキドキ感がある。 ・主人公の行動が入れ替わった相手の評価になってしまう。 ・仕事を頼まれ、せざるを得なくなるが、主人公が信頼されて仕事を任された訳ではなくなる。 ・筋が二つになる。 ・望んで役割を入れ替わったなら、元に戻るのも自分で望まないといけない。 ★強制的に役割変換(入れ替わりなし)の特徴 ・主人公が自分のままでいられる。主人公の行動がそのまま主人公への評価になる。 ・筋が一つになる。 ・役割変換がそもそも一時的なことになっている。 ・主人公が家族から信頼されているために仕事を任される。 ★どちらにするのか検討  「仕事をきちんとやりとげると、達成感がある」ということが言いたいのだけれど、それは「自分の仕事」でないと、意味がない。他人の仕事をしても、達成感が出ないと思うから。  だから、共生的に役割変換(入れ替わりナシ)にした方が、いいと思う。    えーと、と、いうことで、起承転結を考えながら、一行コンセプトの方に進もうと思います。 ●起承転結を考える。 起 親不在、姉不在で、妹が夕食を作ることを強制的に任される。 承 外食に行くか、出来合いのものを買ってくればいい、と、何もしないで遊んでる妹。 転 親から帰るコールがある。親は妹が夕食を作っている最中だと思いこんでいる。親から信頼されていることが分かり、慌てて家事を始める妹。 結 親と姉の帰宅までに何とか夕食を完成させ、仕事をやり遂げた満足感を味わう妹。(おまけで、家族に誉められる) ●一行コンセプト修正…何度目か。 無責任な妹が、姉の代わりに仕事を任されて放棄しようとするが、自分も親から信頼されていることが分かり、仕事をやりとげる話。  にゅうううう。えーと、今度こそは、ちゃんと「転」も入っているでしょうか(汗)  家族構成は、共働きの両親と、母親代わりの姉と、2歳年下の妹、にしようかと思っています。姉は高校一年生、妹は中学2年生くらいの予定です。 ●次にやること  ええと、次にやること…ですが(一行コンセプトが上のでOKだった場合の話)。  転が「自分も親から信頼されていることが分かる」という部分が転であるとして、あらすじを考える前に、「どうやって信頼されているということが分かるか」というアイデアを出さないといけないんです…よね。  あう。ちょっと確認でした。 ●雑談 >オフのこと  えーと、平日は無理です(^^;  あと、お金があるか怪しいです。土日か、日月なら大丈夫ですが…唯野さんの発言を見ると、火曜日が最有力候補でしょうか。うにゅう。 -------------------------------------------------------------------------------- さくさく雨降り No.2599 投稿日 2001年9月8日(土)18時32分 投稿者 紺野タツキ >古いレス >西鶴さん >題名  余裕がなくてさらっとつけてしまいました。気をつけます。言い訳すると、ネタ探しに周りを見てもやっぱりクモだらけだったのです。 >小倉さん >変な指摘のこと  わかりました。小倉さんは削るつもりだったところを、私は執拗に突っ込んでいたわけですね。・・・とこれだけ書くと、まるで他人の傷口をえぐっていたように見えます。実際そんな感じだったならすみません。  次からはもう少し、意図を汲んでから突っ込むことにしますね。 >小倉さん >弟切さん  新木さんが普通に書き込むようになってから、ペースアップしましたね。読むだけで一日かかってしまいました。そこで微妙に違和感を持ったのですが、ただの印象なので、違っていたら無視して下さい。  最近小倉さんも弟切さんも、書き込み少しあせっていませんか?新木さんが「これくらい一日でできなくてどうする」と書いていたり、書き込みや突っ込みのペースが速い、というのもあるのだと思いますが、「レスの時にはそれなりに形になった案を提出しないと」と、あせっている時ありませんか?  こんな事、弟切さんには昨日言えばよかったのですが、つい忘れていました。 >OFFについて >温泉OFFについて  ちょっと考えてみたのですが、いきなり4万くらい(仙台―東京往復運賃込みで)ぽんと出てくるわけがないので、行けません。 >OFF会について  火、水、木がだめで、22〜24日もだめなので、なんとなく無理なんだろうとは思いますが、もし地殻変動でも起こって日程が合いましたら、行きたいと思います。あ・・・でも新幹線を使えば火曜日でもだいじょうぶかもしれません。 >最近の話題へのレス >小倉さん >あらすじ  新木さんが「蛇足」と言っているところを突っ込むのは「蛇足の蛇足」?とでも言うべき感じですが・・・こんなのばっかりですみません。  「無理して役にたとうとしなくてもいい」くらいなら、姉は妹を見ているだけで気づくのではないでしょうか。もし「無理して役にたたないと喜ばれない」と思っていたなら、けっこう姉は「私なんか妹に比べて好かれる要素もないし、実際好かれてないんだし」くらいのいじけた気持ちだったんでしょうか。それともほかに、なにかそう思い込む原因があったとか?  なんとなく、小倉さんは「姉妹それぞれの思いのすれ違い、と理解」を書きたいのかと思っていました。人格交替の時から。それなら、姉妹それぞれの誤解とか、負の感情とかを、両方ともそれなりに解消してあげないとならないんじゃないかな、と。  小倉さんが、「妹が窮地に陥り、妹が姉を理解し、妹から姉と和解する」話が書きたいなら、私の書いた事はただの意味のないおせっかいなんですが。  おっと、ここで最新の書き込みが。↑は場違いかとも思いましたが、小倉さんが「姉妹で何を書きたいのか」「和解の話は本当にもういいのか」という事を確認する意味で、あえてそのままにします。 >最新の起承転結  「無責任」というのは、「たとえ信頼されようがやらない」というか「信頼されて任された仕事をやらない」から「無責任」なのではないでしょうか。「夕ご飯お願いね」と言われて「できあいのものでいいもーん」と思っている女の子が、「やっぱりちゃんと作らなきゃ」と思うには、「信頼」以外の要素が必要かな、と思います。  あ、ちょっと違うな。最初に強制的に仕事を任せてきた「親」の信頼では、結局主人公は動かないだろう、という事です。  あと、「姉の代わりに強制的に任された」のなら、これまで姉がどうやってその仕事をこなしてきたか、は無関係ではないですよね。姉ができあいのもので済ませていたのか、作っていたのか、によって、妹が自分で作ろうと思う動機は変わってくると思います。 >弟切さん >転部アイディア2  当主が恋に落ちてしまって、そのせいで身の破滅を招いていいのでしょうか?自分の正義を伝えたくて、一生懸命仲間を集めていた人が?最初は異端と言われて孤独で、これまでの道のりのつらさ、それをひとたび失う事の重大さを、何よりわかっている人が?  エリザベス女王だって、誰とかだかとの恋を捨てて、処刑を決断しましたよね。そういう人も実際いるのに、しかもエリザベス女王は女王という地位があって、正義を未来に伝えたわけでもないのに(たぶん)、未来に自分の正義を伝え残そうという人が、恋に負けるのはまずいのではないかと思います。 >転部アイディア3  当主が寝返る、とまわりの人はそう簡単に信じるでしょうか?当主は始まりであり中心であり根本なわけですから、彼女がする事が正義なのではないでしょうか。  寝返ったと思われるより、もっと政治的な思想を色濃く持ったラディカルな人が、「あんたの正義なんてしょせんそんな程度のものだったのか」とか罵倒して敵にまわりそうな気がします。  でも同時に、転部アイディア2と同じつっこみができそうです。 >シンデレラ迷宮 紺野91(無欲、レベル1、9月3〜9月9日、1/7、今週0個、合計10個) ・王子はシンデレラの継母たちの話を小耳にはさみ、シンデレラの境遇を知る。 ・王子は興味しんしんでシンデレラに近づき、継母たちにうとまれている事を知っているのか聞いてみる。 ・シンデレラが何でもなさそうに普通にうなずいたので、王子は驚く。つらくないのかと尋ねる。 ・シンデレラは、死んだ父が私を大切に思ってくれたからつらいはずがない、と笑って答える。 ・王子はシンデレラが、たった一人でもたとえ過去にでも自分を大切にしてくれた人がいれば、それで満足なのだと知る。 ・王子はシンデレラをダンスに誘う。 紺野92(無欲、レベル1、9月3〜9月9日、1/7、今週0個、合計10個) ・突然仮面舞踏会に変更になったので、入口で仮面が配られる。 ・いろいろな仮面のカタログを見せられたシンデレラは、地味な仮面が標準と思い込んでいたので、一番地味な仮面を選ぶ。 ・王子は大広間の隅で一番地味な仮面をしているシンデレラに気づき、近づいて仮面のことを指摘する。シンデレラはうろたえる。 ・王子がなぜうろたえるのか尋ねると、シンデレラは、これが一番標準のだと思っていたのに悪目立ちしてしまったからと答える。 ・王子は、娘たちは王子の気を引きたくて目立ちたがるものと思っていたので、なぜ目立ちたくないのか尋ねる。 ・シンデレラは、そういうものじゃないのですか、ときょとんとする。 ・王子はシンデレラをダンスに誘う。 紺野93(無欲、レベル1、9月3〜9月9日、1/7、今週0個、合計10個) ・王子がグラスをたおして指先を少しぬらしてしまう。シンデレラは父にしつけられていた通り、ハンカチをさし出す。 ・それを見ていたほかの娘たちが、王子にいいところを見せたくて次々ハンカチを王子に差し出したので、おしあいになる. ・シンデレラは押し出される形で、ハンカチを引っ込める。 ・王子はしばらくしてシンデレラに、なぜハンカチを途中で引っ込めたのか、自分のハンカチを使ってもらいたかったんじゃないのか、と尋ねる。 ・シンデレラはほほえんで、おしあいになって引っ込んでしまっただけだし、よく考えると私のハンカチでなくてもいいかなあと思って、と答える。 ・王子はシンデレラをダンスに誘う。 -------------------------------------------------------------------------------- 教授オフ参加希望。 No.2600 投稿日 2001年9月8日(土)18時53分 投稿者 西鶴翠(みどり)  題名のままです。「唯野君脱稿おめでとう指摘大会」を含むオフ会に参加希望です。事前準備はちゃんとしていきます。  日程は、今のところいつでも大丈夫です。 >想定枚数、60枚。  ふーむ。私の予想枚数と、ずいぶんずれが。  教授のプロットの書き方の癖と、文章の癖から、だいたい30枚くらいかと予想していました。ちなみに、新木さんが書くとしたら、60から80という予想。 それでは。 -------------------------------------------------------------------------------- パソ通 No.2601 投稿日 2001年9月8日(土)22時12分 投稿者 藤極堂 >小倉さん  >レス遅くなったから少しずれてるけど >姉が代わりに仕事をしたのだと悟り、誉められていることが苦痛になった千明は、親戚に全てを打ち明けてしまう。 自分のした事でないことを誉められて苦痛を感じるのは、生真面目な職人気質の人間だけです。 価値観の違う人間なら、違う思考過程をたどるはず。 つまり姉と妹のキャラの書き分けができていないということですね。 のらくら、逃げる専門の人間なら 「ラッキー♪ やっぱりこういう仕事はお姉ちゃんがやるのが一番よね! 早いし的確だし、サンキュ♪ 下手に私がやったらボロが出てバレちゃう。 役割交代したいって言い出したのはおねえちゃんなんだから、しっかりフォロー頼むね! 約束よ」 こいう反応であって当然でしょう。 >翌日、反省しているため、今度はきちんと仕事をする千明。全部やりとげた後の様子を見て、千明は自分の仕事ぶりに感動する。 やっぱり、これも真面目で義理堅い人間の反応だなあ。 はじめから姉と妹の価値観が同じなので何も変化してないのと同じでに感じます。 >新木さん >先に聞いておけばいいのでは? >そうはっきり言っておけば、「批評してください(翻訳すると「褒めて褒めて」)」の人は近づいてこなくなるはずですが。 最初の地雷の時からその方法は実行済みです。 誉めたい人を誉める方が気が楽だから誉める批評を書く。 ↓ 地雷がすり寄る。 ↓ 誉めないことを確認。 ↓ 引っ込みがつかなくなった地雷が「大丈夫」と言う。 ↓ 地雷君が爆発。 こんな感じでコンボです。 いや、大多数の人は誉める感想しか書かないなら、本気にしないのも当然という気もしますが。 参考資料 (※注意書きの方向性が新木さんの提示した物と少し違うので資料としては適当ではないかも知れません) 深沢美潮文章堂 >はせがわ みやび さん >おもしろい話が、読みたい読みたい読みたいよー! じだばたじたばた。 御茶ノ水電子製作所の「second Anopheles」はいかがでしょうか? 同人オンラインアドベンチャーですが。(※ダウンロードしてオフブラウザでのプレイが可能です) え? そういう意味じゃない? 無料、ブラウザソフトだけでここまでできるのは驚異ですね。 執念を感じます。(というか、なんでプロじゃないの? この人達) >紺野タツキさん おかえりなさい。地方者はツライね。TRPGも気軽に参加できないし。 >紺野88 いじらしいシンデレラ。 本当に欲しいものは手には入らないと始めからあきらめて、代わりの物で満足するというのはいじらしいというのだと思います。 無欲といじらしいの見分け方、 本当に欲しい本命が手に入ったら喜んで代用品を投げ出すのがいじらしいだと思いますよ。 >紺野89 いじらしいシンデレラ。 >紺野90 ピアノ奏者と間違われるというのは無理がある気がしますがそれは置いておくとして これもいじらしいだと思います。 >紺野91 王子が継母たちの事を知っていると、シンデレラ探しの手がかりがあるということで今後の展開が変化してしまう気がするのですが。 まあ、それはおいといてこれは健気なシンデレラのような気がします。 >紺野92 OK >紺野93 OK? 少し天然ボケが入ってる気がする。 >他力本願 OKとNGだけでいいから、ここ見てる閲覧者の誰かシンデレラの採点やってくれないかな。 私だけだと偏っちゃうよ。 それともOKとNGだけだと問題提出者は不満なのか。 はたまた書き込んだ時点で新木さんのいう覚悟を要求されるから嫌なのか。 そうなのか。はふう。 >秘密の愉しみ メル友診断※文章力の自己診断に最適、知り合いの投稿を入力したり自分の持ちキャラの一人称文章を書いて診断しても楽しい。 エゴグラム※持ちキャラの気持ちになって診断してみよう。外れた結果が出たらキャラが立っていないか、自分自身と分離できていないからだ。きっと。 ストレス判定テスト※溜めすぎは身体に良くないです。 -------------------------------------------------------------------------------- >唯野さん No.2602 投稿日 2001年9月9日(日)01時35分 投稿者 かねやん  2、3日目も拝見させていただきました。  なんだか新聞の連載みたいでかっこいいですな。いや大変だという事は容易に想像できるのですが。  毎日新しい部分を楽しみにしてますんで頑張ってくだされ〜 >新木さん  唯野さんへ「連載」と書いて思ったのですが、提出するときに文章は「連載」じゃなくてもいいんですよね?  個人的には起承転結の順で書いていくほうが多いですが、一番盛り上がる転から書きはじめる人も、ラスト・シーンから書いていく人もいるでしょう。  あるいは起承転結の順で書いていても、ある部分のエピソードがしっくりこないので、後ろを書いてからにしようとプロットの形で置いておく場合もあるでしょう。  そう言う人が「連載」する場合は全部書き上げないと無理でしょうから。 -------------------------------------------------------------------------------- >唯野君 No.2603 投稿日 2001年9月9日(日)04時03分 投稿者 新木 伸 >唯野君  提出分の直しだけど、手元のほうでは好きにやっておいていいよ。  ただすでに提出した分については、提出し直す必要はない。  書き上がった時点で、最後にまとめて第一稿完全版って形で全体提出ね。  指摘とかは、それを元に行うことになる。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.2604 投稿日 2001年9月9日(日)11時41分 投稿者 新木 伸 >小倉さん  ボツだ、ボツ。 >>言いたいことは、「仕事をちゃんとやると達成感がある」という方です。  なんでそれを書こうとして、いまのような形になるのだ?  現在の夕食の支度を任される話、骨にするとこんな感じになっている。 「誰かに何かを任された主人公が、はじめいいかげんに済ませようとするのだが、相手が自分を信じていることを知って、その信頼に応えようとする話」  これが「骨」。  「誰か=親」とか「何か=夕食の支度」とか、そういう部分はみんな「肉」。  べつに「誰か」は「親」でなくてもいい。「教師」とか「友達」とか、なんだっていい。主人公に「何か」を任せてくる存在という属性を持っていれば、なんだっていい。  「何か」のほうだって、なんだっていい。「学級委員」とか、「チケットの手配」とか、そんなことだっていい。  筋を考えているこの段階では、「誰か」とか「何か」とかの形で、ブラックボックスにしておくべきところだ。  話の筋を考えるときに、小倉さんの場合は「肉」まで一緒に考えてしまっているから、ディテールにとらわれてしまって、わけがわからなくなって泥沼化してしまうのだな。  話は戻るけど、これって、「仕事をやり遂げた達成感を知る話」じゃないよね?  いまのこれは、相手の信頼に応えようとする話。「信頼を向けてくれる人には、ちゃんと応えなきゃ」――あたりが、その言いたいところか?  これはこれで、ひとつのちゃんとした話ではあるけれど……。  違うだろ?  いまやっていることは、「仕事をちゃんとやると達成感がある」ってことを伝える話なわけだろ?  はい。やり直し。  次はなるべく、僕が上に書いたような「骨」の形式にして出してくるように。  「誰か」とか「何か」とか、なるべくブラックボックスを使用する方向で、「仕事をちゃんとやると達成感がある」ということを描くための構図を、打ち出してくるのだ。 >かねやん  僕は頭から連続して書いていかないと、とびとびで書くと感覚が繋がらなくってうまくいかないたちだけど、まあ人によっては、バラバラに書いて最後に結合させる人もいる。  今回はちゃんとプロットがあるのだから、そういう手法でも書けるはず。(ちなみにしっかりしたプロットができていないと、このやり方は不可能)  したがって、アップされるのは、どこでもいいです。要はその日の分の枚数があがっていればいいってことで。 -------------------------------------------------------------------------------- おお、早速の突っ込みが…… No.2605 投稿日 2001年9月9日(日)13時16分 投稿者 弟切 千隼 ありがとうございます > 紺野さん。 書きこみを急いでいるように見えるとのこと、そうかも知れません。しかし、弟切は怠慢なたちなので、自分で自分に鞭を当てて走らせないと、やるべきことを永遠にやらないんですよ(^^; 駄目なアイディアはさっさと捨てて、『明るい方へ明るい方へ』。 ((c)金子みすず) 「琥珀の英知」(仮題)転部アイディア出しその4 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− キサラが過去に重大な犯罪を犯していたことが暴露される。彼女はそれを悔いて正義を説くようになったのだが、権力者側は前科を理由に彼女を逮捕し、処刑する。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「琥珀の英知」(仮題)転部アイディア出しその5 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− キサラを物心両面で支えてくれていた人物が突然亡くなり、キサラは虚脱状態に陥る。その隙をついて敵方に逮捕され、処刑が決まったところで彼女は死者の遺言を見出して立ち直り、再度自分の意志を表明しながら処刑される。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− > OFF会 唯野さんの都合が最優先なのはもちろんですが、より多くの方が参加できるようにするにはやはり週末の方がいいのではないでしょうか。 -------------------------------------------------------------------------------- エール No.2606 投稿日 2001年9月10日(月)09時58分 投稿者 藤極堂 >唯野教授さん あう。本文書くの早いなあ。 私は妄想するのは好きだけど、文章を書くのは嫌いだからこんな根気のいる仕事はできないや。 ざっと見たところ誤字脱字も見つからないし。 がんばってるね♪ うん。 -------------------------------------------------------------------------------- 台風再び No.2607 投稿日 2001年9月10日(月)13時19分 投稿者 弟切 千隼 次第に増してゆく蒸し暑さに、迫り来る台風15号の足音を聞いている弟切千隼です。 転部のアイディア出し、どんどん行きます。 「琥珀の英知」(仮題)転部アイディア出しその6 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− キサラは自分の考えを理解してくれるある外国人と出会う。その人物から故郷の様子を聞かされたキサラは、その国の社会こそ自分が理想とするところだと思い込み、その人物の力を借りてクーデターを起こして、自分の国をその「理想国家」の属国とする。しかし、それはキサラの国を属国化したかった外国の陰謀に踊らされただけだった。それに気づいたキサラは本国の政府を告発し、用済みのキサラが邪魔になった政府は彼女に濡れ衣を着せて処刑する。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「琥珀の英知」(仮題)転部アイディア出しその7 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− キサラはその優れた科学知識を利用して災害を予知し、多くの人の命を救ったために、これまでとは一転して人々に尊敬されるようになる。ところが二度目の災害予知に失敗して、以前よりもさらに強い憎悪にさらされることになり、罪に問われて処刑される。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 以下雑談です。台風の豆知識を。 台風という日本語は、英語のタイフーンtyphoonの訳語として作られました。昔からある「大風[おおかぜ/たいふう]」という言葉がたまたまタイフーンという元の言葉の響きに近かったので、最初はそれをそのまま当てようとしたようです。しかし誰かが「大風[たいふう]」に「台湾の方から来る風」という意味を引っ掛けようと考えついて、台風という言葉になりました。 英語のtyphoonは、ギリシャ神話の怪物テューポーンTyphonから来ています。テューポーンは怪物の宝庫であるギリシャ神話の中でも有数の強大な怪物で、嵐の猛威を怪物に見たてたものだと言われています。台風の語源にはまさにぴったりですね。 気象衛星から撮影した台風に目がはっきり写っていると、ギリシャ神話の一つ目巨人キュクロープスを思い出します。目もと涼やかなのはやはり美男の台風でしょうか? -------------------------------------------------------------------------------- レスなのです。 No.2608 投稿日 2001年9月10日(月)15時21分 投稿者 小倉善哉 >紺野さん  あう。心配して頂いて、ありがとうございます(><;  確かに、焦ってはいると思います。あと2〜3年でデビューしないといけないってのに、全然進んでないですからね。ぽけーっと考えている間にも、残り時間はどんどん減ってるんですもの。そりゃ、焦りますよぅ(^^;  ただ、私が焦っていることと、新木さんの書き込みとは、関係がないと思います。だって、新木さんの書き込み量が少ない時でも、大量書き込み、してましたからね(苦笑)  「焦っているのではないでしょうか」という書き込みの主旨は、つまり「焦らない状態なら、もうちょっとまともに考えられるんじゃないのか。もうちょっと落ち着いたらどうか」というアドバイス、ですよね?  うーん。弟切さんはともかく、小倉については、買いかぶられているのではないかと思われますです、ハイ(^^;    何がやりたいのか分からない。  何がやりたいのか分かっても、それを表現しきれず、違うものになってしまう。  さらに、そのことに気付かない。  小倉の現在のレベルはこういう状態なのですよ。卑屈になっているとか、落ち込んでいるとかではなく、現状認識ですね。もうちょっとマシだと思っていたのですが、実体はこの程度な訳です(苦笑)  焦っているから出来ない、のではなく、レベルが足りないから出来ない、のですよ(^^;  また、「和解の話は本当にもういいのか」ということですが。  んーと。「姉妹の和解はもういい」という訳じゃなくて、「レベルが上がったらリベンジしよう」という感じですね。  「和解」の話を書こうと思うと、必然的に筋が二つになるんですよ。  で、現在、小倉は、筋二つのものを仕上げる自信までも喪失しています。  (小倉は基本的に自信過剰なので、これぐらいで丁度いいのではないかという気もしますが(^^;))  筋二つが無理なら、筋一つからやるしかないですよね。  さらに、これ以上筋を減らすことは出来ないのだから、もう逃げ場はない。「そんな力量ないよう(;;)」と泣き言をいう訳にはいきません。逃げ場がないなら、乗り越えるしかありませんよね。  そして、乗り越えてしまえば、レベルは確実に上がるはずなのです。  私の目的は「小説書きになること」で「姉妹の和解の話」を書くことではありません。あくまでも、「姉妹の和解の話を書く(筋2本の話を書く)」ということは、通加点です。  当初、もっと高い通加点(筋4本の話)を目指していたのですが、これも無理でした。  当初よりは低めに設定したはずの通加点(2本の筋の話)も越えられないのかと思うと悔しいですけれど、力量を上げればそれも必ず越えられるはずですよね。  そのためにも、まずはレベルを上げたいのです。  「諦めるな、頑張れ」と暗におっしゃられているのだと思うのですが、このまま筋2本の話にへばりついていても、埒があかない、と判断しました。現在は(姉妹は登場させましたが)当初とは違うことをしようとしておりますので、いったん、紺野さんも「姉妹の和解の話」は忘れて下さい。  何度も言いますが諦めた訳じゃないのです。  「すぐに諦める奴だ」と思われるのが嫌で、ぐだぐだと言い訳めいたことを書いてしまいました。見苦しいですね、すみません(^^;  それと、もう一つ。  お節介だなんてことは思っていませんよ(><; 自分に都合の良い解釈かもしれませんが、ライバルの一人として応援してもらっているんだなと受け取っています(笑)  ええと、そういう訳で、もう一度お礼を言います。  ありがとうございました(T-T) >藤極堂さん  ううううむ。  「どの話のキャラも、何か前読んだキャラと似たような感じなんだよね…」と、一昨年、友人から言われて凹んだのを思い出しました。キャラクターの幅をひろげる、というのも今後の課題ですね…。 >新木さん  あうあうっΣ(>△<;<ボツ  …ぬぬー。またしても書きたいことと書いてあることがズレているのですね。  しかも骨が作れないとは。すっかりシンデレラ迷宮で覚えたハズのことまで、お留守になってますね。というか、そもそも骨化の技能を身に付けてないんですな…(現状確認)。  主人公を取り巻く環境とか性別とか全部いったん置いて、「仕事をやりとげると達成感があるということを伝える話」になるように、一行コンセプトを考え直してみようと思います。とうっ! -------------------------------------------------------------------------------- 温泉OFF参加希望など No.2609 投稿日 2001年9月10日(月)18時55分 投稿者 さつき 弟切さん> 三週間ちょいの短期留学でしたが、面白かったです。 本場の武術を学んだり、夜中に敷地内の芝生に寝ころんで、目の前に立つ巨大な毛沢東像に見守られながらネタを考えたり、などなど。あと蘇州にも行きましたが、あんまりいいところじゃなかったです。 北京には自分も行ってみたいなと思います。愛しの老北京。 新木さん> ご無沙汰してました。 自分は今後もシンデレラを続けていこうと思っていますが、採点自体は止まったままみたいですね。 シンデレラと平行しつつも短編蟻地獄にも参加したい、んですけど駄目でしょうか? 「まだお前はそんなレベルじゃないっ!」なんて言われそうですが。 それと温泉OFFの件ですが、自分も参加したいと思っています。 過去ログ576を見てみましたが詳しい情報(宿の住所とか)は載っていなかったので、教えて下さい。あと、日取りについてはa〜eのどれでも問題はありません。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.2610 投稿日 2001年9月11日(火)07時33分 投稿者 新木 伸 >藤極堂さん  2601のキャラへの指摘は、ちょっと方向性が違うかと。  藤極堂さんが例にあげているのは、本当の意味での「無責任」なキャラね。  小倉さんが話の中で出しているのは、たしかに「無責任」とは書いているけど、じつはそういうのともちょっと違うキャラなのね。  責任持って仕事を果たせる素地はあるんだけど、いままで姉がすべてやっていたことで、自分に仕事が回ってこなくて、それで達成感というものを知ることのなかったキャラなのだ。だから立場を交換させるという話の展開が意味を持ってくる。  同じような本質を持ってこの世に生まれた人物ふたりが、立場が違うために違う考えを持つに至っているのだけど、もし相手の立場に立てたなら、相手と同じ気持ちを抱けるようになるだろう。――ってなテーマなわけね。 >弟切さん  「転」のネタだし、ストップ。  アイデアを出してくるたびに、なんか別の話になっちゃっている。  これでは意味がない。  科学の真理を世に説こうとしている人の話だったり、政治闘争に明け暮れている人の話だったり、アイデアをひとつ出してくるたびに、まるで別の話のことをやっているわけだが……。  話をひとつに定めた上で、その「転」となる部分を練るためにアイデア出しをするわけね。「起」と「結」が定まっているのだから、当然なんの話なのかも定まっているものと思っていたわけだけど、甘かったか。(^^;  まず、キサラの主張がなんであり、これがなんの話なのか定める。  それからアイデア出しをしよう。  とりあえず、いままで出した話の中からでもいいし、また新たに考えたものでもいいから、なにかひとつに定めるように。  ちなみに、それが自分のいちばん書きたい路線であるか、検証したうえで決めること。適当に決めちゃうと、あとが続かないよ。この先まだまだ長いわけだから、自分のモチベーションが続きそうな題材でないとね。  なお、いきなりひとつに定めることが難しいようであれば、このままアイデア出しを続行して、何十個かパターンを出してみて、そこから選んでもいいが……。 >さつきさん  短編蟻地獄のほうは、参加OKですよ。  とりあえずあらすじからということで。  以前はまず一行コンセプトを出してもらってからあらすじという流れでしたが、最近、こりました。  まずあらすじを見て、その後に一行コンセプトを考えてゆくというほうが効率がよさそう。 >温泉OFF  日程は、10/26(金)〜28(日)に決まりました。  宿の住所とかは、じつは僕も知らなかったりします。  当日は車の人も電車の人も、JR線小諸駅に集合。  駅のところに付近の旅館の一覧と地図なんかがあるので、それで確認できます。  また地図にも「中棚荘」の名前で載ってます。懐古園の近くね。 -------------------------------------------------------------------------------- テューポーン襲来 No.2611 投稿日 2001年9月11日(火)10時31分 投稿者 弟切 千隼 午前十時現在、湘南は荒れ狂うテューポーンに襲われています。皆さんのところは大丈夫ですか? 新木さんへ > おっしゃる通り、弟切はまだ何の話を書くのかさえ決まっていません(^^; 自分が書きたいことを書くには、どのような話にすればいいのかすぐには決められないんですね。 一応、前に書いた「琥珀の英知」(仮題)の設定を下敷きにした話を、最有力候補として考えてはいます。しかし、それが書きたいものを書くための最善の案なのかどうか自信がありません。今までの迷走ぶりを御覧になればおわかりの通り、弟切は本質をつかむのに時間がかかる鈍いやつなのです(;_;) ですから、「転」のアイディア出しは、何の話にするかを決めることも兼ねてやっているつもりでした。一見効率が悪いやり方でも、結果的にはおそらくこの方法が今の私にとっては一番いいだろうと思います。にぶちんの弟切は、具体的なアイディアをいくつも出してみないと自分の書きたいこと(を、表わす手段)も決められません。 ということで、アイディア出しは今後もしばらく続けます。十個と言わず二十個くらい出した方が良さそうな気がしてきましたので、二十個を目安とします。 本当は百個くらい出した方がいいのでしょうが、そうすると時間がかかりすぎてモチベーションが下がってしまいそうなので、二十個としました。 > 温泉OFF 先ほど温泉OFF掲示板を覗いてきたら、10月26日・27日・28日の金土日は中棚荘が空いていないそうです(*o*) ですので、日程は土日のみまたは日月のみの一泊二日か、11月30日・12月1日・2日の金土日になるのではないかというお話でした。 どちらにせよ温泉OFFの日程変更はやむを得ないところのようですから、もう少し様子を見た方がいいと思います。 -------------------------------------------------------------------------------- 湘南、テューポーンに踏み荒らさる No.2612 投稿日 2001年9月12日(水)09時47分 投稿者 弟切 千隼 まさか近所に台風が上陸していたとは……でも我が家は無事でした。 アイディア出しを続けます。 「琥珀の英知」(仮題)転部アイディア出しその8 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 敵方が純朴な少年をそそのかし、暗殺者に仕立ててキサラを襲わせる。キサラは負傷したものの暗殺は失敗して、少年は捕縛される。キサラは少年を許し、帰るところのない少年を引き取って一緒に暮らし始める。キサラの生活ぶりを知った少年は心を改めて、彼女と共に人々のためになることをしようと思う。しかし少年のもとに敵方の使者が現われて、再び言葉巧みに少年をそそのかし、少年はキサラを暗殺してしまう。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「琥珀の英知」(仮題)転部アイディア出しその9 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 前々からキサラの賢さと意志の強さを脅威に感じていた敵方が、古代の超兵器を手に入れ、言うことを聞かなければこれで故郷の人々を皆殺しにするとキサラを脅す。キサラは仕方なく敵方の門下に下り、これまでの態度を翻す。キサラは故郷の人々をも含めて何とか大勢の人々を救おうと考え、自らの命と引き換えに超兵器を破壊する。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ところで「唯野さんオフ」はどうなったのでしょう? そろそろ日程を決めないと参加したい皆さんの都合がつかないのでは? 弟切も来週はかなりハードな日程になりそうで、苦しいです(;_;) -------------------------------------------------------------------------------- OFF会とか No.2613 投稿日 2001年9月12日(水)11時15分 投稿者 新木 伸 >OFF会とか  唯野君もだけど、できれば小倉さんとも顔を合わせておきたいところだね。  口で言ってしまえば30分で済むところを、文章のやりとりで延々とやっているような気がする。  やはり土曜か日曜がいいのかなぁ。  唯野君の原稿の進み具合から考えると、今度の日曜、9/16(日)っていうセンもあると思うんだけど、どうだろうか? >唯野君、各位  とりあえず参加予定者は、9/16(日)〜9/23(日)の予定表を出しておいてくれるかな。昼間の映画とかのほうはともかく、本チャンは夕方4〜5時ぐらいから始めるつもり。そっちのほうに参加できれば「○」印ってことで。  ちなみに映画のほうは、「千と千尋」あたりにしようと思ってます。 −−−−−−−−−−キリトリセン−−−−−−−− 名前: 9/16(日)  9/17(月)  9/18(火)  9/19(水)  /20(木)  9/21(金)  9/22(土)  9/23(日)  −−−−−−−−−−キリトリセン−−−−−−−− ※注:参加者予定者は、僕のところにメールを一通送っておくこと。折り返し携帯の番号を返信メールで入れときます。 >温泉OFF  こちらは日程がまた調整に入ってしまったので、もうすこし待ってください。 -------------------------------------------------------------------------------- 1行コンセプト考え中。 No.2614 投稿日 2001年9月12日(水)12時15分 投稿者 小倉善哉  仕事をちゃんとやると達成感がある、ということを言うためのパターンを考えてみましたが、丸2日考えたにもかかわらず、3つしか出ませんでした…。 案1  初めて誰かに何かを頼まれた主人公が、  最初はいい加減に済ませようとしていたが、  自分より低く見ていた人間が同じ仕事を真面目にしているのを見て、  負けたくなくて、やりとげる話。 案2  初めて誰かに何かを頼まれた主人公が、  最初はいい加減に済ませようとしていたが、  それをぐうたらな人間から肯定されてしまい、  同類だと思われたくなくて、やりとげる話。 案3  初めて誰かに何かを頼まれた主人公が、  最初はいい加減に済ませようとしていたが、  どうせ出来る訳がないと思われているのを知り、  悔しくて、やりとげる話。  「仕事をした達成感って何だっけ?」というところから考えていくうちに、「自分にはこんなことが出来るんだ、凄い!」と自己肯定をすることかなあと思ったのでした。  ええと、それで、確認なんですが、上に出した3つの案の方向性は、間違ってないでしょうか…(不安) ○オフのこと  うあうあ。了解です。帰宅後、メールいたします。 -------------------------------------------------------------------------------- 初めてのおつかい。 No.2615 投稿日 2001年9月12日(水)16時17分 投稿者 西鶴翠(みどり)  という番組があるじゃないですか。小学校低学年くらいの子供が、お母さんに頼まれて買い物をしてくるという企画の番組。それぞれの子供によって、心細さが描かれていたり、兄弟愛が描かれていたりといろいろなんですが、たまに達成感が描かれることもあったように思えます。 >小倉さん。  ということで、小倉さんの出した三つのアイディアは、『初めて誰かに何かを頼まれた主人公が』で始まって、『やりとげる話』で終わるわけですが、それよりも前や、それよりも後ろは要らないでしょうか。検討の余地はあると思います。  『初めてのおつかい』で言えば、お母さんに買い物を頼まれて、無事に買ってくるというところ以外に、それがどんな親子であるのかとか人物紹介があって、最後には無事に買い物をしてきた子供の姿を見て泣いてしまう親が映されていたり、買ってきた卵で作ったオムレツがうつされていたり、という演出があったと思うのですが。  私が達成感を感じるときというのは、作ったものがきちんと動いたときであったり、何かの演奏後の拍手だったりします。要するに、「やり遂げた」ということそのものよりも、「やり遂げたその結果」に達成感を感じたりします。確かにやり遂げたという部分にも達成感はあるのですが、そのあとの結果を見て「実感」したりします。  いま出ている三つのアイディアなのですが、材料としては使える感じがするのですが、「やり遂げてどうなるのか」という部分が謎だと思います。一言つけ加えるだけで、全く出来上がりが違ってくると思います。  アイディアの方向性は間違っていないように私には思えました。ただし、アイディア出しの幅が狭いとも感じました。 それでは。 -------------------------------------------------------------------------------- 夜勤から No.2616 投稿日 2001年9月13日(木)03時26分 投稿者 白黒猫 帰って爆睡して昼頃起きてから初めてアメリカの事件を知りました。 事実は小説より奇なり。犠牲者の冥福を祈りながらも、ついつい自分ならこの事件をどう書くかとか、ここからどんなネタが拾えるかなどと事を考えてしまったりしました。 >オフ会 う〜ん、参加したいけど今は金も暇もないんで参加できないです。   >シンデレラ迷宮 白黒猫8(無欲、レベル1、9月10日〜16日、今週0個、合計0個) ・その年、貴族の間では強めの香りの香水が大流行。 ・お城でも今年の舞踏会の参加者への記念品として、香水を配ることに。 ・魔法使いに香水をつけ忘れられたシンデレラも係員に香水を勧められるが、ドレスと靴だけで自分には充分だから、と断る。 ・香水アレルギーで、人より目立とうときつい香水をつけまくる娘達にうんざりしていた王子、ただ一人香水をつけていないシンデレラに注目し、ダンスにさそう。 白黒猫9(無欲、レベル1、9月10日〜16日、今週0個、合計0個) ・舞踏会では、王子と踊った娘の中からその腕前で花嫁を選ぶことが発表される。 ・開始早々、一人の娘がとてつもなくレベルの高い踊りを披露。他の参加者は勝ち目がないと判断し棄権してしまう。 ・唯一シンデレラだけが挑戦を希望。しかしいままでダンスなどしたことがないため、その踊りは誰が見ても下手くそなもの。 ・ダンス終了後、あまりの拙さに、本気で勝てると考えていたのかと聞く王子。シンデレラは参加すれば王子に踊って貰えるということ以外、頭になかったと答える。 ・王子、自分にとってはあなたのダンスこそが最高のものだといい、もっと一緒に踊って欲しいと申し込む。 白黒猫10(無欲、レベル1、9月10日〜16日、今週0個、合計0個) ・王子、何人もの女性にダンスを申し込まれるが、皆少しでも長く踊って貰おうとガネたり曲が終わったのを無視したりとマナーが悪く、うんざりしてしまう。 ・シンデレラも王子に踊ってもらおうとするが、いくらも踊らないうちに転んで足をくじいてしまう。 ・シンデレラ、パートナーの自分のせいだと謝ろうとする王子に、相手をして貰えたおかげで短くともすばらしい思い出ができたとお礼をいう。 ・シンデレラの心からの笑顔を見た王子、舞踏会が終わるまで自分にエスコートさせて欲しいという。 -------------------------------------------------------------------------------- テロリズムとは恐怖におびえた者同士の殴り合いです。 No.2617 投稿日 2001年9月13日(木)09時02分 投稿者 弟切 千隼 USAのテロのニュースを見ていて、「こんなような小説だか映画だかがあった気がするなあ? トム・クランシーあたりで」と思っていたら、やっぱりありました。 USAの人気作家トム・クランシーの小説『合衆国崩壊』−そのままな題名ですね(^^;−です。新潮文庫から邦訳が出ています。全四巻の長い小説です。 『合衆国崩壊』の中ですと、ぶつかられるのは世界貿易センタービルではなくてUSAの国会議事堂です。ぶつかるのはアメリカン航空でもユナイテッド航空でもなく、日航のジャンボ機による「カミカゼ攻撃」となっています。 けれども、この小説中での悪役は日本ではなくてイランです。イスラム世界の統一を目指すイランの指導者が混乱に乗じてUSAを狙い、新大統領に就任した主人公がそれに対抗する……という筋だそうです。 さて、アイディア出しの方へ行きます。 「琥珀の英知」(仮題)転部アイディア出しその10 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− キサラの国で突然革命が起こり、混乱の中でキサラと対立していた権力者たちがことごとく殺される。革命の指導者は以前からキサラに心酔していたと言い、キサラを新しい国の指導者に推す。だが革命の指導者の理念とキサラの理念とは違っていて、指導者は自分の意のままにならぬキサラを邪魔者と見なすようになり、処刑してしまう。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− -------------------------------------------------------------------------------- >小倉さん No.2618 投稿日 2001年9月13日(木)11時34分 投稿者 新木 伸 >小倉さん  なぜ3個を出すのに、丸2日も……(5秒×3ではなしに)。  ――というのはおいておくとして、  その3つのアイデア、前の部分が、どれも「初めて誰かに何かを頼まれた主人公が、最初はいい加減に済ませようとしていたが〜」というものになっているのだろうか?  そもそも僕の書いたアレ――。  「誰かに何かを任された主人公が、はじめいいかげんに済ませようとするのだが、相手が自分を信じていることを知って、その信頼に応えようとする話」――っていうのは、「相手の信頼に応えるように主人公が変わってゆく話」でしょう?  なんでその前半部分を使い回ししてるの?  いまやるべきなのは、「仕事をちゃんとやると達成感がある」ってことを伝える話でしょう?  前半部分だって、それ用に作り出されたもののはずだ。  いまのこれ。  「誰かに何かを任された主人公が、はじめいいかげんに済ませようとするのだが〜」っていう出だしは、これは、「相手の信頼に応える話」用の出だしなのだな。  信頼に値しない行動をしていた主人公が、他人から信頼を受けたことで、信頼に足りる人物に変化するっていう話。  そのために、前半部分では必然的な展開として、「いいかげんにやっている」っていう流れがくることになる。  その前半の展開をそのまま持ってきて、「達成感があること」を伝える話にしようなんて、そもそも無茶なのだが……。気づけよ。  言葉の「ブラックボックス」を使って骨を書いてみろとは言ったけど、前半部分を同じにしてやれとは言ってないぞ。  勘違いしちゃったかな?  うーん。  このあたりも、掲示板でやっていると時間ばかりかかってしまうところなのだな。  面と向かってやっているなら、間違った方向に向かいかけていることを、30秒で指摘して方向修正ができるわけだけど、ネット上だと、これに2日もかかってしまっている。  やっぱり小倉さん、OFFに来なさい。  来れる日時にOFF会を設定してあげるから。  あとOFF会の場では、この程度の話の構図を出すだけなら、本当に5秒で足りるってことも見せてあげるから。  僕とみやびさんと二人でもって。 -------------------------------------------------------------------------------- 話を作ってゆくプロセス No.2619 投稿日 2001年9月13日(木)12時01分 投稿者 新木 伸  仮に僕自身が、「自分でちゃんとやると達成感があるということを知る話」みたいなものを書くことになったとする。  どういうふうに話を作ってゆくか、そのプロセスを書いてみようか。  話の目的は、「達成感を得るというのはいいことだ」みたいなプラスイメージを読者に与えることなわけね。どうにかして感動させて、読者の心を揺さぶらなければならない。  いきなり、そんな感動させられる話がポンと出てくるはずもない。わしら天才じゃないんだから。  だからまず、下準備から始めなければならない。  いちばん最初にやるべきことは、まず、自分が「達成感」というものについて、よくわかっていないことを、自覚するということ。  「達成感」って、なんだろう?  ――というところから入る。  そのことについて、自分がよく知らなかったことを自覚する。自分はいまはまだ、「達成感マスター」じゃない。  だからまず、「達成感マスター」になることから始めなくてはならない。  人はどういうときに達成感を感じるのだろうか? どういう話を読むと、読者は達成感を感じるのだろうか?  達成感っていうのは、ひとつなのか? いくつも種類があるものなのか? いくつも種類があるとしたら、そのうちのどれを描けばいいのだ?  その洗い出しをしてみることになる。  いくつもの「達成感」を語るストーリーの「骨」を出してみる。  これは10個単位。20〜30ぐらい出してみれば、だいたい傾向がつかめるだろう。  これは、「自分の成し遂げたことに誇りを感じる達成感」。  これは、「人のために何かすることの喜びを知る達成感」。  これは、「働いたことで充実した疲労感を得て、それを気持ちよいと感じる達成感」。  こんなふうに、いくつかの分類にしていってみる。  30個の「骨」を出して分類してみても、まだ新しい種類の「骨」が出てくるようなら、もうすこし続けてみる。まあ40個ぐらい出して、分類し終われば、ひととおり理解したことになるだろう。  「達成感」というものには大きく何通りかのものがある――と、自信を持って断言できるようになる。  シンデレラ迷宮でいうところの、「無欲マスター」みたいなもんだな。  おなじように「健気」「気高い」などの「マスター」もいたでしょう?  「達成感」が、いかなるものか、もうわかった。  なら自分がいま書く話では、どの「達成感」にすべきなのか。どの種類を書きたいのか。それが決まる。  そうしてから、いままで出したもののなかからチョイスしてもいいし、いくつかを合体させてもいいし、また新たに別のアイデアを出してもいい。  ここでの選択基準というのは、「どれがいちばん読者を感動させられて、影響力があるか?」っていうこと。  前もって、「どのくらい読者を感動させるか」という水準を決めてある。  その自分の要求する必要水準まで達さないようなら、それはボツにするなり、手直しするなりして、いくらでも修正を入れて、必要水準まで到達させる。  そうやって、話の基本骨格が決定する。  たとえばそれは、「誰かに何かを任された主人公が、はじめいいかげんに済ませようとするのだが、相手が自分を信じていることを知って、その信頼に応えようとする話」とか、そういう一、二行程度に収まるものであったりするわけだ。 -------------------------------------------------------------------------------- オフの話。 No.2620 投稿日 2001年9月13日(木)12時27分 投稿者 杉井光  おひさしぶりです。杉井です。  オフの話にだけくちばしをはさんで申し訳ないのですが、月イチの杉井オフの9月分になぜか小倉さんを呼ぼうという企画が(前々から)ありまして、幸いにしてと言うか不幸にもと言いますか杉井オフと分室オフの参加メンバーがほとんど重なるという事態になりました。最初はジョークで「三日連続合体オフ」などと言ってたんですが、まあこの際ですから一緒にやろうかな、と。「三次会はホテル杉井で〜」とかいうネタもあがっていましたし。  で、そうしますと日程がかなり難しくなってしまうのです。今月の杉井は、母親が倒れたとウソをついて長野県に逃げてしまった主任のせいで相当忙しいので、けっこうスケジュールがきつきつ。なので、来週末くらいしか空いていません。土曜日も仕事なので、できれば日曜〜月曜(23・24)がうれしいです。日曜も、昼過ぎに帰ってきて寝るので、夕方からしか参加できないのですが、「三次会は杉井宅で」は実現できるかと。  教授と小倉さんの予定を優先してほしいのは、もちろんですが。杉井はまだこれから人生長いですし(?)。  そんなわけで、もしホテル杉井を使用するようであれば、23・24でお願いします、ということなのでした。  それでは、また。 http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Miyuki/1757/ -------------------------------------------------------------------------------- 信頼度0 No.2621 投稿日 2001年9月13日(木)13時38分 投稿者 藤極堂 >「三次会はホテル杉井(杉井自宅)で〜」 ――ぼそ。 『飢えた狼の群に羊を放り込むようなものだ』 「コミックパーティ」で「Boys me…」な展開が、杉井っちの頭の中で妄想超臨界していないか心配デス。 というか、自宅はマズイでしょ。やっぱり。 -------------------------------------------------------------------------------- >藤極堂さん No.2622 投稿日 2001年9月13日(木)15時52分 投稿者 唯野教授 それは下衆の勘繰りというもの。 杉井宅オフ会では弟切さんや八神さんなど、女性陣が参加していない方がめずらしい。 ところで、昼食食べる場所って決まってるんですか? -------------------------------------------------------------------------------- >教授。 No.2623 投稿日 2001年9月13日(木)16時25分 投稿者 西鶴翠(みどり)  初稿脱稿お疲れさま。ところで、いつから指摘を始めればいいんでしょう。教授の自己突っ込みの手直しが終わってからかな。それとも、「教授オフ」から? -------------------------------------------------------------------------------- >OFF会とか No.2624 投稿日 2001年9月13日(木)17時45分 投稿者 新木 伸  日程決定。  とりあえず、9/23(日)〜24(月)で、泊まりがけってことで。  ちなみに24日は月曜ですが、祝日です。  ホテル杉井の空室状況に合わせたってこともあるけど、送られてきた参加可能日の最大公約数を取っても、そんなところになる。  時間のほうは、まだ仮決定だけど(映画の時間を調べなきゃ)、こんなつもりでいます。 9/23(日) 12:00〜 各自昼食を取って集合。(新宿?) 12:00〜14:00ぐらい  1次会:映画鑑賞。 14:00〜16:00ぐらい  2次会:適当なところでお茶。雑談or小説談義。 16:00〜17:00ぐらい  杉井宅へ移動、酒、夕飯(鍋)の買い出し。 17:00〜22:00ぐらい  3次会: 22:00〜朝まで       4次会: 9/24 〜08:00ぐらい 解散  それぞれの段階ごとに、途中参加、途中帰宅が可能です。  本番は3次会以降ってことで。3次会だけ参加で、終電前に帰るってのもアリです。  3次会以降になにをやるかは、参加者の参加時間やら、そんなのを見ながら。  唯野指摘大会とか、小倉指摘大会とか、弟切指摘大会とか、そんな企画を用意しているけども。  杉井宅への到着は、いちおう夕方5時以降としてあるけども、何時頃が都合いいのかな? >杉井君  あと、夕食は予算を抑える意味でも鍋かなんかにしたいところだけど、材料の買い出しとかは、こちらでやっていったほうがいいのかな?  前回、僕が参加したときには、材料は杉井君のほうで買ってあったようだけど。  参加予定者は、現在のところ以下の通り。  新木、みやび、西鶴、唯野、小倉、かねやん、杉井。  八神さんも、来るのではないかと思われる。  あと弟切さんは?  ちなみに参加可能日、みんなメールにして、わしのところに送ってきちゃったのね。(^^;  まあ書き方が悪かったか。掲示板に参加可能日を書いて、わしのところには空メール――のつもりだったのだが。 -------------------------------------------------------------------------------- >唯野君の初稿 No.2625 投稿日 2001年9月13日(木)18時00分 投稿者 新木 伸 >唯野君の初稿  OFF会まで10日ばかり出来た。  現状のものをそのまんま叩くよりも、すこし手を入れてから、OFF会の現場でそれを叩いたほうがよいとみた。  唯野君は、書きあげたものに対して推敲やら直しやらを入れたいところだろうけど、それはストップね。細かな推敲などは、いまはやらなくていい。  それよりも一部分に集中して、OFF会までの10日間で、それなりの成果を出してみよう。  集中して直してみるのは、プロローグ。  ここ、現在では原稿用紙換算で、1枚と4分の3ほどだよね。  これをまず、6倍ぐらいに増やす。  原稿用紙で10枚と半分。もしくはそれ以上にしてくること。  ただし内容は変えない。 ・逃げていった少年を気にしている不死者。 ・死体が生き返らないかと、期待している不死者。 ・いつまで待っても生き返らない死体に失望する不死者。  そういった、書かれている要素は増やしも減らしもせず、そのままで。  文章量だけを6倍にすること。  あと、不死者の心理描写は一切省いてくること。  具体的には、以下の太字になっているあたりの記述ね。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  十五年前。  男は、公園の出口がある方角を虚ろな瞳で見ながら、失敗したと思った。二人とも「試して」みるつもりだったのに、一方に時間をかけすぎてもう一方を逃してしまったのだ。  もう足音も聞こえないし、曇り空で月も出ていないのでは追うのは難しそうだ。だがそれよりなにより、はやくも彼の胸を突き破らんばかりに膨む巨大な期待が、追跡よりも確認を優先させた。  彼はひざまずき、足元に倒れる少年の腕を掴むと、街灯の下まで引きずっていった。中学生か高校生であろう少年の体は重かったが、希望に突き動かされる彼にとっては苦にならない。  ようやく明りの下までやってくると、男は少年の体を仰向けにして、襟元をのぞいた。数分前、彼自身が大振りのナイフで作った深く、広い傷が見える。傷口からはなお血が流れ出ており、小さな赤い水溜りを作りつつあった。  男は満足してうなずくと、少年の瞼を指で押し上げ、さらに少年の上着をまくってその左胸に掌を当てた。  さあ……どうだ……?  男は十分待ったが、瞳孔は拡散したままだった。  男はさらに十分待ったが、心臓は停止したままだった。  もう十分経ってからようやく、男はあきらめて立ちあがった。少年は仲間ではなかったのだ。  もはや出血すらしなくなった少年を残し、男は絶望に打ちのめされながら、いずこかへと去った。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  この部分を10.5枚に増量するのは、2日間。  9/14(木)まで。 -------------------------------------------------------------------------------- 訂正 No.2626 投稿日 2001年9月13日(木)18時20分 投稿者 唯野教授 前回の書き込み、昼食→夕食です。 なんでこんな間違いするかな。 >この部分を10.5枚に増量するのは、2日間。  9/14(木)まで。 明日は一日中バイトがあるのにそれは無理ですよう。せめてあと一日下さいませんか? -------------------------------------------------------------------------------- 了解です No.2627 投稿日 2001年9月13日(木)21時04分 投稿者 かねやん  23日はおそらく18時以降、中途参加になると思います。  持っていく必要のものがあれば掲示板(当日であれば携帯)のほうにお願いします。  またお酒が入る席のようですので、参加者のかたのそれぞれ飲めないお酒の酒類を教えていただければ、何かを持参したときに1人で侘びしく呑むことが無くなるのでとても助かります。  皆さんとお会いできるのを楽しみにしております。 -------------------------------------------------------------------------------- OFF会参加します。 No.2628 投稿日 2001年9月13日(木)21時14分 投稿者 弟切 千隼 今日は昼間出かける用があったので、帰宅してから新木さんにOFF会参加確認メールを出そうと思っていたら、出遅れました。 題名通り、弟切も9月23日(日)・24日(月・休)のOFF会に参加します。この日程なら全過程に参加できると思います。 弟切は、毒のあるカエルなどが派手な警戒色をしているのと同じように、「食べるとものすごーい毒に当たって死んじゃうよ〜、へっへっへ」というオーラを発しているので、誰も食べません(^_^)V 安心して下さい > 藤極堂さん。 場所は新宿ですか? おそらく地理に不案内な小倉さんと待ち合わせるのに、わかりやすい場所がいいですね。 小倉さんとかねやんさんに初めてお会いできるのが楽しみです(^_^) 特に小倉さん、お土産に私の好物のういろうを……って、嘘です、弟切は今ダイエット中なのでそんなもの持ってこられたら逆に困りますぅ〜(>o<) 肥満注意報を発令しませんと(爆) --------------------------------------------------------------------------------  達成感… No.2629 投稿日 2001年9月13日(木)22時02分 投稿者 小倉善哉  達成感を知る話を(読者を感動させるように)書き上げるには、たっせいかんますたーにならなきゃいけないのですね。言われてみれば「そりゃそうだ。達成感も分からないで、かける訳がない。当然だよなあ」と思うのですが…(凹)。  何か色々…なんで気付かないんだろうなあ、とか、なんでそういう方向に爆走するかなあ、とか、自分に対してがっくしです。  自己嫌悪しているうちに、芋蔓式に心の中の開かずの扉の鍵を掘り起こして、うっかり開けてしまい、3分くらい凹みましたが、そんな小説とは関係のないことでへこたれてる場合ではないのでした。  達成感、というのはつまり、目標を達成したとき(もしくはその後)の感情──満足感・昂揚感──ですよね。  もう一度、パターンを探すところから、やり直してきます。 -------------------------------------------------------------------------------- >唯野君 No.2630 投稿日 2001年9月13日(木)22時16分 投稿者 新木 伸 >唯野君  んじゃ、あと1日追加。  あと、もっと言葉に神経を使うように。  「下種の勘繰り」っていう言葉は、「この下種野郎め、妙な勘ぐりしてんじゃねーよ」的なニュアンスで使われる言葉であって、いわば侮蔑の言葉ね。  唯野君がどういうつもりで発したにせよ、相手はその侮蔑のニュアンスとともに、その言葉を受け取るよ。 -------------------------------------------------------------------------------- レスなのです。 No.2631 投稿日 2001年9月13日(木)22時25分 投稿者 小倉善哉 >藤極堂さん  心配してくださってありがとうございます(^^;  えーと、杉井さん宅へは弟切さんも行かれているようなので、そういう意味での不安はありませんでした。小倉も深夜になると、まぶたが閉じるクチですので、いろいろご迷惑をかけそうですが…寝言とか歯軋りとか。あう(T-T) >かねやんさん  酒が入ると寝てしまうので、出来るだけ飲まないでいようと思います(笑) >弟切さん  わかりました。一口ういろうを持っていきます(笑) -------------------------------------------------------------------------------- >小倉さん No.2632 投稿日 2001年9月13日(木)22時29分 投稿者 新木 伸 >小倉さん 「達成感、というのはつまり、目標を達成したとき(もしくはその後)の感情──満足感・昂揚感──ですよね」  そうしてひとつの定義を考えついたなら、もうすこし疑ってみる。  「目標の達成」というのは、達成感にとって必須なのだろうか?  目標を達成しないで得る達成感というのはあり得るのだろうか?  本人が目標を自覚している必要があるのだろうか? 無意識的にせよ、なにか目標があって、それをクリアすると達成感が生まれるものなのだろうか?  ……みたいな。  「達成感」というのは、何で。  どんなもので。  どこからどこまでが「達成感」のストライクゾーンで。  ……そのくらい、人に簡潔明瞭に答えられるぐらい、達成感について熟知してみよう。  無欲マスターと同じぐらいまで。  そうしたら、色々な場合場合において、「達成感」の具体例とかを出してみる。 ・自分の設定した厳しい勉強のノルマを、夏休みの間欠かさず果たした学生。→達成感ど真ん中。 ・親にねだって飼い始めた子犬が、ぜんぜんなついてくれなくて、でも散歩とかエサをあげたりとか、色々と世話をしているうちに、ついになついてくれた話。→外角低め。でもストライクゾーン内。 ・ずっと胸に秘めていた片思いの気持ちを、意を決して告白して、だけどフラれてしまった女の子。→達成感、ぎりぎりストライクゾーン内。かなり怪しいところ。 -------------------------------------------------------------------------------- 余談 No.2633 投稿日 2001年9月13日(木)22時39分 投稿者 新木 伸 >○○マスターとか  なんにせよ、「○○マスター」にならないでは、お客さんにお金をもらうようなものは、とうてい書けやしません。  世の中にはいろんなマスターがいるのです。  「女の子に取り囲まれてうはうはな主人公」マスターとか、「主人公のことをお兄ちゃんと呼んでくる幼なじみの年下の女の子」マスターとか、そりゃもう、いろいろと。  「狂った不死者」マスターとか、そういうのもいるに違いない。  ものを書くからには、こだわりをもたなきゃだめ。  書こうとしているその「もの」に関しては、ほかの誰よりも自分がいちばんこだわっていて熟考を重ねていて、深い造詣を持った第一人者なのだっ――という意気込みを持たんと。  だって自分がその「もの」について第一人者でなければ、他の誰かが、それを書きゃいいんだもの。  わざわざ自分が苦労して書く必要などない。  自分が「それ」を書かなきゃ、他の誰が書くというのだ? ――というのが、真の創作のモチベーションというものです。 -------------------------------------------------------------------------------- 世の中は甘くない(^^; No.2634 投稿日 2001年9月14日(金)03時05分 投稿者 はせがわみやび  というわけで、自分の「ケーキ・ケーキ」の話。 >>ケーキ・ケーキ   西鶴さんに、「結果として、不必要なケーキを食べたりもらったりする話なわけですよね。これに対する適当な初期設定は、「ケーキを」食べたい、というものであるべきはずです」と言われたのだけど、これはヘンじゃないか、と思ったんだよね。  なんでだろう、と考えてみると。  つまり、こういうことじゃないだろうか。  ケーキを食べたいと思っている主人公は、ケーキを食べた時点でトクをしてしまっている。  それでも「食べ過ぎてケーキを嫌いになる」までいけば、最初のオトク感が消えてしまうから、いいのかもしれない。でも、ケーキを好きな女の子がケーキを嫌いになっちゃうのもなあ、可哀想だ……とか思ったり。  と、つらつらと考えているうちに思いついた。  じゃあ、発想をひっくり返して、ケーキの嫌いな女の子にしたら、どうだろう?  ケーキ嫌いの女の子が、ケーキを食べなくちゃならなくなる。  食べたくないから、発明品に頼る(ちゃっかりと)。  ところが、うっかりしていたために、結果的にケーキを食べることに……。  ふむ。でも、ケーキ嫌いって……なんで、そんな特定のものが嫌いなんだ?  じゃあ、こうしよう。  主人公は、甘いものが嫌いで、辛いものが好き。  で、アイデアのダイエット薬を、味覚変換薬に変更。  そーすると、こんな感じになる。まず、ざっと書いてみた。 ・好きなアイドル歌手のコンサートチケットを手に入れ損なう美春。 ・同じチケット(立ち見のA席)がケーキ屋の大食い大会で、ケーキ十個を制限時間内に食べきれば景品としてもらえることを知る。 ・美春は、辛いもの好き。相手がケーキでは歯が立たない。そこで、祖母にいい発明品はないかと尋ねる。 ・味覚変換薬を取り出す祖母。七色のタブレットのひとつひとつが、食べたものの味を変えてしまう薬だった(正確には味が変わるのではなく、脳に伝わる味覚情報が変わる)。甘味を辛味に変えるタブレットを借りる美春。 ・美春が甘いものが苦手なことを知っている友人は、美春の無謀な挑戦を止めるが、味覚変換薬(甘→辛)を飲んだ美春は、自信ありげにケーキ屋の主人に大食い大会への参加を申し込む。 ・運ばれてくるケーキたち。食べてみると確かに辛く感じる。これならなんとかなりそうだと美春。 ・さすがに10個はきつかったが、なんとかクリアする美春。 ・ケーキ屋の主人が、あと10個食べると、チケットがS席の最前列になるけど、どうするか、と聞いてくる。もちろん、そこで失敗した場合は、チケットそのものがもらえない。 ・お腹がいっぱいだが、辛味には強い美春。間近にあこがれのアイドルが見られるかもと、主人が語る詳細を聞かずに(←ここがうっかり)、挑戦を受ける。 ・主人が運んできた11個目のケーキを口にしたところで、それがほのかに甘いことに気づく。 ・慌てる美春に、友人たちがなぜか「よかったね」の励まし。新たな10個は、変わり種ケーキでジンジャー風味だの、カレー風味だののケーキだったのだ。 ・地獄の苦しみの中(笑)、なんとか食べきる美春。チケットを手に入れる。二度とケーキなんて食べるもんかと誓う。 ・自宅に帰る美春。母が美春に言う。「今夜はあんたの好きなカレーにしたわよ」。  おあとがよろしいようで…(って、落としてどうするかな(^^;) みやび -------------------------------------------------------------------------------- これ好きです No.2635 投稿日 2001年9月14日(金)06時13分 投稿者 かねやん  うっかりして変わり種の辛いケーキ=甘く感じるケーキを食べることになってしまう。  この流れ、とても好きです。  ただ、新たに食べる数も10個なのが気になります。  甘く感じてしまう辛いケーキを10個食べられるのなら、最初のケーキだって食べることができるじゃん、と思ってしまうのが一点。  10個食べた時点で苦しくなっているので、新たな挑戦も味と量への挑戦なのは、普通の人は辛いケーキを食べることはつらいけど、美香なら大丈夫。という美香の特性が薄まってしまう気がするのがもう一点です。  あと個人的に美香が、聞いていたら挑戦をそこで止めるような娘じゃない、と感じましたので、うっかり度が弱い気がします。 >味覚変換薬を取り出す祖母。七色のタブレットのひとつひとつが……  この設定だと辛味が甘味にならないような。 >自宅に帰る美春。母が美春に言う。「今夜はあんたの好きなカレーにしたわよ」。  チケットが欲しいけど、苦手の甘いものを食べなくてはいけない→祖母の発明品で解決して挑戦→結局甘いものを食べなくてはいけない→追い討ちをかけるように家でも甘いものが。  何かねじれているような気がします。  また、カレーくらいなら「ごめん、今日はちょっと食欲無いの」で済んじゃいそうです。これが滅多に手に入らない高級品で、美香の憧れだったらわかるのですが。 -------------------------------------------------------------------------------- マスターへの道は果てしなく遠いです。 No.2636 投稿日 2001年9月14日(金)11時59分 投稿者 弟切 千隼 そもそも、自分が何のマスターになりたいのかさえわかっていない状態では(爆) まずは目標を定めるために、今日もアイディア出しをします。 「琥珀の英知」(仮題)転部アイディア出しその11 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− キサラにとって大事な人物−家族、恩人、恋人など−が敵によって殺され、彼女はそれまでの穏健な路線を廃して復讐の鬼と化す。しかし自分が行なったテロにより幼い子供が家族を失い、おびえきっているのを見て、自分は弱い人々を救うために闘っているのではなかったかと再び回心する。テロの被害に遭った人々を救う活動を始めたところで、キサラはテロの実行者として逮捕され、処刑される。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 小倉さんへ > ああありがとうございますぅ(^^; オフ会までには体重が目標数値に達するよう努力します。 そういえば私、一口ういろうって食べたことがありません。 -------------------------------------------------------------------------------- >かねやんさん No.2637 投稿日 2001年9月14日(金)14時46分 投稿者 はせがわみやび >味覚変換薬 >この設定だと辛味が甘味にならないような。  えーと。  味覚って、甘味と辛味だけじゃなくて、酸味とか渋味とかあるなあ、と思ったんですね。で、甘味と辛味だけ取りかえる薬「だけ」あるのって、不自然かなぁと。  まあ、4つの味があるとして、4つから任意の2つの味を取りかえるとすると、えーと、4つから2つ取る組合せだから、4C2で、6通り?  6種類あるタブレットのひとつ、という意味だったです。  あらすじにするときは、甘味と辛味をひっくり返す薬、ってことだけが分かればいいかな。 >ケーキの数  んーと…(頭を絞っている)。  ああ、そうか。これはマズイ。増長→増長→ずっこけって、こなくちゃいけないんだから、辛味ケーキを一口食べて、「おや、甘い?」と感じるまでは、イケイケ・ゴーゴーでなくちゃいけないんだ。  って、ことは、「なんとかクリアする」じゃダメだよな。ここは、「軽々クリア」だろう。しかも、追加のケーキの数のほうが少ない。5個とか、3個とか。  よし、楽勝! と思って口に入れたら、「うっぷ!」と、まるで「あずまんが大王2」で大阪が激口を口にしたときのような顔になる、うん。  量でなくて、味にしたのは、「苦手な味のものは、たとえ一口でも大苦痛」ってとこにポイントがあるわけだからして(^^;。   >何かねじれているような気がします。  では。  チケットを入手できないパターンというのも考えてみた。  ・好きなアイドルのチケットを手に入れたい美春。  ・甘辛変換薬のおかげで10個はクリアするが、続いて出た辛味ケーキのため大ピンチ。  ・最後の1個が食べられず、チケット入手できず。傷心の美春は、家でそのアイドルの出る特番でも見ようととぼとぼと帰る。  ・家では、母が美春のためにと大好物のカレーを作って待っていた。  ・「ごめん、今日はちょっと食欲無いの」。美春は、そのままTVのリモコンを手に居間に行こうとする。  ・怒りの大魔人と化す母。「TVは食事が終わってからです!」  ……なんか、子どもの頃に良く聞いたよーなセリフだ(笑) -------------------------------------------------------------------------------- 上に追加 No.2638 投稿日 2001年9月14日(金)14時57分 投稿者 はせがわみやび  美香(ミカ)じゃなくて、美春(みはる)ですよー(^^;。 -------------------------------------------------------------------------------- 美春……!? No.2639 投稿日 2001年9月14日(金)19時36分 投稿者 かねやん  本当だ、美春だ。なぜ美香と思ったのだろう?  検索をかけてみると最初に美香の名が出てきたのは ---------------------------------- No.1683 投稿日 2001年5月24日(木)03時24分 投稿者 かねやん >みやびさん 『鏡の国のダイエット』(3)  最後の祖母の一言、美香の…… ----------------------------------  なるほど、一番最初から間違っていて、それが4ヶ月間ずっとインプットされていたのか。  こいつは凄いやっ……はうっ  ここまでくると、もはや嘆いていいのやら自慢していいのやら。  みやびさん、美春さん、本当に申し訳ありませんでした。 >味覚って、甘味と辛味だけじゃなくて、酸味とか渋味とかあるなあ、と思ったんですね。で、甘味と辛味だけ取りかえる薬「だけ」あるのって、不自然かなぁと。  なるほど、その中で選んだのが甘辛変換だったのですか。  確かに全ての変換があったほうが自然ですね。 -------------------------------------------------------------------------------- なべなべ。 No.2640 投稿日 2001年9月14日(金)19時46分 投稿者 杉井光  予定あわせ成功。いえー。  杉井宅集合、17:00で問題ないです。いつもそんくらいだし。寝てるかもしれないけど。  ところで途中参加で杉井宅を知らない人が……かねやんさんだけか。うーんどうしよう。杉井宅の電話番号を送っておいたほうがいいのかな。それとも、府中駅で新宿方面から来襲の新木軍と合流? それだとタイミングあわないか。  あー、鍋の季節にはまだ早いような気もしますが、鍋にしますか。人数的に。って、何人来るんだ一体……。  例によって、鍋の材料は杉井が買って仕込んでおきますので、それ以外の食べ物&飲み物はみんなで買ってきてください。  ではー。 http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Miyuki/1757/ -------------------------------------------------------------------------------- 鍋の後は No.2641 投稿日 2001年9月14日(金)20時56分 投稿者 さつき やっぱりおじやでしょう。 杉井さん> 月イチでOFF、良いなぁ。 東京在住ならぜひ参加させてくださいと申し出る所なんですけど、こういうところが地方在住の悲しさです。 もしいつか機会があったら参加させてください。 新木さん> 蟻地獄参加許可、ありがとうございます。 来週一杯くらいで粗筋を上げます<遅いでしょうか? 温泉OFFはまだ流動的みたいですね。そういえば、温泉OFFの掲示板があるようですね。参加者の方々に挨拶をしておきたいので、よければそこのアドレスを教えて下さい。 それでは、久しぶりに課題出させていただきます。 なかなかネタが浮かびません。もっと頭をひねらねば。 さつき26(無欲、レベル1、9月10〜9月15、1/7、今週0個、合計2個) ・舞踏界の記念に、綺麗な模様のハンカチが先着順で配られる。配布場所はすぐ近くだったが、シンデレラはもらいに行こうとはしない。 ・後ろから来る配布場所に向かう人々へ道をあけながら、隣の男性に「綺麗なハンカチですよね」と洩らすシンデレラ。 ・あなたはもらいに行かないのですかと尋ねる男性に、人数分あるわけではないですからと答え、ハンカチを手にして喜ぶ女の子を見て笑顔を浮かべるシンデレラ。 ・話していた男性に踊りを申し込まれるシンデレラ。男性が王子だと気づくのはもう少し後のこと。 -------------------------------------------------------------------------------- 謝罪 No.2642 投稿日 2001年9月14日(金)23時06分 投稿者 居間爺 半年ほど前まで、参加させていただいていた、Imaginaterです。 突然、書きこみをやめてしまい、すみませんでした。 この度は、脱落宣言をしに参りました。 理由は、単純に追いつけなくなってしまったからです。 そうとわかっているのに、何ヶ月も脱落宣言を先延ばしにしてきてしまったのは、いつかやろういつかやろう、と踏ん切りがなかなかつかなかったためです。 自分の継続力の足りなさをつくづく感じています。本当に申し訳ありません。 荒木さま、そして参加者の皆さま、色々と教えてくださりありがとうございました。 今までお世話になりました。 では。 -------------------------------------------------------------------------------- 名前の訂正 No.2643 投稿日 2001年9月14日(金)23時08分 投稿者 Imaginater 上の書きこみは、私のものです。 失礼しました。 -------------------------------------------------------------------------------- 達成感考え中。 No.2644 投稿日 2001年9月14日(金)23時09分 投稿者 小倉善哉 ○「目標の達成」というのは、達成感にとって必須なのだろうか?  必須です。ええと、断定形で、必須です。  新木さんが例にあげた、「ずっと胸に秘めていた片思いの気持ちを、意を決して告白して、だけどフラれてしまった女の子」は、ぱっと見、目標を達成していないように見えるけれど、実はそうではない、と思います。  彼女の目標は、両想いになることではなく、告白することそれ自体なのではないかと思うのです。だから、ふられても達成感を得られるのではないかと考えました。 ○ 本人が目標を自覚している必要があるのだろうか?  自覚している必要はない、と思います。ただ、達成感を得るための目標は、本人が設定したものでなければならない、と考えました。  「試合に勝つために、コーチが特訓メニューを提示し、選手がそれをやりとげた」という構図があったとします。  特訓をこなす、という目標はコーチから提示された訳ですが、それを選らんだのは選手です。つまり、「コーチの提示した特訓をこなす」という目標を選手が設定したことになるのではないかと考えたわけです。  ただし、特訓をこなしただけでは、選手は達成感は得られない、とも思いました。  特訓をこなすという目標は、試合に勝つ、という大きな目標の前の小さな目標だからです。特訓をやり遂げた末に、試合に勝てた場合に、達成感は得られるはずだと思います。  ええと、ところが、ここまで考えて、負けた場合のことを考えていないことに気付きました。負けた場合、試合に勝つという目的は果たしていません。この場合、達成感は本当に0なのかどうか、ということを、考えてみます。 ○連絡  ええと、土日は、ちょいとヤボ用で不在なのです(^^; と、いう訳で、月曜日まで、レスが返せません。すみません。 -------------------------------------------------------------------------------- No.2645 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- 小笠原村でも都内は都内 No.2646 投稿日 2001年9月15日(土)15時14分 投稿者 弟切 千隼 神奈川県在住なのになぜかいつも都内の「杉井邸オフ」に参加している弟切です。 でも首都圏の人ごみは苦手で、内心泣きべそをかきながらいつも京王線に乗っています。 さつきさんへ > 私もかつて地方在住者だったので、お気持ちはわかります。いつか時間とお金の余裕のある時−冬休みくらい?−にオフにおいで下さい(^_^) では、アイディア出しに行きます。 「琥珀の英知」(仮題)転部アイディア出しその12 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− キサラは敵方に一服盛られて−あるいはその他の技術によって−記憶を失ってしまう。キサラの頭の良さに目をつけた敵方は、彼女を殺すよりも味方に付けて利用しようとし、権力者側の男に記憶をなくした彼女の世話をさせて、彼女とその男を結婚させる。キサラは男の妻として権力者側に協力するようになるが、ふとしたきっかけで過去の記憶を取り戻し、再び抵抗するようになる。彼女の意志をくじくことは不可能だと知った敵方は、彼女を処刑する。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− -------------------------------------------------------------------------------- No.2647 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- 書き直し No.2648 投稿日 2001年9月15日(土)19時02分 投稿者 白黒猫 昼の書き込みがちょっと書き間違いがあったので、再投稿です。 OFF会参加できない者は、唯野さんへのツッコミ、ここに書いていいんでしょうか。それともメールで送るべ き? >シンデレラ迷宮 白黒猫11(無欲、レベル1、9月10日〜9月16日、今週0個、合計0個) ・お城では貴族でも滅多に飲めない高価なお酒が振る舞われる。 ・皆、我先にとお酒を貰う列に並ぶ。。 ・我慢できないほど喉が乾いたシンデレラ、順番を待つ間、給士にジュースを貰って飲む。 ・ジュースが十分美味しいので、お酒はやめにするシンデレラ。 ・王子が会場に入場。客がの中でしらふのはシンデレラだけ。 ・王子、シンデレラをダンスにさそう。   白黒猫12(無欲、レベル1、9月10日〜9月16日、今週0個、合計0個) ・女性達のおしゃべりに加わるシンデレラ。 ・話題の種を求められ、魔女のことを思い出して、もしも今最も欲しい物をあげようといわれたら、何を求め るか、と聞話を振る。 ・皆、王子の心を貰う、なら自分は王子を惚れさせる位の美貌を貰って一石二鳥を狙う、なら自分はドレス を、宝石を、 と際限がない。 ・それで自分は何が欲しいのかと聞かれたシンデレラ、馬車に酔ったので王子の前でシャンとしてられるよ う、酔い止めの薬が欲しいと答える。 ・その時シンデレラ達のすぐ近くの入り口から王子が入ってくる。会話が聞こえていた王子、シンデレラに酔 いが治まってから踊って欲しいと申し込む。 白黒猫13(無欲、レベル1、9月10日〜9月16日、今週0個、合計0個) ・気後れしてダンスも食事もできないシンデレラ。会場から庭園に出、散歩して過ごす。 ・欲深な貴族を嫌って庭に出ていた王子に出会うシンデレラ。自分がもてなしを怠ったせいで退屈させたか と謝られる。 ・シンデレラ、舞踏会ばかりか素敵な庭園も見れ、王子と会話までできて素晴らしい想いをさせて貰ったと 答える。 ・王子、シンデレラにダンスを申し込む。 -------------------------------------------------------------------------------- 原油タンカーをシージャック。空母にカミカゼアタック。(次にこんなん実行されたら嫌です) No.2649 投稿日 2001年9月15日(土)22時46分 投稿者 藤極堂 >白黒猫8 ボツ。謙虚なシンデレラ。 >白黒猫9 ボツ。 「ダンスの腕前で花嫁を選ぶ」公約を破ってもいいの? >白黒猫10 ボツ。 >・シンデレラ、パートナーの自分のせいだと謝ろうとする王子に、相手をして貰えたおかげで短くともすばらしい思い出ができたとお礼をいう。 これが王子の気遣っての返答のようにも聞こえます。 つまり本心では違うのでは? と感じるのですね。 あくまで私はですが。 >さつき26 OK。 >白黒猫11 ボツ。シンデレラ我慢強くないだけやん。 >白黒猫12 ボツ。 馬車と御者と馬とドレスと靴を用意してもらったあげく、まだ酔い止めの薬が欲しいとほざくかこの女!! 魔女をパシリ扱いするシンデレラ。 >白黒猫13 ボツ。 舞踏会で王子が客をもてなす義務なんかあるわけないと思うのですか? >白黒猫さん 変なところで文章が切れています。 改行無しで続けるか、マンガの吹き出しセリフのごとく単語で改行した方が読みやすいと思います。 -------------------------------------------------------------------------------- バイトクビになった……。 No.2650 投稿日 2001年9月15日(土)22時56分 投稿者 唯野教授 まあこのご時世だからクビになるのは仕方ないとして、帰り道呼び出されて「次からこなくていいよ」ってのはどうかと思う。こんなことなら社員割引で色々買い占めておくんだった。ああ、愛しのリブレットL1を手中に収める日が遠のいていく。鬱。 >プロローグ増量 課題部屋の方にアップしておきました。 これでも頑張ったつもりなのですが、五枚に達しませんでした。 正直言って、無駄な情報を入れずにこれ以上増量する方法が皆目見当つかんです。 10.5枚なんて、兵隊を登場させて点呼を取らせるしか……。 -------------------------------------------------------------------------------- カメラワークを意識しましょう。 No.2651 投稿日 2001年9月15日(土)23時53分 投稿者 藤極堂 少年や男の服装とか、 公園の規模や種類とか、 場所が都心か地方都市か住宅街か臭わせる描写とか 不死者が時間を確かめるための実際の行動とか、 客観的な視点で映像的な情報を増加させればいいと思いますが? あと、改行を多くしてひらがなにする漢字も多くしておく。 -------------------------------------------------------------------------------- たわけ No.2652 投稿日 2001年9月16日(日)16時49分 投稿者 新木 伸 >唯野君  もっと描写を増やせ。  こんなんじゃ、ぜんぜん足りゃしない。  話にならん。  倒れている死体のようすだとか、首から流れた地でできた血だまりの様子だとか、男が死体を引きずってゆく様子だとか、男が絶望する様子だとか、いろいろとこのプロローグのポイントとなるべき部分で、描写すべきところはいくらでもあるだろう。  いまのこんなもんは……。  これ、描写とはいわんぞ?  泣き言はいらん。  10枚にしてこい。  最低でも現在の倍の文章量にして、ちゃんとした「描写」にしてくること。  水増ししろといってるんじゃないよ。  重要なところを、もっと描き込めと言っている。  描写しろと。 -------------------------------------------------------------------------------- 私が見たときにはすでに20HITSでした。 No.2653 投稿日 2001年9月16日(日)20時33分 投稿者 西鶴翠(みどり)  教授のプロローグ。  細かく突っ込んでいけば、自然と増量されるでしょう。突っ込みに関しては、見た目が煩雑になるので「と思う」という言葉を省略しますが、数多くの見解の一つとして、読んでくださいませ。 >十五年前。  これが読者にとって必要な情報かどうか、また、冒頭に持ってくるべきか否か、検討の余地あり。 >足音を追いかけようとして  つまり、「男の目は見えない」という描写に見える。あとで、公園が暗かったのだと分かりますが、この時点では勘違いされても仕方がない。 >踏みとどまった  なぜ、三歩で踏みとどまったのか。きっかけを描写すべし。 >地面にうつぶせに倒れ、首から流した血で真っ赤な水たまりを作る少年の姿がある。  文の構造が複雑なので、状況の把握が難しい。 >公園の出口へと駆け足で向かうその音はもうほとんど聞こえなくなっている。  せっかく視線を足音の方に戻したのに、目を使っていない。また、ほとんど聞こえなくなっている足音の方に視線を向けたのも、不自然。 >追いかけるつもりならば今すぐに駆け出さねば、簡単に逃げられてしまうだろう。  すでに、追うことをやめていたのではなかったか。「逃げられてしまう」というのは、微妙に男の内面を描いてしまっている。この段落の前半部分は追うことをやめた男の描写になっているのに対し、後半は追うという選択肢がまだ男の頭の中に入っている。 >しかし男は再び  何が「しかし」なのか。 >彼はもう一度、公園の出口の方を見やった。  何度「少年」と「足音」の間の視線の往復をすれば気がすむのだ。 >そして大きく息を吐き、肩から力を抜くと、少年のもとへと足早に駆け寄った。  力を抜いてから駆け寄るのは、全く緊張感のない人の行動。 >空にかかる半月では、少年の体を子細に照らし出すことはできない。  文がねじれている。 >上体を起した。  少年の上体を起こしたのか、男が上体を起こしたのか、一読では判別不能。文脈を見ないと分からない。 >百メートルほど向こうに街灯を見つけた。  薄暗いところでの街灯探し。「見つける」までもなく、目に入る。 >首筋からの出血が、  このように書くと、勢いよく首筋から血が飛び出ているように見える。 >男はそれを苦にする様子一つなくずるずると音を立てながら運んでいく。  ずるずるとひっぱる格好を想像すると、苦にする様子一つない、とは思えない。 >重労働  やはり、重労働なのか。 >ようやく  これは、運ぶのが苦であったということでは。 >男は先ほど作った  男「が」、でしょう。 >そこにわずかに希望の光があるようだった。  これは、主観描写。誰かが男を見ているということ。 >鼓動はまったく感じられない。  この動作は、街灯に運ぶ前にやっておくべき。 >彼はそこで脱力し、  私の個人的な見解ですが、男は八つ当たりくらいしそうに思えます。  「十枚半」なんですから、具体的につかみどころのある「何かを表すエピソード」があるべきはずなんですが、それがないように見受けられました。簡単に言えば、「プロローグで何を印象づけたいのか不明」という状況に思えます。  シンデレラのときは、「無欲」を表しました。今回も、 ・逃げていった少年を気にしている不死者。 ・死体が生き返らないかと、期待している不死者。 ・いつまで待っても生き返らない死体に失望する不死者。  などを踏まえた上で、少年、不死者、死体などの何かを表すエピソードを考えてみたらいかがでしょう。「表現すべき何か」を見つければ、自然と量も増えるでしょう。ヒントにならないヒントを言えば、「永遠」とか「孤独」とか(?)そんなエピソード。新木さんが書いたところを見ると、「気にしている」とか「期待」とか「失望」とか。 それでは。 -------------------------------------------------------------------------------- >>重要なところを、もっと描き込めと言っている。 No.2654 投稿日 2001年9月16日(日)21時09分 投稿者 はせがわみやび  なにが重要かわからなくなったら、プロットを見なおそうね。  プロットを見てもわからなくなったら、コンセプトを見なおしましょう。  そのために、気合入れて作ったんだから。  さあ、やってみよう! (書きなおしたプロローグは、前よりずっと読んでて楽しかったよ)みやび -------------------------------------------------------------------------------- うぉ!? No.2655 投稿日 2001年9月16日(日)21時21分 投稿者 はせがわみやび  西鶴くんに間に入られちゃった(^^;  いかん、ちゃんと見てから書きこむんだったなあ(^^;  恥ずかしいから、ツッコミを追加してやるぅ(ひ、ひどい…) >>>十五年前。 >> これが読者にとって必要な情報かどうか、また、冒頭に持ってくるべきか否か、検討の余地あり。  ……ここ……不死者視点じゃなかったっけ? 不死者が「十五年前」って、じゃあ、ほんとの時制は現在だったのかしらん?(^^; >>男が少年を運ぶところ  このままだと、男が力持ちなのか、ひ弱なのか、わからないと思ふ。 >>>彼はそこで脱力し、 >> 私の個人的な見解ですが、男は八つ当たりくらいしそうに思えます。  まず、「脱力し」って、「描写」だろうか?  そーじゃなくて、脱力するってどーなることなんだ? 唯野風、「これが不死者の脱力とゆーものだ!」ってやつを読者としては食べさせて欲しいぞっと。 >>「プロローグで何を印象づけたいのか不明」  ごもっとも。 -------------------------------------------------------------------------------- >唯野君 No.2656 投稿日 2001年9月17日(月)00時25分 投稿者 新木 伸 >唯野君  このプロローグでのコンセプトは、なんなのか?  西鶴君がそういういい指摘をしているわけだけど、例に持ち出してきた僕の書きこみのところで、ひとつ抜けていたので、ちょっと補足。 ・逃げていった少年を気にしている不死者。 ・逃げていった者のことを忘れる不死者。(ここ忘れてた) ・死体が生き返らないかと、期待している不死者。 ・いつまで待っても生き返らない死体に失望する不死者。  ちなみにこんな中にも、ちゃんと「起承転結」って存在しているんだよね。  ポチひとつひとつが起承転結のそれぞれに相当している。  ちなみにこれって、唯野君がプロットに書いていたものを、整理して言葉を変えて書き直してみただけだぞ。  なにが大事なのかをよく掴んで、そこを増量しろ。  大幅に。  あとみやびさんの指摘にも、すこしばかり解説。 >>彼はそこで脱力し、その場に尻をついて、しばらく何もせずにその場に座り込んでいた。  「脱力し、」――と書いてしまうのは、これ、描写じゃない。  描写とは、人間のそういう状態を文章によって描き出すことなのだな。  力の抜けるその様子を書くの。文字と文章によって、その状態を「描いて」「写す」。だから描写っていうんだ。  決して――。  「脱力した」とかいって、ひとことの単語で済ましてしまうようなものを、描写とは言わない。  脱力するというのは、つまり、どういうことなわけ? -------------------------------------------------------------------------------- 昨日は米軍機の騒音がひどかったです。 No.2657 投稿日 2001年9月17日(月)10時00分 投稿者 弟切 千隼 沖縄県に次いで米軍基地が多い神奈川県在住の弟切です。 日本側との申し合わせにより、通常日曜日に米軍が演習を行なうことはないのに、昨日は夜間まで米軍機の轟音が絶えませんでした。明らかに空母への発着を想定したタッチアンドゴーの演習でした。あれは低空でバーナーをふかすので特にうるさいんですよね。 例のテロ事件直後は、米軍機の飛行音が全く聞かれず、不気味なほど静かでした。それが二日ほど経ってから異例の頻度で飛行音が聞かれます。戦争ってこうやって始まるのかも知れない、と思っています。 さて、ちょっとレスをしてから課題のアイディア出しへ行きましょう。 藤極堂さんへ > パーティの性質にもよりますが、欧米の場合、招待した側は招待客が楽しい時を過ごせるようできる限り気を使うのが礼儀とされています。ですから白黒猫さんの案13はその点では間違ってはいないと思います。 唯野さんへ > どう描写していいのかわからない時には、実際にやってみるといいですよ。近所の公園に立って、「自分が不死者で、今、足もとに殺したばかりの人間が転がっていたら」と想像してみるとか、外でやるのが恥ずかしいなら自分の部屋で不死者になったつもりで足もとに死体のつもりの枕や座布団を置いて演技してみるとかすると、見えてくるものがきっとあります。 では、アイディア出しへ。 「琥珀の英知」(仮題)転部アイディア出しその13 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− キサラは敵方に誘拐され、ある古代人の遺跡へ連れてこられる。キサラはそこで、自分が失われた古代人の技術を使って作られた古代人のクローンだと知る。ある遺跡に使える設備と新鮮な遺体が残っていて、すべての原理はわからなくとも試行錯誤しているうちにやっと一体だけ成功したクローンがキサラだった。敵方はわざとキサラを自由にさせ、どのように成長するかを観察していたと言う。彼女の権力側への抵抗ぶりが目に余るようになったので、敵方は彼女を「回収」したとキサラは聞かされる。 敵方はキサラの優れた頭脳とこの遺跡に残された設備を使って、世界に再び科学技術文明をもたらそうと彼女を説得する。キサラは権力者たちが科学技術を独占して支配階級として君臨するつもりなのを見抜いて断る。キサラは二度と自分のような者が作られないように遺跡を破壊して逃げる。だが再び敵方に捕まりそうになったキサラは、自分の死体が悪用されないように煮えたぎる噴火口に身を投げる。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「琥珀の英知」(仮題)転部アイディア出しその14 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− キサラの国で悪性の伝染病が流行し、キサラは自分の医療知識を生かして献身的に人々の治療に当たる。その甲斐あって人々のキサラに対する目が次第に温かくなる。しかしそれに危機感を抱いた敵方が、伝染病はキサラがわざとはやらせたのだというデマを流し、多くの人々は権力側の大宣伝にごまかされてそれを信じてしまう。キサラは伝染病をはやらせた罪で逮捕され、処刑される。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− -------------------------------------------------------------------------------- No.2658 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- 高貴な鷲 No.2659 投稿日 2001年9月17日(月)11時31分 投稿者 唯野教授 アメリカの本土防衛作戦の名前が「ノーブル・イーグル」に決まりましたな。韻を踏みながら作戦名にアメリカの象徴を持ってくるあたり、かの国の本気っぷりがうかがえます。 ちなみに某所では「高貴な鷲」という日本語訳はいかがなものかということで、いろいろな代案が出されていました。 曰く、「高貴の鷲」「高貴なる鷲」「気高き鷲」「誇り高き鷲」「ぶち切れたゴリラ」「怒りのアフガン」…… >皆々様 アドバイスどうもです。 どうも私はまだ描写というものがよくわかっていないようです(前の分室オフ会ではわかった気がしたのに……)。 あと、薄々感じていたのですが、どうも近視眼的なようですな。広い視点から俯瞰して「こことここは他の部分より強調しなければならない」というのが出来てないように思えます。 今日中にはなんとか改善案を出したいと思います。 -------------------------------------------------------------------------------- 描写についてはえらそーなことは言えんのだが(苦笑) No.2660 投稿日 2001年9月17日(月)11時50分 投稿者 榎野英彦 その場に主人公を立たせて、主人公のつもりになってあたりを見る。 いろんなものが見えるはずだよね。 最初は、それを全部均一の(濃淡のない)表現で書いてみる。 というのも一つの手かもしれない。 そうすると、見えてくるものがある。 「そういったものは、絶対にその場にいる主人公の目には見えていない」 ということがね。  つまり、情景を描写する言葉と、主人公、つまりその場にいる人間が 見て、そして感じたものを描写する言葉は違うってこと。  視点の差。とはそういうもののこと。 映画なんかのシナリオの話になっちゃうけどさ。 カメラの映す映像には「鳥の目」「人の目」「犬の目」ってのがある。 主人公が今、どこにいて、まわりはどんな状況なのか<鳥の目(俯瞰)> 主人公が今、何を見て、それをどう感じているのか<人の目(バストショット)> 主人公が今、見ているものに密着してそれを観察する<犬の目(クローズアップ)> 映画なんてのはこれの繰り返しでしょ。 なんてえらそーなことが言えるほどの描写をしているか?と聞かれれば。 「まあ、商売になる程度の描写はしてるつもりですが」と笑ってごまかすしかないのだな、これが(苦笑) -------------------------------------------------------------------------------- 困難・達成感・足りない「何か」(長文注意) No.2661 投稿日 2001年9月17日(月)21時46分 投稿者 小倉善哉  前回、「試合に勝つために、コーチが特訓メニューを提示し、選手がそれをやりとげた」という構図について考えましたが、特訓はコーチから提示されてはいけないですね。選手がコーチに特訓を頼むという状況じゃないと。  今回はその後の試合の勝敗も踏まえた上で、もう一度この構図を考えたいと思います。  ええと、そういえば前回も書き忘れていましたが、上記の構図は「目標を本人が自覚している場合」のものです。 ○パターン考え中 パターン1  選手は弱かったが、今度の大会では第1試合だけでも勝ちたいと思っていた。そのために選手はコーチを探し、弱点を克服する特訓をしてもらうように頼む。コーチの厳しい特訓を、一勝したいという思いのためにやりとげる選手。  試合当日、弱点を克服した選手は善戦するも、他の弱点のために一点差で負けてしまう。試合後、よい試合だったと勝者から握手を求められる選手。選手は、負けたのは悔しいが、特訓の成果があって良かったと思い、次は他の弱点も克服して今度こそ一勝しようと思うのだった。 パターン2  どうしても大会で一勝したい選手が、コーチに弱点を克服する特訓を頼み、必死の思いでやり遂げる。  試合当日、選手は緊張のために特訓した時のことを忘れ、凡ミスをして点をはなされるが、コーチの声援から特訓を思い出し、形勢が逆転、一点差で勝つ。選手は初めての勝利に大興奮し、特訓の甲斐があったことをコーチとともに喜ぶのだった。 パターン3  選手はどうしても大会で一勝したかったが、第一試合の相手は優勝候補だった。選手はコーチに弱点を克服する特訓を頼み、必死の思いでやりとげる。  試合当日、相手があまりにも強すぎて、どうしても点を入れられなかった。制限時間ギリギリの所で以前までの弱点を狙われるが、特訓で克服していたために逆に好機となり、選手はようやく一点を手に入れる。  勝つことは出来なかったが、特訓の成果に満足感を得た選手は、次の大会では絶対に一勝するぞと決意するのだった。 パターン4  選手はどうしても大会で一勝したかったが、第一試合の相手は優勝候補だった。選手はコーチに弱点を克服する特訓を頼み、必死の思いでやりとげる。  試合当日、特訓をやりとげた自信から落ち着いて戦う選手。なめてかかっていた優勝候補を本気にさせてしまい、同点にまで追いつかれてしまう。以前までの弱点を狙われるが、特訓で克服していたために逆に好機となり、最終的に選手が勝利をおさめる。  試合後、負けた優勝候補にライバルとして認定され、どうせなら優勝を目指せと言われる。選手は新たな目標を持ち、次の試合にのぞむのだった。 ○上記4パターンの分析  どのパターンの目標も「特訓をして弱点を克服する」→「試合に勝つ」という風に、二段構えに設定されています。  試合に負けた場合でも、達成感が得られる時があるのではないかと考え、パターン1とパターン3を考えました。どちらも試合には勝てませんでしたが、「弱点を克服する」という目標は達成しています。だから、達成感を得られているのではないかと思いました。  それで、「今まで出来なかったことが出来るようになる」ということが、達成感を得るための鍵の一つなのではないかと考えました。  ただし、「出来なかったことが出来るようになる」ためのきっかけは、自然に出来るようになるものではなく、「努力をともなう行動」でなければ意味がないと思います。  と、いうことで、上記4パターンは「努力したお陰で、今まで出来なかったことが出来るようになったとき」の達成感のバリエーションではないかと思いました。 ○それ以外の達成感について  「努力したお陰で今まで出来なかったことが出来るようになったとき」以外にも、達成感を得られる時があるのではないかと思い、再びどういうときに達成感を感じるかということを考えてみました。  「とんでもなく汚い部屋を大掃除したとき」  「誤解をとくために一生懸命事情を説明して、やっと分かってもらえたとき」  「早起きして店に並び、限定○名様の格安商品を手に入れたとき」  「みんなで小石を運び出し、空き地にバスケットのコートを作ったとき」  「ミッション・インポッシブル完遂」  …ええと、つまり、「とても困難なことを成し遂げた時に感じる達成感」という達成感もあるのではないかな、と思いました。 ○達成感、考え中  そして、ここまで考えた後、パターン1〜4の「努力したお陰で、今まで出来なかったことが出来るようになったときの達成感」は、「とても困難なことを成し遂げたときに感じる達成感」のバリエーションなのではないかという疑問が不意に沸いてきました。  「どんな『困難』なことを成し遂げて達成感を得るか」と考えたとき、「今まで出来なかったことが出来るようになったとき」というのは、「技術がないと成し遂げられない困難」なのではないかと考えたからです。 ○どんな『困難』なことを成し遂げると、どんな『達成感』を得るか。  ということを、新木さんが例に出したものを踏まえつつ、考えてみました。 気高くないと成し遂げられない困難→「自分の成し遂げたことに誇りを感じる達成感」 思いやりの心がないと成し遂げられない困難→「人のために何かすることの喜びを知る達成感」 根性がないと成し遂げられない困難→「働いたことで充実した疲労感を得て、それを気持ちよいと感じる達成感」 自制心がないと成し遂げられない困難→「自分の設定したノルマをやり遂げた達成感」 愛情と忍耐力がないと成し遂げられない困難→子ども・動物等をなつかせた達成感 勇気がないと成し遂げられない困難→「隠していた気持ちを伝えた達成感」 技術がないと成し遂げられない困難→「弱点を克服した達成感」「勝利を得た達成感」  そして、現在、上記を分析して、もう一度パターン分類して、ちょっと打ちひしがれています。「達成感」って、奥が深いのですな…。 ○達成感を得るためのパターン2種 パターンA  主人公には初期値では足りない「何か」があり、そのためにやりたいことが出来ない。だが、意識的・無意識的に努力した結果、主人公はその「何か」を身につけている。それで、やりたいことが出来るようになっている。 パターンB  主人公には初期値から「何か」があるが、それ以上の実力を発揮しなければやりたいことが出来ない。意識的・無意識的に努力した結果、主人公は今まで以上の「何か」を身につける。そのため、やりたいことを成し遂げる。  上記2つのパターン内の「何か」というのは、プラスのイメージの性質だったり、技能だったりです。  ええと、この「何か」が「プラスイメージの性質」だった場合、「達成感マスター」になるだけでなく、「無欲マスター」とか「気高さマスター」とかにならないと、駄目ですね。「何か」が「技能」だったとしても、その「技能」に関する知識がないといけないのですよね。  先ほど打ちひしがれていると発言したのは、その2点が分かったからです。い、いまさら何を言っているんだとか怒られそうな気配も感じないでもないですが。どきどき。 ○それから  達成感について考えて、現在、分かったことは、以上です。  次に、今後やろうとしていることについての報告をします。  冒頭に出したパターン1〜4は、パターンAに属するものですよね。パターン1〜4のあらすじ状態のものを汎用型(骨)に変えた後、パターンBについてもバリエーションを考えてみます。 -------------------------------------------------------------------------------- 描写についてですか? No.2662 投稿日 2001年9月17日(月)22時27分 投稿者 かねやん  一番さじ加減が難しいものですね。少なければ論文のようになってしまうし、多いと描写ばかりで話が薄いと言われる気がするし。  個人的には、好きなストーリー漫画を文章に直したときくらいの描写になるように心掛けている、つもりだけはつもりです。  コマ割りをしたときに、ここは背景描写を細かく、ここはトーン(心理描写)だけにする、ここは事実を淡々に述べる、とか。  個人的に唯野さんは、他人が理解しやすい、簡潔で要点をまとめた文章を書こうとする礼儀正しいかただと判断しました。  オフ会でお会いするのがさらに楽しみになったりします。  不真面目な僕としては、他人がわかりやすい文章を書くのではなく、もう少しタガを外して書きたい文章を他人にわからせてやる、くらいの勢いで良いかと思います。  他の人の適切な意見に比べると、某在京プロ野球チームの監督よりも漠然とした書き方で恥ずかしいのですが(苦笑)  2度目のプロローグで「変化無し」を繰り返したところに、唯野さんの書きたい文章があるような気がします。 -------------------------------------------------------------------------------- あれ? No.2663 投稿日 2001年9月17日(月)22時40分 投稿者 唯野教授 昔の描写に関するログを読もうと思って過去ログをダウンロードしたんですが、+Lhacaで解凍しても中身が空のフォルダが出来るだけです。どうなってるんでしょう。 >プロローグ増量 ちょうど五枚まで増量したのですが、はやくも行き詰まりました。 できれば実例つきで増量の仕方教えていただけるとありがたいんですけど……。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.2664 投稿日 2001年9月18日(火)04時06分 投稿者 新木 伸 >唯野君  他人の描写の実例なんぞ出してもらったって、なんの参考にもなりゃしないぞ。  描写の仕方なんてのは文体とおなじで、人それぞれ、まったく違うもんなんだから。  しかし……。  「とにかく増量せよ」と厳命されとって、たかだか5枚でギブアップかい?  描写命、ディテールで勝負――の古橋秀之を信奉している者として、それはちょっとばかり情けなくないかい?  小説っていうのは、実際に文章として書かれているものなんて、氷山のほんの一角なわけだ。水上に出ているのは10分の1以下。書かれたもののゆうに10倍以上の情報量が著者の頭の中には存在しているもんだ。  ちなみにこの10倍っていうのは、最低でもそれだけあるってことね。  普通は100倍ぐらいあるもんだ。  その大量のナマ情報をふるいにかけて、書くものと書かないものとに分別する。  自分の持つ基準において、フィルター選択をかける。  それが描写というもの。  たとえば、地面に広がっている血だまりを描写するとして――。その色を書くのか。それとも生臭くて鉄くさいようなそんなニオイを書くのか。地面の土にしみこんで混じってゆくその様子を書くのか。空気に触れて固まりはじめた表面の様子を書くのか。冬の空気のなかに立ち上る湯気を書くのか。血だまりにまだかすかに残された暖かみが空気にのって立ちのぼってきて、それが肌をなめてゆく、そんな感触を書くのか。  血だまりひとつ書くにしたって、そんな山ほどの「生情報」があるわけだ。  それぜんぶ書いてりゃ、10枚なんてあっという間だろうが。  たとえば、血だまりの描写だけで10枚書くことだって、簡単なことだ。(その10枚が読めるものになるかどうかは別として)  今回は、そういう「普段は書かないものまで書け」ってことなわけだ。  しかし、書けないでいる。たかだか5枚で、「もう書けません」などと、泣きごとをあげている。  唯野君の現状は了解した。  まあ自分にも覚えがあるからわかるんだけど、本当に、書かれているそのもの以外のことは、なにひとつ思い浮かばないわけでしょ?  もうカラカラのスッカラカンで、これまでに思いついたものは、もうすべて書いてあるわけだね。  ではこちらから質問してゆこう。 ・このプロローグのシーン。何月何日? 時間と、曜日は? ・外気温と湿度は。 ・この公園の広さは。形状と地理は。生えている木と草などの種類は。夜間の照明の数および配置は。 ・この公園の由来。名前。どうして作られた公園なのか。何年前にできた公園なのか。管理と権利はどこに属するものか。公園の管理はどのように実行されているのか(清掃とか)。 ・この公園の周囲。道路に面しているのか。周囲には民家はあるのか。駅からはどんな道のりで、徒歩では何分かかるのか。駅から公園までの道のりの途中で見えるものは? ・この街の地理。都心からはどのくらいの距離にあるのか。栄え具合は? ベッドタウンなのか、歓楽街なのか、商業区域か工業区域か。現在の日本でいうなら、どこの街にいちばん近いのか? 人口はどのぐらいか。 ・事件の時刻の前後一時間程度のあいだに、この公園に出入りした人間の人数。および全員の目的は(散歩とか、近道のため、とか)。 ・不死者の身長、体重、背格好。外見年齢。骨格および、筋肉のつきかた。 ・不死者はどんな顔をしているのか。不細工なのか男前なのか。どんな髪型なのか。 ・不死者の現在の服装は?(詳細に) ・不死者の当日の行動は。何時頃から公園に来ていたのか。 ・犠牲者となった少年たちは、なぜ公園にやってきたのか。どんな服装でいたのか? どんな装備(所持品)を持っていたのか? ・少年の死体は、この後どうやって発見されたのか。 ・また逃げた少年のその後の行動は? 不死者のその後の行動は?  本人ではない他人である僕が、ざっと思いついただけで、このぐらいはあるわけだ。  とうぜん、まだまだ他にもいくらでもあるはず。  こういうのすべてが、「生情報」なわけね。  とりあえず、これ全部に答えるように。  他にも自分で設問を作りだして、それも書いてくるように。 >過去ログのデータが解凍できない件  圧縮形式が、lh7になってました。  古い解凍ソフトでは、解凍できないことがあります。  もうlh5のものに差し替えたので、こんどはOKのはず。  もういちどダウンし直すか、新しい解凍ソフトを利用するか、まあどちらかで。 >小倉さん >達成感とか  だいぶ達成感について研究したようで。  今後は、なにかを書こうとしたときには、すくなくとも(最低)そのくらいはやるように。  ところで。  達成感とごく近いところで、「充実感」っていうのもあるかもね。  「労働の喜びを知る」とかいうパターンは、これは達成感というよりも、そっちのほうかな。  達成感がなにかをやり遂げるという成立条件がつくならば、充実感は力いっぱいなにかに挑戦したところで成立。  片思いの気持ちを告白するのも、ひょっとしたら、こちらに分類されるのかも。  小倉さんがもともと書こうとしていた話のなかに入っている、「ちゃんと仕事をこなす」ことで得られるのは、その充実感のほう? それともやはり「達成感」のほう?  分解能がひとつ上がったところで、もういちど考えてみよう。 -------------------------------------------------------------------------------- ものの本によれば… No.2665 投稿日 2001年9月18日(火)04時36分 投稿者 はせがわみやび  短く書いた話が短編…なんじゃなくて、短く「切り取った」話が短編なのだそうな。わたしが言ったんじゃないから、信憑性があるだろう、たぶん(^^;  原稿用紙5枚のショートを書けって言われた場合。  5枚分だけ考えて書く…んじゃなくて。  考えた話から、5枚に入るように「切り取れ」ってことだと思う。  ふつうはその5枚の前後に長い長い話があり、5枚の両側に広い広い世界があるものなのだ。自分が好きで掘り起こしたストーリィなんだから、目を凝らせば見えてくるはずだよ…。 みやび -------------------------------------------------------------------------------- 秋天のもと今日も米軍機の爆音轟く。 No.2666 投稿日 2001年9月18日(火)11時09分 投稿者 弟切 千隼 空母キティホークが横須賀を出港する日は近いんでしょうねえ。 米国がアフガニスタンを殴ったとばっちりで、横浜のランドマークタワーに旅客機が突き刺さるような事態にならないことを祈ります。 では、アイディア出しへ行きます。 「琥珀の英知」(仮題)転部アイディア出しその15 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− キサラはまだ科学技術文明が崩壊する前の時代に冷凍睡眠に入り、目覚めてきた古代人である。彼女は人々の無知蒙昧さに嫌気が差して、再び科学技術文明が発達するまで待とうともう一度冷凍睡眠に入ろうとする。しかし彼女を慕って科学を学ぼうとする者もいることに気づき、この時代に生を全うしようと決意する。彼女は人々を無知なまま置いておこうとする権力者側と本気で闘い、逮捕されて処刑される。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− -------------------------------------------------------------------------------- 達成感と充実感 No.2667 投稿日 2001年9月18日(火)21時44分 投稿者 小倉善哉  達成感と充実感の話題に入る前に、まず、前回考えたことの訂正をしたいと思います。  前回、パターンA・Bというものも考えましたが、両者の違いは、単に主人公が持つ「何か」の初期値の違いだということに気が付きました。  初期値は、未熟者が一人前になっていく様を描きたいか、普通の人が強くなる様を描きたいか、強者がさらに強くなる様を描きたいか、という状況によって変化するものだと思います。  だから今は、パターンA・Bは、根本的には同一のものであると、考えています。 ○達成感と充実感について  と、いう訳で「達成感」と「充実感」の和解なのですが。  うーん…。どうも、私はまだこの二つをを混同してしまっているようです。 >達成感がなにかをやり遂げるという成立条件がつくならば、充実感は力いっぱいなにかに挑戦したところで成立。  人が編み出した定義をそのまま使おうとするのは「サボり」だと分かっているのですが、どうにも分からないので少々お借りします。済みません。  それで、この定義を踏まえた上で、前回提出してきたパターン1〜4についてを骨にしてみたいと思います。 ○前回提出したパターンの骨化(汎用化) パターン1・骨  何かに挑戦するための準備として、違う種類の何かを目標にし、それをやり遂げる主人公。  別の何かをやりとげた結果、新たな力を身につけたが、挑戦していた何かをクリアするには実力が足りず、挑戦は惜しくも失敗に終る。  主人公は新たな力を身につけたという達成感・全力を出し切ったという充実感は得られたが、大きな目標が果たせなかったために満足のいく達成感は得られなかった。そのため、再び目標を立てて力をつけ、次に挑戦する時は必ず成功させようと決意するのだった。 パターン2・骨  何かに挑戦するための準備として、違う種類の何かを目標にし、それをやり遂げる主人公。  別の何かをやりとげた結果、新たな力を身につけ、主人公は挑戦していた何かをクリアする。  主人公は目標を成し遂げた達成感とともに全力を出し切った充実感を得て、満足するのだった。 パターン3・骨  パターン1と同一の骨。 パターン4・骨  何かに挑戦するための準備として、違う種類の何かを目標にし、それをやり遂げる主人公。  別の何かをやりとげた結果、新たな力を身につけ、主人公は挑戦していた何かをクリアする。  主人公は達成感と充実感を得るが、予想以上の実力を身につけてしまったために、この挑戦をクリアしただけでは満足のいく達成感を得られず、さらなる挑戦に立ち向かうのだった。 ○骨の分析  パターン2とパターン4を見比べてみて、ちょっと面白いことに気が付きました。どちらもほぼ同じ構図であるはずなのに、パターン4ではさらに上の目標を目指してしまいます。  ということは、「充実感を得るためには、実力に比例した挑戦をクリアしなければいけない」ということなのでしょうか。ううむ。どうも、そんな気がしてきました。  今回だしたパターンがどれも「達成感」と「充実感」が密接につながっているパターンになってしまっているので、まだ分かりませんが、純粋に「達成感のみ得られる」「充実感のみ得られる」というパターンも存在するのかもしれません。ここら辺は、再考の余地ありですね。 ○「達成感のみ」と「充実感のみ」について考え中  うーん。冒頭に引用した、新木さんの「達成感」と「充実感」についての発言が、現在、頭の中をぐるぐるまわっております。  達成感は「何かをやり遂げた時に感じるもの」…  充実感は「何かに全力で挑戦した時に感じるもの」…  達成感は結果が出ないと意味がないけれど、充実感は「全力を尽くして挑戦するという行為そのもの」に感じるものなので、結果は特にこだわらない、ということなのでしょうか。  ええと…ということは、つまり、達成感を得ようと何かに挑戦すると、充実感が必然的に生まれる、ということですよね。  前回出してきたパターン1〜4については、構図がそもそも達成感と充実感の複合型の構図なので、「充実感のみ」ならともかく、「達成感のみ」を表現するということは、絶対に無理なのですね。  うーん…。というか、「達成感のみ」「充実感のみ」って、なんだか物足りない感じがします。  どうも、「達成感」と「充実感」を混同しているせいかもしれないけれど、どちらも、同じくらい、大事な気がします。 ○「ちゃんと仕事をこなす」ことで得られるのは、その充実感のほう? それともやはり「達成感」のほう?  という訳で、もう一度考えてみろと言われたことを、考えてみたのですが…。  …うーん、これ、両方…と答えたいです…。  やっぱり、微妙に何か、考える方向がずれているのでしょうか?(汗) -------------------------------------------------------------------------------- >生情報 No.2668 投稿日 2001年9月18日(火)22時55分 投稿者 唯野教授 ・このプロローグのシーン。何月何日? 時間と、曜日は? 十一月中旬の火曜日で午後十一時四十分。15年前のカレンダーをどうやって調べればいいのかわからないので日付は勘弁してください。 ・外気温と湿度は。 摂氏9度。湿度は50%。 ・この公園の広さは。形状と地理は。生えている木と草などの種類は。夜間の照明の数および配置は。 200m×300ほどのいびつな擬似長方形。三箇所ほど人工的な小山があるが、基本的に平らで起伏は少ない。生えている木はカシ、クヌギ、ナラ、イチョウ、桜。草はこの時期ススキなど。公園内を蛇行しながら横断する道があり、その中心と二つの出入り口に一つずつの照明がある。 ・この公園の由来。名前。どうして作られた公園なのか。何年前にできた公園なのか。管理と権利はどこに属するものか。公園の管理はどのように実行されているのか(清掃とか)。 名前は憩いの森。市が市民が自然と触れ合う機会を増やそうということで作った公園。設立はプロローグの時点から二十五年前。市が用務員を雇って管理をしている(ヤフーで公園+管理で検索したけどそれらしい情報見当たらず。たぶんこれで合ってると思うけど……)。 ・この公園の周囲。道路に面しているのか。周囲には民家はあるのか。駅からはどん な道のりで、徒歩では何分かかるのか。駅から公園までの道のりの途中で見えるものは? 四周が道路に囲まれていて、道路を挟んで民家が立ち並ぶ(ただしプロローグの時点では畑も多い)。駅からは徒歩で約20分。駅周辺の商店街を抜けると住宅地に入り、住宅地と農地の境目辺りに公園がある。 ・この街の地理。都心からはどのくらいの距離にあるのか。栄え具合は? ベッドタウンなのか、歓楽街なのか、商業区域か工業区域か。現在の日本でいうなら、どこの街にいちばん近いのか? 人口はどのぐらいか。 都心から電車で一時間半のベッドタウン。人口は約十万で店舗数十店ほどの中堅スーパーの支店がある。イメージ的には昔の岩槻。 ・事件の時刻の前後一時間程度のあいだに、この公園に出入りした人間の人数。および全員の目的は(散歩とか、近道のため、とか)。 事件前は無し。事件後は一也の呼んだ警察以外、やはり出入りした人はいない。 ・不死者の身長、体重、背格好。外見年齢。骨格および、筋肉のつきかた。 ・不死者はどんな顔をしているのか。不細工なのか男前なのか。どんな髪型なのか。 165センチ、58キロ。中肉中背。外見年齢三十代前半。不細工ではないけど男前というほどでもない……基本的に不死者は外見的には特徴無しという設定。 ・不死者の現在の服装は?(詳細に) こげ茶の安っぽいズボンに汚れた白いスニーカー。上半身は肌着+Tシャツ+色あせた黄色の上着。 ・不死者の当日の行動は。何時頃から公園に来ていたのか。 仲間らしい人間を探しながら街中をうろうろし、その調子で足の向くまま公園へ。公園に入ったのは十一時半頃。 ・犠牲者となった少年たちは、なぜ公園にやってきたのか。どんな服装でいたのか? どんな装備(所持品)を持っていたのか? 帰宅途中の通り道。殺された方は灰色のズボンで上が白地にLos Angels などと書かれた服。逃げた方は黒いズボンに前を開けた紺のジャンバー。所持品はお金と定期。 ・少年の死体は、この後どうやって発見されたのか。 逃げた少年の通報でやってきた警察が一時間後に発見。 ・また逃げた少年のその後の行動は? 不死者のその後の行動は? 自宅まで走った後、家の電話から警察に連絡。不死者は何事もなかったかのように仲間探しの巡回ルートを多少外れながら進む。 ・事件当夜の天気 晴れだが雲量3。 ・不死者が使った武器 刃渡り15センチで肉厚・片刃のナイフ。 ・少年二人の身長・体重・容貌 共に高1。殺された方は178センチ、71キロ。長身で筋肉質。スポーツ刈りより少し長い程度の髪。眉が太く強い意思力を感じさせる顔。逃げた方は170センチ、65キロ。髪はちょうど耳にかかる程度で真ん中から適当に分けている。目もとが鋭い精悍な感じの顔つき。 う〜ん、なんかこういう細かいトコ全然考えてなかったなあ。 -------------------------------------------------------------------------------- そーか、考えてなかったのか…。 No.2669 投稿日 2001年9月19日(水)00時24分 投稿者 はせがわみやび  まあ、書いたプロローグと矛盾しているところが山ほどあるもんなあ。>生情報  3つ質問。  ・高校1年がふつうに帰宅して十一時四十分になるものなの?   それに、周囲四方が道なのに、なんで暗い公園なんかわざわざ通ったの?  ・四方に住宅があって、そんな小さな公園なのに、不死者が復活を待っていた間に、誰も(警察も)かけつけてこないものなの?  ・魔法が一般的な世界に見えないんですけどー…。 -------------------------------------------------------------------------------- 描写のあれこれ No.2670 投稿日 2001年9月19日(水)00時25分 投稿者 中里融司  どうもご無沙汰してます。この初夏以来、無茶苦茶だった執筆スケジュールが、どうやら一段落しました。それでも、年内にあと三冊書かなければなりません。プロってものになりますと、こうして書き続けなければならないんだよぉ。でも、少し息がつける状況になったので、こうして書き込めます。皆さま、よろしく。  ある場面を描くには、まず大づかみに見て、そこから次第に細かくしていく手がありますね。空からその場所、あるいは情景を見下ろして、倍率を次第に下げていくといった感じでしょうか。  あるいは、動作や風貌を、角度を変えて描くのも有効でしょう。たとえば、「『不死者』の容貌に特徴がない、というのは、それが特徴として描写しうるということです。  どんな場面でも、時間、状況とも過去から続き、未来に繋がるわけで、その連続性を考えに入れることで、描写は膨らんできます。私が手を染めている仮想戦記のジャンルなどですと、往々にして知識の羅列になってしまい、物語の流れを止めてしまったりもするのですが、そうならないよう留意しつつ生活の細かい一面をクローズアップして描くのは、物語への没入を助ける手段になり得ます。  ああ、久しぶりに顔を出させていただきました。新木さん、皆さん、またよろしくお願いします。 http://www.chaldea.ne.jp/nakazato/ -------------------------------------------------------------------------------- 毎日爆音 No.2671 投稿日 2001年9月19日(水)10時47分 投稿者 弟切 千隼 神奈川県でさえこうなのだから、もっと米軍基地の多い沖縄県に住む人々の痛みはいかばかりか、と思いを馳せる弟切です。 戦争とは、普通に暮らしている人々の頭上に爆音や爆弾が降ってくることなのですね。 さて、今日もアイディア出しへ行きます。 「琥珀の英知」(仮題)転部アイディア出しその16 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− キサラの国が隣国と戦争を始める。それと同時に言論統制が厳しくなり、それまで大目に見られていたキサラの異端の言動が問題にされる。しかし、戦争一色の世論に不安を感じたキサラはますます声高に異端の考えを唱え、そのために彼女は国の利益を損する者として逮捕されて処刑される。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 中里さんへ > お久しぶりです。中里さんは書くのが速い方だと聞いていますが、それにしても年内にあと三冊とはすごいペースですね(*o*) 今後ともよろしくお願いいたします。 -------------------------------------------------------------------------------- よく考えたら。 No.2672 投稿日 2001年9月19日(水)10時48分 投稿者 唯野教授 この時間帯の半月は地平線の近くにあるはずだった……(←中学レベルの理科)。 あと都心から電車で1時間半はベッドタウンではなく田舎だという意見を発見。 >はせがわみやびさん ・高校1年がふつうに帰宅して十一時四十分になるものなの?   それに、周囲四方が道なのに、なんで暗い公園なんかわざわざ通ったの? 本編の方で一也が語ってますが、彼らはあまり真面目な方ではなく夜遊びをしていた帰りだったのです。 あと、公園を避けてまわり道をしたら単純計算で500mも余計に歩かなければいけないので近道するのは当然と思われます。 ・四方に住宅があって、そんな小さな公園なのに、不死者が復活を待っていた間に、誰も(警察も)かけつけてこないものなの? まず敷地面積6ヘクタールは小さな公園ではないです。中規模の中学校よりも広いですよ。加えて深夜ですから悲鳴などがあってもそれを聞きつける人はまずいないと思われます。 逃げた少年は追いつかれるのが怖くて走り通しだったので通報は三十分以上遅れたという設定なんですけどこれは無理があるだろうか……。 ・魔法が一般的な世界に見えないんですけどー…。 う、それはありますな。 -------------------------------------------------------------------------------- >唯野君 No.2673 投稿日 2001年9月19日(水)13時19分 投稿者 新木 伸 >唯野君 >>15年前のカレンダーをどうやって調べればいいのかわからないので日付は勘弁してください。  アホか。  なんで魔法のある異世界が、現実世界とまったく同じ暦を用いているのだ?  もし同じ暦を使っているというのなら、そこに突っこむぞ。なんでグレゴリオ歴を使っているんだ?  その世界の歴史のなかに、グレゴリオさんが実在したわけか? じゃあナポレオンは、シーザーは? キリストはいるのか? ナチスによるユダヤ人虐殺はあったのか? 現在の日本の首相は小泉さんか?  月と日を決めろというのは、季節を決定しろということ。  曜日を決めろというのは、それが人出の多い花金であるのか、休日である日曜であるのか、週がはじまったばかりの月曜であるのか、そういうことを決めろということ。 >>摂氏9度。湿度は50%。  摂氏9度で湿度が50%もあるということは、かなり寒くて、おっそろしくジメついていることになるが……。  これも正確な数字は問題ではなく、暑いのか寒いのか、乾燥しているのかジメついているのか。歩いている人の服装は軽装なのか防寒着を着込んでいるのか、息を吐けば白くなるのか、重要なのはそういうことなわけね。  ああそれからちなみに、9度で湿度50%だと、吐く息は白くならないから。 >>四周が道路に囲まれていて、道路を挟んで民家が立ち並ぶ(ただしプロローグの時点では畑も多い)。駅からは徒歩で約20分。駅周辺の商店街を抜けると住宅地に入り、住宅地と農地の境目辺りに公園がある。  アホか。  畑のあるようなところに、公園など作るか。  まして25年前に作られたということなら、当時は、まわりじゅう畑ばかりだったわけだろう?  身近な公園が、どんな立地に作られているのか考えてみなさい。住宅地の真ん中にあるもんでしょうが。  また駅から徒歩で20分もかかるのであれば、主人公たちは家に向かうにあたって、徒歩ではなく、バスや自転車を使うはずだよね?  もしくは、バスに乗らない主人公にたいして、同僚はなにか文句のひとつでも言うはず。 >>事件前は無し。事件後は一也の呼んだ警察以外、やはり出入りした人はいない。  ホントか?  夜の公園って、ほんとうにそんな、人がまったく出入りしないようなものなのか? >>165センチ、58キロ。中肉中背。外見年齢三十代前半。不細工ではないけど男前というほどでもない……基本的に不死者は外見的には特徴無しという設定。  だからその「特徴なし」というのは、具体的にどういうものなのよ?  説明してみろって言ってるんだ。  目は一重なのか二重なのか? 肌は荒れているのかつやつやしているのか。鼻は高いのか低いのか、団子鼻なのか。  背筋をピンと伸ばして歩くのか、猫背ぎみでせこせこ歩くのか。  話すときには人の目を見てはっきりした声で話すのか、地面を見ながらぼそぼそ話すのか。  また髪型は?  「特徴なし」というからには、適当に短めにしてある頭なのだろうが……。  それは自分でカットしたのかね? それとも床屋でやってもらったのかね?  自分で適当にカットした頭なら、変な具合にカットされていて、それは充分特徴のある「へんな髪型」として他の人の目に映るはずなのだがね。  それとも不死者は髪が伸びない体質なのかね?  しかしそれだと、「不死であることだけが特徴」という設定に反することになるが。このあたりはどうなのかね? >>こげ茶の安っぽいズボンに汚れた白いスニーカー。上半身は肌着+Tシャツ+色あせた黄色の上着。  そのまんま服装だけを書いてくるんじゃないよ。もっと書くことあるだろう。  洗濯してからどのぐらい経っているとか。着替えはあるのかとか? 何ヶ月も同じ服装を着古していて、Tシャツなんて裾から糸がほつれてきているとか。  どうやってその服を入手したのかってこともあるね。  自分のお金で買ったのだとか(ならそのお金はどうやって入手した?)、ゴミ捨て場で拾ったのだとか、行き倒れからはぎ取ったとか。  また15年経って、不死者は同じ服装で主人公の前に現れるのか? >>仲間らしい人間を探しながら街中をうろうろし、その調子で足の向くまま公園へ。公園に入ったのは十一時半頃。  だからさァ。  どこをどう「うろうろ」していたんだよ?  不死者の、その日1日のスケジュールを出してみろ。  「うろうろしていた」って、そのひと言で説明するそれ以上のビジョンを持ってないだろ? そういうのをいま考えろって、そう言ってるのだ。 >>帰宅途中の通り道。殺された方は灰色のズボンで上が白地にLos Angels などと書かれた服。逃げた方は黒いズボンに前を開けた紺のジャンバー。所持品はお金と定期。  他に誰ひとり通らないような公園なのに、どうしてこの二人だけ通ったのだ?  帰宅途中に近道とかで利用するような公園なら、ほかにいくらだって人が通るわけだろう? >>逃げた少年の通報でやってきた警察が一時間後に発見。  逃げた少年は、どういうふうに通報したんだ?  交番に駆けこんだのか、家に逃げ帰って、親に話して、その親が通報したのか?  そもそもこの世界って、「警察」はないのではなかったっけ? だから民間の自警企業が、主人公みたいな戦闘能力のある人間を雇って警備してたんじゃないっけ? >>自宅まで走った後、家の電話から警察に連絡。不死者は何事もなかったかのように仲間探しの巡回ルートを多少外れながら進む。  親はどうした? 殺人事件から逃げてきた子供を迎えた親の行動は?  あと不死者が歩いて巡回コースを進んでいただけなら、当然、増員された捜査陣のどこかにひっかかって、職務質問にあっているわけだよね? >>晴れだが雲量3。  月は?  もし満月の夜であれば、地面に影ができるぐらいの明るさがあるぞ。知ってるか? >>刃渡り15センチで肉厚・片刃のナイフ。  その武器はどこで入手? どうやって入手? 買ったなら、お金は?  どうしてそのナイフを使っているのか?  なぜ殺しにナイフを使おうと思ったのか? 狂った思考でありつつ、武器があったほうが効率的と考えたその思考経緯は?  これは何人ぐらいの人間を殺した武器? もう何年ぐらい使っているのか?  刃こぼれとか、そういうのは? 研いだりとかしてるの? なまくらなまんま?  手入れはどうやってしているの? 当然ながら、血の付いたナイフは綺麗にぬぐって油を塗り直さなければ錆びます。鋼ならばね。  セラミックであれば手入れ不要。  ってことで、材質は? >>本編の方で一也が語ってますが、彼らはあまり真面目な方ではなく夜遊びをしていた帰りだったのです。 あと、公園を避けてまわり道をしたら単純計算で500mも余計に歩かなければいけないので近道するのは当然と思われます。  夜遊びをしていたのなら、それは、「普通に帰宅」じゃないだろ。「夜遊びから帰るところ」って書いているはずだよな。つまり、前のあれを書いたときには、「夜遊び」ということはまるで考えていなかったわけだ。だから「帰宅」としか書かなかった。  まるで初めからそう考えていたかのように、ごまかしてるんじゃないよ。 >>あと、公園を避けてまわり道をしたら単純計算で500mも余計に歩かなければいけないので近道するのは当然と思われます。  ほう。当然ね?  ではなぜ他の帰宅者は、この公園を誰ひとりとして通らないのか?  当然、他の人だって通るんだよな?  会社帰りの人とか、いろいろいるだろう? まわりに住宅があるのなら。  なら1時間の間、人通りはなかったのは、なぜ? >総論  細かいことだと?  これが?  こんな程度が?  それ正気か? 本気で言ってる?  ぜんぜん荒いことじゃんか。こんなもん、まったくぜんぜん大荒なことだ。  「何か」を書くにあたって、必要最低限、考えておかなきゃならないことだろうが?  こういうことさえ考えてないで、そもそも「何か」を書けるなんて思えるのが、僕からみれば不思議なのだが。  公園の立地や成立過程を考えなければ、夜の人通りの多さも決まらない。  武器や服の入手方法を考えておかなければ、不死者の格好が決まらない。不死者の普段の日常を考えなければ、髪型ひとつも決まりゃしない。  どうして決められるというのだ?  宿題をひとつ出す。  夜の公園に、いっぺん行ってこい。  できれば、話に出てくるぐらいの大きさの公園。まあかなり大きめのようだから、近所で見あたらなければ、すこし小さい公園でもいいが。  駅からスタートして、まず20分歩いてから公園に到着するようにして、そこで最低1時間、できれば2時間ほど観察してこい。チャリで行ってもよいけど、それでも駅に自転車を置いて、そこからスタートすること。  時間はなるべく、文中の時間がよい。  だけど、もし電車で行くようなところだと終電なくなるかもしれないから、もうすこし早くてもいい。  季節はいまは冬ではないが、まあこれは仕方がない。  唯野君がまだ未成年なら、親にちゃんと言っておくこと。ちょっと取材に言ってくる、とかなんとか。「散歩に行ってくる」でもいいか。場所は伝えておくように。  ペンとメモ帳を持ってゆくこと。  見えるもの聞こえるもの、肌に触れる、足の裏に触るもの。鼻で感じる匂い。  視覚、聴覚、触覚、視覚。味覚……は、空気の味なんてのもあるよな。  とにかく五感のどれかに感じたものは、すべてピックアップして、残さずメモしてくること。五感以外の第六感(気配とか霊気とか)も、もし感じるようなら、それも書いとけ。  とにかく、そこにいるあいだに観察したり気づいたりしたものを、すべて残さず書き記す。  そしたら、ここにアップすること。  これ、いつとはいわんが、OFF会まで。  最低でも、原稿用紙にして、二、三十枚――。  そのぐらいの分量のメモ書きぐらいは、取ってこいよ。  先に言っておく。  もし二時間もいて、わずか原稿用紙数枚分のメモしか取ってこれんようであれば、「そんなに貧しい感性じゃ作家目指すのはやめたほうがいいよ」とか言っちゃうから。オレ絶対。  心してかかるように。 -------------------------------------------------------------------------------- 行きたいので、 No.2674 投稿日 2001年9月19日(水)13時42分 投稿者 八神伽羅 行きます。  というわけで。皆様お久しぶりです。八神です。  覚えてらっしゃいますでしょうか。たぶん三カ月ぶりくらいになってしまうと思うのですが。  今さら参加表明、という気もしますが……例の如くタイミング外しちゃったし今書くのもなー、とうじうじしてる間にすっかり遅くなってしまいました。私の悪い癖です。  ということでした。久々に出没してそれだけかい、という感じですが、実はこのところ過去ログも斜めにしか読んでないのでネタがないのです。  では。これを機にまたがんばろうと思いますので、よろしくお願いします>みなさま >新木さん  課題に復帰したいのですが、放置したままになっていたやつを中断したところ(確か十六分割やりなおし&四分割提出でした)から再開していいんでしょうか? -------------------------------------------------------------------------------- ちなみに No.2675 投稿日 2001年9月19日(水)14時19分 投稿者 新木 伸  ちなみに、唯野君に命じた「宿題」に関して、ここの参加者たちのあいだから、「げーっ」とか、「そんなことまでしなきゃならないのか〜」とかいう悲鳴に近い声なんかが聞こえてきそうなんで、先に言っとく。  君らがなろうとしているのは、「プロ」なわけね。  実際に自分で観察して、鮮度のよい小説のネタを仕入れてくるのは、これは、小説のプロとして必要なこと。  魚屋が毎日朝の4時に起きて5時には魚河岸にいて、新鮮な魚を仕入れてくるのと、まったく同じことだ。  たかだか2時間かそこらの労力。  魚屋は毎日それをやってるわけだ。でもそれは魚屋にとって、必要なことだろ?  労力をかけて新鮮なネタを仕入れておかなきゃ、魚屋は店を開けんだろ?  唯野君の話の場合は、公園というのは、過去と現在の両方に登場する重要な舞台なわけだ。話の大道具ね。  不死者のディテールが、この話では最も重要な「ネタ」だけど、その次ぐらいに重要なネタね。  だから2時間ぐらいかけて取材してくることが必要。  必要なことなんだから、それは、やらなければならない。  唯野君は、夜の公園の生の雰囲気というものを知らなければならない。  これをサボってもいいのは、過去に「公園ウォッチング」を実行して、そのネタを自分の引き出しやら冷蔵庫やらにしまってある人間だ。  小説家の視点を持って10年も暮らしている者であれば、そのいずれかの時間に夜の公園を通りがかったことがあり、そのときに収集した様々な「メモ」が、心のどこかにしまいこまれているはずだ。  そういう人間であれば、わざわざ公園まで出かけて行かなくても、ちゃんとしたものが書ける。  小説家の視点っていうのは、いつも観察している視点のことね。  唯野君は、現在はどうかわからないけど、とりあえずいまでの18年だか20年だかの人生において、その視点を持っていなかったことは確実だ。公園の説明を求めても、こんなヌルいモンしか出てないことが、それを証明している。  うすらぼけっと、目に入るものをただぼうっと眺めているだけで、意識して観察することなんて、いままでしたことがなかったんだろう。  だからいまやってこいと、そう言っているわけだ。 -------------------------------------------------------------------------------- おや間にはいったか No.2676 投稿日 2001年9月19日(水)14時27分 投稿者 新木 伸 >八神さん  うん。中断したところからでOK。  個人的に、八神さんの話は完成型を読んでみたいと(一読者として)思っているので、がんばって完成までこぎつけておくれ。  まあその完成までには、唯野君や弟切さんや小倉さんやらを見ているとわかるように、さんざん叩かれることになると思うが。  それにしても、杉井はどうした?  あれも読んでみたいのだが……。  OFF会でいじめよう。そうしよう。  八神さんも、OFF会までに16と4の分割を提出のこと。  そうすればOFF会でできるし。 -------------------------------------------------------------------------------- だって杉井だから。 No.2677 投稿日 2001年9月19日(水)16時25分 投稿者 藤極堂 >唯野教授さん ああ、叩かれてる叩かれてる。予想どおりだ。 というか、なんで細かいことを考えたり調べたりせずにいられるのかが不思議なのだが。 でも、投げ出さないでちゃんと宿題をこなそうとしている態度は立派。がんばってるね。 >八神伽羅さん 覚えてマース。 私も亜人のお話の完成型呼んでみたいでーす。 ふわふわしたお人形っぽいセラス見たいデース。 「レイアース」のエメロード姫か「観用少女(プランツ・ドール)」みたいな感じなのかな? あと、前に言ってた設定の基本的な矛盾。 それって、そもそも使い捨ての奉仕者として作成された種族であるはずの亜人に、なぜ自由意志がプログラムされているのかということですか? >新木さん >それにしても、杉井はどうした? >あれも読んでみたいのだが……。 >OFF会でいじめよう。そうしよう。 A:杉井 光さんはNo.2421 投稿日 2001年8月7日(火)02時37分で発言しました。 >まあ、そんなわけで、杉井も投稿作品を書かないといけません。>よってアクニィの話は凍結。ごめんミンシア。 >君のことはきっと忘れない(と思う)。 もはや杉井っちの頭の中は、小倉さんとの「Salada days」で「Boys be…」な日々をどのように満喫するかの計画で一杯一杯。 というのは私の妄想だといいなあ。 (※とりあえず先にイジメておきました) PS、私が下衆なのは本当なので特に気にせず。 -------------------------------------------------------------------------------- 藤極堂さんに質問です。 No.2678 投稿日 2001年9月19日(水)16時47分 投稿者 西鶴翠(みどり)  お名前、どのように読むのですか。ちなみに、私の名前は「にしづるあきら」と読みます。みどりというのは愛称です。 -------------------------------------------------------------------------------- 西鶴翠(みどり) さんに回答です。 No.2679 投稿日 2001年9月19日(水)19時08分 投稿者 藤極堂  お名前はどのように読んでいただいてもかまいません。てゆーか決めてない。  打ち間違いから推測すると「とうごくどう」と読んでる人がが多いみたいです。ちなみに本名の変形。  ――本名、本名は工藤統悟 27才 地方公務員 愛妻ブランカとの2ショットプリクラシールを貼り付けた銀色に輝く愛機バイオPCG-QR1S/BPを片手に現在2066年の激動のアフガニスタンにて孤独に海外勤務中。 というのがネット用設定です。  本当はメガネで三つ編みで幼なじみでお兄ちゃん子の病弱電波少女です。じゅうにさいです。  嘘です。  ――あなたが本当だと思ったことが真実なのですよ―― -------------------------------------------------------------------------------- No.2680 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- 至言かもしれない No.2681 投稿日 2001年9月19日(水)20時35分 投稿者 かねやん >みやびさん No.2665 >>短く書いた話が短編…なんじゃなくて、短く「切り取った」話が短編なのだそうな。わたしが言ったんじゃないから、信憑性があるだろう、たぶん(^^; 「編」を大辞林で調べてみると。 ---------------------------------- (1)書物や文章などを内容からいくつかに分けたときに設けられる区分。章・節などより大きい区分。「三―に分かれた小説」 (2)原稿を集め整理して一冊の書物を作ること。また、その編集。編纂。「その道の大家による―」 (3)首尾の整った詩歌・文章。 (接尾)〔促音・撥音のあとに付くとき「ぺん」となる〕助数詞。 (1)詩歌・文章、また書物などを数えるのに用いる。「一―の詩」 (2)書物を内容からいくつかに部分けしたとき、その部分の数、あるいは順序を示すのに用いる。「浮世風呂全四―」「第三―」 ----------------------------------  この(2)の編集、編纂というのは、言い得て妙な気がします。 >描写について  オフ会で話しあいたい事の一つですね。 -------------------------------------------------------------------------------- No.2682 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- 言いたいこと考え中。 No.2683 投稿日 2001年9月19日(水)22時41分 投稿者 小倉善哉  うーん。言いたいことについて、もうちょっと踏み込んで、考えてみます。 「ちゃんと仕事をすると気分がいい」  というのはつまり、 「仕事をちゃんとした後は、何でもないことが素晴らしく感じる」  ということなのかなあと思いました。  「仕事のあとのビールはうまいぞ〜」とか、そんなのです。  「何でもないことが素晴らしく感じる」のは「充実感」ゆえなのか、「達成感」ゆえなのか…むう、どっちなんだろう(困)  うまく言葉に出来ないのですが、達成感はやり遂げた直後に感じる気持ちで、充実感は達成感の後に感じる満足感じゃないかなあ…という気がしてきました。  重い荷物をうんうん言いながら運んで、やっと目的の場所に降ろしたときの気持ちが「達成感」  その後、お風呂に入って、ああ今日はいっぱい筋肉使ったなあ、と思うのが「充実感」  うーん。「充実感」に必須なのは、「挑戦する」ということよりも「全力を出し切る」ということの方じゃないかなあという気がしてきました。  で、話は戻って、書きたいのは「達成感」か「充実感」かって問題についてなのです。  「仕事の後のビールはんまい!」っていうのは、「充実感」の方に属する気持ちだと思います。  達成感も皆無ではありませんが、達成感だけでは言いたいことを言い切れていません。また、充実感だけでも、言葉不足です(目的を達成していなくても充実感は得られるから)。  だから、言いたいことは「達成感の後の充実感はすばらしい」というものにしたいと思います。   (しかし、こうやって文章にすると、説教くさいテーマだなあ…)(^^; -------------------------------------------------------------------------------- >小倉さん No.2684 投稿日 2001年9月20日(木)01時59分 投稿者 新木 伸 >小倉さん >>「ちゃんと仕事をすると気分がいい」 >>「仕事をちゃんとした後は、何でもないことが素晴らしく感じる」  ふと思ったんだけど、これっていわゆる、「お天道様の下を胸を張って歩ける感じ」というものだろうか?  やましいことがなく、胸を張れる。  ちゃんと仕事をした人だとか、そういうひとが感じる感覚。  ズルをしていたり、サボっていたりしたひとは、心にどこかやましいところがあるから、どうしてもうつむいて歩いてしまう。  胸を張っては歩けない。  もともと書こうとしていたのって、いままでちゃんと仕事をしたことがない妹が、仕事をちゃんと終えることを知る話だったわけだよね?  その妹が感じる感覚っていうのは、どんな感じ? -------------------------------------------------------------------------------- 神奈川県にいると頭上に飛行機が落ちてきそうなので No.2685 投稿日 2001年9月20日(木)11時12分 投稿者 弟切 千隼 静岡県に帰ろうと思う弟切です。 というのは冗談です。でも帰省するのは本当です。OFF会までには神奈川に戻る予定です。 帰省前に一つだけでもアイディア出しをしておきます。 「琥珀の英知」(仮題)転部アイディア出しその17 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 権力者たちから古代の財宝のありかを知っていると誤解されたキサラは拷問を受け、ひどい怪我を負う。怪我は治ったものの美しかった彼女の顔には傷跡が残り、キサラは自宅に閉じこもって誰とも会おうとしなくなる。そんな彼女のもとに毎日様子を見に来てくれる少女がいて、キサラはその少女にだけは少しづつ心を開き始める。その少女がキサラから財宝のことを聞き出したのではと権力者たちが疑い、少女が連れ去られる。キサラは少女を救うために仮面をかぶって外に出、財宝のありかは自分が知っていると嘘をついて少女を解放させる。代わりに捕まったキサラは自ら嘘をばらして権力者たちを怒らせ、自分が公開処刑されるように仕向ける。公開処刑の場でキサラは自ら仮面を取って拷問の跡をさらし、権力者たちの罪を告発して死ぬ。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 以下、雑談です。 学生時代、プロになるつもりなどさらさらなくて趣味でもの書きをしていた頃、「あなたの書く文章には季節感があるね」と誉められたことがありました。 今でも大へたれなのですから、当時書いた文章はもっととんでもない代物だったと思います。当然、書いた文章を誉められることなどめったにありませんでした。だから覚えているのでしょう。 私はもともと季節感がないままに物語を書けない人でした。だって、肌に感じる風が暖かいのか冷たいのか、登場人物たちが夏服を着ているのか冬服を着ているのか、道端に何の花が咲いているのか、商店街のショウウィンドウにどんな商品が飾られているか、といったことがわからないままに、どうやって物語を書いたらいいのかわからないからです。 そのことを同じく趣味でもの書きをしている友人に話したら、「そんなこと考えたこともない。そんなことまで考えていたら書けないよ」と言われました(^^; 当時は、「みんなそうなのかなあ?私が細かいことにこだわり過ぎなのかなあ?」と思いましたが、長じて現実感の大切さに気づきました。 小説のネタにしようと思ってやった訳ではありませんが、私は、ほとんどハイキングコースのような田舎の母校のキャンパスで、ベンチに寝転がって夜を過ごしたことがあります。狸や雉が闊歩する田舎大学のキャンパスでも、夜中まで結構人通りがありました。ちょうど今くらいの季節で、涼しい夜風が心地よく、星空が美しく、キャンパス内のなだらかな坂でスケートボードを練習している音が聞こえ、時折風に乗って金木犀の香りが流れてきました。 あれはとてもいい体験だったと思います。 -------------------------------------------------------------------------------- 薄ら寒い No.2686 投稿日 2001年9月20日(木)15時38分 投稿者 巻島翔史 全然言ったことを守れない巻島です。 なんというか、頭がシンデレラモードになれません。 あと少し。少しだけ待って下さい。9月中には出しますんで。 >2、30枚メモ取れ ごめんなさい。「げーっ」と思った一人です。 10枚ならいけるかもしれませんが、30は…… あ、でも公園をうろうろすればどうにかなるかもしれない。 というわけで、課題を出された唯野さん、かんばりーや。 オフ会> 半年一回ペースのようですな。 ということは次は来年の3月か。それならいけるかも。 いずれにせよ先の話。いまはどうでもいいことです。 大阪ドームに行きたい誘惑にかられつつ、それではまた。 -------------------------------------------------------------------------------- 一年半しか使ってないのに No.2687 投稿日 2001年9月20日(木)21時55分 投稿者 唯野教授 マウスが壊れました。前使ってたパフォーマ630付属のマウスは五年間も持ったというのになんという貧弱さか。おかげで予想外の出費が2000円。パソコン資金がとめどなく削られていく……はやく次のバイト見つけないと。 >夜の公園取材 家の近くに大宮市民の森という、駅から徒歩20分・住宅地と農地の境にある等の点で参考にした公園がありまして、ここに今日取材に行こうと思ったら親に止められました。 なんでも浮浪者の溜まり場だそうで大変危険だとのこと。また、この公園は五時に閉まってしまうことも知りました。 さすがに私も身の危険を冒してまで求道するほどの根性はないのでとりやめましたが、どうしましょう。実は私の知っている中で、市民の森の次に大きな公園というのは20m×30mくらいの小さなところになってしまうのです。立地条件もだいぶ変わってしまいます。 というわけで、代案を二つ。 1、昼間に取材を行い、公園の中まで入ってメモを取ってくる。 2、夜中に取材を行い、公園の入り口より少し手前の安全なところで引き返し、別の小さな公園で続きの取材をする。 どっちがいいでしょうか? -------------------------------------------------------------------------------- どっちの取材ショー No.2688 投稿日 2001年9月20日(木)22時19分 投稿者 藤極堂 >唯野教授さん 追加代案 3、「夜の公園の取材場所」が大宮市民の森公園でなければどうしてもいけないという理由はないので、ネットで近在の規模似通ったなおかつ夜間出入りの可能な公園をリサーチして再度アタック。 4、腕に自信のある知り合いと一緒に両親の言葉と立ち入り禁止の文字を無視して取材敢行。 (問題点:そんな知り合いがいるのか?) 5、昼の内に浮浪者さんとお友達になって、身の安全を確保してくれる人を作る。 (理由を話したら、浮浪者狩りのチーマーと間違えられてボコられる可能性は低くなると思うが。甘いか?) 6、スクーターに乗って逃走経路を確認しながらゆっくり走行、安全そうな所ならエンジンを切って取材。携帯は常時ON。 7、ボコられるのも取材の内。むつごろうさんになったつもりでアタック。大丈夫。男は妊娠しないから。 -------------------------------------------------------------------------------- お久しぶりです No.2689 投稿日 2001年9月20日(木)23時55分 投稿者 茶羽根  茶羽根です。前の書き込みがいつだったか調べてみたらもう……。  父親が何度目かの入院をしたり仕事が忙しかったりコミケ行ったり急に引っ越したり車で事故ったり新しいパソコン買ったりしていましたが、全部サボリの言い訳です。というか、コミケとかパソコン買ったりとかは、言い訳にすらなってない……。  書き込めなかった一番の原因は、全然テンションを上げられなかったことだと思います。幸いにも焦りはあるんですが、焦ったところで納得してもらえる結果が出せなかったのもまた事実。いたずらに逃避の日々を続けていました。今だからわかりますが、今までって本当に見切り発車だけで書いていたんですね。そして、それってとっても楽でした……。以前から、次はプロットをしっかり書いてから本文を書き始めよう、と思ってはいましたが、ここに参加して全然実行できていないどころか実行する力が無いことを思い知った次第です。  とまぁどうでもいいようなことをつらつらと書き並べましたが、とりあえず一度よみかく分室参加を休止することにします。復帰は、温泉OFF後くらいには何とかしたいと思っています。  休止中は、よみかくと平行してやっていた他のところで勉強をしてきます(複数の場所で同時進行は無理だ、と思ったのも原因の一つです)。そっちが一区切りしたら、戻ってきます。もちろん、こんなことが許されればですが……。  よみかく分室自体は、これからも読んでいきます。  それでは、乱文にて失礼いたします。  茶羽根 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ考え中 No.2690 投稿日 2001年9月21日(金)13時56分 投稿者 小倉善哉 > もともと書こうとしていたのって、いままでちゃんと仕事をしたことがない妹が、仕事をちゃ >んと終えることを知る話だったわけだよね? > その妹が感じる感覚っていうのは、どんな感じ?  うーんと。最初は、「やるべきことをやると気分がいい」ということを知らない状態です。  ええと、「やるべきことをやらないと気分が良くない」ということも知らない…というか、それが「やるべきこと」だということを知らないから、やるべきことをやらなくても恥ずかしくないのですね。  でも、「やるべきことをした後は何でもないことが素晴らしく思える」ということを知った後は、「やるべきことをやらないと気分が良くない」ということも知ってしまいます。つまり、今後は自分から動きはじめるんじゃないかなあ、と思うのですが…。  「やるべきことをやると気分が良い」ということを知った後に、さらに「やるべきことをやらないと気分が良くない」ということまで知れば、主人公は今まで何も知らなかった自分を「恥ずかしい」と思うかもしれませんね。  あと、そのやるべきことを誰もやらなかったらどうなるかが目に見えて分かると、余計に「やるべきことをやってよかった」と思うかもしれないですねえ…ふむ。 ○汎用型(?)あらすじ考え中  普通なら自分ですることを、しないで平気な主人公がいる。  誰かから「出来ないからしないんでしょ」と言われ、それがシャクにさわり、主人公は期限付きとは言え、初めて自分から何かを継続的にやってみる。 (主人公は、やらないだけで、やればできると自分では思っている)  実際に何かをしてみて、面倒くさかったり辛かったりすることが分かるが、出来ないと認めるのが嫌で、なんとか期限までやりとげ、清々しい気分になる主人公。  期限を過ぎたら元のように人任せにしようと思っていた主人公だったが、実際に期限を過ぎてみたら人任せにするのが恥ずかしくなり、自分のことは自分でするようになるのだった。  「言いたいこと」を今まで考えていたのですが、そろそろ、こんな話になるのかなあという形が見えてきました。  やっぱり、まだ、肉の方に気を取られて、一行コンセプトがおろそかになっているでしょうか…。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.2691 投稿日 2001年9月21日(金)15時26分 投稿者 新木 伸 >唯野君  この際、べつに小さな公園でもよいぞ。  生情報の量としては、そう変わりはしないから。 >小倉さん >>普通なら自分ですることを、しないで平気な主人公がいる。  この主人公の初期状態のところがおかしい。  「普通なら自分ですること」をしないで、なぜ平気でいられるのか?  本人が平気でいられるためには、理由が必要になってくるよね。 ・普通の人なら平気じゃないことなんだけど、その人にとっては平気だったから(部屋の掃除。汚いままでも本人はぜんぜん平気)。 ・その他、いろいろ。  もしくは、本当は平気ではなくて、すこし後ろめたい気持ちを感じてはいるのだが、なにか理由をつけて自分をごまかしている状態であるのか。こっちのほうがありそうなシチュエーションだと思うのだけど。  洗濯だとか、家事だとか、そういうものとかね。 >>誰かから「出来ないからしないんでしょ」と言われ、それがシャクにさわり、主人公は期限付きとは言え、初めて自分から何かを継続的にやってみる。   話が動き始めるここの部分の展開も、なんだか変。  人間、そんな単純な動機で動いてていいのだろうか。  そのくらいのことでやるのだったら、もっと昔にやっていてもよいような……。  普通なら平気じゃないだろう状況で、平気でいられる主人公。     ↓  「出来ないからしないんでしょ」とからかわれたぐらいで、ムキになって始める主人公。 -------------------------------------------------------------------------------- 作戦名「限りなき正義」 No.2692 投稿日 2001年9月21日(金)18時33分 投稿者 唯野教授 アメリカも今回はキレてるなあ。「砂漠の嵐」作戦とか実直な名前つけてた頃に比べてなんだか危ういよう。 >藤極堂さん >男は妊娠しないから。 科学の進歩を舐めてはいけません。ここ↓を見ましょう。 http://www.chronicle-future.co.uk/2025/2025-1.html >新木さん >この際、べつに小さな公園でもよいぞ。   了解……って雨がざーざー降ってるし。士気くじけるなあもう。でも今日逃すと、土曜はできない(徹夜のオフ会の為に寝溜めしておかなきゃいけないから)なあ。 頑張ってみます。 -------------------------------------------------------------------------------- にゃっち。 No.2693 投稿日 2001年9月21日(金)20時53分 投稿者 杉井光  杉井です。えーと、結局オフ参加人数はどのくらいになるのでしょうか? 9人とか10人とか、そういう話になっているのでしょうか。記録更新がかかっているので、じゃなかった、鍋の用意がありますので、正確な人数を確認したいです。 >杉井はどうした?  えーと、さぼりです。直接原因は自叙伝(多少語弊あり)を唐突に書きたくなったからですが、そのあとも再開できなかったのは、他にいろいろとやりたいことが出てきてしまったからです。再開してもいいんでしょうか……(これは新木さんにではなくて、自分に問いただしている)。  なんにせよ、ちょっとダレ気味なのは確かです。制作中の格闘ゲームの飛び道具処理とか完成させちゃったしな。キャラも三人目が完成しちゃったしな。  モチベーションを刷新したいところです。  ではみなさん、オフで会いましょう。 http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Miyuki/1757/ -------------------------------------------------------------------------------- あ〜すいません No.2694 投稿日 2001年9月21日(金)22時16分 投稿者 唯野教授 雨のせいで取材不能です。 夜ということでメモを取るには懐中電灯が必要なんですよ。で、さらに当然ながら雨が降ってますから傘も必要ですな。 でもアシュラマンならぬ私の手は二本。 思考錯誤の末、傘を左肩と頭で支え、顔を右に傾けて頬と右肩で懐中電灯を挟みながらメモをするというスタイルを考案したのですが、これではどうあがいても濡れることがわかりました。 私が、というよりメモ用紙が。 おそらくこのまま取材をしても帰ってくる頃にはメモ用紙はぐちゃぐちゃになってしまいとても読めたものではないことが予想されます。というかたぶん途中から書く事も不可能になるかと。 そういうわけで、取材は水曜日にやりたいと思います。 小型のテープレコーダーがあればそれに吹き込むという手も使えるんだけどなあ。 -------------------------------------------------------------------------------- 雨の日の取材 No.2695 投稿日 2001年9月21日(金)22時23分 投稿者 藤極堂 車を持っていれば耐水性ボールペンで和紙にメモ書きして後で清書って手も使えるかなとも思うけど。 学生さんじゃ無理か。 小さい公園じゃ屋根のある休憩所もないだろうし、 着替えることもできないなら風邪をひいちゃうね。 事件が起こったのが土砂降りの日なら 悲鳴がかき消されたのも、血だまりから点々と続いているはずの不死者の足跡が消えているのも、目撃者がいないことも不自然じゃないから 月夜よりも舞台としてはふさわしい気もするけどね。 -------------------------------------------------------------------------------- 平和な静岡でゆっくりしたかったのに、 No.2696 投稿日 2001年9月21日(金)22時42分 投稿者 弟切 千隼 結局一日で神奈川へ戻ってきてしまった弟切です。仕事さえなければ……(;_;)。 さすがにもう今日は湘南の空も静かです。戦闘機の爆音の代わりに、輸送機らしい重低音が時折響くのがかえって不気味です。 「無限の正義infinite justice」という作戦名を聞いて、私はひっくり返りそうになりました。ここまでベタベタな名前を付けるなんて……。お願いだから世界を壊す誇大妄想狂にはならないで、と米国には言いたいです。 それはさておき、アイディア出しへ行きます。 「琥珀の英知」(仮題)転部アイディア出しその18 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− キサラはその医療知識をもって、自分が不治の病に冒されていることを知る。診断はつけられても、キサラの時代の医療ではその病を治すことはできない。自分の命があとわずかと悟ったキサラは、それまでより声を大にして権力者たちの不正を告発する。怒った権力者たちによりキサラは国家転覆罪に問われ、処刑される。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− > OFF会 今度の杉井邸オフは、一挙に参加人数の記録更新となりそうですね。嬉しいことですが、これでは弟切の寝る場所がありませんね(もっと違うことを心配しなさい > 私) 弟切は皆さんの邪魔にならないよう隅で丸くなっていようかと思います。 -------------------------------------------------------------------------------- 骨ほねロックで考え中。 No.2697 投稿日 2001年9月21日(金)23時23分 投稿者 小倉善哉 ○汎用型(?)あらすじの改訂版です…  普通なら自分ですることを、誰かが先にやってくれるので、自分では何もしない主人公がいる。主人公は、自分でやる必要がないからやらないだけで、やれば出来るはずだと思っている。  誰かに何らかの変化があって、しばらく何かをやってもらうことが出来なくなり、主人公は、期限付きとは言え、初めて自分から何かを継続的にやってみることになる。   実際に何かをしてみて、面倒くさかったり辛かったりすることが分かるが、出来ないと認めるのが嫌で、なんとか期限までやりとげ、清々しい気分になる主人公。  期限を過ぎたら元のように人任せにしようと思っていた主人公だったが、実際に期限を過ぎてみたら人任せにするのが恥ずかしくなり、以後、自分のことは自分でするようになるのだった。  うーん…。指摘されたところを直したら、こんな感じになりました…。これなら、変じゃないでしょうか?? -------------------------------------------------------------------------------- No.2698 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- ううむ。 No.2699 投稿日 2001年9月22日(土)03時48分 投稿者 はせがわみやび >唯野さん >>雨のせいで取材不能です。  おいおいおい…。  なんかこう、ひさしぶりに情けない気分になっちゃった。しくしく。  ペンとメモ用紙をもって取材に行ってこいって言われて、メモ用紙が濡れるから行けませんってのは……泣ける言い訳だなあ(;_;)   新木さんの言ったことの骨/コンセプト/狙いは、「メモ用紙を持って、そこに書きつけてくること」──じゃないだろう?  うーん。よほど融通の利かない性格なのか。  代替方法なんて山ほどあるぞ。  公園の中を歩いて、屋根のあるところ(東屋/トイレ/大きな木の下/公園の外の軒下etc)に行って書いて、また公園の中に行って、とか。  ビニール袋にメモ用紙とペンを入れて、両手を突っ込める穴を開けて、必要なところで立ち止まって、ビニール袋の中で書く、とか(レインコート/雨がっぱを持ってない?)。  大体、多少の雨でメモが取れないなんてことあるかいな。フィールドワーカーは雨が降ったら仕事は休みなのか。ううむ、大学の授業で雨の野山でマップを書かされた経験があるが…。あれは、休んでも良かったのだろーか(^^;      台風が来ているとか、病弱で雨に打たれるわけにいかない、ならともかく(身の安全は大切だ。それを怠ってまでやれなんて言えない。ご両親も心配するだろうし)  それでも、家から遠出できなくても、やれることはある。  夜の公園が出てくる本/コミック/映画/ビデオを見て必要そうなことを書きつける、とか。  深夜にちょっと家の前に出てみて、夜の雰囲気をつかむ、とか。     過程はどうでもいいと思うんだけどなあ。  ようは、作品ができあがればいいのだ。新木さんの言ったとおりすることが本質ではないでしょ。  描写ってどうやって増やせばいいんですか……と聞いてきたのは、唯野さんだったのだが。  あるいはそこまでモチベーションが上がらないってことなのか。  モチベーションが上がらないならば、それは仕方ない。  それ(この場合は、公園に取材すること)が重要には思えないってことは、あるもんなあ。  今、思いついたけど、ひょっとして新木さんが描写を増やせ、足りない……と言っている理由がわからないのかな。  ううむ。  そーいうときは、周りの人間に聞いてみると良いかもしれない。  たとえば、このプロローグ……読んで怖い、と感じたひとはどれくらいいるだろう?  46ヒットくらいしているけど、さあ、読んだひとは正直に言ってみよう。  怖かった?  死体が出てきているのだぜ。  映画だったら、それだけで怖いよね。  さて、では、ここで、死体が公園に一体転がっている…という事実を把握する以上の感動、心の動き、たぶん、怖いという感情……を持てたひとはどれくらいいるだろう。    怖かったとか、不気味だったとか、いやーな気持ちが「実感できた」とか。  最初よりはヴァージョン2.1は、何が起きているかは良く分かった。でも、わたしはちっとも怖くなかったぞ……えーと、読者にそー思われてもいいのかいな?(^^;;;;;;;;;;;    -------------------------------------------------------------------------------- ケーキ・ケーキ/みやび3(800字/1回目) No.2700 投稿日 2001年9月22日(土)04時50分 投稿者 はせがわみやび あらすじ  美春が最近お熱のアイドルが市内でコンサートを開くことになった。だが、うっかり者の美春はチケットを買い逃してしまう。  商店街のケーキ屋のイベントでチケットが手に入れられることを知る美春。だが、そのイベントは制限時間内にケーキ十個を食べろというものだった。  辛党で甘い物が死ぬほど苦手な美春。チケットを手に入れたい一心で発明家の祖母を頼り、味覚変換薬を手に入れた。  その薬は、甘い物を食べると辛く、辛いものを食べると甘く感じるという薬だった。  美春が甘いものが苦手なことを知っている友人は、美春の無謀な挑戦を止めるが、味覚変換薬を飲んだ美春は、自信ありげにケーキ屋の主人にイベントへの参加を申し込む。  運ばれてくるケーキたち。食感はケーキのままなのに味はとても辛く、妙な感じだったが、辛党の美春は目をつぶったまま食べることで難なく十個をクリアしてしまう。  ケーキ屋の主人が、あと五個食べると、チケットが最前列の席になるけれどどうするか、と聞いてくる。もちろん、そこで失敗した場合はチケットそのものがもらえない。  間近にあこがれのアイドルが見られるかもと美春の目はハート型。店主の言うことも良く聞かずに、五個など軽いと申し込んだ。  主人が運んできた新たなケーキを口にしたところで、それがほのかに甘いことに気づく。  慌てる美春に、友人たちが「よかったね」の励まし。追加されたケーキは、このイベントでケーキ嫌いにならないようにとの店主の配慮による変わり種ケーキ。ジンジャー風味だのカレー風味だのの辛味ケーキだったのだ。  甘味攻撃に美春は脂汗。最後の一個で挫折してしまう。  失意のまま帰宅した美春を迎える母。チケットが手に入れられず美春が落ちこんでいたことを知っていて、美春のためにと大好物のカレーを作って待っていた。 4分割 起  景品を手に入れるために、苦手なケーキを食べられるよう祖母に発明品を借りる美春。 承  ケーキを食べまくる美春。調子に乗って、より上の景品を狙うことに。 転  思いがけない展開で、発明品の効果が無意味に。うっかり美春の大失敗。 結  結局、苦手な甘い物を食べることになって、おまぬけさんな美春。 -------------------------------------------------------------------------------- OFF会 No.2701 投稿日 2001年9月22日(土)06時02分 投稿者 新木 伸 ●一次会 新宿歌舞伎町 「千と千尋の神隠し」 新宿東亜興行チェーン ↓場所 http://www.pia.co.jp/hot_cinema/cnm_theater_info.jsp  14:00       (1)待ち合わせ、新宿歌舞伎町コマ劇広場  14:20〜16:40 映画鑑賞  16:40〜      移動  17:30       (2)府中駅着  18:00       (3)杉井家着 ●参加者 西鶴 唯野 かねやん 八神 小倉 弟切 みやび(1から参加) 新木(1から参加)  参加者はこのはず。合計8人。  映画の時間の都合で、若干予定より遅くなりました。  各参加者は、どこから参加になるか、書いておくこと。 >かねやん  正確な到着時間を教えてくれるように。  18時ぐらいに府中に来れるようなら、皆と合流可能。それより遅くなるようなら、印を付けた地図(JPG)をメールで送るから、それを見ながら自力にて杉井宅まで到着のこと。 >杉井君  住所を僕のところにメールしといて。 -------------------------------------------------------------------------------- (3)から No.2702 投稿日 2001年9月22日(土)08時52分 投稿者 かねやん  多分18時までに府中に着けると思いますが、20分くらいずれるかもしれません。駅すぱあと的には1時間3分で到着予定らしいのですが、乗り換えにどれだけ時間がかかるのかわかりませんので。  住所か地図を送っていただけると、はじめてのオフ会で遅刻、皆さんを待たせる、といった凶悪な事が避けられるので本当に助かるのですが。  なんにせよ17半頃に連絡を入れます。 >小倉さん >>恥ずかしくなり、以後、自分のことは自分でするようになるのだった。  達成感や充実感を表す話のようなので、この部分が気になりました。 >みやびさん  個人的には、何も問題は無いように見受けられます。 -------------------------------------------------------------------------------- テンション。 No.2703 投稿日 2001年9月22日(土)12時46分 投稿者 藤極堂 > はせがわみやび さん >たとえば、このプロローグ……読んで怖い、と感じたひとはどれくらいいるだろう? 少なくとも私は怖くもなかったし哀しくもなかったな。 友人を見捨てて逃げ出した主人公の側から、この出来事を見ると「怖くて、後ろめたくて、やりきれない」という感情を読者に想起させなければいけないはずだけどそれはない。 仲間探しが徒労に終わった不死者の側から見ると、読者に感じさせなければいけないのは「哀しくて、寂しくて、くじけそうな絶望感」だね? 事実というのは、ただそれだけをゴロンと放り出したままでは何も意味がない。 どれだけショキングな事件であろうと視点と解説抜きなら新聞記事と同じ。 ――まあ、完全な神の視座で描くべき小説もあるけど―― 例えば「ライオンがシマウマを狩りました」という事実は事実であってドラマではない。 ライオン側から見ると 「今日、初めて自力で獲物を狩ることに成功しました。がんばりました。でも、半日かけてちっちゃなシマウマ一頭です。おいしかったです。早くお母さんみたいに大きな獲物を狩れるようになるといいな」 シマウマ側から見ると 「今日、産まれたばかりの子供をこの辺をなわばりにしているライオンに食われました。弱い子供が狩られやすいのは知っていましたが、まさか自分の仔がそのターゲットになるとは思ってもいませんでした。産まれて半日もしない内にあの仔はいなくなってしまいました」 同じだけど違うというのは理解できるでしょうか? 描写とか視点とかは「久美沙織の新人賞の採り方おしえます」を熟読すれば理解できると思うだけどなあ? 唯野教授さんは学生さんだから物凄く貧乏なのかな? 学生さんと社会人では自由にできるお金の額が桁違いというのは実際あるし。私が高校生の時は月の小遣いは2千円くらいだったから、お昼を抜いたり靴や洋服を買うのを我慢したりしてやりくりしていたっけ。学校はバイト禁止だったからなあ。レンタルビデオなんてとても借りれなかったし、一月に買える本なんて一冊が限界だったから積読なんて考えられなかったな。でも、通販で同人誌を買ったり、コピー本で同人誌を出したり、同好会なのに文化祭で無理矢理作品展示場をしたり楽しかったなあ。 先生と親は非協力的っだったけど。(←当たり前だ) 読者も作者も楽しくないのに、作品を書いても意味がないと思うのです。 そいでもって、楽しい事をやるのにお金がないことや時間がないことや少々の困難は障害にならないのです。 よくわからないや。 私の知ってる高校生の書いた二次創作の方が読んでいてずっとずっと楽しい。 二次創作といっても世界観だけを拝借した、オリキャラだらけのほとんどオリジナルと言ってもいいものだけど。 あの子の小説を読んでいると誉め言葉しか出てこない。 本当に物語りを愛しているのだなあと感じる。 まだ、たった十六年しか生きていないのに。 小説を読むのが好きなことと、妄想が好きなことと、文章を書くのが好きなこととと、仲間とわいわいやるのが好きなことと、文章で御飯を食べて行こうとすることはそれぞれ違うことだと思うのです。 でも、最初は混沌として自分でもよくわからない。 この間、TVで見たプロの俳優さんはこう言ってました。 「海賊映画を見て海賊になりたいと思って船舶関係の学校に行った。でも、卒業間近になってようやく自分がなりたかったのは海賊ではなく舞台の上で海賊を演じることだと気づいた」 新木さんは怒るだろうけれど、 自分で自分の事がわからない それが普通の人で、 そして世の中というものはそんなものかも知れません。 私も含めてね。 -------------------------------------------------------------------------------- No.2704 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- No.2705 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- 列車案内は…… No.2706 投稿日 2001年9月22日(土)13時27分 投稿者 新木 伸  僕は、ここを使ってます。  gooの路線案内。  到着時間を指定すると、乗り換えタイムまで含めた経路を算出してくれます。  何分の電車に乗れば間に合うかとか。 http://channel.goo.ne.jp/cgi-bin/tranavi/jrtrag.cgi -------------------------------------------------------------------------------- >唯野君 No.2707 投稿日 2001年9月22日(土)13時46分 投稿者 新木 伸 >唯野君  そういえば、第一稿の最終バージョンとかは?  書いてるうちに前のほうを直したりとか、多少なりと推敲するなりしたものが手元にあるんじゃないかと思うのだが。  まあなにも変わっていなくても、全部まとめたやつを課題部屋のほうにあげといてくれい。プロローグは最新版で。  打ち出しして持ってゆくから。  うむ。8部だな。 -------------------------------------------------------------------------------- これ(goo検索)は便利。 No.2708 投稿日 2001年9月22日(土)14時43分 投稿者 かねやん  府中駅着が18:18分になりそうです。  ということで、後から杉井さん宅へ向かうことにします。 >みやびさん  一つ質問がありました、あらすじ以降にすることかもしれないけど。  店長の配慮、これがよくわからなかった。もともと店長と美春は顔見知りなのですかね? -------------------------------------------------------------------------------- OFF会のことなど No.2709 投稿日 2001年9月22日(土)14時50分 投稿者 弟切 千隼 明日のオフ会、弟切は(1)から参加します。コマ劇場の場所を確認しておきませんと。 新宿には何十回も行っているのに、コマ劇場近辺には用がないのでどこにあるか把握していません(^^; 遅刻して皆さんに迷惑をかけないように、早めに行って周囲を歩き回っていましょう。熱量も消費できて一石二鳥ですわ(笑) そしてアイディア出しです。 「琥珀の英知」(仮題)転部アイディア出しその19 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− キサラは人々に科学技術の素晴らしさを教えるために公開実験を行なう。実験は成功し、人々はそれまでと変わってキサラを賞賛するようになる。ところがその科学技術は兵器にも応用できることに権力者たちが気づき、キサラを自分たちの側に取り込んで反対勢力を滅ぼすのにその力を借りようとする。キサラはその技術を兵器に悪用することに断固反対し、権力者たちへの協力を拒む。敵方にその技術を利用されることを恐れた権力者たちは、キサラにあらぬ罪を着せて処刑する。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− -------------------------------------------------------------------------------- 予定参加フェイズ。 No.2710 投稿日 2001年9月22日(土)16時44分 投稿者 西鶴翠(みどり) 『18:00       (3)杉井家着』  ここから参加です。しかも、終電前に帰ります。泊まりません。杉井邸の場所は把握しているので、地図なしで行けます。 -------------------------------------------------------------------------------- 参加時間 No.2711 投稿日 2001年9月22日(土)18時35分 投稿者 小倉善哉  えと、(1)から参加でよろしくお願いします。コマ劇場広場の位置等、よく分からないので、とりあえずネットで検索して地図を確保した後、駅付近でおまわりさんに相談しようと思っています。典型的おのぼりさんですな(爆)  新宿への到着時刻は、だいたい、13時頃でしょうか。 >弟切さん  ええと、もし、よろしかったら、先に合流して頂けないでしょうか…?(^^; OKだった場合、メールをくださいませ。折り返し、携帯の番号を返送いたしますので。  あ、一口ういろう八個入り、たったいま買ってきました(笑) >新木さん  念のため、携帯の番号をメールしておきます。 -------------------------------------------------------------------------------- 俺は仕事だあ No.2712 投稿日 2001年9月22日(土)19時21分 投稿者 榎野英彦 雑談(半分グチで半分やっかみ)です、興味ない人は読み飛ばしてください。  オフ会かあ……一度行ってみたいんだけどなあ、俺みたいな「年寄り」が顔を出しては、雰囲気を壊すような気がしてどうも気後れする。  実際40歳過ぎて、こんなところをウロウロしてるおっさんも珍しいよなあ(苦笑)  でも「隠れ新木ファン」としては       『生きて動いて喋る伝説の新木伸という人物』  を、死ぬ前に一度見てみたい。という欲求もあったりしますね(笑)  私の休みとスケジュールが合ったら皆さんとも、一度お会いしたいものです。  皆さん。楽しんできてください。 -------------------------------------------------------------------------------- コマ劇とか No.2713 投稿日 2001年9月22日(土)21時21分 投稿者 新木 伸 http://www.pia.co.jp/servlet/pia.itckt.cinema.CnmTheaterInfoServlet?CINEMA_THEATER_CD=11207  このあたりに地図とか。 -------------------------------------------------------------------------------- コマ劇場広場ですか。 No.2714 投稿日 2001年9月22日(土)22時52分 投稿者 八神伽羅 実は今日行って来ました。別の映画観に。 夕方六時過ぎの歌舞伎町は、なんとなく怖かったです(笑) 広場は結構広かったんですが、映画館の近くをうろうろしてればいいんでしょうか? 唯野さんと弟切さんは見つけられるはずですが、半年前に会ったきりの新木さんとみやびさんは見分けられそうもないし、小倉さんは初対面ですし。 なにか目印でも持ってた方がいいんでしょうか? あ、今さらですが(1)から参加します。 ということで、また。 とりあえず今晩中に、十六分割は出しておきますので。 -------------------------------------------------------------------------------- 急に冷え込みましたな。 No.2715 投稿日 2001年9月22日(土)23時23分 投稿者 唯野教授 みなさん風邪に注意しましょう。 >はせがわみやびさん >公園の中を歩いて、屋根のあるところ(東屋/トイレ/大きな木の下/公園の外の軒下etc)に行って書いて、また公園の中に行って、とか。   あ、この方法は考えつかなかった……。 しかし正直な話、雨+深夜+一人の三殺陣はきついです。 >OFF会 (1)から参加します。予習として「いつも何度でも」を借りてきましたし(笑)。 それにしても「歌舞伎町」で「千と千尋の神隠し」ってのはなんか違和感を感じる……。 >第一稿 細かいところを少しだけ変えました。特にうっかりノリで書いたまま晒されてたアノ部分を差し替えてます。 ではおやすみなさい。 -------------------------------------------------------------------------------- やっと眠れる……。 No.2716 投稿日 2001年9月23日(日)02時13分 投稿者 八神伽羅  なんとか「今晩中」に書けてちょっと安心。  それにしてもきちんとしたあらすじを思い出そうと過去ログを漁ってみたら、最初にあらすじを書き込んだのは四月でした。……うわぁ。  まあ過ぎたことはさておき、四分割&十六分割です。  ポケット潰しを経た修正後のあらすじと一行コンセプトは、課題部屋の方に書き込んであります。 四分割 ・起 「セラスと出会うレン。孤独に耐えかね話しかけるようになる」 ・承 「少しだけ意識を取り戻すセラス。惹かれあう二人」 ・転 「長老達が再び彼女に施術しようとしているのを知り、セラスを連れ逃げ出すレン」 ・結 「逃避行の末、セラスの故郷へたどりつく二人。レン、満足しつつ消滅」 十六分割 ○起 ・起  セラスの護衛を命じられるレン。 ・承  次第にセラスに同情するようになるレン。 ・転  セラスを狙う他国の刺客の襲撃。 ・結  刺客を退けた後、反射的にセラスを心配し声を掛けるレン。それをきっかけに、少しずつ話しかけるようになる。 ○承 ・起  他愛ない雑談をするレン。セラスは無反応。 ・承  花の話。涙をこぼすセラス。レンはそれを喜ぶ。 ・転  懸命に彼女が反応する話題を探し、慣れない作業に指を怪我しながらも、例の花で花束を作ってセラスに捧げる。 ・結  微笑み、セラスはありがとうと呟く。レンは彼女への想いを自覚する。 ○転 ・起  予言にかかる時間が長引いてきていることを訝る長老達。 ・承  レンは密かにセラスに予言を行わせ、彼女を故郷へ戻せると知るが、死の恐怖に負け忘れることにする。 ・転  長老達がセラスに施術し直そうとしていることを知り、レンは再び葛藤した末、逃亡する決意をする。 ・結  二人は逃げ出す。 ○結 ・起  追手を撃退するレン。彼等が本気でないことを察知した彼は、長老達の真の狙いを推測する。 ・承  長老達の意図を悟り、その計画を阻止するべく身の危険を承知で回り道をする。 ・転  業を煮やした長老達により、左手と右足首を消滅させられながらも、追っ手を全滅させるレン。 ・結  結界内へ辿り着く二人。レンは、完全に意識を取り戻し、彼のために泣くセラスの腕の中で消えていく。  ……なんか、相変わらずセラス側の心情変化が全然書けてない気がします。レンがメインの話だからいいや、と投げたいところなんですが、一応は恋愛ものなわけですし、そうもいきませんよね。  夢うつつで恋をする女の子の心理。難しいです。 >藤極堂さん  お久しぶりです。  「観用少女」はいいですよね。私も好きです。あんなかわいい女の子を書く自信はありませんけど……(笑) >あと、前に言ってた設定の基本的な矛盾。 それって、そもそも使い捨ての奉仕者として作成された種族であるはずの亜人に、なぜ自由意志がプログラムされているのかということですか?  おおむねその通りです。  例えばこの話の舞台が近未来だったとして。自我を持ったロボット、なんて危険な代物、誰も作らないし需要もないでしょう。人雇えば済むのをわざわざ手間かけて作るんだから、完璧に命令に従うようにするでしょうし。話の根幹をなすわりに、矛盾に満ちた設定なんですよね、亜人って。  「ご家庭に一人どうぞ♪」とか言われても、私なら願い下げです。話し相手とか愛玩用なら考えてもいいけど(まて)  なにか亜人に代わる設定を考えた方がいいのかなぁ。  ではではこの辺で。おやすみなさい。  明日徹夜なのに、大丈夫かなこんな時間まで起きてて。 -------------------------------------------------------------------------------- シンデレラ迷宮 No.2717 投稿日 2001年9月23日(日)02時30分 投稿者 さつき 無欲なシンデレラは、無欲な行動をとって当然。 ゆえに彼女をいろんな状況に置いてやれば、おのずと無欲な行動をとるのだ……という考えのもと課題を考えては見たのですが、で……出ない。 上手く集中できない。必死に集中しようとする執念が足りてないことは嫌と言うほど分かるんですが、「優しいシンデレラ」ばかりを造出する我が脳味噌をどうにかせねば……と。 みなさんOFF会楽しんで&頑張ってください。自分は遠い空の下でくやしがっております。 それでは、課題を提出します。 さつき27(無欲、レベル1、9月17〜9月23、1/7、今週0個、合計2個) ・会場にやってくるシンデレラ。入り口近くで物乞いをしている子ども達を見て装飾品を渡そうとするが、十二時で消えてしまうことを思い出し踏みとどまる。 ・会場に入ったシンデレラ、国の貧富の差を肌で感じる。その美しさのため、多くの男性から高価なプレゼントを差し出されるシンデレラ。 ・一瞬迷うもシンデレラはプレゼントを受け取らず、男性達に「そのプレゼントは、どうか暮らしに困っている方々にあげてください」と願う。 ・様子を見ていてシンデレラに感銘を受け、好意を覚えた王子、貧困問題に対する国の対応が悪かった事を真摯にわび、しっかりと問題に取り組むことを公式に明言する。恐縮するシンデレラに踊りを申し込む王子。 さつき28(無欲、レベル1、9月17〜9月23、2/7、今週0個、合計2個) ・手違いで予定通りに料理が出来ていない会場。料理は足りず、十分に食べられない人も多い。 ・ひとり食卓から離れているシンデレラ。不思議に思って声をかける王子。 ・何も食べないのかと尋ねる王子に、シンデレラは「頂きました」と手の平にちょこんと乗っているチーズの固まりを見せ、その四分の一ほどをかじると、残りをナプキンに包んで「あとはネズミさんの分」と言う。 ・ネズミさんは友達なんですとシンデレラ。好意を覚えた王子、シンデレラを踊りに誘う。 -------------------------------------------------------------------------------- 遅かりし…… No.2718 投稿日 2001年9月23日(日)11時35分 投稿者 弟切 千隼 今の時間にここに来て小倉さんの書き込みを読みました。もう小倉さんは出発されていますよね? 今からメールを送っても間に合いません(;_;) ごめんなさい小倉さん。早めに携帯の番号を教え合っておけば良かったですね。お会いしたらそうしましょう。 髪の毛が短くて、静岡浅間神社[しずおかせんげんじんじゃ]のお守り付き(^_^)の黒くてでかいバックパックをしょった年齢不詳の女性がコマ劇場前にうろうろしていたら、それがきっと私です。万が一東京到着前にここを見る機会があったらこれを目印に声をかけてやって下さい。 ではOFF会参加者の皆さん、コマ劇場前でお会いしましょう。今回参加されない方々もそのうち機会を作ってお会いしたいですね。 -------------------------------------------------------------------------------- 一応の復活を遂げるのであった。 No.2719 投稿日 2001年9月24日(月)11時03分 投稿者 巻島翔史  明日から学校が本格再開です。ブルーです。  あらためて俺は引きこもり気質の人間なんだなと自覚。  それでも働かずには生きてかれないこの世界。現実は甘くない。 巻島46(無欲レベル1 9/24〜30 1/7 全体OK数1)  見るもの聞くもの初めてづくしで、シンデレラはキョロキョロと落ち着かない。  気づかずに思わず隣の女の子を突き飛ばしてしまった。  その瞬間、さっきまでその子のいたところに天井古くなった壁の一部が崩れて落ちてきた。  助けてくれたのだと思い、お礼を言う女の子。シンデレラは単なる偶然だったといい、突き飛ばしたことを謝る。  近くにいた中年の婦人が一言、だまっときゃあ恩人なのにねぇとさも勿体ない感じで言う。それを聞いたシンデレラは訳が分からないという顔をする。  それを見ていた王子、シンデレラが、真実を言わないままにしといて、相手からお礼をせしめようという考えが頭にのぼらなかったのだなと気づき、面白い女だと思う。ちょっと踊ってみようかと、王子はシンデレラに歩み寄る。  うーん。しばらくリハビリがいるかもな。7月に書いたネタなんてもう意味の解読不能だし。 >それにしても「歌舞伎町」で「千と千尋の神隠し」ってのはなんか違和感を感じる……。  宮崎監督自身が「これは風俗で働かされる女の子の話だ」と言っているので、問題ないでしょう(笑)  とりあえず、オフ行った皆さんはお疲れさま。記録更新かという多人数で、しかもこの時期に鍋と、まあ色々大変だったでしょう。  ところで、映画館でこういう人いませんでしたか? みんなが笑ってないところで笑うやつや、ずーっと小声で突っ込み入れてるやつ。  もし自分がそうだという方。あなたは残念ながら俺と同類です(笑) (だから俺一人でしか映画行かれへんのやな。今回いかんである意味助かったかも(笑))  War says no answer.  ではまた。 -------------------------------------------------------------------------------- OFF会帰り No.2720 投稿日 2001年9月24日(月)16時04分 投稿者 弟切 千隼 わーい、もしかしてオフ会参加者中一番乗り(^o^)な弟切です。(一番だからって何でも単純に喜ぶんじゃありません > 私) 新宿で済ませたい用があって、いろいろやっていたら帰宅がこんな時間になってしまいました。昨日からの睡眠時間は、杉井さん宅近所のファミレスで二十分くらい?眠ったのと帰りの列車の中で三十分くらい眠ったのを合わせて一時間弱ですね。眠たがり屋の弟切にしては画期的です。 今回のオフ会でも、たいへん有意義で楽しい時間を過ごすことができました。皆さんありがとうございました。これで大へたれの弟切もレベルアップ点3くらいは付いた……と思います(^^;  詳しいオフ会報告を書きたいのですが、今、睡眠不足で脳みそが溶けかけている弟切にはうまく報告が書ける自信がありませんので別の方にお願いいたします m(-_-)m  二つだけ、オフ会の出来事を報告しましょう。 一。 一次会で観る予定だった『千と千尋の神隠し』は、映画館があまりにも混んでいたため、急遽『ジュラシック・パークV』に変更になりました。観覧料を払った分くらいは楽しめる映画でした。 主食が魚だったと推測されているスピノサウルスが人を襲って食べたり、滑空が主でほとんど羽ばたくための筋肉が付いていなかったプテラノドンが思いきり羽ばたいて飛んでいたり、第一作で人を殺しまくったヴェロキラプトルが主人公たちを無罪放免にしてくれたりといった疑問点はあっても、そういうことに目くじらを立ててはいけない映画です。 二。 今回は、「寒いギャグを飛ばして場を凍らせる」という凍結魔法の使い手(^_^)霧原さんが参加していなかったので、場が凍りつくことはないと思っていたのに、どうやら新木さんに「アストラル霧原さん」が取り憑いたらしく、一度杉井さん宅が氷結しました。 いくら参加できなかったのが口惜しくても、生霊飛ばしちゃ駄目ですよ > 霧原さん(爆) お後がよろしいようで。 -------------------------------------------------------------------------------- 京都から帰宅 No.2721 投稿日 2001年9月24日(月)16時57分 投稿者 小倉善哉  …やっぱり寝過しちゃいました♪テヘ♪(←ネタじゃないのに…/爆)  ああ、弟切さんのカキコが! 小倉も現在脳みそが寝ております。てゆーかお会いしたときから小倉はパニック状態でまともに受け答えが出来ませんでした。そのせいで、結局、携帯の番号のこと、ちらりとしか話題に出来ませんでしたね。ご、ごめんなさい…(=△=; とりあえず、寝て起きたら、メールいたします(笑)  さて、とりあえず寝てしまう前に感想なのです。大体3次会からの印象です。  杉井さん宅の表札はガムテープで貼られた紙らしきものでした。微妙に驚きました。杉井さんご本人からは「負け犬」ぐあいは読み取れませんでした。読解力(?)不足なのでしょうか。  唯野さんの指摘大会の時、新木さんには矢印型のツノと尻尾が見えました。ついでに西鶴さんにも見えました。楽しそうな具合が似ているという印象を受けました。  みやびさんは翻訳機能付でした。新木さんとみやびさんの連係プレーで本当に30秒の間にいろいろなことが理解出来たような気がします(断言じゃないところが自分で痛い)。  そういえば、弟切さんの背中についていたミネラル・フェアで購入されたというバッチが何をかたどったものなのか、いまだによく分かっておりません(^^; あ、カラスが二時ごろ鳴きました。カラスは早起きなのですね。  それから、某夏の陣で八神さんとニアミスをしていた可能性に衝撃を受けました。例のブツは店屋が閉まっていて入手できませんでした。残念なのです。仕方がないので地元で探してみます。  かねやんさんは緊張していたのか、逆に元気そうに見えました。唯野さんは胃が痛そうでした(てゆーか大丈夫だったのでしょうか??/汗)。小倉は、腸の働きが低下していました。それなりに緊張していたようです。  名古屋〜東京間の電車賃なんか安い安いと思うくらい有意義な二日間でした。宿題をもらったので、体力が回復したら頑張ろうと思います。ガッツです。ガッツ。 -------------------------------------------------------------------------------- それはナイッフ(それはないっす)。 No.2722 投稿日 2001年9月24日(月)19時49分 投稿者 西鶴翠(みどり)  文字表記だと、かっこの中に説明書きを入れなければいけないところが辛いです。上のすきま風のひどい駄洒落は、どうしたら刃物が怖く見えるかという話題が出たときに、オフ参加者の一人が口走ってしまった科白です。数個前の弟切さんの書き込みを見ると、誰が喋った科白なのかが分かると思います。  そういうわけで、オフ会でした。泊まるつもりはなかったのですが、小倉さんに「どうもはじめまして。望月京路です」と自己紹介をしてしまった罪悪感から泊まることにしました。有意義であったかどうかは、数年後の私が何をしているかで変わってくるわけですが、非常に楽しいオフであったことは確かです。  現在、四時間ほど眠って起きたところです。これを書き込んだらまた寝ます。まだまだ、眠いです。  以下、参加者へ。 >伽羅さん。  酒飲みの座をかねやんさんに奪われてしまっている気がしなくもないのですが、その後きちんと飲んでいるでしょうか。飲まないと、どんどん酒飲み女王の道から外れてしまうので、これからも頑張ってください。新木さんとみやびさんの質問に、躊躇なく答えているところが、驚きでした。 >教授。  本日のメインディッシュ、ごちそうさまでした。そして、おつかれさま。さらに、これから頑張ってください。幽霊部員になりながら見守っています。 >新木さん。  買います。 >ひかる。  いくらひかるに「腰抜け」と言われようが、バックトゥザフューチャーの主人公ではないので、参加する気はないのです。私個人としては、やっぱり、「コンセプトワーク意識化法」を小説に使う気はないのです。と、書いて気づきましたが、「私個人」というのは、普通に使っていますな。 >かねやんさん。  「正弦をマクローリン展開で近似するときに、各項の足し算引き算は簡単にできると思うのですが、階上の逆数はどのように計算したのでしょうか。また、最後に残ってしまう誤差ο(x)の処理はどのようなものだったのでしょうか。恐らく、誤差の処理が研究の要だったと思うのですが」というマニアックな質問をぶつける仲間ができて、非常に嬉しいです。永遠の孤独にさいなまれることのなくなった不死者の心境が、少しだけ分かったような気がしました。 >みやびさん。  出会いがしらの「小説書いている?」という質問が結構痛かったのですが、「電気の研究で忙しいです」と「言い訳(新木語)」することにします。とりあえず、今年の目標であった大学院への特選はとれたので、次の目標は「学科を第四席以上で卒業すること(要するに学内で表彰されること)」にします。と、なんだか本当に言い訳文を書いている自分が哀しくなってきたのですが、夏に無駄な文章を書いていたせいか、あまり小説を書く気力がありません。現在、題名と大雑把な流れと数個の素材が浮かんでいるだけの状態になっています(無論、紙に書いてあります)。 >弟切さん。  眠りませんでしたね。毛布はかぶっていましたけれども。 >小倉さん。  二年後になったら、どういうわけだったのか教えてください。かなり前から、あれが気になって仕方がなかったのです。それはそれは夜も眠れないほどで、それはそれは昼寝が気持ちいいほどでした。私はさほどいじめているつもりはないのですが、恐らく私のいじめっ子体質と小倉さんのいじめられっ子体質のツボがぴったりとあってしまったのだと思います。多分、これからもいじめます。 >犬の世話をしに帰った人(名前を出していいのか分からないので、この呼び方で失礼します)。  公平な目(プロットとかの状態を見ていなくて初めて本文を読んだ目)で見るとあの話がどのように見えるのか、ということが分かって、なんというか新鮮でした。もしかしたら、あの話へのコメントの中で、ほかの誰のものよりも情報量があったかも知れません。少なくとも、私には、印象的でした。  最後に、「改行」の話。  そういえば、私は自分のサイトの掲示板ではほとんど改行を使わない方針を貫いていました。時間経過を改行に込めるということ、私はしたくないのですよね。それだけで、文章の品位が二ランクくらい落ちるような気がしているからです。  じゃあ、私がどこに改行を使っているかといえば、あれです。「ドアの原理(西鶴語)」です。一つの話題を開けてから閉めるまでが、私の一つの段落です。段落の中に「起」があってさらにそれに呼応する「結」が含まれているのが私の基本です。  だから、起承転結のない自分のサイトの掲示板の書き込みには、改行がないのですね。ようやく、自分の中で一つ疑問が解けました。  もう一つ。  エディタの背景色と文字色を変えました。まだ慣れていないので何とも言えませんが、なかなか快適そうです。 眠いので、文法誤りや誤字があるかも知れませんが、ご勘弁を。 それでは。 -------------------------------------------------------------------------------- No.2723 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- 一眠りして No.2724 投稿日 2001年9月24日(月)22時56分 投稿者 かねやん  皆さんお疲れさまです。  はじめて参加する創作系のオフ会という事で、前半、はしゃぎすぎた(後半は、ばてて意識朦朧になった)形になってしまいましたが、一晩中楽しい時間を過ごさせてもらいました。  あの長い時間を楽しませることができる、「新木、みやび」最強タッグによる司会進行には驚くばかりです。西鶴さんが帰りたくなくなった気持ちが良くわかります。帰すつもりは誰にもなかったですけど(笑)  なによりも今回の主役だった唯野さんを筆頭に、他の人がどのように話を作っているかを聞くことができ、どのような思考や発想をしているかを、生で見られたことは、たいへん貴重な経験となりました。  場所とおいしい料理を提供してくださった杉井さんには、ひたすら感謝、です。  皆さん、それぞれに成果があったみたいですね。  自分自身、今回のオフ会で得たものを形にしてみたいと思います。 -------------------------------------------------------------------------------- 一夜明けて No.2725 投稿日 2001年9月25日(火)14時34分 投稿者 弟切 千隼 まだ頭がぼけている弟切千隼です。 オフ会での収穫を反芻して(もぐもぐ)、身にするべく考え中です。 今、私が19個出しているアイディアはそれぞれ全く別の話で、これ以上ずるずる出していっても話のストックが増えるだけなので、そろそろどの話を書くのか絞った方が良いという結論に達しました。20個目に「これだ!」というアイディアが出るならそれを採用すれば良いのですが、そういうのが出てきそうもありませんので(^^; で、19個のうちの弟切的最善案は; その15−でしたよね?−の「冷凍睡眠するキサラ」です。 理由は、何となくです。 ひゃあ、ごめんなさい。物を投げないで下さい(;_;) 一応理由はあります。 理由その1。 科学技術の発達していた過去から来た人、ということで、なぜキサラが失われた科学技術に詳しいのか、という理由付けができます。 理由その2。 時代が違えば当然人々の価値観が違うので、なぜキサラが異端の考えを持っていて周囲から迫害されているのか、という理由付けもできます。 理由その3。 「冷凍睡眠」という道具立てを使うことで、過去は科学技術が発達しており、キサラが目覚めた現在はそれが衰退しているという物語の背景を簡単に示すことができます。 理由その4。 一度、冷凍睡眠ネタの話を書いてみたかったからです。これがもちろん一番の理由ですね。SF好きなら一度は使ってみたいネタの一つでしょう。 ロバート・ハインライン御大−この方はまさしく「御大」と呼ぶにふさわしい方ですね−の『夏への扉』や新井素子さんの『チグリスとユーフラテス』といった大傑作とネタがかぶるとはいえ、もとよりこんな偉大な方々の偉大な作品群にへっぽこ素人の作品が対抗できるとは思っていません(開き直り)。それは普通の主婦が作った家庭料理と三ツ星レストランのシェフの料理を比べるようなものです。私は私なりの料理の仕方でやるしかありません。 とりあえず、普通の家庭料理の肉じゃがを作ることとして、まずは普通に食べられる肉じゃがを目指します。 次は「冷凍睡眠するキサラ」のあらすじを考えてきます。 以下はレスです。 小倉さんへ > 私も呆けていて携帯の番号をお伝えするのを忘れていました(^^; 一口ういろうは大きさが違うだけで味は普通のういろうで−当たり前ですね−、美味しかったです(^_^) 御馳走さまでした。 弟切のバックパックに付いている怪しい生物のバッジは、今からおよそ五億三千万年前の地球上にいたオパビニアという生物をかたどったものです。化石が出土したカナダのバージェス山にちなんで、バージェス頁岩生物と呼ばれている生物群の一種です。 西鶴さんへ > 西鶴さんは西鶴さんなのでやっぱりいぢめっ子でした。あまりいぢめられないで済むように、今度はまぐろの目玉焼きの作り方などをこまごまとお話ししたいと思っています。 負けないもーん(笑) 杉井さんへ > いつも場所と料理の提供ありがとうございます。今回の鍋もとっても美味しかったです。牛もつ鍋でなかったところがちょっと話題に乗り遅れていましたね(爆) 毛布もありがとうございました。 -------------------------------------------------------------------------------- >弟切さん No.2726 投稿日 2001年9月25日(火)20時09分 投稿者 新木 伸 >弟切さん >>キサラはまだ科学技術文明が崩壊する前の時代に冷凍睡眠に入り、目覚めてきた古代人である。彼女は人々の無知蒙昧さに嫌気が差して、再び科学技術文明が発達するまで待とうともう一度冷凍睡眠に入ろうとする。しかし彼女を慕って科学を学ぼうとする者もいることに気づき、この時代に生を全うしようと決意する。彼女は人々を無知なまま置いておこうとする権力者側と本気で闘い、逮捕されて処刑される。  どういう理由でか、「科学」を持っている人物が、無知な人たちのいる場所に現れ、はじめはその無知さに呆れて立ち去ろうとする。しかし学ぼうとする人がいたために、そこにとどまって科学を教えることを決める。権力者側はそれをよしとしない。彼女は捕らえられて処刑されてしまう。  まあ主人公が科学を持っている理由とか、場所とか時代背景とか、そのあたりは差し替え可能でブラックボックスにできるところなので、こんな感じにしてみた。  これのメインはどこなの?  権力者と戦う部分? 自分たちの都合のいいように、人々を無知なままにしておこうとする権力者への怒り? 正義ある怒りとか、そういう部分?  それとも、無知だけども学ぼうとする人々の熱意に打たれて、はじめ原住民を侮蔑していた主人公の心が溶けていって、親身になって教えるようになるまでのプロセスのほう?  ちなみに「本気で戦い」とかあるけども、その展開は無理でしょ。  女ひとり。すぐに捕まってしまうはず。  それとも科学を使って堅牢な砦でも作り、そこにこもって戦うのか。それとも地下組織に潜伏してレジスタンス活動系にゆくのか。  あと弟切さんの書きたがっている部分である「冷凍睡眠」は、これは、この話の作りにとっては必須じゃないです。  SFで使われる「冷凍睡眠」っていうガジェットの持っている属性は、「時間から置き去りにされた主人公」なわけね。自分を置きざりにして、もう手の届かない遠いところに行ってしまった「世界」。そういうノスタルジックな感情だとかをメインとする場合に使うものなわけだ。  あらすじっていうか、この15番のアイデア出しの中にあるコンセプトには、そういうものはない。上に書いたように、権力者への怒りと、科学を教えるという2種類のコンセプトはあるけども。  この話に必要なのは、「主人公を置き去りにして何十年何百年進んでいってしまった世界」ではなく、「科学を知らない無知な人たちの存在する世界」なわけだ。  似てるようだけど、これは別物。  弟切さんは、冷凍睡眠というガジェットを使うことで、「科学技術が衰退している世界を簡潔に説明できる」って書いているけど、そもそもそれが、ぜんぜん必要じゃない。そこを勘違いしている。  かつて高度な科学があり、そして現在では衰退しているという構図が必要なわけではなく、単に、「科学がない」ということだけが必要。いままで一度も科学の生まれていない世界でも、充分用は足りる。  よって冷凍睡眠は、いらない。  入れるとしたら、そこに対して僕は突っこむよ。  なぜ冷凍睡眠でなければならないのか?  ロケットが不時着して――とか。  旅の途中の賢者が立ち寄った――とか。  そういう、「どういう理由でか立ち寄り」に含まれるようなもので、なにか他の適当なものでいいはずなのだが。  理由その1と2までにたいしても、「過去から来た人」よりも、「異界から来た人」のほうが、よりシンプルに強固に説明できると思うのだが。  なぜ科学を持っているのか? →違う世界の人間だから  なぜ価値観が違うのか? →違う世界の人間だから  弟切さんは、「冷凍睡眠」というお気に入りの材料で料理を作ろうとしているわけだが、その食材で作るべき料理かどうか、まず考えんといかんぞ。  ジャガイモを握りしめて「よし肉じゃがを作ろう」ならいいけど、いまピーマンを握っているのに「よし肉じゃがを作ろう」では、それは、とほほだろ。  ピーマン握っているのなら、それはピーマンと鶏肉のトマト煮とかにするべきだろう。西洋風の肉じゃがってところだな。  料理を変更するのか、握っている食材を変更するのか、まずそれを決めないと。 -------------------------------------------------------------------------------- 分室オフ No.2727 投稿日 2001年9月25日(火)22時13分 投稿者 唯野教授 いやあ楽しゅうございました。そしてそれ以上に勉強になりました。 今回は一応主役ということで、確か五六時間ほど叩かれた気がしますが、今思うと短く感じます。 小倉さんには胃が痛そうに見えたようですが、大抵のイベントと同じで辛いのは始まるまで。指摘がいったん開始されれば集中力が全てのプレッシャーを無効化するものです(テンション高くなりすぎて変なこといっぱい言ったけど)。もっとも音読はひじょーにきつかったっていうかアレはいじめだ。 さて、オフ会の結論として私がやるべき今後の課題は優先順位の高い順に次の三つ。 1、夜の公園を取材しよう。 2、舞台設定をしっかりやろう。 3、一也:不死者=3:1の現状プロットを、理想値である6:4になるように練り直そう。 というわけで、今日の夜に取材行ってきます。代案2を採用する予定。 追記 新木さんと杉井さんは本当に似ているんだよなあ。みやびさんまで認めていたし。 -------------------------------------------------------------------------------- 考え中 No.2728 投稿日 2001年9月25日(火)22時42分 投稿者 小倉善哉  ふう。ただいま飲み会から帰ってきました。知多半島の先端の山の天辺にある会社の施設で飲み会だったのですが、屋上に出ると半月と月明かりに照らされた海が綺麗でした(←小説ならどういう風に「綺麗」なのか描かないといけないのですな)。空と海との間には、日間賀島と篠島と渥美半島の夜景が見えました。右手側に神島の灯台の光も見えました。ただ、三浦友和や山口百恵は見えませんでした。その場に1、2時間はいないと、その場の情景を原稿用紙30枚書くのは無理だろうなと思いました。それでも、原稿用紙5枚分くらいは、観察できたのではないかと思います。  さて、ということで考えることいろいろなのです。オフの時に話しきれなかったことも、書き込んでおこうと思います。 ○描きたいことは本当に「達成感と充実感」なのか?  汎用型あらすじから出発して一行コンセプトを先に作ってみました。 「本来自分でやるべきことを人にやってもらっていた主人公が、誰かに何かがあって自分でやらざるをえなくり、やるべきことをやると気分がいいことを知って、それ以後は自分でやるようになる話」  オフの時には「これはで達成感・充実感を知る話ではないことが分かりました」とは発言したのですが、そうじゃないなら何なのか、ということは、特に触れなかったと思います。言いたいことが違うということが分かっても、うまくまとめられなかったからです。  それで、「やるべきことをやると気分がいいと分かるようになる話(転じて、やるべきことをやらないと気分がよくないと分かるようになる話)」なのだと、現在は考えています。  Σあ、妄想超臨界中です。「達成感・充実感を知る話」が書きたいとしたら、こういうのもアリですよね。 「何でも途中で投げ出す主人公が、誰かに山登りに連れて行かれて、途中で疲れて帰りたくなるのだが、一人で降りる訳にも行かず、仕方なく山を登っていくと、頂上できれいな景色を見て達成感を知り、降りてきて山を見上げて充実感を知る話」とか。  うーん。これ、漂白したら使えそうですね。「いずれ書こうBOX」に入れておきましょう(爆)  …じゃなくて、話を戻します(^^;  えー、今回は書きたいものの方が間違っていたようなので、軌道修正はなしで、上記の一行コンセプトを確定版としたいと思います。 ○宿題について  オフで、みなさんの意見を聞いて、「汎用型あらすじ」は文字通り「汎用型」なのだから、素材(具体的な「何か」〜舞台・設定等)を変えていけば、どんな風にも書ける、ということが分かりました。「換骨奪胎」の骨だけあって「胎」がない状態なのですね、現在。  で、具体的にどんな宿題が出たか、ということなんですが、詳細は以下です。 1 「汎用型あらすじを元にして十個以上あらすじを書く」 2 「同型である『南ちゃんと新田の妹による、野球部の合宿の話』のあらすじを書き、プロットに分解する」  えーと、小倉の今現在見えている最大の弱点である構成力のなさをどうにかするために、こういった宿題を頂きました。  宿題2の方は、1のあとにどうせやることになるのだから、まずはいろいろバージョンを変えて、あらすじを出してみようと思います。 ○レス@雑談 >西鶴(みどりクン)さん  2年後ですか…。そうですね、3年後になら、真相を明かしても、平気かな(謎) 西鶴さんが覚えていたら、お答えしましょう。小倉から口にすることはないと思います。多分。  西鶴さんにむかって「望月さんですか?」と話しかけた小倉も小倉ですが、そのまま望月さんのふりをしたり「ごめんなさい、実は幽界寺です」とかむちゃくちゃ言うのは、やめてくださいね(^^; 本気で驚きました。小心者なので、あまりいぢめないようにお願いします(笑)  ところで、次回お会いするときには頑張ってみどりクンと呼ばわりしてみようと思います。というかむしろネット上からそういう風に呼べば平気になるのでしょうか。  P.S.あ、西鶴さんがロイホで気になると言われた部分、探してみたのですが、どのことだかやっぱり分かりませんでした…(^^; >弟切さん  Σしまった、弟切さんはメアドを記入されていないのでした! 携帯の番号については、またいずれ機会があったらということで…(^^;  あ、バッチの説明、ありがとうございましたv(^^) -------------------------------------------------------------------------------- そーかなー? No.2729 投稿日 2001年9月26日(水)02時28分 投稿者 はせがわみやび >この話に必要なのは、「主人公を置き去りにして何十年何百年進んでいってしまった世界」ではなく、「科学を知らない無知な人たちの存在する世界」なわけだ。  わたしは逆だろう、と思うけどなあ。  単に「科学を知らない無知な人たちの存在する世界」ではダメだし、やってくるのは「異世界のひと」ではダメなんじゃないか?  だって、「異世界のひとの持っている力」では、その力を広めること──に正義がひっついてこないもの。  たとえば、魔法の世界からきたひとが「あなたたちは誰でも魔法が使えるのです」と言って、魔法を広めようとしても、これ、読者に説得力もつかって考えてみる。  われわれの世界には魔法はないんだもの。そーいわれてもなあ、だよなあ。  これに対して、現在もしくはそれに近い世代の知識をもった人間が、それが退化してしまった世界に放りこまれて、「これはあなたたちが誰でも手に入れることができる力なのです」と言われたら、説得力あるよ。  だって、実際われわれの世界がそうだからね(現在の科学文明肯定者に限るけどね)。  ただし、過去にタイムトラベルだとうまくない。  たとえば、明治時代に行った平成の人間が、平成の技術を広めようとして、「あなたたちを飢えや無知から救いたいのです」とやっても、気持ちはわかるが、成功すると思えない──と思われるんじゃないかな。  身に付けるまで明治・大正・昭和・平成と人々が努力した結果だからね。  一足飛びに身に付くとは思えないって言われちゃう。    主人公のもっている力(知識)が、「不当に奪われていて」「これから見に付けることが可能そう」に思えるという点で、現在の文明が崩壊して、しかも、崩壊した状態が権力者によって維持されている世界──というのは都合がいい。  で、主人公が努力するわけだが、悲劇的に終わるわけだ。  これなら、読者の怒りを掻き立てやすいという点で良いんじゃないだろうか。  冷凍睡眠は必須ではない。  でも、現在もしくはそれに近い世代の知識をもった人間が、それが崩壊した世界に送りこまれる──という点は評価できるんじゃないだろうか。  そして、冷凍睡眠は、そのためのガジェットとしてはけっこう良い線だと思うけどなあ。 -------------------------------------------------------------------------------- 誤字発見 No.2730 投稿日 2001年9月26日(水)02時31分 投稿者 はせがわみやび 見に付ける → 身に付ける(T/O) -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.2731 投稿日 2001年9月26日(水)05時09分 投稿者 新木 伸 >弟切さん  僕の前回の書きこみ。  前半部分はいいとして、真ん中あたりの、「冷凍睡眠というガジェットの持つ属性」あたりから、話がちょっと余計な方向に行ってしまっているので、そこのくだりは、とりあえず忘れてください。  現在やることは、以下の通り。 ・冷凍睡眠は「行き」のままで、まずあらすじ800字。 ・弟切さんはお気に入りのアイデアをひとつ手にすると、それに夢中になってしまって、話のほうが変になっていてもぜんぜん気がつかない――なんていうのが、まあいつものお決まりのパターンであるので、そこのところに注意すること。 ・あがってきた800字版を見て、それでもやはり冷凍睡眠の必然性が薄いようなら、次は「冷凍睡眠禁止」になるので、そのつもりで。 >小倉さん >>それで、「やるべきことをやると気分がいいと分かるようになる話(転じて、やるべきことをやらないと気分がよくないと分かるようになる話)」なのだと、現在は考えています。  そうするとこの話の主人公の初期状態としては、「やるべきことをやっていない状態」なわけだから、本人に自覚はないけども「気分がよくない状態」なわけだね。  そうなると、そのキャラの初期状態っていうのも、「三行あらすじ」あたりには含まれるのではなかろうか?  それは、心にやましいものがあるとか、なにか不満があるとか、イラついているとか、なにかそんなようなものだ。  たとえば、スポ根ものの話の筋だと、こんなものがあったりする。 「自分の打ち込めるものを見つけられずにイラだって、不良をやってケンカで発散するしかなかった主人公が、全力をぶつけられる球技(ラグビー)に出会う話」 -------------------------------------------------------------------------------- 余談 No.2732 投稿日 2001年9月26日(水)17時49分 投稿者 新木 伸 >プロ作品とアマチュア作品の違い  余談。  杉井君とこの掲示板の話の続きかもしれない。  アマチュア作品のほとんどすべてって、「自分が書いていて気持ちいいこと」を目的として書かれてるんだよなぁ。いわゆるマスターベーション作品。  プロとアマチュアの差って、まあ技術的なことも色々あるわけだけど、いちばん大きな違いって、ここにあるのだよな。  「読んだ読者が気持ちいいこと」を目的として書かれていて、それがきちんと実現できているなら、その作品は確実に小説賞を突破するのだ。(エンターテイメント系小説賞の場合)  逆に、マスターベーション作品であるなら、なにをどう間違ったって、絶対に通過しないのだ。  これについては、くどいほど言っているけど。  どのくらい、みんなわかってくれているのだろう?  ここでやってるすべてのことって、ここに結びつく。  コンセプトワークの意識化しかり。描写法しかり。読者の目を意識しての表現しかり。  すべては、「読んだ読者が気持ちよくなる」を実現するための手法であり、ノウハウであったりするわけだが。 -------------------------------------------------------------------------------- 雑談です。 No.2733 投稿日 2001年9月26日(水)20時53分 投稿者 榎野英彦 『俺が書きたいお話』を書いてるときは、誰にも相手にされなかったよなあ。  「ああ、やっぱり俺には才能なんてないんだよなあ」と開き直って 『俺が読みたいお話』を書いたら、叩かれまくってるけど、一応は「作家」とやらの仲間入りをしてしまった。  俺はそれに気がつくのに40年かかったわけだな(自嘲笑)  んでもってもう一つ「読みたいお話」を書いて柊野英彦なんてペンネームで学研の歴史群像小説大賞に送ったら「奨励賞」なんてのをもらってしまった。  例によって鷹見くんとの合作です。  10月末に学研の歴史群像新書で「大日本帝国第七艦隊」というタイトルで出版されることになりそうです。  「でたまか」やら「時空」とはまったく違うガチガチの戦記シュミレーションもので、完全な「軍事オタク」向けの小説ですので、おそらくその手の趣味がない人には苦痛でしょう。  これは「でたまか」を実在の大日本帝国海軍がやったらどうなったか、というお話です。  宣伝なんですけど、宣伝じゃないように見せかける言葉を締めくくりに。 『自分が読みたいお話を書けば、そのお話は本になって書店に並ぶ』 『小説を書くのに年齢は関係ない』 私が生きている証拠です。 -------------------------------------------------------------------------------- 初期状態と一行コンセプト考え中と、雑談 No.2734 投稿日 2001年9月26日(水)20時56分 投稿者 小倉善哉  今回も長文注意なのです(汗)  あ、新木さんの一行テーマを見て、あれだけで、すぐに「スクール・ウォーズ」だと分からせることが出来るところが、すごいなと思いました。当たり前のことなんでしょうが、あたしには出来ないからなあ…(とほー)。 ○主人公の初期の心理、考え中  主人公は、やるべきことを、あまりやりたくない、と思っています。  やらなきゃいけない、だけどやりたくない。  やりたくないことをやってもらって、ありがたく思う反面、やってもらっていることを後ろめたく思っているので、居心地が悪いです。特に、「誰か」に対しては、引け目を感じています。  そういう嫌な気分を緩和させるために、「自分だって本当はやれば出来るし、やりたいと思う。でも、やりたくても、誰かが先にやってくれるから、やる必要がない。だから、自分は、やらないんだ」と、自分をごまかしています。  やるべきことを、「いざとなれば自分だって出来る」と思い込んでいますが、奥の奥の心理では「出来ないだろうな」と思っています(だからこそ、「やりたくない」と思っているのです)。 ○一行(?)コンセプト訂正 「やるべきことを誰かにやってもらって、後ろめたく思いつつも自分を騙していた主人公が、誰かに何かがあって自分でやらざるをえなくり、やるべきことをやると気分がいいことを知り、以後は自分でやるようになる話」  …長ッ(汗)  でも、これ以上削ると、違うものになってしまう気がして、どうしても一行になりません(;;) ○新田の妹の話、考え中(雑談かも)    微妙に雑談なのですが、「新田の妹が合宿でごはんを作る話@タッチ」の構図が似ている、とオフで発言したと思いますが、全然違うことに気が付きました。  新田の妹は、「ごはんを作ること(=やるべきこと)」を、やりたくない訳ではなくて、むしろやりたいのです。ここから、まず、全然違いますよね。  ええと、でも、スーパーガール南ちゃんがなんでもやってくれるので、新田の妹は、やりたくてもやれません。  新田の妹は南ちゃんのことが好きではないので、「あの人に出来るなら私にも出来る」と思っています。(つまり、ご飯をつくる作業を甘く見ているのではなく、南ちゃんを甘く見ている)  ところが、せっかく作ったご飯は、部員のみんなから不評をかいました。  毎晩毎晩、ご飯をたくさん残されて、やっと、新田の妹は、自分が「南ちゃんのようにはうまく作れない」ことを認めます。  まあ、それからいろいろあって、南ちゃんの特製どんぶり飯(?)のレシピを手に入れて、それを使うことになる(=一時的にとはいえ、南ちゃんの実力を認めた)のですが…。  これも「達成感・充実感」は物語の中に含まれていますが、テーマは、そうじゃないですよね。  一行にすると、こうなります。  「自分がやらせてもらえなかったことをやってみて、今までそれをやっていた人の凄さを認める話」 ○一行コンセプト再び考え中。  …うーん。しかし、どうにか、一行にならないかなあ。  新田の妹の話のコンセプトを一行にまとめることが出来たので、もう一度、自分の話を一行にしてみようと思います。  「やるべきことをやらないで言い訳していた主人公が、人任せに出来なくなり、自力でやってみたら辛くても気分がいいことが分かり、以後は自力でやるようになる話」  ううううう。だーめーでーすぅー(>□<#  いちぎょうに、どうしてもいちぎょうになんないよぉ〜(壊) ・やるべきことをやらないで言い訳している (「やる前にやってくれるから、やらなくてもいい。自分でやろうと思えば本当は出来る」という言い訳) ・人任せに出来なくなる ・自力でやってみたら辛くても気分がいいことが分かる (言い訳を言い訳として認めたくなくて、やりとげる) ・以後は自力でやるようになる  起承転結に分けてみると、こんな感じになるはずなのです。もう本当に、これ以上は削れないと思います(;;) ○一行コンセプト三度、考え中(爆)  でも、これ以上削れないということはないのではないかと、挑戦中なのです。  「人任せにしていたやるべきことをやって、自分に言い訳する必要がなくなった主人公の話」  こ、これならどーだぁ!(壊)  起と承が不明だけれど、少なくとも起は結から補えるからいいとして、起と転が確定していれば、おのずと承も補完できますから、ギリギリOKですよね?(どきどき) ○今後のこと、考え中  オフが終った後、素材について考えてみたのですが、ぽこぽこ出てきます。 (素材…舞台設定、やるべきこと、主人公、主人公の世話をする脇役の具体例4点セット)  でも、素材ばかり提出しても、訳がわかりませんよね。  そろそろ具体的なあらすじ作成に入ろうかと思うのですが、良いでしょうか?(どきどき) ○そして雑談なのです。  えーと、自慰的作品について、なのですが。  白状します。小倉は、やってました。二次創作を。現在もとあるサークルに席は置いてありますが、書いてはいません。ま、友達関係でいろいろあるのですよ(苦笑)  やめた理由は、単純につまらなかったからです。つまらないってことは、たぶん、あたしが二次創作を書くのは間違ってるんだろうと思ったのですね(笑)  確かに二次創作を作ってしまうほど原作を愛しているけれど、書いてても微妙に違和感を感じたし、小説を書いているという気がしませんでした。「面白い」と言われてもそんなに嬉しくなかったのは、あたしにとって二次創作が小説じゃなかったからなのかなあと、今では思います。二次創作は「原作をこういう風に解釈したという小説風レポート」だと思うのです。  あたしの愛は二次創作を作ることじゃなくて、その作品を越えることだと思ったから、二次創作を書くのをやめたのでした。  はっはっは。大言壮語してしまいましたな(爆)  あと、もう一つ。小倉は、杉井さんの「アルバム・エヴェレスト」と同じ系統の作品も書いたことがあるのでした。20歳の時ですね。「近況報告」と題して、身内にくばって、終わりです。イメージとしては「関口巽の作品(読む人が読めば私小説としか読めない幻想小説)」でした。以後、ああいうものは絶対に書くものかと誓っております。だから、杉井さんの話を読んで複雑な心境になりつつとりあえず激怒(小倉は小心者のくせに瞬間湯沸し器ですから)したのですが、それはまた別のお話ですね(笑)  読んで痛みを覚えるような話でも、ラストはちゃんと「ああ、面白かった…満足満足♪」と言える話じゃないと、「やー!(>□<♯」なのです。  小倉は、満足とともに「面白かった」と言ってもらえるような小説が書きたいです。だから今、ここで、頑張っているのです(闘魂)  …道のりは、遠く険しく果てしないですけどねぇ(苦笑) -------------------------------------------------------------------------------- 大人のための残酷童話 No.2735 投稿日 2001年9月26日(水)23時00分 投稿者 弟切 千隼 とりあえず、冷凍睡眠を道具立てに使うことにOKが出たので、あらすじを作ってみたら、変になってしまいました。 どう変になったかといいますと、 キサラが死にません(^^;;; 結末に救いがある話になってしまって、「こんなはずではなかったのに」状態です。もっと夢も希望もない話にする予定でしたのに(性格悪) 気に入らないので、「えーい、作り直しだ(くしゃくしゃ、ぽん)」と、心の屑籠に放りこんで、もう一度作り直しています。それでもキサラが死んでくれないようでしたら、コンセプトの方が間違っているということで、そのあらすじで行きます。 小倉さんへ > そうでした。弟切はメールアドレスを公開していないのでした。ごめんなさい。 せっかくですからこちらから私の携帯番号をメールで送ります。折り返しお返事下さいませ(^_^) -------------------------------------------------------------------------------- ケーキ・ケーキ:番外 No.2736 投稿日 2001年9月27日(木)04時05分 投稿者 はせがわみやび  新木さんより、ケーキのあらすじにツッコミが入る。こんな感じ。 新:味覚変換薬のアイデアはおかしいとか思わないか? み:と、いうと? 新:甘味と辛味を取りかえるんだな? だがな、味というのは、組合せなんだぞ。微妙なバランスの上に美味しい料理というのは成り立っているのであって…。 み:ああ。つまり、甘い部分が辛くなったからといって、もとが美味しいケーキでも食べられる辛いケーキになるとは限らない、っていうんだな? 新:そうだ。 み:それは考えた。でも、そこまでそれが気になるかなあ。これ、「主人公にバカにされて怒った女神が言いました。あなたの食べるものは、これから甘いものは辛く、辛いものは甘く感じるでしょう」──っていうおとぎ話と同じだぞ? そういう話を聞いたとき、味はバランスなんであって……なんていう細かいところを問題にするかなあ。 新:おばあちゃんの薬が、魔女の魔法と同じだというのはわかる。しかし、現代でそれをやるならば、それなりの説明をするつもりだろう? どんな説明だ? み:えーと。この薬は物質を変換させるわけじゃない。たとえば、砂糖を塩に変える、というわけではない。ケーキの砂糖は、あくまでも砂糖として体に入る。ただ、この薬は、脳に作用して頭の中の味覚に関する記憶を書きかえるだけ──つまり、ほんとは甘いと思っているんだけど、辛いものを食べたという認識になる──って設定してたなあ。 新:短編でやるには、まわりくどいと思わないか? み:それは認める。 新:次にだな。だとしたらどーして、味覚を鈍化させる、ではダメなんだ? み:甘味を感じさせなくする薬、ではどうしてダメなのか、っていうんだろう? 新:そうだ。 み:転の部分が作れなかったんだ。甘味を感じない美春。最初の十個をぺろり──ここまでは、いいよね。でも、うっかりしてて薬の効果が切れる、としよう。次の十個を、というところで、想像してみるんだけど、どうしても迫力が出ないんだ。 新:それはケーキを題材にしているからだ! み:ぐ。確かに。甘いと辛いは対称じゃないんだよね。口の中の甘味は水を飲めばたいてい残らないけど、辛味は水を飲んだくらいじゃ消えないものなあ。だから、残り十個といわれても、なんとかなりそうな気がしちゃうんだ。 新:だろう? なぜ、カレー勝負とかにしないのだ。 み:女の子に、ほんとに苦しそうな大食い勝負をさせたくなかったの! 新:甘い甘い甘い! 甘すぎて話にならん! 量が少なくとも、カレーならばできる。たとえばこうだ。辛味30倍のカレーを1皿食べると賞品がもらえる。 み:ふむ。 新:3皿食べれば、賞品が倍になるという。 み:ふむふむ。 新:1皿食べ終わったところで、「でもさすがにあと2皿は(量的に)無理かも」と思うわけだ。そこにマスターが「90倍に挑戦するならば、あと1皿でもいいですよ」と誘惑する。 み:なるほど。辛味を感じなくなっている美春は、あと1皿ならば食べられると思うわけだね。 新:ところが、そのときには薬の効果が切れているのだ! み:90倍かあ、たしかに聞いただけでタイヘンそうだ。うん、そのアイデアの良さは認めよう。 新:だいたいだな。辛党の女の子というのが無理があると思わんか。 み:辛党の女の子が怒るぞ。ってそーいう意味じゃないんだね。 新:むろんだ。 み:ケーキが好きな女の子は説明不要で登場させられるけど、辛党でケーキ嫌いの女の子は、冒頭のエピソードで「そういう女の子なんですよ」って見せないといけない、と。 新:そうだ。事実かどうかはさておき、女の子はケーキが好き、はわざわざ描かなくても納得してもらえるが、辛党でケーキがダメな少女はそうではない。短編でそこに費やすページはあるまい? み:うっく……認めよう。  とゆーわけで、バトルに負けたので「ケーキ・ケーキ」は「カレー・カレー(仮題)」になりました。  チケットを求めて30倍カレーに挑戦することになった美春をよろしく。  あらすじは近日公開予定。 -------------------------------------------------------------------------------- ↑感想。 No.2737 投稿日 2001年9月27日(木)09時16分 投稿者 西鶴翠(みどり)  新種のTRPGのリプレイですか(笑)。 -------------------------------------------------------------------------------- 雑談の補足。 No.2738 投稿日 2001年9月27日(木)12時45分 投稿者 小倉善哉  どうでもいいといえばどうでもいいことなのですが、補足です(^^;  杉井さんの作品を読んで腹を立てたのは、「関口巽風小説」だったからではなく、それをやろうとして失敗している(読者を置いてけぼりにしている)様が、あまりにも似通っていたからです。  まあ、小倉の場合、失敗はそれだけじゃなくて、ディフォルトで構成がダメというオチがつくのですがね(苦笑) だめだめですな(爆)  関口巽…妖怪シリーズ(京極夏彦著・講談社ノベルス/講談社文庫)の主要登場人物の一人。新進気鋭の「幻想小説」作家だが、彼の知人である古本屋に言わせれば「私小説」作家であるらしい。 -------------------------------------------------------------------------------- Dies irae[ディエス・イラエ]、怒りの日 No.2739 投稿日 2001年9月27日(木)13時00分 投稿者 弟切 千隼 あらすじを作っている最中の弟切千隼です。 いろいろこねくり回しているうちに、どうして自分の思っていた通りのあらすじにならないのか、ふと気づきました。 それは私が、私の中の「怒り」をあまりにも強くあらすじに投影しようとしていたからです。 自分の中にとても大きな「怒り」があることはだいぶ以前から自覚していました。「怒り」は極めてエネルギッシュな感情なので、うまく使えば何らかの行動の大きな原動力となります。 しかし、私の抱えている「怒り」は大き過ぎて、一編の短編小説という形式の中にはおそらく収まりません。既にプロとして何作も作品をものしているような書き手なら、このような感情を上手に作品に昇華させることができるのでしょうが、へっぽこ素人の弟切にはそんなことは望むべくもありません。 思い返してみれば、最初に登場させたギリシャ神話のキルケーも、次の主人公のモデルとなったヒュパティアも「怒れる人」ですね。キルケーは二股かけられたことに怒っていて、ヒュパティアは理不尽に迫害されたことに怒っている人でした。 この二人の「怒り」に共感したために、私は彼女たちをモデルに話を書きたいと思ったのですね。 ということは、私が書く話のテーマはこの「怒り」であるはずです。けれども前に書いた通り、短編でそれをやるのは現在の私には無理そうなので、とりあえずこの「怒り」の本体は脇へのけておいて、話の中の隠し味程度にとどめるようにします。 いずれ濃縮された「怒り」を昇華する場を作れるように精進しませんと。 以下に、私が考えていた「冷凍睡眠するキサラ」のあらすじの骨組みを示します。 なぜあらすじをそのままでなく、骨組みで示すのかといいますと、一つは私自身がこの冷凍睡眠を使ったあらすじにこだわっていないためです。もう一つは、あらすじの組み替え可能さをよりわかりやすく表わすためです。 小倉さんおっしゃるところの「汎用あらすじ」にする準備段階ですね。 起 冷凍睡眠から目覚めてきたキサラ。周囲の人々に馴染めず、もう一度冷凍睡眠に入ろうかと考える。 ↓ 承 勝手のわからないキサラを世話してくれた恩人が倒れ、キサラはその人の仕事を一部肩代わりすることになる。その過程で、キサラは恩人が自分を権力者から守るためにどんなに尽力してくれたかを知る。 ↓ 転 古代の科学技術を使った兵器を求める権力者たちが、キサラの使っていた冷凍睡眠装置のある場所を探知する。そこには兵器に応用できる科学技術の産物がたくさんあるので、キサラはそれらが権力者たちの手に渡ることを防ぐために、二度と冷凍睡眠装置が使えなくなるのを覚悟の上でその場所をまるごと爆破する。 ↓ 結 大怪我をして恩人のもとへ戻るキサラ。彼女を心配して集まった人々と和解して、この時代に生き続けようと思う。 これを汎用形にすると; 起 自分の居場所がないと感じている主人公。 ↓ 承 自分のことを思ってくれる人がいると知る主人公。 ↓ 転 自分のことを思ってくれる人のために、自分に不利になる任務をやり遂げる主人公。 ↓ 結 自分の居場所を見つける主人公。 といったところでしょうか。 これですと、一行コンセプトは、 「自分の居場所がないと感じていた人物が、居場所を見つける話」 ですね。 一行コンセプトは課題部屋へも上げておきます。 しかし、題名どうしましょう……仮題とはいえ「琥珀の英知」だとそぐいませんよねえ。うーん、うーん……とりあえず「漂泊鳥」にしておきます。 -------------------------------------------------------------------------------- カレーのお話 No.2740 投稿日 2001年9月27日(木)13時19分 投稿者 弟切 千隼 みやびさんの書き込みを読んで思い出したことがあります。 昔、静岡の私の実家の近くに「30倍カレー」を食べさせるお店がありました。メニューには1倍から5倍までの辛さのカレーしか載っていないのですが、注文すれば30倍まで作ってくれるのです。 辛い物好きの私でも、さすがに30倍カレーには挑戦しませんでした。辛いのが嫌なのではなくて、食べ残すのがもったいないからです。徹底していやしんぼなのですね、私(^^; この30倍カレーに挑戦した知人がいました。二人の男性が食べ比べをしたのです。 普通、辛い物を食べると暑くなって汗をかき、顔色が赤くなりますよね。でも、このくらいの辛さになると、人は赤くなりません。どんどん顔色が白くなってきます。そのうち青さも増してきます。そして無口になります(^^;; あれは観ていて怖かったですね。 -------------------------------------------------------------------------------- No.2741 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- なんだか小倉さんがレベルアップしている No.2742 投稿日 2001年9月27日(木)19時09分 投稿者 新木 伸 >小倉さん  なんだか小倉さんがレベルアップしている――気がする。  新田の妹の話が、似ているようだけど、明らかにコンセプトが違っていると自分で気づいたり、それを一行にまとめきってみせたり。  しかし人の話ならちゃんと一行にまとめられても、自分の話となると、なかなかできないわけね。  でも、起承転結のうちのいくつかを省いてみせる。ここに気づいたのはえらい。  こうやって、話の筋を扱い慣れてくると、ある部分が決まれば自動的に暗黙のうちに決まってしまう部分というものが出てくる。そこは書かなくてもいい。  っていうか、本質でない枝葉末節を入れてしまうと聞いた側は混乱するから、むしろ入れないほうがいい。  ここで省いたところには、本質がないってことね。 >>「人任せにしていたやるべきことをやって、自分に言い訳する必要がなくなった主人公の話」  これは、これ以上簡潔にはできません。  僕がやっても誰がやっても、もちろん小倉さんがやっても、必然的にこの形になる。  そこに自力でたどり着いたということで、それは評価しよう。  段階的に短くしてゆく課程に「執念」が感じられて、そこが良かった。  ただひとつ間違えているのが、不在なのは起と転ではないということ。  起と結があって、承転がない。  その前に自分で分解した「起承転結」のコレ。ここから間違えている。 起・やるべきことをやらないで言い訳している 承・人任せに出来なくなる 転・自力でやってみたら辛くても気分がいいことが分かる 結・以後は自力でやるようになる  こちらのほうでも、一行コンセプトで抜けている「承転」が、やはり抜けている。  起結の2つしかないところを、むりやり4つに分割して、起承転結なんて振ってみてるだけね。  現実はこうだ。 起・人任せにしていて、やるべきことをやらないで言い訳している主人公。 承・ 転・ 結・辛くても気分がいいことが分かり、以後は自力でやるようになる。  いつも言ってるでしょ。  前後をひっぱってきて、抜けている穴を無理矢理埋めて体裁を整えるなって。  穴は穴として、開けたまま放置しておく度胸を持つこと。「転はまだ決まってないですけど、まあそれなりになにか盛りあがるものになります」ぐらい、いけしゃあしゃあと言うようでないと。  ちなみにこの欠損している部分のヒントは、小倉さんがもうすでに自分で出している。  「○主人公の初期の心理、考え中」の中で考えていることとか。後ろのほうね。  わからなかったら、新田の妹の話を起承転結に分解してみて、それと対比してみそ。  なにが自分の話に足りないのか。似ている話を分解してみて、対比関係から判断してみるのだ。 >スクールウォーズのこと  あれは「不良」とか「ラグビー」とか出した時点で、もうバレバレでしょう。  ちなみにそんなキーワードを出さなくても、「あああの話ね」と思わせることもできます。  あの話を知っている人が、何年経っても印象に残っていることが、「完全燃焼できずにイラついていた青年が、全力でぶつかれる何かを見つける話」っていうこと。  そこをハジけば、自然と「ああスクールウォーズね」と相手は思い出してくれる。  話の筋だとか、一行コンセプトとかというものは、そういうものなわけね。  何年経っても、心に残る部分こそが重要な点。  時間の経過によって肉や皮や、そのほかの細部は脱落してしまうけど、骨だけは記憶にのこるもの。 >TRPGのリプレイ  リプレイ記事というのは、台詞の掛け合いを「観せる」ことに特化したもの。  みやびさんはそっちで数年ほど修行を積んでいるわけだから、小説の中の会話文に関しても期待が持てるはず……なんだが、どうなんだろう?  最近、完成原稿読んでないし。前は会話がくそつまらんかったのだが、直っているのだろうか?  まあなんでもない電話でのやりとりを、ちゃんと読めるものにしてきているから、だいじょうぶなのだろう。  ちなみにあのやりとり。簡潔にして面白いところを抽出するとあんなものだけど、じっさいには1時間半におよぶやりとりがあって、途中では双方ともエキサイトして怒鳴りあいになり、あまつさえ僕なんか途中で罵倒しているという――。  いやみやびさんを納得させるまで、大変な苦労があったわけだな。 >長文とか  ん?  そういや何回か、「長文注意」なるものを見かけたことがあるけど、そんな言うほど長文かいな?  いま計ってみたら、40字詰めのエディタ画面で、150行ぐらい。  原稿用紙15枚?  30分で書けて、3分で読める量だよね。  すくなくとも、作家志望の人間で文章読むのが苦痛な人はいないだろうから、長文なんたらとかって、気にしないでいいんじゃないの? >弟切さん >怒りとか  ようやく気づいたのか。自分がでっかい「怒り」を抱え込んでいるということに。  その「怒り」が作品の形を作る妨げになっているというのは、その通り。  そこに気づいたのはよしとして、その後の方針の決定に、ちょっと意見。 1.その荒馬を、見事に御して乗りこなすのがプロとする。 2.その荒馬を乗りこなそうとしているのだが、ぜんぜんうまくいかずに、しがみついているだけが関の山。これがデビューしたばかりの新人だとする。 3.その荒馬に乗るのは諦めて、おとなしい老馬をぽくぽく歩かせている。 4.乗るべき荒馬がいない。老馬を見事なテクニックで乗りこなしている。  1と2は、読者からお金を払ってもらえます。  3と4は、お金を払ってもらえません。  お金を払ってもらえるかどうかの違い。  その相違点は、「荒馬」がいるかどうか。  ここはロデオの競技場であり、その観客たる読者は「荒馬」を観たがっているのだ。  まあ落馬しちゃってたらダメだけど、まがりなりにも最後までしがみついて、完成までこぎつけた作品であるならば、読んでお金を払う価値はある。  じっさい、ある作家がデビューしたときの作品っていうのは、まあ概して未完成だったりするわけだ(例外はある)。しかし勢いはある。なにかを文章に塗り込めて、読者に伝えようとする執念と熱意はある。  そういう作品が評価されて、賞をもらって、世に出るわけだ。  余談だけど、このあいだのOFF会のときに、僕がいま書いてる「夢境学園」について、「これがいかに面白いのか」ってことを熱く語ってたでしょ。熱弁してさ。  あれ普通。  作家の仲間うちで集まると、みんな他人の話なんか聞いちゃいなくて、自分の話のことばかりあんな調子で話してます。喫茶店なんかでそれやると、たぶん、まわりの人たちからは、「キチガイの集団」とでも思われているに違いない。(笑)  とりあえず弟切さんに言えることは、その「怒り」(もしくは他の同ボルテージのもの)を作品に塗り込めることができなければ、けっしてデビューはないということ。  「プロになれてから挑戦しよう」では、永久にチャンスはないということ。  ただし、乗りこなそうとしても、落馬しちゃっていたら、これも意味がない。  無様であってもいいから、とにかく最後までしがみついて、馬から振り落とされないようにしていないと。 (杉井君のアクニィの話なんか、いい落馬の例だな。「結」がふにゃふにゃなところが、もう落馬しちゃっているいい証拠だ。  落馬っていうか、あれは作者が馬から自分で下りちゃっている感がある。ラストでミンシア暴走して救い出されるシーンなんて、なんか取ってつけたハッピーエンドじゃんか。あの話は徹底してアンハッピーエンドにしないといかんだろーに。作者がアンハッピーエンドの追求から降りちゃってる証拠だわな。)  落馬しないでいるためにも、それなりの(最低限の)テクニックが必要。  弟切さんがこうやって、「怒り」を込めずに、話をきちんとした形に仕上げようとすることだけど……。  落馬しないでいるためのテクニックを身につけるため――という自覚をもってやるのなら、OKだと思う。  まあ短編一個仕上げるのに、3ヶ月かそこら。  それなりの経験値の実入りもあるだろう。「怒り」を込めないことで、距離を置いて作品と向き合うこともできて、肩の力が抜けていい結果が出せるかもしれない。  僕からみるとそれさえも「回り道」だけど、まあそのくらいの回り道は、あってもいいだろう。  そうじゃなくて、これが「逃げ」であるなら、考えものだな。 >>いずれ濃縮された「怒り」を昇華する場を作れるように精進しませんと。  この「いずれ」というのが、いつなのかが問題。  「プロになってから」なのか、「これを仕上げて経験値を得て、そして次の作品で」なのか。  前者であれば、前にも書いたとおり、その機会は永久にこないだろう。 -------------------------------------------------------------------------------- 夜の公園取材を終えました No.2743 投稿日 2001年9月27日(木)21時31分 投稿者 唯野教授 今回行ったところは、面積の点では大したことないものの、広場がなくて木の密度が高く、街灯も入り口に一本あるだけという所。私の中にあるイメージにだいぶ近いところです。 で、行ってみてわかったこと。 無茶苦茶怖いです。いくら近道だからといってあんなところを300mも歩く主人公たちはどうかしてます。 そういうわけで舞台を公園にするかどうかも再検討中。 >カレー・カレー むう、さすがは新木さんと言うべきか……ケーキ・ケーキに比べて数段洗練されている。それにしても30倍のカレーって何が30倍なんだろう。香辛料の量か? >榎野英彦さん あ、ちょっと気になる発言が。 「書きたい話」と「読みたい話」というのは違うのでしょうか?  私はずっと同じだと思ってきたのです。 「書ける話」と「読みたい話」が違うというのならわかるのですが……。 >弟切さん 結がおかしくありませんか?  結で居場所ができるということは、それまでキサラはこの時代に居場所はないと感じていたのですよね。だとしたら何故恩人のもとへ帰るのでしょう。 ここは恩人たちが瓦礫に埋もれているキサラを発見するなどの方が自然ではないでしょうか。 -------------------------------------------------------------------------------- 書きたい話と読みたい話 No.2744 投稿日 2001年9月27日(木)21時56分 投稿者 中里融司  あー、脱稿しました。学研歴群新書の仮想戦記、軍艦越後の生涯最終巻。少しぼおっとしています。榎野さん、鷹見さんが、お仲間になりますね。よろしくです。    さて、私が出てきましたのは、教授が書かれていた「読みたい話」と「書きたい話」についてなのですが。  大体の場合、この二つは一致していることが多いのですが、それでも違ってくる場合があります。これは私の場合なのですが、たとえば架空戦記でいうと、私が読みたい話と書きたい話は、微妙に違うわけです。  今日脱稿した作品は、おそらく他の作家さんは、誰も書いてくれない話です。そして、自分で読みたい以上に、熱烈に書きたかった話です。  一方、自分には書くことができないけれど、もの凄く読みたい話があるわけです。私が仲良くしていただいている方の仮想戦記で、人物が活き活きしていて戦闘描写が緻密で、泣けるほど心に迫る話。自分でも同じ質の作品は書けるけれど、もっている資質が違うために、その系統の小説は書けない……しばらくプロなどやっていますと、それが見えてくるんです。最初は結構辛いものですが。  ですから、自分で書きたい、そして読みたい小説を書きながら、読みたいけれど自分では書けない小説の発売を、指折り数えて待つということがでてきます。  作家仲間で集まって話をしていると、自作の話と同様に、そういう小説の話も熱烈に出てきます。そういう話をしていると、自分が何が苦手かが、わかって来たりするものです。 http://www.chaldea.ne.jp/nakazato/ -------------------------------------------------------------------------------- No.2745 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.2746 投稿日 2001年9月27日(木)22時02分 投稿者 新木 伸 >唯野君  「夜の公園」と出てきただけで、僕なんかには、その怖さというものがわかるわけね。  だから当然の疑問として出てくるわけだ。「そんな怖いところを近道という理由だけで通るのはおかしい」ってことが。  男の子の肝試し要素とかを付けるなり、なんか「近道」以外のほかの理由が必要。  「近道」もあったっていい。「近道」だけじゃ足りない分を補強するために、ほかの理由があればよい。  実際に行ってみた感触として、どうだ?  「近道」っていう理由は、その夜の怖い公園を通るのに必要な動機の何パーセントぐらいを満たすものだ? あと何パーセント足りない?  ところで、取材に行ったのはいいとして、メモのアップのほうは? >30倍カレー  香辛料を30倍入れたら、ルーが粉っぽくなっちゃうよ。  ひとくちに香辛料といっても色々あって、辛みを担っているのは、そのなかの3種類のみ。チリパウダー(唐辛子)、ブラックペッパー(胡椒)、ジンジャー(生姜)。  この中でもジンジャーはそう辛くない。  カレーの辛さっていうのは、つまり唐辛子と胡椒の辛さなんだな。  たぶんチリパウダーとブラックペッパーが30倍なんだろう。小さじ1入れるところを、大さじで10入れるとか。 >書きたい話と読みたい話  それは、アレだな。  「しゃべりたい話」と、「聞きたい話」の違いと似たようなものだな。  たとえば自慢話。これは本人にとって「しゃべりたい話」だよね。でも人の自慢話なんて、誰もが「聞きたくない話」のベスト1にあげるだろう。  それから、愚痴。  本人にとって、これは非常に「しゃべりたい話」だよね。でも他人の愚痴なんて、聞きたがる奴は、たぶんいない。  自分の最大の関心事が、他人にとってもそうだとはならないってこと。  上記は、「聞きたくない話」の実例なわけだけど……。  「自分が聞きたい話」っていうのは、たとえばどんな話になる? ちょっと考えてみよう。  自分が聞き手に立ったとき、いちばん関心のある話というのは? -------------------------------------------------------------------------------- 起承転結、考え中 No.2747 投稿日 2001年9月27日(木)23時32分 投稿者 小倉善哉  おお…。はじめて誉められたかもですな…(誉めてないとか言われそうだけど)  よりいっそう気を引き締めないと、いけませんね。  ↑たわけと言われるより脅えてたりして(爆)  しかし、それでもやっぱり、起承転結の分割が出来ないあたり、小倉ですなあ…(爆) ○新田の妹の話の四分割 起 やりたいことをやらせてもらえないので、不満に思っている。 承 やりたいことをやるチャンスが来る。 転 実際にやってみて失敗し、自分にはそれをやる実力がないことを認める。 結 今までやっていた人のやり方通りにやったら成功したので、その人の実力を認める。  うーん、こんな感じでしょうか?  自分の方の話も、四分割にしてみます。 ○自作の四分割 起 人任せにしていて、やるべきことをやらないで言い訳している。 承 人任せに出来ない状況になる。 転 実際にやってみて失敗し、自分にはそれをやる実力がないことが分かる。 結 努力して成功したら、辛くても気分がいいことが分かり、以後は自力でやるようになる。  なるほど、転の部分が同じだから、両者は似たような印象を受けるのかな…?(気付け自分) ○雑談 ☆長文注意のこと  ハイ、気にしないことにします(^^;  しかし、白状すると、すんごい書くの時間かかってます(考えながら書いているから)  きっと、それもお見通しなのでしょうね(苦笑) -------------------------------------------------------------------------------- お、おなかが減ってきた。 No.2748 投稿日 2001年9月27日(木)23時40分 投稿者 紺野タツキ  前回いつ書き込んだかなあと思ってみてみたら、2599でした。まさかとは思いましたが。実際そのまさかだったとは。 >小倉さん >弟切さん  ずいぶん前の話のことです。「焦ってレスしようとしていませんか?」と聞いた事について。  つっこんだまま、返事ももらっておいて、何も返さなくてすみません。帰省中にたまったデータ整理をあくせくやっていたら、ちょっと風邪ひいてました。ちょっとにしては長かったですが。  お二人が、自分で納得している事で、しかもとりたてて「あせって」いるというほどの事でもなかったようなので、よかったです。というか、おせっかいしてすみません。 >人を楽しませるために書く事。  半年前までは、まったくわかっていませんでした。ここに来て、分室を最初から読んだり、「さると」のあらすじを作ったり、しているうちに気づきました。    なにより、「さると」の人物別あらすじを作っている時に、「あーなるほどなあ」と思った気がします。かねやんさんからつっこみが入って、「こうするともっともり上がるのでは」と言われた時などに。  わかって以降に一から作って書き上げた話が今のところないので、自分の理解度がどんなものか確認しようがありません。ですが、あれから、話の「起承転結」を考える時は、盛り上がりの高さ(転の以外さ?)を、ものすごく意識するようになりました。前に比べれば。  半年前が「考えていなすぎ」だったのでしょうけれども。 >「しゃべりたい話」と、「聞きたい話」  あんな自己満足っぽい話(「さると」)を書いた私がこんな事をいっても信憑性ないだろうなあと思いつつ、ですが。  よく考えてみると、「聞きたい話」って考えた事はあまりないです。「聞かせて反応がいい話」の事を考えてるかな、雑談の時は。「しゃべりたい話」はわりかしまじめな話なので、相手と場所と場面を選びます。  雑談は、たいていおちがついていて相手を少しは笑わせられるような話、聞かせて反応がいいような。歩いている時は、わりと、ネタになりそうなものに注意していて、それをどう描写して、どういう順番で話せば人が笑うか考えているんですよね・・・小学校くらいの時から。それで、記憶のネタ帳にめもっておくんですよ・・・  オフ会とかで、お会いした事がある方は「そんなに笑えるしゃべりをする人じゃないよなー」と思うかも。いや、思いますよねえ。でもあんまりバカ話とか、してませんよね。たぶん。  よく考えると、その調子で話を組み立てればいいのに、なんでできないんだろう。 >漠然と一言つっこみ。 >みやびさん  いまどき辛い物好きの女の子はけっこうそこらにうじゃうじゃいると思いますが・・・  それから、「辛党なのに甘いものを食べなくてはならない」のは、確かにつらいと思います。辛党は甘いもの苦手な人が多い気がしますから。でも、「甘党なのに辛いものを食べなくてはならない」のは、そんなにつらくもない印象があります。甘党で辛い物好きの女の子って、わりとたくさんいますよね。  それとも、私のまわりだけですか? >教授さん >夜の公園  水を差すようですが、怖いかどうかは、でも公園によりますよ。立地とか。  大宮はどうかわかりませんが、なんとなく怖そうですが、仙台の公園は、夜でも大丈夫です。歩いて帰る時は近道します。ただし、0時をすぎると灯りが全部消えて足下も見えなくなるので、一回しか通った事がありません。  夜11時くらいなら、たまにスケボーの練習している兄さんとか、ジョギングのおじさんとか、犬のさんぽの人が、いる事もあります。  だからやっぱり立地によると思いますけど。もっといろんな公園に行ってみるのも手だと思いますが、足がないですか? -------------------------------------------------------------------------------- もう一度、書きたい話と読みたい話 No.2749 投稿日 2001年9月27日(木)23時47分 投稿者 中里融司  さっきは頭にあることが上手く言えない気がしていたのですが、その後新しい仕事に着手して、ふと気がつきました。  書きたい話と読みたい話というのは、つまり読者の視点に立てるか否かではなかろうか、と。作家の看板を掲げていながら、仕事しているうちに気がつくというのも情けない話ですが、今度のお仕事は、歴史上の実在人物の伝記小説なわけです。自由度はけして高くないし、教科書みたいなのもを書いても、誰も読んでくれるはずがない。  そこで、自分がこの人を小説にした場合、読みたい話はどんなものなのか。これを考えたわけです。すると、結構先が見えてきました。  読者として自分の書いたものが読めるかどうか。これ、かなり大きいですよ。 http://www.chaldea.ne.jp/nakazato/ -------------------------------------------------------------------------------- 北の国から’01 No.2750 投稿日 2001年9月28日(金)00時22分 投稿者 八神伽羅  なにが人を故郷へと向かわせるのか。その答えを探すため、現在帰省中の八神です(笑)  とりあえず、涼しいしご飯は自分で作らなくてもいいしで非常に快適なのですが…そんな理由で望郷の念に駆られるヒロインはいやだしなぁ…。  ということで、転部のアイディア出しはまだまだ続きそうです。  そして例によって遅ればせながらになってしまいましたが、皆様お疲れさまでした。  だいぶ勉強になりましたし。一晩でずいぶんと成長できたような気がします。一ヶ月分くらいまとめて喋ったような気さえします。いや誇張でなく。だいたいの人はすでに知っていると思うのですが、普段の私は必要以上に無口でうすぼんやりしているのです。  きっと弟切さんの幻の古酒が、いい感じに作用していたのでしょう。  酒と今回のオフの効果が切れないうちに、さくさく成長しておきたいものですね。  以下、レスです。 >小倉さん  衝撃でしたねえ…まさかこんな近くに同類の方を見つけるなんて。まあそのあたりのことには、あまり触れないでおきましょう。お互いに(苦笑)  限定版、がんばって探してください。 >西鶴さん  ええ、自分でもびっくりです。自分があんなに喋れる人間だと初めて知りました。もしかすると、第二人格なんかが発動していたのかもしれません。よく見ると表情が左右非対称だったり、一人称がいつもと違っていたりとか。  ではでは、また。  「やがて」と「いろいろあって」を埋めるべく、アイディア出しに励むとします。 -------------------------------------------------------------------------------- No.2751 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- >>紺野さん No.2752 投稿日 2001年9月28日(金)00時51分 投稿者 はせがわみやび >>いまどき辛い物好きの女の子はけっこうそこらにうじゃうじゃいると思いますが・・・  わたしも、そー見てます。  けど、これは、誰が読むのか。その読むひとが、どんなイメージを持っているのか、とゆー話なんですね。  パブリック・イメージとゆーのは、意外に強固なもんではなかろうかと思う、強固の──もとい、今日この頃(さむっ)。でも、今の二十歳以下対象だと……ちがうのかもしんないな…。 >>「辛党なのに甘いものを食べなくてはならない」のは、確かにつらいと思います。辛党は甘いもの苦手な人が多い気がしますから。でも、「甘党なのに辛いものを食べなくてはならない」のは、そんなにつらくもない印象があります。  そー思います。  だから、物語もそれを考慮したものになっているんです。  辛党が甘いもの、のときは、最後に食べるのはある意味でふつうのケーキでした。  新木さんのカレーのときは、30倍とゆー極端に辛いもの、になっています。裏返すと、ふつうに辛いものではインパクトが薄いってゆーことですね。  極端に辛いものを出さなければならない、という点で、実はカレーの話はエレガントではない、とツッコミもできるのです。    辛党が甘いものを食べなきゃなんないときの表情と、辛いものを食べろという苦行の表情と……どっちが読みたいか、だよなあ。なるほど、自分の中のモチベーションが変わっちゃうのは、このあたりにありそうだなあ。見たい部分がちがうんだ…。 -------------------------------------------------------------------------------- 「笑わせる」と「楽しませる」は似ている。 No.2753 投稿日 2001年9月28日(金)02時04分 投稿者 魚住雅則 >書きたい話と読みたい話 >「しゃべりたい話」と、「聞きたい話」 紺野さんの書き込みを読んで、「ああ、そういうことか」と妙にしっくりくる所がありました。 僕も普段喋る時は、「聞かせて反応がいい話」ばかり考えていました。細かく言うと「ウケる話」「人を笑わせる話」です。様々な人がいるクラスやグループで一旦「面白い人」というポジションにつくと、人を笑わせる快感にもう病みつき。 しかし、以前友人と話していたときも意見が一致したんですが、最初はサービス精神でも最後は脅迫観念です。滑った時のことを考えると本当に恐ろしいです。でもウケを狙うのをどうしても止められない。そうして「他人と話すときは面白いことをいわなきゃ」「笑わせなきゃ」と常に自分を追い込んでいると段々コントみたいな話し方になってきて疲れます。「笑わせる人」という部分が消えるのも怖いですが、それ以上にこの疲労は大きいです。最近はつーかーの相方がいない時は静かになります。かなり無口。 プロは「絶対に楽しませなければ」という脅迫観念(?)みたいな感情はどうしていますか? -------------------------------------------------------------------------------- 補足? いや、迷走。 No.2754 投稿日 2001年9月28日(金)02時16分 投稿者 魚住雅則 >「絶対に楽しませなければ」という脅迫観念(?)みたいな感情 作家という職業がエンタテイナーである以上、人を楽しませることが好きだというのは絶対条件だと思います。だから脅迫観念というのは全然違うかも知れません。 ぬー、上手い言葉が浮かばないな。 -------------------------------------------------------------------------------- >みやびさん No.2755 投稿日 2001年9月28日(金)07時41分 投稿者 小倉善哉  とんでもなく遅いツッコミかもです。  「ケーキ・ケーキ」のとき、ラストで、主人公に「もうケーキはこりごりだ」と言わせようとしてますよね。  普通なら「おばあちゃんの発明に頼るのはこりごりだ」になるところを、「ちゃっかり娘」だから、今後もおばあちゃんの発明に頼るつもり満点、だから「ケーキはこりごりだ」という方向に向かっているのだと思うのですが、なんか、微妙にしっくり来ないです。  「今回のこの発明品を使うのはこりごりだ(でも違う発明品なら使ってもいいかな)」  じゃないと、いけないんじゃないかなあと思うのですが…。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.2756 投稿日 2001年9月28日(金)09時30分 投稿者 新木 伸 >小倉さん  転がまったくおなじじゃんか。  それ対比させてみたっていわない。  まんま持ってきたっていう。  自分にもできると思っている → やってみる → 自分にはできないことを思い知る → 相手のことを認める  やるべきことから逃げている → やらなきゃならない状況になる → (なんか起きる) → ちゃんとやると気分がいいことがわかる  ここのところの「なんか起きる」に相当するものに、別の話の転を持ってきたってしようがないでしょうが。その1ピースが、別の話にぴったりはまるはずもない。  対比して考えてみろというのは、「自分にもできると思っている」←→「できないことを思い知る」……みたいな関係にある展開を、自分の話のケースに置き換えて考えてみるってことね。  こちらの場合では、主人公はやるべきことから逃げているわけでしょ。自分に対する言い訳を、自分自身で信じこむようにして。  その言い訳が打ち砕かれるというのは、つまり、どういう状況になるのだ?  しかもこの話は、「ちゃんとやると気分がいいことがわかる」という話なわけだ。  「転」の展開は、それに繋がるものじゃなければならない。  これこれこういう「転」での展開を経たおかげで、主人公は「ちゃんとやると気分がいいことがわかった」となるわけだ。それを読者に納得させられる展開というのは?  まあとりあえず、ここで一波乱あるわけだな。なんか起きるはずだ。 >「絶対に楽しませなければ」という脅迫観念(?)みたいな感情  うーん。  そこは悩んだことがないなぁ。  その話の第一読者たる「自分自身」が、しっかりと楽しんでいるものを世に送り出しているわけだから、他の人だって楽しまないはずがない。  これは、中里さんなども書かれている「読んでみたい話」になっているかどうかってことね。  僕の場合はその「自分自身」以外にも、頭の中にマルチタスクで読んで反応を返してくれる「仮想読者」(年齢性別趣向まちまち。四、五人くらい)と、あとアストラル編集さんが常駐してるんで、その7重チェックをクリアしたものが、面白くないはずはありません。  あと頭の中から出た直後に、僕の外部モジュールである「みやびさん」がチェックすることになっているので、まあここまで来れば間違いはないでしょう。実際いまのところゼロだし。  話は戻るが。  まあたしかに、「絶対に楽しませないとならない」っていう強迫観念めいたものはある。  これは正確にいうと、「楽しませるものを書きつづけなければ、作家としての生活は終わる」っていうものなわけだが。  んでもって、対処法としては、「自分が読んで面白いものを書く」。  これに尽きる。  確信を持って、「これは面白い話だ」と思えるものを書く。確信のないものは書かない。  もし自分が読んで面白いと思うものが、世の中の感性とどこかズレていて、売れなかったりした場合だが。  それはそれで、しょうがない。  しょうがないけど、しょうがない。  覚悟さえ決めちゃっとけば、けっこう気楽よ。自分が真に面白いと思うものが通用しないなら、作家やめる――とか覚悟してあると。 -------------------------------------------------------------------------------- いたしかゆし No.2757 投稿日 2001年9月28日(金)12時30分 投稿者 巻島翔史  感覚が戻りません。とりあえず出してみますが。 巻島47(無欲レベル1 9/24〜9/30 2/7)  皿の裏や、柱の陰など目立たないところに点数の書かれた紙が貼ってあった。  集めて10点で商品(高価)と交換。  シンデレラはカーテン奥の壁にあった(唯一の)一発10点の紙を見つける。  そのとき、強欲な大人に5点の紙を強奪されて泣いている子供の泣き声を聞く。  シンデレラはその子に紙を渡す。  その子は実は王の隠し子で、(つまり王子の弟。ただし面子のこともあるので、その子が王家の血縁であることは、ほとんど知らされていない)王子はシンデレラに礼を言い、商品の代わりだといって踊りにさそう。  新木さんがシンデレラにまったくノータッチ状態がしばらく続いておりますが、これはひょっとして短編に進まない(進めない)ような低レベル野郎、あるいはビビリ野郎は相手にしないぞ、という意思表示なのでしょうか。  ……おそらくほかのちゃんとした理由があるのでしょうけど。(苦笑) -------------------------------------------------------------------------------- 怒りを込めてふり返れ No.2758 投稿日 2001年9月28日(金)19時17分 投稿者 弟切 千隼 自分の「怒り」の調教方法を考え中の弟切です。 プロになるつもりなら、自分の中の「怒り」という荒馬を乗りこなさなければならないことはわかりました。やります。 サンデーサイレンス並みの荒馬かも知れませんが、サンデーサイレンス系の馬なら走る素質はあるはずです。(競馬ファンにしかわからない譬えはやめましょう > 私。しかも超一流のサラブレッドに譬えるなんておこがましいにも程があります(^^;) でも、観光地で観光客を乗せているおとなしいポニーにしか乗ったことがない素人が、いきなりロデオをやろうというのは無理な話なので、とりあえずは荒馬じゃなくて「くせ馬」程度の馬に乗って練習しようと思います。回り道でも、行ってみたら思わぬ収穫があるかも知れませんよね。 考え方を変えれば、これは素人の強みですよね。プロがあからさまに習作みたいな作品を発表したら「ばかやろう金返せ」と言われてしまいます。けれども素人のうちなら習作も書けますから、今のうちにこの立場を利用して修行を積ませてもらいましょう(^_^) ということで、「漂泊鳥」(仮題)では「怒り」要素を抑え気味にするつもりです。 とはいえ、全く「怒り」要素無しでは書くための動機付けが弱くなってしまうでしょうし、練習にもなりませんから、暴走しない程度に「怒り」要素を入れようと思います。くせ馬の乗りこなしに挑戦です。 > くせ馬 たぶんこの「くせ馬」という言葉は、競馬用語か、または昔牛馬を商った「ばくろう」と呼ばれる人たちの使った言葉から来ているものでしょう。 現在の競馬用語で「くせ馬」といいますと、「走る能力はあるけれど性格が素直でなくて、しばしばレース中に騎手の指示に従わなくなり、本来の走る能力を発揮できないことが多い馬」のことを指します。「癖ある馬に能あり」という諺があるくらいで、くせ馬と呼ばれる馬には、そのひねくれた性格を補って余りある能力を秘めている馬が多いようです。 ロデオで使われるような荒馬とくせ馬とは違います。 ロデオの荒馬は、そもそも鞍や手綱などの馬具を付けることにすら慣れていないほぼ野生馬といってよい馬です。そんな彼等にとっては人を乗せるなどというのはもっての外で、人がそばに来ただけで暴れます。 対してくせ馬は、馬具を付けて人を乗せ、乗った人の指示に従うという最低限の調教は済んでいます。にもかかわらず、しばしば上に乗っている人の指示に従わなくなる馬のことです。 以下は余談です。 かつて日本の中央競馬に、メジロハイネというくせ馬がいました。牝馬なのに性格が素直でなくて、レースに出るたびにそのくせ馬ぶりが際立っていました。 当時、競馬予想の印を付ける人たちはレース前に言ったものです。「メジロハイネも勝つ可能性はあるんですよね、まっすぐ走ってくれれば」(^^;;; スタートで出遅れるのはしょっちゅう、コースを大きく外れて斜めに走ってくるのも当たり前、そのくせゴール前では鋭い脚を見せて突っ込んでくることが多い馬でした。誰もが能力があることは認めているので、予想で無印にする人はめったにいませんでしたが、レース中何が起こるか怖くて本命印を付ける人はほとんどいませんでしたね。 私はこの個性的なメジロハイネが好きでした。牝馬はどうしても能力的に牡馬には敵わないことが多いのに、まっすぐ走れば一流の牡馬にも勝る力を持つメジロハイネ、最後の最後まで勝つかどうかわからないスリル満点のレースぶりを見せるメジロハイネが好きでした。 レースに優勝した馬は騎手や馬主と一緒に「口取り写真」という写真を撮るのですが、メジロハイネは口取り写真の撮影時にも性格の悪さを表わして、いつも白目を剥いたすごい顔で写っていました。 メジロハイネくらいのくせ馬を乗りこなせる騎手(もの書き)になりたいですね。 -------------------------------------------------------------------------------- 公園の暗さについて No.2759 投稿日 2001年9月28日(金)20時21分 投稿者 弟切 千隼 えーと、ちょっと専門的な話になりますが、たぶん公園の雰囲気を描写するには参考になると思いますので読んで下さい。 公園の雰囲気というのは、その公園にどんな樹木が植えられているのかによってがらりと変わります。公園などの樹木が多い場所を描写するには、少なくとも常緑樹が多いのか、落葉樹が多いのかは把握している必要があります。 クスノキ・マテバシイなどの常緑樹が多い公園は、夏でも冬でも繁った葉のためにかなり暗くなります。落葉樹と常緑樹が同じように葉を付けている夏でも、常緑樹の方が葉が厚く繁っていることが多いので、暗く感じます。 ケヤキ・コナラなどの落葉樹が多い公園は、冬になると木の葉が落ちて日当たりが良くなり、見渡しも良くてとても明るくなります。 冬より夏の方が圧倒的に陽光が強いですから、普通は夏の公園の方が明るいと思いますよね。でも違うんです。落葉樹が葉を落とした冬の公園の方が明るいんですよ。 で、ある公園に常緑樹が多いか、落葉樹が多いかは、公園設計者の好みも入るとはいえ、多くの場合は地域によって決まります。極端な話、沖縄県の公園と北海道の公園に全く同じ種の樹木が植わっているはずはありませんよね? 一般的に常緑樹が多いのは日本の南半分、主に黒潮の影響がある地域です。 沖縄県は亜熱帯ですからまた別として、九州と四国、本州だと和歌山県・三重県・愛知県・静岡県・神奈川県・千葉県の南半分くらいまでが「照葉樹林帯」という南方系の常緑樹が多い地域に含まれます。クスノキやマテバシイはもともとこれらの地域に自生している樹木です。 そして残りの日本列島北半分に多くの落葉樹が分布します。ケヤキやコナラは主にこちらに自生しています。 例えば唯野さんがお住まいの埼玉県ですと、本来の分布が尊重されているならば公園にはケヤキやコナラのような落葉樹が多いはずです。武蔵野の雑木林ですね。 但し、最近はサザンカやユズリハなどの人気のある常緑樹を公園に植える場合も多いので、一概には言えません。 弟切の故郷の静岡県ですと、思いっきり照葉樹林帯なので公園にはクスノキやマテバシイが多いです。現在住んでいる湘南のアパートの近くにも、マテバシイの並ぶ道があります。この道はマテバシイの枝で街灯が遮られてしまっていて、夜になると自分の足もともよく見えないほど真っ暗になります。 弟切の場合は夜中でも気にせずこの道を歩いて帰ります。 紺野さんが「仙台の公園は夜でもそんなに怖くない」と書いておられましたよね。あれは風紀の問題だけでなく、植生の問題も関係していると思います。 仙台くらいの寒い土地になりますと、サザンカやユズリハのような常緑樹は植えたくても植えられません。サザンカやユズリハのような常緑樹が耐えられる寒さは、おそらく福島県くらいが限界だからです。 仙台の公園は、落葉樹が多いために関東以南の公園より明るく感じるはずです。 以上、御参考までに。 -------------------------------------------------------------------------------- バイトの面接行ってきました。 No.2760 投稿日 2001年9月28日(金)22時14分 投稿者 唯野教授 合否は二日後に知らされる予定。受かれば月5万の収入だ!(土日全滅だけど) >新木さん >「近道」っていう理由は、その夜の怖い公園を通るのに必要な動機の何パーセントぐらいを満たすものだ?  あの公園だと、せいぜい30%ですね。他の理由で補強するより、公園の様子を変える方が効果的かも。木をまばらにするとか、照明器具を増やすとか。 >メモのアップのほうは? え、これってアップするんですか?(メンドクサイナ……) ああ、結構多くメモしたつもりなのに打ち込んでみたら原稿用紙13枚分しかない。たわけかも。 課題部屋の方に書き込んでおきますね。 >「しゃべりたい話」と、「聞きたい話」の違い うあ、耳が痛い。思い当たる節がかなりあるなあ。これからは読みたい話を書くよう心がけます。 >紺野タツキさん >怖いかどうかは、でも公園によりますよ。立地とか。 私の分析では、立地というより視界ですね。暗闇や障害物で視界が制限されるほど怖さ度があがるようです。 たとえば、学校のグラウンドみたいな何もない広い場所だとそんなに怖くないんですよ。 でも草の背が高くて木が密集してる場所はかなり怖いです。もう物理的な壁があるみたいにそこに近付けない(ここで「護身完成だ!」というネタをやろうとしたけどバキ読んでる人が少ないようなのでやめます)。 これはたぶん、「そこから敵が飛び出してきたら反応できずに食べられてしまう」っていう本能的な恐怖だと思われます。 -------------------------------------------------------------------------------- 「転」考え中と、具体的なあらすじ No.2761 投稿日 2001年9月28日(金)23時22分 投稿者 小倉善哉 ○「転」考え中 >>やるべきことから逃げている → やらなきゃならない状況になる → (なんか起きる) → ちゃんとやると気分がいいことがわかる  うーんうーんうーん…( ̄m ̄;;  転は…「やるべきことが出来るように特訓する」…だと、思います…(ちょいと自信なさげ)。  (さっきの「うーんうーん」の間より、倍の時間が経過している)  ええと、やるべきことをやらなきゃいけなくなった後(承の後)の部分を考え中なのですが…。  自分に言い訳できなくなる状況になり(本当に自分にはそれが出来ないんだということを、まず、認める)、それなら、ということで、自力でやれるように特訓します。特訓して、出来るようにします。ガッツなのです。  これが、転の部分ですね。  一人でちゃんと出来るような実力をつけた後、またしばらく「やるべきこと」に挑戦します。今度は出来るようになっていますので、ちゃんとやれます。ちゃんとやれた後、すがすがしい気分になり、今後も自力でやろう、と思います。  …ここが決の部分ですね。    今度こそ、転の部分は、「やるべきことが出来るように特訓する」で、間違っていないと、自信を持って、言えます。 ○具体的なあらすじ  実は前回の四分割を作っている最中に、具体的なあらすじを一つ、考えていたのでした。  そのあらすじを見ながら四分割を作っていたのに、どうして上手に出来なかったのだろう…(爆)  これは、ちゃんと、「転」が入っていると思うのですが…(お母さんに料理を教えてもらって、一品マスターするところ)。  うーん。どうでしょうか?  (それでも、やはり、ちょっと不安) 「お味はいかが?(仮題)」  21XX年。ロボット技術が発達し、兼業主婦のキャリアウーマンは、家事ロボットを使役するのが当り前の世の中となっている(ただし、世論的には、この現象は好ましく思われていない)。  商社に勤めるエイコ・サカキも、家事ロボットを利用する兼業主婦の一人だった。「忙しい」という理由で家事ロボットを利用しているエイコだったが、実は家事全般(特に料理は壊滅的)が苦手であるため、「いざとなれば料理くらい出来るわよ」と言いながらも、休日でも料理を作ろうとはしなかった。  ところが、サマー・バケーションに入る直前のある日に、エイコの夫が、家事ロボットに一流シェフのレシピをインストールしようとして失敗し、家事ロボットを壊してしまう。慌ててメーカーに修理を頼む二人だったが、完治するには二週間はかかるという。  エイコの料理の腕前を知っている夫は連日の外食を覚悟するが、プライドの高いエイコは、休暇中で時間が充分にあるということもあり、何としてでも夫に手料理を食べさせようと決意する。  最初は一人でレシピを見ながら悪戦苦闘していたエイコだったが、一人で頑張ってもどうにも上達しないので、プライドを曲げて、家事ロボットを快く思っていない料理上手の母親に指南を頼み、なんとかメインディッシュ一品をマスターすることに成功する。  その後エイコは、マスターした手料理を一人で用意し、夫に食べさせる。それはとびきり美味しいとはいえず、普通の家庭料理の味だったが、今までのエイコを知っている夫は、料理を一口食べて感激してしまう。  夫の様子を見たエイコは、嬉しく思うと同時にいままでのことを反省し、これからは、せめて休日くらいは夫に手料理を作ることが出来るように頑張ろうと思うのだった。  それにしても、タイトルが、ちょっとダサイなぁ…(遠い目)  一行コンセプトと、四分割と、あらすじを、課題部屋のほうにアップしたいと思います。 -------------------------------------------------------------------------------- 読みたい話と書きたい話 No.2762 投稿日 2001年9月29日(土)01時46分 投稿者 かねやん  書きたいことだけを書いていれば満足だった。読者のことなんか頭に無かった。書くという行為だけで満足してしまっていた。  イタイイタイイタイ(苦笑)  ちょっと思い出話。  創作文を書きはじめたのは中学生くらいから。  別に誰かに見せるということもなく、また見せる場所があるわけでも無く、「ただ書くのが楽しいから」という動機で文章を書いていました。  インターネットをはじめて特定の知り合いができ、贈り物として創作文を書いたとき、初めて読む人を意識しました。  まあ意識と言っても、その人の好みもある程度知っていて、内輪ネタを入れられる状態で書く、っていうのはかなり楽なんですけど。  しばらくそんなことをやっていて、あるとき知らない人から一通のメールが届きました。  そこには、知り合いのHPに載せてある僕の話が面白かった、と書いてありました。  愕然としました。  他の不特定の人が読んだとき、どう思うかなんてまるで考えてなかった文章だったのに。  ありがたいやら、申し訳ないやら。  そこでようやく「読者」について考えるようになりました。  という経緯がありますので、最近の話は体にぐさぐさっと突き刺さっとります(笑) -------------------------------------------------------------------------------- No.2763 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- エゴ。 No.2764 投稿日 2001年9月29日(土)06時11分 投稿者 魚住雅則 >「絶対に楽しませなければ」という脅迫観念(?)みたいな感情 色々混同しましたが、徐々に整理できてきたのでまとめてみます。 結論から言うと、「絶対に楽しませなければという脅迫観念」ではなくて「○○でない自分を肯定して欲しい」という欲求、飢えでした。 ――はい、エゴイズムです。 順を追っていくと、 まず「笑わせる人」=「自分の価値」と思い込む。 実際に面白い人かどうかはここでは問題ではないです。自分が自分をどう思っているか。そこが重要。 それで勿論、「人を笑わせる」ことで誰かに認めて貰いたいという欲求はあるんですけど、同時に不安で仕様がないわけです。 面白くなくなったらもうそこに居てはいけないんじゃないか、己の存在価値がなくなるんじゃないかと無意識に考えるようになる。 そうなると「面白くない自分」を認めて欲しい。誰かに「キミは面白くなくてもそこに居ていいんだよ」と言って欲しい。 「楽しませるものを書きつづけなければ、作家としての生活は終わる」というのは、職業作家でなくなっも「小説」というか、何かを表現するということを辞めるわけではないですよね。 そこら辺を自分で混同していたのだと思います。 職業として小説を書こうとしている場合に「キミは面白い物を書かなくてもプロの作家でいていいんだよと言って欲しい」て言うのは、そりゃ違うだろと分かります。 自分の場合、日常、人と関わる全てにおいて「人を笑わせつづけなければ、どこにも居場所がなくなる」のが怖いのだろうなあ、と。 これをこのまま書いたら本当に「書きたい話100%」、思いっきりマスターベーションになってしまうので骨化。 「○○が自分の存在価値と思いこんでいた主人公が、ありのままの自分を認めてもらうことで本来の姿を見つける話」 で、ここに「読みたい話」となる要素=誰が見ても面白いと思われる要素を足したり引いたりしていく。 恋愛とか、戦闘とか、競争とか、笑いとかを。 それでも書きたい話率50%くらいかな。イカンな。 ちなみに「マグノリア」とか「彼氏彼女の事情」も同じテーマが底にあると思うのですが。 -------------------------------------------------------------------------------- カレー・カレー(仮題だ!)/みやび4(800字/1回目) No.2765 投稿日 2001年9月29日(土)06時12分 投稿者 はせがわみやび あらすじ  お熱のアイドルがコンサートを開くことになったが、うっかり者の美春はチケットを買い逃してしまう。  カレー屋のイベントでチケットを手に入れられることを知る美春。そのイベントは制限時間内に辛味30倍のカレーを食べろというものだった。  発明家の祖母を頼り、味を感じなくなるドロップを手に入れる美春。 「有効期間は一日、効果を解くには……」と説明を始める言葉を最後まで聞かずに、取り扱い説明書だけもって、カレー屋に急ぐ美春。  友人たちは美春の無謀な挑戦を止めるが、ドロップを舐めた美春は、自信ありげにカレー屋の主人にイベントへの参加を申し込む。  運ばれてくる30倍カレー。周りの客は口から火を吹き、さかんに水を飲んでいるが、美春は涼しい顔でぺろりとたいらげてしまう。  ところが、あと2皿食べるとS席のチケットがゲットできることを知ってしまう美春(今、ゲットしたものはA席)。もちろん、そこで失敗した場合はすべてチャラになる。  さすがに2皿は食べきれないと悩む美春。それを見た主人が、90倍にするならば1皿でもOKだよと言う。どうせ味は感じないのだからと挑戦を受ける美春。  運ばれてきた90倍カレーは、匂いだけでも相当な刺激の強さ。緊張に乾いた喉を水で潤して美春はカレーを口に運んだ。  とたんに、脳天につき抜けるような辛味が口の中に広がり、頭の中が真っ白になる美春。ひったくってきた説明書をあわてて読む。 「効果を解くには水を一口飲むこと」  凍りつく美春。  艱難辛苦の末に、それでもなんとかたいらげてチケットをゲット。  家に帰りついた美春を待っていたのは、母の買った山ほどのレトルトカレーだった。 「十個で美春が好きなアイドルのチケットが当たるんですって。感謝しなさいよ!」 4分割 起  景品を手に入れるために、極辛カレーを食べられるよう祖母に発明品を借りる美春。 承  極辛カレーを食べる美春。調子に乗って、より上の景品を狙うことに。 転  思いがけない展開で、発明品の効果が無意味に。うっかり美春の大失敗。 結  結局、極辛カレーを食べることになって、おまぬけさんな美春。 みやび -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.2766 投稿日 2001年9月29日(土)06時15分 投稿者 新木 伸 >公園の植生とか  あー、そっか。  弟切さんみたく、そこまで解説しないとならないわけだ。  こちらの意識としては、「公園に植わっている樹木の種類は?」と質問した時点で、すでにそういう諸々のことすべてについて訊ねて、考えさせたつもりになっていた。  常緑樹の公園と、落葉樹の公園。  葉っぱの量。夜の明るさの違い。 >シンデレラ迷宮  えー、突然ですが、シンデレラ迷宮の課題のほうは終了ってことにします。  以前から放置状態だったわけですが、まあさすがに主催者としてそれはよくないだろうと、このあいだのOFF会なんかでも責められまして。終わらせるなら終わらせるで、終了宣言だけはしようってことで。  今後はとりあえず、参加者は短編課題から入ってください。  短編課題は、短編か長編をいくつか書いたことのある人のみを対象にします。  現在稼働している参加者は、皆、いくつかの短編を書いたことのある人だったはずだから、問題なし。  巻島君も、そちらに参加で。たしか短編はいくつか書いていたよね?  ちなみにシンデレラ終了のほうの理由を書くと、こんなところだろうか。 ・これ以上続けても、僕に経験値が入らなくなった。 ・同じパターンのボツを何度も出すのに疲れた。  このへんは、まあ私的な理由。  こっちはまあ、公的な理由。 ・短編課題も始まり、両方みるだけの余力がなくなった。 ・もう採点しなくても、自主トレができるぐらいのデータはストックされていると判断した。(過去ログの中のボツとOKのパターンを比較検討するだけでも、ストライクゾーンは推測できるはず) >小倉さん >>今度こそ、転の部分は、「やるべきことが出来るように特訓する」で、間違っていないと、自信を持って、言えます。  たわけ。  なにか「転」というものについて、勘違いしているみたいだなぁ。  この話はキャラの心理が成長してゆく話なわけでしょ?  ならば、「転」というのは、「何か変わったことが起きる(特訓がはじまるとか)」ということを指すのではなくて、「キャラの心理が変わる」ということを指すのだが。 >>自分に言い訳できなくなる状況になり(本当に自分にはそれが出来ないんだということを、まず、認める)、それなら、ということで、自力でやれるように特訓します。特訓して、出来るようにします。ガッツなのです。  ↑小倉さん自身でこう言っておきながら……。 >>プライドの高いエイコは、休暇中で時間が充分にあるということもあり、何としてでも夫に手料理を食べさせようと決意する。  ↑これは、なに?  どのへんに、「自分にはそれができないんだ、ということを認める」というエピソードが入っておるのだ?  主人公は、いままでのように言い訳して逃げられない状況に追い込まれるんじゃないのか?  なにか決意とか、しちゃったりしてるようだが? >>最初は一人でレシピを見ながら悪戦苦闘していたエイコだったが、一人で頑張ってもどうにも上達しないので、プライドを曲げて、家事ロボットを快く思っていない料理上手の母親に指南を頼み、なんとかメインディッシュ一品をマスターすることに成功する。 >>これは、ちゃんと、「転」が入っていると思うのですが…(お母さんに料理を教えてもらって、一品マスターするところ)。  もしかして、ここのことか? ここに入っているとでもいうのか?  「自分にはできないんだということを認める」エピソードが?  だとしたら、それは完璧な思い違い。  入ってないよ。ここにはそんなものは。入れた気になっているだけ。  ここで主人公がお母さんに教わるのは、本を見て参考にするのと同じことね。  やってみて、自分ではどうにもならないと思った。だからなにかを参考にしようとする。本を見るのと故郷のお母さんに聞くのと、それはどちらも同じこと。  本を見るという行為は、料理を作ろうとしている人間が当然取るべき予想の範囲内のあたりまえの行動だ。っつーか、レシピも見ないで料理を作れちゃう人は、よほど手慣れている人だぞ。普通、本を見るとか人に聞くとかするって。  ちなみに、ここがもし、「料理を作れないことを、旦那に白状する」とかであれば、それは充分転になるだろう。冒頭で強がっている相手が旦那であるから、旦那に弱みを明かすことが「転」になるわけだ。  お母さんなんて、そんな存在――いまのいままで話に出てきてないでしょ? そんなもんは、そこらの棚にささっている料理の本と同じだ同じ。その程度の存在だ。  だいたいなんだ。「家事ロボットを快く思っていない料理上手の母親」なんていう、とってつけたような説明は。  もしお母さんに泣きつくことを「転」にしたいのであれば、冒頭で強がってみせる相手もお母さんでなければならない。「家事ロボットを快く思っていない」ということも、その冒頭で描くのだ。  主人公が、「自分が出来ないことを認める」っていうのは、この話において、いちばん肝心なキモの部分でしょーが。  そこにドラマテックな「何か」がなきゃならんのだよ。  じゃなかったら、この話、読む価値なんてない。  まあたとえば、特訓方面に向かうストーリーの流れがあるとして……。  読者が見たいもの。金を払ってくれるもの。それはなにか?  打ちのめされて地べたに這いつくばった人間が、立ち上がる、まさにその一瞬なのよ。「ロッキー」だよ、映画の「ロッキー」。  「出来ないことを認めた」人間は、そこで、どういうことをするのだ?  大泣きするのか、うすら笑いを浮かべるのか、八つ当たりをしてキッチンを破壊しはじめるのか。  総括。  これは別の話になっちゃっている。  「自分が口先だけではなかったことを、その機会がきたときに、実証してみせた人の話」ってところか。  なぜなら、主人公は自分が料理を作らねばならないことになったとき、すぐに「やってやろう」と決意してしまっている。  決意した人間が困難を乗り越える話だよね。これってさ。これはこれで、いい話だよね。  ちがうでしょ。  書こうとしていたのは……。  自分をごまかしていた人が、逃げられない状況になって、いざやってみたらやっぱ出来ないことで打ちのめされて……。  で、それからどうなる話だったっけ? -------------------------------------------------------------------------------- カレー・カレー No.2767 投稿日 2001年9月29日(土)10時45分 投稿者 かねやん >お熱のアイドルがコンサートを開くことになったが、うっかり者の美春はチケットを買い逃してしまう。  うっかり買い逃すに、なんだか違和感を感じます。エピソードの詳細を聞いたら「なるほど」と思うかもしれませんが。  最初にうっかり者の美春を紹介するためにあるエピソードですかね? >ところが、あと2皿食べるとS席のチケットがゲットできることを知ってしまう美春(今、ゲットしたものはA席)。もちろん、そこで失敗した場合はすべてチャラになる。  さすがに2皿は食べきれないと悩む美春。それを見た主人が、90倍にするならば1皿でもOKだよと言う。どうせ味は感じないのだからと挑戦を受ける美春。  質より量か、量より質か? これはカレー屋の主人が、最初からビックチャンスのため用意していた2択でしょうか?   最初から、90倍カレーを食べたらS席にしなかった理由はなんでしょうか? >「効果を解くには水を一口飲むこと」  なんか、どんどんアイデアが面白くなっていくような。出るたびに「これ面白いです」と書きたくなるではありませんか(笑) -------------------------------------------------------------------------------- 次は みやび さんが90倍カレーの実体験レポートをあげる番ですね。 No.2768 投稿日 2001年9月29日(土)14時41分 投稿者 藤極堂 >さつき27 OK? だいぶ優しさ要素も強いけど。 ただ、豪奢なドレスを着込んだ貴族の娘が貧民への救済を説く。 これは殿方の求愛への表向きの断りの文句だと誤解されて当然とも考えられます。 プレゼントを拒否したシンデレラに対する男達の反応も描いておいた方が、王子と彼女の特殊さが際だっていいかもしれません。 >さつき28 見ず知らずの他人より身内であるネズミさんを大事にするシンデレラ。 例えば、 ・さつきさんがホームパーティを開いたとして、手違いで料理が人数分足りなかったとする。 ・フライドチキンひとつを手に取ったきり何も口にしない人がいる。 ・遠慮しているのかなと思って声をかけるとチキンを一口囓って「これは、ワタクシのワンちゃんにあげる分ですの」と残りをビニール袋に入れる。 犬に与えられる料理を作って気分いいですか? >巻島46 OK。 >巻島47 ギブアッブ。 >小倉善哉さん >やるべきことをやらなきゃいけなくなった後(承の後) ■小倉さんの話がどうにも変になるパターンを考える。 困難に立ち向かう主人公 ↓ なぜだか知らないが上手くいって赤っ恥をかかなくてすむ主人公 (※影で失敗したり、他人がフォローしたりして、決して表だって相手に迷惑をかけたりしくじったりはしない) ↓ 上手く仕事をこなせたことより主人公が達成感と自信を持つ。 変です。 主人公は裏付けのない自信にすがって「やればできる」と言い訳している状態ですよね? これが言い訳だったと主人公と読者に認識させるためには、「できる」と豪語した主人公が思い切りしくじって、相手に迷惑をかけて、というのが順当なのではないでしょうか? まあ、私ならこの次にくるのはこんな感じです。 ・「自分が手伝う方が迷惑がかかるからやらない」と違う言い訳をし始める主人公。 ・転(※あえて空白) ・言い訳をせず仕事をこなすことに主人公が達成感と自信を持つ。 付記: SFは特殊な状況を創り出すのに非常に便利な手法ですが、実際に文章にするときに、調べたり考えたりする資料の量が歴史物と同じくらい膨大になるし、説明過多になりやすいので安易に手を出さない方が賢明です。 例えば ・「家事ロボット」の具体的な形状と可動原理。電源や耐久性。開発状況や普及に際しての歴史。 ・何故エイコがわざわざ世論的には否定的で、メンテナンスの手間と費用のかかる家事ロボットを使用しているのかを、読者に納得させることのできる設定。 ・エイコの具体的な職種。 最低でもこれくらいは設定して説明する必要があるでしょう。しかもこれらの描写は読者が楽しく読める文章として提示されなければなりません。 私には到底 不可能です。 できるんか!? 小倉善哉さん!! あと、これも必要。 ・作品に登場する手料理についての知識。具体的にはエイコの料理がなぜ失敗作になったのかを明確に指摘できるレベル。 >読みたい話と書きたい話。 なんかみんなの言ってる同人誌と、私の認識している同人誌にズレがあるなあと思っていましたがこのたび気づきました。 普通の人が同人誌に参加することで求めるのは、交流であって向上ではないのですね? 人づきあいを優先するから誉めあいになってしまうのですね? そんなことしたことないヨ!! 自分!! プロだろうがアマだろうが学生だろうが社会人だろうがオリジナルだろうが二次創作だろうが「忌憚の無い意見を下さい」と言った時点で容赦なし!! だって、それ以外に上手くなる方法なんて考えつかないんだもの!! だからこのたび「もっと優しい言葉で教えて下さい」とほざく学生さんに「もう、あなたの小説は読まないし、感想も書きません」と宣言してきました。 返ってきたのは当然のごとく罵倒でした。 判で押したかのように「返信はいりません」「(もしあなたがサイトを立ち上げても)あなたのサイトには参加しませんから」との言葉が(笑)。 どうも、名指しで感想を求められた場合、断りの言葉を返すのさえ無礼の内に入るようです。 嫌なら無視するべきだとの主張です。 本当に無視したらシカトするなんてヒドイかいう輩が大量にいる現実はどうすればいいのでしょうか? 面識のない人に名指しで頼まれたら、何も言わずに立ち去る以外に方法はなさそうですね。 私はいまとても晴れやかだ。 付記: 高校時代に入っていたのは漫研。 これ以外に参加した同人誌は(※売り子以外では)皆無に等しい。 -------------------------------------------------------------------------------- オフ会が終わって一週間、思い出したことのいくつか No.2769 投稿日 2001年9月29日(土)15時48分 投稿者 かねやん 男の子のファンタジーと女の子のファンタジーの違いについて  八神さんにボーイズ・ラブと衆道の違いについて聞いたとき、ボーイズ・ラブはファンタジーであると言われて、なるほどと思いました。  男の子のファンタジーは現実の延長線にあるもの、対して女の子のファンタジーは現実を忘れさせるためにあるもの、と言ったら問題がありそう。 「夢を実現させる」と「まるで夢のような世界」の夢の違い。あるいは「願望」と「憧れ」の違い。  うまく説明できないけど、ディズニーランド、宝塚、ボーイズ・ラブなどが女性のものである理由は、このファンタジー感の違いかもしれない。  現実を忘れさせる夢の世界、僕には書きたくても書けないもの。 唯野さんのヨゼフの話  それ書きたいものの一つなんだぁ! と実は内心で叫んでいたり。  聖書だと、何故追い出さなかったのかは、ヨゼフの夢に現われた天使が「あれは神の子だよん、だから大切にしてね」と伝えたので納得したことになってますが、そんなわけあるかい(笑)  個人的には、マリアの妊娠が発覚して求婚者が立ち去っていく中、最後まで求婚を取り下げなかったヨゼフという形をとっています。純愛のエピソード。  今のところ思いつきの種でしかありませんが、いつか書きたいですねえ。 年齢による価値観の違い  社会人の映画代は子供の駄菓子代くらいの価値観くらいだろう、というのは新木さんの言葉(変えてますけど)  金銭観だけでなく、恋愛観、他人との接し方、善悪の判断、感じる時間の長さなど、年齢によって出てくる価値観に違い。  これをしっかり書けると嘘っぽいキャラクターにならないだろうけど、難しいですねえ。 小倉さんの観察力  僕が緊張していたの、モロバレですか(笑)  胃に影響を及ぼすほどには緊張していました。緊張と興奮で舞い上がってしまい、どうしようも無い事を口走っていなかったか今でも不安だったりします。  10個の言いたい事から1つを選んで話すのではなく、浮かんだ一つの事を垂れ流しにしてました。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.2770 投稿日 2001年9月29日(土)19時58分 投稿者 新木 伸 >魚住君  なにやら、本来の設問と違うことだったのね。聞きたいことって。  うん。  そりゃもう、「作家でごはん」でなくなっても、ものを書いてゆくことはできるわけで、自分の居場所がどうとかいう面では、まったく問題なし。  ただし、「作家でごはん」ができないと、最低限自分(いまはまだ子供もおらんし、奥さんは自活できるし)を養うために、なにか職を持たないとならず、それはとってもイヤだなぁ。 >>「○○が自分の存在価値と思いこんでいた主人公が、ありのままの自分を認めてもらうことで本来の姿を見つける話」 >>ここに「読みたい話」となる要素=誰が見ても面白いと思われる要素を足したり引いたりしていく。  おお。  たとえば、人間をベースとして人造生物で、戦闘用として作られた少女なんかがいるわけだな。  彼女は「戦う」ということを自分の存在価値と思いこんでいる。  だけど戦闘機能が故障したまま、辺境にて遺棄されてしまう。  そして少年と出会うわけだ。  どこか辺境の村にて、彼女のことを人間だと思っている相手と一緒に暮らすうちに、いろいろなことを学び、そして自分の存在に疑問を持ち、悩む。  んでもって、なんか色々あるわけだな。  なにか追っ手やら、遺棄された彼女がまだ活動していることを知った軍かなにかが、処分用の人造生物なんかを送りこんできたりして、それと戦いになっちゃったりしちゃったりなんかして。  んで、最後はハッピーエンドになる話なわけだな。  うし。一冊分のネタができた。アイデア帳に写しておこう。  そのうち三週間で一冊書かなきゃならん状況とかになったら、これプロットに展開して、一冊でっちあげよう。  あとはあれだな。  ガリ勉で、勉強ができることだけが取り柄の女の子が、しばらく学校を休んでいる間についてゆけなくなって、勉強の出来る自分じゃなくなっちゃって、悩んじゃ話とか。  まわりから「いい人」だねと言われて続けている人が、そうでなくなっちゃって、悩んじゃう話とか。  「可愛いね」と言われている女の子が、ひどいニキビがたくさんできちゃって、それで……とか、そういう話もあるか。  みんな同じ「骨」を持ち、同じパターンに分類される話だ。  なにが「取り柄」かということで、そのバリエーションは無数に存在する。  おお。またひとつ思いついたぞ。  まわりを笑わせることが自分の存在価値だと思っている奴がおるんよ。  んで、話のスタート時点では、それはうまくいってる。みんな笑ってくれていて、そいつは「面白いやつ」ということで、仲間内における自分のポジションを得ている。  そこに転校生がやってくる。美少女だ。  彼女は優しくて気が利いて、人付き合いもいい。すぐに皆の人気者になってゆくわな。  もち、主人公はその娘も、笑わせようとする。  しかし笑わない。主人公のギャグでは、彼女はぜんぜん笑ってくれないんだ。  焦る主人公。徹夜でネタなんか考えて、翌日また、再挑戦したりする。  べつに笑わない娘ってわけじゃないよ。他の人との会話のなかでは、彼女はたわいないことで、ころころといい笑顔をみせている。  でも主人公が笑わせようとしても、ぜんぜん笑わないんだ。  そして主人公は、自分の存在価値をかけて、ある行動にでる。  彼女に決闘を挑むんだ。――じゃなくて。一日付きあってもらう。タイマン状態にもちこんで、そしてなんとか笑わせようとするわけだ。  まあ、まわりから見りゃ、これは「デート」の申し込みになるんだけど、テンパってる主人公にはそんなことに気づくゆとりもない。  遊園地にでも行ってだな。一日かけて、頑張る。でもやっぱり笑ってくれない。「着ぐるみの頭がおっきくてヘン」とか、そんなことでは笑うのに、主人公の必死のギャグはすべるばかり。  ただ彼女は、必死に笑わせようとしている主人公の言動を、真摯な瞳で、見つめてはくれている。  夕日が落ちる閉園時間。  破れ果て、疲れきった主人公。自分の存在意義を失って、自分が何者なのかわからなくなって、途方に暮れている。彼女を置きざりにしちゃって、ひとりでとぼとぼ帰ろうなんてしている。  だけど彼女に呼び止められるんだな。  彼女は、自分がどうして笑わなかったのか、それを明かしてくれる。  転校生の彼女には、まわりの人を笑わそうとしていた主人公の「必死さ」が伝わってきていたんだな。あまりにも必死だったので、それで、笑うなんて悪いことのように思えて、どうしても笑えなかったんだという。  その主人公の「必死さ」は、何年も主人公と接していた級友たちには、見えなかったことなんだ。他から来た彼女だからこそ、見えたこと。(おお。そうか。だから彼女は転校生である必然があるのか。書いていていま納得)  んー。エンディングが、ほんのちょっと決まらんな。まあいいか。  こうして主人公は、「笑わせないでもいいカノジョ」をゲットできて、めでたしめでたしなんだな。「面白い奴」じゃない自分を認めてもらえたんだな。だってカノジョが出来たんだもの。  こっちの話は、アレだな。  書いてはみたいけど、主人公の繰り出す連発ギャグが思いつかんから、わしには書けんだろうな。「書きたいけど、書けない話」には、こういうものもある。 >かねやん >カレー・カレー >>うっかり買い逃すに、なんだか違和感を感じます。エピソードの詳細を聞いたら「なるほど」と思うかもしれませんが。  あらすじに書くべき構図としては、「うっかり買い逃して」でいいんじゃなかろうか。  これが「うっかり」と付かず、ただ「買い逃して」だと、突っこみを入れるべきところだろうけど。  実際に書かれるときに、あり得そうな「うっかり」ならいいわけで。  ところでいまって、チケットの入手って、どんなふうにやるんだろう?  一昔前は、チケピに電話してゲットしてたわな。受付スタート時間から、リダイアルの嵐とか。 (これなら、そのアイドルの出てくるテレビ番組に夢中になっていて、うっかり受付開始時間を過ごしてしまったとかでOKなわけだし)  いまは先着順じゃなくって、インターネットで受け付けて抽選とかになるのだろうか?  まあ書くのはみやびさんだから、わしは調べないでもいいのだ。(笑)。 >>>ところが、あと2皿食べるとS席のチケットがゲットできることを知ってしまう美春(今、ゲットしたものはA席)。もちろん、そこで失敗した場合はすべてチャラになる。  さすがに2皿は食べきれないと悩む美春。それを見た主人が、90倍にするならば1皿でもOKだよと言う。どうせ味は感じないのだからと挑戦を受ける美春。 >>質より量か、量より質か? これはカレー屋の主人が、最初からビックチャンスのため用意していた2択でしょうか?   最初から、90倍カレーを食べたらS席にしなかった理由はなんでしょうか?  ここもあらすじには書かんでいいところ。  ディテールを書くなら、こんなところだが。 ・その店では、いつも「辛いカレーに挑戦」のイベントをやっている。 ・30倍カレーを食べると、壁に画鋲でとめてあるチケット類がゲットできるというイベント。1杯でも賞品が出る。だが3杯食べると、よりグレードの高いチケットがもらえることになっている。 ・普段はそこにある景品は、ビール券「2000円分 or 5000円分」とか、温泉宿泊1泊 or 2泊3日」とか、「巨人阪神戦外野席 or スタンド席」とかのチケット類。1食完食と、3食完食とで、グレードの違いが付けられている。だが今日に限って、たまたまマスターが知り合いから入手したアイドルコンサートのチケットがあった。 ・友達と一緒にカレー屋にやってきた美春。チケットを買い逃してがっかりしていて、友達に慰めてもらったりしているところに、その壁の景品のチケットを発見。1杯のほうの景品にA席のチケットがあったのだ。 ・30倍を完食した美春。壁にとめてあったA席のチケットをもぎ取る。すかさずマスターは、次の景品を壁に貼りつける。それはなんと、S席のチケットなのであった。美春が騒ぎたてて、そのことを告げると、マスターは「ああ、そうか」などと言いつつ、そのチケットを3杯完食のほうに貼り直してしまう。 ・「これ返すから3杯のほうに挑戦させて」と言い出す美春。でもそう言った直後に、「あ、でも3杯なんて食べられないかも〜」と悩みはじめる。それを見たマスターが、90倍を1杯で手を打ってくれることになる。 >藤極堂さん  よし。  価値観が正反対の相手とつきあっても疲れるだけだから、交遊する相手を選ぶか、さもなきゃ相手の価値観の修正にかかるか、どっちかしかないでしょう。 (後者はもっと疲れそうだけど)  僕だったら、そんな義理で横繋がりになっている馴れ合い関係は気持ちわるいから、はじめから入らないようにするけどなぁ。 >男の子のファンタジー  ホントか?  ほんとに男の子のファンタジーは、現実の延長線上にあるのか?  普通ならとても狙えないような高めの女の子が、向こうから自分のことを好きになってくれて、あれこれ尽くしてくれる。しかもひとりじゃなくて複数。だけど本命は別にいて、その娘とはなかなかうまくいかなくて……。まわりの女の子たちは、みんないい娘で、いろいろあるんだけど最後には自分から身を引いてくれる。  こういう話も、これ現実の延長線上か? -------------------------------------------------------------------------------- 現実の延長線上のメリークリスマス。 No.2771 投稿日 2001年9月29日(土)21時38分 投稿者 西鶴翠(みどり)  現在、戦場のメリークリスマスのサントラを聴いています。  「現実の延長線上」というのは、恐らく、「現実にありそうかなさそうか」が基準なのではなく、「現実にあってほしいかなくてもいいか」が基準なのではないでしょうか。かねやんさんの話の場合は。  新木さん、言葉の分解能が高すぎて、ひとの文章を読むときに邪魔になっているように見受けられます。言葉というのはどのような言語でも想像より広い幅があるのだというのが私の持論でして、決して概念と単語は一対一対応しないのだと思っています。 でした。 -------------------------------------------------------------------------------- >カレー・カレー No.2772 投稿日 2001年9月29日(土)23時51分 投稿者 かねやん  ここらへんのあらすじ読み、己下手ですねえ。  その部分がどのような意味を持っているのかわからないとき、どうしても質問をしたくなってしまいます。  あらすじ、16分割、プロット、それぞれがどこまで表すのかを掴めていない証拠なのですけど。いわゆるブラックボックスにしてあるところも、質問してしまいますからね(苦笑) >現実の延長線上  うむう、現実の延長線上は言葉が悪いか。  話の中に自分を投影しない、と言うほうが近いかな?  このあたり、ボーイズ・ラブはどのような見かたをしているか、から推測したもの。あの中には読者が自分を投影する存在が無いと思うのです。  このへんをもう少し詳しく八神さんに聞けばよかった。もしかしたら何かに自分を投影しているのかもしれないですし。  男の子のファンタジー、女の子のファンタジーと書いたけど、別に女の子のファンタジーが全て自分を投影しない話だ、と思っているわけではありません(笑)  男性向けの話の中で、自分を投影することが無い話をおもいつかなかったものでそう分けてみました。  なんでこんなことを考えるかというと、ボーイズ・ラブが人気のある理由、自分なりに納得する理由が欲しいのですよ。 -------------------------------------------------------------------------------- >現実の延長線上 No.2773 投稿日 2001年9月29日(土)23時57分 投稿者 新木 伸 >現実の延長線上  この場合は、言葉の選択が悪い。  一連の話の中で。  あるひとまとまりの概念を要約して、ただひとことでコンセプトを示して言い表す言葉として、「現実の延長線」って言葉を使ったわけだ。  一行コンセプトならぬ、ひとことコンセプトってところだな。  その要約を出すときにチョイスした言葉がうっかり間違えてちゃ、しょうがないでしょう。コンセプトを立てるときには、もう少し言葉に意識を向けないと。  これはたとえば論文とかでいうなら、研究内容を要約した「タイトル」で、言葉の選択を間違えているようなもんだぞ。タイトルを見て興味をもって読んでみたら、中身は別のことを書いてあった。――てなもんか。  うまく言い表せないときには、「ひとことコンセプト」を作らず、要約しないで、そのまま書くという手もある。  さて。なにをどう間違っているのか。  「延長線上」という言葉には、「地続き」というニュアンスがある。  女の子のファンタジーが、「この世界と完全に切り離された、別の世界の話のつもりで読むもの」であるとする。対して男の子のファンタジーが、「あって欲しいなぁ〜。こんなことがあるといいなぁ」あたりに存在するのであるとする。  それを伝えたいのなら、ニュアンスとしては、「地続き」は不適切。  「地続き」ではなくて、ふさわしい言葉としては、「川を一本はさんだ対岸あたり」といったあたりのニュアンスを持つ言葉を選択してくるべきね。 -------------------------------------------------------------------------------- そういえば No.2774 投稿日 2001年9月30日(日)00時35分 投稿者 新木 伸 >>言葉というのはどのような言語でも想像より広い幅があるのだというのが私の持論でして、決して概念と単語は一対一対応しないのだと思っています。  そういや、ふと読み返してみたら、こんなこと書いとるなぁ。  以前、わかったのではないのか?  自分の言葉への感性が、アバウトすぎるということに。  あのときは確かに気づいたんだけど、また時間が経ってきたら「私の持論」とかにすり替えはじめてきてるなぁ。  自分の言葉への感性を研ぎ澄まさなきゃならない。「その努力」を怠るための、うまい「言い訳」をまた作り出してきてないか? だいじょうぶか?  「ドア」という言葉に、神社の引き戸も含まれるというのは、それは君の世界の中だけのルールなのだ。  「超強力磁石」が、魅力的な人を表すナイスな表現だというのも、それも君の中だけでのことだ。  世界が君のルールに合わせてくれるんじゃなくて、君が世界のルールに合わせなきゃならんのね。 -------------------------------------------------------------------------------- ワード No.2775 投稿日 2001年9月30日(日)00時49分 投稿者 はせがわみやび >>言葉というのはどのような言語でも想像より広い幅  いや……この場合、つっこむべきなのは、「想像より」の部分だと思うが。  「言葉には、意味に幅がある」は、わたしもそう思うもの。  極論しちゃうと、ある言葉だけを文章の中から取り出して論じてもも意味がない、といってもいい。  言葉は、文章の中に入って、文章のあちこちから影響を受けることで意味の幅が狭まるんだ。  だから、ある言葉が文脈によって反対の意味になるなんて、そりゃ、ふつうのこと。  そういう意味で、ある言葉があらわす概念には幅がある──というのならば、それはわたしもそう思う。  で、新木さんが、時としてものすごく狭く言葉の意味を規定してしまって、いらぬ反論をしてしまう──というのも、よくある話のような気もする(^^;。    それと……、西鶴くんが言葉を大雑把に使いすぎる……というのは、これはまた別の話。  こっちは、「想像より」なんてつけちゃうことってところに問題がある。  で、その想像って、誰の想像なのさ? とつっこまれるわけだね。 -------------------------------------------------------------------------------- うっかりー★ No.2776 投稿日 2001年9月30日(日)04時04分 投稿者 はせがわみやび >>うっかり買い逃すに、なんだか違和感を感じます。エピソードの詳細を聞いたら「なるほど」と思うかもしれませんが。 >>あらすじに書くべき構図としては、「うっかり買い逃して」でいいんじゃなかろうか。  これはね。  「うっかり買い逃して」で引っかかったんじゃないと思うよ。  だって、わたしのあらすじを見てみよう。こう書いてある。  「うっかり者の美春はチケットを買い逃してしまう。」  文がちがうでしょ? で、この書き方だとたぶん違和感を感じるひとが出るだろうな、とは思ったんですよ。わたし自身、引っかかってたんだもん。ただ、そのときはどうしていいのか、自分でもわからなかった。    お熱のアイドルのコンサート・チケットをうっかり買い逃してしまった美春。そのチケットをカレー屋のイベントで手に入れられることを知る。ただし、イベントは30倍のカレーを制限時間内に食べろという過酷なものだった。  これでどうかな?  最初の書き方だと、物語の本筋に関係ないはずのチケットを手に入れる部分が、本筋の中にあるちゃんとした(という言い方も妙だが)エピソードに見えてしまう。だからヘンに感じるのではないかと思うんだ。  >>質より量か、量より質か? これはカレー屋の主人が、最初からビックチャンスのため用意していた2択でしょうか?  >>最初から、90倍カレーを食べたらS席にしなかった理由はなんでしょうか?  ここは、ツッコミ入るでしょうね。  疑問が発生してしまう原因は、 >>あと2皿食べるとS席のチケットがゲットできることを知ってしまう美春  ここ。  なんで1皿食べ終わるまで、これ知らないかな?って疑問が沸くはずなんだ。ここは、わたしがまだあいまいにしてるところなんで、ブラックボックスにしておくべきところ。  なんで、そうしなかったかって?  そりゃあ、うまく書くと自分があいまいにしてることを忘れちゃうからです(^^; みやび -------------------------------------------------------------------------------- 転のこと、考え中 No.2777 投稿日 2001年9月30日(日)13時29分 投稿者 小倉善哉  えーと、再び初期状態について考え中です。  「やれないんじゃなくて、やらないんだ」と言い訳するのは、プライドが高いというか、「見栄っ張り」で「完璧主義者」だからなのですね。 (つまり、完璧っぽく見せてるだけで、主人公は全然、完璧じゃない。というよりむしろ、普通の人なら出来るようなことが出来ないダメ人間なのです)  そんな、プライドの高い、見栄っ張りの、完ぺき主義者が、自分には出来ない、自分は完璧じゃないって認めるのは、簡単なことじゃないですよね(それくらいは、分かるんだけどなあ…)。  なんで、完璧じゃないって認めるのか。うーんと、「やってみて出来ないから」。  藤極堂さんが言うように、「赤っ恥をかく」という部分が、まるでないからなのかなあ。  うーんうーん。  転部の結が「自分に実力がないことを認める」になるんだろうってのは分かるんだけど…。  転-起 自分に実力がないことを認めていない  転-承 ?  転-転 ?  転-結 自分に実力がないことを認める > 自分をごまかしていた人が、逃げられない状況になって、いざやってみたらやっぱ出来ないことで打ちのめされて……。 > で、それからどうなる話だったっけ?  自分に言い訳しないで、出来る範囲でやるべきことをやって、主人公に気分良くなってもらわないとダメです。  そーじゃないと、言いたいことが、変わっちゃう。  あ、そか。てことは… 起 自分に言い訳して、やるべきことをやらない主人公。 承 言い訳を逆手に取られて、やるべきことやらなきゃいけない状況になる。 転 自分には実力がないことを認める主人公。 結 自分に出来る範囲で、やらなきゃいけないことをやる主人公。  …四分割は、こう、じゃないといけないのかなあ…。  むー。やはり、16分割が出来てからあらすじに行った方が、よさげな感じがしますね。  えーと、あと、エイコの職業やら年齢的なもののことについての藤極堂さんの指摘は正しいですね。  自分でもかけるかどーか怪しいデス(爆)  ただ、エイコさんの設定の良い所は、「まわりから出来た人だと思われている」という点。  とんでもなく出来た人が、「え? こんなことも出来ないの?」というのは、可愛いと思うのです。  でも、「苦手なのよー」って自分で言える人は可愛いけど、出来ないくせに「出来るよ」っていうのは可愛くない。  ふむ。可愛くなって欲しいのですね。  エイコさん、年齢を低くして、16歳くらいにしましょう。  やるべきことは「好きな人に料理を作ること」でそのまま流して(少女趣味GOGO!)。  で、もう一つの指摘、「家事ロボットについて」。  こっちは、エイコさんを若くしてしまえば、別に使わなくてもいいので、特に問題なし(ヲイ)です。 -------------------------------------------------------------------------------- >小倉さん No.2778 投稿日 2001年9月30日(日)15時31分 投稿者 新木 伸 >小倉さん  「GOGO!」じゃねーよ。(^^;  思いつきで話を変えていかないように。  その必要もないのに、いままで作ってきた前提をころころひっくり返されちゃ、指摘しているほうはたまりませんがな。  少女が好きな人のために料理を作るという、その新たなストーリーのほうで、また初めから問題点の指摘とか、ぜんぶやり直しになっちゃうでしょ。 (まあ僕自身も昔はよくやっていて、みやびさんに迷惑をかけていたことだけども)  まあ、「変えましたっ」「あらすじも全部頭から作り直してきましたっ」ぐらいのガッツがあれば、それはそれでいいのかもしれんが……。  ということで、OLのエイコたんバージョンで話をつづけます。  あと、そうそう。  主人公の年齢を低くするのはいいんだけども、「好きな人に料理を作る」っていう展開は、ありがちすぎるのでボツ。そーゆーお約束すぎるストーリーは、すでにキャラが確立しているシリーズものの合間のエピソードでもって、ちらりとやる程度が許される許容範囲です。わざわざ短編でやるこっちゃありません。  年齢もキャリアウーマンぐらいにしておいたほうが面白いんじゃないかな。はじめから旦那も登場させられるから、掛け合いをやる相手もいるし。  今回、小倉さん自身の発言のなかで、ポイントとなるべき部分はこれかな。 >>ふむ。可愛くなって欲しいのですね。  だとすると、「可愛くない→可愛くなる」の変化分に相当するエピソードが足りてない。  可愛いかどうかっていうことは、周囲から見た主観だね。この場合の主観の持ち主は読者。つまり読者がそう思うかどうかってことだ。  小倉さんの場合はキャラの人のようだから、そういうアプローチで話を面白くしてゆくのがいいかもしれない。  しかしここを攻めるには、エイコさんについて、もうちょっと考証していかなければならない。  このひとは、まわりからは「できる人」とみなされているわけね。  実際のところは、どうなの?  まわりからそう思われていて、そのギャップを埋めるためにかなり無理しちゃっている人とか、まわりの評価と実際の能力がきちんと釣り合っている人とか。いろいろパターンはあるわけだ。  また、彼女のプライドについて。  この人は「料理と家事」については、自分が出来ないことをまわりに隠しつつ、さも出来る人間であるかのように取り繕って、虚勢を張っていて、さらに他人だけでなく自分自身にさえも嘘をついて「自分は出来るんだ」と言い聞かせている状態なわけだよね?  そういう性癖の人って、他のあらゆることも、同じように虚勢とか張っちゃわない?  仕事のほうはどうなのだろうか?  彼女が仕事に関しては、「本当にできる人」であるなら、どうやってその「自分はできるんだバリアー」を突破して、真の実力を身につけていったのだろうか?  生まれつき仕事ができたっていうのは、それはあり得ないよ。  人は誰でもはじめは素人で、努力して実力を身につけてゆくものなのだ。そして「自分はできるんだ」という安っぽいプライドというのは、本当の実力を身につけることの大きな妨げになるものなのね。  彼女が仕事に関しては、その「自分への嘘」を突破できたとすると、なぜ今回の料理のことに関しては、それができなかったのだろうか?  まあ、一度経験したことの応用が利かず、毎回そうやって自己嫌悪に打ちのめされては這い上がってくる――っていう不器用な人っていうのもあるだろうし、そういう人って、僕は嫌いじゃない。ガッツのあるところとか。  家事ロボットについて。  ホンダのPちゃんがすでに存在しているご時世。家事をするだけのロボットなら、もうSFの領域ではないでしょう。いまロボットものでSFの領域にはいるとすると、自我を持ったロボットぐらいなところだろう。  また、この話の狙いはSF要素ではなくて、「自分ができないことを認める話」なわけだから、考証については省略してもよし。ドラえもんの便利な道具とかでも、効果や制限についてはきちんと設定しておくけど、原理までは考えないでしょう。それと同じね。  みやびさんの「味覚バリアー・ドロップ」だって、原理については突っこんでないもの。  弟切さんの場合は、ハインラインなんて名前を出してくるから、SF考証の部分を叩かれてしまうわけだ。人、それをやぶ蛇と言う。  家事ロボットを登場させる必然を出すのなら、いくらでも手はある。主人公の仕事がそれに関わるものってことでOK。開発職じゃなくて、広報とかそっち方面とかね。「だってモニターしなきゃならないしぃ」とか、そういう言い訳のひとつにもなる。  起承転結について。  「起」なんだけども、なんかヘンだなと考えてみたら、下のように「やることになる」まで合体させたものになるはずだわ。 起 自分に言い訳していて、やるべきことをやっていない主人公が、やらなきゃならない状況に追い込まれて、やることになる。  そして承転にはいるのは、「自分には実力がないことを認める主人公」ね。  小倉さんは、今回こんなことを言っている。 >>そんな、プライドの高い、見栄っ張りの、完ぺき主義者が、自分には出来ない、自分は完璧じゃないって認めるのは、簡単なことじゃないですよね。 >>なんで、完璧じゃないって認めるのか。うーんと、「やってみて出来ないから」。  彼女のプライドは高い。  その高いプライドが砕かれるエピソードが必要なわけだ。  しかしいま思いついているネタは、「やってみて出来ないから」というものしかない。  これじゃ足りないでしょ?  やってみて出来なかったから納得しちゃうキャラというのは、それは軽い。「てへ。やっぱできなかった〜」ぐらいな感じか。  やってみて、できなくっても、彼女はすぐには納得しないのよ。  ねばる。  ねばってみるんだけど、なんかあって、そしてようやく自分ができないことを認めるわけだ。  どうねばるのか?  「なんかあって」が、どんなことなのか? 起 自分に言い訳していて、やるべきことをやっていない主人公が、やらなきゃならない状況に追い込まれて、やることになる。 承 やってみるが、できない。 転 (なんかある) 結 立ち直って、頑張る。成し遂げて充実感。  ちなみにここでのキーワードは、前にも書いた「可愛くなる」だ。  ねばって、「なんかあって」、そして納得する。  その流れを満たすエピソードなんて無限にあるだろうけど、その中からさらに、「可愛くない→可愛いと読者が感じる」ような条件ということでロックオンするわけだ。  具体的に出してみるといいんじゃないかな。  エイコたんを降ろして、聞いてみるのだ。  「どう可愛くねばるのよ?」とか、「一体あんたは、なにがあったら納得するのよ?」とか。 -------------------------------------------------------------------------------- 私と新木さんが躍ると杉井光が顔を出す。 No.2779 投稿日 2001年9月30日(日)20時42分 投稿者 西鶴翠(みどり)  という図式がありまして、さて今回はどうだろうと、楽しみにしつつエキシビジョンマッチをしようと思っていたのですが、書きたいことはすでにみやびさんに言われてしまいました。  要するに、読むときには相手の言いたいことを汲むために、言葉の分解能を下げた方がいいという話でした。  で、私は書くときの話はしておりませんで、あの書き込みに対して「西鶴の書き方」の話題を持ち出されても、私は呆れるだけなのです。読むのと書くのは別問題ですので、新木さんという人間はそれを同一視してしまうほど、コミュニケーションに対する分解能が低いのか、と。 >それと……、西鶴くんが言葉を大雑把に使いすぎる……というのは、これはまた別の話。  というように、みやびさんには「別の話」というのが伝わっているようで、ここが新木さんが人の話を聞けない人間であるということを端的に表しているようで、妙に納得がいくようで。 >「言い訳」。  オフのときに、「たわけ」と「とほほな状態」は聞けたのですが、「言い訳」が聞けませんでした。いつか、「三大新木語」を制覇してみたいと思います。  いい機会なので、「言い訳(新木語)」について質問なのですが、これの意味が未だに謎なのですよね。 1.その場しのぎのでっち上げを注意する言葉。 2.昔から貫いている姿勢に言いがかりをつけるための言葉。 3.どちらであっても文句をつけるための言葉。 「1」であったら、私は無視すればいいだけですね。私はその場しのぎを言ったことがない。「2」であったら、言葉の選択を誤っている「とほほな状態」ですね。「3」であったら、「たわけ」ですね。言葉の厳密性などと言っている人が、選択肢のある言葉を使っていてどうする。  さて、どれですか。 それでは(前回の末尾、間違って「でした」と書いてしまった)。 -------------------------------------------------------------------------------- では意表をついて No.2780 投稿日 2001年9月30日(日)21時16分 投稿者 唯野教授 私が出てきてみますか。 >西鶴さん なんだかな〜。私には西鶴さんが罠にはまっているように見えるなあ。 予想される新木さんの対応。 ふーん。 じゃあ君は、読者一人一人を訪ねてまわって「僕の言いたいことをわかるつもりなら分解能を下げてください」って言うつもりなんだ。 たわけ。 仮にも作家を目指す者が、できるだけ多くの相手にできるだけ正確に物事を伝える努力を怠ってどうする。 うまく文体模写できんな。 まあともあれ、しばしば私も忘れそうになるんですが(←駄目じゃん)この掲示板の書き込みは基本的にプロ、もしくはプロレベルのアマチュア養成に関するものであることが前提のはずです。 どうも今回の西鶴さんの書き込みはそれとずれている気がします。文章が挑発的だから下手すると荒らし行為と見なされる危険も。 >新木さん エイコたんって、「たん」って……。そのうち半角カタカナでハァハァとか言い出すのではないかと気が気でないのでやめたほうがよろしいかと。 あとホンダは今やPちゃんではなくアシモくんの時代だと思われます。 >小倉さん そういえば、家事ロボットというのは人型なんでしょうか。けっこう重要な要素だと思うのですけど。 -------------------------------------------------------------------------------- 十二人のイカれた弟切? No.2781 投稿日 2001年9月30日(日)21時33分 投稿者 弟切 千隼 季節の変わり目は情緒不安定になりやすい弟切です。 ここ二、三日、自分が空腹なのかそうでないのか、眠いのか眠くないのかわからなくて、とんでもなく不規則な生活をしながら仕事をしています。こうなったのは気候のせいだけではなく、主原因はわかっているのですが、おそらく時間が解決するのを待つしかないことなので、ぼちぼちやります。 「漂泊鳥」(仮題)のあらすじを考えてきました。「自分が世界に受け入れられないことに怒っていた人物が受け入れられて怒りを解く話」にしたつもりです。これが一行コンセプトですね。 一行コンセプトとあらすじはここと課題部屋に上げておきます。 「漂泊鳥」(仮題)八百字あらすじ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 科学技術が発達した未来の地球で世界大戦が起こった。戦争のため研究を中断させられた科学者のキサラは、人類の愚かさに怒りつつ未来に望みを託して、シェルター内で冷凍睡眠に入った。 数十年後、過去の科学技術知識を守り続ける図書館長のユキマロがキサラを目覚めさせた。科学技術が退化した社会に再び怒りと失望を覚えたキサラは、もう一度冷凍睡眠に入るために体調が整うのを待つ間、嫌々ながらユキマロの図書館の仕事を手伝った。この時代の権力者たちも過去の科学技術を兵器に悪用しようとしていることを知ってキサラは怒りを深め、それを防ごうとしているユキマロと彼の仲間に敬意を持つようになった。 キサラの体調が整った頃、彼女を目覚めさせた時にシェルターから持ってきた品物をユキマロがキサラに見せた。それをシェルターに戻すよう頼むユキマロに対し、キサラは過去の科学を知るためにこの品を調べないのかと彼に問い返した。ユキマロは、最初はそのつもりだったものの権力者たちにこのことを知られて科学技術を悪用されたくないと言い、キサラにとって大事な思い出のある品を破壊することもしたくないと答えた。同時に彼は自分勝手な知識欲を満たすためにキサラを目覚めさせたと告白して謝った。 キサラは彼が自分や周囲の人々を真に思いやっていることを知りつつシェルターに戻った。そんな彼女を権力者たちが追い、シェルターの位置を突き止めてそこにある高度な科学技術情報を入手しようとした。キサラはこの時代の人々を科学兵器の脅威にさらしたくないと思い、二度と冷凍睡眠に入れないことを覚悟の上でシェルターを破壊した。 大怪我をしたキサラをユキマロが連れ帰り、意識を回復したキサラの回りにはユキマロと仲間たちがいた。彼女の無事を喜ぶ人々を見て、キサラは自分がこの時代に受け入れられたことを実感し、怒りを解いた。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− -------------------------------------------------------------------------------- イーターコー!(叫) No.2782 投稿日 2001年9月30日(日)22時33分 投稿者 小倉善哉  ありゃー…。言外トホホもらっちゃいましたねえ〜…(うきゃっ/恥)  と、言うわけでエイコさん降ろしてみました。ついでに、なんでエイコさんが料理に失敗するのかも解決したような感じです。  えとですね、エイコさんはホワイトシチューを作ろうとするんですよ。市販のルゥ使わないで、小麦粉と生クリームから。ほら、完ぺき主義者だから「市販のルゥなんか使ったら自分で作ったことになんないじゃないの!」って(笑)  でも実際問題、普通に料理が出来るレベルの人でも、技術がいるじゃないですか、ルゥ作るのって。時間かかって、面倒くさいし。  で、料理ど素人のエイコさんがルゥ作っても、粉っぽいホットミルク(野菜と肉入り)になっちゃうんですね。ついでに肉も、表面焼いてから入れてないからダシがらになっちゃってるしで、んもうすんごくマズい訳です(さすがに、いくら料理が下手だからって、鍋が爆発しちゃうレベルではない)。  確かに、一回失敗したくらいで、諦めるエイコさんじゃないです。次の料理に、挑戦します。でも、市販のパイシートを使わないでキッシュ(おかずパイ)を作ろうとして、失敗してしまいます。まあ、最初のやつと同じ種類の失敗ですね。  その間、時間がだいぶんたっているんですが、エイコさんは、ご飯を食べてません。「料理を作る!」という目的が達成できなくて頭に血が上っているのでしょう。旦那さんのことなどすっかり忘れてます。  で、疲れて、くたくたになって、エイコさんが居間で休憩していると、旦那さんが、キッチンで、ごそごそやる訳です。  最初に失敗したシチューを使って、旦那さんはグラタンを作ってるんですね。ルゥのだまを潰して、生クリームで伸ばして、塩コショウで味を調えて。それを、旦那さんは、エイコさんに「食べなよ」と言うのですよ。「頑張ったのは分かったから」って。  で、それを見て空腹に気付いたエイコさんは、グラタンを食べるんですが、朝から何にも食べてないし、キッチンで立ちっぱなしで疲れていたので、余計においしいんですね。旦那さんのが上手なんです、お料理。おいしくって、悔しくって、哀しくって、エイコさん、とうとう、泣きが入るのです。「私、奥さん、失格だね」って。  で、旦那さんに「そんなことないよ」と言われるわけです。 夫「別に上手に作ってもらおうなんて思ってないよ。エイコに出来るものでいいんだから。何が作れるのか言ってごらん」 エ「……トーストとスクランブルドエッグ(泣)」 夫「じゃ、それでいいじゃん」 エ「……でも、そんなのでいいの……?」 夫「いいよ。ずっとトーストとスクランブルドエッグばっかりだったら、嫌だけどね」  おお! これなら、バッチリ、お母さんも登場しなくていいや。  んーと。あと、「他のことにも意地はってるはず」という指摘ですが…。エイコさん、仕事では、段階を追って仕事を覚えていってて、今回みたいにいきなりレベルの高い仕事をする、とか、あんまりしてないです。  でも、全然してないってことは、ないはずだよなあ…。1ヶ月で引継ぎしてーとか。「無茶言うなー」ってちゃぶ台ひっくり返したくなるような仕事を押し付けられることって、絶対あるはず。  そーゆー時、エイコさん、どうやって乗り切ってたんだろう。先輩に「出来ないなら出来ないって言いなさいね」とか心配されちゃうんだろうなあ。でも、「大丈夫です、やれます」って見栄張っちゃうんだろうなあ…。で、書類の山に途方にくれる、と(てゆーかエイコさんの職種は何なんだ?)。  ええと、仕事は、時間が大事だから、「すぐやらなきゃいけない奴」と「まだ時間のある奴」と分類して、さらに、そのうち「すぐやらなきゃいけなくて自分で出来る奴」「すぐやらなきゃいけないけど、自分には出来ない奴」と分けてるみたいです。  「すぐやらなきゃいけなくて自分で出来る奴」はダッシュで片付けて、「自分には出来ない奴」は出来る人に任せるか、やり方を知ってる人に聞きに行くみたいです。その方が効率いいし。  なんで料理とかだと、「これは自分には出来ない」という見極めが出来ないんだエイコさんたら…(^^; >唯野さん  形状…うーんと、考え中です(笑) 人型だと邪魔くさいよなーと思っております。可愛くないし。でも、R2D2みたいのだと、キッチンに立てないんじゃないかなあ。背が届かないし。R2D2形状で、腕がにょにょにょ−って伸びるとかどうでしょう!?(爆) -------------------------------------------------------------------------------- No.2783 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.2784 投稿日 2001年9月30日(日)23時22分 投稿者 新木 伸 >西鶴君  そうだ。  前から言ってみようと思っていたんだけど。  そういうの、ネットの書きこみじゃなくって、僕と面と向かって、そして同じこと言ってみそ? べつに怒らんから。  いっぺん確認してみたいぞ? 果たして面と向かって言えるのかどうか?  西鶴君って、内弁慶ならぬ、ネット弁慶だよなぁ。  それはそれとして、「言い訳」の話。  うーむ。わからんか。わらかんだろうなぁ、本人には。  これはつまり、エイコたんが「私は料理が作れないんじゃないのよ作らないのよやればちゃんと作れるんだから決まってるでしょ」という、そういう種類の「言い訳」と、まったく同種のものなのだが。  共通する点としては、自分自身も騙し通すようなウソをついているので、本人的には、自分が言い訳をしていることにまったく気づいていない状態が続く。  そして、あるときに逃げられない状態に追い込まれて、いざやってみたとする。  自分にはやはり「何か」が出来ないのだという状況に直面させられても、なまなかなことでは「思い知ったり」はしない。まだ往生際が悪く、「ねばって」みせる。また別種の言い訳を創造しちゃったりなんかする。  まあ、まわりから見れば「言い訳」で逃げてるだけなんてこたぁ、ガラス張りのように丸見えなわけなのだが、本人ひとりが、それに気づかない状態なのだな。  さて。  エイコたんの言い訳している心境などについては、ぜひひとつ、「言い訳」のオーソリティである西鶴君に、小倉さんに対して解説してあげてもらいたいなぁと思っていたりするのだが……。  頼めない? だめ? >家事ロボットとか  そういえば、家事ロボットである必然っていうのは、なかったっけ。  家事をやってくれる機械なら、いいわけだよね。  しかもこの話の場合では、家事全般でなくても、「料理」をしてくれる機械であればいい。  ――ってことで、「調理マシーン」ではどうだろう?  材料は生の野菜やら肉やら、スーパーで買ってきたパックのまま放り込むわけね。レシピを入力すると、切ったり焼いたり炒めたり、ぜんぶやってくれて、「チーン」で出てくる。きっと中にはマジックハンドでも入っているのだろう。  けっこう大型になるかもしれないけど、それ1台あればキッチンのスペースが全部省略できるはずだから、システムキッチンの流しとコンロの面積を全部占領していたって問題なし。  これ、コスト考えなければ、もうすでに実現可能では?  ロボットアームとカメラアイと、物体認識の技術だけだし。  彼女の会社は、あれだな。  高額マンションを買うような消費者層にアプローチして、システムキッチンを入れるかわりに、この機械をいれませんか〜とやっている会社なわけだな。ベンチャー?  しかし「考証しないでもいいところ」とか自分で書きつつ、つい考証しちゃうんだよなぁ。 >料理とか  あー、ホワイトソースのルーね。  あれは面倒なんだよなぁ。小麦粉溶き入れていくのが、じつはけっこう手間がかかる。すぐ焦げるし。  ちなみに料理用語も、このあいだの杉井君にした音楽用語の話と同じように、どこまでが一般人に通用するかということを考えながら使わないといかんぞ。  たとえば、おそらく、料理をしたことがない完全なシロウトには、大さじと小さじの区別が付かないものと思われる。漠然と区別はついたとしても、大さじ1が、小さじ3に相当するなんてことは確実に知らないと思われる。  また1カップ=180ccであることも、知らないと思われる。  「ルゥ」っていう用語も、やばいかもしれない。  男子の場合は、家庭科もやらないしねぇ。  ちなみに、そういう読者の認識が怪しい単語を出すときの処理の仕方。  伝授しとこう。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  洋子は夕食にカレーを作ることにした。カレーなら楽だ。野菜を適当に切って煮込んだら、中火にかけてほうっておいて、そのあいだにサラダを手がけていられる。  サラダを盛りつける頃。鍋からジャガイモをひとつ出してきて、竹串を刺して、中まで火が通っていたら、カレーのほうはもう9割は完成。あとは市販のルゥを放りこんで、溶かしきってやれば完成だ。  野菜を向き始めてから、しめて1時間。ご飯もちょうど炊けている。  いいや――、まだだった。  インスタントコーヒーの粉末を、カレーの鍋にひとつまみ。これでコクが出る。  ただ、手抜きだと言われるのもしゃくなんで、サラダにかけるドレッシングにだけはこだわることにした。刻んだチコリをベースにしたサウザン風。タマネギのかわりにチコリを使うのが洋子のオリジナルだ。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  「ルゥ」と「チコリ」の一般知識レベルとしては怪しいと思われる単語に、それとなく説明が入れられているのがわかるだろうか?  ちなみに一般人の知識レベルを計りつつ、こうして置き去りにしないように配慮しながら書くのであれば、専門的な知識というのは作家の武器となりうる。  これ読むと、なんかおいしいカレーが作れそうな気になるでしょ。なにかひとつ、タメになることを知ったような気になるというか――。狙いはそのあたり。  いわゆるウンチク系ってやつね。  読者を置き去りにしないのであれば、そこに書かれた知識を読むことで、読者はなにか勉強した気分になるのだ。 >エイコたんとか  しかし、「降ろして」と言われて、「はい。降ろしましたぁ」と言えるところが、じつはすごいところなのだよなぁ。  それは小倉さんの武器だからね。磨いてゆくように。  「キャラを降ろす」という感覚がどんなものであるのか、一生わからない人もいる。そういう人はキャラ立ち以外の他の部分で、なにか長所を持っているものだけど。  まあ一般的な傾向として、キャラの立っている人は、構成がパーです。  小倉さんもそうだよね。  しかし幸いなことに構成は、訓練でどうにかなる部分である。  ところで、エイコたん。  なにか僕の中では、妙なキャラが降りてきてしまっている。  キャラのパターンでいうと、星くずのスカーレットみたいなお姉ちゃんか。これはきっと違うだろう。小倉さんのものとは。 -------------------------------------------------------------------------------- >みやびさん 2776 No.2785 投稿日 2001年9月30日(日)23時25分 投稿者 かねやん >>お熱のアイドルのコンサート・チケットをうっかり買い逃してしまった美春。そのチケットをカレー屋のイベントで手に入れられることを知る。ただし、イベントは30倍のカレーを制限時間内に食べろという過酷なものだった。  確かに違和感が消えています。  ははあ、僕の感じたものは書き方によるものでしたか。  他の人に補ってもらってようやく理解できる形になる、というのは何かを伝ようとするには致命的な問題ですね。  それにしても僕の頭の中はどうなってるのでしょう? どうも見たまま入力されるのではなく、必ずそこに思い込みという雑音が入ります。  新木さんが2770のようなレスを返すのも当然です。 >新木さんと西鶴さんのスタンスの違い  読者が理解してくれるかで検証している新木さんと、作者が言いたいのは何かを読み取ろうとしている西鶴さん。このように置いたとき。  これは「うっかり買い逃す美春」の文に反応した新木さんと、「うっかり者の美春が買い逃す」と書きたかったんだよと補ってくださったみやびさん、そのときとそっくりな状況です。  同じような間違いを2度も繰り返し、どちらも自分で気づけなかった。  自己嫌悪に陥るばかりです。  でも2度とも指摘をしてくださるかたと、説明を補ってくださるかたがいらっしゃった。  その事がたいへん励ましになります。  このご恩には早く独りで立てるようになることで、報いたいと思います……と書いてる文で、同じ間違いをしてたらやだなあ(笑) -------------------------------------------------------------------------------- >弟切さん No.2786 投稿日 2001年10月1日(月)00時15分 投稿者 新木 伸 >弟切さん >>「自分が世界に受け入れられないことに怒っていた人物が受け入れられて怒りを解く話」  怒りのボルテージを落として書いてみるというところなら、まあ、怒りレベルとしてはそのあたりだろう。それより高圧の怒りになると、おそらく解呪不能なものになるだろうから。  ただ、一行コンセプトのほう、趣旨は伝わってくるのだけど、もっと言葉を厳密に使おうね。これ、読み方によっては意味が正反対になっちゃうぞ?  「怒りを解く」というのは、これ、すなわち「許す」ということ。  まあその怒りが正当なものだという意識があるから、ここで「許す」という言葉を使っちゃってしまっているんだろう。それはわかる。  でもこれ、予備知識のない人が、素直に文章のまま読むと、こういうふうに読めてしまうはず。 「自分を受け入れてくれない世界に、大いなる怒りを抱えていた人物が、受け入れられたことで世界を許す話」  これじゃ、まったく意味が違ってくるでしょ。  ここは「怒りを解く」ではなく、「怒りが消える」と書くべきね。  2点目。  ユキマロは図書館でなにをしていたのか、ユキマロのどこにキサラが好意を持つようになったのか、そこがようわからん。  これはユキマロ視点でのあらすじ800字を試しに書いてみて、それで示すこと。  3点目。  一行コンセプトとあらすじ本文とで、キサラの属性が違っている。  「愚かな人間たちのせいで、研究を中断させられた科学者」というのが、本文から読みとれるキサラの属性なわけだが、これって、ひとこで言い表すと、つまりなに?  ちなみに一行コンセプトのほうでは、「世界に受け入れられなかった科学者」となっているわけだ。  この両者は、明らかに違うでしょう?  普通ならここで、一行コンセプトのほうを「正」、本文のほうを「誤」として、本文を修正するように言うところだけども、まあ弟切さんのことだから、どっちが正しいのかわかったもんじゃない。  ってことで、これ、どっちが正解? -------------------------------------------------------------------------------- >弟切さん No.2787 投稿日 2001年10月1日(月)00時59分 投稿者 新木 伸 >弟切さん  ちなみにこれ、参考になるかどうかわからないけど、試しに書いておく。  激しい怒りのボルテージを持ったキャラを話に出すときに、主役として登場させるのは非常に骨の折れること。  おそらくひとりの作家が、その一生において心技体ともに最も充実しているときに挑戦して、成功を収めるべき話だよね。  これがどのくらい難しいことかというと、荒ぶる野生の牛にまたがって手綱を取り、それでコースを一周させるぐらい難しい。しかもプロなんだから、「成功」というのは、それでまともなタイムまで出すっていうことだ。  どのくらい難しいか、わかるでしょ?  さて、そういった真っ正面からの正攻法でなく、そういう種類の高圧の「怒り」を作中に導入することもできる。 ・永久凍結された旧世界の怒りの女神を目覚めさせてしまった青年。その怒りの女神の怒りを解き、彼女を人に戻すことに成功する。青年は学問の徒として、そして男と女の間柄として、良き伴侶を得る。  こういう話を書いて、その「怒り」を持つ人物を主役以外の脇役として登場させるわけだ。  脇役として登場したキサラは、もう怒りの女神なんだから、高圧の怒りは書き放題。  作者の「怒り」に対する有り余る情熱は、ディテールを描きこむことに費やすのだ。  でも話の筋は、青年が恋人を良き伴侶を得る話――ぐらいの低めのテンションにしておく。そうすると話の筋に関しては、作者の手を放れて暴走することなく、きっちり手堅く仕上げられる。  ディテールのほうはいくら暴走してもいいのだ。山と描きこめ。  古橋秀之を見よ。  またはね、高圧の怒りを持ったキャラを、敵として話の中に登場させるのよ。  「私には正義があるのよっ!」とか絶叫しながら倒されてゆく敵役として、話に出す。美しく気高く、誇り高く自分を曲げないで死んでゆくキャラとして、話の中に登場させる。  まあこういった脇役としての使い方では、何度登場させても昇華しきれず、「描ききった」という充実感は持てないだろうけど、そのかわり、書き足りない気分があるうちは、何度でもいろんな話に登場させることができる。  作家にとっては、資産のうちだな。 -------------------------------------------------------------------------------- イタコになりたい。 No.2788 投稿日 2001年10月1日(月)01時05分 投稿者 八神伽羅  オフから早一週間ですね。  とりあえず私がすることは、 ・承の承〜結/何にセラスが反応するか、レンは彼女のために何をするのか。 ・転の起/レンは何が原因でセラスが故郷に帰りたいのだと知るか。 ・結の転/とにかく大ピンチ。 ……のアイディア出しでした。  で、とりあえず結だけ考えてみました。 ○結 ・起 追手の手加減を悟り、長老達の意図を察して回り道をするレン。 ・承 業を煮やした長老は、レンが少しずつ消滅していくよう術をかける。 ・転 それでも諦めないレン。長老達は今度はセラスに死に至る呪いをかける。解く方法は彼女を長老に引き渡すか、結界によって外界と呪的にも切り離されている彼女の故郷へ時間内にたどりつくかしかないが、猶予はほとんどない。 ・結 帰りたいと譫言で呟くセラスに決意を固めたレンは、傷付きながらも追っ手を振りきり彼女の故郷へとたどりつき、そこで消えていく。  手に入らないのなら殺してしまっても構わない、というわけで。やはり悪役はこれくらいやってくれないと。……って長老も一応は国政を担う方々ですから、一概に悪とも言えないんですけど。  「消えていく自分」と「追手」と「結界が開くまでの時間」という前回までの要素に「セラスの命の残り時間」が加わって、これはかなりなピンチなんじゃないかと思うのですが、どうでしょうか。  レンの前に立ちふさがる師匠とか仇敵とか兄弟子!! という新木さん一押しの展開は、おそらく戦闘シーンのほとんどを省略するであろう私には、ちょっと荷が重いのでやめときます(笑)  あと二つもなんとかしないと……セラスとかレンを降ろせれば話が早いんでしょうけど、今回は降霊がうまくいかないんですよね。ていうか、だいたい私は理屈で動かす方だし。ごくたまーに「あぁ降りてくるってこういうことね」って時はあるんですけど。  そして雑談など。 >女の子のファンタジー  うーん……そこまで考えて読んでないです、ボーイズ・ラブ。現実を都合よくねじ曲げて物語にしている、という点でファンタジーだとは思うんですけど。自己投影はどうかな。あれはけっこう、少女漫画の王道パターン(素敵な男の人にヒロインが見初められてその後いろいろある話)を男同士に置き換えたような話が多いので、その気になればヒロイン役の方に自分を投影したりもできるんですよね。あんまりしたくないけど……(笑)  何故あれが女の子に読まれるか、ということでしたらとりあえず、「コミュニケーション不全症候群」を読んでみることをお勧めします。けっこう無茶苦茶な事が 書いてあるんですが、少なくとも私は全否定できませんでした。 -------------------------------------------------------------------------------- >小倉さん No.2789 投稿日 2001年10月1日(月)01時47分 投稿者 新木 伸 >小倉さん  うむ。それでバッチリ。  なんだよ。  キャラ降ろして聞いてみれば、出来るんじゃん。  まあこれも理詰めで話を考え尽くして、縛りと条件設定とロックオン項目を作ったおかげなのだが。  「あんた、どうねばるのよ?」とか。  「あんた、どうやりゃ納得するのよ?」とか。  さて、ここの「承」「転」の部分を骨にしてみよう。  いまみやびさんと電話しながらやってみたんだけど、けっこう困難だった。エピソードの肉があまりにもがっちり食い込んで一体化しているもんで、骨にするのが、だいぶしんどかった。  こちらで正解を考えておいてから、小倉さん自身に質問を投げかけて、「じゃあ、その承と転を、一行の骨にしてごらん」とか言うつもりだったんだけど、時間かかりそう(っていうか無理かも)なんで、こちらでそのまま書いちゃいます。  「承」のほうは、べつになんてこともない。  「頑張って作ってみるんだけど失敗するエイコ。だがメゲずに何度も挑戦しては失敗して疲れ果ててしまう」  コンセプトの中のポイントとしては、メゲないということ、何度も挑戦するということ、失敗の山を築くということ、最後に疲れ果てるということ。この4点。これが必須。ここれもうこれ以上シンプルには言い表せない。  「転」のほうは、これが大変だった。結論としては――。  「特に料理が上手なわけでもない旦那の作ったもののほうが、自分のものよりもおいしく感じられてしまった」  ここで旦那の料理の腕前がはっきり書かれていないけど、おそらく、独り暮らしでもしていたときに、ちょこっとやった程度の腕前のはず。つまり並以下。並の主婦よりぜんぜん落ちる程度の腕前のはずだ。魚を三枚におろすのも難しいぐらいだろう。  仮にもし、旦那の腕前がプロ級だったりすると、ここの構図がぜんぜん変わってきちゃうからそれはないはず(それじゃ旦那って嫌味な奴だよね)。  このコンセプトのポイントとしては、特に料理が上手ではない旦那、自分の作ったものより美味しく感じる。この2点。これ必須。  ちなみに、ここでの「旦那」の属性としては、いくつかある。  ここもいわばポイントかな。  まず「自分以外の他人」であるということ。  もうひとつ、「自分が言い訳していた相手」であるということ。  そして最後にいちばん大きなことが、「絶対負けるわけがないと思っていた相手」であるということ。  エイコにとって、自分がいくら料理が下手だとしても、さすがに男の旦那よりはマシだろうという意識が、どっかにあるはず。それを覆されてしまったからこそ、エイコはようやく認めるわけだ。自分は決定的に料理が下手なのだということを。  ちなみに、「旦那が失敗作を利用して料理を作った」とか、「エイコがとっても空腹だった」とか、そういうことは枝葉であって、ここの本質ではない。(なくても話は成り立つんだよ)  ただしこの二つは、本筋である「骨」を、すごく良いかたちで補強している。いいエピソードだね。  それじゃああとは、このまんま4分割を書き出す。  そうしたらあらすじも、とりあえず書いておこう。800字ね。  それから16分割だ。  ここまでくれば、半分以上できたも同じ。  もう苦しいところは抜けてる。  あとすこしだ。がんばれ。 P.S.  しかし怖いよな。  もうあとほんのちょっとで、「コレ」が出てくるところまで辿りついていながら、「ほんの思いつき」でもって、いままでのものをすべてチャイにして、「16歳の女の子が好きな男の子のために料理を作る話」とかに飛びつこうとしてたんだもんなぁ〜。  その「ほんのちょっと」って、どのくらいだ?  今日の13:30と22:30?  たかだか9時間で、ここにたどり着けるところまでいたのに……。  怖いよな〜。 -------------------------------------------------------------------------------- >八神さん No.2790 投稿日 2001年10月1日(月)02時46分 投稿者 新木 伸 >八神さん  そう悪い路線じゃないとは思うが……。  わからん。  もっと解説せよ。 ・追っ手はどの時点で、どれだけ残っているのか? なにか途中からまったく追っ手の「お」の字も出てこないんだけど、途中で全滅しているなら、全滅した時点を書くこと。 ・遅延消滅の術をかけられたレンは、具体的になにをどうするのだ? ここ、「承」のうしろの部分にくっつけて書いておくべきところだろう。「消滅の術をかけられるレンだが、〜〜だった」とかさ。 ・転の「それでも諦めないレン」というのは、なにをどう諦めないのか? 主語が不明。自分の体が消えてゆくことに屈しないのか? でもそんなこたぁ、たしかもっと前の部分でもってレンは覚悟完了なはずだから、いまさら手足が消えたからって動じるもんでもないだろう(だよね?)。それじゃあいったい何を諦めないのか? ・長老たちが「手に入らないのなら殺してしまっても構わない」と考えたのであれば、なんでサクっとセラスを殺さん? セラスに時間制限の死の呪いをかけると、長老たちの側にどんなメリットがあるのか? ・セラスに死の呪いをかけられると、レンはどんなデメリットをこうむって、どういう障害が、あらたに立ちふさがることになるのか? ・レンにも時間制限で消滅してゆくといういわば「死の呪い」が掛かっているが、それとこんどの時間制限の「死の呪い」とは、具体的にどう違うのか? ・上記に関して。なんか「死の呪い」が2つもダブっているような気がするのだが、セラスにかけられるほうを、「死なない(なんかの)呪い」にはできんものか? ・長老たちの行動原理に関して。「ヒロインを殺そうとすれば長老たちが悪役として立つだろう」とか、なんかそんな薄っぺらいことだけ考えてないか? ・長老たちの狙いは、そもそも「封印がひらくどさくさで、セラスの一族の里になだれ込もう」となっていたはずだが、その目的が変化して、「セラスひとりを回収するか、さもなければ殺してしまうか」の二者択一に変化しているのか? それでいいのか? その変化のきっかけは? ・長老たちの目的が「セラスだけ回収」に変わったのであれば、レンをさくっと消滅させて、その後に放心状態のセラスをゆっくり回収するのがいちばん合理的なのだが、なぜ、それをしないのか? ・長老たちがレンに対した出した要求は、具体的になに? 「セラスを追っ手の残党に引き渡して、おまえはおとなしく殺されろ」なのか、「セラスを連れて戻ってこい(残党がもういない場合)」なのか? -------------------------------------------------------------------------------- >唯野君 No.2791 投稿日 2001年10月1日(月)03時03分 投稿者 新木 伸 >唯野君  アップご苦労。  んでもって、次の課題だ。  まあたいしたこたぁない。こんどは自宅でできる。  あのアップしたものから、「視覚による情報」をすべて削り落として、残りをまたアップしてくれい。  「視覚情報以外版」とか、タイトルつけて。  そしてなにか思うところがあったなら、それもコメントとして書くこと。  コメントはこっちかな。 -------------------------------------------------------------------------------- >弟切さん No.2792 投稿日 2001年10月1日(月)03時43分 投稿者 新木 伸 >弟切さん  補足。 >>ここは「怒りを解く」ではなく、「怒りが消える」と書くべきね。  「怒りを解く」と、「怒りが消える」の違い。  「怒りを解く」というのは、本人が怒っていた原因を、相手が直すなり正すなりしてきたおかげで、怒っていた状態を本人自身が意志的に解除する行為。  つまり相手の問題。  「怒りが消える」というのは、本人の心理状態が変化するなり、本人の未熟な心が成長するなりして、怒る理由そのものが消滅してしまうということ。  つまり本人の心の問題。 -------------------------------------------------------------------------------- >弟切さん No.2793 投稿日 2001年10月1日(月)03時48分 投稿者 新木 伸 >弟切さん  そういやほかにも、怒りのしまいかたのパターンとして、いくつかなるなぁ。 ・怒りを抑える。 ・怒りを忘れる。  たぶん、ほかにもあると思う。  ちょっと宿題。  上の2つの違いについて説明すること。あと他にもパターンがあるか考えて、いくつか出してくること。もちろんそれも説明つきで。  ちょっと「怒りマスター」になっておこう。 -------------------------------------------------------------------------------- ぼよよよん。 No.2794 投稿日 2001年10月1日(月)13時17分 投稿者 杉井光  呼ばれて飛び出て。 >みどり  って、アンタ何してるのよ僕のいないところで。ちょっと目を離すとすぐこれなんだから……。やんちゃ坊主よねえ。  あー何度も言っていると思うけど、僕の仕事のリズムは非常に不安定で偏っていて、週末はほとんど人間とは思えないくらい忙しいので、職員室になぐり込むのは月曜日にしてください。僕に事前連絡入れたうえで。  で。  まず、みんなして無視しているポイントについて、ひとつ。  #2769のかねやん発言を読んでみよう。問題の部分はこう書かれている。 > 男の子のファンタジーは現実の延長線にあるもの、対して女の子のファンタジーは現実を忘れさせるためにあるもの、と言ったら問題がありそう。 >「夢を実現させる」と「まるで夢のような世界」の夢の違い。  強調は杉井によるもの。  かねやんさんは、「現実の延長線」という言葉が不適当であることをちゃんと自覚していて、そのうえで表現を改めているわけです。「夢を実現させる」と。まあ、自省表現が「問題がありそう」と、いささか曖昧なのは事実ですが、良い表現でないことをわかって書いているのは誰の目にも明かです。  でも新木さんは突っ込むわけです。ファンタジー話の例まで挙げて。  はい、ほとんど揚げ足取りですこれは。というか、意図的な誤読に基づいた恣意的な指摘です。  これは、新木さんが昔から(この掲示板が生まれた当初から)やってきたことです。つまり啓蒙活動です。今回はかねやんさんがぽろっと書いてしまった言葉をネタにして、いつもの啓蒙活動をアピールしているのです。「ものども、もっと言葉を重く扱え。それは武器だ」、と。  だから#2773発言は、かねやんさんではなくて、この掲示板を読んでいる自称作家志望者ども全員へのアジテートなのです。文中に『かねやん』その他の固有名詞が出てきてないでしょ。  こういう啓蒙のやりかたは、非常に鼻につく手法です。  わざわざ、人のなんでもない失敗を取り出して、それを誇張してからぶったぎるという。  でも、鼻についていいのです。わざとそうしているんですから。  僕らには、ここに集まるそれぞれの目的があります。主催者・新木さんにとっては、ネット上の知り合いの中から、少しでも自分に近いレベルの物書きを育て上げ、ハイレベルな会話のできるサロンを造り上げること。僕らエセ作家志望者にとっては、自分がレベルアップすることです。  新木さんがよくやっている啓蒙活動は、ですから、目的のためには手段を選ばないという――きわめて強烈な志向に基づいたものです。つまり、いつも言っている「トラウマづくり」の一環なのです。  こうした、なんでもないような、間違いとも呼べないような箇所でも、厳しく厳密に突っ込んで論理展開し、思考することを僕らに求める。この繰り返しによって、僕らの超自我にアストラルアラキが形成される。これが新木さんの求めることです。  鼻について、当然なのです。そしてそれに噛みついても仕方がないのです。僕らはここにお喋りしに来ているわけではなく、経験値稼ぎに来ているわけなのですから。喋っているヒマがあったら目の前の敵を殴れ。  さて。  それとは別に、新木さんは特別みどりにからみます。みどりがからむからなのですが。  僕はもうわかっているのではっきり言ってしまいますが、みどりにはエンタテインメント小説を書く手法を学ぼうという意思はありません。というか、読み手のことを考えて何かを書くという意思がないのです。  つまり、ここに来る理由は、実はないのです。  たとえて言うなら、みどりは、馬のスケッチをするために乗馬教室にやってきた見学者なのです。面白そうなモチーフがあればいいので、馬を乗りこなそうなどとは最初から思っていないのです!  でも、昔は乗馬を我流でやっていたらしく、中途半端に馬に詳しくて、たまに(三ヶ月に一度くらい)馬に乗ろうとするので、新木先生は口を出してしまうのですね。「君、それは乗馬とは言わん。ただまたがってしがみついているだけだ」。  でも、本人に学ぶ気がさらさらないのですから、二人の話が噛み合わなくて当然なのです。  新木さんはうすうす気づいていて、それでもしつこく教室に入るよう勧誘します。実は僕も、できればみどりはこっちの世界に来てほしいと思っています。  なぜでしょう?   それは――ひとつには、みどりが、エンタテインメントというものを無視していながら、ある程度それに近いスピリットを我流で持ち合わせているからです。もう少し単純に言えば、なんだか見込みがありそうだからなのです。みどりが書くものは、どれもエンタテインメント志向のように見えてしまうのです。これは本当です。  でも、もう少し、別の理由もあります。これは、説明するのが難しい。とても難しい。  なので、みどりがみずからのバイブルとするあの小説から、一節を引用してこの説明のかわりにしたいと思います。 『――いいかい、君に同情して泣いたわけじゃないんだ。僕の言いたいのはこういうことなんだ。一度しか言わないからよく聞いておいてくれよ。  僕は・君たちが・好きだ。』  理由のない好意は確かに存在する、という話でした(えぇ?)。なんだか途中から脱線しまくりだったような気もするのですが、まあ、コミュニケーションはまず温度が伝わることが大切! なのであまり深く考えるな!  というわけで、みどり、そろそろどうよ?  そんじゃまた。 http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Miyuki/1757/ -------------------------------------------------------------------------------- 最近思うんだが。 No.2795 投稿日 2001年10月1日(月)15時09分 投稿者 はせがわみやび  「杉井光は掲示板に書いている文章が一番おもしろい。ユーモアあって笑えるゾ」……とゆーのは、それはそれで問題があるよーな(笑)  この文章で一冊分書いてみるってのはどうだろう。なして、物語になるとどこかで見たような読みにくい文章になってしまうのだかなあ。  うむむむむ? -------------------------------------------------------------------------------- それはやっぱり、 No.2796 投稿日 2001年10月1日(月)16時54分 投稿者 新木 伸  他人にわからせるために書いているか、自分が気持ちよくなるために書いているか、その違いではなかろうか?  今日はこれから、なんか飲み会らしい。千葉繁と会ってくるらしい。わくわく。 -------------------------------------------------------------------------------- 性ファンタジー No.2797 投稿日 2001年10月1日(月)18時34分 投稿者 藤極堂 >小倉善哉さん >No.2782 OK!! OK!! やった!! やりました!! やっと小倉さんが まともな転を!! ――今日交通違反でキップ切られて七千円財布から飛んでいったけど、んなことどうでもいいほど嬉しいです。 >新木さん >僕だったら、そんな義理で横繋がりになっている馴れ合い関係は気持ちわるいから、はじめから入らないようにするけどなぁ。 う〜んと、最初からそんな人間ばっかりの掲示板じゃなかったんですよね。まあ、最初期の電撃BBSと今の電撃BBSを比べてみればわかりやすいかも知れません。 あと、「作家でごはん」の感想掲示板の経緯とか、リーフ掲示板の歴史とか。 「交流系の掲示板は三年くらいしかもたない」という言葉がありますが、そういうものなのかなあとあきらめモード。 馴れ合ってない掲示板は、ここ以外では某巨大匿名掲示板の「虎の穴」くらいしか見つけてないや。 >かねやん さん >ボーイズ・ラブはどのような見かたをしているか、から推測したもの。 >あの中には読者が自分を投影する存在が無いと思うのです。 >男性向けの話の中で、自分を投影することが無い話をおもいつかなかったものでそう分けてみました。 触手系ロリ陵辱物って人気のあるジャンルだよね? ――アレを読んでる男の人って触手に自己投影してるの? 違うよね? 他者から渇望される自分、無垢と美を備えた存在、無知と脆弱は幼さゆえに免罪される。 不思議の国に迷い込んだのは「本当のアリス」ではなくて「アリスになりたかったルイス=キャロル」だよ。 (※だから「マトリクス」の主人公が男の眠り姫なのは正解) >はせがわみやび さん >杉井光は掲示板に書いている文章が一番おもしろい。 同感です。 思わず新木×みどりを妄想してしまうほど。 (※みどりさんへ:読者の妄想を止める方法はどこにもないのであきらめて下さい) >中里さん  虫が。 -------------------------------------------------------------------------------- どきどき(小心者) No.2798 投稿日 2001年10月1日(月)21時26分 投稿者 小倉善哉  朝、6:50分に分室を覗いて、ログを確認して、それから一日、浮かれてました。  で、10時間くらいたって、怖くなってきました(爆)  いや、真面目な話(笑)  イタコ技能のおかげで「承」「転」が出たんであって、構成の能力があがった訳じゃないですもんね。  しかも、ロックオン項目は新木さんが出してくれたものだし。  ……実力じゃないんだよなー。がおー(遠吠)  うううううう。悔しいデス……(素直)  ええい、いいんだ! 次は頑張ろうっ! でもその前に、エイコさんの話だっ!(爆) ○4分割 起 自分に言い訳していて、料理を作らないエイコが、やらなきゃならない状況に追い込まれて、やることになる。 承 頑張って作ってみるんだけど失敗するエイコ。だがメゲずに何度も挑戦しては失敗して疲れ果ててしまう。 転 特に料理が上手なわけでもない旦那の作ったもののほうが、自分のものよりもおいしく感じられてしまった。 結 立ち直って、もう一度料理に挑戦し、成し遂げて充実感を得るエイコ。  …てか、これ、ほんとーに新木さん(とみやびさん)にやってもらったよーなもんだよなあ…(遠い目)  あ、いま気付いた。  もしかして、前に出したエピソードの最後の台詞のあたり、結の起あたりになるのかなあ……。 ○改訂版あらすじ 「お味はいかが?(仮題)2回目」  エイコ・サカキは兼業主婦で、「クッキング・マシン」という、材料とレシピさえあれば一から料理を作れるという機械を売る小企業の営業課に勤めている。職場では有能なエイコだったが、実は料理がとてつもなく苦手であるため、「いざとなれば料理くらい出来るわよ」と言いながらもクッキング・マシンを愛用し、休日でも料理を作ろうとはしなかった。  ところが、サマー・バケーションに入る直前のある日に、エイコの夫が、クッキング・マシンに一流シェフのレシピをインストールしようとして失敗し、クッキング・マシンを壊してしまった。慌てて工場に修理を頼むエイコだったが、休暇中ということもあり、完治するには二週間はかかると言われてしまう。エイコの料理の腕前を知っている夫は連日の外食を覚悟するが、プライドの高いエイコは「クッキング・マシンが直るまでは自分が料理を作る」と見栄を張ってしまう。  翌日、エイコは朝からはりきって手の込んだ料理を作りはじめるが、挑戦した料理はことごとく失敗してしまうのだった。だが、エイコは疲れ果てるまで挑戦を続け、自分に料理が出来ないことを認めようとしなかった。  疲れ果てたエイコが今で休憩していると、夫がねぎらいの言葉とともに、料理を持ってきてくる。それはエイコが失敗したホワイトシチューで作ったグラタンだった。朝から何も食べていないエイコは、夫の作ったグラタンを一口食べて泣き出してしまう。「妻失格だ」と。料理は得意ではないはずの夫の料理が、自分の作ったものよりも、おいしかったからだ。  エイコはようやく自分が料理下手であることを認めて落ち込むが、夫の励ましを受けて、自分に出来る程度の料理を作り始める。出来上がった料理はとても簡単なものだったが、夫は喜んでくれて、自分でも食べてみるととても美味しく感じられた。やるべきことを果たしすっきりしたエイコは、これからは料理の勉強もしようと思うのだった。  新木さんが出したネタ、完全にパクってますな(爆)  いいもん、正々堂々だもん。いいんだもん(←よくない)。 ○レス >新木さん  「怖い」の意味がイマイチわからなくて、自分でも怖いです。アイデアが玉石混合になってて、平気で玉の方を捨てちゃう小倉の見る目のなさが怖い、という意味の「怖い」なんだと思うのですが…。小倉自身も、怖いです。うーん…。目利きにならないとなあ。  それはそうと、千葉繁さんと会うってことは……「アニメ化決定!のみならず、ジーク役にはぜひ千葉さんを!」とかですか?!(それはちょっと嫌だ……/笑) >八神さん  イタコ技能を初期値から持っていると、もれなく構成力にマイナス500ポイントのボーナスがついてきますぜ、旦那(涙) >藤極堂さん  そ、そんな喜んで頂いて嬉しいです(笑) てか、すごいです。この「転」って、7000円の価値なんだ…!(違)  そういえば、これ、小倉の人生、初めて出てきた「転」かもしれないですよ。  これからも色々失敗やら何やらあるでしょうけど、今はとりあえず喜んでおきます(T−T) >かねやんさん  そーいや、レス忘れてました(笑)  小倉、観察力すごくないですよ(^^; 「もともとの性格なのか、緊張してたのか、どっちだろう? たぶん、緊張してたんだと思うけど、よく分からないなあ」って言ってたくらいですもん。  本当に観察力が鋭いのは、弟切さんと、西鶴さんの方なのでした(笑) -------------------------------------------------------------------------------- 十五夜に晴れ無し、十三夜に曇り無し No.2799 投稿日 2001年10月1日(月)22時46分 投稿者 弟切 千隼 雨が降ろうと雷が鳴ろうと、十五夜と十三夜の月祭りは欠かさない弟切です。今夜は横浜中華街で買ってきた月餅を台所に飾ってあります(^_^) 題名は昔から日本に言い伝えられている言葉です。十五夜は中国発祥の行事で、おそらく本場の中国では晴れていることが多い季節なのでしょうが、日本では十五夜の頃は秋雨前線が停滞して雨降りになりやすいのです。対して十三夜の頃は秋雨前線が日本近辺から消えて秋晴れになりやすい季節です。 十三夜が日本独自の月祭り行事として生まれたのは、きっとこういう理由からでしょう。今は亡き父方の祖母に「片月見はするもんじゃない(=十五夜または十三夜だけの月祭りをしてはいけない)」と教わった弟切は、この教えを忠実に守っております。 と、薀蓄は置いておいて。 新木さんへ > 「怒りを解く」という表現については、おっしゃる通り間違いです m(-_-)m 「怒りを消す」が正しい表現ですね。 ユキマロ視点の八百字あらすじはちゃんと書きます。これは、おそらく「書け」と言われるだろうと予想していました。キサラ視点のあらすじだけですと、ユキマロが何を考えてあのように行動したのかわかりませんものね。 一行コンセプトとあらすじが食い違っているのは、いつものことですね(^^; これはたぶん、あらすじの方が「書きたいこと」です。 情けないことに、弟切は自分で自分が書きたいことを言語化するのに時間がかかる人なので、今はまだうまく一行コンセプトを修正できません(;_;) だから「たぶん」が付くんですね。 > 「怒りマスター」 怒りのあまり胃炎になるほど「怒り圧」が高い弟切にとっては、怒りマスターになっておくと健康のためにも良さそうです(笑) とりあえず、「怒りを抑える」と「怒りを忘れる」の違いについて。 「怒りを抑える」は、怒りが解消された訳ではありませんね。怒り自体は質も量も変わらずにあります。そのことを怒っている本人も自覚しています。自覚しながらむりやり自分の内部に怒りをしまっている状態ですね。 「怒りを忘れる」も、怒りが解消されてはいません。でもこちらは「抑える」と違って、怒っている本人がそれを自覚していません。怒っている本人の自覚が届かないところに「怒り」がある状態です。そのまま意識の彼方のどこかへ「怒り」が消えてしまう場合もあるでしょうし、もう一度「怒り」が意識化される場合もあるでしょう。 「怒りを抑える」のは怒っている本人が自覚しないとできませんが、「怒りを忘れる」のは意識的に行なう場合と無意識的に行なう場合と二種類ありますね。意識的に行なえるのは、精神的に器用な人に限られますが。 その他の怒り消化法といいますと; 「怒りを捨てる」。 これは、「怒りを忘れる」を意識的に行なったバージョンの別名ですね。とにかく、意志の力でもって「怒り」を自分が自覚できないところへ持っていってしまうことです。 「怒りをぶつける」。 これは、怒りの対象そのものにせよあるいは全然関係ないものにせよ、何らかの対象にまっすぐに怒りを向けることです。怒りの対象そのものに怒りをぶつけるのなら、それが一番真っ当な怒りの消化法のはずですが、世の中そう単純にはいかないのですよねえ……。 しかもこの方法は、実行したからといって怒りが解消されるとは限りません。ぶつけた怒りが自分に跳ね返ってくる場合も多くて(あいたたた)、かなり危険性が高い方法ですね。 「怒りを発散する」。 これは、怒りを直接その怒りの対象にぶつけるのではなくて、全然関連のない行動をすることによって消してしまうことですね。 例えば、「会社の上司に仕事上のミスをねちねちと叱られて頭に来て、でもまさか上司を殴る訳にもいかないから仕事帰りにカラオケに寄って二時間がなってすっきり」といった状態は「怒りを発散」していますね。 「怒りを昇華する」。 これは、怒りを直接関係ない方向に向けることでは「怒りを発散する」に似ています。ただ、こちらの方は怒りという強力な心のエネルギーを生産的に使うところが違います。 例えば、「高校時代にいじめに遭って頭に来た。けれどそこで直接仕返しをしたり先生に言いつけたりしないで、学校からいじめをなくすためのカウンセラーになろうと決意し、カウンセリングを学ぶ大学に進学した」といった状態は、「怒りを昇華」していると言えるでしょう。 実現できればこれが一番理想的な怒りの消化法でしょうね。けれども、「怒りを昇華する」には、かなりの量の怒りを溜めて、時間をかけて怒りを「発酵」させないとできないのではないかと思います。そこまで待てる人はそう多くはないでしょう。 考えているうちに胃が痛くなってきたのでこの辺にしておきます。そういえば弟切は今週また胃カメラを呑まなければいけないのでした。 -------------------------------------------------------------------------------- No.2800 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- >視覚情報以外版 No.2801 投稿日 2001年10月1日(月)22時57分 投稿者 唯野教授 予想はしていましたが視覚情報を除くとえらく寂しいことになりますね。特に嗅覚情報が一つしかないのには我ながら少し驚きました。あと、思ったより触覚情報が多いですな。 -------------------------------------------------------------------------------- や、時間がないので簡単に。 No.2802 投稿日 2001年10月1日(月)23時27分 投稿者 西鶴翠(みどり)  深く突っ込むべきところはレスが返ってくるだろうし、突っ込むべきところでないところはレスが返ってこないだろうということで。で、話題は「みどり×新木(藤極堂さん命名)」のみ。 >教授。  まずは、教授。  私の張った罠のど真ん中に新木さんがはまるはずがありません。いつも新木さんは、私の予想範囲のぎりぎりのところを突いてきます。教授が新木さんの文体模写(というか内容模写)をするのは、新木さんと教授の年齢差の分だけ、早いと思います。 >いっぺん確認してみたいぞ? 果たして面と向かって言えるのかどうか?  というか、このことは私が確認したかったことでして、この前のオフでも、「言ってもいいのかなあ、いけないのかなあ」と、ずいぶん悩んでいたのでした。ここで公表されているので書いてしまいますが、鬱の症状を持った人に面と向かって言うのは、相手が立ち直れなくなりそうで怖いな、と。  ちなみに、私はネット上では猫をかぶっていまして、現実世界ではさらに暴れん坊です。 >それはそれとして、「言い訳」の話。  まずですね。これは私の書き方が悪かったのですが、根本的なところから話が食い違っていまして、私は、私以外の人に新木さんが放つ「言い訳」という言葉も、しっくり来ていないのです。唯一(本当に唯一です)しっくりきたのは、教授が公園に行かなかったときくらいのものです。それ以外は、誰も「言い訳(西鶴語)」を言っていない。ということで、「言い訳(新木語)」がどのようなものなのか、知りたいのです。  で、新木さんの文を読んで読みとったところによると、あれです。「酔っている酔っぱらいに酔っぱらいですかと聞いても酔っていないと答える」というやつです。ですので、私が酔っぱらいであるということは、酔っぱらいなりに認めることにします。しかしですね、 >ぜひひとつ、「言い訳」のオーソリティである西鶴君に、小倉さんに対して解説してあげてもらいたいなぁと思っていたりするのだが……。  これは、私が一人で答えることはできないわけで(自覚がないから)、じゃあ、どうやったら、酔っぱらいの心境を知ることができるかと言えば、「酔っぱらいにちょっかいを出す人」がいればいいわけです。この理論はOKでしょうか。私は小倉さんにも協力してあげたいので、まあ、何かしら新木さんがそれらしい質問を私にすればよろしいと思います。簡単な質問でお願いします。 >ひかる。 >みどりがみずからのバイブルとするあの小説から、一節を引用して  すまぬ。  どの小説だか分からなかった(猫)。 >というわけで、みどり、そろそろどうよ?  「みどりの暴れていない分室なんてつまらない」のようなことを言っていたひかるに言われても、なんだか説得力がないわけですが、それでもひかるに言われると「そろそろかいな」と一瞬考えてしまうところがすごいと思います。しかし、ひかるの言うように、私は読み手のことを考えて書くということは好きではありません。先日のオフでひかるが言われていた「自慰小説を書くなら小説家を目指すな」を、私が言われたとしても、「小説家になったら自慰小説が書けなくなりそうなことが分かってきたのでなりたくはない」と答えるだけでしょう。いや、本当に。以前は、自慰小説を書いていても小説家をやっていられると思っていたので。  というわけでして、私は分室方言でいうところの「ROM」、杉井語で言うところの「馬のスケッチ」でいたいと思っているのです。 それでは。  あ、一つだけ。  小倉さんの書いた転は、転の部分だけ読んでも転だと分かる転だと思いました。 では。 -------------------------------------------------------------------------------- 怒りのエネルギー No.2803 投稿日 2001年10月2日(火)09時16分 投稿者 中里融司  弟切さん、少しアドバイスを。  怒りのエネルギーは、多くの物語で、行動を起こすためのモチベーション、あるいは状況を変化させるための起爆剤に使われていますよね。事実、それだけのエネルギーがある感情で、歴史上の様々な事件が、個人の、あるいは民衆の怒りをエネルギーとして引き起こされていますね。  そのなかでもっとも大きな怒りは、人間にとっては神の怒りと表現されるものでしょうか。災害や、人災であっても時の権力が抗すべくもないものに対しては、人間の姿を借りた神の意志として認識されたものが多かったようです。  キサラの怒りは、社会に対するものであるのはわかるのですが、彼女自身にも幾分かは向けられているのではないかな、と感じました。  未来に希望を託して冷凍睡眠に入るのは、一面彼女が、自分の属する世界を見捨てたということで、彼女自身にもそうすることに対するいくばくかの後ろめたさがあるのではないか、と感じた次第です。  ここで問題になるのは、キサラが破滅の縁に向かおうとする世界の方向を変えるだけの力をもつ科学者だったかということですが、もしそれだけの力をもっているなら、その力を行使せず、見捨てた自分に対する怒りも含有していそうな思いが拭えませんです。  もしそうであるなら、新たな時代を別の方向に導くために、自ら怒りの神となる方向もありそうです。ただ、この路線で書ききるには、新木さんが書かれているように、もの凄い気力が必要ですが。主人公が怒っている間、作者も同程度のボルテージを維持しなければならないし。  あるいは、その怒りを他のキャラクター――ユキマロくんにぶつけたあげく、さらに激しい破滅を引き起こしてしまう可能性もある。  そういったことから、周囲を変えると同時に、自分自身も変わっていくという、怒りを昇華させる方向も考えられるように思います。  私の書き込みは、中里流小説作法によるものですから、あくまで参考ということで。宿題、頑張ってくださいね。  それから、藤極堂さんにつけていただいたレスの意味がわかんないです。おせーていただければ幸いですが、どないでしょ。 http://www.chaldea.ne.jp/nakazato/ -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.2804 投稿日 2001年10月2日(火)15時27分 投稿者 新木 伸 >弟切さん  あともうひとつだけ。  「怒りを抑える」と「怒りを収める」の違いとか。  さて。  キサラの属性は、あらすじのほうが正しくのだとして、一行コンセプトは「怒りが消える話」だとすると、こまったことになってくるぞ。  「愚かな人間たちのせいで、自分の研究を中断させられた科学者」がキサラの属性のわけでしょ?  この怒りが「消える」には、どういう種類のエピソードが必要なのだ?  怒りのしまいかたのパターン分析によれば、キサラ自身に変化があることで、怒っていた要因が消えるわけだよね。  しかしどうみても、いまの形ではぜんぜん足りんのだ。  なにかキサラが変化する片鱗ぐらいは感じられるんだけど、「これでキサラは成長したんです」と言い張られても、説得力のかけられないっていうか。  キサラの中で、なにがどう変化するのか。  なにが変わることを、「成長」と定義するのか。  まずは、そのあたりの定義からかね。  まあそれを考えつつ、まずユキマロ君視点でのあらすじからだね。  なにもキサラ視点の完全な鏡映しを出してくるのではなく、思うところがあったら、どんどん変えていっちゃっていいよ。この段階では。 >キサラとか  そういや関係ないけど、「キサラ」って名前。  わしもあるキャラに付けてたなぁ。  シニカルな態度で、どこか主人公を見下した感じのある魔女見習いの女の子の名前。  まあ才能はあるんだろうけど、でもしょせんは魔女見習い。でも偉そう。気位とても高い。  だけど主人公にベタ惚れ。主人公の仕事はマキ割り。でもその「好き」を絶対に表に出そうとはしない。そんなくらいなら死んだほうがマシとか思ってる。  カエルの呪いの魔法が得意。  頭がいい。気位高い。自己中心的。ワガママ。気分屋。  このあたりのニュアンスを含めて、音の響きで付けた名前。  ユリア、ロッカ、マリオン、キサラ、リリー、アネット。こんな名前。ぜんぶで6人の女の子たち。 >唯野君 >>予想はしていましたが視覚情報を除くとえらく寂しいことになりますね。特に嗅覚情報が一つしかないのには我ながら少し驚きました。あと、思ったより触覚情報が多いですな。  それだけかよ?  もーいっぺん、行って来い。  その節穴の目をよーく開いて、視覚情報以外のメモを取ってくるのだ。  すでにメモとったものと、ダブるもんはなしってことで、ひとつ。 >小倉さん  営業課っていうと、外回りバリバリなわけだが……。  べつの課のほうが、よくないかい? >>エイコ・サカキは兼業主婦で  兼業主婦の言葉の意味が、「仕事をやりつつ家事もやる女性」ということだと……。  兼業主婦で料理だけできんというのが腑に落ちない。そういう設定だと、ちょっと読者にたいして説明を要する部分になっちゃうよね。なんで料理だけが特殊なのかっていう説明。しかもその説明は、ぜんぜん本筋とは関係ないから蛇足の部分になっちゃう。  実際、他の家事についてはどうなの?  「結婚して旦那より稼いでいるけど、家事はぜんぜんやらん女性」とかをしめす言葉って、なんかないものかなぁ。 >>エイコの料理の腕前を知っている夫は連日の外食を覚悟するが、プライドの高いエイコは「クッキング・マシンが直るまでは自分が料理を作る」と見栄を張ってしまう。  見栄をはるというだけでは、エイコを動かすエピソードの必要量に足りていない。  機械が壊れて、「もしかして自分が料理を作らねばならない」とか察した時点で、エイコはひるむはずだよ。そこを踏み切って、「自分が作る」となるには、あともうひと押し分の理由が必要ね。  あと、最後の料理を作ってみる部分は、完全に蛇足。  エイコたんを降ろしたときのエピソードのなかで、スクランブルエッグを作る約束をしていたでしょう。そこですっぱりと切り落として終わったほうが、美しいし読後感もいい。  まあこんなふうに、「結」が非常にみじかくなることもある。  しかし原稿用紙1枚にも満たない「結」かもしれないけど、そこにもちゃんと起承転結はあるのだな。  ちなみにここの、起承転結は、なんになる?  ああ、そうだ。  次は16分割ね。  指摘点直して、あらすじの修正も同時に。 >怖いの意味とか  ちみ、いままでいったい何ヶ月かかって、ここまで登って来たのよ?  屍の山をいくつも築いて、ようやく本当の山の麓にたどりついて、登り始めたわけだよね。あともうちょっとで頂上まで到着できるぞ〜、ってそのときに、「やっぱこの道、間違えてたっ。やっぱこっちだ。こっちで問題なしGOGO!」とか、後ろ向きに引き返そうとしていたところなんだが……。  いまこれで何合目まで到達しているとか、そういうのがまったくわからない状態って、怖いんじゃないかなぁ。 >新木×みどり  どっちが攻めでどっちが受け?  だいじょうぶ。ぼくやさしいからっ。  あと虫って、なんじゃ? >「転」のこととか  そういえば、「転」がどんなものであるのかっていう明確なイメージだけど、けっこう持ててない人が多そうだなぁ。  八神さんもわかっていなさそうだ。  この機会だから、わかっていない人は自己申告〜。  すくなくとも、一回自分の手で出したわけだから小倉さんはこれでわかったはずだし、同じように自分で出してみて、魚住君もわかっているはず。 -------------------------------------------------------------------------------- ごあ〜 No.2805 投稿日 2001年10月2日(火)16時47分 投稿者 巻島翔史  シンデレラ終了!? むむむ。  まあ、この分室の設立意図から考えれば妥当なのかもしれませんな。  「最後に課題を出した男」というのは十字架でしょうか。勲章でしょうか。  で、短編蟻地獄なわけです。    実は、今現在。俺は昔書いた話のリメイクをやっているのですが、(そして詰まっているのですが)その話をここの課題にのせるってのはどうでしょうか。 (浪人時代、講義さぼって書きなぐったものです。元はルーズリーフ11枚ほどですが、後半だいぶ端折って書いたので、今書き直すと400字詰で40枚ぐらいになるかと)    とりあえず一行コンセプト提出。 「悪が支配する町で支配者に抗っている姉弟のもとに正義の味方がやってきて、悪を討ち倒し去っていく」  なんかこう書くとずいぶん薄っぺたく見えるなぁ。 >西鶴君って、内弁慶ならぬ、ネット弁慶だよなぁ。  いい機会なので、ひとつ告白的謝罪をしておきましょう。  俺と西鶴さんは、掲示板で名前を見かけた年月、という意味で期間を計った場合、分室メンバーのなかで確実に3指に入ると思われますが、実はよみかくができるまでぐらい、だったと思いますが、その頃まで俺は西鶴さんのことを「ネット内仮想敵」だと認識していました。  それぐらい、なんかひっかるものがあったのだと思います。当時の俺にとって。  しかし、実際会って見ると、それほどの刺は見えませんでした。むしろ柔和な感じを受けました。  要するに、西鶴さんの書き込みはやや苛烈なところがあるのではないか、と思うのです。その、実際の、現実の西鶴さんと比べて。  ただ、結局はそれは俺だけの個人的な感覚、感情、被害妄想だったのかもしれません。  何が言いたいのかといいますと、要するに個人的な感覚で、俺の内面に収めていた感情であったとはいえ、敵視していたことはまずかったと思うのです。今更ですが、西鶴さんどうもすいませんでした。 >小説家になったら自慰小説が書けなくなりそう  問題は自慰小説でお金を取ることではないでしょうか。  つまり自慰小説は出版してはいけない。  自分のサイトにのっけておいて「これは書きたいように書きました」と注釈(間抜けな注釈ですが)でもつけとけば、いくらでも書ける気がしますが。  ただ、自慰小説だけ書いて「作家でご飯」は当然できませんな。  ところで、こんな事言ったらまたごちゃごちゃしそうなんですが、  「ボーイズラブ」って呼称はどうかと思うんですよ。  本来、背徳行為であるはずの同性愛の世界を正当化しすぎているというか。  べつに同性愛が存在してはいけない、とまでは思わないんですけど、なんというか「格好つけすぎ」だと思うんですが。 -------------------------------------------------------------------------------- 昔話からはじめようか。 No.2806 投稿日 2001年10月2日(火)19時00分 投稿者 杉井光  どのくらい昔かっていうと、創世記第38章くらい昔だ。  ユダとシュアという夫婦が出てくる。この二人は兄弟を四人くらい生んだ。その長男がエルで、次男がオナンだ。  で、エルはタマルという妻を迎えて家督を相続したんだけど、世継ぎを残す前に他界してしまう。  そこで、神様が次男のオナンに言った。「君がタマルの夫となって、かわりにエルの子供をもうけなさい」  古代社会では、兄貴の死後、その嫁さんを弟が引き受けるというのはよくあった話で。当然、兄貴の嫁さんと一緒に家督もオナンが継いだわけだが。ここでちょっと問題が起きる。  古代ヘブライ人の相続システムでは、死んだ長子の嫁さんに子供ができると、その父親が誰だろうと、その子供は「長子の子供」ということになってしまう。この場合だと、オナンがタマルに子供を産ませても、その子は長子エルの子供ということになってしまうんだな。そして、家長権も、オナンを素通りして長子の子供であるその子に移ってしまう。  これはオナンおもしろくない。自分の子供になるのだったら、家長の父親として威張れるのに、このシステムじゃあオレただの種馬じゃん。  そこでどうしたかっていうと、タマルと夜の営みに励む際、全部「外出し」したらしいんだ。知ってると思うが「外出し」のフィニッシュは自分の手だ。  そんなわけで、これが人類史上初の「手淫」の記録だ。オナンの名は、オナニーという単語に刻まれることによって、人間の歴史に永久に残ることになった。恐らくイエス=キリストが忘れられたとしても、オナンの名前(だけ)は人々の中に残っているに違いない。 「『オナンそのたねのおのれのものとならざるを知りたれば兄の妻のところにいりし時兄に子をえせしめざらんために地に漏らしたり』――こすれよ、さらば満たされん」(古橋秀之)  さて。前置きが長くなったようだが、みどりの話の続きだ。  と言っても要点だけ言って終わりになってしまうかもしれない。つまり、「こすれよ、さらば満たされん」。じゃなかった。  前置きをよく読んでほしい。わかると思うが、語源を遡れば、オナニーとはもともと膣外射精のことだ。つまり、由緒正しくオナニーをするためには、その前にちゃんと女性を喜ばせなければならないということだ。みどり、君はきっと今までそんなこと考えもしなかったと思うんだがどうだろう? ちなみに僕も考えたことはなかった。あっはっは。  まあ、要するに結論は、「女を喜ばせるやり方だけでも実践で学んでおけば? それでオナニーのやり方忘れるほど人間便利にできてないし」ということだ。前置きの存在意義は一体なんだったんだろう。  あ、あと、もう一つ。「こっちの世界の方が気持ちいい」。  勧誘おわり。 >僕が掲示板に書く文章  僕の意識以前に、「目的があるかどうか」が問題ではないですか。読む人に「○○を伝える」という目的のない文章は、例外なく駄文ですし。 >「転」  僕もわかってないかも。  いや……わかっているつもりなんだけど……不安だなあ。書いてみよう。  物語って、人間の成長を書くものなんだよね。ほんとに。一つの例外もなく。  だから、物語のはじめとおわりで、登場人物には変化がなくてはいけない。  その変化のきっかけとなるできごとが、「転」。特徴としては、外的要因であることと、予期できないことと、なるべくなら物理的な動きがあると望ましいこと。  でもさあ、ある人間の内面で始まって、内面だけを描いて、内面で終わる物語って、書けないかなあ。「形而上学ドラマ」とか。フェルマーの最終定理を(頭の中だけで)証明した人の話とか。  ああ……でも、この場合も、「今まで気づかなかったことに気づく」ための転がきっとあるんだろうな……。劇的なエウレカが。  実際、色々あったらしいしな。エイプリルフールに数学者の間で「反例が見つかった!」とかいうメールが出回ったらしいし。  350年かあ……。  あとはまかせた。これから仕事だし。 http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Miyuki/1757/ -------------------------------------------------------------------------------- (てん)が話題になってるようなので乱入 No.2807 投稿日 2001年10月2日(火)21時31分 投稿者 とんびの羽根 (起)(承)(転)(結)を武道に見立ててみました 纏(てん):ねじる  陳式太極拳ではすべての動作に纏(ねじる動き)が入ることで知られている  纏の含まれない動きは力がない。 自分の動きの方向が変わっていくことで、相手の体勢も自然に崩されていく、この纏の動きを一点に凝縮して相手に打撃をあたえる動きを発剄という 自分の体勢と動きを整え(起) 相手の動きを承けて(承) その動きを転換し(転) 相手を吹き飛ばす(結) 原理は小説と同じである ただし実戦ではそんな悠長なものではない  格闘技は相手も動くし考えるから(転)の部分を先に想定することはできないし、想定していたら自分の動きが読まれて、殺されてしまう。 だからいつその時が来るかわからないが、そのときに(転)を咄嗟のうちに出せるように鍛錬しておくのである。 陳式太極拳はその鍛錬を一歩進めていかなるときも(転)であるように動きを考案し、それを纏(てん)と名づけたのである。 というのは与太話です、すみません、似てるような気がしたもんだから調子に乗っちゃったんだけど、武道専門家の鷹見さんに怒られる前にあやまっておこう。  とりあえず小倉さんが(転)に成功したのでお祝いに来ました、いい(転)はかけられて気持ちがいいです。  待てよ、ひさしぶりでもう忘れられてたりして(……) -------------------------------------------------------------------------------- 「転」とはあれだな、 No.2808 投稿日 2001年10月2日(火)21時39分 投稿者 榎野英彦 乱入します。  「転」とは、脚本や演出でいうところの「どんでん」というヤツですな。 「ここで主人公にどんでんが来るわけよ」なんて風に使います。  ちなみに「どんでん返し」と同じような意味ですが本来の「どんでん返し」とは舞台装置の転換のことで、歌舞伎では「がんどう返し」と言いまして、このとき演奏される囃子が「どんでんどんでんどんでん」と聞こえることからそう呼ばれるようになった…なんてのは、ただのウンチク話なので、まあ、どうでもよろしい。  要するに「今までやってきたこと」が全部ひっくりかえることです。 ・世間体ばかり気にしていた人間が、それをかなぐり捨ててホンネを叫ぶ。 ・意地を張って、誰の言うことも聞かなかった男が、女の子のやさしい言葉に涙を流す。 ・すべてを逃げて笑ってごまかしてきた男が、顔から笑みを消して立ち止まる。 ・ある人間に対する憎しみだけで動いてきた男が、本当の敵が誰なのかを知る。    なんてのがそれになるんじゃないか、と思います。    ちなみに、この「どんでん」のきっかけが「誰かのため」だったりすると、とても気持ちいいお話になります。  読後感の良さが欲しいのでしたら、そこんとこを考えるといいかもしんない。 -------------------------------------------------------------------------------- 図書館長 No.2809 投稿日 2001年10月2日(火)22時13分 投稿者 とんびの羽根  ユキマロの職業適性は千隼さんとイメージがかさなります。 図書館司書(ライブラリアン)は現在すでにナレッジ・マネジメント・ワーカーとみなされるようになってきていますね。 司書は知識がどこにあるかを知っていますが、それは本がどこにあるかというだけではなく、その本を誰が読んだかも知っているということでもあるのです。 それが知識がどこにあるかということなわけ。 しかもどのグループの人間がその本を読んだのか知ることで、さらにどういうプロジェクトが起きつつあるか推測することさえ可能です。おそらくユキマロは権力者からその目的を聞かされなくとも自力でその結論に達するのでしょう。  図書館長の使命は過去の知識を未来へ継承することですが、悪意のある現在の権力者からの干渉に抵抗するために、役割がキサラとかぶってきています。 明らかにキサラもユキマロも千隼さんの分身に見えるのです。 役割分担をもっとはっきりさせるか、 あるいはユキマロのほうを主人公にしてしまう、あるいはキサラとユキマロの立場を逆転させてキサラを図書館長にすることも可能なんじゃないでしょうか。 -------------------------------------------------------------------------------- 十五夜の翌晩は十六夜[いざよい] No.2810 投稿日 2001年10月2日(火)22時57分 投稿者 弟切 千隼 昨夜、お月さまにあげたお下がりの月餅をむさぼり食う弟切です。 これで新たに付いた体脂肪は、体内のワームホールを通ってもれなく西鶴さんに!行くといいんですのにねえ(;_;) ああ、このネタ小説に使えますね。 中里さんへ > さすが中里さん、全てお見通しでいらっしゃいますね。そうです、キサラは外の世界に対してだけではなく、自分自身に対しても怒っているのです。 どうせそのうち説明しなければならないことですから、ここで私の中でのキサラ像を説明してしまいましょう。 キサラは科学者としては優秀で、社会的地位もかなり高い人です。ただし本人には権力志向はなくて、優秀であるゆえに結果的に社会的地位が高くなったというだけです。 性格はキャリアウーマンらしくきつめですが、特に冷たい訳でも常識がない訳でもありません。権力におもねって戦争賛美に回るような御用科学者にはならない人です。 基本的に研究以外のことにはあまり関心を持たない人で、ちょっと「研究ばか」的なところがあります。優秀な研究職の人にありがちなタイプですね。 世界大戦が起こりそうになって世界がきな臭くなってきた頃、例によってキサラは研究に没頭していて、そんなことには関心を持っていませんでした。戦争が起こってしまって自分の身に災禍が及んでさあ大変、となった訳です。 考えてみれば彼女は社会的地位が高い人で、知ろうと思えば世界大戦につながる情報をいくらでも知ることができましたし、政治力をごりごり使えば戦争を阻止できたかも知れませんでした。なのに世界に無関心過ぎて、とんでもない災厄を招いてしまった、という咎めがキサラの心のどこかにあります。 ですから、キサラは社会に対してと同時に自分自身に対して怒っています。その上その自身への怒りを彼女はあまり自覚していなかったので、社会への反発の表現として冷凍睡眠という中途半端な方法を選びました。 自分自身への怒りがなければ彼女は社会に対して真っ向から生き延びる闘いを挑んだでしょうし、その怒りをはっきり自覚していたら自分を許せなくて自殺していたでしょう。薄々「内向きの怒り」に感づいていたからこそ「死期の先延ばし自殺」とも言える冷凍睡眠に入った訳ですね。 新木さんへ > >「怒りを抑える」と「怒りを収める」の違い 「怒りを抑える」は、質量ともに変わらない−減ったり消えたりしていない−怒りを、自覚的に、むりやり心の中にしまっている状態です。 「怒りを収める」は、自覚的に心の中に怒りをしまっているという点では「怒りを抑える」のと同じです。ただし、こちらはむりやりではありません。 怒りの対象に何らかの変化があって、あるいは怒っている本人の心理状態に何らかの変化があって、怒りの量が減ったり質が変わったりして、あまり抵抗なく心の中にしまわれる、という感じですね。 でも、「怒りを収める」だと、怒りが完全に消えてしまってはいませんね。「抑えて」いる場合よりは確率が低いですが、心の中にしまった怒りが再度表面化する可能性は0%ではありません。 > キサラの成長 上に書いた私のキサラ像からしても、今のままでは確かにキサラが成長しているようには見えませんね(^^; キサラを成長させるには、まず、「自分が自分に対して怒っている」ことをはっきり自覚させる必要がありますね。これに気づいたキサラは少なくとも一時的には相当落ち込むはずです。戦争を止められなかったり戦争で苦しむ同時代の人々を見捨てたりした自己嫌悪や罪悪感に襲われるでしょうから。 でも、ここでキサラに自殺されたら話が終わってしまうので、落ち込んだ時に何かがあってキサラは立ち直ります。普通に考えればここはユキマロくんに活躍してもらうところでしょう。ユキマロはキサラの身近にいて、しかも、権力者たちの暴走を止めようと働いている人ですものね。 で、ユキマロのおかげで立ち直ったキサラは「過去の果たせなかった仕事はこの時代に果たせる」と思って、人々のために働く訳です。結果として二度と冷凍睡眠には入れなくなりますが、彼女が真剣に働いたことを人々が評価して受け入れてくれるので、彼女の外側の世界も変わります。 こうなれば彼女の怒りは消えますよね? この路線で良ければ、これでユキマロ視点のあらすじを書きます。 -------------------------------------------------------------------------------- あらすじ訂正中 No.2811 投稿日 2001年10月2日(火)23時05分 投稿者 小倉善哉 ○エイコさんの職種  うーん。お客さんに商品の説明するフリして、読者に説明が出来るから、営業はなかなか良いかなーと思ったのですが…(^^;  お客が「マンションの経営者」か「入居者」かで、エイコさんの職種が変わりそうですよね。マンション経営者であったら、ちょっとエイコさんじゃ無理そう。生意気な小娘って映っちゃいそうだし。  マンションの入居者が対象だとしたら、この機械って、兼業主婦のサポートのための商品なわけですから、実際に兼業主婦で、しかもこの製品の愛用者であるエイコさんが営業だったら、絶対に説得力があると思うんですよね。  むう(考)。  よーし、エイコさんの職種決定です。営業は営業でも、ショールーム勤務。それなら、外回りの売込みをするのは男性に任せられるし、接客も出来るしで、いーんじゃないかなあと思うのですが…。  ショールームに来るお客さんは、だいたい、新婚夫婦だろうな。…てゆーか、コレって何十万円するんだろう? うーん。軽自動車くらいの値段だとして。基本メニュー込みで、98.7万円かな。ちょっとお高いお買い物ですわねぇ。  たぶん、小企業でも、中企業に近いような企業なんだろうな。株式会社だとしたら、もうじき二部上場に行くくらいのレベルなのかなあ?(←株式市場、よく分かってないくせに…)。 ○エイコさんは料理だけが苦手なのか?  んと、家事全般苦手です。特に料理は壊滅的です。あんまり、お家のお手伝い、しなかったみたいですね。…お嬢様?  ついでに、「結婚して旦那より稼いでいるけど、家事はぜんぜんやらん女性」を一言で表す言葉は、見付かりませんでした。ていうか、あるのかなあ? むむぅ(悩) ○エイコさんが、料理を作ると宣言するキッカケ。  ああ、これ、見栄じゃないですー。ご立腹なのです。何でかっていうと、旦那さんが、全然、エイコさんをアテにしてなかったから。クッキング・マシンが壊れて旦那さん、がっくりしてるんですけど、旦那さんが「壊しちゃってゴメン〜」とがっくりきてるのかと思ったら「あああ、美味しい家庭料理としばらくお別れなのかあ」ってがっくりきてるのが分かって、エイコさん、だーいげーきどー!なのです。可愛い奥さんが困ることより、自分が困ることの方がガックリなの?!って真剣に怒ってます、エイコさんたら(笑)  エイコさんが腹を立ててるのにも気付かないくらい旦那さんが落ち込んでいるので、エイコさんは逆切れ(?)して、「何を言ってるの。私がちゃんと作るわよ!」って言っちゃうんですよ。すると、旦那さんに「で、出来るの?!」って驚かれてしまって、エイコさんはさらに怒り爆発、「馬鹿にしないでよ、出来ない訳ないでしょ!」って(笑)  ああ、これって売り言葉に買い言葉ですか?(いや、旦那さんは喧嘩売ったつもりはないんですが/笑)  おっし。指摘点は、以上ですよね? ということで、あらすじ、3回目、いっきまーす! ○あらすじ「お味はいかが?(仮題)3回目」  エイコ・サカキは兼業主婦で、「クッキング・マシン」という、材料とレシピさえあれば一から料理を作れるという機械を売る小企業のショールームに勤めている。職場では有能なエイコだったが、実は家事全般が苦手であるため、「いざとなれば料理くらい出来るわよ」と言いながらもクッキング・マシンを愛用し、休日でも料理を作ろうとしないのだった。  ところが、サマー・バケーションに入る直前のある日に、エイコの夫が、クッキング・マシンに一流シェフのレシピをインストールしようとして失敗し、クッキング・マシンを壊してしまった。慌てて工場に修理を頼むエイコだったが、休暇中ということもあり、完治するには二週間はかかると言われてしまう。  エイコの料理の腕前を知っている夫は連日の外食を覚悟するが、エイコは妻である自分を全くあてにしていない夫に腹を立て、クッキング・マシンが直るまでは自分が料理を作ることを宣言してしまう。  さっそく翌日の朝から料理を作ろうと頑張るエイコだったが、市販のルーを使わず手作りのルーでシチューを作ろうとしたり、手の込んだことをしようとしたために、挑戦した料理はことごとく失敗に終わってしまう。だが、エイコは疲れ果てるまで挑戦を続け、自分に料理が出来ないことを認めようとはしなかった。  慣れない作業に疲れ果てたエイコが居間で休憩していると、夫がねぎらいの言葉とともに、料理を持ってきてくる。それはエイコが失敗したホワイトシチューで作ったグラタンだった。朝から何も食べていないエイコは、夫の作ったグラタンを一口食べて「妻失格だ」と泣き出してしまう。料理は得意ではないはずの夫の料理が、自分の作ったものよりも、おいしかったからだ。  エイコはようやく自分が料理下手であることを認めて落ち込むが、夫の励ましを受けて、これからは自分に出来る範囲で料理を作ることを約束するのだった。 ○レス >新木さん  ああ…そかー。なるほろ。コワイの意味は分かったけれど、相変わらず五里霧中な気配もしないでもないですなあ…。  16分割は、一応、今日中を目指していますが、現在、考え中です。 >巻島さん  多分、「ボーイズ・ラブ」には「格好よく聞こえなきゃいけない」理由があるのです。美しい・格好いい言葉で少女たちはいろいろなものを騙しているのですね。つまりは欺瞞なのです。だから、あえて突っ込んではいけない部分なんですね。ここら辺、八神さんがおっしゃっていた、「コミュニケーション不全症候群」を読んでいただけると、なんとなく「そんなもんなのかなあ…」と釈然としないまま、とりあえずある程度は納得できるはずなのです(多分)。ちなみに著・中島梓です。出版社は忘れました(笑) 最近、文庫で出たんじゃなかったかなあ…(うろ覚え)。 >杉井さん  くぉるァッ! ちょいとオニイサンお下品ですわよー(爆) >西鶴さん  暴れん坊と聞いて、ジャイアンを想像してしまいました。じゃあ、アレですか。僕はのび太ですか。いつからみどりクンと呼ぼうかと様子をうかがいつつ、結局表記は「西鶴さん」のままの心臓に毛の生えた小心者の小倉なのでした(笑) >とんびの羽根さん  わあ!お久し振りです!てか、ありがとうございます〜!(T▽T)/ -------------------------------------------------------------------------------- 貂?天?点? No.2812 投稿日 2001年10月2日(火)23時08分 投稿者 弟切 千隼 はいはいはい!弟切も「てん」ってよくわかりません。 (恥ずかしげもなく手を上げるんじゃありません > 私) 「物語の主人公and/or読者の価値観の転換」だというのでいいのでしょうか? -------------------------------------------------------------------------------- 16分割〜 No.2813 投稿日 2001年10月2日(火)23時36分 投稿者 小倉善哉 ○16分割 「起部」 起 エイコは職場では有能なくせに、家に帰ると、言い訳をして料理をしない人になってしまう。 承 エイコの代わりに料理をしていたクッキング・マシンが壊れてしまう。 転 自分をアテにしない夫に腹を立てるエイコ。 結 修理が終わるまで料理を作ると言ってしまうエイコ。 「承部」 起 手の込んだ料理を作ろうとするエイコ。 承 作ってみて、失敗するエイコ。 転 めげずに挑戦を続けるエイコ。 結 失敗を重ねて、疲れ果ててしまうエイコ。 「転部」 起 夫が台所で何かをしているのを察するエイコ。 承 夫が料理をしているのを見るエイコ。 転 出来上がった夫の料理を食べ、美味しいと感じるエイコ。 結 泣き出してしまうエイコ。 「結部」 起 「妻失格だ」と落ち込んでいるエイコ。 承 夫がエイコに、何が作れるのかと尋ねてきたので、「トーストとスクランブルドエッグ」と答えるエイコ。 転 それでいいじゃん、とエイコを肯定する夫。 結 自分に出来る範囲のことをすればいいのだと分かり、立ち直るエイコ。  あうあう、よかった、今日中に何とか出来た…。  一回、自分で「転」出したんだから、もう分かるよねって、新木さんは言うけれど、本当は、まだちょっと、不安だったり。回数重ねていけば、自信がつくのかなあ。むう。頑張らなくちゃ。  ふあああ。小倉は、もう、寝ますー(眠) お先になのですー。 -------------------------------------------------------------------------------- 転について性懲りも無く… No.2814 投稿日 2001年10月2日(火)23時55分 投稿者 榎野英彦  それをきっかけに、主人公の価値観の転換が、読者の望む方向に転換される場合と。  それをきっかけに、読者の価値観が、主人公の価値観と一致する場合があるよね。  前者の場合は  物語の最初の方では読者に主人公を「なんでえ、こいつ、ひねくれてやがんなあ」と思わせて、「転」で、主人公に読者の願いに沿った行動を取らせて、読者にに「うんうんそうそう、それでなきゃ、がんばれ主人公!」と思わせるお話。  後者の場合は 最初の方では、読者が、とても感情移入できないような主人公を描いておいて、「転」で主人公がなぜそうなったかを読者に教えて、「そうか、そうだったのか、がんばれ主人公!」と読者に思わせるお話。  ということだと思うのだが、違ったらごめん。 -------------------------------------------------------------------------------- お久しぶりです。 No.2815 投稿日 2001年10月3日(水)00時05分 投稿者 紫音  もう忘れられてるかもしれませんが、紫音です。  ずっとロムっておりました。  シンデレラ迷宮は終了とのことで。  そして短編か長編をいくつか書いたことのある人は短編課題に挑戦してもいいとのことで。  一応短編・長編はいくつか書いたことがありますので、短編蟻地獄に挑戦させて頂きたいと思います。  では、早速ですがあらすじと一行コンセプトを。 一行コンセプト「大切な友達を自分の身を省みずに助け、報われる話」 「みにくいアヒルの子(仮題)」あらすじ  少年はどんな怪我でも治せるという超能力を持っていた。その能力には治した後に一定時間、自分が醜い姿になってしまうという副作用もある。  ある日、少年の学校に一人の少女が転校生としてやってくる。過去の経験から暴力が許せなくなっている彼女は、非常に内向的な性格のためにいじめられている少年を守る。やがて少年は少女のおかげでいじめられなくなり、二人は心を通わせるようになった。  だが、心を通わせるようになってから幾日か経った日の放課後、少女はいままで少年をいじめてきた生徒達に暴力を受ける。日頃のうっぷんを少年をいじめる事で晴らしていた彼らにとって、少女は邪魔だったのだ。  暴力行為の最中、少女は彼らから逃げ出す。が、追ってくる彼らにばかり気を取られ、不注意で大怪我をしてしまう。追っていた生徒達は恐くなって逃げ出した。  そして、その後少女から状況を知らされた少年は彼女のもとへと向かった。  辿り着いて少女を見た彼は動転し、救うには自分の能力を使うしかないと考える。しかし、治して彼女に醜い姿を見せたら嫌われてしまうと思い、悩んだ。悩んだ結果、少年は少女の怪我を治す。直後、少年は醜い姿に変わり、すぐさまその場から逃げ出した。  彼の一挙一動を見ていた少女は微笑んだ。  翌日。学校にて、少年は少女が話しかけようと自分に近づいてくるため、醜い姿を見られたのだと思い、つかまったら罵られると思い、彼女をさけた。話しかけられないよう彼女から逃げた。が、少年はつかまってしまう。少年はもう何をいわれても仕方がないと腹をくくる。  そんな彼に少女は、昨日負った怪我がなぜか全部すぐに治ったと、不思議そうに、嬉しそうに話した。  彼女の心遣いに気づきつつも、少年は嬉しくなった。 うーん、あらすじになってるかどうかさえ不安……。 よろしくお願いします。 -------------------------------------------------------------------------------- ベニー松山の新作は「バスタード3」。 No.2816 投稿日 2001年10月3日(水)00時05分 投稿者 藤極堂 >西鶴さん >みどり×新木(藤極堂さん命名) 違うっ!! みどり×新木ではなく新木×みどりなのだっっっ!!!! 先に名前がある方が攻めで後ろが受けというのがヤオイストの絶対規定だ!! 表記を間違えると血で血を洗うカップリング論争が始まるのだ!! (本当) もう、資料(やおい用語の基礎知識・蜜 の 厨 房)出しときますから今度から間違えないでくださいね。   天使のささやき:妄想に正誤があるのですか? あるんだよ、私の中ではね。 分類:みどりさんは誘い受け。 >虫。 http://mentai.2ch.net/magazin/kako/957/957503835.html 職業作家の何割くらいが、肩書きが無いにも関わらずWeb上で批評をしている人 全員に消えてもらいたいと願っているんでしょうか? というか私も虫? >ボーイズラブ 官能小説もカッコつけすぎだと思うが。 てゆーか「ボーイズラブ」は出版社が、「JUNE」(※特定の雑誌名)に代わる「同性愛を題材にした女性向けの性ファンタジー」という意味で出してきた名称なので文句は出版業界に向けて下さい。 >転 実はよくわかってない。勘。 -------------------------------------------------------------------------------- ああ、なるほど。 No.2817 投稿日 2001年10月3日(水)00時56分 投稿者 中里融司  藤極堂さん、なんのことか一応はわかったので、オッケー。  しかし。それは過去のことで、私はそんなことは言っていませんよ。全員に消えて欲しいなんて、当時でさえ思っていなかった。肩書きのあるなしに拘わらず。  真面目な話、それを読み取れなかったとすると、ちと心許ありませんな。  この話は、もう私にとっては終わっているのだ。いまさら持ち出されても困るだけです。自分の考えも、このときにもう、いろいろ考えた結果、変わっているのだが。一言言うならば、人間は常に変わっているのですよ。いま、これを持ち出されるのは心外ですね。  つまりは、そういうことを言った者が、この分室に来るな、と言いたいわけですか?  どういう意味でそれを持ち出したのか、聞いてみたい気もしますが、ここでは、するべきではないと思うので、これで終わりましょう。皆さんにも迷惑だし、ね。    『転』の話題ですが、それは文字どおり、物語の転機となることでしょう。  キャラクターの行動が転ずるだけでなく、それを内包する状況が転ずるということです。その変化にあたって、キャラの思考、行動に劇的な変化が起きる。そこから、語るべきものがクローズアップされてくる――と、そういう意味で、起承転結の転がある。そう解釈できるでしょう。  けれど、それまで積み重ねてきた自分が、すべて変わるわけではないです。その蓄積のうえに、新たな自分を構築する。順序としては、状況の変化、自分の思考(あるいは、それに先立つ他者の思考)、行動、目的に向けての、固定性からの脱皮。そして、クライマックスたる終盤、決着への驀進が始まる、と、そういうことでしょうか。  場合によっては、転そのものが、クライマックスになり得ます。転のバリエーションを磨くと、物語の本質をクローズアップする技術にも繋がるのではないか、と思っています。   http://www.chaldea.ne.jp/nakazato/ -------------------------------------------------------------------------------- 捕捉、じゃなくて補足 No.2818 投稿日 2001年10月3日(水)01時11分 投稿者 中里融司  あ、皆さん、上の件については、気になさらないでくださいね。  私は、そのとき頭が加熱するほど考えて、自分の考えが間違っていたと考え、その旨表明していますから。  私のことを侮辱しているのかな、と思ったのですが、この件ならオーケーです。  藤極堂さんも、気になさらないよう望みますよ。本当。  この件は、これで終わり。次から、元通り続けてください。 http://www.chaldea.ne.jp/nakazato/ -------------------------------------------------------------------------------- >小倉さん No.2819 投稿日 2001年10月3日(水)07時11分 投稿者 新木 伸 >小倉さん  おいおい。  よく見たら、機械壊しちゃっているの旦那のほうだったのね。  逆でしょ、これ。  旦那に責任があっちゃいかん。  壊したのがエイコであるか、もしくはバグで勝手に止まったとか、説明書通りにやったら説明書の記述違いで壊れたとか、とにかく旦那に責任はまったくないことにしておかないと、おかしなことにならんか?  旦那に責任があるとすると、エイコはまず旦那を責めるのがスジってことになる。話が余計な方向にずれる。旦那の心配が「美味しいご飯が食べられなくなると」であるとエイコが知って、それに憤って〜という本来の流れに持ってゆくために軌道修正が必要で、余計な枚数がかかる。  だいたい旦那が壊したのなら、それで「ご飯が食べられないこと」の心配をしている奴って、それひどい奴だよ。  「機械壊したエイコが逆ギレ」ってのがいいんじゃないかなぁ。 >>エイコの料理の腕前を知っている夫は連日の外食を覚悟するが  ここんとこ、おかしくないか。  旦那がエイコの腕前知っているなら、エイコも自身にも自覚があるんじゃないのかな? 料理ダメっていう。 -------------------------------------------------------------------------------- 妻と夫 No.2820 投稿日 2001年10月3日(水)08時52分 投稿者 中里融司  エイコさんと夫さんの会話、16分割を見て、ちと思ったことがあります。    その前に、昨晩の私の書き込みについて。「読み取れなかったとすると、ちと心許ない」と書きましたが、あそこにはやり取りの全文はないですね。  と、すると、藤極堂さんに読み取って欲しいと言っても無理な話で。ごめん、撤回しましょう。  つまり、姿勢と覚悟を問題にしていたわけです。それがあるなら、何があってもいいと思うということでした。  さて。夫は、実は料理が上手かったのですね? それで、妻失格と嘆くエイコさんに、夫がつくれるものを聞いて、「それでいいじゃん」と言われ、自分にできることを見出す。  これはよいのですが、中里としては、少し違和感を感じました。  夫さんが料理をつくれ、エイコさんはできない。この場合、エイコさんは料理が上手くなりたいと思っているわけですよね。  そうすると、この場合はただエイコさんが作れる料理を受け入れるだけではなくて、何かしら努力すべきではないか、と。夫の「ここで、少し塩を入れてみたらどうかな?」と、ごく簡単なアドバイスをするとか。  そうすると、より絆も深まり、エイコさんも「自分にもできるんだ」と、自信をもてるのではないかな、と思います。  いかがでしょ。 http://www.chaldea.ne.jp/nakazato/ -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.2821 投稿日 2001年10月3日(水)09時58分 投稿者 新木 伸 >巻島君 >>実は、今現在。俺は昔書いた話のリメイクをやっているのですが、(そして詰まっているのですが)その話をここの課題にのせるってのはどうでしょうか。  それは自分でやりましょうね。  趣旨を勘違いしとるだろ。  短編蟻地獄の趣旨は、「一からちゃんとした話を作る」であって、「話の直しを手伝ってもらう」じゃないぞ。  これから作ろうとしている話の一行コンセプトと、その話の狙い(いちばん書きたいこと)からね。あらすじも付いていれば、なおよい。(っていうか、やっぱあらすじを見ないと始まらないわけだが) >自慰小説とか  僕の持論だと、自慰小説はネットにもアップしてはいけなくて、机の引き出しに鍵かけてしまっておかねばならないところ。  いや、だってさ……。人のオナニーなんて見たくないだろ? 部屋に鍵かけてひとりでやっててほしいだろ?  HPに載せるってことは、世に出すっていうことなんだよ?  みんな自覚ないだろうけど。  インターネットは、世界に繋がっているんだよ。  自分の書いたものを人に見せて、「自己表現の欲求」を満たしたいのであれば、見た人になにかを与えなくちゃならない。  ギブ・アンド・テイク。自分で取ったもののぶんだけ、与えなくちゃならない。  見てくれた人の時間。クリック数回と、目で文章を追ってゆく労力。文章を理解するためにその人が割いてくれた集中力。  安いもんじゃないだろ?  覚えないかい?  電話が鳴る。立ちあがって部屋を横切って、電話を取る。  場合によっては、観ていたテレビやら、読んでいた本やら、やりかけの家事やら、そういうものを中断して、電話に出るわけだ。  電話の向こうで、相手が何やら言っている。なにを言っているのか理解しようとして集中する。  そしたら、わかった。  じつはセールスの電話だった。  これって、腹が立たん?  相手の勝手な都合で、自分が労力を払わされて、それに見合うものをぜんぜんもらえなかった。  電話にでることは、これ、わずかな労力? 安いもの? >プロ根性  自慰小説を人の見えるところに置いていいのか、ということとは別の話。  こっちはプロ根性の話だな。  プロがhpに作品をあげていることもある。  でもそれは、自慰小説なんかじゃない。  商業意図で書いたものだけど、なにかの都合でお蔵入りになってしまって、世に出なかった話とか。すでにシリーズ展開している話のサイドストーリーとかで、世に出すチャンスはないんだけど、書いてみたかった話とか。  昔書いたもので、商業小説としてはお金をもらえるレベルではないんだけど、でも人に読んでもらいたい話とか。  まあ厳しいことを言うなら……。  たとえ自慰小説でなくて、読んだ読者になにがしかのものを与えられる出来であっても、金をもらえる場所以外で世に出してしまうのは、「甘え」以外のなにものでもないということになる。  プロ根性が、なってない。  「踊ったら、5セントでもいいからお金を貰って帰るの」(by 昴)  書いた以上、金を貰う。  その気概がなくちゃいかんよな。  それがプロ根性だろ。  勘違いしないように説明しておくと、「金をもらう出来のものしか出さない」という覚悟だよ。これは。  まあそれを言ったら、ここでこうして文章を書いていて、お金をもらうつもりがない僕はダメダメってことになるんだが。(^^;  小説じゃないからいいか――とかいうのも「甘え」だよな。  ちなみに僕の場合。  ここ数年、金をもらわずに書いた小説は、一遍もない。  っていうか、じつはけっこうあるんだけど、世に出した(公開した)ものは、一遍もない。 >巻島君 >背徳行為とか >>本来、背徳行為であるはずの同性愛の世界を正当化しすぎているというか。 >>べつに同性愛が存在してはいけない、とまでは思わないんですけど、なんというか「格  なんか言ってることが矛盾しとらんか?  一行目で「背徳行為」と言っておきつつ、二行目で「存在してはいけなくはない」とか言っている。  どっちなのよ?  あと背徳行為という決めつけは、これはどこからだ?  これは誰の判断によるものだ?  世間一般の判断なのか? 君の判断なのか?  どういう根拠で、背徳となるのだろうか?  同性愛が背徳行為であるとするなら、その同じ根拠を持って、ほかのいろいろなことも背徳行為にならんだろうか?  たとえば男の「オナニー」とか。  これは子種の無駄遣いなんだから、いかんだろ。同性愛が生物の繁殖としては無為であるという同じ理由をもって、背徳行為にならんか?  この理由をもって、ある宗教では、手淫は禁止だったよな。主の「産めよ増やせよ地に満てよ」の教えに反するとして。(弟切さんよろしく)  あと繁殖目的のないセックスも、これも背徳行為だろうな。もちろんある宗教では禁止行為だ。コンドームもオギノ式も使っちゃいかんわけだし。  そのへんは、どうよ? >杉井君 >>>僕が掲示板に書く文章 >> 僕の意識以前に、「目的があるかどうか」が問題ではないですか。読む人に「○○を伝える」という目的のない文章は、例外なく駄文ですし。  む? そうするとさ、一行コンセプトも立てられずに書かれた小説は、例外なく駄目小説ってことにならんか?  「○○を伝える」という目的がないわけだ。  「この話で伝えたかったことはなんなの?」と聞かれて、即答できないようでは駄目ってことか?  どうよ?  またこの章。ここの数十枚ぐらいの部分で伝えたいことはなに? ――とか。  またここのシーン。ここの5行ぐらいのところで伝えようとしていることは、なに? ――とか。  それらすべて。あらゆるレベルにおいて、書かれた文章の「目的」に答えられないようでも、やはり例外なく駄文といえるのではないか?  どうよ? >弟切さん  うん。とりあえずその路線で書いてみましょう。  キサラが「愚かな世の人への怒りだ」と思っていたものが、じつは自分自身への怒りだったということに気づく。そしてそこからどうやって立ち直るかということが、「転」っていうことで。 >小倉さん >>起 エイコは職場では有能なくせに、家に帰ると、言い訳をして料理をしない人になってしまう。  エイコがショールーム勤務だったとする。  話の最初のはじまりでは、そのショールームで、お客に説明しているエイコとか、そういうシーンになるんじゃないかと思う。  それでどうやって、エイコの有能さを描くのだ?  ハキハキと説明しているエイコ?  ちょっとエイコの職種や勤務場所などのロックオンを外してみて、いろいろなケースでもって、「有能なエイコ」を描く実際のエピソードってのを考えてみそ。  どういうものを観せられると、読者は「ああエイコって有能なんだな〜」と思ってくれそう?  「ショールームでハキハキと説明しているエイコ」では、僕はべつに有能だとは思わんなぁ。  まあ有能さの一部は伝わってくる。でも他はわからん。ショールーム勤務とかでは優秀なんだけど、じつは書類整理はすっごーく下手だとか、あとでそういうコトを聞かされても、べつに意外には思わないし。  有能って、具体的にどう有能なのよ?  いろいろ項目として上げてみそ。 >小倉さん  ところで、「転」ってなに?  「はーい。わかりません」って手をあげなかった人に、「じゃあ説明してみて」って言おうと思っていたけど、なんか逆ね。  わかる人が手をあげて、しかも同時に説明してくれている。  小倉さんも、自分の言葉で説明してみるように。 >紫音さん  うーん。  一行コンセプトとあらすじとが、違う話になっているとまではいわんけど……。  これ、べつに怪我が治せる超能力なんて、いらんよ。  しかもその反作用が、しばらく醜くなるだけってのは弱すぎ。一生豚になってしまう(くれないの豚のポルコみたいな半人半豚人間)。  それででも少年は彼女を助けようとするのか――ってぐらいなら、まだしも。  でもそれだって、恩人の命と、自分が豚になることと比べちゃったら、そりゃ、彼女の命を取るのが普通でしょう。逆に、自分が豚になりたくないために恩人を見捨てるやつがいたら、そいつはひどい奴です。  姿が醜くなるぐらいのこと。しかも一定時間きりで、翌日には戻ってしまうぐらいのこと。そんなことと、人の命を天秤にかけてる時点で、もうこの話は失敗している。 ・超能力の変更  反作用について変更するのはもちろんのこと、怪我を治すというそこのところに変更をかけてもいい。命を救うことの天秤にかける反作用なんて、そうそうないからね。  もちろん、後ろに書くこととあわせて、「超能力」というもの自体をなくしてしまってもいい。っていうか、超能力が出てくる必然性をしめさないかぎり、いずれ「超能力禁止」とかになるから、そのつもりで。 ・一行コンセプトの修正 >>「大切な友達を自分の身を省みずに助け、報われる話」  これだと、主人公の初期状態が書かれていない。主人公がどう変化をしたのかも書かれていない。  なんか主人公はいじめられっこのようなんだけど、「大切な友達を助ける話」というだけなら、なんでいじめられっこなの? ――という疑問がわく。 ・自分の書きたいものの把握  書きたいものがなんなのか、自分でしっかり掴むこと。  いじめられっこががんばるところなのか、いじめっこをかばってくれる勇気ある女の子を書きたいのか、男の子が優しくしてくれる女の子とラブラブになるところが書きたいのか、女の子が暴行され、怪我を負わされてひどい目にあい、死ぬほどの目に遭わされてしまう悲惨なシーンを書きたいのか、どこなのよ?  とりあえず、優先順位はこんな感じ。 1・自分の書きたいものの把握 2・一行コンセプトの修正 3・超能力の変更 >虫とか  まず藤極堂さんに。  人を名指ししておいて、「虫。」とだけ一行しか書かない。そういう謎めいたことを書く。意図も狙いもまるで不明。  そういう文章を書いたことを、反省するように。  名指しされた人が侮辱されたと思ったとしても、あれじゃ仕方ない。  っていうか、僕もなんだろうと思った。中里さんに対して「この虫が。あんなことを言ったオマエが、こんなところに書きこみしてんじゃねーよ」とか、そういう種類の侮辱でもしているのかなぁと、そう思った。  まあ、以前の中里さんの発言のことをさして、そのときに自分の感じた不平感を伝えたかったのだろうとわかったので、よしとしますが。  あとまあべつにいいのだけど、このリンク。  http://mentai.2ch.net/magazin/kako/957/957503835.html  認証でパスワード要求されて、入れんのだが?  中里さんに。  この話題、個人的にはやりたいなぁとか思ってるんですが。(^^;  僕の中では整理がついてなくて、まだ結論が出ていないもので。  アマチュア評論家寄生虫主張派と、そうでない派に分かれて、おたがいに議論でもしてみたらおもしろいかと。アメリカの小学校あたりでよくやる、あの議論(ディベート)の時間みたいなやつとか。  まあでも、ここは作家になるための場であって、評論についてやるところではないわけで……。ここでやるこっちゃないかなぁ。  指摘と評論は、これは、あきらかに別種の行為であるわけです。  目的からして違うわけだし。 >中里さん >>そうすると、この場合はただエイコさんが作れる料理を受け入れるだけではなくて、何かしら努力すべきではないか、と。夫の「ここで、少し塩を入れてみたらどうかな?」と、ごく簡単なアドバイスをするとか。  ん? この夫のアドバイスというのは、後日、エイコのできるスクランブルエッグを作っている場面でのこと?  そこはいまのところ、カットされました。エイコがつぎは自分でつくれるスクランブルエッグを作るってことで、そう決意するところで引く。  その日の夕食は、夫が廃品回収して作ったグラタン食べてるわけですし。  翌朝の朝食になるのかなぁ。スクランブルエッグを作るのは。  あとそういえば、夫の料理の腕前が、まだ小倉さんから未回答で不明のままですな。  僕は論理的に考えて、夫は普通の一人暮らしの男並み(人並みに下手)だと思ったのですが。 -------------------------------------------------------------------------------- 上京物語。(名歌) No.2822 投稿日 2001年10月3日(水)10時12分 投稿者 魚住雅則 昨日、とある用事で神奈川県に行って帰ってきたのですが、時間がなかったので目的地以外何処にも行けなかったです。勿体ないー。もう強行軍はいやー。 で、噂に聞いていた「関東のうどん」を食べました。店のおばさんはとても親切な人で、貧乏学生に同情して揚げ玉をおまけしてくれました。関東の人情に泣きました。ほろり。 ――ただ、噂どおり本当に真っ黒なダシでした。 あれは関西人には辛いです。本当に。 あと「関西ウォーカー」じゃなくて「横浜ウォーカー」なのにびっくり。あたりまえと言えばあたりまえなんですけど。 >転 あらためて考えると「転ていうくらいだからストーリーの流れが転がる所」という程度の認識しかありませんでした。 「分かっているのかどうかが、そもそも分からない」というまぬけな状況です。多分、分かってないのだと思います。 随分まえに提出した物ですが、どこが転だったのか考えてみますね。 まず全文コピーを。 ある国にドリーとブロギーという二人の一流画家がいた。彼らはライバルであると同時に親友同士で、互いの実力を認め合っていた。二人には画家として一生に一度は教会の天井画を手がけてみたいという夢があった。 ある日王様から、彼らの内どちらかに新しく出来た教会の天井画を書いて欲しいという依頼が来る。二人はどちらが依頼を受けるか話し合った。そして神聖なる教会の画を描く以上、お互いの持てる力を全て出して天使の絵を描き、より神に近づいた絵を描いた方が依頼を受けるということになった。 話を聞いた者は皆、自分自身の作品を認めるはずだと決めつけたが、二人は何も答えずにアトリエにこもった。途中、ブロギーのパトロンが先走ってドリーを襲い、利き腕に怪我をさせる。ドリーの仲間はブロギーを告発することを勧めたが、ドリーは誇り高いブロギーが関わっていないことを確信し、提案を拒否して作品を作り続けることを優先した。 数日後、完成した絵を前にして、怪我を隠したままのドリーが冷静にブロギーの絵を評価する。そしてブロギーが教会画を任されることになった。 数ヵ月後、天井画完成当日にパトロンから自慢げに真相を聞かされたブロギーは、その日の内に王に会い、全ての責任をブロギーが負うという条件で1週間だけ猶予を貰う。そして完成した天井画を白く塗りつぶし、ドリーに再勝負を挑んだ。情けはいらないと一旦は断りかけるドリーだったが、ブロギーの気迫と、彼が全てを掛けて用意した一週間で、生涯最高の作品を作るという大仕事に心を動かされる。二人が教会にこもって丁度一週間後の夜明け。門が開かれると、天井を二分するように向かい合って佇む二人の天使が描かれていた。それは、最初に完成した天井画を遥かに凌ぐ美しさであった。 その中から転部だと思われる部分を抜粋。 「数ヵ月後、天井画完成当日にパトロンから自慢げに真相を聞かされたブロギーは、その日の内に王に会い、全ての責任をブロギーが負うという条件で1週間だけ猶予を貰う。そして完成した天井画を白く塗りつぶし、ドリーに再勝負を挑んだ。情けはいらないと一旦は断りかけるドリーだったが、ブロギーの気迫と、彼が全てを掛けて用意した一週間で、生涯最高の作品を作るという大仕事に心を動かされる」 更に4分割すると大体こういう展開になると思います。 起・王から天井画の依頼が来たので、神に近い絵をかけたほうが引き受けることに決める。 承・ドリーは襲われて怪我を負うが、黙って勝負に臨み、いさぎよく負ける。 転・真実を知ったブロギーが全ての権利を捨て再勝負を挑む。 結・お互いの誇りをかけて最高の作品を完成させる。 ここから、もう少し細かくいきます。 (承) ドリーがブロギーのパトロンに襲われて怪我を負う。 友がそんな卑怯なことをするはずがないと信じているので仲間の忠告を無視する。 言い訳をすると誇りをかけた勝負を汚すことになるから怪我のことも黙っている。 負けてしまうが、相手の作品の素晴らしさに潔く負けを認める。 ブロギーが天井画を描くことになる。 承部までは上のような流れがあって、このままではブロギーが真実を知らないまま天井画を描いてしまう流れになります。(読者にとって不快な流れ) そこから「真実を聞かされる」ことで「転部」に入り、「再勝負を挑む」という「転部の結」に至る。これで、それまでの流れが変わる。 という解釈です。 ここまで書いていて思ったんですが、登場してくるキャラクターが両方とも魅力ないですね。二人ともなんというか矛盾と葛藤を持っていない。簡単に言うと人間くさくない。 小倉さんの描く「エイコさん」は気が強かくてわがままでプライドも高くて(何か失礼ですねすみません)、でも素直で可愛いところがある。悩んだり、泣いたりするのも魅力。キャラが立つというのはこういうことかな、と。 そして、そういうのが自分のあらすじには全くないです。 常に、「何か違うなあ」「面白くないなあ」というひっかかりがあったんですが、そこが理由なんだと思いました。 もともとが「ワンピース」のパクリで「練習の為に流れ重視」ではあったのですが、それにしてもストレート過ぎ。 これからイタコに挑戦してみます。おーい、降りて来ーい。 …………。おお、来た来た! 「その前にパクったままの名前を何とかしろや」 というお怒りが降りてきました。 オチてませんね。 -------------------------------------------------------------------------------- 4分割訂正。 No.2823 投稿日 2001年10月3日(水)10時16分 投稿者 魚住雅則 >承・ドリーは襲われて怪我を負うが、黙って勝負に臨み、いさぎよく負ける。 「いさぎよく負ける」ではなくて「いさぎよく負けを認める」でした。 自分から負けてどうするんだ本当に。 -------------------------------------------------------------------------------- リブレットL1入手! No.2824 投稿日 2001年10月3日(水)10時45分 投稿者 唯野教授 これで私もモバイラーだ! これからは退屈な授業中もソリティアで楽しく過ごせるぞ(駄)。 プロット見直しについて 世界設定から攻めるとどうもうまく行かないのでプロットの見直しからやることにしました。 で、「永遠の孤独」には一也と不死者という二つの筋があるんですが、それぞれの起承転結を大雑把に考えてみたのです。 一也 起 不死者との因縁を提示 承 いろいろやって彼のトラウマの深さをアピール 転 結 ついに不死者を倒して復讐を成就する 不死者 起 一見すると一般人だけど実は不死身であることを提示 承 いろいろやって彼の不死身っぷりをアピール 転 死ぬ 結 実はやっぱり死んでない というわけで一也の方は転がないのではないかという結論に達しました。この辺りから改善を図ろうかと思ってます。 >新木さん >その節穴の目をよーく開いて、視覚情報以外のメモを取ってくるのだ。   んでは今日辺り行ってきますか。しかし「目をよく開いて視覚情報以外のメモを取る」とはこれ如何に? 何か深い意味が隠されているのか……。 >転とは何か 起と承で築かれてきた話の流れが変化する部分だと理解しています。ベクトルが変化するというか関数が変わるというか。抽象的過ぎるかな。具体例を挙げますか。 起 いじめられていた亀を助ける 承 お礼に竜宮城に招待されて贅沢三昧 ここまでは因果応報で情けは人のためならずな、平坦な流れ。 転 帰ってきてお土産を開けてみたらお爺さんに! ここで起承の延長から外れた事件が発生する。 結 実は竜宮城にいる間に何十年も時が経っていた。 でオチがつく、と。 結 >コンドームもオギノ式も使っちゃいかんわけだし。 前後の文意を敢えて無視して言うのですが、オギノ式は確実に妊娠するために考案された方法であって避妊のためのものではないのです。広辞苑にまで避妊法って書いてあるんだから、荻野久作さんも浮かばれまい……。 >小倉さん 実は、前に人型ロボットかどうか聞いたのはここら辺が気になってたからなんですけど、材料とレシピを入れれば料理が出てくる機械がある家に、普通の調理器具が用意されてるって変じゃないでしょうか? つまり、全自動洗濯機のある家に洗濯板は無いだろ、ということなんですが。 いや、やればできると思い込んでいるエイコが、道具だけ買ってきてはそのままほったらかしにしてるとか? 「見てみて〜、新しい包丁買っちゃったー!」 「お前、クッキングマシンに任せっきりで料理全然しないじゃん……」 「そのうちするのよ。そのうち」 む、これが妄想超臨界現象か? >弟切さん >政治力をごりごり使えば戦争を阻止できたかも知れませんでした。 たかが一科学者風情が戦争を阻止できるっていうのは説得力に欠けると思われます。逆に、自分のせいで戦争が起こったor悪化したっていう方がいいんじゃないかなあ。 自分の発表した研究の成果が、新兵器の開発に応用されたとか。 私の中ではキサラのイメージが、大統領に原爆開発を薦める手紙に連署したことを悔やんで後に原水爆禁止運動を展開したアルベルト・アインシュタイン博士みたいになってるかも。 -------------------------------------------------------------------------------- No.2825 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- No.2826 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- No.2827 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- No.2828 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- No.2829 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- すみません。 No.2830 投稿日 2001年10月3日(水)14時27分 投稿者 魚住雅則 上の連続削除は僕です。 他人が言っても意味がないツッコミと、自分でもよく分からないことを延々書いていたので削除しました。 -------------------------------------------------------------------------------- 回転はや〜 No.2831 投稿日 2001年10月3日(水)14時55分 投稿者 巻島翔史  ここ数日の掲示板の回転の速さに戸惑うばかりです。  個人に与えられた時間というのはこんなにも不平等なのでしょうか。 >ボーイズ論 >背徳  何が背徳であるか、と言いますと、わざわざ凸と凹でぴったり一致するものがあるのに、どうして凸と凸とで愛し合う必然があるのか、ということです。  不自然でしょう? 生殖的に。  逆にいえば、不自然であるが故に必然である、ということも言えるのかもしれませんが。  要するに、性別的な意味において、背徳ではないか? ということが言いたかったのです。ええ。  ただ、俺はそうせざるを得なかった人たちに対して軽蔑意識を持っているわけではなく、単純に肉体の外見からみての、不自然さというものが言いたかったのです。  ……ちなみにオナニーは背徳だとは思いません。あれには相手がおりませんから。愛し合うという行為にのみ、俺は疑念を抱いているのです。 >格好をつけること  俺は実は中島梓の小説道場を読んでしまった男なのですが、あれを読んで、男同士が愛するということは何らかの必然が必要なのでは、という考えに至りました。  つまり、そうせざるを得なかった何かが必要だということなのですね。  思うに、ボーイズラブという表現はそういったことの意味を欠き、幻想だけにとらわれた呼称であるような気がします。考えたのは出版社でありますが、それに飛びついた腐女子にも責任がないわけでもないでしょう。 >ちなみに僕の場合。ここ数年、金をもらわずに書いた小説は、一遍もない。っていうか、じつはけっこうあるんだけど、世に出した(公開した)ものは、一遍もない。  少し聞いてみたいのですが、それを金をもらえるレベルに昇華させようという気はなかったのでしょうか。  というか、金にならないものを書くという「時間の無駄」をやっていることがよくわからないのですが。 >短編蟻地獄の趣旨は、「一からちゃんとした話を作る」  そんなことは当然わかっております。ただ、認識が甘かった。 「一から作り直すなら、リメイクでも全然OKやろう」と思ってました。  よくよく考えてみれば、元になるものが存在している時点でアウトなんですよね……。1.5次創作みたいなものか。とっとと書いて10月中に終わらそう。  とりあえず家帰ってネタ箱漁って、どういう話にするか考えます。時間の都合上、次は金曜に書き込むことになりますが。  ところで、あらすじって400字ですか、800字ですか? まさか両方? >紫苑さん  やはりしばらくして元に戻ってしまうのは葛藤理由として弱いでしょう。  一生直らないぐらいならともかくとして。 -------------------------------------------------------------------------------- ううむ。 No.2832 投稿日 2001年10月3日(水)16時09分 投稿者 はせがわみやび >>やはりしばらくして元に戻ってしまうのは葛藤理由として弱いでしょう。  わたしは、ちがうと思うなあ。  それは、新木さんの書いたことをまっすぐ捉えすぎではないかと(^^;  ここの部分のポイントは、容姿が醜くなることのデメリットが弱い──ではないかなあ。  これ、あらすじのほうがおかしいんだよ。 >>過去の経験から暴力が許せなくなっている彼女は、非常に内向的な性格のためにいじめられている少年を守る。  そもそも、コンセプトからすると少年の話なのに、なぜにこれが書いてあるのか(少年側からはわからないことのはず)ってのも問題なんだけど。  こーいう↑少女が、容姿が醜くなったくらいで少年から離れるとは思えないんだな。  だから、読んでいても、「少年が何故治癒をためらうのか理解できない」のだ。  あまつさえ、「こーいう事態なら助けるほーが普通だろ?」と思われてしまう。  助けるほうが普通、と感じてしまう理由は──とここまで書けばわかるだろうけど。  容姿が醜くなったために少年が失うものが小さく感じられる、から、なのだ。  失うものが人間の姿。  それもひとつの手だ。たしかに。新木さんはそれを提出したわけね。  でも、わたしは、そこまでやると、おとぎ話っぽく感じていやだなあ(^^;  いや、星くずでやるぶんには問題ないけどね。ヒーロー物だから。 -------------------------------------------------------------------------------- 補足と返信。 No.2833 投稿日 2001年10月3日(水)17時05分 投稿者 巻島翔史 >「一から作り直すなら、リメイクでも全然OKやろう」  これは、元文はすべて捨てて、設定なども作り直してリメイクする、という意味での発言です。一から作り直すこととリメイクは似たようなもんだろう、という意味ではありません。 はせがわさん>  この場合、醜くなるデメリットと彼女を助けるメリットとで葛藤しているのですよね。  しかし、デメリットが弱いため、読み手が「少年が何故治癒をためらうのか理解できない」わけですな。はあ。  葛藤理由として弱いという表現と、デメリットとして弱いという表現に、それほどの差はないのです。ようは俺が舌足らずであったのですな。反省。 さ、はよ家に帰るか。   -------------------------------------------------------------------------------- いやいや。 No.2834 投稿日 2001年10月3日(水)17時18分 投稿者 はせがわみやび  巻島さんが理解しているのはわかるんだけど、上の書き方(および新木さんの書き方)だと読んだほうがアイデア出しの方向を固定されちゃわないかな、と思っただけです(^^; -------------------------------------------------------------------------------- 短編蟻地獄 No.2835 投稿日 2001年10月3日(水)18時42分 投稿者 さつき オナンと来れば、何故かナルシスを思い出してしまいます。 神話に対する大した知識を持たない自分でさえ知っているオモシロイ人と言えば、やっぱりナルシスくん(男……だったと思う)でしょう。 何せ、泉に映った自分の姿に見とれて水中落下、敢えなく溺死という壮絶な最期を遂げた方ですし。 でも、ナルシスって何神話に登場したんでしたっけ……? 期日を大分オーバーさせてしまいましたが、短編蟻地獄課題のあらすじを出させていただきます。 まずあらすじをみて、その後に一行コンセプトを考えていくとの事でしたので、あらすじから出します。 良いタイトルが浮かばないので、暫定的に、麗しの「パリジェンヌ」という事で。 「パリジェンヌ(仮題)」  夏休みも間近なある日、平凡な高校生の青木英一の家に、リセというフランス人の少女が二週間のホームステイにやってくる。彼女の母親は日本人で、英一の母親の友人であった。  母親の命により彼女の面倒を見ることになった英一は、リセが日本語を話せたため言葉の苦労こそなかったものの、日本とフランスとの考え方の違いに戸惑い、リセもまた、彼女のことを第一に考え必要以上に世話を焼こうとする青木家の面々に馴染めずにいた。  ある日、リセは日本の高校を見てみたいと言い出す。学校側の計らいにより英一のクラスで一日授業を受けることになったリセだったが、授業中、教師が生徒達に問いを投げかけても、生徒達は誰も意見を述べようとはせず、教師自身それを何ら意に介することなく授業を続ける姿を見て、リセは嘆息し教室を後にする。後を追い訳を聞く英一に、リセは「日本人に嫌気がさした」と言い放つ。  むっときた英一は、なら日本の良いところを見せてやると、リセをバイクで隣の県で催される祭りへ連れて行く。英一の意外な行動に驚きつつも、一致団結した御輿行列を見て、日本人の集団嗜好も悪いところばかりではないと思い直すリセ。祭りが終り帰ろうとした二人は、バイクを駐車していた駐車場に溜まっていた少年達に絡まれる。オタクがバイクなんて乗ってるなよと蹴り飛ばされる英一を、まわりの人々は遠巻きに見ている。少年達はリセに気づき、口々に「外人だ」と言って戸惑う。その言葉に怒り心頭来た英一は「外人だとかオタクだとか言ってるから、お前らも不良なんて呼ばれんだよ!」と叫ぶ。やがて警備員が駆けつけ少年達は逃げていく。リセは英一を助け起こすと、その肩を叩いて「気に入ったよ、英一」と笑う。  そして帰国の日、空港に見送りに来た英一の頬に軽くキスをして、リセは搭乗口の向こうへと消えていった。 「わけわからん」とか言われそうでやや不安です。 よろしくお願いします。 以下、雑談です。 藤極堂さん> シンデレラ課題の採点、いつもありがとうございました。 シンデレラ迷宮は終ってしまいましたが、よければ短編蟻地獄のほうもご指摘お願いします。 ところで、藤極堂さんの「藤」って、以前は「籐」じゃなかったですか? とんびの羽根さん(2807)> 我愛中国的武術なわけで。ごめんなさい言わせて。 >この纏の動きを一点に凝縮して相手に打撃をあたえる動きを発剄という 違います〜。一点に凝縮しません。 それは「纏絲(てんし)剄」と言って数ある発剄法のうちの一つなんですよ〜。 発剄と言っても色々あるんですよ。有名な八極拳などでは、「十字剄」「沈墜剄」(これらは上手く説明できませんが)なんてものが重視されてますし、少林拳系の拳種では直線で弾むように出す「弾剄」なんてものもあります。 太極拳にしても、纏絲剄の他に相手の動きを受け流す「化剄」というものがあります。 そういう様々な剄法をまとめて「発剄」と呼んでいるんです。 「ミステリー」「SF」「ホラー」「ファンタジー」に対する「小説」みたいな位置づけですね。「発剄」は。……あんまり上手いたとえじゃないですね。 纏絲剄は動きを一点に凝縮するんじゃなくて、円運動によって生まれた力の流れを止めずに導いてやるんです。より鋭く。 円運動の幅を次第に狭めていけば、それは螺旋になります。ちなみに、纏とは「ねじる」という意味なのです。 巨大な力を持つ竜巻も、ドリルも、ねじりの、つまり螺旋の力ですよね。そういう力を得るわけです。 太極拳の動作がやたらと円を描いているのはそういう理由から、なんだそうです。 でも自分は陳家太極はほんのサワリの冒頭4動作しか知らないので、後は老師が言っていたことと、本で得た知識からの受け売りなんですけどね。 なんか好きなこととなると語りたくなってしまう。 小説を書くことが「趣味」の領域でなくなった今、読書に続いて中国武術が二番目の趣味なんですよ。っていっても、初めて一年も経たないビギナーですけどね。 なんか、本題と全然違うところでつっこんじゃってごめんなさい。 -------------------------------------------------------------------------------- 焦点。 No.2836 投稿日 2001年10月3日(水)20時39分 投稿者 魚住雅則 >「みにくいアヒルの子(仮題)」 いくつか重なる部分もありますが、気になったことを書きます。 えーと、「一定時間醜くなる」というのが曖昧すぎるのが問題なんじゃないでしょうか。 どの程度醜くなるのか分からないのでデメリットの大きさも曖昧になっている。 そのせいで、失うものの焦点が「一定時間の醜い姿だけ」なのか「大切な人に拒絶される」なのかが不明になっています。 あらすじを見ると、転校生が異性だったので(同性でも構わないはず)、少年が少女に対して恋愛感情かそれに近い感情を持っているんだと思いました。 そして「大切な人、惚れている人に一番知られたくない姿を見られたくない」「好きな人に拒絶されたくない」というなら葛藤の理由としては十分だと思います。 「うしおととら」で、うしおが麻子の前で獣の槍を使うのを躊躇したのと同じ理由です。(バイクの妖怪が出てくる話) さすがに少女が死にかけているならそんな場合でもないですが、大怪我というのが骨折程度のものなら迷うでしょう。 ん、違うな。迷うというより躊躇してしまう。 勿論、そのまま見捨てたりしたら酷い人です。でも助けて当然、一瞬の躊躇もないっていうのはいい人すぎて逆にウソ臭いというか。 必ず助ける。絶対見捨てない。 けれど「それでも頭をよぎる一瞬の迷い、恐怖」が肝だと思います。 そこで問題なのが醜いっていうのがどの程度なのか。 例えば、顔が変わる、豚になるっていうなら、弱い。その程度なら助けろよと思ってしまいます。少女も理由を話せばすぐ理解してくれそうですし。 では化け物みたいな恐ろしい姿になる場合。 大切であればあるほど、助けた後に恐怖で逃げられたりしたらかなりショックです。 少女が避けるかどうか少年から判断しようがないですが、迷うとは思います。 コンセプトから判断すると「醜い姿になる」という部分に焦点が当てられている気がしますが、あらすじでは「少女に嫌われるのが怖い」という部分が大きい気がするのです。 結局何が言いたいかというと「醜くなるというペナルティ自体は弱くないのでは」ということと、「醜いというだけでは曖昧すぎて、失うものが姿なのか愛情(友情)なのか分からない」ということです。 >「パリジェンヌ(仮題)」 この話のメイン(書きたい部分)がどこにあるのかが分からないです。 前半でリセは「日本人」に失望して、後半で「栄一」を見直しますが、それは全く別の話です。 ボーイ・ミーツ・ガールで「栄一という少年の意外な強さに惚れるリセ」なら前半「日本人全体に失望する」というのがおかしいです。日本人の民族性はあまり関係ない。 栄一の主張のように「偏見で人を判断しているから○○」という話なら、別にリセは必要ないと思います。 それとも「少年と少女が出会い、お互いの異文化を理解する話」ということでしょうか。 うーん。 書きたいことを詰め込みすぎて、結局どういう話なのか分からない状態という気がします。 -------------------------------------------------------------------------------- エイコタンの会社妄想中 No.2837 投稿日 2001年10月3日(水)22時00分 投稿者 とんびの羽根 >中里さん > たぶん、小企業でも、中企業に近いような企業なんだろうな。株式会社だとしたら、もうじき二部上場に行くくらいのレベルなのかなあ? 一介のひらサラリーマン(かつ無能)が解説しましょう、いや憶測かな。上場するかどうか、これは資金をいかに調達するかにかかってます。自己資金だけでできるならそれがベストです。株式を公開すれば株を買い占められて乗っ取られる危険もあるし、上場資格をみたすために細かな財務情報を定期的に公開するために多くの人材と時間をとられるし。しかし上場して会社の実態以上に株が評価されると売り出した株の額面と実売価格の差はすべて創業者利益とすることができるというおいしいこともあります、開発費で苦しんでいるならのどから手が出るはず。クッキングマシーンのように全国の家庭に展開しないといけないような商品を扱うとなると自己資金では足りません。販売だけなら10億円、製造開発もするなら30億円くらいは必要でしょう。そうなると上場するしかない、社債を発行するにもそれなりの実績が必要だし。  エイコタンの会社がマシンの開発製造販売メンテすべてやるとなると莫大な資金が必要になりますね、もしかすると製造会社が別にあってそこから仕入れて独占販売と保守契約で食っていくという会社かもしれません。それでも家庭に納入するのであれば全国主要都市に販売網が必要になります。マシンが故障して事故を起こしたりすると製造者責任法(PL法)により巨額の賠償責任が発生するおそれもあります。そのための引当金の留保も簡単ではありません。また一台の単価が車並に高価だとすると在庫回転資金も他の業種以上に必要です。  エイコタンの会社が就職以来特別の経営危機(賃金カット、リストラ、サービス残業の嵐)に見舞われない程度と考えると最低でも中企業以上ではないでしょうか。わたしが想像するところ地方上場の一流企業もしくは海外大企業の国内総販売代理店というところです。修理に時間がかかるところをみると製造拠点は1、2箇所かな。 -------------------------------------------------------------------------------- まずは、雑談から。 No.2838 投稿日 2001年10月3日(水)22時33分 投稿者 西鶴翠(みどり) >巻島さん。  知り合ってから、結構長いですよね。最初は巻島さんの名前も違っていたという。 で、一つ巻島さんは一つ誤解をしています。私は、現実世界での方が刺があるのです。これはもう、確実に。ネット上や、ネット上の延長線にあるオフ会では、猫をかぶっているのです。これはもう、本当に。  でまあ、どちらにしろ私には刺がありますので、巻島さんが謝る必要はないです。 >http://mentai.2ch.net/magazin/kako/957/957503835.html  これ、私も入れませんでした。中里さんは、入れたのでしょうか。 >魚住さん。 >とある用事で神奈川県  もしかして、就職先は神奈川県ですか? 世間には、内定が出る時期ですし。だとしたら、オフで会えますね。……と、個人的な興味を分室の話にすり替えてみました。  そして本題へ。 >絵描きの話(魚住さんの)。  本質的なことではないのですが、何か仮題があった方が話しやすいので、仮タイトルをつけてくださると嬉しいです。  まず、魚住さんが自分で書いている「主人公二人に葛藤がない」ということですが、これはあらすじだけを見ているから葛藤がないように見えるだけで、実際に文章を書く段になったら、「葛藤ポイント」は自然に見えてくると思うのですよね。キャラクターとしての葛藤ではないですが、あらすじを読んで見えてくる葛藤ポイントを列挙してみます。 >ライバルであると同時に親友同士で  すでに、初期設定に、葛藤要素はあります。というより、人間的矛盾要素か。それでもいつか出し抜いてやるぞ、みたいな。 >どちらかに(略)書いて欲しいという依頼が来る。  ここで、ものすごく葛藤があるはずです。相手を認めているけれど、自分も描きたいと。その結果、勝負することになっているわけですし。 >ドリーは誇り高いブロギーが関わっていないことを確信し  確信するまでに、葛藤があるのではないかと思います。「あいつはこんなことは絶対にしないはずだが」の「だが」の部分。 >全ての責任をブロギーが負うという条件で1週間だけ猶予を貰う。  葛藤ポイントではありませんが、ブロギーの性格がちゃんと出ていますよね。  というわけでして、あらすじ自体にすでに二人のキャラクターが含まれているように見受けられます。この話、かなり面白くなるんじゃないでしょうか。 >数日後、完成した絵を前にして、怪我を隠したままのドリーが冷静にブロギーの絵を評価する。  ここが結構書くのが難しそうなんですよね。片方が「お前の方がいい絵を描いた」と言って、片方が「俺の方がいい絵を描いた」というようなことを言ったとすると、読者は後者の意見を言った方に対して、あまりいい印象は抱かないですよね。  なにかしら、読者を納得させられるようなエピソードがないかなあ、と思ったりします。ほかで補強しておくのもいいでしょうし、この部分とその前後を変えてもいいかも知れない(でも、今のエピソード、かっこいいんですよね)。 >「その前にパクったままの名前を何とかしろや」  ならば、ゴッホとゴーギャンに(猫)。 それでは。 -------------------------------------------------------------------------------- 十六夜[いざよい]の翌晩は立待月[たちまちづき] No.2839 投稿日 2001年10月3日(水)23時08分 投稿者 弟切 千隼 金木犀の香が匂う道を歩いていたら、道の真ん中にいた蟷螂[かまきり]にガンを飛ばされて道の端に避けました。 そんな秋を満喫している弟切です。ちなみに蟷螂[かまきり]は秋の季語です。 新木さんへ > では、今の路線であらすじを作ります。転をどう作るかが問題ですね。ここは、世界設定や人物設定、それに起承結をある程度固めてアイディア出しするべきでしょう。 どうせ弟切のことですから、最初の方には「たわけ」な案しか出てこないと思います(^^; 世界設定については、「高度な科学技術文明が戦争で滅んで科学技術が退化した社会」としておけば、とりあえず問題はなさそうです。 人物設定の方で、重要な鍵を握る人物であるユキマロについて説明しておきます。といいますか、ユキマロが勝手に降りてきて「俺を紹介しろ」とうるさいんです(^^;; ユキマロは、外見年齢はキサラと同じくらいか、もう少し若い感じです。キサラが二十代後半くらいなので二十代前半でしょうか。キサラが冷凍睡眠で加齢が止まっていて、実年齢の話を出すとややこしくなるのでとりあえずその話は置いておきましょう。 割とさわやか系の青年ですが体育会系ではなくて、飄々とした雰囲気の人ですね。仕事熱心です。でも眉間に皺を寄せて仕事に打ち込むタイプではなくて、いい加減にやっているようでいて着実に大量の仕事をこなしています。 彼の仕事は図書館長です。過去の優れた科学技術に関する書籍やデータディスクを集め、保管し、人々にそれらを閲覧させたり貸し出したりして、正確な科学知識を広汎に広める今の仕事を天職だと思っています。 キサラは自ら研究する研究職の人ですが、ユキマロは研究成果を紹介する図書館司書ですね。科学技術に関して非常に造詣が深いけれども、普通の研究職よりは一般の人々に近い場所に立ちたいと考えていて、持ち前の飄々とした性格で巧みに権力者たちの圧力をかわしています。 > 自慰の話 聖書の中のオナンの話を杉井さんが紹介して下さっているので、キリスト教が自慰を禁止している理由は杉井さんの書きこみを読めばわかりますね。 個人的には、自慰小説をネットに上げるくらいはいいのではないかな、と思っています。なぜならば、電話と違ってネットは自分でつなごうという意思がなければつながらないものですから、つないでどこかのサイトへ行って素人の自慰小説を読む、という行為は、とてつもなく面白くないかも知れないという危険性を覚悟の上で読み手自身がそういう行為を選んでいるはずだからです。 魚住さんへ > 神奈川へいらしていたのですか。時間があればお会いできたかも知れないのに、残念です。 魚住さんはたびたび首都圏へ来る用事がおありですか? 機会があれば首都圏で「魚住さんオフ」をやりたいですねえ。 唯野さんへ > いえ、明らかにキサラのせいで戦争が起こったり悪化したりするのはまずいですよ。それだとキサラは自分に対する怒りを社会に対する怒りに転化するなどということはしないで、まっすぐ自分に怒りを向けてしまうでしょう。 さつきさんへ > 神話の話が出たら、弟切は口を出してしまいますよ(^_^) ナルシスNarcisseというのはフランス語での名前でして、本来はナルキッソスNarkissosといいます。英語ではナーシッサスNarcissusです。ギリシャ神話の登場人物ですね。 ナルキッソスの神話というのは、以下の通りです。 ナルキッソスは稀に見る美少年で、エコーという名のニンフ(ギリシャ神話に登場する妖精のような存在で、全員女性です)が彼に惚れこみます。ところがナルキッソスは冷たい人で、エコーを全く相手にせず、彼女はナルキッソスに焦がれるあまり痩せ細って体を失って、声だけの存在になってしまいます。それが今の世に言うエコー(こだま)なのですね。 一方、ナルキッソスの冷たい仕打ちに怒った復讐の女神ネメシスが彼に「決して報いられない恋をする」という罰を与え、ナルキッソスは水に映った自分の姿に恋してしまいます。自分の姿に見入ったまま水辺から動けなくなった彼も痩せ衰えて体を失い、花に姿を変えます。この花は彼にちなんでナルキッソスと名付けられました。 英語でナーシッサス、フランス語でナルシスというこの花は、日本語では水仙と呼ばれています。水仙と名付けた古代の日本人がナルキッソスの神話を知っていたとは思えませんが、何とふさわしい名前を付けたんでしょうね。 > さつきさんのあらすじについて ヒロインをフランス人にするなら、リセという名前はやめた方がいいですよ。フランス語でリセlyceeといえば、日本の高校に当たる学校のことですから。 -------------------------------------------------------------------------------- か、考え中〜(汗 No.2840 投稿日 2001年10月3日(水)23時27分 投稿者 小倉善哉 ○転のこと。  うあぁ。ご指名だぁっ(汗)  えーとえーと、「転」は、一言で言うと、「登場人物の考え(もしくは主人公の状態)が変わるキッカケになる出来事そのもの」です。  シンデレラ迷宮だったら、「シンデレラが無欲だと分かるような行動をする」部分ですね。それをキッカケにして、王子がシンデレラに惚れるわけですから。  ええと、そもそも、「起」と「結」では、主人公の考えや状態は、正反対になってます。この二つは、対応します。  で、その、正反対の変化の「キッカケとなる出来事」が、「転」な訳です。  おおざっぱに言うと、以上です。  うーん。自分で「転」を出せない状態のときでも、こういうことは、言えたんだけどなあ。ここまでは理詰めで考えられたんですけれど、その先が、「キッカケって何なんだ???」という状態で、考えても考えても、具体的に出てこなくなっちゃってたんですよね。  多分、変化して欲しい登場人物に、「アンタ、何でそんな風に変わったのよ?」って聞かなかったからだと思うのですが…。むむぅ。それ以外にどうやって「転」を出したらいいのか分かりません(爆)  「キャラを降ろす」って格好よく(?)言ってるけど、小説書いてなかったらただの電波ちゃんだよなあと思う今日この頃です(^^; ○エイコさんの旦那さんのこと。  エイコさんの旦那さんは、器用貧乏です。  だから、ある程度のレベルにはあるんですが、上手ってほどではありません。「まあ、作れなくはないですが…」だそうです。新木さんが言ってたくらいのレベルですね。  旦那さんについて「これじゃひどい人だよ」という指摘なのですが、これも、原因は、降ろしていないからだと思います。でも、どうも降ろせないので、ちょっと招いてみました。体つきは細くて、目がいつも困ったように笑ってて、「はぁ」とか気の抜けるような受け答えをして、穏やかで、ちょっと猫背で、頭がぼさぼさで、ぱっと見、どうしてこの人がエイコさんの旦那なのだという感じの人でした。感じが「となりのトトロ」のお父さんに似てます。エイコさんを観察するのが趣味のようです。画家とか、音楽家とか、プロを目指していたのですが、途中で見切りをつけて、堅実に教師になったみたいです。それなりに楽しい毎日を過ごしているようです。  で、クッキングマシンを壊した人は、エイコ自身にした方がよさそうだと納得したので、直します。  もう一つ、エイコさんの腕前については、それもそうだと思ったので、旦那さんは勘付いている程度にしておきます。 ○最初に出したラストのこと  そういえば、確認するのを忘れていましたが、「わたし、これだけで満足なんです」って自分で言っちゃう無欲なシンデレラと同じだから蛇足なのですね? ○エイコさんはどう「有能」なのか?  そんなエピソードを書く枚数はないって怒られそうな気もするんですけど、実は、冒頭でエイコさんにお客さんから契約を取ってもらおうと思ってました。  クッキングマシンに興味がある妻と、全然興味のない夫が、客としてくるんですよ。で、エイコさんが接客に当たるんですね。実際にクッキング・マシンを使ってみせて、便利さ・美味しさ・手早さをアピールするのです。で、よい物だとは分かったものの、まだ買う気のない夫に対して、値段の説明とか、購入後の技術サービスの説明とかして、巧みに説得していくんですね。で、ついに契約を取るという(簡単すぎだろうか。むう)。  男性と同じレベル(もしくは、それより上のレベル)で仕事が出来る人、という意味で「有能」という言葉を使ってました(^^;  書類とかは、会社では、きれいに整頓できてます。書類整頓マニュアルとかなんとか、あるんでしょうな。きっと。  エイコの有能さをあらわすことがら、他の案は、もうちょっと考えさせてください(^^;  細かなのしか、思い浮かばないや。どこに何があるか完全に把握しているとか、そんなようなことなんですが。  あらすじの直しは、新木さんのレスを見てからにしておきます。 ○レス >中里さん  ぬう、ということで、エイコさんの調理シーンは割愛なのです(^^;  旦那さんが「手伝おうか?」とこの場で言っちゃうと、エイコさん、また拗ねそうなので、そういうことを言うのは、もうちょっと後にした方がよさそうな感じです。今度エイコさんが料理を作るときは、一緒に台所に立っててあげるつもりでいるようです。いやん。ラブラブですな(笑) >唯野さん  ふっふふ。これは、大丈夫なのです。なぜならば、<b>調理器具は嫁入り道具でもたされているからです!(笑)  あと、洗濯機があって洗濯板もある家庭は少ないかもしれませんが、オーブン電子レンジがあって、オーブントースターのある家庭って、普通ですよね? だから、調理器具については、そんなに、気にしなくてもいいと思いますです。むしろ、クッキング・マシーンが壊れた場合、どこで料理するかが問題でしょう。システムキッチンの代わりに置いているのだから。  で、考えたのですが、たまには主婦が自分で料理を作れるように、クッキング・マシーンにはミニ・キッチン(流し台と、コンロ)も付属されているはずだという結論に達しました。大きさが、ほぼ、システムキッチンと同じで、横長なので、それとは別に流し台とコンロをつけようとすると、無理なんですよね。だから、クッキング・マシーンに一体化させてしまえば、万事解決なのです(笑) >とんびの羽根さん  あ、それ、私の発言ですね、中里さんじゃなくて。  説明、有難うございます(笑) 株式のことがよく分からないくせに書いているという。ありゃりゃですねー…。  てことは、エイコさんの会社は、実は、大企業だったのですね…。ふむぅ。  そういえば、エイコさん、ファースト・ネームが先に来てますが、てことは、海外大企業の国内総販売代理店勤務なのでしょうか(←これは、自問なのでした^^;)。  てか、エイコさんが日系なのは分かるけれど、<b>ここはどこだ!って感じですね(^^;  …実は、考えてませんっ!(アホ-!>自分)  あと、多分、クッキングマシン自体では儲けは少ないと思うんですよ。で、ソフトで儲けてるんじゃないかなあ、と思っています。小倉の企業に対する妄想(?)は、そんくらいでしかなかったのでした……。  どうもありがとうございましたーっ♪ -------------------------------------------------------------------------------- あ、そうだったのか No.2841 投稿日 2001年10月4日(木)00時24分 投稿者 中里融司  小倉さん、新木さん、料理シーン割愛、わかりました。その展開になっていることに、気づいていませんでした。  いえね、自分でできることに気がつくということだと、下手なまま安住するしてしまう、という方向になってしまうと困るかな、と思ったものですから。  16分割を読んでいて思ったのは、たとえば自分に自信のある理科系得意の女の子が、料理が上手くできないことに憤り、徹底的に成分を分析して、そのとおりの配合で作ってみるという展開もありかな、とか。でも、何かが違うわけで、そこを旦那に教えてもらうという展開……なんだか、古き良き少女マンガの展開のようですが。    昨日の件ですが、あれは一年半前のことで、そのとき考えて以来、自分の考えは変わっているんですよ。  だから、虫なんかいない。  藤玉堂さんも、もちろん虫じゃない。それが、いまの私の見解です。あのときは、視野が狭かったな。  と、いうことで、心外というのはそういう意味。おわかりいただけると嬉しいです。 http://www.chaldea.ne.jp/nakazato/ -------------------------------------------------------------------------------- あ、間違った No.2842 投稿日 2001年10月4日(木)00時26分 投稿者 中里融司  変換違い。藤極堂さん、ですね。失礼しました。 http://www.chaldea.ne.jp/nakazato/ -------------------------------------------------------------------------------- 転……? No.2843 投稿日 2001年10月4日(木)01時11分 投稿者 八神伽羅  あー……分かってないです。  「転=どんでん返し」というのは昔なにかの小説指南書で読んだ覚えがあるのですが、私は「どんでん返し=状況がさらに困ったことになる」と思いこんでいました。今に至るまでずっと。よく考えるまでもなく、それって全然どんでん返ってないんですけど……なんでそういう発想になったんだろ。読解力なさすぎだよ……自分……。  で、前回のアイディア出しは、その思い込みに基づいて作った「転」だったわけです。だから状況は悪化してるけど、悪くなるだけで他には何も変わってないんですね。主人公も読者も。  まあでもしかし、「腕の中で苦しむ少女を助けようとさらに必死になる少年」という図は捨てがたいので、新木さんのツッコミに説明をくわえた上でどんでん返しできるよう、ちょっと考えてみます。  でもその前に、迫り来る金曜の試験に向けて勉強せねばならないのでひとまず消えます。ラテン語なんて難儀な言語、取るんじゃなかったなあ……面白いけど。  ではではー。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.2844 投稿日 2001年10月4日(木)05時43分 投稿者 新木 伸 >巻島君 >>個人に与えられた時間というのはこんなにも不平等なのでしょうか。  これは言い訳だな。  証明してあげよう。  世の中に、本当に時間のない人というのは、たしかに存在している。  しかし「言い訳をしない人」というのは、本当に時間がなかったとしても、「時間がない」とは口にしない。絶対にだ。  よって、時間がないと口にした時点で、それはどんな状況であっても100パーセント言い訳なのである。  言い訳をして、いろいろとゴマかす性癖の人間の言葉なのである。  Q.E.D.  平等なんてもんがどっかにあるなんていうコドモの幻想は、とっとと捨てちゃいなさい。ぽいっと。  世の中のあらゆることはすべて不平等なの。それ以外の状態は存在しないの。だから不平等でも嘆くことはないの。  みんな自分の取り分のなかで、やるしかないの。  嘆いて愚痴たれてることに費やしているエネルギーは、まるで無駄なの。非生産的なの。  いいがげん、オトナになっとけよ。 >関西のうどん  関西のうどんというのは、噂通り、ほんとツユが「白い」のね。  信じられるかい? どんぶりの底が透けて見えるんだぜ?  なんつーか、醤油ぐらいケチらずにちゃんと使ってくれって感じだよな。あれじゃあ食べた気にならんよね。  いや、関西系のうどんは好きだけど。(^^;  うどん屋でバイトしてたこともあるし。  でも関西系のツユで「ソバ」っていうのは、どうにも受け付けないなぁ。 >魚住君  ドリーとブロギーのあれは、「転」の練習じゃなくって、「気高い」の実践だったでしょーが。  そうじゃなくて、シンデレラのほう。足を踏まれて気絶しちゃうやつ。 >ボーイズラブとか  いいじゃん。需要があって、それに応える供給があるんだから。  立派にエンターテイナーだと思うぞ。  まあボーイズラブ小説を自分が読むかどうかは、別として。 >巻島君 >>少し聞いてみたいのですが、それを金をもらえるレベルに昇華させようという気はなかったのでしょうか。 >>というか、金にならないものを書くという「時間の無駄」をやっていることがよくわからないのですが。  君はオナニーする?  するよね。  なぜする?  生殖行為に結びつかない「時間の無駄」であることは明らかだろう?  リメイクがNGの理由。  元のものがあると、それにとらわれて、完全に一から作り直すことはかなり難しいってことがある。どうしても「手直し」になってしまう。  手直しと一から作ることは別のノウハウなんで、ここじゃやらない。どうせ「手直し」のほうは、最初のバージョンを作ってから、いやってほどやることになるし。  あといま直しているやつ、いったん置いておいて、こっち先にやっといたほうがいいぞ。  そのあとでそっちを手直ししたほうが、ノウハウも身に付いていて効率的だぞ。  あらすじは800字だけね。400字版があったのは、あれは紺野さんのときだけ。 >さつきさん >>「パリジェンヌ(仮題)」  まあいくつかあって――っーか、山ほどあるわけだけど。  まあ大きいところから書いてゆくか。  ヒロインが生粋のフランス人だ。  さつきさん自身は、どれだけフランス人(の都会っ子)に詳しいのだろうか。  お母さんがパリ出身のフランス人だとか、以前ホームステイでパリジェンヌが家に来て一緒に生活したことがあるとか、さつきさん自身がパリへの留学経験があるとか、親戚にハーフがいるとか、まあそういうことであれば問題ない。  または、身近にそういう人がいて、きっちりと監修を任せられるとか。  ただし、弟切さんの指摘していたように、パリの女の子の名前に「リセ」なんて名前を付けちゃうところから、さつきさんには、一般人レベルの通り一遍の知識しかないものと判断される。  ちなみにリセエンヌって言葉がある。パリの女子高生って意味ね。  たいして詳しくないなら、ヒロインをパリっ子にするのは無理です。医学に詳しくないものが、医者が主人公の医学小説を書くようなもんだ。  せめてアメリカ人ぐらいにしとけ。日本人がいちばんなじみの深い外国人はアメリカ人だから、それだったら、一般人レベルの認識でも、そう嘘くさくならずにすむだろう。  2点目。  なんの話なのかが不明。  一行コンセプトが必要ね。  ちなみに「最初にあらすじ」ではなくて、「最初にあらすじと一行コンセプト」だったと思うが。どっかで「最初にあらすじだけ」って書いてたかなぁ?  一行コンセプトというのは、この話がなんの話なのかということを、人に簡潔に説明するとき、どういう説明をつけるかっていう、そういうモノ。一行で説明してみそ。この話がなんの話であるのか。  リセはなにかに憧れて日本にきたのか、そうでないのか。  もし憧れをもっていたとしたら、それは何に対してなのか? 日本人に対してなのか。日本男児にたいしてなのか。それとも英一という男の子個人にたいするものなのか。  その憧れはどうなるのか。失望に変わるのか。期待を裏切られた怒りに変わるのか。  それから最後にはどうなって収まるのか。  それらすべてを、一行に。  それがわからないと、このあらすじのなかに、ごちゃまんといっぱい入れられている、複数の系統の要素のうち、どれが本筋で、どれがうっかり間違えて入れてしまったものなのか、まるで判別がつかん。  以降の話は、それがわかってからってことで。 >紫音さん >>結局何が言いたいかというと「醜くなるというペナルティ自体は弱くないのでは」ということと  魚住さんのこの指摘とかを受けて、僕の最初の意見と統合して、ひとつにまとめてみた。  つまり、「天秤が釣り合っていない」ってことなんだな。  天秤の片方に乗るのが「大事な人の命」なら、もう片方に乗るペナルティは、もっと大きなものでなくちゃいけない。  また、天秤の片方に「姿が醜くなる」を乗せるのであれば、もう片方に乗るものも、それに見合うものにしなくちゃならない。 >西鶴君 >>私は、現実世界での方が刺があるのです。これはもう、確実に。ネット上や、ネット上の延長線にあるオフ会では、猫をかぶっているのです。これはもう、本当に。  いやいや。だから言い訳はしなくていいってば。  「本当に」とか、「確実に」とか、2回も念を入れてくれなくってもいいってば。それが本当のことであるなら、口で言ってもらわなくてもちゃんとわかるってば。僕らも馬鹿じゃないんだし。 >弟切さん >>つないでどこかのサイトへ行って素人の自慰小説を読む、という行為は、とてつもなく面白くないかも知れないという危険性を覚悟の上で読み手自身がそういう行為を選んでいるはずだからです。  いやいや。  これはお客の立場というものを、想定していないぞ。  たとえばお客さんが、わざわざ出かけていって遊園地に行ったとする。  でもその遊園地は、乗り物は改修中ばかりで、ほとんどあそべる場所じゃなかった。  お客さんは、怒るよね。  でもそのお客さんにたいして、「貴方は面白くないかもしれないという危険性を覚悟の上で遊園地に来るという行為を選んだはず」という説得は、通らないよね。  お客さんにとって、小説というのは自分を楽しませて当然のものであって、そうじゃないものはいかんわけよ。  その立場に立つとすると、これは向こうから掛かってくる電話よりも、怒ってしかるべきもの――ってことになる。  だって電話は掛かってくるだけでしょう。  でもインターネットは、「わざわざ自分が繋いでやったのに、こんなつまらんコンテンツを見せるとは何事か」ってことになる。  お客のつもりでインターネットを歩いてはいけない――っていう論理が、どれだけの人に通用するかっていう問題だよね。 >「転」とか  むー。やはり。  すでにプロである榎野さんと中里さんは、もちろん別枠として……。  ただのひとりも、わかっているやつ、いねーじゃんかよ。  まあだからこそ、今現在、こうしてアマチュアをやっているんだろうけど。  皆がわかっていないということは、一元的な説明で済ませようとしていることだけで、充分に、わかる。  あるひとつのパターンの「転」だけを説明して、どうする。  それが「転」のすべてか?  すべての「転」に共通する要素を概念的に言おうとしているようだけど、実際に言っているのは、あるひとつの種類の「転」のパターンだけね。  まあその説明しているものが「転」のうちのひとつでもなかったり、そういう「とほほ」な人もいるようだが……。 >小倉さん >>もう一つ、エイコさんの腕前については、それもそうだと思ったので、旦那さんは勘付いている程度にしておきます。  そうすると、エイコの動機としては、「夫の疑惑を晴らすため。名誉のために」っていうのもくっついてくるね。 >>そういえば、確認するのを忘れていましたが、「わたし、これだけで満足なんです」って自分で言っちゃう無欲なシンデレラと同じだから蛇足なのですね?  ちがう、ちがう。  「そうしてシンデレラは、王子とふたり、幸せにいつまでも暮らしましたとさ」と締めくくらないで、その「幸せにいつまでも暮らす」というのを延々書いていっちゃうのと同じだから、蛇足なのね。  この説明で、わかる?  ここは重要だから、わかるまで質問するように。 >>○エイコさんはどう「有能」なのか?  だから、セールスの口上がうまいことだけが、「有能」ってことなの?  他の種類の有能さは、書く予定はないのかって、そういうことを聞いているわけだが。  冒頭のシーン、まあ数枚ぐらいだと思うんだけど、まさかそれ全部、セールスのシーンに費やすつもりかい?  短編のうちの数枚もそこに費やすのなら、セールスのシーンだけでなく、他の種類の有能さも描かないと、短編としてはエピソード密度が薄すぎ。  すくなくとも、3、4種類の有能さについて示しておかないと、「エイコは出来るOL」っていうことを証明できんぞ?  この話を300枚の長編で書くつもりなら、まずそこでセールスの能力をみせておいて、他のシーンで人の使い方のうまさを描き、そして……とか、あちこちに分散して書いていけるけど、短編じゃそんなヒマはない。  エイコの有能さを定義するのは、この短編ではそのシーンしかないんだから、そこに、ぎゅっと、濃縮しないとならんでしょう。  その冒頭のシーンでもって、エイコが有能であることを、きっちりと読者に印象づけておかないと、「あらゆることに有能なんだけど、料理だけ(家事だけ)はできない女の人の可愛さ」っていう、この話のいちばんの面白みが描けないでしょう。  ちょっとOLとしての有能さを、リストアップしてみなさい。  もうひとつは出てきているよね。 ・セールスの口上。  あと、ほかには?  10や20は出てくるはずだ。 >八神さん >>私は「どんでん返し=状況がさらに困ったことになる」と思いこんでいました。  ああ、なるほど〜。  だから半分きりの「転」みたいな、中途半端なもんばかり出てくるわけかぁ〜。納得。  「さらに困ったことになる」っていうのは、「転」で起きる変化の前振りでしかないのね。そこに続くものがないといけない。「どんでん」が半分回って裏返しになってから、もう半分回ってこないとならない。その部分がいつもすっぱり欠けているから、おかしかったのか。 >>まあでもしかし、「腕の中で苦しむ少女を助けようとさらに必死になる少年」という図は捨てがたいので、  おいおい。  これも、「書いたつもり」になっているぞ?  セラスが苦しむなんてことは、ぜんぜん書いてないよ。君は。  「死に至る呪いが欠けられる」と、「時間制限」ということの2点のみ。  「苦しみを伴う呪いである」ってことは、書いていない。 >藤極堂さん  ひょっとしたら、言葉の認識の違いによって、受けなくてもいいダメージを受けているんじゃなかろうか?  「アマチュア評論家」と「アマチュア作品に指摘を行う人」っていうのは、これは別の存在だよ。  仮に、アマチュア評論家が「寄生虫」であったとしても、「アマチュア作品に指摘を行う人」がダメージを受ける必要はないわけなのだが。  これは、評論と指摘の二つの行為が、別のものであるから。  まず評論とはなにかから、書いていこう。  評論はなぜ行われるのか?  これは極論しちゃうと、「自分の好き嫌いを世の中に押しつけるため」ってことになる。  まあもっと穏やかな言い方にすると、「自分が何を良いと思い、なにを良くないと思うかを世に公表することで、世に働きかける行為」――とかになる。  これってじつは、作家が物を書く動機と、根っこにあるのは同じこと。  「自分が良いと思うこと、いけないと思うことを、皆に伝えたい」  そういう種類の情動ね。  作家はこれをやるために、無から有を生み出すという、きついことを行って、そして作品を世に送り出している。  評論家は、世に出ている無数の作品の中から、適当に選んで、良いものは良い。悪いものは悪い――と、格付けしているだけ。  まあ作家から見れば、自分と同じ欲求を満たすのに、自分たちのしている生みの苦労を味わっていない評論家にたいして、嫌悪感を抱くのはしょうがないわな。こっちはまっとうに苦労してやってるっていうのに、おまえらはなんだ。人の作った物をより分けるだけで、楽しやがって……みたいな。まあそういうひがみの感情を抱くわけだ。  自分が木であったとすると、まるでその樹液をチューチュー吸われているような……そんな被害妄想を抱いてしまう。  評論家というのは、作家の創り出した作品がなければ、存在することもできない。これは確かだ。  その事実をもって「寄生虫」と呼ぶのも、まあ、あながち間違いじゃないだろう。  しかしまあ、「寄生虫はいないでいい。消えろ」というのは行き過ぎだ。  寄生虫だって、なにかしら貢献しているはずだ。  現実の生物界――生態系の中の寄生虫だって、なにかしら、生態系全体に貢献しているものがあるからこそ、生きているわけだ。  じっさい、森に生えている木につく寄生虫(毛虫とか)だって、いないと困ったことになる。ある種類の木々の数が異常に増えたときに、とりついて枯らしてくれる害虫がいなければ、森の木々のバランスが取れなくなる。  作家と評論家の関係では、評論家が評論することによって、読者はどの作家の作品を読めばいいのか判断できる――ということがあると思う。  以上は、評論家に関する話。  こんどはアマチュア作品に指摘する人の話だ。  ここでは「指摘者」とかいう用語を定義することにしよう。  この指摘者だが、活動内容は、アマチュアの作品に指摘をすること。  ああ、べつにアマチュア作品に限らないでもいいのか。相手がプロであろうと、その人個人の求めに応じて、作品に指摘を入れる人であれば、それは「指摘者」だろう。  まあプロっていうのは、自分の作品のチェックを自分でできる人だから、指摘を依頼されることはまずないだろうが。(僕もみやびさんぐらいにしか、チェックは依頼しない。他のすべての人には、「買うのか?/買わないのか?」の二者択一しか迫らない)  この指摘者の動機は、評論家とは違う。そのはずだ。  ある人が、自分の想いを作品に込めて世に出そうとしている。それを可能な限り完璧な形に――最大効率を持った形になるように、その手伝いをするために指摘をするはずだ。  場合によっては、その作品が、自分の好みに合わない(嫌い)な話かもしれない。  でもその本人の書きたいものを汲み取って、それが最大効率を発揮するように、指摘してゆく。  たとえば杉井君の書いた「C☆」とか、あの手の話は、じつは僕は嫌いなタイプの話だ。  まあ、大嫌いといっても過言じゃないだろう。  しかし本人の書きたいものが、「とことんまで汚されぬいて、どん底まで落とされる子供の話」であるとわかったなら、そのための助力と指摘はする。  好みと客観的な指摘とは、切り離して行えるだろうという自信があるから、やっている。  そこまで徹しなければ「指摘者」じゃないと、そう言ってるわけじゃないよ。  自分と波長や好みの合う作品だけを指摘することにして、そうでない作品には手を出さないというスタイルもあるだろう。  それだっていい。  まあ、たとえばこれが、「自分と好みの合わない嫌いな作品は、指摘して手伝ってあげるふりをして近づいてゆき、さんざんコキおろしたあげく、創作意欲を失わせて潰してまわる」とかだったりすると、それは悪質であって、「指摘者」失格だとは思うが。 (それにしたって、「寄生虫」というのとは違うたぐいのことで、その発言でダメージを受ける必要はないわけだが)  藤極堂さんがどういう指摘をしているのかはわからないが、いままでの発言から察するに、「自分と波長の合う作品にたいして、指摘して完成させる手伝いをしようとしていた」――これではないかと思う。  そうだとするなら、「評論家=寄生虫」発言があったとしても、気にする必要はまったくないと、僕はそう考えるわけだ。 -------------------------------------------------------------------------------- ああ、そうだ No.2845 投稿日 2001年10月4日(木)05時45分 投稿者 新木 伸  そろそろ〆切がきっつくなってきたので、ここの書きこみが途絶えるかもしれません。  10/15。  うーん。伸ばしても20日ぐらいまでか。  1日10Pのノルマは、なんとかこなしているから、どうにかなるかなぁ。  もしかしたら、最後のほう、温泉に自主缶詰に行かねばならないかも……。  どうですか中里さん、ご一緒に? (笑) -------------------------------------------------------------------------------- おわび、雑談レス など No.2846 投稿日 2001年10月4日(木)08時01分 投稿者 とんびの羽根  ぎゃあ、中里さんの小倉さんへのレスを飛ばし読みしてるうちにいつのまにか小倉さん本人の文章を読んでたのね、おふたりともごめんなさい。>中里さん、小倉さん  ところでハードでもうけずソフトでもうけるというのはよほどソフトが売れるか、ハードに湯水のように投資できるかでないと無理がありますよ、すくなくとも業界でほぼ独占的地位を占めている必要があります。(それなのに無理してつぶれそうになる会社はいっぱいありますが、セガとか) >さつきさん >天使系  いいなあ、じゃねえ >纏絲(てんし)剄  あ それだっ 10年くらいやってなかったので記憶があいまいに(恥)、まあ転と纏をかけた駄洒落だったのですが、太極拳には素人だってのがまるわかりでした、基本は知ってるんだけど発剄は実のところ全然わかってない(涙)対不起 >サワリの冒頭4動作  起式 − 金剛搗碓 − 白鶴亮翅 − 収式 あで?記憶が  解説どうもありがとう >魚住さん >「横浜ウォーカー」  以前新横浜で降りたとき思わず買ってしまいました、神戸ウォーカー買わないのになあ >天井画  一週間で描けるのかという問題と、生乾きの絵の上から白く塗りつぶすことが可能なのかが気になって没入できなかったです、技法はフレスコ(漆喰が乾かないうちに描く)ではないのでしょうか、でも(転)の場所はそこでいいと思います。 -------------------------------------------------------------------------------- デスクトップのデータを移そうと思ったら No.2847 投稿日 2001年10月4日(木)09時58分 投稿者 唯野教授 CD−ROMドライブがないと駄目だって。真のモバイラーへの道は遠い……。 「視覚情報除外版その2」を課題部屋に置いておきました。私の感受性は今のところあれが限界のように思えます。 -------------------------------------------------------------------------------- プロ根性について。 No.2848 投稿日 2001年10月4日(木)12時33分 投稿者 榎野英彦    うーむ。やっぱり私はプロの作家ではない。ということなのでしょう。  本業を他に持ってるし。  自己満足のカタマリのような小説ウェブに載せてるし(笑)  私の場合「自己満足」が、たまたま他人も満足させることができた。ということだけなのかもしれません。  こんな言い方をすれば新木さんが烈火のごとく怒るであろうことを知りつつあえて言わせてもらえば今の私にとって「小説を書く」ということは「遊び」なんだろうと思います。  私の仕事は、あくまでも本業なんですよ。  奥様と子供二人養ってローン払うのは、あくまでも「本業」の仕事。  なんせ本業は勤続25年に対し作家業は1年しかやってません。  いや、正確に言えば「小説として書いたものに経済的価値が生じた日」から一年しかたってない。ということですね。  私は自分の書いた小説に経済的価値が生じる前から小説を書いてましたから、それ以前から作家ではあったわけです。  本が売れようが売れまいが、本業で食っていけるから関係ない。  それは事実です。でも、その事実から  だから、いいかげんなものを書いてもかまわない。と思うのか。  だから、少しでも面白いものを書こう。と思うのか。  気を緩めるとすぐに浮かび上がってくる前者の意識を抑えつつ後者でありたいと思っています。  遊び、道楽、片手間仕事、  どうして副業を意味するどんな単語も「悪い意味」しかないのでしょう? 本気で今の仕事をするように、本気で読む人を楽しませるお話を書くことは不可能なのでしょうか? 「本気で遊ぶ」ことは「本気で遊ばせる」ことだと思うんですけどね(笑) -------------------------------------------------------------------------------- 道楽とか No.2849 投稿日 2001年10月4日(木)15時57分 投稿者 新木 伸 >榎野さん  道楽っていうのは、本気でやるものではないですか?  本気でやる遊び。妥協なく追求する遊び。  「本気」や「真剣」の要素がない場合は、「趣味」っていう言葉になると思います。  僕の場合、「プロ根性」っていうのは、これは手段になります。  小説を書くという道楽を本気で追求してゆくためには、「作家でごはん」の状態を継続してゆくことが必須条件。  そのために自身に叩き込まなきゃならない必要な手段のひとつ。  それが「プロ根性」です。  まだ完全に身に付いているとは言い難いものですから、こうして、ことあるたびに人にも自分にも言い聞かせて、自分を律するようにしています。  僕は小説を書いていければそれでいいのであって、その目的を果たすためであれば、手段は一切、選ぶつもりがありません。  そして、プロ作家を続けてゆくにあたっては、もらえる金と作品の価値を等価にするという「プロ根性」が必須であると判断しました。  ならば、僕はそれを身につけなければなりません。 -------------------------------------------------------------------------------- >唯野君 No.2850 投稿日 2001年10月4日(木)16時12分 投稿者 新木 伸 >唯野君  情けなや。  わざわざ2回目の足を運んで、本気で五感を全開にしてきて――。  なんだよ。  たったの、あれっぽっちかよ?  まるで話にならんな。  感性の限界だなんて、そんな馬鹿な話があるもんかよ。  人によって、感覚の鋭さの個体差はたしかにあるだろう。  だが健常者であれば、どんな人間の五感だって、もっとインプットされてくる情報量は多いはずだ。個人個人のセンサーの性能が、そんなに違ったりするものか。人間はほぼ同じスペックで製造されているんだ。どこの部分の性能だって、世界最高と最低を比べても、2倍や3倍ぐらいしか違いやしないのだ。  そんな違いは、ないも同じだ。  足りていないのは、訓練だな。  自分の五感から、無意識に向かって流れ落ちていってしまって、そのまま捨てられてゆく生情報を、意識的に拾いあげてリサイクルするための、その訓練。  本当をいうと、足りないのは、集中力と真剣味とやる気じゃないかと――そう言いたいところではあるが、そこまで言うのも酷だろう。  訓練が足りていないことが、これでわかったのだから、あとは自分でなんとかしろよ。  電車のなかだって、どこだって、まわりのすべてを五感で感じ取って描写に変えてゆく訓練。――できるはずだぞ?  五分でも、一分でも、五秒でも――そんな細切れの時間であっても、ほんのすこしの時間があれば、五感の中からひとつぐらいを拾いあげて、心の中にメモするぐらいのことはできるはずだ。  そうやって、数を積み重ねて、五感から生情報を拾いあげる訓練をするのだ。  そうすりゃ、おのずと君の言う「感性」とやらも磨かれてくる。  いままで磨いたことがないのだから、いまの君に「感性」がないのは、それはあたりまえだ。 -------------------------------------------------------------------------------- 考え中〜 No.2851 投稿日 2001年10月4日(木)20時41分 投稿者 小倉善哉  さて、と。いろいろ考え中ですー。 ○OLの有能さについて  うーん。一応、OLでありますので、何とか色々でてきましたよ。でも、「有能な人」がどういう人か考えていくうち、「自分と正反対の人」を思い浮かべればいいってわかったとき、ちょっと淋しかったです。くすん、どーせオイラは無能OLだよー。事務所のごくつぶしだよー(爆)  って、そんなことはどうでもいいのであった(恥) 次々いきましょー。 ●セールスの口上について  ・商品のセールスポイントを把握している。  ・納期状況・技術サービス等、商品以外の所で、自社に何が出来て何が出来ないかを把握している。 ●接客マナーについて  ★敬語について  ・尊敬語・丁寧語・謙譲語の違いを把握している。  ・社外の人に自社の人間をする場合、きちんと社長でも呼び捨てにできる。  ★挨拶・お辞儀について。  ・最敬礼・敬礼・会釈等の使い分けが出来る。  ・挨拶の口上を言い切ったあとに、きちんとお辞儀ができる。  ★お茶だしの作法について。  ・お茶出す相手の順番を偉い人順にできる(座っている位置で誰が偉い人か判断できる)。  ・緑茶は器の7分目くらいしか注いだら駄目とか、お茶を出す準備段階での作法が出来ている。  ・お茶を出す時の作法ができている(失礼いたします等、一言、添える等)。  ★その他  ・指をささない。指を閉じて、手全体と腕で、方向を示す。  ・歩く時は絹糸一本の上を歩くようなイメージで、自然な歩幅で歩く。書類を持っている場合は左手に持ち、書いてある面を内側にする。  ・笑顔を絶やさない。  ・清潔感のある服装・化粧をしている。  ・お客様を待たせない。  ・口調がハキハキしている。 ●事務処理能力について  ・共有キャビネットの中身等、何処に何があるか把握している。  ・報告書類等をわかりやすく作ることができる。  ・書類の優先順位を瞬時に判断が出来る。  ・処理能力そのものが早くて、しかも、的確。 ●その他(メンタル面等)について ・思考の切り替えが上手(失敗しても、落ち込む暇を自分に与えない、とか) ・感情のセルフ・コントロールが出来る(嫌な客でも客は客ー。嫌な上司でも仕事は仕事ー) ・体調等の自己管理が出来る。 ・記憶力がいい(お客様の名前と顔を一度見ただけで記憶できる等)。 ・時間厳守できる。 ・面倒見がいい。 ○蛇足について  んーと、蛇足の意味、分かりました。  って、簡単に書くと、「本当に分かったの?」って突っ込まれそうなので、もうちょっと補足説明します。  4分割とか16分割とかを見ると、ラストでエイコさんが「これからはちゃんとご飯作ろう」って思うのですが、スクランブルドエッグを旦那さんに作ると約束した時点で、実はエイコさんはそう思ってるんですね。  だから、それ以後の「調理シーン」と「決意表明シーン」は蛇足である、と、そういうことなのですね?    しかも、中里さんが危惧していた「スクランブルドエッグを作ると決意だけでは、向上心が感じられないのではないか」という件についても、降した時の夫婦の会話では、ちゃんと旦那さんがフォローしているのですよね。だから、ここで終わっても、問題ナッシングなのです。むしろ、ココで終わらないと、いけないんですね。なるほどなあ(…すぐに気付こうよぉ、ねえねえ!>自分) ○転について  ううむ、言葉が足らなかったのは自覚してるんですよねぇ。デジカメ付携帯電話のCMで、久し振りの友人(らしき人物)から声をかけられて、誰だか思い出せない男性が出てくるやつ、ありますよね。あれの転って「デジカメ付携帯電話を使って、共通の友人であろう人物に、目の前の男の名前を聞く」という展開になるのだと思うのですが、「登場人物の考え(もしくは状況)が変化するキッカケ」じゃないですよね。 起 見知らぬ男性に親しげに声をかけられる主人公。 承 男性の話から、どうも同級生であるらしいことが分かり、誰だか分からないままに思い出したフリをする主人公。 転 思い出せないのが気持ち悪くて、デジカメ付携帯電話で男性の写真を撮り、こっそり共通の友人であろうと思われる人物にe-mailで「こいつの名前知ってる?」と聞いてみる主人公。 結 e-mailの相手から「鏑木だろ」と返事が来るが、読めなくて、結局、男性が誰なのか思い出せない主人公。  「起」が「分からない(思い出せない)」で、「結」が「やっぱり思い出せない」なので、状況の変化は、一見、ない。  むむむむむ。なんじゃこりゃ? どういう「転」なんだ?(悩)  ああそうか。これって、「状況を打開しようとした行動」が「転」になってるのですね?    「こういう場合の転も含めた『転とはなんぞや』という問いかけに、どうやって答えればいいんだー」と頭を抱えていたのですが、そういえば榎野さんや中里さんの発言の中に、答えがあったのでした。あ。そうか。どんでん返って180度回転じゃなくて、360度回転になっちゃったのかな、さっきの場合って。それはそれで、愉快ですね。  むぅうう。そして、我々は、他にも「転」パターンを探していかなければならんのですな。精進精進。 ○今後のこと  さて、これからどうしましょう(困) ○レス >とんびの羽根さん  いえいえ、そんな、めっそーもない(><; <おわび  てか、以前、小倉もやっちゃいましたわ、それ(爆) いやん。  ふむう。じゃあ、ソフトで儲けるのわ、やめときます。ソフトでももうけようとしている、に路線変更しましょう。 <うどん話  伊勢うどんを初めて食べたとき、すんごくびっくりしました。うどんにコシがないんです。ほうとうのように柔らかいんです。箸でつまむと、ぷちって、ちぎれるんですよ!  その上、つゆは、真っ黒で。  「しょうゆ? これは、生醤油なの?」って真剣に悩むくらいに真っ黒なんです。  でも、食べてみたら、そんなに塩からくなくて、「甘辛のサラリとしたタレ」って感じでした(どんなんじゃい)。  伊勢へ行かれる機会がありましたら、ぜひともチャレンジしていただきたいですね(笑)  ちなみに、、小倉はやっぱり、うどんは、きしめんが一番好きです。見た目、一反もめんみたいだし(なんじゃそりゃ)。 -------------------------------------------------------------------------------- あ、なるほど No.2852 投稿日 2001年10月4日(木)21時48分 投稿者 中里融司  小倉さん、なるほど。決意表明に旦那さんのフォローで、大団円という形にもできますね。ご夫婦ゆえ、二人で補いながら、ゆっくりでいいから進んでいこうよ、とするのもいいかも。何も『転』とは、大きな事件が起きる必要はないと思いますから。要は、状況の変化と、それに伴う主人公の変化。物語全体が、目標達成に向けて大きく動くことですものね。    いま、歴史上の超有名人の伝記小説を書いているのですが、こういう実在の人を描いてみるのも面白いものです。実際、起承転結があるので。人生にもクライマックスが来るということを改めて実感。こういう仕事も、自分の執筆にプラスになりそうです。無論、自分なりの意味づけをしつつ、変化を描いていくわけですが。  実在の人(英雄がかった人の方が、転機があってよさそうです)の人生を、年表をつくってみるとそれがよくわかります。起承転結の勉強になるかも。教材に使われる本人は、不本意かも知れませんが。  新木さん>自主缶詰、行かれるなら日程にもよりますが、ご一緒しまっせ。今月の後の方なら、特に予定は入ってなさそうですし。また資料担いでいくことになりますが。 http://www.chaldea.ne.jp/nakazato/ -------------------------------------------------------------------------------- 立待月の翌晩は居待月[いまちづき] No.2853 投稿日 2001年10月4日(木)23時41分 投稿者 弟切 千隼 病院へ検査に行ったら、検査のために打たれた鎮静剤が効き過ぎてへろへろの弟切です。 鎮静剤のせいで検査時の記憶が一部吹っ飛びました。病院からの帰り道は足もとがおぼつかなくて道端に倒れそうになりました。まだ脳がしびれている感じでいつもにも増してぼけています。 検査で体調を崩したら本末転倒ですよねえ。 でもきっとこういう経験も小説のネタになる、と前向きに考えましょう(^_^) そんな訳でとりあえず今日はレスのみです。 新木さんへ > > 自慰小説の話続き ネットの中にいる人たちを「お客」と考えれば、おっしゃる通りですね。 弟切は、ネットの中にあるものが玉石混交なのは当たり前だと思っていまして、本当に必要な情報や自分が楽しめることを探すには、膨大なくず情報を掻き分けて見つけだすのが当然だと心得ていました。けれど、ネットにいる全ての人がそうだとは限りませんよね。 榎野さんへ > 「趣味」と「道楽」の違いは、本当に本気でやるかどうかだ、と聞いたことがあります。 「道楽」でお金が稼げるのは最高ですよ(^_^) -------------------------------------------------------------------------------- どうも耳が痛い話題だ…… No.2854 投稿日 2001年10月5日(金)02時32分 投稿者 とんびの羽根 >「趣味」と「道楽」の違いは、本当に本気でやるかどうかだ 家族を養ってる本職の仕事すら本気だとは言う自信がないなあ だからひらなんだろうけどね 季末報告書作成のためこの連休は休日出勤だけどぼやいてる場合ではない 日曜休めるだけでもありがたいものかな 必死の努力してない人間のほうが食えてるのが申し訳なく感じます -------------------------------------------------------------------------------- 短編蟻地獄 No.2855 投稿日 2001年10月5日(金)03時15分 投稿者 さつき 新木さん、魚住さん、弟切さん、早速の指摘ありがとうございます。 まずはリセ→リゼと改名します。 ・リゼ→フランス人について。  もともとパリジェンヌがヒロインの話を書きたかったので、フランス、得にパリ関連の書物はいくつか目を通してました。いや、興味本位でフランス関連の本を手にとって、それでパリジェンヌを書きたくなった、というのが正しい順序で。  しかし根本的な知識が全然なってないことを、今回の「リセ」の一件で思い知らされました。    アメリカ人くらいにしとけ、とのことですが。  ど〜してもパリジェンヌが書きたいんです。  先日パリについて本を書いている教授の研究室におじゃまして、フランスの事を色々と聞きました。で、現代のパリの若者について良く知っているというフランス人の先生の名前を教えて貰いました。  昨日その先生の研究室を尋ねたら留守でしたので、今日改めて行って色々と聞こうと思ってます。  ――が、ダメでしょうか?  やはり数時間、ひとりのフランス人と顔を合わせた程度の経験では、嘘臭さはなくならないのかもしれない。     ・一行コンセプト >「最初にあらすじだけ」って書いてたかなぁ?    2610で書かれてました。  で、一行コンセプトですが、   「母親の祖国を見ようと日本にやってきたパリジェンヌ・リゼが、日本人の付和雷同さに嫌気がさすも、青木英一という人間を気に入る話」  もっと上手くまとまらないものか……。  フランスでは「日本人はその付和雷同さゆえにあれだけの経済発展を遂げたのだ」とか言われていて、一種の偏見になっているんだそうです。  でもリゼにとっては母親の母国である国ですから、「母さんもフランスになじんでるわけだし、きっとそんなことはないだろう」と思っていたんです。で、日本に来たわけですが、彼女は日本人のそう言う付和雷同な部分を見てしまう。  それで「ああ、なんだ、母さんが特別だっただけで、やっぱりこんなもんなのか。あーあ」と嫌気がさします。  でも、そこで「日本人のひとり」としか見られていなかった英一くんが、彼女のそんな「日本人のひとり」という認識を逸脱するような意外な行動をとる、もしくは意見を言う。それをみてリゼは「あ、こーいうやつもいるんだ。日本人は付和雷同ってのも一面なのかもしれんし、日本人全体はともかくとして、こいつ気に入った」。となる。  日本人ではなく、そこではじめて「青木英一」を見て、気に入る。  それが書きたいんです。  この時点で「祭りを見て日本人の集団嗜好も悪いところばかりではないと思い直す」や、不良に向かって叫ぶ「外人だとか云々」なんてのもコンセプトと矛盾してるし。  まあ、祭り自体は、リゼが英一を気に入った後で、「さあ今から日本の良いところを見せてやる」みたいな感じで使うのも悪くないかな、とは思いますけど。いや、やっぱり悪いか?  これについては今日、起床してから考えます。  あ、ちなみにリゼは英一に惚れてはいません。言葉通り「気に入った」んです。  ラストのキスでそう思われたのでしょうが、あれはいわゆる「フレンチ・キス」ってやつで、友達同士のキスなわけで。……説明不足ですね。  ラストにこれが使いたいというのも、ヒロインをフランス人にしたい理由の一つです。  それでは一端床につきます。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.2856 投稿日 2001年10月5日(金)06時03分 投稿者 新木 伸 >小倉さん  セールスのことと、接客マナーとか。  敬語、挨拶、言葉の選び方、お茶だし、歩き方、笑顔、化粧。  ま、そんなところだろう。  じゃあその接客シーン。  その全部の有能要素を、ひとつも余すことなく、原稿用紙1〜2枚にすべてぶちこむのだ。文庫本でいうなら、1ページの2/3ぐらい。  それができれば、その1〜2枚は、金を払ってもらえるものになる。  僕だったら、まず接客していて、うまく話をとりまとめるエイコ。ここに2枚。  続く1枚をもって、ショールームの裏で契約書類のとりまとめをしている場面に移って、そこで職場の仲間を登場させて人間関係を描く。  ここで事務処理能力についての有能さのことを、ぜんぶ投入するわな。ここでまた2枚。  あと「嫌な上司」っていうのを、ここで出すか。さもなければ、他の新人あたりがつかまってしまって大変な「困った客」をピンチヒッターで対応するために、出ていくことになるとか。それをまとめてきたエイコが戻ってきて、皆に囲まれて信頼されていることなんかを書く。  最後のヒキは、旦那との楽しい夕食(なにか誕生日だとか、記念日だとか、そういうのでもあるのだろうか)のために、定時で会社をあとにするエイコ――って場面だわな。  仕事が残っているのに定時で帰ってしまうのではない。山ほどの仕事をすべて終わらせて、それで悠々と帰ってゆくのだ。このあたりはエイコのキャラを立てるところだから、台詞や仕草の描写多めで、やはり2枚ぐらい。  合計6枚。文庫本でなら、4〜5ページってところか。  どんな小さな部分構造でも、起承転結がないといかんから……。 起・見事に接客しているエイコ。 承・うまく商談をとりまとめる。 転・事務処理をしていて、「なにか」がおきる。うまく処理してみせるエイコ。 結・職場でも皆から頼られているエイコ。しっかり定時に退社。  こんなところか。  ここでのコンセプトは、「有能なエイコ」。  ここは起部の、さらに「起」の部分ね。  次の作業は、この「起」だけでなく、「起部」全体のプロット出しになる。  いま書いた「起」の部分は、あれは「僕がやるなら」ってことだから、小倉さんの独自の路線でやってくれたまえ。 起 職場では有能なエイコ。 承 家に帰ると、言い訳をして料理をしない人になってしまう。クッキング・マシンを壊してしまうエイコ。 転 自分をアテにしない夫と言い合い。 結 修理が終わるまで料理を作ることになってしまう。  プロットを立ててみる「起部」というのは、ここの部分のことね。  ここを可能なかぎり、細かく割っていって、プロットにしてみよう。それができたら、おいおい「承転結」についてもやってゆくけど、まず「起」から。  目安としては、完成本文の原稿用紙1枚に付き、箇条書きのポチ(・)が4〜5個ぐらいか。箇条書き全体の文章の量としては、完成本文と同じぐらいか、その2分の1ぐらいの文章量になるかなぁ。  ちなみにここの部分の想定枚数を15〜20枚だとすると、ポチは60〜100個ぐらいなものかな。 >蛇足とか  蛇足の説明は、その通り。  ただ実際に話を書くときには、もう、ほんのちょっとだけフォローはしておく必要があるかもね。  幸せになったシンデレラのお話でも、「こうしてシンデレラは、王子様と幸せに暮らしましたとさ」――とか、そういうのが一行はいるでしょ。  これと同じで、「スクランブルエッグつくるの」と約束したエイコが、ちゃんとほんとうに作ったんだよ、ということを読者がわかって、安心するような、なんか一行でもいいからフォローは必要だろう。  じゃあないとすっきりしない。読後感が安定しない。  何万人いる読者のうちの何パーセントかは、「ほんとうに作ったのかぁ? いま口約束しただけじゃないのか?」とか思うかもしれないし。 >デジカメのCM  最近、テレビは見る暇ないんで、それ見たことはないのだが。 起 見知らぬ男性から親しげに声をかけられる。 承 どうも同級生であるようなのだが、名前が思い出せない。 転 デジカメ付携帯電話で男性の写真を撮り、共通の友人であろうと思われる人物にe-mailで聞いてみる。 結 e-mailの相手から返事が戻る。主人公は鈴木という名前だった。いかにも最初から覚えていたかのように、「鈴木〜」と言って男性の肩を抱く。  こうして結の部分を妙にヒネらずに、ごく普通のストレートな展開にしてしまえば、わかりやすくなるのでは?  ただこれじゃ面白くない。こういう「結」があってしまうと、話に「ちゃっかりして、しっかり者の主人公」という意味がついてきてしまう。  それは本筋じゃないでしょ?  これはCMなんだから、そのもっとも重要なコンセプトは「デジカメ付き携帯電話は便利ですよ〜」であるわけだ。  いちばんのヤマ場は、もちろんその、「デジカメ付き携帯電話を使うところ」。この便利な道具があれば、この困った状況を打破できるわけだ。  ここをいちばん視聴者に印象づけなくてはならない。  だから「結」の部分の、返事が戻ってきてからの一連の言動は、はっきりいって「蛇足」。  蛇足だから、なるべく短く済ませようとして、この形になったのかもしれない。  返事はもどらなけれはならない。じゃないと話が終わらないから。  でもその返事が「読めなかった」というこの形が、いちばん短く終わらせられる形であることは間違いない。  でもひょっとして、このCMは失敗している可能性もある。  オチが利ききすぎていて、それが頭につきすぎちゃって、便利なデジカメ付き携帯電話の印象が飛んじゃっているかも。  まあ見ていないから、なんともいえんが。  オチの印象の強さなんて、俳優の演技やら、そのときのBGMの鳴らしかたやら、いろいろな要素でいくらでも調整が利くところだし。 >弟切さん >>ネットの中にいる人たちを「お客」と考えれば、おっしゃる通りですね。  ええーっ? じゃあ弟切さんは、HPに来る人とかを、いったいなんだと思っていたわけ?  これは、ちょっと聞いてみたいぞ。  そういえば、前に八神さんのHPの作りの不親切さとかを指摘したこともあったなぁ。  あれも訪れる人を「お客」と考えていないことからくるものだったわけだが……。  自分が招く側になったときには、訪れる人をお客として扱う。  そして自分が客側になったときには、お客面をしない。  それが物事をスムーズに動かすための秘訣とみるが。 >さつきさん >>ど〜してもパリジェンヌが書きたいんです。  よし、わかった。  じゃあまず、あらすじとかの直しに入るまえに、「パリジャンヌ」について熱く語ってもらおう。  「外人の女の子(アメリカ人とか)」ではダメで、どうしてもパリジャンヌでなくてはならないということなのだから、それだけのものがあるのだろう。  それを見せてもらう。  この話、たぶん50〜60枚ぐらいになるんじゃないかと思う。  もう少し短いかな? まあ長くても60枚は越えないだろう。  とりあえずその枚数分、パリジャンヌのことについて書いてきてくれ。  書く内容はなんでもいい。君の書きたいパリジャンヌのことであれば。  そうしたら課題部屋にアップするように。  べつに期日は定めない。  まあ原稿用紙60枚程度であれば、2時間ぐらいで書けると思うが……。  取材してからでもいい。  パリジャンヌでいくかどうか。  ダメかどうかは、僕じゃなくて、それにチャレンジしたうえで、君が決めることね。 -------------------------------------------------------------------------------- >さつきさん No.2857 投稿日 2001年10月5日(金)06時44分 投稿者 新木 伸 >さつきさん >>「母親の祖国を見ようと日本にやってきたパリジェンヌ・リゼが、日本人の付和雷同さに嫌気がさすも、青木英一という人間を気に入る話」  おお、そうだ。忘れてた。  この一行コンセプトなんだけど、筋が通ってないぞ。  日本人の付和雷同さに嫌気がさすところ。  そこまでは、いい。  でもそのあとは、なに?  日本人に嫌気がさして、それが片づいてもいやしないのに、青木英一という個人を気に入って、それで話は終わり?  おいおい。  こんな尻切れトンボの話を、金を払って読まされたなら、読者は怒りだすぞ。  たしかに、ボーイミーツガールの話というのものは世に存在している。  でもそういう種類のものを書くのであれば、わざわざ、母親の祖国に夢を抱いて訪ねてくる女の子とか、その夢が破れてしまって失望する展開とか、いらんでしょう? >>日本人ではなく、そこではじめて「青木英一」を見て、気に入る。 >>それが書きたいんです。  ある集団の中の一員としてでなく、個人として人を見るようになる。そして気に入る。  ――そういう部分に書きたいものがあるなら、たとえば、こういう話もできる。  親の仕事の都合で、東京から、大阪に引っ越さなければならない主人公がいた。そこで東京の人とは違う大阪人になじめない主人公は、まわりの人々をだんだんと嫌いになっていってしまう。まわりのみんなを一人一人の人間としてではなく、「大阪人」というレッテルを張ってすべて嫌うようになってしまう。  でもそんな状態は、あるひとりの人物によってうち砕かれる。そして主人公はその人に感謝する。それをきっかけに、他のみんなもひとりひとりの人間として、もういちど見ることができるようになる。  ――みたいな展開の話のほうが、よりストレートだよね。  いまの一行コンセプトでは、リゼは自分から能動的に日本にやってきているのね。  そこには目的と動機がある。  日本へ抱いている夢とかね。  そしてそれが破れてしまって、日本人を嫌いになるという展開がはいりこんでいる。  なら、その展開にはちゃんと片を付けなきゃ。  決着を付けて、きちんと幕を引かなきゃ。  君が書こうとしているモノはともかくとして、話を読んでいる読者は、そこに流れているお話がどこに行き着くのか、そっちのほうを見たいんだから。  もしその流れが本筋ではないというなら、はじめから出さないことだ。  リゼは夢を持って日本へはこない。  だから夢が破れるという展開もない。  そういうことなら、テーマを誤誘導してしまう余計な流れは発生しない。  書きたいものの本筋はなにか?  それに対してストレートな話にしておかないとならん。  ――で、書きたいものは、いったい、どこなの?  リセが夢を持って日本にくるところ?  集団のレッテルを張って人を色眼鏡で見るのではなく、人を個人として見れるようになるという、そのところ? -------------------------------------------------------------------------------- 女郎花を「じょろうばな」と読んだバカ No.2858 投稿日 2001年10月5日(金)13時16分 投稿者 巻島翔史  とっ早くいきましょう。短編提出です。 一行コンセプト 「かつて東京からこの地方都市に引越してきた少女が、東京に憧れるあまり上京しようとする少年を必死でやめるよう説得するが、少年は振り切って上京し、数年後、ばつが悪そうに帰ってくる話」 タイトル「カントリーライフ(仮)」  日本海側の県の、とある小さな地方都市。  高校3年の貴子は、進路指導室の横を通った時、友達の圭吾が東京の大学に進学したいと話しているのを耳にする。本人に直接問いただすと、圭吾は東京への憧れとこの町の田舎くささへの失望を口にし、さらに東京で就職してこっちには帰ってこないつもりだという。  貴子は、中学進学と同時に東京からこの町に引っ越してきたのだが、それゆえ東京の空気の汚さ、人の冷たさを知っていた。そんなところへ圭吾に行って欲しくなかったのだ。  貴子の、圭吾を説得しようとする日々はしばらく続く。しかし圭吾の東京への憧れは思いのほか強く、いらだった貴子は思わず、今まで恥ずかしさのあまり、あるいは今の関係さえ崩れてしまうのでは、との恐れから言えなかった自分の圭吾に対する恋愛感情を告白してしまう。  圭吾は逡巡し、返事を明日にしてくれと貴子に頼む。そして翌日、圭吾は謝罪の言葉を口にする。自分はそれでもどうしても行きたいんだ――と。  悲しみと怒りがないまぜになった貴子は、圭吾を平手で打ったあと罵倒し、そのまま走り去ってしまう。2人はそのまま一度も話すことなく、やがて圭吾の出発する前日を迎えた。  圭吾から電話があった。明日出発なんだ、と言い、それからはひたすら謝罪の言葉が続いた。貴子は切なくなってきて、泣きながら、素直に応援してやれなくてごめんね、と謝る。その会話以降、2人が話すことはなかった。  数年後。貴子は駅で偶然圭吾に会う。ちょうど戻ってきたところだった。ばつが悪そうに頭を掻く圭吾に、貴子は嬉しそうに笑いながら皮肉を言うのだった。  東京在住の人、気を悪くしないで下さいね。悪意ないのです。 以下雑談。 さつきさん>  英一がオタクだ、って言われる前振りがわかりません。つまり何オタクかわからんのです。 うどんの話>  俺から言わせてもらえば、あんな汁の黒いうどんなんて食えるか、という感じです。一年も食ったら糖尿になるんじゃねえかという量の醤油……  というか、質問なんですが、関東のうどんでも食べるときは汁飲むのですか? こっちでは割と飲みますね。全部でもないけど。  ちなみに俺はきしめんは好きです。あれが俺の東の限界。 >金にならないものを書くという「時間の無駄」  いやですね、俺が言いたかったのは「金になるかもしれないものを、そうしなかったのはなぜか」ということだったのです。  オナニーはどうやっても金にはならんでしょ。男の場合は。 >平等なんてもんがどっかにあるなんていうコドモの幻想は、とっとと捨てちゃいなさい。  それを「大人になることを拒否するため大学に行った(モラトリアム行為)」俺にいいますか(笑)、新木さんは。  それはさておき、その理論でいくと日本の現在の運動会はコドモじみているといえますな。なんたってかけっこでは順位つけないんだから。 >インターネットとお客  ネットのいいところは、自分で情報を取捨選択できるところでしょう。見たくなければ見ない。そういうことです。  思うに、自分で取捨選択できるということは、つまらん小説を読まされたのだとしても、それはその小説を選択してしまった利用者に責任がないともいえないのではないでしょうか。  根本的には、つまらん小説をそのサイトに載せた管理者(作者)が悪いのですけれどもね。あるいは、コンテンツに対する注意書きが不足していた場合なんかも。クリックする前に何らかの情報提供はあってしかるべきでしょう。  注意書きを読んで、なおかつスカを食わされた場合。利用者にも選択した責任というものがあると思います。    ほいでは。 -------------------------------------------------------------------------------- 無料でネットできるって幸せ。 No.2859 投稿日 2001年10月5日(金)15時46分 投稿者 さつき 大学から書き込んでます。 >とりあえずその枚数分、パリジャンヌのことについて書いてきてくれ。 わかりました。チャレンジします。 あと、いましがたフランス人の先生の研究室を尋ねたんですが、今日はもう帰宅するとのことでしたので、来週の火曜もしくは木曜に再度たずねに行くことをOKしてもらいました。よかった・・・・・・。 見たこともない先生の研究室のドアをノックしたときは、さすがに緊張しました。 というわけで、帰宅後書き始めますが、アップは早くても来週の火曜以降ということで。 一行コンセプトについては、時間がないので帰宅後に。 -------------------------------------------------------------------------------- 居待月の翌晩は寝待月[ねまちづき]または臥待月[ふしまちづき] No.2860 投稿日 2001年10月5日(金)20時44分 投稿者 弟切 千隼 よほど体に合わない薬だったのか、鎮静剤の後遺症から立ち直れていない弟切です。 頭を持ち上げているとふわふわして気分が悪いので、今日もレスのみです。とりあえず休養して、寝ながらあらすじを考えておきます。 新木さんへ > > ネットの「お客」 すみません。私の言葉が足りませんでした。説明します。 私自身は、ネットのサイトを見に来てくれる方々をお客さまだと思っています。 しかし、ネット内を見て回っていると、読み手のことを全く考慮していないとしか考えられないページも多いですよね。見に来てくれる人たちをお客さまだと思っていれば、何とか見てもらいやすいように考えるはずです。全てのページ運営者がそういう考えを持っているのが理想とはいえ、現実にはそうはなっていません。 私は、現実問題として、そういう「見に来てくれる人たちを『お客』だと思っていない」ページの運営者もいると言ったつもりでした。 まさか、そういうページ運営者の方々一人一人に注意して回ることも不可能ですものねえ……。 けれども、自分の前の書きこみを読み返してみると、あれでは私がお客だと思っていないとしか読み取れませんね(^^; 言葉足らずですみませんでした。 ただ、それでもなお、ネットに公開する内容に自慰的なものを全く載せるな、とは、私は言い切れません。「この人は、ここでこういう形で表現するしか自分の存在を確かめる術が無かったんだろうなあ。これを禁じられたらこの人は廃人になってしまうかも知れない」と思える内容をネットで公開している方が、たまにいるからです。そういう方に自慰的な内容を全く書くな、とは、私は気の毒で言えません。 もちろん、積極的に肯定はしません。自分がページを運営するとしたら当然「お客さま」のことを考慮します。ある程度は−あくまである程度は−自慰的な内容のページを黙認してあげていいのではないか、と思うのです。 さつきさんへ > 主人公をパリジェンヌにしたいなら、フランスの言語や文化についてよくわかっていない今の段階では、とりあえず名前は未定にしておいた方がいいのではないでしょうか? 私見ですが、「リゼ」という名前もフランス人女性の名前としては不自然です。フランス語は綴りの中に"e"があっても発音しないことが多いので、「リゼ」のような「エ段」の音が入る名前は少ないのです。 (むろん、エレーヌElaineなどの例外はあります) フランス人は母国語のフランス語に対して非常に保守的で、日本人から見ると信じられないようなちょっとした言語の乱れも許さないといいます。 私が聞いて驚いたのは、フランスでは男でも女でも生まれた子供に付けられる名前が国によって決められているということです。「男の名前はこれ、女の名前はこれ」という一覧表が役所に備えつけられていて、この一覧の中にない名前は付けるのを許されないというのです(*o*)! これでは、名前に多様性などあるはずもありませんよね。外国語に影響を受けたハイカラな(死語?)名前も生まれようがありません。 道理で、フランス人の名前ってシャルル(男)とかジャン(男)とかマリー(女)とかシモーヌ(女)とか、似たような名前ばかりわんさとある訳です。 ただし、フランス人ぽくはないけれどどうしても付けたい名前があるなら、逃げ道はあります。 フランス人に限らず、欧米人は名前の種類が少なくて同名の知り合いが複数いることが多いので、呼び分けるために愛称が発達しています。愛称に関しては国の規制などというものはありませんから、好きなように付けることができます。 フランス人ですと、有名ブランドの「シャネル」の創設者ココ・シャネルCoco Chanelの「ココCoco」というのが愛称ですね。ココ・シャネルの本名はガブリエル・シャネルGabrielle Chanelです。 この人の場合はあまりにも有名になり過ぎたので、フランスでココCocoといえばココ・シャネルを指すようになってしまいました。このような有名人の愛称を使うのは、よほど意味がない限りやめた方がいいですよね。 -------------------------------------------------------------------------------- 愚痴をこぼしていたら No.2861 投稿日 2001年10月5日(金)21時49分 投稿者 とんびの羽根  魔法のように仕事がなくなってしまいました、有能なる後輩がわしの仕事を助けてくれたのであるが、こんな美味しい話があっていいのだろうか、読者は金を返せというにきまっているぞ??? >付和雷同 (by さつきさん)  「自分に定まった考えもなく、みだりに他人の説に賛成すること」三省堂新国語中辞典 付和雷同することはある、たしかに、でも付和雷同してもらったことないなあ  リゼが幻滅した光景は質問しない生徒たちですね、 >授業中、教師が生徒達に問いを投げかけても、生徒達は誰も意見を述べようとはせず、教師自身それを何ら意に介することなく授業を続ける姿  これって付和雷同でしょうか?これをリゼがみてああやっぱり付和雷同だったと思うわけですよね。わたしには、教師の説について賛成も反対も一切しない生徒と、それをよいとも悪いとも感じない教師が見えますけど。 >フレンチキス  新国語中辞典には載ってなかった けち>三省堂  「舌を使った熱烈なキス」研究社新英和中辞典 うーんわたしの記憶ではもっと違った意味(変態な)だったのだが…… -------------------------------------------------------------------------------- >巻島さん No.2862 投稿日 2001年10月5日(金)21時54分 投稿者 小倉善哉 >巻島さん いろいろ質問ですー。 ●質問1  貴子さんからの告白の返事、圭吾君は謝ってますが、それは何故ですか? 圭吾君は、貴子さんのことをどう思っているのですか? 本当は、貴子さんのことが、好きなのですか? ●質問2  ラスト、どうして、圭吾君は都会から戻ってきたのですか? 都会に負けたからですか? それとも、都会に出たことで田舎の良さが分かったからですか? ●質問3  同じくラストの貴子さんの「皮肉」って、具体的にどんな皮肉ですか? 「ほーら、やっぱり私の言った通りじゃない」で、正解ですか?  えと、質問1〜3の答えを以下のように仮定します。  「1 好きだけど、『都会に行きたい圭吾』と『都会に行きたくない貴子』では一緒にいられないので付き合えない。だから、謝っている」  「2 実際に都会に出たことで都会の悪いところが見え、田舎の良さが分かったから、帰ってきた」  「3 やっぱり私の言った通りだったじゃない」  で、それを踏まえたうえでですね、さらに、質問なのです。 ●質問4 貴子さんが主人公(視点保持者)のようですが、全編を通して貴子さんが言いたいことは、圭吾君が出発する直前の「素直に応援できなくてごめんね」なのか、ラストの「皮肉」の「やっぱり私の言ったとおりだったじゃない」なのか、どちらですか。  いや、一行コンセプトを見れば後の方だろうなとは察しが付くんですが、どうも、何だかしっくりこなくて。圭吾君の出発前に素直に応援できなくて「ごめんね」と謝っているってことは、ここで、貴子さん、都会に行く圭吾君を認めちゃってるように見えるんですよ。  だから、ラストの数年後のシーンが、しっくりこないんですね。「何で貴子さんそこで圭吾を受け入れちゃうの! あんたをフッた男でしょ! そんでもって圭吾、あんたは、自分を想う女の子を振り切ってまで、憧れた土地に出て行ったんでしょう!? 数年くらいで戻ってくるんじゃないよっ! もう一度行って、戦ってこいっ! 貴子さんも、本当にイイ女なら、殴ってでもそいつを立ち直らせなさいよね! んで、笑顔で送ってやんなさい!」と私の中の「誰か」が言います(笑)  これは多分、「何で圭吾君が都会から戻ってきたのか」が分からないからでもあるかと思います。  東京へは、進学にいったんですよね、圭吾君は。数年ってことは、4〜5年ってところですか。  「そうか…。就職、見付からなかったから帰ってきちゃったんだね…(ほろり)」とか、そんなことを思いました。  いっそ圭吾くんを主人公(視点保持者)にして、東京に行ってもらう、というのはどうですか? どうして戻ってきたのか、実際に見せてもらわないと、なんだか消化不良です。でも、それを描くのは、東京と田舎の両方をよく知らないと難しそうだなあと思いました。 ●質問5  いきなりラストで数年後に飛んでしまっていますが、「数年後」にジャンプしなければならないのでしょうか。  ええと、つまり、「書きたい時期」は、「高校3年ラストの数ヶ月」なのか、「高校3年ラストの3ヶ月〜数年後」なのか、どちらでしょうか。  実は上の質問とかぶるんですが、あらすじを読むと、ほとんどが「高校3年ラストの数ヶ月」に費やされていますよね。てことは、本当に描きたいことは、こちらの方なのでしょうか。貴子さんが告白するシーンとか、そういうのが、描きたいことなんでしょうか。お互いに好きなのに、分かり合えない、置いていかれてしまう、淋しい、切ない。そういうのが、描きたいのでしょうか。  もしかしたら、貴子さんの「淋しい、切ない気持ち」をどうにか片付けてあげようとして、「好きな人が、願いどおりに帰ってきて、分かり合える」というラストになっているのかなあと思ったのですが…。もしそうだとしたら、「素直に応援できなくてごめんね」って言った時点で終わってしまっても、いいんじゃないかなあ…と思ったのですね。当初の願い(都会に行かないで欲しい)はかなえられてないけど、「(素直じゃないけど)応援してる」ってことで、圭吾くんの方の価値感に替わってて、分かりあえてるから。ここで終わったらキレイ(とはいえ、電話のとき、なんで「素直に応援できなくてごめんね」という言葉が出てこれたのか、もうちょっと説明して欲しい気もしますが)だと思うんですけど、一行コンセプトとは、ずれるんですよねえ。  一行コンセプトが正しいのか、あらすじが正しいのか、どっちなんでしょう…。 ●以下、雑談  さてとぉー。今から自分の宿題がんばるですよー。しくしくしく。あんなキレイな「起部の起」の4分割みせられた後で「じゃ、あとは自分の味にしてねっ!」って…(涙) まあ自分の味にしなきゃ書く意味ないですけどー。くすんくすん(んでもって16分割微妙に間違ってるんですねー。あはー。気付かなかったですよー/恥)。  〜〜〜ちっくそー……(T-T) いいもーん頑張るもーん(爆)  とりあえず、細部のイメージふくらましてどうするか考えなきゃだなっと。それでわ!!(しゅた!) -------------------------------------------------------------------------------- >巻島さん No.2863 投稿日 2001年10月5日(金)22時09分 投稿者 とんびの羽根 >一行コンセプト 「かつて東京からこの地方都市に引越してきた少女が、東京に憧れるあまり上京しようとする少年を必死でやめるよう説得するが、少年は振り切って上京し、数年後、ばつが悪そうに帰ってくる話」 今回は指摘やないけど 一行コンセプト 「かつて大阪からこの地方都市に引越してきた少女が、大阪に憧れるあまり上阪しようとする少年を必死でやめるよう説得するが、少年は振り切って上阪し、数年後、ばつが悪そうに帰ってくる話」 やったらすんげえ読みたいような気がする -------------------------------------------------------------------------------- また月曜が休みだ。 No.2864 投稿日 2001年10月5日(金)23時08分 投稿者 紫音  指摘してくださった皆様、ありがとうございました。  納得しました。理解できてるどうかはわかりませんが。  今回は新木さんがくださった、 >1・自分の書きたいものの把握 >2・一行コンセプトの修正 >3・超能力の変更  という優先順位の1と2に取り組んでみました。  3については考え中。 ・自分の書きたいものの把握。  考えてみた結果、自分は「少年」が書きたいのだという結論に達しました。  それも「自分の身を省みずに友達を助ける少年」が。ただし葛藤つきで。 ・一行コンセプトの修正。  なるほど。  主人公の初期状態と変化が書かれていないのですね。  では初期状態から。  「ほとんど自分から行動を起こさない少年」でいきたいと思います。  書きたいことをを際立たせるために。  この少年、常に多数派についたり、先生の言うことを素直に聞いたりします。いつも「はい」としか反応しないような感じの。  反抗しないので、いじめられることもあるタイプです。  次に主人公の変化。  個人的には、友達を助けた後、主人公は変化しなくてもいいと思ってます。報われさえすれば。  主人公が友達を助けたのは、状況が状況だったからということで。  でも主人公が自分から行動を起こさなかった理由が、自分に自信にないためだとしたら、報われることによって少し自信がつくかもなぁ。というかつくだろうなぁ。  よし、変化ありにしよう。  すると一行コンセプトは  「自分に自信がないために、ほとんど自分から行動を起こすことのなかった少年が、自分の身を省みずに大切な友達を助けて報われ、少し自分に自信をもつようになる話」  になるのかな。  それでは。 -------------------------------------------------------------------------------- >紫音さん No.2865 投稿日 2001年10月5日(金)23時57分 投稿者 とんびの羽根 >この少年、常に多数派についたり、先生の言うことを素直に聞いたりします。いつも「はい」としか反応しないような感じの。  この行動の描写はわかりやすいですね、おかげで突っ込みがいれやすいというか。 >主人公が自分から行動を起こさなかった理由が、自分に自信にないためだとしたら  いつも同じ行動をとる人間は、少なくともその行動に対しては自信をもっているものじゃないですか。 自分は「はい」と言っておけば絶対大丈夫、という自信ですね。 追いはぎに襲われた婆さんが足腰も立たず地べたに座り込んで「なんまんだぶ、なんまんだぶ……」と唱え続けるというのも、となえれば自分は絶対助かるんだという自信があるんです (そんな婆さんいまどきいるのか?)  それで思ったのですが主人公の少年が自分から行動を起こさない理由は、むしろ世界というか、自分のまわりの人々に対する信頼のなさなのではないでしょうか。 「ぼくが何か行動を起こしたって世界は変わらない、ほかの人たちも変わったりしない、だからぼくがなにをやっても無意味なんだ」、というような思い込みを感じるのです。 そうだとすると主人公が起こした行動で誰かを変えられたら、その思いには亀裂がはいるわけです。 報われることも、自信がつくこともこの主人公が望んでいることとずれてるのではないかなあ。 -------------------------------------------------------------------------------- No.2866 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- レスです。 No.2867 投稿日 2001年10月6日(土)01時43分 投稿者 魚住雅則 ワインの飲みすぎで頭痛いです。あたた。 >西鶴さん >仮タイトル とりあえず「ライフ・イズ・アート(仮題)」ということで。 ところで「ドリーのアトリエ(仮題)」というのも考えたのですが。 もちろん「ダジャレかよ」という突っ込みは聞こえません。 >あらすじの葛藤 指摘ありがとうございます。 情けないです話ですが「言われてみれば」という感じでした。 もっとキャラクターを突っ込んで考えないといけないですね。 怪我を知らない方が自分の絵を肯定するためのエピソードに関しては、やはり10個出しですね。 >ならばゴッホとゴーギャンに(猫) それいただきましょう(笑) 何か凄い豪華に見えそうですし。 ……本当の所は画家っぽい名前が浮かばなくて考え中です。うーん。画家っぽい名前? >弟切さん >首都圏へ来る用事 残念ながら公な用事は先日しかなかったのですが、オフ会には是非行きたいです。 やはり望みは青春18切符ですね。 >関西のうどん 関西のダシは醤油をケチっているのではなく、ダシが効いているのです。 ここまで言われてはこれはもう「関西VS関東」で仁義なき抗争しかありません。というわけでうどん抗争勃発。ウソですが。 まあ真面目な話、巻島さんの仰るように関西ではダシも飲むのであの味がベストです。味が濃いと毎日食べることもできませんし。 >とんびの羽根さん >横浜ウォーカーを買ってしまう ああ、凄く分かります(笑)。僕もコンビニで買うか悩みました。 関西にはない珍しいものを見ると、ついフラフラと。 >天井画 指摘ありがとうございます。 うう、早速ボロが出てしまいました。 期間については、美術の知識がないので大体一週間くらいかなという安直な発想でした。塗りつぶしに関しても何とかなるんじゃないかと思ってましたが無理なんですね。ちょっと調べてみます。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.2868 投稿日 2001年10月6日(土)04時42分 投稿者 新木 伸 >ネットの自慰的コンテンツ  うーん。  世のすべてのひとに、「自慰的コンテンツをまったくあげるな」と言いきってしまうかどうかとか、このあたりの話になってくると、あまり続ける意味がないかなぁ。  元々の話は、素人がネットにあげている自慰小説の話だったでしょ。  そのひとつ前は、自慰小説をネットに上げた杉井光の話。  プロ志望の人間の場合だけに限って話していればいいわけだ。この分室での場合は。  僕としては、プロ志望の人間が、そういうものを人目に触れるところに出すってことには、これ否定的見解。  まあ、プロになってからだったら、食っていける範囲でやるのはいいんじゃなかろうか。僕自身がそれをするかどうかは別として。 >うどんの汁  もちろん飲むに決まっているだろう。  塩分濃度としては、みそ汁ぐらいなものなんで、べつに糖尿にもならんぞ。腎臓病の人は飲まないだろうが、それはみそ汁を飲まないのと同じこと。 >金にならないものを書くという「時間の無駄」 >>いやですね、俺が言いたかったのは「金になるかもしれないものを、そうしなかったのはなぜか」ということだったのです。 >>オナニーはどうやっても金にはならんでしょ。男の場合は。  いや、わからんぞ。男のオナニーだって、ひょっとしたら金になるかも。  どこかの街の薄暗い酒場のステージで、「オナニー・ショー」なんてやってるかもしれんぞ? 天井まで飛ばすのだ。  まあそれはおいといて。  僕の場合は、その作品を書いた意図っていうところで、分けているわけだ。  人に読ませる(人を気持ちよくする)ために書いたものなのか、自分が気持ちよくなるために書いたものなのか。  はじめから、きっちり分かれているのね。  そして後者であれば、世には出さない。  たしかに出来としては、商業レベルに到達しているかもしれない。自分自身が楽しめればいいやっていうスタンスだって、あまりにレベルが低かったら、自分自身で興ざめになっちゃうわけだし、それなりのレベルにはなっている。金にしようと思えば、なるかもしれない。でもやらない。  このへんの感覚がわからんのは、たぶんこの「作品を書く意図」ってあたりが、巻島君だとまだ未分化だからだろう。「自分が気持ちよくなりたくて書いているけど、でも、人にも読んでもらいたい」って感じで、両方ごっちゃになっているのではなかろうか。  オナニーっていうのは、ひとりでするものと決まっているけど。たとえばセックス。これはふたりでするものだわな。  でも「自分が気持ちよくなればいいんだよ」ってことで、相手のことなどまるで考えずに、ひとりでとっとと終わっちゃうような、チェリーボーイに毛が生えたようなやつもいる。(すぐ彼女にフラれてしまうだろうが)  「もちろん自分が気持ちよくなりたくてはじめることではあるけど、でも相手にも気持ちよくなってもらいたいなぁ」って未分化なこともある。これ普通。このくらいであれば彼女ともうまくやっていける。  「相手に気持ちよくなってもらって、ついでに自分も気持ちよくなろう」とか、「もし自分が気持ちよくなれなくっても、相手には気持ちよくなってもらおう」とか、そのあたりの意識で行うこともある。  小説っていうのは、ひとりでスルものではなく。  ふたり以上でスルものなわけね。  自分が気持ちよければそれでいい――ってことであれば、ずっと一生オナニー小僧をやっていればいい。  プロを目指すのであれば、読者を気持ちよくすることを大命題としなければならない。 >コドモの幻想とか  もらとりあむ? なにそれ? おいしいもの?  大学がどうのっていう話は僕の知ったこっちゃないが、学生であるとか、もらとりあむって甘美なお菓子の話はおいといて、でも君はそのまえに、「プロ志望者」なんじゃないのかい?  コドモのままプロになれるとでも、思っているのかね?  まさかな。 >巻島君  ひとつ確認。この地方都市っていうのは、つまり、巻島君が生まれ育ったその街なわけね。どこだったっけ? 何県のどこ?  そしてこの話の中で語られる「東京へのネガティブ印象」っていうものは、巻島君が、このあいだのOFFで上京してきたときとか、その前に何回か(修学旅行とか?)でやってきたときに感じた印象を使うわけだね。  これは、あれだな。  巻島君の東京コンプレックスを形にする話なわけだな。  さて、その東京コンプレックスを正当化する話だとして。  この話の主人公は、女の子側にしておくときついのでは?  元東京人の感性をもったキャラの内面に立ち入る描写があったりすると、やばいかも。不自然になるおそれがある。  主人公を少年側にするか、さもなければ客観視点で綴ってゆく話にして、少女の内面には立ち入らないようにしておかないと。  あらすじ段階でも、少女側の視点にかなり立ち入っていることが推察される。  じゃあ次の作業。  こんどは少年側を主人公にして、あらすじ書いてごらん。 >圭吾が戻ってきた理由  ここのところ、小倉さんあたりはすでに「東京の生活に負けて田舎に帰ってきた」とロックオンして話をすすめちゃっていたりするが……。  田舎に戻ってきたのか、単にちょっと帰省してきただけなのか、そこが不明。  巻島君は書いたつもりになっているようだが、じつは書いていない。  前のほうに「東京で就職してこっちには帰ってこないつもり」とあるが、これは東京で就職するということを言っているのであって、二度と足を踏み入れない決意のことを言っているのではないわけだ。東京で就職したって、親が危篤にでもなれば戻ってくるだろうし、正月ぐらいは帰省してくるだろう。それさえもしないぐらいの覚悟というのは、どこにも書かれていない。 >この話で言いたいこと  まあそれはそれとして。  ここは「東京に破れて田舎に戻ってきた」と、素直に読みとるところだろう。  ここでの貴子の対応。  この部分は、この話全体の意味を決定づけるところだよね。  なんだか、すっげぇ、気持ち悪い。  女の子をフッてまで、自分の我を通して、夢を追っていった青年だよね。まあ夢は破れるわな。それが現実ってものだろう。  そしたら、なんだ?  戻る故郷があるわけだな。しかも捨てたはずの女の子が、まだ自分のことを待ってくれていて、皮肉のひとつきりを口にしただけで、嬉しそうな顔なんてしちゃって、自分を受け入れてくれちゃったりするのか?  そんな都合のいい話が、作者のお好みなわけか?  「夢に挑戦して、そして破れても、戻れる場所があるといいなぁ」  ここで書かれている作者の願望としては、このあたりだろうか。  ヌルいわ!  ひとりでチンチンこすってんじゃねーよ。  たしかにそういう、甘えた気分っていうのも、人の心の中にはあるわけだ。僕の中なんかにも、そういう願望に共感する部分っていうのは、ある。  「僕は傷ついているから、みんなで僕をいたわってくれるといいなぁ」とか、そういう気分ね。万人のなかにも、そういう気持ちはあるわけだ。  その共感する部分を踏み台にして、もっと話を違う意味に導いてゆかねばならない。  読者も納得させられて、大きな共感をよんで、そして読んだあとにプラス思考のいい気持ちに持っていける形にだ。  それがエンターテイメントっていうものだぞ。 >もうひとつの路線  自分の書こうとしていたものが、「夢に挑戦して、そして破れても、戻れる場所があるといいなぁ」という甘えた願望だったと気づいたとして。  自覚したとして。  それでもあえて、それを書くという路線もある。  作者が自覚したうえで――でもそれを、あえて書くのね。ブギーなんかでやってることだわな。  まあ狙いとしては、「癒し」あたりだろうか。  「夢に挑戦して破れた人々」――それを話のなかで肯定してやる。それで共感を呼ぶひとたちの心を救うというもの。  こういうものも、広義のエンターテイメントに含まれる。読者を楽しませるっていう広義の意味には。  すこし感傷的で、傷を舐めあうものではあるけれど。  ちなみに上のほうの書きこみで、「ヌルいわ! ひとりでチンチン〜」と書いたのは、作者である巻島君がまったく自覚もしてないで書いてるところ。そこがヌルい。ひとりでチンチンこすっているのだが、ドアが全開になっていることも知らないで、すっかりそれが見えてしまっていることに気づいてもいないところが、もうまったくヌルすぎる。 >コンプレックスとか  巻島君は、(自称)いっぱいコンプレックスを抱えている人間だそうだが。  コンプレックスが山ほどあるというのは、人間としてはダメかもしれないけど(笑)、でも作家としてはそれは大きな財産だぞ?  かりに、すべてのコンプレックスをその身に抱えている人間がいたとしよう。  その人間っていうのは、どんな種類のコンプレックスも知り尽くしているわけだ。  したがって、相手がどんな人間であろうが、共感を呼ぶ話を書くことができる。  およそ相手が人間であれば、目を引きつけて離れない話を自在に書けるわけだ。  弟切さんにも言ってることだよね。同じことなんだと気づけるかな?  自分の中のコンプレックスとか、持てあましてしまう巨大な「怒り」とか、そういうものは作家が物を書くエネルギーになるし、読者を引きつけるものになるし、読者がお金を払ってくれるものにもなる。  オレ、思うもん。  もっといっぱいコンプレックスを抱え込んでおけば良かったなぁ、とか。  青年期、なに順当に暮らしてきちまったんだろう、とか。  そういう点では、オレ、ヌルいし。 >小倉さん  うん。  あの起部の起の展開は、「僕が書くなら」っていうサンプル。  もし同じものになってしまうようなら、それは小倉さんが書く意味がないということなわけだ。  でもキモになる転の部分に関しては、あえてブラックボックスにしてるでしょ。そこで味がつけられるように。  起の接客をしているってところは、小倉さんの出してきたそのまんまなわけだし。  あれを踏み台として、ベースに取り入れながらも、予想を超えるものを出してくれることを期待する。っーか、予想を越えてなかったら速攻リテイクだな。  16分割が微妙に間違えていることは、特に書かなかったけど、見て気づいたわけだね。  よしよし。  まだよく見ていないんだけど、承部、転部、結部に関しても、まだすこしありそう。  書いていること自体は間違えてなくても、分割位置をすこし間違えているという、起部と同じパターンのものとか。書いている趣旨は推察すればわかるけど、語句が適切でないものとかね。  起部が終わって次に移るときに、小倉さん自身で気づいていなかったら――見捨てる。  嘘。  こちらで手伝うことになる。詳細プロットを作るのに、元が間違えていたら、それに引きずられて出来上がるものも間違えたものになっちゃうから。 >紫音さん  もうすこし皆の意見を聞きつつ、考えてゆきましょうか。  一行コンセプトと書きたい物の洗い出し。  その先に進むのは、まだってことで。  「超能力の変更」とか、もう超能力自体が、あるのかないのか揺らいできているし。超能力が出ないのなら、どう変更するかなんてことは、考えてもムダというものでしょ?  この少年、「ほとんど自分から行動を起こさない少年」というのが、まず最初に出てきたわけだね。  この理由として、紫音さんは「自分に自信がないから」としている。  ここもまだ決定してしまわないほうがいい。ロックオンは早すぎるってことで。  自分から行動を起こさない少年の動機としては、いくつか考えられるよね。  自分の判断が信じられなくて、なににも自信を持てないから、まわりに追従しているとか。(紫音案)  さもなければ、「自分の考え自体がない(希薄)」っていうのもあるかも。(新木案)  あとは、とんびの羽根さんが言うように、自分がなにをしたって世界は変わらないっていう無力感からくるものだとか。(とんびの羽根案)  「ほとんど自分から行動を起こさない少年」の理由や動機の説明については、十人いれば、それこそ十通りの説が出てくるものだと思う。  実際に、みんなに自分の案を出してもらうと、よくわかるかも。(ってことで、みんななんか書いとくれ)  とんびの羽根さんがあれを主張したのは、あれが、自分にとっていちばん納得できる理由だったからだね。  ちなみに僕は、(新木案)のやつ。自分の考えがきっとないんだろう――とか、そう思う。  紫音さん自身でも、こう書いているじゃないか。 >>でも主人公が自分から行動を起こさなかった理由が、自分に自信にないためだとしたら、報われることによって少し自信がつくかもなぁ。というかつくだろうなぁ。  「ためだとしたら〜」って仮定の形で書いている。  自分で気づかん?  まだ仮定なんだから、それを決定事項として捉えちゃわないように。  こういう、仮定を決定と取り違えてしまうことが積み重なって、話が変なほうに曲がっていっちゃう。筋が通らない話っていうのは、そうして形作られてゆくわけなのだな。  なぜ仮定を決定と取り違えてしまうのかっていうと、そこで考えるのをやめちゃって、「決定」にしちゃったほうが、楽だから。  この話に「超能力」が本当に必要だと決めてしまって、それについて検証しないでいるのと同じね。考えないでいるのが、人間、いちばん楽なんだな。  話を作ってゆく課程に、楽な道はないと知れ。 >うどん抗争勃発 >>関西のダシは醤油をケチっているのではなく、ダシが効いているのです。  ダシ、ダシ――というが、ダシというのは、一体なんだ?  その正体は、うまみ成分となるアミノ酸のことだろう?  ならそれは醤油にも、た〜っぷりと入っているぞ?  醤油っていうのは、大豆の蛋白質を発酵させることで、うまみ成分へと変えたものなのだ。うまみエキスが濃縮されているのだ。  昆布やカツブシや、そういうものをお湯に通して、湯に溶けだしたものだけを「ダシ」と称して利用して、ダシの元のほうは捨ててしまって、それで「ダシがきいている」なんて言い張っている薄くて嘘くさくて透明なモンよりも、ダシ自体をドバドバ大量に入れている関東のつゆのほうが、よっぽど「ダシが利いている」と言えるのではないか?  結論は変わらん。  関西のつゆは、つまり、ダシをケチっているのだ。 -------------------------------------------------------------------------------- >唯野君 No.2869 投稿日 2001年10月6日(土)06時59分 投稿者 新木 伸 >唯野君  そういえばすっかり忘れていたけど。  次にやることは、本文の本編冒頭部分の増量ね。  主人公が同僚と家に向かうところで、先に行っててくれとか言っているくだり。  不死者と出会うまでの部分。  このシーンを増量。  「月城一也は、公園の入り口に街灯があるのを見て、それをいい機会に腕時計を見ることにした」から、「話し終えた後、また少しの間沈黙が支配した。岸は腕を組んで、説得の方法を考えているようだ」まで。  ここ現在7枚ぐらいか。  じゃあとりあえず、4倍の28枚に増量してみそ。  それが済んだら、こんどは例のプロローグに戻って、10枚に増量っていう当初の課題の再チャレンジだ。公園取材の成果がすこしは出てるか、それの確認だわな。  なぜ増量させるのか。  このあいだのOFFのときに、「増量させたあとにまた絞らせるつもり」と話したよね。  その理由は、「このままじゃ薄すぎて使いもんにならん」っていうこと。公園がどう暗くて不気味なのか。死体はどう見えるのか。そういったいろいろなことに対して、作者は自分でしか出せない「味」をもって描いてゆくわけだ。  その味がない。  唯野という作者のダシが、ぜんぜん、まったく、なんにも出ていない。  どうすればダシが出るだろうか。そのひとつの解が、「ダシが薄いままでいいから、数倍量を取っておき、それを煮詰めて濃縮してみる」という手法ね。  プロでもやっている。いわゆる、「いったん書いてから削ってゆく」という方法だ。  唯野君の場合は、元があまりに薄すぎるもんで、「増量する」その倍率が、6倍だの10倍だのといった値になってしまう。  このやり方に不満があるなら、自分の考えるもっと別な方法で、「濃い」ものを書いてきてくれてもいい。  だが見つからないんなら、とりあえず、この方法でやっとけ。「別な方法」を考えているあいだに、目の前の問題をとっとと片づけてしまったほうが早い。  あとプロットの直しに関しても、もちろん平行して続行してゆく。  本文の増量に関しては、もとの流れのままでよい。どのみちこれも叩き台だ。プロットの修正が完了してから、もういちど書き直すことになる。 -------------------------------------------------------------------------------- ファミレスにて仕事中…… No.2870 投稿日 2001年10月6日(土)09時55分 投稿者 新木 伸 >ところで  誰ぞ、「鉄っちゃん」に知り合いいないかな?  例の話でもって……。 ・入部する部活を決めるため、いろいろと部活を回っている主人公。「鉄道研究同行会」を見学しにゆく。 ・似たような顔の「鉄っちゃん」が三人。 ・「同志」であるか試すために、いろいろと質問をぶつけてくる三人。「キハ○○系と、モハ○○系では、君はどちらが好きかい?」とか。 ・「あー、あとのほう」とか、適当に答える主人公。 ・ひとつの質問が、また次の質問を呼ぶ。何回目かで、主人公がじつは「鉄っちゃん」ではないことがバレてしまう。(「キハ系を好きなのに、これを嫌わないのはおかしい」みたいな理由で)  ――てなシーンを予定している。  たとえはこれは、特撮マニアであれば、「初代ゴジラと新作ガメラを好きだといって、メカゴジラに感動したというのはそれは嘘だ。貴様ニセモノだな?」みたいな理屈になるところね。  まあ、「鉄っちゃん」がつかまらなければ、まるまるカットしてしまえばいいだけの話だから、べつに問題ないのだが。 -------------------------------------------------------------------------------- 紫音さんの動機案 No.2871 投稿日 2001年10月6日(土)12時52分 投稿者 とんびの羽根 >新木さん >自分がなにをしたって世界は変わらないっていう無力感からくるものだとか。  ちょっと違う、「自分がなにをしたって世界は変わらないっていう」主人公が認識をもっているまではOKですが、主人公が「世界を変えたい」ともともと思っていなかったとしたら、主人公に無力感とか挫折感とかは発生しないのではないかと思います。  表現者(プロアマを問わず)は自分が何かをすることで世界や人々を変えたいという欲望を前提として持ってるわけですが、それは世界や周りの人々を意味あるものとして信頼しているからでもあるのです。 ところが表現者ではないひとも世の中にはいますよね。 世界に意味なんてないじゃないか、という虚無的な考えのひともあれば、世界なんて変えてやるだけの価値なんてないという考えのひともいる。  たとえば、ブギ−ポップは世界の敵に対抗するために自動的に浮かび上がってくると言っておきながら、一方で常に守ってやらなければ生き延びられないような世界であるなら、守る価値なんてないと言うわけです、世界に価値がなければブギ−ポップは「なにもしない」という宣言です。 これは自信がないわけでもなければ無力感や挫折感があるというわけでもない。  というわけでとんび案は世界に対する不信感です。主人公が変えられる外部の存在、救うことができる主人公にとってかけがえのない存在があればその不信感は打ち砕くことができます。それゆえにコンセプトの案に立候補しておきます。  周りの世界に自分を賭けられるものがないのでとするとまた違ってくるかな とんび案  「自分の周囲の人々の価値を信じていないために、他人の意見を変えることにも価値を見いだせなくて、とりあえずひとのいいなりになっている少年」(初期状態のみ)  「もとプロの凄腕の暗殺者だがいまは引退していいひとぶっている」キャラクタとおんなじなのがあれかな。(ちょっと困) 自分が周囲の世界の中にちゃんと属していない不安定さが傍目には自信の無さにみえるというパターンもあるよってことです。  新木さんのいうとおりわたしのもひとつの案でしかないのはたしかです。 ひとそれぞれ受け取り方があるはずですね。 押し付けっぽく受け取られたら申し訳ありません。 ひとり10個ずつ真の動機を考えて来いとかいわれなくってよかった。  これから昼食のあと大阪の難波の松竹座に歌舞伎を観劇の予定、明日は神戸でジャズストリート巡り -------------------------------------------------------------------------------- 仕事中〜 No.2872 投稿日 2001年10月6日(土)13時45分 投稿者 新木 伸  昼飯食って。  ファミレスにて仕事、続行中。  朝7時から4時間で、1ラウンド終了。今日の分、16ページ。  休憩をはさんで、引き続き2ラウンド目に突入。  今日は何ページいけるかなぁ。 >巻島君  そうそう。  そういえば、「この話でいちばん書きたいとこはどこなのか?」ということを聞かないで、こちらで勝手に決めつけていたっけなぁ。  悪い悪い。  んで、書きたいところは、どこなのだ?  なにかハッキリとした目標を持っている男の子ってとこ?  女の子が引き留めるところ?  それともコクられるところ?  女の子が東京の嫌なところを色々と訴えるところ?  自分を慕ってくれる女の子をフッてまで、夢に邁進するカッコ良さ? -------------------------------------------------------------------------------- 起部の起のプロット考え中〜 No.2873 投稿日 2001年10月6日(土)16時59分 投稿者 小倉善哉  起部全体のプロットをやってからアップしようかと思ったのですが、どーも時間がかかりそうなので順番にアップしてみよう、と思いました。まる。 ●「起部−起 有能なエイコ」のあらすじ  「あら」すじっつーか、かなり「肉だんご」すじ、です(何じゃそりゃ)。  エイコがお客にクッキング・マシーンの説明をしていると、クレームをつけにきた男性が来る。妻がクッキングマシーンのせいでやけどをしたと言うのである。男性が「責任者を出せ」とショールームで暴れるので、後輩に、奥の応接室へ連れて行き、話を聞くよう指示するエイコ。接客中のお客様の契約を終えると、応接室へと急ぐエイコ。ちょうど応接室から出てきた後輩が今にも泣きだしそうだったので、エイコは「泣いてもいいけど化粧を直してから戻るのよ」と背中を叩いてねぎらい、応接室に入る。  男性の話を聞くと、揚げものをしている最中に、出来上がった揚げ物を取ろうとした妻の手に、油がはねたということだった。やけど自体はたいしたことではないが、クッキング・マシーンを使っていてやけどをしたのは事実である。責任を取れ、慰謝料を払え、と男性は主張する。  揚げ物は、一回ごとに揚がったものをバットにおいておかなければならないので、それをクッキング・マシーンから取り出してお皿に移すのは、使用者がやらなければならない。今回の場合は、バットを戻してふたを閉める前にスタート・ボタンを押してしまい、そのために再びクッキングマシーンが稼動し、揚げ物を作り始め、油が跳ねて、やけどしてしまった、ということだった。  問題は、安全じゃない状態のときにお客がスタート・ボタンを押してしまったことと、普通、ドアが開いているうちは次の作業に取り掛からないようになっているはずなのに、動き出したこと、の2点。  以前にも同じようなクレームが出ているのを知っていたので、報告書類を思い出しながら、対応するエイコ。先の報告書類では、お客が半年おきのメンテナンスを怠っていたことが原因だった。このお客がメンテナンスを怠っていたことを疑ったエイコは、しばらく中座し、証拠の書類を探すことにする。すぐに書類を見つけて戻ってきたエイコは、原因を説明し、示談にもっていこうとするが、エイコの説明を聞いて「メンテナンスの時期に電話をくれたっていいじゃないか!」とお客が逆切れしてしまう。「申し訳ありません。その件に関しましては、担当の営業にもお詫びに伺うよう、申し付けておきますので」と潔く頭を下げるエイコに、それ以上は何も言えなくなるお客。エイコはさらにお客に手土産を渡して、にこやかに帰ってもらうことに成功する。お客が去った後、泣いていた後輩からお礼を言われるが、エイコは「たいしたことじゃないわよ」と笑いながら次の仕事にむかう。  急いでクレーム処理の報告書を作り、例の担当営業のデスクにメモを残して、初めての結婚記念日だからと珍しく定時きっかりに帰るエイコ。エイコのデスクには書類が一つも残っていないのだった。 ●4分割  起 エイコがクッキングマシーンの説明をしていると、男性がクレームを訴えにやってくる。  承 エイコに対してクレームの内容を話す男性。かなりご立腹の様子。  転 男性側のミスを指摘し、クレームを示談にもっていくエイコ。  結 全ての仕事を終えて、定時に帰宅するエイコ。 ●プロット 「起部-起」 ショールームにて  ・新婚夫婦にクッキングマシーンの説明をしているエイコ。  ・買う気になっている新婚夫婦。  ・男性が騒ぎながらショールームに入ってくる。  ・後輩の受付嬢に男性の相手を頼み、新婚夫婦との契約を済ませるエイコ。  ・書類を持って、応接室に急ぐエイコ。  ・エイコは応接室の前で泣いている後輩を見る。  ・後輩をねぎらい、励ますエイコ。  ・気を引き締めて応接室の中に入るエイコ。  ・ふてぶてしく座っている男性に挨拶をするエイコ。  ・椅子に座り、男性からクレームの内容を聞くエイコ。  ・慰謝料を払え、とすごむ男性に、余裕でこちらに有利な書類を提示するエイコ(男性がショールームに入ってきた時点で、エイコにはどういうクレームなのか推測できていたので、書類の準備が出来ている)。  ・逆切れする男性に大して、丁寧に頭を下げるエイコ。  ・手土産を渡し、エイコは男性に、にこやかに帰ってもらうことに成功する。  ・後輩の受付嬢にお礼を言われるエイコ。  ・お礼に対して謙遜しつつ、すぐに次の仕事に向かうエイコ。 (数時間後)  ・クレーム処理の報告書を仕上げるエイコ。  ・クレームに来た男性を担当している営業マンの机に、連絡メモと報告書を置くエイコ。  ・チャイムが鳴り、帰り支度をするエイコ。  ・ちょうど帰ってきた担当営業マンに、軽く文句を言うエイコ。  ・営業マンから、珍しく定時に帰ることを指摘をされ、結婚記念日だから、と照れるエイコ。  ・職場のみんなからおめでとうと言われ、恥ずかしさで半ば怒るように逃げ出すエイコ。  ・エイコの様子を笑う職場の仲間たち。  ・エイコの机の上には何も書類がのこっていない。 ●以下、レス(?) <紫音さんの「ほとんど自分から行動を起こさない少年」のこと。  小倉の場合だと、真っ先に浮かんだのは「面倒くさいから」でした。相手の意見と対立する意見をもっていたりとかした場合、なんでそう思うのかの説明とか、どうしてこっちの方がいいのか、とか、説得しなきゃいけないじゃないですか。  4〜5人で遊んでて、昼飯を食べに行くとする。「どこに行く?」「どこでもい−よ」って、よくある光景ですね。そのうち、ある人が「うどん屋に行きたい」って言うんですよ、んで、「いーんじゃない?」とまとまりかけるわけですね。でも、自分は本当はスパゲッティが食べたいんだけど、「なんか出遅れちゃったし、いまさらスパゲティ屋行きたいって言うのもなー。面倒くさいよなー」と、ずるずるうどん屋についていっちゃう、という。  うーん、出遅れちゃったし、って思うのも違うかなー。そもそも自分の意見を言うのが面倒なんだ、きっと。自分で決めるより他人に決めてもらった方が簡単だから、黙っているんだな。うん。そんな感じです。 <関西と関東の味の好みのこと  話題とはちょっとズレますが、小倉は、うどんの出汁より、味噌汁の味噌の方に違和感を感じまする…。白味噌の味噌汁も飲めるようになったけれど、あさりの味噌汁は、絶対に赤だしじゃないと飲めない。あさりの甘味と白味噌の甘味(そこは、甘い系の白味噌だった)とが混ざり合って、死ぬほど甘かった。砂糖が入っているかと思った。たとえ他所の土地の人に「ドロ水みたい…」と罵倒されても、小倉は八丁味噌のあまからい味が大好きだーい!(叫) ●雑談  今日、明日と地元でお祭りです♪ わくわく。ハレの日って感じー!(><)b ←お祭り大好き。  何せ、馬が走るんですよ。神社に設営した馬場を、ぐるぐると。200メートルトラックくらいの広さの、馬場なんですが。  そこに、馬を、一頭、走らせて、走っている馬の首根っこに男衆がつかまって、一緒に周るという。うまく飛びつけなかったり、振り切られたら、思いっきり転倒するし、つかまったらつかまったで、馬のスピードについていけるわけがないので、走るのが大変(馬のくびにつかまって、足はばたばたさせてるだけで、実は、走ってない)だし、なかなかハードなお祭りです。毎年、けが人続出してるみたいです〜。  午前中、馬場の柵によじのぼって、見てきました。柵に乗ると、馬の顔が目の前を通るので、風圧とか、モロにうけて、結構、怖いです。  お祭りに出ている馬は、だいたい、「中間馬」だそうです。競馬崩れの「サラブレット」もいますが、やっぱり、崩れとはいえ、サラブレットは、速いです。でかいです。すごいです。こわいです。柵によじのぼって見てると、サラブレットが走っていると、目と歯をむいて、こちらに向かってくるように見えるので、思わず飛びのいてしまいます。  「ポニー」や「どさんこ」は、こどもたちが綱をひいて歩くだけなので、あんまり面白くないです。  神馬(カミノウマ)は、真っ黒で、とても大きいです。サラブレットの2倍くらいはある感じです。「ペルシュロン」という種類で、百キロくらいあるらしい御幣を背負って、歩きます。なかなか、大変そうです。  最近は、お祭りのとき以外では、馬は、見かけませんが、昔は隣の家が馬を飼っていたので、朝夕と、車道で散歩しているのを見たりして、不思議な感じでした。 -------------------------------------------------------------------------------- きょうはにじゅうろくぺぇじかいたの〜 No.2874 投稿日 2001年10月6日(土)18時24分 投稿者 新木 伸 >小倉さん  ボツ。  「クレーム付けにくる男性禁止」で、やり直し。  クレームつける男性が目立ちすぎ。  それをエイコがどう処理するのだろうかっていうサスペンスに読者の目がいってしまう。  ここでは「エイコは有能」って部分が「主」であって、「クレーム付けに来る男性」っていうのはあくまでも小道具なわけね。エイコの有能さを引き立てるために使う道具が、立場逆転して目立ちすぎちゃってて、どーする。 -------------------------------------------------------------------------------- ひきはじめから一週間で風邪が治ったのは久しぶりなのです。 No.2875 投稿日 2001年10月6日(土)18時45分 投稿者 西鶴翠(みどり) >カントリー・ライフ(仮)  読者の希望としては、関西弁で書かれた小説というものを読んでみたかったりします。本当は「関西弁」と一括りにしてはいけないのかも知れませんが、私は一括りにしたくなります。なぜなら、聞き分けることができないから。  舞台としては、東京が大阪になって、地方都市が関西圏の地方都市になるとか。  #2858のあらすじ(というか、課題部屋に上げてくださると助かります)を読むと、最後の三行(二行?)以外のところでは「いろいろあったが自分の意志を貫く圭吾」という感じなのですが、ラストで「貫いたはずの意志を曲げた圭吾」になっているのですよね。これ、読後感が悪いです。ラストがなければ、それなりに話になると思うのですが。  思い切って、ラスト一段落を削ってしまうのはなしなんでしょうか。話が全く変わってしまいますけれども。 >「金になるかもしれないものを、そうしなかったのはなぜか」  巻島さんの一連の発言は、以下の新木さんの発言を受けたものかなあ、と推測しているのですが、どうなんでしょう。 −−−−−−−−  自分から出るすべてのものは、意地と執念でもって、「売り物にしなきゃならん」のね。  この商売、自分から出たウンコやら血反吐やらを、食えるように料理して客に出す商売なんだぞ?  フケも膿もリンパ液も、自分からでるすべてのものを調理対象にするのだ。  捨てるなんて、もったいないっていうか……。 −−−−−−−−  それとも、全く関係ないものですか?(これは、巻島さんに対する質問であって、新木さんに対する質問ではありません。) >「ほとんど自分から行動を起こさない少年」  間違うのが怖いから。  行動を起こすというのは、誰かや何かになんらかの影響を及ぼすものですね。で、その影響が「いい結果」に結びつくと嬉しいわけですが、「悪い結果」に結びつくのは嫌なわけです。で、この少年は、「悪い結果」の原因になるのを必要以上に怖れているわけですね。だから、自分から行動を起こせないわけです。  というのが、まあ、十人中五人目の答えか。  ついでに言うなら、学校の授業などで指されても何も答えない、とか質問を何もしないとかいうのも、根の部分はこれと同じかと思っています。 >「鉄っちゃん」  だったら、映画研究会にしてしまえばいいじゃない。と思ったのですが、駄目なんですか? 映画研究会なのだから、映画を撮っているのかと思いきや、特撮の話ばかりしているのです。私は特撮はまるで分からないから、ゴジラの例が分からなかったけれども。  それとか、パソコン同好会なんかでも、「○○言語はあれだけれども、やっぱりそんな用途ならそれしかないよね」みたいな会話は、新木さんなら調べなくてもできるはず、と思ったり。パソコン同好会なら、  ――似たような顔の「パソコンオタク」が三人。  というシチュエーションは書けそうですし。  競技かるた同好会(と言うんですか?)もありかも。「好きな歌は?」と訊かれて、かろうじて覚えていた一首を言うと、それに対する解釈がべらべらと三人によって並べられるのです。 それでは。 -------------------------------------------------------------------------------- 寝待月の翌晩は更待月[ふけまちづき]または二十日月[はつかづき] No.2876 投稿日 2001年10月6日(土)23時51分 投稿者 弟切 千隼 ぼーっとあらすじを考えていても埒があかないので、先に四分割から考えてみました。 キサラ視点の四分割は以下のようになるはずです。 起 自分に対する怒りを社会に対する怒りとしたキサラは、社会に失望して冷凍睡眠に入る。 承 ユキマロによって冷凍睡眠から起こされたキサラは、未来の社会に対しても怒りを感じ、もう一度冷凍睡眠に入ろうとする。 転 社会に対する怒りは自分に対する怒りが転化したものだったとキサラは気づき、落ち込むが、負の怒りエネルギーを正の行動するエネルギーに変える。 結 キサラの行動によって救われた人々に受け入れられ、彼女は怒りを消す。 そして、ユキマロ視点のあらすじ四分割は以下のようになるはずです。 起 科学技術が退化した社会の人々を啓蒙するために、ユキマロは冷凍睡眠中のキサラを起こす。 承 社会に馴染めないキサラを見て、啓蒙のためだけでなく自分勝手な知識欲のためにキサラを目覚めさせたことに気づき、ユキマロは彼女に対して済まないと思う。 転 結 社会から逃げ出そうとした態度を一変させて人々を救ったキサラをユキマロはねぎらい、受け入れる。 例によって転が出てこなくて、空白にしました(^^; キサラの方は、具体的なエピソードは出ていないものの、とりあえず「転で何をしなくてはならないか」はわかってきました。ユキマロくんが「転で何をしなくてはならないか」を考えなければいけませんね。 転でキサラはどうなるかといいますと、何かのきっかけがあって彼女は自分への怒りに気づきます。そしてものすごく落ち込みます。「自分はあの世界大戦という未曾有の危機の時、もうちょっとできることがあったはずなのに、何もせずに冷凍睡眠に逃げて同時代の人々を見捨てた」と自己嫌悪の奈落にはまってしまいます。 ユキマロはそんなキサラに対して何らかの働きかけをするはずです。ユキマロくん、そこでキサラを放っておくようなひどい人ではありません。彼が何かをすることによってキサラは立ち直って、「今、この時代の人々のためになることをしよう」と思わせるはずです。 うーん、ユキマロくん、一体何をするんでしょう? それは、もちろんキサラが自分に対する怒りに気づいたきっかけとつながっていることが望ましいですよね? といいますか、この話は短編なんですから、一つ一つのエピソードが濃縮したものでないと短編という枠に収まりませんよね。 ここで、キサラとユキマロの共通点と相違点を考えてみると、何か出てきそうな気がします。 二人の共通点は、科学技術に対して知識と愛着を持っているところですね。相違点は、キサラが研究者でユキマロが図書館長という名の教育者であるところですね。 研究者は研究するのが仕事で、周囲の人々を教育するという責任は全く負っていないかのようです。が、しかし、実は研究者にもある程度人々を教育する責任というものはあるのですね。周囲の人々に研究成果が還元されなければ、研究者は何のために国の予算だの企業の予算だのを使って研究しているのか、ということになりますから。 キサラは優秀な研究者でありました。けれども、周囲に対する教育という点に関してはちょっと怠慢でした。世界大戦が起こって、彼女は初めて無意識の中で自分の怠慢さに気づいたのですね。 一方、ユキマロは教育者です。過去の世界大戦の悲劇を踏まえて、二度とそんなことが起こらないように、人々の啓蒙に尽くしています。自分と同じくらい科学技術の知識があって優秀だと認めざるを得ない人物が教育に力を入れているのを見れば、キサラはかつての自分の怠慢さとそれに対する怒りに気づきそうなものです。 ここに、キサラが無意識の中から自分の怒りを意識化する「決定的な一撃」のエピソードが必要なんですね。そのエピソードは、「教育者としてのユキマロの働きによって、教育という研究者としての責任を果たしていなかったことにキサラが気づく」ものであるべきですね。 そして、怒りに気づいたキサラが落ち込んだその後には立ち直るエピソードが必要です。教育者であるユキマロの働きかけによって、教育者としての責任をも持った研究者キサラが再生するのですね。 これで何となくエピソードの「芯になるもの」はわかった気がします。あとは物語の流れから見て不自然でない「転」であるべきですね。 「承」までのユキマロは、キサラのことを優秀だけど社会に馴染まない冷たい人だと思っています。意に反して冷凍睡眠から覚まされたキサラは、ユキマロの仕事を手伝うのも嫌々ですし−でもキサラの性格からいってやるべきことはきっちりやるでしょう−、人々と親しく付き合おうとしないでしょうから。 「転」でそれがひっくり返るとすると、ユキマロはここでキサラが冷たい人ではないと気づくはずですね。自分に対する怒りゆえに、つんけんしていただけだったと。 ならばここは、キサラの「温かさ」を示すエピソードが入るということでしょうか? 自分に対する怒りに気づいたキサラは今まで社会に対して肩肘張っていた力を抜いて「弱さ」を見せるはずですから、ユキマロはその「弱さ」の中にキサラの温かい人間性を見るのでしょう。そうして、自分を責めるキサラを救ってあげたいと思うはずです。 この「転」の部分では、キサラもユキマロに対する見方を変えているはずですよね。それまでは「未開社会で野蛮人相手に無駄なことをしている人」くらいの認識だったのが、「困難だけどとても大切な役割を果たしている人」になっているでしょう。 こういう人からどういう働きかけをされたらキサラが立ち直る気になるのか、考えればいいのですね。 と、ここまで考えたところで脳みそがゆだりそうになってきたので、ひとまず筆を置きます。明らかになった点を整理して、「転」のアイディア出しができるようロックオンしたいですね。 -------------------------------------------------------------------------------- スーパー歌舞伎三国志II(市川猿之助)孔明の恋 No.2877 投稿日 2001年10月7日(日)00時01分 投稿者 とんびの羽根  を見てきました4時半開演で終演が9時、諸葛孔明の南征北伐から死ぬまで。 孔明が故郷で別れた恋人に渡された桃の花びらのエピソードと、その娘に伝えられた琴の調べのエピソードが何重にも伏線となっていて見ごたえのある構成になっていました、ちゃんと感動しました、久しぶりですね、涙が出そうになりました。 帰宅したら10時半、疲れたけど心地いいです。 >うどん戦争  大阪のうどんはダメです、うまくない、こしがない。 まだ伊勢うどんのほうがこしがあるっすよ、先週御在所岳(四日市から近鉄湯の山線)行ったときロープウェイー駅前で初めて食ったんだけどね、でも、一番うまいうどんは讃岐だ、って問題はダシだったか。 味のうまさをダシ(アミノ酸)の量で決めるってなんじゃそりゃ、トホホだぞ。 旨み成分は1種類でないというってこともある。ラーメンだって海苔一枚入れるだけで全然味変わっちゃうでしょ。 昆布もカツオも旨みの種類は全然違う、それを何にも考えずにバカバカ入れちゃ味が喧嘩しちゃうでしょうが。 信州そばだって牛蒡入れたり山菜入れたりするでしょ、そうした具から滲みだしてくるダシ成分とか全体の味をガラッと変えちゃうんです。 自分の理解できない味をけなしてるだけって、きいてて経験値上がらないからつまんないよ。 >リゼ  エリザベートやエリーズならリゼと呼ばれる可能性がありそうですね。 シャンゼリゼーのエリゼーは人の名前なんでしょうか。 さつきさん、聞いてきて欲しいな。 -------------------------------------------------------------------------------- 振り向くな、後ろには夢がない。 No.2878 投稿日 2001年10月7日(日)13時46分 投稿者 巻島翔史  案外厳しい突っ込みがきましたね。まあ初めはこんなものなのでしょう。 小倉さん>  大量の質問ありがとうです。以下解答。 ●質問1 なぜ圭吾は謝ったのか  相手を傷つけないためでしょう。圭吾は告白されたことによって好きなのかもしれないということに気がつき始めるという感じ。 ●質問2 なぜ戻ってきたのか  田舎の良さがわかったということです。離れてみて初めて家族の有難味が分かるようなものですかね。 ●質問3 皮肉の具体的内容  「よく帰ってきたわね、負け犬!」とか当初は考えていましたが、それだとなんだか合わないですな。現在ラストの展開そのものに悩んでいるので事実上白紙です。 ●質問4 貴子が言いたいこと  うーん。「圭吾のことが心配なんだよ」ですべてつながる気がする……けど解答保留にしときます。 ●質問5 書きたい時期  そりゃ高3の時期です。ただ、数年後に飛ぶのはやはり無理があるなぁというのは、今更ながら分かってきました。50枚いくかいかんかという枚数でそんなに時間が経過するのは読みにくいだけですし。 とんびの羽根さん>  大阪に憧れる人って……いるんですか。いや、いてもいいんだけど、「都会と田舎」という要素を押しだそうとした場合、日本人にとっての都会とはすべからく東京のイメージになると思うのです。 新木さん> >「自分が気持ちよくなりたくて書いているけど、でも、人にも読んでもらいたい」って感じで、両方ごっちゃになっているのではなかろうか。  確かに。人生の中で、一番最初に小説書いた理由は「現実逃避」。つまり自分のためだったのですから。  「自分が書きたくて、かつ自分が読みたい話」を書いていれば、人にも楽しんでもらえるんじゃないか、と思っていたのですが、(だから読む人が楽しもうがそうでなかろうが関係ない、などとは思ってないのですよ)どうも読む人に対する意識が足りんようです。しかし読む人を意識して書くということが、具体的にどうすればいいのか…… >コドモのままプロになれるとでも、思っているのかね?  その昔。といっても高校生の頃。大卒までにデビューしないとダメだと思っていました。今はそうでもないけど。  社会に出て、会社勤めでもやってしまうと感性が死ぬと思っていたのです。  今でも変わらない考えとして、大人になることは小説を書けなくなっていくことなのだ、というものがあります。大人になるということは安定志向が強まり世間に妥協して生きていくというか……甘ったれた子供ではもちろんプロにはなれないでしょうが、老いるということは感性が衰えていくことだと思うのです。ことにライトノベルなどといわれるこの業界では、その傾向は顕著ではないでしょうか。  それとも、覚悟は大人で精神は子供、という状態に人はなれるのでしょうか。 この町はどこか>  福井県のとある市です。両親の出身地。祖父母の家にしょっちゅう行ったので、(いや、今も一年2度は行くなぁ)俺にとっての田舎とはそのイメージなのです。 俺と東京コンプレックス>  東京生まれの大阪育ちであることを親によく聞かされていたことから潜在的にコンプレックスがあったのですが、オタクになってそれが爆発したという。  イベントとか、そういうものがすべて集中してるんですね。人工的な意味合いでも仕方のないことですけど。  俺の東京に対する意識は「なにくそ」というものと「いいなぁ」というものとが、ごっちゃになった感じです。 (ちなみに補足して言うなら、俺の居住地遍歴は、東京1年大阪19年です) 圭吾の帰還理由>  負けた、というより選択しなおした、という感じ。  確かにこっちに来る用事が圭吾にないわけではないでしょうが、それにしたって貴子とは常にいるわけではないので、別離には違いないだろうと。 >「夢に挑戦して、そして破れても、戻れる場所があるといいなぁ」 >ここで書かれている作者の願望としては、このあたりだろうか。  最後に戻ってきたのは、二人が最後くっついたほうがいいなぁ、思ってしまったからです。潜在意識では新木さんの言うような願望を思っていたかもしれませんが。 >ヌルいわ! ひとりでチンチンこすってんじゃねーよ。  挑発的な言い方をして、帰って逆効果である場合を考えたことはないのですか?  いや、新木さんの書き込み方は大分わかってきたので、俺はもうショックも受けませんけど。 >コンプレックスを抱える  作家として財産でも、人間としてダメというのが問題です。  売れっ子になる前に自殺する可能性有。(笑……えない)俺は中学の頃から「自殺=人生における負け」と決めつけてきたので、今更死ぬことはないでしょうけれど。 >この話で書きたいこと  青春時代の別離、だと思います。新木さんの挙げた中で一番近いのは「女の子が引き留めるところ」というもの。未来に向かってそれぞれ色々考えて、行動して、その結果すれ違う二人というか。  副次的には、田舎にもいいところはあるんだよ、という要素も入れたいですが……。 西鶴さん> >関西弁で書かれたものを読みたい。  俺の居住地から来る特性からいくとその方がいいのかなぁ。でも関西圏の地方都市(たとえば但馬とか丹後とか南紀州とかか)と大阪では距離が無さ過ぎるんですよ。あとは多くの日本人が描く都会のイメージが東京であるということも……。 >思い切って、ラスト一段落を削ってしまう  そうすべきか昨日の夜悩んでいたのですが、結論からいきましてあのラストはやはり不要だということに至りました。こういうラストにしたのはハッピーエンド原理主義者であったかつての癖かもしれません。 >一連の発言を受けたものですか?  はい。  オナニーで出たスペルマは、新木さんは勿体ないと思わないのか、と。 (以下はその他の返信) 自分から行動を起こさない少年>  世間に冷めているからでしょうか。俺自身がそうだったし。何をやってもどうにもならないもどかしさが重なって、最終的にそうなったのですな。  高3の体育祭の応援練習で、練習を熱心にしなかったことで団長に咎められた俺の返答が「こんなもん、一生懸命にやるもんやないやろ」  呆れられました。我ながら青い時代だ(笑) >白味噌  正月に食べるお雑煮、ありますね。  あれは俺、白味噌じゃないとダメです。関東以北はなにに餅入れるんでしたっけ? >うどん論争  こうなれば、新木さんには、仕事が一段落したあと香川県に行ってもらうしかありませんな。  讃岐うどん食べて、まだ「ダシをケチっている」などという戯言を言えるかどうか。  何度も言いますが、あれは適量で止めているのです。  そして最後にあらすじ提出。  ただしラストに関してはいまいち考えがまとまっていないので空欄です。すいません。水曜にはラストつきで提出します。 (圭吾視点)  日本海側の県の、とある小さな地方都市。  高校3年の圭吾は、担任の教師に東京の大学に進学したいと告げる。しかしそれをどこかで耳にしたらしい、友達の貴子に問いただされる。圭吾は東京への憧れとこの町の田舎くささへの失望を貴子に説明し、さらに東京で就職してこっちには帰ってこないつもりであることを言う。  圭吾は東京に住む従兄弟の影響で、幼い頃から東京に憧れを抱いており、そして同時に自分の生まれ育った町の田舎的な部分にコンプレックスを抱いてもいた。  中学のとき東京から引っ越してきた貴子は、東京がいかに暮らしにくいかを挙げ、圭吾を説得しようとしてきた。しかし圭吾の東京への憧れは強く、そんなことでは意思は揺らがなかった。それが何日目かのある日、圭吾は貴子に突然告白され、圭吾にそばにいて欲しいと言われる。  混乱した圭吾は、返事を明日にしてくれと言った。今まで意識しなかったけど、考えてみたら、自分は貴子のことを好きなのかもしれないという思いが頭をよぎる。しかし東京に行きたい気持ちも捨てられない――。  翌日。圭吾は貴子に、それでも自分は行きたい、と告げ、想いに応えられないことを謝る。圭吾は貴子に平手で打たれ罵倒され、貴子はそのまま走り去った。2人はそのまま一度も話すことなく、やがて出発の前日を迎えた。  告白以来、貴子を意識するようになった圭吾は、貴子の想いを振ったことに引け目を感じていた。そしてその夜、貴子に電話し、想いに応えられないことを謝る。貴子は皮肉を言っていたが、そのうち泣き出して、素直に応援してやれなかったことを謝ってきた。電話を切ったあと、圭吾は少し切なくなって泣いた。 (客観視点)  日本海側の、とある小さな地方都市。  高校3年の高保圭吾は、担任の教師に東京の大学に進学したいと告げる。しかし、それを聞きつけた同級の市村貴子に問いださされる。圭吾は東京への憧れと田舎であるこの町への失望を口にし、東京でそのまま就職するつもりであることも言った。  中学生になるとき、東京からこの町へ越してきた貴子は、東京の暮らしにくさを挙げて圭吾を説得するが、従兄弟の影響などもあり幼い頃から東京へ憧れを抱いていた圭吾の意思は固く、そんな日々がしばらく続いた。  苛立ちを募らせた貴子は、今まで内に秘めていた圭吾への恋心を告白する。戸惑う圭吾は、返事を明日にしてくれとだけしか言えなかった。自分の気持ちと憧れとで圭吾は葛藤する。  翌日。圭吾は貴子に東京に行きたいと言い、謝る。貴子は圭吾を平手打ちし、そのまま走り去った。二人はそのまま一度も話すことなく、やがて圭吾が出発する前日を迎えた。  あれ以来、気まずさを感じていた圭吾は貴子に電話した。想いに応えられないことを謝る圭吾。貴子はそんな圭吾に皮肉を言うが、自分が好きになった相手を素直に応援してやれなくていいのか、という自責の念にかられ、そのことを圭吾に謝る。    課題部屋にも一応アップしておきますか。さいでは。 -------------------------------------------------------------------------------- 「言い訳」まみれ。 No.2879 投稿日 2001年10月7日(日)15時33分 投稿者 紺野タツキ  紺野です。  B級アダルトビデオまがいな題名になってしまった。なーんて、言わなきゃ誰も気づかないかもしれないのに・・・。 >「転」  わかってません。  やろうとするたびに、なんか変だな―と思います。  成長話で「転」というのは、「自分の未熟さに気づかず、苦労はしていたがそれなりにうまくやっていると自分では思っていた。しかし『ある日自分の未熟さに気づく』」という事なんでしょうか?パターンはそれのみ?  それのみのはずはない気がするので、もっと考えてみます。  と思っていたら小倉さんの書き込み発見。「自分で打開しようとする」。ああ・・・確かに。  というわけで、ほかの転パターンを考えに入る事にします。 >小倉さん  私も、auのパシャパのCM、起承転結考えました。でも「読めねえじゃん」がどうしても入らないんですよね。起承転結転みたいな感じですか。結が「携帯とパシャパの紹介」で。 >新木さん >しかし「言い訳をしない人」というのは、本当に時間がなかったとしても、「時間がない」とは口にしない。絶対にだ。  でも、「言い訳をしない人」は「誤解されやすい」ですよ。  「言い訳をするな」と言うなら、「自分は誤解しない」という自信があって初めて言うべきなんじゃないかなと、私は思います。あるいは、「言い訳をしなければ、最高の善意で対処してあげる、あるいは深くかんぐらない」かです。  「言い訳をさせない」で「相手の行動を悪意で汲み取る」とかいう事になると、ひどい事になる気がします。  あと、「言い訳」と「誤解されないように自分を説明する」はかなり、見た目が似ているので、「言い訳」を禁止すると「説明不足」が増える事もあると思いますし。「誤解されてもいいし」というのも、場合によってよしあしがありますし。 >とか言っておいて「言い訳」。本「言い訳」。  短編蟻地獄に参戦しようと先週まで思っていたのですが、当面、たぶん2月まで、やめておきます。寝る時間以外「修士論文」提出にむけた「データ整理やらなんやら」に使わないと、本気で卒業できなそうです。て事に今週気づきました(遅い遅い)。  たとえば、「明日までにあらすじなおしてくる事」と言われるたびに、「もうちょっとのばして下さい」と頼む事になると、短編蟻地獄の趣旨と沿わないかな―と思います。  それに今はよくわからないんですが、もしかすると来月には案外余裕で卒業できそうな事がわかるかもしれないし、絶対卒業できない事がわかるかもしれない感じです。余裕だとわかったり卒業できない事がわかったりしたら、その時点で参戦します(断言)。  というわけで、2月まで、ツッコミとか、しながら修行します。ツッコミのみされる方にはいい迷惑かもしれないですが、そのうち仕返して下さい。あと文章書く練習もしないと。  それに、きっと論文の構成とか考えるのも、文章構成を考えるのも、小説書くのにつながると思います。 >紫音さん >「みにくいアヒルの子」 >「自分から行動しない」  自分から行動しない理由の案。  「誰がやっても同じだ」とか「何しても変わらない」とか、達観したりしている場合。達観して、でも自分の意に沿わない結果になっても、文句は言わない。ひとまかせにするリスクもわかっている場合。  「めんどくさい」場合は、↑と連携している場合と、「どうなったっていいし」というあきらめが入っている場合がありそうかな。  「結局自分なんて誰にも認めてもらえないんだ」とすねている場合もありますね。  クラスの中だと、「チャンスがないから」「自分はそういうタイプじゃない」と自分に言い訳してひとまかせにする事もありますね。「誰かがいいようにしてくれるさ」と。でも納得行かない結果になると、文句を言うタイプ。  「目立たないほうがいいから」と言って、わざわざ影を薄くしようとしている場合もありそうです。  でもまだまだきっとあるんだろうなあ。 >さつきさん  フランス語、とか、やった事ありますか?フランス人の名前とかは。  リセについては、弟切さんがつっこんでいましたが、仏和辞典の付録とかには、名前がずいぶん羅列してありますから、それを参考にするといいと思います。。  リゼってどんなスペルなんですか?実際に存在しそうですか? >「日本人に嫌気がさした」リセ  自分の意見を言わないから、イヤ気がさしたんですよね。「外人だとかオタクだとか言ってるから、お前らも不良なんて呼ばれんだよ!」と叫ぶシチュエーションは、『意見が言いづらい場所でも自分の意見を言う英一』というシチュエーションですか?  これはキレただけであって、必ずしも「自分の意見を言える」事にはならないのではないでしょうか。  付和雷同したからって、キレないとはかぎらないじゃないですか。 >「外人だ」と言って戸惑う。  いまどき、外国人くらいで戸惑うのかな・・・。きれいな女の子だったら、「外人だ」はけなし言葉にはならないと思うので、キレる理由にはならないのではないかな―とか。  あと、平凡くらいで、「オタク」呼ばわりされるんですか?普通。 >弟切さん  胃の方は大丈夫なんでしょうか。私は最近ちょっと忙しいにもかかわらず、体を壊しません。という事は、弟切さんは、日々もっとがんばって忙しくしつつ、書き込んでいるという事ですよね。  それを思うと、「言い訳」とかしている場合じゃないとは思うんですが・・・うーん。 >キサラ  キサラ、社会自体になじめなかったのになぜ「冷凍睡眠」を選んだんでしたっけ?まえにその事は何かふれていましたっけ?  自殺しないで「冷凍睡眠」したのは、何か未来に向けて期待があったからですよね。でも「現在の世界」に失望しているのに、「現在の世界の延長線上にある未来」に、なぜ期待ができたのでしょう? >ユキマロ  転でキサラの温かさを知るなら、それまでに「せっかく起こしたけど、なんて冷たくていやなヤツなんだ!」と思っているのでしょうか?それとも転で「やっぱりこいつ最低だ」と思う出来事がおこるけれど、最後にやっぱりそれは誤解でキサラは温かい心を持っていたんだ、と気づいて受け入れるんでしょうか? >唯野さん >公園の描写  今は秋なので、匂いとかもけっこう豊富ですよ。冬になると寒いですし、あまり匂いが感じられないです。感覚がにぶくなるし。それに冬になってしまうと、湿度も下がりっぱなしですし。  あまり寒くならないうちがいいですよ。今のうちにかき集めておいたほうが。  そういえば、秋の交通安全運動がはじまったので、あちこちで飲酒やら一時場所不停止やらで検問をしています。あと深夜マラソンが近いので、深夜のランナーが増えてきました(仙台のみ)。休日はレースみたいな事をする車も出てきます。 >巻島さん  これは、この話は、「変化には痛みがつきもの」とか、なんかそういう話なんでしょうか?「期待に満ちて東京へ出ようとする主人公。しかし応援してくれるはずの友達は苦い顔。あげく、東京か友達(恋人)か選ばなければならないはめに・・・大人になるためには、大切なものをいくつもあきらめなければならないんだろうかと思いつつ、東京へ出て行く主人公であった」とかいう感じですか?  というか、私はまず、そういう話を書きたいのだろうかなあ、と思いました、が、同時に「違うのかもな」とも思いました。  この話の最初と最後で、何が変わっているのでしょう。貴子を振っただけ?それだけじゃないですよね。「泣いた」という事は、何かの痛みを知った、という事かな、と思いますが、それも「少し泣いた」ですよね。少し?でいいんですか?  「少し泣いた」については、私もあんまりひとの事言えないんですが。  なんとなく、つっこみもちょっと中途半端ですみません。やっぱりやりかけのデータを片付けて、いったん落ち着いてから来るべきだったかな。あ、これも言い訳だった。  終ろうとしたら、いきなり手の下をクモが歩いてました。 -------------------------------------------------------------------------------- 味覚の秋の論争が熱いですね No.2880 投稿日 2001年10月7日(日)17時31分 投稿者 弟切 千隼 前回の自分の書きこみを読み返して、またまた間抜けなことをやらかしていることに気づきました。 >承 >社会に馴染めないキサラを見て、啓蒙のためだけでなく >自分勝手な知識欲のためにキサラを目覚めさせたことに >気づき、ユキマロは彼女に対して済まないと思う。 この部分、「ユキマロは彼女に対して済まないと思う」部分を考慮するのを忘れたまま、「転」を考えていました /(-_-)\ 忘れていたということは、この部分はさして重要でないということでしょうか? ユキマロくんに訊いてみましょう。 「いや、キサラさんは確かに冷たいとは思うけれど、頼んでもいないのに冷凍睡眠から叩き起こされて、目覚めてみたらこんな未開社会だった、っていうんじゃ、冷たい態度を取るのも無理はないかもね。俺も自分勝手な知識欲が全く無かったとは言えないし、悪かったかなとは思ってるよ。彼女がもう一度冷凍睡眠に入るって言うなら、そうさせてあげようと思う」。 だそうです。ユキマロくんていい人ですねえ。 こういう「いい人」だから、ユキマロは科学技術の退化した社会で人々を啓蒙する教育者なんてやっていられるのでしょう。科学技術について全く素養のない人に基礎から教えて、なおかつ自分で危ないことを判断できるように育てるには、人の自主性を重んじる根気のある楽観主義者でなければできないと思います。 さて、そうしますと、「承」から「転」の最初までの時点では、ユキマロはキサラが再び冷凍睡眠に入るものと思っている訳です。キサラの方もそのつもりです。ユキマロはテレパシストではありませんから、キサラが心中に自分に対する怒りを抱えていることにまでは気づいていません。 でも、何かのきっかけで自分に対する怒りに気づいたキサラは、冷凍睡眠に入ろうとは思わなくなるでしょう。それは逃げているだけだと気づいてしまったのですから、常識も責任感も人並みにある彼女が再び逃げに走ることはないはずです。 冷凍睡眠に入るのを止めると聞かされたユキマロは当然驚いて、理由を訊くでしょうね。そこで彼もキサラが自分に対する怒りを抱えていたことを知る訳です。ここまでが「転」の前半ですね。 で、「転」の後半でユキマロが何かをすることによってキサラが立ち直ります。自分に対する怒りが激しいあまり錯乱しかねない様子のキサラに対して、ユキマロはどうするでしょう? ここでも彼の「教育者としての資質」が重要な役割を果たしそうです。 うーむ、喉の奥に何かが引っかかっていて、もう少しで出てきそうなんですけど出てきません。ちょっと気分を変えるために、弟切は雑談に走ります。 > うどん抗争 味覚というのは個人の好みに左右されるところがたいへん大きいので、論争になると決着がつかないんですよね。 良くも悪くも全国平均に最も近い静岡県人の弟切は、どちらかというと関西風のうどんの方が好きです。私は薄味好みなので全般に味覚は関西寄りなんですね。 麺自体に味があるそばならともかく、麺自体に味があまりないうどんですと、関東風のは醤油味ばかりが際立って、味が単調な上にきつ過ぎる気がします。 東西に長い静岡県は同じ県内でもだいぶ味付けに差があって、私が育った東部はほぼ関東風です。西部は名古屋の影響が強いので味噌味が強く、ノンポリの極みのような中部は関東風も関西風も何でもありです。 弟切の個人的な見解によりますと、関東地方はとにかくきつめの醤油味が好きで、関西は醤油味にこだわらずだしを取っただけの薄味が好きなようですね。そして真ん中の愛知県を中心とした岐阜県・三重県東部・静岡県西部くらいの地域が、「八丁味噌偏愛地帯」となっています(^_^) ちなみに弟切は愛知県の八丁味噌(赤味噌)も京都の白味噌も首都圏で普通に売っている信州味噌も好きで、自宅にはこの三種の味噌を常備して使い分けています(^_^) > シャンゼリゼ通り フランスの高級繁華街の地名としてあまりにも有名ですね。実はこの通りの名は、ギリシャ神話と関係があります。 シャンゼリゼChamps-Elyseesは、英語に訳すとElysian fieldsとなります。日本語に訳すと「エリュシオンの野」という意味です。 このエリュシオン−英語でElysium、ギリシャ語だとElysion−というのは、ギリシャ神話に登場する善人が死後に行く世界、つまり極楽浄土のことなのです。 何と、シャンゼリゼ通りChamps-Elyseesとは、「極楽通り」という意味だったのですね。どこかのお寺の門前町商店街の名前みたいですね。よくぞこんな名前を付けたものです。 フランスには同じ語源の「エリゼ宮Palais de Elysee」という建物もあります。もちろんこれは「極楽宮殿」という意味です。これが何とフランスの大統領官邸の名前だというのですからびっくりですね。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.2881 投稿日 2001年10月7日(日)18時35分 投稿者 新木 伸 >言い訳とか  言い訳には、二種類ある。  人にする言い訳と、自分にする言い訳。  べつの言い方をすると、言い訳だと自分でわかっている言い訳と、言い訳と思っていない言い訳。  僕が「するな」と言ってるのは、後者のほうね。  このあたり、西鶴君は達人で、唯野君は常習犯。  べつの言い方をすると、「言いわけ大王」と「言いわけ太郎」というところか。 >弟切さん  ふと思ったんだけど、ユキマロの管理している図書館。  そこにキサラの書いた本って、収蔵されてないの?  それがなにかに使えんかね?  キサラの心を変える転の部分は……。  キサラの失った時間、前の時代、いまの時代、科学の復興、図書館、そういうこの話の舞台やら設定やらの大道具のすべてと関連していることじゃないと、いかんわけね。 >鉄っちゃんとか  特撮研究会じゃ、だめ。おもしろくない。  特撮おたくとかパソコンおたくとかは、鉄っちゃんとは種類の違うおたくなわけだな。  さあ何が違うのだろう? その共通点は?  そういえば以前、宇宙関係の研究所におじゃましたときに、「クレーターおたく」なる人と会ったなぁ。これも鉄っちゃんと同族でしょう。 >うどん抗争  巻島君とか。  あと、とんびの羽根さんもそうか?  こうしてわざわざ説明しなきゃならんのも興ざめで、とってもしらけるわけだが……。僕と魚住君は、べつに本気でやってるわけじゃないのね。だいたいわし、最初に言ってるじゃんか。関西のうどんは好きだって。 >巻島君 >>それとも、覚悟は大人で精神は子供、という状態に人はなれるのでしょうか。  ここんところが理解できん。  覚悟っていうのは、なにか? 何年も経ってゆくうちに、そのうち、じわじわとできあがってゆくものなのか?  覚悟っていうのは、「する」ものじゃないのか?  覚悟するのに必要な時間は、一瞬もあれば充分なんじゃないのか?  いましろ、覚悟。  覚悟完了になるのだ。  そうすりゃ、覚悟は大人で精神は子供になれるじゃんか。  はて? これも新種の言い訳なのかな?  覚悟をするには時間が必要とかいう理屈の言い訳。だとしたら新機軸だなぁ。僕が自分じゃ知らない新種の言い訳だ。  感性がすり減ってゆくっていうのは、その通り。  べつに会社に通うからではないけど、年齢を重ねて色々な経験を積んでゆくと、感受性は失われてゆくもの。  特にライトノベルでは、感性は大事ね。  二十代の前半ぐらいまで(24、5)には、すくなくともプロにはなっとかないと、モノにはなれんだろうなぁ。  いまの君らにとっては、「プロになる」は究極の目標であって、最終到達地点なのだろう。その先はイメージできないのだろう。  それはしかたないことだけど……。  でも「プロになる」っていうのは、じつはこれ、単なるスタートラインに立つっていうことなのね。  二十代前半ぐらいまでには、必要な技術とノウハウを身につけて、スタートラインに立っておかなきゃ。  ただこの世界には例外もあるんで、これは、そう言い切れたものでもない。中里さんとか上遠野さんとか、存在しているわけだし。 >>しかし読む人を意識して書くということが、具体的にどうすればいいのか……  つまり、書いた話が、自分の物じゃないっていうことだよ。  読んだ人の物なわけね。プロの作品っていうのは。  そのことを覚悟するだけ。  簡単簡単。  嫌かもしんないけどね。自分のものにしときたいだろうけどね。  でも覚悟しなきゃ、いつまでもアマチュアのままだよな。  自分が書いているんじゃない。  書かせてもらってるの。  読ませてやってるんじゃない。  読んでもらってるの。 >>作家として財産でも、人間としてダメというのが問題です。  これがなんで問題なのだろう?  いいじゃん、作家としてOKなら、犬以下でも杉井光でも、新木伸でも。  些細なことだよ。 >カントリーライフ  とりあえずここで聞き出した「書きたいもの」が真実という前提で、話を進めてゆくことにしよう。まあみんなの例もあるから、「書きたいもの」がそのうちスライドしてゆくこともあるだろうけど、そのときはまたそのときということで。 (実際、書きたいものが最初から最後まで首尾一貫していた人というのは、あんまりいないんだよなぁ。八神さんと杉井光ぐらい? 杉井はリタイヤしてるけど) >>青春時代の別離、だと思います。未来に向かってそれぞれ色々考えて、行動して、その結果すれ違う二人というか。  まず何点か。  本文の展開のほう。とくに圭吾視点のほうをみてみるとよくわかるんだけど、この主人公、じつはなにも「考えていない」。  ただ東京に憧れているだけなんだな。  たとえば東京に憧れているとしても、その憧れがコンプレックスの裏返しなんじゃないのかとか自分でも疑っていて、でも色々考えたあげく、たしかめてみるために、東京行きを決意した――とかあるなら、それは「考えている」ってことになると思うよ。  でもこの話にあるのは、「東京に憧れている主人公がいる」→「恋心を告白してきて、引き留めようとする女の子が現れる」→「やっぱり行きたいと意思表示する」→「東京に失望して帰ってくる」、そういう展開だ。  圭吾という人物は、彼女の説得やら、引き留め工作やらの出来事に対して、話の全編を通してまったく動じていない。  「東京に行くか行かないか」という、その点に関してはね。  なぜかというと、これは彼の中ではもう決定事項なのね。  彼の心が動いているのは、彼女の告白が衝撃的だったことと、自分の中にすこしだけあった彼女への気持ちに気づいたから。しかしそのことに気づいたとしても、「東京に行きたい気持ち」とくらべたら、天秤はガタンと傾いちゃうわけで、はじめから比べられるようなものでもなかったわけだ。  憧れているから、東京に行く。  主人公の行動は、このように非常にストレートなものなわけだ。  東京に行ってなにをするでもなく、明確なビジョンもなにも持っていない。東京に行くこと。そのことが目的そのものになっている。  友達の説得なんかに耳は貸さんし、好きだと告白されて行かないでと引き留められても、天秤にかけるのは彼女のことなんかではなく、自分の中にあった彼女への気持ちの大きさの大小なわけだ。つまりこれも、じつは自分の中の欲求の大小を「東京への憧れ」と比べてみただけ。  こうした面で、主人公はとても我が儘で自己本位で、自分のことしか考えていないキャラとなっている。  そして東京に行き、彼の子供じみた憧れがどうなったのかというと、憧れはあっさりと失望になる。そして田舎の良さがわかって、帰ってくる。  これは構図でいうと――。  どうしてもオモチャを買いたかった子供が皆に迷惑をかけまくって手に入れるのだが、手に入れたらすぐ飽きてしまって、ぽいと捨ててしまう。  そういうものと相似している。 >>青春時代の別離、だと思います。未来に向かってそれぞれ色々考えて、行動して、その結果すれ違う二人というか。  こういうものを書きたいのなら、二人がもっと色々考えているところを描こうよ。  いまのままじゃ、二人とも、まるで、なんにも、考えてねーじゃん。  圭吾にとって、東京に行くっていうことはどういう意味を持っているのかとか。  貴子にとっては、圭吾の夢やあこがれを捨てさせるということには、どういう意味があるのかとか。  東京行きを止めたのは、東京が憧れるようなものではないということを知っているからで、圭吾が挫折をしないで済むようにという一種の愛情なわけだろ? でもそこには葛藤はないのか? 圭吾がしたいことをさせてあげたいと思う気持ちとか、別の種類の愛情との葛藤とか、そういうたぐいのやつ。あとは圭吾が離れて行ってしまうことを嫌がる自己本位の欲求とか、そういうものが混ざり合った、ドロドロしたやつとか。  なんか考えさせろよ。「色々と」さ。  あともう一点。  「別離」というほど、ふたりは一緒にいません。  読みとるかぎり、ただのクラスメートの関係なのだが?  貴子は中学のときに転校してきたんでしょ? そこからだったら、4年ぐらい?  そのぐらいの時間で、そんな、「別離」なんて大げさに言うほどの関係ができるものなのか?  これが物心ついてからずっと行動が一緒の幼なじみとかいうのなら、「別離」ってぐらいの関係をデフォルトで持っていてもいいけどね。  「別離」もテーマにしたいのなら、なにかしら、その4年のうちに、ただのクラスメートではなくなるだけの関係を作っておかないとならない。それは話のなかに出さなきゃならない。もちろんあらすじの中にもだ。 -------------------------------------------------------------------------------- あ、いっこ忘れてた No.2882 投稿日 2001年10月7日(日)20時21分 投稿者 新木 伸 >巻島君 >>挑発的な言い方をして、帰って逆効果である場合を考えたことはないのですか? >>いや、新木さんの書き込み方は大分わかってきたので、俺はもうショックも受けませんけど。  うーん。  これは杉井君の言うところの「ハイレベルな会話のできるサロンを造り上げること」という僕の目的にたいして、逆効果になってしまいませんかという心配なのだろうか?  それとも自分には逆効果になってますよ、という警告なのだろうか?  それとも「もっとやさしく教えてください」というお願いなのだろうか?  最初のものであれば、それは巻島君が心配しないでもいいことだし。  2番目なら、僕は気にしないでいいことだし。  3番目であれば、僕の知ったこっちゃないわけだし。 >なぜ金を取るものにしないのか  ある作品を、書きたいように書いたとする。  自分の許す許容範囲ぎりぎりいっぱいまで寄せていって、可能なかぎり読者の目を意識したものにしたとしても、それでもなお、作品が読者のものにならない場合――かな。  もちろん、書きたいものはなにか分かって書くわけだから、書く前から、それがどんなものになるのか、もちろんわかっている。  だからはじめから金を取るものにはしないで書く。  自分の場合はそれでよしとするのに、杉井君には「あれで金を取れ」と言う。そのあたたりの矛盾についてかな? 巻島君の質問のポイントは。  杉井光に言うのは、この理由からね。  「本当に、金を取るものにできるのか、できないのか、おまえはやってみたのか? それで言うのか? そもそも金を取れるものがどんなものか、おまえはわかっているのか?」  どれが調理次第で売り物になって、どれはどう調理しても売り物にならないのか――。  それを判断するための基準を――。プロで通用する作品をまだ一度も書いたことのない杉井光は、なにひとつ持っていないわけだ。  だったら、どんなものでも調理してみるしかないだろ? 他にたしかめる方法はない。  ちなみに杉井光が初めから捨ててた食材は、あれは料理次第で、じゅうぶん食えるものに変わる素材だった。私小説ってジャンルがあるぐらいだし。  しかしもう使っちまったわけだから、あの食材は、彼の中でまた生えてくるまで、しばらく時間がかかるだろう。  もしかしたら、あれで根っこまで取り尽くしてしまって、もう二度と生えてこないのかもしれない。 -------------------------------------------------------------------------------- 感性の話とか No.2883 投稿日 2001年10月7日(日)20時34分 投稿者 新木 伸  感性の話が出たから、これも言っておくか。  大人になってしまうと感性がすり減ってしまうとか、なんだか、そんな聞いたふうな話が出てきているが……。  そもそも、すり減るもなにも、それ以前に――いったいどれだけの「感性」を持っているというのだ?  感性を磨くための訓練は、具体的にどんなことをやっているのだ?  10ある感性が、すり減って5になったとする。  この場合は、大幅な戦力ダウンだわな。5ポイントも下がった。  これはたしかに問題だ。  しかしそもそも1しかない感性が、0.5になったところで、これはたいして変わらんだろう。いくつ下がった? 0.5か?  藪をつついたのは巻島君だから、巻島君には、質問に答えてもらう。  感性を磨くための訓練は、いま現在(もしくはいままで)、なにを行っている?  具体的に、挙げよ。 -------------------------------------------------------------------------------- 考え中〜考え中〜 No.2884 投稿日 2001年10月7日(日)21時39分 投稿者 小倉善哉  ぬー。「クレーム付けにくる男性」を書いていたら楽しくなってきて本筋を忘れていたのか…(無自覚)  どうして「クレーム付けにくる男性」を持ってこようと思ったのかというと、「困難な状況を鮮やかに解決するエイコ」という感じに、「転」のアイデアをロックオンしてたんですね。ロックオン項目自体はそんなに悪くないと思うんだけど、ひょっとして、困難が大きすぎるのかなあ…。むうぅ。  しっかし、1個目のアイデアはダメだって最初からずーっと言われ続けてることのに、これじゃ全然進歩してないじゃないかー。ぎゃふーん(爆)  でもでも、失敗は成功の母なのです。コレを踏み台にして、もっとイロイロ考えなくっちゃ。 ●「起部−起」のこと考え中  うーん。「起部−起」のコンセプトが「有能なエイコ」だけだと、どーも考えにくいですねえ。  「困難な状況を鮮やかに解決するエイコ」を「転」にするとして、どんな「困難な状況」にしたらいいのか、を考えなくちゃですね。これは、「どういう有能さで乗り切れる種類の困難なのか」という方向で考えればいいのかな…。  んーと、そういえば「有能さの具体例」って、3つの系統に分けられるんですよね。  だいたい、こんな感じ。 ・接客能力 ・事務処理能力 ・メンタル面  うーん。この三つの中で、「この人、すげぇ! 有能だ!」って思う決め手になりそうなのって、「メンタル面」ですねえ。嫌な客でも客は客とか、嫌な上司でも仕事は仕事、なんて、小倉は、なかなか、割り切れないですから(笑)←割り切ろうとするんだけれど、顔に出ちゃってるタイプ。なんてったって、ダメOLですから。えっへん(爆)  ええと、それで、四分割にすると、こういう流れにすると自然なのかなあと思いましたです(結局、新木さん案を半分パクってるけど)。 起-順調に接客の仕事をしているエイコ 承-事務処理をしていて、困った状況になってしまう 転-メンタル面での有能さを利用して、状況を打開するエイコ 結-定時に仕事を終え、帰宅するエイコ。  さてと、具体的にどんな感じにしよう。いま、頭の中、空っぽ状態です。パーです。  むうう。もうちょっとイロイロ考えてみます…。 ●レス >紺野さん  おおお。しゅうしろんぶん、がんばってくださいねー(^^;  ええと、デジカメのCMの話ですが、デジカメの宣伝部分は、小倉は、物語とは切り離して考えてましたー。  うーん。でも、もし、入れるとしたら、転の一部なのかなあと思っておりますです、ハイ。仮面ライダーとかの変身と「説明しよう!」のナレーションがセットになってるのと同じかなーと思って(笑)←笑ってるけど、違ってたらどうしよう…(爆) -------------------------------------------------------------------------------- >カントリーライフ(仮) No.2885 投稿日 2001年10月7日(日)21時40分 投稿者 西鶴翠(みどり) >未来に向かってそれぞれ色々考えて、行動して、その結果すれ違う二人  これが、書きたいポイントなのですよね。それから、巻島さんはハッピーエンドが好きなのですよね。ということで、私からの提案なのですが、「気分よくさよならする二人」みたいなのは、描けませんかね。貴子から見れば「気持ちよく送り出す」、圭吾から見れば「夢を持って都会(東京?)へ」みたいなの。  いや、自分で書いていて、どうなったらそうなるのか、よく分かりませんが、今のままの筋にラスト何かをつけても、どこかに後味の悪さが残ると思うんですよね。  私は四分割とか気にせずに、適当に書いてしまいますが、 ・都会に行きたい圭吾と、反対する貴子。 ・貴子は圭吾に告白をする。 ・都会と貴子のあいだで圭吾は悩む。 ・東京に行くことにすると圭吾は言う。 ・二人は気まずくなる。 ・(西鶴が読みとれなかったので、割愛)  とかいう感じですか。要するに、圭吾は初志貫徹でいいと思うのですが、貴子は失恋するのですよね。ということは、二人は釣り合いそうにはないわけです(物語的に)。貴子に作者が何かいいものを与えてやらないと、貴子は浮かばれない。または、失恋させないとか。  ところで、ここまでは物語の内容的なことに突っ込んでいたわけですが、ここからは表面的なことです。  オフのときに「七十枚かけてこれだけ?」という結構ひどいことを言ったわけですが(本当にひどいことを言って、すみません)、今回も同じことを言いたいです。八百字あれば、もう少し情報量のあることが書けるのではないかなあと思うのですね。現に、私は巻島さんのあらすじをたった六行くらいでまとめてしまっています。あらすじの形式に直しても、二十字×十行くらいで、巻島さんの八百字あらすじとほぼ同じ情報量が書けてしまうんじゃないかと思っています(やってみないと分かりませんが)。  本当のところはどうだか分かりませんが、「無理やり八百字に伸ばした」という感じがするんです。  まあ、この部分のところはどう指摘したらいいのか分からないのですが、とにかく、思ったままのことを書いてみました。 >Palais de Elysee  ありえない綴りだなあと思っていたら、案の定"palais de l'Elysee"でした。 それでは。 -------------------------------------------------------------------------------- >小倉さん No.2886 投稿日 2001年10月7日(日)21時53分 投稿者 新木 伸 >小倉さん  ここは起部のさらに起の部分なんだから、そんなに激しい「転」はいらんぞ。  話のなかに16個あるうちのひとつ。あんまり気張って目立つ転を入れちゃうと、ほかのもっと目立たねばならない部分がぼけてしまう。  あと、有能さの描きかた。  エイコたんを降ろしてみて、「あんた、どう有能なのよ? ちょっと見せてみなさいよ」みたいに聞いてみてはどうか?  ロックオン項目やら、コンセプトワークやら、やれるだけのことはぜんぶやっておいて、そうやって人事を尽くしたあとに、神頼み――じゃなくて、キャラを降ろしてそれに任せてしまうというのもひとつの手法だ。  わし、いつもそうやってる。  そのシーンのポイントとなる「コンセプト」は出したうえで、あとはキャラにお任せ。キャラに走ってもらう。 -------------------------------------------------------------------------------- もりのくまさん No.2887 投稿日 2001年10月7日(日)23時14分 投稿者 かねやん この歌の「転」を次の中から選びなさい。ただし解答者は、五番までの歌詞を全て知ってるものとする。 1.二番 「くまさんの、いうことにゃ〜」 2.三番 「ところが、くまさんが〜 」 3.四番 「おじょうさん、おまちなさい〜」 4.三番が転1、四番が転2。 答え)3、あるいは4。さてどっちだろう?  話の大部分が「くまさんとおじょうさんのおいかけっこ」で占めるのなら3。二番でくまさんが、「逃げなさい」と言ったのに追いかけてきたことに注目すれば4になるかもしれない。  こんなことを考えてる時点で「起承転結を理解してない」証拠になるんだけれども。ちなみに「起」は、「承」は、「結」は、それぞれどんな意味があるのでしょうね。  このへん、起承転結を考えるってことは、読者を考えることに繋がってきますから。書きたいことがあって、それが「結」だったり、設定だったり、濡れ場の場面だったりしたとき。なぜそこだけじゃ駄目なんでしょう? >藤極堂さん  うわっ、苦手なやつだ、ほとんど経験値が無い。小説関連にいたっては皆無なりよ。  とりあえず無理矢理なところは陵辱系で、化け物のなすがままにされるところは羞恥系や恐怖系なのだろうか? 触手である理由は、他の動物にはできないことができるから? バスタードに出てきた「服だけ溶かすスライム」にイメージ的に似てるか。  でも触手だけが生き延びている理由はなんだろう? そもそも誰がはじめたんだろう? 今だと触手と聞くだけでウネウネと体中を這い回るイメージが沸くけど、一番最初に触手を考え付いた人って凄い。  で、確かに読者が投影するものは無いですが、視姦しているわけで。ここらへんはアダルトビデオなんかをオカズにするのと同じかと。 -------------------------------------------------------------------------------- 「千と千尋の神隠し」は粘液ロリ○○物ですか? No.2888 投稿日 2001年10月8日(月)00時55分 投稿者 藤極堂 >虫 私が言いたいことは過去ログのNo.2336〜No.2358辺りを閲覧するとわかりやすいかも知れません。 過去なんてどうでもいいです。 知りたいだけですよ。 素人の指摘や批評がどのくらい嫌悪されているのかね。 実際、Web上で似たような失言をしている職業作家は他にもいますし。 潜在的に嫌悪している人がどのくらいいるか、それがわかれば相対的にネットで指摘を行う危険性のパーセンテージもわかるでしょう? それだけです。 それから、新木さんが解説してくださったように本来「感想」と「批評」は全く別のものです。 でも、私が感想を書くとみんな「それは感想じゃない批評だ」って言います。 Web上では「応援の言葉」=「感想」、「欠点の指摘」=「批評」という風になってるみたいですね。 皆がそう使い分けているのなら私だけが異を唱えてもしかたがありません。 私の感想を「批評じゃない」と言ってくれたのは新木さんがはじめてです。 ありがとうございます。 >ほとんど自分から行動を起こさない少年 めんどくさいから。 どうめんどくさいかというと、自分の常識と普通の人の常識がかけ離れていることを自認しているから。 つまり率先してナチュラルに行動すると周囲から浮くわけね。確実に。 損じゃん。それは。 て、実はこれは「私が自分から行動を起こさない場合」の理由だけど。 >巻島翔史さん >ツッコミ 新木さんにダメージを与えるのが目的ならば ■シンデレラ迷宮が終了したのならば「よみかく分室の説明」の改訂作業を行うべきでは? とか ■そろそろ分室入り口に「十五才未満立入禁止」の注意書きが必要なほど、品位が下がっているよう感じるのは私の気のせいなのだろうか? とか(笑) ■奥様に家族サービスしなくていいんですか? とかの方がより効果的でなおかつ建設的だと思いマス。 >かねやん さん >アダルトビデオ AVは男優いるのが普通じゃないスカ。 視姦してんのはマンガも同じじゃないスカ。 ちっちっちっ、わざわざオタクアメリカンの代表作「マトリクス」まで出したのに、まだわかんないスカ? ちなみに最初に始めたのは確か吾妻ひでお(漫画家)だったと思います。 てかなんでかねやん さんより私の方がこっち関係に詳しいんだよ!! 間違ってるよ! ニッポン!! てゆーか自分!? -------------------------------------------------------------------------------- ブッシュ大統領の会見を見ながら No.2889 投稿日 2001年10月8日(月)02時27分 投稿者 白黒猫  うぅむ、結局シンデレラはOK貰えないまま終了ですか。  短編蟻地獄ではなんとかきちんと結果を出したいです。   >鉄っちゃんでなければならない理由  映画マニアとかになると、のめり込む対象が元々「鑑賞するための物」である分、普通ならどうでもいいような部分にこだわる、という奇異な印象が薄れてしまうからでしょうか?  ストーリーのこの部分がどうとか、この映像技術がどうとかいう話は、興味無い人間には退屈であることは鉄道と同じでも、面白さに直結する事柄だからまだ理解しやすい。  けど車両の種類とか私鉄のルートとかを並べられても、そのデータのどこが面白いのかマニア以外で理解できる人は希でしょう。  こういう趣味って以外と少ないと思います。  車なら自分で乗ることもできるし、モータースポーツという「観て楽しむ」部分もあります。歴史マニアとかミリタリーマニアもなんとなく鉄道に似たところある気がしますが、歴史上のエピソードや兵器に憧れるのは漫画や映画、小説で想像を膨らませるのと似たところがあるし。  てゆうかホント、鉄道マニアってなにがそんなに面白いのか私も聞いてみたいです(笑)    時間がないのでとりあえずこれだけで。  課題とかは明朝書き込みます。 -------------------------------------------------------------------------------- No.2890 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- No.2891 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- オーデヒ・マズア No.2892 投稿日 2001年10月8日(月)11時55分 投稿者 とんびの羽根  そーいえばそうだ、ロリコン+触手=煩悩、すっかり忘れてた。 他人に経験値を求める前に、こうして経験値をみずから失い続けているのがとんびの現状だね。 重力に逆らって、飛び続けるために排泄し続けて、知識でも経験でも蓄積がなく、鳥頭のままで一生を終えていくのかも知らん。 >エリュシオン >エリゼー >シャンゼリゼー  なるほど、これは知らなかった。 ギリシャ神話から来てたんだ。 名前候補に含めなくてよかった。 関係ないけど黒田清輝通りができたらしいですね。 >大阪に憧れる人って……いるんですか。いや、いてもいいんだけど  いたら思わず止めるでしょ、だから読む側にはリアリティがあるの。 東京に憧れる人だったら、行けば?でおしまい。 ちなみに関西の地方都市の男女ならクラスに一人くらいは吉本に行きたいとか悩んでる奴いるんでないかい、知り合いの女子高生(当時)はまじで吉本に行きたいといってた。 それと関西の地方都市ではマルチメディアとかファッションとか勉強したり就職の機会を探したいと思ったら大阪になるんだよ。 福井からなにか(私事のため省略)習うために毎週雷鳥にのって大阪まで通うひともいるわけよ。 生きていくのに必要だと本人が認識しているのならそれでいい、でもそれが憧れだとしたら、「ちょっとまち」と思わず言ってしまう大阪出身の女の子はきっといると思う。 都会と田舎と言う構図は大阪と福井でも充分成立する。 巻島さんがその立場に自分の都会コンプレックスを重ねられないから描けないと思い込んでるだけだと思う。  で、田舎の考察も必要です。 巻島さんは田舎を、自分の田舎のイメージで捉えているように見える。 でもさ、貴子はよそもんなんだよ、田舎社会のひとびとからは。 田舎に憧れていて田舎にきたら、貴子のほうがさきに幻滅を味わっている可能性もあるわけね。 東京でも下町出身のちゃきちゃきの江戸っ子って人情あるよ。 東京だって電車の乗り口で弱い人をおしのけるひとにはっきり抗議する女の子だっているわけよ。 そういうのを見てる人に東京は住みにくい、人情が無いということを納得させるエピソードを巻島さんは本当に出せるのか、失礼ではあるけど懐疑的なのです。 >最初に言ってるじゃんか。関西のうどんは好きだって。  わたしは大阪のけつねうろん嫌いなのね。 讃岐うどんが好きだとわたしも巻島さんも主張していることが判明したのですが、新木さんの主張している関西のうどんといのも讃岐うどんなのでしょうか?、梯子をはずされてしまったので空でも見上げるしかありませんが。 新木さんと魚住さんとの話の機微を読み取れなかったことは申し訳ありません。 >鉄っちゃん  近くに川崎重工業の車両工場があって新型車ができると鉄っちゃんたちが撮影に来てますが、話したことは無いな。 川重で働いてる人たちの中にかなりの比重で鉄っちゃんが含まれていると聞いたことがありますが、趣味を仕事にまでして、一生を過ごすってなかなか夢のごときものを感じますね。 モハが嫌いでもモハを造っている人だっているんだろうな。 オタクの区別は、現時点ではまだわからず。 また読み返していると感情的な部分がありましたので一部書きなおしました。 すでにお読みのかたが不快感を感じたのではないかと思います。 未熟なり、謝るなり。 -------------------------------------------------------------------------------- またファミレスにて仕事中〜 No.2893 投稿日 2001年10月8日(月)12時01分 投稿者 新木 伸  今日中に二章は終わらせねば。  いま書いているシーンのコンセプトは、「すかしているが、本性は下衆な生徒会長。しだいに嫌悪感を覚えてゆく主人公」ってところだな。 >小倉さん >>「困難な状況を鮮やかに解決するエイコ」という感じに、「転」のアイデアをロックオンしてたんですね。  ん? ここでふと思ったのだが、最初の1個目のアイデアだった「クレームを付けに来る男性」はボツにして(って禁止だけど)、そして別の種類の困難のアイデア出しに入ってるわけかな?  もうひとつばかり、アイデア出しが不十分なまま、小倉さんがすでにロックオンしちゃっている部分があるのだが、そっちには気づいてないのかな?  ここの起部の起のコンセプトは、あくまで「有能なエイコ」だよね。  「困難な状況を解決する」というのは、有能さを描くひとつのアイデアに過ぎないでしょう?  うーん。「困難な状況を解決する」も禁止事項にしたほうがいいかなぁ。  まあとりあえず、禁止にまではしないけど、他にどんなものがあるか、自分で考えてみそ。  まあたとえば、とりあえず「困難」をひっくり返してみて、そのまったく正反対の、「楽な状況」ってのを出してみるとかがあるよね。「仕事がすいすいとまとまってゆくうまい状況になっても、浮かれたりしないで、ひとり平常心を保っていたエイコは、職場の危機を救った」とかさ。あるじゃん。そういうの。  なんか詐欺にでもかかってしまうところだったのだろうか。まあよくわからんけど。  あ、これ起部の起としちゃあ、ボツだわな。エピソード目立ちすぎ。  もしやるなら、リアルタイムでやるんじゃなくって、すでに終わった過去の話とかで出すぐらいなら適量か。表彰されてるとか、その話が会話の中で皆の口から出るとか、そんなぐらいか。  ちなみに僕が当初出していた展開のなかの「クレームを付けに来る男性を、泣かされた新人のピンチヒッターとして処理してやる」というのは、その処理する実際のシーンは書かないのね。  「クレーマーが来る → エイコか代理で出る」――と書いたら、そこでシーンをとばして、クレーマーがうまくまるめこまれて満足顔で帰ってゆくところに、いきなりつなげてゆく。  ここでは「クレーマーをうまく処理した」という事実を見せることだけが必要なのであって、クレーマーを処理する実際の部分「肉」を書いてしまうと、ディテールにとらわれてしまって、そっちがメインになってしまう。やってみるまでもなく、そんなこたぁ、わかる。 >鉄っちゃんでないと、なぜだめなのか、とか  「映画研究会とか、パソコン研究会とかじゃ、だめなんですか?」ってな言葉が出てきてる時点で、もうダメダメなんだって思うように。  コンセプト掴んでない証拠ね。  話にならんぞ。  精進せえよ。  西鶴君に言っているのではなくて、あれ読んで、「僕もそう思った」とか内心で同意しちゃった人、全員にね。  「けっ。なぁに言ってんだよ。映画オタクや特撮オタクなんかじゃ、意味がねーだろ、この場合」とか思った人は合格で、よしとする。 >藤極堂さん  過去ログのNo.2336〜No.2358、読んでみました。  榎野さんの書いていることで、だいたいすべて解決してるんじゃないかと思うんだがなぁ。  まあ、ぼくの見解。  まず、これは定量的に計るのは無理な相談です。誰も知りようがない。  まあプロ作家なり、アマ作家なり、個人個人に直接質問していって、それなりのサンプル数を得られれば、それなりに見当もつけられるかもしれませんが。  僕も他の作家さんと、その種の話題について話したことは、あんまりないです。中里さんとすこし話したぐらいかな。  「どう思うか」っていう、単なる気持ちと印象の問題でしかないので、話してもあまり意味がないっていうか。そんなことよりは、「どうすればよりいい作品ができるか」とかいう実のある話をしていたほうがいいわけで。  まあそれはそれとして、その「気持ち」の問題。  僕自身に限っていえば、「覚悟」と「能力」のないやつに指摘も批評もしてもらいたくはないですね。  覚悟っていうのは、言葉を世に投げかけたその反応を、自分で受けとめる覚悟のこと。  野良犬に手を出して頭を撫でたら、なにか犬の気の触ることをしてしまって、かみつかれてしまった。その責任を犬に追わせるのではなく、自分で背負いこむという、その種の覚悟。  2チャンネルとか、その「覚悟のないやつ」の典型だよね。なんだろね。あの名無し君の山は(笑)。  職業評論家とアマチュア評論家を分けて考えるのは、べつに「肩書き」があるからではありません。肩書き自体は、問題にしていない。  すくなくとも、職業でそれをやっているからには、「覚悟」は持っているはず。  プロ評論家は、そうして「食っている」というその事実を持って、覚悟があることを証明しています。  こちらもプロだから、プロで食ってゆくということがどういうことなのか、それはよくわかっているから。  まあ能力のほうはわからんわけですが、どんな批評をしているのか、それをひと目見ればわかります。もとの作品を読んでいなかったとしても。その批評がプラス評価であっても、マイナス評価であっても。  だからアマチュア評論家でも、「覚悟」と「能力」さえあれば、べつに問題なし。  前に藤極堂さんが言っていた「プロになる覚悟」っていうものではないですよ。  「プロと同じ覚悟」という、ただそれだけ。  ただ、「プロと同じ覚悟と、プロと同レベルの能力を持ったアマチュア作家」というものが、概念としては存在しても、現実的には存在しないのとおなじように――。  プロとおなじ「覚悟」と、同レベルの「能力」を持ったアマチュア評論家というのは、いないわけです。  すくなくとも、僕はひとりも見たことがありません。あちこち回っていますけど。  前に、評論家自体に対する僕の(いまのところの)見解は、書いたよね。  「作家から見れば寄生虫だが、出版界全体へのメリットを考えると、いないと困る」  ここには、但し書きがひとつ付く。  「ただし、能力のある者に限る」  僕はおなじことを、アマチュア評論家にも求める。  影響力は職業評論家よりも少ないけど、インターネットがこれだけ普及している現在なら、それなりに影響力はあるだろう。だからいてもいい。  ただし能力があるならば。  現実には上に書いたように、能力のあるアマチュア評論家は見たことがない。  能力のない評論家は、ただ迷惑なだけだから、消えてもらいたいというのが――僕の正直な気持ち。  以上は、評論家のほうの話。  こんどは指摘者のほう。  他人のことはわからない。僕は僕自身のことについてしか話せないってことを、先に断っておく。  こちらについては、僕自身はべつに「言葉を発する覚悟」は求めていない。これは指摘者と僕と、ふたりだけの問題であって、万人に言葉を発するわけじゃないからね。  ただし能力がないと判断したら、はなから、聞く耳なんて持たない。  このへんは、真剣勝負だよね。  指摘する側は、自分の指摘能力を実践して証明してゆくことで、相手の信頼を勝ち得ていかなきゃならんわけだ。  ちなみに指摘者の場合は、評論家と違って、信頼しない相手でも「消えて欲しい」とまでは思わない。無視してりゃいいだけの話だから。  実害ないし。  自分が素人であると言い、素人だから指摘に甘いところがあっても仕方ないでしょというスタンスで事に臨み、自分の未熟を認めつつも向上する姿勢を見せない人――。  こういう手合いは、もちろん、信頼に値しない。  まあこういう手合いは能力的にも問題にならないぐらい低レベルなもんで、はなから気にしないでもいいわけだが。  指摘がときに間違い、的はずれなことを言ってしまうことがあっても、自分の未熟を知っていて、向上のために労力を傾けている人ならば、信頼できる。  いまはまだでも、いずれそのうちに――。  泣きごとを言ってる暇があったら、磨け。 1.自分は円熟してると思っている。能力はない。向上しようなんて、もちろん思わない。 2.自分の未熟を知っている。能力がないが、向上する気はない。それでもいいと思っている。   ↑  境界線   ↓ 3.自分の未熟を知っている。能力はないが、向上しようとしている。 4.自分の円熟度合いを知っている。能力がある。さらに向上しようとしている。  ちなみに、信頼できるかそうでないかの境界線は、こんなところだろうか。  ちなみち全然関係のない話題で恐縮だけど、他にも応用できる表なんで、ちょっとひとこと。  「言い訳君」はたいていの場合において、1のケースだったりする。  ああ困ったもんだ。 -------------------------------------------------------------------------------- そして月曜日はやってくる。 No.2894 投稿日 2001年10月8日(月)12時24分 投稿者 西鶴翠(みどり) >言い訳には、二種類ある。 >人にする言い訳と、自分にする言い訳。 >べつの言い方をすると、言い訳だと自分でわかっている言い訳と、言い訳と思っていない言い訳。 >僕が「するな」と言ってるのは、後者のほうね。  これで、新木語の「言い訳」が徐々に明らかになってきました。  まず、現象としては、タツキちゃんが書いているように、「誤解されないように自分を説明する」であるわけです。もう少し幅を広げると「理由を説明する」です。理由が正当なものであろうが、正当なものでなかろうが、何かの理由を説明すると「言い訳(新木語)」候補になります。  そして、ここに条件が入ります。「自分では気づかない」です。つまり、言いわけ大王である私や、言いわけ太郎である教授は、自分では気づいていないわけです。事実、私は自分で「言い訳(西鶴語)」をしているつもりはありません。教授はどうであるか知りませんが。  ここで重要なのが、「自分では気づかない」という特性で、つまり、「他人に指摘されたら、受け入れなければならない」ということです。自分が酔っていないと思っていても酔っぱらっていると指摘されたら酔っていることになるのと同じ原理です。  そういうわけで、私は「言いわけ大王」であるわけです。  この理論は破綻していますか?>新木さん。  否定されなければ、全肯定されたものと見なすつもりです(つまり、部分的に否定してほしい箇所があるわけです。新木さんにとって都合のいい否定の仕方でいいから)。 >前にレスをもらい損ねた話題。 >面と向かって貶し言葉を浴びせていいのか。  これは、ぜひ答えてほしいところなのですが、どうなのでしょうか。道徳的にとか、そういうことではなく、新木さんの精神が耐えられるかどうかをお聞きしたいのですが。  耐えられないのであれば無論何も言いませんし、耐えられるのであれば普通に突っ込みます(私の基準で)。 >巻島さん。 >挑発的な言い方をして、かえって逆効果である場合を考えたことはないのですか?  これはですね。前回のオフで明らかになったことなのですが(巻島さんはいなかった)、新木さんは「逆効果」であるとは考えていません。曰く「トラウマを植えつけるのだから方法論として正しい」のだそうです。  それに、「逆効果」に含まれる意味が読みとれないくらいですから、「逆効果」などとは考えてもいないはずです。 >シンデレラ迷宮が終了したのならば「よみかく分室の説明」の改訂作業を行うべきでは?  ダメージがどうとかそういう問題の前に、私もこれは思っていました。 それでは。 -------------------------------------------------------------------------------- 起承転結、または No.2895 投稿日 2001年10月8日(月)14時52分 投稿者 中里融司  私の見解については、新木さんがすべて書いておられるので省略しますね。この分室での私の立場は、道場でごろごろしていて、ときどき剣を持って出てくる食客ってところかな、と思いますし。  さて、かねやんさん。「転」と「クライマックス」を、同義に考えているのではないかな、と感じました。  構成上、起承転結というのは、まず「起」……物語の発端。「承」……物語が進む。「転」……思わぬ状況の変化が起こる。どんでんですな。「結」……物語の終局。  ということで、「転」にクライマックスが来ることは多いが、同義ではない、と思いますよ。むしろ、クライマックスは山場と考え、物語の構成上、もっとも盛り上がる場面、として別に考えた方がいいかも。一般に、「転」の次に、山場が来る、と考えた方が良いのではないかな。  昔、読んだ少女マンガの描き方本には、「起」「承」「転」「結」ではなく、「起」「承」「承」「転結」という話造りが良い、という例が載っていました。あるいは、「起」「承」「転」「転」「結」というところかも。  テーマを語るに、「転」でなければ語れない、ということはないです。むしろ、「承」の場面で語り、それを主人公や他のキャラに対する圧迫で強調し、「転」の部分で放棄しなければならない情勢に追い込まれるが、山場で盛り返す、という構成が、より印象づけられます。  あ、でも基本は、四分割ですからね。これらは、結構高等テクニック。ただ、転イクォルテーマを語る場、とは限らないということです。 http://www.chaldea.ne.jp/nakazato/ -------------------------------------------------------------------------------- それから No.2896 投稿日 2001年10月8日(月)14時58分 投稿者 中里融司  書きたいことは、設定でも濡れ場でも、あるいは結でも、そのすべてに内包されているはずのではないかな。物語のなかは、作家のつくる宇宙なのですから。  作家の仕事は、その宇宙の中から事件なりキャラクターの行動なり、言葉のなかから、それを浮き立たせてやることだと思いますよ。だから、「そこだけ」に現れるということは、ないはずだと思います。小説全体を通じて語っていく。それが、物語というものではないかな。 http://www.chaldea.ne.jp/nakazato/ -------------------------------------------------------------------------------- じゅっぺぇじかいたのー No.2897 投稿日 2001年10月8日(月)15時28分 投稿者 新木 伸  あと5Pぐらいで終わりかな。二章は。  今日は祭日にしては、書きこみすくないね。 >西鶴君  うみゅ?  なにか僕を罠にはめようとしているな?(笑)  それはそうと、「肯定すべき理論」っていうのは、どれのこと?  一、二行ぐらいにまとめて、明確に提示しといてくれんか。こういう形で突きつけてくるならば。  そしたら肯定なり否定なりしとくから。  いまのままじゃ、なにを言っとるのか、ようわからん。  あと面と向かったときに、べつに言いたいこと好きなだけ言っていいぞ。  前から言ってるじゃんか。「本音出せ」って。  コミュニケーションの過程で擦り傷ができることなんてあたりまえのことで、傷もつかんようなやりとりは、それはコミュニケーションとはいわんの。 -------------------------------------------------------------------------------- 一行コンセプト No.2898 投稿日 2001年10月8日(月)15時46分 投稿者 さつき 一行コンセプトですが、試行錯誤しているうちに、書きたい「二つの筋」を同化させようとしていたことに気がつきました。 その二つの筋とは―― @「親の祖国を見ようと日本にやってきたパリジェンヌが、集団に甘んじる日本人に嫌気がさすも、とある少年に日本人の集団性の良い面を見せられ、一面的な見方をやめる話」 A「親の祖国を見ようと日本にやってきたパリジェンヌが、集団に甘んじる日本人に嫌気がさすも、とある少年の集団に甘んじない様を見て、彼個人を気に入る話」 @の場合、これは「悪いと言われている日本人の集団性にも良いところはある」転じて「一面的なものの見方は良くない」みたいな部分を書きたいわけです。 で、Aの場合は、「確固たる『自分』を持って生きるのは良いもんだぜ」ってのを言いたいわけです。 で、@とAを同化させていた部分とは、@ラストにAのラストである「少年を気に入る」ってのをねじ込んでた部分です。 つまり、 「親の祖国を見ようと日本にやってきたパリジェンヌが、集団に甘んじる日本人に嫌気がさすも、とある少年に日本人の集団性の良い面を見せられ、一面的な見方をやめ、その少年を気に入る話」 でもこれを入れると、どうしても筋が通らない。ラストに「気に入られる」必要がない。必然性もない。だけどやっぱり書きたい。 ではなぜラストに「気に入られる」を入れたいのか、この「気に入られる」エピソードというのは、どういうものの帰結として存在するべきなのか。 なんてことを考えているうちに、二つの「書きたいもの」があったことに気づいたわけです。 で、それらをそれぞれ独立させてみたら上の@、Aになったんです。 @の場合、これは少女がパリジェンヌである理由は大してありません。強いて言うならフランス人は「個人を大切にする」人種であるので、集団に甘んじる日本人と対比させ易いという程度。 必要なのは「日本人」を良く知らないという属性であるから、これはアメリカ人でもなんら問題ない。 それに、「少年」である理由もない。どちらかと言えば少女の方が、「男女の間柄」を連想させない分ストレートな話になる。 Aの場合は、これはパリジェンヌではなきゃならない。 なぜなら…… ・フランス人は自分の気のあった人とは付き合うけれど、それ以外の人とは努めて付き合おうとはしないから、フランス人であるパリジェンヌに少年を気に入らせることで、「確固たる『自分』を持って生きるのは良いもんだぜ」というものを物語中で肯定させやすい。 ・俺自信がそんなパリジェンヌに気に入られたいわけよ。 この二個目の理由だけで、「パリジェンヌじゃなきゃならないわけ」の全てを語っている気がしなくもないですが……。 そして、Aの場合、「親の祖国を見ようと〜」という、パリジェンヌが日本に期待を持っているエピソードは大して必要にならない。 本筋とはあんまり関係がないですし。 で、この@、Aとも、両方書きたい物ではあるのですが、並べてみると、どうにもAのほうが書きたいみたいです。 というわけで、一行コンセプトは…… 「日本にやってきたパリジェンヌが、集団に甘んじる日本人の姿に嫌気がさすも、とある少年の集団に甘んじない様を見て、彼個人を気に入る話」 ということでお願いします。 -------------------------------------------------------------------------------- レス&雑談 No.2899 投稿日 2001年10月8日(月)15時47分 投稿者 さつき みなさん、指摘&情報提供ほんとにありがとうございます。 巻島さん> >英一がオタクだ、って言われる前振りがわかりません。つまり何オタクかわからんのです。 エピソードの直し自体まず「さつきの語る麗しのパリジェンヌ」が済んで、自分が「パリジェンヌ」を書けるかどうかを試し終えてからの話ですし、この部分自体、既に取っ払い候補に入っているのですが、一応レスを。 その英一が少年達に向かって叫ぶ部分は、「良く知りもしないのに、対象を自分勝手に定義するな」ということを書こうとした部分で、その「勝手に張られるレッテル」として「オタク」という言葉を使ったんです。 メガネをかけてるからとか、単にやせ細ってるというだけの理由でオタクだと決めつけられることも、ままあります。 高校の時、絡んできた他校の生徒から、何の根拠もないのに「このメガネオタクが!」みたいな言い方をされたことがあって、あ、そういう場面をつかうのはどうだろう、と考えてたわけです。 大体にしてオタクって何だよ! てな感じでしたが。 あ、一応言っておくと、自分はそういう連中に殴られたこともなければ、返り討ちにしたこともないです。平和主義者ですから(笑)。 絡んではくるけど、ほっといたら彼ら勝手に去っていくんですよね。何故か。 まあ、サバンナでもライオンはゾウに道を譲ると聞きますし。(自分はわりと図体デカイんです)ラッキー。 あ、話がそれたので戻して。 でもプロット上には英一が「メガネかけてる」とも「痩躯」だとも書いてないですよね。書いた気になっていた……わけではなく、あとから「これこれこうなんですよ」と説明すればイイや、なんてバカみたいなこと思ってた分、なおさらタチが悪いわけで。 わざわざ指摘して貰って、申し訳ないです。 弟切さん> 有益な情報ありがとうございます。 そうだった! 愛称って手段がありました。「人名の世界地図」で、愛称について書いてあったというのに……、言われるまで思い当たりませんでした。あかんわ、オレ。 で、フランス人の命名方法ですが、自分の読んだ本には、フランス人は複数の名前を付けることがあることと、ファーストネームに、カレンダーに載っている守護神の名前を付ける人が多いんだということが書かれてました。 一年365日、それぞれに定まった聖人がいて(カレンダーにはその日の代表的な聖人が書かれているだけで、実は同じ日に複数の聖人が存在していて、実際聖人の数は万とある)、毎日が聖人の祝祭日なんだそうです。 産まれた子に特定の聖人の名前を付けることによって、その聖人がその子の守護神となり、その守護神の祝祭日には、ちょっとした祝事をするのが習慣なんだそうです。 訂正、だったんだそうです。 それというのも、お彼岸に送り火を焚くのがほとんど年輩の方々だけになったように、フランスでも「守護神の祝い」は時代遅れらしく、祝いの日に子供の元に届くのは、おばあさんからのカードくらいのものなんだそうです。 とんびの羽根さん> >付和雷同 リザが愛想尽かした光景……、「付和」はではありますが、「雷同」はしてませんね。 >フレンチキス え、マジすか……?<フレンチ=でぃーぷ 自分はてっきり「唇に軽く触れるだけの」だとか「ほほに軽く」なんてものと思いこんでおりました。 勝手な認識……ですね。反省します。 ちなみに、岩波国語辞典、学研の常用国語辞典、親父の本棚にあった旺文社のシニア和英辞典にも、はてには広辞苑にも載ってませんでした。フレンチキス。 これは今度書店で和仏辞典を立ち読みしてくるしかないですね。 ――で、立ち呼んできたわけですが、載ってませんでした。無念。 明日また大学の書店で探します。 あ、そうだ。陳家太極の最初の四動作というのは、自分が習ったものでは起勢→金剛搗碓→欄札衣→単鞭です。この四動作で繰り返し練習できるので、少林拳の練習の合間に、身体を落ち着かせるためにやったりしてます。 「ほとんど自分から行動を起こさない少年」の理由> 西鶴さんとほぼ同じ答えです。 付け足すなら、行動して間違って笑われる、馬鹿にされるのがいやだから。かつてそういう経験をして、それがトラウマみたくなってて「笑われるくらいなら、なにもしないほうがいいや」と。 うどんの汁> 高校生の頃は、学食の肉うどんに醤油かけて食ってました。味薄かったから。 え? 体に悪そう? いや、だって美味いし。 ところでみなさん、「うまかっちゃん」という袋ラーメンご存じですか? 東京で売ってるかな……。 博多の人間はみな、このうまかっちゃんを食べて大きくなります(ウソ) あ、袋ラーメンといえば、最近生協で来てる「大辛ラーメン」が自分的にはヒットです。 機会があれば是非ご賞味あれ。煮込んで一分半のところで卵を入れるのがコツ。 紺野さん> >フランス語 フランス語ですか……、先日フランス人の先生を訪ねて取材許可を頂いた際、「メルシィ」とは言いましたが……。 あとは「ムッシュー」「マダム」「リュシィフェール」「ロマネ・コンティ」「ああ、マロニエに」……、う、浮かんでこない。 高校の頃、友人に「俺はボンジュールとジュテームだけでフランス渡ってくる」とか言ってた自分が懐かしい&アホらしい(笑)。 つまり、ほとんど知らない、と。 あ、あとは「まんせ!」いやこれはハングルか……。 徹夜したんでハイになってます。すいません。 仏和辞典については見てみることにします。情報ありがとうございます。 >「日本人に嫌気がさした」リセ 「勝手にレッテルを張ることに怒る英一」ってとこでしょうか。このシーンで「日本人=付和雷同」というレッテルを貼っていたリゼにも、「が〜ん!」という擬音でもつきそうなショックを与える気でした。 巻島さんへのレスでも書きましたが、消滅候補シーンではありますが。   あと、キレるって嫌な言葉ですよね。「俺マジギレ〜」とか気だるそうに言ってるやつを見ると、アホかとか思ってしまいます。 英一はキレてません。怒ったんです。 >「外人だ」と言って戸惑う。 確かに今時、駅のホームで外国人をみたとて戸惑うことはないでしょう。 でも、「カツアゲでもするか」と絡んだやつの連れが金髪碧眼だったら、どうでしょうか? 絶対戸惑うと思いますけど。 もし戸惑わないとしたら、その少年達は大したタマです。よほど肝っ玉が据わってるんでしょう。   -------------------------------------------------------------------------------- >さつき さん No.2900 投稿日 2001年10月8日(月)18時35分 投稿者 藤極堂 え? さつき さんってオタじゃないの!? なんで? -------------------------------------------------------------------------------- 「言い訳」談義 No.2901 投稿日 2001年10月8日(月)19時14分 投稿者 紺野タツキ  紺野です。  自分の義務に逆ギレ気味なので、しかもやりたくてやっている事なのに逆ギレなんて我ながらひどい話なので、(話が飛び)「言い訳」について考えてみる事にしました。  「自分に対してする『言い訳』」が解消されるにはどういう手順があるかと思って。そのうち役立ちそうだし。だから新木さんの、西鶴さんや唯野さんに対する言葉とか、実際三人の関係はどうだとか、実際何を考えているかとか、関係ありません。  そのうち私も、「自分に言いわけする」キャラをあつかいそうだから、ちょっと修行、という感じです。 >新木さん  >人にする言い訳と、自分にする言い訳。 >べつの言い方をすると、言い訳だと自分でわかっている言い訳と、言い訳と思っていない言い訳。  これは別に、「人にする言い訳」=自分でわかっている        「自分にする言い訳」=言い訳と思っていない というわけではないですよね。念のため。 >「自分に対してする『言い訳』」  何というかこれは、「楽な道を行くための理由」というわけですね。新木さんは「苦労しろ」と言っているわけですね。「狭き門より入れ」と。  つまり、「言い訳しないで苦労するか」「言い訳して苦労しない道を行くか」。でもここには同時に、「言い訳して苦労もする」パターン(有言実行型?)と「言い訳しないで苦労もしない」パターンもありそうです。  そしてここに、「自覚している」か「していないか」が加わりそうです。その場合の言い訳とはどんなものなんだろう。  1)「自分で自覚した言い訳を言い苦労もする」→自分の努力とか、事情とかをわかってもらいたい。誤解されないために言う言い訳。  2)「自分で自覚しない言い訳を言い苦労する」→天然かおしゃべりか。何でも話してしまう結果、表現されてしまう言い訳。  3)「自分で自覚した言い訳を言い苦労しない」→苦労せず生きるのが自分の生き方だと思っている。あるいは、苦労なんかするもんかと思っている。開き直った言い訳。  4)「自分で自覚しない言い訳を言い苦労しない」→自分で楽な道を選んでいると気づかないで楽な道を通る。  ついでに、言い訳しない場合。  5)「自分で自覚した言い訳を言わず苦労する」→不言実行型。  6)「自分で自覚しない言い訳を言わず苦労する」→「自覚しない言い訳を言わず」って、そもそも言い訳が存在しない。だからとにかく苦労に向かって突き進むタイプ。  7)「自分で自覚した言い訳を言わず苦労もしない」→自分が苦労しない事を、少し後ろめたく思っているので、言い訳もしないタイプ。  8)「自分で自覚しない言い訳を言わず苦労もしない」→苦労しない道がたまたま自分の選んだ道と同じだった。才能に合った道を選んだ。     西鶴さんと唯野さんが、新木さんの言うように「自覚しない言い訳」を「自分に対してしている」かどうかは私は知りません。でも、新木さんは、もし4)の人を目にしたら、「行きたい道に行けるはずなのに自分に言い訳して楽なほうに行ってしまっている」事について、ついつい忠告したくなってしまうわけですね。  小倉さんのエリコさん。  彼女は、自分にしていた言い訳を、自覚したわけですよね。でも、苦労はもとから選択していたわけですよね。知らず知らず楽な道を行っていたエリコさん、苦労する覚悟はあった、だから自覚して前に進んだわけです。  でも4)の場合だったら、クッキングマシーンが壊れたとしても、別の言い訳を思いついて料理しなかったかもしれない。  だから、「言い訳を自覚する」と「苦労の道を選ぶ」と二つ、問題をクリアしなければならない時もある気がします。  さらに、ここで、本人でない誰かが「言い訳を自覚させる」と「苦労の道を選ばせる」を実行しようとしたとします。わかりにくいな・・・本人の意志はないが、誰かがやらせようとする。と。  その時に、本人でない誰かAの言う言い訳は、本人Bにとって、「言い訳」でありえるのか、という問題が・・・またわかりにくいですね。「おまえそれ言い訳だろ」「え、そう?」という会話になるという事です。自覚がないって、そういう事ですよね。  しかもその場合、「自覚させる」のと「第三の価値観をおしつける」のと、区別が難しくなります。  たとえば、Bは建築家になって橋を作りたいが、成績が悪いので建築学科に行けない。ものすごく行きたいのにあきらめかけている。その時、A「成績が悪い事を言い訳にしているだけだ。知識なんて努力すれば身につくんじゃないのか?何年かかっても努力して勉強しつづけて、建築学科に行けよ」と言ったなら、効くかもしれません。  でもBが自分の夢を「そんなのただの夢。いつかかなうかもしれないけど、夢は夢のままでも美しいのさ」と言うようだと、Aが何と言おうと、何も起こらないでしょう。  Bが建築学科に行きたがっている、ものすごく行きたいはずだ、とAは信じていたが実際はそうでもなかったとか。      「言い訳」の分類とか、おかしかったらつっこんで下さい。 >西鶴さん >これで、新木語の「言い訳」が徐々に明らかになってきました。 >「理由を説明する」です。理由が正当なものであろうが、正当なものでなかろうが、何かの理由を説明すると「言い訳(新木語)」候補になります。    あと、「言い訳」しないと、「サボったな」と怒られます。つまりあれです。怒られてあたりまえ。怒られたくなければ死に物狂いで崖を駆け上がるのだ、って感じですかね。  その後の方は、なんか罠があるらしいので近づきません(あ、今すわりくらみした。ちょっと感動)。   >さつきさん >「勝手にレッテルを張ることに怒る英一」  「付和雷同」の逆って「いやな事を言われて怒る」ではないですよね。出るくいは打たれる、だが出る、みたいな感じではないのでしょうか。付和雷同していても、いやな事を言われれば怒るのでは。  いじめを見過ごさない、とかなら、まだ納得します。カツアゲされている友達、遠巻きに見て見ぬふりをする人たち、たまりかねて声を上げようとしたリセ(仮名)、だが先に飛び出したのは英一だった・・・とか。 >もし戸惑わないとしたら、その少年達は大したタマです。よほど肝っ玉が据わってるんでしょう。  ああ、そういうものなんですか。カツアゲされた事ないんで、これは私がものを知らないだけです。 >あと、キレるって嫌な言葉ですよね。「俺マジギレ〜」とか気だるそうに言ってるやつを見ると、アホかとか思ってしまいます。 >英一はキレてません。怒ったんです。  すみません。最近自分でよく使うので、つい使ってしまいました。そういえば口では言わないな。何でだろう。  あと、昨日書き込んでから思ったのですが。  「日本人は付和雷同する」という偏見。こういう偏見を持っている家庭って、わりと決まっているかもしれないですよ。なんとなく。  アメリカとかって(フランスではないですが)、白人の中産階級、と言うと、だいたいどんな家庭でどんなところに住んでいて、というのが想像できる、と何かで読んだ事があります。  あとフランスは、全部では決してないですが、「お父さんは農夫だから俺も農夫だ」と言う人がほかの国に比べると多いのだそうです。自分の故郷と自分の血筋、自分の家業へのプライド、が高いという事だと思います。  ではでは。  -------------------------------------------------------------------------------- 誰もいないのなら仕方ない「かみんぐあうと」しようかな(笑) No.2902 投稿日 2001年10月8日(月)19時31分 投稿者 榎野英彦 えーと「鉄ちゃん」です。私。 Nゲージの鉄道模型集めてます。 中学校の頃はSL追っかけてました。 浦和に通勤していた頃は、乗る車両の形式が気になってました。 日本ナショナルトラストのトラストトレインに寄付してます。 「時空2」の軌道自転車や「時空3」の蒸気機関車のアイディアは 私です。 さあ殺せ、もう怖いものは無いぞ!(笑)  ちなみに「鉄」とうのは通称「タコツボ式」と言われるマニアが多くて、ひとくくりで「鉄ちゃん」と言っても「電車」「機関車」「貨車」「廃線」と分かれており、さらにそれに「JR」「私鉄」「特急」「新型」「旧型」など、深く狭く掘り進む連中ばっかりなわけです。  どんな「鉄」がお好みでしょうか? -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.2903 投稿日 2001年10月8日(月)20時13分 投稿者 新木 伸 >さつきさん  うん。  話を二つに分割してみたのは、よいこと。  まあ前からみんなが揃って指摘しているところではあるんだが、言葉で言われることと、自分で気づくかどうかってことは別物なのだな。  んでもって、とりあえず(2)の話を書いてゆくとして……。  もうすこし、この一行コンセプトを洗練してゆこうか。  パリジェンヌが主人公を気に入る点は、「確固たる自分を持っていること」であるとなっているが、それは必須なのかどうか。その検証。  なにか別の要素で気に入るという展開では、だめなのか? もし別の要素で気に入るのがOKであれば、ここは「気に入る」ということだけあればよいことになる。  あと一行コンセプトに、まだこんな肉らしきものが入っている。  「集団に甘んじる日本人の姿に嫌気がさすも、とある少年の集団に甘んじない様を見て〜」  ここ、上のこととも絡むんだけどね。  主人公を気に入る理由に「確固たる自分を持っている」がさつきさんの中で譲れない部分だったとしても、それを見せるやりかたについては、こういう「集団に甘んじないさまを見て〜」っていう展開でなくてもいいはずだろう?  他にいくらでも、それを見せるやりかたはあるわけだ。  もちろん、いろいろと検証した上で、やっぱり「集団に甘んじないさまを見て〜」となるのかもしれないが、とりあえずアイデア出し候補だわな。  あとフレンチキスとか。  うちの辞書群だと、三省堂の現代国語辞典と、知恵蔵にのってる。ディープキスの意味において。  フランス人がやるような、口を大きくあけて、がっぷり噛みつき合って、べろべろ舌を送りこんで絡ませ合ってのキス――っていう意味の言葉ね。  この言葉、語源は英語かな?  しかしこれだけ誤用が多いと、なにかあるんじゃないかと思ってしまう。  なんで、誤用がこんなに広まってしまったんだろう? なんか有名な映画で誤用されたのが元とか?  それとも、日本に入ってきたときに、逆の意味で固定化するようなこととかあったのかなぁ。 >紺野さん >>「人にする言い訳」=自分でわかっている >>「自分にする言い訳」=言い訳と思っていない  うん。  「自分でわかっている言い訳」だからといって、かならずしも、人に対してだけするわけではないね。  また「自分では言いわけと思っていない言いわけ」を、人に対してすることもあるよね。たとえば「自分は現実世界でのほうが棘があるのです確実に本当に」とか、人に対してぶっぱなすこともあるわけだし。  あと苦労の話とか。  べつに「苦労せぇ」と言っているわけじゃないんだよね。わし。  苦労すること自体は、べつに必須じゃない。  言っているのは、「修練せぇ」ということ。  訓練するということは、これはもう絶対に必須なこと。寿司屋が包丁を研ぐのと同じぐらい、必須なコト。  べつに苦労しないで修練を積めば良いのではなかろうか。  まあ、わしがこの十年自分でやってきているトレーニングとかは、もう習慣にしちゃっているから、べつに苦労もしてない。無意識に自然にやってるだけ。  なにか目を引く物をみたら、それを自分ならどう描写するか、頭の中で文章を組み立ててみるとか。  自分がまわりの物をどう見てどう感じているか、五感と自分の思考を流れる生情報を、消えてしまう前に拾いあげて検分してみるとか。  わずかでも気になった概念については、その場で厳密に突っ込んで論理展開して思考してみて、自分なりの結論を出すようにするとか。  はじめのうち、それが習慣になるまでのあいだは、まあすこし苦労はしたか。 >>あと、「言い訳」しないと、「サボったな」と怒られます。つまりあれです。怒られてあたりまえ。怒られたくなければ死に物狂いで崖を駆け上がるのだ、って感じですかね。  うんうん。そうそう。  言い訳してもしなくても、どのみち怒られます。そーゆーもんです。ぶん殴られるか尻を蹴られるかの違いぐらいなもんです。怒らないのは唯一、成果をだしたときのみで、それだって褒められることはなく、ごく当然のことをやったという態度で受け入れられるだけです。そーゆーもんです。 >榎野さん  うーむ?  鉄ちゃんというのは、そんなカミングアウトしなきゃならないほど恥ずかしいことなのでしょうか?  まあそれはそれとして、こんなシチュエーションで考えてます。 ・A,B,Cの三人の鉄ちゃんがいる。 ・三人は鉄ちゃんであっても、微妙に守備範囲が異なっている。それは常人にはわからない微妙さかげん。特撮でいうなら、同じ怪獣映画ファンであるのに、ゴジラファンとガメラファンの違い。戦隊モノは軽蔑するが、宇宙刑事物は賞賛など。仮面ライダーシリーズやウルトラマンも、どこかで線引きして、あれは認めるあれは認めないというノリ。 ・三人の派閥には、わずかながら立場上の順位がついている。A>B>Cの順で、Aがいちばん立場が強いらしい。肩身が狭い/広いの意味で。 ・三人のそれぞれは、連帯意識もあるものの、対抗意識ももっている。 ・入部希望者というふれこみでやってきた主人公に対し、三人はそれぞれ質問をぶつけてみる。つまりどの派閥なのかの確認作業。 ・ひとりめであるAの質問に、主人公は適当に答える。すると派閥Aである可能性が急上昇。 ・Aは自分の派閥であることを確定させるために、再度二者択一の質問をぶつける。しかしその答えは、むしろBであることを証明するものだった。 ・Bは希望を持ち、自分の派閥であることを確認するための踏み絵的な質問をする。「○○って、嫌いだよね?」みたいな、逆説質問型。ここで「うん」と答えれば主人公は派閥Bということになって丸く収まるのだが、場の空気を読み違えた主人公、「いや、そんなことはないよ」などと日本人的なぁなぁ的解答をする。 ・「○○は好きだった」ということで、急遽浮かんできた再弱派閥Cの可能性。Cからの質問に答える主人公だが、その答えは、Aであることを証明するものだった。 ・結論がでる。「おまえなんか仲間じゃないやい」ということで、追い出される主人公。 ・上記4点の質問。その内容。 ・質問はすべて、常人にはなんのことやらわからないものであること。専門用語バリバリであるのが望ましい。ただしなにか電車のことを訊いているだろう――ぐらいは説明抜きで推察できるあたりのさじ加減であること。 ・質問の答えは、二者択一で答えられるものであること。「前のほう/あとのほう」「はい/いいえ」とか。 ・主人公は、なんとか入部したいと思っている。まるでわからないなりに、受けの良さそうな答えを選ぶのだが、それがすべて裏目に出てしまうという構図。  こんなコンセプトです。よろしくっ。  お礼のほうはあとがきの謝辞と、献本一冊ってことで(笑)。 -------------------------------------------------------------------------------- めざせ大ばばさま? No.2904 投稿日 2001年10月8日(月)20時48分 投稿者 弟切 千隼 ここの参加者の中では確実に大年増の弟切です。 > 年齢のこと いや、これを言われたら、もうとっくに弟切はライトノベルで通用するもの書きの年齢を越えています。例えばライトノベル系の雑誌に原稿を持ち込んだとして、年齢を訊かれて正直に答えたらそれだけで「帰って」と言われそうな年齢です(;_;) でも、小説を書く基本なんて、ライトノベルであってもいわゆる普通の小説であっても同じですよね? 弟切はそう考えてここで修行させてもらっています。年齢のことを自分に対する言い訳にしたくありません。 たとえ志半ばで倒れたとしても、ここには私より若くて才能ある方が大勢いますから、私の屍を栄養分にして進んでくれるでしょう(^_^) > 人間としてだめ 弟切は、自分がだめ人間であることはじゅうううぶんに自覚しています。 「ただのだめ人間」でいるよりは、「だめ人間だけどもの書きとしてはまとも」という方がましだろうと考えて、修行中です。 「だ〜めだめだめだめ人間、にんげ〜ん、にんげ〜ん♪」と歌いながら今日もキーボードを叩く弟切です(^_^) > 鉄っちゃん 「特撮おたく」や「パソコンおたく」といった普通にありそうなおたくでなく、わざわざ「鉄っちゃん」を出したところに意味があるのだろうと思っていました。 例えば特撮やアニメといったものは、一般大衆に向けた娯楽として作られたもので、その内容について多くの人々の批評にさらされるのがそもそも大前提ですね。パソコンも、今や仕事に娯楽に普通の人が普通に使う物で、その性能について多くの人々に批評をされても当然の物ですよね。 けれども、鉄っちゃんは「本来そういう受け取り方をされるとは想定されていない」ことにこだわっている「おたく」です。その点でクレーターおたくと通じますね。クレーターもヒトという生物が楽しむために作られたものではなくて、単に物理的な作用でできてしまったものですから。 その上、鉄っちゃんは、そういう想定されなかった受け取り方をしているおたくの中では、最も繁栄していると言っていいでしょう。普通の高校に「鉄道研究会」などという鉄っちゃんの集まりがあってもおかしくはない、という点で、小道具として使うのには良いのだと思います。 クレーターおたくが集まった「クレーター同好会」がある高校って、あったらすごいですね(笑) 西鶴さんへ > エリゼ宮の綴り間違い、御指摘ありがとうございます。弟切がフランス語に詳しくないことがばれてしまいましたね(^^; そういえば、西鶴さんはフランス語を勉強されているんでしたっけ。今度からフランス語については西鶴さんに訊きましょう。 紺野さんへ > 細かい突っ込みで申し訳ありませんが、大学院は「卒業」ではなくて「修了」ですよね? 新木さんへ > 「図書館にキサラの書いた本がある」という案、いただきます! むしゃむしゃ、ごっくん(違) という具合にいただきはしたものの、まだ消化していなくて自分のものになりきれていない感じです。一応、考えた「転」は以下の通りです。 「漂泊鳥」(仮題)転部アイディア −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− いつもの通りユキマロの手伝いで、キサラはユキマロと共に子供たちに勉強を教えている。その日は科学実験を行なうことになっていて、実験は見事に成功し、子供たちは不思議がりながら喜ぶ。その様子を見て、キサラは自分が子供の頃に同じ実験をやり、その不思議さに感動して科学者を志したことを思い出す。 人々に「教育」することがどんなに大切かに気づいたキサラは、それを怠っていた自分に対する怒りにも気づき、衝撃のあまり気分が悪いと言って自分の部屋に引きこもってしまう。心配して彼女の様子を見に来たユキマロに、彼女は自分に対する怒りをぶちまけ、関係のないユキマロに当り散らしてしまった情けなさにさらに落ち込んで彼を追い返す。 しばらくしてユキマロが再びキサラの部屋を訪れ、手にした本を見せる。それは昔キサラが一冊だけ書いた一般向けの科学解説書で、ユキマロはこの本に感動して自分も科学に興味を持つようになったと告げる。今からでもできることはあるじゃないかとユキマロに励まされ、キサラは立ち直る。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 最初に出たアイディアなのでこれが最善と言いきれないところが情けないです(^^; もうちょっと「起・承・結」のコンセプトを絞っていくつかアイディア出しした方がいいでしょうか? -------------------------------------------------------------------------------- オタクとはなんぞや No.2905 投稿日 2001年10月8日(月)20時51分 投稿者 さつき 藤極堂さん> オタクって何ですか? 自分の思うところを書かせて貰うと―― アニメ好きというのがオタクなら、俺は間違いなくオタクです。アニメオタク。 で、アニメにどっぷりはまって「このアニメ見ろぜってー面白いからキャラもマジ萌えでもうたまらんっつーか見なきゃ人生最大の大損をこくことになる」とか言って、断ったり「あんまし良くなかった」と言ったら「あの素晴らしさが分からないとはお前クズだな最低だよこの崇高な理念はおまえにゃ理解できないんだあっち行け」みたいな言葉が返ってくる人がオタクなら…… 俺はオタクじゃありません。アニメオタクじゃない。中学生のころはそれっぽかったけど。 それとも、アニメが好きで、19にもなってレンタルビデオ店でアニメビデオとか借りて見て「ああアニメおもしれ〜ぜ」って言ったり「冬にあるサクラ大戦の映画みにいこ〜」と心に決めているような人がオタクなら、俺はオタクです。アニメオタク。 と、同時に、武術オタクでもありますね〜。マイナーな武術雑誌買ったり、長崎の中華街で「ワンス・アポン・ア・タイム」のリーリンチェイ扮する黄飛鵬が着てたようなバオコートや功夫シューズ買って練習で使ったり、語学留学の名目で(<おい)上海まで行って武術習ったり。 いまふとおもったけれど、自分武術のことについてなら原稿用紙60枚楽に語れそうな気がします。 これは「情熱」と「知識」があるからではないかと。 パリジェンヌについては「情熱」はあれど「知識」は言わずもがなだからなぁ……、がんばって知識つけよう。 話を戻して、自分は、極端にいえば「自分の中にそれ(つまりアニメなりなんなり)しかない人、それにしかすがれない人」が、オタクではないかなと思っております。 でもオタクっていう言葉は蔑みの言葉ですよね。 一般的には、世の中から是認されてはいない愛好者(偏愛者?)が、「オタク」と呼ばれているのではないかと。 自分は、「自分はオタクではない」と思っております。自分の基準で。 あとはまわりがどう思うか、ですね。 紺野さん> 自分は「付和雷同」の逆というのは、「しっかりと自分の意見を持って自分の意志で行動する」だとおもいます。 >付和雷同していても、いやな事を言われれば怒るのでは。 そうだと思います。 これは勿論英一にとって嫌なことですが、でもそれ以前に「ゆずれないところ」なんですね。 「レッテルを貼る」、その行為を英一は腹に据えかねているんです。 ここで怒らずにいられるか、というわけです。 しかし……いまあらすじ見直したら、そんなことは全然読みとれない気がする。   >いじめを見過ごさない、とかなら、まだ納得します。カツアゲされている友達、遠巻きに見て見ぬふりをする人たち、たまりかねて声を上げようとしたリセ(仮名)、だが先に飛び出したのは英一だった・・・とか。 それはいわゆる「ヒーロー」ですね。 まさにヒロイックファンタジーならぬヒロイック現代物(造語)の王道的な展開ですね。 ここのコンセプトは「勝手にレッテルを張ることに怒る英一」でした。 確かに紺野さんの案は「付和雷同の逆」をあらわしていると思いますが、コンセプトにはそぐいません。 でもほんと、こんな抹消予定の部分に指摘を入れてくれてありがとうございます。 おかげで色々気づかされるとともに、自分の言葉足りなさに情けなくなります。 それと、「キレる」の件に関しては、イヤミっぽい書き方をした気がして気になってました。もし気分を害されたようなら、ごめんなさい。 -------------------------------------------------------------------------------- 考え中 No.2906 投稿日 2001年10月8日(月)20時53分 投稿者 小倉善哉  うへへ。本日は、劇団四季の「ユタと不思議な仲間たち」を観てきました。正統派の成長物語で面白かったです。幕間とカーテンコールの後にメモをがががっと取ってみました。筋がおおよそ4つ〜5つあって、どの筋も一つの「転」を機に、「結」に向かっているのが分かって、大変勉強になりました。S席のど真ん中だったこともあり、いつも以上にお買い得感を得られました。まる。 >新木さん  えと、No.2886の発言『そんなに激しい「転」はいらんぞ』ってのを見て、「あ、じゃあ困難ぶつけるのやめよう」と考えておりました。そうか、これもアイデアだし不充分なアイデアだったのか…(いまごろ)  現在、頭の中身が真っ白になっていて、どーするべーかと考え中です。  いま考えている「起部の起」の構成は、こんな感じです。  起 接客しているエイコ  承 ?  転 接客だけじゃなくて事務処理も出来るエイコ  結 しかも仕事がはやいエイコ(仕事を全部終えて定時に帰るエイコ)  接客しているエイコを「起」と「承」にしちゃって、    起 商品の説明をしているエイコ  承 契約を取るエイコ  …にしたら、いいのかなあ…? むう。  とりあえず、こういう方向で、エイコさんを召喚してみようと思います。 -------------------------------------------------------------------------------- 罠にはめようとしています(猫)。 No.2907 投稿日 2001年10月8日(月)21時00分 投稿者 西鶴翠(みどり) >ここで重要なのが、「自分では気づかない」という特性で、つまり、「他人に指摘されたら、受け入れなければならない」ということです。  この部分↑です。この部分を否定されると、私はあとが続きません。特に、「他人に(言い訳であると)指摘されたら、受け入れなければならない」を否定されると、私は月曜日に職員室に殴り込むことができなくなるのです。あ、明日は火曜日か。  はい、これでもう、ほとんど手の内をばらしてしまいました。あとはもう、新木さんが巧い答えを出してくるか、待つのみなのです。  ひかるは、出てこないかなあ。 >鉄ちゃんというのは、そんなカミングアウトしなきゃならないほど恥ずかしいことなのでしょうか?  なにげなく書いているように見せているけれども、これは結構重要な質問なのではなかろうか。 >弟切さん。  訊くならせめてドイツ語か韓国語にしてください。フランス語は、まるで使い物にならないレベルなのです。  あと、毎日のように使うのは、日本語と英語だけですが、むしろ英語は弟切さんの方が得意そうですね。  あ、と、もう一つ。 >傷もつかんようなやりとりは、それはコミュニケーションとはいわんの。  これを見て思ったんですけれども、新木さんその他に、何かを指摘されたときに安易に直しすぎる人が多いと思いません? 私の価値観だと、すごく気持ちの悪いことなのですけれど。ちょうど、日本の授業風景に嫌気がさしたリゼの気分です。  理解する前に直してしまうから、何も身につかなくて、途中退場してしまうのです。多分。または、同じ間違いを何度でも繰り返すか。  何がまずいかといえば、公式の丸暗記です。この部分に関しては、先生が悪いのではなく、生徒が悪いのです。 それでは。 http://homepage2.nifty.com/saikaku/ -------------------------------------------------------------------------------- 雑談 No.2908 投稿日 2001年10月8日(月)21時43分 投稿者 唯野教授 鉄っちゃんのシチュエーションを読んで、一年くらい前に読んだ自作系雑誌のグラフィックスチップ座談会を思い出しました。 「最強のグラフィックスチップは何か」という話題になり、GeForce派のAとVoodoo派のBが対立するんですな。しかしBは終始Aに押されっぱなしなわけです。そこでCが話題を変えるために割り込んでくるのです。 C「まあスペックは高いに越したことないけどさ、やっぱりコストパフォーマンスも重要だよね」 B「それはあるね。やっぱり安い方がいい」 A「株価が?」 このやり取りには爆笑しました。 そういうわけで鉄ちゃんとハード系のパソコンオタクは近いのではないかと思い、いやそうでもないなと思いなおす今日この頃です。 -------------------------------------------------------------------------------- 鉄路に生きる No.2909 投稿日 2001年10月8日(月)21時52分 投稿者 弟切 千隼 > 鉄っちゃんについて 私の見るところ、「鉄っちゃん」には大きく分けて二種類いるようです。この二種類はきれいに二分されているのではなくて、ほとんどの「鉄っちゃん」は二つの要素を兼ね備えており、どちらかの要素が強いだけではないかと思います。 私はこの二種類の「鉄っちゃん」を「車両系」と「時刻表系」と呼んでいます。「車両系」は文字通り列車の車両やレールなど、主に物品やその機構に興味を示すのに対し、「時刻表系」は時刻表を繰ることを無上の楽しみとして、とにかくありとあらゆる路線のありとあらゆる列車に乗ることを目指します。 家庭環境からいいますと、私は鉄っちゃんになる要因は大いにあったのですが、なぜかなりませんでした。列車に乗ることは昔から好きです。混んでいなければ。 私の父は国鉄→JRと三十年以上に渡って鉄道会社に奉職しました。父方の祖父も伯父も旧国鉄に勤務していた国鉄一家でした。静岡の実家には父が職場からもらってきた鉄っちゃん垂涎の品物がいくつか転がっています。 あっ、榎野さん、だからってうちへ押しかけないで下さいね(笑) 私の父は長らく機関区にいて、蒸気機関車・ディーゼル機関車・電気機関車全てを扱ったことがあるという今となっては貴重な人です。ダイヤを組む仕事をしていたこともあって、コンピュータが発達していない当時、よく家にダイヤグラムの紙を持ち帰って仕事をするのを見ていました。 その手のことで知りたいことがありましたら、父に訊けばわかるかも知れません。 > フレンチキス 小学館の『ランダムハウス英語辞典』によりますと、French kiss = soul kissとなっていて、soul kissの項目を見ると「ディープキス」となっています。 米俗語ですと、"French"だけで「オーラルセックス」という意味があるそうで、どうも米国人にとって"French"という言葉はあまりイメージがよくないようですね。 -------------------------------------------------------------------------------- 魚アイスは実在する No.2910 投稿日 2001年10月8日(月)23時00分 投稿者 藤極堂 >アニオタ デブでメガネのアニメ好きの「大きなお友達」をオタと呼ばずに何と呼ぶか是非にとも教えてもらいたい物だね。 私、オタ。 いいじゃん。別にオタでも。 まあ、オタは概して人間関係や集団の和より趣味を優先しがちだから嫌われやすいけど。 実際、私そうだし。 それはともかく、 自分の好みや主張を一方的に押しつけて平気な人。 これ、普通は信者って言われます。 こういうのは、オタの中でも嫌われます。 だって、「好きな物が同じだけの困ったちゃん」なんだもの。 困るのは「自分の中にそれ(つまりアニメなりなんなり)しかない人、それにしかすがれない人」じゃなくて自分を客観視できなくて周囲に迷惑をかけて平気な人なんじゃないのかな? >オタクっていう言葉は蔑みの言葉ですよね。 そもそも、ヤオイも「やまなし、いみなし、おちなし」の略称。つまり蔑称であったわけね。 でも、今、ヤオイを本当の「やまなし、いみなし、おちなし」で使ってる人なんて皆無に等しいね? オタも今はそんな感じで特に蔑称としては使ってない人の方が多いと思うよ。 いいじゃん。 大事なのは呼称じゃなくて中身でしょーが。 なんなら今ここで私のハンドルネームを「腐女子」に変更しようか? 私は平気。 私の名前が腐女子に変わった事で何か私に蔑まれるような要因が加わるのかねえ? まあ、さつきさんは「オタ」と呼ばれて嫌われてた時代があるみたいだからそれを思い出すのが嫌なのかも知れないけど。 蔑まれたくないのなら、変えるべきなのは呼び方じゃなくて中身だと思うよ。 >自分は、「自分はオタクではない」と思っております。自分の基準で。 >あとはまわりがどう思うか、ですね。 さつきさんが「オタ」ではないと思う人、発言して下さい。(笑) あと、レッテル貼りが嫌いとか言ってるけど、自分が「パリジェンヌ」ていうレッテルをフランス生まれの女の子に貼っているという事実に気づいてる? 自分をしっかり持った日本人の女の子もいるんだよ。 それを描写するエピソードが作れるなら「パリジェンヌ」なんて余計な設定は要らないの。 描写できないから設定に頼るというのは本末転倒。 じゃ。 -------------------------------------------------------------------------------- 仁義なき。 No.2911 投稿日 2001年10月8日(月)23時30分 投稿者 魚住雅則 >うどん抗争 遅くなって申し訳しわけありません。レスです。 >こうしてわざわざ説明しなきゃならんのも興ざめで、とってもしらけるわけだが……。僕と魚住君は、べつに本気でやってるわけじゃないのね。 >新木さんと魚住さんとの話の機微を読み取れなかったことは申し訳ありません。 うーん。僕も新木さんがどういうつもりか分かってなかったです。というか今もわかりません。ネタではなく本当に。 さっぱり見当違いかもしれないのですが僕としては、 1・うどん抗争勃発というネタに乗ってきてくれた。 2・関東のダシをけなす奴には地獄を見せる。ていうか、かかってこいオラァ。 3・軽く論理展開をしてみせろという意図。 のどれかかな、と思ってました。 1の場合だったら、もう少し話を続けたあとに、 「うどんなだけに、ここらで『手打ち』に!」 とかいうオチをつけたくて仕方がなかったのですがそれはどうでもよろしい。 2の場合。 まあこの時はあんまり興味がないですって言って逃げたかも。味の好みは人それぞれ。論争しても楽しくないです。 最後に3の場合。これが一番可能性が高いと思うんですが、一種の訓練であるということ。 (以後、新木さんの意図が「論理展開をしてみせろ」だったという仮定で話を進めます。間違っていたら大恥。が、それも良し) 掲示板、ことに人に何かを伝えるため(説明するため)に書かれる文章は良い訓練になると以前も話題になりました。 で、まあ今回の話題は「関東と関西のダシの違い」というでかい枠組みがまずあって。 そこからコンセプトワークと同じように「つまり何が書かれているのか」「何を言いたいのか」という本質を抜き出す。 そうすると「関西と関東のダシ、どちらが好きか」は全く意味がないことがわかります。同様に「どちらが美味いか」も全く無駄。答えもでません。 必要のない要素を判断して省くのも重要。 そして「関西のダシは醤油をケチっているか否か」なら、ダシとは何かから始まって、ダシの量と濃度が旨味を決めるのか、成分のバランスは必要ないのか、というふうに「○○だから××である」という理論の組み立てが出来ます。説得の為の文章ですから訓練になります。 ところで、 >湯に溶けだしたものだけを「ダシ」と称して利用して、ダシの元のほうは捨ててしまって、それで「ダシがきいている」なんて言い張っている薄くて嘘くさくて透明なモンよりも、ダシ自体をドバドバ大量に入れている関東のつゆのほうが、よっぽど「ダシが利いている」と言えるのではないか? この論理でいくと「うどんは醤油をかけて食うのが一番美味い」になると思うのですが。どうでしょうか。 それとも1、2、3とも全く関係なかったですか? -------------------------------------------------------------------------------- 鉄道 No.2912 投稿日 2001年10月9日(火)00時16分 投稿者 魚住雅則 >鉄ちゃんでなければならない理由 失礼な言い方ですが、「マイノリティだから」だと思いました。(すみません。悪意はないです) パソコンクラブや映画研究会は、部員は少なくとも各学校に結構あります。 そしてパソコンでも映画でも「あのマザーボードの電圧が云々」「ヴィンセント・ギャロの映画に対するスタンスが云々」みたいにジャンルの中でも深い話題でなければ割と普通に会話が飛び交ってます。「あの映画面白いよね」とか。 それに対して鉄道は同好会としての絶対数がまずとても少ない。そして会話の内容自体、興味のない人間にはほとんどわかりません。キハがどれを指すのかすら分かりません。 純粋に読者から見て、彼らが何を言っているのか全くわからない。しかし、本人たちにとっては常識。という程の意識の「ギャップ」があるので面白いのではないかな、と思いました。全く意味が分からない単語を連発する「謎の存在」っぽい雰囲気もありますし。 特撮に関しても、知っている人と知らない人との境界線がハッキリしているので同じではないかと。 -------------------------------------------------------------------------------- この掲示板が下品になっているのは、 No.2913 投稿日 2001年10月9日(火)01時43分 投稿者 杉井光  半分くらいは僕のせい。あとの半分は新木さん。  でもね、すべての芸術はセックスと切っても切れない関係にあるんだよ。ほら、三大欲求の一つにも数えられているけど、性欲ってのは第一次欲求の中でも特殊でしょ。つまり生存するためには必要ではないってところが。だって、セックスからめて説明すると、わかりやすいでしょ?  つまり、性欲っていうのは「手段」じゃなくて「目的」なんだよね、そこが芸術に惹かれる欲求とよく似ている。  まあ、遺伝子の乗り物説を基調にすれば、性欲もまた「手段」なわけだけれど、それじゃ僕らは「乗っている人」か「乗り物」かって考えると、これはもちろん「乗り物」のほうなわけで、「乗っている人」が考えるべきことはほっておいて、楽しめるだけ楽しめばいいんじゃないかねえ。  そんなわけで、今日は「手段」と「目的」の話です。あ、いちおう、みどりの話の続きです。呼ばれたので。(祝日の前日なので、日曜も臨時出勤だったのでした)  さて。議論には二種類あるわけです。「目的論」と「方法論」です。二種類しかないって言った方がいいかな。 「オレはどこへ行くべきか」(目的論) 「オレはそこにどうやって行くべきか」(方法論)  この二つ。  この二つは相対関係にありまして、目的論と見えるものは、一段階上の目的のための方法論なのであります。描写と説明の関係に近いでしょうか。ちょっとわかりにくいか。  例を挙げましょう。  たとえば、「プロットを巧く構築するにはどうしたらいいか」っていう方法論があったとしますわね。この場合、目的は「プロットを巧く構築する」です。  一段階視点を持ち上げます。この目的は、「まともな小説を書くためにはどうしたらいいか」という「方法論」から出てきた結論なわけですね。  さらに視点を持ち上げます。そうすると、「まともな小説を書く」という目的は、「どうしたら作家になれるか」という方法論の結論だったりします。  つまり、なんのことはない、方法論と目的論は同じものなのですが……。  上に挙げた例のように、あなたのまわりにある様々な「方法論」を微分していってみてください。おそらくほとんど同じ場所で行き止まりになると思います。一つ行き止まりになったら、他の例も試してみてください。 「アフガンのどこに空爆するべきか?」 「天皇賞ではステイゴールドを買うべきか?」 「試合開始直後に見きりでサマーソルトを出すべきか?」 「初デートで手ぇつないじゃっていいのか?」  全ての方法論には目的があり、その目的はまた別の方法論から導かれたものであり、そうして遡っていくと、到達点は一つです。それは、「(誰か)が幸せになるため」という目的論的結論です。うまくたどりつけましたか? OK。では、そこが世界の心臓です。「幸せになる」というのは純粋な目的であって、何かのための手段(方法)ではないわけですね。少なくとも、人間にとっては。そこから上は僕らの限界の外であって、YHWHさんたちの領域ですのでほっておきましょう。「百億の昼と千億の夜」を読めばよくわかると思います。  さて。上記の通り、方法論とは目的論を積分したものですから、そもそも上の目的論が片づいていないとお話にならないわけです。行き先も決まっていないのに車で行くか飛行機か蒸気船かなんて議論しても無駄でしょう? でも、ほとんどの失敗した議論は、方法論と目的論が曖昧だったり(目的論が終わっていないのに方法論を始めてしまったり)、あるいは逆転していたりすることがその失敗の原因です。心当たり、ある人はあるんじゃないですか。  で、いつもの通り前置きが長くてもうしわけないですが、っていうか杉井の書き込みの60%くらいは前置きなんですが、みどりがなんのために最近たくさん喋っているのか、よくわからないのです。つまり、目的論が(僕の中で)片づいていないので、方法論について何か言えといわれても困るのです。  もうちょっと簡単に言えば、「何がやりたいのよアンタは?」ということです。最初からそう言えよっていう説もあるな。  とりあえず君の目的を明らかにしてくれると、こちらとしても誰を殴ればいいのかくらいはわかりそうなので、よろしく頼む>みどり  次回あたり、「言い訳」について書くかも。まだちょっと早いッス。  さて、前回書き込んでから100ちかくログがたまっているので、つらつら見ながら個別レス。 >小倉さん >下品  あ、すみません。生まれつきです。てへ。 >新木さん >>読む人に「○○を伝える」という目的のない文章は、例外なく駄文ですし。 >む? そうするとさ、一行コンセプトも立てられずに書かれた小説は、例外なく駄目小説ってことにならんか?  まさか聞き返されるとは思いませんでしたが。そうです。  というか、「目的のない文章」というのは存在しないはずなんですね、原理的に。「書いた人の意思」と、「文字の羅列」と、「読み手」があって、はじめて文章という概念が成り立つわけで、ここから「書いた人の意思」をはずしてしまったら、そりゃただのロールシャハ・テストです。(「読み手」は除外できませんな、書いた人本人が読み手第一号ですから)  これは、まあ、「誰もいない森の中で倒れる木は音をたてるか?」というあの有名な問答とよく似た話だと思います。  だから、文章はまず「伝えたいこと」、それから「伝わっているか」、この二点で評価するもので、伝えたいことがだめだったら駄文ですし、伝わってなかったら、どんな目的の文章でもやっぱり駄文でしょう。 >あの食材  いつか新木さんにも食わせます。無理矢理にでも。  ところであれ、どのへんで吐き出しちゃいましたか? ラストを知っていたということは、最初と最後だけ読んだんでしょうか?  ところで最近発見したのですが、新木さんの語彙の中で「杉井光」が一般名詞になっているようです。フルネームの時は一般名詞で、そうじゃないときが固有名詞な。意味は、見当はつくけれど、とても口には出せません。そのうちキャラの設定書に「19歳 男 金髪・碧眼 身長180cm 体重64kg 痩せぎす・目つきが悪い・ハスキーヴォイス・杉井光」とか書かれる日がくるかもしれない。  それでは。休みは一日だけなので、寝ます。おやすみなさい。 http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Miyuki/1757/ -------------------------------------------------------------------------------- >新木さんその他に、何かを指摘されたときに安易に直しすぎる人が多いと思いません? No.2914 投稿日 2001年10月9日(火)01時49分 投稿者 とんびの羽根  それはわたしのことですね、ごめんなさい。(これでは小話ネタだな) >米俗語ですと、"French"だけで「オーラルセックス」という意味があるそうで  あ、やっぱり、わたしはこれをフレンチキスと認識してました。 >米国人にとって"French"という言葉はあまりイメージがよくないようですね  そりゃフランス人=変態という認識はかなり強いはずです。 フランスの娼婦が自伝を出版していて、映画にもなったはずなんだけど La Derobade という原題しか覚えて無いのだけど、外国人はまとまなセックスを要求するのにフランス人は変態ばかりだと書いてある。 しばったり、排泄物を飲んだりとか。 娼婦を買わない、一般のフランス人までが変態かどうかはわかりませんけどね。 >自分が「パリジェンヌ」ていうレッテルをフランス生まれの女の子に貼っている  これはいいところをついてます。 ひとつの方向は藤極堂さんのいうとおり、パリジェンヌに頼らない。 もうひとつの方向はレッテルでないパリジェンヌを描写すること。 バカロレアを受けて高級学校を目指しているエリート志向の学生とそうでない学生、田舎の女の子と地方都市の女の子、パリにこだわるならセーヌ左岸の家なのか右岸なのかはっきりしたイメージはあるのか、なけりゃ藤極堂さんにレッテルだと言われるの当然です。 例えばロンドンだってウェストエンドとイーストエンドがある。 わたしはどちらかといえば語学オタクだし、さつきさんは武術オタクなのかも知れないのに、ふと好きになったアニメを語っただけでアニメオタクだと藤極堂さんに決め付けられたらいやでしょう。 フランス人の女の子だからパリジェンヌというはあまりに中途半端なので、単に性格付けを精密にするだけでなく居住環境、学校環境、政治的スタンス、家族の宗教的スタンスなんかも考えておいてはどうでしょう。 どうしてもパリジェンヌを描きたいというのがあるなら、ある意味その娘と付き合い、結婚してもいいくらいの情熱があるはずです、好きな娘のスタンスをちゃんと調査しておきましょう。 一度リゼを降ろして聞いてみてください。 >さつきさんが「オタ」ではないと思う人、発言して下さい。(笑)  全然違うじゃないですか 自分が打ち込めるもの(武術と小説)を認識していて他人に強制していないのですから。 あるいは自分の好きなものを理解できない人を恐れたり馬鹿にしたりしないわけですから。 もし新木さんがしゃれでなく関西うどんだしを馬鹿にしているのなら、関東うどんオタクだという認識になります。 でも新木さんはシャレだと言ってますからね。 -------------------------------------------------------------------------------- No.2915 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- 明朝? No.2916 投稿日 2001年10月9日(火)06時35分 投稿者 白黒猫 予告しといて遅れてしまいました。ごめんなさい。 いいわけはしません。   >短編蟻地獄    タイトル「盗難車に乗ったお姫様」  レックスは将来の夢もなく、幼馴染のダニーに誘われるまま無気力にコソ泥を繰り返す生活を送っていた。ある日犬猿の仲のドーソンの車が駐車されているのを見かけて盗むが、アジトの郊外の廃屋でトランクを開けると、中には少女が閉じ込められていた。  名前はケイト、富豪の娘でドーソンに誘拐されたのだと聞いて、ダニーは身の代金を横取りしようと提案。レックスはやばいからどこか遠くで放り出そうという。両者の身勝手な主張に怒ったケイトは、どこからか脱出してしまう。何とか連れ戻すが、廃屋に戻るとドーソンがもう一人の男と共に待ってた。  男はいきなり「その娘にはここで死んでもらう」と発砲。殺すと聞いていなかったドーソンは怒って飛びかかり、足に怪我をさせるが撃たれて気絶、ダニーも重傷を負う。  レックスとケイトは2階の部屋に逃げ込む。父はマフィアのボスで、男は跡継ぎに指名された自分を誘拐に偽装して殺そうとしている兄だと告げるケイト。男は、小娘を連れてくるなら相棒共々見逃してやるという呼びかける。   レックスは無視するが、ケイトは自分が行くから隙をついて二人を助けろという。レックスが迷いつつも自分は逃げようと窓を開けると、そこにはケイトが自分達から逃げるのに使った子供一人しか支えれそうにない即席のロープが括られていた。彼女が自分だけ逃げるチャンスを捨てたと知り、レックスは部屋を飛び出して男に飛びかかり、怪我を負いながらも叩きのめすのだった。  数箇月後、レックス達は半ば脅迫される形でケイトの下で働いていた。金品盗んで逃げようかという二人に、レックスはあの聡明で気高い御主人様を盛り立てていくのも楽しいじゃないか、と微笑むのだった。   一行コンセプトは「適当に生きてきた男が、命がけで戦うことを知る話」です -------------------------------------------------------------------------------- なぎゃ、なぎゃ。 No.2917 投稿日 2001年10月9日(火)10時39分 投稿者 藤極堂 >オタ 念の為に言っとくけど、私はさつきさんを「さつきさん定義でのオタク」だとは思っていないから。 まあ、掲示板上でのやり取りだけで判断するのは難しいというのもあるけど、今までのやり取りで自分の好みや主張をごり押しする事はなかったから。 じゃ。 >うどん論争 「うどんは醤油をかけて食うのが一番美味い」 うん、本当はそうだよ。天ぷらに塩みたいなモンだね。 私、うどん論争における新木さんの真意は   3・軽く論理展開をしてみせろという意図。 以外に考えられないんですが。 みんな   2・関東のダシをけなす奴には地獄を見せる。ていうか、かかってこいオラァ。 だと思ってたんスカ? あと、私がうどん論争に加わらなかったのは関東のうどんを食べたことがないからです。 というか、さぬきうどん以外のうどんを食べた経験がほとんどありません。 食ったことの無い「関西うどん」と「関東うどん」の違いを論理的に説明せよと求められてもムリです。 というか、普通の関西うどんってそんなにマズイの? 確かに修学旅行で食べさせられたきしめんは激マズだったけど、あれは大人数分を用意するため作り置きして煮込み過ぎてるだけだと思ってたんだけどなあ。 それから、さぬきうどんのダシはイリコダシが基本。 でも、製麺所で生じょうゆとネギ、茹でたての麺に生卵をからめる「かまたま」、裏山で捕った猪肉と自家製の野菜を煮込んだ汁を出す店もあります。 要するにうどんを語るに「ダシ」に話題を持っていってるという時点で「うどん論争」としてはダメダメってことです。 喉越しが命。 >鉄ちゃん 特撮や映画やパソコンは、それを作り上げた人間の意味を読み取りその目的に対してより効率のよい方法を指摘することができるという要素がある。 つまり、作成者と消費者(マニア)の目的が同一の方向に向けられている場合が多い。 鉄道やクレーターは、まあクレーターに人間の意志が反映されていないことは明白ですが、鉄道オタクにしても時刻表は隙間を縫うように乗り継ぐために作成された物ではないし、列車や汽車も観賞用に作られた物ではないですわな。 つまり、作成者と消費者(マニア)の目的が遊離している場合が多い。 こんなトコかな。 -------------------------------------------------------------------------------- 今夜は二十三夜待ち No.2918 投稿日 2001年10月9日(火)13時27分 投稿者 弟切 千隼 陰暦八月十五夜の後、二十三日の夜に、下弦の月が出るのを待って祭るという風習が昔あったそうです。 眠たがり屋の弟切は、さすがにそこまでは付き合いません。 前回の書きこみを読み返して、またまた自分が間抜けなことをやっているのに気づきました。転部アイディアの部分です。 >しばらくしてユキマロが再びキサラの部屋を訪れ、手に >した本を見せる。それは昔キサラが一冊だけ書いた一般 >向けの科学解説書で、ユキマロはこの本に感動して自分 >も科学に興味を持つようになったと告げる。 ↑ここのところ、「ユキマロ、なんで今までこのことキサラに言わなかったんだよ!」と自分で突っ込んでしまいました(^^; キサラを冷凍睡眠から起こした時点で、ユキマロは彼女に告げそうなものですよね。 で、考えて穴をつぶすべくちょっと修正しました。前半部分は変えていません。 「漂泊鳥」(仮題)転部アイディアその2 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− いつもの通りユキマロの手伝いで、キサラはユキマロと共に子供たちに勉強を教えている。その日は科学実験を行なうことになっていて、実験は見事に成功し、子供たちは不思議がりながら喜ぶ。その様子を見て、キサラは自分が子供の頃に同じ実験をやり、その不思議さに感動して科学者を志したことを思い出す。 人々に「教育」することがどんなに大切かに気づいたキサラは、それを怠っていた自分に対する怒りにも気づき、衝撃のあまり気分が悪いと言って自分の部屋に引きこもってしまう。心配して彼女の様子を見に来たユキマロに、彼女は自分に対する怒りをぶちまけ、関係のないユキマロに当り散らしてしまった情けなさにさらに落ち込んで彼を追い返す。 しばらくしてユキマロが再びキサラの部屋を訪れ、手にした本を見せる。それは昔キサラが一冊だけ書いた子供向けの科学解説書で、ユキマロは、キサラの話を聞いて自分も子供の頃この本に感動して科学に興味を持つようになったことを思い出したと告げる。今からでもできることはあるじゃないかとユキマロに励まされ、キサラは立ち直る。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− これで一応まともな「転」になっているでしょうか?(弱気) もしこれで良ければ、この後「結」の大団円へと持ってゆく訳ですが、「結」で「キサラ自身が大怪我をしながらシェルターを破壊して、それをユキマロが救出する」という状況は盛り上がりそうなのでぜひ入れたいんですよね。むぅ、ここからどうやってその方向へ持って行こうかしら? -------------------------------------------------------------------------------- フレンチキス No.2919 投稿日 2001年10月9日(火)14時23分 投稿者 はせがわみやび  どうやら、日本語で「フレンチキス」と日本人相手に書かれている場合は、軽いキス、の意味で広まっているようですね。    英語で「french kiss」と書くならば、ディーブ・キスの意味になるってのは、まあ、イギリスとフランスが仲悪かったこと考えると、なるほどなんだけど(^^;  ややこしいのは、こーいう↓意見があることかな。  http://www2.plala.or.jp/kamkamkam/gimon/no40/kiss3.htm  ここで触れられている映画というのが、1995年のタイトルまんまの「フレンチ・キス」(メグ・ライアン主演)。コメディ映画のようだけど、見たことのあるひともいるんじゃないだろうか。  まとめると。 ・英語は、当時の英語圏の見たフランス人観が作用した言葉である。 ・現在のエンタテイナーがこの言葉を使うときは、フランス人に配慮するはずなので、元の意味のままとは限らない(フランス人が怒るから(^^;)。 ・日本では、誤用の「軽いキス」の意味で広まっているようだ。  でも、カタカナって、日本語だしなー(笑) 英語使うひとは、日本語読めないこと多いだろうしー。ツッコまれることを怖れるか、「この言葉のほうがカッコイイもん」ってほうを取るかだ(^^;。  まあ、映画の影響もあるし、現代の少年少女対象だと「フレンチキス」がディープキスの意味で取られることのほうが少ないのではないかなあ? おまけ  検索かけていたら、こんなのも見つけた。  「ジャパニーズ・キス」だって……(^^;  http://www.mars.sphere.ne.jp/putimoni/kiss.htm -------------------------------------------------------------------------------- No.2920 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- 雑談でーす。 No.2921 投稿日 2001年10月9日(火)18時01分 投稿者 小倉善哉 ●鉄道マニアの話  西鶴さんが「特撮では駄目なのですか」という発言をしたとき、小倉も「そうだよなあ」と思ったのですが、新木さんが他のアイデアを考えてない訳がないと思ったので、駄目なんだろうなあと思いました。  つまり「違い」が気付かない・分からない状態でございます。ふにゅう。  それでも自分なりに考えてみた結果、「特撮マニア」とか「パソコンおたく」が何をどう「良い」と感じるか、説明されたら何となく分かりそうだけど、「鉄道マニア」は「鉄道マニア魂」を持っていないと何がどう「良い」のかわからないからなのかなあと思いました。 ●言い訳の話  紺野さんが言い訳マスターになろうとしている…。どきどき。小倉も真似しよう(ヲイ)。  「人にする言い訳」は取りあえず置いておいて、いま話題になっている「自分にする言い訳」の方。 1 実績はないが自分には能力があると思っているため、努力する気なし。 2 実績がないことも自分には能力がないことも分かっているが、努力する気なし。  この二つに分類されると思います。  1のパターンの人は、エイコさんですね。エイコさんは単純(?)なので、自分に能力がないことが分かった後は、努力する気になりました。  ただ、1のパターンの人が、自分に能力がないことが分かっても、今度は2のパターンの人に変化する可能性もあります。  それで、2のパターンの人がどうやったら努力するようになるのか──を考えてみました。  この人たちは、努力したくないんです。努力しないと出来ないことが分かっているんだけれど、「それが出来ると嬉しい」とか「それをやりたい!」という気持ちよりも、「そのための努力をするのが嫌!」という気持ちの方が大きい訳です。  で、この言い訳を無自覚に言ってしまっている場合、「そのための努力をするのが嫌!」ということを自覚していない(自覚したくない?)から、言い訳をしていることに自分で気付かないのではないかと思います。  この人たちに、努力する気をおこさせるためには、努力にともなうデメリットよりも「○○が出来るようになりたい!」と思う気持ちを強くさせることではないかと思います。 ●西鶴さんの話  で、西鶴さんの場合について──なんですが。  あ、先にいっておきますが、小倉も、西鶴さんが参加しないのは、もったいないなあと思っている人間の一人です。  いま問題になっているのは「西鶴さんが言い訳をしているか・していないか」ということと、「西鶴さん、分室へ戻っていらっしゃーい」ってことですよね? 確認、確認。  西鶴さんが、努力をしない言い訳をしているんではないか──というのは、実は小倉も、ちょっとだけ、思うんですよね。  小説の勉強をする気はあるのに、分室に参加したくない(叩かれるのは嫌だ)ということを言い訳してるんだなあ、と。  で、西鶴さんが言い訳大王であるゆえんは「みんながうっかり納得しそうになる言い訳を言える」ってことだと思います。  西鶴さんがしている一番でっかい言い訳は「研究があるから」ですよね。  これ、実は、小倉、納得しかけてたんですけど、でもでも、よく考えると、紺野さんだって研究してらっしゃるんですよね。研究をしつつ、小説の修行をするってこと、出来ないはずはないと思うんですよ、熱意さえあれば。  まあ、小倉は、小説以外のことはほとんど放棄しているダメ人間だし、自分もしょっちゅう言い訳している身分なので、本当は、強くは言えないんですが(笑)  で、「熱意さえあれば」と言うと、「熱意はない」と反論がくるのではないかと思います。  百歩譲って、本当に熱意がないということにしましょう。  んでも──西鶴さん、小説を書くの好きですよね。楽しませるのも好きですよね。もし、「違う」って言われても、作品を見りゃ一目瞭然ですよ。絶対、嫌いなわけがない。  それから、好きって気持ちは、すべからく情熱を根底に持っているものだと思います。  もっとうまくなりたい──と思ってない訳がない、と思います。  でも、叩かれる恐怖感の方が勝ってるんですよね、多分。  だから、言い訳をしたり、叩かれないでうまくなる方法を探したりしてるんじゃないかなあ。  で、新木さんは、「そんな方法はない」と叱咤してるんですが、西鶴さんに関してはそれは逆効果ではないかなと、小倉は思います。巻島さんも言ってますよね。「逆効果になるとは考えないのですか」って。  「逆効果」──というのは、「へこたれて、小説を書こうという気力までなくなっちゃうんじゃないか」ということを心配しているのですよね。  で、新木さんがそういうことを言わない・考えないのは、「ここにいるのはどうしても小説家になりたいという信念を持っている奴等ばかりのはずだ」という考えがあって、つまり「そんなことでへこたれる訳はないと信用している」からじゃないかと思います。  ほんでもって、小倉は、西鶴さんは、どうしても小説家になりたいという信念は持ってない、と思います。だから、トラウマを植え付けるのは、逆効果だと思うのですね。  で、小倉は、西鶴さんに信念を持って欲しい、と思っているのですが、まあ、大きなお世話ですよね、西鶴さんにしてみたら(苦笑)  うーん。うーん。いろいろグダグダ言ったけど、言いたいことは、一つだけなんだよなあ。  言いたいことってのはつまり、これ。  ミドリ君の世界はミドリ君しか見えないってのに、きちんと見せてくれないのはズルイじゃないか!!  ふはは、どうだ、参ったかー!(威張)  小倉も好きなんですよ、西鶴さんの世界。それなのに、ミドリ君たら。ズルイわ一人占めしてッ! そんな気分なので、さっさと分室に戻ってきて下さい(笑) ミドリ君のためじゃありません。自分のためです(爆)  ところで、杉井さんがさっさとミドリ君のプライドを粉々にしてしまえば、話は早いと思うのですが(他人事だと思ってお気楽なことを言う小倉)。  あ。そうだ。そういや、杉井さんこそ、ゲーム作ってないで、分室に来て下さいよ。ミンシアはどーなったんですか、ミンシアは(バンバン!←机を叩く音)。 -------------------------------------------------------------------------------- No.2922 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- きょうのいろいろ No.2923 投稿日 2001年10月9日(火)21時11分 投稿者 新木 伸 >感性のこととか  ああ、やっぱり弟切さんが反応してしまったか。(^^;  まあそれを言うと、みやびさんだってすでに「終わってる」わけなんだが(笑)。  小説家デビューは、10/20だったっけ? おめでとう。  ひとえに感性といっても、まあ色々あるわけだ。  僕の経験からいうと、二十代後半あたりから、徐々にすり切れはじめてくるのは、おもに「痛みを感じる感性」あたりじゃないかと思ってる。心の痛みね。  あと突進力だとか、その種類のもの。若くて物を知らないが故の突き進む力とか。  ここで言っているのは、「ライトノベル向け」の感性の話ね。  読者の共感を呼ぶために必要ないくつかの感性のうち、確実にすり減ってゆくものはある。そういう話。でもそれはすべてじゃない。感性としては十ぐらいある武器のうちの、その二本ぐらいってところか。  しかし年齢を積むことで、逆に育ってくる感性なんかもあるわけだ。  たとえば、いまの島本和彦には「炎の転校生」は書けないが、そのかわりに「燃えよペン」が書けるわけだ。  ちなみに、僕の宝物の「最高のライトノベル」は、四十だか、五十だかのおじさんが書いたもの。 >>二十代の前半ぐらいまで(24、5)には、すくなくともプロにはなっとかないと、モノにはなれんだろうなぁ。  ここんとこ、誤解の出ないように補足しておこう。  ここでいう「モノになる」っていうのは、大ブレイクしてアニメになって映画になって――なんてことを狙うならって、そういう意味ね。 >鉄ちゃんとか  弟切さん、合格。「よくできました☆」  藤極堂さん、及第点。「できました☆」  小倉さん、「できました☆」  魚住君、失格。「もっとがんばりましょう☆」  もっと考えやがれ。思考密度がヌルいぞ。 >オタク論争  うーむ。なんでみんな、そんなにムキになってるのだろうか?  さっぱりわからん。  あのー、ひとつ聞いていい?  もしかして、「オタクである」ってことは、カミングアウトしなきゃならないような恥ずかしいことなのか? そうなのか?  そうだとしたら、みんながムキになっている理由に納得がゆくのだが……。 >幸福感とか >>「幸せになる」というのは純粋な目的であって、何かのための手段(方法)ではないわけですね。  そういえば、以前バイク事故で大腿骨を折って入院していたときのこと。  痛み止めで、モルヒネを打ってもらったんだよね。  あれは凄い経験だった。  その「幸福感」というものが、ダイレクトに、脳髄にやってくるわけなのだな。  オレ、足折れてるわけよ。一七歳の少年だ。初めて知る激しい情動にもう訳わかんなくなってた。自分の体が壊れたことのショックやら、バイトしてようやく買って色々と改造してきたバイクがおしゃかになったことやら、事故なんて起こした自分の未熟さと「自分は事故を起こさないだろうと」理由なく信じ切っていた傲慢さやらに情けなくなったり、事故前に買って後ろに積んでたエロ本の山を人に知られちゃったりやら、なんやらもう、情けなさの局地にあったわけね。ぐじぐじと泣いてたりしてたわけよ。  注射の前までは。  注射されたら、もう、幸せになっちゃったわけだ。  理由などなく、「幸福感」のカタマリが、ドカンと巨大な実在として、そこにあるわけだ。  もうどうだっていいのよ、足折れてることとか、この先何ヶ月も苦労しなくちゃならないこととか、そんなことはもうどうだってね。  だってオレ、幸せなんだもの。  あのときの幸福感に匹敵するものは、それより前の17年においても、そのあとの16年においても、一度も味わったことはない。人生における喜びのピークがそれだとすると、他の最高の喜びは、せいぜい半分ってところか。  幸い、人間には「忘却システム」というものがあるわけで、どんな鮮烈な記憶でも、時間が経てば薄れていってしまう。いまでは「そのときの幸福感は凄かった」と言葉による概念で記憶しているだけであって、それ以上のものではない。もう思い出せない。  だからまあ、ダメ人間でも、変なモンに手を出さずにまっとうに生きていけてるわけだが。  そのときわかったこと。  人間は、つまり、「幸福感」を追い求める生き物なんだなぁってこと。  もし「幸福感」がダイレクトに得られるのであれば、人間という生き物は、なにもする必要がないんだなということ。「幸せ」はボタンを押せばそこにあるんだもの。  まあこの手の話題なんぞは、SFじゃあ、とうに使い古されてるネタなんだが……。  脳に電極繋いで快楽中枢刺激するネタなんぞ、四十年は前から存在してたし。 >方法論と目的論とか  いや、きっとブドウを取りたいんだろう。  まあその話はおいといて――。  いま短編蟻地獄やってるわけで、そのときに話を作る課程でも、指摘する側としては、ここで困ったりするわけね。  みんな、なんであんな、「自分が何を書きたいのか」を、わからないでいるのだろうか?  「どこに行きたいか」――それさえ言ってくれれば、旅行の達人であるこちらとしては、「じゃあ飛行機がいいね」とか、「新幹線で行くべきだろう」とか、いくらでもアドバイスができるわけだが。  まあそのへん、最近はこちらもみやびさん共々学習してきていて――。  はじめに直接「どこに行きたいの?」とは聞かず、「海と山とどっちが好き?」とか、「君は自然と親しむアウトドア派のほう? それとも都会にいると安心するほう?」とか、質問を重ねてゆくことで、だんだんと浮き彫りにする手法にスイッチしてきているわけだが。  しかしまあ、偉そうに書いてる杉井光――オマエだって、「クリスチャニア」あたりを書いていたころには、こちらが質問してあげて、ようやく出てきたくちでしょーが。(^^;  プロ三人が車座になったその真ん中で小さくなって、よってたかって理詰めで問いつめられて糾弾されて、それにひとことも答えることもできなくて、それで三十分もして、ようやく「少年が汚されきってしまう話を書きたいんです」と――正座しながら、ぽつりと口にしたとかさ。 >>ところであれ、どのへんで吐き出しちゃいましたか? ラストを知っていたということは、最初と最後だけ読んだんでしょうか?  うーん。  聞いたね? 君は聞いてしまったね?  オレ話しちゃうよ? 君にその覚悟があろうがなかろうが。  一章は、なにについて書いとるのか、なんだかよくわからんかったから、1枚5秒程度の速読で飛ばした。なんとなく流れだけは掴んどいたけど。  ちなみに一章の頭の頭。「つまり姉弟」ということを、なにやら凝った言い回しでやっていたりするその「独りよがり」さが、読む気の失せた原因。  「ああこれはつまり、俺のために出された料理じゃないわけね」ということが、もうわかっちゃった。  なんかシラけた気分。  二章は、話題が変わったので読んだ。  ここは全部普通の速度で読んだ。  あと三章。ここも読んだか。  四章は、なんか冒頭からコンセプトが立ってなくて、なんの話やらようわからんので、速読に切り替えた。どっかの誰かの高校生活で人間性が保てたとか保てなかったとか、そんな知らねぇ奴のよくわかんねぇ話なんてどうだっていいよ。  五章は、速読してたら「下着」というキーワードが目に入ってきたので、頭から読み直し。しかし色気のある展開にはならんかったので、「金返せ」的気分のまま、ユーキが出なくなったあたりでまた速読に戻る。  六章にはいると、キスやらデートやらセックスやらにつられて、ぜんぶ読んだ。  しかし「自伝」というには、ねろねろのぐちゃぐちゃの泥沼になっていかないので失望した。金返せと思った。いや、目を通してきた俺様の時間か。10分ぐらい?  六章の後半はバンドの話になっているわけだが、専門用語びしばしで、「ネクタイを着用されていないお客様は〜」の居丈高なレストラン状態で、ジーンズを穿いていた僕は食べることも許されず、飛ばし読みする以外の選択肢は僕にはまったくなかったのだった。  7章に入って。なにやらケンタやらレイシやらという、興味のない、ようわからん人物がメインの話になってゆくもので、やはり飛ばし読みした。誰だ? こいつら? 俺は知らんぞ? 読んでないし。いつ登場してきて何をしていた?  まあ、どうだっていいか。興味ないし。  知ってるキャラのスミカが出てきたから、そこは読んだ。居酒屋で彼と別れた話をしていた。  8章は、これも知ってるキャラのユーキがでてきていたので、読んでみた。  なんにも起きねぇなぁと退屈しながら読んでいたら、なんか会話が修羅場になっていて、そしたらいきなり自殺しとった。  9章。  おおキャラがひとりおっ死んで、話としてはけっこう盛りあがってきたじゃん――と思っていたのだが、自殺したっきり、話としてはそこからなにも起きんらしい。なんだ退屈。まあ作者は杉井光だし、読者サービスが足らんのは、はじめからわかっていたことか。これは客である俺のために出された料理じゃないわけだし。  あいかわらずコンセプトのはっきりしない退屈な会話文ばかりが続いてゆく。主人公が白昼夢やらなんやらを通り過ぎてゆくのを、速読にて眺める。  9章の4。  なんか主人公は女装しているらしい。前後関係はもちろん読んでないからよくわからんが、まあそれは俺に前後関係を読ませようとしない作者が悪いのであって、僕には責任はまったくないのである。  まあ理由はさておき、女装してなにが起きるかといえば、やはりなにも起きないのであって、まあそのへんはもう期待などとうにしぼんでいるから、べつに問題はないのである。はよ終わんねーかな? この話。速読も疲れてきた。速度を倍にする。とても俺様の時間がもったいない気がするのだが、それでも1枚2秒はかけることにする。  ユーキの遺書。  ここは、なぜだか目を引きつけられたので、俺様の貴重な時間を割いて、読んでやることにする。これを読まんと、ここまで延々と読まされた(ほとんど飛ばしてるが)ユーキの死後のエピソードが、まったく意味がなくなるということもある。それはあまりに悔しすぎるというモノ。  まあ、目を引きつけられたのはたしかだ。ここの部分の文章からは、「オーラ」が感じられる。  ふむ。自殺する人の心境というのは、こういうものか。自分の知らないものの見方というものを、ひとつ知った。これはよかった。俺様の貴重な数分をかけたぐらいの見返りはあったな。  なるほど。だから「オーラ」が出ていたのか。  ラスト。9章の9。  例によって飛ばしていったら、もうそれ以上は画面が進まなくなった。  おお。なんだ。終わっていたのか。ぜんぜん気づかんかった。  どれ、すこし戻って、最後の部分だけは読むか。  この作品の「意味」が、そこだけ読めばわかるだろ。  ふむ――なるほど。  「姉弟の死やら、色々と青春のハートブレイクストーリーの遍歴を重ねていった男が、最後に女の子とうまくくっつく」という話か。  まあ感想は言うまい。武士の情けだ。「このテーマはゴミだな」なんてことは決して言うまい。自分から聞いてこない限りは……。 >さつきさん >>自分武術のことについてなら原稿用紙60枚楽に語れそうな気がします。  なんだ。たった60枚ぽっちか。それだけ?  君、ウスイね。  それで本当にオタクなの?  パリジェンヌについて60枚書いてこいというのは、あれは、あの話の中ではそんなに比率を占めていないからなのね。やはりあの話のメインは、「女の子が、ある男の子を見直す」とか、そういうストーリーの部分にあるわけだ。  ヒロインの持つ属性がパリジェンヌ――という、ただそれだけのことでしかない。  だから60枚で良いわけだ。  ちなみに、格闘技をメインにして、一冊の小説を書くとしたら――。  まず最低でも、一冊分ぐらいは書けなきゃ話にもならん。  まあ数冊分(千枚)ぐらいは軽く書けてしまうようでなければ、ダメだね。しかも資料をあたることなしに。 (いや名前やら数値やら年月日やらを当たるために資料はひっくり返していいけどさ)  たとえば餓狼伝を書いている夢枕獏とかが、もし、格闘技のことについて語っていいとかいわれたら、一体、何枚書いちゃうと思う?  4ケタ5ケタの枚数で済むと思うか? いいや済まんだろう。  それだけの量のある「想い」を、わずか十冊とかの小説に結晶化させるから、作品に迫力が出るのね。 >>パリジェンヌについては「情熱」はあれど「知識」は言わずもがなだからなぁ……  情熱はあって、知識がないって、その状態って変では?  情熱があったら、知識なんて否応なく集まってくるでしょう。  ――っていうか、集めずにいられるものなのか? 情熱があるというのに? がんばらんと知識は集まってこないものなんか?  そもそも、「頑張り」を必要とする状態というのは、それは本当に情熱があるということなのか? >小倉さん >>筋がおおよそ4つ〜5つあって、どの筋も一つの「転」を機に、「結」に向かっているのが分かって、大変勉強になりました。  筋の本数とか、すべての筋がひとつの「転」を共有する構造になっているとか、そういうことが「見える」ようになったのも、ここ最近の訓練の成果ね。  霊はいるのだ。  そして訓練を積めば、誰でも「見れる」ようになれるのだ。  見えるようになるのは、たんなる第一段階。  最終目的は、霊を自在に操れるようになることだ。  まあ、それはそれとして。  その劇のことは知らないけど、筋の4〜5本を投入して、どれも無駄なく、すべてが編み合わさるようにお互いを補完しつつ、渾然一体となって、ひとつの大きな話を形作る――という形態は、まあ、プロの仕事としては普通の出来です。  小説のシリーズでは、三冊から五冊のスパンで話を考えます。  それだけの分量の話を書くためには、筋が一本じゃ、とてもスカスカで読めたものじゃなくなる。まあ数本から十本ぐらいは入れないと。なおかつそのすべての筋が単独でぽつんと流れているのではなく、全体の中の位置づけとかもしっかり備わっていないとね。  ちなみに一冊の長編では、筋は2〜4本ぐらいになります。  シリーズでなくて長編だとしても、さすがに1本だけだと、単調な話になっちゃう。  前に小倉さんがやろうとしていたのは、中編サイズで筋四本だったね。まああのときには、まだ無理だったということで。いずれ再挑戦するといい。  中編で筋四本は、やっぱり、プロのレベルが必要かなぁ。長編で同じ数を入れるより、中編や短編で同じ数をいれるほうが、より難しくなる。  いまやっているエイコたんの話は、これ、短編で筋1本ね。  まず筋1本のものを片づけよう。  そうしたら次は筋2本ぐらいの話かな。まあ先の話だけど。 >小倉さん  まだまだヌルいな。  「言い訳マスター」への道は遠いな。  もっとよく、西鶴君を観察するのだ。  観察するためには、いろいろと突っついてみて、反応をみるのだ。  さぁ、小倉さんは突っついてみたぞ。それに対して、彼が次にどう言い訳をするのか、しっかりと観察するのだ。 >>「逆効果」──というのは、「へこたれて、小説を書こうという気力までなくなっちゃうんじゃないか」ということを心配しているのですよね。  ん? それは違うと思うぞ。  「逆効果」の意味というのは、僕の読み取れていないものらしいから。  意味がそれだったら、わし、2番でちゃんと書いてあるもん。  「2番目なら、僕は気にしないでいいことだし」――って。  ある個人がへこたれるかどうかの心配を、なんでわしがしなくちゃならんの? 僕の問題じゃないだろ、それは。  いいじゃん。へこたれるんなら、そいで、ぜんぜん。  小説家になりたいっていう信念が本物なら、結果として、へこたれんだろうし。  偽物だったら、さっさと、へこたれるだろうし。  ただそれだけのこったろ。  信念が偽物であることが早いとこわかったほうが、そこにかける無駄な労力がいらなくて、いいかもしれんなぁ。  ここは学校じゃないんだし、クラスの全員を、一定水準まで引き上げなくちゃならんという約束なんてない。  学校というのは、その存在目的が「読み書き、計算、地図の見方、生きるための最低限のことを、全員に教える」というものだから、これは絶対に全員を確実に、その水準まで引き上げないとならない。  はじめから言ってるじゃんか。  「ひとりでもふたりでも、ここからプロになる者が出ればいい」――ってさ。  もしかしたらゼロかもね。  僕がここでやってることのすべてが、まったくの無駄で、まったくの徒労であってもいいんだよ。そんな覚悟なんて、はじめからしてるさ。もちろんだ。  ちなみに、「僕にトラウマ植え付けられてしまったから小説家に(なれるはずだったのに)なれなくなっちゃいました」とかいうのは、これはあり得ない。  それは単に、初めからその人は小説家とは縁がなかっただけ。  学校だったら、そういう話はあるだろう。そして教師に責められるべき責任がある。  馬鹿な教師にへんなトラウマを植え付けられたおかげで、算数が苦手のままろくに計算も出来ずに、一生苦労しちゃうことになる人――とかさ。  でもここは学校じゃない。 >西鶴君 >>ここで重要なのが、「自分では気づかない」という特性で、つまり、「他人に指摘されたら、受け入れなければならない」ということです。  うーん。  やっぱり何が聞きたいのか、ようわからん。  二者択一で、「○○は真か偽か?」って形にしてくれたらよかったのだが。  まあ、なんとか読みとって答えてみるか。  僕は西鶴君や唯野君に対して、「言い訳小僧」という呼称を使い続けているが、その根拠となっているのは、「自分では気づかない言い訳」を両者がしているというものである。  ここで「自分では気づかない言い訳」というものを定義してみる。  これは自分では気づけないものであるから、もし他人に指摘されて気づいたならば、当然、すぐにその事実を受け入れることになる。  たとえは酔っぱらいがいかに「自分はまだ酔っていない」と思っていても、回りの人が「酔っている」と判断したなら、それは酔っていることになる。  その酔っぱらいも、周囲の全員がそう判断したのなら、自分が酔っていることを認めて受け入れるであろう。  ……と、そのようなことを書いているのだろうか。ここでは。  だとすると、僕はそういうことは言ってない。  自分で「気づかない」わけではなく、「自分では気づこうとしない」のね。  その種の人は、なにがあろうと、それを認めようとしない。  ブドウを欲しがっているキツネの童話。あれと同じ。  キツネは本当はブドウを欲しいんだけど、でもそれを認めようとしない。  「あのブドウは、きっとすっぱいに決まっている」と言う。  原典でどういう展開になっているか忘れちゃったんだけど、仮に、誰かが登っていってブドウをとって、口にしたという。そして「すっぱくないよー。おいしいよー」とか下にいるキツネに言ったとする。  でもキツネは、今度は「そんな野生のブドウ。きっとぼくの口には合わないさ。僕の味覚は上品だもの」とか言うのだ。  「すっぱい」という主張が否定されても、他の理由を探してくる。とにかくあらゆる手を尽くして、それを認めようとはしないのだ。  はたから見ているものにしてみれば、「おいおい最初の『すっぱい』っていう主張は、あれどうなったんだよ?」とか突っ込みを入れたくなるわけだが、本人は自分が最初にそういう主張をしていたことさえ、都合よく忘れている。  このへん、人間の自己欺瞞の能力というのは本当にたいした物で、場合によっては記憶さえ改竄してしまうわけだ。キツネは本当に、自分の最初の主張である「すっぱい」ということを忘れている。(もしくは、「いやあのときすっぱいと言ったのは、あれはそういう意味ではなくて」――と、またなにか言い訳をはじめる。これは自分の記憶が改竄しきれなかった場合の対応)  そうやって、自分の主張は、はじめから首尾一貫しているのだと思いこむ。  いや本当にそう思っている。だからそれは事実であると、胸を張ってそう主張する。あまつさえ、主張に矛盾があるのは相手のほうだと言ってみたりもする。  ――とまあ、こんなところだろうか。  西鶴君が書きたいのって、あれかな?  上に書いた「酔っぱらい」の話。  もしまわりの皆が、「いや、おまえは酔っぱらっている」と判断していたとしよう。  でもその酔っぱらいが、もしも一滴も酒を飲んでいなかったとしたら――。  それでも酔っぱらいの、「俺は酔っていない」という言葉は、言い訳と決めつけられてしまうのだろうか?  ――とか、そういう話か?  あー、もしこれだったら、ノーサンキューね。予想の範囲内だ。  だってその地雷ならオレ自分で知ってるしぃ。  オレ、十五年ぐらい前にソレ自力発明してるから。(笑)  この場合、「だって俺、一滴も飲んでいないもの」と言っているその人物が、しっかりと酒を飲んでいるところを目撃している人がいるわけだ。  つまり上に書いた「自分の記憶さえ改竄している状態」なわけね。とほほ。  これじゃない他の種類の罠だったら、ぜひ掛かってみたいな。  わくわく。  話は変わるけど……。 >> それに、「逆効果」に含まれる意味が読みとれないくらいですから、「逆効果」などとは考えてもいないはずです。  この逆効果に含まれる意味って、なんじゃ?  読みとれてないのって、どんな意味?  気になるので教えておくれ。 >魚住君  さて、1〜3のうちの、どれでしょう? それとも4とか5とかなのでしょう?  ヒミツ。教えたげない。うへへ。 >>この論理でいくと「うどんは醤油をかけて食うのが一番美味い」になると思うのですが。どうでしょうか。  はて。いつからうどんの話になったのだろうか?  ずっとツユの話を続けてきたものと思っていたのだけど。  ちなみにうどんも蕎麦も、その道の通では、いちばんおいしく食べる方法はそうやって食べるものとなっとります。「盛り蕎麦」と、「もりうどん」もしくは「釜揚げうどん」。  元々の話に路線を戻そう。  君は「関東のうどん汁は、真っ黒だった」と、そう主張した。  僕は「関西のうどん汁は、真っ白だった。醤油をケチっていた」と、そう主張した。  ここで僕の主張の要点は、「関西は醤油をケチっている」というところ。  また、別の話題で「醤油=ダシの一種」ということも主張している。  この両者を一本化すると、「関東のうどん汁にはダシ類がたくさん入っている」「関西のうどんはダシ類をケチっている」という主張になる。  僕の主張の要点は、明らかにした。  君の主張の要点についても、そろそろ明らかにしてほしい。 >弟切さん  もったいない小道具の使い方してるなぁ。  「キサラの本」という小道具が、後半部分にしか、かかってないじゃんか。  前半部分に「子供たちの科学実験」というのがあるけど、そこにも使っとけ。この小道具を。 >フレンチキス  わしの場合。  この手の「怪しい」言葉は、使わんようにしてます。他にいくらでも言い換えがきくわけで、わざわざ誤用になるかどうか怪しい言葉を使うメリットがない。  たとえば「軽いキス」とか、「ついばむようなキス」とか、「小鳥のようなキス」とか、いくらでも他に言い回しがあるわけね。  この手の「怪しい」言葉には、「独擅場」「役不足」なんてのがありますな。  「独擅場」のほうは、これ、読みだけの問題。地の文で使うなら問題なし。でもルビ振られるとねぇ……。  「役不足」については、誤用が広まりすぎて、どっちが一般的な用法なのかが怪しい。もう50年もしたら、辞書にも誤用のほうが載るなんてことも考えられるわけだし。 -------------------------------------------------------------------------------- >白黒猫さん No.2924 投稿日 2001年10月9日(火)21時41分 投稿者 新木 伸 >白黒猫さん >>「盗難車に乗ったお姫様」  まずタイトル。  これ、仮題にしておきましょう。  あーんど。  このタイトルがボツになるその理由を述べよ。  白黒猫さんだけでなく、ボツになる理由が明確にわからない人も、考えてみるように。  あ、ちなみにいまわし、あらすじの内容は一切見ないで、タイトルだけを見て、これ書いてます。  さて、あらすじのほう。  いま、20文字詰めで、37行ですね。  まず、これを半分にしてきてください。  370文字かな。  内容に触れるのは、それからってことで。 -------------------------------------------------------------------------------- >へこたれる話とか No.2925 投稿日 2001年10月9日(火)22時57分 投稿者 新木 伸 >へこたれる話とか >>「逆効果」──というのは、「へこたれて、小説を書こうという気力までなくなっちゃうんじゃないか」ということを心配しているのですよね。 >>意味がそれだったら、わし、2番でちゃんと書いてあるもん。 >>「2番目なら、僕は気にしないでいいことだし」――って。  あ、ちがうか。  この場合、小倉さんの言っているのは、巻島君が「他の人がへこたれてしまわないだろうか? 俺は平気だけど」と言っているのだろうと、そういうことか。  うん。読み違いしていた。  まあその場合でも、「最初のものであれば、それは巻島君が心配しないでもいいことだし」と書いてあるが。  それは巻島君が心配しなくてもいいこと。  僕が心配すべきこと。  まあ僕の見解については、あのようにしっかり書いちゃってある。  僕には心配する理由がない。  ところで……。  ここで「心配する」ということの裏には、つまり、こういう考えがあるわけだよね? 「その人がへこたれてしまわないように、その人へのアクションが適度な負荷になるように常に気を使って、腫れ物を扱うように接するべき」――とか。  そういう考え。  甘えてるんじゃねぇ。二本の足で立って、自分で歩きな。俺は君のママでもパパでもないぞ。  んー。うまく言えんが、そんなところか。 -------------------------------------------------------------------------------- ただ今帰りました。 No.2926 投稿日 2001年10月10日(水)00時09分 投稿者 西鶴翠(みどり)  大量のレスすべきものがあるようですが、とりあえず、ひかるにだけレスを返します。「あんた結局目的は何なのよ」です。 >新木さんその他に、何かを指摘されたときに安易に直しすぎる人が多いと思いません?>新木さん。  今回の目的は、これです。抽象的な答え方ですみません。前回暴れたときは、新木さんを変えておくのが目的だったのだけれども、今回は、教わる(盗む)側の方を変えるのが目的なのです。  とまあ、コピーアンドペーストで回答できてしまうので、この部分だけレスすることにしました。詳しいことは、また今度(もしかしたら、週末になってしまうかも)。 それでは(誤字脱字、ご容赦ください)。 -------------------------------------------------------------------------------- 最近獲得ポイント数が低迷してるのでがんばろう No.2927 投稿日 2001年10月10日(水)00時16分 投稿者 とんびの羽根 >そもそも、「頑張り」を必要とする状態というのは、それは本当に情熱があるということなのか?  ぎゃあ、HP減少! >>「盗難車に乗ったお姫様」  >このタイトルがボツになるその理由を述べよ。  盗難車と言う言葉から自動車泥棒の存在が暗示されるが、お姫様と泥棒の関係が不明瞭。 盗難車の主体は泥棒であるのに、構文としてはお姫様が主体であるのがまずいのではないでしょうか。 被害者も暗示されるけど、主体とはいえないから無視します(どきどき) 1.無関係な場合: そもそも盗難をタイトルにいれる意味が無い 2.最初から盗難車と知って乗っている: お姫様=泥棒またはその仲間ということになるが、このタイトルでは明らかに他人事のように読める 3.偶然乗り合わせた:偶然の面白さ、要するにお姫様は巻き込まれただけ 4.泥棒が偽ってお姫様を乗せた:主体が泥棒のほうにある >もしかして、「オタクである」ってことは、カミングアウトしなきゃならないような恥ずかしいことなのか? そうなのか?  おたく:(以下に無茶苦茶失礼なことを書きます) (1).恥ずかしい、犬以下の存在、人間以下の存在、小説家以下の存在、杉井光以下の存在  弁解するとここでいう以下という言葉はその前の言葉は含みません、未満というべきなのかもしれませんが、慣用ということでご容赦ください。 (2).夢中になることがあるが、他人の前では自制できる、自称おたく、恥ずかしがる必要はないのだけどやっぱりちょっと恥ずかしげ (3).Otaku 海外ではかっこいいことと誤解されている(いた?) (4).そんなにはずかしいことなの、というかその程度でおたくと名乗って恥ずかしくないのか(by 新木さん)  私はいちおう(1)と(2)のふたつの意味を使い分けてますが、一般の女性は(1)の意味でしか使わないよね。 「わたしはおたく(1)は嫌いだ、絶対5メートル以内に近づきたくない」と、いっている女の子がハーブおたく(2)だったり、温泉おたく(2)だったりします。 この違いは種保存本能に抵触するほどの違いであるので、カミングアウトという言葉が出てくるのです。 -------------------------------------------------------------------------------- No.2928 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- TO YOU(駄洒落大好き) No.2929 投稿日 2001年10月10日(水)04時35分 投稿者 魚住雅則 前回の話の補足。 >新木さん >はて。いつからうどんの話になったのだろうか? >ずっとツユの話を続けてきたものと思っていたのだけど。 自分ではツユの話をしているつもりでした。でも、 >この論理でいくと「うどんは醤油をかけて食うのが一番美味い」になると思うのですが。どうでしょうか。 というのは言葉の選び方がまずかったです。これじゃ「うどんの食い方はどれが一番美味いか?」ですね。 「うどんは醤油をかけて食うのが一番美味い」の主旨はその前の新木さんの書き込み、 >湯に溶けだしたものだけを「ダシ」と称して利用して、 >ダシ自体をドバドバ大量に入れている関東のつゆのほうが、よっぽど「ダシが利いている」と言えるのではないか? の二つを受けて、 「湯に溶かす」=薄めてダシの濃度を下げている ならば、湯など全く使わずに醤油に浸して食べるのが一番ダシが効いていると言う事ですか、という意味でした。 >さて、1〜3のうちの、どれでしょう? それとも4とか5とかなのでしょう? >ヒミツ。教えたげない。うへへ。 じゃあ 4・ラチがあかないから、うどんで料理勝負っ! だと思い込むことにします。いひひ。 本題。 最初の「関東のうどん汁は真っ黒だった」で何が言いたいか。 あー、正直そこまで深く考えてなかったのだなあ。いかんな。 ぶっちゃけると「ツユが真っ黒になるなんて。醤油入れすぎ。こんな辛いだけのツユを飲んでる関東は味覚が呆けているんじゃないか」ということになりますか。凄いこと言ってますな。味の好みは人それぞれとか言ってたわりに混同しまくり。このままでは意味がありませんからちょっと思考。 ふむ。もう少し突っ込んでいくと、 「関東のツユは醤油をドバドバ入れて味を誤魔化しているんではないか」 という主張になりました。 己の内部がすっきりしたところで新木さんの主張について反論。 ・旨味の成分を多く含む醤油の量が少ない=「関西のうどんはダシ類をケチっている」 まず旨味の成分(グルタミン酸等)に関しては、関東、関西とも等量です。 (ここで言う関西とは京都、大阪などで一般に使われるツユのこと) 根拠はダシに使う昆布の種類が違うから。 関西で使われているダシ用昆布は「利尻昆布」「羅臼昆布」という真昆布で、ダシを取るのに適している種類です。このためツユに溶け出す旨味の成分が多い。醤油はごく少量で済みます。 一方関東で使われている昆布は「日高昆布」で、これは昆布そのものを食べることに適した昆布です。ダシは出ますが上記の昆布には及びません。で、そこに醤油を多量に足すことでようやく旨味成分は等量になります。しかし醤油は塩分も多量に含んでいるので旨味と共に塩分も増し、僕のような関西人からすると「辛いだけ」と感じるわけです。 以上のことから「関西のツユはそもそも醤油を足す必要がない=醤油を足さなくても関東と同等のダシが出ている」という反論になります。 「関東のうどん汁にはダシ類がたくさん入っている」に対しても、 「昆布から溶け出す成分量を補うために無理矢理誤魔化しているだけ」 「結果として塩分濃度が増している分、マイナスを背負っている」 という反論となります。 最後にまとめます。 「関東のうどん汁は、真っ黒だった」「関東のうどん汁は醤油で味をごまかしている」というのが僕の主張となります。 ちなみに、これはツユを飲むことを前提とした「かけうどん」「素うどん」に限定した話です。 「盛り蕎麦」等ツユに浸して食べる場合は、藤極道さんの言うように麺、蕎麦自体を味わうことが主なので、あまり余計なものを足すと逆効果ということだと思います。ツユの話からは逸れるということで。 >藤極道さん >製麺所で生じょうゆとネギ、茹でたての麺に生卵をからめる「かまたま」 本題から逸れるんですけど、これすっごい美味しそうですね。 ……こんなのがあるなんて知らんかったです。うらやまし。 あー、何か腹減ってきたかのー。うどん茹でるかのー。 -------------------------------------------------------------------------------- 言い訳太郎参上 No.2930 投稿日 2001年10月10日(水)06時06分 投稿者 唯野教授 28枚は順調に難航しています。 というわけで言い訳について考えてみることにします。 まず言い訳が発生する大前提として、以下の二つがあると思います。 1、ノルマが達成できなかった 2、ノルマは達成できるはずであった ではなぜ達成できるはずのノルマが達成できなかったかというと、要するに別のことをやってしまったからですな。DLしたRPGが面白かったとか、バイトの研修で東京に行ったのでついでに秋葉原で遊び呆けてしまったとか、チャップリンの「独裁者」を放送してたので見てしまったとか。 本来やるべきことAをほったらかして、別のことBをやってしまう場合、Bは目先の幸福である場合が極めて多いです。 Aを達成することが実は最大の幸福なのだけど、そこに至るまでが長く辛いので、目先にあるそこそこの幸福を取ってしまうのです。なんでかというと、ここ三十数億年というもの生命は基本的に目先の幸福しか求めてこなかったから。 未来を想像する知性があってはじめて、遠くにある最大の幸福を目指すことができるわけです。逆に言えば、本能を制御する理性が足りない人間は、目先の幸福に飛びついてしまうわけですな。 特に、Aが社会的欲求でBが生理的欲求である場合この傾向は一層顕著になります。なぜなら社会的欲求(人に誉められたい・地位のある職業に就きたい)というのはものすごく最近誕生した欲求で、これを直接求める本能というのは存在しないからです。 ここまでは、AをせずにBをしてしまうのは何故かという考察。次に「なぜ開き直らずに言い訳をしてしまうのか」というのを考えてみます。 目先の幸福に飛びついてしまったものの、未来を想像できる以上やはり遠くの大きな幸福も求めたいわけです。 特に中途半端にプライドが高い場合、「自分が本能を抑制できない非理性的人間である」というのを認めるのは大変な苦痛なわけです(心理学で言う「葛藤」や「欲求不満」)。 そういう苦痛を一時的に、あくまで一時的にですが和らげる適応機制という精神の働きがありまして、その中の一つが言い訳(心理学では「合理化」)なんですな。 適応機制には他に「退行」「攻撃」「逃避」などがあるのですが、全て非理性的な部分が強調される行動なので、理性に関するプライドを持っている人はこっちには行かないのだと思います。 >下品 文芸を自慰(こっちの方が字面的に適切だと思う)に例えるのはかなり昔から行われていることなので、いまさら言ってもはじまらんでしょう。 たとえば筒井康隆氏は三十年以上前に「文芸作品は全て自慰であって、その中で人が金を払ってでも見たいと思う素晴らしい自慰が商業作品なのだ」と言っていました。 >西鶴さん >今回は、教わる(盗む)側の方を変えるのが目的なのです。 これじゃわからんですよ。もっと微分してもらわないと。 たとえば新木さんの「同じレベルで話が出来る人を作る」っていうのはわかりやすいですな。 「シーゲートテクノロジーの作るハードディスクには、男気を感じるよなあ」 「……はぁ?」 というのは悲しいけれども、 「シーゲートテクノロジーの作るハードディスクには、男気を感じるよなあ」 「15000回転とか、燃えるよねえ」 というのは楽しい。実にわかりやすい。 でも西鶴さんの「教わる(盗む)側の方を変える」っていうのはわかりにくい。 なんだか「ご飯派の人をパン派に変える」っていうのと同じくらいわかりにくい。 パンについて語り合える人を作りたいのか、自分に影響力があることを確かめたいのか、近所にある米屋に恨みがあるので営業妨害をしたいのか、さっぱりわからんのですよ。 -------------------------------------------------------------------------------- No.2931 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- 短縮バージョン No.2932 投稿日 2001年10月10日(水)08時15分 投稿者 白黒猫 >おたくについて  私なんかはおたくと呼ばれる人達には劣等感を感じてしまいます。  常々自分の「薄さ」にコンプレックスを抱いてるもんで。   >新木さん >鉄っちゃんについて  私のだけ評価がついてないのは読むに値しなかったからでしょうか? オドオド。 >短編蟻地獄 >「盗難車に乗ったお姫様(仮)」 >タイトルがボツな理由  う、なんかすでにとんびの羽根さんにあらかた書かれてしまったような(^^;)  ええと、やはり「盗難車」と「お姫様」のどちらが主眼なのかわからないのがまずいのでしょうか。   あと、二つの単語から連想する世界観があまりにも食い違っているので、どんな内容の話か想像しにくいとか。 ソワソワ。 >あらすじ(370字バージョン)  ある日レックスが幼馴染のダニーと共に対立するドーソンの車を盗むと、トランクの中には誘拐された少女が閉じ込められていた。  ケイトと名乗る少女の処遇を巡って、金儲けを狙うダニーと危険を嫌うレックスは対立する。両者に腹をたてたケイトは自力で脱出。なんとかアジトに連れ戻すとドーソンと誘拐の首謀者の男の襲撃を受ける。  男はマフィアの遺産のために妹のケイトに銃を向け、ドーソンとダニーが重傷を負う。  レックス達は身を隠すものの、ケイトが男の勧告に従って出ていく事を決意。  レックスは一度は逃げようとするが、ケイトが逃げるチャンスがあったのにダニー達を助けるために自ら捨てたのだと気づき、危険を犯して男を倒す。  数箇月後、ダニー達と共にケイトの部下となったレックスは、彼女の為に命がけで戦う決心をするのだった。    なんとかぎりぎり18行半に収まりました。  ところでまず最初に半分に縮めるよういわれたのは、あらすじにあまりにも無駄が多いのを指摘するためでしょうか。 ビクビク。 -------------------------------------------------------------------------------- 気分はもう戦争 No.2933 投稿日 2001年10月10日(水)10時12分 投稿者 弟切 千隼 昨日からまた頭上に戦闘機の爆音を聞いている弟切です。 新木さんへ > > 小道具 そうですね。私ももったいないと思いました。 (ならさっさと直しなさい > 自分) 例によって焦るとろくなことにならないので、もう少し考えます。 > 年齢と感性 ちょうど昨日発売だった『公募ガイド』十一月号に、「ここ二、三年のうちに文学の新人賞を獲得した受賞者の平均年齢はいくつか」という記事が載っていました。いくつだと思いますか? 答えは「三十六歳」です。 たぶん、ここに参加されている多くの方が驚いたでしょう。私もちょっぴり驚きました。 だって、「新人賞」ですよ。既にデビューした作家さんが受賞する普通の「文学賞」ではありません。 『公募ガイド』のこの記事には、電撃などのいわゆるヤングアダルト系の賞が一切含まれていないので、偏りがあるといえばあります。いえ、決して『公募ガイド』がヤングアダルト系を無視している訳ではありませんよ。その手の特集を組んでいることもありますから。 しかし、この結果から見ると、「若いうちにデビューしておかないと感性が磨り減って駄目になってしまう」なんてことはないとわかりますね。 話を単純にするために、現代日本人が男でも女でも七十歳までは生きるとすると、三十歳まで生きたところでまだ人生半分も行っていません。逆に言えば、あと四十年も自分で自分の口を養って生きなければならないんですよ。 ということで、人生は長いです。だからといって無駄遣いしてはいけませんが、やたら焦ることもありません。長いスパンで物事を見るのって大事ですよね。 > 情熱と知識 私の経験から言いますと、情熱があっても、最初はどうやって知識を集めたらいいのかわかりません。真っ暗闇の中を手探りして、壁にぶつかったり石につまずいたり落とし穴に落ちたりしながら集め始めるものです。 知識の集積には「臨界点」があるようで、ある程度集まって「臨界点」を越えると、それからは自動的に吸い寄せられてきます。要は高温のプラズマを封じ込めて臨界点を実現してあげればいいんですね(違?) ゆっくり急げばいつかは咲くか姥桜?な弟切でした。 -------------------------------------------------------------------------------- 真か偽か。 No.2934 投稿日 2001年10月10日(水)11時02分 投稿者 西鶴翠(みどり) >「他人に(言い訳であると)指摘されたら、受け入れなければならない」  これは、真か偽か。  今のところ、まるで新木さんの予想範囲外です(斜め読みしかしていませんが)。「逆効果」の方は、予想範囲内かなあ。七時までに大学を出ることができたら、詳しく書き込みます。 >教授。  分かりづらくてすまぬ。詳しいことは、とにかく後日です。 -------------------------------------------------------------------------------- No.2935 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- No.2936 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- 坊っちゃま、心の目で見るのよ。(※TVドラマ「ビューティ7」より) No.2937 投稿日 2001年10月10日(水)13時17分 投稿者 藤極堂 >うどんの汁 ちょい調べてみましたけど色が違う最大の原因は ■関東が濃口醤油を使い、関西が薄口醤油を使うから みたいですね。 参考資料: ビックサム内コンテンツ健康大辞典 (うどんの効用)・キッコーマン もの知りしょうゆ館 関東と関西で使う醤油が違う理由は水質が違うから……とNHKの「試してガッテン!」で観たような気が。 ああ「美味しんぼ」売っ払っちゃたからカンニングできないヨ! >「盗難車に乗ったお姫様(仮)」 >タイトルがボツな理由 ■誤読を誘う文章(お姫ぃさんが車を盗んでるのか? 誰かが盗んだ車に姫様が乗り込んでいるのか?) ■世界観にあってません。 ■ツカミはNG。 タイトルって読者が一見してアレレ? と思うものでないとあきまへん。 ■覚えにくいです。語呂が悪いです。インパクトがありません(上と重複)。 >オタク 私も何故、皆が恥ずかしがっているのかがわからない。 オタクと告白するよりも、小説を書いて公共の場にさらす方が二千倍くらい恥ずかしいはずなのに。 いや、だってよっぽど偽装能力の高い人(例:ネカマ熟練者)が騙す気でやるのでなければ、自分自身の知的レベルや品性嗜好思想その他もろもろが、読む人が読めばみんなバレバレじゃないスカ。 新木さんでもない限り面と向かって言わないけどさ。 ああ、もっと濃くなりたい。田舎でくやしい。ムキィー。 -------------------------------------------------------------------------------- >西鶴さん No.2938 投稿日 2001年10月10日(水)15時59分 投稿者 はせがわみやび  学者志望が分かりづらい文章を書いてどーするのだ(^^;  修士レベルなら、まかり間違って一般向け解説書を書く羽目にならないとも限らないだろう。いくら大学が一般的になったからって、あるジャンルの修士の人数はそんなに多くはないのだぜ?  小説はともかく、ふつうの文章はもはや「読み手が読んですっとわからない」なんて書くことは許されないゾ。そーいう年齢と立場だってば。  国公立だったら、税金返せって言われちゃうぞ(^^; >分かりづらくてすまぬ。詳しいことは、とにかく後日です。  ほんとーだな。分かりやすく書いてくれるんだな。  読んでわからなかったら──泣いちゃうからなっ。 -------------------------------------------------------------------------------- スウヰイスーの由来は不明である。 No.2939 投稿日 2001年10月10日(水)16時36分 投稿者 巻島翔史  相変わらず早いですねぇ。回転。熱心なのは確かにすばらしいことなのですけれども。  今回は雑談から。 新木さん> うどん論争>  単純な疑問。関西のうどんが好きなら、なぜ「ダシをケチっている」などという誤解を招くような表現をしたのでしょう。それともなにか、俺が間抜けで文の真意が読み取れなかったのでしょうか。  好きなら好きで、それでいいじゃないですか。 >覚悟は大人で精神は子供  これに関しては俺の誤認です。覚悟をすることは自分の中の子供らしさすべてを捨てなければならない、と思っていました。はい。 感性を磨くための訓練>  藪をつついて蛇を出すとはこのことか(笑)  訓練と呼べるかわかりませんが、他人の話を立ち聞きしてその背景を妄想するとか、ふと変わった情景に出くわしたときにその描写を書き出しにして文章を考えるとか(ただし紙に書かず独り言を言っているのでその様は異様、というか変人)、とにかく道行く人を観察するとか……あんまり訓練になってないかも(笑) >2チャンネルとか、その「覚悟のないやつ」の典型だよね。   名無しの山の一人から言わせてもらえば……  人間というのはみんながみんな、新木さんみたいに覚悟のできている人ではないのです。  覚悟のないやつは感想なんか書くな、とおっしゃるのでしょうが、それは小説を読むなといってるのと同じです。何かを読んだらそのことを誰かに伝えたい――あたりまえの欲求です。  しかし普通の掲示板に書き込むにはなかなか勇気がいります。常連同士が極度に馴れ合っている場合、非常に入りにくい。(だから電撃BBSはツリー形式にして常連を放逐したのだけれども)  あるいは匿名であるが故の気軽さというものもあります。べつに感想を放言したいだけでそのことで議論したくない場合。こういうときは非常に役立つかと。  とはいえ、その匿名性が荒らしの乱造につながっているのもまた事実でありまして、……まあどんなものにもメリット・デメリットがあるわね、ということで俺の話はおしまいです。 >虫  新木さん、中里さんあたりにお伺いしたいのですが、プロが他人の小説・漫画etcについて、自分のサイトであーだこーだと批評をたれるのはどうなんでしょうか? 同業批判ってやっちゃまずいんですか。 >でもここは学校じゃない。  つまり、新木さんは絶対じゃない。  逆らっても内申点下げられるわけじゃない。  その代わり、教える義務もない。責任もない。  つまりみんなは対等なんだ。ここでは。    「逆効果」発言、あれは俺の誤認でした。新木さんに「教えてる」という意識はかけらもなく、あれは「指摘している」に過ぎないのですな。だから「俺の方が正しい」と思ったら、無理に直す必要はないわけだ。ふむ。 西鶴さん> >八百字あれば、もう少し情報量のあることが書けるのではないかなあ  たしかあのオフで、皆がもっと枚数増やせと言う中、西鶴さんだけがもっと詰めろとおっしゃっていましたね。  えーと、つまりもっと一文一文簡潔に書け、ということなのでしょうか。一文あたりの情報量を増やせ、と。 >新木さんその他に、何かを指摘されたときに安易に直しすぎる人が多いと思いません?  そりゃあれですか。「もの書きは適度に頑固で適度に謙虚」でなければならんというやつですか。まあ「ここだけは絶対に譲れないんだからねっ!」というものを持ってないのに、他人の指摘を聞き始めたらいかんよなあ。下準備はきちんとしましょう。 とんびの羽根さん> >いたら思わず止めるでしょ  いえ別に。止める理由がないですし。 >都会と田舎と言う構図は大阪と福井でも充分成立する。巻島さんがその立場に自分の都会コンプレックスを重ねられないから描けないと思い込んでるだけだと思う。  これに関して、俺は同じゼミの金沢出身のやつに取材をかけました。  東京は意識しなかったのかという俺の問いに、彼は東京は冷たく、関西は温かいというイメージがあったと答えました。  そして俺は気づきました。第一都市を東京、第二都市を大阪とするなら、それより田舎の土地に暮らす人間にとっては、どちらも充分な「都会」であるということに。つまり、俺が大阪より東京を上位に見てしまうのは、俺が大阪に生きる人間だからなのですね。はぁ。  俺の都市感というものはかなりひどいものがあります。東京という「太陽」の周りをその他の都会「惑星」がめぐり、その周囲にさらに「衛星」都市が存在するのだ――と思っていました。(衛星都市育ち故の悲哀か)  しかし、俺の「首都コンプレックス」は結局俺個人の主観でしかないのですな。さてどうしたものか。 >そういうのを見てる人に東京は住みにくい、人情が無いということを納得させるエピソードを巻島さんは本当に出せるのか  結局のところ、田舎だろうと都会だろうとメリット・デメリットはあるんです。どちらか一方がよくないなどということはないんですな。  次の直しの課題はこれか。圭吾に都会のいい面も見せないといけないということなのか……? 鉄っちゃん>  なんかこの呼び名自体懐かしいなぁ。鉄オタとしか最近は呼んでなかったし。  俺は時刻表系のオタ要素はかなり持っているものと思われます。というかむしろ路線図が好きなのかも。小学校低学年時に適当な地名作って路線を作り、特急・急行停車駅まで決めて妄想していたのは日本でも俺だけだろう(爆)  しかし俺はその後鉄っちゃんにも地理オタクにもならなかった。なぜだろう。 鉄道マニアでなければならない訳>  特撮は子供に向けられたもの。普通の大人は見ない。  パソコンはネットに興味のない人間やお年よりは使わない。  鉄道。沖縄から一歩も出ない者を除き、日本国籍を有するもののほぼ全員が使用する。  すなわち、もっとも一般性が高く、普遍的で、それゆえマニアの存在が際立つもの……だからだろうか。  ってもう弟切さんので答え出てるじゃん。みんな早く俺の回答は忘れろ(笑) >「盗難車に乗ったお姫様(仮)」 >タイトルがボツな理由  分析してみる。  盗難車とは「誰かによって盗んだ車」である。  そしてこのタイトルでは、人物情報は「お姫様」しか出ていない。  つまり、その盗んだ「誰か」が「お姫様」ではないかと見ることも、このタイトルだけならできるわけだ。  となると――文章がおかしいんですね、これ。  「盗んだ車に乗ってるお姫様」とか「車を盗むお姫様」とかの方がいい。 タイトルから得られる情報と文章が、ずれまくりなんですな。 西鶴勧誘談義>  かつて西鶴さんは創作の過程において「新木流」なるものが存在すると発言しました(……よね?)  それに対して新木さんは「そんなものはない」といいました。  思うに、西鶴さんは「創作に万人共通の過程なぞあるかボケっ!」ということがいいたかったのだと思います。それが >何かを指摘されたときに安易に直しすぎる  という発言につながると。  で、まあ俺の見解。  「叩かれるのが怖いなら、逆に叩き返せばいいじゃん」  新木さんは絶対ではないのだし、そもそもここで短編蟻地獄をやる者全員が「新木流」に対する見解として一致しているわけでもありませんし。  たかが新木伸という男一人に否定されても、それ以外の地球人類全員が「西鶴君、君のほうが正しいっ!」といってくれるかもしれない。そこまで大規模なのはありえないけど(笑)  そしてやっとこさ本題。  まず謝罪から。俺、書きたいこと微妙にずれてました。 >青春時代の別離、だと思います。新木さんの挙げた中で一番近いのは「女の子が引き留めるところ」というもの。未来に向かってそれぞれ色々考えて、行動して、その結果すれ違う二人というか。  ↑これこれ。週末散々考えたんだけど、べつに「別離」いらんのですわ。  「未来に向かってそれぞれ色々考えて、行動する」ことが書きたかったのですな。重心を見誤っておりました。  で、新たなコンセプトが 「都会に憧れる少年が、かつて都会から越してきた少女の告白によって心を揺るがし、そして少女の薦めで実際に都会へ行き、そこで自分の憧れの浅薄さを痛感し、田舎に帰ってくる」  都会という表現になったのは、もちろんとんびの羽根さんの発言を受けて、上記のことを考えた結果、具体的な地名は空欄にしておこう、となったものです。ただし、俺の主観の中での都市=東京という構図が崩れたわけではなく、そういった、事象に対する主観を排して小説を書けるのか、というのが疑問です。  小説は作者の言いたいこと=主観をぶつける手段だと思うものですから。(ただ、コンセプトを見るにつけ、俺の言いたいことの中に「東京は都会である」というのは含まれてないよなぁ。それでも大阪だとうまく書けない気がするし……) あらすじも提出。 (客観視点)  日本海側の、とある小さな地方都市。  高校3年の高保圭吾は、担任の教師に都会で就職したいと告げる。しかし、それを聞きつけた友達の市村貴子に、あてもないのにどうするのかと問いださされる。圭吾は都会への憧れと田舎であるこの町への失望を口にし、また従兄弟の影響などもあって幼い頃から都会へ憧れを抱いていた事も貴子に説明した。  中学生になるとき、貴子は都会からこの町へ越してきた。そのとき彼女は些細なことでいじめられたのだが、それを圭吾がかばって以来、2人は親友だった。  貴子は経験から都会の暮らしにくさを挙げて圭吾を説得するが、圭吾の意思は固く、説得の日々はしばらく続いた。苛立ちを募らせた貴子は、今まで内に秘めていた圭吾への恋心を告白する。戸惑う圭吾は、返事を明日にしてくれとだけしか言えなかった。  その夜、告白された事によって気付いた貴子への気持ちと、都会への憧れとの間で圭吾は葛藤し、自分にとって都会に行くとはどういう事であるのかを考える。貴子は貴子で不安な夜を過ごす。  翌日。圭吾は貴子に、自分も貴子が好きだと告げ、しかし都会に行きたい気持ちも捨てられず迷っていると言う。貴子は圭吾に一度都会に行って自分の目で見て来いと言い、それでも行きたいなら私は止めないと告げる。  圭吾が旅立った夜、貴子は圭吾が自分を傷つけまいとして無理に夢を諦めたら、と考え、心を痛める。  冬の都会。その何もかもに圧倒される圭吾は、結局自分は上辺だけ見て憧れていたんだという事実に気付く。  町に帰ってきた圭吾が駅に着くと、貴子が待っていた。貴子は圭吾の事が気になって朝から待っていたのだ。圭吾は自分が浅薄だった事を認め、貴子に謝る。貴子は圭吾に、自分のせいで夢を諦めたのなら、そんなこと気にせず圭吾のしたいようにすればいいんだと言う。圭吾は、これは自分で決めた事だからと告げ、2人は並んで帰路についた。  貴子視点、圭吾視点も課題部屋にあげておきます。  やっと15Mという化石パソコンでのネット生活とオサラバできた→巻島。 -------------------------------------------------------------------------------- しまった No.2940 投稿日 2001年10月10日(水)18時23分 投稿者 唯野教授 むう、言い訳太郎のくせに言い訳の前提が間違っとる。1はともかくとして2はいらんですな。その人の能力じゃできないことでも、言い訳は発生し得ますね。 この場合は 自分に能力が無いことを自覚するのが苦痛   ↓ 欲求不満発生   ↓ 適応機制発動   ↓ 合理化開始 ってとこでしょうか。 -------------------------------------------------------------------------------- 批評については No.2941 投稿日 2001年10月10日(水)18時34分 投稿者 中里融司  巻島さん、プロが自分のサイトで、他者の作品を批評するのはどうなのか、ということですが、これはお答えしようがありません。というか、私や新木さんに、特に尋ねるというのは、意味がないと思います。  強いて言うならば、それぞれ、覚悟があったうえでやっているのではないだろうか、という推測でしかできません。  私の知っている作家さんで、そういった批評をやっておられる方を知りませんので。同業者批判、というのは、たとえば文壇バーなどでは時々聞きますが、表だって公表しておられる例は私の知人にはありませんです。  プロであろうと覚悟と責任をもてない方は、そういったことはやるべきではない、というのが、私の考えです。  私の場合は、大抵の作品は加点法で読みますので、人に薦めることはあっても、批評することはほぼありませんです。答えになっていないかも知れませんが、これが正直なところです。    新人賞の受賞年齢――30代半ばが平均値、というのは、納得がいきます。ある程度年齢が高くならないと書けないもの、というものは、確かに存在するのですよ。  ちなみに、私が受賞したのは、37歳のときだったりします。この場合は、間に八年間、勤め人だった時期が挟まっていますが。 http://www.chaldea.ne.jp/nakazato/ -------------------------------------------------------------------------------- 考え中だってばさ No.2942 投稿日 2001年10月10日(水)18時54分 投稿者 小倉善哉 ●起部の起、考え中  現在、降ろすためのキッカケを考えています。前回、「こういう方向で降ろしてみます」と言いましたが、降ろせませんでした。何かが足りないみたいです。むぅ。  何が足りないんだろう、と考えていくうち、エイコさんを取り巻く環境が整っていないからだという結論が出ました。  というか、いくらエイコさんにお願いしても動いてくれないので、何で動いてくれないのか質問してみたところ、「この私にセットのない舞台で動けって、あんた何様のつもり?」と怒られたのでした。ぎゃふん。  そうでした。小倉は、大道具も担当していたのでした。それだけでなく、エイコさん以外のキャストも白紙状態だし、それで「勝手に動いてくれ」というのは、監督としての責任を放棄していて、とっても失礼かつ情けない状況なのでした。むう。反省。 ●考えてないこと、整頓中 ・職場の人間たち ・客層 ・いつの時代か ・どこの国か ・どんな街か ・ショールームの立地 ・ショールームの間取り ・一日の平均来客数  うわお。結構、考えてなかったんだなあ。という訳で、がががっと上記のことをまとめたいと思います。出来れば今日中に(涙) -------------------------------------------------------------------------------- 雑談です。 No.2943 投稿日 2001年10月10日(水)19時34分 投稿者 小倉善哉 ●下品について  てか唯野さん宛てなんだけど(笑)  小倉は「文芸を自慰に例えること」を下品だとは発言していないのですよ。  「杉井さんの発言が下品だ」と発言しているのですね(笑)  他の人も同じように文芸を自慰に例えたりしているのに、小倉から下品だと突っ込まれないのかには、理由があります。  つまり、他の人は自分が下品な言葉を使っていることを自覚しつつ、言葉を選んでいるのですね。わかりやすいのは、新木さん。新木さんが下品な言葉使いをしている時は効果を狙っている時だから、新木さんに対して「下品!」と言うのは、的外れになってしまう。  それに対し杉井さんの方は、「ショック療法を考えていた」とかそういう裏が読み取れなかったんですね(笑) 下品な言葉を使っているうちに楽しくなってしまって、読み手の中に不愉快に感じる人間がいることを忘れているのではないか、という疑惑を抱いたのです。  だからですね、「杉井さん、下品!」という発言の主旨は、謝って欲しかった訳ではなく、この場には杉井さんの発言を「下品!」と思う私もいるのだぞ、と知って欲しかった訳なのですね。  それで、杉井さんの「下品なのは生まれつきです」という発言を受けた後は、「もしかしたら本当はもっとスゴイことを言おうとしていたけれど読み手のことを考えてあの程度のレベルに落としていたのかも」という風に解釈しまして、それ以上は何も言っていない訳です。  ……単なる買い被りだったりして(笑) ●言い訳について  うーん、唯野さんの「言い訳」の方がわかりやすいなあ…。  今回の言い訳は、「あたしは出来ないんじゃない、やらないだけなの!」ですね。  以下、とんでもなく失礼なことを言いますが、唯野さんは「決意表明」してる人だから、この程度ではへこまないだろう、大丈夫だろう、と判断しました。  真剣抜いて、挑戦なのです。受けてたって下さいね(笑)>唯野さん  …と思ったら、なんだ、唯野さん自分で気付いたのか(笑)  でもせっかく書いたので、読んでください(ヲイ)。  「何故目先の幸せのとびつくのか」「なぜ目先の幸せに飛びついておいて言い訳するのか」を説明していただきましたが、前者はともかく、後者の言い分は変。変。すごく変。これは、「言い訳をする言い訳(言い訳の正当化)」であって、「言い訳とは何かの説明」じゃないよ。  「自分が本能を抑制できない非理性的人間である」ということを認めたくないから、言い訳をするのだとおっしゃってますが、その後が変なのです。  理性に対するプライドを持っている人は「退行」「攻撃」「逃避」などの他の逃げ方をしないのです、なんて言って、結局、自分が非理性的なことを認めてないだけじゃないですか(笑) 「他の人よりマシ。だから完全に非理性的な人間ではない」と、言い訳しているのですね。  それから、もう一つ。「理性がないから期限までには出来ない」という主旨の発言はありましたけれど「能力がないから期限までに出来ない」とはいう発言はありませんでしたね。  つまり、「理性があれば、出来るんだ! 能力がないから出来ない訳じゃないんだ!」という言い訳なのですね。 (能力がないこと、認めちゃうと、楽だよおー。弱点が分かれば、勉強のしがいもあるってもんだし。弱点をなくそうとして磨いていけば、いつかは、逆にそれがウリになるかもしれないし) (まあ小倉は、最初に「構成力皆無」という弱点を指摘されてから、5年間、ぽけーっと過ごしていたので、あんまり言葉に重みがないんですけれどもね…/苦笑) (しかも、小倉にはまだまだ自覚していない弱点はあるはずだし。ぐむむ。まあ、取りあえず今は、それはそれ、ということで/笑) (てか、2940の発言を見ると、唯野さんは能力がないことを自覚した上で言い訳をしているということなのか?! むむむ。単純な小倉には、ちょっと難しいぞ…?) ●白黒猫さんのタイトルについて  理由1 ゴロが悪い。  理由2 全然違う2つのものを並べているわりにドキドキしない。  理由3 盗難車でお姫さまがさらわれたのか、お姫さまが泥棒なのか、よく分からない。  小倉が読み取った理由はこれくらいかなあ。一番デッカイ理由は2かと思います。「セーラー服と機関銃」とか、タイトルだけでドキドキするもんなあ。 ●ちょっとレス >巻島さん >相変わらず早いですねぇ。回転。熱心なのは確かにすばらしいことなのですけれども。  この発言の趣旨は何なんでしょうか? 「この暇人たちめ! オレが忙しくて書き込み出来ないというのに。羨ましいじゃないか!」ってこと?  「熱心なのはすばらしいことなのですけれども」と否定接続で止めるということは、巻島さんは、はっきりとは言いたくないけれど、みんなが熱心であることを素晴らしいとは思っていない、と言いたいのだなと判断しましたですよ。  これは、ひょっとして「足を引っ張りたい心境」ってやつなのかしら。置いていかれるのが嫌だけど、努力して後をついていくのは大変だから。  だから──待っていて欲しい、そういうこと? -------------------------------------------------------------------------------- >西鶴さん No.2944 投稿日 2001年10月10日(水)20時46分 投稿者 とんびの羽根 >前回暴れたときは、新木さんを変えておくのが目的だったのだけれども、今回は、教わる(盗む)側の方を変えるのが目的なのです。  この次は自分を変えるのを目的にしてみてはどうでしょう。  前の二つの目的を否定しようというわけじゃ、ないのだ。 この三つの目的は根源はおそらく同じだから。 それと自分を変える力、コントロールする力に慣れてないで、他人をコントロールしよう、変えよう、とするのはあぶなっかしいから。  他人をコントロールするためには、自分(の判断、認識)は固定されていなければならない、のかな?(判断保留中)  新木さんは、「西鶴さんは自分の考えを固定できていないのに固定しているつもりになっている、それはなぜだろう」、といっているのだと私は思う。  もの書きというのは、要するに人をコントロールしたい欲望なのであるから、自分に対してもコントロールできるようになることは必要なこと。 ひとに自分を動かされることを逃げていると、ひとがなぜ動かされるのかいつまでもわからないのではないだろうか。 それをわからないまま西鶴さんはひとを動かそうとしている、のではないかな。  とりあえずプロ作家から有無を言わさずに、言いなりに、動かされる立場にたつのがいやなら、自分で自分を動かしてみてはどうか。 自分の動かし方をマスターすれば、他人に動かされる不安はほとんどなくなります。  ひとの意見を簡単に受け入れるひとってのは、単に自分の意見をもってないだけに見えるかもしれないけど、実際多いのかもしれないけど、実は自分にかなり自信を持ってるひともいるもんだと思うのです。 ちょっと前の議論で「はいはい聞いている主人公は実は自信がある」という説を唱えていたのも同じなんだけどね。   新木>プロットをもっとつくれ 西鶴>プロットにはデメリットもある >思考停止  これはつまらないよね  新木>さらにプロットをとりかえろ 西鶴>いや主人公の行動パターンを変更する(しねえか)  という反抗のしかたのほうが面白いんじゃないのか(私は面白がるぞ) ってことだけど  ひとの意見はあくまでもきっかけ、それでなにかが変わるとしても、自分が主体的に動いている限り、それは自分の行動だと思うよ。  新木>そちらに行くと崖だぞ。 左に寄れ。  西鶴>パラグライダーをセットした 心配はいらん。 妄想超臨界……   >小倉さん >杉井さんの「下品なのは生まれつきです」という発言を受けた後は、「もしかしたら本当はもっとスゴイことを言おうとしていたけれど読み手のことを考えてあの程度のレベルに落としていたのかも」という風に解釈  多分当たってると思う、直接あったこと無いひとがいうのもあれですか -------------------------------------------------------------------------------- 急ぎ気味で No.2945 投稿日 2001年10月10日(水)20時58分 投稿者 巻島翔史 中里さん>  単純に個人的見解を聞いてみたかっただけなのです。そのこと以上の他意はありません。悪く言えば興味本位。  結局、受け止める覚悟のある人はやったらいい、ということなのでしょうか。   小倉さん>  省略された部分は、あんまり熱中しすぎて他の事がおろそかにならないよいうに、というぐらいの意味です。  べつに「お前ら書き込み控えろ」とか、そんなことの意味で言ったものではありません。  時間のある人に対する羨望の気持ちがまったく入ってないとは言い切れませんが。  家に帰る途中でわかりました。  新木さんは、餌を撒いているだけなのだと。  羽ばたき方まで教えてくれるわけではないのだと。  もらった餌をもとに自分で考えて飛び方をマスターしろということなのですな。  自分で指摘の租借も出来ないようではいけんよ、と。   -------------------------------------------------------------------------------- 少し違う気がする No.2946 投稿日 2001年10月10日(水)21時40分 投稿者 中里融司  巻島さん、うーん、少し違う気がします。  受け止める覚悟のある人はやったらいい、と言ってるわけではないです。そうだなぁ……プロ作家という生き物は、みんなそれぞれ、自分の世界を造ってますから(これは、アマでも同じだと思いますが)、肯定も否定もできない、ということなんですよ。ただ、文章を生業としている以上、責任と覚悟はもっているはずだ、と思うわけで。  だから、プロの看板を掲げている者に訊いても、意味がないんじゃないか、と思ったわけです。 http://www.chaldea.ne.jp/nakazato/ -------------------------------------------------------------------------------- >小倉善哉さん No.2947 投稿日 2001年10月10日(水)22時01分 投稿者 唯野教授 >理性に対するプライドを持っている人は「退行」「攻撃」「逃避」などの他の逃げ方をしないのです、なんて言って、結局、自分が非理性的なことを認めてないだけじゃないですか(笑) 「他の人よりマシ。だから完全に非理性的な人間ではない」と、言い訳しているのですね。 ん〜と、 「自分の理性にプライドがある」 「理性的な考え方ができる」 「理性的に行動している」 この三つは全部別物で、しかも互いに関係ありません。 「理性的な行動を全然していないけど、自分の理性にプライドがある」とか「理性的な考え方ができるけど、理性的に行動していない」とかいう場合があり得るのですな。 そもそも適応機制が発動する時点で充分に理性が成熟していないことが示されてしまうのです。 どの種類の適応機制が発動するかというのは、たぶんそれぞれの性格でしょう。私の場合、「代償」「合理化」「逃避」「攻撃」が発動しやすく、「同一化」「抑圧」「退行」は発動しにくいようです。 >、「理性があれば、出来るんだ! 能力がないから出来ない訳じゃないんだ!」という言い訳なのですね。 書き方がマズかったなあ。可能性のことを言いたかったのですよ。 たとえば、練習すれば100mを12秒で走れる人が、練習をさぼった為に目標タイムに届かなかった場合。この人は、タイムに届かなかった理由をいろいろと説明するでしょう。でもそれは言い訳なんですな。 でも目標タイムを100m3秒に設定されていた場合、この人の主張は言い訳と言えるでしょうか? 絶対に無理なことができない場合は、言い訳ではなく正当な理由になります。 さて私の場合、平日は睡眠食事用便その他と大学に行っている時間を除くと、だいたい四時間ほど残ります。 この四時間を全て書くのに費やしたら、28枚は遅くても三日で完成するはずなんです。 ところが、なにかアクシデントが起こったわけでもないのに、三日経っても28枚には達していない。よって私が主張する「できなかった理由」はことごとく言い訳になります。 私はとても集中力に欠けているのですよ。書いているうちにソリティアをやりたくなったり「ヒカルの碁」を見たくなったりタリバンの情勢を調べたくなったり「ヘルシング」の録画予約をしたくなったりしてしまうのです。 理性とか集中力というのは当然、能力の一つです。私の数多い弱点の一つなので、これをなんとか向上させる為に新木さんにトラウマを植え付けてもらっているのです(ホントは独力で達成しなければいけないのだけど)。 -------------------------------------------------------------------------------- >みやびさん。 No.2948 投稿日 2001年10月10日(水)22時06分 投稿者 西鶴翠(みどり) >国公立だったら、税金返せって言われちゃうぞ(^^;  すみません。うちの大学、国公立です。税金を返さねばなりません。  という、冗談(?)は抜きにして、みやびさんのその書き込みは、異常に痛かったです。斜め読みで痛いのだから、きちんと正座して読んだら、もっと痛いに違いない。  そーだよなー。修士論文、日本語じゃないもんなー。日本語なんかよりもさらに大変だろうなー。と思いました。日本語すらまともに書けなくてどうする。>私。  後日、分かりやすく書きます。分かりやすくなかったら、「みやびさん的学士落第印」を押してください(いま私、卒研生です)。 それでは。 -------------------------------------------------------------------------------- 舞台装置考え中。 No.2949 投稿日 2001年10月10日(水)22時12分 投稿者 小倉善哉  ううう。いろいろ考え中です。 ●季節  夏。サマー・バケイションの前日。お休みは、1週間〜2週間くらい? ●いつの時代か  20XX年。近未来。ほぼ、現在の地球と同じ。違うのは、クッキング・マシーンがあることくらい。 ●どこの国か  アメリカのどっか都市(エイコさんの名前がエイコ・サカキとファースト・ネームが先だったり、エイコさんの作る料理が洋食だったりするから、どうも外国っぽい感じがする…) ●どんな街か  大都市。ビルとかあって、兼業主婦が当たり前みたいな土地。  …どこだそれは…?(爆)  そうだなあ。  むう。ツイン・タワーが健在のNYとか…(^^; ●ショールームの立地  分かりません。セントラルパークの南の方…?  むー。地下鉄の駅から歩いて3分くらいの場所かなあ。 ●ショールームの間取り  クッキング・マシーンが5台は楽に置けるくらいのショールームと、応接室と、カウンターの向こうに、デスク。オープン・オフィスになってます。あ、そうそう。話に出すかどうかは決めてませんが、託児所もあったりします。 ●一日の平均来客数  平日なら、1組きたら良い方でしょう。休日なら、10組は来てるでしょう。そんな感じです。  「起部の起」の当日は、休日の予定です。 ●職場の人間たち  アメリカ…かあ。どんな感じなのか、よく分からないです(←ダメじゃん!)  外回りの営業も含めると、20人くらいの事務所です。所長(部長)が一人。課長が1人、男性スタッフ9人、女性スタッフ9人ですね。部長は本社等、社内会議に行っていて、だいたい事務所にいません。課長は、男性スタッフと一緒に営業に行ってることが多いです。男性スタッフもほぼ全員外に行っているので、  純粋に事務処理のみの女性スタッフが4人、あとの5人は営業事務です。んで、エイコさんの年齢は上から2番目で、もう1番上の人は、冷たくて煙たがられてるけど、優秀な先輩がいるんだ、きっと(アメリカとかだと年功序列じゃないはずだから、リアルじゃないかも…。でも年齢を別にしたらこういう人もいそうだし、いっかあ?)。名前は、ケイトだな。ケイトさん。 ●客層  新婚夫婦とか、比較的若い人が多い。中年層にも、受け入れられはじめているっぽいけど、まだ、ちょっと恥ずかしそう。  …うーん。ケイトさんとお客が出て来たら、なんか出来そうな気がしてきました…(他の要素が全然、お留守だけど)。  と、いう訳で、ちょいと口寄せに挑戦してみようと思います。それではー。 -------------------------------------------------------------------------------- >巻島さん、その後、白黒猫さん No.2950 投稿日 2001年10月10日(水)22時16分 投稿者 とんびの羽根 >>いたら思わず止めるでしょ > いえ別に。止める理由がないですし。  (笑い) ということは貴子が止める理由も「圭吾が好きだから」だけで「圭吾が都会に憧れてるから」ではないということになるよ。 この辺、巻島さんのあらすじとからめてのたとえ話なので。 都会コンプレックスが抜けてしまったら巻島さんの作品のだしが抜けたようなものなのだがな。 >圭吾に都会のいい面も見せないといけないということなのか……?  都会の悪い面を次から次と、これでもかというくらい書き込む、(貴子の過去の経験として書くのか、圭吾の東京デビューとして書くのかは自由として)ことに徹したほうがいいと思うが。 江戸っ子が読んだら爆笑(違)するくらいに……。 なにごとも中途半端はよくないと思うぞ。 ひとこといっておくとちゃきちゃきの江戸っ子と生粋の浪速っ子は意外と似ているかもしれない、よそ者に対する批判のしかたとか。 >白黒猫さん >あらすじ(370字バージョン)  すみません、ケイトと兄の間になにがあるのかさっぱりわかりません。 (マフィアの遺産のためにドーソンを使って)妹を誘拐させる兄、妹に銃口を向ける兄、みんなを助けようと自ら再びつかまる妹、その意図を無視して妹の兄を殺す(危険を嫌う)レックス、兄を殺したレックスを部下に何かをたくらむ妹。    部外者に遺産を分けられるはずもないので、兄妹ともにマフィアの子供で両方遺産を受け取る権利があると思うのだけど、私の理解のどこがおかしいのでしょう。 -------------------------------------------------------------------------------- ……これでいいのかなぁ。 No.2951 投稿日 2001年10月10日(水)22時51分 投稿者 紫音  なるほど。  たくさんあるのですね。ほとんど自分から行動を起こさない理由。  案を出して下さった皆様、ありがとうございました。  参考にして考えていきたいと思います。  この少年、友達を助けて報われた後、報われたことにより少しは自分から行動を起こすようになります。  つまり、いままで自分からほとんど行動を起こさなかった理由の存在が、彼の中でなくなるとまでは行かずとも、薄まるわけですね。  だから、理由は報われることによって薄まるようなものでなくてはいけません。心に衝撃を受けることによって薄まるような理由では駄目なのです。  では、そのような条件にあてはまる理由とはどのようなものか。  まず。  理由には2種類あると思います。  自分主体の理由と他人主体の理由。  前者の例をあげるなら「“自分が何をしたって何も変わらない”と思っている」、「“自分は要らない存在だ”と思っている」、「自分に自信がない」。  後者の例をあげるなら「“どうせ世界なんて”などと世間を冷めた目で見ている」、「“自分は他人と違う”と思っている」、「他人に任せた方が楽」。  つまり、自分が自分に対して思っている事と自分が他人に対して思っている事。  で、最初に書いた条件にあてはまる理由というのは、自分主体の理由だと思います。  主人公が友達を助けるのであって、友達が主人公を助けるのではないのですから。  “友達を助ける”という行為は主人公が個人的に経験する特殊な物で、みんなで経験するような物ではないのですから。  だから、変わるのは自分の自分に対する価値観かと。  というわけで、これから「自分主体の理由」をもっと絞り込んでいきたいと思います。  それでは。 -------------------------------------------------------------------------------- >巻島さん No.2952 投稿日 2001年10月10日(水)22時59分 投稿者 小倉善哉 >巻島さん >あんまり熱中しすぎて他の事がおろそかにならないよいうに  そんなの巻島さんに心配してもらわなくてもいいですよぉ…(^^;  いちおー、お給料分のお仕事はしてますし。仕事中にネットつなげちゃったりとか「ダメOL」っぷりを見せてますけどね(笑) はっはっは。  そんでも、いまって期が変わったところだから、いろいろファイル整理とか、忙しいんですよ、本当は。今回は、変則的に、組織改正もあったしね(溜息)  いちおう、小倉にも、仕事以外に「やること・やりたいこと」って、ありますですよ。労働組合の青年女性部に席を無理やり置かせられてるので、その関係でイロイロやらなきゃいけないこともあるしね。歓送迎会の多い職場だから飲み会にも付き合わなきゃいけないし。会社が主催のお祭りもあるし。家事手伝いとか家族サービスもしなきゃいけないし。友達とも遊びたいし、デートもしたいし。自分の部屋の掃除もしたいし、そろそろ衣替えもしたいし、劇も見たいし、小説も読みたい、勉強したい、漫画も読みたい。眠りたい。  いっぱい「やるべきこと・やりたいこと」があったら、どれかが犠牲になるんですよね。それは当然のことです。全部やろうとしたって無理なのです。体調崩すに決まってるし(お忘れでしょうが、頑丈そうに見えて、小倉は実は結構、体調崩しやすいのです。扁桃腺肥大だからね)。  んでね、やりたいことがいっぱいあってどうしようもない時とか。そーゆーときって優先順位をつけるのですよ。「これは、絶対にやんなきゃいけないこと」「これは、やんなきゃいけないことを差し置いてでもやりたいこと」、とかさ。  それでも時間が足りないんだったら、仕方ないじゃん。どうにか、時間を工面しなきゃさ。  てゆーか、まあ、どっかで手ぇ抜くのが、一番簡単なんだけれども(笑)  だから、他のことがおろそかになるのは、仕方のないことなのです。分かっててやってるんだから、心配して頂かなくても大丈夫ですよん(^^) -------------------------------------------------------------------------------- なるほど No.2953 投稿日 2001年10月10日(水)23時02分 投稿者 かねやん >中里さん >ということで、「転」にクライマックスが来ることは多いが、同義ではない、と思いますよ。むしろ、クライマックスは山場と考え、物語の構成上、もっとも盛り上がる場面、として別に考えた方がいいかも。一般に、「転」の次に、山場が来る、と考えた方が良いのではないかな。  そういや「転=クライマックス」のイメージが己にはありましたねえ。転はクライマックスへのきっかけになるところ、なのかな? ターニング・ポイント?  このへんはまだ理解できてないので、少し反芻してみましょう。 >「起」「承」「承」「転結」  承の部分で話の期待感を盛り上げていって、一気にクライマックスへとなだれ込む。一目見て感じたのはそんな事。  ああそうか、「承」は期待感を盛り上げていくところなんだ。  以前みやびさんに教えてもらった「話を膨らませる」ってことが、ようやく理解できた気持ちなり。  風船に空気を吹き込んで、膨らませて、膨らませて、ふくらませていって、バン。それでようやく「転結」にいけるんだ。 >藤極堂さん  アダルトビデオ見て、己は男優のほうに意識がいかないのですが(笑) むろん意識がいってないだけで、いなかったらツマランでしょう。  触手とか、AV男優とか、己は小道具の一部として捉えています。  このへんの価値観、触手マニアから見たら「チガウンダ!」と怒られそうですけど、見ていて感じたものはそんなもん。  知るものは、好むものに及ばないでしょうねえ。  んで、どうして好きなのかは聞いてみないと分からんわけで、逆にどうして好きかは聞けば分かる事なので、どっかに触手について熱く語ってるかたのページを捜索中だったり(笑) -------------------------------------------------------------------------------- すごい雨です洗濯物が乾きませんよ奥さん。 No.2954 投稿日 2001年10月11日(木)01時02分 投稿者 杉井光  杉井なのです。最近なぜログの回転が速いのかと考えてみたら、話題のヴァリエイションが豊富だからなんですね。豊富っていうのは、あれです、好意的な表現です。てんでバラバラとも言う。 >小倉さん >ゲームばっかり作ってないで  よく憶えてるなーこんな昔の発言を(笑)。いや、ゲームばっかり作っているわけじゃないぞ。  あの話を読みたい、と思ってくださる奇特な方々には、申し訳ないのですが。 >下品  それはもちろん買いかぶりです。  でも、僕も下ネタをやるときにはそれなりの理由があってやっているのですが……。  本当はやりたくないんですが、プレアデス星団にまします「偉大な存在」様の指令で。  いや嘘です。やっぱり、好きなんでしょう。  「本当はもっとスゴイこと」って、「本当はもっとスゴイ下品なこと」のことかな。それで「読み手のことを考えてあの程度のレベルに落としていた」のか、と。だとしたら、その通りかもしれないです。その気になれば、いくらでも下品なことが言えそう。  ……でも、新木さんのが表現は下品だと思うの……。 >新木さん >鉄ちゃん  あ、僕は不合格だ。  はじめに特撮とかパソコンマニアの話題を見て思ったのが、「いや、ダメだろ」なんだけど、次に新木さんが「クレーターマニアならばOK」(ちょっとOKの意味が違うかと思いますが)と書いていたのを見て、「えぇ?」と思ってしまったものです。  ほとんどあらゆるマニアの中でも、鉄道マニアは孤高の存在だと思うのですよ。  だって、「鉄ちゃん」なんていう親愛に満ちた呼び名が冠されたマニアを、他に思いつけますか?  それに、新木さんのそのネタって、あの新作『ラヴコメ学園100人に聞きました』で使うネタですよね? いやタイトルかなり違うけど。だから、読者に「あるある!!」と叫ばせて、机をバンバン叩かせなくてはいけないわけでしょ?  特撮マニアの場合 マニア「ゴジラはすばらしい。モスラもすばらしい」 一般人「そうねぇ」  パソコンマニアの場合 マニア「MSXturboRはすばらしい。PC−6001もすばらしい」 一般人「はぁ」  鉄ちゃんの場合 マニア「キハはすばらしい! クモハもすばらしい!」 一般人「あるある!」(バンバン!!)  クレーターマニアの場合 マニア「紫式部はすばらしい。清少納言もすばらしい」 一般人「?」  こんな感じですか。特撮やパソコンやクレーターには一生触れずに過ごす人もいるだろうけど、電車に乗ったことのない人ってのはめったにいないだろうしねえ。あるある率も高いだろうねえ。42点いくかなあ。  まあ、小説のネタで使えるか、という話題ではなかったわけなんだけど。新木さんもまさかクレーターマニアを使うわけじゃないだろうし。 >偉そうに書いている杉井光  幸い、人間には「忘却システム」というものがあるわけで――(笑)  いいもん。そのうち、「あの頃は若かった」で全部片づけられるようになるもん。 >聞いたね? 君は聞いてしまったね? >オレ話しちゃうよ? 君にその覚悟があろうがなかろうが。  またまた。いつ訊いてくるのかと手ぐすね引いて待ってたくせに(笑)。  あー……でも、予想よりちゃんと読んでるなあ。  そうか、ハイライトはユーキの遺書か……それはひょっとして……ある意味、成功なのかもしれない。一番書きたかったところだから。書きたかったところ? じゃないな、読ませたかったところだ。兄貴に。  天国の我が兄もちょっとは浮かばれるかな。いやまだ生きてるけど。 >みどり  やはり何を言っているのかよくわからないが、って、ちょっと待て、いつもと立場が逆転しているような気がする。ひょっとして君、錯乱していないか? 深呼吸して、落ち着け。  読みとれたものだけをストレートに解釈することにする。  「指摘された人が、反論せずに素直に直してしまう」ことへの危惧から、みどりは今回の奇行を始めたわけだ。  あー、実際ログを点検してみればわかると思うのだけど、新木さん以外の人からの指摘には、みんなけっこう反論している。だから君の発言の、 >新木さんその他に、何かを指摘されたときに安易に直しすぎる人が多いと思いません?>新木さん。  この「その他」は無視して考える。    つまり、新木さんの指摘に対して、みんなあまりに疑問を持たなさすぎる、ということなんだろうか?  まあ、それは仕方がないんじゃないかな。川上さんも言っていたけど、「どうやったら作家になれるか」という方法論は、実際になってみて証明するしかないわけで、それができているのは今のところ、この分室では新木さん、師匠、中里さん、みやびさん(おめでとうございます!)だけ。  しかしそれはまあ置いておこう。みどりの理解者#48であるところの僕が、錯乱状態のみどりに代わって、説明しようと思う。みどりについて。みどりのやってきたことについて。  みどりが、この分室に顔を出す目的。これは、はっきりしている。つまり、「啓蒙活動の効率化」だ。いちばん調子のいい経験値稼ぎのやりかたを、彼は一人で模索しているわけ。そりゃあ、鐘突堂の下でちまちま稼ぐよりは、銀の鈴の割れ目ンところにファイアボール連発した方が、早いし楽だし効率がいい。たとえがわからないやつはYsIIやれ。  みどりの主張は、次の三点に要約できる。 1)新木さんは「小説書きのプロ」ではあるけれど、「教えるプロ」ではない。 2)新木さんだって絶対間違えないわけではない。 3)たとえ間違えていないにしろ、それが正しいということを確信しないまま鵜呑みにするのは危険だ。  だから、ほら、昔みどりがやっていたのは、1)の考え方からなのね。「教え方に関しては、新木さんより自分の方が巧い」と思ったからこそ、あれだけ口出ししてきたわけよ。新木さん自身も「教え方についてはよくわかっていない」と認めていたし。  で、そのときのみどりの試みが成功したのかどうかは、僕にはわからない。みどりは成功したと言っている。「新木さんの指摘のしかたが明らかに改善された」と得意げに語っていたのを聞いたことがある。  『逆効果』うんぬんについては、おそらくこれの延長。  そして、今回は2)と3)だ。  まず2)。  実際、新木さんはよく間違える。  人間なんだから、読み落としや誤読だって、やるときはやってしまう。  いちばんよくやるのが、「買いかぶり」だね。間違える――というと、語弊があるかもしれない。「できる人」のレベルから見ていると、相手が「ちょっとできる人」なのか「全然できない人」なのかわからない。でも自分は「できる人」だから、買いかぶってしまう。深読みしたり、いきなりハイレベルな要求をしたり。最近は、これもなくなってきたけど。僕も昔はよく買いかぶられた。  でもこれは構造的欠陥なので、しかたがない。「できる人」じゃなきゃ、教える立場には立てないんだし。  っていうか、それ以前の問題として、「買いかぶらないでくださいオレたちまだレベル低いんで」って頼むの、人間として恥ずかしくないか?  僕なら、買いかぶられたら喜んで虚勢を張る。(ああっ小倉さんにも虚勢張っとけばよかった!)  これも、「逆効果」とか「へこたれ」とかの話題にちょっとからむ問題かな。  そして3)。これがおそらく今回のみどり空爆の目玉。  新木さんの指摘を鵜呑みにする人が多すぎる。これは、確かにそう。  これが2)に基づいた行動と違うところは、みどり自身が言うとおり、「教わる方にも問題がある」ということに目を向けている点。  実際、新木さんの指摘は正しい。そりゃプロですから。でも、指摘された表面的な部分のみならず、そこにひそむ自分の根本的な欠点を克服するためにも、指摘されたらまず噛みつき、反論し、その後にこてんぱんにやられて”トラウマに”してしまい、もっともっと経験値を稼ぐべきではないか。そうみどりは主張しているのです。  そして、実際に身をもって示しているわけだ。とりあえず、自分に関係した「言い訳」の話題でもって、何度も何度も新木さんに噛みついて。  勇気ある行動だと称讃したい。  でも噛みつき方が、よくわからないので、ちょっと失敗かも。  でも、実のところ、「ここダメね」と指摘されて、自分から「なんでですかオレはこれこれこういう理由で信念を持ってここをこうしたんですよどうしてダメなんですかもっと詳しく説明してください」と噛みついて、さらに「うむ、かくかくしかじかな理由で、ぜんぜんダメだ」とやられたら、そうとうダメージがでかいと思うのだね。こてんぱんにやられるのは(相手がプロである以上)確実だし、自分からわざわざトラウマ作りに行っているわけだから。  後に続く人は、いないかもしれない。  ちょっとやってみよう。 >新木さん  僕の「エヴェレスト」の冒頭、ユーキの紹介文で、ユーキが姉であることを迂遠な言い回しで書いていますが、あれは僕がまだ十六歳だった頃、岩手のスキー場で考えついて以来「いつか使ってやろう」と思い続け、ここにチャンスを得るに至って信念を持って使用した表現であります。表現の狙いの半分は、読者にとりあえず「あぁ?」と思わせることであり、もう半分は、姉である前に婚約者であることを強調したかったからであります。  なぜダメなのですか。ぜひ詳しく説明して、トラウマにしてください。  ↑君の推奨しているのは、こういうことだ。犬以上の人たちには酷かもしれないよ。  「縄の跡がMの勲章」ってところか……。  でもまあ、理解はできる。  あ、岩手のスキー場云々は実話です。ほんとに。 >言い訳  さて、お待ちかねの「言い訳」だ。  正直、これはけっこう馬鹿馬鹿しい話題なので――いや、真面目に喋っていた人たちにはとても申し訳ないのだけど――せめてみどりがまともになってからぽろっと書こうかと思っていたけど。今週末まで復活しないというし。いいや、書いちゃえ。  あ、あらかじめ断っておくけど、小倉さんとかがやっている、「言い訳するキャラ修得」の話題とは関係ないです。あれは、また別の価値がある話題だものね。  みどりと、それから教授の言い訳の話とか。  言い訳の種類の話とか。自己欺瞞のこととか。  忘れよう。とりあえず。定義に戻ろう。  言い訳というのは、物事の筋道を説明することだ。理由を説明すること、と言った方がいいかな。  これに、新木語も西鶴語もないでしょ。みんな同じだよ。  失敬して、教授の出した例を使わせてもらおう。あ、教授のは「言い訳」の細かい分類のために使っている例だから、別に教授のあの話題を否定しているわけではないです。  100mを12秒で走れなかった人が、言う。 「だって練習する時間なかったし。靴がスパイクじゃないし。ちょっと雨でぬかるんでるし」  100mを3秒で走れなかった人が、言う。 「だってオレ人間だし!」  本質は、同じだわね。そこにある事実は、「目標を達成できていない」ということと、「できてねぇのに喋っている」ということ。  言い訳を僕は否定しないです。したければいくらでもしなさい。問題なのは、「言い訳しているのに、やることをやっていない」ってこと。  要するに「やることをやっていない」ってこと。  だからたとえば、教授が「雨だから公園レポ書けない」とか書き込んでいたとき。  あの書き込み自体は別に問題ないのよ。ああして書き込んでおきながら、それでも課題部屋に公園レポート50枚くらい提出していれば、新木さんだって何も文句は言わなかったはず。笑っただろうけど。  ね。悪いのは「言い訳すること」じゃなくて、「やるべきことをやらないこと」。うわー、だんだん当たり前のことばかり言っている気がしてきた。  言い訳にただ一つ問題があるとするなら、「時間の無駄遣い」ということ。上の例で言えば、100mを3秒で走れなかった人も、「だってオレ人間だし!」とか言っているひまがあったら、走り込みをするとか、肉体改造資金を稼ぐとか、やることはいくらでもあるでしょう。もしくはそーいうバカなことを要求する上役を殴って、どこか別の街に逃げて誰か別の女と人生をやり直すとか。  みどりが言い訳をしているのを見ていていつも思うのは、 「なぜBBSに書き込んでまで言い訳しているんだろう……」  ということ。  やらないなら、せめて黙って「やらない」を貫けばいい。そして、言い訳するはずだった君の時間を、もっと別のことに使えばいい。  言い換えれば、言い訳が推奨される唯一の状況というのは、「言い訳が『やるべきこと』に含まれている」という場合です。言い訳すると状況が良くなる場合な。例えば人身事故で中央線が止まってバイト先に遅刻しそうなときとか。学生ローンから催促の電話が来たときとか。両親殺して捕まっちゃったけど実は正当防衛だったときとか。 (ひょっとすると、だから、みどりが今までやってきた「言い訳」というのも、みどりにとってみれば「状況をよくするための『やるべき』言い訳」だったのかもしれない。たとえば、自分の心を軽くするため、とか。そういうの、新木さんは鼻で笑うかもしれないけれど、僕は否定しない。君の人生は、君のものだから。) http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Miyuki/1757/ -------------------------------------------------------------------------------- 冬布団投入 No.2955 投稿日 2001年10月11日(木)02時26分 投稿者 白黒猫 >小倉さん  かぶってるかぶってる。上司さんがウチのヒロインとネーミングかぶってます。  このままだと、お互いに「ケイト」に関する話題が続いた場合ちょっとややこしくならないでしょうか。  とりあえず、区別のためこっちのケイトは「ケイトちゃん」と呼ぶことにしますが、別の名前ではだめでしょうか? ……書いてて気づいたけど、ひょっとしてちょっとした茶目っ気でわざと同じ名前にしたんでしょうか?   >とんびの羽根さん >ケイトと兄の間に何があったか解らない。  ええと、370字版ではその辺りの説明がうまく書けてないということでしょうか。 ……ほんとだ、「遺産の為に殺そうとする」としか書いてないや。  「遺産を巡って争う話」を読み慣れているせいで、つい書いた気になっていました。  さあ言い訳は終わり。「100メートル10秒切れなかった理由」を書いたのであとは改善するしかないわけだ。   -------------------------------------------------------------------------------- 補足 No.2956 投稿日 2001年10月11日(木)03時22分 投稿者 白黒猫 >とんびの羽根さん >>両方共に遺産を受け取る権利があると思うのだけど、私の理解のどこがおかしいのでしょう。  当然これも私の文章が下手だからいけないんですが、ひょっとして800字版でも理解できなかったですか?  ケイトちゃんはパパに後継者に指名されちゃってるので、お兄ちゃんは面白くないのですね。自分こそが全てを受け継ぐのだと思っていたら、自分より年下の、しかも女の子にかっさらわれてしまったわけですから。  後継者に納得がいかない、自分こそがふさわしいと思っている、となると血で血を洗う後継者争いが起こるのも当然。しかし正面きって殺しちゃうわけにもいかない。裏切り者は死の世界だし。  ならば街のチンピラを雇い、誘拐に見せかけて殺してしまえばいいと考えつく。部下の誰にも知られるわけにはいかないから、最終的には自分の手を汚さなくてはならないし、口封じのために誘拐犯も消さなくてはならないが、組織と一切関係のない人物が犯人としてして死体になれば、自分は疑われずにすむ。  という考えなんですが。  ついでにケイトちゃんの魂を降ろしてみますと、 「うわ、まさかこんな手段に出るとはねー。まあ兄っていっても、英才教育とかいってほとんど寄宿学校に入れられっぱなしだったし、兄弟らしい触れ合いなんて全然なかったからさ、今更実感涌かないんだけどね。もちろんできれば争いたくなんかないけどさ、向こうから仕掛けてくるなら仕方ないよね。パパから託された組織を、私を殺すのを任せられるほど信頼できる部下もいない奴に渡すわけにはいかないし。やるしかないか……て、何、人質!?  これはいわば身内の争いだからなあ。半分自業自得とはいえ、見ず知らずの人間を巻き込むわけにはいかないや。負け戦なんて嫌だけど、ここで逃げるのはもっと嫌だしなあ。しょうがない覚悟を決めよう……てコソ泥が退治しちゃったよ兄貴を。  へえ、仲間置いて逃げ出すような奴かと思ったら結構見所あるじゃん。まだまだ周りには敵が多くて一人でも仲間が欲しいところだし、こいつ使ってみようかな?」  だそうでです。   -------------------------------------------------------------------------------- 起・承・承・転結 No.2957 投稿日 2001年10月11日(木)04時37分 投稿者 はせがわみやび  それは、鈴木光明先生の「少女マンガ入門」ですね★  お話のエピソードの配分を語ったところだったと思います。16ページなり32ページなりでお話を作るときに、起承転結──つまり、発端・展開・どんでん・収束の各エピソードをどんな風にどれくらい配置するかっていう。  たぶん、この本を読まなければ、わたしは物語を作り始めなかったろうなあ。  名著だとわたしは信じているので、古本屋で見つけたら、迷わずゲットしよう! わたしは手放しちゃったので非常に後悔してるのだ(;_;) くう。  今から22年前の本。そうそう、16の時だったんだ、あの本を読んだのは……。泉みさと(という名のかわいいキャラクターがいるのだ)と同い歳だったから良く覚えている…(^^; -------------------------------------------------------------------------------- >白黒猫さん No.2958 投稿日 2001年10月11日(木)07時42分 投稿者 小倉善哉 >白黒猫さん  煤i@□@;?!  いや、茶目っ気でないです(爆) まじめ、まじめ。  小倉はどーも、人の名前を覚えず、キャラの属性とかで覚える傾向がありまする。ごめんなさい白黒猫さん。m(_ _;m  あう。ケイトちゃんにもごめんなさい…(恥)  つーわけで改名します(^^; てゆーかとりあえず、先輩ということで(ヲイ) -------------------------------------------------------------------------------- はい、そのとおりです No.2959 投稿日 2001年10月11日(木)08時56分 投稿者 中里融司  みやびさん、そのとおりです。食客仲間で、同じ本を読んでいたわけですね。  あれは名著です。ちなみに私、続編の「続・少女マンガ入門」も持っています。  あと、小説を書くうえで参考になるのは、野田大元帥の「スペース・オペラの書き方」と、脚本家の川邊一外さんが書かれた「シナリオ創作演習十二講」。後者のプロット立てテキストは、今でも自作して使っています。ご参考までに。 http://www.chaldea.ne.jp/nakazato/ -------------------------------------------------------------------------------- 半年ぶりくらいでしょうか No.2960 投稿日 2001年10月11日(木)09時12分 投稿者 むに 久しぶりの書き込みなのですが、数日中にここから完全撤退する予定です。 フェードアウトでもよかったのだけれど、後で問題が起きるといやなのでちょっと書きます。 指導の仕方についてなので、主に新木さん宛てです。 課題には口出しするつもりはなかったのだけれど、抽象論では説明しにくいので、はせがわさんの作品を例として使います。 「ケーキ・ケーキ」に対する新木さんの指摘は確かに理にかなっていました。 キャラクター性に依存する部分を排除し、プロットだけで成立するようにした結果、できたのが「カレー・カレー」ですね。 このような店があり、このような薬があれば、《誰でも》挑戦してみようと思うでしょう。 そして、この薬をある種の麻酔のようなものと考えれば、効き目は徐々に薄れていくと予想するでしょう。もう一皿くらいは大丈夫と《誰でも》思うのではないでしょうか。 「ケーキ・ケーキ」は美春でなければ成り立たないけど、「カレー・カレー」は《誰でも》成立する話になっています。 誰もが納得する良くできた話だと思います。 でもこれって「ちゃっかり娘が、うっかりして、とても困る話」ですよね。 「ちゃっかり」するのも「うっかり」するのも「困る」のも美春です。 キャラクターがテーマを背負うタイプの話ではないですか? 誰でも成立してしまって良いのでしょうか? この話が理にかなっているのは確かです。 理にかないすぎて「うっかり」も「ちゃっかり」も関係なくなっている。 それでいいのでしょうか? もちろん後でキャラクターを作って、「うっかり」「ちゃっかり」を入れていくのでしょうが、プロットがメインでキャラが味付けとなるのでは? 「誰でも陥る状況で美春が奮闘する話」になるような気がします。 それが悪いわけではないのです。 しかし、キャラの行動や思考の法則を先に作って、プロットを組み上げる手法もあると思うのです。 「美春だったらやりかねない話」という方向です。 「ちゃっかり娘が、うっかりして、とても困る話」だったら後者ではないかと思うのですが。 はせがわさんが方向を選んだ結果、前者になったのなら問題ありません。 しかし僕には、手法が持っている方向性によって前者になった、と見えるのです。 新木さんのやり方に疑問を持つ人はいますが、全否定している人は、多分、一人もいないと思います。 僕も全否定はしていません。 使い所を間違えなければ強力な武器になるでしょう。 しかし、とにかく使えば良い、とは思えません。 テーマや作風によって、どの手法を使うか考慮する必要はないのですか? 「どんな作品でもプロット優先」でいいの? -------------------------------------------------------------------------------- 「言いわけ」って曲は誰の歌だったか。 No.2961 投稿日 2001年10月11日(木)10時27分 投稿者 魚住雅則 >杉井さん >問題なのは、「言い訳しているのに、やることをやっていない」ってこと。 >悪いのは「言い訳すること」じゃなくて、「やるべきことをやらないこと」。 ここが少し引っかかりました。 やはり問題の本質は言い訳をすることでしょう。 言い訳によって「やるべきこと」「やらなければならなかったこと」を「○○だから仕様がなかった。うんそうだ。仕様がない」となってしまうことが問題だと思うのです。 『コンセプト ・言い訳は正当でないことを正当にしてしまう(自分の中で)効果がある』 「雨だから公園レポ書けない」の例なら「雨だから書けない。これは仕方がないことなのでレポを書くのはまた今度でよい」となる。 言い訳とか合理化とか適応機制とか防衛機制は、結局の所、心にかかる負荷を和らげるためにあるので「書かないと目的(作家になる)を達成するのに障害となる」というプレッシャー、ストレスを薄めます。ここで行動を起こす動機に障害が起きている。 >100mを3秒で走れなかった人も、「だってオレ人間だし!」とか言っているひまがあったら、走り込みをするとか、肉体改造資金を稼ぐとか、やることはいくらでもあるでしょう。 この場合でも「だってオレ人間だし!」と言ってしまった時点で「人間だから3秒で無理なのは当たり前。だからこれ以上は鍛える必要はないの」という考えになってる。そこから走りこみをしようという発想は出てこないのです。 「できてねぇのに喋っている」ではなくて「できねえから喋る」「できねえことを忘れるために喋る」わけです。 「やるべきこと」が困難な時ほど、「それでもやるしかない」みたいに背中を押してくれる力を消してしまうのが「言い訳」なのでかなりマイナス。 それを誰かに向かって発信(掲示板に書く)すると、「ああ、確かに仕方ないね」と思ってもらうために色々援護を考えるので更に良くない。 言い訳は(目的達成のためには)危険です。 あー、これも当たり前といえば当たり前のこと書いてるかも。 -------------------------------------------------------------------------------- 補足 No.2962 投稿日 2001年10月11日(木)10時52分 投稿者 魚住雅則 あー、何か自分でも「どっかで聞いたことある内容だなあ」と思ってたんですが、 これ、「自分の作品に不満を持った人」に「いや、これはそうではなくて……と言うな」ということと同じ論旨ですな。 更に分かり易く面白くするために作品、文章の向上を目指す(正の刺激として生かす)のではなくて。 「言い訳」を通して「読者は分かってないのだ」と「正当化」してしまう(負の刺激として殺す)。 向上の為の「力、機会」を言い訳で殺してるっていう部分で同じかと思いました。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.2963 投稿日 2001年10月11日(木)11時45分 投稿者 新木 伸 >「盗難車に乗ったお姫様」というタイトル  全員。いまのところ失格。  再チャンスをあげよう。  全員が全員とも、まったく見当はずれなことを言っている。  例外なし。  こうして皆が皆、どうしてダメなのかがちっともわかっていないというのは、それはとっても怖いことなので、僕の質問の仕方が悪くて変なほうに誤誘導してしまったのだと、そう思うことにする。  ちなみに新木語では、評価のランクはこんな定義になっている。  OK――採用されるもの。ばっちりなもの。  ボツ――まあ悪くはないのだが、そんなに良くないもの。採用にならない理由のあるもの。  論外――考えるまでもないもの。もう速攻ボツ。「例:ニード気が狂う」  たわけ――暴れちゃうもの。  「盗難車に乗ったお姫様」というタイトル。  みんなはひとりも例外なく、これがボツである理由を書いてきてるよね。  「ボツである」という前提で、その理由をひねくりだしてきたのだと、そう思うことにする。  じつはこれは「論外」なのだ。まあ「たわけ」とまではいかんだろうが。  さて。  「論外」である理由。  それをみんなでもういちど考えてくるように。  あれだな。霊が見える人の話とか、前に誰かがしてたっけ。  あれと同じね。  ここに霊がいるんだから、見てみろと、僕はそう言っている。  はじめは見えなくても、目を凝らして空中を見つめていれば、そのうちぼんやりと見えてくるかも〜。  ヒントはなし。  これでもみんながまだ答えられないようなら、ちょっとだけヒント出すつもりだが。 >オタクであることを嫌がるわけ  ああ、そういう意見が出てくるのは、オタクであることが作家にとって大きな武器になることをわかってないからか。  オタクはあるひとつの事柄について、常人の遠く及ばぬ深い知識を持っている。  そして作家にとって、知識は武器だ。  ここまではよいかな? 納得した?  じゃあ、次は質問だ。  作家としての武器と、(これからできるはずの)可愛い彼女。  どっちを取るんだ?  ああ女子の場合だったら、ここは「彼氏」になるところか。「旦那さん」かもしれないが。  ――即答できるだろ? しろよ?  もしこの質問に一瞬でも悩むようであれば、それは、その人は作家にならなくても生きていけるってことだぞ。「幸せの具体形」が、なにかほかのものだということだ。  自分が一般人であるとか、そうでありたいという願いとか、なんかそういう希望っぽいもんは、作家目指す前に捨てておけよ。  まず杉井光にならんと。  ……ちなみに上の質問。「作家になってから彼女を作るから問題なしっ」とかいうのもアリだろう。あと「どっちも取りますっ!」とかもね。  どんな答えでも、即答したのなら、それはよし。  「即答できたかどうか?」がポイントってことで。 >うどん抗争 >魚住君  ダシの量が等量であるとするなら、「味を誤魔化している」ということにはならんだろう? 書いてあるとおり、ダシは等量なのだから。  思うのだが、「関東のうどん汁は、真っ黒だった」ということから行き着く結論は、単に「関東のうどん汁は塩分が濃すぎる」ということになるんじゃないのか?  君が関東のうどん汁に関して文句を言いたい点は、じつはそこにあるんじゃないのか?  「塩辛すぎ」というところ。  なら、「醤油が多くて真っ黒」――とか、そんなことを言って、聞き手に与える印象を変な方向に誤誘導してしまうよりも、「塩分多すぎ。塩辛くて食べられたもんじゃない。体に悪そう」というふうに、そうはじめから言っていたほうが、主張としてはシンプルではないかね?  それとも「汁が黒い」ということにも、なにか文句ポイントはあるのだろうか?  たとえば醤油にも色々な種類があって、塩分はひかえめでありながら濃度は濃くて真っ黒な種類のものなどがある。そういうものを使って、「真っ黒だけど塩辛くないツユ」というものを出されたら、君はどういうふうに文句をつけることになる?  なにも文句は出ないかね? それともなにか文句を付けられるのかね? >唯野君 >>パンについて語り合える人を作りたいのか、自分に影響力があることを確かめたいのか、近所にある米屋に恨みがあるので営業妨害をしたいのか、さっぱりわからんのですよ。  なんだか、さりげなく「痛い」ことを突いとるなぁ。エスプリ利いとるなぁ。とくに2番目と3番目のやつ。 >鉄ちゃんとか  白黒猫さん、惜しいところで及第点。合格ならず。「できました☆」  巻島君、失格。「もっとがんばりましょう☆」  それは鉄道マニアがベスト選択になる理由であって、鉄ちゃんでなければならない理由ではありません。  「みんなが知っている」というのは、同族のクレーターマニアでなく、鉄ちゃんが選ばれる理由ってことね。  杉井君、合格。「だがおまえがわからんかったらウイスキーの瓶もってってわかるまで殴る☆」  ――クレーターマニアならばOKだって?  わしはそんなこと言っとらんぞ。  単なる君の読み違い。  わしは、「クレーターマニアは同族」と言ったのだ。  同族であるから「論外」ではないが、そのアイデアはボツだ。なぜならクレーターはマイナーすぎる。誰もぴんと来やしない。  ――ってことで、杉井君は合格。 >白黒猫さん  あらすじ370字バージョン。  いまのバージョンでは、段落がちょうど6個ほどだよね。  その段落のひとつひとつに、「書きたい」順の優先順位をつけてくる。  まずそうやって、番号を振ってみそ。  そしたら、その順番ごとに格差をつけつつ、増量してゆく。1番目はたとえば4倍ぐらいに増量したとする。なら2番目は3倍に増量。3番目は2倍に増量――とか、そんな感じに。  5番目はほとんど増やさないこと。6番目は現在のものの量と同じにすること。  わかりやすく表記を改めるのはかまわないが、文字量としてはその制限を越えないように。  倍率の数値は任せる。  ポイントは1番書きたいものから順番に、格差を付けてゆくということだ。それが重要。  そして全体が800字になるように調整してくること。  あと、若干段落のセンテンスが混ざってしまっているところがあるから、こういうふうに区切り位置を変更してみた。これを元にやってくれい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ・ある日レックスが幼馴染のダニーと共に対立するドーソンの車を盗むと、トランクの中には誘拐された少女が閉じ込められていた。 ・ケイトと名乗る少女の処遇を巡って、金儲けを狙うダニーと危険を嫌うレックスは対立する。両者に腹をたてたケイトは自力で脱出。なんとかアジトに連れ戻す。 ・アジトにケイトを連れ帰ったダニーは、ドーソンと誘拐の首謀者の男の襲撃を受ける。男はマフィアの遺産のために妹のケイトに銃を向け、ドーソンとダニーが重傷を負う。 ・レックス達は身を隠すものの、ケイトが男の勧告に従って出ていく事を決意。 ・レックスは一度は逃げようとするが、ケイトが逃げるチャンスがあったのにダニー達を助けるために自ら捨てたのだと気づき、危険を犯して男を倒す。 ・数箇月後、ダニー達と共にケイトの部下となったレックスは、彼女の為に命がけで戦う決心をするのだった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− >白黒猫さん >文字数指定とか  ちなみに、「文字数指定」になにか素人くさい思い違いがあるようなので、それは注意しておく。  これは白黒猫さんにかぎらず、全員に言えることだけど……。  文字数を指定されたときには、それを1文字たりとも越えてはならないのはもちろんのこと、足りなくてもいけない。  わしは「800字以内」とは言ってないぞ? 「800字」と言ったのだ。  勝手に自分の都合いいように読み替えてくれるな。  800字という指定が出たときには、最後のその一行まで書くものだ。  この場合は20文字詰めだと想定しよう。  最後の1行。その20文字分のうち、3分の2を越えていなくてはならない。  これはライターの世界では常識だ。  最後の行の3分の2ぐらいまで埋めていなかったら、突っ返されてリテイクだ。それがあたりまえなのだ。文章を売る世界の仕事というのは。  嘘だと思うなら、手近にある雑誌でもなんでも見てみるように。  どこの文章であっても、みな、最後の行の3分の2まで埋められているはずだ。  ライターはみんな、そういう仕事をやっている。 >白黒猫さん >>ところでまず最初に半分に縮めるよういわれたのは、あらすじにあまりにも無駄が多いのを指摘するためでしょうか。 ビクビク。  さて、いったん縮めさせておいて、そのつぎにこういう指示を出すのは、これはいったいなんのためでしょうか?  自分の頭で考えてみるように。そして出てきた結果も書くように。 >デビュー年齢  36歳。  文学賞なら、そうでしょう。  人間の知的活動のうち、思考の柔軟性と、思考の深さ、あと人生経験などのすべてのバランス点が、そのあたりにくるはず。  宇宙飛行士なんかも、30後半から40前半にかけての人が人選されるし。  でもライトノベルは文学じゃないのね。消費品だから。  本を読んだ時間のあいだだけ、読者を楽しませるもの。まあ本棚に大事に収められて、その人の一生の宝物になることもあるだろうけど、最初からそれを狙って書くのは目的が違っている。  ――ああこれは作家同士で意見の異なるところだから、あまり気にしないように。僕の意見ってことで。  僕と同期の篠崎砂美さんとかは、「百年残らない作品は価値がない。そういうものを書きたいと思っている」とか言っているし。  まあそれはそれとして。  ライトノベルでは、ここ数年の電撃大賞とかの受賞者なら、データも出てるし統計が取れるかも。  なんとなく、感覚的に判断すると、26〜7歳ってところかな?  十代でのデビューというのは、たしか2名だけのはずだし、三十越えてのデビューというのも、あまり多くないはず。  誰か統計取ってこない?  ちなみに僕の考えでは、感性と技術のバランス点が、そのあたりの年齢にあるのだろうということになる。  年齢を横軸に取ったグラフの中で、下降曲線をたどってゆく「感性や情熱」。  そしてその「感性と情熱」を読める形に仕上げるために必要な技術。これは上昇曲線になる。  その両者がバランスを取って、全体としての作品の「出来」が商業レベルを突破するのが、だいたいそのあたりの年齢ということで。  書きたいものがなければ、どれだけテクニックがあっても意味はなく。  テクニックがなければ、いかに情熱に溢れていても、やはり意味がない。 >西鶴君 >>今のところ、まるで新木さんの予想範囲外です。  わし、怒って暴れていい?  ちと、ウイスキー瓶持って殴りに行っていい?(笑)  まあみやびさんも書いているが……。  読んで誰も理解できんようなもんを書いてきたのは君であって、それをなんとか理解しようと苦労したのは、わしのほうであって。  そのわしに向かって、「あんたの予想したものなんかじゃないよーだ。その範囲外だよー。へへーん」とか、言う? どの口で言う?  西鶴君が何を言いたいでいるのか、ちゃんと読みとっている者が、ここにはひとりもいないだろ?  読みとれないほうが、バカなのか? いかんのか?  わしら全員、「バカばっか」か?  いや、べつに本当に怒ってないけど(笑)。 >オタクは恥ずかしい? >>自分自身の知的レベルや品性嗜好思想その他もろもろが、読む人が読めばみんなバレバレじゃないスカ。  そうそう。小説を書くっていうのは、恐ろしいことなんだよ。  人によっては「嬉しい」こととも言うが。  そしてもちろん杉井光にとっては「嬉しいこと」のようだが。  知的レベル品性嗜好思想その他もろもろ、もうみんなバレバレ。ガラス張り。「わかんねーだろ」とタカをくくっているのは、もう本人だけ。  小倉さんも、弟切さんも、巻島君も、八神さんも、唯野君も、西鶴君も、みんなもうバレバレ。  「へー、あんな嗜好があったんだ。にやり」とか、「ああそんな自分に都合のいい展開がお望みなのね。ふうん」とか、もうバレバレ。  みてみてー。ぼくはこんなに杉井光なのです。ほーらみてみてー。 >巻島君 >>単純な疑問。関西のうどんが好きなら、なぜ「ダシをケチっている」などという誤解を招くような表現をしたのでしょう。それともなにか、俺が間抜けで文の真意が読み取れな  うん。  君が「間抜け」だからです。  やり取りの真意が、ぜんぜん読み取れていません。 >>好きなら好きで、それでいいじゃないですか。  作家にならないなら、それでいいです。  でも作家になるなら、それじゃ済みません。  なぜ好きなのか。  なぜ嫌いなのか。  どこが? どのように? どのくらい好きで嫌い?  それを突き詰めて考えることは、感性を磨くことです。  魚住君は、関東のツユは嫌いらしい。そして関西のツユが好きらしい。  そこを浮き彫りにするために、ぼくは便宜的に、彼と逆の立場である「関西のツユをけなし、関東のツユを褒めまくる至上主義者的立場」に立つ必要がありました。  自分の好みは、おいておいてね。 >>覚悟のないやつは感想なんか書くな、とおっしゃるのでしょうが、  言います。  文に責任を取れないやつは、なにも書くな。  ただし便所の落書きであれば、それは許す。  それと同じレベルの問題として、「自分の支持した政党の行いに責任を取る覚悟がないなら、投票するな」とか、「最後までめんどうをみるつもりがないなら、ペットを飼うな」とか、僕はそういうことも言うぞ。  ごく普通の日常生活のなかであっても、「言ったことには責任を持たねばならない」ということは常識として存在しているはず。  約束を守らないやつとか、口にした主義がコロコロ変わるやつとか、そういうヤツは信用されないでしょう。これは「発言には責任を持たなければならない」という暗黙の慣習が、世の中にあるってことです。  日常生活の中であれば、ある発言を誰がしたかってことは、見ればわかります。まず声でわかる。顔だって姿だって見えるわけだ。個人の識別は容易に行えるし、誰かがなにかを発言するなら、それは必ず個人を識別されてしまうということを意味している。  しかしネット上では、個人の識別は、ただ「書きこみ者名」だけに頼っている。  その部分を匿名の「名無し君」にしているということは、つまり、自分が言ったということを隠したいという本人の意図があるわけだね。  このへんは、巻島君も認めてるよね。匿名性のメリットとか、そういうものについて書いているわけだから。  匿名にしたいから、名前を「名無し君」にしている。  その点にはついては、OKだね?  さて。  巻島君は、発言に責任を負わないから、「気軽」だという。  だけど、いいかい?  責任のない権利なんてもんは、存在しないんだよ?  あるなんて思うのは、コドモの幻想。  コドモという立場、責任を負わずに権利だけを謳歌している。それをあたりまえのこととして受けとめている、そこからくる幻想だ。  君はご飯を食べさせてもらっているね?  学校に通わせてもらっているね?  お小遣いだって、二十歳になろうかといういまでも、まだ貰っているのかもしれない。  君が使っているパソコンは、親にねだって買ってもらったものかもしれない。  食べる権利と、学校に通う権利と、お小遣いを貰う権利と、パソコンを使う権利と、えーと、あとなんだ? まあとにかく、「権利」をいっぱい持っているわけだな。  ――んで、君はそのことに対して、どんな責任を負ってるわけだい?  そして君は当然のように、「言葉を発する権利」が自分にはあると主張する。  待て待て。その前にちょっと考えてみよう。  ここは君のおうちじゃないんだぜ?  「ここ」っていうのは、インターネットの世界ってことだが。  君が自分のおうちのなかで、なにひとつ責任を持たなくても、食べたりお小遣いをもらったりパソコンを使ったり、そういう様々な権利をもらえているのは、その分の責任を親が背負っているからだ。  君を愛している保護者が、君が充分に大人になるまで、君の分の責任を肩代わりしようと――そう決意して、ずっと実行しつづけてくれているからだ。十数年間も、ずーっと長い長いあいだね。  そして大学の中で君が「学ぶ権利」を持っているのは、その同じ親が君のかわりに学費を払ってくれているからだ。その分の「責任」を親が肩代わりしてくれているからだ。  大学に行って、まわりを見まわしてごらん。  自分で学費を払っている生徒も、いるんじゃないか? 彼らは「学ぶ権利」を自分で手に入れるために、いったいどれほどの苦労をしていると思う? 誰かに聞いてみたことがあるか? 知っているか?  そして君はインターネットの掲示板のなかで、発言する権利が自分にはあるという。  ここはインターネットのなかだ。世界に繋がっている場所だ。もう社会の中なんだ。君のおうちのなかじゃない。親が学費を払ってくれている大学の中でもない。  まわりにいる君以外の人々は、すべて自分の分の「責任」を果たして「権利」を享受している人たちばかりなんだ。  君はいま、そのなかにいるんだぜ?  自分の言葉に対して責任を負いたくないのなら、そいつには、発言する「権利」さえもないんだ。  口を持って生まれてきたから、人間には元々しゃべる権利が備わっているなんていうのは、都合のいい解釈だ。  「誰かに何かを伝えたい」――それがあたりまえの欲求だって?  いいだろう。それは認めよう。だがその欲求を満たすのに、なにも代償は払わなくていいのか? 責任という形の代償は払わないでいいのか? 払いたくないわけだな?  払いたくないから、払わないのだな?  巻島君は、そういうスタンスでいたいわけだな?  言葉に対する責任も払わず、そうして作家になろうなんて甘っちょろい考えを抱いているわけだな。  言葉というものは、人間同士の共同生活を円滑に行うために、人類が数千年だか数万年前だかに発明したものだ。  人間の知恵によって作り出された「道具」だ。  この「道具」はみんなが利用している。それがなければ文明社会は維持できない。「火」よりも重要な、人間にとってもっとも大事な「道具」といえる。  人間が文明的な生活をしてゆくには、これを守り通さねばならない。  考えてもみよう。  世の中の誰もがみんな、嘘つきと口先君ばかりだったとして、誰ひとりとして言葉と行動――「言動」を一致させないやつらばかりだったとする。  そんな世界の「言葉」に、なにか意味なんてあるかい?  言葉に「意味」を持たせつづけるためには、人間みんなが、言葉と言動を一致させつづけなきゃならない。  だから暗黙の約束が生まれるわけだ。「言ったことには責任を持とう」っていう約束が。  便所の落書きは、あれは言葉じゃない。  あれは「模様」だ。  便所の壁ならどこにでもある模様。そこに言葉としての意味なんてない。(便所の落書きのウワサ話――「○○子のマンコはガバガバ」とかが真実だなんて、まさか思うやつもいないだろう?)  そういう意味のない模様を書いているという自覚があってするのなら、2チャンネルの名無し君を続けてゆくのもいいだろう。  だが自分がその場所でなにか意味のある発言をしているなどという思い上がりは、それは認められないな。 P.S. (アホめが。「2ちゃんねるを覗いている」と言うだけならまだしも、「書きこんでいる。しかも匿名で」なんてカミングアウトして、この分室で叩かれんはずもなかろうが。そーゆーのは黙ってこっそりやるもんだよ。) >同業批判とか  素人が自身のHPで作品批判をしている場合。  それから、プロが同じように批判している場合。  この両者のケースにおいて、どのようなデメリットがそれぞれに発生するか、ちょっと考えてみよう。  おそらく、前者にはまったくデメリットがない。  後者のほうは、いくらでも山ほどズラズラと出てくるはずだ。(みんなも、どんなものがあるか考えてみるように)  そしてそれらすべてのデメリットを、(もちろん自分で)しょいこんで責任を取る覚悟があるなら、べつにやったってかまわないんじゃない?  うん。  「責任」を取るなら、「発言」する権利はあるよ。  どんなときだって、どんなことだって。  もしプロでそういうことをやっている人がいたとしても、もちろん、責任を取るつもりがあってのことだろう。そのはずだ。まあ推測でしかないけどね。  ここは中里さんと同意見。 >巻島君 >> >でもここは学校じゃない。 >>つまり、新木さんは絶対じゃない。 >>逆らっても内申点下げられるわけじゃない。 >>その代わり、教える義務もない。責任もない。 >>つまりみんなは対等なんだ。ここでは。  これこれ。  文意を無視して、一行引用などして、話を変なほうに持ってゆくんじゃない。  「ここは学校じゃない」の部分でわしが言ってることは、「全員を必ず引き上げてプロにするつもりなんて、さらさらねーよ」ということだぞ?  そもそも、言ってる論理が変じゃないか? >>「新木は絶対じゃない」→「逆らっても内申は下がらない」  これ、論理が変だろ。  まあ話の流れ上、学校の先生に例えているのだろうけど――。学校の先生に逆らうと、内心は下がるものなのか?  それは常識で一般的事実であって、どこでも間違いなく通用する概念なのか?  それから、逆らったら内申を下げる先生というのは(そりゃ現実にはいるだろうけどさ)、公平さを欠くということで褒められたものではないのではないか?  内申というのは、生徒の態度の善し悪しはおいておいて、学習への意欲であるとか、成績であるとか、そういう公平なモノサシを使って決められるべきものじゃないのか? >>「新木は絶対じゃない」→「新木には、教える義務も責任もない」  ここもおかしいだろ?  絶対ではないという仮定が、どうして、義務も責任もないという結論に繋がるのだ?  どういう仕組みで繋がるのだ?  逆説でいこう。  もし絶対の存在があったとしよう。その存在には、「教える義務と責任がある」ということなのか?  「間違わない存在」というものがいたとしたら、その存在には教える義務と責任があるのか? なぜだ? おかしいだろ? そんなこと?  ちなみに、もしこの部分にかかるのが、「逆らっても内申を下げられない」の行だったとしても、やっぱり変だ。「逆らったら内心を下げられる相手」には、じゃあ「教える義務と責任がある」ということになる。 >>つまりみんなは対等なんだ。ここでは。  新木は絶対じゃない。  新木に逆らっても、内心は下がらない(罰則もデメリットもない)。  新木には教える義務も責任もない。  上記3点から、どこをどうすると、「みんなは対等」という結論に繋がるのだ?  平等なんてもんがどっかにあるなんていう幻想は、とっとと捨てろと、前に言わんかったか? そんなもん、まだ追い求めてんのか?  アホか。対等なはず、ねーだろ。  わしは公園でエサを撒いてるおっちゃんで、君らはエサをついばんでいるハトポッポなんだよ。  おっちゃんは病気のハトにエサを食わせてやって看病したりはせん。  みずから食いにくるハトに対して、エサをばらまいているだけだ。 >>だから「俺の方が正しい」と思ったら、無理に直す必要はないわけだ。ふむ。  うむ。無理に直してくる必要はない。  だがその部分をクリアしてこなければ、短編蟻地獄は通らんぞ。  絶対に通さん。  安心しろ。  その点については、保証してやる。  言われたとおり直す必要はないが、自分の思う形で、別の方法でクリアしてくればいいのだ。  とんびの羽根さんが、いいことを書いていたなぁ。  「そちらに行くと崖だぞ。 左に寄れ」  「パラグライダーをセットした 心配はいらん」  言われるまま、左に行く必要はない。  だが前方に崖があること、これだけは確実だ。  僕は君より目が見えるんだ。飛びかたを知らんで地べたを這いずっている君には見えていない「崖」も、僕の視点からはよく見えている。  崖にまっすぐ向かいたいのなら、それでもかまわん。目が見えて大人である僕が考えもつかない行動を、君はその若さゆえ、取ろうとするはずだ。  大人であれば崖を回避しようとするところを、若者が崖に挑戦してゆくように――。  ただし、そうやって崖に向かっていっても問題のなくなる方策を、自分の頭で考えろと、そういうことなわけね。  これから飛ぶのは僕じゃない。君だ。  そして崖から落ちるのも君だ。  痛い思いをするのも、ぜんぶ君だ。僕じゃない。君の痛みなんて、僕の知ったことじゃない。  僕はもう飛んでいるしぃ。  だから君の目には見えないものを、僕の目は見ている。高いところにいるから、より遠くまで見通すことができる。  そこは信じとけ。  もし信じられないようなら、ここにいる意味がなくなるぞ? 新木伸の意見を聞いたって、しかたがないということになるから。  ハトはいてもいい。いなくてもいい。  おっちゃんはエサをまいてもいい。まかなくてもいい。  そういう意味では、たしかに対等な関係だな。  対等であるっていうことは、両者のあいだに、甘えも依存もないっていうことだ。 >鉄ちゃんとか >>小学校低学年時に適当な地名作って路線を作り、特急・急行停車駅まで決めて妄想していたのは日本でも俺だけだろう(爆)  なに、それ?  認識甘過ぎ。大甘だな。  そのくらいのことだったら、きっと日本中で100万人ぐらいはいるぞ。時刻表系鉄ちゃんなら、みんなやってんじゃねーのか?  それが日本でひとりだけだって? ヌルいやつが、しょってんじゃねーよ。 >巻島君 >>小説は作者の言いたいこと=主観をぶつける手段だと思うものですから。  アホか。(これ今日何回目のアホ?)  小説は読者を楽しませるものだと、そう言っとろーが。  読者を楽しませつつ、作者の言いたいことをこめるのなら良し。  ああ、なるほど。  まだそんな自分の欲求だけを押しつけるような、ひとりよがりなことを考えとるもんだから、作品の中身があーんなものになっちゃうわけか。 (あーんなもの=旧バージョンおよび新バージョン)。  アレだろ? 読者楽しませることなんか、今の君にとっては、どーだっていいんだろ?  自分の言いたいことだけをぶつけるようなもんは、それは自慰行為なんだから、机の引き出しに鍵をかけてしまっておけと、いつもそう言ってるでしょう。  君のその芸のないオナニーは、誰も見たくないんだってば。  さて。新バージョンのほう。  主人公を少年側にもっていったことと、「未来に向かってそれぞれ色々考えて、行動する」のうちの、「色々」が多少なりとも入ったことで、だいぶ筋の通ったものになってきている。  あと結末もちゃんとついているし。  一見すると、ちゃんとした話のように見える。筋が通っていて、人を感動させられる話のようにみえる。  この出来なら、手放しで褒める人も、いっぱいいるに違いない。  だが安心しろ。  わしはこれでは通さん。  ちゃんと、しっかり叩いてやるから。  ちなみに指摘レベルは、「杉井光」相当ね。  わしが現状で出せる最高出力だ。  「よみかく」の基準でいうと、「5」ぐらいに相当するのかな?  さて登場人物のこの二人について。  まだまだぜんぜん、このふたりは物を考えていない。  ためしに主人公側の思考の流れというものを、追いかけてみる。 1.東京に行きたい。 2.親友から都会の悪い点を指摘されて説得されるが、かたくなに受け付けない。 3.彼女から告白される。(離ればなれになりたくないという彼女の願いを告げられての説得の形?) 4.彼女と一緒にいたい想いと、東京に行きたい想いを天秤にかけるが、結論はでない。 5.東京に行くことの意味を考えるが、これも結論はでない。 6.自分も彼女のことを好きだと告げる。しかし天秤の片方を取れずにいることを彼女に告げる。 7.彼女に行動方針を決めてもらう。言われるまま、都会を見てくることになる。 8.東京に行ったら、すぐに自分の幻想だったことがわかった。 9.田舎に残ることを自分で決めたと、彼女に告げる。  3まではいい。  4。ここ、天秤にかけてみてはいるが、そこで思考が止まっている。決してその先には進んでいない。5も同様だ。  キャラに考えようとさせていることで、以前よりは少々進歩しているが、すぐに思考停止になってしまっている。  作者が楽をこいていることは明白。キャラが思考停止しているのは、すなわち作者自身が思考停止してしまっているからだ。そんなことが、もうミエミエなわけだな。こんなあたりで、もうすでに。  6。彼女に告白する。  そりゃあたりまえだって。好きなことに気づいたら、それを言う。腹が減ったら、メシを食べる。動物とおんなじ。シンプル・ライフだね。  しかもこの場合、相手はもう自分に告白済みなんだから、自分の告白が拒絶される恐れなんてまったくないわけだ。楽だよねぇ。考えたり決断したりする必要なんて、まったくないんだよね。この男の側からの逆告白には。  その種の願望は、否定しないぞ。  男にとっては、このシチュエーションはまさに理想といえよう。どっかにいねーかな? オレにベタ惚れで、好き好きと言ってきて、いつでもヤラせてくれる女。(あ、奥さんがいるじゃんか)  しかもこの男――失礼。主人公は、なんともズルいやつだ。告白を返したその舌の根も乾かないうちに、「迷っているんだよ。やっぱり僕は都会に行きたいんだ」とかなんとか、彼女に言いくさっているではないか。すげぇよ。これ自覚してやってたら、こいつすげぇスケこましだよな。  でも自覚していないんだ。この主人公は。  都会に行くのかいかねーのか、ひと晩も考え抜いたんだから、自分で決めてこいっーの。そして行くと決めたのなら、告白に応じてんじゃねーよ。「俺は都会に行くって決めたから、君の想いには応えられない」とかなんとか、痛みは自分で背負いこめってーの。  この主人公が、自分の気持ちを言うのも、迷った心を彼女に告げるのも、それはみんな、痛いことをすべて彼女に押しつけようとしている心の働きだ。しかも無自覚にやっている。なんてひどいヤツだろう。  さて、7。  悪い、巻島君。  この概略をつくっていて、箇条書きにまとめているときに、あまりのことに、笑い転げてしまった。椅子から落ちそうになってしまった。  いままで乗り越えてきた前の部分では、なんとか耐えて、そんなこともなかったのだが。  「行動方針を彼女に決めてもらう」――ってところだ。  「いっぺん都会に行って見てきなさい」  「うん。ぼくいってくる」  ――コドモか。おまいは。  3分間、爆笑。  いやね。まあこういうカノジョって、欲しいよね。ほんといて欲しいよ。好きって向こうから言ってきてくれて、可愛くていつでもヤラせてくれて、心の負担やらストレスやらをぜーんぶ肩代わりしてくれちゃう女の子。そしてオレがなにをしたらいいのかも、みんなオレのかわりに決めてくれちゃう女の子。気持ちはわかるよ。うん。  できれば心の負担だけでなく、金銭的負担もぜんぶ背負ってくれる女の子だったりしたら、もっと良いのだが。うん。そうだよね。  8。  さて都会に行った。  なんだか一瞬で、主人公は都会への想いが幻想であることに気づいたらしい。買ったオモチャの箱をあけたら、なんだかもう一瞬で飽きてしまったようだ。このコドモは。  しかし、ほんとに一瞬なのだなぁ。飽きるのは。  「都会の何もかもに」というところがもうすこし書かれていたなら、そういう印象も持たなかったかもしれないが……。  しかしそれにしたって、すぐ幻想を手放していることには、変わりがない。都会に行ってからのドラマが、まるで書かれていないんだもの。  心に幻想を描いていたとして、都会に着いてから色々と見ることで、その幻想が破れかけていったとしても、「いいや、そんなはずはないんだ」とか思って、ねばってみるもんじゃないのか? そこには何らかの起承転結のドラマがあるはずだろう? 幻滅するまでのドラマがさ。  まあしかたないか。主人公はコドモなんだし。「行った→幻滅した」のシンプルライフしかできないのだろう。なにも考えてないんだし。主人公も作者も両方とも。  9。  さて田舎に帰ってきた。  主人公は言う。「ぼく自分で決めたよ。田舎に残るんだ」  ここ、本来なら笑うところなのだが……。5分分くらいかね。  だが大笑いする気力はもうないので、鼻で笑うだけにさせてもらう。すまぬ。  ――ちがうだろ。  ここは「決めた」んじゃないだろ? 都会に持っていた幻想が剥がれてしまって、無くなってしまったから、都会に行く理由そのものが消滅しただけのこったろ?  そーゆーの、決めたっていわないの。  総括。  この話がどんな話か。  こちらでまとめてあげよう。 「都会に子供っぽい憧れを抱いていたコドモが、自分を愛してくれている女の子に心配をかけつつ、東京に行って来いと言われて素直に行ってきて、あっさりと幻滅し、田舎におめおめと逃げ帰ってきて女の子と幸せに暮らす話。なおかつ――そのコドモは自分で自分の道を決めたと思いこむ話」  さて、そしてここで作者の語りたいこと。  読者に対してぶつけたい、「言いたいこと=主観」。  それを探ってみる。だいたいそういうものは、「結」のラストにあると決まっている。  うむ。やはりそこにあったな。  「自分の足でしっかりと立って、自分ですべての物事を決めて歩いている」――って錯覚できると、人間って心穏やかに、幸せに暮らせていけるよね。(BY 巻島)  この概念を読者にぶつけるものとしてなら、現在のあらすじは、けっこう完成度が高い。  かなり完璧だといえよう。その概念は、ばっちりと伝わってくる。わしが保証する。  しかしそれでもって「共感」を呼べるかは、これは別問題。  世の多くの読者にとって、君がこの作品にこめようとした「願望」は、不快なものとして感じられるだろう。  それも保証する。  ちなみに、女の子視点での話としたほうが、まだ見所があると思えた。  「ぜんぜんコドモでダメ人間でなにひとつ自分で決められないしょーもないオトコなんだけど、まあ、一緒にいてくれたなら、わたしそれだけで幸せなのよね」  こっちの話だったら、読んでみたいかもしれない。  泣けるじゃないか。そういう女の子の心境っていうのは。  ダメ男からどうしても離れられない男運の悪い女性とかって、わし好きなパターンよ。  あー。この女の子のほうの思考の流れも、同じようにやろうかと思ったのだが……。  力つきたので、パス。  男のほうよりだいぶ共感できるのだが、この女の子の側も、かなり物を考えていないのは確かなところ。  最初に男を引き留めようとするとき、「離れたくない」っていう自分の欲求だけを振りかざして、それを正義にしちゃっているところとか、そのあたりが物を考えていないってことになる。ドウブツと同じだよね。好きだから離れたくない。だから引き留める。シンプル・ライフって素晴らしいよね。  そういえば女の子……。  男の子の幸せというものについて考えはじめ、自分で気づくのって、なんと男を都会に送り出してから後のことなんだな。まあ最後まで自分自身を騙しきっている男より、作中が終わるぎりぎり手前で気づいているぶんだけ、人間っぽくはあるのだが。  いや、自分自身を騙しきっている男のほうが、より人間らしいというのか? 嘘をつくのは人間だけだということだし。  わかんないや。 P.S.  この見方を承伏できかねるのなら、否定しろ、噛みついてみろ。  それについては、誰もが、ここではまったく対等な関係にある。  主人公の心の動きがズルくないこととか、証明してみろ。  主人公が自分で考えて、自分自身の行動を決めたのだと、そう証明してみろ。 >小倉さん >エイコたん大女優で降りてきてくれない事件  うん。だから言ってるでしょう。「人事を尽くして、キャラ降臨を待つ」って。  人の身でやれることを全部やっておかないと、キャラは降りてきてくれません。  ちなみにエイコたんがすでに降りてきてくれているのなら、舞台装置の趣向についてお伺いを立ててみるのも、ひとつの手ね。  「どんな時代がいい?」とか、「日本、外国? それともファンタジー世界?」とか、エイコたんの好みを聞いてみるわけだ。  「同僚にはどんな人がいるんすか?」とか、「仕事場はどんな雰囲気?」とか、そういうことを聞いてみるのもいいよね。  「ふさわしい舞台」がどんなものか、それを聞き出すのだ。  きっと話してくれるはずだ。  うーん。  この手の「使えそうもないノウハウ」を、まさか伝授できる相手がいるとは思わなかったぞ(笑)。 >>(能力がないこと、認めちゃうと、楽だよおー。弱点が分かれば、勉強のしがいもあるってもんだし。弱点をなくそうとして磨いていけば、いつかは、逆にそれがウリになるかもしれないし)  うん。その通り。  ちなみに本当の意味の「プライド」というのは、まず、自分に能力がないことを知るところから始めなければ、発生しません。  能力が無いことを知りつつ、それを認めない気持ち。  認められないからこそ、プラス志向で頑張っている状態。  その自分の状態すべてを自覚している状態。  それが「プライド」です。けっして安くはない。 >とんびの羽根さん >>もの書きというのは、要するに人をコントロールしたい欲望なのであるから、  おお。杉井光がついに口火を切りましたね。あのみんなが書きたいけど書かなかった、あのひと言を、ついに書いてしまいましたね。  じゃあ僕も書こっと。(笑)  西鶴君は、「小説を書くということは、人の鼻面に手綱をつけて、その情動をぐいぐい引っ張り回すことではないだろうか」と考えている節があります。  これに罪悪感を感じているわけです。  その気持ちは、西鶴君の良心なのかもしれません。  でも、もしかして……。  非常に嫌らしい読み方をすれば、「プロットをきっちりと立てた他人の小説で、自分の情動の手綱を握られてコントロールされてしまうのは、僕のプライドが許さない」――と思っていることの、裏返しである可能性もあります。  いままで自分を感動させたくれた素晴らしい作品があります。  もしこれが、プロットをしっかり立てて書かれたものであったら、どうしよう?  彼には実際に確かめるすべはないわけですから、怖れます。  ここにジレンマがあります。  とりあえず新木伸の「プロットを立てて書いた」と明言している話に関しては、「つまんねー」と否定しておけば済むわけですけど(笑)。  彼にとって小説というのは――。  他の馬鹿な一般大衆が感動する安っぽい話はともかくとして、この高い見識を持つ自分が感動するような高尚な小説は、なにか人間の深奥からにじみだしてくる神秘的なものによって書かれていなくてはならないのです。  なぜなら、その作品が計算されたものであっては、自分が手綱をつけて引き回されたということになるからです。一大事です。馬鹿な大衆のひとりに成り下がってしまうのです。この自分が。  自分もいい話を書きたい。自分自身で本当に感動できるような素晴らしい話を書いてみたい。  そういう気持ちはたしかにあるわけです。  でもどうすれば、そういうものが書けるのかは、彼にはわかりません。  いままで書いたことがないわけですから。  とりあえず目先にあるひとつの方法論。昔「新木流」と呼んでいたものは、これは否定しています。受け入れてしまうと前記の理由によって自分のプライドと引き替えになりますから、これは否定しなければならないわけです。  そのプロットという手法を使っていては、自分はその境地に到達することは決してできないのだ。  そう思いこんでいます。  これは建設的な方向ではありません。  前に書いた、自分が鼻面を引き回されているのではないか――そういう怖れに対しての心の防御反応によるものです。  いい作品を書きたいという気持ちよりも、いまは、自分の安いプライドが崩されることへの怖れのほうが、勝っているのです。  いい作品を書こうとする気持ちも、ないわけではありません。  現に西鶴君は、いま現在、他人の作品の指摘をするにあたっては、僕のいう「コンセプトを明確にする手法」を使っています。それで人の作品の指摘をしています。よみかくの感想板のほうとかですね。  有効性は、認めているわけです。  しかし、他人の作品にはそれを行っても、自分の作品には行おうとしない。  それは自分の書こうとするものは、他人の書くものとは別種だという自負があるからです。  そう思っておけば、彼の中では、この自分のプライドを守るための理路整然とした論理体系は崩れません。  自分が鼻面を引き回されて、作者の手のひらの上で、計算通りの感動を味わわされたという屈辱的な事実は、存在しなくなるわけです。  こう思いこんでしまうのは、論理の途中の仮定が、ひとつ間違っているからなんですけどね。  彼はプロットだけがすべてだと思っている。  じつはプロットというのは、「小説の神様」が落としてくれる、ひとしずくの天恵を受けとめるための受け皿でしかないんです。  この場所で、こういうことを書くのは、初めてかもしれませんが。  いままでずっと、ノウハウ至上主義でやってくる必要がありましたから。  あ、これ果てしなく言い訳っぽいですね。(笑)  まあその天啓を受けとめる器としての、プロットの話。  プロットを練り、人のできることをすべてやりつつも、それでもさらに上を目指してあがきつづけ、作品にさらなる情熱を傾けてゆくとき――ほんとうに、天からなにかが降りてきます。  まあプロ作家のあいだでは、「神様が降りてきた」とか「憑依合体」とか言われているけっこうメジャーな現象ですが(笑)。  そうして書かれたものが、傑作となります。  人間が理屈とテクニックとノウハウで作りあげるのは、たんなる受け皿です。  依代の人形です。土で作った元型です。  でもそれが粗雑な作りであったら、いつまで待っても、いくら祈っても、決して「神霊」は降りてきてくれません。傑作はできあがりません。  だいたい小説の神様にたいして、失礼です。  ろくな依代も用意せずに召喚しようなんてねぇ。  神秘的なものは、たしかにここにあるのだけど。  あとはまあ、認められるかどうかかなぁ。彼が受け入れるかどうか。  まあ安っぽいプライドなんて、時が経てば勝手に風化して崩れさるもんですから、時間が解決してくれる問題なのでしょうが。  ちなみに、いまの言い訳をしつづけている状態。  これは僕は、無駄な時間だとは思いません。自分も同種の経験があるわけです。はい。  その「言い訳の達人」だった時代の経験が、いまになって、キャラ作りに生きてきています。  言い訳や逃避をするキャラの心境は、もう、お手の物。  これがわかるということは、その逆に、「言い訳をしない、覚悟を決めた人間の心境」というものも、書けるということです。  この「言い訳」と「覚悟」というのは、どんな種類の話を書くにあたっても、かなり核心となってくる部分です。およそすべての話の軸となるものです。  「言い訳をしていた主人公が、覚悟を決める話」  もうこれだけで、ドラマに成り得ます。このパターンの話を書きつづけてゆくだけで、ひょっとしたら、一生作家として食っていけるかもしれません。  まあ人生のうちの数年ぐらい、ここの研究に費やして、いっけん無駄と見える時間を過ごすのも、「作家」という面でみたら、プラスになります。  これこそ、やっておくべき「道草」ってものですね。  ということで、西鶴君、もっともっと言い訳をするのだ。 >白黒猫さん  これこれ……。(苦笑)  君、それ。  キャラを降ろしてはいない。  キャラを降ろした気になっているだけだよ。  それはキャラの台詞の形で、状況を説明しているだけのもの。  そんな説明調な台詞、生きている人間がしゃべるかってーの。  まあ、作者が理詰めでキャラの置かれた立場を考える――そのぐらいのこと出来ているようだ。でもそれは君にとって、「キャラ」という資質が決定的に弱くて致命的な弱点――というほどではないというだけのこと。  長所だと思って得意になっていたら、逆に、短所となり弱点となって、足を引っ張ることになってしまうから、心しておくように。  ちなみにどのへんが人間の台詞としておかしいかっていうことを、すこし理屈で書いておくか。このまま決めつけられただけじゃ、納得できんだろうし。 >>「うわ、まさかこんな手段に出るとはねー。まあ兄っていっても、英才教育とかいってほとんど寄宿学校に入れられっぱなしだったし、兄弟らしい触れ合いなんて全然なかったからさ、今更実感涌かないんだけどね。〜〜」  最初の1行目まではいい。「出るとはねー」ってとこ。  この1行目のコンセプトは、「驚き呆れているケイト」ってところか。ひょっとしたら「驚き感心しているケイト」なのかもしれない。細かな機微は、いかな僕の分解能ももってしても読みとれない。まあどっちでも、そう大差はないだろう。  さて2行目。ここで語っていることは、自分を殺そうとしている兄の動機に、納得してゆく課程。その説明だよね。  まあ上に書いたように説明調だっていうこともあるんだけど、それよりも、これが人間の口から出る台詞ではないことが、明確にわかってしまう部分がある。  人間の思考というものは、「呆れている」から「納得する」に、一瞬にして変化したりしないものなのだ。(「感心している」から「納得する」であっても同様だ)  人間の思考というものは、こう動く。 「うわ、まさかこんな手段に出るとはねー。ふつー殺すかぁ? こんな可愛い妹を? まあ兄っていっても、英才教育とかいってほとんど寄宿学校に入れられっぱなしだったし、兄弟らしい触れ合いなんて全然なかったからさ、今更実感涌かないんだけどね。  これは一例だけどね。  「驚き」「呆れ」ときたら、つぎに来るのは「憤慨」なわけだ。それから「納得」に移ってゆくのが、人間の意識の流れというもの。  そこがすっかり、飛んでいる。  したがってこれは、人間の意識ではない。ここに「魂」は降りていない。  あともう二、三付け加えるなら、魂が降りてきていたなら、「今更」とか、喋らない。  人間は「今更」という言葉を、漢字では喋らない。「いまさら」とひらがなで開いて喋るものだ。  キャラの魂が降りているなら、たとえ作者が入力時に変換ミスをしてしまったとしても、肩の上から作者と同じ画面を覗いているそのキャラが、「そこ、違うじゃないのよ。わたしの言ったこと、一字一句まちがえずに書きとりなさいよ。あんたそれが仕事なんでしょーが」と文句をたれてくるものだ。  またキャラというものは、その会話文のなかにおいて、だいたいにおいて、名詞は統一するものだ。  「兄」「兄貴」と不整合を起こしたりしない。  ちなみになんか読んでいるうちに、僕のなかのケイトに相似した「魂」が降りてきて、こんな台詞を語りはじめた。 「うわぁ、まさかこんな手段に出るとはねー。ふつー殺すか? こんな可愛い妹を? ――まあ兄っていっても、こっちはずっとあの寮に閉じこめられてたわけだから、向こうもぜんぜん妹だなんて思ってやしないんだろーけどね……。くそっ。だけど私、ちっちゃいころは、よく『お兄ちゃんお兄ちゃん』って、うしろくっついて歩いてたんだけどなぁ……」 >原稿用紙、数千枚とか、数万枚とか、数十万枚とか  人間の会話って、その文字数はけっこう多いのだな。  一時間でだいたい原稿用紙100枚相当は話しているわけだ。  前に、格闘技のこととかをどれだけ書けるかっていうことで、仮にひとつの目安として「原稿用紙10万枚を埋め尽くすぐらい」とか書いたわけだが……。  でもこれって、じつはたいして多くないことが判明。  僕とみやびさんが、電話で話している平均時間でもって計算してみると、2年かそこらで軽く到達してるぐらいの分量でしかなかった。  これ、1000時間しゃべりぱなしで話しきれてしまう程度の分量ね。  話している内容は、もちろん小説のこと。創作のこと。  これをもう二人で10年ほどやって来ているわけだから、まあ少なく見積もっても、原稿用紙50万枚分ほどの概念のやりとりがあったはずだ。  単行本にしたら何冊ぐらい? 1冊350枚として、1400冊ぐらい?  なんだ。まだそれっぽっちか。  けっこう少ないもんだなぁ。  しかしわし、NTTにいくら払ってることになるんだ? この10年で?  200万円ぐらい?  うむ。安いもんだな。  しかしみやびさん、いいかげん、ADSLでも引いて、インターネットフォンを入れとくれ。そしたら電話代、実質ただになるんだから。 >説明の改訂作業のこととか  えーと、誰だったっけ?  この藪、つっついたの?(笑)  なぜ「よみかく分室の説明」の改訂作業が必要となるのか、その根拠を説明すべし。  じつはいらないんだよね。  まだしばらくはね。 >起承転結の話とか >かねやん  そうそう。その理解で正しい。  っていうか、いまごろわかったのか!? 起 風船がある。(膨らます前の状態) 承 風船を膨らましてゆく。 転 風船は膨らみすぎて破裂しそうになる。そしてついに破裂する。 結 破れた風船は地面に落ちてゆく。そしてぺしゃりとなる。  これが「風船破裂」というドラマにおける、起承転結の形だ。  見所としては、風船が破裂する手前かな。  いつ破裂する? いまか? いまか? っていうサスペンス感だね。 >杉井光とか  なんだ。つまんね。  意外と平然としとるなぁ。  僕としては、「はやく終わんねーかな、この話」とかいうあたりでダメージ受けるかなぁとか思ったのだが。  やっぱ杉井光にトラウマを植え付けるのは、容易なことではないらしい。  やっぱウイスキーの瓶で頭かちわりに行かねーと、ダメか?  まあ、せっかくのリクエストなのだから、やってみよう。  ――『相手の女性は、僕と同じ家の住人で、僕より一年と九ヶ月年上で、名字が同じで、どういう偶然からか両親まで同じだった。』  この一句。  これは、いい。  たしかに粋でシャレた言い回しだ。  カッコいいと、僕もそう思った。  さて。  この小説のこの冒頭部分では、「婚約者であって、でも血の繋がった実の姉なの? どういうこと?」という疑問を読者に与えている。  だが疑問を提示したまま、そこで終わってしまっている。  こうして読者に疑問を感じさせ、それをヒキにする手法を使うならば、その落としどころ(納得する形)を用意しておかねばならない。  この「婚約者」という言葉を、どういう意味で一般の人が受け取るかということ。  そこの検証が足りていないのだな。  ここで「婚約者」と同時に、「姉弟」というキーワードも同時に出てきている。  この二つの言葉の一般的解釈は、こうだ。 ・血の繋がった姉弟というのは、結婚できない。 ・婚約者というのは、結婚の約束をした者のこと。  この両者は概念は、矛盾している。  その矛盾点が疑問になるのであり、それがヒキになるのであるが、その疑問を解決する説明をしなければならない。  ここでのコンセプトは、つまり、「僕には尋常ならざるほど仲のいい姉がいた」ということなわけだね。  もっとかみ砕いて説明するならば、「ずっと一緒にいたいね」という子供の幼い想いを、「大人になったら結婚しようね」=「婚約」という形で表しているもの――そういうものってことになるのだろう。  以上のような説明を展開して、はじめて読者は納得することができる。  しかし杉井君は、この説明をしていない。  小説に厳然と記された事実として、なにもフォローがされていない。  読者がなんの疑いもなく、実の姉だということを確定して安心できる情報が、どこにも書かれていない。  なぜ杉井君が、そのように読者にわかる形で書かなかったのか。その根底に横たわるのは、作者の意識の問題だ。  レスの前半のほうには、「俺かっこいい言い回し思いついちゃったぜ〜」ということが書かれている。そこに突っこんでくれというオーダーなのだから、それに応えることにする。サインは読みとったぞ。  杉井君は、このカッコいいオモチャを振り回すことに頭がいっぱいになってしまっているわけだ。読者がどう理解しているのか、果たして理解できるのか、理解させるためにはどのくらい説明を要するのか、そのあたりの客観的分析をまるでしていない。  する余裕がないのか、初めからする気などないのか、それともそこに気づく頭自体がないのか、それはどうだかわからない。  まあどれだって同じことだ。  そこに厳然と横たわる事実としては、まったくなんにもやっていない。――それがあるだけだ。  まあ仕方ないわな。  そのカッコいいオモチャを振り回していたいんだもん。夢中なんだもん。杉井光という、その大きな図体をしたお子ちゃまは。  君が「カッコいい」と思ったもの。  その一句。  その一句への思い入れは、本物なのか?  それは本当に、カッコいいのか? 信じきれるか? 全世界が「ダセーよ」と言ったとしても、ひとり反攻して拳を振りあげられるのか?  それが「本物」だというなら、なぜそれを完全な形で世に出すことにこだわらない?  なぜそうして不完全なまま、べっちゃりと吐きだしてしまえるのだ?  貴様のその一句にたいする「思い入れ」というのは、そんな程度のものなのか?  だったら、そのネタを書くのやはめちまえよ。こんな読者おいてけぼりのわけわかんねー形で世に出したって、意味なんかねーよ。  無価値だ。ゼロだ。  そして、価値をゼロにしたのは、ほかの誰でもない。――貴様だ。  おまえが汚した。  その「カッコ良さ」を。  その価値をゼロにしたことで。  ここでひとつ、たとえ話をしよう。  人類の宝である絵画があったとする。  ある保有者が、保管状態が悪くて、その絵画にカビを生やしてダメにしてしまったとする。  皆が言うだろう。  そいつには、その絵画を保有する資格はなかった――と。  そして僕は言う。  いまの君には――。「アルバム・エヴァレスト」を書いたときの杉井光には――その「カッコいい一句」を手にする資格はない。  ――そして付け加えるなら。  その冒頭の「わけわかんねー婚約者とかいう話」とか、そのあとに続く、無限に近い数の「読むのやめちゃうポイント」でもって、多数の読者があの作品を投げ出していると思われる。  僕も義理と義務がなければ、投げ出していた。  ――っーか、すごく投げ出したかった。投げ出したくてたまらなかった。でも我慢したよう。オレってえらい?  何十人、何百人が、あの話をクリックして読もうとしたのかはわからないが、ひとつ言えることは、全編を通して完読することができたのは、そのうちの数パーセントにも満たないということだ。もちろん「数パーセント」という数字は、かなりの希望的観測に基づく数値であることは、いうまでもない。  いちばん書きたかった(読ませたかった)のは、あの遺書の部分だったとする。  あそこには、たしかに価値がある。  だが、その価値をゼロにして汚したのは――。  やはりおまえだ――杉井光。  おまえのその未熟さだ。 P.S.  ちなみに、ここで植え付けるトラウマとしては、「自分の未熟さを憎む気持ち」というところか。  どうかね? この種のトラウマを植え付けるという目的には、このくらいで最大効率――ちゃんと出せているかね? まだ甘かったかね? >杉井光 >むにさん  んー。  もう数日で撤退するという人にレスを返してもしかたない気もするのですが――。まあ、いちおう。  みやびさんは、いま僕と戦っている最中です。  あれはじつは、戦略的撤退なのです。  とりあえず僕の指摘に反論できないもので、アイデアが出るまでは、言われるまま直しておいて、じつはこっそり反撃の機会をうかがっているわけですね。  あの話をケーキでやるための「アイデア」が見つかりしだい、ケーキの話に戻してアップしてくると、そう言っております。やはりケーキでなければ、みやびさんの「書きたい話」にはならないそうで。  みやびさんは、あんななよなよした外見には関わらず、じつにしたたかなのです。覚悟を決めてる人種ですから。腹に一物ぐらい、しまっているのです。  それから僕がここでやっていることは、「いい作品を完成させる」ではなくって、「自分で作品を作れるようになってもらう」です。  ケーキだかカレーだかの話が失敗しようが成功しようが、それはどうだっていいのです。  みやびさんが、今後、ひとりでちゃんとした話を作れるようになる、その手伝いをしているわけです。(――って、もうすぐプロ作家になるんだけど)  よって、なにも問題なしですね。  安心して、どうぞ。 >魚住君 >>この場合でも「だってオレ人間だし!」と言ってしまった時点で「人間だから3秒で無理なのは当たり前。だからこれ以上は鍛える必要はないの」という考えになってる。そこから走りこみをしようという発想は出てこないのです。  いやいや。  この場合は、べつに「人間のまま努力の成果で3秒で走れるようになれ」が命題じゃないでしょ。  3秒で走れれば、いいわけで。  目的達成を大命題として、手段を選ばずほかの方法を模索しようという前向きな姿勢のあらわれってことでしょう。頭を柔軟にしてね。  人間ではだめだけど、サイボーグとか改造人間とか、チューンドマンとか超能力者とか、犬とか杉井光とかになれば、3秒で走れるかもしれないわけで。  あ、犬じゃ無理か。たしか7秒が限界だったっけかな。  杉井君も、「肉体改造資金を稼ぐなり」って、そう書いてるじゃん。 >ひとりごと  今日のはなんだか、長かったなぁ。  今日はぜんぜん仕事、してねーや。  小説書くより、こっち書いているほうが楽しい――いやそれは正確じゃないな。楽しいのは確かに小説のほうなのだが、あっちはしんどい。  こっちは書くの楽。とっても楽ちん。脊髄だけで書けるしね。  まあいちばんの原因は、月曜までに3章アップでOKとか聞くちゃったことかな。それで気が緩んだわけだ……。  ああいかん。これは「言い訳」だよな。  しかし杉井光の理論によれば、結果を出したなら、それは言い訳とはならんらしい。  今日はこれからやるのだ。ノルマ10ページ。  しかしこれでもいま書いている「夢境学園」は、「星くず」にくらべれば、ずいぶんと楽なほうなのだが……。  「星くず」のほう、あれは射手座のA*あたりにいるはずの「スペオペの神様」に捧げるべく、全身全霊を込めて打った「神刀」みたいなもんだからなぁ。  それに比べて夢境学園。こちらはしょせん、「業物」クラス。  戦場で百人ほどぶった斬れれば、それでいいわけであって、なにも魔物まで斬れる必要はない。 P.S.  おおすげえ。掲示板CGIの40KB制限、いまはじめて突破した。これって52KBだって。  よし60KBぐらいに上限を引き上げておこう。  ちなみに1KBで、単行本の1ページ相当ね。 -------------------------------------------------------------------------------- あ、いっこ残ってた No.2964 投稿日 2001年10月11日(木)12時33分 投稿者 新木 伸 >巻島君  やーい。  小倉さんに怒られてやんのー。  っていうか、普通、怒られるもんだぞ。  ああいうことを人に言ったら。  君は私のパパなんか? 保護者なんか? 保護してくれるつもりがあるんか? 私はそんなにバカっぽく見えるんか。  ――って、そういうところかな。怒りの方向性としては。  対等な関係同士の相手に言う言葉じゃないね。  相手の判断。自己。自我。  そういうものを、まるで信頼していないってことになる。  対等っていうのは、おたがいに相手の判断を信頼しあわんと、成り立たんもんだろ。 >>家に帰る途中でわかりました。 >>新木さんは、餌を撒いているだけなのだと。 >>羽ばたき方まで教えてくれるわけではないのだと。 >>もらった餌をもとに自分で考えて飛び方をマスターしろということなのですな。 >>自分で指摘の租借も出来ないようではいけんよ、と。  あら、なんかこれも見落としていたくさい。  期せずして、ハトポッポの話題が出ていたか。  うん。だいたいにおいて、そういう解釈で正しい。  ただ僕は気分で君らを崖から突き落とすこともあるし、目の前にいきなり障害物を置いたりもする。物事が順調に行こうとしていたら、意地悪をしてなにか障害物に追い立てる。  なんでそんな苦しい状況に追い込まれなくちゃならんのか、理解できず、理不尽に感じられることもあるだろう。だが頑張れ。  君らがどれだけ苦しいかってことは、じつは僕の知ったこっちゃないのだ。  わしはいまエサをやってるハトポッポのなかから、ちゃんとまっすぐに飛べるハトポッポが、1匹でも2匹でも出てくれば、(たとえ0匹であっても)、それでいいのだ。  君がその見事に飛翔するハトポッポになるかもしれんし、それとも途中で潰れてしまって、飛ばないハトポッポになるかもしれん。  どっちだっていいのだ。 -------------------------------------------------------------------------------- 問題はあるぞ(笑) No.2965 投稿日 2001年10月11日(木)12時49分 投稿者 はせがわみやび  ちゃっかり娘が、うっかりして、とっても困る話。  これ、キャラ物かい? 魂あるか? >新木さん  キャラが主体の話じゃないと思うんだけどなあ。  あるかもしれないよね、キャラが存在して、そのキャラをある状況に放りこんで、「あんた、どー動くのさ」ってキャラに聞きつづけてお話をつくるっていう。  ってゆーか、新木さんもそうなんじゃないかな。  ジークとストーリーとどっちが先? って聞いてみればいい。  (ちなみに、それとプロットを書くっていうのとは、また別の話だ。とゆーか、別にプロットを書くことの妨げにはならないよね? 聞き取りながらプロットを立てるっていうだけだから──今、小倉さんがやってるし)  わたしのほうは、これは──前に書かなかったかな──ドラえもんなのだ。  つまり、ストーリーの展開のほうが先に決まっているっていう。  その展開に見合うキャラであればいい、そのくらいの縛りしかない。  うーん、これでキャラが固定しているって感じちゃうのかあ。  だから、白黒猫さんとか、キャラが降りたって書いちゃうのかなあ。キャラ素人のわたしが見てもおかしなセリフだと思ったのだが…。  なんていうか、ちがうんだ。  魂が入ってるキャラって……。   えっとね、そう、そーいうキャラって、あるイベントに対して唯一無二の反応を返すんですよ。  だから、極端な話、シチュエーションはなんでもいい。  目の前で御箸を転がしても、唯一無二の反応を返すから、それでドラマが成立してしまう。  美春は、そーじゃない。    ちゃっかりがうっかりというのは、これは実は、キャラではなくて展開なのだ。 -------------------------------------------------------------------------------- …… No.2966 投稿日 2001年10月11日(木)13時21分 投稿者 巻島翔史  いろいろいろいろ言いたいこと(おそらく言い訳の類に分類されてしまうであろうもの)があるのだけれど、時間もないし少しだけレスします。あとは後日。 新木さん> 鉄っちゃん>  えーと、だから、みんなに「あるある」と思わせることができ、しかしそういう受け取り方を普通はしないもの、ということなんでしょう?鉄っちゃんでなければならない理由。 >彼と逆の立場である「関西のツユをけなし、関東のツユを褒めまくる至上主義者的立場」に立つ必要がありました  思うに、この掲示板って最近相手を罠にはめようとか、嘘をついてまで相手の考えを浮き彫りにさせようとか、意地汚いことばっかりやっている気がします。  確かに、ここは俺の家の家の中じゃなく、戦場なのだけれど、……何ていうのかなぁ、それでは真摯な議論とはとても呼べないのでは。  もっと本音からぶつけ合ってほしいものです。 >だが自分がその場所でなにか意味のある発言をしているなどという思い上がりは、それは認められないな。  意味があるとは思っていません。ただ、希薄な人間関係のほうが話題によってはかえっていい場合もあると言いたかっただけです。 >「書きこんでいる。しかも匿名で」なんてカミングアウトして、この分室で叩かれんはずもなかろうが  別にカミングアウトとかいうほどの大層なことですかね。  意見を言って意見を聞くだけの場ですよあれは。つまり意見の帰ってくるメモ用紙に近いものです。  というか、俺が単にあそこにいるのは人が多いということに過ぎません。書きこんだ以上、反応があったほうがいいに決まってるし。 >> >でもここは学校じゃない。 >>つまり、新木さんは絶対じゃない。 >>逆らっても内申点下げられるわけじゃない。 >>その代わり、教える義務もない。責任もない。 >>つまりみんなは対等なんだ。ここでは。  誤解が生じてしまったようです。  でもここは〜の文から絶対じゃない、逆らっても、その代わりの3文にかかっているのです。すなわち並列。  対等に関しては忘れてください。あれは俺の誤認です。餌まいてるおじさんが鳥と対等なわけがないのです。 >そのくらいのことだったら、きっと日本中で100万人ぐらいはいるぞ。時刻表系鉄ちゃんなら、みんなやってんじゃねーのか?  齢6歳でやったやつはどれだけいるか、という意味ですよ。  確かに日本に一人は言いすぎでしたが。 >小説は読者を楽しませるものだと、そう言っとろーが。 >読者を楽しませつつ、作者の言いたいことをこめるのなら良し。  ああでも読者を楽しませることだけしかない小説はやっぱり面白くないと思うのですが。  おまえには主義主張はないのかと思います。読んでて。  どうも、楽しませる=あざとい、という方程式が俺の脳内にはあるらしい。 >っていうか、普通、怒られるもんだぞ。  ああいうことを人に言ったら。  単なる書き出しでここまでいわれるともはや困惑しか起こりませんが。  コスモスがきれいですね、とか今日は雨ですねとか、その程度の重要差の文でしょう? 最後に。  小説のことに関して指摘していただくのは大いに結構なんですが、  人格攻撃までするのは反則じゃないですか?  やってくれと頼んだ覚えもなければやると宣言を聞いた覚えもない。  それともなんだ、新木さんは俺があほだってことをそんなにネタにしたいのですか?  そりゃ俺はあほですよ。甘いですよ、子供ですよ。  そんなの誰だって最初はそうじゃないですか。  誰でも通る道なのにそれをネタに物笑いにされるのは道理から外れていると思いますが。  なんかいろいろもっと言いたいことあったのに、感情が先走ってうまくまとまらない…………今度までにまた頭すっきりさしときます。ああくそ。 -------------------------------------------------------------------------------- 学びて思はざれば即ち罔[くら]し、思ひて学ばざれば即ち危ふし No.2967 投稿日 2001年10月11日(木)16時34分 投稿者 弟切 千隼 唐突に孔子さまの言葉など引用してみた弟切です。 今日、ここへ来てみたら書きこみがいっぱいでびっくりしました。とりあえずレスをします。 > うどんのつゆ 藤極堂さん、とても参考になるホームページの紹介ありがとうございます。ついでなので、あのホームページの情報にちょっと追加して、うどんつゆに関して薀蓄を垂れさせていただきます。 関西のうどんつゆが昆布だし主体の色が薄いものになったのは、あのページにあった通り、江戸時代の北前船が蝦夷地から運んできた昆布を使ったことから始まりました。北方の産物を満載して松前を出発した北前船は、越後や加賀を経ながら日本海を航海し、関門海峡を通って瀬戸内海を進んで、大坂に碇を下ろします。ここで、利に敏い大坂商人たちが、だしがよく出て美味しい真昆布[まこんぶ]や利尻昆布[りしりこんぶ]を全部買い占めてしまいます。 そうすると、その後、熊野灘を経由して北前船が江戸へ着いた時には、もうだしに使えるいい昆布はありません。江戸の人たちは、昆布だしの効いたうどんつゆのあるうどんを食べたくても食べられなかったのですね。そこで昆布だしと同じうまみ成分(グルタミン酸)を含んだ醤油を使って、あの黒い関東風うどんつゆが生まれたのだそうです。 うどんつゆに限らず、関東風の味付けが醤油味が濃いのには、こんな理由があったんですね。こんなに物流が発達した世の中になっても、江戸時代に端を発する味覚の好みが受け継がれているのが面白いことです。 それにしても、藤極堂さんが書いてらっしゃった「かまたま」ってすごーく美味しそうですね。香川県まで食べに行きたいですぅ。 > スウヰイスー これの語源は、英語の"Sweet Sue"の訛りだそうですよ > 巻島さん。 確か、スウヰイスーの馬主さんは女優さんで、ハイカラな人でした。英語の"Sweet Sue"という歌にちなんで名前を付けてくれと言ったのを、横文字に弱い調教師さんが聞き違えて、この名前で登録してしまったのだそうです。今のように巷に英語が溢れていない昔の話ですね。 > 空想路線の列車を走らせる これに関しては、新木さんの御指摘は甘いです。 こういう妄想をしたことのある人は、百万人どころか日本全国で五百万人はいます。 小学校三年生の時でしたか、私のクラスでこういう遊びが流行りました。もちろん私もやりましたとも(^o^) > 「ケーキ・ケーキ」 作品そのものとは関係がない話題で申し訳ありませんが、「今年のノーベル化学賞に日本人が選ばれた」というニュースを聞いて思い出しました。 今年のノーベル化学賞を受賞した野依[のより]さんという方は、最初の頃の「ケーキ・ケーキ」の中で使われていた小道具の「光学異性体」の研究者なのです。 最初に「ケーキ・ケーキ」のあらすじがアップされた時、「光学異性体って何だかわからない」と思った方々、今が好機です。今なら新聞やTVで光学異性体のことをいっぱい解説してくれます(^o^)V わからないと思ったことは覚えておいて、こういう時に学んでおくといいですよね(^_^) > クレーター なぜか、夢にクレーターが出てきました。私はクレーターおたくではありませんのに? でも、一度クレーターおたくの人とはお話ししてみたいですね。 「カナダのハドソン湾はやはりクレーターだと思いますか?」とか「火星のクレーターは月などのものと比べて風化が進んでいて、形がシャープじゃないからだめでしょうか?」とか「月の光芒のあるクレーターでは、コペルニクスとティコとどちらが美しいと思いますか?」とか、いろいろ訊いてみたいです。 > 「盗難車に乗ったお姫様」 なぜ、この題名がだめなのか?というお話ですよね。 一つには、皆さんがおっしゃっているように、語呂が悪いということがあると思います。 もう一つ、より致命的な欠点として、中途半端にネタばらししているということがあると思います。 題名は、読者を惹きつけるとても重要なものです。読者に「おっ?!」と思わせて作品を手に取ってもらうために、問いかける形にしてみたり−『継ぐのは誰か?』−、意外なものを組み合わせてみたり−『セーラー服と機関銃』−、工夫をする訳です。その一手段として、ほんのちょっと題名でネタばらしをするというのはありですよね。 けれども、例えばミステリー作品で、いきなり「○○が××を殺した」と題名で犯人をばらしている作品はありませんよね? もしこんな題名を付けるとしたら、中身は二転三転、よほどトリッキーにして一秒たりとも読者を飽きさせないようにしなければなりません。そういう作品はやはり特殊で、普通はもっとひそやかにネタばらしするものでしょう。 この辺の匙加減が重要です。 で、「盗難車に乗ったお姫様」は…… 「盗難車」と「お姫様」という組み合わせはまあまあいいと思います。およそ普通では関連なさそうな二つのことを結びつけるという題名の常套手段を踏まえて、読者の目を惹こうという工夫が感じられます。 これが「盗難車とお姫様」だったらそこそこいい題名だったでしょう。 問題は「に乗った」という言葉です。これで読者の思考範囲は一挙に狭められて、話の内容がばればれになってしまいます。 普通に考えれば、お姫様が盗難車に乗っているということは、誘拐されて乗っているのか、お姫様が車を盗んで乗っているのか、どちらかしかありませんよね。そして中を読んでみると、内容は予想を全く裏切らず、お姫様が誘拐される話である訳です。読者の心を動かすいい意味での「驚き」がありません。 もしこれが、先に挙げた「盗難車とお姫様」という題名だったとしたら、読者の思考範囲はぐんと広くなります。お姫様は盗難車に乗るとは限りませんから、「車専用の窃盗団の首領が実はお姫様なのかな?それとも盗難車に乗っているちんぴらとお姫様が恋に落ちる話なのかな?」と、読者の妄想は広がるでしょう。まさに読者に「おっ?!」と思わせられますよね? 題名について、こんなものでしょうか? 弟切も未熟者なので全く的外れなことを言っているかも知れません。その節はさらに修行に励むこととします。 自分の課題については、うまくまとまらないので次に回します。すみません。 -------------------------------------------------------------------------------- GOLDEN BOY とか No.2968 投稿日 2001年10月11日(木)18時29分 投稿者 新木 伸  む?  なにか、積み上げておいた本の山が崩れてきたら、たまたま、江川達也の「GOLDEN BOY」を発見。  なんだかとってもタイムリー。  これは天啓というやつか?  「言い訳マスター」になってみたいと思っている人は、この1巻を読んでみるといい。っーか、読んでおかんとならんだろう。一度は。  0話と1話。どちらも「言い訳をしない男」を描ききって、見事なエンターテイメントの話にしているから。  あと2巻の6話。  これは、「男の(都合良い)願望」をすべて描ききり、なおかつそれでエンターテイメントとして成立させている希少例だ。しかもえらくハイレベルなところでもって。  男の都合いい願望っていうのは、アレね。  向こうから寄ってきて尽くしてくれる女の子がいるといいなぁとか、働いて食わせてくれる女の子がいるといいなぁ、とか、そんなヤツね。  他にもいろいろ、すげぇ話が目白押し。4〜5巻ぐらいまでは。 >巻島君  んー。  まあ48時間ぐらい経って、冷却期間を置いてから、なんか書くことにするわ。 -------------------------------------------------------------------------------- 花盛りには葉(歯)がないから姥桜 No.2969 投稿日 2001年10月11日(木)19時28分 投稿者 弟切 千隼 転部のアイディアが何とか形になったので提出します。 「漂泊鳥」(仮題)転部アイディアその3 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− いつもの通りユキマロの手伝いで、キサラはユキマロと共に子供たちに勉強を教えている。 その日は科学実験を行なうことになっていて、キサラは実験がうまくいかない子供の面倒を見る。キサラが教えてもうまくいかず、てこずっているのを見たユキマロは、それならいい参考資料があると言って取りに行く。 そうしている間に次々に回りの子供たちの実験は成功し、子供たちは不思議がりながら喜ぶ。 その様子を見て、キサラは自分が子供の頃に同じ実験をやり、その不思議さに感動して科学者を志したことを思い出す。 人々に「教育」することがどんなに大切かに気づいたキサラは、それを怠っていた自分に対する怒りにも気づき、衝撃のあまり気分が悪いと言って自分の部屋に引きこもってしまう。 心配して彼女の様子を見に来たユキマロに、彼女は自分に対する怒りをぶちまけ、関係のないユキマロに当り散らしてしまった情けなさにさらに落ち込んで彼を追い返す。 しばらくして、ユキマロが実験に参加していた子供を連れて再びキサラの部屋を訪れ、子供が手にした本を見せる。それはさきほどユキマロが取りに行った参考資料で、昔キサラが一冊だけ書いた子供向けの科学解説書である。 本を手にした子供は、この本のおかげで実験がうまく行ったと告げる。ユキマロも、実験をやっているうちにこの本のことを思い出し、自分も子供の頃この本に感動して科学に興味を持つようになったと告げる。今からでもできることはあるじゃないかとユキマロに励まされ、キサラは立ち直る。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− あと、レスで書き忘れていたことがありました。「鉄っちゃん」についてです。 「鉄っちゃん」という呼び名には、揶揄の響きも多少含まれているとはいえ、基本的には親しみを込めた呼び名だと感じています。 なぜなら、他の分野でのおたくと違い、鉄っちゃんが世のため人のために直接的に役立つおたくであることは、世の中のほとんどの人たちが認めているだろうからです。 仕事でも遊びでも、どこかへ列車で出かけようと思う時、鉄っちゃんが身近にいると、すばらしく便利ですよね(^_^)  「ここからあそこへ、速く行きたい場合はこう、安く行きたい場合はこう」などと、即座に路線を選んで日程を組んでくれますし、「ちょっと遠回りになるけどこの路線に乗るとすごく景色がいい」とか、「この駅でのその線とあの線との乗り換えは、ホーム同士が離れていて時間に余裕がないと無理」とか、「ここで途中下車すると安くて設備のいい公共温泉浴場がある」とか、時刻表だけではわからない実際に体験した人ならではの情報も教えてもらえます。 私は、鉄っちゃんたちの記憶力と行動力、そして列車を利用する人々に対して世話好きなところを尊敬しています。 -------------------------------------------------------------------------------- No.2970 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- ああこれは何度目だろうか…… No.2971 投稿日 2001年10月11日(木)20時39分 投稿者 巻島翔史  2966の書き込みを見て、「ああまたか」と思った方、「なにこいつ」と思った方。色々おられることでしょう。  ごめんなさい。俺、こういう突っ走った書き込み、よくやらかしてしまうんです。  言うなれば持病かも。ここでも、もはや何度目か……。  俺の心は、強くなる事を目指して今は修行中の、まだまだ弱っちいものなんだと思います。  ――でもそうやって行為の正当化を図っても、まったく意味はないんですね。それでは強くなれないし。  というか、俺もうこんなの何回目なんだろ。俺の精神、全然進歩してない。だめじゃん。  ああ、ともかく不快に思われた方々全員に対して再度謝ります。ごめんなさい。  感情と理性とがこんがらがったまま書き込みなんかするもんじゃないんです。ああ……。 >小説は作者の言いたいこと=主観をぶつける手段だと思うものですから。(2939より)  またまた帰りの電車の中で色々考えました。  これを発言した当時の心境を考えました。  で、わかったこと。  ごめんなさい。上記の発言は撤回します。  「小説は作者の主観的感覚(この場合は東京コンプレックス)で展開していってしまうものですから。」に変更させてください。どうもすいませんでした。  あわせて、2966の >ああでも読者を楽しませることだけしかない小説はやっぱり面白くないと思うのですが。 >おまえには主義主張はないのかと思います。読んでて。 >どうも、楽しませる=あざとい、という方程式が俺の脳内にはあるらしい。  のくだりも全文撤回します。重ね重ねすいません。  ついでに言うと >重要差  これは「重要度」の誤りです。申し訳ない。 >盗難車に乗ったお姫様  盗難車は近代以降、お姫様は主に中世を想起させるもの。  すなわち世界観がずれている。……違うなたぶん。  何だか今日は色々ありすぎました。欝になったり怒ったり呆れたり蕁麻疹が出たり。  こういうときは寝るのが一番回復できます。というわけでもう寝ます。  (弱音は吐かねえって決めた日から何日経ったんだろう……今度も守れなかったや…………) -------------------------------------------------------------------------------- 作家って魂の露出狂なんじゃないの? No.2972 投稿日 2001年10月11日(木)20時41分 投稿者 小倉善哉  ちっ…。ハトのおいちゃんにゃあバレバレなのは分かっていたけどサー。もうちょっとぶりっ子していたかったのに(笑)  分かったよぅ。かぶってた猫、脱ぐよぅ〜(ずるずる)  で、脱いでみました(笑) きゃ☆  うーん。これは新木さんにとって予想外の反応じゃないかしら。どうかしら。やっぱり読まれてた範囲内かしら。悔しいけれどまあいいわ。猫かぶってるのも楽じゃないのよね(笑)  という訳で、とりあえず、これだけは言っておかないと、という反論からいきましてよ?(にやり) >まず杉井光にならんと。  違う違う違う。これは違う。断じて違う!  小倉は小倉であって「杉井光」ではないのよっ!!  「杉井光」だなんて、「杉井光」だなんて! 私のプライドが許さーんっ!!!!(笑)  …んー、こういうこと書いて、文字通り杉井さんに対してケンカ売ってるように見られると困るんだけどー(苦笑)  杉井さんはアレでしょ。「こんなにダメ人間の僕を見て!」っていう、太宰治の系譜なんでしょ?  太宰じゃないのよ。  ゆっきー(三島由紀夫)なの。  あたしはナルシストで耽美主義者なのよっ!!  小説を書く原理は、「こんなに素晴らしいあたしを見て見て!」なのです(断言)  露出狂なのは同じだけど、中身が全然違うのよ! うがあ!(吼)  そーいや、杉井さんには「下品」つったけどさ。あるのよ。小倉にも。下品なの面白いと思う気持ちは。杉井さんとか新木さんの発言読んでも、べつだん本当は何とも思わないよ(笑)  んでもって、「星くず英雄伝」も面白かったですよ。  でも、「男子高校生だったら面白かったと思います」なんて言ってさ。  素直に面白かったって言いたくないのよ(しみじみ)  ──なんでか?  そんなの、キレイな可愛い女の子でいたいからに決まってんじゃん(笑)  あたしは、恥ずかしがり屋さんなの。清純派なの。  でもイロイロ知ってたりするんだけど(笑)  …そういうのムッツリスケベって言うんだけどねー(爆笑)  とりあえず、補足しておくと。  自分のことをキレイな可愛い女の子って言ったけど、実は、自分が「キレイ」でも「可愛い女の子」でもないことを知ってるのですよね(苦笑)  うーん。小倉のコンプレックスってこれだなあ…。外見的なコンプレックス、すごいあります。だから美形が好きなんだけどね(笑)  ああ、そうそう。もう一つ。「アルバム・エヴェレスト」が憎たらしい理由の暴露もしちゃえ。  あたしが18の頃。目の前で腕を切ってくれた女の子がいるのよ。  そのことを思い出しちゃって、嫌で嫌で仕方がなかった。  その子は腕を切ってまで自分の存在を主張してくれたんだけど。  友達だったんだけど。その場でサヨウナラしちゃったよ(笑)  いま思うと、もったいないことしたなあ。彼女の行動と思考をトレース出来たら、いいネタになったのに。  いまだに考えるのが怖くてしまってるんだけど。  そろそろ開封時かしら。どきどき。  いや、いま生きて元気にしているはずなんだけどねその子は。だから笑って話せるんだけど(笑)  多分、傷跡は残ってるだろう。あたしにも残ってるけどさ心に。  「簡単に壁を乗り越えちゃう小倉が妬ましい」って言ってざっくりよ? 信じらんない。  ふざけんなよぉー? そりゃ、乗り越えた後は簡単みたいに振舞うけどなあ、実際に乗り越えるのは、そりゃー大変なんだぞお!?  と思ったけど、その時に言えなかったので、いろいろ小説の中で言いたいのですよ。ふう(溜息) (とはいえエイコさんは自分に近いので、あたしが書いた小説を読ませて、そういう拗ねた人を啓蒙してやろうという目的は、達成できないと思うのですが) (ああ、なるほど。小倉が小説を書く原動力って「私を見て見て」のほかに「自分で自分の可能性を潰す人が許せない」ってのもあるんだ。ほほー。今ごろ気付いたよ/笑)  うーん。思い出すとすんげえ腹立たしくて情けない気分になるんだけど。  理解したくないんだけど、でも、これを理解しなかったら、きっと絶対に先に進めないんだろうなー。 -------------------------------------------------------------------------------- さらに No.2973 投稿日 2001年10月11日(木)21時31分 投稿者 巻島翔史  >小説のことに関して指摘していただくのは大いに結構なんですが、  >人格攻撃までするのは反則じゃないですか?  >やってくれと頼んだ覚えもなければやると宣言を聞いた覚えもない。  >それともなんだ、新木さんは俺があほだってことをそんなにネタにしたいのですか?  >そりゃ俺はあほですよ。甘いですよ、子供ですよ。  >そんなの誰だって最初はそうじゃないですか。  >誰でも通る道なのにそれをネタに物笑いにされるのは道理から外れていると思いますが。  このくだりも撤回します。  新木さんが人格攻撃(に限りなく近い)事をする理由は、その相手にトラウマを植付け己の未熟さを理解させることに目的がある、ということがなんとなくわかってきたからです。  (ただあほあほ言われたのは正直きつかった……。たぶんここ見てる人全員が、俺があほだってことはとっくにわかっていることなのに、いまさら言われると余計に……)  今夜はつまらん書き込み2回もやってすいませんでした。でもどうしても自分でけじめつけときたかったので。申し訳ない。 -------------------------------------------------------------------------------- >巻島君 No.2974 投稿日 2001年10月11日(木)22時14分 投稿者 小倉善哉 >巻島君  アホアホ言われるのはむしろ誇るべきことだと思うぞ。  何故ならば、本物のアホは相手にされないからだ。絶対にね。 -------------------------------------------------------------------------------- 言い訳の考察に関して新木さんのレスがない No.2975 投稿日 2001年10月11日(木)22時41分 投稿者 唯野教授 単に書き忘れたのかそれとも >本物のアホは相手にされないからだ。絶対にね。 やべっ……。 >小倉さん >かぶってた猫、脱ぐよぅ〜 何か勘違いをしているように思えてならないのですけれども。 作品でさらけだすのであって、掲示板の書き込みで本性を表すのは違うような気が。 >20XX年。近未来。ほぼ、現在の地球と同じ。 ど、どっち? 近未来なの? 現在なの? 20××年といっても2000年と2099年ではかなり違うと思われます。2050年には人型ロボットのサッカーチームがワールドカップ優勝チームに勝つ予定らしいし、そうなったら現在の地球とほぼ同じなわけないですよね。 -------------------------------------------------------------------------------- あーあーあー No.2976 投稿日 2001年10月11日(木)23時05分 投稿者 杉井光  やっちゃったよ新木さんが。それは僕が言う予定だったことなのに。  みどりは僕の担当なのに!(担当ってなんだ担当って)  っていうか、僕がここまで積み上げてきたテンションを横からかっさらって使うというのは……ひ、ひどい……。今回はひとりでみどりを徹底的にいじめるつもりだったのに。  まー仕方がない。ここまで文章費やされて言われてしまったら、とりあえずはみどりの出方をうかがうしかないや。  それにしても、新木さんがここまでみどりを愛していたとは。みどりの理解者#49に任命しよう。 >魚住さん >言い訳  うーん、それは思考の順番が逆なんじゃないでしょうか。  魚住さんの例では、「言い訳するから、やらなくなる」ですよね。  僕が言っていたのは、その前の段階なのです。つまり「やらないから、言い訳する」。  どこにそんな奇特な人がいるのかわかりませんが、口ではぐぢぐぢ言い訳しながらでも、やることをちゃんとやるのであれば、それは全然問題ないわけです。そうでしょ?  逆に、たとえ言い訳していないのだとしても、やることをやっていないのであれば、それはだめなわけですね。  たとえば。出社して、仕事せずに一日中漫画ばっかり読んで、定時に黙って退社するとんでもねぇ社員がいたとします。上司に怒られますわね。でも、怒られてもそいつは何も言わなかったとしますわね。  で、こいつ、「言い訳しなかったから、いいだろ。雇っていても」とかってなると思いますか?  ……なったらいいなあ。いい会社だなあ(笑)。  本質的な問題が「やっていないこと」にあるというのは、そういう意味です。  もちろん、言い訳すること自体にも多少のデメリットがあるのは確かです。それは、魚住さんが書いてくれたのもその一つ。言い訳が「やる気減退」を加速するっていう。でも、言い訳がやる気減退を引き起こすわけではないですよね。やる気減退の方が先なのです。やる気がないから、やらなくて、プレッシャーが生まれて、それを軽減するために言い訳が生まれる。  あと、言い訳のデメリットとしては、僕の書いた「時間の無駄」っていうのもひとつ。他に「見苦しい」っていうのもあるかもね。  でも、どれも、「やっていないこと」のデメリットに比べりゃ大したことないですよね。 >100m3秒  杉井光でも無理ですって(笑)。 >しかし杉井光の理論によれば、結果を出したなら、それは言い訳とはならんらしい。  そんなことは言ってないです! 結果いかんにかかわらず、何かの理由を説明すればそれは言い訳なのです。とくにこの分室の用語では、「やるべきことをやらなかった理由」に限定されるようですが。  結果を出してノルマ10ページ書き上げれば、編集さんや読者から文句が来ない、というだけです。  言い訳をしたという事実は、未来永劫このログに残るですよ新木さん。これで万が一にもしめきり落とすようなことがあったら、これは新木さんがさんざんあげつらってきた「悪い」言い訳ですよぉ。  あ、原稿がんばってくださいね(小声で)。「それはオレの問題であって君が心配することじゃない」って新木さんは言うかもしれないけど、原稿遅れ関連の修羅場で新木さんがここに来なくなったら、僕がつまらなくなるので。 >そうそう。小説を書くっていうのは、恐ろしいことなんだよ。 >そしてもちろん杉井光にとっては「嬉しいこと」のようだが。  一般名詞を使って、僕だけ変態みたいに言わないでください!  新木さんだって嬉しがっている変態露出狂のくせにぃ! >ちなみに、いまの言い訳をしつづけている状態。 >これは僕は、無駄な時間だとは思いません。  無駄だって言ってくれれば、新木さんが悪役で、僕が主役になれたのに……そんな、包容するような口調で許しちゃうのって、反則だと思うの。 >トラウマの話 >このくらいで最大効率  ああ、最大効率だというのはなんとなくわかるのですが……。  僕だと実験材料にならないかもしれません。  数回前の新木さんの書き込みに、恐ろしいものを見つけてしまったですよ。 >僕の経験からいうと、二十代後半あたりから、徐々にすり切れはじめてくるのは、おもに「痛みを感じる感性」あたりじゃないかと思ってる。心の痛みね。  ひょっとして僕はすでにすり切れてしまった後なんでしょうか。いや、今回に限ってはネタではなくてね。真剣な話、僕に限っては、言葉でトラウマ植え付けるより、なにか下手なことやらかすたびにウィスキー瓶で頭かち割った方が効率的かもしれません(でもそれだと、僕、小説書き上げる前に死んじゃう)。  他の人、誰かやってみてくれないかなあ。(あ、まっきーがけっこう噛みついているか。でもあれは小説に関係することじゃないしなあ)  こっちは半分ネタだけど、新木さんのトラウマづくりって、こんなふうに聞こえるのよ。 「お前は杉井光(一般名詞)だ、あの杉井光(一般名詞)だ、かなり杉井光(一般名詞)だ、自分では気づいてなかっただろうが、激しく杉井光(一般名詞)だ!」  ……効くはずないよなあ。僕、生まれつき杉井光だし。  他の人なら、効果覿面かもしれない。  そんなわけで、小倉さんあたり、お願いします。みどりの実験にご協力を。 >小倉さん >「杉井光」だなんて、「杉井光」だなんて!  その「杉井光」は、一般名詞の方なのですが……。新木さんが、作家にあるまじき濫用をしたために、いまやどういう意味なのかよくわかっていません。とりあえず恥ずかしいことらしい。まあ、嫌がる気持ちもよくわかります。  でも、僕もナルシシストですわよ。太宰治もそうだけど。 >「こんなダメ人間の僕を見て!」  ではなくて、「こんな杉井光な僕を見て!」なのです。ああ、書いていてだんだんわけわからなくなってきたぞ。 >ムッツリスケベ  カマトトっていうんじゃないかな、どっちかってっと。  でも、そーいう女の子が自分の中身を告白していく過程をうまーいぐあいに書くと、よくすれば読者に「可愛いっ」って思わせられるかもよ。お、これでネタひとつ。  っていうかね、2972の書き込み、なんか可愛いよ(笑)。おお、こーいうパターンもあるのかって感じ。  さて。戻ろう。それじゃまた。 http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Miyuki/1757/ -------------------------------------------------------------------------------- エイコさんがうるさい。 No.2977 投稿日 2001年10月12日(金)01時44分 投稿者 小倉善哉  どーせなら全部「これこれこういう風にしてね」って教えてくれたらいいのに、どーして「こう?」「違う」としか言ってくれないんだっ(涙)  しかし…どうしてあたしは自分の内部の人格に「も、もうちょっとヒントをください!」とか聞いているんだろう…。客観的に見ると、かなり寒いぞ。電波だぞ。  …今日は諦めてレスして寝ます(悔涙) >唯野さん  ごめんなさい。「言い訳」とかへのレスはいま考え中なのです。だって読み取るの難しいんですもん〜(笑)←ぶりっ子健在だし(爆)   >何か勘違いをしているように思えてならないのですけれども。 >作品でさらけだすのであって、掲示板の書き込みで本性を表すのは違うような気が。  そうかなあ。この場でさらけ出すのにはそれなりに意味があると思うけど。  作品でさらけ出すのは当然でしょ? 違う?  てゆーか、まさか作品以外の文章からは本性を読み取られないだろうとでも考えてるんじゃないだろな?  どうして猫を脱いだのか説明すると、んーとね。巻島君の様子を見ていて哀しくなってきたので、作品と作者の人格は切っても切れない関係にあるのだようというのを見せてあげればいいかしらんと思った訳ですよ。でもこれひょっとして失敗かな? 失敗かな?(どきどき) >20××年といっても2000年と2099年ではかなり違うと思われます。  Σ(○△○; そうか! 20XX年って書いたら、一世紀分になっちゃうんだ!(←本物の阿呆ですな/爆)  そーだなあ。五年くらい先の未来(でもツイン・タワーは健在のパラレル・ワールド)ってことで行こうかと思ってます。 >杉井さん >みどりの実験にご協力を。  ええ?! 嫌だよそんなの(笑)  って、冗談は置いておいて、小倉、前に噛み付いたんだけど、覚えてないですね?(ネーミング・センスの件で)  あの時はー…。えーと。  確か、<b>新木さんに突っ込まれるのが嫌で、自力で気付いたんですよ。噛み付いた後で。  そうだなあ。本文が書けるようになった頃、またきっと、小倉のことだから噛み付くんじゃないかな?(笑) 分からんけど。噛み付きたくなったら噛み付くし、そんなの「噛み付いてみろ」って言われたって出来るもんじゃないじゃないか! >カマトト  ははーなるほどー。勉強になるなあ…。 -------------------------------------------------------------------------------- 放牧中 No.2978 投稿日 2001年10月12日(金)02時02分 投稿者 とんびの羽根 別に困ってるわけでもなさそうなので、茶々いれだけにきてます。 >●一日の平均来客数 > 平日なら、1組きたら良い方でしょう。休日なら、10組は来てるでしょう。そんな感じです。 システムキッチンのショールーム見てきました?ひょっとして TOTO,INAX,ノーリツあたり  あれはけっこう費用かかってるはずですね。 繁華街からちょっとはずれた車の交通の便のよい小奇麗なオフィスビルの1・2階、私の住む神戸の場合ですが。 ビルのフロア賃貸料どれくらいだったのかちょっと失念してしまいました。 うちの会社は駅前ビル(阪神淡路大震災のため現在上半分消失)を1フロア借りてましたが、毎年の値上がりに耐え切れず郊外に逃げ出してしまったので、 現在の相場はちょっとわかりません。 あとは駅近くのハウジング・ショールーム専門のビルなんかもありますね、こちらだと相場より安いかも知れない。 兼業主婦が目的といったって、専業主婦だって時間を捻出していろいろと活動したいのだからクッキング・マシーンをチェックしに来るでしょう。 その時間帯は有能OL小倉さんのまさに働いていて外にいけない時間ですので、小倉さんの予想の30倍くらい……はいないか、(それじゃゴキゴキだ)  ベーシックなセットで食材の下ごしらえから煮る、焼く、あぶる、揚げる、ベークする。 さらにオプションで夏用冷やし麺キット、強火中華鍋キット、ジンギスカンキット、環境にやさしい生ゴミ自動処理キット、乳児、離乳食キットなどをすすめまくるわけですな、ベーシックだけだと100万円をきっているのに、オプションを足していくといつのまにか200万円以上に(笑) >●職場の人間たち > アメリカ…かあ。  ハノーバー、シンガポール、ホンコン、ネオ・チバ・シティーとかでも可能かな、高所得かつ男女同権で、技術を無条件に信頼する国民性がクリアできればどこでも。  アメリカなら確かに男女比がじゅうようですけど、それだけでなく民族の構成比も考えないといけないようです、サイボーグ009なんか参考になるかも、日本人、中国人、インド人、ロシア人、フランス人、アフリカ系、ネイティブアメリカン。 それにハンディキャップのある人間もできる限り雇用努力しなければならないはずです。 もちろん現実にはそんなに極端にバラバラなことはないはずだけど。 >かぶってた猫、脱ぐよぅ〜(ずるずる)  うぉ、青少年には目の毒だ どきどき > 違う違う違う。これは違う。断じて違う! > 小倉は小倉であって「杉井光」ではないのよっ!! > 「杉井光」だなんて、「杉井光」だなんて! 私のプライドが許さーんっ!!!!(笑)  うぉ、久しぶりに爽快な書き込みだ >白黒猫さん >ひょっとして800字版でも理解できなかったですか?  すみません、800字版読まずに書きました。 謝ってるのは読まなかったことではなくて、読むと370字版だけでなにが読み取れるかを描写する自信がなかったってことですね。 タイトルのボツ理由のときも見てません。 ボツ理由が失格なので再挑戦しないといけないですね。  改めて800字版を読んで、一行コンセプトを考えてみました。  「こそ泥がマフィアの跡目争いに巻き込まれるが、抗争相手は壊滅し、優しさと強さを兼ね備え自分を信頼してくれる女の子がマフィアの遺産つきで自分たちのボスになってくれる、かもねぎな話」  白黒猫さんのコンセプトと随分違うな。 これって、長編の導入部のような展開だと思いました。 >タイトル「盗難車に乗ったお姫様」がボツ(論外)な理由  1.これでは主人公のお姫様が犯罪者なのである、よってボツ  2.盗難車は警察につかまるまでのわずかな時間で、乗り捨てるか転売するしかない。時間と場所の設定が狭すぎて、場面展開ができないのでボツ (実際あらすじをみても、意味があるのはレックスたちにトランクから発見される一瞬だけである) >みどりの実験  というか、この分室って、一貫してみどり実験室のような気が……  -------------------------------------------------------------------------------- あれこれ No.2979 投稿日 2001年10月12日(金)06時07分 投稿者 はせがわみやび  感想いろいろ。 >カントリーライフ  お話の「売り」がどこにあるのかわからないなあ?  焦点が絞りきれていないような。 ・都会に憧れる少年が、 ・かつて都会から越してきた少女の告白によって心を揺るがし、 ・そして少女の薦めで実際に都会へ行き、 ・そこで自分の憧れの浅薄さを痛感し、 ・田舎に帰ってくる  これ、まず、最初の2行がけっこう難しい(^^;  少女の「告白」が、どんな告白なのか? まあ、ふつうに考えれば「好きです」とか系なんだろうけど、「都会に憧れる少年」から直接続いているんだから……。  「今まで隠してたけど…。都会にはね、実は、「杉井光」っていうとても怖いモンスターがいるの! だから、行っちゃだめ! 食べられちゃうわ!」っていう告白なのかもしれない…。  「心を揺るがし」もよくわからない。  憧れが募ったり消えたりなのかな? それとも、告白に心を揺るがしって続くんだろうか?  むむ? わたしの読み方がヘンなだけか?    「・」の項目の、優先順位はどーなっているんだろう?  あらすじを見ても……ううむ、どこが重要なのかわからないー(^^;  みんなおんなじ重みで書いてあるんだもん。  ああ、しかも、憧れの浅薄さを実感するところが──1行だ。  これ……東京もんが読んだら、怒らないか?(^^;;;;;;  「たった1行で、東京の良さを見限るんじゃねえ!」とか(^^;  ということは、ここの優先順位は低いのかな? いやしかし、だったら、まるまる削っちゃってもいいような…。 >盗難車に乗ったお姫様  アイデアはおもしろいと思うんだけど、作品の色がよく見えてこないなあ。  たぶん、ハリウッド映画のアクションものっぽい雰囲気だと思うんだけど。  コメディなのか、シリアスなのか…。  ストーリーの筋で楽しませる話なのか、キャラを見せたい話なのか。  むむむ?  たしか、O.ヘンリの短編に「子どもを誘拐して身代金を取ろうとするんだけど、子どもに散々引きづりまわされて、最後は親に、お願いだから引きとってくれって泣きを入れる」みたいな話があった。そんな感じなのかな?(あっちは、筋立てがおもしろかった──さすが、O.ヘンリ)。 みやび -------------------------------------------------------------------------------- 構造改革 No.2980 投稿日 2001年10月12日(金)08時20分 投稿者 白黒猫 >「盗難車に乗ったお姫様(仮)」 >タイトルが論外な理由  無駄に長すぎる、とか。  単に字数が多いということではなく「○○を」「○○した」「○○さん」と、三つも単語を繋げたうえ「僕らは虚空に夜を視る」みたいに単語の組み合わせで独特の雰囲気を出せているわけでもないため、何を伝えたいか解りにくい、という理由でしょうか。 >800字に直す理由  どの部分が自分の最も書きたいところか自覚し、それに合わせて削るべき部分を削り、膨らませる部分は膨らませるためでしょうか。  最初の800字(というか740字)だと「結局どのエピソードを読ませたいんだ?」という状態だったわけですね。   >字数制限  身に染みました。  もう、半分にする課程で時激しく「ああ、なんで800字いっぱい書かなかったんだ私は」と激しく後悔しました。ええ、それはもうたっぷりと。   >あらすじ・800字版(2) 1 ・迷いながらも皆を置いて一人だけ逃げようと、レックスが窓を開けると、ケイトがさっき脱出するのに使った即席のロープが繋がれていた。子供一人支えるのがやっとのロープを見て、ケイトが自分だけ逃げるチャンスがあったのに、ダニー達を助けるために自ら捨てたのだと気づき、部屋を飛び出す。ケイトをかばって銃弾を受けながら無謀な突撃をして男を殴り倒し、気絶させる。ケイトの無事を確認したレックスは、自分でも理由の解らない、いままで感じたことのない満足感に包まれながら出血で意識を失うのだった。 2 ・妹のケイトにマフィアの後継者の座を奪われ、他人による誘拐に見せかけて殺そうと計画した男が、ドーソンと共にレックス達を待ちかまえていた。ドーソンがケイトを担いだダニーを捕まえた瞬間、男が全員まとめて殺そうと銃を乱射。雇われる際、誘拐するだけで子供を殺しはしないと聞かされていたのを裏切られた上、自分まで撃たれたドーソンは激怒。ダニー同様重傷を負わされるも反撃、気絶する寸前男の足に怪我をさせて、その場から動けなくする。男に出口を塞がれたレックスは、ケイトを連れて2階へと逃げる。 3 ・レックス達は身を隠すものの、男がダニー達の命を盾に出てこいと脅迫。ケイトは自分の責任だからといって出ていくことを決断。命がけで時間を稼ぐから怪我をした二人を助けてやれといって男の下へといってしまう。 4 ・ケイトと名乗る少女の処遇を巡って、身の代金横取りを考えたダニーと危険だからこんな娘放り出せというレックスの意見が対立。両者に腹をたてたケイトは自力で脱出。二人はドタバタの末なんとかアジトに連れ戻す。 5 ・レックスがダニーと共に対立するドーソンの車を盗み、アジトでトランクを開けると、誘拐された少女が中に閉じ込められていた。 6 ・数箇月後、ダニー達と共にケイトの部下となったレックスは、彼女の為に命がけで戦う決心をするのだった。  で、800字にしてみて気がついたこと。 ・改行の位置が下手すぎ。空白でかなりのスペースを無駄に浪費していた。 ・黒幕の男、もともと殺さず気絶させるつもりでしたが、なんでそうするかはとんびの羽根さんに指摘されるまで漠然としか考えてなかった。  で、今回書いてるうちに解ったのが「組織関係者の前ですべて白状する前に死なれてはケイトさんあとあと面倒」というのと、「レックスに殺人まで犯させると主題がぼやける」といこと。  現代が舞台だと、超常的な戦いとかでないと、読者にとって殺人は人一人の死は重大な意味を持ちます。「危険がいやで逃げてた男が、戦うのを決意する」話が、「殺しを嫌がってた男が滅殺の覚悟を完了する」話になりかねない。 ・後日談の部分がいらんっぽい。  レックスは敵に立ち向かった時点でそれまでの彼とは変わったわけで、その後ケイトに忠誠を誓う描写は蛇足ではないか?  書きたいのはレックスの成長だからそれによって人に認められるとか、カモネギ貰う必要も必ずしも必要ないし。つーか気絶したままレックス死んでもそれはそれでいいかも。   てなところで。 -------------------------------------------------------------------------------- タイトル別考 No.2981 投稿日 2001年10月12日(金)09時19分 投稿者 中里融司  タイトルには、いつも苦労します。何か眼を引いて、内容を暗示していて、どこか不思議な雰囲気、というのが理想なのですが。中里がやっているお仕事だと、架空戦記が割と直裁的なタイトルが要求されて、ライトノベルだと内容を端的に現しつつ、深みのあるものが要求されているように思います。 「盗難車に乗ったお姫さま」は、ぱっと見た眼には、内容が想像できるのですが、リズムが悪い気がしますね。どこか噛み合わせがよくないように思え、タイトルというよりは、一シーンの説明のような感じがします。  えーと、どなたでしたっけ。「盗難車とお姫さま」だと、何かほのぼのしていてよろしいように感じられます。内容の連想が働きそうです。  あるいは、「盗難車のお姫さま」。これだと、さらに可能性が広まりそうな。  盗難車に乗っていて、そこからストーリーが始まるのか、あるいは車が意志をもっていて、盗難車同士が共闘して悪を倒すがすでにみんな盗難車として処分が決まっていることを知り、やさぐれた盗難車たちがお姫様を中心に、社会に戦いを挑む、とか。  あるいは、「盗難車に乗ったお姫さま」のままでも、使う手はありそうに思います。表紙にイラストがついていれば、それによってタイトルの与える印象が、様々に変化しそうです。  たとえば、後部座席に乗った見るからに悪漢な男にナイフを突きつけられて蒼くなっているお姫さま。または、困った顔の悪漢の後ろで、になか楽しそうな世間知らずのお姫さま――これだと、みやびさんがあげられたO・ヘンリーの短編(赤い酋長の身代金でしたっけ)に近いシチュエーションになりそうです。  他のファクターを入れるというのは反則かも知れませんが、あくまで別考ということで。 http://www.chaldea.ne.jp/nakazato/ -------------------------------------------------------------------------------- そのうえで No.2982 投稿日 2001年10月12日(金)09時27分 投稿者 中里融司  そういうことを考えたうえで、白黒猫さんのあらすじと考え合わせると――  盗難車に乗った、というのは、お姫様が自発的に乗っているような感じを受けます。ケイトさんは誘拐されているわけだから、別の表現の方がよさそうに思います。  主人公の再生と、お姫さまとの出逢いを連想させるタイプのタイトルの方がよさそうな気がします。 http://www.chaldea.ne.jp/nakazato/ -------------------------------------------------------------------------------- スタンスが変わってないか? No.2983 投稿日 2001年10月12日(金)10時42分 投稿者 むに >新木さん 「カレー・カレー」については、はせがわさんがキャラ物でない方向を選んだようですから、問題ないです。 しかし……なんか、スタンスが以前と変わっているような気がするのですが? 「戦っている」とか「反撃」とか、これってノウハウの話ではないでしょう。 そういえば「ノウハウ至上主義でやってくる必要がありましたから」とかいう記述もあるようですが、新木さんは実際にはどう思っているのですか? 新木さんは最初、「ちゃんとしたノウハウを使えば商業レベルの作品を書ける」という主張をしていたはずですが、それは撤回したのでしょうか? 「プロが一人も出なくても、それでもいい」というのは「ふるいにかける」というスタンスに近いと思います。前の主張と両立しません。 「ちゃんとしたノウハウを使えば商業レベルの作品を書ける。だが誰も習得できないかもしれない」 それはノウハウと呼べないでしょう。 新木さんの中では矛盾せずに成立しているのでしょうか? -------------------------------------------------------------------------------- 仕事中 No.2984 投稿日 2001年10月12日(金)11時43分 投稿者 弟切 千隼 唐突に思いついたことがあって書き込みにきた弟切です。 「もの書き=ナマコ説」という仮説を思いつきました。 ナマコは海にいるあのナマコです。食べるナマコです。海底にごろっとしていて、砂や泥をもぐもぐ食べているおとなしい動物です。 このナマコは、ひどく突つかれたりして身の危険を感じると、自ら内臓を吐き出すという習性を持っているのを御存知の方も多いでしょう。突ついた相手がびっくりしている間に−あるいは、内臓を食べている間に−本体の方は逃げ出して無事、という訳です。 普通の生き物は、生きている時に内臓を吐き出すなんていう芸当はできませんよね。でも、ナマコは異常に再生能力が高い生き物で、自ら内臓を吐き出しておいて再び生えてくるのを待つ、という芸当ができます。 もの書きも「自分の中身を自ら吐き出して誰かに食わせる」という点でナマコと同じですね(^_^) しかも、多くの場合吐き出してもまた臓物が生えてきて、吐き出したくなります。 きっと、そういう生き物なんですね。 ナマコの内臓は、海産物が大好きな日本人の間で「このわた」と呼ばれて高級食材とされています。けれども、美味しいこのわたを作るには、吐き出した臓物にそれなりの処理をしなければなりません。 「素人ナマコ」の吐き出した臓物はちゃんとした処理がされていないので、素材が良かったとしても食べられたものじゃないこのわたになってしまうのですね。「プロのナマコ」は自ら臓物を吐き出して、大勢の人に「美味しいこのわただ」と食べてもらえるように加工できるのですね。 ナマコといえば、日本神話に登場するナマコの逸話があります。 天つ神である瓊瓊杵尊[ににぎのみこと]が天下った時、瓊瓊杵尊のお使いである猿田彦尊[さるたひこのみこと]が海の生き物たちに「お前たちは天つ神にお仕え申すか?」と訊ねました。海の生き物たちがこぞって「お仕え申し上げます」と答える中でナマコだけが返事をしなかったので、猿田彦尊は怒り、「この口や答へぬ口(=この口は答えない口だ)」と言ってナマコの口を裂いてしまいました。 だから、今でもナマコの口は裂けているのだ、というお話です。 さて、「プロのナマコ」を目指して修行中の弟切は、どんなナマコになりましょうか。個人的には、蛇の目模様がきれいなジャノメナマコがいいですねえ。 はっ、でもジャノメナマコは食べられない種のナマコでした(ちゃんちゃん♪) ということで、弟切は仕事に戻ります。そろそろ納期がしゃれにならない事態です(;_;) -------------------------------------------------------------------------------- No.2985 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- 選んだ……? No.2986 投稿日 2001年10月12日(金)11時59分 投稿者 はせがわみやび  といわれると、妙にひっかかるなあ。  んー、「鏡の国のダイエット」の一番最初の書きこみを見てみよう。  このコンセプトには、「少女」の文字が出てこない。 「鏡の世界をちゃっかり利用しようとしたら、策士策に溺れてミイラ取りがミイラになる話」  で、「ケーキ・ケーキ」の最初のコンセプトは、課題部屋にある。 「ケーキをたくさん食べてもらえる景品欲しさに、いくらでも食べられるという発明品を利用しようとした娘が、取り説を読まなかったために、発明品の効果が得られずに結局食べ過ぎて苦労する話」  お話の構造が一緒なの、わかるかなあ?  娘っていれちゃってるけど。まあ、このあたりになると美春のイメージが多少見えてきて、捨て去りがたくなってるからいけないんだな。  ほんとはコンセプトを切りぬくと、「ちゃっかりしようとしたら、うっかりして、とっても困る話」で充分なんだ(ちゃっかり者って書いたほうが、たまたまのうっかりより良いだろうって判断がある。でも、そこはポイントじゃない)。  では、ここで、小倉さんのコンセプトを見てみよう。 「人任せにしていたやるべきことをやって、自分に言い訳する必要がなくなった主人公の話」  これ、〜な主人公の話──になっているでしょ?  これは、プロットを立てるときに、その「〜な主人公」に筋が依存する。  こっちは、ストーリーを立てるときに、主人公にまずお伺いを立てないといけないだろうね(^^;   みやび -------------------------------------------------------------------------------- No.2987 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- No.2988 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- つけたし No.2989 投稿日 2001年10月12日(金)12時35分 投稿者 はせがわみやび >むにさん  「ちゃんとしたノウハウを使えば商業レベルの作品を書ける」  そんなこと言ってたっけ?(^^;  そうそう、鈴木光明先生の「少女マンガ入門」で、えーとたしか和田慎二先生だと思ってたけど、こんなこと書いておりました。 「この本を読めば、誰でもマンガが書けるようになる。でも、誰もがマンガ家になれるわけではない」  ノウハウって、そんなもんじゃないかなあ。  必要条件だけど、充分条件とは限らないっていう。  それにノウハウって、「技術的知識・情報。物事のやり方。こつ。」です(BY広辞苑)。で、こつを飲み込めば簡単だけど、こつを飲み込めない人っていくらでもいるよね? どこか、ヘンかな? みやび -------------------------------------------------------------------------------- No.2990 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- ツッコミ要員 No.2991 投稿日 2001年10月12日(金)12時54分 投稿者 藤極堂 >>うどん抗争 >魚住君 ああ、そうか。 なんで新木さんはわざわざトボケてるんだろう? そうか、これは皆にツッコミをさせるために違いない、と思ってたけどホントは 「魚住君、作家を志すならば目の前に浮かんだ疑問に、安易な回答を出して満足していてはいかん。君の目の前にあるのは何だね? 情報機器だろう? 変だと思ったら調べなさい。そうすれば色の濃さは入れる醤油の量が違うのでなく種類が違うからだとわかるのに。なにゆえ自ら知識と経験値を増やす機会を逃がすのだ。そんなことでは、駄文を書き連ねてさえいれば若く美しく清純で従順な慈悲と才知にみちあふれた資産家の押し掛け女房が天界から修行のために降ってくると信じている、碇シンジも裸足で逃げ出すダメ人間 杉井光になってしまうぞ」 こういうことなのか? そうなのか? 妄想超臨界。 >小倉さん よくbタグを打ち間違えてるみたいなので入れ知恵。 <b></b> を「ぶと」<a href=""></a>を「リンク」で辞書登録しておくと便利です。 (※<>は半角の<>に変改して使用。メモ帳の置換処理を利用すると楽。 "" 内にURL、 >< 内に指定したい文字を入れる) でも、乱用はしないように。カッコ悪いから。 >鉄ちゃん >マニア「キハはすばらしい! クモハもすばらしい!」 田舎者「?」  ……置いてけぼりデス。そのうち呪います。 >新木さん >>説明の改訂作業のこととか >えーと、誰だったっけ? >この藪、つっついたの?(笑) >なぜ「よみかく分室の説明」の改訂作業が必要となるのか、その根拠を説明すべし。 >じつはいらないんだよね。 >まだしばらくはね。 私と西鶴さんです。 説明書きの引用: >ただ過去ログを全読みするのにはけっこう時間がかかりますから、とりあえず最近の分を少しだけ読んで参加しておいて、おいおい読破する……ということでもかまいません。 この「最近の分を少しだけ読んで」があるから、もうしばらくログが溜まるまでは「すみませんが過去ログをお読み下さい」で対応できるというのが新木さんのお考えだと思います。 事実、この「よみかく分室の説明」ができる以前に新木さんは何人も何人も「過去ログをお読み下さい」で新規参加者に対応しました。 ここ、よみかく分室(仮)の管理者は新木さんです。 新木さんが「管理人が説明すればいいのだから説明書きは必要ない、改訂も必要ない」と思っておられるのならば私が口出しする理由はありません。 でも、「よみかく分室の説明」ができる寸前の新木さんは、過去ログを読まない参加者に説明するだけではなく怒ってました。 確かに、過去ログをろくに読まずにBBSに書き込む人は浅慮な不届き者でしょう。 でも、IT革命だのなんだので学校からネットにつないでる人が増えている現在、掲示板の過去ログをよく読み返さずに書き込む事はむしろ当たり前になっています。 なのになんであんなに叩くのだろうと見てて不快でした。 あんなのをもう一度見るのはごめんです。 ……つまり、私のわがままなのだな。 ご考慮いただけると幸いです。 >下品 一応ここの入り口は「よみかく」なので純さんに迷惑はかけない方がいいのでは? とか、思ってたり。 この掲示板の品位が下落したままだと、 「十八禁不可の投稿サイトの一部コンテンツで何故エロ談義が!?」 閲覧者の不信感がMAXに。 あと、杉井さんのオナンネタはつまんなかったです。 エロけりゃウケるってもんじゃねえんだよ。 しかも、高尚ぶって聖書のうんちくかい。 とっととチャックを上げてエレクトしてる薄汚いそれをしまえ。 潰すぞ。 >弟切さん うどんのつゆについてのフォローありがとうございます。 >中里さん >になか楽しそうな世間知らずのお姫さま ? ごめんなさい、意味がよくわかりません。 (打ち間違え? いそがしいのかな?) >「盗難車に乗ったお姫さま」 手元にある本のタイトルを読んでみる。 「やさしい竜の殺し方」「貴種流離譚」 あからさまにネタバレてます。 「やさしい竜の殺し方」がOKで「盗難車に乗ったお姫さま」がNGな理由。 わかんない。 -------------------------------------------------------------------------------- タイトルのこと No.2992 投稿日 2001年10月12日(金)13時06分 投稿者 小倉善哉  あ!分かった!分かった!  ネタバレの方はきっと関係ないんじゃないかなあ。  つまり、「眠れる森の美女」はOKだけど、「森で眠っている美女」は論外ってことじゃないかな、と思うのです。  ええと、他の人にも分かるように言うと、タイトルは作品の「顔」なのに、「作品の一場面についての状況説明」になってしまっているだからダメってことだと思います。まる。 ●レス >藤極堂さん  ああ、なるほど! それは良い手なのです。てゆーか、あまりのみっともなさっぷりを見かねての発言なのですねコレは。あうあう。ありがとうございます…(恥) ●連絡  ちょっと急用が入りました。次に顔を見せるのは明日の晩か、日曜の晩になります。しからば御免! -------------------------------------------------------------------------------- 杉井君モテモテ(オヤジ用語・死語)だね(私信) No.2993 投稿日 2001年10月12日(金)13時24分 投稿者 本家  今月の「ザ・スニ」に「でたまか・番外編」として掲載される短編。 以前、君にメール送ったとおり「協力・杉井光」と併記されることになりました。  君の「火星に誓いの口付けを」を読んだ俺が 「俺だったら、このモチーフはこう書く」と書いたものが原型なんだから、 やっぱり君の名前を入れるのは礼儀だと思うんだ。  同じモチーフとシチュエーションで違う料理の仕方を 読み比べてもらうのも面白いかもしれない。  協力料として、メシ奢るから、食いたいものと場所を選定しておくように(笑) -------------------------------------------------------------------------------- きのうはじゅっぺぇじかいたぞ No.2994 投稿日 2001年10月12日(金)16時54分 投稿者 新木 伸 >巻島君  うん。  これで何回目かは覚えてないけど、以前とくらべると、ずいぶん進歩してきてるでしょう。そう思う。  書きこみを削除してなかったことにしようとしたり、謹慎します二度と書きこみしませんと書いて自分に勝手に罰を与えて手打ちにしてもらおうとしてみたり、そういうのとは今回明らかに違う対応だし。  あとはまあ、他の人にくらべると、巻島君の場合は言い訳が圧倒的に少ない。こうして噛みついてはきても、言い訳は(それほど)してないわけだし。  しかし噛みつくなら小説のことで噛みついてほしいのう。  主人公はずるくないと立証するために噛みついてくるとか。  まあ約束の48時間があるんで、色々書くのは、もう一日待とう。  しかし撤回した話題についても書くよ、わし。  それは(もう理解した)巻島君に対してじゃなくって、ここの参加者の人に、強く強調して印象づけておくためね。  君のまいてくれたこの新しいエサも、ほかのハトポッポにちゃんと食わせんと。エサやりおじさんとしての義務がある。  あといつも後悔するのにうっかりやってしまうことの防止策には、「書いてから1時間はおいてアップする」とか、「アップする前に5回見直すことをルールとして自分に課す」とか、いくつかあると思うぞ。 >弟切さん >>「漂泊鳥」(仮題)転部アイディアその3  んー。だいたい実験への「本」の絡ませかたのコンセプトとしては、そんなところでいいんだけど、まだ処理の仕方がスムーズじゃないなぁ。  子供たちの実験がうまくゆかず、わざわざユキマロが本を取ってくる――っていう無駄なエピソードが2個も入っている。  短編でエピソード2個も無駄にするのは、これはかなりきつい。  ここは子供たちが本を見ながら実験をしていて、その通りやっていると、うまくいって「きゃっきゃっ」と喜ぶ。キサラはそれがまさか自分の本だとは、気づかない。部屋に引きこもってから、やってきたユキマロがそのことを告げる――とかだと、同じことをやるのにエピソードが2個ほど省ける。  「同じこと」をやるのに、より少ないエピソード数で処理すると、そこの部分の密度があがって、結果としてインパクトは強くなる。  覚えておくように。  ぼくのこれをそのまま使うか、別な短くする方法を意地でも見つけてそっちを使うか、それは任せる。  んでもって、ここが片づいたら、次ってなんだっけ? >鉄っちゃんとか >>私は、鉄っちゃんたちの記憶力と行動力、そして列車を利用する人々に対して世話好きなところを尊敬しています。  それは時刻表系鉄っちゃんの場合だよね。  新型マニアの鉄っちゃんだったりすると、必要もない特急列車に乗せられてしまう可能性も……。(笑) >杉井光とか >>新木さんが、作家にあるまじき濫用をしたために、いまやどういう意味なのかよくわかっていません。  ひとつの言葉に、意味の自由度を持たせるとこういうことになるという見本ってことで。  杉井光というのは、ダメ人間を示す言葉であるらしい。  杉井光というのは、生物の形態を表す言葉でもあるらしい。  杉井光というのは、覚悟完了の心の状態を表す言葉でもあるらしい。  杉井光というのは、なにやら恥ずかしいという意味の形容詞でもあるらしい。  杉井光というのは、モンスターの名前でもあるらしい。 >小倉さん >>そんなの、キレイな可愛い女の子でいたいからに決まってんじゃん(笑) >>あたしは、恥ずかしがり屋さんなの。清純派なの。  その「魂」もらった。  ふむ。そういうパターンの「可愛さ」は、いままで持っていなかった。  さっそくキャラの魂のマイライブラリにアップロードだ。その女の子の魂も、そのうちなんかで降りてきてくれるようになるだろう。 >唯野君  ん? なんのレス?  2930か?  あれだったら、「できません」っていうんじゃなくって、「遅れてます」ってことだよね? 言い訳はさらりと聞き流して、できあがるまで放置してあるだけだが?  これが「できない」ってことであれば、まあなんかレスすると思うけど。  前の時は、「どうやっても10枚は無理です」とか言ってきたじゃんか。  そういう言い訳はしてきてないんだから、今回は、「時間がかかる」という言い訳はしていても、最終的には「できる」ってことだよね?  ちがうんか? >杉井光  あれ? なんだ? まさか同じこと言おうとしていたの?  てっきり杉井君は違うこと言うだろうと思って、とりあえず自分のぶんだけ、書いてみたつもりなのだが。  しかし同じ方面でいじめる予定であったのだとすると、「なるほど」とか思ってみたり。  やっぱ見る人がみると、そう見えるのかなぁ。  わしのあれ、かなり一方的に決めつけるひどい言い分だと思っていたのだが。人の心のなかなんて、結局、わかるはずはないわけだし。(あれは単に、外から見た彼の言動をいちばんうまく説明できる説でしかない。しかもわしから見える言動のみ)  ちなみに「愛」がなかったら、無視してるってば。(^^;  それがいちばん楽だもん。「おまえうざいから書き込み禁止。わしがルール」――で、ここじゃ済んじゃうわけだし。  ああそういえばいままでひとりだけ、もうすこしでそう言い渡してしまう人がいたっけ。いまはもう来ていないが。掲示板上で罵倒を始めちゃいかんよな。僕にだけならともかく、ほかの参加者とか榎野さんとかにまでやってちゃ、さすがに愛する気持ちも失せてしまう。それでも十代とか二十歳そこそこなら笑って許せるかもしれないが、二十代も後半になった歳でそれでは。 >>あ、原稿がんばってくださいね(小声で)。「それはオレの問題であって君が心配することじゃない」って新木さんは言うかもしれないけど、原稿遅れ関連の修羅場で新木さんがここに来なくなったら、僕がつまらなくなるので。  うむ。これは君の心配することなのである。  だから言っていいのである。誰も「余計なお世話」とか怒らんのである。 >>新木さんだって嬉しがっている変態露出狂のくせにぃ!  ちがう、ちがう。  僕とか杉井光とかを含んだ作家というごく少数を除いて、ほかの世の中の人すべてが、変態性秘匿主義者なんだってば。  露出して喜ぶのが普通であって、本来の姿なの。  人には「自分をわかって欲しい」という願望があるの。それを見せて回らないほうがどうかしているの。異常なの。  世の多くの変態性秘匿主義者の人は、僕ら普通の人の書いたものを読んで、「ああ僕だけじゃなかったんだ。よかった〜」と胸を撫で下ろすの。そして世の中は丸く収まるの。 >>無駄だって言ってくれれば、新木さんが悪役で、僕が主役になれたのに……そんな、包容するような口調で許しちゃうのって、反則だと思うの。  いや、だってさ。こう言っておけば、言われたとおりやるのシャクだから、裏をかくつもりでその逆をはじめるかもしれないじゃん。  そしてこうやって狙いを明かしちゃったりするとさ、裏の裏をかくつもりで、けっきょくいままで通りのことをやることになるかもしれないじゃん。でもそうすると、やっぱり僕の狙い通りになっちゃうわけじゃん? なにやってもシャクじゃん? >杉井光  ――で、実際のところ、どうよ?  作品をダメにして読んでもらえないものにしたことで、一句やら一シーンやらの「価値」を自分から汚している――っていうところは、胸に響いたのかね? 痛かったのかね? まるで効かんかったのかね?  そんなダメな自分であることに酔って、また優越した陶酔感を味わったりしているのかね? ダメ人間のナルシズム? こんなにダメなやつは他にはいないだろう――みたいな?  僕は唯一無二のダメさを持つ杉井光? 天井天下唯我独尊的ダメ人間の杉井光? >小倉さん >>てゆーか、まさか作品以外の文章からは本性を読み取られないだろうとでも考えてるんじゃないだろな?  いや、唯野君は考えているでしょう。  それどころか掲示板の書きこみだけでなく、作品、日常生活、およそあらゆるコミュニケーションにおいて本性を知られていないと思っているに違いない。  西鶴君も、そうだよな。  だから「僕はOFF会では猫をかぶっているのです」というのが、本当に通用すると思っていたりするわけだ。んなの、実際に会って一目見りゃわかるって。  もろろん、作品を読んだほうが、はるかによくわかるわけだが。  あ、そういえば地を出してから、小倉さんも杉井光になってきたね。だんだん。  いつ地を出してくれるかなぁと思っていたのだが。  システムキッチンやら、ショールームやら。  いろいろと取材で行ってみたい気もするわけだが、あれって、本来の設置目的から考えると、はなから買うつもりのない客は迷惑だろうなぁと思うと、気が引けてしまう。  ああでも、近所のショールームは行ってみたけどね。 >「盗難車に乗ったお姫様」  そろそろいいよね。  回答。っーか、またヒントか? 「盗難車に乗ったお姫様」  これが「論外」であり、考えるまでもなく一瞬にしてNGになる理由。  ダサいから。  では次の質問。  なぜこれがダサいのか?  ちなみに「盗難車」とそれだけのタイトルであったり、「盗難車とお姫様」というタイトルであったりすれば、まあ「論外」にはならない。  内容のほうと照らし合わせたうえで、普通の「ボツ」になるかもしれないけど、内容も見ないでいきなり「論外」で終わったりはしないだろう。  「盗難車のお姫様」は、これはOK候補かもしれない。わずか1文字違いだけど、ぜんぜん違う。  ちなみに、他の例。  「誘拐団にさらわれた少女」とか、そういうタイトルも、これまた「ダサい」という理由をもって、内容以前に速攻で「論外」となる。  「車に乗ったお姫様」――論外  「従者におんぶされたお姫様」――論外  「竜に乗ったお姫様」「竜に乗った少年」――問題なし  ちなみに「論外」となるタイトルであっても、それが作品タイトルではなく、章のタイトルであったら、まあ「論外」とまではいかんだろう。「まあ問題なし」となるね。  ああ、先に言っておく。  言い訳は聞かんぞ。  「そう言ってたじゃないですかぁ!」とか、そーゆーたわごとは一切聞かん。  なら、はじめからそう言っとけ。  作家には、作品を世に出したその一度きりしか、チャンスはないのだ。  二度目も三度目もないのだ。 >白黒猫さん  「文字を書ける」ということのありがたみがわかったようで、それはよし。  800字と言われて、800字ぎりぎりまで書かないなんて、もったいないオバケが出るようなことなんだ。  半分にしたり、800字に戻したりする理由。  教えたげない。うへへへ。  まだ続きがあるしぃ。  さて、これで提出されてきたもので、エピソードの重み付けの順番がついた。  これは作者の書きたい順位なわけだね。  では、今回あがってきたものを見てみる。  純粋にこれだけを見つつ、そして僕が読みたいと思う順番を、ちょっと付けてみた。  「453126」  ――ってところか。  増量をかけている部分ほど、なんか後ろにいっちゃってる。簡潔に書いている部分のほうが、なんか読んでみたいと思うなぁ。  これでは逆効果っしょ?  なんだかアクションシーンの部分が大幅に増量されているようなんだけど、見せたかったのって、そのアクションとかの駆け引きのところかい?  誰かが誰かを担いでいるとか、銃が乱射されるとか、窓を開けたらロープがあったとか、そんなことを書きたいのかい?  たとえば「1」。ここは話のキモじゃなかったっけ? 男が決意を固めるところのはずでしょ? そういう部分を増量しなさいよ。  こんなんだったら、400字版で見せられたほうが、ぜんぜんマシだ。400字のほうがよっぽど面白そうに見える。  400字も増やしていいんだぜ? 「物を書いていい」というありがたみは、もう分かったはずだろ?  だけど400字しか増やせないんだぜ? もっと書くことを厳選して、増やして来ようよ。  適当に増やしてきたもんだったら、400字版のほうがぜんぜんマシだよ。  増量作業、やり直し。 >むにさん >>「戦っている」とか「反撃」とか、これってノウハウの話ではないでしょう。  ん? これもノウハウですよ。  作家として生きてゆくためのノウハウね。圧力に屈して書きたい物を曲げずにゆくためのノウハウとか、そういうものですね。  ところで思うのですが、むにさんは結局のところ何をされたいわけですか?  もう何日かで消えるという話ですが。  僕の方針を変えておきたい? もしくは、しっかりと筋の通る活動をしてもらいたい?  でもいなくなるんだったら、なにをしたって、もうなんの意味もないことですよね? >>「ちゃんとしたノウハウを使えば商業レベルの作品を書ける」  まあそういうようなことは、たしかに書きましたね。  まあ正確にいうと、「ノウハウを身につければ商業レベルのストーリーは作れるようになる」ってことになるでしょうが。  商業レベルの作品を「現物」として書きあげるためには、ここでメインとして扱っているストーリー作りのノウハウ以外に、キャラクターを創り出す力とか、アイデアを出して使えるように加工する力とか、文章力とか、そういう他の要素もあります。  プロット作り以外の他のノウハウに関しては、僕自身はあまり教えられないと、そう断言しています。  あと「ふるいにかける」スタンスというのは、「このうちからひとりだけを取る」というものです。  それとは明らかに違うでしょう?  プロには各自が自力でなるものであって、僕がプロにしてあげるわけじゃありませんから。  全員なるかもしれないし、二、三人ぐらい出るかもしれないし、誰ひとり出ないかもしれない。それだけのことです。  全員がプロになるかもしれない以上、「ちゃんとしたノウハウを使えば商業レベルの作品を書ける」は、べつに撤回する必要もないわけです。 P.S.  ですから、安心して、行かれてください。 >藤極堂さん  杉井君がダメ人間であることは事実だからこれについてはいいのですが、「〜な女房が振ってくる」を信じているかどうかは、決めつけちゃいかんでしょう。ちょっと失礼かも。  あ、そういや僕も西鶴君がどう思っているかなんて、決めつけてるっけ。人のことは、あんま言えないかも。  ありゃ。  過去ログをよく読まない参加者に怒ってるように見えましたか。  「苛立っている」っていうほうが正解かなぁ。  どうしてあんな宝の宝庫である過去ログを読まないでいられるのかが、僕には不思議なわけです。もう理解不能。本当にノウハウを求めてここにやって来たのだろうか? だったらなぜ読まないの? ――って、思考の堂々巡り。  そこから抜け出るには無理矢理に仮説とかを立ててみないとならないわけです。  ひょっとしてなにかの冷やかし? ――とか、そんなふうに妄想が働いていっちゃったりとか。それですこし自己嫌悪。  まあそうやっていろいろあって、相手がなにを考えているのかわかんないから、苛立つ。  おまえオレの理解可能な行動取れよっ。首尾一貫して行動しろよ。とか、そんな感じでしょうか。  たしかに普通の掲示板では、「過去ログを全部読んでこい」っていうのは、非常識な言い分でしょう。  しかしここでは、掲示板自体の目的が違います。  「よみかく分室 説明」のところで、僕は厳命していますよね。  あの説明のなかで、唯一、太字の4倍角文字でもって、「過去ログは原則として全部読むこと」って、デカデカと目立つように。  時間のない人への例外条項として、とりあえず参加だけしておいて、おいおい、時間をみつけて読んでゆくというスタンスも許可しているだけです。  過去ログを「ノウハウの宝庫」と思わない人は、ここにいる意味がないです。  まあ、だからといって、苛立った僕が叩いて追い出すというのは、たしかに見ていて気分のいいもんじゃないですね。(^^;  それは納得。  今度からは、丁重に、お引き取りされることを薦めることにします。  過去ログに価値を見いだせないなら、ここにいるのはまさしく時間の無駄なわけで、そのほうが本人のためでしょうし。 >>とっととチャックを上げてエレクトしてる薄汚いそれをしまえ。  いや、だめでしょう。  なにしろあれは杉井光なわけですから、「おお俺カッコいー言い回し考えちゃったぜ、どうよどうよ?」というのが、モチベーションの根っこにあるわけです。  「エレクトしている薄汚いそれ」を見せて回ることが、つまり彼の目的そのものなわけです。やりたいことなのです。  できることなら、「エレクトしている薄汚いそれ」でもって、10キロの鉄瓶を持ちあげてみせるとか、なにかそういう芸も見せて楽しませてくれるといいのですが。 -------------------------------------------------------------------------------- あれこれ No.2995 投稿日 2001年10月12日(金)21時42分 投稿者 唯野教授 と新木さんの題名に対抗してみたり。 さて、集中力とか根気とかについて。 やはり大学で習ったことを実際に応用しなければ学問の意味がないということで、多動症の治療プログラムを自分に使ってみることにします。 ちょっと前に、おとなしく授業を受けていられないとか、先生の話を聞いていられない子供について話題になったことがありましたね。 俗に多動症なんて言われた子供たちですが、これを治すために次のような治療法が取られました。 30分おとなしく先生の話を聞くようにする場合、まずこの30分を子供が耐えられる時間、たとえば5分ごとに分けます。そして、5分間辛抱するごとに、「頑張って耐えて偉いねメダル」をあげるようにするのです。ご褒美が食べ物やお金ではなく、名誉であることに注目です。 これを私自身に応用したいと思います。 すなわち、三枚書くごとに「凄いぞ、俺。よくやった、俺。頑張ったな、俺」と10回ずつ唱えるのです。うまく行けば明日にでも28枚は完成するはず。 ああ、予感がするぞ。企画倒れに終わる予感が。 >新木さん >ん? なんのレス?   言い訳の考察に関する評価をしてくれるかなーと思ってたのですよ。「よくできました v(^o^)v 」なのか「がんばりましょう チーンΩ\ζ゜) 」なのか。 >なぜこれがダサいのか? 内容を説明し過ぎていて、読者の想像力を喚起しないからだと思います。 >小倉さん >てゆーか、まさか作品以外の文章からは本性を読み取られないだろうとでも考えてるんじゃないだろな? む、新木さんのレスがついた後だと、イエスと答えるのもノーと答えるのも癪だ……。ではこの件につきましては今後50年間秘匿事項ということで(今回西鶴さんはこの手が使えないから大変ですな)。  >2005年 微妙なところをついてきましたね。果たしてあと4年でそんなすごい機械が作れるかな……。 まあそれはおいといて、手近にある資料から2005年までに実現しているはずのことをいくつか書いておきますね。 ・ナノテク技術に関する市場が創設される。 ・自律的な実用性のある産業用ロボットが販売される。 ・1000万世帯が超高速インターネットに、3000万世帯が高速インターネットに接続。 ・国際宇宙ステーションがもうちょっとで完成(2006年)。 ・ステルス機能を搭載し、アフターバーナーを使用せずに超音速に到達できる新型戦闘機F-22が実戦配備。 まあ何かの参考になれば(こんな情報じゃならないかな)。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.2996 投稿日 2001年10月12日(金)22時55分 投稿者 新木 伸 >唯野君  言い訳の考察というと、2930のやつか。  ああ、あれ考察だったの。なにあたりまえのこと書いてるんだろうとか、そう思ってたくさいぞ。わし。  ちなみに、社会的地位の向上とかの欲求は、集団行動をして群れを作る動物ならだいたい見られるものだよ。サルは確実に持ってるだろうし、イヌだって持ってるだろ。群れの上位の地位に行きたいという欲求。  そんなに最近ともいえないのでは? まあ三十億年のあいだでは、ここ数千万年ぐらいだろうから、最近ともいえるか。  ところで、言い訳って、動物もするんだよね。  さっきテレビ見てたんだけど、犬がしとった。  自宅の周りを一周してきて、異常がないかどうか見て回ってくるという「パトロール犬」。  まず一周させるわけだ。そして一周してきて、ご主人さまのところに帰ってきた犬は、「わん」と得意そうに吠えて褒めて貰う。  そしてもう一回。  今度は泥棒に扮したキャスターが、裏口のドアで鍵をピッキングして開けようとしていたりする。  そして犬は裏口までやってくる。  そこで異常に気づいて、しばらく立ち止まってうろうろしてるんだけど、吠えつきもせずに、そのまま素通り行っちゃう。  ご主人さまのところに戻ってきて、同じように「ほめてほめて」ってやるんだけど、そのときの態度が、なんか後ろめたいものがある感じなんだよね。  「いい子ね〜」ってやってもらっても、「わん」と吠えるのが出なかったりとか。  パトロール中に、泥棒のキャスターのところで立ち止まったときには、逡巡がかいま見えとって面白かった。  「うんこれは異常じゃないんだ。だからボクは吠えなくてもいいんだ」みたいな。  犬でも自分に言い訳をするわけだ。とすると、言い訳していることにいつまでも気づかないでいるのって、犬以下だよね。 >唯野君まる見え事件  これは他の人の人間観察の経験値になるから、答えておくように。 「へー。ああいう一連の言動をやっていた人って、自分の本性が他人からは丸見えだと(思っていた/思っていなかった)なんだー。へー」  事実を認識することで、経験値は増える。  痛いとか癪であるとか、そんなの、良い小説を書くという目的の前には、どうだって良い。 >自分へのご褒美  それ、なにか形のあるものじゃないと、同じにはならんのでは?  せめてマス目を区切った紙を壁に貼って、そこに○を書きこんで埋めておくとか。  む? 僕がなんかあげればいいのか?  面倒っちいな。パス。そのへんは自分でなんか工夫してくれたまえ。  しかしこうしてエディタやワープロで文章を書くのではなく、原稿用紙で書いていると、その原稿用紙1枚を埋めるという行為自体が、「ご褒美システム」になっているよね。  1枚ごとに、名誉シート1枚?  そういえば、こういうのって知ってる?  マクドナルドの新人研修システムの中にあるもので、胸のバッジにシールが貼られてゆくという制度。  接客やらレジ打ちやら、ハンバーガー作ったりポテト上げたり、それぞれの仕事ごとに、いくつもの細かなステップがあるんだ。それを「きちんとできている」とみなされるたびに、胸のバッジにシールを張ってもらう。その色や数が増えてゆく。ある段階に到達すると、帽子の色なんかも変わったりする。  いや、さすがマクドナルド。業界最大手は伊達じゃない。  人の使い方がうまい。  「労働してお金を貰う」ってものがよくわかっとらん高校生の小僧小娘どもに、ゲーム感覚でうまく意識を誘導していって、仕事を覚えようとする動機を与えるためのシステムなわけだ。  ちなみに高校生であるかどうかに関わらず、やる人はちゃんとやるもんです。  こんなシステムなんてなくたって、ちゃんと自分から仕事を覚えてゆくもの。そういう人には、こんなシステムは必要ない。シール張ってもらっても、くすぐったいだけ。  ただそういう人間ばかりではないわけだ。なるべく楽になるべく時間中サボり倒して、面倒なことは全部他人に押しつけて、そして時給をゲットしていこうなんてしょうもない輩もいる。  そういう輩でも、うまく働かせてこき使おうというシステムなんだよね。  ゲーム感覚でシールを集めてゆくのだ。そういうゲームなのだ。  まあそれでちゃんと働いてくれるなら、雇い主のほうとしては、べつに問題ないわけだ。本人のつもりがどうであれ、結果は同じだ。  そのマクドナルドにバイトしに行ったのは、わし、19だか20歳の時だったか。  そうか。そのころからもう、観察して、考えて、切り分けて、いつでも使えるようにして、自分の心の冷蔵庫にネタをしまっておく習慣がついてたってことか。これまたずいぶん古いネタが出てきたもんだ。  たしか20だか21だかのときには、「いつか、本物になってやる」とか、そう心に決めていたっけ。当時はまだなんの本物になるかは決めきってなかったけど、小説っていうのも、そのころから視野に入っていたっけなぁ。  いまは本物になれたのだろうか? まあそれで食っているのだから、きっと本物なのだろう。 -------------------------------------------------------------------------------- >ノウハウの話とか No.2997 投稿日 2001年10月12日(金)23時43分 投稿者 新木 伸 >ノウハウの話  こんなたとえ話を思いついたもんで。  ここに「斬岩流」という剣法の流派があったとします。  この流派には、確立されたノウハウがあります。  10年修行をすれば、岩を斬れるようになる。そして看板には、「誰でも岩を斬れるようになる」と書かれています。  ここはまあ仮定として、そういうことにしておいてください。  もう本当に、絶対に、そうなるんです。才能は関係なし。  死ぬ気でメニュー通り十年修行すれば、どんな才能のないやつでも、岩を斬れるようになるわけです。  さて、ここに入門した人の全員が、岩を斬れるようになるでしょうか?  答え。  なりません。  10年間、修行をした人はたしかに岩を斬れるようになってます。  でもやめちゃっている人も多数います。その人たちは当然ながら、斬れるようになってはいません。  では、この道場の看板にある「誰でも岩を斬れるようになる」というのは、これは嘘になるのでしょうか?  十年前、僕はアマチュアでした。小説を書いていました。プロになるつもりでいました。  羅門祐人さんの開いていた「小説ボード」というところには、20人ぐらいの仲間がいました。皆「プロ志望」と言っていました。  その中から、篠崎砂美、巌宏士、中岡潤一郎、新木 伸、という4名のプロ作家が出ました。  他の言い方をするなら、「小説を書くことをやめなかった者」は、全員がプロの作家になりました。プロにならなかった者は、ひとりの例外もなく、小説を書くのをやめてしまっていました。  僕の言っているのは、そういうことです。  ここから何人プロが出るか、わからない。全員かもしれないし、数人かもしれないし、ゼロかもしれない。ただ、やめなかったやつは、いつかなるでしょう。  小説は、「商業レベル」をクリアすれば、必ず本は出ます。すくなくともエンターテイメント分野であれば、水準以上に面白いものであれば、必ず本になります。  30歳になったら体力的に通用しなくなるスポーツ選手とも違う。幼少期からやっていなければもうどうにもならない音楽家のような職業とも違う。常に激烈な競争がある芸能人とも違う。  門があまりにも狭すぎる他の職業とは違うわけです。  それはある意味では、「小説」というものが、「消費されるものである」という性質に根ざしています。エイターティメントは消費材なのです。毎日新しいものが大量に必要とされている。  「作家」という職業で食べている人間は、おそらく日本に数千人はいるはずです。  作家が必要とされているのは、それが終世つづくと限らないからともいえます。  たとえば教授職だとか、そういう一度なったら終世続けてゆくような職業とも違うわけです。  「作家廃業」してゆく人がボロボロでる場所であるわけです。ポストがつぎつぎとあいている。したがって「作家になること」自体は、そう難しいことではありません。水準以上の物をかける人間は、いつでも必要とされています。  プロデビューというスタートラインへは、比較的簡単に立てるわけです。  まあ普通は、志してから数年以内に(サボらないという前提で)。  どんなに遅い場合でも、十年、二十年とあれば。 -------------------------------------------------------------------------------- >カントリーライフ No.2998 投稿日 2001年10月12日(金)23時45分 投稿者 とんびの羽根 >ああ、しかも、憧れの浅薄さを実感するところが──1行だ (by みやびさん)  うむ、これがMAXIMAだ、MAXIMAなら本当に一行でできるかもしれない。  とある公園で休もうとする圭吾。 通りすがりの少女が圭吾のおいたコンビニ弁当を何気にとりあげて過ぎようとする。 文句を言おうとする圭吾だが、少女は「近頃の田舎ものは恐ろしいね、いきなり他人様を泥棒扱いかよ?」と平然と言い返す。 これが憧れてた東京の真の姿なのか? 自分の浅薄さを痛感する圭吾。  わたしは一行じゃ無理だ、起承転結4行、思わずプロット練習してしまった。 シンデレラコンプレックスとでもいおうか(<言わない)。 >新木さん >はなから買うつもりのない客は迷惑だろうなぁと思うと、気が引けてしまう。  いやあれは、男ひとりでいったら確実に浮くだろ。 しかし誰か女性を連れていくとしても、結局本番前に下見が必要に(爆) 自宅の間取りを伝えて総換えしたらどれくらいするのか軽く見積もってもらって、あとは見てますとか言ってショールームぶらついたりとかくらいでいいんじゃないか、買う気はなくても、変えたい気分があればね、うそにはならん。 こういうのはマーケティング的には潜在顧客といって(言うかな、ちょっと不安)、ちゃんとお客様なのだ。 >ダサい  論外というのは論理的に説明しないほうがいいということだったのか。 感覚的に不可である、では感覚的に不可になる理由を説明しなければならない。  盗難車でダサい行動、それは当然するであろうと一般に思われる行動である、盗難車で当然の行動とは、取り返す、乗る、乗り捨てる、逃げる、売るなどで、これらの言葉が含まれていたらすべてNGとなる。 ただし誰がその行動を取るかによって、当然の範囲も当然変わる。 読者が面白がるか驚くか疑問に思わなければ書店で本を手にとってくれないからで、 そうでないものはすべてダサい。  ということは「盗難車を買うお姫様」はなにか謎がありそうでNGにはならないはずだ。(薮蛇候補) -------------------------------------------------------------------------------- ミニスカ、ルーズソックスとか No.2999 投稿日 2001年10月13日(土)00時18分 投稿者 新木 伸  そういや、杉井君あたりだと、ミニスカ、ルーズソックス世代だっけか?  まあ巻島君やら、唯野君あたりは、もろにその世代のはずだよな。  高校生のときとか。  あのミニスカってさ、思春期の男の子としては、どうなの?  太股とかちらちら目について、もう気になって気になって、しかたがないとか、そんなことはないのかな?  それとも毎日見慣れてるから、もう慣れちゃってて、べつに気にならないとか?  街角で見かける高校生あたりの男女の集団とか観察してても、べつに男の子の目線とか、グループの女の子のこととかを、気にしているふうでもないんだよね。  ちなみにいま書いているシーン。  そんな描写を入れるかどうか、考えてるところ。  お菓子を取ろうと身を伸ばして、四つんばいになる女の子。ミニスカなもんだから、バックの位置にいる主人公からは、妙に太股が目立ってしまってドキリとか。  まあとりあえず、その路線で書いておくか。  女の子の、胸、腰、太股、もう気になって気になって仕方がない。  それが普通の男の子というものだろう。  なぜ普通かといえるかというと――。なぜなら俺が、そうだからだ。  ああこの作者って、いつもそういう視線で女の子を見てるんだろうなぁ――とか思われちゃっても、べつに問題なし。  だって事実だから。っていうか、「みてみて〜」。  みんなだって、そうなのだ。「普通人」を名乗る変態秘匿者の方々に、そーゆーのが自分だけではないことを知っていただいて、安心していただくのだ。そしておいらはお金をもらって皆さんに食べさせてもらうのだ。 >盗難車とか  「ダサい」っていうのは、じつはこれもヒントなんだけどね。  ゴロが悪いとか、なにかそう遠くないことを言っていた人がいたはず。でも「ゴロが悪い」というそこで止まってしまっていて、その先に踏み込まないから、どのみちダメ。  なぜゴロが悪く感じるのか?  もし仮に、「ダサいから」という答えをした人がいたとしたら、わし、それだけでもダメっていってるもん。なぜダサいのかまで踏み込まないと。  ちなみにこの「ダサい」っていうのに、反論する人はおらんの?  みんながみんな、わしが「これダサい」って言ったことに、「そうだよな」って納得しちゃってるわけ?  ひとりぐらい、おらんの?  「超強力磁石のどこがダサいんすかー!? すげーイカしてる表現じゃいっすかー!」みたいに……。  「盗難車に乗ったお姫様」というこのタイトル、イカしてていいじゃないかっていう人は? -------------------------------------------------------------------------------- ノウハウって何? No.3000 投稿日 2001年10月13日(土)04時58分 投稿者 むに >新木さん なんだか新木語の「ノウハウ」がどういう意味か分からなくなってきたので質問。 「背負い投げのノウハウ」というのは新木語としてはあるのでしょうか? 僕の認識としては、「つかむ場所や動きなどに型はある。しかしそれはノウハウとは言わない」というものです。 新木さんの発言は「背負い投げを使えれば勝てる」というのと同じように見えます。 確かに勝てますよ。オリンピック選手にだって勝てます。 こういうものを「ノウハウ」と言っているのでしょうか? 僕が結局、何をしたいのかというと、自分のかかわったサイトに対するけじめをつけておきたい、というところです。 僕はここをプロを目指す人のための場所と考えていたし、そのために有益と思う書き込みをしていました。この文章もそういう意図で書いています。そうは見えないかも知れないけど、僕自身は有益と信じることを書いて来たつもりです。 お遊びサークルではない、本気でプロを目指す人の場所だと思っていました。 この場所の存在意義はすごくシンプル。 「ここからプロが出ればOK」 「ひとりもプロが出なければ駄目」 こういうものだと思っていました。 この場所が参加者にとって、プロになるために有益であるのならOK。オールOK。 気に入らないことはいろいろあったけれど、それはどうでもいい。 新木さんの気持ちも、他のプロの気持ちも、プロになる予定のある人の気もちも、どうでもいい。あるいは参加者自身の気持ちもどうでもいいんです。 「プロになるため」ならどうでもいい。 逆に、プロになるために無益であるのなら駄目。全然駄目。 発言者がプロであろうが、他を論破できようが、納得できようが、どうにもならないんです。 「プロになれない」ならどうにもならない。 ここが本気の場所であることを証明する唯一の手段が「プロを出すこと」なんです。 それを何ですか? プロが出なくてもいいって。 新木さんはそんな気持ちで発言していたんですか? そんな気持ちで人の手法や意見を否定していたんですか? 「徒労に終わる覚悟」とか持っているようですが、必要なのは「徒労に終わらせない覚悟」ではないですか? >2997 >ノウハウの話 これは前後で別の話です。 後半部分、 >十年前、僕はアマチュアでした。 これ以下はノウハウとは関係ない。 あきらめなければ作家になれる。という話。 何年かかっても良いなら、別に良い。 前半部分は仮定の部分が正しいなら、別に良いんです。 「確立されたノウハウがある」 「そのノウハウで岩が切れる」 これは小説に置き換えると、 「確立されたノウハウがある」 「そのノウハウで作家になれる」 そんなものがあるんでしょうか? よみかくのゲーム小説大賞予選通過者リンクは僕が検索しているのですが、小説の書き方を教える専門学校、カルチャースクール、通信教育、など、たくさんあることに気づきます。 2年くらいみっちり執筆のノウハウを学ぶ。そのノウハウを生かして小説を書き、ゲーム小説大賞に応募する人もいる。 正確な数は分からないけれど、数十人、あるいはOBを入れると百人くらいいるかもしれない。 でもその人達が賞を総なめしてはいないんです。 ノウハウの効力はその程度ってことではないですか? それとも何か他の理由がありますか? -------------------------------------------------------------------------------- よみかく分室(仮) よみかく分室(仮) -------------------------------------------------------------------------------- とんびの羽根さんのように、本屋にあったとして考えてみる No.3001 投稿日 2001年10月13日(土)05時13分 投稿者 かねやん  あるいは目次とか。 「盗難車に乗ったお姫様」がたくさんのタイトルの中にあったとして……お姫様で目に留まるかもしんない。「お姫様」じゃなくて「お姫さま」だったらさらにひっかかるかも。  本屋で立ち止まるときってのは、タイトルにおやっ? とひっかかるものを感じたときでしょうね。別にキーワードだけじゃなくて、不思議な単語のもの、語感が面白いもの、何かをもじったもの、など。  フランス書院文庫なんかは凄い。あそこで必ず立ち止まってしまう。 -------------------------------------------------------------------------------- プロが出るか蛇が出るか。 No.3002 投稿日 2001年10月13日(土)09時02分 投稿者 本家・鷹見一幸  プロ作家になりたいと思う人が、いっぱいいて。  その人たちは、どうやったらプロ作家になれるのか、知りたがってる。  そこに、すでに名が売れたプロ作家が、プロ作家レベルの「お話の作り方」を 教えてあげるよ、それも無料で。という掲示板をおっ立てた、とする。  いろんな連中が来るわけだ。  一生懸命なヤツ、いいかげんなヤツ、通りすがり、いいわけ大王、いいわけ太郎、便所のラクガキを書きにくるヤツもいる。  まあ、仕方ないよね、参加するのに資格も条件も無いわけだから。  参加しようがやめようが、その人の勝手なんだもの。    さて、この場合。  このプロ作家さんには、教えてもらいに来た連中から一人でもプロ作家をださなきゃならない義務が生じるのだろうか?  どこの誰かも知らない通りすがりの他人と何一つ変わらない連中が、プロになれるだけの強い意志を持っているのか、そして将来、そいつらがお話つくりの技術を持つようになれるのか。そんなことわかると思う?    それを決めるのは作家さんじゃない。  作家になろうとしている連中だ。  だから、作家さんに文句を言うのは筋違い。  ちなみにプロ作家になるためのノウハウの中には、こういったことを自分で理解できるかどうか、ってのは含まれてない。  こういうのは「常識」という。 -------------------------------------------------------------------------------- 作家とアマチュアに限らず No.3003 投稿日 2001年10月13日(土)09時27分 投稿者 はせがわみやび  教える側と学びたい側(教えられる側、じゃないよ)との関係は、いつだってそんなもんなんじゃないかと思います。  先生の側に、達成させる義務がある──という理屈はわたしには理解できない。    免許皆伝者を生み出す義務をもった剣術師範?  それは、わたしの理解と常識を越えていますです……。 -------------------------------------------------------------------------------- プロの証明 No.3004 投稿日 2001年10月13日(土)10時09分 投稿者 とんびの羽根 >むにさん >ここが本気の場所であることを証明する唯一の手段が「プロを出すこと」なんです。  それじゃ、新興のプロ養成学校の経営者のせりふのようだ。 証明や保障を要求するのはなぜ。 投資家や経営者なら投資に見合う利益を得るために証明や担保が必要だと言うのはわかる。 証明の必要がさっぱりないむにさんが、なぜ証明を必要だと思うの? >必要なのは「徒労に終わらせない覚悟」ではないですか?  それは、自分にやる気が無い生徒のせりふだな。 他人に向かって言うせりふではない。 むにさんは厳しいせりふだと思っているかも知れないけど、自分がプロになれなければ、「教える側に覚悟がなかったんだよ」と責任転嫁できる、あまあまの言い訳だぞ。 必要なのは修行する側の自分の努力を「徒労に終わらせない覚悟」だけだと主張するのであれば、「おお、さすがプロ志望者」と拍手してあげましょう。  プロの世界では、覚悟はあくまで彼本来の仕事に対する覚悟だけが唯一無二の価値だよな。 小説だけではない、どこでも、プロはすべてそうなの。 つまり、新木さんの覚悟は自分の著作に対する覚悟がすべてだ。 それ以外の覚悟はいらん、すくなくともプロになってないむにさんが他人に覚悟を求める時点ですでに間違ってるの。 -------------------------------------------------------------------------------- >かねやんさん No.3005 投稿日 2001年10月13日(土)10時38分 投稿者 とんびの羽根 >お姫様で目に留まるかもしんない  お姫様がキーワードになるひとには、目に留まるわけだ、でもダサいと言われても反論できないだろうねえ。 それじゃ「盗難車を買うお姫様」を「盗難車を買う男」にしてみよう さあ、かねやんさんのキーワードをはずしたぞ、このタイトル、もうぜんぜん目に留まらない?>かねやんさん -------------------------------------------------------------------------------- No.3006 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- No.3007 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- 上とか No.3008 投稿日 2001年10月13日(土)12時09分 投稿者 新木 伸  なんか細かい書きこみいくつも書いちゃったので、まとめて書き直し。 >とんびの羽根さん  ん?  むにさんはべつに、プロ志望者としてここにいたんじゃないですよ。  立場としては、藤極堂さんのような指摘者ですね。  勘違いしてるでしょ? >むにさん  ああ、なるほど。理解しました。  えーとですね、僕自身の本心としては、「ここからひとりも出なかったらヤダよう」というのが確かにあります。そりゃまあ僕だって自分の苦労を徒労に終わらせたくないですからね。  でも、僕自身のその気持ちだって、やっぱりどうだっていいことなんです。  ここで大切なのは、「ひとりでも多くプロを出すこと」。  本当に、それだけです。  だからこそ言うわけです。「俺はここからひとりもプロが出なくたっていいと思っている」って。  まあ参加者への挑発ですかね。ちがうか。  向こうを突き放しておくわけですね。  お前らは自分の足であるかねーと、俺は知らんぞ。あっさり置き去りにするぞ。本気だぞ。本当にやるからな、って。  ここでもし、「ひとりぐらいは出ないと僕は困ってしまう」なんて本当のことを書いちゃうと、「じゃあいちばん有望そうな生徒になれば、特別に手をかけてもらえるのかな? プロにしてもらえるのかな?」なんて甘えが、参加者の側に生じかねません。  また僕自身のほうも、そんなことを口にしてると、相手に対しての依存が生じてきます。  一番有望そうなのは、いま誰だろうか? なんとかして、そいつはプロにしないとなぁ――だってひとりは出さないと、いままでの努力が全部無駄になっちゃうもんなぁ。  ――というわけで、僕が「ひとりも出なくてもいい」と明言しておかないと、いろいろと害悪が生じてきます。  だから言っておかなきゃならない。  自分の本心だとか真実だとか、参加者の気分だとか僕の気分だとか、それからもちろんむにさんのけじめを付けたい気分だとか、「ひとりでも多くプロを出す」という目的の前には、どーだっていいんです。 >学校系とか  まあその種の学校で教えている内容に対して、僕がなにか言っては営業妨害になりかねませんので、それについてはノーコメント。(こっちは非営利ですが、向こうの批判は営業妨害になりますんで)  ただそこに通う生徒の姿勢についてなら、ひとつぐらいは言えるかな。  「学校に行けば小説家になれる」  こう思っている時点で、もはやダメダメですね。先の望みはまったくありません。  漠然とした考えで、さしたる疑いもなく、「通えばなれる」と思っている時点で。  レールの上に乗れたという安心感を得ている時点で。  「小説家になるために、学校を覗いて、使えそうなノウハウだけは吸収してやろう」  そういう姿勢で在籍しているのなら、これはOKなのですが。  ちなみにこれは小説に関してだけで、他の科の場合はまた事情が違います。  専門学校であっても、これがゲームデザイナーとか、イラストレーターとかの方面だと、その業界がどんなものか知るために学校に通って情報を得るとか、仕事先の斡旋とか、そういった側面もありますので、学校に行くことは意味があるでしょう。  そうした職に就こうと思っても、どうやればなれるのか普通はわからないわけです。  仮に商業レベルの「現物」を作りあげる力がもうあったとしても、そこからどうやってプロになるのかの道まではわからないもの。  ただ小説の場合は、どうやってなるのかは、すぐわかりますよね?  賞に応募すりゃあ、それでいいんです。本や雑誌を買っていれば、大賞の募集要項は嫌でも目に飛びこんできます。  実際、プロ作家の過半数は、そういう小説大賞系の出身者です。  賞を通過する作品を書きさえすれば、それでいいんです。  資格不問。経歴不問。現物のみ。  プロとして仕事をするためのノウハウのほうは、そんなの、なってから覚えればいいことで、編集さんが一から全部教えてくれます。著者校の校正で赤を入れる方法とか。  そういや、小説と同じようなものに、「漫画」もありますよね。  漫画スクールというのは、これはあんまり見かけないわけですが、どうしてでしょうか? 「漫画家になるために漫画スクールに通おう」と本気で考えている人は、あんまりいないような気が……。なぜでしょう? >岩を斬るノウハウとか >>「確立されたノウハウがある」 >>「そのノウハウで岩が切れる」 >>これは小説に置き換えると、 >>「確立されたノウハウがある」 >>「そのノウハウで作家になれる」  後半部分に、むにさんの思いこみによる間違いがありますよ。  ある人物が岩をも斬れる剛剣を会得したとして、その人物は、即、戦場で活躍する兵法者になれるでしょうか?  なれるかもしれないし、なれないかもしれない。  ただひとつだけ言えることは、その「斬岩剣」はその人物の大きな力になりますよね。  柔道の話でも同じです。  キレのいい背負い投げは会得した。他の色々な技も会得した。  さてオリンピック選手に勝てるのか?  それはわかりませんけど、その試合をするにあたって、その技は敵に向かってゆく力にはなります。 -------------------------------------------------------------------------------- キャッチコピーというもの No.3009 投稿日 2001年10月13日(土)13時42分 投稿者 本家・鷹見一幸 ついでに「題名」にもちょっとからんでおこう。今日は今月初めてで最後の休日だから時間がある。  題名は「キャッチコピー」なわけです。  表紙に書かれたそれとイラストで、まず「読者候補」を呼び入れて手に取らせ「立ち読み読者」にしてから、さらに内容で引き込んでレジに持っていく決意をさせて「お客さん」にしなきゃならんのです。  書店に並ぶ何百と言う小説本の中で、勝ち残るためにも、絶対に必要なものなんです。  さて、言葉には意味があるよねって言うか「単語」には当然意味がある。でもその単語には、本来の意味から連想されるさまざまなもの、という広がりを持つ。  よく言う「キーワード」というやつだ。これを持つ単語と持たない単語ってのは存在している。  たとえば「竜」だ。  想像上の生き物である「竜」。この単語から想像されるものと、たとえば「犬」なんかから想像されるものは大きく違うよね。 「やさしい竜の殺し方」 「やさしい犬の殺し方」  ほら、大きく違うだろ(笑)  さて「単語」にはキーワードとしての使い方があるってのがわかったと思う  次は「組み合わせ」だ。使いたい単語をいくつか候補に上げてそれを組み合わせると言う方法だ。  「盗難車」ってのは硬い言葉だよね、公文書とかで使うような言葉で、ごく普通に使う言葉じゃない。こういった言葉には、想像力が働く余地が少なくて、あんまりキーワードにはならない。  どうしても使いたいというならもっと柔らかい言葉と組み合わせると言う手がある「硬×柔」というわけだ。 「盗難車とアイスクリーム」 「盗難車とロリポップ」 「盗難車に花束を」 「盗難車に星屑を」 「盗難車とハイヒール」  ほら、いっぱい出てきた。ちなみにこんなのはキャッチコピーを作る初歩の初歩だ。ハイヒールなんてのもイメージが喚起されるキーワードだよね。  「お姫様」ってのもそう、結構いろんなイメージを喚起される単語だよね、想像上の生き物という点では「竜」に相当するかもね(笑)  そういった「お姫様」という単語の持つイメージを頭に入れて、今度はそういったイメージが成立しないものをくっつけてみよう。今度は場所だ。 「洗濯機の中のお姫様」 「吉野家の中のお姫様」 「エントツの中のお姫様」 「トランクの中のお姫様」 「ワイングラスの中のお姫様」 「戦車の中のお姫様」  結構面白そうなものが出てきたよね。  こういった組み合わせに、さらにゴロあわせを付け加えるって手もある「ピクニックは終末に」なんてのもその一つなんだけど、これは一歩間違えると「オヤジギャグ」になるので要注意(笑) いろいろやってみるといいかもしれないね。 -------------------------------------------------------------------------------- 敷居は低く、志は高く。 No.3010 投稿日 2001年10月13日(土)14時48分 投稿者 藤極堂 >「盗難車に乗ったお姫様」がNGな理由 ヒント:ダサイから。 なぜ語呂が悪いと思ったか考えてみる。 ■和語(お姫様)と漢語(盗難車)が混じっているから ■わざわざ読者の理解しにくい単語(盗難車)を使用しているから 漢語で統一してみる。「盗難車に乗った姫君」NG。 「姫君は盗難車に乗って」の方がまだましか。 てゆーか盗難車って単語を、どうしても使う必要なんてなさそうなんだけどなあ。 「なんだよー、盗難車なんて言葉使って自分の知識をひけらかしてるくせに、文体統一できないくらい語彙が貧弱なの〜? オマケに耳障りも悪いとなると中身も想像つくね。ダメダメ」 ……私の可愛い子猫たん(白黒猫さん)がモニターの前で悶絶している気が。 -------------------------------------------------------------------------------- 山中の賊を破るは易[やす]く心中の賊を破るは難[かた]し No.3011 投稿日 2001年10月13日(土)15時11分 投稿者 弟切 千隼 今回の題名は明の王陽明の言葉を取ってみた弟切です。 新木さんへ > おぉ、さすがです(*o*) そのようにすると「転」がすっきりまとまりますね。 エピソード数を減らして話の密度を上げる方法、覚えておきます。 新木さんの案以上にうまい案が自分に思いつけるかどうか自信はありませんが、自分の技量を上げるために挑戦してみます。どうしても思いつかなければ新木さんの案を採用させていただきます。 それまでは新木さんの案を仮採用ということにして、次の「結」を決めます。まだ決めていなかったんですね、実は(^^; 新木さんの案を採用するにしろ自分の案を採用するにしろ、「転」の骨は変わりませんし、「子供たちの科学実験」・「キサラの書いた本」という道具立ても変わりませんので、「結」の骨を決めてしまっても支障はないでしょう。 で、「結」は以下のようにしようと思っています。 「漂泊鳥」(仮題)結部アイディアその1 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− この時代に自分にできることがあると悟ったキサラは、自分が冷凍睡眠していたシェルター内にたくさんの科学に関する参考文献があったのを思い出し、人々に役立てるためにそれらを取って来ようとシェルターに戻る。 前々からキサラが古代人ではないかと疑い、彼女を利用して過去の高度な科学技術を手に入れようとしていた権力者たちは、ひそかに彼女を尾行してシェルターに行き着く。 尾行されていたことに気づいたキサラは、権力者たちが高度な科学技術を入手して悪用することを防ぐために、二度と冷凍睡眠に入れないことを覚悟の上でシェルターを破壊し、大怪我を負う。 権力者たちの動きを仲間から知らされたユキマロもシェルターへ向かい、キサラを救出する。キサラは意識を回復してユキマロとその仲間たちに囲まれているのに気づく。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「結」が決まったら起承転結を全部つなげてあらすじを書き直します。あと、そろそろこの仮題も何とかしたいですね。ちょっと内容に合っていませんよね(^^; -------------------------------------------------------------------------------- カラス No.3012 投稿日 2001年10月13日(土)16時00分 投稿者 藤極堂 あ、 本家・鷹見一幸さんが キーワードと組み合わせについて書き込んでました。 >次は「組み合わせ」だ。使いたい単語をいくつか候補に上げてそれを組み合わせると言う方法だ。 >「盗難車」ってのは硬い言葉だよね、公文書とかで使うような言葉で、ごく普通に使う言葉じゃない。 >こういった言葉には、想像力が働く余地が少なくて、あんまりキーワードにはならない。 盗難車がキーワードではないというのは同意。 でもそうすると「盗難車」だけのタイトルでも論外になるはずだと思うのです。 ドキドキしないから、という理由も頭に浮かんではくるのですが。 単語同士を組み合わせるときには意外性のある組み合わせを基本とする。 つまり、普通にありえる文章になっているとNG。 「盗難車に乗ったお姫様」 「盗難車」に「乗る」のも「お姫様」が「車に乗る」のも普通にありえることなので意外性が薄められているから? -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.3013 投稿日 2001年10月13日(土)16時37分 投稿者 新木 伸  巻島君へのレスは、今日の仕事が終わってからか、明日の仕事をはじめる前にするとしよう。 >弟切さん  ん?  その「結」の部分、なんか変でない?  ちとこの結部の起承転結、書き出してみそ。  前のところの「転」のラストで、キサラは自己嫌悪から立ち直るわけじゃん。  そこからいきなり行動に移ってしまうのって、なにか変だよ。  何かできることをやろうとして、それを探すというプロセスがあるのでは?  またここで、親密になったユキマロとのあいだに何かがないといかんだろう。じゃないと「ラストの助けられて救われる」というエピソードに繋がらない。  ここでいう「なにか」っていうのは、べつに色っぽいことという意味じゃなくてね。いや色っぽいことでも、べつに僕はぜんぜんかまわんが(笑)。  あとまあ、単なる言葉の問題だけど、「文献」っていうのはないでしょう。まあ「本」の形で存在しているわけでなく、データの形で存在しているんだろうけど。  そういうことなら、「情報」とでもしておくべきかな。 -------------------------------------------------------------------------------- はじめまして No.3014 投稿日 2001年10月13日(土)19時13分 投稿者 つっちい はじめまして。つっちいといいます。 先日このページに辿り着いて以来、興味深く拝見させていただいています。 仕事はユニットバスやシステムキッチンの取り付けを行う『ユニット屋』をしています。 キッチンのショールームの話題が出ていましたのでもしお役に立てればと思いまして、筆をとった次第です。 うちの会社では、ナスステンレス、YAMAHAを中心に、TAKARA、ノーリツ、AQA、サンウエーブ、TOTOなどのユニットを取り付けています。 YAMAHAの本社(浜松にあります)のショールームなどは、ビルのワンフロアの半分を占めるかなり広いものですが、街中で一般に見かけるものはその半分くらいの大きさが普通です。 大抵、システムキッチンの他にもユニットバスも展示してあり(メーカーによってはシステムトイレも)その数は3つづつくらいが平均のようです。 ショールームの奥には事務所があり、女性事務員が三人、営業員が四、五人くらいいます。(もちろん規模にもよりますが) 価格はバスで70万〜300万くらい(あくまで定価です) キッチンでは、もう一回りくらい高くなります。 この辺りはメーカーによっても違いますので、パンフなどをもらってくるとより詳しく分かると思います。 一度行ってみて、事務員の方の説明を聞くと、相手の親切度、丁寧度などから「有能」「無能」について分かるかもしれません。パンフももらえますし。 また、ああいう場所に来るお客さんは、幾つかのメーカーを回っているのが普通ですので二軒目以降では、前のメーカーで疑問に思ったことを訊いたりするといいかもしれません。 あと、「いい会社」は、「場所と人材」がいいです。 まず店内が明るい。対応が早い。そして丁寧。 ショールームに行く際に、電話をしてみるといいと思います。 場所を訊いてみて、その対応で相手のことも、ひいては会社の(ここではショールームですが)分かります。 もし、「電話をしてから行くと、買わなきゃならなくなりそうでやだな」という時は2,3日間をおけば大丈夫です。 男性一人で来る方も、割といます。 お客さんは、うちの会社のショールームですと1日数人しか来ませんが(場所がよくないのです。駐車場が狭くて、しかも道の反対側) ちゃんとした所ですと、1時間に一組以上来ます。 祝祭日はその数倍、また都会ですと(うちは静岡なのですが)さらに増えるかもしれません。 最後の部分は推測なので、申し訳ありませんが。 小説の題材としてリアリティを出すためには、質問を用意しておくのもいいかもしれません。 それに対する店員の対応を、参考にするとかですね。 ではこの辺りで失礼します。 >管理人様、及び参加者の皆様。 これからも頑張ってください。 では -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ納得 No.3015 投稿日 2001年10月13日(土)19時56分 投稿者 むに 新木さんのスタンスが見えた、ような気が。 そしていろいろ納得した、ような気が。 つまり挑発なんですね。 例えば、 「プロはみんなプロットでストーリーを作っている」 というのが事実かどうかは重要ではなく、 「プロはみんなプロットでストーリーを作っている。とプロ作家、新木伸は言っているぞ。お前はどうするんだ?」 と挑発している。 そう考えると、 「それは極論だ」 という指摘は意味ないわけです。 極論で挑発しているだけだから。 そういう認識でいいのでしょうか? >学校 「小説家になるために、学校を覗いて、使えそうなノウハウだけは吸収してやろう」 これに関しては同意見。そしてこの場所も同様に考えるべきだと思います 「小説家になるために、よみかく分室を覗いて、使えそうなノウハウだけは吸収してやろう」 新木さんの言うことを鵜呑みにしているようでは駄目。 -------------------------------------------------------------------------------- >むにさん No.3016 投稿日 2001年10月13日(土)20時45分 投稿者 新木 伸 >むにさん  あーうー。  またなんか根本的な勘違いがあるような……。  プロはみんなプロット作ってますって。(^^;  オリンピックの柔道選手が、誰一人の例外もなく、背負い投げができるのとおんなじ事です。  作家が、戦うために持っている、いろいろな技のひとつなんです。単なる技術です。  まあ背負い投げができなくてオリンピック出ている人も、ひょっとしたらいないこともないかもしれませんが、まあ普通はそんなことはありませんよね。  そういうことです。  ただ、その選手ごとに背負い投げを修得した過程は違うかもしれませんけどね。  先生にこつを教えてもらって練習の果てに出来るようになったのか、人の背負い投げを見て自分で研究してやれるようになったのか、なんとなく組み合ったら体が技を出してしまっていきなりできるようになっていたのか、まあいろいろでしょうけど。  ただし、今現在オリンピック選手であるなら、全員が全員とも出来ることは、これは確実なところです。  そしてここでやってるのは、こつを教えてもらって練習してできるようになるっていう過程なんです。そのために起承転結やらなんやら、いま色々とやってるわけです。  人の背負い投げを見て自分でできるようになっちゃう人とか、はじめから出来ちゃう人というのは、べつに教わらんでもいいわけですね。人に頼らなくても自分でできるようになるわけですから。  もうそれがちゃんと出来ている人は、おそらくこの分室には来ません。自分の出来る技を教わっても意味がないわけです。  だから、ここに来る人は、背負い投げを覚えるために教わる必要のある人という前提で、僕はやってます。  実際にその通りなわけです。誰ひとり、まともな話を作れないわけですから。  さて小説を書くときのプロットです。  紙やエディタの上で実体のあるものにするか、頭の中だけでやるか、本能でやっちゃっているか、まあそれは人それぞれです。  アウトプットがおんなじなら、途中経過はどうだっていいんですってば。  ちゃんと筋の通って盛り上がる話になっていれば、やりかたなんかどうだって。  プロ作家が、作品を書く前に、「どんな話なの?」と聞かれて、人に言えないはずもない。だいたいそれじゃ、企画通りませんって(笑)。  どこで盛り上げるか、どこで読者の目を引くか、どこで説明を入れておくか。みんな計算して(もしくは本能でかぎわけて)、やっているわけです。 >>新木さんの言うことを鵜呑みにしているようでは駄目。  ですから、何が言いたいんですか?  いまこうして話しているのって、むにさん自身のけじめのためじゃなかったんですか? そのつもりで話におつき合いしてるんですけど。  いまさら参加者の人になにか言ってみて、いったい、なにをどうしたいわけですか?  鵜呑みにするななんてことは、むにさんに言われなくたって、僕自身が何度も何度も言ってることです。  「自分の頭で考えろ」って。  「納得いかないなら噛みついてみろ」って。  なんだか疲れてきたんで、このあたりで、打ち切りにしません?  そろそろ、行っていただけませんか? -------------------------------------------------------------------------------- うむむむむむ No.3017 投稿日 2001年10月13日(土)21時24分 投稿者 唯野教授 1行書くのに10分以上かかるようになった……頑張れ俺! >新木さん >言い訳 む、「がんばりましょう」ですか。確かに読み返してみると発展させてないなあ。 あと、ゴールデンボーイの0話、1話、6話を読んできました。なるほど、さすがによくできてると分かりました。しかしどうも私には合わないのでそれ以外の話は読む気になれず。絵が受けつけないのかなあ。 >唯野君まる見え事件 ああ、Xファイルの機密壁が易々と突破されて行く……。 ところでまず自分の本性とは何か、というのを分かってないとこの問いには答えられませんね。 私の本性ってなんだろう。知ったかぶりなところ? 理屈倒れなところ? 2ちゃんねらーなところ? 眼鏡っ娘が好きなところ?(でもよく考えたら私ってほとんどの属性を少しずつ持ってるんだよなあ) ネット以外では一人称が俺・僕なところ? 言い訳太郎でサボり太郎なところ? 男子校出身のせいか女性の扱い方が今一つよくわからないところ? 昔からあんまり友達がいないせいか、二人以上と同時に話す時にはどっちの方向を向いて喋ったらいいのかわからず混乱するところ? 書き込みをしたあとで、「あ、今のやつちょっと本性でちゃったなあ」と思うことはしばしばある。でも書き込む時に「これで本性わかっちゃうかも〜」と思うことは無いようです。 この掲示板に限っても、私は過去にいろいろとやらかした身ですし、過去ログ全部読んでる人やオフ会の参加者は上に言ったことぐらいはほとんどわかるはず。 新木さんクラスの人には私自身よくわかってない本性を見抜かれてるかも、とは思ってました。 2975で小倉さんにああ言ったのは、2972の書き込みが私にはなんだか「イタい」ように感じたから。無理に本性を表そうとして、かえって作ってるっぽくなってると感じたのです。でも新木さんや杉井さんには好評のようですね。 こんなところでよろしいでしょうか。 >小倉さん 今読み返したら、作品の舞台は2005年じゃなくて2006年でしたね。 >むにさん この話題って、まったく同じものを以前西鶴さん辺りが出してなかったかなあ。過去ログ確認してませんけど、なんか記憶にある。 -------------------------------------------------------------------------------- >新木先生 No.3018 投稿日 2001年10月13日(土)21時29分 投稿者 つっちい >新木先生 はじめまして。管理人様ですよね? いつも(と、言っても最近なので申し訳ないのですが)興味深く拝見させていただいています。 先ほどの文章で、ちょっと謝りと思われる個所がありましたので、のこのこと出てきた次第です。 >オリンピックの柔道選手が、誰一人の例外もなく、背負い投げができるのとおんなじ事です。   ここですね。 背負い投げができない人もいます。山下選手とか、斎藤選手とか。 これはもちろん、選手によって技の適正があるという話で、前述の文章も『背負い投げができる』を『得意技がある』や『決め技がある』と変えればいいだけの話ですし 文意に関しても全く問題ありませんし、僕も納得できるものでした。 ただ時に、一つの文の一つの文節(あるいは単語)に誤りをみつけたことに対して、それを文全体の誤りのように語る人もいますので、先に書かせていただきました。 差し出がましいことをして申し訳ありません。 では -------------------------------------------------------------------------------- >つっちぃさん No.3019 投稿日 2001年10月13日(土)21時47分 投稿者 新木 伸 >つっちぃさん  ども。新木です。  ここの管理人兼、主催者やってます。  あ、先生はやめてください。普通に「さん」でけっこうです。  例の件に関しては、同じ書きこみの別のところで、「まあ背負い投げができなくてオリンピック出ている人も、ひょっとしたらいないこともないかもしれませんが、まあ普通はそんなことはありませんよね」とあるので、そっちでオッケーだと思います。  これは知的好奇心の意味合いもあっての逆質問なんですが……。  その山下選手や斎藤選手は、本当の意味で「背負い投げが出来ない」ものなのでしょうか?  単に国際レベルの大会において、「背負い投げを決めたことがない」とか、「背負い投げを試みたことがない」ということなのでしょうか?  自分の背負い投げが、国際レベルでは通用する武器でないことを知っているので、仕掛けないというだけなのでは? (それとも本当に、背負い投げが出来ない?)  かりに母校の高校の柔道部などに稽古をつけに行ったとして、そういう場所で高校生相手なら、背負い投げもバンバン決まるとか。しかも背負い投げについて教えることもできるとか。  興味あります。 -------------------------------------------------------------------------------- 順番に、返答をば。 No.3020 投稿日 2001年10月13日(土)21時49分 投稿者 西鶴翠(みどり)  まとめて、どうにかレスできないものかと考えたのですが、一人一人微妙に考えていることが違うようなので、個人宛てにレスします。「言い訳」に関係のないことも、レスします。 >ひかる。 >「何がやりたいのよアンタは?」  と、順番にレスをしようと思っていたら、いきなり核心を突こうとしている人にぶちあたってしまいました。これは、後まわしにしたいと思います。また、先にこの話題から読みたいという人は、この書き込みの次の書き込みから読んでください。  これに対するレスは、書き込みを改めるので。 >そのうちキャラの設定書に「19歳 男 金髪・碧眼 身長180cm 体重64kg 痩せぎす・目つきが悪い・ハスキーヴォイス・杉井光」とか書かれる日がくるかもしれない。  それがあるなら、「十四歳 男 銀髪・赤目 身長153cm 体重43kg 短身痩躯・縁なしの眼鏡・声変わりはまだ・西鶴翠」とかも、ありなんじゃなかろうか。  ……なしか。私はまだ、一般名詞になっていない。 >小倉さん。  「言い訳」に関する話を書こうとしているということで、細かいところまでレスをしようと思います。意味がないところでも、小説を書く上での参考にはなるかも知れませんので、レスをします(つまり、ひかるの言うところの「目的論」がないレスもあるということです)。 >#2921(自分の書き込みを読み返しながら読んでくださいませ。) >一般論。  まず、小倉さんは、二つに分類しています。 ・「能力があると思っている」 ・「能力がないと分かっている」  この部分が、二つの分類の相違点です。また、共通点は、 ・「実績がない」 ・「努力する気がない」  の二つです。  相違点は、「分類のため」にあるものですから置いておくとして、問題は共通点の方です。  小倉さんの理論でいくと「実績がなくて、努力する気がない場合、言い訳をする」ということになっています。  具体的な例をあてはめれば、「日本の鉄道路線図を暗記していない新木伸が、日本の鉄道路線図全てを暗記する努力をする気がない場合、言い訳をする」となります。新木さんは恐らく、鉄道路線図全てを暗記していません。つまり、「実績がない」わけです。また、こちらで勝手に仮定してしまいましたが、暗記する努力をするつもりもないということにしてください。つまり、小倉さんの理論では、新木さんが「鉄道路線図全てを暗記しろ」と言われて、それを論理的に拒否したら、「言い訳」になることになります。  ここまで、いいでしょうか。  小倉さんの立てた理論は、「実績のない人が、努力をしないことに対する説明をしたら、それは言い訳である」と、言い換えられます。具体例は「路線図を暗記していない新木伸が、暗記しない理由を説明したら、言い訳である」です。  新木さんのそれが「言い訳」だと判断されるなら、小倉さんの立てた理論は正確であるわけです。  しかしながら恐らくは、それは言い訳であるとは判断されません。なぜなら、新木さんには、路線図を暗記する必要性もなければ、暗記したいとも思っていないからです。つまり、小倉さんの理論は、一箇所欠けているわけです。 ・「実績がない」 ・「努力する気がない」 ・「努力しなければならない理由はある」  この三つ目の項目です。  新木さんが、日本の鉄道路線図全てを暗記する必要があったり、また、暗記したかったりするならば、暗記の努力をしないことに対する説明は「言い訳」になり得ます。  まとめれば、「実績のない人が、しなければならない努力をせずに、努力をしない説明をした場合、言い訳になり得る」となります。小倉さんの理論は、重要なところが欠けていたわけです。 >西鶴の話。  この部分については、明らかな間違い(であると私が判断したところ)を指摘していこうと思います。 >一番でっかい言い訳は「研究があるから」ですよね。  研究があるからというのは、全く理由になりません。研究を適当にさぼればいいだけの話なのです。私は、「今やっている研究が好きだから」分室の課題には参加しないで、負荷のない突っ込みをしているのです。 >んでも──西鶴さん、小説を書くの好きですよね。楽しませるのも好きですよね。(略) >好きって気持ちは、すべからく情熱を根底に持っているものだと思います。 >もっとうまくなりたい──と思ってない訳がない、と思います。  事実から書いていきたいと思います。  小説を書くのは好きです。これは、前から分室に書き込んでいます。書くのは好きなので、これからも小説を書くことはやめないでしょう、と。  楽しませるのが好きかどうかは、分かりません。自分が楽しむのは好きですが、人を楽しませるのはどうか分かりません。ただ、オフラインで何度か言っていますが、「私が小説を書く動機」というのは、「人を驚かせるということ」です。最後まで私の文章を読めた人が、何らかの形で驚けば、私は満足です。最後まで読まなかったり、はしょって読む人は、私は考慮に入れません。  が、話を簡単にするために、私は「ひとを楽しませるのが好きである」ということにしましょう。  ここまでは、「(形式上の)事実」です。  そこで、疑問なのは、「どうして、書くのが好きで楽しませるのが好きな場合、巧くなりたいと思っていると断定できるのか」ということです(断定はしていませんが、小倉さんのはそれに近い書き方です)。  書くのが好きで、楽しませるのが好きでも、このままで充分だと思っている場合もあるはずです。  すでに、自分の納得のいくかたちで、ひとを満足させられている場合です。自分が納得してしまっているのですから、向上するという概念がないのです。極端な例を挙げるならば、「いい仕事ができたから、もう死んでしまってもいいや」という心境の人がそれにあたります。  というわけで、「書くのが好きで、楽しませるのが好きでも、このままで充分だと思っている場合もある」のです。小倉さんの理論は、一段階ずれてしまっています。 >小倉も好きなんですよ、西鶴さんの世界。それなのに、ミドリ君たら。ズルイわ一人占めしてッ! そんな気分なので、さっさと分室に戻ってきて下さい(笑)  ここも論理的におかしいのですが、人に迷惑をかける誤解はしていないようなので、放置します。  ……と思いましたが、やっぱり指摘しておきましょう。  「分室に私が戻ると、どうして私の世界が見られるのか」。分室に私が戻らなくても、私の世界は変わりませんよ。  それから、あとで述べますが、分室にはメリットとデメリットがあるのです。これは、杉井邸で分室参加者と話をすると分かるのですが、……と、あとで述べます。 >#2923 >新木さん。  の前に、これを書かねば。 >みやびさん。  小説家デビューおめでとうございます。 >オタクの話。 >カミングアウトしなきゃならないような恥ずかしいことなのか?  これは、生活している環境によると思います。例えば、私の大学の半分は何らかのオタクであると言われています(電子工作とか、機械工学とかそういうものは、この場合のオタクの定義からは除いてください)。半分がオタクであると言われているだけで、本当はそうではないのかも知れませんが、とにかく、そういう環境にいると、オタクであることが恥ずかしくなくなります。  新木さんのいる世界(ライトノベルの世界)も、オタクがたくさんいる世界だと推測されるので、恥ずかしいことはないでしょう。  ところが、この世界には、オタクである人の数が少ないことになっているのです。オタク人口は少ないことになっています。本当は多いのかも知れませんが、少ないことになっています。となると、やはり、オタクであることは、恥ずかしいことになるのでしょう。  一般的に、マイノリティは恥ずかしいのです。毛糸のパンツは、やはり恥ずかしいのだと思います。 >ちなみに一章の頭の頭。「つまり姉弟」ということを、なにやら凝った言い回しでやっていたりするその「独りよがり」さが、読む気の失せた原因。  この言い回しに惹かれて、あの長い作品を読む気になった私は、なんなのだ。 >「逆効果」の意味というのは、僕の読み取れていないものらしいから。  これは、ひかるの >「何がやりたいのよアンタは?」  に関連してくるものなので、やはり、後まわし。 >「他人に指摘されたら、受け入れなければならない」の話。  この時点では、まだ罠に気づいていないようなので、あとまわし。もしかしたら、これから先、私が読んでいくところで気づいているかも知れないけれど(私は、順番にレスを書きながら読んでいる。スクロールさせながら眺めて、面白そうなところで止まる、ということは、しているけれども)。 >うどん。  私は単に、「楽しいから」書いているだけだと思っていました。論争の「ごっこ遊び」が。 >とんびの羽根さん。 >海外ではかっこいいことと誤解されている<オタク。  らしいですね。私もメールで「Boku wa otaku.」と自慢(!)されてしまったので、「日本では一般的にあまりいい意味ではない」と説明しました。 >教授。 >言い訳太郎参上  教授は気づいていないかも知れませんが、新木さんは結構「ひらいておくか、漢字にするか」の選択に気をつかっているのです。今回も原典(?)では、「言いわけ太郎」「言いわけ大王」となっていたはずです。読みづらい漢字の使い方はしていないのです。  ついでに言っておくと、ずっと前の書き込みで「以前、オフ会であったときに」と新木さんが書き込んでいたのですが、これも変換辞書に頼りきりの人は、「オフ会で会ったとき」などと書いてしまうはずです。後者は非常に読みづらい。 >「教わる(盗む)側の方を変える」っていうのはわかりにくい。  そろそろ、前振りとして、「西鶴が今回暴れている理由」の本質に近づいていきましょう。  今、分室のログはどれくらい、たまっているでしょうか。左を見れば分かりますね。約三千です。しかし、その三千という数字に対して、成果の方はあまりにも出ていない。  初期にやっていたシンデレラの成果が出ている人も、見受けられない。もちろん、「コンセプトワーク」や「アイディア出し」という言葉自体は扱えるようになっていて、多少は会得もしているようですが、「アイディアを踏み外さない」ということが完璧にできる人はいません。  また、「何が書きたいのか」と聞かれて、答えられる人が少ない。別に、「○○が、△△になって、××になる話」のような書式に従わずに、「□という状況」みたいな答え方でもいいのに、そう答える人はあまり見かけません。未だに、一文で答えようとしてしまって意味の通らない文になってしまっている人もいます。文を二つに分ければ意味が通るのに、と思ったりもします。  つまりですね。見ていて非常にもどかしいのです。杓子定規な教わり方が。  見ていてもどかしいものを、もどかしくないようにしようというのが、私の目的です。  中途半端なところで、切ってしまいますが、これも続きは次の書き込みで書きます。どうして杓子定規なのか。どうしたら、もどかしさが消えるのか(杓子定規でなくなるのか)。それらについては、次の書き込みにて。  (ちなみに、教え方は全くもどかしくないのです。千番前後で、新木さんの教え方がかなり変わっているので、「ああ、新木さんはがんばっているなあ」と思って読んでいます。) >巻島さん。 >えーと、つまり(略)一文あたりの情報量を増やせ、と。  簡単に言えば、そういうことです。  斜め読みしたときに、巻島さんがすでに次のバージョンのあらすじを書いているのが見えたので、詳しくはそちらで書きます。 >「叩かれるのが怖いなら、逆に叩き返せばいいじゃん」  それをやろうとすると「言い訳だ」と書かれるのです。とはいえ、巻島さんの思考は非常に私に近いと思います(嫌かも知れませんが)。  「叩かれるだけではいけない」というところに注目した点が、私と同じです。その先のことを考えなければならない。  ちなみに、以前「西鶴さんの作品は教授のに似てるけど、どうして教授の作品があわないの?」と聞かれたことがあります。自分では、私の作品は、巻島さんのに似ていると思っています(ちなみに、教授の作品群が私の好みに合わないことは、私と教授のあいだで了解済みのことです。よね?)。  それから、怖いから叩き返す、というのは発想が安易だと思います。  と思っていたら、すでにあらすじが上がっていたので、密度への突っ込み。 (……読んでいます……。)  いや、密度はこんなものだと思います。気になるほどの薄さではないです。それなりに、読みやすいですし。  一番気になったのは、以下の部分。 >結局自分は上辺だけ見て憧れていたんだという事実に気付く。  「一度都会に行って見てくる」というのが、どのくらいの期間のことなのかが分からないのです。本当に「一日だけ見てきた」のなら「それくらいじゃ、意志は変わらないだろう」と思いますし、「二、三年住んできた」のなら「その変貌振りを書くのはかなり難しいのではなかろうか」と思います。ま、後者なら、別に私の気にすることではありませんが。 >貴子は圭吾に一度都会に行って自分の目で見て来いと  ここも気になりました。圭吾は貴子の言いなりになって、都会を見に行くのですよね。書きたいことが「それぞれいろいろ考えて、行動する」なのに、相手の意見で行動するのでしょうか。  というかですね。 >「未来に向かってそれぞれ色々考えて、行動する」  のならば、「夢やぶれて帰ってくる」ような結果を提示する必然性は、どこにあるのでしょうか。 >教授。  いろいろと理論化しているようなので、「私の場合」も考えてくれると嬉しいです。具体例にあてはめて。もしも、時間が余っているようならば。 >とんびの羽根さん。#2944  論理的に、読みとれないところがかなりあったので、誤解をしていたらすみません。とにかく、分かる範囲でお答えしようと思います。 >この次は自分を変えるのを目的にしてみてはどうでしょう。  変わる必要があると思ったら、能動的に変えます。今は、必要性を感じていないので、変わりません。 >とりあえずプロ作家から有無を言わさずに、言いなりに、動かされる立場にたつのがいやなら、  作家から動かされる立場にあるとは思っていません。 >(略)反抗のしかたのほうが面白いんじゃないのか  私がしているのは、反抗ではなく、先制攻撃です。  というわけで、どうして私が読みとれないのかが分かりました。つまり、とんびの羽根さんの理論は、前提条件からすでに間違っているのです。 >ひかる。#2954  雨でしたなあ。私はおなかを壊してしまいましたよ。もう、治りましたが。  というか、すでにひかるが、私の書きたかったことの重要な部分は書いてしまっていますなあ。つまらないなあ。 >これがおそらく今回のみどり空爆の目玉。新木さんの指摘を鵜呑みにする人が多すぎる。  そういうことです。今回私が躍っている理由は、指摘を鵜呑みにする人を減らしたいからです。 >指摘された表面的な部分のみならず、そこにひそむ自分の根本的な欠点を克服するためにも、指摘されたらまず噛みつき、反論し、その後にこてんぱんにやられて”トラウマに”してしまい、もっともっと経験値を稼ぐべきではないか。  「指摘されたらまず噛みつき」以降は、大げさですが、「表面的な部分だけでなく根本的な部分も克服しなければならない」と私は考えています(トラウマにするかしないかは、本人の勝手です)。  で、教授のレスにも書きましたが、根本的なところを解決できていないから、何度も同じ間違いをするのです。 >自分に関係した「言い訳」の話題でもって、何度も何度も新木さんに噛みついて。  「言い訳」を素材として選択した理由はほかのところにあるのですが、これは、次の書き込みで書きます。 >後に続く人は、いないかもしれない。  いないかも知れないなあと、少し後悔。 >「言い訳」の話。 >言い訳というのは、物事の筋道を説明することだ。  まあ、これが大原則ではある。しかし、一般的に使われている「言い訳」というのは、「しなければならないことから逃げる理由」なのです。  ま、とにかくここでは、ひかるの定義した「物事の筋道を説明すること」というのを使いましょう。  と、読んでいって、なんのことはない。ひかるは、「言い訳」の話をしているのではなくて、「義務と結果」の話をしているのですね。これは、私の興味の対象外です。 >「状況をよくするための『やるべき』言い訳」  ほかの人まで勘違いしてしまいそうな誤解をされているときでも、私は「説明」せずに無視することもあります。これは、「やるべきでない説明」だからです。「やるべき説明」だと判断するのは、大抵、ひかるの言う「啓蒙活動」という目的に則するものだったりします。 >新木さん。 >作家としての武器と、(これからできるはずの)可愛い彼女。どっちを取るんだ? >どんな答えでも、即答したのなら、それはよし。  無論、彼女だ。  ……という答えは、想定されていなかったのですね。 >800字という指定が出たときには、最後のその一行まで書くものだ。 >これはライターの世界では常識だ。  ついでに言えば、論文を書くときも同じです。 >杉井光がついに口火を切りましたね。あのみんなが書きたいけど書かなかった、あのひと言を、ついに書いてしまいましたね。  これがどの一言なのか、分からなかったので、教えてください。というか、この部分、「とんびの羽根さん」の間違いなのでしょうか。レスが途中でねじれているような感じなのですが(新木さん、この前後の部分、見直してみてください。#2963)。 >西鶴君は、「小説を書くということは、人の鼻面に手綱をつけて、その情動をぐいぐい引っ張り回すことではないだろうか」と考えている節があります。これに罪悪感を感じているわけです。  言い換えれば、「相手を意のままに操ってしまうのは失礼だ」と考えています(つまり、新木さんにはすでに失礼なことをしたわけですが。そして、教わる側の人たちにも失礼なことをしようとしているわけですが)。 >いままで自分を感動させたくれた素晴らしい作品があります。もしこれが、プロットをしっかり立てて書かれたものであったら、どうしよう? 彼には実際に確かめるすべはないわけですから、怖れます。ここにジレンマがあります。  シチュエーションとしては、全く逆です。  私は、ひとを感動させてしまった作品を書いたことがあります。素晴らしいかどうかは知りませんが、その人はいたく感動していました。で、感想をくれて、その上……まあ、いろいろとありました(いろいろでした)。たった一つの作品で、そこまでひとを動かせてしまったのです。それはまあ、作品を肯定してくれたということで、ある意味嬉しいことではあります。  しかし、問題はその人が感動した箇所でした。ことごとく、作中に仕掛けた私の「罠」にはまっているのです。計算して、「ここをこうしたら面白いだろう」とか、「ここはこうすべきではないな」とか、そんなふうにして書いた部分に、その人は、感動したのです。  そのときは、「こんなに簡単に、ひとを感動させられるものなんだ」と思いました。けれど、その人が去ってから、「思った通りにしかひとを動かせないなんて、つまらなくないか?」という思いと、「これほど簡単に、ひとを動かしていいのか?」という罪悪感に変わりました。  そういうわけで、私はプロットを自分の作品に積極的に使おうとは思わなくなりました。私が読む作品にプロットがあろうがなかろうが、それは関係ありません。事実、新木さんの新シリーズは「買います」と言いましたし、推理小説は好きですし、電撃文庫で好きなのは、タイムリープですし。 >有効性は、認めているわけです。<プロット。  認めています。有効ですし、それから極めて他人に教えやすい方法だと思います。また、多かれ少なかれ、自分の文章の書き方と似ているのですから、文自体の書き方を指摘するときには、使います。  同じような例では、以前教授に「一つ目のアイディアは捨てろ」と初代感想掲示板で書いた覚えがありますし、誰かにも「この話には、きっかけというものがないのだ」と指摘したことがあります(これも初代感想掲示板ですね)。  指摘するときには、コンセプトワーク意識化法を使います。 >ということで、西鶴君、もっともっと言い訳をするのだ。  この部分まで、私の文体模写だったわけですが、私は「彼」「彼女」をなるべく使わないように心がけているのです。なぜなら、英文和訳調の文章になってしまうから(私の場合)。私が英文和訳調の文を書くと、関係代名詞とかを使いすぎて、文がねじれてしまうのです。  それから、私は「かも知れない」を漢字で書きます。「かも知れない」というのは、「仮定を考えつつ、それを断定しない」という結構高度な意味合いを持っているので、ひらがなだと間が抜けるのです。また、六文字以上(活用語尾なども含みます)も使うのに平仮名が続くと、読みづらくなるのです。  実は、途中まで、ひかるの文体模写だと思っていました。 >なぜ「よみかく分室の説明」の改訂作業が必要となるのか、その根拠を説明すべし。  ふむ。私と藤極堂さんか。  まず考えるべきなのは、「なぜそんなものが存在するか」ですね。読む方から見れば「分室に入るべきか入らざるべきか考える材料」になりますし、新木さんから見れば「入ってくる人を選別するフィルター」となるからですね。  読む方から見れば、誤情報というのは避けたいものの一つです。意図的に誤情報を置いておくのは感心できることではありません。ひとを騙しているだけですから。だから、改訂作業をすべきです。  また、書く方から見れば、「シンデレラをやりたい」という人をカットできないことにつながって、「フィルター」としての機能を充分に果たせていないことになります。ゆえに、改訂作業は必要です。  というか、この書き込みは、長かった。 >#2968 >新木さん。 >2001年10月11日(木)18時29分 >まあ48時間ぐらい経って、冷却期間を置いてから、なんか書くことにするわ。  この書き込みを書くころには、すでに書かれているのですな。 >小倉さん。 >「簡単に壁を乗り越えちゃう小倉が妬ましい」って言ってざっくりよ? 信じらんない。ふざけんなよぉー? そりゃ、乗り越えた後は簡単みたいに振舞うけどなあ、実際に乗り越えるのは、そりゃー大変なんだぞお!?  私が思うに、小倉さんの言葉には説得力がなかったのです。恐らくは、簡単に壁を乗り越えているように「見えていた」のだと思います。そのように見せている人が、自分の苦労をひとに伝えようとするのは、至難の業です。  小倉さんが作家になったときに、「ここまで来るのに苦労しました」と書いたら、苦労を知っている分室の面々は、納得することでしょう。それから、心から、「作家になれてよかったねえ」と言うと思います。  両者の違いは、小倉さんの苦労を知っているかどうか、です。 >#2976 >ひかる。 >っていうか、僕がここまで積み上げてきたテンションを横からかっさらって使うというのは……ひ、ひどい……。  お二人で、入念な打ち合わせをしてください(猫)。 >今回はひとりでみどりを徹底的にいじめるつもりだったのに。  待て。  待ってくれ。  当事者である私が完全に乗り遅れている気がするのですが、ひかるの長文書き込みや、新木さんの長文書き込みは、私をいじめているものだったのですか? 私はあの二つの書き込みに関して、全く痛くなかったのですが、いじめはこれからなのでしょうか。多分、面と言われても痛くなかったと思うのですが。  痛かったのは、みやびさんの「税金返せ」だけなのですが。  ……それとも、「痛みを伴わないいじめ」でしょうか。痛みを伴う改革に対抗して。 >#2981 >中里さん。 >盗難車に乗ったお姫さま >「盗難車に乗ったお姫さま」のままでも、使う手はありそうに思います。  ありますか(悩)。  私の感じた「ボツ理由」では、どうあがいても、使えないのですが。ということは、私の感性がずれているのかなあ(私の感性は、ずれている)。  「盗難車」と「お姫さま」は、はずせませんよね。なぜなら、「乗ったお姫さま」では何に乗っているのか分からないし、「盗難車に乗った」では誰が乗っているのか分からない。つまり、「盗難車」と「お姫さま」には、情報量があるのです。  ここで「乗った」を考えます。題名に「盗難車」と「お姫さま」という単語が出てきたら、普通は、いちいち書かなくても「乗っている」ということを考えます。「乗り物」と「人間」なんですから。つまり、「乗った」というのは、この場合、情報量を全く持っていないんです。無駄なんです。  感覚的には、「馬から落ちて落馬する」というタイトルと同じです(こっちはこっちで、使えそうな気がしますが。文章至難の本のサブタイトルあたり)。  新木さんがよく書いている「一行たりとも無駄にするな」と同じ理屈の「一文字たりとも無駄にするな」に反しているのです。  と、感じたのですが、やっぱり感覚がおかしいのかなあ。  (でも、その後の新木さんの書き込みを見てみると、見解が一致しているようにも思える。) >新木さん。 >みんながみんな、わしが「これダサい」って言ったことに、「そうだよな」って納得しちゃってるわけ?  私が今回やりたかったことを、実践してくれているわけですね。わしを疑うやつはおらんのかと。というか、そろそろ心配になってきましたか? 自分の言葉に安易に従ってしまっている人が多すぎることに。 >#3000 >むにさん。 >プロが出なくてもいいって。新木さんはそんな気持ちで発言していたんですか?  というか、新木さんは、今のところよくやっていると思います(口調が偉そうですまぬ>新木さん)。WEBで教えている分には、充分「教える側」として通用します。  むにさんは大事なところを見逃しているようですが、新木さんは来るものを拒んではいないのです。これは、非常に重要なことです。これは多分、新木さんの良心です。来るものは拒まないのです。「こいつは見込みがなさそうだから、教えない」とか、「こいつは言いわけ大王だから、書き込み禁止にする」とか、そういうことをしていないのです。  むにさんも、私と同じで、「行動のコンセプトを隠して行動する」ということをしているのかも知れませんが(私の場合は、ひかるに見破られましたが)、そういうことは、分室を最後まで見ていられる人がすることじゃないのかと思います。数日後にいなくなる人が、気にすることではないでしょう。 >とんびの羽根さん。 >#3005 >「盗難車を買う男」にしてみよう >さあ、かねやんさんのキーワードをはずしたぞ、このタイトル、もうぜんぜん目に留まらない?  私はかねやんさんではないけれども。  目に留まります。「盗難車を買う男」。 >#3013 >新木さん。 >巻島君へのレスは、今日の仕事が終わってからか、明日の仕事をはじめる前にするとしよう。  私へのレスも、同時だろうか。 と、長かったけれど、下に続きます。 -------------------------------------------------------------------------------- 取り調べ室。 No.3021 投稿日 2001年10月13日(土)21時50分 投稿者 西鶴翠(みどり)  暴れてみせる犯人。  ある人が、以下のようなことを言います。 −−−−−−−−  自分から出るすべてのものは、意地と執念でもって、「売り物にしなきゃならん」のね。  この商売、自分から出たウンコやら血反吐やらを、食えるように料理して客に出す商売なんだぞ?  フケも膿もリンパ液も、自分からでるすべてのものを調理対象にするのだ。  捨てるなんて、もったいないっていうか……。 −−−−−−−−  ぶっちゃけた話、ネタがあったら小説にしろ、と言っているわけです。ネタを捨てるな、と。  で、そう言う人が、自分はネタを捨てていたことを白状するわけです。そこを突っ込まれたときに、以下のように理由を説明したわけです。 −−−−−−−−  もちろん、書きたいものはなにか分かって書くわけだから、書く前から、それがどんなものになるのか、もちろんわかっている。  だからはじめから金を取るものにはしないで書く。 −−−−−−−−  わしはネタの選別ができるから捨てることもできるんだもん、という正しい理論です。この理論は、正しいのです。腐っているものをどう調理しても、お客様に出せる料理にはなりません。  しかし、残念ながら、これは「言い訳」であるわけです。調理できない理由をネタのせいにしているだけなのです。腐っているものの調理方法を考える、ということを放棄しているわけです。ふぐには毒があるからといって、調理することすら考えない料理人と同じであるわけです。  というわけで、私は「他人に指摘されたら、受け入れなければならない」という部分を否定してほしかったのでした。他人が、「これは『言い訳』だなあ」と思ったら、もうそれは言い訳なのです。暴力的な理論ですが、分室内ではそういうことになっているのです。  ここでいう「言い訳」というのは、「すべきことから逃げる理由」です。「ネタを捨てない」というのは、すべきことであるらしいです。本人がそう書いています。ところが、本人自身は「それをしなくてもいい理由」を書いています。つまり、「言い訳」を書いているわけです。そういうことで、これは言い訳であると、私は指摘します。  上記の引用部分が「言い訳」であるという真実を、受け入れなければなりません。それとも「言い訳」ではないと、説明していただけるでしょうか。私は、「言い訳」を否定しませんので(むしろ肯定しますので)、いくら上塗りされても結構です。  私の希望としては、「小説を書く労力を無駄にしてもいい理由」というやつも、詳しく聞いてみたいのですが、駄目ですか? せっかく「ネタを捨ててもいい理由」を書いたのですから、この機を逃す手はありません。私は「言い訳」を否定しませんから。  ともあれ、これで新木伸も、西鶴翠と唯野教授の仲間です(勝手に名前を出してすまん。>教授)。  (これで、エキシビジョンは終わりです。ここから、種明かしに入ります。)  犯行動機。  まず、私が思っていたのは、「参加者たちはなぜに同じ間違いを繰り返すのだろう」ということでした。  あることに対して、「どこが間違いなのか」ということに気づいたら、その後は間違う確率が減っていくものなのです。「ここを右に曲がると落とし穴がある」ということを知ったら、「落とし穴に落ちない対策」を立てるものなのです。落とし穴の寸法をどうにかして調べてみたり、ほかに道はないかと探してみたり、浮遊術を会得してみたり。  とにかく、「そこに間違いがある」と分かったら、「間違わない対策」を立てるものなのです。その結果、徐々に「間違い率」が減ってきます。  普通は、そういうものです。  で。  ここの作家志望者たちの様子を見ていると、「そこに間違いがある」ということは、どうやら教えられるので分かるようなのです。そして、その部分の間違いは回避して歩いていきます。危なっかしく回避することもあれば、見事に回避することもあります。  しかし、そのあとで、全く同じパターンの落とし穴に落ちてしまったりします。何度でも、同じ落とし穴に落ちます。ここが、私は「おかしいなあ」と思います。そして、私は考えます。  つまり、「落とし穴がそこにある」ということは分かっていても、「別の場所の落とし穴」のことを考えていないのです。  これは、自分が落ちかかった「落とし穴」の研究が足りていないことによるのです。落とし穴を回避することに夢中で、落とし穴の性質を調べてみたり、どうしてそれが落とし穴なのかを検証してみたり、同じ種類の落とし穴を自分で作ってみたり、ということをしていないのです。  というわけで、私は、「どうして『落とし穴の研究』をしないのか」を考えます。なぜなら、「同じ落とし穴には落ちてほしくない」からです。  凶器、検証。  「分数の割り算はひっくり返して掛けるんだよ」と、小学校で教わります。小学生たちは、非常に素直にひっくり返して掛けます。ところが、教室の中に一人くらい、「どうしてひっくり返して掛けると、割り算になるのだ」とわめくヤツがいます。わめくのはどうかと思いますが、分数の割り算の仕方に疑問を持つのは、非常に自然なことです。理論が分からなければ、いざというときに使い物にならない、ということが分かっています。  ところが、ここで、学校の制度に問題があります。学校というやつは、成績をつけるためにテストをするのです。ここで、「どうして」と疑問に思っていたわめき小僧も、点をとるために、分子と分母を入れ替えはじめます。そして、最終的には、最初に持っていた「どうしてひっくり返せば、いいのか」という疑問を忘れてしまうのです。  また、そこで忘れなくても、先生にしつこく聞いたりすると「つべこべ言わずにひっくり返せ」と言われます。こうして、疑問は永久に闇に葬られます。  (私は、なぜ分子と分母をひっくり返すのか、中学卒業くらいまで分かりませんでした。)  この理論を、分室にあてはめます。  ここは、「教える人と教わる人がいる」という点で、学校と同じです。義務とかそういうことは抜きにして、形式的には、「教える人」と「教わる人」です。  「分数の割り算」にあたるのが「プロットに関するあれこれ」です。要するに、教わる内容です。  「テスト」というのが、「ボツ・OK」です。通過できなければ、再テストです。生徒たちの判断基準です。  「つべこべ言わずにひっくり返せ」が、「言い訳するな」です。反論を封じる一手です。  一つ一つ検証します。  「プロットに関するあれこれ」は、この分室には必須です。それがなければ、この分室は単に遊んでいるだけの場所になります。これは、議論の余地はないだろうと思います。  「ボツ・OK」は、言葉が強烈ですが、本質的には「いいか悪いかの判断」ですので、必須です。言葉を変える必要は、もしかしたらあるのかも知れませんが、ここではその議論は置いておきます。  「言い訳するな」が、今回の問題点です。これは、「つべこべ言わずにひっくり返せ」にあたると、上で示しました。これは、「反復練習を促す」という利点があります。反復練習が有効なのは、公文式でも示されていると思います(このあたり、教授から突っ込みが来そうだ)。けれど、「疑問に思ったことを強制的に忘れさせてしまう」という弊害もあります。  この書き込みは、「疑問に思ったことを強制的に忘れさせられてしまう」ということについての話なのです。  「言い訳」という言葉を使われたとします。これに対する反応は、言いわけ大王でもないかぎり、「言い訳でした。すみません」となります。  新木さんとしては、「言い訳でした」と反省する素振りを見せて実はなぜそれが言い訳なのかを考える生徒、を想定しているのではないかと思いますが、実は本当に考えていなかったりします。というか、「反省」というのはもともと「謝罪」よりも「復習」に近い意味合いだったと思います。が、この場面での「言い訳でした」は、「謝罪」に近いのです。  二度くらいは、「どうして言い訳なんだ」と噛みつくこともあるかも知れません。しかし、それに対する反応が予想以上に怖かったり面倒だったりするために、反論をやめることになります(誰か、怖いと書いていましたよね)。と、同時に、疑問まで忘れて、「アイディア出し」などをすることになります。ひどい場合には、「どんなアイディアを出すのか」も忘れて、「アイディア出し」をすることもあります。  そしてそのうち、「あ、これを書いたら『言い訳』だと言われるな」と思って、自分から「言い訳である」といましめたりして、「アイディア出し」をするようになります。こうして、杓子定規な学び方になります。  「自分で言い訳であると先回りの解釈をして、深く考えずに落とし穴を回避する」というのは、実のところ「『言い訳』という概念を、言い訳にして、思考放棄する行為」と同じなのです。  何が言いたいかと言えば、「言い訳」をすることを怖れてはいけない、ということです。もし、表面的な「言い訳」をしたくなかったら、「なぜそれが落とし穴であるのか」という検証はしなければなりません。けれど、「言い訳をしない」=「疑問を持たない」という誤った図式にしたがって、検証すらしなくなっているのです。無意識に、そうしてしまっているのです。  ちなみに、「挑発的な発言が逆効果」というのも、同じようなものです。挑発に乗れば深く考えない反抗につながりますし、挑発に乗らなければ思考放棄につながります。  この分室では、思考放棄というのは、もったいないことなのです。「言い訳」を怖れてはいけません。「言い訳」は、しましょう。思う存分、理屈をこねましょう。  犯行手順。  私がどのようなプロットを立てていたのか、説明します。プロットというのは、ここに書き込む際のプロットです。  まず初めに、「新木さんに『言い訳』の定義を聞いておく」ということをしました。これは、しなければならない手続きです。もしも「相手の質問を封じること」が目的であるならば、私は行動する必要がなくなるからです。けれど、どうやら新木さんは、「封じる」などとは考えていないようです。ゆえに、行動開始です。  目的としては「同じ落とし穴にはまらないように呼びかける」であり、同じ落とし穴にはまる元凶は「言い訳」という単語なのですから、まずは、その近辺で新木さんにからみます。これは、新木さんに「言い訳」の話題でからむことによって、分室の話題を「言い訳」関連に持っていこうという狙いがあります。狙いは、成功していると思います。  その後、予定では、ちょくちょく書き込んで、上に書いた「思考放棄」の概念まで、話題を誘導しようと思っていました。協力してくれそうな人に、メールを書けば、誘導は可能だと思っていました。しかし、メールを書くどころか、しっかりした書き込みをする暇すらなかったので、別の道を考えざるを得ませんでした。  そこで、ひかるを呼び寄せました(掲示板上のみの話です。メールは送っていません)。理解者#48であるひかるなら、「思考放棄の話題」までもっていかずとも、ある程度「西鶴の意図」を汲みとってくれると思ったのです。予想通り、ある程度、汲みとってもらえました。ありがとう、ひかる。  そして、「言い訳」という単語をみなさんが考察しだしたところで、私が犯行の種明かしをしています。ここには、「罠」のようなものは、ありません。唯一あるとすれば、この書き込みの「新木さんも言い訳をしているのだ」の部分でしょうか。ただし、これは罠というよりは、この書き込みの導入のようなものです。罠を張るときは、数手先を考えますが、これは、一手も先を考えていません。また、言い訳の定義を聞いたことの形式上の結びと考えてもいいかも知れません。  そして、この書き込みで、「『言い訳という概念』を言い訳にすることによる思考放棄行為」についてを語りました。恐らく、この書き込みのあとも、何らかの反応が出てくると思います。それも、期待しています。  容疑者は、弁護士と話す。  どこかの書き込みで、「みやびさんは戦略的撤退をしている」と新木さんが書いていましたよね。ああいったみやびさんの行為のようなものを、私は望んでいます。「戦略的撤退」は、非常に高度な思考の仕方です。本音と建て前を使いこなさねばならないのです。  また、「罠、その他」もノウハウのうちである、のようなことを新木さんが言っていますが、私もそう思います。「罠を張る」という行為は、思考を放棄していたらできません。  分室のデメリットの話もしたいと思います。  杉井邸で、月に一度くらい、オフ会が開かれます。そこで喋っていると分かるのですが、新木さんの言葉を表層的な部分だけで捉えている人が、結構多いのです。  一つ例を挙げるとするなら「筋がしっかりしていない話は、問題外である」という類のものです。この考え方が、一人歩きを始めます。「筋をしっかりさせるためには、どうしたらいいのか」という考えで、頭の中が占められてしまいます。  「面白い話を書きたい」→「筋を通すと、それなりに面白いものができる」。という考えがどこかでねじ曲がって、「筋がしっかりしていない話は、問題外である」になってしまったりするのです。  新木さんも、そのあたりの空気を察知しているのか、「プロットはあくまで手段でしかない」などとオフで言いますが、あれをこの分室で言うと、「思考放棄」が少なくなると思うのですが。  話がそれてしまいました。とにかく、分室に出入りしている人には、何か特殊な思いこみが生じることが多いです。新木さんの言葉を咀嚼していないのです。  また、別の事件など。  最後に、全く別の話題でも出しておこうかと思います。  「アイディア出し」についてです。  アイディアというのは、がんばって出すものではなく、がんばって削るものだと思うのです。話を書くときだろうと、研究をするときだろうと、アイディアのかけらのようなものは、山ほど出ます。その大量の「アイディアのかけら」から、いかに「削れないアイディア」を見いだすかが、重要なところだと思うのです。  アイディアを削っていく過程で、もしも一つもアイディアが残らなかったら、それは、「最初からアイディアがないのだ」ということになるのだと思います。  というわけでした。  やっぱり、分かりづらかったでしょうか。「学士落第」でしょうか。>みやびさん。 それでは。 -------------------------------------------------------------------------------- 誤字脱字。 No.3022 投稿日 2001年10月13日(土)22時27分 投稿者 西鶴翠(みどり)  結構ありましたが、眠いので寝ます(今日は何時間寝ていることやら)。十六時間くらいだろうか。 http://homepage2.nifty.com/saikaku/ -------------------------------------------------------------------------------- おお長い長い No.3023 投稿日 2001年10月13日(土)22時34分 投稿者 新木 伸  とりあえず読むのはあとにして、唯野君に質問だわな。 >唯野君 >>私の本性ってなんだろう。知ったかぶりなところ? 理屈倒れなところ? 2ちゃんねらーなところ? 眼鏡っ娘が好きなところ?(  そういえば念のため聞いておくけど、唯野君も、2ちゃんねるで匿名の名無し君やってたりするの? ん? それとも単に、覗いているだけ?  正直に言ってごらん。怒らないから。  これは巻島君へのレスを書く前に、聞いておくべきことなんで。 -------------------------------------------------------------------------------- レスです No.3024 投稿日 2001年10月14日(日)01時00分 投稿者 つっちい >新木さん お言葉に甘えて、さん付けで呼ばせていただきます。 自己紹介が遅れました。 静岡県在住の27歳の男です。 元塾講師、現ユニット屋(ユニットバスや、システムキッチンの取り付けなどやっています)です。 中学と高校で柔道をやっていました。 さて、まず謝罪を。 柔道の話題が出ていたので(それが話題のメインではないですが)話に加えていただいたのですが、自分勘違いをしていたようです。 >オリンピックの柔道選手が、誰一人の例外もなく、背負い投げができるのとおんなじ事です。   この新木さんの文章を「背負い投げを(試合で通用するレベルで)みんなできる」と解釈してしまいました。 そのため、僕の前述の書き込みがあったわけですが誤解だったようです。申し訳ありません。 さて、過去ログを拝見させていただきましたが、新木さんは空手をやっていらしたとのこと 空手に関して僕は明るくないのですが、例えば上段蹴りを新木さんができるか否かと問えば「できる」のだと思いますし また素人の僕に対して、指導することも「できる」と思います。 野球の投手も、カーブを投げることのできない人は少ないと思いますし、教えること(ボールの握り方とか)もできるでしょう。 僕も打ち込み(立っている相手に、技をかける練習方法です)で背負い投げをすることはできます。教えることもできます。 山下選手も(僕と比べるには、あまりにもレベルが違いますが)もできると思います。 足の踏み込み位置や、腰の高さと位置、背負うタイミングなど それは「でき」ますし、教えることも「できます」 さらに解釈を拡大しますと、柔道の技は特殊な技術を必要としないので、経験者ならほぼ全ての技はできると思います。 立っている相手なら(前述の”打ちこみ”などの稽古でなら)例えば柔道漫画でよく出てくる『山嵐』もできますし、『空気投げ』もやり方は知っています。 が、僕が解釈を間違えたことに繋がるのですが、試合でできるかという話になると疑問が残ります。 技術的なことはもちろんですし、柔道の場合相手がありますので、相手のレベルや体格(小さい相手に、担ぎ技である背負い投げをかけるのは困難)も問題になってきます。 はたして山下選手が、生涯一度も背負い投げを使ったことがないかは僕も分からないのですが(申し訳ありません)全日本選手権に出た頃には使っていなかったはずです。 子供の頃できた技が、体格の変化により試合で通用しなくなる(あるいはその逆)こともあります。 ですから、新木さんの質問に対する回答としては後者(単に国際レベルの大会において、「背負い投げを決めたことがない」とか、「背負い投げを試みたことがない」ということなのでしょうか?)ということになるかと思います。 はたして回答になっているかどうかは分からないで、申し訳ないのですが。 ところで山下選手の偉大な戦績は、数字を見れば一目ですが、こんなエピソードももあります。 黒潮旗(くろしおき)という東海大付属グループ主催のオープン参加の大会があるのですが、これは山下選手が当時所属していた東海大相模高校が、彼のすごさを全国に全国に知らしめるために企画した大会なのです。 今でも静岡県にある東海大第一高校の体育館で、年に一回行われていると思います。 一個人の為に、全国規模の(オープン参加ですが)を開催する。柔道の歴史の中でも山下選手はやはり別格です。 勝ち抜き戦の大会で、僕の学校も参加したことがあります。 一回戦で、ここ数年高校柔道会最強の国士舘の先鋒に、五人抜きされましたが。 いまだにパンフレットに残る『過去の五人抜きメンバー』にその時の相手の名前があるのを見ると、涙が出てきます。 もちろん山下選手の名前もあります。 長くなりました。この辺で。 >前回のカキコで「誤り」を「謝り」と書いてしまいました。 訂正します。 -------------------------------------------------------------------------------- 大好きなひとに「好きだ」と言える資格。 No.3025 投稿日 2001年10月14日(日)01時46分 投稿者 藤極堂 >2ちゃんねる 聞かれてないけど返答。 ■匿名の名無し君での発言。 無し。 ■別ハンドルでの発言。 四回ほど。 ■2ちゃん歴。 知ったのはバスジャック事件の二週間ほど前。つまり一年半くらい。 書き込みで本性を隠せるのは最初の二、三回程度が限度だと思っている。 匿名による本質の隠蔽は常連になった時点でアウトだと思っている。 名前を変えれば本性がわからない、あるいは別人になれると思っているのなら最初にレッドカードを渡されたサイトに名前を変えて書き込んでいる。 それをしなかったのはたとえ私を追い出した人に見破られなくても、周囲にはばれてしまうとわかっていたからだ。 「名前を変えれば本質を変えられる」 そんな風に思い込んでいる恥知らずな愚か者にはなりたくないし、多分、なれない。 私の答えを、皆が信じるかどうかは知らないけれど。 -------------------------------------------------------------------------------- >西鶴さん No.3026 投稿日 2001年10月14日(日)02時12分 投稿者 唯野教授 つ、疲れた……二回読みなおしてモニタの前で西鶴さんが何が言いたいのか自分なりに解釈するのに10分、なんか変だな、と思って過去ログ読み返すのに20分、その「変だな」が自分の考えすぎであることに気づくのに15分、で、ここまで来てようやく3021の書き込みが新木さん宛てではなく分室参加者宛てのものであったのに気づきました。 で、さらにもう一つ疑問点があったので、それを検証するために過去ログをダウンロードすること10分、疑問の検証になんと30分。こっちは思った通り。 何が疑問だったかというと、西鶴さんの書き込み >「つべこべ言わずにひっくり返せ」が、「言い訳するな」です。 これがどうも違和感があったのですよ。新木さんが「言い訳するな」という言葉を「つべこべ言わずにひっくり返せ」という意味で使った記憶が、私には無かったのです。 で、全過去ログについて「いいわけ」「言い訳」「言いわけ」で検索しました。 西鶴さんが言い訳について質問し出した2779以前に、新木さんが「いいわけ」「言い訳」「言いわけ」を、参加者を非難する言葉として使用したレス番号の数は13。これは思ったより少ないですね。 で、これら全てについて検証してみましたが、新木さんは全てのレスにおいてなぜそれが言い訳であるのかを説明しています。例外ゼロでした。 あと、調べてる途中で、いろいろわかってしまったり。 この議論って、748から1709まで断続的に続いていた新木・西鶴論争と完全な地続きなんですね。 それと、新木さん昔は「言いわけ」と平行して「言い訳」を多用していたことを知ったり。 いやいや、西鶴さんが熱いので私もつい熱が入ってしまいました。睡眠時間返せ(泣)。 >「私の場合」も考えてくれると嬉しいです。 ある一つの仮定のもと、「言い訳」を軸に一連の西鶴さんの書き込みを心理学的に説明する方法を思いつきました。でもなんだか私の「覚悟」の量を超える怖い結論になってしまったので書けません。新木さんに任せます。 >「西鶴さんの作品は教授のに似てるけど、どうして教授の作品があわないの?」と聞かれたことがあります。 それ、誰に言われたんですか? とても似ているとは思えないが……。巻島さんと西鶴さんも似てるかなあ? あと、逆に私は西鶴さんの作風は好きだったりする。 >新木さん >唯野君も、2ちゃんねるで匿名の名無し君やってたりするの?  確か、スレッドをたてたのが2回で書き込みはこれまでに……6回だったかな。そのうち2回は「レス番号ハンドル」で書いたはず。ちなみに2ちゃんねる歴は1年とちょっとのはず。巡回スレ数は20くらい。 -------------------------------------------------------------------------------- >巻島君 No.3027 投稿日 2001年10月14日(日)14時07分 投稿者 新木 伸  いま72時間目ぐらい?  僕のほうも頭を冷やして、なにを書くべきかを考えていたりするわけだ。  いや書きこみ読んだ直後なんて、思わずみやびさんのところに電話して愚痴ったりしているのだぞ。ファミレスから喫茶店に移動するところをPHSでつかまえて、30分ぐらい(笑)。  じゃないと売り言葉に買い言葉で、つい言い返したくなる気持ちを抑えられないから。  大人だっていつも平然と構えていられるわけでもないのだ。「ほんの少しだけ抑制が利く」という、ただそれだけのことなのだ。  まず、話題を三つに分けることにする。  「普通のレス」  「鈍感さがまずいので叱る事」  「座視できないので、改めさせる事」  まあいちばん上の、軽いほうから行ってみようか。 -------------------------------------------------------------------------------- 普通のレス。軽いやつ No.3028 投稿日 2001年10月14日(日)14時07分 投稿者 新木 伸 >>思うに、この掲示板って最近相手を罠にはめようとか、嘘をついてまで相手の考えを浮き彫りにさせようとか、意地汚いことばっかりやっている気がします。 >>確かに、ここは俺の家の家の中じゃなく、戦場なのだけれど、……何ていうのかなぁ、それでは真摯な議論とはとても呼べないのでは。 >>もっと本音からぶつけ合ってほしいものです。  うん。たしかに権謀渦巻いとるなぁ(笑)。  最近、西鶴君のたくらみとかね。  まあ、あれはなんだか策士が策を使うことに得意になってあっぷあっぷと溺れている気もするのだが。  ちなみにここは、戦場じゃない。  戦場というのは、プロが仕事をするその現場のことだ。  その手前に位置するここは、じゃあいったいなにか?  ここは新兵訓練所なわけね。  実際の戦場で本物の罠にはまらないように、訓練キャンプで教官は新兵を罠にはめまくる。そして平時であっても戦時とおなじ心理状態でいられるように、そう新兵を作りかえてゆく場所だ。  「相撲取りの体になる」っていう話が前に出たけど、それと同じこと。  真摯な議論とか、巻島君は、そういうものがお望みなんだね?  じつは僕もそうなんだ。奇遇だね。  だから言ってるじゃないか。僕の目的は、「自分と同じレベルで話のできる者を育てあげる」ってことだって。  君が訓練キャンプを卒業して、実際にプロの戦場で何年も過ごして一人前になり、いずれ訓練キャンプに「教官」として帰って来れるような者となったとき。  真摯な議論とか、本音で語りあうとか、そういうことをしよう。いっぱいしよう。 >>齢6歳でやったやつはどれだけいるか、という意味ですよ。 >>確かに日本に一人は言いすぎでしたが。  なんか変なところにプライド持ってるのね。  「世界中で俺だけだ」とか、「人類の歴史を見ても俺ひとりだ」ぐらいのことなら、それをプライドにしてもいいと思うけど。  弟切さんが書いてたけど、6歳ならぬ8歳でだったら、おなじ事をしている人は山ほどいることが判明したわけだ。  それでもまだ2歳違いで俺のほうが2年早くやっていたとか、そのあたりにしがみついてプライド守ろうとするわけ? それって、ずいぶん安いプライドでない? がんばって守るようなもんか? >>>小説は読者を楽しませるものだと、そう言っとろーが。 >>>読者を楽しませつつ、作者の言いたいことをこめるのなら良し。 >> >> ああでも読者を楽しませることだけしかない小説はやっぱり面白くないと思うのですが。  理解不能。  どうしてこういうレスが返ってくるのやら。  日本語ちゃんと読めてる?  この引用文の中にさえ、僕が「読者を楽しませつつ自分の主張を込めるのだ」と言っていることは、ちゃんと書かれているわけだが?  「読者を楽しませるだけの小説」というものの話は、べつにしとらんわけだが?  ちなみに、読者にとっては、「楽しませてくれるだけの小説」というのは、じゅうぶんに面白いものだろう?  だって楽しませてくれてるんだぜ?  それを「あまり面白くない=深みがない」とか感じるのは君ひとりの感覚であって、世の他の人はどう思ってるかわからんぜ?  だってそれ、実際に売れてるんだろ? 他の人は買ってるんだろ?  ちなみに主張のこもっていない話を書いて面白くないのは、作者のほうね。  「読者を楽しませる」は作者の責任と義務であって、「主張を込める」というのは作者の権利なわけだ。  義務だけ果たして権利を取らないのはべつにかまわん。でもそれじゃ作者としては面白くないでしょう。作者の「権利」も取っていいんだってば。  主張はこめていいんだってば。誰も「込めるな」なんて言ってない。  でもその「権利」を取るのであれば、責任も果たさないとならないのね。  商業出版では、「権利」だけ取って「責任」を果たそうとしないそんなコドモのラクガキ的作品は、ノーサンキューなの。  プロを「希望」しつつ、アマチュアで一生つまらん作品を書いてやがれなの。 >>小説のことに関して指摘していただくのは大いに結構なんですが、 >>人格攻撃までするのは反則じゃないですか? >>やってくれと頼んだ覚えもなければやると宣言を聞いた覚えもない。 >>それともなんだ、新木さんは俺があほだってことをそんなにネタにしたいのですか?  人格攻撃は反則?  反則というからには、ルールがあるわけだな。それは誰が決めたルール? 君か?  すくなくとも、僕のルールブックにはないぞ。僕のルールブックには、こう書かれているきりだ。 「この者をプロに鍛えあげるために、あらゆる手段を選ばず」  今回の一件を通して、巻島君に対しては、「アホ」呼ばわりするのが、いちばん効くということがわかった。よって、今後は必要に応じてどんどん使っていくことにする。  人によって、どんな言葉が効くのかはそれぞれ違う。  どうしてもプロになりたい人が相手であれば、「そんなんじゃプロにはなれねーよ」というのが効くわけだし、自分のセンスに自信を持っている人には「ダッせぇ」でいい。パリジェンヌに情熱を持っていると言い張る人には「君ウスいね」が効くのかもしれない。  わかんないのが、杉井光なんだよなぁ。やつには何の言葉が効くのやら。とりあえず今回は、「その価値を汚したのはおまえ自身だおまえの未熟さを憎め」とかいう呪文を使ってみたけど、あれで本当に効いているのだろうか? >人格攻撃とか  ところで。  巻島君が僕にされたと、そう主張している――その「人格攻撃」だが?  具体的には、どこでどうやられているのかな?  僕は「カントリーライフ」の筋立てを書いた作者の考えの足りなさとか、作中の登場人物の思考原理がコドモすぎるという指摘はしたよね。  でもそれは「作品」に対しての指摘だろう? 君の「人格」に対してではないね。  作品を叩かれることを、自分の人格を叩かれることと勘違いしているのだろうか?  それとも作品への指摘のことではなくて、一般話題のほうでのことだろうか?  うどんのダシの話で、「俺が間抜けで文意を読みとれなかったということでしょうか?」というのに、「うん、そう。君が間抜け」と肯定したとことか?  それとも、「文に責任を取れないやつは、なにも書くな」と言ったとことか?  2ちゃんねるの匿名書き込みをしているという件で、「意味のある書き込みをしているという思い上がりは認められない」と言ったことかな?  ちなみに、アホをアホということについては、これは人格攻撃じゃないんだよ。  アホの定義を、ここでは「考えの足りない奴」ということにしておこう。  単にそれを指摘しているだけだから。  つまりは事実の指摘だ。  そして巻島君のどのへんがアホなのかということは、僕にはちゃんと説明できる。  まあ巻島君自身が、自分をアホだと認めているから、もはや説明するまでもないことなんだが。 >>そりゃ俺はあほですよ。甘いですよ、子供ですよ。 >>そんなの誰だって最初はそうじゃないですか。 >>誰でも通る道なのにそれをネタに物笑いにされるのは道理から外れていると思いますが。  巻島君のぼやき。  ここには重要なことが含まれているんで、もうすこし考えてみてくれ。  まあいままでの書き込みで、またけっこうムカついてきているかもしれないから、必要なら数時間か置いて、頭と感情を冷却してから、読んでみてくれ。  「誰でも最初はアホで子供で甘い」って、そう言っているよね?  実際、その通りなんだ。  つまり、いまこんなことを言っている僕だって、アホだったわけだ。昔は。  さて。  アホである状態から、アホでない状態に、どうやって変化したのだと思う?  時間が経てば、自然とアホは治るのだろうか?  冗談じゃない。  そんな都合のいい話があるもんか。  このアホめ。馬鹿か? ガキめが。小僧が。  そういうことを言われつづけて――。  だけど「なにくそ」と踏ん張って――。  アホでなくなるようにしてきたんだよ。  あったりまえだろ。  誰でも通る道なんだよ。  アホは放置しておいたら、一生アホのままなの。  誰かがアホであることを思い知らせて、そして自分自身で直させるしか手がないの。  他人がそいつのアホを直してやることは不可能なの。  僕自身が自分のアホを直すときに、他の大人がしてくれたことがあるわけだ。「アホ」と指摘するということ。  まあ当時はいまの巻島くんのように怒っていたりしたわけだが、それはつまり、その大人の善意だったわけね。たぶんその人も、おそらく同じようにして自分のアホを直してきたんだろう。自分がしてもらったことだから、それを返すつもりで、僕にしてくれていたのだろう。  結果として、いまではアホではなくなれたわけであって、僕は感謝しているわけだが。  ちなみに、本当のアホなら放っておく。  そいつが嫌いだったら、放っておく。  わしは知らん。そいつの人生だ。いつか誰かが、僕のかわりにそいつに「アホめが」と言ってアホを直すことになるのかもしれん。そういう縁がなくって、一生アホでコドモのまでいるのかもしれん。一生アホのままの人間っていうのも、世の中には、けっこうな数が存在しているわけだし。  もしほかに、アホを直せるうまいやりかたがあるというのなら、どうか教えてくれ。  この嫌なやりかたのかわりに、そっちを使うことにするから。  しかし、そのやりかたがないというなら、いまは黙って、まわりじゅうの人から「アホめが」と言われとけ。悔しさをバネにしておけ。  アホは「治る」ものじゃなくって、「直す」ものなんだよ。  軽いやつ。  これで終わり。  つぎ「叱るやつ」ね。 -------------------------------------------------------------------------------- 叱ろう No.3029 投稿日 2001年10月14日(日)15時12分 投稿者 新木 伸 >巻島君  小倉さんとの一連のやりとりについてのことだ。  まず流れを追ってみる。 ●2939  巻島君が書き込み最初の枕言葉として、ぽろりと書いてしまったこの一行がある。 >>相変わらず早いですねぇ。回転。熱心なのは確かにすばらしいことなのですけれども。  熱心なのはすばらしいけど――でも、なに?  ここの含みは、いったいなんだろう?  誰もが疑問を持つはずだ。この省略された部分に書かれていることは? ●2943。  巻島君の2939の一文を読んだであろう大勢の人の中から、小倉さんが、この言葉の真意を聞こうとしてレスを書いた。  小倉さんは巻島君が時間のない人であるということを知っているから、それを前提として、これを書いたときの巻島君の真意を自分なりに推察したりしている。  でも書きこみの全体としては、礼儀正しく訊ねかけている形だ。抑制はだいぶ利いているのだけど、それにしてもかなりの苛立ちが文章に出てしまっている。  まあ要旨としては、「いまの聞き捨てならないんだけど、ちょっとおねいさんに説明してくれない?」っていうところか。  こめかみに青筋ぐらい浮いているかもしれない。 ●2945  そして巻島君の返答。 >>省略された部分は、あんまり熱中しすぎて他の事がおろそかにならないよいうに、というぐらいの意味です。  2943における、小倉さんの「怒りオーラ」を、ぜんぜん読みとれていない。  小倉さんに対して説明をしているのだが、相手が「怒っていること」をまるでわかっていないために、また相手を怒らせるような説明を平気でしてしまっている。  これ自体が、説明になっていないのだな。  言葉をかえて、おなじ事を二度言っているだけなのだ。  おなじ事を二度言うということは、「ああ一度じゃ理解できていなかったのね。しかたないから、言葉をかえてあげるよ。これなら君でもわかる?」みたいな意識が、その根底やら深層意識やらにあるということを意味している。  そしてまた怒らせてしまっているのだが、まあ、巻島君はわかっていない。 ●2952  案の定、小倉さんに怒られている。  だが小倉さんは、あくまで自分の怒りは抑えて、自分を「ダメOL」と茶化してみたり、自分がいかに「やるべきこと」をおろそかにはしていなくて、自分が工夫して苦労して時間をなんとか作り出してやっているのだということを、根気強く、巻島君が理解できるように説明しようとしている。  声を荒立てて、叱っちゃえばいいところを、「巻島君が理解してくれること」をここでの至上目的として、なるべく巻島君の負担の少ない形で、わかってもらえるように可能な限り気を遣って話そうとしている。うーん。オトナだなぁ。罵倒して力で叩き伏せて相手が立ちあがってくることを期待する男のやり方とは違う、女性的対応の絡め手っていうやつだよね。  これはメモだっ。(-_-φ  いつか作中でこういう対応を取るキャラを出せば、読者に「大人の女性の賢明さ」というものを印象づけられるに違いない。「彼女は大人だった」と書いてしまうことなしに。  まあそれはそれとして。  ここでは小倉さんは、もうわかっているわけだ。  自分の怒りに、まるで相手(巻島君)が気づいていないっていうことにね。まだ学生である巻島君は、「社会人であり仕事を持ちOLである」という一点きりの事実から、大抵の人にはもう自明の理である「忙しさ」というものをわかっていない。  アホだから。  学生だからそれを知らないというのは、理由にならない。  相手の置かれた立場や状況を推察する想像力に欠けている。アホだから。  まあそれは、仕方がない。  誰もがみんなアホだったことがあるのだから。  まあたしかこのころ巻島君は、同時に別方面で僕とやりあっている時だったはずなんで、深く考える余裕がないというのもあったかもしれない。でもそれにしてもアホだ。 ●2964  このあたりで、見かねて僕が乱入。  小倉さん、健気すぎます。もう黙って見ていられません。  僕にはとてもできません。  アホはアホと罵倒してやればよいのです。  男の子はそうして強くなってゆくのです。 >>やーい。 >>小倉さんに怒られてやんのー。  小倉さん自身は、自分の怒りは呑みこんでくれるつもりでいたようだ。「OLというのがいかに忙しいものなのか」を巻島君に理解させれば、いまはそれで良し――とするつもりでいたみたいだ。  でも僕は、これだけはっきり書かれている相手の怒りを読み取れんというのは、小説を書こうという者にしては、あまりにもアレだろう――ということで、「小倉さんは怒っているんだよ」ということを、巻島君に知らせようとした。  ちなみにこれは大義名分。わかっている。アホはアホとはっきり言うのが僕の主義なんで、それを曲げるのが嫌だったというのが本音のところにはあるのだろう。  あとここでいう「アレだろう」――というのは、もちろん「アホすぎ」ということなわけね。言うまでもないが。  ――で、僕はまず、「小倉さんは怒っていたのだということ」を書いた。  そしてその怒っている理由の説明も書いた。このケースにおける怒りの方向性だとか、そういう説明でもってね。 ●2966 >>単なる書き出しでここまでいわれるともはや困惑しか起こりませんが。 >>コスモスがきれいですね、とか今日は雨ですねとか、その程度の重要差の文でしょう?  まあ、売り言葉に買い言葉っていうのも、あるのだろう。  そしてこのときは別方面の話題で僕とやりあってるから、僕の指摘は、単なる「言いがかりポイント」を見つけての攻撃と捉えてしまったのかもしれない。僕が成り行きを見守っていて、色々と考えたあげくに、ついに我慢しきれなくなって言ったのだということなんて、まるで考えていないのかもしれない。  もし2964の書き込みが僕じゃなくて、誰か他の人からなされたものだったら、受け止めていた可能性もある。  だがそれにしても、これではあまりにも――いや、言うまい。  時として、口からぽろりと出てしまった言葉が、他人の凄い怒りを買ってしまうということがある。  相手が怒ったのが誤解に基づくものであれば、そのことを話して発言の真意を告げ、言葉足りずで誤解を呼ぶような言い方をしてしまったことを詫びれば、それで丸く収まる。  怒る理由など、元々なかったのだということを、両者で確認しあえば、それでOKなわけだ。  この場合は、怒る理由はたしかに存在している。  しかし巻島君の対応は、「自分は怒るような事を言っていない」「なぜ怒るのかまったく理解できない」――と言うものなわけだ。  小倉さんに、こう言うのか?  ――あなたはどうも怒ったみたいですが、僕は「コスモスがきれいですね」「今日は雨ですね」という類のことを言っただけで、それであなたが怒るのはどうにも理解できない。あなたのほうが変なんじゃないんですか?  言ってみろよ。おい? -------------------------------------------------------------------------------- 日曜日のうちに書き込んでおかねば。 No.3030 投稿日 2001年10月14日(日)16時44分 投稿者 西鶴翠(みどり)  月曜から金曜は、重いレスができないので。 >教授。  順番を変えて、軽い話題から返答します。 >「西鶴さんの作品は教授のに似てるけど、どうして教授の作品があわないの?」 >それ、誰に言われたんですか?  誰に言われたかは置いておくとして、私も「似てるかなぁ(疑)」と言いました。その人が言うには、「ワンアイディアものであるところが似ている」のだそうです。たとえそこが同じだったとしても、似ていませんよねえ?  巻島さんと私は……まず巻島さんに訊いてみるということで。書きたい方向性とか、物語に持たせたい雰囲気とかが似ていると思うのですが。 >「言い訳」を軸に一連の西鶴さんの書き込みを心理学的に説明する方法  「覚悟」ができたら、教えてください。 >「言い訳するな」です。反論を封じる一手です。 >新木さんが「言い訳するな」という言葉を「つべこべ言わずにひっくり返せ」という意味で使った記憶が、私には無かったのです。  「言い訳」の概念を、「言い訳」という単語そのものだと見てしまうと、確かにおかしい書き込みだと思います。けれど「言い訳」の概念は、「言い訳」という単語に代表されているだけです。  例えば、「言い訳するひまがあったら書くのだ」と書いたとします(こういう書き込みを見た覚えはあると思います)。言い訳というのは、広く言えば「説明」で、狭く言えば「しなければならないことから逃げる理由の説明」です。どちらにしろ、説明です。つまり、「説明するひまがあったら書くのだ」と言い換えることもできます。要するに、「反論(を含む説明)」を封じているのです。「説明・反論」を封じるというのは、「つべこべ言わずに」と同義です。さとしているように見せかけて、実は説明や反論を封じているのです。  #2901で、タツキちゃんも書いていますが、 >「言い訳」しないと、「サボったな」と怒られます。(略)怒られたくなければ死に物狂いで崖を駆け上がるのだ、って感じですかね。  死に物狂いで崖を駆け上がる、というのは、「言い訳(説明)」もせず「サボり」もせず、ということです。どちらも封じられている、ということが無意識(意識的?)に描かれています。  こういう意識が、参加者の中に、やはりあるのです(タツキちゃんを例に挙げたのは、「言い訳」という概念に支配されていない参加者の一人だからです)。  問題は、「使われた回数」ではなく、「どれくらい心に浸透してしまっているか」です。「それがなぜ言い訳であるのか」を説明したところで、説明を封じていることには変わりありません。  参加者の無意識の中に「説明をしてはいけない」という考えがあると、それが徐々に「深く考えずに反復練習をする」にすり替わっていきます。そこが問題です。 >つ、疲れた  あー、やっぱり「学士落第」ですか。精進します。これから、盗んだ税金の分をいい研究をして返していこうと思います。  ちなみに、大学を卒業すると「学士」になります。大学院の前期課程が、「修士」。大学院後期課程修了が、「博士」です。文系の場合は違うのかも知れませんが。  ……と、新木さんが巻島さんに対する書き込みを書いている。どうして、二つの書き込みのあいだに一時間も時間があくのだろう。一つ書き込むごとに、いろいろと、考え直しているのだろうか。  まあ、その次は、多分私だ。 >わかんないのが、杉井光なんだよなぁ。やつには何の言葉が効くのやら。  「巧い」とか「偉い」とか、とにかく根拠のないところで褒めまくるとか。または、「杉井光をやめちまえ」という意味不明な言葉を浴びせてみるとか。「それをやるのは西鶴くらいだ」と、杉井光未満の人名を出すとか。  いろいろあると思うので、考えてみてください。  私の場合は、最近までキーワードは「言い訳」だと思っていましたが、みやびさんの書き込みで「研究関連」の話題を持ち出されることが一番痛いことが分かりました。ま、どちらでもいいですが。 >もしほかに、アホを直せるうまいやりかたがあるというのなら、どうか教えてくれ。  私は巻島さんはアホではないと思いますが、うまいやり方が浮かんだら、今日の夜にでも書き込みます。  その前に、私に「言いわけ大王」よりもすごい名称がつきそうな気がしますが。 それでは。 http://homepage2.nifty.com/saikaku/ -------------------------------------------------------------------------------- 叩き直すこと No.3031 投稿日 2001年10月14日(日)17時01分 投稿者 新木 伸  つぎ。  じつはこれがいちばんデッカイ問題で、これに比べると、まあほかのことなんて放置しといても構わんような、ちっちゃい問題だったりする。  例の匿名者発言のことね。  唯野君も巻島君のついでにやろうかと思ったのだが……。  まあ、唯野君の場合は匿名ではあまり書き込んでいないようだし、なによりそのことを平然と言ってのけて、開き直っているわけでもない。  今回は、君だけ。 >>別にカミングアウトとかいうほどの大層なことですかね。 >>意見を言って意見を聞くだけの場ですよあれは。つまり意見の帰ってくるメモ用紙に近いものです。 >>というか、俺が単にあそこにいるのは人が多いということに過ぎません。書きこんだ以上、反応があったほうがいいに決まってるし。  これがカミングアウトしなきゃならないようなことだと、そういう自覚がないというのは、とっても危ないことだ。  君はプロ志望なんだろ?  もしチャンスが転がりこんできたなら、今日にでもプロになろうっていう人間なんだろ?  仮に「よみかく」のほうにあがっている短編とかを、どこかの出版社の人が見かけて、「出版メディアに載せたい」とか言ってきたら、そこからもういきなりプロデビューしちゃうかもしれないんだぜ?  十年先の話じゃないんだ。ひょっとしたら明日にでも来る話なわけだ。  さて、そういう人間が、「2ちゃんねるで匿名発言とか、僕よくしてるんです」って公言していたとしよう。  これはダメなの。  世間的に絶対に認められないことなの。  それはつまり、「作家」というその職業における責任を果たしていないということなわけだ。  たとえばさ。不衛生な加工食品を出荷したメーカーとかって、社会全体から叩かれまくるよね。新聞やらテレビやらで、もうさんざん叩かれまくるよね。そして誰も擁護なんてしてくれないよね。  それは食品メーカーには、「衛生的な食品を世に出す」という責任があるからなの。それをいいかげんにやっていたから、叩かれまくるわけ。  巻島君がいま言ってることは、それとまったく同じことなんだよ?  わかる?  まっ、わかんねーだろうなぁ。  ちなみに上記のケースで、その「この作品を世に出しましょう」と言ってきた編集さんとかに、「僕は匿名書きこみとかよくしてるんですよ」とか言ったとしよう。  すぐに改めるように言われるよ。  そしてもし「そんな大げさなことですかね?」なんて言おうものなら、君の作家デビューという話は、その場でなくなるだろう。  自分の書いた物に署名するということは、文責が自分に属することを明記して、それに責任を取るということだ。  まあ、これについては、いくら口で言ってもわからんだろう。  実地に体験してもらうことにする。  次の書きこみを参照してくれ。 -------------------------------------------------------------------------------- 重要! 巻島君、および他の参加者各位 No.3032 投稿日 2001年10月14日(日)17時02分 投稿者 新木 伸  巻島君に、「自分の書いたものに名前を書ける」という、そのことの「ありがたみ」を体験してもらうために、こういうことを実施する。 ・「巻島翔史」は、今後しばらく、この「よみかく分室」に書きこみするにあたって、自分の文章に一切署名することを禁ずる。 ・名前のかわりに、「名無し君」という呼称を使うこと。 ・期間中、他の参加者も、彼を呼ぶにあたって、「巻島」という名前を使うことを禁ずる。この掲示板の中でのやりとりにおいては、必ず「名無し君」と呼びかけること。 ・期間はとりあえず、一週間とする。一週間経過した時点で、再度訊ねるので、わかったかどうか答えること。まだわかっていないようなら、また一週間ほど期間を延長することにする。  君が2ちゃんねるで匿名書きこみを続けてゆくかどうか、それは僕がどうこう言えたことじゃない。  ただし、この掲示板では僕がルールだ。  ここでは、上のルールに従ってもらう。  君はいまこの瞬間から、「名無し君」だ。  書きこみ者名は「空欄」で、なにも記入せず、空白にしたまま書きこみすること。  それで受け付けるようにCGIを修正した。 -------------------------------------------------------------------------------- ということで、これで仕事に戻る No.3033 投稿日 2001年10月14日(日)17時54分 投稿者 新木 伸  ん? なぜ1時間ごとなのかって?  それは今が日曜日のアフターヌーンであり、ここの参加者の何人かは、リアルタイムで読んでいるかもしれないからだよね。  いきなり全部まとめて「どかん」と読ませられるより、時間をおきつつ、理解しつつ、また新しいものを読んだほうが頭に入るに決まっている。 >西鶴君  ん? 西鶴君のほうは、べつにやらんぞ?  いや「名無し君」と比べて西鶴君に愛がないというわけではないが、もう西鶴君には同じような特別サービスをもう何回かやっちゃっているし。あんまり依怙贔屓もいかんだろう。  それに今回の西鶴君のこれは、僕にじゃなくって、ここの参加者の人に向けられたものなわけでしょう? そう言ってるよね?  だから答えるべきは、僕じゃない。  まあコメントをするのならば、ここに至っても、まだ「それ」が言い訳とは考えてもいないのか。すごいなぁ、ということ。さすが西鶴君。言い訳の達人だけのことはある。  漢字を開くかどうかの選択。  ほんと、よく気づいているよね。  きっと、自分でもそれを気にしているから、僕のあれも気づくことができるのだろう。  まあプロにとっては、「どの一文字」も意識が染み渡っているなんてことは、あたりまえの普通の心構えであって、基礎っていうか、やっていて当然なことなわけで。逆にやっていなかったら、「話にもならん」てなことなわけだが。  あ、でも言い訳させてね(笑)。わし、そこまでやるのは小説のほうだけよ。金を貰う文章だけ。  ネットの文章の書き込みは、けっこう適当でいいかげん。「意識の染み渡っていない文字」の出現確率が、小説本文にくらべて2桁か3桁ぐらい跳ね上がっている。  つまり100倍か1000倍ぐらい「気を遣っていない」。  でも「オフ会で会う」とは書かんし、「言い訳大将」とか書いたりはせんだろうが。意識するかどうかの問題じゃなく、もう体がそういうことのできない作りになっているというだけのこと。 >>杉井光がついに口火を切りましたね。あのみんなが書きたいけど書かなかった、あのひと言を、ついに書いてしまいましたね。  これは、とんびの羽根さん向けのレスで間違いないよ。  とんびの羽根さんも迂遠に書いていて、杉井光はついにバッチリそのものズバリで書いてしまって、僕は「逆効果」が怖くてあえて書かないようにしていた、「あのひと言」なわけだが。  杉井君の書きこみを見直せば、ばっちり書いてあるんだがなぁ。2913あたり。  あそこで杉井君は、目的論と方法論の話をしていたよね。  そして聞いた。  それを西鶴君は、こう受けとめている。 >>「あんた結局目的は何なのよ」  ちがうんだ。  杉井君は、そんなことは聞いてない。 >>「何がやりたいのよアンタは?」  こう、聞いている。  おまえの「世界の心臓」はどこにあるのか?  なにがどうなると、おまえは「幸せ」を感じるのか。  それを聞いているんだな。 >文体模写の話とか  ん? 文体模写なんてしとらんぞ?  西鶴君の文体に似ていたか?  そもそも人の文体なんて、写し取れるはずもなかろう。  ああでも考えてみれば、あの場合は文体模写をして書いたほうが、嫌味度はアップしてもっと効果的だったかも……。 >ネタを捨てるなの話  むう。そうか「腐っているのが俺には分かるもーん」でも、まだ捨ててることの言い訳になってしまうのだな。納得。  そういえば、「毒があるから」といっても、フグの卵巣とか、テングダケ(毒キノコ)とか、なにかに漬け込むことで毒を中和して食べさせる料理法があったっけ。  いや本当。フグの卵巣、あの毒のカタマリを食べるのよ。かなりの珍味らしい。  ということで、わしが言い訳をしていたことには納得。  んー。そういえば、このあたりの「言い訳」って、わしがSFを書かない自分への理由に使っていた気がする。  あれはまっとうな食材ではないので、どう料理しても、「珍味」にしかならないのだ。  自分は珍味を食わせたいわけではないのだ。だからそういう料理は作らないのだ。  ――そういう種類の言い訳を自分に行って、わしは「SF」を書かないでいる。  書けるのかもしれない。書けないのかもしれない。だがちゃんと通用するSFを書けるということを確認しようとはしない。  そのかわり、ライトノベルという分野において、SFファンでない人間にSFの面白みを伝えられるような話を書いている。センス・オブ・ワンダーっていう種類の面白みをね。  わし、ほんとーは、書きたいんだろうなぁ。SF。  ただあんなマニアのために書いてどうするのだという気分もある。本気でやって通用しなかったことがわかったら大ショックで僕ちん立ち直れなくなっちゃう〜という怖れもある。  ただ、「小説を書く労力を無駄にしてもいい理由」は、うなずけないかなぁ。  金にはしてないけど、無駄にはしとらんぞ? たったひとりだけども、「読者を楽しませるために書き。そのひとりは大いに楽しませている」わけだから。そのひとりの読者というのは、「自分」ってことね。 >唯野君  その検証のための時間は、けっして無駄にはならんでしょう。  うん。許す。だからその「分析」とやらを書いてみるのだ。  それで28枚のほうのアップが遅れても、言い訳にはカウントしないであげるから。  だいたい今回西鶴君は、わしにじゃなくって、君らに言っているのだと、そう自分で言っているわけだぞ。なんでわしに任せるの? だーめ。 -------------------------------------------------------------------------------- No.3034 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- 脳味噌にプリオン No.3035 投稿日 2001年10月14日(日)20時08分 投稿者 藤極堂 >名無し君 大ウケ。 ちなみに「一生アホのままの人間」の具体的サンプルを出しておきます。 ニュースサイト「屋根裏」の10月12日■優れた女性との間に子孫を残したい ウワーイ。これが名無し君の未来予想図。 現実ってキビシー。 私は新木さんや小倉さんみたいに慈悲深くないから、山口百恵の「プレイバック」を口ずさみながらフェードアウト。 見てるだけならむしろ楽しいし。 >西鶴さん >オタク あのね、自分自身がオタクならば「ボクはオタクです」とカミングアウトしなくても小説を読めばオタクだということはバレるの。 これは納得できる? んで、実生活で「オタクです」と告白すること。 んまあ、メリットもあるけど確かにデメリットが大きい場合もあるよね。 たとえば見合いとか。 わざわざ言いふらすことではないわな。 あのね、ネットで大多数の人がハンドルネームを使ってる理由を考えた事がある? 作家や芸人にがペンネームや芸名という別名を必要とする訳。 これはね、私的と公的を切り離すためのものなんだ。 まあ、売り出すイメージにそぐわないという場合もあるけどね。 不特定多数の人に読んでもらう小説というのは公的なものだよね? なら、選択肢はふたつしかないの。 ■私的な場で「オタク」であることを隠したい。  作家と個人を切り離しておく。つまり別名を使い本名は隠しておく。 ■私的な場でも「オタク」であることが平気。  本名が芸名。もしくは別名を使いつつも個人名が特定できる環境でもOKにしておく。 公的な作品を発表してなおかつ、個人を特定できる環境を用意しておきながら「公的な事を私的な場所で指摘するな」と要求する。 それは、個人のホームページで住所・氏名・年齢・学歴を公表しておきながら「公的な場所での発言や情報を、私的な場所で持ち出すな」と言っているのに等しいことなんだよ。 世界に向けて情報を発信しちゃったのは君なのだから、責任は自分で取りなさい。 ……と、ここまで書いて西鶴さんが本名を隠している人なのか、公表している人なのか知らないことに気づく。 ま、どっちでもいいや。じゃ。 PS、西鶴さんは、なんで紺野さんのことをタツキちゃんと呼ぶのですか?    自分だけ「みどりちゃん」だとイヤだから? それだと失礼ですよ。 -------------------------------------------------------------------------------- 一文字への意識 No.3036 投稿日 2001年10月14日(日)20時34分 投稿者 新木 伸  ふと思って。  西鶴君に言った、あの漢字を開くかどうかの話。  文章の中の「どの一文字」にも意識を染み渡らせておくものだって、僕は書いたよね。  あれとおなじ根っこになる事で、別の話があったっけ。  よく、投稿作品に誤字脱字があったらダメって、そう言われるでしょう。  それはなぜか?  根っこは同じところにあるんだな。  誤字や脱字が出てしまうのは、自分の作品中の、どの一文字に対しても意識を染み渡らせていないからなんだな。いわば適当に書いてるということだ。  誤字脱字が存在するということは、それはつまり、書き手の意識がまだそのレベルに到達していないということ。  だから、「誤字脱字がある」というその事実だけで、もう作品の出来なんて判断できてしまえるわけだ。  どうせ、たいしたこたぁない。  誤解のないように言っておく。  「誤字脱字はなくさねばならない」と、そう言ってるんじゃないよ。  「誤字脱字なんて出ないはず」と、そう言っているわけだ。そういう体になっているなら、なにをどう書いても誤字脱字は出ない。出るはずがない。そういうことだ。 -------------------------------------------------------------------------------- レースーでーすー No.3037 投稿日 2001年10月14日(日)21時31分 投稿者 小倉善哉  とりあえず斜め読みしただけでレスをする小倉です。  やーっちまいました。ちょいと現在、発熱中なのですわ。2〜3日ゆっくりしますー(涙) 会社は休めないので、睡眠時間が増やさねば。げふん。 >とんびの羽根さん  ありがとーございます。なんかおっかしいなあと思っていたら、小倉、ショールームのイメージをトヨタのショールームで想像していたのです(ほら愛知県民だから)。素直にシステム・キッチンにしておけばよかったのか(^^;  ふむ。そうでした。USAは多民族国家なのでした。そこら辺も考慮しないとですね。 >つっちぃさん  あ、ありがとうございます(泣)参考にさせていただきますー(感涙)  システム・キッチンのショールーム見学は、次の土日あたり、してこよーと思います(め、迷惑な客だ…)。 >唯野さん  え、読んでて痛かったですか?(^^; 痛くなったのってひょっとして後半かなあ? 手首(てゆーか腕)切っちゃった女の子の話。んーとね、出来事自体は結構トラウマになってるけど、話すこと自体は痛くないよ。だって、そーゆーの普遍的なことじゃん。たまたまあたしはそーゆー出来事に当たっちゃったけど、そーゆー出来事自体はアリガチじゃない? だから全然平気〜。  うーん。手の内を明かすとね、「実際にあったことをそのまま話せる」ってことは、実は大したことじゃないのよ。本当に話したくないことだったら、こんな軽々しく言いませんて(笑) >みどり君  待って待って待って。あたしあんまり頭の回転速くないんだからちょっと待って(笑)  言い訳の方、理論が足りないのは分かった。認めよう。  でもココ、変じゃないかな? >「分室に私が戻ると、どうして私の世界が見られるのか」。分室に私が戻らなくても、私の世界は変わりませんよ。  そりゃそうだろ。分室に戻ろうが戻らずにいようが、みどり君の世界は変わらずそこにあるでしょ。みどり君の心の中にはさ。  でもさでもさ、取り出すときに歪んでないかなあ? 歪んでないと思う?  小倉は歪んでると思う。「何でそんなことが分かるのか」とか聞かないでね(笑)  何となく──違うって思うんだもん。  どれもそれなりにミスのある作品──だったかな。自分の作品に対して、みどり君はそういう言い方をしていたから、多分、間違ってないんだろうと思うんだけど…。  感覚でとらえたことをそのまま話してるから、説得力ないかなあ(苦笑)  うまいこと説明が出来ないのだけど、小倉は分室で「心の中にある世界を出来る限りゆがみのない形で外に出す方法」を盗もうとしてるんだと思うのね。  だから、みどり君にも「どーせ盗むんならコンセプト意識化法とか表面的な部分じゃなくて、そーゆー根っこのところを盗めば?」って言っている訳なのですよ。  うーん…。分かるかなあ(^^; -------------------------------------------------------------------------------- 明日は週イチ定例の職員室なぐり込みですが。 No.3038 投稿日 2001年10月14日(日)22時01分 投稿者 杉井光  どうして僕の忙しい土日に、みんなして盛り上がるんでしょうか。杉井です。 >師匠(私信)  いまだに「本家」と「元祖」で混乱する。そのうち「家元」とか「開祖」とか出てきたらどうしよう。そうしたらCLAMPみたいになるのかな?  そうですか、短編掲載決定ですか。むー、複雑な気分。まあ、あれもまったく無駄にはならなかったということでしょうか。でも、「だれこの杉井光って」って訊かれたら、「これは人名ではなくて一般名詞なのです意味は(自主規制)」という具合に説明しておいてください。一般名詞杉井光普及促進委員会。  ありがとうございました。あ、メシですが、年末におそらく分室オフ忘年会でもやると思うので、師匠の都合がついたらぜひにも出席してほしいです。お忙しいでしょうが……。もしそういう幸運に恵まれましたら、なにかおみやげを食わしていただけたら、と。 >新木さん >対みどり  ええ、ほとんど同じことを言おうとしていたのです。↓書き出しはこんな感じの予定でした。  ――みどりは、パブロ・ピカソがその青年期に描いた具象画を見たことがあるだろうか。すごいんだ。めちゃくちゃ緻密でリアルで巧いんだ。  そのあとはこーして展開してあーして展開して。 >小説は、なにか人間の深奥からにじみだしてくる神秘的なものによって書かれていなくてはならない  このくだりはまさに書こうとしていたことそのまんまなので。かなりショック。 >――で、実際のところ、どうよ?  はあ。痛かったのか痛くなかったのかと訊かれると、これはもう自分の精神構造に話が及んでしまうので。そうすると非常に一般性を欠いた話題になってしまうのでありますよ。二択で答えを要求されれば、「痛くなかった」と言うしかないのですけど。  でも、ダメな自分に酔っているというのではないです。僕よりダメな人間なんていくらでもいるだろうし。こんなことで自己陶酔したら、その人たちに失礼です。僕より杉井光な人間は存在しないと思いますけれど。  ただ、新木さんの打撃が無駄だったかどうかは、BBSで効いたの効かなかったのと本人が言っても何も証明できないわけで。作品が全て語ってしまうでしょう。あまり期待せずに見守っていてください。  でも、まっきーにはトラウマ攻撃がじゅうぶんに効いているように見える。 >わかんないのが、杉井光なんだよなぁ。やつには何の言葉が効くのやら。  これは、ほんとうに、僕が教えてほしいくらいです。絶対に小説のネタにできると思うので、昔から考え続けているのですが。 >10キロの鉄瓶  10キロだと本当にできる人がいそうです。夢は大きく10t。メンンンンンズ・ビィィィィームッッッッッッ!!!!! >ミニスカ&ルーズ  いやあそんなの着たことないですよ(当たり前)。  ちなみにルーズソックスは僕の二つぐらい下の世代からですね。局所的にはどうかしらないけれど、大々的に広まったのは。  うちの高校は私服だったので、そういう服装の傾向がかえってわかりづらかったのです。もうほんとうにヴァリエイションさまざま。  ただ、これまで人生24年間生きてきて思ったのは、  スカートというのはひょっとして野郎の妄想の産物ではないか  ということです。いや、もちろんスカートなんてざらに見かけますよ。新宿や渋谷や池袋に行けば長いのも短いのもよりどりみどりですが、それでもねえ。普段生活していてふと「スカート見てないなあ」なんて考えてしまうとですねえ。制服でもないのに毎日スカートはいている女の子なんて天然記念物ものですね。 >思春期の男の子はミニスカをどういう気持ちで見ているか  いやもう大興奮鼻血ものですよ。ただ、それが――いくら小説家の目で観察していても――外見でわかるほどスケベパワー全開の男というのは、これはもう相当なものだと思います。逮捕されなければ。  それに男は0.1秒の画像記憶から2時間分の妄想データを捏造することができるハイスペック生物なので、そんなにしょっちゅう女の脚をじろじろ見る必要もないのです。見たいやつはセクキャバ行くし。新木さんだってまさか綺麗な脚を町中で見かけたら必ず17センチ以近まで肉薄して観察するってわけでもないでしょう? 逮捕されちゃうし。  でもまあ、心理描写まで立ち入って誇張するのは大いにありだと思います。男はみんなやっています。胸を張れ! 君は独りじゃないんだ!って。 >お前の「世界の心臓」はどこだ?  そこまで汎用性のある話はしていませんでしたが。少なくともこの掲示板では。  まあ、分室におけるみどりに対しては、そのような最も根本的な質問をぶつけてみました。  僕が心底疑問に思うのは、なぜみどりがここでの書き込みを続けるのか、ということなのです。ふつう、「おまえ、ここに何しに来てるの?」は、「もう来なくていいよ」の枕詞なのですが(その意味でも、言いづらい言葉だったのかもしれません)、僕が書いたのは純粋な質問なんですね。つまり本当にわからない。  これについてはいくつかの仮説が思い浮かぶのですが、それは下の話題にて。    そんなわけで、みどりの言い訳の話です。何回目だ?  でも、おそらくこれで最後です。データ採集の余地は残っていますが、形而上でやれることはほとんど全部やってしまいました。  まず最初に取り上げるのは、新木さんのこのせりふです。 >ここに至っても、まだ「それ」が言い訳とは考えてもいないのか。  これです。  新木さんと、みどり。両者の認識の食い違いが、いまだにここにあります。  実は、この食い違い。  みどりが「言い訳をしている」か「言い訳をしていない」か、ではないのです。  みどりが、自分のしていることを「言い訳だと考えている」か、「言い訳だと考えていない」か。なのです。  もう一度、定義に立ち戻りましょう。  「言い訳」は、物事の筋道(理由)を説明することですが、ここ分室において特にカギカッコつきなどで表される場合、その語意は「やるべきことをやらない理由を説明すること」に限定されます。本来の定義にくらべて狭くなっていますね? それが、たぶん今回の事件のほとんど全ての発端でしょう。  はい気づいた人。はいはい。  そうです。みどりが一貫してしゃべりたてていたことは、実は「それをやらない理由」ではなくて、「それが自分にとってやるべきことでない理由」なのです。あからさまに、教授の書いてきたまさしく「言い訳」とは筋が違う。小倉さんは「研究があるから」をみどりの言い訳の筆頭に推していましたが、そうではないですね。過去ログをあさればわかります。最新のを引用してみましょう。 例a>疑問なのは、「どうして、書くのが好きで楽しませるのが好きな場合、巧くなりたいと思っていると断定できるのか」ということです。 例b>書くのが好きで、楽しませるのが好きでも、このままで充分だと思っている場合もあるはずです。 例c>「思った通りにしかひとを動かせないなんて、つまらなくないか?」という思いと、「これほど簡単に、ひとを動かしていいのか?」という罪悪感に変わりました。  みどりの言い訳の骨子は実は、 「自分はべつにそれをやりたくないから」 「自分にはそれは必要じゃないから」 「自分にはそれは害になりそうだから」なのです。  やるべきことではないことをやらない理由は、分室用語では「言い訳」にはならない。だからみどりの書いてきたことは、自身の中では「言い訳」ではない。  でも、新木さんからすれば、それはもうどの角度からどう見ても、みどりにとって「やるべきこと」であって、従ってみどりは延々と「言い訳」を繰り返しながら、それを「言い訳ではない」という自己欺瞞をも露呈している「大王」、ということになっているわけです。  くどくどしい書き方で説明してしまいましたが、おわかりでしょうか。この根本的な認識の食い違いのせいで、幾キロバイトのログが流れ去ったことでしょう。面白かったからいいけど。  さて。では、結論から言いましょう。  新木さんが間違っています。  みどりにとって何が「やりたいこと」なのか、何が「やるべきこと」なのか、決めるのはみどりの意思です。それを他人の僕らがどうこう言えることではない。だから、みどりがそれを「やりたくない」「それは自分の求めるものじゃない」と言ってしまったら、僕らはそこでおしまいです。  ……と、書いてしまいましたが、実はこれは法律屋の口上なのです。  哀しいことに、人間は嘘をつくのです。そして新木さんは、みどりの嘘の向こうに、「本当はやりたい」「やりたい」と叫んでいる本当のみどりを見ています。  ついでに言うと僕にも見えています。    だからこそ――みどりの言葉よりも、自分のグラムサイトを信じるからこそ――新木さんは「それは言い訳だ」と言い続け、僕は「いいからこっちに来い」と言い続けてきたのです。  そうです、みどりはうそつきです。  要するにこれは、新木さんが引き合いに出している「きつねとぶどう」の話そのまんまです。きつねはぶどうを欲しくないと言う。あれは酸っぱいから。でも読者には、それが嘘だとわかります。嘘だということは、きつねの行動を通じて読者に伝わるわけです。  でも、きつねは実は本当にぶどうが欲しくなかったのかもしれません。それは、わかりません。他者の心の中の真実は、僕らには触れることができない。そこにATフィールドがあるから。  そして、ここから先は、僕が見た「本当のみどり」を支える状況証拠を、「嘘のみどり」を突き崩す推察を並べていくしかないのです。  例cに関する考察。  これは、みどりにとっては不幸な事故だったのでしょう。僕が言わなければ新木さんが言うと思いますが、おそらくその人が感動したのはただの偶然です。まぐれ。みどりにはまだ、「簡単にひとを感動させる」能力はないです。それについて恐れる資格も、罪悪感を抱く資格もないはずです。実際、みどりは何人に対してその「罪悪」を行いましたか? 片手で数えられるくらいじゃないでしょうか。  例bに関する考察。  でも、みどりはこのままでいいとは思っていないでしょう。だって、人の作品には指摘を入れている。自分でも新しい作品を少しずつ書こうとしている。  例aに関する考察。  断定できます。人間には無限の欲求があるからです。楽しませることを憶えたら、もっと楽しませたい、楽しませる技術を向上させたいと思うのは人間の自然な心理の流れです。どうして否定するのでしょう。  いちばん有力な状況証拠。  だって、みどりはいまだにこの分室に来ている。  これです。みどりが分室に来る理由の仮説のうち、いちばん僕の推察にとって都合がいいのが、「実は自分も上達したい」というものです。  状況証拠は、並べてもきりがないものです。法廷であれば、検証するべきはみどりの意思であり、それを最も強力に実証するのはみどり自身の言葉です。だから僕はこれ以上、みどりの嘘に対して対抗する術を持たない。  あとは、みどり次第なのです。  それじゃ。寝ます。 http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Miyuki/1757/ -------------------------------------------------------------------------------- 体育会系の文系 No.3039 投稿日 2001年10月14日(日)22時29分 投稿者 本家・鷹見一幸  俺も20代の頃、新木さんのような人にめぐりあってたら、きっともっと早く作家のハシクレになれたかもしれない。と考えて思い当たった。  …俺も、同じようなことを、先生方から言われていたんだよなあ…と。  マンガにしろ小説にしろイラストにしろ解説にしろ、  およそ作者として「創作物」を他人の前にさらすとき、  そこには覚悟がなくてはならない、ということ。  その覚悟とは  「すべての創作物と名前は残る」ということに耐える覚悟。  「すべての創作物は一方通行である」ことに耐える覚悟。  「一度世に出したものは取り返しがつかない」ことに耐える覚悟。  誰だってそれに気がつくときが、きっとある。  早いか遅いかの違いだけで、きっとある。  創作者を目指すならば、その覚悟から絶対に逃げることができない。  それがわからないのなら、その人はその他大勢の中に埋もれ、ノスタルジーとともに、かつて自分が追いかけた夢を語るだろう。 「小説ですか、ああ、昔書いてましたよ、仲間内で見せあったりしてねえ」と言いながら酒を飲む、ただの作家志望だったオヤジになる。  なりたいか?  でも、今のままじゃそうなる。    断言する。  絶対にそうなる。  なぜ断言できるかって?  俺がそうだったからだ。  その他大勢で終わりたいか?  かつての夢を語るただのオヤジで終わりたいか?  なら、止めやしない。自分の人生だ。好きに生きろ。  ラーメン屋になりたいと思うのと作家になりたいと思うのと、  根っこは同じだ変わりゃしない。  ただ、食って行けるラーメン屋の数より食っていける作家の方が、はるかに少ないということだけの違いだ。  その、はるかに少ない職業を選択する、ということがどういうことなのか。  わかるか?  はっきり言う、俺だって根本のところは、わかってない。ふんぎれない。  だから兼業で作家やっている。    でも、兼業だからわかることもある。  サラリーマンなんか楽なモノだ。誰にでもできる。俺が会社休んでも会社は動く。  でも作家はそうじゃない。俺が書かなきゃ小説はできない。  世界で唯一のものを創りだすってことはそういうことだ。  君たちには時間がある。  俺がどんなに熱望しても絶対に手に入らない時間というものがある。  願うことならば、それを無駄にしないで欲しい。    さんざっぱら回り道をして道草食ってきた俺に言える事はそれくらいだな。 -------------------------------------------------------------------------------- ううっ!? No.3040 投稿日 2001年10月14日(日)22時52分 投稿者 唯野教授 >唯野君も巻島君のついでにやろうかと思ったのだが   ……(滝汗)。 二人一組で夜に哨戒任務についていたら、同行している奴が煙草を吸い始めたのでおいおい大丈夫か? と思ったとたん突然どこからともなく飛んできた弾丸がそいつの頭を撃ち抜いたのを目の当たりにした時の気持ちってこんな感じだろうか。 >うん。許す。だからその「分析」とやらを書いてみるのだ。   薮蛇だった……。書かなきゃよかったな。 私の本性に「お調子者」ってのがあるな。もう間違いなく。 え〜、ところで「許す」というのは、それは文責を新木さんが肩代わりしてくれるということでしょうか? 違いますよね。 正直に言いますと、怖いんですよ。2963で新木さんがとんびの羽根さんへのレスの中で西鶴さんの心理について言及してましたね。あれ読んだ時、私ぶっとびました。ここまで決めつける文章を書いていいものなんだろうかと。 大学で心理学やってると言ったってわずか半年。その程度の見識で、一般論ではなく実在の個人を分析するというのは私にとってはかなりビビることなのです。しかも面と向かってるわけではなく、掲示板上の文章だけでそれをやろうってのです。 この文責を負う覚悟となると……。 しかも今ちょっと杉井さんのレスみたら、「西鶴さんが分室に来る理由」が、私が出したものと全然違うんですよね。 まあちょっと考えてみます。私や参加者の利益になると判断したらやるかもしれません。 >小倉さん >痛くなったのってひょっとして後半かなあ? ほんとに斜め読みしてますね……。私が痛いと感じたのは2972の書き込みですってば。3017ではっきりそう書いてありますよ。 -------------------------------------------------------------------------------- あっ… No.3041 投稿日 2001年10月14日(日)23時08分 投稿者 小倉善哉  「コンセプト意識化法」も「心の中にある世界を出来る限りゆがみのない形で外に出す方法」もよく考えたら一緒じゃないか?と思って訂正しに来た小倉です。やはりしばらく寝ていよう。そうしよう(涙) >唯野さん  だから、2972の後半のことかなって思ったんですってば(笑)自分的に多少は痛いかな?って部分が後半の「目前で自傷行為されちゃったよ事件」だったので。  全体のことだったらなおさら全然平気だよー(笑)  …てゆーかごめん。  実は小倉、何で本心さらけ出すのが痛いと思うのか分からないんですよ(汗)  Σえ?! 痛いの?! マジで?!って感じなので。  うーん。研究の余地アリだなあ。引き続き観察させてください(^^; -------------------------------------------------------------------------------- ああそういえば No.3042 投稿日 2001年10月14日(日)23時27分 投稿者 新木 伸 >小倉さん >>んでもって、「星くず英雄伝」も面白かったですよ。 >>でも、「男子高校生だったら面白かったと思います」なんて言ってさ。 >>素直に面白かったって言いたくないのよ(しみじみ)  いま思い出したけど、あれはかなり「痛かった」っけ。  じつは照れ屋さんの言葉だったのだと知って、ほっとしていたりする(笑)。  僕の急所ワードというのは、「面白くない」なのかもしれない。  そういや前に西鶴君に「面白くありませんでした」と言われたときにも、ダメージ食らってたっけか。(笑) >杉井君 >>僕が心底疑問に思うのは、なぜみどりがここでの書き込みを続けるのか、ということなのです。ふつう、「おまえ、ここに何しに来てるの?」は、「もう来なくていいよ」の枕詞なのですが(その意味でも、言いづらい言葉だったのかもしれません)、僕が書いたのは純粋な質問なんですね。つまり本当にわからない。  うん。そう。  主催者の僕が「あのひと言」を口にしてしまうと、立場上、そういう意味に受け取られかねないから。  杉井君とか他の人が言うのなら、その言葉は「疑問」ってことになるわけだけど。  ぜひ西鶴君には、なぜいまも書き込みを続けているのかを説明してもらいたいところ。  それもあれだけのエネルギーを費やしている。半端なエネルギーじゃないわけでしょう? あれだけ物を考えて、書きこみをするということは。  もちろん、「参加者の人たちの学び方がなっていないから」っていう、表向きの理由は聞かされている。  僕の聞きたいのは、参加者の人たちが正しい学び方をするようになると、どういう仕組みで西鶴君は幸せになるのか――っていう、そっちのほうね。  ここの参加者がどうなろうが、自分とは本質的に関係ないことじゃん?  それなのにあれだけのエネルギーは出せないよ。  人の幸せのために無償の労力を提供する――そういう人も、世の中には確かにいるよ。  でも悪いけど彼は、そんなお人好しには見えないんだ。もっと自分の利益(自分の幸せ)に直結する動機があるはずなんだ。このことの裏には。  まあこれについては、ひとつの「仮説」があったりするんだが、それを書いちゃうとあまりに「痛すぎる」ので、いましばらくは僕の胸にとどめておくことにする。いずれ機会をみて。 >NGワードとか  ああ、そうそう。  皆さん「NGワード」には注意してください。  ああいうルールを作った以上、もし書きこみにNGワードが含まれていた場合は、管理者削除かけないとならなくなるもので。 -------------------------------------------------------------------------------- 善人なほもちて往生をとぐ、いはんや悪人をや No.3043 投稿日 2001年10月14日(日)23時28分 投稿者 弟切 千隼 今日の題名は親鸞上人[しんらんしょうにん]の『歎異抄[たんにしょう]』より取りました。 新木さんへ > おっしゃる通りですね。転から結へ滑らかにつなげるためには、キサラが自分に何ができるかと少し模索する場面が必要ですね。それと関連して、ユキマロとの間に「何か」が必要でもありますね。 私としては、この話をあまり色っぽい方向に持ってゆくつもりはありません。その点では新木さんの御期待に添えず申し訳ありません(笑) 大雑把にいうとキサラとユキマロに以下のようなやりとりをさせようかと考えています。 キサラ「私に何ができるかしら?」 ユキマロ「キサラさんや僕が体験したような科学に対する感動を、子供たちに伝えてくれればいいんですよ」 キサラ「あなた以上にうまく教えることなんて、私にはできないわ」 ユキマロ「キサラさんは僕よりずっとたくさんの優れた知識を持っているじゃありませんか。それを生かすことができるでしょう」 キサラ「知識……そうだ、データベース!シェルターにあったデータベースが使えるわ!」 えーと、で、結の部分の四分割をするんでしたっけ? ちょっとやってみます。 「漂泊鳥」(仮題)結部四分割 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 起 ・キサラがシェルターへ科学技術の資料を取りに行く。 承 ・権力者たちがキサラを尾行し、彼女と共にシェルターへ行き着く。 転 ・権力者たちに科学技術を悪用させないために、キサラはシェルターを破壊する。 結 ・キサラは大怪我をしてユキマロに救出される。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− これでいいんでしょうか? どこかおかしいですか? 弟切は脳みその働きが悪いので、これだけやってもまだ話の構成というものがよくわかっていません(;_;) ついでに新木さん案の転部も四分割してみます。今のところ新木さん案以上のものは思いつけていませんので、しばらくはこれで行きます(^^; 「漂泊鳥」(仮題)転部四分割 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 起 ・キサラとユキマロが子供たちの科学実験の指導をする。 承 ・実験が成功して喜ぶ子供たちを見て、キサラは自分も同じような経験をして科学者の道を志したことを思い出す。 転 ・教育の重要さに気づき、それをないがしろにしていた自分に対する怒りにも気づいて、衝撃のあまりキサラは引きこもる。 結 ・キサラを訊ねたユキマロが、昔キサラが書いた本を示し、この時代に彼女ができることがあると励まし、キサラは立ち直る。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− やはりこのままですとつなぎが悪いでしょうか。「転の結」か「結の起」に、上記のようなキサラとユキマロのやりとりを入れなければいけませんね。うーん、これはどちらに入れるべきなんでしょう? 西鶴さんへ > ここの参加者の一人として呼びかけられているようですので、レスします。 弟切はお間抜けなので、今までの人生でそれはそれはたくさんの落とし穴に落ちてきました。これからも何十回となく落ちるであろうことは確実です。 でも、落とし穴に落ちて痛いのは私であって西鶴さんではありません。誰かの痛みを他の誰かが肩代わりすることはできません。 痛みを受けた阿古屋貝[あこやがい]が真珠を作り出すように、傷つけられた樹木が分泌した樹脂が琥珀になるように、痛みは宝物を生むのです。 人生のうち、一度は「世界の中心でアイを叫ぶ」ことが必要ですよね。 -------------------------------------------------------------------------------- そうそう No.3044 投稿日 2001年10月14日(日)23時47分 投稿者 新木 伸 >唯野君とか  NGワード。  あの手の引用の中に出すことも禁止なんで、次から気を付けるように。 >弟切さん  ユキマロとキサラのやりとり。  これは結の頭につくべきでしょう。  あと結部のところ、こうでない? 起 ・シェルターへ科学技術の資料を取りに行くことを決めるキサラ。 (ユキマロとのやりとりがメインになる。ここの最後のところでキサラは取りに行くことを決める) 承 ・シェルターに行くキサラ。権力者たちに尾行されていることに気づかない。 転 ・備考に気づくキサラ。過去の遺産を悪用されないためにシェルターを破壊する。 結 ・大怪我をするキサラだが、ユキマロに助けられる。  これでいちおう16分割は完了だっけ?  まだ起部と承部がまだだっけ?  もし全部完了していたら、次はプロットっていうことで。  プロットはとりあえずこれをさらに4倍にして、64分割にしてみるところから。それができたら、場所とか時間とかを付けていって、体裁を整えてゆく。  まあきれいに64分割にはならないだろうけど、だいたいのシーンはさらに細かい「起承転結」があるはずだ。場所によっては「起結」だったり、「起転結」だったりするかもしれないけど、8割ぐらいは起承転結になるはず。 -------------------------------------------------------------------------------- 相撲取りの報賞金 No.3045 投稿日 2001年10月14日(日)23時53分 投稿者 新木 伸  質問〜。  勝ったほうの相撲取りが、報奨金を受け取るときに、三回――手をちゃっちゃっちゃっと動かしてから受け取るよね。  あの動作って、なんていうのだろう?  お金のほうじゃなくて、受け取るときの動作のことね。 -------------------------------------------------------------------------------- お答え No.3046 投稿日 2001年10月15日(月)00時33分 投稿者 中里融司  新木さん、力士が懸賞金を受け取るときに、三回手を振り下ろす動作は、「手刀を切る」です。  日本神話に現れる造化の三神に、感謝を表すものと聞きました。元々相撲は豊穣儀礼の側面が濃厚なので、その例ということだと思います。 http://www.chaldea.ne.jp/nakazato/ -------------------------------------------------------------------------------- 手刀(てがたな)を切る、だそうで No.3047 投稿日 2001年10月15日(月)01時32分 投稿者 かねやん  辞典には書かれたもの。 ======================================= 手刀(てがたな)を切る−相撲で懸賞金を受け取るときの作法。「心」あるいは「(りつしんべん)」を書く心で空(くう)を切るまねをする。 =======================================  日本相撲協会の用語説明集に載っていたもう少し細かい説明。 =======================================  勝ち名乗りを受ける力士が、軍配の上にのせられた懸賞を受け取るとき手刀を切る。  この手刀の始まりは江戸時代にさかのぼる。千秋楽の結びの三番で勝った小結は矢(以前は扇)、関脇は弦、大関は弓を受け取る習わしがあった。後に大関に変わって弓取り式の力士が弓を受け取ることになり、行司が差し出す弓に手刀を切る所作が行われたのである。手刀は儀式用の作法で、左、右、中の順序で切る。昭和41年(1966)には礼儀作法を重んじる日本相撲協会が、「懸賞は手刀を切って受け取ること」と通達を出している。 =======================================  ここに「心」の記述が無いがどうしてだろう? そっちのほうが重要っぽいのだが。  上郡民報というコミュニティ誌のHP、2000年7月号に書いてあった雑学から。 ====================================== >『手刀を切る』は五穀守護神に勝利の感謝を捧げる意味がある。 ======================================  これが大本かもしれないが事実確認はできず。相撲が収穫祭に行われたために派生したかもしれない。  五穀守護神について  保食神(うけもちのかみ)のこと。須佐之男命(すさのおのみこと)に吐いたものを食べさせようとして殺されちゃった神さま。この神さまの死体から五穀や牛馬、蚕などが生まれた。 -------------------------------------------------------------------------------- >とんびの羽根さん 「盗難車を買う男」 No.3048 投稿日 2001年10月15日(月)02時07分 投稿者 かねやん  個人的に小説の棚に並んでいたら目に留まらない。ノンフィクションのところにあったら目に留まるかも。  これは頭に「盗難車を扱うブローカー」の存在が浮かんだため。「買った」ではなく「買う」なので、こちらが先に浮かびます。  ユーザーが盗難車と知っていながら買う話、はどんな話になるだろう?  盗まれた車の中に重要なものが積まれていた、死んだ恋人の思い出の車、だと探すほうが筋としてはすっきりしている。  車好きだが盗難車コレクターという変わった性癖の持ち主、がメインにくる話だと見たいかも。でもタイトルからは想像できない筋だと思う。  うーん、考えていたらどんな話になるのか気になってきた(笑) -------------------------------------------------------------------------------- それでは打ち切りにしましょう。 No.3049 投稿日 2001年10月15日(月)04時53分 投稿者 むに 僕も疲れました。 何とかしようと思ったけど無理っぽい。 行動のコンセプトをちょっと説明すると、 「ここのヒエラルキーをどうにかしたい」 というつもりだった。 けれど、今、思い返してみるとそうではなかった。 言い訳ですね。言い訳のできる状況にしておきたかった。 「よみかく分室は、プロが威張りちらすだけの場所じゃないぞ」 と明言できるようにしておきたかった。 前回の書き込みから、 「肩書きも挑発の道具として使っているだけだから問題ない」 という辺りに着地しようとしたけど、こけた。 確かに、去る者が気にするようなことではないですね。 うーん。 どうしたら良かったのか、いまだに分からない。 いろいろわけの分からないことを書いてすいませんでした。 混乱させるつもりはないんです、とか言っても説得力ないですね。 シンプルに二つだけ。 ・ここからプロ作家が出ることを望んでます。 ・僕の気持ちはどうでもいい。 その他は、全部忘れてもらえるとありがたいのだけど……、そう言ってどうにかなるものではないですね。書き込んだという事実はなくならないわけですから。 分室からは撤退しますが、よみかくのリンクの検索は続けるつもりですし、交流掲示板にも稀に書き込むかもしれません。電撃のBBSにも書き込みはします。ここからいなくなるだけなので、みなさん、お気になさらず。 あ、そうか。これだ。 「みなさん、お気になさらず」 ということで。 -------------------------------------------------------------------------------- >西鶴さん No.3050 投稿日 2001年10月15日(月)06時40分 投稿者 とんびの羽根  この分室の「世界の心臓」はみどり実験室ということなんだろうな。 分室の開設前から続いているこの戦い(のごときもの)は当事者たちも思ってないほどのプロジェクトになってしまったのかもしれない。 これほど大量のログを費やして、「みどりの観測眼からは参加者の実力が明らかに上達していないこと」と、「みどりの心臓が時計仕掛けのままであること」には高次元からの干渉が働いているのかもとか、妄想がおきます。 私の弱い論理能力では、まともに論じることさえできなくて残念でした。 杉井さんや新木さんの分析にはうなずくことが多かったと言っておきましょう。 >とんびの羽根さんも迂遠に書いていて  すみません、遠まわしで、(無神経なくせに臆病だから)、でも新木さんとの間では話が通じているのね。 >前提が間違っている  「新木さんへの反抗」ですか? 「新木さん」はみどりに対して言うときは普通名詞です。(謎) >取調室  とはいえ西鶴さんが(表面的に)説明をやっとしてくれたことは、もちろん意義がある。 この分室のシステムや新木さんの教え方や、参加者の学び方に問題があることを明らかにしたことだ。  ただそのことは、「みどりの極秘プロジェクト」としてやることではないだろう。 この手の問題はすべての組織で普遍的に起きていることだからね。 西鶴さんが問題点を明らかにしたところから、あらためて公開で進めていくべきものだと思うのだ。 だいたい、ちゃんと説明もせずに、他人の行動習慣を改善してやろう、というのじゃ、西鶴さんの否定したいことそのままじゃないですか。 まあ今回説明をいただいたことでこの件は許す。  言い訳を認めるか、認めないか、これがポイントだというのはよくわかる。 言い訳をするなと言われれば過去の失敗の検証をしなくなる。 このミスもあらゆる組織で起きています。 過去の技術やノウハウをただ移植するだけの目的なら、「言い訳をするなシステム」が有効に働いていたから、安易に使われやすいわけだ。 現実に言い訳が「するべきことをしない」ことの合理化に使われてしまう状況では、言い訳をさせないことが有効だし。 もともと目的が「するべきことを見出す」ことにあるわけだから、言い訳をする過程で問題点が明らかになるなら、言い訳も問題解決に寄与することも明らかですね。  おそらく言い訳やある特定の思考パターンを一方的に抑制することは、知識創造型の自己学習するシステムではうまく働かない。 問題の心臓は、過去の検証(フィードバック)と、目的との整合性チェックです。 その言い訳は過去の不適切な行動や失敗を合理化するのではなく、問題点を抉り出すようなものか? その言い訳はもともとやろうとしていた目的、使命に矛盾しないか?  それがチェックできれば目的達成に近づくことができるはずです。  ポイントが言い訳かどうか言ってるから話が膠着するので、これはみどりにも新木伸もトラップにはまっている可能性があると私は思う。  だがしかし、このことを確認するために新木さんの言い訳の矛盾を明らかにする、というのはずれていたように思う。戦術としてはいい作戦だと実際思うし、 西鶴さんは新木さんの「言い訳するな」という態度がすべての元凶だと認識ミスしてしまったのですよ。 目的を見失い、使命を忘れて行動していてはけっして結実は無い。 逆に言い訳をしようがするまいが、目的と使命が見えているなら確実にそれに近づいていく。 「言い訳をするな」は障害のひとつにすぎないのだから。  目的の見えているものに、見えてないものが指図するのはとても奇妙な事態なのです。 みどりはまず世界の心臓をとりもどすこと、分室の改善に手を伸ばすのはそれからだと思う。 そして当事者がみえない問題点に気づいたならまず単に指摘すること。 不必要な障害は減らすに越したことはないしね。 でもいまみどりがやってるのは自分が考え付いた改善策をおしつけることなのだ。 「君たちは自分で考える力が無い、だから私が自分で考えられるようにしてやろう」といってるのと同じなんだよ。 これって西鶴さんが新木さんに感じてるのと同じではないか?  相変わらず論理構成とかできなくてすみません。 もっと推敲するべきかもしれないけど、今日は力尽きました。 おまいこそ心臓を取り戻さなければ>とんび >かねやんさん >>「盗難車を買う男」 >個人的に小説の棚に並んでいたら目に留まらない。ノンフィクションのところにあったら目に留まるかも。  なるほど、ジャンルにもよるわけですね。 これも重要なポイントだ。  西鶴さんが目に留まる理由は、ミステリものにありそうなタイトルだからだと思うんだけど、どうでしょう? -------------------------------------------------------------------------------- 日曜の夜に書いた文章を、月曜の朝にアップする。 No.3051 投稿日 2001年10月15日(月)09時56分 投稿者 西鶴翠(みどり)  私はとにかく、驚いたわけです。 >この掲示板の中でのやりとりにおいては、必ず「名無し君」と呼びかけること。  ここまでする必要があるのか、と。  日曜の午後六時半頃に、この書き込みを見たわけですが、これはあまりにも厳しすぎるんじゃなかろうかと思いました。だって、名前がないんですよ。私はあの掲示板群のサイトを一ヶ月くらい眺めて把握できずに去ったという人なので、あのサイトがどういうところなのか、今ひとつ把握しきれていないのですが、名前を奪うほどのサイトなのでしょうか。  #3032の書き込み告知を見たときに、目的とか狙いとか、そういうものを考えずに、罵詈雑言を浴びせるためだけに、新木さんを罵倒しようかと思いました。  が、事情の分かっていない私が口出しするのも、おかしなことだと思いなおして、踏みとどまりました。  とりあえず、必要があれば私は彼の名を呼びます。 >新木さん。 >なにがどうなると、おまえは「幸せ」を感じるのか。  それを考えて、突き詰めていくと、ブックマークからよみかくと分室課題部屋を消すことになるのかなあと思いましたが、下の方のひかるの書き込みを見て、とりあえず、ゆっくり考えることにしました。 >藤極堂さん。 >名無し君のこと。  いったい、何がどうなって「名無し君」なのでしょうか。私には、新木さんの行動も、藤極堂さんが「楽しいし」と言う理由も、分からないのです。  あのサイトが、異様な雰囲気のサイトであるということは知っていますが、少し詳しく、説明してくださらないでしょうか(あ、自分で調べろ、と言われそうだ)。 >>オタク  すみませんが、さっぱり書き込みの意図が理解できませんでした。何に対するレスなのかを明らかにしていただけると、私も何らかの対応ができると思います。  「公的」と「私的」が、キーワードであることは読みとれますが、その話題を私はどこで出したでのしょうか。 >西鶴さんは、なんで紺野さんのことをタツキちゃんと呼ぶのですか?  これが、上の話題とつながっているのかどうなのかも分からないのですが、とりあえず、別物であると見なして、答えます。  まず、藤極堂さんの仮説であるところの「自分だけ「みどりちゃん」だとイヤだから?」という部分ですが、これはむしろ逆でして、私は「みどり」「みどりくん」「みどりちゃん」と呼ばれるのは結構楽しいのです。一種のコスプレみたいなものです。  で、「タツキちゃん」の件ですが、私は自分のサイトで、本人の了承をとって呼ばせていただいています。無論、オフ会などでも本人に向かって、「タツキちゃん」と呼んだこともあります。  それから、私の本名その他のことですが、調べようと思えば調べられます。住所はさすがに無理だと思いますが。それから、オフでは自己紹介のときに本名をなのっていますし。 >小倉さん。 >待って待って待って。  待ちます。ゆっくりと話しましょう。 >取り出すときに歪んでないかなあ? 歪んでないと思う?  歪んでいると思います。私は何度かオフラインで喋っているのですが、その話をしましょう。  意識を言葉にするとき、必ず歪みが生じます。誰であろうとそうです。そして、その言葉を読みとるとき、再び歪みが生じます。誰であろうと、そうです。  人が小説を書いて、その小説を別の人が読むとき、二段階の歪みが生じるのです。楽しいと思いませんか?  という話を、オフラインで何回か喋っています。歪みを楽しむかどうかが、ポイントです。 >小倉は分室で「心の中にある世界を出来る限りゆがみのない形で外に出す方法」を盗もうとしてるんだと思うのね。  つまり、歪みを最小限に抑えようとしているのですね。なるべく直接的に、相手にものを伝えようと。 >「どーせ盗むんならコンセプト意識化法とか表面的な部分じゃなくて、そーゆー根っこのところを盗めば?」って言っている訳なのですよ。  ごめんなさい。分かりませんでした。けれど、とにかく小倉さんが、私のことを思って言ってくれているということは、分かりました。論法が私と同じだからです。  時間をかけて、考えてみようと思います(って、あとのログで、「同じもの」って小倉さんが言っている。ならば、納得)。 >ひかる。 >制服でもないのに毎日スカートはいている女の子なんて天然記念物ものですね。  その天然記念物が、うちのクラスにはいたのです。うちの高校も私服でしたが、いつもロングスカートでした。ミニスカではないのです。ロングスカートなのです。一日だけ、ロングスカート以外のものをはいてきたことがあって、それはもう、大騒ぎになったものです。 >そうです、みどりはうそつきです。  この科白を見て、思いました。  「こいつは、小説に使える」。  この科白は、かっこいいのです。クレタ人のパラドックスというやつがありますが、あれを超越しています。  私は、研究室の自己紹介ページ(もちろん本名です)に、「私はうそつきです」と書いているのですが、それを自分で書いていながらも、ひとに対して「やつはうそつきです」と書くという発想がありませんでした。  「こいつは、小説に使える」と思ってしまった以上、私は小説を書くことが好きなのです。そしてもしかしたら、小説に対して向上心が、まだあるのかも知れません(自分でも驚いています)。私はうそつきなのかも知れません。  「こころ」という作品に、Kというやつが出てきますが、彼は「向上心のないやつは馬鹿だ」と言われ、「俺は馬鹿だ」と言い、さらに「覚悟ならできている」と言うのです。  私は覚悟はできていませんが、「私はうそつきか?」と疑っています。  で、これに関しては、ゆっくりと考えさせていただけるとありがたいです。私がうそつきであるのかどうか。今度から、「言いわけ大王」ではなしに「嘘つき大王」にしていただけませんか。  (おお、「闇の中で振り向けば」の主人公みたいだ。)  (ちなみに、「闇の中で振り向けば」というタイトル、私は気に入っていない。) 残りのレス(#3039から)は、また今度。 それでは。 http://homepage2.nifty.com/saikaku/ -------------------------------------------------------------------------------- No.3052 管理者削除 -------------------------------------------------------------------------------- にゅう? No.3053 投稿日 2001年10月15日(月)12時43分 投稿者 かねやん >西鶴さん  一点、どうもわからないところが。 >>歪んでいると思います。私は何度かオフラインで喋っているのですが、その話をしましょう。  意識を言葉にするとき、必ず歪みが生じます。誰であろうとそうです。そして、その言葉を読みとるとき、再び歪みが生じます。誰であろうと、そうです。  人が小説を書いて、その小説を別の人が読むとき、二段階の歪みが生じるのです。楽しいと思いませんか?  という話を、オフラインで何回か喋っています。歪みを楽しむかどうかが、ポイントです。  これは伝言ゲームの楽しみ方ですよね? 何かを介せば介すほど違うものになっていく。その楽しみはわかるんですが。  あるいは、読んだ本の感想でおもいがけない見かたをしてる人がいる。なるほどそんな見かたもできるんだ、これは新発見。的な楽しみ方もわかるんですが。  むぅ、これを突きつめていくと「作品にコンセプトはいらない」って事になります。  読者に与えてどんな反応をするか見る。ああ、これは実験か。  BBSへの書き込みや会話だったら、経験を得るために実験をやるのはいいかもしれない。こう書き込んだらこう反応が返ってくるのか、とか。  個人的には他人の書き込みを見て経験した気分になってますけど、実際に自分に返ってくるものとでは経験が残る度合いが違うだろうし。  でも小説や論文でやるのはあかんと思うですよ。  前者は「読者を楽しませる」という大前提をクリアした上でやるのは良いかもしれないし、それによって新しい形の話が生まれるのかもしれない。でも歪ませた形で読んでも面白い、って話を作るのは難しいなりよ。  後者は「読者に理解させる」の大前提があるので、絶対歪ませてはいけない。っていうかそんな論文を書いたら教授につっかえされます(笑)  もう一点。  事実を述べるだけで、どう感じるかは各々に任せる形、というとニュースがあります。この場合NHKのニュースと言うべきか。  報道関係は情報操作になる危険性から主観を入れないようにするのが原則。  でもNHKのニュースは面白くなく、ニュース・ステーションは面白い。(って今でも人気があるのかな?)  あれは主観を入れる事によって面白さを増している。その代わり批判の電話も多くなる(笑)  おお、そういやあれも覚悟してやってるんだな。一人でも多くの人に見てもらうことがコンセプトに対して、批判が来ても文句を言わない覚悟。 >とんびの羽根さん  そうかミステリーか。ミステリーのところの棚にあったら足を止めるかもしれない。シャーロック・ホームズの「赤毛同盟」みたいなイメージを抱かせますね。  タイトルと言えば「でたまか」を見かけたときの反応を。  本屋の棚で見かけて足が止まる。 「でかたま?」  よく見ると「でたまか」だった。どっちにしろどんな話かわからない。そこで手に取ってみる。ぱらぱらめくってみる。棚に戻す。 「でたまか」を見て読みたくなったのはコメディ、それもコテコテのやつ。それとズレを生じたので、買うのを控える。  で、しばらく本屋をうろうろして別の、いかにもコメディって本を手にして帰る。予定だったけど「でたまかってなんだろう?」ってことが頭から離れない。 さんざん悩んだ挙げ句買う事に決定。  まあ何が言いたいかというと買うほうも真剣ってこと。買った本がつまらなければお金をドブに捨てるようなもんだから。  その面白いものを選ぶ目安がタイトルであり、表紙であり、オビであり、作者名であり、あるいはネットや口コミによる感想だったりするわけで。 -------------------------------------------------------------------------------- 上の管理者削除は、わしの書き直しなり No.3054 投稿日 2001年10月15日(月)13時06分 投稿者 新木 伸 >西鶴君 >>私はとにかく、驚いたわけです。 >>ここまでする必要があるのか、と。  これはつまり、程度の問題を言っているのかな?  なら西鶴君は、「ここまではする必要がないけれど、やっぱりなんかしておく必要はある」と、そう思っているわけかな?  方針はわからないでもないけど、でもひどすぎる。もっと他にやり方があるんじゃないかと、そういう指摘かい?  じゃあ、どうしたら彼にあれを「直させる」ことができるのか、そのやり方を書いてくれ。  その方法がもっともなものであれば、いま僕のやっているこの方法をすぐに撤回して、そっちに切り替えるから。  そのプランが出せないと言うのなら、黙っていろ。 >>とりあえず、必要があれば私は彼の名を呼びます。  だから禁止なんだってば。  君がそういう書きこみをするのは自由だが、ここでは、管理者権限でただちに削除させてもらうことになる。  あ、ちなみに他の場所では、このルールは関係ないよ。  あくまでこの分室内だけの話。  杉井君とこの掲示板とか、「よみかく」のほうとか、あとリアルで会ったときのこととか、そういうところまでは、僕は何も言わない。言えるはずもないし。  それはそうと、そこまで心配するのなら、メールでも入れて相談に乗ってやったらどうだ? 相談っーか、「愚痴を聞く」というだけでもかなり違ってくると思うぞ。 >>あのサイトが、異様な雰囲気のサイトであるということは知っていますが、少し詳しく、説明してくださらないでしょうか(あ、自分で調べろ、と言われそうだ)。  「あのサイト」であるかどうかは、べつに問題じゃないのだ。  「匿名で書きこみをしている」という「そのこと」のみが、問題になってるわけだ。  べつにあそこでなくても、他で匿名で書きまくっているというのなら、それは同じこと。  いまとまったく同じことをしなければならなくなる。  あのサイトたって、板によっては、みんなが署名して普通に書いているようなところもあるわけだろ?  さて。  ここからは、名無し君の話題じゃなくって、西鶴君のほうの話題。 >>>なにがどうなると、おまえは「幸せ」を感じるのか。 >> それを考えて、突き詰めていくと、ブックマークからよみかくと分室課題部屋を消すことになるのかなあと思いましたが、下の方のひかるの書き込みを見て、とりあえず、ゆっくり考えることにしました。  うん。これが怖かったもんで、わし、いままで「あのひとこと」を言えなかったわけね。  でも良かった。いろいろと言葉を尽くしたおかげで、そこへの衝動的突進は回避されたわけだ。  しかしやっぱ決め手は杉井光の言葉だったか。  わしって基本的に無力なのねぇ。  まあ僕も杉井君も、言うべきことはもうほとんど言い尽くしたから……。  べつに急かさないから、ゆっくりと考えるべし。 >呼び方とか  嘘つき大王?  うーむ。君はたしかに「言いわけ大王」ではあるけれど、嘘つきのスキルはそんなに高くないぜ?  せいぜい、「うそつき小僧」ってなところだ。  真の「嘘つきマスター」というものは、自分が嘘を言っていることを知りながら、でもその嘘を自分自身で信じ込める者のことを言う。  自分が嘘をついていることさえ、たったいま気づいたよーなモンは、「うそつき小僧」で充分。 -------------------------------------------------------------------------------- 危険度としても僕の方が。 No.3055 投稿日 2001年10月15日(月)14時42分 投稿者 杉井光  いい天気です。こういう秋晴れの日は最高。洗濯物も干し終わったので、このままお昼寝してしまいそうです。にゃむ。 >教授 >みどりが分室に来る理由  いや、読めばわかると思うけど、あれは「希望的観測」です。  実際、本人が否定する可能性は非常に高い。そうした場合にそなえて僕は、「みどりはうそつき」と決めつけておいたわけです。「口ではなんと言おうと、君の本心はここを求めている」と。  でもこれって、桐ノ院が守村君をレイプしたあとで言ったこととまったく同じ論旨なんだよね。 「六回もイッたんだから君には素質がある。君はゲイだ」  なんて乱暴な理論なんだ(笑)。 >名無し君について >みどり  君がそこまで驚いたということが、君の中での「文責」という概念が健常であることを証明しているんだと思う。でも、そうでない人もたくさんいる。要するに、今回の措置で驚かない人ね。名無し君本人が、そうだと思うし。  でも、あんまりいい方法ではないと思う。名無し君が一週間書き込みをしなければ何も起きない。それじゃただの謹慎じゃん。  でも、周りの人が積極的に「名無し君」に話題を振る……というのも、それはそれで効果が薄まるような。それだと今度は、ただのハンドルネーム強制変更だなあ。  新木さんがいったい何を味わわせたいのか、それが不明瞭だから、戸惑う人も出てくるんじゃないでしょうか。 >「自分の書いたものに名前を書ける」という、そのことの「ありがたみ」を体験してもらうために、こういうことを実施する。  これは、その悪夢の一週間が過ぎた後に実感してもらうことですよね。美味いビールのためにサウナに入る、その「ビール」の部分。じゃあ「サウナ」は?  責任のない文章はそもそも相手にされないこと? それが自分の考えであるということを表明できないもどかしさ? 『オレはここにいるよ!』って言えないさみしさ?  失敗する可能性も大きい。一週間経って「他人から名前を呼ばれないのは辛いと思いました」しか出てこなかったら、ちょっとかなしい。そんなことはないか。 >みどり >小倉さんの言っていること  要するに、君の書いている話は面白そうなんだけど、よくわからない部分が多すぎて面白さが半減しているから、わかるように書いてくれってこと。それだけ。 >ロングスカートをはかない「特別な日」  それは……何かネタに使えそうだ。学校中大騒ぎですか。むう。よく考えたらけっこうベタなネタなんだけど、現実にいたっていうのはすごいなあ。  じゃあ。よく寝て、よく食べて、よく考えてくれ。 http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Miyuki/1757/ -------------------------------------------------------------------------------- >杉井さん No.3056 投稿日 2001年10月15日(月)16時31分 投稿者 はせがわみやび > 要するに、君の書いている話は面白そうなんだけど、よくわからない部分が多>すぎて面白さが半減しているから、わかるように書いてくれってこと。それだけ。  わたしの感想は、2ページに1枚が鉛筆原稿のマンガみたい、です。  たまにあるよね、そういう週間連載マンガ(^^;(いや、あっちゃ困るんだけどさ(^^;)   あれを、ずーーーーっと読まされている感覚に近い。  まともな読者なら、ふつう、思う。  「ぜんぶペン入れしてよ、お願いだから」  ところで。  新しいの書いてる? >西鶴くん  -------------------------------------------------------------------------------- >西鶴翠(みどり)さんへ No.3057 投稿日 2001年10月15日(月)18時32分 投稿者 藤極堂 >オタク No.3020の 「>オタクの話。(中略)毛糸のパンツは、やはり恥ずかしいのだと思います。」 についての意見です。 さつきさんや私は本名を明かしていませんよね? つまりこの掲示板(ネット上)で「オタクです」とカミングアウトしても実生活に直結しないはずです。 なのに、西鶴さんは実生活でカミングアウトする場合を出して説明しているから、なんか食い違っているなあと思ってちょっと意見しました。 う〜ん、やっぱり私程度の文章力ではうまく通じてないか。 というか、私の文章だと「西鶴さんがオタク」と主張しているようにも受け止められると気づく。 とりあえず、西鶴さんがオタクに該当しない場合はごめんなさい。 >いったい、何がどうなって「名無し君」なのでしょうか。 >私には、新木さんの行動も、藤極堂さんが「楽しいし」と言う理由も、分からないのです。 ん〜と、まず 「みてるだけなら楽しい」と言ったのは新木さんの処置に対しての言葉ではありません。 名無し君がこのまま何の反省もせず「一生アホのままの人間」であっても別に私が困ることは何もない、ウオッチ対象が増えるだけという意味です。 いや、ネット上で散見される「一生アホのままの人間」というのは、うっかり関わって実害を受けない限り観察対象としてはとてもおもしろいものなのです。 まあ、トンデモ本を読んで楽しむのと同じ感覚かな。 そういう意味での「楽しい」。 なんかかなりヒドイ事を言っているような気もするけど、まあ、それも私の本質のひとつなのでしかたがないか。 >タツキちゃん あ、紺野さん本人の了解済みですか。なら私の誤解です。 ここの掲示板だけを見てるといきなり「ちゃん」づけだったので疑問に思っただけです。 ■おまけ:引用文について 西鶴さんの書き方だと引用文とレスの境目がわかりにくいので、できれば間に一行分空白を入れてくれると読み手としては助かります。 -------------------------------------------------------------------------------- 引用符とか No.3058 投稿日 2001年10月15日(月)19時56分 投稿者 新木 伸 >手刀のこととか  手刀のこと、ありがとうございました。  なんか写真部の活動派美人メガネっ娘の部長が、特ダネ写真の謝礼として受け取るときに、手刀三回切ってから受け取っております。 >引用文とか、引用符とか  あとこれはおもに西鶴君あてなんだけど、まあ他の人へも。  引用符のことで思ったことね。  雑賀君は、引用を示す引用符と、ネタ振りや話題の対象者を示す記号を、どちらも同じ「>」にしてるでしょ。  これは分けておいたほうがいいよ。  見にくい。  また引用したら、そのあとには1行ほどあけること。  どこまでが引用部分なのかわかりにくくて、やはり見にくい。  どれが引用部分で、どれが本人の文章なのか、境目がわからなくて何度も見返すことになる。  そのぶんの時間が無駄になるんで、わかりやすく書くようにしてくれ。  ちなみに僕は、引用符は「>>」。ネタ振りは「>」で統一してる。  これは分かりやすければなんだっていいわけで、引用符が「##」とかだっていいわけだ。べつに僕ので統一しろということじゃない。各自で工夫してくれ。  また大きな文章のブロックを引用してくる場合は、段落のひとつごとに引用符を入れている。これはどこからどこまでが引用部分なのか明確にするためね。  たとえば……。 >>手刀のこと、ありがとうございました。  なんか写真部の活動派美人メガネっ娘の部長が、特ダネ写真の謝礼として受け取るときに、手刀三回切ってから受け取っております。  ……とはせずに。 >>手刀のこと、ありがとうございました。 >>なんか写真部の活動派美人メガネっ娘の部長が、特ダネ写真の謝礼として受け取るときに、手刀三回切ってから受け取っております。  ……と、毎段落ごとに引用符を入れる。  そして行頭のスペースは削っておく。  ちなみに上のほうの悪い例、かねやんがよくやってるよね。 -------------------------------------------------------------------------------- USBハブをつけたら No.3059 投稿日 2001年10月15日(月)20時59分 投稿者 唯野教授 とたんに動作が不安定に! XPでは本当に改善されるんだろうな……。 >小倉善哉さん ワリい、こっちの書き方失敗してた。 つまりね、2972の書き込み全体が「イタい」と言いたかったわけ。むしろ後半部分は逆にあまりイタくない。 あの〜、「痛い」と「イタい」って違うわけよ。3040ではうっかり「痛い」って書いちゃったけど(苦笑)。小倉さんの言ってる「痛い」っていうのは、心にアザや古傷があって、そこを触れられると辛いって意味だと思うんよ。 俺の言ってる「イタい」ってのは、主にバラエティー番組とかで使われる用法。ハリキリすぎて、暴走しちゃってて、むしろ見てる方が恥ずかしいっていう……そういう「イタい」。 俺の目には、2972の書き込みがそんな感じに映ったわけ。どうも俺一人だったみたいだけど(困)。 あのね、文章書けばどうやったって本性をさらしてるんだから、ああいう感じで「本性を出す」ってのは、俺には意味の無い事に感じられたの。むしろ、まわりの人が困惑しない分、平然と、平静と、前と同じように書いていく方が望ましいと思ってるわけ。 ね、この文章自分なりに「本性出して」みたつもりなんだけど、どう? イタくない? >西鶴さん あれからいろいろと考えてみたわけですが、覚悟を決めました。 たぶん、西鶴さんからどんな反応が帰ってきても、私の経験値になると思います。 また、西鶴さんも、ああいう書き込みをするとこういう勝手な推測をされてしまうということを知るいい機会になると思います。では行きます。 はじめに、次のことを言っておかねばならないでしょう。 以下の文章は、おそらく分室参加者の多くが抱いているであろう疑問「西鶴さんは何のために分室に来ているのか」に対して一つの解答を示すものです。しかし、この解答が真実であるかどうかは、私自身も大いに疑問に思うところです。 また、西鶴さんの主張が正しいかどうかの判断をするものではありません。個人的には、西鶴さんの主張には細部について議論の余地を残すとは思うものの、大筋においては一定の理解を示したいと思います(政治家の答弁かよ)。 では本題。3020から3021にかけての西鶴さんの書き込みの中で、最も注目すべき発言は 以下のものです。 >「相手を意のままに操ってしまうのは失礼だ」と考えています つまり西鶴さんは、誰かを自分の思う通りに動かすことに罪悪感を感じているわけですね。 にも関わらず、西鶴さんは分室参加者達を変えたいと言い出し、実行に移しています。その一連の書き込みは、何人かの人に権謀術数を感じさせるほどです。 ここで一つの仮定をします。 「西鶴さんは本当は人を意のままに操ることが大好きだ」という仮定です。 状況証拠としては、まず今回の一連の書き込み、過去に新木さんに指導法(これはつまるところ人を思う通りに動かす方法ですね)について議論をふっかけ、それについて造詣があったこと、罠について薀蓄を垂れたことなどがあげられます。 また、西鶴さんはすでに自分の力量に満足しています。おそらくここの参加者の中で、自分の力量に一定の満足をしているのは、教官であるプロの方4〜5人と、西鶴さんだけです。西鶴さんの意識──本人が気づいていないとすれば深層意識──は、自分は教官としてここに参加しているのだと思っている可能性があります。 西鶴さんの書き込みを、分室参加者でもなくアマチュアでもなく、教官が書いているという図式に当てはめて読んでみてください。 ではこの仮定にそって西鶴さんの行動とその精神防衛機構の働きを考えてみましょう。 まず西鶴さんは、ここの参加者たちがいつまでも同じ間違いをするのを見て、指導するいい機会だと思います。 しかし、請われているわけでもないのにのこのこ出ていって指導をするのは、「相手を意のままに操ってしまうのは失礼だ」という西鶴さんの倫理観に反します。かといって、指導したいという欲求が消えるわけではありません。 ここで、西鶴さんの中に「葛藤」と「欲求不満」が発生し、適応機制が発動します。 精神の負担を一時的に軽減する方法はいくつもありますが、今回西鶴さんの精神防衛機構が選択したのは、動機をすり変えるというものでした。以下の発言がそれです。 >見ていてもどかしいものを、もどかしくないようにしようというのが、私の目的です。   これは、どう見ても言葉が足りませんね。ただもどかしいだけなら見なければいいんですから。補うとこうなります。 「見ていて(可哀想で)もどかしいものを、(改善するよう手助けして)もどかしくないようにしようというのが、私の目的です」 つまり、これは善意なのです。困っている人を助けようとしているのです。 人を思うままに動かしたいという本来の動機はこのような善意の動機とすり変えられ、倫理観との衝突は回避されました。 というわけで冒頭の問いの解答。 「西鶴さんは分室に指導をするためにきている。しかしそれは西鶴さんの倫理観に反し、精神の安定を妨げる可能性があるために、表層意識は防衛のためにこの事実に気づかない振りをしている」 以上です。反論を待っています。 >新木さん うん? マスター>大王>太郎>小僧 なわけですか? -------------------------------------------------------------------------------- 引用符 No.3060 投稿日 2001年10月15日(月)21時41分 投稿者 とんびの羽根   HTML整形のために使うタグで<blockquote>てのがあります。 引用文は論理的に判断できるようにするのが本来の目的なはずだけど行頭に空白をいくつか置く意味しかもたないのももったいない話です。  ちょっと<blockquote>の実験 引用符が勝手に付くわけじゃないので、手で挿入します。 >ね、この文章自分なりに「本性出して」みたつもりなんだけど、どう? イタくない?  唯野さんにとっては本性を出す行為自体が痛いんじゃないのかな。 わたしはチラッと出しては、ん、ちょっと痛かったかな、また引っ込んでみよう、ん、落ちつかねえな、またちょっと出してみよう、ってのを延々やってるので、どちらがいいのかまだわからないけど、自分が痛いと思って書いた文章はどうやったって読む側に痛いのが伝わるにきまってるよな。  痛い、イタイ は意図して書き分けるのは自由だけど、別に書き分けなくても、意識的におのずと分かるようにも書けるのじゃないかとも思うなり。 -------------------------------------------------------------------------------- 煩悩即菩提[ぼんのうそくぼだい] No.3061 投稿日 2001年10月15日(月)22時29分 投稿者 弟切 千隼 大乗仏教の考え方によると、煩悩があるから菩提(=悟り)があるのだそうです。 曹洞宗大本山の永平寺で修行僧をやっている知人−自他ともに認めるアニメおたくの人です−と電話で話した時、「煩悩即菩提ですかー?」と訊ねたら「その通りですー!」と、答えてくれたのできっと本当だと思います(笑) 新木さんへ > (結の四分割を読んでいます) …… おお、そうですね。キサラがシェルターに行くのと同時に権力者たちが尾行しているのですから、こうなる訳ですね。 実はまだ起と承の分割を提出していません(^^; そもそも話全体の四分割を提出していませんし、あらすじも書き直しませんと(^^;; ということで、とりあえず起と承の四分割を提出します。転と結と一緒に課題部屋へも上げておきます。 あっ、それから仮題を変えました。「漂泊鳥」はあまりにも合わないと感じましたので、「凍れる心臓」にします。 「凍れる心臓」(仮題)起部四分割 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 起 ・世界大戦の最中、キサラは勤務先の研究所の閉鎖を聞かされる。 承 ・再就職先を斡旋しようとする上司や同僚の誘いを全て断り、キサラは身辺の整理をする。 転 ・シェルターで冷凍睡眠しようとするキサラの意図を察して、同僚が彼女を止める。 結 ・同僚の説得を振りきり、キサラは冷凍睡眠に入る。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「凍れる心臓」(仮題)承部四分割 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 起 ・冷凍睡眠中のキサラは、彼女が冷凍睡眠に入るのを止めた同僚の子孫ユキマロに起こされる。 承 ・科学技術が退化した世界にキサラは幻滅する。 転 ・「この時代の人々の教育に協力して欲しい」というユキマロの頼みを断り、キサラは再び冷凍睡眠に入ると告げる。 結 ・体調が整うのを待つ間だけキサラはユキマロを手伝うことにする。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ユキマロがキサラの同僚の子孫だという設定は、「なぜ権力者たちも詳しくは知らないシェルターのことをユキマロが知っていたのか」という穴を埋めるために付けました。これなら「親から聞いて知っていた」と理由付けできますものね。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.3062 投稿日 2001年10月15日(月)23時07分 投稿者 新木 伸 >弟切さん  おいおい。  起部と承部、そりゃないっしょ。  なんで起部でもって、冷凍睡眠以前の話をやらねばいかんのだ?  この話のスタートは、キサラが目覚めるところからだよ。そんなの決まってるじゃないか。  えー、理由は……。  めんどうくさいから、考えるのなし。わしの勘が告げてるから、間違いないのだろう。理由は自分で考えてちょ。  そういう流れで、起部と承部の展開のリテイクね。  だいたい現在の承部、それじゃ実際には小説として書けないぞ?  だって話が繋がらないもん。  絶対に、なにか追加のシーンが必要になってくるはずだ。  その承部って、いま山場に相当する場面が2つ入っているでしょう。  それをそれぞれ、起部と承部に分割して、仕立て直してくるのだ。 >唯野君の考察とか  おお。そういう見方もあるのか。  しかし唯野君って、人がいいのだなぁ。その説をみると、人柄がわかるというか。  もっとヒドイ読みかたしてるくさい。わしの場合。 -------------------------------------------------------------------------------- レスを返さねば寝れないぞ、これは(笑) No.3063 投稿日 2001年10月15日(月)23時09分 投稿者 小倉善哉 >唯野さん 改め 唯野君  ふふふ。呼び方を変えてみました。名無し君(うーん、呼びにくいなあ…)、みどり君に続いて小倉が「君」つけをする名誉ある3人目ですね(笑) 「愛の押し売り」と呼んでください(爆)  という訳で、レスなのです。 >むしろ見てる方が恥ずかしい  困った困った(笑)  最終的に思ったことは、「それで、唯野君は何が言いたいの?」だったんだけど(苦笑)  イタイ──かなあ。別に普通じゃない?  小倉は特に気にならないけどなあ…。てゆーか「それが本性って、何? どういう意味?」というか(困)  うーむむむ。本性うんぬんが単に「口調の問題」だと思ってるとしたら笑うぞ?(^^; >文章書けばどうやったって本性をさらしてるんだから、ああいう感じで「本性を出す」ってのは、俺には意味の無い事に感じられたの。  ここが引っかかったんだよね。特に「文章書けばどうやったって本性をさらしてるんだから」って部分ね。  「ほんとーか? 本当に分かってるか?!」と思ってしまったんだけど…。  何でかって言うと──ああコレ言っちゃっていいのかなあ(^^;  まあいいや、言っちゃえ。小倉は、実は、とっても直情的で、暴れん坊なのです(ごめん)  さてと。  古橋先生のファンであると、公言してるよね、唯野君は。  それが、小倉にはすごくイタイんだよね。古橋先生を馬鹿にしているのではないよ、もちろん。古橋先生のファンであることを馬鹿にしているのでもない。そんな意味じゃない。そこは、先に言っておくけれど、誤解しないで欲しい。  作家志望者なのに現役バリバリの作家のファンであるということを公言しちゃってるのが──小倉にはイタイのよね。イタすぎる。泣いちゃうくらいイタイ。どうしてそんな無邪気でいられるんだ。  それとも、無邪気じゃなくて勇気なのかな。だとしたら、すごいと思う。尊敬するよ。いや、本気で。  だってさ、よく考えてもみて? その作家のことが好きです──と言った時点で、自分の作品の中に、その、好きな作家から受けた影響・面影を、読者から読み取られてしまうんだよ? それって、すごく怖くない?  すごくすごく好きだった場合。文体だけじゃなく、テーマとかもかぶってきたりする。  その好きな作家が年上だった場合、いまあの人は何歳で、自分はいま何歳だから、何年後にはあの人と同じだけのものか、それ以上のものを作れなくちゃいけないんじゃないか──そんなことが出来るだろうか、とか。いま必死で追いつこうと頑張ってるけれど、自分が頑張っている時間、その人も頑張っているはずだし、本当に追いつくことが出来るのだろうか、とか。考えるよね。…考えない?  だから、あたしなら怖くて言えない。  しょせん、自分がやろうとしていることは二番煎じなんじゃないのか──意味のないことなんじゃないだろうか、とか、自分で思ってしまったことがあるから。  つまり、あたしが好きな作家を知っている他の人も、そう思ったりしないだろうか──と。  そういう意味で、すごく怖いのよ。  「本性を出す」ということの意味が、唯野君には分かっていないように思えてならないんだけど。  それって、「唯一無二の自分を出す」ってことよ?  これ重要ね。とっても重要。  それを「意味のない事」なんて言われちゃうと──おねーさんはちょっと哀しいぞ(涙) -------------------------------------------------------------------------------- 引用符 実験結果 No.3064 投稿日 2001年10月16日(火)00時24分 投稿者 とんびの羽根   上下に一行ずつ強制的に空白行ができる。  先頭に4文字程度の空白が各行に追加される。  末尾に3文字程度の空白が各行に追加される。  ブラウザで見た場合スクリーンの幅を変更すると余白を保持したまま改行位置が修正される。  エンドタグ前で改行すると空で改行するので空白行のように見える。   書式は半角で<blockquote>引用文</blockquote>  長い段落ごと引用するようなときは便利です。 >凍れる心臓  (起)のリテークが出てるので立ち入りませんが、キサラはもともと怒りを持っているのではないでしょうか。 冷凍睡眠にはいる過程で怒り(まあ絶望とかほかの感情でもいいのですが)について、プロット上での明示的な言及がなぜないんだろう。で、(承)を支配する感情は幻滅でいいのですか? 幻滅するためにはものすごい期待感というのが前提としてありますよね。 それも(起)の部分からは読み取れません。 新木さんはストーリーがつながらないと言ってるのですが、私は感情もつながってないということを感じます。 >名無し君  とりあえず呼んでみました。 よみかく質問コーナーの匿名制度とどう違うのか、できればレポートしてみてください。 >2チャンネル  ドラえもんの文字絵が話題になったとき一度だけ見たことがあります。 書き込みは0です。 こっちだけで手一杯。  >匿名の理由  もともとは相棒がメール攻撃を受けるのを防ぐためだったのだけど、最近は無意味だな。 それよりもはやHNのほうが愛着がある、倒錯状態です。 本名に愛着が無いのは親がつけた名前じゃないからかもしれない。 家族はHN知ってるので無茶苦茶なことはできません、 たまに背後から覗かれてます。 出身大学はLALA連載中の漫画にでてくる関西の大学で、「牧場」がある(謎)。 そうだ、たまにはヒントをだしておこう。 西鶴さんの作品のなかに私の名前でてきます。 姓はちがうけど。  こんなこと書いてるのは、西鶴さんの推理心をくすぐるためだったり、なかったり。 -------------------------------------------------------------------------------- 三代の栄耀一睡のうちにして。 No.3065 投稿日 2001年10月16日(火)00時39分 投稿者 紫音  明日から土曜日まで修学旅行にいってきます。  場所は東北。三内丸山遺跡とか見てきます。  なんとなく、「他の学校とずれてるなぁ」なんて思ったり。 >短編課題 >みにくいアヒルの子(仮)  ほとんど自分から行動を起こさない理由を考えていると、ひっかかったことがあったので、ちょっと考えてみました。  まず、この話には「初期状態→友達を助ける→報われる→初期状態の変化」という図式があります。  これら4つの中からそれぞれ重要な部分を取り出してみると、 ・初期状態  ほとんど自分から行動を起こさない主人公。 ・友達を助ける  葛藤しながらも友達を助ける主人公。  助けることによってなんらかのデメリットを負う主人公。 ・報われる  デメリットを負った主人公を受け入れる友達。 ・初期状態の変化  少し自分から行動を起こすようになる。  となります。  そこで何か見えたような気がして、さらに考えることにしました。  すると出てくる出てくる、ほとんど自分から行動を起こさない理由に対する疑問の数々。 「一行コンセプトに“ほとんど自分から行動を起こさない理由”をいれる必然は?」 「理由を書くと“ほとんど自分から行動を起こさない”ことよりその理由の方が重要になってしまうのでは?」 「別に“ほとんど自分から行動を起こさない少年が自分の身を省みずに友達を助けて報われ、少し自分から行動を起こすようになる話”でもいいんじゃないの?」 「“絶対に書きたい!”という“ほとんど自分から行動を起こさない理由”があるの? ないんじゃないの?」 「ないのならの理由は話の他の要素によって変化するのでは?」  そして思う。  これはいずれ決めるべきことではあるけど、いま決めるべきことではないのか。  というわけで一行コンセプトは、 「ほとんど自分から行動を起こさない少年が自分の身を省みずに友達を助けて報われ、少し自分から行動を起こすようになる話」 でいきたいと思います。  ちなみに、書きたいことは相変わらず「自分の身を省みずに友達を助ける少年」です。  これでいいのでしょうか? -------------------------------------------------------------------------------- No.3066 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- >紫音さん No.3067 投稿日 2001年10月16日(火)01時38分 投稿者 とんびの羽根 >「ほとんど自分から行動を起こさない少年が自分の身を省みずに友達を助けて報われ、少し自分から行動を起こすようになる話」  「ほとんど」 から 「少し」 というわずかな変化にどんな意味があるのかが不明瞭に感じます。 自分の身を省みずに友達を助ける行為は大きな行為ですね。 しかも、紫音さんにとってもメインなコンセプトな訳ですよね。 ではその結果が小さいというのはどういうことなのか。 おそらく、その小ささに紫音さんにとって重大な主張が隠されているはずなのです。 例えば、小さく見えてもその変化は実はものすごく大きな意味をもっているというメッセージがあるならそれでかまいません。 でも紫音さんから見ても その小ささが 小さなどうでもいいことなのであるなら、コンセプトとして書く必要もないでしょう。 友達を助けて終わり、少年は何も変わらない(ただしまわりの人々の見方がちょっと変わるきっかけになったとか、何も変わらなかったけど友情は確かめられたとか)でも全然問題ないようにすら感じます。 (私にはどちらが紫音さんの本音なのか、読み取れないのです。) 込める主張はまだ決まらないのでしょうか。  あとは行動だけ書かれているのだけど、内面の動きと変化を伏せたまま、「今決めるべきでない」というのではアドバイスは難しいと思います。 アドバイスなしでもうちょっとやって、引っ掛かりを感じてから戻ってくるのでもかまわないとは思いますが。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.3068 投稿日 2001年10月16日(火)02時58分 投稿者 新木 伸 >BLOCKQUOTEとか  テキストに落としたときには、効果が消えるみたい。  「すべて選択」「コピー」とかやって、エディタに貼り付けると、行頭に付く空白とか消えちゃうみたいね。  そのタグは使ってもいいけど、それだけには頼らず、ベタテキストになったときにも、引用文であることがすぐわかるようにしといてね。 >紫音さん >>「ほとんど自分から行動を起こさない少年が自分の身を省みずに友達を助けて報われ、少し自分から行動を起こすようになる話」 >>ちなみに、書きたいことは相変わらず「自分の身を省みずに友達を助ける少年」です。  えーと、この一行コンセプトの中には、「書きたいこと」らしきものが、2つ入っちゃってますよ。 1.「ほとんど自分から行動を起こさない少年が、少し自分から行動を起こすようになる話」 2.「自分の身を省みずに友達を助ける少年の話」  この2つを比べてみたときに、どちらがより書きたいものなのでしょうか?  それを決めたら、もう片方は残念だけど今回は捨ててしまって、その選んだ片方のみで話を作りましょう。いまは練習なんだし。 >感嘆&疑問符とか  そういえば、杉井光もそうだけど、小倉さんも、「?!」って使うよね。  これ、一般的には使われません。  かならず「!?」の形になります。  どうしてそうなるのかは、じつは僕も知らないのだが、自分なりに考えた答えとしては……。  人間の思考形態には、「疑問」と「驚き」が重なって現れるときに、わずかに「驚き」のほうが先にくるから――というあたりかな。  まず驚きがあって、一瞬あとに、疑問がくる。  サンプルを出そう。  シチュエーションは、こう。  男だとばかり思っていた相手に、後ろからタックルかましたら、胸など「ぎゅむっ」とか握ってしまって、じつは女だったと気がついて驚いた場合。 「そんな……女だったのか!?」  ほら。驚いて、それから疑問でしょ?  この逆で、まず疑問があって、そして驚きが一瞬遅れてやってくるというというパターンがあったなら、この説の反証になるよね。  なにかあるかな? そういうパターンって。  僕は見つけられないのだ。  っーことで、小倉さんも杉井光も、反証できんなら素直に直しとけ。  どのみち小説を出版するときには、校正さんやら編集さんやら、関係各所から叩かれることになるわけで、「いや、これはこれでいいんです」と相手を納得させられないのなら、どのみちそこで直させられてしまうわけだし。  ちなみにここでは、小倉さんも杉井光も、「?!」をなにか理由があって使っているのであると、そういう前提で話を進めている。  もしこれが、とくに深い考えもなく、ただなんとなくそういうふうに使っていただけであったのなら、自分の考えなしのアホさかげんに腹でも立ててくれ。っーか、立てろよ。  まあどうなるにしろ、すくなくとも、「?!」をいままで使っていた理由の説明ぐらいは、してちょうだいね。言い訳を許す。 >杉井光  そういや杉井光は、いまなにをやっておるのだ?  なにかミンシアをフッて、投稿作品を書くとか言ってたっけ?  書いてるのか? どのくらい原稿が上がってきているのか?  それとも「書いている」と言いつつ、実際は一行たりとも上がってなかったりするのか? そうして無為にこの2ヶ月を無駄に過ごしてきたのか?  投稿用の作品などを書く前に、短編蟻地獄を1個2個さくっと仕上げて、経験値積んでからチャレンジしたほうがいいんじゃないか? そのほうが効率いいだろ? どーせ落ちるようなモンいくら書いたって、いまの君には意味があるまい。  あと文体改造をするとかいう話、あれはどうなったのだ?  エヴァレストを見ても風船ガムをみても、ぜんぜん文体が直っとらんわけだ。  ライトノベルじゃ、あの文体は通らんぞ。  文体改造しておかないと、まず落選確実だぞ。  まあ絶対にだめというわけでもないかもしれんが、それにしてもかなりのハンディキャップを抱えていることは違いない。  文体にこだわりがないなら、さくっと改造してしまえ。  しかし文体改造っていうと、もう元に戻らないみたいで、なにか印象が悪いよな。  言葉を換えよう。「新たな文体を身につける」だ。  文体なんて、作品ごとに新規開発したっていいぐらいなものであって、ライトノベルで書くときと、純分的私小説っぽい物を書くときとで、使い分ければいいもの。  新しい文体を身につけたからといって、前の文体が書けなくなるわけじゃない。  昔のと新しいものとで、2つの文体を使いこなせるようになって、より引き出しの数が多くなることになるのだ。  ってことで、文体修得、やれ。  とりあえずなんかテスト用のものでいいから、2〜3枚ほどなにか小説っぽい文章を書いてみそ。指摘してあげるから。 >小倉さん  あ、そうだ。  僕が書いたあれ。名無し君とのやりとりの最中における、小倉さんの思考のトレース。  あれで読みとり違いはしていないと思うんだけど、いちおう、合っていたか違っていたか、書いてくれないかなぁ。小倉さんの心の中は、本人にしか証言できないところだし。  名無し君も、根拠なく怒られたのでは納得できんだろう。 >杉井君 >>失敗する可能性も大きい。一週間経って「他人から名前を呼ばれないのは辛いと思いました」しか出てこなかったら、ちょっとかなしい。そんなことはないか。  ん? 一週間で終わりだなんて、わし、書いたっけか?  一週間したら、わかったかどうか聞くって書いたのだぞ。  たぶんわからんだろう。  ふてくされているのかどうかしらんが、いまもこうして書いてないわけだし、一週間、なにも書いてきやがらない可能性もある。  ほんとうは、「わかるまで無期限」とか、いきなり最初に書こうと思ったのだが、それではさすがにあんまりなので、「とりあえず一週間」って書いておいただけなのね。  俺的にはじつは無期限です。  そして一週間経ったら、とりあえず聞くつもり。  さらにもう一週間後にも、気が向いたら聞いてみるかもしれない。  その先は、たぶんもう聞かないだろう。  「わかった時は、そう書けよ」といって、無期限に放置しておく。  名前を取り上げられてしまうことの「痛さ」。  自分の発言したものに名前を書けるありがたみ。  なぜ発言に名前を書くことが必要なのか。  名前を書くということは、どんな「覚悟」がいることなのか。  そういうことがわからないのだとしたら、絶対にプロ作家にはなれないから、ここでやっていることのすべては、彼にとって無駄なことになる。僕にとっても、彼になにかするのは時間の無駄ということになる。  名前を書くことの覚悟をしらなきゃ、どうせプロにはなれないんだから。  3039の榎野さんの書き込みが、僕の言いたいことをすべて言ってくれている。 >>「小説ですか、ああ、昔書いてましたよ、仲間内で見せあったりしてねえ」と言いながら酒を飲む、ただの作家志望だったオヤジになる。  そういうオヤジになるのであれば、べつにプロ作家になるための技術もノウハウも、まったく必要ない。 -------------------------------------------------------------------------------- No.3069 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- No.3070 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- 夜更かし。 No.3071 投稿日 2001年10月16日(火)04時06分 投稿者 魚住雅則 レスが遅れて申し訳ありません。 >新木さん >うどん抗争 >ダシの量が等量であるとするなら、「味を誤魔化している」ということにはならんだろう? すみません。言葉の選択ミスです。「昆布のダシを醤油で補っている分、余計な塩分がついてしまっている」というのが主張のメインです。 >君が関東のうどん汁に関して文句を言いたい点は、じつはそこにあるんじゃないのか? >「塩辛すぎ」というところ。 はい。最初に関東のうどんについて書いたのは「関東のツユは凄く塩辛かった。身体に悪そうだし、何よりも不味かった」という意思があります。 >――ただ、噂どおり本当に真っ黒なダシでした。 >あれは関西人には辛いです。本当に。 上のように、最初の書き込みからして「黒いツユ」について文句があるように書いているのは、「ツユは白くなくてはならない」という先入感から、「塩辛い=醤油入れすぎで黒い=悪」という風に思っていたからです。 「真っ黒だけど塩辛くないツユ」というのは多分現実にあると思いますが、文句はつけられません。 ですが、嫌です。 関東の人が「関西の白いツユ」を見て味がしなさそうと感じるのと同じように、関西(白いツユが一般的な大阪、京都など)からすると「黒いツユ」は「身体に悪そう」という先入感があるのです。 じゃあイカ墨も身体に悪そうかというとそれは違います。 「うどん」「そば」のツユは白いものという常識が染みこんでいるのだと思います。 完全に偏見ですが、ここに「黒いツユ=塩辛い=悪」という混同の理由がありました。 僕の主張に関して、全体に渡ってこの常識が影響していました。よく考えると「塩辛いツユ」に対しての文句にも「ツユは白くなくてはならない」という縛りが混じっています。 それで「俺の常識が通じない。そんな馬鹿な」という理由で「黒いツユ」を否定しました。 僕が関東のツユを嫌いな理由は「関西の常識にあてはまらない」。 主張は「関東のツユは塩辛い」ということでした。 何か色々混ざっていたんですが、自分が何に不満を抱いて、何を主張したかったかすっきりしました。 >杉井さん >言い訳 >僕が言っていたのは、その前の段階なのです。つまり「やらないから、言い訳する」 なるほど。読み違いをしていたようで申し訳ないです。 確かに言い訳するよりまえに「やる気がない状態」がありますね。 納得がいきました。 >小倉さん >「痛い」と「イタい」 下手に遠まわしに言ったり、遠慮してしまうと皮肉っぽくなってしまうのでストレートに本音を言います。 喧嘩を売ってるように思えるかもしれませんが、そういう意思は全くありません。 反対意見などをいただけたら嬉しいです。 まず最初に。 NO.2972の小倉さんの書き込みについて。 唯野さんは自分だけかと言っていましたが、僕も「イタい」と感じました。 でもこれは本性云々とか、本音を言う話とは関係ありません。とりあえずそれは切り離して考えて下さい。 次に。 多分、小倉さんはまだ「イタい」について勘違いしています。 「唯野さんが古橋さんのファンであることを公言する」ということは「イタい」のではなくて、「痛い」の方です。 あの書き込みの何処が「イタい」と感じたか、いくつか例を挙げます。 >分かったよぅ。かぶってた猫、脱ぐよぅ〜(ずるずる) >で、脱いでみました(笑) きゃ☆ >太宰じゃないのよ。 >ゆっきー(三島由紀夫)なの。 >あたしはナルシストで耽美主義者なのよっ!! ここまでで何となく分かってしまうかもしれませんが、 >うーむむむ。本性うんぬんが単に「口調の問題」だと思ってるとしたら笑うぞ?(^^; ずばりソレです。口調の問題です。本質とは全く関係ない部分です。 ためしに「きゃはっ☆ 俺ってなんてこと言ってんだろ〜(笑)」 とか書いて、自分で「うわ、イテえ」と思いました。 要は「テンションが高すぎて退いてしまう」ということです。 もっとはっきり言えば、「イタい」というより「寒い」に近いです。この二つは意味的に似ているのですが、「寒い」の方が誤解を招きにくいと思います。 ここからは推測になりますが唯野さんの、 >あのね、文章書けばどうやったって本性をさらしてるんだから、ああいう感じで「本性を出す」ってのは、俺には意味の無い事に感じられたの。 というレスは「(手首の話も含めて)文章で書かれる「内容」で本性が出るのだから、文体で無理にはりきらなくても」ということだと思います。 そして「本性を出すよ」と言ったのに前後してハイテンションな書き込みになったことは「本性を出す=今までよりハイな文体の書き込みが本性」という意味にも取れます。その結果、本性を出すという「痛さ」の話題と、文体が「イタい」という話題が混ざってしまったのだと思います。 「別に無理してない」と言われるかもしれませんが、これは「読んだ方がそう感じた」ということです。 ここで終わっては誤解が残るのでまだ話は終わりません。ので、もう少しお付き合いを。 僕は小倉さんの文体急変について「イタい」と感じました。これは事実です。 ですが杉井さんや新木さんは「可愛い」という感じの感想を持たれました。それも事実です。 これって「キャラ対談」に似ています。 キャラクターを前面に押し出せば、当然受け付ける人と受け付けない人がハッキリ分かれる。 猫の地球儀(あとがき)でいう所の「バット大振り」という奴です。あたればホームラン、外せば三振です。 (今、当のあとがき読みなおしたら「イタい」という表現が。タイムリーな) 書き込みの流れを見ていると、文体が「イタい」かどうかはともかく、本性を出すこと(本心を語る)が「痛い」という部分について、唯野さんが「痛い」と言っているようには見えなかったです。 こういう機会がなかったら僕は黙ってました。 文体に関してはあくまでも「人の勝手」ですし、人に「イタい」というからには「いや、君の方が寒いよ」と言われるのも当然ですから。いや、寒いネタばかり書いてすみません。でもどうしても引っかかる所があるので書きました。 ここから質問です。 小倉さんは以前、杉井さんの下品発言について、 >この場には杉井さんの発言を「下品!」と思う私もいるのだぞ、と知って欲しかった訳なのですね >下品な言葉を使っているうちに楽しくなってしまって、読み手の中に不愉快に感じる人間がいることを忘れているのではないか、という疑惑を抱いたのです という主旨のレスをされています。このレス自体は「なるほど、こういう意見もあるのか」と納得のいくものです。 今回の唯野さんの指摘は上の発言に近いものだと思います。 では「度の過ぎたハイテンションな文体」について小倉さんは上のようなこと(不快に思う人がいるかどうか)を考えられたのでしょうか。 「文体は人の勝手」と言っている僕が引っかかっているのはこの点です。 ちなみに杉井さんの「下品発言」は僕は言われるまで下品だとすら気づかないで、受けて笑っていました。この場合「下品かどうか」は問題ではなく、悪意がない、ハッキリと好みの分かれるという点で話題の根っこが同じだと思うのですが。 今回は「痛い」と「イタい」が混同しているのでここまでねじれただけだと思います。 小倉さんの発言内容は全然痛くないので。 -------------------------------------------------------------------------------- では少し。 No.3072 投稿日 2001年10月16日(火)10時12分 投稿者 杉井光 *文体修得の件  今書いているやつの最初の部分を課題部屋にアップしておきました。よろしくお願いします。「『。』ですべて改行を入れてから、どうしてもたまらんというところだけ行をつなげる」ことを実施したのがスレッドルートの書き込みで、それに返信のかたちでくっついているのが、その処理を行う前のものです。 *「痛い」と「イタイ」  この書き分けと、明確な意味の違いは、それほど一般的になっているものでしょうか? 今回は教授の方が言葉に対してちょっと無神経だったと思います。しかも普通の「痛い」でも話が通じるところで「イタイ」を使っているし。誤解を広げた原因ではないでしょうか。って、魚住さんが同じことを書いていた。  素直に「見ていて照れくさかったです」と書けばよかったのに。 *?!  えーとですね、僕は感嘆符をほとんど使わないんですよ。で、文章をあとからざっとながめてみて、ここは感嘆符入れた方がいいかな、って思うところにくっつけているんですね。疑問符は書いている流れで自然につくのだけれど。  だからまあ、疑問符は脚本家の仕事で感嘆符は演出家の仕事なので、その順番として感嘆符が後ろになってしまうのですね。  でも確かに、?!って座りが悪いなあ。右側にどてっと倒れそうだ。以降、改めます。そんなに使う機会もないだろうけど。 *教授の考察 >人がいい  二人とも極悪人です。いや、僕もそれは考えたさ。文章にすると五行に一回くらいのわりあいで『優越感』って単語が登場するような、痛ましい考察をさ。そしてそれがたぶんいちばん正答率高いんじゃないかという気もしたさ。  でも、人間関係の基本は愛でしょ。愛。 http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Miyuki/1757/ -------------------------------------------------------------------------------- レスですー。 No.3073 投稿日 2001年10月16日(火)11時37分 投稿者 小倉善哉  あんたもう寝なさいと自分に突っ込みをしつつ、パソコンに向かっている小倉です。  さすがに38度こしたら、寒くて熱いです。今日は会社を休んでしまいました。体調を整えることを最優先すべきなのに書き込みなんかしていて、かなり社会人失格だと思う…。 >新木さん  >感嘆符と疑問符  ええ? そうかなあ。疑問が先に来ますよ。驚きより先に「なんで?」が来ますもん。  >男だとばかり思っていた相手に、後ろからタックルかましたら、胸など「ぎゅむっ」とか握ってしまって、じつは女だったと気がついて驚いた場合。  新木さんが例に出したこの場合でも、胸を握った時点で「何じゃこりゃ?」になって、その後、脳みそに達して、「女だったのか!」と気付きます。  だって、つるんぺたんの胸板があると信じているのに、柔らかいものがあったりしたら、「何じゃこりゃ?」って思いません? 「うわ! 胸だ! てことは女なのか?」じゃなくて、 「何じゃこりゃ? ──うわ、胸だ! てことは女なのか!」なのです。  最初は人の真似なんですけどね。誰だったか忘れたけれど、中学生くらいのときに読んだ小説に「?!」という表記があったんですね。それを見て、「こっちの方がシックリくるよなあ」と思ったのが使い始めたキッカケです。もちろん、意識的に使ってます。時々は「!?」も使うのですが、小倉は圧倒的に「?!」が多いです。  とはいえ「新人賞では不利になるぞ」とか言われたらやめることが出来る程度のこだわりです。でも、プロになってちゃんと食っていけるようになったら再び使うと思います。  >名無し君とのやりとり思考トレース  ええ、バッチリ、あの通りです。  実を申しますと、小倉、それはもうとっても怒り狂っておりましたのよ(微笑)  >大丈夫ですよん(^^)  特にこの笑顔マーク。我ながら、とっても寒いと思います(苦笑)  名無し君の手前、新木さんからはそういった態度をとったことを「オトナだから」と言ってもらえたわけですが、自分では「偽善者だから」だと思っています。  「とりあえず私だって忙しいのだということを言っておかんと気が済まんけど、きっと名無し君には真意は伝わらないだろうな〜。直接的に怒ってしまった方が名無し君のためだと思うけど、そこまでする義理はないし、私はまだいい子ぶっていたいんだよね。さあてどうしたものかなあ? とりあえず、小倉がよくする時間の作り方でも書いておくか。こういう言い方をしておけば『他の事をおろそかにしないように』なんてことは二度と言わなくなるだろう」  2952は、そう考えながら書いたわけです。ハイ。  とはいうものの、怒りを通り越して哀しくなってきた──というのもある訳ですね。  「頑張れ」と言っている暇など本当はないのだけれど、「頑張れ」と言いたい。  新木さんは名無し君のことが憎くてこんなヒドイ仕打ちをするんじゃないぞ。愛なんだぞ。頼むから、そこは、分かってね。>名無し君  >その他のこと  そういえば白黒猫さんのタイトルのこと、「ダサイから論外」の理由、現在、考え中です。忘れてないです。  もうちょっと待ってください〜(汗) >魚住さん  レスを返す前にちょっと確認。  「痛い」─「見ていて痛々しい。同情して同じように痛みを感じること」  「イタイ」─「見ていてサブイ。見てるこっちが恥ずかしい」  「痛い」と「イタイ」の違いはこうだと思うんだけど、まだ、間違ってるかなあ。  と、言うことで、レスです。  ははあ、文体がイタイのね(笑)  それなら別にいいや。だってわざとイタく書いてるんだもん(威張)  てゆーか、普段から「きゃ☆」とか、あんな口調で話してたらひくっつの(笑)  そこを本性とか思われてたら泣いちゃうぞ(涙)  あのハイテンションは表層的な部分であって、本質ではないのだ。  小倉は素直に本性出せるほど「杉井光」じゃないのよ。  素直だけど、素直じゃないの。  「照れ屋」と「露出狂」が同居してるの。  あの発言のコンセプトはまさにそれなんだけどなあ(苦笑)  「小倉は露出狂だが照れ屋でもある」ということが言いたかったのよ。  ふむ…「露出狂」の方ばかりに目がいっちゃったのかな、ひょっとして。  「見て欲しい。見られて嬉しい。でも恥ずかしいの、だって照れ屋さんだから」──そういう気持ちがごちゃまぜになると、ああいう風な発言になるわけです。  てゆーか、こうやって説明をしている今が一番恥ずかしいし、自分的にサムイです(笑) ギャグの説明を求められたような気分(^^; >「度の過ぎたハイテンションな文体」について小倉さんは上のようなこと(不快に思う人がいるかどうか)を考えられたのでしょうか。  ということで、この質問に対する答えは「ちょっと待って? あれが、本気でハイテンションになっているように見えてたの?」という逆質問にさせていただいてもよろしいでしょうか(笑)  てゆーか、そーか。そーゆー風に見えたのかあ…それは想定外だったなあ…(困)  で、話は変わって。  唯野君の「ファン公言」は──小倉にとっては「イタイ」だなあ。見ているこっちが恥ずかしいので、思わず「それはやめた方が…」と言いたくなっちゃう類のもの(ようするにいらんお節介なのですが)。  魚住さんの「痛い」「イタイ」の違いを説明してもらわんことには、ここら辺のことも誤解なのかそーじゃないのか、よく分からんです。 -------------------------------------------------------------------------------- 本性。 No.3074 投稿日 2001年10月16日(火)12時03分 投稿者 八神伽羅  そりゃバレますよね。  小説書く原動力って「私はこーいう人間なんだ解ってくれ。ていうか読めそして肯定しろ」みたいな感情がどこかにあると思うし。少なくとも私の場合はそう。  でもここ最近いろいろ振り返ってみて。  私は絶対に貴様なんか肯定しねーぞ八神伽羅(Ver.'00)っっ!  とか叫びたくなるのは何故なんでしょう。若気の至り?  で、きっと来年あたり今年書いたものを読んでまた遠い目をしたりするんだろうなぁ……。いや既に「光の射す方へ(仮)」もそうなりつつあるんですけど。  あのへんとかあのへんが潜在願望の発露だったらヤだなー、とか。  そんなわけでお久しぶりです。八神です。  どんでん返しを探し求めているうちに、二週間経っていました。  どうにもらちがあかないので、正しくどんでん返ってるのか解らないまま結を書き込んでみます……。たぶん前よりかはましだと思うんですけど。 ○結 ・起  追っ手の手加減から、長老達の意図を察したレンは、セラスの故郷を危険にさらさないよう回り道をする。長老はレンの危機感を煽ろうと、少しずつ消滅していくようレンに術をかけるが、死を覚悟している彼は動じず、追っ手を倒していく。 ・承  長老は作戦を変え、セラスを自由にする代わりに彼女の故郷の場所を教えろと、残り少なくなった追っ手を使ってレンに迫る。断ろうとするレンだが、ならばお前を即座に消滅させ巫女を回収するまでだと脅され躊躇する。さらに、セラスだけでなくレンも解放してやると提案され、頷いてしまう。 ・転  追っ手といまだ夢うつつのセラスを連れ、彼女の故郷へと向かうレン。自分にも幸せになる権利はあるはずだ、と強引に自身を納得させようとする。やがて一行は目的地にたどりつき、結界が開く。その瞬間、セラスが初めて微笑むのを目にしたレンは、とっさに残った追っ手に襲いかかり、彼女を結界内部へと逃がす。 ・結  五人ほど残っていた追っ手を倒し、レンはセラスの後を追う。土壇場で裏切ったことが長老達に察知され、結局彼は消されてしまうのだが、意識を取り戻したセラスの腕の中で満足そうに消滅する。  つまり。  「自分は死んでもいい。彼女を守る」→「自分も彼女も幸せになれるかもしれない。でも彼女の大切な人達が犠牲になってしまう」→「やっぱり自分は死んでもいい。僕は彼女と幸せになりたいんじゃなくて、彼女を幸せにしたかったんだ」  とゆー感じに主人公の心情が移り変わっている……つもりなんですが、これってちゃんとどんでん返しになってますか?   自分じゃけっこういい感じだと思うんだけど、だいたいそういう時ってどこかしら間違ってるし。前回とか。(気弱)    そういえば前回出したアイディア、欠片すら残ってません(爆)  新木さんのツッコミへの答えまでは考えたんですけど、「さらに大ピンチ」にした後ひっくり返せなかったんです。どうしても。ってこれも言い訳かな。    とりあえずこの辺で。  いろいろレスすべきこと(西鶴さんのアレとか)があるようですが、それはまた次回、ログをきっちり読んでからにします。 -------------------------------------------------------------------------------- ん? No.3075 投稿日 2001年10月16日(火)14時03分 投稿者 小倉善哉  一眠りしたら汗だくだ…。パジャマ替えなきゃ。  もっかい寝ます。おやすみなさい。 >魚住さん  「イタイ」って、「はりきり過ぎて、やけにテンション高くなっている(他人の)状態を恥ずかしいと思うこと」で、正解ですか?  そういう意味なら、「ファン公言」を「イタイ」と言うのは違うのかな…。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.3076 投稿日 2001年10月16日(火)17時41分 投稿者 新木 伸 >杉井君  文体改造。課題部屋のやつ。  最初の一行が、青少年には充分引きになっとるのう。「ヤラせてくれる」は、やっぱインパクトでかいです。男の子って82%ぐらいは、そのために生存しているというフシがある。  あれであの一ブロックぐらいは、読んでしまえることだろう。  まあそれはそれとして。  いまのこの文章。  42文字×17行の電撃文庫フォーマットで計算すると。  1Pと10行。  1Pと5行。  ちなみにわしがいま書いているファミ通文庫だと39文字×17行だったりする。このへんは文庫によって違う。だいたい40×17ぐらいが平均になるのかな。  ところでいまの形のこれは、まったく文章を変えずに、たんに改行を入れただけのものなわけね。まだ中途半端な途中経過のものなわけで、これを見ただけでは、「元より悪く」なっているわけだ。  どのへんが悪くなっているかというと。 1.内容が薄いように見えてしまう。もうスカスカ。 2.リズム感がなくなってしまった。  1はこれ、仕方がない。元からスカスカなんだもの。それをいままではあの文体でごまかして、覆い隠して、気づきにくくしていただけなんだもの。  2もこれ、仕方がない。元からリズム感に欠けているものを、あの文体でごまかしていただけなんだもの。  いままで杉井光の書いていた文体は、内容のないことをベラベラ喋るように書き、それを改行をいれずに一個の段落にまとめることで、「内容の薄さ」を覆い隠して、なおかつ文章のリズムも作りだしていたわけだ。  この場合、リズムは行の長さで作り出すのではなく、「段落の長さ」で作っている。  短い、長い、を織りまぜることで、リズムは作られる。それを段落の長さのみで、やろうとしていた。  そもそも、無茶なのね。 >>そのおねえさんは、勝ったらやらせてくれるという噂だった。 >>そこは、中立地帯だった。『ホテル・アドリアーナ』みたいな。 >>おねえさんがいたから、だと思う。  この三行が、短い段落。 >>僕の住んでいた街にある中学校はどこも不良が多くて、そして困ったことに毎年の戦力がほとんど拮抗していた。  あとは、このくらいの中くらいの長さの段落もある。  そして残りのすべては、長い段落だ。文章量のほとんどすべてをしめているのも、この長い段落だ。これが基調であり、たまに思い出したように短い段落を書くことで、リズムを作っているつもりになっているらしい。  音階は3つ。  旧杉井光の文体は、基本的にこの3つの音階しか持たない。  せめて1オクターブ分ぐらいの音階は持たんと。たった3つの音階しかなかったら、ろくな曲は作れんぞ?  次にすること。  行の長さ自体を変える。  2〜3文字ぐらいの極端に短い行。5〜6文字ぐらいのだいぶ短い行。  10文字ぐらいの行。20文字ぐらいの行。  40文字をぎりぎり越えない行と、40文字をほんのすこし越える行。  2行目のまんなかぐらいまでかかる行。  3行以上もの行。  文章のリズムの音階は、こうして8つぐらいある。  そのすべての種類を、この1ページと数行分のなかに、かならずひとつ以上は使ってくること。  ところで以前、文体改造の指示を出したときには、こんなものを書いただろ? 1.「。」が入ったら、そこで必ず強制的に改行。つまり1行=1段落にする。 2.10行に1回だけ、一段落のうちに2行(ないし3行)を入れてよし。 3.上記のルールを適用して、あまりに段落ばかりが増えて、行数ばかり食ってしまってしかたないときには、段落単位で削る。がんがん削って、行数は手を入れる前と変えないようにする。  この3はどうした、3は?  8つの音階を使って書き直したら、こんどは削ってくるように。  40文字詰めで換算したときに、元と同じ行数になるまで、贅肉を削り落としてくるように。  ところでこの話って、MTGなのかな?  音楽と競馬とトレカと、君はそれしか「書けること」の引き出しを持っていないことは知っているが、もうすこしなんとかせんか? 見ていて痛いぞ?  これの次はなんになるんだ? 対戦格闘ゲームか? 雀荘で働く青年の話か?  でもそこまで書いちゃったら、もうあとがないだろ? 引き出しがたったの5つしかないのでは。  プロになっても、シリーズ5つで打ち止めになってしまうんだったら、あんまりプロになる意味はないぞ? 何年かプロをやって、「いい夢見たねぇ」ってことで廃業して、やっぱり「僕は昔は小説家なんてやっていましてね……」と語るおじさんになってしまうわけだ。  っていうか、このままだとプロになるまえに投稿しているだけで使い果たしてしまいそうなのだが。  あと、いまは文体改造の話なのでどうでもいいことなのだが、「ホテル・アドリアーナ」とか、「アンティ」だとか、読者置いてけぼりワードには、気を付けろよ。  補足説明をさりげなく入れて、どんなものかそれなりに分かるようにしておくか、「それはわからなくてもいいんですよ」的サインを入れて、「ああこれはわかくなくてもいいんだ」と、そう読者を安心させるか。どっちかにしろ。 >疑問符と感嘆符  ちなみに杉井君のほうは、14掲示板の書きこみのほうね。  どれだったか、僕の格ゲーがらみの質問のスレッドのなかのどっか。  小倉さんのほうは、まだ考察があまいぞ。  考えが足りん。  新人賞の選考で不利になるというのは、考察のあまいヤツの書いた小説なんて、たかがしれているからね。 >>「何じゃこりゃ? ──うわ、胸だ! てことは女なのか!」なのです。  相手が女だと思っていなかったってことは、胸が柔らかいことは想定していないのよ。  つまり、当然「固い胸板」を予想している。  予想が裏切られた人間の反応っていうのは、まず驚きでしょ? 「固い! なぜ柔らかくない? この物体はなんじゃこりゃ? 乳か――てことは女なのか!」  正確には、!?!だけど、最後の「!」は驚きというより閃きに相当するものだから、これは省略。したがって、「!?」となる。  最初に「固い!」って驚きが出てくるということ、そこはすでに考え済みだった?  考えとらんだろ? だから「考えが足りん」という。 >魚住君  はい。「たいへんよくできました☆」  魚住君が、関東の黒いうどんツユに対して感じていた不満ポイント。 ・塩辛すぎるから。 ・ツユは「白いもの」という俺の常識にあてはまらないから。(つまり偏見)  この2点なわけね。  いまはこのことを自分の頭で考えて、理解して、整理して、心の引き出しにしまうことができたわけだね。  今後君は、うどんツユの話をしたときには、理路整然と、関西人がなぜ関東のうどんツユを嫌うのか、そのことをすぐに説明することができる。  「関西人が」としてしまうと、ここは問題ありかな。  まあすくなくとも自分が嫌っている理由に関しては、ちゃんと説明できるわけだ。薄暗くてはっきりしないところは一点もなく、すべてはっきりと答えられるわけだ。  さて、この分室は「小説」のことをやる場所だ。  今回のこれが、どのようにして「小説」に関わってくるのか、それを説明しよう。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ・なにか学園物か、青春物。 ・登場人物のひとり、関西人の女の子なんかが、みんなとうどんを食べることになる。 ・女の子は汁が黒くて、びっくりする。「なんやこの汁はぁ、こんな黒いん、よう食えんわ!」とか言って、口も付けずに、食べようとしない。 ・みんなに「まあまあ」となだめられて、しかたなく汁を一口飲んでみる。「なんやこの塩辛いのはぁ!」と騒いで、もう食べない。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  ……こんなシーンを書くためには、関西人が関東のうどんツユに対して、「嫌いポイント」を2つ持っているのだと、知っていなくてはならない。  そのことを一度も考えていない人には、決して上のようなものは書けない。  もし書いたとしても、女の子はうどんツユにいきなり口をつけて、それで「なんやこの変な味のツユはぁ」とか、「黒い」とも「塩辛い」とも言わなくて、ぜんぶがごっちゃになった未分化の不満を口にするだけの、その程度のシーンになってしまうだろう。  それは金の取れるものといえない。  上記の「金の取れるもの」の例のほうを読んだ読者は、「ああ関西人って、まず『黒いのがだめ』で、つぎに『塩辛いからだめ』ってなっちゃうんだぁ」と、そう理解して納得して、なにか面白いことを読んだ気分になる。とりあえずそのシーンは読者を退屈させないことになる。  このネタで、そうだな……。3ページぐらいは、書くのかな。  文庫本が250ページぐらいとして、初刷り3万部だとして、一冊の定価が570円だったとして、1ページあたりの収入が、税込み6840円ってところか。  3ページぶんだと、約2万円。  いま君の考えたことは、2万円ぐらいの収入を君にもたらしてくれるわけだ。その可能性があるわけだ。  ちなみに年収600万を維持するためには、単純計算では、いまのそれを年に300回ほどやらなくてはならない。  「物の見方」を年に300個ずつ心の引き出しに入れて増やして行かないとね。 >イタい話とか >>分かったよぅ。かぶってた猫、脱ぐよぅ〜(ずるずる) >>で、脱いでみました(笑) きゃ☆ >>太宰じゃないのよ。 >>ゆっきー(三島由紀夫)なの。 >>あたしはナルシストで耽美主義者なのよっ!!  これは「太宰ではなくゆっきーである」ということを、エピソードで身をもって実際に示しているってことだろ? 自分のカラダを張ってさ。  ゆっきーはイタいのだ。  いや、よく知らんけど。  しかしみんな、真の「イタさ」というのがどういうものか、知らんようだな。  小倉さんのあれを全開のイタさだと思いこんでる輩もいるし。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  なにそれっ!  ああー、自分でもわかるんだけど、わたし、もう、だめ――。  もう正常に考えられる状態じゃない。  こともあろうに、あの小僧は言ったのだ。「あなたが他のことをおそろかにしないか、僕は心配しているんですよ」とか、そんなことそんなことそんなこと……。  きっちり五分くらい、わたしは怒りまくった。  そうして怒りまくってしまうと、なんだか、怒りを通り越しちゃって、とても哀しくなってきた。  どうして、そう……。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  ……と、このようなものを、「イタい」というのだ。  一人称小説っていうのは、基本的に、イタいよね。  いや三人称小説だって、オブラートにくるんであるから目立たないだけで、じつはまったく同じように「イタい」ものなのだ。小説というのは、すべからくイタいものなのだ。  みんな知らないだけ。気づいてないだけ。 >ダサいから論外の理由  あ、小倉さんがまだ考え中か。  なら解答は、もうちょっとあとにしよう。  あれもいわばこの「イタい」と同じ問題であるのかもしれない。イタいっつーか、サブいっつーか。 >八神さん >>セラスだけでなくレンも解放してやると提案され、頷いてしまう。 >>自分にも幸せになる権利はあるはずだ、と強引に自身を納得させようとする。  このへんが、ものすごく危険です。  そうか。八神さんは気づいていないのか。ここで読者をこの方向に誤読させてしまうということが、どのくらい怖いのかということに。  これは崖っぷちに立ってる怖さなんだよ。あるいは地雷原の真ん中をそうと知らずに歩いている怖さっていうか。もっと怖がれ。おい。平気で出してくるなって。  レンの心が揺らぐところで、転を付けるつもりなんだね。  しかしいまのレンの心配。  これは単に、我が身可愛さと受け取られかねないよ。  もし読者が「やっぱり今になって怖くなったのね」とかちらりとでも思ってしまったら、いままで築き上げてきたお話、ぜんぶちゃぶ台返しでひっくり返すことになってしまう。 「なんだ。しょせんレンのセラスへの想いって、そんな程度のものだったのかぁ。がっかりー」  そしてそのガッカリ感は、こういう怒りになって、作者へ向けられる。 「くそっ、こんなつまらん話、いまのいままで長々と読ませてきやがって。もっと期待して読んでいたのに! 金返せよっ! それからここまで読んできた時間も返せよっ! もう二度とてめーの書く話なんか、ぜってー読まねーからなっ! バカヤロー!」  まずいラーメンを食わされた店に対する客の気分って、こんなところじゃない?  レンが我が身について考えることは、一切、注意深く取り除いておかないと。  レンは心配してもいい。心が揺らいでしまってもいい。  でもその心配は、すべてセラスのことに向けられていなくてはならない。  ……で、レンはなにをもって動揺することになるの?  どういうことと、どういうことを、天秤の両端にかけて、心が揺らいでしまうわけ?  「自分のこと以外で、セラスに関わること」ってロックオンして、考えてみるように。 -------------------------------------------------------------------------------- 疑問符と感嘆符 No.3077 投稿日 2001年10月16日(火)17時47分 投稿者 新木 伸 >杉井君 >>だからまあ、疑問符は脚本家の仕事で感嘆符は演出家の仕事なので、その順番として感嘆符が後ろになってしまうのですね。  読み直していて、ふと思った。  杉井君は、あくまで書き手の感性でやってるわけね。はじめに脚本ありきで、つぎに演出の仕事が来るのだと。  でもこれ、観客の立場でみたら、まったく逆だよ。  まず演出家の仕事である「!」が先に目について、それから、脚本の領分の「?」があとから心に染みこんでくるわけだ。  どっちの感覚、どっちの「見方の立場」を優先させるかなんてこたぁ、もうはじめから結論がでているよね。  作品っていうのは、読者のものなんだから。  君が自分の引き出しに永久にしまいこむ作品でなら、「?!」でよい。  でも他人に見せるつもりの作品では、「!?」にしとけ。 -------------------------------------------------------------------------------- レスです。 No.3078 投稿日 2001年10月16日(火)18時45分 投稿者 魚住雅則 >小倉さん >「イタい」と「痛い」 誤解があるようなので、なるべく順を追って説明できるように頑張ります。今回クドいです。 >そこを本性とか思われてたら泣いちゃうぞ(涙) 最初に、本性とは切り離して考えてくださいと書いたんですが……。 もしかして唯野さんとの会話と混同していませんか? 本性に関しては「痛い」「イタい」の言葉の行き違いの話です。 本題です。 >「痛い」─「見ていて痛々しい。同情して同じように痛みを感じること」 >「イタイ」─「見ていてサブイ。見てるこっちが恥ずかしい」 おおむね間違っていないと思います。 ただ、別に他人に対してだけ「痛い」「イタい」というわけでなくて、自分に対しても「今の俺イタかったかも」と感じたりするので、 「見ていて」 「見てるこっちが」 という部分は関係ありません。 ここが結構重要なポイントになっていると思うんですが、小倉さんの認識に共通して「他人から見られて」ということが強調されていますよね。 >「イタイ」って、「はりきり過ぎて、やけにテンション高くなっている(他人の)状態を恥ずかしいと思うこと」で、正解ですか? これにもあえて、(他人の)と注釈が入っています。 そこから僕が感じているのは「自分がハイテンションだろうが何だろうが他人には関係ないだろうが」という怒りです。 更に引用します。 >最終的に思ったことは、「それで、唯野君は何が言いたいの?」だったんだけど(苦笑) ……静かに怒っているように見えます。 そして「私がイタかったからって貴方に関係あるの?」という風に読めます。 はい、関係ありません。 小倉さんの言うとおり、まさに「いらんおせっかい」ですね。 ここまでは前回の書き込み「キャラ対談に似ている」「受けつける人と受けつけない人がいる」というくだりで説明できたと思っていました。 「キャラ対談ってサムいよ。ってかイテえ」と茶化すがいたら、それは怒ります。不愉快になります。 「イタい」(「痛い」ではない)というのは基本的に中傷です。「冷やかし」といったところですか。 一生懸命やっている人、頑張っている人、張り切っている人に対して「度が過ぎてるよ、イタいよ」というわけですから、失礼な言葉なわけです。これは自覚していなければならないと思うのですが軽く言ってしまうことも多々あって反省。 誤解がないように繰り返します。 僕は「イタい」と感じたとは書きましたが、「イタい」からどうにかして欲しい(やめて欲しい)とは言っていません。 本来なら「イタい」と感じたことは全く書く必要はないんですが、こじれている「イタい」「痛い」の違いを説明するために書きました。「あなたイタいよ」と言われていい気がする人なんていませんし。 それに「イタいから止めてくれ」と書いていたら、 「ということは俺の寒いネタも書けないのか!? ダジャレ大好きなのに!」となりますので。 >この質問に対する答えは「ちょっと待って? あれが、本気でハイテンションになっているように見えてたの?」という逆質問にさせていただいてもよろしいでしょうか(笑) 質問に答える前に一つ。 まず、この(笑)にも怒りが見え隠れしている気がしますが、それよりも小倉さんは >それなら別にいいや。だってわざとイタく書いてるんだもん(威張) >てゆーか、普段から「きゃ☆」とか、あんな口調で話してたらひくっつの(笑) >あのハイテンションは表層的な部分であって、本質ではないのだ。 自分で「ハイテンションだった」「イタかった」と書いておられるのに上の質問が来る理由が分かりません。 僕は「イタい」と感じました。それは前回も書いた通りです。そしてそれは感想であって要望ではないです。 >てゆーか、そーか。そーゆー風に見えたのかあ…それは想定外だったなあ…(困) どうして想定外になるのでしょうか。「わざと」イタく書いてるのではなかったのですか? 話を「僕の気になる点」に戻します。 僕は下品な話題と度の過ぎたハイテンションは同類だと言いました。 下品なネタにしても、別に「ちんこ」と書くのが楽しいわけではなくて(楽しい人がいたら申し訳ない)、下品なネタを通して「ウケを狙う」ことの方が目的で、それが楽しいわけです。別に下品なネタで不愉快にしてやろうという意思はありません。 ハイテンションな文体で「テレを隠す(目的)」のもそれに近いと思うわけです。 で、 >この場には杉井さんの発言を「下品!」と思う私もいるのだぞ、と知って欲しかった訳なのですね >下品な言葉を使っているうちに楽しくなってしまって、読み手の中に不愉快に感じる人間がいることを忘れているのではないか、という疑惑を抱いたのです というような意見を書かれた小倉さんが同じような意見に対して、 『ということで、この質問に対する答えは「ちょっと待って? あれが、本気で下品になっているように見えてたの?」という逆質問にさせていただいてもよろしいでしょうか(笑)』 と返すのは納得できない、ということです。 余談 >てゆーか、こうやって説明をしている今が一番恥ずかしいし、自分的にサムイです(笑) >ギャグの説明を求められたような気分(^^; これに関してはすみませんでした。そうしないと誤解のまま続きそうだったので。 -------------------------------------------------------------------------------- イタいと痛い話 No.3079 投稿日 2001年10月16日(火)19時20分 投稿者 新木 伸  どうも話に食い違いがある気がする。 >魚住君 >>「あなたイタいよ」と言われていい気がする人なんていませんし。  ここは、魚住君はそういうものだと本当に思っているよね。  そういう人はいない――ってさ。  しかし本当にそうだろうか?  「あんたイタいよ」と人に指摘されて、「そうそう! あたしそういうイタいヤツなのっ。よかったー! やっと通じたのねっ、わかってくれたのねっ!」って喜ぶ人間というのは、果たしていないものだろうか?  前に魚住君は、こんな話を言ってたじゃんか。 >>「面白くない自分」を認めて欲しい。誰かに「キミは面白くなくてもそこに居ていいんだよ」と言って欲しい。  それと同じことだと、思わない?  「面白くない自分を認めてもらう」ためには、まず、自分がその「面白くないやつ」であるということを、相手に伝えないといかんだろ?  相手が自分のことを「面白いやつ」と誤解してままでいたら、いつまで経っても目的は達成できんだろう。  だから自分が「イタい」ということを、表現して他人に伝える必要があるわけ。  これが杉井光であれば、「下品」な自分の地を表に出さないといけないわけ。  みんながやっとることは、つまり、それなわけ。  「みてーみてー」ってやつ。  でもそれだけでは、とても「芸」とは呼べん。  「俺を見ろ。そして納得しろ。うんといって肯定しろ」と読者に迫り、力ずくで納得させてしまう域にまで達さないといかんわけだ。  小倉さんであれば、「イタいけど、可愛いよね」と全員に納得させることであり、杉井光であれば、「下品だなぁ。でもいいなぁ」と全員に納得させることであるわけだ。  「ヤダなぁ」となって読者を不快にさせてしまうのは、これ、失敗なわけ。  フケやらウンコやらゲロやらが材料となっている料理を相手に食わせて、「でもこれはおいしいよね」と言わせる技術が、「芸」なわけ。  金を取れる技術なわけ。 -------------------------------------------------------------------------------- 続き。 No.3080 投稿日 2001年10月16日(火)19時21分 投稿者 魚住雅則 >新木さん >これは「太宰ではなくゆっきーである」ということを、エピソードで身をもって実際に示しているってことだろ? 自分のカラダを張ってさ。 いえ、別に太宰治がどうとかは全然関係ありません。 もっと細かく言えば「ゆっきー」がサムい。 「分かったよぅ。かぶってた猫、脱ぐよぅ〜(ずるずる)」という言い回し、「きゃ☆」の☆がサムいと言っているわけです。 「カラダを張っていること」という「芸」が全く空回りしているということです。 僕の言う「イタい」は「サムい」に近いです。 張り切りが「面白さ」に繋がってないと感じています。 >しかしみんな、真の「イタさ」というのがどういうものか、知らんようだな。 >小倉さんのあれを全開のイタさだと思いこんでる輩もいるし。 多分僕の「イタい」と新木さんの「イタい」は微妙に違っています。 僕は完全に主観、好みからくる感想なのですが、新木さんの例を見ると「痛い」がかなり混じっています。 >一人称小説っていうのは、基本的に、イタいよね。 小説を読んで「イタい」と感じることはないですが、それは「イタい」と感じさせないために抑えるところは抑える力加減、技術、センスがあるからだと思いました。「イタさ」を「面白さ」に昇華しているのかな、と。 -------------------------------------------------------------------------------- あら1分違いで、カブった No.3081 投稿日 2001年10月16日(火)19時32分 投稿者 新木 伸 >魚住君 >>小説を読んで「イタい」と感じることはないですが、それは「イタい」と感じさせないために抑えるところは抑える力加減、技術、センスがあるからだと思いました。「イタさ」を「面白さ」に昇華しているのかな、と。  分析してるんじゃない。  いや分析は必要だけど、そこで終わってるんじゃない。  君がこの分室でやるべきことは、「どのようにすれば」、イタさを面白さに昇華できるのか、そっちの具体的手法の研究のほうだろう。  ちなみに本屋に行って、一人称少女小説とかを手に取って、読んでみそ。あれはイタいものだぞ。  しかし対象読者を「小中高校生の女の子」と限定するなら、あれはイタくはないわけだ。  君の言っている「イタくない一人称小説」というのは、君のような読者が読むことを想定して書かれたものであるわけだから、君にとってそれが「イタくない」のはあたりまえのことなのだ。 -------------------------------------------------------------------------------- 補足 No.3082 投稿日 2001年10月16日(火)19時42分 投稿者 新木 伸 >>君がこの分室でやるべきことは、「どのようにすれば」、イタさを面白さに昇華できるのか、そっちの具体的手法の研究のほうだろう。  僕の書いたこれを、もうちょっと補足しておくか。  「イタさを面白さに昇華している」というところで分析を終了させていいのは、評論家の場合ね。  作家の場合は、その先こそが大事。  そこまでの部分は、べつに重要じゃない。  「おなじ事がやれるかどうか」なのだ。  では、それが力加減と技術とセンスによるものだったとする。  どういう力加減でやっているのか? どういう技術によるものなのか?  どういうセンスなのか。センスというのは、つまり判断眼みたいなものだな。それにはどのぐらいの「分解能」が必要になってくるのか。  そして、その先こそが、いちばん大事。  「おなじ事をできるようになる」ためには、自分はどのような修練をすればよいのか?  分解能を上げるには? 力加減のさじ加減を覚えるには? 技術はどのようにすれば身につくのか?  なおかつそのすべてことを、どんなときでも必ず間違いなく絶対に実行できるようにするには? まぐれでたまに成功するのではなく、確実に「身につける」ためには? -------------------------------------------------------------------------------- No.3083 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- ああ、間に合わなかった。 No.3084 投稿日 2001年10月16日(火)19時49分 投稿者 魚住雅則 NO.3081、3082を読む前に書いた分です。 確かに食い違いがあるような。 >新木さん >小倉さんであれば、「イタいけど、可愛いよね」と全員に納得させることであり まず、僕と唯野さんは納得できてないですよね。下品なネタで納得できなかった人がいたのと同じように。 そして「イタさ」「下品さ」をまず伝える必要があるのも分かります。 そこで僕は「イタいけど、可愛いよね」と思わなかった、「イタい」しか感じなかった。と言いました。 僕の主観では「芸」になっていないと言っています。滑っていると断言しています。 で、別に「イタくなくなれ」「イタさを出すな」と言ってるわけではありません。 以前に「下品で不愉快になった」と言っている以上、「イタくて不愉快になった」と言われてからの反応がおかしいと言いたいのです。 読者として「下品ヤダなぁ」と言った以上、「イタい、ヤダなぁ」と言われるのも当然だと思うわけです。 と、ここからは新木さんの書き込みを読んで書いてます。 はい。分析だけで終わっていて「ていうか俺が一番イタいよ!」となったので「イタさを昇華する手法」について考えたこと次回書きます。 とりあえず急ぎでこのレスだけ書きたかったのでアップします。 -------------------------------------------------------------------------------- >魚住さん No.3085 投稿日 2001年10月16日(火)20時01分 投稿者 小倉善哉 「杉井さんの下品発言に絡めた質問」なのね、要するに。  うーん。どうもまだ立腹中だったりするので口調にトゲがあるのは許してくださいね(^^;  「杉井さんがもっとスゴイことを(=もっとスゴイ下品なこと)を考えていて、それでもって読者のことを考慮してあの程度に控えていた、というのだったら仕方がない。それ以上発言することはよしました」って主旨のこと、確か私、言いませんでしたっけ? 杉井さんに「下品!」って言った後。  「あの発言はあの口調でないと絶対にダメ!」って言うんだったら、納得してたわけです。 >下品な言葉を使っているうちに楽しくなってしまって、読み手の中に不愉快に感じる人間がいることを忘れているのではないか  小倉はこういうことを怒っていたわけですね。「下品」なこと自体には、怒っていないのです。だいたい、下品な表現だけあげつらうんだったら、新木さんと名無し君のやりとりとか、藤極堂さんとかねやんさんのやりとりの方が下品だったよ…(笑)  で、小倉が問題にしていたのはココなのね。  >下品な言葉を使っているうちに楽しくなってしまって  ──いるんじゃないのか?と疑ったわけです、杉井さんを。そんな匂いがしたの(笑)  つまり、「あえて下品な言葉を使う目的」が感じられなかった。だから、指摘したわけです。  2972の発言の中で言わなかったかな?  「下品なネタなんか、本当は別になんとも思わないよ」ってさ(苦笑)  で、自分のことを言いますが、小倉のアレは、「あの発言はあの口調でないと絶対にダメ」だったのです。だから、仕方がない(仕方がないというのも変だけど、他に表現のしようがなかったんだから、やっぱり仕方がないんだろうなあ…)。  という訳なのです。分かっていただけましたか?(にっこり) -------------------------------------------------------------------------------- そうそう No.3086 投稿日 2001年10月16日(火)20時02分 投稿者 新木 伸  ああそうだ。  「イタいけど可愛い」の実例。  自分の作品からだから、引用もかまわんやろ。課題部屋のほうにあげておく。  「下品だけどよし」の実例のほうは、星くずにはてんこ盛りなんで、どっかから探してくれい。  しかし自分の作品から実例を引っ張ってくるこの行為、これってかなりイタいのだが……まあいいか(笑) -------------------------------------------------------------------------------- No.3087 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- No.3088 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- 漢方の風邪薬はお湯に溶かして飲むと吉。 No.3089 投稿日 2001年10月16日(火)20時12分 投稿者 藤極堂 >イタイ 自身を客観視できていない恥ずかしい言動一般。 具体的には「二次創作小説の著作権を主張するサイト管理人」とか。 >痛い 見ている方が胸が切なくなる痛々しい言動。いたいけ。 具体的には「『応援ありがとう』の言葉を真に受けてアイドルや漫画家に熱心にファンレターを送りつける子供。しかし実は、超人気芸能人に手紙を読む暇など一切なくて、お礼葉書はイメージ戦略の一環として事務所が書いたものだった」 >唯野君の「ファン公言」は──小倉にとっては「イタイ」だなあ。 >見ているこっちが恥ずかしいので、思わず「それはやめた方が…」と言いたくなっちゃう類のもの >(ようするにいらんお節介なのですが)。 恥ずかしいのは唯野教授さんも充分、承知の上でしょう。 なにしろ自分で信者って公言してるし。 他人に「……信者って、アンタ」と思われるよりも、「『新・SFハンドブック』に古橋秀之さんが1P書いてたよ。唯野さん、好きな作家だって言ってたよね?」「SF大会で古橋先生に会えるかも。サインもらってこようか?」という言葉をかけてもらう方が得だと判断したのだからしかたないです。 >「盗難車に乗ったお姫様」 >物語の一場面を切り取ったものではダメ。 「イルカに乗った少年」。 >二つの単語から連想される言葉ではダメ。 「彼女が水着に着替えたら」「美亜へ贈る真珠」。 ……。はっ! もしかして私は重大な思い違いをしていないか? 語呂が悪いことと言葉の意味は関係ないのではないのか? 語呂のいい言葉。七五調ではないから。 いや、やっぱり違う。 >新木さん >「誤字脱字なんて出ないはず」と、そう言っているわけだ。 >そういう体になっているなら、なにをどう書いても誤字脱字は出ない。 >出るはずがない。そういうことだ。 みんな! 新木さんの著作を買って赤ペンチェックの用意だ!! 大丈夫!! 皆にアストラル校正係が取り憑けば新木さんは本望さ!! 狙い目はルビと送りがなですよ、奥さん。 でも、ライトノベルって「再版すれど改正せず」という印象が強いので、誤字脱字の指摘を出版社に送っても無駄なのだろうな、多分。 (というか、作者が改訂を望んでも蹴られるような気がする) -------------------------------------------------------------------------------- >小倉さん No.3090 投稿日 2001年10月16日(火)20時23分 投稿者 魚住雅則 >うーん。どうもまだ立腹中だったりするので口調にトゲがあるのは許してくださいね(^^; えーと、やっぱり怒ってますか。そうですよね。なるべく気をつけて書いたつもりなんですが。僕の書き込みにもトゲありましたか。 >「あの発言はあの口調でないと絶対にダメ!」って言うんだったら、納得してたわけです。 いや、それは違うんじゃないかと。 「あの発言はあの口調でないと絶対にダメ! だって俺が楽しいんだから!」って返事があったら納得しますか? 「ダメだった理由」「納得のいく理由」が必要だということじゃないでしょうか。 >下品な言葉を使っているうちに楽しくなってしまって > ──いるんじゃないのか?と疑ったわけです、杉井さんを。そんな匂いがしたの(笑) これはそのまま小倉さんの書き込みに当てはまりませんか? 『ハイテンションな文体を使っているうちに楽しくなってしまって ――いるんじゃないのか? と疑ったわけです』 『つまり、「あえてハイテンションな文体を使う目的」が感じられなかった。だから、指摘したわけです』 僕も「イタいことを書かないでくれ」とは言っていません。 >で、自分のことを言いますが、小倉のアレは、「あの発言はあの口調でないと絶対にダメ」だったのです。だから、仕方がない。 というわけで「僕には」絶対ダメだった「理由」はさっぱりわかりません。どうしてあの口調でなければならなかったのでしょうか。 もしそれが「照れを隠すため」だったなら、「ウケを狙うことを考えている内に楽しくなってしまった為=使っているうちに楽しくなってしまった為」と変わらないと思います。 -------------------------------------------------------------------------------- 補足 No.3091 投稿日 2001年10月16日(火)20時34分 投稿者 魚住雅則 >「下品なネタなんか、本当は別になんとも思わないよ」ってさ(苦笑) これは全く説得力が感じられません。 なんとも思ってない人は、指摘しません。だって何とも思ってないんだから。 だから僕には最初、何で指摘があるのか分かりませんでした。 そして、 「自分のネタに楽しくなってしまっているように『見えた』」 「自分の照れを隠すための文体に酔っているように『見えた』」という指摘に差はないと思います。 -------------------------------------------------------------------------------- あー、イカン。 No.3092 投稿日 2001年10月16日(火)20時39分 投稿者 魚住雅則 自分で熱くなりすぎているのが分かるので(話が横道にそれてきている)、これ以降のレスは時間を空けます。 -------------------------------------------------------------------------------- 時間空ける前に一つだけ質問。 No.3093 投稿日 2001年10月16日(火)20時53分 投稿者 魚住雅則 >というわけで「僕には」絶対ダメだった「理由」はさっぱりわかりません。どうしてあの口調でなければならなかったのでしょうか。 新木さんも言っていた「あえてイタさを見せなければならなかった」ということでしたか? もしそうなら、「ハイテンションな文体」も本性に含まれますが、それは否定されていますね。 >てゆーか、普段から「きゃ☆」とか、あんな口調で話してたらひくっつの(笑) >そこを本性とか思われてたら泣いちゃうぞ(涙) >あのハイテンションは表層的な部分であって、本質ではないのだ。 混乱しています。 -------------------------------------------------------------------------------- レスー No.3094 投稿日 2001年10月16日(火)21時00分 投稿者 小倉善哉 >新木さん  >感嘆疑問符  むう!! 納得しました。…てゆーか、ちっくしょお〜っ!(悔)  現在。「やーいやーい考えなし〜」と頭の中で悪魔バージョンの新木さんが小躍りしている姿を想像して闘志を奮い立たせております。  >タイトルがダサい  魚住さんとのやりとりで思ったんだけど。  「読者の目を気にしているようにみえるか・否か」かなあ…と思いました。 >魚住さん  てゆーか今は熱が38度あるんだ(涙)  「照れ隠しである」ためであって、別に楽しかないんだけどね。まあ、楽しく見えたのはそうなんだろうな、とここまでは納得。  下ネタの方に「下品!」と言ったのは、ちゃんと理由があるんだってば。  だってさ、「よみかく」は18禁の投稿を禁止してるんだぞ。つまり「待て待てみんな、あんまり下ネタやってたらイカンだろ」という配慮が必要になってくるじゃないか。新木さんは、とりあえず最初、小説と自慰行為の関係うんぬんは杉井さんの方だけにしようとしてたよね。なりゆきで広がってるみたいだけど。  どっかで指摘しようかなあと思っていた矢先に下品ネタをひっさげて杉井さんがやってきたから、指摘したわけです。  ついでに白状すると、杉井さんの発言を見て、笑っていたりもする(苦笑)  信じるか信じないかは別だけどね?  私は24歳で、下品なことも知っている。下品なことを言って笑ったりもする。それが許される場であればね。  藤極堂さんも気にしていたよね。「純さんに迷惑がかかるのではないか」とか。  そこら辺のことは、考えたかい? -------------------------------------------------------------------------------- 続き No.3095 投稿日 2001年10月16日(火)21時04分 投稿者 小倉善哉 >というわけで「僕には」絶対ダメだった「理由」はさっぱりわかりません。どうしてあの口調でなければならなかったのでしょうか。  この理由を考えようとしたけれど、体力の限界を感じたので、休憩を要求します(涙) -------------------------------------------------------------------------------- >下品な話題と度の過ぎたハイテンションは同類 No.3096 投稿日 2001年10月16日(火)21時12分 投稿者 とんびの羽根  なんか変な論旨だと思いました  >杉井さんには「下品」つったけどさ。あるのよ。小倉にも。下品なの面白いと思う気持ちは。杉井さんとか新木さんの発言読んでも、べつだん本当は何とも思わないよ(笑)  この発言から分かることは、小倉さん下品を糾弾してるのは建前なのよ >下品な言葉を使っているうちに楽しくなってしまって、読み手の中に不愉快に感じる人間がいることを忘れているのではないか、という疑惑を抱いたのです >新木さんが下品な言葉使いをしている時は効果を狙っている時だから、新木さんに対して「下品!」と言うのは、的外れになってしまう  小倉さんの下品発言のポイントはここよ、読者をおいてきぼりにしてないかどうかなのだ。 下品かどうかとはまったく関係ない。 この目的を見失った自慰行為を指して言うなら、そりゃ「度の過ぎたハイテンション」と同類だろうとは思うわけ。 でも単に「ハイテンション」だからって自慰行為とはいえないよ。 小倉さんのは度の過ぎたハイテンションかどうかが問題 >あのハイテンションは表層的な部分であって、本質ではないのだ  この「本質ではないハイテンション」を魚住さんは意地でも「度の過ぎたハイテンション」だと主張するつもりなんだろうか。 ただ小倉さんは唯野さんに本性を出すことの意味を見せる必要を感じたわけですよ。 >小倉は素直に本性出せるほど「杉井光」じゃない  ので、表層的にハイテンションを装うという戦略をとったわけだ。 これを「度の過ぎたハイテンション」と魚住さんが主張するなら >あれが、本気でハイテンションになっているように見えてたの?  と問い返されるのは当たり前でないか? >ははあ、文体がイタイのね(笑) >それなら別にいいや。だってわざとイタく書いてるんだもん(威張)  わさとイタく書くってどういうこと。 小倉さんが自分でイタさに陶酔するために書くような人だったか? 本人がそういうことをあれほど力を込めて自慰行為にふけるなと主張してるのが魚住さんはわかってないのだろうか? これは「相手にイタさを自覚させるために書いているんだもん(威張)」と読まないと意味がとおらないじゃない。  小倉さんは下品な話題を否定していないし、度の過ぎたハイテンションに陥ってるわけでもないよ。  >下品な話題と度の過ぎたハイテンションは同類  というのをいきなり出してきて、そこから >ハイテンションな文体で「テレを隠す(目的)」のもそれに近いと思うわけです  ってまるで自然に移行するように書いてはいかんと思うよ。 書くならさ  度の過ぎたハイテンションな文体で「テレを隠す(目的)」でイタさに陶酔しつつ本性をさらけ出す小倉さんの行為が杉井光の下品発言に近いと思うわけです  くらいの意味を込めて欲しいのですね。 ここまで書いておけば、小倉さんの発言がイタい発言かどうかわかったはずなのにね。 -------------------------------------------------------------------------------- >小倉さん No.3097 投稿日 2001年10月16日(火)21時33分 投稿者 とんびの羽根 >休憩を要求します   つうか さっさと寝なさい。  きみが身体壊したらおれは悲しいよ。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.3098 投稿日 2001年10月16日(火)21時37分 投稿者 新木 伸 >藤極堂さん >>みんな! 新木さんの著作を買って赤ペンチェックの用意だ!!  ああ、うん。  きっと誰かが踏むんじゃないかと思っていたんだ。その地雷ね。  藤極堂さんが、踏んじゃったのね。  言っていい?  1ページ中に誤字脱字が5つも6つもあるのと、1冊の中に5つか6つしかないのと、それが同じレベルの問題であるかのように、話してくれるな。 >>(というか、作者が改訂を望んでも蹴られるような気がする)  っーか、そもそもなんで誤字脱字のあるものなんぞ世に出したの? ――ってことにならないかい? 作者がその誤字脱字のある原稿を、入稿したわけだよね?  作者にはその責任は? 覚悟はなかったわけ? 誤字を直せと、どうして出版社に迫れるわけ?  厳密に言うならば――。  いったん入稿した以上。そしてその入稿原稿のまま本になっている以上、作者に改訂を迫る権利なんてものはありはしません。突っぱねられて、当然です。版に直しを入れるのだって、お金はかかるのだ。そのお金は誰が出すのだ? 出版社の負担になるわけでしょう。  まあ現実的には、「完全にゼロにするのはやはり実際問題として不可能」という認識があるもんで、2版あたりで直しのチャンスは与えられるわけだけどね。  あと、作者に責任のないところで誤字脱字が出ることも、ないとはいえない。  僕の場合。あとがきやら、おまけの「なぜなに星くず英雄伝」といううんちく系ページでもって、「卒業検定→多業検定」となっていたり、「人形姫→人魚姫」となってしまっていたり、そんな誤字が発生したことがある。8巻ね。  まあ「多業検定」のほうは、単純な誤字だとすぐにわかってもらえるからいいとする。  だが「人形姫→人魚姫」のほうは、その作品のタイトルに使われている「人形姫」という単語が、人魚姫の間違いなどではなく、作者の造語であるということを説明している部分だったので、これはダメージがでかい。話の意味が変わっちゃう。  電算入稿のはずなのに、なんでそんな間違いが起きるやら。  これは完全に作者の責任外。手元にあるテキストファイルも、メールで送った添付ファイルでも、みんな正しく書かれている。  ただし、この誤字が僕自身の努力で防げなかったのかというと、じつはそうでもない。  そのおまけページの部分は、ぎりぎりの入稿だったということもあって、著者が自身でチェックすることができなかった。  だから一抹の責任が僕にないともいえない。  充分に余裕を持って入稿していたのであれば、僕のところにゲラも回ってきて、著者校のときにチェックできたはずなのだ。  でもたとえ誰に本当の責任があろうとも――。  僕の名前で本を世に出している以上、その誤字の責任もなにもかも、すべて僕が追うことになるわけだ。それが、「自分の名前を書いて」本を出すということだ。  怖いことなのだ。 >小倉さん  ぐはははは。  やーい、やーい、考えなし〜。  あはははは。やっぱそうだったんか。いや笑っちゃうよね。踊っちゃうぞお。  っていう、トラウマ植え付け作業はさておき。  なんか魚住君が混乱しているようなので、熱が下がってからでいいから、説明したってください。  しかし、風邪引いて熱出している人間よか、自制が効かなくなってて、どーする。>魚住  「熱くなりすぎているのが分かるので、時間空けます」とか書いた直後に、またもや書いとるし。  まあ、釈然としなくていらついているという、その「温度」は伝わってくるから良いのだが。  説明の路線としては、「小倉さんがなにを目的として、あれを書いたのか」ってところだろうか。  およそすべての物事の評価というのは、「コンセプト(狙い)をどれだけ実現していたか」で計量されるべきものだと思う。  あの文章は、そもそも誰に向けて書かれたのか。何の目的で書かれたのか。  魚住君は不快を感じたのかもしれないが、元々の「対象読者」に魚住君は含まれていたのかどうか。  もし魚住君が対象読者外であったのなら、魚住君のその主張は適切なのかどうか。  たとえを出そう。  少女のために書かれた小説を三十過ぎの男が読んでいかにイタかろうが、そんなことで少女小説の価値を計ろうとするのは、それは間違いなのだな。  ――と、ここまで書いて。  あ、とんびの羽根さんが、近いことを書いてら。(^^; >小倉さん  そうそう。さっさと寝なさい。 -------------------------------------------------------------------------------- 痛い話題 No.3099 投稿日 2001年10月16日(火)22時13分 投稿者 新木 伸 >杉井光の引き出しの数の少なさの痛さ  これがどういう種類の「痛さ」なのか、その説明をしよう。  俺がラーメン屋に入ったとするのよ。  なんだか経営がうまくいってない店なようで、主人の顔は色が悪くて、奥からは子供が泣く声なんかが聞こえてきて、それを叱りつける母親の発狂したような声なんかが聞こえてきたりするわけよ。  んで、メニューを開いてみるのよ。  そうすると、けっこう色々とお品書きが並んでいるんだけど、なんかマジックで横線引かれて、消されてるメニューとかもあるのよ。それは「フカヒレスープ」とか、そういう高そうな材料を使ったものだったりするわけよ。なんでなのか、そういうのばっかり、横線引かれて消去されてるわけよ。  んで、オヤジに、「じゃ、じゃあラーメンで」とか、言ってみるのよ。  オヤジはなんかカウンターの内側に入ってゆくと、スープを暖めるためにまずコンロの火なんかつけたりしてるわけよ。いつお客が来てもすぐ出せるように、いつでも湯を張ってスタンばっているんじゃなかったわけよ。いまこれから暖めるわけよ。  ようやく出てきた奥さんが、「いらっしゃい」とか陰気な声で言って、ストーブに火をつけ、テレビのスイッチをいれて、バラエティー番組かなんかに、チャンネル回してくれるのよ。  でもその賑やかな番組の音が、無性に、うすらさむく店内に響くわけよ。  んでもって、ラーメンが出てくるわけよ。  うん。  食べてみると、まあそれなりの味で、そんなに悪くはないわけね。  しかしこの店には、俺は、もう二度と行かないわけよ。  すぐ近くにある、「まずいけど、いい雰囲気の店」のほうに、今度からは行っちゃうかもしれないわけよ。味はこっちのほうがいいとわかっていても、こっちには、もう二度と来ないわけよ。  俺はね、「はいアナタ、これでお夕飯食べてきてね」と奥さんから渡されたおこずかいの千円札を握りしめて、楽しく外食をしてきたいのよ。  店の人の「痛さ」がビシビシと伝わってきて、それをこらえながらラーメンすすりたくはないわけよ。  店なんて、べつにボロくてもいいのよ。  ガキが奥で騒いでたって、べつにいいのよ。  メニューの品数も、べつに少なくてもいいのよ。ラーメンと餃子とチャーハンだけだって、べつにいいのよ。――横線で消されてさえいなければ。  店側の苦労なんてこちらにまったく感じさせないで、俺に楽しく食べさせてほしいのよ。  そしてそれは、店の人間の心がけひとつで、達成できることなのね。  味の改善も、メニューの品数の改善も、物理的なことはなにひとつ変えないでも、この店は、「閑散とした寒い店」から、「繁盛する店」に変わることだってできるのよ。  いまの杉井光に欠けているのは、そこなんだが、わかるか? -------------------------------------------------------------------------------- 下品の☆ No.3100 投稿日 2001年10月16日(火)22時13分 投稿者 藤極堂 もしこのサイトが、下品なことを言っても許される場であれば、私が杉井さんにツッコまなかったどうか考える。 否。 だってつまねえんだもん。 新木さんの名無し君へ向けたシモネタの書き込みを読んで、「シモネタを使えば面白さがアップするのですね!?」と勘違いした挙げ句「オナニーの語源が聖書にあるだなんてみんな知らなかったでしょ? うふっ♪ ボクって博識ぃ〜♪」と読者をコケにした蘊蓄をひけらかしている脳味噌スッカラカンの馬鹿野郎の自家発電につきあうも義理も理由も情けもないね。 オナンもピカソも知ってるよそのネタは、つーか飽きた。 だから無知で浅薄な杉井クン、君が放し飼いにしているしつけの行き届いていない赤黒い不定形生物をなんとかしたまえ。 (人差し指でメガネをずり上げながら、非常にいやみったらしく) -------------------------------------------------------------------------------- ああ、そうだ No.3101 投稿日 2001年10月16日(火)22時51分 投稿者 新木 伸  またネタ振りをしとこう。 >ダメな店  杉井光に書いた、あのダメな店の例。  なぜあの店がダメなのか。  どうすればいいのか。  なにをどう心の中で変えるだけで、あの店は「繁盛する店」になれるのか。  みんなで考えてみるように。  ちなみに君たちは、ただのひとりも、「それ」をわかっていないはずだ。  証明は簡単だ。  もしわかっているなら、もうすでに「繁盛している店」になっているはずだから。 -------------------------------------------------------------------------------- 長く生きれば、恥多し No.3102 投稿日 2001年10月16日(火)23時11分 投稿者 弟切 千隼 昔の人はうまいこと言いました。おばさん化への道まっしぐらの弟切は毎年毎年恥の上塗りを重ねて、今では恥で五重塔が建つのではないかと思えるほどです(;_;) 新木さんへ > やはりあの起と承ではだめですね。なぜだめなのか、自分なりに考えてみました。 「凍れる心臓」の物語世界では、主人公の冷凍睡眠を挟んで長い時間が経過していて、「冷凍睡眠前」と「冷凍睡眠後」では事実上別世界です。ということは、「冷凍睡眠前」と「冷凍睡眠後」と両方書くとすると、読者に説明しなければならない物語世界が二つ(当社比100%増し)もあるということになり、それだけ多くの文字数を費やさなければなりません。 しかし、「凍れる心臓」は短編です。余計な文字数を費やす余裕はありませんよね。 もしこれが「長い時間経過を書く」ことが主眼の物語ならばここで私は「少ない文字数で長い時間経過を書く」ことに挑戦すべきでしょう。けれども、この話はそれが目的ではありません。ならば後から説明すれば済む「冷凍睡眠前」を書く必要はない訳です。 で、「凍れる心臓」(仮題)の起と承を修正しました。ここと課題部屋に上げておきます。 「凍れる心臓」(仮題)起部 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 起 ・冷凍睡眠中の科学者キサラは、人々の啓蒙に励む図書館長のユキマロに起こされる。 承 ・ユキマロから仕事を手伝って欲しいと言われたキサラは、この時代が自分にふさわしいかどうかしばらく様子を見させてくれと答えを保留する。 転 ・過去とは比べものにならないほど科学技術が退化した時代の様相を知り、キサラは幻滅する。 結 ・キサラはユキマロの頼みを断り、再び冷凍睡眠に入ることを決める。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「凍れる心臓」(仮題)承部 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 起 ・再度冷凍睡眠に入るための体調が整うまで、キサラはユキマロの仕事を手伝うことにする。 承 ・キサラはいやいやユキマロの仕事を手伝う。 転 ・ユキマロが科学技術を独占して悪用しようとしている権力者たちに抗していることを知り、キサラは彼を尊敬する。 結 ・権力者たちがキサラを過去の人間ではないかと疑っていることがわかり、キサラはユキマロのためにも早く冷凍睡眠に入ってしまおうと考える。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 物語全体のキサラの心理の流れを四分割で示すと、 起 ・科学技術が退化した時代に目覚めさせられ、過去と同様その社会に対して怒るキサラ 承 ・少しづつ社会の人々を見直すも、自己の内省には至らないキサラ 転 ・社会に対する怒りは自分に対する怒りが転化したものだったと気づくキサラ 結 ・人々の役に立つことで自分に対する怒りを消すキサラ となる……はずです(相変わらず弱気) -------------------------------------------------------------------------------- !? No.3103 投稿日 2001年10月16日(火)23時39分 投稿者 はせがわみやび  だれか。 ・日本語は、上から下に、右から左に読むものだ。  したがって、論理的にいって、あれは「疑問に思ってから、驚く」と解釈するのが正しい。日本語なんだから。  とか。 ・それが、全角文字の範囲内で書かれている以上、あれはふたつでひとつの文字と考えるべきだ。読むときに、偏と旁を別々に捉えるやつなどいるものか。  あれは、「!?」というひとつの感情を示しているのだ。  などと、主張する方はいないのでしょーか?  わたしは、新木さんの主張は、「人間の感情は不連続には動かない」という自分の主張がまずあって、そこから無理やり「こじつけた」よーに見えるんですけどー(^^; -------------------------------------------------------------------------------- やわらかアイスノン No.3104 投稿日 2001年10月16日(火)23時46分 投稿者 藤極堂 >地雷 >よく、投稿作品に誤字脱字があったらダメって、そう言われるでしょう。 投稿作品って単行本一冊分に該当する場合が多いから、この場合の誤字脱字はダメというのは一冊分に当たるのかな? とも読みとれました。 投稿作品で誤字脱字があったらダメなのは、1ページ中に誤字脱字が5つも6つもある場合を指しているのか。ふむふむ。 ごめんなさい、知りませんでした。 電算入稿の話、とても興味深かったです。 ふうん、ライトノベルでも二版で直しは入れられるのか。 じゃあ、読者の指摘も全くの無駄ではないのですね。 ありがとうございました。 >面白いこと。 実は杉井さんの >「お前は杉井光(一般名詞)だ、あの杉井光(一般名詞)だ、かなり杉井光(一般名詞)だ、自分では気づいてなかっただろうが、激しく杉井光(一般名詞)だ!」 >……効くはずないよなあ。僕、生まれつき杉井光だし。 で大笑いしたことや、 西鶴さんの「透明な夏の交差点」を読んでとても面白かったと思ったことは秘密なのです。 だってそんな事を言ったらまるで私が善人のように見えるではないですか。 秘密なのです。 うふふ。 ■最近の反省: 自分、bタグ使いすぎ。 -------------------------------------------------------------------------------- バレ噺とピンクジョーク。どっちが下品? No.3105 投稿日 2001年10月17日(水)00時12分 投稿者 本家・鷹見一幸  下品な話ってのはね、語り手が自分だけ喜んでるわけよ。  セックスに関する話なんざそれこそ山のようにあるんだな。  でも、そのネタを下品にするかどうか、ってのはそこに違いがある。  たとえば日本には古典落語にバレ噺というジャンルがある。  ヨーロッパ文化圏にもピンクジョークってのがある。  こりゃあもう芸術ってゆーか、聞いてて読んでて面白いし楽しい。  語ってる中身は同じなわけだ。よーするに「セックス」「ヤルこと」  でもさ、違うんだな、そこらへんのエロガキやらエロオヤジのスケベ話しとは。  その差はやっぱり「サービス精神」だと思うよ。  何が下品で何が上品かなんてことは個人の価値観だよな   「スルってえとナニかい?」  この一行だって考えようによっちゃえらく下品だろ(笑)  ただ、発せられた言葉、書かれた文章が、どんな意図のもとで発せられたのか、そして書かれたのか、その意図をもって品というものが決まると思うんだ。  男だろーが女だろーが、そこは同じだと思う。  男だから下品に思うだの女だから下品だと思うなんてことは、本質的に無いような気がするんだ(違ってたらごめん)  だってさ 「男はみんなオオカミよ!」 「そう、女はメスのオオカミさ」  これは本当のことだろう?(笑) -------------------------------------------------------------------------------- >新木さん No.3106 投稿日 2001年10月17日(水)00時14分 投稿者 つっちい こんばんわ。 新木さんの先日のカキコ >2〜3文字ぐらいの極端に短い行。5〜6文字ぐらいのだいぶ短い行。  10文字ぐらいの行。20文字ぐらいの行。  40文字をぎりぎり越えない行と、40文字をほんのすこし越える行。  2行目のまんなかぐらいまでかかる行。  3行以上もの行。 >文章のリズムの音階は、こうして8つぐらいある。 >そのすべての種類を、この1ページと数行分のなかに、かならずひとつ以上は使ってくること。 ↑これ、大変参考になりました。  作品完成直後の、テンパッている頭で読むと、自分の作品の欠点は誤字すら見つけれないことが多々ありますが、しばらく経って冷静になってから読み返すと、特に言葉のリズムの悪さに意識がいくことがあります(僕は)  単語を変えたり、語尾を変えたりして調整しているのですが、文の長さをいじくるという方法は、今まであまり意識していませんでした。  『間』というんですかね、そういうのをうまく使っている文章は、緊迫感があり、スピード感があり、文章が表現したいことをより明確に伝えてくれるような気がします。  秋山瑞人先生なんて、その辺凄い上手いなあと思っていたのですが、それを自分がやってみようと考えた時、どうやっていいのかが明確ではありませんでした。  今回、新木さんの書き込みをみて、文章の形の説明を読んで、ああなるほどと納得できました。   自分もその辺りを意識していきたいと思います。  どうもありがとうございました。 -------------------------------------------------------------------------------- No.3107 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- ふむ。 No.3108 投稿日 2001年10月17日(水)01時17分 投稿者 魚住雅則 新木さん、とんびの羽根さんのレスと、 本家・鷹見さんの「サービス精神」のあたりでピンと来たような気が。 もし今思っていることが正解ならこちらの勘違いだったと思います。 風邪が治ってから、理由待っています。>小倉さん あー、「スルってえとナニかい?」って面白いなあ。 -------------------------------------------------------------------------------- これアップしたら寝ます。 No.3109 投稿日 2001年10月17日(水)01時55分 投稿者 魚住雅則 レポートの提出期限がすぐそこなので30時間目くらいの徹夜です。もうそろそろヤバイので寝ます。 >ちなみに本屋に行って、一人称少女小説とかを手に取って、読んでみそ。あれはイタいものだぞ。 >しかし対象読者を「小中高校生の女の子」と限定するなら、あれはイタくはないわけだ。 これを読んで、ライトノベルでクライムノベルを書くとイタくなるのかな、という疑問がわきました。馳星周やエルロイのように「犯罪者が堕ちていく」のはイタいのだろうか。分析、再構築してみます。 -------------------------------------------------------------------------------- >弟切さん No.3110 投稿日 2001年10月17日(水)04時09分 投稿者 はせがわみやび >>・冷凍睡眠中の科学者キサラは、人々の啓蒙に励む図書館長のユキマロに起こされる。  ここで、「人々の啓蒙に励む図書館長の」って、重要なの??  だとすると、いかにも人々の啓蒙に励む図書館長らしきひとが、いかにも人々の啓蒙に励む図書館長らしい起こし方をする──ことに重要さがあるわけなんだね?    ……ほほぉ。まあ、それはそれで読んでみたい気もするけどネ(^^; -------------------------------------------------------------------------------- 啓蒙思想 No.3111 投稿日 2001年10月17日(水)10時09分 投稿者 弟切 千隼 他人の「蒙を啓く[ひらく]」どころか、自分の蒙を啓くことで精一杯の弟切です。 みやびさんへ > 御指摘の「起の起」は、自分でも何か変だなと思っていました(^^; これは「起の承」に入れるべき説明を「起の起」に誤って入れてしまったのですね。 具体的に何がどう変なのか、自分で気づけないところがまだまだです。 起の部分は以下のように修正します。課題部屋の方にも修正したのを上げておきます。 「凍れる心臓」(仮題)起部四分割 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 起 ・冷凍睡眠中の科学者キサラはユキマロに起こされる。 承 ・ユキマロから人々を啓蒙する仕事を手伝って欲しいと言われたキサラは、この時代が自分にふさわしいかどうかしばらく様子を見させてくれと答えを保留する。 転 ・過去とは比べものにならないほど科学技術が退化した時代の様相を知り、キサラは幻滅する。 結 ・キサラはユキマロの頼みを断り、再び冷凍睡眠に入ることを決める。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− -------------------------------------------------------------------------------- 帰宅。 No.3112 投稿日 2001年10月17日(水)15時46分 投稿者 小倉善哉  出社したら「帰って寝ろ」と叩き返されました。寝る前に、どうしてもやっておかねばならんと思うので、レスを返しておこうと思います。 >魚住さん  まず最初に謝罪から入りましょう。  えーと、昨夜は熱くなりすぎて暴言いろいろ吐きましたね(^^;  済みませんでした(照)  それでですね、冷静になって、昨夜のやり取りを読み直してみたのですが──本題である「理由」を話す前に、まず、私たちがお互いに抱いている「勘違い」を正しておく必要があるのではないか、と感じました。  てゆーか多分、この論争の根本は、些細な、だけど決定的な「勘違い」に起因しているのだと思うのですよ(苦笑)  昨日のやり取りを思い出して欲しい。  魚住さんは「どうしてあんなハイテンションな書き込みをしたんだか説明してくれ」と主張しているのだけど、  私は「そんなの照れ隠しだからに決まってるじゃないか!」と半分キレている。  私は、なんで魚住さんが分からないのか、全然、まるで分からなかったのね。  「照れ隠しだから」で充分に通じるはずだと信じていたのよ(苦笑)  いまは、ようやく「ああ、本当に分からないんだ!」ということが分かったので、こうして説明をしようとしているのだけれど(笑)  で、もう一つ思い出して欲しいことがあるんだけど。   「時空のクロスロード ピクニックは終末に」の、コースイくんと香織ちゃんのやりとり。具体的には、144ページと145ページね。  香織ちゃんもテレ屋さんだよね。コースイを張り飛ばしたり、罵倒したりしてるけど、それは本心じゃない。好きだけど、テレ屋だから、照れ隠しに、誤解されるようなことをする。  でも──香織ちゃんがコースイのことが好きだってこと、本人だけは気付いてないよね。  例えば上の、このシーン。  コースイ君が、香織ちゃんに照れ隠しのために殴られてるんだけど。  コースイ君、殴られた理由が分からないから、香織ちゃんに聞くよね。  本編だと展開は違うけど、ここで、香織ちゃんが覚悟を決めて、「だってアレは照れ隠しなのよ」と本心を言ったとしよう。無論、照れ隠しだとさえ言えば、これさえ言えば、コースイのことが好きだからなんてことはすぐ分かるハズだと信じてるから、そういう風に言うんだけどね?  ところがだ。コースイ君はこう言うのね。 「何を言っているんだ、乱暴者なのはお前の本性だろう?」 「何であれが照れ隠しなのかオレには全然、分からない」 「お前は乱暴をはたらいているとそれだけで嬉しくなっちまうんじゃないのか?」 「だいたいな、お前は楽しいのかもしれないけれど、こっちは痛いんだよ!」 ←うわあ……(笑)  この場合、香織ちゃんは泣いてもいいと思うの(涙)  〜〜〜痛過ぎです、魚住さん(号泣) お願いだから分かってください。  ちなみに言っておくけど、小倉、魚住さんのこと好きだよ(笑) じゃなかったら噛み付いたりしないって。もし嫌いだったら、誤解されたままでも腹なんか立てません(断言) (ついでに、同じ原理で唯野君のことも好きなんだってことが分かってもらえるかなあ…?>唯野君)  えーと、そういう訳で、次です、次。さくさく行きましょう(赤面)。  「理由」の方に移りと思います。 -------------------------------------------------------------------------------- No.3113 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- 理由 No.3114 投稿日 2001年10月17日(水)15時57分 投稿者 小倉善哉  もうたいがい、何がイタイのイタクナイのって、分かってるんじゃないかと思うんだけど…(^^;  もしかしたらまだ分かっていない気もするので、今度はちゃんと説明します。  まず。小倉は猫をかぶっていました。どういう種類の猫かっていうと、「清純派の人」です。もう下品な話題なんてとんでもない!という(笑)  で、本性はというと、下品なことも知っている、普通のおねーさん(死)です。少女じゃありません。  実は小倉はずいぶん前から脱ぎたかったのね。でも脱ぎたくなかったの(笑)  だって可愛くありたいんだもん、当然でしょ?(本音)  ──で。2972のコンセプトを公開しましょう。  まず、「導入部」から。  >露出狂なのは同じだけど、中身が全然違うのよ! うがあ!(吼)  「導入部」は、ここまでなんですね。  さっきも言いましたが、私は猫をかぶっていました(^^;  この発言の中で「猫を脱ぎます〜脱ぎました」という言葉があるけれど、実は、導入部ではまだ完全には脱いでないんですよ(苦笑)  ところで、ここの話題の内容を見てみよう。  自分は三島由紀夫の系譜であると白状しているね? 脱いだはずの猫をかぶりながら。  それは、何故か。さあ、ここからが理由の検証にいってみよう。  1点目は、照れ屋であることの主張。これは、もうだいたい分かってもらえたんじゃないかと思うけれど、しつこいくらいに言わないと分かってもらえそうにないので、言っておこう(笑)  またしても例え話でごめん。  今度は小学生くらいの男の子と女の子を想像して欲しい。  照れ屋の男の子がいるんだ。  女の子のことが大好きなんだけど、素直になれないんだ。本当は優しくしたいのに、つい、ちょっかい出して、いじめてしまう。よくある光景だよね。  あるとき、男の子は決心する。行動と思考がちぐはぐなままで、女の子に分かってもらえないのは嫌だから。今日こそ女の子の喜ぶことをしよう、優しくしよう、と決心する。  女の子は、花が好きだ。よし、花を渡そう、と思う。  ──そこまではいい、そこまでは(笑)  男の子は、テレ屋なもんだから、無言で花束を突き出すしか出来ないんだ(苦笑)  頑張って何かを言ったとしても、せいぜい「んっ!」としか言えないんだよ(笑)  しかも、緊張とかのせいで普段よりさらに顔が怖くなっていることも、彼には分からないんだ(^^;  女の子には、男の子の気持ちが分からないんだよね。  しかし、周りの人は、もう男の子の気持ちなんか、バレバレなんだ(笑)  ──それで、話を戻そう。  つまり、さっきの例え話での、「んっ!」が「ゆっきーなのよ!」だった訳なんだけども(苦笑)  導入部で言いたいことは、「三島由紀夫の系譜である」ということなのね。  ところが、それを素直に出すのはとても恥ずかしい。だから、照れ隠しに、とりたい行動とちょっと違うところの行動(猫をかぶった行動)をとってしまうのよ。猫をかぶることで、三島由紀夫の系譜だなんて、だいそれた事をよく言うよ…という恥ずかしさをごまかしているんだね(笑)  照れ隠しに猫をかぶるんだったんなら、他の「猫」にしておけばよかったじゃないか、という反論があるかもしれない。しかし、この「猫」でなければいけない理由があるんだ。ということで、理由の2点目にいこう。  2点目は──微妙に説明が難しいんだけれど。  猫かぶりであると主張しても、どういう猫かぶりなのか主張していないので、それを見せるためにあえて「この」猫をかぶったんだよね。  次で主張する予定の「下品なのなんか本当はなんとも思わない」という部分につながるように、いままでかぶっていた「猫」を誇張してみせなければならなかったから。これがこの猫でなければならなかった最大の理由だ。  さあ、次の段落へ行こう。次は主題部だ。──そう、ここからが主題部だったんだよ(苦笑)  >そーいや、杉井さんには「下品」つったけどさ。あるのよ。小倉にも。下品なの面白いと思う気持ちは。杉井さんとか新木さんの発言読んでも、べつだん本当は何とも思わないよ(笑)  >んでもって、「星くず英雄伝」も面白かったですよ。  >でも、「男子高校生だったら面白かったと思います」なんて言ってさ。  >素直に面白かったって言いたくないのよ(しみじみ)  >──なんでか?  >そんなの、キレイな可愛い女の子でいたいからに決まってんじゃん(笑)  思い出したように「そーいや」なんて書き出しなのは、これもやはり、照れ隠しのせいだったりするのだけれど(苦笑)  分かりにくくてごめん(^^;  んでもって、可愛く思って欲しいポイントもココだったりする(笑)  案の定、杉井さんがひっかかったので、「よっしゃあ!」と思ったさ(にやり) ただし、可愛いとか言われると本気で照れるので、それに関しては内緒にしておくつもりだったのだ(爆)  あ。前に魚住さんに「エイコさん」を誉められたことがありましたな。実は、めちゃくちゃ嬉しかったんだけど、反面、とても照れてしまって、何も言えなかったのです。本当は、「そんなことないよ、ドリー(仮名)とブロギー(仮名)もいい味だしてるよ!」と言いたかったんだけれど、みどり君に先をこされたこともあって、結局、だんまりでした(恥)  これ、ちゃんと言えなかったことが、すごくすごく悔しかったりするのです。あのときは、ごめんなさい(素直)。  ──って、違うがな! 今はそんな話じゃない、戻そう!(^^;  つまりですね(汗)  >キレイな可愛い女の子  これが、導入部で描かれねばならなかった、猫の正体なのです。小倉の考える(これがポイント)「キレイな可愛い女の子」の極端な形があの口調になる訳です(苦笑)  「キレイな可愛い女の子」──つまり、「潔癖症で、とんでもなく少女趣味の女の子」でいたかったわけね。それを誇張すると、少女小説にありがちな口調になってしまう。それは、もう、仕方のないことなのです(苦笑)  だから、あの口調でなければならなかった。  しかも、それは「猫をかぶっている状態」であるので、「表層であって本質ではない」のです。ふう(^^;  重ねて言いますが、見て欲しいポイントは「素直だけど素直じゃない部分(あるいは、素直じゃないけど、素直な部分)」なのです(笑)  口調は表層。本心はそこじゃないという意味が、お分かりいただけたでしょうか?(^^;  あ。それ以後の展開は特にコンセプトを出す必要を感じなかったので省略しますね(^^;  ……しかし、唯野君も魚住さんも、ちょっと鈍いですよう(涙) -------------------------------------------------------------------------------- あ、そうだ。 No.3115 投稿日 2001年10月17日(水)17時24分 投稿者 小倉善哉 >とんびの羽根さん >藤極堂さん >新木さん  ありがとうございます(涙) モニタ見ながら目頭が熱くなってしまいました(T-T)  さっさと寝て風邪を治します。おやすみなさい。 -------------------------------------------------------------------------------- No.3116 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- No.3117 管理者削除 -------------------------------------------------------------------------------- 二週間に一度、水曜日は休み。 No.3118 投稿日 2001年10月17日(水)18時20分 投稿者 西鶴翠(みどり)  いや、休んでいる場合ではないんですが。 藤極堂さん> >オタク。  これに関する書き込み、私が間違っていました。何がどう間違っていたかといえば、私は話の脈絡を無視して、#3020に「オタクは恥ずかしいかどうか」を書いていたのです。「オタク」の話の流れを汲むことをしていませんでした。  つまり、「公私」の問題など、全く考えずに書き込んでいました。本来の話題は、ネット上でのことだったのですよね。要するに、「かなりの特殊環境」での話。そのあたりを汲んでいませんでした。  どうも、お手数をおかけしてしまって、すみません。  (誤解を招く書き込みをしたのは、むしろ、私の方でした。) 新木さん> >そういや前に西鶴君に「面白くありませんでした」と言われたときにも、ダメージ食らってたっけか。  ということは、逆に、私がオフで朗読後に「買う」と言ったときは、嬉しかったのでしょうか。 >ぜひ西鶴君には、なぜいまも書き込みを続けているのかを説明してもらいたいところ。 >僕の聞きたいのは、参加者の人たちが正しい学び方をするようになると、どういう仕組みで西鶴君は幸せになるのか――っていう、そっちのほうね。  これに関しては、もう少し時間をください。今、思考がぐるぐると回っている状況です。  思ったよりいろいろな要素があるのですが、根本的なところは、「新木さんが分室を作った理由(建前ではなく、本音の方)」と似ているのではないかと思っています。が、結論を出すのはまだ早いと思うので、もう少し待っていてください。 弟切さん> >でも、落とし穴に落ちて痛いのは私であって西鶴さんではありません。誰かの痛みを他の誰かが肩代わりすることはできません。  痛みを肩代わりすることはできないですが、痛みは伝搬します。少なくとも、目の前で誰かが落とし穴に落ちたら、私は痛いです。 とんびの羽根さん> >分室の開設前から続いているこの戦い  実はこのフレーズ、非常に深い読みとり方もできるのです。  初代の電撃BBSにおいて、現在この分室に参加している人の一人が、「描写と説明」についての話題を振りました。それに対して、私は当時の私なりの考えを述べました。それを「あんらっきぃ伸」さんは、否定しました。  面白い話だと思いませんか? >「新木さん」はみどりに対して言うときは普通名詞です。(謎)  なるほど。何某人さんも、含んでいるのですね。 >「言い訳をするな」は障害のひとつにすぎないのだから。  そこまで考えていただければ、#3021の書き込みをした甲斐があるというものです。そうです、あれは、障害の一つでしかありません。 >西鶴さんが目に留まる理由は、ミステリものにありそうなタイトルだからだと思うんだけど、どうでしょう?  そうだと思います。 かねやんさん> >>歪みを楽しむかどうかが、ポイントです。  例を挙げます。  私は主人公の背格好などの描写は、ほとんどしません。物語の展開に、必要がないからです。けれど、読者はどうやら、外見の情報を自分で構築しているようなのです。  これが、「歪み」です。  もう少し、例を挙げます。  小説の中で、写真に写っているものを描写するとします。このとき、写真には小説に書きつくせないほどの情報が入っています。そこから、小説に必要なだけの情報をとりだします。すると、読者は、書いていない部分を自分で補おうとするのです。  書き手は、必要でないと判断した情報をそぎ落とします。読み手は、そぎ落とされた部分の情報を都合のいいように構築します。構築された部分は読者によって様々です。これを私は、面白いと思っています。  ちなみに、どこまでそぎ落とすかを誤ると、情報過多になってしまったり、情報不足になってしまったりします。 新木さん> >「名無し君」の話題。  あの名前を奪う書き込みを見たとき、私は死刑宣告に近いものを感じました。なので、過剰反応をしてしまったわけです。  替わりのプランは出せませんので、黙っていることにします。 みやびさん> >新しいの書いてる?  ま、ぼちぼちと。今はまだ、本文には入っていませんが。 教授#3059> >「西鶴さんは分室に指導をするためにきている。しかしそれは西鶴さんの倫理観に反し、精神の安定を妨げる可能性があるために、表層意識は防衛のためにこの事実に気づかない振りをしている」  回答は、とりあえず待っていてください。 誰宛てでもないですが>?!  私は、「?!」も「!?」も使いませんが、「?!」の方が好きですね。手元に「ハッシャ・バイ」という脚本があるのですが、その中に「?!」が多用されているのを見て、好きになりました。  使う狙いとしては、疑問とも感嘆とも違っていて、いわば「衝撃」なんですよね。「思考強制停止」に近い状況。疑問感嘆符ではなく、衝撃符。  これ、ひかるが言っていますが、「?!」って、右にどてっと転びそうなんですよ。転びそうな方が、衝撃が強くないですか。私は実際に活字になった本の中で「?!」を見て、ずいぶん強い表現方法だなあと思いました(「!?」に比べて)。  どちらにしろ、強い記号には変わりないので、私はあまり好んで使うことはしないのですが(私の文体にあわない)。 弟切さん> >「凍れる心臓」  承部の起と承、同じことを書いていませんか? 行動を決めたら、行動すると思うのですが(障害がなければ)。 みやびさん> >日本語は、上から下に、右から左に読むものだ。 >したがって、論理的にいって、あれは「疑問に思ってから、驚く」と解釈するのが正しい。日本語なんだから。  いや、まあ、こんなところを引用しても仕方がないのだけれど、「『!?』は日本語か」という話題は、意外と難しいような。まあ、そういうことを言い出すと、カギかっこが日本語かどうかという問題とか、句読点は日本語かどうか、という問題も同時に出てきますが。  「!?」にかぎって言えば、この部分だけは横書きなのだから、左から右に読むのだ。という意見も出てきますな。 藤極堂さん> >西鶴さんの「透明な夏の交差点」を読んで  うちのサイトにあるものは、読んでいるのではなかろうかと思っていましたが、そんなところまで、遠出をしていましたか。びっくりでした。  再び、二次創作談義が持ち上がりますかね。 ひかる> >文体実験用テスト。  私は分室に入ってくるとき、課題部屋にブックマークから飛んで、それから「終了」で分室を見ます。  で、まあ、ひかるが課題部屋に何かあげているのを見て、びっくりしたわけです。ひかるは課題をやらないという根拠のない先入観があったもので。で、読んでみたら妙に読みづらい文章でした。  「薄暗くて」あたりまで読んで、BACKボタンを押して、変化前の文章を読みに行きました。で、最後まで読めました。  ↑というのが、統計として役に立つでしょうか。  ところで、ひかるの書くものだから、「セロファン・フラワー」には何か私の知らない意味があると思うのだが、それを教えていただけるとありがたい。 >『ペンタポリス』の、いわゆるリアルアンティ勝負  これも謎でした。 それでは。 http://homepage2.nifty.com/saikaku/ -------------------------------------------------------------------------------- 3117とか No.3119 投稿日 2001年10月17日(水)18時41分 投稿者 新木 伸  すまん。藤極堂さん。  例の部分、いちばん「考えさせたい相手」の思考を奪ってしまうことになりかねんので、管理者権限で緊急削除。  すいませんが、該当部分だけを消して、その他をアップし直してください。  ちなみに杉井光が自分で答えを出して、ほかのみんなも考えてから、藤極堂さんも書くのならぜんぜんOKでした。  書くタイミングを計ってください。  以前にもこのパターンの管理者削除。いか君に対してやったような気がする。  個別の質問のときは、わしが注意しとかんとだめかなぁ。「みんなも考えてね。でも○○君が書いてから、書いてね」みたいにするとか。 -------------------------------------------------------------------------------- 寝る寝る寝るね。(改訂版) No.3120 投稿日 2001年10月17日(水)19時17分 投稿者 藤極堂 >小倉さん >「潔癖症で、とんでもなく少女趣味の女の子」でいたかった 気持ちはわからぬでもありませんが、とりあえず私の目から見るとその猫は被りきれていませんでした。 というか、小倉さんの日記を読むと「潔癖症で、とんでもなく少女趣味の女の子」でないことは明白です。 自サイトのリンク貼った時点でアウト。 う゛。 子守歌を歌おう。 >!? 言葉というものは記号なので、共通認識が広く行き渡っているものを使った方が有利。 「困惑しつつ驚く」という状態を表す記号として「!?」を使うと認識している人は多いですが、「困惑しつつ驚く」という状態を表す記号として「?!」を使うと認識している人は少ない。 作者が「?!」を「!?」と同じ物として使用していても、読者は「何か別の意味があるのではないか?」と(無意識的にでも)考えねばならない必要性が生じてきます。 読者に無用な負担をかけてはいけません。 というか文章の流れが死ぬし。 同様の理由により(爆)(照)(死)(猫)(汗) それと顔文字の多用もやらない方がいいものだと思っています。 (笑)♪は普通の紙媒体でもよく見かけるので私的には許容範囲内ですが。 (※いや、チャットとか、普通の掲示板書き込みなら気にはしませんけれど) >ダメな店 引用開始 ************************** 杉井光に書いた、あのダメな店の例。  なぜあの店がダメなのか。  どうすればいいのか。  なにをどう心の中で変えるだけで、あの店は「繁盛する店」になれるのか。  みんなで考えてみるように。 ************************** 引用終わり Q:「みんな」の中に私は入るのか? A:おもしろいから答えてるけど、本当はやっちゃいけないような気がする。そろそろちゃんとしたツッコミ要員にもどろう。そうしよう。 新木さんのA: >個別の質問のときは、わしが注意しとかんとだめかなぁ。 ぐっわあ!? 「みんなで考えてみるように。」と書いてたからOKだと思ったのに「杉井光 専用 質問」だったのですか? わかんなかったです。ごめんなさい。 西鶴さん> 引用開始 ***************** うちのサイトにあるものは、読んでいるのではなかろうかと思っていましたが、そんなところまで、遠出をしていましたか。びっくりでした。 ***************** 引用終わり 違うデス。遠出なんてしてません。 というか、最初に「西鶴翠」を知ったのは「透明な夏の交差点」でした。 かれこれ二年近く前になります。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.3121 投稿日 2001年10月17日(水)19時19分 投稿者 新木 伸 >掲示板の形式とか  ふと思ったんで、メモ書きなんだけどそのまんまアップ。 ・掲示板の形式には、ここの分室のような「べた書き式」と「ツリー(スレッド)式」がある。 ・べた書き式というのは、じつはコンセプトワークの練習になっているのでは? ・ツリー式は話題を追いかけるのは楽。なぜ楽なのか? それはいらない負荷を読者にかけないということ。 ・しかしべた書きの掲示板式は、いくつもの「筋」が平行して常に流れている。ぜんぶを把握していないと、ついてこれない。 ・僕は以前から、疑問に思っていた。ネット歴の浅い人ほど、ツリー式の掲示板を支持する現象がみられる。支持の理由は「話題を追いやすいから=楽だから」というもの。 ・しかし僕も含めて「プロ作家」には、べた書き式の掲示板をまるで苦にしていない人が多い。作家の資質というものと、これはなにか関係があるのではないか? ・べた書き式の掲示板で、平行して流れるいくつもの話の「筋」に追いついてゆける能力というのは、作家が長編小説を書こうとするときに、いくつもの筋を管理して、作品をひとつにまとめあげる能力に通じるものなのではないか? >「盗難車に乗ったお姫様」がダサい理由  まずメモ書きから。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  ダサい理由。  日本語としてあり得ない構文。「盗難車に乗った○○」という構文は、日本語では、警察無線でのやりとりあたりに、かろうじて使われるぐらい。  その日本語としてほとんどあり得ない構文を使っているという自覚がない。  それは気をつかっていないからくること。だらしなさがまるみえだから、ダサい。  たとえ話。  シャツの裾をズボンに入れずに出しているファンションがある。あれを意識してやっているなら、ファッションとして成立する。  そうでなくて、単にだらしないから出している場合。これはダサい。それはファッションとはいわない。  その意識しないで出しているシャツの裾をしまえ、だらしねーんだよ。  そのタイトルは、ダサいんだよ。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  ちと、皆のレベルを計りたいんで、あえてメモ書きの状態のままで載せてみた。  ひとつ前の「掲示板の形式」のほうもそうだけど、こんなメモ書きの状態で、僕が何をいわんとしているのか、ばっちりとわかる?  みんながみんな、これで問題ないなら、今後は時間のない時には、こういうふうに書くことがあるかも。  これじゃわからないとか、「まあなんとなく言ってることはわかるけど、でも『ばっちり』ってほどではないです」という人がいるようなら、やめておくけど。  あと「これじゃぜんぜんわからないです」とかいう人とか。 1.ばっちりわかる。 2.なんとなくわかる。でもやっぱりもうすこし説明がほしい。 3.これじゃよくわからない。  自分がどこに該当しているか、まあ答えてくれい。  んじゃ、こんどはこのプロット(メモ書き)をもとにして、普通に書いてみることにする。なんかプロットから小説を起こすような作業だなぁ。いや実際、そのまんまなわけなのだが。  こうしてプロット渡しただけで、それで「わかる人」って、じつは訓練を積んだ人なのね。  普通の人には、プロット渡しても、「よくわかりません」と言われてしまう。  小説の場合とか。  これから書く予定の作品。そのプロットを渡しても、「これじゃよくわからないから、実際に書いてみてきてください」とかいわれる場合もある。(僕自身は当たったことはない。それは明言しておく)  まあプロの仕事の現場には、ちゃんと訓練を積んだ人ばかりがいるものだけど(ごくたまに例外もあるわけだが)。  んじゃ、本文のほう。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  「盗難車に乗ったお姫様」というタイトルが、ダサい理由。  これはまず、「盗難車に乗った」という構文が、日本語として、まず「あり得ない」文章になっているということがある。  この構文には、当然ながら、主語が必要だ。「盗難車に乗った○○」という形で、○○が主語になる。「盗難車に乗った」というのは、これは主語に属性を与える修飾語なわけだ。  この「盗難車に乗った○○」という文章が、日本語として使われるケースが、ひとつだけ考えられる。  警察無線。 『こちらパトロール201号、盗難車に乗った3名は、現在、R246を三茶から用賀に向かって進行中』  ――とか、そういうケースで使われる以外に、およそ考えられない。  そもそも「盗難車」という単語が、かなり特殊で、かなり限定されたときにしか使われない言葉なんだね。そこに「乗る」とかついちゃうと、もう警察無線で使われるようなケースってことで限定されてしまう。ほかで使うのは、明らかにおかしい。  これがまだ、「盗難車」というだけのタイトルだったり、「盗難車とお姫様」という形で、「乗った」と限定する言葉が使われないのであれば、日本語としては、まだあり得るだろう。  でも「乗った」があると、これはもうだめ。もうコトバの違和感の臨界量オーバーだ。  「磁石のように人を惹きつける人物」ならOKでも、「強力磁石」とか、あまつさえ「超強力磁石」とかになっちゃうと、もう臨界値オーバーして笑いのタネにしかならないのと、原理は同じだ。  そしてこのタイトルを付けた本人には、「日本語としておかしな構文を使っている」という自覚がない。  なぜそれがわかるのか?  仮に――。白黒猫さんの人となりをまったく知らなくても、「あらすじ」がまるで付いていなくて、タイトルだけを見ただけであっても、僕はこのタイトルだけで、こう断定することができる。  「ああこいつ、言葉に気を使わない人間なのね」  まあ、実際そうだっていうことは、あとのやりとりから証明されたわけだ。  「このタイトルはいかん」と指摘されたあとに、白黒猫さん本人が言った言葉は、これだ。 >>無駄に長すぎる、とか。 >>単に字数が多いということではなく「○○を」「○○した」「○○さん」と、三つも単語を繋げたうえ「僕らは虚空に夜を視る」みたいに単語の組み合わせで独特の雰囲気を出せているわけでもないため、何を伝えたいか解りにくい、という理由でしょうか。  何人かが、うっすらと気づいている違和感――「盗難車という言葉は堅すぎないか?」とか、そういうことには、まったくふれていない。  さて、言葉に気を使っていないと、どうしてダサいのか?  それを説明するために、ちょっとファッションの例を出そう。  たとえば、一見すると「気を使っていなさそう」なファッションというものがある。  シャツの裾をズボンにしまわずに外に出してみたりする、アレだ。「ラフな着こなし」とか、ファッション誌を見るとそういうキャプションが付いてくるようなやつだ。  シャツの裾を、ズボンから出しておく。  これと同じようなことを、オタクもやっている。シャツの裾をズボンから出している。  じゃあオタクはファッショナブルなのか?  そんなわけは、ないよね。  両者は見た目は同じように見えるのだが、決定的な違いがある。  「出しておく」のと、「出している」の違いだ。  片方は「センスがいい」とか「ファッショナブル」と褒められて、もう片方は「ダセぇ」とけなされる。  同じような現象なのに、どうしてこう評価が正反対になるのか。  それをやっている理由が違うからだ。  意識してやっていることなのか、だらしないから単にそうなっちゃっているだけなのか。その違いだ。  別なファッションとしては――。  女の子がジーンズのお腹のボタンを留めずに、チャックも半開にしといて、男物のスポーティなブリーフの上のあたりを、ちらりと見せているファッションなんかもあるよね。  あれも、「見せている」なわけだ。「見えている」のではない。  同じような現象としては、こんなものか。  チャックを閉め忘れて、黄色いシミのついたブリーフ(グンゼ)を見せている奴。社会の窓(死語)が全開状態のヤツ。  これはダサい。  いいからその、オマエが気づいていない黄色い染みのこびりついた薄汚いソレをしまえ。  ダサいんだよ。  そんなところか。  「盗難車に乗ったお姫様」というこのタイトルが、ダサくてもう論外でダメダメな理由は。  なんだかもう「慣れて」きてしまっていて、いま何度見返してみても、最初に感じた違和感をもう味わえなくなってきているのだけど……。(笑)  僕は自分の第一印象を信じる。ましてやタイトルならば、第一印象がそのすべてだ。  その第一印象を理詰めで説明すると、まあこういうことになるわけだ。 >弟切さん  まあそれも理由のひとつかな。  いちばん大きな理由は、「それ、作品コンセプトに入ってないだろ」ってところ。  この話って、あれでしょ? 「科学が退化した時代に目覚めた女性科学者が〜」とかいう一行コンセプトに基づく話なわけでしょ?  「世界大戦の末期に人工冬眠についた女性科学者が〜」という一行コンセプトに基づく話じゃないわけでしょ?  したがって、冬眠以前のシーンから始まるはずがないの。  まあ回想シーンかなにかで、話の途中で織り交ぜる必要はあるだろう。でもそこから始める必要はないわけね。  とかいって、結局、答えも書いてるわし。  うむ。これいいなぁ。  西鶴君の指摘を受け入れて、今後は、まず自分で考えさせるようにしよう。  起部と承部。  リテイクね。  みやびさんに指摘されて気づいたのはいいが、直してきたその一歩でもって、また次のおんなじ種類の落とし穴に、ずっぽりハマってるじゃんか。  ちなみに、僕なら大丈夫。  西鶴君と違って、いくら愚かでも、僕はそのことで呆れたりはしないから。  落とし穴は、本人の賢さで回避してもいいし、なんか先天的に持っている危機察知本能で回避してもいいし、「落とし穴に落ちない体を作りあげる」という方法で回避したっていい。  欲しいのは「落とし穴に落ちない」という状態であって、そこに至る道筋なんか、どうだっていいのだ。アウトプットが同じになればいいのだ。  なにが「同じ種類の落とし穴」なのかというと、ここのところだ。  「そこで重要でないことは書かない」っていう、それね。  全体の四分割のほうを見てみよう。 >>起・科学技術が退化した時代に目覚めさせられ、過去と同様その社会に対して怒るキサラ >>承・少しづつ社会の人々を見直すも、自己の内省には至らないキサラ >>転・社会に対する怒りは自分に対する怒りが転化したものだったと気づくキサラ >>結・人々の役に立つことで自分に対する怒りを消すキサラ  この「承部」のところ。  社会の人を見直すという、その展開は、この話にとって重要なのか? 必要で欠くべからずの展開なのか?  起部で怒り、承部でいったん怒りが収まり、そして転部でまたなんか怒っているようなのだが、いったん収まったはずの怒りが再燃する部分というのは、用意してないだろう?  つまりこの「怒りが収まる」という展開には、作者の意図がないの。単にうっかりぽろりと書いちゃっているだけなのね。  重要でないことは、書いておくな。それに引っ張られて、変な方向に自分がもっていかれてしまうから。  ってことで、まず四分割の検証し直し。  中途半端に怒りの風船を膨らましたり、しぼませたりなんて展開はやめて、膨らますなら膨らます、しぼませるならしぼませる。なんらかの意図のある筋を通してくるように。  それから、起部のこのあたりが、気づいていないようだけど、変だぞ? 起・冷凍睡眠中の科学者キサラはユキマロに起こされる。 承・ユキマロから人々を啓蒙する仕事を手伝って欲しいと言われたキサラは、この時代が自分にふさわしいかどうかしばらく様子を見させてくれと答えを保留する。  ――ユキマロって、誰よ?  キサラはそう思うはずだよね。  ――私を起こしたこの男は、いったい誰? 何者?  目覚めたキサラに対して、ユキマロはいきなり「仕事を手伝って欲しい」って、そう切り出すんか?  それは変だぞ? 話が飛びすぎている。  人工冬眠から目覚めた美女は、まずどのように扱われるものなのだ? まずどんな行動を取ろうとするものなのだ? >誤字報告とか  ぼくの場合は、自分のホームページの掲示板でもって、出版直後にみんなに聞いたりしてます。まあ報告されてくるものは、だいたいは自分らで見つけている誤字だったりするんですが、たまに、どういうわけか「まったく気づかなかった」ものも発見されます。そういうのがたまに見つかるだけでも、やる価値はなるかなぁと思ってます。  出版社に送りつけるよりも、作者のホームページにでも行って、直接報告したほうがずっと意味があるはず。  ただし、まず「誤字脱字の報告とかはここでしてもいいんでしょうか? 必要ですか? 必要ありません?」――みたいな「お伺い」を立ててからやるように。  僕は言いましたからね。>藤極堂さん  求められてもいないのに指摘などするのは、それはただのお節介なのです。  出版社が相手なら、これは消費者からの報告に近いものだから、いきなりやっても問題ないでしょうけど。  ちなみにこの分室では、皆が「指摘を求めている」の前提で来ているはずなので、ガンガンやっちゃってOKなのです。 >みやびさん >>だれか。 〜〜〜〜〜 などと、主張する方はいないのでしょーか?  ん? やるのか? やるのか? あー?  「!?」がひとつの文字だったとして、じゃあ、「?!」と「!?」の2種があるうちで、その片方を選択することには、なんの理由があるのだ?  そこにはやはり、何らかの作者の意図があるはずだろう? >>・日本語は、上から下に、右から左に読むものだ。  それじゃあ、この文章は、こう読むのが正しいんだね? 「。だのもむ読に左らか右、に下らか上、は語本日・」  右から左に読むのは、それは縦書きの行の追いかけかたなのだ。  こうした横書きの文章の場合は、やはり左から右に読むものなのだ。  つまり組文字である「!?」は、その内部においては、やはり左から読むものなのだ。 >小倉さん  あれー? 魚住君だけ?  ぼくはぼくはぁ?  「エイコたん」とわしがいうの、これはつまり褒め言葉であるのだが、そう受け取ってもらえているだろうか?  やっぱ花束は、「んっ!」って押しつけるんじゃダメ?  「こんな花束など、君の美しさの前ではかすんでしまう」とか言いながら渡さんと、やっぱダメ? >西鶴君 >>ということは、逆に、私がオフで朗読後に「買う」と言ったときは、嬉しかったのでしょうか。  いや、そんなことはないよ。  「なんだ君にもようやくわかったのか」とか、まあそんなあたりかな。  しいていうなら。  ――とかいうのは、もちろん照れ隠しだ。 >>痛みを肩代わりすることはできないですが、痛みは伝搬します。少なくとも、目の前で誰かが落とし穴に落ちたら、私は痛いです。  この分室の目的からすると、その西鶴君の「痛み」というのも、やはり「どうでもいい」ことになるわけだ。  弟切さんが、「落とし穴に落ちなくなる体を作る」ために、百回、千回、一万回落ちて、血まみれになって苦しむ必要があるならば、弟切さんは、それをしなくちゃならない。  僕も、君も、その「痛み」について、決して気にしちゃいけない。微塵も考慮してはいけない。それは弟切さんの領分だから。  対等な人間の関係っていうのは、そういうこったろ?  君は、その自分の分の「見ていて痛い気分」に、ただ耐えろ。「痛いからやめてくれ」なんて言っちゃいけない。それを言ったら、もう対等な関係じゃない。  その「痛み」は、それは君の領分なんだ。 >>>「名無し君」の話題。 >>あの名前を奪う書き込みを見たとき、私は死刑宣告に近いものを感じました。なので、過剰反応をしてしまったわけです。  ここなんだけど、杉井君が君宛に書いたメッセージは、ちゃんと伝わっている?  西鶴君は、あの処置は「死刑宣告に近い」と思ったわけだよね。  でも杉井君は、「あれをなんとも思わない人もいる」と、そう言っているわけだ。  さて名無し君が、どう思ったのか?  それは僕にもわからない。名無し君から、まだなんのレスもないもんで。  なにかレスがあれば、そこから、あれが「死刑宣告」に思えたのか、「けっ。まぁた新木伸がなにか嫌がらせしてきやがったぜ。まあべつに痛くないんだけどな、こんなこと」と思っているか、そのどちらなのか、判別がつけられると思うんだけど。  もし前者だったり、あの処置がすこしでも「痛い」と感じるのであれば、まだ見込みがあるわけよ。  でももしも後者だったりしたら、もう、どうやったって無理なのよ。彼がプロになるなんてことは。  世の中には、たしかに存在するのよ。  名前を奪われても、ぜんぜん痛いと思わない人というのが。  西鶴君は、あれが「死刑宣告」に思えるから、そういう人がいるということ自体、想像もつかないのかもしれないけどね。 >>衝撃符 >>使う狙いとしては、疑問とも感嘆とも違っていて、いわば「衝撃」なんですよね。「思考強制停止」に近い状況。疑問感嘆符ではなく、衝撃符。  よし。  それならば認める。  でもそれだったとしたら、西鶴君も書いてはいるが、そうそう容易には使わない。っーか、「使えない」でしょ?  あんな容易に使っちゃっているのは、なんか間違っているよね。  そうは思わん? >>>文体実験用テスト。 >>で、読んでみたら妙に読みづらい文章でした。  うん。あれは読みづらい。前の方が、ぜんぜんまし。  だけど、スポーツ選手なんかで、いざフォームの大改造をしようとするときに、改造途中は以前よりもガタガタになってしまうなんていうことは、よくある話だろ?  杉井光だって、わかってやっているさ。  わかっているけど、でも「文体の大改造が必要だ」という僕の意見に納得したから、あれをやってきているわけだろう。じゃあなかったら、突っぱねてるって。なんたって杉井光なんだから。  いいかげん、自分のお節介に気づかんかなぁ?  「気づいていないのだから僕が教えてあげなければ」とかいう、その種の傲慢さにさ。  世の中には、自分よりも能力が上の人がたくさんいる――というその事実を、そろそろ認めろ。もう二十一歳なんだから。  杉井光というのは、君よりも能力が高い人間なんじゃなかったのか? >文章のノウハウとか >>『間』というんですかね、そういうのをうまく使っている文章は、緊迫感があり、スピード感があり、文章が表現したいことをより明確に伝えてくれるような気がします。  僕は文章のノウハウで、教えられるものは、あまり持っていないのです。  「間がうまい」「緊迫感がある」「スピード感がある」「表現したいことを明確に伝える」  僕はこれらすべてを実際に実行することはできますが、どうすればそれができるのかは、人に説明することができません。  これについては、僕自身が、「とにかくたくさん書く。何百メガバイトも書く。原稿用紙何十万枚分も書く」――ということで身につけてきたものなんで……。  話作りの構成を身につけてきたように、理詰めで最短距離を突破してきた――というわけではないのです。  たくさん書き、人に見せ、ちゃんと意図が伝わっているかを確認して検証する。ダメだった場合には、なにがいけなかったのかを考える。  それを何度も繰り返す。延々と。  原稿用紙換算で、五十万枚とか、百万枚とか、それだけやれば、身に付くかもしれない――と、そういう不確実なことしか言えません。  これはノウハウとは言わんですよね。(笑)  つっちぃさんの感心された「8種類の文章の長さを使い分ける」っていうこれですが、じつはこれもノウハウなどではないのです。  だって、世に出ているプロの作品を見てみれば、だいたいそうなっているわけですから。  そこらの本を手に取れば、すぐにでもわかって然るべきこと。  誰でもすぐに確認できること。  たとえ話。  カレーという料理をこれまでの一生の中で何度も何度も食べているにもかかわらず、材料書きを目にして、「おおすごい! カレーというのは、肉とジャガイモとニンジンとタマネギを使うのかっ! 知らなかった! なんてすごいノウハウなんだっ!」といまさら驚くようなこと。  それと同じようなものなのかなぁ。  たとえば、「コクを出すには、インスタントコーヒーを大さじ一杯入れるのだ」というものは、これはノウハウなわけです。  聞かされなければ、おそらく見当もつかないようなことですよね。  僕は文章に関しては、そういうのは、持ってないです。  まとめ。  あれがノウハウだとは、思わないように。  杉井君に対しても、「君ね、それはカレーなんだからね、ニンジンとジャガイモはちゃんと入れようよ、ああそう福神漬けもだよ」――と、そう言っているに過ぎません。  ところで、つっちいさんも、「こっち側」に来ませんか?  こっちサイドは、痛いけど楽しいですよ。「痛楽しい」っていうのかな? -------------------------------------------------------------------------------- 今週は週休二日。奴隷生活。 No.3122 投稿日 2001年10月17日(水)20時50分 投稿者 杉井光  なので、取り急ぎレスのみ。 *?!  不用意にも脚本家と演出家の話を出してしまいましたが。  演出家の仕事が脚本家よりも後になる。これはオッケー。  でも、その演出家の後付仕事を、分の最後尾につけるのは、ただのぼんくら。演出家の仕事のほうが、より感覚的で、全体的なのだから。  だとしたら、正解はこうだ↓   『! そんな……女だったのか?』  ずばりこういう表現を、たしかどこかで使った気がする。  あと、せりふの頭にいきなり「、」を使ったら、「これミスでしょ」って霧原に指摘されて、そういえばミスに見えるなあと反省したり。  頭に突然感嘆符で、そのあとせりふ、っていうのはやっていいのでしょうか?  ああ、これでもいいか。   『そんな! ……女だったのか?』  要するに、意味のある思考が出てくる前にまず『!』だろうから、ってことで。 *文体改造  これは、主にみどりに対して言いたいんだけど。いや、僕が課題を出したっつって驚いているから。  どんなジャンルにしろ、ある確立された手法を批判するとき、その手法を体得してもいない人間が「そのやり方ダメでしょ」と言っても何の説得力もないわけよ。なぜなら僕らは、神様がケチだったおかげで、「やってみないとわからない」という世界に住んでいる。やってみなくてもわかるのは数学と論理学の世界だけだからね。  あとはまあ、現実的な問題はおいといて、「できないのに喋るやつはかっこわるい」って僕が思っているっていうのもある。  そんなわけで僕はいま、やっている。まず、新木さんと文体について話をするためには、新木さんができることを僕もできなくちゃいけない。そのうえで新木さんができないことを僕ができるんだとしたらこれは嬉しいじゃん?  もう、あれよ。二年間くらいで自分の文体を築き上げたつもりになっている杉井光は、新木さんに反論する気まんまんなわけよ。でもそれ以前に、二十四年間で築き上げたオレのモラルが、「できもしないことについて批判めいたことを喋るのは下等生物のやることだ」って囁くから、こうしていま頑張っているわけね。  そりゃもう、ほとんど、新木さんに反論するためだけだと言ってもいい。だって、こんな僕にも自分の文体にはこだわりがあるから。  でも、やってみて、新しい文体が実は素晴らしいことに気づいたりしたら(気づくといいなあ)、↑こーいう心理はさりげなく心のポッケにしまって、何食わぬ顔で「はあいい勉強させてもらいましたー」とかお礼を言っちゃえばいい。って、それをここで書いてどうする。 *ダメな店  ラーメン屋をやめて、占い師をやるとか(笑)。  ああそうか、僕はラーメンしか作れないんだった。  うーむ。この主人(って僕か)、客を客と思っていないんじゃないだろうか。まあ四六時中にこにこしていろってのは無理な注文としても、ラーメンしかできないのなら、客が入ってきたとたんに「普通盛りですかぁはーい普通一丁ぉ」で、五分で出せ。  でも、新木さんとかはこういう店に、もう五回ほど来てくれたわけだなあ。義理と人情で。  何が悪いのかと訊かれると、全部悪いように思えて。何をまず変えるべきかと訊かれると、どこから手をつけていいのかわからない。  もう少し考えてみよう。 http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Miyuki/1757/ -------------------------------------------------------------------------------- >杉井さん No.3123 投稿日 2001年10月17日(水)21時18分 投稿者 とんびの羽根 >五分で出せ。  (笑い)  そういえば、ラスト・ハロウィンを最初に読んだとき、そりゃ苦労した覚えが。 なるほどお湯を温めるの客がさせられてたのか。 妙に納得してしまった。 でも味は旨かった、だから許す。 今でも屋上のシーンとか、ホームの向こう側を見るシーンとか浮かんでくるんだよね。 -------------------------------------------------------------------------------- そうそう No.3124 投稿日 2001年10月17日(水)22時33分 投稿者 新木 伸 >魚住君  君に「書き直し大王」の称号と、「しばらく書き直し禁止」のルールをあげよう。  削除をかけても、わしは管理者権限で元データファイルを確認することができるから、誰が書いて消したのかも、わかってしまうのだ。  君、最近、書き直しが多すぎ。  プロに必要な「世に出したものはもう取り返しがつかない覚悟」が身に付くまで、しばらく書き直しを禁ずる。  なにか間違えたりした場合でも、次の書き込みで「訂正」する形にしなさい。  ああ、書き直しの理由がよっぽど大変なことであったら、別だけどね。  その書き込みをすぐに削除しないと、自分以外の第三者になにか損害とかを与えてしまうようなものだとか。そういう場合は自分で削除してよし。  たとえば、誰か宛になっている質問の答えを、ついうっかり書いちゃって、すぐに削除しておかないと、そのひとが自分で考える機会を奪うことになっちゃうとか、そういうケースとか。 -------------------------------------------------------------------------------- >杉井光 No.3125 投稿日 2001年10月17日(水)23時05分 投稿者 新木 伸 >杉井光  うーむ。さすが杉井光。やはりだいぶ杉井光だなぁ。  やっぱり腹に一物、しまってやがったか。(^^;  「ああ素直に文体改造する気になったのねー」とか、素直に思いこんでいたわし、単なる馬鹿じゃん(笑)。  やっぱり僕はしょせん善人なのか。杉井光みたいな悪党にはなれんのか。  まあ、それはそれとして。  自分の文体? なにが? あれが?  はっはっは。  笑っていいか?  いいかい?  『文体』っていうものはね、言葉を換えるなら、「○○節」とか、そういうシロモノなわけだ。  もう二行か三行、たったそれだけを目にしただけで、何千、何万人いるプロ作家の中で、それが誰の『文体』であるのか、断定してしまえるようなものなわけだ。  いや二、三行っていうのは言い過ぎか。まあ1ページぐらい。  いまの文体で、できるのか? それが?  あんなもん、西鶴君にだって簡単に複写してしまえるぐらいのものじゃないのか? 「破壊者たちの範囲」という西鶴君の作品で、「アルバム・エヴァレスト」とすげぇそっくりな文体を見かけたぞ?  自分の文体。  たかだか2年かそこらで、そんなものが身に付いてたまるか。  寝言は寝て言え。  その2年のあいだに、もし君が原稿用紙1万枚ぐらい書いたというなら、そういうこともあるかもしれない。だが何枚書いたよ? この2年間のあいだに?  数百枚? それとも千枚?  10年やってから、同じことをもう一度言ってこい。 (※注:ちなみに中里さんとかは、この2年で1万枚書いている――はずだ。しかもすべて「プロの小説の仕事」で、それをやっている)  君のカレーは、いま肉とタマネギだけしか入っていないシロモノだ。  そしてそれを「自分の味だ」と言い張っている。  しかしニンジンとジャガイモは、「使わない」のではない。「使えない」のだ。  ニンジンもジャガイモも全部入れたカレーを、あえて「作らない」のじゃない。作りたくても「作れない」んだ。  だからいまの肉とタマネギだけのしょぼいカレーを、「自分の味だ」と言い張りたいんだ。言い張って守り通したいんだ。  「これが自分の味だ」と胸を張っていいのは、全部入れたカレーをちゃんと作ることのできるやつだけだ。  ……と、まあ後半のほうは本人もよくわかっているようなのだが、あえて書いた。  前半のほうの「あれが文体などと思うのは、思い上がりも甚だしい」というのは、杉井君にとっては新機軸の発想か? どうか? -------------------------------------------------------------------------------- かわいい子猫ちゃんのファッション No.3126 投稿日 2001年10月17日(水)23時13分 投稿者 白黒猫 >2ちゃんねる  3ヶ所ほど書き込んだことがあります。  どうしてもタイトルを思い出せない映画や小説があって、調べても分からなかった時に、似たジャンルについて話してるところに質問を書き込みました。  そこそこ濃い人間が集まってるし、普通のサイトの掲示板にその質問のためだけに顔を出すのも気が引けたというのが理由です。  結局欲しい情報は手に入ったんですが、ハンドルを名乗らなかったせいでお礼を書き込んだ時にもレスナンバーでしか認識して貰うしかなかったのに違和感があり、それ以来書き込みはしてません。 >盗難車に乗ったお姫様  まず、汚い物を長々とお見せして申し訳ありませんでした。  どうやら私は、使う言葉のセンスがかっこ悪くないか考えないだけでなく、人に指摘されてもなかなか納得しない飲み込みの悪い人間だったようです。  いや、「ダサい」というのは理解できたんですが、その理由として「盗難車」という単語の選択・使い方を鷹見さんや藤極堂さんに指摘されても、「『盗まれた車に乗った』という意味の言葉自体があらすじの内容からいって不適切というなら分かるけど、『盗難車に乗った』という書き方、そんなにおかしいかなー。短い文字数で端的に纏めたれたならそのほうがいいし、それほど日常で使わない言葉とも思わなかったんだけどなー」と、自分がいかに汚いパンツを見せていたのかまったく自覚せずに首を傾げていました。  で、実際に「盗難車」を意味する言葉が出てくる(今までに読んだ)何冊かの小説の地の文、会話文、他にノンフィクション、新聞の記事に目を通し、そして友人にそれとなく会話やチャットで車泥棒の話題を振ってみて、最後に新木さんの書き込みを見て……ようやく実感できました。  ああもう恥ずかしい、どうしてもっと早くに気づかん自分、と転げまわりましたよ藤極堂さん。時間差あったけど。  どうやら読んだり聞いたりした文章を記憶する際に勝手に変換し、「『盗難車』と同じ意味の単語を目にした」を「盗難車と書かれていた」と思い込んでいたようです。  そりゃ「盗難車に乗った」なんておかしな(今ならはっきりと分かります)言葉使うくらいセンスもおかしくなるわ。いや、それでも書き込む前にきちんと適切なタイトルか調べればすんだのに。  ……て、このままじゃ単なるいいわけですね。  これからすべきこととして、  1.読者に納得して貰えるだけの新しいタイトルを考える。  2.単語、構文がおかしくないかアップする前によく吟味し、何故このタイトルなのか、本当にこれでないとダメなのか、確かめる。  ということを肝に命じておきます。  最後に、タイトルに指摘をしてくれた皆さん、ありがとうございました。 >メモ書き  内容はあれでも十分伝わりました。キツイ言葉が減ってる文、マゾ……じゃない、きつく言われにゃ改めん人間には、ちょっと物足りないかも(笑) >ダメな店  繁盛するには「お客が来ること、お客に喜んで貰えることが何よりも嬉しい」と感じるようになるなきゃ駄目だと思います。  笑顔で「いらっしゃいませ」という、店はボロでも隅から隅までぴかぴかに掃除してある。食器や調理器具も整然と並んでいる。注文を復唱して厨房に伝える声も明るく、常にお客が来るのを今か今かと待ちかまえているから、料理をすぐにつくる体制が整っている。  私だったらこういう店に食べにいきたいなあ。てか、自分がならねば。   -------------------------------------------------------------------------------- 逃げてたわけじゃないのよ。 No.3127 投稿日 2001年10月17日(水)23時20分 投稿者 名無し君  名無しです。――うむ。やはり名前がないのはいやですな。  あの日以来、ネットに繋いだのは今日が初めてだったり。時間がないんですな。  上手い時間の使い方というのはないのだろうか。俺は確かに要領の悪い人間(親公認)なのだが、それを理由にして時間を上手く使えないというのは癪に障るし。  少しだけレス。  1週間のカウントは、次に俺が書き込みをした日からにしてください。 名無しと2ちゃんと文責と>  死刑宣告とまで思えたかどうかについてですが、うーん。なんというか、そういうものじゃなくて、気温零下十度の夜に裸で十数分、外に出されるような感じだと。  あれです。半殺し、ですか。ニュアンスとしては。  もちろんこれは愛の鞭なんでしょうけど。「てめえの書いたものすべてに対するてめえ自身が負わなきゃならねえ責任」というものを自覚しやがれという意味で。  ちなみに俺のあそことの関わり頻度を書くと……  スレ立て数――20以内  書き込み数――100以内  いつからいるか――バスジャックの半年前ぐらいから。  言い訳がましいことを言えば、俺があそこで固定ハンドルで書き込みしないのは、あそこは固定の奴を不当に叩くからです。まったくまっとうな意見を言っている奴でも、固定であれば叩かれることが多い。  何と言うのだろう、己を強く出しすぎる者は叩かれかねないんですね。  俺は不当な理由で叩かれるのはいやだし、いちいち争い(荒らしを呼ぶ)を起こしてスレッドの話題をつぶすような真似もしたくないので、あそこのルールにのっとって匿名で書いているのです。  あそこのメリットはやはり人が多いことと、情報が早く手に入りやすいことです。議論をするには人が多いほうがいいし、週間漫画誌のネタバレが読めたりする。  ときにその情報を誘導するために俺自身が書き込みをしたりします。  あそこの書き込みに著作権なるものが発生しないのは明白です。少なくとも俺は自覚しています。ただ、俺はあそこでうまくやるために、ルールに従っているだけです。  その意味では、あそこの利用の仕方としてはあながち誤っていないと思うのですが。  しかし公言するのは確かによくなかったかもしれない。文章に対する責任という概念に頓着しない人間だと思われても仕方がないですしね。 (余談ですが、自サイトのリンクにはっきりと「2ちゃんねる」をいれている小説家さんを知っているのですが。ライト系で。そういう人は軽蔑していいのでしょうか) -------------------------------------------------------------------------------- しつもーん No.3128 投稿日 2001年10月18日(木)00時05分 投稿者 新木 伸 >狙撃についての質問  なんというか、おもに榎野さん宛だったりするのだけど……。  狙撃された窓ガラスというのは、割れて砕けて派手な音を立てるものなのでしょうか。  それともぴしっという音がするだけで、近寄って見てみないとわからない小さな穴が開くだけなのでしょうか。  あと、静止している人間の頭部に、確実に銃弾をヒットさせうる距離の限界とか。  現代(過去の名銃含む)の最高の銃と、最高の腕前の狙撃手が、狙撃を行ったとして――そうした「人の限界」をサクッと越えたあたりの距離ってことで、狙撃距離は五〇〇メートルと設定してみましたが、これじゃまだ足りないでしょうか?  狙撃距離は一キロぐらいにしといたほうが、「現実離れした伝説のスナイパー」ってことにできるかなぁ。どうかなぁ。  ゴルゴ13って、最高で、どのくらいの距離から狙撃してたっけか?  っーか、「自分で調べろ」って言われそうですな。  いいのだ。作品をあげることが目的であって、情報収集をどんな手段に頼っていても、それは問題にはならないのだ。 -------------------------------------------------------------------------------- >名無し君 No.3129 投稿日 2001年10月18日(木)00時23分 投稿者 新木 伸 >名無し君 >>(余談ですが、自サイトのリンクにはっきりと「2ちゃんねる」をいれている小説家さんを知っているのですが。ライト系で。そういう人は軽蔑していいのでしょうか)  こういうことを書いてしまうということ自体、まだわかってない証拠だなぁ。  うん。  まあ、とりあえず一週間待ってみましょう。(この書き込みから? 次から?)  ところでその小説家さんって、リンクに「2ちゃんねる」を入れてるだけなんじゃないの? 2ちゃんねるで匿名書き込みをしてますって、自分で明言しとるのか?  あと、なんか匿名書き込みをするのが「2ちゃんねる」のルールだとか書いてるけど、それ本当か? 本当に「匿名で書きましょう」なんてルールが存在しているのか? そんな馬鹿な。  覗きに行っても、「書き込み時の注意」とかに、そんなこと別に書いてやしないのだが。  べつに固定ハンドルで書くことを妨げるルールなんてものは、なにひとつ存在していないように思えるのだが?  明文化されていない暗黙のルールってことかな?  だとしても、それが「暗黙の了解である」ことを認めて、それに効力を与えてしまって、それに従うことに決めたのは、名無し君自身なわけだよね。  つまり、君自身が君の責任において、そう決めたってことだ。  「あの場所ではそれがルールなんです」なんていうのは、自分の行いを正当化するための言い訳にすぎないわな。  僕は、君が「どこかの場所で匿名の書き込みをしている常習犯」であることを問題にして、指摘しているのだ。  2ちゃんねるの暗黙のルールがどうだとか、そんなこたぁ、どうだっていいのだ。  「僕は2ちゃんねるだからこそ、やっていたのです」というのが、いまの君の逃げ場なわけだね。まずそこは潰しておく。  その言い訳は、もうしなくていいよ。認めないから。  他の言い訳は? -------------------------------------------------------------------------------- !?2 No.3130 投稿日 2001年10月18日(木)00時26分 投稿者 はせがわみやび  ほほう。 >> つまり組文字である「!?」は、その内部においては、やはり左から読むものなのだ。  「!?」を組文字とする根拠はどこだ? まさか、自分の感性だけだ、なんて言うんじゃなかろうな?  わたしは、小説を読むとき、一度だってこの記号を!と?で分けて読んだことはないぞ。  じゃあ、(笑) ←これは、横書きだっていうんだな?   それと、その前の行の例はおかしい。  ここって、商業出版される小説の話をしているんだろう。それとも、ここで取り組む課題は横書きを想定しているのか?  なんで、そんな特殊な文を作るのだ。特殊例を考えているって段階で、旗色の悪さを露呈しているゾ…。 みやび -------------------------------------------------------------------------------- おっと、もうひとつあった No.3131 投稿日 2001年10月18日(木)00時35分 投稿者 新木 伸 >名無し君 >>言い訳がましいことを言えば、俺があそこで固定ハンドルで書き込みしないのは、あそこは固定の奴を不当に叩くからです。まったくまっとうな意見を言っている奴でも、固定であれば叩かれることが多い。 >>何と言うのだろう、己を強く出しすぎる者は叩かれかねないんですね。  ここについては、頭ごなしに叱るのはよそう。  まあ、聞いてくれ。  ええとね、名前を出すということは、つまりそういうことなわけだよ。  君だって、ちゃんとわかってるんじゃないか。  不当に叩かれたら、自分の名誉を守るために、受けてたたなきゃいけないわけ。  さもなければ、適当に謝っておいて場を丸く収めるとか、または超然と構えてただ受け止めるとか。  まあどれだっていいわけだけどね。どの道を選ぶにしろ、痛いか悔しいか苦しいか面倒か、なんかしらストレスがかかってくるわけ。  それが「文責」っていうものなの。  責任っていうのは、「痛い」か「悔しい」か「苦しい」か「面倒」か、基本的にそのどれかなの。  その責任を取る者だけに、「自分の名前を名乗ることができる」という嬉しい権利が与えられるものなの。  その「覚悟」が必要なの。 >みやびさん  なにいってるのか、わかんなーい。  わかるように書いてくれ。頼むから。 -------------------------------------------------------------------------------- いつのまにかこんな時間に。 No.3132 投稿日 2001年10月18日(木)02時07分 投稿者 魚住雅則 >小倉さん 僕の方も昨日はかなり暴言をはいてしまったので、まずそのことの謝罪から。 申し訳なかったです。 そして、もう一つ謝罪。 僕の「指摘したい気持ち」の根源にあるモノが思いっきりズレていたことに気づいたので。前提の時点でおかしい状態でした。 これも、すみませんでした。 まず、昨日の時点では自覚してなかったこと。 僕には、 「照れ隠しか、そうか。で、どこで笑うんだ?」 という意思がありました。 今は自分でも「ああ、またやってしまったか」という感じが。 これでは全く意味不明だと思われるので、<うどん抗争>の例にならってどうしてそういう意思が出てきたかを書きますね。 以前書いたことがありますが、僕の行動の多くは「笑い」に関係しています。「ウケる」でも構わないんですが。 普段はそこまで考えていないけれど、無意識下にはこの「縛り」が常駐しているようです。アストラル……誰だろう? まあいいや。 何にしろ14、5年はいる霊なので影響力はかなりのものです。 (何故そうなっていったかは、まあ環境が大きいのだろうとは思いますが、一番の原因は「人を笑わせることが、自分がそこに居て良い理由」という脅迫観念、コンプレックスがあるからでしょうか) この脅迫観念は「サービス精神」とは程遠い黒い怨念で、「自己満足」に根ざしています。 そしてそれは他人に対しても向てしまうことがあります。本人に自覚はないんですが、いつのまにか「他人の行動を笑いで評価する」という状態になります。 笑いものにしようとか、そういうことではなくて、「そのボケでは俺は笑えない。気に入らない。それじゃダメ」となってしまいます。メチャクチャな話だと自分でもいます。うーん、かなり歪んどるなあ。 笑いに関しての「客」と「芸人」の視点が混ざってるのだろうな。イテテ。 で、今回の発端となったNO.2972を読んでそのスイッチが入ってしまいました。 僕の中で、 「小倉さんは笑いを取ろうとしている」 「これでは(俺の中での)笑いには程遠い=滑っている=イタい」 という思い込みが成立しました。このスイッチが入るとそう簡単には解除できません。意識的にやっているわけではないので、スイッチが入っていること自体、かなり後で気がつきました。 そうなると「照れ隠し」ということを何度聞いても、「照れを隠すと面白くなるのか」「照れ隠しを使ってどうやって笑いを取るのだ」とズレた認識になります。 これも「今考えるとそうだった」という感じで、当時はそれすらわかっていませんでした。新木さんへのレスに「あの書き込みは滑っている」という主旨の感想が入っているのは、漠然と思っていたことがあの時顔を出したのだと思います。 照れ隠しをしている香織ちゃんに向かって、 「もっと面白く殴ってくれよ。こんなんじゃオイシクないじゃないか」と言い、 近くのベンチに座っていたら、女の子に花を渡す男の子が見えたので、 「そんなボケじゃ俺が笑えないじゃないか!」と文句を言ってるわけです。 (へ、変態か……) 「潔癖症で、とんでもなく少女趣味の女の子」「素直だけど素直じゃない部分(あるいは、素直じゃないけど、素直な部分)」では(俺が)笑えないじゃないか、と不満に思うのです。 鈍いと言うより、(いや、実際鈍いんですけどね)ここまでくると病んでます(依存症か?)。 ともかく、そういう経緯がありました。 下品ネタの「笑い」と、「笑いと思い込んでいた照れ隠し」を同列に考えていたのもそういう訳です。しまいには「下品な方が笑えるからいいじゃないか!」とかボケたことを書いていたかも知れません。 「誰に書いたものか」「何のために書いたものか」の部分を「笑いを取るために書いた」に勝手に塗り替えてました。 これを自覚すると、小倉さんの書き込みの意味がすんなり入ってきました。納得です。 小倉さん、ご迷惑をおかけしました。 笑いが絡むと自制も効かなくなるとは……はあ、情けない……。 でも実は「また一個整理できてネタ増えた。儲け」とも思ったりして。 >新木さん 「書き直し禁止」の件、了解しました。 「イタいけど可愛いの実例」について質問させてください。 あの実例は本編を書く前、プロットを立てる段階でアイデアとしてあったのでしょうか。 複数ある「イタいけど可愛いエピソード」の内の一ですか? それともキャラクターを降ろして書かれたものですか? 今の段階では、 「ある程度のコンセプトを決めておいて後はキャラクターに」だと考えています。 おそらく僕にはキャラクターを降ろす才能はないので細かく把握しておきたいです。 ――上の一行を読み返していて、「キャラクターを降ろす才能がないから諦める」みたいに見える気もしますが違います。 才能はあるかもしれないし、ないかも。 今までキャラクターが降りてきた経験がない以上は暫定的に「ナシ」となっているだけです。 「常に自分には全てが足りないと思う」 「常に自分には個性がないと思う」 何が足りないか明白で無くても、全てが足りないと考えていれば良い。 小説を書く上で、最大の衝撃がこの言葉なので。 (以前川上さんが電撃BBSで書かれていました) -------------------------------------------------------------------------------- レス No.3133 投稿日 2001年10月18日(木)02時18分 投稿者 とんびの羽根 >充分に余裕を持って入稿していたのであれば、僕のところにゲラも回ってきて、著者校のときにチェックできたはずなのだ。  (地雷回避)  それでもそのミスは防げないかも知れないぞ。 なぜならそこには校正者の意思が入っているからさ。 著者最終チェック後に校正をかける人間が絶対いないとはいえないだろ。 「人形姫」という単語を見かけた瞬間のプロで、しかも頭の回転が鈍く、そのうえ作者への愛情のかけらもない校正者の抗いがたい衝動を想像してみよう。 しかも自分がプロとして自信を持って校正してやった部分がまた元に戻っていたとしたら。 >投稿作品で誤字脱字があったらダメなのは、1ページ中に誤字脱字が5つも6つもある場合を指しているのか。  読んでいてリズムが崩れるわ、そりゃ何度もがくがくとブレーキはかかるわで、下読みさんが放り出しちゃうってレベルの話なんだろう。 すくなくとも一定期間快適にドライブしてくれれば多少の揺れなんて許せるじゃない、お前運転下手とかいいながら。 安静の患者を運んでるのなら、まあ別だ(これは辞書の誤植とか誤字とかだ) >西鶴さん >根本的なところは、「新木さんが分室を作った理由(建前ではなく、本音の方)」と似ているのではないかと思っています。  多分近い。 でも新木さんの「本音の建前」がまだあるように思う。 そこを読み違えるとさらに叩かれるな。 つまり「本音の本音」があり、さらに「本音の本音の本音」もあるだろう。 (ん、却って根源から遠ざかってるかも) それは杉井光が思わず口をすべらせた「愛」のようなものかもしれない。 地雷に近そうなので慎重に行こうっと。  でも他人のを探ってる間に、まず自分のを解明しておくのだ、みどりは他人と比較する必要なんて無い。 >少なくとも、目の前で誰かが落とし穴に落ちたら、私は痛いです。  それは痛みを知っている人間なら当たり前のことだ。  しかし落とし穴が埋められてしまったら、痛みを知らない人間ができるだけだ。  痛みを口で教えることはできないってことを、真剣に受け止めてくれ。 >何某人さんも、含んでいるのですね  あい、しかし 「おじい」さんは 含んでないよね?  この結論はみどりにまかせます。 >!?  これはすでに知識として知っているので、そして無意識でも「!?」を使うようになったのだけど。 でも「?!」を使ったこと無いかと聞かれると絶対の自信は無い(違和感ありまくりだが)。 とにかく今じゃ無意識だねえ。 >藤極堂さん >「みんなで考えてみるように。」と書いてたからOKだと思ったのに「杉井光 専用 質問」だった  どうも指摘者が先に答えるとまずい問題がけっこうあるっぽい。 作家志望者にまず答えてもらって、それを突っ込んでやるのが指摘者の愛(鞭)というものかもしれません。 >新木さん >べた書き式  読むほうは全然問題ないですね。 ツリー式のほうが息苦しいです。 内容のそれた話題は書くなと強制されている感じがする。 それと内容がそれてツリーからツリーへと跳び渡ったレスは非常にわかりにくい。 >ダサい理由 (by 新木さん)  まず感覚があって、理由があとから付いて来るっぽいです。 これはダサい格好してるのに気づくときと同じパターンだ。 それ以上のこと(理由に対するコメント)はコメント能力が不足。 >メモ書きの状態  はい、ばっちり >名無しくん >あそこのメリットはやはり人が多いことと、情報が早く手に入りやすいことです。議論をするには人が多いほうがいいし、週間漫画誌のネタバレが読めたりする。  情報が早いことに快感をおぼえるのはやばい方向だとおもう。 これは自分の力でなく手に入れた力なのに、それを他人に伝えるときに根拠の無い優越感をいだいたりしていないか? -------------------------------------------------------------------------------- 歪み No.3134 投稿日 2001年10月18日(木)06時56分 投稿者 はせがわみやび  「歪み」と言われると、なんかピンとこないひとが多そうだ。  別の言葉で言い換えてみないかい? >西鶴くん  昔の白黒映画をカラー化する技術、というものが最近はある。  で、それを嫌う人がいる。  白黒映画を作ったひとは、色情報が失われて白と黒になることを「知っていて作った」のだから、その欠落は意図的なものと捉えるべきだ──っていうんだな。  だから、カラー化したからといって、作品の質を上げることにならない、と。  最初に色のついた絵があった(頭の中)。  それを色情報を落とした白と黒の映画にした(言語化した)。  映画を見たひとは、自分なりの色を、その白黒映画を見て補完するものだ(読者の頭の中)。  ──西鶴くんのいうのは、そういうことだと思う。  で、なぜ、それがおもしろいかというと。  わたしが思うに、人間は、欠落したものを見ると欠落した部分を埋めようと無意識に頭を使う、からだ。  つまり、脳が能動的に働く──対象に対して主体的に関わる感覚を持てる。  あ、今、おれ頭を使ったな。っていう感覚は、快感につながるのだ。  NHKと書いても、ああ、NHKですね、と人間の頭は働かない。  N○Kと書くと、反射的にHの文字を思い浮かべる。  N○○と書くと、……もはや何がなんだかわからない(^^;  てなことが、たしか「認知」の本のどこかに書いてあったような気がする。  ああ、いやしかし……西鶴くんの小説は、ほとんどN○○なのが悩ましいところなんだが(つまり、なんだかよくわかんないっていう)……。 -------------------------------------------------------------------------------- 増量作業 No.3135 投稿日 2001年10月18日(木)07時38分 投稿者 白黒猫 >盗難車に乗ったお姫様 >あらすじ800字バージョン 1 ・ケイトが撃たれた隙にレックスは逃げようとするが、負傷して男に捕まってしまう。あざ笑われながらも必死に命乞いをするレックス。撃ち殺されそうになった瞬間、奇跡的に生きていたケイトがレックスの銃を突き付けて男を止める。何故警告なしでいきなり撃たなかったか理解できないという男に、ケイトは自分が死ぬより無関係の者を撃ち合いの巻き添えで死なせることの方が辛いと答え、レックスはケイトがハッタリをかけていながらも、その言葉は本心だと感じる。ケイトが銃を捨てるという条件で解放されたレックスは、己を恥じながらダニー達と共に車に乗り込み、そこで銃の弾倉を手に入れ、ダニー達だけを逃がしてケイトのもとに戻る。結局弾は腕を撃たれて取り落としてしまうが、自分自身で男に戦いを挑み、傷口をしつこく痛めつけられながらも男を締めあげ、気絶させる。ケイトの無事を確かめたレックスは、満属して笑いながら意識を失う。 2 ・ケイトと名乗った少女の処遇を巡って、身の代金の横取りを考えついたたダニーと、危険は嫌だから遠くへ捨てようというレックスは対立。両者の言いぐさに腹をたてたケイトは二人を殴り倒して脱出。散々追いかけまわした末、レックスは銃で脅そうとするが、逆に銃を奪って突き付けられ、立ち去れといわれる。しかしレックスは普段から恐いので弾は抜いたままにしていた。銃を待って油断したケイトを捕らえ、ダニーとケイト両方に呆れられながらアジトに戻る。 3 ・ある日レックスがダニーと共に対立するドーソンの車を盗むと、トランクの中には少女が閉じ込められていた。少女はまったく物怖じせずに二人に文句をいい、あれこれと要求する。二人はすっかり少女のペースに飲み込まれるが、話している内に彼女が誘拐された富豪の娘だと分かる。 4 ・アジトにケイトを連れ帰ったレックス達を、ドーソン達誘拐犯が襲撃。マフィアの後継者であるケイトを殺すことが目的の首謀者の男は、全員を殺そうとする。撃たれて死んだふりをしたレックス達は、男が口封じの為部下達を撃ち殺そうとした隙に階上に逃げようとするが、ダニーが負傷して取り残される。 5 ・レックス達は身を隠すが、ケイトはダニーを人質にした男の勧告に出ていく事を決意。 6 ・数箇月後、ダニー達と共にケイトの部下となったレックスは、彼女の為に命がけで戦う決心をするのだった。  なかなかうまくいかず、何度も書き直して気がついたんですが、どうも私は本気で「ここが書きたい!」という部分と「ここはなんとなくページ数かかりそうだなあ」と思っている部分とをごっちゃにしていたようです。  よく考えて順番を再検討した結果、上記のように変わりました。  まず最大の見せ場があって、それから他のエピソードがキャラの性格を描く重要度順に並んだという感じです。    そして、今回気づいたのはドーソンというキャラが邪魔になっているということです。  元々「誘拐する途中で車盗まれる悪役なんてまぬけだなあ」と思ったのをきっかけに、それなら黒幕の間抜けな部下ということにすればいい、人殺しはできないことにすれば「用済みな上に邪魔者」となって悪役と対立し、その隙にケイト達が逃げる事が出来る、と完全にアイデアに振り回されてました。  どうしてもこの話に必要な理由ってないんですよね。こいつ。  他にもまだまだ無駄な部分がありそう。   >タイトル  新しいタイトル、「泥棒の勲章」というのはどうでしょうか?  勲章とは程遠い人間が誇りある行動をするということで考えたんですが。  話の内容自体が変わったわけではないので、タイトルを変えることはまだ出来ませんが候補ということで。 -------------------------------------------------------------------------------- あそんでます No.3136 投稿日 2001年10月18日(木)12時24分 投稿者 藤極堂 >ひとつ前の「掲示板の形式」のほうもそうだけど、こんなメモ書きの状態で、僕が何をいわんとしているのか、ばっちりとわかる? (No.3121 投稿日 2001年10月17日(水)19時19分 投稿者 新木 伸)から引用 ■「掲示板の形式」 「何をいわんとしているのか」が結論をふくむ場合は「わかりません」、読み取るべものが設問までの場合は「わかりました」。 ■「盗難車に乗ったお姫様」がダサい理由 「構文」の意味が文法に及ぶのか、組み合わせに留まるのか判断しにくくてちょっと詰まりました。 後に続く文章で組み合わせだと理解できるものの、流し読みだと誤読してしまう可能性もあるかもしれません。 回答:2 >出版社に送りつけるよりも、作者のホームページにでも行って、直接報告したほうがずっと意味があるはず。 >ただし、まず「誤字脱字の報告とかはここでしてもいいんでしょうか? 必要ですか? 必要ありません?」――みたいな「お伺い」を立ててからやるように。 >僕は言いましたからね。>藤極堂さん >求められてもいないのに指摘などするのは、それはただのお節介なのです。 (No.3121 投稿日 2001年10月17日(水)19時19分 投稿者 新木 伸)から引用 作者のホームページに書き込むのは信者の集中砲火を浴びそうなので遠慮したいです。 「注意書き」をよく読み込んでのち「お伺い」を立てるのは常識として実行しております。 マイルールとしてそれプラス「掲示板に書き込む時は、半年以上 観察して常連の性質とトラブル時の管理人の対応を確認してから」を設定しております。 よく考えたら、いきなり出版社に送りつけたら「クレーム」としてマイナスポイントされて、その作者さんに迷惑かも。仕分け作業に編集さんの手を煩わせるのも心苦しいですし。 注意書きをよく読んで、日記とBBSで作者の人となりを確認してのちメールで「誤字脱字の報告とかはしてもいいんでしょうか? 必要ですか? 必要ありません? ご返答が無い場合は不必要と判断いたします」と送るのがベストかなあ。 いくらなんでも「必要です」と返答しておきながら「こんな酷いメールを送りつけてくるひとがいました」と日記に書いたり、ウィルスやメールボムを送りつけたり、出会い系サイトにメアドを無断投稿する人というのは少ないと……思いたいなあ。 同人誌のあとがきで相手の名前(※実名どうかは未確認)と手紙の内容まで挙げて吊し上げてるのを読んだときには正直「怖ええ」と思ったが。 (※このあとがきを書いた同人誌の作家さんは、その当時商業誌で連載を持っていた人でした) 目立つだけで少数派なのか、水面下で色々あるのか。 読者である私には妄想するしか方法がないのです。 あと商業誌の投稿作品へのコメントがどんどんソフトになっていくのを見て「逆切れする人が多くなっているのかなあ」とか思っていたり。 (※ソフトになっているのは主に漫画関係。純文系は変わらず) 編集さんも大変ですね。 -------------------------------------------------------------------------------- 歪みについて No.3137 投稿日 2001年10月18日(木)13時05分 投稿者 かねやん >西鶴さん >>私は主人公の背格好などの描写は、ほとんどしません。物語の展開に、必要がないからです。けれど、読者はどうやら、外見の情報を自分で構築しているようなのです。 >>これが、「歪み」です。  なるほど、これが西鶴さん的「歪み」なのですね。  ああ、これなら考えた事があります。 「小説」と「マンガ」と「アニメ」。物語を表現するために、この3つがあるとして。  どうしてこの表現方法が並列して存在しているのか。  その方法だけが持つ面白さとはなんなのか。  マンガやアニメじゃなく、小説を読みたい人はなにを求めているのか。  そんなことを考えた事があります。 >>書き手は、必要でないと判断した情報をそぎ落とします。読み手は、そぎ落とされた部分の情報を都合のいいように構築します。 >>ちなみに、どこまでそぎ落とすかを誤ると、情報過多になってしまったり、情報不足になってしまったりします。  ういうい、そう思います。  その場で感じさせたいもの。それを読者が感じてくれれば自分の中の映像との些細な違いは問題ではない。  そこらへん、己は「自由な部分」って呼んでますかね? 逆に書いた事は「拘束した部分」  で、この情報過多や情報不足にならないバランスを得るには、書いたものに他人の感想を求める、その経験を積むしかないこと。  この説明、3051でいれてくれれば良かったのに。  小倉さんの使っていた「歪み」が最初にあって、それからこの「歪み」は思いつかんです。  もし説明があったら、なぜ使ってる「歪み」の意味を変えてるの? って質問になったのにぃ。  小倉さんの使った「歪み」は、伝えたいことが伝わらない、だと認識してましたので。 >「!?」とか「?!」とか  見慣れてるぶん「!?」が違和感無いです。  むう、個人的には「驚きながらも信じられない」ことを伝えたいために使うのかな?  で、「驚く」も重要だけど「信じられない」のほうが重要度が高い。だから「?」が、より目立つ後ろに持ってきている。  さて「?!」。  使ったことがないのですが、小倉さんの書き込みを見て感じたもの。 >>Σえ?! 痛いの?! マジで?!って感じなので。  これは「え? 痛いの? マジで?」って先に形ができていて。 「!」をつけたのは「驚き」であるより「強調」の意味あいが強い。だから「!」が後ろにきている。  なんてことをかってに推測。 >メモ書き 「1.ばっちりわかる。」を選びたいところなんだけれども、「ばっちりわかった気になってる」かもしれないのが不安なところ。  でもメモ書きと本文で読み取ったことに、大きな変更は無かったことは確か。トラウマを作るんだとしたら、本文まで目を通さないと駄目かもしれない。 -------------------------------------------------------------------------------- 目指せ食べられるナマコ No.3138 投稿日 2001年10月18日(木)14時06分 投稿者 弟切 千隼 昨夜から背中に石地蔵が載っているかのように重くて胃が痛い弟切です。これは風邪の症状でしょうか?  熱はないので小倉さんの風邪をうつされた訳ではなさそうです。(そんな訳はないでしょ > 私) 新木さんへ > 弟切は相変わらず順調に落とし穴に落ち続けていますね(^^; 自分が鈍いのはこれまでウン十年生きてきて十二分に思い知っているので、何千回も落ちてみて「落とし穴に落ちない体」になるしかないのだろうと思い定めています。血まみれ美女になれるでしょうか(違) 「凍れる心臓」の四分割・十六分割ともども修正しました。課題部屋へも上げておきます。 十六分割の方は、転部にも少し説明を付け足しました。 まず四分割の方です。 「凍れる心臓」(仮題)キサラ視点四分割 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 起 ・科学技術が退化した時代に目覚めさせられ、過去と同様その社会に対して怒るキサラ 承 ・一部の権力者が科学技術を悪用しようとしていることにも怒るキサラ 転 ・社会に対する怒りは自分に対する怒りが転化したものだったと気づくキサラ 結 ・人々の役に立つことで自分に対する怒りを消すキサラ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 次に十六分割の起と承です。 「凍れる心臓」(仮題)起部四分割 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 起 ・冷凍睡眠中の科学者キサラは、過去の優れた科学技術を学ぼうとするユキマロに起こされ、とりあえず体を休めるために彼の家に引き取られる。 承 ・ユキマロから人々を啓蒙する仕事を手伝って欲しいと言われたキサラは、この時代が自分にふさわしいかどうかしばらく様子を見させてくれと答えを保留する。 転 ・過去とは比べものにならないほど科学技術が退化した時代の様相を知り、キサラは幻滅する。 結 ・キサラはユキマロの頼みを断り、再び冷凍睡眠に入ることを決める。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「凍れる心臓」(仮題)承部四分割 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 起 ・再度冷凍睡眠に入るための体調が整うのを待つ間、暇を持て余したキサラは、ユキマロに少しだけ仕事を手伝うと告げる。 承 ・キサラはいやいやユキマロの仕事を手伝う。 転 ・ユキマロが科学技術を独占して悪用しようとしている権力者たちに抗していることを知り、キサラはこの時代も過去と同じ道をたどっていると感じて、怒りを深める。 結 ・権力者たちがキサラを過去の人間ではないかと疑っていることがわかり、キサラは早く冷凍睡眠に入ってしまおうと考える。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− > 「盗難車に乗ったお姫様」のメモ書き ばっちりわかりました。少しは修行の成果が出ているんでしょうか。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.3139 投稿日 2001年10月18日(木)20時13分 投稿者 新木 伸  みやびさんが太陽なら、ぼくは北風だな。  びゅうびゅう吹こう。それが北風の仕事なのだ。  むー。しかし最近、書いてから1度しか見直してねーや。まあいいか、時間ないし。 >西鶴君  ゆっくり考えていいよ。とか言いつつ、またつっついてみたりする。 >>書き手は、必要でないと判断した情報をそぎ落とします。読み手は、そぎ落とされた部分の情報を都合のいいように構築します。構築された部分は読者によって様々です。これを私は、面白いと思っています。  誰も指摘しないようなので、僕がしておくか。  これは正論。面白いというのも、たしかに正論。  しかし、そのことを、「この考えにたどり着いたのは世界で僕だけ」とか、得意になって振り回しちゃっているのがミエミエなのは、これはいただけないなぁ。  かねやんでさえ、とっくに考え済みな程度のことなわけだ。(いや失礼)  他のだいたいの人だって、そのぐらいのことは考えたことがあるさ。「ここにいる全員がもちろんそんなことは知っている」とまでは、言い切れないかもしれないけど。  それは正論。たしかに正論。  だけどね、君自身がそれを体現できてなきゃ、単なる机上の空論なんだよ。  そこんとこ、わかってる?  「送り手は、情報をそぎ落とす」と、君はそう書いたね?  するってーと、そぎ落とすような十分に大量な生情報が、まず作者である君の頭の中にはあるってことだね?  「闇の中で振り向けば」について、OFF会でやったこと、覚えてないかい?  地下鉄ホームの状況とか、いろいろ聞いたよね。  「階段があとかたもなく消えていた」というのは、作者の頭の中にある生情報としてはどういうことなのか、とか。  ホームにすべりこんでくる電車が、近づいて減速してくるプロセスを飛ばしていきなり停車しているが、これはどういうことなのか、とか。  これについて、西鶴君はこう白状したわけだ。  「ぜんぜん考えていませんでした」  頭の中にあるはずの「生情報」。情報をそぎ落としてゆくべきその前段階になくちゃならないはずのものが、まるで欠落しているんだよね。  認めただろ? 自分でさ。  なのに、言うわけか?  「僕はそれを実際に体現しています」って。  あれから、どれだけ書いた? 君はなにをした?  なんにもしてやいないだろ? つまり稼いだ経験値は、ゼロなんだろ?  君はあのときから、一歩も先に進んじゃいないんだよ。  君がこの半年だかをかけてやってきたことというのは、自分はできるという気分になって、嘘の上塗りを重ねてきて、自分の心を安楽にさせてきただけだ。  たとえば唯野君とかは、自分の頭の中の生情報の欠損を補うべく、公園に行って取材をしてきている。ぶーたれながらも、やっている。  君はなにをした?  「みんなの習い方があまりにもマズすぎるから、もう見ていられなくって」とか言って、しゃしゃり出てきて、ちょっかいかけてるだけだろ。 >>で、まあ、ひかるが課題部屋に何かあげているのを見て、びっくりしたわけです。ひかるは課題をやらないという根拠のない先入観があったもので。  北風の使命として、うがっていて、とても嫌らしい読み方をさせてもらう。  君の尊敬するお兄さんは、君の名誉のためには戦ってくれない。  杉井光は新木伸に楯突くかもしれないが、それは杉井光自身の名誉を守るためだ。君のためじゃない。  ――ってことで、なぜ「覚えの悪い皆に対してちょっかいをかけたくなるのか」ということを、また時間をかけて考えてみるように。  君がそれをしていたのは、それをすると、君が「幸せに」なれるからだ。  それ以外の理由は、なにも存在しない。  どういう「幸せ」なのか。どういう仕組みで幸せに到達するのか。  自分はなにをしたいのか? >身の裡に抱えこんだ巨大なエネルギー  ふむ。弟切さんは「怒り」で、魚住君は「笑いの強迫観念」なのか。  まあなにかしら、あるもんだよね。  僕は何だろう? 「健気な女の子、萌えっ」とか? 巨大っ? >魚住君 >>「イタいけど可愛いの実例」について質問させてください。 >>あの実例は本編を書く前、プロットを立てる段階でアイデアとしてあったのでしょうか。  うーむ。わし最近安易に引用使ってるなぁ。まあ、なんにたいしてのレスなのか明確になるから、いいか。  あの話を書き出す前に、あの部分のプロットとして存在していたのは、これです。 「(起)ジャングル惑星にて、したたかに生活しているジークたち。」  なんつーか、四分割のところからいきなり書き出している節がある。  しかしこれだって、ちゃんと「プロット」は立ててあるわけね。  さて、この「したたかに生活している」ということを描くためには、もう自明の理であるわけだが、「ジャングル惑星でのサバイバルだが、衣食住を満たしている。そして娯楽も得ている」ということを描かねばならないわけだ。それがつまり、「したたかに生活している」ということになるから。  そのうちの「食」を書くにあたって、食事のシーンやら、その準備の調理シーンやら、食料を調達しているシーンやらを、それぞれ描く必要がある。実際に読者に見せるということが、リアリティというものだから。  その部分までは、「書いてなかった」けど、事前に頭の中で作っていたプロットの部分。  まあ企画書でも渡さなきゃならないのなら、書いてちゃんと形にしておく。でももう人気あるシリーズだし、ストーリー作成能力においては信頼もされとるし、ほとんどなんも渡さないでも、書かせてもらえるわけだ。  さて、問題の「痛いけど可愛い」のシーンは、その「調理シーン」に相当するわけだ。  ここのコンセプトは、あくまで調理シーンをリアリティを持って読者に観せること。  これが「主」。そしてアリエルという女の子の「痛可愛さ」は、そのシーンを場つなぎするための「従」の要素。調理シーンだけ観せられたって、ただ退屈なだけだからね。なにか会話しながらとか、なにか女の子の可愛さとか、そういうものを観せながらやらないと、読者は退屈してしまう。  「どうやって調理シーンを観れるものにするかな〜」と、僕はずーっと深層意識で考えつつ、小説を頭のシーンから順に書いていたわけだ。  で、問題のそのシーンに、だんだんと近づいてゆく。  そして実際にそこを書くまでのあいだには、こんなアイデアメモなんかができていたりする。 ・獲物を獲ろうとしているジークたち。逃がしてしまう。 ・手ぶらで帰る。釣りをしていたキースたち、エビを釣ってきている。甲斐性があるとモテモテ。エビの頭をもぎ、蛇の皮をはぎ、平然と調理するアリエル。「よく平然とできるなと思って」「え? だってラッピングはずさないと、食べられないじゃないですか」  このアイデア自体を思いついたのは、アリエルが降りてきたからともいう。  なんか、食料調達係のジークが、調理係のアリエルに獲物を渡しているわけだ。  ヘビとかザリガニとか、そんな女の子が嫌がりそうなナマモノ系。  しかし予想に反して、アリエルは平然と調理してしまう。  「えっ?」と思う。  ここで、悲鳴のひとつでもあげたり、気味悪がってみたり――とか、そんな「予想」をしているのは、誰でもない作者である僕自身だ。それからその場にいる主人公のジークも同じだ。  ジークは聞いてみるわけだな。「それ、平気なのか?」って。  そうすると、アリエルはさも当然のように答えてくる。「だってラッピングはずさないと、食べられないじゃないですか」――って。なんでそんなことを聞くのか、まるでわからないって感じで、小首とか傾げている。  ちなみに、この答え自体が、作者自身で、ぜんぜん予想もつかない台詞になっている。  ただ言われてみれば、「ああ、なるほど〜」とは思う。  そういえば、自分の「ネタの冷蔵庫」を掘り返してみれば、なんかの番組で、あるコギャルあたりが、豚肉というのは、あのスーパーのパックに入っているロースの切り身の状態で「生きて動いている」――じゃなかったら「作られている」とか「栽培されている」とか、そう思いこんでいた(いや本気でそう思っていたのかヤラセなのかわからんが)。  ――というのを観た覚えがあった。そのことを思い出した。そのときたしかに、僕は「これはそのうち使える」と思って、ネタの冷蔵庫に保管した覚えがある。  さて、それはそうと。  こうしてキャラが降りてきたのだ。  したがって、このシーンは、なにか「使える」ものであることは間違いない。  どういう「使い方」があるのか?  そう考えてゆくと、このシーンの落としどころが「イタいけど可愛いよねアリエルって」というところに行き着くだろうとわかる。  ふむ。そういう味付けか。  それがわかったら、「監督」として、役者さんである二人に注文をつけてゆく。いざ演出にはいる。  この場合はジークのほうに、もっといろいろ彼女から「イタい」ところを掘りだすような質問をしてみそ――と、そう指示を出す。  そうするとジークがまた質問をして、それにつられて、アリエルが答えを返す。 「スーパーで買ってきたお肉だって、ラップはずさないと料理できないです。プラスチックなんて食べたら、おなかこわしちゃいますよう」と答えてみたり。 「生きてるウシとか、ブタとかって見たことある?」とジークに聞かせてみると、 「生きてる……牛肉と豚肉ですか? いえ、ないです。――っていうか、あれ生きてるものなんですか? 精肉工場ってところで作られてるんじゃ、ないんですか?」とか答えたりする。 「こんど動物園行こうね」と言えば。 「動物園で、作ってるんですか?」とか聞いてきたりする。  そんな感じで、あのシーンはできあがったわけね。  ――ってことで、もとの質問の答えとしては。  あれはべつに「イタいけど可愛い」をここで使ってやろうと画策していたものではなくて、「調理シーン」というストーリー上の要請から登場させねばならないが、味も素っ気もなくて面白くもない「素材」を、いかに食べられるように料理するかを考えていたときに、ずっと長いこと冷蔵庫にしまってあった「イタいけど可愛い」という味があることを思い出して、それと組み合わせて使ってみた。  ――ということになるか。  「降りてくる」とか、そういう神がかった不確定な言葉をなくして答えるとすると。  これでOK?  わし質問の意図を、ちゃんと汲み取っている?  だけどプロットとしては、あれはあくまで、「・ジークの渡した食材を調理する女の子。」なのよ。  べつに「女の子」がアリエルでなければならない必然はない。アニーでもエレナでもいい。ほかの女の子でもいい。  しかし「降りて」きたのは、今回はアリエルだった。ほかのすべての女性キャラを押しのけて、「ここのシーンは私が私がっ――私がいちばん『オイシク』できますっ!」と、ぴょんこぴょんこ跳ねて自己主張していたのが、彼女だったのだ。  食材を渡すのがジークであることは、これは必然かな。主人公視点で動く話だから、ジークのいないところで起きた出来事は、読者に直接観せることができないから。  仮にあそこで、ほかの男性キャラが「はいはいはい!」と手を挙げて自己主張していたとしても、そこは監督である僕が指名しない。即座に却下する。プロットにないから。  キャラの自己主張の手綱を引き締めて、話を暴走させないようにするためにも、プロットって重要なのよね。 >とんびの羽根さん >>それでもそのミスは防げないかも知れないぞ。 なぜならそこには校正者の意思が入っているからさ。 著者最終チェック後に校正をかける人間が絶対いないとはいえないだろ。 「人形姫」という単語を見かけた瞬間のプロで、しかも頭の回転が鈍く、そのうえ作者への愛情のかけらもない校正者の抗いがたい衝動を想像してみよう。 しかも自分がプロとして自信を持って校正してやった部分がまた元に戻っていたとしたら。  そんな仮定の仮定の仮定の仮定の仮定の――と、仮定を5段ぐらい重ねないと発生し得ない状況を出すより、「赤入れ原稿がどこかで紛失」とかしたほうが、シンプルでない?  あと校正さんという職業に対して、それは失礼だよ。  校正さんの仕事は、作者や編集者に対して鉛筆書きやら付箋貼り付けやらで、指摘を行って注意を喚起することであって、訂正してしまうことではないのだ。  まあページナンバーの振り直しだとか、必ず同じルビを振る造語のルビ指定作業だとか、そういう機械的作業の直しは分担範囲だけど。  作品への愛情があろうがなかろうが、作者を馬鹿だと思っていようがいまいが、直したい衝動にかられようがかられまいが、そこが絶対に間違っているという自信があろうがなかろうが、だからといって勝手に直してしまうのは、「校正者」として失格です。  そんな校正者はいるはずがありません。  そういう人がいるって仮定すること自体、失礼です。  プロ作家の話をだすときに、「ゴーストライターを使うようなやつは」とか、それがまるで一般的な事実であるかのように話すのと、同じぐらい失礼です。 >杉井光に  このへんで杉井光には、もう一段上の覚悟を「完了」することを要求します。  「作家でモノになれなかったら、俺の人生そこまでいい」――ぐらいのあたり。  専業作家でやってゆくつもりなら、コレがなければ、たぶんダメです。  いや、有り余る才能があればここまでの覚悟はいらんのだろうけど、君ごときの才能では、この覚悟は必要になってきます。僕もそうだし。  ちなみに専業作家でもって、奥さんや子供なんかができて、養っていかねばならない場合になったら、またさらに一段上の覚悟が必要になります。これはどれだけ才能あろうとなかろうと。  「なんだろうがどうだろうが無理だろうが才能がなかろうが知ったことか。俺は作家でモノになり続けるのだ」――あたりか。  独身なんだから、そこまでの覚悟は、まだ持たなくてよろしい。  ――っていうか、オレも持ってないしぃ。  ってことで、ラーメン屋の話のつづき。 >>ああそうか、僕はラーメンしか作れないんだった。 >>うーむ。この主人(って僕か)、客を客と思っていないんじゃないだろうか。まあ四六時中にこにこしていろってのは無理な注文としても、ラーメンしかできないのなら、客が入ってきたとたんに「普通盛りですかぁはーい普通一丁ぉ」で、五分で出せ。  ところで素朴な質問なのだが。  君はなぜ、ラーメン屋をやっているのだ?  それで生活できていないとはいえ、いま現在、もうすでに「作家」だよね。  つまりアマチュアのラーメン屋さん?  なぜラーメン屋さん?  ラーメン研究家でも、ラーメン探訪家でも、ラーメン評論家でもなく、なぜ、ラーメン屋さん?  ラーメンしか作れないのは、まあ事実として。――それだけが理由?  他になにか理由はないの?  杉井光の理論だと、およそあらゆる人間の行動は、「幸せになる」という世界の心臓に繋がっているわけだろ?  ラーメン屋をやることで、君はどういう仕組みで、「幸せ」になるのだ? >>何が悪いのかと訊かれると、全部悪いように思えて。何をまず変えるべきかと訊かれると、どこから手をつけていいのかわからない。  ここも、混乱してるねぇ。  うひひ。これは効いたらしいな。杉井光のシッポはーっけん。握ると力が抜ける弱点ってここかぁ。(にやり)  まあそれはそれとして。  目的論と方法論。ああやってすべての行動方針を、シンプルに導き出す手法を自力で編み出しておきながら、杉井光はなぜ混乱などしとるのか?  ちなみに小説の場合では、「どうすればいいのかわからなくなった」ときには、一行コンセプトに立ち返るものだ。  これはなんの話なのか?  それがわかれば、その部分をどうすればいいのか、おのずと見えてくるわけだ。  ラーメン屋の店内はきれいに掃除しておいたほうがいいのか、汚れていていいのか。店内の物は整頓しておくべきなのか、それともあまり整頓しておかないですこしは雑然となっていたほうがいいのか。店構えはボロいほうがいいのか、こぎれいでさっぱりしていたほうがいいのか。照明は明るいほうがいいのか、ほどよく薄暗いほうがいいのか。スープはトンコツがいいのか、鶏ガラのほうがいいのか。  いくらでも考えるところはある。変えるところはある。  だがひとつひとつの事項について、そう悩まなくても済むはずだろ?  方針がしっかりと立っていたなら。  いま悩んでいるのは、自分の「幸せ」にたどり着く道筋が、わからないからだろ?  だからまず、「自分はなぜラーメン屋をやっているのか?」から、考えるのだ。 >メモ書きと本文とか  ふむ。  皆の意見をまとめるなら……。 「理屈もわかるし、論旨もわかる。だが人の情動を動かして「納得」させるためには、やはり本文が必要になってくる」――というところか。  なんだ。小説と同じじゃん。  ま、プロットで同じことがやれるなら、小説の本文なんて書かんで済むわな。  わし、プロットだけなら、年に20作品ぐらい楽勝よ。  やっぱ楽しちゃいかんということね。 >みやびさん  そういえば、みやびさんの話がいつも「わかりにくいなぁ」って感じていたのは、そのせいか……。  みやびさんの話って、いつも「メモ書き状態」「プロット状態」なんだね。  今回の白黒映画のカラー化の話。  あれも電話で聞かされたときのほうが、ぜんぜんわかって、納得度が段違いだった。  しかしこの書き込みのほうをみると、なんか寒くて嘘くさくて、ぜんぜん納得もできない話になっちゃっている。  なにが違うのか?  比べてみると、必要な部分のディテールが駆け落ちちゃっているのね。  電話で聞かされたときには、「昔の白黒映画を現代の技術でカラー化しようという話があってね……。でも映画ファンを中心に、猛反対があったんだ」とかなんとか、そういうあたりのディテールをちゃんと話してくれている。  ここの大事なところを「で、それを嫌う人がいる。」ってまとめちゃったら、人の心を動かす話にならんでしょ?  ダメじゃん、みやびさん。  プロットくさいの、アップしてんじゃないわさ。  君、もうプロでしょ? 人の心を動かすその肝心な「肉」の部分を、自分から削っちゃってて、どうすんのよ?  読者はそこに金を払ってくれるんだよ? >白黒猫さん  わかったようなので、万事オッケーです。  あと、「盗難車」という言葉が硬いということが、指摘されても自分でわからなかったときに、自分でまわりの人に聞いて回ってリサーチしてきたというのは、ナイスです。 >>「泥棒の勲章」  まあ、いいんじゃないかな。論外でもない。即「ボツ」って言い渡されるほどでもない。  ただ難をいえば、内容との整合性か。  僕の読みとりが間違っていなければ、この話っていうのは、まず「泥棒が変わる話」。そしてその変わる理由だけど、ケイトの誇り高さとか、気高さとか、そういうものにふれることで――ってことだよね。  あらすじを読む限りでは、ここの部分がまだ弱い。  なぜ変われたのか? ケチな泥棒がいままでの人生の行動則とは違う行動を行って、変わるためには、まだ理由が弱いように感じられる。  だから「泥棒が勲章を得る話」という趣旨のタイトルだと、タイトルのほうが立派すぎちゃって、実がともなっていない感じが残る。  あと、タイトルがこれだと、やっぱ勲章はもらわないとね。  ケイトから感謝のキッスひとつとか、それとも彼女に一生シタッパーとしてコキ使ってもらえる権利だとか、なにか精神的なり、物理的なり、なにかしらのものを。  つぎの作業。  いま書いたこれは、まず全部捨てる。  そしていまのこれも、昔のものも、なにも見ないで、また800字あらすじを新たに書き起こす。べつに見なくたって、もう頭には入ってるだろ?  またこんどは、「書きたい部分をもっとも増量する」の原則も捨てる。  重要な部分はそれなりに増やすが、そうでない部分もそれなりに増やして、ちゃんと話の展開がわかるようにする。また設定面のことも補足しておかないといけないよね。ケイトはじつはマフィアの跡取りだったのだとか、そういうこととか。  最初は富豪の娘と言い張っていて、あとでマフィアの娘であることがバレるんでしょ? ならそういう展開のことも書いておかないと。  いまやったこれは、「書きたい物をとにかく多くする」というシンプルなたったひとつの法則に基づき、その優先順位によって書かれたものなわけだ。カンタン。難しくない。  でもきちんとしたあらすじというものは、いくつかの物事の優先順位が同時に存在している。  この話の感動ポイントはどこか? 作者の書きたいポイントはどこか? 設定をどれだけ入れるか? どんな魅力的なキャラなのか?  まあ、いろいろある。  リテイク覚悟で、さくっと出してくるように。 >弟切さん  起承でもって、「怒り、さらに怒り」とやったわけね。  それはOK。そういう路線で筋を通すつもりならという意味。前のは筋が通っていないのでボツになるわけだが。 >>起・冷凍睡眠中の科学者キサラは、過去の優れた科学技術を学ぼうとするユキマロに起こされ、とりあえず体を休めるために彼の家に引き取られる。  体を休めるために引き取られていって、そしてその、「実際に休めているところ」は、いったいどこにあるのだ?  まぁた、やってるでしょ。これは2個前の落とし穴だったか。  この起の部分に、承に入れるべきものをオマケでくっつけちゃっている。こういう「オマケ」は、承に持っていって単独でそれなりの分量を割り当てるか、さもなければすっぱり書くのをあきらめるか、どっちかにするもの。  お菓子と違って、オマケがついていても、読者はうれしくないの。  「ああ書かなきゃいけないんだけど、でもどこに入れたらいいのやら。おろおろ。ああ、ここの終わりに付け加えちゃえー名案名案」っていうのは、それはいけません。  ――ってことで、起部はリテイク。 >>起・再度冷凍睡眠に入るための体調が整うのを待つ間、暇を持て余したキサラは、ユキマロに少しだけ仕事を手伝うと告げる。 >>承・キサラはいやいやユキマロの仕事を手伝う。  2点ある。  まず1点目。  キサラは自分から「手伝う」と言い出したのに、いやいや手伝っているのは、なにごとか? おまいはコドモか。いい大人の女がするこっちゃないだろ。  いやいや手伝うという展開なら、無理を言って頼み込まれるとか、ユキマロがキサラを言葉の策謀にでもはめて手伝わざるを得ない状況にしたとか、そういうものがなくっちゃならんよ。  2点目。  ここの承部のコンセプトは、権力者たちへの怒りなのでしょう?  「ユキマロの仕事を手伝うことになる」という「起」で置かれた風船を、承を経てどんどんふくらまされていって、そして「転」でもって一気に破裂させるのだよ。  つまり、「転」に存在するのが「権力者への怒り」であるなら、「起」や承で語られるキサラの苛立ちもまた、はじめから権力者へ向かうものでなくてはならないわけね。  それがなぜユキマロに向けられている? ちがうだろ? >メモ書きと本文  小説なら「プロット」に相当するあのメモ書きを読んだだけで、本文を読んだのと同じぐらいの理解度と納得度の得られた人は、それは「プロット」を読み、また自分でも作る力のある人です。  メモ書きでは欠落しているはずのディテールを、自分の中で完全に補うことができて、本文を読んだのと同じ効果をプロットのみで得ることができるわけです。  想像して補えるってことね。  論文やら講演やらでも、そのレジュメ(要項)だけ読んだだけで、もう本文を読まないですべて理解してしまう人っているよね。そのことに十分に詳しいと、そういうことが起きるようになる。  みんながみんな、その域まできてくれていると、わし、とっても楽なのだが。  なんつーか、わしの溜め込んでいるノウハウなんて、一週間ぐらいで全部譲り渡してしまえちゃうし。まあ知識として「知る」のと、それが「できるようになる」のとは、また別問題なのだが。  まあ現状ではメモ書きで書くのは、やめておこう。 -------------------------------------------------------------------------------- あと一眠りで治りそう、かな。 No.3140 投稿日 2001年10月18日(木)21時15分 投稿者 小倉善哉  みなさま、どうもお騒がせしましたー(苦笑)  しかし、どうやら、風邪は弟切さんのところへいってしまったようですね(^^; 小倉の風邪は、胃腸風邪だったのです。  ……オフのときの一口ういろうが悪かったのだろうか……(いつの話だ)。  という訳で、今回もレスのみなのです。 >弟切さん  小倉が熱出したのは、のどからくる熱と、普通の風邪と、併発したからなのです。もし同じ奴だとしたら、けっこう、しつこいですよう……。お大事にー。 >魚住さん  いえいえ、お互いに誤解がとけてよかったですね(笑)  ちゃんと和解が出来ればケンカは楽しいのです。夕日をバックに握手で笑いましょう。  ──ふっふっふ。  こちらこそ、お礼を言わねば。  お陰で完全に「猫」が脱げましたわ(にやり)。 >藤極堂さん  うふふー。小倉の猫かぶりは、ようするに作戦なのです。わざと下手な化粧をした状態で会った後、すっぴんで登場して、「なーんだ、素顔の方が可愛いんじゃないか」と思わせようという(笑) だから本当は、こんなに長く猫をかぶっている予定ではなかったのです(苦笑)  そして「(照)等の記号を使うのは見苦しい」という指摘に納得したので、気をつけてみました。表現しなきゃいけないものを、アホみたいに記号に頼ってちゃ、そりゃ見苦しいよなあ(苦笑) >新木さん  ──!?  あああああああばれていいですかあっ!?  いや、「んっ!」だけで気付いてました、気付いてましたけど気付かないフリしてたんだからうああああああああぁぁ……(ふぇーどあうと)  じゃなくて。あーもー病み上がりに何やらかすんですかっ!!(赤面)  てゆーか、そういえば、素直に面白いって言わなかった件のことも、謝ってなかったですね。分かりました、謝りますよう。もー。  ううう。でも何か素直に謝りたくないんだよなあ……。ぶうぶう。済ミマセンデシター。  とりあえずその花束は奪い取って逃げます。新木さんの馬鹿ぁー(涙)  あ、他のレス忘れてた……。もうっ、動揺しまくりじゃないか! 落ち着け自分っ! >メモ書きのこと  ──って、もう新木さんのレスがあるや。てことは返事はいらないのかな。いちおう答えると、1番の「ばっちり」でした。 >杉井ラーメン店のこと  なんか、まだ他の参加者が何か言うのはよした方が良さそうな感じだなあ。もうちょっと待ってみようっと。 -------------------------------------------------------------------------------- >新木さん No.3141 投稿日 2001年10月18日(木)21時21分 投稿者 つっちい >新木さん >>あれがノウハウだとは、思わないように。 了解です。 何事をするにも、方法があり それがノウハウと呼ばれたり、テクニックと呼ばれたり、時に常識とか、常識以前の問題とかに分類されたりしているわけですが 先達たちが教えてくれる(あるいは盗み取る)そういう細かい作業の積み重ねが大事なのかもしれませんね。 もちろん一番大事なのは、それを実効することでしょうが。 技を盗み取ることについては、先輩職人にもよく言われます。 >>ところで、つっちいさんも、「こっち側」に来ませんか? >>こっちサイドは、痛いけど楽しいですよ。「痛楽しい」っていうのかな? お誘いありがとうございます。 僕も是非、参加させていただければと思ってはいたのですが、分室の説明を見ますと >>資格……ってほど大層なものでもないですが、こちらには参加のための条件があります。 >>1.過去にいくつかの短編か長編を書きあげていること。 >>2.シンデレラ迷宮修了、もしくは、それに準じる実力があるとみなされていること。 >>3.数週間から数ヶ月程度、それなりのエネルギーを費やせて、集中して物を考えられる状態にある人。 以上の条件が参加資格として挙げられているわけですが、僕の場合『3』しか当てはまるものがないのです。 『2』については既に終了しているとのことですので、自然と『1』の資格を得ることを考えなければなりません。 一ヶ月ほど時間をください。短編を一つ、自力で書いてみます。 その後でよろしければ、僕のほうからまた参加したいという旨を連絡します。 重ねて言いますが、お誘いありがとうございました。 >>狙撃について ゴルゴ13の最長狙撃記録は、2キロのはずです。 ただし、これは漫画化されてはいなくて、伝聞系で語られるのみですが。 漫画になっているものでは1.5キロというのがありました。 ゴルゴ13が、300m先のビルから狙撃すると、いつも警察は驚いています。「あんな所から? クレイジーだ」といった感じで。 つまり、300m先から狙撃するのは、スナイパーですら非常に困難だという事になると思います。 -------------------------------------------------------------------------------- 校正者の名誉 No.3142 投稿日 2001年10月18日(木)22時06分 投稿者 とんびの羽根 >仮定の五段重ね  そりゃそんなひどい校正者は滅多にいないはずだと普通の校正者に納得していただくためです。 一般化させないための修飾だったのですが、うまくいかなかったようですね。 >だからといって勝手に直してしまうのは、「校正者」として失格です。  そんな校正者はいるはずがありません。  そういう人がいるって仮定すること自体、失礼です。  プロ作家の話をだすときに、「ゴーストライターを使うようなやつは」とか、それがまるで一般的な事実であるかのように話すのと、同じぐらい失礼です。  平井和正さんの経験(自分の著作の数十箇所を作者に無断で書き換えられた大改竄事件やら、こと細かに難癖をつけてくる校正者のこと)もあるので絶無ではないのです。 わたしとしても一般化しないための努力はしたのですが。 でもその稀有な例を(自分が直接犯行現場を見たわけでもないのに)請け売りにして、一般化するような書き方になっていたようで申し訳ありません。 まじめな大多数の校正者の名誉を汚したことを、心から謝罪致します。 校正者のかたがたのおかげで、より誤字のない美しい文章を読めるわけですから、一般の校正者の皆様には個人的に感謝の気持ちで一杯だということを申し添えておきます。 >盗難車に乗ったお姫様(仮題) >泥棒の勲章  白黒猫さんにとって勲章というイメージ、そんなにいいのですか。 現在日本人が授けられる勲章は年寄りがほとんどじゃないですか。 これだとけちつけてるだけだな。 そうそう、どれが勲章なのでしょうか、このあらすじのなかで >富豪の娘  流れが変だ。 富豪の娘→マフィアの娘→マフィアの後継者候補→マフィアの首領(になるしかない?)とレックスの認識が変わるはずでしょ。 なぜそれがあらすじにないの、それでいいの? >ケイトの部下  ケイトがマフィアの首領になったら(なるの?)、レックスもマフィアになるの? 血縁関係の無いものがマフィアの一員にになれるのか? マフィアにならないとしたらどうするの? 数ヵ月後に発足しているケイトの組織がなんなのか気になります。  >増量作業  情報量が増えてない(アクションは増えてるけど←あらすじなのに)、誤字は増えてる。 -------------------------------------------------------------------------------- そろそろか。 No.3143 投稿日 2001年10月19日(金)00時20分 投稿者 杉井光  杉井です。  めずらしく、仕事明けで休日なのに夕方に目を覚まして普通に活動できています。やはり、眠くても無理矢理シャワーを浴びてしまうのがいいみたい。 *新木さん >やっぱり僕はしょせん善人なのか。杉井光みたいな悪党にはなれんのか。  はあ。後半はその通りですが前半は大嘘ですね。「杉井光みたいな悪党」にはなれないかもしれませんが、僕だって「新木さんみたいな悪党」にはなれません、なかなか。 >前半のほうの「あれが文体などと思うのは、思い上がりも甚だしい」というのは、杉井君にとっては新機軸の発想か? どうか?  僕の動機はこの際どうでもいいのですよ。成長できれば。  ここで「いや、思い上がってなんていませんよ」なんて言っても「当たり前じゃん思い上がりに手足が生えたのが杉井光だぜ」なんて言っても、あまり意味はない。じゃあなぜ書いたのかというと、これもまたみどり勧誘活動の一環なのですね。 *ラーメン屋  さて、そろそろこれについて語らねばならんときが来たようだな。まあ冥土のみやげに聞け。  小学三年生の冬、交通事故に遭って、オレの中に「僕」が住みついた。  小学四年生の頃、オレは兄貴から『魔法使いの丘』という、なにやらとんでもない本の存在を聞かされる。兄貴はその話をした一週間ほど後になって、その『魔法使いの丘』の続編である『城塞都市カーレ』を買ってきた。  衝撃的な出逢いだったと言っていい。  小学五年生の頃、我が家にはじめてのパソコンがやってくる。PC−9801RX21だ。インテルの16ビットCPUを搭載した、当時の最新鋭機種だった。幼いオレと兄貴が当然のように期待したゲームを、しかし親父はちっとも買い与えてくれなかった。そこでオレは、いまや伝説ともなっている(いや、まだ発刊は続いているけど)電波新聞社のマイコンBASICマガジンという雑誌を毎月買い、そこに載っている投稿ゲームをかたっぱしから打ち込み、彼ら制作者の技術を吸収しながらゲームプログラムを学んだ。そして、やがて自分でゲームを作るようになった。  中学二年生の頃、親父の持っていた本をよみあさるうちに物理学や量子力学や宇宙に興味を持った。そして、色んな人が通る道だろうけれど、僕も『宿命論』というものに気づいて激しくショックを受けた。オレはそのころゲーム制作や自分の性欲処理に夢中だった。  中学三年生の春、オレと僕はQUEENに出逢った。  高校一年生の夏、僕はイ短調における主音Aの導音がG#であることを自力で発見した。#も♭もまったく存在しなくていいはずの無垢な五線譜の上で、なぜか臨時記号#を添えられたGの音がまるで当たり前のように存在できることに、深い衝撃を受けた。  オレは、人間の感動がある種のパターン化された手続きで導き出せることを知った。  前置きはこれくらいか。まずは物理学の話だ。  これは確か重力方程式と運動方程式を知ったときに感じたことだ。  つまり、この宇宙にあるたくさんの――いくつあるか知らないが、10の10億乗のそのまた10億乗とか、そういう数だ――粒子どもが、みんな文句も言わず、片時も心ゆるめることなく、物理法則というものに従っているわけだ。  僕はそこで不思議な感動を覚えた。なんて美しいんだろう、と。  オレはそこで感心してしまった。さぞかしボスは怖いやつに違いない、と。  二人に共通していた考えは、自分もそういうことをやってみたい、だった。  さて、ゲーム制作をはじめた僕は、じきにとんでもないことに気づく。  僕が意味をつなげなければ、キーを押してもスプライトが動くなんてことはない。  僕が可動枠を定めなければ、スプライトは画面の外にいくらでも飛び去っていく。  僕がちょっと間違うだけで、この黒い画面の中の世界は徹底的に崩壊してしまう。  そこは一つの宇宙で。  コンピュータは、人間がはじめて手にした神様だった。  やがてオレはコンピュータの限界に愛想をつかした。てゆーかオマエ頭悪すぎだ早く人間に追いつき追い越せ。  僕はもう少し論理的に考えた。つまり今までのゲームが追求してきたことはリアリズムの極致であって、それはなんのためかというと、その世界の中にまじった僕らの夢見る「魔法」を、より魅力的に見せるためであって。何かに「近づく」ための努力は、結局のところ虚しい。  そうして、僕はいま、ラーメン屋を目指してしこしこ文章を書いている。  『言葉』以外に、なにかあいつら(あいつら、だ。エロヒムはエロフの複数形である)に勝てる武器はあるだろうか? http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Miyuki/1757/ -------------------------------------------------------------------------------- 肝心の用件を書いてないっ No.3144 投稿日 2001年10月19日(金)00時45分 投稿者 杉井光  いけないいけない。   課題部屋に、文体改造の続きをアップしておきました。  しかし……やってみて思ったのは、あれですね、もともとの文章をいじくってやるのにはけっこう無理があるということ。書く内容を考える段階からあるていどリズムに気を遣っいたのであれば、すんなりいくのでしょうけれど。  前にやった「アイディア出しの途中経過実況中継」が好評だったので、今回も作業の途中をいちいちアップすることにしました。これって、やってみるとわかるけどものすごく恥ずかしいのね。やみつきー。 *みどり *『セロファン・フラワー』  "Lucy in the Sky with Diamonds"の一節に登場するのです。特に意味はないの。気に入ってただけ。  ところで、まあ些細な話ですが、リズム楽器。「音階」をたとえに出すよりわかりやすいかな、と思って。  トップシンバル、ライドシンバル、スネア、ハイハット、タム・タム、フロアタム、バスドラム。基本的なドラムセットです。おお、なんとちょうどぴったり八つだ。  杉井はバスドラとスネアとハイハットしか使えないんですね。きっとお金がなくて買えないんだ、貧乏だから(泣)。それで負け惜しみで「てやんでえオレの音楽にはこの三つで十分でい」って言ってるんだ。  ちなみに、真矢(元LUNA SEA)のドラムセットには50〜100種類のリズム楽器が揃っているそうです。すごいね。 http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Miyuki/1757/ -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.3145 投稿日 2001年10月19日(金)00時57分 投稿者 新木 伸  そういえば、唯野くんあたりが、以前「たん」についてなにか言っとったっけな。  そーゆー「男の純情」に気がつかずに冷やかしてくるようなニブちんは、黙殺して撲殺して土に埋めてしまってOKだよな。この花束はオマエに差しだしたものじゃないのだ。逆さまに地面に埋めて肛門で花瓶にするぞ、うらぁ、みたいな。   ↑  忘れてないで根に持っているやつ。じつは冷やかされて恥ずかしかったやつ。 >杉井君  おもしろい読み物ではあるのだが、答えになっとらんぞ?  なぜラーメン屋をやっていると幸せになるのか、形而上的にじゃなくって、ちゃんと普通に答えておくれ。  あと、「あれは文体だというのは単なる思い上がり」について。  個人的に、杉井光がそのことについて考察したことがあって、「まだ文体とはいえないけど、そう思っていたい」ということになっていたのか、それとも本当にあれが文体であると思っていたのか、そこのところが知りたい。  はぐらかさないで、ちゃんと答えておくれ。  人間観察の一環だ。君は実験動物なのだ。わしにも経験値をおくれ。自分ばっかりとってくのは、ずるいぞう。世の中ギブ・アンド・テイクが原則だろ?  文体改造は、あしたみよう。  ちらりと見たところによると、やっぱ、内容からして変えていかんといかんみたいね。やっぱり。まだ削る前のほうが、いい感じになっているか。 -------------------------------------------------------------------------------- ああそっか、今日は時間があるのか No.3146 投稿日 2001年10月19日(金)01時06分 投稿者 新木 伸  ってことで、いま見た。 >杉井君  文の長さの変化。これ以外にも、何パターンもやってみるとか。  音階を組み合わせるリズムなんかも、違うリズムをいくつか試してみるとか。まだすごくぎこちないよね。  あと改行を減らす原則は、もう忘れていい。好きなだけ行をつなげて良し。  ただしまた意味もなくでかい段落こしらえてくるようだと、「行を繋げる権利」をまた取り上げなくてはならなくなるので、そのつもりで。  「改行」というモノに、なんらかの「意味」をこめること。  あと行をくっつけていい「有り難み」っていうのを、もっと重たく受け止めるように。 -------------------------------------------------------------------------------- もうひとつ No.3147 投稿日 2001年10月19日(金)01時11分 投稿者 新木 伸  上の話は、「削らないバージョン」のほうを元にしていろいろやるってことね。  あとこれって主人公の「語り」というか回想というか、そんな説明のシーンでしょう。おねえさんについての説明だよね。  他にもないかい?  もっと物があって、人が動いて、会話があったりするような場面の文体とか。  風景描写、状況描写、会話、アクション、説明文。  文章には、いろいろなタイプがあるわけだ。  いまのこれは、最後の「説明文」のところに含まれるものでしょう。  上記の5種類のそれぞれに対して、作家は自分の文体を持たなくてはならない。 -------------------------------------------------------------------------------- 頭中かかったもやが取れない No.3148 投稿日 2001年10月19日(金)01時27分 投稿者 さつき すいません、鬱というかなんというか。 毎日パソコンの電源を付けて、画面の前に座りはするのですが、何時間かけても考えがまとまらなくなってしまって、深みにはまっておりました。まだ抜けきれてはないですけど。 情熱について> ふと思い出しました。 自分が初めて中国武術を意識したのは、たしか高校一年の夏でした。 泊まりに行った友達の家で見た香港映画「格闘飛龍」 主演、リーリンチェイ。 映画の中で、リー扮する主人公と、その母親はクライマックスにて「バババッ!」と格好良くポーズを取り、こう叫びました。 「必殺、親子拳!」 運命の出会いでした。 それから数日後に放送されたドキュメンタリー「地球に乾杯」の中で、中国河南省は少林寺のお膝元にある全寮制の「武術学校」で、映画のスターや武術の選手となることを夢見て日夜少林拳の練習に励む少年少女の姿を見て――翌日には決めてました。 中国武術習おう。 それと同時に思ったのが、「武術小説書こう」。 で、当時そのようなものを書いてみたわけですが、書いた当初なんて全然知識無かったですね。 でも知識はあれよあれよという間についていきました。 「これじゃ小説書けないからもっと武術のこと知らなきゃ」なんて、別段思いもしてなかったのに。 その頃武術書のページをめくる自分の頭には、「頑張る」なんて言葉は絶対なかったです。 ただ単に、本に記されている武術という物の様々な面に、驚いたり、面白がったり、怖くなったりしてました。 で、実際に中国武術を習い始めてから、自分の中に確固たる「中国武術」に対するイメージが出来上がりました。 中国武術に対する情熱と、今の「パリジェンヌ」に対する情熱を比べてみると、あきらかに「パリジェンヌ」の方が負けてます。「武術」に匹敵する情熱は、「パリジェンヌ」にはない。 それは結局情熱がないって事だよと、頭の中で誰かがささやいてます。 で、いろいろ考えてたわけですが。 その末にでた考えをこれから書きます。 パリジェンヌに対する情熱が、武術に対するものより劣っていることは事実。 しかし、「情熱が無い」のではなく、情熱があっても、「情熱をそそげない」んです。 注ぐ「フランス、パリジェンヌ」という名の受け皿が、「他人の考えの寄せ集め」社製の粗悪品だから。 さつき社製、自家製ではないから。 今俺の中にあるフランス、そしてパリジェンヌに対するイメージや考えは、すべて本からの受け売り、もとい、その本の著者のイメージや考えの上に立脚したものだったんです。 オリジナルのフランス、パリジェンヌに対するイメージが、ほとんどなかったんです。 ろくにフランスの人と会話したことがないから。フランスに対する知識がないから。なにより、「フランス、フランス人」というものを肌で感じたことがないから。 だから自分のイメージがでない。イメージしようにも、その素になるのは実体である「フランス」ではなくて、「フランスについて書かれた様々な本の、著者の考え」でしかないんです。 だから、「フランス人は個人を大切にする」なんて言ったところで、全然説得力がない。 俺自身がそう感じたわけではないから。 仮に今「フランス人が個人を大切にする」というシチュエーションを書いてみて、フランス人の先生に見て貰って、「フランス人らしい」と言われたところで(言われないだろうけど)、それは「フランス人の先生」が「フランス人らしい」と感じただけで、俺が、「フランス人らしい」と感じたわけではない。 この状態で自分は(メイドイン俺な)フランス人の女の子を描写できません。 ので、今回この場でパリジェンヌを書くことを、やめます。 指摘&気づかせてくれてありがとうございました。 それと、藤極堂さんととんびの羽根さんから指摘されていた、 >パリジェンヌというレッテル についてですが、先日、フランス人の先生に言われました。 「パリの人に『パリジェンヌってどういう風?』と尋ねても、多分答えられないよ。パリジェンヌなんていうのは、幻想よ」 どうやら、レッテルではなく幻想だったようです。 いや、どちらかといえば妄想か。 あと、「自分をしっかり持った日本人の女の子もいる」とのことですが、自分もそう思ってます。話の中にそれを書く必要がなかったというだけで。 一行コンセプト> で、今現在書こうとしていた物の中に残っているのが、「気に入られる」という展開です。 それをもとに話のコンセプトを立て直してみます。 「周りのみんなと仲良くするために迎合してばかりいてヒロインに嫌われていた少年が、どうしても譲れない場面で自分の意見を通し、みんなから戸惑われるも、ヒロインに気に入られる話」 なぜオタクをカミングアウトすることを嫌がるのか> 自分は中学三年時に色々あって、「オタク」という言葉は五本の指に入るくらいの「嫌な思い出」に直結してしまいます。 それゆえ、自分に向けられるオタクという言葉に対する嫌悪感はぬぐえません。 ので、俺の場合は「オタクをカミングアウト」することではなく、単に「オタクと呼ばれる」ことが嫌なんだと思います。 もっとも以前は、その「色々あった」ことで、自分がアニメ好きなことをカミングアウトすることに、二の足を踏んでいたこともありましたが。 フレンチキス> >口を大きくあけて、がっぷり噛みつき合って、べろべろ舌を送りこんで絡ませ合ってのキス なんていうか、とても情景が頭に浮かぶ描写ですな。 自分のフレンチキスに対するイメージは、「頬に軽く」もしくは「唇に軽く触れるだけの」とかいう、いかにもチェリーボーイなものでした。 読者がこの「フレンチキス」という単語を聞いて、「でぃーぷ」を思い浮かべるか「頬に軽く」を思い浮かべるかは全くわからんですから(後者の方が多くはあるでしょうが)、実際に「フレンチキス」とは表記しない方がいいですね。 仮に「くちびるに軽く触れるだけのフレンチキスを――」なんて書いたところで、「でぃーぷ」であるという知識を持っている人々を、「おいそれ違うって」と、興ざめさせるおそれがあることには変わりないですし。 みなさん情報提供ありがとうございました。幻想は儚く散った……。 武術60枚ぽっち薄い> 60枚というのは、「語るパリジェンヌ」と照らし合わせたからです。 実際書くとしたら……、脳味噌振り絞っても、一冊分が限界じゃないかな。 それ以上は現段階では多分無理です。いや、まだいけるか? 心は「イケルイケル!」と言っており、脳は「とりあえず4ケタはムリだろ。脳みそぞうきん絞りしても500枚行けねぇだろうし」 どちらにしろ、5ケタは無理。 俺は空手も琉球唐手も剣道も柔道も合気道も少林寺拳法も薙刀術も柔術も古流剣術も杖術も鎖がまその他もろもろ古武器術も、格闘技にさして興味のない一般人に毛の生えた程度くらいしか知りません。一般人を「小学一年生」とたとえたら、う〜ん。「小学六年生」くらい。第二次性徴到来。 ちょろっと体験したことがあるものでも、高校の「武道」の科目だった柔道、あとは合気道に合気柔術くらいです。 ムエタイとかカラリパヤットとかテコンドーとかシムルとかコマンドサンボとかカポエラとかサブミッションとかクラブガマとか、こういうのになると名前くらいしか知りません。 知っているのは中国武術、これだけ。 これは「大学一年生」くらいはある。 もし今度の温泉OFF(って、どうなってるんですか?)でお会いできたら、「ねえ、カンフーってどんなの?」とか聞いてみてください。 即座に笑顔で語り出すこと請け合いです。 その後調子に乗って、駐車場で表演、なんてことも十二分に考えられます。 だってバカだから。武術バカ。 >君、ウスイね これは急所ワードではないようです。というか、今回の場合新木さんは「武術」=「格闘技全般」という意味で(自分の言葉足りなさゆえですが)言われたわけですから、クリティカルヒットになるはずもないのですが。 俺の急所ワードって、なんだろう。 -------------------------------------------------------------------------------- >さつきさん No.3149 投稿日 2001年10月19日(金)04時44分 投稿者 とんびの羽根 なぜか眠れなくて深夜にアクセスしたら久しぶりにさつきさんのレスがありました。 これ、いまレス付けとかないとまずいなと思って…… >先日、フランス人の先生に言われました。 >「パリの人に『パリジェンヌってどういう風?』と尋ねても、多分答えられないよ。パリジェンヌなんていうのは、幻想よ」 >レッテルではなく幻想だったようです。  ようやく気が付かれたようでなによりです。 レッテルでは書けないってことにですが。 でもそこでさつきさん、止まっちゃいましたね。 じゃあなぜパリジェンヌが主人公の物語って存在してるのでしょう。 なぜパリジェンヌが主人公の映画が実際にあるのでしょう。  レッテルじゃ書けないけど、じゃあなんだったら書けるのか。  これさつきさんへの宿題ってことで。  ヒント: 幻想とか妄想って何かまずいことなのか? 現実を知るとなにがどう変わるのか? を検証してみてはどうでしょうか。 パリジェンヌを実際に書くかどうかは別として、ここはさつきさんが経験値を稼ぐべきポイントだと思うのですが。 -------------------------------------------------------------------------------- 出勤前につき No.3150 投稿日 2001年10月19日(金)09時09分 投稿者 白黒猫 簡単に >とんびの羽根さん >勲章  別にいちゃもんとは思いませんが、とんびの羽根さんは年寄りばかりが勲章を与えられていることを、不快に思っているんでしょうか?  だとすれば、それは「本来ならもっとこれこれこういう人間にあげるべきだ」というイメージがあるということだと思います。  現実の勲章がどう扱われていても、「勲章」という言葉からはカッコイイとか名誉とか賞賛されるだけの功績を示すとかいうことが連想されると思うんですが。ううむ、このあたりまた感覚がずれてるんだろうか。  あと、新木さんにも指摘されましたがあらすじで「勲章」に相当する部分、欠けてました。強いていえば就職口(笑)を得ることですが、結局レックスが人に功績を称えられるんじゃなく、自分で自分を誉めてやれるようになるのが主眼ですから。   >マフィアについて  これは「情報量が増えてない」にも関わることですが、レックスの視点から全然書けてませんでした。彼が考え・行動・状況が自分で読んでも浮かんでこない。なんか練りこむほどにスカスカになった感じです。  キャラ降ろす以前の問題だよなあ……。  ただ、昨夜考えたんですが、結局ケイトや誘拐犯に関しても設定も大きく変わりそうです。犯罪組織でなくても争いの種になるだけの資産家でさえあれば充分話が成立するんですよね。  なんか私は「書きたいもの」が表層的すぎるんだろうか、このあらすじの凸凹さ加減は……。   >新木さん >狙撃について  12.7mm弾を使用するアンチ・マテリアル・ライフル(対物狙撃銃)は、1キロメートル先の五百円玉を打ち抜くそうです。  ただ、これを人間を狙撃するのに使うのは条約で禁止されているらしいですが。 -------------------------------------------------------------------------------- 本当はメールの方がいいんだけど。 No.3151 投稿日 2001年10月19日(金)12時15分 投稿者 本家・鷹見一幸 結構皆さん「銃器」に関しては「耳学問」というか「伝説」の部分が多いようなので参考までに。 >新木さんへ 勤務の都合でお返事が24時間以上開いてしまったことをお許しください。 さて、狙撃についてですが。    使用する銃の種類によりますが、基本的なライフル(ホーワ・ゴールデンベアなどの市販品猟用ライフル)でも、ちゃんとしたスコープをつけてあれば、その道のプロのような訓練を受けていなくても300メートルぐらいならちゃんと当たります。(私でも当たります)  1966年に、アメリカのオースティンにあるテキサス州立大学の構内で、精神錯乱状態のチャールス・ウイットマンという男が、スコープ付きライフルで400ヤード(360メートル)の距離から正確に狙撃を続け、97分間に44人を射殺、もしくは重傷を与えるという事件を起こしております。  このウィットマンという男は地元の射撃クラブに所属しておりましたが、腕前は並であったということです。  ライフル競技会のトップクラスの選手は1000ヤード(約900メートル)から10発撃って、その集弾率は12インチ(36センチ)の円の中にすべて収まります。  これは競技会などのそれ専用のシューティングレンジなどを使用しての数字ですので、実際の狙撃とはかなり条件が異なりますが、フィクションにおける「かなりの腕前」でしたら1000メートルでも狙撃は(理論上)可能です。   >ガラスを貫通するときはどう割れるのか。  これも使用される銃と弾丸によってかなり形状が異なります。ライフルの場合、弾丸は音速を超えていますがピストルは越えていません。  ライフルで300メートルの距離から強化ガラスではない通常のガラス(厚さ1センチ以内)を貫通させた場合は、丸く穴が開き、その周辺に3センチほどの同心円上のヒビが入ります。  強化ガラスの場合は割れたガラスがザラメ状になり崩れ落ちます。  よく、映画などでガラスが派手に割れますが、あれはおもにピストル(サブマシンガン)による連続発射(一枚のガラスを何発もの弾丸が貫通する)により、ガラスが自重を支えきれずに崩れ落ちるということで、ライフル狙撃の弾一発ではあのような派手な割れ方はしません(演出上の効果目的もあると思います)  ちなみにライフル銃の弾の速度ですが234口径の場合初速(銃口から弾が出たときの速度)が   毎秒3000フィート(約900メートル)で、これは音速の二倍から1,5倍の速度となります。弾丸は当然空気抵抗と重力によって減速しますが100メートルの地点で約760メートルと言われています。  弾丸が音速を超えると言うことは、弾丸が到達した後で銃声を聞く、ということになります。  ここで一つ、面白い現象をお教えしましょう、これはトリックなどにも使える現象です。  音速を超えた物体には衝撃波が生じます。つまり飛んでくる弾丸からも衝撃波は生じているわけです。銃から200メートル以上離れて居た場合、その衝撃波と銃声は、全く別の音として聞こえます。つまり「飛んでくる弾丸から銃声より大きなパーン!という音が生じる」というわけです。  その人の立っている正面から発射された弾丸が、その人の右側2メートルほどの場所を通過したとすると、その人の耳には  「右側からパーン!という大きな音がまず聞こえ、その後に正面から鈍い「パン」という音が聞こえてくる」 わけです。最初の音は弾丸の衝撃波ですが、たいがいの人はこれを銃声だと思ってしまいます。そして、「俺は右側から狙撃された」と思いこんでしまうのです。  実際にアメリカで射撃していたときに、私の横3.5メートルのところを、275メートル離れたところから撃った7.62ミリが飛んで行ったときに私は「真横から撃たれた!」と思いました。 狙撃は夕方や朝方の薄暗い時期にかけて行うのが、もっとも安全で確実とされています。  スコープの集光率は肉眼の比ではありません。たとえ肉眼では薄暗くて物の輪郭がはっきり見えなくとも、スコープで見れば肉眼よりはるかに明るく見えるのです。そして狙撃後に逃げることを考えれば、夕方が安全である理由はおわかりになると思います。  参考になりましたでしょうか?  参考文献は英語で書かれた原書ですので、距離はすべてヤードポンド法で書かれておりました、一応の換算はしておいたつもりです。    私は一応「合法的ライフル所持者(銃猟免許所持者)」です。  埼玉県の長瀞というところにライフル射撃場がありまして、そこには屋内300メートルレンジもあり、実際に300メートル射撃ができます。 注)  12.7ミリ(50口径)単発式ボルトアクションライフルは、米軍とかワルシャワ条約軍で正式に採用しております。国際法違反でもなんでもありません。  ちなみにフォークランド紛争のときに、これに赤外線スコープをつけたアルゼンチン軍の狙撃兵に狙われたイギリスのSASが、多数の犠牲者を出しております。 -------------------------------------------------------------------------------- 体感温度 No.3152 投稿日 2001年10月19日(金)13時27分 投稿者 藤極堂 >銃器 秋におこなわれる自衛隊施設で行われる自衛隊祭に行くと、一般人や未成年でもライフルを素手でさわらせてもらえます。 銃専門雑誌などで使われている写真は外人モデルが大半なので、実際の大きさや重さを実感したい方は遊びに行くといいかもしれません。 あと、戦車もさわり放題。さわさわ。 -------------------------------------------------------------------------------- そちも悪よのう No.3153 投稿日 2001年10月19日(金)17時35分 投稿者 新木 伸 >杉井光 >>はあ。後半はその通りですが前半は大嘘ですね。「杉井光みたいな悪党」にはなれないかもしれませんが、僕だって「新木さんみたいな悪党」にはなれません、なかなか。  では僕が悪魔だとすると、君は世界を破滅させる力を欲している復讐者ってところか。  復讐者には、自分の魂よりも他に成すべき大事なコトがあり、だから血の盟約書にサインをする。そして「魔力」を手に入れる。  悪魔が欲しいのは、じつは契約者の魂の一個じゃなくって、その契約者が世界を破滅させることで魔界にたくさん流れ込んでくる予定の、大量の「魂」だったりするわけか。  どちらも相手の企みは知っていて、そのことを了承済み。でも口に出しては言わない。  うむ。どっちも悪人だな。いや、わし悪魔だから人じゃないけど。悪アクマ? >文体の話とか >>杉井はバスドラとスネアとハイハットしか使えないんですね。きっとお金がなくて買えないんだ、貧乏だから(泣)。それで負け惜しみで「てやんでえオレの音楽にはこの三つで十分でい」って言ってるんだ。  ちなみにあの8種の音階は、「説明文」における楽器の種類の話ね。  音楽を奏でるには、打楽器以外にも、弦楽器や管楽器や、ピアノやらなんやら、いろいろ必要になってくるわけだ。  小説を書くには、「説明文」のほかにも、「情景描写」「状況描写」「会話シーン」「アクションシーン」などがあるのだ。  まあ百歩譲って、そのうちの「説明文」に関しては、あの3つの音階しかない文体が、杉井光の「味」だったとしよう。  だかそのほかの文章については、どうするつもりだ?  アクションシーンとか、あれで書くのか? あの文体で? まさかな。 >資質とかの話  そういえば、むにさんが捨て台詞――っていうと言いかたが悪いか。最後のやりとりのなかで残していったあの言葉。  「ここでやっているノウハウだけを身につけて、それで作家になれるというのですか?」(意訳 BY新木伸)  たしか、要旨はこんなことのようだったような気がする。  答えてなかったけど、僕は答えを持っている。  なれるわけ、ねーだろ。  まあプロットが確実に身についたなら、脚本家やシナリオライターには、ひょっとしたらなれるかもしれない。(そっちの業種も、やはり他に必要なことがあるのだが)  ここはプロットをやる場所であって、それをメインにやっている場所です。  小説を書くには、他にもたくさんの資質が必要になってくるわけね。 「構成」「文章」「キャラクター」「アイデア」「知識」  だいたい、この5つか。  小倉さんは、「キャラクター」がプロの最低水準は満たしている。  弟切さんは「知識」。これは大人向けの大衆文学の作家としては水準以下なのかもしれないけど、ライトノベル分野では最低水準に達している。それ以上だろう。まあライトノベル作家って、平均年齢三十いくか行かないかぐらいだから、やはり知識の蓄積が皆に共通している弱点なわけだね。  あとじつは、西鶴君は「構成」がいちばんの長所なのだな。もうちょっとでライトノベルの最低水準にひっかかるあたりにいる。そのほかはまるでダメ。とくに文章がメタメタ。――なわけであるが、なぜか本人評価はまったくの逆で、「文章」が最大の長所であり武器。もうすでにプロレベルに余裕で到達していると思っているそうだ。  ちなみに西鶴君は構成(プロット)が長所であるがゆえに、ここでやっていることを、どうして皆がすぐに習得できないでいるのか――そのことがわからない。できる人は、できない人がどうしてできないのかわからない。そういう現象だ。  杉井光は、なんとなくどれも全体的にそれなりに持っているんだけど、どれもパッとしない。プロの最低水準に達しているものは、まだひとつもない。でも、どれも一皮ずつ向けることができたら、どれも最低水準にかかるだろうから、十分プロでやっていけるはずだ。  この「どれも一皮ずつ剥く」というのが、じつはこれが大変なことなのだけど。  残りの人は、実際に作品を見てないからノーコメント。  弟切さんも作品はショートショートみたいなのしか見ていないから、他については、なんともいえんか。  まあ短編蟻地獄の参加者は、その作品を仕上げることで、作品の現物が見れるからわかるはずだ。  さて、五種類の資質の話。  この五種類の資質の総合力で、プロの実力はだいたい決まるわけ。  実際のところ、プロだからといって、どれも水準以上を確保しているわけじゃない。あるひとつの項目に関しては、水準以下という人も、じつはいる。(ただし2つ以上もの項目がまるでダメってことだと、やはり生き残れない)。  まああまり大きな声では言えないが、構成が西鶴君以下のプロ作家も、じつは存在する。  ただすべてを合わせた総合力では、やはり実力に天と地ほどの違いがある。あたりまえだ。  ちなみにこの五つの項目、足し合わせたものが「総合力」じゃなくって、掛け合わせたものが「総合力」となるんだよね。  プロの最低水準が「1」だとする。  そして最高水準が「2〜3」あたりにあったとしよう。  ちなみにアマチュアで下手な人というのを基準零点にとっておこう。そのあたりを「0」だとしよう。(そこが0だと、もちろん世にはマイナスの人が存在するということになる)  五項目のかけ算だ。5つすべてが最低水準ぎりぎりだとすると、結果は約「1」となる。  ひとつでも「1」以下が混ざっていたりすると、結果は「1」を下回るかもしれない。でもどこかに「2」がひとつぐらいあれば、そこでカバーできて、「1.8」ぐらい出せるかもしれない。  そして、どれかひとつが0.1とか極端に低いと、そこの係数が足を引っ張って、総合力はかぎりなく「0」に近くなってしまう。  つまり、こういうことになる。 ・どんなにアイデアかおもしろくたって、文章がメタメタで、訳わかんなかったら、読むことさえできないので意味がない。 ・キャラがロボットみたいだったら、やはりつまらない。せっかくのストーリーにも、のめりこめない。 ・アイデアが二番煎じのパクリもんだったら興ざめだ。 ・作者があまりに物を知らなくて、高校生の読者のほうが物を知ってるぐらいだったら、読む気も失せる。 ・ストーリーがめちゃくちゃで、主役が2人も3人も登場してきて、みんながてんでにバラバラに動いていたりしたら、いったい何の話なんだかわからなくて、混乱する。  「構成が苦手なプロ」とか「アイデアが弱いプロ」とか「キャラクターが弱いプロ」とか、そういう人だって、それでもやはり0.6とか0.7とかは、持っているわけね。  じゃないと他のところで最高水準の「3」とかをたたき出しても、総合力でかなり苦しくなってくる。  あと、あえてここの資質には入れていないんだけど、「スピード」というものもある。  それ以外の五種を掛け合わせた総合力が、「1」を多少割り込んでいるようであっても、じつは執筆スピードだけが飛び抜けているのなら、それはプロとしてやっていくこともできる。  発注してから一週間以内に、文庫本一冊をあげてくることが、いつでも可能なら。それだけのスピードがあるなら――。  ちなみにこの「一週間」というのには、プロットも直しもすべて含む。その日に初めて聞かされた話のノベライズを書くとか、そんな話。  ――と、ここまでは「資質」の話。 >文章力の話とか  こんどは、さらにその細目。  資質のうちのひとつ――「文章力」の中に含まれる、5つの細目についてだ。  文書力の細目は五種類なのだ。  もっとあるかもしれないけど、わし、文章力は得意分野じゃないんで、このぐらいしか分解能がない。  わしの文章力っていうのは、「1」のちょっと上。「2」には明らかに届いていない。せいぜい「1.5」とか、そんなものじゃないかね。自分修正が入っている可能性があるから、実際は「1.2」とか「1.0」とか、そんなことかもしれない。  この分野に関しては「3」だの「4」といった、バケモノ的な人がこの業界にはごろごろといる。まあどのみちとうてい敵わないことは明白だから、わしはそこでは勝負しない。「読みやすさだけあればいい」と、自分のスタイルを定めてそのように徹して、そして別のところで勝負をかけている。  さて五種類の文章力の細目。  それは、「説明文」「情景描写」「状況描写」「会話」「アクション」。  この5つだ。  このうちでも、「情景描写」と「状況描写」のふたつについては、自信がない。違いをうまく言い表せない。もしかしたらそれはひとつのものなのかもしれないし、じつは3つや4つあるものを、僕の分解能が低くて2つしか識別できていないのかもしれない。なにしろこっちは不得意分野だし。分解能も低いはずだ。  このあたり、きっと世の中にいる他の誰かが、きっちり研究して区分けしていてくれるだろうから、気になるようなら、文学系の書物をとくなり、なんなりして自分で調べておくように。わしのこれを鵜呑みにはするな。  まあとりあえず、上記5種類がしっかり身に付いていて、最低水準の「1」さえ突破しておけば、小説家としては当面やっていけることは間違いない。(ただし文章力に関して) 「説明文」  説明文。  これは説明不要か? まあ説明しておこう。  たとえば「そのおねえさんがどういう人であるのか」とか、概念として伝えてゆくような文章。「インテルはなぜP4を売ろうとするのか」とか、そういうことを書くのも説明文。ライター業の人間が書く文章は、すべてこれ。  この世に存在している文章の99%は、みんなこれだ。「説明文」だ。  君たちがふだん目にしている文章は、ほとんど、ぜんぶ、ごく一部の例外を除いて――すべてこの「説明文」だ。  君たちがよく書いているのも、書けるものも、説明文だ。  そうでないのは、作家と詩人の「描写」だけ。  これがおよそ世の中に流通する「文章」の1%。もしくはそれ以下。  ちなみに脚本家やシナリオライターが書く文章は、この「説明文」に「会話の内容」が足されたものとなっている。 「情景描写」  文字の通り、風景と情動を描くもの。  登場人物の視点で書く場合は感情の動きも含まれる。客観視点で書いている場合は、とうぜんながら感情はなしになるわけだが。  船に乗って島へわたるシーンとかで、海と空と風と波頭とカモメを書いたりするのがこれ。謎めいた地下鉄の駅につづく薄暗い階段を降りてゆくとき、その薄暗さ、薄気味悪さを書くのもこれ。魔王の居城に乗りこむときに、その威圧感やらなんやらを書くのもこれ。  格納庫にずらりと並んでいるマンナ(宇宙戦闘機)を書くのも、これ。 「状況描写」  情景描写に似ている。  じつは出来ていない人が多いのだが、「自分はできている」と思いこんでいる人のなんと多いことか。ここは一歩間違うと「説明文」になってしまったりする。自分は出来ていると思いこんでいる人が、その説明文を書いてしまっているパターン。  ある人物のその時の「心理状況」を描いたり、その場面の「状況」を描いたり、そういうもの。  殺気だった無法者たちがたむろする酒場に、主人公が一歩足を踏み入れたとき、その酒場の中の「状況」を描く。  うららかな昼下がり、眠くなってくる古典の授業。その教室内の「状況」を描く。 「会話文」  音声、思念、身振り手振りのボディランゲージなど、会話や意志疎通を行うシーンで使うもの。かならずしも「」でくくられる台詞がでてくるという決まりもない。  会話だけでなく、それに付属する表情、仕草、そういうものもこの「会話文」のなかに含まれる。 「アクションシーン」  いわゆる戦闘シーン。  「動き」を描写するもの。  戦闘シーンだけと思うなかれ。意外に使う場所は多い。――っていうか、一定ページ毎に定期的にこのアクションシーンをはさまないと、退屈で動きのない「読むに耐えない」つまらない小説となってしまう。  遅刻寸前の健康少女が、壁を乗り越え、人んちの庭を横断し、塀の上を走り、猫をぎにゃーと驚かせ、用水路を飛びわたり、そして学校に駆け込む――とかいうシーンなども、これにあたる。  昼の購買部前で、お金を握りしめてコロッケパンを勝ち取るシーンとかも、やはりこれ。  リズ少佐がマシンガン振り回すのも、やはりこれ。そのはず。  この5種の文体のなかでは、「説明文」がいちばんはじめに習得できるものとなっている。  なにしろ、こうしてネットの掲示板になにかを書こうとするときには、その「説明文」が扱えないとならない。これができないと、まともに物を言うことさえできない。  小説を書こうと思い立ったときには、普通は、もう身に付いているはずのもの。「何を言っているか相手がわかる」というのは、これは「小説を書く」という行為においては、もう常識以下のこと。  次に習得しやすいのが、「会話文」。  この「会話文」のうちで、仕草やら表情やらの「描写」をのぞいた「台詞のみ」は、比較的習得しやすい。キャラにしゃべらせるだけだから。  ただしこんな2番目に習得できるはずのことさえも、人によっては身に付いていない場合がある。「台詞が説明調。そんなしゃべり方をする人間はいない」とか指摘されてしまう人の場合だ。  そして「会話文」であっても、仕草やら表情やらをするには、「描写」することが必要になってくる。  またそれ以降の3つに関しても、やはりすべて「描写」が必要。  小説を書いてみようという人は、ほとんど皆が「説明文」に関しては身に付いているわけだが、「描写」がまるでなっていない。  だから「描写」すべきところを、説明して済ませてしまう。それは小説とはいわない。「肉」がついているとはいわない。  説明だけで終わらせてしまうのなら、小説は書かなくて済むわけだ。  プロットを書くということは、つまり話を説明することだ。それを際限なく細かくしていっても、それは決して小説とはならない。  西鶴君も杉井光も、「情景」「状況」を書かねばならないときに、「説明」で代行させてまっている。  なぜなら、打楽器しか持ってないから。  あまつさえ、ストーリー上の要請として「アクション」を書かねばならないところさえ、「説明」でやってしまっている。  なぜなら、打楽器しか持ってないから。  特に「C☆」を読まされたときには、あれはすごかった。  アクションシーンになってきたんだから、こっちはアクションを期待しているのに、なんじゃこのマガイモノのゼンブ説明しちゃってる「なんちゃってアクションシーン」は?  俺は食べられる物を注文したのだ。  合成食でも本物でもなんでもいいが、とりあえず食べられるものを出してきやがれ。なんだこのプラスティック細工のサンプルの食いモンは? これは食えんだろ?  そうかだましたんだな? そのつもりだったんだな? おう、金返せ、みたいな。  そこが「アクションシーン」であるなら、ちゃんとアクションで読ませろ。持ってないのなら、アクションシーンを必要とするような話を、そもそも書こうとするな。  メニューに載せてくるな。  メニューに「フカヒレラーメン」と書いてあるのに、そこに「フカヒレラーメン」と取消線を引いてあるようなものだな。  ああ人気もないしお金もないし腕もないラーメン屋だから、作りたくても作れないんだねぇ。可哀想だねぇ。泣けるねぇ。  寒いんだよ。お客であるこっちが「痛い」の。  メニューから消すか、メニューにあるものを本当に出せるようになるか、この場合、どっちかだよな。  杉井光は、打楽器だけをポコポコ叩いて音楽になっていないリズムを鳴らして、「きゃっきゃっ」とひとりで喜んでいたいのかもしれないが、読者はすべての楽器をちゃんと使った「音楽」を聞きたがっているわけだよ。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.3154 投稿日 2001年10月19日(金)17時36分 投稿者 新木 伸 >あの曲 >杉井君とか、西鶴君とか、弟切さんとか  ところで、例の話でもって、「パイプオルガンをかき鳴らして洗脳音楽を奏でる」なんてシーンを来週頭あたりに書く予定なんだけど、いわゆる、適役の美形の理想主義者のカッコつけ悪役が、パイプオルガンに向かってひく「あの曲」って、なんていう曲?  ただ、曲名をいわれてもたぶん読者はピンとこないはずだから、曲名をもらってもあまり意味がないかも。(有名な曲名なら別だが)  一般人にわかるようにひとことで書くには?  フーガ? (これなんか違う気がする) 「彼は何段にも折り重なった数百もの鍵盤の前に向かうと、その繊細な指先で、重厚なバロック調の楽曲をかき鳴らしはじめた」――とかで、OKだろうか?  あとパイプオルガンの仕組みなんだけど、昔のものはともかくとして、現代のものは、モーターで送風している仕組みだよね? それともモーターでは音色が良くないとかあって、なんかほかの種類の送風方法が主流なのだろうか?  演奏をはじめるまえに、静かな講堂にモーター音が立ち上がってゆく。  そこで間をつけたい。  モーター式でないなら、なにか演奏準備の暖機運転になりそうなものとか、ないかしらん? 適度に時間がかからず、スイッチ入れてから数秒ぐらいの間ができるものがベスト。  まあなければないで、上着を脱ぐとか、鍵盤を覆っているカバーを持ち上げるとか、そういうなにか別の方向で間を持たせるようにするから、問題ないけども。 >さつきさん  わかりましたね。気づきましたね。  挫折しましたね。転びましたね。  よし。  さつきさんがパリジェンヌに持っていると言い張っていた「情熱」が、じつは本物ではなくて、単なる幻想でしかないということに自分で気づいてもらうために、「六十枚書いてこい」とか言ってみたわけですね。  いくら人に言われても、けっしてわからないから。自分で気づくしかないから。  情熱を注ぐ対象がない。なぜなら実体としての「パリジェンヌ」というものは、どこにもないから。  この手のモチーフをあつかった話は、世にたくさんあるわけですよ。  たとえば「コギャル」とか。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  「コギャル」から告白された主人公(大人の年齢の男かな)。  ぜんぜん知らない相手から告白なんかされても、とまどうばかり。  はじめは断ろうとするのだが、強引に押し切られ、とにもかくにも一週間という「お試し」期間ということで、付き合うことを了承させられてしまう主人公。  男の子は「コギャル」に対して固定イメージを持っている。あんな軽そうな感じの女の子は、いやだなぁとか、そう思っている。  しかし付き合ううちに、そうではないことが、だんだんとわかってきて――。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  ――とか、そういう話とかね。  これもその同じモチーフです。  情熱のかわりに「嫌悪」にして、「嫌悪を注ぐコギャルという実体は、じつはどこにもなかったのだ」と気づく話。  さて、さつきさんは、転びましたね?  そりゃもう、しっかりと。  ずるべたーん――と。  これはプロの場合の話なんですが。  プロっていうのは――転んだら、ただで起きてはいけないのです。  さつきさんがこのことを考えるために、2週間ぐらい使っていたかな?  そのあいだずっと、立ち止まっていたでしょう。そして何かを得たんだけど、でも元々やろうとしていたことの役には立たなかったわけでしょう。  でもプロは小説で食べているわけですから、それでは済ませられません。  仮にパリジェンヌの話を書こう! ――と思い立って、フランスに一ヶ月取材にいったら、パリジェンヌなんてどこにもいなくて、とぼとぼ帰ってきたとしてます。  でもそれでも、その一ヶ月分の取材で得たことで、なにか一冊書き上げなくちゃならないのです。パリジェンヌの話でなくても、フランスを舞台にした架空戦記やらなんやら、とにかくその取材をなにかに役立てなければならないのです。  転んでも、ただで起きるな。  だって、それをただにしちゃったら、ごはん食べられなくなっちゃうから。  せっかくパリジェンヌが幻想だった――と、そう思い知ったわけですから、それを生かして作品にできないものかなぁ?  「パリジェンヌ」というのが自分の持っていた幻想だった――と、そう思い知る主人公というのが、話のどこかに入るような、そこが山場となるような、そんな話にするわけね。  この主人公の心境。  たったいま自分が味わったばかりの情動であるわけだから、さつきさんには書けるでしょう? それがどのくらい「痛い」ことなのか。  激しく動揺して悔やんで、自分の馬鹿さ加減を呪いまくって、落ち込んで鬱になって、そして後悔するとか、そのあたりだって、もはやバッチリでしょう?  いま現に、ライブでもって自分が感じていることなんだから。  そんな上等なネタを作品に使わないで、どーする。  それがプロ根性というものだぞ。自分の「痛さ」さえも作品の糧にするのだ。  ちなみに、その話をちゃんと作品に仕上げれば、この2週間のあいだ、さつきさんのやってきたことは無駄になりません。いまの「痛さ」も無駄になりません。  いい作品を作り上げるという目的の前に、すべては正当化されます。  それはまさに必要なことだったのです。  その話、なんだかすごく面白そうで、読みたい気がするんだけど?  もちろん、いま残っている書きたい物である「女の子に気に入られる」という展開だって投入するのだ。  途中でいくら「痛く」してもいいけど、最後はハッピーエンドね。これ基本。 >榎野さん  ありがとうございます。  お礼はやはり献本一冊ってことで……(笑)。  そういえば、つい「榎野さん」と書いてしまっていますけど、「本家・鷹見一幸」のほうがいいのかしらん。そして鷹見君宛にレスするときは、「元祖」とつければいいのかしらん?  僕もメールにしようかと思いましたが、まあ、ここで書いていればみんなが自分の話を書くときに、なんかの役に立つかもしれないと思いまして。  狙撃距離は、伝説の狙撃手ということで、1000メートルとしていました。  ガラスは、小さな穴のまわりに小さなヒビ割れが発生というもの。  使用する銃はボルトアクション式の単発ライフル。年季物。  ――この2点は、もう書いてあるままで、とくに変更なしですね。  ふむ。1000メートルでも、理論上は可能ですか。理論上限をすこし越えたあたりが程良いバランス点なんですが、じゃあ2000メートルとかやっちゃうと、こんどは嘘くさくなりすぎですね。一般的読者にとっては、1000メートルからの狙撃でも、じゅうぶん驚くべき事実のはず。じゃあやっぱり変更なしってことで。  あと口径ぐらいは書いておくとリアリティが増すんですけど、逆に墓穴ほることになりかねないから、具体的には書かず。もし書くとしたら、300口径ぐらいが妥当でしょうか?(けどあんまりきっちりした数字っていうのも、ねぇ……)。  なにかいい数値、ないですか? 架空の銃でも、「通」好みのしぶい実銃の名銃なんでもいいですが。  ところで「口径」って言葉なんですが、これって、インチ換算を百倍したもの――という認識で、間違ってないでしょうか?  なんか自信がないのです。  それとも拳銃とライフルとで、計量法が違っているもの?  銃弾の衝撃波の音については、まるで考えていませんでした。――っていうか、知りませんでした。  発射時の音のほうなら、その遅延時差から狙撃距離でも割り出すために、主人公の超聴力で聞き取らせようと思ったりもしましたが、シーンがもたつくので割愛。  音に関する描写は、まあ、「衝撃波音が聞こえない」という嘘を書くことになりますが、単に「狙撃された者がいきなり倒れる」のみとしましょう。  超遠距離から狙撃されても、衝撃派音は聞こえるのだ――という普通でない概念を、読者にすんなりわかってもらえる自信はありません。説明にはそれなりの行数が必要と思われます。  それがひとつ。あともうひとつは、そこのシーンのメインコンセプトが、「リアルな狙撃描写」にはないということ。  えー、ちなみに上記のこれは、「なに細かい難癖つけとんじゃ」ということではなく、なにをどう判断して、どこをどう描写に取り入れるのか――っていうことの思考開示ってことで。榎野さんにではなく、皆が読んで誤解しないように、皆宛ってことで。 >自衛隊の祭り系  総合火力演習OFFとか、やれるといいねぇ。  誰か詳しい人、いないだろうか? ハガキ送って抽選をゲットしてくるとか、そういう段取り整えてくれる人とか〜。  まあともかくも。エンターテイナー作家を目指すのであれば……。  戦車の主砲の発射場面というのは、あれは一度見ておくべきだろう。  テレビ映像の一秒間30フレームなんていう、抜けて飛びまくっている映像なんかじゃ、生情報の密度は伝わってこないのだ。問題にもならん。自分の肉眼で確認しないと、あの迫力は伝わらん。  主砲発射時。  砲塔の周囲、戦車の前半分ぐらいをオレンジの火球となって完全に覆い尽くすマズルフラッシュなど――あんなの、テレビのフレームのどこにも映っておらんわけだし。 -------------------------------------------------------------------------------- 温泉OFFのお誘い No.3155 投稿日 2001年10月19日(金)17時36分 投稿者 新木 伸  ああ、忘れていた。  他のところにアップした要項の、部分修正して書いておく。  フォーマット切り取って記入して、わしのところにメールよろしく。  参加確定の人はもうメールを送ってきてOK。  まだ確定できないんだけど、参加したいという人は、いちおう、その旨だけでもメールでよろしく。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  小諸の温泉旅館に泊まりがけでいって、週末に2泊3日、うまい日本酒を飲みながら、ゲームをし、持ち寄ったDVDを鑑賞しつつ、湯温36度の露天風呂に6時間ぐらい浸かりながら、現役作家と、元作家志望者と、現作家志望者とが、創作について語り合う――という趣旨の泊まりがけ旅行のお誘いです。  今回の日程は、11/30(金)〜12/2(日)。  部分のみの参加もOKです。  元々は作家志望者の強化合宿ということで始まった二泊三日の温泉旅行なんですが、十年前の作家志望者は、いまではほとんどが「元作家志望者」という名の屍となり、そうでない残りの数名は作家になり、それ以外にもNIFTY関係のネットワーカーさんとかが参入して、いまではすっかりなんのOFF会かわからなくなっている恒例の温泉旅行です。  初志忘れるべからず、ということで、機会があるたびに知り合いの作家さんやら、作家志望者やらを募っていたりします。  私が幹事でないので、今回の実態はよくわかっていませんが、とりあえず把握しているかぎりでは、作家業をされている方では、以下のような方々にお誘いがかかっている模様です。 中里融司、古橋秀之、橋本紡、高畑京一郎、神代創、荻野目悠、五代ゆう、七尾あきら、沖方丁、滝川羊、久美沙織 羅門祐人、篠崎砂美、中岡潤一郎、新木 伸、巌 宏士 (ここの4人は出身者です。羅門さんがかつての小説道場の道場主) (順不同、敬称略)  まあいつも全員くるわけでもなくて、プロはこのうちの4〜5人ぐらいなもんですが。  新木 伸、篠崎砂美、中里融司……あたりは参加確定と思われます。(って、中里さんをすでに確定にしてるしぃ)  宿は篠崎砂美さんの親戚が経営しているところなので、割合と無理がききます。最悪、前日前までならドタキャンも可能です。キャンセル料も発生しません。  なかなか「参加確定」というのは難しいと思います。  とりあえず参加可能確率でも、パーセンテージで付けといていただけると助かります。  とりあえず人数確認と宿の確保がありますので、参加の意志ありな方は、とりあえず意思表明だけでもしていただけると助かります。(参加意志有り。でもまだ未定。いつごろはっきりしそうかなど)  補足説明。  費用と交通のこと。  基本的に交通は、現地集合、現地解散です。  JR線小諸駅。宿の名前は中棚荘。  電車だと新幹線経由で、小諸駅に所定の時間に到着することが必要です(遅れてきても携帯一発で、誰かに迎えに来てもらえます)。  駅から宿までは、まあ歩いていけないこともない距離ですが、20分ぐらいかかります。  ただ参加者のほとんどは、誰かの車に便乗って形が多いです。  車を出せる人はその旨申告してもらえるといいかも。最寄り駅を書いて、備考のところに「便乗させてくれる人希望〜」とか書いておくと、誰か見つかるかも。  東京から出発として、2人以上であれば、電車よりも交通費が安くあがります。  私も車で行きますが、3人までなら乗れます。  皆で集合して、一度に拾うとなると、池袋あたりになるかと。  いっそ7人ぐらい集まるようでしたら、レンタカーでも借りてゆきますが。  宿の料金とか。  宿代は一日10000円+雑費1000円ほど。  宴会費(持ち込み)の買い出し分は、別会計2000円ほど。  昼食代1日1000円ほど。  総計25000円ぐらいで、多分お釣りがくるはず。プラス交通費ですね。  酒類をもってきて、後で宴会費として精算したい場合はレシート持参のこと。うまい日本酒、期待しています。 参加フォーマット −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− お名前:(       ) 参加日: a.全日程  11月30日〜12月2日( ) b.金土のみ 11月30日〜12月1日( ) c.土日のみ 12月1日〜2日( ) d.その他(                         )  途中参加の方は、食事の要/不要ついての記載を忘れずお願いします。 交通機関 a.電車 b.車(                           ) c.その他(                         )  車の方は、何人乗りか、同乗してくるだけかなども記載してください。 持参品 遊び道具、みんなで楽しむための酒、つまみなどありましたら。 その他要望 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− -------------------------------------------------------------------------------- どうやら風邪が流行っているようで No.3156 投稿日 2001年10月19日(金)19時30分 投稿者 唯野教授 私もちょっと体調崩しておりました。まあそれだけならまだしも、どうもあらゆることに関してモチベーションが上がらず、睡眠時間も増える一方(過眠はひきこもりの症状の一つ)。連日の雨がまた気力を奪うし。ネットにつなげなくなってサポセンに電話して解決してもらうのに三時間もかかるし。 >小倉さん なんだか既にこの話題は決着した雰囲気がありますが、きかれたことには答えとかないと。 >それで、唯野君は何が言いたいの? 最初は「それは違うだろ」と言いたかったのですが、どうやらこっちが読み取れてなかっただけと判明。敢えて今言いたいことというと、「体調は戻りましたか? 根を詰め過ぎるのも良くないですから、ご自愛下さい」。 >古橋先生のファンであると、公言してるよね まあこれはイタいことであることは自覚してます。自覚してて何故、なおも信者だと公言しているかというと……これはちょっと長くなるので書きませんが(ほんとはすごく書きたいのだけど)、ようするにそれぐらい私にとって魅力があるということです。 でも未消化のまま影響受けてる場合は、公言しなくてもバレますよ。 それに、いくら好きだからってテーマまでは似ると思えないです。 >魚住雅則さん フォローどうもです。私の言いたいことを私よりわかりやすく言ってくださっているので大変助かりました。 -------------------------------------------------------------------------------- >唯野さん No.3157 投稿日 2001年10月19日(金)19時45分 投稿者 小倉善哉 >唯野さん  全て考えた上で公言しているならば、私は尊敬すると言いましたよね。嫌味っぽく書いたので信用してもらえないかもしれないけれど、本当にすごいと思います。  敬称も「さん」に戻しますね、ごめんなさい。  しかし──すごいなあ。  小倉には出来ないですもん、公言。  こちらこそ、本当に済みませんでした。ゆっくり休んでくださいね。 -------------------------------------------------------------------------------- >白黒猫さん No.3158 投稿日 2001年10月19日(金)22時38分 投稿者 とんびの羽根 >とんびの羽根さんは年寄りばかりが勲章を与えられていることを、不快に思っているんでしょうか?  いえ勲章そのものを胡散臭く感じるのです。 なぜ勲章なんてものがあるのでしょう。   もともとの功績者というか英雄というものは国を救い、敵を倒した勇者です。 最初の英雄に与えられたものは何でしょう? 勲章でしょうか? 名誉と賞賛でしょうか。 自分の命をかけて多くの人間を自分の血塗れた手にかけ、仲間たちの富と家族と将来を守り、恐るべき敵を打ち倒して、勝利をつかんだ男に報いる方法は何?  唯一の方法、それは世界を与えることです。 というわけで最初の英雄は国を与えられ、人々は彼を王と呼ぶ訳です。 その次の英雄たちは倒した敵の領土を与えられました。 前の王が非道ならその王を倒して替わりに王になることも許されました。 勲章で満足する英雄なんて私には存在が信じられない。 英雄は世界を救ったのですから、与えられるのも世界でなければならないのですよ。 彼がいなければ、もう世界は存在していないのですからね。  さてもう時代は過ぎて英雄はいない、与える国も領地も冠位も無いのだ。 騎士に与えられるものは名誉と勲章しかなくなった。 だが騎士たちはその名誉のために喜んで生命を差し出した。 勲章はその証だ。 だから価値がある。 たとえそのひとつが国王の気まぐれとアーサー王伝説への憧れで始まった靴下止めの形をしたものであっても、それは至上の価値をもつ。 それは世界と等価なのだな。 でも問おう、何故等価なのだ? 騎士でないものに、世界を救ったものでないものに、どうしてその勲章が世界と等価だと言えるのか?  杉井さんなみに前置きが長くなってしまいました。 残念ながら杉井さんの文章力のかけらもありませんが。  日本の勲章は世界を救ったことに対して、命をかけたことに対して与えられるのではない。 功績、功労、長く、ある職位のトップであり続けたものへの慰労としてさずけられる名誉なわけ。 長く同じ仕事をしたこと、何十年も何十年も、だからみな年寄りばかり。 日本の勲章って職歴と等価なんよ。 だから勲章にはなんの憧れも幻想も抱いてない私が不快をいだくわけもない。 長く、死なずに働けてよかったね。 ご苦労様。 何のことは無い、自分の年老いた親に対して感じるものと大して違わないのです。  だから、白黒猫さんに勲章がそんなにイメージのいいものなのってきいたのは本心なわけね。   年寄りがもう金も権力も興味なくなって、あとの世に自分の生きた証として名前だけ残したい欲望を具現化したものが私の中の勲章のイメージであって、もう胡散臭いものとしか言いようがない。  でも白黒猫さんにとって勲章が世界と等価なのであれば、わたしは自分のすれっからしな日本の勲章のイメージで汚したことになる。 だからけちをつけただけではないかと自問したわけです。 どうです、レックスのとる勲章は世界に値しますか? それなら私のチンケなイメージを叩き壊すために、ぜひ物語を書いてください。 そうすれば私の中の勲章は冥界から蘇るかもしれません。  さて明日は一年ぶりにTOEICのテストゆえ試験勉強(一夜漬けでどうにかなるものなのか?)にはいらせていただきます。 -------------------------------------------------------------------------------- 目からうろこが No.3159 投稿日 2001年10月19日(金)22時39分 投稿者 つっちい 目からうろこが落ちました >本家・鷹見一幸さん >射撃や狙撃の話  ライフル協会の人って、そんな遠距離から正確な射撃ができるのですか。  驚きました。目からうろこです。  毎回ゴルゴ13を、「そんな狙撃できるわけないだろ」と思いつつ読んでいる割に、登場人物たちの「あのビルから狙撃? 300ヤードもあるぞ。超一流のプロの仕事だな」というセリフを鵜呑みにしていたようです。  お恥かしい。 -------------------------------------------------------------------------------- !?問題3 No.3160 投稿日 2001年10月19日(金)22時48分 投稿者 はせがわみやび  うーん、しかし、新木さんの3121の書きこみからして混乱が見うけられるんだが……。  話を戻そうじゃないか。  「!?」問題は、2つのポイントがある。  ひとつは、これをひとかたまりの文字として見るかどうか、っていう問題で。  もうひとつは、心理の順番に関する問題だ。  実は、後ろの心理の順番に関する仮説が間違っていると、あとぜんぶ話が狂ってきてしまうので、まず、これを解決しよう。  新木さんは、   ・これは半角文字二つの組文字である。   ・組文字は左から読むものだ。  というのを前提にしている。  ここでは、とりあえずこの前提を正しいとしよう。  で、「!?」と書かれているのは、  「人間の心理が、驚きから疑問に移り変わるものだからだ」  と言っている。  これは、いいかな?  さて、この考察をしてみようじゃないか。  人間の思考は、驚き→疑問、なのかってところ。  そこで、英語圏の掲示板を見てみた。  1000行くらいある掲示板の中の!と?をぜんぶ調べてみたのだ。  なかなかおもしろいぞ。  まず、!と?を単体で使っている場合だ。本文中に出てくる数を数えてみる。   ! 77コ   ? 57コ  と、こういう結果になった。  このパターンが圧倒的に多い。まあ、あたりまえだね。  続いて、同じものを並べている場合。    !!  3コ   !!!  6コ   !!!! 3コ   ???  2コ  これは、まあ、単なる強調だわね。そして、問題の、!と?を組み合わせている場合だ。   ?!  9コ   ?!?!  1コ   !?!  1コ   !?!?!? 1コ  2行目は、一行目の強調だから、実は……英語圏では、「?!」がふつうらしいという結果がでた。  「What?!」みたいに使ってるわけだ。訳すと「なんだって?!」ってなる。  英語圏ではそもそも全角・半角という概念がないから、これこそ心理の順番をそのまま反映していると見ていいはずだ。  というわけで、人間の心理は、疑問→驚きと移り変わるものらしい、となる。  ──新木さんの説は、そもそもの根拠が薄い、と見るのだが……。  どうだろう?  -------------------------------------------------------------------------------- organ、それはまさしく「楽器」の意味 No.3161 投稿日 2001年10月19日(金)23時48分 投稿者 弟切 千隼 熱はないのに相変わらず内臓が痛くて背中が重い弟切です。疲れているんでしょうか? いやむしろ何かに憑かれている?(何かって何ですか > 私) 小倉さんへ > 弟切はとりあえず生きていますのであまり御心配なさらないで下さい。そちらこそお大事に。 新木さんへ > >>キサラは自分から「手伝う」と言い出したのに、いやいや手伝っているのは、なにごとか? おまいはコドモか。 実はコドモなんです。弱冠十二歳で理学博士号まで取った天才少女科学者で、でもまだ子供だからわがままで、なまじ頭がいいばかりに妙に理屈の通った駄々をこねまくりのすごく嫌な奴なんです。 という妄想が発動しました(笑) このキャラクター、気に入ったのでいつか使うことにして、もらっておきますねー♪ というのは置いておきまして。 起と承に関しては、御指摘の通りですね。体調不良につき今日は休んで、明日にでも修正します。 > パイプオルガン パイプオルガンを作っているメーカーさんのホームページがいくつかありますよ。中でも「須藤オルガン工房」さんのところにはパイプオルガンに関するFAQがあってとても便利です。 須藤オルガン工房URL↓ http://www2u.biglobe.ne.jp/~sorg/index.html > 総合火力演習 静岡に住んでいる頃、御殿場の陸自基地で毎年やっている総合火力演習を観に行こうと誘われたことがあったのですが、その時には用があって行けませんでした。 行っておけば良かったなあ、と今にして思います。 さつきさんへ > 弟切は、リー・リンチェイの映画デビュー作『少林寺』を劇場で観ている人間だったりします(^_^) 私は格闘技おたくではありませんが、あの映画はとても面白いと感じましたよ。 -------------------------------------------------------------------------------- 書き忘れました。 No.3162 投稿日 2001年10月20日(土)00時19分 投稿者 弟切 千隼 新木さんへ > パイプオルガンで演奏する曲は、曲名を出してもおそらく普通の人にはぴんと来ないでしょうから、「バロック調の曲」でいいのではないでしょうか。 > 温泉OFF 前に書きました通り、参加させていただきます。参加確率は95%くらいですね。世の中何があるかわかりませんので、一応、参加確率100%とはしないでおきます。 メールは後で送ります。 -------------------------------------------------------------------------------- 旅に出ます。 No.3163 投稿日 2001年10月20日(土)00時38分 投稿者 はせがわみやび  探さないでください(笑)  みやびは、週末に行われるイベントのために関西に旅立っております。  関西でTRPGして帰ってくるのだ。  掲示板にアクセスできるかどうか不明なので、お返事は遅れる可能性があります。よろしくなのです。 みやび -------------------------------------------------------------------------------- パイプオルガン No.3164 投稿日 2001年10月20日(土)00時50分 投稿者 月璃 初めまして。普段ROMしている月璃と申します。横槍失礼します。 #3154 新木さん> オルガン曲と聞いてまず思い浮かぶのはバッハの「トッカータとフーガ ニ短調」でしょうか。これが荒木さんの仰ってるものと同じ物かどうか定かではありませんが。違ってたら申し訳ありません。 基本的に送風システムは電動式です。その音が煩い(気になる)とは聞いたことがありますが、私にはどれほど煩いのかわかりません。 学校にあったものは、スイッチを入れた後、フォー…という空気が動いているらしき音がしました。あまり広くない、誰もいない講堂でオルガンのスイッチを入れれば、対角線上の隅にその音が辛うじて聞こえる程度。尤も、大きさにもよると思いますが。 私の知識としては、通っていた短大に普通のオルガン(2段56鍵、ペダル30鍵)が置いてあり、オルガニストを目指していた友人に弾き方を教わりつつ遊びながら触った程度です。高等部の礼拝堂にあった立派なパイプオルガンには触らせてもらえませんでした。 大きさですが、現在の主流は2段各56鍵、ペダル30鍵程度だと思います(教会などでよく見かけるタイプのもの)。大きいものは、サントリーホール(4段)や東京芸術劇場大ホール(3段〜5段)など。東芸のものに幅があるのは回転するからです。片面がルネサンス+バロック様式で3段、もう片面がフランス・シンフォニック様式で5段。初めてそれを知ったときは拍手しました。全然関係ない話ですみません。 それでは、失礼致しました。 -------------------------------------------------------------------------------- No.3165 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- !?と?! No.3166 投稿日 2001年10月20日(土)01時14分 投稿者 かねやん >みやびさん 3160  異文化の例を出した場合。 「ここ日本だもーん。日本語で読んでくれる人だけを想定するだけでいいんだもーん。だって日本語で書いてるんだから」で否定されちゃうような。。  日本の場合、「!?」や「?!」は縦書きでも横に並んでいる。つまり組文字として使っています。  考えてみると「!」と「?」が縦に並んでいる形はみっともないですよね?  でも。読んでいて面白かったです。  横書き文化によって生まれたものなんだなあって改めて実感。  さて、ネットに置かれているものは横書きのものが大半を占めています。これは日本語もそう。このレスもエディタで横書きで書いているし。  そこで「!?!?!?」や「!?!」が存在していても問題は無いんじゃないかなあ、と言うのが僕の考え。効果を狙っているもの。  顔文字なんかもそうですね、これも横書きだからこそ生まれた文化。  ちなみにBBSの書き込みなんかでの話。  小説の中で使うと効果よりも、藤極堂さんがおっしゃっていたように、違和感によって話の流れが止まると思います。 -------------------------------------------------------------------------------- 上 No.3167 投稿日 2001年10月20日(土)01時21分 投稿者 はせがわみやび  まてまてまてまってちょーだい(^^;  だから、その話になる「前」に。  わたしはまず心理の流れの問題、を扱っているんじゃないか。  これに対する反論は、日本語圏の人間と英語圏の人間の心理の流れはちがうのだ、だと思うぞ(^^;  ……それは、ないと思うんだが? -------------------------------------------------------------------------------- >みやびさん No.3168 投稿日 2001年10月20日(土)02時29分 投稿者 かねやん  あう、読み違えた(^^;  申し訳ない。  反論としては、動詞が前に来る文化だから、それくらいおかしくないだろう?  ……ぜんぜん説得力ないや(笑) >心理の順番に関する問題 >>「そんな……女だったのか!?」  この例では、「驚き」とその「問いかけ」が、確かに「一瞬あと」に順番で来てますけど。  それが「?!」を使ってる場合の全てに当てはまるかどうか。  まあ、このあたりは「!?」を使う場所を限定しすぎてるかもしれませんねえ。  己もこんな感じでしか使わないので、なんとも言えないところ。いや、自分なりの憶測を書いちゃいましたけどね。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.3169 投稿日 2001年10月20日(土)06時25分 投稿者 新木 伸 >勲章とか  とんびの羽根さんのこだわっている部分もわかるんだけど。  でもこれは、とんびの羽根さんの認識違いというもの。  「泥棒の勲章」の話の想定読者が「高校生〜大学生」とした場合。  そのくらいの年齢の人は、「勲章」といわれて、その実物――メダルに布がついたアレ――をイメージしません。  そのくらいの年代の人には、「勲章」というのは――喧嘩をしてきて、イジメっこについに勝って帰ってきた男の子のケガを、「男の子の勲章」とか、そういう種類の実体のないイメージになります。  なにか誇らしい物事に与えられる呼び方。そういうコトバ。  ちなみにこれが、60歳ぐらいの戦争経験者の人に向ける話であったり、30歳ぐらいに読ませる話であっても架空戦記の話であったりした場合には、「勲章」は実体を持ったあのメダルであるというのが、一般認識でしょう。  その場合はとんびの羽根さんの主張は正しい。  しかし読者の年代を考えると、それは正しくない。 >とんびの羽根さん  ところで最近、とんびの羽根さんの文章が変なふうに見えたりするんですが……。  段落の中、「。」のあとに、なんだか意味のない全角空白がいつも一個入っているんだけど、それ、なに?  そう見えるの、ぼくだけなのかな?  そういえばログをあさってみたら、だいぶ昔にも、そういう書き方していたっけ。  変ですよ? それ? >みやびさん >「What?!」みたいに使ってるわけだ。訳すと「なんだって?!」ってなる。  そりゃ、「なに」ときたら、その後ろにはまず「?」とつくものでしょうが。  「なに!」っていう驚きがつくパターンって、そもそもコトバとして、変じゃない? わしはこの「なに!」って声には、非常に違和感がある。疑問がなくて、いきなり驚きが存在するような場合なら、「なに」は使わないわけだ。  英語でだって、「What!」っていうコトバは、これ、存在しないだろ?  ちなみに「What?!」を訳すのであれば、「なに? なんだと!」――ってなるはずだ。  なに英語圏の話なんか持ち出してきて、話をはぐらかそうとしているんだか。しかも持ってきた例題が、適切じゃないしー。  「アメリカ様」の話を持ちだしてきたら、日本人なら誰でもビビると思っているのは大間違いなのね。議論の仕掛けかたが幼稚すぎるぞ。 >>人間の思考は、驚き→疑問、なのかってところ。  はい。  ここの本題に戻って、アメリカ様とか外国様とか出してこないで、ちゃんと自分の自説でもって、これを否定してくれたまい。 >オルガン  月璃さん。とても参考になりました。ありがとうございます。  鍵盤は、「数百」だといきすぎかなぁと思いましたが、実在するのならOKですな。50×5段なら、250鍵だし。 -------------------------------------------------------------------------------- >杉井光 No.3170 投稿日 2001年10月20日(土)06時26分 投稿者 新木 伸 >杉井光  文体習得。  お題の変更をかけよう。  いまのはおいておいて、これやってくれ、これ。  いまやっている部分って、そういえば書き出しに相当する部分なんだっけね。  しかしあの部分って、ほんと単なる説明なんだよなぁ。  プロットでいうと、「・お姉さんと店の説明。」とか書かれてしまうところか。  他に言い表しようがないしなぁ。  5W1Hの「誰がいつどこで何をした。なぜゆえに?」っていううちで、6つ全部が書けちゃっているし。  誰も何もしていない。いつどこかもわからない。だからもちろん、「なぜゆえに」なんてこともない。  注文〜。  食べ物屋さんの主人である君に、客として注文をする。  「客」である僕は、なんだかあのシーンに興味を持ったわけだ。  あれをちゃんと読みたい。  君があのサンプルとしてショーウィンドーに展示してくれたやつだ。あれだ。あれが食べたい。あれの「本物」が食べたい。あんな「ニセモノ」じゃなく。  そこは、なんだか薄暗い階段を降りていった先の、地下の店だったわけね。  そしてそこは悪ガキどもの中立地帯だったわけね。とっても美人で魅力的なお姉さんが切り盛りしているわけね。  このシーンを、主人公をちゃんと存在させて、以下のように書いてみてくれ。 ・街を歩き、階段を下りてゆく主人公。(情景描写) ・店内に入る主人公。店内の様子。店の他の客などの様子(状況描写) ・お姉さんがいかに美人であるのか。(情景描写) ・お姉さんと主人公との会話。(会話文) ・お姉さんがこの店と客たちにとってどんな存在であったのかの概念的説明。(説明文)  このようなフルコースとして、あのシーンを注文する。  文章の5要素のうち、「アクション」はないけど、まあ4つすべてがここに含まれるわけだ。  すべてを描写し終えた最後に、すこしだけ説明を許す。  ぼくは「説明文」は食後のデザートとして最後に欲しいのだ。しかもそんなにたくさんはいらない。それまでの展開をすっきりと胸に落として理解するための総括した概念説明として、ほんの適量、欲しいだけなのだ。  だからそれは最後によこしてくれ。  あと文の長さのリズムの音階も、8種類全部を使ってくれ。  ぼくはそういうものが食べたい。3種類の食材しか使っていない料理は、誰かほかの人に対して作ってくれ。栄養のバランスが取れてない食事はしちゃいけないって、僕はママから言われているんでね。  枚数とかは自由。それぞれのシーンの長さなどは、君がよいだろうと思う分量でもってやってくれ。  わしはお客さんなのだ。君がよいと思うやりかたで、僕を喜ばせてみてくれ。 P.S.  ミンシアの話のときは逃げやがったが……。今度は逃げるなよ。  そもそも逃がさんし、わし。 >疑問 >杉井光  そういえば、「ホテル・アドリアーナ」って、なに?  わし、ぜんぜん知らんのだけど、それがどういうものなのか説明してくれ。  ――っていうか、しろ。 -------------------------------------------------------------------------------- 出発前なり No.3171 投稿日 2001年10月20日(土)09時09分 投稿者 はせがわみやび >驚き→疑問か、疑問→驚き、か。 >>ここの本題に戻って、アメリカ様とか外国様とか出してこないで、ちゃんと自分の自説でもって、これを否定してくれたまい。  おいおい。  机上の空論を言っても始まらないでしょう。    まあ、まず、みんながどう感じてるか、の認識が一致せんと。  わたしは、思考の流れでそのままタイピングしていると思われる英語圏のひとたちの例を出したわけだ。10例あると書いたが、それがぜんぶ、What?! だなんて言ってないでしょうに。 >>英語でだって、「What!」っていうコトバは、これ、存在しないだろ?  その言い方だと存在しちゃうよ(^^;;;  いやまあ、英語だと?が先にくるのは、たぶん疑問代名詞が頭にくることが多いからだとは思う。「なんて素晴らしいんだ!」って書くときも、頭がwhatだから。  つまり、感嘆のときも疑問代名詞を使うからじゃないかな。  でも、そのこと自体が……疑問→驚きの証拠じゃないか?  この掲示板だって、新木さんが、驚き→疑問でしょ、って言ったとき、とっさに「え?」って疑問を表明したひとがいることを思い出しなさいってば。  人間の感情(心理)は、不連続には変化しない。  より正確にいえば、文章で描写するときに、「させると不自然に感じる」かな。  でも、不連続にはならない=驚き→疑問、じゃないでしょ。  で、観測事実と合わないぞって言っているのだ。  どんなに巧妙に論を立てても、観測事実とあわないと……それは机上の空論なのでは? -------------------------------------------------------------------------------- つけたし No.3172 投稿日 2001年10月20日(土)09時21分 投稿者 はせがわみやび >>ちなみに「What?!」を訳すのであれば、「なに? なんだと!」――ってなるはずだ。  ほら、疑問→驚きってつなげてるしー(^^;  それがありなら、その省略形が「?!」だって発想がどうしてないかな?(^^; -------------------------------------------------------------------------------- 課題の復活をする前に No.3173 投稿日 2001年10月20日(土)10時40分 投稿者 小倉善哉  うお。月璃さんだあ! 「月璃さんは書き込みはしない」と思い込んでいたので、びっくりでした。いや、それだけですが(笑)  さて。今日明日中にシステムキッチンのショールームでも見てこようかと思います。電話をしてみたらどうかとつっちぃさんにアドバイスをいただきましたが、何を聞いたらいいのかわからんので、やはり直接アタックしてみようと思います。  ということで、今回もレスのみ。みどり君の「歪み」についても、いろいろ言わなければならないような気がするけれど、考えがまとまらないので、今回は杉井さんに(笑) ●杉井ラーメン店のこと。  あのう……ところでワタシ、杉井ラーメン店さんにクレームつけたくてつけたくて仕方がないんですが、いいでしょうか。あ、いえ。ワタシャ向かいの通りで中華そばの屋台をやってる者なんですけれどもね。  ウチ、食材はいいものをそろえているつもりなんですが、いかんせん、腕がないものですから美味しく調理できないんですよ。どんぶりのふちは割れてるし、イスだってかしいでますしね。まあ、貧乏ですわな。それでもなんとかお客さまに喜んでもらおうと頑張っているんですけれども……まあ客足は遠のきますわな。マズイから遠のく。そら仕方のないことですわ。何といっても、お客さまは正直ですからねぇ。  ──いや、ウチの店のことはいいんですよ。  敵に塩をおくることになっても、杉井ラーメン店さんにはどうしても言っておかなければならんと思いまして、ハイ。  ワタシャねえ、悔しいんですよ。腕もいい、食材もいい。店主が無愛想でも「ウマイからまた来てやるか」というお客さまもいる。ワタシもこっそり食べにいきました。ウマかったです。ウマかったですが──不満が残りました。  「ウマイからまた来てやるか」というお客さまがいるんですよ。ところがアンタさん、そのお客さまの鼻先でピシャッと扉をしめちまってるんですよ。ウマそうな食材が入荷しているのを見た常連さんが「それ食べたい」って言ってるのに、ここの店主ならすごいラーメンに仕上げてくれそうだと期待されているのに──それをまあ、アンタさんという人は。  そりゃね。ワタシもお客さまを追い返したことがありますよ。でもあれは、ワタシの腕ではお客さまに出せるようなもんにならんかったからですわ。  悔しいですよ。申し訳ないですよ。「求められているのに出せない」んですから。  でも杉井ラーメン店さんは違うでしょう。  「求められているのに出せない」いんじゃない。  「求められているのに出さない」んですから。  同じ発展途上の料理人として、そんな様子を見せられることほど、悔しいことはないです。お客さまに対してだけでなく、他の店屋に対しても、杉井ラーメン店さんは傲慢すぎるんじゃありませんか。  ──足りないのは「おもてなしの心」じゃないですかね。 ●ついでに、「杉井光」考察  下品ネタに対するツッコミで、杉井さんに「痛い」思いをさせる方法を思いついたのですが、猫をかぶっていたために実行できなかったので、ちょっとやってみようかなと思います(笑)  まず、何故、杉井さんがダメージをうけないか、の考察。  例えば、藤極堂さんのコレ。  >だから無知で浅薄な杉井クン、君が放し飼いにしているしつけの行き届いていない赤黒い不定形生物をなんとかしたまえ。  汚いものを見せて悦んでるんだから、いくら「汚い」という方向で罵っても効果はないと思います。  ほら、トレンチコート着た「な?」のおじさんと一緒、一緒。  嫌がれば嫌がるほど相手は喜ぶと思うの。  だから、むしろ「そんなポークビッツ見せてんじゃないわよ!」くらい言わないといけないんじゃないかな。  それとも──  「やーね。そんな早くて相手を悦ばせることができると思うの? 自分ひとりでイッてんじゃないわよ」とか。  「あんた見られてた方がもえるんでしょ。わざわざ見てやったんだから、金、払いなさいよね。はぁ? 100円しか持ってないの!? ……分かった。もう、いいからあんた帰んなさい。改造資金でもなんでも稼いで、核爆級になってから出直しておいで!」とか。  これくらい言わないとダメかな(笑) ●悪魔のこと。  ほほう。ということは、新木さんは、優しい悪魔なのですね。「愛は与えるもの」とか言っている人が「お前たち、オレの技術を好きなだけ盗め!」なんて言わないと思うもの(笑)  どうどう? 照れた? 照れた?(笑)>新木さん  ……しかし、名無し君が「愛の鞭」だとちゃんと気付いていて、ほっとしたなあ。あたしも頑張ってるよう。頑張ろうね>名無し君 -------------------------------------------------------------------------------- ZERO LAND MINE No.3174 投稿日 2001年10月20日(土)13時05分 投稿者 八神伽羅  地雷原まっただなかだというのに、周囲がお花畑に見えた私はこの先幾度爆発して果てるのでしょう。  えーと。  ひたすら不遇の人生を歩んできた奴が、初めて自分も幸せになれる可能性を提示されたら迷うよね、という発想で私はあのアイディアを出してしまったのです。  つまり私の中ではあれは許容範囲でした。 「その気持ちは分からなくもないけど、アンタ本当にそれでいいわけ? 考え直せよ彼女きっと泣くよ?」  で読み進めてもらえると思ったんですよ。唯一の脳内常駐読者八神(他にいないのが我ながら少し悲しい)は「全然おっけー。ていうかこの展開ツボ」って言ってくれたし。  で、結の部分で「やっぱそうこなくっちゃねぇ(しみじみ)」となって終わる、と。  大間違いっぽかったけど。  まさかいきなり「金返せ」に行くとは。  むぅ。相手の気をひこうと他の男の影をちらつかせた結果あっさり捨てられた女って、こーいう気分なんじゃなかろうか。  誤解を招くようなことは一切しちゃいけないわけですね。  あくまで一途にアタックを掛けるしかない、と。  とりあえずその方面でロックオンして考えてみます。  今まで何をやっていたんだ、という感じですが…… 「いやここは地雷原じゃない。花畑だ」  って言いたかったんですよ。だって二週間近く考えた結果が誤読しか招かないようじゃ、この先に未来なんてないような気になるじゃないですか。  結局周りが地雷だらけなことを確認してしまったわけですが。  さて。  彼方に去った話題ばかりのようですが、以下レスです。 >西鶴さん  鵜呑みにしているように見えるかもしれませんが、一応はなんとか反論を試みようとはしてます。でも脳内シミュレートで勝ち目がないことが分かってしまうので、表向きは結局鵜呑みです。  「その通りです。考え直します」とキーを叩きながら、「これでもう五敗目だよちくしょーっ!」と悔しがってる私も確かにいるのです。  ……でもその後成長できていないようなので、この反論、もしかしたらまるっきり意味なんてないのかもしれませんね。 >メモ書きの話 2でした。まだまだ修行が足りません。 >ダメな店  客が来るなり笑顔全開の「いらっしゃいませ」で、間髪入れずにお冷やとメニューを出して、オーダーもらったら八分以内で持っていけ。ヤバそうな食材は絶対使うな。「期末テスト前の切羽詰まった高校生」とかそういう属性を客に見せるな――と昔バイトしてたファミレスで言われた覚えが。  つまり客に「食事を楽しむ」以外のことを考えさせちゃいけないんですね。実行できていたか、今できているか自信はないけど。 ではでは。 -------------------------------------------------------------------------------- 新木さんの奥様は普賢菩薩さまですか? No.3175 投稿日 2001年10月20日(土)14時21分 投稿者 藤極堂 RealAudioによる試聴ができるURLの紹介 トッカータとフーガニ短調 BWV565 / J.S.バッハ >小倉善哉さん >汚いものを見せて悦んでるんだから、いくら「汚い」という方向で罵っても効果はないと思います。 すまん。私もアレで杉井光がダメージを受けると思って書き込んではいない。 というか杉井光はどんな方向でののしろうと「見ている」と意思表示をした時点で大喜びだ。 つまり、杉井光へ本気でダメージを与えようと思ったらウィルスメールやメールボムを送ったり、荒らし依頼掲示板に書き込んだり、2ちゃんねるで吊し上げたり、プロバイダーに「イタズラメールを送られました」と訴えたり、ハッキングしてパソコン内部のデーターを盗用したり破壊したりしなけれならないのだ。――もちろん犯人は杉井光に見えるよう細工して、被害者は彼の知人関係のみに制限して。 周辺からじょじょに固めていけば、「ついに壊れたか」と周囲は見てくれるでしょう。  Q:いつもこんなあくどいコトばっかり考えているのですか?  A:眠っている時は天使。 あと、核爆はダメ。核爆は。 参考:インターネットの常識非常識 ◆ちょっと思いやろうね◆ >さつきさん >オタクと呼ばれることと(将来できるかもしれないかわいい)恋人。 大丈夫だ。 安心しろさつきさん。 君は知らなかったかも知れないが、「燃えよデブゴン」の主演男優サモ・ハン・キンポーは専門誌で特集を組まれるほどの人気アイドルだったのだよ。 ホモの。 さ――、さくーといきましょう。 レッテルつーか幻想を必要とした理由。 さつきさんが書こうとした、パリジャンヌであるヒロインの属性というものをよく考えてね。 パリジャンヌというレッテル=幻想で表現しようとした「何か」。 とりあえず、「パリジャンヌ」という単語から連想する言葉を二百個くらい書き出してみて(※モニターに向かうのが苦痛なら、メモ帳に手書きでもいいから)、それからそれを十くらいのグループに分別してそのグループに共通する物がなにかよく考えてひとつひとつにタイトルをつける。 それからまたそのタイトルを五つにグループわけして、またタイトルをつける。 あとはこの調子でタイトルが一つになるまで続ける。 こんな感じにまとめていけば自分がパリジャンヌという設定に込めようとしていた「何か」が何かわかりやすいんじゃないかな? 設定にこだわる初心者というのは「設定があれば読者が納得してくれる」と思い込んでる場合が多い。 つまり「貴公子」と書けば読者が「若く美しく高潔で高貴な人物」と納得してくれるとおもっている。あげくにどう考えても「それ、高潔じゃなくて自分に酔っているだけじゃ……?」という行動をキャラクターにさせて、いざ読者に突っ込まれると「……実はそれはこれこれこういう事情がありまして」と言い訳をはじめたり「それはそちらの読み方が間違っているんです。これは高潔なのです。なぜならこの人物は貴公子なのだから」と開き直ったりする。 これじゃだめなのはわかるよね? 以前のさつきさんはこのレベルだったの。 がんばって前に進もう。 -------------------------------------------------------------------------------- 眠り姫の秋 No.3176 投稿日 2001年10月20日(土)15時06分 投稿者 弟切 千隼 春夏秋冬いつでも眠い弟切です。仕事のことを考えると眠っている場合ではないので、カフェインドーピングをしながら働いています。 (お茶を飲んでいるだけ、とも言います(^^;) 「凍れる心臓」(仮題)の起と承の修正ができました。ここと課題部屋に上げておきます。 「凍れる心臓」(仮題)起部四分割 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 起 ・冷凍睡眠中の科学者キサラは、過去の優れた科学技術を学ぼうとするユキマロに起こされる。 承 ・とりあえずユキマロの家に引き取られて体を休めていたキサラは、ユキマロから人々を啓蒙する仕事を手伝って欲しいと言われ、この時代が自分にふさわしいかどうかしばらく様子を見させてくれと答えを保留する。 転 ・過去とは比べものにならないほど科学技術が退化した時代の様相を知り、キサラは幻滅する。 結 ・キサラはユキマロの頼みを断り、再び冷凍睡眠に入ることを決める。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「凍れる心臓」(仮題)承部四分割 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 起 ・再度冷凍睡眠に入るための体調が整うのを待つ間、暇を持て余したキサラは、ユキマロに少しだけ仕事を手伝うと告げる。 承 ・キサラがユキマロの仕事を手伝っていると、地域を治めている役人がやってきて何かと難癖を付け、キサラは切れそうになる。ユキマロがうまくあしらって場を収める。 転 ・ユキマロが科学技術を独占して悪用しようとしている権力者たちに抗していることを知り、キサラはこの時代も過去と同じ道をたどっていると感じて、怒りを深める。 結 ・権力者たちがキサラを過去の人間ではないかと疑っていることがわかり、キサラは早く冷凍睡眠に入ってしまおうと考える。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 以下、雑談です。 杉井さんがラーメン屋で小倉さんが中華そば屋なら、弟切はとろろ汁屋でしょうか。静岡出身ですし(地元民にしかわからないネタを振らないように > 私) しかしそもそもとろろを作る以前に、材料の山芋を掘り取れなくて困っているとろろ汁屋です。問題外ですね(;_;) -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.3177 投稿日 2001年10月20日(土)17時11分 投稿者 新木 伸 >みやびさん  ん? みんなの意見が一致しとらん? なんだって?  「疑問→驚き」となる例が実際に存在する?  そんな事実は観測されていたか? どれよ、どれ?  人間の意識というのは常にシーケンシャルに一本道に動くものであって、「驚き→疑問」という形しか存在しないのであって、もしある反応が「疑問→驚き」という形に見えるのであったとしても、それは作者の分解能が低いからであって、いちばん最初にごく短時間出現している「疑問」を見落としているだけなのであって――。  小倉さんの出してきた例に対しては、証明もしたし、納得させたろ?  「あんたそこ考えてなかっただけじゃん」と指摘したら、「くそう」って帰ってきたもん。間違いないもん。  他に疑問に思っている人は、誰かいたっけ?  みやびさん自身か?  なんか例を出してきたら、それ否定して証明して解説したげるから、出してきなさいって。  「疑問→驚き」になるような日本語の例を。  なんか実例も出さずに、難癖だけつけられているような気がするぞ? >>ちなみに「What?!」を訳すのであれば、「なに? なんだと!」――ってなるはずだ。 >>ほら、疑問→驚きってつなげてるしー(^^;  これは、たんに省略してるだけなの。正しく表記するなら、「What? What u say!!」――あたりになるところか。まず疑問。そして怒りを伴った抗議。  2単語入っているのを、ひとつに合体させているから、「?!」となっているのだ。別もんだろ。 >杉井光ラーメン屋  杉井君は、あれだな。  客商売のなんたるかを、まるでわかっていないんだな。  ああ、なるほど。  わかっちゃった。わかっちゃった。  しかし変な話だよなぁ。  杉井光は、バイト歴はかなり長そうなんだけど……。  そうか。「食うためのバイト」と割り切って、金のいいところしか行ってなかったんだろ? 「経験を積んで見識を広げるためのバイト」のほうは、これはやってきてなかったんだろ?  だめだなぁ。時間を無駄にしてきたっつーか。  人間、自分で自分を食わせるというのは、これは当然のことだろ。  そこデフォルト。誰でもやっていること。  さらに自分を食わせつつ、同時に自分を育てなきゃいかんのだろ? そこが頑張りどころ。誰でもやっているわけじゃないけど、なにか道を目指す者はやらなきゃいかんところ。  誰も育ててはくれんのよ。自分で育つしかないのよ。わかってる?  八神さんの言っていたファミレスの話だとか……。  べつに飲食業に限ったことじゃない。およそあらゆる客商売で、あれは基本中の基本である心構えだ。常識だ。  まともに客商売をやっているところに行っていたなら、まずあれを叩きこまれる、ごくあたりまえの当然のこととして、あの原理が骨に染みついて、いつでも笑顔が出るようなところまで体に叩きこまれる。意識の改造を行われる。そういう「体」にされるんだ。  もし染みつかないようだったら、単にクビを切られるだけ。「君、明日からこなくていいから。客商売に向いてないから」ってね。  そういうとこ、行ってなかったんだろ? んー?  作家は客商売じゃないとか、そんなふうに思っていたんだろ?  あっはっは。大笑いだ。  まあそれはあとで考えればいい。  いまは「客」がここに一名きているのだ。厨房の影でこっそり悔し泣きしてもいいが、それはあとにしろ。  わしの注文したもの、さっさと出してこんか。  まだかい? いつまで待たせるんだい? >小倉さん >>ほほう。ということは、新木さんは、優しい悪魔なのですね。「愛は与えるもの」とか言っている人が「お前たち、オレの技術を好きなだけ盗め!」なんて言わないと思うもの(笑)  ん? ん?  すまん。なにか言っていることがわからん。  「「愛は与えるもの」と言っている人が、〜〜なんて言わないもの」っていうところの論理が飛びすぎ。わしの頭で飛んで渡れる幅じゃなかった。ここ理解不能。  なにがどうなって、どういう仕組みで、わしは「優しい悪魔」になるのじゃ? >八神さん >>むぅ。相手の気をひこうと他の男の影をちらつかせた結果あっさり捨てられた女って、こーいう気分なんじゃなかろうか。  いや、それは捨てられるでしょ。(^^;  相手の男に、理解を求めすぎ。  「他に男がいるなんて言ったのは、あれは全然嘘で、あなたの気を引きたかっただけなのよ〜」って、それを言わないでわかってもらおうっていうのは、そりゃ無理だってば。  相手の男は、「ああ、そうか。他に男がいるわけだ。なら俺のことはどうとも思っていないって、そういう意志表示なんだね」と、そのように受け取るもんです。  たしかに話の中では、言わずともわかってくれる「いい男」っていうのは、存在するし登場してくるよ。でもあれは、「世の中がそうであるといいよなぁ」という願望に基づくものなわけ。現実にはいないから、せめてお話の中には出そうっていう、理想を追い求める心の働きなわけ。夢を売る商売でもあるから、お話の中では、それでよろしい。  でも現実では……。  「私にはあなたしかいないの!」  これです。これ。  ニブちんの男を落とすときの要領です。  現実では、これをちゃんと言わないと、ならないわけです。  言わずに察してくれる「いい男」なんてのは、いやしないのです。現実を直視しましょうね。  「他に男なんていくらでもいるもーん」などと強がりで言った日にゃ、速攻で捨てられます。もお3秒で。確実です。絶対です。  小説でも、おなじこと。  読者に過大な期待を抱いちゃいけません。  たしかに、そういう読者がいるといいよね――でもそれは夢。  そんなものは存在しない。  ちゃんと正攻法でストレートに攻略しないといけません。  花束は、「んっ!」と言って突き出すのではなく、「君の美しさの前では〜〜以下略」と言って、膝をついて差し出さねばならないのです。 >連敗記録  五敗目? なんだ、いつのまにわしは五回も勝ってしまっていたのだ?  覚えているのは、二次創作論争のときぐらいなんだけど? >飲食業のノウハウ  ほかにも、「空になった食器をいつまでもテーブルに残しておくな」とか、「一回ホールに出ていったら手ぶらで帰ってくるな」とか、「減ったタンブラーに水を注ぎにいけ。常にどのテーブルのタンブラーも満杯にしておけ」とか、「歩きながらもお客さんの視線を常にチェックしておけ。自分を見ているお客さんがいたら、声をかけられていなくても自分から近づいてゆけ」とか、いろいろ仕込まれますな。  最近、近所のファミレスじゃ、店長が変わったとたんにてんでダメになってきやがって、困ったものなんですが。  ちなみに接客の心構えは、すべて小説に応用できました。  だってそもそも同じ業種だしぃ〜。 >トッカータとフーガニ短調 BWV565 / J.S.バッハ  おう。これです、これ。この終わってしまった部分以降あたりから、よく使われてますな。でも曲名いわれても、やっぱわからんなぁ。 >参考:インターネットの常識非常識 ◆ちょっと思いやろうね◆  藤極堂さんには前にも注意したと思うのだけど……。  こうしてリンクを張ってくれるのはありがたいんだけど、メインページへのリンク以外にも、その話題の件へのダイレクトリンクもつけてくださいよう。  わし、また該当部分が見つけられなかった。  でも三分くらいは探したんだよ? >弟切さん >>「凍れる心臓」(仮題)起部四分割  だいぶよくなってきたんだけど。  ユキマロの立場で考えてみよう。  キサラを起こしたユキマロって、彼女の体調が整うと、いきなり自分の用件を切り出して要望を突きだしているわけだよね。  ここんとこ、ユキマロが何も考えてないじゃんか。お馬鹿すぎ。  キサラがなぜ冷凍睡眠に入っていたのかとか、いまキサラはどんな気持ちで、どんな精神状態でいるのだろうかとか、そういうことを思いやったり、重い計ったりすることはないの? あと、自分の目的に協力してくれるだろうかとか、そういう恐れとか懸念とか期待とかはないものなの?  ちなみに、いまの現状から見ると、このように見える――。  このおねえさんは、すばらしい科学を知っているとても綺麗な女神様で、それを起こしたんだから、きっとぼくに協力してくれるさ。まちがいないよ。だってぼくは、ひとびとのためになる、とてもよいことをしているんだもの。きれいなおねえさんなんだから、このひとがいいひとなのはまちがいないんだ。だからぼくのしごともてつだってくれるのさ。  ――このぐらいしか、ユキマロの思惑とか考えていることとかが、伝わってこないのだが。  ユキマロの思惑。  彼が作者に動かされているだけのお人形さんではなく、自分でなにかを考えているのなら、それは必ず、彼の行動のなにがしかに反映されるものなのだが。 -------------------------------------------------------------------------------- No.3175の訂正 No.3178 投稿日 2001年10月20日(土)18時20分 投稿者 藤極堂 ごめんなさい。 フレーム分割をしているサイトのURLはTOPのまま変化しないというのを忘れてました。 どうやって直リンクすればいいのかまだ知らないのでとりあえず補足説明しときます。 ■訂正後 あと、核爆はダメ。核爆は。 参考:サイトインターネットの常識非常識の内部コンテンツ コラム→その他→◆ちょっと思いやろうね◆ -------------------------------------------------------------------------------- No.3175の訂正2 No.3179 投稿日 2001年10月20日(土)18時37分 投稿者 藤極堂 HTMLを見て、ヤマカンでURLを継ぎ足して、なんとか直リン。 ■訂正後 あと、核爆はダメ。核爆は。 参考:サイトインターネットの常識非常識の内部コンテンツ ◆ちょっと思いやろうね◆ -------------------------------------------------------------------------------- 男心と照れ心 No.3180 投稿日 2001年10月20日(土)18時38分 投稿者 本家・鷹見一幸 >黙って花束を「んっ」とか言って突き出す男。 よくわかる。っつーか、男としてはそーゆー男の方が >片膝ついて「愛しているよ」ととか言う男。 よか信用でける。と思う。 なんでだと思う? 理由 「男が『愛しているよ』と言うときは、必ずその後に『だからさ、ね、いいだろう?』という言葉がついていることを知っているから(笑) -------------------------------------------------------------------------------- 昨日は、情報処理学会でした。 No.3181 投稿日 2001年10月20日(土)19時01分 投稿者 西鶴翠(みどり)  聴きに行っただけですが。 藤極堂さん> >最初に「西鶴翠」を知ったのは「透明な夏の交差点」でした。  おや、藤極堂さんも木馬な人ですか。それはそれは、驚きました。ということは、八神伽羅さんのことも、いかさんのことも知っていました? みやびさん> >「歪み」と言われると、なんかピンとこないひとが多そうだ。 >別の言葉で言い換えてみないかい?   別の言葉に置き換えて、もしもそれが「いい意味」の言葉だったりすると、歪みに頼ってしまうようになってしまうかも知れないので、このまま「歪み」にしておきます(考えようとすると、いい意味を持った言葉になってしまう)。この分室に顔を出す人なら、一度は考えたことのある概念でしょうし。  (下の方で新木さんが書いているけれども、「歪み」に頼ると、そこに削るべきものそのものを忘れたりする。たとえ削るべきことであったとしても、無意識に削っては、小説を書く私が満足できないのです。)  歪みを楽しむためには、「自分で」歪みを作らねばならないのです。  最初から崩れているのでは納得できなくて、たとえ同じように崩すにしても自分で崩さねば意味がないのです。という自戒を込めて「歪み」のままにしておきます。 新木さん> >ゆっくり考えていいよ。とか言いつつ、またつっついてみたりする。  突っつかれたら、何らかの反応を返さねばならないのでしょうか。昨日、早稲田大学理工学部の中庭で、「うちの大学よりも敷地面積は小さいなあ」などと思いつつゆっくりと考えていたのですが、それでも、まだ答えは出せそうにないのですが。  まあ、とにかく、ご期待にお応えして、答えられる部分だけは答えましょう。 >(前略)あれから、どれだけ書いた?  省略したところは単なる煽りですので、放っておくことにします。とにかく、質問は、「どれだけ書いたか」ですよね。正直に答えます。72枚、28枚、69枚の三編だけです(五枚というものもあるが、数えないことにする)。それだけです。長編は、書きあげていません。まだ、構想中です(あ、ヤミフリ以後ということならば、「破壊者たちの範囲」も入るのか。長編として)。 >君はなにをした?  この部分は、現在考えているところです。徐々に固まりつつありますが、まだ、答えは出せません。 >?!  超強力磁石用語と一緒でしょう。使い道を間違えると、違和感を招くだけの。ついでに言えば、Bタグも「?!」や「!?」と似たようなものだと思います。安易に使ってしまうと、恥ずかしい。 >「パイプオルガンをかき鳴らして洗脳音楽を奏でる」  パイプオルガンに触ったことがないので、機構など詳しいことは分かりません。  が。  「パイプオルガンをかき鳴らして」という表現に違和感を感じることは確かです。パイプオルガンは「かき」鳴らさない。パイプオルガンを鳴らすことはあっても、「かき鳴らす」ことはないのではなかろうか、と思います。  たとえば、リコーダーを考えてみます。小学校の音楽の時間に使う縦笛です。新木さんも吹いたことがあると思います。これ、「かき鳴らす」と言うでしょうか。言いませんよね。同じ原理で、「トランペットをかき鳴らす」とも言わないし、「クラリネットをかき鳴らす」とも言わないと思います。つまり、「管楽器」に「かき鳴らす」はあわないのです。  で、どういう楽器ならかき鳴らせるのかといえば、弦楽器です。それも、指で直接弾くやつ。ギター、ハープ、そのあたり。ヴァイオリンは弓で弦をひっかくので、かき鳴らすといっても、それほど違和感はありませんが、小説で使うのはやめておいた方がいいかも。ピチカート(指で弦をはじくという特殊な奏法)とかならば、「かき鳴らして」いますが。  と、話がそれましたが、パイプオルガンも原理的には管楽器なので、「かき鳴らす」は変な感じです。奏法はピアノに似ていますが、ピアノも「かき鳴らす」とは言いませんし。もしパイプオルガンに「かき鳴らす」を使うのであれば、よほど雑に弾くときとか、それくらいだと思います。  金管楽器など(トロンボーンとかホルンとかトランペットなど)は、冷えた状態と暖まった状態で音程が変わってしまうので、チューニング(楽器の音の高さを調節する作業)をする前に、息を吹き込んで(音を出さずに息を吹き込むのが可能なのです)楽器を暖めたりしますが、果たしてパイプオルガンもそういうことをするのかどうかは知りません。  冬の朝などに、冷たいホルンを一分間くらい息継ぎなしで吹き続けると、徐々に音の高さが変わっていくのが分かって(素人にも分かるくらい変わる)、楽しいです。ホルンというのは、カタツムリみたいな形のあの楽器です。 (おお、弟切さんがサイトの紹介をしている。というか、パイプオルガンを実際に弾いたことのある人も書き込みをしている。) 教授> >(過眠はひきこもりの症状の一つ)。  そうだったのですか。知りませんでした。ということは、夏休み(休んでいませんが)のあいだずっと眠たかったのも、ひきこもりの一歩手前でしょうか。眠くて結構たくさん昼寝をしていたのですが(大学でも、家でも)。  今は、土日の睡眠時間が長いだけなので大丈夫だと思いますが。 それでは。 http://homepage2.nifty.com/saikaku/ -------------------------------------------------------------------------------- >探さないでください(笑) No.3182 投稿日 2001年10月20日(土)19時39分 投稿者 とんびの羽根  TOEIC 帰りに三宮まで連れて行かれてしまったのでぶらつく。 なぜかふぁずさんが椅子に座って人々と握手している。それはにこやかに。そうか、もうすぐ神戸市長選挙だ。立候補してたのか。頑張ってくれ(違)。考えてみれば近くにはTRPG会場がいくつもある。みやびさんがいたりしたらもう大笑い(大違)。 >喧嘩をしてきて、イジメっこについに勝って帰ってきた男の子のケガを、「男の子の勲章」とか  ああなるほど、聞きますね。私は使ったこと無いけど。私の中にある勲章の棚には、ロボたんの勲章(あれはあれで泣けるんだけど)と、縦シューで中ボスクリアしたら増える勲章アイコンとか。アレクサンドル・デュマのダルタニアンが最終回で死の間際に手から取り落とす元帥杖なども一種の勲章だし、で、白黒猫さんにとってどんなものなんだろう、私にはまだちょっとわかってないので、白黒猫さんにも説明して欲しいです。  認識違いはそのとおりでしょう、白黒猫さんと話が食い違った時点でもうわかってたことだし。「年寄りばかりが勲章を与えられていること」を不快に思ったのかどうかに答えるだけでよかったかな。答えは不快ではないが胡散臭いでした。でもそれだけじゃ多分伝わらないだろうな。 >「。」のあとに、なんだか意味のない全角空白がいつも一個  すみません、すぐに改めます。使っていた理由。ダイナブックの液晶で読んでたら空白がないと妙に息詰まる感じがしたので空けたくなったのと、小学生のとき句読点の後には一マス空白を入れろと言われた記憶があったから、それが正しいと思っていたから。英語でもありますね。「,;」のあとは1スペース「.:」のあとは2スペースとか。 >ホルン  フレンチ・ホルンのことですね。私は中学のときアルトホルン吹かされていて、高校でフレンチ・ホルン渡されたとき妙に感激したものです。でも音楽経験は高一で終わりです。ほかにイングリッシュ・ホルンというのもあってこちらは金管ではなくて木管。 -------------------------------------------------------------------------------- 出勤前レス。 No.3183 投稿日 2001年10月20日(土)20時02分 投稿者 杉井光  杉井です。CDデッキがいかれて、特定のCDだけ再生できなくなってしまいました。どーいう基準で突っぱねているのかはわからないのですけど。 *ラーメン屋 >客商売のなんたるかを、まるでわかっていないんだな。  確かに、ここ二年で大きく堕落したように思います。雀荘のメンバーというのは、客を客とも思わない人々ばかりで、僕もそれの一員で。  いえ、うちみたいな場末の汚い雀荘だけですよ。雑誌にカラー広告出しているような人気のある雀荘はそんなこともないでしょうけど。  杉井は、雀荘に流れ着く前は三年間くらいローソンでアルバイトしていたわけですが。週四日五日を三年もやっていれば、いやでも出世するわけです。ローソンの場合は、普通のバイト(クルーと呼びます)からリーダークルー、さらにチーフクルーとレベルアップします。チーフクルーっていうのがね、なんと筆記試験と面接試験まで必要なんですよ昇格するのに。  で、まあ、僕もチーフになったわけですが、そうすると店長業務の60%くらいはやらされるんですね。そこまでいくと、店長が若かったこともあって、僕のところに経営の話を持ち込んで来るんですよ。売り上げあがらねえとか。万引きがへらねえとか。あいつやめさせたほうがいいだろうかとか。  僕もまあ、月に一万(ぽっち)も手当をもらっているわけですから、赤字(そうです赤字店だったんです。本社直営だったので、つぶれはしませんでしたが)をなんとかしようといろいろ考えましたが。僕と店長だけで何ができるわけでもなく。他のバイトの人たちの協力が不可欠なんですね。  そういうことを、夜番仲間に話していたら、こういう言葉が返ってきたのです。  「でも、売り上げがあがったからって、俺らの給料あがるわけじゃないし」  ああ、なるほど……と、思ってしまいました。  いい店員というのは。  仕事の憶えがはやいやつではなく。  対応がてきぱきしているやつでもなく。  「今夜替わってくれ」の電話にいつも諾々と応じてくれるやつでもなく。  店であった悪いことを自分の身に何かあったときのように悲しんで、店がほめられたときにまるで自分がほめられたみたいに喜べる人間なのだと。  で、ラーメン屋の話の続きですが。  僕はオーナーなのです。なのに、頭の中は、三下アルバイト学生だった。  そういうことだと思います。 *僕のオレの話の続き  あー、あの話は途中でした。すみません。  そういうわけで、オレの思惑はおいといて、僕がめざすのは要するに神様であるわけです。いや、真剣な話ですよこれわ。ネタじゃなくて。  物語の中で、僕は神様になれる。  なれてねえのは、ひとつには「これがわしの世界じゃッ」っていう自覚が足りないのでしょう。というか、テクが先で自覚は後付けだと思いこんでいたのかもしれません。今のところ、自分で作った世界なのに道に迷ったり浮浪者に襲われたりしているしな。世界作る前に地図書いとけよ!  あと、思い上がりについて。  それほど思い上がってはいません。正直に言えば。思い上がっていたらそもそもこんな場所には来ません。ただ、思い上がっているように見せた方が、自分として成長が早いような気がします。 *トッカータとフーガ  もしそういう説明が許されるのなら、「鼻から牛乳」の曲として紹介するといいかもしれません。  あ、シリアスなシーンなのかな。 *お題の変更  僕ももう少し練習になりそうな文章でやりなおすつもりでした。あの部分だと限定的すぎるので。 *『ホテル・アドリアーナ』  『紅の豚』に登場する孤島のホテルです。ジーナさんという美人マダムが経営していて、そのホテルの半径50km以内では空賊も賞金稼ぎもドンパチをやらないという不文律があるのです。 *小倉さん > 「求められているのに出せない」いんじゃない。 > 「求められているのに出さない」んですから。  いや、出せないんだって。出せてたら出してるよ。  ああ、でも……そうか。出せるのに出してないように、見えるのか……。  ひょっとして、僕って人から誤解されやすいたちなのかしら(ぷっ)? というか、いつから「杉井光はダメージを受けない」ことになっているんだろう? そしてなんでみんなで「ダメージの与え方」を研究しているんだろう?  まあ、いいや。ダメージの話はまた今度、詳しく解説しよう。  それでは、仕事に行ってきます。 http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Miyuki/1757/ -------------------------------------------------------------------------------- >西鶴翠(みどり)さん No.3184 投稿日 2001年10月20日(土)20時39分 投稿者 藤極堂 >藤極堂さんも木馬な人ですか。それはそれは、驚きました。 ハズレ。 (※木馬=ブギーポップファンサイトであるBoogiepop merry-go-roundの通称「回転木馬」のさらに略称) -------------------------------------------------------------------------------- 最近師匠ばっかり書き込んでるなあ(雑談です) No.3185 投稿日 2001年10月20日(土)21時06分 投稿者 鷹見一幸 昨日、新シリーズのプロットを電撃の編集さんに送りました。 とりあえずほっとしてます。 >「愛しているよ」 要するに作家となるためには、 読者に向かって、面と向かって 「僕は君を心から愛しているよ」 と告げて。その後に。 「だからね、ね、いいだろう?レジでお金を払ってね」 とくっつけても、読者が 「まあ、いいか」 と、最低でも思わせなければならないということなんですね。 本物のペテン師はペテン師とは呼ばれない。なぜなら誰一人として自分がペテンにかかったと思わせないだけの腕前を持っているから。というのと通じるものがありますね。うーむ奥が深い(そう言う私は底が浅い) 最近の師匠の真似をして、私もピンクジョークを一つ 「君子豹変す」 普通の男は女の子を見ると「オオカミ」に変わるが、君子と呼ばれるような男は「豹」に変わる。というコトワザ。 意味 「どっちもヤルことは同じだが豹のほうが逃げ足が速い」 -------------------------------------------------------------------------------- 優しい悪魔の秘密。 No.3186 投稿日 2001年10月20日(土)21時22分 投稿者 小倉善哉  ああ、確かに意味不明(^^; やはり、照れながら書くとダメですねえ。もっと臆面もなく書かなければ。むうぅ。  しかし不発のまま終わらせるのは悔しすぎる。痛くても解説解説っ。  (とか言いながら、なんか楽しい……/笑)  さってっとーお。  というわけで、解説なのです。  新木さんて、いつも「オレの技術を盗め!」って言ってますよね。「教える気はない。盗め」って。  ところが、「技術を盗め」と言いながら、こっちが盗みやすいようにいろいろ見せてくれるではないですか。  確かに、技術は、能動的に盗もうとしなければ身に付くようなもんじゃないです。  与えられても、栄養にはなりません。  栄養をつけるには、盗むしかないのです。  栄養をつけるには盗むしか方法がないということは、「盗め」と言われた時点で、我々は栄養をつけるチャンスを与えられているのです。  確かに、我々は、能動的に技術を盗んではいるのですが、与えられてもいるのです。  ハトのおじさんはハトにエサをやってハトの観察をしていると言っていますが。  なんだかんだいって、ハトを愛しているのに違いない、と思いました。  言い訳をするなといいながら、ちゃんとハトが栄養をとるのを待っている。  馬鹿だのアホだのたわけだの言いながら、ちゃんとハトが立ち上がって、栄養をつけようとするのを、待っている。  すごいなあ。大きいなあ──。  なんて格好いいんだ新木さんは、と、思っている訳です、小倉は。  ところで、「星くず英雄伝」を素直に面白いと言えなかったことを、実は結構、本人的にも気にしているんですよ。  でも、言えなかったんですよ。  だって──面白いって言うの、何だか悔しかったんだもん。  猫かぶってたから言えなかったってのもあるけど。  本気で面白いって思わなかったら、悔しいなんて思わないもんねっ。  それから、ジークの強さだとか優しさだとか。  そういうのも新木さんの一部なのだなあということくらい、見てりゃ分かるのです。  あの発言は、「私、とりこにされてます」という意思表示だったのですよ。  ほら、キャンディーズのアレだってば。  ……これで分かんなかったら、メリケンサックつけて5mの助走つきで殴り倒す(爆)  んでまあ、偽善者っぷりも暴露すると、「やあねえ、まーた偽悪的なことを言ってえっ!」と、冷やかしているというのもあるのですが(笑)  ──で、どうです、新木さん? 照れました? ねえねえ、ねえってば(笑)   ↑  花束の件がめちゃくちゃ恥ずかしかったので、どうしても復讐がしたかったやつ。 -------------------------------------------------------------------------------- レスなのです No.3187 投稿日 2001年10月20日(土)21時36分 投稿者 小倉善哉 >藤極堂さん  あちゃ、マナー禁止用語やっちまいましたか……。  ちょっと考えれば分かりそうなものなのに。  うっぎゃあー本当に考えなしだー!(じたばたじたばた)  ……知らぬは一生の恥なのです。ありがとうございました。 >杉井さん  ぬ? まーた買いかぶりしちゃってたのですか?  出来ないときは出来ないって言わないからですよぉー。  やーい見栄っ張りー見栄っ張りー(笑)  そういえば、私は何故、杉井さんにダメージを与えようと頑張っているのだ?  愛か? -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.3188 投稿日 2001年10月21日(日)03時54分 投稿者 新木 伸 >フレームページのリンク取得  ああ、藤極堂さん、ブラウザの「アドレス(D)」というところから、URL文字列を取得してるでしょう。  フレームのあるページのリンクは、あそこには表示されないから……。  メニューなりなんなりのリンクの上で右クリックして、「ショートカットのコピー」ってところで取得します。それでクリップボードに入るから、あとはエディタのほうとかに貼り付けるだけ。  でもActiveXのスクリプトとか使っているページでは、それでもリンクが取得できないから、裏技があります。  たとえば電撃文庫BBSのフリーBBSあたりとか、直リンクは取れないでしょ。上の右クリックでショートカットのコピーをしても、こんな文字列になっちゃう。 javascript:start('text01',400,'/cgi-bin/edit02/hp/bbs/bbs01/bbs01.cgi',0);  この場合は、まずいったんページを表示させます。  しかるのちに、ページのどこか余白部分を右クリックして、そのページの「プロパティ」を出します。ここに直リンクのアドレスが見えているから、カーソルで範囲選択して、右クリックメニューから「コピー」。  ちなみに電撃のフリーBBSのほうは、こんなことしなくても直リンク取得できるけどね。  「スクリプト+フレーム」なんていう形式のところだと、この裏技を使わないと、直リンクが取れません。 P.S.  しかしあのサイト、マナーとかについてはとても「もっともなこと」が書かれているんだけど、サイトのデザインとかユーザーフレンドリーさについては、あまり気にしていないのね。  リンクの下線、スタイルシートを使って消しちゃっているもんだから、どこが押せるものやら……。カーソル動かしてさまよってみないと、わからん。  最近このスタイルシートっていうのが、流行っているなぁ。リンクの下線消すのって、見栄えがよくなって送り手のほうは嬉しいだろうけど、見に来てくれるお客さんのこと、ぜんぜん考えてないじゃんか。  コラムのところを読もうとして、右側の青い丸枠のなかの「●コラム●」とこが押せないかうろうろして、3秒ぐらい無駄にしちまったい。いったいどうしてくれる?(笑)  あと関係ないけど、電撃フリーBBSのあの「動くボタン」もムカつくよな。あの右端まで動いている1秒か2秒、まるで意味がないじゃん。ロードしているわけでもなし。まあどのみちツリー式のとこだからほとんど行かんけど。 >西鶴君  いや、つっついているだけだから、べつに反応は期待してないぞ。  ゆっくり考えてくれい。  しかし、72枚、28枚、69枚か……。  これって、合計して四捨五入すると、つまりゼロじゃん。  作家の仕事というのは、「一冊分」をもとに数えられるものなのだ。原稿用紙350枚ぐらいが1単位となっているのだ。 >パイプオルガン  うーん。かき鳴らすはだめか。情熱的に熱狂的に弾くってことで、じゃあ、「打ち鳴らす」かな。でもこれだとピアノの場合だなぁ。パイプオルガンは原理的に、弦を打っているわけじゃないし。  そもそもオルガンを「弾く」っていうのも、へんなんだよね。その機構的に、どこも「弾いて」はいない。  でも鍵盤なら、指で打っているっていいのかな。でもどっちかっていうと、「押さえている」っていうべきところだろうし。  なんかいい表現が出てこないのう。まあそのときまでに考えればいいか。 >過眠  ああ、するする。  わし寝るの趣味。36時間ぐらいは楽勝だぜい。  たくさん寝ると、なんか精神が安定するような気がする。  なんか精神的にキビシーことがあったりすると、いつも寝て癒している気がする。 >杉井君  その「いい店員」の話って、「店という組織にとっていい店員とは?」――って命題の回答じゃないか?  そうじゃなくって、「自分個人 対 お客さん」の関係の話をしているのだが。  でも、どうだろ。  「売り上げがあがったからって、俺らの給料あがるわけじゃないし」などと客商売をナメたことをほざいとる三下アルバイターは、やっぱり「お客様には気持ちよく買い物をしていってもらおう」とか、そういうまっとうなことを考えているはずもなく、その二つは同じ根っこに属する問題であるのかな。  つまり、店員としてダメなやつは、店主としてもダメ。  頭の中が三下アルバイターのオーナーが経営する店は、もう容赦なく潰れるのだ。  世間の荒波の前では、そんな店は長いこと存続することが許されないのだ。  そして「みのもんた」のお世話になって、貧乏脱出大作戦してもらうのだ。(だがやはりいずれは潰れる)  作家は事業主であり、オーナーであるっていうのは、その通り。――っーか、いままでなんだと思っていたんだ?  芸術家とでも?  その話、どっかでやった覚えがあるなぁ。よみかくの交流掲示板?  作家というのは個人事業者であり、経営者でもある――っていう話。 >>*『ホテル・アドリアーナ』 >>『紅の豚』に登場する孤島のホテルです。ジーナさんという美人マダムが経営していて、そのホテルの半径50km以内では空賊も賞金稼ぎもドンパチをやらないという不文律があるのです。  知ってる。  ――っーか、まともに受け答えして、真に受けて解説してるんじゃねーよ。  瓶で頭かち割るぞ。 >>そしてなんでみんなで「ダメージの与え方」を研究しているんだろう?  あ、拗ねてる?  杉井光はまるで無敵フラグが立っているかのようで、ダメージをまったく受けていないように見えるのです。これホント。  だから適正な負荷を計るために、いろいろ探っているわけね。  効いてるなら、効いているって、そう申告してこないとだめよ。じゃないといつまでも際限なく、負荷値は増えてゆくから。潰れてしまう前に、自分で言え。  「言わないでもわかってくれるだろう」っていうのは、それ、甘えだから。 >小倉さん  効いたさ。  ハズカシー。やめてくれー。  僕は「教える気はない」といっているのではないよ。(いや言ってるけど)。  教えることが可能であるなら、教えているさ。  でも技術とかそういうものって、「自分で発見or開発した」か「自分で盗んだ」かの、どちらかでないと、身に付かない。  教えられて身につくというのは、これは絶対にあり得ない。  それは不可能なことだから、僕はそもそもやらない。  それだけのこと。  伝授するために――。唯一可能な方法である「盗む」というのを、ただ皆がやりやすいようにしているだけ。  昔、僕も羅門祐人さんに色々と教わりはしたんだけど、結局なにひとつ身に付いていなくて、後々に難て自分で苦労して再発見したときに、「ああ、あのときの羅門さんの言葉はこのことを言ってたのかー」と思ったりした。  深沢美潮さんからも色々と教わっていたのだが、やっぱりぜんぜん身に付いていなくて、あとになって自力開発してから、「ああ、このことを言ってたのかー」と。 「なんだー。こういうことなら、もっとはやく、そう言ってくれたらよかったのにー(肘でどん)」  教わって身に付くようなら、人間なにも苦労はしません。一週間あれば誰でも確実にプロ作家になれます。 -------------------------------------------------------------------------------- しつもーん No.3189 投稿日 2001年10月21日(日)09時10分 投稿者 新木 伸  ソフトボールって、1個、いくらぐらいするもんだろ?  税込み、千四百八十円ぐらいなもんかな。とりあえずそれで書いておこう。  なんだか3〜4時間寝て、起きて書いてずっと書いて、だいぶたったら、また3〜4時間寝て……という繰り返しになってきた。  あと3、4日ほどであがるらしい。(伝聞調)  そうであってくれ。じゃないと体がもたん。もう若くないしぃ。 -------------------------------------------------------------------------------- No.3190 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- No.3191 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- >ソフトボールの値段 No.3192 投稿日 2001年10月21日(日)10時48分 投稿者 とんびの羽根  ミズノ製のソフトボールの定価は練習球で850円、試合球で1100円です。クラブで使ってたら割引率高そうだから実売価格は不明。楽天の価格は練習球で5−600円でした。練習球は8個入りでも3980円(1号球)から4480円(3号球)になりますので大量に購入すれば更に下がるかも知れないですね。とりあえず詳しい人が来るまえに素人検索をかけてみました。   間違って改行が入ったり、素で改行タグ書き込んだり、個数読み間違えたりで連続の削除、すまんです。 -------------------------------------------------------------------------------- >ソフトボールの種類 No.3193 投稿日 2001年10月21日(日)11時00分 投稿者 とんびの羽根  1号球は小学生用 2号球が中学生用 3号球が一般用でした。 -------------------------------------------------------------------------------- 愛に時間を No.3194 投稿日 2001年10月21日(日)14時55分 投稿者 弟切 千隼 新木さんへ > 今、私の頭の中で「えー、俺ってそんなに考え無しにみえますかー?じゃあもう一回演技やり直しますぅ」と、ユキマロくんが頭を掻いています。何だか緊張感のないやつですが、本当に考え無しという訳ではなさそうなので、もうちょっと待ってやって下さい。 キサラ視点の四分割は出してあるので、ユキマロ視点の四分割も出してみて、十六分割も修正します。 > 「トッカータとフーガ ニ短調」 この曲名を出せばわかってくれる人はわかってくれるでしょうが……曲自体は知っていても、この曲名を覚えている人はあまりいなさそうですね。 弟切はこの曲が大好きで、もちろんCDを持っています。しかし気に入らない演奏だったのでちょっとむっとしています。 ちなみに「トッカータ」というのはヨーロッパで十七〜十八世紀頃に流行った自由な形式の鍵盤楽曲のことで、「フーガ」というのは主題の旋律を輪唱のように繰り返して追ってゆく楽曲のことです。フーガは宗教音楽に多い形式ですね。 八神さんへ > >> 気を引くために他の男の影をちらつかせる これ、逆に男と別れたい時に使える手ですよ。 ある男と別れたいんだけどそいつがしつこいタイプで、「もう嫌になったから別れる」と言っただけでは納得してくれずにストーキングされかねない、というような場合に、体格のいい男友達に頼んで別の男ができたふりをするんですよ。 という手を、弟切はむかぁし使ったことがあります。協力してくれた男友達にはうまい日本酒を一升奢りました。 こうして女はすれっからしになります(^^; あまり真似をしませんように(爆) 鷹見さんへ > >> 「君子は豹変す」 豹って、獲物を他の肉食獣に横取りされないように、木の上に引き上げる習性があるんですよね。 ということで、これの正しい解釈は、「君子たるもの手を出した女はすべからく後宮にかこってしまう」ではないでしょうか。 君子はお金持ちだから何千人も妾妃をかこっておけるんですよね(^_^) -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.3195 投稿日 2001年10月21日(日)15時58分 投稿者 新木 伸 >ソフトボールの値段  ういっす。さんくす。自分でも15分ほどは調べたんだけど、そこで挫折しました。  だいたいそのあたりの値段で間違いないってことで、ゴロのいいところで、税込み千七百六十四円ってことにしときましょう。『忍法ESPジャマーの術』の開発費は。  ソフトボールはメカの外装に使っているのです。そして中身はそこらに捨ててあったテレビから取った部品なのです。(あ、いまはテレビ捨てちゃいけないんだっけ) >弟切さん  はい。ユキマロはとても考えなしに見えます。  まえにユキマロ視点での流れを解説してもらったでしょう。  あのときにユキマロ自身のほうにも、弟切さんは、なにか認識の変化やら心境の変化やらの転換点があるように書いていた。  キサラの側としては、いきなり見知らぬ場所と時代に放り込まれているわけだから、はじめは状況を受け入れられなくて、色々あったとしてもいいわけなのね。  でもユキマロはキサラのいわば召還者でしょう? 事を起こす前に十分に考えるべき時間があったはず。彼の態度や立場が、話の中でころころ変わっていてはいかんわけだ。最初から最後まで首尾一貫した行動指針がないとね。  キサラに自分の期待だけ押しつけて、それに添うような行動を取らないキサラに不満を感じるなんてのは、もうお子ちゃまのすること。  まあ召還した方も、自分が考え足りなかったことに気がついて、心が揺れ動き、それを乗り越えてゆくというような成長パターンの話があってもいいんだけど……そうすると完全に、筋は2本ってことになるよね?  この話では、相互にからみあう裏表の筋を入れることが狙いであるのか、それともあくまでキサラの成長と変化の話なのか、どっちなのか、よく考えてみること。  とりあえず、ユキマロ視点でのあらすじを、いっぺん書いてみそ。  まだユキマロ視点でのあらすじは書いてなかったよね? 16分割ぐらいは見ていたけど。  ユキマロ視点に立つと、この話はどんな話になるのか?  ユキマロの立場を通して読者に何を伝えたい話なのか? 一行コンセプトなんかも、試しに出してみそ。  どのみち、キサラの側とユキマロの側とで、筋は2本入る。ユキマロの側の筋が重いか軽いか、その違いがあるぐらい。  裏のほうの筋についても、一行コンセプトやらは立てられるはずだよ。(あまり「読みたい/書きたい」話にはならないかもしれないけど)  ちなみに「召還した側が心を揺れ動かす。そして成長する話」の典型的パターン。  異世界の巫女であり王女でもある美少女が、王国の危機にあたって「伝説の勇者」の召還儀式をするわけだ。  じゃないと王国が滅ぼされちゃうから。  伝説では、その勇者は彼らの一族を無償にて助けてくれるという、なにかそんな都合のいい存在となっている。  しかし召還されてきたのは、現代日本の普通の高校生。  はじめは過度の期待を押しつける巫女たち。男の子が役立たずだと知ると、次に幻滅する。もうてんで身勝手なわけだな。  しかしその男の子は、がんばって、勇者の責務を果たそうとする。そして本当の勇者へとなってゆく。(まあ巫女さんに惚れただけなのかもしれんが)  それを見ているうち、巫女は自分の身勝手さに気づいて、はげしく動揺する。  ……そんな展開ね。  ユキマロは、どういう心づもりと、どんな種類の覚悟があって、キサラを目覚めさせたの?  それともなにも覚悟はしてなかったの? -------------------------------------------------------------------------------- >負荷とか No.3196 投稿日 2001年10月21日(日)16時06分 投稿者 新木 伸 >負荷とか  そういや、杉井君に対してもそうだけど、なんで相手に「ダメージ」を与えようとしているのだろうか?  いやもちろん、叩いてけなすととても気持ちいいからとか、ダメなことをわからせてやると優越感にひたれるから――という理由は、当然のごとく存在しているわけだが。  でもそれは成分比としては合わせて5%以内ぐらいに収まってないといかんよな。人として。  残りの95%ぐらいは、さて、なんなのだろう?  小倉さんと藤極堂さんも、考えてみるように。  あとは、西鶴君もか?  他にダメージ与える系の指摘の方法を採用している人って、いたっけ?  もしいたら、その人もね。  みんなで考えてみよー。  杉井君は、ダメージ与える系の指摘は自分ではやらないんだよね。「愛」があるらしいぞ。  あとは、みやびさんもやらないか。 -------------------------------------------------------------------------------- >負荷とか No.3197 投稿日 2001年10月21日(日)18時06分 投稿者 藤極堂 95%を占めるがどうかはわかりませんが「自分で立って歩いてもらいたいから」かな? きれいな言い方をすれば「自立心を育てる」身も蓋もない言い方をすれば「俺様の手をわずらわせるんじゃねえよ」。 欠点を指摘するときにニコニコ微笑みながら「いえいえどういたしましてこれからもどうぞ頼ってください」なんっていってたら相手に寄り掛かられるだけでしょう? というかフレンドリーな言い方だと、本気で言っていないと受け止められる場合が多いとおもうのは私の気のせいなのかな? それと自分ができなかったことや理想を相手に託しているというのもあるのかな? 紅天女を演じる女優を育てるためにだけ生きている月影先生とか。 このパターンは、相手の希望と自分の目標が一致しなかった場合は虐待に他ならないので気をつけねばなりませんね。 口調が悪いのは単に「考えたままの言葉をそのまま文章にしている」場合が多いのと、以前お友達だと思って優しく接していた人になぜか脳内恋人にされて職場で言いふらされた苦い経験から。 ネットでも現実でも恋人はアンチ募集中。 ……ここ、出会い系サイトじゃないよね? それから、多分、私は自分に好意を向けられるということが恐怖に近い嫌悪すべき物だと思っているのだろうな。 ま、しょうがないや。 -------------------------------------------------------------------------------- なんだか久し振りに考え中 No.3198 投稿日 2001年10月21日(日)18時34分 投稿者 小倉善哉  うーん。課題のことやるの一週間ぶりだなあ。うーん、アホなことばっか言ってないで頑張らねば。 ●起部の起のこと。  システムキッチンの展示場が近所になかったので、ハウジングセンターで代用してきました。  そしてついでにやってたガオレンジャーショウを観てしまいました。  いやー可愛いかったですわ子どもー。なんであんな真剣なんだろう(笑) いや、みんなガオレンジャーが大好きなんだよね。うーん、可愛いなあ(しみじみ)。ショウそのものよりも子ども見てた方が面白かったのでした(ガオレンジャー、よく知らない)。  ところで、横の方から見てたから分かったんだけど、ミキシングやってるおじさんが、声優さんだったみたいですね。「ぐへっ!」とか「ぐはっ!」とか「ぎしゃしゃしゃしゃー、覚悟しろガオレンジャーどもめ!」とか言いいながらガオレッドのうめき声もやってて、なんだか愉快でした。マイクもって機械いじって、彼はミキサー係も含めたら、一人何役やってたんだろう……。  司会のお姉さんのかゆさ加減はもはや何も言えませんな。なんというか、もう、ええ。照れちゃいます。とか言って小倉、ああいうの結構、好きなんですが(苦笑)  で、まあ、行ってきたのはハウジングセンターだった訳なんですが、おかげさまで、なんとなく「見えて」きましたわ。  ありがとうガオレンジャー。ガオレンジャーのイベントがなかったら、お客さんは、こんなにたくさん来るわきゃないんだよね。だから、エイコさんのトコも、客寄せのなんかイベント、考えないといけないんだ。  そうかあ。そうだよなあ……そこらへんのこと、頭からすっこ抜けてたんだなあ。アホすぎだ(赤面)  えーと、エイコさんトコは街中のビルのワンフロア全部で、だいたい、20畳くらいのブース(?)が3つくらいあるかんじです。ダイニングキッチンのモデルルームみたいになってるんですね、そこは。クッキングマシーンと、ダイニングセットが置いてあって、実際に、作ってみせたりするのです。「材料費と光熱費は貰うぞ」というくらいの値段で、ごちそうしてあげるんですね(もしかしたら、無料なのかもしれないけど、多分、金を取らないといかんだろうなー。食品衛生管理なんとかの免状も必要になってくるんだな、そしたら。ふむ)。  で、食事の後に、クッキングマシーンの本体だとか、メニュー・ソフトのCDとかのセールスが本格的に始まるわけなのです。  毎日、だいたいお昼頃に、そういう説明会があるんですよ。平日は主婦対象で、休日は家族連れとか対象にして。  で、エイコさんたちは2人1組で接待するんですよ、5人くらいの主婦を。  最初はここでシッカリ者の先輩が出るのかなーと思っていたのですが、ウッカリ者の後輩の方が良さそうな感じです。後輩のフォローをしながらご馳走をふるまいセールスをするエイコさん、それから流れて、オフィスの方で先輩と書類の片づけして、定時に帰る、と。そんな感じになりそうです。  実際の「起部の起」の4分割とプロットは、もうちょっとこねくり回してから提出しようと思います。 ●負荷のこと  んー。ずばり愛でしょう。小倉は特に好きじゃなかったら、なんか変なこと言ってる人がいても、放っておきますもん。罵られても無視無視。嫌な奴から何を言われても「馬鹿と口きくとこっちが馬鹿になっちゃうからなっ」と自分に言い聞かせてじっと我慢の子なのです。我慢するのはむかつくけれど、相手すると疲れるのがわかってるから、放っておいた方がお利口さんなのですね。だって、あんまり罵ったら本性バレちゃうしー。うきゃきゃ。  だいたい、小倉のパターンとしてはこんな感じですねえ。最初は、いちおう、「ねえねえ、これ間違ってるんじゃない?」とかやるんですよ。で、反論が返ってきたら、倍返し(ときには10倍返し)。そりゃあもう容赦なく脳天から直撃なのです。  何でそんなことをするのかって言われると本当はとっても困るんですが(笑)  うーん。何が違うのか、分かって欲しいからですね。あと、立ち上がってきて欲しいから。一応、小倉としても、本当に立ち直れなくなるまで叩きのめす気はないんですよ。とはいえ、力加減がわからんかったりするのですが(苦笑)  なんというか「サイヤ人の法則」っていうか。  どん底まで叩かれて立ち上がる方が強くなれるような気がするのです。実際、自分もそうだし。  うーんうーん。そーいや体罰の件で、前に論争になったことがありましたな。小倉は愛のある体罰は、推奨派なのですが。「何故痛い指摘をするのか」とかって、「愛のある体罰」とかと、ほぼ同じじゃないかな。  叩いてる方だって実は痛いのです。でも、優しく言っても分かんなかったら、叩くしかないじゃないですか。根気良く教え諭すという方法もなくはないです。でも、それじゃ分かってもらうのにすんごい時間がかかるんですよ。友達に、1回、根気良く教え諭してもらったことがあるんですが、食事をするのも忘れて5〜6時間はぶっとうしで話し込んで、それでも全然、なんか納得いかなくて。後からやってきた他の友達が私たちのやりとりにイライラしたのか「がつーん」と言ってきてくれて、学食で2人して大暴れしながらも、ほぼ10分くらいで解決してしまったことがあるのですね。「がつーん」と言われた方が、分かりが早いんですよ。「がつーん」と叩かれて腹立てると、「ぼへー」っと話を聞いてるときより、話に熱中して、真剣になるから。  それに、ケンカとかって真剣だから、ちゃんと分かり合えれば、これほど楽しいことはないのです。ええ、そりゃもう小倉はケンカ好きなのです。だから痛い突っ込みするってのも、否定はしませんわ。おほほっ。  うーん。なんか答えになってないような気もするけど、やっぱり基本は愛ですよねえ。小倉、博愛主義者だし。性善説の人だし。楽観主義だし。痛い目見てもすぐ忘れちゃうし。  ──つまり、私は、アホってことか? んんん??? -------------------------------------------------------------------------------- >>負荷とか No.3199 投稿日 2001年10月21日(日)19時24分 投稿者 とんびの羽根  私の名前が抜けてます。私も無敵フラグをはずすのにはどうすればよいか考えておりました、他のひとと同じ事してたら馬鹿なので別の方法がないか考えてはいたのです。西鶴さんあてのレスにさりげなくいれた「杉井光が思わず口をすべらせた「愛」のようなもの」というせりふは実は杉井光あての突っ込みだったりする。でもこれが全然反応無いのね。もう悲しいくらいない。 >95%  もちろん「愛」であるよ。私は旨いラーメンが食いたい!!  って、それ「食欲」じゃねえか。(爆) -------------------------------------------------------------------------------- >みどり君 No.3200 投稿日 2001年10月21日(日)19時38分 投稿者 小倉善哉  そしてみどり君への愛のメッセージだっ!  受け取るがいいさオレの愛ッ!!(スクリューパンチ付だけどなっ!)  なんとなく、歪みつながりで、みやびさんへのレスに横槍なんだけれども。 >最初から崩れているのでは納得できなくて  これがすっごくすっごく、小倉は気になりました。  本人は狙ってハズしているつもりなんだけど、まわりから見ると、完全にハズしてしまっているんだよって、みんな口が酸っぱくなるほど言ってるのに、どうして分かろうとしないんだろう?  前、私のネーミング・センスが話題になったことがあったよね。  「コンセプトばっちりストライクゾーンの名前は、変じゃないか」って私は文句を言った。  あの時のことは覚えている?  君が言ってるのは、それと同じようなもんなんだよ。「ハズしすぎない」ところを狙っていいのは「ハズさない」ことが出来る人だけなんだってば。  君の狙いは私のアレと同じくらいハズれているんだよ。  ぶっちゃけた話、コンセプトばっちりストライクゾーンの何かを生み出したって、作者と読者の間には「歪み」が生じるもんじゃないのかな。だって人間のやることだしー。完璧に狙い通りなんて、そうそう出来るもんじゃないよ。限りなく狙いに近付けることはできるかもしれないけどさ。  とりあえず、やってみりゃいいじゃん。構成が長所だって言われてるんだし。みどり君ならすぐに本文のほうにいけるんじゃない?  学業が忙しいなら、春からでもいいじゃん。  学ぶ側の教育がしたいなら、自分からそっせんして「こうやるんだよ」って見せてちょうだいよ。  あたしは、コンセプトワーク駆使して書いたみどり君の小説が読みたい。  他のみんなも読みたいって言ってる。  単純に読みたいんだってば。  だから、読ませてよ。  だだっ子みたいだけどさ。だって仕方がないじゃん。読みたいんだもーん。  ──そうそう。  目の前で腕切っちゃった女の子ね、実は、ずーっとあたしの隣にいたのよ。まあ周りから見たら親友に見えるくらい仲良かったんだよね。あたしもそう思ってたけど。どうも、そうじゃなかったみたい。  やっと分かったんだけど。世の中には自分の見たいものしか見ない人もいるんだよ。てか、むしろそういう人の方が多いみたいなんだけども。  みどり君までそうなっちゃうのは──すごく嫌だぞ。あたしは。 -------------------------------------------------------------------------------- やや、まだ夕飯を食べていないぞ No.3201 投稿日 2001年10月21日(日)22時07分 投稿者 紺野タツキ  紺野です。  久しぶりにやって来て、「約300のログ読破」という荒行にたちむかってみました。その前は、一日16時間労働という荒行を試していました。なんだか、いろんな種類の経験値がたまる事よ。  最初のほうは結構古い話ですが、カンベンしてください。 >新木さん >なにか目を引く物をみたら、それを自分ならどう描写するか、頭の中で文章を組み立ててみるとか。 >自分がまわりの物をどう見てどう感じているか、五感と自分の思考を流れる生情報を、消えてしまう前に拾いあげて検分してみるとか。 >わずかでも気になった概念については、その場で厳密に突っ込んで論理展開して思考してみて、自分なりの結論を出すようにするとか。  三番目とかは、小説を書くためではなくても、誰もがよくやる事ではないかと思います。たとえば、月並みに言えば「失恋した時」とか。  自分の何が悪かったのか、どうすればよかったのか、同じ間違いをしないためにする反省。そういうのは、けっこうきっちり要素を分解して、ポイントをロックオンして、細かいところから順番に考えていく事だと思います。  だから、言われて気づくと、自分の生き方もけっこうぬるかったんかな―と思うんですよね。 >弟切さん >細かい突っ込みで申し訳ありませんが、大学院は「卒業」ではなくて「修了」ですよね?  そうそう。そうなんですよね。でもなぜか、みんな「卒業」と言うのです。たぶん「卒業」という言葉に含まれる、「わかりやすさ」とか「転機」とか「ハードル」とか「終了と出発」とか、そういうニュアンスを全部こめたいんだと思います。 >さつきさん >キレる  前の書き込み(10月7日くらいの)の後に気づいたのですが、私も「キレる」という言葉を、わりと無自覚に使っていました。  たぶん「キレる」という言葉には、「堪忍袋の緒が切れる」とか「集中力が切れる」とかに代表されるような、『何かの限界を超えてしまう』という要素があるんだろうと思います。だから、それが「怒り」だろうが「忍耐」だろうが「体力」だろうが、幅広く使えてしまうので、誰もが気軽に口に出してしまうのでしょう。そして私もその例にもれず、あいまいで深い意味を要求されないという理由で、浅はかにポロポロと使っている、という部分も、あるのかな―と思いました。 >西鶴さん >修士論文、日本語じゃないもんなー。  え、そうなんだ。うちは日本語です。じゃあ私はきっとまだまだ苦労知らずな方なんだな。   >「説明・反論」を封じるというのは、「つべこべ言わずに」と同義です。さとしているように見せかけて、実は説明や反論を封じているのです。  もし実際そういう目的がこめられているとしたら、私は全然気づいていませんでした。・・・ていうか、こめられているように思うのは、受け取り手のみの問題ですよね。  だって、「少しでも努力の可能性が残されている」ところに「説明」が加わったら、それは何でも言い訳なのですもの。「言い訳が存在するかしないか」、つまりゼロかすべてか、という仕組みになっているのです。  私の場合は、下手に誤解されたくなかったら説明する。「言い訳するな」って言われても、自分で必要と思って説明した事で、自分で決定した事でです。自分で決めたという事実に責任とプライドがあるので、おいそれと「ややっこれは失礼、私の落ち度でした」と言ってしまうわけにはいかないのです。    ところで、説明は何でも言い訳になってしまうので、「100M3秒で走れません」「言いわけするな。改造して来い」という会話だって、成り立ってしまうわけです。  でもそれも私の場合にしてみれば、私は改造しない。そのへんは個人の節度の問題だから。小説家になれても別の人の寄せ集めとか、完全に別人格とかになったら意味がないから。ってなわけです。  改造じゃない部分はいくらでもやりますけれども。  言われた事は言われた事として、覚えておく。「なんだ、これは重要なポイントだ」と気づいたら自分につけたす。そういう作業なんですよね。  そういうのは、誰もが自覚している事なんじゃないのかな。西鶴さんが思っているよりも。  それとも、気づくチャンスがもっと増やせるはず、という事ですか?それなら耳が痛い。言われて、自分でもやらなきゃいけないと思った事を、消化できていないのを、最近さらけ出したばかりですから。 >藤極堂さん >PS、西鶴さんは、なんで紺野さんのことをタツキちゃんと呼ぶのですか?  西鶴さんもレス返していましたが。  いつぞやから、そういう事になったのです。西鶴さんの掲示板での出来事だったように思います。理由は忘れてしまいました。もう最近とりあたまで困ります。 >盗難車に乗ったお姫様。 >メモ書き  メモで読みとったものと、本文で読みとったものは同じでした。  でもだからといって、「読みとれた」とは限らないんだなー。「どっちにしてもダメ」なのかもしれませんからね。  ちなみに自力ではわかりませんでした。榎野さんの「キャッチフレーズ作成法」がとてもわかりやすかったです。 >歪み  歪みって、もしかしたら完全になくす事はできないのかもしれないけれど、なくす事はできない、と認めてはいけないものですよね。なくすために努力しているんだから、「本当はムリなんだよ」なんて事を理解してしまうと、努力の切れ味がにぶるのです。  約300のログを読むの、4時間かかりました。か、肩がこった。せめて50くらいずつ、あまりたまらないうちに読みたいなー。  次はツッコミとかも、カリカリやります。やりたいです。語尾が「願望」に変わったあたり、またも言い訳くさいです。ちょーん。  ではでは。 -------------------------------------------------------------------------------- 深く考えずに書き込みます。 No.3202 投稿日 2001年10月21日(日)22時41分 投稿者 西鶴翠(みどり)  いつも、書いてから書き込むまでに半日以上おいていたのですが、今回は、時間なしで書き込みます。気持ちが揺らぐから。 >なんで相手に「ダメージ」を与えようとしているのだろうか?  そのあとで褒めるために決まっています。より正確に言えば、あとで褒めたときに、効果が大きくなるように、でしょうか。褒めるといっても、「よくできました」とかそういう褒め方ではなくて、本当に驚いたときに「すげえ」とかいって感情をそのまま出すという褒め方。「よくできました」では、上から下への褒め方になってしまうから。  「ああ、この人は褒めない人なんだ」と思わせておいて、忘れたころに褒めたりすると、効果絶大です。単体で「ダメージを与えるだけ」というのは、やりません。  ……って、これはひかるに対しての話題ですか? ひかるは、なにをやっても喜びそうにないから(持ち上げても反応がないから)、ダメージを与えることは考えていませんでしたが。 小倉さん>  実況形式でレスしたいと思います。 >受け取るがいいさオレの愛ッ  愛を受けとるのは不得意なんだよなあ、と思ったりしました。 >私のネーミング・センスが話題になったことがあったよね。  ああ、覚えています。まだ、四人の兄弟姉妹のことをやっていたときですよね。確か、教授が引き合いに出されていたような覚えがあります。ほかの誰かを引き合いに出すのは私は嫌いなので、よく覚えております。 >「ハズしすぎない」ところを狙っていいのは「ハズさない」ことが出来る人だけなんだってば。  そう。あのとき、「なぜに小倉さんは納得したのだろう」と不思議でした。上の命題の証明は、容易ではないでしょう。 >コンセプトばっちりストライクゾーンの何かを生み出したって、作者と読者の間には「歪み」が生じるもんじゃないのかな。  これは、伝えることを前提に書いているのですよね。「どこが崩れていて、どこが崩れていないか」を伝えることを前提に書いている。けれど、私は「自分が崩壊場所を認識していれば」相手に崩壊場所とその意図が伝わらなくてもいいのです。読者のために書くということをしないので。 >構成が長所だって言われてるんだし。  どこで言われましたっけ? 私は構成を長所だとは思っていませんが。 >学業が忙しいなら、春からでもいいじゃん。  学業は、さぼろうと思えばいくらでもさぼれます。学業が好きだから、学業を主体にしているんであって。 >コンセプトワーク駆使して書いたみどり君の小説が読みたい。  二通りの意味にとれます。「コンセプトワークを使った小説が読みたい」「私の小説が読みたい」どちらですか?  ここは、私が勝手に判断してしまっていいですか? 「西鶴色を抑えずに、コンセプトワークを使う」ということでいいですか? 今までのやり方を、無視しますよ。新木さんの指示を無視するというわけではないですが。  というわけで、恐らく明日になったら後悔しているでしょうが、短編蟻地獄、参加です。  後戻りできないように、主題くらいは決めてしまった方がいいかも知れないな(ここから、思考開示。現在十時ちょうど)。  とりあえずですね。「弱かった人が強くなる話」というのは、やりたくないわけです。なぜなら、今までその系統の話が多くて、もう飽きたから。  で、叙述トリックとか、そのあたりのこともやりたくはない。  (ここで、葛根湯を飲むために、パソコンの前から離れる。五分経過。)  なぜ叙述トリックをやりたくないかといえば、前もってプロットを書いてネタが割れていると作者が楽しめないから。  (再び五分経過。)  この五分間何を考えていたかといえば、「本当は、自殺ネタをやりたいのだけれども、これは短編でやるのはもったいないのだよな」ということ。もっと、軽いやつを書きたいですね。どうせ書くのならば。  ふむ。人殺しの話は、教授がすでにやっているしなあ。っていうか、重いし。  現在、十時十五分。とりあえず、自分のサイトの掲示板のレスを書いてから、考えよう。  (戻ってきました。十時二十五分。)  忘却についての話は、別の場所で進行中だしなあ。ああ、それから、三人称でやりたい。一人称は、今は書きたくないから。忘却についての話が駄目なら、記憶についての話か、とも思ったけれども、SF色が強くなりそうなので、やめる。  というか、ネタ帳の存在をすっかり忘れていた。  (眺めること五分。)  「空が青いのは 水がたまっているから」という謎の書き込みを見つけました。これでいきます。意味不明のメモです。私にも意味不明です。どんな話になるかは分かりませんが、これで行きましょう。  ま、要するに、杞憂ですな。  というわけで、「技術の盗み方を教えると、なぜ私は幸せになれるのか」という命題についての思考を中断してもいいですか? 短編を書き終えたら再開しますので。 それでは。 http://homepage2.nifty.com/saikaku/ -------------------------------------------------------------------------------- これは、レスせねば。 No.3203 投稿日 2001年10月21日(日)22時50分 投稿者 西鶴翠(みどり) タツキちゃん> >ちょーん。  これは一体、なんですか(猫)。 それでは。 http://homepage2.nifty.com/saikaku/ -------------------------------------------------------------------------------- 夜は長い No.3204 投稿日 2001年10月22日(月)00時22分 投稿者 さつき とんびの羽根さん> >レッテルじゃ書けないけど、じゃあなんだったら書けるのか。 これはある意味「思いこみ」ではないかと思います。 勿論フランスについての知識があり、フランスに住む人たちとも交流したことがあって、なにより「フランス・フランス人についての、自分なりのイメージ」が確立された上での、です。 例えばですが、 「俺はフランスに行って花の都でリズとの愛と喧騒に満ちた日々を過ごして、んでフランスはこうだと、パリジェンヌはこうだと感じたんだ」 てな事で書こうとしたら、これはきっと書けると思うんです。 自分のイメージがある、これが一番重要なのではないかと。 新木さん> 了解しました。この二週間、正当化します。 >その話、なんだかすごく面白そうで、読みたい気がするんだけど? こんな事言われたら、すごく面白い話を書き上げるしかないじゃないですか。 プロである新木さんをして「面白い」と言わせる話……、とても大変そうですけど、すげぇやる気になります。 とりあえず「パリジェンヌに憧れを抱いている」主人公が、「パリジェンヌというのが幻想である」ことを思い知り、どかっと落ち込んで、そしてラストに「女の子に気に入られる」――という話を書くとして。 まずは、 ・どうして主人公がパリジェンヌに憧れを抱いているのか、それはどんな憧れか ・どういう形で「パリジェンヌが幻想である」と思い知るのか ・で、どういうプロセスで「女の子に気に入られる」というハッピーエンドにたどり着かせるのか を考えなければならんですね。 で、もちろん考えてるわけですが、まだ上手く筋が通らないです。特にどうやって「女の子に気に入られる」という結に持っていくのかってところが。 筋が通り次第、一行コンセプトとあらすじを書き込みます。 それと、今しがた温泉OFF参加のメールをお送りしました。よろしくお願いします。 藤極堂さん> >パリジェンヌという設定に込めようとしていた「何か」 確固とした自分をもっている人間(少女)、でしょう。 華やかでありながら、譲れないところでは決して自分を曲げない。 他に迎合することなく、自分の意見を持ち行動する、そんな人間を描きたかったんです。 で、そんなイメージが、俺の中のパリジェンヌという幻想に直結していたんだと思います。 あと、俺は「デブゴン」見たこと無いんです。 サモ・ハンの名前は知ってましたが、意外な事実でした。う〜む。 俺はジャッキーは少しばかり見ますが、ブルース・リーその他主演の香港映画には、ほとんど手を付けてません。 やはり、リー・リンチェイ(ジェット・リー)でしょう。 「ワンチャイ」こと、「ワンス・アポン・ア・チャイナ」シリーズは俺的にお勧めです。 弟切さん> おお、少林寺見られたですか。 俺もあれ、ビデオ借りて見ました。 以下、ちょいとした雑談です。 実はあの映画が放映されるちょいと前まで、当時「少林拳」という武術は、少林寺と、その周辺に昔から住み続けている人たちの間で密伝されてきた、秘伝の武術だったそうです。 毛沢東くんの行った文化大革命で、旧時代の思想は弾圧されまくりまして、「師弟関係」を大切にする武術家も、ことごとく弾圧されたんですね。 で、表に出られなかったわけです。 しかし、中華人民共和国設立後の(確か)1970年、少林寺のある河南省登封県に昔から住んでいて、少林拳を家伝として保存し続けてきた劉一族が、「少林拳を世界に広めて欲しい」という少林寺住職からの要請を受け、「搭溝武術学校」という、少林拳を教授する学校を開きました。 その「搭溝武術学校」は、現在では登封県に100校(!)以上ある武術学校のうち、一番名の通った武術学校になっています。 その学校に通うひとりの少女に焦点を当てたドキュメンタリー「地球に乾杯!〜少林拳で夢を掴め」を見たことが、俺が武術を学ぶ決意をしたきっかけです。 で、少林拳が表に出たことで、映画「少林寺」も創られることとなったわけですが、映画の武術指導をされたお方は、「馬氏通備門」という門派を創られた馬賢達という高名な老師で、しかし実は少林拳の人ではなかったりします(汗)。 ともかく、映画公開後、世界中に、少林拳がブームとなって広がります。 日本でも今では地区に一つは「少林拳道場」があるくらいです(すくなくとも俺の地元周辺はそうです)。 他にもいろいろと(例えば少林拳というのが少林寺に存在する大多数の武術の総称であることだとか、少林拳を含む現代の武術には伝統拳と制定拳があることとか、馬賢達老師のことなんか)語りたいんですが、キリがないのでこの辺にしときます。 あ、そういえば映画中で、誤ってヒロインの犬を殺してしまったリー・リンチェイが、師兄弟達と犬の死体をこっそり丸焼きにして食べてしまう場面なんかが、いかにも中国っぽくて良かったですね(苦笑)。 -------------------------------------------------------------------------------- 老いたる霊長類の星への讃歌 No.3205 投稿日 2001年10月22日(月)10時38分 投稿者 弟切 千隼 ジェイムズ・ティプトリー・ジュニアの著作の題名はとても格好いいと思う弟切です。 ユキマロ視点での「凍れる心臓」(仮題)八百字あらすじを提出します。課題部屋にも上げておきます。 読み返してみると、確かに今までのユキマロくんは能天気すぎると感じましたので、少しはものを考えているようにしました。 ついでにキサラ視点での八百字あらすじも、前のままではおかしいので書き直したものを提出します。こちらも課題部屋へも上げておきます。 「凍れる心臓」(仮題)ユキマロ視点八百字あらすじ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− かつて世界大戦があり、科学技術が衰退した世界で、ユキマロは知識の源となる本などを集め、人々に知識を広める図書館長の役割を果たしていた。権力者たちが過去の科学技術知識を独占して人々を無知なまま置こうとするのに対し、彼は多くの人を啓蒙することによって昔の戦争のような権力者の暴走を防ごうとしていた。 大戦前の世界で科学者だった祖父から優秀な同僚キサラのことを聞いていたユキマロは、彼女が自分の能力を社会で生かせないがゆえに冷凍睡眠に入ったのだろうと推測し、今の時代ならその能力を人々の教育に生かしてもらえると考え、冷凍睡眠中のキサラを目覚めさせた。しかし、目覚めたキサラは科学技術が退化した社会を嫌ってもう一度冷凍睡眠に入ると言いだし、ユキマロは彼女が再び冷凍睡眠に入れる体調が整うまでの間だけ仕事を手伝ってもらうことにした。 ある日子供たちの科学実験を手伝っていたキサラが衝撃を受けた様子を見せ、ユキマロに教育をおろそかにしていた自分に対する怒りを告白し、ユキマロは彼女が冷凍睡眠に入った真意を知った。彼は実験に参加した子供たちがキサラの昔書いた科学解説書を読んでいるのを見つけ、その本をキサラに示して彼女にできることがあると励ました。おかげでキサラは立ち直った。 人々の教育に役立てるため、自分が眠っていたシェルターへ科学技術資料を取りに行くと言うキサラをユキマロは見送った。そこへユキマロと志を同じくする仲間から、権力者たちがキサラのことを嗅ぎつけてシェルターへ向かい、そこにある過去の科学技術情報を入手して悪用しようとしていると連絡が入った。ユキマロがシェルターに駆けつけるとシェルターは破壊されており、大怪我をしたキサラがいた。ユキマロは彼女を連れ帰って手当てをし、意識を回復した彼女と無事を喜び合った。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「凍れる心臓」(仮題)キサラ視点八百字あらすじ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 科学技術が発達した未来の地球で世界大戦が起こった。戦争のため研究を中断させられた科学者のキサラは、人類の愚かさに怒りつつ未来に望みを託して、シェルター内で冷凍睡眠に入った。 数十年後、過去の科学技術知識を守り続ける図書館長のユキマロがキサラを目覚めさせた。科学技術が退化した社会に再び怒りと失望を覚えたキサラは、もう一度冷凍睡眠に入るために体調が整うのを待つ間、人々を啓蒙するユキマロの仕事を手伝った。その過程でこの時代の権力者たちが科学知識を独占して過去の科学技術を兵器に悪用しようとしていることを知り、キサラは怒りを深めた。 ある日子供たちの科学実験の手伝いをしていたキサラは、自分も子供の頃同じ実験をやって感動したことがきっかけで科学者を志したことを思い出した。教育の大切さに思い至った彼女は、人々に対する教育をおろそかにしていた自分に対する怒りを社会に対する怒りに転化していたことに気づき、衝撃を受けた。そんな彼女にユキマロが、彼女が昔書いた科学解説書を示し、これが今の時代の人々の役に立つと語ったおかげで彼女は立ち直った。 人々の教育に役立てるため、キサラは自分が眠っていたシェルターに保存されている過去の科学資料を取りに行った。彼女が過去の人間ではないかと疑っていた権力者たちがその後を追い、シェルターの位置を突き止めてそこにある高度な科学技術情報を入手しようとした。キサラはこの時代の人々を科学兵器の脅威にさらしたくないと思い、二度と冷凍睡眠に入れないことを覚悟の上でシェルターを破壊した。 大怪我をしたキサラをユキマロが連れ帰り、意識を回復したキサラの回りにはユキマロと仲間たちがいた。彼女の無事を喜ぶ人々を見て、キサラは自分がこの時代に受け入れられたことを実感し、怒りを消した。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− えー、弟切はこれからまた実家に帰らなければなりませんので、レスが遅れます。十六分割その他の提出も明後日以降くらいになると思います。 -------------------------------------------------------------------------------- 名乗れねぇってのはつれぇなあ。ある種屈辱的だわ。 No.3206 投稿日 2001年10月22日(月)17時14分 投稿者 名無し君  むにさんがここに来たのは、デビュー前に何かケリをつけておきたかったのかなぁ、と邪推する今日この頃。(参照:電撃BBSフリー掲示板)  まあ、もうここ見てない方のことを考えても仕方ないのですが。  今日は遅レス含めてレス祭りといこう。時刻はただ今15時12分。書き終わるまで何分かかるのか。 >弟切さん(2967)  スウヰイスーの語源、ありがとうございました。  そうか、ってことはこれは「スウィースー」と読むのだろうか。  昔のカナ表記は、母音を重ねると伸ばす音になるとか……あれ? どうなんだ? >小倉さん  えーまず謝罪から。どうもすいませんでした。  そして正直に言います。小倉さんが怒っていることはまったく読み取れていませんでした。  以下、今後このような失態を起こさないために自己考察。――なぜ小倉さんは怒ったのか。    1、あんたに心配されるのは、いらんおせっかいなんだよっ。  2、ていうかなに保護者ヅラしてんじゃボケッ!  3、時間がないのはテメーだけじゃねぇんだよ、みんな忙しいんだよこのアホッ!  この3つの混成(複合)によるものでしょう。  (……まだ違ってたらどうしよう(汗))  で、対策。  上からものを書かない。時間を言い訳にしない。肉体的、精神的な障害以外のことで他人を心配しない。  ついでに「痛い」論争関連のレスしますが、  俺は旧小倉と新小倉、どちらが好きかといえば新小倉の方が好きです。  「地」の量が前よりぐっと上昇した感じ。あくまで主観的感覚ですが、好感持てます。 >西鶴さん >>(3020より)自分では、私の作品は、(検閲削除)さんのに似ていると思っています  そうですか。実は西鶴さんの小説は全部読んでないのでよくわからんのです。すいません。  失礼を承知で聞きますが、西鶴さんのどの作品を読むとそれを一番実感できそうですか?    あ、そういえば西鶴さん「るろ剣」好きでしたよね? ひょっとしたらそれが「似ている」原因かも。  俺は「るろ剣」でオタクになり、ネットに興味を持ち、間接的にライトノベルを知り、挙句は初めて最後まで書ききった小説が「るろ剣」の二次創作だった男ですからねえ。  文字通り、人生変えられてしまったという。だはは。   >>(3118より)初代の電撃BBSにおいて、現在この分室に参加している人の一人が、「描写と説明」についての話題を振りました。それに対して、私は当時の私なりの考えを述べました。それを「あんらっきぃ伸」さんは、否定しました。面白い話だと思いませんか?  「ひょっとして、この質問したの俺じゃないのか?」 という疑惑のもと、調査を行ってみました。  やはり俺でした(笑)   面白かったので以下引用。ただし元になっている俺の質問は省略。(つーか今とHN違うし)ソースはこちら ****************************** 1477.【99/07/15 16:31:27】西鶴翠  >描写と説明の違い。 あんまり意識したことはないなぁ。よく考えてみると、分からないので、浅く考えてみることにします。雑に考えているということではないので、誤解しないでください。 (中略) (考えること、20分)(書くのにさらに時間がかかっている) 答え方としては、例を出せばいいのでしょうか。それとも、国語辞典のような形で定義すればよいのでしょうか。ま、この辺はどうでもいいですね。とりあえず、例を提示してみます。 (例文1) 誰もいない児童公園。ノッポの電灯が、ときおりチカチカと、青白い光で自己主張している。 これは、自分では「描写」のつもりで書きました。あるショートショートの冒頭部分です。同じ事柄を「説明」してみます。 (例文2) 児童公園には誰もいなかった。電灯が地面を照らしている。 #うーん。むつかしい。一応、「説明」のつもりなのですが。 で、私なりに考えた両者の違いは、『視点の感情』や『物語の方向性』など、『事象以外の情報』が入っているかいないか、というものです(本当か?)。 「例文1」では、まず初めに、少し幼稚な印象を受けませんか。それは、電灯をわざわざ『ノッポ』と形容していたり(電灯なのだから背が高いのは当たり前なので、常識的に考えれば、不要な形容です)、『チカチカ』とオノマトペを入れてみたり(安易に擬態語を入れると、文が下手に見えます)しているからです。 それから、『自己主張』という言葉から、相対的に、語り手(この文は一人称で書かれているのですが、もし三人称なら「仮の視点」のこと)が、自己主張したいけれど、できない状況に陥っている(安直にたとえるなら、エヴァに出てくる14歳たちのような状況)ことが感じられるかも知れません。そんな印象は弱いかも知れませんが、少なくとも、のちのちの複線にはなっていると思います。 で、『青白い光』がどことなく冷たい印象を与えていると思います。 対して、「例文2」には、このような三つの情報が入っていません。この文から分かることは、『その場面の舞台は児童公園である』『そこには誰もいない』『そこには電灯がある』『その電灯は点いている』の四つくらいです。それらが意味するものは、読み手にはまだよく分かりません。これが前向きな物語なのか、後ろ向きな物語なのか、それすらも予想できません。 「描写」は、文から、表面的な事柄だけでなく、よりも深いものが読み取れるもの。場面が活きているもの。一見無意味なものが書き込まれているもの。 「説明」は、字面通りに読んでゆけば誤解のないもの。それ以上の読み込みができないもの。 共通点は、どちらも多く続きすぎると、読み手が疲れるということでしょうか。 私の考察には説得力があるでしょうか。書きながら、『「説明」と「描写」の違い』が余計に分からなくなってきました。細かい突っ込みも、大きな指摘も歓迎します。 それにしても、深みにはまると深い問題ですね(←表現が重複している)。誰か、快刀乱麻を断つように答えてくれる人はいないものでしょうか。 ****************************** 1482.【99/07/16 04:16:24】あんらっきぃ伸  >西鶴翠さん  事象による事実だけを書き連ねていっても、ちゃんと描写はできますよ。  どの事実を選び取って書くのか、どれは書かないで置いておくのかってところに、選択が入りますから、語り手の観念がどうしたって入りこんできてしまいます。  あることは書いて、あることは書かない。それだけでもう充分、文に方向性を与えられるってことです。  よって、事象以外の情報が含まれているかどうかってことは、描写の定義にはなりません。  例文の「ノッポの電灯が、ときおりチカチカと、青白い光で自己主張している」っていうのは、夜の公園の描写ですね。これだと事象だけではなくて、作者の主観あたりが少し含まれた描写かな。  ここでたとえば、「のっぽ」ってことと、「自己主張」ってことを除いたとしても、電灯がちかちかと瞬いているという事実のみを書いただけで、立派に夜の公園の描写になり得ます。なにかもの悲しい感じの、夜の公園の雰囲気を描きだしてますから。  西鶴翠さんが、夜の公園のたくさんある事象のなかから、そのもの悲しい雰囲気だけをわざわざ選び取ったということになります。   また例文のうちの、「誰もいない児童公園」という行ですけど、これはやっぱり説明文でしょうね。一行単位で分解するとした場合は。  たとえば、「誰もいない児童公園」を事象のみで描写するとすると、「作りかけのまま放りだされた砂の城が、半分乾いた状態で砂場に残されている」とか、そんな感じになることでしょう。  描写というのは、こういう事象のみで書いてゆくスタンスもありますし、「のっぽ」とかいう心象を適度に織り交ぜてゆくスタンスもまたあります。割合の問題で、本人の文体の味を決めるものでもあります。でもそれが定義じゃないです。  またなんでもかんでも描写にすればよいということもなくって、「誰もいない公園」っていうのは、そのまま「誰もいない公園」という説明だけでよいはず。あの段落の主眼は、夜の雰囲気のほうにあるわけですし。  大事なものについては描写が必要で、そうでないことは、説明でかまわないってことでしょうか。 ******************************  これが壮大なる争いの始まりなのである(笑) >唯野さん >>>(3040より)唯野君もついでにやろうかと思ったのだが >>……(滝汗)。 >>二人一組で夜に哨戒任務についていたら、同行している奴が煙草を吸い始めたのでおいおい大丈夫か? と思ったとたん突然どこからともなく飛んできた弾丸がそいつの頭を撃ち抜いたのを目の当たりにした時の気持ちってこんな感じだろうか。  今度また二人で哨戒任務につくことがあったら、そのときは君の方から煙草を吸ってください(笑)   >とんびの羽根さん >>(3133より)情報が早いことに快感をおぼえるのはやばい方向だとおもう。 これは自分の力でなく手に入れた力なのに、それを他人に伝えるときに根拠の無い優越感をいだいたりしていないか?  まず俺は他人にそういうことを話しません。そういう趣味のやつが近くにいないし。  俺が早い情報を求めるのは、主に出版界のことですが、あんまり漫画好き&小説好きが近くにいないもんで。  あ、あとネタバレを求めてしまうのは中学時代のトラウマが原因です。  ジャンプを土曜売りしている店があったのですが、俺は地域の少年たちのコミュニティにうまく溶け込めなかったので、なんか合言葉があったらしいのですが、それを聞けなかったのです。  我ながらつまらんトラウマだと思うのですが、ハタチ過ぎてもまだ引きずってるという。   (情報といや、俺がこの間ソニーマガジンズのコミック部門撤退の報を知ったのは、某バーチャルネットアイドルのサイトだったりする(笑) なんだかなぁ)   >新木さん >>(3028より)その「人格攻撃」だが? 具体的には、どこでどうやられているのかな?  これは俺の悪い癖と言うべきなのかどうかわかりませんが、  主人公がティーンエイジの男の子だった場合、俺と主人公はかなりの確立でシンクロしてしまうんです。  女の子はそうでもないんですけどね。男の子だと己の願望・思考・行動パターンが直結します。  つまり、圭吾をガキだシンプルライフだと言われた瞬間、俺の脳内で「君はガキだ、シンプルライフだ」といわれたという風に変換してしまうのですね。  とりあえず、あらすじは今やり直していますが、シンクロは無意識的に起こってしまうので、今度のあらすじでもそれが起こってないか不安です。 >>(3121より)じゃあオタクはファッショナブルなのか? そんなわけは、ないよね。  新木さんは「ファッショナブルなオタク」はいないと仰っているのでしょうか。  昔に比べればファッションに気を使うオタクは増えたと思うのですが。  オタクの濃度が全体的に薄まったということなのか……? 続・名無しと2ちゃんと文責と>  ひとつここで昔の話をしよう。まだ俺が10代だったころの話だ。  その頃、俺はあるサイトの常連だった。そのサイトはとある漫画家の公式サイトで、当時、俺は彼のファンだった。  ある日、俺は2ちゃんねるというサイトを偶然、発見してしまった。  そして俺は彼の作品のスレッドを発見した。早速俺は書き込んだ。  ――公式サイトで使ってるHNで。  バッシングを受けた。中には、「ここは名無しで書き込むところですよ」と教えてきた親切な人もいた。  しかし殆どは俺の公式サイトでの態度を非難するものだった。  確かに、俺の態度にも多少の問題はあったのだろう。  しかしそれ以上に、俺は叩かれることを怖くなってしまった。  それからは地味に名無し生活。そうさ、もう俺は誰にも叩かれないのさ……  前置きが長くなった(笑) ここから本題。  まずはじめに、前回余談として(自サイトのリンクにはっきりと「2ちゃんねる」をいれている小説家さんを知っているのですが。ライト系で。そういう人は軽蔑していいのでしょうか)ということを書きましたが、  これに関してひとつの報告がございます。  その方のリンク集の2ちゃんねるの紹介欄には、 >>傍観者でいる分には、面白いんじゃないでしょうか。  という文字がはっきり躍っておりました。某先生ごめんなさい。  で、もうひとつ、誤解がありました。  どうも俺は新木さんが、2ちゃんの存在そのものを否定しているのではないかと認識してしまっていたたようです。  「作家として生きる覚悟」と「悪意の集合体である2ちゃんねるというサイトの存在」とはまったく別の筋の話なのに。  実はその某先生の紹介欄をはっきり見た日から、匿名書き込みはしておりません。たぶんこれからもしないでしょう。俺にとっては世論(の一部)と情報の確認の場で十分なのですから。2ちゃんは。 >読む人を意識して小説を書け  だいぶ前にこういう覚悟のことについて話を聞きましたが、これに関して思うところがありました。  人を楽しませるために小説を書く、しかし書くのは自分。書く力、意欲は自分の中から出すしかない――。  すなわち、人を楽しませたいという意欲が自分の中から湧いてこなければ、いけないのですね。  ここでふと壁にぶつかりました。  それは、「小説を書き始める動機の違い」です。  大別して、小説を書き始める動機は2種類あると思います。    ・仲間内で書いて、仲間内で楽しむ場合。  ・自分の現実逃避の手段として。  前者の場合は「読者を意識」ということに関してそんなに問題はないでしょう。  問題は俺のような後者です。この場合、もの書きとして食っていくためには「転換」が必要なわけですが、さてうまい転換の方法はないものでしょうか?  とりあえずは人に見せまくるしかないのでしょうが、意識の深層から考えを改めるには、なかなかそれだけでは進まない気もします。  そもそも意識を改革していくスピードも、人によって違うだろうし。  ただいま17時ちょうど。うーん2時間近くもかかったのか。まあ溜まってた分、吐き出せてすっきりしたからいいか。    -------------------------------------------------------------------------------- あ、 No.3207 投稿日 2001年10月22日(月)17時18分 投稿者 名無し君 ソースの表示がうまくいっとらん。タグのことあんまりわからんから案の定失敗したか。 下のリンク欄に貼っときます。すいません。 http://www.mediaworks.co.jp/cgi-bin/edit02/hp/bbs03/hpread.cgi?mode=request&page=30&dir=log -------------------------------------------------------------------------------- 君に見えないひと No.3208 投稿日 2001年10月22日(月)18時29分 投稿者 藤極堂 >雑談うんちく系 >さつきさん ごめん、読むログが余分に増えるのはイヤだから、自分が話したいだけの蘊蓄話は遠慮してくれると私はうれしいです。 相手が必要としていなかったり、希望してない専門的な話をまえふりもなく書いたりしゃべったりするのは、その話し相手が偶然同じ嗜好を持っていた場合を除いてあまり好まれることではありません。 これは弟切さんの蘊蓄話にも感じていたことだけど。 弟切さんはこれでストレスを発散させているのかなとも思っていたのでなかなか言えませんでした。 それとは少し違う、とんびの羽根さんや杉井光さんうんちくの話し方の共通点と問題点をあげておきます。 このお二方に似ているのは「いきなり専門用語、難解な故事」を持ち出すという点です。 読んでいるほうは理解できないので「今のはどういう意味ですか?」と聞かざるえなくなる。 一対一の会話ならむしろこの手法は話題の提供として有益かもしれません。 でも、書いた時点で終わり、読み手の問いかけを期待できない文章の場合これは、読み手への拒絶にほかなりません。 「なに? なに?」と聞かれて「うん、それはね」と自身の知識を披露するのは気持ちのよいことなのかもしれません。身に染みついてしまっている専門用語を、初心者にわかりやすく言葉にかみ砕いて文章を綴るのは手間のかかることかもしれません。 でも、それをする気がないのであれば、その必要がないと思っているのであれば、その人はせっかくその文章を読んでくれた「なにもいわないひとたち」を切り捨てているのです。 通常、ネット上に存在する掲示板は常に書き込む人の10倍はただ見ているだけの閲覧者がいると言われています。 いつだって、たいせつなのは、その影すらみせずに、とおりすぎる、無名のひとたち。 今この場所を訪れている、あるいはあなたのサイトを訪れている「読んでいるだけのひと」と「いずれかの時にこの掲示板のログを読む人」のことを考えてくれると私はうれしいと思います。 >負荷 これで通じなかったら負荷をかける。 ……うん? ああ、そうか、説明も負荷も「世界を自分のいごごちのいい場所にする」という欲求に基づいているのだな。 では、根元は「愛」ではない。 世界に対する支配欲。 眠る。 -------------------------------------------------------------------------------- 名無し君 No.3209 投稿日 2001年10月22日(月)18時40分 投稿者 藤極堂 >仲間内で書いて、仲間内で楽しむ場合。 「いいわけを聞いてくれる仲間」は「なにもいわない読者」と同じ存在じゃないよ。 中級編「小説の書き方」久美沙織インタビュー -------------------------------------------------------------------------------- No.3210 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.3211 投稿日 2001年10月22日(月)20時47分 投稿者 新木 伸 >わしのエイコたん  わしに降りてきているエイコたんのようす。  なにやら「ガオレンジャーショー」に行きたがっている。  なんでこんなに忙しいのよ。「あたしだってガオレンジャーショー、観たいのにっ」とか思いつつ、後輩を励まして手伝ってやって、仕事をばりばりこなしている。  そしてがんばって仕事を終える。ショールームが暇になった合間を見計らって、いそいそと様子を見にいく。でもショーは4時までだった。がっかりー。「帰ろ」  しかし、これじゃ使えんなぁ。(笑) >弟切さん  だからユキマロが、なんにも考えていないんだってば。  キサラ起こすよね。手伝ってもらえると思って起こすわけだ。  そしたら、キサラに断られるよね。冷凍睡眠にまた入るからって言われてしまう。  それまでの間だけ、手伝ってもらうことになるよね。  ここがまったく、繋がってないでしょう。  ユキマロはがっかりするなり、なんなり、あるんじゃないの? もしくは、自分の思いこみで冷凍睡眠を中断させてしまってすまないと思うとか、なにかないの?  だいたいべつに、短期間だけなら手伝ってもらう必要なんてないでしょう。短期間手伝ってもらうということの裏には、ユキマロのどんな動機やら狙いやらがあるの? これはユキマロの作戦なの? どうなの? その期間のあいだにキサラの心変わりを狙っているわけ?  まったく、なんにも、ユキマロは考えていません。いるように見えません。  リテイク。 >○○○○君  小倉さんへのレスに関してだけど……。  まだわかってねーな。  それ、「自己考察」っていわない。  「小倉さんが怒った理由」を考察しているそれは、「他者考察」だろ。  「小倉さんが怒った」わけじゃない。小倉さんの反応も、ぼくの反応も、これは普通なの。みんな怒るの。あんなこと言われようものなら。  君が「怒らせた」わけよ。わかる?  怒って当然のことを、君はしていたわけ。  だから考えるべきは、その逆。  「なぜ怒らせてしまったのか?」ってほうでしょう。どんな失礼なことをやらかしてしまったのか。  自己考察、ちゃんとやれ。  他人が怒った理由だけ考察して、それで「謝罪」のつもりでいるこれ――。  わかってるか?  わしはこのことにも、また新たに「怒っている」わけだよ。  とりあえず、小倉さんのほうの分だけでいいから、どういう「怒らせてしまう理由」が自分の中にあったのか、考えてこい。  「なぜ怒らせてしまったのか?」と、それからもうひとつ、「なぜ相手が怒っていることに気づけなかったのか?」  この二つに関して、自分の中の理由を徹底的に考察してこなきゃ、謝罪にはならん。  まあ、ひとつだけお手伝い。  たとえば、こんなものが君の中にあったわけだろ? 「人がたくさんレスを書いている。でも自分は時間がなくて書けない。それを妬む気持ち」  ほかにはどんなのものがあった? 失礼要素はほかにも色々あったはずだぞ? >>今度また二人で哨戒任務につくことがあったら、そのときは君の方から煙草を吸ってください(笑)  だいじょうぶ。同僚が頭を撃ち抜かれる瞬間を目撃した哨戒兵は、今後一生、哨戒任務中に煙草なんて吸わんから。 >>しかしそれ以上に、俺は叩かれることを怖くなってしまった。 >>それからは地味に名無し生活。そうさ、もう俺は誰にも叩かれないのさ……  この件については、「名前を出して今後ずっと叩かれつづけてゆく覚悟」が決まるか、「名無し生活をこの先ずっと続けてゆくか」を決めるか、そのどちらかを自分で決まったら、そのように報告してくれ。 >>実はその某先生の紹介欄をはっきり見た日から、匿名書き込みはしておりません。たぶんこれからもしないでしょう。俺にとっては世論(の一部)と情報の確認の場で十分なのですから。2ちゃんは。  だから、今現在、匿名書き込みをやっているとかどうだとか、そういうことは問題にしていないんだってば。「名前を出す覚悟はあるのか?」と、そう聞いてるだけなんだってば。 >>大別して、小説を書き始める動機は2種類あると思います。 >>・仲間内で書いて、仲間内で楽しむ場合。 >>・自分の現実逃避の手段として。  ほかにもあると思うぞ?  「そのことが非常に価値を持つと知っているため、どうしても皆に伝えなければならないと思う義務感」とか、「人が自分の話で楽しむところを見ると、自尊心が満足されて幸せになれるから」とか、  まあ○○○○君の動機が、「・自分の現実逃避の手段として」であったとしよう。  べつにいいじゃん。  ただしひとつ言えることは――。  「逃避するなら、後ろ向きで全力疾走しろ」  ――ということだな。  ああこれはコミックマスターJの台詞だったか。  現実からの逃避のために小説を書くとして、それ一本で食ってゆきたいとする。  そのための単なる「手段」として、「読者を楽しませる」という技を磨けばいいじゃんか。  いいんだって。  一読者としては、「楽しませてもらえれば」それでいいわけ。  作者がどんなつもりで書いているかなんてことは、読者は一切、気にしないから。  払ったお金に見合うだけ楽しめたか、そうでないか――読者が気にすることは、ただその一点だけだから。  べつに「人を楽しませるために」書かなくてもいい。  ただ目的達成のための手段だろうがなんだろうが、「人を楽しませる」ことのできる話になっている必要はある。 >あんらっきぃ伸  おお、懐かしいハンドルが。  ちなみにこれ、15年ぐらい前からずっと使っていたハンドル。  当時、あの掲示板に出入りしていたプロの人には、もはやばればれっていうか(美潮さんとか伏見さん。いやべつに隠すつもりはなかったけど。  最初、電撃hp掲示板には、作家の名前で入るか、一般参加者として入るか、どちらにするのか決めかねていたんだっけ。 >中級編「小説の書き方」久美沙織インタビュー  おお。これは良いことを書いている。  みんな三回は読むように(笑)。  特に一章、二章、三章、四章……あたりは、ちゃんと三回読むように。(って、ほとんど全部じゃん)  しかし久美さんの小説作法の本とかは、いままで一度も読んだことはないのだけど、なんだか言っていることがびっくりするほどシンクロしてるなぁ。  やはりみんな、考えることは同じなのか。そうかー。  おまけになんだか教え方の手法までもが、同じである気がするし。 >リンクの張り方など  たとえば――  中級編「小説の書き方」久美沙織インタビュー  ――に、「http://www.so-net.ne.jp/SF-Online/no20_19981026/special1-2.html」というリンクを貼り付けたいとする。  その場合は、こう書くわけね。 <a href="http://www.so-net.ne.jp/SF-Online/no20_19981026/special1-2.html">中級編「小説の書き方」久美沙織インタビュー</a>  ちなみに、<>は半角にて。半角のカッコ内<>にあるものが、ブラウザにタグとして認識されます。 >西鶴君  うん。そうか。  やってよし。 >>1.過去にいくつかの短編か長編を書きあげていること。 >>2.シンデレラ迷宮修了、もしくは、それに準じる実力があるとみなされていること。  西鶴君の場合は、この1にも2にも、もちろん該当しているわけだから、なにも問題はない。  「幸せへの道筋」のほうは、まあ本業もあるだろうし、一度に力を注ぐのはひとつにするべきだろうから、終わるまで中断してていいよ。べつに急がないし。  まあ、これが終わるころには、考える必要自体がなくなっているかもしれないが。  あと思ったんだけど、今回は、小倉さんの召還に応じた形になっているわけだから……。  書きたいと思っている話のネタを、まず5つぐらい出してみて、そこから実際に課題でやるもの選んでみるとか? 希望を聞く形で。  書きたい話の5つやそこら、西鶴君なら常にもっているだろうし、なくてもすぐに作れるっしょ?  もしかまわないなら、なにも小倉さんだけではなくて、僕とかここの参加者の人とかも含めて、「読みたい話の希望」を取ってみるとか?  ちなみに主題の提出形態は、一行コンセプト、もしくは妥当な長さのあらすじにて(べつに800字でなくてOK)。 -------------------------------------------------------------------------------- 名無しのゴンベ No.3212 投稿日 2001年10月22日(月)21時05分 投稿者 かねやん  さて名無しになって怖いことが一つ。  本当にこれはその人が書いたものであるのか? その人を真似して誰かが書いたものでは無いのか? そもそも本当にいるのだろうか?  まあ、これ。ネットを扱ってるときに感じる怖いもので、名無しでなくても名前を騙ってるとか、疑いだしたらキリが無いものなんだけど。  例えば、もしかしたらこのかねやんはいつもと違う別の「かねやん」なのかもしれない。本物のかねやんは、今ごろ「この世」で無い場所にいるのかもしれない。  ちょっぴりホラー。  文体や話のもっていきかたや、まあそこらへんでなんとなく判断できるけど確証ができないものが、顔の見えないものの怖さというもので。  じゃあ何をもって「その人」と判断するかと言えば、その人が騙っていないという“良心”を信じるしか無いわけで。  これはどこでも存在している良心で、契約書……解答用紙でもいいや。  これに署名をすることは自分が納得したあかしです、これは自分が書いたものですって事を示すためのものだったりします。  署名が無かったら契約書は結べなかった、受験はしなかった、となるわけです。  まあ自分の名前を記すっていうのはそう言う事かと。それは自分のものですってことを示すためのもの。 >2ちゃんねる  では、なんで2ちゃんねるが人気があるのか?  個人的には「王様の耳はロバの耳」だと思う。2ちゃんねる自体は「たんつぼ」と呼んでいるもの。言いたくてたまらなくて、だけど表で口に出しちゃいけないこと。それを吐き捨てることのできる「穴」  だから本来、あそこに書いてあるものは表にだしちゃいけないと思うんだけど、まあ何を吐き捨てたのか残る穴だからねえ。 >「小説を書き始める動機の違い」。 「書きたい」と「読みたい」の話がでたけど、この間に「書いたものを認めてもらいたい」があるとしよう。  文章を公表したい人は「書いたものを認めてもらいたい」と思っているはず。そうじゃなくて公表してる人は、おそらくいない。  ここで読者の想定がある。  共感してくれるただ一人を見つけたい人もいれば、自分の子供のための人もいれば、同性にわかってもらえればいい人、趣味が同じ人にわかってもらえればいい人、いろいろな場合があると思う。  とりあえず売り物と仮定しよう。ここはそういう場所だから。もしその気が無くても、これを前提で話をしよう。  さて、100人やそこらで売り物になるだろうか? 売る側にまわったとき、そんなものを取り扱いたいだろうか? 「作家でごはん」を考えるなら、頭の隅でもいいから「売り物」である、と考えましょう。そうじゃないと出版社は泣くと思う(笑) -------------------------------------------------------------------------------- 子褒め(違) No.3213 投稿日 2001年10月22日(月)21時46分 投稿者 とんびの羽根 >ひかるは、なにをやっても喜びそうにないから(持ち上げても反応がないから)、ダメージを与えることは考えていませんでしたが。  ここを読んでいて気がついてしまった。子供のころの私は、上手にあるいはごく自然に褒められれば嬉しくなくもないのだけど(まあ子供の甘さだ、顔には出てたに違いない)、作為的な褒め方だと感じると、もうちらっとでも思うと、一気に醒めてしまう子供だったのだと言うことを。内面は私のと杉井さんと同じわけはないのだけど、外から見て私も褒めがいの無いやつには違いなかっただろう。まあ自分が褒められるに値する人間でないこともすぐに出る結論だったから。 >あとで褒めたときに、効果が大きくなるように  これで効果があるというのが恐ろしい、私は基本的に遠ざかりたい。 >藤極堂さん >「いきなり専門用語、難解な故事」  いてててて、これは思いっくそ効いてます。いろんなひとから言われてます。もう、はいそのとおりです。(白旗)。私は突っ込まれないときは気づいてない、お気楽な性格だ。電撃BBSでも同じ失敗しちゃったよ。 -------------------------------------------------------------------------------- (確固)<冷凍ギャグ No.3214 投稿日 2001年10月22日(月)22時21分 投稿者 とんびの羽根 >さつきさん >確固とした自分をもっている人間  って、けっこう変な奴が多い、というか、他人と違っている部分を意識できると言うことが、自分を確固とさせているのかも知れない。  では確固とした自分をもっている人間で変な奴でないひとっているのかな。欧米人が確固として見える場合、神の視点をもっている、というのがありそうです。東洋人の場合では死の視点をもっている、ことが重要なのではないかと最近思うようになってきました。  何度もさつきさんにからんでます。なぜなら、さつきさんは、すぐに止まってしまうのです。戦場で止まったら死んでしまうでしょ。武術やってて学ばないかな。  確固とした自分をもってる人間(少女)ってなに?とかさ、もっと掘り下げられないだろうか? >中級編「小説の書き方」久美沙織インタビュー  確かに面白そうだ、これから読みます。藤極堂さん、情報提供さんくす。 -------------------------------------------------------------------------------- 「芸術」と「げいじゅつ」と「げーじつ」 No.3215 投稿日 2001年10月22日(月)22時33分 投稿者 榎野英彦 世俗的に意味があるものを芸術とは言わない。 他人の評価だの、経済的価値などというものは芸術とは無縁である。 芸術に意味など無い。 価値もない。 存在しているだけだ。 山は存在しているが、山に意味はあるか? 意味なんてものは、後から人間がこじつけた物に過ぎない。 なぜなら人間がいてもいなくても山はそこに存在し続ける。 他人は意味がない。 他人の目を意識したものは芸術たりえない。 そうそう、そうだよね、それが「芸術」ってものだよね。 すばらしいものだよね。 他人の目など気にもせず自分の想いのままに作っただけなのに それが他人を感動させるなんてね。 人間には、その域にまで至るものを作り出せる能力があるんだよね。 でもさ そんな能力が誰にでもある、とか、努力で身に付くとか思ってる馬鹿多いよね。 馬鹿は自分のことを天才だと思ってる。 仕方ないよね馬鹿だから。 自分の想いのままに作ったものが、そのまま他人を感動させると思ってる。 でも、いいんだよね「芸術」だから。 他人の評価なんて求めて無いから。 他人の評価だの、経済的価値などというものは芸術とは無縁なんだから。 このままじゃ売れない? いいんじゃないの?だって芸術なんだもの。 つまんない? いいんじゃないの?だって芸術なんだから。 コミケ行くともう「芸術」がてんこもりで売ってる。 場末の公衆トイレの壁にもコンクリートの橋脚の壁にも、いっぱい「芸術」が書いてあるよね。 自分のために作られた。 自分のためだけの芸術が 路肩に捨てられた古雑誌みたいにいっぱい転がってる。 残念だよね、その芸術は、本物と同じように、 他人のことなど考えもせずに作られたのに。 他人を感動させられなかったんだよね。 他人なんか意味が無い。ってことは 他人にとっても意味がない。ってことだよね。 いいんじゃない?芸術なんだから(笑) -------------------------------------------------------------------------------- 今日の職員室なぐり込みは、 No.3216 投稿日 2001年10月22日(月)23時45分 投稿者 杉井光  ダメージの話なのですが、その前に。  みどり、復帰おめでとう。  僕は信じていたよ。  本題に入る前に個別レス。 *小倉さん >やーい見栄っ張りー見栄っ張りー(笑)  ストリートファイターZERO2から追加されたリュウの特殊技に、「波動フェイント」というのがあります。コマンドは236+スタートボタン。  この技、使うと波動拳とまったく同じモーションをするんですが、波動拳の弾丸は発生しません。フェイント専用の技なんですね。  たぶん僕はこの技を波動拳だと思って憶えてしまったのでしょう。 *とんびの羽根さん >杉井光が思わず口をすべらせた「愛」のようなもの  いや、口をすべらせたって、あなた、それじゃまるで僕とみどりにやましい関係があるみたいじゃないですか(笑)。 *みどり  って、きみわ、僕が勧誘したときは「かんがえてみる」で、女の子から誘われると二つ返事で復帰するんかい!  ……はあはあ。少し興奮してしまったようだな。まあいいだろう。みどりがむっつりすけべぇであることは僕が一番よく知っているしな。 *ダメージの話  さて、今週のメインテーマ。  あ、前回のあれは、すねていたわけではないです。僕がすねるような可愛い人間に見えますか(笑)? あれは面白がっていたのです。着眼点はともかく、色んな人たちが僕の何かについてあれこれ考えているわけですから。  さて、無敵フラグの話ですが、きっと立っているんでしょう。  自分のページの記事にも書きましたが、僕は「心理的ダメージ」というものの存在がそもそも理解できません。  誤解のないように言っておきますと、「精神的ダメージ」というものは知っています。僕にもこれは通用します。ダメージというとちょっと違うかな。「精神的疲労」ね。たとえば麻雀やってて五回連続で四着だったりしたら、頭ふらふらになります。牌をつもる手つきもあやしくなります。小便が近くなったりします。これは何度も経験があります。  ここでは、「精神的ダメージ」と「心理的ダメージ」をはっきり区別して話をすることにします。  前者は、主に長時間の反復労働や現実面での苦痛経験によってもたらされ、その弊害は「やりたいことができなくなる」(機能障害)という形であらわれます。  後者は、僕は詳しくは知らないのですが、主に自分や自分に関係する何かが悪評を与えられたときにもたらされ、その弊害はなぜか「やりたいことがなくなる、変化する、もしくはそんなことなど考えられなくなる」(意志障害)という形であらわれるようです。  ね、こうやって書いてみると、心理的ダメージがいかに不思議なものか、わかるでしょ? わからない?  あれですよ、たとえば作家さんが自分の本に対する否定的な書評を見かけてショックを受けて筆が進まなくなったりするのは、「精神的ダメージ」です。「自分の本に対する悪評」はそのまま自分の生活に直結する「現実面での苦痛」なのですから。  でも、素人が自分の作品の悪いところを色々指摘されて、怒りだしたり落ち込んだりするのは、うーむ。  思考の流れの想像はつくのですが、やっぱり理解できません。  だって、言葉で言われただけでしょ。  だいたい、落ち込む前にやることがいろいろあると思うのです。手も足も目も耳も、無事なのですから。あした世界が終わるわけでもないのですから。  でも、高校時代、このようなことを――要するに「落ち込むのはただの時間の無駄だからやめろ」というようなことを――とある女の子に言って殴られた憶えがあります。  ううむ。  あと。  ダメージを受けないもう一つの理由として。  杉井に「僕」と「オレ」がいることは前に説明したとおりですが(って、この掲示板で説明したわけじゃなかったか)、他にもいっぱいいるわけですよ。「ギャンブラーモード杉井」とか、「女の子に優しくする性欲処理用杉井」とか。で、こーいうのをまとめる、いわば「ディレクター杉井」がいるのです。  「ディレクター杉井」は、何もしません。ただそこにいるだけです。  でも、実はこれが杉井の本体らしいのです。  だから、たとえば誰かが杉井の頭の悪さをバカにしたとすると、なんと「ディレクター杉井」はその人と一緒になって杉井は頭がからっぽだと笑うのです。ひとしきり笑った後で、済ました顔で「お前は頭が悪いそうだからなんとかしろ」とお達しを出します。  親会社と下請け会社みたいなものですね。  だから、みんなが杉井光だと思って必死に殴っているのは、実は下請けの方なのです。  「ディレクター杉井」は、完璧な存在です。なぜなら何もしないからです。評価するべきポイントがまるでないからです。いないのと一緒だからです。  そんなわけで、杉井はダメージを受けないのだ――と思います。 *文体改造について  あやうく書き忘れるところでした。  えー、いろいろいじっていたのですが、際限がないので、アップしました。  おそらくこれは身体で憶える類のものだと思うので、しばらくは見苦しい状態が続きます。このもやもやした不安定な状態のまま、書けるだけ書きますわ。よろしくおつきあいください。 http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Miyuki/1757/ -------------------------------------------------------------------------------- 「起部の起」考え中 No.3217 投稿日 2001年10月22日(月)23時48分 投稿者 小倉善哉  ううー。雨ざあざあなのです。寒いので早く寝ようっと。 ●「起部の起」4分割 起 クッキングマシーンを操作し、商品の説明をしているエイコ。 承 出来上がった料理をテーブルに運ぶ後輩。緊張しているためにお客様に軽く失礼をしてしまう。 転 お客様に謝罪をするエイコ。裏手に回り、後輩をリラックスさせる。食事終了後、セールスを開始する二人。 結 オフィスで書類を整理して、帰宅するエイコ  セールス部分は割愛して、こんな感じにしようかと思っています。  プロットは、まだちょっと考え中なのですー。 ●レスなのです >みどり君  今までの方法だとか、そんなもんどーだっていいよ。  道筋が違ったって構やしないの。  みどり君のやり方ってやつを見せてくれるんなら、一粒で二度おいしいって感じで、お得っぽいしぃ〜。  てゆーか、本当に杞憂かどうかは、まだまだこれからでしょ?  ううう。  とかなんとか言ってるけど、本当はすっごく、嬉しいよお。  ──泣いてもいいですか?(誰に言っているのか) >名無し君  むむむ。あたしの気持ち的には3番メインかなあ。1番とか2番とかがないとは言わんけど。でもやっぱ3番がメインだなあ。  ところで、新木さんが怒ったお陰で、あたし、自分が怒ってたこと、なんだか忘れてしまっているんですが…(苦笑)>新木さん  でも、もし、ここで名無し君が、「小倉さんが怒ってないんなら、もう考える必要ないじゃーん」って思っちゃったら、それはちょっと、情けないよなあ。  ふむむ。いい機会だし、自分の何が悪かったのかとか、じっくり考えてみたらどうだろう。>名無し君  てゆーか、反省するって、そういうのを考えることなんじゃないかな? >地の量がぐっと上昇  いやあ、あたしのATフィールド、取り外し可能なんで……(笑) ←照れてしまって、はぐらかす人。 >榎野さん  ……うーん。ナルホロなあ。格好いいなあ……。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.3218 投稿日 2001年10月23日(火)03時14分 投稿者 新木 伸 >小倉さん >>起 クッキングマシーンを操作し、商品の説明をしているエイコ。 >>承 出来上がった料理をテーブルに運ぶ後輩。緊張しているためにお客様に軽く失礼をしてしまう。 >>転 お客様に謝罪をするエイコ。裏手に回り、後輩をリラックスさせる。食事終了後、セールスを開始する二人。 >>結 オフィスで書類を整理して、帰宅するエイコ  承と転。  ここについては、この骨の部分から、「どう読者を楽しませようとしているのか」っていうのが、いちおう伝わってくるから、まあよしとする。  起と結だけど、ここはどうやって「観せる」シーンにして、読者を退屈させないでいる予定なのか、聞いておこうか。  たとえば例を出すなら、商品説明のところで「立て板に水で説明するエイコ」とか、そういうたぐいのものね。もし考えてあるのなら、このように書くことで、このプロット段階から「作者の狙い」は書いておけるでしょう。  あるなら入れとこうよ。ないならいま考えておこうよ。  たとえばわしの例だと、「ジャングル惑星で生活しているジークたち」じゃぜんぜん面白くもない。だがそれを「ジャングル惑星でしたたかに生活しているジークたち」とやると、面白ポイントは「ここです」と言える。  起と結の表記の直し。  また承と転に関しても、もうすこし狙いがはっきりするように表記を直してくること。 >杉井光  全部ボツ。書き直しだ。  これほとんど説明文だって。  説明文のところを削ったら、2割も残らんぞ? >>僕を『ペンタポリス』の世界に引きずり込んだのは、小学校からの幼なじみの沢村だった。  いきなり回想から入って、どうする。  回想っていうのは、すでに終わっている物事なわけだから、どう書いたって説明にしかならんのだ。しかも今回取っているのは、主人公が自分に起きた物事を語る手法だろう? それってもろ説明じゃんか。 >> そこは戦場だった。 >> まず気になったのは、むっと鼻につく煙草の匂い。 >> 教室の1・5倍ほどの大きさの店内には、会議室にあるような長机とパイプ椅子がぎっしりならんでいて、学生服の背中がその間隙を埋め尽くしていた。リーゼントとパンチパーマと角刈りが、腸の繊毛みたいに蠢いている。 >> エアダクトがむきだしになった天井には青い煙が踊っている。照明は十本足らずの蛍光灯だけで、ひどく薄暗い。 >> 干からびたスポンジをこすりあわせるような、男たちの声の重なり。暗がりできらめくカードの背。 >> 天井隅のスピーカーから流れているのは、ヴァン・ヘイレンのバラード。  「まず気になった」ってあるけど、これは「気にする」主観を持つ存在(主人公)が、ここにいてこの場を見ているっていうことだよね。この後に書こうとしている一連の文章は、すべてのこの人物の主観を通して描かれてますよ〜、っていう、作者からのサインなわけだ。  まあこれは一人称なんだから、わざわざそんなことを確認するまでもないわけだが……。  そのつもりで、以後を読むことにする。  「教室の1・5倍ほどの大きさの店内」  これを観察しているのは、いったい誰? 教室と比較して、ここが面積比1.5倍あることを数学的に計算しているのは、いったい誰なのかね? すくなくとも主人公じゃないよな。  「エアダクトがむきだしになった天井」  主人公は天井を見上げて観察して、そこにパイプがむき出しになっていることを見て、しかるのちに、そのパイプがエアダクトであることを認識しているわけだな。  では、まず「首をあげて天井を見る」という動作が抜けているのは、これはなぜかね? 見ていないのに、どうして天井が観察できてしまえるのかね?  「照明は十本足らずの蛍光灯だけで、ひどく薄暗い」  たわけ。  この店は地下にあるんだろ? 暗い階段を下りてきて、そしてドアを開けて入ってきたわけだな。その直後のはずだな。  なら、主人公の体感として、「薄暗い」というのは変だ。せめて「目が慣れてきたら、薄暗いことがわかった」とかにしておけ。  「天井隅のスピーカーから流れているのは、ヴァン・ヘイレンのバラード」  もちろん主人公は、まず音楽が流れていることに気づかなくてはならない。その音楽の出所を探して、天井の隅にあるスピーカーを見つけなくてはならない。そしてその音楽のミュージシャンが、ヴァン・ヘイレンであることを認識しなくてはならない。  いままで店内の視覚情報をずっと描いてきたのに、いきなり音楽のことに言及するのは、そりゃ変だ。 >>僕を『ペンタポリス』の世界に引きずり込んだのは、小学校からの幼なじみの沢村だった。 >>次の日。僕のつくったコモンカードだけのデッキは、沢村の虎の子デッキにあっさりと勝ってしまった。 >>そこは戦場だった。 >>三十分で、千五百円負けた。 >>午後六時だというのに、ほとんど人気のない商店街。  各ブロックごとの書き出しを列挙してみた。  芸がねーな。んとによー。  これから書くシーンの要約なんて、前もって読ませてもらわなくたって、実際に読んで見ればわかるって。  これは作者としての親切心なのか? それとも作者的なサボりなのか?  それとも「ここは、こういうシーンになりますから、はい、そのつもりで読んでください」という読者へのお願いなのか?  あと、これは一人称なんだから、作品世界の主人公の意識上の体感時間と、作品の外の、文章を受け取る側の読者の体感時間に差を作るな。  つまり、平たく言うとだな、作中のどこでどのくらいの時間が流れているのか、わかるように書けってことだ。 >>「いらっしゃい、サワムー。あれ、今日は友達も一緒?」 >> ドアを入ってすぐ右手から、女の人の声がした。 >> さわむー? >> 店の右手前隅に斜めにガラスケースのカウンターが置いてあって、その向こうにおねえさんが座っていた。おねえさんは手にしていたファイルを置いて沢村に向かって微笑むと、僕にも同じように笑いかけた。僕の心臓は1ccくらいまで縮み上がったあと、ばくばく過剰労働し始めた。 >> おねえさんは肩まである栗色のストレートヘアを左側だけ髪留めでまとめて、形の良い耳を見せていた。笑うと上品なえくぼができた。豊かなふくらみを真っ白なYシャツで包み、紫のベストできりっと引き締めていた。 >> あきらかに、カウンターの向こうだけが別の世界だった。 >> おねえさんのまわりにだけ、うっすらとオレンジ色の光が漂っているように見えた。 >>「いくぞ、ユトリ」  このあたりとか、じつは一瞬なんだろ?  せいぜい1秒か2秒かそこらなんだけど、主人公には時間が引き延ばされたように感じられて、その引き延ばされた時間の中心にお姉さんが「どん」と居座っている感じ。  それがわかるように書け。  いまのままじゃ、なんだか20秒ぐらい、ずっとお姉さんを観察していたように読めるぞ。  何秒眺めていたんだ? それを読者が確定できるように書け。  あと、この上がってきたものって、わしの注文したのと違うのだが?  階段を下りるシーンはどうした?  悪友に誘われて、ちょっとアンモラルな賭場に足を踏み入れる前の期待感。それをあおるためのオードブル。――そういったものも、わしはたしかに注文したはずなのだが?  コモンカード渡されてカードに引きこまれるシーンだとか、連勝しちゃうシーンだとか、そんな注文もしとらん余計なもの(しかもマズい。ぜんぜんおいしくない)は食わせようとするのに、肝心の注文のモノは出してこないとは、これ、どうしたことだ?  いきなりこってりした「賭場の雰囲気」というメインディッシュを食わせられたって、わしの胃袋、受け付けようとしないのだが。  吐いていい? ここで嘔吐して粗相して、お好み焼きつくっちゃってもいい? -------------------------------------------------------------------------------- >杉井光 No.3219 投稿日 2001年10月23日(火)03時47分 投稿者 新木 伸 >杉井光  そうそう。  いちばん本質的で、いちばん問題となることを言い忘れていた。 >>そんな彼らも、『セロファン・フラワー』の周囲、半径50メートル以内ではいさかいを起こさなかった。そういう不文律ができあがっていたのだ。  元のものでは、こうあったじゃんか?  しかしいま上がってきた新しいやつを見た限りでは、とてもそういうふうには見えないよ。  このお姉さん、店を終えて表に出たとたんに悪ガキどもに取り囲まれて、路地に連れこまれて、入れ替わり立ち替わり何人もに順番に輪姦されちゃうんじゃなかろうか。  つまり、前のバージョンで書いていたあの表現は、単なるお題目。  作者が「俺はそう言う物を書きたかった」と希望を口にしているだけのこと。実際にはそういうものはぜんぜん描かれていない。  こんなお姉さんじゃ、すぐに路地に連れこまれてヤラれちゃうぜ。  ま、二行ぐらいで書くなら楽だわな。「マダム・ジーナのようなおねえさん」とか書くなら、そこらの小学生にだってできるわな。一年生ぐらいか? もちろん杉井光にだってできる。  「どんな不良も、おねえさんには一目置いていたのだ」とかそう書いてしまうのも、これまた楽なことだわな。これは小学校三年生ぐらいならできるだろう。  でも宮崎駿は、その「マダム・ジーナ」を創造したわけよ。  彼女が荒くれ男から一目置かれているその様を、「説明で済ませることなく」、きちんと描ききってみせたわけよ。小説とちがって、映画じゃ説明文なんて一行たりとも書きこめないからね。すべて「描写」で観せてわからせないとならない。  杉井光はぜんぜん自覚なんてしてないんだろうけど、プロになるということは、宮崎駿と同じ土俵にあがるってことなんだぜ? あちら映画監督にして原作者。こちら小説家。ジャンルは違うけど、同じプロのクリエイターの創作者同士。人様を楽しませて感動させる、同じお仕事。  あの雰囲気。ああいう存在。「アレ」が書きたいのであれば、お前もその同じ苦労をしろ。サボるな。手を抜くな。自分だけ楽をこくな。  「紅の豚」をもういっぺん観てみやがれ。  「マダムジーナ」という女性を描くために、どこでどういう手法が使われているのか。どういうエピソードで観客を納得させているのか。  研究してこい。  ――っーか、なんでこう、みんな言われなきゃやらんのだろう?  まあ言われても言い訳こいてやらんのよりは、なんぼかマシだが。 -------------------------------------------------------------------------------- ただいまです No.3220 投稿日 2001年10月23日(火)07時22分 投稿者 はせがわみやび  関西より関東に戻りました。  なんだか、とても疲れている……。 >杉井くん >>コモンというのは、カードの希少度の三段階のうちいちばん下、  これ、たぶん、読んでもさっぱりわからないってば。  まず「希少度」という言葉が特殊。でも、まあ、これはなんとなく漢字からわかる(希少の度合いなんだろうってね)  しかし……ふつうのひとには、なんでそもそもゲームのカードに希少度があるのかわからないのだ。  だから、まずペンタというカードゲームがトレカでもあることを説明しないといけない。トレカだから、希少度があって、従ってコモンが大量に余る、と。 (アイドルのトレカや仮面ライダーカードを思い出してもらえば、概念自体はわかるだろう。ただし、「トレカ」って言葉は説明がいるなあ)  そうそう、「コモン」「レア」もそのままじゃわからない単語だ。  コモンセンス(=常識)のコモンだけど、たぶん、ふつうの人には馴染み薄い単語。レアも、「生焼けのカードがどうしたって?」とか思われてしまう。  このあたり──なんで地の文で説明してるのかなあ。 >>「ユトリ。これ、やる」 >>「なに、これ」  せっかく「なに、これ」と疑問形にしているのに、主人公、ぜんぶ知っているんだもんな。もったいない。 -------------------------------------------------------------------------------- 追加〜 No.3221 投稿日 2001年10月23日(火)08時56分 投稿者 新木 伸 >杉井光  そうそう。8種の音色のことを指摘するのを忘れていた。  まだぜんぜんダメじゃん。  たまに思い出したように短い文を使っているようだけど、基本的に中くらいの長さの文ばっか。長いのは、ほとんど見あたらず。  長、中、短のリズムにしても、まだ杉井光独自の旋律なるものは聞き取れない。まあこのへんはほんとに、書いて体で覚えるしかないから、一朝一夕に身に付くなんて、こちらも思っていないけど。  長い文章は、都合3カ所くらいか。  ちなみに極端に長い文章の直後には、極端に短い文章を持ってくるというのが、リズムの基本パターンだからね。とりあえず何回か試してみそ。  あと「僕らは〜」「僕〜」とか、「沢村が」「沢村の」とか、二段落にわたって書き出しが同じ単語で始まる文章があったり、すぐにチェックできるようなミスさえある始末。 このへん、論外だわな。  一字一句に意識がまるで浸透してないってことだ。 -------------------------------------------------------------------------------- >杉井光 No.3222 投稿日 2001年10月23日(火)09時20分 投稿者 新木 伸 >杉井光  あと、そうそう。  これは長編になるのだろうと思うのだけど、書きあげたら、いったいどこに出す予定?  それとも書きあげたら、机にしまいこむ予定のもの?  いくつかアドバイス。  まず、トレカ物で売る路線はありません。  じつはあるのかもしれないし、わしはやろうともしていないからようわからんが、すくなくとも、この形ではダメだわな。これは売れん。  そもそもトレカを知らない人を置いてけぼりにしてる。まずそこでダメ。  そして、たとえそのあたりをちゃんと処理していて、読者を置いてけぼりにしてなかったとしても、興味を持ってくれるかどうかは別問題。やはりダメだろう。  競馬だとかトレカだとか、こういった特殊マイナー系趣味のネタで、どうしてもやりたいというのなら、「ヒカルの碁」を研究してくるように。あれは「碁」をまったく知らない人でも話に引き込む工夫がされている。楽しませるように作られている。  あともうひとつ。  お金賭けちゃダメです。  ライトノベルを想定しているなら、おおっぴらに法律違反をしている話を書いちゃいかんよ。仮にこの話が本になって出版されて大人気になって、中学生が学校内で賭けトレカをやるのが流行るようになって、社会問題になってしまったとして、君は作者としていったいどのように責任を取るつもりなんだい?  これは中学生に読ませる本なんだろ? そして話の中の主人公は中学生で、しかも賭博行為をやるわけだろ。それがカッコいいことだというふうに、話の中で扱っているわけだろ?  それで読者である中学生に影響を受けるなっていうのが、無理な相談だよな。  まあそれ以前に、「未成年の賭博行為」を主題として扱っている時点で、出版される見込みはゼロなのだが。出版社が、そんなリスクを負うはずがないもの。  やるのなら、アンティ勝負でカードの奪い合いとか、メダルとかポイントだとか、なにかそんなものにしなさい。お金でなく。  ――っーか、そのあたりまったく考えてなかったの? マジ? 雀荘でバイトしているせいで、常識が麻痺してねーか? 平気? -------------------------------------------------------------------------------- とりあえず、質問。>新木さん。 No.3223 投稿日 2001年10月23日(火)10時53分 投稿者 西鶴翠(みどり) >書きたいと思っている話のネタを、まず5つぐらい出してみて、そこから実際に課題でやるもの選んでみるとか? 希望を聞く形で。(略) >もしかまわないなら、なにも小倉さんだけではなくて、僕とかここの参加者の人とかも含めて、「読みたい話の希望」を取ってみるとか?  この部分の「もしかまわないなら」というのは、私に対する質問ですか? 私に対する質問であるならば、答えは「全く構わない。何らかの形で五つ提出する」となるのですが(もしかしたら、五つ以上出してしまうかも)。  それとも、私ではなくて、「どれが読みたい話か、のアンケートに答えてくれる人」に対する協力要請あたりでしょうか。  はたまた、「もしかまわないなら」は、「五つくらい出すこと」にかかってくるのでしょうか。だとしたら、話は分かります。五つ「公開」してしまうのは、もったいないお化けが出てきそうなので。  いや、どうして「もしかまわないなら」という言葉が出てきたのかが分からなかったものでして(回答不要と思いましたら、回答しなくて結構ですが。私のすることは変わらないと思うので)。  この引用部分、実はもう少し深い意図があるのではなかろうかと思っているのですが、その話は週末にでも(提出する五つも、週末に一気にやるので)。ほかのレスも、週末。 それでは。 -------------------------------------------------------------------------------- >西鶴君 No.3224 投稿日 2001年10月23日(火)11時30分 投稿者 新木 伸 >西鶴君 >>もしかまわないなら〜  これはだね。つまり腫れ物に触る気遣いなわけだよ。  じゃあそういうことで、とりあえず5個ぐらい出してきてくれたまえ。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.3225 投稿日 2001年10月23日(火)19時33分 投稿者 新木 伸 >西鶴君 >>五つ「公開」してしまうのは、もったいないお化けが出てきそうなので。  そうかな?  なんでもったいないと思うのかな。  そこのところの考えかたって、わしにはどうもわからんのだが。  他の人が真似をするという心配?  それとも結末まで含めてバラしちゃうと、後々、その書かなかった話をちゃんと形にしたときに、昔のそれを知っている人が、楽しめなくなっちゃうと思うから?  前者の気遣いは無用だろう。たしかにその話を他の人も「書ける」かもしれないけど、「書こう」とは思わないはず。  どうせ書くのなら、自分で考えた自分の話を書きたいもんだろ。西鶴君だって、以前僕が出した「強さとはなにかという問いを持った少年の話」とかは、書きたいとは思わんでしょ? どうせ書くなら、ほかの書くでしょ?  それに他人も書こうと思ってしまうような話なら、その話はなにも君が書かなくてもいい。だれか他の人に書いてもらいなさい。うまいひとは世の中にたくさんいるから。うん。君は「書かんでもいい」っていうより、君は「書かないほうがいい」よね。ほかのうまいひとが書いたほうが、そっちのほうが断然いい。  作家というのは、自分しか「書けない/書かない」ような話を書くものだ。  それ以外のものは、それはネタとはいわない。そしてそれが「ネタ」であるなら、人に見せることがもったいないはずがない。  後者のほうの心配であれば、まあわからないでもない。  僕も暖めている話のネタは、こういう公の場所では書かないもの。でもそれは読者のことを考えての気遣いなわけね。楽しみを削いじゃ、悪いだろうって。お金も払ってもらっているんだし。  しかし西鶴君は、そういう立場では物を考えていないはず。そう自分で言っていたわけだし。 >杉井光  おお、そうだ。  例のぼくが受け取った人間観察の経験値とか。  思い上がりの話とかダメージの話とか拗ねてる話とか。  ふむ。  杉井光も、自己に対して欺瞞を働くことがあるわけか。  あと杉井光も、見栄というものは持っているらしい。  全部が欺瞞と見栄とは見てないけど、論旨の部分部分に、ちょっとずつ入っている「それ」を識別。  なるほど〜。 >賭博の処理とか  そういえば、以前警察官が賭け麻雀をやっていて捕まっちゃいないけど話題になった事件があったっけ。「現金は賭けていない。図書券を賭けていた」とか言い張っていたよね。  法律的には、現金を賭けないのであれば、これはOKなのかしらん?  たとえば割引券とか旅行券とか、CDショップの引き替え券とか。  弟切さんとか、誰か詳しいひと〜。よろしく。  杉井君の話。  もし金券のたぐいなら賭けてOKなのであれば、そのカードショップで発行されるサービス券とかを賭けることにすればいいのでは?  1パックが他の半額ぐらいで売られてるようだから、定価で売る代わりに、もう1パックもらえる引換券がついてくるとか。  まあそれにしたって、グレーであることにはかわりないから、あまり中学生にお薦めできる話にはならんのだけど。  そういや、カードバトルで、「世界の運命」を賭けるとか。妄想超臨界。 -------------------------------------------------------------------------------- もうエクセルなんて見たくない No.3226 投稿日 2001年10月23日(火)20時55分 投稿者 紺野タツキ  なんちゃって。  紺野です。 >西鶴さん >>ちょーん。 >これは一体、なんですか(猫)。  ひょうしぎですよ。拍子木。ひょうしぎの音です。はい、一幕終了、という事です。  で、なんで(猫)がついているんでしょう? >さつきさん >>パリジェンヌという設定に込めようとしていた「何か」 >確固とした自分をもっている人間(少女)、でしょう。  え?これは、パリジェンヌ幻想にこめようとしていた「何か」であるべきなのでは?「確固とした自分を持っている人間」なら、別にパリジェンヌである必要は、まったくないわけですから。  もし、「確固とした自分を持っている」というのが、さつきさんの持つ「パリジェンヌ幻想」だとしても、一般的な「パリジェンヌ幻想」はもっと別のものかもしれません。もしさつきさんの考えている「パリジェンヌ幻想」と、一般的な「パリジェンヌ幻想」が別ものなら、「幻想がとけて実態が明らかになる」部分の効果が、うまく出せないんじゃないでしょうか?  ちなみに私が持っている「パリジェンヌ幻想」の中に、「確固とした自分を持っている」という要素はあまりありません。いや、だからこそこんな事を書くわけです。 -------------------------------------------------------------------------------- 描写と説明とか No.3227 投稿日 2001年10月23日(火)21時11分 投稿者 新木 伸 >描写と説明とか  ある物事を書いて表すときに、「単語」で片づけてしまったら、それはすべて説明なわけね。単語を使わずに言い表すと、それは描写となる。  どういうことかというと……。  杉井光の文章の中から、「エアダクト」という例を使って説明しよう。  まず杉井光は、この室内の雰囲気を書き表すために、室内にあるいくつものオブジェクト(物体)のなかから、あえて「エアダクト」というものを選んだ。  天井にあるエアダクトね。エアダクトというのは、空気の導管のことだ。  なぜこれを選んだのかというと、普通なら内装に隠されて見えないところにあるはずのものが、そこに見えているという違和感に注目したわけだ。  室内の殺伐とした雰囲気とか、そこを訪れる人間のことをあまり考えていなコスト重視実用性重視の店内の雰囲気とか、なにかそういうものを伝えるための、いい着眼点なわけだね。  しかしここで「エアダクト」という単語を使ってしまっているおかげで、これは描写にはなっていない。  描写をまったくもってサボっている。  スープに市販の濃縮ラーメンスープを使っているがごとき手抜き加減だ。もう客として我慢ならないぐらいのサボり加減だ。  杉井光は、室内に数千や数万は存在する「着眼点」の中から、天井のエアダクトというひとつを選び出した自分のセンスに、もう満足しちゃっている。  だからそこで止まっている。その先に踏みこもうとはしない。頭使うのは、めんどくさいし。もう十分なんだから、いいじゃん、みたいな。  さて、「エアダクト」というものには、いくつかの属性が備わっている。 ・パイプである。 ・太い。 ・金属の地肌が塗装もなくて剥きだし。 ・うねるように曲がりくねっている。  まあこれらのほかにも色々と属性があるわけだ。数えあげれば20や30ぐらい、すぐに出てくることだろう。皆もやってみるとよい。  僕がこれだけしか抽出しないのは、何か積み重ねてきた経験による判断だ。ここまでで十分。これ以上属性を抽出するのは時間の無駄、思考時間のリソースの無駄――とか、潜在意識のどこかでストップがかかるせいだ。無論、あえて意識的に考えれば30ぐらい出すのは用意であることは、間違いがない。  さて、そういった「エアダクト」にまつわる無数の属性。その集合体が、「エアダクト」というものなわけだ。  杉井光は、「エアダクト」という言葉を単にそこにポンと置いただけで、それらすべての概念が間違いなく読者に伝わっていると、なんの根拠もなくそう思い込んでいる。  それらの属性のひとつでさえ、なにも書いてやしないのに、そのすべてがなぜか伝わるのだと、そう思いこんでいるわけだ。  これはもはや救いがたいアホさかげんである。  本来なら、ここでも杉井光は、もっと頭を駆使しなければならないところだ。  店内に数万はあるオブジェクトのうちから、「エアダクト」という一品を選び出したときと同じように、作者独自のセンスをもって、30の属性の中から、書き表すべきいくつかを選択しなければならない。  まあこれは人ごとに違うわけだが……。  ちなみに僕なら、このように選択する。 ・パイプである。 ・金属の地肌が塗装もなくて剥きだし。 ・うねるように曲がりくねっている。 ・太い。  ――って、つまり抽出したものは全部使うわけだ。  この情報量をすべて投入して、こういうふうに書く。 「天井には、無骨なパイプがうねるように走っていた。」  「パイプ」と「うねる」の情報については、そのまま投入。  「金属の地肌が塗装もなくて剥きだし」は、つまり「無骨」と骨にした最低値の情報量で入れておく。  「太い」ということは、「無骨」と書いたことで必然的に決まることなので、書かずに省略しておく。(無骨で細いというのはあり得ないので、必然的に「太い」と定まる。あえて書く必要など、まったくない)。しかしやはりそれでも、作者が意識してその情報を入れてあることにはかわりがない。  さて、杉井光の書いてきやがった「描写もどき」には、こうあった。 >>エアダクトがむきだしになった天井には〜  このように書き表してしまうことで、どれだけ作者の「やるべきこと」をサボっていたのか、わかるだろうか?  ――分かれ。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  天井には、無骨なパイプがうねるように走っていた。うす紫色に染まった空気が次々とそのダクトに吸い込まれてゆくが、下から同じだけの煙があがってくるものだから、結局空気は濁ったままだった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  わしだったら、こんなふうに書くかなぁ。エアダクトに関することを描写するなら。 >思考開示とか  ちなみに杉井光。 >>エアダクトがむきだしになった天井には〜  ――の、この一文を書いたときの思考を、ありのままに開示せよ。  なぜ「エアダクト」と使ったのか?  どうしてエアダクトを書くことにしたのか?  それが太いパイプであることは、まず認識していたのか? それともいきなり「エアダクト」と考え出していたのか。  その材質(ステンレスなのかトタンなのか)とかは、考えていたのか?  などなど、色々なことを書いてくるように。 -------------------------------------------------------------------------------- レスしたら眠ろう、でも本も読みたい No.3228 投稿日 2001年10月23日(火)21時16分 投稿者 とんびの羽根 >名無しくん >まず俺は他人にそういうことを話しません。そういう趣味のやつが近くにいないし。  なんとなく懐かしさを感じるです、オタク発生以前のアニメファンとかSFマニアってこんな感じではなかったろうか。変な優越感も持っていなければ、劣等感があるわけでもない。仲間意識もなければ疎外感も無い。素直にそのジャンルが好きなんだけど、マイナーなことは自覚している。そしてふと自分を振り返ると今の俺と同じじゃん!?。 >ひかる >それじゃまるで僕とみどりにやましい関係があるみたいじゃないですか(笑)。  それが「歪み」ですってば、みどりちゃんがそう言ってたじゃない。恋人同士のすれ違いって見ててせつないよね。  (はずしてないことを祈ろう、なんか、こういうやりとりがしてみたいと思っていたらしい)  (あ ぜんぜん負荷になってないし) >パリジェンヌ幻想  そおだなあ、ちょっと東京と似ているところは、でっかい田舎だってこと(幻想ですよ、あくまで)人口の9割は余所者で街中では3割が外国人労働者、2割が旅行者と私費留学生、2割が地方出身の官僚と役人、でも3ヶ月暮らしたらとりあえずみんなパリジャン、パリジェンヌ(胡散くせえー) -------------------------------------------------------------------------------- エアダクト No.3229 投稿日 2001年10月23日(火)21時59分 投稿者 つっちい >新木さん >エアダクトの描写について いつもながら、新木さんの話には感心しきりです。 描写についての話、素直にすごいなーと思いました。 何か、感想文みたいで申し訳ないのですが。 プロ作家という職業の、奥の凄さを感じる日々です。 今まで作品を通してでしか、作家の方のことを考えることがなかったのですが、こうして作品のできる前の状態における思考状況を知るにつけ、一言一言の重さが身にしみます。 いや、深い。 本当に深いですね。 -------------------------------------------------------------------------------- 戻ってきました。 No.3230 投稿日 2001年10月23日(火)22時07分 投稿者 弟切 千隼 強行軍で駿河の国より相模の国へ戻ってきた弟切です。ちょっと疲れています、はふぅ。 新木さんへ > ううう、やはりまだユキマロくんが考え無しですね。期待して頼んだことを断られれば、がっかりしたり無理強いしたりといった反応を返すのが普通の人間ですよね(^^; どうも私は、いきなりあらすじを考えると登場人物が操り人形になってしまう傾向があるようなので、ユキマロ視点の四分割を作ってからあらすじを書き直すことにします。 > 中級編「小説の書き方」 ちょうどこれが公開された頃、私は『SFオンライン』をちょくちょく読んでいたので、ほぼリアルタイムで読みました。久美沙織さんはいつもいいことをおっしゃいます。このインタビューも心に響きました。 しかし、この頃の私はプロを目指すことを諦めていたので、読んでも全然身になっていません。もう一度読み返します。 > カードゲームなどでお金を賭けることについて ごめんなさい、弟切はこの手の法律上のことには疎いんです。競馬ファンではありますが、競馬以外の賭け事は全くやらないに等しいので、賭け事全般には詳しくありません。 藤極堂さんへ > 薀蓄がうるさくてすみません。自覚はしているので、最近はなるべく控えるようにしているのですが、まだうざったいかも知れませんね(^^; 「声なき読者」が大切だというのはおっしゃる通りです。以後気をつけます。 -------------------------------------------------------------------------------- ああ、また書き忘れが No.3231 投稿日 2001年10月23日(火)22時13分 投稿者 弟切 千隼 西鶴さんへ > 復帰おめでとうございます。私も待っていました(^_^) -------------------------------------------------------------------------------- 逆です、逆(^^; No.3232 投稿日 2001年10月23日(火)22時32分 投稿者 はせがわみやび >弟切さんへ >>自覚はしているので、最近はなるべく控えるようにしているのですが、  逆です、逆。  自分の長所を伸ばす機会を逸してどうするの(^^;    そのあたりの言いまわしがうまくないのが、藤極堂さんの弱点なんだよなあ……。  今のままじゃ、長所の薀蓄を小説の中に組み込めないじゃないか(^^;  むしろ、毎回三行でもいいから薀蓄を入れてやる、くらいのほうがいいと思うぞ。  ただし、入れるからには読ませるように書くこと、なのです。  そうしないと、薀蓄を入れたところで読者が離れていってしまう。  なんと。弟切さんの場合は、毎回薀蓄を入れて読ませるように書く、ということをするだけで、自分の訓練になってしまうという。そういうおいしい状況にあるわけですよ。  しかも、つまんなかったら、藤極堂さんとか新木さんが「つまんねーぞ」って言ってくれるというオプション付き。  何行以上書くと反応が鈍くなるかな、とかだって、実感できるし。  だから、せっせと書きましょう。  読んでもらえるようにね(^^) -------------------------------------------------------------------------------- >さつきさん No.3233 投稿日 2001年10月23日(火)23時33分 投稿者 かねやん >>確固とした自分をもっている人間(少女)、でしょう。 >>華やかでありながら、譲れないところでは決して自分を曲げない。  ええと、これはいろいろなイメージをまとめた答えなんでしょうけど、どんなイメージから出たものなのかな?  そのへんを出しておくと面白いと思うなり。  いろいろなイメージがさつきさんの中にあって上のコンセプトが浮かんだとすると、逆にそのイメージは全部コンセプトの証明に使えるはずですから。  例えば「フランス人は自分の服装にみんな一家言を持つ」とイメージがあったとして。  そこから「華やかでありながら譲れないところでは決して自分を曲げない」ことを著わす1エピソードを作ることができる。  己が浮かんだのは作為的な例。コンセプトからイメージを起こしてみたら、最初に出たのはこんなもん。  パリジェンヌは書けなくても「華やかでありながら譲れないところでは決して自分を曲げない少女」は書ける。  その武器をさつきさんは持ってるのかと。 -------------------------------------------------------------------------------- 再び考え中 No.3234 投稿日 2001年10月23日(火)23時46分 投稿者 小倉善哉 ●「起部の起」考え中 起 和やかなムードの中、お客様にクッキングマシーンの説明をしているエイコ。 承 緊張している後輩が、お客様に失礼をしてしまう。 転 後輩のフォローをした後で、彼女を立ち直らせるエイコ。 結 手際よく事務処理をして、定時に帰宅するエイコ。  ──こ、これならどうでしょうかっ!  自分的には「面白ポイント」を入れたつもりですがっ。 >あるなら入れとこうよ。ないならいま考えておこうよ。  ところで新木さん。この一文、何だか情けなさ倍増です。罵倒された方がまだマシだあ〜。  うううう。今度こそ間違えるもんかあウラーッ!(これは逆ギレか?)  自信がないのでプロットの方へ行くのはもうちょっと後にしよう……。とぼとぼ。 ●という訳で雑談なのです。 ○杉井さんの課題についての話題  叩かれている杉井さんを見て、脅えながらも羨ましかったりする……。私も早く本文が書きたいなあ。  ところで、なぜ脅えるのかというと、すでに自信を崩されているからだったりします。本当に文章力があったのなら、書き込みに顔文字や( )を多用することはなかったはずですからね。  さすがに顔文字等を小説内で使うことはないけれど、日常的に使いすぎていたので、そのぶん感覚が鈍っているに違いないのです……。なんてもったいないことをしていたのだ私は。ああ情けなや……。  あと、天井の部分の指摘についても「なるほど」と思ったのでした。視点を動かすときは首を上げるだのなんだのと、「いまから視点を動かしますよ」というサインを出さなければならないのですね。オフの時にもこれに関する話題が出たような気がするのですが、あの時は実はよく分かっていなかったのでした。  しかし、プロットが終わって本文に進めたときに、実践できるかどうかが問題だよな。出来てなかったら仕方がないので罵倒して頂こう……。 ○ネーミング・センス関連の話題。  あのときなんで私が納得したのかの証明って、した方がいいのかなあ。説明しろと言われれば出来るけれど、あたし程度の脳みそで分かることだから、たぶん、みどり君が自分で考えた方がいいんじゃないかなあと思ったりもする……。  ということで、この件に関してはレスを返していないのです。ごめんなさい。>みどり君  で、反省再びなのですが。  白黒猫さんの「ケイトちゃん」の名前かぶりの件。あれでようやっと小倉が何でネーミングセンスがないのか分かったですよ。  あーゆー風に属性でしかキャラのことを覚えていってことは、名前に意識がいってなくって当然なのですねえ。  名前自体に意識がいってなかったら、ネーミング・センスなんてのも、磨かれる訳がないんだ。だって、ちゃんと見てないんだから。  あうあうっ。もっとちゃんと見て、分析して、考えなくちゃなのだわっ。むきー。 ○再び(?)杉井さんの話題  おお。だいぶ杉井さんの感じがつかめてきた気がします。ダメージ受けてないわけじゃないと知って、ちょっとホッとしました。杉井さんはプロになる予定なのですから、あからさまに悪い部分の指摘を受けて、ダメージを受けない訳がないのですね。つまり、鋭い指摘があった場合、心理的ダメージではなく、精神的ダメージがくるはずなのです。ダメージがないとか自分を騙しているあたりが言い訳に似ているけど、でもこれ、言い訳とはちょっと種類が違うのかなあ。  てゆーか、全然ノーダメージだと信じさせちゃうあたりがすごいです。  うーん。しかしすごい。立派な見栄っ張りだなあ〜。  (注:一応、誉めているのです) -------------------------------------------------------------------------------- 嗚呼実力不足 No.3235 投稿日 2001年10月24日(水)00時05分 投稿者 紫音  修学旅行より帰ってまいりました。  もうとにかく三内丸山遺跡がすごかったです。 >短編蟻地獄 >>1.「ほとんど自分から行動を起こさない少年が、少し自分から行動を起こすようになる話」 >>2.「自分の身を省みずに友達を助ける少年の話」 >>この2つを比べてみたときに、どちらがより書きたいものなのでしょうか?  2です。絶対に2です。  というわけで1を捨てます。2で話を作ります。  で、一行コンセプトはというと。  「自分の身を省みずに友達を助ける少年の話」だと初期設定がないと思うので、初期設定を考えます。どういう少年ならこの話を書きたいのか。読みたいのか。  (考え中)  出ました。  一行コンセプトは、  「友達のすくない少年が、初めてできた大切な友達を自分の身を省みずに助け、報われる話」  にします。  初期設定以外にもプラスしている部分ありますが。  今度は「書きたいこと」らしきものは1つの……はず。 -------------------------------------------------------------------------------- 思い出したもの No.3236 投稿日 2001年10月24日(水)01時32分 投稿者 かねやん >榎野さん(3251) 芸術の話  これを読んで思い出した、あるプロカメラマンのお話。 「俺も芸術作品とか撮りたいのよ。でも買ってくれるところ無いのよね。ああいうのは大家って呼ばれるくらい有名にならんと買ってくれないの。  若い奴とか下に入ってくるんだけど、『自分の理想のものを撮れない』とか『僕のやりたいことと違う』とかで嘆いて止めていく奴が多いのよ。  カメラマンと『写真家』を間違えてるんだよね。」  だいぶ前のことで細かい部分はうろ覚えだけど、カメラマンと『写真家』の違いを教えてもらった貴重な経験。 >唯野さんと信者  ネットで使われる『信者』は、たいがい頭の『狂』を省略したものなので、唯野さんを『信者』ではなく『伝道者』と呼ぶことにする。  いや、己が呼んでも嬉しくないだろうけど(笑)  ただの信者であれば、己も中学生のとき『AKIRA』の信者だったな。己だけじゃなく周りのやつらも。今でもあれは経典の一つだったりする。 『AKIRA』DVD化のCMを見て、ふと思ったこと。 >下品とか  いや小倉さんにブレーキをかけてもらわなきゃ、とことんまでいってたかもしれない。むしろ逝った(笑)  下品なことは秘匿するものです。秘匿するから淫らなのです。  これも聞いた話。己はそんなのばっかりだなあ(苦笑)  とある絵描きさん、こちらはアマチュアのかたですけど。  エロスを感じるものは何かって話をしたときの答え。 「女の子が何かを食べているところ」  マニアックだなあと思ったけど、昔は食べることを忌み嫌って口元を隠して食べてたんだし、しかも生の営みでもある。  あながち間違いでは無いなと感心したもの。  そう思って女の子の食べている姿を凝視していると、、、もちろん嫌われます。 >笑い 「笑わせる」のが苦手で。それはもう、かなりのコンプレックスだったりするのだけれど。「笑われる」経験は豊富なので特に。  笑わせたいなあ。  魚住さん、何か「笑わせる」コツってあります?  いや、教わるもんじゃないだろうけど。 >紫音さんの一行コンセプト >>「友達のすくない少年が、初めてできた大切な友達を自分の身を省みずに助け、報われる話」  「報われる」ところが最大のキモのように感じました。単に個人的に一番読みたくなったところとも言いますが。  つまりは、この話を読みたくなったってこと。  期待してるなりよ〜 -------------------------------------------------------------------------------- >小倉さんから杉井さんへと移るなり No.3237 投稿日 2001年10月24日(水)07時38分 投稿者 とんびの羽根 >自分的には「面白ポイント」を入れたつもりですがっ。  おお、なんかいきなり、わかりやすくなってます。新木さんのワンポイントアドバイス恐るべし。指摘する側の自分までレベルアップしてますな。指摘レベルが上がったからと言って、自分が書けるわけではないが。 >何だか情けなさ倍増です。罵倒された方がまだマシだあ〜。  これって、新木さんにエサ撒いてるだけなんじゃ。 >属性でしかキャラのことを覚えていってことは  ここ意味不明です。普段挙げ足取りはしないようにしてるのですが、面白い話題の途中なんでどうしても気になる。もうちょっと話聞きたいです。 >つまり、鋭い指摘があった場合、心理的ダメージではなく、精神的ダメージがくるはずなのです  ここを読んで気づいたわけだ。杉井さんと小倉さんの説明でことの真相をなんとなく掴めた気がする。  自分が求めた精神的ダメージであるからそれを見せちゃいけないと思ってるでしょ>ひかる  でも、それは間違いです。(断言)  例えです。マッサージに行きました。あっちこち痛いところや、違和感を感じるところがある。自分でもおかしいところがあるのだけど、どうして直していいかわからない。そこでプロのマーッサージを受けようってわけだ。さすがプロだ、いきなりツボをついてきた。「痛い」、でもそれは自分で分かってたことだ、痛みが無い振りをしてしまおう。  分かるだろうか、ひかるはいま治療を受けてるのだ。自分の身体的感覚の変化を最大限伝える努力をしなければ治療は間違った部位に向かってしまうのだ。  素人なら圧されるに従って「いい」とか「きく」とか言ってりゃいいけど、プロなら、あと2mm深くとか、1本裏側の筋に力が込められないといった微細な要求をする必要もあるかな。  いずれにせよ、なんらかの反応をみせるべし、無駄な治療をひきださないことも、よい患者の条件だよね。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.3238 投稿日 2001年10月24日(水)09時09分 投稿者 新木 伸 >うんちくとか  みやびさんも言っていたけど……。  弟切さんは、知識が長所なのだから、うんちくを披露することにこだわるべき。  ただし技は磨け。  まだ君のその「うんちくの技」は、なまくらだ。切れ味はよくない。大根も切れん。  つまらなかったら、「つまらん」と言ってあげるから安心せい。  技を磨くために、この場を利用するように。  短く、簡潔に、なおかつ面白く。  面白ければ、読者(藤極堂さん)はなにも文句を言わないのだ。力でねじ伏せろ。  さつきさんの場合は「半可通」であり、生半可な知識を振りかざしているだけの状態であるから、あれは叩かれといたほうがよい。痛い目を見てこりておかないと、あれは弱点になりかねない。  だいたい、はじめ「格闘技全般」と書いていて、それが「中国拳法だけ」になり、「でも一冊ぐらいなら」となり、どんどん規模縮小してゆくあたりが、もう弱々。  半可通であることを自分で白状しているようなもの。「中国拳法だけで百冊はいけますね余裕で」とか、言ってみい。 >小倉さん >>起 和やかなムードの中、お客様にクッキングマシーンの説明をしているエイコ。 >>承 緊張している後輩が、お客様に失礼をしてしまう。 >>転 後輩のフォローをした後で、彼女を立ち直らせるエイコ。 >>結 手際よく事務処理をして、定時に帰宅するエイコ。  承はよし。  起はへん。っていうか、これは書き方が悪い。  「和やかなムードの中」ってあるけど、どこが面白ポイントなのか確定できるように書いていない。  単にエイコが和やかなムードのなかにいるというだけでは、これはまったく面白くない。それは単なるシチュエーションでしかないし。  その和やかなムードを作り出しているのがエイコ自身というのなら、これは面白そうだけどね。  ――で、どうなん? どこが面白いん?  そういや転結もへん。  転は、ここはフォローをしてその場を納めるところがメインなのか、あとで立ち直らせるところがメインになるのか?  またここに2シーンが詰め込まれているのっていうのも、変じゃないかな。「フォローをするエイコ」「立ち直らせるエイコ」とエピソード分割するべきでしょ。でもそうすると、片方が「結」にいっちゃうわけだが。  ここはどちらかをメインに据えて、片方を消しちゃう手だね。  それにしたって、どうフォローするとか、どう立ち直らせるとかが見えてこないんで、面白ポイントがやはりわからない。  結のほうも、面白ポイントがよくわからない。  「山ほどの仕事を手際よく片づけて、残業なしに退社してゆくエイコ」とかいうことでなら、どう面白いのかはわかるわけだが。  この場合なら、普通の人なら残業当然のものを、時間内に片づけるその見事な手際というところが、面白ポイントなわけね。 >つっちいさん  むー。  そりゃ褒められて悪い気はしないけどね。でもつっちぃさんは、僕をよいしょするためにここに来てるわけじゃないんでしょ?  何度も言ってるでしょう。  僕の文章技術っていうのは、プロとしては最低水準なんですってば。  最低限、このくらいはできないといけないっていう、もはやギリギリの水準なんです。  文章力を武器にしている作家さんからみれば、僕の言っていることや、サンプルとして出している「描写」なんてのは、鼻で笑われてしまうレベルのものでしかないんです。「そんなんで描写しているつもりなの?」みたいに言われちゃう程度のものなんです。  この下は、ないんです。  これより下はすべて「論外」なんです。  杉井光も論外。みんなも論外。まあ文章見たことがあるのって、杉井光と西鶴君と、あとは八神さんぐらいなものだけど。  まあとにかく、新木伸が指摘を出来ちゃえるような文章は、みんな論外。  みやびさんも論外。(あれっ?)(でもこんなの見つけちゃったもんねー。「エンテの駆けてきた方角から、木々の間を斧を担いだ男が現れた。」とかさー)  描写が「下手」というのは、これは一部先天的なこともあるから仕方がないけど、でも「考えが足りない」というのは、これは容認されるものではありません。「考える」ことは、自覚と意志と努力と訓練によってどうとでもなる部分だから。  「描写になっていない」から「とりあえず描写である」まで持ってゆくのは、「考える」だけで出来ること。  つっちいさんも、感心してる場合じゃないです。  あんな程度のことさえ考えないで、いままで小説を書いていたつもりでいた自分は、相当な「へたれ」であるのだと認識して、励んでください。  ああ、そうか。  だから「ターキー」みたいな、あんなすげぇ文章とか書いちゃうわけか〜。  あれ、このあいだのOFF会で、「悪い例」ってことで持ち出して、かなり話題になりました。みんなにまず見せて、どこがどのように悪いのか、ヒントなしで自力で気づけるかどうか考えさせるテストとか。  あ、そういえばまだ聞いていなかったっけ。  つっちいさんは、プロ志望? 今後もアマチュアでやってゆくけど創作技術向上のため? >弟切 >>ううう、やはりまだユキマロくんが考え無しですね。期待して頼んだことを断られれば、がっかりしたり無理強いしたりといった反応を返すのが普通の人間ですよね(^^;  ここなんだけど、期待しないで頼んだという線も考えられるよね。「ああやっぱりね」みたいに、超然としたすべてを見透かしている賢者風のキャラで、キサラを暖かく見守りつつ、彼女に心変わりをさせるために色々と実験につきあわせたりなんなりしているとか。  あとは違うパターンとしては、期待して頼んだんだけど、断られてちゃって、でもガッツに燃えて再スリープのタイムリミットまでになんとか説得しようとするパターンとか。  手伝ってくれると信じ込んでいて、でも断られてがっかり。どん底まで落ち込んでいってしまう――っていうパターンは、うっかり者のパターンか。  とりあえず、あり得そうなユキマロのパターンのうち、3つ、それぞれ違う方面にもってゆくことにした。しかも極端に各頂点に向けて振ってみる。  三角形の各頂点に対応させるように、反応パターンを強調して考えるとすると、こんなところになるわけか。 ・超然とした賢者風のやつ。 ・うっかり君が、がっかりして落ち込むやつ。 ・断られてガッツに燃えるやつ。  本人に明確な変化があるかどうかの違い。  明確な変化があるほうは、自分の内側にエネルギーが向かうやつか、外側にバイタリティーを出すかの違い。  んー。しかし三角形じゃ、どうも収まりが悪いなぁ。  んじゃ、「明確に働きかけない」ほうに、もう一個反対パターンを出そう。「明確に働きかけず、しかも本当に完全に関わろうとしないタイプ。これが足りていなかった。  「鉄の意志を持つ覚悟の決まった男」。キサラを目覚めさせたことに対して、謝りもしない。自分の目的とそのための手段をはっきりと持っている男。キサラを完全放置。好きにさせておく。  これで四角形。パターンは2種×2種。 ・本人に明確な変化があるかどうか。 ・エネルギーの向かう方向。本人の内側に向かうか、外側を変える方向に向かうか。  詰まったときには、こうやって理詰めで考えてアイデアを出してゆくものだよ。  そのなかから、いちばんしっくりするものを探すわけだ。  このへんのノウハウとかは、前、シンデレラ迷宮のアイデア出しのときにやっているよね。早いところ身につけなさい。 >紫音さん >>「自分の身を省みずに友達を助ける少年の話」  これにすることに決めたわけね。  そして初期状態を決めないとならないから、それも決めてきた。  そしてこうなった。 >>「友達のすくない少年が、初めてできた大切な友達を自分の身を省みずに助け、報われる話」  ダメじゃん。  まぁた書きたいもの、2つ入れちゃってるぜい。  これは二つの話に分割できます。 「友達のすくない少年が、初めて友達ができて報われる話」 「自分の身を省みずに友達を助ける少年の話」  こうなってしまうのは、初期状態を出してくるときに、このテーマを語るにあたって必然的に定まる「ロックオン項目」に気づいていないため。  だから話が2つに空中分解起こしてしまうわけだ。  この書きたいテーマのキモって、ここでしょ?  この「省みずに〜」っていう部分。  それだったら、初期状態は「自分を省みている」ってなるはずだ。  この話は、主人公が自分を省みるあまりに動けないでいる状態から、省みないで動くようになる。そういう変化の話なわけだ。  さて、その初期状態。「省みている状態」。それがどういう種類のものなのかは、まだ決まっていない。それを決めなきゃならない。我が身可愛さということなのか、自分の欲求が優先するわがままということなのか。まあいろいろあるわけだ。  初期状態を出すときには、ここにロックオンする。  無数のアイデアのなかから、「自分を省みている」という属性を持っているものを選び出して、他は捨てる。  とりあえず、「自分を省みている状態」っていうので、10種類ぐらい出してみそ。 >かねやん  紫音君へのレス。  かねやん、だめでしょー。  紫音君は、自分自身で、はっきり書いたところじゃんか。  「書きたいところは、自分の身を省みずに助ける話です」って。  「友達のすくない少年に友達ができて報われる」というのが、自分が同調できるパターンの話であって、その「報われる」という部分が読みたくなったとしても、それはぐっと心の中に留めておかなきゃ。  紫音君は「明らかにここが書きたいんです」と、はっきりそう書いているのだから、それ以外のところを、いまは褒めるべきではない。  そんなことを書いてしまうと、紫音君を変な方向に誘導してしまうことになる。  誰だって、「そこ読みたい」とか言われたら、「じゃあ書いてみるか」と思っちゃうわけだし。 -------------------------------------------------------------------------------- 芸術は爆発だ No.3239 投稿日 2001年10月24日(水)12時03分 投稿者 弟切 千隼 とおっしゃったのは、故・岡本太郎さんですね。縄文時代の火炎式土器が大好きだった岡本さんならではのお言葉だと思います。 みやびさんへ > おお、そうですね。薀蓄をうざいと思わせずに読ませてしまう技術を身に付ければよいのですね。修行します。 新木さんへ > ユキマロ視点の四分割を作りました。以下の通りです。課題部屋にも上げておきます。 ユキマロくんは温厚で飄々とした人なので、無理強いはしないだろう、ということでこうなりました。 「凍れる心臓」(仮題)ユキマロ視点四分割 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 起 ・科学技術が退化した社会の人々を啓蒙するために、冷凍睡眠中の優秀な科学者キサラを起こすユキマロ。 承 ・キサラに仕事の手伝いを拒絶されるが、彼女が考え直してくれることを願って少しだけならいいでしょうと巧みに説き伏せ、キサラと共に人々の啓蒙に励むユキマロ。 転 ・自分に対する怒りを社会に対する怒りに転化していたとキサラに告白され、落ち込んだ彼女を励まして立ち直らせるユキマロ。 結 ・自分の利益を犠牲にして人々を救ったキサラをねぎらい、受け入れるユキマロ。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 紫音さんへ > お帰りなさいませ。修学旅行、楽しめたようで良かったですね。 修学旅行があるということは、紫音さんは高校生なのでしょうか? 最近の高校ですと、修学旅行で三内丸山遺跡へ行ったりするのですね。 紫音さんはどこの地方にお住まいですか? 地方によって修学旅行の行き先って違いますよね。参考までにお聞かせ願えれば、と思います。 三内丸山遺跡は、私もぜひ一度行ってみたい場所の一つです。考古学関係の展覧会で三内丸山遺跡出土の遺物を観たことはあるものの、現場へ行ったことはありません。やはり現場の空気を感じてみたいです。 私が見た三内丸山遺跡関係の遺物では、通称「縄文のポシェット」と呼ばれる物が印象に残っています。草を編んでポシェット状にした物で、機能も全く現代のポシェットと同じく、肩や腰に下げて小物を入れるのに使ったのだろうと推測されています。復元図を見ると結構おしゃれで、現代でもそのまま使えそうです。 紫音さんはこれを御覧になりましたか? -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.3240 投稿日 2001年10月24日(水)12時13分 投稿者 新木 伸 >うまい文章とか  最近読んだ本の中で、描写が「うまいな〜」と、息をのむほどだった小説。 「バスタード 黒い虹(1)/ベニー松山」  ぼくはキャラが立っててストーリーがしっかりしている話が好みなんで、あまり文章がうまい系の作家の本は読まないのだけど……。これは作者が「ベニー松山」だってことで、買ってみた一冊。  桜の舞い散る中で、ひとり花見をしている主人公。  会話もなし。内的思考もなし。動きはまったくなし。花見をしている美形主人公。ただそれだけの存在を外部視点から描きだすだけで、退屈させずに読者を引き込んでいる。  それがこの一冊の冒頭シーンだ。買うか買わないか読者が決定すべき「掴み」の部分となる、小説の中でもっとも重要な数ページだ。  それで読ませるかっ。そこから始めるかっ。  普通やらない。そういうことは。  よほど自分の描写力に自信がなければやれるものではないし、実際、それだけのものはあるわけだな。  まあしかし、あまりに高い文章力というのが、読者フレンドリーとは限らんわけで……。ライトノベルの一般読者を対象として考える場合、高い描写力を持っていたとしても、それをほどほどに抑えることも必要なのかもしれない。一冊分にしては、あんまりストーリーが進んどらんし。  書評なんてやるのはここの流儀ではないけど、まあ文章力と描写の話題がでてきているもんで。 >メモ書きとか  書き起こすのが面倒なんだけど、書かないでおくと、下書きファイルの下の方に埋もれていってもったいないから、アップしておく。 ・分析と思考。○○○○君へのレス。まだぜんぜんわかっちゃいないようす。 ・失恋したときに物事を考えようとしない人間がいたら、それは単なるアホ。 ・そうではなく、もっと日常的ななんでもないことで、いろいろと考えなくてはならない。「みのもんた」はどうしてああも大声で大きな身振り手振りで大げさに話すのか――とか。ゴミ捨て場では「8時までに出しておくように」と書いてあるのに、ゴミ収集車が来るのは9時より早かった試しがない。なら「9時までに出しておくように」でいいのではないか? なぜそうなっていないんだ? ――など、その種の疑問。考えれば理由はかならず見つかる。なくても頑張って見つかるまで考える。こじつけでもいいから、自分なりの理由を見つけておく。そうしたら心の引き出しに入れておく。 ・おじさんはハトが好き。なぜならおじさんも、人間になる前はハトポッポだったから。だれかおおきなひとから、おなじようにエサをもらっていた記憶が、ぼんやりとあるから。 ・おじさんは人間になって十何年。なんとか自分を食べさせることができるようになってきた。自分のことで手一杯だった数年間はもう過ぎて、すこしは生活に余裕もでてきた。仕事の合間をみて、袋いっぱいのパンの耳を持って公園に行き、ハトポッポにあげられるようにもなった。 ・おじさんは大きな袋から、気ままに、手づかみでばっと投げる。おじさんがなにか考えにとらわれてると、手がお留守になって、エサは長いことばらまかれないこともある。ハトのほうがおじさんの膝あたりに乗ってきて、袋をつっついても、エサは袋からこぼれおちる。エサが地面になかったら、自分からつつきにこい。 ・遠くのほうにいるハトポッポ。仲間たちの輪に入ろうとせず、遠巻きにしつつ、でもエサを食べたそうにしているハトがいる。そういうハトポッポを見かけると、おじさんはついそっちのほうにエサを投げてしまう。 ・病気になってエサを食べにこないハトポッポがいたら、おじさんはどうしたのかなと考えはする。しかし巣まで出かけていって介護してやるようなことはない。 -------------------------------------------------------------------------------- しまった、入れ違いに No.3241 投稿日 2001年10月24日(水)12時15分 投稿者 弟切 千隼 書きこんでから再読み込みしてみたら、新木さんのレスが……。 今のままですと、新木さんの出して下さった四パターンのうちのどれともつきませんね。強いて言えば「超然とした賢者風の男」ですか。その辺をもっとはっきりさせるために、もうちょっと考えます。 -------------------------------------------------------------------------------- ああ、いかん No.3242 投稿日 2001年10月24日(水)14時59分 投稿者 かねやん >新木さん >>そんなことを書いてしまうと、紫音君を変な方向に誘導してしまうことになる。 >>誰だって、「そこ読みたい」とか言われたら、「じゃあ書いてみるか」と思っちゃうわけだし。  誘導になっちゃった。  酸味の強いリンゴがあって焼きリンゴにしたいと言っている人に、「ああ、すっぱいリンゴか。アップルパイにするとおいしいですよね」なんてことを、ほざいてしまった。  材料と作りたいものを提示してる人に、材料だけを見て別の料理の事を話すのはおかしなことで。  申し訳なし、紫音さん >ズレたことの言いわけ  何故ズレたのか?  ここ最近、いかに結末で軟着陸させるかを考えていたので「報われる」に強い反応を示した。  白黒猫さんの「勲章」の話が頭に残っていて、混同してしまった。  そのへんでしょうか。  あとは……紫音さんの反応待ちか。 -------------------------------------------------------------------------------- レスです No.3243 投稿日 2001年10月24日(水)20時53分 投稿者 つっちい >新木さん 前回のカキコ、気に障ってしまったようで申し訳ないです。 塾講師をやっていた時に、問題を自分で解くことと、相手に教えることは全然違うことだなと認識した経験があったので、 自分で文章を書くことができ、そしてそのノウハウ(とかそれ以外のものも)を教えることができる新木さんに対して、素直に感心してしまった次第です。 できないことと、やらないことの違いについて痛感しています。 ふとしたきっかけで、こうして掲示板内とはいえお会いできたことを、僕は嬉しく思っています。 もし遠くない将来、作品を提出する側として参加することが可能になったならば、精進していきたいと思います。 >ターキーについて 読んでくれたのですか? ありがとうございます。 そして、お目を汚してしまったようで申し訳ないです。 >あ、そういえばまだ聞いていなかったっけ。 >つっちいさんは、プロ志望? 今後もアマチュアでやってゆくけど創作技術向上のため? この二つのどちらかを選べということでしたら、どちらでもありません。 後者の、『創作技術向上のため』及び、プロ作家が作品に対してどのようなアプローチをしているのかを知りたい、というのがこの場への参加目的です。 -------------------------------------------------------------------------------- 考え中なのです。 No.3244 投稿日 2001年10月24日(水)22時13分 投稿者 小倉善哉 ●「起部の起」4分割、提出。 起 和やかなムードを演出しつつ、お客様にクッキングマシーンの説明をしているエイコ。 承 緊張している後輩が、お客様に失礼をしてしまう。 転 慌てず、冷静に後輩のフォローをするエイコ。 結 山となった書類を片付けて、定時に帰宅するエイコ。  起は、エイコが「和やかなムード」を作っているという風に書きたかったのでした。こういうところでも表現力のなさが露呈しているのだなあ……。ちっくそぉー。  転は、「立ち直らせる」の方を切り捨てて、もちょっと「面白ポイント」を追加してみました。  結局、「結」は新木さんのやつをそのまま流用してます。他に思い浮かばなかったのです……。がっくし。  そんでもって、「和やかなムードを演出するエイコ」とか、そういうのも描写せんといかんわけですなあ。むー。これはちょっと、研究しなければなのですな……。  ちょっと兄の息子(1歳10ヶ月)が遊びにきていて、大変なことになっています。かねやんさんへのレスとか雑談とかは、また明日にでも〜。寝かしつける前にこっちがねむねむ状態です……。ふわわ。 -------------------------------------------------------------------------------- レス No.3245 投稿日 2001年10月24日(水)23時47分 投稿者 小倉善哉  なんか、寝たらしいです。つ、疲れたあ。 >かねやんさん >>属性でしかキャラのことを覚えていってことは > ここ意味不明です。  うわっちゃー。恥ずかしーっ。やっちまったですよ脱字! 見直して分かりにくい表記の訂正をした後、最終チェックするの忘れてましたっ!  本来、ここは、「属性でしかキャラのことを覚えてないってことは」と書くはずだったのです。あう。  ──って、ああ、補足も必要なのですね。またしても内容の分からないものを書いてしまったのか? うーん。情けないなあ……。 ○ネーミングセンスのこと(後半部)補足  白黒猫さんの主人公が「ケイト」なのに、エイコさんとこの先輩の名前を「ケイト」にしてしまってたことがありましたよね。で、小倉はウッカリやっちまったーとか言っていたんですが、単なるウッカリではないなということに、今ごろになって気付いた訳なのです。  ネーミング・センスのない理由が、「キャラクターを名前ではなく属性(マフィアの娘とか)で覚えていたから」だったということに、本当に、ようやく、今ごろになって、気が付いた訳なのです。  つまり小倉は、名前自体に興味がなかったのですね。属性の方に目がいってしまっていて、名前自体のことを考えていなかった。  興味がなかったら、それについて考えることはないのです。  そして、何も考えていなければ、名前に関するセンスが磨かれる訳もないのです。  書きたかったことは、つまり、そういうことなのですね。「わーたーしーはーアーホーだー♪」と。  ……いいもーんっ。これからはちゃんと、考えるもーんっ。 -------------------------------------------------------------------------------- >つっちいさん No.3246 投稿日 2001年10月25日(木)00時31分 投稿者 とんびの羽根 >この二つのどちらかを選べということでしたら、どちらでもありません。 後者の、『創作技術向上のため』及び、プロ作家が作品に対してどのようなアプローチをしているのかを知りたい、というのがこの場への参加目的です。  ちょっとひっかかるので質問をさせてください。答えを翻訳すると、  「プロを志望しない」 <プロ志望?を否定  「創作技術向上のためではあるけれど今後アマチュアでやっていく気は無い」 <今後もアマチュアでやってゆくけど創作技術向上のため?を否定、しかし創作技術向上のため、は肯定  「(とにかく真の理由はわからないが、)プロ作家のアプローチを知りたい」  ということになるのですが、よろしいでしょうか?  失礼ですがこのままだと、すごく興味本位に見えてしまいますよ。つまり自分はやる気が無いけどプロの秘訣は聞いておきたい、と言っているように見えるわけです。つっちいさんは自分が参加するべき真の動機はなにかを、まだ語っていないと、私は思います。もし発言の意図がこちらに伝わってないようでしたら、もう一度説明していただけるとうれしいです。  それはそうとして、先日はショールームについての解説ありがとうございました。個人的にも参考になりそうです。 -------------------------------------------------------------------------------- >小倉さん No.3247 投稿日 2001年10月25日(木)01時51分 投稿者 とんびの羽根 >>かねやんさん >>>属性でしかキャラのことを覚えていってことは わーい、今度は小倉さんがやっちゃったのね。その質問は、かねやんさんではなくとんびです。これでこの間の借りは返したぜ。(にやりんぐ)(中里さんには返せてないけど) >補足も必要なのですね。またしても内容の分からないものを書いてしまったのか?  いえいえ、そんなことはないよ。属性だけ見て、名前を見てなかったということですね。もうちょっと話聞きたいだけですって。  たとえばさ、おりてきたキャラが自分の名前に文句言ったりするのか。大女優エイコたんだと「ねえ監督、この名前役に合わないと思うのよね」とか「こんな名前の男と結婚しないわね」とか言っちゃうのかな。(私はキャラを降ろせないので、この部分桃井かおりのハスキーな声を想像しながら書いてたりする)  今回は性格女優ケイトちゃんがとりあえず存在するらしい。彼女は「あんなマフィアの小娘と一緒の名前じゃやってらんないわ」って迫ってきてる。さて小倉はどうするんだろうって、みんな固唾を飲んで見守ってるの。さあどうする。  前回は要素を分解して、関連が強い単語を選び出して名前を構成するのをやってましたけど、それでネーミングセンスまではどうこうできるもんじゃないし、って思ってました。まして今回はアメリカ人(多国籍)だから前回の方法使えないんだよね。  さて属性と名前をどうする。  小倉さんは(名前を)もっとちゃんと見て、分析して、って書いてるけど、その名前を考えてるんだから、今はやっぱり属性から出さざるを得ないと思うんだけどな。 -------------------------------------------------------------------------------- あとよんじゅっぺぇじなの〜 神様降りてこないかな〜 No.3248 投稿日 2001年10月25日(木)04時11分 投稿者 新木 伸 >感嘆疑問符とか  あ、いま書いてる話でもって、「?!」を使ったわ。  前の分を読み返しつつ、推敲していて、「!?」よりもたしかに「?!」であるべきなので、そっちに変更。  ――?!  ――で、驚愕のあまり思考停止っていう用法ね。 >つっちいさん  うーん。  まだひとつ、ここの流儀に馴染んでない感じですな。つっちいさん。  ここでは基本的に、気遣いとかは無用です。  「気に障ったのかな」とか「不快にさせちゃったかな」とか、そういうことを気にしてると面倒なんで、しないでいいです。礼儀は人としての最低限でいいです。  ここでは、「腕を上げる」という至上目的のためには、個人の感情なんて、どうだっていいというスタンスでやってます。  「社交場の礼節」の障壁などはとっぱらっちゃって、もっと本音に近いところで語りあいましょう。  はっきり言うと、気遣いはじゃまです。妨げになることが多いわけです。  ちなみに、喧嘩するときも本音でやることになります。 >>もし遠くない将来、作品を提出する側として参加することが可能になったならば、精進していきたいと思います。  この「もし」とか「遠くない将来」の意味は?  以前、一ヶ月で短編を書いてくるとか書かれていたわけですが、なぜいまになって仮定形?  あと、とんびの羽根さんも書かれてますが、ここへの参加のスタンスが不明のままです。  「今後もアマチュアとしてやってゆく」を否定ということは、そのうちアマチュアとしての創作活動もやめるかも――ということなのか、それともプロになろうと決意するかもしれないから――ということなのか。  まだプロ志望と言い切る覚悟はできていないけど――と、そういうことでしょうか? >小倉さん >>起 和やかなムードを演出しつつ、お客様にクッキングマシーンの説明をしているエイコ。  起のところ。  まあこれでもいちおうOKレベルではあるんだけど、まだ上が狙えるよね?  もっと貪欲に行こうよ。  和やかなムードを作り出しているのが、エイコの力によるものだとする。  ショールームも空いていて、エイコたちの側に余裕があって、そして一組だけやってきたにこにこして感じのいい夫婦を相手にして、全力でおもてなしして、そして和やかなムードを作り出している。これは楽。まあそれなりに面白そうではある。  しかし「混雑している時」「ぎすぎすした夫婦を相手にした時」「上がり症のドジっ娘新人をパートナーにしている時」とか、なにかそういう「より困難な状況」でそれを成し遂げているときのほうが、もっと面白そうにならないかな?  そう思わん?  思わないなら、これでもいいけど。 >>転は、「立ち直らせる」の方を切り捨てて、もちょっと「面白ポイント」を追加してみました。  あ。なんだ。  せっかく転ばしたのに、タダで起きあがってきちゃったのか。  「フォローをするエイコ」「立ち直らせるエイコ」の面白くなりそうな着眼点のうち、どっちかを捨てろといわれて、言われたまま捨てちゃうのか。  小倉さんってホント、素直だなぁ。  僕だったらこれ、編集さんにそう指摘されたとして、「どっちも入れます」と突っ張るところだが。  ここでは「シーンが二つになってしまう」ということを問題にされているのだから、「シーン一つでどっちも入れます! ならいいっすね!?」と言う。そしてやる。そしてそいつを黙らせる。  あるひとつのアクションが、フォローになり、なおかつ後輩を立ち直らせることにもなる。そんな一石二鳥を狙うようなものを出してくればいいわけだ。  うん。  まあでも、出せないようなら、これでもすでにOKレベルなんで、これでいいぞ。落ち込んだ後輩はほったらかしでも、まあべつに枝葉のことなんで支障はない。ケイトさんとか上司の人に任せてしまってもいいわけだし。  次はなんだっけ? 承部の4分割だったっけ? -------------------------------------------------------------------------------- あとひとつ No.3249 投稿日 2001年10月25日(木)04時29分 投稿者 新木 伸 >小倉さん >>結 山となった書類を片付けて、定時に帰宅するエイコ。  ここ、僕の書いたもとのものだと、下のようになっていたわけだね。 「山ほどの仕事を手際よく片づけて、残業なしに退社してゆくエイコ」  「仕事→書類」と具体的に書いてきたのはよし。  「退社→帰宅」として、会社を出たあとにどこに向かうのか、明示してきたのはよし。  この2点は、よくぞトラップに引っかからなかったと言ってあげよう。そのまんま引用してきたら、叩いてやったところなのだが。ちっ……。  さて。  「手際よく」「残業なしに」の2つの語句については、書き改めるにあたって、小倉さんは省略してきたわけだね。  ここについては、ひとつ確認。  ここを省略してきた理由は?  山となった書類を片づけるためには、「手際よく」こなすのが必須であるから、わざわざ書かなくてもいい。もう暗示されていて、確定できる。  また「残業なしに」ということも、「定時に」と書くだけで必要十分に伝えられる。サラリーマンが定時に帰るなどということは、もはや異常事態である。ここでは他と合わせて、本人の本人の手際の良さを示すエピソードとなる。「残業なしに」という語句は、わざわざ強調するまでもなく、数文字分ほど余計であり蛇足。よって削った。  ――とか、理由は、そのあたり? -------------------------------------------------------------------------------- No.3250 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.3251 投稿日 2001年10月25日(木)07時35分 投稿者 新木 伸  むー、どうも乗らん。家だと調子が出ないからファミレスまで来てるのだが、それでも調子が出ない。あとラスト40ぺぇじなのだが。睡眠はちゃんと取ったし、ごはんも食べたし、なのに、おかしいなぁ。  神様降りてきてくれねーかな? そうすりゃ40ページぐらい、3時間もあれば終わるのだが。  まあべつに神様に頼らなくても、人の力だけでも、今週中にはつつがなく終わるわけだが。(そういう時には神様は絶対降りてきてくれない) >描写に込められた情報の展開  ああ、そうか。  エサまきおじさんとしては、前回のアレで、きちんとエサをまいたつもりでいたのだが……。もっと小さくちぎってあげないと、食べられないわけだな。ハトポッポたちは。  なんで反応がないのかと思ったら、そういうことか。  いかんいかん。最近忙しいんで、気がまわらなかった。  誰かやってみない? 「天井には、無骨なパイプがうねるように走っていた。」  ――という一行の中に、わしは以下のこれだけの情報を入れたって書いたよね。 ・パイプである。 ・金属の地肌が塗装もなくて剥きだし。 ・うねるように曲がりくねっている。 ・太い。  明示したものと、省略したけど込めているもの。一行のなかに込めた情報量はこれだけあるわけだ。  これをつなげてベタ書きしてみると、こうなる。 「パイプである。金属の地肌が塗装もなくて剥きだし。うねるように曲がりくねっている。太い。」  それを、この分量に圧縮してある。 「天井には、無骨なパイプがうねるように走っていた。」  約半分。情報密度としては、約2倍。  このあたりがわしの描写力の限界。  だが作家さんによっては、4〜5倍か、それ以上にも出来る人がいる。文章力を武器にしている人だ。  さて、サンプルで出したこの段落――。  ここに圧縮して込められている情報を展開してみると、箇条書きでは何点ぐらいになるのだろうか? −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  天井には、無骨なパイプがうねるように走っていた。うす紫色に染まった空気が次々とそのダクトに吸い込まれてゆくが、下から同じだけの煙があがってくるものだから、結局空気は濁ったままだった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  「うす紫色に〜」から、それ以降の部分ね。  誰かこの展開作業を、やってみる? >弟切さん  そうそう。  ユキマロの属性。もう一種類、分類のための着眼点があった。  「キサラを利用するつもりがあったのか/なかったのか」  たとえば「キサラを起こせば手伝ってもらえると疑ってなかった」とかいう「うっかり君」は、後者になる。起こしたらみずから進んで手伝ってくれるだろうというのは、利用するつもりはなかったことになる。頭が幸せすぎるとは思うけど。  このパターンも掛け合わせると、合計8パターンになるはずだね。 -------------------------------------------------------------------------------- ファミレスより No.3252 投稿日 2001年10月25日(木)08時26分 投稿者 新木 伸  あー、乗らん乗らんとか思っていたけど、でも、1時間で2ページぐらいは書いてるわけか。なんだ普通じゃんか。  むー。しかし1時間で6ページぐらい書けんもんかなぁ。 >描写文の情報密度とか  情報密度1.0倍を超えるのが、まずひとつの山。  ちなみに説明文では、0.5を越えるようなことは、まず、ない。  こうしたネットにアップするような文章は、説明文に分類される。杉井光の書く小説のうち80%ほどの文章も、みな説明文。  説明文とは、概念を伝えるための文章。その目的は相手に理解させることにあるから、あまり情報密度を込めすぎるといけない。理解を削いでしまう。だから0.5を越えることはない。そのように書く。  しかし小説における描写文では、逆に圧縮を行って、情報過多の状態に持ってゆくもの。  情報密度1.0倍を越えないようでは、それはプロの仕事とはいえない。  アマチュアの小説では、ほとんど描写というものは見あたらない。たまに見かけても、その情報密度は1.0には到達してない。せいぜい0.5ぐらい。これは説明文と同じ程度。つまり「薄い」。  「描写」するために、書き手に必要なのは、以下のプロセス。 ・まず「生情報」をたくさん持つ。 ・生情報のうちから、文章に込める情報を厳選する。 ・書く。 -------------------------------------------------------------------------------- あと二章でーす No.3253 投稿日 2001年10月25日(木)09時21分 投稿者 中里融司  いま書いている、歴史上の超有名人の伝記小説があと二章……というか、一章と四半分といったところでしょうか。神様降りてませんけど、なんだかある程度、書かれている本人が乗り移っている気がします。  描写に関して、私の手法ですと、比喩を多用します。たとえば、仮想戦記で「B‐29」と書いてしまうと、それはただの戦略爆撃機B‐29ですが、これを「一基当たり2200馬力を発揮するライト・デュープレックス・サイクロンの心臓四基に牽引される、制圧しがたい防御力と、日本人搭乗員の想像を超えた火力を併せ持つ銀色の巨鳥」とすると、これは戦略爆撃機を超えた異形の存在となるわけです。  説明のようなのですが、実は描写になっていたりするわけで。エンジンを「心臓」と描くあたりがポイントです。  この感じでエアダクトを書きますと、「鈍色に光る金属の管が、曲がりくねりつつ天井を這い回り、どこか異形の生き物の臓物を思わせる」といった具合でしょうか。  ほんのご参考までに。歴史系だと、説明と描写を織り交ぜる、といった場面が多くて、いろいろ大変です。ふぅ。 http://www.chaldea.ne.jp/nakazato/ -------------------------------------------------------------------------------- また気分転換とか No.3254 投稿日 2001年10月25日(木)09時40分 投稿者 新木 伸  あ……。  久美さんの例のインタビュー。  僕と意見が異なるところ、いま一個見つけちゃった。  「3.虚弱な自意識は捨てろ」のところ。  ここの前半はその通りだと僕も思うけど、いちばん最後のところに文章のうまい下手の話の部分。  ほぼ先天的にというか、おそらく十代の前半あたりまでの経験によって、文章のうまい下手が決定してしまうというのは、たしかにその通りだと思う。  文章の下手な人というのは、おそらく、大人になってからどんな訓練を積んでも、「うまい人」にはなれない。アヒルの子はアヒル。白鳥にはなれない。  ちなみに誤解のないように言っておくと、僕は「下手な人」のほうね。  ただ小説は文章力がすべてではないということ。  5科目教科なわけだ。国語がダメでも、それ以外の要素で点を稼げばいいだけのこと。久美さん自身が、文章力が武器の人であるものだから、かなり文章力に偏重ぎみであるように感じられた。  また、先天的に下手だったからといって、どうにもならないわけじゃない。  「限りなく下手で論外レベル」から、「下手だけどプロとしてちゃんと使い物になるレベル」までだったら、訓練で到達するのは、そんなに難しいことじゃない。誰でもできる。誰でも訓練すれば自転車に乗れて、逆上がりが出来るようになるのと同じこと。実際、小説家になるのに必要な文章力は、「わかりやすい文章を書ける」ぐらいなものなのだ。これは誰でもできるようになるレベル。  あと久美さん自身が、おそらく先天的に「まともな文章が書けた人」なのだろう。  書けないところから、書けるようになる。そのためのアドバイスはできないのだろう。  それはたとえば僕が「キャラを降ろせない人」に対して、「キャラを降ろせる」ようになるためのアドバイスができないのと同じこと。  自分がそうだという自覚が、ないんじゃなかろうか? 訓練でなんとかならない部分を指摘するのは、そりゃ酷ってものだよ。  温泉OFFで、もしかしたら会う機会があるかもしれないから、そしたら直接聞いてみよう。  ちなみにわしの場合、もう何度か言ってきていることだが……。  構成力(プロット)に関しては、ぜんぜんできないところから、自覚と意識化と訓練によって、ここまで来たわけだから、色々とアドバイスができるわけね。  しかし、世の中には、いるのだ。  先天的に「まともなお話」が作れちゃう人というのが――。  そういう人は、他の人がどうして「おかしなお話」を作れてしまうのか、そこのところが理解できない。知識としてそれを「知る」ことはできても、「分かる」ことはできない。あ……なんか読んでみると、久美さんもそのケがあるなぁ。「ストーリーはパターンでオッケイなのに」とか、なにかそのあたり。  このよみかく分室でいま鍛えられている「ストーリーを作れない人」というのは、話をそういう「パターン」として掴むことが、まず出来ないわけなのだが。(わしも昔はそうだった)  まあとりあえず、色々なことが先天的に出来なくても、べつに心配しないように。  先天的なものがなくても、プロの水準ぎりぎりまでは訓練でどうにかなるから。そしてどれも水準ぎりぎりしか持っていないみやびさんでも、ちゃんとデビューできてるわけだから(笑)。  訓練のみでどうにかならない領域というものは、たしかに存在する。「芸術」と言われる領域ね。でも商業小説は「芸術」ではない。だからだいじょうぶ。  「石の上にも十年」――で、どうとでもなるから。  しかしなぜ、わしはこんなものを書いているのだろう?  こういうものを書いて、この分室の皆にそれを読ませることで、わしはどういう仕組みで幸せになれるのだろう? 「ぼ、ぼくのまいてるエサはおいしいんだからね。だ、だ、だから他のところいっちゃヤダよ」とか、そういうコトか?  それとも、「む、むこうはエサをまいてくれないんだな。ぼ、ぼくのところなら、ちゃんとまいてもらえるんだな」――とか言って、引き留めようとしているのか?  対抗意識とか、そんなところかなぁ?  誰ぞ、僕の動機を分析できたら、教えてくれい。 -------------------------------------------------------------------------------- しつもーん No.3255 投稿日 2001年10月25日(木)09時58分 投稿者 新木 伸  首を締められた人間というのは、顔色はどのように変化するものなのだろう?  まず静脈をせき止められるわけだから、いったん紅潮して、それから青黒くなってゆくのかしらん?  それともチアノーゼの症状で、いきなり青紫になるのかしらん?  とりあえず、「青黒くなる」で書いておこう。  法医学関係に詳しい人とか、よろしく〜。  これは自分でやってみるのがいちばん手っ取り早いのだが、さすがに、試すのはちょっとなぁ……。だいたい自分の首締めてたら、観察できんし。(あ、ビデオで撮るという手があるか。でもうちにはないぞ)  まえに「強烈なビンタを食らったシーン」で、その「感覚」というものを描写するときには、奥さんに一発、やってもらって解決したわけだが。 (なかなか力を入れてくれないものだから、何度もやり直しになって、何度も痛かった) -------------------------------------------------------------------------------- 最近こっちに振るような質問ばっかりだなあ(笑) No.3256 投稿日 2001年10月25日(木)10時50分 投稿者 榎野英彦 弟が「現職警察官」だから、我が家には資料用の法医学系の本が一杯あります。 >首を絞める。 これはヒモなどで絞める「絞殺」と手や腕で締める「扼殺」の二つに分かれます。 絞殺の場合は、一気に動脈と静脈が同時に遮断され、脳への血流が停まるために、失神し、その後に死に至ります。  この場合、すべての血流が途絶えていますので死に顔は青白く、まぶたの裏や口内の粘膜にある毛細血管が破裂することによって生じる「うっ血点」がほとんど見られないのが特徴です。 「扼殺」の場合は、まず皮膚に近い部分の静脈から遮断されます。このとき、まだ身体の奥の部分にある動脈は、まだ血流を送っていますので、締められた先の部分、つまり「顔面」の血圧が上り、顔色は赤黒くなります。  「うっ血点」ばかりではなく、鼻血が出たり、目の結膜からの出血、時には内耳にも出血が見られる場合もあります。  チアノーゼ状態は、死んだ後に生じます。  扼殺の場合は、かなり苦しみもがきますので、首の周りなどに自分の爪でひっかいた後などが残ります。  この「苦しみもがいた引っかき傷」を、ミステリーの謎解きに使うとすると 「マニュキュアした指の爪がすべてきれいに切られていた女性の死体」が発見された。なんて冒頭のシーンから話を進めることができます。 犯人は、この女性を扼殺したあと、死体の爪を切って立ち去ったわけです。  なぜ、爪を切ったのか。  苦しんだ被害者が、犯人の腕を引っかいた。  犯人の皮膚の一部が爪の中に残った。  それに気がついた犯人が、被害者の爪を切り取った。というわけ。  しかし、爪きりできれいに切りそろえられた爪は、そのまま犯人の証明になります。その部屋の、どこに爪きりがあるのか、まで知っている人間である。ということの証明です。  はい、ミステリーの仕掛けが一つできました。ご自由にお使いください(笑) -------------------------------------------------------------------------------- >首絞めとか No.3257 投稿日 2001年10月25日(木)12時06分 投稿者 新木 伸 >首締めとか  あ、また榎野さんでしたか。  弟切さんあたりも、このあたりの知識は持っていそうだったので、どっちかなー、とか思っていたり(笑)。  いつもすいません。  じゃあ、「どす黒く」→「赤黒く」に変更しておきます。手で締めているもんで。  なんだか最近、ここをなにか個人的に利用しているような気が……。  しかしみなさんは気をつけましょう。  仮に同じことを参加者の人がやったりしたら、僕は言うわけです。「自分で調べろ」と(笑)。  アマチュアの場合は締め切りがあるわけでなし、調べること、それ自体も訓練になるわけだし。まあ「調べ方」ぐらいは提示することになると思うけど。  プロは締め切りがあるので、言い訳ができるのです。そのことを「知る」のが目的であって、調べるための手段は選ばなくてよいのです。人に聞いても、もちろんよいのです。  ちなみに、「力いっぱい引っぱたかれたときの感覚」は、まず「熱い」でした。  叩かれてすぐのときに「痛い」と書いてしまったら、これは嘘になります。痛いのはしばらく経ってからのことです。「熱い」→「痺れる」→「痛い」となります。30秒は経たないと痛くなってきません。  星くずの9巻で使いました。 -------------------------------------------------------------------------------- あ、榎野さんが教えてくれてる No.3258 投稿日 2001年10月25日(木)14時42分 投稿者 中里融司  というわけで、首を締められたとき、私が書くことがなくなってしまいました。  あと、顔が緊張鬱血状態になったとき、眼球が突出するという観察もあるようですが、一応ご参考までに。  ではでは。執筆に戻ります。 http://www.chaldea.ne.jp/nakazato/ -------------------------------------------------------------------------------- さ。帰ろ No.3259 投稿日 2001年10月25日(木)16時08分 投稿者 新木 伸  きょうはにじゅっぺぇじかいたのー >○○○○君  そういえば週刊少年マガジンの連載漫画「3.3.7ビョーシ!!」で、45号からやっている話。  45号からの新キャラ。ああいうキャラ。ああいう話は、○○○○君のような経験がないと、書けんのじゃないかな?  いや、実際どうかってことは、本人でない俺にはよくわからんから、半分は当て推量で言っているわけだが。  作家には、自分自身の経験によって書けるようになる「自分だけの話」というのがあるわけよ。  だからまあ、なにが言いたいのかというと――。  ようするに「ひがむな」ってことなんだが。 >杉井光読者置き去り事件  そういえば、マガジンで思い出した。  ライトノベルを目指すのであるから、市場リサーチおよび研究として、あのあたりの三誌ぐらいは当然読んでいるという前提で話す。  「クニミツの政」とか、「3.3.7ビョーシ!!」とか、「政治活動」と「ホスト」という、特殊ジャンルでもって話をやっているわけだよね。「ヒカルの碁」などもそうだ。  そういった一般人の常識としては知られていない「世界」を舞台にしつつ、ちゃんと成功している作品群がある。  一般読者を置き去りにしないために、そこでどのような工夫がなされているのか、そういう「他の作家」の仕事ぶりをみて、研究したりしているかい?  君のいままでに書いた音楽物やら競馬物やらいま書いているトレカ物やら、まだ書いていない雀荘物やらと比べて、どこにどれだけの違いがあるか、考えなきゃいかんぞ。  君は自分の得意なマイナー系のネタをただ作品に放りこんで、それが自分の武器であるなどと、ひどい勘違いをしているらしい。  だが実態はまるで逆。知らぬは君ひとりばかり。  あれは武器にはなっていない。いまは弱点にしかなっていない。  もとは同じひとつのことなのに、ただその生かしかたを違えるだけで、武器にも弱点にも変わりうるのだ。  人間の性格だって、そうだろ。  たとえば「神経質」という性格的短所は、ちょっとヒネってやるだけで、「気配りがある」という長所となりうる。  「怒りっぽい」は、「ガッツがある」に変えられる。  「優柔不断」は「熟考」になる。  「しつこい」は「根気がある」になる。  「トラウマ持ちの被害妄想」は「他人の痛みがわかる」になる。  さて。話をもどす。  特殊もので話をやって、それを長所に転じるためには、あれだけの工夫と気配りが必要なのだ。  そういうものが君にはまったく欠けているからこそ、いまこれだけ叩かれているわけね。わかってる?  なぜ欠けてしまうのか。それを考えないといかん。  そこには本質的な原因があるのだ。  それは君の描写がダメダメであることや、そのほか諸々の作品の欠点の、直接の原因にもなっていることだぞ。  街角のラーメン屋が繁盛していないのには、必ず理由があるのだ。  君の作品が商業作品として成立せず、賞に応募してもどこも買ってくれず、君が作家を目指しながらプロになれないでいるそのことにも、もちろん理由があるのだ。 -------------------------------------------------------------------------------- 変死体の心構え No.3260 投稿日 2001年10月25日(木)17時26分 投稿者 弟切 千隼 友人に某県警の科学捜査研究所勤務という人物がいる弟切です。 この県警勤務の彼−仮にA君としましょう−は研究所勤務なので、直接事件の現場に行くことはまずなく、捜査班が採集してきた物の分析を行なうのが主な仕事だそうです。捜査班が採集してきた物の中には、当然「死体」も含まれます。 A君には会うたびに「最近面白い変死体あった?」と訊きます。いつも彼は「いやあ、僕が扱うのは事件性がない死体ばっかりですからぁ」と頭を掻きつつ話してくれます。そんな彼が扱っている中には「脚部をコンクリートで固められて湖に沈められていた」という死体があったりします。最近は事件性のないコンクリート詰め死体というのがあるのでしょうか? A君に変死体の話を聞いていると、次のように語ってくれました。 「どうしてみんなこう見つかりにくいところで変死体になるんだ。どうせ死ぬなら死にたて新鮮な状態ですぐ見つかるところか、一年以上絶対見つからないところか、どちらかで死んでくれ。中途半端な状態で見つかるな」。 以上、変死体を扱うプロによる変死体になる時の心構えでした。 それはさておきユキマロくんの方です。 新木さんが指摘して下さった通り、ユキマロの意識と行動には 1「キサラを利用するつもりがあったか/なかったか」 2「キサラが協力してくれることを期待していたか/していなかったか」 3「キサラが協力してくれるよう働きかけるか/かけないか」 の三つの分岐があるので、計八種類のユキマロくんがありえます。さて、どのユキマロくんにしましょう? ユキマロは老獪な権力者たちと戦っている人ですから、あまりにも能天気な人であるのは不自然ですね。明るくてもいいけれど、いろいろなことをしっかり計算している人のはずです。 ということは、明らかにキサラを利用するつもりがあって彼女を目覚めさせたに違いありません。当然、「目覚めさせたはいいけれどキサラが協力してくれない」というリスクも計算に入れていたでしょう。全く期待していなかったことはないにしても、起こしさえすれば協力してくれると信じるほどおめでたい人ではなさそうです。 これで1と2が確定して、「キサラを利用するつもりで目覚めさせたが、協力を拒否されてもがっかりしないユキマロ」となりますね。 残るはその後キサラに働きかけるかどうかですね。どちらにしろ上記のような人なら無理強いはしないでしょう。黙って好きにさせておくか、それとなく誘導するか、どちらかですね。 私の中のユキマロくんは寡黙なイメージではなくて、割とよく冗談を言ったりするタイプなので、「暇を持て余したキサラをうまいこと口車に乗せて働かせてしまう」という感じですか。とすると、「キサラに協力を拒否されてもがっかりせず、好きにさせると見せかけて結局協力させるユキマロ」というところでしょうか。 これに基づいてユキマロ視点の四分割を作り直したのが以下のものです。課題部屋にも上げておきます。 「凍れる心臓」(仮題)ユキマロ視点四分割 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 起 ・科学技術が退化した社会の人々を啓蒙するために、冷凍睡眠中の優秀な科学者キサラを起こすユキマロ。 承 ・キサラに仕事の手伝いを拒絶されても、彼女が考え直すことを狙って巧みに説き伏せ、キサラと共に人々の啓蒙に励むユキマロ。 転 ・自分に対する怒りを社会に対する怒りに転化していたとキサラに告白され、落ち込んだ彼女を励まして立ち直らせるユキマロ。 結 ・自分の利益を犠牲にして人々を救ったキサラをねぎらい、受け入れるユキマロ。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− この四分割を基にユキマロ視点のあらすじも書き直します。 -------------------------------------------------------------------------------- No.3261 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- >名無し君 No.3262 投稿日 2001年10月25日(木)19時14分 投稿者 藤極堂 タグの練習はレンタル掲示板の使用可能タグ一覧とサンプル掲示板を」利用すればいいと思います。 紹介したのはフレッシュアイですが「レンタル掲示板 サンプル掲示板」で検索すれば色々ヒットすると思います。 ついでにセガBBSのタグについての記事もリンクしておきます。 でも、使いすぎるとカッコ悪いから気をつけて。 少しづつでいいから、進んでいこう。 -------------------------------------------------------------------------------- 帰ってきた No.3263 投稿日 2001年10月25日(木)19時16分 投稿者 新木 伸  む? にじゅっぺぇじだったはずが、なぜかにじゅうさんぺぇじ書いてあるぞ。  そうか。コビトさんか。コビトさんだな。  どうりで注文したはずのないチーズケーキがレシートに打たれていたはずだ。  コビトさんが手伝ってくれる話は、面白い話なのだ。きっと売れるぞ。よしよし。 >弟切さん  まだなんか、ユキマロがへんなんだよな〜。  だってそのユキマロじゃあ、読者は好きになってくれないでしょう?  もうひとつ、分岐を増やしてみよう。 4.思い悩み苦しむキサラを見て、心が動かされたか/動かされないか。  分岐も、たったの3つだけで満足してないで、自分で増やしていかないといけないよ。 -------------------------------------------------------------------------------- レスです No.3264 投稿日 2001年10月25日(木)19時29分 投稿者 つっちい >新木さん >気遣いしすぎ ちょっと緊張気味だったようです。 徐々にくだけていきますので。 >一ヶ月後に参加の話とか、その後の仮定形の話とか。 あれはですね、 最初の「一ヶ月後に」うんぬんの時は、分室の説明に書いてある、参加者資格の話をしたと思うのですが、その資格には、過去に短編・長編をいくつか完成させている人などとありますよね。 で、はじめは、一ヶ月で短編書いて投稿すればOKだな、と考えていたのです。 しかし、昨日。 それを書いても、投稿作品総数はまだまだ少ないし、それにレベルがあまりにお粗末だった場合、参加の許可が下りないんじゃないかな、と思うに至ったわけです。 資格者の条件に、レベルのことも書いてありましたので。 ちょっと不安になったので、昨日はああいう言い方をしました。 そして今日から三週間半は、許可が下りるような作品を書くことを頑張ります。 >参加動機 >新木さん、とんびの羽根さん ああすみません。言葉が足りませんでした。 二年後にですね、会社をつくりたいと思っているんです。自分。 で、その会社で売る商品は文章創作技術が高いと有利で、そして売る対象は小学生から高校生くらい。 ちょうどライトノベルの読者くらいの年齢なのです。 で、創作技術を上げたいな、と思っていたらここに辿り着いたのです。 この職業は、プロ作家とは違います。 そして文章能力を売り物にご飯を食べていくという観点から、アマチュアというのとも違うかな、と思って昨日のカキコ内容になりました。 その時に書けばよかったのですが、まだ能力、人材、時間、資金など不足しまくっているので、ひょっとしたら会社つくることもなく終わって、老後に居酒屋でつくねつつきながら、「俺も昔は会社作りたくてさ……」などと語りを入れるんじゃないかな。もしそうなら格好悪いな。だったら言わないで、真意をぼかした方がいいかな。そうだな、そうしよう。 という思考の流れになったのです。はい。 >ショールームとか >とんびの羽根さん 会社に入る前はショールームがどういう所か分からなかったです。 YAMAHAがお風呂屋キッチン作っているなんて、知らなかったです。 奥が深いです。 >小倉さん ショールーム見学お疲れさまでした。 小倉さんの書こうとしている話は、設定が未来でしかも舞台がアメリカということで、日本の場合とは事情が異なるかもしれませんが、情報が少しでもお役に立ったなら幸いです。 キッチンの定価見ました? あんな高価なものを、僕たちが幾らで施工しているのか…… 涙なしには語れませんよ。 -------------------------------------------------------------------------------- 考え中と、レスと、雑談。 No.3265 投稿日 2001年10月25日(木)22時22分 投稿者 小倉善哉 ●4分割のこと。 ○起のこと。  むむー。じゃあ、お客様は、50代くらいのオバちゃん3人組にします。ざあますババア系のオバタリアンで。  エイコさん、無言で顔をしかめておりますが、いさぎよく挑戦を受けて立つつもりのようです。 ○転のこと。  うっふっふー。そんな、小倉が単なる「素直ないい子」にでもみえますぅ?(笑)  ここのフォローの部分で、後輩が「エイコ先輩ってば、すっごーい。 あたしも見習わなくっちゃ!」って思うように仕向ければ、陰で立ち直らせなくても済むことに気付いたのです。  てゆーか、みやびさんの「戦略的撤退」を真似してみたってのもあるんですが、どういう風にフォローするのか具体的にまだ考えてないので、「取りあえずはこういう書き方でも、まあ、いっかー」と思っていたのでした。  ──しまった。自分で退路をつぶしてどうする。 ○結のこと。  単語を変更したり省略した理由は、はい、全くその通りです。ひょっとして「これも罠か?」と思ったりもしてますが、それ以上は考えてないので「はい」としか言えない……。  てゆーか、新木さんが出してきたやつってば、罠だったのかあ。「人の案をそのまんま使うなんて、そんな恥知らずな真似は出来ん!」と思って、自分の言葉に直しておいたんですが。びっくり。つーか、ラッキー? ●4分割、再提出。 起 和やかなムードを演出しつつ、オバタリアンなお客様たちにクッキングマシーンの説明をしているエイコ。 承 緊張している後輩が、オバタリアンに失礼をしてしまう。 転 慌てず、冷静に後輩のフォローをするエイコ。 結 山となった書類を片付けて、定時に帰宅するエイコ。  てゆーか、「オバタリアンなお客様」って、変な日本語……。 ●とんびの羽根さんへのレス  うわっきゃー。まーたやっちまいましたぁ!!  ご、ごめんなさいっ!>とんびの羽根さん&かねやんさん  だ、だってえ! お二人の文体というか、口調というか、ちょっと似てるんですものー。お詫びに、あとでこれ、分析しますね、どうして似てると思ったのかとか。でもこれ、お詫びどころか、余計に失礼だったりして……。  とりあえず、とんびの羽根さんの質問からお答えしますね。 ○おりてきたキャラが自分の名前に文句言ったりするのか。  言います言います。というか、言われました。ファースト・ネームが先にくると、それだけで確実に日本じゃなくなってしまうので、日本以外を知らない小倉は「嫌だなあ、面倒くさいなあ」と思っていたのです。それで、「あのう、榊栄子とかにしませんかぁ?」と聞いてみたことがあるのですが。  ──もう思いっきり罵倒されました。エイコ・サカキじゃないと、どうもダメらしいのです。むう。 ○属性と名前の関係  最近、ちょっと分かってきたんですが、属性で、だいたいの行動パターンが決まってくるみたいですね。「しっかり者だが愛想のない先輩」とか決めてやると、勝手に動き出したりします。  ところがこれ、不思議なんですが、属性だけのときは、しっかりとした言葉が聞こえません。まだ魂の入っていない、つちくれ状態です。でも動くの。リビングデッドみたいな感じですか。  それで、「先輩」にも名前を聞いてみたのですが──彼女は「ケイト」と答えました。  ところが、再び、名前を奪ったら、もとのゾンビに戻ってしまって。  そのままゾンビでいてもらうのも可哀想なので、ずっとそれっぽい名前を考えていたのですが、不意に「ヘレンだこいつは」と思ったのです。それで、「ヘレン?」と聞いてみると、ゾンビは、人間になりました。  相手が名乗らなかった場合、考えて考えて、ふっと気が緩んだ隙に降ってくる名前ってのが、良いような感じですね。とかいって、本当はよく分からないのですけれど(苦笑)  *ちょっとおまけ*  うーん。ケイト改めヘレンさんを見ていて思ったのですが、どうも名前で容姿や性格の細部が変わるような感じですね。ケイトだったときはハンサム・レディって感じだったんですけれど、ヘレンになったら、もうちょっと甘い感じになりました。ただ、甘い香りはするけど、とてつもなくキツイ人であるようです。ブランデーみたいな。  あ、「エイコさんの旦那さん」にも名前を聞いてみました。ジロウさんらしいです。旧姓はタチバナで、養子さんのようです。エイコさんより、二歳ほど年上であるようです(あ、エイコさんは、どうも二十六歳らしいので、二十八歳になるのですね)。  ついでに、後輩の名前も聞いてみました。シンディらしいです。まだ二十歳かそこらのようです。 ○脱線ついでに、短大での授業のことの反省。  これまた、おまけというか、脱線なのですが。名前のことで、ちょこっと思い出したことがあります。──ええと、小倉は創作に関することを教えてくれる短大に通っていたのですが、そこで「言霊」の講義があったのでした。  詳細は忘れたてしまいましたけれど、「ア」には強い力があるのだそうです。「ア」は、はじまりの言葉だから。赤ちゃんの言葉も「あー」からはじまりますよね?  それから「チ」。これは、乳とか、血とか、生命のイメージがあるとかなんとか、教えてもらったような気がします。  あと、「名前は一番短い呪文ですからね」とか、どこぞの陰陽師の台詞みたいなことも聞いた覚えが……(笑)  授業はすごく面白かったんですが、小倉ってば、それで終わってしまっているのですねえ。講義だけでは情報が足りなかったら、自分で調べるとかすればいいのに。  うわあ、なっさけなーい! きゃーっ!(←誰だ貴様わ) ○とんびの羽根さんとかねやんさんの文体のこと  はい、それで、どうしてかねやんさんととんびの羽根さんを間違えてしまったのかの分析にうつりたいと思います。  えーとですね。小倉は、掲示板の書き込みとかでも、あんまり名前の欄ってみないんですよ、実は。名前を見なくても、話題とか、口調とかで、誰の発言かって判断つくから。  小倉がここに出入りしはじめの頃、弟切さんと八神さんを間違えたことがあるんですが、あれは、まだ個人の判断の基準が、よく分からなかったからじゃないかと、今では思います。  で、お二人を間違えたポイントは大きく言って、2つあります。  1、かねやんさんととんびの羽根さんは、語尾がときどき「〜〜なり」となる。語尾に「なり」が出てくる頻度は、かねやんさんの方が高い。  2、二人とも、「体言どめ」を使うことが多い。書き込みの文章がプロット状態に近いものがあり、内容の把握がしにくい。  もう、タイトルのところにいきなり「〜〜なり」ときていたから、そこで、すっかり騙されてしまったわけなのです。いや、騙してないとか突っ込んじゃ嫌です。あう。  とはいえ、冷静になって読み返してみれば、気づくんですよね、No.3237の発言がとんびの羽根さんだということには。  とんびの羽根さんであると判断できる部分を、ちょっとピックアップしてみました。  1、 とんびの羽根さんは杉井さんを「ひかる」と呼ぶことがあるが、かねやんさんは言わない。  2、 とんびの羽根さんの方が、文章が分かりやすい。  えーと、2番の方、もうちょっと補足した方がいいかなあ。  ええとですね、杉井さんあてのマッサージの例え話はとても分かりやすかったので、それだけでも、かねやんさんではないことに気付いても良かったはずなのです……(失礼だなあ。かねやんさん、ごめんなさい)。  ところが小倉は、もうすっかりタイトルの「〜〜なり」で、かねやんさんだと思い込んでしまっていたから、「おおー。かねやんさん、文章、うまくなったなあ」と思ったりしたのでした(ううむ、本当に失礼)。  とんびの羽根さんの方が文章がうまい理由は、年齢の差と、あと事務職であるせいかもしれないなあ、と推測しております。  直接に聞いたことはないけれど、どうもかねやんさんは、技術職であるような感じがする……。日常的に「文章」に触れているか、いないかでも、結構、違うと思う……。  あーうー。でもでも、もしも発言の中に一人称があれば、間違えることは絶対になかったと断言できるのにぃ。一人称が「己」な人って、かねやんさんくらいだもの……。くすん。    なんでこんな分析とかはじめたのかというと、本当に小倉は名前でなく属性とかで判断しているんだなあということが分かったので、「みんなは名前をちゃんと見てるのだろうか? こういう風に判断しているのは私だけなのだろうか?」とか、不意に不安になったから、聞いてみたくなったのです。  みなさんは、どうして判断してらっしゃるのでしょう……(途方に暮れる小倉)。  あうあう。そして、いろいろ、本当に済みませんでした……>お二人 ●新木さんの心理の分析  ちょっとやってみました。──が、何をどう判断したかとかのプロセスをすっとばして、結果がでたのでした。もっとちゃんと書かないとまずいでしょうか。  「みんな、少しくらい欠点があっても大丈夫だぞ」という励ましが7割、「わしは欠点を努力でカバーしたしー」という自慢が2割、あと最初から構成や文章がうまい人に対するコンプレックスが1割くらい?  対抗意識とかはあまりなさそうですよね。あったとしても、最初から白旗あげてそうな気がする(笑)から考慮外にしておきました。どうでしょう。ダメ? ●榎野さんへのレスというか、知識を集めることを面白いと思うポイントはどこだ?の話。  おおお。身につけた知識をどう料理するかの実例がここに。  すごいなあ。身になってなかったら、こんなこと、考えもつかないんじゃないだろうか(だからといってそういうアイデアが考え付くかどうかは別問題じゃないのかという心の声は、無視しておく)。  小倉、知識レベルがおそらくマイナスなのですか……知識を得ることは面白いはずなのに、どうも、専門書とか読んでも、身が入らなくって。面白いと思うポイントが、何か、分からないのですよね。「どうやったら面白がりながら、知識を集めることが出来るんだろうなあ」とか思いました。  ええと、話は変わって、実は、小倉は、弟切さんを尊敬しているのですが……気付いていらっしゃるでしょうか。ドキドキ。>弟切さん  弟切さんの知識って、すごいなあと思って、自分も多少は知っているギリシア・ローマ神話をもう一度読み直したり、骨にする練習をしてたのですが(笑)  なんだか、そういうことやっても、全然、つまんないのですよね。「知識を得ること」は面白いはずなのに、どうも、身が入らなくて。  「これ、前にも読んだよー。でも覚えらんなかったんだもーん。あーもう、つまーんなーい。読んでて面白くないってコトは、あたし本当は興味ないんじゃないのか? うもー。骨化も出来ないしーっ。……知識なんかなくったって、必要なときに調べることが出来ればいいもん。そうだ、やめちゃえ! やめやめーっ!」とか言って、実は文庫本の半分くらいしか出来てないのですねえ。  ……どうしようもないなあ(^^;  で、いま、考えていて、ちょっと気が付いたんですが──  私はエイコさんと同じ間違いをしているのではないかっ!?  小倉の知識とかって、幼稚園児レベルなんだから、岩波とか筑摩とかから出てる学術文庫系の本じゃなくて、「なぜなに辞典」みたいな、そんな本からはじめないといけないんですねっ。  むずかしい言葉がたくさんあって読めなかったら、子ども向けの簡単なやつからはじめればいいんだっ。見栄なんか張らないでっ(笑)  おお。これで、ちょっとは、前進したかも? あとは、なんか知識ふやさなくっちゃだわっ。  ──とは言うものの、どの分野から増やそうかなあ……? ●誰かやってみる?の課題のこと。  はーいはーい、小倉、ちょっとやってみますー。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  うす紫色に染まった空気が次々とそのダクトに吸い込まれてゆくが、下から同じだけの煙があがってくるものだから、結局空気は濁ったままだった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  パイプはエアダクトである。天井付近には煙草の煙が充満している。エアダクトが煙を吸い込んでいるが、その機能が間に合わないほど、この場所には煙草を吸う人間が寄り集まっている。いかがわしい。  うううむ。こんなもんだろうか……。どうも二倍にならないなあ。まだ分析出来てない何かがありそうだ。 ●ちょこっと、レスなのです。 >つっちぃさん  システムキッチンの値段ですか……。  えーと、えーと、ぜ、ゼロがいっぱいついてましたっ! やっぱり、高いですねっ!  ↑数字を見ると寝てしまうタイプ。 -------------------------------------------------------------------------------- コビトさんはチーズケーキで働くのですね。 No.3266 投稿日 2001年10月25日(木)22時39分 投稿者 弟切 千隼 では、美味しいチーズケーキを作れるようになりたいなあと思う弟切です。 ちなみにコビトさんは焼いたのと生のとどっちのチーズケーキが好きなんでしょう?(そういう問題じゃないでしょ > 私) > ユキマロくん 新木さんのおっしゃる通り、このままですとユキマロくんは「計算ずくで自分の利のためだけに行動する冷たい人」になってしまいますね(^^; いくら冗談を飛ばしまくる明るい人でも、これではまるで悪役ですね。 あっ、こういう悪役っていいですね。冗談好きで明るくて人の世話もして思いやりがあるように見えて、実は全て計算ずくで利己的な人。いつかこういうキャラクターも使いましょう(^_^) と、それは置いておいて、ユキマロくんの意識と行動はもっと考えなければいけませんね。 とりあえず、新木さんが挙げた以外のユキマロくんの意識と行動の分岐をいくつか挙げてみます。 「キサラが考えを変えることを確信していたか/していなかったか」 「キサラの自分に対する怒りに気づいていたか/いなかったか」 「思い悩み苦しむキサラを見て、心が動かされたか/動かされないか」…新木さん案 「キサラの変容に驚いたか/驚かないか」 上記のような二択以外の分岐もありますね。 「シェルターに戻って資料を取ってくると言ったキサラに対し、何と応えたか」 「権力者たちがキサラを追ってシェルターへ行ったと聞いてどんな反応を示したか」 「破壊されたシェルターを前にして、どんな様子だったか」 「意識を回復したキサラに、最初にどんな言葉をかけたか」 以上のようなことを考えて、ユキマロ視点の四分割とあらすじをもう一度作り直します。 -------------------------------------------------------------------------------- 一日三食 No.3267 投稿日 2001年10月25日(木)23時30分 投稿者 杉井光  食べてしまいました。めずらしく。  朝食は13:00。  昼食は16:30。  夕食は22:00。  言葉の概念の拡張が許されるのなら、そういうことになります。  ひょっとして僕ってば燃費がめちゃくちゃ悪いんでしょうか。食べても食べても腹が減るのですけど。  さて。  課題をアップしておきました。 *この話  この話は、実は書こうと思っていて、とりあえず中学生時代の話だけ思いついたのでちょっと書いてみたもののお蔵入りになっている話なのです。  えーと。  要するに、むかし好きだったひとで、今でも忘れられない人で、その人にもう一度会うためには強くならなくてはいけない――っていう話なんですが、これとM:tGをからめるのは無理があるかなあと思ってしまって。書いている途中に。  素直にスポーツものとか、戦闘ものにしたほうが、なんぼかましではないかなあと考えていたら、SFの方のネタが暖まってきたので、放置してあったのです。  課題用にちょうどいいかな、と思って使ってみました。変なこだわりがまだないので。  そんなわけで、書き上げる予定はまだ立っていないのです。 *みやびさん >なんで地の文で説明してるのかなあ。  そうじゃん。せっかく少し学んで、「あまり事情をよく知らないやつ」を主人公にしたのに! まぬけ! *新木さん >雀荘でバイトしているせいで、常識が麻痺してねーか?  確実に麻痺しています。やばいかも。  ついこの間、職場の先輩に指摘されて愕然としました。 「お前、もうカタギじゃないだろ。一日でギャンブル一万円負けて、普通の顔してられるんだから」 *アンティ  M:tGのアンティ(カードを賭けてゲームをする)は、なにせ第四版までルールブックに堂々と載っていたくらいですから、OKなのでしょう。  逆の例として、M:tGのポルトガル語版ではアンティに関するカードが撤廃され、カードを賭けるとかそういう記述もルールブックから全削除されているそうです。ブラジルで賭博が一切禁止されているせいだとか。  いちばん燃えるのは「女を賭けて勝負」じゃないでしょうかね。世界よりも。 *エアダクト  では思考開示。  僕の中でのエアダクトは、パイプではなかったのでした。パイプというと、「断面は丸い」という属性が75%くらい含まれてしまいますよね。  僕の思い浮かべたエアダクトは、角張っていたのです。薄い金属板の囲いをいくつも継ぎ合わせたやつ。具体的なイメージとしては、『ダイ・ハード』で主人公が中に入って這いずり回っていた、あれです。あれが映像として浮かびました。  で、それを思いついたところで、思考停止。  「四角いパイプ」を的確に描写する言葉を思いつかず。  でも、あれですね、「エアダクト」って書くと、それはどうしようもなくエアダクトになってしまうのですね。映画で、エアダクトのあるはずのところにダンボールで作った筒を置いて「エアダクト」って書くようなものか。  ださい。 *ダメージの話 *小倉さんとか新木さんとかとんびの羽根さんとか  ちょっと待て、ダメージを受けてないものだと勝手に思いこんでたのはみんなの方だろ(笑)?  僕はそんなことは一言もいってないし、  見栄っ張りなのはけっこう能動的に主張してきたような気がするし、  だいいちあれを自己欺瞞以外にどうやって説明しろと?  あと、なんかまだ誤解があるみたいなんだけど(特にとんびの羽根さん)、僕のこれは「機能」ではなくて「欠陥」なのです。バイパスを外したいからといって外せるものではないのです。  自分の身に起きることが、なんだか他人事にしか思えない。  そういう瞬間って、誰にも一度くらいはあるんじゃないかと。  あれですよ、女の子がよく言う、「ケーキは入るところが違うの」いやこれはちがうか。 *置き去り事件 *週刊漫画誌  当然のように読んでいます。  メジャーな漫画雑誌は、店の待ち客用に、誰かがたいがい買ってきてくれていたのですが。  なんだか最近、その「誰か」が僕になっているのです。ちょっと出費を計算してみよう。  ジャンプ・マガジン・サンデー=690円  ヤンジャン・ヤンマガ・ヤンサン・スピリッツ・モーニング=1300円  週に二千円か。隔週でアッパーズとヤンチャンも買うから、……ちょっとすごい金額になってますわよ奥さん。経費で落ちないかなあ。 http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Miyuki/1757/ -------------------------------------------------------------------------------- 増量実験 No.3268 投稿日 2001年10月26日(金)00時02分 投稿者 とんびの羽根  展開作業と言うより単なる増量作業をします。こういうことをする機会が余り無いので便乗ですが経験値を稼ぎたいものでご容赦ください。。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− > 天井には、無骨なパイプがうねるように走っていた。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (増量)  下品な落書きは一応ぬりつぶされているが、そう上からまた落書きがあり、タールがかっている、名刺やらグリーティングカードが貼ってある。微かに振動している。モーター音。夜の気温変化に従って軋む金属音がどこかで発生して伝わってくる。触ると生暖かい。補修の跡にコーキングが詰められ、それが垂れたのか床面にもこぼれて涸びている、パイプの上面は煤とタバコのタールと油汚れに、くもの巣と虫の屍骸の絡まりや粉塵がこびりついている。蜘蛛の巣そのものは、はたきでもかけられたか見当たらない。ダクトはまっすぐ出口へと向かわずに継ぎ手(フランジ)を組み合わせて意図的に何度も曲げられたり、別の電線を覆ったパイプを避けたり、無骨なコンクリートの角や畝に沿って変形されたりしている。階段から上に向う部分では、だれかがぶら下がったか荷物を引っ掛けたかして破損したのか一部塗装の無い太いパイプに置き換えられていて天井から伸びた腕もねじれている。階段から上は壁の色とおなじ塗料で厚ぼったく塗られていて地上から更に階上へ向って伸びていく。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− > うす紫色に染まった空気が次々とそのダクトに吸い込まれてゆくが、下から同じだけの煙があがってくるものだから、結局空気は濁ったままだった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (増量)  強火の業務用ガスコンロが3基ほどあり、うちのひとつはお湯だかだしだかが沸騰していてときどき水足しされていて、もうひとつは厚手の鉄板なべにライスやら野菜やら、スパムやらがほり込まれては炒められ始終色の濃い煙をあげている。調理場からでる脂ぎった煙は、さらに鉄さびを含んだ埃っぽい空気やら、もうもうと立ち込めるタバコの煙を巻き込んで、うす紫色になりながらダクトの吸入口に吸い込まれていく。コンロの上ではそのあとからまた次の油が注がれ、燃え上がり、負けの込んだ幾人かの苛付いた客たちは貪るようにまたタバコに火をつけるものだから、吸い込まれ排出されたのと同じだけの煙があがってくる。室内の空気はやはり目がかすむほどに濁っていて一種の平衡状態を保っている。  ふぃい、疲れたなり、眠いなり。妄想が始まってます。  あ、小倉さんや、杉井さんが書き込んでる。レスは次回だ。メンゴ。(古) -------------------------------------------------------------------------------- No.3269 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- き、きにしてないよう! No.3270 投稿日 2001年10月26日(金)00時38分 投稿者 かねやん >小倉さん   それはもう、見事なまでに、グッサリと心に突き刺さりましたが(笑)  会話や文章が下手なのは己の最大のコンプレックス。だからこそ言葉ってやつに惹かれるんですけどね。 >>技術職であるような感じがする……。  正確には技術者見習いってところ。  本当の技術者は論理的な思考をしてますので、説明がとても上手い。ぶーたれても言い返すことができません。 >>ところがこれ、不思議なんですが、属性だけのときは、しっかりとした言葉が聞こえません。まだ魂の入っていない、つちくれ状態です。でも動くの。リビングデッドみたいな感じですか。 >>それで、「先輩」にも名前を聞いてみたのですが──彼女は「ケイト」と答えました。 >>ところが、再び、名前を奪ったら、もとのゾンビに戻ってしまって。  これ、凄いことですよ。  以前「個性」「属性」の変な話をしましたけど。  普通は理屈をこねて、細かい部分を作っていって、ようやく人間にできます。あるいは身近な人と重ねあわせてます。名前を与えるだけでは人間にできません。  降ろせる人の凄さを実感。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.3271 投稿日 2001年10月26日(金)03時44分 投稿者 新木 伸 >杉井光 >>「お前、もうカタギじゃないだろ。一日でギャンブル一万円負けて、普通の顔してられるんだから」  あー、もちろん聞くまでもないことではあるのだが、これはつまり、競馬か競輪か競艇か、まあともかくそういった日本で公認されているギャンブルで負けたということだよね?  もしくはパチンコやパチスロで「すった」というのを、「負けた」と書き間違えているとか?  インターネットは世界に公開されているんで、そこんとこよろしく。 >つっちいさん  なにか、聞きたいところがズバリ返ってこないんで、なんか気持ちわるいんですが……。  ああ、謝らないでいいです(先に釘を差しておく)。  わかるように書いてください。  えーと、つまり聞きたいことは――。 ・具体的に、どんな技術を身につけようとしているのか。 ・それをどんなことに使おうとしているのか。  人が読んでわかるように文章を書く技術。ストーリーを組み立てる技術。いろいろあるわけです。  また、その商品とはなにかとか、なるべく具体的に。  小説そのものであるとか、物語仕立ての解説書や参考書みたいなものだとか、さもなければ「ゲーム」であるとか、企画会社のようなもので、扱うのは「企画」そのものだとか。  それを聞いておかないと、こちらとしては、アドバイスのやりようがないです。  あまりはっきりと書けない理由があるのでしたら、まあ、メールなどでも結構ですが。 >杉井光  正気?  ナメてる? ひょっとしてケンカ売ってる?  それともどうしていいか分かんなくて、途方に暮れてて不安な状態?  そのうちの、どれ?  なんつーか、呆れるを通り越して、「とほほ」も軽く越えて、こっちもまずなにから指摘していいやら、困り果てている状態なのだが。  どうしようかね?  まあ、生まれてこのかた、いちども「描写」をしてこなかった人間が、いま初めて試みたのであれば、これで上出来というところか。  ところで、他のみんな……。  ほかのみんなは、これがいかにヒドイものか、わかる? わかるよね? わかると言って、頼むから。おねがいだよう。  つまり、このあいだの「なぜエアダクトと書いてはダメなのか」の話とか、描写における情報密度の話だとか、まだまだぜんぜん、杉井光には早かったわけだね。はー。(ため息)  エサの大きさが、まだまだぜんぜん大きすぎたようだね。しかしどれだけ小さくちぎってあげれば、このハトポッポは食べることができるのだ?  とりあえず、書き直し。  街を歩いているシーンと、階段を下りてゆくシーン。店に入る以前までの部分。  ここはいま7枚ぐらいか。  長さはそのままでいい。  次の練習のポイントは、視点の練習。重点的に、これをやる。  これは一人称の文章なわけでしょ。そして主人公は中学2年生の、成長不良の男の子。  いまのこれは、ぜんぜん、14歳の男の子の視点になっていない。しかもチビで肉体に自信のない男の子の視点なんかじゃない。盛り場歩いているときなんか、もっと怖がって、沢村の後ろに隠れろっつーの。  一人称視点というのは、三人称で普通に書かれる情報から、さらにその「個人」の感覚器官、語彙、知識、人格――そういったものを通すことで、フィルタリングするということなわけ。なんでもかんでも、書いていいもんじゃないの。  ともかく。視点の練習だ。  ぷんすか。  はっきりと方向付けして、練習の要点を明確にするために、主人公の年齢を便宜上、変更する。  10歳。小学校4年生。  これでとりあえず、書いてみそ。  この4年生の男の子が、親戚だか近所だか実の兄やら、まあなんでもいいんだけど、「年上のお兄ちゃん」に連れられて、盛り場を通り抜けて、そのカードショップを訪れるという構図。  小学校4年生のボキャブラリーにない言葉を使うことは禁ずる。  小学校4年生の知識にないことを書くことは禁ずる。  小学校4年生の持たない概念について述べることは禁ずる。  それで一回、書いてみそ。  今度、小学校4年生のボキャブラリーにない言葉なんぞ使いやがったら、ウイスキーの瓶もって頭かち割りに行くからな。 -------------------------------------------------------------------------------- No.3272 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- >小倉さん No.3273 投稿日 2001年10月26日(金)04時28分 投稿者 はせがわみやび ●誰かやってみる?の課題のこと。  それ、ちがう。  それじゃあ、書いてあることを言い換えているだけだよ〜。  ひとつ言葉を書くと、自動的に決まってしまうことはもっとたくさんあるはずだよー。 -------------------------------------------------------------------------------- >みやびさん No.3274 投稿日 2001年10月26日(金)12時07分 投稿者 小倉善哉 >ひとつ言葉を書くと、自動的に決まってしまうことはもっとたくさんあるはずだよー。  あっ……。何をやらなきゃいけないのか、わかったです!  例えば、「お母さん」という台詞が一つ、ぽつんとあったとして──たったそれだけでも、以下のことが分かりますもんね。  その場には、登場人物が2人いる。片方は女の人で、子どもを産んでいるかもしれなくて、もう一人はおそらく、その女の人の腹から産まれた子どもである。  また、女の人は既婚者である可能性が高い。女の人と子どもの二人に血のつながりはないかもしれないけれど、戸籍上のつながりは確実にある。  子どもの年齢は小学校低学年から老壮期くらいまでが考えられる。女の人は、子どもより最低16歳以上は年上であると思われるが、二人の血のつながりが未確定であるため、断定できず。  こんな感じに分析しなければならないのですねっ!?  よーし、もう一度、課題に挑戦だあ。  いや、おうちに帰ってからにしますけどね(笑) -------------------------------------------------------------------------------- No.3275 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- 帰ってきたけど、その前にかねやんさんへレス再び No.3276 投稿日 2001年10月26日(金)20時17分 投稿者 小倉善哉  分かりにくい表記や余計なものがあったから、いったん削除。  むう。本当に難しいですねえ、読み手に分かるように文章を書くのって。  (何をいまさら言っているんだ、と自主ツッコミしてみたり) >かねやんさん  いや、気にしてくださいってばっ。  心に突き刺さったんなら、どうしてそのままにしておくんだー! ちゃぶ台クラッシュしちゃうぞお? ほんとにもー。  せっかく指摘したのに、これじゃ、何の意味もないじゃないですかー。  どうして二人を間違えてしまったのかを分析したのって、実は半分、口実なの。  これを説明していくと、小倉がかねやんさんの文章をものすごくわかりにくいと思っていることがバレバレになっちゃうし、いい機会だからと思って言ったんだけど──。  せっかく指摘しても、直ってなかったら、本当に何の意味もないじゃん!  えーと、まあ、それはそれとして置いておいて、ですね。  あのねあのね、かねやんさんの文章って、「体言どめ」が多いから、プロットみたいに見えるんだってば。  も……もしかして、「体言どめ」が何だか、わからなかったりする?  体言ってのはつまり、名詞みたいなものなのね。いや、本当はもうちょっと違うんだけど……まあ、そんな感じのものです。文を名詞でとめることを、体言どめと言うの。 >会話や文章が下手なのは己の最大のコンプレックス。 >正確には技術者見習いってところ。 >降ろせる人の凄さを実感。  ほらあ、あの短い文章の中に、三つもはいってるじゃないかー。  しかもこれ、指摘した後なんだよ。ちゃんと気付いてよう。泣ーくーぞー。  プロットとかって、こういう、体言どめが多いじゃない。「〜〜するエイコ」とかさ。体言どめばっかりつかってると、それだけでもう、プロットくさくなるのよ。カタコトくさいっつーかなんつーか。  普通の文章でも、流れとかリズムとか考えて、ところどころに体言どめを使うのなら問題はないんだけどね。だけど、かねやんさん、特に何にも考えてないでしょっ。  せっかく、こんないい場所があるんだから。あたしなんかを「すごいなあ」なんて、口開けてぽかーんとして見てる暇があったら、他にもっとやることがあるでしょう。自分のこと考えなくて、どうするんだよう。ほんとにもー。  人のいい所は真似すりゃいいし、誰かが指摘されてるのを見たら自分も同じ事をやってないか考えて改めりゃいいし。  ぼんやりしてたら、もったいないんだぞう〜。 -------------------------------------------------------------------------------- 小倉屋、そちも悪じゃのうなり No.3277 投稿日 2001年10月26日(金)21時28分 投稿者 とんびの羽根 >僕の動機を分析  みどりの人体実験  教授の吊るし上げ  で当初目的のおそらく50%以上だったはずだけど  きょろちゃんや名無しくんとかがもうちょっと若かったら現役高校生の生態調査に使えたのに。  千隼さんの薀蓄は本物なのか、もし本物なら利用したいなあ。  というのが最初のオフ前  そして現在のメインは以下のもの  ひかるはサンドバッグにして、自分の腕を鍛えるの。  小倉を使って育てゲー。(これは藤極堂さんやとんびも参加してるぞ)  でも最近小倉が自前で育てゲー始めたらしい、やべ、俺もコマじゃん。  新木さんの中ではとんびの居場所はないなあ  そうだ、とんびは掃除係としてなら使えるかも、死肉とか食ってそう<だめじゃん  新木さんの意識上に確実に上ってそうなものは排除しておきました。 -------------------------------------------------------------------------------- とりあえずレスのみです。 No.3278 投稿日 2001年10月26日(金)22時13分 投稿者 弟切 千隼 今日は忙しくてまだ晩御飯を食べていない弟切です。夜中に食べると太るのに(;_;) 小倉さんへ > お、弟切を尊敬してらっしゃるんですか!? 私、何か尊敬されるようなことしましたっけ? こちらこそどきどきです。 知識なんて、それこそやれば誰でも身に付くことですよ。最初から知識を持っている人などというのは存在しなくて、出発点は誰もが同じゼロからです。ここに参加されている方々のほとんどは私よりも若くて吸収力や柔軟性に優れている時期にありますから、その気でやって三年も経てば弟切なんて追い越しちゃいますって。 弟切より知識が豊富な人は、日本だけに限っても一千万人以上いるだろうと踏んでいます。自慢できるほどのものではありません。 知識を得るこつといいますと、やはり「好きこそものの上手なれ」ですね。好きなことなら勉強していて楽しいですよ。 > 「ち」の話 小倉さんが言霊の話をされていて、「ち」という言葉について触れていたので、ちょっと解説します。 「ち」という言葉は、古代日本では「霊力」を示す言葉でした。妖怪の一種「みずち」は「水の霊力を持ったもの」という意味で、大蛇を表わす「おろち」は「山の霊力を持つもの」という意味だったようです。雷の古語「いかずち」も「いかめしい霊力のあるもの」というのが語源だそうです。 科学知識のない古代人にとっては、「血」は体内を駆け巡って生気を与える霊力を持つものだから「ち」で、「地」は草木が生えてくる霊力を持っているから「ち」となったのですね。「ち」という言葉は、日本的な霊力を持っているものの名前に使えそうです。 杉井さんへ > >> 自分の身に起きることが、なんだか他人事にしか思えない。 これは、心理学的に言うと「離人症」と呼ばれる症状ですね。自分自身や自分の行動、または外界で起こることに対して実感が伴わない症状のことを「離人症」と言います。 離人症は必ずしも異常な状態ではなく、ごく普通の人にも時折見られる症状で、通常、日常生活には何ら支障はありません。ただし、神経症・うつ病・精神分裂病の症状の一部として現われる場合もあります。まあ、本人がそれで苦しんでいるのでなければ、放置しておいて全く構わないでしょう。 って、離人症の説明はこれで正しいでしょうか? > 心理学をやっている方々。 ああ、胃袋が限界だと悲鳴を上げています。晩御飯食べることにします。 -------------------------------------------------------------------------------- さて、レスでも。 No.3279 投稿日 2001年10月26日(金)22時17分 投稿者 西鶴翠(みどり) 紫禁士さん> >(作風が似ているのではないかという話。) >西鶴さんのどの作品を読むとそれを一番実感できそうですか?  うちのサイトにある話ならば、「七夕の白い花」というやつでしょうか。本来救うべき人でもないような女の子を、救っているところとか。紫禁士さんがいうように、「るろ剣」が好きなのも似ている原因かも知れません。  それから、以前の三題噺(私が六題噺にしたときのもの)でも、私が、「かぶった」っていう感想を書きましたよね。覚えていますでしょうか。内容的なことは私も忘れてしまったのですが、科白がかぶっていたことは覚えています。「子離れできないのもいいと思う」とかいう科白。 新木さん> >あと思ったんだけど、今回は、小倉さんの召還に応じた形になっているわけだから……。 >書きたいと思っている話のネタを、まず5つぐらい出してみて、そこから実際に課題でやるもの選んでみるとか? 希望を聞く形で。  この部分を深読みするとですね、「読者が読みたいものを書け」→「読者優先で書け」とかいう意味にもなるのかと思ったのですが、つまりそういうことなのでしょうか。読者を満足させることを第一に考えろ、と。  それはそうと、どういう形で誰が選ぶのでしょうか。 >書きたい話の5つやそこら、西鶴君なら常にもっているだろうし、なくてもすぐに作れるっしょ?  白状します。  短編で書きたいと思っていたものは、一つもありませんでした。長編でも、二つあるかないかという状況です。よって現在、「五つも作れるのか?」と不安になりつつ、見栄を張っている次第です。土曜の昼ごろから、考えはじめると思います。これから土曜の昼まで、理工書を読んで勉強です。確率統計の話です。  あ。確率統計の話、昔一度書きましたが、もう一度、全く違う筋立てで書いてみますか。書いてみよう。  ちなみに、今、五つのうち一つ二つはぼんやりと浮かんでいます。「空が〜〜」の話と、自殺志願者の話です。 >五つ公開することに対するもったいないお化けの話。  公開してしまうと、書く気がなくなるのです。もしかしたら、根っこの部分は、 >それとも結末まで含めてバラしちゃうと、後々、その書かなかった話をちゃんと形にしたときに、昔のそれを知っている人が、楽しめなくなっちゃうと思うから?  この部分に共通するものがあるのかも知れません。  私が小説を書く理由というのが、読み手に「!」を与えることなので、「!」が鈍くなるのはなるべく避けたいのです。 タツキちゃん> >>これは一体、なんですか(猫)。 >ひょうしぎですよ。拍子木。ひょうしぎの音です。はい、一幕終了、という事です。  ああ、なるほど。拍子木でしたか。ちょーん、ですか。 >で、なんで(猫)がついているんでしょう?  かなり熱のこもった書き込みの直後だったので、「これは一体、何ですか。」とそのまま書いてしまうと、非難じみて受けとられてしまうと思ったもので。  「(猫)」は緩衝剤なのです。  あー、明日は杉井邸でオフですね。ということで、みんなして分室を見ている可能性があるので、なるべく土曜の夜の九時くらいまでには五つ挙げられるようにしようと思います。  うむ。一つくらい、オフ参加者のエピソードをネタにしてしまおう。ということで、一つつけ加えて、六つにします。 それでは。 -------------------------------------------------------------------------------- No.3280 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- エリエリレマサバクダニ No.3281 投稿日 2001年10月27日(土)02時08分 投稿者 名無し君  大学の図書館で、考え事をしていて間違って女子トイレに入ったところを女の子に目撃され(さらに悪いことに、個室に入って数秒間気付かず、そこから慌てて出てきたところを見られた)、「ああ、今日から俺は変体扱いされて、最悪、教務課にちくられて指名手配の上、退学させられるんだ」と妄想的な恐怖に怯え、おまけにその日は家に帰るとき自転車に乗っていて、口の中に虫が入ってきて飲んじまったとか、まあここ一年で最悪な日でありました。  しかしその翌日に電撃ショート3に俺の作品が採用されてたりして。  まったく、禍福はあざなえる縄の如しですか。  しかしシャレのつもりで送ったものが採用されるというのは、何だか複雑な気分……  あ、ちなみにあれ、文末が「〜だった」「〜た」形ばっかりなのは、プロジェクトXの影響を受けすぎているからです。ああいうドキュメンタリー的なものを書くとそういう文体になってしまう……。俺は元々文末が単調になるという癖は確かにあるのですが、普段は別にあそこまで過去形で書いたりしませんよ、ええ。  言い訳終了。  あ、タグのことについて色々教えてくださって。皆さんありがとうございました。  ハイパーリンク失敗の原因は<HREF>とするべきところを<HARF>としていたからで――要するに覚え間違いでした。はい。 藤極堂さん> >>(3209より)「いいわけを聞いてくれる仲間」は「なにもいわない読者」と同じ存在じゃないよ  そりゃ確かにそうですが、しかし「こいつらがよろこんでくれるようなものを書こう」と思って書いてる奴と、現実逃避のために書いてる奴とでは、半歩ほどスタート段階が違うような気がしてならないのです。  <a href="http://www.so-net.ne.jp/SF-Online/no20_19981026/special1-2.html">中級編「小説の書き方」</a>、読んでて個人的に応えたなあ。  ダメアマチュアの例がほとんど俺に的中。あれだけ俺が「実演」してしまったあとではもはや何の言い訳も意味をなしませんな。 新木さん> >>(3211より) 他人が怒った理由だけ考察して、それで「謝罪」のつもりでいるこれ――。  うーん。相手がなぜ怒ったのかを認識し、その原因となりうる行為を二度と取らないと宣すれば、それは反省になるかと思っていましたが……  確かに「自己考察」という言葉は間違いでしたね。「自主的な他者考察」ですわ、あれじゃあ。   >>「なぜ怒らせてしまったのか?」  自分の中にある理由ですか。うーん。もう記憶がかなり薄れているので正確なものではないかもしれませんが。  まず言い方が尊大だったこと。  しょうもない妬み→自分だけが「特別に」時間がないという尊大意識。  あとはあれか、小倉さんの理解能力を過小評価したということとか。 >>「なぜ相手が怒っていることに気づけなかったのか?」    俺がアホだから、という大前提はともかくとして。  これは実際に書いたことですが「たかが書き出しで文句を言われるのが納得いかなかった」からだと思います。  書き出しって、あいさつみたいなもんだと思ってたんですね。まあ結局、覚悟というか、書き込むことに対する意識(配慮)の低さ見たいなものが出ていたんですな。  あとは――なんだ、「こっちは気を使ってるのになぜ文句を言われねばならんのだ」とか。  実際問題、掲示板の上では実際に話すよりも相手の感情を掴むのは難しいです。  表情や声の調子が分かるわけじゃないし。  それだけに書き込みに対する意識というものを高くしておかなければならなかったのですが…… >>(3259より)そういえば週刊少年マガジンの連載漫画「3.3.7ビョーシ!!」で、45号からやっている話。45号からの新キャラ。ああいうキャラ。ああいう話は、○○○○君のような経験がないと、書けんのじゃないかな? >> ライトノベルを目指すのであるから、市場リサーチおよび研究として、あのあたりの三誌ぐらいは当然読んでいるという前提で話す  ダメージ結構食らってたり。何故かってえと、俺、マガジン読んでないんです。  で、その理由はあとで書くとして、新キャラの話。  この書き込みを今日の昼間にみて、その後コンビニで確認してみたのですが……これはええと、地方と東京の話関連とみていいんですね?  まあ確かに、ここではないどこか(あの話の場合は東京)へ行けば自分は変われるんだ、という変身願望みたいなものはありました。それが東京でなく、異世界だったり宇宙の異惑星だったりもしますが。  しかしどこへ行っても自分が変わろうとしなければ一緒だ、ということに気付いたので、まあそういう幻想は今はありません。  東京行ったらオタ活動やりやすいだろうな、とは思いますが(笑)  で、マガジンが買えない理由。  そもそも、俺は雑誌ってあまり買ってなかったりする。コミックスでまとめて読むほうが性に合うし。  だから実際買ってまで読んでるのはジャンプだけ。あとはほぼ立ち読み。  コンビニにある漫画雑誌は、少女向けを除けばだいたい立ち読みはしてます。  ただマガジンは立ち読みさえしてない。  マガジンを読めない理由、絵柄が合わないとかパンチラがあざといとか俺がジャンプにのめりこみ過ぎるあまり敵視感情が生まれてしまっているとかヤンキー・不良が主人公の漫画は読めないとか、いろいろありますが、結論としては生理的にダメ、ということでしょうかね。どれくらい生理的にダメかといえば、まともに読めるのがRAVEだけだと思ってるあたりで察しがつくでしょう(笑)  そもそも、マガジンを読むような中高生と、ライトノベルを読む中高生とは、違う層の人間なのではないか、とも思っていたり。  今のライトのベルでマガジンっぽい作品ってあんまり見かけないし。  世間的に見れば、マガジンよりチャンピオンを評価してしまう俺の方が頭がいかれているのでしょうね。売上という数字がそれを物語っていますし。 名無し問題>  ここしばらく考えていたことに、名前を出して作品を発表する覚悟がなくても、面白いものは書けるんじゃないか、ということがあります。  まあこれは、俺が実際見た例で、とある漫画家さんが自分のサイトで公開していた日記の内容に対して、反対意見が掲示板に書き込まれたとき、有無を言わさず削除し、それに対してまた反論があると今度はサイトそのものを閉鎖した、ということがありました。  これは「覚悟」のなかった例だと思います。そして俺もこの人の「考え方」は嫌いです。  しかし、俺はこの人の漫画は好きなんですよね。性格と作品は別だ、というのはよくわかるのですが、はたして覚悟と作品は別ではないのかとか――そういう疑問が頭をもたげたんですね。  で、出た結論としては「この人は例外なのだ」ということです。  新木さん言うところの「自分の書いたものに対して責任を負え」という考え方は、まったく筋が通っていて反論する余地はありません。  俺も批判・反論を受け止められない人にはプロであって欲しくないし。 (とはいえ、こんなやつら(一番下のURL参照。ちなみに3280の削除の原因はまたもハイパーリンクミスです。あーあ(欝))もいたりするのだから、何とも言いようがない。もちろん、この中の何人かは騙りであるのでしょうが、何人かは確かにプロなのでしょう)  「名前を出す覚悟はあるのか?」という質問の答えとしては、「あります」と答えます。実は俺はネット人生において書き込みの自主削除というものをほとんどしたことがない(例外はありますよ、もちろん。あきらかなタグのミスとか(笑))のですが、結局、責任を負うというのはそれと根は同じ問題であったのですね。  ――しかし、それとは別に、いくばくかの例外があるという事実について、新木さんの意見を聞きたいところです。 とんびの羽根さん> >>(3228より)今の俺と同じじゃん!?。  なんかの本で読んだのですが、オタクであることを隠そうともしない人々は「新オタク」で、隠すのは「旧オタク」なんだとか。周りの目を気にするかしないかの差だと個人的には思います。 賭け事関連>  そういやパチンコでは、いったんボールペンとか文鎮とか、なんかどうでもいいような商品に玉をかえたあと、それを現金にかえるという迂回方式をとっていますね。  あれはたしか玉を直接現金に変換するのは禁止されているから、そういうくどいことをやっているのですが、でも結局現金にしてんなら、なんかそれって法の抜け道っぽいなあ。 修学旅行>  高校のときは北海道だったなぁ。日高の牧場で、1歳馬用の調教ウッドチップコースを見れたのはいい経験だった。 (注:競走馬の牧場には生産牧場と育成牧場があり、どちらも生産、もしくは育成のみを行うところです。大きい牧場になると両方やってるところもあります。俺が見に行ったのは当然育成牧場) 感嘆疑問符>  小説って縦書きじゃないですか。だから!?は一文字として表記されているのですが、上から下っていくと、!も?も文字の高さは同じですから、読んでるとき、同時に目線がぶち当たるわけです。  つまり!?とは「感嘆と疑問が同時に起こっている状態」をあらわし、どちらが感情として先かは、あまり関係してないような気がします。単に見た目のバランスがいいから!?の方が使われているのでは。  俺はあんまり!?という表現は使いませんけどね。簡単と疑問が同時におこっている場合でも、どちらかの感情の方が確実に強いので、その強い方の感情を優先して!なり?なりを打ちます。 西鶴さん>  そ、その名前は!  今更、捨てハン出されるのは名無し呼ばわりされるのと違った意味で猛烈に恥ずかしいです。出来たらやめて下さい。  (そもそも、杉井邸で西鶴さんがコップの件で「紫じゃないの?」といった時の反応を見るに、俺の捨てハンを知っているのは、俺以外では西鶴さんだけっぽいし。あ、もしやこれも受け止める覚悟なんだろうか。しかしあの頃はネット歴一年未満で、そんなこと考えたこともなかったしなぁ。適当にHN考えたツケが今ごろくるのか(笑)) >>(3279より)うちのサイトにある話ならば、「七夕の白い花」というやつでしょうか。  了解しました。次回の書き込みまでに読んでおきます。 >>以前の三題噺(私が六題噺にしたときのもの)でも、私が、「かぶった」っていう感想を書きましたよね。覚えていますでしょうか。内容的なことは私も忘れてしまったのですが、科白がかぶっていたことは覚えています。「子離れできないのもいいと思う」とかいう科白。  すいません。覚えがありません。  かぶっていた、というのは俺の小説と西鶴さんの小説の科白がかぶった、ということなのでしょうか?  子離れ云々の科白が出てくるような話を俺は書いた覚えがないのですが……とりあえず、ことの詳細説明を希望します。このままではお互いに気持ち悪いでしょうし。  実は今、お母んは東京の親父宅に行っていて、家には俺と弟だけだったりする。  父親がが単身赴任して分かったのですが、単身赴任というのはとにかく交通費がかかる。  東京まで往復24400円だぜ。金券ショップで買っても。それがこっち来たりあっち行ったりするもんだから、まあそれだけ金がかかると。  しかし人生において自炊経験がないという親父の食生活が心配だ。おれが9月頭に東京行った時は、炊飯器にまだ袋がかかっていたし(爆) http://natto.2ch.net/test/read.cgi/magazin/983218387 -------------------------------------------------------------------------------- >とんびの羽根さん No.3282 投稿日 2001年10月27日(土)07時26分 投稿者 小倉善哉  課題がまだ途中なんですけれど、ちょっと一言よろしいかしらっ!? >小倉屋、そちも悪よのうなり  いえいえ、そんな、お代官様ほどではございませんよ──って、何をやらかすんですかっ!  ああ、こういうの、つい乗ってしまう。ちなみに小倉の出身地は三河屋さんです(笑)  じゃなくて、待って待って。がっくりですよう。とんびの羽根さんたら、もー。  かねやんさんだけじゃなくて、とんびの羽根さんもやっぱりダメじゃん。  何が書いてあるのか、わかんないよう。すんごくカタコトちっくなんですってばぁ。泣いちゃうぞう。 ●とんびの羽根さんの文章の添削 > しかしなぜ、わしはこんなものを書いているのだろう?             〜中略〜 > 誰ぞ、僕の動機を分析できたら、教えてくれい。  (新木さんが分室を開設した)当初の目的は  「みどりの人体実験」  「教授の吊るし上げ」  の二点がおそらく50%以上だったはずだけど、  最初の分室オフが開催された直前の頃は、  「きょろちゃんや名無しくんとかがもうちょっと若かったら現役高校生の生態調査に使えたのに」  「千隼さんの薀蓄は本物なのか、もし本物なら利用したいなあ」  というものだったのではないでしょうか。  そして現在のメインは以下のものではないかと推測しています。  「ひかるはサンドバッグにして、自分の腕を鍛えるの」  「小倉を使って育てゲー。(これは藤極堂さんやとんびも参加してるぞ@とんび心の声)  でも最近小倉が自前で育てゲー始めたらしい、やべ、俺もコマじゃん」  新木さんの中ではとんびの居場所はなさそうだなあ。  そうだ、とんびは掃除係としてなら使えるかも、と思われてたりして。死肉とか食ってそう、とか<だめじゃん  新木さんの意識上に確実に上ってそうなものは排除しておきました。 ●おしおきだべぇ。  なぜ分かりにくいのかの分析にいきますわよっ。 1 いきなり「>僕の動機を分析」という書き出しなので、誰の動機の分析なのかわからない。また、何の分析かも分からない。 2 仮想・新木さんの声がカギカッコでくくっていないので、どれが仮想・新木さんの声で、どれがとんんびの羽根さんの気持ちなのかが、よく分からない。 3 新木さんの質問(?)の答えになってない。  1番と2番は、まあ、書き方の問題ですよね。ちょっと気をつければ、出来るはずですよ。  3番については──うーん、ちょっと勘違いしちゃったのかなあ。  No.3254の新木さんの「誰ぞ、僕の動機を分析できたら、教えてくれい」という文。これの先頭に、「しかしなぜ、わしはこんなものを書いているのだろう?」とあるんですが。  「こんなもの」──といことは、その直前に書かれている内容をさしているのだということは、分かりますよね?  「しかしなぜ、わしはこんなものを書いているのだろう?」の発言の前の部分を見ていくと、「久美沙織先生のインタビューには、新木さんの意見と違うものが一つある」という主旨の発言がありますよね。  つまり、なんで、久美先生とは違うということを、分室に書いている(分室の参加者に読ませようとしているのか)ということを、分析して欲しいということだったのではないかと、思いますが……。  とんびの羽根さんの返事を見ると、どうも、なぜ新木さんが分室に書き込みをするのか(新木さんが分室を開催している動機)を、分析しているような感じですよね。何か、変な感じがしますが……。  むう。せっかく前、藤極堂さんが分かりやすい文章の書き方の本とかサイトとか教えてくれたのに、ちゃんと読んでなかったら、意味がないじゃないですかあ。  小倉も、オススメの本の紹介してみますね。  辰濃和男(たつの・かずお)著 「文章の書き方」 岩波新書 620円  ISBN4−00−430328−1  この本、うちの短大で教材にされていたのですが、本当に、すごく分かりやすいです。「天声人語」を書いていた人だそうなので、単純に読むだけでも面白いですよ。  特に、84ページからの「わかりやすさの秘密」とか、100ページからの「読む人の側に立つ」なんてのは、かなり必須ではないでしょうか。  ──ん。文章の骨格とかいう項目もあるな。だいぶ、内容を忘れているから、もう一度ちらっと読んでみよう。  ふむふむ……?  おお!  なあんだ、これ、コンセプトワークとか、構成のことが書いてあるんじゃないかー! うわー、これ、初版で持ってるから、本当に6年も時間を無駄にしてるんだーっ。うぎゃー。もったいねー!  あ。これが肘でドンか。ナルホロ! -------------------------------------------------------------------------------- 泣き笑い。 No.3283 投稿日 2001年10月27日(土)07時37分 投稿者 小倉善哉  とんびの羽根さんやらかねやんさんに分かりやすい文章を書けとか言ってる小倉の発言の中に、またしても誤字脱字を発見。 >「こんなもの」──といことは、その直前に書かれている内容をさしているのだということは、分かりますよね?  これは、  「こんなもの」──ということは、その直前に書かれている内容をさしているのだということは、分かりますよね?  の間違いです。  うあー。丸カッコの位置が変な部分もあるし。  あーもー、格好悪ぅい! 小倉ってば、すんげく格好悪いぞっ! ぎゃふんっ。 -------------------------------------------------------------------------------- 分析問題 No.3284 投稿日 2001年10月27日(土)10時00分 投稿者 とんびの羽根  私の前の分析の書き込みですが、自分の考えがまとまらないうちに書き始めることの咎(とが)が出ていたようです。  新木さんはストーリーに関して、最初からできるひとである久美さんはどうも、ストーリーが作れない人に教えることが、すっぽり抜け落ちているのではないのかという懸念をいだいていますね。  西鶴さんは分室のメンバーが上達しない理由を、新木さんの指導法(言い訳をするな、プロットをたくさん作れ)が誤っているせいだと指摘してるように感じますが、西鶴さんが構成が最初からできているひとだから、構成能力の訓練を理解できてないのではないかという疑問もあります。  新木さんは、キャラが降りてくるひとは、キャラの降ろし方をひとに教えることはできないとも、発言していたように思います。  最初から意識することなく出来るようになってしまったひとには、今出来ていなくて、出来るようになろうと努力しているにもかかわらず、なかなか上達しないひとの気持ちとかわからないし、その上達をサポートするためのポイントもわからない。こんな簡単なことなのに上達しないのにはなんか理由があるのではないかと疑問をもつのはいいが、すごくまとはずれな理由を思いついてしまう。というような問題点が見える。  しかし、出来なかったことが出来るようになる過程を、意識して追っていた人間は、他の出来ない人間にその手段を伝達できるのではないか、という仮説がこのあたりのまとめとしてでてきます。同じ道をくぐり抜けてきたひとなら、なぜそこでつまずいているのかが、本人以上にわかる、だから助けることができる。  こうして考えてくると、新木さんの引き留め行為は、久美さんの主張と、新木さんの分室でのスタンスの違いを説明して、自分の分室の存在理由を確かめようとする行為である。と、私は思います。  ところがそこで、私は上の論理展開をすべて吹っ飛ばし、新木さんにとっての分室存在理由に吹っ飛んで行ってしまったのでした。  分室には存在理由があるわけで、久美さんが似たことを主張していても基本的には関係ないのです。新木さんが分室を作ってるのは新木さんに利益があるからです。参加者が必死で書き込んでるのも参加者にとって利益があるからに決まってます。という気持ちが強くなって、(これだけのことは論理展開せずに、一瞬のうちに私的に結論が出てしまったので)論理展開作業をさぼって、存在理由確認のほうへ吹っ飛んで行ってしまったのでした。  ところで、あの分析はもちろん表層的なものです。あのように、ちょっとかっこ悪くだらだらと掲示板に張り出すことで、一応確認しておこうということです。新木さんの深層はまだ隠れてます。その深層意識はあの張り紙を読んで何か反応を返してくるはずです。それを引き出してやろうというのが私の心の中にありまして、そのためには新木さんの知的な理性が働くと逆にうまくいかないのではないかという恐れが、非常に自他の区別の曖昧な文章を書かせた一つの理由です。  ということで、ミスがたくさんありました。 朝ごはんをたべるのでここで抜けます。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.3285 投稿日 2001年10月27日(土)10時57分 投稿者 新木 伸 >小倉さん  「お母さん」とただ書くだけだと、そこまで確定せんでしょ。  ――っていうか、それだけだと逆に、「母親である」ということが確定してしまうはず。だって「お母さん」と一言で書いてしまっているのだもの。  「お母さん」と書いた場合と、「お母さんらしき」と書いた場合とでは、ほんの3文字増えただけなのに、もう情報量が段違いに増えているのね。  後者では、「お母さんであることも、お母さんではないことも確定できない」という意味が加わっている。たった3文字で、かなり情報量は増えている。おそらく十数文字ぐらいの情報量だ。  しかし、読者の読解力というのは、様々なわけね。  この「らしき」を読み飛ばしてしまって、「ああ、お母さんなんだな」と読者が確定してしまってはいけない場合があるとしよう。「どっちなのかわからない」という、その状態に読者を置いておく必要のある場合ね。  そういうケースでは、こうやって補強しておく必要がある。 「お母さんらしき女性が、その子を連れていた。だが母親にしては、だいぶ若すぎる。子供のほうは「ママ」と呼んでなついているわけだが。」  んでもって、あっちの話。 「山ほどの仕事を手際よく片づけて、残業なしに退社してゆくエイコ」 「山となった書類を片付けて、定時に帰宅するエイコ」  これとこれ。  「手際よく」と「残業なしに」ということだが、これはその「補強」であるわけだ。  もちろん、山となった書類を片づけるには手際よく行う必要があるし、サラリーマンが定時に帰宅するということは、異常事態であり面白ポイントであるわけだ。そんなことは自明の理である。ちっと頭を働かせたら、誰でも気づきそうなものだ。  しかし、このプロットを読ませる相手のレベルというものを計らなくてはならない。まあ相手の読解力が足りていたとしても、徹夜明けで頭が働かない状態で、これを読むことになるかもしれない。そういう事態も想定しておかねばならない。  そして読みとり損ねられたら、こういうものの場合には意味がなくなってしまう。  「伝えられなかった」文章というのは、価値は等しくゼロなのよ。ゴミなのね。存在の意味がない。書いただけ無駄。読んだだけ無駄。  そうならないために、物書きは最善を尽くすべきなのね。  だからこそ、あえて補強して、その部分を目立つように強調して書いておく必要がある。  だから「手際よく」と「残業なしに」は、自明の理であって不要に思えても、入れておかねばならない。  そういえばあの話も、このことに通じる話だよ。  わしの書いた「メモ書き」と「本文」の対応。メモ書きで絶対確実に(そして充分に)通じるなら、短く書いたほうがこっちは楽だし、そうしたいわけだ。でもそれじゃ通じない場合がある。充分な理解度を与えられない人もでる。だから言葉を増やして、たいていの人にわかるように「本文」を書く。 >オバタリアンとか >>むむー。じゃあ、お客様は、50代くらいのオバちゃん3人組にします。ざあますババア系のオバタリアンで。  どういう意図で「オバタリアン」という言葉を使ったのかはわからないが、ここでは、「とにかくうるさくて下品なババアども。ハッキリ言って“敵”」――というニュアンスで出してきたものと仮定する。  いいかい? 「敵」というのは、撃ち破らねばならないものなのだな。  しかしエイコたんは、その「敵」におべっか使ってご機嫌取りをして、そして帰っていただくことになるのだね?  ダメじゃん。  そんなの読みたくないよ。読者としてもストレス溜まるだけだしぃ〜。  ちなみに、「あーそうじゃなくてぇ」ということなら、そうでないとわかるように書いてくるべし。わかんないんだよ。そちらの意図をこの文章からでは確定できないの。  「後輩のフォロー」ってナニよ? 平謝りするってことなのかな? そうではないのかな? いったいなんなのよ?  しかしそれにしても、オバタリアンどもなんて、見たかねぇなぁ。  たとえそれが「敵」と認識されて、そのあとに撃ち破られて主人公と読者が溜飲を下げるべき存在だったとしてもね……。(でもこの場合、「客」で来ているんだから、撃ち破っちゃいかんのだよね)  おなじ「敵」でも、綺麗で上品なんだけどサイフの紐は固い奥様とか、そっち方面の強敵にしとかん? または「料理はやっぱり手で作らなくちゃ」という固定観念を持っている強敵主婦とかさ。  すっごく可愛い女の子なんだけど、でも究極料理音痴で、「ええでもこの機械なら大丈夫ですよっ。えっ? 魚も触れない? 包丁も持てない? ええ大丈夫ですとも。魚は発泡スチロールのパックのまま入れてOK。包丁だって使いません。オプションつけていただければ」――とか、そういう種類の「敵」もあるでしょ。エイコたんの前に立ちふさがる強大な敵。究極料理音痴、究極メカ音痴、とか。  また「敵を撃ち破る」系以外で、もっと他の種類の困難だって、いろいろあるわけでしょ? 夫婦の連れてきたガキがスカートめくってきただとか、老人がぽっくり逝きそうになったとか。(スカートめくりのガキは「敵」の分類か?)  それなのになんだって、「オバタリアン」という、その存在自体で「引いちゃう読者」が多数出そうなヤバげなネタを採用しちゃうわけ? 一発目に出てきたアイデアでもって、それがどんなパターンに類するものか(「敵を撃ち破る」系)とか、そのパターン内でそれがベストであるかどうかとか、他にどんなパターンがあるのかとか、そういうことを考えて検討することも一切やらないで?  一発目に出てきたアイデアを即採用で、それで間違いがないのは、もっともっともっと修練を積んでいった先にある境地なのね。  未熟者は、まず疑え。  ふんとにもう。ぷんすかー。  その貴様の頭蓋骨の中に収まっている灰色のプディングは飾りなのか? 非常時用の備蓄食糧なのか?  脳ミソ、使えっての。 >>○おりてきたキャラが自分の名前に文句言ったりするのか。  ――っーか、降りてきたキャラは、自分の名前を名乗ったりせんか? 「あなたのことをなんとお呼びしたらよいのでしょう?」 「ラフィールと呼ぶがよい」  ――とか。  普通するぞ。名乗る名乗る。  あと「魂」というのはだいたいの形はあるけど、基本はやはり不定形であって、「名前」やら「役柄」とかにハメ込んでやると、違うキャラになるものなのだ。  でも「色」は変わらないよね。  たとえ違うキャラになっていても、その内面からにじみ出してくる「色」は、これは変わらない。オーラの色が一緒というか。仏教で言うところの輪廻転生でもって、同じ魂を持った人が輪廻転生の果てに違う時代で違う人生を歩んだとしても、やはり雰囲気に共通した部分が出てくるというか。  うーん。  いま書いている話、「魂の色」は同じキャラが、敵側と味方側のそれぞれにいるんだよなぁ。まあ「形」は違うから、そうそう気づく読者はおらんと思うが。  女性キャラが15〜6種類。男性キャラが、3か4。そのぐらいしか「魂」を持っていないから、人数が多くなってくると、どうしてもかぶりが出てくる。 >言霊の話とか >「肘でドン状態」  以前、わし、ネーミングのやりかたの話で、「あいうえお」の母音の話で、同じ事をやっていたはずなのだが。わしがどうやってキャラに名前を付けている(性格には思いついた名前がそのキャラにふさわしいか検証する)のかという、そのやり方についての話。  そういえば小倉さん、このあいだのOFFのときにも、つっちいさんの「ターキー」の話を例に出して、「描写する対象が変わるときには、キャラが視点を動かしたことを明示しないとならない場合がある」みたいなことを説明したわけだが……。それも最近になって、再発見していたわけか。これも「肘でドン状態」なわけね。  まあこういうことは、人間の学習における普遍的な特性だから、もう仕方がないことなのだな。  視点変化を明示する必要性の話とか、あのOFFのときの小倉さんは、まだ学ぶための準備ができていなかった。そしていまの小倉さんは、吸収する素地ができあがっていた。それだけのこと。この短期間だけど、Lvがいくつかあがっていたのだろう。  Lvが足りないと、呪文は覚えられないのだ。習得所に行ったり魔法書を手に入れたりしても、Lvが1足りないだけで、「はいまたこんど来てね〜」になってしまうのだ。  過去ログとか、いまいちど、すべて読み直してきたりすると、またかなりの物を吸収できると思うよ。昔は頭を素通りしていってしまったことでも、いまならLvが足りていてがっちり吸収できるはず。  そのうち時間ができたら、やってみるように。  一日4時間ぐらいかけて、2〜3日もあれば読破できるでしょう。たったそれだけで、いったいどれだけのものを再吸収できるやら。 >発言者名はじつは見ていない問題  ああ。うんうん。そうそう。  わしも見てない。見ないでわかる。2〜3行も読めば、誰だかわかるし。  「おや?」と疑問が出たときに、戻って確認するぐらい。 >わしの心理の分析  みんなが書いてないこと。1点ほど。 「自分がキャラとアイデアと、二つ先天的に持っていたことの優越感と、罪悪感」  とんびの羽根さんの3284のそれは、「引き留め工作」の具体的な内容のことでしょ。引き留め工作自体は、わし、自分でやってるって、もう書いてたじゃん。 >知識とか >小倉さん >>私はエイコさんと同じ間違いをしているのではないかっ!? >>むずかしい言葉がたくさんあって読めなかったら、子ども向けの簡単なやつからはじめればいいんだっ。見栄なんか張らないでっ(笑)  いや、だってキャラは作者の分身だし。  キャラの特性は、作者も持っているわけだから、当然そうでしょう。  小倉さんは向上心はあるが見栄張りなわけです。 >エアダクトの描写の展開の課題とか  これの解答はもう出来あがっている。  まあ小倉さんの提出待ちってことで。  他にやる人はおらんようだし、あんまり時間を空けても興味が冷めちゃって理解度も薄れちゃうだろうし、そのへんが頃合いでしょう。 >とんびの羽根さん >>天井には、無骨なパイプがうねるように走っていた。 >>うす紫色に染まった空気が次々とそのダクトに吸い込まれてゆくが、下から同じだけの煙があがってくるものだから、結局空気は濁ったままだった。  それ、増量作業っていわない。  その描写のコンセプトを踏み外さないように。  あくまでダクトのことと、煙のことと、そういうことで増量しなきゃ意味ないでしょ。  壁の落書きのことやら、お湯を沸かしているコンロのことやら……。  その種のことを書いて増量しちゃうのであれば、いまそのとき地球の反対側のアルゼンチンに済むおじいちゃんがトイレでどんな大きなウンコをしたかとか、そんなことを書いてしまっても、もちろんよいわけだ。  唯野君へ出した「増量作業」だって、あくまで「公園の描写」っていう縛りがあったわけでしょ? 兵隊が出てきて点呼を取り始めたら、それは「論外」なわけ。  そしてこの場合の縛りは、「ダクトのこと」と「煙のこと」になる。 >かねやん  わかりやすい文章の話。  わかりやすい文章を書くというのは、作家になる前の単なるスタートラインでしかないということを自覚するように。  そうそう。ここでは「作家」という言葉は、アマチュアとプロを区別していない。  技術者は説明がうまい?  それは一般的な認識とは違うぞ。  技術者は説明するのが下手。――それが一般認識というもの。  論理的思考と、人に説明する能力は別物であるわけだ。後者は鍛錬しないと向上しない。技術者の書くマニュアルなんてのが、その悪い例ね。  人に説明できなくても、技術者はなんら困らない。  自分ができれば、それでいいのだ。  そして必要性という淘汰の圧力がかかっていないところに、能力は育たない。 >弟切さん >>弟切より知識が豊富な人は、日本だけに限っても一千万人以上いるだろうと踏んでいます。自慢できるほどのものではありません。  興味さえあれば、知識は自然と集まってくるもの。だけど興味がないことの知識をためてゆくには、超人的な忍耐力が必要になってきます。ほとんど不可能という。  「いろんなことに興味を持つ」というのも才能のうちでしょう。  あと弟切さんの持っている知識は、ひとつひとつの分野に関してなら、まあ一千万人とはいうのは謙遜しすぎだろう。でも100万人ぐらいは余裕でいるだろうね。だけど色々なジャンルをひとりで持っているという点で、これは武器なわけね。  ある教科を80点以上取るやつはクラスに10人ぐらいは余裕でいるだろうけど、全教科ですべて80点以上を取っているやつは、学年に何人いるかってことだ。  80点の知識でも、色々なジャンルを備えていれば、充分に武器になるわけ。  そういえばわしの知識って、なんだろう。  科学一般かなぁ。  技術、理論、自然科学一般(生物天文物理など)、社会科学、心理学、医学。そのほか。ありとあらゆる種類の「科学」をひととおり。広く浅く。  深い知識ってあんまりないなぁ。でもその「広い」ことが武器になるわけね。  わし、スペオペ書くときに(SFとは言わない)、まず滅多に資料なんてあたらないもん。人に聞くことも、あんまりないし。  しかし「科学」についてしか知らないもんで、現代物とかが書けないわけね。  たとえば「アフガン」を舞台にした話を書こうとしても、まずアフガンがどういうところか、よく知らない。どういう地理でどういう宗教で、どういう人たちが住んでいて、その人たちはどういう食事をしていて、どういう一日を送っているのか、まったくイメージできん。  日本国内に限っても、現代を離れると、もうだめ。明治時代で書こうとか、江戸時代で書こうとか、そういうのができない。知識がないから、イメージすることもできない。まあ、「適当にそれっぽく」ということでよいなら、そのあたりの時代までならなんとかなると思うけど。  だからいっそ、ファンタジー世界にしちゃったほうが楽なのね。そっちなら風土も風習も、自分ででっちあげちゃえばいいのだから。これなら「科学」の手法でシミュレートしていける。社会科学とか、街の発展の仕方とか、テクノロジーレベルの設定だとか、物流のシステムとか、そういうものを考えるだけでOK。  ちなみに「ファンタジー世界」というのは、異世界もしくは、現代から遠く離れた宇宙時代の世界のこと。400年も離しておけば、まあ、なにやったって嘘にはならないし。 >西鶴君  OFFのときにみんなに概略なぞを話してみて、意見を聞きつつ、簡単なあらましが語れるぐらいまでまとめてきたらいいんでない? 5つだか6つだか。  はじめ話して「ウケない」やつも、その場でどのようにすると「ウケるのか」はかりつつ、変えていってみたりとか。  その話の芯に関わらない部分での変更とかはできるわけでしょう? たとえば主人公が男でも女でも、どちらでもかまわない話の場合に、男のほうがウケがいいなら、「じゃあ男にしようか」とかさ。  作者として「折れない」部分までウケをとって変えろ、とはいわない。  でも変えられる部分はウケを取れる方向に変えてきて、そうして提出してくるべし。 >名無し君 >> うーん。相手がなぜ怒ったのかを認識し、その原因となりうる行為を二度と取らないと宣すれば、それは反省になるかと思っていましたが……  それはサボりなんだってば。  その「原因となりうる行為」をやってしまった、もう一段深いところにある「原因」ってのがあるわけ。  そこの「性根」を入れ替えんことには、いくらでも何度でも、べつの「原因となりうる行為」をやってしまうわけ。  まあ今回のこの「原因となりうる行為」のほうは、二度と繰り返さないかもしれないけどね。  だから、それじゃ意味ないの。  大変で面倒な本質的改革をやらないで、ちゃちゃっと手軽に反省してみせて、ポーズだけで済ませてもらおうっていうサボりであって甘えであって逃げなわけ。  たとえ話。  杉井光ラーメン屋が、「お客さんが入ってきたら、『いらっしゃいませ』と言うことにしよう」とか、ひとつの悪いところを直すことにしても、「ラーメンをすぐ出さない」とか、「店の中を暖めて待っていない」とか、他の悪いところはそのままなわけだ。  やっぱ性根から直さないと、ダメなわけ。意味がないんだな。やっぱり店はそのうち潰れる。直すところなんて、それこそ星の数ほどあるんだから。潰れる前に全部直しきるなんて、無理な相談だ。  相手を怒らせてしまった俺の性根は、いったいどこが腐っているのだろう?  ――そう考えろと、言っているわけよ。 >>これは実際に書いたことですが「たかが書き出しで文句を言われるのが納得いかなかった」からだと思います。  そう。たかだか書き出し。ただの短い一行だ。  しかしそれは「氷山の一角」なわけだな。水面下には、でかでかと巨大な「腐った性根」が横たわっているわけだ。水上部分に出ているわずかなものを見ただけで、わかる人には、下にどれだけのものがあるのか、わかってしまうわけだ。  ほんのちょっとした物言いでも、相手はわかっちゃうのだ。だから怒る。その一行に怒ったわけでなく、隠されている「尊大さ」とか「ひがみ根性」とかのほうに怒っているのだ。 >>実際問題、掲示板の上では実際に話すよりも相手の感情を掴むのは難しいです。 >>表情や声の調子が分かるわけじゃないし。  まぁだ、わかってねーな?  実際に面と向かって、あれと同じことを言ったとしてみそ。  もっと厳しく叱られるに決まってんだろ。  表情やら目つきやら、言葉の節々から、その「尊大さ」やら「ひがみ根性」やらが、もうビリビリと伝わってくるわけだ。  コトバを読みとる力のあった小倉さんだけじゃない。もっと他の人だって怒りだすよ。そしてまわりじゅうから叱られるわけよ。 >>マガジンのあの話  地方と都会の関係っていうのもあるけど、それよか、「本気になるのはカッコ悪いと思っているやつ」とか「すぐ逃げるやつ」とか、そっち方面なわけだが。 >>マガジンの傾向  ほほう。  マガジン読んでないやつが、マガジンの連載作品の傾向について語るかね?  ふうん。偉いんだね、キミって。そんなに詳しいわけね。――読んでないのに。  あと市場リサーチの意味を、勘違いしてるぞ。  好きとか好きでないとかは、とりあえずおいておくものだ。「いま売れている物はどんなものか?」を調べるのが、市場リサーチの目的だ。「売れている物」と「売れていない物」を調べ、その違いを探るのだ。  だから連載打ち切り食らった作品なんかも、全部読んでおくのが、リサーチには必須なことなのだ。  そして「何故ゆえに打ち切られたのか?」を、自分なりに分析しておくのだ。 >>そもそも、マガジンを読むような中高生と、ライトノベルを読む中高生とは、違う層の人間なのではないか、とも思っていたり。  この件については、統計を取ってここに報告してくるように。  そのあとで、同じことをもういちど言ってみろ。  身の回りでライトノベルを読んでいる読者をつかまえて、上記三紙を読んでいるかどうかを聞いてみるのだ。大学行けば、十人や二十人、簡単につかまるだろ。 >>まあこれは、俺が実際見た例で、とある漫画家さんが自分のサイトで公開していた日記の内容に対して、反対意見が掲示板に書き込まれたとき、有無を言わさず削除し、それに対してまた反論があると今度はサイトそのものを閉鎖した、ということがありました。  アホか。  漫画家は、自分の漫画だけに覚悟を持ってりゃいいのだ。  その人は日記やHP運営まで覚悟を持ちたくないと判断したから、サイト運営をやめたんだろ。べつに問題ないじゃんか。  ニンゲン、全方面に覚悟なんてできるか。一点集中でいいんだよ。作家なら作品のみでいい。  わしだって自分のHP運営は覚悟なんてしてねーもん。負担になってきて本業に差し障りがでるようなら、速攻で閉鎖するもん。忙しいときは更新なんて、サボりまくりだもん。優先順位はかなり下だもん。  どーだっていいんだよ。HP運営なんてのは。  余興なんだから。本業じゃないんだから。  だいたいプロの実例をどっからか探してきて、それを言い訳に使おうなんていう腐った性根は、いいかげん捨てろ。  人のことをいってるんじゃないの、オレはオマエのことを言っているの。  あとどこの板だ、そりゃ?  大丈夫だ。そこに書いてる「イラストに騙された名無しさん」は、全員例外なく「騙り」だから。作家のフリをして書きこんでいたい小さな人間だ。クズだ。気にしなくていい。  なんだい? 本物の作家が書いていたとでも思っていたのかい? 本当におめでたいヤツだな。キミって。  ――で、それでもって結論が、「僕は名前を出す覚悟はあります」だって?  寝言は寝て言え。  キミはもうしばらく「名無し君」をやっていろ。  そのおめでたい頭をもうすこし冷やしてこい。 >三河屋さん  そういえば、昔、美潮さんのところにいたときに、会社の近くにあった酒屋。  ドリンク類をよく買いに行っていた酒屋さんが、あの「三河屋」さんだった。サザエさんに出てくる、あの三河屋さんね。長谷川マチ子の生家も近くにあったぞ。 >「文章の書き方」 >>辰濃和男(たつの・かずお)著 「文章の書き方」 岩波新書 620円 >>ISBN4−00−430328−1  おー、これこれ。わしも昔、羅門さんに薦められて、読んで自分の「身」にした覚えが……。  たしか初版は、15年ぐらい昔だよね? 違ったかな? -------------------------------------------------------------------------------- あ、かぶってないや。 No.3286 投稿日 2001年10月27日(土)13時36分 投稿者 西鶴翠(みどり) 名無しさん>  私としては「名無しさん」と呼ばれる方が嫌かなあと思って、向こうの名前にしたのですが、無難に(?)名無しさんと呼ぶことにします。特に悪意があってあの名前で呼んだわけではないので、お許しくださいませ。  で、私の作風は名無しさんに似ているのではなかろうか、という話題から派生して、「私のたからもの(六題噺)」と「呪いがとけるまで(十一月の三題噺)」に、似た科白があるのではなかろうかという話題。  結論から言えば、私の覚え違いでした。すみません。まき……名無しさんの作品には、「親離れ、子離れ」などの科白は見当たりませんでした。  作品を読み直してみて、どうしてそういう覚え違いをしていたのかが、分かりました。まず、私の作品の中に、 >子離れできない父と、親離れできなかった私。 >そういうのも、ありだと思う。  この部分がばっちり入っていたこと。  それから、ここから先はまた私の記憶に頼ることになるので、間違っているかも知れませんが、名無しさんが、「呪いがとけるまで」の感想(私からの感想ではない)の返信に、親離れの話題を持ち出していたことが原因だったと思います。で、その返信に対して私が、「かぶりましたな」あたりのレスを打って、名無しさんが「そうですか?」という意味のレスを打ち返していたこと(この、名無しさんからのレスはとても短かった覚えがある)。  いや、とにかく、あやふやな記憶でものを言って申し訳ない。 とんびさん> >新木さんの指導法が誤っているせいだと指摘してるように感じますが、  以前の長文書き込みのときに書いたように思いますが、現在の新木さんの指導法は誤っていないのです。むしろ、WEBでできる最大限のことをしているように思えます。  (#3120だったかなあ。) >西鶴さんが構成が最初からできているひとだから、  「文章力向上の努力は、さほどしなくてよい」ということをプロに言われたことは二回ほどありますが、構成ができているということを言われた記憶は私にはありません。どこか私の聞いていないところで囁かれているのでしょうか。  もしも構成ができているのなら、新木さんも引き留めないでしょうし。 新木さん>  前回の私の書き方が悪かったのですが、私はオフは不参加だったりします。身体がもちそうにないので。  で、まあ、今回は杉井邸オフにおけるメインディッシュ(叩く作品)がなさそうなので、私が話のネタでも提供するかなあ、と思っていたわけです。あー、でも、叩かれる本人(西鶴)がいないと盛り上がらないか。 >でも変えられる部分はウケを取れる方向に変えてきて、そうして提出してくるべし。  むう。電話だと、一対一でしか喋れないのだよなあ(困)。まあ、なんとかしてみます。  あ、実は今回隠しコンセプトというものがあります。「小倉さん的ツボを入れない」というものです。小倉さんが選ぶときに困るようにしようと思っております。私は非常にひねくれ者なので、小倉さんに、「どれも選びたくない」と言わせたら勝ちだと思っております。はい。  具体的には、 ・恋愛は成就しない。 ・主人公は救わない。  このあたりを目指しております。 >発言者名はじつは見ていない問題  私の場合は、本文よりもまず、タイトルから判断していたりします。タイトルが、「いろいろ」だったら、これはもう新木さんであるわけです。「蜘蛛が……」だったら、タツキちゃんであるわけです。「職員室への殴り込みは」だったら、ひかるです。  無論、識別できないことの方が多いですが、まず初めに目に入ってくるのは、タイトルで、そこで発言者を特定してしまうことも結構あります。 ということで、あらすじのでっち上げ作業に突入(まず最初に、BGMを消して、部屋の扉を閉める)。 -------------------------------------------------------------------------------- メネ、メネ、テケル、パルシン No.3287 投稿日 2001年10月27日(土)13時53分 投稿者 弟切 千隼 今日の題名は聖書の「ダニエル記」より取ってみた弟切です。 ユキマロくんの行動と意識を考えています。まだまとまっていませんが、先日挙げた分岐点について、ざっと考察した結果を書いておきます。 「キサラが考えを変えることを確信していたか/していなかったか」 確信はしていませんでした。けれども、変える可能性があると思ったからキサラに働きかけたのですね。 聡明なユキマロくんはキサラが考えを変えない可能性があることも承知していました。 「キサラの自分に対する怒りに気づいていたか/いなかったか」 さすがにここまでは気づいていませんでした。キサラが社会に対して怒っているのにはむろん気づいていました。 「思い悩み苦しむキサラを見て、心が動かされるか/動かされないか」…新木さん案 これはもちろん動かされました。動かされなかったらただの冷たい人ですよね。 「キサラの変容に驚くか/驚かないか」 キサラの劇的な落ち込みには驚いたものの、変容したこと自体には驚きませんでした。それは彼の予想のうちでしたから。 「シェルターに戻って資料を取ってくると言ったキサラに対し、何と応えたか」 この時点では、ユキマロはキサラが危険にさらされるとは思っていませんから、よく言ってくれた、と感謝の気持ちを素直に表わしたと思います。 「権力者たちがキサラを追ってシェルターへ行ったと聞いてどんな反応を示したか」 これは予見していなかったので、ユキマロくんは驚きますね。それを予見できなかった自分を責めるでしょう。しかし落ち込んでいても事態は良くならないということがわからないユキマロくんではありません。すぐにキサラを救うべくシェルターへ向かいます。 「破壊されたシェルターを前にして、どんな様子だったか」 キサラを失ったかも知れないという衝撃のために、一瞬茫然自失します。彼は自分がそれほど衝撃を受けたことに驚き、自分にとってキサラがかけがえのない存在になっていたことに気づくでしょう。 もちろんその後すぐに、彼は猛然と瓦礫の中へ突っ込んでキサラを探しにかかります。 「意識を回復したキサラに、最初にどんな言葉をかけたか」 これは、物語中の泣かせどころですよね。だから大事に考えたいです。プロットの段階ではまだ台詞はなくても構わないので、じっくり考えます。 わわわ、もうこんな時刻ですか。弟切はこれからお出かけしなければなりませんのでまた明日にでも。 -------------------------------------------------------------------------------- No.3288 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- Aは黒、Eは白、Iは赤、Uは青。母音達よ、ぼくはいつの日か、眼に見えぬきみたちの誕生を語るだろう。(アルチュール・ランボー「母音」より引用 No.3289 投稿日 2001年10月27日(土)15時08分 投稿者 藤極堂 >名無し君 最近思う事。 「だまってろ」「人でなし」と罵倒されて反省されないのと 「ありがとうございました」「以後気をつけます」と返答しつつ行動に変化が見受けられないのはどちらがよりいらつくのであろうか。 聞けよ、人の話。 ■タグ <>を半角文字の<>に変更しておくこと。 紹介した使用可能タグ一覧のタグをコピーして辞書登録しておく。 頼むよ。 お願いしますよ。 というか過去ログ読んでる? 重要だと思う情報をコピー&ペーストしてまとめてたりする? 紹介したサイトをブックマークしたりしてる? 忠告したり情報提供しても、行動に反映されないと 「ああコイツ、適当に謝ったり誉めたりお礼いったりすれば相手の機嫌が直ると思ってるんだな。文句つけられたのは自分に非があったのではなく、たまたま神経質な人間に目をつけられた、もしくは相手が気分のすぐれない時に不快な単語を目にしただけだと思っているんだな。そりゃそうだな自分を改善するより自分の心の持ちようを変える方がずっと楽で手間がかからないからな。努力する気ホントは無いんだな。それ以前に作家になりたいというのは、今の自分ままで先生様と呼ばれる夢を見たいだけなんだな。肯定して欲しいんだな。容認して欲しいんだな。何の努力も相手に対する心遣いも無しで。寝言は寝て言えクソガキ。というか死んで♪」 などという愛らしいポエムが脳裏をよぎったりいたします。 私の忍耐力は新木さんよりはるかに少ないのでそこのトコ夜露死苦。 ■再度お金が無い人への情報。 100円市ダイソーで購入できる文章読本 「通じる文章の技術」100円。 (いくらなんでも100円すら自由にならんという人がネットをしているとは思えんが) 久美沙織 「もう一度だけ新人賞の獲り方おしえます」 久美沙織(徳間書店)定価(本体1,200円+税)・[徳間文庫]552円 (シリーズ三冊のうちで一番のオススメ。お金の無い方は廉価な文庫版をどうぞ) ■リンク 作家でごはん! ノベルステーション内コンテンツ小説の書き方 文 芸 ナ イ フ アエーマ内コンテンツ小説作法 物書き一里塚 川上稔hp内コンテンツ■NOVEL 鉄琴銅剣楼 超電導思考回路 ORACLE内コンテンツ創作学習室(※渋井柿乃介のSS講座がオススメです) 番外:下読みの鉄人(新人賞応募原稿作成支援サイト) ■いいわけをきいてくれる仲間 >そりゃ確かにそうですが、しかし「こいつらがよろこんでくれるようなものを書こう」と思って書いてる奴と、現実逃避のために書いてる奴とでは、半歩ほどスタート段階が違うような気がしてならないのです。 うん、確かに違うみたいだね。 かまくら内コンテンツさくらとちぃのテキストサイト論 引用開始 -------------------------------------------------------------------------------- さくら「まあ相手の日記なんか面倒だからいちいち全部読まなくていいわ。どうせつまんないことしか書いてないに決まってるんだし、最新一ヶ月分くらいぱらぱら読んでおけばいいんじゃない? あとはアバウトのコーナーでも覗けばその管理人さんが自分で気に入ってるコンテンツやテキストがすぐわかるから、それでも適当に読んでそれを重点的に褒め倒してやればいいわ。『○○さんの漫画評論コーナー最高です! 私大好きなんです!』とか最初の乾杯の時にでも言っておくとツカミはばっちり」 ちぃ「…つまんなくても褒めなきゃだめなの?」 さくら「ていうかちぃちゃんは本気でテキストサイトなんか面白いと思って読んでるの? 素人の書いたテキストなんざ全部ゴミよ、ゴミ。サイト運営なんかしょせんアクセス数の上下を楽しむゲームなんだから、オフでつまらない他人のテキスト褒めるのも全部戦略だと思って割り切らなきゃ。実際やってみるとそれはそれですごく楽しいのよ、身内同士で褒めあうのって。そこらへんのテキストサイトのリンクコーナー覗いてみればわかるよ、みんなして仲が良いってだけでクソみたいなサイトを『最高のテキストサイト。ここを見ないなんてみんなどうかしてる』みたいに褒めちぎってるから。どうかしてるのはお前だって誰か言ってやるべきよね」 -------------------------------------------------------------------------------- 引用終わり あと華比原屋(仮称)の過去日記2001年1月〜3月あたりを読んで下さってもよろしいかもしれません。 それと戦場には熱い風が吹く。 の2000年4月9日〜4月12日とか神無月本舗 虚構店内コンテンツどうぶつ園と落書き帳もオススメです。 ■課題 --------------------------------------------------------------------------------  うす紫色に染まった空気が次々とそのダクトに吸い込まれてゆくが、下から同じだけの煙があがってくるものだから、結局空気は濁ったままだった。 -------------------------------------------------------------------------------- 紫煙、つまりタバコの煙。天井か壁面上部にエアダクトが設置されている。話主の概念に「タバコ」と「エアダクト」が普通に存在するところから察するに、世界設定は現代か未来。また、情景に対する違和感や驚愕が見受けられないことから話主がその世界から逸脱した存在(異世界からの来訪者)である可能性はきわめて低い。室内の光景が視認できるということは窓から日光が差しているか別の光源(おそらく蛍光灯)があるともくされる。じかし、室内の換気をエアダクトの頼っていることから窓は解放できない状態にあるか存在しないと考えた方がよかろう。ダクトが可動しているということは電力が供給されているということを示す。消費されるタバコの量から類推するに密閉された空間(おそらく室内)に多人数の人間を押し込んでいると思われる。タバコを嗜好するのは十八才以上の男性が多いので(近年、女性の喫煙率は増加の傾向にあるが)この室内にいる人間は十代後半以上の男性が多いと考えた方がよかろう。また、紫煙に対する不快を訴えていないことから鑑みるに話主も成人男性と想定される。 PS:小倉さんがのせいで目立たないけど、弟切さんが少しづつ成長してるみたいに感じます。 -------------------------------------------------------------------------------- そして、現状報告。 No.3290 投稿日 2001年10月27日(土)21時07分 投稿者 西鶴翠(みどり) >六つのあらすじもどき。  午後七時頃に、物語の筋立て六つを杉井邸に送りました。恐らく、今頃はプリントアウトされた文面を見ながら、オフの面々はお酒を飲んでいることと思われます。または、ケーキを食べているか。  今から、話し合いの途中経過を聞くために、電話なのです。やっぱり、感想その他は生の声で聞かなくちゃ。  (でも、その後どうするかは、全く考えていない。電話したあとに出た意見を、私はどのように聞けばいいのだ。)  (やっぱり、現状のままで提出するほかないのか?) それでは。 -------------------------------------------------------------------------------- No.3291 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- No.3292 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- >小倉さん No.3293 投稿日 2001年10月27日(土)23時15分 投稿者 とんびの羽根 >>後輩の名前も聞いてみました。シンディらしいです。まだ二十歳かそこらのようです。  シンディー・ローパー:グーニーズの主題歌歌ってたねーちゃん(とんびは好きです)  シンディー・クロフォード:スーパーモデル  シンディって名前、思ったよりもずっと知ってる人がいなかった。もとはシンデレラからきた名前でしょ?語源、語感から灰のイメージも残ってます。シンデレラ迷宮を抜け出してきたのかな、そしたらとんびより実力あるぞ。 >>「体言どめ」を使うことが多い。書き込みの文章がプロット状態に近いものがあり、内容の把握がしにくい。  反省中です。メモ書きレベルの思考で、書きながら味付けしてるので、睡魔と闘いながら書き込んでたりするとどんどんサービスレベルがダウンしていくのが自分でもわかったりするのよ。(ありていに言うとあの書き込みはするべきでなかったかもしれない)。サービス意識の問題だから、意識向上に努めなくちゃですね。苦しくても笑うんじゃあ!(それは方向が微妙にずれてる)、でないと書き込む資格(自分なりのライン)に抵触しちゃうもんな。 >>事務職  仕事は事務なんだけど日本語の文章を書く機会はほとんどないな。社内ではLANでのポップアップメッセージくらいしか日本語を打つことがないし、レポートもほとんど数字と英文だけ、伝票作成でも、エクセルのVBAマクロ作成でも日本語の文章はまずないの。勤め先が外資系だからってのもあるけど、純日本の企業でも最近の事務はちゃんとした日本語の文章を書く機会ってかなり減ってきていると思う。だから私の場合掲示板でしかまともに日本語を書く時間が無いのです。 >> むう。せっかく前、藤極堂さんが分かりやすい文章の書き方の本とかサイトとか教えてくれたのに、ちゃんと読んでなかったら、意味がないじゃないですかあ。  すみませんがまだ読む予定はありません。さきほども藤極堂さんから名無しくんあてお勧めの日記のサイトに行ってきてオーバーフローしました。この話題に関するレスは異様に時間がかかる。ので今後パスします。 >杉井さん >>ダメージを受けてないものだと勝手に思いこんで  無敵フラグがあれば、たとえ256発当てないと壊れないとかいわれても、つい弾撃っちゃうじゃないか。 >>あと、なんかまだ誤解があるみたいなんだけど(特にとんびの羽根さん)、僕のこれは「機能」ではなくて「欠陥」なのです。バイパスを外したいからといって外せるものではないのです。  あぅ、了解である。  自分の身体感覚をディレクターに伝えるメッセンジャーがさぼってる(いない)?  闇鍋バトルなら無敵だ。(あら、また無敵ネタに?) >>週刊漫画誌  ふ、これはもうあきらめるしかない。ジャンプのみ、それも半分しか読みきれない、JOJOも読むのがつらくなって一年たってしまった。ジャンプ以外ではラブひな、犬夜叉、勝手に改造、GTOは全巻そろえてます。青年誌では最終兵器彼女、バガボンド、ちょびッツくらい。少女系は花とゆめ、LALA、りぼんなど。ついでにガンガンなども。大学時代までは全部読んでましたが、もう無理無理。 -------------------------------------------------------------------------------- 課題提出。 No.3294 投稿日 2001年10月27日(土)23時17分 投稿者 小倉善哉  うっぎゃあ。小倉待ちっすか。短編の方、出来てないのですが、こっちを先に提出します〜。  てゆーか本日は、午前中の書き込みの後、母親と「千と千尋の神隠し」を観に行ったりして、遊んでました。てへ。  2回目だというのに細かいエピソードの分析は出来ませんでしたねえ。最初の日の夜あたりで思考停止……。DVD出たら買おうっと。  1行コンセプトは「神隠しにあった普通の女の子が自分なりに頑張ってもとの世界に戻る話」な気が……とか言って、断定しないあたり、いさぎよくないなあ。ぺこ。 ●文章密度分析の課題提出 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  うす紫色に染まった空気が次々とそのダクトに吸い込まれてゆくが、下から同じだけの煙があがってくるものだから、結局空気は濁ったままだった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ・煙草の煙が部屋中に充満している。 ・パイプには換気機能がある。 ・パイプはエアダクトである。 ・エアダクトの換気能力が限界を超えている。 ・部屋の中にはたくさんの人がいる。 ・たくさんの人が煙草を吸っている。 ・息苦しい感じがする。 ・閉塞感がある。 ・視界がよろしくない。 ・いかがわしい雰囲気がある。 ・視点保持者の視点が天井から徐々に下へさがっている。  うーん、何か、まだよく分かってないのが自分でも分かる……。    どこまでが「確定」されるものなのか、「確定事項」をどう考えたらいいのか、よく分からないです。またしても余計なことまで読み取っているのかなあ。むー。 ●取り急ぎのレス ○「文章の書き方」のこと  1刷の日付は、1994年3月22日ですね。小倉の持っているのは8刷ですが。  6年前に読んだってのは、よく考えたら、変ですね。短大の1年生の時の教材だったから、24−19=5ですか? えーと、だから、5年前に読んだのか。  むう。小倉、算数わかりません……。  (……上の削除。間違えて「日本語練習帳」の1刷の日付とかを書いてアップしてしまっていたのでした……。アホすぎだ……) -------------------------------------------------------------------------------- …… No.3295 投稿日 2001年10月28日(日)02時19分 投稿者 名無し君  あーなんか俺もう一つの方のタグもミスってるわ。<>が全角だったからか。はぁ。  練習しないとなぁ。いつまでたってもダメなままじゃいかんのだよなぁ。 西鶴さん> >>親離れ  あ、そういえば確かにそんな話題が出ていた気も。  あの主人公が親離れできていないとかいう話でたしかでてきたような。 >>七夕の白い花  確かに似てるなと思ったところはありました。花が一輪だけ咲いて、それに対して堂々としていると形容してみたりするところなど、俺もかつて考えてことのある表現ですし。  科白と科白の間に何か入れたがるのも似てますね。  これ読んでて、高3の頃、授業中に書いた「不安と不信を抱える少年の話」を思い出しました。自分と周囲のずれをテーマにして、しかしやがてそれを肯定方向にもってく感じが、自分としては似ている部分ではないかと思います。  ところで――これって公募ガイドに送った話ですよね、確か。 新木さん> >>、「本気になるのはカッコ悪いと思っているやつ」とか「すぐ逃げるやつ」とか、そっち方面なわけだが。  ああ、確かに俺の高校時代はそんな感じだったなぁ。照れくささみたいなものがあったのと、どうせこんなこと本気でやっても、俺の人生においては何にも残らないみたいな決め付けがあったから……だから受験勉強だって途中で投げ出して、結果11機会連続不合格という、けったくそ悪い記録を作ってしまったりして。あの頃は、受験勉強を続けてそのまま大学入って企業に就職して――そんな道はなんだか決められたレールの上を走らされている感じがして、それで何だか、大学なんざどこ行こうとかわらねえぜみたいな気持ちになっちゃったんだよねぇ。昔っから俺はダメだったんだなあ。 >>マガジン読んでないやつが、マガジンの連載作品の傾向について語るかね? ふうん。偉いんだね、キミって。そんなに詳しいわけね。――読んでないのに。  何週か立ち読みしてみて、自分には合わないと思ったからそこで読むのをやめたんですが、どうも俺には、マンガを読むという行為において、愉悦を伴わずにリサーチ(調査)だけするという発想が、そもそもなかったようです。傾向を語るつもりはなく、あくまで主観的な表層の印象を言うつもりだったのですが……確かに偉そうに見えますね、すいません。他誌批判なんかしてもしょうがないんですよね。これからは調査目的で立ち読みしてみます。 >>身の回りでライトノベルを読んでいる読者をつかまえて、上記三紙を読んでいるかどうかを聞いてみるのだ。大学行けば、十人や二十人、簡単につかまるだろ。  これは……困った。まず、俺の身の回りでライトノベル読んでる人物はひとりしかいません。  つまり10人や20人にそれを聞くには、面識ない奴に声をかけなきゃいけんわけで……。  はたして簡単に捕まえられるかどうか……これは調査の仕様がないかもしれない。  街中の本屋のライトノベルコーナーで立ち読みしている人々に声をかけるという手もないではないですが、しかし怪しまれて、胡散臭い目で見られてシカトされるだけのような気がするしなぁ。  いや、決め付けちゃいかんのですが、そもそも俺がそうやって声かけられたら、やっぱり怪しむよなあ。    あ、そもそも層が違うなどと言ってしまったのは、こちらの主観的なイメージを言ってしまったからでして――俺の今まで街頭なんかで見てきた経験からの発想なんですが――マガジン読んでる学生というのは運動系のクラブなんかに所属していて、友達も多くてなんか社交的な感じ。で、ライトノベルの層のイメージは、文化系か帰宅部で友達も少なくインドア派――やっぱり偏ってるなぁ。  しかし本屋のライトノベルコーナーにいるあんちゃんと、普段よく見かける、マガジン読んでるあんちゃん(上で述べたマガジン読者層のイメージに当たる人々)というのがいまいち俺の頭の中で結びつかない……。うーん。 名無し論(逸脱的)>  ここにきてようやく気付きました(遅)  何で俺はいちいち他人の例を出して、匿名書き込みしていた自分を変に正当化しようとしたのだろう。  それも、2度にわたって。  オレはオマエのことを言っているの――まったくその通りです。俺は自分では色々考えて、自分の中の悪い部分を改善していた『つもり』でしたが、結果的には何も変わっておらず、ただ俺の間抜けさと醜悪的自己擁護と不学習さをさらしただけでした。だから、あれは寝言でしかなかったのですね。  中学時代、『ごめん』という言葉を単なる道具として使い、嫌がらせを繰り返す男がいました。  俺は結局、あの外道と同じことをしてしまっていたわけです。  新木さんの機嫌が良くなれば、許してもらえて名前も戻ってくるに違いない――心のどこかでそういう浅薄な発想が渦巻いていたのでしょう。対個人よりも大きな概念との問題であることを、対個人の問題に置き換えて。  何だか、ものすごい自己喪失感というか、今までにない感覚にとらわれれていてうまく言葉に出来ないのですが、もはや俺の場合、以後気をつけます、と言ってもまったく信用を得られない状況に陥ってしまっているので、どういう言葉でもって止めたらいいのか分かりませんが、とりあえず、逃げることだけはしたくありません。  もっと甘ったるかった頃の俺なら、とっくに書き込み全削除して自分の恥の全てを消し去っている頃でしょう。あるいは恥さえ分からずに、荒らし依頼とかしてしまっていたかもしれません。  だけど俺はもうそんな自分ではいたくない。うまくいかないことの何もかもを世間と社会と他人のせいにして、自分から何も変えようとしていなかった頃のままでは嫌なんです。  けれども結局、俺は大して変わってなかった――自分に何かを負わせること、自分が傷つくことから逃げて逃げて逃げ続ける自分はやっぱりまだいたんです。  人生の中で今まで一度も(あとから見れば)努力らしい努力をやったことのない俺ですが、それでもわずかづつでもいいから進むつもりです。どこまでいけるかわかりませんけど、逃げ出したり投げ出したりするのはもう御免です。  3289の藤極堂さん、あなたのおかげで何とかここまでは気付くことが出来ました。  ネット人生において、書き込み読んで泣いたのは初めてだったりしますが、それぐらい痛い目見ないと俺は結局何にも気付けなかったバカなのですから、これでよかったのでしょう。  お礼を言っても俺の言葉には信頼(信用)が無いみたいなので、言うのははばかられますが、それでもいいきっかけになったなったという事実は存在します。ありがとうございました。    -------------------------------------------------------------------------------- 巻島君へ No.3296 投稿日 2001年10月28日(日)02時32分 投稿者 新木 伸  よし。  言いたいことは、まだ色々あるわけだが……。  まあとりあえず、「名無し君」はやめにして、次から名前を出して書き込みしてよし。 -------------------------------------------------------------------------------- これからレベル揚げに挑戦・お料理編(単なる変換違い) No.3297 投稿日 2001年10月28日(日)02時49分 投稿者 とんびの羽根 >>Lvが1足りないだけで、「はいまたこんど来てね〜」  このレベルの話はなんだか身につまされるなあ。  そういえば、理解できていたものが、疲れたり焦ったりすると突然レベルが落ちて、読み取れなくなったりするし。かと思えば、読み直したら悩んでたのが嘘のようにすらすらと分かって来たりする。  英語を読んでるときでもレベルがひとつあがるとさくさく分かるときがあるし、リスニングでも、突然妙に聞き取れるときと、焦っても頭が真っ白になるようなときがあるし。結局焦れば自分のレベルは確実に一つ落ちるということもわかりました。失敗したら一度冷静になって考え直す、そうすると確実にレベルはひとつ復活するようですね。  レベルが落ちたら気づけ、少なくとも読者はすぐ気づく、しかも書き手がレベル落ちに気づいてないことまでよく分かる。読者をなめてんじゃねえ。>自分 >>過去ログとか、いまいちど、すべて読み直し  これはそろそろやらんといかんなあ。実際に参加してなかったときも、最初からずっとリアルタイムで読んでいたので、まとめて読んでないし。フィードバックが重要なのでこちらの優先順位をあげよう。とりあえず速読で1回、時間ができたらさらに熟読を最低1回かな。 >>引き留め工作自体は、わし、自分でやってるって、もう書いてたじゃん。  やはり私はレベル落ちしてるよ。読みが無茶苦茶甘くなってるし。(もともとがたいしたことないけど) >> それ、増量作業っていわない。  その描写のコンセプトを踏み外さないように。  いてっ、はい、それどうやら気づいてました。  壁の落書きは書いてないな。ダクトに書いた落書きです。カードとかは外人なんかよく貼り付けて行きます。 >西鶴さん >>以前の長文書き込みのときに書いたように思いますが、現在の新木さんの指導法は誤っていないのです。むしろ、WEBでできる最大限のことをしているように思えます。  およ、いつの間に?!  失礼しました。しかし3120読もうとしたらログが無い?? >>構成ができているということを言われた記憶は私にはありません  あわてて10月のログに検索をかけたら、なるほどでてきませんでした。おっかしいなあ。  これも謝っておきます。うーむかっこわるい。 このあとログ読みの時間なんとかとりたいなあ、検索で思ったよりはるかに時間をとられて後悔。 -------------------------------------------------------------------------------- ハトが豆鉄砲食らったと思ったら実はベルギー製SMGだったような顔。 No.3298 投稿日 2001年10月28日(日)04時27分 投稿者 魚住雅則 だいぶ時間が空いてしまいましたがレスを。 あと、お腹が空いたのでエサをつつきに来ましたハトポッポ。 >新木さん >NO.3139 >これでOK? >わし質問の意図を、ちゃんと汲み取っている? はい。質問したかったことはその通りです。ありがとうございます。 えっと、それからもう少し質問させて下さい。 今回はストーリの主が「調理シーンのリアリティ」で、「痛可愛さ」が従の関係だったのでキャラクターを降ろしたという解釈でいいのでしょうか。もしそうなら立場が逆の場合はどうなりますか? 例えば、シンデレラの課題ではストーリーの主が「無欲さ」「健気さ」といった要素で、「○○ゆえにむくわれる」というコンセプトがありました。これは「無欲さ」「健気さ」が必須な状態です。 だから話のなかで最も重要なシーンで、最低十個のアイデアを出してそれから選ぶという形だったわけですが、この時キャラクターを降ろしたりはしないのだろうか、と思いました。 キャラクターを降ろした方が面白くなるのなら、それに任せてしまった方が良いのではないか。と言うより、そもそもキャラクターを降ろせない人、普段は出来ても、たまたまその時は降ろせないといった場合に、作品を完成させるための技術として「複数アイデア出し」があるのでしょうか。 要点をまとめます。 「ストーリー上で必然の場合(主の場合)でも、キャラクターを降ろしますか?」 「キャラクターが降りてきた方がより面白くなりますか?」 「アイデア複数出しは、補助としての技術なのですか?」 >情報展開 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− うす紫色に染まった空気が次々とそのダクトに吸い込まれてゆくが、下から同じだけの煙があがってくるものだから、結局空気は濁ったままだった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ・エアダクトが稼動している。 ・煙草を吸う人間が複数いる ・かなり前から吸われている。 ・現在も吸い続けている。 ・換気が間に合わないほど煙草の煙がある。 ・空気が濁っている。 ・視界が悪い >小倉さん >NO.3140 >ちゃんと和解が出来ればケンカは楽しいのです。夕日をバックに握手で笑いましょう。 何となく川原の土手というオプションが欲しいような。 ふ、古いかな(笑)。 >唯野さん >NO.3156 >フォローどうもです。私の言いたいことを私よりわかりやすく言ってくださっているので大変助かりました。 後から話に割って入ってしまってすみませんでした。そう言っていただけるとありがたいです。 >かねやんさん >魚住さん、何か「笑わせる」コツってあります? コツではないのであまり参考にならないかも知れませんが、「間」の通じる相方がいると比較的気が楽ですよ。 「自分がボケても誰にも通じないんじゃないか」「滑るんじゃないか」と不安に思っても、ツッコミを入れてくれる相方がいると「どんなボケでもベストタイミングでツッコミが返ってくる」と安心できます。なので自由にボケれます。 逆に相方がボケた時は、自分がツッコミになって相方をいじれば楽に笑いが取れるので「オイシイ」です。初対面の人に対してだと「失礼かな」と遠慮してしまう所でも笑いを取れるのでとても楽。 ただ、こればかり続けていると「一人になった途端につまらなくなる人」になるのでご注意を(笑)。 >千と千尋の神隠し >コンセプト 途中までは「無気力で弱い女の子がのっぴきならない状況下におかれて強く成長していく話」かと思っていたんですが。 でも、元の世界に帰るトンネルの中での出来事を見るとそれは絶対違うよなー。成長じゃないんだよなー。 んー、何だろう。 やっぱり分解しないと無理か。というわけで、DVDは高いから「神隠し貯金」開始。 何か金がたまらなそうな名前で嫌だ。 -------------------------------------------------------------------------------- No.3299 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- >西鶴さん No.3300 投稿日 2001年10月28日(日)12時00分 投稿者 とんびの羽根  ログ結合更新時に一時的にログが消失する仕様だったのですね。今見たら100連結ファイルとなって出現していました(やっぱり昨夜検索にかけた時間はすべて無駄だったのか) 、で構成についての話もありました。以下のとおりです。3153の発言はすべて重要です。 >> あとじつは、西鶴君は「構成」がいちばんの長所なのだな。もうちょっとでライトノベルの最低水準にひっかかるあたりにいる。そのほかはまるでダメ。とくに文章がメタメタ。――なわけであるが、なぜか本人評価はまったくの逆で、「文章」が最大の長所であり武器。もうすでにプロレベルに余裕で到達していると思っているそうだ。 >> ちなみに西鶴君は構成(プロット)が長所であるがゆえに、ここでやっていることを、どうして皆がすぐに習得できないでいるのか――そのことがわからない。できる人は、できない人がどうしてできないのかわからない。そういう現象だ。  (3153:そちも悪よのう)から引用  あと3120近辺:どれのことだろう。3118の発言?ちょっとわかりませんでした。 >>?!  前回の書き込みで衝撃符として試しに使ってみました。西鶴さんが始めて紹介したとき、こけそうというコメントがあったので、なるほどなあと思った次第です。関西人はずっこけるの好きだし(違)(関西人全員ではないよ) -------------------------------------------------------------------------------- 今後の予定。 No.3301 投稿日 2001年10月28日(日)15時04分 投稿者 西鶴翠(みどり) >六つの話の案。  今週の水曜日は、二週に一度の「強制的休日」の日なので、そのときにでもアップすると思います。杉井邸からのフィードバックを得るのにも時間がかかりますし。それから、電話した感じからすると、六つから四つに減るかも(五つには確実に減ると思う)。  しかし、少年誌系王道パターンを一つばかり入れてしまったのが、悔しい。絶対これ選ぶよ、小倉さん。つまらんなあ。 巻島さん>  ふう。やっと、この名前で呼べる。 >自分と周囲のずれをテーマにして、しかしやがてそれを肯定方向にもってく  そうなんです。そのあたりです。「負」のものを本質的な変更なしに、「正」にすり替えてしまうというやつです。  そういうものを書きたくなるところが、似ているなあと。 >ところで――これって公募ガイドに送った話ですよね、確か。  そうです。1999年11月号です。VOL.159です。「作家養成塾」というコーナーです。  その頃の私はまだ作家と技術者と迷っていたので、二またかけていました。ということを、思い出しました。なつかしー。 とんびさん> >>構成ができているということを言われた記憶は私にはありません >あわてて10月のログに検索をかけたら、なるほどでてきませんでした。おっかしいなあ。  いや、とんびさんで「西鶴は構成ができている」と言ったのが二人目なので、きっとどこかで言われているのだと思いますが……。  「十月のログ」ということは、情報源はよみかく分室で、しかもつい最近なのですね。もしかしたら、私が何かの拍子に読み飛ばしていただけなのかも知れません。ただ、新木さんの書き込みは読み飛ばしていることはないと思いますし、第一新木さんがそういうことを言うはずがないので、榎野さんが「西鶴」という固有名詞を使わずに暗に書いたという可能性も考えられますね。ちょっと、読み返してみます。  と思ったら、すでにとんびさんが探し出していた(新木さんの書き込みだったので、驚いています)。 >#3153  なぜか、この部分だけ読み飛ばしていました。それから、その前の藤極堂さんの書き込みも。直後のパイプオルガンの話は読んだ覚えがあるにもかかわらず。不思議だ。 >西鶴君は「構成」がいちばんの長所なのだな。 (略) >とくに文章がメタメタ。  ふーむ。  意外です。私は構成がまるで駄目だと思っていたので。文章はプロレベルまで行かずとも、素人の平均よりは余裕で上だと思っていました。  ここは、巻島さんが出してきた公募ガイドの話をしましょうか。 引用開始。 -------------------------------------------------------------------------------- 「美文に酔わないほうが良い」 (略)  これは途中の文章だが、情景が目の前に浮かぶようで、非常に良い。  だが、物語の起承転結がない。NAさん本人は意識した可能性はあるが、読み手に伝わるほど明確な四つの山とかストーリー上の意外性が存在しないのだ。 (略)  名のある俳優やタレントがこういう美文を書けば、随筆として飛びつく出版社があることは間違いないが、 (略)  NAさんがプロ作家になれるか否かは、やはり意外性のある物語を構築できるか否かにかかっている。 -------------------------------------------------------------------------------- 引用終了。  ま、こういう経緯があったりします。要するに、 ・美文である。 ・構成が駄目。  という評価をもらった過去があって、妙に納得がいったということです。当時の自己評価にも近かったですし。  と、二人のプロの評価をかけ算するとですね、 ・文章が駄目。 ・構成も駄目。  ということになるので、まあ、そのあたりだと思っておきます。  「文章がそれなりである」と評価されたら受け入れると思うのですが、「構成がそれなりである」といわれても「???」と感じるだけなので、残念ながら受け入れることはできません。 >あと3120近辺:どれのことだろう。3118の発言?ちょっとわかりませんでした。  すいません。#3020(「順番に、返答をば」)でした。読み返してみると、「確かにこれじゃあ、記憶には残らないよなあ」という感じなのですが、とりあえず引用。 -------------------------------------------------------------------------------- (ちなみに、教え方は全くもどかしくないのです。千番前後で、新木さんの教え方がかなり変わっているので、「ああ、新木さんはがんばっているなあ」と思って読んでいます。) --------------------------------------------------------------------------------  教授へのコメントのところです。それから、もう一箇所ありました。むにさんへのコメントです。 --------------------------------------------------------------------------------  というか、新木さんは、今のところよくやっていると思います(口調が偉そうですまぬ>新木さん)。WEBで教えている分には、充分「教える側」として通用します。 --------------------------------------------------------------------------------  ここでははっきりと書いていましたね。  という返信でよろしいでしょうか。>とんびさん。 それでは。 -------------------------------------------------------------------------------- >みどり君 No.3302 投稿日 2001年10月28日(日)16時17分 投稿者 小倉善哉 >みどり君  うーみゅ。何か誤解があるような気がするんだけど……(苦笑)  そりゃ、自分で書くなら成長物語とかハッピーエンドとかそういうのが好きだけどねえ。面白いものはどうしたって面白いじゃない。好きとか嫌いとかの範疇外だと思うんだけどなあ。  現在、一番好みじゃない話を選んで力技で「面白い!」と言わせてもらうとかもアリだよな、と思っていたりします。  みどり君がどんなの出してくるのか楽しみー(笑) -------------------------------------------------------------------------------- も、もうしわけありませぬ! No.3303 投稿日 2001年10月28日(日)18時19分 投稿者 かねやん >小倉さん >>普通の文章でも、流れとかリズムとか考えて、ところどころに体言どめを使うのなら問題はないんだけどね。だけど、かねやんさん、特に何にも考えてないでしょっ。  全くもってそのとおり。体言止めを効果的に使うことを考えておりませんでした。  うーん、見直しするときに省いちゃってるときもあるので、自分の言いたいことがキーワードとして入っていればいい、って考えてたんだと思う。  あと改めて自分の文章を読み直して、ずいぶん自信が無い人の文章になってますねえ。省略することによって誤魔化そうとしてるのがバレバレ(笑)  いろんな意味で「逃げてる文章」になってますね。 >新木さん >>技術者は説明するのが下手。――それが一般認識というもの。 >>論理的思考と、人に説明する能力は別物であるわけだ。後者は鍛錬しないと向上しない。技術者の書くマニュアルなんてのが、その悪い例ね。  ああ、マニュアルの事を考えると技術者は説明するのが下手ですね。  僕の場合は、周りの人が要点を押えた理解しやすい教え方をしてくださるので「技術者は説明が上手い」と感じていたのですが、これは「1対1で、理解するまで教える」という条件があってのことでした。  塾講師より家庭教師、不特定の読者より見知った友達一人のほうが、教えるのは簡単である。  当たり前のことでした。 -------------------------------------------------------------------------------- 考え中とか、イロイロ No.3304 投稿日 2001年10月28日(日)20時21分 投稿者 小倉善哉  ふう。今日は雑談が思い浮かばないなあ〜。 ●新木さんへのレス ○「ゴミ」のこと。 >「伝えられなかった」文章というのは、価値は等しくゼロなのよ。ゴミなのね。存在の意味がない。書いただけ無駄。読んだだけ無駄。 >そうならないために、物書きは最善を尽くすべきなのね。 >だからこそ、あえて補強して、その部分を目立つように強調して書いておく必要がある。 >だから「手際よく」と「残業なしに」は、自明の理であって不要に思えても、入れておかねばならない。  吐血。  大ダメージです。撃沈です。あああ、恥ずかしすぎる……。  自分では「ちゃんと」書いたつもりだったのですが、これでは、読み手には伝わらないんですね。  ああ、何だかわかってきました。  小倉には脳内読者がいないんだ。  「新木さんには脳内読者が複数いるって、なんじゃらほい?」と思っていたのですが──読者の知識レベルや読解力レベルについて、さまざまな角度から読者を想定して、誰にでも分かるように書けるように考えなければいけない、ということなんですね。  ──目からウロコが落ちました。  てゆーか、やっと意味が分かりましたよ。ふっ。  あー。あたし本当に人に突っ込み入れてる場合じゃないなあ。ホンット恥ずかしーっ。隠れたーい。きゃーっ(いや、隠れませんけど)。  OLである小倉にとっては「会社員が定時で帰宅するのは異常である」ということが当たり前であっても、学生さんやフリーターには、分かるハズがないんだ。だって、知らないんだから。会社勤めをしたことがないんだから。  生まれて初めて文庫本を読むような小・中学生にも、ちゃんと分かってもらえるように書かないといけないんですね──って、そんなの、ライトノベルでデビューしたかったら当然すぎるくらい当然のことじゃんっ! あたし本当にアホすぎーっ!  はうう。とりあえず、これからは「生まれて初めて文庫本を手にした小・中学生」あたりが読むことを想定ながら書いてみます。こう考えると漢字とかもできるだけ簡単なものを使わないとなあって気になりますね。  ふむ。  しかしコレ、何にでも使えるなあ。「一度も料理をしたことのない人」とか「まだ会社員になったことのない人」とか。  ちゃんと脳内読者、作らなくちゃなあ。はあ……。  しっかし、「杉井さんの下品ネタ」のことをとやかく言う資格は、あたしには本当になかったんだなあ……。  うあああ。恥ずかしすぎるぅ〜っ。  ……恥ずかしすぎて泣きそうですが、まあいいや。あれはあれでオッケーだ(てゆーか、ごめん>杉井さん)。  ううう。いいもーん。これから気をつけるもーんっ。くすん。 ○オバタリアンとかフォローとかのこと。 >一発目に出てきたアイデアを即採用で、それで間違いがないのは、もっともっともっと修練を積んでいった先にある境地なのね。 >未熟者は、まず疑え。 >ふんとにもう。ぷんすかー。 >その貴様の頭蓋骨の中に収まっている灰色のプディングは飾りなのか? 非常時用の備蓄食糧なのか? >脳ミソ、使えっての。  良かったなあ、まだ灰色の部分が残っているように思われていて。あたしの脳細胞、全て死滅してしまって、真っ白だったりしたらどうしようとか、自分で思っていたところなのです(苦笑)  しかし、アイデア出しサボってますね確かに。書き出しの一番重要な部分なんだから、じっくり腰をすえて(しかも素早く)考えなくちゃ。  単純にオバタリアンと書いてしまいましたが、こう書くと、漫画の「オバタリアン」のイメージがそのまま出てきてしまいますね。あそこまでコワイものは、小倉も書きたくないです(苦笑)  ええと、50代くらいの有閑マダムで、クッキングマシーンを購入する予定がなくて、「安くて美味しいものが食べれて嬉しいわ」とか、ショールームとレストランを勘違いしているような、そういう感じの主婦にしようと思っていました。  とはいうものの、後輩がどういう失敗をするのかとか、エイコさんがどうフォローするのかとかも、まだ考えてないし。  ──アイデア出しをしよう。うん。  むー。そういうことで、ちょっくら出直してきます。失礼しました。 ○とか言いながら、キャラのこととかレスしてみたり。 >――っーか、降りてきたキャラは、自分の名前を名乗ったりせんか?  いや、だって、聞いたことなかったですもん(苦笑)  いきなり向こうから名乗ってくる人はいるんですが……エイコさんみたいに。でも、今まで、そういう人はアクが強すぎて使えなかったんですよ。小倉の手には負えなくて。手に負えるのは、「さあ、こっちに行ってねー」と指示を出せばずるずる素直に動いてくれるような、自我のない子たちばかりだったのです。妹や弟なんか、まさにそうですね。  ところで、実は、シンデレラ迷宮でも小倉は「何か」を降ろしていたのです。一個目の「新機軸だ」と言われたやつがそうですね。  えーと、王様が出てきて「王子と結婚したかったらダンスが上手じゃないとな」とか言うんですが、シンデレラはダンスが下手なんだけど王子をダンスに誘ってしまうという。結婚なんかできなくても王子様と踊れれば幸せ──という系統のやつです。  それ以後がどうもうまくいかなかったのは、降ろして考える以外にどうしたらいいのか分からなくなってしまったからですな。お題があって、それにそった何かを作るというのが、とことん苦手なんですよね(苦笑)  2つ目のアイデア以降、ガタガタになってしまったのは、いままで、キャラを「無欲な人」とか、そういう風に分類したことがなかったからではないかと思っています。だって、キャラって、そのまんまで存在しているんだもん。この子はこの子。それでいいじゃない、みたいな風に思っていました。だから、厳密に言えば、アイデア出しをしだしたのは、2つめのときからとも言えるわけです。  うーん。そういえば、魂の数も数えたことないですねえ。いや、数えたことがないんじゃなくて、数えられないんですけれどね。数えようとしても数えられないのは、小倉が数字に弱いからなのか、性格の分析とかがまだ不十分だからなのか、どっちだろう。──考えるまでもなく後者ですね、あうあう。  あたしの中には、いったい、いくつ魂があるんだろう……。うーん。気になるなあ。 ○ついでに「肘でドン状態」のこと(笑)  むう。読みます、過去ログ。無性に読みたくなったので今から読みます。  ──しかし、短編課題のアイデア出しも忘れないようにせねばイカンのだよな。  よし、両方いっぺんにやろう!   ……無茶かな(苦笑) ●他の方々へのレス >杉井さん >ちょっと待て、ダメージを受けてないものだと勝手に思いこんでたのはみんなの方だろ(笑)?  いや、だって、それは、小倉が「あたし人見知りするんですぅ」とか言っても、誰も信じてくれないのと一緒だと思いますよ? あれ? >弟切さん  ふふふ。単に知識が多いだけの人なんて、小倉は尊敬しませんわっ。どういうところを尊敬しているのかとかは内緒です〜。あえていうならば「そういう返事をするところ」です(笑)  格好いいなあ。 >とんびの羽根さん  うーん。確かに、藤極堂さんが教えてくれる情報はいいものが多いけれど、いっぱいありすぎて、どれから読んだらいいのか分からないことがありますね。  情報を提示するときは、「せめてこれだけは読んどけよ!?」というもの一つを出しておく方が、分かりやすいかもですよ〜。>藤極堂さん  えーと、話を戻して、と。  すっごく痛いから、本当は指摘するのは嫌なのですー(苦笑) とんびの羽根さんの軽めの書き込みが好きなので、指摘した直後、すごく堅苦しくなってしまっているのを見て、実は泣きそうでした(笑)  とりあえず、もとの雰囲気に戻って良かったです。ほっ。  シンディは、そうですか、シンデレラからきてるのですか。私、知りませんでしたわっ(笑) >魚住さん  いや、そのオプションは必須でしょう。「夕日で握手」には河原です。土手です。長ランの学生服です(当然、裏地は紫色の地に竜の刺繍つきで)。うーん、バンカラだなあ。  てか、古いって、そんな、何をおっしゃるやら(笑)  んん? ──そういえば、魚住さんて何歳なんだろう。何となく年上な気がするけど、「神隠し貯金」とか言ってるあたり、学生さんであるような気もする。どっかで社会人だという書き込みを見たような気がするけど、気のせいだろうか。むう。識別不能です。 >かねやんさん  おお、すごい。いきなり分かりやすくなってますよ! あうあう。言ってみて良かったです〜(笑) >巻島君  名前復活おめでとう。でもきっと、本当に痛いのは、これからだぞう〜(脅すなよ/笑)。  ──それはさておき。  いまの君になら、新・小倉の方が好感が持てるって言われても嬉しいよ。本当はあの時、困っていたんだ。好意を示せば許してもらえると思ってるんだろうなあというのが、見えてたから。  ごめんね、ちゃんと言わないで。  努力すれば報われるよ。努力の方向が間違ってなければ、そんなの確実なんだから。  どんなに痛くっても、自分から目をそらさなきゃ大丈夫さっ。  つーことで、頑張ろうぜい。お互いにね(笑) -------------------------------------------------------------------------------- >西鶴さん No.3305 投稿日 2001年10月28日(日)20時43分 投稿者 とんびの羽根 >> という返信でよろしいでしょうか。>とんびさん。  なんだか全然納得できなかったので。 >> えーと、まず。 >> 正直言って、私、侮ってました。ごめんなさい。(^^; >> もっとわからんちんなものが上がってくるだろうと高をくくってたんですが、内容、プロットとしての体裁、そして単位時間における作業量。 >> 全部が、かなりのレベルでした。 >> プロット提出を迫られた場合、これで出しても、相手に話の内容は充分伝わるでしょう。つまりプロとしてやってくときの実用レベル。  (0005:プロット読みました >西鶴さん)から引用  これから分かるように、新木さんは当初から西鶴さんの構成能力を評価してます。西鶴さんはプロを納得させられるプロットを(内容が通用するかは別問題として)きわめて短時間に提出できることを証明済みなわけです。  ところが西鶴さんは今回こういうことをいうわけです。 >>「構成がそれなりである」といわれても「???」と感じるだけなので、残念ながら受け入れることはできません。  (3301:今後の予定。)から引用  さて西鶴さんは、自分のプロット構成能力がプロにははるかに及ばぬ低レベルだと印象付けようとしていることになります。  これはつまり、分室参加者のレベルは低すぎてお話にならないし新木さんの指導によってもほとんど改善されてないという西鶴さんの主張を補強するために自分のレベルの印象を操作しようとしていませんか? >>新木さんは、今のところよくやっていると思います(口調が偉そうですまぬ>新木さん)。WEBで教えている分には、充分「教える側」として通用します。  新木さんの指導の上で、5つの指導ポイントがあるわけですが(プロに必要な五種類の資質:「構成」「文章」「キャラクター」「アイデア」「知識」)どれをどう評価しているのかがわからなければどうしようもないのです。評価しているといいつつ、新木さんの評価を簡単に否定してしまうところなど、西鶴さんの評価って素直に受け取れないのですね。新木さんより若桜木さんのほうが信頼できる、という憎まれ口を叩きたいだけだったりする?>西鶴さん -------------------------------------------------------------------------------- うにゃーっ No.3306 投稿日 2001年10月28日(日)21時26分 投稿者 小倉善哉  うにゃーー! また変な書き方してしまいました!  訂正、訂正です! <訂正前> >○とか言いながら、キャラのこととかレスしてみたり。 >>――っーか、降りてきたキャラは、自分の名前を名乗ったりせんか? >いや、だって、聞いたことなかったですもん(苦笑) >いきなり向こうから名乗ってくる人はいるんですが……エイコさんみたいに。  ここのレスが意味不明……! <訂正後> ○とか言いながら、キャラのこととかレスしてみたり。 >――っーか、降りてきたキャラは、自分の名前を名乗ったりせんか?  いや、だって名乗らない子には尋ねたことなかったですもん(苦笑)  いきなり向こうから名乗ってくる人は結構いるんですが……エイコさんみたいに。  こうじゃないとダメですー。しくしく。 -------------------------------------------------------------------------------- 赤い果物のタルトが美味しかったです。 No.3307 投稿日 2001年10月28日(日)22時27分 投稿者 弟切 千隼 杉井邸でケーキを食べて、毛布を借りてぐうぐう眠って帰ってきた弟切です。(食い気と眠気しかないんですか > 私) ユキマロ視点のあらすじ四分割を作り直しました。今度は人間味のあるユキマロくんにしたつもりです。 ここと課題部屋に上げておきます。 「凍れる心臓」(仮題)ユキマロ視点あらすじ四分割 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 起 ・科学技術が退化した社会の人々を啓蒙するために、冷凍睡眠中の優秀な科学者キサラを起こし、自宅に引き取るユキマロ。 承 ・仕事の手伝いを拒否したキサラに対し、彼女の怒りを理解しつつも考え直してくれることを願って巧みに説き伏せ、彼女と共に人々の啓蒙に励むユキマロ。 転 ・自分に対する怒りを社会に対する怒りに転化していたとキサラに告白され、彼女の悩みを理解し、落ち込んだ彼女を励まして立ち直らせるユキマロ。 結 ・自分の利益を犠牲にして人々を救ったキサラをねぎらい、受け入れるユキマロ。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− -------------------------------------------------------------------------------- 処女神アルテミスの別名 No.3308 投稿日 2001年10月28日(日)23時43分 投稿者 弟切 千隼 とんびの羽根さんと小倉さんへ > シンディCindyという人名についてちょっと気になったことがありましたので、解説します。 シンディCindyという綴りはシンデレラCinderellaと確かに似ていますが、どちらかというとシンディはシンシアCynthiaという女性名の愛称なのが普通です。 英語のシンシアCynthiaという人名はギリシャ神話のキュンティアCynthiaという女神の名前から来ています。キュンティアとは狩猟の女神・月の女神として有名なアルテミスの別名で、アルテミスがエーゲ海のディロス島にあるキュントスCynthus山で生まれたことからこう呼ばれます。「キュントス山の女神」というような意味ですね。 アルテミスの兄として同時にキュントス山で生まれた芸術の神であり太陽の神でもあるアポロンは、別名をキュンティオスCynthiusと呼ばれます。同じく「キュントス山の神」というような意味ですね。 キュンティアの英語読みシンシアCynthiaは人名に用いられることが多いのに、なぜかキュンティオスの英語読みシンシアスCynthiusの方は人名に用いられることはないようです。 アポロンとアルテミスには、ディロス島−ギリシャ語綴りですとDhilos、英語綴りですとDelos−にちなんだディリオスDeliusとディリアDeliaという別名もあります。こちらの別名も、女性名のディリアDeliaは英語の女性名として用いられるのに、男性名のディリオスが用いられることはないようですね。 -------------------------------------------------------------------------------- 「美文」について>みどり君&とんびの羽根さん No.3309 投稿日 2001年10月29日(月)07時11分 投稿者 小倉善哉  またいきなりしゃしゃり出てきてしまって申し訳ないのですが、「美文」って本来、あまり「良い意味」で使われない気がします。誉め殺しというか。  「美文に酔わないほうが良い」という書き出しからみても、文章について誉めてないニュアンスを感じました。  ええとつまり、「美文に酔って構成をおろそかにするな」と言っているだけでなく、「美文に酔って描写を怠るな」という意味にも聞こえるのですね。  公募ガイドの「作家養成塾」だそうですが、そういうところだったら、よっぽど悪くない限り、どこか一点は誉めそうな気がします。  そのコーナーって、「公募ガイド」を買ってもらうための戦略なんでしょう? そのコーナーに投稿している人だったら確実に買いますよ。例え自分が掲載されてなくても買う。  そういう、売上戦略の一環であるということを考えてみると、  「とりあえず誉められそうなところは誉めておいてから、けなそう。けなしっぱなしだと次回からダメ原稿の投稿者がなくなると困るし」  ──とういうニュアンスを読み取ることが出来そうです。  「美文に酔って描写を怠るな」という意味に聞こえる部分についてですが、具体的には、「情景が目の前に浮かぶようで、非常に良い」と言われている部分です。「素人ならばこのくらい出来ていれば上等だから、ここで誉めておこう」という印象をもちました。  なぜならば、本当に描写のうまい人の文章というものは、「情景が目の前に浮かぶ」のではなく、「その場にいて、自分も体感しているように感じる」からです。  みどり君が「七夕──」を書いたのが「大2」とありますから、ええと、2年くらい前のことでしょうか? 少なくとも、分室がはじまった頃よりは、以前のはずですよね。つまり、その頃よりは構成能力が成長しているということなのではないでしょうか。  公募ガイドで構成がダメだとはっきり言われて、「じゃあもう少し構成を頑張ろう」と思ったからではないかと推測しています。具体的には、エピソードの前後関係の入れ替えを考えてみたりとか、されていたからではないでしょうか。「時間組曲」でそういう風にプロットを練る作業をしていたと聞きましたが──そのことについて、みやびさんも誉めていましたよね。 -------------------------------------------------------------------------------- 追加補足 No.3310 投稿日 2001年10月29日(月)07時21分 投稿者 小倉善哉  みやびさんがみどり君の構成を誉めていたのは、9月のオフでのことです。ロイヤルホストにいた頃ですね。お日様が出始めた頃だったような気がします。 -------------------------------------------------------------------------------- さらに追加 No.3311 投稿日 2001年10月29日(月)09時20分 投稿者 小倉善哉 >なぜならば、本当に描写のうまい人の文章というものは、「情景が目の前に浮かぶ」のではなく、「その場にいて、自分も体感しているように感じる」からです。  ここも補足した方が良い感じですね。  みどり君の小説を読んでいて、確かに「情景が目の前に浮かぶ」のですが、テレビ画面ごしの映像を見せられているような感じがするのです。  みやびさんは「鉛筆描きのマンガ」とおっしゃってましたが、多分、小倉も同じ事を言っているのだと思います。 -------------------------------------------------------------------------------- >構成力の話。 No.3312 投稿日 2001年10月29日(月)09時23分 投稿者 西鶴翠(みどり)  何が言いたいかといえば、「自分は構成力がないんだぞ」ということを、自分自身に言い聞かせているのです。そうでないと、短編蟻地獄をやる意義を見失いそうだから。  詳しいレスがほしければ、その旨をお伝えください。水曜日に、詳細にレスをしますので。 それでは。 -------------------------------------------------------------------------------- *雪印* No.3313 投稿日 2001年10月29日(月)13時25分 投稿者 藤極堂 >巻島翔史さん >お礼を言っても俺の言葉には信頼(信用)が無い うん、無いよ。 それに一度失った信頼を取り戻すにはゼロから始めるよりずっと困難だったりする。 だから名無しで発言する人や、コロコロ名前を変える人がたくさんいるわけなのだけど。 でも、今回の言葉はなんだか本気っぽいようにも聞こえる。 だから今度からは信頼を得られるような行動をすればいい。 私は言葉ではなく行動でそのひとが信頼できるかどうかを計るから、 言葉と行動がかけはなれているかどうかで「その人の言葉を信じられるかどうか」を決めるから、 今度は背中で「教えてくれてありがとう」と言ってくれればいい。 行動に反映してくれるのなら言葉の「ありがとう」もいらない。 マイナスからでいいから、前に進もう。 >小倉善哉さん >情報を提示するときは、「せめてこれだけは読んどけよ!?」というもの一つを出しておく方が、分かりやすいかも 文章読本系のサイトは「よみかく」で紹介されているサイトと重複してますし、これは私が一番最初に「分室」に書き込んだ時に提示した情報をさらに厳選したのもだったりします(笑)。 つまり、過去ログを読んでいる人なら知っていて当然の情報なのですね。 ですから「紹介サイトが多すぎて読み切れない!」などと悲鳴をあげる参加者は過去ログを読んでいないということで無視、「過去ログなんか読んでいない!」と絶叫するのは閲覧専門者なので少々多くても読み込む時間は取れるでしょうということで無視。 日記の文章量はそれほど多くありません。 複数にしたのは職業作家ではなくアマチュアの意見なので一つだと(一人プロのゲームクリエイターさんがいますが)特殊な例と思われて切り捨てられる懸念があったため。 情報としてならまとめた方が吉。 でも、小出しにした方が読みやすいのですか? う〜ん。 とりあえず、初心者向けなのは文 芸 ナ イ フです。 PS, 最近、榎野英彦さんが説教ジジイ厨化してるような気がするんですが……私の気のせいでしょうか? なんか尾崎豊をネタにした書き込みがあったような気がするのは、私の記憶が改竄されているのでしょうか? とりあえず、セクハラオヤジギャグをピンクジョークと言い張るのはやめれと思う今日この頃。 紹介:セクハラチェック・オヤジ度チェック -------------------------------------------------------------------------------- ども、説教厨房です。 No.3314 投稿日 2001年10月29日(月)14時33分 投稿者 榎野英彦 >藤極堂さまへ    記憶違いではありません。  最近、仕事で「年齢の割にはガキ」な連中とイロイロあったもんでね(苦笑)  アタマ冷やしたら、別に書き込むようなことじゃないってことに気がついたんで削除させていただきました。 15歳なら許されるけど25歳なら許されないこと。 15歳でも25歳でも35歳でも許されないこと。  この区別がわかる人間ばかりだと、俺の仕事は楽なんだろうけどね。  尾崎ネタは信者からの攻撃が怖いのであまり使わないんだけど、「15の夜」の歌の価値観のまま30歳近くになった連中に言うべき言葉が見つからなかっただけのことですわ。 >セクハラオヤジギャグとピンクジョーク  これはイコールだと思っていたが?違うのか?  君の言うところの「これがピンクジョークだ!」ってのをぜひ教えてくれないかな?  断っておくがこれはイヤミでもなんでもない、単に「自分と世間のズレ具合」を知りたいという純粋なリサーチだ。  40過ぎのオヤジの分際で「ライトノベル作家」なんてものになってしまった今。俺にとって一番怖いのが「読者との感性の隙間」ってヤツなんだ。  これ以上広げたくは無いものでね、ひとつよろしく。 -------------------------------------------------------------------------------- 今夜は十三夜 No.3315 投稿日 2001年10月29日(月)16時14分 投稿者 弟切 千隼 お月様のためにこれから月見団子を買いに行く弟切です。 ユキマロ視点の八百字あらすじを書き直したので提出します。課題部屋にも上げておきます。 「凍れる心臓」(仮題)ユキマロ視点八百字あらすじ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− かつて世界大戦があり、科学技術が衰退した世界で、ユキマロは知識の源となる本などを集め、人々に知識を広める仕事をしていた。権力者たちが過去の科学知識を独占して民衆を無知にしておこうとするのに対し、彼は多くの人を啓蒙することによって権力者の暴走を防ごうとしていた。 大戦前の世界で科学者だった祖父から優秀な同僚キサラのことを聞いていたユキマロは、彼女が自分の能力を社会で生かせない怒りから冷凍睡眠に入ったと推測し、今の時代ならその能力を人々の教育に生かせると考え、冷凍睡眠中のキサラを目覚めさせた。しかし、目覚めたキサラは科学技術が退化した社会を嫌ってもう一度冷凍睡眠に入ると言いだした。ユキマロは彼女の社会に対する怒りを理解しつつも彼女が考え直すことを願い、彼女が再び冷凍睡眠に入れる体調が整うまでの間だけ彼の仕事を手伝うよう説き伏せた。 ある日子供たちの科学実験を手伝っていたキサラが衝撃を受けた様子で、過去に教育をおろそかにしていた自分に対する怒りをユキマロに告白した。ユキマロは彼女が冷凍睡眠に入った真意を知り、その苦悩を理解した。彼は実験に参加した子供たちがキサラの昔書いた科学解説書を読んでいるのを見つけ、その本をキサラに示して彼女にできることがあると励まし、おかげでキサラは立ち直った。 人々の教育に役立てるため、自分が眠っていたシェルターへ科学技術資料を取りに行くと言うキサラをユキマロは見送った。そこへユキマロと志を同じくする仲間から、権力者たちがキサラのことを嗅ぎつけてシェルターへ向かい、そこにある過去の科学技術情報を入手して悪用しようとしていると連絡が入った。ユキマロがシェルターに駆けつけるとシェルターは破壊されており、大怪我をしたキサラがいた。ユキマロは彼女を連れ帰って手当てをし、意識を回復した彼女からシェルター破壊の経緯を聞いて、彼女をねぎらった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 巻島さんへ > 名前復帰おめでとうございます。 名無しの間に体験したことは、きっと巻島さんの財産になります。それは誰にも盗まれない巻島さんだけの体験でありながら、多くの人に共通する普遍性を持った体験です。もの書きとして、これが財産でなくて何でしょう。自分の体験を噛み締めれば噛み締めるほど、良い味が出ることと思います。 一連の経緯を見ていて、私は昔観たあるTV番組を思い出しました。『トワイライトゾーン』というUSA製のTV番組です。おそらく御存知の方も多いでしょう。 『トワイライトゾーン』は一話完結のシリーズもので、SF仕立てのちょっと不思議な話が続きます。『世界の中心で愛を叫んだけもの』を書いたハーラン・エリスンが制作にからんでいます。 SF仕立てといっても難しいことはなく、わかりやすくおしゃれな雰囲気で、弟切の大好きな作品です。昔、レンタルビデオを借りてよく観ました。 日本のTV番組の中にも、明らかにこのコンセプトをぱくったと思われる番組がありますね。それが悪いとは思いません。いいことはどんどん真似して面白い作品を作って欲しいです。 で、この『トワイライトゾーン』のシリーズ中に、確か「無視刑囚」という題名の話がありました。舞台は近未来で、現在よりもう少し科学技術が発達した世界です。先進国では全国民の顔が政府機関に登録されて顔がそのまま身分証明になっており、就業斡旋や医療などの公共サービスは全て顔による身分証明をもって行なわれる社会です。見ようによっては恐るべき管理社会ですが、人々の生活ぶりは割と自由そうであまり現代と変わらない感じです。 「無視刑囚」は、この社会に存在する「無視刑」という刑罰を受けた男が主人公の話です。「無視刑」はどうやら「冷淡罪」という罪状に対して科せられる刑のようで、社会の中で他の人間に対して過度に冷淡だと「冷淡罪」とされるようです。無視刑の判決を受けた人間は、額に無視刑囚を示す刻印を押され、所定の刑罰を受けている期間は社会の一切の人間からその存在を無視されて、公共サービスも受けられなくなるという仕組みです。社会の中の人間というものを考えさせる良い作品だと思います。 USA製のTV番組ですから言語はもちろん英語で、私が観たのは字幕スーパー版でした。私が聞き取ったところによると、「無視刑囚」の原語はinvisible、つまり「見えない者」です。 ごく最近、全く同じ"invisible"という題名のハリウッド映画が公開されて話題になりましたね。あれは特撮のすごさが強調されて「新しい透明人間を観せてくれた」という評が多かったようです。しかし、あの映画はその題名からして『トワイライトゾーン』の「無視刑囚」へのオマージュではないかと私は思います。確か、監督自らもインタビューで「ネット社会における匿名性の負の面を象徴した」と語っていたような気がします。 『トワイライトゾーン』は今でも(一部に)人気がある作品ですから、レンタルビデオ屋に行けば借りられるのではないかと思います。一度、借りて御覧になることをお勧めします(^_^) -------------------------------------------------------------------------------- >藤極堂さん No.3316 投稿日 2001年10月29日(月)18時57分 投稿者 小倉善哉 >藤極堂さん  堪忍袋の緒が切れたので言わせてもらう。  藤極堂さんはもしかしたら尾崎豊のファンなのかもしれない。違うかもしれない。  実際はどうだか分からないが、ともあれ、榎野さんがつい書き込んでしまったそのレスを見て、「尾崎豊のファンが見ているかもしれないことを考えろ」と腹が立ってしまったのだろうと認識している。その件に関しては榎野さんも謝っているので、それについて私は関与しない。  小倉が腹を立てているのは、ピンクジョークの件だ。あれはどう考えても「楽しいから書き込んだ」書き込みではないだろう。何故そんな風に罵ることがあるんだ。ちったぁ考えろよ。  1回目は、あれだ。魚住さんと私がケンカをしていたときだ。私が「下品なことなんか本当は何とも思わない」という書き込みをし、魚住さんが「本当に何とも思わなかったら、そんな指摘をするものか」と返していたときだ。  ありゃあ小倉が嘘を言っているわけではないってことを、魚住さんに訴えてただけだろうが!  (とはいうものの、魚住さん本人も気付いてないみたいだったけどな)。  2回目の時は確かにセクハラかこれはと思った。新木さんをからかっているのか小倉をからかっているのかどっちだろうと思ったけど、多分、どっちでもないだろうと思ったので文句を言うのはやめた。  「オレの方が新木さんを愛しているのにあの小娘めが!」というジェラシーがそういう発言をさせたに違いないと思ったからだ(笑)。    だいたい、目的がなく下品なネタを言うわけがないだろう、あの榎野さんだぞ?  あの時かばってもらった恩があるので、今度は私が榎野さんの名誉を守る義務がある。だから言うけど、本当はこういうことを言うのはすごく嫌だ。言わせないでくれよ頼むから。  そもそも君は言っていることがおかしい。  他人が自分と同じように地雷を踏まないかと心配する優しさがあるのに、何故、自分が痛い思いをしてしまったのかを深く考えない?  ──そんなのテメエの見る目がなかったからだろうが!  一回痛い思いしたんなら繰り返すなよ。地雷持ってそうな奴のパターンくらい読み取れよ。痛かったらっていつまでもぐじぐじ言ってんなよ。自分が鈍いことに気付けよ。被害妄想のせいでいらんケンカをしてるかもしれないことにも、さっさと気付けよ。気付いてくれよ。  自分が傷付けられたときは大げさに痛がるくせに、自分が知らずに人を傷つけていることにも気付かない間抜けなんだよアンタは。  前に杉井さんにダメージを与えるために私を持ち出したことがあったよね。  私、あの時、すんげえ腹が立ったんだけど。  心配してくれているのは分かった。でもハラワタが煮えくり返って仕方がなかった。何か? そんなに私が間抜けに見えるのか。私の人を見る目がそんなに信用出来ないのか? そう思ったけれど、私はオトナなのでいちいち怒っていても仕方がないので書き込んだけれどすぐに消した(って、書き込んでんじゃん!)。  杉井さんは何を言われても気にしなさそうだし小倉がかばう義理もないので放っておいてもいいだろうと思ったしな。  下衆と言われてそうだよ下衆だよって返してんじゃねーよ。開き直ってんじゃねーよ。下衆じゃなくなるように努力しろよ。何で下衆なのか考えろよ。  藤極堂さんの方がよっぽど厨房じゃん。ちょっと前までの巻島君と同じじゃん。それでよく榎野さんのことを厨房とか言えるよな。恥ずかしいからやめろよそういうの。  ──人のことを罵る前に自分の態度を改なさい。 -------------------------------------------------------------------------------- 追記。 No.3317 投稿日 2001年10月29日(月)19時07分 投稿者 小倉善哉  言っとくけど小倉は藤極堂さんのことが好きだ。好意を寄せられるのが怖いと言われたって知らん。  んなもん私が勝手に好きなだけなんだから別にいーんだよ。好きだからって何かを求めようとは思わんよ。あたしが面白い小説書いたら読んでくれて面白いって言ってくれればいいんだから。  とりあえず言いたいことはそんだけ。さっさと課題に戻ろうっと。 -------------------------------------------------------------------------------- 二度目のセクハラオヤジギャグについては…… No.3318 投稿日 2001年10月29日(月)21時00分 投稿者 榎野英彦 鷹見「師匠、これじゃあただのスケベオヤジの書き込みですよ」 榎野「『だからね、いいだろう?』ってとこ、そう言う意味にしか取れないか?」 鷹見「あたり前です!」 榎野「そうか、じゃあお前からフォローの書き込みしておいてくれ」 鷹見「え?私がやるんですか?」 榎野「頼むよ、なんというか『今のギャグはどこが面白かったというと……』と解   説するようなものでみっともないような気がする」 鷹見「わかりました、やっときます」 榎野「すまん、このお返しはいずれ精神的に」 なんて会話が鷹見くんとの間にあったことは秘密です(笑) -------------------------------------------------------------------------------- >西鶴さん、ほか No.3319 投稿日 2001年10月30日(火)00時14分 投稿者 とんびの羽根 >> 何が言いたいかといえば、「自分は構成力がないんだぞ」ということを、自分自身に言い聞かせているのです。そうでないと、短編蟻地獄をやる意義を見失いそうだから。  前回は0005発言を紹介したんだけど(新木さんは西鶴さんの構成力を評価するという部分)、そのあと、新木さんの発言はだんだんと辛くなっていって、そして最後には構成力なんてないという発言になっていく。この間の新木さんの心理を一度考えてみたらどうだろう。  「褒められると有頂天になり、天狗になり、そして自分は努力する必要の無い才能のある人間だと勘違いし、そして本当に努力しないようになる」、そういう人間を、西鶴さんは一度素で演じているようなんです。  新木さんは、あの時点ですでに、うすうすだか、確信だか知らんけど(すまん)、それに気づいてた。あー、こいつは褒めると努力しなくなる奴なんだ。そー思ってたのだ。で、あれから11ヶ月たつのよ。人間的に成長できたかどうか、きみは証明しなきゃならんのじゃないか。  努力するために必要なものはなんだろうか。褒められると自分を見失う人間が、しなければならないこととはなんだろう。きみのやっていることを見よう。上の発言からよみとれることは、「褒められたことをなかったことにしよう」だ。物書きが、よりにもよって真実を曇らせることを選んで一体どうするつもりよ。それは「後退」という。  では新木さんはどういう対応をしたかというと。1.構成力がある(#0005) 2.構成力が無い ただし「ただ、自分が思っているほど」という枕詞つき(#0101)  そして(#0156) >> もし西鶴君がこの先つづけるつもりがあるならば、ぼくとしては、まず君の持っている自信っていうのを、いったん打ち砕いておかないとならんわけです。  ひらたくいうと、「自分には文章力と構成力がある」というプライドです。 >>本人が「自分はうまい」と思っているところに、上達なんてあり得ません。  「自分は、どヘタクソで激しく精進が必要なのだ」と、まず認識してもらわねばなりません。 はい、すでにもう一度やっているんだよね。しかも偶然か意図的か、「いったん」打ち砕くと書いてあるぞ。きみは何回打ち砕くと気がすむのだ?何度も自信を打ち砕きなおして、打ち砕くことに酔いしれているのではないか。きみは一回で学べないのか。2回目にはもう経験値なんてない。  つうか、自分は実力がないと自己暗示かけてるだけ、だよ、それって。  何のために自信を打ち砕いておくのかということなんだけど、それは、曇りの無い目で、自分の欠点を見つめるためです。目を曇らせてどうするんだろう。きみはもう、前のきみではない。体験済みだ。きみはもうプロから外交辞令のおべんちゃらを言われてもうれしくないはずだと思う。小倉さんも指摘してるけど「美文」は褒め言葉じゃないんだ。もっと恥ずかしがらなけりゃ、うそだって。美文てのはね、ちょっとはずれるけど、「美しい、日本の、私の、言葉の、世界」(美しいはどれかの単語、または全ての単語にかかる)なの、だから「名のある俳優やタレント」ならOK、ファンなら最初からその世界を望んでる。それはタレントは受け入れてもらえる世界を芸能活動を通じてすでに構築済みだからだよ。でも作家はその世界を今自分の「文章の力」だけで自前で作らないといけない。読者の知らない世界を生み出して、しかも「文章の力」だけで読者をその世界の中に引きずりこまなくちゃいけない。西鶴さんは読者をひきずり込めないから、美文に酔うなと叱られている。目に浮かぶだけですと。「非常に良い」のひとことで騙されてんじゃねえ。どこをどう読んでも文章力は褒めてないんだよ、普通の読者の目から見れば。(前もって言うと小倉さんに対する反論なんかで次回の時間をつぶさないようにして欲しいぞ、小倉の意見は読者レベルですら正しいのだ) >> だが、物語の起承転結がない。NAさん本人は意識した可能性はあるが、読み手に伝わるほど明確な四つの山とかストーリー上の意外性が存在しないのだ。  これ「NAさん本人は意識した可能性はある」がポイント、構成力がないと判断したら、わざわざ可能性なんて書かないよ。明確な山と意外性がないために起承転結という構成が生きてないということ。ゆえに「物語の起承転結」がない。これは西鶴さんのシンデレラ迷宮一回目(一勝八敗)と同じで「読み手に伝わらない構成」、ポイントを把握した西鶴さんは2回目の仮題提出で一発クリアをしてのけている。こんなことができたひとはほかにいない。(さあ天狗になるんだ)  こうしてみるとよくわかるけど、西鶴さんの最大の弱点て、自分の評価にかかわる文章の読解力がめろめろ、ということでしょう。  短編蟻地獄は「読み手に伝わらない構成力」をうっかり発揮してしまう西鶴さんを「読み手に明確な山が伝わる構成力」までにレベルアップするための集中訓練、その過程を通じて「読者の目に浮かぶ文章力」から「読者を世界にひきずりこめる文章力」へのレベルアップすることでいいのじゃないかな。だから、「自分は構成力がないんだぞ」となどと言い聞かせてると上記のレベルアップはできない。0はレベルアップしても0だからだ。レベルアップじゃ意義がないと思うかい?  ほかのひとへのレス >小倉さん  いやあびびった。それでなくても最近自分の記憶力の怪しさに弱気なんだよね。 >>シンディCindyという綴りはシンデレラCinderellaと確かに似ていますが、どちらかというとシンディはシンシアCynthiaという女性名の愛称なのが普通です。  間違いだそうです。ごめんなさい。私は嘘薀蓄くんだ。最低限裏をとることが習慣になるまでペナルティがいるかなあ。  シンシアと言えば、〜ふるさとを持っていないあのひとに海辺の青さを教えてあげたい〜南沙織 >藤極堂さん >>日記の文章量はそれほど多くありません。  あの文章(蔵人クンネタの日記)は非常に読みづらかった、私にとっては拷問でした。巻島さんが素直に読んで反省してるのが信じられないくらい。だって巻島といえば遅読で有名なのよ(つうか本人が言いふらしてるだけか)。まあ読めという相手が巻島さんあてのところを、私が読んだのがそもそもの間違いかなと思った次第です。気分が乗ったときに時間があれば読みます。リンクは私の中では優先順位は低いというだけで、他のかたにとやかくいうつもりはありません。面白かったものに関しては素直に感謝を表明するつもりでいます。 -------------------------------------------------------------------------------- >弟切さん No.3320 投稿日 2001年10月30日(火)01時32分 投稿者 はせがわみやび >>「凍れる心臓」(仮題)ユキマロ視点八百字あらすじ  うん、おもしろいや。  僕の科学技術好きの趣味に合致しているからかもしれないけれど。  弟切さんも、アシモフの科学エッセイとか好きなひとにちがいない(^^)  あらすじのユキマロのほうが、4分割のユキマロよりもやさしく見えますね。こっちのほうが好感がもてる。 -------------------------------------------------------------------------------- 発信しない下劣。 No.3321 投稿日 2001年10月30日(火)03時34分 投稿者 魚住雅則 現在、あまり時間が取れそうもない状況なのですが、気になることがあるので少しだけ。 別に誰宛というわけでもないですが、前半の部分は確認の意味もあるので間違ってたら教えて欲しいです>小倉さんへ >(とはいうものの、魚住さん本人も気付いてないみたいだったけどな) 最初は「ん? 何のことだ?」と本気で分からなかったので急いでログを読み返してみました。 小倉さん「下品なことなんか本当は何とも思わない」 魚住  「本当に何とも思わなかったら、そんな指摘をするものか」 榎野さん「下品であるかどうかは個人の主観で、結局は発信者の意図が決める。そこに男女の立場は関係しない。小倉さんは純粋に意図を問題にしているのであって本当に何とも思っていないのだよ」 こういう流れがあったのに、僕は「照れ隠しは芸か否か。自分はその場の客であったかどうか」の方に目がいってしまって榎野さんの主張に気づかなかったということだろうか。 ――気づいてませんでした。レベル低いです。ぐわ。 ちなみにあの時の思考。 榎野さんの書き込み読んで、 「下品かどうかはサービス精神が決める」 「では照れ隠しに(笑いの)サービス精神は必要なのか?」 と気づいて、そっちに行ったままそれっきりでした。 で、ここからは付随して気づいたこと。 小倉さんは本当に不愉快には思っていなくて、自己満足の下ネタへの忠告と18禁禁止のサイトへの配慮があったので指摘していた。 それはつまり、小倉さんの「何とも思っていない」は、「不愉快でない」という意味が主で、 「下ネタ自体は(個人的には)不愉快ではないし、面白くも思うが、考えて使わないと問題があると認識している」 これに対して僕の「何とも思っていない」は、 「下ネタだと気づいてすらいないから全く何とも思ってない。だから指摘すること自体思いつかない」 男女の感じ方の違いについても、「それすらよくわかってない」状態でした。 どうも僕は、 「どれが下ネタかと判断すらできていない」 「下ネタが他人を不愉快にする、迷惑をかけるという事実が理解できていない」 という状態にあるようです。 ピンクジョークも、セクハラだという書き込みを見て初めて下ネタだと気づく始末です。 そういえば仲間内での会話の大半が下ネタで、「下ネタの合間に日常会話」みたくなっている現状に改めて気づき、割とヘコむ。 何かもう読者との認識のズレとかいう以前に、人として崖っぷちじゃないかと思う今日この頃。 あー、でも「下ネタで笑いを取る」というのは何か「楽して儲ける」みたいなイメージはあるなあ。感性が鈍りそうというか。 て、手遅れかっ! -------------------------------------------------------------------------------- 訂正。 No.3322 投稿日 2001年10月30日(火)04時10分 投稿者 魚住雅則 >現在、あまり時間が取れそうもない状況なのですが、気になることがあるので少しだけ。 読み直してみるとトゲがありそうに見えたので少し訂正を。 現在締め切り直前のレポートを作成しながらネットに繋いでいるので、すみませんが次のレスを書くのはちょっと遅れると思います。 -------------------------------------------------------------------------------- もう一個。 No.3323 投稿日 2001年10月30日(火)04時21分 投稿者 魚住雅則 >何かもう読者との認識のズレとかいう以前に、人として崖っぷちじゃないかと思う今日この頃。 僕の書き方のせいで(認識のズレという単語があるので)、これが榎野さん当てだと誤解がないように訂正を。 これは自分のことです。 急いで書いて余計に時間かかってしまった。ぐぁっ。 -------------------------------------------------------------------------------- 急いで書いていると No.3324 投稿日 2001年10月30日(火)08時15分 投稿者 とんびの羽根  魚住さんの書き込みを見ていてちょっと感じたのですが、レベル落ちが起きてるときの、一つの現象が自分の書き込みの他人に与える印象を客観的に評価できない、ということですね。誤字脱字変換間違いが増えるんことと、それに気づかないことも同様の現象ですね。問題はこういうときは自分の認識力とか表現力とかが1ランク落ちている可能性が高いということです。  レベル落ちに気づいたら、というか気づけ、すると1ランク回復します。  とは言え、時間が本当に無いときとか、相手も間違った行動をとりそうというとき、急レスしないといけないときもありますけど。そんなときでもレベル落ち意識をもつだけで随分落ち着くもんです。  今回は具体的に内容に文句があるわけではありません。レベル落ちが多いとんびからの魚住さんへのエールです。レポートがんばってね。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.3325 投稿日 2001年10月30日(火)09時33分 投稿者 新木 伸  ちょっと私事で精神ダメージ食らうことがあって、二十四時間ほど眠り続けて、なんとか回復させてきました。わしの場合、癒す方法は「眠る」ことだったりする。あと奥さんとのスキンシップなのじゃ。「撫で撫で」してもらうと落ち着くのじゃ。  編集さんにはもう連絡して、締め切りも延ばしてもらったりとか。だけど水曜日まで。あうあう。  本来なら、分室のことなんか即座に放り出して、まずは「小説」優先でもって、執筆のほうを片づけるのが筋ではあるのだが……。  まだダメージが完全回復していないらしく、すぐに取りかかりたくない気分なんで、こうして現実逃避でレスを書いていたりする。レス書くのなんか、楽だもんなぁ〜。自分のいまの能力内で簡単にできちゃうものだもんなぁ〜。  うん。  人間、いまのままで、なんも苦労しないで、それで作家とかになれちゃえたら、すごくいいよね。  わしもこうして分室のレスを書いていたら、いつのまにか原稿があがっていたするといいなぁ。ほんとだよ(笑)。  くそう。いまラストの盛り上がりの真っ最中の、いちばん大切なところなんだぞ。いったん落ちたテンションってーのは、容易には戻ってやくれないんだぞ。  まあ言ってもしょうがないから、やるしかないわけだが。 >ログとか  3100からの百個がなかったのは、あれ、ミスです。生成しわすれ。  ここは過去ログについては自動管理される仕様じゃなくって、手動生成手動削除なのだ。ほうっておくと、20単位のやつが山ほど並ぶだけなのだ。そのうち直したい。――っーか、誰ぞperlいじれるcgi使い、知り合いに? ボランティアでやってくれるような人。ソース渡すから直してくれ〜(笑)。  あと書き込み時のプレビュー機能も、ぜひ欲しいよなぁ。 >情報展開とか  はーい。正解、いきますよー。  いちいち、正解不正解の採点まではしてやらないので、各自、自分の出したものと照らし合わせて、どこは読み取れていたか、どこからは読みとれていなかったか、考えておくように。経験値にしとけよ。 >>天井には、無骨なパイプがうねるように走っていた。 >>うす紫色に染まった空気が次々とそのダクトに吸い込まれてゆくが、下から同じだけの煙があがってくるものだから、結局空気は濁ったままだった。  まず、この文中に書かれていることをやってみる。  これは正常な読解力がありさえすれば、素直に読むだけで、べつに頭なんか使わなくても読みとれてしかるべきことだ。  1行目に関しては、もうやったので割愛。  2行目の67文字の中に、ダイレクトに含まれている情報は、以下の通り。 ・エアダクトが作動している。 ・この部屋で数十本の煙草が吸われている。 ・天井近くのほうは、煙草の煙が一本の筋として見えなくなるぐらい、煙が溜まっている。 ・部屋の下の方は、それほどは濁っていない。 ・視点保持者は、上記の順番で物を観察している。この順番で目に止まった。注意力を引く順番はこうであった。  次に、上記のことがらから、論理的に導き出せること。  まったく文中には書いていないにも関わらず、もう「確定事項」となっていて読みとれてしまうこと。確定情報として、やはり含まれていること。 1.かなりの数の人間がいる。 2.人間はかなり密集している。 3.皆は長いこと滞在している。 4.年齢層は比較的高い。(小学生とかはほとんどいない。中学〜高校生〜大学〜社会人以上。小学生はタバコを吸わない。吸っていたら視点保持者は驚いていなければならない。) 5.ほとんどが男。(一概には言えないが、一般的に、タバコを吸うのは男である) 6.ほとんどが悪ぶっている人間。(あまり柄が良くない。でなければタバコは吸わない) 7.部屋には飾りっ気がない。(エアダクトがまず目に入ってしまうぐらい何も物がない) 8.部屋は薄暗い。(煙草の煙は背景が黒or灰色で、光があたっていないとうす紫には見えない。)  上から順に、読みとりやすい順番で並べてみた。  この8つの情報は、もちろん作者である僕が意図して文中に込めたものだ。僕の脳内の生情報の中から抽出して厳選して「入れる」つもりでいて、そしてちゃんと入れておいたものだ。「入ってねーよ」とか言いやがったら、ウイスキーの瓶で頭をかち割りにゆく。そちらが読みとれていなかっただけのことだ。  誰だったか、「電気が通じている」とか、そういうことを書いていたような気もするが、それは「あたりまえすぎ」なことなので、わざわざここには書いていない。  それを言うなら、「この部屋には呼吸可能な空気が満ちていて、真空ではない」とか、そういうことも書かなくてはならなくなる。  1〜3までは、まあ説明不要だろう。たいていの人が読みとれていたから。  4〜7に関しては、確定する理由の注釈を入れてある。それを読めば、まあわかるだろう。  8については、すこし補足しておく。  これはその現象を観察したことのある人でなければ、ピンとこないことだろう。  「紫煙」という言葉がある。これは薄暗いバーなどで、煙草の煙が光にあたって輝く様を表現した言葉だ。煙の向こうに見える背景が暗くて、なおかつ、たばこの煙自体には直接光があたっているときでなければ、たばこの煙は「紫色」には見えない。  バーなどでは、手元だけに照明を用いる光設計が行われる。人をくつろがせるために、わざとそうした光の配置にしている。お互いの顔がよく見えないようにするのが、ここでのポイントだ。しかし完全に暗くしてしまうと不安をあおるから、テーブルの上やカウンターの内側などは明るくしている。  「紫煙」と書いただけで、このような特殊な照明環境にあることまで規定できる。  ここでは、「紫煙」と書くと、そこまで規定してしまうことになるから、「うす紫色に染まった空気」と、あえてボカしながら書いた。「たばこの煙が紫に見える条件」によって、おのずと決まってしまう照明環境を、隠された情報量として文中に込めているわけだ。  ま、でも8までは読みとれなくてもいいだろうって、そういうつもりで書いている。  バーに行ったことがあって「紫煙」を見たことのある人が、どれだけいるだろうか。未成年者は全滅のはずで、酒を飲まない人にもわかるはずがない。そして観察力のない人にもわかるはずがない。  そして1〜7についても、なんとなく、「いかがわしい感じ」というのが伝わればいいというつもりで書いている。ここで読者に伝えたいものは、まさにその、「いかがわしい感じ」そのものだからだ。  ああ、そうそう。  その「いかがわしい感じ」とか、その種のものを「情報展開しましたー」とか、ネズミを捕ってきたネコのように得意げな顔で出してきた人もいたっけか。  たわけ。  「感じ」とか「ような」とか「〜感」だとか、そういうアバウトな言葉は使うな。  それは読者が受けるべき印象であって、書き手が意識して込める情報について話すときに使うもんじゃない。  たしかに読者は、あの文章から、「いかがわしい感じ」というのを受け取るよ。  大勢が詰め込まれて、そして何かに長時間熱中している。しかもそこに詰め込まれているのは、煙草を吸うようなガラの悪い連中ばかりだ。いったいなにをしているんだろう。いかがわしいなぁ――ってね。  送り手であるこちらが計算すべきなのは、どうしたらその「いかがわしい感じ」が演出できるかという、そっちのほうだろう?  「いかがわしい感じ」っていうのは、つまり、なに?  具体的には、つまり、どんなこと?  人がぎっしり詰まって、なにかに熱中していて、中高生のくせにタバコなんて吸いやがって、野郎どもばかりでたむろしていて、――と、ここではそういうことなわけだろう?  厳密に論理展開して、具体的に考えろよ。  読者のかわりに考えるのが、作者の仕事なんだよ。頭も使わない作者なんてもんは、不要なんだよ。  ――ああ、ログを漁ってみたら、「ような」とか「〜感」とか、そう書いてきてたのは、小倉だったか。  おまいは読者か? いまのコレは送り手の視点でものを考えろと、そう申し渡している課題なわけだが? >描写と説明  ちなみに、上記の1〜8までと同じ情報量を含む、「描写」と「説明」を、それぞれ出してみる。ここでは文字数も同じぐらいにしておく。 (描写) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  天井には、無骨なパイプがうねるように走っていた。  うす紫色に染まった空気が次々とそのダクトに吸い込まれてゆくが、下から同じだけの煙があがってくるものだから、結局空気は濁ったままだった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (説明) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  部屋にはかなりの数の人間がいた。密集して座っている人たちは、ほとんどが男で、みんな、自分と同じかそれぐらいの年齢だった。しかしあまり柄がいいとはいえない。  部屋は飾り気がなく、薄暗かった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  さて、何が違うのか?  ちなみに「描写」のほうも、これはじつは文章のタイプとしては、「説明文」であったりする。「煙と空気」に関しての説明なわけだ。  しかしここで書くべきことが、「室内の人々」であるなら、「煙と空気」のことを説明することが、それすなわち描写となりうる。  つまり「描写とはなにか」っていうと、「それ」を直接書かないで、説明することなわけね。美人の描写をするのに、「美人」っていう言葉を使っちゃダメなのよ。逆に使わないで説明すれば、それはどんなモンでも描写になりうるわけよ。「彼女の鼻筋はしっかりと通って、目は二重でぱっちりとしていて〜」とか、そういう造形の説明文。そんなヘタクソな描写であっても、まだ「描写」であるだけ、「彼女は美人だった」と書いちゃうよりも、一歩も二歩も――いや50歩くらい先を進んでいるわけ。  そんな、簡単なことなのね。  描写っていうもんは。  そんな程度のことを、いかにサボっている人の多いことか。それで「作家でござい」とか、もう鼻でせせら笑うしかないよね。  アマチュアの小説では、「描写」をしている人はひとりもいない。もうサボりまくりだ。  杉井光は、もうサボりまくりだ。叩き直さんと。  西鶴翠は、まだしも「やろう」としている節がある。見込みがある。だがまだ足りない。  小倉善哉は、まだ読んだことないのでわからん。 >魚住君  「痛い」の実例と、そのシーンの「主」であることと、キャラ降ろしの関係。  いまひとつ、質問をしてきた「奥の意図」が不明なのだよなぁ。  「要点をまとめます」とあるけど、ぜんぜん要点がまとまっていないし、魚住君が自分でも混乱している様が、よく伝わってくる。  ところで、質問はほとんどキャラ降ろしに関わることになっているよね?  つまり、キャラを降ろせない自分はどうしたらいいのだろう、おろおろ――と、そういうことなわけ?  まあとりあえず、なにか書いてみよう。  アイデア出しは、ここでは話を作る課程として、「最適ルートを探索する」ための手法なわけだ。「構成法」に含まれるノウハウとして扱っているよね。  たくさんあるアルゴリズムのひとつなわけよ。  たとえば、将棋やチェスを指すプログラムなどを組み立てる場合――。  もっとも原始的なアルゴリズムのひとつに、「その局面で打てる手をすべて虱潰しに評価してゆく」という、力技の単純なアルゴリズムがある。  いわば、それに近いことをやってるわけだ。  あるテーマを表現するにあたっての、「最適」であるストーリー展開を探るための、ひとつの手法。  10個出して、そのうちでいちばん評価点が高かった手を採用すべし。  そうすると、とりあえず「だいぶまともな手」になるだろう。――って、そういう物の考え方ね。  しかしこの方法は、とってもコスト(時間)がかかる。コンピュータのプログラムだったら、この手法で終局まですべての手を読みきって――なんてやっていると、それこそ、宇宙が終わってもまだ答えが出てこなかったりもする。  ちなみに将棋やチェスはともかくとして、ルールの単純な「オセロ」では、これで最終局面まですべての手が読み切られてしまっている。先手と後手のどちらが「必ず勝つ」か、それも判明している――という話だ(ちょっとうろ覚え)。  さて、べつのアルゴリズムもある。  「定石と照らし合わせる」――という手法だ。  ある局面になったとき、過去の棋譜と照らし合わせるわけだ。それと似たような局面で、どう打たれたのか――。データベースと照らし合わせて、ただ根拠なしに、その過去の一手と同じ手を打つだけ。  これでもかなり強いプログラムにはなる。  これを小説のストーリー作りに応用するなら、「引き出しに入っている無数の話のパターンのどれかにあてはめて」とかなるわけだ。  しかしこれは、棋譜の膨大なインプット量を前提にしているから、誰にもおいそれと勧められるものじゃない。10年単位の読書体験(漫画、ドラマ、映画、すべてのストーリー鑑賞を含む)が必要だから、すぐには身に付かない。  そもそも現時点での皆のレベルというのは、「話をパターンに切り分ける」という概念にだって、ついここ半年やら1年やらのあいだに触れたばかりで、まだ始めたばかりの状態なわけだ。冷蔵庫の中身は空っぽなわけだ。  久美さんのあの話とか。「話なんか、パターンでいいんのよ」と言える人というのは、その「パターンの切り分け。引き出し(冷蔵庫)への収納」という作業を、もう10年間とか20年間とか、やってきている人なのね。だからこそ出てくる台詞なわけね。  子供のころから先天的に「パターンの分類」ができていた人は、20歳そこそこで、もう15年分ぐらいのストックができているわけだ。  ちなみに僕がだいたい、15年分。  18歳ぐらいから始めて、いま33歳で、約15年間。  小説で本気でプロを目指したのは、だいたい20歳ぐらいからだったけど。「話作り」(小説以外)をやり始めて、うまくなろうと思ったのが、そのぐらいだったか。僕の場合は最初はTRPGだったのね。ゲームマスターといって、話を作ってプレイヤーたちに遊んで楽しんでもらうものなわけだ。その素材として使うために、いろいろな話のパターン分析を始めていた。 >魚住君  なんだか変な方向に行ってしまったので、話を戻す。  質問は以下の3点だっけか。 >>「ストーリー上で必然の場合(主の場合)でも、キャラクターを降ろしますか?」 >>「キャラクターが降りてきた方がより面白くなりますか?」 >>「アイデア複数出しは、補助としての技術なのですか?」  まあ設問自体が「ナンセンス」であって、これに答えてもあまり意味はないんだが、とりあえず答えておこう。  ちなみになんで「ナンセンス」なのかというと、この設問自体、「構成がきっちりと身に付いていなければ起こりえない状況」だからなのね。たとえばそのシーンのコンセプトやら狙いやらが、「リアリティのある調理シーン」であったり「無欲なシンデレラ」であったりするとしよう。  どうしてそこが、そうでなければならないと、そうわかるんだ?  そのシーンのコンセプトが立っているということは、もうプロットが完全にできあがっていて、そのシーンは「そうでなくてらならない」と明確に分かっているってことだろ?  構成力がそこまで身に付いているなら、もうそれだけで十分な武器になる。他の要素がもう「ちょっとだけ」ある程度で、プロとしてなんとかやっていけるぞ。  君らはいままで、プロットを立てずに話を作っていたわけよ。  そのシーンに求められるものがなんなのかなんてことも、考えたことはなかった。自分の書いている話が「なんの話」であるかってことさえ、意識したことはなかった。  そういう状態で物を書いているのなら、「キャラを降ろしたほうが、やはり面白くなるのではないか?」とか、そんなことに思い悩む必要もない。  思いついたもの浮かんだものを、適当に繋ぎあわせて、ただ勢いだけで書いていればいいわけだ。  まあ、そういうことを踏まえた上で、回答。 >>「ストーリー上で必然の場合(主の場合)でも、キャラクターを降ろしますか?」  肯定。  僕の場合、「無欲なシンデレラが、無欲ゆえに見初められるシーン」という「縛り」を課した上で、キャラを降ろす。そうすると、無欲であり、なおかつその行為(他人の目から見える現象)で人を惚れさせるようなことをしたくて「うずうず」している状態のシンデレラが、降りてくる。  ただし、勘違いしてくれるなよ。  いつも簡単にあっさりと降りてくるようなら、書いているときに、わしは苦労なんてしないの。プロットが上がりさえすれば、その翌日にはもう原稿が耳を揃えてあがっているわけ。  そのへん、「プロットでここまで出来ているんだから、あとはいったいなにを悩むんですか」なんて編集さんに言われることもある。決まってんじゃん。キャラが降りてきて、動いてくれねーんだよ。  その場合でももうプロットはできているわけだから、キャラを「動かす」くらいならもちろん可能だ。だが新木伸という作家としての「100%」は、自分から勝手に動くキャラが存在しているという状態なわけだ。その領域までは努力と執念で持ってゆくことができるのに、ただ「動かす」だけで終わらせてしまっていては、これは単なる手抜きでしかない。  12時間煮込めば極上のスープが取れることを知っているのに、手間を惜しんで4時間の仕込みだけで「そこそこ」のスープを取ることで妥協しているラーメン屋と同じだ。  ちなみに「はせがわみやび」の100%は、「キャラを動かす」なわけだ。人によって100%は違う。しかし現時点での自分の100%は、いつでも出さんと。  さて。降りてくれないときに、どうやって降ろすのか。  このあたりのプロセスは、小倉さんもやっていたよね。  作者が自分の頭を使って、舞台やらシチュエーションやらを煮詰めていってからじゃないと、大女優のケイコたんは動いてはくれない。  同じことを僕もやっている。  ただし要領はわかっているし、いままで何十回何百回もやってきていることだから、はるかに高密度に思考して、はるかに短時間にそれをやっている。  小倉さんなら二週間はかかるところを、数分か、数時間か、せいぜい数日ぐらいでやっている。  手間をかけずにキャラを降ろしているなんて、思ってくれるなよ?  そのシーンがこの話にとって一番重大な「キモ」であり、一週間ぐらい悩んでいてもいいのであれば、降りるまでやる。とことんやる。  たとえば「無欲で人の惚れるような行動を取るシンデレラ」の場合だとしよう。  悩む課程では、理詰めで考えたりもする。  無欲とはなにか。あらゆる無欲のパターンを出して傾向分析。  そして「人が惚れるような行動」っていうのは、なにか。これも同様。  そうしてゆくと、そのうち絞られてくる。ここはこの種類の無欲でなくてはならず、こういう属性を持った言動を示さなくてはならない。  そうすると、シンデレラの召還条件に、もうすこし具体的な「縛り」がつけられる。  それで呼んでみる。  それで降りてくれなきゃ、またもっと厳密に論理展開して、どういうものを降ろそうとしているのか、考え抜く。  その繰り返し。一週間ずっと。  そうしてやっと、「降りてくる」んだよ。 >>「キャラクターが降りてきた方がより面白くなりますか?」  否。  料理のシーンで例を出そう。  僕はキャラが一番の武器だから、キャラを降ろしてそのシーンを「読めるもの」にしたわけだ。  知識が得意な人であれば、「うんちく」で読めるものにすればいい。  また文章力が武器の人であれば、そこは料理の鮮やかな手際を「描写」することで、退屈せずに読めるものにできるだろう。  僕はどちらも得意ではない。だからいちばん得意である「キャラ」でそのシーンを調理した。  作家それぞれによって、そのシーンをいちばん「面白く」する調理方法は違っている。 >>「アイデア複数出しは、補助としての技術なのですか?」  回答不能。設問の主題が不明。  アイデア出しというのが、「キャラを降ろす」ことの補助であるか聞きたいのか、それとも「ストーリーを作る」にかかるほうなのか、どちらなのか不明。  まあしかし、「目的達成のための最善の方法を探る」ということでは、どちらにも共通していえることだよね。キャラを降ろすための下準備にアイデア出しを使うこともあるし、ストーリーを作るときにも、やはり使うし。 >千と千尋 >魚住君とか  あれはわし、まだ見ていないのだけど、なにか監督自身が、「きっちり構成しないで、あえてはっきりとした起承転結を付けずにやった」(※注:意訳&伝聞)と言っているわけだから、あまり分析するのにふさわしくないんじゃないかね?  女の子がおとぎの国に迷い込むお話であれば、そういう手法も「あり」なわけだ。  魚住君は、どうせやるなら、「カリオストロの城」のほうをやりなさい。ビデオで借りてきてさ。  昔の、誰ひとりとしてまだ正解を出していないアレに再挑戦してみなって。昔は玉砕でも、いまならテーマが導き出せるんじゃないかね?  ちなみに、当時みんなの出してきたもの。 「可憐な女の子のためだったら男はいくらでもスーパーマンになれる」 by 唯野 『みかえりを もとめず だれかを たすけることは きっと うつくしいことだよ』 by 藤極堂 「勧善懲悪」「肩書きがどうであれ、いいことをすれば善人であり、悪いことをすれば悪人である。善人には幸せが、悪人には不幸がおとずれる」 by 西鶴 「ポケットに入る幸せはとても小さくそして尊い」 by むに  うーん。魚住君のは、探したけど見つからなかったね。答えてなかったっけか?  もし答えていた記憶があるなら、自分で探し出してきて、いまここに公開して後悔すること。(笑) >西鶴君  5個に減る?  6つ出すって自分で言ってきたんだから、6つ揃えて出してこいよ。  見栄を張ったら、最後まで張り通せってーの。弱々だなぁ。じゃなかったら、最初から張るな。どっちかにしとけ。  その少年誌王道的展開のが自分で気に入らないのなら、それ自主ボツにして、またもう1個作ってくればいいじゃん。  べつに締め切り設定してないんだし。  まあこちらとしては、べつに複数あれば事足りるので、その王道的展開を除いた4個のままでもOKだけど。 >>意外です。私は構成がまるで駄目だと思っていたので。文章はプロレベルまで行かずとも、素人の平均よりは余裕で上だと思っていました。  そりゃそうだ。  素人の平均値よりは、余裕で上だよ。保証する。  いまさらそんなことは言うまでもない。もちろん、そうだ。  だけど、わからん。  なんでそんな言葉が出てくるのやら?  んなシロウトなんかと比較して、そこになんの意味があるのだ?  もし君が、「素人集団の中でカリスマ的存在である小説のうまい人」とかを目指すのであれば、たしかに、素人の平均値と比べることに意味があるのだろうけど。  ところで、僕はプロなんだな。  自分とアマチュアと比べてみて、自分が相手よりうまいことを確認してみたりとか、そんな意味のないことはしないのだな。  アマチュアの人間だって、それは同じだろーが。  いまさら素人と比べて、どーすんのよ? >引用文とか >>「美文に酔わないほうが良い」 >>(略) >> これは途中の文章だが、情景が目の前に浮かぶようで、非常に良い。 >> だが、物語の起承転結がない。NAさん本人は意識した可能性はあるが、読み手に伝わるほど明確な四つの山とかストーリー上の意外性が存在しないのだ。 >>(略) >> 名のある俳優やタレントがこういう美文を書けば、随筆として飛びつく出版社があることは間違いないが、 >>(略) >> NAさんがプロ作家になれるか否かは、やはり意外性のある物語を構築できるか否かにかかっている。 >>○要約 >>・美文である。 >>・構成が駄目。  おお。すごいぞ西鶴翠。  これを、そう読めちゃうのか。  ここに暗に込められた情報の展開を、自分の先入観によるフィルタをかけてしまうことで、誤って読みだしをしているぞ。  色セロハン越しには、人間の目は、正しい色を認識できないのと同じことだ。  こういう指摘文とかは、自分の思いこみ(自分は文章がうまい)を肯定するための材料として読んでちゃ、だめでしょう。  自身の思いこみを正すための、数少ない「ビッグ・チャンス」なのにさ。  それを自分からドブに捨ててちゃ、もったいないオバケが出るぞ。  ここには、君の文章が美文であるなんてことは、一行だって書かれてやしないぞ?  まず事実を見ろ。  ここには、「美文に酔わないほうがよい」と書かれているのだ。  つまり、「自分が美文だと思っているヘタクソな文章に酔っているのが外からは丸見えで、とても醜悪である」と、そう書かれているのだ。  「情景が目の前に浮かぶようで〜」というここの部分は、つまり、「情景描写をしようとする試みが見受けられる」ということを書いているのだ。ここにある「ようで」という部分に注目しよう。  なんで、わざわざ「ようで」と使っているのか?  評者の脳裏に、情景がありありと浮かんでいるなら、なんで「ようで」なんて含みのある言い回しを使う? おかしいだろ? そう思えよ。  つまりここは、部分肯定なのよ。やろうとしている努力は認めるけど、まあ、そんなにうまくいってないね――って、そういうこと。  西鶴君は「教える人間」という立場に立って物を考えられるわけだろ?  この手の指摘をする場合、まず、どういうふうに説得しようとして、話を組み立ててゆくんだ?  自分が教える立場であったとして、どのように「やる」か、考えてもみろよ。  せっかくの自分のスキルを使わないのはなぜだ?  そうか使いたくないんだね?  うんわかるよ。それは。  だって相手がどういう思惑をもってこう指導していたのかということを分析して分かってしまったら、自分が「うまい」という思いこみを直さなくてはならないかもしれないからね。  だけど、使え。  たとえ痛くても、相手の思惑を分析してみろ。  たとえばここに、どこもかしこもダメダメな相手がいたとする。  でも「オマエは全部ダメダメだ」と、いきなり言っちゃったら、それはいかんだろ。指導する者としては。  なら、どうするか?  まず、どこかしら、なにかしら、褒められそうな場所を探す。  話の一発目には、まずそこを褒める。「君はこの点がいいよね」ってやっておく。  そして次に、「でも君にはけっこう大きな弱点があって、そこを直すと、もっとよくなると思うんだ」とか、そうやって持ち上げつつも、相手にダメージを与えないように気を遣って話す。そして「僕は君の理解者で味方なんだよ光線」をバシバシ発射しつつ、相手に自分の話を聞く気を起こさせつつ、弱点を自分で直す気にさせよう――って、そのように誘導していかんか?  するだろ? やるもんだろ?  自分だって、後輩に対してやっていたわけだろ?  わかっているよな? その仕組みっていうのは。  なら、それが自分に向けられていたのだと、そう気付け。  西鶴君は、操縦されていたんだよ。  ちなみに、もしその相手が、「ぜんぶダメダメ」じゃなくって、ひとつの長所が本当に「かなり使い物になりそう」なレベルにあったとしたら、別の指導法にならないか?  「君は徹底的にそこを磨け」みたいな。  なるよな? なるだろ?  どうなんだよ?  通用する「武器」をひとつ持っている後輩を、自分はどう指導していたんだ?  さて――。  この引用文のここでは、「君は文章力はもう磨かないていい。それより構成力を直したほうがいい」と、そう言ってるわけだよね。  これって、つまり、どういうことだ?  文章力はもう直していったって、どうせ使い物にならんと、そう判断されたっていうことだろ?  それよりは、構成力のほうが伸びそうだから、そっちを鍛えたほうがいいぞと、そういうことだろ?  君は構成で勝負するしかないって、そう言われてるってことだろ?  それが唯一のプロになる道だって、そう書かれているわけだろ? >> NAさんがプロ作家になれるか否かは、やはり意外性のある物語を構築できるか否かにかかっている。  読め。  書かれた事実を読め。  そう書かれているよな? あぁん? >もうひとつ  つまり西鶴君は、侮られていたわけよ。  「この彼は、事実を伝えてしまったら受け止めきれないだろう。心が弱いから。だからまず褒めて、そしてやる気を引き出して長所を磨かせるという方法で操縦してやらねば」  わしは侮らないから、ちゃんと言う。ダメなところはダメという。  その重たい事実を受け止めるきれるか、受け止めきれずに潰れてしまうか、そんなことは当人の問題だから、わしは知らない。  操縦されて、しかも素直に操縦に乗ってりゃいいところを、変に曲解して「努力しないでいい理由」に自分の中ですり替えて、ぬくぬくとしていて……それで何年間だ? えーと、1999年の11月からだから、ちょうどきっちり2年間くらいなのかね?  第三者の安易な保証(しかも自分の曲解)を信じ切って安心して、ぬくぬくと2年間ものあいだ、立ち止まっていた自分。  そういう甘ちゃんの自分を、嫌悪しろよな。  そしてわかったら、自分の足で立って歩け。  さぁ。 P.S.  だいたい、自分の長所を認定する「根拠」を、「他人の言葉」に置いている時点で、もう論ずるまでもなく端からダメダメなのは、わかりきったことなのだが。  信念なんてのは、自分の中から見つけだしてくるもんだ。人に与えられた物は「信念」とは呼ばない。 P.S.2  あ、これ書いたあとでログを追っていってみれば、小倉さんも、3309で書いてるじゃん。あ、とんびの羽根さんも3319で書いてるじゃん。  だからね、わかるでしょ? 色メガネかけずに事実をきちんと読みとれば、そのように読めるんだってば。他のみんなは、ちゃんと「曇りのない眼」で、ちゃんと物事を見極められているの。ひとごとだし。  知らぬは君ひとりばかりなり、なの。  とりあえずその「自分は文章がうまいはず」っていう色メガネは、はずしてしまっておこうね。 P.S.3 >>何が言いたいかといえば、「自分は構成力がないんだぞ」ということを、自分自身に言い聞かせているのです。そうでないと、短編蟻地獄をやる意義を見失いそうだから。  だいじょうぶだ。そんな心配しなくとも、だいたいすべての要素において君は足りてないから。そのなかでもっとも使い物になりそうな「構成力」を、とりあえずプロの最低水準ぐらいまでは引き上げようとしているわけだ。  あと文章力のほうなら、僕はすこしはみることができる。そっちのほうはプロの最低水準に届かせられるかどうかはわからないけど、まあ「致命的な弱点」から「普通の弱点」あたりまでは持っていけるかもしれない。文章力が弱点の人は、プロにだってゴロゴロいるわけだし。 >とんびの羽根さんとか  ちなみに、西鶴君が「自分には構成力がない」と書いているのは、本人の言うとおり、ここでやるべきことを正当なものとするための、自分への理論武装だと思います。  そこにべつに裏はないと思われます。  しかしべつに、わざわざ自分に言い聞かせたりしないでも、まだまだぜんぜん「足りない」ことは、観測された事実としてそこにあるわけで、それこそ本当に杞憂ってものなんですが。  僕と小倉さんがやろうとしているのは、「構成力は確かに身につける必要はあるが、文章のほうまではやらないでいいんだ」とかいう、彼の妙な思いこみを打ち砕こうという試みなわけです。  しかしまあ、一度にやることはひとつずつでもいいわけで、文章力のほうは、じつはもっと後になってからでも、いいわけです。 >小倉さん  脳内読者とか、相手の読解力のレベルとかの話。  まあ実際には、「どこから下は切り捨てるか」という線引きが、いつも存在しています。  編集さんに読ませる文章なら、その編集さんに、確実にわかればいい。何年来もつき合いのある人なら、どこまで書けばわかるかは、計れるでしょう。  また読者にしても、中学生は対象にするけど、小学生はさすがに対象外とか、自分の中で線引きをするわけ。そして中学生ならわかるように書けばいいわけ。  まあ「脳内読者」っていうのは、意識しないでもそのうち常駐するようになるものだ。これがいなければ、そもそも「わかりやすい文章」が書けるはずもない。  論理的にいって無理。  語るべき対象の「読者」が目の前にいないのに、その相手に納得させられるように書くためには、シミュレートされた仮想の読者が脳裏に存在していなくてはならない。  わかりやすい文章を書いている人は、誰であっても、新木語でいうところの「それ」と同じ働きをするものを、かならず持っているということになる。  これは自分じゃない誰かの視点で、書いている最中の文章を読むっていうスキルね。単純に技術でしかないの。誰でも習得可能なスキルなの。  僕はそれを「脳内読者」と言っている。  5〜6人、年齢性別志向が違う人間を頭の中において、その人たちが書くと同時に読んでいる感覚。肩の上やら、背中の上やら、そのあたりから自分の書いているこの液晶画面を覗き込んでいるという感覚。たまに「これでわかる?」とか聞いてみると、うなずいたり、かぶりを振ってきてくれたりする。  小倉さんもキャラを降ろせる人なんだから、頭の中に、小学5年生ぐらいの男の子と女の子を、ひとりずつ降ろしておけばいいっしょ。  あくまで、降ろすのは「普通の子」たちだよ。  その子たちに読ませてみて、「わかんなーい」と言ってきたら、どこがどうわからないのか、聞いてみればいいんだ。  書いている最中にはできなくても、書き終わってから、見直ししているときにならできるでしょ。それを習慣にして、ずっと続けてゆくうちに、そのうち常駐するようになるから。なにか物を書いている最中には、勝手に居つくようになる。  ちなみにわし、ここにアップする文章を書いているときには、20歳以上で「物書き志望者」という仮想読者を足切り対象にしている。小学生の仮想読者が「わかんない」と言っても、その20歳の「物書き志望者」が、「わかりますよこれなら絶対」と言ったなら、それでよし。  僕はこの「他人の視点で文章を読む」ということを実現するために、こんなやり方を取っている。キャラを降ろすのが得意な人だからね。  おなじ結果を出すために、各自が、それぞれに工夫すればいいのよ。たとえば「役者」とか、そういう人だったらさ、降ろすかわりに自分が「違う人」になりきって、自分の書いた文章を推敲時にチェックしていけばいいんじゃん。  たとえばみやびさんは、僕みたいにキャラは降ろせないから、そういうふうに「違う人」になりきることでやってみるとか、そうも言ってたぞ。  みやびさんは小説を読むときに、SFなら「SF者」として、少女小説なら「女の子」になりきって、どんな小説にも感性を合わせて「よい読者」となって読むことができるのだと、そう言っていた。  わしにはその感覚は、わからん。  常に「自分」が読んでいるものだから、すごくヒットする範囲が狭い。好みに合う話なんてのは、ほんとに少ない。  人それぞれ、自分にあったやり方があるだろう。  だが要点は、「他人の視点で文章を読み、直す」ということ。そしてそれは、「わかりやすい文章を書く」という大目的に通じる道なわけだ。 >>ええと、50代くらいの有閑マダムで、クッキングマシーンを購入する予定がなくて、「安くて美味しいものが食べれて嬉しいわ」とか、ショールームとレストランを勘違いしているような、そういう感じの主婦にしようと思っていました。  なら、そう書けよ。  要約して骨にすると、「暇つぶしに連れだってやってきた有閑マダム。タダ飯を食うつもりでやってきた相手をその気にさせて、百万円もするクッキングマシンの契約を取り付けるエイコ」――とかになるでしょうが。 >サイトの紹介とかブックマークとか  これはですね。紹介するからには、サボってちゃダメです。  ちゃんと自分の言葉でもって、そこが「どれだけタメになるのか」ぐらいのことは、説明しておかないと。  僕だって、言っちゃえばいいわけです。  世に出てる本のうち、「これとこれとこれを読んでこい」とか、そういうふうに言ってしまえば、ここでやっているかなりの部分は、もうそれだけで済んじゃうわけです。終わっちゃうわけね。  しかしわざわざ自分でやるからには、ぜんぶ、自分の言葉で一から説明をし直す。そのくらいの覚悟をもって、ここをやっています。  まあそれは人それぞれのスタンス。無理に押しつけるものでもないです。  藤極堂さんが、「私は紹介をするだけ」というスタンスであっても、それはかまわないと思います。しかし「読んでないじゃん」と非難してしまうのは、それは筋違いってものなのですね。  まあタグの件とかは、藤極堂さんが自分で説明したにもかかわらず「まるで聞いてない」わけですから、あれは怒ってよし。  僕も少しはムッと来たしねぇ……。ちゃんと「カッコは半角で書くこと」って、注釈入れてはっきりとそう書いてあるのに。ぜんぜん聞いてねーでやんの。(笑) >河原の決闘  あれ? このあいだのOFFで読んでなかった?  河原で決闘してます。長ランで裏に唐獅子牡丹の番長が転校生と。一章ラストの山場です。  しかしみんな、「夕日」と「鉄橋の近く」というトッピングを忘れてるなぁ。  ダメじゃん。 >あの曲の歌詞  そういえば、昔聞いていたときには気にならなかったんだけど、いま改めて思い出すと、すごく不思議に感じられる。  あの曲の歌詞。  なにやら、夜の校舎で、窓ガラス叩き割って回ると、「支配」からの卒業になるらしい。  後日。学校に呼ばれた父兄が、どうか警察沙汰にはしないでくださいと、そう頭を下げて――いいや土下座ぐらいしているはずだ、そのはずだ。もちろん頭を下げたぐらいで許してもらえることじゃない。だから土下座して誠心誠意頼んで足にすがって靴を舐めて、そうやって息子の人生に「器物破損罪。少年院行き」の汚点が残らないためなら、自分のプライドなんか捨てて、なんでもして頼みこむ決意で――。  もちろん窓ガラス代は全額弁償するわけだ。父兄が乏しい稼ぎの中からやりくりしているその家計の中から無理をして。そして足りなかったら消費者金融から借金でもなんでもして、払うわけだ。全額弁償なんて、警察沙汰にしないように「頼む」ための前提条件でしかないし。  そして用務員のおじさんが、割れたガラスをきっとひとりで掃除しているはずなのだ。大変だよなぁ。学校に通う他の生徒たちは、寒い中、窓ガラスがなくて凍えながら授業を受けているのかもしれない。指がかじかんで、鉛筆なんかも持てないんだろうなぁ。風邪を引いちゃう生徒なんかも、いたりして。  ちなみに夜の校舎に襲撃をかけているのだから、この歌の主人公は、もちろん全日制の生徒であるわけだ。つまり自分では働いていないのだ。学費も制服代もご飯もお小遣いも、ぜんぶ親のすねをかじっているわけだ。もちろん乗り回しているバイクの代金もガソリン代も――んて、あれ? バイクは盗んだんだったっけか? あれは違う歌だっけか?  そのあたりは、問題にしなくていいのだろうか?  カッコいいのか? この主人公は? ほんとうに? >弟切さん  気づいているかな?  ユキマロ視点のあらすじで、きちんと「転」ができているということ。  キサラの怒りが自分自身の内側に向いていたのだと、そう理解する部分ね。ここでいままでの話の流れの「意味」をひっくり返している。まさに「どんでん」なわけだ。  ちなみにプロットのほうが「ぱっ」とせず、あらすじのほうがいいとみやびさんなどに言われてしまうのは、プロットの箇条書きに落とすときに、面白ポイントの要素を入れ忘れているから。  あらすじの分量(800文字)ではうまく書けても、プロットに圧縮するときに、間違えてしまっている。情報の圧縮の仕方がまだ身に付いてないってことだね。ちなみにあの4分割の「プロット」を展開すると、いまのあらすじとは違う話になってしまうぞ。  好意的解釈に基づいて確定されていない部分を補完しつつ、作者の意図を読み取って膨らましていってやって、はじめてのいまの形のあらすじになるわけだ。  4分割のほう、もうすこし注意して直してごらん。より面白くなるように。面白ポイントを入れ忘れないように。  あと段落の頭に、全角空白を1文字入れてください。日本語の表記規則です。 >レベル落ち現象とか  まあレベルが足りるか足りないか、ぎりぎりのところでやっているから、レベルが1個落ちると途端にまともに書けなくなるとか、そんなことになってしまうわけですな。  どんな時でも、ちゃんと読み書きできるように、十分に余裕持ってレベル上げをしておけば、いいんです。  十や二十の余剰レベルがあったなら、初心者用魔法ぐらいは、詠唱に失敗する率はゼロになるのです。  いついかなるとき、精神と肉体がどんな状態であっても「張り手」が出る。そのために相撲取りは何千何万回も「てっぽう」をやって、鍛錬を積むのです。  どんなに疲れていても、どんなに時間がなくても、どんなに他に気を取られることが起きていても、わかりやすい文章が扱えるように――ってね。  ああ、とはいえ、わしもあまり人のことは言えんか。  去年の暮れ、親父が急死したといきなり電話で告げられて、すぐに実家へと飛ぼうとする直前、編集さんに数日スケジュールがぶっ飛びそうだという、そのことを伝えておくためのごく短いメールを書こうとして、なんだかうまく書けずに苦労した覚えがあるものなぁ。  まあしょせん言葉など、人間がここ百万年ぐらいのうちに発明したものでしかないわけで、身に付いていなくても仕方がないか。  しかし人間、どんなに大ショックなことがあっても、できることってあるわけでしょう?  たとえば歩く……は、あまりに緊張していたりすると、歩き方さえ忘れるものか。あるある。だめだな。これは例にならん。  まあ人間、二本足で歩きはじめたのは、ここ数百万年ぐらいなものだから、まだ身に付いていなくたって、仕方がないわけか。  息をすることは……これも驚きすぎると、息のしかたを忘れることもあるから、だめだな。  まあ人間……っていうか、脊椎動物。  陸に上がって呼吸を始めたのは、ここ十数億年ぐらいのことでしかないから、まだ身に付いていなくたって、仕方がないか。  じゃあ、心臓を動かす?  これなら、どうだ? -------------------------------------------------------------------------------- 榎野さんと藤極堂さん No.3326 投稿日 2001年10月30日(火)09時33分 投稿者 新木 伸  榎野さんも、書きこみを消しちゃうところが弱々です。だから藤極堂さんの癇に触ってしまったりもする。  まあ信者からの攻撃云々は置いておいても、歌詞の引用の著作権がらみの問題があるんで、削除は妥当と思われますが。  藤極堂さんは、自身がその歌手のファンであるのかもしれないし、自主削除という榎野さんの覚悟のない態度に腹が立って、そして勢いによる書き込みなのかもしれないけど……。  それにしたって、3313のP.S.部分のあれは、誹謗ですよ。  ちなみに、僕の言っているのは、小倉さんの言っているピンクジョークの一件じゃないところ。  「説教ジジイ厨化」ってあたりね。  人に対する最低限の「礼」がない。ここでは「プロを出す」という目的にかなう理由さえあれば、「礼」さえ不要っていう硬派なスタンスではありますが、今回の場合は、礼のない言葉を投げつけるその「狙い」がわからない。だいたい榎野さんは、すでにプロなわけですから、この榎野さん宛の悪口を正当化するには、他の参加者がこれを読んでなにか意識改革を行う可能性とか、そういうものがなくちゃならない。  これはありそうにない。  したがって、あれは単に攻撃しているようにしか見えません。  つまり、「誹謗」です。悪口です。  さて。  榎野さんのほうは、自分がうかつな書き込みをしてしまうにあたった心境の説明と、それから削除の理由についての説明などをしました。  まあ書き方は斜にかまえたものであって、喧嘩の最中の人間(藤極堂さん)としては、あまりいい気はしないでしょうが――。それはともかく、上記についての説明は、とりあえず果たしています。  藤極堂さんのほうも、誹謗した理由や、そのときの心境など、その手のことへの説明をお願いします。  あと小倉さんと藤極堂さんの話のほう。  こちらはまだ双方の言いたいことが出尽くしてないだろうから、放置です。  河原の決闘を止めに入るのは、それは野暮というものなのです。  もしかしたら僕には、「喧嘩はやめて。僕のために争わないでおくれ」とかいう権利があるのかもしれないけど(馬鹿)。  だけど放置なのだ。  本気で殴り合った末に、真の友情と信頼というものは芽生えるものなのだ。 -------------------------------------------------------------------------------- 河原でね。 No.3327 投稿日 2001年10月30日(火)12時48分 投稿者 藤極堂 >榎野英彦さま 「さま」は止めていただけると嬉しく思います。 それと、No.3318 を読んで気づきましたが私少し勘違いをしてNo.3180 の本家・鷹見一幸 とNo.3185 鷹見一幸を取り違えておりました。 つまり、 榎野英彦=本家=本家・鷹見一幸=師匠 鷹見一幸=元祖・鷹見一幸なのですね? 失礼いたしました。No.3180はギリギリOK、No.3185はNGです。 年齢差によるピンクジョークとオヤジギャクの差異への言及は私にはいたしかねますが、性別による差異の考察は可能です。 No.3180より引用 >「男が『愛しているよ』と言うときは、必ずその後に『だからさ、ね、いいだろう?』という言葉がついていることを知っているから(笑) No.3185より引用 >最近の師匠の真似をして、私もピンクジョークを一つ >「君子豹変す」 >普通の男は女の子を見ると「オオカミ」に変わるが、君子と呼ばれるような男は「豹」に変わる。というコトワザ。 >意味「どっちもヤルことは同じだが豹のほうが逃げ足が速い」 榎野さんのジョークの根底には、口の上手い男への揶揄。性交のみが目的の男性に対する否定的見解。 つまり「こんな口先だけで女性を騙すヤツもいるから困ったものだ」という考えが見えます。 対する鷹見さんのジョークの根底には、性交のみが目的の男性に対する肯定的意見がかいま見えます。 つまり「女を犯るのは男の本能、隠したり逃げたりするのが上手な男が君子と呼ばれてるだけ」という考えが見えます。 後者のジョークの主張は「本能を理性でコントロールするのが人間だろうーが」というタイプの男女に反発感を与えるでしょう。 性的に下品な事柄を題材にしつつ、ゲスな人間や行為を肯定的に語るか、否定的に語るかがオヤジギャグとピンクジョークの差ではないかと愚考いたします。 >尾崎ネタ 尾崎豊には何の感情も持っていません。(※ネタとしては危険だと思ったが) むしろ気になったのは作家が一度書き込んだ文章を、何の注釈も無しに「無かったこと」にしていたという事実です。 巻島さんの反省文を読む前に書き込んでしまって、「ああ、死者に鞭打つようなマネをしてしまった」と削除したとしても、何か一言添えるべきだと思いました。 >小倉善哉さん >ピンクジョークの件 これは私の記憶違いが原因でした。ごめんなさい。 >一回痛い思いしたんなら繰り返すなよ。地雷持ってそうな奴のパターンくらい読み取れよ。 この分室のおかげでだいぶ読みとれるようになりました。 >自分が傷付けられたときは大げさに痛がるくせに、自分が知らずに人を傷つけていることにも気付かない間抜けなんだよアンタは。 大げさに痛がるのは確かに反省点ですね。 でも知らずに人を傷つけているとはあまり思っていません。 >杉井さんにダメージを与えるために私を持ち出したことがあったよね。 >私、あの時、すんげえ腹が立ったんだけど。 >何か? >そんなに私が間抜けに見えるのか。私の人を見る目がそんなに信用出来ないのか? 小倉さんの場合は「人を見る目」じゃなくて「見栄っ張り」方面で信用できませんでした。 あくまで日記と課題の短編でのやり取りでの印象ですが。 八神さんや弟切さんに対しては心配していなかったでしょ? なんだかなあ「筋が四本の話をいきなり持ち出す」「視点移動が煩雑という翻訳調の文章を、ライトノベルの読者に対して行うことができると思っている」(※実際不可能ではないが高等技術です)「資料調べに五年はかかりそうなデラックスな王宮や人型ロボットを持ち出そうとする」という行動から導き出されるのは、やっぱり自分自身に対する過剰なまでの信頼感なのです。 マヌケに見えるというより、コドモに見えるという方が正解ですね。 「見栄っ張り」というのはコドモの特性のひとつなのですよ。 愛らしいですけどね。(みどりちゃんも) >何で下衆なのか考えろよ。 ヤローに対する信頼が無いから。 知り合いに実の妹と娘を生でヤッといて何の罪悪感も持たない男がいたのでちょっとね。 タバコを吹かす程度のイタズラとしか思っていない男もいるの、ヤッた相手に嫌われるとすら思っていない。 ソイツはそれ以外はとてもまともに見える人間だったよ。 ソイツのホラ話か私の作り話と思うならそれもいいけど。 化粧をしたり、スカートを履いたりしただけで「そっちが誘ったんじゃないか」と主張する殿方は、男性の三分の一を占めていると思っているのですが少し多く見積もり過ぎでしょうか? あれだけ言っておけば他の人も気を使ってくれるでしょ? 小倉さんに「下衆と言われてそうだよ下衆だよって返してんじゃねーよ。開き直ってんじゃねーよ。下衆じゃなくなるように努力しろよ。何で下衆なのか考えろよ」と誹られるくらいで、小倉さんの危険が減るなら安い物です。 >あたしが面白い小説書いたら読んでくれて面白いって言ってくれればいいんだから。 待ってるよ♪ -------------------------------------------------------------------------------- 穴埋め No.3328 投稿日 2001年10月30日(火)13時39分 投稿者 弟切 千隼 お月様のお下がりの月見団子を食べる弟切です。 ユキマロ視点のあらすじに特に問題がないようなので、この路線で行こうと思います。十六分割を見直す前に、キサラに対するユキマロの思いだけに絞った四分割を出してみます。 起 ・ユキマロは、キサラが社会に自分の能力が生かせない怒りのために冷凍睡眠に入ったと推測している。ユキマロが生きている時代には人々に科学知識を広める人材が足りないので、今ならキサラの能力が生かせると彼は考える。自分の能力を生かしたいキサラと彼女の能力を利用したい自分との利害が一致しているのだから、キサラが仕事を手伝ってくれる可能性は高いと判断して、ユキマロはキサラを目覚めさせる。もちろん彼は拒否される可能性も考慮している。 承 ・キサラが仕事の手伝いを拒否しても、ユキマロは予想の範囲内だったので驚かない。科学技術が著しく退化した時代に突然放りこまれて、キサラは戸惑っているのだろうと考える。またキサラの中の怒りを読み取り、推測した通り彼女は社会に対して怒っていると判断して、いずれこの時代に慣れれば怒りが和らいで、ずっと仕事を手伝ってくれるかも知れないと予測する。 転 ・キサラの劇的な落ち込みようにユキマロは驚く。キサラの告白を聴いて、彼は初めてキサラが自分に対して怒っていたことに気づく。それまで強気一点張りだったキサラがひどく弱気になっているのを見て、彼はキサラの苦悩の深さを理解し、何とかしてやりたいと思う。キサラが昔書いた本がきっかけとなって彼女を立ち直らせることができ、ユキマロは喜びを感じる。 結 ・人々のためにシェルターに資料を取りに行くというキサラをユキマロは頼もしく感じ、彼女がずっとこの時代にいて自分の仕事を手伝ってくれることを確信する。ところが彼女が危機に陥って、ユキマロは自分でも驚くほど一瞬取り乱す。キサラを救出することができて彼は心底ほっとし、彼女が自分にとってかけがえのない存在であることを確認する。 つまり、起から承までは、キサラ自身もユキマロも、キサラの中にあるのは「社会に対する怒り」だと思っています。それが転で「自分に対する怒り」だとわかり、結の怒りを解くための行動へなだれ込んでゆく訳ですね。 えーと、今後はまた十六分割以降のプロットを作る作業へ戻るんですよね? その前に、つぶしておきたい穴があるのでその穴をつぶします。 その穴は、この話の中での小道具、冷凍睡眠に関することです。 キサラが冷凍睡眠に入った当時、それが既に平凡な技術になっていて、そこら中に冷凍睡眠用シェルターがあり、大勢の人が冷凍睡眠に入ったとしたら、ユキマロの時代にはキサラ以外にも大勢冷凍睡眠から起こされた人がいそうです。何しろユキマロの時代には、権力者たちが過去の優れた科学技術を手に入れようと躍起になっているのですから、片っ端からシェルターを暴いて人々を叩き起こそうとするでしょう。 そうだとすると、いかに優れた科学者とはいえ、過去からやってきたキサラの希少性が薄れてしまって、ユキマロがわざわざ彼女を選んで起こす理由も、権力者たちが彼女を付け狙う理由もほとんどなくなってしまいます。それに、冷凍睡眠用のシェルターが社会の中で完全に整備されているのなら、一つのシェルターに一人しか収容していないということはないはずで、キサラのいたシェルターにもかなり大勢の人が眠っていなければ不自然です。あわれ、結でシェルターを破壊したキサラは大量殺人犯ということに(^^; この穴を回避するために、キサラが冷凍睡眠に入った当時、まだ冷凍睡眠は実用化されたばかりで、ほとんど実験用シェルターみたいなものしか存在していなかったとします。実験用なら一人しか入れないシェルターであっても不自然ではありません。 キサラは冷凍睡眠に関する研究をしていた医学者または生命科学者で、研究所の施設内にあるシェルターを自由に使える身分だったとすれば、戦火におびえる一般人を尻目にキサラが一人でさっさと冷凍睡眠に入れたとしてもおかしくないでしょう。シェルターが地下にあるとしておけば、研究所の地上部分は地形が変わるほどの爆撃で破壊されてなくなってしまい、後世の権力者たちに目をつけられることもなかった、とすることができます。 これで穴が埋まると同時に、キサラの専門分野も大まかに決まりました。 考えてみれば、例えばキサラの専門が量子力学で日々巨大な粒子加速器のデータを相手に仕事をしていた、とかですと、技術レベルの退行した社会ではほとんど役立たずな人になってしまいますよね(^^; 医学などの生命科学系の学問なら、未開な社会でもかなり役に立つでしょう。 ということで、次からはプロット作りに復帰しようと思います。 -------------------------------------------------------------------------------- あらら、 No.3329 投稿日 2001年10月30日(火)14時27分 投稿者 弟切 千隼 またやってしまいました、入れ違い。 ユキマロ視点の四分割は、あらすじと見比べて何か違うなあ、と自分で感じていたので、上記のように書き直してみました。でも長くなり過ぎてしまいましたね(^^; 新木さんが指摘された通り、弟切はまだまだ情報抽出能力が足りていないので、鍛えます。ユキマロ視点の四分割をもっとすっきりしたものに書き直します。 -------------------------------------------------------------------------------- 取り急ぎのレス〜 No.3330 投稿日 2001年10月30日(火)23時08分 投稿者 小倉善哉 >藤極堂さん  ごめんなさい。それから、ありがとうございました。泣きました。「ごめんなさい」の気持ちと「やっぱり本気で好きだこの人」の気持ちがごちゃまぜになって、もはや泣くしかなくなってしまったのです。ううう。格好悪いなあ。小倉は、とても泣き虫なのです。  なんで信用がなかったのかについてはわりとアッサリ納得しました。自分がコドモなのは自覚済みなのです。だから本当は、ああいうツッコミをするのって、嫌なのです。恥ずかしいから。お前はどうなんだって言われたらぐうの音も出ないですもん。  男性に対する信頼とか、そっちの方については、なんて返事したらいいのかわからないのですが……。  私は人間が好きなのですね。根っから悪い人や、根っから嫌な奴とか、信じられないくらいバカな奴がいるのも知ってるけど、でも、それでも、そういう人は少ないと思いたい。男の人の三分の一がそういうバカってのは、ある意味では正しいと思う。でも、そういう風に考えるの、つまんないんですもん。だから、男だとか女だとか、そういう風に、枠でくくりたくない。  だって、裏から見たら、一緒ですもん。  オトコだろうが、オンナだろうが、ほんまもんのバカはバカじゃないですか。  そういうバカってのは性差からくる問題じゃなくて、個人の人間性の問題だと思うもん。  バカなオンナにとんでもなく酷い目にあった男の人がいたとして、そういう人が「女なんて信用できない」って言うのを聞いたら、やっぱり、私はどうやって言ったらいいのかわからないと思うから。そういう風に考えるのも分かるけど、でもやっぱり、みんながみんなそうじゃないよって思う。  小倉は周りの人にとても恵まれているんですよね。それは自覚してます。  ああ、だからこういう風に考えられるのかもしれないなあ。いつまでたっても、どんだけ痛い目見ても、やっぱり人間が好きなのは、私の周りには、藤極堂さんのように、私を守ろうとしてくれる人が多いからかもしれない。  だから余計に周りの人を大切にしたいと思うし、自分が好きだなあと思う人を大事にしたいと思うし、これからも人を好きでいたいと思うし──うーん。  難しいことを考えたら頭がパンクしました。  価値観は人それぞれなので、それに関してとやかく言う気はありません。私としても、ここら辺の自分の価値観は譲れない部分なので、それがどんなにコドモに見えても大目に見ておいてください(苦笑)  ええと、先は長いし遠いけど、これからも頑張りたいと思います。どうも、ありがとうございました。 >新木さん  むむー。新木さんのためになんかケンカしないもーんっ。自分のためだもーんっ。ぷんぷーんっ(←だから誰だお前は)。  オフのとき河原の決闘ネタの話、聞いてましたよ。でも、書類の方はちゃんと見てないのです。  みんなが読んでるのを見てたら自分の読む時間がなくなっちゃったってのもあるけど、話を聞いてて面白そうだったから、いま見ちゃうともったいないなーと思って、読まなかったのです(笑)  発売日決まったら教えてくださいねー。  ……はうぅ。それにしても久し振りの「たわけ」は、こたえました。アホって怖いなあ。ぶるぶる。 >魚住さん  そうですー。魚住さんのその書き込みは、全面的に肯定です(笑)  てゆーか、い、いま気付いたのですか!? それは、ちょっと、びっくりです。むう。  で、でも、気付いたんなら、オッケーではないでしょうか。セクハラ問題はむずかしいのです。実は、小倉にもよく分かりません。 -------------------------------------------------------------------------------- 突っ込み、および、れすなど No.3331 投稿日 2001年10月30日(火)23時34分 投稿者 とんびの羽根 >>「すまん、このお返しはいずれ精神的に」by「師匠」  杉井さん「榎野英彦語録」作りは順調に進んでますでしょうか?今回著作権削除(公式的?な理由)のために貴重なログが消えてしまいました、個人的には非常に残念です。まあ、残っていても出版時の障害になってたことでしょうけど。ソニー出版から出すという手もあるか。 >西鶴さん >> 何が言いたいかといえば、「自分は構成力がないんだぞ」ということを、自分自身に言い聞かせているのです。そうでないと、短編蟻地獄をやる意義を見失いそうだから。  新木さんより指摘を受けて、読み返す。そのまま素直に読めばよかったらしい。  でもとんびには、言い聞かせていないと短編蟻地獄をやる意義を簡単に見失えるくらい、西鶴さんは自分のレベルや問題点が意識できなくなってるのかなあ、と……、お節介ですね。  うん、決意ならいいよ、でもこれから課題をこなすことで、「A」の状態を「B」の状態に近づける、というクリアな目標が不可欠だと思うのです。そのためには当然、「A」の状態と「B」の状態を明確に認識していなければならない。課題をやった結果が、「B」の状態により近づいたのかを検証することでのみ、短編蟻地獄の意義を検証できるのです、決意が済んだらなるべくはやく現状把握「A」と戦略目標「B」の設定をしてみてね。  出発点「A」の状態と目標「B」の状態がクリアになれば、意義は勝手に決まってしまうんだぞ。  やってみて「B」に近づいてなければ課題の設定や解決の手段の何かが間違っていることが自動的にわかる。しかもここを見ている誰にもわかる。なんと客観的にわかる。おいしいと思うのだけど。  西鶴さんの場合さらに遠い目標「C」を持っているでしょうが、あとで「B]と「C」が両立しないとか言い出したりしないか、また心配になったりする。取り越し苦労ですむといいな。  適切なフィードフォワード(事前に不確実だけど、通れば得点機会を得られるような時と場所を予測する、中田英寿のパス出しのようなもの、ちょっと違うかも知らん:まだとんびもよくわかってないかもせいれません)と、フィードバック(パスの狙いからのはずれ具合を、事後に検証することで、次回の方向性を修正するようなこと)を続ければ、成果が上がってるかどうかを逐次確認しながら進むことができるのだ。これは西鶴さん専門の理系分野でも有効でしょ? 千隼さん >>冷凍睡眠の穴  アメリカなどでは個人で核シェルターという発想はすでにあります、なまじ大規模なものをつくって攻撃目標となるくらいなら各個人が自由にかつ秘密裏に地方の自宅の地下にシェルターを作っておいたほうが生存確率も高くなりますから、冷凍睡眠も同じじゃないでしょうか。地熱発電と燃料電池でもコールドスリープ魔法瓶の中を冷やし続けるだけなら充分。もっとも難しいのは蘇生装置のはずですから。  一案としてですが、ユキマロは古い文献から姿を消した科学者の謎をとき、自宅だか別荘だかを発掘して見つけ出せばいいのです。穴はなくなるはず、だと思いたい(笑)。 -------------------------------------------------------------------------------- >ユキマロ四分割 No.3332 投稿日 2001年10月31日(水)01時37分 投稿者 はせがわみやび  待て。ちょっと待て(^^;;;;;;;;;;;;;;;  落ちつけ。  どうどう。  ……いかん、うろたえているのは、わたしのほうか。  えーとえーと。  起と承、これでいいのかっ。ほんとーかっ。後悔しないかっ。  …………よし、わかった。わかりやすい質問をしてみよう。  この起承のユキマロ。……君がキサラだったら、惚れるか?  あらすじに書いてあるユキマロの情熱ってやつはいったいどこへ行っちまったんだろう……おーい(^^; ユキマロの動機(モチベーション)やーい、どこだー(^^; -------------------------------------------------------------------------------- ユキマロあらすじに置けるキーワード No.3333 投稿日 2001年10月31日(水)01時44分 投稿者 はせがわみやび >>彼女が考え直すことを願い、彼女が再び冷凍睡眠に入れる体調が整うまでの間だけ彼の仕事を手伝うよう説き伏せた。  自分で書いたこの行をもっと良く読もう。  せっかく苦労していいあらすじを書いたんじゃないか。  ここには、ユキマロの「思い」が詰まっているぞ。  どこだ? 切り出さなくちゃいけないキーワードはどこだ?  4分割で整理したいのは、「思い」なんだろう? -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.3334 投稿日 2001年10月31日(水)02時22分 投稿者 新木 伸 >弟切さん  あ、起承に関してはみやびさんが言ってるか。  んじゃ僕は転を言おう。  ユキマロ視点の「転」の部分だけどさ、この要素(下)は入れとかないで、削除してしまっても良かったのかい? ・ある日子供たちの科学実験を手伝っていたキサラが衝撃を受けた様子で、過去に教育をおろそかにしていた自分に対する怒りをユキマロに告白した。  ここで、なぜ子供たちの実験中に衝撃を受けるのか。ひとりで内的思考にふけっているときでなく、ユキマロや他の司書たちとのやりとりの中でなく、なぜ「子供」を相手にしていたときなのだろうか。  この話の中で、「子供」っていうのは、ここにしか出てこないよね。  これって、つまりキサラ自身が精神的な「コドモ」であり、そこに自分自身で気づくということへの暗示なんじゃないかね?  頭ばっかりデッカく育って、でも心のほうはぜんぜんコドモだったキサラが、そこに気づくというシーンなわけだ。  なにかそういう要素が、3228の4分割からはまったく消えちゃっているんだけど。  これは消しておいて正解なのかい? 「彼はキサラの苦悩の深さを理解し、何とかしてやりたいと思う」――って、ユキマロの対応があるんだけど、これは「キサラの心はコドモだった」ということを抜きにした場合の対応だよね。「苦悩している大人」に接するときの対応だ。  「自分がコドモだったと知って大ショック」の相手に接するときの対応ではない。  いや、抜きにしていいんなら、いまのこれで筋は通っているわけだけど。  しかしそれなら、子供たちとの実験中に気づく「必然性」はないよね。変な暗示を作中に出して、読者を変な方向に誤読させてしまうことにもなりかねない。別のシーンに差し替えるべきだろう。  しかし弟切さん、なにかアップしてくるたびに、「次の作業」のことを気にしているわけだけど……。(そして毎回僕になにか言われて直すことになる)  なにか、焦ってたりする? 早く本文書き始めて文章面も叩いてもらいたーい、とか?  それとも毎回出してくるものに、ばっちりの自信があるってことかな?  いいかげん、学習しておくれ。自分の「ばっちり」は、ぜんぜんばっちりじゃないってことを。  ぬか喜びと、本物の手応えと、たくさん経験してゆくと、そのうち本物の手応えがきたときには、ちゃんと「そう」だとわかるようになります。  あとシェルターの話。  要は、冷凍睡眠が実用化されている世界であるなら、そこかしこに同じような人がいてしかるべき。しかしキサラは唯一無二の「科学を持っている人」でなければならない。  ――って、そういうことなわけでしょ。  解決策はいくつかあるよね。  たとえば弟切さんの出してきた「実験段階でしかなくて、カプセルは1個きりだった」とか。  しかしこれでは、何十年も稼働する動力まで備えられたカプセルが、すぐにでも使用できる状態でそこにあったという説明にはならないよ。実験用なら、1年かそこらしか動かなくていいでしょう。っていうか、そもそも独立動力を持っている必要さえない。  やはり「実用化されたカプセル」である必要があるよね。  じゃあ別の路線で、そこに制限をかけてみる。たとえばコストが、めちゃくちゃ高いとか。極秘扱いされていて、一般には公開されていないとか。そうすると主に使える立場にいたのは、権力者だったりとかするわけだ。  また弟切さんは、「他にはシェルターはひとつも発掘されていない」ということでなければダメなのだと、なぜか発想を固定しちゃっているようなんだけど、ここもおかしいぞ。  ちょっと待てって、そういう感じ。  要は、キサラの希少性を保持しておけばいいんでしょ?  なら、「役に立つシェルター」はひとつも発掘されていなかった、ってことでも、いいわけじゃんか。  思いついたひとつのアイデアに囚われちゃっているよ。  アイデアなんてのは、問題を解決するための手段でしかないんだから。そんなものに振り回されてるんじゃないです。  「アイデア貧乏」っていうのが、弟切さんの弱点であるんだよなぁ。  きっと自分にはそんなにたくさん出せないんじゃないかっていう根拠のない怖れとかがあるんだろう。だから一個思いついたら、なんとかしてそれを使おうと固執する。  そのわりには、その一個でなんとかさせるっていう執念もない。アイデア貧乏っていう欠点を、長所に転ずるやりかたもあるんだがなぁ。  いまのところ、短所にしかなってないしー。  さて。  ここでの問題は、「キサラの希少性をどうやって保持するか」でしょう。  たとえばこの時代、一般にも多くシェルターは販売されていたんだけど、なにか知られざる欠陥があって、数十年、数百年を耐えるようなものではなかった。キサラだけが、自分用のものには改良を施していて、そのおかげでミイラにならずに生き返ることができた――とか。  キサラのカプセルも他と同じ作りだったのだけど、場所が良かった。ユキマロのいる図書館の地下にあって、司書のひとたちが代々メンテナンスとかして守ってきてくれていたから、キサラだけは無事に生き延びていた――とか。まあそうするとユキマロ君はコールドスリープ中のキサラの裸体を毎朝毎晩拝みに行ってたりしたのかしら。きゃ。  上に書いた「カプセルは権力者たちにはそれなりに行き渡っていた」の場合だと、後世の権力者たちが過去の技術を得ようとして「墓暴き」をしていたが、出てくるのは札束と宝石をぎっしり持って、でっぷりと肥え太った老齢のジジイばかりで、しかも自我肥大。百科事典のデータキューブさえ持ってくる知恵もないやつらばかり。役に立たんから、そういうプロジェクトすぐに中止。科学者で冷凍睡眠についていたのは、キサラひとりぐらいなものだった。――とかにもできる。 >河原の喧嘩とか  なんだ。もう終わっちゃったのか。盛りあがりに欠けるな。  じゃあいい機会なんで、以前から思っていた疑問を、ひとつ藤極堂さんに訊いてみよう。  地雷とかの話なんだ。  昔、藤極堂さんは「回り道をする自由も、人にはあるはず」って、そう言っていたよね。  それで地雷の話になったときに、「自分のように地雷を踏まないように忠告をしているのです」って、そう言っていたよね。  ここが僕としては、変に思うんだな。  回り道をする自由があるのなら、地雷を踏む自由もあるわけじゃん。  片方を認める藤極堂さんが、どうしてもう片方は忠告しなくてはならないのか?  そう思った。  んで、その疑問点をつっこんで、考えてゆく。  藤極堂さんの発言の真意を考えてみるわけだ。これは人間観察の一環で、もう習慣になっちゃっていることなんで、考えをストップさせるわけにもいかない。なにしろこういうことは小説を書くにあたって非常に役立つことなんで、そもそもやめるつもりもない。  僕に関わった人は、皆すべてひとりの例外もなく「新木の実験室」のシャーレの上にいるのだと思ってください。  んで、いまのところたどり着いている結論というのが、こんなところ。  回り道をする自由があるはず。――と言ったときには、べつに裏はない。  地雷を踏まないように忠告。――の時には、じつは隠れた裏の「真意」がある。本人の自覚があるかどうかは関わらず、じつは忠告がしたいのではなくて、ほかのことをしたいがために、ああいう事を書いていた。  僕はそう考えた。  つまり。  「私は地雷を踏んで、こんな痛い思いをしました。慰めてください」  ――みたいなところではないのだろうか?  藤極堂さんは、地雷を踏んだことで自分がいかに痛かったか、それを何度も繰り返して訴えていたわけだけど――。そのことも、こう考えるとすっきり筋が通るわけだな。  ――んで、どう?  教えてもらえると、僕の経験値になるのだが。 -------------------------------------------------------------------------------- >弟切さん No.3335 投稿日 2001年10月31日(水)02時34分 投稿者 新木 伸 >弟切さん  アイデア出しの方法のひとつは、YES/NOの2分割の樹上構造を埋めてゆく作業です。  まえにやったでしょ。ユキマロの心理でもってさ。  それを今回も応用しないと。 ・キサラは前の時代で、ただひとりの冷凍睡眠者だったのか? YES/NO ・キサラのカプセルは、他とおなじものだったのか。YES/NO ・キサラのカプセルのあった場所は、他と同じ条件だったのか。YES/NO ・カプセルのなかの大勢の人間のうちで、科学者はキサラひとりだったのか。YES/NO ・発見されたカプセルは、キサラのものひとつだけだったのか? YES/NO  こうやって、無数のYES/NOを作っていけるわけよ。  大きな紙にフローチャートでも作れば、全体の構造がはっきりするわな。  そして弟切さんは、上の一番最初の設問である、「キサラは前の時代で、ただひとりの冷凍睡眠者だったのか?」に、YESと答えて、もうそれっきり他を検証する努力を放り出しちゃっているわけね。  そういうの、アイデアを出したって、言わない。 -------------------------------------------------------------------------------- 盛り上がりに欠けた理由。 No.3336 投稿日 2001年10月31日(水)07時34分 投稿者 小倉善哉 >新木さん  その質問が地雷であることが分かっていたので、小倉は踏みたくなかったのです。あと、「慰めてオーラ」がつい出てしまう根本の原因が、環境によるものではないかと感じたから、触れてはいけないなあと判断したわけです。夏にしてた「怖い話」とか、その知り合いの酷い奴のこととか。藤極堂さんはとても正直者だから、どれも嘘ではないと思うし。 (つまり小倉も藤極堂さんから「なぐさめてオーラ」をひしひしと感じとっていたからこそ大げさに痛がるのはやめろと言っていた)  んでもって藤極堂さんがそれを自覚しているのも分かったので、そこら辺についてのツッコミは手をゆるめた訳です。「大げさに痛がるのは確かに反省点ですね」というあたりで。  うーん。失恋した女の子がやけに落ち込んでみせるのも同じ原理だと思うなあこれ……。  落ち込んでいる女というものは、だいたい「自分が痛みに酔ってる」ことに気付いているもんですよね。「ああ、こんな痛い目にあって私って可哀想」という気持ちと「何よこんな痛みくらいで落ち込んだりして格好悪いわね」という気持ちがごちゃまぜになってる。だけどハタから見ると前者の方が強く出てしまうんです。それはもう仕方がないの。だって女の子だもーん(笑)  ん? てゆーか、ひょっとして、これは、思い込みか!? 藤極堂さんが「慰めて欲しいと思っていることを自覚している」ということも、小倉も確認作業をするべきものだったのか!?  やばい。──これじゃ電波だ。またやってしまったのか小倉は。  それともこれ、小倉が女の子であるために、何で新木さんがそんな当たり前の質問をするのか分からない状態になっているのでしょうか。むう。  というか。「慰めてオーラ」を出している女の子に対してスパッとそーゆーこと言っちゃうのは敵なのですー。杉井光なのですー。  そう、杉井光は女の敵なのですっ(笑)  本人は分かってて時間の無駄をしてるんだし、そんなに慰めてオーラがうっとうしかったら、近付かなければいいのです。それか素直に「早く元気になってね♪」と言うとか(笑)  実は、小倉には、なんで杉井さんがそんなことを言うのか全然分からんのです。自分は他の男とは違うとアピールしたいのか? 見栄? 単に鈍いから? サービス精神が薄いから? ここら辺、すごく気になるんですが。  なんで落ち込んでいる女の子に「時間の無駄だからやめろ」って言うんですか?>杉井さん  ホームページのエゴとかも読んだけど、なんか全然、納得いかない……。何を考えているのか分からない。なんで? なんで? ○描写の話  あの「たわけ」は、本当に久ッし振りに効きました。一瞬、血の気がひいた後、腰、背中、わき、肩、指先、ほっぺた、耳の順番に熱くなって、そこでようやく脳みそに「恥ずかしい!」という気持ちが達しました。心臓の音が気になるのは「恥ずかしい気持ち」が脳みそに伝達してからであるようです。いつまででも熱いのは耳とほっぺた。しばらくクラクラしてまともに歩けませんでした。  ぷん。「とんでもなく恥ずかしい思いをするとどうなるか」が分かったからいいもーん。  猫だったらしっぽの毛がぶわってふくらんでますね。三段跳びで裏の松にでも登ってって、人間の手の届かないところから「フーッ!」ってやってる状態です(笑) ああ恥ずかしかった。  おかげさまで「書き手の目で文章を見る」の巻物を手にいれましたわっ。──レベルが低くて詠唱出来ないけど。ぷん。 -------------------------------------------------------------------------------- 忘れてた。 No.3337 投稿日 2001年10月31日(水)07時53分 投稿者 小倉善哉 >榎野さん&鷹見さん  そういう事情があったのですか。鷹見さんが何故あの時、あの状態で、ああいう発言をしたのかということが、結構、気になっていたのです(笑)  ついでに榎野さんに質問というか確認なのですが、──てことは、2回目の発言のときは「じぇらしー」からの発言ではないのですね!?  うわあ、あたし、間抜けだ……(笑)  やっぱ電波なのかなー(涙) -------------------------------------------------------------------------------- >小倉さん No.3338 投稿日 2001年10月31日(水)11時10分 投稿者 新木 伸 >小倉さん  話をするときに、「2回目のときには」とかですませるのではなくて、書き込みナンバーとか、部分引用とかも活用してほしいぞ。当事者はついていけるかもしれないが、傍観者はそこまでの集中力と記憶力で物事を追いかけてはいないから。  あと、自分のことを電波とか言ってみたりするのは、まあ照れ隠しとかあると思うんだけど、本物の「電波くんorさん」を知っている人からすると、とっても「痛い」ことなので、やめといたほうがいいと思うぞ。  電波なものを、電波とそう呼ぼう。  電波じゃないものは、そうは呼ばないようにしよう。  言葉っていうのは、鋭利な刀なんだな。  必要のない時には鞘に収めておく。そして必要のあるときには、鞘から抜き放って、対象物を一刀のもとに両断する。  斬るときと斬らないときとを、なるべく自分の意志でコントロールできるようにならないと。  かくいう僕だって、まだまだ修行の途中なわけだが。  さて。  なぐさめて光線の話。  前回の「地雷踏んじゃった」の話の時には、わしも、あえてつつかずに放置しといたじゃんか。  そこから下ること、数ヶ月。  今回、「なぐさめて光線出してる?」みたいな、聞かずもがなのことをわざわざ聞いているのは、なんでだろう?  とりあえず、いくらそのように見えていても、外から見るだけで決めつけてるんじゃなくて、本人に聞いて確かめておくべきだろう。――ってことが、ひとつ。  ふたつめ。  答えの分かっている質問をするわけだけど、見栄でも意地でもなんでもいいから、「いや、そんなことはないですよ」とか、言わせたがってる?  うーん。でもこれは相手が男の場合にするべきことだよなぁ。たとえば仕事をやらせている相手に、きついということがわかってて、「きつい?」とか聞いてみる場合とか。まあ見栄でもなんでも、相手が自分でそれを乗り越える力になるなら――ってことなんだろうけど。  うーん。どっちもそれなりに含まれているだろうけど、やっぱ核心じゃないなぁ。  じゃあ三つ目。  つい最近、ダメージ受けた私事っていうのが、まさにそっち系だったもんで。「いまはちょっと勘弁して」ってところだろうか。  やっぱ、これがいちばん大きいのかなぁ。 >河原の決闘  おお。つぎの対戦相手は、杉井光かっ。  河原に呼びだされたのは僕じゃないから、無責任に見物していよう。  ちなみにおそらく、杉井光は、相手がべつに女の子でなくても、同じ事を言うはず。男でも「痛みに酔っているヤツ」がいたら、「時間の無駄だからやめろ」っておなじことを言うだろう。  たぶん僕も言う。  男でも女でも、関係なく言う。  ああ、いや。言えなかったな。実際には。12時間ぐらい相手の愚痴を聞いてやって、なぐさめてきたんだっけか。(^^; いやだって、いまは言っちゃうとヤバそうなんだもん。  悩むのはいいのよ。それは時間の無駄にはならない。  でも「自分はなんて可哀想なんだろう」って考えることは、それ、時間の無駄以外の何物でもない。そっちはどうやっても袋小路なんで、いつまで経っても抜け出す道はないわけよ。いつかは這い出してくることになるわけだから、もう、はじめから入らないのが正解なわけね。  十回や二十回、入りこんでは這い出してくるっていうのを繰り返して、それがわかっている人間からの忠告とアドバイスってところか。  いや、杉井光はどうだかわからないけど。僕の場合はそんなところ。  とりあえず、自分のほうは、「なんで邪魔がはいるんだよう」とか「なんで俺ばっかり?」とか考えて、痛みに酔っていることはまったくの時間の無駄なので、受け取り方を変えるようにしました。  うむ。これは天が我に与えたもうた試練なのだ。強くなるチャンスなのだ。これを乗り越えて、その勢いを持って作品を書き上げろという、そういうことなのだ。  うむ。つまり助力だな。まあそのぐらいのモノは書いているのだから、天が味方してきても当然っていうか。 >痛みに酔うとか  これって、「堂々巡りの袋小路」という以外にも、なにか有益なことなのかな?  考えられそうなのは、「受けた痛みの癒し」とかなんだけど……。  でもこれってべつに、そういうものにはならんだろう? なるのかな?  自分の経験からいうと、結果的に、なんの役にも立った試しがないんだが? 立ち直るまでの時間をいたずらに水増ししているだけで。  それとも僕が経験していないだけで、なにか意味のある行為なのかな?  このへん、どう? >小倉さん  これになにか意味があるなら、わしも考え直さないと。  痛みに酔っているキャラっていうのを作中に「うまく」登場させると、ある一定年代の読者にシンパシーを得られてウケが良くなるというのは、観察しているし、研究もしている。登場させるならどのようにやれば「うまく」できるか、それなりに考えてもいる。  ただ自分的に「無意味だよなぁ」って思うから、そういうキャラの心理を出すのは避けているわけだが。 >「たわけ」とか  小倉さん、前の書き込みでは、「こたえました」って、書いただけじゃん。  そして今回は、こう書いてきた。 >>一瞬、血の気がひいた後、腰、背中、わき、肩、指先、ほっぺた、耳の順番に熱くなって、そこでようやく脳みそに「恥ずかしい!」という気持ちが達しました。心臓の音が気になるのは「恥ずかしい気持ち」が脳みそに伝達してからであるようです。いつまででも熱いのは耳とほっぺた。しばらくクラクラしてまともに歩けませんでした。  前の「こたえました」ってのが説明で、今回のは描写。  小説に求められているのは後者であって、前者ではない。  読者は、「効いた。堪えた」というのが具体的にどのような現象であるのかを読んで、そして楽しみたいのだ。  OK?  とりあえずそれ、エイコの転の転あたりに、使えるんじゃないの?  同じ種類の恥ずかしさでしょ。エイコたんの場合は、そのあとに「情けなさ」がくるわけだけど。  あとその症状って、べつに「恥ずかしいとき」に限ったことでなくて、人間が衝撃を受けたときの一般的な反応らしいぞ。 ・「つきあってください」と告白されたとき。 ・親が死んだと、電話で告げられたとき。 ・入試の結果発表の掲示板に、自分の受験番号を「発見した/発見しなかった」とき。 ・「君、もう明日から来なくていいよ」とバイト先で言い渡されたとき。 ・ひどい大失敗をしてしまったのだと、気づいたとき。 ・すごい大成功をしたと、そう気づいたとき。  生理学的には、アドレナリンの過剰放出ってことなのかな?  このへん、弟切さんか唯野君、よろしく。  弟切さんは医学系には、弱いんだっけかな?  自分のそのときの反応を、細かく観察して分析しておくと、色々なときに使えるよね。 -------------------------------------------------------------------------------- 万聖節前夜 No.3339 投稿日 2001年10月31日(水)11時29分 投稿者 弟切 千隼 今夜は箒[ほうき]に乗って魔女集会に、じゃなかった、列車に乗って会社の打ち合わせに行く弟切です。 夜遅くまでかかる予定なので眠くなりそうで嫌ですが、その代わり会社の経費で御馳走が食べられそうで嬉しいです(^_^) (本当に食い気と眠気しかないんですね > 私) 新木さんとみやびさんへ > えーと、いろいろあるので順番にレスします。 新たに出したユキマロ視点の四分割は、お二人が指摘された通り大事なところが抜け落ちてしまっていますね(^^; これはまた考え直して書き直します。 ただ、「キサラが子供たちとの実験中に自分に対する怒りに気づく」場面を持ってきたのは、「自分がコドモだったと気づいて大ショックなキサラ」を表わすためではなく、「子供時代に自分が体験した純粋な情熱−良い意味での子供らしさ−を忘れていたことに気づいて大ショックなキサラ」を表わすためです。 でも、新木さんに伝わらなかったということは私の書き方が悪かったのですね。表現の仕方を考えませんと。 弟切が次の作業のことを気にしているのは、自分の考えがばっちりだと思っているからではありません。これは私の考え方の癖です。たとえばっちりだと思っていたとしても、また思っていなくても、どちらでも私は次の作業のことを気にします。 もはや皆さん御存知の通り、弟切はものを考えるのに非常に時間がかかる人です。一つのことを考えてからまた別のことを考える場合、考えを切り替えるのにも時間がかかります。前の会社に入社したての頃、弟切はこのために作業が遅くて、よく叱られました。 「今やっている作業の次に何をやるのかを、常に考えながら仕事しろ。そうすれば今の作業をどうやるべきかわかって、次の作業にも素早く移れる」と言われ続けたのが身にしみていて、つい気にしてしまいます。私なりに効率良く作業を進める工夫をしているつもりです。今でも十分とろいのに、多少は先のことを考えて効率を上げておかないと、もっととろくなってしまうでしょう(;_;) 情けないことに、弟切は、自分の出した考えがばっちりかどうか未だ判断できません。これは自覚しています。それが判断できたらプロへの道に一歩近づいたということでしょう。とにかく、一歩でも近づくべく頑張ります。 以前、紺野さんにも指摘されたように、弟切は焦っているように見えるかも知れませんね。年齢的なことを考えると、確かに焦る気持ちはあります。 しかし、ナマケモノの弟切は普通にしていると一日に一本の木から動かないので、じゃなくて(^^;、一日何も考えずに過ごしてしまうので、焦りをもって自分で自分の尻を蹴り飛ばすくらいでちょうどいいのだと思っています。 もちろん、実際に早く次の段階へ行きたいという気持ちもあります。けれども、アイディアを出す力も構成力も文章力もすべて自分はダメダメだというのを自覚していますから、ステップアップするたびにそこで延々と叩かれなければならないことは承知しています。単に早く行き着くことそれ自体を目的にして焦っているつもりはありません。 弟切が「アイディア貧乏」だというのも、自覚していました。なぜアイディア貧乏なのかを考察してみると、それは弟切がものぐさだからですね。 自分がものぐさだということは、ずいぶん前から自覚していました。けれども、どの面でどんなふうにものぐさかというのまでは明確に自覚していませんでした。実はアイディアを出すことにおいて脳みそを働かせることをサボりまくるというものぐさだったのですね(^^;; と、自分の欠点が自覚できたので、これからは脳みそをびしびし働かせることにします。何しろ今まで生きてきたウン十年という間、まともにアイディア出しというものをしてこなかったので、「ここはアイディア出しをするところ」というポイントにさえ気づかないありさまですが、ちょっとでも迷ったら立ち止まって考えることにします。時間がかかってもやっているうちにできるようになるでしょう。 とりあえず、冷凍睡眠の穴埋めのアイディア出しと、ユキマロ視点四分割の書き直しをします。 -------------------------------------------------------------------------------- >弟切さん No.3340 投稿日 2001年10月31日(水)11時57分 投稿者 新木 伸 >弟切さん  待て、待て。  いますこし考えてみよう。  僕とみやびさんの悪いクセのひとつに、「出てきた話は筋が通っているもの」という前提で考えてしまうという思考の固着がある。  「まともな話」「ちゃんとしている話」に普段触れすぎているからで、みんなから出てきたものも、そういうものだと思いこんでしまう節がある。  僕があの子供実験室のシーンを見て、そう誤読してしまったのは、たぶんそれが原因なわけだな。  まあ疑惑があったから、こうして聞いて確認してみたわけだけど。 >>ただ、「キサラが子供たちとの実験中に自分に対する怒りに気づく」場面を持ってきたのは、「自分がコドモだったと気づいて大ショックなキサラ」を表わすためではなく、「子供時代に自分が体験した純粋な情熱−良い意味での子供らしさ−を忘れていたことに気づいて大ショックなキサラ」を表わすためです。  この話っていうのは、そもそも何の話なのだ?  転の転という、そのいちばんの山場でもって、キサラが「自分の忘れていた純粋な情熱」を思い出すということは、この話の全体にとってどういう意味を持つのだ?  この話が、「ひとりの女性科学者が、知的興味への純粋な情熱を取り戻す話」というものであったなら、転の転はこれでもう、「ばっちり」なわけだけど。  一行コンセプトが課題部屋のほうにも過去ログにも見あたらなくって(まだ作ってなかったっけ?)、そのへんがちと不明なんだけど、社会への怒りと思っていたものが、じつは自分への怒りだったと気づくというのが、この「転」の役目なんだよね?  自分が純粋な情熱を忘れていたと、そう気づくことと、抱えていた怒りがじつは自分に向いていたのだということを気づくことは、いったいどういう繋がりがあるのだ?  なんだか全然、繋がりがないように思えるのだが?  説明してくれ。 -------------------------------------------------------------------------------- 上 No.3341 投稿日 2001年10月31日(水)12時01分 投稿者 新木 伸  あ、転の転じゃなくって、子供実験室のシーンは、転の起だっけか。  まあそれにしても、「忘れていた情熱」から繋がる一連のシーンで、どう心理を動かしてゆくための、最初の仕掛けであるのか。  繋がっているのか? これ?  深く考えずに、勘だけで判断してるさい。わし。  あとで時間ができたら、もうすこしよく考えてみよう。 -------------------------------------------------------------------------------- >小倉さん No.3342 投稿日 2001年10月31日(水)12時28分 投稿者 新木 伸 >小倉さん  衝撃を受けたときの人間の反応。  ドキドキ感とかの話。  小倉さんの今回のあれの場合。  あれって純粋に「言葉」のみによって引き起こされたものなわけでしょ?  僕は小倉さんと面識もあるし、ネットでのやりとりも長い。どういう人かも知っている。だからあそこで「描写と情報量と、作者の文章にこめる計算」に関することで衝撃を与えて、相手の脳味噌に強烈に印象づけてインプットすべく、ああいうことも計算でやることもできる。  ちなみに、あれと同じ事――あの「衝撃」を、毎回一冊の本の中に込めることができて、読者にああいうものを確実に味わわせることができるのであれば、その人は確実にベストセラー作家になれます。毎回必ず入れることができるのなら、リピーターの読者がつきます。  ちなみに一冊の中に「何回か」こめることが確実にやれるなら、容易に豪邸が建ちます。  あれは娯楽にもなるから。  遊園地のジェットコースターとかがそうだよね。  世の中の、興行的に成功している映画のほぼ過半数は、だいたい、それを達成しています。いわゆるカタルシスってやつです。 -------------------------------------------------------------------------------- 藤極堂さんへ No.3343 投稿日 2001年10月31日(水)12時31分 投稿者 榎野英彦  こっちは斜に構えていたのにもかかわらず、正面からのお返事ありがとうございました。 >ピンクジョークとオヤジギャグ  いやあ、面白い。逆だ。  と言ったら不愉快に感じるかもしれないけど、これは紛れもない本音だ。  なぜなら、サンプリングの結果は、俺が書き込んだ方を「スケベオヤジギャグ」と判断し鷹見くんが書き込んだ方を「エスプリの効いたピンクジョーク」と判断した人の方が多かったんでね。  ちなみに  サンプリング人数は45名。うち女性28名。最低年齢17歳(女性)。最高年齢56歳(男性)  職業にあっては、サラリーマン&OLが32名で、あとは高校生と大学生。  マンガ家とかグラフィックデザイナーなどという「業界人」は5名だけ。  あの二つ以外にも、もっと下品なヤツまで入れて全部で10個、俺が作ったヤツだけじゃなくて、俗に言う「艶笑小話集」なんて本からひっぱってきたヤツも含めてサンプリングする相手に事前に断ってからメールで送ってみました。   俺の方「だからね、いいだろう?」ってのを 「スケベオヤジギャグ」と判断した人は女性が17、男性が14  「ピンクジョーク」と判断したのは女性が9男性が1 「よくわかんない」ってのが2(カマトトがいるみたいだな……)  鷹見君の「君子豹変す」の方は 「スケベオヤジギャグ」と判断したのは女性が3男性が3 「ピンクジョーク」と判断したのは女性が21男性が12 「君子豹変す……って何?」ってのが4(勉強しろよな学生ども……)  まあ、遊びみたいなもので、これで何がわかるかというと、何もわかりゃしないんだよな。  ひょっとしたら「君子豹変す」なんて「教養ぶった」部分のみを見て「あ、これはエスプリ」と表面的に判断しちゃっているのかもしれないしな。  わかることは要するに 「面白い」と思うキモは人それぞれ。  ということだけだな。    中には、あなたなら「女性をモノ扱いし、あまつさえ強姦を肯定している」なんて言いかねないこんなのを「ピンクジョーク」と言う方に分類したヤツ(24歳・公務員・女性)もいるくらいだから 「新素材で作られたショーツを女の子に試供品として配っていた会社が、訴えられたそうだ」 「へえ、なぜだい?」 「女の子を押し倒した男がショーツに書いてあった試供品と言う文字を誤解したらしい」 (理由は『考えオチだから』だそーだ)  男という生き物と女という生き物とは根元的に違う何かがある。それは否定しない。  男にとって都合のいい「常識」やら「通説」というものがまかりとおっていることも事実だ。 「性交」だけが目的。  まあ、そんな男もいるだろうな、っていうか俺だって新木さんだって、杉井ならもっと。およそ男にとって生きてゆく目的がそれ。という部分は絶対あるね。  だって、それ本能だもの。  本能のまま動く事はないにしろ、リビドーってのは男が何かをするときの原動力の70%以上を占めているんじゃないかと思うよ。  嫌悪するかい?  クズばかり見てきた人に「次はクズじゃないよ」とか「中にはクズじゃないのも混じってるよ」とか言っても信じてもらえないだろうということはよくわかる。  でもさ、本当に全部クズだと思ってるのかい?  だったらちょっと悲しい。  おそらく俺はここに来る誰よりもひどい「クズ」をいっぱい見ている。  それは年齢という部分を差し引いても、質及び量において俺の右に出るヤツはいないと自負している。  でも、俺は絶望はしない。  なぜなら自分もまたクズであることを自覚しつつ、クズでない何かになろうとする俺みたいなクズもいるからだ。  男ってのはバカだ。本質的に単純で物事の奥深くとか情念の細かな動きなんて読みとれない生き物だ。  その点において男は女に絶対にかなわない。(それ以外だってかなわないんだけどさ)  でもさ。そのバカなところを愛してくれないかな?  愛するっていうと語弊があるよな、何て言うか一歩高いところから見てくれないかな? 「君が好きだ」 「性交だけが目的ね」 「それもある、でも、それだけじゃない」  男が正直にこう言ったとき「それもある」という一言でこいつをクズ呼ばわりはしないで欲しい。  二歩でも三歩でもいい、もうすこし高いところから「男と女」ってのを見ることはできないかな?  あんなことや、こんなことをする「男と女」。  そこに「愛」なんて見なくてもいい、「哀」を見ることはできないかな?  それは40過ぎのしょぼくれた説教好きオヤジと、その子供を二人産んでいるうちの奥様ぐらいにしか見えないものなんだろうか? -------------------------------------------------------------------------------- 怖がらんでええ。それを越えた先に、大きな成長があるんや。(ドキュメント・世紀の落球(10/28 関西テレビにて放映)より) No.3344 投稿日 2001年10月31日(水)17時08分 投稿者 巻島翔史  さて、名前が戻ってきたわけなんですけれども、俺はまだ今は『暫定』での名前復帰だと思っています。それぐらいの意識でないと、俺はすぐ付け上がって調子に乗りますし。  もう次はないでしょうね。『次』のあとに待っているのは、退室勧告か、それに準ずるなんらかのペナルティでしょう。  と、いうわけで、今日は再発防止も兼ねて、『俺がいかにダメであったか』を追求していきます。ただし、全ての失態行為について追求ができているかどうかはわかりません。俺自身がいまだ気付いてない失態行為というものが、おそらく存在するので。(それに全部気がつくヤツは、そもそもこの段階までこないでしょう) タグ> その1、なぜ半角と全角を誤ったのか。  直接的原因は非常にはっきりしています。新木さんの示したハイパーリンクの例(3211)、あれをコピー&ペーストして使おうとした際に、直し忘れたんですね。即ち大ポカ。  楽をしようと、手抜きをしようとすると必ず失敗するもんなんですね。これも怠惰への懲罰。    そもそも、単語登録しとけよ、と言われてしていなかった、ということにも問題はあります。使う機会そんなにないだろう、などと勝手に判断してしまったことが原因です。何たる甘さ。 (俺がよく利用する学校のパソコンでは、単語登録しても一機ごとの情報として登録され、個人情報扱いされないので、実際、単語登録の意味があまりなかったりしますが)    で、昨日ですか、新木さんが全角半角のことで立腹していた、という発言を学校で見まして、その場では『なんだよ、2回失敗したらもうだめなのかよ』と変にすねてしまったのですが、帰りの電車で色々考えているうちに、「全角を半角に直すぐらいの、キーボードを叩けるやつなら誰でも出来る行為を出来なかったら、そりゃあむかつくよなぁ」ということがわかってきました。  それに、社会に出たら2回も3回も失敗を許容してくれるわけではないですし。後が無いからみんな真剣に生きようとしている、向かい合おうとしているのですから。(今回タイトルに使った『世紀の落球』という番組でも、たった一度のエラーがもとでプロ野球をやめ、それから数十年間、野球中継さえ一切見ずに、野球との関係を絶って生きている方の話でしたし)  ここから判断するに、俺には実は『真剣さ』が足りてなかったのではないか、という気がします。 (しかし、何で俺はいつもクールダウンは電車の中なんだろう。時間経過以外の理由があるような気がしてなりません。車体のグリーン色がそういう気持ちにさせるのでしょうか) その2、なぜすぐに削除して訂正しなかったのか。  全角半角のミスならば、すぐにデリートして新たに書き直せば体裁的には整いますし、すぐ訂正することによって、書いた当人が誤りに気付いているということの証明にもなります。  それをしなかった、というのは――これも大ポカの部類に入るのでしょうが、書き込まれた自分の書き込みをすぐに見なかった、と言うこと……いわゆる確認の怠りです。    (3280)においても、俺はハイパーリンクに失敗しているのですが、それで気が動転して慌てて直して――という状況だったから見直せなかった、という理由も確かにあるにはあります。が、結果的にはそれは言い訳でしかないので、今更振りかざすつもりはありません。結果は結果としてああいう形であり、書き込みにおける個人の中における過程というものはまったく意味をなさないものですから。  ここから判断できることは、俺は小心者であり、かつ低い段階で満足してしまうことがあるのではないか、ということではないかと思います。 俺と謝罪行為>  自分の非を認めるような物言いをしながら、しかしそのくせ改善はあまりされない――このことに俺自身が気付いていなかった、ということに、俺自身が強いショックを受けました。  気付いていなかった、ということは無意識的にそういう行動をとっていたということです。なぜそんな行動を取っていたのかということについて、俺はここ数日、自分の過去を見つめなおして、原因を追求していました。その結果、一つのことが見えてきました。  俺は中学の頃、色々あって(正直あまり思い出したくもないことなので、詳細は割愛します)人に嫌われること、拒まれることを非常に怖れ、怯えるようになりました。  人が自分をどう思っているか、どう見ているかを非常に(あるいは異常に)気にし――俺は人に嫌われないように行動する、ということを行動主体、第一義として考えるようになりました。  目立てば叩かれる、ということを中1の4月で早くも思い知らされてしまった俺は、とにかく周りにうまく合わせて、自分の気持ちは仮面の下に隠し、自分に非があると思えばそそくさと謝り、自分に対する印象を悪くしないように振舞いました。表層で取り繕いさえすれば、表向きは全て丸く収まる、と思ったからです。  そういう手段をとれば、確かに『信頼のおける人』というものは自分のそばにはいないでしょうが、しかし自分が痛い目に合わなくてすむのだから――とにかく痛い目に合うことが怖くて怖くて仕方がなかった俺はそうやって納得していたのです。  人付き合いって、結局上辺だけの話でお互いの痛いところは目を瞑って愛想笑いなんかしたりして――それが現実でそれが正しいことなのだと思っていました。  自己喪失感、という言葉を(3295)において使ったのは、このやり方の全否定――というか、こういうスタンスの人間は他人にまったく信用されないという重大な欠陥に『今ごろ』気づいてしまったからです。  俺のティーンエイジって無駄ばかり――だったんですねぇ。 派生的疑問:なぜ俺はすぐに謝るのか>  取り繕いである、ということを上記でもって言いましたが、しかし自分ではもうひとつ、問題のある理由も持っていたように思います。  それは『リセット意識』です。  謝ってしまえば、それで相手の自分に対する感情はクリアーになるという、恐ろしく手前勝手な幻想を抱いていたようなのです。逆の立場になって考えてみれば、そんなことあろうはずがないのに。  なんで逆の立場になって考えることさえ俺はできなかったのでしょうか。  俺は一人でいることの多い人間なので、何でも自分の思うとおりになるという、その意味においての自由はたくさん持っています。しかしそのヌルさにつかりすぎるあまり、他人の気持ちに関して疎い人間になってしまったようです。  大学の講義で習ったのですが、自由には『単純な自由』と『複合的な自由』とがあり、『単純な自由』は上記の自由のことで、『複合的な自由』とは他人の自由の中に自分の自由の制約を見出すのではなく、自分の自由の補完物を見出すこと――なんだそうです。  そういや分室って、そういう『複合的な自由』の雰囲気がすごくあるような気がしますが――どうでしょう? なぜ他人の例を出して自己正当化を図ったのか>  痛みをとにかく避けたい俺にとって、その最良の方法は周りに合わせるということでした。  これは言い換えれば、多数がやっていることは安心できる、ということでもあります。  赤信号みんなで渡れば〜の例えみたいなものでしょうか。  とにかく「俺だけじゃないじゃん! みんなやってるじゃん!」ということを言えば、それで道理が通ると思っていたのです。あの問題の本質は個人個人に依るものなのに。集団に責任をなすりつける愚癖がまだまだ全然直っていなかったんですね。あるいは自分の我侭を通したかっただけのクソガキか。  創作動機論>  そもそも提示した条件からして、これ問題ありありだったなぁ。 >>「こいつらがよろこんでくれるようなものを書こう」と思って書いてる奴  という事象を例に出して、ネットユーザーとして想定するものは、二次小説――しかもWEB上の馴れ合いサイト――の方が多いはずなんだよなぁ。  藤極堂さんが(3289)で示して見せた日記を読んで、そういう馴れ合いも、時に表層的で虚実に塗り固められたものであることはよくわかりましたが。  俺が何を想定してあの例を出したかと言えば、学校の親しい友人でそいつの趣味趣向・読書傾向なんか全部わかってて、そういう中で書き始める小説――というイメージだったのです。  けれども、学校の中でもそういう虚実が満ちていないとは限らず(ネットの中よりは少ないと信じたいですけど)、この点においても俺の発想はやや浅薄であったと言わざるを得ません。 (しかしこのイメージ、なんだか同人サークルの始まりみたいなイメージだなぁ)    そもそも、スタートの位置が半歩早いか遅いかを問題にするのは、我ながらすごく言い訳くさいですね。最終的に目的地に到達すれば、そんなことはどうでもいいのですから。  なんか長々とてめえのことだけを書いてどうも申し訳ないです。ただ、自分も見れてない奴に他人が見れるわけがない、と思えたのと、このまますんなりと元に戻るのはおかしいだろうと自分で考えましたので、こういう形をとりました。 では。  -------------------------------------------------------------------------------- そして、水曜日。 No.3345 投稿日 2001年10月31日(水)20時57分 投稿者 西鶴翠(みどり)  あらすじアップの前に、レスを。 新木さん> >だいたいすべての要素において君は足りてないから。  ほしいときにほしい言葉を言ってくれる新木さんは、さすが私の理解者#49です(?)。しかも、さりげなく私があらすじのでっち上げ作業に専念できるように状況を整えてくれているし。  ただ、この言葉は、そう何回も聞きたいものではありませんが。 --------------------------------------------------------------------------------  ということで、六つの物語の概略を紹介します。掲載の順番はサイコロを振って決めました。概略の長さはばらばらです。 「1」  道ばたで声をかけられる。相手は自分のことをよく覚えているようなのだが、こちらはどうにも思い出せない。とりあえず、話をあわせたりしてみる。どうやら、中学時代の同級生であるらしいことが分かる。けれど、相手の名前や性格をどうにも思い出せない。話をあわせているうちに、また会おうということになる。  次に会ってみると、その相手に加えてさらに、数人の知らない同級生が増えている。向こうはみんな自分のことを知っている様子なのに、こちらは誰のことも覚えていない。  喋っているうちに、彼らの語る自分の過去が、微妙に自分の記憶の中にある過去とずれていく。そんな思い出があったかな、と。全く記憶にない「恥ずかしい過去」などを聞かされ、それから、記憶と違う「現在の自分の状況」などの話になる。家が火事になるという、かなり悲惨な近況だったりする。  話を聞いているうちに、自分が全く別の人間にでもなっているような錯覚に陥る。ふと鏡に映った自分を見ると、そこにあった顔には包帯が巻かれていた。ポケットの中には一銭もなく、家に帰ってみると、すでにそこはサラ地になっていた。 「2」  その世界では、猫というのは架空の動物である。  主人公の少年は、猫がこの世に存在すると信じている。また、その存在を主張している。あまりにも主張がうるさいので、写真に撮ってきたら信じてやる、ということになる。  少年は、猫を探しはじめる。そして、ついに猫を見つけてしまう。紛れもなく猫である。少年は驚きのあまり、写真に収めることも捕獲することもできない。驚いているあいだに、猫は逃げてしまう。  少年は、猫を見たと報告するも、証拠がないので、ほら吹きの烙印を押されてしまう。 「3」  三年に一度飛び降り自殺のある高校が舞台。  少年は、ひどく成績優秀で、運動能力も抜群だった。けれども、友だちは全くいなかった。そんな彼が、自殺した幽霊と友だちになった。少年は幽霊ととても楽しく過ごした。  あるとき、幽霊に自殺原因を訊いてみた。幽霊はひどく成績優秀で、将来有望だったのだけれども、友だちはいなかった。目立つことをしたかったから飛び降りたのだと、幽霊は珍しくしどろもどろになって答えた。  幽霊は今年で現世に出ていられる期間が終わってしまうのだと言う。少年は、幽霊とずっと友だちでいたくて、卒業式に自殺をしようと決意する。  自殺後に、少年も三年間、現世にとどまる。そして同じように、生きている友だちを作ることになる。 「4」  建物から出ようとすると、雨が降っていた。主人公は傘を持っていない。迷わずに、傘立ての傘を無断借用することにする。しばらく歩いたところで雨が止んでしまったので、近くにあったフェンスに傘をかけていってしまう。  視点が変わる。その道をよく通る少年。ある日、フェンスに傘が一本かけてあった。次の日になると、今度は広げっぱなしの傘が同じフェンスにかけられていた。一週間も経つと、色とりどりの傘がそのフェンスにひっかけられていた。きれいなものだった。  テレビの中の話。報道番組。そのフェンスの前で一人の女の子がマイクを向けられて喋っている。あの赤い傘は、私がかけたんですよ、と。そのフェンスはすでに、ある種の観光名所になっていた。近くには、勝手に傘をとらないように、という市役所の出した看板まである。  何も知らない主人公は、雨が降ってきたので、いつもの要領で、そのフェンスの傘を無断借用しようとするが、公共物を盗んだということで逮捕されてしまう。 「5」  自殺しようと思っている人がいる。彼は、人生に疲れたのだと、終電が終わってから線路の上で寝始めた。朝まで寝て、電車にひかれるつもりなのだ。  その様子を見た駅員は、彼の話につきあう。彼がどれだけ人生に疲れたのかを、駅員は聞く。そのうち駅員は彼の話に苛立ってきて、二人の喧嘩が始まる。やがて駅員は彼を殺そうとしはじめる。  彼は殺されまいと必至に抵抗するが、結局殺されてしまう。 「6」  異常に小心者の大学生がいる。彼は、約二十年間のあいだ、バスに乗ったことが一度もなかった。しかし、どうしても一人でバスに乗らなければならない羽目になる。  こわごわとバスに乗り込み、降り方などを盗み見ている。小心者なので、周りの人にも降り方を訊けない。一人降り、二人降り、最後には自分と運転手だけになった。  降りるべき停留所はとっくに過ぎて、終着点になる。そこでも彼は降りられなくて、そのまま乗っている。降りられなかったらどうなるのだろうかと不安になりつつも、やはり行動はできない。  バスは動きだし、運転手はぽつりと言う。後ろにあなたの仲間がいますよ。振り返ると、バスから降りられない仲間たちが、自分と同じ顔をして何も言わず座っていた。  その大学生は、永遠にバスから降りられない。  新木さんのことだから、六つアップして一つ選んではい終わり、という単純なものではなくて、ここに何か課題が入り込んでくるんじゃなかろうかと予想しております。次にまともにレスができるのは、土曜日です。  ボツ案も課題部屋の方にはアップしておきます。 それでは。 -------------------------------------------------------------------------------- 会社 No.3346 投稿日 2001年10月31日(水)23時53分 投稿者 つっちい 先日カキコした内容の補足です。 会社作って、何を売るのかという話です。 ゲームです。ノベルゲームやAVGです。 そのシナリオ書きと、宣伝・営業が僕の仕事となる予定です。 設立は二年後、30歳になる前を予定しています。 頑張ろう自分。 -------------------------------------------------------------------------------- >西鶴君 No.3347 投稿日 2001年11月1日(木)05時38分 投稿者 新木 伸 >西鶴君  わし、小倉さん、とんびの羽根さん、三人から指摘されたあのことを、どう受け止めているのか聞いてみたいところではある。  受け止めて納得したのか、反論したいんだけどいま何か言うとやりこめられて勝ち目がなさそうだから雌伏して機会をうかがっているのか、それとも冷笑しているのか。  まあそれはそれとして、とりあえず構成力を付けんと。  こっちのほうが先決だわな。 「1」「2」 ヤオイ。 「3」 この話の「壊れ」具合ったらない。どこで「!」とさせるつもりなのか、解説すること。そのジョークのどこが面白いのかを説明してくれと、つまりそういうようなこと。  あとそれとはべつに、話の筋でおかしい部分もある。主人公は「友達になるため」に自殺して幽霊になったわけだが、その相手の幽霊のほうは、現世からいなくなってしまうわけだよね。「友達を続けるため」っていう目的さえ、果たされていないじゃん。 「4」 話の「山」はないけど、オチは一応あるようだ。しかし構成というのは、「山」を作って話を盛り上げるためのものであって、こんなのやってても西鶴君は練習にもならんから、これは、やるまでもなし。 「5」 これも「!」ポイントが不明。なにがどのように驚けて面白い話なのか、説明してくれたまえ。 「6」 山もオチも一応ある。だけどなんかありがちな展開。――で、この話のどこで読者は「!」になるのか、そこんとこの説明をよろしく。びっくりはないとはいわんけど、普通のびっくり。「ふーん」っていう程度のびっくりで、いったいなにをしたいのか? ※注:「ヤオイ」は、ここでは「山なしオチなし意味なし」の意。  そういうことで、3、5、6に関しては「!」ポイントの解説をすること。  4は話の作りとして、これは「山」がないべき話(目立たせると違う話になってしまう)になるね。これはボツ。忘れろ。  総論。  次の展開にゆくもなにも、クリアしてねーじゃん。  俺は「6つ出せ」と言ったのであって、「6つ思いついてこい」と言ったのではない。  山もオチもあって、話の体裁が曲がりなりにも整えているのは、唯一「6」の1個だけじゃんか。  わしは「1個選ぶから6つ出せ」って言ったのね。ぎりぎり使い物になるのがその1個だけじゃ、選ぶに選べないじゃんかよ。  次の展開もなにも、6つ出して来てからの話だ。  あと5個。  4以外のものに関しては、山とオチと意味をちゃんと揃えてくることで、再提出も許可。  「!」ポイントに関しても、もしかしたら、西鶴君の説明不足なだけであって、「おおっ」と驚くようなネタなのかもしれないし。  もちろん別なものを出してきてもOKだが。 -------------------------------------------------------------------------------- ハロウィーン(挨拶みたい) No.3348 投稿日 2001年11月1日(木)06時18分 投稿者 とんびの羽根 どん>みどりくん  覚悟がきまったようなのでお祝いの言葉を贈る  「これからや」 >>新木さん> >>>だいたいすべての要素において君は足りてないから。  ここがみどりくんの短編蟻地獄の原点(0,0,0,0,0)になるのかな、とんびにとっても納得できる地点だし。  あと、言い訳がまったくなかったことも評価しているのね。反論はあるだろうけど、見事に封印している。優先順位としては非常に正しい。  もっともみんな、反論を聞きたがっているのも事実だし、みどりくんも反論したくてうずうずしているんだろうけどねえ。  あ、ここまで見たら新木さんも気にしてるな。  物語の印象ですが、  「猫」 イソップみたいだねえ、印象としてはありきたりだよ  「幽霊」 なんだかインパクトがない、意外性がないよ、まとまっているけど結局二人が語り続けているのを読者はただ傍観するしかできないんじゃないか。友達が一人も無い秀才同士が、読者の関心を保てるような会話を続けられるということに大きな矛盾点があるでしょ。  「バス」 水木しげるの短編まんがで冥界行きの幽霊電車に乗り込んでしまう話があって印象が非常によく似ている。 どん>巻島くん  うん、きみはちゃんと反省したようだぞ ちょんちょん>つっちいさん  新木さんの質問ちゃんと読んだ? -------------------------------------------------------------------------------- >巻島君 No.3349 投稿日 2001年11月1日(木)07時57分 投稿者 新木 伸 >巻島君 >>その1、なぜ半角と全角を誤ったのか。  タグの半角全角ミス。  あれになぜムッと来たのかというと、ちょっと理由が違う。  僕自身が、あれを書くときに、「ああここは間違えやすいんだよなぁ」と、そう思ったわけよ。掲示板のシステム上、半角になるべき<>は全角で書かないといけない。教えられた相手がそのまま全角でやってしまう可能性が充分に考えられる。  だからこそ、「はい。三歩前に落とし穴がありますから、気を付けてくださいね〜」という意味をこめて、注釈で書いておいたわけだ。  しかし巻島君は、ものの見事にはまっていたわけだ。話をちゃんと聞いてさえいれば、落ちずに済んだところに、もうずっぽりと。  まあ予想の範囲内とはいえ、「聞けよ、人の話」とか思うわけだ。  わざわざ気を遣って注意してあげたことを、その直後に目の前でやられちゃったら、まあムッとするわけだ。  人間って、そういうもんだと思う。  しかし、じつはこの怒りの理由っていうのは、「自分の注意した労力を無駄にされた怒り」であり、これって種類としては「自分勝手な怒り」であるわけだな。  そんなことで怒って不満を感じて、相手にぶつけて不満解消しようなんていうのは、ケツの穴が小さいの。見返りを求めちゃうボランティアの人間ぐらい、ケツの穴が小さい。自分の注意を無駄にされたくないなんて思うのなら、はじめから注意なんてしなきゃいいのね。自分の労力に見返りがあるかないかなんてことは、ここではどうだっていいわけよ。  ここで大事なのは、相手がその落とし穴に落ちないで済むということ。  だからムッとはしたけど、そのこと自体は、はじめは書かなかったわけだ。  この怒りは僕のケツの穴の小ささからくる怒りだから。  じゃあ、なんでわざわざそれを書いたのか。  まあ話の流れだ。流動的な状況ってやつだ。  そのことを藤極堂さんが書いていたので、「ここにもう一名、おなじ事を思った人間がいるよ」という表明をしておく必要があると思った。「そんなのはあんたひとりだろう」なんていう巻島君の反論の余地を潰しておく必要が出てきたわけね。それであえて書いたわけだ。 >>その2、なぜすぐに削除して訂正しなかったのか。  ああ、なるほど。  ここは疑問だったところ。  もちろん疑問に思ったところだから、厳密に論理展開して、考えてみたさ。  まず僕としては、巻島君の行動に対して、二つの「道筋」が考えられた。  巻島君が、自分であのミスに気づいていたのか、いないのか。  仮に気づいていたとする。  ならどうして直さなかったのだろうか? 2回も連続して失敗したことで、ふてくされでもして、「もういいや」とか投げやりになったのかなぁ、とか。  仮に気づいていなかったとする。  それならば直さないことの直接的な理由になるんだけど、じゃあなぜ、気づかなかったのか? こんどはその疑問が持ち上がってくる。  つまり書き込みしたあとに、自分のものを見なおして、チェックしていないってことだよね? どうして見直さないのか? 普通見直すだろう。直した後だって、もういちどぐらい。――このへんで、僕は思考停止。「わからん」って、なってしまう。  はじめのミスに気がついて、あわてて直して、ほっとしてしまった。もう直したのだから、それで新たに別なミスがあるなんてことは、発想の外だった。――こういうことなら、まあケアレスミスの発生するよくあるパターンだから、納得もできる。 >>俺のティーンエイジって無駄ばかり――だったんですねぇ。  べつに無駄ってことはないだろ。  前から何度も書いているけど、そういう回り道をしてきた者にしか書けない話もあるんだってば。 >>そういや分室って、そういう『複合的な自由』の雰囲気がすごくあるような気がしますが――どうでしょう?  「複合的な自由」って、なんじゃらほい?  ぜんぜんわからんぞ。わかるように説明してくれ。  大学の講義だから、もちろんすでに前の授業とかで定義済みの「専門用語」などを駆使して、話を進めてゆくわけだ。だがその「前の授業」を聞いていない僕らには、その「専門用語=○○教授語」の意味がわからない。平易な文章で言い換えてくれ。  たとえば「自由の補完物」って、つまりなんのこと?  そのあたりがまずわからないことには、分室の雰囲気がそうだとも、そうでないとも、どっちとも答えられん。 >人付き合いの戦略とか  まわりに合わせて「とりあえずへらへら笑っておく」なんてことは、みんな取ってる戦略だぞ。  痛みを避ける戦略として、それは正しい。  ただいつもそれじゃ、いかんよね。  自分の中で「折れないところ」を持っていないと。  そこを踏んづけられたときには、敢然と立ち上がって、相手をぶん殴り返さんといかんでしょう。  真の「信頼」っていうのは、相手のそういうところがわからないと、発生しません。  この人はどこまでは柔らかくて、どこからは堅いのか。なには許して、なには許さないのか。それが一貫している人間は、人から信頼されます。気分でその基準が変わる奴とかも、やっぱり信頼されません。 >>馴れ合いサイトとか  本気の殴り合いが見られないところは、どこも馴れ合いなんだって。  学校の中でも同人サークルでも、それはどこでもおなじ法則が通用する。  身を置くだけ無駄ってもの。  だから同人誌はやめとけとか、わしは言ったりする。馴れ合いのない同人誌って、なんだかとっても想像しにくいんだもの。 -------------------------------------------------------------------------------- 腹筋が痛い。 No.3350 投稿日 2001年11月1日(木)10時10分 投稿者 杉井光  二日連続で、十回ずつ腹筋トレをしただけなのですが、なぜか三日目からひどく痛み出しました。実はもう身体がぼろぼろなのかもしれん。歳よのう。  前回の書き込みではひどく配慮の足りない部分がありました。申し訳ないです。この方面に関しては僕個人だけで済まされない問題に発展する場合もなくはないので、今後とくに気をつけます。  で、課題をアップしました。  現在、「途方に暮れていて不安な状態」です。書いていてビビッと来るものがどこにもないのです。未だに「改造する前の方がまだまし状態」です。書いている感覚でわかります。  ま、気長にやりますですよ。ウィスキー瓶片手に、つき合ってください。 *河原のけんか  なぜか小倉さんの書き込みで、唐突に河原に呼び出されたので、来てみました。  やるのかオウオウ。  で、僕は何をどう殴ればいいのでしょう?  えーと、誤解のないように言っておきますが、僕が落ち込んでいる女の子にたいして明確に「落ち込むのは時間の無駄だからやめろ」と言ったのはその(高校時代の)一度きりです。ほんとうだよう。しょっちゅうそんなことやっているみたいに思わないでくれよう。  基本的に、僕は落ち込んでいる人間には近づきません(というか、自分から他人にはあまり近づかないのです)。ごくごくまれに向こうから近づいてくることがあって、何か意見を求められたときには「落ち込むのは時間の無駄だからやめろ」という主旨のことを言います。実際には、「落ち込んでいるより、○○したら?」と言います。  たとえば、かなり仲のいい友達とちょっとトラブルがあって、気まずくて、僕んとこでぐぢぐぢしているような女の子がいたら、その友達の方のいるところまで強制的に連れていったりします。(あ、あの時もそういえば河原だった)  冗談なのか本気なのかよくわからないけれど、「死にたい」を連発するような女の子に対しては、「アンタそのせりふ何回目よ? オレに電話するたびに死にたい死にたい言うてまだ死んでないってことはどうせそんな度胸もないんだしまだ生きることに執着してるってことなんだから、さっさとアパート見つけて家出たら」とか言います。言いましたよ。相手ももう二十一歳だったし。  要するに杉井はなぐさめようとは思いません。  理由としては、小倉さんの言っている四つはすべてあてはまるのでしょう。  でもそれ以前に、僕には、そもそも「人の心が傷つく」という概念が理解できないのだと思います。  これは、僕がただ単に未経験なだけかもしれません。  あるいは、傷つくためのポイントがずれているだけなのかもしれません。  でも。  少なくとも僕は、五体満足な日本人が、普通に三度の飯も食えて普通に学校に通えたり会社で働けたりしている人たちが、「心の傷」について云々するのを聞くと、それはあなたが勝手に痛がっているだけでしょうがとか思ってしまうのです。  これは、純粋な質問です。わからないから知りたいのです。何も含むところはありません。  「心が傷つく」というのは、どういうことですか。  そして、「なぐさめる」というのは、要するにどういうことなのですか。  小倉さんだけでなく、「心が傷つく」ことを知っている全ての人に、質問なのです。 *みどり  なんと言いますか、僕に電話してきた成果がほとんど見られないというか……。  あとでもう一度体育館裏な。 http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Miyuki/1757/ -------------------------------------------------------------------------------- 杉井光は女の敵 No.3351 投稿日 2001年11月1日(木)15時48分 投稿者 新木 伸 か?  東スポ風にタイトルを付けてみました。  ポイントは、2行目に「か」と疑問符を置いておくこと。 >杉井光  まあ女の敵であるかどうかは、それは小倉さんが殴るべきところだからそちらに任せるとして――。  「人の心が傷つく」に対しては、もうちっと配慮したほうがいいかもしれない。  ときに、「自分が死んでいたほうが遙かにマシ」とか、「ウイスキーの瓶で頭かち割られたほうが遙かにマシ」な部類に入るような「心の痛」みっていうのも、世の中にはあるわけだから。それは本当。  たとえば精神異常者に家に押し入られて妻と子供を惨殺されちゃった旦那さんの「心の傷」とか。親から虐待されて育った人の「心の傷」とか。  まあいまここで杉井光の言っているのは、五体満足であり、健康であり、三度の飯をちゃんと食えて、雨風をしのげる部屋と、凍死しないですむ暖かい布団があり、学校に通わせてもらったり会社に通えたりしている人が、死にたいだの苦しいだの言っている、いわば贅沢品の「心の傷」のほうなわけだが。  これって説明しようと思ったんだけど、じつは自分もよくわかっていないことが判明。そこで考えてみる。  わかった。  つまり、あれだな。「自分の思い通りにいかない状況」というのが、その正体ではなかろうか?  どうだ。モノサシがひとつになったぞ。  これなら杉井光にも、理解できるだろう。  つまり君がプロ作家として食っていきたいのに食っていけない現状も、性欲を持てあましているのにひとりで処理しなくてはならない現状も、おとといジャンプを買いのがしてしまった現状も、松屋の定食から「トン定」が消えてしまった現状も、それらすべては「心の傷」なのだ。  まあ程度問題はあるだろう。「思い通りにならない度」がもう少し高いものだけを、「心の傷」とかいうのだろう。  一年間浪人して頑張ったのに、志望校に入れなかったとか。  彼女or彼氏から、ひどい別れ文句を叩きつけられて、喧嘩別れをしてきたとか。  親が自分のことをわかってくれない、とか。  ちなみに「なぐさめる」のほうは、これ、けっこう簡単なものだよ。  基本的には、人の話を聞くだけでいい。  そしてできることなら、「そうだね」と同意を示す。でもそこまでは必須事項じゃない。  基本は、「聞くだけ」。  それでOK。  なぐさめるのは、それでばっちり。 >文体改造  まあ、いまの君は、住みやすかった南国の天国のような島から、手作りカヌーで、大海原に乗り出したようなものだわな。  君が目指しているのは、どこかにあるはずの「大陸」なのだ。  だいじょうぶ。だいじょうぶ。  いまはまだ、「途方に暮れていて不安な状態」っていう、ただそれだけのことだから。  この先に進むと、もはや元の文体に戻ることさえかなわなくなって、引き返すこともできなくなる。元の島への戻りかたも見失っちゃうわけだね。  そうなると、もう、痛いの痛くないの苦しいの傷ついたの、そういうことさえ言ってられなくなるから。沈みたくなかったら必死に漕げー、みたいな。  生命の危機に放り込まれたら、そんな、痛く感じていたり不安になったり、気にしていることもできなくなるから。  大丈夫、大丈夫。  もうすぐだから。  うーむ。しかし、それはいいとして――。  時間できたら詳しくみようと思っているけど、まだ4年生の語彙にない言葉が、いっぱいでてきてるんだよなぁ。  べつに感性がどうとかいう問題じゃなくって、単に注意するだけで取り除けるようなところなんだがなぁ。  「ツチノコ」を知っていて、「ネコ」は知らないのは、なんでじゃ?  「人に気を遣う」って言い回しは、小学四年生の語句には存在しない。だいたい「遣う」なんて難しい漢字を使うな。そして一人称でこう書くためには、ある程度の客観視が必要だろ。小学四年生なら、自分のことしか見えてないの。「お兄ちゃんは僕のことを気にしてくれていないようで、どんどん先に歩いていってしまう」とかになるだろ。  「変な匂い」も、これは「へんなニオイ」とかになるはずだ。  「飛び込んで」も、後ろの「込んで」を開かないのは、なぜだ?  小学四年生は、「冬眠中」という語句を知っていていいのか?  「歯の健康」の「健康」は、漢字で書くことができるのか? 四年生は?  「道の両脇に」の「両脇」は、四年生の語彙にあるのか?  「僕は不意に、こんにゃくで背中をじかになでられたような寒気を感じて」――不意にとか、寒気を感じてとか、これも自分を客観視している書き方だよな。一人称で本当に不意をつかれたのなら、まずびっくりするはずだ。だったらその「びっくりした」をまず書くことになる。  「くっきり見えた」一人称で「くっきり」と書くと、これは主人公が「くっきり見えている」ということを自覚していることになる。だいたい四年生の語彙に「くっきり」はあるのか? 「よく見えた」とかじゃないのか?  「地上の光」これも四年生の語彙にない。だいたい一人称視点で使う書き方じゃない。「おもての光」とか「上からの光」とかだろう。  「一つ一つ」――これは開いとけ。  全体的に、描写が三人称のままなんだよな。  その人物が感じたこと、意識にのぼったこと、その事項だけを書く。そして作者の言葉でなく、その人物の言葉によって書く。それが一人称。  ところで来週あたり、臨時でOFFやるかい?  これは掲示板でチマチマやりとりしてるより、直接顔を合わして、その場で文章を出させてその場で直したほうが早いや。  わしも来週なら、もう終わってるだろうし。  西鶴君も来るかなぁ。ならその場で話を作らせるのだが。 -------------------------------------------------------------------------------- 仕事場からこんにちは。 No.3352 投稿日 2001年11月1日(木)17時03分 投稿者 小倉善哉  ちょっと今、月末〜月初めの関係で、仕事がかなり忙しいのです。  みどり君への感想&ツッコミだけなら完成しているので、家に帰ったらレスします。  新木さんと杉井さんに対するレスは、とても説明が困難なので、おしながきだけ先に提出します。  ふむ。ちらっと読んだだけだけれど、杉井光は女の敵じゃないことが発覚。それじゃあ、当初の目的である「本体を引っ張り出す」に挑戦してみよう(笑) ●新木さん用メニュー ・痛みに酔うことの利点について ・女の子の「暗黙のルール」について ●杉井さん用メニュー ・心理的ダメージと精神的ダメージについて〜自傷行為されちゃったよ事件の全貌 ・相手の立場に立つということについて ・杉井光の本体と分身のリンク切れについて -------------------------------------------------------------------------------- 一時間で帰っていいって言われた。ラッキー。 No.3353 投稿日 2001年11月1日(木)18時41分 投稿者 小倉善哉 >みどり君  今回の判定基準は、「面白いか・面白くないか」でいきます。 1   面白くない。  オチが読める。驚かない。このネタ、どこかで見たような気がする。ああ、火浦功先生の短編集の中にあったかもしれない。「お前が悪い!」だったかなあ……。  なんだかラストの「自分を失う度レベル」が低くてつまらない。もっと徹底的に全世界を失わせてほしい。この主人公が最終的に失ったものって、顔と家だけじゃん。それじゃつまんない。ぬるい。もっと深く崩壊させないと。 2   面白くない。  「猫は想像上の存在であるという世界」を描く必然性が感じられない。普通の世界のままで書いた方がまだ面白いような気がする。でもこれじゃ驚かないよね。  「想像上の存在を見た」というホラじゃなくて他のアイデアにした方が面白いのでは?   「猫は想像上の存在であるという世界」を描くなら、猫への憧れとか、賛美の言葉とか、そういうものでうめつくされていて欲しい。ラストで猫に出会って「やっぱり猫は素晴らしい」と終わるようなやつ。いかん、妄想超臨界中かも……。 3   むう。そうか。君はそんなにコドモである自分を容認してほしいのか(苦笑) 「ぼくは、このままでいたいんだーい」ってオーラがでまくりだなあ。というか、そのオーラ以外に読み取るべきものが見当たらない。  何が書いてあるのか、よくわからない。  面白い面白くない以前に、何が書いてあるのか分からないよう……。判定放棄。 4   面白い。これ読みたい。  何気ない日常の壊れる瞬間が見たい。フェンスにかけられた傘のキレイな様子も見たい。  ただ、2段落目の「視点が変わる」って何のことかなあ……。いったい、誰に視点が変わるの? 視点が変わるってことは、いままでは誰の視点だったの? 何のことだか、よく分かんない。 5   もうちょっと肉付けしてきて欲しい。どういう話なのかなあ、これ。  主人公は何歳? それで面白さが変わる気がする。主人公と駅員が20歳前後なら読みたい。 6  面白い。読みたい。「背筋が寒くなるレベル」の完成度で読みたい。  これ──何というか、小倉の「指摘者のレベル」を試されている気がする……(苦笑) -------------------------------------------------------------------------------- とりあえず、ルールとか。 No.3354 投稿日 2001年11月1日(木)21時22分 投稿者 小倉善哉 >新木さん ○「過去の話題」のこと >書き込みナンバーとか、部分引用とかも活用してほしいぞ。  うわ、ごめんなさい。了解です。  いまさらでしょうが、2回目のときというのは、No.3180のことです。 ○「電波」のこと >必要のない時には鞘に収めておく。そして必要のあるときには、鞘から抜き放って、対象物を一刀のもとに両断する。 >斬るときと斬らないときとを、なるべく自分の意志でコントロールできるようにならないと。  あ。しまった。──これ言われたの、確か、2回目だ。  文章力(描写)のことが分かった後なので、いまならどういう意味か分かります。  普段から「言葉」には気をつけないといけないってことか。当たり前だけど。  うーん。いままで、あんまり「この言葉で何を表現するのか」とか考えてなかったなあ。ああ、そうか、これも「コンセプトワークを考える」ってことだよなあ。日頃から、もっと、ちゃんと、言葉に気をつけなくっちゃなのだわ。ぷしゅう。 ○「なぐさめて光線の話」のこと >前回の「地雷踏んじゃった」の話の時には、わしも、あえてつつかずに放置しといたじゃんか。  そう、だから、不思議だったのです。前回はとっても紳士的な対応だったのに、今になって、どうしてだろう?──と思っていたのです。藤極堂さんに、なぐさめて欲しい気持ちがあるってことは、あえて尋ねるまでもないことだし。新木さんの経験値になるとは思えなかったのです。 >今回、「なぐさめて光線出してる?」みたいな、聞かずもがなのことをわざわざ聞いているのは、なんでだろう? >「いまはちょっと勘弁して」  ふむう。なるほど。そういうことですか。そういう理由ならば納得なのです(笑) 精神力の限界は誰にでもあるので、そういうことならば、仕方がないのです。 ○痛みに酔っている状態の利点のこと〜女の子の「暗黙のルール」について〜  3338の新木さんの発言より引用なのです。 >考えられそうなのは、「受けた痛みの癒し」とかなんだけど……。  おお、正解! いきなり正解です!(笑)  まさしく「受けた痛みの癒し」なのです。新木さんが奥さんに「撫で撫で」してもらうのと一緒、一緒。  女という生き物はそういう「痛み」について、自分自身で癒せるのです。自分だけでは癒せなかった場合にのみ、他人に頼るわけです。他人というか、とても信頼している人に対して癒してもらおうとするわけですね。  えーと。詳しい話をする前に女性特有の心理について、確認します。  女性は誰もが「私は世界で一番美しい/可愛い」と思っています。それは、分かりますよね?  しかし、もちろん、本気でそう思ってる訳ではありません。そんなもん鏡を見たら嫌でも認識せざるを得ないのです(笑)  さて、話を戻しましょう。  んとですね、傷付いた女の子というものは、すべからく「悲劇のヒロイン」を演じるわけです。 「ああっ、あたしってなんて可哀想なの!? 今の私ってば世界で一番不幸かもっ!」  ──と。そう、考えるわけです(笑)  「外見」について「世界で一番」になれないなら、「わが身の不幸」について「世界で一番」になりたがる、というわけなのです。もう、世界で一番になれればなんだっていいんです(笑) 女の子は自分勝手なのです(笑)  小学生あたりを思い浮かべてみてください。そうですねえ。花束を「んっ!」て突き出した男の子が、女の子をいじめて泣かせてしまったとします。教室です。女の子は女子軍団の真ん中で泣いています。女子がいっぱい、男の子を見てにらんでます。 「なんでそんなひどいことするの!」 「かわいそうでしょ!?」 「男子ってサイテー」  そりゃあもう、いっせいに攻撃が始まります(笑)  可哀想に男の子は「女の子の暗黙のルール」を知らないために、女子軍団にこてんぱんにのされてしまうわけです。  拳で訴えるわけにもいかず、口で負かされて、男の子はトイレの個室でこっそり泣くんだ、きっと(笑)  で、「敵」を撃退した後、女子軍団は「お母さん(お姉さん)」に変身します。傷付いて泣いている女の子というものは「世界で一番不幸」であるわけですから、なぐさめてあげないといけない訳です。なぐさめるときには「問題の本質を置いておいてもとりあえず敵の悪口を言っとく」が一番効果的でしょう。あ、これって、直接攻撃するときも一緒だなあ(笑)  えー、女子軍団は「お母さん(お姉さん)」であるので、とても優しいです。女の子に同情します。一緒に泣いたりもします。これは、彼女の「不幸」を自分の身に置き換えることが出来るからです。そして一緒に「世界で一番不幸」な気持ちを味わうのです。  むろん「いまは優しくしておいて、次に自分が傷付いているときには優しくしてもらおう」という計算もあります。だって、人に優しくされると嬉しいもん。人に優しくされるの大好きだもん(笑) 誰かに優しくしてもらうためには相手にも優しくしておかないといけないのです。これはとても自然なことなのです。  ただこれ、ちょっと大きくなってきて、そういう自分の思考回路に気付くと、痛みに浸っているうちにだんだん笑えてきてしまってひたれなくなるんですよね(笑) だってどう考えても「世界で一番不幸」な訳がないんだもん(笑) 毎日ニュース見てりゃそれくらい気付くし、「私、まだ生きてるじゃん」とか思うし(笑)  ただ、痛みがあまりにもひどい場合になると、自分一人の力では立ち直れません。女の子には弱い部分もあるのです。  男の子に告白してふられたとします。「ごめん、他に好きな人がいるんだ」と言われてしまったとします。ショックです。衝撃です。当然です。  だって「お前は(オレの中では)世界で一番じゃないんだ」ときっぱりはっきり言われてしまっているからです。  「女の子」が自分が世界で一番きれいではないことを知って「女の人」になると、今度は「自分ではない誰かの一番」になりたくなるんですよね。  「世界中の人にキレイと言われたい」から「たった1人でいいからキレイだと言われたい」にまで落ちて(?)いったというのに、もう、それすら否定されてしまうと、自分の存在を否定されてしまったような気分になる訳です。  「私はキレイ」がことごとく否定されてしまった今、もうどうしようもなく「世界で一番不幸」なのです。それでしか自分を癒すことを知らないのですね。「キレイ」の他にいろいろ能力があっても「そんなの、いらない」と思ってしまうわけです。つまりこれ、心理的ダメージではなく、実は精神的ダメージなのです。  自分の存在を否定されてしまった場合、本当に「世界で一番不幸」だと感じます。他の人と比べて「生きてるからマシ」とは思えなくなってしまうわけです。自分の存在を全否定されてしまった訳ですから、この時点ですでに「死んだような状態」な訳です。だから気軽に(っていうのも変だけど)「死んだ方がマシ」とか言っちゃえるわけなのですね。死ねば楽になるのが分かっているから。とはいえ本当に死ぬ気なんかさらさらないのですねー。男の子が「死にたい」といった場合は本当に気をつけなければいけませんが、女の子だったら放っておいて良しなのです。女は自分のことがとても大好きだからこの程度のことでは本当に死ぬわけがないのです(もちろん例外はあるので全部が全部そうだとは言いませんよ。一般論一般論)。  脱線しました。  ええと、自分一人では世界を支えられなくなった女の人は、他人に「癒し」を求めます。なぐさめて欲しいわけです。無論、他人とはいえ信頼できる人にしか言えません。「あの男には見る目がなかったのだ」と、自分ではない誰かに言って欲しいのです。出来れば同性ではなく男性がいい。世界で一番でなくてもいいから、誰かに自分を認めて欲しい。女としての自分を認めて欲しいのです。──つまり、女としての自分を評価を正しくすることができるのは、異性ではないとダメだから、男性に対して愚痴って慰めてもらいたいというわけなのです。  んーと、つまり。「他に好きな人がいるんだ」と言われてふられた女は、他の女に負けてるわけですよ。なんでふられたのかは分かっているんです。自分がその女と比べて外見も心もキレイじゃなかったからなのです。その女と比べて「ダメな要素」がいっぱいあったからなのです。認めたくはないけれど認めざるを得ないのです。だってもう思い切りふられてる訳だし(笑)  外見はもう生まれもったものなので仕方がないのです。心を磨かなければいけないのは分かっているんです。でもどこを磨いたらいいのかわからないのです。  だからそこを指摘してやればいいわけです。  つまり、慰めるならば「落ち込むのは時間の無駄だからやめろ」じゃなくて、「そんな風にいつまででもぐじぐじ言ってるからダメなんだ。○○な部分を直せ。もっとキレイになってあの男を見返してやれ。今の君もキレイだけれど、まだまだ磨く余地はあるよね」と言ってやらなければならないのですね。  あと、「こっちのおかれている状況はあんたよりもっと悲惨な状況なんだぞ」と泣いて訴えて、逆に同情してもらうのも有効かと思われます。納得してもらえれば、同情してくれます。どっちが慰めているのか分からなくなってきた頃、「とにかく、お互いに頑張ろうね」という状態になっていたりするのです(笑)  ──ええと、こんな感じでよろしいでしょうか。  納得していただけましたか?>新木さん >杉井さん  どこをどう殴ればいいのやらと言われてもなあ(笑)  新木さんにふっといて杉井さんにケンカを売ってるのは、とりあえず「杉井光の本体が見たい」からなのだけど。「てゆーか見せろやウラァ!」なのですわ。おほほ。  「女の子が痛みに酔っている状態」「慰めるとは何か」については上記の新木さんへのレスの中に含まれているので割愛するけど、オーケイですか?  つーかね、小倉も本当は慰めるのあんま好きじゃないのよ。疲れるから。でも最低、3分くらいは付き合うかなあ(短ッ!)。  その死にたい女の子相手だったら、あたしならこう言うなあ。 「うん、そう、本当にひどい家族だよね。大変だったね。またそんなことがあったの? 死ぬなんて哀しいこと言わないでよ。今度そんなこと言ったらブン殴るよ?」  そう言ってからじゃないと、「時間の無駄だからやめろ」系の発言は聞いてもらえないのね。  なぜなら、それがルールだから。  ルール違反者は摘発されて「敵」とみなされてボコられるので御用心なのですわよっ(笑)  とはいえ、この「ルール」が「女の子の間でのみ通じるルール」だってこと、知らない女の子が結構いるみたいね。男相手にこのルールを適用して同情しちゃうと、「あ、こいつ俺にホレてるんだ」と勘違いしちゃうのに。  対処法は、「そりゃ心配するよ! だって友達だもん、当たり前でしょう!?」と言うこと。しつこく友達を繰り返せば万事オーケイ(笑)  「あ、そ、そう……。友達ね、ともだち……ははは……」って、自分が勘違いしていることに気付いてくれるから(笑)  興味のない女の子を慰めているうちに好かれてしまった場合にも応用できるかも。あくまでも鈍感をよそおって、真顔で「友達だから当然だよ」って言うのよ?(笑)  あー、なんか心の痛みの話はまた明日にでも書きます。説明するのすごく難しいんだけどーっ。うもー。 -------------------------------------------------------------------------------- 雲の厚さに、満つる月の光も遮られ。 No.3355 投稿日 2001年11月1日(木)22時06分 投稿者 巻島翔史  ええと、5日から12日か13日ぐらいまで、ゼミのレポート作りのためにレスできません。  俺の場合、ネット断ちして集中力高めないと、自分で満足のいくレポートが作れないので、やむを得ず。 新木さん> >>>>俺のティーンエイジって無駄ばかり――だったんですねぇ。 >>べつに無駄ってことはないだろ。 >>前から何度も書いているけど、そういう回り道をしてきた者にしか書けない話もあるんだってば  何度も書いている、ということは俺が何度も言ってしまっているということです。  (ほら、こんなところにも改善してない跡が……)  無駄だとか何度も書いてしまうのは、おそらく俺の『理想の』青春と、実際に送った青春があまりにもかけ離れすぎているのが原因だと思うのですが――いい加減、昔を振り返ってがたがた言うのもアレなので、これでやめます。  しょうもないところで、変に理想とかプライドとかが高くなるのが俺の傾向のようです。 『複合的な自由』>  確かに分かりづらかったですね。内容補完します。  『単純な自由』をそれぞれが振り回した場合、その『自由』は時にぶつかり合って、お互いの『自由』を妨げ合います。それが、 >>他人の自由の中に、自分の自由の制約を見出す  ということです。 >>自分の自由の補完  というのは、相互に役立つものを供給しあうことで、互いの個々としての活動が拡大し――言葉が固いですね(笑)  平たく分室風に言えば、お互いに叩き合ってその中から役立つものを吸収し、創作における思考、あるいは創作そのものにおける展開幅を広げる、ということです。  『単純な自由』を、ちょうど自分ひとりで悶々と部屋にこもって小説書いてる状態だと言いかえることもできますし。  自由な想像はどちらでも同じように出来ますが、そこから先、お互いに補い合ってその自由(想像)の範囲を広げていく――『複合的な自由』とはそういうことだと思います。 (ただし、この講義を受けてからすでにしばらく経っているため、この私的解釈が必ずしも教授の意図したものと同一であるかは分かりません)  と、ここまで書いといてなんですが、分室でやってることを『自由』という言葉で表現するのは、若干ピントずれてるような気もします。ちょっと先走って書きすぎましたか。 西鶴さん>  ボツの「確立くん」のボツ理由が「主人公が成長するから」というのは、西鶴さんは「成長する話」というものは書きたくない、ということなんでしょうか。  ここで俺と西鶴さんの相違点が明確になりそうな気配。 -------------------------------------------------------------------------------- あ、忘れてた。 No.3356 投稿日 2001年11月1日(木)22時10分 投稿者 巻島翔史 4年生の語彙にない言葉が、いっぱいでてきてる>  一意見であることを前もって断っておきます。  さて、4年生の語彙云々のことに関して、こんな興味深い話を見つけました。 >>そういえば、作中で主人公がおよそ子供らしくない語句を用いて思考していますが、 >>(中略)僕は基本的に、語り手の年齢が低くてもあまり気にせず地の文では様々な言葉を使用しています。 >>それは、「言葉」そのものは幼いために知らなくても、「言葉」が意味するものは名づけられないまま頭の中に収まっていて、思考しているにちがいないと受け止めているからです。 (乙一著 死にぞこないの青〔幻冬舎文庫刊〕のあとがきより抜粋。ちなみにこの小説、一人称です)  杉井さんは、ひょっとしたらこういうことを(意識してかしないでかはともかく)考えていて、それで4年生らしからぬ語彙を使用していたのかもしれません。  杉井さん本人に聞いてみないと、何とも言えませんけど。あくまで、そういう思考の可能性もあるのかも、ということです。 (しかし、あとがきとはいえ、商業物の一節を勝手に引用していいのやら。まずかったら削除しておいてください。新木さんにニュアンスが伝われば、とりあえず目的達成なので) -------------------------------------------------------------------------------- クズは役に立ちます。根っこから風邪に効く葛根湯が作れます。 No.3357 投稿日 2001年11月1日(木)22時49分 投稿者 弟切 千隼 昨夜は三時間睡眠だった弟切です。おかげで今日は一日中頭がぐらぐらしていて、今すぐ倒れこんで眠りたい気分です。 しかし明日も打ち合わせがあって、その準備のためにまだ眠れません。 キサラが「忘れていた純粋な情熱を思い出すこと」からどうやって「自分に対する怒りを社会に対する怒りに転化していたことに気づく」のか、今日中に説明しようと思ったのに、睡眠不足の脳みそが呆けていてどうしても説明がうまくまとまりません。この説明はもうちょっと待って下さい。 文章がうまくまとまらないのがめちゃめちゃ悔しくて、自分で自分の頭をぽかすか殴りながら考えたにもかかわらず、今日はだめみたいです(;_;) もしかしたら明後日までまともなレスができないかも知れません。 自分の中には書きたいことの核がちゃんとあるのに、書けないのがとおぉっても悔しいです。 -------------------------------------------------------------------------------- 気づけばもう十一月。 No.3358 投稿日 2001年11月2日(金)02時32分 投稿者 杉井光  年の瀬だね。まだ早いか。  とりあえず鍋の季節だなあ。 *新木さん  まあ、陸地が後ろに見えていようが前に見えていようが、漕ぐだけなんですが。  コロンブスより有利なところは、確実に陸地があるとわかっているところか。インドじゃなくて新大陸だったけど。  漕ぐの楽しいしね。  臨時オフですが、みどりと予定があえばやりたいですね。腕によりをかけて、メシ作りますよ。  でも来週とかだと、週末は空けられないです。あ、新木さんは曜日に関係ない人か。でもみどりは学生だしなあ。 *まっきー  乙一のあとがきの話。  それは、かなりどうでもいいのです。  僕が今、何をやっているのかというと、この原稿用紙十枚にもみたない文章の中で、 a・「僕」が小学校四年生くらいの少年であること b・さびれた商店街を兄に連れられて不安げに歩いていること c・うさんくさいビルの地下に潜る階段を、こわごわ下りていくこと  とか、そういう情報を(描写で)読者にあますところなく伝える練習で、その中の項目aを達成するための手段として、「小学四年生の知らない語句は使わない」「小学四年生の考えにない概念は出さない」「小学四年生の知らない漢字は使わない」を制限として課しているわけです。  重要なのは、読者が「ああ、小学四年生」と思ってくれること。  『死にぞこないの青』を、もう一度読み返してみてください。  乙一は、確かに自分であとがきに書いているとおり、「小学五年生の知らない語句は使わない」「小学五年生の知らない漢字は使わない」という制限は使っていません。でも、それ以外の制限、たとえば「小学五年生の考えにない概念は使わない」「小学五年生が言わないようなせりふは書かない」のような、より重要な制限はきっちり守っているはずです。  そしてそれ以上に、マサオの言動(つまり、エピソード)でもっていかにも小学五年生なところを見せることによって、読者に「ああ、小学五年生」だと思わせているわけです。  たとえば、ビックリマンチョコのお菓子だけを捨てることに、こっそり罪悪感を持って、でもそれを口に出すと仲間はずれにされそうで黙っているとか。  たとえば、先生に理不尽な怒られかたをしても、「先生は絶対的存在だ」という先入観で、自分が悪いのだと思いこんでしまうとか。  で、事実、あの話を読んで「こんな小学生がいるかっ」とは思わなかったでしょう? むしろ自分の小学生時代を思い出して「うんうんそうだった」とかうなずいちゃったりしなかった?  だから、乙一はちゃんと成功しているのです。  つまり、僕が練習しているのは「防御の小学四年生」なのです。  乙一は、盾を装備せずに両手持ちの剣を装備することによって、「攻撃の小学五年生」を激しく強化しているのです。でも、鎧はきっちり着ているのです。  で、勝てればそれでいいのです。  攻撃も防御もよく知らない初心者が、「乙一は盾を装備していないから」という理由だけで盾を無視してしまってはいけないのです。  防具から買うのはD&Dの基本。  そんなわけで、細かく防御を固めてみた課題をアップ。  っても、漢字を開いたり、ちょこっと言われたところを直しただけ。 *傷ついたり、なぐさめたり *新木さん  まあ、そうですね、杉井も理屈ではわかるのですよ。でも、ハートが理解してくれない。リアリティがない。なんというか、ナマコの消化器系について説明されたみたいです。あー、そういう仕組みなんだなあ、と。 >ちなみに「なぐさめる」のほうは、これ、けっこう簡単なものだよ。  >基本的には、人の話を聞くだけでいい。  なるほど。勉強になるなあ。  でも、どうして「聞くだけでいい」んだろう?  苦しみは自分一人で抱え込んでいるとつらくて、誰かに話すと楽になるっていうの、なにやら共通認識のようだけれど、どうしてだろう?  人に聞かせるだけでいいということは、「反応」を期待するわけではない。  人に伝えるために、抱えている問題を言語情報の形で整理すること――それが、重要なのかな。  整理することによって、「何が苦しいのか」「どうして苦しいのか」が明確になって。  そうすると、「自分で勝手に苦しいと思いこんでいた部分」が消えるとか。  解決への道がなんとなく見えて、いくぶん楽観視できるようになるとか。  そのへんかなあ。  あってる? あってる? *小倉さん >この「ルール」が「女の子の間でのみ通じるルール」だってこと  だって、そのルール、要するに「落ち込んでいる相手に真摯に接するなら愛情をもってやりなさい」ってことでしょ?  そんなの、男は勘違いするに決まってるじゃない(笑)  男の愛情ベクトルなんて一つしかないんだよ! 兄弟愛、家族愛、持ち物に対する愛、それからもちろん異性愛、友情、独占欲、性欲、  男にはぜんぶ区別がつかないのです。  ばかだから。  でも実際の話、好きでもない相手をなぐさめることなんて絶対にないだろうし。好きでもないやつが落ち込んでいるの見たら何があっても近づかないだろうし。  あ、そうか、小倉さんタイプだと、相手からすり寄ってくるのか。自分が相手をどう思っているかとはまた関係なく。  大変だなあ。 *で、心の痛みについて。  これはきっと、書いても誰も理解してくれないだろうな、と思いながら。  でも、避けて通るわけにはいかないので書くね。  心の痛みのことです。  心が時に傷ついて痛むことは、僕にもわかります。  きっと、何度か経験もあると思う。  でもさ。  たかが「心の痛み」でしょ?  自分の心でしょう?  自分で、「痛くないよね」と思えば、消えちゃうんじゃないですか?  消えませんか?  これはあぶない考え方なので、傷ついている人に言ったりはしません。  ここでは杉井分析が目的なので、書いちった。「エゴ」で書いたことも、この考え方が根っこにあります。  こういう考えをしてしまうのは、僕がきっと、本当の心の傷を負ったことがないから、だと思いたいです。でも、ディレクター杉井は、そうではないことをちゃんと知っているらしいのです。 *本体。  なんかまだ誤解があるような。  べつに僕は、本体を隠して生きているわけではないです。そんなに器用な人間ではありません。  僕の頭が、自分のある部分を一時的に「他人だ」と認識するような癖がついてしまっているという、ただそれだけの話なのです。  でもこんな説明では納得しないんだろうな。  まあいいや、納得してくれない方が面白いから。 http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Miyuki/1757/ -------------------------------------------------------------------------------- >杉井光 No.3359 投稿日 2001年11月2日(金)05時50分 投稿者 小倉善哉 >杉井光  ──いや、怒っちゃいかん。怒っちゃいかんけど。  なんっであたしがあんたのために怒らなきゃいかんのだ杉井光!  文章読むとだいたい人の考えてることってのは分かるのよ。ちょっと読解力や人に対する観察力がありゃ透かし見えるもんでしょ?  杉井光はねえ、みえないのよ文章からじゃ。何を考えてるのか、よく分からんの。  例えばねえ。話をふられたら、「こころのいたみってなに?」とか聞かれたら、こっちは答えずにはいられんわけ。  どうにかバカなあんたにも分かってもらえるように書こうと思うわけ。  例の「目の前で自傷行為されちゃったよ事件」なんてのは、実はもう分析済みで、思い出すのは全然、痛くないのよ。  でもねえ、この「痛み」を「相手に伝わるように書こう」と思うと、克明に思い出しちゃって、嫌なのよ。小説なら全然平気だけど、生のまんまの状態でだすのはキツイのよ。  本当に分かってないわけじゃないことが分かったから書かないもんねーだ。そのうち小説にするから読めよウラァ!(笑)  ──じゃなくて。  頭じゃ整理ついてもさ。やっぱヘヴィなのね。目の前で自分を傷つけられると。  テメーが勝手に自分で自分を傷付けてるだけだろが!と思うけど。その前にあたしが彼女を傷つけることを言ったから、自分を傷つける行為にはしっちゃってるわけよ。あたしの中では全然普通のことだったけど、彼女にとっては「とんでもなく痛い」言葉だったのよ。  気を遣って話したはずの自分の言葉で人が傷付いたら痛いのよ、わかる?  「心の痛みって何?」なんていう発言のせいで、あたしはとっても傷付いてるの!  「自傷行為されちゃったヨ事件の全貌」を思い出そうとしてダメージを受けている様子を書いてみる。  別にその時の気持ちを思い出すくらい、本当はたいしたことないのよ。もう済んだことだし、いちおうは和解だって済ませてる。でもあの子には二度と会いたくないし、本当なら、考えたくもないの。  あの子のことを考えるだけで夜なかなか寝付けないし、そのくせ4時ごろになると悪夢を見て飛び起きちゃうし、内臓器官が荒れて下痢しちゃうし(笑)、考え事しながら飯くってるから味なんかしないし、ほかにもいろいろ寒くもないのにガタガタ震えちゃったりするし。  頭じゃ分かってても思い出したくないことを考えるとそーゆー風になるわけ。いくらバカなあんたでもそれくらい分かるでしょ?  これで分からんかったらゲイ・バーにでも行って襲われて来い。  ところで話は変わって「オフで見た杉井さんの印象と文章上の杉井光の印象」のことも書いておく。  はっきり言うと、ネット上の杉井光は好きではなかった。エゴイズム丸出しだから。っとに、隠せよ、少しは!  ただ、実際会ったことのある人の杉井さんの印象を見てみると、なんだかとても好印象を持っているように見えた。ということは、そんなに悪い奴でもないのだろうと思った。でも実際に見てみないと判断が出来ないから、どんなもんなのかなあと思っていた。    実際に会ってみたら普通の人間だったし、男にしちゃあ上等の部類でしょうね。言っておくけど誉めてんのよこれ。いろいろ周りの空気を読んで、すごく気配りのできる人だなあと思ったよ。やっとあたしの中での「杉井光」が人間くさくなってきて、かなり、ほっとしたのを覚えている。「気配り」のほかにも「緊張」とか「面白半分のからかいの気持ち」とか見えてたけど。言葉に出さなくても態度や顔見りゃだいたい分かるもんね、反応なんて。  んでも、文章中のあんたってば、なーんも見えないわけ。何を考えているのか分からないわけ。そりゃそーでしょ隠してるんだもん。反応がないから分かんないのよ、こっちは。  なんっかいか新木さんが「何か反応しろよ」つってたでしょ? あたしもすんげーそう思ったよ(笑)。  反応返すのなんかコミュニケーションの基本でしょーが。やれよ。ちったあ。  何か言ったら返事もらうでしょ? あんたが課題提出して新木さんがレスするでしょ? 課題提出しっぱなしでレスなかったら哀しいでしょ? つまんないでしょ?  何か言って反応がなかったらつまんないのよ。新木さん以外に反応見せるのが嫌なのかもしれないけど、あんただって他の人の反応見てるでしょーが。  ほんっと、あんたってバカね!  杉井光ってば、何か言っても全然、反応ないんだもん。あー腹立つなあ。  「見栄かなんだか知らないけど、分身がダメージ受けてるさまとか、一緒になって笑ってないで、ちゃんと説明してみせろや本体!」なの! -------------------------------------------------------------------------------- 言い忘れ。 No.3360 投稿日 2001年11月2日(金)06時03分 投稿者 小倉善哉 > 僕の頭が、自分のある部分を一時的に「他人だ」と認識するような癖がついてしまっているという、ただそれだけの話なのです。  んなこたぁ分かってんの。あたしもそうだから。  んでも反応を見たがってる人がいるから「こーゆー状況ですよー」っつってる訳。  っとに。自分のバカさ加減を棚に上げて人をバカにしてるんじゃないよッ! -------------------------------------------------------------------------------- いやあ。いろんな人間がいて、おもしろいねぇ No.3361 投稿日 2001年11月2日(金)07時01分 投稿者 新木 伸 >巻島君  うーん。  だから「それ」って、作家にとっては宝なんだがなぁ。  いや、人間としてはもしかしたらダメかもしんないけど(笑)。  作家にはその経験は宝なんだから、べつにいいじゃん。  「そういう回り道をしてきた者にしか書けないもの」っていうのは、具体的にはどういうものかというと、つまりその「理想の青春」だよ。  それなりに満足のゆくティーンエイジ時代を送ってきた者は、そういう「理想の青春」へのこだわりが発生しないでしょ? そういうの書くには、思いっきり屈折してこなきゃならんの。回り道が必要なのよ。  わかるか?  ちょっとそういうので、話を書いてみないかね?  都会へのトラウマを背負った自分の分身みたいなしょぼくれた主人公を登場させて、東京に憧れつつもひとりで東京を見てくることさえ決められなくて、彼女に全部決めてもらって、決断や苦しむことやら、みんな彼女に肩代わりしてもらうような……。  そんな「お安い」願望充足型の話なんて書いてないでさ。  同じ願望充足であっても、そっちの「理想の青春時代」を送ってる主人公の話のほうを書くんだよ。  そっちの「理想の青春時代」じゃ、困難を前にした自分の分身は、どんなふうにまっすぐ歪みなく、それを乗り越えてゆくものなんだ?  どんな友達がいて、どんな女の子が側にいてくれて励ましてくれて、そしてねじくれることなく健やかに、ティーンエイジ時代のあれやこれを体験していったんだ? その「あるべきはずの自分」は?  そういう話の、たとえば卒業を間近に控えた1シーンとかを切り取って、短編に仕立ててみるのよ。  「いたかもしれない自分。なりたかった自分」の話を書くんだよ。  そうやって使えば、君の回り道の経験は「宝」になるわけ。  じゃなかったら、単なるトラウマとしてずっと永久に背負ってゆくだけだろうが。  理想が高いこともプライドが高いことも、使い方次第で長所になって武器にもなるの。使い方を間違えると弱点になって欠点になるの。 >感性が擦り切れるといった話  その「理想の青春」。  君にとっては、のどから手が出るほど欲しかったもので、切なく憧れていた――そういうものなわけだろ?  しかし、その「想い」っていうのは、時が経つと薄らいでゆくものなんだ。  それが「感性が擦り切れる」っていう現象だ。  あと5年、覚えていられるかどうか。  そして時が過ぎれば忘れてしまって、なにかのときに、時折強く思いだして胸を焦がす――ぐらいなものに成り果ててしまう。  それひとつで作品を仕上げるとか、そういうエネルギーとしては使えないものとなってしまう。 >「単純な自由」と「複合的な自由」  なんだ。つまり小説書くのとおなじことじゃんか。  ひとりよがりで自己満足で、自分のトラウマを他人に押しつけて自分が楽になるための小説を書いているようなのと。(相手はいい迷惑だわな。相手の自由を妨げる行為だ)  自分の中のトラウマや怒りやらを昇華させた形で作品に仕立てて、読む人に元気を与える小説を書くのと。  後者の「複合的な自由」っていうのは、つまるところプロ作家の活動じゃんか。  こっちは読み手に元気と感銘を与えて楽しませる。向こうはお代を払ってくれる。そのお金でもって、こっちは生活が保証されて、一日の時間のほとんどを執筆活動に費やせるようになる。そうしてまた、いい作品を書いて世に送りだす。  お互いに得。お互いにとって嬉しい「自由」の増量活動。 >子供の内的思考 >>杉井さんは、ひょっとしたらこういうことを(意識してかしないでかはともかく)考えていて、それで4年生らしからぬ語彙を使用していたのかもしれません。  いや、それはない。(きっぱり)  一人称と三人称の書きわけなんつー、ごく初歩の、っーか「基本」にも含まれないような低レベルなこと。作家目指して半年もすれば出来ていて然るべきようなことでさえ、こうしてぜんぜんできとらんで、何年間もぬくぬくとサボり続けていたのがたったいま白日の下にさらされて、太陽の光の下で熱さにじたばたともがいている、これまでは暗闇で蠢いていただけの杉井光というぶよぶよとした白くて細長いイキモノが、そんなたいそうなことを考えていたはずもない。  せいぜいが、落ち葉の下の腐葉土のなかで、いかに快適に体を丸めるかぐらいのことしか考えていなかったはずだ。  ちなみにいま杉井光は、「四年生」というものがうまくイメージできないようすで、幼く書きすぎているよね。いまのこれは、せいぜい1〜2年生ってところだろう。  10歳の人間というのは、もっと論理的に考えられる。だが論理的ではあるが、比較的単純な思考を持っているものなのだな。 >杉井光  つーか、ホントに言われたとこだけしか直してこないのだなぁ。  「海苔」はどうした、「ノリ」「のり」でなくていいのか?  「建物」を建物と呼んでいいのか? 「ビル」とか「お店」とかにはしないでいいのか? 建物というのは、つまり建造物っていう意味だ。人に作られた居住や活動のための物体という意味だ。「ビル」やら「店」やら「家」やらを統合してひとつの概念としてとらえる言葉なわけだ。そういう種類の上位概念を、四年生は扱っていいのか? 検証はしたのか?  「突き当たり」「突き出て」「遠くの方」「上の方」「光の粒」「折り返した」  ほかは開いている漢字が多いのに、ここだけはどうして開いていない?  IMEが滑りでもしたか? それともあえて、ここは開かないことに決めたのか? いや、それはないよな。杉井光だし。単にIMEが滑っただけだろ。  こうして気合いを入れて意識してやっていても、まだ一字一句にまで意識を浸透させられないのだな。  たかだか原稿用紙5枚かそこら。文字数にして3654バイト。  たったの1800文字とちょっと。  たった、それっぽっちの文字数だぞ!  そんなものさえ、自分の意識のコントロール下に置けんのか?  垂れ流していることしかできんのか?  とりあえず小学四年生は、これ以上やっても得られるものはなさそうなんで、お題を変えることにする。  ただし、なんにも成果がないってことじゃないよ。ほんの少しぐらいは成果があったろ? 感触としては、どうよ?  じゃあ次。  沢村君に連れられているのは、ミンシアだ。ミンシア。  僕が知っている杉井光の持ちキャラのうちで、唯一「降りて」きていそうで、自分で動いていそうなキャラってことで。  未来人の認識を持っている、あのまんまのミンシアね。  14歳バージョンでいこう。  日本語は、どういうわけか話せることにしていい。タイムトラベルしてきたことも、本人は気にしていなくていい。ただし日本のことは知らん。現代の外人以上に知らないはずだ。  なんかしらんが、未来人が現代の街を歩いてどっかの地下の店に連れられてゆくのだ。そのシチュエーションであれを書いてみそ。 >なぐさめのことなど  「話すこと」「話を聞くこと」は、じつは本質じゃない。いくつかある手段のうちのひとつなのね。  ようするに「触れあい」の一環なわけ。  つらいとき、猫が膝の上に乗ってきて、その暖かみを感じているだけでも、これは充分に慰めになるわけ。  だから「撫で撫で」してもらうのも、「話を聞いてもらう」のも、根はおなじこと。  「そこにいてもらう」だけでもいいわけだ。  「ぬいぐるみを抱きしめている」だって慰めになるし(これはしょせん代替え物だが)。  「話を聞いてもらっている状態」っていうのは、そのひとりの人が、自分のためにそこにいてくれる状態なわけだろ。自分に関心を向けてくれている。それでいいわけ。それで充分なわけ。  つまり、人はひとりでいると「寂しい」。ひとりじゃなければ「寂しくない」。そういうことね。  ここのさらに「根っこ」にあるのは、それはもう「本能」としか言いようがない。人は集団で生きるように進化してきて、他人と一緒にいると「幸福感。安心感」を得るような仕組みになっている。そういうもの。  腹が減るのにそれ以上の理由がないのと、おなじこと。  人間っていうのは、そう条件付けされているだけなのだ。 >>自分で、「痛くないよね」と思えば、消えちゃうんじゃないですか?  消えるだろ。  でもそれは、膝小僧をすりむいた子供が、「へっちゃらだい」と思えば痛みが消えるのとか、花粉症やアトピー性皮膚炎で苦しんでいる人が、「べつにつらくない」と思えば苦しみが消えるのとか、ガンの末期症状で壮絶な痛みに苦しんでいる人が「痛くない」と思って痛みを消せるのとか、まったく同じ原理のものだよね。  ちなみに心の痛みも、体の痛みも、同種のものという前提で話している。  しょせん、脳内をめぐる電気信号。そして痛みを感じている主体は自分の意識。有形無形問わず、なにかの「危機」に対する警告の信号が「痛み」の正体。  だから気の持ちよう次第で「ないこと」にもできる。それは確か。  でも人によって、どこまでそれができるかって違いはあるだろう。それが自分の意識が作り出している実体のないものであって、自覚次第で「ないこと」にできるってことに気づいているかどうかってこともある。  食い盛りの子供を何人も抱えた母子家庭のお母さんなら、「頑張らなきゃ」と思うことで、肩こり腰痛関節痛リウマチ、そのぐらいの痛みは「ないこと」にできるかもしれない。  ヨガの達人とかなら、ガン末期の痛みもへいちゃらかもしれない。  ちなみに僕の場合。「膝小僧をすりむいた」とか「アトピーの痒み」あたりぐらいまでなら、「ないこと」にできたけど、それよりつらいのは、どうだかわからん。  そもそも「痛み」なんつーもんは、生物がその進化の過程で「発明」してきたものにすぎないのね。なにかの理由で体が「壊れちゃった」ときに、それが信号としてビビットに劇的に伝わってきたほうが、生存戦略としてはなにかと都合がいい。  足をかじられていても平然としているヒトデは、生き延びることは難しいのです。  えー、話をもどすと。  つまり「ある」と思っている人にとっては、それは実体があって存在するものなのだな。  本人に対して、「ないと思えばなくなるよ」とサジェスチョンするのはいいけども、「そんなものはないんだよ」と決めつけちゃうのは、どうだろう?  しかしなかなか、自分が乗り越えていない「痛み」に関しては、「ないと思えばなくなるもんだよ」とは言えんよな。 >小倉さん  うん。わかる。  わかるけど、「納得して」というのは、それは無理な相談でしょ。  男のほうは男のほうで、本能的にインプットされちゃってる行動原理があるんだもの。  女のほうが「かばいあう仲間」ってことで、傷ついたひとりを取り囲んで、皆で慰めあうという構図が、ある種計算ずくであり、ある種本能的に行うものだ――ってのは了解。  それじゃぁ、こんどは……。  こちらにインプットされちゃっている本能の話をしよう。  なんか男女差別がどうの――なんて話に発展しかねないから、あんまりやりたくはないんだけど、まあ聞いてくれ。ひょっとしたら小倉さんが初めて触れる概念になるかもしれないし。  原始時代の話だ。  その頃の男の役割。  洞窟に女たちを残して、皆で狩りに出かけて行って、巨大なマンモーをしとめて肉を持って帰ってこなきゃならんのよ。  その際には、「仲間」は信頼できるものでなければならないわけだ。  心の中の一番だとか、そんな形のないものは、マンモーの巨大な足の裏のまえには、役に立たないのだ。心の中にある一番しか持っていないんじゃ、踏みつぶされて、「はいおしまい」なわけね。  「仲間の中で一番の足」「仲間の中で一番の目」「仲間の中で一番の力持ち」「仲間の中で一番の遠投力」「仲間の中で一番手先が器用」  そういった、「形のある一番」を求める。  逆にいうと、「ああこいつには、これが敵わねぇな」――と思う何か「一点」さえあれば、男は相手と信頼関係を築くことができるのだ。  肉体的な力。精神的な力。知識。なんでもいい。「オタク的な知識の深さ」というものでも、男は相手に一目を置く。  とってもばかなことなんだけど、「怪獣博士」でも「仮面ライダーの怪人のすべてのデータを暗唱できる男」でも、尊敬されるんだ。これは本当。  逆にいうと、なにか「一番」をひとつでも持っていない限り、けっして、対等には扱ってもらえない。  ――んで、話は戻る。  この男の原理から言っちゃうと、女の子のその「心の中で一番でいたい気持ち」っていうのは、ナンセンスなのよ。理解不能なのね。  「心の中の一番でマンモーが倒せるかっ!」と、そう本能的に怒り出しちゃうわけよ。  だから「わたしは世界で一番可哀想」なんて、そんな役に立たんことで時間を潰している暇があったら、なんでもいいから、現実的な一番を身につける努力をしろ――と、そう言っちゃうわけだ。  もうそこで泣いているわずかな時間さえも、否定しちゃうわけね。泣いているあいだに、マンモーの巨大な足は迫ってくるのだ。踏みつぶされてしまうのだ。だからそれはいけないことなのだ。  男の子はトイレの個室で泣く?  ちがう。泣かない。冗談じゃないぞ。  男の子は泣くかわりに、歯を食いしばって何かをするんだ。  自分を鍛えて、なにかを身につけようとするものなんだ。  でもこれ、男同士でしか通じない理屈なのね。  小倉さんも、「それが女の子の間でのみ通じるルールだってことを知らない女の子が結構いる」って、そう書いているよね?  それが杉井光だったわけだ。  女の子に同じ理屈を通そうとして、2回や3回失敗したら、そこでいいかげん気付けよ。  あれは女の敵だな。  そもそも、その女の子がわざわざ杉井光に慰めを求めてきたって時点で、もうちっとなにか考えろよ。他でもない杉井光だから、慰めて光線を発射してきたんじゃないのか? それともべつに誰でもよかったのか? まわりに誰もいなかったから、しかたないから杉井光でいいやってことで、慰めを求めてきていたのか?  まあその場にいないから、どっちなのかはわからんけど。  まあまったくタイプでないとか、下心もなにもまったく存在しないようなら、冷たくあしらってもいいんだろうなぁ。  ちなみに僕はフラグ立ってますから、たとえ相手がタイプで本人に下心があったとしても、そういう場合は冷たくあしらうことにしています。  「泣いている暇があったら自分の足で立って歩け。さもなきゃそこでのたれ死ね」とか、男に言うのとおなじことを言っちゃいます。(←理想の自分。現実の自分にあらず) -------------------------------------------------------------------------------- わかった! No.3362 投稿日 2001年11月2日(金)07時48分 投稿者 小倉善哉 >新木さん  おお、なるほど! なんで「あたしの書く男」がオカマっぽいのかの理由が分かりました!  男にもルールがあるのは分かってたけど、でもそのルールの原理、いまいち分からなかったみたいです。  よっし。原理は実感としては納得出来ないけど、そのルールと男の行動を照らし合わせると、とても腑に落ちる。なるほど。男の子は泣かないで仕返しを考えて、女子軍団のリーダーの机の中にこっそりカエルをしのばせるのですね。  納得したところで、会社に行こうっと。 -------------------------------------------------------------------------------- いや、それは違うぞ No.3363 投稿日 2001年11月2日(金)08時40分 投稿者 新木 伸 >小倉さん >>男の子は泣かないで仕返しを考えて、女子軍団のリーダーの机の中にこっそりカエルをしのばせるのですね。  机にカエルをしのばせる……?  嫌がらせ……?  仕返し……?  うーん……。  これって、冗談で言ってるんだよね?  シャレなのかマジなのか、判断つかんぞ。  シャレならシャレって確定できるように、どっかにそれとなくサインをこめておいてくれい。それこそ、いちばん安易な「(笑)」のマークを付けるとかでもいいからさ。  そんな安直で芸のないやり方であっても、伝わらないより、なんぼかマシやろ?  男の子は、女子軍団のリーダーに自分を認めさせるために、たとえば、自分が「いかに野球ができるか」ということをアピールするとか、自分の「コーラの王冠コレクション」(古っ)がいかにすばらしいものであるのかとアピールしたりとか、そういうことをします。  もしくは、鼻から牛乳が飲めることを証明してみせたり、ちんちん出して教室中を走り回れるほど「度胸がある」ことを証明してみせたり、自分の「屁」がいかに臭いかを証明してみせたりします。  なぜなら、同じ男が相手であれば、それで自分は認められるようになるからです。「鼻から牛乳を飲む」という、自分にない能力を持っている男を、男は無条件で尊敬するのです。  いつか力を合わせてマンモーと戦うときに、その能力が役に立つかもしれないからです。自分にできないことを出来る仲間は、いたほうがいいのです。  それを示して見せたのだから、「女子リーダー」も当然のように自分に敬意を払うようにならねばならないのです。  それがルールなのです。  まあ、自分がいかにすげぇカエルを保有しているのかとか、そういうことをアピールするために、翌日学校にカエルを持ってきて、それで結果的に「きゃーきゃー」言わせて余計非難をあびる――なんてことは、あるかもしれない。  自分の「とっておき」が、カエルだった場合。  でも決して、仕返しのためにカエルを持ってくるんじゃないんだよ。そんな考えは、はなから念頭にないの。  女の子からみれば、それはもう「仕返し」以外のなにものでもないのだろうけど。  カエルを見せる → 女の子が「きゃーきゃー」言う → スゴいということを認める絶賛の声と受け取る → もっと見せてもっと絶賛してもらおう →「きゃーきゃー」 → さあどうだ?俺を認めたか?まだか? → 「きゃーきゃー」 → 繰り返し  ばかです。  他のルールが世の中に存在するなんてことは、思いもよりません。  そしてだいたいはいつか人生の途中でそのことに気づくもんですが、まあ3割ぐらい(当社計測値)の男はそのまま大人になっていって、そして墓場までゆきます。  ちなみに男がどういうバカなことをしているのか観察するには、アメリカという国の行いがよいです。見ていると、だいたいわかります。あれは男の原理そのもの。世界でもあの国ぐらいなもんです。いまだに気づいてないコドモのままの国っていうのは。 P.S.  さては「机にカエル」は、小倉さん、自分がやられたクチだな。(^^;  しかし、なんかこうやって書いていると、自分でも「これって理解不能だよなぁ」とか思ったりとか。(笑)  だけど、そうなんだって。  なんかわしひとりが言ってるだけじゃ、説得力ないから、そこらの君たち、同意してくれたまえよ。なっ?  カエルを持ってくるのも、鼻から牛乳飲むのも、ちんちん出して走り回るのも、みな、「能力」を証明しようとしているだけなのよ。 -------------------------------------------------------------------------------- キムチチゲおじやを食べよう。そうしよう No.3364 投稿日 2001年11月2日(金)12時04分 投稿者 新木 伸  イラストさんから、キャララフが来た。メールでJPG。  脇役級だが、女性キャラ2名。うし。これは「勝ったな」。  まだこっちの原稿はあがってねーけど。  関係ないけど、巻島君週間が終わりを告げたら、なんだかこんどは杉井光週間の予感。そのつぎあたりは西鶴翠週間になるのだろうか。個人的には八神週間とかもしたいのだが。 >弟切さん  「文章がうまくまとまらない」  うん。  それ、わかる。  しかしプロでやる場合、締め切りは待ってはくれない。(いや実際は少しは待ってもらえるのだけどね)  まとまろうと、まとまるまいと、時間が来たらその形で出さなくてはならない。不完全だろうがなんだろうが、世に出してしまわなくてはならなくなる。そして一度出してしまったら、もう取り返しはつかなくなる。  だから睡眠が足りなかろうが、熱があろうが、そのほか諸々どんな状態になっていようが、「いついかなるとき」でも、プロは「それ」ができるようにしておくわけだ。  体をそう作っておくのね。  相撲取りというのは、たとえ生命活動が停止する数秒前でさえ、素人なら即死させられるほどの威力を持つ「張り手」を繰り出せるのだ。  そういうふうに体を作ってあるのだ。  まあ、理想だ。  とりあえず熱があるときは、無理しないで休みなさいって。  ちなみに僕とみやびさんの見解では――。 >>キサラが「忘れていた純粋な情熱を思い出すこと」からどうやって「自分に対する怒りを社会に対する怒りに転化していたことに気づく」のか、  この道は「ない」って、そういうことになっている。  とりあえず意地をもってチャレンジしてみるのは大切だ。しかし無理そうなら、早めにあきらめてもよし。  僕らの判断も絶対じゃない。  でもこのキサラの話に関していえば、「思考密度×時間」の積分量は、弟切さん自身がこの話にかけているそれを、まだだいぶ上回っていることは間違いがない。したがって、いまのところ、こちらの判断のほうが正しい。  細切れになるけど、僕とみやびさんは、おそらく数時間分はこのキサラの話について考えている。プロの思考密度と思考効率。桁がひとつふたつは違ってくるわけだ。積分量がどのぐらいになるのかは、簡単に計算で出てくるよね。  とりあえず、僕らふたりよりも「深く長く」考えないことには、「あるかもしれない道」を見つけだすことはかなわない道理だ。  なにかアイデアひとつで、おおっと驚く展開があり、論理がすっきりと繋がる路線があるのかもしれない。  この話は僕らの話じゃないから、それを出してくるのは弟切さんなわけだ。  ってことで、つまり「執念」をもってヨロシクってこと。 -------------------------------------------------------------------------------- ううむ。 No.3365 投稿日 2001年11月2日(金)12時06分 投稿者 はせがわみやび  ぼくは「勝って一番になる」っていう選択肢を物心ついたときには捨てちゃったからなあ(^^;  捨てざるを得なかったと言うべきか。  だから、よくわかんないや(←ひきょーもの(笑)) -------------------------------------------------------------------------------- あ、間に入られてる…。 No.3366 投稿日 2001年11月2日(金)12時15分 投稿者 はせがわみやび  わたしの3365の文章は、その前の3363「同意してくれたまえよ、な」から続いております(^^;  まあ、机にカエルの概念が、男のコの考える「仕返し」の概念からずれているというのは、ありそうだけどね。  男のコって、女のコがきゃーきゃー騒ぐの好きだもんなあ。  なんでだ?(^^; -------------------------------------------------------------------------------- 質問〜 No.3367 投稿日 2001年11月2日(金)12時27分 投稿者 新木 伸  高校の出席番号の順番って、どうなってたっけ?  名字のあいうえお順っていうのは覚えているんだけど、男子と女子、混合で番号を振っていたっけ? それとも男子先の女子が後とかになっていたっけ?  もう忘れてしまった。  たとえば、この名前。  「香坂葵」(こうさか あおい 女)  ――だと、出席番号23番あたりが妥当なところか?(男子先、女子後の場合)  それとも一桁台あたりかなぁ。(男子女子混合) -------------------------------------------------------------------------------- 出席番号 No.3368 投稿日 2001年11月2日(金)12時38分 投稿者 はせがわみやび  わたしのときは、「あいうえお順、男子先、女子後」でした。  当時は1クラス40人オーバー。男子、20数人、女子20人くらい。  だから、20番代の後ろあたりになると思う。  今とちがうから参考にならないか。  今は、たぶん1クラスの人数はもっと少ないし、順番が男女混合というのもありそうだね。生年月日順とかもあるかもしれない。  わたしも興味があるなぁ。 みやび -------------------------------------------------------------------------------- 駆け足で。 No.3369 投稿日 2001年11月2日(金)13時07分 投稿者 巻島翔史 杉井さん>  防御の四年生の話、了解しました。  というか、一事象だけ取りだしてあれこれ突っ込むのは、突っ込みとしてナンセンスでしたね。  反省。  防御と攻撃の例えは俺には思いつきませんでいた。切り口としてなかなか面白いです。 新木さん> 理想の青春>  ううん。実は今から振りかって、俺が中高時代「ああしたかったなぁ」と最も強く思うことは、「すぐにあきらめずに限界までやるべきだった」ということなのです。  とりあえずはその方向であらすじ書き直します。レポートあるのでだいぶ遅れそうですが。 「お安い」願望充足型の話なんて書いてないでさ>  これって分析すると、「いかに努力しないでいい結果に転がっていってくれるか」という  凄まじい御都合主義なんですね。  あきらめがちな俺が至る当然の道だったような気がしなくもない。 >>男の子はトイレの個室で泣く? >>ちがう。泣かない。冗談じゃないぞ。  レスがしばらくできなくなるのがわかってて首突っ込むのもどうかと考えましたが、いちおう言います。  男の子にも泣きたいときはあると思う。  人間なんだから。痛いとか悲しいとか理由はいろいろあるけれど。泣きたいときはある。  で、泣きたいときの対応なんですが、男の子は人前で泣いてるところを見られてはいけないのですよ。  (親父にそう教育されてきました、俺(苦笑))  で、親父曰く、「泣きたいときは歯を食いしばりながらトイレに駆け込んで、それから泣け」と。  (これ幼稚園ぐらいのときに言われたんだけど、いまだに覚えてるなぁ)  一番を求める部分も確かにあるのですが、弱さを見せない、見せたくないという部分も結構あるんじゃないかなぁ、と。  出席番号>  男子が先でしたね。ただし女子は男子の人数にかかわらず、なぜか20番からでしたけど。  (あ、高校の話ですけど。小中は普通にその数字の続きでした)  ちなみに、俺の弟(3コ下)は、小中は男女混合。高校では(いまメールで聞いてみたところ)男子が先らしいです。  原因不明の慢性蕁麻疹の痒みを、必死で「ないこと」にしようとしています。さいでは。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.3370 投稿日 2001年11月2日(金)21時08分 投稿者 新木 伸 >みやびさん >>まあ、机にカエルの概念が、男のコの考える「仕返し」の概念からずれているというのは、ありそうだけどね。  この文章、意味不明です。  つまり、何を言っているわけ?  人に通じる日本語を書きなさいって。 >泣く話  訂正。  泣くな、とはいわない。  泣いてもいいから、手か足かどっちか動かせ。じゃないとマンモーに踏みつぶされてしまうぞ。  泣きながら包丁を使う練習をするとか、泣きながら鍋振りの練習をするとか、泣きながらミットを叩くとか、泣きながら倉庫の整理をするとか、泣きながら小説書くとかプロット作るとか、泣きながらメモを取って人の作品のプロット分解するとか、泣きながらメシを食って明日のために力を付けるとか。(ぜんぶ僕のやったことだよ。恥ずかしいから言いたかないんだけど)  だがトイレで泣くのは、それは時間の無駄だ。  あ。  トイレで泣きつつ、プロットを練るのなら、それはいいのか。 >出席番号  一桁台ってよりは、二十何番ぐらいのほうがゴロがいいんで、この学校では、男子先、女子後の順にしておくか。  いや名前変えちゃえばいいんだけど(高梨とかそのあたり)、キャラが自分で名乗った名前だから、変えたくないってこともある。  しかしなんで、男子が先なんだろうね?  まあ昔女子校で、近年になって共学に変わったような学校では、女子先、男子後になっていたりもするのだろうけど。 >巻島君  まずやるべきことは、「限界までやるというのはどういうことか」ってことを、突き詰めて考え抜くってことだろうね。  んで、そのつぎは、どこまで主人公がやったら、読者は「限界までやった」と思ってくれるだろうかということ。読み手の立場に立って、演出面の考察。  とりあえずその路線でなにかモノになるものを書こうとするなら、「読者が思う一般的な限界点」という予想を、一歩や二歩ぐらいは越えてみせないとならない。「おおっ。そこまで行くのかオマエはっ」と思わせるとか。  少年マンガで「限界を超えてみせる主人公」という展開が多いのって、いまの読者のニーズがそこにあるってことなんだよね。  皆、限界まで攻められなかった自分を嘆いて、どこかで後悔している。  だからそういうものを読みたいと感じている。自分もそうでありたかったっていう、夢がそこにあるから。  わかる?  およそ挑戦とは縁遠いところにいた人間だからこそ、書けるものってあるわけね。君はそれのオーソリティなんだろう? 実際に作品を完成させたなら、それでもって胸を張れるよな。「こと青春時代の“諦めと後悔の記憶”において、俺の右に出るものはいない」とかさ。言い切れよ。そこで一番になれる。  まー、それは人間としてはアレかもしれんが、作家には武器だし誇れるし。他の作家は「いいなー」と思うし。 >余談  ああ、「らぶひな」終わっちゃったな〜。  お約束的展開という点では、あれは日本でまさしく一番だったのだが。  そういえば、ふと思ったんだけど。  巻島君の「あの話」の主人公と、「らぶひな」の主人公。  「らぶひな」の主人公のほうが、10倍ぐらい「努力」してるよな。  巻島君のあの話のほうは、主人公が彼女に言われて東京見に行って、幻想がやぶれてすごすご帰ってきて、その彼女と田舎で幸せに暮らすわけだな。自分の道は自分で決めたのだという根拠のない自負などを持ちつつ。  あ。  これ、努力要素ゼロじゃん。  じゃあ比率は「無限」じゃん。  そもそも比べものに、なんないじゃん。 -------------------------------------------------------------------------------- >痛い話 >巻島君、他 No.3371 投稿日 2001年11月2日(金)21時09分 投稿者 新木 伸 >痛い話 >巻島君、他  ちなみにそろそろ頃合いなので、「カントリーライフ」のいちばん最初のバージョンの話の要約と解釈も書いてみる。じつはこちらでアップしないで封印していたもの。あまりに「痛い」話なもんで。  まあこれを読むのは数日後みたいだな。  ダメージ受けると思われるので、心の準備が整っているときに読むように。  きちんと反省したところに、追い打ちをかけるようでアレではあるが、巻島君のあげたふたつのバージョンの読み解き方をここに書くことは、みんなの経験値にもなることなので、とりあえずやっておく。  痛いだろうが、なんとか耐えろ。トイレで泣いてもいいから。  開始。  巻島くんの「カントリー・ライフ」。いちばん最初のバージョン。  作者が書きたいと言っていたのは、「青春時代の別離」だった。  変化には痛みが付きものであるという、そういった普遍的なテーマあたりなのだろう。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  高校三年の卒業シーズン。東京での生活に憧れる主人公を、その友達の女の子が引きとめようとする。考えを変えない主人公に対して、女の子は、いままで秘めていた自分の想いを告白する。だが主人公の決意は固かった。いったんは喧嘩別れをする二人だが、出発の前日、主人公は彼女に謝り、また彼女のほうも主人公に謝る。そして主人公は出発する。数年後、都会での生活に破れて田舎に帰ってきた主人公は、彼女に笑顔で迎えられる。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  200文字でまとめると、こんなもんだな。  このあらすじ作成、5分もかかってない。  ちなみに書評やらなんやらを書いている評論系のプロであれば、話を200字にまとめることも、400字にまとめあげることも、800字で書くことも、どれも自由自在で、5分もあれば充分なことなのね。プロはそのレベルがあるの。それが必要水準で、最低水準なの。  話は戻る。  たしかに変化には痛みが付きものなのだ。それはそう。痛みを伴わない変化なんて、いくら話の中とはいっても、リアリティがなさすぎる。  しかしこの主人公、話を追ってゆくと一見痛がっているように見えるのだが、じつはぜんぜん、痛くはないのね。分析してみよう。  東京に憧れているでしょ、説得されるけど跳ねのけるでしょ、コクられるでしょ、でも相手に好意ぐらいは持っているけどそんな「愛してる」ってほどでもないわけだからまあソッコーで断るでしょ、だって東京行きたいんだもの。  しかしここで、相手の気持ちを考えると罪悪感が残っちゃうよね。しかし女の子のほうは、謝ってくれるのだ。「へんな罪悪感とか、押しつけちゃってごめんね。あたし悪い女の子だよね(意訳)」みたいな。  そして主人公は、気分良く、晴れ晴れと東京に出発してゆけるわけだ。心残りもなく。  んでもって、すごいオマケもついてくるぞ。  数年経って、東京での生活に破れて帰ってきてみると、女の子はまだ「フリー」でいてくれて、しかも自分のことをまだ好きでいてくれて、笑顔で受け入れてくれる。田舎での彼女付きのセカンドライフが待っているのだ。  すげぇよ。これ。  意識して、自覚して、覚悟を持って、これを書くというのなら、僕は尊敬するだろう。  いや皮肉ではなくて、本当だ。  自分にできないことをできる者は、男は無条件で尊敬することができるのだ。マンモーに立ち向かうあの話をしたあとでなら、このことが決して嫌味ではないことはわかってもらえると思う。  しかし巻島君の場合、無自覚でやっているのは確実なのだな。もちろん覚悟だってない。  だから、だめだ。  また脱線した。  ふたたび、話を戻す。  この話における主人公の「痛み」について。  上では「主人公はぜんぜん痛くはない」と、そう書いた。  ちょっと訂正。  主人公はちょっとぐらいは、痛いかもしれない。  彼女のほうから、コクってきたわけだ。  もお食べ放題、手を付け放題。向こうがイヤなんて拒むはずもない。自分の心ひとつ。自分が決めていい。決定権は自分にあるオイシイ状態。彼女のほうは「好き」って言ってきて、そして自分の返答待ち状態なんだもの。  ここで東京に行くのをやめにすれば、彼女付きセックス付きの楽しいライフが待っている。  しかし、どうしても東京に行きたい自分としては、急に目の前に出てきたおいしいエサを振り捨ててでも、やはり行かねばならんのだ。  ここが、すこしは痛いかもしれない。  ああ俺ってなんて可哀想で、悲壮な決意を持っていて、そして立派な男なのだろう。  ばかやろう。  痛いのは、すべて女の子の側なんだな。  この話の女の子のほうは、もう一方的に痛みを引き受けている。告白する痛み。フラれる痛み。そして主人公に謝る痛みと、主人公を失う痛み。もうなにもかも、この作中にある「痛み」の全部を、一身に受け止めている聖母のような存在だ。  総括すると、この話は、つぎのようなものになる。 「変化には痛みが伴うもの。しかしその痛みは、ぜんぶ誰か他人(女の子)に持っていってもらって、自分は気分良く(そして痛くなく)変化に飛びこんでゆきたいよね。そうできたなら、それは素晴らしいことだよね」  だから僕は、これを「願望充足小説」と呼ぶ。  読者に夢を与えるいいほうの「それ」ではなく、作者に都合のいいだけの悪い意味での願望充足小説ね。  まあ、この「前バージョン」に比べたら、あれほどボロクソに叩かれていた下の「次バージョン」のほうが、はるかにマシなのだな。 「都会に子供っぽい憧れを抱いていたコドモが、自分を愛してくれている女の子に心配をかけつつ、東京に行って来いと言われて素直に行ってきて、あっさりと幻滅し、田舎におめおめと逃げ帰ってきて女の子と幸せに暮らす話。なおかつ――そのコドモは自分で自分の道を決めたと思いこむ話」  これって、決断をしてもらって、甘えさせてもらって、自分で道を決めたと錯覚させてもらって――っていう話なわけだ。だけど、まだその程度で済んでいるもの。腐り具合がね。  痛みをぜんぶ女の子に押しつけて――なんてことには、なってないもの。「腐り具合」としては、はるかにマシだといえるだろう。  終了。 -------------------------------------------------------------------------------- 質問〜 No.3372 投稿日 2001年11月2日(金)21時19分 投稿者 新木 伸 >アンプの「ぷち」ノイズとか  あ、そうだ。  アンプの電源を立ち上げたときに、「ぷちっ」と入るあのノイズ。  あれってなんか呼び名とかあったっけ?  校内放送とかチャイムとか、放送開始数秒前に、「ぷちっ」ってノイズが入って、それとわかるよね。(いきなり鳴ると心臓に悪いから、あのノイズがあるととても助かったりする)  問題の件は「校内放送」のものなんだけど、なにか、音楽関係でアンプを扱う人なら専門用語でもあるかなぁと思って。杉井光とかが、音楽のひとだっけか。 -------------------------------------------------------------------------------- >小倉さん No.3373 投稿日 2001年11月2日(金)22時00分 投稿者 新木 伸 >痛みに酔うとか  「痛みに酔う」という行為の効用。 >>おお、正解! いきなり正解です!(笑) >>まさしく「受けた痛みの癒し」なのです。新木さんが奥さんに「撫で撫で」してもらうのと一緒、一緒。  まあ「酔う」っていうぐらいだから、酩酊すればなんでもいいわけだよね。  つまりアルコールでも用は足りる。  とりあえず麻酔かけておいて、心の持つ「忘却作用」が働く時間を確保しようってところかなぁ。1時間でも2時間でも、1日でも1週間でも、痛みに酔うことでその痛み自体を忘れていることができれば、忘却作用によって、痛み自体が、だいぶ減ってきてくれる。そうすればなんとか耐えるぐらいにはなっている可能性もある。  直接的な癒しにはならないけど、時間稼ぎっていう補助的な効果でもって、癒しに貢献していると、そういうことなのだろう。  しかし、そもそも「癒し」自体が必要なものなのかって、そう思うのよ。  「癒し」というものが贅沢品だってこと、俺の本能は誰に言われるまでもなく、知ってるもん。  いまは近くにマンモーがいないから、その贅沢品にしばらく浸っていてもいいわけよ。だから奥さんに「撫で撫で」してもらったりしてていいのね。または酒かっくらってフテ寝したっていいのね。  「何日までに原稿があがっていなければ、無理です。もう本は物理的に出ませんから」なんてことになったら、どんな「痛み」であっても、それは即座に「ないこと」にして、槍持って立ち上がらねーといけないもん。  マンモーがやってきて、生きるの死ぬのが問題になっているときに、心の痛みとか体の痛みとか、そんなもん、どうだっていいじゃん。  自分の手足が一本ぐらいもぎ取られていかに痛かろうが、内臓が腹からはみ出していようが、目の前で親友や恋人や親や兄弟や子供が、マンモーに踏みつぶされていかに心が痛かろうが、槍持って立ち向かわないと、だめじゃんか。  違うかな? どこか間違っている? -------------------------------------------------------------------------------- マンモスに踏み潰されるのと剣歯虎に咬まれるのとどちらが痛いでしょう? No.3374 投稿日 2001年11月3日(土)00時22分 投稿者 弟切 千隼 やっと打ち合わせが終わった弟切です。まだ考えがまとまっていませんので、レスのみ書きます。 新木さんへ > >>しかしプロでやる場合、締め切りは待ってはくれない。 これは、言われるだろうと思いました。もの書きに限らず、プロと呼ばれる身分になったらこれは肝に銘じなければいけませんよね。 アマチュアで待ってもらえる身分のうちに、修行を積みます。 >>>>キサラが「忘れていた純粋な情熱を思い出すこと」からどうやって「自分に対する怒りを社会に対する怒りに転化していたことに気づく」のか、 >>この道は「ない」って、そういうことになっている。 考えているうちに、自分でも違うような気がしてきました(^^;; しかし、新木さんが書かれたような「自分がコドモであることに気づいたキサラが大ショック」という状態ではないことは確かです。この点についてはある程度考えがまとまっています。今日は余裕がありませんので、詳しくは明日書きます。 これに関してちょっとだけ書いておきますと、この物語の中では、「子供」という存在に「未熟さ」のような負の印象を付加したくないのです。もちろんこれは、子供という存在の中に「未熟さ」のような負の要素があることを否定している訳ではなく、物語の都合です。 > 学校の名簿について 昔、学校の児童生徒の名簿が男女別になっていて男子の方が先、と決まっていたのは、男尊女卑の儒教的観念の産物だと聞いたことがあります。 民衆の教育施設としての寺子屋や私塾が発達した江戸時代には儒教思想が盛んでしたから、何事につけ男性が中心で男性の名前が先に出されたのでしょう。明治時代に学制が整備された時にその考えが引き継がれて、特に誰も疑問に思わずに現在まで続いてきたようです。 最近になってようやく「わざわざ名簿を男女別に分ける意味があるのか?」という問題提起がなされるようになって、男女混合名簿の学校が増えているようです。 私の場合は、小中高すべて男女別名簿でした。小学校だけは誕生日順で、中高はあいうえお順でした。 > 男性と女性の「ルール」の違いについて 一連の書きこみ、たいへん興味深く読んでいます。これに関する書きこみを読んでいると、自分は中性的な人間なのだなあと思います。 小学生の頃、男子にいじめられて泣いてしまった一人の女子を女子全員でかばって慰めて、いじめた男子を責める、ということは、私もよく経験しました。 でも、そういう時、私は積極的にいじめられた女の子を慰める方ではありませんでした。なぜなら、いじめた男の子の気持ちもわかるからです。 だからといって、男子の味方をするかといえば、決してそうはしませんでした。気持ちはわかってもやっぱり「男子って単純でバカやねえ」と思っていたからです。 ではどうしていたかといいますと、そういう時には一応女子軍団の片隅にいて、いじめられた女の子の味方の端くれをやっていました。そうしておかないと教室内で孤立して居場所がなくなるからです。 我ながら計算高くて嫌なガキですねえ(^^; ちなみに、弟切は「きゃーきゃー騒ぐ」ということをほぼ全くしない女の子でした。(私にだって正真正銘「女の子」と言える時期はあったんですよ。ってこれは関係ありませんね) これに関しては「きゃーきゃー騒ぐ女の子」の心理が理解しがたいです。騒いでもうるさいだけで得になることは全然ないような気がするのに、どうしてきゃーきゃー騒ぐんでしょうね? きゃーきゃー騒ぐ女子が多いのにうんざりして、男子とばかり遊んでいた時期もありました。これがまた男っぽいのに拍車をかけたかも知れません。 そういえば弟切は、迫り来る剣歯虎を前にして槍を構えている時に「俺のこと好きなら俺の方見てくれよ」と男に言われて、「悪いけど今それどころじゃない状態なの、ここで槍打ち込まないと剣歯虎に食べられちゃうの、どいてくれる!」と男を突き飛ばして、ふられた、というような経験があります(^^; へなちょこ狩人の弟切でも、黙って肉食獣に食べられるのを待つつもりはありません。男でも女でもこういう時には闘わなければいけませんよね。 -------------------------------------------------------------------------------- ば、バカにバカって言ってしまった……(大ショックらしい)。 No.3375 投稿日 2001年11月3日(土)00時25分 投稿者 小倉善哉 >新木さん ○男の子の報復(No.3363)  …………。  はい?  待って下さい。  ──男って、そこまでバカなんですか!?  バカだバカだと思っていたけれど、まさか、ここまでヒドイとは……。  なんか、めまいがしてきたかも。くらくら。  いや、でも、ある意味スゴイですよ、それは。  すごいすごい。びっくり。  なんか、その「バカさ」って、想像もつかないところにあった感じ。  はー。なるほどねー。すごいわー。  うーん、本気で誉めてるんだけど、やっぱ誉めてないように見えるんだろうなあ、きっと……(苦笑)  それはさておき(笑)  「机にカエル」は確かに実話ですが──私がそんな、リーダーだなんて危険な立場を望む訳がないじゃないですか。んもう、やーねえ、新木さんたらっ(笑)  リーダーは、確実に標的になってしいますもの。こちらから願い下げでしてよっ。おほほほほっ。  狙い目はサブ・リーダー。もしくは最初から輪の中に入らない。選択肢はこの二つのうちどちらかですね。ええ。  ふむ。やっとこさ「男のルール」が分かったような気がします。  ちょいと「女子を泣かせてしまった男子が女子軍団に囲まれるの図」をシュミレートしてみますね。            (考え中)  ──なるほど(笑)  「報復」ってのは、基本的に「目には目を、歯には歯を」なんですね?  しかも、それって、その場で行わなければならないんだ。  「あんたバカ?」って言われた男の子は、「バカって言った方がバカなんだぞ!」と言い返さなきゃいけないんだ!(笑)  うわ。やっぱバカだ……(笑) ○痛みに酔うの話(No.3373) > 自分の手足が一本ぐらいもぎ取られていかに痛かろうが、内臓が腹からはみ出していようが、目の前で親友や恋人や親や兄弟や子供が、マンモーに踏みつぶされていかに心が痛かろうが、槍持って立ち向かわないと、だめじゃんか。 > 違うかな? どこか間違っている?  うんにゃ。間違ってないです。それは女の目から見ても「正しい」。  マンモーちゃんが目の前にやってきたら、んなもん子ども抱えて逃げます。当然です(笑) 種の存続がかかっている訳ですから、いざとなれば母は強しなのです。  んーんーんー。なんか、説明するのが、すごく困難な気がする……。  えーとね、じゃあ、逆質問します。  「男の人」が「女の人」の前に出ると急に「男の子」に戻ってしまうのは何故ですか? -------------------------------------------------------------------------------- 眠れない。 No.3376 投稿日 2001年11月3日(土)07時14分 投稿者 小倉善哉  本当にあたしって一点集中型なのだよなあ……。考え事をし出すと4時間睡眠とかになって、後で身体を壊してしまう。眠ろうと思っても何か答えが出ないと眠れないんだよなあ。  これ、人間としてはダメな部類なんだろーなあ。寝たり食べたりしないと生きてけないのに、身体がヘルプを訴えてても気になることがあると無視してしまう。  ちゃきちゃき結論だして、さっさと二度寝しよう。今日は休日出勤しなきゃだしな。業務に支障をきたしてはいかん。  「癒し」について。  何故「癒し」が必要なのか? ──それは、生きていくためにだ。  マンモの例えをそのまま使って考えてみる。男はマンモを倒してエサを狩ってくるのが仕事だ。女の仕事は、男が留守の間に家を守り、子どもを育てるのが仕事だ。  女が安心して子どもを育てていくためには、男に頑張ってもらわないといけない。エサを取ってきてもらう代わりに、「お疲れ様でした」とにっこり笑って出迎えて、傷の手当てをしてやらなければならない。  強い男ならそれだけでいい。あとは自分で勝手に再び狩場へ行くだろう。そう判断し、必要以上の慰めはしない。再び傷付いて戻ってくることが分かっていても、心配してはいけない。それは、とても失礼なことだからだ。  ただ、もう少し弱い男の場合。傷の手当てをしてもまだ痛がっている男の場合。「いたいのいたいのとんでけー」と言って、こっちで痛みを引き受けてやらないといけない。どうにかして再び狩場に戻れるよう、誠心誠意、励ましてやらないといけないのだ。もちろん、こっちだって痛くもかゆくもないのよ、本当は。でも、とても痛いフリをしなければならない。自分自身を騙して、痛い演技ではなく、痛い気持ちになってやらないといけない。そうでないと、こちらで痛みを引き受けたことを分かってもらえないからだ。  なぜそんな回りくどい方法を取るのかというと、もうすでに傷付いている男に「その痛みは気のせいなのよ」と教えてやることは無理だからだ。「何故、分かってくれないんだ」と、余計に傷つけてしまうことが分かっているからだ。  女に男を傷つけることが出来ないのは、その男が死んだとき、女も死んでしまうことが分かっているからだ。男にエサをとってきてもらうからには、女は男の様子に気をつけて、日頃からケアをしてやらないといけないのだ。女と違って、男はデリケートだから、きちんと癒してやらないと、傷の痛みからは逃れられないのだ。  とはいえ、これ、あたしも「理想」なんだけどね。ずっと家でじっと待ってるなんてこと、あたしには出来ない。絶対に無理。一緒になって狩場に行って、あたしが男を守らんといかん、と思ってしまう。女が側にいるかいないかで、男の気合の入り方が変わるのを知っているからだ。  内心で男が「女なんかに負けるか」と思っているのも知っている。それを横目で見ながら、「それでこそ男だ」と思っているのを、知ってるのかなあ、男は。狩りの合間の休憩時間とか、一時的に平和なときに、男たちが「慰めてオーラ」をだしてきたら、必要最低限は慰めてやりたいと思ってしまう。女というものはそういうものだからだ。だけれども、依存するつもりなら容赦なく殴り飛ばしてやろう、と思う。  だって、人に依存したままで、狩場で生きていける訳がないのよ。  誰だって目の前でマンモーに潰される人を見たくないはずでしょう?  目の前で潰される人を見たくないから、私は強くありたいと思ってる。この理屈はわかるよね。  んでもって、マンモーは強敵なわけだから、自分だけ強くなっていたって仕方がないのよ。周りにも強くなってもらわないと困るのよ。  うーん。足手まといにだけは絶対になりたくないなあ。ヘマしてマンモーに踏み潰されそうになっても自業自得だと割り切ってもらってかまわない。そんなもん、いくら心配でも、我慢して家で待っていなかった、あたしが悪いのだ。  それなのに、男は絶対に助けに来るんだよなー。ほんっとバカだよね。「何で戻ってくるんだ!」ってすっごく腹が立つ。こんなときに他人のことなんか捨てて置いて行けよ! 自分のこと考えろよ! 最後まで身勝手でいろよ! あんただけでも生き延びろよ!──とか思う。  目の前で「死んでいく人を見るくらいなら、自分が死んだ方がマシ」だと、女は心の奥では嘘だと分かっていても、表層では本気になって思えるからだ。  女の目だったら「フツーどっちかしか助からないだろ、女のことは諦めて自分だけ助かってろよ!」って場合でも、男って時々、むちゃくちゃするよね。「二人とも生き延びることができる」とか、本気で言っちゃうんだ。無茶言うなっつの(笑)  本当、バカだよねー。  でも、バカだけど、そーゆーバカな男がいるから、火事場のクソ力が出るんだよなあ、とも思う今日この頃だったりする(笑)  ついでに、もう一つ小話(?)。  ──今度は「叱咤激励」について。    「目の前で自傷行為されちゃったよ事件」が起きていった、ことのあらましを書いてみる。これくらいの説明なら、生情報でも痛くはないからだ。  彼女は、とても好き嫌いの多い女の子だった。  学食があって、よく定食を頼むくせに、肉類は全て残していた。何故食べないのか気になっていたので、私は彼女に理由を尋ねてみた。答えは以下の通りだった。  「おいしくないからってのもあるけど、殺された豚さんや牛さんがかわいそうでしょ? あたしには可哀想で食べられないよ」  もっちろん、ブチ切れたさ(笑) 真顔で言うな。アホか、お前は! そういう思いを飲み込めずに、つい、がつーんと怒鳴ってしまった。  「豚や牛が殺されたのはテメーに食べられるためなんだよ! 殺された牛や豚が可哀想だと? 冗談じゃないよ。あんたは殺された牛や豚の肉を食って生きてかなきゃいけないんだ。可哀想って言うんだったら、無駄に殺された豚や牛の方がよっぽど可哀想じゃないか! だいたい、食べられないものを注文するんじゃねえ! 弁当、持ってくりゃいいじゃねーか!」  「おかーさんが作ってくれないからもってこれない」のだそうだ。彼女が言うには。なら自分で作れよ。と思ったけど言うのはやめた。彼女の家はねたきりのおばあさんがいて、お母さんは看護のために始終病院へ行っていて、お姉さんが彼女のお母さん代わりをしているということを聞いていたからだ(なんか、どっかで聞いたような話だな/笑)。  本能的に「これ以上触れてはいけない」と判断して、煮え切らないまま、そのラウンドは終了した。煮え切らないままずるずる時間だけが過ぎ──結果的に、彼女は自分を傷付けるという行為に走ってしまった。  私が第二志望にしていた短大に、彼女は不合格、私は合格したせいだったかもしれない。彼女のお姉さんに私が似ているせいだったのかもしれない。何でも良かったから慰めて欲しかっただけなのかもしれない。  自傷行為におよんだ原因は、どんなに言葉をつくしても私が慰めてあげなかったから──目に見える傷を作ってみせて「慰めろ」と脅していただけなんだと思う。私は脅しに屈して慰めてしまった。慰めたけれど、その後は二度と彼女に近づかなかった。  こういうことがあったから、「癒しは必要」なんだ、と、認識しているのね。なぐさめておいて、つきはなしているの。こういうのは、本人が変わりたくなかったら、何を言っても仕方がないのよ。変わりたくない部分だから、抵抗する訳だし。まあ、ある意味これも「自衛の技術」なのね。  男でも、女でも、変わりたがっているのに変わりたくない風をよそおう人には、つい叱咤激励してしまうけど。  変わる気のない人には、殴る必要がないと思うから、私は殴りません。  変わる気のない人と殴り合いをするのは──それこそ、時間の無駄だしね。  見極めが肝心なのです。 -------------------------------------------------------------------------------- きゃーきゃー騒ぐのは No.3377 投稿日 2001年11月3日(土)07時22分 投稿者 小倉善哉 >弟切さん  きゃーきゃー騒ぐのは「白馬に乗った王子様が助けにきてくれるのを待っている」からですよ(笑)  騒いでても、白馬の王子様なんて絶対にこねえのになあ。  本当に嫌だったら、もっと効果的にダメージを与える言葉を言わないといけないのだ。「××しか能がないくせにっー!」って(笑)  でも、そういうこと言っちゃうのも、いい女じゃないと思う。「あらあら困った子だこと」って笑って許してやるくらいの余裕がほしいなあ。  本当に白馬の王子様を射止めようと思ったら、キャーキャー騒ぐんじゃなくて村の入り口で飼葉と水とごちそうを用意して、笑顔で待ってないといけないのよ(笑)  P.S.そうかあ。弟切さんとみやびさんって似てるなあって思ってたんですけど、共通点は「中性的」ってところなんですね。なんだか、とても納得しました。>弟切さん&みやびさん -------------------------------------------------------------------------------- No.3378 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- 彼女との和解について(No.3376)の補足 No.3379 投稿日 2001年11月3日(土)07時53分 投稿者 小倉善哉  腕を切っちゃった彼女と「和解した」とか何度か言ってますけど──  そういえば、この「和解」って、共通日本語での「和解」ではありませんね。だってお互い、全然、分かり合えてないもん(笑)  「女の子の暗黙のルール・ブック」には、「和解」と書いてありますが、「はせがわみやび語録」と照らし合わせてみると、「戦略的撤退」と同義語であるような感じです(笑)  注:言葉足らずのため、上の書き込みは消去しました。 -------------------------------------------------------------------------------- はっ、恥ずかしー! No.3380 投稿日 2001年11月3日(土)08時35分 投稿者 小倉善哉  また間違えた。んもー。  コレみやび語じゃなくて新木語だわ、「戦略的撤退」って。  「ケーキ・ケーキ」が「カレー・カレー」になって、みやびさんがあっさりひきさがったように見えた状態を新木さんが「戦略的撤退」って言ってたんだわ、確か。  うーん。「誰かが発した言葉」なら、よく覚えてるんだけどなあ……。  専門書になるとサッパリ読めなくなっちゃうのって、文章の後ろに「人の顔」が見えてこないせいなのかなあ。  ひょっとしたら、学術書系エッセイとかから、知識をためていった方がいいかもしれん……。  養老毅さんの学術書は読めなかったけど、エッセイなら読めたし。  「唯脳論」は読めなかったけど、梅図先生との対談形式で書かれた「やさしい唯脳論」は、ちゃんと読めたんだよね(笑) -------------------------------------------------------------------------------- 恥の二乗 No.3381 投稿日 2001年11月3日(土)08時48分 投稿者 小倉善哉  な、名前間違えた!! >養老毅さん  ではなく、養老孟司(ようろう・たけし)さんです。東大の医学部の教授で、解剖の先生です。  ついでに10代の時に見栄を張って挑戦して失敗して、いまのいままで「積ん読」しといた本の紹介もします(笑)  唯脳論 青土社 養老孟司(ようろう・たけし)著  定価1600円(本体1553円)  ISBN−7917−5036−5  帯の煽り文句は「脳を解剖し自己を解放する」でした(笑) 中身をチラッと見たら、何でこれが読めなかったのか不思議……。「やさしい〜」を読んだ後だからなのかな。昼飯食べに行くときに読もうっと。  つーことで、仕事に行ってきまーす。  -------------------------------------------------------------------------------- 女の子、男の子 No.3382 投稿日 2001年11月3日(土)09時10分 投稿者 中里融司  ども、仕事が一つ終わりました。で、引き続き次のお仕事に入っています。その次のと、またその次のプロットもつくらなければなりません。さらに、今月出版されるののあとがきも。ひー。  ということはさておいて、男の子と女の子ですが、私がもっている資料のなかに、「トイレに籠もって泣く男」のエピソードがあります。  場所は、戦艦のトイレです。新兵が旧三――半年早く入隊した、同階級の三等水兵です――に苛められ、酒保で買った大福を頬張りながら、辛くて悔しくて泣くシーンです。  こういう場合は、男の子ではなくて「男」ですが。これが「侠」になると、泣く場面はまた変わってきたりします。  どうやら私も、感性にはかなり女性に近い部分があるようなので、興味深く読ませていただいております。私の書くヒロインは、白馬の王子様が来なければ、自分から押し掛けていって首に縄かけて引きずってくるような奴ばっかりのような気がしてきました。うーむぅ。 http://www.chaldea.ne.jp/nakazato/ -------------------------------------------------------------------------------- 男の子、女の子ぱーと2 No.3383 投稿日 2001年11月3日(土)09時28分 投稿者 中里融司  そう思っていたら、何人かいました。女の子なヒロイン。この間まで書いていた歴史伝記小説のヒロインが、健気で耐えて主人公を勇気づけて、自分はひたすら待つヒロインでした。  思うに、女の子が「貴方の痛み、私が受け止めてあげるから……!」と言ったとき、勇気を奮い起こしてその前に立ちはだかり、自ら受け止めるのが、「男の子」。少なくとも、小説の世界での「男の子」ではないかと思うのですな。そういうのを書くとき、書きながら泣きます。本当に。 http://www.chaldea.ne.jp/nakazato/ -------------------------------------------------------------------------------- ようやく1章が終わりそう。 No.3384 投稿日 2001年11月3日(土)09時51分 投稿者 はせがわみやび >>>>まあ、机にカエルの概念が、男のコの考える「仕返し」の概念からずれているというのは、ありそうだけどね。 >> この文章、意味不明です。 >> つまり、何を言っているわけ? >> 人に通じる日本語を書きなさいって。  (……)←読み返している。  ううむ。文章構造から見ると、**の概念が、**の概念からずれている、だな。  ああ、いかん。ここで概念って言葉はおかしいな。  直してみよう。 ●女の子の机にカエルを仕込むっていう悪戯は、男のコの考える「仕返し」のパターンとずれている、って気もするけれどね。  もうちょっと考える。  「仕返し」が、ちょっと気になっているんだよな。この言葉だと、しっくりこない。  ふむふむ、小倉さんが「報復」って使ってる。こっちのほうがいいかな。  「パターン」も気になるな。仕方・やり方・方法……仕方、かな。 ●女の子の机にカエルを仕込むっていう悪戯は、男のコの考える「報復」の仕方とずれている、って気もするけれどね。  こ、これで、どうだ? >原始時代から人類に仕込まれた本能があるとすればそれは何だろう? >> 原始時代の話だ。 >> その頃の男の役割。 >> 洞窟に女たちを残して、皆で狩りに出かけて行って、巨大なマンモーをしとめて肉を持って帰ってこなきゃならんのよ。 >> もうそこで泣いているわずかな時間さえも、否定しちゃうわけね。泣いているあいだに、マンモーの巨大な足は迫ってくるのだ。踏みつぶされてしまうのだ。だからそれはいけないことなのだ。  いや……そうか?  結果はともかくその推測過程には疑問があるけどなあ。  だって、そもそも人類は肉食獣じゃあないぞ。  自分の祖先を立派な狩人だって思いたい気持ちはわかるけれどね。  人類は、狩人としては、どちらかといえば最低のレベルだ。  一撃で敵を倒す牙も爪もなく、足も遅く、目も悪く、ついでに鼻や耳だって悪い。  飛ぶ力も襲いかかるためのジャンプ力もあるわけではない。  それなのに、本能の話として「狩猟」を持ち出していいのか?  それって本当に人類の本能に刷りこまれているんだろうか。  人類は本質的にスカベンジャー(腐肉漁り)でしょ?  で、あるならば、男の役割って、狩りが本質ではないのよ。  人類の人生のほとんどは、「隠れる」こと「逃げる」こと「耐える」こと「餌を見つけること」で占められていて、「狩り」なんてのは瑣末でしかない。  餌を「拾う」ってのが男──というより人類の親の役割だろ。  マンモーのいた時代、マンモーに踏み潰される状況って、どれくらいありえたんだ?  どっちかっていうと、隠れてこそこそしていて、他の狩猟動物のあまりものを「拾っていた」時間のほうが長いはずだぞ。  つまり、「即座に動かないといけない」なんて状況のほうが少なかったんとちがうか?  これに拍車をかけるのが農耕の発達だよな。  だって、農耕って、半年先に手に入る食料のために今日ふらふらになるまで頑張らなけりゃいけないのだぜ。  つまり、即座には命の危険はない。そのときでも、どれだけ頑張れるか──いや、むしろどれだけ耐えられるか、か──のほうが重要だったと思うけどな。  今、命の危険があるから体を動かす──ことよりも、未来を想像できるから体を動かす、というのが人類っていう種の本能に刷りこまれていることだろう。  で、あるならば、必要なのはむしろ「泣くこと」だ。  時間はかけていいわけだよ。  実は泣いている時間はある。腐るほどある。  どうせ、爪と牙をもつ動物がそばにいたら、隠れてじっとしていなけりゃならないのだ。  隠れてこそこそ生きている人類にはむしろ(飢えていたかもしれないが)時間はあった。  人生のほとんどは狩猟の時間ではなくて、泣きながら逃げて癒している時間だったのだ。  それはむしろ生存戦略だ。  だから、「物語」を発明したんじゃないだろうか? -------------------------------------------------------------------------------- 決闘を傍観してました No.3385 投稿日 2001年11月3日(土)10時28分 投稿者 とんびの羽根  河原の決闘はとんびにとって、痛い内容なので避難中だったりする。いろいろ、書こうとはするんだけど、まとまらないのよ。  とんびも男なので男性原理は理解できる、でも女性原理を理解できないのはなぜか、という部分が実はクリアできていないの。  現状に当てはまるのかどうかを棚上げにするとして、男性原理は、戦いに備えて訓練し、戦いに勝利することに特化している。戦ったあとの傷をどう癒すかは考えていない。まあ女の子に甘えたり、酒でも飲んでるうちに、勝手に治るのだと思っているふしがある。とにかく勝利のためには全身全霊をこめて戦わなければならんのだから、余計なことに時間をつぶしている暇はない。  勝利がいつ勝ち取れるのかはわからないが、戦い続けているあいだにも傷は増え続けている。傷つくのは自分だけではない。敵も仲間も、町も野原も、世界も傷ついている。傷が勝手に治るというのは幻想で適切な処理をとらないといけないのだな。勇者は鍛錬の途中の癒しなんぞ贅沢だと思っているが、戦ったあとは無意識のうちに異性からの癒しをもとめている。傷ついたら癒しは必要なんだ。  癒しは必要なもんだ、疑いは無い。ただ狩場では優先順位が下がるだけのことだ。狩が終わったら異性の元に行って甘えればいいのだ。  しかしだね、その異性は癒し能力をどこで手にいれたのだ?それに、その異性だって狩場から帰って来たところかもしれない。その異性も癒しを求めている。癒しは贅沢だと居直っていていいのだろうか?  わかるかな、現在の世の中というのは戦う能力と癒す能力の両方がないと、カップルは幸せになれないのよ。  そのためには、どんなにつまらないレベルの傷に対しても、適切な態度をとれる能力が必要だ。  その傷なら唾をぬれ、その心の傷なら一緒に散歩しよう。  ううん、口で言うのは簡単だよね、でも子供のころから、傷ついた仲間を助ける訓練を続けてきた女の子のように、男の子がそんなにうまくできるはずはない。定石もセオリーもわからない。だいたい自分は失敗を慰められても嬉しくは無い、腹が立つくらいだ。なのに女の子に親身になってなぐさめられるのか?男の子はやっぱりここで勘違いする。失敗を慰めることは傷をえぐることでしかない、だから腹が立つ。それは女の子も同じだということに気づかない。男は本当にバカだよ。  男の子は癒しに関しては女の子の足元にも及ばない、だから、よっぽど親しくなっても男の子に出来ることは、忠告なんぞをせずにひたすら聞いてやることと、気分を変えるために、どこかに連れて行ってやることなんだよね。実際忠告ってものは男が思ってるよりはるかにたくさん女の子には届くものらしい。忠告を聞くのは特別な関係でなくてもできる。忠告をきいてくれると男は特別な関係になったのと錯覚するがそんなことはない。  甘えさせるのは特別な相手だけだから、甘えてるときは忠告しないで、というのは知っておかなくちゃいけない。お互いの甘えを許せる関係にならないとうまくいかないのは当たり前のことでしょう。相手の甘えを断って、自分だけ甘えさせて(エッチをさせて)という関係はありえないのだけど、男の子はやっぱり勘違いして、甘えはよくない、甘えていては生きていけないのだなどと説教を始めて、それは必然的に傷つけあうことになってしまうんだ。  戦場では癒しは贅沢、甘えは死だけど、戦場から帰ってきたら、癒しと甘えを粗末に扱うと逆に命取りになるわけで、戦場のほうが特別な場所なのだということを、男は思い出さなければならんのね。  さて。この分室は戦場なのか。戦場にきまってるではないか。しかし戦場以外の認識がないのも困りものだぞ。  どうにもまとまらん話になってしまったのだけど、いくら時間をかけてもまともにならんので、もう書き込むことにします。乱文で本当に申し訳ない。  戦場とベッドの間には果てしない距離があるので、戦場の話とベッドの話は完璧にコントロールできるように修練しなくてはいけません。特に、自分も付き合ってる相手もプロの場合、相手がベッドの話をしてきたとき絶対に戦場の話をふってはならんのね。お互い不幸になりたくなければ。一見戦場の話をしてるようだけど実は違う、ということはすごくあるんだよ。なのに男は戦場の話には燃えるから、あっという間に戦場のほうに心が吹っ飛んでいく。おい、それって甘えじゃないかって素で言ってしまう。だからその甘えの話をしたのはあんたに甘えてるんだってば、気づけよバカ。 -------------------------------------------------------------------------------- >とんびの羽根さん No.3386 投稿日 2001年11月3日(土)11時51分 投稿者 小倉善哉  んー。バカのニュアンスを勘違いしちゃったのかなあ(^^;  バカって言ってる訳だけど。そのバカな部分を愛しているわけですよ、女は(苦笑)  本当にバカだって思ってたら、バカなんて言わないのよ?  「男の子」に対するバカは「可愛いなあ」。  「男の人」に対するバカは「でも愛してるわ」なのよ。  ラムちゃんは「ダーリンのバカーッ!」ってよく言うけど。全部が全部、男の子の言葉で「バカ」って言ってるわけじゃない。  全てを言わないで「分かって」って言うのは身勝手かもしれない。でも、そうなの。照れ隠しの一種なのかもしれない。新木さんには伝わってるんじゃないかと思うんだけど──そう、あれは新木さんあての「愛してる」発言なのよ──どうだろね。わからない。  んーと。直接的に言わないとやっぱ駄目だなあ。きっと、これ。  えーとですね。熱だしてふらふらになって倒れそうな時に「君が身体壊すと悲しいよ」ってストレートに言ってくれたの、すごく嬉しかったんですよ。他の人は照れちゃって、遠回しな表現だったけれど。新木さんは怒ったような口調で「寝なさい」だったし、藤極堂さんは書き込みの見出しで応援してくれていた。どれもみんなすごく嬉しかったんです。だから、目頭も熱くなったのです。心配かけちゃいけない、寝よう、と思うわけです。  遠回しの言葉だって、気持ちは伝わるんですよ。言葉は伝わるんです。  1歳10ヶ月のがきんちょが知り合いにいるんですが、もう、可愛くて仕方がないんですね。  その子のの言葉を理解することは出来なくても、何を考えているかはだいたい分かります。そういうもんなんです。子どもを守るためには、こちらから理解していかないと、仕方がないんです。  新木さんの中に、甘えたい気持ちがあるのは分かる。でもそれはあたしにじゃない。あたしにも甘えたい気持ちはある。でも、それは新木さんにじゃない。「男」だとか「女」だとか、甘えてたら、私は「女の子の生の気持ち」を新木さんに返すことが出来ないんですもの。いろいろ受け取ってるのに、返すことが出来ないのはつらいのよ、こっちは。新木さんの気持ちを汲んでやれ? わかってやれ? そんなことは言われなくても分かってる。だいたい、新木さんが女の子を傷付けることなんか出来る訳ないでしょうが。気付いてても、知らん振りしていないと、先へは進めないの。だいたい、あたしだって女の子の本音なんて、言いたくないよ。言ってるあたしが一番、痛いのよ。泣かさないでよ。あたしは強がり言ってても強くないから、泣きたくないのに涙が出るのよ。泣いたらおしまいなのは、あたしが一番、よく分かってるんだから。  ……っとにもー。泣かさないでよねっ。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.3387 投稿日 2001年11月3日(土)11時55分 投稿者 新木 伸 >マンモー狩りとか 槍投げの練習とか  そうそう。  目の前にマンモーがいないアマチュア時代の今だからこそ、的に向かって平和に槍投げの練習とかも行えるのにね。ちゃんと当てられるようになるまで、何度はずしたって大丈夫。  しかし実戦で外すと、それはすなわちマンモーに踏みつぶされるということなのね。  そのへん、みんな、わかってるのかね?  わかってないんだろーなぁ。  わかってたら、もっと懸命に槍投げの練習をしてるだろうしなぁ。  やっぱ人間って目先のことしか見えないバカな作りになっているから、いざマンモーと向き合ったときに、「ああもっと練習しておけばよかった」と必ず後悔するものなんだろうなぁ。俺もそうだったし。  まあ、とりあえず。  杉井光が妙ちきりんな一人称を書いてきても、西鶴翠が山なし意味なし落ちなしの話を出してきても、すべて、だいじょうぶ。ぜんぶノープロブレム。  いまは練習だから、外しても「死なない」から。  プロの現場でおなじことやったら、もお速攻で「死ぬ」のよ。  つまらねーもん出してたら、仕事なんてすぐに来なくなるもん。  そして練習不足でもたまたま「幸運」で槍をヒットさせられた奴とか、同じ練習不足でもたまたま現場では実力以上の力を発揮できるという「才能」があった奴とか、そういう奴が、かろうじて生き延びるわけだ。  もう死屍累々。マンモー倒したあとに生き残っているのは、ほんの少数。  これがプロの現場なわけね。  運に頼らんでもいいところを、なんだってわざわざ、運に頼って不確定にしておくかね? たまたま「当たる」こととか、たまたま「自分には現場でこそ働く隠れた才能がある」ことをあてにするとか、そういうギャンブルをどうしてやろうとするのかね?  みんながみんな、猛練習を重ねていて、百発百中の腕を持って挑んでいたのなら、誰ひとり踏みつぶされずにマンモーを倒せていたかもしれないのに。  まあとはいえ、「現場」は上のような状況であるから、訓練の足りていない君らにも常に招集がかかっているのだ。なにせ数年サイクルで繰り返されるマンモー狩りに出て行くたんびに、半分以上は、ごっそり死んでゆくんだもの。  その減っちゃった人数の埋め合わせってことで、未熟であろうがなんだろうが、次の狩りには若者を連れて行かねばならない。  五年間、生き残るプロって、デビューした人間の何割ぐらいだと思う? >弟切さん >>この物語の中では、「子供」という存在に「未熟さ」のような負の印象を付加したくないのです。もちろんこれは、子供という存在の中に「未熟さ」のような負の要素があることを否定している訳ではなく、物語の都合です。  物語の都合じゃなくて、それは作者としての弟切さんの都合でしょう。  子供というモチーフに、未熟さを重ねたくはない。プラスの要素のほうを強調したいっていう作者の思惑。  しかし読者は、「子供」という存在を出したときに、そっちの「未熟さ」というマイナス面を印象として受け取っちゃうことのほうが多いのよ。だからそれをやるなら、注意深い構成によって取り除いておかなければならない。  たとえるなら。  小骨の多い魚を刺身で食わせるときの技術なわけだ。  ハモなら骨切りをしておく。アジなら小骨をピンセットで取り除いておく。  さもなければ、まったく別の調理法で小骨を気にしなくなるようにするとか、そういう手もある。アジはフライにすれば、小骨を取り除かなくても食べられるでしょ。  こういうことはつまり、「子供=小骨の多い魚」っていう食材を使おうとしたときに、プロならば、当然考えておかねばならないことなのね。  アジの小骨を残したままで、刺身として食わせる料理法――。  わしとかは十何年の調理経験から、「それはない」って、いきなりそう判断しちゃうわけ。もしかしたら独創的な方法があるのかもしれないけど。  さて、具体的な調理法の話。  「子供は未熟」ということを、におわせるか、におわせないかの二者択一。 1.「子供=未熟」という印象をまったく与えないで、うまく書く。子供は純粋な好奇心と、向上心に満ちあふれている。純朴な天使のような存在。 2.子供はたしかに未熟ではあるけど、それを補って余りあるバイタリティーに溢れている。その知的興味への情熱は、大人の忘れがちなものである。  僕個人は、1の線は「嘘くせぇ」と感じる。  未熟ゆえの愚かさとか、未熟ゆえの残酷さとか、そういうのが入りこむ余地もない。――っていうか、この線で行くと、大人のプラス要素を認めないことになる。子供がベストで、子供が常に正しい。年齢を重ねることは、どんどんダメになってゆくこと。それじゃあまりにも救いがない。  2の路線でゆくなら、やはり、ある程度は子供の未熟さというものを見せなければならないわけだ。まずマイナス面を見せて、そして直後に、それを補って余りあるプラス面を見せる。そういう構成にする。  ――ちなみに、僕らはここまで考えた上で、「子供=未熟」っていう要素を出さずに調理する方法はないだろう。そう判断しているわけね。1の路線は、やはりない。  子供の未熟さというものを、まずどう見せて、それを次にどう覆い込んで、そして「子供=未熟」というイメージを払拭して、子供の持つプラス面だけを、読者に対して印象づけるわけ? そのための構成は? 具体的なプランは? 調理法は?  どこでどれだけの注意と配慮を行うわけ?  その具体的なプランを示せと、そういうことなわけだ。  弟切千隼が、一人前の職人であるなら、そんな余計な心配などせん。どうにかうまくやるに決まっているからだ。  しかし一人前でもない弟切千隼という作家が、プランもなしにいきなりやったのでは、どうせ失敗こくに決まっているのだ。 >男の子と女の子 >弟切さん >>ではどうしていたかといいますと、そういう時には一応女子軍団の片隅にいて、いじめられた女の子の味方の端くれをやっていました。そうしておかないと教室内で孤立して居場所がなくなるからです。  これって外から見ると、つまり弟切さんも「男子吊し上げ」に参加していたってことだよね。本人の思惑にかかわらず、まわりからみると、「女子全員で男子を吊し上げていた」の、その「女子全員」のなかに入っているもん。  そんなの、わかんないよ。  人は他人の心の中まで読めるわけでなし。  しかし大丈夫だ。  男の子は恨んだりしないから。  自分の「一番」を示したのに、どうして女の子たちは認めてくれないのか、そのことに激しく混乱して、狼狽したりはする。  そしてなにをやるか。  さらにその「一番」を磨くなり、ほかの「一番」を探してくるなり、なにか賢明にやろうとするだろう。歯を食いしばって、泣きながら。  でも恨んだりはしない。それは時間の無駄だから。マンモーと戦うための形ある武器を探そうとする。それが男の子ね。 >小倉さん  あははは。  混乱してるな。そうだと思った。  どうだ。想像つかんほど、バカだろう?  ここまで突き抜けていると、むしろカッコいいだろう。  えっへん。 ←バカ  ああ、そうだ。  男に「バカ」っていうのって、じつはそれって、褒め言葉になるんだよ。  これホント。  ちなみに女子リーダーに対しては、男子って、認めているんだけどなぁ。  だって、女子を束ねているわけだろう? 自分にはとうてい出来ない。っていうか、男子には誰であろうと不可能に思える。  だからじつは尊敬しているのよ。だからその女子の中で一番尊敬している相手にこそ、認めてもらわなくちゃならないのよ。だから自分の「一番のカエル」を見せにゆくのよ。俺はこれでマンモーが倒せるんだ――って、そのことを。 >>「報復」ってのは、基本的に「目には目を、歯には歯を」なんですね? >>しかも、それって、その場で行わなければならないんだ。  ここがわからん。  そもそも、なんで報復しなきゃならんの?  ともにマンモーと戦う仲間なわけでしょ? 自分がマンモーと戦う術を持っていると、そう認めてもらって、対等に扱ってもらいたいだけなのよ。男の子は。  報復とかそういうことって、ぜんぜん方向性が違うじゃんか。  ともにマンモーと戦う仲間であるはずなのに、なんで仲間内で戦ってなきゃならんの。そんなことをしていたらマンモーがやってきて、全員踏みつぶしていって終わりじゃんか。どうして女子はそんなこともわからないのか、そこがどうしても、わからないの。  いいかい?  いまやり返そうとか、あとでやり返そうとか、そういうことを考える頭もないの。男の子はバカだから。そもそも報復の概念なんてないの。仲間に報復するなんてことは、発想にそもそも存在しないの。それは本能的に、もう間違っているの。  だから考えは、違うほうに行く。  まずウロたえる。そして疑念を抱く。「どうして俺のこの一番が認められないのだろう?」「おかしいなぁ。変だなぁ」って。  ひょっとしたら、自分が一番だと思っているこれは、じつは一番ではないのだろうか? 女子リーダーは、もっとすごいカエルを隠し持っているのだろうか?  相手のほうが、「ちっちっち。あんたが一番だと思っているそんなの、ここじゃ二番なのよ」とか、そういうことを言って、ランドセルの中からものすごいカエルを取りだして見せてくれたのなら、男の子も納得するの。  「ごめんなさい。僕が間違っていました」と、そう素直に謝れるのね。  だって、一番じゃないもんを得意げに出していたお馬鹿さんなんだもの。自分のよりすごいカエルを出してもらえれば、そんなこと、もう一目瞭然でわかるんだもの。  でもこうして自分の一番を見せているのに。  そしてそれは、本当に実際に一番なのに――どうして非難されつづけているのか。それがもう、ぜんぜんわかんないわけ。 >>「あんたバカ?」って言われた男の子は、「バカって言った方がバカなんだぞ!」と言い返さなきゃいけないんだ!(笑)  これは違います。  この男の子のこれは、その「一番」を認めてくれなかった女の子への、リアクションです。  もちろんここで、女の子はその一番を「バッカじゃないの!?」と言って否定するのなら、それよりすごいカエルを出してこなくてはならないのです。それがルールなのです。それをしないで否定するということは、実際に証明せずに口だけで、「自分はもっとすごいカエルを持ってるもーん」とか言っているわけです。はい。そうなってしまうわけです。  そういった口先君は、男の子のなかにも多数存在しますが、それは男の論理によって否定されます。  まずそういった「口先君」は、叩き直されます。「おまえ、実際にちゃんと一番を示さなきゃだめだろう?」と、口で言ってわからないようなら、拳で殴りつけて理解させます。それでも直らなきゃ、もう仕方ないのでいずれは放り出されます。口先だけの「一番」ではなく、実物の「一番」がなければ、マンモーと戦う仲間としては信頼できませんから、そういうのはいかんわけです。  女の子は、「バッカじゃないの!?」と、この「現実に存在する一番=カエル」を認めないことで、その口先君への間違った道を進もうとしている。――そう見えるわけです。  だから男の子からは、これは忠告なのです。「おまえ、そんなバカなことしてんじゃないよ」って、そういう種類の。  しかし女の子に同じルールを通用させようとしていることで、これはじつは男のほうがバカなのです。  この場合は、女の子のほうが正しいのです。  しかし、動機については、どうか誤解しないでくれ。 >>マンモーちゃんが目の前にやってきたら、んなもん子ども抱えて逃げます。当然です(笑) 種の存続がかかっている訳ですから、いざとなれば母は強しなのです。  これは当然。  っていうか、そうしてくれないと、男たちは非常に困ってしまう。  仮に今回のこのマンモーが、「ひとつ目」とかの超強力なマンモーだった場合。男たち全員でかかっても、勝てない可能性もある。みんな踏みにじられて、ぺしゃんこになって全滅したとする。  そうしたときに、マンモーが男たちを踏みにじって気がそっちに気が向いているあいだに、母と子はどこかに隠れていてくれないと、本当にみんな全滅しちゃうことになる。  誰かが残っていれば、「怒りのマンモー」が立ち去ったあとに、隠れていたところから出てきて、また部落を立て直すこともできる。  狩りに連れて行ってもらえなかった、若い男たちも少しは残っているだろう。子供も成長すれば半分は男になって、半分は女になる。またやり直せる。 >>「男の人」が「女の人」の前に出ると急に「男の子」に戻ってしまうのは何故ですか?  うーん。質問の意味がわからん。  これは、あれかな?  外では立派な人とかが、奥さんやカノジョと二人っきりになると、急に幼児退行しちゃってまるでコドモのように見えるって、そういうことかな?  女の人がいるところというのは、つまり、安全な洞窟の中なわけね。  そこは狩り場じゃないわけだ。  そしていま自分が洞窟の中にいるっていうことは、いまは両手にいっぱいの獲物を持ち帰ってきているわけだ。なんかそーゆー状態。  つまりいまは「余裕」があるわけだ。  なんかお馬鹿な本能が、そう判断してしまう。  すると、どうなるか。  いまは「贅沢品」に浸っていたって、いいんだもん。「撫で撫で」しててもらっても、いいんだもん。  わしも家じゃ幼児語とか、話すよ。  うん話す話す。  ふつう、話すだろ?  ただ家が仕事場でもあり、くつろぎの場でもあるから、普通のときと甘えるときと、使い分けてるけどね。  あとそれは相手るほうもおなじことで、家が仕事場でもあるわけだ。向こうが修羅場に突入しているときは、そういうのは控える。……控えてると、思う。(あんま自信なし)  これは、弟切さんの言ってた場合だよね。女の人が槍持ってサーベルタイガーを追い払おうとしているときに、「ボクのこと撫で撫でして〜」とか言って擦り寄っていったら、そりゃ、尻蹴っ飛ばされて追い払われるわ。当然だわ。  ああ、なるほど。  旦那さんが外に働きに行っている場合、奥さんは、「マンモーと戦っているときの顔」というのを、普通は見ないわけか。  家に帰っているときの甘えている顔しか、見ないわけね。そりゃ旦那のことを、ナメるわなぁ。 >夢  男の子のそういうバカなところ。すべてわかった上で。すべてお見通しの上で。半分あきれ顔。でもほんのちょっと微笑みつつ。あんまり嫌そうではなく、「男の子って、なぁにやってんだか」とか、そう暖かく言ってくれる女の子。  いたらいいねえ。いて欲しいよねぇ。  ロマンだよねぇ。メルヘンだよねぇ。  いて欲しいだろ?  だから俺は書いたぞ。12月に出る。あああまだ脱稿してないが。 >小倉さん >>これ、人間としてはダメな部類なんだろーなあ。寝たり食べたりしないと生きてけないのに、身体がヘルプを訴えてても気になることがあると無視してしまう。  作家としては、長所だろ。  まず読者の誰よりも深く、物事を考えなくちゃ、ならないわけだから。  三万人か、十万人か、百万人か、読ませた人数のすべてち打ち勝って、読者の誰よりも一番深く、そのことについて考えていなくちゃ、まず話にならん。 >>変わる気のない人と殴り合いをするのは──それこそ、時間の無駄だしね。 >>見極めが肝心なのです。  っーか、そもそも「変わる気のない人」なんて、ここには近寄らないだろ。  だって見るからに、いつも誰かが叩かれていて、痛そうなんだもん。  来ないって。(笑)  西鶴君あたりがウダウダ言ってるのだって、あれ、つまり「もうすこし痛くないようにしてください」ってことなだけだし。  しかし21にもなってあれじゃ、気長に悠長にやっていたんじゃ「もう間に合わない」可能性がでてくるから、必要な変化率を得られるようにしてるだけだが。  変化には痛みが付き物なのだ。  巻島君の場合は、少々痛すぎたんじゃないかと思っているが、しかし、「名無し君のほうが楽」とか、「人が不快に感じるのは向こうが悪いに決まっている」とか、とってもアブナイ方面に足を踏み入れてしまいそうだったから、本人の痛みなんて度外視で、とにかく「こっち側」に引き戻す必要があったから、緊急措置でいちばん痛いやりかたを取らざる得なかったわけだし。 >>コレみやび語じゃなくて新木語だわ、「戦略的撤退」って。  頭の中に「みやびさん」のキャラが降りてきていれば、間違えることもないでしょう。みやびさんは、そう言う言葉は使わないもの。 >>きゃーきゃー騒ぐのは「白馬に乗った王子様が助けにきてくれるのを待っている」からですよ(笑) >>騒いでても、白馬の王子様なんて絶対にこねえのになあ。  うん。来ない。  現実には、それはない。  だけど、夢だよね。ロマンだよね。  そういう話って、あるといいよね。  女の人が、「きゃーきゃー」言っているのではなく、槍を持って血まみれになって懸命に戦っているのだけど、でもサーベルタイガーはとても強く、あわやその牙にかかりそうになったとき――颯爽と登場してきた白馬の王子が、一刀のもとにサーベルタイガーを両断。  男たちは立ち向かった。だが「一つ目」と呼ばれる怪物マンモーは、強かった。男たちを踏みにじられてしまった。  腹を踏みつぶされて、内蔵をはみ出させた最後の男。絶命を間近に控えた彼が見た光景は、「一つ目」が女たちの隠れている洞窟さえもその牙で壊して、すべてを怒りのまま踏みにじろうとしている場面だった。  そのとき――颯爽と登場した白馬の騎士が、「一つ目」に果敢に立ち向かっていってくれた。彼は安堵のなか、目を閉じるのであった。  だからそういう話を、わしは書いてるのよ。 >>女の目だったら「フツーどっちかしか助からないだろ、女のことは諦めて自分だけ助かってろよ!」って場合でも、男って時々、むちゃくちゃするよね。「二人とも生き延びることができる」とか、本気で言っちゃうんだ。無茶言うなっつの(笑)  そういえば、「ジーン・シャフト」っていう角川スニーカーからこのあいだ出た小説でもって、ばっちりそういうシーンがあったよ。  宇宙服の酸素が、24時間分しか持たないのよ。  男と女と、二人いて、遺跡の上に取り残されている。  そして救助がくるのは、48時間後。  男のほうは、その知力が人類にとって必要とされている存在。  女の方は、その彼のサポート役であり、まあかなり優秀なんだけど、いくらでも換えが利く(と本人がそう思っている)存在。  女は、「一人が二人分の酸素を使えば、片方は助かる」とそう主張するのよ。  男は「二人で助かる道を探そう!」とか主張して、もうガンとして譲らないのよ。  女のほうはそれを冷めた頭でみている。「どうしてわかんないかな。バカだな」とか。  この話、未来世界の話でもって、男女比が1:10(男少ない)になっている世界でのSFなんだな。OVAのほうは、なんかもうギャル満載アニメに成り下がっていてぜんぜんダメだったけど、小説のほうは面白そう。このテーマをどこまで掘り下げているのか、興味のあるところ。(買ったけどまだ読んでなかったりする)  ちなみにノベライズ版の作者のほうは、浅川美也という名前だから、ひょっとしたら女性なのかも。 >唯脳論とか  こういう「脳の作り」とか、進化上からの「役割の違い」とか、そういうのを物の考えのひとつとして取り入れるのはいいけども、あまり偏っちゃうと、「聖典」としてあがめちゃうことになっちゃうから、お互い気をつけんとね。小倉さん。  ただ僕としてはいまのところ、これがいちばんいままでの「疑問」を納得できる形で解決してくれる考え方ではある。もっといい他の考えが見つかるまでは、とりあえずこれを「真理」として使ってゆくことにする。 >みやびさん >>●女の子の机にカエルを仕込むっていう悪戯は、男のコの考える「報復」の仕方とずれている、って気もするけれどね。  まだ意味不明だってば。  前の「理解しようと思っても文中に矛盾があるから理解不能」よりはいくらかはマシになって、「理解しようと頭を駆使すれば、なんとか理解可能」ぐらいにはなってきたけど……。  「男のコの考える報復の仕方」って、ナニよ?  この文章での「主語」は、「カエルを仕込むという悪戯」でしょ? 述語はそれにかかるものでなければならないわけだ。  この文章の主語は「悪戯」。  述語は「ずれている」。  そしてその間には、述語の比較対象として、なにか「体言」が来なくてはならない。  「○○は、××と、ずれている」と、そういうシンプルでわかりやすくて美しい構文になるはずなのだ。  そこの「体言」の入るはずの部分にあるのは、これは、なによ?  「男のコの考える報復の仕方」なんていう、ようわからん概念の圧縮パッケージの「みやび語」じゃんか。  自分語で話すな。気色悪い。おまえはどっかの宇宙人か。  わかるように日本語で話せと、こちらは何度もそう言ってるわけだよ? 何回言った? 2回や3回は言ってないか?  ったく。杉井光じゃないんだぞ。君はもうプロの物書きなんだぞ。  こちらに手間をかけさせるな。ヨダレまで拭かせないでほしい。自分でできるだろう。いやできるはずだ。できないのは頭をサボらせているのと、真剣味が足りないせいだ。  こう書きゃいいのだ。  2つの文に分割すりゃいいだけのことだ。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  男の子が、女の子の机にカエルを仕込むっていうのは、じつは悪戯ではないのだな。男の子も「報復」を考えるかもしれないけど、すくなくとも、そういうやり方での報復はしない。そのはずだ。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  なんだって、短く短く、簡潔にまとめようとして失敗こくかなぁ?  しかも、いつまでも際限なく何度も何度も何度も。  いっつも不思議に思っているのだが……。  こうやって5割増しぐらいにして書けば、もっとはるかに楽に簡単に、わかりやすくできるだろうに。なぜしない?  短く簡潔にやって説明しきる「力」もないなら、それを素直に認めて、素直に長く書いてわかりやすくしけとけばいいのだ。なにか「短く簡潔に書くこと」に対して、コンプレックスとか、トラウマでもあるのかい?  短く書いて簡潔にしようと挑戦するなら挑戦するでモノにすればいいのだ。  そして自分にはできないと見極めたなら、素直に撤退して長く書くことでわかりやすくすればいいわけだ。  中途半端にダラダラと挑戦だけ続けてて、しかも身につけようという気迫も見受けられない。とても醜悪でイラつくのだが。 (※注:皆さん。べつに驚かないように。いつも電話じゃ、このくらいのこと普通に言ってます。基本は怒鳴り合いだし) >色々  うんうん。  いろんな人の見方がみれて、ほんと、面白い。  しかしこうやって人の見方を引き出す前には、まず自分の見方をぶつけてみないとならないんだよね。論理的に組み立てて、他の人にわかるように文章にしたてて。  とんびの羽根さんのは、おもしろいなぁ。  つまり「戦闘中にはヒールするよりも敵をぶん殴っておいて、戦闘終了後に回復するのが効率的戦法」という、コンピュータゲームのRPGにおける基本ですな。  しかしザコ戦ならそれでもいいけど、ボス戦だとそうはいかないわけだ。戦闘中にヒールがないと、そもそも最後まで生きて立っていられないしぃ。  なるほど。  分室に戦場の風を吹かせて、そういう雰囲気を常に保っておくのは、それは僕の仕事だと思っています。  そもそもここに出入りしている人間では、戦場体験者はとても少ない。鷹見さん入れても、5人ってところか。そしてその中でも戦場で5年以上生き残っている古強者は、僕と中里さんの二人きりだ。  癒し役は、誰かほかの人がやってくれい。  わしは恐ろしい「マンモー」の役をやるので、手一杯で、忙しいのだ。  (これって甘え?) -------------------------------------------------------------------------------- >> んー。バカのニュアンスを勘違いしちゃったのかなあ(^^; No.3388 投稿日 2001年11月3日(土)12時07分 投稿者 とんびの羽根  ああ、これ大丈夫よ、ラストでも気づけよバカ。とか書いてるけど、同じことが逆にもあるんだよ。こちらから相手にもいうから、その気持ちはとってもわかる。  チャット風なレスでんな。とにかく痛いのは自分の過去に対してだから、バカ(後悔)なんだわ。 -------------------------------------------------------------------------------- 皆さん No.3389 投稿日 2001年11月3日(土)12時21分 投稿者 新木 伸  なんだか掲示板のチャット化が進んでいるので、各自気をつけるように。  これはやってる人は楽しいだろうけど、見ている人はわからなくなってくるから。  当事者以外にも、他の参加者もいるわけだし、なによりここにはROMの人がたくさんいる。  特に小倉さん。  普段なら読み落とさないようなことまで、斜め読みで早とちりして勘違いして、いらないチャット化促進をしちゃってるよ。 -------------------------------------------------------------------------------- >とんびの羽根さん、新木さん(上2件あて) No.3390 投稿日 2001年11月3日(土)12時42分 投稿者 小倉善哉 >とんびの羽根さん  ぎゃー。こちらこそごめんなさい。  誰あての発言かとか、ちゃんと書いて下さいね。文中でも、自分あての発言と私あての発言と、明確な書き分けがないので、読みにくいです。  まあ、そもそも、斜め読みした自分が悪いんですけど(苦笑)  ……やっぱ疲れてるのかなあ。帰ったら寝よう。 >新木さん  はい。済みませんでした(^^; ←立ち直り早いしなー(笑) -------------------------------------------------------------------------------- 名前を出さずに仕事をしても No.3391 投稿日 2001年11月3日(土)14時25分 投稿者 榎野英彦 それは仕事と呼ばれない。 本業との兼ね合いがあったとはいえ、名前を出さないでやってきた過去十五年の間の「原作者」とか「ライター」とか「お話と文章でお金をもらう」仕事は「作家」という戦場では「戦歴」には入りません。  せいぜい地区予選で出した「参考記録」ですな。 カドカ○から「でた○か出版」の話が来たときも、過去の仕事内容なんか一度も聞かれなかったし、こっちも話さなかったのは 『本を出すとはどういうことか』 という編集者と作家の間の暗黙の了解がそこで成立したからだな、きっと(笑)  マンモーの役はできないけど、「老いぼれたサーベルタイガー」くらいの役はできるんじゃないかと思う今日この頃。  せいぜい岩山の岩影に潜んで、スキをみせたら「がり・と一噛み」くらいしかできませんけどね(槍で持って逆襲されて毛皮にされちゃうかもなあ……できれば男のぱんつよか女の子のビキニになりたい……と思うあたりが男って馬鹿)(笑) -------------------------------------------------------------------------------- 杉井光週間が終わる前に、西鶴翠週間はやってくる。 No.3392 投稿日 2001年11月3日(土)18時01分 投稿者 西鶴翠(みどり)  などという題名を書いておいてなんなのですが、今回の土日は、課題提出はなしです。来週はどうやら、研究室の先生が出張でいないらしいので、集中的に研究をするチャンスなのです。  あー、でもまあ、西鶴翠週間のための素材くらいは作っておきましょう。要するに、よけいなレスを、いくつかすればいいわけです。 新木さん> >ところで来週あたり、臨時でOFFやるかい?  私は無理です。  運がよくても十二月の冬休みまでは無理です。運が悪いと、二月か三月あたりまで無理です。最高に運が悪いと、ずっと無理です。 ひかる>  というか、ひかるは知っているはずでしょう。オフに私が行けないということを。ネコ耳でも行けなかったのだから、ネコ耳なしのオフに行けるはずがないのです(?)。 >#3347 >わし(新木さん)、小倉さん、とんびの羽根さん、三人から指摘されたあのことを、どう受け止めているのか聞いてみたいところではある。  話の流れを整理しましょう。  小倉さんに、西鶴は構成力がある、と言われて、そんなことはないと西鶴は否定した。否定すると同時に、蟻地獄に参加した。  とんびさんにも、構成力があると言われた。やはり、そうは思っていない、と否定した。  とんびさんが、新木さんのログを探してきた(西鶴の見逃したやつ)。ここで、西鶴は驚いた。また、文章のプロの最低水準にもう少しで届くあたりにいるということを受け入れてしまうと、蟻地獄を続ける意義がなくなってしまうので(論文を書くのには充分なくらいの構成力だと思われるから)、あわてて否定する。「参考文献」まで持ち出して、「構成力<文章力」を自分に言い聞かせる(このとき重要なのは、文章力があるということを書くことではなく、構成力がないということを書くことが目的であったということである)。  なぜか、小倉さんが美文の部分だけに反応する。  新木さんは、美文の部分に反応しつつも、本筋である構成力についても叩く。  こんな感じでしょうか。  私がしようとしていたことは、あくまでも、「構成力がないということの自己暗示」です。最終的に新木さんが「全てが足りていない」と言ったので、私の中では丸く収まっています。構成力に対する見解は、新木さんお得意の買いかぶりだと思っています。そう思うことにしています。  それとは別に、美文の件です。その後、例の公募ガイドを見直しても、もう一人のプロの言葉を思い出しても、(美文とはいかないまでも)意識的に文章を鍛錬する必要はない、という結論にしか至りませんでした。文章鍛錬の必然性を否定することは、恐らく可能だと思います。なにより、自分自身が必然性を感じていません。が、せっかく叩かれたのだから、このまま、分室での評価を採用していようと考えているところです。教授やひかるがやっているような文章鍛錬の意義を見失いそうだからです。つまり、美文に関しては、戦略的に(自分に言い聞かせるために)反論をしなかった部分です。  で、とんびさんが何を言っているのかは、よく分かりませんでした。日本語としては分かるのですが、「いったい私に何を期待しているのか」という部分が特に分かりませんでした。また、よく考えてみると、とんびさんが分室に来る理由というのも、私が分室に来る理由と同じくらい分からないものなのではないかと思いました(あ、以前この話は出ましたっけ)。  そのように、話を受けとめています。総括するとすれば、「反論すると課題をする意義を見失いそうだったから、反論しなかったのだ」となります。今の私は、分室で課題をすることに対して、目的論を持っていないので。 巻島さん> >ボツの「確立くん」のボツ理由が「主人公が成長するから」というのは、西鶴さんは「成長する話」というものは書きたくない、ということなんでしょうか。 >ここで俺と西鶴さんの相違点が明確になりそうな気配。  普段なら、「成長する話」というのも、書きたい話の部類に入ります。成長というよりは、最初と最後で主人公の精神に何らかの変化のある話、でしょうか。「七夕の白い花」でも、主人公は(成長していませんが)結末の部分で無駄な自己否定をやめています。だから、この部分は私と巻島さんの明確な相違点というわけではないと思います(いや、ほかのところに、たくさん相違点はあると思いますが)。  前の段落で、「普段なら」と書いたのには訳がありまして、分室では「最初と最後で主人公の精神に何らかの変化のある話」というのを書きたくなかったりします。なぜならば、プロット段階ですでにネタが割れている話の本文を、書きたくなかったりするからです。犯人が分かっている推理小説を読みたくないという心境の裏返しです。  オフのときとオフが終わったあとのときに、電話でひかるに、「結がない」と合計十二回ほど言われまして、そのときは「結がなかったらいかんよなあ」と思っていたのですが、よく考えてみると「結」のある話を書きたくなかったりすることに気づきました。少なくとも、プロット公開という形式では、書きたくありません。  ここでは、「最初と最後で精神的な変化のない話」を「結のない話」と定義しております。  「結のない話」を目指すというのが、作者として折れることのできない部分です。逆にいうと、月曜日あたりまでは、「確率くんの話(課題部屋のボツネタ参照)」を入れてもいいかと、妥協していました。起結の変化がはっきりしている話でもいいかと。 新木さん>  そんなこと(↑)を書いていると、「まともな話が書けないのだから、難しいことに挑戦するでない」と言われそうです。  ということで、ここはですね、「山と落ちと意味のある『書くつもりのない』話」のすじを六つ(そのうち一つは課題部屋の確率くんの話)挙げて、「新木審査」を通ってから(それらのプロットや本文は書かない)、あらためて「結のない話」の五つに挑戦しようかと思うのですが、どうでしょうか。 >そういうことで、3、5、6に関しては「!」ポイントの解説をすること。  そんなことを言わずに、「1」と「2」も聞いてください。 「1」  声をかけられて、こいつ誰だったかなあ、と思うといった経験は誰にでもあると思います。「こいつ誰だったかなあ」の本質は、記憶の曖昧さです。  自分の部屋に何かをとりに行ったとします。ところが、何をとりに行ったのか忘れてしまうという経験も、ほぼ誰にでもあると思います。ここで、若い人ならば笑ってすませてしまうのですが、そろそろ呆けてくるんじゃなかろうかと自分で思っている年輩の人などは、ひどいショックを受けたりします。  そのショックと同種のショックを主人公に味あわせてやろうというのが、この話の趣旨です。  自分の記憶にどんどん自信がなくなっていく主人公の姿が、「!」です。 「2」  これは、話としてはどうということはありません。主人公がほら吹きだろうが正直だろうが、問題ありません。肝は、「猫が架空の動物である」という部分です。  この話を読んだ直後は、「ふーん、そうか」で終わりです。けれども、家の外に出て猫を見たときに、「いないはずの猫が!」などと思ったりします。要するに、「猫のいない世界」というものに対して、いかに現実味を持たせるかがこの話のポイントです。  そのため、「それを信じている人物」を主人公に据えたわけです。信じているということに対して、周りが否定的であるところもポイントです。 「3」  高校の部活では、一年に一度、世代交代が起こります。大抵の人は、三年間で卒業してしまうからです。部を存続させるためには、世代交代は必然的に、なければならないものです。世代交代は存続のために必要なのです。  ここで、存続すべきでないことを、存続させます。この話の場合は、飛び降り自殺です。  要するに、「自殺部!」というやつが、この学校には存在しているのです。 「4」  (あ、こういう形式の話でも、山があればいいのか。) 「5」  自殺志願者というのは、自殺を志願する人です。そういう人が、「オレは死にたくねえ」と叫ぶわけです。その部分が、「!」です。  大抵の人は、相応の理由がないかぎり、自殺をしようとは思いません。そして、この話の自殺志願者は、最初の「線路に寝る」という手段からして、自殺をする気がないわけです。  自殺をする人というのは、人に自殺をとめてほしいと思っている身勝手な人なのである、という話です。そこを直視します。 「6」  小心者のこの主人公は、自分を客観視することをしません。常に、心の中は自分中心で、自分が周りをどう見るかしか考えたことのない人です。この話の主人公はそういうやつです。  そういう主人公なので、バスに乗っても、どうやったら恥をかかずに済むか、ということしか考えられません。客観視できる人ならば、落ちつきなく周りの様子をうかがっていることが、周りの人にばれているということを、考えられるのですが、この主人公には無理です。  ラストに、手遅れながら、自分を客観視することになります。そのラストの光景が「!」です。  多分、このくらいのことは、新木さんは全て考えているのだろうなあと思いつつ、「!」の解説でした。 小倉さん> >1  >なんだかラストの「自分を失う度レベル」が低くてつまらない。  そこは、あらすじ提出のあとに、アイディア出しをするつもりでいました。自分でも、ほかにもっと何かあるはずだ、と思うので。 >2  >「猫は想像上の存在であるという世界」を描くなら、猫への憧れとか、賛美の言葉とか、そういうものでうめつくされていて欲しい。ラストで猫に出会って「やっぱり猫は素晴らしい」と終わるようなやつ。いかん、妄想超臨界中かも……。  そっちの方向に持っていくと、小倉さんの好みの話になってしまうので、やめました。 >3  >「ぼくは、このままでいたいんだーい」ってオーラがでまくりだなあ。  今回の六編は、そのように統一したので、その読みで正解です。ほかの話からも、そういう類のオーラがでていたでしょう? >4  >面白い。これ読みたい。  うわ。負けた(悔)。そういえば、女性の方が「色彩」に対する感覚が敏感なのだった。忘れていました。 >ただ、2段落目の「視点が変わる」って何のことかなあ……。いったい、誰に視点が変わるの? 視点が変わるってことは、いままでは誰の視点だったの? 何のことだか、よく分かんない。  つまり、言葉が悪いということでしょうか。「主人公が変わる」というふうに書けばよいでしょうか。  この話、ブギーポップのような多視点構造をとっています。要するに、主人公が何人かいて、それぞれにそれぞれのことをしているということです。このあらすじでは、一段落目と四段落目が同じ人物、二段落目がそれとは違う少年が主人公。三段落目は、報道番組をひたすら文章に書き起こすというもの(または、撮影風景を書くか)。 >5  >主人公は何歳? それで面白さが変わる気がする。主人公と駅員が20歳前後なら読みたい。  主人公は大学五年生あたり。駅員は二十よりも前です。そうでないと、喧嘩にならないので。 >6 >面白い。読みたい。「背筋が寒くなるレベル」の完成度で読みたい。  じゃあ、いつかの機会に。 新木さん> >#3347 >次の展開にゆくもなにも、  私は、#3345の書き込みでは、「次の展開」という言葉や、それに類する言葉を書いたつもりはないのですが、どこか別の場所に「次の展開」という意味のことを書いたのでしょうか。  #3345では、「六つのあらすじ」で少し留まっているだろう、ということを書いたつもりなのですが。「六つのあらすじ」は終わらないだろう、と。  通らないだろうと思って出したわけではありませんが、たとえ全てが通るものだったとしても、それらについて何らかの再提出があるはずなので。  それから、 >#3325 >ちなみに、もしその相手が、「ぜんぶダメダメ」じゃなくって、ひとつの長所が本当に「かなり使い物になりそう」なレベルにあったとしたら、別の指導法にならないか? >「君は徹底的にそこを磨け」みたいな。 >なるよな? なるだろ?  ここは、水曜日の時点でレスをしておくべきかどうか迷いました。これから話すことは、「構成力」とか「美文」とかの話とは関係ないものとして、お聞きください。  まず、答えとしては「ならない」です。かなり使い物になりそうな長所があったとしたら、そこを磨けとも言わないですし、ましてや教えることはしません。  長所というのは、ほかの人と同じ訓練をしながらも、勝手に伸びてきた技術であるからです。意識しなくても、正しく伸びてきた部分だからこそ、長所になったのです。伸ばさなければ伸びない部分というのは、長所にはならないはずです。  つまり、長所は教えなくても(磨けとも言わなくても)、自分で勝手に伸びていくものです。  では、「かなり使い物になりそうな長所」を持っている後輩にはどうするかということを説明します。  例えば(卓球の例ですが)、サーブが非常に巧い後輩がいたとします。そういう後輩には、レシーブが返ってきたときの対処法を教えます。サーブが非常に巧くて、その上どこに返ってきても強い球を打てるとなれば、自分がサーブ権を持っているあいだは、かなりの確率で点をとれることになります。  つまり、長所は伸ばそうとはしないけれども、長所を活かすための練習はさせるということです。 >男女差の話。 >「鼻から牛乳を飲む」という、自分にない能力を持っている男を、男は無条件で尊敬するのです。  なるほど。だから、私はいじめを受けなかったのか。いや、別に「鼻から牛乳を飲む」ことができたわけではないです。  性格的には典型的ないじめられっ子だったにも関わらず、実際にいじめられなかったのは、そういう理由があったからなのですね。目に見える形で能力を持っていると、尊敬される、と。いままでずっと、知りませんでした。  ああ、だから、ひかるに「女の子」と呼ばれるのか。 小倉さん> >狙い目はサブ・リーダー。もしくは最初から輪の中に入らない。選択肢はこの二つのうちどちらかですね。ええ。  サブリーダーは分かるのですが、輪の中に入らないのは、結構危険ではないですか? 次の標的は、ちょっかいを出した男の子ではなしに、慰めなかったその女の子になると思うのですが。  ちょっかい受けた女の子を慰めるかどうかとは別に、そもそもクラスにいくつかあるグループのどれにも入らないというのは、結構つらい学生生活になると思うのですが、どうなのでしょう(特に、中学までは)。 >「香坂葵」(こうさか あおい 女) >――だと、出席番号23番あたりが妥当なところか?(  もう遅いとは思いますが、うちの高校では出席番号は男女混合でした。「こうさか」ですと、40人学級で12番から15番くらいです(うちの高校では)。  中学は男女別の出席番号でした。どなたかが書いていたように、女子は20番から始まりました。この場合、23番は妥当でしょう。 それでは。 -------------------------------------------------------------------------------- 槍投げ練習中 No.3393 投稿日 2001年11月3日(土)18時10分 投稿者 弟切 千隼 「凍れる心臓」(仮題)の中に「子供」を出す必然性について、考えてきました。 私がなぜこの物語の中に「子供」を出したのかといいますと、実は、この時代の「権力者」と対立するものとして「子供」を出したのですね。物語中の悪役である「権力者」の悪役ぶりを際立たせるために「子供」を出しました。 初めに「子供」ありき、ではなくて、初めに「権力者」ありき、です。 この話の中の「権力者たち」は、当然子供ではありません。大戦前の世界を覚えている年寄りがほとんどです。高度な科学技術に対する知識をある程度は持っていて、それが実用化されていた時代を体験していて、その時代を懐かしみ、「夢よもう一度」を狙っている人たちです。 高度な科学技術を復活させること自体はいいのですが、問題なのは、「権力者たち」が戻ろうとしている過去の時代は、その科学技術を悪用した時代だったことです。大勢の人々をより豊かにできたはずの高度な科学技術を悪用したために、世界大戦が起こって人類の社会がむちゃくちゃになってしまったのですよね。 「権力者たち」は大戦前の世界でその時代に適合した科学教育を受けた人々であり、その過ちに気づいているはずなのに、また同じ過ちを繰り返そうとしています。年寄りになると時代に適応する能力が衰え、過去に執着するようになる傾向があるところへもってきて、この時代の「権力者たち」は過去に高度科学技術社会で非常にいい目を見た経験があるものですから、余計にその頃へ戻りたいという思いが強いのですね。 この時代の「権力者たち」の思いを代弁すれば、「あの頃はバカどものせいで世界大戦が起こってこんな退化した社会になってしまったが、自分たちのような優秀で分別のある者に限って高度な科学技術を扱えるようにすれば、少なくとも自分たちだけは科学技術の恩恵によって再び快適な生活を営める文明的な(苦笑)社会にできる」といったところです。 さて、このような「権力者たち」に対して、この時代の「子供たち」は高度な科学技術文明を知らない若い世代です。どんな時代であっても、子供には旺盛な成長力があり、正しく導けば、子供は本来知識に対して持っている純粋な情熱を発揮して高度な知識でも身に付けるものです。 彼等は過去に対する郷愁や執着を持ちませんから、過度に過去の夢を追うことはありません。結果として、正しい導きがあれば、過去の過ちを繰り返さずに科学技術を良い方向に使うことができるでしょう。 いわば、物語の中では、「権力者」は「過去の亡霊を追うもの」の象徴で、「子供」は「未来への希望を示すもの」の象徴です。この対比をはっきり出したかったために、「権力者=老いた世代」に対して「子供=若い世代」を登場させたのですね。 こう書くと、私が年寄りを一方的に悪い者だと見ているように感じられるかも知れませんが、そんなことはありません。年齢を重ねるといいこともたくさんあります。人間が練れて「成熟」するのにはどうしても一定の年齢を重ねなければならず、よく成熟した人間はたいへん魅力的なものです。 今回に限っては、「権力者」の愚かさを際立たせるという物語の都合上、「子供」に「悪い意味での子供っぽさ」のような負のイメージがあってはまずいので、そこはうまく目立たないようにしようと思います。 とまあ、「子供」を登場させる必然性としては、これでわかっていただけたのではないかと思います。 しかし、肝心の「キサラの気づき」とこれがどうつながるかというと、ストレートにはつながりませんね(^^; 新木さんのおっしゃる通り、弟切は素人なので、「小骨の多い食材を料理する腕」はまだありません。けれども挑戦しなければそういう腕は身に付きませんから、考えて挑戦します。 -------------------------------------------------------------------------------- 雑談です。 No.3394 投稿日 2001年11月3日(土)18時50分 投稿者 弟切 千隼 > 白馬の王子様 が現実には現われないことを、弟切はだいぶ幼い頃に気づいてしまいました。けれどももし現われたとしたら、弟切は王子様から白馬を奪って自分が乗ります。王子様には徒歩で自分の国に帰っていただきましょう。 弟切は馬が好きなものですから(^_^)(そういう問題ですか > 私) > 男の子と女の子 小学生の頃、男子を吊るし上げる女子軍団の一員として男子に認識されることは承知の上で、女子軍団の片隅に連なっていました。なぜなら、新木さんのおっしゃる通り男子は女子を恨まないで許してくれるものの、女子は敵だと認識した相手に対してはいつまでもねちねちと恨んで嫌がらせをしてくるからです。そして、男子はそういう女子間のいじめに対しては無力で、守ってはもらえません。 教室の中で一人の女子が無難に過ごすには、表面上どちらに付いた方がいいかは明らかですよね? それに、弟切は幼い頃からやたら生き物に詳しかったので、その点で男子に認められていました。男子がどこかで採ってきた虫を持ってきて「これなんて虫?」とか「どうやって飼ったらいい?」とかよく訊かれたものです。 男子は個人的な恨みは置いておいて−というより、単純に忘れているのでしょうか?−、何らかの能力がある点で他人を認めてくれるのがありがたかったですね。 > 食事と睡眠 弟切は人一倍食い気と眠気が盛んな人ですが、忙しい時には食事と睡眠を省きます。忙しいと、「どうして人間って食べたり眠ったりしなきゃならないのかしら?ああ面倒くさい。食事と睡眠がなければもっと仕事ができるのに」と思います。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ。おもにみどりあて No.3395 投稿日 2001年11月3日(土)22時17分 投稿者 新木 伸 >みどり  みどりはほんっと、人の話を聞こうとしないのだなぁ。  人が何を言おうとしているのか理解してしまうと、自分を変えなくちゃならなくなるとか、そういう強迫観念でもあるのだろうか?  ああ、つまり客観視をしたくないのだな。それほどまでに。  「人の話を聞こうとする」ということは、「他人の目から見える自分」を知ろうとするということに、他ならないものなぁ。  わし、小倉さん、とんびの羽根さん、三人にあれだけ言ってもらって、結論がこれかい。 >>その後、例の公募ガイドを見直しても、もう一人のプロの言葉を思い出しても、(美文とはいかないまでも)意識的に文章を鍛錬する必要はない、という結論にしか至りませんでした。  いやまあ、上でもって、「変われと要求しているわけではない」と書いているわけだから、変わってないことを非難しているわけではないのだが。もうすこし、なんとか、こう……。  はぁ。疲れた。  のれんに腕押しというのだろうね。こういうの。  そんなに守らなきゃならんプライドだろうかねぇ。  6のバスの話でもって、「客観視できていない主人公」っていうのを登場させているが、それ、オマエだオマエ自身。小心者で自分を客観視することをしない。どうやったら恥をかかずに済むのかということしか考えてなくて、周りの人にばれているということを考えられない。  構成力に関して。  僕が君に期待しているのは、「プロの最低水準に届くこと」じゃなくって、「プロの平均水準を大きく超えること」だよ。  まず最低水準に届かなきゃならないが、それは「もうちょっと」で充分。つぎが「平均水準」に届くこと。そしてさらにその上を行くこと。小さなステップが1個。大きなステップが2個。  僕がいま、構成力としては、プロとしてのどのあたりにいるのかは、はっきりとはわからないが、そのくらいは越えていってもらわんと。つまり新木伸が構成に関してやれていることは、もちろんすべて余裕で出来て、なおかつより深くできるようになるということだ。  他に武器がなんにもないんだから、「構成力だけ」で勝負するしかないじゃんか。  文章力メタメタ。アイデアしょぼい。キャラクターはロボット。知識いいかげん。  文章力は最低水準までは余裕で鍛えられるし、アイデアもいまみたいに「アイデアに酔う」という悪い癖が出て足を引っ張ることさえなくなれば、たいしたことないアイデアしか出ないでも、「オーソドックスに手堅くまとめる」という構成力を生かす路線で勝負できる。知識は好奇心さえ忘れずにいれば、いつかそのうち身に付く。  アイデアとか、たぶん自分の長所だと誤認してるだろう?  いままであんまり叩いてないから。ネタ出しさせて、アイデア勝負のモノばかり出してきてこうして得意になっている時点で、もうダメダメなことは露呈しているの。  キャラはもう、これはどうにもなんないだろうなぁ。しかしこれも、いくら才能がなかろうが、鍛錬次第でとりあえずロボットっぽくなくして、なんとか人間として見えるところ(最低水準)まで持ってゆくこともできる。  各要素における「プロの最低水準」というのは、それがまったく不得意であってまったく向いていない人が鍛錬によって到達できる最高峰なのよ。プロとしてやってゆくときに、それが欠点となって足を引っ張らないというぎりぎりのレベル。  長所である構成力なのに、そんなとこが最終目標点でどうする?  お前のサーブは磨けば世界に通用するのだが。  いや「世界」はわからんけど。すくなくともプロで通用するのだよ。「磨けば」ね。 >OFF会とか  べつに「徹夜」しろとまでは言ってないぞ。  わしとか杉井光とかは徹夜で殴り合いをする予定だけど、みどりのほうは夕方にやって来て、電車のある時間に帰ってもいいわけじゃんか。  「こちらが合わせられるよ」と言っているのに、そんな、5ヶ月先まで無理だなんて、ふつう言う? 君は芸能人か? そんなにスケジュールがいっぱいなのか?  「分室に参加するぐらいの時間は、いくらでも作り出せます」とか、前言っていたのを覚えていたから、こうして誘っているわけだぞ?  「行けない」と「行かない」は、ちゃんと使い分けろ。  それが誠意ってもんだろ。  行けない理由を言い訳に出してくんなよ。「行かない」って、ただそう言えば、それで済むじゃんかよ。  「行くと痛そうだから行きたくない」なら、そう言えばいいじゃん。  まあみどりの体調のことに関しては、健康な人間である僕が想像もつかない理由があるのかもしれない。  でもそうだとしても、「2、3時間顔を出すだけでも翌日かなり響くんで、つらいんです」とか、普通にそう説明してくれれば、いいのではないのか?  これも「行かない」理由だろ。  ちなみに杉井光の家から、せいぜい電車で1〜2駅ぐらいとか思っていたけど、もっと遠いの? >課題とか  「結」のない話をやるのなら、構成なんて不要だぞ?  プロットっていうのは、「ネタ」を事細かにきっちりと詳細に割っていって、すべて過不足ないか検証するためにあるんだってば。  君の言っていることは、いつも矛盾ばかりだなぁ。言っていることがコロコロ変わっている自覚がないのだなぁ。  人を驚かせたいと言っていたりする。そして今度は結のない話を書いてみたいという。  結がないということは、結論のない話ということだ。ダラダラと長々とくっちゃべったあげく、「それで、つまりどういうこと?」と問い返されて答えられないような実のない話ということだ。主題のない研究発表のようなものだ。っていうか、それ「研究」っていわないし。  そんなもので、なぜ人を驚かせることができるのだ?  まあとにかく、起承転結を揃えた話を、とにかく6つ。揃えてくること。あと5個だっけか。 >弟切さん  お題目は立派なのだけど、「絵に描いた餅」は、しょせん食べられません。  商品サンプルと、実際に食べられる「食い物」のあいだに横たわる、深い深い溝を乗り越えなくてはなりません。  それを実際に形にするのだ。がんばるのだ。  いまのままでは、「なんであんなパンチ避けられないかな〜。おれだったら、ピーターアーツに勝てちゃうぜぇ」とテレビ観ながら言っているヤツでしかありません。実際にピーターアーツの前に立ち、殴り倒して証明しなくてはなりません。 -------------------------------------------------------------------------------- >小倉さん No.3396 投稿日 2001年11月4日(日)00時57分 投稿者 とんびの羽根 >>誰あての発言かとか、ちゃんと書いて下さいね。文中でも、自分あての発言と私あての発言と、明確な書き分けがないので、読みにくいです。  誰に向けて書いているかわからないですね、たしかに。もっと気をつけるようにしましょう。  決闘傍観発言の相手は基本的には決闘参加者である、小倉さんと、杉井さんと、新木さんです。それと同じ誤解をこれから起こしてしまいそうな自分や、他の傍観者である若い男性読者に向けても書いています。男性の原理に嫌悪をいだいている女性読者や藤極堂さんに向けても書いてます。  男性と女性の心理に踏み込んでいる以上、どちらが読んでも自分の性の行動心理についての記述説明がおかしければ文句がでるでしょうし、異性の心理について多少とも発見があったりするように書きたいし、なにより自分と自分の相棒について納得いく結論を出したいわけです。  でも結論がすでに出ているなら私は苦しまないよ。過去についての苦しみではあっても、いまだに結論が割り切れてるわけでもないし、いまでも痛い話題です。結論がでるまで、まとめられるまで、誰に向って話せばいいのか見極めるまで、傍観を続けるわけにはいかないと感じたので書き込みをしました。でなければ書き込むチャンスを失いかけていたんですよ。書きたくて、書かないといけない立場にいると感じられるのに、丸一日以上書けなかったんです。 >>他の人は照れちゃって、遠回しな表現だったけれど。  これはちょっと誤解がありそうだな。一回目に書いたとき僕がかいた文章は新木さんと同じだったの。でもあそこで遠まわしにしたら小倉は熱出してバカになってるからついまた書き込む恐れがあると思った。だから今は恥ずかしくて書けんあの文章を付け足した。  遠まわしでも小倉はわかるに違いない。でもバカになった小倉には伝わらないだろう。あの後でまた魚住くんからレスをうけたら、もう意識的に無視する可能性が充分にあった。その可能性を詰むために、ワザワザこっぱずかしい表現を追加したんだ。  あのときの小倉は何をおいても、絶対止めないといけない状況だったのよ。普通に伝える文章と、泣いてる相手をぶん殴って引きずってでも危険から遠ざけるための呼びかけとは違うのよ。だからストレートにいわなくてもわかる相手だと信頼していても言わなくちゃならなかったの。  わかれ。これは作品で、普通の読者なら分かるはずの説明を、なぜワザワザ入れないといけないかという話と多分同じだ。 >みどりくん  きみの質問には答えなくてはならない。これはきみの当然の権利だ。あまり嬉しくない答えかもしれないけど。 >>「いったい私に何を期待しているのか」  非常に端的にいうと「覚悟」です。  西鶴翠の覚悟がみたかった。別にみどりくんがプロ作家になろうが、ただ文章がうまい研究者になろうがそんなことに興味はまったくないんだけど。  自分の覚悟が無いのに他人の文章の批判をしたり、自分の文章の自慢とかしてるのは通りすがりの人間として納得がいかないのね。もちろん通りすがりの他人がそこに突っ込まなければならないほどの義理もなければ権利もない。だいいち覚悟がまだかけらもない人間にそんなこといっても無駄無駄無駄でしょ。だからこれまで言ってないはずだな。  前々回とかそのあたりで引っかかっていたのは、「覚悟」がどのレベルのものなのか値踏みしてたということです。新木さんはそれで充分だと言ったけど、私は個人的に納得できなかった。  私はきみに覚悟を持ってうまくなってもらいたいのよ。自分で暗示をかけたり、無理やり言い聞かせて自分を誤魔化さないで、自分の行動と言葉に責任をもって、ちゃんと読者を自分の世界に巻き込んでコントロールしてもらいたいのよ。  現実の世界で他人をコントロールされるのは確かに忌々しい、おぞましいことであるけど、作品の世界の中でならいいのよ。もう思いっくそ、作品を通じて読者である私を思うがままに翻弄してもらいたいのよ。もしそれがきみにできないなら他人の批判なんてしてるんじゃねえ、なのよ。  この文章の中に密かにかくしたきみへの愛情が読み取れなければ、それはそれでいいけどね。  もう一つは個人的興味です。  みどりくんという人間を素材としてみるとなかなか面白い。  それにきみも気づいてる/知ってるように、きみは私より頭がいいし、するどい分解能と、論理能力を持っている。にもかかわらず、あるいは、そのためか、自己評価や、他人の評価がとっても変だ。  きみは本当にとんでもない事を言い出す。もうまったく予想のつかないことをきみは言い出すので、頭のついていかないとんびは唖然としたり狼狽したりする。わたしはきみの言葉のマジックに簡単に丸め込まれてしまうだろう。きみの書く説明がただの言い訳でしかなくても。  しかしそれを新木さんが軽々と暴いていくのをみるのも一種の推理小説を読むかのようにおもしろいのだな。私にはもとより無理だ、みどりくんという現象を素材としてエンターテインメントにまで料理する力は残念ながら私には無い。  だから小倉さんや杉井くんの影に隠れて、こっそりと目立たないようにきみの行動をチェックしてるのよ。そして虎視眈々と自分の経験値と分解能を上げみどりの実験室に参加するための実力を手に入れようと機会を窺っているわけです。  もちろん君から見たら私なんてただのお節介なので、私の存在理由が謎でストーカーのごとく気味が悪くうざったく感じられるのも無理は無いだろうと思うさ。 >>とんびさんが分室に来る理由  私の参加資格はROMだね、分室の定義によるROM。つまり参加者の指摘を手伝うことです。無償です。ボランティアです。そして参加理由は指摘レベルのアップと、文章読解と表現の経験値の獲得と、参加者(及び自分自身)の育成ゲームを楽しむことです。獲得した経験値は私用に使っていて、他人様のお役にはたってません。私用の相手は主に相棒と娘でプロクリエーターとして、あるいは将来のクリエーターとして議論や助言をするのに涙が出るほどに役立っているさ。でもそれがどこまでも私の個人的なレベルアップ以外の何の役にもたたない、分室の参加者にとって迷惑行為にすぎないのであればここに私が来る理由は消えてなくなります。さて私の理由はみどりくんと同じくらいですか。私はみどりくんの評価をどう判断すればよいのだろう。 -------------------------------------------------------------------------------- >とんびの羽根さん No.3397 投稿日 2001年11月4日(日)01時16分 投稿者 新木 伸 >とんびの羽根さん >>一回目に書いたとき僕がかいた文章は新木さんと同じだったの。でもあそこで遠まわしにしたら小倉は熱出してバカになってるからついまた書き込む恐れがあると思った。だから今は恥ずかしくて書けんあの文章を付け足した。  だから、「一回目」とか、そういう符丁とか合いコトバでもって話さないでほしいって、そう書いたばかりじゃんか〜。  そもそもコレ、小倉さんにさえ、伝わっているのか? わかるのか? 「一回目」って言われただけで、もうピンときちゃうのか?  ちゃんと読んでる僕でさえ、この「一回目」がなんのことやら、ぜんぜんわかんないよ? 該当しそうな一回目は色々あるんだけど、そのうちの、どの一回目のことよ? -------------------------------------------------------------------------------- >新木さん(#3397) No.3398 投稿日 2001年11月4日(日)02時02分 投稿者 とんびの羽根 >> ちゃんと読んでる僕でさえ、この「一回目」がなんのことやら、ぜんぜんわかんないよ? 該当しそうな一回目は色々あるんだけど、そのうちの、どの一回目のことよ?  推敲してアップする前に書いた文章と言う意味です。すんません。>みなさま >>>休憩を要求します >>  つうか さっさと寝なさい。  だけで書き込みかけて、それが一回目です。  新木さんは「そうそう、さっさと寝なさい」でしたね  もう一行「きみが身体壊したらおれは悲しいよ。」を加え実際にアップロードしたのが#3097の書き込みです。  この分室でとんびが「おれ」を使う最初の例ですね。  恥ずかしがって、読者に迷惑かけちゃダメダメでした。 -------------------------------------------------------------------------------- 女性は世界の半分を占める、ということは女の敵は世界の半分の敵。という理由で黒帽子に半殺しにされました。 No.3399 投稿日 2001年11月4日(日)02時50分 投稿者 魚住雅則 レポートの締め切りが少し伸びました。でも今日も哲也、じゃなかった徹夜。 「キャラを降ろせない自分はどうしたらいいのだろう、おろおろ」の話題に関しては、いまだに混乱したままなので時間をかけてじっくり考えます。 今回は西鶴さんの「結のない話」について思うことを。 >西鶴さん >結末のない話 最初に6つのあらすじを読んだ感想は「成功すればかなり面白くなりそう」でした。 個人的には「結」がない話というのも読みたいと思います。そして、「結のない話」を書くことが西鶴さんが作者として折れることの出来ない部分だというのも理解できます。(本当に理解できているかは自信ないのですが) 解らないのは、「何故それを分室に提出しようとするのか」ということです。 あらすじの第一印象では「成功すれば面白くなりそう」と書きましたが、実際「結がない話」で面白い物語があるかどうかは僕にはわかりません。 そういえば、昔テレビで放送されていた「世にも奇妙な物語」の中には、「結」を省いているものが結構あったように思います。それは、あえて「結」を省くことで視聴者に余韻を残したり想像力を書き立てるという演出だったのかも知れません。 ともかく、起承転結をあえて外した「結のない話」というのはエンタテイメントとして成立させるのは「とんでもなく難しい」ものだと思います。99%は失敗して「ただの意味不明な話」「途中で終わった話」になるんじゃないでしょうか。 西鶴さんには「その難しさ故に成功すれば必ず面白くなる。だからどうしても挑戦したい」という意図があるのかも知れませんが、現時点ではそういう風には見えません。なので、とりあえず「違う理由」だと思っておきます。 ここで話は変わりますが、短編蟻地獄(分室全体も)って「自動車教習所」みたいなものですよね。 参加している人はみんな、1段階の初心者です。安全確認やらギアの入れ方から練習中です。 (補足・1段階というのは教習所内で運転を練習する状態で、外には出られません。無免許扱いで逮捕です) ここで言う「外」は「プロ」とかそういう状態のことですが、外にも色々あって、イニシャルDばりに「週末になると峠でバトル」の人もいるでしょうし、F1みたいに「最速を極めようとする人」もいると思います。もちろん普通に通勤に使う人もいるといるでしょう。 で、今の西鶴さんは、教習所1段階で標識や信号の意味、交通ルールについて勉強している所に、 「信号無視してでも最速を極める方法を教えてくれ」 と言っているように思えるのです。 (起承転結がしっかりしている構成=交通ルールです) F1でもイニシャルDでも難しいことを教習所では教えてくれません。というか、普通教官は怒ります。「ハンコあげないよ」と言われます。 安全運転するより峠攻めにに憧れているように――王道は格好悪いから、珍しいパターンに憧れているように――見えるのです。 でも西鶴さんの、 >「まともな話が書けないのだから、難しいことに挑戦するでない」 という書き込みを見ると、それは理解した上で言われている気がします。 それなのに、 >「山と落ちと意味のある『書くつもりのない』話」のすじを六つ(そのうち一つは課題部屋の確率くんの話)挙げて、「新木審査」を通ってから >(それらのプロットや本文は書かない)、あらためて「結のない話」の五つに挑戦しようかと思うのですが、どうでしょうか。 という書き込みがあります。 「とりあえず安全運転するフリするからハンコおくれ。んで後でもいいから、公道最速を極めるテクニックを練習させてくれ」 と言っても教官はハンコは押してくれません。ちなみにハンコを押してもらえないと5千円も余計にかかって泣くほど辛かったのですが、それはどうでもいいです。てかそれは私怨なのですみません。 この場は「まず交通ルールと基本技術を身につけて外に出る準備をしよう」という所です。外に出たあとで(プロになった後で、または構成力を凄く高めてから)「裏テクニックを駆使して最速を目指す」のは是非見たいですが、仮免もない教習所でやっても無駄に事故ってしまいませんか? とここまで書いて、この書き込みにおける自分のスタンス(動機)を書いてないことに気づきました。 西鶴さんが東名の峠攻めしてるところを観戦して、 「何だあのドリフトはッ!? ぜ、前輪を溝に入れているのかーッ!?」とか言いながら技術を盗もうという腹です。もちろん劇画調の表情で。あと背景にイナズマとか走ってます。 >とんびの羽根さん エール、ありがとうございました。嬉しかったです。 レポート頑張りますっ(裏返った声で)。 では、引き続きレポートに戻ります。 -------------------------------------------------------------------------------- またやってしまいました。 No.3400 投稿日 2001年11月4日(日)03時29分 投稿者 魚住雅則 >仮免もない教習所でやっても無駄に事故ってしまいませんか? 仮免もない教習所って何でしょうか。自分でも解りません。 でも、どことなく危険な場所っぽい。 正しくは、 「仮免も持たない状態なのに、教習所でやっても無駄に事故ってしまいませんか?」 です。 -------------------------------------------------------------------------------- >魚住君 No.3401 投稿日 2001年11月4日(日)05時30分 投稿者 新木 伸 >魚住君  これ。  なんのために、君に「削除禁止」のルールを付けたと思ってる?  こんな細かなどうでもいい部分の直しをちょこちょこ入れてたんじゃ、ルール自体の意味がないでしょうが。  削除大王のつぎは、訂正大王かい。  よって、こんどから、君は「細かな直し禁止」も追加。  訂正していいのは、たとえば本の紹介をしたときに、ISBNコードを間違えてしまったとか、リンクを張ってみたけどアドレスを間違えてしまったとか、そういう致命的なことであり、人に迷惑をかけてしまいそうなもののみ。 -------------------------------------------------------------------------------- 無題 No.3402 投稿日 2001年11月4日(日)08時14分 投稿者 かねやん >魚住さん >>コツではないのであまり参考にならないかも知れませんが、「間」の通じる相方がいると比較的気が楽ですよ。 >>「自分がボケても誰にも通じないんじゃないか」「滑るんじゃないか」と不安に思っても、ツッコミを入れてくれる相方がいると「どんなボケでもベストタイミングでツッコミが返ってくる」と安心できます。なので自由にボケれます。  文章で笑わせたかったので相方は使えないっす(^^;  いや、でも、相方かあ。  お客さんは、どこがおかしいかをぱっと理解できるから笑える。漠然とおかしい気がするだと笑えない。だから漠然としているものに明確な形を与えるため、相方はツッコミを入れる。  ああ、そっか。ツッコミが素早くて、短くて、わかりやすいのは、お客さんを「どこがおかしいかをぱっと理解できた」気分にさせるためだ。 -------------------------------------------------------------------------------- 杉井へ No.3403 投稿日 2001年11月4日(日)09時48分 投稿者 榎野英彦  書店に並んでいる「ザ・○ニーカー」立ち読みしたか?  名前、載っていただろ。  ほんのちょこっと、すっごく小さな文字で「協力/杉井光」って。  気分はどうだい?  お前のことだからきっと表情も変えずに 「まあ、アイディアの基本設定の部分が俺の『火星に誓いのくちづけを』から来ているんだから、これくらいは当たり前だな。それにこれは俺の作品じゃない」 なんて考えているんじゃないかと思う。  なぜ、あんなにお前の名前の文字が小さかったか。理由がある。  カ○カワの編集さんと、大ケンカになったんだ。  編集さんいわく。 「他人からアイディアをもらう、なんてことはプロの作家さんにはよくあることです、相手の方に了解を得ていれば、名前など載せる必要はありません」 「それは相手がプロ、もしくはそれと同等の『覚悟』を持った人間の場合です」  編集さんの顔色が変わったね。 「え?この杉井さんって方はプロじゃないんですか?」 「ええ、作家志望ですけどね」 「わかりました、まだ間に合いますのでさっそくお名前を載せましょう」  編集さんは納得した。もう一発で(笑)  それだけ日ごろから『実力とプライドが反比例している自意識過剰の作家志望の人間』に悩まされているってことだろうな。  俺がなぜ、お前の名前を載せることにこだわったのか、わかるか? 「モノカキとしての基本的な礼儀だから」  まあ、それもある。でもな、それだけじゃない。  お前はイマジネーションの能力が無い、完全に欠如している。ある種カタワだ(差別用語・文責・榎野英彦)俺のどこが?と思うかもしれん。教えてやろう。  現実社会において自分の位置を想像する想像力だ。  宇宙?未来?少年たちのジーナの店?  そんなもん「妄想」だ。どこにもありゃしない。お前さんは自分の逃げ場所を想像できても、生きているこの世界での自分を想像できないんだ。  想像しろ。  書店で「ザ・ス○ーカー」を立ち読みしたその時に。  俺とお前の名前の大きさと位置が変わっている時の事を!    考えろ。  同じ基本的アイディアを使って書かれた物語が、片方は雑誌に掲載され、何万という人が読んでくれて、もう片方はウェブの片隅で朽ち果てていくことの意味を  小説が書きたいのなら人間を見ろ。自分だけを見るな。  お前が見るべき自分は「作家になった自分」のはずだ、そうだろう?  作家になるのに資格はいらない。  「意思」と「能力」と「覚悟」  それだけだ。  こんな「機会の平等」が与えられた職業は他に無い。    何十本とある「でたまか」のプロットの中から、なぜあえてお前のアイディアとかぶるヤツを書いたのかわかるか?    なんでお前の名前を載せることにこだわったのかわかるか?        待ってるぞ、杉井。   -------------------------------------------------------------------------------- 屏風の絵でも現実化できます。果心居士モードぉ〜(笑) No.3404 投稿日 2001年11月4日(日)17時39分 投稿者 弟切 千隼 えーと、新木さんが指摘された通り、「凍れる心臓」(仮題)のキサラの気づきに関しては、「知識に対する純粋な情熱を思い出すこと」から「自分に対する怒りを社会に対する怒りに転化していたこと」へとそのままつなぐのは無理だという結論に達しました。 ので、この部分を少し変更します。 子供たちの実験に付き合ったキサラが「知識に対する純粋な情熱」を思い出すことは変わりありません。それに加えてキサラは「その情熱を呼び覚まし、正しく導いてくれた教師」のことも思い出します。その教師の素晴らしさと、教育の重要さにキサラは気づく、という訳です。 私は、前回の書きこみNo.3393の「子供たち」に関する説明の部分で、こう書きました。 >>正しく導けば、子供は本来知識に対して持っている純粋な情熱を…… >>正しい導きがあれば、過去の過ちを繰り返さずに…… ほぼ同じ言葉を二回書いたのは、もちろんこのことを強調したかったからです。 子供は明るい未来への可能性に満ちた存在ですが、正しい導きがなければ悪夢のような未来―例えば世界大戦のような―を作ってしまう恐ろしい存在でもあります。それ自体は善でも悪でもない科学技術を悪用しようとしている権力者たちも、かつては純粋に知識への情熱に満ちた子供だったでしょう。権力者たちはどこかで間違ってしまって、せっかくの高度な科学技術を悪用することしか考えられない人になってしまいました。 だからこそ、子供には正しい導き=良い教育が必要なのですね。 「転」の子供たちが実験している場面で、キサラはこのことに気づきました。自分は時代を導く研究者として、自分の研究を進める義務だけでなく、人々が誤った方向に進まないよう教育する(啓蒙する)義務もあった、と。 この実験の場面でのキサラの心の流れを表してみると、以下のようになります。 実験が成功した子供たちが喜んでいるのを見て、自分も昔同じ実験をやって感動したことを思い出す。 ↓ 純粋な情熱を引き出してくれた教師のことも思い出し、あのような教師になりたいと思って科学者を志したことも思い出す。(子供だったので「科学者」と「教師」の区別が付いていませんでした)。 ↓ 成長して科学者になってからは、研究が面白くてそちらに夢中になってしまい、他人に教育するのは面倒くさくて避けていたことも思い出す。(偉くなった科学者によくあることとして、政府関係の審議会会員に選ばれて政策を提言できる立場にいたのに、研究を優先させるあまりそちらはおざなりにしていた、とでもすると都合がいいですね。ここは要アイディア出しですね)。 ↓ そうしているうちに世界大戦が起きて、冷凍睡眠に入ったことを思い出す。 ↓ 自分が果たすべき義務を果たしていなかった怒りを、社会に対する怒りに転化していたことに気づく。 この場合、キサラの「自分に対する怒り」は「自分がもっと積極的に人々を啓蒙すれば、世界大戦が起こらない方向へ社会を導けたかも知れないのに、しなかった」というものです。彼女はこの怒りを「社会には無知蒙昧な連中が満ちているから、世界大戦などという愚かしい方向へ行ってしまった」という社会への怒りに転化した、ということになります。 これでどうでしょうか?うまく「転」になっているでしょうか? -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.3405 投稿日 2001年11月4日(日)18時23分 投稿者 新木 伸 >弟切さん  あー、まてまて。  まーた変なもの拾ってくるんじゃありません。ぽいしなさい、ぽい。  とりあえず、その新しく拾ってきた「導師」うんぬんは保留にしといて、考えた末、行き止まりになったところまでの思考開示をよろしく。  こういうふうにしてみたらどうか、とか、途中でいろいろ考えたわけでしょう?  あとはこの話のなかで、「子供」というモチーフはどういう意味合いがこめられているのか、とかさ。そういう考察とか。  他の自分が知っている話では、「子供」というのはどういうふうに使われているのかとか、そっちの研究とか。  いろいろあるでしょ。  やってみた結果行き止まりだった、というからにはさ。 >出席番号順とか  男が先っていうのも、なんか考えてゆくと、とってもアホな理由なので、男女混合にしとこうかなと思ってみたり。  ああしかし、こんなシーンを思いついちゃったもんで、いつか使うかもしれないし、とりあえず「男が先」ってことにしておこうか。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「なぁ……」  達也は急に、そう言った。 「ん?」  ウインナーを口に収めたままで、江利香は顔を向けてくる。 「なんで出席番号って、男が先で、女があとになってんのかなぁ? どうしてだと思う?」 「へんなしつもん」  飲みこんで、そう言ってくる。 「ああ。うん」 「じゃあ、女のコのほうが、先のがいいわけ?」 「うーん……」  達也は考えこんだ。なにか、そういうのもいやだ。 「じゃ、べつにいいじゃないの。こっち、気にしないしぃ」 「うーん……」  達也は考えこんだ。なんだか釈然としない。  見れば――江利香はその達也の考えこむ顔をみて、楽しそうに微笑んでいた。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  うん。1ページ。これ5分。(って、こんなもん書いてないで、本編書けよ) >悪文の理由 >>女の子の机にカエルを仕込むっていう悪戯は、男のコの考える「報復」の仕方とずれている、って気もするけれどね。  いやぁ。怒鳴りあった、怒鳴りあった。電話で怒鳴りあった。  みやびさんのこれを、「どうしてダメダメか」ということをわからせるために、電話で怒鳴りあいをすること、2時間。いや3時間ぐらいだったか?  なんでアイツはそんなこともわからないのか。  まあ怒鳴りあった末に、ようやくわかってくれたらしい。  だからよしとする。  しかし納得したあとで、「説明のしかたがうまくない」とか泣き言をぬかしやがるから、「指摘してやっただけでも上等だろうが! そのあとのことまで俺の知ったことか! お前はもうプロだろう! 噛み砕いて咀嚼して理解して、自分で飲みくだす力も気概もないならそのまま野垂れ死にやがれ」とか、なにかそんなようなことも言っていたような気がする。  まあ気のせいだろう。きっと紳士的に怒鳴りあっていたのだ。  この典型的な悪文を、そうだと気づかないのって、マズいだろ。  ってことで、なんだかとっても心配になってきたので、皆に課題を出す。 >>女の子の机にカエルを仕込むっていう悪戯は、男のコの考える「報復」の仕方とずれている、って気もするけれどね。 ・この課題に参加する人間は、これが「悪文」である理由を、各自、自分の言葉で説明すること。 ・この「悪文」を、各自、自分の言葉でわかりやすく書き直してくること。僕がもうすでに一回やっているが、あれは「僕の言葉」。自分の言葉でね。 ・これが悪文であるということに、ピンと来た度合いを、各自、自己申告すること。下のAからEまでのどれかで答えること。 A.もう見ただけで一瞬でわかった。っていうか、なんでこれが悪文じゃないなんて主張がでるのが、そこがもうまるで理解不能。理由? ちょっと待て。あたりまえすぎてすぐには出てこない。ああもちろん説明できるよ。そんなの決まってるじゃないか。 B.なんとなくわかった。考えてゆけば、その理由も見つけられて、ちゃんと説明できそう。 C.あんまりよくない気がする。理由もなんとなくは説明できるが、ちょっと自信ない。 D.そう悪い文章とは思わなかった。これが悪いのだと言われて、そう突き詰めて考えてゆくと、なんとなく悪い理由は思いつく感じだが、まるで自信がない。 E.ぜんぜん美文じゃないですか。  これ、反響を見てシリーズ化するかな。  なんかいいネーミングとか、ないかね? >アイデアとか  みどりはアイデアがしょぼいと、そう書いた。  これについて、補足しておく。  これ、現状では、「使い物になんない」ぐらいのしょぼさなのね。  べつにアイデアというものは、平凡でも欠点にはならないのだけど、それを本人が誤解しちゃっていると、もう、ものすごく「寒い」欠点になりうるものなわけだ。  たいしたものでもないモノを、「どうだっ!」とばかり、得意げに見せられちゃったら、いっぺんで醒めるもんでしょ?  べつにありがちなアイデアでも、そんなに得意げに出してこなければ、それはぜんぜん問題はないわけね。  アイデアとして使い物になるのは、あの6つの話の中では、唯一、カサの話のみ。  他は全滅。なんだってあんな「ありがち」なもんをアイデアだと思えるのか、不思議不思議。話のパターンやら素材やらのインプット量が、もう致命的に足りていないってことなのか? 他で見たことないのか? だからアイデアだと思いこめるのか?  どのアイデアひとつとってみても、同じものを、僕のデータベースの中に数個は発見できるぞ?  そういえば以前にも、「チョコレート」を通奏低音として使っていますなんていうことも言っていたっけ。「甘いチョコレートを好む=子供の象徴」とかいう、なんのヒネリもない、そのまんまの使い方をしていて、それをアイデアだなんて思いこんでいたこともあったっけか。そして言っていた。得意げに。寒かったぞっ。  じつは、そのアイデアが本物かどうかなんていうことは、脳内データベースに照らし合わせて「すでにある」とか、そういうことを確認する必要さえないのだ。  それが唯一無二のアイデアであるかどうか、簡単に検証する方法がある。  まず、それが「ユニーク」なアイデアだと自分が感じたものは、それはすべて捨てろ。  いや捨てなくてもいい。「アイデア」とは思わずに、普通に使うぶんにはかまわない。  ただし、ひけらかさないで使うように。  いま見つけたそれは、じつはどこにでもいるカブト虫なのだ。そう自慢できるものでもないが、まあ価値がないというわけでもない。  そうじゃないんだ。  アイデアっていうのは、そっちには絶対にないんだ。  ユニークな考えを探そうとするんじゃなくて、自分の中にある「あたりまえ」のほうを探すんだ。自分にとって、その考えは「あたりまえ」であるのに、なぜか人にとってはそうでないこと。  「だって、そうだろ? 違うって? ばかいえ。そっちのが変なんだよ」――そういうふうになってしまうその考え、それだ。  それこそが、唯一無二のアイデアだ。  他の人は絶対に見つけられない。自分だけの「あたりまえ」っていうのは、だいたいの人が、どこかに持っているはずだ。ちゃんと掘りかえせば、だいたい見つかる。  ただしそれをやれるようになるためには、自分を客観視できるような能力を養う必要がある。自分をあたかも外から見つめるような能力。  自分の「あたりまえ」と、ひとの「あたりまえ」。この溝に気づく能力を養わないと、そこにアイデアがあっても、気づかない。掘り出すことができない。  さあ、どうだ? なにかあったか?  ちなみに、もしその「真のアイデア」がなかったとしても、そう落胆することはない。まあ君がアイデアが長所じゃなかったというだけのことだ。他になにか長所があるだろうから、そこを伸ばしてゆくべきだ。  ただ、いわゆる偽のアイデア(自分が「ユニーク」だと思っているもの)であれば、いくらでも見つかるだろう。  それを組み合わせて、こんどは組み合わせの妙によって、独創性を出してゆくという路線もある。  そっちのセンスは磨けるものだよ。訓練でどうとでもなる。  テレビとビデオを組み合わせて、「テレビデオ」という商品を作ってみたり。そういう方面ね。すでにあるものの組み合わせで、まったく新しいものを作り出す。  こちらの方面の達人は、CLAMPだ。各自研究するように。 >アイデアの例  ちなみに杉井光が、昔、「追放力」というアイデアを出した。  人間は個人個人、ひとりずつ「体感時間」が違うのだという。そしてある集中方法によって究極的に「体感時間」を加速してゆくと、ある一点を越えたときに、時空からエネルギーが沸き出してくるのだという。  これは彼にとっての「あたりまえ」を掘り出してきた成果だ。  僕は、いま書いている話でもって、テレパシーを使えるエスパー少女とうまくやっていける主人公(男)というものを出している。  彼は自分の心がいつも丸見えで、いつもなにを考えているのか筒抜けであるという状況に、平然としていられる。それを恥ずかしいこととは思っていないからだ。  これは僕にとっての「あたりまえ」を掘り出してきた成果だ。  こういうものを、「アイデア」という。 -------------------------------------------------------------------------------- No.3406 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- No.3407 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- 上 No.3408 投稿日 2001年11月4日(日)21時36分 投稿者 小倉善哉  すごい、あたし、馬鹿すぎるよ……(涙)  本物だ。もうだめだ。  もういいもん。寝るもん。おやすみなさい……。 -------------------------------------------------------------------------------- 上、再び No.3409 投稿日 2001年11月4日(日)21時40分 投稿者 小倉善哉  削除したのは、タグの閉じ忘れがあるからなんですが、どこが間違っているのか確認しないで削除してしまったから、どこが間違っているのか分からないんです(涙)  ご、ごめんなさい(涙) -------------------------------------------------------------------------------- 世界が崩壊した後には新しい世界が待っていた。 No.3410 投稿日 2001年11月4日(日)21時44分 投稿者 小倉善哉  「男のルール」を手に入れた。ちゃらららっちゃっちゃっちゃー。  ばっちり睡眠とって復活です。「男と女の違い」関連のログを読んで、大笑いしています。  「杉井光との河原の決闘(No.3359)」のはずがいつの間にか「新木さんとの河原の決闘(No.3361より)」に移行しちゃってますねえ(^^;  しかし──すげえな。  すげえよ小倉善哉。  お前は、どうしようもなく、バカだぞっ(笑)  そんな無茶するなっ。  いきなり、体力の限界になんか、挑戦するなっ!  睡眠時間くらいとれ。食事もとれ。とっくに限界越えてるんだよオメーの身体はよ!  ……バッカだなーこいつー。呆れてモノも言えんわ(いや、言ってるけど)。  じゃなくてっ(笑)  ええと、ちゃんと寝ましたので、もう大丈夫でございますわっ(笑) 心配かけてしまったようで、申し訳ありません。  ──みなさま、どうも、お騒がせしました……(逃げ腰)。  ……しかしこれ、全部自覚なくやってるのが……なんともなあ……。  別に、「体力のゲンカイにちょーせんだっ!」なんて思ってやってるわけじゃないのに(涙)  んん? ──ああ、だから小倉はバカなのか!  まっ、しょーがないよ。こいつそもそも、本能のままに動いてるんだもん。  面白くないことなんかやりまへーん。だってオグラちゃんてば、まだまだ手のかかるお子様だしぃーっ♪  きゃーっ!(じたばたじたばた)  (↑どうやら、恥ずかしさのあまり「亀をひっくり返した状態」になっているらしい/笑) >とんびの羽根さん(No.3396)  ありがとうございます(笑)  愛はちゃんと受け取りました。というか、甘えてますな、私が。  とんびの羽根さんは、どうもうちの「バカ王子(ぷっ)」と似た雰囲気をもってるもんで、ついつい甘えてしまうようです、どうも済みません(^^;  「あんまり頑張りすぎるな」とかよく言われるんですけどねー。やめられないんですよう(苦笑)  だって深く考えていくのってすごく楽しいし!(笑)  新しいこと覚えるのって楽しいですよねー。だって新しいおもちゃ手に入れたのと一緒だもん(笑) もう夢中夢中。これを使ってどんな悪いことをしてやろうとか考えるとゾクゾクします(笑)  ああ、もっともっと武器を磨いて、セカイセーフクしてみてーよなあー。セカイセーフクだぜセカイセーフク。  すっげー、オレってかっちょえー!  いかん、もうダメだ。もう元の小倉には戻れません(爆笑)  ……この育成ゲーム、「マイ・フェア・レディ」じゃなくて、きっと途中から「ダンテ『神曲』」に変わりますよ?  (……だーから、やめとけってば大言壮語吐くのは……/溜息)  さて、バカなことを言っていないで、修行修行(笑)  No.3386の小倉の発言を冷静な目で分析してみますね。  ──ああ、こりゃ「眠いのに寝られなくて、ぐずってる子ども」ですな(笑)  頭の中身が、2歳と一緒なんですよ。お腹が空いたり眠くなったりしたら、とりあえず泣く。  分かんないことがかったらとりあえず暴れる。  バカです(笑)  あれって、自分が疲れてることに気付いてないんですよ。  だから泣くんですね。お腹が「ぐーっ」てなってもご飯食べるの忘れたり(忘れてたのか!)してるから、脳が「こいつは本当に危険だ」と判断し、強制終了させてるんです。  なんでもいいから泣くキッカケを探していたようですね(笑) イチャモン言って因縁つけてカツアゲしようとする不良と一緒(笑)  目的のためなら手段は選ばないらしい。  男も女も泣いてる赤子には勝てんのを本能的に知っているからなのかもしれない(笑)  へっへーん、どーだーすっげーだろぉー!     うっわー、オレってかっくいー! すっげー! すっげー!  ↑無意識にやっていることすら、自慢するし(笑)  ──ははあ、杉井さんと新木さんが似てる部分ってバカ自慢ってとこかあ!(いまごろ何を言うやら)  ……なるほどねー(笑)  ──って、小倉も一緒じゃん!? ←気付いてなかったらしい。  えー。とりあえず、その発言(No.3386)の後、どうしたかと言うとですね(苦笑)  泣いて、泣いた後、勘違いに気付いて、勘違いに気付いたら涙がひっこんで──涙が引っ込んだらお腹がすいてきて、ご飯食べて、眠くなったけど仕事の続きをして、家に帰って寝ました。  連続18時間くらいは眠ったかなー。もうちょい眠りたい気分ですので、書き込みを終えたら寝ようと思います(笑)  ……どうも済みませんでした……(恥ずかしさのあまり逃げしたい気分/笑)。 *小倉、心の声*  ……「泣きながらでも文章は書ける」の実例がでてしまったから、もはや誰もこの言い訳を使えまい……(にやり) >新木さん(No.3387) ○女子軍団による男子つるしあげ >ちなみに女子リーダーに対しては、男子って、認めているんだけどなぁ。  女の武器って、基本的に人を操作して自分は楽をする能力なんですよう。  小倉、体力ないし。女子リーダーは無理無理(^^;  女子リーダーは腕力も強くないと、なれないんですよねー。  男子という外敵からあたしたちを守ってくれる無敵のヒーローだから(笑) >>>>「報復」ってのは、基本的に「目には目を、歯には歯を」なんですね? >>>>>しかも、それって、その場で行わなければならないんだ。 >>ここがわからん。 >>そもそも、なんで報復しなきゃならんの?  いま、やっとこさ男の原理を理解して分かったんですけど、男ってのは、本当にバカなんですな。  女の子ってもんは、幼稚園の年少組あたりには、すでに「男と女の間には深くて暗い溝がある(……だっけな?)」という事実に気が付いているんですよ。  それなのに、クラス単位で「仲間」だと思ってるんですね? 男の子というものは。  アホか。バカか!(笑)  クラス対抗の球技大会とかがあると急に男子と女子が仲良くなるのは、「クラス単位の仲間意識」に女子があわせているからなのに、普段から、その意識だったんですね?  地球上には、人類には、「男」という生き物と、「女」という生き物、二種類の生き物がいるってことに──  男の子って、気付いてなかったんだ! びっくり。仰天!  ……す、すげえ。なんで気付かんのだ……。めまいがしそうだ……。  あまりにも当たり前のこと過ぎて、気付いてないことに気付いてなかったですよ……。  クラス単位の仲間意識じゃないんですよ。  「世界レベルの仲間意識を持つ」ことともに、「各個人の世界を尊重することは、世界を尊重することである」ということが、女の子にはすでに備わっているものなんです。  世界を守るのは、世界で一番の人間なのです。  敵は、  隣のクラスの鼻から牛乳だせるガキ大将じゃないんです。  隣の小学校の、力自慢じゃないんです。  ──世界の敵は、どこから現れるか分からない、謎のウチュージンなのですよっ!(笑)  だから、勝たないといけない訳です。叩きのめさないといけないのです。  守るべき存在であるはずの女の子にイヤガラセをしておいて、好きだからそういうことしちゃうんだとか、そんな訳わかんない理屈を持った、身近にいるウチュージンを!(笑)  中学校1年生くらいになると、「男の子vs女の子」のケンカもなくなりますね、そういえば。変声期にはいって、やっと「男と女は違う」と気付くのかな。でもこれ、表面的なことですよね……。てことは、精神構造がまるで違うという事実に、気が付いてないのですねっ?  まあ、男も女も含めた、本当の意味での「世界が平和でありますように」と願う心は、もうちっと大きくなってからじゃないと女の子には分からないものなのですよ。  だって、「男のいいところ」なんての、「男は敵だ」と思ってたら、絶対に見れねーもん。  本当にいい男ってのは実はとんでもなくダメ男なのにねえ(笑)  注釈:ダメな男=「自分がダメなところを知っていて努力しようとする男」の意。 ○>>「男の人」が「女の人」の前に出ると急に「男の子」に戻ってしまうのは何故ですか? >急に幼児退行しちゃってまるでコドモのように見えるって、そういうことかな?  そう、それが聞きたかったの(笑)  あと、アフターファイブの飲み屋とか。ふだんマトモなおじ様たちが、まさに豹変してしまうから、どうしてかなって思ってたの。  うぷぷっ。かーわーいーっ(笑) ○「見捨てる・見捨てない」の見極めのこと。 > だって見るからに、いつも誰かが叩かれていて、痛そうなんだもん。 > 来ないって。(笑)  あ、分室の話だったのですか。なんか、いきなり世界レベルにぶっ飛んでました。  この部分、「男と女の違い」とかのレベルで話してました。ごめんなさい(^^; ○夢とか  小倉は、女の子には「頑張ってれば王子様はこないかも知れんけどバカならば来る!」って言いたいし、男の子には「頑張ってないと女の子に見捨てられるだけだよぉ〜ん」と言いたくて、そーゆー小説を書こうと思ったのでした(笑)  現実を見れば人は変われるんだ。  「現実を見れ!」と、言いたいのですね。  だってあたしがそうなんだもん。  そういうことを「夢物語であるはずの小説の中」で言いたい──ということに、最近になって、やっと気付きました(笑)  うーみゅ。あたし、やっぱり、意地悪かしらっ?(小首を傾げてみたり) >みどり君(No.3392)  ふっ。  やっとオレと河原の決闘が出来る程度には「男」になってきたようだな。  ほめてつかわす。  とゆーことで無敵フラグ付の小倉で応対することにするので覚悟しろ(笑) >なぜか、小倉さんが美文の部分だけに反応する。  バッカねー、あんたナメられてんのよ、あたしに。  「可愛い可愛い♪」してあげないと話を聞いてくれない小さな子猫ちゃんだと思われてんのっ!(笑)  だいたい、あの発言(No.3202)の温度のなさっぷりを自覚しなさいよ(^^;  君の文章の後ろには数字が見えるんだよ。すうじだすうじ。数字が見えるぞっ。えんしゅーりつがずらずら画面いっぱいに並んでるみたいなんだよっ。もーちょっと分かりやすく書いてくれんとバカには分からんのよねー。だって小倉、数字わかんないんだもん。  なんてったって、数字は3までしか数えられないもんね。へっへーん。  だから「3×5=1」とか言っちゃうんだぜー。すごいだろー(かなり自慢げ)。  ところで、あの時(No.3202)は黙っていたことを一つ言おう。 > ほかの誰かを引き合いに出すのは私は嫌いなので、よく覚えております。  つまり、引き合いに出されるのが嫌だということなんだな?  そりゃそーだよなあ、自分を客観的に分析していくと自分がとてもハッズカシー♪ことをしていたということに気付いちゃうもんなあっ(笑)  素晴らしい過去も恥ずかしい過去も全部、骨にしてしまえば世界人類の共通エピソードの1つになるのに!  信じられねー。  なんでオメー、自慢しないんだっ!?(狼狽)  やっぱ本当はオンナなんじゃないのか!?  ──宝の山を埋もれさせてていいのか?  それこそもったいないお化けが出るぞ?  さて、3392に戻りますわよ。おほほ。  そしてその発言の中に、思わずプチッと切れちゃうよーな発言を発見。 > 自殺をする人というのは、人に自殺をとめてほしいと思っている身勝手な人  ……はあ(溜息)  やっぱあんた杉井光の妹だわ。  男は何も言わんと黙って死んじまうことがあんだよ。女の子であるみどりちゃんには分からないかもしれんがな。 >ブギーポップのような多視点構造  いや、いいけど……みどり君に面白く料理することができるの?  言ったからにはできるんだよねー。  へえー。すごーい。じゃあやってみせてねっ♪  うふふ(邪笑)  さて、女の子、男の子関連のレスだっ。 >サブリーダーは分かるのですが、輪の中に入らないのは、結構危険ではないですか? 次の標的は、ちょっかいを出した男の子ではなしに、慰めなかったその女の子になると思うのですが。  ああ、河原の決闘(番外編)の奴ね。  女子全員が一丸になると思ったら大間違いなのだ。クラスの中にも派閥がいろいろあってね。外見ばっかりでオツム空っぽのバカを慰めることは、しないの。  じっさい、中学生時代は女の子グループとか男の子グループとか、どっちにも所属してなかったなあ。別のクラスの部活(演劇部)の仲間とかと遊ぶ方が楽しかったし。  だいたい小倉、保健室の常連だったしなー。べつに1人でも平気だよー? ってゆーか、養護教諭の先生とかいたし。保健室にいなくても、図書室に行けば司書の先生とかいるし。グラウンドの歓声とか聞いてて「うらやましーなー」とは思ったけどね。  あ、そうそう。「身体が弱い」系のバカ話を思い出した。きーてきーて(笑)  小倉ねー「体力ないから、すぐ倒れるんだ。じゃあ夜、ジョギングしよう!」つってジョギングはじめて一週間後に42度の熱だして救急車で運ばれたことがあるんだぜー?  すごい?  いやあ、「うっかり」極めてお花畑見ちゃったぜ(笑) >弟切さん >女子は敵だと認識した相手に対してはいつまでもねちねちと恨んで嫌がらせをしてくるからです。  ──そうか、小倉は赤ちゃんだから敵じゃないのか……。  今度のオフ、お風呂場でいろいろ女同士お話しましょーね(涙) いかに小倉がバカなのか自慢したいことがありますので。  いやん(恥)  ってゆーかへへーん、うらやましーだろ男どもめーっ!  なんてったってオレは女湯にも入れるんだぞ!(爆笑) >魚住さん(No.3399)  ま、あんまし気にすんなよ。お前もオレの子分だから(笑)  ところで杉井はどーしたんだ。杉井は。ああン?  ……河原でぽつねーんと待ってるのって、ちょっぴり切ないかもー。くすん。  (この場合のオプションは「夕焼け」「からすの鳴き声」「鉄橋の上を通り過ぎていく電車」だろうか?)  さーて、明日からエイコさんのことを考えねば。  ということで、今日は、もう寝るぞー。  小倉は赤ちゃんだから、八時半になると眠くなるのだ。えっへん。すごいだろう。  注:上の削除。どこかに「タグの閉じ忘れ」をしてしまったんだけれど、アルファベットとか数字系の記号は、小倉はとても弱いので、もしかしたら、まだ間違っている可能性があるのです。  見直ししたんだけど、だけど、まだ間違ってるような気がしてならない。けど、見付からない。  ぐすん。  ↑こんどこそどうだろう。これが最初に削除した奴ですが。いちおう、閉じたタグいれておこう。 -------------------------------------------------------------------------------- Cだな。 No.3411 投稿日 2001年11月5日(月)01時11分 投稿者 かねやん  読んだときにひっかかりはあったけど、言いたいことはなんとなくわかったので気にしなかったなあ。いやまてよ。そもそも意味を読み取ったのだろうか?  そんなところでCを選択しました。  ネーミングは、美文と悪文だから……微分・悪文。  うわっ、最悪だ。 >>女の子の机にカエルを仕込むっていう悪戯は、男のコの考える「報復」の仕方とずれている、って気もするけれどね。 「悪戯」と「報復」は単に違うものでしょう。それをズレていると書いてしまったので、おかしく感じるのだと思います。  あと「悪戯」って思っているのは男の子だけなので、説明するときに主語にもってくるのはよくないです。  それを踏まえて少し文をいじったもの。 -------------------------------- 女の子の机にカエルを仕込むっていう行為は、「悪戯」であって、男のコの考える「報復」の仕方に含まれていない、って気もするけれどね。 --------------------------------  自分だったら、どう書くだろうか。 --------------------------------  女の子の机にカエルを仕込むっていう行為は、女の子にとっては「報復」に値する行為でしょうけど、男の子にとっては「悪戯」でしか無いわけです。  だからこれを「男の子の報復の仕方」に出されても、男の子はきょとんとしてしまうわけです。 -------------------------------- -------------------------------------------------------------------------------- >小倉さん No.3412 投稿日 2001年11月5日(月)02時50分 投稿者 とんびの羽根  世界がなんか変わっていくようですね。  育成ゲーム〜神曲〜についての説明をお願いします。とんびは神曲を読んでないのであまりよくわかりません。  とりあえず150年前の英国で起きた神曲にまつわるできごとでも書いてみよう。興味の無い人ごめん。  19世紀の中ごろダンテ・ガブリエリ・ロセッティというイタリア移民の青年がイギリスにいた。彼にダンテという名前を付けたのはやはり詩人であった父親も神曲が好きだったからだろう。  彼の妹のクリティナ・ロセッティ(西条八十の訳詞「風〜誰が風を見たでしょう〜」で日本でも知られている)はゴブリン・マーケットのようなファンタジックな物語や敬虔で静かな詩を発表したのだけど、ダンテは自分の名を持つフィレンツェに13世紀に生まれた大詩人ダンテ・アリギェーリに傾倒して、その朗々たる美声によって神曲の朗読をイタリア語で聞かせ、周りの女たちも男たちもとりこににしてしまうようなカリスマ的にいやな野郎に育った。  ダンテ・ロセッティは自身が詩人となり朗読をするだけでなく神曲をテーマに絵を描き始めた。それは、ダンテ・アリギェリの運命の恋人であり神曲の登場人物でもあるベアトリーチェを描くことでもあった。ロセッティが妻エリザベス・シダルの麻薬による病的で幻覚的な美しさを描きベアタ・ベアトリクスのタイトルをつけて発表したことにより、有名な「運命の女(ファム・ファタル)」という破滅的な美女の概念が世界中に広まることになった。しかし彼が描きたかったのはあくまでも天上と地上を結びつける愛の成就だと思われる。  ロセッティの書いた幻想小説「召された乙女」荒俣宏訳には次の一節があるそうです。 >>「あのひとがわたしのもとに来てくれたら、 >>いいえ、きっと来るわ」と、乙女は言った。 >>「厳そかな天国にいてわたしが祈らなかったのかしら? >>地上で、あのひとが祈らなかったのかしら? >>二つの祈りでは力が及ばないのかしら? >>それとも、わたしの取り越し苦労?」  小倉さんの語る愛の行方は一体どこだろう?二つの世界に住む二人に愛の成就はあるのか?そして育成ゲーム〜神曲〜の真のエンディングは?え、全然勘違いとか(ちょっと不安) >課題はあとで、まだよく頭にはいらない(という時点でダメダメ)。 -------------------------------------------------------------------------------- 気になっているのだが。 No.3413 投稿日 2001年11月5日(月)03時50分 投稿者 はせがわみやび  どうもわたしは仕事前は頭がまとまらないので、質問だけ。  みどりちゃんの、 >>「最初と最後で精神的な変化のない話」を「結のない話」と定義しております。  そもそもこの定義↑に対して誰もなにも言わないのはなんでだ?(新木さんは除く、わかってて言ってないだけだから。しかし、みんなもそーなのか?) -------------------------------------------------------------------------------- 課題 No.3414 投稿日 2001年11月5日(月)06時23分 投稿者 白黒猫 >とんびの羽根さん >勲章  えーと、レス遅くなってしまいましたが。  まず、私も実際の勲章に対して思い入れもこだわりもありません。  単語見てぱっと連想するのも、課題でも使い方も、あくまで「賞賛に値する行動に対して送られる物」とか「誇りの象徴」とか、そういう抽象的な物。  そういえばこないだ小学校舞台にしたドラマで、太った男の子が好きな先生の為に必死に毎日長距離走り、目標の距離を達成して先生に告白するという話がありましたね。  結局振られるわけだけど、少年はもう、ダイエットからも告白することからも逃げていた頃とは大きく変わってるわけです。  胸の中に「俺はやったぞ!」という誇りが生まれている。こういった、心の中に輝くものを指して「勲章」という言葉を使ってました。  つーかとんびの羽根さんもたいしていってることは違わないと思うんだけどなあ。  質問に「不快」という言葉を使ったのがまずかったのかなあ。  「世界と等価」という使われ方を現実の勲章がされてないから、「胡散臭い」て感じてるんでしょ?  「勲章」という文字をパッと見せられた時、「胡散臭い」ということしか思い浮かびません? こういう時は「世界と等価値の、誇りあること成し遂げて手に入れる物」というイメージの方は、頭に浮かばなかったですか? >盗難車に乗ったお姫様(仮) >あらすじ その3  レックスは臆病で無責任な性格から、真面目に働くことも危険な犯罪に手を染めることもできず、ケチな窃盗で生計を立てていた。  ある日レックスが車を盗むと、トランクの中に一人の少女が閉じ込められていた。少女はケイトと名乗り、凶悪な犯罪者によって遠い街から誘拐されてきて、殺されるところだったと説明。隣の州にある自分の家まで送って欲しいとレックスに頼む。  厄介事に巻き込まれたくないレックスは適当な場所まで連れていって置き去りにしようと考えるが、移動中に怪しげな男に追いかけられ、ケイトと共に逃げることになる。  追撃を振り切って休息のため入った街外れのドライブインの、店内のテレビによって、レックスはケイトが州内に住む急死した金持ちの娘だと知る。不審に思い問い合わせてみると、ケイトは家出したために親族が雇った人間に追われているのだと教えられる。  レックスは自分を騙したとケイトを非難する。父の遺産目当ての親族に狙われているのだと説明されるが、信じようとせず、追いついてきた男にケイトを引き渡そうとする。  しかし逢うなり男は二人を殺そうと銃を向ける。ケイトの話が本当だったと知ったレックスは逃げようとするが撃たれて負傷、ケイトに引きずられて物陰に姿を隠す。  レックスが何故自分を捨てて逃げなかったのかと問うと、ケイトは命の恩人だからだと答える。レックスが邪魔しなければ、本当に殺されるところだったのだ。  暫くすると痺れを切らせた男がレックスに、ケイトを渡せば命を助けてやると呼びかける。出血でレックスが衰弱してきていることに気づいたケイトは、自分から出ていく。  その行為に胸を打たれたレックスはケイトをかばい、重傷を負いながらも男を倒す。  数日後、入院したレックスは晴々とした顔で、警官に自分の犯罪行為も含めて、事情を説明するのだった。    すでに書いたように、ドーソンの存在や、ケイトがマフィアの娘であるという設定抹消。さらにダニー君も退場してもらいました。  彼は元々、対比することによってレックスを「犯罪者だけど情けなくて憎めない」キャラだと読者に思わせるため、それと彼のピンチに対する対応でケイトとレックスの違いを表現するために登場させたキャラでした。  が、よく考えると、それらは必ずしもダニー君を出さなくても可能なことでした。それどころか、むしろケイトとレックスのお互いに対する態度で直接表現する方が書き安いんですよね。  ていうか、最初に400字に直す時になぜ気づかん自分。エピソードに組み込む時に違和感感じてたのに。  そしてケイトの「自力脱出」のエピソードも「なくてもこの話、成り立つじゃん」てことで全面カット。  その結果、かなり話が変化してしまいました。根底にある流れ自体は変わっていないと思うのですが。  あと、迷ったのですが結局ラストに後日談を付け加えることにしました。  ないと「なんとなく最後が締まらないなあ」という理由もありますが、結局レックスの変化が単なる一時的な気の迷いではないこと、そしてどのように変化したかをちゃんと読者に明示しとかねばと思ったもので。  このあたり、大塚英志さんの今月のザ・スニーカーのコラムの影響があるかも。 >新タイトル候補  「泥棒の勲章」に加え、新しく  「誘拐させられてしまった男」  「トラブル・ドライブ」  「ヒロイックに小悪党」  「災厄令嬢」  「ギャング・スターにはほど遠く」  「まるごしの勇者」  といったものを考えましたが、いかがでしょう。 -------------------------------------------------------------------------------- オーディオがお亡くなりになりました。 No.3415 投稿日 2001年11月5日(月)09時48分 投稿者 杉井光  買い換えよう。給料出たし……。  CDのリーダヘッドって消耗品なのかしら?  ――というわけで買い換えてきました。  スピーカーの小ささにあわせて、音が悪くなったような気がする。そのうち慣れてしまうのだろうけど。 *小倉さんとの決闘@河原  最近は職員室ではなくて河原か。待たせてすまんな。別に何か含むところあって放置プレイしていたわけではなくて、仕事がたてこんでいただけなのです。  さて。#3359(ずいぶんログが流れたな……)ですが。  温度は伝わってくるのですが、文章がねじれているので、小倉さんの考えが正確に僕に伝わっているのかどうか自信がありません。  前後する文にすべて相関関係があると仮定して読むと絶対に意味が通らないので、書いてある一文一文それぞれが、小倉さんの「怒っている」項目であるとして受け取ることにしました。 a・僕は文章からではなにを考えているのかわからない。 b・僕は「心の痛みって何?」なんていう質問をする。 c・僕はエゴイズムを隠そうともしていない。 d・僕はなにか言われても反応がないのでつまらない。  a:  こう言われると僕は非常に困ります。  僕は、文章にするときは自分の考え方をなるべく誤謬なく伝えようとしますし、なにか大事なところを隠してきたつもりもないのです。  なんか、僕と小倉さんのすれ違いの大部分がここにあるような気がします。 小倉「見せろやコラァッ!」 杉井「なにも隠してなんかないよう」  だから僕らが解り合えないのだとすれば、それは二人の間を遮る箱根の山のせいだとしか思えないのです。  いったい僕がなにを隠しているっていうのですか。  b:  だからこれも、普通の人に訊いたりはしません。この分室はネット上でもオフラインを含めて考えても、ぶっちゃけ話がかなり極限まで許容される場所なので、書いたのです。  そして、あー、これも書くのは非常に心苦しいですが、 >頭じゃ分かってても思い出したくないことを考えるとそーゆー風になるわけ。いくらバカなあんたでもそれくらい分かるでしょ?  わかりません。  本当です。わからないから、僕はこうして生きてきたし、これからもこうして生きていくであろうと思うのです。  ゲイバーには、今度行ってみようと思います。真剣にね。  ところで、実際に会った杉井とネット上の杉井の印象の違いですが。  自分で言うのもなんですが、それは小倉さんが第一印象にだまされているのだと思います。だって、オフでは一回会っただけでしょう。こともあろうに「気配りができる」だなんてあなた。  ネット上の杉井に感じた小倉さんの見解の方が、僕をよく知っている人々の杉井に対する評価と一致する、正しい見方だと思います。  c:  はい、隠しません。隠せと言われても、いやですとしか答えられません。  隠せないだろうし。  d:  これは、要するにまめにレスしろよという点に集約されてしまいそうな問題なのですが。  確かに杉井はあんまり書き込みません。多くても一週間に四回くらいか? 書くときはエディタ開いて、たまったログをだーっと眺めながら自分に関係ありそうな話にだけちょこちょこと参加しています。  だから、レスがおろそかになりがちなのは、反省しております。  そして#3360ですが。 >んなこたぁ分かってんの。あたしもそうだから。  おそらく、「そう」ではないのだと思います。そして、小倉さんがバカにされたと認識した原因も、たぶんそこにあります。  なんというか、つまり、杉井は、どうしようもなく絶望的に、「そう」なのです。  師匠が「現実の自分の立ち位置を想像する能力に欠けている」と言っていましたが、これがその一因かもしれません。  僕は、心の傷で苦しんでいる人間がほとんどすべて、演技しているようにしか見えない。それとまったく同じ理由で、小倉さんには僕がむかつくピエロにしか見えない。  そういうことなのだと思います。  まだ続きはあると思います。いつでも河原に呼び出してくれな。 *課題の修正について。  漢字を開くかどうかについては、意味がすっきり通るかどうかを考慮しました。  ひらがなにすると、とたんに同音異義語が乱舞して意味が通りにくくなる言葉ってありますよね? 典型的なのが「のり」で、ひらがなで書くと「海苔」なのか「糊」なのか「乗り」なのか「ノリ(groove)」なのか「ノリ(近鉄の中村)」なのかわからない。とくにここはなんの脈絡もない比喩で使っているので、悩みましたが漢字にしておきました。  表現そのものを変えるのが一番よかったか。  「方」はですね、「方向」を示す場合と、「陣営・範囲・選択肢」なんかを表す場合があるではないですか。で、最近、前者は漢字にして後者はひらがなにしようと決めたのです。で、実際にそうやってみたところ、「ほう」というかなのならびがものすごーく間抜けに見えるので、けっきょく両方とも漢字にしました。  そして「建物」ですが。  これ、最初はぜんぶ「ビル」だったんですよ。本屋のシャッターは閉まってるし、ゲーセンに人はいないし、洋品店のショウウィンドウはからっぽだし。店には見えない。ただの「ビル」。  そしたら沢村弟からクレームがついて「こんな背が低くてぼろっちいのはビルじゃないやい。ビルっていうのはごばーんと高くてガラスばりのぴかぴかで」じゃあ何かと訊ねたら、「うーん、たてもの?」それで、奥歯にものがはさまったように、ぜんぶ「建物」と書いたのです。  あー、なにかもっといい単語はなかったかなあ。「建物」だと、「建築物」みたいで概念的だなあ。ぜんぶ漢字開けばよかったのかな。たてもの。たてもの。たてもの。 >感触としては、どうよ?  ううむ。とりあえず、左右同じ強さで漕がないとボートはまっすぐ進まない、くらいは身体で憶えられた気がします。  そして次はミンシアかッ!! *なぐさめについて。  僕の認識の外でした、完全に。ああ、これで少しは理解できたかもしれない。  そうか。「そばにいてくれるだけでいい」っていうのは、そういうことか。 *痛みについて。  なんというか、身体的苦痛はその原因が現実として「そこにある」以上、一時的に脳内麻薬だか本物の麻薬だかで消しても、いつか戻ってくると思うんですね。  でも、心理的苦痛って、……ああ、一緒か。一緒だよね。  結局のところ、 >人によって、どこまでそれができるかって違いはあるだろう。  ということなんだろうな。でも、このくらいはわきまえていた気がする。いつか、誰かに確かめなきゃ、とは思っていたのだけれど。 *マンモーの話。 >とってもばかなことなんだけど、「怪獣博士」でも「仮面ライダーの怪人のすべてのデータを暗唱できる男」でも、尊敬されるんだ。これは本当。  なぜ誰もここに反論しないんだ(笑)。  確かに男は、純粋に何かの能力があるというだけで誰かを尊敬できる、かもしれない。  でもそれって、「そこに能力がある」と認識できた場合だけでしょう? どんなマニアックなものでも、それを「ああ、すごい能力だ」と認められるほど男は心が広いか? その能力がマンモーを倒すのに本当に必要かどうか、考えもしないほど男はバカか?  っていうか、「仮面ライダーの怪人のすべてのデータを暗唱できる男」が本当にいたとして、尊敬できるか? 僕は尊敬しないぞ?  少なくとも、「営団地下鉄の時刻表をすべて暗唱できる男」と「仮面ライダーの怪人のすべてのデータを暗唱できる男」がいたとしたら、前者の方がより尊敬されることは確実だ。だって営団地下鉄男の方がマンモーを倒す役に立ちそうだから。 >男の子はトイレの個室で泣く? >ちがう。泣かない。冗談じゃないぞ。 >男の子は泣くかわりに、歯を食いしばって何かをするんだ。  そしてみんな、これには全面的に賛成しておけよ男として!  新木さんも、訂正しちゃだめだよ女の前で。 >女の子に同じ理屈を通そうとして、2回や3回失敗したら、そこでいいかげん気付けよ。  だから一回で気づいたってば(笑)!  「僕に何かを求めているんだろうけど、僕には絶対にそれは与えられないんだろうな」っていう。 *ぷちノイズ  僕より詳しいPA担当のユーキさん、じゃなかった、兄貴に訊いてみましたが、特に名称はないそうです。ぷちっと聞こえるほどのノイズはアンプに負担が出ている証拠で、「PAとしては出さないのが当たり前、だから名前は知らない」ほんとかよ兄貴。  コンピュータミュージックの用語で、そのまんま「ぷちノイズ」というのがありましたが、それは違う話だし。 *師匠へ。  まだザ・スニーカーは見ていないので、今のうちに想像してみました。  想像中。  なんというか、初夜を素股でごまかされたような気分を味わいました。  ああ、僕って愛されているんだなあ。  答えは、まだわかりませんが。  待っていてください。すぐに後を追います。って、自殺するみたいだな(笑)。 http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Miyuki/1757/ -------------------------------------------------------------------------------- きょうあたり脱稿しそうな気配 No.3416 投稿日 2001年11月5日(月)14時25分 投稿者 新木 伸  しかし最近、「みどり」と言いはじめる人が増えているなぁ。  「さん」も「君」も付かなくなってきているのは、どうしてだろう。  いま「さん」「君」付けをしている人って、何人生き残っている? >みどりの結の定義 >>「最初と最後で精神的な変化のない話」を「結のない話」と定義しております。  ここについては、僕は指摘しようかどうしようか考えたけど、無視することに決めたわけね。  みどりが結をどう定義していようが、それは自由。それはあんたの勝手。  だが世界は君のルールでは動いていない。マンモーは信号が赤になっても止まってくれない。君を踏みつぶしに向かってくるわけだ。  ここでは「マンモーのルール=僕のルール」による「起承転結」の揃ったものを出してこなければ永久に通らない。  それの学習。相手のルールを読みとる実戦的練習。  いい機会じゃんか。現実を知るのに。  うん。みんなが「結」の定義について語るのは、今回はオッケーです。考えて発表して、他の人のも読んでみて、自分の経験値にしてください。  いつものパターンでは、他の人が答えを書いちゃうと緊急削除――なんてこともあるわけだけど、今回はそれにはあてはまらない。  たぶんみんながなにを書いて説明しても、「本人が自分で理解する」まで、みどりの身にはつかないだろう。そして理解してから、「なーんだ、そうならそうと、もっと早く言ってくれればいいのにー(肘でドン)」となるのだ。 >はじめと終わりで精神的な変化のない話の例  ハードボイルドの話。  探偵がいた。ゆきずりの不幸な生い立ちの女と関わり合いになった。  女は事務所に居着くようになった。世話女房気取りだ。探偵は女を追いださなかった。女がエサをあげるので野良犬も事務所に居着くようになった。  女が死んだ。探偵は女を殺したやつに同じことをした。  事務所には、犬だけが残った。  そして探偵は、今日も犬にエサをやる。  これ、はじめと終わりで、精神的な変化はありません。  ハードボイルドであるからして、この探偵さんは、女の死ぐらいのことは、もう何十回も経験してきているのです。だから変わりようもない。  しかしこの話には、起承転結は存在する。  明確に分割できるように最小構成のシンプルな形にしてあるから、やりたい人は各自、起承転結に分解してみるように。 >白黒猫さん >>>盗難車に乗ったお姫様(仮) >>>あらすじ その3  うん。よくなってるじゃん。海外ドラマの60分放送1回分で、こんなのありそうね。  ただ「転」の部分が、まだすこし弱い。  ケイトの逃げている理由が判明して言い合いになり、それからやってきた男に殺されそうになる間に、なにかもう1エピソード必要だろう。  ここに必要なのは、「転」のメインディッシュである、「ケイトがなぜ自分を見捨てないのか(命の恩人だったから)ということに気づき、心変わりをするレックス」をさらに後押ししてプッシュするためのエピソードね。  このケイトの「命の恩人だから」という理由。  すごくもっともで、納得できるものなのよ。実際にそうだし、まだケイトはそれをレックスに返してもいない。だから読者としては、レックスが感動のあまり命がけでケイトをかばう――という行動に出るのが、まだ不自然に感じられる。  ここをなんとかしないと。どうやってレックスの心変わりを不自然に思わせないようにするか。  たとえば、ひとつの案。レックスがこの空白の1エピソードの部分で、ケイトに「なにかひどいこと」をしていたのだとしたら、どうだろう?  その時点で、もうその「恩」はチャラになったわけだよね。すくなくともレックス的には、そう考えるわけだ。そして主人公がそう考えるのなら、それは読者にも伝搬して、読者もそう思うようになるわけだ。  しかしケイトはレックスをかばってくれたとする。そうなるとレックスは、感動していいことになる。不自然じゃなくなる。  ちなみにこれは無数にあるなかの、たんなる1案。  ほかにもどんな手法が考えられる?  レックスの心変わりを不自然に思わせない方法としては?  もしかしたら、「空白の1エピソード」の挿入場所が違っているかもしれない。  「ケイトの逃げている理由が判明して言い合いになり、それからやってきた男に殺されそうになる間」ではなくて、撃ち合いをしている最中に1エピソードはいるのかもしれない。  まあとにかく、なにか1エピソードほど足りないことは、はっきりしている。 >杉井光  CDプレーヤー。  買い換える前に、クリーナーかけたん?  レンズって煙草のヤニやら油っけやらが結構へばりつくものだから、乾式じゃなくって、湿式のクリーナーでないと落ちない汚れもあるよ。  あと買い換えるよりも、直したほうが安いかもよ。  ヘッドまわりのサーボモーターがいかれてて、位置決め精度が落ちてきているような場合は、たいがいアッセンブリ交換で直るもんだから、そんなに高くない。  見積もりだけなら、そう高くないはずだ。実際に修理する前に、修理金額を教えてもらえるように言っておけば、いきなり高い修理代を突きつけられることもないし。修理代が買い換えるより高く付く場合もある。そういうときは素直に買い換えだよね。  そういえば「心の傷」の話。  まったくないの? 本当?  夜、布団の中で思い出してしまうと、夜中に大声をあげてしまうような、そんな後悔の記憶だとか。思い出しただけで心臓のリズムが乱れて吐き気やら貧血やら目眩やらを感じてしまって、自律神経が失調してしまうようなそんな記憶とか。必死に忘れようとしなくちゃならないものとか。  まあそこまで大げさなものじゃなくっても、思い出すたびに心が痛むようなこととか、そういうのがまったくないのか?  これは僕の記憶違いかもしれないけど、兄弟か親戚かで、自殺した人がいたんじゃないっけ?  小倉さんの言っているのは、つまり、そういうもののことなのだが。  たとえば杉井光が屈強な男色家に押さえつけられてレイプされて、オカマを掘られちゃったとしよう。肛門の裂傷はそのうち治るだろうけど、でも「そのこと」を思い出すたびに心臓が苦しくなりそうだろう? それとも、そういうのもぜんぜん平気そう?  このへん、興味あるので答えがほしいな。  ところでOFFはいつやるの? みどりが来れそうにないなら、ぼくとみやびさんの都合だけでOKかな。まああとは来れる人、適当で。  「怪獣博士」の場合。  これ、マンモー倒すのに役にたつだろ?  つまり、「ものすごい記憶力がある」ということだ。地理も覚える。あのマンモーは何々で、いつどんな状況で遭遇して、我々が大変な目にあって敗走してきたマンモーであるとか、ぜんぶ覚えてくれるんだぞ? こんな役に立つやつは、いないだろ?  アンプとかの話。  いやしかし、アンプの形式によっちゃ、腕に関わらずスイッチングノイズは出るだろ。  A級動作しているアンプとか、あれ、電源投入時に絶対に出そうだし。 >小倉さん  温度は伝わってくるのだが、もうすこし「改行の意味」ってものを考えて、不要な改行を減らしてゆくようにしてみましょう。改行を入れるときは、そこにかならず意味を持たせる。改行っていう記号は、ほかの文字よりも遙かに重い意味を持つ1文字なのね。  いきなり聞いたりするかもよ? ここはどうして3つ連続で入っている? なぜ2つでも4つでもダメで、3つ連続でなければならないのか? ――とかね。  よくネットの文章とかで、「かならず一行空き」で書く人とかいるよね。あれは小説の文体では損をしちゃう。「改行の効果」っていうものを、使えなくなっちゃうから。自分で手足縛ってどうするっていう感じ。  あとあまりにも改行の多い文章を見せられると、第一印象として「薄く」感じるということがある。  ひらたくいうと、「あー? どこの厨房の書いた文章だこれは?」とかになる。  幼稚に見えるっていうことね。意図して幼稚に見えるように書くのなら、それは「良い演出」と言えるのだろうけど。  んでもって、ひとつ宿題。  「改行の意味」というのは、なんでしょう? -------------------------------------------------------------------------------- 今日は燃えるごみの日なので使えないアイディアを出してきました(^_^) No.3417 投稿日 2001年11月5日(月)14時55分 投稿者 弟切 千隼 でもアイディアって燃えるんでしょうか?焼却炉が傷んでしまわないでしょうか?ちきゅうにやさしくない(爆)ことをしてしまったのでしょうか?と悩んでいる弟切です。 という訳で、「教師うんたら」のアイディアはぽいしました。新木さんのお求めに従って、このアイディアが出るに至った思考を開示します。 No.3393で書いたように、この物語中に「子供」を出したのは、「権力者」に対立する概念としてです。私の中での「権力者」のイメージが「権力欲に眼をぎらつかせたじじい」だったので、その対極として「世俗の欲を離れた純粋な子供」というイメージが出てきました。 「権力者」という悪役に対する良い役としての「子供」なのですから、それに負の印象が付加されるのは変だと感じてしまったのですね。ですから、キサラの怒りとは全くつながらないにもかかわらず、子供の純粋さという要素を押し出してしまった訳です。 新木さんとみやびさんに指摘された後、「赤頭巾ちゃん」やら「裸の王様」やら「純粋な子供」の登場する話をいくつか思い出してみて、すぐに「怒り」と「純粋さ」は全く結びつかないものであることに気づきました。さっさと気づけよ、という感じですが(^^; 例えば「赤頭巾ちゃん」の主人公赤頭巾は、純粋なので人を疑うことをせず、お婆さんに変装した狼に食べられてしまいます。その後、彼女は王子様ならぬ猟師さんに救出されます。 この赤頭巾はひたすら、それこそバカが付くくらいに無邪気なだけで、狼に食べられるという酷い目に遭ったにもかかわらず、全く「怒り」を示しません。 「裸の王様」に登場する子供も、純粋な目を持っていたから王様が裸だと見抜けた、というだけで、「怒り」要素はどこにもありませんね。 という具合に、「子供の純粋さ」と「キサラの怒り」がつながらないことに気づいたものの、No.3393で書いた理由によって「子供」に負の印象を付加するのがどうにも気に入りませんでした。そのために何とかならないか?と自分が小学校で科学実験をやっていた時のことを思い出してみて、「教師」という要素が浮かんできたのです。 科学実験に直接関わりそうな人物で、子供にも馴染みのある存在で、かつ子供への影響力が大きい人物というのが気に入って、「教師」という考えに飛びついてしまったのですね。とりあえず餌のように見えるものには飛びついてみるカエル状態ですね(^^; 弟切がカエル並みの脳みそしかないことが証明されてしまいました(爆) さて、こうして「子供の純粋さ」路線は捨てましたので、この後まずやらなければならないことの選択肢は二つですね。 1「転」の「子供の実験」という展開自体を別のものにする。 2「子供の実験」はそのままにして、使い方を変える。 これについてまた考えます。 小倉さんへ > 小倉さんが女子軍団から嫌がらせされなかったのは、「人徳」があるからだと思いますよ。 「人徳」というのは甚だあいまいでわかりにくい言葉ですが、他にうまくこの概念を言い表せる言葉が弟切には見つけられません。 学校の教室の中で、どこのグループにも所属していないのにいじめの標的にもならず、皆から一定の評価を得ている人というのが時々存在します。こういう人は男でも女でもいますよね。 なぜそうかといえば、その人は皆と違うことをしていても許される不思議な持ち味があるからです。この持ち味を弟切は「人徳」と呼んでいます。 小倉さんと温泉オフでお会いできるのを、私も楽しみにしています。一緒に中棚荘名物の林檎風呂に入りましょうね♪ -------------------------------------------------------------------------------- >弟切さん No.3418 投稿日 2001年11月5日(月)15時16分 投稿者 新木 伸 >弟切さん  まったく単なる思いつきなのだけど。  その図書館で子供実験室に来ている子供たちって、いるよね。  これは何者? 町の普通の子供? でもなんか普通の子供っていうのも、へんな話だよね。っーか、ぼくの「あたりまえ」としては、それは変なのだ。普通の子供のはずがないのだ。  ふと思ったんだけど、その権力者たちの子供や孫たち――ってアイデアは、使えないかね?  権力者が自分の血筋のものに知識を身につけさせるために、図書館に出入りさせているとか。そのためにユキマロは特別に実験教室とかをやらされることになったとか。  いや不意に出てきたんだけど。出てきたからには、なにかどこかに使えるものに違いないのだが。わし、そういうふうに体を作ってきたし。  もし使えそうにないなら、これもポイしてください。  ポイしたとしても、「子供たちは何者」っていうことは考えて、自分なりの答えを出しておくように。 -------------------------------------------------------------------------------- 杉井光との河原の決闘 No.3419 投稿日 2001年11月5日(月)16時13分 投稿者 小倉善哉 体力の限界を感じたのでしばらく寝ます。  負けた。負けた。杉井に負けた……。  ちっくしょおー(号泣)  なんで負けたのか反省中。 ○ショックを受けている理由を考える。  ショックを受ける前の小倉の脳内を考えてみる --------------------------------------------- 女の理論「あんたバカ?」にてスゴイ度を考え中。  小倉 > 杉井 男の理論「バカって言った方がバカ」にてスゴイ度を分析中  杉井 > 小倉 *結論*  「小倉はスゴイ」=「小倉はエライ」=有頂天 ----------------------------------------------- 客観的な判断「バカって言った方がバカ」分析中 -----------------------------------------------  杉井光は客観的に見てもバカ。  小倉善哉も客観的に見てもバカ。 *結論*  杉井 = 小倉 (ぴーん♪) ------------------------------------------------  ああ、そうか、なるほど。本当に「イタい子」だったんだ、小倉は(爆笑)  そーいえば「天然」だったしなあ……。  けいさんできないもんなあ。  「3×5=1」になるくせに「分数の割り算ができる」しなあ(笑)  「占い師」とかゆってた時期があるしなあー(笑)  理論的な思考回路を持っているくせに途中経過を言わないで結論だもんなあ。  (自分の過去さまざまな「イタい」系のネタを掘り起こし中)  なるほど、確かに小倉は「バカ」だ……。(←極端に落ち込み中)  いや、でも、「バカはすごい」んだった!(立ち直り早ッ)  使える。このネタ(ニヤリ)  てか、いま精神崩壊していて、「極端な落ち込み」と「自分のバカさ加減を見て笑っちゃう状態」を繰り返しています。  おーいえーす。大丈夫。  寝れば直る。  ふむ。客観的に見ると小倉は「理論武装した天然ボケ」なのか。くくく。  中学校の先生に「あんた自分のことを書きなさいよ」と言われるわけだなあ(笑)  おもしろすぎるわ小倉の過去ってば(爆笑)  ふんでるふんでる。だいたいお約束ふんでるぞ(笑)  体力の限界だけでなく精神力の限界にも挑戦してしまったらしい。  バカだから(笑)  今日は、会社で、「小倉さん、あなた、もう帰りなさい」と言われました。  あしたもおやすみをもらいました。  もう寝ますう(涙) -------------------------------------------------------------------------------- 課題など No.3420 投稿日 2001年11月6日(火)07時06分 投稿者 とんびの羽根 >>●女の子の机にカエルを仕込むっていう悪戯は、男のコの考える「報復」の仕方とずれている、って気もするけれどね。  何回も読んでみたけど意味は完全にとれます。  男の報復手段にカエルを仕込む悪戯は含まれない、なにかずれがある、だろう、という気がする、よね。  新木さんに対してどんどん主張が弱気になっていくのが、すごくみやびさんらしい。むしろ新木さんがみやびさんの弱々な態度の中に、主張の論点をぼかし論理性を放棄するほうに働く日本語の悪い使い方を見て取って注意を促しているように感じる。  男のコの報復を、男のコの考える「報復」と増量した時点からすでに主張の曖昧化が始まっていて、あと一貫して主張が弱気になっていくのが、議論を戦わせる言葉の使い方としてよくない。  書き直し  女の子の机にカエルを仕込む悪戯って、男の子にとって報復手段のはずがないんだよ。だってだって男の子だと……  度合い:E(にやり)だから美文って褒め言葉じゃないんだってば。まあDくらいでしょう、とんびの感性では。  ネーミング候補: 文例  悪文ラリアート: こんな悪文はラリアートじゃ  悪文解体工場: きみの悪文は解体工場行き決定 >西鶴さん >>プロット段階ですでにネタが割れている話の本文を、書きたくなかったりするからです  マジシャンでいますよね。Dr.マリックとか、よくネタばらしをします。そのあとでまたやってみせます。これがやっぱりわからない。すごいもんです。西鶴さんは客に見せるとかの以前に自分でネタがわかっているマジックは練習がしたくないんですね。(呆然)。練習はしても本番はしたくないということかな。 >>「結のない話」  これは「オチのない話」という意味かな。以前よみかく感想で、オチという感覚が理解できないという発言をしていましたよね。(結)も理解できないのでしょうか。 >>「最初と最後で精神的な変化のない話」  その前に主人公の精神的な変化がないと書いてありますけど、これは読者に精神的変化をあたえるポイントも存在しないということでしょうか。より曖昧になっているので気になります。   >白黒猫さん  言葉に対する感覚と言うものはひとそれぞれのものです。わたしと白黒猫さんの感覚が違っていても何も悪くないんです。あたりまえのことなんだから、無理に自分が悪いのかとか、相手が間違ってるかとか、余り違わないんだとかきめつけないほうがいいと思います。作家ということは、マイナーな感覚をどうどうと主張することに燃える仕事なんですから。意見の違う相手をみつけることは自分のオリジナルの唯一無二のアイデアに到る第一歩なのです。  ということで質問に答えましょう。 >> 「勲章」という文字をパッと見せられた時、「胡散臭い」ということしか思い浮かびません? こういう時は「世界と等価値の、誇りあること成し遂げて手に入れる物」というイメージの方は、頭に浮かばなかったですか?  はいとんびにとっては「勲章=胡散臭い」です。でも白黒猫さんの自身の意見こそが唯一無二のものなのです。くれぐれもこの意見に飲み込まれないようにお願いします。  別の言葉におきかえて説明しましょう。たとえば少女のイメージもいくらでもあります。「少女=純情」「少女=悪魔」「少女=ガキ」「少女=男の幻想」「少女=神」。それを知っていても白黒猫さんは自分の少女を書けるはずです。それどころか他のみんなが違うイメージを抱いているからこそ、自分のイメージを主張する意味が出てくるんじゃないかな?  タイトルに使う言葉なら思い入れのある言葉を使わないのはもったいない感じかなあ。思い入れのある言葉を使わなければならないことはもちろんありません。「〜の勲章」で連作することだってできるでしょう。  あらすじはものすごく自然になったけど、タイトル候補はどれもダサい。舞台となる州と街の名前とかを使って、作品を手にとる読者にまず作品の世界のイメージを伝える、というのもありですね。 >小倉さん  負けたか、残念でした。  改行ちょっと多すぎだなあ。 -------------------------------------------------------------------------------- アスカは精神崩壊した後、自分が現実レベルでスーパー部長と互角に戦えることを思い出しました。 No.3421 投稿日 2001年11月6日(火)09時29分 投稿者 小倉善哉  スーパーエゴが満たされていることに気付いたので、これからは自分はもう何も悩まないことが判明(笑)  ま、がんばってくれたまえよ杉井君(大笑)  大丈夫です、もう大丈夫。  次からは秘書とアラレちゃんを使い分けますので(^^; -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.3422 投稿日 2001年11月6日(火)10時41分 投稿者 新木 伸 >杉井光  海苔とか、建物とか、複合動詞(新木語)の後ろ半分の開く/開かないとか。  なんだ。けっこう考えていたわけね。  やや、失敬。失敬。  いやあ、なんというかここ分室では、下方修正に下方修正を重ねてきたもんで、「自分に可能な限り低く見積もっておく」という癖がついてしまったらしい。  まず最初のいちばんでっかかった下方修正が、「アイデア10個出すということが、1時間でカンタンにできるゲームじゃなかった」というのだろ。  つぎのでっかいのが、「自分の書きたいものがなにか、言い表すことができない。自分で掴むこともできない」だったろ。  他にも「小説を書くための技術を叩きこむ前に、まず文筆業としての覚悟やら、オトナとしての覚悟やら、そのへんから始めなくてはならない」とか。  杉井光に関しては、もうちっと上方修正しといたほうがいいらしい。  ――ということで、すこしだけ上方修正してみる。(ここから)  杉井光、キミ書くの遅すぎ。  原稿用紙5枚ぽっち、15分や20分とはいわんけど、せめて1時間かそこらで上げてこいっての。  どの作家も、それくらいやってるぞ?  まあ、一日のうちに何時間ずつ集中できるかってことは、個人差があるだろうけどね。  しかしおまえは、たかだか5枚書くのに、いったい何日かけるつもりだ?  1時間の集中時間ぐらい、一日のうちでなんとか捻りだして、翌日あたりには出してこいっての。1時間ぐらい出せるだろ? 出なけりゃ、寝る時間でもなんでも削れ。  べつにこっちはいつまでだって待ってられるけど、そんなノロノロ歩んでたんじゃ、いつまで経っても経験値が溜まらんだろう?  作家になるのに何十年もかけるつもりなら、それでもいいけどさ。 >白黒猫さん  タイトルとか。  全部ボツ。  まあ連作物のサブタイトルとしてなら、使えそうなものはいくつかあったが。  一回こっきりの短編の顔としては、どれも使い物にならん。  ただ、「誘拐させられてしまった男」じゃなくて、「誘拐してしまった男」に短く変更するなら、それなら、まあまあ使えそうかも。  そんなにいいタイトルにはならんけど、まあ、悪くはない。  ちなみに新木伸のネーミングセンスは、プロとしては「最低水準」ってことでよろしく。頭をひねって考えて、ぎりぎり使い物になる――ってぐらいがようやく出てくる程度のレベルだ。ここに並ぶか越えるかしとかないといかんわけよ。 >杉井光  心の痛みとか。  過去ログのどっかに、僕がモルヒネ打たれたときの体験とかって、書いてあるよね。  心の痛みも、ブロックすることで、肉体の痛みと「まったく同様」に消えちゃうものだよ。 >>でも、このくらいはわきまえていた気がする。いつか、誰かに確かめなきゃ、とは思っていたのだけれど。  それは、「知る」と「わかる」の違いだろ。  杉井光は「わきまえていた=知っていた」のかもしれない。しかしぜんぜん、役に立ってはいなかった。  知っていたって役には立たんの。「わかって」いないとダメ。つまりいつでも相手が「どこまで痛みをないことにできるか」ということを思い計るようになっていて、完全に身に付いていなければ意味がないわけ。  麻雀の点数計算のやり方を「知っている」のと、「できる」というのには、とっても大きな隔たりがあるの。手を見た瞬間に一瞬にして点数が「わかる」のでなければ、意味がないの。役には立たんの。  ゆっくり30秒もかければ俺計算できるよ――っていうのは、それ、「点数計算ができる」とはいわんの。  いつでも間違いなく言動に反映するようになっていなければ、それを知っていることには、まったくなんの意味もないの。まったく知らない状態と、さしたる違いはないの。  ったく、いいかげん分かれよな。  「知る」だけで充分なのであれば、小説作法の本を一冊読んだら、もう誰でも自由にプロとして通用する作品が書けるようになってるって。  「知れ」ば「出来る」ようになるとか、そういう幻想はいいかげん捨てなさい。  そんなくだらんことを考えているよりも、手を動かせ手を。マンモーはそこにいるのだ。 -------------------------------------------------------------------------------- 年寄りの話は長くていけねえやな No.3423 投稿日 2001年11月6日(火)12時12分 投稿者 榎野英彦 >愛されているんだなあ  誤解を恐れずに言うならばそのとおりかもしれない。  でも。おそらく俺が愛しているのは杉井個人ではなく、杉井の可能性なんだと思うな。  俺は、杉井の書いた物語を読むと、一種独特なノスタルジーに襲われるときがある。  似てるんだわ、俺が20代に書いていたものに。  生まれて初めて「稿料」ってのをもらって「自分が書いた文章がお金に代わる瞬間」ってのを体験した頃の自分にね。  こわいものなんか無かった。トミノ監督にだってケンカ売った。(相手にされなかったけどさ)  有名な脚本家の人に向かって「あんたの台本には新しい物が何一つ無い、あんたなんか化石だ」なんて暴言を吐いたことだってある。(その人には未だに顔向けできない)  このあいだ新シリーズ用にプロットいくつか考えたときに。 「そういえば昔書いたもので使い回しできるアイディアなかったかな……」と考えて、古いシナリオのプリントアウトをひっぱりだして読んでみた いやはや、ひでえもんだ。杉井のことをとやかく言えるものじゃなかったね。  「物語の根幹になりうる斬新なアイディア」(と、自分が考えているだけで、発明にたとえたら「特許」どころか「実用新案」でもあやしい)  「一発で読者を虜にする魅力的なキャラクター」(と、自分が思っているだけで、ぜんぜん描き分けができてない)  「気の利いた言い回しのセリフ」(と、自分が思っているだけで、単なる揚げ足取りの応酬、キャラの描き分けできてないから誰のセリフかわからなくなる)  なによりも「人間」が書けてない。いや「情念」が書けていないと言った方がいいかもしれない。 「読者を感動させる」つまり「読者にカタルシスを与える」ということが、完全に欠落しているんだわ。  ただ手先でこねくりまわしただけの「物語」。  なんで、俺はこんなものを書いて得意になっていたんだろう?と考えて思い当たった。  そのころ、俺は「泣かせ」ということを心底軽蔑していたんだと思う。  日本の伝統的な演芸的な物「松竹新喜劇」や「寅さん」に通じるウェットな部分。観客を泣かせる演出方法とストーリィの展開。  俺はこの手法を、心の底から軽蔑して憎んでいた。それが大衆に受けるために必要だと言うならば、大衆など必要ない。俺はそんな風に考えていた。  要するに「ドラマ」ってのを憎んでいたんだろう。  自分にはあんな「クサ」くて恥ずかしいものは書けないと思い込んでいた。  だからこそ憎んでいたんだと思う。    これから年寄りの昔話が始まる、イヤなら読まなくていい  実を言うと俺はいまだに「小説」というものがよくわかっていない。  なぜなら俺は小説を書いたことがないからだ。  俺が生まれて初めて書いた小説、それが「ピクニックは終末に」だった。  それより前に、俺は一本も小説を書いていない、俺が書いて来たのは原案とシナリオだけだ。  だから、今ここで新木さんの「プロット」技法を読んで「ああ、これがそうなのか」と納得することがいっぱいある。  俺は他人の作品に対して新木さんのように「合理的に統計立てて指摘をする」ということができない。  俺自身なんでお話ができるのか、それが小説になるのか、わかっていないからだ。  ドラマの話に戻る。  俺はファーストガンダム世代だ。受け取る側ではなく、それを作っていた側の世代だがね。  だから「Zガンダム」以降のお話は好きじゃない。  世界が単純に二色に分けられなくなった世界で、ガンダムのストーリィは迷走した。(ように見えた)  なんで、そんな風に思ったのか、分析してみて俺は気が付いた。  「Zガンダムにはドラマが無い」  正確に言うならばドラマとしての部分は、ファーストガンダムに比べると最小限度に抑えられている。 「ドラマ」って何だと思う?一言で言うなら「クサさ」だ。  新木さんが「白馬の騎士」のたとえ話で「サーベルタイガーと戦う女の子が、もうダメだ!と思った時に現れる白馬の騎士」と「マンモーに襲われて必死に戦って破れ、死にかけた男が自分の家族を守りたいと願ったそのときに現れる白馬の騎士」の話をしただろう?  あれがドラマなんだ。  俺は「Zガンダム」に出てきた「アムロ・レイ」に期待していた。  あいつは「ニュータイプ」だ。ガンダムにおける「ニュータイプ」というものの可能性を体現しているキャラだよな。  だとしたら「ニュータイプ」とはどういうものかを、後に続くカミーユたちに見せなくちゃいけない。  でも、Zガンダムのアムロは俺の期待したアムロではなかった。  俺が期待していたアムロは、カミーユたちが敵の最新鋭機の襲撃を受けて絶体絶命の危機に陥ったとき、旧式のゲルググに載って救援にかけつけ、そこで敵の最新鋭機と互角以上に戦い、最後に敵のボスと相打ちになって大気圏に突入していくんだ。そして、燃え尽きる寸前にカミーユたちに告げるんだ。 「モビルスーツの性能なんて関係ない!これがニュータイプの力だ!」  そして大気圏の中で爆発して消えてゆく。  俺が見たかったアムロは、こういうアムロだ。  これがドラマなんだ。 「クサい」だろ。見るのもイヤだろ。そんなもの書くぐらいなら死んだ方がマシだろ(笑) 「ドラマ」ってのは「毒」だ。  人が一生懸命武装して着込んだ自意識の鎧の隙間からにじみ出る弱さに直接作用する一種の「毒」と言ってもいいだろう。  この「毒」は物語を作る側にも作用する。おそらくは与える側の数十倍の濃度をもって。  でも、人に何かを伝えようとするならば、人にカタルシスを与えようと思うならば、この「毒」に耐えなきゃいけない。  自分の書いた物語を客観的に見ることのできないレベルにおいては、あんまりこの毒は感じない。でも、自分の物語を客観的に見ることができるようになると、この「毒」はてきめんに効いてくる。  もう、床をのたうちまわりたくなるくらいにね(笑)  「ドラマ」ってのは「パターン」と同一語だ。もう手垢まみれで字が読めなくなった台本みたいなもので、あっちこっちが擦り切れてる。  でも、それを見た人は感動し、カタルシスの涙を流す。  なぜなんだろう?聞き飽きた、読み飽きた、もう過去に置いて何百何千何万回と繰り返し繰り返し書かれたストーリィとシチュエーションなのに。  それはやっぱり「人間という物の基本的なもの」だからだと思うんだ。 「今まで誰も書かなかったもの」  それはエッセンスでいい。  堂々たるドラマにふり掛けるエッセンスでいいんだ。  まず、ドラマを書けるようになって欲しい。  杉井には時間がある。  本人はそのゼイタクさに気がついていないようだがね。  杉井には(そこそこの)アイディアもある。  本人は、気がついているみたいだけどね。  でも、杉井の書く物語は、いわばひっくりかえったおもちゃ箱みたいなもので、遊び方がわからないおもちゃを、ただ広げているだけのように見えるんだ。  あのおもちゃで、あんな遊びをすれば面白いだろうなあ……と思うのは俺だけで、本人はまったく見当違いのところで遊んでいるように見えるんだ。  何かが足りない。  何かが合わない。  その何かがわかれば、杉井はいいところまで行くだろう。と俺は思っている。  新木さんとは評価が違うかもしれないけどね。 -------------------------------------------------------------------------------- 「ビデオ」と「ヴィデオ」では、ヴィデオの方が格好よさ気。 No.3424 投稿日 2001年11月6日(火)13時05分 投稿者 魚住雅則 >よって、こんどから、君は「細かな直し禁止」も追加。 了解しました。って前もそう言っておいて全く了解できてませんでした。 三回読み直したくらいでは足りないようなので、これからはエディタで書き終えてからアップするまで1時間あけます。 >課題 >女の子の机にカエルを仕込むっていう悪戯は、男のコの考える「報復」の仕方とずれている、って気もするけれどね。 >悪文である理由 「」の位置がおかしいです。 「女の子の机にカエルを仕込むっていう悪戯」とここまでで、悪戯の仕方について説明しているので、「」の位置は「報復の仕方」でくくらないと前文に対応していません。 そのせいで、何と何がずれているのか分かりにくくなっていると思います。 あと女の子の机にカエルを仕込むという行為が、男の子にとっては悪戯のための手段(A)であって、報復の手段(B)ではないということを伝えたい時に、 「AはBからずれている(だからAはBではない)」と書くより、 「AはBではない。理由は…」 と書いた方がすっきりすると思います。 僕の書いてることの方がわかりにくくなってますか。 ぬう。今はこの程度の分解能です。 >自分の言葉で書き直し 男の子が女の子の机にカエルを仕込むのは、あくまで「悪戯」であって「報復」ではありません。カエルを仕込むとき、男の子に「仕返しをしてやろう」という悪意はないと思います。 >ピンときた度合い Dでした。 -------------------------------------------------------------------------------- ドラマとか No.3425 投稿日 2001年11月6日(火)13時28分 投稿者 新木 伸 >ガンダムとか  杉井光は、おそらくZ当時は9才か10才ぐらいで、たぶん見ていないものと思われます。  僕がファーストガンダムを11才ぐらいでライブで観ていて、ゼータを16才ぐらいで観ていた年代ですから。  好きだったなぁ。プルツー。(笑) >ドラマ=毒とか  このへん、もうちょっと解説ほしいです。  なんというか、ぜんぜんイメージできないっていうか。 >榎野さん  寅さんとか水戸黄門とか、そういうものの泣かせの手法を軽蔑していた時期は、僕にはあったかなぁ?  かすかにそんなことを思っていた記憶もあるような気がするんだけど……。5才だか6才ぐらいか、そこらのときだっけか。  でもそれは、どうも思い返してみると、そういうドラマにテレビを取られてしまって、自分の観たい番組が見れないことに対する不満だったような気もする。観たいのはドリフとか、いわゆるお笑い系の番組。つまんないドラマにテレビを取られるのがいや――って思っていたのは、小学生の高学年ぐらいまで続いていたかなぁ。  でもそのあたりから、そういう話の面白さがわかるようになってきたから、雲散霧消した気がします。  「毒」というのを、「激しい化学反応を生じる劇薬」みたいな意味にたとえているなら、これは理解できます。  たしかになんらかのエネルギーは、たしかにそこにある。読者に働く数倍の威力で作者の精神に働いてくるなんらかの種類のエネルギー。  ドラマというのは、エネルギーであり波動であり、相手のハートを激しく揺さぶるものなわけです。しかるべき順序でお話を組み立ててゆくと、そういう波動が発生して、言葉を介して相手のハートに直撃して作用するわけです。  文字通り、ハートを振るわせることができるわけです。  これは純粋な力学なのです。  格闘技で、足首からはじまるひねり運動を、膝、腰、胴、胸、肩、肘、手首――と伝えつつ増幅していって、そしてパンチとして打ち出すと、威力のあるパンチが出せるというのと、まったく同じ仕組みと原理です。  または、相手の情動のポテンシャルをほんのすこし誘導して傾倒させてやることで、向こうが勝手に転がってくれる空気投げみたいな技もあります。  心理でそれをやるだけのこと。  話がそれました。  んで、情動を揺さぶられることは、これは気持ちがいいことなわけです。  気持ちのいいことが、悪いことのはずがない。  そもそも物語っていうのは、「娯楽」であるので、気持ちのいい方向性で間違っていないはず。  だいたいお客さんが「物語という娯楽」に期待していることは、その「魂を揺さぶられること」なわけです。それを期待してお金を払ってくれているわけです。  怖がりたいからお化け屋敷に入場する――っていうのと、まったく同じ構図。お客さんを怖がらせて悪かろうはずがありません。っていうか、「怖くないお化け屋敷」なんて、そもそも存在価値はありませんし、それは入場料の詐欺でしょう。  そういう気持ちが良くて世のため人のためになることに、「毒」という悪い概念をあてはめてしまうことが、いまひとつわからんのですが?  これは、杉井光を説得するための単なる比喩?  それとも榎野さんが本当に「毒」と思っていると、そういうこと?  泣かせの手法はクサいものであって、それは低俗であり、嫌悪して憎むべきものである――っていう、この種の概念なんですが。  これって、物書きとか脚本家とか、その他のお話作りのクリエイターを志す人間にとっては、じつは一般的なものなんでしょうか? 多くの人が通ってくる通過儀礼のようなもの?  まえに、巻島君もそのようなことを書いていた気がします。  僕には理解不能だったので、べつにとりあげることもなくて、そのまま黙殺していたわけですが。  そういやみどりも、そんなふうなことを言っていた気がするなぁ。  そういやむにさんなんかも、「ラブひな」に対してそんなようなこと言っていたような気もするしなぁ。あと演劇的なものがどうのとか、なにかそんなようなことも言っていたっけ。あれも根っこは同じなのかもしれない。  もしかして、みんなもそう?  普通はそういうもの?  違うの僕だけ?  僕は作家を志してからこちら、ずーっと、先人たちがどのようにすることで、その「ドラマ」という魂を揺さぶる心地よいエネルギーを発生させているのかを見て、盗みつづけていた記憶があります。  はじまりからずっと。  榎野さんのように、最初は否定していて、時が経ってから使うようになったというプロセスは踏んできてないのですが……。  うーん。  それが一般的なのだとすると、この分室では、まず皆のその部分の勘違いから直すようにしないとならないのだなぁ。  でもどうすりゃ、直るんだろ?  しかしそれって直さんと、絶対に「プロ」にはなれんだろ? -------------------------------------------------------------------------------- >悪文の話 No.3426 投稿日 2001年11月6日(火)13時40分 投稿者 新木 伸 >>男の子が女の子の机にカエルを仕込むのは、あくまで「悪戯」であって「報復」ではありません。カエルを仕込むとき、男の子に「仕返しをしてやろう」という悪意はないと思います。  あはは。  魚住君のこれが、みやびさんにいちばんダメージを与えそうだ(笑)。  報復を目的とし、その具体的な手段のひとつとする「悪戯」――という意味で書いていたものを、こう取られてしまっては、意味が100%違ってしまう。  な? みやびさん? 相手に誤読を起こさせちゃうなんていうのは、これは悪文である証明だろう? ここに一人出たってことで、もはやそれは自明の理となったろう?  こんな簡単な、なんということもない概念を伝える説明文なんかで、誤読を起こさせちゃって、どうすんのよ?  修行が足りん。 -------------------------------------------------------------------------------- 風邪ぎみらしいです。 No.3427 投稿日 2001年11月6日(火)14時27分 投稿者 八神伽羅  やはり窓を閉め忘れたまま寝てしまったのがいけなかったのでしょうか。それとも雨の夜道を、傘も差さず二十分ほど自転車で爆走したせいでしょうか。  というわけで。お久しぶりです。八神です。  だいたい二週間ぶりか。もちろんその間ずっと風邪をひいて寝ていたはずもなく、平穏に日常を過ごしてました。つまりのほほんと現実から逃避していたわけで。  なんで毎回毎回こうなるのか――と自己分析してみようともしましたが、途中で胃のあたりが重くなってきたので省略。  まずは課題を出すとします。  さて前回(#3074)、私はレンを葛藤させて、結の転を作るつもりでした。  しかし。転の部分でもさんざん悩んでいた奴が、再び一人で頭を抱えたところでたいして面白くはならないわけです。同じことの繰り返しだし。  そして前々回(#2788)出したような感じでセラスが危機に陥る路線だと、ちょっと弱いような気がする。  ではどうするか。  セラスを予定より早めに起こしてみます。 「最後までヒロインが寝たままなのはどうかと思う」という指摘も前回杉井邸オフ(それすらも一週間以上前なのだけど)とかその他色々でもらったことですし。最初はそれでもいいと思っていたんですが、このままだとどうも彼女がヤなヒロインになってしまいそうなので。 ○結 ・起  追っ手の手加減から、長老達の意図を察したレンは、セラスの故郷を危険にさらさないよう回り道をする。長老はレンの危機感を煽ろうと、少しずつ消滅していくようレンに術をかけるが、死を覚悟している彼は動じず、追っ手と戦う。 ・承  だが、利き手を消されたレンは追っ手との戦いの最中、窮地に陥ってしまう。その瞬間、セラスが飛び出して彼を助ける。驚く追っ手の隙をつき、その場を脱出する二人。しばらく逃げた後、レンは足を止めセラスの回復を喜ぶが、彼女はいきなり涙目で彼の頬を張り飛ばす。彼女はおぼろげにレンに好意を感じており、だからこそ自己犠牲的な彼の考え方が許せなかったのだ。だがそこで彼女は、レンをそうさせたのは自分であることに思い至り、自己嫌悪を感じて謝る。そこでレンは、自分の行為が自己満足なのではないかと悩む。 ・転  その間隙をつかれ、追跡してきた追っ手にセラスが捕まってしまう。セラスの命と引き替えに、彼女の故郷の場所を教えるよう脅されるレン。彼がためらう間にも、長老がかけた術は彼を蝕んでいき、右腕全体が消えてしまう。それを見たセラスはショックを受けるが、レンは逆に、消えゆく運命にある自分が、彼女のためにできることは、もう他にはないと考え、追っ手との取引に応じたふりをしつつ、当初の計画を進めることにする。 ・結  追っ手を案内しながら、セラスの故郷へ向かうレン。目的地にたどりつき、結界は開くが、彼らが浮き足立ったところを狙ってレンはセラスを逃がそうとする。彼女は躊躇するが、レンに強く説得され、その場を後にする。  レンは重傷を負いながらも追っ手を倒し、セラスの後を追う。そして、涙ぐみながらもありがとうと微笑むセラスの腕の中で彼は消滅するのだった。  ちょっと補足を。  セラスは亜人がどういうものかよく分かっていません。彼女の故郷には、亜人はいなかったのです。よって逃げ出すとき、つまり半覚醒状態の彼女は、「逃亡=危険なこと」と薄ぼんやりと認識してはいますが、「逃亡=確実なレンの消滅」という発想にはいたらないのです。    ということで、課題提出終了。  以下、レス。 >新木さん だいぶ前の話(#3117)で恐縮ですが。 ≫ちゃんと正攻法でストレートに攻略しないといけません。  何事も遠回し遠回しではいけないのですね……。  そういえばよく昔、「アンタの書く話と文章は、説明が足りなくてわかりにくい」とか言われたっけ。  さらに「言いたいことがあるならちゃんと言え。黙っててもわからん」とも。  むぅ。 ≫「私にはあなたしかいないの!」  じゃあ今度意を決してやってみます。……小説の中で(笑) >連敗記録  五敗というのはまあ、言葉のあやです。なんとなく五ってきりがいいので。  でも毎回密かに勝負してる気になってるのですよね、私。身の程知らずにも。  今度こそOKもらってやるっ! って感じで。考え直せって言われるたびに、その理由を覆せないかとか考えてみたり。いつもだめだけど。  つまり脳内で勝手に勝負して、勝手に負けているのです。  ところであの、#3364にあった八神週間って……何が起こるんですか……? >西鶴さん  ごくごく部分的に。 ≫自殺をする人というのは、人に自殺をとめてほしいと思っている身勝手な人  ……自殺ってそんなに単純なものじゃないと思います。男女問わず。  自殺した人に言えますか? 「誰も止めてくれなかったね。残念だったね」って。  知人に自殺された人に言えますか? 「あいつは身勝手な奴なんだよ。気にするな」って。  あの話の中で自殺しようとしていた男はそうなのかもしれません。でも一般論のように語るのは危険です。てか、八神的にはそれはちょっと許し難いのです。  いろいろあったので。 >王子様の話  そんな都合のいい生き物いるわけないよねー、と斜に構えて生きてきたつもりでいた八神ですが。  実はいまだに王子様を待っているのかもしれないと最近気付きました(笑)  二十歳を過ぎてなお夢見がち……うわー、かっこわるいなぁ……。 -------------------------------------------------------------------------------- ドラマと泣かせ No.3428 投稿日 2001年11月6日(火)15時13分 投稿者 中里融司  榎野さんの文を読んでいて、ふと考えたことがありました。  泣かせに代表される、ウェットな部分を嫌う――というのは、私が昔やっていた世界――コミックマーケットが現在のような、巨大なものになる前の頃、アマチュアマンガに横溢していたような記憶があります。  私のいた漫画研究会は、上の方にいた私たちがエンターティナー、ドラマ指向の人間だったので、泣かせを強調する者も多かったのですね。  基本的にプロ要請を念頭に置いていて、これはそのサークルをつくったメンバーにその指向が強かったからでしょう。  で、会誌を読んだ人が部室にやってきて、「あんたたちの作品は堕落している。これでは新しいものなんかない。東映時代劇のようじゃないか」「既成の作品に対するアンチテーゼがなければ駄目だ。こんなの屑だ」と言ってくるのが大変に多かった。  そして、学内にできた別の創作サークルに入っていったものでした。でも、そのサークルからプロになった人はいたかな。私らの方からは、私を含めて四人はデビューしているのだが。  というのはともかくとして、泣かせの技法は、エンターテイナーの中心にあるものの一つだと考えています。  私には、それを忌避する感覚はありませんでした。小説やマンガを読んでいて、ドラマを見ていて、映画を見ていて、心を震わされ、感情を刺激されて、涙が出る。それが、物語中の人物をクライマックスへ押し上げる力となり、哀しみをバネとして、緊張と怒りが最高潮に達した瞬間、一気に吐き出される。その陶酔感を楽しみに見ていましたし、今になってそれを再現しようと、一所懸命になっている節があります。  ドラマは、主人公が周辺から圧迫され(これは、単なる圧迫とは限らず、助けられての場合もあります)、そのなかで目的を見出し、その目的を達成するために起こる葛藤が大きな要素となっていると思っています。  物語が展開するなかで、主人公が経験る出逢いと別れ、あるいは、力が足りなかったために失われる愛情。または自ら身を引くことで、相手の幸せを安泰なものとする。こういった要素は、確かに東映時代劇や任侠路線、松竹人情喜劇に代表されるものですが、主人公のモチベーションを強めるには大変に有効ですよね。  私は、それが好きでした。好きだから、いまは自分で、展開させようとしています。感情を重ねて貰い、魂を揺さぶる――その根本的な形ではないかと、思っています。 http://www.chaldea.ne.jp/nakazato/ -------------------------------------------------------------------------------- 泣かせの続き No.3429 投稿日 2001年11月6日(火)15時26分 投稿者 中里融司  つまり、泣かせの手法は、有効なだけに使われ続け、前衛的なもの、新しいものを書きたいと考えている方にとっては低俗な、新味のないのと認知されてしまう、という側面は、確かにもっているものでしょう。  しかし、それだけに有効というか、人間という生き物の感動を呼ぶ、根本的なものでもあると思うのですよ。  この点は、ときどき他の作家さんと議論になったりします。感動は必要ない、という主義の方も多くおられるので。  しかし、時代小説系の方には、オーケーの方が多いように思います。  自分の場合には、自分で書きながら泣けない作品だと、面白いと思えないのです。 http://www.chaldea.ne.jp/nakazato/ -------------------------------------------------------------------------------- >榎野さん No.3423 No.3430 投稿日 2001年11月6日(火)16時03分 投稿者 かねやん >>要するに「ドラマ」ってのを憎んでいたんだろう。 「ありきたり」に対する反抗期ってやつですか?  既存のものはとにかく悪で、新しいことだけが正義なのだ。ってのは若い人が一度は陥るものでしょうねえ。いや俺もまだ若い人なんだけど(笑) 「新しいものを思いつきました、まだ誰も考えたことがありません!」って書き込みをみると、可愛くて可愛くて頭をなでなでしたくなる。  むろん中には唸らされるものもあるけれど、大体が新しいものを思いついた(と本人は思っている)ところで思考停止していて、それが使い物になるかまでは考えていない。  でもそれは仕方ない。だって新しいことだけが正義なのだから。  それ以外のことはどうでもいいのだ。とにかく他の人がやったことが無いことができればそれで満足なのだ。たとえそれを他人が理解できなくても、それは時代が自分に追いついてないせいなのだ。 -------------------------------------------------------------------------------- 風邪で寝込んでいたりします。 No.3431 投稿日 2001年11月6日(火)16時27分 投稿者 西鶴翠(みどり) 榎野さん> >「ドラマ」ってのは「毒」だ。 >人が一生懸命武装して着込んだ自意識の鎧の隙間からにじみ出る弱さに直接作用する一種の「毒」と言ってもいいだろう。 >この「毒」は物語を作る側にも作用する。おそらくは与える側の数十倍の濃度をもって。 >でも、人に何かを伝えようとするならば、人にカタルシスを与えようと思うならば、この「毒」に耐えなきゃいけない。 >自分の書いた物語を客観的に見ることのできないレベルにおいては、あんまりこの毒は感じない。でも、自分の物語を客観的に見ることができるようになると、この「毒」はてきめんに効いてくる。 >もう、床をのたうちまわりたくなるくらいにね(笑)  もう、非常によく分かります。この文章。ここは、何度でも読み返そう。 いや、それだけなんですが。それでは。 -------------------------------------------------------------------------------- 「毒」と書いた理由 No.3432 投稿日 2001年11月6日(火)18時07分 投稿者 榎野英彦 >毒と書いた理由。 私が「毒」と書いた理由は、一種の「通過儀礼」だと思っているからです。 クリエイターになるためには、それを飲んで「思春期のシッポ」を殺さねばならないのです。 >泣きやドラマを嫌悪する理由。 これは、アレです。他人に(読んだ物語に)影響されて泣くような人間は「弱い人間」だ、と思い込む少年特有の一種独特の超人願望から来ている情動です。  これは男の子に非常に強い情動で「泣いたら負け」という価値観がもたらすものでして、「泣く」ことはすなわち「負け」を意味するのだと思い込むことから始まります。  美しいこと、感動するようなことによって「泣く」のも、ガマンができなくて「泣く」のも区別がつきません。とにかく「泣いたら負け」なわけです。  この価値観は、自分を客観的に見ることができるようになると、どんどん消えて行きます。だいたい思春期が終わる頃には、自分の中で結論が出ているものなのですが、中にはシッポのように引きずっている人間もいるのです。  不思議なもので、この傾向は「コンプレックスの強い人間」に非常に強く出る傾向があります。  現実社会においてコンプレックスを抱いているぶん、自分自身に対して常に「強くあらねばならない」という強迫観念を抱きます。  つまり意地でも「ちょっとしたことで泣く」わけにはいかない。と思い込むわけです。  この強迫観念をひきずったまま大人になると、その強迫観念は自分を守るために他人への攻撃行動に転じます。  犠牲的な精神を発揮した人間を見ると  『ええかっこしいだ』  感動的な物語を読むと  『お涙頂戴の陳腐極まりない駄作だ』    このあたりが、よくある反応ですね。  言っている方はわかってるんですよ、それが素晴らしいものだってことぐらい。でも、それを認めることができない。それを認めたら自分が「他人の価値観に動かされる弱い人間」だということを認めることになっちゃう。  思春期のシッポのような心の中の「ガキ」が、もう手足ばたばたさせて心のなかで暴れるんですよ「だってだってだって」って(笑) 以上の反応はあくまでも「物語の受け手」としての反応です。 では、物語を作り出す「クリエイター」になろうとした場合、この「思春期のシッポ」は、どのような反応になるのでしょうか?  これは、実に面白い反応なんですが、物語を書くうえにおいても、この「情緒的なものを嫌う」という反応は生じます。  「感動させる物語」というのは、本人にしてみれば他人の干渉以外の何者でもないわけです。それを否定してきた自分が読んだ人間を「感動させる」なんてことができるわけがない。それは自分がいままで後生大事に抱え込んできた価値観の否定になるからです。  こういった人間は、何がなんでも「感動を否定した物語」を書こうとします。  「感動を否定した物語」にはさまざまなものがありますが一番多いのが「アイディアと設定だけのお話」というやつです。。  アイディアと設定だけなら他人の心に干渉する部分が、ほとんどありません。当然書いている自分の心にも負担にならないのです。  しかし、この「アイディアと設定」だけで書かれたお話しで、なおかつ呼んだ人に「面白い」と思わせるお話を書くにことは、よほどのストーリーテラーなくては勤まりません。そして、そんな才能を持っている人間がそんなにゴロゴロいるわけがありません。    中里さんがお書きになっていた、物語を作る人々に向かって「陳腐だ」「新しいものが無い」という攻撃を加えてきた連中が、プロになれなかった理由はこのあたりにあります。    そして、次に出てくるのが、何がなんでも「感動的でクサい話」を回避したいがゆえに「ギャグ」に走る。という連中です。  実を言うと私はこれでした。  意外と簡単なのがこの「ギャグ」ですね。  人を感動させて泣かすためには最低でも数十行の物語が必要なのに対して人を笑わせるには数行、もしくは一行あればいいのです  以前ここに書いた「スルってえとナニかい?」なんてのが、それにあたりますね。  他にも「毒食わばそれまで」とか「十羽ひと唐揚げ」なんてのがノート一冊ぶんストックしてありますけどね(笑)  ブラックなギャグに走る連中ってのは大抵がこの「感動させるのがイヤ」な連中ばかり。  「お涙頂戴」を、ナニがなんでも自分よりも下に見たいから、冷笑的に世の中を切ることにあくまでもこだわるんですよ。  愛だの恋だの、自己犠牲だの、こういったものをバカにして泥だらけにしてあざ笑う対象にする。  不思議なもので、こういったブラックなギャグを喜ぶ感情ってのは誰にでもある。  イギリスのユーモアなんかもう、言葉にならないぐらいすごいですよね(私は空飛ぶモンティパイソンを本放送で見ていたクチです)  でも、これはその「愛だの恋だの自己犠牲だの」をちゃんと認めて評価して、その対極にあるものとして提示されるから許されるわけで、「愛やら恋や自己犠牲」を否定しているものではないわけです。  「あんたらの言ってることは正しいよ、でもさあ人間ってそれだけじゃ息が詰るじゃん、人間ってどうしようもない部分も持ってるよね、それは誰の中にもあるんだよね、そこんとこも認めてよ、人間って全部ひっくるめて人間じゃん」  ここんとこがわかっているかわかっていないかでしょうね。  そして、そこに気がついたとき、私の中にあった思春期のシッポは、ぽろり。と落ちました。 確か20代の後半だったと思います。    それ以前の私しか知らない人間が、私が小説を書いたと聞いて『ピクニック』と『でたまか』を読んで、ひっくり返りそうになった。という内容のメールを送ってきたことがあります。  それはそうでしょう、若い頃、私が忌み嫌っていたものの純結晶のような物語がそこにあったのですから(笑) 「感動を嫌い、否定し、そこから逃げ続ける物語を書く」ということは、実を言うと「読者を感動させ、肯定し、そこに向かって収束する物語を書ける」ということなのです。 それに気がつく時が来る人もいれば、死ぬまで気がつかない人もいます。 そういうことです。 -------------------------------------------------------------------------------- もーちょっと待って(^^; No.3433 投稿日 2001年11月6日(火)19時37分 投稿者 小倉善哉  男と女の思考回路、論理的に説明することが出来るけど、もーちょっと待ってね。  お、落ち着いて、みんな(^^; -------------------------------------------------------------------------------- 誤読 No.3434 投稿日 2001年11月6日(火)20時44分 投稿者 魚住雅則 >新木さん >誤読 >こんな簡単な、なんということもない概念を伝える説明文なんかで、誤読を起こさせちゃって、どうすんのよ? いや、これはみやびさんの文章を見るまえから僕にあった先入感の問題のようです。 >報復を目的とし、その具体的な手段のひとつとする「悪戯」 「悪戯、イタズラ」は報復を目的とした時点でイタズラではないと考えていました。 イタズラは子供の遊びの延長で、悪意が絡むと別物になると思っていたのです。 「机にカエルを仕込むという行為そのものがイタズラに分類される。 軽度の悪ふざけ、嫌がらせを悪戯と呼び、それを行う際の意図(喜ばせよう、自慢しよう、仕返ししよう、という想い)は関係ない」 という解釈であっていますか? >ドラマと泣かせ 「ワンピース」や「サトラレ」をあざといと言って否定する人が何を考えているか解らなかったのですが、そういう思考回路だったのかと今ごろ納得しました。なるほど。 僕自身は、昔ドラえもんの八巻あたりにある「ドラえもんが未来に帰る話」を呼んでしまったので、泣かせに対する嫌悪感を感じることはほとんどありませんでした。もう、そんな感情はその時に吹っ飛ばされたというか。 -------------------------------------------------------------------------------- 補足 No.3435 投稿日 2001年11月6日(火)21時10分 投稿者 魚住雅則 >ドラえもんのこと 今読んでも感動する話ですが、それだけではないみたいです。 当時小学生で「ドラえもん」が全盛期だった頃の僕に、この話は圧倒的な力を持っていました。 もちろん泣きましたが、それ以上にびっくりしてしまって、「こんなもの(感動)が世の中にあるんか!」となってしまったようです。(今振り返るとそう思う) ドラマに嫌悪感を覚える前、刷り込みのように、タイミングの問題でもあった気がします。 -------------------------------------------------------------------------------- 風邪が流行っているようですね。 No.3436 投稿日 2001年11月6日(火)22時24分 投稿者 弟切 千隼 どうも歩いていて立ちくらみがすると思ったら熱があった弟切です。 ここの参加者の方々に風邪をひいた方が多いのは、電線を通じてウィルスが広がったからでしょうか?(笑) 順不同でレスします。 新木さんへ > 「子供」について考えようとしたら、ユキマロくんが出てきて説明してくれました。 ユキマロ; 「あー、ここに勉強しに来てる子っちはね、確かにお金持ちの権力者の子が多いけれど、そういう子ばっかりじゃないよ。普通の家の子も大勢いるよ。ただ、学費を出してまで子供に勉強させようっていう余裕のある家ばっかりじゃないからね、貧しい家の子っちの学費は免除にして、どの子も勉強できるようにしてるよ。その分お金持ちから寄付金を分捕ってるんだよ」 私; 「えっ!?そんなのお金持ちの親が承知しないでしょ?お金持ちってけちだから、貧乏人のためにお金を出すなんてずぇったいしないのが普通じゃない?そもそもここの『教室』って、権力者の子弟を教育するためっていう名目で作ったんだよね?」 ユキマロ; 「そこは口先三寸で丸め込むの(笑)。『ブンメイテキな社会を築くのには、下々から優秀な子弟を発掘して、社会に貢献する科学者を養成しなければなりません』って言えばいいんだよ。彼等は勝手に『社会に貢献する』の部分を『自分たちに貢献する』って誤解してくれるからね。どう解釈するかは彼等の勝手で、俺は嘘は言ってない。あとは『おたくのお坊ちゃんが実験するための器具が足りないんです』とか『おたくのお嬢ちゃんが読むべき参考書がないんです』とかの理由でがぁりがりお金を引き出せるよ。いやあ、親ばかっていいねえ」 私; 「……越後屋、おぬしも悪よのう(^^;」 という訳で、悪代官(笑)どもと取引しているユキマロくんは、やはり只者ではないようです。権力者たちの貯め込んだお金を利用して、権力者たちへの反対勢力を養成してしまおうというのですから。 それにしても、経済的な事情により、どうしてもお金持ちの子が勉強しに来る率の方が高いのですが、ユキマロはわざとみんな一緒に机を並べて勉強させることで、頭の柔らかい子供のうちに「人間は平等だ」という意識を植えつけようとしているようです。権力者の子供と普通の家の子供が入り混じったこの状態は何かが起こりそうで、確かに「転」に使えそうですね。 しかし、ユキマロくんって、生みの親に似ないでしっかり者で頭いいみたいですねえ。ユキマロくんと相談しながら「転」を考えましょう(笑) >>●女の子の机にカエルを仕込むっていう悪戯は、男のコの考える「報復」の仕方とずれている、って気もするけれどね。 (No.3384のみやびさんの書きこみ) 私にはこの文は意味不明でした。ピンときた度合いは「B」です。 今は体調が悪くて文章がうまくまとまらないので、意味不明の理由は後ほどということでお許しを。 > 「ドラマ」について すみません。熱で頭がぼけてモニタの文字が見えなくなってきました。勝手に降りてきたユキマロくんがそれでなくとも減少していた私の体力を奪っていったようです。 このレスもまた今度に回します。 -------------------------------------------------------------------------------- いやー、参った参った No.3437 投稿日 2001年11月7日(水)00時37分 投稿者 唯野教授 ここ最近どうもいやなことばかりありまして。 せっかく買ったLANケーブルが初期不良で使えないわ布団が新しくなってなかなか寝つけないわ目覚し時計は電池切れだわおかげで寝坊して授業に出られないわ2ヶ月も使用期間が余ってる定期をなくすわノート用の外付けFDDが故障するわプロバイダー料金が思ったより高いわ増量作業は遅々として進まないわセカキラの最終巻買ってきたら妹が同じ巻をすでに持ってるわハンターハンターはまたもや休載だわジュドーは命中率7%の攻撃を避けられずに撃墜されるわでもうネットにつなぐのもいやになるほど落ち込んでおりました。 が。 今日、本屋で見かけた「銀河帝国の弘法も筆のあやまり」を読んで復活しました。 しっかし、筒井康隆といいこの本といい、私ってこういうくだらないの大好き。 もう題名だけで、ご飯どんぶり一杯はいける短編集ですが、全作品この手のダジャレばっかりです。 特に秀逸だったのが、SETIが解体されて代わりにCurryという組織が出来たというくだり。Curryの名前の由来はというと「おSETIもいいけどCurryもね」だから(なんか榎野さんのギャグに通じるものを感じる……) 。ってあんた十年後の読者が読んだら絶対わかんないぞこのネタ! まあそんなわけで小説って偉大ですな。 >増量28枚 現在18枚……。時速約5行です。壁は三倍の21枚あたりからやってきそうだと思っていたら以外にはやくきたなあ(遠い目)。本当は「28枚書ききるまで分室には書き込まない!」とか言ってたのですが、なんだか自分の存在が忘れられているのではないかという不安にかられ、書いてしまいました。頑張れー、負けんなー。 >悪文 ・一文の中に動詞が三つも四つもある上に、三重構造の文章になっていて流れが掴みにくい。 ・自分が書くなら「女の子の机にカエルを仕込むっていう悪戯は、報復じゃない。男のコは、そういう方法による報復を思いつかない」かな。 ・うむむむむ。Bといいたいところだけど、Cだな、こりゃ。 >新木さん >「怪獣博士」 あ、これ異議あり! 「怪獣博士」=「ものすごい記憶力がある」だなんて、そんな馬鹿な。 オタクとかマニアに限らず、人間の記憶力というのは偏ってるものでしょう。好きなこと・興味のあることには脅威的な暗記力を発揮するけど、それ以外のことは全然駄目ってのが普通のはず。 第一、単に「記憶力に優れた男」だったら、「怪獣博士」という属性はなんのためにつけたのですか。最初っから「記憶力に優れた男」でいいじゃないですか。 でも、もちろん「怪獣博士」はマンモー狩りに役立ちますよ。たとえば、隣り村にいるマンモー狩りの達人は大の特撮マニアです。彼の助力をあおぐ時には、大使として「怪獣博士」を派遣するのです。彼以上の適任者はいないでしょう? >弟切さん >「凍れる心臓」 今さらなんですけど、十六分割の起部でちょっと疑問。 転でキサラは文明の退化に気づくとなっていますが、ちょっと遅過ぎやしませんか? 確か、産業革命以前にまで科学は退行しているのですよね。 だとしたら大量生産の既製服があるはずもなく、ユキマロの服装を見た時点で気づいてもよさそうなものですが。もしくは、ユキマロの家に行くまでの景色だとか、ユキマロの家の調度品だとか。 その辺り、どうなってるでしょうか。 -------------------------------------------------------------------------------- No.3438 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- 結のない話 No.3439 投稿日 2001年11月7日(水)04時54分 投稿者 はせがわみやび  こんにちは、みやびです。  さて。前回の続き。「結のない話」について。  ホントは、物語の構造についてちゃんと勉強したひとに話して欲しいところ。  わたしでは、うまく書けるかわからないけれど書いてみる。  まず、これから書くことの結論を先に書いちゃおう。  ●結のない話はない。  この結論にたどりつくまでが、これからの文章ってわけ。  問題の発端は、以下のみどりちゃんの文だ。 >>「最初と最後で精神的な変化のない話」を「結のない話」と定義しております。  この文章の始めのところは正確には、「最初と最後で(主人公に)精神的な変化のない話」だ。  というわけで、まず、「最初と最後で主人公に精神的な変化のない話」は「結のない話」なのか、ということを問題にしよう。  この定義がおかしいことは、世の中に溢れている物語を少しリサーチしてみればすぐわかる。  たとえば、ジャンプの連載漫画の「こち亀」。  お話の最初と最後で主人公に精神的な変化があるだろうかって考えてみる。  両さんって、毎回毎回、まったく懲りてないように見えないか?  実は両さんに限らず、読み切り連載のギャグ漫画の主人公は、ほとんどの場合精神的な変化なんかしない──はずだ。  「うる星やつら」の諸星あたるは毎回まったく懲りずに女と見ればちょっかいをかけ追っかけまわすし、「炎の転校生」の滝沢昇は最初から最後までテンション高く突っ走ることをやめなかった。 ※主人公に喜怒哀楽がある、というのと、精神的な変化があるというのは別ものだから念のため。  というわけで、主人公に精神的な変化がない話は存在する。にも関わらず、例にあげたどの話もちゃんと起承転結があったはずだ。  つまり、結のあるなしと、主人公の精神に変化があるなしは関係ない。  だからみどりちゃんが書きたい話は、実際には次のどちらかになる。   1)最初と最後で主人公に精神的な変化のない話  と、   2)結のない話  1)である場合は、問題ない。  たとえば、分室でも唯野くんの「永遠の孤独」は、別に主人公が成長する話ってわけじゃない。  みやびのカレーの話だっておんなじだ。美春は成長なんてしない。  問題なのは、2)の結のない話を書きたい、という場合だ。  というか、わたしには「そんな話がありうるのか?」なんだけど。  (──でも、疑問が出てないってことは、みんなそういう話があると思ってる?)    ここで、ものすごくパターンな物語の起承転結をひとつ書いてみる。 起:主人公Aの親(など)がXに殺され、主人公は復讐を決意する。 承:Aは、Xを追い求め、困難を乗り越えてXを追いつめる。 転:巡りあったXは、なんとAの知り合い(父母、兄弟、親友、別れた恋人、他)だった! しかも、Xには彼(彼女)なりの理由があってAの親(など)を殺したのだとわかる。迷うA。 結:だが、旅の間の経験を思いだしたAは、Xと戦うと改めて決意(←これが結論)。  戦いの末、Aは── エンディング:  1)──Xを倒した!  2)──Xに倒された!  3)──相打ちだった!    4)──Xを倒すが、ついでに世界も壊してしまった!(おいおい)  5)──なんと、愛が芽生えた!    この起承転結のパターンに当てはまりそうな物語をいくつ思いつくだろう?  あれとかこれとかそれとか。まあ、いくつか思いつくはずだ。  その物語を思い出しながら、次のことを考えてみて欲しい。     その話……上の結の部分がないなんてことがあったか?  まともに終わった物語だったら、結がないってことはない。たとえそれが文章にして1行だろうとも(漫画だったら1コマだろうとも)。ちゃんとあったはずだ。  だって、さ。上の例だと、結がないってこういう感じになるのだぜ。 X「おまえは俺の息子だ、一緒に銀河を征服しよう!」 A「な、なんだって! ガーーーーーーーン! 大ショックーーーーー!」 おしまい。  「おしまい」って言われてもね……。  ふつう、「金返せ」って言われないか?(^^; 言うよな?  結の部分がない、っていうのは、そーいう話をいう。  けれど、だ。  エンディングがなかった、ってことはあるんじゃないだろうか。  1)〜5)にあたるやつ(他にもあるだろう、きっと)がない。  それは、ありうる。  つまり、「結がない話」と「エンディングを切って終わる(エンディングを書かない)話」ってのは別なのだ。二つを混ぜないようにしないといけない。  エンディングを切って終わる話ってのは、わたしにも想像できる。  しかし、「結」がない話は、わたしには想像ができない。  「承」がない話も「転」がない話も想像できる。やれないことはない。おもしろいかどうかは別として。しかし……「結」がない?  謎だ。  知っているひとはぜひ教えて欲しい。   もちろん、「結」がないからこそ、おもしろくなっている──って言えるやつに限る。  で、そんな話がないということになれば(わたしはそう思うのだが)、みどりちゃんが書きうる話は、以下の二つに絞られてしまうはずだ。  つまり、  ・最初と最後で主人公に精神的な変化のない話  ・エンディングを切って終わる話  どちらも結は存在する。結を作らなくていい言い訳にはならない。  なぜならば。  ●結のない話はない(それ、話って言わない)。  からだ。 PS  エンディングを切って終わる話のほうが、エンディングまでちゃんと書く話より、もちろん難しい。  「書かずに書く」ほうがいつだって難しいのだ。  だから、実際にはエンディングのある話が書けることを証明しないかぎり、取り組むだけ無駄だろうなあ。 -------------------------------------------------------------------------------- 結の無い話の実験 No.3440 投稿日 2001年11月7日(水)06時40分 投稿者 とんびの羽根  みやびさんの例(#3439)がわかりやすいのでちょっと実験に利用させてください。 >>起:主人公Aの親(など)がXに殺され、主人公は復讐を決意する。 >>承:Aは、Xを追い求め、困難を乗り越えてXを追いつめる。 >>転:巡りあったXは、なんとAの知り合い(父母、兄弟、親友、別れた恋人、他)だった! しかも、Xには彼(彼女)なりの理由があってAの親(など)を殺したのだとわかる。迷うA。 >>結:だが、旅の間の経験を思いだしたAは、Xと戦うと改めて決意(←これが結論)。  みどりくんの考えそうな「アイディアはあるけど(結)のなさそうな話」を考えてみる 起:主人公Aの親(など)がXに殺され、主人公は復讐を決意する。 承:Aは、Xを追い求め、困難を乗り越えてXを追いつめる。 転:巡りあったXは、なんとAの知り合いのYとZのどちらかだった。不確定性論理の効果でどちらかであることははっきりしているが、どちらかに確定することはできない。 迷うA。(復讐については結論は出ない。Aは成長しない。だれにも救いは無い。) 結:おいおい  「解は不定である」が解答(結論)となるような設問とその解法を美しくも悲しく描写するといったところ。みどりくんの条件(成長しない、救いは無い)には矛盾しないと思うのだけどどうかなあ。 -------------------------------------------------------------------------------- 結と復讐 No.3441 投稿日 2001年11月7日(水)08時58分 投稿者 中里融司  みやびさんが出してくれた例と、とんびの羽根さんの書き込みに関して、復讐譚で主人公の成長が描かれないという物語は、時代小説にはたくさんあるということを思い出しました。  敵討ちがテーマになっている場合、成長は描かれないことが多いようです。  これは、精神的な変化がないという意味ではなく、旅の間や、目指す仇と巡り会って、父なり兄なり、主君なりが殺された経緯を聞くことで、主人公の心には変化が起きる場合が多いのです。しかし、仇は討たなければならない。これは、主人公の変化より、武家社会という社会の束縛によるものです。  もちろん、空しさに気づいた主人公がその場で武士を捨て、町人となって、武士を続けている友なり親戚のもとにひょっこり現れ、語り合うシーンで終わるという作品もかなりあります。この場合は成長を遂げていることになりましょうが、そのまま仇を討つものも多い。  この場合も、成長は遂げているのかも知れませんが、それは表には描かれません。読者に考えてもらうことが前提となっているからでしょう。  なかには、仇がすでに死んでいるにも拘わらず、貧乏のどん底で仇を捜し続けるという形で終わるものもあります。この場合も、小説は成立しているのです。  結は、主人公の行動と同様に、読者の感じ方で成立する面もあるように思いますが、皆さんいかが思われますか? http://www.chaldea.ne.jp/nakazato/ -------------------------------------------------------------------------------- 友人宅で鍋つつきながら No.3442 投稿日 2001年11月7日(水)10時15分 投稿者 白黒猫 生まれて初めて「カリオストロの城」、最初から最後まで観てきました。  いや、今までもテレビで放送される度に観てたんですけど、なぜか決まって用事ができてオープニングとか途中とかを見逃してしまって。  全てのシーンを3回以上は観たんですが、通してみるのはこれが初めて。ついでにプロットを意識しながら観るのも初めてでした。  で、結論。酔ってたこともあるけど、一回ではテーマ解りませんでした(^^;  まず争いの鍵になっているのが、クラリス個人なのか財宝なのか偽札なのか泥棒としてのプライドなのか解らない。  そしてルパンのクラリスに対する感情も愛か優しさか義務感かどうもハッキリしない。  今まで私もおぼろげに抱いていた「テーマ? 勧善懲悪とか善人は報われるとかでないの?」という思い込みは、ラストのクラリスを置いて去るシーン観て「あ、そうか」とあっさり解けたんですが。  てなわけで、魚住さんあとお願いします(笑) >課題 >>女の子の机にカエルを仕込むっていう悪戯は、男のコの考える「報復」の仕方とずれている、という気もするけれどね。    「ずれている」がどこにかかるか不明瞭。女の子? 机? 蛙仕込むこと? 悪戯?    自分流に書き直したバージョン。  「男のコはね、女の子に報復するのに、机に仕込むなんて手段使わないよね」  て感じでしょうか。  ピンときた度はD >とんびの羽根さん  うーん、まだなんか誤解されてるな。  私は単にとんびの羽根さんの言葉が前後で矛盾してると思ったんで、その辺りどう思っているのか聞きたかっただけなんですって。  あなたと私の価値観の違いにこだわってたんじゃないの。  「勲章は本来Aであるはずなのに現状ではそうはなっていないから、Bだ」というなら、「勲章」という文字からAとB、なぜ両方連想しないのかなあ、と不思議に思っただけなんですよ。  あくまでBしか思い浮かばないというなら別にそれでいいんですけどね。   >マンモーの話  男はマンモー倒すのに役に立ちそうな能力の持ち主に出会った時、必ずしも喜ぶばかりとは限らないと思います。  だって取り分減るじゃん、マンモーのお肉。  それに自分が必死に体鍛えて、マンモーの脂肪と筋肉貫いてダメージ与える力を手に入れたところに、うまいこと急所狙って致命傷与えるような奴が群れに入られたら、自分の立場が危うくなる。  マンモーを狩る男達は仲間であると同時に、何時寝首を掻くか解らない敵でもあるのです。   >盗難者に乗ったお姫様(仮) >転部アイデア出し 1  男に追い詰められたレックスは、助かるためにケイトを殺そうとするが臆病ゆえに結局殺せない。殺される恐怖と自分の情けなさに泣くレックスに、ケイトは巻き込んですまなかったといい、男と決着をつけにいく。 2  ケイトの正体を知り怒るレックス。狙われている事情を説明されても信じようとせず、嘘つきと罵倒するうちに、車の中で食べたサンドイッチのことも口から出る。それはありあわせの材料で作った簡素な物だったが、ケイトはとても美味しいと喜び、レックスは軽い気持ちでこれくらい逃げ切れたならまた作ってやると約束したのだ。あの時の誉め言葉もどうせご機嫌取りだったのだろうという言葉に、気丈だったケイトは初めて傷ついた表情を見せる。  そして男との対決の時、ケイトは最初の嘘以外は全部本当のことだし、本当の気持ちだったと言って出ていく。 3  追い詰められ、男の前に出ていく決断をするケイト。絶望し、脅えるレックスに、さばさばした態度でこりゃ逃げ切れん、しかたない、世話になった、といってレックスの元を去ろうとする。  しかしレックスはケイトが自分に表情を見せようとせず、足が微かに震えていることに気づく。 4  男から逃げ回り、ドライブインに入る少し前。レックス達は車に牽かれた犬の死体を見つける。血の跡から、即死せずにかなりの時間這いずりまわったらしことがわかる。  レックスは無視しようとするが、内心気になって仕方が無い。一方ケイトは汚い、目障り、ドジ、弱いから死ぬ、往生際が悪くて目障りと辛辣な台詞を吐く。  クライマックスで男の前に出ていく決断をしたケイトは、去り際に今ならあの犬の気持ちが少し解るな、とつぶやく。 5  二人が追い詰められたのは深夜のオフィスビル(電話線は切断、警備員は殺害される)。  後ほんの僅かな時間逃げ回れば出勤時間になり、安全になるのだが、レックスの出血による衰弱を見てケイトは男の前に出ていき、決着をつけようとする。 6  男に撃たれて怪我をしたレックスに、ケイトは自分の服を裂いて包帯替わりにし、止血をする。  すると露になった肌が、養父による虐待の跡だらけなことにレックスは気づき、怒りを抱く。 7  ドライブインに入るよりも前。レックスはケイトの金で豪勢な買い物を楽しむ。  家や家族のことを聞いても言葉を濁すケイトに、こんな生活ができるなら何の不満も無いのではないかというレックス。だがケイトは、一つだけ、欲しいけど手に入らない物があるという。深く追求せずにレックスはケイトを連れての道中を楽しむ。  クライマックス、男の前に出ていくケイトは、レックスに短い間だが友達を持てたような気分になれた、これで願いがかなったと感謝の気持ちを伝える。 8  工事現場に追い詰められた二人。隠れながらトラップを作り、逆に男を倒そうとするが、成功の直前、男がレックスにケイトを渡せば見逃すと呼びかけ、その声に反応したレックスは手元を狂わせ、トラップは失敗。居場所が男にばれてしまう。  ケイトは恨み言もいわずレックスを突き飛ばし、逃げさせる。 9  仲間にも秘密にしていたが、レックスはかつて画家を目指していた。偶然レックスのスケッチを見たケイトは、その腕前を誉める。  今まで誰にも誉められたことの無かったレックスは有頂天になり、何毎も絵を描いて見せる。  クライマックス、男の前に出ていくケイトは、レックスに画家の勉強を続けろと言い残す。 10  ケイトは重い病気にかかっていた(養父に狙われているの財産を福祉機関に寄付しようとしたため)。  男の前に出ていく時、どうせ長くないならば誇りを持って死にたいとレックスに言い残し、去っていく。     -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.3443 投稿日 2001年11月7日(水)13時17分 投稿者 新木 伸 >八神さん  うん。  個人の現実逃避がどうとか、そういう件については、僕はノータッチなので、自分でなんとかしてくれたまえ。  ハトポッポが広場に自力で食べにくれば、おじさんはエサをまきます。  来なくても、おじさんは知らない。あのハトポッポ、どうしたのかなとか、気にはするけど。  んで、セラスが突然目覚める案。  ボツ。  それはポイしなさい。ポイ。  論外。たわけ。  なにとち狂ったもん出してきてるかね。弟切さんもそうなんだけど。  結っていうのは、いままで広げていた風呂敷を次々と畳みこんでゆく部分なわけ。そこで新たに変なもん広げちゃって、どうするのか?  なんつーか、レンがいままでがんばってがんばってがんばって、悩んで決断して頑張ってこの話を引っ張ってきたというのに、ぽっと出てきたセラスが、横からこの話の「見せ場」をかっさらっていってしまっている感がある。  今回出してきたこれが、どのくらい「ヘンテコ」かというと――。  レンが窮地に陥ったそのとき、通りすがりの謎の剣豪が追っ手をすべて斬り倒して、名も告げずに立ち去ってゆく。そしてレンはセラスを故郷に送り届け、感謝のうちに消滅してゆくのであった。  ……とか、そのぐらいに相当するぐらい「変」だぞ。  ギャグならこういうのも「有り」だが。  はい。リテイク。やり直し。  ああそのまえに、なんでダメだったかの理由は、自分なりに考えて答えを出しておくように。 >○○週間  ハトポッポの体半分土に埋めて、さぁ食えやれ食えさあどんどんと、許容量以上のエサを無理矢理に詰めこむ週間です。胃袋を大きく拡張して、もっとたくさんのエサを一度に食べられるようにするためです。いまは杉井光がやられています。 >前衛と低俗  中里さんの話の中のその人とか。  まあその個人に限ったことではなく、そういう人って、もう大勢いますよね。  僕がわからないのが、なんだってそういうことをわざわざ言いにくるのか――っていうことなんですよね。  エンターテイメント志向の物は、なにかその人にとって、「攻撃対象」になってしまうらしい。  なんで? どうして?  通俗なエンターテイメントを否定することで、その人は、いったいどういう種類の「幸せ」を得ることができるのだろうか? どういう道筋で、幸せにたどり着けるのだろうか? っていうか、そもそもそっちの方面に幸せはあるのか?  そう人も、自身がクリエイターなんでしょう。プロアマ問わず、小説を書いている人はみな「作家」っていう意味において。  なら、幸せの道筋は、自分の「創りだした物」の価値を認めてもらうという方面にあるのでしょう。  なら、創りだして認めさせればいいじゃん。  人のとこまでわざわざやってきて非難して足引っ張ってゆく――なんていう非創造的なことに無駄なエネルギーを使っているのは、いったいどうしてだろう?  いま僕が知りたいのは、これが、「誰でもたいてい一度はかかるハシカのようなもの」なのかどうかってことです。  すくなくとも、自分はかかっていない(とそう思っている)。中里さんもかかっていないらしい。  榎野さんはかかったらしい。  かねやんは、「若い人が一度は陥るものでしょうねえ」とか言っているところをみると、自分も当然そうだったし、「誰でもかかるものだ」と暗に言っているようだ。 >>そして、次に出てくるのが、何がなんでも「感動的でクサい話」を回避したいがゆえに >>「ギャグ」に走る。という連中です。  うんうん。これは納得。  いわゆる、「後ろ向きに全力疾走」っていうものですね。 >魚住君 >>いや、これはみやびさんの文章を見るまえから僕にあった先入感の問題のようです。  だから、それをひっくるめても、ぜんぶ一切合切なにもかも、すべてがみやびさんの責任なんだってば。  そういう先入観を持っているであろう人のことも、もちろん考慮した上で、相手が読み違わないような文章を書けないとならない。  プロが文章を書くときに、どれだけのことに配慮しつつ言葉を選ぶかということについて、あんまりナメないでおくれ。  自分と同じレベルで、プロも物を見ているのだという変な先入観は、まず捨てよう。相手のほうが遙かに高い視野で見ているに決まってんじゃんか。だからこそ、君らはそこまで行こうとしているんだろ?  君はそこまで自分の足で歩いてたどり着かないとならないわけだぞ。あと何キロあるのか、把握しておかなきゃならないのだぞ。  いま君の立っている場所が「その場所」だなんて思いこんでいたら、歩く必要さえなくなってしまうじゃないか。 >>「悪戯、イタズラ」は報復を目的とした時点でイタズラではないと考えていました。 >>イタズラは子供の遊びの延長で、悪意が絡むと別物になると思っていたのです。  一般的には、悪戯という言葉には、そんなに悪意のこもっていないわるふざけ――という意味がある。  ちなみに魚住語による「いたずら」。  悪意は含まない――という、そういった特殊な「概念」を書きたいのなら、漢字で「悪戯」と書いちゃいかんよ。  いたずらを漢字で書くと、「悪」という字が入るよね。  これは悪意をイメージさせる文字なわけ。  だからもし、ここに悪意という意味を持たせたくないのであれば、ここは「いたずら」と書くべきところなの。ちなみに「イタズラ」と書いてしまってもいけない。カタカナで書くと、ふざけて揶揄するような調子がはいる。からかいのイメージがついてきて、若干の悪意の意味がこもってしまうから。  悪戯、いたずら、イタズラ――これらはすべて、別の言葉なわけ。  表記が違うのだから、もう別の言葉なのね。  同じだと思う君のそれは、ただ言葉にたいする分解能が低いだけだ。  また、魚住君は「報復」という言葉に、「悪意を備えているもの」と、またもや言葉に対して自分勝手な先入観を持っているようだが、そっちのほうもついでにいま直しておきなさいね。  「報復」には、二種類ある。  悪意を持つ報復(一般的な用法)と、悪意をもたない報復だ。  「悪意をもたない報復」にはどんなものがあるか、考えてみるように。これ宿題。  話を戻す。  みやびさんの原文は、こうだろ。↓ >>●女の子の机にカエルを仕込むっていう悪戯は、男のコの考える「報復」の仕方とずれている、って気もするけれどね。  ここは「悪意」と漢字にされている。  だからここは、もちろん悪意のあるという意味になっている。「悪意のあるいたずら=悪意のある報復行為」っていう図式ね。  みやびさんは、ここはちゃんと書き分けている。  カエルを仕込む悪戯は悪意のある行為だから、女の子にしてみればそれは報復と思うのだろうけど、でもこれは男の子にしてみれば、そこまで意識してのことではないんだ。  ――とか、なにかそんなようなことを言いたかったのだろう。しかしそれには、てんで、失敗している。  それから、たしかに書き手としての言葉の使い分けはできているのだが、「悪戯」と「いたずら」の区別もつかない魚住君のような読者のことを、まるで想定していない。  その点をもって、もうプロの書く文章としては失格なわけ。 >>「机にカエルを仕込むという行為そのものがイタズラに分類される。 >>軽度の悪ふざけ、嫌がらせを悪戯と呼び、それを行う際の意図(喜ばせよう、自慢しよう、仕返ししよう、という想い)は関係ない」 >>という解釈であっていますか?  自分なりの解釈を書け、とは言ったけど、それを採点するだなんて、誰が言ったっけ?  それで合っているのかどうか、自分の頭で徹底的に考えてくるように。  容易に正誤をつけてもらって採点てしもらうより、「絶対にその解釈で間違っていない」ことを本人が確信するまで頭を駆使していったほうが、得られる経験値はより大きくなると思うのだが、どうだろうか? >感動する泣ける話  「アイアンジャイアント」を観ろ。  そして泣け。  そして研究しろ。  これはアニメね。たしかイギリスだったかな?  舞台はアメリカなのだが。宇宙から降ってきた巨大ロボットと少年の心の交流の話だ。  あれ観て泣けないやつは、人間やめちゃっていいです。 >弟切さん  その話の中で、「権力者の子供」と「普通の子供」とが混在しているというその道具を出していることには、かならず意味があります。  弟切さんにとっても、その子供教室は、「当然」両者が混在していなくてはならないわけでしょう? どちらか片方の子弟だけしかいないというのは、それはもう考えるまでもなくおかしいわけでしょう?  混在しているのは、弟切さんにとっての「あたりまえ」なわけでしょう?  そこには隠された「意味と理由」があるわけよ。  無意識からのその「プレゼント」を、ちゃんと自分の顕在意識で読み解いてあげましょう。  「アイデア」を操るすべは、自分の無意識と付き合う方法にあるのね。  向こうの言ってくることを無視してちゃいけなくて、ちゃんと聞いてあげて、向こうがなにを言いたいのか察してあげなきゃ。  これはたぶん、キサラの心理の「転」とも繋がる方向に違いないのだ。 >悪文の理由  かねやん。C。  とんびの羽根。評価不能。(自分の言葉による書き直し文章が尻切れトンボのため)  魚住。D。  弟切。B。(ただし未証明)  唯野。C。  白黒猫。C。(本人評価はDだが、こちらでCに繰り上げ)  拾い忘れの人は自己申告。キーワードは「悪文の理由」にて(それで検索かけるから〜)。  あと自分の文章で書き直しをやっていないひとは、やっておくように。  しかしみんな、思いのほか、低いなぁ。  これAでないと世の中に通用せんぞ? まあぎりぎり譲歩して、せめてBでないことには……。  君らの目指しているものは作家だろ? 文章で物を食う色々な「プロ」のなかでも、なんか特別スゴいことを書く人と認識されていて、ライターと「格」がひとつは違う原稿料をもらえる商売なわけだぞ? >唯野君 >>あ、これ異議あり! >>「怪獣博士」=「ものすごい記憶力がある」だなんて、そんな馬鹿な。  ああ、これはもともとそれなりの記憶力を持っている人間の先入観ね。  唯野君もそのひとりなわけだが。  だから意義もでるのだろう。  しかし考えてみよう。  ある特殊な一方面にせよ、「すごい記憶力」を発揮できる人は、武器として通用する記憶力を持っている事になるのね。その事実はかわらない。「生命の危機」がからめば、その記憶力を他にも転用できることは言うまでもないことなわけだ。  どの方面にも「記憶力をまるで発揮できない人」から見たら、これはもう、充分マンモーと戦える武器になってるわけ。 >>第一、単に「記憶力に優れた男」だったら、「怪獣博士」という属性はなんのためにつけたのですか。最初っから「記憶力に優れた男」でいいじゃないですか。  さぁなぁ。  自分の頭で考えてくれよ。  なぜ僕は怪獣博士という属性をそこに付けたのだろう? なぜ「記憶力に優れた男」と最初にそうシンプルに書かなかったのだろう?  ちなみに原文では、「怪獣博士」と併記して「仮面ライダーの怪人のすべてのデータを暗唱できる男」というのも挙げていたよね?  さあ、なぜだ?  考えてもわからないということなら、食べられる大きさにまで、こちらでちぎって小さくしてあげてもいいが……。  そのまえに、まず考えてみろ。  先に言っておくが、知恵熱が出るぐらい考えるということを、新木語では「考える」というのね。 >白黒猫さん >>男はマンモー倒すのに役に立ちそうな能力の持ち主に出会った時、必ずしも喜ぶばかりとは限らないと思います。 >>だって取り分減るじゃん、マンモーのお肉。  それは「楽勝で勝てる獲物」を相手にしている場合の話ね。  犠牲者がまず出なくて、勝って当然の獲物を相手にしている場合に通用する、一面的な物の考えかたでしかない。  僕の言っているような、「恐るべき強敵。下手すると全滅。仮に勝ったとしても半数は討ち死に」――なんていうモノを相手にしている時の話じゃないよね。  なんていうか、文明人のヌルい現実にずっぽり首まで浸かりきった者の発想だと思うぞ。  この場合、狩りに行く仲間が持っているのは「鉄砲」じゃないのだ。  黒曜石の穂先がついただけの、ただの槍なのだ。  そのへんのイメージ、ちゃんと持ててる?  君のイメージのなかにいる「原始人の男たち」は、なぜか鉄砲持っていたりしないかい?  槍でマンモーを倒す困難さのイメージとか、ちゃんとできてるかい?  マンモーっていうのは、現存する象よか、もっともっと大きいのだぞ?  肩までの高さが1.5倍ぐらい……だったかな?  「家」ぐらいある生き物なわけだよ?  それが怒り狂って襲いかかってくるのだよ?  人間が自然を飼い慣らして、「恐るべき強敵」がどこにもいなくなったっていうのは、ごくごく近代になってからの話であって、それまでの何百万年ものあいだは、人間は怯えて暮らしていたちっぽけな存在でしかないわけよ。  ちょこっと考古学の知識があれば、そのぐらい容易に想像つきそうなものだが……。(学校で習う程度のね)  あんまり真顔でそういうこと言ってると、「アホ」と思われるから気を付けたほうがいいぞ。  原始時代の人間の生活についての本だとか、ちょっと真面目に読んでみたほうがいいぞ。 >白黒猫さん >盗難者に乗ったお姫様(仮) >転部アイデア出し  これ、骨で出せるようなら、そっちでよろしく。  たとえば1とかは、「自分が助かるためにケイトを殺そうとするが、殺せないレックス」とかになるわけね。  いまのところ、個別にひとつひとつまではよく見ていない。  選ぶのはそもそも僕じゃないし。  あといくつも数を出すのも大事だけど、分類してみることもだいじだよ。  いまのロックオン項目は、これなわけでしょ。  ↓ 「レックスを命の恩人だと思っているケイトの感謝の気持ち。それをチャラにしてしまうようなこと」  この要求を満たして実現するためには、だいたいいくつぐらいの路線がありそうなのか? その分析だ。  とりあえず10個出たのだから、まずそれの分類からはじめよう。  そうすると、なんとなく「全体」の傾向が見えてくるはずだ。 -------------------------------------------------------------------------------- No.3444 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- 「男と女」よみかく分室(総論)〜杉井光へ。 No.3445 投稿日 2001年11月7日(水)15時36分 投稿者 小倉善哉  誰でもカリスマになれる法則みつけちゃった!  すっげえ、やっぱ天才だあたし!(爆笑)  いっやー、毎日走馬灯見てれば嫌でも神の視点でものを考えられますんで、あんまり気にしないで。  もともと躁鬱病だったのが躁病になっただけだから(笑)  小倉善哉の精神世界に御案内なのです。  みてみやがれこんちきしょうっ。  ってゆーか、みんなあんまり騙されるなよななー。こんなにあっさり操作されると、びっくりするじゃないか(^^;  小倉にはねえ、みんなの考えてる事がまるわかりなの。  落ち着いて寝てらんないでしょが。怒っちゃうぞ?  まず、本体について。  杉井光の本体(エゴ)が「狂犬病の犬」なら小倉の本体(エゴ)は「猫そのもの」なのです。どれでもあり、どれでもないの。淋しい人が側に来たら自分から寄っていってなぐさめますが、向うから近付いてくるものには爪をたてます。  はい、ここまではいいですか?  みんな、ちょっとうるさいので少し黙っててね(微笑)  みんなが思っている小倉の「本体」は「無垢な子ども」──で正解かな?  ところが、違うんだな。それだけじゃないんだな。だいたい、「女」の思考ってのはもっと多面的なもんでしょうが(笑)  戦術? 戦略? えーと各個撃破の理論が戦術だっけ。てことは、戦略レベルの理論は、戦争を行う前段階、準備としてのコンセプトワークなわけなのね。  戦術クラスのコンセプトワークが「エピソード単位のコンセプト」とすると、小倉のコンセプトワークの技術は「秘密を抱えて困っている人に近付いて相談にのる能力」において最大限に発揮されて、もはや神業クラスなの。  「文面から何かを読み取る能力」とか。これくらい小さい頃から毎日手紙のやりとりしてれば出来ることでしょ。交換日記とか(笑)  ……しかしベタやなー(^^;  毎日読んでれば文の後ろに「人の顔」が見えてきます。思考パターンも分析できます。でも、棒グラフが欲しくなる説明なので後回し(涙)…てか、温泉オフの時にでも聞いてもらおう。そうしよう。  ま、それはそれとして置いて置いて。  戦術クラスのコンセプトワークならば小倉はエキスパートなのよ。小倉は女の子の味方だから。秘密は絶対に厳守。いくら体力の限界に挑戦していたって、そこらへんは一生懸命、計算します。当然、配慮しています。  当ったり前でしょうが(笑)  無償奉仕のケースワーカー(野次馬根性ともいうけど)のつもりなんだもの、こっちは。  この「よみかく分室」には友達が幾人か見ているはずだし。たとえその子たちに「電波」と呼ばれようが痛くもかゆくもないけど、あれを「本当の話」だと思われると、ちょっと困る。  小倉がおおやけの場で話す事はたいがいが「虚構」です。だけど、「真実」を織りまぜて話しています。だから安心して下さい。  物語ってそういうものでしょ? 相手を元気にできりゃいいじゃん。  もちろん、腕を切ってしまった女の子の話は細部を変更しています。原因と結末も実は違うエピソードの複合パターンです。どちらも現実レベルでハッピーエンドだったりしますので安心して下さい、そのうち書きますのでいいから読め(笑)  腕を切ってしまった女の子は、噂によるとウツの周期が同じ彼氏と結婚するらしいしですし(呼ばれたいような呼ばれたくないような複雑な心境だよな……)。  小倉の行動理念は単純明快よ。  「身体が健康でないなら心だけでも健康でいたい」  こんだけのことだし。何か間違ってるかな?  んでも、これも、手術をしているので、大丈夫なのです。平気平気(笑)  「太く短くでいいや」って思ってたけど。  おかげさまで「太く長く」生きられそうですわっ(邪笑)  ただ最近、ちょっとお疲れモードだったので八つ当たりしてしまいました。ごめんあそばせ(苦笑)  ※こんな口調で喋りませんよ(^^; あたしゃ「秘書」って言うか、「技術系部署の1人庶務2課」なもんで(笑) 部長は部長でスーパー部長だし(笑)  えー、前置きは置いておいて。  文面から見るエゴとイド──本能と理性について。  短大であたしは小説作法を一度は習ったんですが、その時教えてくれたセンセイの言葉は、小倉にとってはウチュー語でした(笑)  いわく「作家は変態だ」(爆笑)  確かになーっ(ぷっ)  榎野のオジ様も新木のおにいちゃんも、はやく気が付いてね(笑)  あたしにできる事は誰にでもできることなの。  あたしの両親は共働きでフツーの家庭よ? 祖父母の家には従兄弟姉妹とかたくさんいたし。  身体が弱かったからあんまり遊べなかったけど、5歳の時に大好きだった祖父が亡くなりまして、その時からかなあ。死ぬの生きるの考えだしたのは。 (ああ、人間て死んじゃうんだな)  って思って、わんわん泣きました。  あのときにも「世界の崩壊感」を味わったかなー(笑)  御葬式のね、会場のなかってね、結構、子どもは邪魔なのよ。従兄弟や従姉妹連中だけで、放ったらかしにされてた。  いつもは一緒に遊んでくれる「仲間」であるはずなのに、おにいちゃんたちの様子だけが違うから、すごく驚いて。 「なんでこの人たちは一緒に泣かないんだろ?」と思って。腹が立って、おにいちゃんに聞いてみたの。 「おとこは、こういうときでも、ないちゃいけないんだぞっ」と言われた(笑)  おお。格好いいなあ、すごいなあと思って、それ以後、自分が「すごいなあ、かっこういいなあ」と思う事は、マネする事に決めたのです(笑)←単純でしょ?(笑)  そのときにいろいろ思ったよ。 「あそこに寝てるのはもう遊んでくれたおじいちゃんじゃないのかな?」とか。 「かみさまっているのかな?」とか。 「そのうち、あたしも死んじゃうのかな?」とか。 「動かないおじいちゃんと動いてるあたしの違いって何だろう?」とか。  ふつー考えるでしょ。そういう時は。哀しい時は。  あたしは哀しい時は何か一生懸命考えて答えを探す。「おお!」と思ったことは誰かに聞く。 「イエス様のイエスと、イエス/ノーのイエスって、一緒?」とか、わっけわかんないこと聞く子だったと思うよ(笑)  そのたびにウチの肝っ玉かあちゃんに「そんなことより早く寝ろ!!」と怒鳴られてたけど(笑)  しょーがないじゃん、気になるもん。気になって寝られないよ(笑)  そして気になって仕方がなくて身体壊して学校休んで、結局、悔しい思いをするんだ。「明日の給食はカレーの日なのに!」とかね(笑)  母ちゃんの言うことは時々おかしいけど、基本的には正しいんだ(笑)  死ぬのは嫌なの。そんなの当たり前なの。  自分がされたくない事はしたらいけないの。そんなのも当たり前なの。  哀しいのは辛いでしょーが。  「人を呪わば穴二つ」っていうでしょが。小倉が世界を呪いたくなるようなことは言うんじゃありません。体力ないんだから(苦笑)  あんただけじゃないの。みんなそうなの。  てか、あったしなんか、毎日臨死体験なんかしてるんだよ、現実レベルで(笑)  セクハラ部長にだってダメだしするよ(笑)  あたしがダメっつったらなんてったってダメなのさっ。  部長が実は凄い寂しがり屋なの、あたし見抜いてるんだからねっ(雰囲気が新木さんに似てる……だからつい頑張ってしまうのだが/笑)  おじいちゃんが死んじゃった時、泣くもんかって耐えてたおにいちゃんが実はすごい泣き虫なの知ってるんだからねっ(雰囲気がちょっと榎野さんに似てるかな/笑)  可愛いもんじゃん、手握ってくるくらいで嬉しそうにしてるんだもん。  カラオケ付き合ってあげるだけで嬉しそうにするんだもん(笑)  可愛いもんじゃん、妹のふりしてあげるだけで嬉しそうにするんだもん。  チョコパフェおごってもらえてラッキーとかさ(笑)  女の子だって一緒だよ。助けて欲しい時はあるよ、誰かに。  その程度でいいんだもん。  できるでしょーが、あんたにだって。  あたしにできる事は誰だってできる事なのよ?  これだけは絶対言いたくなかったけど、言う。  「向上心のないやつはバカだ」  あんたはバカじゃないんだろうが。文句があんなら──あ、でも体力回復してからね。  泣くぞ? んとにもう。 (しかし隠れたエッセイスト兼スーパー秘書である小倉善哉による「新木伸によるアヤナミ育成ゲーム「よみかく分室によるよみかく分室参加社のための『人類補完計画』」題して「よみかく分室組曲。第十三番」の案とかもあるんだけど。読みたい? すんげえ笑えるよ/笑)  あたしはあんたで、あんたはあたし。  でも、あたしの中には、あんたはいない。  でも、あなたは、あなたの中で、私になれる。  物語ってそういうものでしょ?  人は弱いから、心が強くないと生きられないのよ? http://face.ruru.ne.jp/siruko/ -------------------------------------------------------------------------------- やっぱ泣きながら書けないや。 No.3446 投稿日 2001年11月7日(水)15時52分 投稿者 小倉善哉 うーん、まあいいや。温度が伝わればいいや。 そーゆーことなので、どーしても哀しい時はあたしは泣く。泣いてもいいのだ。だって女の子だし、人前で泣くのはみっともないけど、慰める時だけは別だ(笑) 女の人を慰める時だって一緒だよ。ただ側にいて話を聞いてあげて一緒に泣けばいいだけだもん。 泣いたら駄目ってコトなんかない。あたしは泣きたい時は泣くし笑いたい時は笑うのだ。 できるだけ、泣きたくはないけどさっ。ぷーっだ。 ああ、頭悪いぶんしょーだなー(笑) http://face.ruru.ne.jp/siruko/ -------------------------------------------------------------------------------- わ、わかった! No.3447 投稿日 2001年11月7日(水)16時09分 投稿者 小倉善哉 「悩みがないことが悩み」ってやつ、何回言っても分かってもらえなくて、悩んでアラキのおっちゃんにメールで相談したのよ。 これは? これは? とか言って(笑) むかしのことぐるぐるおもいだしてさー、分かった!とか思ったらハイテンションになって頭おかしくなったんだけど。 これさっ、これさっ。あれだよねほらなんだっけ。 「走馬灯が見える」だ!  見えてる見えてる見えてよいまそーまとーみえてるよーっ!!(爆笑) 「走馬灯が見える」って、死後の世界寸前だよな。  あかん、笑い疲れた……。  もー寝よ……。 http://face.ruru.ne.jp/siruko/ -------------------------------------------------------------------------------- しかも、 No.3448 投稿日 2001年11月7日(水)16時13分 投稿者 小倉善哉 彼氏と最初にあった時つけてた赤メガネが壊れてる!!!!(大爆笑) http://face.ruru.ne.jp/siruko/ -------------------------------------------------------------------------------- 疫病神に取り憑かれたみたいです。 No.3449 投稿日 2001年11月7日(水)16時19分 投稿者 弟切 千隼 背中の肩甲骨の間辺りが異常に重くて、そこから風邪の熱やらだるさやらが発信されているようです。この辺りに疫病神がのしかかっているみたいですね。 それでなくても「アイディア貧乏神」に取り憑かれているのに、どうしてくれましょう? 現在の弟切は脳みそがゆだっていてアイディアを出せる状態にないので、今回はレスのみです。 >>●女の子の机にカエルを仕込むっていう悪戯は、男のコの考える「報復」の仕方とずれている、って気もするけれどね。 この文がなぜ私にとって意味不明だったかということを説明しましょう。 わかりやすくするために、主語や目的語に伴う修飾語やら語尾を修飾する言葉やらを全部取り除いてみます。 >>●悪戯は、「報復」の仕方とずれている。 私がこの文を読んで最初に感じたことは、魚住さんとほぼ同じです。 「悪戯」という言葉は、多少誰かに不愉快な思いをさせても後で謝ればお互いに笑って済ませられる程度のことを指す、と認識していました。ですから、そういう言葉を「報復」という強烈な意味合いを持つ言葉と同列につなげていることにまず「?」と感じました。 もし「悪戯」=「報復」とするなら、なぜこれだけ温度差がある言葉を同列につなげるのか、説明が必要ではないでしょうか。 次に、主語について見てみましょう。 >>●女の子の机にカエルを仕込むっていう悪戯 これは、「女の子の机にカエルを仕込むこと」が「悪戯」だと言っているのですよね。 動機はともかく、これは実際男の子がよくやりそうなことで、私の考える「悪戯」の範疇に入ります。ですから、これについてはとりあえず問題はありませんでした。 私がひっかかったのは、何の説明もないままこの主語が次の目的語と同列につながっていた点です。 >>●男のコの考える「報復」の仕方 「え?『悪戯』って、笑って済ませられる程度のものでしょう?それが『報復』なの?」と混乱したところへ持ってきて、「しかもその『報復の仕方』が『男のコの考える』ものって??男の子にとっては『悪戯』=『報復』なのかしら?それとも『女の子の机にカエルを仕込む』仕方に限っては、男の子にとって『悪戯』じゃなくて『報復』ということかしら?ああでもこの文だと明らかに『女の子の机にカエルを仕込む』ことは『悪戯』だって言っているし……。男の子にとって『女の子の机にカエルを仕込む』ことは、無邪気な『悪戯』なのか恨みを晴らすための『報復』なのか、どっちなの??」とますます混乱してしまいました。 さらにこの後に、以下の述語が続きます。 >>●……とずれている 「ずれている」という言葉は、主語と目的語が違う性質を持っていることを示す動詞ですよね。 上記のように、男の子一般の常識として「女の子の机にカエルを仕込む」ことが「悪戯」なのか「報復」なのかわからないでいるところへ、「悪戯」(=主語)と「報復の仕方」(=目的語)が違うものだと言われても……ますますわからなくなりました。 さらにさらに、この後には >>●、って気もするけれどね。 と続きます。「気もする」は発言者の感想を示す言葉ですからまあいいとして、「けれど」は前に書いたことを否定する言葉です。 これでは、 「悪戯」が「報復」なのかそうでないのかわからない。 × 「女の子の机にカエルを仕込む」ことが「悪戯」なのか「報復」なのかわからない。 × 前記二つのわからないことが書いてある部分を「違うものだ」と否定されてもわからない。 × 前記三つのわからないことが書いてある部分をまた全部否定されてもやっぱりわからない。 と、「わからない」の四乗になります。 そういう訳で、私には発言者の言いたいことがわからなかったので、この文を書き直すことはできません。 唯野さんへ > 「凍れる心臓」(仮題)の起の部分に関する御指摘、ごもっともです。いくらキサラが冷凍睡眠から起きたばかりで頭がぼけていたとしても、ユキマロの家の様子を見ればこの時代の「未開」ぶりに気が付くことでしょう。 もちろん、このことは私も考慮に入れています。ただ、社会の様相というものは、一日やそこらではわからないものだと思います。 私たちの生きているこの社会も実に多様ですよね。街中に自動車や列車がびゅんびゅん走っていておよそどの家にも冷暖房の器具があって一般庶民でもインターネットにつないでこんな風に書きこみができる現代日本と、何十年も内戦が続いて頭の上にミサイルが降り注いできて家も耕地も捨てて逃げ惑う難民がいる現代アフガニスタンとは、確かにつながっているのです。 キサラは優秀な科学者ですから、複雑な様相を呈することが多い社会に対して、性急な判断は下さないでしょう。たまたまユキマロの住んでいる地域が「未開」でも、どこかに高度な科学技術を維持している地域があるのかも知れないと考えたのですね。 白黒猫さんへ > マンモーの肉の配分に関するお話について、文化人類獲物を学を学んだ者の端くれとして、異議があります。 現代にも、狩猟や採集で生計を立てている人々というのが存在します。近い過去にはそういう社会がごく普通でした。 それらの社会を文化人類学的に研究した報告によりますと、狩猟や漁撈で大きな獲物を獲った場合、その分配は、狩猟や漁撈に参加した者全員にほぼ平等に行なわれます。もちろん、働きによって多少変わりはするものの、最後に止めを刺した者だけがひときわ多くの獲物を得るということはありません。 なぜそうなるかといえば、集落の人々の口を養うためには、大型だったり群れを成していたりして倒すのが困難な獲物を倒す必要があり、そのような獲物を倒すには大勢で力を合わせることが必要で、誰か独りの力だけで倒せるものではないからです。 例えば、マンモスに止めの槍を射ちこむのが得意な人がいて、いつもその人のおかげで止めが刺せていたのだとしても、その槍が射てる状況になるまでには、眼のいい人がマンモスを発見し、穴掘りが得意な人が落とし穴を掘り、長く走れる人がマンモスを追いつめ、と、それぞれ自分の得意な力を発揮しているはずです。誰もが何らかの役割を果たして協力しなければ、厳しい狩猟採集生活を続けることはできません。仲間を裏切ることは死に直結します。 狩猟採集生活をする人々はそれがわかっていますから、ほぼ平等に獲物を分配することに異議を唱えないのです。 狩猟や漁撈において目覚しい活躍をした人には、例えばマンモスの牙やオオツノシカの角のような、食べる物ではない部分が「栄誉のトロフィー」として与えられたようです。与えられた側はそれがこの上ない栄誉の印であるとして満足するのが普通で、食べる部分は皆と同じだけ分配されます。狩猟漁撈社会で自分が食べる以上の獲物を要求する者は、「強欲である」としてとてつもない非難にさらされます。 また熱が上がってきたので、レスはこれくらいにします。 -------------------------------------------------------------------------------- そういえば。 No.3450 投稿日 2001年11月7日(水)16時41分 投稿者 小倉善哉  昨日、1歳10ヶ月になるガキと親友になってしまった(爆笑)  あたしいま精神崩壊してる? http://face.ruru.ne.jp/siruko/ -------------------------------------------------------------------------------- 小倉さん No.3451 投稿日 2001年11月7日(水)17時17分 投稿者 新木 伸  メール入れといたから、それ読みなさい。 -------------------------------------------------------------------------------- いいのです。MDプレイヤーが欲しかったから。 No.3452 投稿日 2001年11月7日(水)17時20分 投稿者 杉井光  買い換えました。クリーナーは死ぬほどかけたけど直らなかったし。そもそもテープの録音ヘッドもいかれていたし、直すところいっぱいありそうだったので、この際いいかな、と。 *心の傷の話。  今のところ、ありません。今のところね。  自殺? それはユーキさんのことでしょうか? ユーキさんはちゃんと生きていますよ。姉じゃなくて兄ですが。こないだうちに遊びに来たし。  それと僕は、僕ではない誰かが損なわれるのを目撃して自分まで損なってしまうほどまともな人間ではありません。  レイプされるとどうなるのか? さあ、これは実際にそういう目に遭ってみないとわかりません。まったく平気でいる可能性もあります。痛いのはいやだけど。痔になるのもね。 *オフの話。  十月に無理したので、今月は臨時の休みがとれそうにないです。なので、月水木の夜がよいですね。来週の水曜日とかどうですか。  そんなわけで唐突ですがオフ会のメンバーを募集します。  定員は僕を含めてなんと三人まで。そのかわりいつもの鍋ではなく杉井入魂のディナーが食べられるぞ。おまけに新木&みやび波状攻撃を最低五時間はたっぷり堪能できます。場所はいつものように杉井邸。期日はまだ未定ですが、おそらく月水木の夜。はいはい先着順だよー。 *マンモーを倒す話。  そうそう、だから、そこまで思考して「怪獣博士」「怪人博士」を尊敬しているのであれば、男は「自分にできないことをできるやつをとりあえず尊敬してしまうバカ」ではないと思うのですが。 *小倉さん  勝手に壊れないでくれ(笑)。わかる日本語を書けってばさ。 >杉井光、キミ書くの遅すぎ。  三時間かかりました。  あくまでも「書く」所要時間が三時間。そのために費やした、ぐじぐじ考える時間をあわせると、三倍くらいにふくらみます。ぐむー。 *師匠とか、新木さんとか、中里さんとか、あとみどりとか *ドラマと毒の話  師匠の言っている話は、理解できるのですが、  それって「できるのにやらねえ」のレベルの話なのではないでしょうか。  僕は「したくてもできない」っていうか「やったこともない」ので、パターンが人を感動させることの恐ろしさも面白さもいまだに味わえずにいる段階なのです。だからこの話は、ちょっと手に余ります。  ただ、たとえ多少なりともパターンで人を感動させうる手法を得たとして、それをクサいとか俗っぽいとか思ってしまうことはないと思います。どの分野のエンタテインメントでもパターン即感動の図式は存在すると思いますけれど、特に音楽はこれが顕著でした。  G→A♭→B♭→C   これやるだけで人間なぜか感動するんですよ。その仕組みは、たぶん物語の感動パターンよりもずっと不思議で、でも厳密で。  理屈ではなくて、本能だと思うんですね。YHWHさんが、そう決めたこと。 *悪文。  F。(そもそも読んでいなかった)  この文章見かけたのがようやくついさっき。なにせ小倉さん関連の話題は追いかけるのがしんどかったもので、自分のけんかの話以外はかなり流し読みしていたさ。  意味がよくわからなかったというか、なんのために存在している文章なのかがよくわからなかった。たとえて書き換えると、こんなかんじ。 「DoAにおける乳揺れの存在意義というものは、SNKの考える不知火舞の理想像とはずれている、って気もするけどね」  いやそりゃあずれているだろうもともと違うものっぽいし。言葉の意味はよくわからないけど。とか思ってしまったのです。  書き直し?  前後の文がないと意味もよくわからないな。ええと。 例文a)男にとって、机にカエルを仕込むという行為は、「報復」ではなくただの「悪戯」だ。  「悪戯である」ことが主眼なのか、「報復ではない」ことが主眼なのか、みやびさんの書き込みだけではまったく判断がつかないな……。例文a)は、「悪戯である」ことに主眼を(勝手に)置いた書き方ね。  どちらも主眼に置かないのがみやびさんの書きたかったことなのかな。だとするとこれはえらい難しいよ。比較するものを列挙して、それを「ずれている」とか「同じではない」とかいう奥歯にものがはさまったような言葉でまとめるしかない。 http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Miyuki/1757/ -------------------------------------------------------------------------------- 本題忘れ。 No.3453 投稿日 2001年11月7日(水)17時38分 投稿者 杉井光  よくやるなあ、これ。  課題(ミンシア)をアップしておきました。 *小倉さん  あ、小倉さんの書き込みが間に入っていた。  ……しかもいっぱい。  ……どうしちゃったんだね君は?  とりあえず、あれだ、#3445は、タイトルから判断して「僕ひとりへの愛」だと受け取っていいのかな。特に何も言わなければそう受け取るからな?  それでは。寝る。 http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Miyuki/1757/ -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.3454 投稿日 2001年11月7日(水)18時25分 投稿者 新木 伸 >肉の分配  ああ、そうそう。  白黒猫さんの話を読んで、「アホだなぁ」と思ったことには、それもあったんだっけ。  分配ルールが、かならず平等になって、決して「戦果をあげたものがいちばんたくさん取る」にならないっていう話とか。  ちなみに、いちばんおいしい内臓をオスが最初に食べたりするのは、あれは動物の狩りの話だったっけか? ライオンとか? >カリオストロの城の話 >>まず争いの鍵になっているのが、クラリス個人なのか財宝なのか偽札なのか泥棒としてのプライドなのか解らない。 >>そしてルパンのクラリスに対する感情も愛か優しさか義務感かどうもハッキリしない。  この2点の疑問。  出てくるのは、あたりまえ。  争いっていうか、単にストーリー上の人物の行動原理の焦点――っていう意味でなく、話のテーマを語る上での「鍵」となっているのが、この四者のどれでもあり、どれでもないものなのね。  またルパンのクラリスへの感情も、この三者のどれでもあり、どれでもないものなのね。  そして同じように、財宝やゴート札や「若造だった頃の苦汁を舐めた記憶」やらに対するルパンの感情も、愛でも優しさでも義務感でも、その三者のどれでもないものなわけね。  そのどれとも、非常に近いところにあるけど、そのものズバリじゃないもの。  それはなによ?  それらの最大公約数を導き出してみれば、出てくるんじゃないの? >杉井光 >>>杉井光、キミ書くの遅すぎ。 >>三時間かかりました。 >>あくまでも「書く」所要時間が三時間。そのために費やした、ぐじぐじ考える時間をあわせると、三倍くらいにふくらみます。ぐむー。  話にならんな。  その9分の1でやれ。  だがしかし、安心せい。プロでもそれ以下の時間ではできんから。  つまり、あと89パーセントほど時間短縮すれば、それでOKってことだから。  もう桁が二つも違うことはないわけだ。せいぜいあと、縮めなければならない道のりは、「桁をひとつだけ」ってことだ。 >毒とドラマの話  うーん。……やっぱり、さっぱりわかりません。  思春期のシッポを殺す必要がある――っていうところまではオッケーなんです。  そして「毒」というのは、多量に投与すると、それを殺せるものらしい。  しかもそれは、なにか悪いイメージを持っているものらしい。  「毒=他人に干渉すること」ということなのでしょうか?  西鶴君が「すごくよくわかる」と言ったことからして、そういうことなのかな?  そうすると、思春期のシッポを殺すためには、他人に干渉するという覚悟をしなくてはならないとか、なにか、そういうことになるのかな? 通過儀礼という言葉の意味は?  うーん。  やはりわからん。なにか、ぜんぜん違う気がする。  西鶴君とか、理解したみたいなんで、説明してくれ〜。頼む〜。いやマジで。  こういうときとか、「西鶴君」とか、使い分けるやつ。(^^;  僕にとっては、読者を感動させるということと、おいしい物を食べさせて「おいしい!」と思わせることとは、イコールなのですね。  どうしてこれが、いかんことなのか?  そこでもう、思考停止になっちゃうのです。  これだって、他人を操作して干渉することとイコールですよね。  こっちについては、「それがいけないことだ」とか「こんな料理は低俗だ!」とか、言い出す人もいない。いるわけがない。  ああ、いや「こんな低俗な料理は〜云々」とか言うヤツなら少しはいるか。だけどそんなのはほっときゃいいわけです。食い物というのは、人間が生きてゆくのに必要なものであって、そいつがそういうものを嫌いなら、自分の好きな物を食べていればよい。人の食べるものにまで口をはさむのは筋違いなわけです。  荒野に放り出して半月も何も口にできなくて放浪して痩せ衰えてきて、さぁ、この低俗な「たこ焼き」を食ってみろ。そしておなじ事が言えるものなら、その口で言ってみろ――とか、やりたくなります。  話がそれました。  しかしまあ、涙が出るぐらいうまい料理を作ることを、いけないことだと言いだす人は、おそらくいないわけです。これはたしかでしょう。  「感動するお話」だって、食べ物と同じで、人間が生きてゆくのに必須のものでしょう?  榎野さんの話でもって、感動的な話や情動が動かされるようなものに対して冷笑的になる――っていう部分までは、よくわかるんです。  まるで「思春期のシッポ」とやらに操られるごとく、そういうリアクションを反射運動として行ってしまうわけですね。  この思春期のシッポとやらは、どうすると、ぽろりと落ちるわけなのでしょうか?  ここに「毒」が必要?  んでもって、「毒」というのは、「感動=ドラマ」?  うーん。わっかんない。 -------------------------------------------------------------------------------- ちょっと自分の文に付け足そう No.3455 投稿日 2001年11月7日(水)19時22分 投稿者 かねやん  付け足すのはNo.3430。  誰にでもあるのは反抗期ですね。それが親に向かうにしろ、小説に向かうにしろ、学校教育や政治に向かうにしろ。  文章に関して反抗的だったのは、自分がそうだったからだね(笑)  読者視点で、常に新しい価値観を生み出さないクリエータはクズだって考えいた時期がある。アンタ何様だよと言われたら、オレ様だよって返していた時期。  これは男のコだけかもしれないけど、反抗することがカッコイイと思う時期があると思う。表に出さなくても不良に憧れる、とかね。  中里さん(3428)に出てきた「既成の作品に対するアンチテーゼがなければ駄目だ。こんなの屑だ」と言った人。  理屈はいろいろと述べるかもしれないけど、結局は「反抗することがカッコイイ」に収束していくと思う。アンチテーゼ=反抗だと思ってるんだね。  なんで反抗したくなるのか、について私見を述べさせてもらうと。  何をしたいかわからない、何が正しいかわからない不安定な時期のモヤモヤを、形の見えない何かの代わりに、形の見える別の何かに八つ当たりすることで、うさ晴らししたいから、があると思っている。  だから尾崎豊の詩のように、反抗をテーマにするものは常に若者の心を捉えるだろうし、これからも無くならないテーマになってくると思う。 -------------------------------------------------------------------------------- 今夜はこれが最後 No.3456 投稿日 2001年11月7日(水)20時44分 投稿者 新木 伸  えいちくしょう。泣きたいのはこっちだ。いいもう。泣きながらだろうが自分の精神状態がどうだろうが、知ったことか。泣きながらでも小説書いてやる。今夜中に意地でもあげる。俺が死ぬか原稿があがるか、どちらかにする。もう俺的決定。だがしかしクオリティは一切落とさない。無論だ。 >杉井光 >>ミンシアふたたび  しかし、なぜ「ふたたび」?  ちゃんとできてんじゃん。  それが一人称だよ。  おまけにおもしろい。ちゃんと読める物になっている。空を見て感動するくだりなど、「コロニーで生まれ育った人間」というものを描写する、いいエピソードになってるわけだし。  杉井光はあれだな。  しばらくキャラ立てして一人称で話を書くべきだな。  しかし、「パターンで人を感動させることをやったことがない」=「人様の感動ボタンを押したことがない」とか言っているけど、今回、ちゃんと押してんじゃないの。  今回のこれでもって、「ごく軽い感動」を、読者に与えているわけだが。  しかし杉井光、音楽のほうでは感動の出しかたとかはわかってるわけだな。  感動ってものは、知ってるわけね。「僕は感動というものがどういうものかわからないのです」とか言い出すんじゃないかと思って、ひやひやしていたり(笑)。  さて、今回、どういう仕組みで「ごく軽い感動」を与えているのか、これをプロットに分解してみて、検証してみそ。  街を歩いていて、階段に到着するまでの部分。ここまでに、起承転結が、一セットほど存在している。この部分のどこが起であり承であり、転と結はどうなっているのか。  それら各パートの役割。効果。狙い。コンセプト。そろほかもろもろ、いろいろ分析してみるのだ。  そしてこれは、いったいどういう種類の「感動」なのかってことも、分析してみそ。  それが済んだら、あともうひとつ次の課題ね。  サワムラの一人称でもって、この「まったく同じシーン」を、裏側というか、サワムラの見える側から書いてみる。台詞は一字一句までまったく一緒。起きた出来事も一緒。  その先にも、もうひとつ展開がある。  OFF会までにはそっちも終わらせておきたいから、さくっとやるようにさくっと。 >杉井邸OFFとか  わし、水曜でOKよ。  月曜でもいいけど。みんなに合わせられるくさい。  でも外部翻訳機のみやびさんはいたほうがいいから、みやびさんの都合に合わせるようか。 >中里さんの話の人 >>「既成の作品に対するアンチテーゼがなければ駄目だ。こんなの屑だ」  これって最初に読んだときから、台詞のなかに含まれる矛盾を見つけてしまったのだが。  既成の作品に対するアンチテーゼであるのだよね。  つまりそれって、「既成の作品」が存在しなければ、成り立たないのだよね。  ダメじゃん。  もう戦う前から、負けちゃってるしー。 -------------------------------------------------------------------------------- 「毒」は「しみる」のです No.3457 投稿日 2001年11月7日(水)22時41分 投稿者 榎野英彦 「毒」という言葉が悪かったかな。 「恥」というべきだったかもしれない。 「恥ずかしさ」に耐えて、それを越えないと「ドラマ」は書けない。 こう書くべきだったかもしれない。  物語を作るとき、その物語はどこから来るのかと言えば、それは物語を作る人間の内宇宙からやってくるわけです。  内宇宙を構成しているのは作者の「自意識」です。  つまり「物語を書く」ということは、他人の目に触れぬようにずっと抱え込んできた「自意識」をさらけ出すということなわけです。  それは「恥をさらす」ことと同一なわけです。  その種の人間にとっては。  自分自身にコンプレックスを抱く人間にしてみれば、それはもう恥ずかしいなんてものじゃないわけです。  自意識の鎧の隙間からしみこんできて、恥ずかしさをちくちくと、きりきりと刺激する毒のように感じるものなのです。  心の中の「ガキ」にとっては。  物語を作る、物語を書く。  読んだ人間に感動を与える、読むに足りる物語を書くためには、自分の内宇宙に住む、醜い自己愛の分身を叩きのめし、自分ではなく他人にも意味のあるものとして外に出し、多くの人の目にさらし、そして他人の下す評価に耐えなくてはならないわけです。  その覚悟ができていない者にとって、それはとてつもなく辛い作業なわけです。  そして、その覚悟が無い人間。その覚悟が持てないままずるずると来てしまった人間にしてみれば、「ドラマ」の書ける人間は、一種の「解脱」を遂げた人間に見えるわけです。  そういった人間は、心の中の「ガキ」を越えられなかった人間ですから、解脱を遂げた人間を見て「ああ、俺もがんばらなくっちゃ」とか「ああなるにはどうすればいいのだろう」とは考えません。  即座に否定します。そういった人間、つまり自分にできないことをやった人間を認めれば「できないガキのままの自分」を認めることになるからです。 「陳腐なお話だ」「手垢がつきまくっているよくある話」「クサいお涙頂戴だ」「一般受けしそうな要素をかき集めて一本作りました、みたいなお話」  これは全部「あのブドウは酸っぱいに違いない」と言っているのにすぎません。  他人の作品に対し、テーマを語るわけでも、登場人物の行動の矛盾を指摘するわけでもなく、上記のような論調だけで攻撃する連中は、たいてい自分でも小説を書いていたりする連中が多いのはそういうわけです。  要するに『感動した自分を認めたくない』だけです。  この世で一番大切なのは「自分のプライド」という「ガキ」ですから、自分のやっていることが「生産的なのか非生産的なのか」なんてことは考えていません。  おそらく新木さんは、嫉妬心なんてものを持っていないか、持っていたとしてもはるかに小さいのでしょう。  人間は自分を基準にして他人を計りますからわからないのも無理はありませんが、プロの作家を妬む人間は、あなたが考えているよりもはるかに多く、そしてその行動は、はるかに激しいのです。 (どっかで書いたことがある文章だなあ) -------------------------------------------------------------------------------- 職員室ふたたび。>新木さん。 No.3458 投稿日 2001年11月7日(水)23時05分 投稿者 西鶴翠(みどり)  殴り込みではないです。呼び出しをくらっただけです。みどりという愛称で呼ばれずに「西鶴翠くん」とフルネームで呼ばれたら、そりゃ私はびびって出てきます。 >毒とドラマの話  中途半端なレスですみませんが、新木さんがどの程度分かっていないのかが分からないので、中途半端にレスをします。  また、もしかしたら、私が分かったつもりになっているだけかも知れませんが、そのときはそのときで、みどり実験の分析結果にでもしてください。  まずは、榎野さんの書き込みを、以下の規則にしたがって読み返しましょう。  「毒」→「愛」。  「ドラマ」→「ラブレター」。  このように、置き換えて読んでみてください。本当に置き換えて、読んでみてください。「小説」とか「物語」とか、いろいろと同意語はあると思いますが、それらも「ラブレター」と置き換えてみてください。  読みましたでしょうか。  はい。  新木さんは、今、ラブレターを書いています。そろそろラブレターの終わりに、新木さんなりの決めゼリフを書くところです。もしかしたら、「君だけの新木伸」とか、そういう愛を込めた署名をするだけかも知れません。  そうして、書き終えたら、あらかじめ用意してあった封筒に便箋を入れて、ていねいに封をします。無論、すでに、宛名は書いてあります。封筒の中には、新木さんの愛がこれ以上ないほどに込められています。  新木さんは、このラブレターを目当ての女の子に届くように、下駄箱に入れます。机の中に入れるのかも知れません。手渡ししてしまうのかも知れません。とにかく、届けます。  ところが、みどりがラブレターを書くとなると、それはもう、大変です。  まず、なるべく素っ気ない封筒を探します。それから、便せんの代わりに、小説をプリントアウトするための再生紙を使ってしまったりします。そして、内容は、昨日はこんなことがあって今日はそんなことがあって明日はあんな予定ですところであなたはどのような様子ですか、みたいな味も素っ気もない文章だったりします。  ラブレターを書く前から、すでにラブレターを書くことに対して照れています。ラブレターを書いている最中も、照れています。これはもはや、ラブレターではありません。けれども、書いている本人は、ラブレターのつもりでいます。  そして、書いたあとで、やっぱり出すのはやめよう、などと考えて、机の中に放り込んでしまったりします。  少しでも愛の入ったものは、恥ずかしすぎて目当ての人には出せないのです。  (新木さんのも、私のも、フィクションです。比喩です。少なくとも、新木さんの部分は、完全にフィクションです。)  と、この書き込みは、尻切れトンボで終わったりします。ここまでの新木さんや榎野さんの反応を見てみたいからだったりします。  ちなみに、みやびさんには申し訳ないのですが、現在、私は「起承転結があって、感動のツボを押してしまうような、あざとい話」を狙ってみようかなどと、思っていたりします。みどり心と秋の空、です。  榎野さんの書き込みを見て、「そのとおりだ」と思ったからです。もしかしたら、榎野さんの書き込みの意図とは全く違うところで、「そのとおりだ」と思っているのかも知れませんが、それはそれで、私にとっては問題ありません。  それから。ほかのレスや、この問題に関するちゃんとしたレスなどは、基本的に土曜日のつもりです。  そんなわけで、エディタに書いてすぐに投函。そして勉強へ。 それでは。 -------------------------------------------------------------------------------- あげたぜ、うらぁ、どうだ No.3459 投稿日 2001年11月8日(木)00時14分 投稿者 新木 伸  3時間で20ページ。原稿用紙で25枚だぁ  杉井光よ。前言撤回だ。とりあえずプロは1時間で8枚半までは書けるらしい。そこまでは俺が証明したぞ。 -------------------------------------------------------------------------------- 温度の高い話 No.3460 投稿日 2001年11月8日(木)00時49分 投稿者 新木 伸  書き上がって、ひとこと。  やはりこれは試練でした。っていうか、天の配剤?  いまこの瞬間にすべてを捨てて原稿に向かわなくては、俺はたぶん今後三週間ぐらい再起不能で書けなくなるだろうとか思ったら、その瞬間にスイッチが入りました。  おかげでいいラストシーンが書けました。  小説さえいいものがあがれば、あとはどうだっていいのです。僕の場合。  >皆に  すまん。いまだけは「だだもれ」で書くことを許してくれ。  あとでわかるように日本語で書き直すから。  神様が帰っていかなくてさ〜。 >榎野さん  あー。あー。  理解しました。ばっちりです。  嫉妬心ですか。  うん。たしかにないことはないです。「どうしてあんなのが売れているのだろう」って思うことは、たしかにある。  しかしそれは僕にとっては、崩しちゃいけない矜持なんですね。  「同じプロである」という一点で、認めなきゃならないこと。小説家という大きなくくりの中で、ともにマンモーと戦う者として、それを前提として認めなくちゃ。仲間を信頼できずにマンモーとは戦えません。  ちなみにこの場合のマンモーは仮想敵であり、あくまで形のない存在ですが。  あと「恥」について。  すいません。僕にはこれが本当にわかりません。「恥」という概念を、世の多くの人が持っていることは知っているのですが、僕にはそれがよく分からないのです。  なんか杉井光みたいなことを言うので、アレですが。  たしかに心には醜い部分というものがあるわけですが、それを人に見せることを「恥」と思うことが、これがどうもよくわからない。  醜くっても、それは確かに「ある」わけですよね?  「恥」を知っている人も、自分にその醜い部分が存在していること自体は、自覚しているわけですよね? そうしてその存在を認めているわけですよね?  そういう醜い部分の存在を消したいと思っているのかな?  まあ心の場合は、そういうこともあるかもしれない。  じゃあ別な方面の「恥」で話しましょう。  男の股間には、誰にでもおよそ醜くてみっともないモノがぶら下がっているわけですが、これを人様に見せることは、世間一般では「恥」とされています。  コレ、みっともなくて醜いもので、自覚はありますが、べつに切り取っちゃおうとは思わないですよね?  コレが股間にぶら下がっているということは、恥なんでしょうか。  僕は平気なのですが。 >西鶴君  うーん。愛かっ。  なんとなく、温度は伝わってくるような。  ちなみに、僕がラブレターを書いたとする。  それが間違って他人の手に渡ってしまって、誰かが読んでしまったとする。もしくは、クラス中で朗読されてしまったとする。  それでもぜんぜん平気だ。  ――と言ったら、皆は信じてくれるだろうか。  信じろ。事実だ。ここに観測されている。 (まあこの場合はラブレターを出した相手の女の子も恥をかくわけだから、ぼくひとりの問題じゃすまないだろうけど)  だって、わしさ、読者への熱烈なラブレターに相当するものを、日々の仕事にして、書いてるんだぜ? もう毎日毎日。いまさっきまでも、書いていたさ。そのいちばんのキモの部分だ。決めゼリフの部分だ。  「僕は君のそういうところが好きだ」――みたいな、そういうことを。  わしはそれが書きたくって、一冊書くだけて数万人に向けて発信できる立場になりたくて……。(あとついでにラブレターを書くだけで食べていけて、一日中ラブレターの文面だけを考えていればすむために)  単なる口先だけのコゾーだったスタートラインから、技術を身につけて感性を磨いて、山ほど他のクリエイターの仕事(小説とマンガと映画とドラマ)を観て分析して、そのほかあらゆる鍛錬を行って、読んだ相手を感動させられるラブレターを書けるように、こうして、執念をもって自分の体を改造してきたわけよ。  「俺の愛を受け取れぇぇ、そして元気を出せ、自分に自信を持てー、君はひとりじゃないし、君のそれは間違っていないぞー」と、そう声を大にして言いたいから、作家になったわけよ。  うーん。なんか論旨が散漫だね。このへんにしておくか。  やっぱコンセプト立てないで文章を書くと、いかんっていう見本ってことで。  とりあえず続報を待つ。なんか書いとくれ。 -------------------------------------------------------------------------------- ラブレター No.3461 投稿日 2001年11月8日(木)03時59分 投稿者 とんびの羽根  ラブレターの場合に置き換えると文章の目的は非常にわかりやすくなるもんですね。受け取った女の子がどういう感想を持つのか。「だから私にどうしろって言うの?」それをはっきりさせるのがラブレターの(結)だと思う。  ラブレターを読んでみるでしょ。「どれだけ自分が人より優れてるのか、才能を持ってるのか、財産を持ってるのか、特技をもってるのか、自分の仕事への熱情を持っているのかが、他人から認められてるのかとか」、書かれている。なんだこりゃ。何が書かれていようが、「だから私にどうしろって言うの?」と思ってしまったら、すべてが無駄じゃん。せいぜいが「このひとは特殊能力を持っているんだ、役に立ちそうだから手下の一人にしてやろう、ただし、只働きしてくれるのなら」でしょう。  (これってこの分室でのとんびの立場と同じでんな、まだ特殊能力が低レベルすぎて書くのもおこがましいけど)  いくら過去の誰かに対するアンチテーゼをもってようが、オリジナリティがあろうが、それだけじゃ感動できないじゃない。  まだ続きがある「自分の持ってるすべてと、これからの収穫のすべてを、ほかの誰でもなく、あなただけに捧げる。」うんこれなら感動できる。とりあえず魂ははいってる。多分(結)だ。よし。こいつってば、すごい奴だよ、「でも私にどうしろというの」、どんがらがっしゃん。やっぱり(結)がないよう。    とりあえず会うだけならいいんだけど、申し出がすご過ぎて結婚前提みたいだし、あとで断ったら結婚詐欺呼ばわりされかねないじゃないか。これって愛情の押し売り?、寄付?デートの申し込み?結婚しろってこと?それとも告白が趣味とか?あれ、裏側になにか小さく書いてある。「あなたがこれを読んで、いろいろ考えてくれるとうれしいです。」ひょっとして私おちょくられてる?  やっぱり(結)が無いと読者は怒るのが普通だよと思いました。  で、新木さんはきっとラブレターを書いているつもりに違いないと思ってたのだけど、(#3460)の発言で裏付けられる。推測が当たっていてうれしい。でも長編小説だと定期的に届くラブレターに近いのね。つまり、すでに付き合っているけど、なかなか会えない人からのラブレターみたい。だから(結)は「つきあってください」ではないんだよな。 -------------------------------------------------------------------------------- >白黒猫さん No.3462 投稿日 2001年11月8日(木)04時00分 投稿者 とんびの羽根 (#3414) >>「世界と等価」という使われ方を現実の勲章がされてないから、「胡散臭い」て感じてるんでしょ?  この時点から白黒猫さんに誤解があるのだけど、文章力が弱くてうまく伝わってないのだね。 (#3442) >> 「勲章は本来Aであるはずなのに現状ではそうはなっていないから、Bだ」というなら、「勲章」という文字からAとB、なぜ両方連想しないのかなあ、と不思議に思っただけなんですよ。  勲章は「本来世界の代わりに与えられる、世界ではない、世界のまがいものである」ここまでがA。「だから胡散臭い」これがB。  私の主張が「勲章は本来世界(と等価)であるはずなのに現状ではそうなってない」なら「世界(と等価)」を連想しなければならないという理屈でしょうか?もしそうとらえられたのなら、私の書き方がまずかったのでしょう。  ええと自分の文章を引用します。 (#3158) >>騎士でないものに、世界を救ったものでないものに、どうしてその勲章が世界と等価だと言えるのか?  ね、騎士でないわれわれには等価だという資格すらないといってる。  私の個人的なイメージでは勲章は「本来、お前に世界はやれない」から与えられるものなのです。王「世界はやれないがこれで我慢してくれ」騎士「いえ世界を守るのが騎士の役目、私のような価値のないものには、それだけで充分です、私の無価値な生命にとってはこれは、私の救った世界と同じものです」  たしかに私はAとBの両方を連想します。するとAは「お前は世界に値しない(世界と等価でない)」Bは「胡散臭い」になります。Aを「世界と等価」と認識するためには、上に例示した王と騎士の、精神的なつながりを書き尽くす必要があるのです。ところが私のいまここにその認識はないのですよ。  だから白黒猫さんに私が言っているのは価値観が違うと言うことは物語を書く立派な動機になると言うことです。 (#3414) >>まず、私も実際の勲章に対して思い入れもこだわりもありません。  ここです。実際の勲章に対してはかまわないのだけど、白黒猫さんの心の勲章についてはどうなのよ。それに対しても「思い入れもこだわりもありません」じゃないでしょう。 (#3414) >>心の中に輝くものを指して「勲章」という  これを白黒猫さんが描ききってくれないと、わたしにはそれは伝わりません。いくら私の言葉の中に矛盾点を見出しても無意味です。白黒猫さんの中には「実際の勲章」と「心の中に輝く勲章」の二つがあるけど、私の中にはない。その主張を否定するのに矛盾点を呈示して済むのなら、物語を描く必要もないと私は思います。だから書け。議論も必要だけど矛盾点を示して解決した気になるな。私の価値観が違うのだからそれを変える為に書け。 (#3442) >>あなたと私の価値観の違いにこだわってたんじゃないの。  馬鹿じゃないの、ここでこだわらんとどうするのだ。私と同じ価値観の人だけ読んでください、価値観の異なる人のことなんて私の知ったことじゃない、とでもいうつもり?  (はあはあ、)  よく考えたら私は白黒猫さんの想定読者ゾーンには入ってなかったのだった。  (頭を冷やす)  価値観にこだわりたくなければご自由に。みんなが同じイメージを持ってると信頼して、そのイメージによっかかって書けるなら、それはそれでいいんじゃない。  で、現状に対する「現在日本人が授けられる勲章は年寄りがほとんどじゃないですか。」(#3142)という発言の論旨です。  それは日本の現状では勲章はある分野での皆勤賞のようなものでしかないことでした。特に日本ではどんなに功績があっても授賞前になくなると授賞対象からはずされますから、生命をかけたことすら評価されないことがわかります。  書いてみるとなんだか陳腐な考えだね。  人を感動させるということは他人の陳腐なイメージを置き換えてしまう、そういう作業です。実はこのことが言いたいことのメインですな。 -------------------------------------------------------------------------------- No.3463 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- 黄色と黒は勇気の印。50時間起きれますか? No.3464 投稿日 2001年11月8日(木)05時52分 投稿者 白黒猫  ああそうか、マンモーってのは単なる食料ではなく「敵」であり「驚異」なんだ。  最初男の子に関する例えとしてマンモー狩りを出されたもんで、つい自分がいままで見てきた野郎どもを基準に考えてました。  突出したり何か技を磨く人間は、決まって攻撃を受けてたからなあ。「マンモーを穫る技より心の中の1番を重視する女の子」以上に恐くて不合理で理解不能に思えたけど、一方で「そうでなければ生き残れないのか」と、どこかであきらめのような気持ちを抱いていました。  しかし、我々が倒さねばならんマンモーは強大で危険で、人間同士足引っ張りあってる余裕なんぞ始めからないわけですな。それが当たり前なわけだ。石槍持たされながらそれを向ける相手を間違えるようなことでも、それにいちいち影響されてるようでも駄目なわけだ。本来の平等に獲物分配して皆が冬を越すということすら駄目にしちゃ鵜アンポンタンなわけだ。もうてんでなっちゃいねえわけですな。  あーもう反省。つーか物凄い脱力。今まで何年もグジグジ引きずってきた、胸の奥のドロドロした苦くて黒い物、いったい何だったんだ、どうしろってんだよお(←小説のネタだったんだ。作品に活用しろ、と自分でツッコミ) >とんびの羽根さん  あー、なるほど、本来の勲章の使われ方自体、胡散臭かったわけですか。  やっと納得できました。私の誤読だったんですね。すいません。 >>>>あなたと私の価値観の違いにこだわってたんじゃないの。 >>馬鹿じゃないの、ここでこだわらんとどうするのだ。私と同じ価値観の人だけ読んでください、価値観の異なる人のことなんて私の知ったことじゃありません、とでも言うつもり?    そんなつもりはありません。  私にとって、価値観が人それぞれ違うのも、それを想定して書かねばならないことも当たり前のことです。あまりに当たり前すぎていちいち説明せねばならないとは思いませんでした。同様に、作品書くことでしか主張を証明できないことも、議論で説明してもしょうがないことも当たり前のことだと思っています。  で、私はとんびの羽根さんが勲章について、私とは違う意見を持っていることを知り、その意見を聞きました。  この時点で「勲章を胡散臭いととんびの羽根さんは思ってる」という情報が私の脳内創作ファイルにインプットされました。あとはその情報を作品にどう活かすかだけ、という状態です。  ただそれと平行して、とんびの羽根さん内部でどのような筋道を辿ってそのような価値観を持ったのか興味を持ったので、矛盾していると思える部分(結局誤解でしたが)について質問しました。  が、どうもとんびの羽根さんは私が「とんびさんはあたしとかんがえがちがうの? そんなことないよね、おんなじいけんだっていってよお」と書いたと思っているらしい。  だから、「今聞いているのはそういうことじゃ無いんだって。自分なりの勲章書くしかないことも、価値観の違いも既に納得済みなの。それ考慮に入れて書かねばならないことも承知しています」とつっこみを入れたつもりだったのですが、そのように取られましたか。  「知ってはいる」からといって、実行出来ているなんてふざけたことは言わないけど、意見を聞こうとして何書いても「説得しようとしている」と受け止められるとは。まあ私の勘違いと書き方と、「当たり前のことが出来無い奴」と見られるような普段の行いが悪いんでしょうけど。 >>よく考えてみれば、私は白黒猫さんの想定読者ゾーンには入ってなかったのだった。    入っていますが?  入ってないと思わせるような発言をしましたっけ? >カリオストロの城の話  う、自分から課題増やしてしまったか。いや、考えるのはすげえ楽しかったですけど。  まず、テーマの「鍵」となる存在は何か?  結論か言うと、「意地」とか「プライド」「面子」じゃないかと思います。  劇中でルパンが盗もうとする物は、どれも手に入れれば凄まじい価値を持つ物だけど、諦めたところで困りはしないわけです。また他の獲物を探せばそれでいい。  けれど、絶対それはできないわけです。ルパンの頭の中には最初からそういう選択肢はない。魂が許さない。  ルパンという男は、偽札掴まされて、泣き寝入りすることを受け入れられるか?  女の子を助け損なって、仕方ないですませられるか?  お宝の存在をしり、自分には力が足りないなどといって諦めるか?  答はNO  なにより、かつて手痛い失敗をしでかし、幼い女の子に恩を受けた記憶。これ、そのままにしておけるか?  現在の自分は知恵も経験も実績も仲間も手に入れ、「あの頃の俺とは違う」と言い切るだけの自信はある。わざわざあの国に関わらなければ思い出すこともないし、次元達にもそんな過去があったとはばれない。  けれど、ルパン自身が許せない。もう一度関わってしまった以上、今度は狙った獲物は絶対いただき、あの時の女の子が聞きだと知れば恩を返して「あの頃とは違う」と証明せねば、自分で自分を許せないのです。  クラリスに対する感情も同様に「意地」といえます。  恩とか義侠心、かわいそうな女の子に対する同情、少しは恋愛に似た感情もあったかも知れません。  いずれにしろ、ルパンは少しでも「この子を助けたい」と思ってしまったら、全力で助けなくてはなりません。  なぜなら、法も権威も無視して己の才覚のみで生きてきたルパンにとっては、「助けたいと思ったけど伯爵があまりに強くて駄目だった」なんてことは、自分の存在を完全に否定することになるからです。  ルパンが助けたいと思った少女は、なにがあろうとルパンによって救われねばならないのです。  「泥棒」として作られながら観客の共感を呼び、大きな支持を受けているのは、こういった要因もあるのではないかと思います。 >盗難車に乗ったお姫様(仮) >転部アイデア骨化&分類 パターン1:レックスが恩がチャラになるようなことをする。  1)ケイトを殺そうとするが、結局殺せずに終わる。  2)ケイトの本心からの言葉さえ嘘だと決めつけてしまう。  8)男を倒そうとするが、レックスのせいで失敗する。   パターン2:ケイトが、恩返しなんてしそうに見えない性格。  3)恐怖を感じて震える。  4)非情な台詞を吐く。 パターン3:恩返しをしなければ、ケイトに利益がある。  5)自分だけ助かる方法があるのに、レックスのために捨てる。 パターン4:ケイトがレックスにとって重要な存在になる。  6&10)不幸な境遇であったことが分かり、同情を感じる。  7)予想外のことでレックスに恩を感じていたことが分かる。  9)ケイトが自分の理解者になる。  パターン3、出してる間は「おお、これが一番しっくりくるなあ」と思ってましたが、錯覚でした。逃げられたのに自身を犠牲にするというのは、レックスが撃たれるシーンから「恩返し」だとケイトが言うシーンまでで、すでにやっているのです。一度は出した案なんだからすんなり出てきて当然ですな。キャラの言動が一貫していないよりはましかも知れませんが、短編で同じことを何度も繰り返すスペースなんてありゃしない。  ていうか、今出しているのは「恩返しのために我が身を犠牲にする」てのを、読者に感動させられるよう補強するアイデア。「我が身を犠牲にする」を「我が身を犠牲にする」で補強してどないするんでしょ。  アホか私は。  6番目と10番目の案は重複していたので一つにまとめました。  7番は恩返しに感動させるエピソードと言うより、恩の内容自体を変化させるアイデアですね。「殺されるところを救われた」以外にも恩が出てきたら、注目させるポイントがばらけてしまうし。  転部アイデアとしては完全に「出すとこ間違えてんじゃねえボケ」って感じですが、これはこれで記憶しとこっと。起部の内容も変化させることにならんとも限らないし。   とりあえず今は3番に気持ちが傾いてます。ていうかこのケイトなら私は萌えられる。  あ、なんかだんだん思考がダメダメになってきたみたい。  ひとまず睡眠とってから、もう一度アイデア追加&再検討します。  ねぶー。 -------------------------------------------------------------------------------- よくやった自分。とりあえず自分へのご褒美に、ウナギを食べよう No.3465 投稿日 2001年11月8日(木)06時26分 投稿者 新木 伸 >白黒猫さん、とんびの羽根さん  これはふたりの決闘だから、まあ放置しとくのが正しいのだけど。(^^;  ふたりとも熱くなってますね。  端で見ているかぎりでは、白黒猫さんの文書の意図を、とんびの羽根さんが誤読しているように見える。  また白黒猫さんは、なにか「勲章」という言葉でもって、とんびの羽根さんが懐にしまってあった「痛いシッポ」を踏んでしまったのだと、そう気づくように。  誰にでもコアヒットして過敏に反応してしまう単語っていうのはあるわけで……。 >白黒猫さん >カリオストロの城の読み  おいおい。  それじゃあルパンが単なる「ヒーロー」じゃないか。  ルパンが泥棒ということは、なんか余計なお荷物になってるくさいぞ?  主人公が泥棒でも、うまく作られていたからヒットした話?  馬鹿言っちゃいけない。  あの話というのは、宮崎監督のところに持ちこまれたとき、「ルパン三世の話」として、もう「大泥棒」という主役が「決定」していたわけだよね。  話のすべてが、その「泥棒」っていうくくりで、囲われなくてはならないんだな。  ルパンが泥棒である必然性がない説なんてのは、もうはなから除外していいわけ。  だったら、それは消えるだろ。  それがテーマなら、ルパンは泥棒である必要はない。  探偵でも賞金稼ぎでも、なんだっていいわけだ。  宮崎監督の話作りの基本は、勧善懲悪なわけだろ。  悪人は必ず何かによってその報いを受けるというストーリーだ。  報いを受けない悪人というのは、宮崎監督の作ったすべての話において、ただのひとりも出てこない。  しかしルパンは泥棒であるわけだ。  ここにジレンマがある。その泥棒の持つ悪人属性を、どれだけ注意深く取り除いているのか、研究してみたか?  あの話の中で、ルパン自身は何かを盗んだか? なにとなにを何者から盗んだ? なにを自分のものにした? どんな犯罪を犯した? そしてどんなことを成し得てきた?  泥棒という存在の持つ色々な属性のうちから、取り除かれているものはなんだ? そしてなにが残された?  あの話の中で、「泥棒」というのは、いったいどんな存在となっていた?  あと「ゴート札」っていうものの属性を捉え違いしているぞ。  せっかく「偽札」と書かず、「ゴート札」と書きかえておいてあげたのだが……。  あれは偽札ではなくて、あくまで「ゴート札」なの。  ゴート札って、なんだ? 作品の中でエピソードによる説明があったはずだぞ? >ケイトの話  3番が良い?  ならパターン2が、いちばんしっくりきそうなパターンってことになるのだろうね。  じゃあそこに集中して、アイデア出しをしてみるといいかも。  こんどはパターン2のなかで、とりあえず10個ぐらいか。  おお。  「聞き役」っていうのは、じつは本人なにも考えなくてなにも判断しなくてよくて、けっこう楽だということをいま発見。  わし「3番」とか「パターン2」とか、じつは内容も見ないで言ってたりして。(^^;  ↑上のそれ、なんか知らずに聞いてると、それっぽいアドバイスに見えるっしょ? ねっねっ? -------------------------------------------------------------------------------- 祓い給え清め給え疫病神〜、ついでにアイディア貧乏神も〜 No.3466 投稿日 2001年11月8日(木)10時51分 投稿者 弟切 千隼 とりあえず、今闘うべき相手は疫病神と仕事の納期、という弟切です。取り急ぎレスのみです。 > 臨時OFF 行きます。行かせていただきます。ええもうそれまでには気合で疫病神と仕事をやっつけます。杉井さん入魂のディナーを食べるためならば。(そのためですか! > 私) 日程は月曜日か水曜日だと嬉しいです。木曜日だとちょっと苦しいです。 新木さんへ > だいぶ前に訊かれて忘れていたレスがありました。アドレナリンのお話です。 人間は、怒ったり興奮したりものすごい恥ずかしさを感じたりすると、心臓の鼓動が速くなり、瞳が大きく開かれ、汗をかき、鳥肌が立つ、といった症状が現われます。これらはよくアドレナリンのせいだと言われますね。 正確に言いますと、アドレナリンのせいと言うよりは、交感神経のせいです。 人間の内臓や血管を制御する神経には、交感神経と副交感神経という二種類の神経があります。この二つをまとめて自律神経と言います。 交感神経と副交感神経は、相反する作用を内臓や血管にもたらすことによって働きを補い合い、器官を制御しています。大雑把に言えば、交感神経が興奮させる作用、副交感神経が鎮静させる作用を受け持っています。 例えば、交感神経は心臓の鼓動を促進します。副交感神経は抑制します。 交感神経は瞳孔を散大させます。副交感神経は縮小させます。 交感神経は汗の分泌を促進します。副交感神経は汗腺には作用しません。 交感神経は立毛筋を収縮させます。副交感神経は立毛筋には作用しません。 このために、交感神経が働くと、前記のような『心臓の鼓動が速くなり、瞳が大きく開かれ、汗をかき、鳥肌が立つ』という症状が現われる訳です。 面白いことに、消化器官に限っては、交感神経がその働きを抑制し、副交感神経が促進する、と逆の作用をします。これは、交感神経が人間の体を「戦闘体勢」に持ってゆくために発達したからだと推測されています。いざ槍を構えて闘おうという時に、空腹を感じていたら闘えませんものね。 で、アドレナリンというのは、この交感神経に「仕事をしろ」という合図を出すホルモンの一種なのですね。驚いたり脅威や恥ずかしさを感じたりすると、まず人体内にはノルアドレナリンというアドレナリンの前駆物質が分泌され、次いでアドレナリンが分泌されて、交感神経がどかどかと働き始めます。 もちろん、人体内には副交感神経を働かせる合図を出す物質もあって、そちらはアセチルコリンといいます。 > ライオンの食事のルール 狩りをする肉食獣のすべてがそうではありませんが、ライオンの場合は主に雌が狩りをして、なのに雄が優先的に獲物の美味しいところを食べます。雄がある程度食べて満足するまでは、狩りの功労者である雌も、食べ盛りでおなかを空かせている子供たちも、じっと待たなければなりません。 空腹に耐えかねた子供が肉に近づいて、雄に殴られて死ぬこともあるそうです。人間なら立派な児童虐待ですね。 なぜ、ライオンの場合はこんなに理不尽な食事のルールがあるのかは、私にもわかりません。研究者の間でもまだ解明されていないようです。 -------------------------------------------------------------------------------- 期待していよう。 No.3467 投稿日 2001年11月8日(木)11時03分 投稿者 榎野英彦 西鶴くん。 そうか、挑戦してみるかね。 「クサいドラマいっぱいの泣かせる話」に。 そのお話が、本物と思われるために、君は本気で「書く」ことを要求される。 「僕はちょっと実験をしているんです」 「こんな文を書いてるのは本当の僕じゃないんですよ」 こんなポーズは通用しない。  自分の書いている文章を見ながら、もうぼろぼろ涙を流しながら、それでも書かずにいられない。その泣いている自分が、恥ずかしくて恥ずかしくて、でも心のどこかで「俺がこれだけ泣くんだ、読者が泣かないわけが無い!」と思いながら、そう思うあざとい自分がまた恥ずかしくて泣きながらキーボードを叩く。  こういった状態になって、それに耐えて、その状態のまま一本書き上げたとき。  きっと君は解脱している。  自分の内宇宙を他人に見せることに喜びを感じるようになる。  そこにいる自分は、もう、誰に見せても恥ずかしくない自分になっているはずだ。      その自分は。    好きな女の子の前に立って。  堂々と胸を張り。  「これ読んでくれないか」  と言って。    命がけで書いた本当のラブレターを。  ポーズも何もない。  本当の気持ちだけをつづった無垢の自分の分身を差し出して。    さわやかに笑うことができる。  なりたいだろう?  なれるんだよ。君にも。 -------------------------------------------------------------------------------- OFF会とか No.3468 投稿日 2001年11月8日(木)20時17分 投稿者 新木 伸  原稿はあがった。  いつものことで、直しなどまったくない。  だが今回は、すこし削って縮めなくてはならなくなるかも。いつものことながら枚数オーバーの懸念が……。  あとイラストのこととから、タイトルのこととか、いろいろと雑事は残っている。  早いところ頭を切り換えて、次の仕事にかからねば。  次の仕事はプロット練りなんだよな〜。でもせっかく暖まった「筆」を、また冷やしてしまうのももったいないから、プロット練りながら、毎日5枚かそこらでいいから、なんか小説を書いていようかな〜。しかし金にもならん趣味の小説書いていたって、しょうがないんだよなぁ。「金にならん」というのは、「世に出して数万人に読ませられない」っていう意味ね。WEBに上げとけば、そりゃ数百人ぐらいは読むかもしれないけど、そんな程度の読者、数万人にくらべたらないようなもんだ。わしは数万人にラブレターを送りたいのだ。  編集さんに話だけ通して、まだ規格も通していない小説のプロトタイプとか、とりあえず書かせてもらっていようかなぁ。まあ無駄になってもかまわないという前提で。  いったん筆が冷めてしまうと、また暖機運転にえらい時間がかかるんだよなぁ。  1〜2週間も書かないでいると、もうてきめんにダメになるんだよなー。まともに小説が書けるようになるまで、うんうんうなって、一ヶ月ぐらいはリハビリが必要になってくる。  やっぱ、なんか趣味の小説でも書いていたほうかいいのかな〜。  こういう合間の期間に、ちょこちょこと書き足してゆけるようなものとか。  うーん。こんどなにかの長編を、プロットだけ全部あげておいて、いつでも書き出せる状態に持っておいておくか。とりあえず手元に置いといて書き上げてから、どこの出版社に持ってゆくか考えるような「実弾」扱いってことで。  しかし基本的に自転車操業なもんだから、そんな手元に「実弾」抱え込む余裕なんてないのよね。売れる長編があるなら、さっさと売っちゃってお金にしないと、ごはん食べられなくなっちゃうしなぁ。いまこうしているあいだにも、貯金残高はどんどん減ってゆくのだ。マンモーの足音はだんだん大きくなってくるのだ。  作家にゃ毎月もらえる給料なんてないのだ。 >OFF会  みやびさんが、16日が締め切りだそうなので、それ以降にするという手もある。っていうか、個人的にそうしたいかな。  そうすると、週が明けて、さ来週の19(月)か?  しかしみやびさん、本当に上がるんかいな?  まだ70ページぐらいで、あと残り3分の2もあるそうな。  ――と、昨日聞いていて、いま電話を入れたら、今日にはもう100Pになっているそうだ。  まあ発売は僕と同じわけだから、その16だかというのは、おそらく「真のデッド」というものだろう。  なら、上がっているな。っていうか、プロなら上げる。死ぬか上がっているか、必ずそのどちらかの状態となる。「やったけどできませんでした」とか、そういうことはあり得ないわけよ。死人は口をきかないしぃ。  マンモーに立ち向かうとき、「やつが倒れているか、自分が倒れているか」そのどちらかになるのと、それは同じことなわけだ。  まあ実際には……間に合わなかったら「落ちて」、刊行は一ヶ月先送りになるわけだけど。それでもその日に来れることは、間違いない。 >杉井光  1時間に5枚、書くための方法。  コツがわかった。じつに簡単なことだった。さっそく君にも伝授しておこう。  前から漠然と掴めていた感覚なんだけど、昨日のあれでもって、はっきりと掴めたよ。  1時間に5枚書こうとしていては、そもそも、だめなのよ。  それじゃ無理だ。やり方が違う。逆なんだな、逆。  5枚書くあいだに、1時間しか時間を進めないようにすればいいのね。  体感時間を加速して、自分以外の時間の流れを遅くすればいいのだ。臨界突破すればいいだけのことだ。  な? 簡単だろ? -------------------------------------------------------------------------------- 新木さん、及び分室の皆様 No.3469 投稿日 2001年11月8日(木)20時35分 投稿者 小倉善哉  大変申し訳ありませんでした。体調を整えた後に必ずまともな文章で小説を書きます。  責任は、きちんととります。 http://face.ruru.ne.jp/siruko/ -------------------------------------------------------------------------------- >白黒猫さん No.3470 投稿日 2001年11月8日(木)21時53分 投稿者 とんびの羽根 (#3464) >> が、どうもとんびの羽根さんは私が「とんびさんはあたしとかんがえがちがうの? そんなことないよね、おんなじいけんだっていってよお」と書いたと思っているらしい。  当たらずとも遠からず、私の誤解です。熱。「とんびさんはあたしとかんがえがちがうの? そんなことないよね、よくかんがえるとおんなじいけんもふくんでるよお、それなのにはんろんするなんて、わたしのいけんがちがうからって、わたしをひていしてるのとおなじだよお」と書いてあると思ってたらしい。  誤解を認める、それゆえ暴走気味だった馬鹿者という発言も取り下げる。  しっぽか(#3465 by 新木さん)、ひとつは「矛盾」。私は矛盾が好きな人間です。矛盾がない人間はいない、矛盾があるから生きているのだと思う。矛盾をえこひいきしているもので、人の矛盾を突くことは面白いことだけど、その究極の目標がその人間の否定になるような「矛盾」の使い方を見るといきなり血が昇るらしい。今回の場合「白黒猫さんは、自分の否定をされると思って攻撃的防御にはいった」のだと、私は誤解した。馬鹿者という熱くなった言葉は「私は、白黒猫さんの考えを否定しているのではない」ことを気づかせるためだったのですが、前提が崩れたので取り下げます。きつい言葉であおって失礼なことをしました。  もうひとつは「勲章」。勲章にはこだわりたくないのに、何故かこだわってしまうこと自体、どうもしっぽです。うまく説明できないあたりが、余計にしっぽ臭い。うむう、困った。  にょっ。ここで閃いた。ひょっとして私は、勲章とか、誇りとかがわからないのではなかろうか!!自尊心とか男の子らしさとか、漢らしさもわからないぞ。それでこのあたりで意見が食い違うと、なんかちがうー、と心の中の誰かが叫ぶの。  おお、自分の欠落に気づくのって気持ちいい。 >>>>よく考えてみれば、私は白黒猫さんの想定読者ゾーンには入ってなかったのだった。   >> 入っていますが?  そうですか、よかった。もう完璧にいじけの世界に入ってました。上の発言は論理的判断でなく「いじけ発言(どうせ私なんて)」なので追求はしないでくれー。  昨夜は夜眠りかけるところを、邪魔してしまったようで申し訳なく思ってます。白黒猫さんに対して借り1なり。  ところでやはり風邪ひいてます。ネット経由で移ったのでしょうか。洟は止まらず、目は厚ぼったく、くしゃみは続くは。でもその後、昨夜は娘が氷枕してくれて感動しました。 >小倉さん  大丈夫ですか。  そろそろ布団をたたんで、風邪で緩んだ顔をひきしめて、とびきりの美人となって出て来るのだ。なおるまではよおく休むこと。ひとのこといえないな。しおしお。  責任(#3469)?もちろん、いい作品が出来れば誰も文句は言わないよ。待ってるからね。 >新木さん  脱稿、おめでとうー。きょうの世界はあなたのものだ。  そしてほかのみなさんにも「世界の日」がやってきますように。 -------------------------------------------------------------------------------- さいきん知って、うまいなあと思った皮肉 No.3471 投稿日 2001年11月8日(木)22時38分 投稿者 唯野教授 改行がなく、長いわりに内容がぜんぜん無い文章に対して。 「で、これは何文字目を縦に読めばいいわけ?」 自分も気をつけないと……。 >課題 む、19枚目突入。もう少しいけるか? >アドレナリン 怒ったり興奮したりした時に出るのはわかるとして、恥ずかしいとなぜアドレナリンが分泌されるのだろう。やはりこれは「速くこの場から逃げ出せるように」ということなのだろうか(笑)。 >臨時OFF うーん、行きたい、行きたいよう。 オフって、情報の密度も速度も掲示板とはケタが違うからなあ。モチベーションも上がるし。 ただ、文化祭の日時とぶつかるんだけど……まあいいや、三時くらいまで文化祭に参加して、その後かけつければなんとでもなるだろう。 >新木さん >怪獣博士 ん〜と、最初にこの話題が出たのが3361の小倉さんへのレス。新木さんはここで、「くだらないかもしれないけど、形ある一番」の例として「怪獣博士」や「仮面ライダーの怪人のすべてのデータを暗唱できる男」を挙げている。 これはいいとして、問題は次。 ここに杉井さんの反論が入って、3416でそれに答えているわけですな。曰く >  これ、マンモー倒すのに役にたつだろ? >  つまり、「ものすごい記憶力がある」という > ことだ。地理も覚える。あのマンモーは > 何々で、いつどんな状況で遭遇して、我々が > 大変な目にあって敗走してきたマンモーであ > るとか、ぜんぶ覚えてくれるんだぞ? こんな > 役に立つやつは、いないだろ? これってどう考えても、「記憶力がいい男」の運用方法ですよね。別に怪獣博士である必然性はなく、「円周率を小数点以下1万ケタ暗唱できる男」でもいいわけで、そこに私は噛みついたわけです。 ところで、3461の発言のコンセプトを考えると、それは「怪獣博士がマンモー狩りに役立つことを証明する」ですな。 私が挙げた例は、怪獣博士ならではの運用法だと自負していますが、「そんな特殊な状況は滅多にあるもんじゃない」と言われると確かにその通り。 その点、新木さんの出した例は、マンモー狩りを行う際には絶対に起こる状況です。 怪獣博士を怪獣博士として運用するのではなく、記憶力のいい男として運用する。そうすれば、常に活躍することができるはず。  特殊な状況下でのみ大活躍する怪獣博士の例と、 常に活躍する怪獣博士の例。 辛勝がやっとのマンモー狩りにおいて、どっちが「役に立っている」かといえば……むう、確かに後者ですな。 -------------------------------------------------------------------------------- 自分がいかに自分のことしか考えていなかったか反省したので、ちょっと聞いていただけますか? No.3472 投稿日 2001年11月9日(金)00時18分 投稿者 小倉善哉  みなさん、ごめんなさい。  自分がどんなに相手や周りのことを考えていなかったのか反省したので、少しだけ聞いて下さい。  いままで「あたしは、人の痛みが分かる」なんて思い上がってました。  でも、本当はそうじゃなかったことがわかったので、みんな、落ち着いて下さい。  あたしがみんなに、ひいては自分の夢や、自分にたいして期待してくれている人に対してひどいことをしてしまったから、そのためにショックを受けていることに、気がつきました。  気が付いたから、これからは気を付けたいと思います。  みんなも自分を責めないで下さい。  忠告を聞かないで暴走して倒れて寝込んで勝手に倒れてるバカな奴がいるなあって、笑ってやって下さい。  みんなが哀しいと、とても哀しいです。  自分に対して、怒らないで下さい。  あたしがバカだったことを叱って、笑ってやって下さい。  みんなが怒ってると、あたし、落ち着いて寝られないです。バカだから。  冷静になって下さい。  あたしが落ち込んでいるのは、あたしが人の話を聞かないバカだったことが分かったからだということに気付きました。  いまの分室は、みんなが、自分を責めているような雰囲気を感じます。  あたしは、人を責める前に冷静になって反省しなければならなかったし、いま、みなさんは、自分を責める前に冷静になる必要があると思います。  あたしと同じことをしてちゃ駄目ですよっ。ちゃんと落ち着いて下さい。  反省したので──許して下さいとは言いませんが、バカな子がいるなって、笑ってやって下さい。  あたしは1回、「理想のエイコさん」をけがしてしまったので、今度は、現実レベルでもう一度、冷静に、落ち着いて行動をしたいと思います。  それだけはちゃんと言いたかったので、そしたら、寝ます(苦笑)  自己満足でも構いません、許してもらえなくても構わないです。  みなさん、本当に、ごめんなさい。  御迷惑をかけて、どうも、済みませんでした。 http://face.ruru.ne.jp/siruko/ -------------------------------------------------------------------------------- サハリエル・オーヴァブースト No.3473 投稿日 2001年11月9日(金)08時46分 投稿者 杉井光  やってみました。体感時間圧縮。午後八時二十分スタート。  さわむー編を一気に書き上げ、時計を見上げると。  なんと、七時十五分。  ぬおッ、ついに僕はサハリエルシステム第二臨界を突破して時間を巻き戻したのかッ? アクニィでさえミンシアの愛がなければ成し得なかったことを僕は独りでッ!  ――と思ったら、窓の外が明るくて、雀がちゅんちゅんいってたですよ。ふう。  というのはネタで、確かに集中したら二時間半でできました。  というか、いつも、書くのはそんなに遅くないのですが、とにかく書いている途中に「この後なにを書こうかなあ?」とか考えて手が止まってしまうんですね。今回は、シーンが決まっていたし、おまけに一度書いたやつの裏側ってだけですから、速かったんでしょう。 *オフ  19日で了解です。  あー、今のところ参加希望者は教授か。  前回あんなこと(参加者三人までとか)を言ってしまったが、参加者来るもの拒まずでいきます。いつもの通り。新木&みやびコンビと生で話せる機会は貴重ですよ! 府中に通える幸運なみなさん、奮って参加してください!  それにしても、二人ともそんな修羅場だったのですか。知らなかった。みやびさん、がんばってー。19日に笑ってオフができますようにー。  そうそう、今日は生まれてはじめて、「夢の中でネタを思いついて自力覚醒」という現象を体験しました。井上雄彦の「ピアス」(ヤンジャンに再掲載されてたの)を読んでから寝たら、夢に出てきたんだけど、なぜ最後のシーンであやこが、手紙を人工衛星に載せてロケットで打ち出してんの(笑)。  カメラがりょうたをキャッチしたら降下する仕組みらしい。で、あやこが手紙をハッチの中に入れながら、僕に「なんでこんなことすんの。普通に手渡せばいいじゃない」、で僕が「バカこれがシャレが効いてていいんじゃんか」  シャレかよ。  目が覚めたら五時だったので、さわむー編も書き上げた。さわやかな寝覚めだ。 *感動について。  あー、実はどういうものかよくわからないのです。  僕が二十四年間生きてきて、本当に感動したことは、実はたったの二回しかないのです。  "Bohemian Rhapsody"をはじめて聴いたときと、  "Sgt.Pepper's Lonely Heats Club Band(reprize)"からつながる"A Day in the Life"のイントロをはじめて聴いたときです。  特に後者は、ベストアルバムに入っている"A Day in the Life"を単独で聴いたときには特に何も感動しなかったので、自分でもよくわからない怪現象としか思えません。  でも、色んなフィクションを読んだり観たり聴いたりして受け取る感動というものは、確かにあります。ただ、前の二つとは比べものにならないんですよ。多分、まったく別物なんだと思います。前の二つ。おそらく、それは素晴らしい音楽から受け取る感動、ですらないのだと思います。  ひらたく言えば、電波か(笑)。  なので、最近は、あの二つは無視するようにしています。  そんなわけで、感動分析だ。 *ミンシア編分析  まずは起承転結に分解。 起)汚い街並みを不快に思いながら、夕焼けに見とれるミンシア。 承)夕刻のチャイムに驚き、耳をふさぐミンシア。 転)ふと目を離したすきに変化した夕空に感動するミンシア。 結)暗い階段にびびるミンシア。  ……なんか変だ。  ああ、わかった、ここだ。 結)暗い階段にびびるミンシア。  これ、最後にくっついているからケツに見えるけど、カットオフしてある「次のシーン」なんだな。そういえば、夕焼けの話でわりと満腹になって、階段おりていくくらーい話なんてめんどくさくなって切った憶えがあるぞ(だめじゃん)。よって無視。 (↑本当は2秒で気づいている。思考開示のために書いた。本当だって! 信じてよ!)  やはりシーンのコンセプトは「夕空に感動するミンシア」なわけだから、 起)茜色の空にプチ感動するミンシア。 承)でも街が汚いので、なるべく見ないようにするミンシア。 転)夕刻のチャイムに驚き、耳をふさぐミンシア。 結)ふと目を離したすきに変化した夕空に感動するミンシア。  こうだな。確かにちゃんと転が入っている。いつ入れたんだろう(笑)? 起)  なぜ、最初に「ちょっと感動しているミンシア」が来るんだろう……。  シーン全体のコンセプトが「夕焼けに感動するミンシア」である以上、初期状態は「感動していないミンシア」の方が望ましいのに……。  そんなわけでここは失敗だ。  ここでは、茜色の空を観察しつつ、「まああれくらいならポリスのエミュでもできるわよ、わたし第一層在住だったから毎日見てたわよ」くらいに思わせておいたほうが断然いい。  そうすると、ポリスのエミュレータでは再現できなかった夕空の微妙な色彩変化で感動することに説得力が出るわけで。 承)  ここは、いいよね。街が汚くてうんざりしている。ちょっと地球がきらいになってるかも。  ポイントは「悪臭」か? コロニー育ちは洗浄済みの空気に慣れているから、ちょっとしたにおいでも気になるらしい。 転)  実際、稲城市の『夕方だから帰りましょう』のチャイムはうるさかった(笑)。時間差で襲ってくるから気持ち悪いし。  狙いは、もちろん異邦人であるがゆえの驚きを見せることと、あんまり喋る機会がなさそうなのでさわむーとからませること。シーンで一つくらいは憎まれ口を叩かないとミンシアっぽくないし。  あとは、空から注意をそらせること。これが、隠れた、でも一番大切な仕掛け。 結)  見上げると、空が暗くなっている。  ポリスの環境エミュの担当者、発想が陳腐だから、夕焼けの映像を造るときに真っ赤っかなのしか用意しなかったと思うんだ。  でも、夕空が本当にきれいなのは、陽が隠れ落ちてしまうその一瞬前。  まあ、これは僕の好みか。赤より青が好きだし。  そんなわけで、ちょっとリリカルな表現を恥ずかしげもなく使ってみたり。「カッサレリア2をフルブーストして」とか言ってみたり。そういえばこの表現、本編知らない人には全然わからないな。ということも考えたけど、すぐ後に「太陽に向かって気絶するまでぶっ飛ばしたい」ってわかりやすく書いてあるから、OKにした。  ここで狙った感動は、もちろん「ミンシアに共感した感動」ではない。読者は地球人だし。  なんてことのない日常的な夕焼けに、でも、地球人ではないミンシアは感動している。  おお、こいつ感動しているよ(笑)、っていう感動。  そして、そういえば夕焼けってきれいだよなあ、オレも小学生の頃は夕焼け見るの好きだったよなあ、ってのを想起させる感動。  共感して感動させる要素も、半分くらいはあるか。そのための一人称だし。 *教授 *その皮肉  おお。確かにかっこいいな。似たパターン考えておいていつか使おう。 *オフ  よし来いッ! これで少なくとも2on2だ。 *マンモーと怪獣博士の場合  すでに僕の論じたかった問題からは大きくそれているのだが……。3471の最後の方、尻切れとんぼで、要するになんなのかよくわからんス。続報待つ。 *小倉さん  だから独りで壊れるなって(笑)。  3400台に入るあたりから、すでに小倉さんの身に何が起きているのかまったくわからないので、僕らとしてはおろおろするしかないわけです。名古屋にエイリアンが来襲したのか? とか。  もっと落ち着いてからでいいから、なんか話してな。  んじゃ。 http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Miyuki/1757/ -------------------------------------------------------------------------------- 「藤極堂」さんへ。 No.3474 投稿日 2001年11月9日(金)09時26分 投稿者 小倉善哉 「新木さんの夢」を壊したくなかった「バカな読者」のことも考えて下さい。 私は、たぶん、「母」にはなれないのです。 「セクハラされても平気でいられるバカがいることを信じていた、バカなおじさんの夢」を壊したくなかった「バカな読者」のことも考えて下さい。  私は新木さんに「母心」を「あなた」に返したかっただけなんです。  「ブギーさん」を信じる「バカな女の子」がいることを、身体を張って守ろうとした、「子どもの気持ち」を考えて下さい。  わたしは昔から「言い訳」をするのが嫌いでした。  私は逃げません。一緒に「バカな子ども」の夢を守らせて下さい。  「あなた」が「女の意地」を持ち出すならば、  「私」は「男」の「見栄」を張り通す「男の意地」があります。  「私」は「こどもの世界を守る」ことを「武器」にして、  「世界の敵」である「マンモー」を倒させてしまいました。  「あなた」に「守りたいもの」があるように、  「私」にも「守りたいもの」があります。  もはや何を言っても信じてはもらえないかもしれません。  「世界の敵を倒す」ために、「おとなの見栄」を張って、必死で戦ってきた「こどもの意地と見栄」を守らせて下さい。  私は「世界一バカな可愛い読者」で「世界一バカな同人誌作家」でした。  「女の子」に対して酷いことの言えないもう一人の「新木さん」が私はいまでも「好き」なのです。  私は、私の中にある「母心」「親心」を「新木さん」に返したかったんです。 http://face.ruru.ne.jp/siruko/ -------------------------------------------------------------------------------- どうしちゃったの? No.3475 投稿日 2001年11月9日(金)13時16分 投稿者 かねやん >小倉さん  かなり心配になってきた。  落ち着いて聞いてほしい。何かについて責めるつもりは毛頭無い。  小倉さんの中で何が起っているのかを教えて欲しい。何をわかってほしいのか教えて欲しい、この「よみかく分室」対して何をしたいのか教えて欲しい。  抽象的に書いているのは、言いにくいことだからかもしれない、誰かを傷つけてしまう行為だからかもしれない、ただの言いわけと思われてしまうのが恐いのかもしれない。  小倉さんが辛そうなことは伝わってくる。だけどその原因がなんだかわからない、だから解消するためにどうすればいいのかわからない。  別に小倉さんを謝らせたいのでも、落ち込ませたいのでも、困らせたいのでも無い。  ただ小倉さんが、以前のように書き込めるようになってくれれば、わだかまりなく書き込めるようになってくれれば、それでいい。 -------------------------------------------------------------------------------- >さわむーふたたび No.3476 投稿日 2001年11月9日(金)14時23分 投稿者 はせがわみやび  ミンシアが声をかけてきてから以降はおもしろく読めた。  どきどきのさわむーの心理が良くでてる。さわむーの行動描写がいいんだろうなぁ。  心理描写って、心の声を書くもんじゃないのよ。  外から見て書くもんだ。じゃないと、かえって伝わらない。  で、前半が、とーーーーーーーーーーーーーーっても、わかりにくいぞっと。 (ああ、ちくしょう。読んで感想書いてるヒマはねーんだってのに(笑))みやび -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.3477 投稿日 2001年11月9日(金)14時43分 投稿者 新木 伸 >アドレナリン  恥ずかしいっていう気分は、たぶん根っこは、「失敗した」という認識にあるのではないかと思う。  ――って、このへん君の専攻なんじゃないのか? 心理学は、一般教養で習っているだけだっけか?  人間がまだ森の中で四つ足の動物をやっていた頃、「失敗=死」と直結する場合が多かったので、臨戦態勢に入ろうとするのではなかろうか?  たとえば森の中で忍び歩きをしていたときに、枯れ木を踏み割ってしまって、大きな音を立ててしまったとか、そういう「失敗」の場合ね。 >怪獣博士  唯野君は、なんか、「怪獣博士だけ」にこだわっているなぁ。  3316では、わしは、「怪獣博士」でも「仮面ライダーの怪人のすべてのデータを暗唱できる男」でも……と、2つ並べて併記して書いたじゃんか。  ここではわざわざ2つ出してくる意味があるわけね。  2つに共通している要素っていうのが、ここでは重要っていうことだ。そのために対比させるために、2つ出している。  またいかにも「くだらない記憶力」のサンプルとして、具体例としてこの二つを出している。「くだらなくても尊敬される」という論旨を、実際にエピソードで見せて「納得力」を出すために、そう書いている。ここが「くだらない方面に記憶力を発揮する男でも」――とそう書いてしまったのでは、読者は納得しない。これでは「描写」にならない。説明では読者は納得してくれない。  んで、3416では、その片方の「怪獣博士」だけ使って、具体的な役に立つ用法を書いた。ここでは上にある「共通する要素」をはっきりとそう書いている。  相手の食べられそうな大きさにちぎってやったということなのね。  ちなみに最初の3316での論旨の流れを説明すると……。 >>「仲間の中で一番の足」「仲間の中で一番の目」「仲間の中で一番の力持ち」「仲間の中で一番の遠投力」「仲間の中で一番手先が器用」  ――と、まず「形のある一番」の例をたくさん提示する。 >>肉体的な力。精神的な力。知識。なんでもいい。「オタク的な知識の深さ」というものでも、男は相手に一目を置く。  ――ここで、その「形のある一番」の概念をさらに拡張する。肉体敵能力も、精神的能力も、知識も、ぜんぶ「形のある一番」だというふうに定義する。 >>とってもばかなことなんだけど、「怪獣博士」でも「仮面ライダーの怪人のすべてのデータを暗唱できる男」でも、尊敬されるんだ。これは本当。  ――この文の狙いは、これは具体例が出ていなくてわかりにくいと思われた「知識」というもの補足説明だ。知識っていうのは、つまり形のある能力としては、「記憶力」のことである。つまり精神的能力のひとつとして分類されるということ。  ただしここは、僕の言葉が言葉が足りていなかったようだ。はじめにそう書けば良かったわけだね。  この書き込みの全体のコンセプトは、あくまで「形のある一番」の話だったわけだろ?  だから最後にそこにもっていって結びつけないとならない。  なんだか、唯野君の場合には「怪獣博士」がコアヒットしたようで、そこにばかりこだわっているようなのだが。  まあ、僕の言葉が足りなかったのは確かなようだけど――。  だけど、唯野君はいったいなにが言いたいのだ?  自分の主張の要点をまとめてきなさいって。ぐだぐだ言ってるだけじゃ、ようわからんよ。うどんの汁が黒いことに文句を言っているのか、塩辛いことに文句を言っているのか、下品な味に文句を言いたいのか――。本人自身もなんだかよくわかっていないことに対して、こちらが何を答えられるというのか。  僕だって、「怪獣博士」そのものがマンモーを倒す役に立つとは言ってない。  ただし「怪獣博士」になれる人間のその常人を越えた記憶能力は、マンモー狩りの役に立つ可能性がある。だからそいつは、それなりに尊敬される――という、そういう論旨だ。  反論するなら、ここに絡むように反論してくれ。 >みやびさん  安心してくれ。  そのことに関しては、僕がもっとわかりやすく論理的に、杉井光には言っといてあげるから。  みやびさんは自分の原稿に集中してなさいって。 >杉井光  たわけ。  だーら、2時間半もかかってるのは、遅いんだって、そう言ってるだろうが。ああん?  そんなんじゃ、まだまだ集中力が足りん。  1時間しか時計を進めさせるなっての。  思考速度と密度をいまの3倍にすればいいだけのこった。  それはもうすでに大勢の人間が軽々と到達してている領域であり、べつに100メートルを3秒で走れとか、そういう無茶を言っているわけでもない。  それから言っておくが、新木伸というのは、遅筆なんだぞ?  もうどうしようもないぐらい遅筆である作家なんだぞ?  プロとしては、もうほとんど最低水準なんだぞ?  わかってる? そのへん?  その水準にさえも到達できない貴様は、もうとてつもないドンガメなの。いくら足が遅いっていっても、ほどがあるの。  マンモー狩りに連れてってもらいたかったら、せめて俺は越えろ。  「いつも書くのはそんなに遅くないのですが」とか、なに子供たちの遊びのレベル(アマチュア)で話をしているのかね。  そして2時間半でやり遂げたのが「速い」とかいう認識。  あー、もー、なんとかしろよ。それをっ。  すでに何回も書いている「裏側」なんだから、30分とか15分とか、そのぐらいでやれよな。それが「速い」っていうことだぞ? そのぐらいの速度で、指はキーボードを打つことが出来るだろう? >>そうそう、今日は生まれてはじめて、「夢の中でネタを思いついて自力覚醒」という現象を体験しました。  普通。それ普通だって。  せっかくのいいネタを仕入れたなら、夢の中だろうがなんだろうが、気合いで起きてメモを取れ。みんなやってるよ。そんなこと。  自力開発したのが世界で自分ひとりだとでも、思っていたのか? >サワムー編  さて。今日の書きこみは水を差してばかりだが……。  サワムー編、あれ書き直しね。  みやびさんの言っていた、その件だ。 >>小学生の頃からけんかばかりしていたし、中学に入ってからちょっと髪型に気合いをいれたりしてみたらいきなり有名になってしまって、月も見えないような夜にひとりで出歩いていると金属バット持ったやつらに闇うちされるなんてこともよく経験した俺だったから、ひとの足音を聞き分けるのにはちょっとした自信があった。  なんだ、この腑抜けた書き出しは?  これじゃいままでの杉井光の文体に逆戻りじゃないか。  誰がどこでなにをしているのか、5W1Hのぜんぶが明確にわかるように書いてこいっての。  何度も言っていることだが……。  描写しろ。  「サワムー!」という台詞が入るまでの前半3分の1から、半分程度――ぜんぶこれ説明文じゃんか。  このあいだ、ミンシアは何をしていたのよ?  ここの部分の音にびっくりして、沢村に聞いてくるまでのミンシアは、いったいなにをしていた?  夕焼けの空に気を取られていながら歩いているんだろう?  それはいったいどこに書いてるあるのかね?  こーゆーの、裏側から書いたって、言わない。 >感動とか  ほんとに、たったの2回のみ?  夕日を見てきれーだなぁとか、うまいモンを食って、うめぇなぁとか、そーゆーの、ないの? はじめて女の乳房に触って「なんて柔らかいんだ」とか、そういうのもないの? >プチ感動の分析とか  そうそう。それよ。そういうの、どこのワンシーンでも毎回やるんもんだよ。  どんな小さな構成にしても、起承転結のワンセットが揃っているもんなんだよ。  杉井光は、いまみたいに意識しながらでもいい。  だがわしあたりになると、もはや意識しないでやっている。しかし昔は「毎回意識してやっていた」という鍛錬段階が当然ながらあっけわけだ。  また「意識しないでやっている」のであっても、起承転結がないということではない。アウトプットは同じものなわけ。しかも杉井光あたりが「考え抜いて出した答え」の、ほぼ最善のものに匹敵する結果が直接出る。考えなくても出る。いきなり出る。  いまのわしの体というのは、起承転結の揃っていないおかしいシーンは書くことができない――っていうものになっているの。  マジで、そうなの。  起承転結のヘンなのは、出そうと思ったって出てこないの。それからみやびさんみたいな悪文も、書こうと思ったって、書けやしないの。  格闘家が素人の「へなちょこパンチ」を出そうと思っても出せなくて、どうしても、びっと腰の入ったパンチになっちゃうのと同じことだ。  プロは皆すべてそういう体になっているの。オマエもなるの。OK?  そうまでやって、人ははじめてマンモーと戦えるのだ。  なにか書けば、それはもう、起承転結揃っていてコンセプトを伝える最大効果のエピソードになって――という体になって、そしてはじめてマンモーと命のやりとりができるわけだ。  わかるか? >>起)  あまいな。  感動しているミンシアを置くのはそのまま置いちゃうのは違う――ってところまではいいのだが、じゃあその逆っていうんで、ただ単に「感動していないミンシア」を置くのは、それは最善の手ではない――と、わしの深層意識がそう告げている。  そこは正しくは、「プチ感動しているのだが、それを認めようとしないミンシア」になるはずだ。そして次善のプランとしては、「素直にプチ感動しているミンシア」というものになる。つまり最初のまんまね。  「感動していないミンシア」というのも間違いではないのだが、それは3番目以降の案だ。つまりボツだ。「感動していないミンシア」という路線は、もはや意識に上げてわざわざ考えて検討するまでもない。顕在意識には浮かんでもこんぞ。そんな使えそうにない案は。 >>転) >>時間差で襲ってくるから気持ち悪いし。  なんでその「時間差」を描写にもっと突きつめて書かんのだ? このうかつモノめが。  ミンシア視点の描写のとき、「一ダースくらいのエコーを引き連れて」としか、書いていないだろう?  そんな説明臭い手抜きの描写でもって、読者に対して「まさにその場にいる」という感覚を引き起こせると思っているのか?  空から注意を逸らすというのは、それはその通り。  隠れた狙いもくそも、それがメインの狙いだろうが? ここでは。  「なんでここの音のシーンが入ってるんですかね?」なんて誰かに指摘されたら、胸を張って答えるんだよ。「ここは読者の目を空から離すためです」って。 -------------------------------------------------------------------------------- ミンシアのブーツ No.3478 投稿日 2001年11月10日(土)09時50分 投稿者 とんびの羽根 「さわむーふたたび。」のうち、1行だけ突っ込んで見ます。 小倉さんが起きてくるまで杉井さんで遊ぶことにしました。ほんとに1行だけだから、書きすぎだと思っても許してね。(小倉っ!早く起きろ!いつもの小倉でいいんだから、もう) >「さわむーふたたび。」 >>あの、見たこともない形ののっぺりした白いブーツのせいなのか、それとも足の裏を地面にこすりつけるようなへんな歩き方のせいなのかは、わからない。とにかく、足音が聞こえない。  ここの部分をとんびの能力内ですが、順に突付きます。  「見たこともない形の」  ブーツの描写としておさまりが悪くかんじます。  文を分けて、さわむーの記憶の中での疑念や推測とかをいれて、具体的なブーツのイメージを補助する必要があるのでは。  「妙にのっぺりしたブーツだと思ったらヒールの底がない。やけにちっこい女だとは思ったけど、かかとの分だけ余計に低くなっているのだ。こんなみょうちくりんなブーツは少なくともおれの記憶には無い。」  などと描写を加えて行くと、ブーツの描写がそのまま女の生活環境の描写になります。それに描写を読むほどに読者の疑念をかきたてていくことにもなる。  「白いブーツ」  せっかく白いのだからどう変化するのか、それが周囲にどう映えるのか、どう外光を反射するのかの描写が欲しい。おそらく薄暗くなっても、暗い部屋でも、光と音に満ち溢れた空間でも、さわむーが横目で視野のはじっこに認めるだけでミンシアの所在が確認できる、ひとつの理由にはなるはず。  さらに素材の描写もない、伸縮性、しわのより具合とか、光沢、きずの付き具合、地上を歩き出してからの汚れかたとかに、読者の違和感を強められる要素がないのだろうか。このブーツの機能を明示することなく読者に伝達しておいて欲しい。いずれこのプロットでの伏線にもなりうる箇所と思う。このブーツのためになにか起きるかもしれない、起きないかもしれない。でも読者にはなにか確実に残る。  「足の裏を地面にこすりつけるような」  これも、直接「歩き方」を修飾するのでなく、文を分ければしっかりと,具体的かつ視覚的に描写できるでしょう。  「これくらいちびの女だと、ずるずるべったり歩くか、逆に地面に足がつかないくらいぴょこぴょこと歩くか、身体に合わないヒールに振り回されていたりするものだが、この女は妙に上下動が無い、かといって疲れきってひきずるわけでもない。無意識的に足の裏を地面にこすりつけるような、あめんぼが水面に張り付いて移動するような、しなやかさと軽やかさを併せ持った腱の使い方だ。しかも女は何か考え事でもしているのか、前方に障害物がいろいろあるのを見ていないような歩き方をする」  歩き方を描写しながらミンシアの習性を印象付けるとともに、彼女の心理的な状況を織り込まなければいけないと思うのです。  「足音が聞こえない。」  物音や気配はたてているのですよね。足音そのものは足が地面をたたく音だとすれば、それは発生しない。しかし彼女のブーツが踏み潰したものや、ゴミとかがかすかに音をたてる、しかしその音はかすかで発散してしまい、どうも位置がつかめない、音のしたと思ったところに目をやっても、女はもう違うところにいる。いることは気配でわかるがどうにも距離感が掴めないということがここでは重要なのじゃないでしょうか。「足音が聞こえない。」は訓練された人間の足音の描写としては私には陳腐だと感じられます。どのように足音が判断できなくてさわむーがどきどきするのか、思わず無理に無視するのかという、心理面に踏み込んでるのに、こんな紋きり型の説明は不親切だと思う。そこに街の音、さらに鐘の音、と重なっていくことで読者はだんだんと、街のやかましさに意識が移行していくことになり、その結果空から意識がはずれていくわけですよね。 --------------------------------------------------------------------------------  中学一年の女の子が本を読んでいる。 No.3479 投稿日 2001年11月10日(土)12時43分 投稿者 とんびの羽根  腹減った。  などというのでマクドナルドなるところへ行くこととなるのだ。(口に出して言うとなんとも言えない妙な響きがする。  彼女が言う。  左のページの人物の紹介が反対側になっていると。  はて、いったいなんのことなの?  彼女が読み耽っていたのは私がほったらかしていたでたまか3なのだった。  こういうこまかいことに、このむすめはどうやってきづくのだろうか。  きっと作者のおじさんがきみの言ったことを、一緒に笑ってくれたんだろうね。  私はぜんぜん気づかなかったのだけど。  というか、もうだれも覚えてないだろうけどなあ。  分室のログのどっかにうずまってしまった、でたとこまかせな笑い話の後日譚なりね。  そのあとグリム童話の裏話などという童話のパロディなどを読みながらベーコンマックバーガーをふたりでぱくつき、風のつよおい川沿いの公園をとおって火照った身体を覚ましながら帰ってきた。(小倉、昼飯は食ったかい?) -------------------------------------------------------------------------------- 今年の流星群は「流星雨」になるのかな No.3480 投稿日 2001年11月10日(土)14時12分 投稿者 榎野英彦 雑談です。 11月18日の夜(19日の朝方3時頃) 東の空に「流星群」があらわれます。(高さ60°の位置) 今年は33年ぶりの極大年で一分間に200以上の流星が落ちる「流星雨」と呼ばれる現象が起こる可能性が強いそうです。 私が住んでいるのは埼玉の北西部、秩父連山が、関東平野に突き出した最後の地面の盛り上りのような場所で、夜になると街の明かりがほとんどない。という絵に描いたような地方都市ですので、天体観測にはもってこいです。 (あんまり自慢できないよなあ) 緑色の流星で失明してトリフィドに食われるか。 落ちてきた隕石から八本足の生物が出てくるか。 隕石に付着していた緑色の病原体で村が全滅するか。 このブラッドベリの名セリフに思いをはせるのか 「願わくば俺が落ちるとき、誰かの目に触れることができないだろうか」 「母さん!ほら!流れ星!」 「願い事をお言い、願い事を」 そして、これはそのブラッドベリを読んだ石森先生が書いた名セリフ。 「ジョー、君はどこに落ちたい?」 天候が、どうなるかわかりませんけど、楽しみにしていようと思います。 追伸 小倉さん。 世の中はどうにかなるしなんとかなるんだよ。絶対に。まちがいなく。 その証拠に今までだってなんとかなってきたんだからさ(微笑) -------------------------------------------------------------------------------- 本当に大事なことで、気取ったままできることなどない。 No.3481 投稿日 2001年11月10日(土)18時18分 投稿者 弟切 千隼 題名は、米国の作家ノーマン・メイラー氏の言葉だそうです。脚本家の山田太一さんが「大いに励まされた言葉」として語っていました。 臨時OFF会は19日の月曜日ですか。先延ばしされた分、弟切も仕事が片付きそうなので、その点ではより参加しやすくなりますね(^_^) しかしながら仕事以外の事情により、その近辺はハードな日程をこなさなければなりません。それでも弟切は気合を入れて参加する予定です。 「転」のアイディアを考えてきました。舞台装置は前の「子供実験室」のアイディアを流用しています。 「凍れる心臓」(仮題)転部アイディア出し −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ・キサラがユキマロと共に子供たちの科学実験の指導をする。子供たちは班に分かれて実験をする。 ・親に強制されて教室に通っている権力者の子供たちは、押しつけられた勉強を嫌って予習を怠り、ぶっつけ本番で実験をやって失敗する。貧しい中からやっと勉強する機会を与えられた庶民の子供たちは意欲に燃えており、予め参考書を読んで準備していたので実験に成功する。 ・実験に成功した庶民の子供たちが権力者の子供たちにやり方を教えるものの、権力者の子供たちは庶民の子供たちに指図されるのが気に入らず、説明をいい加減に聞き流して、再び実験に失敗する。「お前たちがちゃんと教えないからだ」と権力者の子供たちは庶民の子供たちに八つ当たりする。 ・権力者の子供たちと庶民の子供たちが喧嘩になり、キサラが割って入る。双方から話を聴いたキサラは、自分の怠慢を棚に上げて庶民の子供たちに対して怒る権力者の子供たちを諭すうちに、自分も同じように内に向けるべき怒りを外に向けていたことに気づく。 ・衝撃を受けたキサラは気分が悪いと言って自分の部屋に引きこもってしまう。心配して部屋を訪れたユキマロに、キサラは自分に対する怒りを社会に対する怒りに転化していたことを告白する。 ・慰めようもないほどひどいキサラの落ち込みぶりを見ていったん引き上げたユキマロが、 教室の子供たちを連れて再びキサラの部屋を訪れる。庶民の子供たちがキサラに実験の参考書に使った本を見せ、この本のおかげで実験がうまくできたと礼を言う。それは昔キサラが一般向けに唯一書いた科学解説書である。 ・子供たちは自分たちのせいでキサラの気分が悪くなったのではないかと心配しており、喧嘩した子供たちは話し合って仲直りしたから大丈夫と言う。権力者の子供たちと庶民の子供たちとが一緒になって、騒いでごめんなさいとキサラに謝り、ユキマロにキサラにはこの時代にできることがあると励まされて、彼女は立ち直る。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 以下、雑談です。 流星群や彗星って「事前に騒ぐほど本番の現象はしょぼくなる」というジンクスがありますよね(^^;  でも、一生に一度は、夕立のように降り注ぐ流星雨や夜空を二分するような大彗星を観てみたいですね。 せめて今度のしし座流星群に際しては火球が観られるといいなあ、と思っている弟切でした。 -------------------------------------------------------------------------------- 土曜日は、みどりの日。 No.3482 投稿日 2001年11月10日(土)21時01分 投稿者 西鶴翠(みどり)  まずは、現状報告です。  現在、あらすじの案が何も浮かばない、と途方に暮れております。断片的には、情景やらなにやらが浮かぶのですが、それらを核として明確な起承転結をつけようとすると、どうにも筆が止まります。  というわけで、一つも提出できません。  それから、バスから降りられなくなる話は、自主ボツということでよろしくお願いします。  どうにかして、これから六本考えねばなりません。今日、一日、思い切り悩んだので、一週間くらい経てば、ぽんぽんとあらすじが出るようになっているかも知れません。なっていないかも知れません(猫)。 新木さん> >#3395 >いろいろ。おもにみどりあて  「西鶴さん」→「西鶴くん」→「みどり」。  次は、どこへいくのやら(猫)。 >オフに行かない理由。  「二、三時間でも、翌日に響く」という程度ならば、私はまず間違いなく行くのですが、「二、三時間でも、一ヶ月くらい響く」ので、行きたくなかったりします。ということで、不参加です。 >アイディアの話。  全て、仰るとおりです。それから、「アイディア」は見当たりませんでした。  あ。「アイディア」と「idea」と「Idee」の違いが分からないというのが、私の欠点としてあるわけですが、それも「アイディア」に含まれますでしょうか。それとか、私は関西弁の聞きとりが苦手だ、というのとか。 >#3392 >ここでは、「最初と最後で精神的な変化のない話」を「結のない話」と定義しております。  誤解されると罪悪感を感じるので、書いておきますが、ひかるが上のようなことを言ったわけではありません(そりゃそうだ)。あくまで、自分専用のルールです(また、#3392内でのルールです)。 魚住さん> >「仮免も持たない状態なのに、教習所でやっても無駄に事故ってしまいませんか?」  無駄に事故るとは思いますが、まあ、作家を目指しているわけではないので、問題はないでしょう。  ただ、今回は榎野さんの書き込みに刺激されたので、「あざとい話」を書こうかと思っております。  ちなみに、あの六つのような話を面白く書いてしまっている人がいます。清水義範という作家です。魚住さんにはお薦めできるかも知れません。角川文庫から、「ジャンケン入門」という本が出ているはずです。よろしければ、どうぞ。 小倉さんと伽羅さん> >#3392 >自殺をする人というのは、人に自殺をとめてほしいと思っている身勝手な人なのである、という話です。  これについてですが、確かに一般論を語っているように見えてしまう書き方なので、まずいと思いました。  これは、実際に包丁を見つめていたときの経験がもとになっている話だったりします。病気から逃れたかった私の体験談であるので、決して、一般論ではありません。むしろ、過去の自分への自虐が現れてしまっている文であると捉えてもらえると、助かります。 >#3423 >ドラマと毒。  新木さんがどこまで分かっているのか、未だに判然としないので、「新木さんは何も分かっていないのだ」というところをスタート地点にします。  まず、「愛」と「ラブレター」です。 -------------------------------------------------------------------------------- 「ラブレター」ってのは「愛」だ。  人が一生懸命武装して着込んだ自意識の鎧の隙間からにじみ出る弱さに直接作用する一種の「愛」と言ってもいいだろう。  この「愛」はラブレターを書く側にも作用する。おそらくは与える側の数十倍の濃度をもって。  でも、人に何かを伝えようとするならば、人にカタルシスを与えようと思うならば、この「愛」に耐えなきゃいけない。  自分の書いたラブレターを客観的に見ることのできないレベルにおいては、あんまりこの愛は感じない。でも、自分のラブレターを客観的に見ることができるようになると、この「愛」はてきめんに効いてくる。  もう、床をのたうちまわりたくなるくらいにね(笑) --------------------------------------------------------------------------------  以上、榎野さんの書き込みを、「毒」→「愛」、「ドラマ」→「ラブレター」という規則にしたがって、書き換えてみました。でも、前回はこれでは分からなかったのですよね。  新木さんの手持ちのキャラの中に、「愛をバカにする」という系統のキャラクターもいると思います。そいつを降ろしてみてください。  そいつは、上の文章に対して、敏感に反応するのではないでしょうか。納得と反感とを織り交ぜたような感情を抱くのではないでしょうか。仮に、そいつの名前をみどりとしてください。  ラブレターを書くというのは、つまり、愛をさらけ出すことです。  一般的に、愛をさらけ出すのは、恥ずかしいことです。倫理的に恥ずかしいのではなく、感情として恥ずかしいのです。  みどりというキャラクターがラブレターを書いていたとします。そのとき、みどりの脳味噌の中には「わあ、こんな恥ずかしいことを、みどりは書いているよ」と囁くもう一人のみどりがいます。脳味噌の中のみどりは、「お前、こんな形の愛を持っていたのか。うわあ、こっちがむず痒くなってくるよ」などと、ラブレター執筆の妨害工作をします。  みどりがこの状況でラブレターを書き続けるには、脳味噌の中のもう一人のみどりの「恥ずかしさ増幅作戦」に耐えなければなりません。「はずかしー」という脳内みどりの声を聞いても、「私は愛を伝えるんだ」と強く思っていなければなりません。  もしも、みどりが「脳内みどり」などというものを持っていなければ、この問題はそもそも発生しません。この問題は、「自分を見ているもう一人の自分」がいるからこそ、発生するのです。みどりの中には、妙に覚めて自分を見つめている自分、というのがいるのです。そういう覚めて見つめている自分がいると、ラブレターを書くのは、非常に困難な作業となります。脳内みどりが、強く働きかけるからです。「恥ずかしい」と。  それはもう、床をのたうちまわりたくなるくらいに(猫)。  ということで、ここまで、引用部分の翻訳でした。一つ一つの段落は、それぞれ対応しています。もしも、「みどりのラブレター」の文章の意味が理解できるなら、それを榎野さんのラブレターの文に置き換えればOKです。その後、もとの「ドラマと毒」の文章に戻れば、問題なく読めるのではないかと思います。  ところが、新木さんには、「恥」の概念がないようです。これでは、「みどりのラブレター」の文章も、全く理解できないと思います。  そこで、今度は直接的に(なるべく比喩を用いずに)、ドラマについて語ります。また、榎野さんの解釈とは、違うかも知れませんが、ご了承ください。  新木さんは、 >そういう気持ちが良くて世のため人のためになることに、「毒」という悪い概念をあてはめてしまうことが、いまひとつわからんのですが?(#3425)  と、書いています。  ここで分かることは、「小説を書く」ということに対して、いかなる負の印象も持っていないということです。ここでいう「負の印象」というのは、社会にとって悪である、とかそういうことではなしに、例えば「小説を書くヤツは、暗いヤツである」のような類のものです。外向きのものではなく、内向きのものです。  ということで、「負の印象」を説明します。  一般的には、「小説を書く」ということに対して、「負の印象」があります。どのような「負の印象」であるかというと、「小説はそもそも非常に書きづらいものである」というものです。  今度は、「小説を書きそうにないキャラ」を複数人、降ろしてみてください。そして、その人たちに、「小説、書いてみそ」と提案してみてください。きっと、一人くらいは、「恥ずかしいから、嫌」と答えるキャラがいることと思います。または、「変なのしか書けないよ」などと言うか。  小説を書くということは、自分の中身をさらけ出すということです。これは、新木さん自身が何度も言っています。ここで、自分をさらけ出すことを「恥ずかしい」と思う人もいるのです。恥ずかしいというのは一種の防衛本能です。自分の手の内を全て明かしてしまうと、隠れる場所や逃げる場所がなくなってしまうので、「恥ずかしい」という危険信号を出すことによって、本能的に、逃げ場を失わないようにしているのです。  「小説を書く」というのは「精神的な逃げ場を失う危険な行為」だと考える人もいるのだという話です。つまり、榎野さんが「毒」と書いたのは、相手に対して悪影響を及ぼすという意味ではなく、自分に対して(ある種の)危険物である、という意味でのことだと思います(と、少々、大げさに書いていますが、これくらい書かないと通じないだろうと思っています)。  これが、小説を書かない人たちの一部が持つ「負の印象」です。  困ったことに、小説を書く人の中にも、こういった考えを持つ人間がいます。たとえば、私です。  で、自分をさらけ出すなどという危険な行為をせずに、小説を書くにはどうするか、ということを考える人がいます。そのように考えた人は、アイディアと設定だけの話を書いたり、ギャグの小説を書いたりします。そうすれば、自分をさらけ出さずにすむからです。  「精神的な結のない話」を書こうとしていた私が、まさにそれです。理解できるでしょうか。  もう一つ、別の観点から話してみようと思います。  なぜ、エンターテインメント志向のものが攻撃対象になるのかの話です。これは、私と榎野さんでは見解が大きく異なっております。  まず、エンターテインメント志向は、「恥ずかしい」ものであり、「(書き手にとって)危険」なものであるという頭が、攻撃する人の中にあります。  新木さんが、「素人のつまらない小説」を見ていて「読んでいられない」から「幸せを与えるために」分室を作ろうと考えたのと同様に、エンターテインメントを攻撃する人は、「エンターテインメント」を見ていて「恥ずかしさや危険性」を感じたから「幸せを与えるために」それは恥ずかしいもので危険なものであるということを伝えようとするのだと思います。形としては、攻撃に見えます(そういえば、新木さんのやっていることも、攻撃に見立てることもできそうですが)。  つまり、問題は、単なる価値観の違いです。エンターテインメントを「書くこと」を恥ずかしいと思うか、それとも、素晴らしいと思うかの違いです。  ここで、新木さんには当然のごとく疑問が出てきます。「クリエイターなのに、創造物を壊すというのはどういうことだ」と。  確かに、破壊です。紛れもなく、破壊だと思います。けれども、価値観が違うのです。中里さんが「アンチテーゼ」という言葉を使っていましたが、そのとおり、「テーゼ」を崩すことに創造性を見いだしているのです。破壊は創造の第一歩であるという価値観の持ち主たちですから、創造物を壊すことに意味があると考えたら、創造のための破壊を行います。  そんなの真の創造ではないよ、と思うかも知れませんが、真の創造は破壊から始まる、と思っている人も結構いることでしょう。  ここまで書いてきて、ようやく、新木さんが何を把握していないのかが分かってきたような気がします。  新木さんにとって小説というのは、あくまでも作者から読者への一方通行なのですね。意識は常に、「いかに読者が楽しむか」というところに注がれています。要するに、読者本位の考え方です。あまり、読者からの反応というものを考えてはいませんね。読者の反応ではなく、読者「から」の反応です。  ところが、世の中にはそうでない人もいます。どういう人たちかと言いますと、「まず最初に、書いている作者がいて、読者がそれを読んだら作者の内面に対する評価が行われる」と考えている人たちです。つまり、作者本位の考え方です。  小説というものを、武器と見なすか、防具と見なすかの違いと言い換えることもできるかも知れません(あ、よけいに訳が分からない文章になってきたか)。  新木さんには、理解しがたいと思いますが、「そういう思想の世界(書くことに恥ずかしさを感じる人々の世界)」があるという事実を受け入れることはできるでしょうか。  どうやら、前回は、私の文章から温度以外のものを感じとれなかったようですが、今回は、何か実になるものがありましたでしょうか。  ちなみに、榎野さんのあの書き込み、私にも分からない部分があります。それは、「どうして、ひかる宛てなのか」というものだったりします。ひかるは、クサさを感じそうにないのに。 >#3439から >結のない話。  まず、みやびさんの最大の疑問点である「どうしてみんな、何も言わないのか」の答えからです。答えといっても、私が予想している答えであって、真実かどうかは分かりません。 >「最初と最後で精神的な変化のない話」を「結のない話」と定義しております。  これが、みやびさんの引用した部分です。実はこの部分、最初の部分が切られています。 >ここでは、「最初と最後で精神的な変化のない話」を「結のない話」と定義しております。(#3392)  文頭に来ているのが「ここでは」であるということに注目です。「私は」とか「普通は」ではないことに注意してください。  つまり、普遍的なことを語ろうとしているわけではなく、その書き込みの中でのルールとして定義しているのです。これが、「みんなが何も言わなかった」という現象の答えです。  次に、私の書きたかった話が次のどちらであるか、という話です。 ・最初と最後で主人公に精神的な変化のない話 ・エンディングを切って終わる話  これは、前者です。  ただ、単純に前者と言ってしまうと、新木さんの書いたハードボイルドの話も含まれてしまうのですが、私としては、あの話はボツでした。なぜなら、読者が主人公の精神的な変化を期待してしまうからです。  作者がいかに、読者に対して、主人公の精神的な変化を隠すか、というのがあの六つのすじの命題でした。  力量の足りない私は、主人公の精神的な変化をほのめかさないようにしようとして、結論部分まで削ってしまったのでした。 >結が本当にない話。  ここでいう「結」は、普通の意味での、「結」です。  「陽のあたらない坂道(清水義範著・新潮文庫)」という短編集があります。惹き句を以下に引用します。 -------------------------------------------------------------------------------- 翼よ、あれは何の灯だ――リンドバーグよりも一足先に大西洋横断飛行に成功しながら、アフリカに着陸してしまった日本人。アポロ11号に乗って月まで行き、着陸に成功したのに、月に降りられなかったクルー。歴史に名を残した幸運な人の陰には、もうちょっとで有名になれたはずの人がきっといた。陽の目を見なかった運のない人々のドラマを愛を込めて描く著者新機軸の仮想伝記小説集。 --------------------------------------------------------------------------------  内容は、そのままです。「結局成功しなかった」「結局降りられなかった」で、幕がおります。短編が八つほど収められていますが、そのうち六つは、(私には)結論のない話に見えます。  ところが、非常に面白いのです。これ、結があったら、途端に面白くなくなるだろうなあ、と思います。 というわけで、途方に暮れたまま、また来週。 -------------------------------------------------------------------------------- むー No.3483 投稿日 2001年11月10日(土)22時10分 投稿者 新木 伸  むー。締め切り抜けると、体感時間が異様に引き延ばされる――っていうか、逆か?  なんか時間が異様に早く過ぎてゆくぞ?  もう3日ぐらい経ってるんだよな? >弟切さん  うーん。  まあボツを出してしまうまえに、今回のこれの「狙い」を聞いておこうか。  どういう意図があって、どういう者たちにそれぞれどういう属性を与え、どういう役柄として動かしてゆくことで、どういうことを伝えようとしたのか、とか。  これを書くに至るまでの思考開示かね。  ちょっと分析してみそ。 -------------------------------------------------------------------------------- ひかるに宛てた理由。 No.3484 投稿日 2001年11月10日(土)22時52分 投稿者 榎野英彦 >ひかるはクサさ感じないのに。  本当に感じないのなら、とっくにモノになってるかもしれないよ。  俺には、感じてないだけで、どこかで回避しようとしているように見える。  それは、ブレイクスルーするはずの壁の90%破っていて、すごく近いところまで来て、結局最後の薄い透明な膜を破れずに、そこに入れないような。  そんな感じがするから、あえて杉井宛に書いた。  これは俺だけの感じる感覚で、実はまったく違うものなのかもしれないけどね。  エンタティメントにこそ「魂」は絶対に必要だと信じるか。  エンタティメントには「魂」など不純物だ、と信じるか。  人それぞれかもしれない。  それは、今、毎月数十冊の小説が出版され続けている現状をどう見るか。  その姿勢に繋がっていくのかもしれない。  生産され消費され続けていく「物語の群」の中で、自分のつむいだ物語がどのような位置を占めることができるのか?  こんなことを考える暇があるなら、どんどん「物語」を生産すべきなのだろう。  作者の意図などに関係無く、物語は消費されていく。  本として売れるレベルにさえ達していれば、その物語は「商品」になり、書店に並ぶ。  年に一冊のホームランバッターではなく、三ヶ月に一冊そこそこ売れるシングルヒッターが求められていることも事実だ。  でもさ、俺は思うんだけどね。 「売れて、買われて、すぐにブックオフに売られる物語」 よりも 「売れて、買われて、そのまま買った人の本棚の一箇所を占め続けることのできる物語」  を書きたい。と思うことは間違いじゃないと思うんだよね。  難しいけどさ(笑) -------------------------------------------------------------------------------- 風邪は No.3485 投稿日 2001年11月11日(日)01時43分 投稿者 八神伽羅 治りましたが、バイト中に割った食器で指をさっくり切ってしまいました。  もしかして、弟切さんに祓われた疫病神がやって来たのでしょうか……いや、だとしたらその程度じゃ済まないか(笑) >課題 ≫論外。たわけ。  なにとち狂ったもん出してきてるかね。  あう。……初めて「たわけ」を言われてしまった……。  以前小倉さんが「その時の心境」を描写していましたが、私の場合、三回ほど読み返した後、文字が脳に染み渡った途端脱力と共に乾いた笑いが浮かんできたような気がします。あの時「これはいける!」と思ってしまった己はなんだったのだらう、と。    で、ダメな理由の考察。  「土壇場で主人公をすげ替えてしまったから」でしょうか。  主人公が健気にがんばる話なんです、と読者を引っ張っておきながら、最大の見せ場で一番健気にがんばる(でもないけど)のはヒロイン。  看板に偽りありすぎです。  もしあれを使うなら、「恋に落ち、互いに庇いあいながらも故郷へと逃避行を続ける二人。そして最終的に主人公はヒロインを守る為に命を捨てるのだった」というふうに、セラスとレンの両方にスポットを当てた話にしておかなければいけなかった……のでしょうか。しかしそうすると話がだいぶ別物になってしまうから、結局論外でたわけになる、と。  最初の路線でアイディア出しに励むとします。ふぅ。 ≫○○週間  ハトポッポの体半分土に埋めて、さぁ食えやれ食えさあどんどんと、許容量以上のエサを無理矢理に詰めこむ週間です。  そういう週間だったのですか。  てっきり寄ってたかって根性を叩き直そう週間なのかと……(我ながらすごい誤解だ) >オフ会  すごく行きたいのですが。  学校は問題なしです。ただバイトが休めず。  交渉の結果九時で帰っていい、ということになったのですが……九時じゃ……九時じゃディナーに間に合わないんです店長っ!(って目的が違うだろ私)  えぇと。まあつまり。十時過ぎに途中参加でもかまわないなら、行かせていただきます。是非に。 >唯野さん  文化祭って、二十三日からじゃなかったでしたっけ?  私の記憶違い……? それとも、実は他の学校の文化祭の話なのでしょうか。 >西鶴さん  レスすべきなのでしょうが、上手くまとまらなかったのでまた次回に。 http://homepage2.nifty.com/kuroonekotei -------------------------------------------------------------------------------- 雑談「3手先を読む」 No.3486 投稿日 2001年11月11日(日)01時50分 投稿者 かねやん  タイトルは将棋の入門書に載っている言葉。でありながら、どんなものにも当てはまる言葉だと思う。  相手の反応を考えて自分の行動を取り、反応によって対処法を考えておくと言うのは、普通に生活をしていても自然にやったことがあるはずだから、そんなに訓練しなくても思考できる範囲である。だから最初に3手先から始めるというのは実に塩梅が良い。  それ以上は訓練しないと身につかない。身につかないが、考え方は3手先の延長であって、特別な考え方を新たにする必要はない。基本は3手先である。  そんなことを風呂の中で考えていたけど。  場面ごとに読者がどう感じるかを考えながら次の場面を考える、その繰り返しで最後の結末まで持っていくってのは、なんだか詰め将棋に似てる気がした。 -------------------------------------------------------------------------------- みどりくんでまた実験 No.3487 投稿日 2001年11月11日(日)13時06分 投稿者 とんびの羽根 >>。「結局成功しなかった」「結局降りられなかった」で、幕がおります。短編が八つほど収められていますが、そのうち六つは、(私には)結論のない話に見えます。  ところが、非常に面白いのです。これ、結があったら、途端に面白くなくなるだろうなあ、と思います。 「結局成功しなかった」「結局降りられなかった」  結という文字がすでにふくまれてるじゃん。  というのはさておき  これは、対比的に失敗したひとの話なんだよね。成功した話は有名な史実で、みんながすでに知っている。だから結を書かなくて読者は成功したひととの違いからどんなものかわかったつもりになる。  あえて結をかいてしまうと、せっかくわかったつもりの結を、くつがえしてしまう。「成功すれば有名になったはず」が結であることが自明なんじゃないか、それを作者はくつがえしたくない、ということはこのはなしはどこまでも「成功した有名な事実」に依存していることも明白だな。 >>結があったら、途端に面白くなくなるだろうなあ  結をつけるなら、成功した人の現実と対比できるだけの重みが必要な訳で、普通の読者なら書かれてなければ想像がつかないのは当たり前だろうね。これはノンフィクションの成功譚を引き合いにだして描いたパロディで、結局成功しないという結がある連作ということかも。  史実に仮定を持ち込むということだと、架空戦記もそうでしょう。こちらは中里さんのジャンルで商業的になりたっている。現実に仮定を持ち込んでおいて、結論をつけないということは当然していないはず。  西鶴さんの好きなことって何だろうな。現実を否定する、仮定を否定する、変化を否定する、結論を否定する。どれだろう。否定するファクターが複数だと実験の結論がうまく出せないだろうと思う。  それから、成功と失敗を分ける微妙な鍵を知る必要はあります。  成功した人:成功  失敗した人:失敗  結論:成功と失敗の両方を知らなければ真の成功の理由はわからない  有名な成功例に対して失敗の研究をすることも同等に大切なことです。西鶴さんは研究者だからそのあたりは充分承知しているだろうと思います。 「翼よ、あれは何の灯だ」は「翼よ、あれは巴里の灯だ」を知っていてはじめてなりたつギャグ。西鶴さんが面白いと思った部分はギャグの部分なの?それとも別の部分なの。読まなきゃわかんないのかな。でも読んでるひまがない。 >>・最初と最後で主人公に精神的な変化のない話  それじゃそれで、いきましょう。結を省く必然性はない。起承転結は作る、成長しない、読者の脳内麻薬の分泌量をコントロールする。 -------------------------------------------------------------------------------- 召還 No.3488 投稿日 2001年11月11日(日)18時41分 投稿者 藤極堂 >小倉さん 休め。 寝ろ。 食え。 精神的に混乱している時には書き込みはするな。 掲示板もメールも見るな。 私はそうしている。 ――そのせいで心配かけたみたいだが。すまん。 >榎野英彦先生様へ 引用No.3343 投稿日 2001年10月31日(水)12時31分 投稿者 榎野英彦 >こっちは斜に構えていたのにもかかわらず、正面からのお返事ありがとうございました。 そうか、No.3314は斜に構えた書き込みだったのか……。 まったく気づかなかった。 もしかするとこのありがとうという言葉も皮肉の一環なのでしょうか? >「面白い」と思うキモは人それぞれ。 との回答には同意いたします。 私も自分の好みや価値観が一般的とは認識してはいませんから。 しかし、 >断っておくがこれはイヤミでもなんでもない、単に「自分と世間のズレ具合」を知りたいという純粋なリサーチだ。 と主張しておいて >まあ、遊びみたいなもので、これで何がわかるかというと、何もわかりゃしないんだよな。 と断言するのは少し誠意に欠ける書き込みのようにも感じます。 私はともかく、他の時間と手間を割いて回答してくださった方々に失礼ではないでしょうか? 複数の人間を対象として行ったリサーチを、その回答者が読む可能性のある環境で「何の意味も無い」と公言するのは自粛したほうが御自身の信用を保つためにもよろしいかと思いますがいかがなものでしょう? 本当は意味もない質問をするのも止めていただきたいのですが、これは個人の自由のうちかも知れませんですね。 ただし、訂正文無しの削除・説明なしでのハンドルネームの変更・著作権切れのしていない歌詞の引用は榎野英彦先生様御自身だけの問題ではなく、書き込んだサイトの管理人や他の利用者へ迷惑をかける可能性がありますので控えた方がよろしいかと存じ上げます。 ■参考:著作権切れのしていない歌詞の引用 JASRAC(日本音楽著作権協会)によると替え歌も不可。 歌詞から曲を特定できないものは(さらば〜♪ とか)不要と答える場合もありますがまずは申請してもらいたいだそうです。 (参考資料:コミックファン2001年12号) 掲示板上の替え歌についてのJASRAC(日本音楽著作権協会)の実際の見解情報として替え歌投稿の問題点をリンクしておきます。 >新木さんへ >誹謗した理由や、そのときの心境など、その手のことへの説明をお願いします。 書き込みに不快を覚えたのは事実です。 ただ自分自身で理由を明確にしていなかったから誹謗になったのだと思います。 尾崎ネタ以降の説教は別段気にならないので説教自体を不快の原因とした私の判断は間違いでした。 これについては謝罪いたします。 ごめんなさい。 不快に思った原因(時間経過順) 1・死人に鞭打つ行為。 2・行動それ自体を非難するだけではなく「同人作家」「尾崎ファン」とレッテルを貼った対象を貶める書き込みだった。 3・引用元くらい明確にしてください。 4・書き込んだ投稿を削除した。 5・しかも削除に対して何の説明も無い。 6・もしかして皆も黙認している? (職業作家だから?) 7・消すような説教書き込むくらいならちゃんとした指摘してあげてください! 子供は親の言葉ではなく背中を見て育つのです。 -------------------------------------------------------------------------------- 訂 No.3489 投稿日 2001年11月11日(日)18時48分 投稿者 藤極堂 替え歌 投稿の問題点 -------------------------------------------------------------------------------- 星に願いを No.3490 投稿日 2001年11月11日(日)19時02分 投稿者 弟切 千隼 流星群の夜は空を見上げて「アイディア、アイディア、アイディア」と叫ぶしかないだろう、と考えている弟切”アイディア貧乏”千隼です。 前回提出した「転」の部分がどうして出てきたのか、思考開示します。 まず、ユキマロが勉強を教えている子供たちには、権力者や金持ちの子供と普通の家の子供と二種類いるというのがありました。ユキマロはどちらの子供もこれからの社会を作る大切な存在だと考えているので、両方とも分け隔てなく教室に受け入れています。 このようなくっきりと二分された社会階層の子供たちが一緒にされていれば、そこではもめごとが起こらない方が不思議ですよね。ではどんなもめごとが起こるでしょうか? ここで、私は以前友人から聞いた話を思い出しました。 その友人は私と同じ静岡県の出身者ですが、私と違って私立の中高一貫エリート進学校の出身です。その学校は首都圏に兄弟校を持っていて、そちらの方がほんの少しレベルが高いため、中学受験時にその兄弟校の方を本命にして落ちた生徒が、滑り止めで静岡の学校へ入学してくる、という例が多かったそうです。首都圏から静岡へ通うのはさすがに無理がありますから、そういう生徒は寮に入っていたそうです。 つまりこの学校には、地元静岡から入学してきた通学生と首都圏から入学してきた寮生とがおり、この二者の間には歴然と差があったと友人は言いました。この二者は単に住んでいた場所が違うというだけでなく、そもそも家庭環境や経済状況からして違うと言うのです。 静岡は首都圏に比べればのんびりしていて、小学生のうちから中学受験を目指してぎゅうぎゅう勉強させられる雰囲気はほとんどありません。ですからエリート校とはいえ、地元からそこに入学してくる生徒というのは、ごく普通の公立の小学校へ行った普通の家の子供で、詰めこまれなくてもそこそこ勉強ができて、「勉強疲れ」していない子供です。 一方、首都圏から来る子供たちというのはほぼ間違いなくお金持ちの上層階級の子供たちで、幼い頃からお金をかけて塾などに通わされて勉強を詰めこまれてきたので、中学に入る頃にはすっかり「勉強疲れ」しており、やる気がないそうです。こんな状態では中学に入ってから成績が伸びる訳がなくて、この学校では中高通じて成績上位者というのはほぼ例外なく地元出身者なのだそうです。 ところが、首都圏出身の生徒たちは成績が低い割に妙にプライドが高い人が多くて、地元出身の成績上位者を目の敵にしている生徒が多かったといいます。私の友人も地元出身の成績上位者だったので、首都圏出身者にいじめられたそうです。私の友人に言わせると、「奴等は『田舎の貧乏人の子供』が自分より成績がいいのが気に入らないんだよ」ということでした。 この友人の話が、私の記憶のどこかに残っていたのですね。「金持ちの子供と普通の家の子供が一緒に勉強している状態」ということで、ぱっと「友達の話と同じじゃない」と思いつきました。 あとはもうそのまま何のひねりもなく「教室の中で子供同士が喧嘩したら普通教師は止めに入るよなあ。一応喧嘩した理由も訊くよなあ。そしたら教師=キサラは自分の怠慢を棚に上げて普通の家の子供たちを責める権力者の子供たちを諭そうとして、自分も同じことをしているって気が付くんじゃあ?」と思考が走った訳です。 「キサラが書いた本」という小道具はとても便利なのでそのまま使わせていただいて(^^;、その上喧嘩した子供たちが自力で融和するエピソードを入れることで、未来を変え得る子供の柔軟性や可能性を示したかったのですね。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.3491 投稿日 2001年11月11日(日)22時42分 投稿者 新木 伸 >みどり  まずは課題の件。  出ないようだから、ちょっと趣向を変えてみようか。  とりあえず、いまやっているのは、「これは書くつもりはない」という前提で、起承転結が揃った話の筋立てを出してみるっていうやつだろ? 5つとか6つとか。  みどりの性癖だと、なんか真新しいものを入れようとしてるんじゃないかなぁ。  もーっと肩の力抜いていいんだってば。練習なんだし。  じゃあこうしよう。  ありきたりで、使い古されていて、どこでも見かけるパターンを使って、読者を感動させる話ってのをやってみよう。作るっていうよりも、もはやこれは組み合わせるだけのものだな。  たとえば、「好きな男の子に告白できないでいる女の子が、勇気を持って告白できるようになるまでの話」だとか、「バレンタインに幼なじみの男の子に手作りチョコを用意したんだけど、結局渡せなかった女の子の話」だとか。  べつに恋愛ものでなくてもいいわけだな。  都会っ子がおじいちゃんの家にお世話になることで、自然の美しさと優しさと怖さに触れる話だとか。  大学に入りたての主人公が、自分が何をやりたいのかに迷って挫折して、師と呼べる人物に出会ってそこから立ち直る話だとか。  そんなやつ。  条件は、以下の通り。 ・ありがちであること。目新しいものは何も入れないこと。ひねらないこと。 ・読者を感動させる前提で書かれるものであること。 >OFFに行かない理由 >みどり  了解したけど、この「一ヶ月響く」というのは、肉体的なほう? それとも精神的なほう? >アイデアとか >みどり  「ドア」と「戸」が区別できない日本人ってものなら、それは充分にアイデアになるだろ? あとそれと同じ路線で、誰もが区別できているものを見分けられない人っていうのも、それ、アイデアになるし。  「パソコンのモニター」と「テレビ」の区別が付かないおバァちゃんとか。  スキーとスノーボードの区別が付かない人とか。  普通に使うと、お笑い系のネタにしかならない。  しかしここで、「区別が付かないのが普通であって、区別つけてる者のほうがマニアックすぎるのだっ!」とか、力技で納得させることができたのなら、それはアイデアと成りうるしょ?  筒井康隆が、そういうの得意にしていたような気がするが。 >毒とか愛とか >>新木さんの手持ちのキャラの中に、「愛をバカにする」という系統のキャラクターもいると思います。そいつを降ろしてみてください。  うん。いるいる。  自分のなかに「愛」があるとか、決して認めようとしないキャラとか。でも誰よりも欲しがっているんだよね。  だからああいう正面から「愛」と書かれた文章を読ませてみると、反感と憧れがないまぜになった感情を抱いて、そのどちらも表に出すことを極端に嫌うために、冷笑する態度に出る。「ばっかじゃないの」みたいな。ちなみにテレサという名前だが。  うーん。  そういうキャラが出てくるということは、僕の中にもその要素はあるってことか。すくなくともキャラ一人分の人格を構成できるぐらいには。  ただこの場合の「恥」は、「欲しがっている自分」を認めたがらないってことね。もしくは、「愛に飢えている自分」か。  しかしこれは、極度の「見栄」であって、恥とは違う気がする。 >>ところが、新木さんには、「恥」の概念がないようです。  うん。そう。  その「恥」がわからない。「恥」の概念を持たない相手にそれを説明するには、「恥」って単語を使っちゃダメだよ。なんとか言葉を換えて説明してくれ。 >>ここで分かることは、「小説を書く」ということに対して、いかなる負の印象も持っていないということです。  うん。その通り。  ぼくは小説を書くことに、負の印象なんて、まったくなんにも、持っていない。  そもそも、なんで持たんといかんのだ? 人様を喜ばせて感動させて――それは良いことだろう?  農家の人が農作物を作って、世の人の口を喜ばせることになんの後ろめたさも持たないのと、それは同じことなのだが? 農家の人のやっていることは、なんぞ、後ろめたいことなのか?  胸を張ってしかるべきことじゃないのか? >>一般的には、「小説を書く」ということに対して、「負の印象」があります。  ホントか? これ本当に一般的なのか?  もしかしたらそれは、西鶴翠の「アイデア」じゃないのか? >>今度は、「小説を書きそうにないキャラ」を複数人、降ろしてみてください。  降ろした――っていうか、正確には、頭の中に設定した。  まあなにかお魚屋さんのおじさんだったり、井戸端会議をしているおばさんだったりするわけだが。  しかしそういう人たちでも、べつに小説を書いてもらうんじゃなくって、「あなたはどういう人ですか?」とか聞いたなら、得々と話してくれるのだが?  最近どんなことを考えていますか、とか。悩み事はなんですか、とか。  どうも、ぼくの「一般的」では、そうした自己表現自体を嫌う人っていうのは、ひどく限られた存在なのだが――?  ふつうは、自分のことを話したくて話したくてうずうずしているけど、まあいきなりベラベラと話し始めちゃったら相手に悪いだろうし、初対面の人だったら引いちゃうだろうし――とか考えて、理性でかろうじて抑えているもんじゃないの?  酒の席やら人が集まったときのリラックスした雰囲気のなかで交わされる会話とかって、その多くは、自分の考えとか好きなものとかを相手に知ってもらうためのものにならない? なるだろ? ならないかなぁ?  防衛本能として、自分をさらけ出すことを嫌う人はたしかにいると思う。  実際に、面と向かって話していても相手がその心底でなにを考えているのか、まったく読めないような人もいるし。  でもそんなに多いかなぁ?  割合としては、10人に1人ぐらい?  小説を書く、書かないは、ここでは関係ないだろう。  僕は小説っていうのは、そういう「自分を知ってもらう」ということの手法のひとつでしかないと、そう思っているんだがなぁ。  自己表現のひとつの方法。  ただし、多少、高度な文章技術やら、自分を客観視する技術やら、知識を仕入れたり、楽しませるための筋立てを組み立てたりする技術は必要。「自分を知ってもらう」にとどまらず、読んだ相手の暇つぶしになり、そしていくばくかの「元気」を与えるものになっていないと、とてもお金は取れないから。  ラーメン屋が店を始める原動力が、「このうまいラーメンを大勢に食べてもらおう」であるのと同じで、「この愛を皆に受け取ってもらおう」なわけだね。  それは格闘技の愛かもしれない。可愛くて萌え萌えな妹属性を持った女の子キャラへの愛かもしれない。苦境にめげず頑張る人間存在への愛かもしれない。青年期の挫折に心を痛め、傷を負ったままそれでも前を向こうとする人間存在への愛かもしれない。卓越した推理力を働かせる人間の英知の煌めきへの賛美かもしれない。自然の美しさへの賛美かもしれない。  まあいろんな種類の愛だ。 >>破壊は創造の第一歩であるという価値観の持ち主たちですから、創造物を壊すことに意味があると考えたら、創造のための破壊を行います。  これもわからん。これって単なる詭弁でないの?  まあ仮に、「まず創造する前に破壊せねば」とかいうことで、破壊活動をしたとする。  しかしその後に、ちゃんと創造するつもりがあるのか?  単に、自分に「猛烈な恥ずかしさ」を喚起してくる「それ」を攻撃してなくしてしまいたいだけで、その後の創造のことなんかは、二の次じゃないの? 建前であってお題目であって、創造なんて口で言ってるだけで、実際にはやるつもりなんて全然ないというか。  だって創造するつもりなら、いくらでもそこらに空き地があるわけでしょう? 更地が足りないなんてことはない。  なにも人が建てたものをわざわざ壊しにこなくたって、いいわけじゃん?  となりの空き地に、建てればいいじゃん。誰も邪魔なんてしないよ? >>新木さんにとって小説というのは、あくまでも作者から読者への一方通行なのですね。  僕が「いかに読者が楽しむか」ってことを考えているというのは、その通り。  ただ読者が楽しんでくれたら、当然ながら、自分も楽しくなるよね?  そして読者の反応の件。  楽しんでいるか、そうでないかのフィードバックは、これは必要なものなのね。そうじゃないと、正しく楽しませることができたのか、それとも自分の独りよがりだったのか、そこのところが分からないから。  しかしそんなもんは、売り上げの数字ひとつあれば事足りることね。 >>ところが、世の中にはそうでない人もいます。どういう人たちかと言いますと、「まず最初に、書いている作者がいて、読者がそれを読んだら作者の内面に対する評価が行われる」と考えている人たちです。  作者の内面への評価――っていうことだけど。  ここはわかる。  わかるけど、やっぱりわからん。  つまり、作者の物の好き嫌い、価値観、そういったものが読者に読まれてしまうって、そういうことを言っているのだよね?  たとえばロリーなヒロインを出して大活躍させたら、ああこの主人公、そういうのが好きなのね――とかなるわけだ。  美形の青年を出して敵役でカッコいいポジションに置いて動かしたら、ああこの作者、そういうのが好きなのね――となるわけだ。  だって、その通りなんだもの。  べつに隠すことか?  レッズのファンであることと、カレーが大好きであることと、猫が好きで好きで仕方のないことと、ゼロ戦マニアであることと、みんなおんなじレベルのことでしょ? 単なる好き嫌いの問題。人間なら誰にでもあること。人間なら誰でも股間にくっつけているもの。  っていうか、僕の場合は、作者という立場を利用して、むしろ積極的に「自分の好み」を押しつけているわけだが。  「俺はロリーと美形青年が大好きなのだ、さぁお前もこの小説を読んで開眼して、たったいまから真人間になるのだっ」――とか、そう思ってやってるわけだが?  ちなみに僕以外の作家さんも、おなじことをやっているわけだが。  僕の場合、その「美形青年」よりも、「普段は情けないけど、やる時は決める奴」とかのほうがよりラブリーなもんだから、主人公としてはそういう男の子キャラが置かれることが多い。「美形青年」はおもに敵役だね。  ちなみに、レスを書いていて思ったのだが、このあたりを攻めてくれると、もしかしたら西鶴君の概念がわかるかもしれない。 >>レッズのファンであることと、カレーが大好きであることと、猫が好きで好きでしかたのないことと、ゼロ戦マニアであることと、みんなおんなじレベルのことでしょ?  たとえば、好きなチームがあることとか、好きな映画があることとか、好きな食べ物があることとか、そういうことを人様に明かすことが「普遍的に恥ずかしい」ことであると、そう証明できるのであれば、納得もするのだが。  そういえば、「マイナーなものを好き」っていうのって、一般的には、なにやら恥ずかしいこととされているよね?  野球でも巨人ファンなら胸を張れるが、なにか公言するのもはばかられるチームを応援している人は、恥じ入ってしまって、聞いても好きな球団を教えてくれないとか。  好きな食べ物で、女の子なら「パフェとケーキ」と胸を張って言えるが、男の子で「チョコレートパフェです」とはなかなか言えない。  「好きな生き物」で、メジャーなものなら胸を張れるが、「ベンジョコオロギが好きなんです」とはなかなか言えない。  これは、なぜだ?  いや、じつはわし――その「恥」も本当は理解できないのだが、この現象については、よく観測しているから知っている。 >結のない話 >>「結局成功しなかった」「結局降りられなかった」  どうも、みどりは「結」っいうものをわかっていないような。  とんびの羽根さんは冗談めかして言っていたが……。  わしは真顔で……。  この「結局降りられなかった」とか、「結局アフリカに降りちゃった」とか、そういうのが「結」なわけでしょ?  または大西洋横断飛行に旅立ったが、帰還しなかった、とかさ。  ミステリで、名探偵が難事件に挑むも、結局解決できなかった――というのもアリだと思うよ。名探偵が唯一敗退した事件だった、とかね。  ただし、名探偵が難事件に挑む。そして――  ――ってところで、ぶつりと本が終わっていて、なんの決着もつかないまま読者を放り出すような話は、これは存在しない。  それは、まだ食っている途中の料理を下げられるようなもんだ。  ラーメンなら麺を全部食い終わるなり、人によってはスープを全部飲みきるなり、そこまでして「終わり」なわけだろ。  食っている途中で店のオヤジが「はいここでもう終わりですから」なんて下げていったら、それは客にぶん殴られるよ。「最後まで食わせろ!」ってさ。 >八神さん  たわけの考察は、そんなところ。  ずいぶん昔に断念した「レンとセラスとで筋が2本のケース」ならば、この展開はアリなのね。  でもこれはレンの側のみで、筋一本に絞ったわけでしょ。  そんな別の話の展開をいきなり持ち出してきて、どうするかね。  怪獣映画の「ガメラ」を観にいったはずが、ラストで活躍している怪獣は「ゴジラ」だったとか、なにかそんなぐらいにヘンテコリンなわけよ。  もう論外とか、そーゆーの楽勝で突破して、「たわけ」としか言いようがない。  これはガメラの映画なんだから、ガメラに決着つけさせなきゃいかんでしょーが。  もしこれが、「ガメラ&ゴジラ、地球二大怪獣vs暗黒宇宙超獣」とかいうタイトルの映画であれば、ラストでガメラのピンチにゴジラが交代して、そこから大活躍してもよかろうて。 >藤極堂さん  おお。藤極堂さんの毒舌が戻ってきた。よきかなよきかな。  しかしもうちょい節度を持ちましょう。  榎野さんのあれは、皮肉と取るよりも、「照れ」って取るべきでしょう。  「斜に構えた」と最初に書いたのは僕で、それを受けての発言ですね。  藤極堂さんが「誠意に欠ける」と指摘している部分が、つまり僕の言う「斜に構えた」っていう部分そのものです。照れ隠しで変なふうに言うんじゃなくって、本音をずばり書けばいいのにって、そういう気持ちを込めて、榎野さんには「斜に構えた」と書きましたが。  さあ、これで僕は、もうあれは「照れ」かもしれないと、そう藤極堂さんに伝えたわけだ。これ以降は一面的に「皮肉」と決めつける非難はしちゃいかんよ。  著作権に関しては、あれはサイトの運営者とかそういうことよりも、まず著作権者本人の利益に配慮するべきだよね。この場合は尾崎豊の遺族になるのかな?  榎野さんが消していなかったら、僕が消していたところ。  そしてプロである榎野さんは、著作権に関しては藤極堂さんに言われるまでもなく知っているわけだし、責任も自分で取れるわけだから、べつに心配しなくてもよろしい。歌詞の引用とかのリンクは、毒のたっぷりこもった皮肉にしか取れないぞ?(まあ他の参加者にとっては意味があるわけだが)  言っておくけど、これは藤極堂さんだけを一方的に叱っているわけじゃないんだよ。  単に仲裁してるわけだ。  仮に榎野さんの側がエキサイトしていて、節度を外したことをやっていたら、僕はやっぱり同じように書いている。 >弟切さん  思考開示とか。  うーん。やっぱり。それシンプルすぎ。  しかしなにか拾えそうな「アイデアの片鱗」も転がっている。 >>このようなくっきりと二分された社会階層の子供たちが一緒にされていれば、そこではもめごとが起こらない方が不思議ですよね。  弟切さんの「普通」は、そこにあるわけね。  「もめごとが起こらないほうが不思議」っていう、この部分。  これが弟切さんの常識であり、読者にとっても常識だったと、そう仮定しよう。  この場合は、「弟切の常識=世間の常識」の関係が成り立っているとしよう。  なら、その逆って突けないものかね?  常識の逆なら、それは「非常識」であって、それはつまり、「アイデア」なわけでしょう?  もめごとは起こらないわけよ。  キサラ(あと読者も)は、当然、不思議がるわな?  そこからなにか持ってゆける展開はないか? >>あとはもうそのまま何のひねりもなく「教室の中で子供同士が喧嘩したら普通教師は止めに入るよなあ。  ここも、また常識のまんま展開してるよね。  たしかにキサラなら止めに入ろうとするかもしれない。だがユキマロは?  なぜか、子供を止めるユキマロの姿って、思い浮かばないのだが?  止めに入ろうとするキサラ。その肘を掴んで、静かに首を横に振るユキマロ。キサラのことを止めちゃうわけだ。そして実験器具を壊して、壮絶に喧嘩しまくる子供たち。その日の実験の予定は、当然無茶苦茶に……。  そこから、なにか持っていけそうな展開は? >>その上喧嘩した子供たちが自力で融和するエピソードを入れることで、未来を変え得る子供の柔軟性や可能性を示したかったのですね。  子供たちが融和するエピソードなんて、どこにも入ってないじゃん?  キサラ、権力者の子供たちを諭している途中で飛びだしてるしー。  だいたい、この場合権力者の子供たちだけが悪いのか? 庶民の子供たちは、まったくなんにも悪くないのか? 叱られて諭されるのは、権力者の子供たちだけなのか? そんな単純な図式でいいのか? 世の中ってもうすこし複雑なんじゃないのか? 庶民の子供たちにもなんらかの非はあって然るべきではないのか?  僕の経験では、こういうケースでは、両者は絶対に融和しません。  水と油のまんまです。  口で諭されるぐらいで変わらないのはもちろんのこと、ほかのどんなエピソードがあっても、認め合う関係にはなりません。  両方に非があり、たとえば庶民の側には「ひがみ根性」があったとか、おたがいに非を認め合って歩み寄るのでなければ、それは融和とは言いません。  たとえば権力者の子供の側が、自分たちの非を認める誇り高い姿勢を見せて、そこに感銘して、庶民の側も……てなことでもない限り、だめだわな。  ここって、マンモーと戦う男たちの論理が使えるじゃんか。  権力者の子供たちも、庶民の子供たちも、お互いになんらかの「認め合う部分」を持っていなければ、融和はないわけだよ。  「結」で「融和」を導くには、「起」でもってその「種」をまいておいて、「承」では水と太陽をやって双葉を開かせてやらないといけないわけ。  そーゆーの、どこにあるのよ?  たとえば「やたらとプライドの高い態度」というのが、じつはこれは「誇り」というものの未熟な現れかたであって――とか、そうやって「起」から仕掛けておくわけね。 -------------------------------------------------------------------------------- お久しぶりです。紫音です。 No.3492 投稿日 2001年11月12日(月)01時04分 投稿者 紫音  流星群が楽しみな今日この頃。  今回のは3、4年前やつのようにならないことを祈っています。 >短編課題 >>とりあえず、「自分を省みている状態」っていうので、10種類ぐらい出してみそ。(3238)  とのことでしたので、10種類だします。 1.臆病 2.自己嫌悪 3.自意識過剰 4.度の過ぎた慎重さ 5.利己主義 6.自分への自信のなさ 7.譲れない夢・目標 8.ちっぽけなプライド 9.他人への信用のなさ 10.被害妄想  ……もうちょっと出せないのかなぁ、自分。 >弟切さん >No.3239 >>修学旅行があるということは、紫音さんは高校生なのでしょうか? >>紫音さんはどこの地方にお住まいですか?  >>地方によって修学旅行の行き先って違いますよね。参考までにお聞かせ願えれば、と思います。  東京在住の中学生です。でも都内の他の学校に行っている友達は京都に行きました。  東北についてはきっとうちの学校がちょっと特殊なだけではないかと。 >>私が見た三内丸山遺跡関係の遺物では、通称「縄文のポシェット」と呼ばれる物が印象に残っています。 >>草を編んでポシェット状にした物で、機能も全く現代のポシェットと同じく、肩や腰に下げて小物を入れるのに使ったのだろうと推測されています。 >>紫音さんはこれを御覧になりましたか?  ぬう。見てません。というかあったのかなあ?かなり興奮してたので、見落としたのかもしれません。もしそうだとしたら……後悔。  かなり見てみたいです、それ。 -------------------------------------------------------------------------------- 不思議の国の弟切(笑) No.3493 投稿日 2001年11月12日(月)11時20分 投稿者 弟切 千隼 相変わらずアイディア貧乏神に憑かれている弟切です。早く祓いませんと、えろいむえっさいむ〜(違) 新木さんへ > 弟切は脳みそがシンプルにでき過ぎているようで、シンプルでない考えをするのが難しいようです。鳥の卵みたいに、脳みそが単細胞でできているのかも知れません。『不思議の国のアリス』に出てきたドードーか、それともハンプティダンプティでしょうか?(笑) でも、シンプルでない考えもできるように頑張ります。 >>なら、その逆って突けないものかね? >>常識の逆なら、それは「非常識」であって、それはつまり、「アイデア」なわけでしょう? やはり常識は疑わなければいけないのですね。 「常識」というのはまさに自分の中で疑うことを知らない「常識」になってしまっているから、気づきにくいのでしょう。これに気がついて逆転すればアイディアになると、そういうことですね。ではこの線で逆転を狙いましょう。 >>子供たちが融和するエピソードなんて、どこにも入ってないじゃん? おっしゃる通りですね。これは自分では書いたつもりで、全然書いていませんでした。独り善がりはいけませんねえ。 >>僕の経験では、こういうケースでは、両者は絶対に融和しません。 (中略) >>両方に非があり、たとえば庶民の側には「ひがみ根性」があったとか、おたがいに非を認め合って歩み寄るのでなければ、それは融和とは言いません。 自分でも書いたものを読み返してみて、「これじゃエピソードが足りないじゃん。そもそもお互いに認め合うところがなければ融和なんてするはずないじゃん。起や承で種を蒔いておかなきゃ」と思いました(^^;; もっと子供たちについて考えなければなりませんね。子供たちとユキマロの関わり方についても。 一応、薄らぼけながらも路線は見えてきたので、この線で詰めてみます。 以下、西鶴さんと新木さんのやりとりではありますが、ちょっと横槍を入れさせて下さい。 >>一般的には、「小説を書く」ということに対して、「負の印象」があります。 この西鶴さんの発言に対して、私は全面的にとは言わないまでも、賛同するところがあります。 新木さんには信じがたいことかも知れませんが、私の印象では、「趣味で小説を書いています」と発言すると、三割くらいの人が「何それ?暗ーい!(嘲笑)」という反応を返します。十代くらいの若い人に限るともっとこの傾向が強いようで、このような反応を返される率は四割近くに上がります。 残りの七割から六割のうち、「すごーい!(感嘆)」という反応を返す人が四割、「ふーん(どうでもいいや、そんなこと)」という反応を返す人が二割から三割といったところが、私の実感です。 小説を書くことが恥ずかしいことだとは、もちろん私も思っていません。ましてや小説を書く人を嘲笑する人がいるなんて、どうしてだろうと不思議に感じます。しかし、現に結構な割合でいるんですね。 私より若い人に聞いた話では、最近の若い人の間では、小説を書くどころか小説を読むのを趣味にしている人でさえも「暗ーい!」と嘲笑し、排撃する傾向もあるそうです。何も悪いことをしていないのに嘲笑され、排撃されるなんて耐えがたいですよね。 こうなると余計な嘲笑や排撃を避けるために、小説を書いていることや読んでいることを隠すようになったとしても無理はないでしょう。 この辺の話は、「なぜ少数派の趣味を持っている人はそれを隠そうとするのか?」という話に通じます。恥ずかしいという感情の話はとりあえず置いておくとして、現実の社会生活の中で排撃されるという実害の可能性があれば、人はそれを隠すようになるでしょう。 -------------------------------------------------------------------------------- ふうむ、そう来たか。じゃあこっちはこんな手で(笑) No.3494 投稿日 2001年11月12日(月)12時24分 投稿者 榎野英彦 藤極堂さんへ 最初に一言「他人の揚げ足取りは実に楽しい遊びの一つである」      (byウィンストン・チャーチル) >>断っておくがこれはイヤミでもなんでもない、単に「自分と世間のズレ具合」を知りたいという純粋なリサーチだ。 >と主張しておいて >>まあ、遊びみたいなもので、これで何がわかるかというと、何もわかりゃしないんだよな。 >と断言するのは少し誠意に欠ける書き込みのようにも感じます。  俺は精一杯誠意をもって書いた文章だったんだが、そうは受け取れなかったみたいだね。  俺の行ったリサーチ結果を理由に俺は自分の正当さを主張することもできたわけだけど、そんなことをやっても何にもならないと思ったから、自分自身のリサーチ結果を無意味なことと否定して一歩引いて、あなたに譲歩して見せたんだが……そうか、それすらも 『ぜんぜんわからなかった!』 わけだね(笑) >私はともかく、他の時間と手間を割いて回答してくださった方々に失礼ではないでしょうか? >複数の人間を対象として行ったリサーチを、その回答者が読む可能性のある環境で「何の意味も無い」と公言するのは自粛したほうが御自身の信用を保つためにもよろしいかと思いますがいかがなものでしょう?  安心してください、このリサーチ先の連中とは、気心知れ合った仲です。こんな程度のことで「失礼だの何だの」言うような連中ではありません。  あなたが気にしてくれるのはとても有り難いのですが、私と友人連中との距離を知らないあなたが心配するようなことでもありません。まさか藤極堂さんともあろうお方が、世間一般ではそういうのを「大きなお世話」と呼んでいるということを知らないとは思いもよりませんでしたが、ひょっとしたら皮肉かな(笑)  ちなみに人間には「悪口許容距離」というものがあります。  十年来の友人に、久々に会ったときに「なんだ、生きていたのか、てっきり死んだと思っていたぞ」と声をかけるのは許されても、二〜三回しか会ったことのない人間に同じ言葉をかける人間はいないということです。  そして私にしてみれば、友人に「なんだ、生きていたのか、てっきり死んだと思っていたぞ」と声をかけた行為を見た他人に「なんてひどいことを言う人だ」と思われたとしても、それはその人の勝手であり、私の言葉の対象が、あくまでも友人である以上、そこに他人の評価の介在する余地はないからです。 書いているうちに、実に楽しくなってきてしまった。 なぜなんだろうと考えてわかった。 藤極堂さんの書き込みには悪意がないからだな。うん。  それはそうと、今回の、あなたの書き込みを見て、思わず笑ってしまった部分があります。 「意味もない質問をするのも止めていただきたいのですが」という部分です。 これをセリフとしてとらえるとしたら、こういったセリフを話すキャラクターは、下記のようなキャラクターが「パターン」だからです。 ばりばりのキャリアウーマン、軍隊なら参謀の女性士官と上司の会話です 上司「彼のことをどう思うかね」 士官「有能だとは思いますが」 上司「個人的にどう思うか、と聞いているんだが」 士官「それは人間的に、という意味ですか?」 上司「いや、女性として、だよ」 士官「意味もない質問をするのは止めていただきたいのですが」  こういったセリフは女性特有の「シャッター現象」と呼ばれる心理状態に表れるセリフです。男性には、なかなか言えるセリフではありません (ナットウにカラシとネギどっちが好き?みたいな、本当に無意味な質問でもされれば別ですけど)(笑)  女性にとって「意味のない質問」と断ずる質問とは 「意味の(なんたるかを考えたく)ない質問」という意味で、えてして、その質問が「ツボ」を突いてしまったときに返ってくるセリフだからです。  誤解を招かぬようにご説明いたしますと、これはドラマ作成上のキャラクターにおける類型的なパターンのセリフでして、それが現実の人間にあてはまるわけもありませんので、藤極堂さんが、そうだと断じているわけではありません。ただ、私には、そう取れるような言葉であった。ということを書いているだけです。 長年シナリオ書きをやっているとこういった部分に目が行ってしまうわけです。  職業病だと思って笑ってください。 -------------------------------------------------------------------------------- 榎野さんと西鶴さんが似てる点。すぐ熱くなりやすい。 No.3495 投稿日 2001年11月13日(火)10時26分 投稿者 藤極堂 >新木さん ■相談 私には榎野英彦さんの人となりはよくわからないので、新木さんにお訊ねいたしますが、榎野さんは私と遊んでもらいたがっているのでしょうか? それとも、本気で怒っているのでしょうか? >榎野英彦さん 落ち着いて、深呼吸をして、あと(笑)の多用を止めて。 >安心してください、このリサーチ先の連中とは、気心知れ合った仲です。こんな程度のことで「失礼だの何だの」言うような連中ではありません。 ……そりゃ、リサーチ先の方々はそうでしょうが、閲覧者はそうは思わないでしょう? 今後、榎野さんが気心の知れあった仲以外の人にリサーチするときに「意味の無い質問をする人」という情報はマイナス要因にしかならないと思うのですが……違うのかな? ――あのですね、私も榎野英彦さんがちゃんとした作家で実力があることくらいはわかりますから、認めていますから、こんなことで時間を潰すのはやめてください。 本職の作家相手にシロウトが議論で勝てるはずないでしょう? という事で白旗。 その熱意と実力をちゃんとハトポッポ達に与えて下さい。 ツッコミ以外の技能が無い私と違って、榎野さんは分解能力も文章力も責任感もちゃんとあるんですから。 頼みますよ。 -------------------------------------------------------------------------------- 追記 No.3496 投稿日 2001年11月13日(火)10時42分 投稿者 藤極堂 >新木さん もし榎野さんの書き込みが怒っているのではなく、ただの遊びなら相手はします。 遊び相手に逃げられるのって寂しいでしょ? 多分、負けるだろうけど これもハトッポッポのゴハンになるならカラスはがんばるのです。 クルックー。 -------------------------------------------------------------------------------- リサーチ No.3497 投稿日 2001年11月13日(火)11時24分 投稿者 藤極堂 榎野英彦さんのNo.3494は私基準で要約すると 「なんで僕の優しさがわからないんだ? お願い遊んで!」 になるのですが他の人はどのようにみえるのでしょうか? 榎野さんの愛をひしひしと感じるのは私の妄想なのでしょうか? というかNo.3494が自分基準で一番イイカンジなのは人間として間違っているという証明なのでしょうか? -------------------------------------------------------------------------------- >藤極堂さん No.3498 投稿日 2001年11月13日(火)17時47分 投稿者 新木 伸 >藤極堂さん  これ。僕に振るでない。  横から見ていると、遊んでもらいたがっているのは榎野さんじゃなくって、藤極堂さんのほうに見えるのだが?  いったん終わっていた(ように見える)話題を、また蒸し返してきたのは藤極堂さんでしょ?  それともべつに蒸し返したわけじゃなくって、単に10日間ほど書き込みできなかったので中断していただけなのか。  まあそれはともかくとして……。  いまやっていることって、つまり、言葉を戦わせるゲームでじゃれあっているわけだよね?  とくに意味と目的を持たないプロレスごっこみたいなやつ?  なにか相手に正してもらいたいことがあるとか、謝罪してもらいたいことがあるとか、追求したいところがあるとか、そういう長期戦略とかって、とくにないわけでしょ?  一手ごとに相手の出方をみて、それに応じて論理の矛盾点をつついてみたり、機知の利いた返し技を出してみたり……。  そもそもの喧嘩のはじまりは、榎野さんが行った「うかつな書き込みと、その無言削除に関しての追求」だったわけだけど、それについては榎野さんからの説明をもらったことで、もうケリが付いているとみた。  また藤極堂さんも、誹謗をしたことへの説明を行っているから、そっちもカタはついている。  まだなにか、白黒つけておくべき点が残っているようなら、それはちゃんとコンセプトを抜き出して、榎野さんにも観客にもわかるようにはっきりと提示して、そこから脱線しないように論を重ねていかないと。 -------------------------------------------------------------------------------- 疫病神の逆襲 No.3499 投稿日 2001年11月13日(火)18時59分 投稿者 弟切 千隼 しばらく養生して風邪が治ったと思ったら、またぶり返したらしい弟切です。 やはり冷たい雨の降る中薄着で買い物に出歩いたのがいけなかったのでしょうか? それとも布団もかけずに居間で昼寝してしまったのがいけなかったのでしょうか?(それ、養生しているとは言いませんね(^^;) そんな訳で疫病神はまだ私のところにいます。誰かのところへ引っ越してはいないようですので、安心して下さい > 八神さん。 しかし、仕事の納期を控えた弟切は疫病神に屈する訳にはいきません。右手に葛根湯左手にロシアンティー、額に氷枕で武装して疫病神を返り討ちにしてくれます。えこえこあざらく、えこえこざめらく(だから違いますって) それで、課題の「転」のアイディア出しの方です。 「凍れる心臓」(仮題)の転部アイディア出しのために、以前書いたようなフローチャートもどきを書いて、疑問点や登場人物の行動の分岐を洗い出してみることにしました。 私の中では、「権力者の子供と普通の家の子供が、ユキマロの運営する同じ教室で勉強している」のは決定事項です。なぜなら、ユキマロは親の身分で子供を差別せず、どんな子供も教室に受け入れているからです。 このような教室で何が起こるか、それに対してユキマロとキサラがどのように対応するかの分岐表を作ってみました。 以下のチャート中、◇は分岐があるところを示します。 「凍れる心臓」(仮題)転部フローチャート 前提: 権力者の子供と普通の家の子供が同じ教室で勉強している。 ↓ 権力者の子供と普通の家の子供が喧嘩をするかしないか? ◇ ↓ 喧嘩しない場合。 しないならなぜしないのか? この場合、普通するはずのことをわざわざしないとするなら、それは物語の鍵であるはずです。 (承前) ◇ ↓ 喧嘩する場合のユキマロの行動。 喧嘩するなら、その時ユキマロはどういう対応をするか? 喧嘩を止めるのか、止めないのか? ↓ 止めないなら、なぜ止めないのか? これも、止めないことは普通ではありませんから、鍵になるはずです。 ◇ ↓ 喧嘩する場合のキサラの行動。 同じく、喧嘩するなら、その時キサラはどういう対応をするか? 喧嘩を止めるのか、止めないのか? ↓ 止めないなら、なぜ止めないのか? これも、止めないことは普通ではありませんから、鍵になるはずです。 (承前) ↓ 喧嘩する場合の教室の状況。 喧嘩のために、教室はどうなるか?何かが破壊されるのか?誰かが重大な怪我を負うのか? (承前) ↓ ユキマロやキサラが止めても止めなくても、いつかは喧嘩が止む時が来る。子供たちはどうやって喧嘩を止めるのか? ◇ ↓ 喧嘩後のユキマロの行動。 喧嘩が止んだ後、ユキマロはどういう対応をするか?子供たちを叱るのか?叱らないならなぜ叱らないのか? ◇ ↓ 喧嘩後のキサラの行動。 喧嘩が止んだ後、キサラはどういう対応をするのか?子供たちを叱るのか?叱らないならなぜ叱らないのか? (承前) ↓ 喧嘩後の子供たちの行動。 喧嘩が止んだ後、子供たち自身はどうするのか?どちらかがどちらかに謝るのか? ◇ ↓ 謝るなら、どうやって謝るのか?なぜ謝るのか? ◇ ↓ 謝らないなら、なぜ謝らないのか? (承前) ↓ 喧嘩後、権力者の子供たちと普通の家の子供たちは融和したのか? ◇ ↓ 融和したなら、それはなぜか? ◇ ↓ 融和しないなら、それはなぜか? 以上のチャートを見ながら、「転」を詰めてゆこうと思います。 -------------------------------------------------------------------------------- 恥とか No.3500 投稿日 2001年11月13日(火)19時00分 投稿者 新木 伸 >弟切さん >>新木さんには信じがたいことかも知れませんが、私の印象では、「趣味で小説を書いています」と発言すると、三割くらいの人が「何それ?暗ーい!(嘲笑)」という反応を返します。  そりゃ、「趣味で書いてます」とか言ったら、そういう反応が返ってくるさ。当然でしょ。  人間には、「よくわからないもんは、とりあえず気味悪がっておいて、とりあえず排斥しておく」っていう、本能レベルで染みついた反応が備わっているものなのだ。つまりそれは警戒心なわけね。  不思議なことじゃないよ、べつにそれはね。  一般人は小説をどうやって書いているのか、よく知らない。だから気味悪がる。あたりまえの反応だわな。  これがたとえば、「趣味で絵を描いています」とかなら、容易に想像ができるから気味悪がることはない。「へぇ、素敵ですね」とか返ってくるはずだ。  だからこの場合は、相手もよくわかるものに言い換えて説明してやりゃいいのよ。  「趣味で書いてます」なんて弱々なことを言わないで、「小説を書いてます。プロの作家を目指しています」って言ってやれば、相手も黙るでしょう。  すくなくとも、「暗い」とかは言ってこなくなるんじゃないかな?  だって「プロ作家」という存在なら、一般人もよくわかるもの。  いくら小説を読まないとは言っても、誰でもひとりふたりは有名作家の名前ぐらいは出せるだろう。そういう存在目指して努力しているという構図も、これはたいへん理解しやすい。だから「気味悪い」とは言わなくなる。  実際には目指しているものはちょっと違っていたとしても、まあそこは方便ってことで。  相手の「知らないもの」で答えるんじゃなくって、「相手も知っていそうなもの」を持ち出して答えれば、気味悪がられることもないでしょ。  こんなの、弟切さんが戦略ミスしてるだけじゃんか。 >>私より若い人に聞いた話では、最近の若い人の間では、小説を書くどころか小説を読むのを趣味にしている人でさえも「暗ーい!」と嘲笑し、排撃する傾向もあるそうです。何も悪いことをしていないのに嘲笑され、排撃されるなんて耐えがたいですよね。 >>こうなると余計な嘲笑や排撃を避けるために、小説を書いていることや読んでいることを隠すようになったとしても無理はないでしょう。  これも戦略ミスなんだってば。  なにも恥ずかしいことをしていないのに嘲笑された場合は、泣き寝入りするでなく、その場で踏みとどまって戦えっての。小説読者がそうやって逃げてるもんだから、また「普通の人」に理解されないという悪循環が生まれるんでしょうが。  この弟切さんの場合。  まあ本人のケースでなくって、若い人に聞いた話ってことだけど……。  「耐えがたい」と思うだけかい?  耐えがたかったら、どうするのよ?  非難して恨みがましく感じて、それきりかい? それじゃなんにも変わらんだろうが。 >マイナーを隠そうとする行動  「恥」っていうのは錯覚だって、僕は思ってる。  たとえばマイナーな趣味を隠そうとするのは、それを明かすと気味悪がられるとか、からかわれるとか、そういう実害が発生する可能性があるから隠すわけでしょう?  わざわざ「恥」なんていう概念を持ちこまなくたって、隠すだけの理由はちゃんと存在している。理性で判断したって隠すべきところ。  またなにかひどい失敗をしでかしてしまったときに感じる「恥」というもの。  これはまた別の種類のものなわけだ。失敗を感知した自我が、つぎに来るであろう肉食獣の襲撃やらなんやらに備えるための防衛反応なのね。アドレナリンをばしばし血液中に放出して、交感神経を働かせて脈拍を上げて、いつでも体が動かせるように臨戦態勢を整えるわけだ。  この脈が速くなって、顔が熱くなって――っていう現象って、「恥ずかしい」の典型的な現象でしょう? これがつまり、「恥」の正体なわけでしょう?  そしてこのときの心境は、「居ても立ってもいられなくなって、どこかに逃げて隠れたい」という心境なわけだ。つまり逃亡先を探しているわけ。どこか安全な場所に隠れないとならないという本能的なプレッシャーなのね。  人間はこれを「恥ずかしい」と呼んでいる。  ちなみに趣味を明かして気味悪がられたときの反応も、広義にはこの「臨戦態勢」に含まれるのかも。 「ぼく、○○が趣味なんです」 「くらーい」 「超キモーイ」  ――とか言われたとしよう。  このとき人間の意識は、なにか集団の中における「失敗」をしてしまった――とそう認識するに違いない。だから同じようにアドレナリンが出てしまって、脈が速くなって、真っ赤になる。いわゆる「恥ずかしい」と呼ばれている状況になる。  僕がなんで「恥」が錯覚だって思っているか。  これ過剰反応なのよね。  この文明の中で生活している限りにおいては、べつに失敗したからといって、即座に逃げださなきゃ肉食獣に襲われるなんこともない。  たしかに大昔なら、それは有効な「生きのびる」ための戦略だったかもしれない。  でもこの現代では、本能に支配されるまま「恥」を感じさせられてその感情に支配されてしまうよりも、もっと有効な戦略がいくらでもあるはずなのだ。  たとえば「暗い」とか非難されたのなら、「恥」など感じて恐縮しているのではなしに、その場に踏みとどまって「キモーイ」とか言った相手と戦って、言い負かしてやるとか。もしくは相手にちゃんと自分の趣味を理解させて「気味悪い」という誤解を解いておくとか。  失敗したのであれば、すぐさま頭を働かせてその原因究明に取りかかるとか、リカバリーの方法を見つけだすとか。  失敗を隠そうとしたり、失敗から逃げ出したりするよりも、失敗と面と向かい合って、そこからなにか得られるものを発掘したほうが、よっぽど得だろう。「失敗は成功の母」って格言があるぐらいだし。  頭に血を昇らせて、「あるはずもない隠れられる場所」を探そうとして妙な思考の迷路に入り込んで時間を無駄にするよりも、もっとほかに、はるかに有意義で有効なことがあるはず。  本能の条件反射に踊らされて、「恥」なんて感じているほうが、よっぽど恥だ。  「恥」なんて錯覚なのだ。隠れる必要などないのに隠れようとしている人間だけのおかしな行動でしかないのだ。  この危険の減った現代文明の中では、そうそう「速攻で逃げなきゃ死ぬ」なんてことは、あるはずもないのだ。(ちなみに野生の動物の場合は、日に何度もあるのが普通だろう)  ところで野生の動物って、「恥」なんて持っていないんだよね。  しかし危険を察知して逃げ出そうとする「警戒心」ならある。 (それなりに高度な知性を持つ動物(犬猫以上)は、観察していると「恥」の概念を持っているようだけど)  「恥」なんてもんは、人間の思いこみによる発明品でしかないのだ。  持てあましてしまった「警戒心と逃走本能」――この「居ても立ってもいられない」という感覚に、「恥」というラベルを付けてそう呼んでいるだけのことなのだ。  これが単なる過剰反応だってことにさえ気づけば、ほとんどすべてが「錯覚」で片づくぐらいのものでしかないのだ。  しかし「錯覚」も、見抜けない人にとっては「現実」と同じなんだよなぁ。 -------------------------------------------------------------------------------- よみかく分室(仮) -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.3501 投稿日 2001年11月13日(火)19時30分 投稿者 新木 伸 >弟切さん  そうそう。  ひと確認しておこうと思ったんだけど、話の中におけるユキマロの役どころというか、属性って、つまり「賢者」だよね?  ちなみに僕の思うところの「賢者」の定義っていうのは、弟切さんがそうやって展開した「物事の条件分岐」をすべて一望のもとに眺めて、その中から最も最善な一手を取る――常にそうしてくる人のことを言う。  その一手が「平凡」か「非凡」かには、こだわらない。  たとえば、子供たちの喧嘩を止めないことが最善の一手であれば、いかに非凡な行いであっても、彼は平然とそれをやる。  ユキマロの目的は、なに?  そしてその目的を達成するために、この「子供たちが喧嘩をはじめた」という盤面で最善の一手に相当するのは、どんなこと?  そこを考えれば、おのずと見えてくるんじゃないかなぁ。 >将棋とか  うーん。なんか話作りって、将棋を指すのと似ているかも〜。  わし、将棋のほうは、とってもへたくそだけど。  盤面は、子供実験教室。  そして配置された駒。金持ちの子。庶民の子。キサラ。ユキマロ。部屋の中の実験道具。キサラの本。それぞれ属性や立場や目的などがもう決まっているから、どう動くのかっていう法則も決まってくる。  そしてこの盤面と駒の配置の中で、数手分のストーリーの流れを読む。  ある一連の手の流れが、もう自明の理として、光ってみえるんだよなぁ。  こういう局面でこういう駒の配置なら、もう、こう打ってこう打って、こうこうこう――しかないでしょう?  みたいな。  それにしたって、わしはプロの中ではいいとこ「中堅」でしかないわけだ。それにほぼ同じことは、プロになりたてのみやびさんにだって出来ている。  だから「構成」に関しては、そのあたりが水準と思って間違いないだろうね。  弟切さんの場合。  とりあえずいまやれることは――。  いまみたいに詰まったらすぐ、現在の盤面の局面のうち、取りうる手をすべて条件分岐で開いてみて、ひとつひとつ検証しつつ潰してゆく手だろうね。  何度も何度も何度も、飽きるほどやれば、いやでも身に付く。最善の一手が光って見えるようになる。  僕の場合は、各話25枚の短編相当の連載ストーリーを、毎回毎回山ほどのボツを食らいつつプロットを直して再提出して、それを12回ほど繰り返したら、おおむねできるようになっていた。そこから長編で11冊ほど書いた時点が、現在のレベル。  つまり、しっかりとプロットを練ってから書く――ってことを、10回ほど繰り返せばだいたい身に付くってことか。まだそれの1回目なわけだ。一朝一夕に身に付くものじゃないけど、しかし続ければ必ず身に付くものだから、安心すべし。  あと、「喧嘩は止めに入るのが普通だから、止めない場合はなにか鍵になる」とかいう発見とか。  それはよし。  話作りの場合には、おおむね、「普通でない一手」っていうのが、鍵となり引き金となるものだから。 -------------------------------------------------------------------------------- >紫音さん No.3502 投稿日 2001年11月13日(火)21時56分 投稿者 かねやん  ええと、もう少し具体的なものが欲しいです。  出してきた10個をそれぞれ初期状態として置いたとき、どのように「自分の身を省みずに友達を助ける」ことに繋げていくのか、それからその中で一番良いと思ったものはどれか、それを選んだのはどうしてか、なんて事を知りたいです。 >恥、いろいろ >新木さん >>「恥」っていうのは錯覚だって、僕は思ってる。  一神教が絶対的な倫理観のもとで「罪」の文化を作ってきたのに対して、多神教である日本に生まれたのが「恥」の文化である、なんてのは何かの本の受け売りだけど。  とりあえず「恥」っていうのは、日本人が敏感に反応する概念でしょう。  まあ主観的なもので、個々によって違ってくるあいまいなものだから、錯覚と言っても良いかもしれないけど、それを言ったら喜怒哀楽なんてのも錯覚になっちゃう。  ここらへんは「恥」を錯覚と言われて反射的に返したもの。 「小説を書いてることは恥ずかしい」と「2時間以上走ってるのを見て、なにが面白いのかわからん」は同じ感覚で言っていると思ってるので、まあどう感じるかは人それぞれってことで。  でも「趣味が悪い? 俺の趣味だからほっとけ」とか思ってしまうのですが。  榎野さんの「恥」は、僕の中では「照れ」かな。  ドラマを認めたくないのも、斜に構えるのも、一人でビデオを見て号泣するのも、近所の子猫にこっそり餌をあげたりするのも、全部照れてしまうから。 -------------------------------------------------------------------------------- >藤極堂さん No.3503 投稿日 2001年11月13日(火)23時08分 投稿者 とんびの羽根 >>榎野英彦さんのNo.3494は私基準で要約すると 「なんで僕の優しさがわからないんだ? お願い遊んで!」 になるのですが他の人はどのようにみえるのでしょうか?  榎野さんは「言葉遊び」のセールスマンという一面を持ってます。  榎野さんにとって「遊び」は自分も相手も楽しくて、何か創造と発見があって、心がリラックスする、そんな体験を共有することだと思います。プロなのですから相手だけ楽しませればいいのですが、本人も楽しくなければ結局相手にもそれが伝わるのが「場」というものです。  この分室もそんな「場」のひとつですね。ここでは榎野さんは「遊び」を売ることはできません。いくら芸を見せても金をもらえません。  すると榎野さんがここにいるのは、「言葉遊び」の相手がいて、榎野さん自身を楽しませてくれるからだということになります。  藤極堂さんがなんとなく遊ばれているような、怒られているような気持ちになるのは、どうもこのあたりに原因がある。  藤極堂さんは「遊び」は議論をさえぎる邪魔な行為だと思ってるのに、榎野さんはプロとして「遊び」をしかけてくるわけです。榎野さんは不真面目にからかっているわけではなく、意見をいうときに「遊び」を仕込んでいるのです。藤極堂さんにも榎野さんがまじめな意見を言っていることはわかっているはずです。  でも、なぜ「遊び」が入っているのかは、藤極堂さんは理解できないでしょ。「少し誠意にかける」どころか「他人を馬鹿にしたとんでもない」ことをいうひとだと認識してますよね。藤極堂さんは純粋に、それは議論の相手や読者に対して失礼だと考え、そう主張しているのだと思います。  藤極堂さんは榎野さんの「遊び」を否定していることを自分なりに理解しているから、「遊び」をさえぎった自分は榎野さんに怒られているのだろうとも感じているのでしょうね。  でもね、そういう認識をしている藤極堂さんがなぜ何度も地雷を踏み、榎野さんは業界できっちり仕事ができて人脈があり、一癖も二癖もありそうな人たちを怒らせずに「遊び」で議論できるのでしょう。(いや、怒らせてることがないかどうかは知らないけどさ)(いやいやネットではたくさん地雷を踏んでるかも)  藤極堂さんは気づいてないけど、「遊び」は地雷除去に使ってるの、いやほんと。ところが地雷除去装置に藤極堂さんが引き寄せられてるのよ。で藤極堂さんが破裂してる。    榎野さんは、藤極堂さんを気心の知れた間柄を教えたいんじゃないかな。  私は逆に気心の知れない状態から説明しますね。  藤極堂さんのような意見は、もともと気心の知れない相手から言われると、腹が立つひとが非常に多いと思う。本人の気づいてない数々のミスを逐一数え上げたり、気づいていてもなかなかなおせないことを、何回説明すればわかるのかとこきおろしたり、してますよね。  でも、ここはそれでオーケーです。新木さんがプロとしてそんな厳しさが重要だと認識しているからでもあり、参加者が藤極堂さんの偽悪的な表現と裏腹に、裏に悪意がないことを認めているからでもある。  でも藤極堂さんのそういう内面に気づくにはみなそれなりの時間がかかるのだ。それなりの時間をかけていかなければ、会った事のない人間を信用するのは難しいです。藤極堂さんが杉井さんや榎野さんを信用できないのはわかる、わかるけれど、ほかの参加者は藤極堂さんをすでに信用し始めている、藤極堂さんの書き込みが参加者の信用を得ている。でも相対的に書き込みが少ない杉井さんや榎野さんは藤極堂さんには多分不充分なんですよね。  藤極堂さんからは、榎野さんや杉井さんは多分このように見えている。  「なんせ男だし。エッチなことを女性の前で平気で言うし。すごく悪そう。しかもやたら自身満々でいくらぶん殴っても全然こたえそうにない。きっと厚顔無恥で鉄面皮な歩く性犯罪者じゃなかろうか。抗議をすると軽くあしらわれ恥じることもなく、それを楽しみにすらしている、いったいどういう精神構造なのだろう。」  さて上の男を女に替えて、エッチを侮辱的に、ぶん殴ってをなじってに、歩く性犯罪者を極道に、置き換えてみる。できるかどうかわからないけど、なんとか冷静になってみて。  地雷を踏んだときの藤極堂さんて、相手からそう見られているのではないか?  冷静ですか  まだだったら冷静になってください。これはもう、本当に誤解でしかないのです。そのように相手が見えるというのが、気心が知れないという状態です。指摘をすればなにか悪意があって傷つけようとしているのだと受け取られ、偽悪的な発言をすると、やっぱり非道い発言だと勝ち誇ったように言われる。何をいっても裏目に出る。雰囲気をなだめようと(笑)を使うのだけどなぜか(嘲笑)ととられて馬鹿にするなと怒られる。  藤極堂さんは分室の参加者からはそろそろ気心が知れた相手になろうかというところにいます。小倉さんが藤極堂さんを怒れるようになったのもその一端です。新木さんがあえてなぐさめてオーラに言及したのもそう、藤極堂さんのことはある程度わかる、と同時に立ち入った指摘をしても藤極堂さんが持ちこたえられるということも期待できる。これでとりみだすようじゃ、こっちが泣くよ。  で、気心が知れないときに、自分がどういうとき自制心が弱くなるとか、こんなときに怒るとか、どういう行動が嫌いとか、自分の馬鹿なことはここだとかを、隠すひとがいます。するといつまでも気心が知れないままになりますね、当たり前だわさ。本当に悪い奴とか、自分を善人に見せようとしてる奴と区別がつかんもん。ま、それでも、単に引っ込み自案なだけのもいるけど。  だけど気心が知れなけりゃ、言いたいことはいえないじゃない。「あなたが嫌いなんじゃない、だけどあなたのこの文章とっても変なの!」が伝わらない相手に藤極堂さんはたくさん出会ってきたでしょう。  「心を込めて書いた私(笑)をこき下ろして、何が愉快なんですか」と指摘した相手から返ってきて唖然とし続けたのでしょう?  このときの相手は一体何を恐れてるのでしょう。何に憤っているのでしょう。 >>「なんで僕の優しさがわからないんだ? お願い遊んで!」になるのですが  榎野さんに対するこの藤極堂さんの反応って、「心を込めて書いた私(笑)をこき下ろして、何が愉快なんですか」と、実は対応するんですよ。  榎野さんは自分なりの戦略をもって藤極堂さんの指摘をしてるのだけど、藤極堂さんは自分や他の読者が弄ばれてると思い込んでる。それは藤極堂さんの思い違い。榎野さんには意図があります。決して「あそんで、あそんで」ではないのです。  藤極堂さんが偽悪を織りまぜずに指摘ができないのと同じように、榎野さんは「遊び」を、プロの意地をかけてでもいれたいのです。  「遊び」のクリエーターとしての榎野さんにとって「真摯な言葉」は切れすぎるから、衒いとか照れとか(笑)とかで包むのが習性なのです。榎野さんから遊びをとってしまったら榎野英彦語録が作れなくなって百万人が悲しむのです。「真摯な言葉」が切れすぎるということは、藤極堂さん自身がもう他人事ではなく理解しなければならないことです。  でも榎野さんの生き方が見えてくれば榎野さんの言葉の意味もきっと違って見えてくると思いますよ。  気心が知れる間柄になることは、ネット上にいるだけでは、とても難しいことだとは思います。でも藤極堂さんは失うものをネット上には持ってないのでしょう。そういってましたよね。なら気心の知れる仲間を作ってみてはどうでしょう。失敗したって何も失うものはありません。藤極堂さん自身は周りから気心が知れかかってるのですから、あとは藤極堂さんの意思一つなんです。  榎野さんの発言は人間として、とてもまともで、誠実です。そして少し面白がってるけど、かなり焦ってもいます。照れていて、自分が誤解されてるのがくやしくて、でもそんな自分を笑えるような人だと思います。そんなあたりが見えるようになれば、藤極堂さんも、もうすこし息のしやすい生き方ができるでしょう。榎野さんの「遊び」は息をしやすくするためのものなんです。それがわかればじつは、榎野さんは藤極堂さんと似てるのかもしれません。(ふたりとも否定するかも知れないけど、私からはなんだか似て見えるんです、その点私は偽善者っぽいってことなのね)  小倉さんはもう杉井の兄ちゃんも榎野のおっちゃんも気心の知れた仲間だと確認してるところだったんだよ。藤極堂さんももうちょっとで気心が知れるところだったんだよ。両方とも悪意のないことが分かってるだけに、小倉さんにとっては辛いことだったんだと思う。  藤極堂さん、目を開いてみて。男とか女とかでなく、いまこの場にいて、(読者とか小倉さんとかでなく)あなたに危害を加えようとしているのは誰? -------------------------------------------------------------------------------- 怒り、融和、回心 No.3504 投稿日 2001年11月14日(水)14時21分 投稿者 弟切 千隼 前回書きこんだフローチャートに基づいて、「凍れる心臓」(仮題)の転について考えてきました。 まず、前提があります。 前提: 権力者の子供たちと庶民の子供たちがユキマロの運営する同じ教室で学んでいる。 これから、以下のようなフローチャートが続きます。 権力者の子供と庶民の子供が喧嘩をするかしないか? ◇ ↓ 喧嘩しない場合。 しないならなぜしないのか? この場合、普通するはずのことをわざわざしないとするなら、それは物語の鍵であるはずです。 「水と油のはずなのに、喧嘩しないで融和している子供たち」という案はいいような気がします。しかし、喧嘩という具体的でかつ派手なシーンがあった方が話として面白そうなので、喧嘩をしない案はボツとします。 (承前) ◇ ↓ 喧嘩する場合のユキマロの行動。 喧嘩するなら、その時ユキマロはどういう対応をするか? 喧嘩を止めるのか、止めないのか? ↓ 止めないなら、なぜ止めないのか? これも、止めないことは普通ではありませんから、鍵になるはずです。 ユキマロは喧嘩を止めません。なぜなら、本気で喧嘩しなければわかりあえないこともある、と知っているからです。やりたいだけやらせて、子供たちが心から融和できるようにさせるために、止めません。 ◇ ↓ 喧嘩する場合のキサラの行動。 同じく、喧嘩するなら、その時キサラはどういう対応をするか? 喧嘩を止めるのか、止めないのか? ↓ 止めないなら、なぜ止めないのか? これも、止めないことは普通ではありませんから、鍵になるはずです。 止めようとして、ユキマロに「黙って見ているように」と言われます。理由はユキマロのところで書いた通りです。 (承前) ↓ 喧嘩する場合の教室の状況。 喧嘩のために、教室はどうなるか?何かが破壊されるのか?誰かが重大な怪我を負うのか? 実験器具などの教室内の用具はかなりめちゃめちゃに壊されますね。しかし命に関わるような重大な怪我を負う人は出ないでしょう。さすがにそこまで行きそうになったらユキマロが止めます。すり傷や引っかき傷や程度なら、当然いっぱい負うことになります。 最初は二、三人が始めた喧嘩でも、互いの持っていた敵愾心に火が付けられてどんどん戦線が拡大し、大勢の子供たちを巻き込んで大騒ぎになるでしょう。 (承前) ↓ ユキマロやキサラが止めても止めなくても、いつかは喧嘩が止む時が来る。子供たちはどうやって喧嘩を止めるのか? 何かとても大事な物を壊すか、あるいは誰かがかなり出血するような怪我をして、子供たちのうちの誰か、またはユキマロが「この辺で止めておけ」と言うのではないでしょうか。 そこで子供たちははっと我に帰り、自分たちがひどい破壊活動をしてしまったことに気づいて、喧嘩を止めます。 この喧嘩を止めた原因が、「子供たちの融和」の鍵になりそうですね。 ◇ ↓ 喧嘩後のユキマロの行動。 喧嘩が止んだ後、ユキマロはどういう対応をするか?子供たちを叱るのか?叱らないならなぜ叱らないのか? ユキマロは叱りません。子供たちに教室の惨状を認識させて、自分たちがやったことの結果を理解させようとします。自分たちの行動の責任は取らなければならないと諭し、権力者の子供にも庶民の子供にも、平等に怪我人の手当てや教室の片づけをさせます。 この時代、おそらく科学実験に用いる実験器具はたいへん貴重な物でしょう。子供たちも我に帰れば、それを破壊したのがどんなにひどいことかを認識するくらいの知性はあるはずです。また、身近な人が怪我をして大量に出血しているのを見れば、自分たちの行為によって他人に負わせた痛みについて考えるでしょう。 ◇ ↓ 喧嘩後のキサラの行動。 喧嘩が止んだ後、キサラはどういう対応をするのか?子供たちを叱るのか?叱らないならなぜ叱らないのか? 子供たちを教え導くことに慣れていないキサラは、教室中の子供たちを巻き込んで大騒動になってしまった事態に驚き、また子供たちを導こうとするユキマロの意図もわからないために、ただ茫然と推移を見守るばかりで叱ることなど思いつきません。 それでも、誰かがひどい怪我をしそうになったり、非常に高価な物が壊されそうになったりすれば、思わず止めに入るでしょう。この辺のキサラの行動が子供たちの融和とキサラの回心に関係してきそうです。 (承前) ↓ 喧嘩後の子供たちの行動。 喧嘩が止んだ後、子供たち自身はどうするのか?どちらかがどちらかに謝るのか? お互いに自分たちが悪いとは思っていませんから、権力者の子供たちも庶民の子供たちも、互いに対しては謝りません。けれども、教室内部の物を壊したことや、実験ができなくなったことについては、ユキマロとキサラに謝るでしょう。 もし、「子供たちの誰かが怪我をしそうになったのをかばって、キサラが怪我をする」というようなことが起こった場合は、もちろん子供たちはキサラに謝るでしょう。それが深刻な怪我であればあるほど、子供たちは自分たちの争いが他人を傷つけてしまったという結果の重大さを認識するはずです。 もともとは子供たち同士の反感に基づいた争いなのに、互いに争うことで全く関係ない物を壊したり関係ない人を傷つけたりした結果を認識すれば、怒りにまかせた行為が愚かな結果を招くことを子供たちは学ぶでしょう。 (承前) ↓ 喧嘩後、権力者の子供たちと普通の家の子供たちは融和したのか? 子供たちの融和を狙ったユキマロがわざと子供たちの喧嘩を放置したのですから、最終的には子供たちが融和してくれませんと、ね。 喧嘩の原因となるのは、子供たち同士が互いに向けた「怒り」です。「怒り」にまかせた行為の愚かさに子供たちが気づいた時、子供たちは同時に「怒り」をやたらに外に向けることの愚かさに気づきます。 そうなった時、子供たちは「怒りにまかせた行為を行なう」という点において自分たちは皆同じように愚かだったと気づくでしょう。互いに対等な位置に立っていると理解できれば、権力者の子供たちと庶民の子供たちは融和できるでしょう。 この子供たちの「怒り」はキサラが持っている「怒り」に通じます。子供たちの激しい「怒り」の発露とそれによる衝突、破壊、そして「怒り」の愚かさを理解し乗り越えた融和を目の当たりにしたキサラは、自分が抱えている「怒り」も同じ質のものだと気づくのではないでしょうか。 むぅ、何となく「転」のあり方が見えてきました。しかし、まだ何かが足りませんね。子供たちが融和に至る段階にもう一つ何かがないと、「互いに認め合って、握手する」ような仲にはならない気がします。 ということで、もう少し考えます。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.3505 投稿日 2001年11月14日(水)16時52分 投稿者 新木 伸 >小説を書くことに対する負の印象  そういえば、以前みどりのこれを、さらりと聞き流してしまったけど……。  ようく考えてみれば、これ、聞き捨てならん言葉だよなぁ。  ひとこと言っておかんとなぁ。  僕が小説に関して負のイメージをまったく持ってないということは、その通りだ。  あったりまえだい。  俺はそれを仕事にしているんだ!  小説を書くことのみをもって、いま食ってるんだぞ?  ラーメン屋が「ラーメンを作る」という仕事を誇れないでどーする。  たこ焼き屋は言うのか? 「こんな下品なもの作っててすいません。こんなものを買っていただいて申しわけありません。私などを生かしてくれていただいて、世の中のみなさま誠に申しわけありません」とか?  いや、べつにたこ焼きが下品な食い物といっているわけでなく、わし、たこ焼き好きよ。  職業に貴賤はないという言葉を、知らんのか?  どんな仕事だって、それで食べてるやつは、胸張っていいんだよ。  もし胸を張れないようなら、やめちまえって感じだな。  誇りもなく作られたラーメンを食わされるのは大迷惑だ。  小説だって、もちろんそうだ。 >>ここで分かることは、「小説を書く」ということに対して、いかなる負の印象も持っていないということです。  こんなこと、いまさらになって言い出しているってことは、みどりが小説家って仕事をよっぽどナメているか、「職業」というもの全体をよほどナメているか、どちらかなんだろうな。 >かねやん >>まあ主観的なもので、個々によって違ってくるあいまいなものだから、錯覚と言っても良いかもしれないけど、それを言ったら喜怒哀楽なんてのも錯覚になっちゃう。  この「喜怒哀楽も錯覚」っていうところ。  どういう仕組みでそうなるの? 説明してくれ。僕にとっては「喜怒哀楽」は実体なのだが。  「痛み」というものが、ないと思えばなくなるもの――というのと同じ意味での、「錯覚」っていうこと?  まあたしかに「怒り」なんてのも、たとえばその原因となることが「自分の勘違い」だったと気づいたりすると、さぁっと消えていったりするもんだから、まあ錯覚っていえば錯覚なのか。 >>ドラマを認めたくないのも、斜に構えるのも、一人でビデオを見て号泣するのも、近所の子猫にこっそり餌をあげたりするのも、全部照れてしまうから。  これらは「照れ」かもしれないけど、自分の「自意識を公開する」ことのほうは、これは「照れ」で済むレベルではないのでは? 強烈な照れ? 痛みに近いこと? はじめてチンチンの皮を剥いたときみたいな? 殻を剥かれたエビの痛みみたいな? >弟切さん  ユキマロの行動における選択肢の設定が、まだすこし足りていないんじゃないかな。  とくに喧嘩が終わってからの行動に関して。  ユキマロは、子供たちの喧嘩のことだけじゃなくって、その場にいるキサラの心の中の問題も解決できるようにと、そう考えているはずなのだが?  そもそも「この話」におけるこの子供の喧嘩というシーンの位置づけというのが、キサラが自分の中の怒りを悟る――ってところにあるわけでしょう?  たとえば喧嘩を終えた子供たちを口で諭すのは、自分でやるのか、キサラにやらせるのかとか、そういう選択肢が、当然あるはずなのだが。  あと喧嘩をしないパターンを切り捨てた理由は、「盛り上がりに欠けるから」なわけだけど、喧嘩のシーンを入れると必然的に枚数が増える。キサラ以外のことを書くのに費やすページ数が増えると、話の印象が散漫になる傾向がでる。  またプロで仕事をする場合は、「○○枚以内で」というオーダーも来るわけだ。そういう観点からも、いちおう考えておいたほうがいい。実際にその展開を書くか書かないかは別として。この話を縮めるなら、こういう展開で……とか。  あと子供たちの側。  キサラの抱えている問題と重ね合わせるのなら、こんな感じになるのかもしれない。  怒りに染まって考えが固着してしまい、他にもっとやるべきことがあったのにそれをすることができず、ただヒステリックにひとつの行動に突っ走ってしまった。(子供たちの場合は相手方を非難するだけ)  これは子供たちの片側だけを悪役にするのではなく、どちらも同じように愚かにしておいたほうがいいよね。じゃないと「賢い側と愚かな側」というふうに対立の構図ができちゃって、おかしなことになってくるから。庶民の子のほうにもなにか大きな非があり、権力者の子のほうにも、やはりなにか非がないと。  そして、その子供たちが怒りに支配される様を見せられたキサラは、途中までは、その子供たちの心境が、とてもよく理解できるわけよ。自分にも起きたことだから。  しかし喧嘩が終わって、子供たちは融和する。その柔軟な心でもって、自分たちの非を認めることができる。「やるべきこと」をやるのは、いまからでもぜんぜん遅くないということに気づいて、勇気を出して相手かたに自分たちの非を告げる。  そのあたりになると、キサラはもうぜんぜんついてゆけない。そして自分がそういうことをまったくしていなかったと気づく。  ――と、これはあくまでひとつのパターン。  これだと、「キサラの本」はまるで使われていない。  あと選択肢に一個追加。  実験器具が壊れてしまったとして、当初予定していた実験は当然出来なくなるわけだけど、そこで実験教室は中止になるのかどうか。器具がなければ実験ができないわけじゃないでしょう? >>止めようとして、ユキマロに「黙って見ているように」と言われます。理由はユキマロのところで書いた通りです。  ここのユキマロの台詞、ちがうでしょ。  「あなたは見ていなくてはなりませんよ」  ――じゃないか?  あとキサラが子供たちの喧嘩を止めに入るという選択肢は、それはポイしときなさい。  高価な器具が壊れようが、誰がどんな怪我をしようが、キサラが止めに入るって路線はあり得ないはずだぞ。  だってキサラは、世界が壊れて人がいっぱい死ぬ事態から逃げ出してきた人間なんでしょうが。前もそうしたのだから、いまだってそうしなきゃ。まだキサラという人間が変わるためのエピソードは、起きていないわけだから。  あと子供たちの融和なんだけど、これも子供たち自身でひとりでに融和しちゃいかんね。誰かの言葉によるちょっとした後押しがあったほうが、話としてはいいだろう。  両者が争いの結果の空しさに浸っているところに、「そもそも争う必要なんてなにもなかったのに」と言って、新しい見地と観念に導く人とか。そして子供たちは柔軟にその発想を受け入れる、とか。  こういうきっかけを用意して、こういう「テーマっぽいもの」を台詞として口にする人がいたほうが、読者としては理解しやすい。まあ小手先のものだけど、ひとつのテクニックだ。 >>実験器具などの教室内の用具はかなりめちゃめちゃに壊されますね。しかし命に関わるような重大な怪我を負う人は出ないでしょう。  実験器具とかは、ユキマロが係員にさりげなく指示を出して、運び出して避難させておいたっていう手もあるよね。 -------------------------------------------------------------------------------- 嘲笑は時に人を殺す。古代ギリシャのテルシーテースのように。 No.3506 投稿日 2001年11月14日(水)21時57分 投稿者 弟切 千隼 題名のテルシーテースは、ギリシャの伝説に語られるトロイア戦争に参加していた人物です。彼は礼儀知らずの冷笑家としてギリシャ軍中に知られていました。厄介者ながらも彼は兵力の一員としてギリシャ方に加えられていたのですが、その性質ゆえに彼には名誉の戦死が与えられませんでした。 よりによって、彼は古代ギリシャで一、二を争う英雄アキレウスを嘲笑したのです。それはアキレウスがトロイア方に味方したアマゾン族の女王ペンテシレイアの死を悲しんでいる時でした。敵方ながらアキレウスと互角に一騎討ちをするほどの武勇と、輝く美貌に心を動かされ、アキレウスは彼女の死を深く悲しんだといいます。 身の程知らずのテルシーテースがその様を嘲笑すると、アキレウスは振り向きざま彼に鉄拳の一撃を与え、テルシーテースはその場に倒れて息絶えました。 新木さんへ > 「趣味で小説を書いている」でなくて、「プロを目指して小説を書いている」と発言しても、やはり嘲笑する人はかなりの割合でいるでしょう。それは質の違う嘲笑ですが。 私の場合は、嘲笑されても「気にしない」という戦法を取りました。相手がしつこくからんでくるとか、嫌がらせをしてくるといった実害があるなら私も他の戦法を取ります。しかしそういうことはなかったので、まともに相手をするのが面倒くさいという理由で放置しておきました。 自分から他人の趣味のことを訊いておいて嘲笑するような人は、まともに相手をするに値しないでしょう。 「小説を書いている」ではなしに「小説を読んでいる」ことを嘲笑の対象にする人がいると最初に聞いた時には、私もびっくりしました。その時は「世の中広いから、中にはそういう人もいるかもね」と思いました。ところが、その後何回か私より若い人からそういう話を聞いたので、「もしかしてそれってかなり普遍的な価値観なのかしら?」と非常に奇異に感じました。 新木さんは御存知ありませんか? 以前、ツリー形式になる前の電撃の掲示板で、「小説を読んでいる人って暗いと思うんですけどぉ」みたいな発言がありましたよね? あの書きこみは電撃の掲示板に静かな反響を巻き起こしていた気がします。私もちょっと反応した覚えがあります。 せっかくなので、自分の経験値を稼ぐために、なぜそういう嘲笑をする人がいるのか考察してみました。 今の世の中には、例えば「小説を読む」・「小説を書く」・「ジグソーパズルを作る」・「コンピュータのプログラムを書く」といった、「独りで黙々とやるようなこと」を「暗い」といってばかにする傾向があるようです。むろん、全体から見れば世の中の一部の人たちだけです。 では何が「明るく」て賞賛されるべきことなのかと言えば、例えば「サッカーや野球などのみんなでできるスポーツをする」・「みんなでカラオケに行く」・「みんなでドライブに行く」といったことのようです。 キーワードは「みんなで」ですね。 大勢で何かをやることは確かに楽しいです。私も好きです。けれども、それだけがいいというのはおかしいですよね。 よく観察してみると、誰かが誰かを嘲笑している時には、一対一でやっていることはほとんどありません。ほぼ間違いなく、一対複数です。嘲笑される方が一で、している方が複数です。 要するに、大勢で一人を嘲笑して楽しんでいるのですね。ここでも上記のキーワード「みんなで」が登場します。 この場合、「何を」嘲笑するのかはほとんど問題ではないのでしょう。「誰を」・「どのように」嘲笑するのかが問題なのですね。 だって、この嘲笑は価値観を闘わせる議論のための嘲笑ではなく、「みんなで」やる娯楽としての嘲笑なのですから。 ということで、「独りでやること」を嘲笑する人たちというのは、裏返すと「独りでは何もやることがない」あるいは「独りでは何もできない」人たちなのだろうと推測できます。自分にはできないことをやる人を排除しようとして、嘲笑という行為に走るのでしょう。 わーい、これでまた一つキャラクターが取得できました(^o^)V 「いつも群れていないと不安で、独自の道を行く人を嘲笑する」キャラクターです。いつか使いましょうっと。 -------------------------------------------------------------------------------- OFF会の日程とか No.3507 投稿日 2001年11月15日(木)02時20分 投稿者 新木 伸  みやびさんの締め切りが、「真の締め切り」へと移行したらしく、月曜の昼3時かそこらとのこと。  ちなみにその先は、ない。  これは本当に、ない。  まあ夕方からのOFF会に間に合う時間ではあるのだが、みやびさんが相当へろへろになっていることが予想されるので、できれば水曜に延期したいところなのだが……。  21(水)では、都合の悪い人とか、いるかな?  八神さんなんか、月曜のバイトを早引けさせてもらう相談とかしていたようだけど……。  まだ日程を変更するかは、決めていません。  月曜のままで決行か、水曜に延期か……。  みんなの予定とかを聞いてから決めるつもり。  金曜中ぐらいには決定しようか。 -------------------------------------------------------------------------------- 今週は月曜日から色々ありました。 No.3508 投稿日 2001年11月15日(木)04時28分 投稿者 杉井光  色々。ほんとうに色々。  バイト先の先輩のお父様が亡くなりました。それを電話口で聞いたときに、反射的に「ご愁傷様でした」と言ったのですが、なにか違和感を感じました。  それは、たぶん、この「愁傷」という言葉が正しく用いられる機会が現実にはあまりに少なく、ほとんどの場合において皮肉や冗談でもって口にされる言葉なのだからでしょう。  こういうのも、言語感覚の歪みっていうのだね。 *師匠 >俺には、感じてないだけで、どこかで回避しようとしているように見える。  ああ、これは、わかります。  あれですね、おそらく「陳腐なものは書きたくない」という意識がこじれて、パターンを嫌う傾向に至ってしまったものでしょう。僕も作曲をおぼえたてのころは、なるべくわけのわからん和声を使おうとしたり、四小節に一回は転調したり、Aメロ−Bメロ−サビという構成をきらって組曲風にしてみたりと、今考えればむなしいことをたくさんやった記憶があります。  今になって思うのですが、 「斬新さ、個性、オリジナリティなんていうものは、そんなことを気にせずにやっていて自然ににじみ出てくるもの。にじみ出てこない場合はあきらめるしかない」 「っていうか、そのへんの評価は、クリエイターと評論家しか気にしない。オーディエンスには関係ない内輪話みたいなものなので考えるだけ無駄」  なのだなあ、と。  僕もヴァレンタイン聴いて「うわっまんまクィーンじゃん! 臆面ねえなあ」とか、ヴァレンシア聴いて「うわったいがいクィーンじゃん! でもヴァレンタインよりはひねりがあるなあ」とか思ったりしますが、それは音楽に多少のめり込んでいるからであって。  たとえば美術評論とか読んで(「この絵はなんたら派の流れを継承しつつなんたらの作風となんたら時代のなんたらに影響を受けなんたらかんたら……」)も、何言っているのかわからないのですね。絵がきれいかどうか、それしか気にしないし、他のことには興味もない。  そういうものではないでしょうか。  『陳腐』っていうのは、危険な言葉だと思います。 *みどり *短編のあらすじの話。  そんなわけで、電話の通りに。でも、五週間かけて一つずつあらすじをあげるとかいうのは、冗談でもやめんさい。人生は短い。 *オフの日程  僕は水曜日でも大丈夫です。八神さんは……どうなんだろう……月曜日もかなり無茶なことをして来るようなことを言っていましたが。  課題をアップしておきました。今回は言い忘れなかった。  んじゃ、おやすみなさい。 http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Miyuki/1757/ -------------------------------------------------------------------------------- そだそだ。忘れていた。 No.3509 投稿日 2001年11月15日(木)13時51分 投稿者 杉井光  感動の話です。 *新木さん >ほんとに、たったの2回のみ?  はい。たったの二回です。「その種の感動」は。  えーと、きのこの話をしましょう。  シメジって、ありますよね? きのこのシメジ。『香り松茸、味しめじ』のシメジ。  八百屋さんとかスーパーマーケットに行けば、たいがい売っています。椎茸と並んで、日本でいちばん一般的な食用きのこだと思われます。あるいは商品名「ぶなしめじ」だったりしますが。  丸くて白っぽい灰色の菌糸塊から、ぷりんとしたねずみ色の半球形の笠のついたきのこがあふれかえるように生え出ている、あのシメジ。  あれ、実は、シメジではないのです。ヒラタケという、まったく別のきのこなのです。  おそらく、メジャーな「しめじ」というラベルを貼ったほうが売れるからとか、そのような理由かと思いますが、とにかくあれはシメジではないのです。  僕は、子供の頃に、たったの二回だけ、山に生えている本物のシメジを食べたことがあります。それが、前述した >"Bohemian Rhapsody"をはじめて聴いたとき  と、 >"Sgt.Pepper's Lonely Hearts Club Band(reprize)"からつながる"A Day in the Life"のイントロをはじめて聴いたとき  なのです。  で、それがきのこの美味しさだと思いこみました。  大人になってからの僕は、量り切れないくらいたくさんのヒラタケを食べました。すべてシメジのレッテルが貼ってありましたが、それがシメジでないことにはうすうす気づいていました。  幼少の頃の記憶が美化されていたのでしょうか、僕はいつしか「自分もシメジを作って人に食べさせ、あの美味しさを人に伝えたい」と思うようになりました。ヒラタケのことは頭にありませんでした。それは、ヒラタケが美味しくなかったからではなく、シメジとはちょっと違うものだったからです。  問題は、  シメジと同じようにヒラタケも美味しいことでした。  五、六年かけて分析するうち、僕にとってシメジはさして重要ではなく、人に美味しいものを食べさせることが大切なのだと気づきました。  そして、若き日の自分が目指していたことは、実は人に美味しいものを食べさせることではなく、「シメジがヒラタケとはちょっと違う味だということを人にわからせる」ことだったのも悟りました。  それともう一つ。  シメジって、人工培養できないんですよね。松茸と同じで。  追記:ただ、このシメジについての話はかなり前の巻の『美味しんぼ』で読んだものなので、現在の技術はすでにシメジの人工栽培に手が届いているかもしれません。そして僕もまだ、シメジの人工栽培に夢を見ていたりします。 http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Miyuki/1757/ -------------------------------------------------------------------------------- 咳をしてもひとり No.3510 投稿日 2001年11月15日(木)17時03分 投稿者 弟切 千隼 熱はないのに寒気がして咳が止まらない弟切です。今度の疫病神はしぶといです。 新木さんへ > ユキマロと子供たちの行動選択肢は、自分でも足りないような気がしていました(^^; ユキマロはキサラの怒りの真の原因まではつかんでいません。しかし、キサラが問題を抱えた人であることは気づいています。でなければ同時代の人々を見捨てて冷凍睡眠になど入るはずがありませんものね。 子供たちを教え導くと同時にキサラの心の問題をも解決したいと思って、ユキマロが科学実験を企画した、とすると、ユキマロの目的がはっきりして行動の予測がしやすいですね。やっぱりそうしようかしら?うーん。 ここでは、「キサラが喧嘩を止める」という選択肢は捨てます。これが「キサラが変わった」ということを示すエピソードなら使えますね。 >>喧嘩をしないパターン そうですね、プロになるんだったら枚数制限のことなども考慮しなければいけませんね。喧嘩のシーンって、確かに書くと枚数かかりそうです。 ここで喧嘩をさせないで、少ない枚数でぱしっと「対立していた子供たちが融和へ向かう」というのを書けたら格好いいですねえ。それこそプロの仕事ですねえ……って、私はプロを目指しているんだから考えなければいけないのでした(^^;; ということで、書くかどうかは別にして、これも一応考えます。 >>子供たちの実験について そろそろ、この実験がどういう実験なのかについて具体的に考えた方がよさそうです。どういう道具や段取りが必要な実験なのかによって、教室の状況などが変わってくるでしょうから。 これは、「子供たちが共同して取り組んで学ぶ作業」であり、かつ「科学技術が衰退した社会で科学知識を学ぶ授業」というコンセプトからすると、やはり家庭科の調理実習でもなく図画工作の共同制作でもなく理科系の実験になりますよね。 ふと思いついたのですが。 よく小学校で、理科の勉強と道徳の勉強−「命の大切さを教える」というやつです−を兼ねて、ウサギとかニワトリとか飼っていますよね。あれ、使えないでしょうか? 私の経験ですと、ああいう学校での飼育動物というのは、飼育当番というのがあって、日替わりや週替わりで子供たちが世話をすることになっています。誰かが当番をさぼると、ウサギやニワトリが弱ったり死んでしまったりするんですよね。 その場合、弱っている動物を前にして「お前が当番さぼったのが悪い」とか「お前だってこの間飼育小屋の掃除手ぇ抜いたじゃねえか」などと言い合っても始まりませんよね。そうしている間にもどんどん動物は弱ってゆきます。まずは命を助けるために、子供たちは共同して動物の世話をしなければなりません。 これは単なる思いつきなので、全然使えないかも知れないネタです。でも一応選択肢の一つとして考えてみます。 >> OFF会 弟切は、21日(水)でも何とかなると思います。私の都合で言えばむしろこちらの方が楽ですね。 弟切、明日の金曜日からまた実家へ帰らなければならないのです。日曜日の夜に戻る予定です。明日の午後から日曜日の夕方までは、おそらく連絡取れません。 -------------------------------------------------------------------------------- 「凍れる心臓」 No.3511 投稿日 2001年11月16日(金)06時24分 投稿者 とんびの羽根 >千隼さん  最近突っ込みを入れられず、横目で眺めてました。疑問がいろいろあるのだけど、おかまいなくプロットのリテイクが繰り返されているので、私のつけいるすきがない。  とはいえ疑問をそのままほっておくのも耐えられず、横槍を入れさせていただくことにしました。なんで今さらこんな疑問いだいているのか、あきれるかもしれないし、却って邪魔をすることになるかもしれません。  まずキサラと研究所に対する疑問 閉鎖された研究所は何の目的で何を研究していたのだろう 研究所の設立と閉鎖の理由は何だろう 研究所の所管はどこだったのだろう キサラは何の専門家なのだろう なぜキサラはこの研究所に入った/誘われたのだろう キサラはこの研究所で何を研究することになったのだろう キサラはなぜ再就職をしないのだろう キサラはなぜ自分で研究の継続をしないのだろう キサラはなぜ閉鎖された研究所での研究にとらわれているのだろう キサラは科学者になる前もともと何をしたかったのだろう キサラは研究所に入る前は何をしたかったのだろう (キサラはなぜ冷凍睡眠に、というより大きな疑問ももちろんあるけど今回は取り下げます)  みんなあとできめるつもりなのだろうと、ずっとほっていたのだけど、いつまでたっても明らかにならないのですね。一部が明らかにされては取り消したりの繰り返し。キサラの研究についての具体的描写が全然ないこの状態のままで千隼さんと新木さんがプロットの問題をずっと続けているのをみていて、手を出せない自分が歯がゆいです。これはやはりわたしのレベルが低いせいなのだろうか。  同じような疑問がユキマロにもあります。物語の舞台が用意されているだけ、いくぶんかユキマロのほうが具体性があるのだけど、裏のほうはやはりなぞだらけ。どうみても図書館長の職務を逸脱している。人々に知識を広める図書館長というのがそもそも逸脱した存在なんだけど、権力者との対立の構図でその不自然さが目立たなくなっているように思う。(#93ユキマロ視点のあらすじでかなり明らかにされてるのだけど、どうも理解しきれない、余計に疑問が出てくる)  ということで対照的に、ユキマロと図書館についての疑問 図書館の設立の理由は何だろう 現在の図書館の規模はどれくらいでどこの所管なのだろう 図書館の維持・経営に関しては図書館長はどれくらい関わっているのだろう ユキマロは何の専門家なのだろう なぜユキマロはこの図書館に入った/誘われたのだろう ユキマロはこの図書館で前任者から何を期待されていたのだろう ユキマロはこの図書館で権力者側から何を期待されているのだろう ユキマロと権力者側の力関係、さらに権力者の間での抗争があるなら、その間での力関係 ユキマロはこの図書館に入る前もともとなにをしたかったのだろう ユキマロは図書館長になる前には何がしたかったのだろう ユキマロを理解している仲間とか支援者とかはいないのだろうか ユキマロは先進技術を手にしながら恐れられていないのだろうか  この一連の話の根っ子にあった魔女と怒りを考えると、その体現者はユキマロしかいなくなってるんじゃないだろうか、すでにキサラの存在理由がなくなっているような気がする。だってキサラが怒っていようが、怒りがとけようが話のすじとは関係がない、単なるエピソードのようにみえるんだもの。ユキマロ視点なんだから当たり前だとか、言われそうだけど。そのあたりも私のレベルが低くてくちばしを挟んでいいのか悩む部分です。  実験をいろいろとアイデア出ししている最中ですが、このような疑問すべてに今すぐ答えなくともいいのでしょうが、ある程度はでてないと、アイデア出しが散漫な印象が強くなってきています。 >>やはり家庭科の調理実習でもなく図画工作の共同制作でもなく理科系の実験になりますよね。  なんで、いまごろこんな書き込みが出てくるのかと怪訝に思いました、ユキマロ主導かキサラ主導かによっても違うけどピシッと決まるのではないかと思うのですが。  これは私のとらえかたが間違っているのかもしれません。  例えば飼育実験というアイデアが決まったら、キサラの専攻が生物学者だったとか、子供のころ動物園の飼育係になりたかったとかになるのでしょうか。発想の順番を逆にするという戦略があって、あえて疑問をそのままにしているのでしょうか。 -------------------------------------------------------------------------------- とりあえず、 No.3512 投稿日 2001年11月16日(金)09時54分 投稿者 八神伽羅   必要そうなレスだけ。 >オフ会  むぅ……実は水曜の夜もバイトなのです。困ったな。今から予定変更頼んでも遅いだろうし。  でもまあ、行けないこともないと思うので、皆さん(特にみやびさん)の都合のいい方で大丈夫です。京王線が止まる前にはバイトも終わることでしょう……たぶん。誰かと代わってもらう、という手もまだありますし。 http://homepage2.nifty.com/kuroonekotei -------------------------------------------------------------------------------- とんびの羽根さんへ > No.3513 投稿日 2001年11月16日(金)11時21分 投稿者 弟切 千隼 取り急ぎレスのみです。 キサラの専門分野や、キサラが勤めていた研究所については、ぼんやりと考えてはいます。ただ、今回の話ではこの辺のことは優先順位が低いので、どうしても設定が後回しになってしまいます。 もしも今回の話で、「研究職の女性を書くこと」や「○○学という学問について書くこと」の優先順位が高ければ、当然それらは真っ先に決められて、それに添って設定が決められてゆくでしょう。でも、今回はそうではありません。 私に能力があれば話の筋立てがさっさと決められて、それに添ってこの辺りの設定もちゃっちゃと決められて、話が走り出すのでしょうけれど、まだ能力がないばかりになかなかそこまで手が回りません(;_;) もどかしくてすみません。 一応、キサラの専門分野については生物学関係にしようと考えています。理由は、以前書いた通り自分が得意な分野で書きやすいからです。 しかし、話を作ってゆく過程で他の専門分野にした方が都合が良いとなれば、生物学にこだわるつもりはありません。 キサラは割と若いうちから科学の面白さに目覚めたので、自分にとって面白いことをやっていたら職業科学者になっていた、という感じですね。 キサラが冷凍睡眠に入る前、研究所が閉鎖されたり、キサラが再就職しなかったりしたした理由は、一言で言えば「戦争のため」です。 世界規模の戦争が起こるような状態では、直接軍事に関わらないような研究を悠長にやっていられる雰囲気ではなくなるでしょう。研究所の閉鎖というのは一つの象徴的なできごとで、キサラが冷凍睡眠に入る前には、彼女のやりたい研究をやろうにももはやどこにもやれる場所はなく、軍事研究などまっぴらだった彼女は冷凍睡眠に入ってしまいました。 ユキマロの「図書館長」という身分については便宜的にそう呼んでいるだけで、必ずしも現代における図書館長と同じ性質のものだとは考えていません。 「知識を集積し、大人であるか子供であるかに関わらず広く社会に分配する」という機能を持った施設にふさわしい名前は?と考えた時に「図書館」という名前が浮かび、「図書館」を取りしきる人だから「図書館長」としました。このネーミングがあまりにもユキマロの職分にふさわしくないようなら、変えることも考えています。 ユキマロの「図書館」は、彼の前任者か前々任者くらいが知識の散逸を憂えて作った「私立図書館」というふうに考えています。権力者ににらまれてつぶされることを防ぐために、「権力者の子弟教育機関」という名目をくっつけて公的認定を取り、うまく生き残ってきたという仕組みです。 ユキマロも割と若い頃からこの「図書館」に出入りしているうちに科学の面白さに目覚め、前任者にその才能を見込まれて「図書館長」になった、というふうに考えています。 ユキマロを支援してくれる仲間は、もちろん存在します。いくらユキマロができた人でも、たった独りで科学技術資料の収集や保管や整理や人々への教育といった様々なことをこなせるはずがありません。 この辺りも書きたい優先順位が低いので、なかなか設定が決められないところです(;_;) 今のところ本来の筋であるキサラ視点のあらすじが未完成なので、ユキマロ視点から見ると、キサラに関わる一連のできごとは一つのエピソードにしか見えないかも知れませんね。何しろユキマロくんはできた人で、大概のことはわかってしまっている人ですから。 これに関してはキサラ視点のあらすじを待って下さい、としか言いようがありませんね。手間取ってすみません(;_;) と、こんなところで疑問は解けたでしょうか? では、弟切はこれから駿河の国へ帰ります。 -------------------------------------------------------------------------------- さてと、そろそろ落ち着いたかな? No.3514 投稿日 2001年11月16日(金)13時35分 投稿者 榎野英彦  私の書き込みを読んで  「おねーちゃん、あちきと遊ばない?」(by浮遊雲・ジョージ秋山著)  と見るか、どう見るか、それはご自由に。  人に向かって話した言葉が、口を出たその瞬間から「取り返しがつかない」ものであるように、ここに書いた言葉もまた「取り返しのつかない」ものであったことを、今改めて実感してます。  私が本業の管理職の仕事として書いた「意見書」やら「報告書」が、そのまま他人の人生を決める重いものであるように、小説の「原稿」を書くのも、また「重いもの」であることをわかっているつもりで、わかっていなかったような気がしますね。  「削除」なんて便利な機能があるんだから使わなきゃ損だ。なんて考えていたわけではありませんが、それと同じ感覚がどこかにあったのでしょう。  私にとっては「ネット上の人格」も「作家としての人格」も同じようなもので、はっきり言って「失っても構わない」ものなのかもしれません。  「榎野英彦」と「本家・鷹見一幸」を失って、二度と本が出版できなくとも、私個人の社会人としての生活にとって何の影響もないからです。  (こういうことを言うと、また元祖・鷹見くんから『私の生活には大有りです!』とクギを刺されまくるんだろうなあ)  まあ、作家の名前なんてものはいくらでもとっかえが効くから、鷹見くんが気にするほどのこともないんだけど、一応ブランドになりつつあるから、めったなことは言わないでおくとして(笑)  こういった場所に書き込むときも小説を書いているときも「覚悟」という部分では、基本的に「自分の評判」なんかどうでもいいと思っていることは事実です。 なぜなら、「ものを書く」という行為において、こういった「反論&言い訳」ができる場所の方がめずらしいからです。  「ものを書く」という行為は一方通行である。  そのことに慣れてしまった身にしてみますと、私の書いたものに「突っ込んでくれる」ことが、もう嬉しくて仕方ないのですよ(笑)  それが前回の「揚げ足とり」だったわけです。    でも、『心優しきハリモグラ』を突っついて、丸くなるのを見て喜んでいる悪趣味なオジサンという位置だけは避けたいなあ。 -------------------------------------------------------------------------------- >「凍れる心臓」 No.3515 投稿日 2001年11月16日(金)19時42分 投稿者 とんびの羽根  とりあえずは、これで抑えることにしときます。まだ質問攻めにするべき時期ではなかったようですが、もう「せんせー、しつもーん!あれとこれとそれと……!!」という状態でちょっと爆発してしまいました。ずいぶん長い間我慢してたもん。 >>一応、キサラの専門分野については生物学関係にしようと考えています。理由は、以前書いた通り自分が得意な分野で書きやすいからです。  キサラの気持ち、特にキサラの初心がストーリーに影響が大きいのなら、こだわらないより、こだわったほうがいいのではないでしょうか。それも「得意」だからというより「宝物」である分野にしたほうがいいと思うんだけど、どうかなぁ>千隼少年  それじゃ、あとは気長に見守ります。 -------------------------------------------------------------------------------- ティプトリーを読んだせいか No.3516 投稿日 2001年11月16日(金)23時31分 投稿者 唯野教授 無性に一人称の話が書きたくなってきました。今度は明るく楽しい話がいいなあ。いや、その前にはやくこの28枚(現在20枚)を終えねば……。 >新木さん >心理学 専攻ですけど、まだ半年しかやってないですし、一年のうちは単位の多くを一般教養とか外国語に裂いているので……。この方面はまだ私の知識はぜんぜん足らんです。 >怪獣博士 しばらく書き込みをさぼっていたせいでなんだか賞味期限切れな気もしますが……。 私は最初から、「形ある一番」については新木さんに同意しているのですよ。私がかみついたのは、なぜ怪獣博士を知識のある人として役立たせたのか、という部分なのです。 わかりにくくたとえますと、「空爆を行うのには同意だが、それにF−14を使うのは納得いかん。なぜ素直にB−52を使わない?」ということなのです。 この問に対して、新木さんからは「自分で考えろ」という返答がありましたので、「新木さんが正しいとしたら、それは何故だろう」と考えたのが3471だったわけですな。 で、3471の最終的な結論は、「確かに、新木さんの方法は理に適っている」となります。 >オフ会 この意見、間に合うかな……。 できれば月曜日がいいです。水曜日は授業が遅くまであるので、二時間は参加が遅れてしまうのです。次の日に昼まで寝てることもできないので、終電で帰らなきゃいけないし……。 まあいざとなったら授業をさぼるのみですが。 >弟切さん ん〜、どうしよっかな。でも聞かないと指摘しづらいし、聞いちゃえ。 世界観について、質問させてください。 1、キサラは何年間冷凍睡眠に入っていたのか? 2、文明はどのように崩壊したのか(大規模な核兵器の応酬で短期間の内に壊滅したのか、世界規模の長い紛争の中で少しずつ衰退していったのか)? 3、庶民の文明レベルはどの程度なのか? 4、支配者層の文明レベルはどの程度なのか? 5、文明は復興の兆しを見せているのか、それとも衰退し続けているのか? ひょっとしたら前に書いていたかもしれませんが、ちょっと記憶に無いので。 ところで、文明崩壊後の世界ってことは、庶民は食うや食わずの生活で乳幼児死亡率は高いわ平均寿命は低いわ就学率は低空飛行してるわの世界ですよね? そういう世界で、「命の大切さを知るために動物を育てる」っていうのは、なんだかものすごく違和感を感じるのですけど。実験用とか解剖用とかなら別なんですが……。 それより、植物を育てるってのはどうですか? ユキマロは化学肥料を使った穀物の大増産を計画していて、飢えている人々を救おうとしているとか。肥料の合成実験のシーンができますし、化学式を教えるところでキサラの本が使えると思うのですが……ただ、ちょっと内容が高度ですかね。 -------------------------------------------------------------------------------- と思ったら。 No.3517 投稿日 2001年11月17日(土)01時37分 投稿者 八神伽羅  またオフ会について。  だめもとで交渉した結果、水曜日休めました。何事もやってみるものです。  ですので私はどちらでも大丈夫になりました。むしろ完全に休みになった分、水曜の方が助かりそうです……って、直前にころころと予定を変更してるのってなんか心苦しいなぁ……。  それではまた。次こそ他の話題を出せますように(願望かい) http://homepage2.nifty.com/kuroonekotei -------------------------------------------------------------------------------- 恥について No.3518 投稿日 2001年11月17日(土)05時13分 投稿者 かねやん >新木さん No.3500 >>たとえばマイナーな趣味を隠そうとするのは、それを明かすと気味悪がられるとか、からかわれるとか、そういう実害が発生する可能性があるから隠すわけでしょう? 「恥」とは、恥ずかしいと思う行為を指すものであって、それは個々が思い描いている理想の自分からズレてしまったときに生まれるものである、と考えています。  だから上の例では、「気味悪がられること」が他人に見られたい理想の自分とズレているから恥であると感じるわけです。 >>僕がなんで「恥」が錯覚だって思っているか。 >>これ過剰反応なのよね。  さて、上のように考えているので、過剰反応が「恥」では無いと考えているのですが。  過剰反応と言うのは傍から見たらそうでしょうが、その時のその人にとっては当然の反応でしょう。喜怒哀楽でもそうですが、過剰反応かどうかは視点によって変わってくると思います。  主観であること、個々の価値観や精神状態によって感じかたが左右されることは錯覚なのかもしれない。錯覚かもしれないがそう感じちゃうものは仕方が無い。  ここらへんが「喜怒哀楽も錯覚になっちゃう」と書いた理由です。 >>でもこの現代では、本能に支配されるまま「恥」を感じさせられてその感情に支配されてしまうよりも、もっと有効な戦略がいくらでもあるはずなのだ。  新木さんのおっしゃるように、有効な戦略なんていくらでもある。  例えば、気味悪いことをやっているのが恥だと感じるのなら、それが気味悪いことじゃなくなればいい。普及活動をしてもいいし、自分の考えを詳しく説明して理解してもらうもの良い。利益を見てもらってもいい。誰もやっていないことを誇ってもいい。  隠すのは、安易だけど根本は何も解決しない方法である。臭いものに蓋をしても臭いものは無くならない。  でもまあ、ばれたらどうしようとか、ばれてしまってどうしようとか。混乱しているときには一番安易な方法しか思いつけないんだけどね(笑) >自意識を公開する  うーん、「照れ」では無いよなあ。  覚悟? 決意? それとも開き直り? どれも違う気がする。  矛盾しているようだけど、自分の醜いところは隠したいって気持ちと、それらを含めてありのままの自分を見て欲しいって気持ちと、両方持ってるもんだからなあ。  付き合いだした頃はきれいな自分を演じようとするけど、しばらくしたらありのままの自分を見て欲しくなるってところだろうか。  恋愛小説にありそうだけど、自分ではそんな面倒なことやったこと無いしなあ(笑)  まあ、演じ続けることってのは大変なことだから、どこかでカミング・アウトをしたくなるでしょうし、それでも演じ続けられるってことは一つの才能でしょうし。 >書く事は恥か  ふと思ったんだけど。  作家と言うのはやくざな商売だから恥ずかしい、と思われるのかなあ。収入が安定してない職業って意味の。  もしそうなら終身雇用の考え方から来てるんだろうなあ。終身雇用は終わったと言われながらも、まだ神話として日本人に根づいているものだし。 -------------------------------------------------------------------------------- OFF会の曜日とか No.3519 投稿日 2001年11月17日(土)09時03分 投稿者 新木 伸 >OFF会とか  水曜にしましょう。  まあ唯野くんあたりは、明け方ごろに少し眠って、杉井邸から直行で学校行くってことで(笑)。 >かねやん  理想の自分って、なんじゃらほい?  それこそ「錯覚」の最たるものでは?  ないものをあるように感じるっていうのが、「錯覚」の定義でしょ。  「理想の自分」なんていうのは、存在しないものの最右翼じゃんか。  それと現実とのズレっていうものを、かねやんは、まるで実在するかのごとく語っているわけだが……。それはつまり、かねやんの「錯覚」なわけでしょう? >「凍れる心臓」  この話の場合……。  細かいところは、あらすじの4分割ないし16分割ぐらいを作るときに決めてくもんです。それ以前の段階では、構図を考えるのに必要な大まかなところまで決めておいて、詳細についてはあえて「決めておかない」のがうまいやりかたです。  先に細かなところまで決定してしまうと、変更の融通がきかなくなっておかしなことになってきます。  たとえば料理を作るときとか。  なにかスープ系をやろうってぐらいしか考えていないときに、使う野菜をそんな詳細には決めておかない。緑黄色野菜と根野菜――程度にアバウトに決めておく。  いざ「ボルシチ」になるか「中華風スープ」になるか、「トマトスープ」になるかが決定してから、緑黄色野菜がハクサイになるのかチンゲンサイになるのかキャベツになるのか、根野菜のほうがニンジンになるのかダイコンになるのかゴボウになるのか、そういう詳細を決める――という方法ね。  もちろんその逆で、最初に「キャベツを使ったスープ」ってのが決まってから、味付けをトマト風にするのか鶏ガラスープになるのかってことを決める場合もある。  まず素材(人物設定や世界設定やら)のほうが先にあるのか、それともストーリーが先にあって素材をそちらに合わせるのか――。  いまやっているのがどちらのケースなのか考えないといかんよ。  「凍れる心臓」の場合は、ストーリーが先にあるケースね。  また唯野くんのやっているような話は、あれは「不死者」っていう素材が先にあって、それに合わせてストーリーを作ってゆくタイプね。あっちの場合は不死者の設定をとことん追求してよろしい。  「凍れる心臓」の場合は、キサラの属性はまだもうすこし先になるまで、「なにか学者系」でいいのである。また世界の設定も、「分明の退行した世界。産業革命以前」ぐらいの適当さでいいのである。  ただしストーリーの大枠が固まってからは、そういう細かなディテールのところをびしばし決めていかないとならないわけだが。 -------------------------------------------------------------------------------- 理想の自分 No.3520 投稿日 2001年11月17日(土)17時22分 投稿者 かねやん  一言で表してしまえば、価値観ですね。  価値観の中でも、こうありたいとかこうありたくないとか、そういった感じのもの。好き嫌いなんかも含まれてくるかも。  人が同じものを見ても表す感情が違うのは、個々によって価値観が異なっているからだと思います。  感情だけでなく行動や理念なんかにも影響してくるものなので、価値観によって個性が形成されると置いたほうがいいかもしれません。  あるものに対する価値観を持ってない人には「錯覚」や「理解できないもの」と映るでしょう。また持っていたけど変更をした人にはその価値観は「過ち」に見えるでしょう。  む、エヴァンゲリオンの劇場版に、価値観の違いがあるから人は争うとかなんとかで、だから全ての意識を一つにしようって計画無かったっかな? 見てないから誤解しているかもしれないけど。  野生動物は確かに恥の概念を持っていないけど、それは大半の意識が生きることで占められているからでしょう。だから価値観も生きることに関係したことしかない。  人は文明を築いていった中で意識することが増えていき、その結果として価値観も多様化していったのだと思います。  価値観なんてものは経験によって日々変わっていく頼りないものだから、それを元にしたものなんて「錯覚」にしかすぎないかもしれません。  でもその錯覚によって生まれた経験が新しい価値観を生み出していく、って相互に作用しあって、人は成長していくものだと思います。  なんだかずいぶん話がそれた。  元々は恥の話で、恥ってのは価値観によって生まれるもので、それは価値観を変えていくもので、言い換えれば人を成長させていく一つの要素になっているのではないだろうか。と言うのが己の結論でそうか。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.3521 投稿日 2001年11月17日(土)19時56分 投稿者 新木 伸 >かねやん  うん。話が逸れた。  っていうか、なんか積極的に逸らされている気もするのだが。  もともとは、「恥というのは錯覚である」と言い切った僕に対しての反論だったわけでしょ?  しかしかねやんって、3518あたりでは「錯覚なのかもしれないけど〜」とか書いていたり、3520では「錯覚ではあるけど、人の成長には必要なもの」とか書いていたり。  だんだん徐々に言ってることがスライドしてきているのだが。  みどり状態なのだが。  その自覚ある?  錯覚なの? 錯覚じゃないの? どっちなの?  かねやんは納得したの? してないの?  もう自分の論旨の新しい切り口はないの? まだあるけど出してきてないの?  感覚的に「それは違う」と思うことは、人それぞれ価値観が違うわけだからあたりまえのことで、なにも問題はない。  でも口を開いて異論を言うなら、相手を納得させるつもりでやらないと。  ああちなみにこれは、言葉を研ぎ澄ます訓練の一環ね。僕もこうして機会を見つけては自分の言葉を研ぎ澄ますようにしている。いまはかねやんが練習台だけど、かねやんも僕を練習台にしてくれていい。  小説のなかでなにかを書く場合は、相手に疑問や反論を抱かせず、すっと胸に落ちる形で納得させなきゃならんわけよ。なにせ一方通行なんだから。なにを言えばどういう反論が帰ってくるのか。それをあらかじめ予想して、読者との疑問や反論のやりとり3回分ぐらいのものを、最初の一手でもってこちらから一方的に「どん」とまとまった形で与える。相手がどういう疑問を抱いてどう言い返してくるか、3手先ぐらいまでは読んでかからんと。  ちなみに話の論旨を変更するなら、べつにそれでもかまわんよ。  次のお題は、「恥は成長に有用かどうか」ってところかな?  これは否。  恥は成長の邪魔になるだけで、不要なもの。だからずいぶん昔に、僕は恥が錯覚だって気づいた時点で脱ぎ捨てた。  恥なんてなくても、目標設定と自分の現状認識とで事足りる。歩き続けてさえいれば、そのうち成長して目標地点に到着する。  むしろ恥なんてものがあると、自分の現状を認めたがらなかったりして、逆効果になるケースが多い。  つまり、目が曇る。  失敗を恐れる気持ちと、自分をさらけだすことを恐れる気持ちと、自分の現実が理想からかけ離れていることを認めたがらない気持ちと――あと、なんだ?  とにかく、このように、いらんもんばっか。  すぐに手足を引っ込めることのできるカメの甲羅みたいな自我の鎧なんてのは、ないほうがいいのだ。  成長の役に立つっていうかねやんの言葉は、僕にはぜんぜん理解できん。説明してくれ。 >弟切さん >>ここで喧嘩をさせないで、少ない枚数でぱしっと「対立していた子供たちが融和へ向かう」というのを書けたら格好いいですねえ。それこそプロの仕事ですねえ……って、私はプロを目指しているんだから考えなければいけないのでした(^^;;  あるひとつのシーンに対して、常に複数の良い調理法を持っていて、そのうちのどれを使ってもそつなくこなすのがプロってもんです。  喧嘩をさせないで短く締めてもいいし、喧嘩をさせながらもそう枚数はふくらませないように引き締めて書いてもいいし、大喧嘩をさせてそこを観せる場面にしてもいいし。  そのうちのどれでも書けるけど、あえて選んだものが自分のスタイルなわけだな。ひとつしかできないからそれをやるしかないってのでは、話にならん。  おいしそうな旬のサーモンという素材を前にして、それを焼くのか似るのか炒めるのかフライにするのか焙るのか薫製にするのか、どれをやっても美味しくできるけど、自分ならこれにするね――って感じか。 -------------------------------------------------------------------------------- >榎野さん No.3522 投稿日 2001年11月18日(日)03時19分 投稿者 とんびの羽根 (#3514) >>「おねーちゃん、あちきと遊ばない?」(by浮遊雲・ジョージ秋山著)  と見るか、どう見るか、それはご自由に。  榎野さん、この発言は浮遊雲を読んでいても多分分からないと思いますよ。私は読んでないし、藤極堂さんもどうかわからない。なおかつ読んでいても分からないだろうと思う。高倉健を例にとって自分の不器用さを説明しようとするのと同じで、自分はわかっていても、まわりの知人たちがも苦笑しながらわかった顔をしていても、説明しなければならない当の相手には何も伝わらない。    榎野さんの行動がわかるひとというのは、もとより誤解を解く必要がない。「分からない人にはわからないでいいよ、ご自由に」というのも、わかるひとにはわかる。けれども、わからないひとには分からない。  結局分からない人に向って「分からない人にはわからないでいいよ、ご自由に」だと、ずばり「あなたには、分かってもらわなくてもいいよ」というメッセージだけが残るのです。自分の覚悟としては悪くないけど、メッセージとしては実は最悪なんじゃないかと私は危惧します。自信を喪失気味の藤極堂さんが意図を読み取れない可能性は高いのです。人間は意図よりメッセージを読むものです。 (#3514) >>でも、『心優しきハリモグラ』を突っついて、丸くなるのを見て喜んでいる悪趣味なオジサンという位置だけは避けたいなあ。  避けたくても、今その位置にいるんじゃなかったのでしょうか。このままだとおふたりとも「ハリモグラ」のままなんじゃないでしょうか。榎野さんは榎野さんの美学とかスタイルを持っていて、藤極堂さんも藤極堂さんの美学とかスタイルを持っていて、残念ながらその意図や目的とはかかわりなく、お互いのスタイルがお互いのスタイルを傷つけることになるように思います。互いに相手を尊敬も信頼もできない気心の知れない状態で、これ以上は理解が深まるかどうかものすごく疑問に思います。ハリモグラ同士が抱擁しようとしてお互いを刺してしまうことになります。  美学やスタイルがそれまでの人生経験から固く身についてしまったものなら、簡単に脱いだり出来るものではないのですが、それが相手を傷つけていることに気づいたら、なんらかの対策をとるべきだと思います。  新木さんの言葉にすれば、美学やスタイルもまた「錯覚」です。脱ぐことができる。脱げるなら脱いでもかまいませんが、でも私は無理に脱ぐことはすすめません、そのスタイルで認められているのなら、それを押し通して、自分の生き方を納得させるのも一法ですし。榎野さんのスタイルを「どう見るか、それはご自由に。」という言葉だけでは藤極堂さんを納得させられないでしょう。ぼろは着てても心が錦かどうかはわからないのに、ぼろを見てご自由にと言われても、これまでの経験をもとに藤極堂さんは判断するよりないのです。藤極堂さんのこれまでの発言から知り限り、心が錦っだった男は3分の1しかありません。ご自由にまかせれば、自動的に3分の2行き決定なのですが、榎野さんはよくても、私はいやです。  榎野さんには「自分が面白い」は禁句にしてもらいたいくらいです。ダウンタウンのマっちゃんを例にすると、「オレがおもろないからボツ」、はオーケーだけど「オレがおもろいんやから、これでええんや」、は不可ということなんです。「いや、やっぱりおもろないわ、ボツ」松本仁志は楽屋でみんなが爆笑したネタでも納得できなければ本番では出さんでしょ、それがプロだから。  WEB上では取り返しがきく、これはWEBが楽屋だということとほぼ等価だと思います。楽屋には真面目で毒舌なプロンプターがいろいろとアドバイスしているのだけど、冗談を言ってもなかなか笑ってくれない、仕事の邪魔ですとけんもほろろの扱い。ようするにどちらもプロの意地があって張り合ってるかのような状況。実は榎野さんの分があまりよくないとわたしは思っているのですよ。いかにも余計なお世話の、前回(#3503)の私の弁護はそのあたりから出ているような感じです。照れでも自分が嬉しいからとは言わないで欲しいのです。  藤極堂さんには真剣であることを失えばこの分室での存在理由を失うというくらいの覚悟があると思います。(それは私も同じですが、それはどうでもいい)。榎野さんの楽しみは、困ったことに、藤極堂さんの存在理由と真っ向からぶつかってるんです。  だから藤極堂さんに対しては曖昧な言葉でなく、分かる言葉と行動を見せてあげて欲しいと思います。面白いネタをどんどんだして、どこが面白いかを説明し、どこが面白くなかったか検証したらいいんですよ。楽屋なんだからはずしたっていいんです。はずしても検証もしない上に勝手に削除というのはまずいんじゃないか、というのがもともとの藤極堂さんの発言の意図でしょうから。  プロとしての真剣さを照れずに藤極堂さんにわかるように示してくれるなら、榎野さんがどういう立場で発言をしているか(#3514の発言)を、藤極堂さんは問題にする気などさらさらないのではないかなあ。  結局すごい勘違い発言かも知れないことを2つもアップすることになりました。まとはずれだったら、あとでふたりで存分に叩いてやってください。他人の気持ちなんてそんなに分かる分けないよな、などと落ち込む用意もできてたり -------------------------------------------------------------------------------- 紅葉賀[もみぢのが] No.3523 投稿日 2001年11月18日(日)22時16分 投稿者 弟切 千隼 駿河の国より相模の国に戻ってきた弟切です。 久しぶりに少しゆっくり帰省して、いろいろな人に会って竜田姫が染め上げた秋の風景を見てリフレッシュしました。しかし、いつもと違う生活をした分どっと疲れが出ているので、とりあえずレスのみ返します。 > OFF会 21日の水曜日ということで了承しました。弟切、参加します。 実は帰省中に友人たちとカラオケに行って、風邪を引いて喉が痛いにもかかわらず後輩の女の子のリクエストに応えて椎名林檎を叫び歌ってしまい、現在声が出ません。だって可愛い女の子に頼まれたら断れませんよねえ……いや、若い子は可愛くていいです(危) (相変わらずバカです) なので、水曜日くらいまで余裕があればOFF会で皆さんとまともにお話しできるくらい快復するだろうと思います。皆さんも風邪には気を付けて下さいね。 -------------------------------------------------------------------------------- スタイルについて No.3524 投稿日 2001年11月19日(月)05時39分 投稿者 とんびの羽根  前回の発言で細かなミスがいくつもありますが、人名のミスをほっておくのはまずいので訂正いれておきます。>(#3522)ダウンタウンの松本人志、通称松っちゃん  「スタイルや美学は脱げるものか」  自分で脱げるといえるようじゃスタイルとか美学とはいえない程度のものだと、通常は認識してるし、そのように認識しておかなければ失礼に当たるものですよね。この分室の外で面と向って言った日には人間性を疑われるかもしれない。友達同士でも喧嘩になるかもしれない、それだけに今回は困りました。でもスタイル同士がぶつかり合う現象は実際毎日のように起きていることだし、痴話げんかなんてスタイルのぶつかり合いそのものであることが大部分をしめてます。本当に厄介なものです。  自分の生き方としてのスタイルや楽しみ方としてのスタイル、考え方としてのスタイルなど、実にさまざまなスタイルがあって、スタイルを批判するとその人そのものを批判しているようにとられてしまうのですね。作品の指摘をすると人格を批判してるようにとられるのと、とてもよく似ている。  たしかに、スタイルの中には否定してはまずいものもあるのだと思います。とくにプロとして評価されるスタイルというものがあります。日本ではよく個性とかオリジナリティの重要性を唱えられることが多いのですが、欧米ではそのあたりは余り問題にならないのが面白いところです。個性に関しては、あるのが当たり前だということもあって、最初から問題にもならないというところでしょうか。オリジナリティに関してはニュアンスがことなっていて、そのひとのオリジナリティがあれば評価はするけれど、なくても他のもので代替できる、例えば技量とかうまさ、素材の組み合わせが面白いとかがあれば、オリジナリティのかけらもないように見えても、評価の対象にはなるような感じです。  作品や演技のスタイルはオリジナリティの代わりになります、批評などではオリジナリティより高く評価されているようにさえ見えます。オリジナリティや個性と違ってスタイルは継承し伝えることができます。鷹見さんは榎野さんのスタイルを継承しようとしているとみることも当然出来ます。  プロとしての仕事の中にスタイルを守る、高めていく努力というものがあるのです。そのスタイルが現実の言動とあまり異なるのはまずいという考えも自然にそこから出てきます。木村拓也はドラマの外でもキムタクをやっています。「だてにキムタクやってませんから」という意味の発言をテレビでしているのを見たことがあります。田村正和は新幹線にのっているときも田村正和を演じているらしいですね。外でタモリはサングラスと帽子をとったら素に戻っているという話もありますから、スタイルをきっちり使い分けするひともいるわけです。  榎野さんは、元来がスタイルを使い分けするひとのようですね。  (#3524)榎野さんの「私にとっては「ネット上の人格」も「作家としての人格」も同じようなもので、はっきり言って「失っても構わない」ものなのかもしれません。」という言葉を文字通り理解するなら、榎野さんはスタイルをきちんともったプロだと理解できます。  だから榎野さんに対してはスタイルが脱げるのなら脱いでもいい、という発言をしても大丈夫だとも思うんです。(もちろん脱げと命令する権限がわたしにあるはずはない。)でも鷹見さんに対して使うのは実はちょっと怖い、継承したスタイルは独立した存在のようなものなので、捨てるのは預かった生命をひとつ投げ捨てるような響きがします。とはいえ七色の文体を書き分けると豪語していた鷹見さんがスタイルを榎野さんと同様に考えていたとして、いかにも自然な感じです。  つまりスタイルは脱げるものだけど、修練するものであり、築き上げるものであるから、失うこともまたできるわけです。それと同時にスタイルそのものが価値の本体でもあるので、軽々に扱っていいものでも当然ないのです。錯覚であるけど価値の本体でもある。消費者はスタイルを評価しスタイルに金を払うのですから。  スタイルって本当に語るのが難しいですね。  それに対して藤極堂さんのスタイルはちょっと痛々しい感じがします。そのスタイルは、藤極堂さんの心の痛みの歴史から出てきているものなのでしょうね。藤極堂さんはまだ脱ぐことができない、「ずっとコレです」と以前発言されていたとおりなのだと思います。だからスタイルのぶつかり合いになると真剣にならざるを得ない。  藤極堂さんが「藤極堂」をやっていくなら、これからもこういうぶつかり合いが起きるのは避けられないかもしれませんね。でも「籐極堂」を「藤極堂」に変えることができたように藤極堂さんのスタイルもまた、よりよく変えていくことは出来ると思うのですよ。今回のぶつかり合いを通じて成長のチャンスをもらったと見ることもできるのではないでしょうか。  榎野さんのスタイルはWEBにおけるプロとしてのスタイルのひとつでしかない、でも藤極堂さんのスタイルはこれまでのWEBでの生き方の問題。だから喧嘩をすれば藤極堂さんが一方的に自滅し傷つくことになります。榎野さんは喧嘩をしているつもりなんて全然ないんだもの。こういう場合「勝者」もまた傷つくということを藤極堂さんには伝えておきたいと思います。  なんかひとり相撲な感じになってきたので、ここらで終わります。 -------------------------------------------------------------------------------- 古郷[ふるさと]は散る紅葉葉にうづもれて軒の忍ぶに秋風ぞ吹く No.3525 投稿日 2001年11月19日(月)13時28分 投稿者 弟切 千隼 喉飴を舐めて療養中の弟切です。題名は古今集の源俊頼[みなもとのとしより]の歌です。 唯野さんへ > 前回レスを返すのを忘れました。御質問に答えます。 今のところ物語の背景をあまり厳密に考え過ぎるとあとでおかしくなりそうなので、御質問には大雑把にしか答えられません。その点は御容赦を。 1.キサラが冷凍睡眠していた時間は? 40〜50年くらいと考えています。人間の世代が二世代経つか経たないか、といったところですね。科学技術文明が栄えていた時代を直接覚えているのは年寄りばかりで、それもどんどん死に絶えつつある時代です。 2.文明はどのように崩壊したのか? 「初めは処女の如く、終わりは脱兎の如し」。 つまり、初めの頃はゆるやかに事態が進んで、大部分の人が文明全体が崩壊するなどとは思わなかったにもかかわらず、最後の方になるとあれよあれよと事態が深刻化して、核ミサイルの射ち合いか何かに至り、呆気なく瓦解した、という感じです。 最初の頃は余裕があったので、先見の明がある人々が科学技術の資料や産物をシェルターに隠す時間があったのですね。 3.庶民の文明レベルはどのくらいか? これについては漠然と、十八世紀以前くらい、と考えています。火薬はあるけど電気はなく、動力の主力は家畜、といった状態です。 4.支配者層の文明レベルはどのくらいか? 庶民のレベルより五十年くらいは進んでいて、十九世紀前半くらいか、と考えています。電気というものが知られて使われ始めた頃ですね。でも動力の主力になるほど安定した電気が得られてはいなくて、動力としては蒸気が主力でしょう。 5.文明はどのくらい復興しているのか?あるいは衰退しているのか? 科学技術文明を直接知る世代が死に絶えるのにしたがって、どちらかというと衰退に向かっています。しかし、ところどころ復興に向かっている地域もあります。 地域により、文明レベルにはかなり差があるのではないかと考えています。 飼育動物に関する助言、ありがとうございます。栽培植物を使うというのはいい案かも知れませんね。考えてみます。 -------------------------------------------------------------------------------- No.3526 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- 俺と弟の要領の差が出た日。 No.3527 投稿日 2001年11月19日(月)13時55分 投稿者 巻島翔史  俺→深夜3時に外に出て、一面雲で真っ白だったのでそのまま寝る。  弟→夜中2時に出て4時まで粘っていたら雲が晴れてきて流れ星を何個と見た。  兄弟間からすでにコンプレックスの応酬があるウチの家庭。まあいいけど。慣れたし。  しかし20年生きてきて流れ星を一度も見ていない俺の人生は、大いに損をしている気がするなぁ。あと何十年と生きていくうちに見れるんだろうけど。    前置きはここらまで。お久しぶりです。  レポートは先週で終わっていたのですが、そっからずっと短編考えてまして、まあ、詰まってたんですね。  それでこんなに遅くなりました。はい。 >小説を書くことの負の印象  これは……俺はマイナスイメージを与える「負」という言葉を使ってあらわしてはいけないと思います。  というか、俺の場合。「恥ずかしい」という概念に関していえば、書く段階よりも見せる段階のほうが圧倒的に恥ずかしいです。  だって裸を見られるのと同じなんだから。  (書いてて恥ずかしいという経験もありますけどね。昔濡れ場書こうとして、恥ずかしくて放り出したことあるもの。今なら(上手下手別にして)書けそうだけど(笑))  だから、「見栄」という名の服を着たがります。そうやって自分の中のクサい部分反応器を隠します。裸を隠します。  とはいえ。実際、本屋には無数の裸が並んでいるわけで。そういう意味ではこういう恥ずかしさは持っていてもしかたがないものだと思います。  あ、俺は個人的にクサい展開は好きですよ。ハッピーエンド至上主義者だった過去が示すように。    むしろ「パンチラ」とか。嫌がってたのはそういうパターン。  なんで男の子の、避けようのない性衝動(情動)に訴えるようなことするのかなぁ。  というか、そういった作品いくつかは、読者の目をひきつけることに対して、いわゆる「手抜き」をしているように感じてしまうんですよ。  もっと話の本質的な部分でひきつける努力しろよ、と。  ただ、これはどっかのギャグマンガの新人賞の選評で読んだのですが、 「ギャグとはどんなことをしてでも読者を笑わせること、これにつきる!」  という言葉がありまして、これってエンターテイメントでも結局同じなんじゃないかなぁ、と思うのですね。  どんなことをしてでも読者を喜ばせろ、と。  ということは、「パンチラ」は一手段としてまったく正当なんですよね。うーん。 短編蟻地獄> 3371に対する意見。  第一稿。これに関して、新木さんは一つ誤解をしています。  よーく思い出してください。俺は最初、客観視点でなく、あるキャラの視点で書いたあらすじを提出したでしょう?  その「あるキャラ」とは?  そう、貴子であったはずです。(参照:2858)  つまり、一番最初に第一稿を書いた時点での主人公は、貴子だったのです。  (さすがに俺もあそこまで自分勝手な男をを主人公にはしたくないっす)  ただ――ラストの「田舎に帰ってきたら、今でも女の子が男の子を好きだった」というオチは、明らかに男主人公のための御都合が見え隠れします。これは認めます。  ううん。ということは、第一稿は主人公が「2人とも」だったのでしょうか。  ちなみに、第二稿は、明らかに主人公は圭吾です。これは圭吾の心理面に関して突っ込まれまくったので、補充ポイントをそこにしぼり、その結果、圭吾の心理を追う方が手厚くなって、そっちが主人公の方が自然に思えたから変えた――んでしょうね。なんせこれは無意識的に変わってしまっていたので(情けない話ですが)推測でしか理由を書けません。  んで。こういうことを言ったからには、これから主人公どうすんの? ということになるのですが、これは圭吾でいきたいと思います。  男の方がやっぱり心理として追いやすいのですよ。俺本人はだいぶ女々しい男ではありますが。  (自分はなんて不幸なんだろう、と考えるとそれで泣けてしまったしね。中一の頃)  (だからかどうかはわかりませんが、俺は女の子が主人公の話を書くことにまったく抵抗感がありません)  そのまえに。  レポート作ってる最中、ずっと考えていたことがありました。  ――そもそも、「都市コンプレックス」と「青春時代の変化のあれこれ」という要素を両方つめこもうというのは、筋が2本あるのではないか? ということです。  ただ、「変化」の契機として、『都市と地方』というアイテムは欲しい。  どうすればいいのか。  結論としては、「都市コン」の要素をを薄める、ということで解決を図ろうかと思います。  男の御都合、といわれた部分の具体的な改良法ですが、これは相手から(女の子から)告白してくるという構図にやはり問題があるかと思います。要するに、告白の「怖さ」を超える「痛み」と言うか――そういう感覚が抜けているのだと思います。  そしてその「怖さ」や「痛み」というのは、主人公がかぶらないといけません。主人公というのは、一番読者に情報が多く与えられる人物であるからです。  と、いうわけで、こういう形になりました。  「カントリーライフ(仮)」あらすじ  とある地方都市。  高3の高保圭吾は、かつて都会から越してきた同級の少女、市村貴子が好きだったが、今の友達関係さえ壊れる事の怖れから告白できないでいた。  秋。都会で工場を経営する圭吾の叔父が、圭吾を雇いたいと言ってきた。他の高齢社員の代わりに身内の圭吾を使えば経費を減らせるかららしい。  この町では恵まれた就職先もなく、進学する気もない圭吾は、自分ももう親元から離れて自立するべきだと考え、その誘いを受けるが、貴子に気持ちを伝えないままでいいのかという気持ちが日に日に強くなる。  貴子はそんな気持ちを知ってか知らずか、あそこは圭吾に合わない、と圭吾の都会行きに反対する。  ゆれる圭吾。しかし圭吾は怖さに勝てず、貴子へ告白しないままで都会へ行くことを決める。  年明け。圭吾の叔父が倒れたという連絡が入る。一命を取りとめた叔父は圭吾に自分の過去(気持ちを伝えぬまま田舎に残した幼馴染の女の子が、自分のいない間に事故で死んでしまった)を語り、ここへ来るなら何の悔いも残してくるな、と告げる。  都会の病院への見舞いから帰ってきた圭吾は、その足で貴子に告白。貴子は困惑と逡巡の表情を浮かべ、それを断る。貴子は、すぐ圭吾が遠くに行ってしまうのがわかっていたので、自分の気持ちに素直になれなかったのだ。  圭吾は重い気持ちになるが、どこかすっきりしたものも感じる。  出発の日。雨。貴子が見送りに来ないことに苛立つ圭吾は、電車の時間に間に合わないと知りながら、雨中を走って貴子宅へ。  俺達の友達関係は見送りにも来ないようなものだったのかと言う圭吾に貴子は、行かなかった理由もわからないのかと怒鳴り、どこへでも行ってしまえと告げる。  その理由に思い当たった圭吾は、俺はずっと貴子が好きだからと言い残し、家を去る。  数年後、叔父の納骨の為に帰郷した圭吾は、あの時見れなかった笑顔の貴子と再会するのだった。  コンセプトも変わってしまいます。 「都会へ行ってしまう少年が、紆余曲折を経て好きな少女に真っ直ぐに想いを伝えようとする」話  ということで。 電撃BBSの過去ログにまだ書き込めると知って、ちょっとだけ嬉しい秋の日。では。 -------------------------------------------------------------------------------- そろそろ小倉さんに帰ってきて欲しいです。 No.3528 投稿日 2001年11月19日(月)20時01分 投稿者 藤極堂 >とんびの羽根さん いろいろフォローありがとうございました。 ええと、セクハラジョークについては「私の感じ方が一般的ではなかった」というので納得しているのでそっちの方はいいです。 誤解があるかは最初から戻って思考開示してみますから、それで確認してください。 No.3314 投稿日 2001年10月29日(月)14時33分 投稿者 榎野英彦 >断っておくがこれはイヤミでもなんでもない、単に「自分と世間のズレ具合」を知りたいという純粋なリサーチだ。 なんだろう? この申し出は? 年齢差による感じ方の違いを調べるつもりなら、中高生に聞く方がいいんじゃないのかな? ――あ、そうか。 榎野さんは私を学生さんだと勘違いしているんだ。 様づけしているのも「お客様、落ち着いて下さい」みたいな感じで使っているんだな。 あぶない、あぶない。 うっかり卑屈にうけとるところだった。 小倉さんに注意されたばかりなのに、いけないな。 文章下手だし、指摘レベルも低いから高校生に見られてもしかたないのに。 私、最近は口語体ばっかり使ってるし。 指摘者は過去ログ全部読む義務ないから、誤解するのも無理はないしね。 でも、インパクトには自信があったのに個体認識されていなかったのか。 がっかり。 あれ? 新木さんが「斜に構えた」って言ってる? だいじょうぶなのに。 私、尾崎ファンじゃないし、榎野さんも全然そんな当てこすりで書いてないのに。 ちょっと愚痴っぽくなってるだけなのに。 でも、大変だな、上に楯突くことがカッコイイと思っている部下を持つだなんて。 本当にカッコイイのは結果を出すことなのに。 プライドを守るために無駄な労力使えるのは、時間と体力があまっている若い人だからこそできることだけど。 私は学校や先生に嫌な思い出があまりないからよく理解できない。 高校時代は今でも大切な大切な楽しい思い出だ。 イヤなら通わなければいいだけなのに、なんでガラス割るのかはよくわからない。 たぶん、親や先生に対するイヤガラセだな。 あと暴力の誇示。 自分にはこれだけのことができる度胸があるんだぞ他の生徒達に訴えているのだろ。 山岡士郎が海原遊山の壷を叩き割って家出したのと同じ。 でも、生徒や用務員さんに迷惑だから割るのは自分ちの窓ガラスで、盗むのは親の通帳と車にしてもらいたいのだけど、それじゃ普遍性がないし教師へのイヤガラセもできないから学校の窓ガラスなのかな? ていうか、窓割ったのなら家出しろよ。 プチじゃなく本格的に。 No.3343 投稿日 2001年10月31日(水)12時31分 投稿者 榎野英彦 >こっちは斜に構えていたのにもかかわらず、正面からのお返事ありがとうございました。 >まあ、遊びみたいなもので、これで何がわかるかというと、何もわかりゃしないんだよな。 え? 榎野さん、本当に「斜に構えて」たの? どこで? え? なんで、リサーチ結果を無意味だなんて言うの? リサーチする事に意味がないならなんで私に「調べたいから教えて」なんて言ったの? ……あ、そうか。 嘘だったんだ。 なんだ、そうか。 バカだ私。 職業作家が本気でシロウトに「教えて」なんて言うわけないのに、なんでそんなこともわからないんだろうか私は。 ただの気の利いたエスプリだったんだ。 真に受けて答えるなんて、図に乗りすぎ。 作家仲間の回答すら無意味なんだから、私の答えなんか虫食いの跡よりも意味のない記号なんだろう。 しかたないや。 実力が無いから間違うし、文章も読みにくいから価値が下がるのは当たり前だ。 編集さんがいるから読者の声は必要がないというのはまっとうな言い分だろう。 ……でも、榎野さん以前「あなた、考えすぎです」「肩書きは関係ない」と言ってたのに、なんでこんな嘘つくんだろう? あ、個体認識してないから発言に整合性がないのか。 ていうか、あれはお客に対するリップサービスだったんだな。 なんで、すぐ本気にしちゃうかな私は。 バカだな。 「なんで嘘つくの」って聞かなきゃ、「嘘つくのは変だ」って。 あ、お客に嘘つくのは罪じゃないから変じゃないか。 しかたないや、榎野さんの友達に失礼だと書いておこう。 私の言葉には何の価値もないから、日本音楽著作権協会の言葉を引っ張ってこよう。 2001年7月1日から、使用料をJ-TAKTで振り込めばweb上で歌詞を使うのは何も問題ないことになっているから。 支払うのはその掲示板の管理人さんになるのだろうけど。 No.3494 投稿日 2001年11月12日(月)12時24分 投稿者 榎野英彦 >ふうむ、そう来たか。じゃあこっちはこんな手で(笑) あ、なんか、たくさん罠仕掛けてる。 遊んでって言ってる。 うれしいな。 うれしいな、榎野さんプロなのに。 プロ相手に遊べるなんてなんて贅沢なんだろう。 勝ち負けは最初からどうでもいいや。 本気で揚げ足を取って潰すつもりなら、私の苦手な方面で仕掛けてくるはずだからこれは本当に遊びなんだろうな。親切だなあ。 ……はっ! でももしかして私の読み間違えで、榎野さんが自分の実力を認めていないボンクラを叩いて身の程を教えようと思っていた場合はどうしよう? 私の人を見る目がないのは折り紙付きだし、榎野さんもなんか「きゃりあうーまん」とか出してきて誤爆してるし。 なんか勝手にカテゴライズして誤解されてるなあ。 男女論もなんか誤解あるみたい。 3分の2の男性はマトモだと言ってるのに何が不満ないのだろう? 全部の男が無責任を良しとしているだなんて言ってないのに。 それにガス抜きのジョークと現実のセクハラは別だとおもうのに。 もしかして無責任な人達のワガママも本能だからと言って許さなきゃいけないって、諭してくれているのかな。 浮気もセクハラも買春も、奥ゆかしく耐えるのが愛される大和撫子の秘訣だと説得してくれているのだろうか。 いやだなあ。 不細工な女の子の首を、気絶するまでスカーフで絞めあげて愉しそうに遊んでいる男の子を「男の子がぶすを嫌いなのは本能だからしかたないですね」と笑って許すことはやっぱりできない。 ――ああ、これは性欲とはまた違う話か。 駄目だなこの手の話になると感情的になって論理的な思考が組み立てられなくなる。 論旨が破綻して、相手を脅すような事を言ってしまう。 理論ではなく、恐怖で相手をコントロールするのはとてもとても恥ずべきことなのに。 それに男女論は倫理・宗教・哲学と同じで答えがなかなか出ないから掲示板の話題にするのは控えるべきなのに。 誤爆されるのは私の文章力が無いせいもあるのだと思うけど、これはすぐ直せるものではないからごめんなさいと謝るしかないや。 というか直るのか? 二時間経過 あ! そっか、わかった。やっとわかった。 嘘だったのは「リサーチ結果は無意味」の方だったんだ。 「教えて」と言ったのは嘘じゃなかったんだ。 うれしいな。 うれしいと涙が出てくるな。 でも、なんでこんな嘘をつくんだろう? 嘘をつかれても困るのに、困るだけなのに。 あ、そうか。 手心を加えて相手の立場を尊重するのが優しさだと榎野さんは思っているのか。 そんな事されてもちっともうれしくありません! 私が間違っているときはちゃんと「間違ってる」と言ってくれないと、かわいいハトポッポ達が道を間違えるじゃないですか! それとも榎野さんは私が自分の間違いを認めない馬鹿者だと思っているのですか!? ……思っているのか? そうなのか? 鬱。 なんでそんな風に思われているのだろうか? 指摘だけで、課題には参加しないから? 毒舌だから? レベルが低いから? 落ち着こう。 原因が判明したのだから対策を練ろう。 原因 私側 ・他人を信じることができない。 ・本音の疑問をぶつけることをあきらめている。 ・自己評価が極めて低い。 榎野さん側 ・ラベリングしたまま話を進ませる癖がある。 ・参加者ではない人を、本音を出して叩くのは礼を欠いた行為だと思っている。 対策案 ・参加者ではない人には指摘をしない。  ……かなり気持ちの悪い対策です。  というかハトがマネを始めます。 ・プロに指摘をする時は理由を明確に。  努力努力。 ・はき違えたラベリングには容赦なくツッコミを。  例: 「年齢差による感じ方の違いを教えて下さい」 「えっと、もしかして学生さんだとお間違えですか? 違いますよ?」 「答えられないから、そのようにおとぼけになられるのですね? それは心理学的には(以下略)」  駄目じゃん。 ・他人を信じる。  無差別に信じていたら俺様の精神が持ちません。  一朝一夕に人を見る目が養えるのなら苦労はしません。  ラベリングしての揶揄が誤爆しまくっているところを見ると、これは榎野さんにも当てはまる弱点のようですから「お客を立てて煙に巻く」という対処法を責めるわけにはいきませんね。 ・本音を言う  例: 「まあこんなのはただの遊びで意味はありません」 「え? 困っているって言ったのは嘘だったのですか? 教えてって言ったのは何だったんですか? 」  う〜ん、これがギリギリラインかなあ?  なんで、こう言わなかったんだろう自分。 「答えるのも答えないのも本来あなたの自由でしょう? あなたが勝手にしたことじゃないですか。 エスプリだと見抜けずに本気で答えてくれたのには少々面食らいましたけどね。 あなた本気でプロがシロウトに意見をうかがうと思っていたんですか? 馬鹿じゃないですか? はき違えた指摘で私を誹謗したあなたの言葉を本気で私が必要としていると? 手加減して遊びだと言ってあげているのですから、いいかげんあなたの無知と無能を指摘しない私の優しさを理解しなさい」  ああ、こんな風に返ってくるのが嫌だったからだ。 熟考。  でも、こんな風に相手が思うのも個人の自由だよね。  しかたないや。  その人にとっては私の言葉はなんの意味もないのだから。 対応策  本音を言う。  嫌な答えが予測される場合も回避しようとしない。 No.3514 投稿日 2001年11月16日(金)13時35分 投稿者 榎野英彦 >「ものを書く」という行為は一方通行である。 >そのことに慣れてしまった身にしてみますと、私の書いたものに「突っ込んでくれる」ことが、もう嬉しくて仕方ないのですよ(笑) ? 編集さんや奥さんや職業作家のお友達は突っ込んでくれないのですか? メールや日常会話で。 あ、これも社交辞令なのか。 -------------------------------------------------------------------------------- うーん、おかしいなあ No.3529 投稿日 2001年11月20日(火)01時36分 投稿者 かねやん >新木さん >>でも口を開いて異論を言うなら、相手を納得させるつもりでやらないと。  これをやりたかったのに、どこで方向を間違えたのだろう?  動機に「自分の価値観を他人にぶつけて楽しもう」があった。  対象は新木さんだった。  目的を「ある価値観を持っている人に対して、別の価値観を示して納得してもらう」に置いた。  方向性として「その価値観もわかるけどこんな価値観もあるよ」って形を選んだ。  しばらく思いつきのまま書いているうちに、目的が頭の中から消えてしまった。結果ただ自分が楽しんだだけになってしまった。  ……駄目じゃん。  目的がはっきりしてないと練習にならないし、着陸する場所もわからなくなるので話を終わらせることができない。  今回得たものは、そんなところでしょうか。 >恥は成長に有用かどうか  これで、改めて挑戦させてもらいます。  成長に有用だと思う事を考えていて、ぱっと浮かんだのは「恥と思う事で、人はその行動をとらなくなる」と言うもの。  悪いことをして罰を与えるのは強い印象を与えて忘れなくするためだ。痛いゲンコツや暗い押し入れの中を思い出して、悪いことをするのを止めるわけだ。  それと同じ効果が恥にもあり、しかもゲンコツの痛みよりも恥ずかしいと感じたことのほうが忘れないので、抑止効果が強い。  例えば、上のほうで書いた「思いついたものを書いているうちに、目的が頭の中から消えてしまい、ただ自分が楽しんだだけになってしまった」を認識するのは、身悶えするほど恥ずかしい。  そんなものを他人に見せたことを恥ずかしいし、ちょっと前に話題が上ったばかりの「自慰の文章」を書いてしまったことも恥ずかしい。  恥ずかしいと思う事で、僕の中で強く印象に残る。そしてそれは僕を成長させる要素になってくれると思う。  んー、「恥は成長の邪魔になるだけで、不要なもの」ってのは目的を達成するのに最短を目指していく新木さんらしいな。  僕は足が止まってしまったり、回り道をしてしまったり、目的を達成するのが遅れてしまうことが多いのですが、それが無駄だったとは感じないです。それはそれで良い経験になってくれてますので、成長するのに不要な経験は無いって考えてます。 >巻島さん  これは、まずいでしょうと思ったところ。 >>都会で工場を経営する圭吾の叔父が、圭吾を雇いたいと言ってきた。他の高齢社員の代わりに身内の圭吾を使えば経費を減らせるかららしい。  これやったら訴えられます。  明治あたりだったら良いかもしれませんが、現代では無理です。  リストラを扱うのは難しいので、若い人がなかなかやってこないので血縁の圭吾に声をかけたとか、進路の決まらない圭吾に自分の工場で働いてみないかと声をかけたとか、他のものにしたほうが良いでしょう。  こんな事を冗談でも言う経営者の下では働きたくないぞう。  あとヒロインの貴子の存在、叔父より薄いです(笑) -------------------------------------------------------------------------------- 誤解チェック No.3530 投稿日 2001年11月20日(火)03時49分 投稿者 とんびの羽根  昨夜は獅子座流星群を堪能しました。羨め、妬め、見なかったものどもよ。その嫉妬の念のせいか首が痛く、凍えるように寒く、死にそうに眠かった。去年は粘った挙句に数えるほどしか見れずに悔しかったさ。  「誤解チェック」(#3528)藤極堂さんがわざわざ思考開示していただけたので。 >>「自分と世間のズレ具合」  これは裸の王様度チェックなんですね。情けを知る身内の人間が教えてくれないので、利害関係のない一般の人の感想をみて、わが身を正そうとする行為。これはまあ、だれでもやってることです。  でも榎野さんは気づいてないけど相手にそう公言すると、その相手は誰でもいいというメッセージが含まれているのです。だから藤極堂さんにはNGになってしまったみたい。少し大げさに言うと「やれるなら誰とだっていい」と言い放ってるおやじとすごく似てるのだ。そして藤極堂さんの反応は街角でオヤジに後姿だけ見て援交を誘われたお姉さんによく似てる。  そして、そこからずっと誤解はとけてないのに、榎野さんの側は、なんでそんな過敏な態度をとるのだろうと不審を表明するばかり。榎野さんには同情するけど、榎野さんはオヤジのスタイルはやめたほうがいいと思う。ユングが生きていたら「おやじ原型」というべきものを見出すでしょう。ううう不憫だ。 >>なんで、リサーチ結果を無意味だなんて言うの?  自分で自分の裸の王様度をチェックしても、結局自分では判断できないからだよ。リサーチの企画は自分がするとしても、その客観的診断は第三者がしなければ有意な結果が得られないので、無意味という言葉が思わず出たのではないかと推測します。(だから私がしゃしゃり出てるんだろうか?)  でもこれも公言すると、相手の協力が無意味だというメッセージになりますね。榎野さん、本当に気づいてなかったのかな?  「おれのやってることは無意味なんだよ」なんて落ち込むと、「私の努力も無意味ということなの」と嫁さんが怒ったりするもんじゃないかな。  榎野さんの痛切で悲しい独白でもあるようなせりふには、なかなか味わい深いものがあります。おやじの悲哀です。でもそんなせりふも、すべて社交辞令と取られるなんて、榎野さんはとことん気の毒なんです。 >>3分の2の男性はマトモだと言ってるのに  悪い、逆だと勘違いしてました。まともなのが3分の1という主張かと。すみません。 >>相手を脅すような事を言ってしまう。  確かにこのくだりは怖かった。(ドキドキ) >>嘘だったのは「リサーチ結果は無意味」の方だったんだ。  上に書いたようにきちんと診断が下せるなら無意味ではなくなるよ、つまり無意味かどうかは状況に依存している。「リサーチ結果は無意味」と言った時点では嘘じゃなかったかもしれないし、もしくは単に裸の王様度チェック=オヤジ度チェックである実態が恥ずかしくなって、その真の意味を誤魔化すために「無意味」といったのかもしれない。榎野さんの側の事情は、いろいろ想定できるけど、藤極堂さんに対し含むところがあって、嘘をつこうとしていたわけではない。そういういくつかの動機は私は納得できなかった。 >>編集さんや奥さんや職業作家のお友達は突っ込んでくれないのですか?  身内ではオヤジ度チェックはできないんだから……、じゃなくって、身内でない一般の、幅広い年代のいろいろな趣味や性格の男女からの、素人な、素直な反応が欲しいのですよ。プロの意見はもうタコができるくらい聞いてるんだよ、まちがいなく。  あとは榎野さんがきちんをオチをつけてくれる。なぜならプロというものは(後略)……  小倉さん帰って来ないですね、寂しいです。 -------------------------------------------------------------------------------- OFF会迫る No.3531 投稿日 2001年11月20日(火)04時11分 投稿者 新木 伸  月曜になった。  みやびさんは、あとエピローグを残すのみだそうだ。それも火曜日中にはあがるとのこと。余裕をみて水曜にしておいて、よかったよかった。 >杉井光  何時頃に、そちらに着くようにすればいいのかな?  メンバー的に、みんな自力でたどり着ける面子ばかりだから、杉井邸に現地集合でいいよね。 >OFF会参加者各位  巻島君がいいサンプルをあげてくれた。  「カントリーライフ(仮)」の、あらすじ。  これを各自熟読しておくこと。テストに出るぞ。  それなりにまとまっていて、それなりに変な部分も含まれていて、これはちょうどいい案配なのだ。  指摘点とか、掲示板にはアップしないでおくように。  OFF会のときにやろう。  あと唯野君と、八神さん。  書きかけのものとか、すべて持ってくるように。プリンタがなかったら、フロッピーにでも入れてくるとか。 -------------------------------------------------------------------------------- 昨日は特別な日でした。 No.3532 投稿日 2001年11月20日(火)05時37分 投稿者 杉井光  もう20日になってしまったけれど。  11月19日、さて何の日でしょう? わからない人は、過去ログの1〜2000を開いて、書き込み#1の書き込み日付を見てみましょう。  な〜んと、この分室もとうとう満一歳を迎えてしまったのです。おめでとうおめでとう。そんなわけで水曜日はお誕生日オフ。まだまだ飛び入り参加OKなので、みんな気兼ねなく杉井邸にDIVE!  現地集合はいいのですが、確か姉御はオフ参加率が杉井の次に高いくせに未だに府中駅からの道を憶えていなかったような。だれかなんとかしてあげてください。ちなみに水曜日だと僕は仕事明けなので、ディナーは用意できないかもしれないです。誰かが早めに来て叩き起こしてくれるならともかく。  まあ、午後なら何時でもいいですよ。  現在の所、参加者は、 ・姉御 ・新木さん ・教授 ・杉井 ・みやびさん ・八神さん  六人ですか。まだキャパシティは平気ですよ。  んじゃ、当日また。 http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Miyuki/1757/ -------------------------------------------------------------------------------- ひとりでできるもん!(違) No.3533 投稿日 2001年11月20日(火)13時14分 投稿者 弟切 千隼 方向音痴がつとに知られる弟切です。いつもOFF会の会場となる杉井さん宅までの道がわからなくて、道を覚えるのが得意な霧原さんに責められていました(;_;) しかし、けれども、but,however,弟切はとうとう京王府中駅から杉井さん宅までの道を覚えました(^o^)V 一人でも大丈夫です、えっへん。 ↑ 当たり前ですってば > 私。この程度でえばっちゃだめですよ(^^; 実は弟切、明日の昼間に仕事の重要な打ち合わせが入ってしまいました。そのため杉井さん宅に行くのは少し遅れるかも知れません。でも一人でたどり着けるので、その場合も気にせず先に始めていて下さい。 さて、課題の提出です。 ユキマロの教室で、権力者の子供たちと庶民の子供たちが喧嘩をしない場合の流れを考えてみました。例によってフローチャートを作り、それに添って考えることにしました。 まず、前提を再確認します。 >>前提: >>権力者の子供たちと庶民の子供たちがユキマロの運営する同じ教室で学んでいる。 >>↓ >>権力者の子供と普通の家の子供が喧嘩をするかしないか? >>◇ >>↓ >>喧嘩しない場合。 >>しないならなぜしないのか? >>この場合、普通するはずのことをわざわざしないとするなら、それは物語の鍵であるはずです。 権力者の子供たちと庶民の子供たちでは、文字通り「育ちが違う」ために、同じ教室に入れられて、現在過去未来一度も喧嘩をしない、ということはあり得ないでしょう。キサラが子供たちと出遭った時点では仲良くやっているとしても、そこに至るには過去にぶつかり合った時期があるはずです。 ということで、キサラが来てからは子供たちが喧嘩をしない場合の第二の前提は; 「権力者の子供たちと庶民の子供たちは、過去に衝突したことがある」 となります。 ここから分岐が導かれます。 ↓ 過去の衝突を具体的に描写するかしないか ↓ ◇ 描写する場合。 必然的に回想シーンを描くことになる。 回想シーンというのは冗長でわかりにくくなりがちです。特に、私のような素人くさい人間が書く回想シーンは(^^; 回想シーンで喧嘩を描くくらいだったら、素直にその場で喧嘩をさせた方がいい気がします。 ↓ ◇ 描写しない場合。 回想シーンは必然ではない。 この場合は、「現在仲良くやっているのは、過去の衝突を経てのこと」というのを示すエピソードが必要ですね。これはまたアイディア出しの対象ですね。 すぐに出てくるアイディアというのは、私の場合大体捨てた方がよいものですから、今ここには書きません。もう少し考えることにして、「子供たちが喧嘩をしない場合」の流れはここで再び保留にしておきます。 で、「子供たちが喧嘩をする」場合の方へ行きましょう。 唯野さんよりいただいた「栽培植物」を小道具に使った転を考えてみました。子供でも手軽に作れそうで、収穫の仕方が面白くて、しかも子供たちが喜ぶ甘いお菓子の原料にもなるということで、栽培植物は薩摩芋を想定しています。もちろん植物の種類は差し替え可です。 「凍れる心臓」(仮題)転部アイディア ――――――――――――――――――――― ユキマロの教室では、学習と実益を兼ねて畑を作り、子供たちに農作業をさせている。しかし彼は仕事の段取りを子供たちに教えるだけで、実際の作業のやり方は子供たちに任せている。 最初、権力者の子供たちと庶民の子供たちとはいがみ合い、畑の敷地をくっきりと二つに分けて作業をする。土にまみれることを嫌って作業を怠けがちな権力者の子供たちのものより、庶民の子供たちが作ったものの方が全般的に生育が良く、権力者の子供たちは自分たちの怠慢を棚に上げてそれをねたみ、庶民の子供たちに嫌がらせをする。 ある日子供たちが畑に来てみると、生育の良い庶民の子供たちの畑だけが荒らされており、庶民の子供たちは権力者の子供たちがやったに違いないと決めつけて一方的に非難する。権力者の子供たちはやっていないと主張して大喧嘩になり、キサラとユキマロが騒ぎを聞きつけて駆けつける。ユキマロは子供たちの喧嘩を止める代わりに畑の周りを探り、獣の足跡を発見する。畑を荒らしたのはイノシシか何かの獣だと判明する。 ユキマロは子供たちに獣の足音を示して誤解を解き、獣は植物の食べ頃をよく知っていて、生育が早かった庶民の子供たちの畑だけが荒らされたのだと説明する。放っておけばいずれ権力者の子供たちが作った方も食べられてしまうと言い、残った大事な農作物を守るためにはどうしたらいいだろうと子供たちに問いかける。子供たちは考えて、獣が畑に侵入しないように柵を作ることになる。 権力者の子供たちと庶民の子供たちは協力して柵を作る。地面に杭を打ちこんだり大きな丸太を担ぎ上げたりするのは子供には重労働で、大勢で協力しなければできないことだからだ。共に苦労する過程で、権力者の子供たちと庶民の子供たちとのわだかまりは消えてゆく。 ここまで来てキサラは子供たちの変貌ぶりに驚く。互いに非難し合ってばかりいた子供たちの行動は理解できたのに、融和してゆく子供たちの姿は彼女には理解できない。 苦労した甲斐あって、その後は畑が獣に荒らされることはなく、権力者の子供たちと庶民の子供たちが収穫を喜び合うのを見て、キサラは互いに怒りを解いて許し合い、融和することの大切さを理解する。 ――――――――――――――――――――― こうやって書いてみて思うのですが、長いですね、これ(^^; このアイディアを使うなら、起か承の部分から念入りに伏線を引いておかなければならないでしょう。 それに、最後のキサラが回心する部分が弱いです。まだまだ検討の余地ありですね。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.3534 投稿日 2001年11月20日(火)22時07分 投稿者 新木 伸  なんか熱っぽくて、頭がぼんやりしているのだけど、べつに喉が痛かったり体の節々が痛んだりするようなことはないから、カゼでもないし、カゼぎみということでもないのだろう。一晩ぐっすり眠れば回復するであろう。夕飯はカルビキムチおじやだ。  このあいだ映画観にいって人混みに揉まれてきたから、それでなんかウィルスでももらってきたかな。カゼのウィルスの潜伏期間は、何日ぐらいなのだろう?  しかし自分も同居人も、ともにほとんど表に出ない生活(買い物ぐらい)をしていると、カゼってまったくひかなくなるものなのね。ただし毎年のウィルスの洗礼を受けていないもんだから、抗体とかできてなくて、いざひいたときには大変なわけだが。  ここ3年ぐらい、かぜになっていない気がするぞ。 >巻島君  あ、昨日、レス忘れてた。  「カントリーライフ(仮)」のあらすじだけど、あれ、貴子視点で書き直してみそ。もしかしたら「変なところ」が自分でわかるかもしれない。  裏返して、話を別角度から眺めてみるのだ。  あと第一稿では貴子視点だったという話。  うん。わかってて、無視してるだけ。  あれは巻島君自身で言ってるそれ――「さすがに俺もあそこまで自分勝手な男を主人公にはしたくないっす」というのが、ポイントなわけだよ。  さすがにあれでそのまま書いちゃうと気が引けたのだろう。だから主人公を女の子の側にして書こうとしていたわけ。作者が自分の心に働く自己欺瞞なわけだ。  話をちょっとひっくり返して裏側から眺めると、もう見事なほどの願望充足小説になっているわけだよ。しかも主人公を逆転させている。ここに恣意的なものが見える。  隠そうとしているってことは、それがつまり本音であるってことだろ?  貴子視点のストーリーラインは、本音を隠そうとしているきれいな「建前」なわけだ。  そんなものは、見てやる必要もないし、考慮する必要もない。だから無視する。  小説で肝心なのは、そこに書かれている「ホンネ」の部分だろ。 >>むしろ「パンチラ」とか。嫌がってたのはそういうパターン。 >>なんで男の子の、避けようのない性衝動(情動)に訴えるようなことするのかなぁ。 >>というか、そういった作品いくつかは、読者の目をひきつけることに対して、いわゆる「手抜き」をしているように感じてしまうんですよ。 >>もっと話の本質的な部分でひきつける努力しろよ、と。  君は何様かね?  こういうことを言うことができるのは、その「本質的な部分で引きつける」ことを実践できている人間じゃないのか。  さもなければ、お客様だ。  さもなければ、評論家だ。  君は何者なのかね?  お客様でも、アマチュア評論家でもなく、作家志望者なのではないかね?  冒頭3枚どころか、たかが3行も読んでもらえないようなモノしか書くことのできない作家のタマゴが、そんな偉そうなことを言うのは十年早いと、そうは思わんか?  すくなくとも冒頭でパンチラを見せれば、そのページだけは読んでもらえるぞ。  続く数ページぐらいも、ひょっとしたら読んでもらえるかもしれん。  また、勝ったらヤラせてくれるという約束のお姉さんに勝負を挑む――とかいう展開ではじめた話は、とりあえず、男の子読者には数ページぐらいは読んでもらえるわけだろう?  違うか?  3行でポイ捨てされるものと、これはどちらが価値があることになるのだ? >藤極堂さん  どうも見ていると「痛い」のだよなぁ。  藤極堂さんって、僕とか榎野さんとか、そういうプロの人を「なにか自分と違う存在」って考えてない?  おなじ人間なんだってば。あたりまえのことなんだけど。  ふつうの人と比べて、多少、特化した専門技能を持っているだけ。  榎野さんは、熱くて暖かくて、でも「照れ屋」なオジサンなんです。 >>嘘だったのは「リサーチ結果は無意味」の方だったんだ。  これも「嘘」っていうんじゃなくって、この「リサーチ結果は無意味」っていうのは、照れ隠しなわけね。  わざわざ反論するために、わざわざ45人に訊いてリサーチしてきて、それだけの手間をかけてきたわけだ。「どうだ俺はこれだけの根拠を持って自分は正しいと思っているんだぞ」とアピールしたいところなんだけど、それはさすがにいい年齢の大人としては照れがある。でもせっかく調べてきたんだから、その結果は書かずに闇に葬ってしまうのではなく、やっぱり公表したいなぁとか思ったりもする。  だから、それを「遊び」と自分で称し、「この結果自体には意味はない」とか書いておいちゃうわけ。  こういうのは榎野さんのなかの「弱さ」なわけ。  そんな手間をかけてきたんだから、胸を張って主張すればいい。  もしくは、そういうムキになって何かしてくる自分が恥ずかしいと思うなら、はじめからリサーチもしなければいい。  どっちつかずで、どうしようもなくて、矛盾のある自分の心。弱さを隠そうとする「照れ」なんです。榎野さんの心の殻なのね。ちとトゲが生えてるかもしれない。  この心の殻のあらわれを、僕は「斜に構えている態度」と言ってます。  そのへん、読み取ってあげましょうよ。  言葉通り受けとめちゃって、しかもそこに藤極堂さんの思い入れを投影しちゃって、「自分は嘲笑されている」という被害妄想を裏付ける証拠として受け入れちゃうなんて……見ていて痛すぎます。  まあこのへん、僕にも一部の責任があるのかもしれない。  この分室での雰囲気作りとして、「プロはアマチュアの幼稚な考えなんてすべてお見通しなのだ」みたいなことを、何度も繰り返しやってきています。  実際、技術的なこととしてはその通りなんだけども、でもこれのおかげで、「プロ=超人」的な、妙な思想を皆に植え付けることになってしまったかもしれない。  相手は超人。完ぺきであり、自信に満ちあふれた存在。  対して自分は、なんかみじめなイキモノ。  向こうが自分に働きかけてくる目的は、からかうためか、イジって遊ぶためか、なにかいつも決まってそんなようなことなのだ。――みたいな。  んなこと、あるわきゃないじゃないですか。  こっちだっていつだって「いっぱいいっぱい」でやってるんですってば。プロだって必死なの。  そしてその「必死さ」という点では、誰だって等価なの。余裕しゃくしゃくで人生渡っているやつなんて、いるわきゃないでしょーが。  僕や榎野さんが、この分室で超人のように見えるのは、それがこの場所が僕らにとっては「ヌルい」場所であるからに他なりません。  この分室では超人のように見えるプロだって、いざ「現場」では、死にそうに喘いでるオサカナみたいに、あっぷあっぷしてるもんです。「いま死ぬ、もう死ぬ、あうううう」と思いつつ、懸命に必死に乗り切っているんです。  締め切り間際の実況中継とか、隠しておくこともできる内情を、僕はすこしこの場所に洩らしているようにしているんだけど……。そのへんから察してくださいな。  さて、話は戻る。  なんか今回、藤極堂さんがどつぼにはまってしまったようなんだけど、どこで一歩を踏み間違えたか……。 >>「まあこんなのはただの遊びで意味はありません」 >>「え? 困っているって言ったのは嘘だったのですか? 教えてって言ったのは何だったんですか? 」 >>なんで、こう言わなかったんだろう自分。  ここです。  こう、言っておけばよかったわけです。ギリギリのラインで、本音を出してみる。  そうしたら、たぶん榎野さんは慌てて、それが照れ隠しのポーズだったことを告げてくれたはず。  誤解も解けて、こんがらがらなくなって、それで丸く収まっていたわけね。  榎野さんの、「教えてほしい」は、あれは本当に本音なの。  本気で、自分の感性がズレてきてしまったのだろうかと、心配になっていたわけ。  自分の会心のピンクジョークを、セクハラオヤジギャグと扱き下ろされて、腹が立つ反面、それ以上に心配だったわけ。  だからこそ、45人にリサーチしたわけだろ?  そこにかかる手間と時間を考えてみよう。  手近な数人ぐらいで打ち切らなかったのは、なぜか?  なぜ45人という数なのか。これはたぶん、榎野さんにとっても「気心の知れた間柄」の全員ということなのだろう。45人もいるってことが驚きなんだけど。  そんな「執念」を持って実行したのは、なぜなのか?  怖さ。  感性がずれることの恐怖。  プロとして、必死なのよ。  その必死さを見せない照れ隠しで、「意味がない」とか言ってみるわけ。 >>「答えるのも答えないのも本来あなたの自由でしょう? あなたが勝手にしたことじゃないですか。 エスプリだと見抜けずに本気で答えてくれたのには少々面食らいましたけどね。 あなた本気でプロがシロウトに意見をうかがうと思っていたんですか? 馬鹿じゃないですか? はき違えた指摘で私を誹謗したあなたの言葉を本気で私が必要としていると? 手加減して遊びだと言ってあげているのですから、いいかげんあなたの無知と無能を指摘しない私の優しさを理解しなさい」 >> >>ああ、こんな風に返ってくるのが嫌だったからだ。  こういう返事を予測しちゃうっていうのは、これは藤極堂さんが、相手のなかに自分を映しだす鏡を見ちゃっているってことなのね。  これは藤極堂さん自身の考えでしょう?  相手のああいう言葉や態度は、自分ならそれは嘲笑が本音にあるときの行動である。だから相手のいまの心は、そうなっているに違いない。  ――って、そういう理屈なわけでしょう?  でもそんな心配は、杞憂なわけ。  自分と鏡写しの人間なんて、そういういやしないんだ。  だから、だいたいは自分の予測とは違った反応が返ってくるものです。  そして自分の考える「最悪の返答」は、まず滅多なことじゃ、返ってこないわけです。  その返答が最悪じゃないってことは、どう転んでも、それよりはいい返答になるってことでしょう?  その相手の「予想も付かない本音。悪くはない返答」を聞くためには、まず自分の出せるギリギリのラインでいいから、本音をぶつけてみないと。 -------------------------------------------------------------------------------- 木曜日は No.3535 投稿日 2001年11月20日(火)22時48分 投稿者 唯野教授 文化祭の手伝いをサボるということで、徹夜で参加します。 >新木さん >書きかけのものとか、すべて持ってくるように。 例の28枚の方は、ノートで書いているのですが、先日ちょこっと書いた通りFDDが壊れているのです。CDのドライブもなく、LANも繋げない状態でして、事実上、外部との情報のやり取りが不可能になっています。 ノートは持っていきますが、それでよろしいでしょうか?(いやまあ、デスクトップに手打ちでコピーという手もあるけど、さすがにそれは……) >弟切さん >転部アイディア それだと、権力者の子供が一方的に嫌な奴らですよ〜。 いい育ちをした子供ならではの長所もエピソードに絡ませないと、余計な意味を持たせてしまうと思われます。 -------------------------------------------------------------------------------- 明日とか No.3536 投稿日 2001年11月20日(火)23時19分 投稿者 新木 伸  とりあえず3時ぐらいにうちを出るようにして、みやびさんと待ち合わせをして、そちらには5〜6時ぐらいに到着の予定。  あと約束していた電気釜を持っていこう。 -------------------------------------------------------------------------------- No.3537 管理者削除 -------------------------------------------------------------------------------- >唯野君 No.3538 投稿日 2001年11月20日(火)23時24分 投稿者 新木 伸  あいかわらず機転がきかんのう。  ようは打ち出しがしてあって、当日、紙媒体で皆に見せられるようになっていればいいわけでしょう。  なら、杉井光にメールで送りつけるとか、わしのところにメールしておくとかいう手があるじゃんか。  ん? モバイラーであっても、モバイル通信環境はないのか?  ならうちのノートにCFメモリが入っているから、それ経由で、そちらのノートから取り出せるよ。WINDOWSなら標準装備のドライバで読み書きできるから。 -------------------------------------------------------------------------------- 最近は牛肉が異様に安いぞ No.3539 投稿日 2001年11月21日(水)00時22分 投稿者 新木 伸 >弟切さん  そういえば、ひとつ聞いてなかったことがあったっけ。  なにか弟切さんの中では、「権力者の子供=嫌な連中」「庶民の子供=いい連中」っていう二色の塗り分けの構図ができあがっちゃっているみたいなんだけど、ここについての考察って、いままでしていたっけ?  逆パターンではだめかとか、考えた?  つまり、「庶民の子供=悪い」「権力者の子供=いい」っていう路線だが。 >かねやん >恥は成長に有用かどうか  おいおい。  出してきたのは、その「ぱっと浮かんだ」という、そのひとつきりかい。  っていうか、いま「ぱっ」とそれが浮かんだのかい。  「恥は成長に有用である」ってことを言っているときに、もういくつかの論点は用意してあったのではないのかい。  ではこちらとしては、とりあえずそれが「有用ではない」と結論付ければ、いいわけね。  悪いことをして誰かにゲンコツで殴られて痛い思いをしたりとか。  なにかマズいことをやらかして恥をかくとか。  ストーブの上のヤカンに触って、ヤケドして熱い思いをするとか。  これはすべて、同種のことなわけだ。  その「痛さ」「恥ずかしさ」「熱さ」っていう不快感をもういちど味わいたくないがために、同じ失敗は二度しないようになる。  これは人間――っていうか、脳を持つすべての生物に普遍的に備わっている学習システムなわけだ。  オサカナだって、学習する。  水槽のある一角に近づいたら電気ショックを与えるようにしておくと、そこには近づかなくなる。  しかしこれって、人間の「学習」においては、本当に有用なものなのだろうか?  ヤカンに触ってヤケドをした。もうヤカンには絶対に触らない。  この反応はいいよね。  しかしそのすぐあとに、今度はアイロンに触ってヤケドをする。もうアイロンには触らない。  そして今度は焚き火に手を突っこんでヤケドをして……。  オサカナの「学習」っていうのは、まあこういうものだ。  このように、いちいち「熱さ」やら「恥」やらを、ひとつひとつ触ってみて確認しなきゃ学習できないというのであれば、人間はオサカナ以上に複雑なことを学ぶことは決してできないだろう。  そもそも、身が持たない。  子供のころに、一度ぐらいはヤカンに触ってヤケドをしてみる必要はあるだろう。ヤケドのアザぐらい、誰にも一カ所ぐらいはあるはずだ。  しかし2回目のヤケドは、普通は誰もやらない。  ヤカンが熱いということを学習したのなら、そこから類推して、アイロンも焚き火もみんな熱いということはわかるはずだ。それがオサカナと人間の違う点だ。  さて、「恥ずかしい」経験。  これだって、人生のどこかで一回あれば、事足りるわけ。  毎回毎回、恥をかいてかいてかきまくって、そうして身もだえするような思いを繰り返していかなければ何ひとつ学べない――なんてことはないはずだ。  たとえばかねやんの、「目的を忘れて、ひとりでよがっていた」とかいうことだけど、同じような経験は人生において何度もあったはずだよね。  いまそれをやっているわけだから、もちろん過去においても、何度も何度も繰り返してきているということだろう。  過去のどこかの時点で直せているのなら、いままたその種の失敗をすることはないはずだもの。  そのかねやん自身の経験に聞いてみよう。  「恥をかく」ことは、その同じ種類の失敗をしなくなる「成長」に対して、有効なの? どうなの?  「またやっちまったよ俺は」とか、ただ後悔するだけで終わってるんじゃないの?  恥をかいたら、ただそれだけで、なにかは直るものなのかい?  恥をかけば、人は自動的に成長できるものなのかい?  違うだろ。  どうしたら恥をかかなくてすむようになるか、それを考えて、目標を立ててそこに向かって自分を変えてゆくから、人は成長するわけだろう?  ここでひとつ、「成長」って言葉の定義をしよう。  自分の思う望ましい形に向けて変化することを、人は「成長」という。  成長に必要なのは、つまり「向上心」なのね。  必要なのはそれだけなのよ。  その向上心を呼び起こす原動力として、「もうこんな恥ずかしい思いは二度としたくない」という動機は、たしかに有効かもしれない。  しかしその「恥ずかしい思いをしたくない」という気持ちっていうのは、かならずしも向上心に直結したものではないのだな。  たとえば、「恥をかかせたアイツが悪いんだ」とかいう方向に向かうこともある。「もう恥は書きたくないから、これはもう二度としないようにしよう」というふうに、消極的な行動に向かうこともある。  そういう無数にあるネガティブな方向性の中から、たったひとつのポジティブな道である「自分を向上させて同じ轍を踏まないようにしよう」という正しい方向に向かうことって、じつはけっこう確率的にはマレな出来事なのだな。  ちなみに、本人の自覚があれば、毎回かならずそのポジティブな道を選択することもできる。  ではその、「プラス思考の自覚を持っている人」っていうのは……。じゃあ、恥をかかなきゃ向上心が持てないのだろうか?  そんなことはないわけだ。  恥をかく前から、向上心を持ちあわせていたって、ぜんぜんかまわない。  ――っていうか、恥をかかなきゃ向上のためのきっかけを持てないっていうのは、かなり「とほほ」な状態だ。叱られて罰を与えられなきゃ勉強をしないコドモと同じだ。  さて、ここにいる人間は、いったいなんなのだろう?  作家志望者のはずだよね。  嫌々ながら小説を書かされている人間じゃないわけだ。プロになってそれで食ってゆきたいと考える人間か、それに準じる向上心を持っているはずの人間なわけだ。  「恥」なんていうもんがなくたって、向上心があって当然だろう?  「成長」のために、向上心のほかに、いったいなにが必要だというのだ。  ――というところで、いまいちど聞く。  「恥をかくこと」は成長に必要なのか? 不可欠なのか? 有用なのか? P.S.  それはそうとして、まあたしかにわしも、この分室では「恥」による学習システムを使っているよね。  「たわけ」とか、そういう言葉。  しかし考えてみたら、それってかなり「とほほ」な状態なんだなぁ。  まあ「自分の実力がいかにダメダメかということを思い知らせる」っていうのは、この分室の当初からのコンセプトではあるわけだけど……。  これだってもともとは、「現状自分の立ち位置確認。実力のモノサシの校正」とかいう意味合いだったわけだが。  恥をかかなきゃ向上心が持てないっていう人は、すこし考え直したほうがいいぞ。ほんとにもう。 -------------------------------------------------------------------------------- >「凍れる心臓」(仮題) No.3540 投稿日 2001年11月21日(水)06時04分 投稿者 とんびの羽根 >転部アイディア(#3533) >>権力者の子供たちと庶民の子供たちでは、文字通り「育ちが違う」ために、同じ教室に入れられて、現在過去未来一度も喧嘩をしない、ということはあり得ないでしょう。  なぜこうも簡単にありえないという結論がでるのかな。  庶民の子供たち同士の間でも「育ち」は違う。亭主の居ない水商売の女の子供、やくざの子供、お寺の子供、農家の子供、取立て屋の子供。もう全然違う。  権力者の子供たちと庶民の子供たちで違いを説明するのに「育ちが違う」では説明になってないようです。本当に違うのは何でしょう。前提が謎なために結論も謎です。  権力者の子供たちと庶民の子供たちの二つのグループがあるとしても力関係が単純に1対1と限らないでしょう。わざわざ入学者を1対1になるように意図的に選抜しているの、それとも偶然なの?それともエピソードの都合ですか。  「現在仲良くやっているのは、過去の衝突を経てのこと」というのを示すエピソード。このアイデア出しの前に、「子供たちが喧嘩をしない場合」のアイデア出しが足りてない思います。  それに権力者の子供たちが一枚岩のようになるなんて、すごく不自然です。軍閥のグループ、資産家のグループ、政治家のグループ、聖職者のグループ、官僚のグループ、貴族のグループ、医師会など専門職のグループ、宮廷芸術家のグループなどがあって、その子供たちの間でみんな反目し合ってるかもしれない。それにくらべれば庶民との反目なんて下らないことになる。  作物の育成で負けても、専門知識や語学や音楽、スポーツなどで勝っていたら、普通の子供でも、いいとこの子供でも気にしないのではないでしょうか。  すると権力者の子供たちとの対立を意識しているのは、庶民の子供たちだけということになりました。 >>学習と実益を兼ねて  学習に関しては、ユキマロが「仕事の段取りを子供たちに教えるだけ」でもう終わっているので、成績には関係しない。  実益に関しては、権力者の子供から見てないですね、働かなくても簡単に手に入るものだから。  権力者の子供が最初怠慢で手を抜いていて、それが負けた妬みに転換するには動機がものすごく不足してます。つまり権力者側の子供たちが悔しくてたまらなくなるエピソードがない限り、妬みは発生しない。  だから庶民の子供が攻撃しているのは、権力者の子供が実際には持ってない妬みだという構図になります。庶民の子供たちが、自分の持っている妬みを、権力者の子供たちに「投影」しているだけです。  子供たちがそれに気づかないなら、成長したとは言いがたいと思います。 >>庶民の子供たちは権力者の子供たちがやったに違いないと決めつけて一方的に非難する。権力者の子供たちはやっていないと主張して大喧嘩になり  やっぱりこれでは悪いのは一方的に庶民の子供ですね。庶民の子供の誤解から起きる喧嘩と、その誤解が解けるエピソード。  このエピソードからキサラの怒りが解ける方向に結びつくとしたら、キサラが一方的に悪かった場合だけなのではないでしょうか。キサラの怒りは何だったのでしょうか。その怒りが解けるためにはどういうエピソードが必要なのでしょう。 >>互いに怒りを解いて許し合い、融和することの大切さを理解する。  キサラが自分が一方的に悪くて、怒りを権力者側に投影しているだけであったことに気づき、怒りをといて権力者側と融和する、という話が書きたいのですね。ふーん、そうだったのか。 -------------------------------------------------------------------------------- 胃の中の空気と咳が同時に出たときの痛み No.3541 投稿日 2001年11月21日(水)10時52分 投稿者 巻島翔史  咳ばかり出ます。多分軽い風邪なんでしょうけど。 新木さん> >>(3534)貴子視点のストーリーラインは、本音を隠そうとしているきれいな「建前」なわけだ  うーん。実際問題、俺があの時そういう願望充足を意識していたわけではないですし、だからここで『違います、あれは女の子の痛みが主題だったんです』と反論するのはたやすいのですが、しかし果たして、そう反論することに意味はあるのか……?  表層意識に願望充足がなかっただけで、潜在意識には満載だったのではないか……?  俺があの時考えていたこと(潜在意識は表に出ないので、ここではもちろん表層のこと)と、やっていたことはズレているのか? ってか俺って知らない間にそういう願望を隠して書いてたわけ? ってかそっちが本命の主題?   自己不信スパイラル状態。  ……欺瞞だったは確かに事実なのでしょう。2稿目がすでにいい証拠になってしまっていますし。  ただあっさりそれを認めると、自分の精神の二層状態を認めるようでどこか怖いんですよね。 (一枚岩の人間なんて、そもそもいないのかも知れませんが) >>3行でポイ捨てされるものと、これはどちらが価値があることになるのだ?  ああ、やっぱりその解釈でいいんですね。生活かかってんのに悠長な事はいってられないわけだ。  俺って、「お客様」意識がきっと抜けていないんだと思う。甘いんですな。  納得しました。 >>巻島君がいいサンプルをあげてくれた。 >>これを各自熟読しておくこと。テストに出るぞ >>OFF会のときにやろう。  俺のいないところでそういうことが行われるのは、幸か不幸か……  一つだけ言える事は、例えばこうしてモニタを通じて見るんなら、感情的になったときでも時間を空けることによって落ち着かせることが出来ますが、その場に俺がいた場合はきっと見事な醜態をさらすことになるでしょう(笑)  ま、いろいろと使ってやって下さい。   次回は貴子視点アップになりますね。たぶん明日の昼、それが何らかの事情で無理だと週末になりますね。さいでは。 -------------------------------------------------------------------------------- OFF会直前 No.3542 投稿日 2001年11月21日(水)11時17分 投稿者 弟切 千隼 そして打ち合わせ直前でもある弟切です。うわーん資料がまとまりません……ばたばたばた(^^; 「凍れる心臓」(仮題)の子供たちについて。 子供たちについては、これまであまり深く考察していませんでしたね。これはやらなければなりますまい。 前回No.3533に書いた転部のアイディアは、もともとあのまま使えるとは自分でも考えていませんでした。不完全版とわかっていながら、自分の考えをまとめる叩き台とするために出しました。 今のところ「権力者の子供たち=悪」、「庶民の子供たち=善」という非常に単純な構図になっているというのは、皆さんの御指摘の通りですね。これは、冷凍睡眠に入る前にさんざん権力者に翻弄されたキサラが権力者に対して抱いている嫌悪感をそのまま反映しています。 実際にはどちらかが絶対的に悪いとか良いとかいうことはあり得ないでしょうし、「権力者の子供たち=善」、「庶民の子供たち=悪」という逆のパターンもあり得ると思います。 また、とんびの羽根さんが指摘されたように、権力者の子供同士や庶民の子供同士でもいろいろあって、互いに一枚岩とは行かないでしょう。 しかし、だからと言って、現在過去未来を通じて教室の中で全く衝突が起こらない、というのは、やはりあり得ないと考えます。 大人であっても一定以上の人数が集まれば多様な人がいて、そりが合わない人同士がもめることがよくあります。ましてや精神的に未熟な子供が大勢集まれば、取っ組み合いの喧嘩の一回や二回はどこでも起こるでしょう。 ということで、子供たちの側からお話を攻めてみましょう。この辺のことはOFFの時に突っ込まれるでしょうから、OFFの後で結果報告します。 -------------------------------------------------------------------------------- ふははははは。 No.3543 投稿日 2001年11月21日(水)14時28分 投稿者 はせがわみやび  おーわったーーーい!  250ページ(原稿用紙358枚)UP!  よしよしよしよしよし! これで、怖いもんはないぞ! みやび@壊れてます -------------------------------------------------------------------------------- 今ごろOFFかなあ No.3544 投稿日 2001年11月21日(水)22時31分 投稿者 とんびの羽根 >千隼さん >>今のところ「権力者の子供たち=悪」、「庶民の子供たち=善」という非常に単純な構図  あれ?私のは「権力者の子供たち=普通」、「庶民の子供たち=悪」に見えると言う指摘だよ。ご多忙のようなので読み取る暇がなかったのでしょう。それとも最後に皮肉を交えたせいで勘が狂ったのかな。それじゃ報告をお待ちしてまーす。 >>しかし、だからと言って、現在過去未来を通じて教室の中で全く衝突が起こらない、というのは、やはりあり得ないと考えます。  その強固な信念を覆す思考実験を新木さんから課されてたのにー。せっかくの実験を簡単にポイしてしまうところが、いつもどおりドツボにはまってる証拠だい。これも結果報告待ちだねー。  弟切現象がだんだんと掴めてきた感じ。(とんびは弟切と千隼を微妙に使い分けている) >みやび@こわれた  みやびせんせー、おめでとおー  さあー、みんなで1かいてんどーあげだー  せかいがみやびせんせーをちゅうしんにまわっているぞー >リテイクさわむー  14歳でない語彙と叩かれそうなところを想像しながら読みました、あれもあれもみんな叩かれるんだろう。  問題は全部14歳が知っていてもおかしくない言葉でもあること。なのにいざ読んでみると抵抗があるのはなぜか。  それを考えるのはとんび自身の問題でもある。14歳は恐ろしくたくさん知っている。自分の娘に小学生(低学年)のときソフィーの世界を読ませたときの吸収力はすごかった。1ページに何十もの知らない術語が使われてるのに見る間に覚えていくの。14歳が大人さえ知らない言葉をたくさん知っていても、不思議でもなんでもない。  それをどうやって読者に見せるか、それはとってもむずかしい。その娘がいざ漢字を書こうとすると悩みまくってる、この落差。  どの言葉とどの言葉はこの子に根付いていて、どれとどれはやっぱり普通の1X歳という選択がまず必要になる。その上でその難しげな言葉を読者にいかに自然でわかりやすく表示するかという問題になる。  さわむーの妙な言葉を見ていると 「蒸気船の煙突、凪の海面、仰角五度、慣れない外国の下町、極東アジアの不潔な小国、モンゴロイド系、フィヨルドにもぐりこむ氷河」  どれも船旅している人間の視点が、やたらとしつこい。これが意図的なのなら、問題はやっぱり読者への見せ方に工夫がいるはずなんだろうと思う。と言うわけで、このあたりの突っ込みがあったら知りたいものです。「何時の方角に」とか言いそうだ。それをどうすればいいのだろう。何故海の視点なのかは、ミンシアとの関わりで必要なのに違いないのはわかるぞ。 -------------------------------------------------------------------------------- 自業自得です。 No.3545 投稿日 2001年11月22日(木)11時17分 投稿者 西鶴翠(みどり)  体調不良のため、一週間から二ヶ月程度、お休みします。症状が消えたら、「土曜日はみどりの日」がまた始まります。 それでは。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ気になるけれど No.3546 投稿日 2001年11月22日(木)14時19分 投稿者 巻島翔史  明日は郵便局にいきます。バイトに通ってしまったので、その練習をさせられに。  課題部屋に貴子視点のやつ、アップしときました。  書いてみてわかりましたが、やっぱり変でした(笑)貴子の気持ちがなんかもうわけわからん状態。  あれですな、俺が杉井邸いったときにやった、各キャラの対応・心理をキャラ数分の平行線を引いて、並べてみるやり方をしてなかったのがばれましたな。  たがが二人ぐらいならいけるかな、と思っていましたが、やはり甘かったか。  次回への課題ですね。これがまず一つ目の。 西鶴さん>  お体は大事にしてください。  しかし一週間と二ヶ月はえらい違いです。並列して提示されても困惑します(苦笑) (というかなぜそんなに幅があるのですか?)  早期の帰還を希望します。ってか、はよ帰ってきてください。ここの面白さが十点満点から七点満点ぐらいに減ってしまいます(謎) -------------------------------------------------------------------------------- No.3547 管理者削除 -------------------------------------------------------------------------------- OFF会は18時間耐久OFFでした。 No.3548 投稿日 2001年11月23日(金)07時37分 投稿者 新木 伸  そのあいだじゅう、ずっと会話と集中力が続いていたことはいうまでもない。  レポートは誰かがやってくれるだろう。  なんだかぜんぜん、わかっていないようだな。  貴子視点、このなの、やりなおしだ。  やっぱり変、だって?  おい、冗談はよしてくれ。  見たが、あんなの、とても人間の思考とは思えないぞ。貴子は人間じゃなくて、きっと宇宙人かなにかだな。 >>そして帰ってくるなり、圭吾は家にやってきて突然告白。貴子は嬉しかったのだが、すぐに離れ離れになってしまうことがわかっていたので、受け入れると逆にお互い辛くなると思い、そして自分が拒めば都会へ行くのをやめるかもしれないという、よこしまな期待も少しあって断る。  ここで貴子は、圭吾のことをフッているんだろ?  自分からフッておいて、なんだろうね、その「よこしまな期待」っていうのは。  だいたい冒頭で貴子自身が心配していたわけだろう。好きなんだけど告白して断られたらいままでの関係が壊れてしまう――って。  もう実際に、ここで壊れているわけ。  その怖れが現実になっちゃっているの、ここでもってね。  自分から、こっぴどくぶっ壊しちゃっているわけ。そのいままでの「友達関係」っていうやつをね。  わかってる?  いちど告白したのなら、OKかNOか――そのどちらかしかないわけ。  貴子自身、そのことは重々承知していたわけだろう?  恋人としてつきあい始めるか、気まずくなって友達としても付き合ってゆけなくなるのか――。  それがわかっていて、なんで、「よこしまな期待」とかって出てくる?  たとえ男がその街に残ったとしても、自分は「ごめんなさい」とかやっちゃってるんだから、恋人にもなれず、かといっていままでどおりの友達としても付き合えないわけだろ?  それが「壊れたこと」に対するショックはないのか? しかも自分自身で壊したんだぞ? そうなってしまうことを怖れていて告白できないでいたから、男のほうから頑張って告白してくれたのに、自分は受け入れてやらなかったんだぞ?  こんな平然としているのなんて。  人間の思考じゃねーだろ。  もっとそのことに対してショックを受けろよ。  好きな人から告白してもらったのに、なぜ断ってしまったのか?  そこのところの心の動きを重点的に考えつつ、もういっぺん上げてくるように。  圭吾バージョンのほうの指摘は、まあOFFの現場ではだいたいみんな指摘できていたようだ。  けっこういい材料になったか。皆で順番に、3〜4時間ぐらい? いいネタとして役にたったぞ。とりあえず全員の指摘点をあわせると、だいたい出揃って、僕の考えていたものはほぼカバーしていた。  ひとつだけ、けっこう大きな問題点について、誰も指摘しなかったことがあったけど。  それらについては、またあとで。  まずやりかけになっている、こちらの貴子視点のほうからだね。 >>あれですな、俺が杉井邸いったときにやった、各キャラの対応・心理をキャラ数分の平行線を引いて、並べてみるやり方をしてなかったのがばれましたな。 >>たがが二人ぐらいならいけるかな、と思っていましたが、やはり甘かったか。 >>次回への課題ですね。これがまず一つ目の。  こういうの、斜に構えた態度っていうの。  反省するのはいいんだけど、こうやって人目に付く場所に書くのなら、もうすこし謙虚にやっておかんと、見ている人にはあきれられるだけだぞ?  わしもそうだし、OFFの場でいかに心理の動きがダメダメであるか研究していた人たちも、きっとそうだろう。  その杉井OFFでやった手法というのはよく知らんが、いちどなんらかの有効なノウハウを自主開発して掴んだというのなら、それをいつでも実行しろっての。  次回への課題じゃねーだろ。  「自分への課題」とかそういう言葉は、「できないことをできるようになる」とかいう場合に使うもんだ。「できることをやらなかった」の言い訳に使うもんじゃない。やってないのは単なるサボりだ。言い訳にもならん。  できなくて失敗したというのなら、それはしょうがない。だができたのにやってなくて失敗しているのを自分で自覚していて、なおこうして斜に構えた態度を取っているのを見ていると、なんかムカつく。呆れるを通り越して、もうひどくムカつく。  だいたいだな。  今回やらせた「もうひとりのキャラ視点で書いてチェック」っていう方法だけど、いったい何回やらせていると思っている?  いいかげん習慣にしとけよ。おい。  今回、言われなくても当然やってくるだろうと思っていたら、ぜんぜんやってこなくて……。  貴子側から見たら話にもなってないもんあげてきて、そしてわざわざ言ってやってやらせてみたら、「貴子視点でやってみたら、やっぱり変でした」などと、君はいいやがってるわけだよ。  そこんとこ、わかってるかね? >>バイトに通ってしまったので、その練習をさせられに。  小説のこととは関係ないので、まあどうだっていいことなのだが。  なにか「労働」ってものを激しく勘違いをしていないか?  君は「働いてやってる」わけじゃなくて、「働かさせてもらっている」なんだよ?  なんだよ? その「通ってしまった」とか、「練習をさせられに」っていうのは?  嫌ならやらなきゃいいだろうが。親に頭でも下げて小遣いせびってろってーの。 -------------------------------------------------------------------------------- 分室お誕生日記念?OFF会報告 No.3549 投稿日 2001年11月23日(金)14時20分 投稿者 弟切 千隼 いやあ、よく眠りました。いつもながら毛布を貸して下さってありがとうございます > 杉井さん。 (だめだめでしょっ! > 私) ……これだけでOFF会報告を終えたら、モニターから皆さんのアストラル握り拳が伸びてきて殴られそうなので、ちゃんと書きます(^^; まずは巻島さんの圭吾視点のあらすじが叩かれました。これはとてもいい練習になりました。ありがとうございます巻島さん。 各自がこのあらすじのおかしい点を挙げてゆき、いくつか出ました。その中で複数の人が指摘して、私も一番気になった部分だけ挙げておきましょう。他の部分は他の方に任せます。 私がこのあらすじを読んでいて、理解できずに思わず読み返してしまったのが、圭吾が貴子に告白した後の部分です。 だって、告白して断られたら友達関係が壊れることを覚悟した上で圭吾は告白したんですよね? 結果は断られてしまったけれど、告白したことで圭吾はすっきりした訳ですよね? だのに、見送りに来ないからって電車の発車時刻を無視してまで貴子の家に怒鳴り込みに行くのですか? 貴子の側から見れば、告白されてお断りした男がいきなり怒鳴り込んでくるんですよ? こういうのってストーカーと言いませんか? ここのところで「!???」となってしまった私は、これより後ろの部分は理解の範囲を越えてしまって、具体的にどこがどうと指摘できませんでした。 巻島さんのあらすじを叩いた後、オフ会参加者各自の話が叩かれました。他の方の話はその方自身にお任せすることとして、自分の話をしましょう。 私は今、「凍れる心臓」(仮題)の「転」のアイディアが出なくて長く苦しんでいます。この「転」は何を引っくり返すのかと言いますと、キサラの「外向きの怒り=社会に対する怒り」を「内向きの怒り=自分に対する怒り」に引っくり返さなければいけないのですね。 この「キサラが自分に対する怒りに気づく」ということこそが、この話の転の核心です。まさに「骨」であって、何よりも先にしっかりと組まなければなりません。 冷凍睡眠とか科学技術の衰退とか子供たちの衝突とか、それらは全てこの核心を演出するための道具立てに過ぎません。いわば「肉」の部分です。核心を演出するのに不要だったり邪魔になったりするのであれば、あっさり捨てたり変更したりするべきところです。 で、いろいろと演出を試みながら新木さんやみやびさんやその他の方々に助言をいただいたのですが……結論として、「やっぱり難しい」となりました(^^; 以前、新木さんが書かれていたように、激しい怒りを持った人物を物語の中でちゃんと制御しつつ動かすのは、かなりの高等技術なのですね。 オフ会から帰った後、仕事をして一晩眠っていろいろ考えた結果、今の私には「凍れる心臓」(仮題)を書き切るだけの力がないのではないかという結論に達しました。この話は封印しようと思います。 十年後か二十年後か三十年後か、いつになるかはわかりませんが、いつか私がこれを書けるだけの力が付くまで、眠りについてもらいます。 キサラはこれで当分眠り姫のままですね。ユキマロくんもごめんなさいね。 私の中のキサラは「眠る時間がちょっと長くなっただけでしょ、おやすみなさい」とさっさと眠る準備に入ってしまい、ユキマロくんは「別に急ぐもんじゃないからいいよ」といつもの如く飄々としています。 さて、土壇場に来てまたまた「このお話はなかったことに」してしまった私は、全く別のお話を考えることとします。次までに別のあらすじをでっちあげてきます。 -------------------------------------------------------------------------------- >弟切さん No.3550 投稿日 2001年11月23日(金)17時12分 投稿者 新木 伸 >弟切さん  あー、待て待て。  ボツは不許可だ。  そーゆーのやってるといつまでたってもなにひとつあがりゃしないから、とりあえずこれを形にするのだ。執念でもって。  正直、こちらとしては、「またポイかよ」という気分がある。  次の新しいものに取りかかったとして、またそれもいいところまで行ってポイになるのかと思うと、気が滅入る。  ただし、「激しい怒り」が難しいのであれば、前に自分でも言っていたように「そこそこの怒り」で妥協しておくのだ。  または「怒り」以外のものにするという話もあるぞ。  「怒り」に近い感情というと、苛立ちとか、「嫌う」とかいう感じか。  よって、世界に苛立ちを感じたキサラとか、世界を嫌ったキサラとか、そういう話にも、この現在の形のストーリーラインはそのまま適合するはずだ。  また「あきらめ」みたいなものにも使えるよね。  冷凍睡眠に入ったときのキサラの心理の初期状態を、「世界への怒り」じゃなくして、「世界へのあきらめ」みたいなことにしておくとか。  怒りの路線は、捨てるか、規模縮小するか――。  そういう心の踏ん切りをつけたうえで、別路線への転換をちょっと考えてみない? -------------------------------------------------------------------------------- ボツ撤回 No.3551 投稿日 2001年11月24日(土)14時02分 投稿者 弟切 千隼 新木さんへ > わかりました。ボツは撤回して「凍れる心臓」(仮題)を頑張って仕上げます。 私の中のキサラは眠りに就こうとしたところを叩き起こされて「何よー、せっかくゆっくり眠ろうと思ったのに」と不機嫌そうです。ユキマロくんは「どちらでも、なるようにしかならないよねえ」と、微笑んでいます。ユキマロくんて、何があってもあまり慌てない人ですね。いや、内心では慌てたり冷や冷やしたりしていても、それを表に出さない人なんですね。 オフ会の時に話しましたが、私は自分に対する怒りが非常に激しい人なので、「怒り」系の人を物語の主要な登場人物に持ってくると自分の怒りを過度に投影してしまい、制御が難しくなります。ですから、キサラから「怒り」要素を抜いて別の要素を入れようと考えました。 「苛立ち」・「嫌悪」・「諦め」などのうちからどれか選ぶとすると、「諦め」がいいかなと思います。 「諦め」系のキサラなら、「未来への希望」を表わすものとして登場させた「子供たち」という道具立てをそのまま使えそうですね。 ということで、「諦めているキサラ」を主人公として「凍れる心臓」(仮題)のあらすじを練り直してきます。 -------------------------------------------------------------------------------- >榎野さん No.3552 投稿日 2001年11月25日(日)01時53分 投稿者 とんびの羽根  下の引用は藤極堂さん#3528の問いかけです。 > 嘘だったのは「リサーチ結果は無意味」の方だったんだ。 > 「教えて」と言ったのは嘘じゃなかったんだ。 > うれしいな。 > うれしいと涙が出てくるな。 > > でも、なんでこんな嘘をつくんだろう? > 嘘をつかれても困るのに、困るだけなのに。 > あ、そうか。 > 手心を加えて相手の立場を尊重するのが優しさだと榎野さんは思っているのか。 > そんな事されてもちっともうれしくありません! > 私が間違っているときはちゃんと「間違ってる」と言ってくれないと、かわいいハトポッポ達が道を間違えるじゃないですか! > それとも榎野さんは私が自分の間違いを認めない馬鹿者だと思っているのですか!?  榎野さんが藤極堂さんに対して、1.嘘をついている、2.手心を加えている、3.自分の間違いを認めない馬鹿ものだと思っている、のではないかという疑問が含まれています。  この問いかけをうけたまま五日間榎野さんは沈黙を保たれています。もちろん御多忙で、もしくは気分が優れなくてこの分室をのぞいておられないのかもしれません。ですから私の心配はふたたびただのお節介かもしれません。  この沈黙を私は批判する権利はありません。ただお願いがあります。榎野さんの特別親しい女性に、こういうとき男性が沈黙を続けているとどう受け取られるのか聞いてみてはどうでしょう。  たくさんのひとに聞く必要はありません。というか聞いてはいけないような問題です。本気で喧嘩ができる女性でなければ正直に答えてもらえないかもしれないのと、結局男性にはわからないからです。  私も男性ですから本当のところどういう回答がかえってくるかわからない。なのに私があえてこういうことを言うのは、榎野さんがそんなこと当然わかっている、ということなら、もともと今回のような問題は起きなかったはずだからです。  そして、現実にこの五日間藤極堂さんはずっと鬱が続いているかもしれないということも御考慮ください。  下の引用もおなじく藤極堂さん#3528の問いかけです。 > >「ものを書く」という行為は一方通行である。 > >そのことに慣れてしまった身にしてみますと、私の書いたものに「突っ込んでくれる」ことが、もう嬉しくて仕方ないのですよ(笑) > > ? > 編集さんや奥さんや職業作家のお友達は突っ込んでくれないのですか? > メールや日常会話で。 > あ、これも社交辞令なのか。  ここでは、社交辞令なのかという疑問がでています。  私と新木さんは社交辞令ではなく榎野さんの本音なのだと断定しています。もちろんそう信じていますから。  でも本人である榎野さんは沈黙しておられますね、この沈黙も女性はどう受け取るものなのかということです。  ひょっとして読み飛ばされたのでしょうか。 -------------------------------------------------------------------------------- 屋形船OFFから帰る No.3553 投稿日 2001年11月25日(日)05時41分 投稿者 新木 伸 >弟切さん  話に込めるものを変更するのなら、主人公の名前をまず変えましょう。  「キサラ」っていうのは、怒りを持った主人公にぴったりの名前のわけ。  「あきらめ」であるなら、それに相応しい憂いのある名前にね。 >とんびの羽根さん  藤極堂さんのあの愚痴っぽい元の書き込みから、返答すべき点を正確に洗い出すのは、相当しんどい作業だと思うよ。なにかで忙しいのかもしれないし、そこまで読み取れというのは酷な話でしょう。  日数のカウントとかを始めるのは、とんびの羽根さんがそうして手伝って、要点を洗い出して提示してからってことにしては?  つまり、いまからってことね。  そのとんびの羽根さんが勝手にカウントした「5日間」とかいうのは、これは忘れましょう。日数をカウントして人を責めるなら、その日数のあいだ何も手伝わなかった自分の側も責めてほしいところ。 -------------------------------------------------------------------------------- 榎野さんへの発言(#3552) No.3554 投稿日 2001年11月25日(日)10時02分 投稿者 とんびの羽根 >新木さん (#3553) >  そのとんびの羽根さんが勝手にカウントした「5日間」とかいうのは、これは忘れましょう。日数をカウントして人を責めるなら、その日数のあいだ何も手伝わなかった自分の側も責めてほしいところ。  そうですね、いくらていねいな文に見せようが責めている気持ちが読み取れてしまいますね。今回の発言は、藤極堂さんから私あての発言(#3528)の中に榎野さんに対する心の疑問が書かれていることを確認するための軽い催促程度にとどめておけばよかったですね、さらにもっと早く書いておくべきでした。  それにしてもレスすることを強要する文章を書くのは本当に心苦しいです。日数のカウントもイヤミでした。  やはり文章でも言葉でも、気にかかっていることは切羽詰まる前に出しておかないと、こじらせてしまいますね。大切にしている人に対しては「我慢するな、嘘つくな、こじらせる前に早く言え」です。大切な人を失ってからでは取り返しはつきません。 >榎野さん  女性をほっておいちゃだめですよ。  ただし、絶対に女性だから返事をしましょうなんて、書いてもいけませんからね。  それとおやじは誤解されるのが宿命みたいな、照れと弱気と諦めに飲み込まれないで下さい。  重ね重ねの失礼を陳謝いたします。榎野さんを見てると心配で心配でしかたがない。それに藤極堂さんは藤極堂さんで痛々しくて、見てられない。これがお節介だとはわかってるのだけど。 -------------------------------------------------------------------------------- みどり現象とおとぎり現象 No.3555 投稿日 2001年11月25日(日)10時44分 投稿者 とんびの羽根  最近のみどり現象は、みどりくんが結の必要性はわかっていながら、結を書きたくないという現象です。  みどりくんのいうところによると結として、人間的成長を持ってきたくないということです。  ラブレターでいうなら、起)自分の説明、承)相手の説明、転)自分が相手から衝撃を受けたこと、ときて、結)恋人の関係になりたいは否定する、ようするに友だちのままでいたいという、妙なラブレターが書きたいわけです。あなたは素晴らしいから一生友だちでいたい、自分は変わりたくないし、あなたも変わってほしくないから、このままの関係でいたい、というのが結です。なんでみどりくんがそんなラブレターを書くかと言えば、別のだれかがラブレターを書いて、好きなひとを奪っていかないようにしたいのかも知れません。もしそうなら女の子同士が友情をつなぎ止めておくために書くラブレターと似ています。  で、おとぎり現象は、弟切さんが転の必要性はわかっていながら、どうも転が書きたくないという現象なのです。  弟切さん本人は転が出てこないのでただ悩んでいるだけに思える現象です。  「怒り」が初期条件だとすると、転で「怒り」が解けるというのを、書きたくない、なぜなら怒りは簡単なことで解けるようなものであってはならないからですね。プロットごときで怒りが解けてたまるかと、弟切さんが確信しているので、怒りが解けるような転は絶対出てこないのです。これは物語り書きとして致命的な弱点となって立ちふさがっています。なぜなら弟切さんが書けるのは、プロットごときで解けてしまう(と弟切さんが心の奥底で感じてしまう)ような、底の浅い感情や思い込みだけだということになるからです。そんなものが解けても書いている弟切さんは感動できないし、読者だって感動するわけはありません。  必要なのは、絶対不可能に思えることを大逆転できる力です。それができなければ、弟切さんはいつまでもプロットをぽいぽいと捨て続けるでしょう。不可能に挑戦するためには、不可能が不可能だと思うことをやめなければならないのです。  これは科学の現場でもよくありますね。そんな現象が起きることはありえない、と思っていると、妙な現象が起きているのに気付いても、それは実験ミスか、誤差なのだと無視してしまい、その結果、新発見を逃してしまうという事態です。何十回も実験を繰り返しながら気付かない。後から始めた新人研究者が最初の実験でこれは面白い現象だと思って、追試をして新発見の栄誉を受けてしまいます。妙な現象を見のがした研究者はそのことは自分も気付いてたのにやられた、とほぞを噛みます、そして新米は常識がないから強いよななどと皮肉を言う。 > 現在過去未来を通じて教室の中で全く衝突が起こらない、というのは、やはりあり得ない  これを衝突の法則とすると、弟切さんは衝突の法則は神にも曲げられない物理的真理であると表明したも同じです。こうなると、真理を批判することさえ許されない状態ですね。それに反論しても、実験操作ミスか時間的誤差のせいだということになります。  しかしこれは変です。弟切さんは「キサラが自分の怒りに、子供達の仲裁をすることで気付く」というプロットのために、子供達が衝突する場面が欲しかったに過ぎないのですから。プロットを展開している内に弟切さんは子供達の仲裁くらいで怒りが解けるはずがないと気付いた。だからもう子供達が衝突する場面も、衝突の法則も必要無くなってしまいました。  問題は何が間違っているか、正しいかではないのです。  真の問題は、この課題を通じて、弟切さんが不可能に挑戦しようとしなかったことです。弟切さんはキサラの怒りが解けるのが不可能だと分かっていて挑戦していたのではなかった。キサラの怒りは自分の心に気付くだけで簡単に解けるものだと思っていたから、弟切さんはそれに挑戦していた。だから今の自分の実力では「キサラが自分の心に気付く」ことが不可能だと思った瞬間、弟切さんは挑戦することをやめて封印しようと思ってしまうのです。  自分にとっての「常識、当然、絶対」に異論がでたとき、それは面白い観測結果だと受け取ることができるなら、ちょっと追試してみようかなという気になれるかも知れません。  大地が平面だと思われていた時代に、実際に測量した人間だけが、それに反する事実を認めることができます。教室の中で図面をひいていたときには絶対に合ってたことが、実際にフィールドに出ると合わないのですね。  弟切さんは異論がでたときに検証しなかったか、教室の図面引きで終わってしまったのです。一般的に自分の発言の中で「常識、当然、絶対」が出てくる時は思考停止に陥ってる徴候と見なせますのでチェックポイントにされてはどうでしょうか。  この後キサラについての考察を進めていたのですが、話が怒れるキサラから撤退する方向が示されましたのでアップロードは控えることにします。 -------------------------------------------------------------------------------- 反論 No.3556 投稿日 2001年11月25日(日)13時27分 投稿者 弟切 千隼 本当はこんなことに反論している暇があれば新たなあらすじを上げるべきなのですが、どうしても反論したいことがあったので少しだけ反論させていただきます。 とんびの羽根さんへ > 私は「転」を書きたくなくて書かないのではありません。「自分の中の怒りを社会に向けて転化していたことにキサラが気づく」という高等技術を要する「転」を書けなくて、泣く泣く諦めたのです。 本当は書きたくて仕方がないのに、自分に実力がないばかりに書けないのが、今、ものすごく悔しいです。 これは、いわば五段の跳び箱も跳べない人が十段の跳び箱を跳ぼうと挑戦して、助走を長くしてみたり踏み切りの位置を変えてみたりいろいろ試みた挙句に断念した、という状況です。十段の跳び箱を跳べるようになるために、まずは五段の跳び箱が跳べるようになろう、ということです。 私は、この一年間にここ「よみかく分室」に参加させていただいたおかげで、プロットの有効性は確信しています。「プロット如きでは『怒り』を解くことができない」など、かけらも思っていません。 自分に実力が付いてくれば、いつかこのような「激しい怒りを解く話」もプロットを立てて書けるでしょう。それまでは、「激しい怒り」の話は涙を飲んで封印しておきます。 「キサラの怒りを解く」話を書くためにプロットを作っていったのに、自分に実力がないばかりに方向転換する羽目になって、今私はまた自分に対してかなり怒っています。落ち着いたら新たなあらすじにかかります。 新木さんへ > 「キサラ」という名前は、確かに諦め系の人にはふさわしくありませんね。これは変更します。 -------------------------------------------------------------------------------- 待つ。 No.3557 投稿日 2001年11月25日(日)15時55分 投稿者 藤極堂 >とんびの羽根さん お心使いありがとうございます。 でも、鬱にはなっていないからだいじょうぶです。 待つのは慣れてるからだいじょうぶです。 ごはんを食べて寝るです。 -------------------------------------------------------------------------------- 進もう。 No.3558 投稿日 2001年11月25日(日)19時19分 投稿者 藤極堂 >弟切 千隼さん とんびの羽根さんが言ってる「弟切現象」についての補足。 >弟切さんが転の必要性はわかっていながら、どうも転が書きたくない、弟切さん本人は転が出てこないのでただ悩んでいるだけに思える現象です。 とんびの羽根さんは弟切さんが嘘をついているとは言ってはいません。 弟切さんの深層心理が弟切 千隼の思考を停止させている状態だと主張しているのです。 具体的には、支配階級と庶民の子供の対立を考える時に ■片方だけに理由のある対立。 しか考えられなくてその他の可能性を潰してしまうという現象ですね。 確かに、やんちゃざかりの子供達が集まっていれば色々もめ事やケンカは起こるでしょう。 しかしその対立が必ず支配階級VS庶民であらねばならない理由はどこにもありません。 別の要因で対立しているため、支配階級と庶民での対立などない子供達、 キサラの常識ではケンカになるはずの事態になっても、仲良くしている子供達、 生活習慣の違いから、片方の善意が悪意に誤解されてしまった子供達、 私でさえ出せる別の構図がまったく出てこないのはなぜでしょう? 弟切さんのインプット量は充分にあるはずなのに、なぜアウトプットがひとつだけなのでしょう? それは弟切 千隼が別の可能性を考えようとした途端、それを阻む存在がいるからです。 無意識のレベルで「その他の可能性を考えてはいけない」とささやく誰かがいるからです。 それが弟切 千隼の深層心理に巣くう「弟切さん」であり、 そのささやきに翻弄されている状態が「弟切現象」なのです。 私の場合に当てはめれば「自分はみっともない存在だから軽んじて扱われる」という思い込みが発動しやすいという状態ですね。 こういう感情を交えた思い込みって強力だから、視野狭窄に陥って他の可能性を思い浮かべにくくなるという特徴があります。 でも、他の可能性を思い受かべるのが無理なわけじゃない。 がんばって時間をかければ本当の原因にたどり着いて対応策を考えることができる。 できる。 できるはずなんです。 あきらめないで。 -------------------------------------------------------------------------------- 新あらすじ提出 No.3559 投稿日 2001年11月25日(日)20時13分 投稿者 弟切 千隼 主人公の核となる思いを「諦め」に変えた「凍れる心臓」(仮題)のあらすじを提出します。これは課題部屋の方にも上げておきます。 主人公の名前は「マレーネ」に変えました。 新版「凍れる心臓」(仮題)あらすじ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  高度に科学技術が発達した近未来の社会で、権力者たちの権力争いにより世界大戦が起こった。戦争のため研究が続けられなくなった科学者マレーネは、社会に愛想を尽かして冷凍睡眠に入ってしまった。  数十年後、マレーネはユキマロという人物に目覚めさせられ、彼の家に引き取られた。ユキマロは高度な科学技術が滅びてしまった社会で科学技術の資料などを集め、人々を啓蒙していると言い、落ち着いてからでよいから自分の仕事を手伝ってくれないかと彼女に依頼した。マレーネはしばらくこの社会の様子を見させてくれと返事を保留した。  様子を見ていたマレーネは、科学技術の衰退ぶりにがっくりして仕事は手伝わないとユキマロに告げ、もう一度冷凍睡眠に入って科学技術が発展するのを待つとも告げた。ユキマロは、マレーネが冷凍睡眠に入れるよう体調が整うのを待つ間だけでも手伝ってくれないかと頼み、彼女は承諾した。  ユキマロの仕事を手伝っていたマレーネは、この時代の権力者たちが自分たちの権力維持の道具として知識を独占しようとし、何かとユキマロの仕事を邪魔しているのを知った。この時代の人間も過去と同様に愚かだと、彼女はうんざりした。  ある日ユキマロの仕事を手伝って子供たちに勉強を教えていたマレーネは、子供たちが純粋な知的好奇心に満ち、しかも得た知識を喜んで他者と分かち合うことに気づいた。この社会にも希望があることを知った彼女は冷凍睡眠に入ることをやめ、ユキマロの仕事を手伝い続けることを決めた。  マレーネは、人々を啓蒙するのに用いる科学技術の資料を自分が眠っていたシェルターへ取りに行った。権力者たちがその後を追い、資料を独占して悪用しようとしたので、マレーネはそれを防ぐためにシェルターを破壊した。大怪我を負ったマレーネはユキマロに救出されて意識を取り戻した。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− -------------------------------------------------------------------------------- 十日の菊に六日の菖蒲 No.3560 投稿日 2001年11月25日(日)20時21分 投稿者 榎野英彦 題名は時期を失するということ (九月九日が菊の節句。五月五日が菖蒲の節句だから)  本業が忙しいと、一週間ぐらい家に帰れません。車の中で寝ることもあります。 なんせ時として命がけですので。  ネット環境のない場所に放り込まれると、掲示板を見るどころかメールすら見ることができません。 (これが真実だということは、新木さんしか知らないことなんだけどね) 四日ぶりに帰ってきてネットにつないだらとんびの羽根さんの書き込みが……。  書き込みたかった内容は、ハードディスクの中に眠ってました、いまさら書き込んでも仕方ないような気もしますが。まあ、とりあえず書き込みます リサーチについての思考開示 新木さんへ ご解説、どうもありがとうございます。 いやあ、オジサン楽でいいや。こーゆーの。 なんて言うと殴られそうなので、ちょっと補足。 >これで何がわかるかというと結局何もわかりゃしないんだな。 「このデータから結論なんか出ないし、そんな行為には意味がない、なぜならデータというのはいくらでも自分の都合のいいように読みとることができるからだ」 という意味を込めて、こう書いたわけだ。 (まあ、照れとゆーかなんと言うか、そーゆー意味もあるだろうけど)  「データ」自体、及び「データ収集」自体が無意味だとはどこにも書いていない。  まあ、今、読み返してみると、そう取られても仕方ないような書き方ではあったな、と思う。  とんびの羽根さんが書いたように「他人の目」「他人の価値観」は貴重だ。  「自分とは違う」その一点をもってその目と価値観には千金の価値がある。  そして、そうやってあつめたデータ。つまり「他人の目と価値観」を知って、そしてどう動くのか、もしくは動かないのか。それを決めるのは「自分」だ。  しかし、決めた時点で「他人の目と価値観」は意味を失う。  そこから先は「自分の責任」だからね。 > 「わかんないヒトは、わかってくれなくてもいいよ」  私の中に、このスタンスは確かにある。というか20年モノカキをやってきて、到達した一つの結論。いや諦観かもしれない。  「でたまか」にしても、あの中に放り込んだ無数の「ガジェット」の一つ一つを説明していたら、「不思議の国のアリス」の注釈本みたいになってしまうだろうね (注)「アリス注釈本」とは、不思議の国のアリスに登場するあらゆるものについて、その引用元、語源等の注釈を書いた本で、本編である不思議の国のアリスの数百倍の文字量となってしまった本です。  たとえば「でたまか」には「セレロスティウム通信機」なんてのが出てくるけど、こんなR・Aハインラインの未訳短編小説に出てくる小道具の名前なんて、大昔のSF大会に売られたファンジンを読んだ人間しかわからないと思う。  でも、私はそれを書きたいんですよ。  そういった「誰かにしかわからないネタ」を無数に放り込んで、なおかつ全体として読めるものを書きたいんです。  不特定多数の人が面白く読めて  なおかつ  特定少数にしかわからないネタがいっぱいある小説  この二律背反するお話を書きたくて仕方ないのです。  だから、私にとって小説を書くということは「遊び」なのかもしれません。   「わからなくてもいい」ということは  「わからないヒトを切り捨てる」という意味も、確かに含みます。でもそれだけじゃありません。  「わからなくても面白い」という意味もあると信じているからです。  問題は「書き込み」は、小説に比べるとはるかに短いため、そのスタンスがあらわになってしまうということなのでしょうね。  なんと言うかやっぱり「いまさら」ですね。  言葉は無力であることの証を毎日見続けている人間にとって、それでも言葉は何かを伝えうる力がある。と信じ続けることは辛いというのも事実でしょう。  私の言葉に「突き放した部分」がにじむとしたら、そこから生じるものだと思います。 -------------------------------------------------------------------------------- 投了します、参りました。 No.3561 投稿日 2001年11月26日(月)01時19分 投稿者 かねやん ってことで恥と成長についての話。 >新木さん >>さて、ここにいる人間は、いったいなんなのだろう? >>作家志望者のはずだよね。  ぐっ そのように絞ってましたか。  まだ価値観も固まってないときに成長を促す要素ってのが恥の役割なので、ある目的意識を持った人が、その目的に向かうために恥は必要じゃあないです。  キャラクターを作るときに役立つ。観察だけで済むことだし、そもそも成長に関係無い。  書いたものに対して無責任でいられないのは恥を知っているから。成長じゃないし、人間性の問題だな。  恥と言うのは他人の目を意識するってことだから、必然的に他人を意識した書き方になる……いくらなんでも強引だ。だいたい普通は他人に見せることを意識してる時点でもう気にしてるはずだし。  うわあ、手詰まりだ(笑)>で、タイトルになると。  そもそも「かきもの」に対して恥と思うときは、指摘されて間違っていると認識したときぐらいか? 他にもまだ何かあるだろうか?  元々の例は「趣味で小説を書いています」って言うことか。これは恥じゃなくて警戒心じゃなかろうか?  この台詞を恥と思って言えない状況ってのは、『書き始めた人がプロの小説家に向かって』とかじゃないかな。  いや、どちらも自分や作品に自信が無いから言えないのか。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.3562 投稿日 2001年11月26日(月)07時35分 投稿者 新木 伸 >弟切さん  マレーネという名前、悪くはないんだけど、ちょっと丸すぎない?  優しさ要素が、ちょっち入りすぎ。  本人に自覚がなかったにせよ、世界を見捨ててきちゃった人なんだから、あんまり優しそうな名前もどうかと思う。  あとラストのシェルター爆破だけど、なんだかとって付けたような展開だわな。  あれは怒ってるキサラだったから、破壊っていう行為になるわけよ。  今度のキャラは違うわけでしょ?  この手のキャラの取る行動っていうのは、「水没させる」とかにならんか?  そもそも長老連中が過去の科学技術を狙ってくるという展開に持ってゆくのも、正しいのかっていうことになるわけだが。  あと主人公の動機やら行動原理やらなんやらが、一切合切不明のまんま。  そのせいで冒頭の目覚めてからのユキマロとのやりとりの部分で、主人公が一貫した行動を取っていません。いまのこれは世界に愛想を尽かして冷凍睡眠にはいったキャラの行動じゃないだろ。  たぶんこれは、まだ弟切さんの中でキャラが固まっていないということなのだろうね。  彼女はなぜ冷凍睡眠に入ったのか。そのとき、目覚めたときにはどうなっているという期待を抱いていたのか? それとも自殺するよりはマシということで冷凍睡眠に入っただけであって、まったくなにも期待はしていなかったのか?  未来の文明退行した世界を見聞きするにつれ、どういうふうに、心境に変化があるのか?  このへん、例のYES/NOの分岐チャートを作って、もっとも自分にとって適切と思われる思考パターンを選んでおくように。 >かねやん >>ぐっ そのように絞ってましたか。  いや、絞るもなにも……。  ここはそもそも、作家を志す人がプロとなるのに必要な技術を盗むための場であって……。  青少年の進路相談の場所ではないわけだが?  んなことは自明の理であって、いまさらわざわざ言うべきことでもないわけなのだが?  そのことをいま聞かされて驚いているということは、いままで前提条件の違いが存在していたということか。  なるほど。話が噛み合わないわけだ。  あと3561の書き込み。  なにかぼやきみたいなもの。  なんだかぜんぜん、わかりません。  何を言っているのか、意味不明です。 >杉井光  君の場合。  今後の方針は、いくつかの路線がある。 1.文体と構成の練習用として、短編をひとつふたつ書いてから、小説賞(ライトノベル系)の応募用長編を書く。 2.いきなり応募用長編を書く。  まあどっちでもいいんだけど、仮に電撃の来年の応募を狙うのだとすると、「1」はないな。なんだかんだいって、1ヶ月半ぐらいかかるだろ。60枚程度の短編一つ書くのだって。  まあどちらにしても、応募用長編を念頭においておかないといけない。いまから暖めておかないと。  だからOFFで話したとおり、君はまず企画書を書いてくるのだ。  いま書いている最中なのか、それとも書こうとしているところなのか、あのSFっぽい話はストップだ。出したって通りゃしないようなものを書く贅沢は、君の場合は許されん。  「華」があること――を念頭において、企画書をいくつか出してくること。  最初は軽く、A4横打ち(40文字×50行)で2〜3枚程度の内容ってことでよい。  プロットまではいらんが、あらすじや設定類は完備していること。  必要な内容と、書きだす順番は以下の通り。 ・タイトル。 ・話のコンセプト(要約、狙いとかいうもの。それが何の話であるのかということ) ・あらすじ。 ・キャラ紹介。 ・設定類。  サンプルとして、僕がいままで書いた企画書を送っておく。  期限は一週間。もしくはバイトの休み3回。  あ、そういえば、そっちは8日がOFFなのか。じゃ、それまでにまず一編出してくること。  その後も一週間にひとつずつ提出のこと。  通常、プロは打ち合わせまで一週間もあったら、このくらいのもの(A4で3枚程度)なら、三つ四つ作ってゆくのが普通なんで、1個で一週間ももらえるのは異様に甘いということを心してやるように。  なお「華」がないと感じられたら、最後まで読まずに途中のどの時点でもポイ捨てするので、そのつもりでかかること。  いいか? 設定なんぞは、いちばん最後に申しわけ程度に書くもんだぞ? 間違っても、頭から設定なんて語ってるんじゃないぞ?  最初に出してくるのは、べつに例の話の企画書でもいいし、もちろん他の話でもいい。 >巻島君  自己不信スパイラル状態か。なんかいいネーミング。 >>ただあっさりそれを認めると、自分の精神の二層状態を認めるようでどこか怖いんですよね。  あっさりもなにも、それは実際に「ある」んだから、認めるほかないだろ?  一枚岩の人間なんて、いないの。  人間が本能だけで動くシンプルな動物をやめた時点から、この表層意識と潜在意識という二層状態というものは、ずっと存在しているものなの。  どんな心理学の流派だって、「顕在意識」と「深層意識」という二層状態があるということは共通認識になってるわけね。それを認めていない流派は、現在は存在しないよ。  君がいかに無学とはいえ、そのくらいは知ってるだろう?  それともなにか?  人に精神の二層状態があることは知っていたけど、自分だけはもちろん特別であり、自覚していない心の働きなんて存在しない――とでも、そう信じ込んでいたわけか?  まあどちらにしても、それは「ある」ものなの。実在するものなのね。  君にも僕にも、他のあらゆる人間にも等しく存在しているものなの。  嘘つきでなかなか本音を明かそうとせず、それでいながら、表人格の行動を裏からコントロールしようとする「潜在意識」ってものが、存在しているわけ。  ――ということで、今回のあらすじの指摘。  貴子視点のリテイクが提出されていないが、まあ、約束の圭吾視点のほうをやろう。 >#3527 >「カントリーライフ(仮)」あらすじ  OFF会の現場で、皆が指摘したのは、以下の数点。 ・告白して以降。圭吾の出発当日のイベントが、まるで蛇足。まったく不要――っていうか変。圭吾がまるでストーカー状態。 ・圭吾が他の街に行こうとする理由が変。地元で就職先が見つからなかったというものでは、あまりに弱すぎる。 ・圭吾の叔父さんの行動が変。他の高齢社員を辞めさせて、代わりに圭吾を雇いたいとのことだが、これは悪人の動機。そして倒れてからは、圭吾に善人のような説教をする。まるで統一されていない。 ・圭吾の叔父さんが不要。  みんなが出してきたのは、だいたい、こんなところか。抜けていたら補足よろしく。  そしてうっかり忘れて、帰りの電車の中で八神さんにしか言わなかったけど、皆が言わなかったもうひとつというのは、以下の一点。 ・圭吾はなにひとつ、自分の頭で考えて決めていない。  それぞれ、解説をしてゆく。 >>・告白して以降。圭吾の出発当日のイベントが、まるで蛇足。まったく不要――っていうか変。圭吾がまるでストーカー状態。  後ろに付属していたコンセプトでは、こうなっている。  「都会へ行ってしまう少年が、紆余曲折を経て好きな少女に真っ直ぐに想いを伝えようとする話」  想いを伝えようとする話なわけだ。そして想いは伝えた。そして「ごめんなさい」をされた。  この通りのコンセプトであれば、話はそこで終わるはず。  なぜその後ろの余計な部分が、金魚のフンみたいにくっついてきているのか。  いまのこの話の形を、正確にコンセプトに表すとすると、こういうことになる。 「都会に行ってしまう少年が、紆余曲折を経て好きな少女に真っ直ぐに想いを伝え、そしてフラれる。そして出発の日になって、彼女が見送りに来ないことに怒って、家に怒鳴りこみに行って、さらにこっぴどくフラれてしまう話」  圭吾のストーカー的行為の解説については、弟切さんがやっていたね。 >>・圭吾が他の街に行こうとする理由が変。地元で就職先が見つからなかったというものでは、あまりに弱すぎる。  これは話のコンセプトの一部分、「都会に行ってしまう少年が〜」にかかる部分でもある。ここからしてまず、変なわけよ。  どうしてここを、「都会に行かねばならない少年が」としておかないのだ?  「都会に行ってしまう少年」というのは、いくつもの選択肢のなかから、「都会に行く」というのを選んだということだろ?  あらすじを読む限り、圭吾は無理して都会に行く必要はなかった。  「この町では恵まれた就職先もなく」とあり、「進学する気もなく」とあり、「親元から離れて自立するべきだと考え」とあり、そして「叔父に頼まれて」――とあるわけだ。  なんでわざわざ、薄い理由を4つも並べてくる必要がある?  どれもひとつじゃ決定的にならないから、4つ並べてきたわけだな。  理由その1。恵まれた条件のいいところはないけど、あまり恵まれていない就職先なら、まあこの町にもあるわけだ。贅沢いわなきゃ、働く先はある。――っーか、高卒でなんの技術も持っていないのに、いったいどんな「恵まれた」就職先があるっていうのかね。世の中嘗めてないかね。この主人公は。まあいいか。  理由その2。進学しなくても、専門学校で職業技術を身につけるという進路もあるわな。  理由その3。親元から離れず、スネをかじっていてもいい。  理由その4。叔父さんに頼まれたからといって、向こうもそう困っているわけでもないし、断ってしまったってかまわないわけだ。  決定的な理由がただ一個あれば、こんな4つの薄い理由なんて、まるで必要ない。 >>・圭吾の叔父さんの行動が変。他の高齢社員を辞めさせて、代わりに圭吾を雇いたいとのことだが、これは悪人の動機。そして倒れてからは、圭吾に善人のような説教をする。まるで統一されていない。  この叔父さんの言動が一貫していないというのが、皆の指摘した点だ。  圭吾を呼び寄せて働かせようとしたのは叔父さんなわけだ。それなのに今度は、なにやら説教をはじめている。倒れたことで頭の血管でも破裂して、脳が壊れちゃったのだろうか?  この叔父さんの、この短編の中における属性は、一体なんなのよ?  「圭吾を都会に呼びつける人」なのか。  「圭吾に告白の決心をさせる人」なのか。  現状では、「圭吾を都会に呼びつけ告白の決心をさせる人」となっているわけだ。わけわからんだろ?  ひとつの話において、キャラの属性というのは、1個のみなの。  ここでは2個持たせているから、だから変なの。  たとえば東京行きは圭吾が自分で決めたことだとして、たまたま親戚の叔父さんを頼って、そこの工場で働かさせてもらうことにした。――とかいうことにすれば、「東京に呼ぶ人」という属性が消えるから、すんなりと筋が通る。  もしくは、圭吾が東京に行く理由にはするけど、圭吾が告白の決心をするのは、別なエピソードを持ってくるとかね。 >>・圭吾の叔父さんが不要。  これも上にからんでくる。  そもそも、叔父さんなんていう存在に、必然性がない。  圭吾が東京に行く理由には別のものが当てられるし、告白を決心することも同様。  なにか主人公の動機付けをするために引っ張り出されてきた都合のいい便利な存在にしか見えないわけだ。  一行コンセプトの中のどこに、「叔父さん」が登場してくるのだ?  圭吾と貴子の存在は、たしかに一行コンセプトの中に出てくるね。あと「都会へ行く」ということも出てくる。  しかし「叔父さん」なんてものは、ひとかけらも出てこない。  しかるに、このあらすじの中には、「叔父さん」に関わることが、いかに多いことか。あらすじの3分の1から半分ほど、叔父さんがらみの記述で占められているわけだ。これはなんの話なのよ?  圭吾と叔父さんの話なのか? 違うだろ。 >>・圭吾はなにひとつ、自分の頭で考えて決めていない。  これが、僕にとってはいちばん大きな問題点だった。  みんなが指摘しないのが、なぜだかとても不思議だったわけだが。  まずこの話の中で、圭吾が「自分で決めた」とされていることは、いくつかある。 ・東京に行くことを決めた。 ・貴子に告白しないことを決めた。 ・やっぱり貴子に告白しておくことを決めた。  この3点だな。  あと「見送りに来ない貴子の家に怒鳴りこむことに決めた」とかいうのもあるが(笑)。それは割愛。  上の3つ。  どれも全部ウソっぱちだ。  圭吾はなにひとつ、自分では決めちゃいない。  まず最初の、「東京に行くことを決めた」について。  これは前のほうにも書いたけど、薄い理由が4つ並んでいて、それで「東京に行ったほうがいいかなぁ」とか判断したそれは、決めたっていわないの。  「決める」というからには、理由は常にひとつなの。  決定的なものが、ひとつだけってことね。  次の「貴子に告白しないことを決めた」っていうやつ。  これも「決めた」っていわない。ウソっぱちもいいとこだ。  あらすじに書いてあるよね?  「怖さに勝てなかった」ってさ。  つまりこれは、「決められなかった」なわけ。「決断」じゃないの「不断」なの。優柔不断って言葉の「不断」のほうね。  「決めた」っていうのは、「都会に行ってしまう自分が告白しても、彼女をいたずらに煩わせるだけと考え、片思いの気持ちを自分の胸だけに秘めておこうと決心した」とか、そういう場合に使うものだ。  最後の「やっぱり貴子に告白することを決めた」ってやつ。  これもウソっぱちもいいところ。  いったい、いつ、圭吾は決めたんだよ?  叔父さんに「悔いは残してこないほうがいいぞぅ」と諭されて、「うん。僕告白してくるよ」てな感じに、貴子の元にレッツのゴーじゃんかよ。幼稚園児かっての。人に言われたら疑いも躊躇もなく実行するんか。  決めたんじゃなくって、これ、言われてやっただけじゃんか。 -------------------------------------------------------------------------------- 魂呼び No.3563 投稿日 2001年11月26日(月)15時21分 投稿者 弟切 千隼 今週末には温泉OFFだというのに、仕事が片付くのかどうか心配な弟切です。やるしかありませんね。 えー、ここの参加者の皆さんへちょっとお知らせです。 御存知の方もおられるでしょうが、「よみかく」参加者のうち主に首都圏在住のメンバーのうち何人かが、月に一度杉井さん宅に集まってオフ会を開いています。来月はもちろん忘年会としてこのオフを開く予定です。 で、年に一度の忘年会なので、普段は参加できない遠方の方もお呼びしようということになりました。魚住さん、小倉さん、さつきさん、その他首都圏以外に在住で普段お会いできない方々、この機会にオフに参加しませんか? 日程は未定で、現在のところ12月8日(土)案が有力です。「参加したいけれどその日じゃ無理」とか「この日なら参加できる」とかいう御意見でも結構ですから、ぜひ名乗り出て下さい。 詳しいことは杉井さんのHPの「十四街掲示板」を見ればわかると思います。 新木さんへ > むー、そうなんですよ。前のキサラのイメージが強烈過ぎて、なかなか今度の主人公のキャラクターが立ってきません。しっくり来る名前が浮かばないことからして、まだ「魂」のないキャラクターなんですね。 主人公の名前は「ベリル」でどうでしょうか? 某有名少女漫画の敵役と同じ名前ですが、特にそれと関連付けたつもりはありません。マレーネよりはいいのではないかと思います。 そして、主人公ベリルの意識と行動の分岐を作ってみました。 ベリルが冷凍睡眠に入った理由は? ↓ 権力争いから戦争に至って全てをめちゃくちゃにするような社会に愛想を尽かしたからです。 冷凍睡眠から目覚めるつもりはあったのか? ↓ 目覚めなくてもいいと思っていました。こんな社会なら生きていたくないと思って逃げたものの、「もしかしたら未来にはもっと良い社会があるかも知れない」とほんの少し希望も抱いていたので、自殺ではなく冷凍睡眠という手段を取りました。 目覚めた時に社会に何を期待していたか ↓ もともと目覚めなくてもいいと思っていたくらいなので、あまり期待はしていませんでした。目覚めさせられたなら、権益に目がくらんで権力争いをするような権力者のいない社会ならいいと思っていました。 目覚めさせられて最初にどう思ったか? ↓ 起こされてしまったか、という感じですね。起こされたからには少しはましな社会だといいなあ、と思いました。 ユキマロに対してはどう思ったか? ↓ ユキマロはノリのいいタイプで調子よくしゃべるので、最初は信用できませんでした。しかし、彼の行動を見ているうちに正直で信用できる人物だと思うようになりました。 社会の実態を知るにつれてどう思ったか? ↓ 推測していたより科学技術が衰退していたので、少し驚きました。相変わらず権力者たちが権力争いをしているのを知った時には、「やはりこの時代もか」といっそう幻滅を深めて、もう一度冷凍睡眠に入ることを決意しました。 ユキマロの仕事を手伝うか否か? ↓ 「こんなしょうもない社会を今更どうしようっていうの?」と最初は思っているので、手伝おうとしません。しかし、ユキマロの献身ぶりを見ているうちに心を動かされて、少しづつ手伝うようになります。それでも「再び冷凍睡眠に入る」という決意を崩すほどではありません。 と、これで大まかに起から承までですね。足りないところを補いながらこの調子で続けていって、転から結へと至ればよいのですね。結についてはやはり再考すべきだと私も思います(^^; -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.3564 投稿日 2001年11月26日(月)18時45分 投稿者 新木 伸 >弟切さん  ベリルっていう名前だと、かなり毒気のあるイメージだね。  冷笑家で皮肉家で、毒をたっぷり持った頭のいい女性とか、そんなところか。  女性の名前に破裂音を入れる(しかも一文字目の頭)っていうのは、かなり冒険なんで、そのところ考えてネーミングするように。  あと主人公の初期設定の、最初のところ。  なぜ彼女は研究をしていたのか、っていう部分が抜けているかも。  科学者であるというのはそのまま使うとして、「自分から進んで研究をしていた人なのか? YES/NO」ってのがあるじゃない。  今回の話のテーマが「諦観」だったとして、その流れにもっとも相応しい設定というのは、上記の設問では、YESとNOのどちら? >杉井OFFとか  その週末は、ネットワークゲーム(EQ)があるから、行けんなぁ。  木曜から四日がかりで、1日3時間ずつ、数十人がかりで神様のいる世界を攻めるというイベントなのだ。人も鍛えると神様を倒せるほどになるという世界観なのだな。  まあ僕が行くと、かならず小説の話ばっかりになっちゃうから、こういう趣旨の時には行かんほうがいいのだろう。 -------------------------------------------------------------------------------- >千隼さんへ No.3565 投稿日 2001年11月27日(火)03時57分 投稿者 とんびの羽根 おとぎり現象の続き (#3555)byとんびの羽根 >>プロットごときで怒りが解けてたまるかと、弟切さんが確信しているので、怒りが解けるような転は絶対出てこないのです。 (#3556)by弟切千隼さん > 「自分の中の怒りを社会に向けて転化していたことにキサラが気づく」という高等技術を要する「転」を書けなくて、泣く泣く諦めたのです。  なぜ書けないのかという理由を知ることが目的ですので、こうして反論していただくことは、原因究明の役にたちこそすれ、決して時間の無駄ということはありません。  弟切さんの深層心理が弟切 千隼の思考を停止させている状態(#3558 by藤極堂さん)を止めることができれば別にどんな手段を採ってもかまわないのです。  私は弟切さんという呼び掛け自体を、弟切千隼さんの深層心理の1人格として使っています。弟切さんと私が呼び掛けたので、まさに弟切千隼さんの中の弟切さんが出てくることを期待していました。問題は次に千隼さんにご登場願わなくてはならないのですが、最近はどうも封印されているらしく呼び掛けても返事がない状態です。弟切さんが必死なのでしょうがないなあと、ちょっとお手上げなのでしょうか。  弟切さんとか千隼さんとか使い分けられても訳がわからない状態でしょうから、ここから名前を更に変更しましょう。ちょうどキサラ編が終わったので都合がいい。弟切さんはキサラに、千隼さんはユキマロくんです。  さて冒頭の反論された文章を変更しましょう。 >>プロットごときで怒りが解けてたまるかと、キサラが確信しているので、怒りが解けるような転は絶対出てこないのです。  おわかりでしょうか、ユキマロくんがキサラの怒りをまず解いてやることなく、弟切千隼のプロットによってキサラの怒りを解くということが、高等技術の問題などではなく、無理無理だということが。  プロットを否定するものではありませんが、プロット以前に片付けておかなければならないことがあるのです。プロットは有効ですが (#3556)by弟切千隼さん > 「プロット如きでは『怒り』を解くことができない」など、かけらも思っていません。 > 自分に実力が付いてくれば、いつかこのような「激しい怒りを解く話」もプロットを立てて書けるでしょう。 と実力があればプロットで解決する問題だと思い込むのも考えものだと思います。  弟切千隼はキサラに対して「あんたの怒りは確かにすごいけど私に実力があれば、プロットを立てて解決してあげる」と宣言してるようなものです。これではキサラがさらに怒り、作者たる弟切千隼に反抗するのも目に見えてます。  キサラの怒りを解く話なのに、弟切千隼は実はキサラの怒りをかきたてる役回りを演じている、のが現実の姿です。  そして御承知のとおりキサラは弟切さんの分身ですから、自分で自分が統制できなくなって空中分解したのだと思うのですよ。それすらも実力のうちと思うかも知れませんが、弟切さんが実力で怒りを解ける話がかけると思ったころは、実はその怒りを失ってしまったときということになるだろう、と予言させていただきます。  さてユキマロくんはキサラをどうしてあげたらよかったんだろう。これはユキマロくんへの宿題です。  キサラ編はもう終わりですので、眠るまえに宿題のひとつくらいあったほうがよいでしょう。 -------------------------------------------------------------------------------- >弟切さんの場合 No.3566 投稿日 2001年11月27日(火)06時57分 投稿者 新木 伸 >弟切さんの場合  これこれ。とんびの羽根さん。自分語を使うのはやめましょう。  弟切さんの潜在意識をまわりになんの了解もなく「弟切さん」と呼称してみたり、顕在意識を「千隼」さんと呼んでみたり、そしたらこんどは「キサラ」に「ユキマロ」ですか。  なんだか訳がわからんぽいです。  潜在意識の怒りを持った部分を「キサラ」と称するのはわかりやすいけど、表層意識のほうが「ユキマロ」ってのはないでしょ。それじゃ混乱するばかり。  潜在意識=弟切さんの中のキサラ  表層意識=弟切さん  そのまんま、こんな感じでいいじゃんか。  転が出てこない思考停止のそもそもの原因は、「怒りの正体がわかっていない」というところにあるわけね。  弟切さんの中の「キサラ」――こいつが、自分がなにに対してどう怒っているのかを弟切さん自身は正確に言い表すことができない。  怒りの正体がわかっていないのだから、それを解こうなんてのは無理な相談。  まず怒りの形を掴むことが先決だよねと、OFFの場ではそう言って、詰まっている箇所の確認と今後の指標に対する共通認識を作り上げてきたつもりなんだけども、弟切さんの第一声が「放棄宣言」だったわけね。  弟切さんは、自分の潜在意識のきかん坊の「キサラ」に訊ねてみることができないらしい。  自分の心の中の「大いなる怒り」を持った存在と対話して、「なにに怒っているの?」「どうしたら気が晴れるの?」とか聞いてみるプロセスが必要なわけだ。しかしその作業をこうもあっさりと放棄しちゃっているところをみると……。  思うに、弟切さんは怖いのかな?  その心の中の高圧の怒りを持っている「存在」に触れるのが。 -------------------------------------------------------------------------------- 冬が近づいて、 No.3567 投稿日 2001年11月27日(火)11時21分 投稿者 巻島翔史  鼻をすする回数が増えました。毎年こうですけど。 新木さん> (3548) >>>>バイトに通ってしまったので、その練習をさせられに。 >>なんだよ? その「通ってしまった」とか、「練習をさせられに」っていうのは?  「通ってしまった」、などと言ったのは、自分では通ると思ってなかったから、そういう言い方をしたのです。  「させられに」、というのは、向こうが何月何日に指定して来いと命じているのだから――つまり俺が自分から「する」(イベントを起こす)というのとは、日時が指定されている時点で違うわけで。 (やる気とか意思の問題ではありません)  イベント発生の主体があっちにあるので、使役受身の「させられ」という表現を使ったのですが、よく考えれば、発生はともかく、行動の主体は俺であって、「させられ」という表現は行動の主体者の意思のニュアンスを全く欠き、誤解を生じる言葉であります。  つまり、言葉のそういう側面を忘れていた俺のしょうもないミスです。はい。 >>こういうの、斜に構えた態度っていうの。 >>反省するのはいいんだけど、こうやって人目に付く場所に書くのなら、もうすこし謙虚にやっておかんと、見ている人にはあきれられるだけだぞ?  う。すいません。悪い癖がでてしまいました。。  こういうことの原因は、トラウマにあるんだと思います。俺はいろいろあって、自己卑下でしか自分を見つめられない時期がありまして――まあその反動というか、自分を卑下することが「逃げ」の手段でしかないとわかって、それをしてはダメだと思った時に、逆に傲慢な態度が出てきだしたんです。。  自己卑下に対する嫌悪の裏返しとして、そういう無意識的防衛としての傲慢さがでてしまう――ようです。  ただ、今でも自己卑下をよくしているところをみると、この自己卑下こそ「悪い癖」なのではないかと思う気もします。 (3562) >>人に精神の二層状態があることは知っていたけど、自分だけはもちろん特別であり、自覚していない心の働きなんて存在しない――とでも、そう信じ込んでいたわけか?  どうなんでしょう。  俺が灰色のない白黒はっきりした世界に憧れていた過去があるのは事実です。人間は一面的であるほうがすばらしいと思っていた過去もあります。  ただ、「そんなことはありえない。勧善懲悪的に単一の色が塗られて分けられているわけではない」と知ったときからは、そういう幻想は抱いてません。  二層意識を嫌がったのは、自分で自分に嘘をついているみたいな気がしたからです。実際は嘘つきだとかそういうのではなくて、潜在意識も俺の一部なのだから、それは嘘ではあるけど嘘とは違うものと言うこともできるんでしょうけれども。  どうも俺は、人に嘘をつかれるというのが生理的にダメらしいです。高校のとき、ゴミ捨てに関してクラスメイトに騙された時は、理性の糸が切れてケンカになっちゃったし。  それで、「自分に嘘をついている」ことになるのでは、と思ってしまったときに、自己不信スパイラルが起こってしまったのでしょう。  とりあえず、「これは嘘をつかれているのではない。すべて俺の中の話なのだから」と解釈することで二層意識の問題は解決しときます。 >>・圭吾はなにひとつ、自分の頭で考えて決めていない  凍結。そのまま五分経過。  そしておもむろにお茶を淹れに行く。すする。  再びモニタに戻る。  ようするに、決断の契機として、人に何か言われた以外のパターンを出さねばいけないということののでしょうか。  あるいは、人に何か言われたとしても、その言われたことは、決断したことの内容と離れていればいいのでしょうか――離れていればキャラの内部で思考→その結果、転換が行われるから。  えー、月曜、つまり昨日分室に来て、これ夜中に書いてまして、こうして今アップしたわけですが……相談したいことがあります。 (3548)で「Ver3.0貴子視点リテイク」の指示がでていますが、その、これやらないで、Ver4.0のあらすじ<圭吾視点・貴子視点>を作り直して、二つ同時に次回アップするというのはいけませんか。  というのも、貴子に意識を払っていない3.0でリテイクしても、まともなものはあがってこないと思うんです。そのリテイクが、圭吾視点3.0に矛盾しないでやらなければならない以上は。  とりあえず返事を待ちます。では。 -------------------------------------------------------------------------------- ツッコミ No.3568 投稿日 2001年11月27日(火)13時00分 投稿者 藤極堂 >弟切 千隼さん No.3563 の行動の分岐とネーミングを見る限りベリル(仮名)は諦観のキャラには思えません。 キサラと同じタイプのキャラに見えます。 特に >「もしかしたら未来にはもっと良い社会があるかも知れない」とほんの少し希望も抱いていた という考えはあきらめ系のキャラにはありえない発想に私は思えます。 私個人の考え方かもしれませんが、あきらめ系のキャラは決して「どこかにあるユートピア」などというものを思い描いたりはしないのですね。 ユキマロを信用して彼の仕事を手伝うようになっても「かわいそうにこの人もいつか現実に打ちのめされて絶望することになるんだわ。でも、このひとはいいひとだからそれまでは彼の夢物語につきあってあげよう。だまされたふりをしてしてあげよう。夢が覚めるのはそう遠くはないことだろうから」などと傲慢なことを考えているのです(笑)。 もしかして弟切さんはキャラの手持ち数が極端に少ない人なのでしょうか? だとしたら、テーマを変更するというのは至難の業になるのですが。 >巻島翔史さん 感情的に流されず、指摘にちゃんと対応できるレベルなったみたいなので少しツッコミ。 >ようするに、決断の契機として、人に何か言われた以外のパターンを出さねばいけないということののでしょうか。 >あるいは、人に何か言われたとしても、その言われたことは、決断したことの内容と離れていればいいのでしょうか >――離れていればキャラの内部で思考→その結果、転換が行われるから。 決めて実行した結果が最悪であっても、誰かや何かに責任転嫁できない形で決断しろということ。 ○○さんがやっていたのをマネただけです、とか。 ○○さんがこんなことを言ったからやっただけです、とか。 ○○さんが○○してくれなからこんなことになったんです、とか。 自分を慰撫するだけが目的の現実逃避の物語であるからこそ「言い訳」が必要なことは理解できるが、他人に読ませる形にするときには主人公の醜さはなるたけ読者には見せないようにしておく方がよい。 ちょうどふた昔前の少女マンガで「私ってブスだから」と自己卑下していたヒロインが王子さまに見初められる定番物語において、読者に提示されるヒロインの絵がメガネとソバカスがついただけの美人であるがごとく。 あるいはHゲームにおいてプレイヤーの選択を代行するキャラの顔がことごとく髪やら影やらで隠れているがごとく。 マンガやドラマにおけるレギュラーキャラは映像的には標準以上の美形であることが普通であるように、性格的にも標準以上の善人であることが普通だ。 これは読者(or視聴者)の好感を得て感情移入させるための基本である。不自然といえば不自然だが。 -------------------------------------------------------------------------------- あれこれ No.3569 投稿日 2001年11月27日(火)13時37分 投稿者 はせがわみやび  おはようございます、みやびです(お日様がまぶしいったら…) >巻島さん >>(3548)で「Ver3.0貴子視点リテイク」の指示がでていますが、その、これやらないで、Ver4.0のあらすじ<圭吾視点・貴子視点>を作り直して、二つ同時に次回アップするというのはいけませんか。    それで良いと思いますよ。  といいますか、1回目で気づいてそう書いて欲しかった。    >諦観関連 >>私個人の考え方かもしれませんが、あきらめ系のキャラは決して「どこかにあるユートピア」などというものを思い描いたりはしないのですね。  藤極堂さんのキャラ立てもまた極端だなあ(^^;  そこまで強烈なキャラクターをエピソード一発で、あきらめから救い出すのって難しくないすか? >藤極堂さん   >圭吾の性格 >>決めて実行した結果が最悪であっても、誰かや何かに責任転嫁できない形で決断しろということ。  ちょっとわかりにくい。 「決めて実行した結果が最悪になったとしても、誰かや何かに責任転嫁しない性格の登場人物(主役)であって欲しい」    って言いたいのかな、うしろを読むと。具体的にそれをどう描くかは、色々書いてみて、他人に読んでもらうのが一番。それで、あ、このキャラ良いですね、って言われたやつを覚えておくと良いのではないだろうか。  というわけで、次のあらすじを書くのだ。>巻島さん  -------------------------------------------------------------------------------- 怒りの正体 No.3570 投稿日 2001年11月27日(火)14時14分 投稿者 弟切 千隼 新木さんへ > 主人公の名前はいろいろ考えたのですが、どうもうまいのが思いつきません。とりあえず名前がないと呼ぶのに不便なので「ベリル」にしておきます。 「ベリル」だと確かに皮肉屋でちょっと傲慢で嫌な感じの女になりそうですね。でも、最初は嫌な女だったのが回心していい人になる話なら、効果的な名前ではないでしょうか。 「自分の中の怒れるキサラ」に話を聞くことは、私にとって難しいです。というのは、キサラと接触すると怒りが強過ぎて頭が真っ白になってしまい、理性的に考えるのが甚だ困難な状態に陥るからです。 それでも何とか聞いてみたところによると、彼女は「この世に生まれてきたこと」そのものに対して怒っているようです。これは根源的過ぎて、なかなか解けそうにない怒りですね(^^;; 具体的にこの怒りを解く方法で、今私に思いつくものは二つしかありません。自分を破壊するか、世界を破壊するかです。つまり、自殺するか、テロリストになって世界に攻撃を仕掛けるかのどちらかです。 どちらも実行するには問題があり過ぎるので、実行していません。 「これほどの怒りを自分も世界も破壊することなしに解くには、どうしたらいいのでしょう?」と悩んだ挙句、「今の自分には『怒り』系の話を書くことはできない」と投げてしまいました。むー、悔しいけどやはり難しいです。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.3571 投稿日 2001年11月27日(火)23時04分 投稿者 新木 伸 >巻島君  バイトの練習のこととか。(あともうひとつの反省のほうも)  まあいつものことなんでもうわかっているとは思うけど、「受け手にどう伝わっているか」っていう意識化と訓練の一環なわけね。  あれを読むかぎりでは、普通は読み手はこのように受け取るわけだ。 『働きたくなんてなかったのに受かってしまったから仕方なくやらねばならず、しかも理不尽なことに練習なんてものをさせやがるらしい』  読者に読解力を期待するな。  間違いなく伝わるように書け。  今後も、巻島君に対しては、なにか怪しげな言い回しがあったら、わしは率先して「誤読する」から、そのつもりで書くように。 >潜在意識と表層意識  あ、そういえばわし、前の書き込みで「潜在意識は嘘つき」とか書いてたっけ。  あれ、間違いだった。  逆だわ逆。  潜在意識は、とっても正直なのよ。そしてじつは賢明でもある。表層意識を影からそれとなくコントロールしているわけだ。  しかしこの潜在意識は、甚だしく幼くて、幼稚でもある。先見の明もない。その場しのぎの考え方しかしない点で、愚かでもある。  だけど正直なのね。  嘘つきなのは、じつは表層意識のほう。僕らが普通「自我」って呼んでいる、そっちのほうね。いま「自分は考えている」と考えている、その存在。  これがもう、嘘つきなんだ。  西鶴君は頭がいいけど、嘘つきだろう? その頭脳の出力のほとんどを、嘘をひねり出すことに費やしているだろう。そんなような感じね。誰の表層意識も、嘘をつくことにかなりのリソースを費やしている。考えてもみれば、無駄なことをしているもんだよなぁ。  まあ、仕方がない。  なにせ人間が知恵を得て、最初にやったことといえば、嘘をつくことだったぐらいだ。  神様にたいして、「知恵のリンゴの実は食べていません」とかなんとか、嘘ついてたよね。言ってなかったっけ?  まあ「理性」というものの最大の効用は、本能を正当化するための「言い訳」をでっち上げるようなものだし。  「ああこりゃぁ叱られるなぁ」――とか思ったら、必死に頭を絞って信憑性のある「言い訳」を考える。「叱責」というプレッシャーから逃れたいというのが、本能の考えること。ここに嘘はない。  だから巻島君がああいう話を書いてしまおうとするのは、あれは本能に忠実だってことになるわけね。  「自分の道を自分で決めたんだ」とかいう自信と誇りを胸に、都会へのコンプレックスも綺麗さっぱりと脱ぎ捨てて、彼女付きセックス付きの生活を慣れ親しんだ故郷でエンジョイしたいぜぃ――っていうのが、「巻島本能」の本音なわけよ。  または、「変化には痛みが付きものであるが、それは誰か他人が背負ってくれるといいなぁ」とか。  まず本能君の言い分を聞いてやらなきゃ。  自分の内なる声に耳を閉ざしているうちは、何度やっても、表層を嘘で塗り固めた綺麗事の話しか書けんぞ。  ためしにもう一回だけ、バージョン4を書いて、やってみそ。  また嘘のベールを暴いてあげるから。 >圭吾はなにも考えていない疑惑  まず「決断」ってものがどういうことか、わかっていないようだね?  すこし自分で研究してみそ。  とりあえず、そうだな……。50〜100個ぐらい?  いろんな「決定」の例を出してみて、それは「決断」かそうでないか、区別してゆくわけよ。 「親に言われて進学校に通うことにした」 「大学の選択科目で○○を取った」 「家を出て一人暮らしを始めた(親に勘当されて追い出された)」 「家を出て一人暮らしを始めた(親に止められていたが)」 「ミントとチョコレートと迷ったが、ミントのアイスを食べることにした」 「今日のオカズはあの雑誌のあのお姉さんに決めた」 「あの事件のとき、よみかく分室をやめないことに決めた」 「女王様に奴隷としてお仕えする決断を過去にしていたので、どんな命令にも唯々諾々と従った」(日々の命令ひとつひとつに対しては、これは決断なのかどうか?) >藤極堂さん、みやびさん  その手の、「結果が悪く傾いたときに誰かや何かに責任転嫁する」というのって、それは「決断」したって言わないのでは……?  「流された」とか、そういうものでない?  そしてその「決断っぽく見えるもの」であり、巻島君が「決断」だと思いこんでいるそれは、一般的に言うと「流された」とかいうものでは?  主人公はなにも考えていないし、なにも決めていない。  あれが「決断」であるとして書かれた話の行く末って、こんな感じか?  都会の工場に働きに出た圭吾なんだけど、やっぱり田舎者なんで女の子とぜんぜん縁がなくって、童貞のまま30歳とかになっちゃって、「あのとき叔父さんが誘ってこなければ〜」とか、「あのとき田舎に残ることにしておけば〜」とか、きっとそんなふうに誰かや何かのせいにするのだ。  そして行き着くところとしては、「あのとき貴子がもっと俺のことを引き止めていてくれたら〜」とか、そんなことを考えるようになってゆくのだ。  同種のものとしては、「世の中が悪いんだ」とか「大人はわかってくれない」とかもあるよね。そして十五の少年は窓ガラスをたたき割る「決断」をするのだ。 >バージョン4とか  おいこら。  なぜ、貴子視点のあらすじを書かせていたと思っている?  バージョン3圭吾視点の話が、ぜんぜんダメダメなことに自分で気づくためだろ?  貴子視点は、手段でしかないの。  気づいたのなら、もう用は果たしているんだから、そこにこだわる必要なんてないだろ?  ってことで、バージョン4にかかってよし。  あと貴子視点のあらすじは必ずしも必要ではないが、また例によって妙なものがあがってくるようなら、当然あとから要求されてまた叱られることになるので、自分で判断して必要ならば作ってくるように。 >弟切さん >>「これほどの怒りを自分も世界も破壊することなしに解くには、どうしたらいいのでしょう?」と悩んだ挙句、「今の自分には『怒り』系の話を書くことはできない」と投げてしまいました。むー、悔しいけどやはり難しいです。  これこれ。  「これほどの怒り」とか書いているけど……。  君はまだ、その「怒り」がどれほどのものが、実際に確かめてはいないじゃないか。近寄るだけで真っ白になっちゃうわけでしょ?  ちゃんと正視しなければ、確かめたことにはならない。その「大きさ」や「激しさ」を語るのは、ぜんぜん早い。  これは、あれだな。  たとえるなら、プロ作家をやったことのない者が、「プロ作家の厳しさ」を得々と語っているようなもんだよな。  まるで説得力ナッシング。君はどれだけ知っているのか? ――みたいな。  弟切さんの中の怒りについても、僕は同じ感想を抱く。  正視したことのない者が、なにをわかった風な口を利いとるかね。  それがどれだけのものか僕は知らんけど、確かめてもいなけりゃ、なにもわかりゃしないということぐらいは、断言できる。  ただし弟切さんが、それを正視する心の強さ(覚悟)を得るのに十年はかかる。  一生持てないかもしれないけど、すくなくとも、それに向かって努力はする。――とかいうことで、しばらく棚上げってことなら、それはよし。  まず自分の中のその怒りを正視しないことには、書きようのない話なんだから。 -------------------------------------------------------------------------------- 世界を滅ぼすほどの怒り(雑談) No.3572 投稿日 2001年11月28日(水)00時02分 投稿者 榎野英彦 これは、あれだな。 「神としての怒り」 その怒りの対象が個人や組織ではなく『そのような個人や組織を生み出してしまった世界への怒り』なわけだ。  どうしようもない人間の愚かさ。  救いようも無い愚かさ。  そしてそれに気が付かない多くの愚民どもに対する怒り。  でも、真実、神が存在していたとしたら、絶対に怒りなんて感情は持たないだろうね、神は超越者だから。  つまり「世界に対する怒り」ってのは『神の立場に立った人間の怒り』なわけだ。  神が聞いたら笑うかもしれない 『人間風情がなにを怒るか』 とね  ちょっとソースが思い出せないんだけど、どっかの神話にこんなのがあったような気がする。  神が人の所業に怒り、人の世界を滅ぼそうとする、という話で、その神が言うんだ 「私は、人の住む世界をことごとく滅ぼそう、千の世界に人が住むならその千の世界すべてを」   そのとき、もう一人の神が言うんだ。 「では、私は人が住む世界を千と一つ作ろう」 「私は万の世界を滅ぼしてみせる」 「そうか、では私は万と一つの世界を作ろう」 怒る神は問う。 「なにゆえに人を存させるのか、千の世界、万の世界、億の世界を滅ばされても人は愚かだ」 守る神は答える。 「確かに人は愚かだ、千の世界、万の世界、億の世界を滅ぼされても愚かかもしれぬ、されどもう一つ先の世界でも人が愚かであり続けるのか、それはわからないではないか、我々は神だ、待とう。人が人でなくなる時を、永劫の時を経てもそれがどれほどのことがあろう」  ひょっとしたら全然違う神話だったかもしれない。  俺の頭の中で他の話とかとごっちゃになって生まれた話かもしれないのでなんともいえないけど、私の書くお話の根源の部分は、この神様の会話にあるような気がする。  お話を作るとき、俺の視点はこの人を護る神様と同じ。絶対にずれない。  それはずらしようがない、俺の価値観の根底にあるものだからだろうな。 -------------------------------------------------------------------------------- もう一週間前のことですが。 No.3573 投稿日 2001年11月28日(水)01時28分 投稿者 八神伽羅  先日はみなさまお疲れさまでした。  結局あの時は結の転が思いつけなかったわけですが、実は今もひらめかないままだったりします。困ったことに。  帰り道で新木さんに言われたとおり、最初の方だけ少し書いてみたら、なんとなく話の雰囲気は掴めたような気がするんですが、まだ「これで決まりっ!」と思える転は出てこず……ていうか全然思いつけなかったり……。  とまあ、そんな状態なのですが、このままもうちょっと書いてみるべきなのでしょうか。それとも結の転をブラックボックス化したまま、六十四分割プロットに取り掛かるべきでしょうか。  ちなみに書いたのは起の起だけです。原稿用紙換算で六枚ほど。いちおう課題部屋の方にアップしておきます。少ないけど。  しかし前回のオフ会を経た今だと、これまで自分がいかに頭を使わずにものを書いてきたのかがよくわかります。描写って難しい。ていうかその前に、ちゃんと描写になっているのかすら疑問だ……。 http://homepage2.nifty.com/kuroonekotei -------------------------------------------------------------------------------- 先に釘をさしておくか No.3574 投稿日 2001年11月28日(水)07時27分 投稿者 新木 伸  八神さんの冒頭6枚。  皆。  この段階では、具体的内容について難癖付けるのはやめておくように。  叩くのは、初稿なりなんなり、終わりまで行ってからのことね。  ただ八神さん、描写しようとしている痕跡はあるんだけど、これ60枚なりで収めようという話でしょ?  起承転結を16分割にしたとして、1シーン4枚。  64分割では、1シーン1枚弱だぞ。  これで6枚なわけだから、小さな起承転結がここに揃っていなくちゃならないわけだが……。  起承転結の仕掛けが、かなり希薄。  まただいぶ描写過多な感じ。  最終的には、もうすこし描写を省く形にしないとならない模様。  必要最小限で、描写する箇所を厳選するという形かな。  うーん。八神さんの場合、まず多めに書いて、あとでそれを削るという形がいいのかなぁ。この感じだと、90枚ぐらい書いて、それを3分の2にして、60枚ぐらいに縮めると良さげな感じか。  出来上がりの想定枚数が60枚より増やして80枚ぐらいとするなら、まず120枚を書く計算になるね。  そして全体を120枚で上げるとすると、16分割では1シーン7.5枚。  64分割では、1シーン2枚弱か。  まあだいたいそんなものだね。これ6枚ということだけど、セラスに出会ってその美しさを描写して、もうワンステップ欠けている。それを書くと、あと1.5枚ぐらいは増えるだろう。  まあこれはあくまでテストなわけだし、あまり気にしなくていいぞ。  さて。  今後の指針としては、以下のようなものがある。 1.もう1シーンぐらい続けて書いてみる。 2.この「レン、セラスに出会う」という場面を直してみる。64分割における「起承転結」が揃って、それなりに意味のある形に仕上げるため、この「起部の起−レン、セラスに出会う」のうちの「起承転結」をまず立てて、それに添って直してみるわけだ。 3.作品の雰囲気は掴めたということで、64分割に行ってみる。  1から3まで、順不同。  どれで行くのか自分で決めて、自分で締め切りを立てて、それを厳守するように。  まあ実作業では「4.とりあえず最後まで書いてみる」っていうのもあるんだけど、いまの短編蟻地獄はプロットを作る練習なので、その選択肢はなしってことで。  また締め切りを立てたら、全体の作業日数を3〜4つぐらいに割って、中間目標も設定するように。「何日までで何々」みたいな感じで。  その日が来たら、中間目標を達成しているかどうかにかかわらず、とにかく現状報告ね。八神さんすぐ音信不通になるもんだから。  あ……。そういえば、いま思ったんだけど、ここって本来、「起部−起、セラスの護衛を命じられるレン」になっていたっけ。  しかしいま書いたもののラストのところって、まるで人形のように美しいセラスにプチ感動しているレンなわけでしょ。早くもプロットとニュアンスが違ってきている。  しかしここは、書いてみたほうを優先するのだ。それが「書いてみて感じを掴む」ということなのだ。 >榎野さん  その世界を壊す神様と、護る神様の話。  僕の「あたりまえ」だと、どっちの神様にも視点は寄らないで、その「滅ぼされる世界」に住む人間の視点ってのを選択することになります。  もう他にはあり得ないのです。「あたりまえ」なわけです。  そういえば僕のデビュー作が、そんな話でした。  「神の怒り」を持って、世界を滅ぼそうとする神。  超絶的な力を持ったそいつを、一発ぶん殴りに行った「人間」の話。  千の世界を滅ぼすという神――。  果たして千発ぶん殴られても立っていられるのか? -------------------------------------------------------------------------------- 主なる神は憤怒の主 No.3575 投稿日 2001年11月28日(水)13時56分 投稿者 弟切 千隼 新木さんへ > すみません。ちゃんと視て計ってもいないのに「これほどの怒り」などと書くのは傲慢でした。 私も、自分の中の怒りを正視できるようになるまでにはあと十年くらいはかかるだろうと思います。しかし、たとえ十年かかっても正視できるように努力しませんと、そのうち自殺するかテロリストになるかしそうですので、努力します。 とりあえず今すぐは、この怒りを正視してきちんと制御して物語の中に収めることは無理そうです。怒りの全体量を見極めることがそもそもできていませんから、制御できるだけの量の怒りを物語の中に注ぎ込む、という調整ができない状態です。ほんのちょっと注水口を開けて少量の怒りを注ぐつもりが、ダムの放水時のように大量の怒りを注ぎ込んでしまい、容器となる物語を破壊してしまいます(^^;  ということで、怒り系の話は棚上げにしておいて、諦め系の話を仕上げようと思います。怒り以外の感情なら、おそらく注水口の調整がちゃんとできるでしょう。 さて、諦め系主人公のベリルですが、考えているうちに、諦めているというよりはすねている、あるいはふてくされている人物として輪郭が浮かび上がってきました。「どうせ世の中なんてこんなもの」とか「どうせ人間なんてこんなもの」とかいう社会や人間に対する不信感を持っている人ですね。その不信感のあまり世の中を斜めに見ていて、仕事はできるかも知れないけれど友達として付き合うには遠慮したいタイプです。 どんな人でも周りを見渡せば、学校内や会社内に一人はこういう人がいるでしょう。自分自身がかつてそうだった、あるいは現在もその気があるという人も多いのではないでしょうか。 こういう身近な「嫌なやつ」が回心して「いいやつ」になる話というのは、読者が感動する話になりそうです。あくまでうまく書ければ、ですが。 ベリルも子供の頃からこんな嫌なやつだった訳ではありません。学生の頃は「科学の力が世界を救う」と夢を抱いて科学者を志したのに、いざなってみたら科学者の世界にも醜い権力争いがあり、うんざりしたところへ持ってきて、世界を救えるはずの科学の力を用いて世界を滅ぼす戦争を始めた輩が現れ、キレた彼女は冷凍睡眠に入ってしまいました。 彼女は自分自身に怒りや絶望を向けてはいませんので、自殺はしませんでした。しかし愚かしい戦争を始めた世の中は見限っていたので、冷凍睡眠へと逃げた訳です。 こういう人が冷凍睡眠から目覚めさせられたら、まず、「何だって起こしたのよ、ずっと眠っていたかったのに!」と起こした人に当たりそうですね。被害者は当然ユキマロくんです。ユキマロくん受難の時ですね。 しかしユキマロくんはできた人なので、素直にごめんなさいと謝ります。頼まれた訳でもないのに起こしたのは自分の都合と彼はわかっていますから、謝ることに抵抗はありません。 とりあえず起きてしまったものはどうしようもないからということで、ユキマロはベリルを自宅に引き取ります。道々その時代の社会の実状を見聞きして、ベリルは科学技術の衰退ぶりに少し驚きます。 そして性格の悪い(笑)彼女は、自宅に引き取って親切にしてくれるユキマロに仕事の手伝いを頼まれても即座に断ります。 物語の転では、こんなひねたベリルが回心して、この時代とちゃんと向き合って生きようと決心するエピソードを入れなければいけませんね。 ちなみに、ベリルはとびきりの美人ということにしようかと考えています。主人公が性格ブスの上に外見もブスでは、ちょっと物語としてどうかと思いますので(^^;; 外見はスーパーモデル並み、頭脳も優秀で仕事はできる、でも性格ブス、とすると、強烈なキャラクターになりますね。 しかし、このままですとこんなやつをわざわざ選んで起こしたユキマロくんの動機が不明確ですね。これも考えます。 -------------------------------------------------------------------------------- ベリルとベリアルは似ている(笑) No.3576 投稿日 2001年11月28日(水)19時19分 投稿者 榎野英彦 >弟切さんへ いやね、ベリアルってのは「デーモン」の一種なんですけどね、なんか凄みのあるねーちゃんって感じで、ちょっと好きかも。 >しかし、このままですとこんなやつをわざわざ選んで起こしたユキマロくんの動機が不明確ですね いやいや、弟切さん。「寝ている美人の女の人」というだけで、起こす理由には充分あります。というか、俺だったら絶対起こす(笑)  ベリアル、で思い出したけど、本来デーモンってのは別に悪の存在ではなく、召還に応じて、さまざまな知識を与えてくれるものという位置付けだったみたいだね。その知識を悪用する、もしくは知識を悪と判断するキリスト教的な価値観によってデーモンは悪魔とされた。  エノクの書によると神に逆らって人間に知恵を与え、人間の女に惚れて地上に降りた72人の堕天使たちがデーモンと呼ばれるものの原型らしい。 (言っておくが『エノクの書』ってのは本当にある、俺がでっちあげた『エノキの書』じゃないからね、念のため) デーモンの中には、すごい美女として出現する「ゴムリ」というのもいるそうだから、ユキマロくんは「知識を与えてくれるデーモン」と思ってベリルを起こしちゃったのかもしれないね。 -------------------------------------------------------------------------------- 茨姫 No.3577 投稿日 2001年11月29日(木)05時00分 投稿者 とんびの羽根 ぬ? 釘が刺してある。抜けん。何故だ?ぬかなのに。 茨姫(メモ書き) キサラの怒りとは 神の怒りではない(要解説) キルケーの怒りである(要解説)(しかもそれだけではなくなった:茨姫) ユキマロくん(要解説、自分語の)は表層ではない(要理論展開) とりあえずユキマロくんに与えた宿題(ユキマロくんがキサラになにをしてやればよかったのだろう)の意味を含めて今の内に書き込みをしたい 冷凍睡眠はキサラ編もマレーネ(ベリル)編も構造は茨姫である(要解説) 王女を目覚めさせるのは王子様でなければならない。 ユキマロが貴族風の名前になっていることに着目しなければならない。 ユキマロくんは役目をちゃんと果たしていない(要解説) なぜユキマロくんは2回も起こさなければならない? なぜなら1回目が王子様として起こしていないから 2回目では王子様になっている(要例示) これはなぜか 1回目起こす人間と2回目起こす人間を別々にするか、1回だけでじゅうぶんなのでは? 例えば「興味本位でおこすやつ仮にエノクとすると、2回目に起こすユキマロが王子である」なら子供達をエピソード使うような展開でもエノクとユキマロとの闘いにする展開でもとれるだろう。1回目に起こすユキマロに対して茨姫が発動し、キサラの怒りと茨姫の怒りがかぶるからストーリーを制御できなくなるのではないか。  もしそうならキサラの怒りを取り払ったマレーネ(ベリル)編ではどうか。諦めから眠ったから、起こされても茨姫の怒りは発動しないのか(疑問点) キサラ編でなぜキサラが怒っていたのかというと、自分が茨姫として起こされたかったのに、起こしたやつが王子ではなく(まあそう見えるわけだが)ひとめで自分に惚れず、ひとめで自分を惚れさせてくれないからだ。 しかも怒っているキサラを人間として認めるものが誰もいない。(要例示)(怒りが間違いであるから)怒りを転で解いてやるとまで弟切さんは言う。表層意識の弟切さんが深層意識のキサラを否定しようとしていると、深層意識側が受け止めているのではないか。そのために深層意識自体が表層意識の弟切さんに怒り、警告を発しているように私には見える。  怒りを解くことを転とすること自体が間違いではないのか、怒りはキサラにとって正義だ、ということは弟切さんにとっても正義なのだ。作者が自分の正義を曲げることを認めていいのか。(要他の作家例示) キルケーの怒りと茨姫の怒りのダブルパンチを弟切さんは受けているのだ。弟切さんが制御できないのは半分はユキマロくんの責任で、半分は弟切さんの責任だ。(要解説) ユキマロくんについては自分語であるとの指摘をうけているが、この説明は本題からそれるので今回割愛する。 (必要な説明に更に自分語が登場するため:弟切千隼のなかの、ディレクター、こうもり、キサラ人格、ユキマロ人格、更に深層のキルケー) 今回メモ書きのみで失礼します。 上のを解説するのに私の実力では数日はかかる。それどころか書けない恐れが大きいなあ、困った。 とりあえず読み取れるところだけ読み取ってください。>弟切さん、新木さん -------------------------------------------------------------------------------- オフお疲れさまでした(一週間遅い)。 No.3578 投稿日 2001年11月29日(木)09時22分 投稿者 杉井光  おはようございます杉井です。オフ参加者のみなさま、お疲れさまでした。  今回のオフではなんと(中略)ということで、長文ですがオフレポでした。  突っ込みはなしにしてくれると助かります。 *新木さん  企画書、メールでいただきました。ありがとうございます。  ところでSTRファイルという形式になっていたのですが、あれはいったいなんでしょう? 強引にメモ帳で開いたら、どうも中身はテクストファイルとほとんど同じだったようなのですが。書式とかが一緒に保存されているのかな。  で、まあ、いつものように手探り状態でよくわからんので、書いてみたのをとりあえず課題部屋にアップしてみました。もう少し、キャラとか設定とかを詳しく書いた方がいいのかな? *師匠 >「エノキの書」 (笑) 「榎野英彦名語録」のタイトルはそれでいきましょう。  んでは、短いですがこれで。 http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Miyuki/1757/ -------------------------------------------------------------------------------- 温泉OFF直前 No.3579 投稿日 2001年11月29日(木)22時42分 投稿者 弟切 千隼 まだ何も出かける支度をしていない弟切です。今日も抜けられない打ち合わせがありまして。 榎野さんへ > ベリアルは知っています(^_^) 『聖書』の「サムエル記」・「申命記」などに登場する悪魔ですよね。 ベリアルBelialという名前は、ヘブライ語で「無価値なもの」という意味から来ているそうです。 ちなみに、ベリルBerylという名前は、「緑柱石」という鉱物の名から取っています。 ゴムリも知っています。ゴモリGomoryとも呼ばれる女性の姿をした悪魔ですね。 ゴモリは過去と未来の知識を持ち、その姿は美しく、女の愛を得る方法を知りたがる者に召喚されるそうですから、確かにベリルのイメージと重なるところがあります。 それにしても、ここで『エノクの書』の名前を出すとは、さすが榎野さんですね。『エノクの書』には実は二種類の系統があって、より古くほぼ原典と推測されているのがギリシャ語版、より新しく後世に付け加えられた情報も多いと推測されているのがエチオピア語版とスラヴ語版だそうです。 と、さて、肝心のベリルの人物像について、まだまだ詰めるべき部分が残っていますね。 このまま行くと、少なくとも物語の前半のベリルは「優秀で美人なのに嫌な女」になりそうです。およそ読者の共感を得られそうにないそういう人物を主人公に持ってくるには、そこに物語上の必然性がなければならないでしょう。 例えば、物語の後半のどこかでベリルの過去を明かし、彼女がなぜそんな性格になったのかを読者に示して納得させることができれば、それは読者に一つの驚きを与える「転」になり得ますね。せっかくユキマロといういいキャラクターがいるのですから、その「転」にはもちろん彼をからませませんと。 「転」でなぜ彼が性格の悪いベリルをわざわざ選んで起こしたのか−単に、彼はベリルの性格の悪さを知らなかった、という行動分岐もあり得ますが−を一緒に明かして、ユキマロの動機とベリルの行動原理を一挙に説明し、かつベリルを回心させて「結」へ持ってゆくという具合にできればいいですねえ。 おそらくこの辺のことは温泉OFFで叩かれることでしょう。では、弟切はそろそろ旅支度をします。 -------------------------------------------------------------------------------- おふ。 No.3580 投稿日 2001年11月30日(金)09時20分 投稿者 魚住雅則 お久しぶりでございます。 どうにか卒論が完成し、無事に卒業できそうです。 提出期限をのばしのばししている内に、教授を見ると謝るくせがつきました。ありがとう先生。でも「いやー、何度お前をクビにしようと思ったかわからんなあ。ていうか一回名簿から名前消したしな」と笑うのはやめて下さい。ビビりました。 次回からまた復帰します。今回は雑談。 >オフ 誘っていただいて申し訳ないのですが、今回も金銭と時間的に厳しいので欠席です。 来年の四月から数週間ほど神奈川でお世話になることが決まったので、もしその時に皆さんの都合がよければ参加させて下さい。 >西鶴さん 随分前の話題ですが、「ジャンケン入門」探してみますね。 >アイアンジャイアント これも前の話題ですが見ました。 で、泣けなかったので人間やめます。これからはデミヒューマン。 それはともかく。感動はしたんですが、「泣く」という状態までいかなかったので思考。 自分が泣く、というか弱いポイントというのは「相手を思いやる嘘」にあるのだと思いました。ワンピースしかりサトラレしかり。 共通するのは「嘘」です。 感動系では、「相手に嫌われるのを承知で(相手の為に)嘘をつく」というのが、最も読みたい話であり書きたい話だと気づいたので、「アート・イズ・ライフ(仮)」の後に長編で書けるようにあらすじ練ります。 アイアンジャイアントでも巨人に嘘をついて欲しかった。 -------------------------------------------------------------------------------- いっぱい突っ込み No.3581 投稿日 2001年11月30日(金)21時22分 投稿者 とんびの羽根 >弟切さん ベリル編でいろいろと疑問があるので教えてください。 >>こういう身近な「嫌なやつ」が回心して「いいやつ」になる話というのは、読者が感動する話になりそうです。あくまでうまく書ければ、ですが。  主人公が嫌なやつなわけですね、すると、主人公が回心するまでのあいだ、つまり起と承のあいだ、なにが面白い話になるのですか?  嫌なやつがいいやつになるということは、嫌なやつを否定しているということですか。そしていいやつを肯定しているということですか。弟切さんが書きたいのは嫌なやつのほうなのか、いいやつのほうなのか、どちらでしょう?  もうひとつ、いいやつを読者は期待しているのですか?それともいいやつに回心することを期待しているのですか。いい意味での期待を裏切るというかたちで読者が感動するのですか?  弟切さんの考えを教えてください。それがあってるかどうかについては問題ではありません。弟切さんが書きたいからなのか、読者が求めていると考えるからなのかを知りたいだけです。  ついでに、(というのは、また名前が変わるかもしれないからですが)ベリル= 緑柱石に対する弟切さんのイメージはどう言うものでしょう。「緑柱石」という鉱物の名から取っています。ということからは、どう意味を込めているのかわからないんです。  茨姫(メモ書き)はまだ手付かずで放置中(怠惰ゆえ) >杉井さん  オフではさわむーへの突っ込みは完了したんですか。もう完全に企画書へ移行するということですよね?オフで叩かれた話は聞きたいのですが、ここはぐっとこらえますので、企画書段階に進むにあたっての話とかが出ていたのならちょっと聞いてみたいところです。企画書を出せといわれてそのとき杉井の胸中に去来するもの(例えばミンシアは、さわむーにまかせよう)とか、杉井いじめの予定はありません、無敵フラグがとれたので興味がそれたらしいです、まあいいや、勝手に想像して楽しんでます<ひどい 「レクセス・リヴァース企画書」 >>仕事の関係で立ち寄った街で  仕事は片手間ですんだんですか? >>の生物兵器の『胚』を植え付けるための苗代  それって自己増殖型生物兵器といわないんじゃない? >>封印されていたパワー  ってなに?説明がないよ。 >>プロフェッショナル意識でぶったぎり  でも賞金稼ぎなんじゃ >>そっと立ち去る二人。  やっぱり仕事は片手間ですんだの? >八神さん 「起の起の部分試し書き」 >>まるで人形のようだ、とレンは思った。  人形のようという表現は、最近よく見る表現なのでもう少し具体的に、かつ亜人ならではの感覚を感じさせる表現が欲しいです。(叩いてます?>私)。地下でいきなり陽光、かっこいいです。これは魔術それとも外界とつながっている?吹き抜けは天井まで吹き抜けなのか、地下2階と地下1階が吹き抜けなのかわからなかったので、現実なのか魔術なのかよみとれなかった。 -------------------------------------------------------------------------------- 茨姫に入る前の解説 No.3582 投稿日 2001年12月1日(土)10時26分 投稿者 とんびの羽根  キサラの怒りについて整理します。  キサラは社会的に孤立した女性で、自分の正義を信じる有能な人間です。  正義に従って行動する魔女という、魔女の新しい姿が小説化する対象です。  有能なのだけど、理解者がいないために魔女と誤解されている。  正義に反して行動している有能な女性=魔女と誤解されている。  だからキサラの欲望は社会から理解されることと、自分の正義を貫き通すことなのです。理解者がないことと、正義を曲げることがキサラの怒りの発動条件となります。(後で述べますが、作者である弟切さんが、御自分の深層意識のキサラの怒りの発動の相手となりました。自分のしっぽを踏んでいることに気付いておられないのです。怒りを理解しようとする前に欲望のほうを理解しておかなければならない)  神の怒りではない(蛇足) >>具体的にこの怒りを解く方法で、今私に思いつくものは二つしかありません。自分を破壊するか、世界を破壊するかです。  榎野さんがこれを神の怒りと呼んだのはまったく正しい。でもそれはキサラの怒りではない。神の怒りは自分が創造したものに対する怒りにそんなものを作ってしまった自分への怒りが組み合わさったものです。  キサラはそんな怒りをもっているとは弟切さんは一度も言ってない。当たり前。 それがあてはまる唯一の人物は弟切さん本人です。したがって弟切さんはキサラの話を聞いたことで自分に対して怒り出してしまったというのが真相です。  榎野さんはわかってますが、読んだひとが誤解すると、これはキサラの怒りだと思うかも知れません。ですから蛇足ですが、キサラの怒りは神の怒りでないということをここに挿入しておきます。   キルケーの怒りである(要解説)(しかもそれだけではなくなった:茨姫)  キサラの怒りの源泉を探ると更に深層から来ているものに気付きます。表層的には、社会的に認められないことへの不満です。社会的に認められない人間なんていくらでもいますから、それだけなら非常に底の浅い怒りです。社会的に認められてなくても誰か自分にとって世界と並べられるくらい重い人物から認められれば通常は解決します。ようするに恋人からあなたの仕事は本当にいい仕事をしてるねと、ひとこと言ってもらえるだけで解決してしまう。子供とか、尊敬している先輩、上司とか無二の親友でもいい、無言でも自分の仕事を理解してくれればそれで解決です。  魔女キルケーは絶海の孤島に住んでます。しかも流されたり遭難した男達がやってきても豚に変えてしまう。孤立させられているだけでなく、みずからも孤立を望んでいます。認められるまえに、認めるのは自分の側だという矜持がある。それくらい自分に自信がある。神にだって認められたという実績があるのだから、いまさら人間に認められたってうれしくもなんともない。自分を認めない社会や男達がバカなのだ。なぜ認めないんだ、ばかもの。という怒りがあるわけです。  ここまで来ると、表彰されたり、高い地位に抜擢されたりした、目覚ましい実績を積んだ人間にしか発生しない怒りだということがわかります。そこに女性だから自分に対する評価が歪められていること。更に人間の身でありながら神の妬みを買うような能力を持っているために、不当な罰を受けているという意識が存在します。  このような神話的人物というのは人間の意識のかなり根っこの方に潜んでいて、表層意識ではなく、その下の深層意識の方を動かすエネルギーのようなものになります。キサラの怒りはキルケーの怒りとの同調から生まれ、キルケーの鎮静にしたがっておさまります。  キサラの怒りを転じようとすれば、深層のキルケーを満足させることです。オデュッセウスが豚に変えられずに済んだのは彼がひたすらキルケーを満足させることに勤めたからであって、キルケーの考え方を変えたからではないのですね。(『オデュッセウス』ホメロス)  キルケーの社会に対する屈折した気持ちを、男であり、社会に認められていたオデュッセウスに理解できるはずがありませんから、彼は彼にできる唯一の事をしたわけです。  弟切さんはそこを一歩進めていかないといけない立場にあります。キルケーを否定することなく、過った考え方を変えることができれば、キルケーの罰は解けるのではないかということだと私は見て取りました。あくまでキルケーを否定してはいけないわけですから、キルケーの正義を否定してもいけないのです。キルケーは罰を受けている(と思っているかどうか難しいですが)とはいえ、美しく、常春の島で永遠の生命を楽しんでるのですから、本当はそのままでいいと思っているかもしれません。自分の心の牢獄ですが、楽園でもある。いきなりあんたは間違ってる、楽園から出ていけと迫れば怒ります。  しかしキサラは楽園に住んでません。キルケーとキサラの間には無視できない溝があります。 キサラとキルケー対比を次に考えます。多分ユキマロくんの出番はそこにあるでしょう。力つきたのでここで中断します。弟切さんからの反応がないのはかなりつらいですが、あとでもうちょっと頑張ってみたいと思います。なんとメモ書きの最初の4行が解説しきれてません。自分の実力なさが悔しいです。 -------------------------------------------------------------------------------- せめてこれからは週三くらいで。 No.3583 投稿日 2001年12月2日(日)12時21分 投稿者 八神伽羅 >八神さんすぐ音信不通になるもんだから。  この一文、さっくりと胸に突き刺さりましたです。はぅ。  時間はあるはずなのに、なんですぐそうなるものやら。我ながら謎です。  で、今後どうするかですが、「2.このシーンを直してみる」にします。一つのシーン内での起承転結を掴んでおいた方が、全体を六十四分割しやすいような気がするので。  なんとか削って四枚で収まるようにもしたいところですね。読み返してみると、いらない部分も結構あるし。しかし、ずいぶん前に指摘された、内容が薄いって欠点、さっぱり直ってなかったのがなんだかなぁ。  ということで、削りつつ起承転結を考慮に入れて起の起を書き直す、ということで。  締切は火曜日の夜までにします。四枚だしなんとかなるでしょう。たぶん。  作業工程としては  ・起部の起を四分割する。  ・書く。 の二つか。締切は明後日だし、今回は中間報告はなしでいいですよね? >とんびの羽根さん  ツッコミありがとうございます。  これくらいなら叩きには入らないんじゃないかと私は思います。むしろ、直すうえでは助かりますね。読み取りにくい部分とか、自分ではわからないことって多いし。  しかし亜人らしい表現かぁ……難しそうだなぁ。 http://homepage2.nifty.com/kuroonekotei -------------------------------------------------------------------------------- 帰ってまいりました。 No.3584 投稿日 2001年12月3日(月)01時20分 投稿者 弟切 千隼 温泉OFF帰りの弟切です。ただ今大量の仕事に襲われています(;_;) 一昨日の朝、出発前にメールの確認をしたところ、お仕事メールが二通届いていたのを「私は何も見なかった」という呪文一つで片付けて、弟切は信州へと旅立ってしまいました。今日の夜帰ってきてみたら、お仕事メールがさらに二通お友達を連れてきていました。 これ以上お友達の輪が広がらないうちに、弟切はお仕事をやっつけてしまおうと奮闘中です。 そんな訳で、温泉オフ報告はまた後ほど送らせていただきます。とりあえず無事帰宅しましたことを報告させていただいて、今日のところは御免下さい。 -------------------------------------------------------------------------------- 2001年秋の温泉OFF報告 No.3585 投稿日 2001年12月3日(月)17時01分 投稿者 弟切 千隼 やはり、オフレポはせねばなりますまい。という訳で、昨夜から睡眠不足気味の弟切が参加報告いたします。 今回も、新木さん・みやびさん・中里さんを除くとここ「よみかく分室」からの参加者は私一人でした。さつきさんと小倉さんがキャンセルされたのが残念です。 今回も浴槽に林檎がぷかぷか浮いている温泉を堪能しました。おかげでお肌がすべすべです(^o^)V まだまだ私も行けますね、ふっ(←何がですか?) 宿の食事は変わらず美味しかったです。菖蒲庵のそばみそも美味しかったです。アトリエ・ド・フロマージュのチーズケーキも美味しかったです。 おかげでやはり食べ過ぎました(;_;) そしてまたダイエットに励んでいます。 今回は宿で飼われている山羊さんの乳絞りをさせてもらえました。意外に握力が要ることを発見しました。絞りたての山羊乳をその場で飲ませていただいて、これもまた美味しかったです。ぴょこぴょこ跳ね回る子山羊は可愛いながらも、宿の植木を食べて宿の人に叱られていました。 宿で飼っている鶏と家鴨[あひる]が野良猫に食べられてしまったとかで、数が減っているのが残念でした。でも今回は前回と違って家鴨さんに近づいても逃げられなかったのが嬉しいです。家鴨というのはドッグフードを食べる動物であることを発見しました。本当です。 宿で飼われている雑種の犬チビ(牝)には、やたらなつかれました。弟切は犬好きなので喜んでいっぱい撫でてあげました。ヒトの男にもこのくらいもてるといいなあ、とちらっと思ったことは内緒です。 さて、それで小説のことは、と言いますと……実は今回あまり話せませんでした(^^; 弟切は最初の晩にちょっと体調を崩して早々に床についてしまったので、皆さんとたくさんお話しできなかったのです。二晩目は皆さんと一緒におこたにあたりながら少しお話しできたものの、体調の回復ぶりが思わしくなかったので、夜っぴて濃いお話を、とは行きませんでした。 そう言えば、今回の温泉オフでは朝食と夕食の時にしか新木さんのお顔を見なかった気がします。みやびさんや中里さんにはお目にかかったのですが。 12月2日のお昼、みんなでおそばを食べている時に、温泉オフの最中に話し足りなかったから帰りの車の中で話そう、と新木さんに千葉方面へ拉致されそうになりました。しかし仕事が待っている弟切はからくも魔の手?を振り切って自宅に帰り着いたのでありました。 -------------------------------------------------------------------------------- 師走 No.3586 投稿日 2001年12月4日(火)00時29分 投稿者 かねやん  それはたいへん忙しい時期。体もボロボロになる時期。でも呑む機会も多い時期(嬉) >企画書(杉井さん) >>女装美少年&男装美少女の賞金稼ぎコンビによるスチームパンク・アクション・ラヴコメディ。 >>お互い憎からず思っていながら、相手を自分と同性だと思いこんでいるが故に変なところで遠慮したり遠慮しなかったり。  これと大筋と、全然違うんですが。  いきなりバレちゃってるし互いに憎からず思ってるわけじゃないし。  大筋のほう。  情けないだけのトラに、ミコが惚れる理由がわからない。だからミコの封印の設定は面白いけど、何故決意をしたのかわからないから盛り上がらない。  あと、トラがやったのってユイリの代わりになったくらいなのに、事件が解決したらいきなり過去を克服できてしまったのもわからない。 -------------------------------------------------------------------------------- キサラとキルケー No.3587 投稿日 2001年12月4日(火)07時06分 投稿者 とんびの羽根  キサラとキルケー対比  キサラはキサラ編の主人公で、弟切さんが降ろしたキャラクターですが、もともとは神話的な魔女の怒りを現代的な怒りに置き換えて体現するために、普通の人間として設定されました。その結果としてキルケーの属性は大部分なくなってしまいました。しかしキルケーの属性と感情をある程度受け継いでいることが前提だったのではないかと思います。  まずキルケーの怒りとはなんだったのでしょう  キルケーとスキュラの話に戻ります。キルケーのもとに頼みごとをしにやってきたグラウコスへの恋心、いそいそと薬草を作る有能さ、美少女スキュラから犬の首が3っつ生えて怪物に変身、愛想をつかしたグラウコスの変心と離別。そこから導かれるのは、美しく有能なのに魔女と呼ばれて恐れられ、人間社会から遠ざけられて、誰か来たと思ったら利用されただけだった、という悲しい女性の姿です。  「魔女と呼ばれること」「社会から認められないこと」「島流し」「恋心を利用されること」への怒り、弟切さんが共感したキルケーの怒りは以上だと思います。  次にキサラについて考えます  キサラ編では高貴さの属性と怒りという感情が主題です。高貴さについてはいろいろと検討がされたのですが、怒りの感情については弟切さんが正面から向き合うことがどうも難しいということがあるためか、次第にキルケーの本質からずれて行ったように思います。キルケーという人物を描くことより、弟切さんの個人的な怒りの色彩が強くなっていきます。この怒りは物語を構想する時点ではキルケーと同調するかたちで始まったのですから、ここで弟切さんがコントロールできていれば、キサラの怒りもキルケーの怒りに同調していくはずでした。神話編、ファンタジー編を別に作ったのはキルケーの神話的属性を排除するためで、キルケーの怒りとはなにかを際立たせることが目的だったのではないかと思いますが、主人公をキサラとした瞬間から怒りについての漂流が始まりました。  最初のころのキサラはスキュラ神話を踏まえて、恋する乙女で、有能で冷たい男に騙されて利用され、男とその婚約者に相応の罰を与えるというものでした。キサラのほうがより有能なので、男はそれほど有能なのではないけど、気後れをしないでキサラと対当につきあえる性格をしている唯一の人物でした。このとき信頼した人間に裏切られる怒り、恋人にだまされる怒り、権力者に利用される怒り、恋敵に対する怒りが次々に沸き上がり、それがその後のストーリー変更にあたっても持ち越されることになりました。  ユキマロがなんとなく信頼できない、恋人にならない、権力者ではない、恋敵もいないというのは、その怒りを封印するためだと思われます。弟切さんは次々に怒りを生み出しては封印することを続けているのですね。(心理的にはかなり危険なことのように感じられます)  キサラは冷凍睡眠のため若く美しい女性のままのすがたで失われた偉大な過去の文明をそのまま継承しているので、未来の人たちから見ると一種の不老状態です。有能ではあるけど、未来の世界で目覚めた時、存分に働き周囲から恐れられるような仕事、地位、技術を発揮する場が与えられないため、キサラの怒りはキルケーの怒りとは異なるものになってます。キルケーには彼女を束縛する社会や慣習から離れて自分のしたい放題に生活を楽しみ、外部からの侵入者を豚に変えてしまう魔力を使って自分の身を完全に守ることができました。ただ人間達の社会から認めてもらえず、だからと言って神の世界に住むことも許されない苦しみがあるばかりです。何をしてもだれからも咎められず、認められることもない永遠の人生を生きる苦しみです。そこから派生する感情を弟切さんは最初怒りととり、次に諦めととることで物語りを語ろうとしました。  キサラが冷凍睡眠にはいったきっかけは、自分の仕事の場が奪われたからでした。キサラは遠い未来に島流しになり、現在にはもう戻れないという部分は絶海の孤島に暮らすキルケーと同じです。周囲の人々に理解できない程の知識をもった有能な独身女性であることも同じです。  過去のキサラは再就職の誘いを断っていることから、仕事の場所を奪われたことだけでなく、仕事仲間や上司に対しても怒っていたことがわかります。しかしコンセプトではキサラは社会に対して怒っている(後で自分への怒りだと気付く)ことになってます。高い技術を持っていても戦争に突き進む人類に対する怒りなのですが、目覚めるともはや戦争はないのだけど科学技術が退化したことに対しても怒りを表しています。どうも社会を対象に持ってくると怒りの焦点がぼやける感じです。戦争があってもなくても、技術が高くても低くてもキサラは怒っているのです。社会に対して怒っていると思ったら違っていたのですね。  社会に対する怒りでないなら自分に対する怒りであろう、というのが弟切さんの判断です。自分のどこに怒っているのでしょう。  やはりキサラは自分の能力が発揮できる高度な技術をもった研究所でずっと働いていたかっただけなのではないでしょうか。現在自分のしたいことができないから、未来になれば自分が働ける研究所が復活しているかも知れない。という甘い考えしかなかったことに気付いたということかも知れません。  もしそうなら、転は簡単でしょう、君は逃げることなく立ち止まって闘うべきだ、そう声をかけてくれるヒーローがひとりいればいいのです。それがユキマロくんであればすべて解決します。  しかし作家弟切千隼は、まさにここで投げてしまったわけです。もちろん納得がまったくいかないからですね。   「ユキマロがなんとなく信頼できない、恋人にならない、権力者ではない、恋敵もいない」ように設定されてるからです。ユキマロくんがヒーローになれば解決するのです。しかしラストになってユキマロがヒーローになることこそが弟切さんが、おそらく一番嫌なことなのだろうと推定できます。ユキマロは怒りの封印そのものであって、弟切さんの中の怒りが全身全霊を傾けて抗議しているように感じられるのです。キルケーの4っつの怒りのひとつがグラウコスに対する「恋心を利用される怒り」であったことは、そのままユキマロに投影されているのでしょう。ユキマロがキサラを利用しているという構図が崩れないかぎり、この話が終わらないのは明らかなのです。 -------------------------------------------------------------------------------- 反省。 No.3588 投稿日 2001年12月5日(水)01時07分 投稿者 八神伽羅  だけなら猿でもできるんですが(古)  すみません……終わりませんでした。書き直し。  明日か明後日の夜までにはなんとかします。  ふぅ……己の英語力を過大評価しすぎて、宿題にかかる時間を見誤ったのが敗因か……。 >弟切さん  温泉オフは楽しそうですねー♪  おいしいごはんと温泉と動物。ああなんて幸せそうな響き。  お金と時間に都合をつけて、次回はなんとか参加してみたいものです。……なんか参加目的がだいぶ間違ってるような気もしますが、きっとそれは気のせいでしょう(こら) http://homepage2.nifty.com/kuroonekotei -------------------------------------------------------------------------------- >とんびの羽根さま No.3589 投稿日 2001年12月5日(水)01時40分 投稿者 はせがわみやび  相手に考えさせたいときは、自分の考えを書いちゃダメですよお。  なんだか、読んでても良くわからなかったので、最後のところだけ反応しますけれど、ユキマロは役割としては「賢者」だって、誰か書いていませんでしたっけ?  ルークに対するヨーダですね。  わかりやすく、単純に考える方法をひとつ。  みんなユキマロの姿形に騙されてます(^^; お話上、いちばんわかりやすく理解するには、ユキマロをおばあちゃんに置き換えちゃえば良いんですね。  それでもお話は成り立ちます。やってみましょう。  で、そー考えると、上のとんびの羽根さんの考察がヘンだなってわかると思います。  将棋を差しているときに盤を横からみている人は、得てして指している当人より状況が良く見えるもの。でも、将棋を一局、指し終わるまでコメントは控えましょう(^^;  でないと、指しているひとは混乱します(^^; みやび -------------------------------------------------------------------------------- みやびさま No.3590 投稿日 2001年12月5日(水)08時15分 投稿者 とんびの羽根  ユキマロをおばあちゃんにする、それです!弟切さんのなかで賢人を必要としているのに彼女はどうしても男性である賢人を信用してないのです。  ユキマロがおばあちゃんになるだけでグラウコスへの怒りも、書こうと思っていた茨姫の怒りも権力者に対する怒りもスキュラに対する嫉妬(これはすでに消去済みだったけど)もすべて成立しなくなります。  指摘、と忠告ありがとう、肝に銘じます。魔女と賢人という図式と常に対比しておかなければならなかったのか。 -------------------------------------------------------------------------------- ウィルス襲来 No.3591 投稿日 2001年12月5日(水)20時54分 投稿者 弟切 千隼 最近、不審なメールがよく届くなあと思っていたら、昨日の午後になって突然私のPCくんの調子がおかしくなり、ネットワークにつなげなくなりました(*o*) 怪しいメールはすべからく問答無用で削除していたのに、ウィルスにやられてしまったようです。何とか復旧できたものの、本当にもう大丈夫なのか非常に不安です。 皆さんもお気を付け下さい。 > ユキマロをおばあちゃんに 実は、私の中の最初の設定では、ユキマロは「賢者」らしくおじいちゃんにする予定でした。しかし自分より年上の人間をリアルに書くのは難しいだろうと判断して、若い人にしました。 さて、ユキマロはとりあえず後回しにして、ベリルの行動原理について考えてみました。 前に書いた通り、ベリルは怒り系ではなくて、ふてくされ系の人物です。諦め系というと静的で憂いに満ちた美人という印象があり、絶望的な方向−自殺など(^^;−に走ってしまいそうなので、もっと能動的で気が強い印象があるベリルとはちょっと違う気がします。冒頭でいきなり主人公に自殺されたら、全然違う話になってしまいますし。 物語に入る前の段階で、ベリルは戦争を起こした社会に失望して冷凍睡眠に入ります。この時、彼女は完全に社会に絶望してはいません。もしそうなら冷凍睡眠に入って死を先延ばしするようなことはせず、さっさと自殺しているはずです。 自殺せずに冷凍睡眠を選んだということは、彼女は未来社会に一縷の望みを託していたことになります。 さて、「ベリルは戦争を起こした社会に失望して」と私は書きました。しかし、ベリルの意識の底には確かに社会全体に対する諦めなり失望なりという感情があって、それが彼女を動かしていたとしても、一人の人間を直接動かす感情というのは、通常もっと個人的な出来事から生じるものでしょう。ましてやそれが「冷凍睡眠に入る」などという緩慢な自殺にも等しい行動であるならば。 マザー・テレサのように、「この世で最も虐げられた人々のために」とかいった崇高で大きな行動原理に基づいて行動できる人物も実在するとはいえ、そういう人物がごく稀にしか存在しない特殊な人であることは明らかですよね。ベリルをそういう特殊な人とするなら、当然それなりの物語上の必然性がなければなりません。 考えてみたところ、ベリルをそのような特殊な人物として書くと、テーマが大きくなり過ぎて短編には向かないのではないかと気がつきました。(今更気がついているのですかい? > 私)  ですから、ベリルは「ふてくされている普通の人」として書き、彼女に冷凍睡眠に入ろうと決意させる個人的な出来事を作ろうと思います。もちろん、この出来事は、ベリルが「社会に失望する」くらいの衝撃的な出来事でなければなりません。このような出来事があってベリルが傷ついたとすれば、「彼女がこんな性格になっちゃうのも無理はないよね」と読者の共感を呼ぶこともできるでしょう。 その出来事は当然、ベリルが「この時代に生きよう」と決意し直す転部にからんでくるでしょう。せっかくユキマロくんという素敵な人物がいますから、この出来事にユキマロをからめるために、ユキマロくんの御先祖さま−便宜上ここでは祖父とします−がこの出来事に関わっていることにしましょう。 ユキマロくんの祖父は、ベリルの同僚で彼女と同じように優秀な科学者でした。人間的にもよくできた人で、ベリルが心から尊敬できる数少ない人物でもありました。ところがこの人物が、世界大戦という未曾有の危機に際して、ベリルからすれば信じられない愚劣な行動を取ったとしたらどうでしょう? 例えば、大量殺戮兵器の開発プロジェクトに参加する、というようなことです。第二次世界大戦中にアメリカ合衆国政府にマンハッタン計画の推進を進言して、後にそれを一生悔いていたというアインシュタイン博士のような立場にユキマロくんの祖父を置く訳です。 念のため解説しておきますと、マンハッタン計画とは原爆の開発プロジェクトでした。 そして失望したベリルは冷凍睡眠に入り、頼みもしないのに目覚めさせられてみたら、起こしたのは当の同僚の孫でした。となれば、ベリルはユキマロに対して疑心暗鬼になるでしょう。その上未来の社会はすっかり科学技術が退化していてベリルが活躍できるような仕事はなく、しかも旧世界の過ちに全く学ばずに、自分たちの権益を守ることしか頭にない権力者たちの争いによっていつまた戦争が起こるかもわからない社会だったなら、ふてくされたくもなるのではないでしょうか。 こうした場合、ユキマロがなぜベリルを目覚めさせたのかという理由がますます重要になってきますね。ベリルから見れば、最初のうちはユキマロの動機はまるで謎でしょう。少なくとも「承」までは視点をベリルに固定しておけば、謎めいたユキマロくんの魅力で読者を引っ張れるでしょうか? ということで、「転」以降の展開を、ユキマロくんの動機をからめて考えてきます。 -------------------------------------------------------------------------------- Wordで読むのも可。 No.3592 投稿日 2001年12月5日(水)21時55分 投稿者 藤極堂 そろそろあらすじから本編に移行する方達が増えてきました。 しかし、小説を掲示板に投稿されたそのままの状態で読むというのはかなり苦しいものがあると私は感じます。 そこでご紹介するのが窓の中の物語。 ウィンドウ上に本を再現してオンライン小説等を読むための無料ソフトです。 縦書き、眼に優しいベージュの背景色、適度な行間配置。 ページめくりアニメとめくり音まであるのがご愛敬のテキストビューア。 オススメです。 -------------------------------------------------------------------------------- 風邪なんだかなんなんだか No.3593 投稿日 2001年12月6日(木)15時33分 投稿者 新木 伸  なにやら温泉OFFから帰ってきた夜から、喉が急に痛くなった。  しかし熱はなし。関節そのほかの痛みもなし。鼻もすっきり通っている。風邪とは違う不思議な症状。  咽頭ガンとか、なにかそういうヤバい病気かと心配するも、3日目には喉の痛みが治まる。  しかし今度はごく普通の風邪っぽい症状に変化。熱はまだ出てないけど、体がだるくて、関節も若干痛む。  うーむ。やはり風邪なのだろうか?  今年のインフルエンザって、どんな症状?  ログを片づけるのは、あとにして、ウイルスの話。 >弟切さん  BADTRANS.Bね。  わしのとこにも、毎日数通ぐらいは送られてきている。  以前メールを送信した相手に流すみたいだから、たぶん、ファンレターをメールで送ってきた人たちからだな。覚えのある名前もいくつか見るし。  このタイプのウイルスは、対策の取られていないバージョンのOUTLOOK EXPRESSを使っていると感染する。  いままでのマクロウイルスとは違って、「実行しないでも」感染するのが恐ろしいところ。  プレビューするだけで感染。  弟切さんは「怪しいメールは片っ端から削除していた」と書いているけども、この削除をするときに、まず一度クリックして選択してやる必要があるでしょ?  これでもう感染しているはず。  おそらく、弟切さんも加害者の仲間入りしているんじゃなかろうか?  パソコンが止まってしまうのは、バックグラウンドでものすごい数のメールを処理しているからとか。  ちなみに、対策とか駆除法とかは、「トレンドマイクロ社の情報ページ」にて。  自分の使っているIEのバージョンが、セキュリティホールの開いているものかそうでないかも、ここで調べる方法が書いている。  ちなみにIE5系では、SP2を当てているとセーフらしい。 -------------------------------------------------------------------------------- ユキマロの行動原理 No.3594 投稿日 2001年12月6日(木)22時10分 投稿者 弟切 千隼 を考えてみました。 ユキマロはベリルよりも人間的にできた人とはいえ、あまりにも超越的な人にしてしまうのはどうかと思いまして、行動原理は基本的に個人的な感情に基づいているものとします。 で、ユキマロがベリルを目覚めさせた理由は、当然祖父からの因縁です。前回書いたように、ユキマロの祖父はマンハッタン計画のような大量殺戮兵器開発計画に荷担したことにして、それを一生悔いていたことにしましょう。戦争を早く終わらせるために良かれと思って計画に参加したのに、むしろ世界の破壊に荷担することになってしまったことを悔やみ、ユキマロの祖父は「自分の行動に反対したベリルは正しかった。一言彼女に謝りたい。しかし今更彼女に合わせる顔がない」と悩んだまま亡くなります。 祖父の薫陶著しく知性的に育ったユキマロは、祖父から繰り返しベリルの話を聞かされ、悔やみ続ける祖父を気の毒に感じます。同時に、祖父と違って直接大量殺戮には荷担しなかったものの、社会から逃げ出した彼女の行動も間違いだと思います。そしてユキマロは、いつか彼女を目覚めさせ、祖父と互いの罪を認め合った上で許し合わせたいと思うようになります。 しかし、ユキマロの祖父は「到底ベリルには許してもらえないだろう」と彼女に会うことを拒んだまま亡くなってしまいます。それでもユキマロは、社会から逃げだしたままのベリルを案じ続けていた祖父の真意を読み取り、ベリルを社会に向かい合わせようと、彼女を目覚めさせます。 となると、当然この話の「結」は、「ユキマロの導きにより、ベリルがこの時代とちゃんと向き合って生きようと決意する」でOKとなりますね。 「転」では、「ベリルがユキマロの祖父の真意を知り、自分の過ちも知る」ことになります。 む、何だかユキマロよりもユキマロの祖父の方が重要人物になってきました。こういう話ならこれでいいのでしょうか? 「結」でユキマロくんに美味しいところを持っていってもらおうかしら。 -------------------------------------------------------------------------------- ウィルス対策 No.3595 投稿日 2001年12月6日(木)22時21分 投稿者 弟切 千隼 書きこんでから再読み込みしてみたら、新木さんの書きこみがありました。 弟切は、Outlook ExpressもIEも使っていません。こうすることでほとんどのウィルスを防げますから。少数派にもそれなりに利があるのですね(^_^) でも、ウィルスには気を付けるに越したことはありませんね。弟切はマシンが復旧したら、ヒトにウィルスが感染したらしく、今日は体調が悪いです。 -------------------------------------------------------------------------------- 風邪なんだか違うんだか(西鶴バージョン)。 No.3596 投稿日 2001年12月7日(金)11時21分 投稿者 西鶴翠(みどり)  現在の体調不良が、風邪によるものなのかそれ以外の病気によるものなのか分からなくなってきたので、それなりに回復してきたのだと思います。そろそろ、また週に一度くらいの割合で書き込む予定なので、その前に、今後の方針などを決めておこうかと。  すべきこととしては、細かいレスを除けば、三つあります。 A西鶴はなぜここにいるのかの考察。 Bひねりのないあらすじを六つ出すという課題。 C「毒とドラマ」の新木さんへの説明。  一つ一つ片づけていきたいと思っているのですが、さて、どれからにしましょう。私としては、どれからやっても同じかなあと思っているので、迷っている状況なのですが(特に指示がないようならば、サイコロを振って決めてしまいます)。  それ以外に何かやらせてみたいことなどがあるようでしたら、そちらでもいいですし。 それでは。 http://homepage2.nifty.com/saikaku/ -------------------------------------------------------------------------------- 西鶴さんへ No.3597 投稿日 2001年12月8日(土)12時10分 投稿者 とんびの羽根  体調がまだ本調子ではなさそうですね、心配してました。  それでは突っ込みに専念します。 >>A西鶴はなぜここにいるのかの考察。  その話は旬が過ぎてるから、課題を優先してはどう?「課題を先延ばしにしている西鶴さんがなぜここにいるのか」の考察はもうみんな飽きてると思うんだけど。  「課題を終えてからの西鶴さん」には多少の期待はあるのだけど、現時点では貴重な時間の無駄使いだと思う。 >>Bひねりのないあらすじを六つ出すという課題。  いよいよラブレター(違)ですね、とんびが予想してみる。 1女の子から女の子へのラブレター 2男の子から男の子へのラブレター 3大学の助手から教授へのラブレター 4毒舌評論家から推理小説作家へのラブレター 5卓球のトレーナーから選手へのラブレター 6ナースから余命1ヶ月の患者へのラブレター  結はすべて「ふられる」  西鶴さんが、どうはずしてくるかはさすがに予想がつきません >>C「毒とドラマ」の新木さんへの説明。  新木さんが興味を示すまでは、意味がないのではないかな。  ただし西鶴さんが実は毒の専門家であるとか、プロの脚本家とかなら、私も興味はあります。 >八神さん >>むしろ、直すうえでは助かりますね。  ほっとしました、新木さんから釘が刺されてたので、できるだけ読み取りにくさのチェックにこころがけようかな。 >>しかし亜人らしい表現かぁ  亜人らしさというとちょっと語弊があるかも知れません。子供時代、人形と遊んだ時代が多分ないはずのレンが、セラスは何に似ていると表現できるかと考えれば、いいのじゃないでしょうか。この「登場人物が他人をコメントする力」が研ぎすまされてくると、短い文章で多くの情報を読者に伝えることができるようになるんじゃないかと思うんです。 -------------------------------------------------------------------------------- あらすじ提出(何回目かしら?(^^;;) No.3598 投稿日 2001年12月8日(土)12時41分 投稿者 弟切 千隼 ベリルを主人公にした「凍れる心臓」(仮題)のあらすじを提出します。課題部屋にも上げておきます。 これで今夜の忘年会用に叩くネタができましたよ > 「よみかく」忘年会に参加する皆さん。 ベリル版「凍れる心臓」(仮題)あらすじ ―――――――――――――――――――  高度な科学技術の発達した未来に世界大戦が起こった。優秀な女性科学者ベリルは、世界中が愚かしい戦争にまき込まれたことと、尊敬していた同僚の男性サダヒコが大量殺戮兵器の開発計画に参加したことに衝撃を受け、社会に失望して、未来に一縷の希望を託して冷凍睡眠に入った。  数十年後、ベリルはサダヒコの孫と名乗る青年ユキマロに目覚めさせられた。とりあえずユキマロの家に引き取られたベリルは、戦争によって科学技術が退化した社会に驚き、ここには自分の居場所がないと感じた。ユキマロからサダヒコの死を告げられ、大量殺戮兵器の開発計画に参加したことを生涯悔いていた祖父を許してくれと頼まれたベリルは、こんな荒廃した社会を作った責任の一端はサダヒコにあると言ってそれを拒否した。  ベリルは再び冷凍睡眠に入ることを決意し、体調が整うのを待つ間ユキマロに頼まれて彼の仕事を手伝った。科学知識を独占しようとする権力者たちの妨害にもめげず一般の人々に教育を施すユキマロの姿を見て、ベリルは彼を信頼に足る人間だと認めるようになった。しかし過去と同じく権力争いを繰り返し、再度戦争を起こしかねない権力者たちの様子を知って、彼女は社会への失望を深めた。  ある日、ユキマロの仕事を手伝っていたベリルは、苦境の中でも前向きに生きることを放棄しない人々に接して、自分が苦境に面した同時代の人々を見捨てて逃げ出してきたことに気づき、自分にもサダヒコと同じように社会を荒廃させた責任の一端がある、と愕然とした。衝撃のあまり呆然とするベリルを、今の時代にやり直せばいいではないかとユキマロが励まし、彼女は二度と冷凍睡眠に入らずにこの時代に生きることを決意した。ベリルはユキマロと共にサダヒコの墓に詣でて、自分の過ちを謝罪し、サダヒコを許して、ユキマロと協力してこの時代に生きることを表明した。 ――――――――――――――――――― -------------------------------------------------------------------------------- 杉井光、Badtrans.B感染確認 No.3599 投稿日 2001年12月9日(日)17時54分 投稿者 新木 伸  ――ってことで、もう30人ぐらいに送付している同じ文面のウイルス送付の警告分を返信しておいたので、それを参考に駆除しておくこと。  たぶんここの全員にも送られているんだろうなぁ。(笑) -------------------------------------------------------------------------------- >凍れる心臓(仮題) No.3600 投稿日 2001年12月10日(月)07時06分 投稿者 とんびの羽根 >>苦境の中でも前向きに生きることを放棄しない人々に接して  冷凍睡眠に入る前にもそういう人たちはいたはずですよね、目覚めてからもずっとそういう人たちに接しているはずです。(結)にはいってから突然出会うというのは変ですよ。  そのことに気づいたのが(結)にはいってからということでしょうか。  構造的にはむしろ、起・承・承・転結、となっているようです。第4節は分けたほうがいいと思います。詰め込みすぎて不消化な感じですね。  引用した部分はベリルが自分の逃避に気づく原因、理由であるかのように文章がつながってますが、上に書いたようにベリルはずっとそういう人たちに気づかなかった訳で、そのことに何故気づかなかったのかといいうことと、突然そのことを意識するようになった契機は何かをあらすじにいれておく必要があると思います。  科学技術が発達しても愚かしい戦争に巻き込まれる社会にしても、科学技術が退化して自分の居場所がない社会にしても、凍れる心臓の主人公は自分で自分を島流しにしてしまう原因をまともに考えずに、他の原因を次々に作り出して、他人のせいにしてしまう傾向が強いですね。そこにさらにサダヒコというのを出して来てますが、ベリルの失望、諦めの原因をひとつに絞りきれずに、どんどん増やしていくのはどんなものかと思います。  もしサダヒコを出してくるなら、サダヒコに原因を絞るほうがいいと思います。その場合はサダヒコもそのあと冷凍睡眠に入っているとか、世界の覇者となっているとか、サダヒコの作った最終兵器が遺されているとか、なんらかの形で未来の世界でベリルとサダヒコが対決しなければならない状況が欲しいですね。  要するにベリルが気づくきっかけが弱いのです。逆にベリルの思い込みの原因は絞り込めずたくさんありすぎて、その解決がそれだけ難しくなっています。  そのうえでユキマロをだすなら、継承するだけの存在ではなく、サダヒコを批判する立場もなければつまらないですね。というかキャラがかぶります。 -------------------------------------------------------------------------------- よみかく分室(仮) -------------------------------------------------------------------------------- 申し訳ございません。 No.3601 投稿日 2001年12月10日(月)07時19分 投稿者 杉井光  杉井もバッドトランス.Bに感染し、ばらまいてしまいました。アドレス帳に入っている皆様にご迷惑をおかけしましたこと、深くお詫びいたします。  IE6をダウンロードしている間に寝てしまった(笑)。  みなさんも気をつけましょう……。 http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Miyuki/1757/ -------------------------------------------------------------------------------- 返事が返ってこないことを承知でツッコミ。 No.3602 投稿日 2001年12月10日(月)13時42分 投稿者 藤極堂 No.3598 投稿日 2001年12月8日(土)12時41分 投稿者 弟切 千隼さん ベリル版「凍れる心臓」(仮題)あらすじ >苦境の中でも前向きに生きることを放棄しない人々 対比として挙げられるのは「コールドスリープにより未来に逃げ出したベリル」ならばNGだと思います。 なぜならこの時代の人々は自ら望んで「この時代で生きることを選択したのではなく」それ以外の選択肢が無かったから、この時代で生きるしかなかったからです。 シンプルな生活を選んだ人と、質素な生活をするしかなかった人とを同列に扱ってはいけません。 ベルリの選択を否定するには、ユートピアに行ける切符を手にした人間が彼女の目の前でそれを破り捨てる必要があります。 >ベリルはユキマロと共にサダヒコの墓に詣でて、自分の過ちを謝罪し、サダヒコを許して ユキマロとサダヒコの役目は両方「賢者」です。 つまりキャラが重複しているということですね。 しかし、おそらく弟切さんにとってはサダヒコは「死人」でなくてはいけない理由があります。 いや、メインキャラがジジイでは華が無いとか、ラヴストーリーに移行できないとかではなく。 死んだ者は裏切ることができない。 もう決して自分を裏切らない人間しか許せないというのは、とても哀しいことだね。 -------------------------------------------------------------------------------- サダヒコの存在意義 No.3603 投稿日 2001年12月10日(月)17時42分 投稿者 弟切 千隼 昨日、杉井さん宅での忘年会から帰宅した弟切です。プリオンたっぷり?のすき焼きが美味しかったです。いえ、嫌味でなく、本当に御馳走さまでした > 杉井さん。 とんびの羽根さんへ > 起・承・承・転結ですか。確かにこのあらすじだとそう読めるかも知れませんね。 しかし、このあらすじの最初の段落、具体的にはベリルが冷凍睡眠に入る前の部分は、回想シーンとして多少入れるだけで実際に長々と書く気はありません。時系列順にできごとを書いたあらすじにすると、どうしても舞台背景を最初に書かなければならないので、こうなった訳です。 サダヒコを登場させると、ベリルが冷凍睡眠に入った理由が増えてわかりにくいという点に関しては、御指摘の通りだと思います。筋が複数になってまた話が空中分解しかねませんね(^^;  悩んだ末、弟切は決めました。「社会への失望」なんて大層な理由で行動する人間を描ききるのは、たぶん弟切には十年早いです。単純に、ベリルは「サダヒコに失望(失恋)したから冷凍睡眠に逃げた」ことにします。 なまじ優秀な科学者で、恋愛よりも仕事に価値を置く生活を続けてきたために、ベリルは自分が一種の失恋ゆえに逃げていると認めることができず、「社会に失望したから冷凍睡眠に入るんだ」と自分で自分を偽りました。これだと、話の転は、「ベリルが自分を偽っていたことに気づく」ですね。 サダヒコとベリルはお互いに好意を持っていたものの、恋人同士という訳ではありませんでした。サダヒコもベリルと同様に優秀な科学者だったために、恋愛のことを考えるよりも仕事にのめりこむタイプだったのです。 かくして二人は喧嘩別れしたままベリルは冷凍睡眠に入ってしまい、その後の数十年を悔恨の中で生きたサダヒコは、ベリルに再会する決心がつかないまま亡くなります。 けれども、サダヒコは時の流れに取り残されて眠り続けるベリルのことをずっと案じていました。彼女の反対を押し切って行動した挙句に社会を破壊してしまった自分には彼女を目覚めさせる資格がないと思っていたサダヒコは、ユキマロに彼女を目覚めさせてくれるよう遺言を残します。そしてサダヒコの心を察したユキマロが、ベリルを目覚めさせます。 と、こんなところでまたあらすじを書き直そうと思います。 -------------------------------------------------------------------------------- はじめまして。小倉の妹です。 No.3604 投稿日 2001年12月11日(火)21時22分 投稿者 まめたろう 小倉自身が、「どうしても言え!」言うので書かしてもらいます。小倉、ちょっと疲れすぎて入院して静養してますのでしばらく、カキコに来れません。  まだ、退院のめどはついてませんが、だいぶ元気になってきたので一安心です。 では、取り急ぎ用件のみにて失礼します。 -------------------------------------------------------------------------------- 入院だったのですね No.3605 投稿日 2001年12月11日(火)21時40分 投稿者 とんびの羽根  まめたろうさん、お使い、ごくろうさま。  お姉上には、ゆっくり静養するように言ってやってください。 -------------------------------------------------------------------------------- 少女まんが入門(著,鈴木光明)ゲットなり! No.3606 投稿日 2001年12月11日(火)21時49分 投稿者 かねやん  まだ目次を見ただけですが。じっくり読ませてもらいましょう。 >弟切さん  話のウリが見えないのですが。  失恋した女の子が、未来で新しい恋をして実らせる話?  ユキマロとサダヒコの血縁関係があって、代用としてでなくユキマロと結ばれる筋を考えていくと、やはりメインになっちゃいますね。  いや、失恋した女の子が自暴自棄になって未来へ行くってのは話のタネとしては面白いんですが。今まで恋愛をメインに据えたコンセプトもあらすじも無いですから、全く違う話になったって考えていいんでしょうか?  現在どんなコンセプトを立ててらっしゃるのでしょう? >小倉さん  心配していたけど、事情がわかって安心なり。  元気な姿で現われるのをお待ちしてます。 -------------------------------------------------------------------------------- 小倉さんの消息がわかってほっとしました。 No.3607 投稿日 2001年12月11日(火)22時30分 投稿者 弟切 千隼 相変わらずこの掲示板で全世界にバカさ加減を披露している弟切が、慌てずに復活を持っているとお姉さまにお伝え下さい > まめたろうさん。 かねやんさんへ > おっしゃる通り、「凍れる心臓」(仮題)は新しい話として生まれ変わらせるつもりです。 「世界大戦により科学技術文明が滅びた社会」という舞台装置は重要な大道具として用いられるものの、主となるのはベリルがサダヒコに寄せる思いです。失恋した挙句によりによって冷凍睡眠に入ってしまう大暴走女のお話ですね(^^; それでも、世界大戦が起きなければ、ベリルは冷凍睡眠に入るなどという暴挙には出なかったでしょう。ベリルの心の中では、世界大戦:サダヒコへの失恋の割合は2:8くらいです。ベリルがサダヒコに失恋する原因となったサダヒコの愚行を引き起こしたのが世界大戦だと考えると、もう少し世界大戦の割合が上がって4:6くらいになるでしょうか? しかし、ベリルは自分の心を偽っているため、世界大戦:サダヒコへの失恋の割合は9:1くらいだと思っています。 それと、以下の文の意味が不明です > かねやんさん。解説して下さい。 >>ユキマロとサダヒコの血縁関係があって、代用としてでなくユキマロと結ばれる筋を考えていくと、やはりメインになっちゃいますね。 -------------------------------------------------------------------------------- >弟切さん No.3608 投稿日 2001年12月12日(水)00時02分 投稿者 かねやん  恋愛がメインになるのかな? と思ったのはNo.3603に >>ベリルは「サダヒコに失望(失恋)したから冷凍睡眠に逃げた」ことにします。 >>なまじ優秀な科学者で、恋愛よりも仕事に価値を置く生活を続けてきたために、ベリルは自分が一種の失恋ゆえに逃げていると認めることができず、「社会に失望したから冷凍睡眠に入るんだ」と自分で自分を偽りました。これだと、話の転は、「ベリルが自分を偽っていたことに気づく」ですね。  と書かれていたからです。  そうなると結は「自分に正直になろう」でしょう。この場合は自分の恋心に正直になることだと読み取りました。  で、その対象になるのは今のところユキマロしかいなかったので、彼とベリルの恋愛の話になるとします。  そうなると、ベリルが好きなのは果たしてサダヒコかユキマロか? って疑問が出てきました。血縁関係が無ければ新しい恋には正直になろうで済むと思いますが、血縁関係がある=似ている、の要素が付随してくるので出てくる疑問です。  この扱いをどうするかを聞きたかったんですが、弟切さんが恋愛の話をにしたいのかどうかわからなかったので、上の事をやろうとすれば埋め尽くされて他のことができなくなる。  つまり恋愛をメインにするしかないけど、それで弟切さんの書きたい物になるのかどうか聞いてみたわけです。  結局は、弟切さんが書きたい物=コンセプトはなんなのか、繋げるために書いたものです。 追記  ベリルが目覚めたときのカルチャーショックをどう扱うか楽しみですね。『夏への扉』(著、ハイライン)を読み直したりしてます。  これは冷凍睡眠、ないしタイムスリップ物には付き物の味わいでせうね。 -------------------------------------------------------------------------------- 何回でもあらすじ提出 No.3609 投稿日 2001年12月12日(水)23時21分 投稿者 弟切 千隼 練り直した「凍れる心臓」(仮題)のあらすじができましたので提出します。 今度の版からユキマロはサダヒコの孫ではなく息子になりました。 「凍れる心臓」(仮題)あらすじ ―――――――――――――――――――  高度な科学技術の発達した未来に世界大戦が起こった。優秀な女性科学者ベリルは、尊敬する同僚の男性サダヒコが彼女の反対を推し切って大量殺戮兵器の開発計画に参加したことに衝撃を受け、社会に生きる希望を失って冷凍睡眠に入った。  数十年後、ベリルはサダヒコの息子と名乗る青年ユキマロに目覚めさせられた。とりあえずユキマロの家に引き取られたベリルは、戦争によって科学技術が退化した社会に驚き、ここには自分の居場所がないと感じた。ユキマロからサダヒコの死を告げられ、大量殺戮兵器の開発計画に参加したことを生涯悔いていた父を許してくれと頼まれたベリルは、こんな荒廃した社会を作った責任の一端はサダヒコにあると言ってそれを拒否した。  この時代にも失望したベリルは再び冷凍睡眠に入ることを決意し、体調が整うのを待つ間ユキマロに頼まれて彼の仕事を手伝った。困難な状況の中で人々に教育を行き届かせようとするユキマロの姿を見て、ベリルは彼を信頼に足る人間だと認めるようになった。  ある日ベリルは、ユキマロがサダヒコの養子だと知った。サダヒコはベリルを愛しており、生涯誰とも結婚しなかったのだ。ベリルを愛するが故に深く自らの行動を悔いたサダヒコは、「彼女に許してもらえるとは思えない」とベリルを目覚めさせようとせず、大量殺戮兵器を開発した償いに人々の啓蒙に身を捧げて死んだ、とユキマロは語った。  サダヒコの真意を知ったベリルは、自分も彼を愛しており、社会に失望したためではなく彼の行動に傷ついたために冷凍睡眠に入ったと気づいた。取り返しがつかない愛を嘆くベリルに対して、ユキマロがサダヒコの遺志を継げばいいではないかと励ました。ベリルは冷凍睡眠には入らずに、ユキマロと協力して人々の啓蒙に励み、この時代に生きることを決意した。 ――――――――――――――――――― このあらすじは課題部屋の方にも上げておきます。 -------------------------------------------------------------------------------- 四分割 No.3610 投稿日 2001年12月13日(木)21時59分 投稿者 弟切 千隼 冬はやっぱり鍋料理、ということで、三日連続キムチ鍋を食べている弟切です。単に料理を手抜きしているだけ、という説もあります(^^; 前回提出したあらすじに基づいて四分割を作ってみました。 起 ・ベリルは、かつての同僚サダヒコの息子ユキマロによって冷凍睡眠から目覚めさせられる。 承 ・ベリルは未来の社会に失望し、再び冷凍睡眠に入ろうとする。 転 ・ベリルはサダヒコと相思相愛だったことを知り、失われた愛を嘆く。 結 ・ユキマロに励まされたベリルは、彼と共に未来の社会に生きようと決意する。 一行コンセプトは、 「愛に気づくのが遅過ぎた人物が、傷心を乗り越えて新たな愛へと踏み出す話」 です。 -------------------------------------------------------------------------------- >「凍れる心臓」(仮題) No.3611 投稿日 2001年12月13日(木)23時12分 投稿者 とんびの羽根  転が弱いと思います。  転はベリルがサダヒコの死と向き合うことで起きるのですから、もっと効果的な場面が考えられるはずです。  前は茨姫(眠り姫)の連想が働いたのですが、今回連想が働いたのはロミオとジュリエットでした。目がさめたらロミオが死んでいた、という場面です。 -------------------------------------------------------------------------------- >「凍れる心臓」(仮題)サダヒコ編 No.3612 投稿日 2001年12月15日(土)04時26分 投稿者 とんびの羽根  一行コンセプトとあらすじが一致していない。それをさておいても、それ以前の重要な問題があります。 >>「愛に気づくのが遅過ぎた人物が、傷心を乗り越えて新たな愛へと踏み出す話」  #3611の(起承転結の転に絞った)突っ込みではあえて触れませんでしたが、一行コンセプト自体がすごく変だということ。気付いてますよね?もし自分でわからないなら、いや、もう自力で気付けるはず。  弟切さんのよみかく分室での最近の対応は心配です。藤極堂さんは沈黙するかもしれません。このままいくと私も沈黙するでしょう。新木さんとみやびさんが復活するまでは、あとはみどりくんか、かねやんさんに期待しようかな。 -------------------------------------------------------------------------------- >弟切さん No.3613 投稿日 2001年12月15日(土)08時26分 投稿者 かねやん  巻島さんが「カントリーライフ」で書かれたことと一緒なんだけど。  ベリルは何をやったの? ってのが最初に浮かんだです。  未来へ逃げたベリル、好きだった男が後悔していたことを知って嘆く。なんだかわかんないけど男の意志を継いだ息子と結ばれる(?)  うーん、どう考えてもベリルに惚れる要素が無い。どっちかって言うとムカツクほう。前の恋を清算してから次の恋を始めろよ、ベリル! って感じで。  ユキマロが養子だとわかったところを境にして、前半と後半が繋がってないですね。と、言うより前半は今までのをそのまま引き継いでしまってるだけなので話が噛み合ってこないです。  逃げ出したくなるような嫌な社会にするために、大戦へと向かう世界を設定したんですから、社会への失望が主じゃなくなったならいらないような。  そうなるとサダヒコも兵器開発をしていないし大戦後の世界も無いから、だいぶ説明が大変な設定が減る気がします。  そういや以前の社会に対する不満の奴、なんで止めたんでしったっけ? あれ筋がはっきりしてた気がするんですが。 探索中……発見 >>社会への失望」なんて大層な理由で行動する人間を描ききるのは、たぶん弟切には十年早いです。  社会への失望なんて別に大層では無い気がするんですが。  どこらへんを大層だと感じたんでそ? -------------------------------------------------------------------------------- 師走もはや半ばです No.3614 投稿日 2001年12月15日(土)15時13分 投稿者 はせがわみやび  新木さんは風邪引き中みたい。 >「凍れる心臓」関連 >>社会への失望なんて別に大層では無い気がするんですが。 >>どこらへんを大層だと感じたんでそ?  弟切さんの想定しているキャラクターが、「銀の三角」のラグトーリンとか、「百億の昼と千億の夜」の阿修羅王とか、「スターレッド」のレッド・星なんだと思う(^^;。  かねやんさんの想定しているのは、よーするに「世を拗ねた子ども」っていうパターンだよね。    ──なんで、みんなそう、極端なんだろう(^^;;;; >>あらすじと一行コンセプト  最新のあらすじだと、そんなようなコンセプトになるだろうと思う。  一行の前半分がいらないかな。    ただ、そーしてしまっていいのか、という疑問が残る(^^;。  あらすじの前半は(かねやんさんも指摘しているとおり)ちぐはぐだけど、後半はわりとすんなりと読めた。でも、ここだけ読むと、冷凍睡眠いらない…(^^;  いちいちレスを返してないで、とにかく(指摘を生かして)書け──と言ってあるので、納得いくまで直す手かなあ。  新木さんの回復をただ待ってても時間がもったいないし。 みやび -------------------------------------------------------------------------------- まずは、雑談から。 No.3615 投稿日 2001年12月15日(土)21時19分 投稿者 西鶴翠(みどり)  というか、まあ、細かなレスから。 ひかる> >*短編のあらすじの話。 >そんなわけで、電話の通りに。でも、五週間かけて一つずつあらすじをあげるとかいうのは、冗談でもやめんさい。人生は短い。  ご解説します。  電話のとおりというのは、短編の六本を「スペースオペラ」「ミステリ」「剣と魔法のファンタジー」「スポ根」「ハーレム系小説」「縦ロール小説(なんじゃそりゃ)」というジャンルで書くというものです。  これは、とりあえず、やめておきます。これらの中で「ありがちな展開」が多少なりとも分かるのは、「ミステリ」と「剣と魔法のファンタジー」だけなので。しかも、ミステリで(普通の意味で)読者を感動させるのは難しい。  (剣と魔法のファンタジーは、小倉さんの要求があれば、書いてもいいかな。)  ところで、 >人生は短い。  私が忘れかけていた真実を言うのはやめてください。 魚住さん> >随分前の話題ですが、「ジャンケン入門」探してみますね。  こちらこそ、ずいぶん前の話題ですが、「ジャンケン入門」いかがでしたでしょうか。今度、神奈川で会う機会があったら、そのときにでもお話ししましょう。 藤極堂さん> >#3592 >窓の中の物語  これ、使い勝手がよかったです。ありがとうございました。  ほかの皆様にも、お薦めです。 とんびさん> >#3597  三つの選択肢に対するとんびさんの意見をまとめると、「とりあえずは、短編を」ということですね。私もそうしようかと思っています。  ただし、とんびさんの意見を聞いてのことではなくて、必然的にその選択肢しかないということだったりします。  まず、「西鶴がここにいることの考察」に対するとんびさんの主張は、極めて主観的なので判断材料としては、弱いです。考慮すべき対象にはならないことはないのですが。  また、「毒とドラマ」は、「毒の専門家」「プロの脚本家」という言葉を持ち出してくる時点で、主旨を理解していないだろうと判断できるので、考慮の対象外としました。「毒とドラマ」というのは、「書くという行為に恥ずかしさを感じる人の説明」だったりします。少し解説をしますと、「毒とドラマ」の説明をする前に、まず、「恥ずかしさとは何か」の説明をする必要があります。そして、その前に、「恥ずかしさと恥は別物である」ということを説明しなければなりません。また、説明対象は、新木さん限定です。  最後の選択肢である「短編を」というやつなのですが、これは、とんびさんが一人で遊んでいるだけなので、無視します。  で、私の判断としては、こういうことになります。  「毒とドラマ」については、聞き役である新木さんがなんの応答も返してこないので、却下。「西鶴がここにいることの考察」は、聞きたい人がどこにもいないようなので、却下。「短編」は、小倉さんに召還されたものであるので、片づけるべきであろうと判断。 新木さん>  風邪ですか。 >とりあえず、いまやっているのは、「これは書くつもりはない」という前提で、起承転結が揃った話の筋立てを出してみるっていうやつだろ? 5つとか6つとか。  いえ。「書くつもり」で、起承転結がそろった話の筋立てを出そうとしています。 >ありきたりで、使い古されていて、どこでも見かけるパターンを使って、読者を感動させる話ってのをやってみよう。  療養中に「どこでも見かけるパターン」というのを考えていたのですが、何も浮かびませんでした。そもそも、どういうものが「どこでも見かけるパターン」なのかが、分からないのです。 >「バレンタインに幼なじみの男の子に手作りチョコを用意したんだけど、結局渡せなかった女の子の話」  新木さんの出したこのパターン、遠い昔にどこかで見かけたことがあると思ったら、『闇の中で振り向けば』の中で、自分で書いたものでした。  短編の筋立てを作る上で、新木さんが条件としてあげたものは、 >・ありがちであること。目新しいものは何も入れないこと。ひねらないこと。 >・読者を感動させる前提で書かれるものであること。  この二つであるわけですが、どうにも「ありがち」という言葉にとらわれると、身動きがとれなくなるので、一つ目の項目の一文目は見なかったことにします。  ということで、今から考えはじめます。  月曜日からは、また、小説どころではなくなる日々が始まりますので、日曜日の夜に、出来上がったところまでを、アップします。 それでは。 http://homepage2.nifty.com/saikaku/ -------------------------------------------------------------------------------- ボーナスが出ました。 No.3616 投稿日 2001年12月16日(日)02時49分 投稿者 藤極堂 >小倉さん 病気の時は、食べて寝て大好きなひとに頭をなでてもらうの。 それが一番。あせらない、あせらない。 >新木さん 流行遅れですが、今年の風邪は咳から来ました。 でも微熱が出てるのか、高温期に入ったのか今現在自分ではわかりません。 >杉井さん (ウィルスについて) 実はIE6でもセキュリティホールは完全には塞がってなかったりする。参考近藤博次の日記・(12月13日の日記)。 最新タイプのブラウザは誤作動率が高いので、私はネスケもIEも1バージョン古いままでパッチをあてているよ。他人に地雷を踏ませたあと進むのが一番 安全ということだろうね。 ちなみにここの11月30日ではOutlook Expressなんかメーラーに使うなと断言されております。 代わりに(ちょっと広告がウザイけど無料の)Eudora・Becky!・ポスペなんかが紹介されてます。無論ゾンビメールでもOKです。(唯野さんが好きそう) >西鶴さん 縦ロール希望。 とりあえず「少女革命ウテナ」と「おにいさまへ……」と宝塚で舞台化されてる少女マンガ全部読破すればなんとなく雰囲気はつかめるのでは? あ、ウテナはアニメの方が逝ってる度 高し。 あと、ありがち設定・展開についての資料として 物語要素事典を紹介しときます。 最近、西鶴さんの「自分の非を認めない」スタイルは英語文化圏の影響かなあと思ったり。 (※訴訟社会なのでミスを認めると相手の要求全てを飲まなくてはならなくため、よっぽどの場合でない限り「自分が悪い」とは言わない。でも「責任」という言葉には弱いので、そっちからつつく方が小さな要求を通す場合は早かったりする……らしい) -------------------------------------------------------------------------------- >みどりくん(#3615) No.3617 投稿日 2001年12月16日(日)12時37分 投稿者 とんびの羽根 とんびの羽根です > 最後の選択肢である「短編を」というやつなのですが、これは、とんびさんが一人で遊んでいるだけなので、無視します。  無視するより、はっきり否定してほしいんだけどな。あれは私が読みたくないリストなもんで。みどりくんの無視って、見たくない認めたくないっていう願望が強く見えて、痛いんだもん、向き合ってはっきり否定するほうがいいのに。  小倉さんへのラブレターなら、しっかり書いて下さい。前向きなものは、私は好きです。前向きの意味が私と違ってたってかまわないしね。  ただ、私の書き込みスタイルは変更を迫られているので、今後はみどりくんへの呼び掛けは自粛します。 -------------------------------------------------------------------------------- 縦ロール。 No.3618 投稿日 2001年12月16日(日)16時19分 投稿者 西鶴翠(みどり) 藤極堂さん>  縦ロールですか。ふーむ、縦ロール(猫)。  ……というか、まさか、「縦ロール」で通じるとは思わなかったのですが、これは結構普及している名称なのでしょうか。私は、「縦ロール」と聞いて、なんのことか分からず、現段階でもよく分かっていない状況だったりするのですが。  指し示しているものが、ひかるの言っていたものと一致しているようなので、「縦ロール」という名称が通じていることだけは分かるのですが。  ところで、現在、一本考えただけで詰まっている状態なので、気分転換に「縦ロール」で考えてみます。  それにしても、縦ロール。 http://homepage2.nifty.com/saikaku/ -------------------------------------------------------------------------------- おお、連続書き込みか。 No.3619 投稿日 2001年12月16日(日)21時28分 投稿者 西鶴翠(みどり)  ひかるの意図とは違うかも知れませんが、「ミステリ」を除いて、ひかるのお題です。「縦ロール」というのは、こういうのでいいのでしょうか。「確率くん」は復活させてみました。 「剣と魔法のやつ」  滅多なことでは戦わない剣士がいる。腕は確かだという噂なのだが、決闘を申し込まれても、全て断っている。腰抜けと呼ばれている。  ある日、街が盗賊団に襲われる。次々と人々が逃げていく中、その剣士だけが立ち向かう。そして、勝つ。  もう誰も、彼のことを腰抜けとは呼ばなくなる。 「縦ロールのやつ」  親の死が原因で転校してきた主人公の少女が、女子たちにさんざんいじめられる。  ところが、その女子たちを仕切っている女番長だけは、主人公をいじめようとしない。それどころか、主人公と親しくしようとする。次第に、女番長を頂点とした環境も崩れてくる。  実は、女番長の親が、主人公の親のかかった病気と同じ病気で入院中だった。女番長は、ほかの誰にも言えなかったそのことを、主人公だけには伝えたくなったのだ。  やがて、女番長とその手下との抗争が勃発し、黙っていられなくなった主人公は、勇気を出して自分と女番長の親の病気のことを語る。主人公はいじめられなくなり、女番長の権力ももとどおりになる。 「ハーレム系のやつ」  めちゃくちゃもてる少年がいる。下駄箱に、ラブレターがどっさり入っているようなやつである。好きなタイプを聞けば、女の子ならみんな好き、と答えるようなやつである。週末の予定は、すでに頭の中にインプット済み。  つまり、特に好きな女の子はいないのだ。  という少年が、あるとき、幼なじみの大して可愛くもない女の子がほかの男と歩いているところをたまたま目撃する。少年は、嫉妬を感じている自分に気づく。  少年は初めて自分から女の子に告白する。その幼なじみの女の子に。返事はOK。 「スポ根のやつ(確率くん再び)」  主人公は中学生二人組。  片方は、秀才型で、確率論をこよなく愛する少年。彼はものごとを全て確率で判断し、可能性が薄いと思ったらすぐに切り捨てる。その確率計算が狂うことはまずない。  もう片方は、確率くんと卓球でダブルスのペアを組む少年。こちらが、視点。確率で判断するやり方は嫌いなのだが、全て当たるので、試合のときはいつも相方の判断に任せている。  確率くんの考え方は非難されているが、当の確率くんは自分の考え方が一番正しいと思っている。  あるとき、地区のダブルストーナメントで決勝戦まで駒を進めることになる。ここで、確率くんは、勝てる見込みはまずない、と言う。諦めるということである。視点保持者の少年は、確率くんの予想を巧く裏切り、トーナメントで優勝する。  確率くんは、自分の考え方を改めて、周りの意見も聞くようになる。 「スペースオペラのやつ」  非常に仲の悪い双子の兄弟がいる。誕生時のパイロット適正テストでは、双子専用機に乗ればほかのどんなパイロットよりも優秀な乗り手になることが示されているのだが、二人は乗ろうとはしない。  そんなとき、その双子のいるコロニーが襲撃を受ける。最初はそれぞれに一人乗りの戦闘機に乗って迎撃に向かうのだが、あまりの敵の強さに帰還する。そして、二人乗りの戦闘機で再出撃。見事に敵を撃退する。  双子の仲は相変わらず悪いままなのだが、次の戦いから双子専用機に率先して乗るようになる。 「数あわせのやつ」  主人公は高校から家に帰る途中である。彼は、様々な理由で、家に帰りたくないと思っている。  ふと気がつくと、自分の降りるべき駅がなくなっていた。最初は乗り過ごしてしまったものだと思っていたが、自分の記憶をたどってみても、乗り過ごしたとは思えなかった。主人公は、次の駅で、逆向きの電車に乗ってひき返す。注意深く外を見ていても、やはり、自分の降りるべき駅は消滅していて、その上その次の駅まで消滅していた。  同じ要領で、往復するたびに駅が消滅していく。少年はだんだん心細くなってくる。そして、家に対する不満が贅沢なものであったことに気づき、また、帰るべき家があることの幸福を実感する。  最終的に、少年は家に帰ることができる。 それでは、また来週。 http://homepage2.nifty.com/saikaku/ -------------------------------------------------------------------------------- >西鶴さん No.3620 投稿日 2001年12月16日(日)22時56分 投稿者 かねやん  漠然と思ったこと 「剣と魔法の奴」 渋さを極めれば「漢と書いておとこと呼ぶ話」になるでしょう。 「縦ロールのやつ」 どこが縦ロールなのかがようわからん。縦ロールと言えば「お蝶婦人」くらいのイメージしかないが。内容自体は面白くするのが難しそう。 「ハーレム系のやつ」 超人系の主人公って難しいなり。憧れと親しみやすさをどう織り交ぜるのかにかかってるのかな? これが上手く書けたら西鶴さんは一流のジゴロになれるでせう。 「スポ根のやつ(確率くん再び)」 一番勝てそうな戦術を卑怯と言われようが取ろうとするのほうがベタでしょうねい。諦めるってのは秀才型にはあてはまらない。 「スペースオペラのやつ」 スペースオペラの定義がわからんのでそっちは置いといて。宇宙もんでやらなくても別に良いのでは無いかと。 「数あわせのやつ」 なんで難しそうなのを出してくるかな(苦笑) これが面白く書ければ描写は超一流でそう。『ガラスの仮面』で日常の風景を題材にした一人芝居があったけど(タイトルが思い浮かばん)、あれより難しいと思う。 総括:  床を転げまわるくらい照れたいなら「剣と魔法のやつ」が一番だと思う。「スペースオペラ」もベタだけどサブキャラ向きの筋で主役の筋では無い気がする。 >みやびさん >>弟切さんの想定しているキャラクターが、「銀の三角」のラグトーリンとか、「百億の昼と千億の夜」の阿修羅王とか、「スターレッド」のレッド・星なんだと思う(^^;。 >>かねやんさんの想定しているのは、よーするに「世を拗ねた子ども」っていうパターンだよね。  よーするに、そういうベリルです(笑)  これに固定しちゃってるのは、前までのあらすじを引きずってるところがあるんだろうなあ。子供のベリル(キサラ)と大人のユキマロって関係。  むう、萩尾さんの3作品を出してもらっても、弟切さんがどう書きたいかが掴めない(^^;; -------------------------------------------------------------------------------- ちゃぶ台を返されました(^^; No.3621 投稿日 2001年12月17日(月)00時06分 投稿者 弟切 千隼 何だか、自分の書きたいものがまたわからなくなってきたので、思い立ってベリルの性格作りの参考にしようと某大企業で研究職をやっている友人をつかまえ、「凍れる心臓」(仮題)の話を聴いてもらいました。 結果、「ベリルの性格をよほど特殊にしないと、研究職の人間としては現実味がない」と断言されてしまいました(;_;) その友人に言わせますと、研究職の人間というのは自分のやっている研究にたいへんな愛着と責任感を持っており、自分の寿命が縮むようなことになっても、普通は研究を続けようとするものだそうです。つまり、戦争が起こったとか失恋したとかいう程度でベリルが研究を放りだし、冷凍睡眠に入る行為には非常に現実味が薄いというのです。 しかし、中にはそのような行為をし得る特殊な性格の研究職もいると友人は言います。それは天才的でわがままなタイプの人間です。 大部分の研究職の人間は、こつこつと努力して成果を出す秀才型の人間です。けれども、ごく稀にひらめきで成果を出す天才型の人間がいます。あくまで「ごく稀に」であって、滅多にいるものではありません。 このような天才型の人間は、自分が天才で努力しなくても成果が出ることを自覚しているため、こつこつ努力することが嫌いで努力しません。たいていわがままで自分のペースでしか仕事をしないのに、それで成果が出てしまいます。私たちのような凡人からすると、世の中舐めきっているくせに実際それでうまく行ってしまうという、まことにむかつく人間です。 こういうタイプの人間なら、何か嫌なことがあればあっさり「や〜めた」と研究を止めてどこかに引きこもるという行動に出るだろうと友人は言いました。私もその通りだと思いました。 ということで、ベリルは今よりももっとずっと天才的で、もっとずっとわがままな人にすることにしました。そしてもちろん美人です。 天才で美人でわがままなこういう人って、一緒にいると疲れそうですが、一部の男性には熱狂的なファンがいそうですね。きっと男には不自由しないんでしょうね、私と違って。はっ、しまった、つい私情が(笑) ベリルをこういう特殊な性格の人間とすると、何も失恋などさせなくても戦争だけで充分冷凍睡眠に入る理由になりますね。そもそも、こういう性格の人が失恋して引きこもるという状況自体が考えにくいですよね。 これでサダヒコさんが要らなくなってしまいました。要らない人物を物語の中にいれておく余地はありませんからサダヒコさんはさようならです。ごめんなさいサダヒコさん、短い命でしたね m(-_-)m ではユキマロはといいますと、彼は必要です。ベリルを起こす人物は何としても必要ですよね。 ただし、彼の性格はだいぶ変わります。わがままな天才ベリルに対して、彼はひたすらこつこつと真面目にやる秀才です。天才を二人並べるとキャラクターがかぶってしまいますし、ユキマロが天才だったらベリルを目覚めさせることそのものをしないだろうという気がします。 ちなみに、その友人(男性)に訊いてみたところ、「天才であることがわかっていて、かつ美人の女性が冷凍睡眠していたら、俺がユキマロの立場なら絶対起こす。俺でなくても男ならみんな問答無用で起こすと思う」というお答えをいただきました。そういうものなんですね。 これに関しては以前榎野さんもおっしゃっていましたね。私にとってはカルチャーショックでした。 もし逆の立場で、天才美少年や天才美青年が冷凍睡眠していたとしたら、私ならそのまま起こさずに毎日眺めて目の保養をします(^_^)V 美少年エンデュミオンに永遠の眠りを与えたギリシャの月の女神セレネーのように。 うっかり目覚めさせて性格が悪かったら幻滅ですからね。美少年や美青年というのは私にとっては観賞用であって、普通の男性とは何か違う生き物なのです。 と、まあ以上のような感じで大量の新しい知見が得られましたので、またあらすじを練り直します。 -------------------------------------------------------------------------------- >卓袱台返し No.3622 投稿日 2001年12月17日(月)00時25分 投稿者 とんびの羽根  いいリサーチをしたみたいですね。ベリル側の行動と動機がやっと納得の行くものになりました。  やっぱり、「天災級の天才」でなければ神話編には対抗できないですよね。  それじゃ、課題部屋にあがって来るのを期待してます。虫が言い話ですが、しばらく絡んでたことと、書き込みは忘れて下さい。 -------------------------------------------------------------------------------- 天才ベリル版あらすじ No.3623 投稿日 2001年12月17日(月)22時22分 投稿者 弟切 千隼 わがままな天才美人ベリルを主人公にして練り直したあらすじを提出します。 課題部屋にも上げておきます。 「凍れる心臓」(仮題)八百字あらすじ ―――――――――――――――――――  高度な科学技術の発達した未来社会で世界大戦が起こった。天才的だがわがままな女性科学者ベリルは、戦争のため自分の好きな研究ができないからという理由で勤務先を辞め、自分の才能は必ず人類の役に立つから誰かが未来に自分を起こすだろうと信じて冷凍睡眠に入った。  数十年後、ユキマロという青年が彼女を目覚めさせた。戦争のため科学技術が退化してしまった社会で、彼は人々に正しい科学知識を広める仕事をしており、ベリルにその仕事を手伝ってもらおうと彼女を目覚めさせたのだという。しかし科学技術の退化ぶりに呆れたベリルはユキマロの仕事の手伝いを拒絶し、もう一度冷凍睡眠に入ると宣言した。  冷凍睡眠に再び入るにはしばらく体調を整える必要があり、ユキマロはベリルを自分の家に引き取って、慣れない「未開」社会で暮らす彼女の面倒を何くれとなく見た。冷凍睡眠の後遺症で体調を崩したベリルの看病を献身的に行ない、困難な状況の中で愚直に人々の啓蒙に励む姿を見て、ベリルはユキマロが凡才だと思いつつ好意を持つようになった。  ある日、ベリルは世界大戦で甚大な被害をもたらした新型兵器が、自分の研究に基づいて開発されたものであることを知った。科学技術を衰退させた大きな原因を自分が作ったと知り、ベリルは自分の才能に対する誇りを打ち砕かれた。さらに、ユキマロがそれを知りながら彼女にそれを告げなかったことも知って、「凡才に哀れまれるのか」とますます落ちこんだ。  そんなベリルにユキマロが、彼女に兵器のことを告げなかったのは彼女を哀れんだからではなく、自ら自分の罪に気づいて償いをして欲しかったからだと語った。ユキマロの非凡な優しさに接したベリルは、今から自分の才能を生かして償えばいいのだと気づき、冷凍睡眠に入ることをやめて、この時代に生きようと決意した。 ――――――――――――――――――― -------------------------------------------------------------------------------- >天才ベリル編 No.3624 投稿日 2001年12月18日(火)00時29分 投稿者 とんびの羽根 >>自分の才能は必ず人類の役に立つから誰かが未来に自分を起こすだろうと信じて  この部分不要だと思います。自信というより傲慢で、わがままというより他人まかせな印象があるので、ベリルの性格とちょっとそぐわない印象でした。  それより謎を仕掛けて一定水準以上の人間にしか起こせないようにしておくくらいの、可愛いわがままさが似合うんじゃないでしょうか。だって好きな研究を再開したいという願望のほうが、人類の役に立つことより彼女の順位は上にくるはずだもの。彼女が心置きなく研究を再開できる条件はさてなんでしょう?  そして、むしろユキマロがベリルを目覚めさせる動機が、彼女の才能が人類の役に立つだろうという、表向き優等生的であるほうがしっくり来ます。もちろんベリルはバカにするに決まってるような気がするのですけどね。 >>冷凍睡眠に再び入るにはしばらく体調を整える必要があり、ユキマロはベリルを自分の家に引き取って、慣れない「未開」社会で暮らす彼女の面倒を何くれとなく見た。冷凍睡眠の後遺症で体調を崩したベリルの看病を献身的に行ない、  この部分も不要な感じです。前のあらすじをひきずってませんか?本当に必要ですか?ベリルが目覚めれば、自動的にリハビリセンターが稼動するくらいでいいではないですか。彼女が自分を見詰め直すのが転であれば、その前の承でユキマロの評価を見直す必然はもうないと思います。甲斐甲斐しく女性に尽くしてくれる男と、自分の使命のために尽くしている男とでは、ベリルはどちらに「共感」するのでしょう。「困難な状況の中で愚直に人々の啓蒙に励む姿」のほうが好意を持つ上で文章の比重が(分量として)小さいのは妙だと思いました。 >>ベリルは自分の才能に対する誇りを打ち砕かれた  ベリルの自信はこんなことでは揺らがないと思います、ゆえに、誇りを打ち砕かれることもないと思います。だってみんなバカなんだもん、という、可愛い感想をもらすだけではないでしょうか。自分無しで研究を続ければうまくいかないに決まってる、などと思ってるのじゃないかと思うんだけど。でも多少の責任感は感じるでしょうから、そのへんを突いてみてはどうでしょう。もっともわたしは、単純にユキマロに惚れてしまうほうがいいけどな。惚れちゃうけど天才としてのプライドがあるから素直になれないとかね。  性格は悪いけど可愛い、くらいが一番魅力的だと、個人的には思ってます。思考力を奪うような書き込みになってないことを祈ります。それでは。 -------------------------------------------------------------------------------- あらすじちょっと修正 No.3625 投稿日 2001年12月19日(水)17時56分 投稿者 弟切 千隼 妙に眠いと思ったら昨夜三時間しか眠っていなかった弟切です。お肌に悪い生活ですね(笑) とんびの羽根さんへ > >>自信というより傲慢で、 天才とはえてして傲慢なものだと思うので、そう感じられたのなら正解です。 >>だって好きな研究を再開したいという願望のほうが、人類の役に立つことより彼女の順位は上にくるはずだもの。 ベリルの思考開示をしますと、 「天才である私が選んだ研究なのだから、人類の役に立つはずだ」 となります。 天才ベリル版のあらすじをちょっと修正しました。大筋は変えていません。 課題部屋にも上げておきます。 天才ベリル版「凍れる心臓」(仮題)八百字あらすじ Ver.1.1 ―――――――――――――――――――  高度な科学技術の発達した未来社会で世界大戦が起こった。天才的だがわがままな女性科学者ベリルは、戦争のため自分の好きな研究ができないからという理由で勤務先を辞め、自分の才能は必ず人類の役に立つから誰かが未来に自分を起こすだろうと信じて冷凍睡眠に入った。  数十年後、ユキマロという青年が彼女を目覚めさせた。戦争のため科学技術が退化してしまった社会で、彼は人々に正しい科学知識を広める仕事をしており、ベリルにその仕事を手伝ってもらおうと彼女を目覚めさせたのだという。しかし、彼女を引き取ってくれたユキマロの自宅で科学技術の退化ぶりに呆れ、ベリルはユキマロの仕事の手伝いを拒絶してもう一度冷凍睡眠に入ると宣言した。  冷凍睡眠に再び入るにはしばらく体調を整える必要があり、ユキマロは慣れない「未開」社会で暮らすベリルの面倒を親身に見た。加えて困難な状況の中で愚直に人々の啓蒙に励む姿を見て、ベリルはユキマロが凡才だと思いつつ好意を持つようになった。  ある日、ベリルは世界大戦で甚大な被害をもたらした新型兵器が自分の研究に基づいて開発されたと知った。しかもその兵器には彼女が予測できなかった作用があり、そのためにユキマロを含めた人々が後遺症に苦しんでいると知って、ベリルは自分の才能に対する誇りを打ち砕かれた。さらに、ユキマロがそれを知りながら彼女にそれを告げなかったことも知り、「なのになぜ彼はあんなに私に優しいのか?」とベリルは混乱した。  そんなベリルにユキマロが、彼女に兵器のことを告げなかったのは自ら自分の罪に気づいて償って欲しかったからで、償いの機会を与えるために彼女を起こしたと語った。ユキマロの非凡な優しさに気づいて心を打たれたベリルは、自分の才能を生かして罪を償おうと思い、冷凍睡眠に入ることをやめてこの時代に生きようと決意した。 ――――――――――――――――――― -------------------------------------------------------------------------------- 【今月の疑問】プラント兄弟が脱ぎまくるのは読者サーヴスなのか? (でも「トライガン」の掲載誌は少年キャプテン……) No.3626 投稿日 2001年12月19日(水)22時14分 投稿者 藤極堂 >弟切 千隼さん なんだかんだと言いつつも着実に進歩している様子です。 エピソードやキャラの削り方も上手くなっていますし、自分で「何が不要か」判断できるようになっってますね。 転も最初は全然 出なかったのが、弱い転ながらも出るようになってきました。 今回の転はかなりいい感じですよ。 返事は無くてもいいんです。 背中で「ありがとう」と言ってくれればね☆ さあ、みんなでしあわせになりましょう。 >ウィルス情報 IEにまたセキュリティホールが。 とりあえずBooks by 麻弥の01/12/17の日記経由で初心者のためのウィルス対策マニュアル。 -------------------------------------------------------------------------------- お久しぶりです No.3627 投稿日 2001年12月19日(水)23時29分 投稿者 巻島翔史  ずいぶん間が開いてしまいました。  いない間に、杉井さんはウイルスに感染するわ(フリーの方に来てた「Re」とかいう件名のメールは、杉井さんから誰か経由で来たもんなのかなぁ)小倉さんは入院してるらしいわ(入院経験がないので、入院にどういった苦痛があるのかわかりませんが、とりあえずお大事に)新木さんは風邪ひくわと、色々あったみたいですね。    とりあえず、ネジ巻きなおしていきます。 カントリーライフ(仮)あらすじ Ver4.0  とある日本海側の地方都市。  高3の高保圭吾は、卒業後都会へ行く決心を固めていた。それは、親元を離れて自立して生きることは人としてあるべき姿で、なおかつ自分を高められると考えていたからだった。  かつて都会から越してきた、友達の市村貴子に都会行きの事を話すと、貴子は、自立するのは都会でなくても出来るし、圭吾に都会は合わないから、と都会行きに反論し、最後には口論となってしまう。  密かに貴子に恋心を抱いている圭吾は、その事で気まずい日々を送るが、自分にも反省すべき点があったと思い直した圭吾は貴子に電話。  カッとなりすぎた、と謝る圭吾に、自分も言いすぎたと貴子も謝り、二人はそのまま談笑する。  電話を切ったあと、やっぱり自分は貴子が好きなんだなと思った圭吾は、そこで都会へ行く前に告白すべきかを考えるが、もし仮に貴子がOKでもしたら、すぐ離れ離れになるのでお互い辛くなる、と考え、告白しないまま行くことを決める。  卒業式の日、家に帰ろうとして裏門の前を通りかかった圭吾は、他の男子に貴子が告白されている場面を見てしまう。他に好きな人がいるから、と言って断った貴子は、それは誰なのかと男子に聞かれ、圭吾だと答える。  圭吾は驚愕し、貴子は自分の気持ちを知らないのに、自分は貴子の気持ちを知ってしまった事に罪悪感を覚える。  出発の日、圭吾は駅に見送りに来た貴子に、右手を出せと言う。そして貴子が手を出すと握り返し、俺達つきあい長いけど手も握ったことなかったな、と言う。貴子は何か言い返そうとするが、結局二人とも赤面し、しばらく沈黙が続く。やがてどちらともなく手を離す。  そして圭吾は、卒業式の日に告白現場を見てしまった事を謝る。  それに返事をしなかったのは、自分を気遣ったのか、それとも返事が「×」だからなのか、という貴子の問いに、圭吾は背中越しに、半分正解で半分間違い、とだけ答えて列車に乗り込んだのだった。  とりあえず、後日談は書かない事にしました。蛇足的というか、それも俺の悪い癖らしいんですけどね。気を抜くとやっちゃうというか。   -------------------------------------------------------------------------------- 四分割提出 No.3628 投稿日 2001年12月20日(木)15時00分 投稿者 弟切 千隼 晴れた冬の日、日本の太平洋岸に暮らす幸せを感じる弟切です。干したばかりのふかふかお布団で眠るとこの世の極楽が味わえます(^_^) 修正したあらすじの四分割を作りました。ベリル視点とユキマロ視点の二つあります。 「凍れる心臓」(仮題)あらすじ四分割 ベリル視点 起 ・ユキマロによって冷凍睡眠から起こされるベリル。 承 ・科学技術の退化ぶりに呆れ、再び冷凍睡眠に入ろうとするベリル。 転 ・自分が科学技術の退化に手を貸していたと知り、愕然とするベリル。 結 ・罪を償うために、この時代に生きようと決意するベリル。 ユキマロ視点 起 ・冷凍睡眠中のベリルを起こすユキマロ。 承 ・ベリルを自宅に引き取り、仕事をしながら面倒を見るユキマロ。 転 ・自分の罪を知って落ちこむベリルに、最初から全て知っていたと明かすユキマロ。 結 ・ベリルの決意を受けとめ、共に生きようと思うユキマロ。 えー、弟切は明日よりまた静岡へ帰りますので、次にここへ書きこめるのは日曜日の夜以降になると思います。 早くも年末年始の帰省という訳ではなくて、週明けには戻ってきます。そして改めて年末押し詰まってから帰省するという非効率的な日程です(^^; 早く故郷で落ち着いて暮らしたいですね。 -------------------------------------------------------------------------------- ガンダムエースの仕事が来た…… No.3629 投稿日 2001年12月20日(木)22時15分 投稿者 榎野英彦 カドカ○の編集つながりで、ガンダムエースという雑誌から 「ガンダムの一年戦争を舞台にしたサイドストーリィ短編を書きませんか?」 という話が来ました。  ガンダムエースという雑誌に掲載される最初の小説ということですが、なんでも いきなり名指しで私のところに来たらしい。  飛び込みの仕事まで手を出せる余裕は無いのだけど、ファーストガンダム放映時に、製作側にいた人間にとって「ガンダム」というのはやっぱり特別のものでして、血が騒ぐというかなんと言うか、思わず承諾してしまいました。  かくして私の正月は、完全に、なくなりました。 こういうのを『怠け者の節句ばたらき』と言うんでしょうね(笑) -------------------------------------------------------------------------------- 徒然と No.3630 投稿日 2001年12月22日(土)04時05分 投稿者 かねやん >巻島さん 「カントリーライフ」  むう、圭吾の意志が見えてきたし話の筋もわかりやすくなってる。  以前のが話のタネを羅列しているのに対して、今回は繋がりを考えて配置している。あらすじになってます。  さて内容のほう。  オーソドックスな恋愛物ですね。「サラダディズ」(猪熊しのぶ 、小学館)みたいな。今までと全く異なる話になっているので題名は考え直した方が良いでしょう。  あと「気まずい日々を送る」「卒業式の日」「出発の日」と、時間が跳ぶ場面が多いですが、減らしたほうが読みやすくなると思います。  特に「気まずい日々を送る」部分。ただ跳ぶだけでは意味が無いですし、書くとなれば筋が2つになってしまいます。  気になったのはそんなところでしょうか?  あ、新しいコンセプトも見たいですね。 >弟切さん  四分割、承のところが起に含まれる気がします。で、承はユキマロとの生活が入ってくる形。  おかしいかな? どうも四分割を見るのは苦手(^^;;  16分割にしたとき、はたしてそれぞれに起承転結が立つかどうかで判断してるんですが……どうも「自分ならこうする」に流されてしまうです、はい。 >榎野さん  ガンダム・エースは「幼い頃に観たガンダム」とは違うガンダムを感じられるので好きな本ですね、楽しみにしてます。  でも、身体は大切にしてくださいね(^^;; -------------------------------------------------------------------------------- >カントリーライフ(仮) No.3631 投稿日 2001年12月22日(土)21時55分 投稿者 とんびの羽根 巻島さん、ご苦労様です。以前に比べてとってもわかりやすくなってます。今回一行ずつまとめながら読んでみました。読みながらコンセプトに変換する作業も試みてみました。さてどんなもんでしょう。もし私のコンセプトが削りすぎだと感じるようでしたら、指摘してください。それでは行きます。 >>カントリーライフ(仮)あらすじ Ver4.0 >> >> >> とある日本海側の地方都市。 (起)場所の指定 >> 高3の高保圭吾は、卒業後都会へ行く決心を固めていた。それは、親元を離れて自立して生きることは人としてあるべき姿で、なおかつ自分を高められると考えていたからだった。 (起)主人公、自立のため都会に行く決心をする。 >> かつて都会から越してきた、友達の市村貴子に都会行きの事を話すと、貴子は、自立するのは都会でなくても出来るし、圭吾に都会は合わないから、と都会行きに反論し、最後には口論となってしまう。 (承)相手役、主人公の都会行きに反論する。 >> 密かに貴子に恋心を抱いている圭吾は、その事で気まずい日々を送るが、自分にも反省すべき点があったと思い直した圭吾は貴子に電話。 (承)主人公反省して相手役に電話する。 >> カッとなりすぎた、と謝る圭吾に、自分も言いすぎたと貴子も謝り、二人はそのまま談笑する。 (承)仲直りするふたり。 >> 電話を切ったあと、やっぱり自分は貴子が好きなんだなと思った圭吾は、そこで都会へ行く前に告白すべきかを考えるが、もし仮に貴子がOKでもしたら、すぐ離れ離れになるのでお互い辛くなる、と考え、告白しないまま行くことを決める。 (承)相手役を好きな主人公だが告白しない決心をする。 >> 卒業式の日、家に帰ろうとして裏門の前を通りかかった圭吾は、他の男子に貴子が告白されている場面を見てしまう。他に好きな人がいるから、と言って断った貴子は、それは誰なのかと男子に聞かれ、圭吾だと答える。 (転)相手役が自分を好きなことを偶然知る主人公 >> 圭吾は驚愕し、貴子は自分の気持ちを知らないのに、自分は貴子の気持ちを知ってしまった事に罪悪感を覚える。 (転)「相手役の気持ちを知っていること」を、罪悪と感じる主人公  ここ変ですよ、相手が知らないのに、なんて関係なく変です。「知っているのに応えられないこと」に対してとか、「知っているのに行動する勇気がないこと」に対してなら罪悪感をもってもおかしくないですけどね。 >> 出発の日、圭吾は駅に見送りに来た貴子に、右手を出せと言う。そして貴子が手を出すと握り返し、俺達つきあい長いけど手も握ったことなかったな、と言う。貴子は何か言い返そうとするが、結局二人とも赤面し、しばらく沈黙が続く。やがてどちらともなく手を離す。 (転)手を握って何かを伝えようとする主人公に赤面する相手役と、主人公本人。 >> そして圭吾は、卒業式の日に告白現場を見てしまった事を謝る。 (転)相手役の気持ちを知っていたことを、謝罪する主人公 >> それに返事をしなかったのは、自分を気遣ったのか、それとも返事が「×」だからなのか、という貴子の問いに、圭吾は背中越しに、半分正解で半分間違い、とだけ答えて列車に乗り込んだのだった。 (結)相手役をおいて都会に出発する主人公  ……なのですが  この(結)の部分、何の問いかけに対する返事のことが理解できないため解釈できなかった。  何に対する返事のことでしょう。  相手のことを気遣うことで返事をしないのは普通返事が「×」のときだとおもうのですが、あとの逆接が「×」なら正解は「○」のはずだし、どうにもわからない。  これは主人公にとって「半分正解で半分間違い」であることとは関係なく相手役の言動としてなんか論理的におかしいということです。ひょっとして主人公の心理に影響されて、相手役の問いかける文章が混乱しているのでしょうか。  問いかけをはっきりさせてください。好きだと言う気持ちを確かめる問いかけなのか、恋人として一歩進んだ交際をできるかと言う決意と実行を確かめる問いかけなのか、それともまた別の問いかけなのか。  答えは「あなたを好きです、でも私は都会を選びました、だからあなたとはつきあえません。ごめんね、さようなら」でよいでしょうか?  それに「半分正解で半分間違い」は貴子の問いに対する答えになっていません。「正解」でも答えになりません。「間違い」といってもやっぱり答えになりません。会話として変です。 -------------------------------------------------------------------------------- > 天才ベリル版あらすじ No.3632 投稿日 2001年12月23日(日)12時37分 投稿者 とんびの羽根  本当に分かりやすくなりました。かなり納得レベルのものだろうと、素人目には見えます。新木さんから指摘が欲しいところですね。  とはいえ、気になるところがないわけでもないのです。 >>戦争のため自分の好きな研究ができないからという理由で勤務先を辞め >>世界大戦で甚大な被害をもたらした新型兵器が自分の研究に基づいて開発された  どんな研究かはこれから決めていただいてかまいませんが、この流れから見ると、ベリルの研究は注目されていたことが前提ですよね。とすると、自分の好きな研究と利用された研究が、もし同じであるなら、もしもですが、自分の好きな研究ができないという状況にはならないはずなんです。ベリルの研究に軍事的に利用価値があるなら、いくらでも資金提供するだろうし、冷凍睡眠にはいったなら無理矢理起こそうともするでしょう。  とすると、ベリルの研究が軍事的に利用されるにあたっては、ベリルの研究の評価が高いということと、開発段階ではベリルの存在がまったく不要であることが両立しないといけなくなります。もちろん基礎段階ではベリルの研究が決定的役割を果たしていなければベリルは自分の責任だと思わないでしょう。 >>人類の役に立つから誰かが未来に自分を起こすだろう  これも問題が残っています。役に立つと思われているのなら、すぐに起こされてしまうはずです。現在に失望しているのは現在の評価に彼女が満足していないからなのですよね。未来で満足できる評価になることを期待している以上、未来の希望は評価が変わることです。人類の役に立つという評価基準では、現在と未来では簡単に変わりようがないのです。現在には確実になくて未来なら期待できる評価によってベリルは起こされるだろうと考えるのではないでしょうか。ベリルは天才ですから、「現在には確実になくて未来なら期待できる評価」をクリアに理解しているはずです。人類の役に立つこと自体は別に間違いではないけど、ベリルのなかで決定的な重みをもっていることが「別に」存在しなければ、彼女が「現在から失踪する理由」とはならないように思うのです。  今回の指摘の結論は、(客観的に見て)軍事的に必要不可欠なのに、(ベリルの主観から見て)人類にとっても役立つ人間なのに、実際には「そのため」にはだれもベリルを起こそうとしなかった、のは明らかに矛盾だと見えるということです。 >四分割  矛盾はないとおもいます。複数視点はもうマスターしたと思いますよ。(ファンファーレ)おめでとう。  次はそれを利用して、いかに面白く、読者を楽しませられるかですね。小倉さんのときにもありましたが、いよいよ「面白ポイント」の段階です。このあたりの指摘がちょっと早すぎたために以前新木さんからたしなめられましたが、これで心置きなくできるな。(ユキマロ視点ではユキマロの動機が抜けていることとか)。16分割では「面白ポイント」にできるだけ気を使ってください。それでは、面白マスターを目指して頑張ってください。(^^) -------------------------------------------------------------------------------- 風邪で撃沈中… No.3633 投稿日 2001年12月23日(日)22時39分 投稿者 はせがわみやび  きゅう。 -------------------------------------------------------------------------------- とりあえず戻ってきました。 No.3634 投稿日 2001年12月23日(日)23時58分 投稿者 弟切 千隼 とりあえず弟切は生きています。連休中は楽しく過ごせたもののいろいろありまして、弟切の頭の中は現在ぐるぐるしています(^^; 私がいない間に皆さんからどんな突っ込みがあるかとどきどきしながらここを見てみましたら、思ったより好評だったので驚きました。致命的な欠点はなさそうですね。 明日にでも落ち着いたところで「凍れる心臓」(仮題)の十六分割に挑みます。 私にとっての連休は終わり、明日の聖夜も仕事の弟切でした。 -------------------------------------------------------------------------------- >#3619(西鶴さん) No.3635 投稿日 2001年12月24日(月)01時33分 投稿者 とんびの羽根  ありゃりゃりゃりゃりゃ、お気をつけくださいまし。>みやびさん #3619(西鶴さん)への指摘もしときましょう。 >「剣と魔法のやつ」  断っても断っても、そんなに決闘を何度も申し込まれる主人公に矛盾がある。でも「るろうに」な京路ノ介(きょろちゃん作)は見てみたい(本当)。 >「縦ロールのやつ」  縦ロールゆえの権力構造ではなく手下に追随することで保たれるお飾り権力構造で、タイトルとはずれてる。 >「ハーレム系のやつ」  ありきたりな少女マンガだが男性視点。女性から見て理想的男の子に描けるか/描くのか/が鍵。 >「スポ根のやつ(確率くん再び)」  %であらわされるものに、「すべて当たる」という評価を下せる主人公が変。主人公にとって確率くんはラストボスのような存在になってる。 >「スペースオペラのやつ」  敵も味方も戦闘機が新規開発されない、適性も、何十年も変化しない世界。それゆえ誕生時の適性をはかれば最適な戦闘機が用意されるシステム、スペオペな設定だからかまわないかも。 >「数あわせのやつ」  リストラされた社員がもとの会社の前を往ったり来たりしている状況を高校生向けに書けばこういう感じかな。  新木さんの意図をはずしていないことを祈る。 -------------------------------------------------------------------------------- 仕事の合間に考える No.3636 投稿日 2001年12月24日(月)21時21分 投稿者 弟切 千隼 聖夜らしく聖歌を聴きながら仕事をしている弟切です。 「凍れる心臓」(仮題)の十六分割プロットを作るにあたって、いよいよ主人公ベリルの研究分野について具体的に考えなければならなくなってきました。 ここは物語の核の一つとなる重要な部分なのでアイディア出しをするべきだろうと考え、いくつか出してみました。 戦争後数十年経っても後遺症が残るような兵器と言いますと、一般的に物理的な兵器よりは生物兵器系の方が現実味があります。例えば核兵器ですと、数十年は草木一本生えないだろうと言われた広島も長崎もあっという間に復興して栄えていることは、皆さん御存知でしょう。 生物兵器に縁のある学問といえば、人体に作用する医学・薬学系か、生態系に作用する農学系でしょうから、ベリルはそういった方面の専門家ということになりますね。 「凍れる心臓」(仮題)アイディア出し −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 1.ベリルは病気に対する人体の抵抗力を上げるために免疫系の研究をしていた。それが悪用されて免疫系を破壊する兵器が作られた。 2.ベリルは人体がより効率的に栄養を摂取できるように腸内細菌の研究をしていた。それが悪用されて腸内の細菌生態系を破壊し、人間が栄養を摂取できなくなる兵器が作られた。 3.ベリルは農作物の収穫量を上げるために土壌細菌の研究をしていた。それが悪用されて土壌を荒らす細菌兵器が作られ、農作物の収穫量が極端に減った。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− とりあえず三つだけです(^^; やはり最低十個くらいは出さなければならないでしょうね。 -------------------------------------------------------------------------------- >最低10個 No.3637 投稿日 2001年12月25日(火)00時22分 投稿者 とんびの羽根 まだ少ないと思います。新木さんがいないので、厳しくいきましょう。 >>後遺症が残る  外見上の肉体的な損傷だけでなく、精神的なトラウマ、PTSD、遺伝子的損傷とか、記憶障害、免役不全、細胞融合、遺伝子の退化、人間以外の家畜、果樹、野菜の遺伝子汚染、有毒化、不実化、ワクチンの無効化、オゾン層完全破壊による皮膚癌の大量発生、高濃度環境ホルモンによる 生殖異常、奇形など、いろいろ考えられます。 >>一般的に物理的な兵器よりは生物兵器系の方が現実味があります  アイデア出しの前に絞り込み過ぎないほうがいいんじゃないでしょうか。現実味はプロットのあとから出せると考えて、発想を柔軟に出せるようにしてみては?  化学兵器や気象兵器、地震兵器による環境の激変だってあるかもしれないでしょ。核兵器といっても原爆だけではありません、チェルノブイリ型の原子力発電所のメルトダウンによる長期的放射能障害や小型の 放射能地雷による長期的汚染もかんがえられますよ。本来は弟切さんが考えるのを邪魔しないようにしないといけないのですが、例をあげないと、それはありえないという理由をいくらでも弟切さんは発明してしまうので、しつこく書かせていただきます。原子力衛星が毎年何十個も落ちて来る事態だってありえます。弟切さんの知識量から推定すると50個くらい余裕ででてくんじゃないかと、まじで思います。  「基礎、オリジナル部分が決定的に重要だけど、後の開発者は、単純に兵器としての応用だけを考えればという条件」を満たす研究発明を30個は考えて欲しいです。最初の10個を捨てられれば使えるものがおそらく出てくるでしょう。  キルケーは薬草を用いましたが、ベリルが遺伝子融合によって作ったある植物から後に発見された猛毒などでもかまわないですよね。 -------------------------------------------------------------------------------- 兵器アイディア出し No.3638 投稿日 2001年12月25日(火)22時53分 投稿者 弟切 千隼 何だか物騒な題名になってしまいました。ネット犯罪の温床だと思われたらどうしましょう?(そんな訳ありませんって) 「凍れる心臓」(仮題)のアイディア出し、行きます。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 4.ベリルは農作物の収穫量を上げる研究をしており、狙い通りに収穫量の多い品種を作った。ところが後にその品種に毒があることがわかり、兵器に転用された。 5.ベリルは放射線医学の研究をしており、体内の腫瘍部などにピンポイントで放射線を当てて焼き切る技術を開発した。その技術が悪用されて、人体にピンポイントで放射線を当てて障害を与える兵器が作られた。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− このアイディア出しに際して、踏まえておかなければならない条件は最低三つ−もしかしたらもっと?(^^;−あると考えました。 一。天才が思いつきそうな科学技術上のブレイクスルーがあること。 二。平和目的と軍事目的と両方に使えること。 三。天才の眼力をもってしても、それが自分の研究の応用だとすぐには気づかないこと。 この三が意外に重要です。冷凍睡眠から目覚めたベリルが荒廃した世界の様子を見て、「これは私がやった研究の応用だ」とすぐに気づいてしまったら、承がないままいきなり転へすっ飛んでしまい、非常にまずいことになります(^^; 例えば、「ベリルが気象学者で彼女の研究が気象兵器に応用された」といった案はすぐに出てきたものの、地球のどこかの気象を操れば他のどこかにしわ寄せが来て異常気象になるといった程度のことは、子供でも察しが付きそうです。目覚めたベリルがユキマロに連れられて外へ出れば、気象が変わっていることくらいすぐ気づくでしょう。気象学者ならば、そこでたちまち気象兵器の可能性に思い至るはずです。 上記のような理由により、「気象兵器」案は即座に闇に葬られました。 -------------------------------------------------------------------------------- >兵器アイデア No.3639 投稿日 2001年12月26日(水)00時15分 投稿者 とんびの羽根 >>「ベリルが気象学者で彼女の研究が気象兵器に応用された」  いや、だから素直に考え過ぎなんだってば、経済学者で複雑系に関する決定的なファクターを保証する原理を思い付いて、オプション取り引きで大儲けできたはずが、戦争で経済統制されて市場閉鎖、理論をオクラにしていたら別の軍事グループが、気象兵器に応用して不幸なことに大成功、みたいなことだってあるでしょう。  まず、出してみて、いきなりお蔵入りにするのはやめましょう。やっぱり弟切さんの作品のキャラだけあって、ベリルは簡単に物凄い発明発見を簡単にお蔵入りにしそうだから(失礼な発言だとは理解してますが)、それを他人に利用されることの恐ろしさ、面白さは充分に狙えると思います。  「利害関係のない他人や専門外の他の分野からアイデアを盗まれたら普通気付かない」ということを知っていれば、より多くの選択肢がとれるはずです。  アイデア出しでは、リアリティを後回しにして、面白さ、意外さを念頭に置かれた方がいいですよ、「リアリティは後からいくらでもつけられます。科学上の大発見でも、後からはそんなことみんな気付いてたんじゃないのとか、思いたくなるものですが、最初に発表を聞いた人々は大抵リアリティがないと思ったりするわけです。不確定性原理でもそうですね、アインシュタインさえ全く信じてなかったけど、実験結果はそれを覆すことができませんでした。  それに現代の地球と全く同じ物理法則が通用する世界であることが、必然ではない。リアリティをもとに判断してはいけないのです。リアリティは作者である弟切さんが創造するのですよ。ノンフィクションを書くのとは違います。リアリティに縛られては意外性のあるアイデアはまず望めません。その結果読者は読んでいて驚きを体験する機会を奪われてしまいます。  大抵の読者は専門家ではないし、ましてや複数の分野の専門をもつ一般読者なんてほとんどいません。弟切さんは複数の専門分野を横断する知識を持っているのですから、あっと驚くような組み合わせの中にリアリティを構築することは可能なんです。これは現代ではノレッジ・マネジメントの問題です。チーフ・ライブレリアン(図書館長)であるユキマロは、そちらの職能が主体ですから、他人が気付かない複雑な連関に気付いても全く不思議ではなく、真にベリルの能力を活かすことができるパートナーになれるでしょう。ベリルだけでなく、ユキマロもおろして話を聞いておいた方がいいですよ。 -------------------------------------------------------------------------------- お知らせとアイディア出し No.3640 投稿日 2001年12月26日(水)23時08分 投稿者 弟切 千隼 今回は皆さんに嬉しいお知らせがある弟切です。 さきほど、ついさきほど、小倉さんより弟切のもとへ電話がありました。年末年始に外泊許可をもらって、病院から俗世へと一時戻ってきたそうです\(^o^)/ まだ完治した訳ではなくて、お医者さまからネット禁止令が出ており、ここへ書きこむことができないために、私から皆さんに伝えてくれとのことでした。 電話口で小倉さんの声を聞いた時、弟切は嬉しかったですよお〜〜(叫)とにかく生きていてくれたことが嬉しいです。 まだしばらくはここへ戻れる状況ではないようですが、焦って治るものでもないので、ゆっくり養生して下さいと伝えておきました(^_^) 以下は兵器のアイディア出しです。小倉さんが戻ってきて下さった時に、少しでも「進歩しましたね」と言ってもらえるように、弟切は精進します。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 6.ベリルは農作物を食い荒らす害虫を退治する研究をしており、ある害虫の天敵である昆虫を用いてその害虫を退治することに成功した。ところがその生物農薬であるはずの益虫が集団で人間を襲う性質を身に付けてしまい、生物兵器として利用された。 7.ベリルは遺伝子工学の研究家で、ある微生物を遺伝子の運び屋(ベクター)として多種の生物に感染させ、生物の体内に遺伝子を導入する方法を開発した。ところが無害だったはずのその微生物が人間に恐ろしい病気を発生させるようになってしまい、生物兵器として利用された。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− -------------------------------------------------------------------------------- 無題 No.3641 投稿日 2001年12月26日(水)23時48分 投稿者 藤極堂 >弟切 千隼さん プロットの方はイイカンジだけど、アイディア出しの方。 -------------------------------------------------------------------------------- 1.ベリルは病気に対する人体の抵抗力を上げるために免疫系の研究をしていた。それが悪用されて免疫系を破壊する兵器が作られた。 2.ベリルは人体がより効率的に栄養を摂取できるように腸内細菌の研究をしていた。それが悪用されて腸内の細菌生態系を破壊し、人間が栄養を摂取できなくなる兵器が作られた。 3.ベリルは農作物の収穫量を上げるために土壌細菌の研究をしていた。それが悪用されて土壌を荒らす細菌兵器が作られ、農作物の収穫量が極端に減った。 -------------------------------------------------------------------------------- ベルは電話を作ったけれど、それがネットや携帯に発展していくとは考えなかったでしょう? 原子爆弾をの原理を作ったのはアインシュタインで、それを兵器に転用したのはマンハッタン計画に参加した研究者だけど、彼らの誰も放射能による後遺症も、電子機器に壊滅的な影響を与える事も予測できなかった。 反作用的な転用より、ナナメ横の転用の方がいいとおもう。 予測できなかったこと対しては、ベルリが作ったのは理論だけで、実践に移る前に眠りについた……でいいと思うけど。 -------------------------------------------------------------------------------- 小倉さんの全快を祈ってます。 No.3642 投稿日 2001年12月27日(木)22時01分 投稿者 とんびの羽根  そういえば、もう年末年始なんですね。仕事が相変わらず続いてるので実感がわきませんが、確かに商店街では、しめなわが売られてる。  我が家でも月初めから入院していた母がやっと退院してきましたが、退院目前に病院から外出中に転倒して骨折、松葉杖姿で家の中を移動してます。病院暮らしが長くなると、やはり筋肉や骨もよわくなりますね、小倉さんもお気をつけください。  クリスマス用に買ってきたGBA版ヒカルの碁にハマってる今日この頃です。藤崎あかり相手に左為のいいなりに打つのが楽しい、絶対勝てるし<外道 >藤極堂さん  他のひとたちの書き込みが寂しくなって来ましたので、藤極堂さんの書き込みを見てほっとしました。巻島さんや杉井さんにも頑張ってもらいたいものです。そして小倉さんが全快して戻って来るのをしずかに待ちましょう。小倉さんが戻ってきた時にみんなでちゃんと迎えてあげられるといいのですが。 >ファーストガンダム  ガンダムがブームになる前にわたしは青春時代がなんとなく終わってしまって、そのころすでに榎野さんは造る側にはいっていたんですね。微妙だけど乗り越えられない時間のずれがあって、それもいまでは遠い彼方に去って行きました。そのガンダムがいまでも伝説として風化せずに現代に繋がっているのが不思議な気持ちです。何十年残るものを作りえることができたかどうかは、そのときにはわからないでしょう、でも現在ちゃんと残っている、そうしたものに榎野さんが立ち会えたのは、素晴らしく幸運だったのではないかと思います。  この、よみかく分室が役目を終えても、あとに繋がる何かが必ず残るはずだと思います。伝えようという意志と日々の研鑽あるのみです。苦しくても目標に向かって先に進む意欲と執念があるなら、落とされても這い上がる勇気と気力があるなら、明日はきっと待っている。 -------------------------------------------------------------------------------- ブルガリアの歌声 No.3643 投稿日 2001年12月27日(木)22時50分 投稿者 弟切 千隼 を聴きながら仕事をしている弟切です。ただ今Bulgarian voices(ブルガリアの民俗的な女声合唱)にはまっています。 「凍れる心臓」(仮題)のアイディア出しへ行きます。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 8.ベリルは水中のプランクトンの研究をしており、富栄養化した水の中の余分な成分を食べて水を浄化するプランクトンを発見して増殖させることに成功した。ところがこのプランクトンはある条件が揃うと全く生活ぶりが変わり、水中のものを喰い尽くす肉食性になることが後に判明して、兵器として用いられた。 9.ベリルはヒトの聴覚の研究をしており、ある音がヒトに麻酔薬をかけたのと同じ作用をもたらすことを発見した。これが後に兵士を動けなくする兵器として悪用された。しかもその音はヒトの被暗示性(暗示のかかりやすさ)を極端に高める作用もあることが判明し、のちのち暗示による幻覚に苦しむ人間が増えた。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− -------------------------------------------------------------------------------- 風邪をひいていました No.3644 投稿日 2001年12月28日(金)06時50分 投稿者 新木 伸  なんか温泉OFFから帰ってから、2週間。いや3週間ぐらい?  ながなが風邪がくすぶっていて、ようやく治った。  しかし風邪というのは、熱がぱーっと出て、それが引いたら治るものだと思っていたのだが、それっていうのは、じつは風邪ではなくてインフルエンザという別種の病気だったのだな。  ということで、生まれて初めて本物の風邪を引いていたらしい。いままでのはすべて「インフルエンザ」だったことが判明。  未読ログはおいおい片づけるのことね。  それよりも、そろそろ仕事をせねばならん。  星くずのプロット立て。いつもならみやびさんとファミレスでも詰めて、徹夜で数時間――っていうのが毎度のコースなんだけども、今回は杉井邸でやろうかと思っている。  参加――っていうか、この場合は見学かな。  話がもやもやした状態から形のあるものに変わってゆく課程を来て見て見学したい人、若干名募集。  杉井光はこの場合はデフォルトってことで。  ただし星くずの既刊9冊+自主ボツかけた幻の10巻の未発表原稿を読破していないと、その場にいても理解不能でなんの意味もないので、全巻読破は必須条項。  すでに読んでいる人も、また改めて読み直してくること。未発表分に関しては、参加者にはメールで送ります。  未購入者には、テキスト原稿をメールで送ります。まあ書店に行って買ってもらってもいいのだが。  なおこれはあくまで、自分の創作にどう生かすかっていうことなんで、星くずファン的なミーハー気分での参加はNGってことで。  日程は、来年早々ぐらい。  なお杉井光はホテル杉井の空室状況を報告のこと。 -------------------------------------------------------------------------------- 取り急ぎ事務連絡 No.3645 投稿日 2001年12月28日(金)11時04分 投稿者 弟切 千隼 新木さんへ > ようやく復活されたようで、良かったです。 日程が合えば、『星くず……』のプロット立てを見学したいと思います。弟切は来年1月4日までは実家にいる予定でして、この期間は参加できません。それ以降は正直なところ未定です。 来年は今からばたばたの日程になることは確定しているのですが−もちろん仕事のためです−、ぎりぎりにならないと仕事の日程が決まりませんので、今の段階では確定的なことを言えません。 しかも弟切は一冊も『星くず……』を読んでいません。お正月の休みを使って全巻読みきれるか、という問題もあります(^^; 下手をすると実家に仕事を持ち帰らざるを得ないかも知れないこの状況では苦しいです(;_;) 一応、弟切は参加を前向きに検討しております。 -------------------------------------------------------------------------------- No.3646 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- 小倉でございます。 No.3647 投稿日 2001年12月28日(金)21時23分 投稿者 小倉善哉 なんといったらいいのか……。 みなさん、ご心配をおかけしまして、もうしわけありませんでした。 藤極堂さんの忠告に従って、しばらくはインターネットで遊ばないようにします。 というか、ジャイアンの母が怖いので(注:小倉がジャイアン)よみかく分室で勉強するのは引退宣言させていただきます。 ながらくおせわになりました。それでは、失礼いたしました。 -------------------------------------------------------------------------------- ohanasi No.3648 投稿日 2001年12月28日(金)23時49分 投稿者 藤極堂 >小倉善哉さん >藤極堂さんの忠告に従って、しばらくはインターネットで遊ばないようにします。 ……。 小倉さん、あなたの決めることだから私には止める権利などはどこにもありはしないのだけれども。 私のした忠告は 「精神的に混乱している時は、メールや掲示板を見るのを一時的に停止して、落ち着いてから考えをまとめて返信するようにした方がいい」 という事だよ。 ネットを止めろとか、書き込むのを止めろとか、そんなことは一度だって主張したことはない。 それに、私が書き込むのを止めていたのは、怒っていたのでも、小倉さんを嫌っていたのでも、新木さんを怖がっていたのでもない。 ただ、考えをまとめるのに時間が必要だっただけだ。 だから、その事についてだけは誤解しないで欲しい。 -------------------------------------------------------------------------------- 今年も終わるのね No.3649 投稿日 2001年12月29日(土)00時26分 投稿者 かねやん  むう、早いものです。  近くの商店街を歩いても慌ただしさを感じないけど、路上で門松を売っていたり、花屋に『榊有ります』と貼ってあったり、薬局は掃除用品が前面に出ていたり……ああ、実家へ帰る前に大掃除やらんと。  今年最後の週刊少年サンデーの「勝手に改造」は、初心に帰るって奴でしたね。かなり身につまされるネタが多かったけど、特に「個人的には好きだけど、一般受けはしないかも」って奴、うっわあ痛い。  人間、慣れはじめたときが一番危ない。なんでもそうですね。  新しい年を迎えるまでいろんな初心を思い出して過ごすのも良いかもしれません。  皆さん、よいお年を。  来年、またお会いしましょう。 -------------------------------------------------------------------------------- 再び藤極堂さん、および分室のみなさまへ No.3650 投稿日 2001年12月29日(土)06時32分 投稿者 小倉善哉 不快な思いをさせてしまい、申し訳ないです。 うちの母親と重ねてしまっていました。 デビューする気ではいます。 ただ、今の私ではダメだ、ということです。 私がコドモなために、言葉のキャッチボールがうまくできないようです。 読み各分室はしばらくお休みさせていただきます、と言いたかったのです。 ただ、復帰する時期がいつになるのかは、私にもわかりませんん。 皆様、たいへんお世話になりました。 プロデビューするつもりでいる、私の心は何も変わっていませんので、いつか、どこかで合える日を楽しみにして置いてください。 それでは、みなさま、また会う暇で! (とかいいながら一ヵ月後に復帰とかしてたりしそうですけど……) -------------------------------------------------------------------------------- >かねやんさんと、とんびさん。 No.3651 投稿日 2001年12月29日(土)10時37分 投稿者 西鶴翠(みどり)  レスが遅れに遅れてしまっておりますが、冬休みになったらレスする予定です。私の冬休みは、十二月三十一日からなのです(冗談ではなく)。そして、一月二日に冬休みが終わります(一月三日から大学です)。  ところで、 >小倉さん。  私のあらすじを六者択一する権利がありますが、どうします? 権利放棄とか、二択感想とかの選択肢もありますが。  (121番の「ありがちなやつ六つ」というやつです。) それでは。 http://homepage2.nifty.com/saikaku/ -------------------------------------------------------------------------------- 長く曲がりくねった道 No.3652 投稿日 2001年12月30日(日)00時30分 投稿者 弟切 千隼 この年末になっても仕事でがたがたしている弟切です。明日から帰省する予定なのに、本当に私は帰れるのでしょうか?(^^;; 小倉さんへ > ゆっくり休養して下さい。小倉さんほどの方なら、いつか復活して志を果たすものと信じています。 さて、アイディア出しの方へ行きます。 「凍れる心臓」(仮題)アイディア出し −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 10.ベリルは植物学者で、ある時それまで栽培の難しかった植物を栽培することに成功した。この植物は通常の生物には傷害を引き起こすウランに耐性があり、ウランを含む土壌でよく育つことを彼女が見抜いたためだった。この植物の性質が利用されてウラン鉱山が発見され、そのウランが核兵器に使用された。その上その植物はその体内にウランを溜めこむ作用があることが後に発見され、放射線を放って周囲の生物に害を及ぼす生体兵器ともなって人々を苦しめた。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− -------------------------------------------------------------------------------- 富士山と駿河湾の国へ No.3653 投稿日 2001年12月30日(日)12時55分 投稿者 弟切 千隼 弟切は本日より故郷へ帰ります。一応ノートパソコンを持参するものの、実家の通信環境は整っていないのであまり書きこめないかも知れません。 本年は新木さん及びここの参加者の皆さんにたいへんお世話になりました。どうもありがとうございます。おかげで苦楽しい[くるたのしい]毎日でした(^^; 来年もよろしくお願いいたします。皆さん良いお年を。 ……年末年始にもアイディア出ししておきます。 -------------------------------------------------------------------------------- 今年もありがとうございました。 No.3654 投稿日 2001年12月31日(月)18時27分 投稿者 杉井光  もう一年終わりですか。長いようで短かったなー。  1月の見学会の件ですが、実はふたたびシフトが不安定になっていてよくわからんのです。しかしとりあえずは、月水木の夜ならば大丈夫でしょう。ただ、それまでに星くず全巻読み通せるかというときびしいです。最初の一週間はずっと仕事だし……。  でも、とにかく財布はそれ以上にきびしいので(笑)、テキストで送ってくださると助かります。  新木さんの本業がらみですし、最悪、杉井ぬきでやっちゃうのも考慮しておいてください。デフォルト扱いはちょっと嬉しいのですが……。 >小倉さん  お帰りなさい。 >みどり  おやすみなさい(?)。 >みなさま  来年もよろしくお願いします。僕はこれから仕事です。新年を雀荘で過ごすようなダメな大人になってはいけませんよ。  では、良いお年を。  杉井でした。 http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Miyuki/1757/ -------------------------------------------------------------------------------- 冬休みーー(猫)。 No.3655 投稿日 2001年12月31日(月)21時55分 投稿者 西鶴翠(みどり)  はい。  というわけで、まずは私信から。 新木さん>  買いました。『あるある!夢境学園』。そして、読みました。相変わらず、ストーリーがつかめませんでしたが、ディティールが最高でした。特に、一章の最後の科白は、「あるあるあるある」という感じでした。一度は言われてみたいあの科白だけで、この本を読んだ甲斐があるというものです。 かねやんさん> >#3620 (縦ロールのやつ) >どこが縦ロールなのかがようわからん。  私にも分かりません。というより、「縦ロール」そのものが、分かりません。 (ハーレム系のやつ) >超人系の主人公って難しいなり。憧れと親しみやすさをどう織り交ぜるのかにかかってるのかな?  そうなんです。どうやったら読者に好かれる主人公になるのかが、鍵です。どこかで、「おお、こいつ、いいやつだったんじゃん」と思わせなければ負けなのです。 (すぺおぺのやつ) >宇宙もんでやらなくても別に良いのでは無いかと。  私もそう思いました。 (総括) >床を転げまわるくらい照れたいなら「剣と魔法のやつ」が一番だと思う。  私もそう思います。構図的にもすっきりしていて、全てをストレートに書く練習としてはうってつけなんですよね。  ほかには、「確率くんのやつ」と「数あわせのやつ」が書いてみたかったりします。以下、「ハーレム系」「すぺおぺ」「縦ロール」と、書きたい順位が続きます。 巻島さん> >カントリーライフVer4.0  少年は都会に行きたくて、止める女の子と口論するくらい都会に行きたくて、両思いであるにもかかわらず都会に行くことを優先させるのですよね。  要するに、この話は、「都会に行くという決意を貫く少年の話」になっていて、非常に分かりやすいと思うのですが、肝心の「どうして都会に行きたいのか」が、よく分かりません。  一応、 >それは、親元を離れて自立して生きることは人としてあるべき姿で、なおかつ自分を高められると考えていたからだった。  このように説明されているわけですが、読者としては、あまり納得がいかなかったりします。  都会に行きたい理由が、このままでは単なる一般論なので、どうにもこうにも説得力が感じられないのです。解決の方針として、 ・この少年ならではの理由を作る。 ・少年が都会に行きたがっている様子を読者に見せる。 ・両方。 ・その他。  などが挙げられますが、まあ、とにかく一番大切なところがこけているように見えます。 とんびさん> (剣と魔法のやつ) >断っても断っても、そんなに決闘を何度も申し込まれる主人公に矛盾がある。  確かにおかしい。けれども、まあ、「必要なとき以外、剣を抜かない」というのが本質なので、エピソード自体を変えてしまえばOKだと思います。この話でいくとしたら、アイディア出し対象でしょう。 (確率くんのやつ) >主人公にとって確率くんはラストボスのような存在になってる。  これは、ラスボスではまずいという指摘なんでしょうか。単なる感想なんでしょうか。 新木さん>  私はこのまま六つを同時進行させるのでしょうか。それとも、なんらかの形で一つ選ぶのでしょうか。それとも、もう一度あらすじ出し六つでしょうか。  方針が決まらないと指摘を受けても直しようがないので、なんらかの指針をください。  私としては、小倉さんが帰ってくる前に、一本くらい完成させておきたいのですが。 ひかる>  おやすみー。 それでは。 http://homepage2.nifty.com/saikaku/ -------------------------------------------------------------------------------- 謹賀新年 No.3656 投稿日 2002年1月1日(火)02時28分 投稿者 とんびの羽根  2002年初書き込みです。さきほど神戸の下町、地元中の地元、長田神社に2年参りをかけて来たところです。毎年奥にある稲荷社(長田神社楠宮稲荷大明神)のおみくじをひくのですが、本殿横のおみくじと別のもので、良くあたるのです。 >>益友(えきゆう/ともに えきあり):めぐみある君ぞためしに行末も猶さかゆべき言の葉の道  なんと短歌付きのおみくじなんですね、歌の意味は、指摘をするほうも、されるほうも、どちらにも利益があるということですね。言の葉の道に精進したいと思います。  みなさん、本年もよろしくお願いします。今年はよりつぼを押さえた、あくまでも技能向上に近付けられるような指摘ができるように努力したいと思います。 >西鶴さん(#3655) >>(確率くんのやつ)(#3619) >>>主人公にとって確率くんはラストボスのような存在になってる。 >> >> これは、ラスボスではまずいという指摘なんでしょうか。単なる感想なんでしょうか。  ラスボスでOKです。確率くんが敵役、ラスボスでいいんですか?いいんだよな。という会話が私の中であって、指摘を完結してなかったようです。私の中に迷いがあったのですね。  今回は指摘と言うより西鶴さんの意図の確認です、ふざけてるとみせかけて実は凄腕の剣豪のような感触が感じられたので、こちらもちょっと手綱を引き締めようと考えてます。  個人的希望としては(ハーレム系のやつ)が第一位ですね。一番、西鶴翠のキャラを確立させてくれそうな気がするのが、その理由です。殺人とかからめれば長篇に化ける可能性さえあると思うのだけど。まあまず、普通の短編からですね。 -------------------------------------------------------------------------------- やっとつながりました。 No.3657 投稿日 2002年1月1日(火)13時22分 投稿者 弟切 千隼 実家からつないでいる弟切です。今年はどうした訳か実家の通信環境がひどく悪く、つなぐのに大変でした。 あまり長くつないでいられませんので、とりあえず新年の御挨拶のみとします。 明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。 -------------------------------------------------------------------------------- はふう。 No.3658 投稿日 2002年1月1日(火)15時53分 投稿者 藤極堂 >今年はどうした訳か実家の通信環境がひどく悪く、つなぐのに大変でした。 年末年始は年賀メールやケイタイでの挨拶で通常の20倍通信状況が悪化します。 実家だろうと都会だろうとあんまり変わりません。 情報元: 携帯各社、年明けのメールや通話を制限・パンクを回避 年賀メール、数時間8分の1に制限 ドコモ -------------------------------------------------------------------------------- 明けましておめでとうございます No.3659 投稿日 2002年1月1日(火)20時41分 投稿者 かねやん  新年もよろしくお願いします。(実家にて) 「ローマの休日」がちょうどやるようなので楽しみです。可愛さを勉強するのにあれほど良いものは無いでしょう。  アン王女を文章で表したいのう。 -------------------------------------------------------------------------------- 謹賀新年 No.3660 投稿日 2002年1月1日(火)22時24分 投稿者 唯野教授 あけましておめでとうございます。お久しぶりです。 少し前に常時接続にしたのですが、その際に大病を患ってしまいまして。ウルティマ・オンライン病という大変治りづらく、伝染性の高い病だそうで、おかげで睡眠不足に悩まされております。 まあそれはともかく、年賀画像です。↓今年もどうぞよろしくお願いします。 http://plaza25.mbn.or.jp/~blackrod/umadoshi.htm これだけで去ってしまうのはあんまりなので、いくつかコメント。 >弟切 千隼さん 私の分解能では粗はみつからないです。 ただ、一つだけ。ユキマロの最も根本的な目的は「キサラに罪を償わせる」「キサラに復興を手伝ってもらう」のどちらですか? それとも両方ですか? >西鶴さん 「〜のやつ」だとちょっと西鶴さんがイメージしているのがわからないので、できればそのジャンルに含まれる作品名やエピソードをいくつか挙げていただけますか? たとえば「冒険活劇のやつ(ハンターハンター、ワンピース)」「リアル系スポ根のやつ(スラムダンク、YAWARAの女子柔道部のエピソード)」みたいな感じで。 >「剣と魔法のやつ」 ええと、「強いけど決闘を断り続ける」というのは矛盾しませんです。「必要な時にしか抜かない」「剣を振るうべき時を知っている」というのは剣豪の典型的なパターンの一つですよね。 矛盾しているのは「腕は確かだという噂がたっているのに腰抜けと呼ばれている」部分だと思われます。どっちかを削るか、あるいは「昔は、強いという噂がたっていたが、最近ではみんな彼が腰抜けだと思っている」などに変えれば問題ないかと。   >「縦ロールのやつ」 女番長が縦ロールな話なんて見たことないっていうか、西鶴さん女番長、もしくは縦ロールについて何か勘違いをしていませんか? いったいどんな作品をイメージしているのか皆目分からんです。あと、なぜ病気を語るだけで全て解決しますか? >「スポ根のやつ(確率くん再び)」   っていうか現代のまともなスポーツ選手ってのは、基本的に統計と確率で動いているんじゃないの? 私は中学時代に卓球やってたけど、特にこのスポーツって相手が打ってから反応したんじゃ間に合わない競技でしょ。 この話が成り立つには、確率くんの理論に間違いがなきゃいけないわけだけど、それはなんですか? (若草野球部では「データは蓄積ではなく更新されることで意味を持つ」っていうくだりがでてきてなるほどと思った。そういう「なるほど」を魅せてほしい)。 >「スペースオペラのやつ」 そもそもSFというのは「○○という技術があったら人間社会はどのような影響を受けるか」という思考実験でありそれがないSFはSFに似て非なるいややめよう。 >「数あわせのやつ」 「世にも奇妙な物語」でこういうのあったな。「帰らないコール」だったかな? どんどん駅が消えてくところとか面白そう。 ではこんなところで。 -------------------------------------------------------------------------------- 三度目の正直で行きたいです No.3661 投稿日 2002年1月2日(水)10時11分 投稿者 小倉善哉  二度あることは三度ある。といいますが、まさにその状態になっておりました。  3445の書き込みの件です。  新木さんに叱られてようやく意味不明な文章を書いているのに気付くありさまでした。日頃から「読み手に分からない文章を書くな」といわれているのに。  ドクターストップがかかってしまったので、以後、インターネットは控えようと思います。  新木さんには大変なご迷惑をおかけしてしまいました。  藤極堂さんにも迷惑をおかけしました。  杉井さんにも迷惑をかけました。  みどり君にも迷惑をかけてしまいましたね、ごめんなさい。  雪印乳業のように一度失った信頼は修復するのが難しいと思います。ここで引くのは逃げるようで嫌ですが、私はもう、疲れてしまいました。  ここでおそわったコンセプトワークを元に、読書好きの母親を編集者代わりにして、地道にオフラインで頑張っていこうと思います。  頑張り方は分室で学びました。しかし、頑張りすぎて全てをダメにしてしまったので、もうすこし、ゆっくりゆっくり、私なりにがんばろうと思います。  ああ、私信ですが、オンラインでの命の恩人はとんびの羽根さんでした。あのときは本当にありがとうございました。  もう以後は確認する事が出来ないので、私宛のレスは、不要です。  みなさま、長らくの間、お世話になりました。  新木さん、本当にありがとうございました。 -------------------------------------------------------------------------------- 小倉さんへおくる No.3662 投稿日 2002年1月3日(木)21時47分 投稿者 とんびの羽根  小倉さんに感謝の気持ちをこめて、  思い返してみると、小倉さんがはっきりと進歩を遂げているのを確認したのが、私がここに戻って来るきっかけだったんだよね。起承転結すら私はわかってなかったけど、小倉さんが転をつかんだとき、なぜか唐突に私も転を実感できたんだ。だから戻ってきたことをきっかけに私も話のコンセプトや、話の面白さのポイントを実感するようになったわけで、私は感謝はしていても、迷惑は感じてないよ。  小倉さんがここに参加することでよみかく分室でのリテイクの役割と成果が私達にも見えた。指摘する側の意識が高まったのも小倉さんがいたからだね。小倉さんの頑張りが分室のなかで果たしたことはとても大きいんだ。迷惑や信頼という、実のところ実体があまりわからないもののことで、いつまでも悩まずに、文章の道をマイペースで進んで欲しい。  小倉さんが猫を脱いだことで、巻島さんは社会に対する斜に構えた意識に鉄槌をくだされ、西鶴さんは分室の意義の分析を見直し、杉井さんは撃たれても響かない自分のハートを見い出し、ほかにも私の知らないところで衝撃を振りまいていたようだ。小倉さんがいたことで何が起きたとしても、それはけっして、迷惑とか破壊なんかではなく、創造に向かうベクトルを刺激するものにしかならないんだ。心配しなくていい。なぜなら、みんな、したたかだから。  きみは弱くない、ぼくたちも弱くない、だから大丈夫。  生きていればいいことあるよ。 -------------------------------------------------------------------------------- 通信環境復活 No.3663 投稿日 2002年1月4日(金)19時07分 投稿者 弟切 千隼 駿河の国より相模の国へ戻ってきた弟切です。快適な通信環境に快哉を叫びたい気分です\(^o^)/ 年賀メールが大量に飛び交うからという理由を抜きにしても、私の実家は通信環境が悪いんですよ。 さて、新春第一弾の課題を提出します。「凍れる心臓」(仮題)のアイディア出しですね。 「凍れる心臓」(仮題)アイディア出し −−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 11.ベリルは細菌の研究者で、細菌培養の天才だった。彼女は知人の細菌研究者に頼まれ、ある細菌に最適な培養条件を発見して、それまで人工培養できなかった細菌を大量に培養できるようにしてやったことがあった。ベリルにとっては片手間にやった仕事だったのでそんな細菌のことは忘れていたが、実はその細菌には猛毒があり、後に細菌兵器として悪用された。 12.ベリルは魚類の研究家で、食用として養殖されているある魚に与えると成長を速める薬品を開発した。ところが後に、その薬品は魚の肝臓に大量に蓄積されることがわかり、それをヒトが摂取すると有毒になることが判明して、大量養殖された魚の肝臓から取り出された薬品成分が化学兵器として悪用された。さらに養殖場から逃げ出した魚を食べた海の生物の体内でいっそう薬品の有毒成分が濃縮され、漁業に被害を与えた。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−− -------------------------------------------------------------------------------- >西鶴さん No.3664 投稿日 2002年1月5日(土)00時58分 投稿者 かねやん  とりあえず自分がどんなものを書きたいか、あるいはどんな狙いで作ろうとしているかがはっきりしているみたいなので、実際に話の筋を作ってみるといいと思います。  そこまで出てきていちゃもんをつけれるようになる(^^;  いや、ここで止まっても経験値がなかなかはいらんでしょう? 己はそう思うですが。 >弟切さん  今出してるアイデア部は全体に影響を与える設定なので、一部だけを見てアイデア出しをするのはもったいない気がします。  例えば細菌の案で、看護婦姿にさせられて治療しなければいけないベリルのエピソードが浮かびました(笑)  まあ、そんな妄想から他の部分のエピソードが派生するかもしれません。 -------------------------------------------------------------------------------- 新春第二弾 No.3665 投稿日 2002年1月5日(土)22時37分 投稿者 弟切 千隼 新年の仕事始めを済ませた弟切です。こちらの課題の方もどんどん行きましょう。 「凍れる心臓」(仮題)アイディア出し −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 13.ベリルは恐竜学者で、発掘現場で実際の発掘作業に携わることを好み、巨大な恐竜の骨を固い岩盤の中から掘り出すために、岩盤の割れやすい方向を読んで破砕する技術を開発した。その技術が後に地震兵器に悪用されて、大きな被害をもたらした。さらにその兵器の後遺症で、地盤が緩んで地崩れしやすくなった地域が続出し、人々を苦しめた。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− -------------------------------------------------------------------------------- 優越感で飲むお茶と…… No.3666 投稿日 2002年1月6日(日)10時14分 投稿者 本家・元祖・鷹見一幸 皆様、あけましておめでとうございます。  本年もよろしくお願いします、本家・元祖・鷹見一幸でございます (まず元祖からご挨拶)  新年最初からいきなり雑談です。すみません。 一月三日の夕方に「新・時空のクロス・ロード」の初稿をアップして、編集さんに メールで送った、私、元祖・鷹見一幸は、年始のご挨拶のため、本家・鷹見一幸氏のところに行きましたところ、本家・鷹見一幸氏は、新年だと言うのに、キーボードにかじりついたまま必死に原稿書きの真っ最中ではないですか。聞けば「ガンダムエースの原稿が上らない」とか。  本家氏も私と同じ、だらだら書いて、やたら伏線を張りたがる性格の持ち主ですから40枚くらいの短編なんてのが一番不得手なのに、ガンダムという言葉についふらふらとOKをしてしまった報いか、と思ったら。なんと本家氏は、「資料だから」という理由でPS2のゲーム「連邦VSジオン」を買って来て、年末年始、ずっと原稿も書かずに、「うおおおお、ガンタンクの遠距離支援火器は使えるじゃないか!」だの、「いけ!ゴックのクロー攻撃!GMなど一撃で木っ端微塵よ!」 などと騒いでいたそうな。  こと、ここに至ってやっと原稿を書き始めたらしい。  と、いうことは、あのソフトは当分オアズケということなので、借りて帰ろうと思っております。   ああ、原稿が、あがった後に飲むお茶はうまい。 (地獄を見てます、本家です)  編集さんから「400字つめ40枚くらい」と聞いたとき 「なんだそれくらいか」と軽い気持ちでOK出して、書き始めて気が付いた。 文章の量は違っても、ストーリィの作成上の作業は変わんないってこと。  40枚の中に起承転結と、それに合致するエピソードを入れなくちゃならない。  ということは、300枚を越える長編のように、二つのエピソードが補完しあってひとつのエピソードとして完結する。なんてゼイタクな書き方はできないわけで、起承転結の起なら起を意味するための、研ぎ澄まされたピンとした一本のエピソードが必要なわけだ。  たった40枚のために、今までストックしておいたとっておきのお話を引っ張り出さなきゃいけないわけだ。  20年以上前に作られたお話のために(苦笑)  短編をすらっと書けるようになれば一人前。とはよく言われるけど、ホントに そう思う。よく作家志望者が書いているのはあれは短編じゃないな。連載マンガやドラマやアニメの放送一回分のシナリオでありエピソード。  短編ってのは、もっと完成度が高いものなんだと思う。  じゃあ、そういうお前はどうなんだ、と言われたら例の『私はタマゴを生んだことは無いがタマゴの良し悪しはわかる』という言葉を振りかざして逃げるとするか(ああ、イヤなやつ) ともあれ、今年も本家・元祖・鷹見一幸をよろしくお願いします。 -------------------------------------------------------------------------------- 明日は七草粥 No.3667 投稿日 2002年1月7日(月)00時34分 投稿者 弟切 千隼 「七草なずな、唐土の鳥が日本の国に渡らぬうちに……」と歌いながら明日の朝は七草粥を作るつもりの弟切です。 新春第三弾のアイディア出し、行きます。 「凍れる心臓」(仮題)アイディア出し −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 14.ベリルは植物学者で、ある薬草を品種改良して、より薬用成分が多く栽培しやすい品種を作り出すことに成功した。ところがその薬用成分は大量に用いられると人体に毒になることが判明し、化学兵器に悪用された。さらに改良された品種は繁殖力が異常に強くて、もともとあった他の植物を駆逐して増え過ぎてしまい、生態系が乱されて人々を苦しめた。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− -------------------------------------------------------------------------------- めでたさも中くらいなりおらが春 No.3668 投稿日 2002年1月7日(月)21時52分 投稿者 弟切 千隼 お正月も七日ともなると、そろそろ松が取れ、普通の生活のリズムが戻ってきますね。お正月の暴飲暴食やだらだら生活のつけに苦しんでいる方々も多いのではないでしょうか(^^; 私は今朝七草粥を作って食べて、おなかをすっきりさせました。日本の伝統を大事にしたい弟切は、小正月の行事である小豆粥もきっちり十五日に作ります。松飾りは近所の神社のどんど焼き−これも小正月の行事ですね−で燃やしてもらってお正月のけじめを付けます。 さて、今日も元気にアイディア出しをしましょう。 「凍れる心臓」(仮題)アイディア出し −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 15.ベリルは植物学者で、ある重要な栽培植物−稲や小麦など−の成長を促進させる画期的な肥料を開発した。ところがその肥料は、土壌内に棲むある種の細菌により有毒化することが判明して、化学兵器に悪用された。しかも有毒化した肥料はひどい悪臭を放つために、その周辺の土地はヒトやその他の動物が棲むのに耐えがたい土地になってしまい、不毛の地が増えて人々を苦しめた。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− -------------------------------------------------------------------------------- 深海の雲雀[ひばり]はメタンハイドレートの歌を歌う No.3669 投稿日 2002年1月8日(火)23時22分 投稿者 弟切 千隼 わかる人にしかわからない題名ですみません。深海に棲む奇天烈な生物も好きな弟切千隼です。 そういう訳で(どういう訳ですか? > 私)、今日も弟切はアイディア出しに励みます。 「凍れる心臓」(仮題)アイディア出し −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 16.ベリルは深海に棲む生物を研究しており、深海のプレートの沈み込み帯に特異的に生息する生物を発見した。のちにその生物の生息状況を知ればプレートの動きを知ることができると判明し、地震兵器を用いる際の目安とされた。さらに、その生物が生息している深海底には大量のメタンが蓄積されていて、地震兵器の刺激によって空気中に大量のメタンが放出されたために地球の気候が乱され、人々を苦しめた。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− -------------------------------------------------------------------------------- 最近ここが寂しいですね No.3670 投稿日 2002年1月10日(木)00時09分 投稿者 弟切 千隼 ここの参加者の方に多い大学生にとっては、卒研の追いこみや後期試験の準備などで忙しい季節になりましたね。また、大学・高校などの受験生にとってはいよいよ本番が近づいています。そのせいか最近ここへの書き込みが少なくて寂しいですね。 弟切も仕事が忙しくなってきました。でもできるだけ頑張ります。今日もアイディア出しをしておきます。 「凍れる心臓」(仮題)アイディア出し −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 17.ベリルは天文学者で、近々地球にある巨大な隕石が衝突する可能性が高いことを予測し、人的被害を少なくするためにその隕石を破壊する方法を考え出した。ところがその方法が悪用されて、隕石は兵器として落とされ、巨大な被害をもたらした。しかもベリルの予測にはミスがあって、隕石の衝突が気象に与える影響を過小評価していたため、異常気象が起こっていっそう人々が苦しむことになった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− -------------------------------------------------------------------------------- No.3671 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- 謹賀新年 No.3672 投稿日 2002年1月10日(木)06時45分 投稿者 はせがわみやび あけましておめでとうございます。 旧年中はなにかとお世話になりました。 本年もどうぞよろしくお願い致します。  ――と、はなはだ遅れてしまいましたが、年頭の挨拶です。  えー、掲示板は読んでます。書く時間が取れないだけで(^^;  あ、ちょっとちがうな。  書く(精神的な)余裕が取れない(笑)  今月いっぱいは、たぶんちょっと辛いっす。 >>短編  ひとのことは言えないんだけど、ネット短編に多いのが、ドラマ(もしくはストーリー。この二つは捉え方がちょっとちがう)ではなくて、シーンなんだと思います。たしかに。  弟切さんのレッドデータアニマルな短編みたいな。  とくに、10枚くらいだと、プロットになっちゃうか、シーンになっちゃうかのどっちかではないかと。  シーンは、感性で(あるいは勢いで)書けるかもしれない。  でも、シーンをつなげてドラマにするには練習がいる。構成の練習が(天性のストーリーテラーは除くとして)。  その練習が、でもこなせてないんだよなあ。しみじみ。 みやび@こんな時間にお仕事中 -------------------------------------------------------------------------------- 荒野の呼び声 No.3673 投稿日 2002年1月10日(木)23時37分 投稿者 弟切 千隼 題名はもちろんジャック・ロンドンの有名な小説から取りました。動物もののお話が好きな弟切です。 今回のアイディアは動物ネタで攻めてみました。 「凍れる心臓」(仮題)アイディア出し −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 18.ベリルは動物の神経系の研究者で、盲導犬や介助犬などとして使役しやすいように、知能を高めた犬の品種を新たに作出した。ところがこの品種の犬が軍用犬として悪用された。しかもこの品種の犬は性格が不安定で凶暴になりやすいことがのちに判明し、戦争後に野生化した犬が人々を襲うようになった。通常の犬よりはるかに知能が高いために組織だった襲撃が行なわれ、この犬たちは文明が退化した人々の大きな脅威となった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− うーん、こんなような話ってどこかにあったような……? 少し変えると『猿の惑星』ですかね? あるいは『イルカの日』でしょうか? -------------------------------------------------------------------------------- お疲れさま No.3674 投稿日 2002年1月11日(金)01時30分 投稿者 かねやん >みやびさん >>ひとのことは言えないんだけど、ネット短編に多いのが、ドラマ(もしくはストーリー。この二つは捉え方がちょっとちがう)ではなくて、シーンなんだと思います。たしかに。  ううむ、己もそうですねえ。  歌に喩えるとサビだけ歌いたいってことでしょうか。それじゃあ歌にならない。でも自分は満足できてしまうってのも同じだなあ(笑) >>でも、シーンをつなげてドラマにするには練習がいる。構成の練習が(天性のストーリーテラーは除くとして)。  どう練習すれば良いんでしょう(泣)  って泣きが入るほど難しいです。とにかく自分が気に入るように繋がるまで書き直すくらいしか思いつかない。でも、それが一番早い気がする(苦笑)  点を考えるのはいいとして、それを線で結ぶことが出来るようになれば、どんなアイデアを出しても恐く無いのですが。 -------------------------------------------------------------------------------- マテ…(^^; No.3675 投稿日 2002年1月11日(金)01時35分 投稿者 はせがわみやび >>とにかく自分が気に入るように繋がるまで書き直すくらいしか思いつかない。  それを「筋を練る」というのであって、プロットを練るとゆーのは、そーいうことなのだが……(^^;;;;;;; みやび -------------------------------------------------------------------------------- エイリアン? No.3676 投稿日 2002年1月11日(金)22時24分 投稿者 弟切 千隼 最初に事務連絡です。 弟切千隼は明日から三日ほど出かけますのでここに来られなくなります。次に書き込めるのは十四日の夜以降になります。 ではアイディア出しへ行きましょう。 「凍れる心臓」(仮題)アイディア出し −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 19.ベリルは寄生虫の研究者で、花粉症などのアレルギー症状を抑える物質を分泌する人体に害のない寄生虫を発見して、その寄生虫をアレルギー疾患の治療に役立てる方法を開発した。ところが後に、その寄生虫は飼育方法を変えると人体に重大な障害をもたらすように変異してしまうことがわかり、生物兵器に悪用された。戦争後野放しになったこの寄生虫は人から家畜へと感染して数を増やし、人畜に大きな被害をもたらした。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− -------------------------------------------------------------------------------- 待ちから、ちょっと一歩 No.3677 投稿日 2002年1月12日(土)22時35分 投稿者 とんびの羽根  最近書き込んでないんだけど、短編課題などで提出されたら、できるかぎりで指摘作業するつもりです。毎日チェックしてるので、新木さんじゃじゃなきゃやだ、というのでなければ遠慮なく。  待ちの姿勢は良くないなと自己反省してたりする今日このごろ。  西鶴さんは論理的に待ち状態ですね、いいな(笑)  弟切さんはアイディア出しが終わるまで内容についてはコメントなし。 >弟切さんへ  内容とはべつの点で少し……、弟切さんて(例えば今回のアイディア出しという)作業そのものについて悩みとか疑問とかないんだろうか、以前から自己完結しているというか、他人のコメントを一切求めない書き込みスタイルですよね。 >アイディア出し作業について……  シンプルな構成にして数を出してさっさと終わらせたほうがいいんじゃない?例えば一時間で10個とか、30分で10個とか、10分で10個とか、みなさんどんなレベルなんでしょうか。新木さんのプロの基準を適用するとほとんどの参加者のレベルは1日1個以下になる可能性があるので、通用しないレベルのアイディアも含むということにしましょう。  ちなみにわたしのアイディア出しのレベルは15年前で2時間10個ただし5・6時間で玉切れ(笑)でした。  やってたのは糸井重里のコピー塾のコピーのアイディア出し。通るのは75分の1くらい。つまり新木基準に換算すると150時間で10個、プロのおよそ500分の1くらいの実力ということかな。 -------------------------------------------------------------------------------- 2週続けて月曜も競馬がある事の不思議 No.3678 投稿日 2002年1月13日(日)20時21分 投稿者 巻島翔史  すいません、新しいあらすじは書けてないのですが、  とりあえずレスのみ。 かねやんさん(3630)>     >>時間が跳ぶ場面が多いですが、減らしたほうが読みやすくなると思います。  それは気になってました。短編では時間経過はあまりさせないほうがいいらしいですし。 >>あ、新しいコンセプトも見たいですね。 「自立意識のある少年が地元を去る際、好きな少女に告白しないことを決意するのだが、偶然少女が告白されている場面に遭遇することで、お互いの気持ちがわかってしまう話」  ううん。気持ちがわかっていて、それでも別れていく2人の何かモヤモヤっとしたもの、みたいなものがやりたかった……と思うんですが。 とんびの羽根さん(3631)> >>ここ変ですよ、相手が知らないのに、なんて関係なく変です  相手が自分に直接言ったわけでもないのに、その気持ちを知ってしまったことは、偶然とはいえ、やはり罪悪を感じてしまう。のではないでしょうか。  相手が自分にいまだ言っていないのは、相手なりの事情、悩み、があるからだとかそこで考えてしまうわけで。 >>この(結)の部分、何の問いかけに対する返事のことが理解できないため解釈できなかった。  はい。それでは解説してみます。  まず「それに返事をしなかったのは」。ここがおかしかった。  これは返事というより、「リアクション・反応」とするべきでした。  そして「半分正解で半分間違い」。これもすこし言葉がおかしい。  正しくは前半・後半とするべきでした。つまり「自分を気遣ったのか」という問いは正解で、「返事が「×」だからなのか」という問いは不正解だということです。  ただし、とんびさんの言うとおり、恋人としての交際がない時点で返答としては「×」になるということは、俺はまったく考慮できていませんでした。  「返事が「×」だからなのか」に対して不正解だと書いたのは、「お前と付き合えないんじゃない、好きなんだ。でも俺は都会へ行くんだ」という気持ちの中で、「お前に対して好意がないんじゃない」という微妙なニュアンスを書きたかったんですが…… 西鶴さん(3655)> >>都会に行きたい理由が、このままでは単なる一般論  むしろ一般論でせめた方が解釈してもらいやすいのではないかと思って、あえてそうしたんですけどね。 今更ですが、あけましておめでとうございます。(遅すぎるか(笑)) -------------------------------------------------------------------------------- 我帰還せり No.3679 投稿日 2002年1月14日(月)22時54分 投稿者 弟切 千隼 ついさっき家にたどり着いた弟切です。帰ったばかりで余裕がないのでとりあえず今回はレスのみです。 とんびの羽根さんへ > 私は決してここの参加者の方々にコメントを求めていない訳ではありません。私に限らず、ここで自分の考えを公表している方々は、そもそも他の人々からコメントをもらいたいからそうしているのですよね?  自分だけで上達できると考えているのでしたら、わざわざここに書き込んで全世界に自分の考え−往々にしてとってもお間抜けなものを含みます(^^;−を公表したりしないでしょう。 そういう訳ですから、突っ込みは大歓迎です(^_^) 皆さんの様々な御意見・御指摘をお待ちしています。 -------------------------------------------------------------------------------- 今朝は小正月の小豆粥を食べました(^_^) No.3680 投稿日 2002年1月15日(火)22時57分 投稿者 弟切 千隼 微力ながら日本の伝統行事を守るため、少しは貢献しようと思う弟切です。単にお粥が好きだから伝統行事にかこつけて炊いている、という気がしないでもありません(^^; さて、間が開いていたアイディア出しを再開します。 「凍れる心臓」(仮題)アイディア出し −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 20.ベリルは遺伝学者で、ある遺伝病の原因となる遺伝子をヒトの染色体上で特定し、その遺伝子の欠陥を治して遺伝病が発病しないようにすることに成功した。ところがその治療をすると別のある感染症に異常に罹りやすくなることが判明し、それがきっかけでその感染症の病原菌の研究が進んで、ベリルは片手間にその病原菌を大量に培養する方法も開発した。 丈夫で扱いやすいベリルが培養した病原菌の株は、より強力な致死性を持つものに品種改悪され、生物兵器に悪用された。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− -------------------------------------------------------------------------------- シャンポリオンもかくや No.3681 投稿日 2002年1月16日(水)23時07分 投稿者 弟切 千隼 小正月の行事も終わり、仕事に追われている弟切です。またどんどん生活が荒れて、お肌も荒れて行くのが悲しいです(;_;) それでも脳みそを絞ってアイディア出しはせねばなりますまい。 「凍れる心臓」(仮題)アイディア出し −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 21.ベリルは歴史学者で言語学の天才であり、ある古代文明の未解読だった文字を解読して、その結果にしたがって大規模な遺跡を掘り当て、極めて保存状態の良い古代人のミイラを掘り出した。ところがそのミイラは近代には姿を消した伝染病によって死んだ人物のもので、ミイラに封じ込められていた病原菌が取り出され、生物兵器に悪用された。もちろん生物兵器を使った側はワクチンを用意したものの、この病気はワクチンで予防はできてもいったん発病したら治療法がなかった。古代にはその病気の治療法が発見されていて、それを記した碑文が発掘されていたにも関わらず、ベリルが解読方法を誤ったために正しい治療法がわからず、さらに被害を拡大した。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− -------------------------------------------------------------------------------- 福音か鉄槌か No.3682 投稿日 2002年1月17日(木)23時46分 投稿者 弟切 千隼 最近私以外の人のここへの書きこみが急激に減っているのが寂しい弟切です。私も仕事が忙しいのでいつ書き込めなくなるかわかりません。でもやるだけやらないと後悔しそうなので精進します。 「凍れる心臓」(仮題)アイディア出し −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 22.ベリルは生理学者で、人体に溜まり過ぎた脂肪を燃焼させる画期的な薬を開発し、肥満に悩む人々−先進国の多くの人々−の間で爆発的なヒット商品となった。ところが、後にこの薬を服用中にある栄養素を大量に摂ると脂肪を燃やす作用が強くなり過ぎ、必要な脂肪までなくなってしまって心臓発作により死亡することが判明した。この性質が悪用されて、ベリルが開発した薬は化学兵器に用いられた。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− -------------------------------------------------------------------------------- とりあえず本の紹介でもしよう。 No.3683 投稿日 2002年1月18日(金)01時44分 投稿者 はせがわみやび  これくらいなら時間も取られないだろう。  半年ほど前に出版された文章読本。紹介しようと思いつつ、読み終わるのが遅れたためにこんなに遅くなった(^^;  作者はアメリカの方で、元編集にして現在はエージェント業を務めるノア・リュークマン。タイトルは、 「プロになるための文章術 ──なぜ没なのか」   ノア・リュークマン著/河出書房新社/1800円(本体)/ISBN4-309-20351-5  百名以上の作家を抱え、ここ数年だけでも一万点を越す持ちこみ原稿を読んだ、というお方である。で、こんなのは、ボツだー! という原稿はどんなもんなのか、を書いた本なわけだ。    本当は、原タイトルのまま訳して欲しかった。  どういうわけか、この手の本はこーいうタイトルを付けるよなあ。内容がわかるようにっていう配慮だとは思う。しかし、作家志望者はこのタイトルだと逆に引かないか?(^^;  原題は、THE FIRST FIVE PAGES。  本文中では、これを「5ページ読めば」と訳している。できれば、このままタイトルにして欲しかった(^^;  文字通り、没にするには最初の5ページ読めば充分、というのが本書の主張なのだ(実際には5行で充分だ、と文中ではさらに過激に言っている)。    この本の良いところは、悪文の例が山ほど載っていること。 (文章というのは、どうやら悪いパターンは英語だろうと日本語だろうと変わらないらしい(^^;)  で、どうしてそれが悪い文なのか、どうすれば良いかを書いている。  さらに、個々のポイントに対して、当てはまるひとは、こんな練習をしてみると良いでしょう、という処方箋まで書いてある。  至れりつくせり。  で、またなんで分室でこの本を紹介しようかと思ったかというと。  分室が主に構成の練習所であって、文章の練習は各自で行うようにというスタンスであること。  にも関わらず、たぶん、ここの参加者が読めば、作者の言っていることをどこかで聞いたことあるぞ、ってな気分になるだろうからだ(^^)。(原題の「5ページ読めば」からして、そうなんだけどね(^^;)    読むだけでもおもしろい本なので、ぜひ一読してみてほしい。 はせがわみやび@正月休みも連休もなかったです。しくしく。 -------------------------------------------------------------------------------- 寒中お見舞い申し上げます No.3684 投稿日 2002年1月18日(金)21時23分 投稿者 中里融司  皆さん、寒中お見舞い申し上げます。今年もよろしく。近くに住んでいる剣術使いといった風情で、今年も私、ときどきやって参りましょう。  風邪を引いたのか、新年二週目くらいから、お腹を壊しています。なんだか今年はこういう症状が多いようで、ずいぶんとお体おいといください。  弟切さんのネタだし、私は22番目のがかなりしっくり来ますね。それをどうやって兵器にできるよう、摂取方式を変えたか、その辺りを詰めていった方がいいと思います。  今年は時代小説を二本書くことになっているので、文体の研究をしています。私らの場合、書いている最中にも常に文章には気を配り、よりよいものにするよう、発展を考えているわけですが。同時に、何を見ても小説のアイデアにするよう、習性になっていますな。  今年も皆さま、頑張って参りましょう。 http://www.chaldea.ne.jp/nakazato/ -------------------------------------------------------------------------------- つけは払わなければいけませんね。 No.3685 投稿日 2002年1月18日(金)23時01分 投稿者 弟切 千隼 連休中に出かけていたつけが来て、押し寄せる仕事の波に溺れそうな弟切です。 もっと泳ぎが上手くなりませんと。 みやびさんへ > 為になる本の御紹介、ありがとうございます。『プロになるための文章術 ──なぜ没なのか』は書店で見かけて気になっていた本でした。今度本屋に行ったら探してみますね。 それにしても、言語や文化が違っても「だめな例」は似たようなものだというのは興味深いですね。文章が人間の思考を論理立てて記述するためのものである以上、言語構造や文化のあり方が違っても共通する部分が多いということでしょうか。 さて、恒例のアイディア出しへ行きましょう。 「凍れる心臓」(仮題)アイディア出し −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 23.ベリルは生物に由来する蛋白質の構造分析の専門家で、微量過ぎたり構造が複雑過ぎたりして正体が不明だった蛋白質の正体を次々に突き止めていた。彼女はある海域に大量に棲む魚の持つ有毒物質の正体を突き止め、その解毒方法をも見出して、その海域の貧しい島国の人々に大いに喜ばれたことがあった。これといった資源がないその国では、毒を持つがゆえに食べられなかったその魚が有力な資源となったからだ。ところが戦争が起こってから、その魚が産出する有毒物質が化学兵器に悪用され、世界中の人々を苦しめた。のみならずその魚の棲む海域の島国に作られた兵器工場が処理の不充分な廃液を垂れ流したことにより、周囲の海域が死の海になってしまった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− -------------------------------------------------------------------------------- ガンダム上ったぞ!と思ったら…… No.3686 投稿日 2002年1月18日(金)23時13分 投稿者 本家・鷹見一幸 「でたまか4」と「大日本帝国第七艦隊3」の〆切りが提示されました。 ……両方とも2月末? んでもって4月に出す? ちょっと待て!「新・時空」もその頃になりそうだって言ってたよな……。 わはははははは。 このまま(締め切りどおりに書きあがれば)4月に「鷹見一幸」の名前の本が三冊書店に並ぶことになるってわけか。  ちょっと楽しいかもしれないと思うけど。  その前にある地獄を予想すると、ちょっと腰が引ける(なんてものじゃない)    死なないようにがんばろう(半泣き) -------------------------------------------------------------------------------- しゅらばに入ったらしい(笑) No.3687 投稿日 2002年1月19日(土)05時26分 投稿者 はせがわみやび  てわけで、木曜日あたりまで深く静かに潜航します(^^;。  西鶴くんに張り合って、とてもベタな短編を5つ書くことにしようって、年初の誓いで決めたのだけれど。  うーん、節分明けから挑戦かな(^^;  負けないぞ。  ふつうの話をふつうに書けないんじゃあ、どうしようもない。  でも実は、そのふつうってけっこう大変だ。  自分には何もかもが足りない──ああ、確かに。書くほどに、その気持ちが募るものだなあ。はせがわみやび38歳の春であった。合掌。 PS  いやしかし。  「ノーベル賞クラスだよ」って、「ないよ、そんなの」の意味だってわからないか? ううむ。  L・フォワードも、チャールズ・シェフィールドも、アイデアのレベルの高さを言い訳になんか使わないのになあ。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろとレス(週間誤解ニュース) No.3688 投稿日 2002年1月19日(土)11時21分 投稿者 とんびの羽根 >みやびさんへのレス >>「プロになるための文章術 ──なぜ没なのか」(#3683)  面白そうなので探してみようと思います。今日は本屋にでかけよう。 >(#3687) >>西鶴くんに張り合って、とてもベタな短編を5つ書くことにしよう  単行本1冊分ですね、五夜連続で30分TVドラマを視るような感じかな、なんだか楽しみです。あ、でも西鶴さんと見比べるような不粋なことはしませんので、よろしく。 >>でも実は、そのふつうってけっこう大変だ。  そりゃそうですよ(笑い)そのふつうのことを普通に書いてあるようにみえるおかげで、読者はどんな物語のなかにもはいっていくことができる。もっと作品のなかでひたっていたいと思う。そういう場を提供してくれる力が「ふつう」なんじゃないかな。 >>「ノーベル賞クラスだよ」って、「ないよ、そんなの」の意味だってわからないか?  ノーベル賞ってある分野での最先端部分で、実際に行使した影響力を評価することなんですよね。その分野での自分のポジションを理解できないと、ノーベル賞クラスの意味も理解できないはずです。自分の立つ地点を引き上げる努力をせず、凧をあげる努力だけで天界にたっている夢を視ている人に、その現実を教えることに空しさも感じます。それでも凧上げを続けていれば凧上げの名人にはなれるでしょうから、見守ってあげるのもいいんじゃないかと思います。(この分室の話ではありません) >ダブル鷹見さん  うれしい悲鳴がきこえてきますね。おふたりとも、資料固めにエネルギーを費やされるのを知っているので、心配してしまう程です。悲鳴はここで存分にあげといてください。 >中里さん >>何を見ても小説のアイデアにするよう、習性になっていますな。  そうなんだろうとは思うのですが、時代小説のアイデアと現代の出来事がどう結び付けられていくのかは、素人には不思議だったりします。これまでの(時代小説)作品でも現代の現実がヒントになったことがあるということですよね。なんか想い出深いエピソードとかあったら聞いてみたいと思いました。 >巻島さん(#3678)『カントリーライフ ver4』 >> 「返事が「×」だからなのか」に対して不正解だと書いたのは、「お前と付き合えないんじゃない、好きなんだ。でも俺は都会へ行くんだ」という気持ちの中で、「お前に対して好意がないんじゃない」という微妙なニュアンスを書きたかったんですが……  貴子にとっては、これすごく残酷な返事なのですね。「待ってていてくれでもなく」「嫌い」でもなく、ということは、つき合ったとしても深く愛してくれるかわからず、待っていても、圭吾が都会で彼女を作らずちゃんと返ってきてくれる保証もない。つまり相手に対して何の保証もできないことを思っているということ。「お前に対して好意がないんじゃない」をもし口に出してしまえば、本当に言い訳でしかないですから。 >弟切さん(#3679) >>私は決してここの参加者の方々にコメントを求めていない訳ではありません。  そのことを否定してるわけではまったくないのですけど、うまく伝えられないのでもうやめておきますね。体調に気をつけて課題に精進願います。 -------------------------------------------------------------------------------- 寒稽古 No.3689 投稿日 2002年1月19日(土)14時40分 投稿者 弟切 千隼 昨夜書き込んだ後に再読み込みしてみたら、中里さんの書きこみがあって慌てた弟切です。 中里さんが22番の案を気に入って下さったようですので、なぜこの案が出たのかをちょっと思考開示してみます。 えーと、もともとこの案は、だいぶ以前に新聞記事か何かで「拒食症の人が心臓発作で亡くなった」というのを読んだことからひらめきました。その人が心臓発作で亡くなった理由は以下の通りです。 正常なヒトの心臓を取り出してみると、そこにはべったりと白い内臓脂肪が付着しています。これは体脂肪率が正常なヒトでもそうなっています。この脂肪は心筋に酸素を送る冠状動脈を守るためのもので、この脂肪がないと心臓はまともに働くことができないのだそうです。 心臓がまともに働かなければたちまち生命の危機に陥ることは明らかですから、著しい飢餓状態が続いて極端に痩せでもしなければこの脂肪がなくなることはありません。先に挙げた拒食症の人は身長が160cm以上あるのに体重は20kg台だったようで、極限まで体脂肪を使い果たした末に心臓を守る脂肪まで使い尽くして亡くなったということでした。 ヒトは、極限まで痩せると心臓が弱って死ぬのですね。ちかごろ生活習慣病の根源として悪い評判ばかり立っている内臓脂肪も、ほどほどには必要なのでした。 ということは、体脂肪−主に内臓脂肪−を急激に消費してしまう薬があればヒトを心臓発作で殺すことができます。「この薬を飲めば体脂肪がぐんぐん減りますよ」と言えば、先進国の痩せ願望の人々が雲霞の如くその薬に群がるに違いありません。 けれどもそんな副作用が明らかになれば、当然そんな薬は使用禁止になるはずです。普通ではその副作用が発現しない条件を付けなければなりません。 脂肪に限らず人体の栄養は食べ物から摂取されます。どの栄養素がどれくらい消化吸収されるかは、何と何を食べるかという食べ合わせによってかなり変わることが知られています。ならばある特定の栄養素を多めに摂取した場合にのみ副作用が発現することがあっても不自然ではない上に、その副作用は気づかれにくいでしょう。しかもその薬を殺人兵器にしたいのなら、濃縮したその栄養素とうまいこと組み合わせてヒトの口に入るようにしてやればよいのです。 と、こんな感じで22番の案は生まれました。 中里さんが指摘された通り、もし実際に使うとしたらもう少し細かいところを詰めて洗練させなければならないでしょう。しかしこの案が最善と決まった訳ではありませんので、もう少し他の案も出してみてから考えるつもりです。 -------------------------------------------------------------------------------- アイデア No.3690 投稿日 2002年1月20日(日)00時24分 投稿者 中里融司  とんびの羽根さん>時代小説については、現代の事件をヒントにするというのはたとえば、官僚の汚職とか体面を繕うための事実の糊塗とか、そういうのはあったりします。でも、そのまま使うというのはあまりできませんですね。背景や事情、法体系が違いますから。  よく使うのは、現実の研究成果や、過去の事件の実例を集めた資料を呼んでいて、ふと引っかかる事件を見つけたり、対象の時代の法令集など読んでいて、ストーリーに組み上げられそうなものを見つけるということです。昨年書いた「寛永妖星浄瑠璃」では、東照宮の改築前の本殿が行方不明という事実と、日本における木乃伊信仰を組み合わせ、それに七福神信仰を結びつけました。そうしたら、紀州徳川家で、作品中で書いたことと現実に符合する事実があったことを後で知ってびっくり。そういうことがあるので、面白いです。資料で引っかかる部分を見つけるというのが、時代小説の場合は多いようです。あるいは、現代の事件で過去にもありそうな事例を捜しておいて、資料をあたるとか。最近の例でいいますと、明石の花火見物での歩道橋事故が、文化期の永代橋崩落事故に符合する部分が多く、それに反映させるとかです。いつか書ければと思っています。  弟切さんもアイデア出し頑張ってくださいね。私の好みとしては、一見兵器に応用できそうもない研究が、ベリルの思いもよらない方面からの応用研究で、意図とは相反する使われ方をされるようになってしまう、というのがベリルの受ける衝撃を増幅させて、良いように思います。    ようやく、風邪を引いて壊していたお腹が落ち着いてきました。けれど、仕事は休んでいられないです。  本家・鷹見さん>二月末の締め切り、四月の発売となりますと、戦国覇王伝最終巻とご一緒ですね。お互い、頑張りませう。 http://www.chaldea.ne.jp/nakazato/ -------------------------------------------------------------------------------- 二十日正月、目が覚めた No.3691 投稿日 2002年1月21日(月)09時41分 投稿者 弟切 千隼 一週間の睡眠時間が三十時間を切るような生活は、できればやめようと決心した弟切です。呆けた脳みそでは良い仕事ができません。 中里さんへ > 励ましのお言葉ありがとうございます。お話を聞くたび、やはりプロの方々は心構えが違う、と感心することしきりです。私もいずれ同じ土俵に上がって日々戦わなければならない訳ですから、少しでも近づけるよう精進します。 とろけそうな脳みそから何とか搾り出したアイディアを提示します。 「凍れる心臓」(仮題)アイディア出し −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 24.ベリルは火山学者で、様々な火山の活動状況から地球の表面を覆うプレートの動きを解明した。地球の表面はそれまで考えられていたような大きなプレートではなく、面積数十平方km程度の微小プレートが集まって覆われているという彼女の理論に基づき、かなりの精度で火山の噴火が予知できるようになった。ところが彼女の理論に基づいて、逆に微小プレートに人為的に力を加えてやれば火山活動を誘発できると気づいた者がおり、これが兵器に悪用された。しかもベリルの理論は未完成だったために、微小プレートの動きを完全に予測することはできず、いったん動きが不安定になった微小プレートは頻繁に地殻変動を起こして人々を苦しめた。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− -------------------------------------------------------------------------------- 冬の稲妻 No.3692 投稿日 2002年1月22日(火)23時27分 投稿者 弟切 千隼 昨日から風邪を引いて鼻がぐずぐずしている弟切です。 昨日の午後、買い物に出かけようと思いつつあまりの天気の悪さと体調の悪さゆえに断念しました。雷を伴う寒中の嵐なんて、日本の太平洋岸では滅多にあるものではありません。 熱っぽい頭を抱えて茫然と外の嵐を眺めていたら、アイディアが浮かびました。 「凍れる心臓」(仮題)アイディア出し −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 25.ベリルは流体力学の専門家で、気象学者の友人に頼まれて雷雲が発達する過程のシミュレーションをやったことがあった。その途中、ベリルは雷が発生する仕組みを解明してしまう。(雷が発生する詳しい仕組みは現代でも不明です)。このベリルの雷発生理論が後に悪用され、強力な雷を自在に起こせる気象兵器が作られて大きな被害をもたらした。その上不自然に強力な雷雲を大量に発生させたため、地球の大気循環が狂って異常気象が起こり、さらに人々を苦しめた。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− -------------------------------------------------------------------------------- 風邪悪化 No.3693 投稿日 2002年1月23日(水)21時20分 投稿者 弟切 千隼 何だか顔が熱くて、立ち上がるとくらくらして、体の節々が痛い弟切です。 これは立派な風邪の症状だ、と気づいてはや半日経ちました。仕事が終わらないため休めません。何とか今日明日中に治して分室にも復帰します。 皆さんも風邪にはお気を付け下さい。 -------------------------------------------------------------------------------- 今年の風邪 No.3694 投稿日 2002年1月24日(木)09時15分 投稿者 中里融司  弟切さん、今年の風邪はお腹に来ることが多いようです。私もやられましたし、知り合いで風邪を引いた方は大部分、同じような症状だったようです。  体力消耗するので、温かくして無理しないでくださいね――といいつつ、働いているとそうもいかないことは重々承知ですが。  私はいま、小説のクライマックスに差し掛かっています。書いているうちに、前の方に書き足したくなるのが難儀ですが、それは事ある事に加えつつ、月末に向かって進行中。構成はがっしり組んであるので、細部の書き足しというところでしょうか。今日はもう一つ、架空戦コミックのネームを一つ、チェックします。  皆さま、気候が不順な折り、ご自愛くださいませ。   http://www.chaldea.ne.jp/nakazato/ -------------------------------------------------------------------------------- へろへろです(笑) No.3695 投稿日 2002年1月24日(木)19時27分 投稿者 はせがわみやび  たったいま、編集さんに原稿を送ったところ。  これで週末はリプレイのほうに専念できる…。  と、とりあえず、仮眠します。おやすみなさい。 みやび -------------------------------------------------------------------------------- 少し復活 No.3696 投稿日 2002年1月24日(木)23時52分 投稿者 弟切 千隼 今日一日ぐだらぐだらと仕事をしていたら、少しづつ風邪の勢力が弱まりつつあるようです。このまま無理をしなければ、順調に快復しそうな弟切です。 皆さん御心配おかけしました。 などと言っていて、仕事で無理をせざるを得なくなることがよくあるのですよね。気を付けましょう、できるだけ(^^;  幸いなことに、今回の私の風邪はおなかに来るタイプではなかったので、体力の消耗はそれほど激しくなかったようです。友人がおなかに来る風邪にやられていて気の毒でした。 さて、では課題を提出します。 「凍れる心臓」(仮題)アイディア出し −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 26.ベリルは珊瑚[さんご]の研究家で、長い間繁殖方法が知られていなかったある種の珊瑚の繁殖方法を突き止め、その種の珊瑚が集団で一斉に産卵する様子を確認した。その海域では数年に一度魚が大量死することが以前から知られており、それはその珊瑚の卵に有毒な物質が含まれているせいであることが判明した。後にその珊瑚の卵に含まれる有毒物質が化学兵器に悪用され、大きな被害を出した。しかも兵器研究のためにその種の珊瑚が乱獲されて珊瑚礁が荒れ果て、海の生態系が崩れて漁業にも被害が及んだ。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− -------------------------------------------------------------------------------- 風と星と空と No.3697 投稿日 2002年1月25日(金)11時15分 投稿者 弟切 千隼 ようやく風邪が下火になりつつある弟切です。これでまた仕事が進められます(^_^) しかし、弟切は今週末再び用があって出かけなければならないのでした。明日はここへ書き込めないと思います。次に書き込めるのは日曜日の夜以降になります。 また一つ課題を提出しておきます。 「凍れる心臓」(仮題)アイディア出し −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 27.ベリルは鳥類学者で、鳥の渡りを研究しており、鳥が多様な地形や気象条件の中で方角を知る仕組みを解明した。鳥の脳の中にあるその仕組みをより詳しく調べるために、彼女は他の生物の脳と比較研究を行ない、ヒトの脳にも同じ仕組みがあることを発見した。彼女は動物実験により、脳のその仕組みを狂わせればどんな動物でも空間認識能力が異常をきたすことを証明した。後にその研究成果が悪用され、ヒトの空間認識能力を狂わせる兵器が実用化されて大きな被害をもたらした。しかもその脳の仕組みは、空間だけでなく時間の認識能力にも関わっていることがわかり、時間の流れを正常に認識できないヒトが続出して、さらなる被害をもたらした。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− -------------------------------------------------------------------------------- 週刊誤解ニュース#2(いや週間五回くらい書き込みたいけど) No.3698 投稿日 2002年1月27日(日)11時00分 投稿者 とんびの羽根  昨日は仲間の送別会ついでに映画をみてきました。フランス映画で「Amelie」。英語に比べるとフランス語ってなんてききとりやすいんだろう。主人公が行動する毎にこんがらがっていた謎や悩みが解けていくまるで奇跡を起こす天使のような女の子のお話で最後には、逆にまわりのひとの後押しで主人公もハッピーエンド、恐い話や辛い苦しい物語はもうたくさんという仲間のさそいがきっかけで見にいったのだけど、ほんと、ほっとする映画でした。主人公のお父さんの持っていた小人がなぜか海外旅行をしていて、その記念写真がお父さんのもとへやってきて、そのたびにおとうさんは「Je ne comprend pas」(さっぱりわからん)とうめくのだけど、とうとう最後に小人が旅から帰ってきて、家に引きこもってたおとうさんは旅にでる決意をするんです。ちいさなことの積み重ねが、ひとをうごかしていく過程がとてもていねいに描かれているのです。ものがたりつくりとしても、なかなか参考になりました。物語の本質は、やはりひとびとの考え、生き方、悩み、気持ちなどの何かを変える力なのですね。    とんびの羽根さん>時代小説については、現代の事件をヒントにするというのはたとえば、官僚の汚職とか体面を繕うための事実の糊塗とか、そういうのはあったりします。でも、そのまま使うというのはあまりできませんですね。背景や事情、法体系が違いますから。  よく使うのは、現実の研究成果や、過去の事件の実例を集めた資料を呼んでいて、ふと引っかかる事件を見つけたり、対象の時代の法令集など読んでいて、ストーリーに組み上げられそうなものを見つけるということです。昨年書いた「寛永妖星浄瑠璃」では、東照宮の改築前の本殿が行方不明という事実と、日本における木乃伊信仰を組み合わせ、それに七福神信仰を結びつけました。そうしたら、紀州徳川家で、作品中で書いたことと現実に符合する事実があったことを後で知ってびっくり。そういうことがあるので、面白いです。資料で引っかかる部分を見つけるというのが、時代小説の場合は多いようです。あるいは、現代の事件で過去にもありそうな事例を捜しておいて、資料をあたるとか。最近の例でいいますと、明石の花火見物での歩道橋事故が、文化期の永代橋崩落事故に符合する部分が多く、それに反映させるとかです。いつか書ければと思っています。  中里さん>レスを遅くなりまして申し訳ありません。(助詞がおかしくみえるのは気のせいです)  過去の事件の実例を集めた資料……対象の時代の法令集>ある地方のある時代を舞台に設定しようとしたとき、その時代の人が起こした事件を知っていることは、読者にあたえる説得力になるとおもいます。法例集の変化を知っていることは、新たな法例の追加や修正をもたらした事件と、その時代のひとたちの事件に対する感情や動きなどを、推量する基礎になると思います。歴史を歴史としてみる目ではなく、その時代での現実としてみる目がこうした資料を見ることで磨かれるのでしょうか。資料の裏側を読むということがありますけど、資料の横のつながり、背景、事情を洞察する能力がアイディアのひとつの源泉になっているのだと考えさせられました。   現代の事件で過去にもありそうな事例>これはお聞きしていた件ですね、こういう指摘を読むと、現代と過去がつながるダイナミックな感動がわきおこります。過去の失敗がいかされないのは、その事件が記録されなかったり、隠されたり、振り返ろうとしない=水に流してしまう態度とかにあると思います。それは多くのひとが過去の事件を、失敗であり、恥ずかしいことであると、認識してしまうからでしょう。昔のひとたちはことわざ、故事を持ち出すことで過ちを繰り返すことを防ぐ知恵を持っていました。なのに残念ながら、自分たちの国で自分たちの時代に起きたことを、後の時代に故事として残せるような配慮をするひとが非常に少ないのだと思います。もちろん、現在の欧米の人たちは実に良く失敗の研究をします。日本でもそういうことは見習わねばならないという意見はありますが、そうした研究とは別に、ひとびとに失敗の記憶を伝えていく、掘り起こしていく作業も必要なのでしょう。過去だから起きたこともあれば、現在で起きても不思議ではないのにすっかり忘れられていることもあるわけです。中里さんが「文化期の永代橋崩落事故」を発見するということは、実は「そのことを全く知らなかった」わたし(一般読者)が「忘れていた記憶を思い出す」ことと等しいのです。アイディアの概念としても、私としては目から鱗が落ちるようでした。本当にいつか作品になると面白いとおもいます。  カタカナ語の氾濫を見て日本人の造語力が落ちてきてないかたまに気になったりします。故事やことわざを作る能力はなんといったらよいのでしょう。造句力?造諺力(自分で読み方が分からない)?  中里さんの書き込みを読むと歴史的視点がすーっと光のように差し入ってきてなかなか面白いです。これからもよろしくお願いします。 -------------------------------------------------------------------------------- では、ありがちな短編のアイデアを No.3699 投稿日 2002年1月28日(月)05時32分 投稿者 はせがわみやび  こんにちは、みやびです。では、短編のアイデアだしを。ここから、あらすじを作って、プロットを作って、書く、と。目標、月一作ということで。  でも、「あるあるある」といってもらえるかどうかは、自信がない(^^; ◎短編のアウトライン。原稿用紙六十枚くらいを目標とする。 1.「ケーキ・ケーキ」  分室課題部屋参照。 2.「下り階段を昇れ」  ※回りの目を気にする少女が、勇気を出して告白する話。  三階建ての校舎の一階が三年生、三階が一年生という珍しい高校がある。この結果、学年が上がると階段の使用頻度が減っていく。それゆえ、三年生は俗に「王様」と呼ばれている。そういう高校の話。  ヒロインの少女は、三年生で、もと弓道部主将(体育会系で生徒会長と兼任できそうな部。団体競技ではないこと。などが条件)にして、もと生徒会長。背も高く、頭もよく、元気のよい性格は、学園の人気者でもある。  その少女がよりによって一年生のファニィ・フェイスの少年(同じ部である、もしくは生徒会の一番下の役職である。どちらかといえば、こきつかわれてしまうタイプ)に恋をした。  高校最後のヴァレンタインに、チョコを渡すことを考えて、ふと主人公は気づいた。  ただでさえ三年生が階段を昇り降りするだけで注目を浴びるこの高校で、その日は、大量の女の子が階段を「降りてくる」のだ(上級生にチョコを贈る子の数が圧倒的に多いから)。その中をひとり昇っていくことを想像して、少女はしり込みしてしまう。  しかし、とあるきっかけ(※勇気を出すきっかけに、アイデア出し)で、勇気の出た主人公は、下り階段と化している階段を昇っていって、少年に告白するのだった。 3.「魔剣の勇者」  ※戦いしかしらない戦士(幽霊)が、知恵を学ぶ話。  とある女騎士が戦いで命を落として、そのまま持っていた剣にとりついてしまった。  こうして知恵ある剣となった魔剣だが、百年間使われることなく眠っていた。百年ぶりにその剣を拾った人間がいて、目を覚ましてみたが、拾った人間はひ弱そうな少年だった。  剣に宿った騎士の霊は、持ち主の力を借りなければ力(※剣の魔法の力はアイデア出し)を発揮することができない。  戦いたくて仕方のない騎士の霊だったが、少年は、多少の危機に際しても知恵で切り抜けてしまい、剣を使ってくれない。  剣の騎士は、「存分に剣を振るわなかったから、成仏できなかったのだ」、と言って説得するのだが、少年は言うことを聞かない。戦いたい魔剣と戦わぬ賢者(少年)は旅を続ける。  旅を通して少年を気に入った女騎士の霊は、とある街で事件に巻き込まれた彼に、今度こそ自分の力を使うように言う(ここがクライマックス)。  少年は、ようやく剣を抜いて魔剣の魔力を使うが、それは騎士の考えたような戦いのためではなく、魔力だけを巧妙に使った解決方法であった(というアイデア出しが必要)。  少年は、女騎士が成仏できなかったのは、戦いでしか物事を解決できないために他の手があったのでは、という後悔にあるのだと気づいていたのだ。  少年の行動によって、それに気づいた女騎士は、ようやっと心の安らぎを得るのであった。 4.「妖精旅行」  ※第一印象が悪くて毛嫌いしていた男女が、事件をきっかけに仲良くなる話。  ドイツ(仮)への格安旅行に申しこんだ田中恵理子(仮名)は、同行の友人(女)が、仕事でこれなくなったために、たった一人で参加していた。  宿は、ドイツの深い森の中にあるとある城。その城の持ち主がホテルに改造して、客を泊めているのだ。周囲には家はなく、ド田舎である。  ところが、宿についた恵理子は、同室に男性がいるのにびっくり。男の名前は、田中正巳(仮名)。彼も、友人と二人で旅行するはずだったのだが、友人がこれなくなったのだという。宿泊部屋が同じことを話すとチケットの二重売りだとわかる。  フロントに行っても、二人は苗字が同じだったために、夫婦だと思われて取り合ってくれない。そのツアーは、二人以外は日本人はなく、おまけに二人ともドイツ語は話せなかった。空き部屋もなく、毛嫌いしあう二人だが、仕方なく同じ部屋に泊まることになる。  恵理子は、城についてすぐにお城を案内されているときに、厨房の隅においてあった、妖精のためのミルク皿をひっくり返してしまっていた。  欧州の昔話に通じていた正巳が、妖精に仕返しされるぞ、と言ってからかう。  冗談のはずだったが、それから城の中で二人とも奇妙な出来事に遭遇するようになる。誰かに狙われているようなのだ。まさか、ほんとうに妖精にいたずらされているんだろうか、と怯え始める。  二人して行動しているうちに、次第に打ち解けあう二人。  実は、旅行客相手の泥棒が、そのホテルの隠し部屋には住み着いていた。  隠し部屋を見つけてしまった二人は危機に陥るが、最後は二人の力で切り抜けて助かる。  城の備品が盗まれていたのは妖精たちのせいにされていたが、泥棒たちのせいだったとわかる。手荷物を取り返した二人の部屋に、白紙のカードが一枚。月の光があたると、一瞬だけ文字が浮かんで消えていく。それは、二人が唯一知っているドイツ語で「ありがとう」と書かれていた。  ※ドイツ妖精譚とお城について調べられるか、が問題だ(^^; 5.天使の声  ※自分の声にコンプレックスを持っている少女がそれを克服する話  男の子みたいな低くてがらがらの声の少女がいた。彼女は、自分の声にコンプレックスをもっている。友人の祖母に発明家がいて、「声の良くなる飴玉」をもらった。  ただし、「大声を出すともとの声に戻るからね」と注意される。  声のために、格好まで男の子みたいだった主人公だが、天使の声をもったことから、かわいらしい服を着て町に出てみた。  ところが、その外出で事故に巻き込まれて地下(地下道、地下鉄、デパ地下など)に閉じ込められてしまう。明かりも消えて真っ暗。顔も見えない。  隣にはひとりの少年がいて、そのあたりには二人だけだとわかる。しかも、偶然にもその少年は主人公のあこがれの少年だった(偶然にしないほうが良いか?)。  話していて、少年から声をほめられ、声が変わってよかったと思う少女。  地上への出口を探して二人で歩いているうちに、少年には好きな女性がいるとわかる。  愕然とする少女だが、悲しみをこらえて出口を探すうちに、光のさしている場所まできた。 どうやら、その向こうまで救援隊がきているらしい。  救援隊に呼びかけるために、声を出すが、小さな声だと聞こえない(※この時点で、少年が声を出せなくなっている必要あり)。だが、大声を出してもとの声に戻ることを恐れる主人公。  そこでふたたび崩落が起きてしまう。少女をかばって傷つく少年。重傷になる。  意を決して大声を出すのであった。  ふたりは助けられ、少年が好きな少女というのが主人公のことだとわかる。 みやび -------------------------------------------------------------------------------- すいません、ちょとだけ No.3700 投稿日 2002年1月28日(月)11時17分 投稿者 巻島翔史 >>三階建ての校舎の一階が三年生、三階が一年生という珍しい高校がある。この結果、学年が上がると階段の使用頻度が減っていく。  うちは中学も高校も、三年の方が下階層でしたが……珍しいのでしょうか。 -------------------------------------------------------------------------------- よみかく分室(仮) -------------------------------------------------------------------------------- マンモス復活計画 No.3701 投稿日 2002年1月28日(月)22時02分 投稿者 弟切 千隼 帰ってきた弟切です。あまり養生しているとは言い難い生活をしていたにもかかわらず、風邪が治りつつあるのが不思議です(^^; みやびさん&巻島さんへ > 私が通った学校は、中学・高校とも学年が上がるにつれ教室が上の階になる方式でした。どちらが主流かは微妙なところだと思います。 さて、自分の方のアイディア出しへ行きましょう。 「凍れる心臓」(仮題)アイディア出し −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 28.ベリルは発生学の専門家で、シベリアで冷凍状態で発見されたマンモスの遺伝子を現生のゾウの卵子に入れてマンモスを復活させるという計画に携わっており、異種の遺伝子を受精卵に組み込んで安定して発生させる手法を彼女が開発したおかげで、マンモスの復活に成功していた。その手法が他の生物にも応用され、本来おとなしい生物を凶暴にする他種の遺伝子を組み込んで、生物兵器として悪用された。また生物兵器ではなく食用に肥育させるために他種の遺伝子を組み込まれた生物がいて、重宝がられていたものの後にその肉に緩慢に効く毒があることがわかり、世代を越えて体に蓄積された毒に人々が苦しめられることになった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ちなみに、上記のようなマンモス復活計画は、まじめに考察されているそうです。 -------------------------------------------------------------------------------- >みやびさん No.3702 投稿日 2002年1月29日(火)19時42分 投稿者 かねやん >「下り階段を昇れ」 「あるある」では無くて「実際あってもおかしくない話」に見えるので、面白味を加えるのが大変そう。どこかで「普通」であることから脱却できればいいのでしょうが、どうするんでしょう?  あと、〆切は2月13日までですね(笑) >「魔剣の勇者」  戦いたい(戦うことしか知らない?)剣と戦わない主人の関係は面白そう。個人的に一番読んでみたい作品。 >「妖精旅行」  見知らぬ同士よりも知人であるほうが筋はきれいだと思う。あるいはホテルで一緒になる前に気まずいことがあったとか。 >「天使の声」  ドラえもん再び。  それはともかく、「なんで声を変えたのか」がはっきりしないので内容がわかりにくい。だから「声」の要素を強く感じない。  簡単ですが。 -------------------------------------------------------------------------------- 眠り姫の名はオーロラ No.3703 投稿日 2002年1月30日(水)07時50分 投稿者 弟切 千隼 昨夜は二時間睡眠だった弟切です。現在脳内麻薬がどかどかと分泌されているらしく、ナチュラル・ハイな状態です。さあ今日も元気にお仕事しましょ〜(^o^)/ お仕事の前にアイディア出しをしておきます。 「凍れる心臓」(仮題)アイディア出し −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 29.ベリルはオーロラの研究者で、オーロラの活動によって地球のいつどこでどのような磁気嵐がどのくらいの規模で起こるか予知する理論を打ち立て、それを実証することに成功した。その彼女の理論が悪用されて、人工的に磁気嵐を起こして電子機器を一切使えないようにする兵器が開発され、被害をもたらした。その上ある種の強烈な磁気嵐を起こすと人体にも悪影響があることが判明し、人々をいっそう苦しめた。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 古来、中国では「天に赤気あるは凶兆」とされています。赤気というのは、普段はオーロラが見られない低緯度地方で稀に出現する赤っぽいオーロラのことだと言われています。このようなオーロラが出現するのは太陽の活動が非常に活発な時で、地球の磁気圏が普段以上に乱されている時ですから、異常気象などの異変が起こりやすいといったことが本当にあるかも知れませんね。 -------------------------------------------------------------------------------- すいません、訂正。 No.3704 投稿日 2002年1月30日(水)09時51分 投稿者 巻島翔史  よくよく考えてみれば、うちの中学は3年が下の階と言い切れるものではなかったです。というか全然違うものでした。  いわゆる「固定制」というやつでして、俺の学年は三年間1、2階でした。 (それで確か俺のすぐ下の学年が4階で、その下が3階だったはず)  俺の学年に足の悪い女の子がいたので、それで下階固定だったのだと思います。  ちなみにこの中学は去年の3月で廃校になってしまいました。田舎とも都会とも言えない町で、廃校の憂き目に遭うとは夢にも思わなかった…… -------------------------------------------------------------------------------- 下り階段を…… No.3705 投稿日 2002年1月30日(水)16時43分 投稿者 本家・鷹見一幸 ども、本家です。 ガンダムエース。通りました掲載されそうです。 んでもって「でたまか4」の締め切りがいきなり来月末。 元祖の苦労を笑っていたら、「人を呪えば穴二つ」というコトワザの意味を かみ締めてるところです。 >下り階段。  これで思い出したんだけど。  全体のシチュエーションが伊藤伸平さんのマンガ(単行本のタイトル忘れた)に ちょっと似てる。まあよくあると言ってしまえばよくあるシチュエーションだけど、それだけに「味付け」が大事かな。 以下「年寄りの昔話」  俺の行っていた高校は、竜城山って名前の山にあった古い城跡に作られていて、  一の丸やら二の丸にそれぞれ第一校舎第二校舎が建っててそれを階段で結んでいたから、第一校舎の三階が第二校舎の一階だったりして、入学した新入生が迷う迷う(笑)  ちなみに生徒会があった校舎は本丸にあって、俺はそこの生徒会室で「戦国生徒会」なんて馬鹿なシナリオ書いて遊んでた(笑)  このアイディアの一部は「ピクニックは終末に」で使わせてもらったから、あのばかばかしい日々も無駄じゃなかったのかもしれない  「石垣直登」なんてウラワザつかって登校してくる山岳部とか、山を登る階段で座り込む貧血の女子高生が、毎日の風物詩だった。  そういった「高校の建物自体の設定の面白さ」なんてのも「味付け」のうちには入るんじゃないかな。 -------------------------------------------------------------------------------- ネットの中の精霊 No.3706 投稿日 2002年1月31日(木)23時55分 投稿者 弟切 千隼 今日で一月が終わりだということに気づいて、改めて月日の経つ速さに驚いている弟切です。 本家・鷹見さんへ > 余談ですが、私の場合、通った高校ではなく大学が立派な立体ダンジョンでした。特に教育学部の建物は、同じ大学の人間でも一度入ったら二度と外界へ出られないのではないかと真面目に感じてしまうほど複雑な構造をしていました。 うちの大学の建物は、もとハイキングコースがあったという山の斜面に折り重なるように建っていて、それらの建物が渡り廊下などで相互に連結されており、まさに三次元迷路になっています。教育学部の場合はA棟からM棟くらいまでの建物があって、例えばA棟の3階を歩いているといつの間にかそこはB棟の2階になっており、さらに行くと今度は自分がC棟の1階にいるのを発見する、といった具合です。 この事実を知った時、自他ともに認める方向音痴の弟切は、教育学部生でなくて良かった、と心底ほっとしたものです(笑) しかし、私が在学中に教育学部へと授業を受けに行かなければならない羽目に陥ったことが二回ばかりあり、その時には同じ学部で同じ授業を受ける友人たちと「教育学部探検隊」を組織して授業が行なわれる教室を探しに行きました。授業を受けるにはまず建物内を探検して教室を探し出すことから始まるという、漫画みたいな体験を実際にしてしまった訳です。 あまりにも複雑な構造ゆえうちの大学には教室の位置を正しく表示した地図というものは存在せず−おそらく誰にも作れないのだと思います(^^;−、口で説明されても理解するのが困難で、とにかく「○棟の××号室」という情報だけを頼りに実際に行ってみるしかありませんでした。何だかんだで一時間ほども教育学部内をさ迷った末に、ようやく目的の教室を発見したと記憶しています。死霊やドラゴンが出てこないだけRPGよりましでしたね。 余談はこのくらいにして、課題を提出しましょう。 「凍れる心臓」(仮題)アイディア出し −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 30.ベリルはソフトウェア科学者で、ネットワーク内でデータをやり取りする効率を大幅に上げる画期的なデーモン(自動で走るプログラム、と思って下さい)を開発した。ところがその技術が悪用されて悪質なコンピュータウィルスが作られ、サイバー兵器として甚大な被害をもたらした。その上彼女が開発したデーモンに重大なバグがあることが判明し、そのバグのためにウィルスの被害がさらに拡大した。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− -------------------------------------------------------------------------------- やっと30個 No.3707 投稿日 2002年2月1日(金)14時08分 投稿者 弟切 千隼 ここ数日間の睡眠不足が祟って、午前中爆睡してしまった弟切です。この後は真面目に仕事しませんと(^^; えー、たいへん長い時間がかかりましたが、何とか30個のアイディア出しをすることができました。アイディア出しはやっているときりがありませんし、このくらい出した中から選べば一応まともなものが選べるのではないでしょうか。 ということで、「凍れる心臓」(仮題)のアイディア出しはここで打ち止めとします。この後はこれら30個の中から実際に採用するアイディアを選んで、プロット作りに戻ります。 どのアイディアを選ぶかというのは、私の中でもまだ定まっていません。いくら何でもそりゃないだろうという荒唐無稽さを打ち消しつつ、天才ベリルでも気が付きにくい意外さ・実際に私に書けるだけの知識があるかなど、考慮しなければならない要素がいくつもあります。もう一日くらい考えて結論を出そうと思います。 皆さん、私のアイディアに突っ込みを入れるなら今のうちです(^o^)/ -------------------------------------------------------------------------------- アイディア決定 No.3708 投稿日 2002年2月3日(日)19時46分 投稿者 弟切 千隼 どなたからも突っ込みがないのが不安なものの、いつまでも待っていても仕方がないので、「ベリル(主人公)が回心するエピソード」の核となるアイディアを決定してしまいます。 えーと、まず、最初の10個のアイディアは、見返しもせず問答無用で捨てました。アイディア出しをした場合、最初の10個くらいのアイディアはだいたい使えないものと考えて間違いはない、というお話を以前聞きましたので。 残りの20個のうち、私が選んだのは15番の「画期的な肥料を開発した植物学者のベリル」です。肥料と兵器というのはかけ離れた概念なので気が付きにくいだろうということと、有毒化して植物が育たない土地があれば植物学者のベリルは興味を持って調べたがり、兵器のいきさつを知るきっかけになるのではないかということからこれにしてみました。 以下に15番のアイディアを再録します。 「凍れる心臓」(仮題)転部アイディア決定版 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 15.ベリルは植物学者で、ある重要な栽培植物−稲や小麦など−の成長を促進させる画期的な肥料を開発した。ところがその肥料は、土壌内に棲むある種の細菌により有毒化することが判明して、化学兵器に悪用された。しかも有毒化した肥料はひどい悪臭を放つために、その周辺の土地はヒトやその他の動物が棲むのに耐えがたい土地になってしまい、不毛の地が増えて人々を苦しめた。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− さて、あとはこのアイディアをうまくプロットの中に組み込んでお話を作らなければなりません。皆さん突っ込みよろしくお願いいたします m(-_-)m -------------------------------------------------------------------------------- たまには他の人に突っ込んでみましょう。 No.3709 投稿日 2002年2月3日(日)21時39分 投稿者 弟切 千隼 ということで、みやびさんの「妖精旅行」(仮題)に突っ込み、といいますか助言を。 このお話の舞台は仮にドイツとされていますね。しかし、妖精さんにミルクなどを用意してご機嫌を取るという伝承は、ドイツなどのゲルマン系文化の地域よりも英国などのケルト系文化が残っている地域によくある伝承だと思います。ですから、舞台はドイツではなく、ケルト系文化の色濃く残っている英国・アイルランド・フランスのノルマンディ地方のどれかにした方がいいのではないかと考えます。 言葉が上手く通じない国でないと話の都合上まずそうなので、お勧めはアイルランドかフランスのノルマンディ地方ですね。 アイルランドはほとんど全土に渡って英語が通じるとはいえ、Irish English(アイルランド英語)といえば日本語訛りの英語以上に訛りがひどく、聞き取りがすこぶる困難だそうですから、これで行けるのではないでしょうか。あるいは、アイルランドの中にわずかに残っているアイルランド語使用地域だということにすれば、アイルランド語のわかる日本人なんぞまずいませんからさらに効果的ですね。 フランスのノルマンディ地方なら、使用される言語はもちろんフランス語です。主人公たちはフランス語がわからないということにしておけばOKですね。 以上、妖精伝承が好きな弟切の助言でした。 -------------------------------------------------------------------------------- >ありがちな短編のアイデアをNo.3699 No.3710 投稿日 2002年2月3日(日)22時27分 投稿者 とんびの羽根 >2.「下り階段を昇れ」  周囲の目を気にしてしまうことが最大かつ唯一の障壁ということですね、そういうキャラクターが何故か生徒会長と体育部部長をしている学園の人気者、ああ、あるなー、外面と内面の矛盾だけど、パブリックな問題だと主体性を発揮できるのにプライベートな問題だと内気になる。それと、権力構造のトップにあったものが、プライベートでは逆転して最下層に落ちてしまう、いいなあ。それをわかりやすくする仕掛けが3年生は1階という設定ですね。  すると障壁のクリア方法は2つあることになります。ひとつは心の持ち様をちょっと変えて周囲の目を気にしなくなって障壁がなくなってしまう。もうひとつは障壁を強行突破する。前者は困難に見えるけど本当はちょっとした勇気でできることなんだよ、というメッセージになります。ハリウッド映画でよくある手。後者はこれだけパブリックでは実行力がある主人公が、弱点であったプライベートでは別の勇気が必要だということを知るという、より本質的でダイナミックな変化が求められる。同じハッピーエンドになるとしても、後者の方が勇気を生で読者に伝えられるのではないか、というのが、今の私の感想です。 -------------------------------------------------------------------------------- >ありがちな短編のアイデアをNo.3699 No.3711 投稿日 2002年2月3日(日)22時29分 投稿者 とんびの羽根 >2.「下り階段を昇れ」  周囲の目を気にしてしまうことが最大かつ唯一の障壁ということですね、そういうキャラクターが何故か生徒会長と体育部部長をしている学園の人気者、ああ、あるなー、外面と内面の矛盾だけど、パブリックな問題だと主体性を発揮できるのにプライベートな問題だと内気になる。それと、権力構造のトップにあったものが、プライベートでは逆転して最下層に落ちてしまう、いいなあ。それをわかりやすくする仕掛けが3年生は1階という設定ですね。  すると障壁のクリア方法は2つあることになります。ひとつは心の持ち様をちょっと変えて周囲の目を気にしなくなって障壁がなくなってしまう。もうひとつは障壁を強行突破する。前者は困難に見えるけど本当はちょっとした勇気でできることなんだよ、というメッセージになります。ハリウッド映画でよくある手。後者はこれだけパブリックでは実行力がある主人公が、弱点であったプライベートでは別の勇気が必要だということを知るという、より本質的でダイナミックな変化が求められる。同じハッピーエンドになるとしても、後者の方が勇気を生で読者に伝えられるのではないか、というのが、今の私の感想です。 -------------------------------------------------------------------------------- 十六分割 No.3712 投稿日 2002年2月4日(月)23時11分 投稿者 弟切 千隼 転部のアイディアがようやく決まったので、十六分割プロットを作ってみました。ここと課題部屋に上げておきます。 例によって皆さんの突っ込みをお待ちしています。 「凍れる心臓」(仮題)十六分割 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 起  起  ・ベリルが冷凍睡眠から目覚めて身を起こすと、スピーカーからユキマロの声が響き、状況を説明する。  承  ・身支度を整えたベリルはユキマロと対面し、現在の状況を自分の目で確かめるためにユキマロの家へ行くことに同意する。  転  ・ユキマロの家へ行く道々で、科学技術の退化ぶりを目の当たりにしてベリルは呆れ、この時代には自分の居場所があるのだろうかと疑う。  結  ・ユキマロの家に着いてさらに詳しい状況を知ったベリルは、再び冷凍睡眠に入ろうかという気分になるが、とにかくしばらくは静養した方がいいとユキマロに言われ、そうすることにする。 承  起  ・ユキマロの家で朝目覚めたベリルは、科学技術の衰退した社会での生活習慣にいちいち戸惑い、ユキマロの手を煩わせる。  承  ・ユキマロが人々に科学知識を教えている様子を見て、ベリルは人々の「未開」ぶりにうんざりしつつユキマロの奮闘ぶりには感心する。  転  ・体力を付けるために少し運動したらというユキマロの提案を受け入れて、ベリルはユキマロの仕事を手伝うも、慣れない肉体労働をしたために倒れてしまう。  結  ・やはりこの時代には自分の居場所がないと確信したベリルは、倒れた彼女を気遣うユキマロに対してもう一度冷凍睡眠に入ると宣言する。 転  起  ・ユキマロの自宅の近くを散歩していたベリルは、漂ってくる悪臭に気づき、その臭いの源をユキマロに訊ねて、世界大戦で瘴土剤[しょうどざい]という化学兵器が用いられ、甚大な被害がもたらされたことを知る。  承  ・瘴土剤が撒かれた土地は動植物の育たない不毛の土地になってしまい、人々が困っていると聞いたベリルは、植物学者として興味が湧き、瘴土剤について調べる。  転  ・瘴土剤はかつて自分が開発した肥料が改悪されたものであると知り、ベリルは衝撃を受ける。しかも肥料が化学兵器にされてしまったきっかけは彼女が土壌細菌の効果を見逃していたことにあるとわかり、ベリルの衝撃はさらに大きなものとなる。  結  ・すっかり自分に自信を失ったベリルはどうしたらよいかわからず、食事も摂らず誰とも会おうとせず部屋に閉じこもってしまう。 結  起  ・心配して訪ねてきたユキマロに八つ当たりするベリルに対し、彼女の研究成果が悪用されて瘴土剤が作られたことを知っていたとユキマロは告げる。ベリルは驚き、ならばなぜ自分を起こしてこんなに世話をしてくれたのかと詰問する。  承  ・ユキマロはベリルを実験用の畑に連れて行き、本来ベリルが作った肥料を様々な土壌細菌と組み合わせて実験している様子を見せる。中には自分が予想したよりも良い効果を表わしているものもあることを知り、ベリルは再び驚く。  転  ・ユキマロは、瘴土剤を解毒して土地を蘇らせる肥料を作りたいのだが自分の力ではこれが限界だとベリルに告げ、本来の肥料の開発者であるベリルにならできるのではないかと言う。目前の成果とユキマロの言葉に触発されたベリルは解毒剤の開発をしようと決意する。  結  ・瘴土剤を解毒する実験のために、ベリルは「未開な」肉体仕事もいとわずに引き受ける。そのそばには共に働くユキマロがいる。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− -------------------------------------------------------------------------------- 無題 No.3713 投稿日 2002年2月5日(火)05時14分 投稿者 とんびの羽根 >「凍れる心臓」(仮題)十六分割 No.3712  それではツッコミですね −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− >>起 >> 起・スピーカーからユキマロの声  いきなり説明では読者としてはひいてしまうところ、朝礼で教頭先生のおはなし聞くみたいなもんですね。 >> 承・現在の状況を自分の目で確かめるため  これがユキマロの家に行く理由というのはおかしいな、行こうが行くまいがベリルが状況を確かめようとしないはずがない。 >> 転・道々で、科学技術の退化ぶりを目の当たりにしてベリルは呆れ  世界のリアリティを読者に提示すべき部分ですね。ベリルのうんざりした気分に読者をつきあわせるべきなのかな。 >> 結・さらに詳しい状況  ベリルが傲慢な印象しか与えない。くどくなってる。冒頭からえんえんと状況説明でそのたびにベリルがうんざりし、読者もひいていきます、多分ここまで読んでくれないだろうと思う。  結局目覚めたところを起とするとスピーカーからユキマロの家での詳しい状況を知るまではすべて承。転がないので結もない。 >>承 >> 起・生活習慣にいちいち戸惑い、ユキマロの手を煩わせる。  承でもしょっぱなからベリルは世界に対してネガティブな印象を抱き続けていて、読者は読んでいてなにひとつ面白いことがない。戸惑っているけど面白い体験とか、手を煩わせても楽しいとか、ベリルの気分がどうかは別としてせめて読者を楽しませる意識が必要なのではないのかな。 >> 承・ユキマロが人々に科学知識を教えている  ベリルはどこから見てるのかな。教えられている人々はベリルの存在に対してなにひとつ感想をもらさず、話し掛けようともしないのだろうか。相変わらず他人事かつ傲慢な印象が続いてます。 >> 転・ユキマロの仕事を手伝うも、慣れない肉体労働をしたために倒れてしまう。  植物学者が肉体労働が慣れてないはずはないと思うが。それとユキマロは冷凍睡眠をとく技能があるわけで、仕事を手伝せるのは無神経なんじゃないかな。 >> 結・居場所がないと確信、もう一度冷凍睡眠に入ると宣言  ベリルの居場所がないというのが最初から一貫してあるわけで、この結は読者にとって非常にくどいですね。読者にとっても居場所がないわけです。読者はベリルが冷凍睡眠に再びはいるよりずっと簡単に逃げてしまえるのですから、逃がさないための工夫が必要なんだけどね。十六分割のなかでもその工夫が見えないと、どうしようもないものになってしまうのではないかと思う。 >>転 >> 起・漂ってくる悪臭  なるほど、散歩するまで気付かないのか。伏線をはる必要はないのかな。 >> 承・動植物の育たない不毛の土地  ここの描写をしっかりしないとリアリティがなくなりそうです。 >> 転・瘴土剤はかつて自分が開発した肥料が改悪されたもの  ここまで、すべてベリルにとって他人事だったわけで、ここではじめてベリルが自分の関わりに気付く。そのためにここまでの全ての部分が読者にとっても他人事に受け取られてしまうことになってしまうんだよね。作品の構造として大きな問題だと思うんだけど。ベリルの視点で書くということはそういうことなのです。転で他人事を自分のことと見直すことがある必要はあるのかを問わなければならないのかな。 >> 結・部屋に閉じこもってしまう。  自信があるときも失ったときもベリルの行動っていつも引きこもるんですね。それとも最初の冷凍睡眠も自信を失ってたからなのかな。 >>結 >> 起・ユキマロに八つ当たりする  この部分不要なんじゃないかと思うが。まるまる1エピソードを費やすだけの枚数があるかということもあるけど。 >> 承・実験用の畑、予想したよりも良い効果  八つ当たりをはずした場合は畑につれていくところが起、説明が承になる。ところで予想するということは、解決法をすでに考えているということかな?自信を失った理由は解決法がうまく浮かばなかったからなのか、改悪されたことに対する責任感からなのか、副作用の見落としという「些細」なミスなのかちょっと判然としないのだけど、この部分でそれが気になる。 >> 転・目前の成果とユキマロの言葉に触発されたベリル  目前の成果と他人の言葉で、というのは天才科学者(プライドのある学者)にはするなというも同然ですよ!? >> 結・「未開な」肉体仕事もいとわずに引き受ける。  「未開な」肉体仕事を厭う植物学者というのがどうにもリアリティを感じない。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− -------------------------------------------------------------------------------- これから就寝なのだ。 No.3714 投稿日 2002年2月5日(火)06時02分 投稿者 はせがわみやび  リプレイの一稿もUP……。  こっちは、まだ直しやコラムやら、追加ルールやらがあるのだけれど。  と、とりあえず一段落。  ってわけで、寝ます。ぐー。 みやび -------------------------------------------------------------------------------- 弟切さんへ No.3715 投稿日 2002年2月5日(火)21時46分 投稿者 羽矢野  こっちはROMの人の羽矢野です。  一年ぶりくらいですね、ここに書き込むの。  ここに私が書き込んでいいのか今一わかりませんが、つっこみはよいと以前に言われていたので、ちょっとやります。  弟切さんはほんとに一生懸命で、ROMしている私もずっと感心してました(偉そうですいません)。  ここで唯一の有言実行者です。  (いや、他の人が口だけと言ってるのではありません。念のため)  では、さっそく。  ただ、一つ一つを論理的に分解して、それを……っていうのはとんびの羽根さんがやってるみたいなので、私は”よみかく”の感想掲示板でいつも自分がやってるような書き方にします。(頭良くないんで(笑))  一応、課題部屋にあった情報を全部読んでから書きました。  まず思ったのは正直”あんまりおもしろくない”なんだけど、これは”しっかり”書く事を練習するのが目的らしいので、そこはおいときます。 (ちなみに何でそう思ったかと言うと、クライマックスが小さい。話自体は大きいのに、メインとなるのはベリルの意識改革のみ。  例えば意識改革したベリルが、それこそ今までの研究への熱心さなんてものが遊びだったくらいに頑張って、誰も出来なかった瘴土剤の無害化のキッカケを掴んだまでいくならおもしろそう。これは個人的意見かな?)  まず思ったのは、冷凍睡眠。  どこでどんな方法で寝てるの?  世界めちゃくちゃになるくらいの戦争があって、数十年変わらず安心して眠り続ける。  そして、起こそうと思えば誰でも起こせる(だよね?)  筋みると、ユキマロは別の場所で起こしたみたいだし、ベリルも一人で身支度して、彼の”家に向かう”。  まずこれが全然想像できないです。  そんな冷凍食品みたいにインスタントなの?  もしもこの辺り固まっているなら、もう少し詳しく教えてほしい。  私この設定で矛盾なくいく設定考えましたが、ちょっと無理でした。  道々での想像。  どれくらい人間の技術が衰退したのか不明ですが、ベリルは自分が必要とされたから起こされたと感じている訳ですね?  そして、外に出ると荒廃した土地が。  ”戦争はここまで人類を蝕んだか”とは思わずに、”この時代には自分の居場所があるのだろうか”と疑う訳ですね?  天才科学者なら、常人とは論理思考が違うのであるかもしれない。  それでも流れから見ると、居場所があるかどうかではなく、何のために自分は起こされたのだろうと疑問を感じるとなるのではないでしょうか。  んで、ユキマロの家に行ったベリルは、世界の状況を訊いて”やっぱ寝る”となる訳ですが……  疑問一  何故、ユキマロの願いが記されてないのか?(だって、ベリルは自分は必要とされたから起こされたと思ってるわけでしょ? 訊かないの?)  疑問二  寝直した場合、次は起こされるかどうか不明である。  世界はベリルが呆れる程退化している=このまま行くと、次はないかもしれない。  何故なら、起こされたのは非常に特殊な場合になってるからです。ユキマル君は読みとる限り、かなり特殊な人です。猫の地球儀のスカイウォーカーくらい? さあ、人間があの作品のアンドロイド、クリスマスみたいな思考を持つかな?  特に、主人公は天才。自意識過剰。今度寝たら誰からも必要とされないまま一生眠るかもしれない。そんなあっさり寝直そうと思うかな?  んで、ここから先……  まず、読む限りベリルはここから思考が天才から凡人になっています。  >ユキマロが人々に科学知識を教えている様子を見て、ベリルは人々の「未開」ぶりにうんざりしつつユキマロの奮闘ぶりには感心する。  天才は、そんな努力を感心したりしません。  無駄な事をしていると、馬鹿にするでしょう。  そして、肉体労働など、死んでもやりません。特に他人を手伝うなんて、今までのベリル像に結びついていない。  それをするなら、キッカケとなるエピソードが必要だと思います。  ちなみにこの後の承の部分は必要には見えないです。  転の最初が入るべきだと思います。  散歩で変な臭い。  臭いではなく、別のエピソードがいいかと。  子供が倒れて担ぎ込まれ、ひどい有様になって目の前で死亡するとか。  もっとずっとショッキングな奴。  これぐらいでないと、天才は興味を持たない。    そして、クライマックス。  天才が自分は凡人だと気がつく所。  ここはいい感じ。  でもだからこそ、ここまではベリルは天才の行動を取らせなくてはいけない。  ここしか引きつける場面がないので、思い切り突き落とさないと、その後の結まで読む人を引っ張れない。  んで、最後。  意識改革部分。  閉じこもったベリルに、ユキマロが話しかける。  変です。  >彼女の研究成果が悪用されて瘴土剤が作られたことを知っていたとユキマロは告げる。ベリルは驚き、ならばなぜ自分を起こしてこんなに世話をしてくれたのかと詰問する  まず、ユキマロは何で彼女を起こしたの? 彼女なら、この世界を救えると思ったからだよね?  なら、これを隠していたのは何故?  最初に出会った時に真実を告げなかったのは、自分の目で気づいてほしかったから?  じゃあ、それは何故?  私考えたんだけど、この理由がわからない。  さっさと手伝ってもらった方が得でしょうに。  納得させるなら、それこそ”ちょっと調べてみそ”って言えばすむし。  そしてやっぱり最後が弱い。  後、最後に二人が恋仲? みたいな臭わせがありますが、あれは何故?  ベリルの意識改革しか語らないのに……  悪いと言ってる訳ではなく……あの筋だと、ユキマルがベリルを支えたようには見えません。  ユキマルは、現実を見せ、提案をしただけで、恋愛事情に発展する要素が見えないです。  さっきも書きましたがベリルは天才なんですよね?(この解釈が違う?)  凡人と気づくまで、色恋沙汰は理解不能の範疇です。  そこからの短い間で畳み込むには、ユキマロ君はよっぽどうまく”たらし込む(そのままの意味じゃないです。当然)”必要があるはずです。  と、自分なりの意見を。  他の人に比べると稚拙かもしれませんが、それは許して下さい。  後、私も一応勉強のつもりでやりましたんで、明らかに間違っていると思われる場所は訂正して下さい。  では。   -------------------------------------------------------------------------------- 突っ込み万歳\(^o^)/ No.3716 投稿日 2002年2月5日(火)22時28分 投稿者 弟切 千隼 とんびの羽根さんへ > 早速の突っ込みありがとうございます。指摘されて読み返してみると自分でも「そうじゃん(ぽんと膝を叩く)」ということばかりです。 冒頭部分からしてユキマロのありがたいお説教モード(笑)が爆発してしまっては、読者に引かれて当然ですね。何十回も言われている通り、起の部分では全身全霊を傾けて読者の心をつかまなければ、最後まで読んでもらえません。 それと、全体的にベリルが植物学者であるという設定が全然生かせていませんよね(^^; 転の部分でいかにも取って付けたように悪臭から肥料の話が出てきています。 ということで、とりあえず起の部分だけ修正しました。承以下は次までに考えてきます。 「凍れる心臓」(仮題)十六分割 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 起  起  ・ベリルが冷凍睡眠から目覚めると、室内に伝言カード付きの華やかな洋蘭の鉢植えがある。カードには現在の世界の簡単な説明が書かれており、それを読んだベリルは、ユキマロという人物がこの鉢植えとカードを自分のために用意して、冷凍睡眠から目覚めさせたことを知る。園芸品種である洋蘭の見事な咲きっぷりとカードの文章から、ベリルは現在の世界にも洋蘭を育てられる程度の科学技術と文化レベルが保たれており、かつユキマロという人物が細やかな心配りと礼儀を備えていると判断する。  承  ・数時間後に現われたユキマロと対面したベリルは、彼を信頼できる人物だと判断し、人々を啓蒙する仕事を手伝って欲しいという彼の頼みを聴き入れて、彼と一緒に外へ出ることに同意する。  転  ・ユキマロの家へ行く交通手段が驢馬[ろば]車であることにベリルは驚く。道々でも馬や驢馬にばかり行き逢うので、予想より科学技術がずっと退化しているのではないかとベリルは考え、この時代には自分の居場所があるのだろうかと疑う。  結  ・戦争のため放棄された学校の建物を利用したユキマロの家に着いたベリルは、再び冷凍睡眠に入ろうかという気分になるが、とにかくしばらくは静養した方がいいとユキマロに言われ、そうすることにする。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 鉢植えを洋蘭としたのは、栽培するのにある程度の技術と手間が必要で、かつ気位の高いベリルに似合う高級なイメージのある花だからです。技術が必要とはいっても、現代ほど高度な科学技術がなくても洋蘭は栽培できます。起の起に洋蘭というお高いイメージの花を出しておいて、起の転で驢馬という原始的で間の抜けたイメージのあるものを持ってくれば、ギャップが大きくなって効果的かと思いまして。 ちなみに、洋蘭の中のシンビジウム属に属する園芸品種で、Sleeping Beautyという品種名のものが実在します。「眠り姫」ですね。 しかし、このユキマロくん、やり口がちょっときざかも知れませんね(^^; もしかして、女性に向かって平然と「君の瞳に乾杯」とか言えるタイプでしょうか? 間違えてただの女たらしにならないようにしませんと。 -------------------------------------------------------------------------------- あらら No.3717 投稿日 2002年2月5日(火)22時39分 投稿者 弟切 千隼 またやってしまいましたね。書き込んだ後に再読み込みしたら羽矢野さんの書き込みがありました。 羽矢野さんも突っ込みありがとうございます。「全体的に面白くない」というのは最高の突っ込みです、本当に。より面白い話にするべく努力します。 -------------------------------------------------------------------------------- >弟切さん No.3718 投稿日 2002年2月5日(火)22時58分 投稿者 かねやん >「凍れる心臓」(仮題)十六分割  起でベリルに抱いたイメージは傲慢な女神でした。  これが承に入ると単に口先だけで堪え性の無い我が侭な駄々っ子に見えてしまいます。  自分の力を示そうとせず、ユキマロに請われるまま手伝いをして、失敗したら「帰る!」と言うのは、やはり駄々っ子でしょう。  転でようやく力を発揮するのかと思ったら、その前に自分の罪を知って殻に閉じこもってしまい、結は償いを考えるだけですので、ベリルが天才であるということは伝わってきませんでした。  全体的な印象としては「クリスマス・キャロル」の、傲慢な人間が、力を奪われて、過去の罪を見せら、懺悔して罪を償うような話に見えました。 -------------------------------------------------------------------------------- 課題提出 No.3719 投稿日 2002年2月7日(木)00時08分 投稿者 弟切 千隼 眠いけれどまだ仕事が残っているため眠れない弟切です(;_;) 「凍れる心臓」(仮題)の十六分割の承部分だけ修正ができましたので提出します。 「凍れる心臓」(仮題)十六分割 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 承  起  ・朝、ユキマロの家で目覚めたベリルは、あの洋蘭をどうやって育てたのか見たいとユキマロに言い、ユキマロの実験用温室を見学する。そこでかつて自分が開発した肥料が用いられて効果を上げているのを見て、彼女は自分のやってきた研究は正しかったと改めて思う。ユキマロがこの温室で行なっている実験を見たベリルは、その実験のやり方の問題点を即座に見抜いて指摘する。  承  ・ユキマロが人々に科学知識を教えていると聞いたベリルは、その様子も見たいと言って教室を見学する。授業はちょうど植物と土壌細菌の関係を扱っており、ベリルの専門分野に近いものである。彼女の目には生徒たちはやたら頭の回転が悪いように見え、生徒たちに合わせてゆっくりと授業を進めるユキマロにベリルはいらいらする。耐えきれなくなった彼女は自ら壇上に上がり、さっさと説明して先へ進めようとするが、彼女の説明では生徒たちは理解できず、ぽかんとしている。  転  ・授業の主導権をユキマロが握り直して授業を続けていると、突然教室内に悪臭が漂い始め、気分の悪くなる生徒が続出する。ベリルも少し気分が悪くなる。ユキマロは急いで教室の窓を閉めさせる。ベリルが何事かと問うと、近くに戦争の後遺症で不毛の地になった場所があり、風向きが悪いとそこから悪臭が流れてきてヒトやその他の動植物に悪影響を及ぼすのだとユキマロは説明する。  結  ・授業の後教室の外へ出たベリルは、近所の住民が奇妙な儀式を行なっているのを目撃し、あれは何をしているのかとユキマロに問う。迷信深い人々が「悪い風の神」を鎮める儀式を行なっているのだと説明されたベリルは、わずか数十年の間にここまで文明レベルが落ちたのかと嘆き、あんなばかげたことをやめさせないのかとユキマロをなじる。ユキマロは、頭ごなしにやめさせようとしても無駄で、時間がかかっても人々に科学知識を植え付けてやめさせるしかないと応える。ベリルはますます現在の世界に失望して、文明レベルがもっと高度な段階になるまで再び冷凍睡眠に入ろうかと考える。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 課題部屋の方へは、十六分割が全て出揃ったらまとめて上げるつもりです。 -------------------------------------------------------------------------------- 転もできました。 No.3720 投稿日 2002年2月8日(金)19時15分 投稿者 弟切 千隼 脳内麻薬でかっとび中の弟切です。ヤクが切れるとそのまま倒れそうなので、倒れる前に書き込みに来ました。 十六分割の転までできましたので提出します。承の部分もほんの少し修正したため再録します。 「凍れる心臓」(仮題)十六分割 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 承  起  ・朝、ユキマロの家で目覚めたベリルは、あの洋蘭をどうやって育てたのか見たいとユキマロに言い、ユキマロの実験用温室を見学する。そこでかつて自分が開発した肥料が用いられて効果を上げているのを見て、彼女は自分のやってきた研究は正しかったと改めて思う。ユキマロがこの温室で行なっている実験を見たベリルは、その実験のやり方の問題点を即座に見抜いて指摘する。  承  ・ユキマロが人々に科学知識を教えていると聞いたベリルは、その様子も見たいと言って教室を見学する。授業はちょうど植物と土壌細菌の関係を扱っており、ベリルの専門分野に近いものである。彼女の目には生徒たちはやたら頭の回転が悪いように見え、生徒たちに合わせてゆっくりと授業を進めるユキマロにベリルはいらいらする。耐えきれなくなった彼女は自ら壇上に上がり、さっさと説明して先へ進めようとするが、彼女の説明では生徒たちは理解できず、ぽかんとしている。  転  ・授業の主導権をユキマロが握り直して授業を続けていると、突然教室内に悪臭が漂い始め、気分の悪くなる生徒が続出する。ベリルも少し気分が悪くなる。ユキマロは急いで教室の窓を閉めさせる。ベリルが何事かと問うと、戦争時に瘴土剤[しょうどざい]という化学兵器が撒かれて、その後遺症で不毛の地になった場所が近くにあり、風向きが悪いとそこから悪臭が流れてきてヒトやその他の動植物に悪影響を及ぼすのだとユキマロは説明する。  結  ・授業の後教室の外へ出たベリルは、近所の住民が奇妙な儀式を行なっているのを目撃し、あれは何をしているのかとユキマロに問う。迷信深い人々が「悪い風の神」を鎮める儀式を行なっているのだと説明されたベリルは、わずか数十年の間にここまで文明レベルが落ちたのかと嘆き、あんなばかげたことをやめさせないのかとユキマロをなじる。ユキマロは、頭ごなしにやめさせようとしても無駄で、時間がかかっても人々に科学知識を植え付けてやめさせるしかないと応える。ベリルはますます現在の世界に失望して、文明レベルがもっと高度な段階になるまで再び冷凍睡眠に入ろうかと考える。 転  起  ・さらに翌日ユキマロの家で目覚めたベリルは、食料を作っている畑の様子を見てくれないかとユキマロに頼まれて一緒に行く。二人は昨日まで異常がなかった畑の作物が一夜にして枯れ果てているのを発見する。どういうことかと作物を手に取って調べ始めたベリルに、夜のうちに降った雨に毒成分が含まれていたのだろうとユキマロが説明する。ユキマロの話から、瘴土剤が撒かれた土地の水蒸気でできた雲は瘴土剤の毒成分を含むようになり、その雲が降らせる雨が各地に被害をもたらしていると知る。  承  ・自分が天才的な植物学者であることを自負しているベリルは、人間が作った薬物なら人間の力で解毒することが可能だろうと言い、調査のためにユキマロに案内させて瘴土剤の撒かれた土地へ赴く。聞きしに勝る惨状に愕然としながらも、ベリルは研究用に土壌の標本を採取して戻る。  転  ・瘴土剤を分析したベリルは、それがかつて自分が開発した肥料が改悪されたものであると知り、衝撃を受ける。しかも肥料が化学兵器にされてしまったきっかけは彼女が土壌細菌の効果を見逃していたことにあるとわかり、ベリルの衝撃はさらに大きなものとなる。  結  ・衝撃のあまり茫然とするベリルに、ユキマロが事情を全て知っていたと打ち明ける。ならばなぜ自分を起こし、自宅に引きとって世話を焼くようなことをしたのかと詰問するベリルに対し、自分で自分の罪に気づいて償って欲しかったとユキマロは答える。これまで見ていて、ベリルはわがままだが自分の罪を知ることができない人ではないとわかったから償いができるはずだとユキマロは語り、ベリルは彼の優しさに心を打たれる。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− -------------------------------------------------------------------------------- はじめまして。 No.3721 投稿日 2002年2月8日(金)19時23分 投稿者 にき こんばんは。にきという者です。「よみかく」のことは随分前から知っていましたが、なかなか参加表明だせずにいました。でも、作家になるにはぬるま湯に使っているばかりじゃだめなんだと思い、ここに書きこみにきました。どんな厳しい批評にも覚悟しています。ちなみに、いままでに書いた小説(のようなもの?)は短編3本(一本はパロディー)、長編1本、中篇2本です。これからよろしくおねがいします。 ●シンデレラ迷宮 にき1(無欲、レベル1、2月8日〜14日、2月8日、今週0個、合計0個) ・王様の強引な決定で開かれた無踊会。王子はあまり乗り気ではなく、娘達とのダ ンスを適当に踊る。 ・疲れた王子は、今さっきいっしょに踊った娘にワインを持ってきてくれるよう頼 む。その娘はシンデレラだった。 ・シンデレラからワインを受け取った王子は、誤ってワインをシンデレラのドレス にこぼしてしまう。白いドレスについた赤黒い大きなシミ。 ・王子はシンデレラに何かお詫びをしたいと申し出るが、シンデレラは断り、人ご みの中に消える。 ・ドレスを汚してしまった責任感から、シンデレラを探す王子。やっとシンデレラ を見つけた王子は、なぜ自分の申し出を断ったのか問いただす。 ・シンデレラは「私は王子様にお詫びをしてもらう程の者ではないですから」と顔 を赤くして言う。その言葉に感動した王子は、シンデレラと心をこめて踊る。 ところで、過去ログ(1−2000)を読みたいのですが、ダウンロードしたモノが文字化けしてしまいます。どうしたらよいでしょう。 -------------------------------------------------------------------------------- にきさんへ No.3722 投稿日 2002年2月8日(金)20時42分 投稿者 とんびの羽根  にきさん初めまして、参加OKかどうか私には決められないのですが、突っ込みだけします。よろしく。 >にき1  ボツ  ダンスを適当に踊る王子  疲れたからと、ダンスの相手にワインを持ってこさせる王子  誤って相手のドレスを汚してしまう王子  おわびしてたはずなのに、その相手を問いただす王子  王子を悪く書き過ぎでしょうね、多少失敗があったり、性格が悪いくらいなら救いがあるのだけど、落とす一方で、名誉を回復させる部分がまったくないのは問題なんじゃないでしょか。 >「私は王子様にお詫びをしてもらう程の者ではないですから」  これはせりふでしょうか。プロットではせりふは禁止です。プロットが通ってからもっともふさわしい言葉を考えて下さい。  せりふとして、とってもかたいです。女の子がこういうことを言いたいとして、こういうように話すかな?  内容として王子様以外ならお詫びを受けるということになっていやみな感じです。  お詫びに何かをプレゼントするというのなら断るのはかまわないのですが、おわびそのものを断ると、相手を許していないことになるのですが、それでもいいでしょうか?  謙遜しているとすると、お詫びは断るのに、どうしてダンスは断らなかったのでしょう。  で、どう受け取っても、無欲をあらわしていません。 >その言葉に感動した王子  言葉に感動する王子では基本的にボツになります。発言の内容(せりふを使わないように)と本人の行動で有無を言わせずに無欲を示して下さい。って難しいですよ、ほんと。 >ダ ンスを  各行で全角空白文字が文章の途中に入ってますので、今後入れないようにお願いします。エディタの設定だと思います。  いきなりこういうふうにボツを言い渡されると、結構こたえるでしょう?わたしもシンデレラ迷宮をまだクリアしてないのに、とっても偉そうですね、それとわたしはボツ出しする資格もらってません。ですから真のボツではありません。なんだか申し訳ないです。 --------------------------------------------------------------------------------  お久しぶりです No.3723 投稿日 2002年2月8日(金)23時37分 投稿者 唯野教授  春季休暇に入りまして、脳が溶けるほど自由時間ができましたのでまたちょこちょこと参加頻度を増やしていこうと思います。 ただ28枚の方が全然手がついてないので、しばらくは指摘中心になりますが。 >はせがわさん >短編アイデア >「下り階段を昇れ」  こういう話、実はスゲエ好きだったりします。特に最後のシーンなんか目に浮かびますね。たぶんヒロインの進む先は「十戒」みたいに下級生が驚いて次々と道をあけていくんだろうなあ。   >「魔剣の勇者」  女騎士に後悔があるということを示すエピソードが必要かと。 >「妖精旅行」  話の雰囲気は好きなんですが、「ありがとう」以外のドイツ語を知らない人がどうやって「二人は苗字が同じだったために、夫婦だと思われて」なんてことがわかるだろう。ってこれは枝葉末節かな。 >「天使の声」  みやびさん、おばあちゃん発明家ネタ好きですね(笑)。この話はなんというか、ハッピーエンドの人魚姫といった趣ですな。     >弟切さん >凍れる心臓  四分割の起の部分、いいですね。特に起─起の雰囲気がけっこう私好みだったり。ただ、ベリルが冷凍睡眠に入る経緯が一切ありませんが、どうやって読者にこの辺りの事情を説明するのでしょう?  承─承ですが、ベリルが突然壇上に上がるストーリー的な必然性がよくわかりません。他人のやってる授業をいきなり乗っ取るというのは、短気とか激情型とかを通り越して無分別の域に入るかと思われます(それともベリルはそういうキャラなのでしょうか)。ここはベリルのキャラを表す絶好の場面ですから、もっとベリルらしいエピソードがあるように感じます。  新木さんはかつて何度も、「コーヒーの飲み方一つとっても、そのキャラ独自の方法がある」と言っていましたよね。退屈で牛の歩みのような授業を見学した時、いらいらのあまり壇上に駆け上がって授業ジャックをするのがベリルというキャラなのでしょうか。以前聞いていたものとは違う気がしますが……。  次、転─起の「二人は昨日まで異常がなかった畑の作物が一夜にして枯れ果てているのを発見する」ですが、ベリルが前日に畑を見ておいた方がよいと思われます。  また、雨が降ると一発で作物が駄目になるのでは、そこまで育つこともないのではないでしょうか? それとも毒雨は滅多に降らないものなのでしょうか?  これは余談になるかもしれませんが、雨は屋根で防げてしまうと思われます。むしろ霧というのはどうでしょう。雨にくらべて頻度も低いでしょうし、この時代の技術では完全に密閉された空間を作れないのでどうしても作物がやられるとか……。毒々しい紫色の霧がゆっくりと迫ってきて、村中の人間が慌てて逃げ出すとか、けっこう絵になると思いますが。  最後に、転─結の「自分で自分の罪に気づいて償って欲しかった」ですが、これが個人的に一番納得いきません。ベリルの「罪」とはなんでしょうか? 彼女が瘴土剤を作ったわけではないですし、ここにベリルの落ち度があるようには思えません。彼女の驕りやわがままが土壌細菌の効果を見落とさせたというならまだ「罪」と言えるかもしれませんが。 >にきさん  はじめまして。新規参入者はかなり久しぶりになりますね。お互いに切磋琢磨しましょう。  シンデレラ迷宮は、実は「ボツパターンが出尽くした」という理由で終了してたはずなんですが……どうなんでしょうか?  とりあえず、「王様の強引な」から「ワインを受け取った王子は」までが必要ないです。 「王子はシンデレラのドレスを汚してしまう。お詫びを申し出る王子だが、シンデレラは畏れ多いことだと断る。王子はそんなシンデレラの態度に感動する」  こんな感じで、短くまとめた方がいいですね。  過去ログですが、私も試してみましたが問題ありませんでした。エンコードが間違っているのかもしれません。使っているブラウザはインターネットエクスプローラーですか? そうだったら、「表示」→エンコード→日本語(自動選択)を試してみてください。  では、久々の長文でした。 -------------------------------------------------------------------------------- 新人さんいらっしゃいませ(^o^)/ No.3724 投稿日 2002年2月10日(日)00時15分 投稿者 弟切 千隼 新人さんが参加されて、ここが少し賑わいそうで嬉しい弟切です。 にきさんへ > これだけログが溜まった今となっては新人さんが参加されることはまずなかろうと思っていたので、にきさんの参加は嬉しい驚きです。最初はどうしてもボツが連発されて凹むと思いますが、めげずにぜひ参加し続けて下さい。 過去ログを読むと弟切の大々間抜けぶりがよ〜くわかりますので(^^;、それを笑えばきっと心が慰められます。 唯野さんへ > 御無沙汰しています。御指摘ありがとうございます(^_^) いちいち納得できる御指摘でした。 特に、転の雨のエピソードを霧に変えたら、という御提案にはなるほどとうなずきました。この御提案、いただきます。 ということで、起から転に少しづつ改良を加えつつ、結も考えます。 -------------------------------------------------------------------------------- 「地獄の黙示録(完全版)」見に行きました。 No.3725 投稿日 2002年2月10日(日)19時33分 投稿者 にき ・・・ベトナム戦争ってバカみたいな戦争だったんだなー、と改めて思いました。で、そのバカみたいな戦争が人が死ぬ悲しい。いや、戦争自体が悲しいんだけど。 とんびの羽根様> >プロットではせりふは禁止です。プロットが通ってからもっともふさわしい言葉を考えて下さい。 ハッ。これがプロットだということを忘れてました。(最初からダメじゃん、私) それに、セリフがホントにわざとらしすぎる。せめて「王子様にお詫びをしてもらうなんて、とんでもないです」ぐらいにすれば良かったですι にきのシンデレラ&王子様って嫌な奴らだあ(−−;) 唯野様> >とりあえず、「王様の強引な」から「ワインを受け取った王子は」までが必要ないです。 必要ないかなと思ったら、やはり必要ないんですね。プロットなんだし、簡単にできるなら、簡単にしたほうがいいですか? >シンデレラ迷宮は、実は「ボツパターンが出尽くした」という理由で終了してたはずなんですが……どうなんでしょうか? え、そうなんですか?!過去ログはまだ2001−2500辺りをさまよっているので・・・・・・。いくつかシンデレラ案はあるのですが、出してもいいのでしょうか。 ところで、過去ログの件ありがとうございました。後で試してみようと思います。 弟切様> >最初はどうしてもボツが連発されて凹むと思いますが、めげずにぜひ参加し続けて下さい。 はい、がんばります!それ覚悟でここに来たので簡単にはへこたれないつもりです。(←本当か〜、自分^^;) -------------------------------------------------------------------------------- 体調不良 No.3726 投稿日 2002年2月11日(月)15時06分 投稿者 弟切 千隼 現在、頭痛・腹痛・腰痛・吐き気・悪寒・だるさ・喉の痛み等に襲われている弟切です。 起きていることさえつらい状況なので、ちょっと休養します。おやすみなさいませ。 -------------------------------------------------------------------------------- >にきさんへ No.3727 投稿日 2002年2月12日(火)02時28分 投稿者 とんびの羽根 >シンデレラ迷宮  にきさんが課題を出してくるなら、私の知識内で仮採点しますが、かまいませんか?  せっかくですから、自己紹介しておきます。  とんびの自己紹介:兵庫県在住のサラリーマン。男性。山羊座のB型。  課題の突っ込みや指摘をお手伝いさせていただいてます。プロ作家志望者のサポート役ですね。  家には中学1年の娘がひとりいて、今月からゲーム制作に足を突っ込んだもよう。最近はNScripterのようなフリーのゲームエンジンが存在するので多少スクリプトが書ければ後はシナリオと背景とキャラクターを用意するだけでできるらしい(のかな?)。 -------------------------------------------------------------------------------- シンデレラ迷宮 No.3728 投稿日 2002年2月12日(火)21時15分 投稿者 にき とんびの羽根さんが採点をしてくれるということなので(とんびの羽根さん、ありがとう!)早速、行きましょう。 にき2(無欲、レベル1、二月八日〜一四日、二月八日、今週0個、合計0個) ・無踊会でミス・コンテストが開かれ、シンデレラはみごと一位に。一位の賞品は宝石で作られたバラが入った小箱だった。 ・しかし渡された小箱を開けると、中に入っていたのはどこにでも生えているような野バラ。実はあるいじわるな娘のいたずらで、小箱の中身が替えられていた。 ・シンデレラは落胆したような素振りも見せず、その野バラを胸につける。主催者はシンデレラにいろいろと詫びるが、シンデレラは微笑み「私この野ばら、好きなの」と言う。 ・一部始終を聞いていた王子、シンデレラに興味を持ち踊りに誘う。 にき3 ・とても美しいシンデレラ。王子はシンデレラにプロポーズしたい。しかし財政難で借金が多く、器量もさして良くない王子の許へ来てくれるはずがないと諦める。 ・大金持ちの貴族達も、どんな願いでもかなえてあげるから僕と結婚してくれと言い寄る。しかしシンデレラは、私の願いを叶えられる人はこの中にはいませんと断る。 ・なら、あなたの望みをなんなのだと貴族達はシンデレラに聞く。 ・その途端シンデレラは頬を赤く染めて、王子様と踊ることですと言う。 ・それを聞いた王子はシンデレラを踊りにさそう。 弟切さま> お体、大丈夫でしょうか?ゆっくり体を休めて元気になってくださいね。 -------------------------------------------------------------------------------- >にきさんへ No.3729 投稿日 2002年2月12日(火)23時11分 投稿者 とんびの羽根 了解が取れたようですので、仮採点を続けましょう。 >にき2(無欲、レベル1、二月八日〜一四日、二月八日、今週0個、合計0個)  OK  なんのミス・コンテスト? 舞踏会という設定にそぐわないミス・コンテストだとボツかもしんない。  セリフは次はボツにするかも。例えばですが『小箱を開け、手違いに気付いて慌てるお兄さんから、野バラを受け取り、清楚な香りを嗅ぐと手慣れた手付きで自分の胸に挿すシンデレラ』のように説明に置き換えてみて下さい。難易度が上がると野バラが好きなだけとか突っ込まれるかもしれません。が、野バラが好きなシンデレラでも無欲の印象があると思いましたのでOKにします。  王子が一部始終を聞いていたのは、どこなのかわかりません。賞品を手渡すのが王子様でもいいし、なるべくライブな場所に立たせるといいんじゃないでしょうか。秘密の審査席から見ていたでもありと言えばありですが。  シンデレラに興味を持つでは、足りないですよ。一目で惚れさせて。 >にき3  ボツ  美しいシンデレラにプロポーズしたいけどできない王子だが、王子とだけ踊りたいというシンデレラの言葉でダンスを申し込む王子。  王子が主人公なら王道な展開なんですが、今回の課題とずれてしまいました。つまり無欲故に見初められないといけないのに、最初からもう見初められちゃってるでしょ、それも美しいからという理由で。でダンスに誘う理由も向こうから好きだと言ってくれたからだと思います、無欲であることを知ったからとは読めませんでした。王子がシンデレラを無欲だと思い込んでいるとしても、読者にはシンデレラが無欲故に見初められたとは受け取れないです。  富豪達から王子を相対的に落としていることで、シンデレラは無欲っぽく見えなくもないのですが、それではなぜ彼女が大金持ちではなく王子を選ぶのか、その理由を書いてないという、大きな欠点も残されてます。  『どんな願いでもかなえてあげるから僕と結婚してくれと言い寄る。』『私の願いを叶えられる人はこの中にはいませんと断る。』一見セリフを回避しているふうですが、まだだめです。もう少し頑張ってみてください。 -------------------------------------------------------------------------------- やや復活 No.3730 投稿日 2002年2月13日(水)14時44分 投稿者 弟切 千隼 最悪の状況を脱出した弟切です。皆様御心配おかけしました。 一時期は固形物どころかお茶さえも胃が受けつけず、脱水症状になりかかって「これは救急車で病院送りか? でも病院へ行ってもどうせ鎮痛剤注射されて生理食塩水を点滴で入れられて終わりだろうなあ……それだけの治療のために救急車は大げさで嫌だなあ」と思い、気合で鎮痛剤とアクエリアスを飲んで治しました。 で、アクエリアスをちびちび飲みながら「凍れる心臓」(仮題)のプロットについて考えました。 細かいところは置いておきまして、皆さんから御指摘を受けた中で私自身が最も気になっているのは、唯野さんからの「ベリル自身が手を下した訳でもないのに、なぜ自分の成果が軍事に転用されたくらいでベリルが衝撃を受けるのか? その程度で罪と呼べるのか?」という点です。 ベリルは天才ですから天才ゆえの誇りというものがあって、普通の人より自分の成果が傷つけられることに敏感だ、とは言えるでしょう。それはそれでいいとしても、ならばそれを読者に納得させる仕掛けが必要ですね。 具体的には、ベリルの異常な誇り高さを示すエピソードか、あるいはベリルにひどい手落ちがあったことを示すエピソードか、または瘴土剤の被害の残酷さを際立たせるエピソードか、どれかが必要でしょう。もちろん全部やってもいい訳です。 ベリルだけでなく、ユキマロから見ても「罪」と感じさせるには、ベリルの誇り高さだけに原因を収束させたのでは辻褄が合いませんから、「ベリルにひどい手落ちがあった」か「ベリルのちょっとした見落としのためにとてつもなく残酷な被害がもたらされた」か、どちらか、あるいは両方のエピソードを持ってくるのが妥当でしょう。 もう一つ、羽矢野さんが指摘して下さった「話の舞台のスケールが大きい割に、話自体が個人の問題に収束してしまって面白くない」というのも心に引っかかっています。 今更話の大筋は変えられないにしても、要は読者にそう感じさせなければいいのですよね。それにはこの荒廃した未来社会という舞台をもっと有効に使って、もう少し大きく役者さんたちに動き回ってもらえばよいのでしょう。 羽矢野さんがおっしゃっていた通り、結あたりで瘴土剤の解毒方法が見つかるとか、そこまで行かなくても解毒のヒントが見つかるとか、そういった具合にしてみようかと考えています。 結でそういう解決方法が来てカタルシスが得られるようにするには、やはりその前までの段階で瘴土剤の被害のひどさを強調しておかなければなりませんね。これは起承転のどこか、または複数の場所で入れることにします。 ここまで考えたところで、弟切は仕事に戻ります。遅れを取り戻しませんと。 -------------------------------------------------------------------------------- 思いつきですが No.3731 投稿日 2002年2月14日(木)00時14分 投稿者 本家・鷹見一幸 「話の舞台のスケールが大きい割に、話自体が個人の問題に収束してしまう」 ということですが、あえてそこを狙うという方法もあるんじゃないかと思うな。  どんなスケールのでっかい話でも動くのは個人だ。  個人の理由と個人の力で世界を動かせるとしたら、それは権力者の話になる。  権力者の側に主人公を立たせて話を書くのならそれは可能だが、そうでない場合。特にライトノベルのように「読者は15〜18歳くらいを想定」という縛りがある場合、この「権力者」とか「組織」をわかりやすく書くのが大変でね(笑)    だからそういうときは「でっかいスケールの世界」の中で動く「個人」の話を書くという方法もある。  つまり「でっかいスケールの世界」は、あくまでも「舞台」であって語るべき「お話」の主題ではないわけだ。  キャラクターが動き回るのはあくまでも「氷山の一角」であり、物語全体の設定とかそういうのは水面の下にあって物語の中には出てこない。でも、それは物語の数十倍のスケールを持っていて、それが物語を支えている。  こういう構造の物語もある。  世界を読みたい人、物語世界の全体を読み解くのが小説であって、それに対する説明が無いと「不親切だ」と言う人も中にはいるけど、小説ってのはあくまでも読者があってはじめて成立するものだと思うんだ。  だから「物語として何を書くか」ではなくて「物語として成り立つために何を書かないでおくか」という部分が絶対にあるはずなんだよね。    作品世界のすべてを書いたものは「解説書」であって「物語」じゃないからね(笑) -------------------------------------------------------------------------------- 弟切さんへ2 No.3732 投稿日 2002年2月14日(木)09時44分 投稿者 羽矢野  今日は有給休暇でのんびりです。  最初に謝ってしまいますが、こめんなさい。前回は書き方が悪かったです。  私は"スケールが大きい"のに"話が小さい"のでおもしろくないと言ったわけでは無くてですね、ベリルの意識改革しかおもしろそうな所がないので"大きな話の引き金になった人物が自分がヘボかったのに気付くだけだとつまんない。もっとその先を行き、一つの決着を見つける所まで引っ張ってほしい"と書こうとしたわけです。  この意見が正しいかどうかは別として。  なので、もしも世界の説明とかを細かくやらなくてはいけないのかと感じられたのでしたら、そんな必要はないんじゃないかと思います。  本家鷹見さんが言ってますが、  >「でっかいスケールの世界」の中で動く「個人」の話  という事で出す情報と出さない情報を見極めるのが大切ですね。  ちなみに  >それに対する説明が無いと「不親切だ」と言う人も中にはいるけど  私は結構こういう人間(笑)  でも、小説を読んで自分の想像ではどうにも説明が付けられない事があると、やっぱり思う。  これは書かれていなくても全然気にならない事もあるし、感じる部分は読者毎に違うでしょうから難しい。プロの人はどうやって情報の取捨選択するんだろ?  >「ベリル自身が手を下した訳でもないのに、なぜ自分の成果が軍事に転用されたくらいでベリルが衝撃を受けるのか? その程度で罪と呼べるのか?」  私はこれは結構納得したんだけどなあ。  "後の歴史から見て"罪となるかどうかは別として、自分の研究が殺戮兵器に転用されれば学者なら誰でも罪を感じるのではないでしょうか?  実際にそういう科学者の話はいくつかありますし。(ダイナマイト発明したノーベルもそうじゃなかったでしたっけ?)  そしてベリルは自分を天才であると認識している。  つまり自分は凡人とは違ってミスなどしない、自分の開発したものは完璧であると絶対の自信を持ってるわけです。  それなのに、些細な見落とし(かどうかは知らないですが)のせいで大勢の命を奪う結果となってしまう。  天才だと自負するが故に、彼女の衝撃は計り知れないのではないでしょうか。  自分が天才などではないと気付いた瞬間。  そのおごりのせいで、大勢の命を奪ったと知った瞬間。  今までの自分の基盤となるものが木っ端みじんになってしまいます。    だから私はベリルは衝撃を受けると思うし、罪の意識にさいなまれると思います。  (それをするからベリルが天才という設定なんだと思ってました)  ただ、  >ベリルの異常な誇り高さを示すエピソードか、あるいはベリルにひどい手落ちがあったことを示すエピソードか、または瘴土剤の被害の残酷さを際立たせるエピソード  こういったものを伏線としていろいろやっておくと、この衝撃の場面が際だつと思いますのでいいんじゃないでしょうか。 (一つ気になるのは、弟切さんがベリルは誇り高い人間と言ってる所。私の中では"自分勝手な孤高の天才"というイメージが浮かぶ。だって、戦争中という大勢の人間が苦しんでいる最中に"好きな研究が出来ない"という理由で一人冷凍睡眠に入る人間が誇り高いとは思えない。話の筋みても、自己中心的だし)  最後に。  新しい起の部分。  "洋蘭"をユキマロ育ててますが、これって不自然じゃないですか?  世界に余裕がないのに、何でそんな手間のかかる鑑賞用の植物を作ってるの?  それともまだ書かれていないだけで、実はその洋蘭が瘴土剤の除去研究の重要アイテムの一つなの?  とこんな所で。  いいのかな? こんな自分勝手な意見ばっかりで。  と不安になりますが……  では。 -------------------------------------------------------------------------------- 課題提出。 No.3733 投稿日 2002年2月14日(木)17時36分 投稿者 にき シンデレラ迷宮の課題(にきの場合)。なるべくセリフは使わない! これでがんばってみたいと思います。 ●シンデレラ迷宮 にき4(無欲、二月八日〜一四日、今週一個、合計一個) ・無踊会でミスコンが開かれる。優勝者は王子に願いをなんでも聞いてもらえる。 (ただし花嫁希望以外) ・シンデレラが見事一位に。しかしシンデレラは、もう無踊会の思い出ができたため、王子に願いを聞いてもらうことを辞退する。 ・しかし、ここでシンデレラの願いを叶えなければ王家の沽券にかかわるため、王子は必死にシンデレラを説得する。 ・するとシンデレラは「王子とワンフレーズだけでもに踊りたいというのは贅沢ですよね・・・・・・」と下を向く。 ・王子、そんなシンデレラに好意を持ち一曲が長い音楽で、シンデレラと踊る。 ・・・・「セリフをなくそう」大作戦、失敗ですι「王子と〜贅沢ですよね」というのは 「するとシンデレラは王子と一曲踊ることを願う」 でもよかったような気がするけど、一回辞退したことの理由をより明確にするため (つまりシンデレラは自分の願いである「王子と踊りたい」というものを贅沢な願いだと思っていた)にセリフを使ってしまいました。セリフを使わないって難しい。 -------------------------------------------------------------------------------- とんびの羽根さま No.3734 投稿日 2002年2月14日(木)17時39分 投稿者 にき ミスコンは、「王子が花嫁を選ぶ目安」として開催されたものと設定していました。これも、プロットの中に入れなければいけないでしょうか。 -------------------------------------------------------------------------------- にきさんへ No.3735 投稿日 2002年2月14日(木)22時10分 投稿者 とんびの羽根 >にき4(無欲、二月八日〜一四日、今週一個、合計一個)  ボツ >>ミスコンは、「王子が花嫁を選ぶ目安」として開催されたものと設定していました。これも、プロットの中に入れなければいけないでしょうか。  もうそれは必須でしょう、でなければ下に書いたように幕間の余興でしかありませんから。必須でした(過去形)  無欲ポイントは一回めの辞退できめること。(ミスコンプロット)  ・ミスコン開催・ミスコン優勝・辞退・無欲 で1プロットが終了です。無欲を起承転結一発できめることができることがこの課題の目的なので、2段階で無欲を強調しようなどと欲をかかないようにおねがいします。  2回めのミスコンネタなのですが、舞踏会と言う設定が活かせていませんし、ミスコンで勝って満足したシンデレラ以外の何ものでもないです。  それから舞踏会の余興で勝利者が逃げちゃった場合、主催者がどういう行動をとるかなんですが。次席に賞品をあげて終了です。余興なんですから、別に王家の沽券がかかるなんてことは全然ないのです。必死に説得なんかしてたらメインの舞踏会が滅茶苦茶になってしまいます。早く王子と踊りたい娘たちがどういう視線で、この茶番を演じるシンデレラを睨み付けているか想像してみてください。  無欲ポイントがもうひとつありますね。(贅沢な願いプロット)  ・辞退・説得・王子とワンフレーズ踊りたいシンデレラ・ダンス でもうひとつの筋がはいってます。筋がふたつあるということは、もうプロットを理解してないと言うことだと思います。きちっと起承転結を1回ですませるように。わたしも新木さんから何度も注意をうけてます(笑)  セリフはもうだめですよ。自分に厳しくしてね。  ふたつめの筋での無欲ポイントは『「王子と踊りたい」というものを贅沢な願いだと思っていた』ということですが、ふたつめの筋だけ1プロット、セリフなしできめられるなら再挑戦してみますか? 書きたいことがつかめているときというのは、一番経験値があがりやすいですから、おまけしときますが? -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ、なのです。 No.3736 投稿日 2002年2月15日(金)06時28分 投稿者 はせがわみやび  おひさしぶりです、みやびです。  体調不良で根性が尽きてました(^^; なんだか、熱っぽくて体の節々が傷むんです。  風邪かなあ。  というわけで、前回の書きこみ以降へのレスです。 >3705 >下り階段。 >> これで思い出したんだけど。 >> 全体のシチュエーションが伊藤伸平さんのマンガ(単行本のタイトル忘れた)に ちょっと似てる。まあよくあると言ってしまえばよくあるシチュエーションだけど、それだけに「味付け」が大事かな。  伊藤伸平さんかあ。それはありそうだなあ。  実はこの仮タイトル自身も、どこかで見かけたのです。書店で見て、あ、いいなあと思って覚えていたタイトルだったりします。  「建物自体の設定のおもしろさ」ってありますよね。  コミックですが、「パズルゲーム・ハイスクール」/野間美由紀さまの葉蔓高校(はづる高校:「パズル」にひっかけてある(^^;)もけっこう独特で、校舎の構造を生かしたストーリーが何作かありました。 >3706 >>余談ですが、私の場合、通った高校ではなく大学が立派な立体ダンジョンでした  校舎ですと、わたしの場合は、小学校が面白かったですね。  四階建てなのですが、二階に直接入れるようにスロープがあったのです。  つまり、入り口が一階と二階と二箇所ある。  ■■■  ■■■  ■■■     ←2階にも入口がある  ■■■\__  ←もちろん、1階にも入口がある。  こんな感じ。  なぜ、こんなことになっているかというと、四階以上の建物にはエレベーター(だったかな?)が必要だったからだと聞いております。  二階に入り口をつけて、これは三階建てだというわけですね。 >3709 >>妖精さんにミルクなどを用意してご機嫌を取るという伝承は、ドイツなどのゲルマン系文化の地域よりも英国などのケルト系文化が残っている地域によくある伝承だと思います。  はっはっは。調べてないのがバレバレじゃ(^^;  書く前に調べなくちゃわだわ。ご教示ありがとうございます。>弟切さま >にきさま  はじめまして、みやびです。  シンデレラは止まっちゃってるけれど、練習にはいいかなあと思います。  幸い、採点してくれる方もいるみたいですし。 >にき1(無欲、レベル1、2月8日〜14日、2月8日、今週0個、合計0個)  「失礼なことをされても、自分を卑下してお詫びを受け入れない」というのは「無欲」というのとは違いますよね。  この場合は、欲がないからお詫びを聞きいれないわけではなくて、自分を卑下しているからですから。「なぜ申し出を断ったか」の理由が、「無欲だから」となっていないと。  でも、このアイデアだとそれは難しいかなあ。  うーん……。 ・ワインをひっくり返すのが日常茶飯事な王子がいた。ひっくり返すたびに、豪華なお詫びをするので、娘たちは喜んでドレスを染みだらけにしていた。 ・シンデレラと踊り終わったときも、ワインをひっくり返した。王子はひとこと謝ったあとで、豪華なお詫びを与えようとしたが、シンデレラは目の前から消えていた。 ・探し出した王子は、お詫びを与えようとするが、シンデレラは不思議そうな顔をする。 ・シンデレラには、最初のひとことの謝罪で充分だったのだ。  とか? これでも、まだちょっとずれてる気がするなあ。 >にき2(無欲、レベル1、二月八日〜一四日、二月八日、今週0個、合計0個) >>「私この野ばら、好きなの」  このセリフが、よくない。  シンデレラが心の底から「この野ばらが好き」だった場合、無欲だからではなくなってしまう。野ばらが好きなシンデレラ、なだけなんだね。  端から見れば豪華なものではないのに、それで充分満足している、ということがわかるように書かないと。この場合は、シンデレラは単なる野ばら好き、という線はつぶしておかないといけない。 >にき3  シンデレラの初期設定を変えてはだめです。  ここでは、貧乏なシンデレラが無欲ゆえに報われて金持ちの花嫁になる、という路線は堅持しましょう。にきさんが、「いや、幸福というのはお金ではないのだ」と思っていたとしても、です。  この課題は、設定が決まっているなかで、エピソードを考えだす訓練なので。 >にき4(無欲、二月八日〜一四日、今週一個、合計一個)  まず、「・・」は、「……」に直しましょう(^^;  小説では、ふつうは三点を使います。  わたしは、お礼を渡すことに固執する王族、というのはあまり違和感を持ちませんでした。  でも、そこから逆に見ていくと、前半がうまくない。  だって、ミスコンの必然がないんですもの。  これならば、たとえば、パン食い競争でも同じだよね。舞踏会の余興にパン食い競争。勝者に豪華な商品。でも、いらないというシンデレラ。どうしてもと言われて、王子と踊ることを希望するシンデレラ。  ほら、同じだ(ちなみに、このパターンもだめ)。  ミスコンを使ったのならば、後半も、「ミスコンの勝者だからこその展開」にしないと。 >「凍れる心臓」 >「ベリル自身が手を下した訳でもないのに、なぜ自分の成果が軍事に転用されたくらいでベリルが衝撃を受けるのか? その程度で罪と呼べるのか?」  これは、わたしも納得しました。  唯野さんは、ようするに、ユキマロが罪だと突っ込んでいるところに違和感があるのだと思います。  ベリルは衝撃を受けると思うんですよ。  でも、ユキマロが、「これはあんたの罪じゃ!」って断罪するのはヘンかなあ。  科学者のほうは、気にすると思う。でも、第三者はどうかなあと。  想像してみればいい。  実はノーベル(アインシュタインでも可)さんは死んでなかった。冷凍睡眠から起きたノーベルさんが、あなたの家の茶の間でお茶を飲んでいる、とします。 「あんたはね……罪を犯したんだよ、だから償わなきゃね……」  って、彼の目の前に行って、自分が言うかどうか考えてみればいい。  茶の間でお茶飲んでいる人間が、戦争の当事者とか、自分の肉親の仇だったら言うかもしれない。けれど、ただ、原理を発明したっていうだけでは……。まあ、そこまでうらみつらみを言うひともいるだろうけれども……。 >「凍れる心臓」(仮題)十六分割  うーん。どーして、みんな大きな流れを見るっていうことが苦手なんだろう。  指摘のほうもひととおり読んだけれど、どうも枝葉に話が行っちゃってる。  そもそも、これって筋が通ってないと思うんだが。  いや、あらすじの段階で指摘しなかったのも悪いとは思うのだが。すまない。  だから、16分割を考えるときは、ディテールを落として考えないと。  洋蘭とかロバは具体的なエピソードを考えるときはいるけれど、筋を通すためには邪魔なのだけどなあ。  まず、あらすじでは、ヤマがこうなっている。 >>ベリルは自分の才能に対する誇りを打ち砕かれた  ここがクライマックスなのだ。  つまり、自分の才能に誇りを持っている学者が、その誇りを打ち砕かれて、目がさめる話。  うん、これは初期設定を考えると、もっともだと思う。  ところが、四分割になると。 起・ユキマロによって冷凍睡眠から起こされるベリル。 承・科学技術の退化ぶりに呆れ、再び冷凍睡眠に入ろうとするベリル。 転・自分が科学技術の退化に手を貸していたと知り、愕然とするベリル。 結・罪を償うために、この時代に生きようと決意するベリル。  ヤマが、ずれちゃってる。 >自分が科学技術の退化に手を貸していたと知り、愕然とするベリル。  これ、別の話です。  ベリルという高慢なキャラが、鼻っ柱を叩かれて、素直になる話、なのか。  科学技術の進歩に手を貸していると信じていたキャラが、退化に手を貸していたと知り愕然とする話、なのか。  どっちなの? みやび -------------------------------------------------------------------------------- 月は無慈悲な夜の女王 No.3737 投稿日 2002年2月15日(金)09時39分 投稿者 弟切 千隼 病み上がりにばたばたと仕事を片付けている弟切です。 本家・鷹見さん、羽矢野さん、みやびさん、御意見や御指摘ありがとうございます。皆さんの発言はそれぞれ視点が違うので参考になります。 特に、みやびさんの「そもそもあらすじと四分割で筋が違う」という御指摘には「おお、そうじゃないの、またやっちゃったよ」と思いました(^^; まだ十六分割の段階なのですから枝葉末節は置いておいて、とにかく筋をきちんと通さなければいけませんね。「話を面白くする演出」はもっと後の段階で付け足せますものね。 例えば、『フランダースの犬』のおおもとの骨だけ取り出してみれば、「貧しい少年が貧しいまま死んでしまう話」で、これだけ読んだらどこが面白いのかという感じですよね。それが物語の起伏と演出によって、あれだけ感動的な話に仕上がっている訳です。 うーむ、「凍れる心臓」(仮題)の場合は……どちらかといえば、「高慢ちきな主人公が鼻っ柱を折られて素直になる話」ですね。それに付随する二次的なものとして、「主人公は自分が人類の進歩に寄与しているという自信を持っていたのに、実は退歩に手を貸していたと知って愕然とする」というのが来ます。 「高慢な天才ベリル」のイメージは私の中でもだいぶ固まっているので、この方向でプロットを作り直します。四分割から直した方がいいかも知れませんね。 -------------------------------------------------------------------------------- ぬるま湯を抜け出そう! No.3738 投稿日 2002年2月15日(金)18時48分 投稿者 にき こんにちは、にきです。No.3735 のとんびの羽根様の発言で、自分はやっぱりぬるま湯に浸かっていることが分かりました。ぬるま湯を抜け出そうとココに来たのに。よし!自分に厳しくを目標にまず、『「王子と踊りたい」というものを贅沢な願いだと思っていた』というシンデレラから。 にき4・修正版(無欲、二月一五日〜二十一日、二月八日、今週0個、合計1個) ・王子が花嫁を選ぶ、一つの目安とするためミスコンが開かれる。優勝者は王子になんでも叶えてもらえる(ただし花嫁希望以外) ・シンデレラが見事優勝。しかしシンデレラが王子に望んだことは、王子とワンステップでもいいからダンスを踊ることだった。 ・しかし王子は物足りない。もっと豪華な願いを叶えてあげて、王室の財力を誇示したかったのだ。 ・そこで王子は、もっと贅沢な物を願うようシンデレラに耳打ちする。 ・だが、シンデレラはきょとんとした顔になってさっきの願いをまた口にする。からかわれているのかと王子は思ったが、シンデレラから嘘は感じられない。そのことからシンデレラにとってその願いが、一番豪華なのだと気づく。 ・王子、そんなシンデレラに好意を持ち一曲が長い曲でダンスを踊る。 うんうん、唸った結果がコレ。これを考えるのに30分近くかかってしまいました。たぶん、これで大丈夫だと思います。 みやびさま> 「わあvvみやびさまだあ」って感じです(ヲイ)これからよろしくおねがいします。 -------------------------------------------------------------------------------- なにやら風邪がはやっているようで。 No.3739 投稿日 2002年2月15日(金)19時26分 投稿者 唯野教授 皆さんご自愛くださいね。この分室は弟切さんとか体壊すまで根詰める人がいますから。 >弟切さん みやびさん >唯野さんは、ようするに、ユキマロが罪だと突っ込んでいるところに違和感があるのだと思います  そうですこれですこれ。相変わらず説明が下手で申し訳無い。  弟切さんの説明では、ユキマロの役割は「賢者」ですよね。だからユキマロがキサラを責めるとしたら説得力のある理由が必要なんですが、それが見当たらなかったのです。 >、『フランダースの犬』のおおもとの骨だけ取り出してみれば、「貧しい少年が貧しいまま死んでしまう話」  これは違うと思うけど……。原作読んだのが小学校の時なので筋をすっかり忘れてしまったけど、この骨じゃ最期に絵を見るシーンが必要無いじゃないですか。 >にきさん >にき4・修正版  相変わらずミスコンの必然性がないですよん。  このアイデアの肝は「豪華な願いを叶えてあげて、王室の財力を誇示したい王子」と思われます。なぜシンデレラが選ばれたのか、はいくらでも置き換え可能(ミスコン、パン食い競争、くじ引き)ですね。  どうせ置き換え可能なのですから、なるべく必然性があるものにしましょう。王子がシンデレラを選んだのは、彼女の願いが一番豪華そうだったから……とか。なんでそう思ったのかは無数にあると思います。一番欲深そうな顔だったとか(やなシンデレラだな)、魔女のドレスがキンキラキンでいかにも浪費家そうだったとか。   -------------------------------------------------------------------------------- にきさんへ No.3740 投稿日 2002年2月16日(土)00時12分 投稿者 とんびの羽根 >みやびさん >>シンデレラは単なる野ばら好き、という線はつぶしておかないといけない。  やはりこのあたりがわたしの甘いとこですね、自動モードで無意識的にチェックをかけられるようにならないと他人の指摘どころではないなあ。 >にき4・修正版  ボツ    ミスコン書いちゃったんですね。『ふたつめの筋だけ』と制限をつけておいたんですが、この時点でもうイエローカードです。みやびさんと唯野さんが指摘してますが、ミスコンの必然性がありません。  ともかくプロットをみておきます。  ・ミスコン・優勝・ワンステップを望むシンデレラ・王子は物足りない  起承転結で王子が満足してないのが問題、にきさんの見せ方がよくない、そして自信がないのだと思います。結局これでは弱いと思ったにきさんは蛇足にもまたひとつプロットを追加してしまいました。  ・忠告する王子・望みを変えないシンデレラ・無欲にやっと思いいたる王子・ダンス申し込み、と  『1プロット』という制限に見事に引っ掛かってます。『「王子と踊りたい」というものを贅沢な願いだと思っていた』を1プロットで書ききれないで、2プロットで書こうとしている自分にきづいたでしょうか?課題から逃げちゃったというのが正直な感想ですね。 -------------------------------------------------------------------------------- シンデレラ No.3741 投稿日 2002年2月16日(土)18時48分 投稿者 羽矢野 羽矢野です。  シンデレラがまた始まりましたね。  あれ、私は出来るのかな?  とちょっと思いました。  なので、一回挑戦します。  良かったら採点してください。  羽矢野1.  ・花嫁は、無欲な人間が選ばれると噂が立つ。  ・舞踏会に現れた女達は、その噂でみんな質素な格好をしていた。料理にも全く手を付けない。  ・そんな中、唯一シンデレラは綺麗なドレスを着て、料理にも口をつける。  ・王子が選んだのは、花嫁になることに対してもっとも無欲なシンデレラだった。  羽矢野2.  ・王子と誰が一番最初に踊るかで、女達が口論をしている。  ・その輪の中に唯一入っていないシンデレラは遠くからそれを眺める。  ・終わらない口論にうんざりした王子がシンデレラに声をかける。  ・結局最初に踊ったのは、口論に参加しなかったシンデレラだった。  羽矢野3.  ・王子の周りに、大勢の女達が取り囲んでいるのを黙って見ているシンデレラ。  ・そこへ、一人の青年が声をかける。  ・何故王子の所に行かないのかという問いに、見ているだけで幸せですと答える。  ・その青年は王子の警護役で友人でもあった。無欲さに感心した彼は王子に紹介する。  羽矢野4.  ・踊り疲れた王子が、テラスへ休憩しにくる。  ・そこには、夜空を眺めるシンデレラが。王子踊りましょうかと声をかける。  ・シンデレラは一瞬迷うが、疲れているような王子を見て辞退する。  ・王子、シンデレラを気に入って正式にダンスに誘う。  こんな所でどうでしょう。  ちなみに、風呂入ってる間という自己制限をもうけたので、考えた時間は20分ぐらいかな?  一つ5分か……  多いのか、少ないのか(少ないんだろうなあ、やっぱり)  もし一個も通らなかったら……  ちょっと自身なくしてしまうかもしれない。  もう感想掲示板で偉そうな事言えないなあ(笑)  では。 -------------------------------------------------------------------------------- 破壊神降臨(笑) No.3742 投稿日 2002年2月16日(土)19時37分 投稿者 弟切 千隼 相変わらず心身の破壊工作に手を貸すような生活をしている弟切です。 とりあえずレスのみします。 唯野さんへ > 『フランダースの犬』の主人公は、ルーベンスの絵が観たいと熱望しながらお金がないばかりに最期まで観られずに死んでしまうはずです。こういう結末だから世の人々の涙を大いに誘う作品なのでは? -------------------------------------------------------------------------------- 羽矢野さんへ No.3743 投稿日 2002年2月16日(土)23時50分 投稿者 とんびの羽根  羽矢野さんまで来ていただけるとにぎやかです、なんだか久しぶりの活況ですね。わたしは採点する実力ありませんので仮採点ですが、よろしくね。 >羽矢野1 OK  起承転結がきれいだと、それだけで実力を感じとれます。  転のシンデレラはあくまでも普通の女の子だけど(ですよね?)、それが無欲に見えるための条件が必要です。  王子は無欲の娘を選ぶつもりだったのかどうか、この内容からわからないので困りました。プロットとして提示する場合、プロットで採点者を誘導しないようにお願いしたいです。わたしは羽矢野さんより分解能が高いわけではないので簡単に誘導されてしまいます。  (1)無欲のことなんて王子はてんで気にしていなくて、自然にふるまっているシンデレラに直球で惚れたのかもしれない。この場合シンデレラは普通の女の子だという印象です。無欲を装うような、本当は強欲な人間ではないということはわかりますし、他の強欲な娘との対比で相対的に無欲に見えるということもわかります。でもほかの娘が強欲だと言うことは、この前提のときは王子は知らないので、読者だけが無欲を知っているということになります。  (2)もし王子が最初から無欲な女の子を選ぶつもりでいたとしたら、なぜ、無欲っぽく見せているほかの女性達が、本当は無欲でないことを認識できたのだろう。王子はいつシンデレラに対して無欲な女の子だと意識するのでしょうね。この場合はそういう穴を埋めておく必要があるはずです。  シンデレラは無欲ではないけどテクニックで読者からは無欲に見える(花嫁欲のみを基準にして)という構図だと思います。作品を作るためのプロットとしてはいろいろと解釈の余地があるというのはまずいと思うのですがどうなんでしょう。というわけで、私の実力ではかなり判断がむずかしかった。(2)で穴がある以上、王子にはシンデレラが無欲に見えていないのではないかというのが気にかかります。 >羽矢野2 ボツ  口論をしたくないシンデレラ、もしくは単に口論に興味がなかったシンデレラ >羽矢野3 OKだけどボツ  見ているだけで幸せなシンデレラは無欲ですが、何度もでてしまったのでボツです。それにくさいセリフになってしまうですよ。 >羽矢野4 ボツ  やさしいシンデレラ、または気配りができるシンデレラ  4っつやってみて思いましたが、いやあ、羽矢野1は難しい。 -------------------------------------------------------------------------------- まずは起承転結から。 No.3744 投稿日 2002年2月17日(日)00時54分 投稿者 にき とんびの羽根様方の意見を聞いて、まずは起承転結をキチンと書いてからシンデレラをすることにしました。にきがプロットを2つもたてちゃうのは起承転結がグラグラしているせいだと考えたので。 ●シンデレラ迷宮「王子と踊ることを贅沢なことだと考えるシンデレラ」 にき4(修正の修正)(無欲、二月一五日〜二十一日、二月八日、今週0個、合計1個) 起承転結「願いを聞く・ワンステップのダンス・からかいじゃないと気づく・ダンス」 ・王子は王室の財力を示したいため、まわりにいた数人の女性に今一番欲しいものを聞いてみる。(但し花嫁希望以外)その中で一番豪華な望みを叶えてあげるつもりだ。 ・するとみんな持てないほどの金や宝石と答える。シンデレラの番になった。しかしシンデレラの一番欲しいものは、王子とワンステップでもいいから踊る時間だった。 ・王子、その希望を冗談だと思いもっと贅沢な希望を要求する。しかし、シンデレラはきょとんとした顔になる。シンデレラにとってそれが一番豪華で贅沢な願いだったのだ。 ・それに気づいた王子、シンデレラに好意を持つ。娘達には、袋いっぱいの金・宝石を与え、シンデレラと一曲分が長い音楽でダンスを踊る。 ついでににき3の修正もしちゃえ。 にき3(修正版) 起承転結「・ミスコン・優勝・バラ入れ代わり事件・ダンス」 ・無踊会で、王子が花嫁を選ぶ目安としてのミスコン開かれ、シンデレラはみごと一位に。一位の賞品は宝石で作られたバラが入った小箱だった。 ・しかし渡された小箱を開けると、中に入っていたのはどこにでも生えているような枯れかけた野バラ。実はシンデレラの美しさを妬んだ娘のいたずらで、小箱の中身が替えられていた。 ・シンデレラは落胆したような素振りも見せず、その野バラを胸につける。主催者はシンデレラにいろいろと詫びるが、シンデレラは賞品をもらえたことを純粋に喜んでいる。 ・一部始終を審査席で聞いていた王子、そんなシンデレラに好意を持ち踊りに誘う。 いくら野バラが好きでも、枯れかけた野バラが好きな人はまずいないハズ。てわけで「単なる野バラ好き」のポケットは潰せたと思う……(自信なし) ちなみにミスコンは「シンデレラの美しさを妬んだ娘」を登場させるため、必然が生じるかなとこのままにしてみました。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.3745 投稿日 2002年2月17日(日)02時22分 投稿者 新木 伸  新木です。  復帰しました。  まあなんとか気力も出てきて、仕事も再開します。まず今年のスケジュールから立てないと。  まだ本調子とはいかないんで、現在稼働している人優先ってことで。 >弟切さん  ざっとたまっていたログを読んでみたけど、科学者のリサーチをしてきてからのあらすじは、だいぶまともになって筋も通ってきているかも。  「愛から逃げた女がなんたら〜」を目にしたときは、なにを血迷ったのかと思ったが。  しかし、なるほどねぇ。  キャラの属性として「科学者」としておきながら、科学者とはなんたるものか、ぜんぜん考えていなかったわけか。  科学者とはなんなのか。なぜ主人公は女性であり、科学者でなくてはならないのか。主人公が科学者であることはこの物語にとってどんな意味をもってくるのか。――とか、そのあたりのこと。考えておかねばならないこと。  さて。  最近の一連のやりとりを見ていると、みんなして、ディテールの部分にはまりすぎている気がする。  そういう細かいところをやるより前に、もっと根本的なところを、まずはっきりさせとくべきだろう。  この話は、つまり、なんの話なの?  1〜2行でまとめてみること。  ちなみに最近の弟切さんは、こんなことを書いている。 >>ベリルという高慢なキャラが、鼻っ柱を叩かれて、素直になる話」  しかし実際の筋の流れとしては、最後のラストはこんなふうになっている。 >>結・罪を償うために、この時代に生きようと決意するベリル。  両者を合体させると――だな。  「ベリルという高慢なキャラが、鼻っ柱を叩かれて、素直になり……、そして自分の罪を償うためにこの時代に生きようと決意する話」――となるのだが?  変だろ? >巻島君 >「カントリーライフ(仮)あらすじ Ver4.0」  なんつーか、このあらすじ、恐ろしく読みにくい。  どんな話の流れなのか理解するために、3〜4回読み返さなければならなかった。  なぜこんなに読みにくいのだろう? これ、自分的にはわかりやすい文章だと思っているのかな?  書かんでいいような、余計なことをごちゃごちゃと書いているから、こういう読みにくいものになってしまうのだな。  ちょっと各パートごとに、書かれていることを抜粋して、要点をまとめてみた。 1.都会に出て自立しようとしている主人公。 2.友人の貴子が、それに反対してくる。喧嘩になってしまう。 3.貴子にほのかな恋心を抱いている主人公。気まずさに耐えかねて自分から仲直りを試みる。 4.貴子と仲直りした主人公。貴子への恋心を再確認するが、このまま告白せずに都会に行くことを決心する。 5.貴子も自分のことが好きだと言うことを知ってしまう主人公。 6.驚く主人公。そして自分だけが相手の気持ちを知ってしまっていることに罪悪感を覚える。 7.都会への出発の日。見送りに来た貴子に、自分が貴子の気持ちを知っていたことを告げる主人公。 8.返事をしない理由を貴子に聞かれるが、うやむやにして旅立ってしまう主人公。 (あら、とんびの羽根さんも同じようなことやってたね。いま見直したら)  なんつーか、いろいろ足りてない。  それから結末が、わけワカメ。  足りない部分。  たとえば6のところで一方的に相手の気持ちを知ってしまっていることに罪悪感を覚えるわな。それに対しての解決が話の中に用意されていない。  罪悪感を覚えて……、そのあと、どうするのよ?  わけワカメな部分。  8はなんだ。これはなんだ。  上に書いた。  たとえば、1の部分。  主人公が都会に出て自立しようとしている理由なんて、筋を語るときにはどうだっていいのよ。「人としてあるべき姿で〜云々〜自分を高めて〜云々」のくだり。  この部分で大事なことは、ともかく主人公は卒業したら自立しようとしている。その部分でしょ。他はいらん。いらんものは書くな。  2の部分。  貴子が反対する理由も、貴子が都会から転校してきたという過去を持つ人物であることも、大筋には関係ないことでしょ。  3。  「二人は談笑した」だとか、あらすじにんなもん書くなっての。このあたり一帯のシーンの要点は、「仲直りした」でしょう。  まあ4以降もそんな感じで、いろいろと余計なもんを省いてみた結果が、上の骨化したものね。なにが省かれていて、なにが残されているのか、よく見ておくように。  一行コンセプトとか。 >>「自立意識のある少年が地元を去る際、好きな少女に告白しないことを決意するのだが、偶然少女が告白されている場面に遭遇することで、お互いの気持ちがわかってしまう話」  これが一行コンセプトだっていうなら、最後の出発の日のシーンなんていらんじゃんか。  この一行コンセプトには、お互いの気持ちがわかってしまった時点までしか書いてないんだから、あらすじのほうだってそこまでで終わりになるはず。  したがってここは、「お互いの気持ちがわかってしまうが、主人公は〜〜」と何かつながるはずだ。  この一行コンセプトは、まだ足りない。  ラストの落ちが足りてない。  書き直し。  罪悪感とか。  もっと分析せいよ。  その罪悪感の正体は、いったいなんなのだ?  自分が思いを寄せている相手が、じつは自分のことを好きだったということを立ち聞きしてしまったキャラクター。ここでそのキャラクターが感じるべき罪悪感には、ちょっと考えただけでも二通りの成分が含まれている。  立ち聞きしてしまったこと、そのこと自体への罪悪感。  これは立ち聞きは悪い行いであるという認識からくるもの。  相手の気持ちを知り、自分も相手を好きであることを認め、相思相愛であるのに、恋人関係にはならずに他のことを優先させるわがままな自分を恥ずかしく思う気持ち。  好きでもない娘から思いを寄せられたのならともかく、自分もその娘のことを好きなんだから、受け入れてやることにはなにも問題がないはずなんだな。でもそれをしちゃうと、自分のやりたいことができなくなる。だから黙っている。聞かなかったことにする。そういう自己本位なものへの、罪悪感ね。  「だって僕は都会に行きたいんだもん」――とかいいつつ、でも自分ではそれがわがままだと知っている。  モヤモヤとか。 >>2人の何かモヤモヤっとしたもの、みたいなものがやりたかった  なんだよ、その「モヤモヤしたもの」っていうのは?  作者がはっきり掴んでないモンを読まされたって、読者がわかるはずもなかろう。  自分で考え抜いて、モヤモヤの正体をはっきりさせるように。 >にきさん  いらっしゃいませ。  過去ログの件は、もしかして解凍ができていないとか?  置き場所の容量がきついので、あれはLZH形式で圧縮してあります。なにかその手の解凍ソフトが必要です。解凍すると、中からHTMLファイル(IEなどのブラウザで見れる)が出てきます。(うーん。ZIPのほうがいいのかな、最近だと。WINDOWS−XPとかだと、標準で対応しちゃってるし)  あと長編を書かれているということですが、自分のHPのアドレスをあげるなり、「よみかく」に投降してアップしてもらうなり、メールで僕や希望者のところに送りつけるなり、なにかして、みんなが参照できるようにしてください。  現在の力量を計るには、作品を見るのが一番なんで……。  まあ5行も見ればだいたいわかります。  シンデレラの課題は現在は終了してるんですが、なにをやるのか決まるまでの暇つぶしでやるのはOKです。  ちなみに採点すると、 ・にき1  ボツ。 ・にき2  OK。 ・にき3  ボツ。 ・にき4  ボツ。 ・にき4修正版  ボツ。  ただしこれは「甘め」になってます。本来なら2も「ミスコン」って時点でボツですが。これは「舞踏会で無欲」というお題であって、「ミスコンで無欲」じゃないわけで。  解説は皆のを参照のこと。  ちなみに4の修正版は、冒頭部分のシンデレラがワンステップでいいから王子と踊りたいという願いを出したところで、このネタの無欲ポイントたる部分を出しちゃっている。そのあとの部分は単にだらだらと続いているだけで、まったく意味がない。  まあ、やりたいことはわかるんだけど。  いかんせん見せ方がうまくない。未熟すぎ。  こういうもったいつけた展開で長々と引っぱるのなら、それなりの仕掛けがないといけません。  たとえば、シンデレラの口にした「踊って欲しい」ということを、王子のほうは願い事だとはじめは気づかない。そして請われるままに踊りながら、願い事をシンデレラに再度しつこく尋ねたりする。シンデレラはただ幸せそうに微笑みながら、王子とのダンスに興じるばかり。そして踊り終わって、「一生の思い出にします」とかなんとか、はじめて口を開いて王子に礼を言う。そこで王子はようやく気づく。「踊って欲しい」といったあれが、なんとお願いだったのか!  ――てな感じにやるなら、これだけもってまわったシーンをやる意味が出てくる。  「踊って欲しい」なんてことはまさか願い事だなんて思いもしなかった王族の意識のズレというのを使うわけね。 ・にき4修正の修正  OK。  まあなんとか、大甘のOK。  しかし財力を誇示する王子なんかと一緒になって、シンデレラは本当に幸せになれるのだろうかという疑念は残る。  あと言われてない分の再挑戦は、基本的になしです。  チャンスは一度きりってのが、作家業のルールです。作品を世に出したら、それでおしまい。修正版を出すチャンスなんてもんは、ありませんから。  ここの練習で再提出が存在するのは、直してきちんとした形にすることで大きな経験値が得られそうなときだけの特例なんですね。 >羽矢野さん  まあついでなんで、採点しときますね。 ・羽矢野1〜3  OK。 ・羽矢野4  ボツ。  遠慮深い2割。思いやりがある3割。優しい5割。  しかし1〜3にしても、どれも必要な情報のうち、若干欠けているものがあります。厳しく採点すると、それだけでもうボツにすることもできるんですが(笑)。  1は、その無欲な人間が選ばれるという噂を、シンデレラが耳にしていることを確定させておくこと。  2は、シンデレラが本当は王子と踊りたいのかどうかということ。それが伺えるようななにかが、すこしでも書かれてないといかんです。これは、シンデレラが単に争いが嫌いなだけだった――という方向性を潰しておくため。  3は、王子を取り囲んだ女たちが何をしているのかということ。シンデレラとの対比をさせるためにだした取り巻きなのに、それが何をしているのかを書かなきゃ意味がないです。 >唯野君  終了。  「永遠の孤独」は、あれはもう終わったってことで。捨てて忘れろ。  次の課題に取りかかるように。 -------------------------------------------------------------------------------- 新しい種類の課題とか No.3746 投稿日 2002年2月17日(日)06時32分 投稿者 新木 伸  新企画。  こんなん考えたんだけど、どうだろう。  基本的には短編蟻地獄の応用型の課題。  「自分の書きたい話をとにかく形にしてみる」というのが短編蟻地獄の趣旨だったわけだけど、これをすこし変更して、ひとつの決まったお題にもとづいて、話を組み立ててゆくというもの。  どうもみんなのやっているのを見ていると、自分の書きたいものであるがゆえに、肩に力がはいってしまって、うまくないようだ。  そこで、人から与えられたお題でもって、肩の力を抜いて練習しようっていうのが今度の趣旨。一定期間ごと(1〜2ヶ月)でお題は変更することにして、中ダレしないようにしようとも思っている。  名称募集。 ○具体的な要項  最初の期間のお題。 「気弱な主人公が、そうでなくなる話」  この基本コンセプトをもとにして、ひとつの話を自由に組み立てる。  幼稚園のお遊戯の時間だと思いねぇ。「きょうは積み木でお城をつくりましょう」とセンセイが言ったと思いねぇ。  どんなお城を作るのも自由。日本式のお城でもいいし、西洋のお城でもいいし、海の底にある竜宮城でもいいし、侵略宇宙人のお城(要塞ともいう)でもいい。  まあそんな感じ。気楽にいこう。  このお題でもって、まず決まっていないことは、初期状態。  主人公が気弱であることは決まっているが、どんなふうに気弱なのかが決まっていない。  そして「転」の部分も未定。どんなことがあって、気弱でなくなるのか? 変わるのか?  そして終了状態も未定。気弱でなくなってどうなるのか?  主人公は男でも女でもよく、大人でも子供でもかまわない。舞台もべつにどこでもいい。(まあ必要もなく現代日本から離れることもないわけだが)  この課題のポイントは、一度に複数の話のタネを出して、それらを同時に形にしてゆくというところ。いままでは一個ずつに集中してやっていたわけだが、こんどのこれは、5個なり10個なりを同時に出して、同時に肉付けしてゆくことになる。  人によって同時にやる数は変えよう。まあいちおうの目安として、10個ぐらい。  手順は以下の通り。 1.一行コンセプトに相当するものを出す。(ただし一度に複数提出。1個1個ぽちぽち出してくんなよ)  この段階では、思いつき程度のものでOK。いわゆる5W1Hのうちの、3つぶんの要素。「誰が何をどうした」に相当する程度のもの。  例:「気弱な女の子が、バレンタインデーに好きな男の子にチョコレートを渡せるようになる話」 2.肉付け段階  上のものにもうすこしディテールを加えて、100〜200文字ぐらいにしたもの。  1には含まれていなかった「初期状態」「終了状態」「きっかけ」を充分に補完したもの。  例:「ある気弱な女の子がいる。彼女には何年もずっと気になっていた男の子がいるのだが、日陰者の彼女とは違って彼はクラスの人気者。取り巻きがいっぱいの彼に、今年もチョコレートをあげる勇気を出せなくて諦めかけていたのだが、友人の励ましで奮起した結果、手作りのチョコ(義理)を皆に交じって渡すことができた」 3.プロット段階  あらすじ400文字バージョン、および、800文字バージョン。  プロット4分割、16分割。  原稿枚数は短編を想定。  どのくらいの期間でお題を変更してゆくかは、様子を見ながら決めます。まあ飽きない程度で、1〜2ヶ月ぐらいを想定。  ただ10個単位でやっていると、最初のうちは、たぶん3まで行ける人はいないでしょう。とにかく君らは思考密度が低すぎる。  1の「思いつき」に相当するものとかは、ちょろちょろ出せてはいるのだが、それを実際のストーリーにまで組みあげてゆく技術が、ぜんぜんまったく足りてない。  集中して頭を使って、短時間でゼロからそれなりの形に話を組み上げてゆくというのがこの訓練の主題。  べつに面白くなくてもいい。ありがちでもいい。期待はしてない。  目鼻が揃って、まともな形になった話を組み上げてみて、経験を積もう。  ちなみにプロの実戦レベルだと、こんな遊びみたいなものであれば、ネタ1個につき、1は5秒。2は1分。3に15分。  そんなもん。  ――っていうか、それでもかかりすぎ。まあ800字分キーボードを叩くのに、どうしても15分ぐらいはかかるだろうから、まあそんなもんか。  いまこれを書きながらみやびさんと電話で話しているけども、「1」は1個10秒で、出る出る。ちゃんと出てる。「2」も1分も出る出る。  「3」は面倒だからやんない。パス。 ○注意事項  参加者はとりあえず表明しとくこと。  短編蟻地獄のほうをやっている人も、併行してやってよし。  あとなんかここ最近は電撃文庫の応募締め切り前だという話もあるが、まあ知ったこっちゃないので気にしない。ちなみに締め切りが来る頃には、たぶんこのいまのお題は終わりにして、次のお題に切り替わっていると思う。 -------------------------------------------------------------------------------- 見よ!朝日の中に立つギルガメシュの姿を! No.3747 投稿日 2002年2月17日(日)10時43分 投稿者 本家・鷹見一幸 ……というわけで、復活おめでとうございます、新木さん。 三ヶ月ほど充電されていたそうですが、やはりあれですか。一本書いたあとは、しばらくフヌケってしまうものですか? 私は今「せたまか4」と学研の「第七艦隊3」の締め切りを抱えて、のた打ち回っている最中ですが、これが終わっても本業の方は毎日続いているわけでして、どうやっても完全にフヌケることができません。  専業の二文字が頭をよぎるのはこんな時ですね(笑) ともあれここに、あの「新木節」の「たわけ!」が帰ってきたことを素直に喜びたいと思います。 「おーい!みんな!教官が研修から帰ってきたぞ!」 -------------------------------------------------------------------------------- 参加表明 No.3748 投稿日 2002年2月17日(日)10時52分 投稿者 羽矢野  羽矢野です。  せっかくなんで、このまま参加表明します。  いいですか?  では、参加者のルールである自己紹介を。  羽矢野克己  ・サラリーマン趣味書きです。   ちなみに、完全に書き上がった物は「よみかく」にほぼ全部あったりします。   小説を書いている期間は、私が「よみかく」に現れた頃と同じですから、あって2〜3年です。 ●新企画:  1.「気弱で試合だといつも負けてしまう空手少年が、自分の実力を発揮できるようになる話」  2.「気弱でいじめられっこの少年が、いじめっこに立ち向かえるようになる話」  3.「気弱で押しの弱い営業マンが、自信あふれた営業が出来るようになる話」  4.「気弱で血の吸えないヴァンパイヤが、人を襲えるようになる話」  5.「気弱な少女が、幼なじみの男の子に異性として好きだと告白する話」  6.「気弱な少女が、好きじゃない男の子に告白されて断る話」  7.「気弱で魔法を失敗してしまう魔法使い見習いが、試験に合格する話」  8.「気弱でいつも敵から逃げ出す正義の味方が、悪と戦えるようになる話」  9.「気弱でネズミに追いかけ回される猫が、ネズミを捕まえられるようになる話」 10.「気弱な貴族の跡取りが、使用人の娘を妻にすると両親に宣言する話」  とりあえず、こんな所で。  30分かかったから、一個約3分。  これで全部がOKとは限らないわけだから、プロの人の30分の1以下の能力くらしか自分は持っていないわけか……  うわっ、そう考えると、なんて低い(笑) ●シンデレラ:  こっちも暇なときに考えみようかな?  情報が足りていない事に気付いていない時点で、十分私は未熟であるという事だし。  修行しないと。  羽矢野(無欲、二月十七日 今週0個、合計3個)  羽矢野5.  ・一番ダンスのうまかった女性に、褒美がもらえる事になっている。  ・一通り全員とダンスを踊り終わった王子が選んだのはシンデレラ。  ・王子が褒美は何がいいか訊くと、踊って喉が乾いたので水が欲しいという。  ・水を渡し、王子がもっと高価な物でいいですよと言うと、それなら水がおいしかったので、もう一杯いいですか? と答える。  ・王子、気に入る。  羽矢野6.  ・舞踏会の会場、王子はどこにどんな格好でいるか知らされていない。  ・女性達はみんな踊りの時間までに王子を探し出そうと会場中の男性に声をかけてまわる。   ・そんな中、シンデレラは話しかけてきた青年と雑談をしていた。  ・話している途中、何度も女性が青年に声をかけ、青年が首を振ると去ってゆく。  ・青年はあなたは王子を探さないのかという問いに、確かに踊りたいですが、他に大勢同じ方がいるのなら譲りますと答える。  ・その青年こそが王子で、踊りの時間になった彼はシンデレラと踊る。  これで、情報は全部足りてるかな?  ここで、ちょっと思う。  羽矢野6.  ・王子と踊りたいという願いをシンデレラが持っていて、だけども他人に譲るという行為は、無欲ではなくて、謙虚かな?  ・踊りたいけれど、ここに来ただけで満足だから、他人に譲るのは、無欲かな?  ・王子と踊りたいという願いなんてカケラも持っていないのは、無欲になるかな?  この辺りが迷う。  自分の中で、きっと無欲であるという事がどういう事なのかしっかり分かっていないんだな。  これ分かると、ボツは減りますね。  無欲じゃない場合は自己判断できる訳ですから。 ●にきさん:シンデレラ二人だけですが、頑張りましょう(笑)  私、にきさんがやってるの見ておもしろそうにだったのでやってみました(そんなんでいいのかなあ)  前はROMでいいかと思っていたのに……  でも、やるからには、真剣にやらないとね。(当たり前)  ちょこっとアドバイス。(するほど能力高くないけど)  無欲の出し方ではなくて、話の構成。  もう一歩考えるとすっきりする所沢山ありますよ。  たとえば、にき3の野バラ。  >宝石で作られた野バラのはずが、箱を開けると枯れた野バラだった。  こんなふうに書くから野バラ好きだの、すり替えた人間が必要になるなどいろいろ余計な事考えなくちゃいけなくなります。  言いたかったのは、「商品がもらえた事に純粋に喜んで、中身自体は気にしなかったシンデレラ」なんですよね?  私、これ読んで単純に思いました。  何で、宝石の野バラが折れてるとかヒビはいってるとかにしないんだろ? って。  そしたら、余計な事考えなくてもいいわけでしょ?  ミスコンなんて不自然なシュチュエーション考えなくてもすむし。  すっきり無欲かどうかだけに集中できる。  とそんだけ。 ●とんびの羽根さん  採点ありがとうございます。  羽矢野1.難しかったというか、情報不足でしたね。  もっとわかりやすくを目指してみます。  羽矢野3.そうなんですよ。  結構パターンが似てきます。でも過去ログあんまり読み返すと、パクる気なくても無意識にやってしまいそうだしなあ。  一応、どんなんだったかと思ってちらっと見たし。  時間ある内にいろいろやっておく羽矢野。   -------------------------------------------------------------------------------- う、上様!? No.3749 投稿日 2002年2月17日(日)13時53分 投稿者 とんびの羽根 ……お待ちしておりました。わたしからも、復活おめでとうございます。 >羽矢野さんへ >羽矢野5 甘いOK  ダンスの上手なシンデレラの印象と、水をもう一杯というシンデレラの印象で後者の方が強かった。  ただしこのアイデアも既出なり(新木伸さん本人がサンプルで出してます。) >羽矢野6 厳しい目にボツ  羽矢野さんが迷う通り、私も迷う、無欲と謙虚とどちらが多いのか。  王子の視点に立ってみます。彼がシンデレラを無欲と感じるなら、この王子、嫌なやつかも知れないんですよね。  この俺様を他人に譲るとはなんて無欲な娘なんだ、惚れたぜ。ってことになってしまう。この展開でもありなんですが、描かれている王子のキャラクターだと、まあ無欲な娘さんだなあくらいの印象のようです。それくらいのインパクトだと惚れるにはちょっと弱いかもしれない。  もし謙虚だと感じるとすると、王子は惚れるのか疑問が残ります。謙虚なシンデレラをつぶす必要がある。  王子はどこにどんな格好でいるか知らされていない。としても、話し掛けた女性達が首を振られただけでだまされるかな。ここも穴です。  羽矢野さんの採点は難しいです、無欲の精度がもうひとつ上がって、あと王子の思考と行動がクリアになれば、わたしには突くところがなくなりそうです。新木さんが復帰してほんとに助かった。仮採点はおいといて、卒業認定には塾長の決済が必須だし。  昨日から我が家では相棒がインフルエンザで悶え苦しんでいるので、今日はこの辺で。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.3750 投稿日 2002年2月17日(日)19時11分 投稿者 新木 伸 >鷹見・本家さん  一冊書き上げて多少フヌけるというのはありますが、まあ普通は2〜3週間てなところですね。いろいろあってフケこんだとか、なんかそんな感じでした。  11/7あたりに脱稿して、12月頭にあった温泉OFFまでは、まあ普通にふぬけてました。  ――で、旅行から帰ってきた日から風邪をひいて、それをこじらせまして、3週間ばかり寝てました。年末いっぱいまで。  んで年越し。  正月をぼーっと過ごしおわって、はっと気が付いたらもう2月に入っていたと。  光陰矢のごとし?  まあ何年かぶりに夏休みでもきたのだと思うことにして、これからリキいれようと思ってます。今年は小説3本+ゲームのシナリオの仕事が一本。 >羽矢野さん  自己紹介。あと年齢も必要です。  18歳のコゾーなのか、30手前の社会人なのか、40代の人生経験者なのかでもって、対応が「若干」変わってきますので。  まあ小説のことをやるぶんには、年齢なぞ関係なく、実力に見合った扱いになるものですが。  新企画のほう。  んじゃ、それ10個、ぜんぶ肉付けしてきてください。  第二段階に移行。  羽矢野さんの場合は、とりあえずこっちからボツは出さないでおきます。肉付けをしてディテールを足し加えてゆく途中で、「これ気弱とちょっと違うじゃん」とか思うようなら、自分で判断して自主ボツにしておくように。なおボツにしたものも参考のためにあげること。  はい。いまからスタート。  ところで、仕事の現場の実戦レベルで10個肉付けに10分を要するなら、レートが30倍である羽矢野さんの場合は、1個につき30分。10個では300分で、6時間ということ?  むー。信じられないぐらい時間がかかるのだなぁ。まあなるべく短縮するつもりでトライするように。 ・羽矢野5  なぜ似るのか?  べつにパクる気はなくても、似てきちゃうわけですね。  無欲を効率よく表現しようとすると、どういうわけか、必然的に似てきちゃうことがある。  なんでそうなるか、わかりますか?  ある種の法則が、そこにあるからです。  たとえば、人間が速く走るためには理想的なフォームというものがある。我流でやろうがコーチの指導を受けようが、いずれはそこにたどりつく。  ストーリーの作り方にも、そういうものはあるわけです。  これに関しては、まず他人の出した同様のネタの仕上がり具合を見てもらって、自分で判断してもらったほうがいいかな。  ちと過去ログから関連部分を抜粋。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 小倉3  舞踏会、会場。  シンデレラのダンスがあんまり上手なので、王様がご褒美をくれることになる。「何でも欲しい物を言うがよい」と言う王様に、シンデレラは「ではグラスに一杯のお水を頂けますか」と答える。  「本当にいいのですか? 何でも言っていいのですよ」と王子様が助け舟を出すと、シンデレラは少し考え、「それでは、グラスに二杯、お願いします」と頬を赤らめながら言う。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− >小倉さん ・小倉3  ボツ。  欲しいもの――ときて、グラスに一杯のお水じゃ、なにやらワケがわかりません。  お水ぐらい、テーブルの上にいくらでも置いてあるんじゃないの?  「なんでもないものを欲しがる」――って構図なんだろうけど、お水では、あまりにもなんでもなさすぎて、構図が崩壊しちゃってます。  たとえばシンデレラに「じゃあ胸一杯の空気をいただきます」――とか言わせたとしましょう。これ、ダメでしょ? わかるでしょ?  なんでもないものなんだけど、もうすこし価値のあるものにしておかないといかんよ。  たとえばワイン。ただのワインでもなく、むちゃくちゃ高級なものでもなく……ちょうどいいぐらいに「なんでもなく、でも高級」なあたり。  舞踏会の間に普通にお客に振る舞われていたものなんだけど、なんだか高級そうで、とてもおいしそうなワイン。シンデレラも飲んでみたいなぁとか思っていたんだけど、でもちょっと言い出せなくって、ちょっぴり後悔してしまっていた。  王様が「なんでも欲しいものを」って言ってくれたから、さっきのあのワインを頂いた。王子が「本当になんでもいいんですよ?」と言ってくれたから、じゃあ2杯お願いした――。無欲じゃん。  このあたりに持ってくればバッチリだったのにねぇ。惜しいねぇ。  ってことで、「お水」では容赦なくボツ。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ・小倉3  ただのお水を使って、別パターンでOKを勝ち取る展開ってのも考えてみました。  王様に「なんでも欲しいものを言うがよい」と言われたあとに、きょろきょろとまわりを見回して、「……じゃあそこにあるお水を一杯。あの……踊ったら喉が渇いてしまって」とか言わせればOKね。  うん。  ワインよか、こっちのがいいかな。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− <小倉3  これ、OKもらったと思って良いのでしょうか?  「喉が乾いて水が欲しい」って部分、書かなくても分かるかと思ってたのですけど…ダンスの後だし。言葉足らずで、やっぱり没ですか? −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− >小倉3  ボツです。  だってあれ書いたの、小倉さんでなくて、わしでしょーが。  小倉さんは考えていたかもしれないけど、書いてはいない。  そこに書いてないもんは、それ、考えてないのと同じこと。  言い訳しようが、身悶えしてじたばた暴れようが、書いてないモンは書いてないんです。  書いてないモンは、ゼロなんです。なに考えていようが、すべてナッシッグなんです。  この原理を体に染みこませてください。  また、「喉が渇いて〜」ってことはじつはあまり問題じゃありません。すでに踊ったあとなんだから、喉が渇いているのはあたりまえ。たとえ書かれていなくても、それは常識として推測される範囲内にあります。書いておくのはより強調するため。でも書かなくても、読者には最低限は伝わってますから。  OKとなるポイントは「そこにあるお水」ってところのほうです。これが付いてるかどうかで、ボツかOKかが変わります。  さあ、なぜ? どうして?  これも宿題ね。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− >宿題(小倉3)  なんで「そこにあった水」を欲しがったらOKなのか。  例1では「なんでもないけど、ちょっとだけイイもの」というのでワインが出てきてました。「水ではなんでもなさ過ぎる」から没だった訳ですね。  でも今回は「そこにあった水を欲しがる」から無欲な訳ですね。  …えーと。私が最初に出してきたやつだと、「ちょっと欲があるけれど他の人にくらべれば全然欲のないシンデレラ(欲しい物があるシンデレラ)」という構図ですが、例題2だと、「欲しい物が何も思い浮かばなくて、でも何か言わなくちゃ池なさそうな雰囲気で、取り合えず手近な物を言うシンデレラ(本当は欲しい物が何もないシンデレラ)」だからなのではないでしょうか。  うう。なんで没のシンデレラを直してるのか、最初だされてきた時、その理由が分からなかったんですけど、これって、八神さんに言われていた、「没だけど、再利用可能」なアイデアの再利用見本だった訳なのですね。  「ちぇー、やっぱ水でもOKになるんじゃーん」と思った自分が恥ずかしいです…(^^ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− >小倉さん  宿題の件は、そんなところです。OKとNGの境界って、じつはほんのちょっとの違い。でもその「ちょっとの違い」が決定的に働くわけですね。  細心の注意を、無意識で払えるようにならないと。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  最初の「小倉3」を見て、膝を叩いて自分のがまだ甘かったと思ってくれるようじゃなきゃだめなんですが。どうだったでしょうか?  羽矢野さんのものに書かれている、「ダンスがうまい人が褒美を貰うことになっている」という前提条件は、ここでは不要です。  これがあるとダンスコンクール的要素が登場してしまって、そっちに目がいっちゃう。  不要どころか、逆にあると邪魔。  単にダンスがうまかったから、感心した王子からご褒美がもらえることになった――としておいたほうが、読者の目を本筋以外の変な方に誘導しないうまいやり方。  この種のものでは、最大効率はそのへんにある。  ここで肝心なのは、シンデレラが貰えるはずの褒美をどうするのかであって、褒美が出てくる仕組みなんてもんは、どうだっていいんです。ならばその部分は、なるべく短くすませるに越したことはない。  ――んで、そうやって見てみた結果、羽矢野5は、どうですか? 自己判断では? ボツ? OK? ・羽矢野6 >>・話している途中、何度も女性が青年に声をかけ、青年が首を振ると去ってゆく。  ここ、日本語として意味不明。  この一文は、つまりどういう意味なの?  「女性たちのうちの何人かがやってきては、シンデレラの会話の相手に王子かどうか尋ねるのだが、否定されては帰ってゆく」――と、そういうことでしょう?  こうやって、こちらが汲み取る努力を払ってやらないと意味が通じないような文章なんか書いてちゃだめです。読者様にいったいなにを期待しとるんですか。  お金を払ってもらって、さらに相手に苦労まで要求? 小説を読むってことは、読者になんかの苦行を課するものなわけですか。ちがうでしょ。  ――で、まあそれはそれとして、意味を汲み取って読んであげた結果。  これはつまり、以下のようなものだとわかりました。いらんものすべて省いて、必須要素だけにして、さらに足りないところは補足してあります。 ・舞踏会の会場、王子はどこにどんな格好でいるか知らされていない。 ・女性たちは王子を探し出そうとしているが、誰も王子を見つけられていない様子。 ・シンデレラの談笑している相手の青年にも、何人かがやってきて尋ねてくるが、青年に否定されては引き上げてゆく。 ・青年はシンデレラに、貴方は王子を探さないのかと尋ねるが、シンデレラは踊りたい人が大勢いるのだから譲るのだと答える。 ・青年はじつは王子だった。踊りの時間になると、王子はシンデレラをパートナーとして選ぶ。  ――これにしたって、ボツ。  シンデレラは謙虚なだけじゃん。  謙虚と無欲は、違うのです。ええもちろん違いますとも。言葉が違うのだから、もちろんそこにはなにか違いがあるのです。そこに決定的な違いがね。  あとこれで惚れちゃう王子、アホです。かなり間抜けが入ってます。  だって、シンデレラは自分の口から王子に言っちゃってるわけでしょ? 本当は王子と踊りたいのだということを。  つまり皆のために我慢して王子様は譲っちゃって、そしていま目の前にいる青年あたりの「適当なとこ」で手を打とうって、そういうことだよね?  シンデレラは、つまり王子に面と向かってこんなことを言っていることになる。 「あんたなんてしょせんセカンドチョイスなんだけどぉ、でもまあ、あたしも自分の身の程をわきまえてるからぁ〜。ま……、あんたあたりで我慢しといてあげるわさ」  謙虚っていうのは、難しいんです。  ふとした不注意でこんなでっかい「嫌味」になってしまう要素を、注意して取り除いて皿に盛りつけて出さないとならんの。  たとえるなら、小骨の多い魚のようなもんなのね。  「鰺のたたき」って料理があるでしょ。大衆料理で安い値段の料理だけど、あれ、調理人はピンセットで小骨をすべて取り除いて出してきてるのね。  言葉とストーリーで仕事をしてお金をもらうというのは、見えないところで払うそうした労力が必須なものなのね。  んで――。  羽矢野さんが感想掲示板で最近よくやっていること。  じつは禁じ手であって、指摘する人間が絶対やっちゃいかんことなんだけど、この分室だと、たまにあえてやってみせたりすることを、いまここでやってみましょう。  僕なら、これはこうする。 ・舞踏会の会場、王子はどこにどんな格好でいるか知らされていない。 ・女性たちは王子を探し出そうとしているが、誰も王子を見つけられていない様子。 ・シンデレラの談笑している青年にも、何人かがやってきて尋ねてくるが、青年に否定されては引き上げてゆく。 ・青年はシンデレラに、貴方は王子を探さないのかと尋ねる。 ・青年の質問の意図がまるで理解できていないシンデレラ。ただ首を傾げているばかり。 ・踊る相手なら目の前にいますと、青年に答えるシンデレラ。 ・もしかして踊ってもらえないのでしょうかと、心配げに尋ねるシンデレラ。青年、二つ返事で、もちろん踊りますとシンデレラに返す。(青年はじつは王子だった)  ――んで、羽矢野さんには、ひとつ宿題。  なぜ、「これ」はやっちゃいかんのか。  でもどういうケースでなら、やっていいのか。これをやるときは、どういう効果を狙って、どういう意図でやるものなのか。 >>自分の中で、きっと無欲であるという事がどういう事なのかしっかり分かっていないんだな。 >>これ分かると、ボツは減りますね。 >>無欲じゃない場合は自己判断できる訳ですから。  遅いっての。  無欲ってのはどういうことか、そんなもん、「その1」を提出するまえにやっとくべきことですね。  いまごろそんなもんを考えてるってところが、アマチュアアマチュアたる由縁であるということを、しっかり自覚しておくように。  以前、葛西さんとか雑賀さんとか、ライトノベルでやってるプロの作家さんに、遊びでシンデレラをやってもらったことがありますが(過去ログ参照)、皆がまず一番最初にやることが、「無欲」ってもんの分析から。じっくりと時間をかけて(5分ぐらい)、無欲とはなにで、おおむねどんなパターンがあるのかということを自分なりに掴んでから、そのうちのどのパターンを使ってネタを作るか選んでから、作業に取りかかってます。  あたりまえ。  材料の見極めもすんでないうちから、料理に取りかかれますかっての。  また魚料理のたとえになるけど。  プロの手順というのは、たとえばこういうもの。  まず鰺という食材があるとする。この魚は小骨が多いなんて当然知っている。もしくは、初めて扱う魚だったとしても、観察すればそんなことはわかるもの。  この小骨を気にさせないで食べさせる調理法をいくつか考える。骨を一本一本取り除くか、フライにして高温で火を通して骨を柔らかくするか、いっそすり身にしてツミレにしてしまって骨ごと丸ごと食べてもらうのか。  そしてどれかひとつ。一番と思われる調理法で、調理してお客さんに出す。  アマチュアの手順というのは、たとえばこういうもの。  なんかサカナがあった。なんのサカナか名前はしんないけど、とりあえずこいつで料理を作ろう。思いついた料理法でやってみるぞ。  刺身にして食べたら、ホネがノドに刺さった。あイタ。  塩をふって焼いてみたけど、サカナ小さかったから、しょぼい焼き魚になっちゃった。しょぼっ。  こんどは丸ごと炒めてみた。脂っこくて、食べられたもんじゃなかった。ぎとぎと。  もうおなかいっぱいになっちゃったし、この食材飽きちゃったから、こんどはべつな料理にしよーっと。  まあどっちも「料理」であることには違いがない。  アマチュアとプロの作品が、どっちも「小説」であるのと同じようにね。 >>言いたかったのは、「商品がもらえた事に純粋に喜んで、中身自体は気にしなかったシンデレラ」なんですよね?  にきさんへのレスの中のこの部分。  こういうふうに、無欲を表現するコンセプトを抜き出して明文化しておく作業を、ちと、いままでの羽矢野1〜6と、これから出す分に関してもやってみよう。 -------------------------------------------------------------------------------- 書きこみが消えた・・・ No.3751 投稿日 2002年2月17日(日)20時53分 投稿者 にき これほど悲しいことはありません(泣) ●シンデレラ迷宮。 にき5(無欲、二月一五日〜二十一日、二月八日、今週1個、合計2個) 起承転結(・おいしい料理・大混乱・一口で満足・ダンス) ・無踊会で出された料理は、どれもいままで食べた事がないほどおいしいものだった。 ・みんな、料理に群がって大混乱。 ・シンデレラも一口、口にするがそれで満足してその場を離れる。 ・一人、料理を口にしていないシンデレラを発見した王子はシンデレラをダンスに誘う。 にき6 起承転結(・踊りのため並ぶ・握手をして立ち去る・シンデレラの真意が分かる・最後にダンス) ・王子と踊るため、女性達が並んでいる。シンデレラの番になった。 ・シンデレラは王子に握手をお願いする。不思議に思いながらも王子はシンデレラと握手をする。 ・シンデレラ、王子にお礼を言って去ろうとする。王子、慌ててシンデレラを呼びとめて、踊らないのかと聞く。 ・シンデレラは人がたくさん並んでいるため、握手をするだけで充分だったのだ。 ・シンデレラに好意を持った王子は、女性達と踊り終わったらシンデレラと踊ることにする。 新木様> はじめまして、にきです。これからバシバシよろしくおねがいします。 ところで、解凍ソフトって確かダウンロードできましたよね。ヤフーで検索してみます。それと、長編の件について。実は、前にパソがウイルスにかかってしまったとき、パソコンに入れといた長編&その他がパアになっているんです。(たわけ!の声が聞こえてくる……)フロッピーに保存しなかったにきは大ばか者です。 短編ならノートに落書きした分などがあるので、そちらじゃだめでしょうか? 羽矢野様> はじめまして、にきです。私が地にはっている程度の物に比べて羽矢野さまのシンデレラはレベルが高いですね。アドバイス、ありがとうございました。 お知らせ> 期末テストの勉強のため、ココに来る回数が減ると思います。(といっても、ちょくちょく来るだろうケド。ちなみに私は中2です) いちおうお知らせしておきます。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.3752 投稿日 2002年2月17日(日)22時47分 投稿者 新木 伸  羽矢野さんとか。  あちこち見てきて、なるほど納得。  べつにプロ志望ってわけじゃなかったのね。  まあ、僕の書いた「金を取れる」とかいうくだりは、あれは「趣味で書いた小説で読者を楽しませる」とかに読み替えてください。  金を取るか取らないかという違いだけで、やることはたいてい一緒ですから。  最後まで投げ出さずに読んでもらって、「面白かった。またこの人のものを読んでみたい」と思って貰えなければ意味がないということでは、どちらも一緒だし。  プロの場合の違いというのは、「金を払っても、この人の作品はまた読みたい」となるかどうかぐらい。「たしかに面白かったんだけど、タダじゃないならべつに読まなくていいや」じゃ、ダメってことかな。  しかしなんていうか、羽矢野さんの場合、ここの「プロ志望者」よか、よっぽど定常的に物を書いているように見える。  ひとつ質問ですが。  一日のうち、何時間ぐらいは小説を書くことにあててます? 机に向かって集中している時間と、何かの合間に小説のことを考えている時間。それぞれ別に数えて、ちょっと教えてください。 >にきさん  シンデレラの課題は、終了しているものなので、「にき5(無欲、二月一五日〜二十一日、二月八日、今週1個、合計2個)」とか、そういうヘッダーは付けなくていいですよ。 ・にき5  ボツ。  まあ大甘な採点なら、OKかもしれないんだけど。  いままで食べたことがないほど美味しい料理を口にしたシンデレラなわけだね。なんで一口で満足できちゃうの? シンデレラが無口だったため――じゃ、理由にならない。  そんなおいしいなら、もっとたくさん食べようとするでしょう。普通なら。  つまりここでシンデレラが取っている行動は、普通じゃないわけね。その普通じゃないことをしている理由が、書かれていない――というか、まったく考えていないのだろう。  ってことで、これはボツ。 ・にき6  ボツ。  なんで、握手するだけで充分だったのか。その理由が問題。「人がたくさん並んでいたから」というのが理由と書いてある。これではただの遠慮。  作品とか。  うーん。そういう時期ですか。そのあたりの時期だと、ばんばん書いてるところだろうから、見せるのは、次に書いたものでいいっす。  最初のうちは、山ほど書くのがいちばん大事ね。  こっちの課題などをやりつつも、それはそれとして、べつに自分でも大量に書くように。  ちなみに、ここの練習メニューっていうのは、基本的に、いくつも作品をあげてはいるんだけど、なにか壁のようなものを感じている人向けのものになっているわけだね。  感性で我流でやっていたけど、壁にぶち当たって先に進めなくなった状態になったところで、ノウハウと論理という新しい道具で突破口を見つけようって、まあそういう試み。  ひらたく言うと、こんなところ来てないでいまは山ほど書いとけ――とかいうところなんだけど、それじゃあれなんで、こんなのはどうでしょう。  まず、シンデレラをあと10〜20ぐらいやってみる。  それから新企画のほうをやる。  ただし、他の人の場合はプロットまで作ったら終了のところを、そのまんま、作品(短編)まで仕上げるところまでやってみる。  そうすると、「量を書く」ってところもクリアできる、と。 -------------------------------------------------------------------------------- 早速 No.3753 投稿日 2002年2月17日(日)23時54分 投稿者 羽矢野 明日から忙しい予定なので、今日の内に少しでもやっていこう。 >年齢も必要。  ええと、私は28歳です。  参加者の中では年上の方ですね。書いてるキャリアは短い方ですが。 >羽矢野5はボツですね。  理由はこのエピソードはシンデレラがほしがったものは水そのものだからです。  これが、何もほしくなかったけど、そう言うわけにもいかないので近くにあった水を欲しがったなら、OKになる訳ですね。 (水を欲しがる→無欲以前に不自然) (欲しい物がないから、近くにあった水を欲しいという→無欲) >謙虚と無欲  成る程、あの筋だと、そう取られてしまう。確かに。 >感想掲示板。自分ならこうする。を何故やってはいけないのか?  これは、その人が考えるべき部分を取ってしまうから、かな?  指摘は、ここがおかしいよ。と伝えるものであって、その解決策は本人が見つけなければいけない。  学校で先生が間違っている回答に答えを記入しても、生徒は自分が実際に計算しなければ本当にその問題を理解した事にはならない。  やっていい場合は、例題として出す場合で、  もう一度同じような問題を解くのに「これを踏まえて」とする場合。 >無欲がどういう物かよく分かっていない。  そうです。  甘いと言われてもしかたがない。  アマのアマたる所以か……  これは反省しました。  確かに"最初に"するべき事です。(一応やったんですけど、確立しなかった)  もう一回、明確に見極めてみよう。よく考えたら、それが違ってればボツになるんだから、正解か不正解か分かるじゃん。(←これもいまさら気付くなですが) ●シンデレラコンセプト  羽矢野1.「花嫁として選ばれたいという気持ちを持たなかったシンデレラ」  羽矢野2.「王子と踊る事に執着しなかったシンデレラ」  羽矢野3.「見ているだけで幸せで、王子の側に寄ることまで考えつかなかったシンデレラ」  羽矢野4.「王子を気遣い、自分の願いを押しとどめたシンデレラ」  羽矢野5.「褒美の品に水を選んだシンデレラ」  羽矢野6.「王子と踊る事に執着しなかったシンデレラ」  おもしろい物で、他人のだと分かるのに自分のだと分からないのは感想と同じです。  客観視できていないからですね。  あれ? 2と6が同じになる……?  とりあえず、無欲とはどういう物かを改めて考えて。  羽矢野7.(無欲、二月十七日 今週0個、合計3個) 「一つのテーブルの料理に満足して、他のテーブルの料理に手を付けなかったシンデレラ」  ・会場にはいくつものテーブルが並び、沢山の種類のご馳走が所狭しと並んでいる。  ・女達はテーブルを次々と渡り歩いて食事する中、シンデレラは一つのテーブルの料理しが食べなかった。  ・そこへ王子が現れて、何故他の人のようにテーブルを移らないのか訊く。  ・シンデレラはこのテーブルにある種類の料理だけで満足していたので、そう答える。  ・王子、気に入ってダンスに誘う。  何故無欲なのか。  現在のささやかな状況で満足して、その先への欲望を持っていないから、無欲  王子を見れたからとか舞踏会に来ただけで幸せなのと同じ。  羽矢野8. 「貰った宝石を他人と分け合い、さらに残った一つまでもあげてしまうシンデレラ」  ・王子がダンスのうまかったシンデレラに褒美に宝石の入った袋を渡す。  ・周りの女達が羨ましそうに見つめる。  ・シンデレラは王子の許可を得て、宝石を他の女達と分け合う事にする。  ・すると女達がシンデレラに殺到し、あっという間に袋は空になってしまう。  ・と思うと、底に一つ残っていたのでつまみあげる。すると目の前に貰い損ねたらしい幼い少女が立っているのに気付く。  ・宝石を羨ましそうに見つめる少女に、シンデレラはその最後に残った宝石もあげてしまう。  ・それを見ていた王子、気に入る。  これは純粋に欲望の対象として相応しい物品に対して欲を示さないから、無欲。  "分け合う"と"最後に残った宝石をあげる"と、筋が二つあるのは一つだと弱そうだから。 ●新企画肉付け: いくつ気弱じゃないのがあるんだろう? でもこれはシンデレラ理解すれば分かるだろう、多分…… 注意すべき点は *自分が出した一行コンセプトの主人公の状況が気弱を起因としたものであるかどうか。 *キッカケが本当に気弱さを克服させているかどうか。 でいいかな?  1.「気弱で試合だといつも負けてしまう空手少年が、自分の実力を発揮できるようになる話」  気弱なせいで、練習だと強いのに試合だとまったく勝てない空手少年がいた。高校最後の試合を彼はどうしても勝ちたかったが、試合を想像すると怖くなってしまう。しかし自分が空手をやるキッカケとなった憧れの先輩が自分の強さを認めてくれていた事を知り、自信を得た彼は萎縮する事なく試合に臨む事ができた。  2.「気弱でいじめられっこの少年が、いじめっこに立ち向かえるようになる話」  気弱が理由でいじめられている少年がいた。そんな彼にもたった一人優しくしてくれる女の子がおり、彼女だけはいつも味方をしてくれた。ある時、ついにその女の子も自分のせいでいじめられてしまう。それに怒った主人公は、いじめっ子に立ち向かってゆく。  ちなみに二つなのは、恥ずかしくて書けないくらい時間かかったから。  自分でもマジかよ。と思うくらいにキッカケが出てこない……  しかも、うまく言えないけど、何か……変な気がする。 -------------------------------------------------------------------------------- 祝、復帰 No.3754 投稿日 2002年2月18日(月)00時45分 投稿者 中里融司  新木さん、復帰おめでとうございます。やはり教官がおられると、場が締まりますな。私、いま学研の戦国覇王伝最終巻のクライマックス大合戦で、精気消耗してます。人が大量に死ぬシーンは、書いてるこちらも精力削がれるもので、一日書くとへろへろです。  今回のお題を出しての課題、いま頭が時代、歴史小説モードになっているのでその方向で出してみたら、出る出る。主人公が足軽、下級武士、上級武士、小姓、殿様、坊主、町娘、仇を追ってる少年などなど、いま書いてる最中に、ぽこぽこ出てきました。  こういうの、いいですね。頭の体操にもできそうで。  鷹見さん、親近感感じてます。 http://www.chaldea.ne.jp/nakazato/ -------------------------------------------------------------------------------- にきさんへ No.3755 投稿日 2002年2月18日(月)01時15分 投稿者 とんびの羽根 新木さんが突っ込みのあとだと、甘甘でした。 >にき5 ボツ  起でおいしいと判断したのは誰?コック?王子?招待客?シンデレラ?にきさん?  主語を書いてないのだから、読者にわかるわけはありません。起の部分は状況を説明する部分ですから必要な情報をもらさないようにしてください。この場合重要なのはシンデレラが知っていたのか特定しておくこと。  承では大混乱に陥ったことを書いた以上、一人料理を口にしていない人がいることに(結構忙しいはずの)王子が気付くわけはありません。大混乱の必然性がないというか、却って邪魔になってます。  それと一口で満足した理由を王子が(ついでに読者が)理解できません。王子にはシンデレラが満足したかどうかもわからないでしょ。まずかったんじゃないか、それとも体調がわるいんだろうか、ダイエットしてるんだろうか、そういう疑問を抱きますから、それをつぶしておかないといけない。  あ、新木さんはにきさんが考えてないだろうとか書いてるし。 >にき6 甘いOK(取り消し、甘いのは私だった)  握手するだけで満足しダンスをあきらめるシンデレラ。  みんながダンスのために並んでいることをシンデレラが知っていたのか、はっきりと書いておくように。  「単に握手好きだった」が理由ということは普通ないと思うけど、「人がたくさん並んでいるため」と言う理由でももう少し説明が必要です。なぜ人がたくさん並んでいると握手で充分になるの?  新木さんのを読んだら並ぶ人に遠慮するシンデレラか。なぜ握手で充分になったか、にきさんが一度自分で説明してみるといいと思いますよ。  にきさんは中学生と言うことですので経験不足を補うために多少説明を加えておきましょう。  ホスト(招待側)がゲスト(招待客)を全員知っているような私的なパーティーでは、ひとりひとり、パーティを本当に楽しんでもらえたか確認することは自然な行為です。しかし王家の舞踏会のように大きな催しでは基本的にそれは無理です。無理ではあるけど、いちおう気遣いをするほうが評判はよくなります。  舞踏会のように広間に多数の人間があつまるパーティは椅子の無い立食形式になり、踊るスペースの関係上、テーブルもほとんどありません。食べる人は、料理を持って移動しますので、ただひとりだけ料理を持たずにぼっとしてればとりあえず、目立つことは目立ちます。でも間が抜けた場違いな雰囲気になります。下手をするとナンパ待ちに見える。 -------------------------------------------------------------------------------- はじめまして No.3756 投稿日 2002年2月18日(月)01時30分 投稿者 岩瀬きり しばらく前からROMしてたものです。 受験だったので(「だった」というより明日試験なのですが)書き込みは控えていたのですが、新企画も始動したようなのでこれを機会に書き込ませていただきます。 自己紹介をさせていただくと、 年齢は18歳の高三文系、浪人内定(爆)。 厳密には作家志望ではなく ジュニアレーベルの作家希望で、ジャーナリストを志望してます。 もの書き暦は三年、しかしまともな完成作品は無し。 書けば書くほど、読むに耐えない小説になっていくような気がして、どうしても最後まで書ききることができません……。 受験が終わり次第、新企画のほうに参加したいのですが、 果たしてぼくにその力があるかどうか(汗)。 とりあえず、つっこみだけさせてください。 >羽矢野さん・新企画 すべての肉づけが「気弱で〜の主人公」と片付けられているのが気になりました。一行コンセプトなら「気弱」という言葉だけで十分なのかもしれませんが、肉付けの段階においてはもう一言欲しい気がします。やはり「初期状態」では、どんな風に「気弱」なのかを書く必要があるのでは? もっと気になったのが、一行コンセプトなんですが、 この課題の主人公は「気弱な主人公」なわけですから、 例えば、「気弱で試合だといつも負けてしまう空手少年」の場合、 「気弱な主人公」は「〜空手少年」とイコールで結ばれなくてはなりません。 よって、「主人公」=「空手少年」、「気弱な」=「気弱で試合だといつも負けてしまう」という式?も成り立つはずです。 が、「気弱な」=「気弱で試合だといつも負けてしまう」というのはおかしいです。ここでイコールにするのは、「気弱な」を説明するものにしなくてはならない気がします。そうしないと、「気弱な主人公が、そうでなくなる話」ではなく、「気弱が理由で失敗していた主人公が、そうじゃなくなって成功する話」になってしまいます。 ……すみません。わかりずらいですね。 なにせ「勝手読み」が得意な自分なので 見当違いのことを言ってるかもしれません……。 とりあえずよろしくお願いいたします。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.3757 投稿日 2002年2月18日(月)02時29分 投稿者 新木 伸 >中里さん  どもども。  出ますよね。やっぱりぼろぼろと。  まあ温泉OFFの合宿に参加した人ならば、そのへん、体感できてると思うんですが。  弟切さんの話をネタにして盛り上がったこのあいだのときは、作家数人でもって、自分の思いついた肉付け案を語る順番の取り合いで、場が殺気立つほどでしたから(笑)。  ちなみに、「1」の思いつきは1個何秒ぐらい?  そして「2」の段階の起承転結揃えた肉付けまでで何秒ぐらいなものでした?  平均タイムとか、参考までに。 >岩瀬さん  はい。じゃあ受験完了まで、お待ちしています。  大学受験はしたことないのでよくわからんのですが、だいたい私立とかの遅いところでも、3月頭ぐらいまでで試験は終わりってとこでしょうか?  羽矢野さんへの指摘。  まあいいところを突いてるわけですが、ただなにが変なのかを自分でもはっきりと掴みきれてないという感じですね。  しかし、指摘の後半部分。  何を言っているのやら、これではさっぱり意味不明です。  まあ時間ができて本格的に参加するときに、書き直して、わかるようにしてくること。最初の宿題かな。  この場所では、「勝手読み」も、「勝手書き」も禁止。  自分でもわかりにくいと思ったのなら、わかりやすくなるまで書き直して、そしてアップしてくること。  書く力を付ける練習の一環ってことで。  読み手に立ったときも、何を書いているのかわからん――と思ったときは、可能な限り集中して、なるべく汲み取る努力をしてください。  それでもダメだったときは、「わからん」とはっきり書いて、相手に書き直しを要求してOKです。 >羽矢野さん >>理由はこのエピソードはシンデレラがほしがったものは水そのものだからです。 >>これが、何もほしくなかったけど、そう言うわけにもいかないので近くにあった水を欲しがったなら、OKになる訳ですね。  なりません。  あ、いけね。あらためて抜粋したものをいま読み返したら、間違ったこと書いていたかも〜。あそこは肯定しちゃいかんところだったか。  望んだものがお水でOKになるには、以下の条件が必須となります。 ・いまシンデレラの喉が渇いていることを、読者にちゃんと伝えられていること。(これはそのものずばり書いていなくても、激しく踊ったあとであることなどが示されているならOK) ・はじめシンデレラは何も願いごとが思いつかないでいること。 ・シンデレラは賢明に考えたあとで、自分が喉が渇いていて水を欲していることに、ようやく気づくこと。 ・シンデレラが口にした願いは、嘘偽りなく、そのとき一番の願いであること。 >>これが、何もほしくなかったけど、そう言うわけにもいかないので近くにあった水を欲しがったなら、OKになる訳ですね。  これだと、ほんとうは水なんて欲しくなかったんだけど、その場をごまかすために適当こいたチャランポランなシンデレラであって、どっちかってーと悪徳系でしょ。 >>感想掲示板。自分ならこうする。を何故やってはいけないのか?  相手が考える機会を奪ってしまうという答えだと、半分だけ正解。  残り半分は、さて、なんでしょう? >>もう一回、明確に見極めてみよう。よく考えたら、それが違ってればボツになるんだから、正解か不正解か分かるじゃん。(←これもいまさら気付くなですが)  甘いです。  頭で理解することは、まず第一歩目。  ストライクゾーンがどこからどこまで(膝から肩まで)なのかがわかったとしても、そこにうまいこと投げ込めるかどうかは、それはまた別の問題。  まず頭で理解して、次に体で覚える。  しかしすくなくとも、ストライクゾーンが頭で理解できたなら、人のものを審判することはできるようになります。いまボールがどこを通ってきたかで、「ストライク!」「ボール!」って、声を張り上げればいいだけのことだから。  自分のことをやるよりも、人のものを見るのが楽であるのは、そういう理由からです。  まあ人のものにボツを出せるようになれば、自主ボツも出せるようになるわけで、自己チェックさえしっかりかければ、ボツになるようなものを提出しないで済むようにできるはずですが……。  とにかく理屈では、そう。  これがなかなか難しいのだけど。  ちなみに、実戦の場で必要とされるレベルというのは、「自分でボツかどうかわかる」の、もういっこ上にあります。  「どう投げたって、ストライク以外に入りゃしないだろ」――って、そういうあたりです。  体に染みついた習慣。もう体をそういうふうに作り上げるまでいかんと、仕事としてはやれません。  コンセプトを踏み外すなんてことは、わざとやろうとしたってなかなかできるもんじゃない。起承転結の備わっていない「山なし意味なし落ちなし」のヤオイ話なんて、思いつこうと思ったって、そうそうできやしない。どうしたって起承転結が揃って、メリハリのついたものになってしまう。  理想論の話をしてるわけじゃないですよ。  これは現実の話。それを普通に、当然のこととして日常的にこなしている人が、プロ作家の数だけ、現実に存在しているわけです。  うーん。プロ作家すべてとか言っちゃうと、ちょっと語弊があるかもしれないなぁ。まあ十年ぐらい生き延びて生存証明立ててる作家なら、間違いなく、全員がそうでしょう。 ・羽矢野7  ボツ。  シンデレラは、他のテーブルにある料理を認識していたのか、いなかったのか?  認識しているように書かれてますね。「ここにある料理だけで満足だから」と、そう書いてある。  だったら、ボツ。  目の前のテーブルの料理だけで満足している理由、そこが不明。  なぜ目の前のものだけで満足できているの?  その部分を問いつめてゆくと、「だってシンデレラは無欲なんだから」とか、そんな答えにしかならんのでは?  これでは堂々巡りですね。  読者に無欲を感じさせるのが、このシーンの狙いなわけです。  理由もわからずただ無欲的行為を取るだけのシンデレラは、無気味なだけの気持ち悪い存在です。ウチュージンです。  ちなみにこのパターン。他のテーブルの料理にまったく気づいていなかったケースと、気づいていたケースと、両方でもってOKを勝ち取るようなものが作れます。 ・羽矢野8  ボツ。  筋を2本にしてるだけで、もうボツの理由としては充分。  それはそれとして、これって宝石はべつに欲しくなかったシンデレラじゃないですか。単なる価値観の相違。これを見た読者は、「ああシンデレラって、宝石に価値を見いださない種類の人間だったんだな」――と納得するだけで、べつに無欲だとは思いません。  あと、「分け合う」も「最後の一個をあげる」も、これはどちらも同じこと。二度繰り返しているだけに過ぎません。蛇足であって、もうまったくの無意味。  文章量を水増ししているだけ、一度で済ませてしまうより悪いことかも。プロでそんなことやってたら、原稿料詐欺ですよ。  あと、別の観点から。ここでシンデレラは宝石に価値を見いだしていないのだとすると、一個残そうが全部あげちゃおうが、彼女にとってはまったく同じこと。  これがたとえば、宝石は一個でもあれば充分だったシンデレラであって、皆と分け合い、そして残った自分の分の一個さえも、そこに立っていた物欲しげな娘にあげてしまった――とかいうのなら、これは二度繰り返す意味がたしかに出てきますけどね。(でもこれだと優しさ要素が強く入ってしまいますが)  (さて、ここで禁じ手の「僕ならこうする」が出てますね) >新企画肉付け ・羽矢野1「気弱で試合だといつも負けてしまう空手少年が、自分の実力を発揮できるようになる話」 >>気弱なせいで、練習だと強いのに試合だとまったく勝てない空手少年がいた。高校最後の試合を彼はどうしても勝ちたかったが、試合を想像すると怖くなってしまう。しかし自分が空手をやるキッカケとなった憧れの先輩が自分の強さを認めてくれていた事を知り、自信を得た彼は萎縮する事なく試合に臨む事ができた。  さて、お題はこうでしたね。「気弱な主人公が、そうでなくなる話」  では、この肉付けパターンのラストの部分を見てみましょう。「気弱 → そうでない状態」への変化の実際の形が、このラストの部分を見れば判明するわけです。  彼は、なにやら「自信を得た」ようです。  ということは、つまり、自信を得るということが、気弱でなくなるということになるわけですね? ・羽矢野2「気弱でいじめられっこの少年が、いじめっこに立ち向かえるようになる話」 >>気弱が理由でいじめられている少年がいた。そんな彼にもたった一人優しくしてくれる女の子がおり、彼女だけはいつも味方をしてくれた。ある時、ついにその女の子も自分のせいでいじめられてしまう。それに怒った主人公は、いじめっ子に立ち向かってゆく。  こちらも同じ形で分析。  彼は、なにやら「怒って立ち向かってゆく」わけですね。  ということは、つまり、怒って立ち向かうことこそが、気弱でなくなるということなわけですね?  気弱って、なに? -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.3758 投稿日 2002年2月18日(月)06時19分 投稿者 新木 伸  んー。リハビリ2日目が終了。  思考は明晰。集中力も、連続12時間ぐらいは余裕で続いてる。悪くない。切れ味もだいぶ鋭く――なってきたような気がする。  やっぱウォーミングアップには、分室になにか書くのがちょうどいいなぁ。  さて明日あたりからは、仕事にとりかかってみるか。  夢境のプロットのほうは杉井光のために手を付けずにとっておいてやるとして……星くずのほうか。 >よみかくの感想掲示板の話題とか  よみかくの感想掲示板のほうの話。  雲丸さんの「プレリュード・リメイク」へのレスのなかで、視点についてのことと、場面転換時にやっておくべき「おまじない」についての話があるので、参加者は各自目を通しておくこと。――って、まあここの参加者なら見ているはずだけど。  ちなみに「おまじない」っていうのは、以前、杉井OFFのときに話したことね。  いやあ。  まさかあんな……ごく簡単なことですごく効果の出て、そして初歩的ことを――みんなが知らんかったとは、思いもしなかったもんなぁ。  あまりに初歩的なことなんで、いままでの話の中で、まさか一度も言ってなかったなんて、思いもしなかったもんなぁ。(^^;  ひとつは、推敲のためのノウハウ。  もうひとつは、小説の場面転換時にプロでも必ずやっている、ある簡単なこと。  まずひとつめ。  推敲するときは、声に出して読みましょう。  たった、それだけのこと。  それで文章のリズムのおかしなところが、だいぶ直る。ずっと読みやすくなる。  いいか? 言ったぞ? もう教えたからな。全員守れよ。今後一生な。  ふたつめ。  場面転換したときには、以下の3つの情報を「3行以内」に絶対に書いておきましょう。 ・そこはどこか? ・それはいつか? ・これから書かれるのは何のシーンなのか?  これも言ったぞ。守れよ。プロデビューするまでな。プロになったらセオリーを外してもいいから。  これは新木語では、「おまじない」と呼ばれているもの。  たとえばこれは、このようなものであるわけだ。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  もうしばらくで、日が暮れる。  緑というよりは、だいぶ青に近い異星の茂み【茂み:ブッシュ】を、手にした山刀で切り払いつつ、ジークたちは村【村:キャンプ】への道を急いでいた。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  つまりここは、日暮れ前に、ジャングルの中を、村へ向かって急いでいるシーンなわけだ。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  夕方になって岩場からもどってきたジークは、こちらから話しかけるよりも先に、待ちかまえていたセーラに捕まってしまった。 「ちょっと――これ、見ていただけます?」 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  これはつまり、夕方に、村の入口あたりでセーラに捕まって、何か話しかけられるシーンであるわけだよ。  ――というように。  「いつ」、「どこで」、「これから何をする」のか、ちゃんとぜんぶ入ってるだろ。  ちなみに場面転換というのは、説明すると、時間が変わり場所も変わるような部分のことね。――って、言葉のまんまだが。  これが時間的には前のシーンの続きであり、場所だけが変わるというような場合には、3つの情報のうちの「いつ?」に関しては省いてかまわない。  また時間は続きで、登場人物たちも変わらず、これから何をするのかも前のシーンでちゃんと伝わっているので場所の見当もついているようなときには、べつに「おまじない」抜きでいきなり書き出してしまってもかまわない。  しかし、場所も変わって時間も変わって、登場人物も変わって――という、いわゆるよくある「場面転換」のシーンであるなら、これはもう、絶対に「おまじない」を入れておくべきだ。  そうやって、「おまじない」っていう新たな概念を持ったうえでプロの作品を見てみるとわかるはずだが――。  どれだけ多くの場面で、その「おまじない」が使われていることか。  一見省いてしまえそうなところであっても、プロでさえ、愚直なまでにその「おまじない」を毎回律儀に書いとるわけよ。  そこらの本を手にとって、場面転換の箇所を探して、ひとつひとつ確認してみるように。驚くから。  まあたしかに、高等テクニック(っていうほど高等でもないけど)のなかには、時間も場所もはっきりさせずにシーンを始めることで、「いったいなんなんだろう?」と興味を引かせるような手法もあるわけだが、そんなもんを使おうってのは、シロウトには十年早い。プロになってから試みてみるくらいで、充分。  とにかく馬鹿のひとつ覚えのように、「おまじない」をやっとけ。そうしとけば間違いないから。  みんなの作品を見ていると、こんな初歩的な、聞きかじって実行するだけで効果のあがることをやらないでいたために、とっても読みにくくなっているものがたくさんあったりする。  かの杉井光も、知らんかったらしい。「声出し推敲」も「おまじない」のほうも。  まあこのあいだちゃんと教えたわけだが。  この場所で教えていることは、習得のために修練を要するものがほとんどだけど、こういう「聞いただけで出来るようになる」ってこともあるわけだ。 -------------------------------------------------------------------------------- 平均時間 No.3759 投稿日 2002年2月18日(月)09時27分 投稿者 中里融司  今回のお題の一番目、二番目の案出時間ですが、最初のキャラクターと設定ですと、キーボードを打ちながらどんどん出てくるので、そうっすね。平均二秒から三秒というところでしょうか。この場合は時代小説、歴史小説限定で出してみましたので、連想でぽこぽこ出てくるところはあります。  このやり方でいくと、「SF方面」「伝奇方面」「現代恋愛模様方面」と思考の方向を向けていくと、それぞれぽこぽこと行けるのではないかと。  二番目、起承転結揃えた肉付けの案出時間は、難しいです。なんというか、考えるというより見えてくるので。俯瞰的に、全体の構成が見えてきまして、それが複数、並行して現れるようです。  時間をつけてみると……五秒から十秒といったところでしょうか。それを文章に直していくと、それなりの時間がかかると思いますが。  それに、主人公と状況圧迫をかける主要人物、その他の登場人物と状況の整理などを詰めていくと、分単位の時間はかかると思います。でも、全体の骨組みまでを一行コンセプトで書き出して、その後短編一編のプロットにするには、最大十分――かかるかな、というところでしょうか。 http://www.chaldea.ne.jp/nakazato/ -------------------------------------------------------------------------------- 補足しますと No.3760 投稿日 2002年2月18日(月)09時35分 投稿者 中里融司  実は、五月に某出版社さんからのお仕事で書く時代小説が、まさに「気弱な主人公がそうでなくなる話」だったりします。クライマックスは大チャンバラですけれど。  その方向で、いろいろ考えていたのが、ちょうどいい訓練になったということもありそうです。  そして、案が出るまで数秒、それを一行コンセプトで書くまで一分、肉付けして200字で書くまで五分、ちゃんとしたプロットにするまで、十分から十五分といったところでしょうか。  私、キーボードを打つのはけして早くないもので、そのくらいはどうしてもかかりそうです。 http://www.chaldea.ne.jp/nakazato/ -------------------------------------------------------------------------------- 復帰おめでとうございます No.3761 投稿日 2002年2月18日(月)20時53分 投稿者 弟切 千隼 > 新木さん。お待ち申し上げておりました。 えーと、課題は、要するに「凍れる心臓」(仮題)の一行コンセプトを出せということですね? なぜ主人公は女性なのか、なぜ科学者なのかといったことを突き詰めて考えないと、この答えは出ません。ですから考えました。 主人公を女性にしたのは、自分が女性なので女性の方が書きやすいと思ったからです。科学者にしたのは、私自身は科学者ではないものの、身近に科学を職業にしている人が多くて実態を見ているために、やはり書きやすいだろうと判断したからです。 というのが表面的な理由ですね。なぜ主人公が女性であり、かつ科学者なのかは、もっと深い理由があるはずです。 女性というのは子供を産む性です。主人公はおそらく肉体的には健康で、年齢的にも子供を産むことが可能な年齢です。にもかかわらず彼女は子供を産んだことがあるようにも、これから産もうとしているようにも見えません。子供どころかその前の段階の伴侶となる男性さえ持っておらず、持とうとしているようにも見えません。 いいことか悪いことかという判断は置いておいて、生物学的にはこれは不自然な状況です。このような不自然な状況にはそれなりの理由がなければなりません。それは何でしょう? 一方、科学者というのはちょっと特殊な専門職です。女性のみならず男性でも、科学者を職業にしている人は少数派でしょう。科学者に限らず専門職というのは専門性とそれに対する適性がとりわけ強く求められる職業ですから、それは当然です。主人公は科学者となれる稀有な資質を備えた人であるはずです。 科学者であることと産む性であることが両立できないとは思いません。肉体的にも精神的にも時間的にも極めて厳しいとはいえ、両立している方々が現存します。けれどもそれが厳しいことは事実で、科学者という仕事に集中したいがために「産む性」であることを諦めている女性も多いようです。 しかしながら、この主人公は泣く泣く「産む性」であることを諦めているようには全く見えません。むしろ喜んで科学者であることに身を投じ、「産む性」として生きる選択肢など、はなから眼中にないようです。 彼女は、自分が「産む性」であることを生かすよりも科学者になれる稀有な資質を生かすことの方が好きで、ずっと科学者として研究だけしていたいのでしょう。 全ての女性が子供を産むべきだ、などとは私は考えません。それは集団内の数の暴力に過ぎません。全ての女性が子供を産まなくなったら大問題ですが、自然な状態に置いておいて過半数の女性が子供を産んでいるのなら、それ以上周囲があれこれ言う必要はないだろうと考えています。 ですから、この主人公が子供を産んだ/産む形跡がないことを、単純にいいとか悪いとか判断するつもりはありません。むしろ「産めるのに産まないことを喜んで選択し、科学者の仕事に没頭している」ことがどんな意味を持っているのか考えるべきでしょう。 主人公は、子供を産むこと、ひいてはその前提である「男性と濃密な接触を持つこと」をしていません。男性に限らず、彼女はあまり他人と濃い接触をしていないようです。彼女は他人との交渉を拒絶して、自分だけの閉じた世界で自分のやりたいことだけをやっているように見えます。 普通なら、こういう人は「わがまま」とされて社会から外されるでしょう。けれども主人公の科学者としての資質は天才レベルでした。ゆえに彼女は社会に役立つ成果を上げ、子供を産む代わりに立派に社会の人々に自分の能力を還元し、社会から外されずに受け入れられてきました。 今まではそれで通じてきたものの、もしもこういう天才的でわがままな主人公が失敗して、社会に成果を還元できなくなったらどうなるでしょう? もはや彼女は社会に受け入れられない可能性が大です。 それはおそらく自分にとって最も恐れるべき事態だということを、頭のいい彼女は自覚するはずです。「自分には能力がない」という屈辱と、「社会に受け入れられない」という孤独とに彼女は打ちのめされるでしょう。彼女にとっては大いなる挫折です。 物語の転でベリルに起こったことはまさにこれですね。 しかしながら、主人公は、挫折して挫折したままでいないくらいの強さを持っていました。能力がないと思われて社会に受け入れられなくなったのなら、能力があることを証明すればいいと彼女は考えます。 とはいえ、今までと全く同じやり方をしたのでは再び失敗することは目に見えています。「ではどうしよう?」と彼女は必死でその優れた頭脳を働かせます。 結果、彼女は自分だけの閉じた世界にいたことが挫折の原因だと気づいて、そこから出ることを決意します。好きな研究を止めるという訳ではもちろんなく、もっと他人との関わりの中で研究を進めてゆこうということです。 そうしますと、一行コンセプトは「天才的だが他人との関わりに無頓着だった女性科学者が、その無頓着さゆえに挫折し、反省して他人との関わりの中で生きるようになる話」ですね。 -------------------------------------------------------------------------------- とっても楽しい。 No.3762 投稿日 2002年2月19日(火)00時04分 投稿者 羽矢野  羽矢野です。  今日も頑張ってやりましょう。 >べつにプロ志望ってわけじゃなかったのね。  はい、実は。  私は、100%趣味です。仕事の息抜きで小説書いてます。  でも、プロ志望の人と姿勢は変わるところはないつもりです。  プロの水準に届く趣味書きになるのが目標です。 >一日のうち、何時間ぐらいは小説を書くことにあててます? 机に向かって集中している時間と、何かの合間に小説のことを考えている時間。それぞれ別に数えて、ちょっと教えてください  基本的にサラリーマンなので、仕事の忙しさで全然違ってきますが、大体平日はこうしてよみかく(主に感想)に書き込みするのに1時間、小説書くのに2時間ぐらいです。  率だと、自由時間の80〜90%くらい使ってます。  休みの日は、昨日みたいに何も用事がない日だと、一日中シンデレラやったり小説書いたりしてます。本たまってたら、読書も入りますが。  それか、とにかくなんでもいいから一日中書きます。平日1時間だと推敲くらいしか出来ないのが現状ですから、少しでもマシな文になるように(1時間だと書いてもロクな文章にならない)  とやってても三題噺が精一杯なのは、私がとんでもなく遅筆だからです。  何かの合間は、これも他に考える優先事項がないと、殆ど小説の事考えてます。私は昔から妄想癖ですから(笑)。出勤途中の車の中とか風呂とかいろいろ。これは多分100%近くいっているでしょう。時間にすると、4時間くらいでしょうか。ただ、会社にいる時は休み時間でも意識的に考えないようにしてます。(私は仕事と趣味をキッチリ分けたがる人なので。というか、金稼いでる最中に趣味の事考えると仕事を真剣にやっていない気がしてくるので、精神がダメな方向へ行ってしまう)  結構な時間使ってますね。  と言っても私の場合、他のプロ志望の人達のように「自分の能力を向上するために頑張る」みたいに高尚じゃなくて、ただ単に小説書く事が好きだからです。  話考えるのも、書くのも、他の人に感想書くのも、分室の課題やるのも、苦しかったり辛かったり含めて楽しくてしかたないので、使える時間は全部使ってしまうというのが、本音です。(子供みたいですね)  時間ある学生の時にこの楽しさ気付いてればなあ、と今更ながら思ってます。25過ぎですから、小説書き始めたの。(だから、みんなが本当に羨ましくてしょうがない) >感想掲示板。自分ならこうする。を何故やってはいけないのか?  例えアマチュアが書いた物でも著作権が存在し、自分ならこうするはそれを侵害する行為にあたるから。  そう考えると安易にとんでもない事してた…… >シンデレラ  羽矢野7改訂1.(無欲、二月十七日 今週0個、合計3個) 「オードブルで十分に満足して、それより豪華な料理に手を付けなかったシンデレラ」  ・会場にはいくつものテーブルが並び、そこに次々と料理が運ばれてくる。  ・オードブルから運ばれてくるため、テーブルの奥へ行くほど料理はメインとなる豪華なものになっていく。  ・女達はより豪華な料理が運ばれてくる度テーブルを移っていくが、シンデレラだけは最初のテーブルの料理をずっと食べていた。  ・そこへ王子が現れて、奥には豪華な料理があるのに何故いつまでもここにいるのか訊く。  ・シンデレラはこのテーブルにある料理だけでも自分は食べた事のないものであり、種類も沢山あるから、ここだけで十分に満足していると答える。  ・王子、気に入ってダンスに誘う。  これは他のテーブルに料理があるのを認識していた場合。  羽矢野7.改訂2. 「……コンセプト……あれ? 料理のあまりのおいしさに、一口で満足してしまったシンデレラ……じゃないし……あれれ? 何だ?」  ・会場にはいくつものテーブルが並び、そこに次々と料理が運ばれてくる。  ・シンデレラ、見たこともない料理を一口食べる。  ・粗末なものしか口にしてこなかった彼女は、そのあまりのおいしさにびっくりする。  ・こんなにおいしいもの、他の人も食べたいだろうと一口で食べるのをやめてしまう。  ・それを見ていた王子はシンデレラが貧しい家の出身だと気づき、他のテーブルにも料理は沢山あるし、もっと食べてもいいですよと声をかける。  ・喜んだシンデレラは、もう一口食べてお礼を言う。  ・王子、気に入る。    こっちは認識していなかった場合。  ちなみに改訂としてやったのでこれはOKでもカウントしません。  自分の無欲ストライクゾーンがマシになったかどうかの判定をお願いします。  これを踏まえて……懲りもせずにご褒美パターンでやってみよう。  羽矢野9.  ・ダンスが上手だったシンデレラ、王子から褒美がもらえる事になる。  ・彼女と同じようにダンスが上手だった女達は、いずれも豪華な宝飾品を貰っていた。今度は何が送られるのかと会場の注目が、褒美の箱を持った王子とシンデレラに集まる。  ・箱を受け取ったシンデレラがそれを開けると、中に入っていたのは綺麗だが何の変哲もない一輪の薔薇だった。  ・会場は失笑に包まれ、王子も冗談ですと、ちゃんとした褒美の品を出そうとする。  ・しかし王子はシンデレラが喜んで薔薇を胸元に飾るのを見る。  ・驚いた王子が豪華な褒美でなくてガッカリしなかったのかと訊くと、シンデレラは不思議そうな顔をして、この薔薇とても綺麗ですねと本当に嬉しそうに笑う。  ・王子、再び始まるダンスに、改めてシンデレラを誘う。  薔薇がにきさんと被った気がしますが、他にこの場に相応しい花が思いつきませんでした。  まあ花でなくても良かったのかもしれませんが、何か花(薔薇)というアイテムが一番栄えるような気がしたので。 >新企画 >気弱って何?  私が考えたのは、自分に自信がもてない故に思い切った行動が取れない状態。  だから自分に自信がもてるキッカケだったりすると、OKという思考でした。  そうすると、2は一時的な感情の爆発であるから、あれがキッカケだとダメだ。  思考が一貫していない……    気弱……何でわかんないんだろう?  普段使ってる言葉なのに……  とりあえず、考えつつも進めていこう。  岩瀬さんのアドバイスも考慮して。  どうして気弱なのか伝わるように記述する。  3.「気弱で押しの弱い営業マンが、自信あふれた営業が出来るようになる話」  強気に出れず、いつも競争で他社に負けてしまう営業マンがいた。ある時、彼は成績優秀な先輩と一つの大きな仕事のプレゼンをする事になる。そして当日、先輩が事故にあい、一人でやらなければいけなくなってしまう。先輩をあてにしていた彼はパニくるが、その追いつめられた状態の中、自身を奮い立たせ何とかプレゼンを成功させる。それで変わり。彼は以後自信に溢れた営業が出来るようになる。  ……やっぱり何か違う気がする。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.3763 投稿日 2002年2月19日(火)04時08分 投稿者 新木 伸 >弟切さん  そうしてみると、この話はつまり、「主人公が殻から出る話」ということ?  他にもいくつか要素は見え隠れしている。  「主人公が挫折から立ち直る話」とか、「主人公が鼻っ柱を折られる話」とか。  また弟切さんのベリルというキャラに関する解説を読むと、この話は、ベリルが社会との関わりを取り戻す話であるようにも見える。  このくらい話を煮詰めてきた段階で必要になってくるのが、「○○が××する話」ぐらいに、これ以上短くできないぐらい、簡潔なひとことで言いあらわせるようになることなんだな。  挫折要素とか、高慢な要素とか、社会との関わりだとか、まあ色々あるだろうけど、それらの要素に優先順位を付けるわけだ。  この話では、何が一番大切なのか。  どれが主であり、どれが従の要素であるのか。  どれよ? >羽矢野さん >>自分ならこうする。を何故やってはいけないのか?  あら、なんか全然へんな方向に行っちゃったなぁ。  まだ書いてもいないものに、著作権なんて発生しませんて(笑)。  「考える機会を奪う」が半分正解で、残り半分はなにか。 >>学校で先生が間違っている回答に答えを記入しても、生徒は自分が実際に計算しなければ本当にその問題を理解した事にはならない。  ……とか書いてあったから、思考が固着しているのが見えていたので、まあ出ないだろうとは思いつつ。  ええとですね、話の展開というものに万人共通の「正解」なんてもんは存在しないんです。  あるのは、その作者個人個人における「真実」=「正解」。  自分の正解と、人の正解とは、違うんです。  同じになることは、あり得ない。もし仮に、同じになってしまうようなら、どちらかの作家がいらないことになる。  つまり、誰かが「俺ならこうする」とか自分の正解を示したところで、それは相手の正解であるはずもなく、まったく意味がない。  さらに、いまそのことに集中している真っ最中の相手にとっては、混乱させるばかりで、ただ足を引っぱるだけ。  だから、やっちゃいけない。  「俺ならこうする」をやっていいケースというのは、相手がいま考えている物事に対して、すこし距離を置けているような場合。いま精神的に余裕があって、自分のではない「他人の正解」を聞かされても、それを分析したりできるようなとき。  はじめから、軽い練習だとか、お遊びでやっているとか、そういうときなら「俺ならこうする」はやっていいわけです。  あとは、その問題はもう終了したあとで、とか。  充分考え抜いたあとで、それでも出なくて、思考を放棄して「降参」したあとでとか。 ・羽矢野7改訂1  ボツ。  なんつーか。  「なぜ自分はここにある料理だけで満足であるのか」を、シンデレラが自分の口から説明していて、それで読者が無欲を感じると思いますか?  それで済むなら、お話なんてものはいらんのですが。  例を変えて、これがボツであることを示してみます。  ある男がいました。  男は強大な力を持つ宿敵を追っていました。  ようやくその宿敵に追いつき、戦いを挑みます。  でも実力差は明らかなので、男は深いダメージを負います。  そして倒れます。  しかし男は何度でも立ち上がり、宿敵に向かってゆくのです。  そして男は、どうして自分が倒れないでいるのか、その「理由」を口頭で説明してくれるわけです。  この手のパターン。  男が自分の口から「倒れない理由」を説明するかわりに、実際のプロの作品ではどうやって処理していますか?  いままでの読書体験で、のんべんだらりと目で活字を追っていただけでないのなら、記憶の引き出しの中に山ほどの話のストックができているはず。そこから十や二十の類似のケースが見つかるはず。 ・羽矢野7.改訂2.  ボツ。  これは「いままでうまいものを食べたことがなかったシンデレラ」  シンデレラの純朴さとかを表現するエピソードとしては、いいかもしれない。  でも、どのへんが無欲ですか?  まあ美徳は美徳だろうけど、これらは例えばニンジンとゴボウぐらい違うもんですが。(どちらも根野菜には違いない) ・羽矢野9.  保留。  ところで、だんだんと長ったらしくなってきましたね。  はじめのころは、4行ほどで提出してきた羽矢野さんというのに。  ごたごたと、いろんなことを付け加えてゆくのは、まあ混乱しているのと、自信のないのとの表れなわけですね。  余計な言葉の飾りは全部とっぱらって、この構図における最小必須要素のみで再提出のこと。じゃないと採点しません。 >気弱とか >>どうして気弱なのか伝わるように記述する。  あー、まてまて。  君の言っていることは矛盾しているぞ。  「気弱ってなにか?」がわからんのに、「気弱が伝わるように記述する」のは無理な相談でしょう。  ちなみに、この3番。  話になってません。空中分解を起こしてる。初期状態と終了状態、そしてきっかけ、ぜんぶがバラバラ。 ・初期状態。強気になれない主人公。 ・きっかけ。極限状態の中で、なにかを掴む主人公。 ・終了状態。自信を付けた主人公。  これ3つとも、ぜんぶ別の話のものです。 ・強気になれない主人公が変わる話。 ・実力はあるのだが、何か大切なものがひとつだけ欠けている主人公が、何かを掴む話。 ・主人公が自信を持つ話。  この3種類のすべて別々の話の、それぞれ頭ときっかけと終わりの部分。  それらの合成物。  なんだか、頭がワシで、胴体がライオンで、尻尾がサソリの生物を見ているようだ。  そういえば「夢」のストーリーラインってのが、こんな感じだったりしますね。脈絡ない破天荒なストーリーラインとか。 >気弱ってなんだろう >>私が考えたのは、自分に自信がもてない故に思い切った行動が取れない状態。  それは単に、「自信がない」という状態ですな。  気弱とは違う。  自信がないということの原因は、いくらでも考えられる。  過去に失敗をしたことがあるとか、自分はダメなやつだと思いこんでいるとか、チンチンが小さいからだとか。  さらに、その無数に考えられる理由のなかに、「気弱」というものはないよ。  気弱だと、自信がないことは確定するものなのか?  どういう理屈で、気弱だと、自信が持てなくなるの?  じゃあ気弱な人は、みな自分に自信を持てないものなの?  気弱だけど自信を持っている人というのは、あり得ないもの? あり得るだろ。  格闘技の達人の気の弱い女の子が、暴漢に絡まれていたとする。彼女は言う。「あ、あのあのっ、やめ、やめてください……じゃないと私、あなたたちにケガをさせちゃいますよぅ」とか。  彼女には自信がある。  自分がこの暴漢たち全員を、3秒以内にたたんでしまえることに対して。  ほら、あり得るでしょう?  っーか、何度も言っているように、「考えろ」っての。  こうまで追い込んで、まだ考えようとしないのは、考えかたを知らないということですな。  そろそろ自覚しましょう。  羽矢野さんは、いまのいままで、いちども「考えた」ことがない。  頭の使い方をまるで知らない。  自分が「考えている」と思っている状態は、それは単に「夢想」してるだけ。  夢想と思考とは、違うものです。  このへんは、シンデレラの練習における狙いのひとつでもありましたね。  「思いつく」と「アイデアを出す」の違いを体感させることとか。 ・自分が「気弱」だと思う状態を、いくつか抜き出して書いてみる。 ・それらの共通点を探ってみる。 ・仮に「自信のない状態が気弱」とか思ったなら、その反例があり得るかどうか検証してみる。上に例を出した「気弱だけど自信のある状態」は存在可能かどうか、とか。  こういうプロセスを、「思考」といいます。  思考しなくても人間は生きていけますが、思考しないで作家にゃなれません。  料理しなくても人間は生きていけるけど、料理をしないで料理人になれないのと同じようにね。 -------------------------------------------------------------------------------- >自分ならこうするについて No.3764 投稿日 2002年2月19日(火)07時34分 投稿者 とんびの羽根 >>>>感想掲示板。自分ならこうする。を何故やってはいけないのか? >> 相手が考える機会を奪ってしまうという答えだと、半分だけ正解。 >> 残り半分は、さて、なんでしょう?  相手の作品が示す世界と自分の作品が示す世界は、いくら似せたつもりでも絶対に違う世界なんですよね。自分ならこうするという意志によって、作品は確実に自分の世界になってしまうのです。だからできるものは、結局相手が一から作り上げた設定やら登場人物を利用した、自分の創作(要するに二次創作)ということになる。相手の世界を構築する手助けをしてるのではなくて、よく似た別の世界を作って、自己満足している。しかもそれに気付かず、相手に自分の世界を押し付ける行為になっているのではないでしょうか。  ここで起きる作品世界の干渉というのは、すごく恐いと思います。よく似た別の世界を読むことで自分の世界が微妙に、もしくは大幅にずれてしまって、そのことをうまくコントロールできなくなる恐れがあるのです。これはこの分室の指摘のときにも感じることなんですが。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.3765 投稿日 2002年2月19日(火)17時55分 投稿者 新木 伸 >ジャンプを読んでいて  ここ最近の「HUNTER×HUNTER」は、弟子養成編ですな。  そのお師匠さんの言ってたことで、小説にも通じることが出てきてましたんで、ひとつ紹介。  「念」という特殊能力を身につけた者同士の、高度な格闘において必要なこと。  まあいわゆる超能力で、人の持つオーラを応用して、もう「なんでもあり」の様々なな種類の能力を身につけることができるというもの。ただし一人が持つ能力は、なにか一種類一系統のみ。カードバトル系とか、スタンドとか、まあそういう種類のジャンルと思いねぇ。  そういう者同士の戦いで必要なのは、「思考の瞬発力」なのだそうだ。  相手の特殊能力に応じた対処法を、「一瞬」のうちに幾通りも考え出すこと。  無数に出して、取捨選択。取れる行動はひとつのみ。  はじめは意識的に「考える」ということからはじめて、まずそれに慣れる。しかるのちに、その「思考する」ということを「反射」にまで持ってゆく。  さらに最終的には、「考える」という経過をはぶいて、反射的に最適解が飛びだしてくるところにまで持ってゆく。そこが実戦レベルというもの。  小説の場合でも、まったくおんなじことが言えますな。  たとえば、ある時点におけるそのシチュエーションからの展開。  無数に思いついて、その中からひとつを選択。  でも実戦レベルでそんなことやってちゃラチがあかない。実際には思考をしているのだろうけど、あまりに短い時間のうちに、あまりに爆発的な密度で、あまりに習慣的にそれをやっているものだから、もう自分が考えていることさえも意識にはのぼらない。  いきなり、いまのこのシチュエーションにおけるベストな展開というものを、「思いつく」。そういうもの。  それができるようになっていると、いまのこの「新課題」は、「1」に5秒、「2」に1分、「3」に15分――でできるわけだ。  5秒のあいだに10パターンは考えて取捨選択を行い、1分のあいだに100の展開を考えて全部捨てて1個だけ拾い、15分の間には999個を捨てて1だけ拾う。  そしてシンデレラの課題だったりすると、1時間で10個のOKを出すのが、頭の体操の遊び感覚でできるわけだ。もちろんOKを10個出すまでに深層意識で捨てられていちいち覚えちゃいないようなものが、まあ軽く見積もって千個は出てる。  んでもって、何度もくどいほど言ってることだけど、プロは全員が全員とも、それができるようになっているの。プロでやってくための最低水準なの。  たとえアマチュアのままでいようとも、プロと同じ水準まで行こうと思ったのなら、やはり同じことね。  いちばんはじめに思いついた一個目のものなんぞを、そのまんま使っちゃっているから、アマチュアの話ってのはくそ面白くないわけよ。  しかし一見すると、それはプロと同じことをしているようにも見える。  プロだって、思いついたものをそのまんま使って話を作っているように見える。単なる思いつきで書いているように見える。  だが、その間には大きな隔たりがあるわけだな。  それを知りもしないってことこそが、アマチュアのアマチュアたる由縁なのね。  ――ってわけで、まず意識して「考える」ことから始めるように。  そしてその前段階として、自分がいままでぜんぜん頭を使ってきてなかったことを、しっかりと自覚するように。 >自分ならこうする  相手がすでに「自分の世界」をきっちりと確立しているのであれば、「俺ならこうする」は提示してもかまわんでしょう。  どうせ、「そんなん、俺の話と違う」と一蹴されるだけだから。  僕がみやびさんによくやってる。(笑)  まあ展開のひとつの可能性ということでなら、客観的に見てもらえるだろう。そういう人相手なら、やることに意味はあるかもしれない。  でもアマチュアでそこまで到達できている人なんて、そうそういないんですね。  そもそも人から指摘をされてしまうようなレベルでもって、自己の世界を確立しているなんていうのは、あり得ないわけです。  誤字脱字、視点の混乱、設定やストーリーの矛盾点、キャラの心境の変化の不自然さ、――この手の誰でも簡単に行えてしまえる指摘を受けてしまうような作品を書いてるレベルね。  その段階の相手は、自己の世界を確立していないのは自明なのだから、「俺ならこうする」を言ってしまうと、それを自分の考えと混同して容易に染まっちゃうわけです。  一カ所を直したのなら、他もそこに合わせて少しずつ修正していかないと全体がおかしなことになってしまうわけですが、もともとが自分の考えではないものを取り入れたわけだから、そういうこともできない。  その部分だけ、他とちがう話ができあがってしまう。  まるで死体を繋ぎあわせたフランケンシュタインの怪物のような話ができあがっちゃうわけですね。 -------------------------------------------------------------------------------- >羽矢野君 No.3766 投稿日 2002年2月19日(火)18時16分 投稿者 新木 伸 >羽矢野君  シンデレラのほうのリテイク再提出とか、新課題3番の考察だとか、「気弱」ってなにかと考えてみろとか、まあいろいろ申し渡したものがあって、ひとつひとつ覚えちゃいないわけだけど。  そのタスクの後ろに、もうひとつ付け加えることにする。  その第二段階の肉付けが、みょうに遅くて、この調子じゃ10個の肉付けが完了するのに一ヶ月もかかりそうなんで、ちょっとやりかたを変えてみることにする。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  1.「気弱で試合だといつも負けてしまう空手少年が、自分の実力を発揮できるようになる話」  2.「気弱でいじめられっこの少年が、いじめっこに立ち向かえるようになる話」  3.「気弱で押しの弱い営業マンが、自信あふれた営業が出来るようになる話」  4.「気弱で血の吸えないヴァンパイヤが、人を襲えるようになる話」  5.「気弱な少女が、幼なじみの男の子に異性として好きだと告白する話」  6.「気弱な少女が、好きじゃない男の子に告白されて断る話」  7.「気弱で魔法を失敗してしまう魔法使い見習いが、試験に合格する話」  8.「気弱でいつも敵から逃げ出す正義の味方が、悪と戦えるようになる話」  9.「気弱でネズミに追いかけ回される猫が、ネズミを捕まえられるようになる話」 10.「気弱な貴族の跡取りが、使用人の娘を妻にすると両親に宣言する話」 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  このうちの、5番、6番、9番、10番あたりを優先的にやろう。  次に肉付けをするときには、このうちから、どれかひとつを選ぶ。  そして1時間だけ、完全に集中できる時を選ぶ。  時計を用意して、時間を計測する。  OKを取ることは考えない。肉付け案として思いついたものを、片っ端から書き出してゆけばよい。  もしも5分以内にまとまりきらなかったら、そこで終わりにする。ちんぷんかんぷんでもいいから、現状のものを、そのまんま書き出しておく。そしてそれはもう忘れて、次に移ること。  ここで書き出すものは、たとえば「いつも○○している××な主人公が〜」とか、初期状態だけ決まって、その後がなんにも浮かばなかったとしたら、「(以後未定)」とか、そんな感じにしておくってことね。または、なにか繋がらないようなもんでも、「きっかけ」の部分が思いついていたのなら、それをメモしておく。そういう場合は、「(どう繋がるのかは未定)」とでもしておけ。  これなら形になっていようといまいと、とにかくなんか12個は上がってくる計算だわな。  このやり方でやってみるように。  もうすこし解説しておくか。  たとえば6のお題を選んだとするよね。  そうすると、「6.気弱な少女が、好きじゃない男の子に告白されて断る話」――でもって、12パターンの肉付けしたものができるってことだ。  あと、できたら毎日1時間ずつ、連続した4日間で4つが終わらせられると良い。まあ仕事のこともあるだろうから、何日か空いてもかまわないが。  あと1日にやるのは、一本まで。休みの日なら午前と午後とか、時間をあけて、2本ぐらいやってもいいか。 -------------------------------------------------------------------------------- 羽矢野さんへ(遅れ気味) No.3767 投稿日 2002年2月19日(火)19時53分 投稿者 とんびの羽根 >羽矢野7改訂1 ボツ  「オードブルを食べるのに夢中になってる娘」  ですね、みんなが移動して自分だけが取り残されてまで食ってるんですから、オードブルであろうがなんであろうが、この時点では無欲に見えるわけがない。  羽矢野さんの課題はここからシンデレラに無欲の行動をとらさなければならない。のに、セリフで説明しちゃった。故にボツ。  新木さんの説明はここまでなので、もうちょっと考えてみました。  王子に声をかけられたシンデレラの反応が変です。美味しくて夢中になってほかの人たちが移動したのに自分だけ居座っている。突然声をかけられた。なんかまずいことをしてしまったのではないかと、考えるのではないでしょうか?ここで堂々と美味しい料理で満足してるといってしまうと、シンデレラが野村沙千代に見えたりします。肝っ玉がすわっていて自信があって、あつかましいというイメージです。次期女王になってしまうと国が滅びるかもしれません。  ・サッチーはこのテーブルにある料理だけでも自分は食べた事のないものであり、種類も沢山あるから、ここだけで十分に満足していると答える。  ・カツヤ、気に入ってダンスに誘う。 >羽矢野7改訂2 ボツ  「美味しい料理に驚き食べられなくなってしまう娘」  他の人も食べたいだろうって、みんな食べ終わって移動しただけですよね。  「一口で食べるのをやめたのを見つかり、すすめられてもう一口食べる娘」  これで筋がふたつ、故にボツ。  ひとつめは新木さんが「いままでうまいものを食べたことがなかったシンデレラ」と、説明済みなのでふたつめのほうを考えます。  王子の反応が変。貧しい家の出身だと気付くと、さらっと書いてますが、それを読者に納得させるのは、これだけじゃ足りないと思います。だって貧しい服を来てきたという設定ではないのですから。一口で食べるのをやめた娘。もしや「死神」(注、NHK連ドラ「ほんまもん」に出てくるグルメ、彼がけなした店は潰れる)では!?というような場面なんです。いきなり貧しいから感動して食べられないんだなんてなぜわかるのか。 >羽矢野9 ボツ  「薔薇が好きな娘」を潰せてないですね。  会場が失笑につつまれる状況を作るために無駄な文章がはいっています。でも失笑に包まれようが、無視されようが、王子の慌てる度合いが変わるだけで、シンデレラの無欲には役立ちません。要するに笑われても平然としていられるくらい、自信を持って薔薇が好きなんですね。  新木さんから周回遅れなので蛇足をつけてる感じですね。  そろそろ、肉人形のほうが本格化してきましたね。突っ込みに入るためには、まず「気弱」を確定しないといけないですが、ちょっと遅れてます(笑) -------------------------------------------------------------------------------- 文章添削とか No.3768 投稿日 2002年2月19日(火)20時18分 投稿者 新木 伸  レスはみんな書き終わって、なんかやることないもんで、唐突だけど、よそで見つけてきた羽矢野君の文章(小説の冒頭部分)の添削〜。  老け込んでいるときは光陰矢のごとしなわけだけど、いったん活動を始めると、こんどは自分の感覚時間と、他人との時間とが噛み合わなくて、まわりがノロくて自分だけ空回りしているような気分。  ちょっと感想掲示板のほうから、引用。  無断だけども、まあいいよね? −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  血溜まりと、その中に横たわる女性徒の姿……。  九条つかさは眼前に広がる非現実的なその光景を、扉に手をかけたままの姿で半ば呆然と見つめ続けていた。  部活が終わり、帰ろうとした所で忘れ物に気付き、慌てて取りに戻った施錠間際の教室。 そんなあたりまえの放課後という日常が、閉められたカーテンの隙間から漏れ入る夕日のオレンジと床を流れる血の赤に鮮やかに染め抜かれ、非日常へと変貌している。 「一体、何がどうなっているの?」  怯えた声で、つかさは呟いた。  男の子みたい。とよく友人から形容される自分が、こんなにもはっきりと震えているのが不思議だった。空手で鍛えているはずの体も、石になったように動いてはくれない。  自分が恐怖に支配されているのを、彼女はまるで他人事のように感じていた。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  総括。  これは小説になってません。  まあ、感想掲示板のほうでみやびさんも書いてるものと一部重複するだろうけど。  まず「非現実的なその光景を〜」のくだり、ここはもはや、ギャグにしかなってない。「半ば呆然と〜」というのも、立派なギャグだな。「恐怖に支配されている」あたりもそう。充分に笑える。  これがギャグだというのがわからん感性は、たいへんマズいぞ。  「○○という人間は、超強力磁石のように人を惹き付ける人物であった」がイケてる表現だと自負してるぐらい、マズいことだぞ。  それはそれとして――。  このシーンのコンセプトというのは、「目の前に死体が転がっているという非日常なシーンに立ちつくす主人公」――だろ?  ならば、「非日常」という言葉を使うのは、ギャグにする目的でなければ、禁じ手のはずだ。  「非日常」を「非日常」と書いてそれで済んでしまうようなら、小説なんていらん。そんなもんは書かんでいいし、読まされるのは時間の無駄だから読者にとっても大迷惑だ。  あとギャグといえば、ここの台詞のところも、もはや笑うしかなかった。 「一体、何がどうなっているの?」  血溜まりの中に倒れている女生徒の死体(おそらく)を、目の前にしている一介の高校生が――だよ、言うかっつーの、こんな台詞。  死体をいきなり目の前に出された人間の心理というものを考察しとらんから、こんなアホな台詞を主人公に喋らせて平然としてられるわけだ。  これがだよ、死体なぞ見慣れてるタフな殺し屋かなんかが、自分の部屋で見慣れぬ女子高生の死体かなんかを発見して、煙草でも一本ふかしつつ、「一体どうなってるんだ?」とかつぶやくのなら、話はわかる。  あと、「なかば」を開かず、「半ば」と漢字にしていることには、「IMEで変換したら第一候補で出てきちゃったから」以外のなにかの理由があるというのなら、聞こう。  「漏れ入る」「染め抜かれ」「呟いた」「気付き」「慌てて」「戻った」「見つめ続ける」「怯えた」――と、このあたりも同様。  第一候補だったから――以外のまともな理由は?  さて、本題。  これが小説ではないと書いた、いちばんの理由。  これは「プロットもどき」にしかなっていません。  たとえば、一行目にある「血溜まりと、その中に横たわる女生徒の姿……。」っていう文章。  これは説明。  その状況を、言葉で概念的に説明しているだけ。  もうこれ以上ないほど、簡潔な説明。  血溜まりの中に女生徒が横たわっていた――って、それって、その状態をそれ以上短く言い表せないようなものでしょう? そういうものは、プロットとかシノプシス(新木語、プロットよりさらに詳しいもの)に書くべきものね。  小説っていうのは、その状態――「血溜まりの中に女生徒が横たわっている状態」を、描写したものなんだってば。  「血溜まり」っていうのは、つまりどういうものなのよ?  女生徒が横たわっていると書いているけど、女生徒っていうのは、つまりなによ?  女生徒というのは――。  十五歳から十七歳ぐらいの若い女性で、うちの学校の制服を着ていて、なんとなく見覚えがあるような――そんな人間のことを、「女生徒」というのでしょう。  ここでもし、血溜まりの中に倒れているのが「どう見ても二十歳は越えてるお水系のケバいオネーサン」だったとしたら、どうなるのよ? この部分の描写は必然的に違ってくるでしょう。  つまり「女生徒」と書くからには、それが15〜17ぐらいであるということは、これは暗黙のうちにあるわけなんだな。  そしてそれが暗黙の前提であるということを、君は一度も考えてはいない。だから「女生徒」なんて言葉を平気で使えてしまえるわけだ。  「血溜まり」に関しても、そうだ。  これがもし、この女生徒が「青い血」の中に倒れていたのだとしたら、どういうことになる? 血溜まりって言葉は容易には使えんだろう?  それが血溜まりであることを確定させるために必要な情報量というものを、一度は考えたことがあるか? 赤くて、液体で、ねっとりしていて、――あとなんだ?  「横たわっている」に関しても、そうだ。  横たわるっていうのは、つまりどういう体勢のことなのよ? それに生きている人間が横たわっている状態と、本物の死体の横たわりかたってのは、なにかしら違いがあるわけだろ? それをただ「横たわる」で済ませちゃっている時点で、もう説明であって描写とは呼べんわな。  描写の話。  このシーンの中で、唯一、描写と呼んでいいものがあるとしたら、このくらいか。 「閉められたカーテンの隙間から漏れ入る夕日のオレンジと床を流れる血の赤に鮮やかに染め抜かれ〜」  残りはすべて説明文。  羽矢野君的には、「怯えた声で、つかさは呟いた。」とかを描写であると言い張りたいところだろうが、これも説明文。「怯えた声」っていうのは、なんなのよ? 「呟く」っていうのは、どういう動作のことなのよ?  次に視点がなっとらん。  ここの視点っていうのは、三人称主人公寄り。肩のあたりに乗っかってる状態で、思考にも半分くらい立ち入っている視点だと思われる。  「男の子みたいと形容される自分が〜」とか、「不思議だった」とか、そういう文章があるから、そうだと確定できる。  なお羽矢野君自身は、「後半のあたりから視点を変えている」とか書いているわけだが、これは意図して変えているんじゃないのね。変わっちゃっているだけなのね。  単に、前半部分では視覚にもとづく映像的表現しか思いつかず、後半部分では主人公の心理的な表現手法しか思いつかなかっただけの話。  だから羽矢野君としては、こう書くしかなかった。  でもそれを認めたくない無意識の働きがあるから、あたかも自分自身で変えたかのように言っている。  そんな自分の無意識に騙されて、いいようにあしらわられているようで、どうするのよ? 無意識なんてもんは、ちゃんと手綱を握って、しっかり操ってやらなきゃいかんでしょーが。  ということで、ここの部分の視点の移り変わりは――。  無数のバリエーションの表現のなかから、綿密に取捨選択した結果として、前半と後半で視点をずらす――という手法を取ったのではないわけだ。  「この手法は不自然かどうか」とか、そんなことを論じる以前の問題だ。「話にもならん」という段階だな。  これがどのくらい「話にならん」のか、食い物屋のたとえで言うとだな。  何十年もの修行とこだわりのすえに、メニューに「ラーメン」しか置かないことに決めたラーメン専門店と、それしか作れないからメニューに「ラーメン」しかない店との違いだ。  そしてまあ、その後半部分の心理描写――らしき文章を見てみよう。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  男の子みたい。とよく友人から形容される自分が、こんなにもはっきりと震えているのが不思議だった。空手で鍛えているはずの体も、石になったように動いてはくれない。  自分が恐怖に支配されているのを、彼女はまるで他人事のように感じていた。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  これが心理描写だというのも、ちゃんちゃらおかしい。  死体を目の前にしているその場の人間が、「自分が男の子みたいだと言われている」だとか、そんなこと頭の片隅にでも浮かべるかってーの。  自分が恐怖に支配されていることを、しっかり自覚していることも同様。  恐怖に支配されている人間は、自分が恐怖に支配されていることを自覚することはできません。  例外はある。  恐怖というものを繰り返し体験してきている人間であれば、いまの自分の状態が「恐怖に支配されている」のだと自覚することも可能だろう。  平和なこの日本で、安全な日常生活をのんべんだらりと過ごしている文明人は、そもそも「恐怖」なんて感覚は、知らないの。空手やってたところで、たいしてかわらんの。大勢のヤクザ(全員がヤッパかハジキを装備)に取り囲まれて、もう自分は万に一つも助からないだろう――なんて状況に置かれたことはないんでしょ? この女の子は?  だいたい目の前に死体が転がっているばかりで、実際に身に危険が及んでいるわけでもなし、それで恐怖がわいてくるものなのかね?  「恐怖」って、なによ?  どういう状況だと、人は「恐怖」するものなの?  「恐怖」ってなにかってことを考えもしないで、「恐怖」を書こうとしているもんだから、こんな笑えちゃう状況になるんだよ。  そもそも、ここでこの主人公が「恐怖」を感じるというリアクションは、正しいのかどうか? 単に容易なパターンをあてはめてみただけなんじゃないの?     死体を前にした人間 → 恐怖するもの  こういうふうにあてはめるだけのことは、「考えた」っていわんのよ。 -------------------------------------------------------------------------------- あともう一点 No.3769 投稿日 2002年2月19日(火)21時21分 投稿者 新木 伸  ×女性徒  ○女生徒  本筋じゃないんで、まあこんな重箱の隅つつきなんてどうだっていいわけだが。  こんなものがあるということが、変換してIMEで出たまんま使っているということの証明なわけね。 -------------------------------------------------------------------------------- 描写と報告と調書 No.3770 投稿日 2002年2月19日(火)21時28分 投稿者 本家・鷹見一幸 えーとですね「死体の第一発見者」というのが出てきたので、ちょいとその辺にからんでみます。 現実に「死体を発見しちゃった第一発見者」になると、たいてい警察から「参考人調書」というのを取られます。 このとき、それが明らかに自殺だとか事故死だとわかる状況の場合は、簡単に発見時の前後の状況を聞かれるだけですが、これが死者の関係者とかなんらかの係わり合いがあると思われる場合は、根掘り葉掘り聞かれます。 「その人を見た位置と距離と角度は?」 「どんな姿勢で倒れていましたか?」 「血は出ていましたか、出ていたらどれくらいの量ですか?」 「明暗はどうでしたか?何が見えましたか?」 「時間は何時頃でしたか?なぜその時間がわかったのですか?」 「なぜ、死んでいると思ったのですか?」 「あなたは死体を見たことがありますか?無いのならなぜそれが死体だとわかったのですか?」 「死体に触れましたか?」 「体温はどうでしたか?あたりにどんな匂いが漂っていましたか?」 ざっと上げただけでもこれくらいは聞かれる。 実際にはこの数十倍の事項を聞かれる。 これは捜査の基本中の基本らしい。 これはすべて裁判で争われるであろう(弁護士に追求される)項目を確認しているにすぎないわけだけど、こういった「項目」つまり「確実に、その場にいなければわからないであろう事実」を記載しなければ、その調書は証拠として採用されないらしい。 刑事は、毎日毎日こんなことを聞いて、そしてそれを供述人が話したのと同じような文体で書類に書いている。 調書に「修飾語」は許されない。 たとえば「頑丈な鉄の扉」なんてのは不合格。 「厚さ約3センチの鉄板が張られた高さ3メートル幅4メートルの両開きの扉で、この扉は外側に開く。門扉は壁面に二箇所あるヒンジで取り付けられており、立て付けがしっかりしていて、見分時に本職が片扉に体重をかけ、揺すってみたがガタつきは無かった」 なんて文章を書かなきゃいけない。 「確認された事実の積み重ねで、現場を書類の上に再現する」 ってのが捜査書類というやつなんだそうだ。 「その人は怯えていました」 と言う証言を、そのまま書いたんじゃダメ。 もし、参考人がそう言ったなら 「なぜ、怯えていたとわかるのですか?」と聞いて 「私が声をかけると、その人は驚いたように目を見開いて私を見ました。顔色は青ざめていて、手が震えていましたので、私はその人が、ひどく怯えているのだとわかったのです」 と書類に書かないと刑事課長から怒鳴られるわけです。 警察官は、誰でもたいていこれくらいの文章を書いているそうだ。 最低限でもこの程度は書けないと、警察官にはなれないということだね。 たとえば自転車泥棒を捕まえて、書類送検した場合、その検察庁に送られる書類の量は約100枚。  これが複雑な共犯やらなんやらが関わると、簡単に1000枚を越えるらしい。 以上、弟からの受け売りでした(笑) -------------------------------------------------------------------------------- 三時間もかけて書いたのに No.3771 投稿日 2002年2月19日(火)22時37分 投稿者 唯野教授  ブレーカーが落ちて消滅し、激しく鬱。でも2200円もする資料本買ったら少し持ちなおしました。これからはキーボードを打つ手が止まるごとに保存しよう……。 >新木さん  蟻地獄の方を考えてる時に気づいたのですが、私は特に集中して思考する能力が欠けているようです。  ですので新課題をやりたいと思います。  ではストップウォッチを用意して、レディ……GO! 1、「気弱で道に迷っても人に道をきけない人が、きけるようになる話」 2、「気弱でここぞという時にスマッシュを打てない卓球部員が、打てるようになる話」 3、「気弱で自分の意見を発言できない人が、意思をしっかりと示せるようになる話」 4、「気弱で転校先で友達を作れない人が、友人を作る話」 5、「気弱で他人の仕事を押し付けられてばかりいる人が、それを断ることができるようになる話」 6、「気弱で大きな声を出して接客できない人が、できるようになる話」 7、「気弱で実力以下の仕事しかしない人が、大きな仕事に挑戦する話」 8、「気弱で海外に行けない人が、海外に旅行する話」 9、「気弱で空ぶことを恐れる小鳥が、飛ぶことを覚える話」 10、「気弱で絶叫マシーンに乗れない人が、それを楽しむようになる話」  8分50秒でした。キーボード打つ時間が入ってます。  ではちょっと考える「気弱」を分析。  どうも「恥ずかしがり」と「悲観的な想像」の二種類の要素があるようですね。  1、3、4、6が「恥ずかしくて○○ができない」タイプで、  2、5、7、8、9、10が「○○をするとこんな悪いことが起こってしまうかも。だからできない」タイプのようです。  しかしよく考えてみると、1、3、4は「悲観的な想像」要素が混ざっています。  そうしてみると、6だけが「悲観的な想像」の要素が無いですね。確かに、よく考えてみるとどうも6は「気弱」ではないように思えます。  ということで、仮に「気弱=悲観的な想像をしてしまい、積極的な行動ができなくなる状態」としてみましょう。  次に背理法でこの定義を検討してみます。「気弱だが、楽観的に考えて行動する人」はありうるかどうか。  五分ほど全力で考えてみましたが、思いつきません。そういうわけで、上の気弱の定義を真としたいと思います。  ついでに思いついたのですが、「悲観的なわけではないが行動できない人」というのが「恥ずかしがりな人」ではないでしょうか。  おっと、新木式では「6」はカウントされないんだった。 11、「気弱で、いつも調子が悪いものの修理を他人に任せていた人が、自分で直す話」   25秒。    ところで新課題の名前を考えてみました。  新木さんが一番最初に挙げた「きょうは積み木でお城をつくりましょう」のイメージと、休まず集中して一度に組み上げるというイメージを合わせて「突貫積み木」というのはどうでしょうか。 >自分ならこうする  うわあ、身に覚えがありすぎる……。以後気をつけます。 -------------------------------------------------------------------------------- 青春の蹉跌 No.3772 投稿日 2002年2月19日(火)22時39分 投稿者 弟切 千隼 この忙しいのに週末にスキーの予定を入れてしまい、その分まで仕事をこなすのに青息吐息の弟切です。 「凍れる心臓」(仮題)の、本当の「一行」コンセプトを提出しろと言われて提出しに来ました。「誰それが何々する話」ですね。 えーと、これは「主人公が挫折して立ち直る話」だと思います。 -------------------------------------------------------------------------------- 「ピース」 No.3773 投稿日 2002年2月19日(火)23時10分 投稿者 西鶴翠(みどり)  ということで上のタイトルは、村上春樹氏の『ノルウェイの森』の中の科白からの引用です。現在私は非常に浮かれております。つまりは、卒業審査に合格しました。おめでとう、私。あとは、学科の中で四席以内に入れるかどうか、というところが問題だったりします。ちなみに、四席に入れるかどうかは、卒業研究を審査した先生方の主観にかかっております。どうやら、最終選考には残っている模様。ということで、浮かれております。  で、新木さんの復活は、別の場所で知りました。別の場所で知って、それで分室に来てみたら、新木さん、大量放出じゃありませんか。まったく、起伏の激しい性格です(人のことは言えん)。  あまりにも勢いがあるので、どれくらいの大量放出なのか分析したくなるほどです。ということで、新木さんのここ九件ほどの書き込み時刻。 2002年2月17日(日)02時22分 2002年2月17日(日)06時32分 2002年2月17日(日)19時11分 2002年2月17日(日)22時47分 2002年2月18日(月)02時29分 2002年2月18日(月)06時19分 2002年2月19日(火)04時08分 2002年2月19日(火)17時55分 2002年2月19日(火)18時16分 (うーむ。睡眠時間帯がだいたい分かる。)  一つ一つの書き込み量は、見てのとおり。そして、 >レスはみんな書き終わって、なんかやることないもんで、  こんな発言までしています。  はい。もう、お分かりですね。こうなったら、絡まずにはいられないのが、私の性格です。かといって、課題をする気もなければ、新木さんの妙な発言に突っ込むつもりもありません。ここはまあ、「なんかやること」を作ってあげようということで、過去の作品をコピーアンドペースト(課題部屋に)。  好きなだけ突っ込みを入れて、自分の力を誇示してください。ただし、私は直すつもりもなければ、突っ込みに対してコメントをするつもりもありません。なぜなら、新木さんの小説の文章を巧いとは間違っても思えないから。羽矢野さんの文章に対する突っ込み場所が、全く逆だったことからも、新木さんの目指す文章と私の目指す文章が相容れないことが分かります(羽矢野さんの文章の引用部分、新木さんの「添削」を読む前に数度読みかえしました)。  課題部屋にアップした文章、目指す方向性が違うだけに、いい具合に突っ込みを入れることができるのではないでしょうか。さあ、年始からの鬱屈を発散してください(経験値を得るのは、私ではなくて、ギャラリーの人々ね)。 (ちなみに、作品の内容は、羽矢野さんの作品を少しだけ意識してみました。) まっきー(私信)>  三月十一日に行きます? 二月二十三日に行きます? 私はまっきーの行く方に行こうと思っているのですけれども(両方に行く体力は、とてもない)。 では。   「ピース」 http://homepage2.nifty.com/saikaku/ -------------------------------------------------------------------------------- とにかくやろう No.3774 投稿日 2002年2月20日(水)00時21分 投稿者 羽矢野  私のこれからのサイクルは、夜に返事を書いて朝に頂いた返答を見て、一日考えてまた夜に返事を書くになりそうです。    んで、会社帰ってのぞいたら、宿題一杯になってました。  やりがいあるなあ。 >気弱であるというのはどういう状態か。 >夢想と思考は違う。  私がやっているのは、思考ではなく夢想か……  だから最初にボツ出ししないから、自分でやれよとなってたわけか……  それ教えて貰っただけで、参加した甲斐十分です。 >冒頭文章。  私の書いたやつ使って貰うのは、全然構いません。  これも読んで成る程でした。(まだ全部完全に理解出来た訳じゃないけど)  自分がダメなの教えてもらえるのは本当にありがたいです。  あれに反論出来る部分は、一つもありません。  これも、考えたつもりで書いてます。  そうか、小説にすらなっていない。  …………フフフ。  ますますやる気が出てきた。  時間使えるだけ使って絶対にクリアする。  今のままの小説になっていないようなもの、他人様に読ませる訳にはいかない。  私は小説を書けるようになる。  小説を書いた"つもり"で終わるのは絶対に嫌だ。 >感想掲示板  以前友人に言われたのを思い出しました。  「お前のあの感想だと、相手はそう直せばいいのかと勘違いする」  これは気を付けます。  感想を書くこともプロを目指そう。  一個だけ。  私は、プロとアマの間にここでの差があるとは思ってません  だから、アマチュアでも……とかは付けてもらわなくても、自分の事だと思いますから大丈夫です。 >とりあえず今日は、気弱とは何か? から。  車の中で、もう何でもいいから気弱と思えそうな物を考えました。  一部:  喫茶店に一人だと入れないのは?  怖い犬がいる家の玄関へ行けないのは?  好きな異性に告白できないのは?  お化け屋敷に入れないのは?  ボツされまくって、文章に余分なものを付け足し始めた自分は?  女の子にホテルに誘われて何もしないのは?  とか、いろいろ。  あと、新木さんの二つの例は何故気弱なのかと考えつつ。  …………  そして、全然違うと感じる物をはじきます。  残った物を具体的にどうして残したかを考えます。  とここまでで見つけた共通項は、まず気弱という状態は、相手が人間でないと成立しないのではないかという事。。  物に対して気弱になるとか、動物に対して気弱になるとかはない。  赤ん坊が対象でも、考えつかなかった。    そして気弱だと思う状態は 1.「他人からの評価を気にしすぎて行動に移せない状態」 2.「結果を恐れて勇気が出せない状態」 3.「自分自身を過小評価するあまり。行動に移せない状態」 4.「ちょっとした困難や障害にすぐに理由をつけて諦めてしまう状態」 5.「意気地(自分自身や他に対する面目から自分の意志や意見をどこまでも通そうとする精神)がない状態」  となりました。  次は反例検証。  ……  これが時間かかります。浮かんでこない……  すぐにあんな自信があるのに気弱な少女の例を出してしまうプロはすごい。というか、だからプロなのか。  自分がダメなの自覚しまくり。    1.自分が周りに格好いいと思われているか常に気にするような奴は……気弱じゃない。  2.これ、テストとかに該当するかな? テストの点が気になってテスト自体に集中できない……ボツ。  3.これは反例が浮かばない。逆を考えてみよう。自身を過大評価して行動するやつは強気な人間か? 強気とは(性格や考え方、気持ちなどが困難や障害にも負けない強いものである事、また態度が雄弁で譲らない事) ありそうな気がするが、保留。課題も「気弱な主人公が強気になる話」ではなく「気弱な主人公が気弱でなくなる話」だし。  4・5.も、反例は思いつかなかった。  この辺りが気弱な状態になるのか?  少し気になるのは、考えてた時に浮かんだこれ。  ある所に、強気なじいさんがいた。  彼がある時病気になる。  病気は治ったが、それ以降、じいさんはすっかり気弱な人間になってしまった。  奥さんの井戸端会議で、よく訊くような話。  何故じいさんは病気をキッカケに気弱になったのか?  これは自分だけはずっと健康だと思っていたのに、病気になる事によって自分も他の人間と同じだと思い知らされたから。  それだとどうなるか?  を考えても答えでなかったので、この爺さんがさっき上で考えた気弱の理由のどれに該当するか考える。  一番しっくりきそうなのは、5かな?  今日はこれを回答にしてみます。  答え。  気弱であるとは「意気地(自分自身や他に対する面目から自分の意志や意見をどこまでも通そうとする精神)がない状態」  どうでしょうか?   >シンデレラ  >男が自分の口から「倒れない理由」を説明するかわりに、実際のプロの作品ではどうやって処理していますか?   この場面に来るまでに、男がどれだけ宿敵を憎んでいるか(負けることが許されないか)を描写してます。例えば、愛する人殺された場面があるとか。主人公に体験させて、行動させる。   はせがわさんに言われてました……。   水を欲しがるシンデレラの時に、喉が乾いたからそこの水がほしいと言わせるのと、ダンスの後であるという情報を与えて、そこの水がほしいと言わせるのと同じ違い。  シンデレラ、考えるほどに、深みにはまる 五・七・五     羽矢野7改訂3.(無欲、二月十七日 今週0個、合計3個) 「オードブルで十分に満足して、それより豪華な料理に手を付けなかったシンデレラ」  ・会場の料理は、奥のテーブルに行くほど豪華になっていた。  ・女達はそれに気付くと、まだ食べてもいないのに最初のテーブルを離れ、奥へと行ってしまう。  ・そんな中、シンデレラだけはそのテーブルに並んだ料理を食べては幸せそうにしていた。、  ・それを見た王子は他のテーブルの方が豪華なのに気付いていないのかと思い、知らせようとするが、王子に気付いたシンデレラはおいしい料理を食べさせてもらった礼を言う。  ・王子、気に入る。  羽矢野9.凝縮版 「褒美をもらえた事に純粋に喜ぶシンデレラ」  ・ダンスが上手だったシンデレラ。王子から褒美がもらえる事になる。  ・他に褒美を貰った娘は宝石だったが、シンデレラに手渡されたのは綺麗だが何の変哲もない一輪の薔薇だった。  ・それはちょっとした王子の冗談で、すぐにちゃんとした褒美の品を出そうとする。  ・しかしシンデレラは貰った薔薇を喜んで胸元に飾り、王子に礼を言う。  ・王子、再び始まるダンスに、もう一度シンデレラを誘う。 >新企画課題  5.6.9.10ですね。  わかりました。  なるべく連続してやるようにします。 >3.リテイク  「気弱で押しの弱い営業マンが、少しだが押しが強くなる話」  気弱で押しが弱い為、いつも競争で他社に負けてしまう営業マンがいた。いつも成績は最低で、自分は営業には向いていないのではないかと仕事を辞めそうになる。しかし自分に仕事を教えてくれた先輩の励ましを受けて奮闘した結果、少しだが、押しを強くする事ができた。 今日はここまで。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.3775 投稿日 2002年2月20日(水)04時28分 投稿者 新木 伸 >弟切さん  いいのか、本当にいいのか?  「主人公が挫折して立ち直る話」――で、本当にいいのか?  仮にそうだとすると、べつにコールドスリープなんていらなくなっちゃうわけだが?  こうやってコールドスリープカプセルを出してきて、わざわざ主人公が自分の生きた世界ではなく未来にまで行って――って、そういう仕掛けの役割とかって、いったいなんなのよ? >羽矢野君  とりあえず4つ分終わるまではこれ以上やることを増やさないようにするとして……。  車の中で考えるのは、やめときなさい。  車を運転しているときは、運転だけに専念すること。  仕事中に考えないようにしているというのは羽矢野君個人のポリシーとか、そういう個人的なもんだから自由にすりゃいいことだけど。  運転中に考えるのは、これは個人の自由じゃ済まなくなる。  車っていうものが、ほんのちょっとしたミスで容易に人を殺せる乗り物だということを考えましょう。  見ず知らずの他人(通行人とか他のドライバーとか)の命がハンドル握ってる君の肩に掛かってるんだから、運転中に考えるのは禁止ね。  通勤中に考えたいのなら、しばらくのあいだだけでも、電車かバスに切り替えましょう。  なに、車で行くよりも余計に時間がかかったところで、そのあいだずっと考えに集中できるのだから、なにも無駄にはならないさ。 >羽矢野君 >気弱とか >>とここまでで見つけた共通項は、まず気弱という状態は、相手が人間でないと成立しないのではないかという事。。  えー……?  じゃあさー、「気弱なあまり、ビデオ予約はおろか、ラジカセに触れることさえできない昭和一桁生まれの人」とかって、成り立たないもの?  これ、物に対して気弱だけども? >>気弱であるとは「意気地(自分自身や他に対する面目から自分の意志や意見をどこまでも通そうとする精神)がない状態」  んじゃ、これの反証をあげればいいわけか。  意気地があって気弱なら、いいわけね。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  主人公がいる。  不良たちから、いいようにいじめられている気弱な少年だ。  しかし彼は、じつは格闘技の達人だったりするんだな。  でも「戦わず」ってことで、いつも人間サンドバッグにされている。  彼が戦わない理由。それは彼の気弱さからくるものだった。彼は誰も傷つけたくないんだな。人が傷つくところなんて、なにがあっても見たくないんだ。(自分ならいいのね)  そんな彼をかばってくれる女の子がいる。  だけどそのせいで女の子は、不良たちに目を付けられてしまって、捕まってしまう。  いつものように痛めつけられている主人公の目の前に、その女の子が連れてこられる。不良たちは主人公の目の前で、女の子をいたぶるさまを見せつけようという腹づもりらしい。  主人公は悩む。しかし決められない。女の子を助けるということは、つまり、不良たちをみずからの手で傷つけること。そして女の子を助けないということは、女の子が傷つくということになる。  どちらにしても、誰かが傷つくわけだ。  しかし女の子が汚されようとする、まさにそのとき、彼は「誰も傷ついて欲しくない」という気弱な考えに別れを告げた。  鬼と化し、不良どもを叩きのめしてまわり、女の子を助けだしたのだった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  ――ってところで、どう?  一行コンセプトとしては、  誰も傷つけたくないという気弱さを捨て去る少年の話。  以上。15分。 >西鶴君  そこまで暇じゃないぞ。  自分から目指す方向性が違うと言ってる人の文章に突っ込んで、どうすんのよ。  それにあの手のポエム系の文章は、僕の専門外なんで、ようわからん。  あと何度か言ってると思うんだけど……。  僕は自分の文章を「巧い」だなんて言った覚えはないんだがなぁ。  僕が目指しているのは、「読みやすい/わかりやすい」文章なんだってば。そう言ってるでしょ? べつに文章なんてのは、うまくなくていいの。  新木伸の文章を巧いかどうかで論じたって、なんの意味もないことなの。おわかり?  論じるなら、「読みやすいかどうか」「わかりやすいかどうか」で論じてくれ。俺はそこで勝負してるんだからさ。  まあとりあえず、せっかくのご指名なんで、見てみたぞ。  特にこれといって大きな破綻はない模様だ。  ショートショートとしてなら、ああいうのもありだろうと思った。  ただ、もしあのままの文体で二百枚なり、三百枚なり、小説一冊分ほど読まされるとしたら、これはかなり退屈するだろうね。  それだけは確実に言える。言っちゃう。皆で想像してみよう。  僕があの種の文体を自分の作品で使うときがあるとしたら、幻夢界とか、なにかそんなふうな現実感の乏しい夢の世界を描くためかな。一冊の小説の中の、ごく一部分として使うなら効果的かと。  もちろん他のシーンで現実感を出しているからこそ、そこの部分の「現実感の欠如」が面白い仕掛けとして読者の目に映るという効果を計算の上でだ。  まあせっかくだし、いくつか気になったところとか、指摘してみるとするか。 (わしも暇だのう。……しくしく)  まず冒頭部分の数行ほど。  この部分って、ひょっとして冬の寒さを印象づけようとしている?  だったら失敗しちゃってるぞ。これじゃぜんぜん「寒さ」が伝わってこない。  桜を見上げている主人公のことを書いて、そのあとに現在が冬であることを書いて、わざわざ一行仕立ててもって、「そう。冬なのだ。」とかやっているわけだが、ここが見事にコケちゃっている。  なぜなら、「寒さ」が実感できていないから。  正直なところ、「そう。冬なのだ。」とか言われても、「はぁん? なに言ってんの?」という感じだった。「桜が咲いてんだから、いま春に決まってんじゃん。変なこと言うなよ、まったくもうっ」――とか思いつつ、頭に戻って読み返してみて、また読んで……。  何度か繰り返して読み直してみて、そしてようやく、「ああ、これは桜が咲いているんだけど真冬だってことなんだな。作者はそのつもりでこのシーンを書いているわけだな」――と、そのように理解できた。  ちなみに夜の花見をしたことのある人ならもちろん知っていることだが、春先の夜っていうのは、まだかなり冷えこんで寒いものなのだな。「寒い」&「吐く息が白い」と書いただけで冬だと確定させようというのは、これはだいぶ無理がある。  普通に桜を出して、「寒い」とただ書いただけでは、これでは春先だと勘違いされてしまう。「普通の寒い」ではなく、「ものすごく寒い」というところまで印象づけさせないとダメ。いわゆる「骨身に染みる寒さ」ってやつね。  これが唯野君とかなら、「おまえ、いまちょうどいいことに真冬だから、ちょっと夜中に表に出ていって、ガードレールに座って三時間ぐらい過ごしてみろ」とか言ってしまうところだが。  それはそれとして……。  この「寒さ」っていうのは、この作品のキーワードだよね。  作品全体として、死者の冷たさと、生者の冷たさとを対比させて使おうとしているのが見えてくる。  だがそれにしちゃ、表現がお粗末すぎやしないか?  検索してみると、「寒い」が1回に、「冷たい」が3回ほど出てきてる。とくに肝心カナメの「冷たい死者の体」を描くにあたって、2回も連チャンで「冷たい」が出てる。  このあたり、もうすこしなんとかしようぜ。  あと、この桜だ。  けっして満開なわけではなく、いまにも散りきってしまいそうな寂しい状態でありながら、ずっと一定の姿を保っている――のだと思われる。主人公の中で止まってしまっている「時」というのを暗示しているつもりなんだろうけど……。  ここも、見事にコケてる。  いま上に書いた「散りきってしまいそうな桜」というのは、作品中から読みとれたわけではなく、このテーマでこの作りの話なら、そうであるはずだということを、理詰めで導き出したものでしかない。  しかし、まるで、わからん。  実感できん。  作中から読み取ることなんて、もう無理な相談。  ここは大事なとこなんだから、ちゃんと書いとけ。  仮にこれとはまったくの逆で、「じつは満開」とかいうことだったとしても、ならそうとわかるように、ちゃんと書いとけ。  あと、「西鶴翠弱気疑惑」――というのが、あったあった。 1.「とり残されたように咲く」 2.「僕は毎晩のように通っていた」 3.「香織は敬礼するように」 4.「甘えているように聞こえる」 5.「そのときも今日のように」 6.「まだ香織が生きていた頃のように」 7.「香織は甘えたような口調で」 8.「昔のように」 9.「砂が音もなく流れるように」 10.「僕を観察しているかのようだった」  「ように」「ような」「ようだ」――が、キミ、多すぎ。  形容詞を使うときに、「ように」なんて書くのは、作者に自信がないだけ。言い切ることも出来ない弱気でとほほな状態で書いてるもんだから、こんなふうに「ように」が多くなってしまうわけだ。  これはたしか、前に教えてあったはずだが……。(ないっけ?)  こんなん、全部検索して、本当に必要な「ように」だけを残して残りを取るだけでカンタンに直せるようなモンだ。いっぺん言ったら、二度と見せるんじゃないよ。ふんとにもうっ。  ちなみに、このなかで本当に必要な「ように」は、このうちの、どれとどれ? 何個くらい?  あと、もう一点。  このショートショートに描きこまれている「情報」だけども、ほぼ百パーセントが視覚だけに頼りきっている。いくら人間が視覚偏重の生物だとはいえ、これじゃあ、いくらなんでもあんまりだ。  聴覚はいっさいなし。嗅覚もなし。味覚もなし。  触覚(皮膚感覚)についても、温度感覚に触れているから使われているとか主張するかもしれないけど、その語彙が「冷たい」「温かい」「凍りつきそう」だけじゃ、これは描いているとは言わない。  ちなみにキャラクターの「台詞」というのは、あれは聴覚には含まれません。  あれは「言語」であって、「論理」であるから。たとえば香織の「甘えた声」というものを、「甘えた声」とコトバで表現しちゃうのではなく、もっとほかのやり方を考えていたなら、聴覚がほんのちょっと入ったことになったかも。惜しいとこだね。 >西鶴君  と、まあ、こんなとこか。  まあべつに課題もせんでいいし、直してこなくていいし、これに対するコメントも書かんでいいけど……。  ただひとつ。  羽矢野君の例のあの部分に対して、僕の行った指摘とは「まったく逆の突っこみ場所」――とかいうやつ。  それだけはアップしておくように。  引き合いに出したんだから、ちゃんと見せてあげなきゃ羽矢野君に悪いでしょ。どこが突っ込まれたのかナイショのまんまじゃ、羽矢野君も落ち着かんだろうし。  それが正反対の方向性なのであれば、両方を並べて比較することもできて、羽矢野君の役に立つわけだ。  僕やみやびさんの指摘は、二人して同じことをやってるもんだから、じつは二人分あってもあまり意味がないのだ。(一人分と同じこと) -------------------------------------------------------------------------------- 目覚めよ! No.3776 投稿日 2002年2月20日(水)10時06分 投稿者 弟切 千隼 題名は、某宗教の宣伝誌の名前ではありません。 「凍れる心臓」(仮題)の一行コンセプトを訂正します。前回の書き込みの時は常にも増して脳みそがとろけていました。 一行コンセプトは「主人公が目覚める話」です。 -------------------------------------------------------------------------------- 体調崩してました。 No.3777 投稿日 2002年2月20日(水)10時31分 投稿者 はせがわみやび  なんでこんなに調子が出ないんだろう、と思ったら、熱が出ていたっていう。 >>とここまでで見つけた共通項は、まず気弱という状態は、相手が人間でないと成立しないのではないかという事。。  ふと思った。  気弱で「ような」を使ってしまう小説書きが、「ような」を使わなくなる話。  とかは?  あとは……無人島に流れ着いた人間は、すべて気弱ではなくなってしまうのか、とか。 みやび -------------------------------------------------------------------------------- お久しぶりです No.3778 投稿日 2002年2月20日(水)13時04分 投稿者 巻島翔史  新木さん復帰おめでとうございます。  ええと、こちらはいまちょっと肉体的におかしなことになっておりまして、  とりあえず、右腰の張りの原因は靭帯がつってたということでおさまりそうなんですが、鎮痛剤と風邪の影響で腹が苦しいです。我慢できないほどじゃないですけど。  それよかもっとまずいのは、パソコンに向かうと軽いめまいが起こる症状ですね。これのせいで文章があまり書けません。目が疲れてるんでしょうか。  とりあえず体調が戻ってから、新企画と蟻地獄にレスしますので。  西鶴さん>  3月11日の方にします。いま体がこんななので。 -------------------------------------------------------------------------------- いきなり「調書」のことを書いても意味がわからなかったかな。 No.3779 投稿日 2002年2月20日(水)16時14分 投稿者 本家・鷹見一幸 あれは「小説」と「調書」の文章の違いについて書いたつもりだったんだけど、まあ、言わずもがなの解説を書いておくとするか。 「小説」の文体は「比喩」が許される。というか「比喩」の使い方が「文章の美しさ」みたいなところがあるよね。  それは「作詩」に通じる部分だよな。 いわゆる「美しい」と読み手に感じさせる部分。作者が描こうとしたもののイメージを、文章の絵巻にして読者の目の前にさあっと広げて見せるような感じ。 でも、この「比喩」ばっかりの文章を読まされても、そのイメージというか波長が作者と合わない読み手にしてみれば『なんだよ、これ、作者だけが酔ってるだけで、ぜんぜん状況がわからないじゃないか』という気分になるわけだ。 そして、そういった文章の対極にあるのが、以前俺が書き込んだ「調書」とか「報告書」と言われる文章なんだよね。 「調書」やら「報告書」には、事実しか書けない。もし、そこに事実以外の、たとえば自分の意見やら、見通し、といったものを書くとしたら、報告書の中に別項目として「意見」「見通し」といった項目を立てて書くことになる。 たとえば、ここに同じ内容を「比喩の入った文章」と「報告書」として書いた場合、読んだ人間がわかりやすいのはどっちだと思う?  それは当然「報告書」だよね。  報告書とは「六何の原則(ろっかのげんそく)」によって書かれなくてはならない「いつ、どこで、誰が 誰と、何をして、どうなった」というやつだ。  これは実にわかりやすい。事実を並べておけばいいわけだ。 たとえば情景描写でも同じ。  とある病室を描写するなら 「その部屋は総合病院の一人用個室である。広さは南北に5メートル東西に7メートルの長方形をしており、南側に幅2メートル高さ2メートルのアルミサッシ窓があり、日中はこの窓から直射日光が差し込むように設計されている。  部屋の西側の壁面に頭側を接した状態でベッドが置かれており、ベッドの枕もとの壁面には酸素吸入用のバルブと、吸引用の真空バルブが突き出している。  ベッドの南側には私物などを入れておくスチール製の高さ約60センチののロッカーが置かれ、その上には、高さ30センチほどの小型のポットと、病院名の書かれた薬袋が置かれている」  なんて感じ。    「小説」としては、あまりにも無味乾燥だよな。  でも、読んだ人間に「病室」を説明するという点においては「正確」なわけだ。  「正確にものを記録し伝える」という目的で書かれた文章なのだからそれは当然のことなんだけどね。  さて、そこで小説を書くときの話になる。 読者は何も知らない。 作者が知っていることを、何も知らないんだ。 主人公が誰なのか、どんな性格なのか。なんてことより何より物語の舞台であるそこがどこで、今どんな状況なのか。全く知らない。  知らないまま(知らせないまま)読者をぐいぐい引っ張って行って、どんどんイメージを広げて行って、最後のどんでん返しで物語世界のすべてをシーンとして見せる(セリフとか地の文で説明することなく)なんてことができるなら、それもいいだろうけど、それが出来たらとっくにプロだわな。  だから、まず「説明」しなきゃならない。 絶対に「報告書」としての要素を失ってはならない。 そこがどこなのか、どんな状況なのか、そこには誰が居て何をしているのか。 それが伝わらなくては、読者は作品世界に入って来れない。いや、正確に言うならば、読者の半分以上はそこで作品世界に入るのをためらうだろうね。  そう言う読者は本をレジに持って行ってくれない。  本が売れなければ、作家は明日のコメに困る。 新木さんが「読みやすい、わかりやすい文章」それを一番大切にしている理由はそこにある。 まあ、文章でメシを食うつもりがないのなら  「美しい比喩と修飾語のちりばめられた、しかし読みにくい分かりにくい文章」 を書くのが好きならそれもアリだろうな。  それは「同人誌」だからね。 -------------------------------------------------------------------------------- 不発ですな。 No.3780 投稿日 2002年2月20日(水)18時44分 投稿者 西鶴翠(みどり)  いや、「たわけ。」とか「論外。」とかが聞きたかったわけですが、新木節はどこへ行ってしまったのですか。やはり、遠慮してますか(猫)。それとも、ようやく、私をあきらめましたか(何)。  ということは、どうでもよくて、 >羽矢野君の例のあの部分に対して、僕の行った指摘とは「まったく逆の突っこみ場所」――とかいうやつ。 >それだけはアップしておくように。  ごもっともです。  とりあえず、引用部分を再掲。 --------------------------------------------------------------------------------  血溜まりと、その中に横たわる女性徒の姿……。  九条つかさは眼前に広がる非現実的なその光景を、扉に手をかけたままの姿で半ば呆然と見つめ続けていた。  部活が終わり、帰ろうとした所で忘れ物に気付き、慌てて取りに戻った施錠間際の教室。 そんなあたりまえの放課後という日常が、閉められたカーテンの隙間から漏れ入る夕日のオレンジと床を流れる血の赤に鮮やかに染め抜かれ、非日常へと変貌している。 「一体、何がどうなっているの?」  怯えた声で、つかさは呟いた。  男の子みたい。とよく友人から形容される自分が、こんなにもはっきりと震えているのが不思議だった。空手で鍛えているはずの体も、石になったように動いてはくれない。  自分が恐怖に支配されているのを、彼女はまるで他人事のように感じていた。 --------------------------------------------------------------------------------  まずですね。羽矢野さんが一貫して描こうとしているのは、最後の一文の後半です。「彼女はまるで他人事のように感じていた。」の部分。キーワードは「他人事」。かみ砕いて言えば、身体は恐怖を感じているのに精神は恐怖を感じていない(麻痺している)状況、です。  二段落目。「非現実的」という単語を使って、「非現実的」であることを表現しているのも、その現れです。もしも彼女が冷静でなくて恐怖で発狂しそうになっている状態ならば、「非現実的」などという難しい言葉は使いません。もっと本能的な言葉が出てくるはずです。でもあえて、「非現実的」という言葉を出した。そこですでにこのシーンの方向性が打ち出されています。「扉に手をかけたまま」「非現実的」を認識するのです。身体と精神の遊離です。  次の段落で、「あたりまえの放課後」であることを細かく書こうとしているのも、「他人事」を表すためです。もっと順序立てて分かりやすく書けば、効果が出たのに、と思います(文の硬質さを保ったままで)。今のままでは、状況が非常に分かりにくいのです。  一段落とばしまして、科白の行。これは、筆が滑った文章(科白)だと思います。何も考えずに「非現実的→混乱」という図式を作り上げてしまった結果の科白だと思いますが、ここで語るべきなのは「他人事」ですので、別の科白になるはずです。  そして、次の段落で、声だけが怯えるはずです。  で、身体だけが震えて、それを「不思議」であると知覚しているという描写があります。そうです。これは、描写です。あっさりと書いていますが、身体と心の遊離を描写している文章です。  ここまで、視点がかなり主人公よりになっているわけですが、「彼女」という言葉を使うことによって視点を主人公から遠ざけて、シーンチェンジを図っているように見えます。シーンチェンジをしつつ、そこまでを総括しています。次がどうなっているのか私は知らないのですが、シーンチェンジをしていれば、この一文は成功だと思います。  で、問題は「そんなあたりまえの放課後という日常が〜」です。妙に詩的ですね。ほかの部分は修辞法を使ってもせいぜい直喩にとどめておいているのに、この一文では、無生物主語を使って「変貌する」と書いています。『日常が非日常に変貌する』。どことなく、詩的なのがお分かりいただけるでしょうか。この部分だけ、文体が異質なんです。  この一文、とてもそれまで硬質な文を作り上げていた(三人称でも視点がある場合は、文の雰囲気は視点保持者に左右されます)主人公とはそぐわないのですね。特に、この主人公は、空手をしているのですよね。空手をしているロマンチストというのは、書くのにそれなりの文章量や技量がいるんです。冒頭のこの部分で、「空手をしているロマンチスト」を語るのは、無茶でしょう。しかも、「男の子みたい」と言われるような主人公です。  で、別の角度から同じ文に対するコメントなのですが、日本人というのは、無生物主語というのをとっさには考えられないようにできているんです(余談ですが、私も卒論を書くにあたって、無生物主語が書けなくて非常に困りました。どうしても、「著者は」とか「研究者は」とか書いて、楽をしてしまおうとするんですね)。そういうとっさに考えられないようなことを、妙に悠長に書いているんです。身体が動かないというのに。これまでの文は、ほぼ確実に、精神的なことと身体的なことを同時に書いて、主人公の精神と身体の遊離を描いていましたが、ここだけ精神のことだけを書いているんです。これでは、緊張感というものがありません。新木さんの引用した冒頭部分を台無しにしています。  まとめ。  無意識であるのか意識的であるのか分からないけれども、科白の部分と「そんなあたりまえの」の部分以外は、首尾一貫している。で、恐らくは無意識なので、意識的にこれらのことをやることができれば、文章の質は上がるはず。  以上です。 新木さん> >論じるなら、「読みやすいかどうか」「わかりやすいかどうか」で論じてくれ。俺はそこで勝負してるんだからさ。  要するに、「分かりにくかったところを挙げてみろ」ということですね。暇じゃないのに暇なことをしてくれた新木さんへのお礼に、私も分かりにくかったところを挙げようと思います。でも、論じません。  「あるある!夢境学園(1)」の112ページで一瞬(114ページまで読んで、そこまで戻った)分かりにくくなりました。旧校舎に迷い込むところです。新木さんの文章、普段なら戻ったとしても五行程度で済むのですが、112ページから114ページは珍しく分かりにくかったので、記憶に残っています。  ここはちょうど、 >それにあの手のポエム系の文章は、僕の専門外なんで、ようわからん。  その専門外の要素が含まれている部分ですね。なぜ私が、あのショートショートの中に、視覚以外の情報を入れなかったのか。なぜ私が、「ように」「ような」「ようだ」を連発したのか。そのあたりのことを考えてみることをお勧め……する資格は持ち合わせていないわけですが、一応お勧めしておきます(結局、論じてるじゃん)。  ……というか実は、一番分かりにくいのは題名だったりします。「あるある!夢境学園」。これは一体、どういうジャンルの話ですか。 まっきー> >3月11日の方にします。いま体がこんななので。  了解です。それから、お大事に。私も三月十一日に向けて、できるかぎり体調を整えておこうと思います。 それでは。 http://homepage2.nifty.com/saikaku/ -------------------------------------------------------------------------------- で、羽矢野さんの作品を見に行きました。 No.3781 投稿日 2002年2月20日(水)19時34分 投稿者 西鶴翠(みどり)  実は、引用部分だけしか読んでいなかったのです。で、本棚に読みにいったのですが、見当たりませんでした。どこにあるのかと思ったら、感想掲示板にあったのですね。これじゃあ、ここの次の場面がどうなっているのか分からないや(笑)。 http://homepage2.nifty.com/saikaku/ -------------------------------------------------------------------------------- 調書とか No.3782 投稿日 2002年2月20日(水)19時35分 投稿者 新木 伸 >鷹見さん  調書と小説の関係。  うーん。このあたりのたとえとかは、僕らには非常に納得できるものなんですが、みんなにはどうなんでしょ?  反応がないのは、理解できなくてよくわからんからなのかなぁ?  たまに、よくわからんことがあります。皆がどこまでわかっていて、どこはわからんのか――とか。  いわゆる新木語で言うところの「生情報」というやつですね。公園行って調書取ってこい! とかいうアレ。  作家は、あるシーンを書こうとするときに、頭の中にその「調書」が完璧にできあがっていなくては、まず話にもならんわけですね。  どのおまわりさんだって、やれていること。  それと同じこと。どの作家も自分の作品世界の出来事については、やれて当然のこと。  場所の「調書」および、人物の「調書」。いまこのときこのシーンでは、何がどうなっているのか。  いいなぁ。これ。  「あなたはここで『啓子は怯えていた』と書いていますが、なぜ怯えているとわかったのですか?」とか、「あなたはここで『美しい街並み』と書いていますが、なぜ美しい街並みであるとわかったのですか?」とか、こんどから言おうかなぁ。  さて。その鷹見さんの出してくれた「生情報」から、実際の「描写」を起こすとどういうことになるか、ちょっとやってみます。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「その部屋は総合病院の一人用個室である。広さは南北に5メートル東西に7メートルの長方形をしており、南側に幅2メートル高さ2メートルのアルミサッシ窓があり、日中はこの窓から直射日光が差し込むように設計されている。  部屋の西側の壁面に頭側を接した状態でベッドが置かれており、ベッドの枕もとの壁面には酸素吸入用のバルブと、吸引用の真空バルブが突き出している。  ベッドの南側には私物などを入れておくスチール製の高さ約60センチののロッカーが置かれ、その上には、高さ30センチほどの小型のポットと、病院名の書かれた薬袋が置かれている」 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  これが生情報。  この調書的元情報を使って、小説の1シーンにしてみます。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  土曜日の午後、浩二は美雪の病室を訪れることにした。  病院の受付で部屋を聞いて、無駄に長い廊下を歩いてゆくと、突きあたりのところにその部屋はあった。  室井美雪――。  名札がひとつしかかかっていない。個室だった。  入るのをしばらくためらい、それから浩二はノックをひとつしてみた。 「どうぞ」  と、聞き落としそうなほど小さな、美雪の声が聞こえてくる。  浩二が病室に入ってゆくと、部屋の中央のベッドの上に体を起こして待っていた。浩二の顔を見て、わずかに微笑む。  部屋は一人には大きすぎるほど広かった。南に向いた窓から、午後の日差しが差しこんでいる。だがその日差しも美雪のところまでは届いていない。日陰になったベッドの上で、白い肌をした美雪は、浩二のことを静かに見つめていた。  はじめに浮かべた微笑みも、もう途切れてしまっている。ただじっと、浩二を見つめるばかりだ。  そのひたむきな視線を受け止めることができず、部屋のなかに視線をさまよわせた。  部屋にある物といえば、スチールのロッカーとポットがひとつばかり。生活感にまるで乏しい無機質な印象の部屋だった。  こんな部屋で、美雪は毎日を過ごしているのか。  浩二は胸に痛みを覚えた。  すべて自分のせいだった。  美雪がここにこうしている理由。そのすべては自分に責任があるのだった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  (続かない)  情景描写なるものを、ここではやっています。  部屋の大きさ。窓の大きさ。室内にある物の数と種類。  そういった元情報は、鷹見さんの出したデータのままを利用しました。  小説における描写というのは、ある人物の目(視点)を通じて、あるデータを持つ場所や場面を見るということなわけです。  主人公はヒロインの置かれた部屋を、殺風景と感じました。ひとりでいるには広すぎる部屋と感じたわけです。  これは主人公がヒロインに好意を持っているからなわけですね。殺風景な部屋でかわいそう――という気持ちです。  かりにこの逆で、ヒロインに悪意を持っている主人公だったりしたら、「ざまあみろ」的な感想を抱いていたのかもしれません。  そして情報を書きだしてゆく順番も大切。  なにかの視点に乗って物を書いていると、まずその「視点保持者」が物に注意を向ける順番っていうのがあるわけです。  これは人間の頭脳の作りがそうなっているもんで、しかたのないことです。  人間の思考はシーケンシャルに動いています。なにごとにも優先順位がついていて、「最初→次→さらに次」……という順番で、物事の認識は進んでゆきます。  だいたい、文章だってそういう作りになっている。シーケンシャルに頭から順番に読んでいかないとならない。  「絵」とかの場合でも、すべてが同時に目に入っているように思えますが、じつは特殊なカメラなどで眼球の動きを追ってみると、「最初に見るもの→次に見るもの→」というシーケンシャルになっていることが判明しています。  さて。この例に挙げた描写のケースにおける、順番。  主人公はヒロインの見舞いに来たのだから、まずヒロインに注意を向けなければならない。そして彼女のひたむきすぎる視線から目をはずすことで、ようやく室内のものに目が行くようになる。  ここではそれを、2回ほど繰り返しています。  主人公はヒロインを見て、まわりを見て、またヒロインに目を戻して、また目を離して室内を見て――と、やってますね。 ・ベッドの上のヒロインを見る主人公。 ・ヒロインに微笑まれ、目を離して室内を見る主人公。部屋の大きさと間取りに注意を向ける。 ・またヒロインを見るのだが、そのひたむきな視線から逃げるように、室内を観察する主人公。ロッカーやらポットやら、細々した物に注意を向ける。  こういった、注意を向ける順番、プロセス(視線をさまよわせたり戻したり)、見たものに対して何を感じるか――ぜんぶひっくるめて、「描写」となります。  僕が「小説じゃない」と言うときは、それはつまり「描写」が存在しないから。  僕が「描写になっていない」と言うときは、生情報の「調書」が作者の頭の中にできあがっていないのが丸わかりになっているか、もしくは、視点が描くものの順番に無頓着になっているか。  まあ、「小説じゃない」のも、「描写になっていない」のも、どちらも「話にならん」ということでは同じことね。  プロ作家の仕事の評価っていうものは、「その小説の善し悪し」で計られるものなのね。  目鼻が揃っていないものは小説とは呼べず、そもそも評価の対象にもなりゃしない。  ちなみに「描写」というのは、小説を構成する要素としては、たかだか4分の1ぐらいの比重でしか占めていない。  んでもって、いまはこうして描写とか文章面のことなんかをやってるわけだけど……。  本来ここでやることになっているのは、文章のことではなくて、「話の筋」のことなわけだ。  描写なんてもんは、「頭の中に調書を作る」&「見る順番。感じる順番に注意を払う」の2点さえできてりゃ、プロで通用する最低ランクをクリアするものが書けてしまえる。  たかだか、そんなものでしかないことに、なにを手こずっているのかね。 -------------------------------------------------------------------------------- やることがないって…… No.3783 投稿日 2002年2月20日(水)20時24分 投稿者 唯野教授  私へのレスが見当たらないのですが。これは羽矢野さんと一緒で、「この段階ではボツ出ししないから肉付けに行け」ということなのでしょーか。それとも思いっきり誤植をした私への罰なのでしょうか……(以前、誰かに訂正禁止令が出てたので直さなかったのですけど)。 >西鶴さん 狙ったのかどうかはわかりませんが、3773の文章からは非常に「浮かれている」という感じが伝わってきました。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.3784 投稿日 2002年2月20日(水)22時17分 投稿者 新木 伸  んー。書きかけだけど、とりあえずここまででいったんアップしとくか。 >死体とか  現実に、「死体を発見しちゃった第一発見者」になった母から聞いた話です。 ・帰ってきたら、風邪で寝室で寝ていたはずのお父さん(旦那)が居間でうつぶせになって寝ていた。 ・なにこんなところで寝てるんだろうと思い、声をかけたが返事がない。 ・なにか嫌な予感を感じつつ、起こすために手で触れて揺さぶろうとした。肌の弾力がなくて妙に固くて、そして冷たかった。 ・揺さぶったが、体の姿勢はそのまま固まっていた。  ――で、ようやく「死体」だと確信に至ったそうです。  ここから考えるに、血溜まりに倒れている女生徒が死体であることを、一見しただけの視覚情報だけで確定するのは、これは死体に関するなんの専門知識も持たない一女子高生には無理ですね。  床に広がっている赤い液体が「血溜まり」であることと、その人物が「女生徒」であることは、多少の観察時間(数秒程度)をかければ、離れたところでも視覚情報だけで確定することは可能でしょう。しかし果たして死んでいるのか生きているのか。これは実際に触れてみないとわからないようです。  まああのシーンには、それが「死体」であることは書いていないわけですが。  でもそれが「死体」じゃないと主人公が考えていたのなら、助けなきゃとか、手当てしなきゃとか、なにかそんなふうなことに思考が向かうはずなので、あの部分だけを読んで、それが死体であることを作者が想定していたということは、もはや確定できちゃうわけです。  羽矢野さんの場合。  自分が「死体」に対してまったくの無知であり、死体というものをぜんぜん知らない――と、そのことを知ってさえいれば、もうすこし警戒心を抱いたりして、あの部分の描写に気を使ったりもすることもできたのでしょうが。  羽矢野さん。  自分が「死体を知らない」ということを、知らなかったでしょ? >原稿の保存とか >唯野君  へ? エディタの自動保存機能とか、使ってないの?  なにそれ?  っていうか、みんなエディタはなにを使ってるわけ?  メモ帳やワードパットなら、そりゃ、ついていないかもなぁ。  わしは秀丸。  これだと、自動保存までの更新回数と、遅延時間が設定できる。  どちらもだいぶ短めにして、10回と30秒。  10回以上キーを打って文字を入れて、30秒、手を止めてなにも操作をしていなかったら、自動的に保存されるという設定。  これで停電やらOSのハングアップやらで書きかけのテキストを失うことを防止できる。  まあそのエディタ自身が持っている自動保存機能とは別に、自分でマクロを作って、「F12」を押すとセーブされるようにしてある。  手を止めて考えるときには、もう無意識の条件反射でF12押してセーブ――っていうのが染みついちゃっているんで、べつに自動保存機能がなくても困りはしないんだけどね。  ちなみにこのセーブマクロ。  小技が効かしてあって、1回目には普通にセーブだけど、2回連続で押すと、違うHDDに作ってあるバックアップフォルダのほうに、ファイルをコピーするようになっている。  HDDのクラッシュとか、なんかエディタやOSのバグでセーブしたファイルが壊れちゃったりしたときのため。何回か、これで救われたことがあった。  バックアップの基本は、やっぱだいじなファイルは、2カ所以上に保存しておきましょうね――ってことだよね。  うちはデスクトップマシンと、ノートパソコン。それぞれのメインとバックアップのフォルダ。合計4カ所に入ってる。  あと原稿に関しては、毎日書いた分をみやびさんのところにメールで送ってある。これがいわば最後の砦だな。家事でもあって家が全焼したときとかは、そこから拾いあげるわけだ。 >唯野君 >>6、「気弱で大きな声を出して接客できない人が、できるようになる話」  この6は、悲観的要素が入ってるだろ。  大声を出しちゃったら、お客さんが驚いてしまったり気分を悪くしてしまうのではないだろうか、とか考えるパターンならありだと思うが。  じゃあ第二段階。それぞれ肉付けのこと。  ちなみにこの課題は僕はOKとボツは出さないつもり。本人が自分で気づくか、他の参加者に言われて理解するか、どっちかを想定してる。  まあ指摘とか自主ボツが誤った方向に行った場合は、その時々で言うつもり。  プロだと10個で10分なんで、それを参考タイムとしてやってみるように。  ちなみにこの10分っていうのは、キーボード叩いてる時間のみね。この程度の負荷だと、どうしても打つ速度のほうが低くなっちゃうから、手が打つ速度より早くは仕上げられないってこと。  あと「気弱で楽観的」なのは、ないだろうなぁ。5分考えなくても、なさそうってわかる。気弱と楽観的という性格は共存可能だろうけど、こんな感じになってしまうだろう。 「おまえって、いつもは楽観的すぎるぐらいなのに、こと恋愛のことになると、とたんに気弱になるなぁ」(友人談)  ――とか。  あるひとつの物事(この場合は恋愛)に関しては、気弱と楽観は同居不能だろう。  でも「悲観的なこと」が気弱だってのは、まだ答えとしては足りていない。  「悲観的である」のは、気弱である状態の持つひとつの現象であって、まだ本質には至っていない。  ただあながち間違いでもないんで、「悲観的である」その理由に関わる部分を考えてゆくと、気弱の本質に迫れるかもしれない。  なぜ、悲観的になるの?  羽矢野君に出したはずのエサに唯野君が食いついたわけだが、まあいいか。  エサやりおじさんとしては、どのハトポッポが食べてもたいしてかわらんわけだし。 >弟切さん  前に出したヒントを、違う形で、もういっぺんだそう。  4種類ほど、いま現在で見えている要素を書きだしたよね。 「主人公が殻から出る話」 「主人公が挫折から立ち直る話」 「主人公が鼻っ柱を折られる話」 「主人公が社会との関わりを取り戻す話」  そして弟切さんが出してきたものがひとつ。 「主人公が目を覚ます話」  これって、全部つなげて、こう言いかえることもできる。 「目を覚ました主人公が、鼻っ柱を折られて挫折して、そして自分の殻から出ることで社会との関わりを取り戻す話」  ――これって、すなわち、なんの話?  見え隠れしているすべての要素を、ひとつに括る「概念」ってものがあるはずなんだが。 >「俺ならこうする」とか  ふと気づいた。  これってアマチュアへの指摘としては、やっちゃいけないことなわけだけど……。  しかし同業者の人の完成された作品になんらかの指摘をするときには、逆に、この方法による指摘しかできないことに気がついた。  だって、明確なミスとかがあるはずないんだもの。  それなら、あとは個人個人の趣味とかの問題になってくる。  「いや、僕ならそこはこうしますね」――って、そんな感じ。  あくまで「僕ならこうする」であるわけで、僕ではないその同業者の人は、もちろん違うアプローチを選んでいる。そのアプローチにおける「完成型」というものを出してきているわけだ。  この話は、「完成された作品には」って話ね。  現実には、たとえプロの作品であっても、未完成な部分はそれなりに残ってしまうものなので、その部分への指摘は普通に行える。――が、相手だって、そんなことは百も承知なので、わざわざ言うこともないんだけど。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.3785 投稿日 2002年2月20日(水)23時42分 投稿者 新木 伸 >西鶴君 >羽矢野君への指摘  ああ、なるほど。  しかしその読み方には、意味がないぞ。  僕とみやびさんが、ここでみんなの作品をいくつか見てきて、それで学んだことがひとつあるんだな。  高い授業料を払って学んだことなんだが、特別に、それを教えてあげよう。  いわゆる「深読み」は、するだけムダだということ。  「オッカムのカミソリ」って話があるわな。あれと同じことなのね。  ある物事の説明をするとき、シンプルな仮定と、ややこしい仮定の両方があったとしたら、シンプルなほうを採用する。  そうしないと、時間が無駄になる。  それを学んだ。  よーく、学んだ。  とくに西鶴君。君からいちばん多く学ばせてもらった。  「闇の中で振り向けば」の話の時に、ホームに電車が滑り込んでくるシーンがあるよね。地下鉄のホームに最初にたった冒頭あたりのシーンだ。  まず電車がやってくる音が聞こえた。  そして次のシーンでは、電車はもう目の前に停止していた。  その途中にあるべきはずの、「電車がホームに滑り込んでくるとシーン」が、すっぱり抜けているのは、これはなぜなのだろう?  僕とみやびさんはそこを突いて、ずいぶん長いこと電話で議論を重ねた。  そこで出てきた結論が、「この異様な空間における“非現実”を描こうとする試みなんだろう。ただし失敗してるけどね」――というものだった。  つぎにそういう前提でもって、じゃあどうしたらここは失敗せずに書くことができるだろうか――とか、そう西鶴君にサジェスチョンするためのプランをいくつか心にとめて、打ち合わせの場に赴いていったわけだ。(最初のOFF会の話ね)  んで、OFF会の現場にて。  まず話の切り出しかたとしては、ソフトにこんな感じに持ち出してみた。 「あの電車がすべりこんでくるシーンさ、普通だったら、主人公は電車に目を奪われて観察したりするよね。それがないのは、なぜ?」  もちろんここで僕らが期待していた言葉というのは、「それは非現実を伝えるためでして……」とかなんとか、そういうたぐいのものなわけだ。  そしたら、なんですか?  「あ……、まるで考えていませんでした。そういやそうですね」ときたもんだ。  ずっこけそうになったよ。いやマジで。  素人のおそるべき「うかつさ」によって、僕らが知恵をしぼって考えた小一時間ほどの労力は、もうあっけないほど簡単にひっくり返されてしまったわけだ。  僕らは思った。  素人、侮りがたし。  そんなことが真相だなんて可能性は、考えもしなかったよ。いやほんと。  まああのあとも、西鶴君以外の他の人にたいしても同じようなことが続き、例外のひとつもでてこなかったことで、最近では僕らの中では確信に近いところまで行っちゃっているわけだ。  つまり。  深読みしても、ムダ。  んでもって、今回のケース。  西鶴君は、その「非現実」という難しい言葉を「わざわざ」持ち出していることに、なんらかの意味を見いだそうとしているわけだ。  それを立証するために、ややこしい仮説を重ねてきている。  もっとシンプルに行こうよ。  「非現実」という難しい言葉をそこで使っているのは、それが難しい言葉だと羽矢野君が気づいていないから。  以上。証明終わり。  ほうら、カンタン簡単かんたん。 >追記  そもそも「女性徒」なんて誤字が出てきてたり、IMEの変換で出てきた第一候補を平然と使っているようなレベルでもって、そこまで言葉の選択に気を遣っているのだと仮定すること自体、かなりの無理があると思うが。 >夢境の読みにくかったところとか  オーケー。  まずは一カ所ね。  数ページ戻ったのなら、それは「大」だな。  その指摘の部分はまだ見ていないけど……。  それのほかには?  できればリサーチの意味もこめて、5行でもいいから、読み戻った部分があったらぜんぶ教えてほしいところ。  あとこれは西鶴君の個人的判断として……。  一冊のなかに、そういった「わかりにくい部分」が何カ所以上になると、途中で読んでもらわれなくなったり、なんとか読み終えたとしても次の本はもう買ってもらえなくなったりするのだと思う?  例の指摘部分(数ページ戻る)が仮に「大」だとすると、「大」がいくつとか、数行程度戻るような「中」ならいくつかとか、読み返すまでいかないけど一瞬目が止まるぐらいの「小」ならいくつかとか。  主観的でいいから、なにかしら定量的な指標ってことだな。  作中のどこでも、大がいくつか見つかったら、その時点でもうダメ〜とか、1ページのなかに平均で中が1個ぐらいあるようだったら、もう確実にダメ〜……とか。  まあそれとは別に、覚えている部分をあげるのは、ぜひやってもらいたいところ。  大中小のそれぞれがどのくらい、実際に夢境学園の1巻のなかにあったのかという、そこのところ。  これはべつにいまから改めて読み直さないでもOK。っていうか、そのほうが都合がいい。  最初に読んだときの記憶でもって、いまの時点でも覚えているものだけでOKだ。  頭から1ページずつパラパラと送っていけば、「あ、ここわかりにくかったんだよな」とか、チェックしていけるでしょ。  どうせほとんどの読者は、小説は一度きりしか読まないわけだ。  また読後にどんな記憶が残っているかどうかが、もっとも大事な点なんだな。自分がつっかえた場所がいくつ覚えているかってことが、「あの作者のあの本、読みにくかったんだよなぁ」という感想のモトとなるものだから。  僕の場合、読みやすさで勝負しているわけだから、そこに関しては文字通り死活問題なわけだよ。協力求む。  ちなみにタイトルの意味だけど、「ありがちで夢みたいなストーリーの学園もの。軽いノリのコメディ系」ってところね。 >西鶴翠弱気疑惑 >>なぜ私が、「ように」「ような」「ようだ」を連発したのか。そのあたりのことを考えてみることをお勧め……する資格は持ち合わせていないわけですが、一応お勧めしておきます  知らん。  および、わからん。  上にも書いたように、西鶴翠が気弱だったから――という理由が、いちばんシンプルに説明できるので、それ以上考えるようなことはしない。  ぼくはそれを学んだんだから、そうすることにしているのー! (駄々っ子)  仮になんか深い狙いがあったにせよ、ぜんぜん伝わっていないってことは、失敗してるってことだ。失敗している以上、狙いがあろうがなかろうが、どうだって一緒。  まあ仮定の話として、あそこになにか狙いがあったとしよう。  しかし――だよ?  仮にもプロが読んで、それでもわからないような深い狙いっていうものが込められた小説を書いて、君はいったい誰にそれを読ませようとしているのかね?  まあ今回のこの反問が出てきた、そもそもの理由。  図星だったので西鶴翠はとても悔しく、なにか狙いがあるようにほのめかしてみた。  ――というのが、もっともシンプルな仮説なのだが。どうだろうか? >唯野君  いやむしろ、僕には3780のほうが浮かれているように見えるが? -------------------------------------------------------------------------------- 推敲とか No.3786 投稿日 2002年2月21日(木)00時22分 投稿者 新木 伸 >推敲の実例  ああいかん。浩二君と美雪ちゃんの話。時間を置いて読み直したら、直したいところが出てきちゃったよう。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  部屋は一人には大きすぎるほど広かった。南に向いた窓から、午後の日差しが差しこんでいる。だがその日差しも美雪のところまでは届いていない。日陰になったベッドの上で、白い肌をした美雪は、浩二のことを静かに見つめていた。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  ここの最後の一文字。「浩二のことを静かに見つめていた。」じゃなくって、「見つめている。」だよな、絶対にこっちであって、「いた」という過去形は、これはあり得ない。  しかも改行を入れないと、いかんな。  次の行に一行起こしにする。  そして「静かに」なんて形容詞は、単なる弱気であるだけだから、ばっさり取ってしまったほうがすっきりする。「日陰になったベッドの上で、白い肌をした美雪は、浩二のことを見つめている。」――にしないと。  そうするとその次の行の語尾も変わるか。「いる」→「いた」に。  つまり、こうなる。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  部屋は一人には大きすぎるほど広かった。南に向いた窓から、午後の日差しが差しこんでいる。だがその日差しも美雪のところまでは届いていない。  日陰になったベッドの上で、白い肌をした美雪は、浩二のことを見つめている。  はじめに浮かべた微笑みも、もう途切れてしまっていた。ただじっと、浩二を見つめるばかりだ。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  美雪がここにこうしている理由。そのすべては自分に責任があるのだった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  そしてこの最後の一行。これも効率が悪い。このコンセプトにおける最大効率が出ていない。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  美雪がここにこうしている理由。そのすべてに自分は責任を持っているのだった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  うん。これだね。  では完成系を、以下にあげる。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  土曜日の午後、浩二は美雪の病室を訪れることにした。  病院の受付で部屋を聞いて、無駄に長い廊下を歩いてゆくと、突きあたりのところにその部屋はあった。  室井美雪――。  名札がひとつしかかかっていない。個室だった。  入るのをしばらくためらい、それから浩二はノックをひとつしてみた。 「どうぞ」  と、聞き落としそうなほど小さな、美雪の声が聞こえてくる。  浩二が病室に入ってゆくと、部屋の中央のベッドの上に体を起こして待っていた。浩二の顔を見て、わずかに微笑む。  部屋は一人には大きすぎるほど広かった。南に向いた窓から、午後の日差しが差しこんでいる。だがその日差しも美雪のところまでは届いていない。  日陰になったベッドの上で、白い肌をした美雪は、浩二のことを見つめている。  はじめに浮かべた微笑みも、もう途切れてしまっていた。ただじっと、浩二を見つめるばかりだ。  そのひたむきな視線を受け止めることができず、部屋のなかに視線をさまよわせた。  部屋にある物といえば、スチールのロッカーとポットがひとつばかり。生活感にまるで乏しい無機質な印象の部屋だった。  こんな部屋で、美雪は毎日を過ごしているのか。  浩二は胸に痛みを覚えた。  すべて自分のせいだった。  美雪がここにこうしている理由。そのすべてに自分は責任を持っているのだった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  よし、これで「完成」。  ……といいたいところなのだが、まだ迷う。  ラストの、「そのすべてに自分は責任を持っているのだった。」の一行に関して。  読点を打つのかどうか。 「そのすべてに、自分は責任を持っているのだった。」とすべきか。 「そのすべてに自分は責任を持っているのだった。」とそのままにしておくべきか。  しかし前者だと、強調しすぎか。  どうか。  悩んだあげく、やっぱり読点は打たないことで決める。  点を打つか打たないか、それが大問題。  ――と。  推敲って、こういうものなのね。  みやびさんに書き上げたその当日分の初稿を送りつけて、見てもらって検討していたりするとき。たまに話にのぼるのが、この話題だ。  僕らプロが、いかに「こんな程度」の些細な直しに心血を注いでいるものか。  きっとぜんぜんわからんのだろうなぁ……という話。  ここに読点が必要かどうか。  改行を入れるかどうか。  「その」という指示代名詞を削るかイキママにするのか。  「静かに」の形容詞ひとつを、本当に入れるのか、すっぱり削り落とすのか。  そんな小さなことで、十数分ものあいだ議論を重ねている姿って、想像つく?  推敲という言葉の意味を、「誤字脱字がないかチェックすること」とか、そういうものだと思っている人も、多いだろ?  それは推敲以前の問題。いざ推敲に入る前にやっておくべきこと。  「推敲」という言葉の意味。辞書で引けば出てくる。引いてみよ。  唐の時代から、この言葉の定義はずっと変わっていない。  「推敲してる」とか言いつつ、その実態は誤字脱字チェックだったり――とか。言葉の意味を勝手に変えちゃいかんよ。  ちなみに僕のふだんの執筆作業の内容。  当日分をみやびさんに送る前に、その誤字脱字チェックあたりはもう済ませている。(それでもたまに誤字や変換ミスを発見されるが、「うるせぇ」と言って一蹴する)  だいたい、休憩取ったときとかに、そこまで書いた分を読み直すから、そのときに誤字やリズムの悪い文章などは直っているもの。  僕の場合、そうやって当日の分を当日に推敲してしまうと、あとはもう、ほとんど手を入れることはない。だいたいそのまんま、本になる。  面倒くさがりなんで、大幅な直しが必要な文章は、はじめから書かないことにしている。  そのシーンのイメージ作業(そのシーンの「調書」)ができていないうちは、書いたところで支離滅裂な変なシーンができるに決まっている。そのシーンの調書を脳内につくりあげて、イメージして、その場にいて空気まで感じられるようになることが先決だから、まずそれからやる。意識的に行えば、そうそう時間はかからない。あるシーンで詰まっても、たいていは1〜2日で乗り切る。  ちなみに調子が出てるとか「ノッて」きているときというのは、わざわざ意識して「調書」を作りあげないでも、次々と自然に浮かんでくるようなとき。これは楽ちん。 -------------------------------------------------------------------------------- 何で時間が欲しいときにいつも忙しくなるんだろう No.3787 投稿日 2002年2月21日(木)00時36分 投稿者 羽矢野 羽矢野です。 仕事が本当に忙しくて、時間があまりとれなくなっています。 でも作ってやります。 他の事へのレスも、時間が取れ次第順次させて頂きます。 新木さん一個誤字発見 3784 家事→火事 (いや、だから何だと言う訳ではないです) まずは課題優先で >気弱とは何か? この餌は私のものです。 誰にもあげない。答えられる前に絶対に食べてしまおう。 といっても唯野さん、半分正解らしいので、早くしないと取られてしまうな。 急がないと。 という訳で、昨日と同じように考えました。 気弱な状態を考えて、共通を探し出し、反例を検証。 そして、今までの例に照らし併せて…… を繰り返し。 気弱な例:  トイレに行くと、ちょうどおばちゃんが掃除していて、手を洗いに来たみたいに装って出ていく。  こっちがお客で、なおかつ相手にミスがあるのに、電話の対応で強くでれない。  なんかリアルなのは、今日の私の実体験だからです。  自分が取った気弱と感じる行動を考えたら、この二つ浮かびました。  でも、自分で気弱と思っても、何でそう思ったのか理由が出てこないのが不思議です。  そして、一段落した所で、ちょっとまとめてみましょう。 1.気弱とは相手に対する気持ちではない。   つまり、優しさとか思いやりといった感情ではない。   これは自分自身に向けている感情。   例えば、ビデオさわれない老人は、ビデオが壊れるとかわいそうだから触れないわけじゃない。   壊してしまった場合の事を考えて触れないか、最初から無理だと決めてしまっているか。 2.気弱とは消極的な状態とは限らない。   例にあったように自信があっても気弱な場合もある。  とまたいろいろ考えて(思いついた情報量は、何故か昨日より多かった)出した答えは 気弱とは 「自分を守っている状態」 です。  自分がしようとする行動に対しての予想が自分にとって嫌な気持ちを味わう物であると予想される場合、その行動を取れなくなってしまう事が気弱です。    気弱でなくなる時はその嫌な気持ちを味わうであろう行動を取らない場合、より大きな後悔を味わうであろうと自身が判断した場合です。  どうですか?  これ出てから他を考えようとしても、これ以上の答えが出てこなかった。 >エディター  私、エディターは秀丸使ってますが、感想とかこの分室とかはアウトラインプロセッサ使ってます。(みんな使わないのかな?)  私が使ってるストーリーエディターというアウトラインプロセッサは自動バックアップ機能ついてないから、こまめにセーブですけど。 今日はここまで。 明日は4つの課題を最初にやるようにします。 会社から帰ってきたのが木曜日中なら……。 気弱とは何か? が"かすって"くらいでもしてるといいなあ。 少しは思考ができてきているといいけど。 何にしても、毎日思考。 今日はここまで。 -------------------------------------------------------------------------------- 久しぶりもいいところ No.3788 投稿日 2002年2月21日(木)01時07分 投稿者 望月京路  新規参入と言っても分からないくらいに、無沙汰にしていたやつです。  去年、受験を理由にして一時的に抜けるだけだったはずなのですが、どんどん溜まる過去ログに圧倒され、すっかり縁遠くなってしまってました。  今回、新しい企画が立てられたのをきっかけに、復帰します。去年までの自分にサラバ。 >自己紹介  名を「京路」、一人称は「小生」、人呼んで「きょろ」と申します。  そんな、十九歳の大学生です。「小説を書こう」と思ってから、ぼちぼち三年目の春を迎えようとしています。  原稿用紙に換算して三百枚ほどの「モノ」ならいくつか書きましたが、永久封印しました。一年以上前(よみかく発足前)の物ということもあり、自分で読むに耐えられなかったので。  短い文章なら、よみかくの三題噺がほとんどですな。  目下の所、電撃の公募に向けて長いのを書いてますが、うまくいかない今日この頃。  そんな作家志望。  なにとぞ、お願いします。(もう、逃げはしまい) >新企画  参加表明を示します。  では、とりあえずやってみますね。 1、気弱な医者が、血を見ても平気になる話。 2、気弱な日本人男性が、場の雰囲気に流されず「NO」と言えるようになる話。 3、気弱ゆえにアルバイトが出来ない人が、できるようになる話。 4、気弱ゆえに公営バスに乗れなかった人が、乗れるようになる話。 5、気弱ゆえに分室に参加できなかった人が、参加する話。 6、気弱な犬が、泥棒を吠えることができるようになる話。 7、気弱なハゲオヤジが、頭をおもいきり洗ってみた話。 8、気弱な野球少年が、カミナリオヤジ宅の庭からボールを取ってこれた話。 9、気弱な学生が、友人の悪い誘いを断ようになった話。 10、気弱な奥さんが、ゴキブリを退治できるようになる話。  とまぁ、五分くらいかな。3〜5とか、自己体験もちらほらと入ってますが。  とりあえず、そんなところで。  ああ、なんか緊張するや……。 御免。 -------------------------------------------------------------------------------- 気弱とか No.3789 投稿日 2002年2月21日(木)01時29分 投稿者 新木 伸 >羽矢野君  なんか朝に読んでゆくようなので、いま書いといてあげるか。  気弱とは自分を守っている状態。  まあ少しはわかってきたじゃないですか。  唯野君の現状と、同じあたりまでは来ました。  「気弱とはッ、悲観的なことであるッ!」(どぎゅーん)(唯野案)  「気弱とはっ、自分を護っている状態であるッ!」(ずぎゅーん)(羽矢野案)  どっちも、気弱という状態のひとつの側面です。  唯野君に出した「なぜ、悲観的になるのか?」と同じ質問をしよう。  「なぜ、自分を護ろうとするのか?」  あと羽矢野君には、もうひとつ。  「これだっ!」(ずぎゅーん)の音が自分の内面に響いたときには、たいてい早とちりの間違いなんで、そう疑って検証を重ねるように。  さすがに唯野君あたりは、その辺はわかってきているようだね。 -------------------------------------------------------------------------------- 気弱について No.3790 投稿日 2002年2月21日(木)07時25分 投稿者 とんびの羽根  インフルエンザを感染されて昨日は寝込んでました。頭が痛くて考えるない。寝てる間にどんどんログがたまっていく(笑)  唯野さん、望月さん新課題頑張ってください。みどりちゃん、6.「気弱な少女が、好きじゃない男の子に告白されて断る話」だったの?(#3780(何)) >気弱ってなに?  気弱について、かたつむりのようにゆっくり考えてました。  「わたしが修理するとこわしちゃうからね、はっはっは」と本気で笑い飛ばしちゃうような人は気弱じゃ無いですよね。結果に対して不安とか恐怖を持っていないと気弱には見えない。  気弱というのは「結果をコントロールできないことに対する不安、恐怖」ではないでしょうか。  では気弱を克服するとは、コントロールできる技術を身に付けることで自信をもつこと、不安、恐怖を克服することのふたつが考えられる。  笑い飛ばしちゃう人は不安、恐怖を克服したか、うまく気持ちをそらすのに成功している。  武道の達人で全員を倒す自信があっても、怪我をさせないようにまでは手加減できないというのは、コントロールする技術が無い。  自分なりの仮説ができたので、あとはこれに唯野さんのいう「悲観的なこと」羽矢野さんのいう「自分を護っていること」との整合性を考えよう。望月さんのは文字どおり「気が弱い」「気が小さい」ですね、ちょっとコントロールすべき技術がよく見えないな、これも考えておかなくては。気弱と気が弱い、気が小さいは同じなのか。やばい、まじで思考能力がはたらかん。 -------------------------------------------------------------------------------- 病室の話、その2 No.3791 投稿日 2002年2月21日(木)10時00分 投稿者 温泉缶詰 はじめまして。温泉缶詰と申します。 ずっとROMでしたが、面白そうな話題が出ているので書き込ませて戴きます。 お時間ありましたらお付き合い戴ければ幸いです。 鷹見氏が提起された調書と小説の関係ですが、私もちょっと書いてみました。 調書の情報をどう生かすかの case study だと思って下さい。 念の為、元の調書をcopy。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「その部屋は総合病院の一人用個室である。広さは南北に5メートル東西に7メートルの長方形をしており、南側に幅2メートル高さ2メートルのアルミサッシ窓があり、日中はこの窓から直射日光が差し込むように設計されている。  部屋の西側の壁面に頭側を接した状態でベッドが置かれており、ベッドの枕もとの壁面には酸素吸入用のバルブと、吸引用の真空バルブが突き出している。  ベッドの南側には私物などを入れておくスチール製の高さ約60センチののロッカーが置かれ、その上には、高さ30センチほどの小型のポットと、病院名の書かれた薬袋が置かれている」 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− なお、登場人物とシチュエーションは新木氏が使われたものを流用させて戴きますが、設定は変えてみました。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「お、今日は顔色がいいな」 聞きなれた声の響きに目を開けると、見慣れた浩二の顔があった。例によってノックもしないで入って来たのだろう。 「よくこんな殺風景な部屋で寝られるな。鼠に引かれてしまいそうで俺にゃぁ無理だ」  和室にすれば二十畳を越える広い部屋だ。壁際のベッドと小さなロッカー、そして浩二が持ち出してきたパイプ椅子以外に家具らしきものは見当たらない。乳白色の壁には染み一つなく、床のリノリウムにも傷はない。清潔にして機能的。だが人が生活する部屋ではない。  本とわけの分からないガラクタで埋め尽くされた四畳半で暮らしている浩二にしてみればここで寝る気にはなれないだろうし、自分だって好きでここにいるわけではない。その思いがつい口に出る。 「これでも賑やかになる時もあるのよ」  美雪の返答は浩二には意外だったらしい。片方の眉が上がっている。気になる事を言われた時の癖だ。 「なんだ。入院患者に友達でもできたのか? だったら長居はまずいかな」 「まぁね…」  美雪は言葉を濁した。いけない。余分な事を言ってしまった。病院の個室が広いのは別に患者に贅沢をさせる為でも、見舞い客の為でもない。容体が急変した時に運び込まれる医療機器や、駆けつけた医師・看護婦達を収容する必要があるからだ。  だが、それをここで説明しても浩二には分からないだろう。いや、分かって貰っては困る。美雪は急いで話題を変えた。 「ね、杉山さんの結果が出たんでしょ、どうだった?」 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− あ、杉山さんが何者かは聞かないで下さい(笑)。 ではでは。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.3792 投稿日 2002年2月21日(木)10時03分 投稿者 新木 伸 >とんびの羽根さん >>気弱というのは「結果をコントロールできないことに対する不安、恐怖」ではないでしょうか。  これは簡単に反証を出せちゃうなぁ。 ・全知全能の身でありながら、気弱な神様。 ・すべて言いなりになってくれる恋人に不安を抱えている女の子。  べつに物語の仕立てにしなくても、上のような存在がイメージできるかってことだけで決まる。もちろんイメージ可能なものなんで、その気弱の定義は間違っていることが判明。  あと気弱と「気が弱い」は同じことです。  しかし気弱と「気が小さい」は、これは違います。  しかしみんな、辞書のひとつも引こうとしないのね。  辞書ってものを、よほどナメてかかっているのだろうか? そんなに自分の語彙にそんなに自信を持っているのかしらん。国語学者が知ってることぐらい、もちろん俺様は知ってるぜ、みたいな。 >サンプル解説  主人公が女の子の病室を訪れるシーンのサンプル。  解説をしてみることにする。  できるかぎり解説をしてはみるが、まあ、このエサが食べられる人だけ消化して栄養にするように。  杉井光あたりが、ぎりぎり消化できるんじゃないかと思うが、どんなもんだろう。  あれはもともと、病室の「調書」を実際の小説のワンシーンとして起こすとしたら、どんなものになり、どういうふうに生情報が生かされるのかを示したもの。  ただそれだけでは、あまりに芸がなさすぎる。――というか、そもそもコンセプトもなしに物を書くのは不可能な体になっているもので、手近に転がっていたものを主題として使ってみた。  具体的には、西鶴君の桜の話における主人公と少女の関係。  そのあいだに漂う「空気」と同じもの。  つまり「少年の持っている罪の意識」ってやつ。あのシーンの主題は、まさにそれ。  込められた情報量とかは、書かれているものも、書かれていないものも、以前の要領ですべて展開してみることにする。  またコンセプトを織り込むためにした工夫なんかも。ぜんぶ思考開示。 >>土曜日の午後、浩二は彼女の病室を訪れることにした。  ここはもう単なる「おまじない」。誰がいつどこで何をするシーンなのか。ただそれだけのもの。ここには書かれていない「情報」などは、なんら込められていない。  主人公の名前が「浩二」であることには、意味がある。主人公が次男であることを確定させると、性格に「優しい」属性がついてくる。今回は優柔不断にも通じる優しさのイメージを与えるために、次男という設定を利用。  この第一行目。じつは最後の推敲を行っている。「美雪」と名前が出ていたのを、「彼女」へと変更。「美雪」のままだと、もしかすると見合いの相手はお婆ちゃんである可能性も残るわけだが、「彼女」としておけば、主人公と年齢の近い相手であることが確定できる。文字数が同じで情報量が少しでも増えるのなら、それは絶対にやらねばならない。 >>病院の受付で部屋を聞いて、無駄に長い廊下を歩いてゆくと、突きあたりのところにその部屋はあった。  ここには、じつはかなりの情報量が込められている。  彼がはじめて彼女の病室を訪れるのだということ。これは受付で病室を聞くことで確定される。二度目以降の来院なら、病室を聞くはずがない。  また彼が無意識的に、彼女の病室を訪れたがっていないのだということも込めている。この廊下は実際に長いのではなく、主人公にとって長く感じられているだけ。主人公の足取りが物理的に遅くなっているために、無駄に長く感じるのである。  これは廊下を歩いている描写が存在せず、この同じ一行のあいだにもう突きあたりまで到着していることで、確定されている。廊下に見るべきものがなかったことになるため。 >>室井美雪――。 >>名札がひとつしかかかっていない。個室だった。 >>入るのをしばらくためらい、それから浩二はノックをひとつしてみた。  名前にはヒロインの属性を暗示。  室(むろ)に囲われたところにいる、はかない雪のように美しい少女――って、まんまのイメージ。短いワンカットのシーンなのだから、ストレートの直球。  主人公は個室であることで、入ることをためらっている。名札がひとつしかかかっていないということをわざわざ描写しているのは、つまり、主人公自身が名札が一枚きりだということを念を押して確認していることなる。じつは(無意識では)相部屋であって欲しい主人公というのが、ここに存在している。  ここではつまり、二人きりになりたくないという主人公の無意識のあらわれを伝えている。 >>「どうぞ」 >>と、聞き落としそうなほど小さな、美雪の声が聞こえてくる。  このシーンで唯一の台詞。  小さな声で、必要最低限のことしか喋らせないことで、少女の属性を描写。 >>浩二が病室に入ってゆくと、部屋の中央のベッドの上に体を起こして待っていた。浩二の顔を見て、わずかに微笑む。  あ、いけね。主語の「美雪」を入れ忘れてた。「美雪は部屋の中央の〜」となるはずだった。むぅ。不覚っ。  「部屋の中央のベッド」とわざわざ書いてあるのは、寒々とした室内の様子を、このあたりから徐々に印象づけてゆくため。  また鷹見さんの「調書」でそうなっていたというのもある。壁に接しているのはベッドの頭側のみ。ベッドの両側からアクセスできるようにそういう置きかたになっているもの。  ちなみにその置き方は、特に看護が必要な重症患者のケース。手のかからない一般患者であれば、ベッドの片面が壁に接する置き方もある。――というところで、美雪の病気or怪我が、けっこう深刻だということも、ほんのちょっぴり込めることもできる。 >>部屋は一人には大きすぎるほど広かった。南に向いた窓から、午後の日差しが差しこんでいる。だがその日差しも美雪のところまでは届いていない。  部屋の大きさを書いている。窓からの日差しが差し込んでも、ベッドに届かないぐらいの距離が窓辺とのあいだに空いている様子。「調書」のデータからすると、そういう間取りになっている。  またこのシーンでは、じつは主人公は美雪の微笑みを見つめかえすことができずに、思わず目を逸らしてしまっている。まず室内を見回し、つぎに窓辺に目をやり、床にのびる日差しの到達ラインに目をやり、さらにベッドの足下から、美雪のところに視線が戻ってくる。  だがそんな視線の動きなんてもんは、描写の順番を見てりゃわかること。わざわざ「主人公は○○を見た」なんてこたぁ、書かずもがな。書くまでもない。  この手の主人公寄り視点の場合には、「描写した順番=主人公が見た順番」なのである。んなこたぁ、いちいち断るまでもなく当然なことなのである。それを知らないのは、アマチュアだけなのである。 >>日陰になったベッドの上で、白い肌をした美雪は、浩二のことを見つめている。 >>はじめに浮かべた微笑みも、もう途切れてしまっていた。ただじっと、浩二を見つめるばかりだ。  ここの語尾が、「いる」でなければならない理由。またわざわざ改行をして、ここを一行起こしとした理由。  2つほどある。  まず「見つめている」と現在形で書くことで、二人の目線が合わさったまま、いくらかの時間が経過していることが確定できる。「見つめていた」だと、目線が合っているのかどうかも確定しない。主人公は美雪がこちらを見ていることを、横目で捉えただけなのかもしれない。  目が合って見つめ合った――ということが、ここではなによりも重要。  「いた」→「いる」と1文字変えるだけで、その情報が込められるのだから、これは直さない手はない。  その語尾の変更。改行の挿入。また「静かに見つめていた」から、「静かに」という形容詞を除去する直し。それら全部をひっくるめたうえで、総合的に狙う効果としては、ここで読者をぎょっとさせる――というものがある。  散漫になにかを眺めていた主人公。そこへ日陰から、白い肌の美少女が、思い詰めたようにじっと見つめてきている。それと目が合ってしまう。これは絶対にぎょっとする。  じつは主人公自身が、ここでぎょっとしているのであるが、それは書かずもがなのこと。ムダだからいちいち書いたりしない。  読者様がぎょっとしたのであれば、読者様の感情移入している相手である主人公も、同じところでぎょっとしていなければならない。そんなことは当然なのである。わざわざ断り書きをしておかなくても、ここでは主人公はぎょっとしているのである。  「書かないで書く」のが、いちばん上等な描写というものなのである。 >>そのひたむきな視線を受け止めることができず、部屋のなかに視線をさまよわせた。 >>部屋にある物といえば、スチールのロッカーとポットがひとつばかり。生活感にまるで乏しい無機質な印象の部屋だった。  また視線をはずす主人公。  二度目の視線逸らし。二回繰り返すことで強調する。  いままでの伏線なども含めて、ここらでそろそろ、主人公がなんらかの引け目を感じているだろうことが、読者の脳裏に確定しているだろう。もうちょっと後ろでその正体が「罪悪感」であることを書いたときに唐突に感じさせないために、ここでは「なんかこの主人公って、この女の子に引け目を持っているみたいだな〜」ぐらいなところまでは、なんとか行っていないと困るところ。  それに失敗すると、この後ろに書くはずの「罪悪感」の部分で、「はぁん? なに、それ?」と読者様に思われてしまって、見事にコケてしまうことになる。  そして、ついでにひとつ。  主人公が視線を室内にさまよわせている隙を活用して、室内の様子をもうちょっと書いておく。ポットとロッカーなど。  ちなみに突っ込みがありそうなので解説しておくが、ここで「無機質な印象の部屋」と書いてこの描写がOKとなるのは、このシーン全体のコンセプトが、「少女にたいして覚えている罪悪感」にあるため。  メインとなるコンセプト以外のものであれば、言葉で簡潔に済ませてしまってOK。  もしこのシーンのもっとも大事な狙いが、「無機質な印象の部屋」にあるのであれば、これはもちろんNGワードとなる。  いちばん大事であるはずの「寒い」ということを、「寒い」と書いて済ませてしまうのとは、わけが違う。 >>こんな部屋で、美雪は毎日を過ごしているのか。 >>浩二は胸に痛みを覚えた。 >>すべて自分のせいだった。 >>美雪がここにこうしている理由。そのすべてに自分は責任を持っているのだった。  このへん、罪悪感の描写。  もちろん「罪悪感」なんて言葉は使わない。罪悪感を覚えているであろう少年の状態を、ほかの言葉で言い表すのが描写というもの。  「そのすべてに自分は責任を持っているのだった」のところに読点を打たなかった理由。  この部分の4行が、自己基準ではかなりギリギリのベタベタの内心吐露的表現であったため。点を打って強調すると、もう許容量を致命的にオーバーしてしまう。  ようするに自分の趣味と基準によるもの。  ある程度の完成度に到達したあとは、文章なんて、結局はそこに行き着くもの。しかしそもそもの完成度が足りていないのに趣味だのどうだの持ち出してくるのは、単に青いだけ。  以上。  あー、こうして思考開示してぜんぶ書き出してみると、えらい量だなぁ。  もともとの小説シーン、あれを書くのに、だいたい5分から10分ぐらいか。  そのあいだにこのぐらいの量は思考しているわけだ。いちいち表層意識まであがってはこないけど。今回は思考開示ってことで、無理矢理、その時になにを(無意識が)考えていたのかを、引っ張りあげてみた。 >羽矢野君  そういや、いまちょうど文章のことをやっているわけだけど……。  過去ログの3227あたりからはじまる、エアダクトがらみの描写における情報量展開の話題は、読んでた?  発端が3227で、課題を出したのが3251、そして回答が3325ね。  「うす紫」で検索すると、だいたい関連項目にヒットすると思う。 -------------------------------------------------------------------------------- 麒麟は面白い。 No.3793 投稿日 2002年2月21日(木)21時38分 投稿者 魚住雅則 お久しぶりです。 全身に謎の湿疹が出たのでかなり覚悟して病院に行ったら先生に「パンツに負けてますよ。ははは(かぶれ)」と言われて違う意味で落ち込んだりもしましたが私は元気です。それにしてもパンツて。 痒みのせいでまだ集中してモノを考えることは辛いので、治りしだい課題に参加させてもらいます。 >死体を発見した高校生   この話題で最初に連想したのが「ブギーポップは笑わない」の冒頭シーンでした。 一目見て死んでいるとわかる死体と、血だまりに横たわる生死不明の誰かでは状況も異なりますが、 冒頭2ページ弱と中盤にある、「異常な死体を発見した高校生」というシチュエーションをプロがどう料理しているのか、これは参考になると思って読み返してみると――おお、怖がってないや。 せっかくの機会なので死体を見つけた高校生の反応を考えてみます。 「トラブルにまきこまれたくないから逃げる」「恐怖する」「ただただ状況が飲み込めないので不思議がる」「警察に通報しようとする」「(生死不明の場合)救急車(人)を呼ぼうとする」「ショックで頭が真っ白になる(何も考えられない)」「野次馬的好奇心を持つ」「謎を究明したい(高校生探偵)」 と、これくらいしか思いつきませんでした。 >雑談 M−1に出ていた麒麟というコンビが小説風漫才をやってて面白いです。 -------------------------------------------------------------------------------- 復帰者相次ぐ No.3794 投稿日 2002年2月21日(木)22時17分 投稿者 弟切 千隼 西鶴さん&京路さんへ > 復帰おめでとうございます。 京路さんは本当にお久しぶりですね。いつ復帰されるのかと心待ちにしていました。 西鶴さんは、きっと卒業研究が一段落付いたら復帰してくれるだろうと予想していましたら、予想通り暴れてくれて嬉しいです。 で、課題の提出です。 >>「目を覚ました主人公が、鼻っ柱を折られて挫折して、そして自分の殻から出ることで社会との関わりを取り戻す話」 これを一言でいいますと、「主人公が成長する話」でしょうか。「主人公が脱皮する話」の方がいいかも知れません。(爬虫類ですか?(笑)) -------------------------------------------------------------------------------- 今のパソコンに不満は無いのに No.3795 投稿日 2002年2月21日(木)23時14分 投稿者 唯野教授 気がつくとソフマップでケースやマザーボードを吟味したり、CPUの価格表を睨んでいたりする自分がいる。自作か? 自作なのか俺!? >新木さん >使ってるエディタ  メモ帳です。だってタイムラグゼロで起動してくれるのこれだけだし。でも秀丸とか羽矢野さんの使ってるのとか、便利そうですね。ベクターでも行って漁ってみますか……。 >羽矢野さん >この餌は私のものです。  いやクイズ番組じゃないんだから、そんな対抗意識燃やさんでも。 >望月京路さん  おお、ついに登場ですな。私も追い越されないように頑張らんと。 では突貫積み木(誰も呼んでくれないので自分で呼ぶ)。 >気弱とは何か  では参考として「気弱」を辞書で引いてみますか。 き-よわ【気弱】気の弱い性質。「─な人」  役に立たねぇ! いや、もう一つありました。 き-よわ【気弱】心のもちかたが弱いこと。  なるほどなるほど。心のもちかたが弱いから悲観的になったり自分を護ったりするわけか……。  でも「心のもちかた」ってなんだろう? う〜ん……。 「精神的負担に耐性が低い」というのはどうでしょう。  負担に弱いから、ついつい悪い方へ悪い方へ考えてしまう。負担に弱いから、ガードを固めてしまう。  逆に心にかかる負担に強い気弱というのは存在しないように思えます。 >肉付け では上の定義を踏まえて。 1、気が弱いせいで、人に道を聞くことがどうしてもできない男がいた。ある日、彼は旅行に行った先で道に迷ってしまう。しかし道をたずねることができないので、自力でなんとかしようとする。そうやってうろうろしていると彼は泣いている女の子と出会った。聞けば彼女も迷子で、はやく帰らないと飼っているペットが飢え死にするかもしれないらしい。彼は女の子の泣きじゃくる様子に胸を打たれ、意を決して近くの住人に道をたずねる。 2、失敗をおそれて、どうしてもスマッシュの打てない卓球部員がいた。練習では成功率は八割を越えているのだが、実戦ではどうしても体が萎縮してしまい、その結果外してしまうのだ。ある時、彼は団体戦のメンバーに選ばれ、そしてチームの県体出場を決める重要な試合を行うことになった。仲間の部員たちが絶対勝てとプレッシャーを与えるため、彼はいっそう縮こまってしまう。そんな中、顧問の先生は全力を出しきれとだけ言う。その一言で、重要なのは勝敗ではないことに気づいた彼は、スマッシュを連発して試合に勝利するのだった。 3、学級会などで、意見を求められても何も言えない女の子がいた。ある時彼女は、下校中に捨て猫を見つける。しかし彼女の家では飼うことができない。次の日、登校する時もまだ捨て猫はいたが、彼女は見て見ぬ振りをする。校門に入ろうとすると、男子が二三人、道路のそばで集まっていた。何かと見ると、車に轢かれた猫の死体があった。さっきの捨て猫も、こうなってしまうかもしれないと思った彼女は、朝のホームルームで猫を飼ってくれる人はいないかと呼びかける。 4、生まれてから十年間、ずっと東京で暮らしてきた男の子が、転校することになった。転校先は訛りが強いところで、一人だけ東京弁をしゃべる彼は話しかけることもできず、孤立してしまう。ある時、彼が一人で遊んでいると、足を滑らせて高い場所から落ちてしまった。骨が折れたらしく、歩けない。痛みに泣いていると、同級生が数人通りかかる。彼らは、男の子の様子を見るとすぐにみんなで担いで病院まで連れていった。次の日から、男の子は彼らと友達になった。 5、頼まれると断ることができず、いつも仕事を押し付けられている男がいた。いやいやながら仕事をして家に帰ると、父親が少し前に死んだという知らせが入る。もし余計な仕事をしていなかったら、今わの際に立ち会うことができたはずだったのに。そのことに衝撃を受けた彼は、以後、断るべき頼みはきっぱりと断るようになった。 う〜ん、五つ考えるのに三十五分。ちょっと集中力切れかけてきたので残りは明日にします。 -------------------------------------------------------------------------------- 今日は時間を作りだすことに成功 No.3796 投稿日 2002年2月21日(木)23時39分 投稿者 羽矢野  羽矢野です。   >気弱とは「自分を護ることである」それってつまりはどゆこと?  どうして自分を護ろうとするのか……  唯野さんの悲観も頭に入れて。  出た答えが、こちらも満たしていればいいわけだ。  その前に悲観はどんな状態かをちょっと考えてみよう。  辞書より:  (一応、気になった語句は引いてました。といってもブックシェルフだし、数冊の辞書使って精度あげるという行為をしてないんで、引いたとはいわないかも)  ちなみに、こんな感じで。    悲観  1 この世や人生は、悪と苦に満ちた悲しむべきものであると観ずること。厭世観を起こすこと。  2 悲しんで失望すること。  3 仏語。あわれみいたむ心で衆生を見て、その苦を取り除くこと。  と気になる事が。  感ずるじゃなくて観ずる?  観ずる  1 仏語。心静かに対象を観察し、真実を悟る。  2 よくよく考える。心深く思い見る。  感ずる  1 外物の刺激を受けて反応する。  2 病気に感染する。  3 心が強く動かされる。感動する。  4 前世の行為の報いが現われる。  そうだ、やっぱり悲観も、自分の中でそう"観じて"いるのものなんだ。  外からの要因で"感じる"ものではないんだ。  この辺りは私の考えた「自分を護る」と同じだ。  ちょっと思ったんですが、悲観するのは何故か。  この問いの中には「自信がない」は含まれますよね?  自分は顔が悪いと観じている。それを悲観して告白できない。  こういう場合が自信がない状態。  とんびの羽根さんの >気が小さいと気が弱い  こいつは、1日目で私も考えました。  気が小さいっていうのは細かい事を気にする状態。  それは気弱という状態になるキッカケをつくるかもしれないけれど、気弱とは別のもの。という結論になりました。   とかやってから、本題。  まず、何で自分を護るのか? 「自分が可愛いから」 「人間とは弱い生き物だから」  最初に出てくるのは、こんなものですね。  そうか、3日前はここでそれをそのまま書いたんだ……  確かに考えてない。  すごい恥ずかしいや。    では思考。  悲観したり自分を護ろうとする行為は、生きていくうえでは必要な事です。  人間は、肉体的にも精神的にもあまりに強いショックを受けると死んでしまいます。  それを防ぐために、行動する前に予想を立てます。  そして大体の人間は、予想を悪めに見積もります。  そうするのは、もしも行動を起こし、想像通りの悪い結果になった場合、予想した最悪の結果よりはマシだったのだと自身を安心させて、精神的に立ち直れなくなる程ショックを受けないようにするからです。  それが悲観的という事であり、自分を護るという事だと思います。  だから、もし現実に  すべての物事において楽観的な人間とか  心の底から嘘偽りなく「俺には失うものなんか、何一つねーーんだよっ!!」とか言ってる不良のお兄さんとかは気弱にはなりません。  そして気弱になるのは、その予想通りの結果になった場合、自分はかなりのショックを受けるだろうと自分が考えた場合です。 気弱とは 「自分の予想に自分でビビって行動出来なくなる」 状態である。  これを反例検証してみよう。  自分の予想に何の心配もなかった場合、気弱になる事はあるか……  ……ないと思う。  考えても例は出てこない。  という事は、これでいいのか?  でも、自信がある場合は大抵間違っているらしいから、もう少し考えよう。  じゃあ、逆にどうしたら気弱になるのか?  1.まず、自分がある行動をしようとする。  2.すると、頭が予想する。この行動を取った結果、最悪の場合はこうなりますよ。  3.そして、自分は判断する。その行動を取って割に合うのか? 失敗して嫌な気分になる覚悟をして、する価値があるのか?  4.そこで、価値がなかったと判断しているのが、気弱。  …………  ちょっと変。 これだと、気弱というよりも慎重。  それにこれなら、もっと早くに分かりそうだ。  自分の行動が気弱と思っても、何故なのか答えられないのだから、もっと本能や無意識に近い気持ちなのかもしれない。  そういや、動物は気弱になるのか?  猿が火やボス猿を恐れるのは、気弱にあたるのか?  気弱というのは、無意識が発する思いを味わいたくないという信号。  それを意識は気弱と判断する。  これは合ってるかどうかさっぱりだ。  もっと考えよう。  そもそも、気弱でなくなるっていうのは、気弱な気持ちが消え去ってしまう事なのかな?  告白できない女の子があるキッカケで告白するその瞬間は、気弱という気持ちはきれいさっぱり無くなってしまってるのかな?  そんな事はないな。  結果が出るまでは気弱な状態が続くはずだ。  行動が終わった時点で、気弱ではなくなる。  …………  つまり行動したいという意志が、気弱な気持ちを押さえ込んでいるというわけだ。  行動したい気持ち > 嫌な気分を味わいたくない気持ち  となってる。  なら、  行動したい気持ち < 嫌な気分を味わいたくない気持ち  これが、気弱だ。  つまり気弱な状態とは、  「行動したい気持ちよりも、嫌な気分を味わいたくない気持ちの方が強い状態」  どうですか? >新企画、羽矢野限定版  今日は時間を作る事に成功しました。  なので、やります。  今日は5番  「気弱な少女が、幼なじみの男の子に異性として好きだと告白する話」  では、スタート 1.「気弱で好きな男の子に告白できない少女がいた。彼女の意中の相手とは家が隣同士の幼なじみ。家族のように親しくしている相手で、近所の人からは兄弟のように仲がいいといわれているような状態。そのために好きだと言い出せない。しかしある時、相手がクラスの女子に告白されているのを見て、このまま幼なじみで終わりたくないと告白する」 2.「少女には小さな頃からよく一緒に遊んだ幼なじみがいた。彼女はいつの頃からか相手を異性として好きになっていたが、それを伝えると関係が壊れてしまいそうでなかなか言い出せない。しかし、ある時相手の男の子が引っ越しをしてしまう事になり、気持ちをどうしても伝えておきたくて勇気を振り絞って告白した」 3.「少女の前に、幼い頃に別れた男の子が現れる。懐かしさで話が弾む二人。少女の心に幼い頃の淡い恋心が蘇る。訊くと、出会ったのはたまたまで、遠い所に住んでいるのだと言う」 4.「少女は住み慣れた街を引っ越す事になった。その時に最後まで残っていたのは幼なじみに自分の気持ちを告白するかどうか。彼には現在付き合っている別の彼女がおり、ずっと言い出せなかったのだ。しかし引っ越す前に彼が自分の事をずいぶん気にかけてくれて、」 5.「ダンスパーティが高校最後の思い出として開かれる事になる。少女は幼なじみの男子を誘いたかったが、彼女はクラスの中心的存在であり、幼なじみは目立たない存在。最近はそれを気にしているようなそぶりを見せていた為、同情ととられないかと少女は迷う。しかしふとしたキッカケで相手が自分の事を考えている事を知り、彼女はパーティに誘う」 6.「パソコン好きの少女がいた。彼女は自分の"おたく"な趣味にコンプレックスを持っており、幼なじみの男の子に告白する事ができない。しかし彼が自分の趣味をほめてくれた事で不安がなくなり、気持ちを伝える事ができた」 7.「少女には病弱な幼なじみの男の子がいた。知り合ったのは病院で、彼女にとって幼い頃唯一の遊び友達だった。彼女は病気が治ったが、男の子はそれからもずっと入院していた。彼女も暇があればお見舞いにいき、それがずっと続いていた。そしてある時、彼女は男の子が余命幾ばくもない事を知る。気持ちを伝えても逆に未練を残す事にしかならないのではないかと考える少女。しかし」 8.「幼なじみが好きな女の子がいた。しかし二人の家は非常に仲が悪く、気弱な彼女はとても好きだと言い出す事なのできない。そしてとうとう喧嘩が始まりそうな前夜、彼女は決意して男の子を呼び出し、一緒に駆け落ちしようと伝える」 9.「気弱な少女がいた。彼女には好きな幼なじみの男の子がいるのだが、自分の家はどちらかというと貧乏なのに対して、彼の家はお金持ち。仲はよかったが、告白したらお金が目当てかもと思われるのがいやで、告白出来なかった。悩む彼女だが、」 10.「いつも幼なじみの男の子をいじめる女の子がいた。彼女は相手が好きだったが言い出せなくていじめという行為を取っていた。しかし、そんな強気な彼女が年上の少年に目を付けられ、いじめられる。しかしその時に泣きながらも男の子は助けてくれた。弱虫と思っていた彼が強く、弱かったのは自分だと気付いた彼女は」 11.「幽霊の見える少女がいた。彼女は幼なじみの少年が好きだったが、相手は恐がりで、告白したら嫌われるのではないかとずっと言い出せなかった。自分の力を呪う少女。でもある時、自分の力は十分に存在する価値があると知った少女は   母親も同じような悩みを抱えていて、それでも父親に告白した話を訊き、」 12.「太っている少女がいた。彼女はそれをコンプレックスに感じていた。幼なじみの少年はそれでからかった事など一度もなかったが、どうしても告白する事ができなかった。しかしある時……容姿など気にする必要はないと、彼女は勇気を出して告白した」  となりました。  …………なんじゃこれ?  全然ダメだ。  スゲー納得いかねえ。みたいな感じです。  あんなに気弱とは何か考えたのに。  これは自分が情けなくなりますね。  なかった事にしようかと思いましたよ。  時間にせかされたのもあるけど、途中から焦って何やってるのかわかんなくなってきたり、もう頭が整理されない状態で切り替えたり。  これは絶対になんとかしないと……  私こんなに能力低かったのか……  とうじうじ考えてもしょうがないので、また明日挑戦だ。 -------------------------------------------------------------------------------- 「気弱」もむずかしいけど、「気弱じゃない」も難しいと思う No.3797 投稿日 2002年2月21日(木)23時51分 投稿者 岩瀬きり ぼくは私大なので今月(23,24)中に終わりますが、後期受験とかある人だと三月の半ばころまでかかりますね<受験。 明日からまた東京ですが、終わり次第新企画をやらせていただきます。 その前に。 つっこみの書き直しだけはしていきます。 ちょっと自分の思考を整理してみました。 まず「一行コンセプト」を起承転結に分解します。 『起』:「気弱な主人公がいた」=発端。 『承』・『転』:「(主人公を変質させうる)何らかの事件」=事件。 『結』:「主人公が、気弱でなくなった」=結末。 さて、羽矢野さんの「一行コンセプト」の一つを同じように分解してみます。 『起』:「気弱で試合だといつも負けてしまう空手少年がいた」 『承』・『転』:「(主人公を変質させうる)何らかの事件」 『結』:「自分の実力を発揮できるようになった」 本来、この二つのコンセプトは同じ「焦点」を持つはずですが、ぼくにはこの二つが同じ「焦点」を持つものに見えなかったのです。 このコンセプトで焦点を当てるべきは「気弱」だと思いますが、特に後者の『起』部において果たして「気弱」に焦点があたっているといえるでしょうか? *『起』部をさらに分解します。 [試合だといつもまけてしまう(修飾)→空手少年]←[気弱で(理由)] あれ――空手少年が焦点の話だっけ? となってしまいました。 [空手の試合でいつも負けてしまう(修飾)]→[気弱な→少年] ならまだ理解できるのですが(*ただし、この場合でも「肉つけ」段階で気弱の補足は絶対に必要でしょう)。 さらに言えば、 「肉つけ」段階で書くべき「初期状態」とは弱気の初期状態だ! と考えてもいたので前回のように「初期状態では『気弱』についてもう少し補足する必要があるのではないか」、と突っ込んだ次第です。はっきり言えば、ぼくは初期状態において「気弱(が理由)で〜な主人公が」というスタイルは「ずるい」と思ったのです。 (あ、でもいまの羽矢野さんのとはもう違うと思います。これは最初のやつへのレスです。時差?;苦笑) しかし「主人公=気弱」という最低条件さえ満たしていれば、「一行コンセプト」の段階では文中の焦点まで気にする必要は無いものなのでしょうか……? このまえよりは、わかりやすい・・・かな。 未熟者にて(涙。 修行が必要だ・・・特にこの掲示板の回転の速さについていくためには(笑)。 みなさんすごいです。 新木さんは書くの速くてあたりまえなのかもしれませんけど。。。 ぼくはこんなどうでもいい?こと書くのにも、かれこれ……何分かかってんだ(涙)。 気弱は・・・ ぼくは課題になったときまず辞書を手に取りました。 しょせん高校生の語威力(←IMEの罪ですか;笑。語彙力)ですし。 それで思うこと。 みなさん「気弱」を一つの側面・表現に限定してしまってるんですけど、 それって可能ななことなんでしょうか(ー_ー)? -------------------------------------------------------------------------------- 訂正 No.3798 投稿日 2002年2月21日(木)23時56分 投稿者 岩瀬きり あう・・・。 「弱気の初期状態」ではなく「気弱の初期状態」でした。 -------------------------------------------------------------------------------- 叙景 No.3799 投稿日 2002年2月21日(木)23時57分 投稿者 とんびの羽根  『薄く濃き野辺の緑の若草に、跡まで見ゆる雪の斑消え』宮内卿  今年は積雪を見ぬままに立春を過ぎてしまいました。(神戸の話しです)冒頭の歌は新古今集からとってきました。いわゆる叙景歌です。野辺が若草が薄かったり濃かったりするのですから3月くらい、その草原に残った雪が融けかけて、人の踏んだ足の跡までくっきり見える。宮内卿がみた跡は何だったのだろう。なにか獣の足跡と見る方が綺麗かな。むらになって消えているのだから午前十時くらいだろうか。野辺に出てきた宮内卿は、人が通らぬ早朝に通り過ぎて行った何ものかの雄姿を心に描いたに違いないのですが。調書の話しを読んでから短歌を読むと情報の圧縮度にはやはり驚かされます。短歌はなにがあろうと絶対に31文字を超えてはいかんのだからね。調書を書く能力と、それを活かしたまま圧縮する能力と両方があって美しい日本語になるように思います。  (宮内卿くないきょう:鎌倉前期の歌人、源師光の娘、平家滅亡のすぐ後で生を受けおそらく十代で早逝、後鳥羽院に仕えていたので文章は厳しく仕込まれたに違いない)  20日締めゆえ気力をしぼって出社してきました。退ける頃になってなんとかインフルエンザを克服。考え事をしても頭が痛くないのがうれしいぞ。 >> これは簡単に反証を出せちゃうなぁ。 >> >>・全知全能の身でありながら、気弱な神様。 >>・すべて言いなりになってくれる恋人に不安を抱えている女の子。  ぐはあ、そんな簡単に反証が出るなんて、考え直します。全面降伏。 >辞書ってものを、よほどナメてかかっているのだろうか?  申し訳ありません。しばらくすっかり辞書を引くことを忘れてました。新国語中辞典を手元に常備することにしました。喉元過ぎれば熱さ忘れるですね。  気が小さい:小心である。臆病だ。さらに、小心を引くと度胸がないが追加されている。  気が弱い:弱気である。いくじがない。さらに、いくじを引くとやりぬこうという気持ち。気力とある。  気が小さいは度胸や胆力、勇気の問題、気が弱いは気力や精神力、根性の問題なのかな。そうか気の性質自体が違うんだ。すると告白できないのは勇気がないんじゃなくて根性が足りんということか!? >魚住さん  根性!(ありゃ?) >キョロちゃん  十個とも根性で解決できます。根性!(ありゃりゃ)  根性ってなんか便利すぎてちょっと違う気もしてきた。(弱気)  つうか、唯野さんや、羽矢野さんにくらべて思考濃度低すぎ、もうちょっと考えます。 >課題タイトル募集  積木城:新木伸さんの前ふりをそのまままとめたもの  踊れ肉人形!:いや、趣味が悪いな。 >エディタ  今使ってるのはマック用のmiというエディタです、自動保存機能がないの。こまめにセーブです。最近のマックはスリープから一瞬で復帰するので、電源を落とすことはほとんどないのです。書くこと思い付いたらぱかっとiBookのふたを開けるだけですぐ書き込み、コマンドSで保存してふたをばたんととじて即スリープ。なのでいままで被害にはあってない。会社では気付くたびにセーブアイコンをクリック。会社のPCはかなり頻繁にエクセルが凍るので用心深くはなってます。 -------------------------------------------------------------------------------- 返答いろいろ No.3800 投稿日 2002年2月22日(金)00時25分 投稿者 羽矢野 時間がとれてる内に、書き込める所まで。 >病室の描写。  内容はわかるけど、ちゃんと噛みくだいて栄養にできるかといったら、無理だと思う。  レベルアップしたと思ったら読み返して少しづつ栄養にしよ。  これは”なんとかなるかなあ”とは言わない。  今やってる事もそうだけど、栄養には絶対にするから。  じゃないと、他人に読んでもらえる小説のレベルまでいかない。もうそれがわかったから、する。  時間作ってこの病室描写みたいな事を練習してみよ。   >自分が「死体を知らない」ということを、知らなかったでしょ?  知らなかったです。  葬式でた事もあるし、死体に触った事もありますが、そんな事考えてもいないです。  これはプロにとっては呆れるような状況なんですね。  今はそれがよくわかります。 >「非現実」という難しい言葉をそこで使っているのは、それが難しい言葉だと羽矢野君が気づいていないから。  カケラも考えていませんでした。  現在の私の文章は深読みされる厚みはありません。  情けない。 >過去ログの3227あたりからはじまる、エアダクトがらみの描写における情報量展開の話題は、読んでた?  はい。  私は発足当時からずっとROMだけはしてますので、病室の話題になった時にそう言えば……  と思いました。  あの時は今よりもさらに未熟な人だったので、とっても難しかったのを憶えています。  また読み返しておきます。 >いやクイズ番組じゃないんだから、そんな対抗意識燃やさんでも。  対抗意識ですか。  どうなんでしょう。  でも、参加している限りは、私は真剣です。  今は時間作らないと書き込むどころか考えるのも難しいんで、なかなか思ったようにいきませんが。  でも、毎日楽しい。  もっと時間ほしい。  何か、やりたい事一杯ある。  今日はここまで。     -------------------------------------------------------------------------------- よみかく分室(仮) -------------------------------------------------------------------------------- どうしよう No.3801 投稿日 2002年2月22日(金)05時37分 投稿者 新木 伸  みんなの場合は、このように「なかったように扱う」が正解なのだけど、主催者の僕はそうもいかんのだよなぁ。 >温泉缶詰さん  ここをROMしていたということでしたら、ここの空気だとか、そもそもの趣旨だとか、いま進行している参加可能な課題とか、わかっていてよさそうなものなのですが。  課題となっているわけでもないのに、病室描写に飛び入り参加されてきたことの真意が、どうにも理解に苦しみます。  道場破り?  とりあえず、いただいたこのワンシーンですが、ここの参加者のために役立てることにします。 >西鶴君  卒業検定も決まったようで、なにか暇そうなんで、ひとつ任せることにする。  温泉缶詰さんのあれに対して、ちょっと指摘をやってみてくれんか。  現在の指摘レベルというものを、見てみたい。  たんに見るだけ。  べつにそれに対してはなんも言わんから。 >他の人  まあこれはいちおう西鶴君宛ではあるのだが、他の人もやってみてもいいよ。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.3802 投稿日 2002年2月22日(金)05時38分 投稿者 新木 伸  えー、最近「課題をやらない理由」なぞをわざわざ書いてくる人がいますが、そんなものはいらんので、べつに書かんでいいです。  やりたければ、やればいい。  そしてやらない理由には、単に「やりたくないから」で充分でしょう。  「痒いから」って、それって、そもそも理由になるんか? 痒いときでも集中力を保ついい訓練の機会とかにならんか。  モニター見てられなくても、紙に書いて代筆してもらう手もあるわな。  なにかしら理由を見つけだしてくじけてしまう状況というのは、それはつまり、いま自分が「やりたくないから」なのだということを、自覚するように。  「無意識」という馬が走ろうとしていないときに、無理に腹を蹴飛ばしたって仕方ないのね。いまなんで馬が走りたがっていないのか、乗り手(表層意識)がそれを悟ってやらなきゃならない。 >魚住君  M−1って、なによ? 自分語で話すなっての。  ブギーポップの1巻目のあれは、いい比較対象となりますね。  ほかにも目の前で凪が殺されるシーンの反応だとかが、おおいに参考となるでしょう。  死体を見る、人が貪り喰われているところを見る、目の前で人が殺されるのを見る――といった異常な状況のオンパレード。ごく普通の完成の高校生がそれを見たとき、どう反応しているのか。  ただしあれはあの作者における「正解」なので、そのままマネなんかしても意味がない。あくまで参考にとどめて、自分なりの「正解」を出せるようにしないと。  それが「盗む」ということ。  巷にはいい作品が満ちあふれ、プロが自分の技をどれもこれも並べていて、「さあ盗め」とばかりに公開しているのに、どうしてみんな、そう目が節穴で見過ごしちゃっているのか。ああもったいない。 >弟切さん >>これを一言でいいますと、「主人公が成長する話」でしょうか。「主人公が脱皮する話」の方がいいかも知れません。(爬虫類ですか?(笑))  「成長する話」だって?  それって、シンデレラ迷宮のコンセプトが、「美徳を持ったシンデレラです」とまとめてみせるのとおなじようなもんだぞ。  分解能が粗いほうにまとめてみせて、どうする。  世にあるプラス志向の話のパターンなんて、たいていは「成長する話」であるわけだ。  また、その上位にあるもっと大きなくくりとしては、「変化する話」であるわけだ。  変化する話 −+−成長する話−+−脱皮する話         +       +−△△する話         +         +−破滅に向かう話         +−××する話  ……と、こんな感じに系統図がある。  「成長する話」のさらに下にあるサブジャンルの部分を、いま問うているわけね。  ――んで、どう成長するかというと、脱皮するように成長する話なわけか?  脱皮っていうのは、「一回り大きくなる」ことなわけよ。  人間的にひとまわり大きくなるとか、そういうことね。  そうじゃないだろ。  ただ、わりと近いところには来ている。  脱皮に似た概念で、なにかないか?  成長のバリエーションには、どんなものがあるのよ?  なんのために冷凍睡眠カプセルなんていうガジェットが出てくるわけよ?  脱皮成長とカプセルとの関係は?  これはつまり、ベリルが脱ぎ捨てるべき古い殻なわけ? 違うだろ。  これは○○する話なんで、冷凍カプセルってモチーフは絶対に必須なわけです――とか、そのように言えるようでなければ、あの手の大道具なんて存在が許されないはずなのね。  それどころか路上の石ころひとつ、ガードレール一本とっても、明確な存在理由がなきゃ小説には出てこないわけだ。 >エディタとか  ベクターに行くと、たくさんありすぎてわからんだろうし、変なのもいっぱいあるから試している時間が無駄になるかも。  ある程度の評価を受けている優秀ソフトは、だいたいここに集まってます。 「窓の杜」  エディタはここ。 http://www.forest.impress.co.jp/editor.html  秀丸はシェアウエアで4000円なので、はじめはフリーのソフトから試すのがいいかも。僕がかつて、秀丸から乗り換えようかなと思ったことのあるエディタは、MMとQX。  そういえばQXは、窓の杜にはないなぁ。  QXはこっちね。 QX  あら、QXもフリーじゃなくなって、シェアウエアになっちゃっているのか。  あとMMエディタのほうは、画面上での縦書き機能やら、アウトラインプロセッサー機能も内蔵してるから、いろいろあってお得かもしれない。  ソフトを選ぶときのひとつの目安は、「最終更新日が新しいもの」。  1年以上も更新されていないソフトというのは、もう死んでるから、使い始めないほうがいい。  僕が秀丸をずっと使っている理由は、単なる惰性。  昔のWINDOWS3.1の時代には、まともなエディタはこれしかなかった。いまは色々と選べるけど、乗り換えるべき理由もとくにないので、積み重ねたマクロ資源がもったいないということもあって、ずっとこれを使っているわけだな。  どんなエディタを使おうが、マクロさえ組めてキーカスタマイズができれば、使用感はまったく同じところまで持ってゆける。違いなどそうそうない。  エディタなんてただの道具。  紙に小説を書くときに、どこのメーカーのボールペンを使って小説を書こうが、違いがないのとおなじこと。  しかしメモ帳はやめとけ(笑)。あれはオマケでついてきたタダのボールペンね。安物でいいからお金を出して買ったボールペンにしよう。 >アウトラインプロセッサーとか  昔から何度も試してはいるんだけど、どうも、あの手のツールの有効性というのが、いまひとつわからん。  エディタで充分――っていうか、同じことをやるにはエディタのほうが楽なんじゃないかと思う。ツールを使うこと、それ自体が目的にすり替わっていて、本末転倒なんじゃないかというのが、僕の意見なのだが。なんかすごいツールを使っているから、すごいことやってる気分になるとか。  考えられるのが、プロット作るときとかなんだけど。 ●第一章  学校、放課後、6年1組の教室     ・もたもたしていて、掃除をする生徒たちから邪魔者扱いされる主人公。     ・かばってくれる男の子がいるが、それさえも囃し立てられる材料になってしまう。  ……てなぐあいに、どかどかとエディタ上で書きこんでいってしまったほうが、楽でない? 大見出し、小見出しとかは、「●」とか「■」とか「・」とか、  書いているとき、毎回新規項目のポチ一個作るたびに、マウスに手を伸ばして、メニュー出して新項目作って、そこに見出し書いて内容を書く――なんて作業やってると、肩がこっちゃうような気がするのだが?  ちなみに僕の場合、カーソルキーにさえ手を伸ばすのが面倒なんで、すべてホームポジションで済むようにエディタのキー設定を変更している。「CTRL+IJKL」でカーソル移動をする。BACKSPACEのキーもキーボードの右上なんて遠いところまで手を伸ばすのが面倒なんで、ホームポジションで(右手小指)に割り当てている。  普通に打っているかぎり、ホームポジションから手が離れることは一切ない。もちろんブラインドタッチ。まあ親指シフトってこともあって、そういうことができるわけだけど。  しかし職業で作家を目指すなら、いまのうちに練習して、ブラインドタッチぐらいできるようになっていないといかんぞ。  キーボードと画面とを目が往復していると、眼精疲労の原因となるから。  ところで思うんだけど、アウトラインプロセッサーで作ったものって、人に見せるのに困るでしょ?  わしら、打ち合わせのときに見せるものはたいてい紙メディアなんで、いくらソフト上ではわかりやすく見えていても、紙に打ち出した状態でわかりにくかったら、意味がない。  完成品の小説だって、頭から順番に読むしかない紙メディア。  ここのログとかだって、やっぱ頭から順番となるシーケンシャルメディア。  羽矢野君の言う、感想とか分室の書き込みとかにアウトラインプロセッサーを使う――っていうのが、これがよくわからない。  具体的には、どうやって使っているの?  アウトラインプロセッサーの本来の使用用途とは違うものだよね?  ストーリーエディタは、落としてインストールして、使ってみた。  一通り使って何ができるのか試してみてから、さくっとアンインストール。  こんなもんは、やっぱいらんわ。 >唯野君 >>■き-よわ【気弱】気の弱い性質。「─な人」  役に立つじゃん。辞書。  気弱っていうのは、まさに、その通りのことだよ。 >>■き-よわ【気弱】心のもちかたが弱いこと。  ところで大学で「心理学」やってるんだよね?  「心」って、なんなのよ?  心がなにかも考えたことがなくて、君は心理学を学んでいるのか? だとしたら、かなりのアホだな。  ちなみに「気」と「心」というのは、似ているように見えるがかなり違う。だいぶ違う。ぜんぜん違う。  言葉が違うのだから、もちろん同じものであるはずがない。何度も書いているのに、まだ頭に入っていないのか?  ところで、いまやっているのは、「心が弱い人が、そうでなくなる話」ではないぞ。  「気弱な人がそうでなくなる話」なわけだ。  「心が弱い」で出したものは、みなすべて見当違いの方向に行っちゃうよ。  あと肉付けしてきた10個。  どれもみんな長すぎ。第二段階じゃ、100〜200文字って言ったろ。あ、200文字になら収まっているものも、いくつかあるか。  僕や羽矢野君あたりの長さにしてくること。  目安としては、「。」で終わる行が、3つということだろうね。それぞれの一行が、「初期状態」「きっかけ」「終了状態」となるわけだ。 >羽矢野君   悲観とか。 >>悲観 >>1 この世や人生は、悪と苦に満ちた悲しむべきものであると観ずること。厭世観を起こすこと。 >>2 悲しんで失望すること。 >>3 仏語。あわれみいたむ心で衆生を見て、その苦を取り除くこと。  前に「悲観するというのは、気弱な一側面である」とは言ったね。 1.気弱であると、悲観することもある。 2.悲観していると、それはすなわち気弱な状態となっている。  1は成り立つけど、2は成り立たんよ。  悲観で辞書を引いたときに出てきた1は、これは「観ずる」に関わる悲観なわけだ。つまり純粋な論理によって悲観に達したということ。心やら気やらは、ここでは関係してこない。  たとえば、「心を持たない論理機械が、人類という種は生物として壊れているのだと悲観的な判断を下し、絶滅させることを決定する話」とかって、あるじゃんか。  心やら気やらに関係する「悲観」は、ここでは2番の「悲しんで失望すること」のほう。  ここで考えるべきポイントは、「悲しむ」→「失望」と、必ずしも直結はしないということなんだな。  失望というのは、文字通り、望みを失うことだよね。  しかしここで、悲しんでいながらも、望みを失いなわない状態っていうのを考えてみよう。反証を出してみる。これはあり得るよね?  「革命の闘志が仲間の死を悼みつつ、でも自分たちの望みを捨てない状態」とかさ。  悲しんで望みを失っちゃう状態の、その原因のところに、「気が弱い」が絡んでくるわけ。  だから「悲観するというのは、気弱な一側面である」といったわけだ。 >羽矢野君 >>「弱気とは、行動したい気持ちよりも、嫌な気分を味わいたくない気持ちの方が強い状態」  ふぅん。  じゃあとりあえずそういうことにして、今回の提出分を検証してみるか。  まず最後まで書けてないのは、間引きしとこう。  5分で生まれることのできなかったネタなぞ、もう永久に消えてしまって、はじめから存在しなかったことになるのだ。  そうすると、残るのは「1、2、5、6、8、12」あたりか。  おおう。尻切れトンボやら背骨が曲がっているやら、奇形のまんまで、生まれることなく消えていったネタのなんと多いことか。  さらにここから、きっかけが存在しないので「12」を除去。  残ったのは、「1、2、5、6、8」。  まあ、こんなまぐれあたりでも、12個中の5個ぐらいが、とりあえず目鼻の揃った状態にまで行けてるんだから、そう悪くはないんでないの?  こちらの想定としては、0個っていうのも当然あったわけだし。  さてこの5つが、「行動したい気持ちよりも、嫌な気分を味わいたくない気持ちの方が強い状態」→「行動したい気持ちが、嫌な気分を味わいたくない気持ちを上回っている状態」の相関関係になっているかどうか、チェックしてみよう。 >>1.「気弱で好きな男の子に告白できない少女がいた。彼女の意中の相手とは家が隣同士の幼なじみ。家族のように親しくしている相手で、近所の人からは兄弟のように仲がいいといわれているような状態。そのために好きだと言い出せない。しかしある時、相手がクラスの女子に告白されているのを見て、このまま幼なじみで終わりたくないと告白する」  女の子が初期状態として持っているはずの、「告白したら嫌な気分になるかも」の部分がはっきりしていないよね。「そのために好きだと言い出せない」とか書いているわけだが、「そのために」って、つまりなんなのよ?  告白したら、どんな嫌な気分になるのよ?  たとえばこの手のパターンでよくある形。「告白して、もし嫌われたら幼なじみの関係さえも壊れてしまうことを怖れている」とか、そういうことなら、はっきり書けよ。はっきりと。  または別の路線としては、「いまのままの兄妹のような関係が好きで、それを手放すのが嫌」とかいうのだってあるよね。  あと細かいところだが。「兄弟」と書いたら、これ、女の子がオトコノコみたいな元気少女とか、そういう話になっちゃうぜ? この場合は「兄妹」とか「姉弟」とかだよね?  ところで僕なら、この「1」のネタの不明な部分を使って何十パターンかのバリエーションの、それぞれ別な話が作れるな。  「兄弟」「姉妹」「兄妹」「兄弟」で、まず8パターン。  そしてなぜ告白に踏み切れないのかの理由でも、4か5くらいは出てくるだろう。掛け合わせると32〜40ぐらい?  その数十ある中でも、オトコノコみたいな元気な女の子が、いまの「兄弟」の関係から男女の関係になることを嫌がっているパターンとかいうのが、俺的にはいちばん面白そうだなぁ。なにせいちばん始めに出てきたわけだし。  ああ気弱な姉的立場の女の子が、やんちゃな弟的男の子と兄弟の関係を続けたがっていて……なんて話も面白そうだなぁ。ただこの場合は、コクられるのは姉のほうだな。同級生から告白されてしまったことをきっかけにして、そんで自分の気持ちを弟に伝えるようになる話。  これ2番目に出てきた。これも面白そうだなぁ。2番目ぐらいに。 >>2.「少女には小さな頃からよく一緒に遊んだ幼なじみがいた。彼女はいつの頃からか相手を異性として好きになっていたが、それを伝えると関係が壊れてしまいそうでなかなか言い出せない。しかし、ある時相手の男の子が引っ越しをしてしまう事になり、気持ちをどうしても伝えておきたくて勇気を振り絞って告白した」  これは、OKだろう。「1」で追求した点が、しっかりと書いてある。 >>5.「ダンスパーティが高校最後の思い出として開かれる事になる。少女は幼なじみの男子を誘いたかったが、彼女はクラスの中心的存在であり、幼なじみは目立たない存在。最近はそれを気にしているようなそぶりを見せていた為、同情ととられないかと少女は迷う。しかしふとしたキッカケで相手が自分の事を考えている事を知り、彼女はパーティに誘う」  嫌な気分の正体が、「同情されるのは嫌」ってことなんだけど、これはプライドの高い女の子ってこと?  しかし目立たない女の子で、プライドの高い女の子って、どんなんだ?  ようわからん。 >>6.「パソコン好きの少女がいた。彼女は自分の"おたく"な趣味にコンプレックスを持っており、幼なじみの男の子に告白する事ができない。しかし彼が自分の趣味をほめてくれた事で不安がなくなり、気持ちを伝える事ができた」  これはNGなのだな。  コンプレックスがばれると恥をかくのではないか、もしくは、嫌われるのではないか。そういう初期状態はいいとしよう。  だがきっかけが、「彼が褒めてくれたから」となっているよね。  そもそも不安となるもの自体が解消しちゃってるじゃんか。  これは構図が違う。  これはたとえば、「彼もまたパソコンオタクであることが判明して、趣味が合うと意気投合して、付き合うようになった」――というのと、同じ種類の話なわけだ。  初期状態が気弱な女の子が、気弱なままで、男の子と交際をはじめる話だな。  分類としては、「コンプレックスを持っている少女が、ありのままの自分を受け入れてくれる異性と出会う話」  こーゆーのは、女の子向けの異性ファンタジー物とかをやるときに、書け。  ちなみに異性ファンタジー(新木語)というのは――。  たとえば男の子向き異性ファンタジーだと、「優しいだけが取り柄の男のもとに、向こうから勝手に好きになってくれる女の子たち(複数)が、大勢押しかけてくる話」とか、なんかそんなのだ。  ちなみに断っておくが、わしは「らぶひな」好きだぞ。  あれは確信犯でやってるのわかっているし、しのぶちん萌えだし。しかし終盤ではしのぶちんは育ちすぎているのでいかんな。大学受験するしのぶちんなんて、しのぶちんじゃないやあ。 >>8.「幼なじみが好きな女の子がいた。しかし二人の家は非常に仲が悪く、気弱な彼女はとても好きだと言い出す事なのできない。そしてとうとう喧嘩が始まりそうな前夜、彼女は決意して男の子を呼び出し、一緒に駆け落ちしようと伝える」  これも、なにが「怖れている嫌な気分」なのかが不明。  両親に反対されること?  あと「喧嘩」ってなんだ? 両家の喧嘩? ヤクザ屋さん同士の抗争か? >>時間にせかされたのもあるけど、途中から焦って何やってるのかわかんなくなってきたり、もう頭が整理されない状態で切り替えたり。 >>これは絶対になんとかしないと…… >>私こんなに能力低かったのか……  はい。能力低いんです。  いまごろわかりましたか。だめだめですね。  だからアマチュアなんですってば。  1時間もかけて、まぐれあたりが5個しか出なくて、そのなかには目的に添っていて使えそうなものが1個しか混ざってなくて――。もうお話になんないくらい低いんです。  1時間あったら60個くらい出せて当然なんで、まあ、60分の1ぐらいってことですか。  発想からして、もう違うのよ。  羽矢野君、時間制限があって大変だなぁとか、頭を次々と切り換えるのなんて大変だよぅ、とか、そんなことばっか考えてるだろ?  まるで逆なの。  時間制限というのは自分がせかされるものじゃなくって、気持ちを問題に向けてセットさせるために利用する道具です。  5分刻みの切り替え点っていうのは、自分の頭を白紙にするきっかけとして利用するものです。  メソッドを理解しろ。  なんのために、わざわざ時間制限付きで、5分刻みの練習をさせているのだか。 >まともな1個の検分 >>2.「少女には小さな頃からよく一緒に遊んだ幼なじみがいた。彼女はいつの頃からか相手を異性として好きになっていたが、それを伝えると関係が壊れてしまいそうでなかなか言い出せない。しかし、ある時相手の男の子が引っ越しをしてしまう事になり、気持ちをどうしても伝えておきたくて勇気を振り絞って告白した」  とりあえず、この1個を検証してみる。  まあ、ベタだな。  おっそろしくベタな展開だ。少女マンガと少年マンガ合わせて、軽くみつもっても100回は使われているぐらいのベタベタな展開だ。  まあその手のパターンを、なんのヒネリもなくそのまんま持ち出してきたおかげで、こうしてパスすることもできたのだろう。  つまりこれは自分で考えたわけじゃないのだ。  たまたま昔に読んだこういう話が、記憶のどこかから引っ張り出されて、そのまま元のの形のまんま、でろんと口から吐き出してきただけのこと。胃の中で消化もしてなくて、原型を保ったまんま。  ま。  こうやって、走り込み12本というプロにとってはなんでもないが、シロウトにとっては過酷な負荷をかけてみたら、こうしてゲロのひとつもできたということは、ちゃんと普段から食べているという証拠ではあるわけだ。  まあ栄養は足りているようだな。このシロウトは。  さて、検分してみよう。  「行動したい気持ちよりも、嫌な気分を味わいたくない気持ちの方が強い状態」→「行動したい気持ちが、嫌な気分を味わいたくない気持ちを上回っている状態」  このネタに関しては、上記の構図がきっちり満たされていることは、僕が保証する。  ということで、ひとつ質問だ。  これは、「気弱な主人公が、そうでなくなる話」なのか否か? >岩瀬さん  まあ突っ込みの直しについては、時差があるので、ノーコメントってことで。(笑)  いまの羽矢野君は、もっとずっと進歩してるんで、あのコメント自体にはもう意味がないですね。ただ、書き直すことは岩瀬さんには意味があるでしょう。 >>みなさん「気弱」を一つの側面・表現に限定してしまってるんですけど、 >>それって可能ななことなんでしょうか(ー_ー)?  いま皆がやっているのは、気弱という状態がもつ一側面を色々集めてみることで、本質に迫ろうってことだと思います。  羽矢野君のが、だいぶいいところまで来てる感じですが。  たとえ話。  たとえば、ここに「世界最強の男」というものがいたとしましょう。  その存在はいかなるものか。いろいろと側面を集めてゆくと、こんなことになります。 「3人のチンピラに絡まれて、一秒で三人とも、のしてしまった」 「銃で脅されても動じなかった」 「K1グランプリに飛び入り乱入して、選手全員をKOしたあとに、笑いながら去っていった」  ――とかまあ、いろいろ。  じゃあ、このひとつが満たされていれば、それは「世界最強の男なのか」となると、そうもいきません。街のチンピラ3人を1秒でノックアウトするぐらいだったら、まあゴロゴロいそうなわけだし。  この「世界最強の男」の本質に迫るためには、じつはこのアプローチではいつまでやっていても届かないんですね。  「世界最強の男」が実際にやってまわったことをいくら追いかけてまわっても、その現象からでは、本質には迫れません。  じゃあ、「世界最強の男」を定義することはできないのか?  可能です。  架空の条件を出せばいいわけです。  「世界中のあらゆる猛者(男)と、一対一で対決して、そのすべてに勝利を収めることのできる男」――であれば、それは「世界最強の男」とよべるでしょう。  なにが「世界最強の男」の本質なのか。  そこを見極めようとして、いまみんなあがいているわけです。  とりあえず、手始めにできることは、「世界最強の男」の追っかけをすること。  いまその段階なんで、焦っても仕方ないです。  ああ、なんかネタひとつ思いついちゃった。  「女性のほうが圧倒的に強い生物種である世界における「世界最強の男」の物語」 >情報の圧縮率  短歌とか、あの手のハイレベルな世界のことは、恐れ多くてとても僕ごときが語れたものじゃないですが……。  でもまあ、ライトノベル小説「程度」であっても、描写シーンでは、せめて情報密度を1:1より上げられるようにはなってないといかんですね。  つまり、その一行の内容の「解説」よりも、本文のほうが短くなっているということ。 -------------------------------------------------------------------------------- 常識の境 No.3803 投稿日 2002年2月22日(金)09時29分 投稿者 魚住雅則 >言い訳 はい。言い訳でした。確かに痒くて我慢できないほどの症状なら入院してます。だらけたい気持ちを誤魔化してました。 ちなみに湿疹はストロイド系の薬を処方してもらったら治ってきました。 >M−1って、なによ? >自分語で話すなっての すみません。自分の中では誰にでも通用する言葉だと思い込んでいたので説明なく意味不明なことを書いてしまいました。 そのまま見たらM−(マイナス)1。何だそりゃ。数式か。 先に説明から。 M−1とは格闘技のK−1グランプリを模したイベントで、正式には「オートバックスM−1グランプリ2001」といいます。平たく言うと2001年度において一番面白い漫才コンビを決めようという企画です。プロ、アマ、所属事務所を問わず参加できるので(ただし結成10年以内に限られる)1000組以上のコンビが参加しました。 決勝戦は去年の年末にテレビ放送され、優勝賞金1000万円を手に入れたのは中川家という兄弟コンビでした。 麒麟というのは今大会の決勝まで残った無名の新人コンビです。 それと危機感を持つのが遅いですが、軽く置いておけない問題なので自分語の範囲とはどこまでなのか考えます。 まずM−1という言葉の知名度はどれ位なのだろう。 テレビで放送されたとはいえ、1回限りの放映で、大会告知はもっぱらオートバックスの店内ポスター。歴史は浅く……というかまだ1度しか開催されていない。 これを常識として使うのは無理がありすぎる。 仮に小説に登場するキャラクターが、 「ねえねえ。ところでさ昨日M−1見た?」 というように読者がM−1を知っていることを前提として、何の説明もなしに喋っていたら完全にアウト。 「何かの競技」というくくりで見て、これがK−1ならOK。オリンピックも当然OK。マイナーでも競技名を含めばOK(仮にマグロ投げ選手権でも、内容は伝わるから)。 M−1みたいに略称で、それだけでは意味が通じない場合は知名度を確認しないといかんですな。 K−1と聞けば、それ自体に興味がない人でも「よく知らないけど格闘技のアレでしょ」と大体のイメージを持っていることが重要。 「この言葉は説明が必要か否か?」なんてほとんど意識してなかったな。 -------------------------------------------------------------------------------- 常識と解説、説明 No.3804 投稿日 2002年2月22日(金)14時12分 投稿者 中里融司  確かに、作者にとっては自明のことでも、読者にとっては何事かわからない、というものは多々ありますね。私がメインでやっていますジャンルの一つ、戦国ものにも数多く出てきます。  たとえば、次の台詞。合戦の最中、大将が指示を下すシーンですが、 「手詰め懸かりをかけて後、千人殺しにて玉砕きをかけよ! 次いで乗り切りいたのじゃ!」  これをこのまま書いても、わかる方はごく少数だと思います。  つまり手詰め懸かりというのは歩兵戦術の一つで、大柄な兵が楯を連ねて相手を押し込める戦術、現在の機動隊がジュラルミンの楯を使って制圧するようなもので、次に出てくる千人殺しとは、散弾を袋に入れた大筒の弾の一種。そして玉砕きというのは、敵のごく近距離まで近づいて、先の千人殺しを固め撃ちする戦術です。  さらに、乗り切りというのは長柄槍をもった足軽と騎馬武者が直協攻撃をかけて敵陣を崩す戦術です。  これを、地の文で説明することはできるのですけれど、やはり兵の動作――千人殺しを籠めるシーンや、それを発射して敵兵が粉砕されるシーン、さらに豪勇の騎馬武者が大身槍を手に突撃するシーンの描写を入れて、初めて読者の頭にも刻み込まれるのではないかと。  ですから、一般に知られていない単語が出てきた場合、それをどう知らしめるか、なのだと思います。  気が弱い、についても、いろいろ考えてます。五月に書くのがそれが結構重要なファクターになるので。  弱気と気弱は、また違うものだし。キャラクターの描写や設定で、描いて行かねばなりませんです。 http://www.chaldea.ne.jp/nakazato/ -------------------------------------------------------------------------------- 訂正です No.3805 投稿日 2002年2月22日(金)17時22分 投稿者 中里融司  上の書き込み、台詞の部分の「乗り切りいたのじゃ!」は、もちろん「乗り切りいたすのじゃ!」です。  うー、駄目ですな、落ち着いて書き込まないと。失礼しました。 http://www.chaldea.ne.jp/nakazato/ -------------------------------------------------------------------------------- 採点の手伝いですか。 No.3806 投稿日 2002年2月22日(金)23時14分 投稿者 西鶴翠(みどり)  大学院に行くと、学部生(一年生から四年生、および留年生)の答案の採点を手伝わされるようですが。 >>深読みしても、ムダ。  ま、仮説としては面白かったですよね?  ……ということではなく、重要なのは、「日常が非日常へと変貌」の一文が一番目ざわりだったということなんですが。  で、新木さんはなぜかそこを細かく細かく(いつものように嫌らしく)書いていなかったから、どうしてだろうと思っていたのですね。で、書き込んだあとに感想掲示板に行ってみたら、疑問は氷解しました。みやびさんがすでに最初にそこを突っ込んでいたのですね。 >描写と説明。  今になって、ようやく新木語でいうところの「描写」の定義が分かりました。要するに、視点保持者が持っている「フィルタ」を通過しているかどうか、ということですね? >>一冊のなかに、そういった「わかりにくい部分」が何カ所以上になると、途中で読んでもらわれなくなったり、なんとか読み終えたとしても次の本はもう買ってもらえなくなったりするのだと思う?  「思う?」と訊かれているということは、これは一般論を答えなければならないのでしょうか。西鶴の考えを聞こうというのなら、「読みたくなくなったり、次を買わなかったりする?」と訊くはずなので。  でも、「個人的判断」ということは、私の場合を答えればいいのでしょうか。とりあえず、私の場合を答えることにします。  「大」「中」「小」とあるわけですが、「大」と「小」はいくつあっても次を買うか買わないかの基準にはならないです。「小」は気にしなければいいのですし、「大」は読み返せばだいたい分かる。  問題は、「中」です。これが、一ページの中に平均で一つ半以上あると、嫌になります。あ、「大」が一冊の中で二十個以上あったら嫌かも。 >>大中小のそれぞれがどのくらい、実際に夢境学園の1巻のなかにあったのかという、そこのところ。  まずは、本を全く手にとらずに、数えてみようと思います。細かいところは覚えていないので、大きなところのみを数えることになるわけですが。  まず、冒頭の数ページの校門の前のシーン。特に、車がなんなのかが分からなかった。事前に聞いていなかったら、「おばさんの自転車激突」も分からなかったかも。  「なーにいってんだか」……じゃなかった。「なにやってんだか」でしたっけか。あれを誰が言っているのか。これは、実は、今でも分かっていない。分かっていないけれども、科白は好き。  それから、例の旧校舎に行った部分。  で、実はここから記憶が曖昧になっていたりします。話の焦点がぼやけてきたからでしょうか。  それでも覚えているのが、四章の冒頭。パイプオルガンに操られているのが誰で、操られていないのが誰なのか。二、三度読みかえした気が。  あー、三章か二章で、ラブレター関連でどこか読みかえしたような気がする。  と、覚えているのはこんなところでしょうか。本をめくりながらでないと思い出せないところは、大学から帰ってきてから(ここまで、朝書いていたんです)。  ちなみに、これ。「あるある!」が面白かったからできるんですよ。  で、大学から帰ってきました。 >>頭から1ページずつパラパラと送っていけば、「あ、ここわかりにくかったんだよな」とか、チェックしていけるでしょ。  (数字は、ページ番号です。初版です。)  17:「御用だ」から「*」まで。数行戻った。  24:カッコでの会話を超能力だと勘違いした。  35:穴だけが「4つ」並んでいたところで、投げたチョークの本数を確認しに戻った。  41:戻らなかったけれども、「誰が科白を言っているんだ?」と思った。  53:「カメ娘が泣いていた。」53の最初まで戻る。  66:特に問題はないのだが、「殴った」と「殴られた」の数をかぞえた。  67:「カメ娘の顔――」から、「夕日」まで戻る。  70:「あれなこととはいったいなんだろう」という文があったので、読み飛ばしていた校長の話を読む。  77:「今になって後悔していた」から、75のバスケ部部長の科白まで。  82:「静香御前のことですね」から、81のイラストを経て、79の「翌日――」まで。  107:「以上が〜〜報告です。」を見て、104に戻り、ぱらぱらとめくって、107の「影の生徒会長その人である」まですぐに復帰。  ここまで、二十分くらいでしょうか。疲れてきたので、やめます。思ったより戻って読んでいました。 >>卒業検定も決まったようで、なにか暇そうなんで、ひとつ任せることにする。 >>温泉缶詰さんのあれに対して、ちょっと指摘をやってみてくれんか。  一応、卒業は決まったわけですが、三月に学会発表があるので、まだやることはあったりします。が、暇であることは暇です。かなり、だらけモードに入っています。  で、結局のところ暇なのですが、正直に言いますと、「やりたくないなあ」というところだったりします。実は、温泉缶詰さんのを読み飛ばしていまして、で、新木さんのこの書き込みを見てから読みに戻ったのですが、 -------------------------------------------------------------------------------- 「お、今日は顔色がいいな」 (中略) いけない。余分な事を言ってしまった。病院の個室が広いのは別に患者に贅沢をさせる為でも、見舞い客の為でもない。(後略) --------------------------------------------------------------------------------  一体、これを私にどうしろと(猫)。  で、任務を引き受けるか引き受けないか決める前に質問なのですが(結構、回りくどい言い方をしています。詳しく書くことができないので、お手数ですが読みとってください)、これは私の指摘能力を調べることが目的なのでしょうか。だとしたら、掲示板に書くことなく対処しようかと思うのですが。明日あたりにでも。どこかで。  掲示板に書けというのなら、明後日はまるまる暇なので、書きますが。または、私の基準で「ここが一番まずいだろ」と思ったところを書いて終わりでいいのならば、そうします。  どうでしょう。 それでは。 http://homepage2.nifty.com/saikaku/ -------------------------------------------------------------------------------- ねりゅ〜 No.3807 投稿日 2002年2月22日(金)23時54分 投稿者 新木 伸  明日に備えてそろそろ寝るか。  土曜いっぱいと、おそらく日曜の深夜ぐらいまでは、なにも書かなくなるでしょう。 >魚住君  だからさ。  自分的にはその「M−1」があたりまえの言葉だとしても、一般にはそうでないということを知っていたなら、それを武器にできるじゃんか。  「M−1という、いわば漫才の無差別級トーナメントがありまして……」なんて語るだけで、読み手に知識を提供できるわけだ。  うんちくって、そういうものなわけだが。 >西鶴君 >>一体、これを私にどうしろと(猫)。  いや、だから、指摘するのよ。  まあつまり、叩けるところはぜんぶ全力で叩くってことだ。できるだけ高い指摘レベルで行うように。  遠慮しなくていい。  あれは頂きものなのだから、有効に活用してかまわないのだと、そう判断した。  まあやりたくないなら、やらんでいいぞ。  きっと誰かが名乗りをあげてくるに違いない。 >>描写の定義  そうそう。  うまいへたはおいておいても、最低限、描写になっているかいないかは、視点保持者の持つ「観察の優先順位」というフィルタを通しているかどうかってことにかかってくる。  その視点保持者の興味の順番なり、知識量なり、語彙なり、いろいろあるわけでしょ。  そして視点保持者は、作中の登場人物であるとは限らない。「作者視点」というものもあるし、「神の視点」というのもある。また教室内にカメラを置いているような視点の場合には、「平均的読者像」という視点もある。 >>問題は、「中」です。これが、一ページの中に平均で一つ半以上あると、嫌になります。あ、「大」が一冊の中で二十個以上あったら嫌かも。  1ページのなかに1個半まで許容とは、これはまた、ずいぶんと寛容なんだなぁ。  僕の思っている基準だと、見開きの2ページ分に1個あたり。内容のほうがどんなに面白かったとしても、そこまでが限界。  目指すべきところとしては、その10分の1ぐらい濃度であること。1冊につき15個くらいというところか。  ただしこの数には、意識的に「読み戻させる」というテクを使った場合のものも含まれているため、ミスで出てきてしまうものの数は、1冊につき10個くらいまでと減ってくる。  30Pにつき1個ぐらいまでか。  夢境の現状はというと、どっちの基準もクリアしているわけで、とりあえず問題ないということだね。10ページに平均1個てなもののようだから。もうちょっと頑張れば、目標値も届くってことか。  ちなみに西鶴君の例のアレ。  つっかかった箇所を、数えてみよう。  「そう。冬なのだ」でまず1回。冒頭の1行目まで戻った。桜が咲いているけど冬であり、その異常な状態というのを作者が書きたがっているのだと、理解するため。  2回目。  香織が挨拶をしてくるあたりで、また2〜3行戻る。初出で「女性」とあるのに、なんだか同年齢の馴れ馴れしさがあったため。てっきり年上だと思っていたが、そうでないようなので、その再確認のため。  3回目。香織が春先に死んだらしいということが出てきたあたりで、また10行ぐらい戻る。香織の初出のときの格好を確認。ブーツにコートという冬の出で立ち? ――で混乱。まあ深く考えないことにして戻る。  4回目。ラストまで読み切ってから、頭のほうに戻る。  主人公のモノローグを確認。「明日はもう来ないかもしれない」というあたり。  散らずにいた桜が散った。このラストの意味がわからないため。これは主人公はもうここには来ないということを決めたということなのか、どうだか。  4ページのなかに、4個。  西鶴君的には、これは許容内なのだろうか。 -------------------------------------------------------------------------------- もう、どんな行動とっても気弱かどうか検証してます No.3808 投稿日 2002年2月23日(土)00時56分 投稿者 羽矢野 羽矢野です。 >羽矢野君の言う、感想とか分室の書き込みとかにアウトラインプロセッサーを使う――っていうのが、これがよくわからない。 >具体的には、どうやって使っているの?  新木さんが何故使わないのか読んだら、あれはプロには使えないものだと思いました。  あれは、私のように設定一つ考えるのにも数時間かかってしまう人間だから、使えるのです(笑)。  というのはさておき、感想掲示板でどうやって使っているのかというと。  結構単純で、あのツリーをそのまま再現してあるのと同じです。  例えば:  自分の作品名    +    ++もらった感想         +         ++返事  こんな感じで、ツリーにして保存してあります。  私は感想たくさん書きますし、よく読み返すので、こうやってアウトラインプロセッサで一覧にしておくと、すぐに探せて便利なわけです。  分室の方はまだどうやるか明確に決まっていないのですが、今は自分の書いたものに関連する項目を下においたり、気になる所を抜きだしてまとめたりしてます。  分室は速度早いので、こうやって抜いておかないと、どこに書いてあったのか探すのに手間取ったりしますので。  ログ全部読み直していろいろ拾ってみたいし。  後、あんまり重要でないごちゃごちゃしたテキスト(そんなものがあればですが)をまとめて一つにしたり。  こんな感じに使ってます。  特殊なツールという感じはもうなくなっているかな?  でも、最初の頃はたしかにいきなりプロット書けてるような気がしました(恥)。 >2.「少女には小さな頃からよく一緒に遊んだ幼なじみがいた。彼女はいつの頃からか相手を異性として好きになっていたが、それを伝えると関係が壊れてしまいそうでなかなか言い出せない。しかし、ある時相手の男の子が引っ越しをしてしまう事になり、気持ちをどうしても伝えておきたくて勇気を振り絞って告白した」 >これは気弱な話なのか?  まずは、これから。  これが自分の出した気弱とは何か? になっている事は、新木さんも保証してくれているし、自分がそう出したんだから、理解は容易。  初期状態  ・幼なじみが好きな女の子。男女として付き合いたいと"告白"という行動をおこそうとするが、現在の関係が壊れてしまう可能性がある。   彼女は今の関係の方を大切だと思い、告白はやめている。  キッカケ  ・男の子が引っ越す事になる。   そこで彼女は天秤にかける。このまま告白しないで離ればなれになってしまうのと、関係が壊れてしまうのとどっちが嫌なのか。  終了状態  ・天秤が傾いたのは告白しないで離ればなれになってしまう方。   だから彼女は告白する。  こんな感じだ。    ここで問題にするのは、初期状態の時に気弱であるかどうか。  現在の自分の中ではもちろん気弱。  これを崩そうとしてみて、崩れたら気弱でない。  崩れなかったら気弱。  では毎日の日課になっている気弱とは何か? を考えてみよう。  少しずつ情報が足されていくので、それに今の自分のものさしが当てはまらないもの、指摘のあった事柄で探してみる。  >辞書:気の弱い性質  気弱っていうのは、その通りの事。  >気と心の違いとは何か?  >気弱な場合の悲観とは、悲しんで失望すること。  >悲しんで望みを失っちゃう状態の、その原因のところに、「気が弱い」が絡んでくる。  とりあえず、これだけ。  まず、辞書で調べる。  性質: 1 生まれつきのたち。もって生まれた気質。ひととなり。天性。資性。 2 事物が本来もっている固有のありかた。これによって他の事物と種類を区別できるもの。本来の特徴。  気:(これは一番最初の日に調べた) 3 心のはたらき。意識。 4 精神の傾向。気だて。気ごころ。 5 緊張した、さかんな精神。気力。気勢。 6 何事かをしようとする心のはたらき。つもり。考え。意志。 7 あれこれと考える心。心配。「気が晴れる」  心: 1) 人間の精神活動を総合していう。 1 人間の理性、知識、感情、意志など、あらゆる精神活動のもとになるもの。また、そうした精神活動の総称。 2 表面からはわからない本当の気持。心の本来の状態。本心。 3 先天的、または習慣的にそなわっている精神活動の傾向。性格。性分。気立て。 4 人知れず考えや感情などを抱くところ。心の中。内心。 3 自分の気持と異なったものを受け入れるときの精神的許容性。 4 感情、気分など、外界の条件などに反応して心理内で微妙にゆれ動くもの。情緒。 5 他に対する思いやり。他人に対して暖かく反応する気持。情け。  精神:  1 心。また、心の働き。肉体に対し、形而上的な働きをする実体としての心。  気が強い(ちょっと気になる):  つよき【強気】 2 性格・考え方・気持などが、困難や障害にも負けない強いものであること。気性が激しく強いさま。また、態度が強硬で、譲らないこと。    いろいろ調べた事を総合して考える。  …………  なんか、わかんないな。  いや、強気の逆なんだから、 「性格・考え方・気持などが、困難や障害にすぐに負けてしまう弱いものであること」  これが気弱だ。  …………  半分冗談だったが、結構いいぞ?  なんか、これ正解だろうという気がしてきた。  でもそれだとバカみたいなので、もっと考えてみよう。  まず性質から考えると、気弱な性質であるというのはその行動に対して、性格的に弱いと言う事。(もって生まれたかどうかは不明ですが)  例えば異性に告白ができないのが気弱である少女、A君の場合は気弱になってB君の場合はまったく気弱にならないなんて事はない。  やっぱり告白するという行為に対して彼女はずっと気弱なわけだ。  じゃあ、彼女の気弱はずっとそのままなのか?  そう考えると、自分の人生の中から反例がだせる。  気弱な状態は、難しいが克服させられる。  完全に克服したら、もう同じ行為に対しては気弱にならない。  機械苦手なおじいちゃんがパソコンの操作をマスターした場合、パソコンに対してはもう気弱になる事はない。  それは何故か?  気弱になる"気"とは"何事かをしようとする心のはたらき。つもり。考え。意志"これだと思う。  そして、これが負けている状態が気弱。  だか、一度完全に勝利してしまったら、もう負けない。何故かというと"パソコンが苦手"という自分の心の中にあった障害を乗り越えてしまったから。  告白の場合も、100回くらいやってフラれまくると気弱にならなくなるのではないだろうか。フラれてしまうかもしれないという恐怖を乗り越えてしまうから。  そう、気持ちが困難や障害に負けなくなるから気弱にならない。  やっぱり 「性格・考え方・気持などが、困難や障害にすぐに負けてしまう弱い状態」  これが気弱だ。  もっと簡単に一言で表すと 「自分に負けている状態」  これが、気弱。  気弱な場合の悲観とは、負けている自分を見つめて悲しんでいる状態だ。  よし。  じゃあ、羽矢野5−2は、気弱かどうか。  少女が気弱な理由は、今の関係を壊したくない。  これは自分に負けているのか。  ………  わからん……  なんかどっちにも思える。  こんな時はこれを検証すればいい。  まず、自分に負けた状態とはどんな状態なのか?  これは行動をおこす前にすでに諦めてしまっている状態。  関係を壊したくないというのは、諦めている事なのか?  これは、違う。  二つの内のどっちかを選択している状態。  これは、気弱ではない。 (書いてあるのは簡潔だけど、これもいろいろ考えました)  答え。  羽矢野5−2は気弱ではない。  とすると、全滅?  一個考えてみよう。  自分に負けている場合を気弱と考えた時の羽矢野5.  「ある所に、幼なじみの少年が好きな少女がいた。彼女は気持ちを伝えたかったが、兄妹としてしか見られないと言われそうでなかなか告白できない。しかしある時、同じように片思いしていた友人が告白した事を知る。その友人は玉砕したがその割にさっぱりとした顔をしており、それを見た少女は気持ちを伝える事の大切さを知り、勇気を出して告白した」 (作成時間2分強)  これなら。  よし、これをふまえて新企画:  羽矢野限定一時間、12エピソード 6.「気弱な少女が、好きじゃない男の子に告白されて断る話」 1.ある時少女はクラスの男子に告白される。彼の事が好きでもなんでもなかった少女は断ろうと思うが、どうしても傷つけずに断るうまい言い訳が思いつかない。結局断る意志がかたまらないまま返事をする日が訪れたが、言いにくそうな彼女を見た彼に、はっきりとした気持ちを伝えることが大切と言われ、それで決心がついて断る」 2.少女がガラの悪い先輩に告白される。彼女は自分勝手なその人物が嫌いであったが、断ればどんな仕返しがあるかわからない。付き合うしかないかと諦めていた時、その事で先輩に諦めるように言いに行った友人の少年が殴られてしまう。そしてお見舞いに行き謝ったとき自分の意志を曲げないを教えられ、彼女はその先輩にはっきりと断りを入れる。 3.ある少女が金持ちのボンボンに告白される。彼は彼女の会社の親会社の御曹司で、付き合わなければ父親が迷惑するかもしれないと思うと断れない。しかしその事を父親に見抜かれ、娘の幸せこそが自分の幸せだと教えられ、それが父親の本心と感じだ彼女はボンボンをふる。 4.目立たない少女が、クラスでも人気の彼に突然告白される。嬉しかったが、彼はどうも自分と誰かを勘違いしているもよう。このまま黙って付き合ってしまおうかとも思ったが、彼が勘違いしている相手の事を本当に好きだと知り、彼女は正直に話す。 5.陸上で期待されている少女がいた。彼には片思いの少年がおり、大会の前に告白される。両想いだと知り喜ぶ少女。しかしそれからタイムが急に落ち始める。どうやら、幸せを得たことでハングリー精神が薄れてしまったらしいのだ。自分がまだ恋と陸上を両立させる事ができないと知った少女は、悩んだ末に陸上を取る。 6.少女はある日、知らない男から告白される。すでに付き合っていた少年がいた少女は断ろうと思ったが、その相手は告白した相手に断られると腹いせに身近な人間に危害を加えるという危ない奴だった。自分のせいで周りを危険にさらしたくない彼女は悩むが、恋人の励ましにより断る事を決心、強気な態度で断る。 7.ある日、少女は従兄弟の少年に告白される。彼は幼い頃から病気で、あと数年しか生きられないと言われていた。その為に彼はわがままで自分の思い通りにならない事があると暴れていた。すでに好きな人がいた少女は断ろうと思うが、彼の両親の懇願と余命幾ばくもない少年の事を考えるとはっきりと断れない。しかしある時、同じ年頃の少年が一生懸命に生きている姿を見て、甘やかせる事だけが病人にとって必要ではないと悟り、彼女は断る。 8.恋愛に疎い少女が告白される。まだ好きという感情をよく知らない彼女は困惑し、断ろうにもどうしたらいいのかわからない。仕方なく友人達から本やビデオを借りて勉強するが、それによると自分はかなりおいしい状態にあると気付く。そこで迷うがやはり断る。 9.ある女子高生科学者がいた。そんな彼女に告白したもの好きがおり、少女は恋愛対象というより愛とはどういう感情なのか理解しようとする為に告白を受けようとする。しかし彼が自分の事を本当に好きだと知ると、逆に断らなければいけないような気がして断る。 10.ある少女がアタックしていた彼に告白される。周りは喜ぶが、実は彼女はまわりが騒ぐので好きだと言っていただけで、じつは彼の事なんか全然何とも思っていなかった。好きだと言っていた手前どうしても断れない。そんな状態が続くが、ある時彼女に本当に好きな人ができる。それで好きでもない相手といる事は逆にそ 11.ある王族の王女がお忍びで街を歩いていた時にナンパされる。他人に告白された事など一度もなかった彼女はどう断っていいのかさっぱりとわからない、どうやら少しお茶を飲めばいいだけらしいし、受けようかと思ったところで 12.ある占い好きな少女が告白された。彼女は断ろうと思うが、占いでこの告白を断ると、自分にとんでもない災厄が降りかかるとでる。自分の占いに絶対の自信を持っていた少女は、その災厄が怖くて断れない。それに悩んでいたある時、街で出会った占い師に占いとは運命を切り開く手助けをするもので、振り回されるものではないと教えられる。彼女はまだ少し怖かったが、その通りだと気付き断る。  読み返すと、苦し紛れがいっぱいある。  自分でもダメだとわかる。  こういう関係のないものが思いつく時点で、まだダメだ。  まだ半分終わっただけだ。  次はもっとまともに。  明日は休日出勤ですが、平日よりは早く帰れるでしょうから、明日もやる予定。  まずは他の参加者の所までレベル持っていかないと。  追いつけ、追い越せ。    今日はここまで。     -------------------------------------------------------------------------------- やはりというか No.3809 投稿日 2002年2月23日(土)02時08分 投稿者 望月京路  ROM時と参加時では、意見を読む緊張感が違いますな。当たり前だけど、参加してなんぼのようです。 >あるある!夢境学園  西鶴さん宛のようですが、小生も一つだけ気になった所があったので、ちょっと質問させてください。  西鶴さんも書いていますが、66ページの河原での決闘のシーン。『殴った数の三倍くらい、殴り返された。』と書かれているのですが、これは余計な一文ではないでしょうか?  そのすぐ前に、三回殴って九回殴られてますし。 >姉御さん、教授先生  確認してみたら、最後に書き込んだのはNo.0577のようです。その間約三千。うーん、大した数だ。それにしても、五桁になったらこの掲示板のナンバー部分はどうなるのだろうか。とか、余計な事を考えてみる。  とりあえず、この場で再会できて、小生も良かったです。これでオフのときに肩身が狭い思いをせずにすむ(笑)。 >エディタ  ワード使ってる小生は論外でしょうか。まぁ、書いたやつ原稿用紙換算できれば、なんでもよしというわけで。  さて、課題いきますか。 >とんびさん  どれが気が弱くて何が気が小さいか、今ひとつ分かりませんが、とりあえずやってみる事にします。 1、その他に関しては優秀なのだが、血を見ると気絶してしまう医師がいた。ある時、自分の恋人が難病に冒されていることを知る。技術だけは高い主人公にしか適任者がいないので、血の嫌悪感を押して彼女の手術を自ら行う。見事成功し、それからは血を見ても倒れることはなくなった。 2、とある国際会議で、日本を代表して出席した男は、すぐ他人の意見に流されてしまう。だが、国民の期待が自分にかかっている事を知ると、最後の会議の席において、日本に不利な条件を拒み、自分の意見を貫き通す。それが効を奏し会議は満足な結果となり、男もそれで自信をつけた。 3、人生経験として必要だとは思うが、仕送りだけに頼った楽な生活から抜け出せず、アルバイトをしない大学生がいた。そんな折、親が交通事故に遭い、死ぬ前に彼を叱り飛ばす。仕送りがなくなり自分で稼がねばならないが、それとは別に、彼は意思を強く持った。 4、今まで乗る機会がなかったので、公営バスに怖くて乗れない男がいた。だが仕事の面接の日に寝坊して、バスに乗らないと間に合わない事態に陥る。バス停で小学生がバスに乗り込んでいくのを見て、頑張って乗ってみると、自分の心配が杞憂である事を知る。面接には受かり、バス通勤するようになる。 5、「たわけ」がこわくて分室に参加できない作家志望がいた。だが、父に芽が出ないなら家業を継げと言われる。早く実力をつけなければいけなくなったので、分室に飛び込んだ。 6、泥棒相手に尻尾を巻いて逃げ出してばかりの犬がいた。ある日、飼い主に捨てるぞと脅される。次に入ってきた泥棒には、噛みついて追い払った。 7、最近髪の毛の量が気になり出し、怖くて頭が洗えない中年オヤジがいた。娘に臭いと言われ、ショックを受ける。このままじゃいけないと思い、頭を丁寧に洗う。髪が抜けるのはやはり怖いが、それから毎回洗っている。 8、恐いオヤジの家にホームランボールを取りに行くことになった野球少年。見栄を張って取りに行くと言い出したまではいいが、門の前になったら途端に躊躇し始めた。ボールの持ち主が、彼に泣きついたのをきっかけに、何とか取りにいく。こっぴどく叱られてきたが、彼はやり遂げた男の顔をしていた。 9、悪友の誘いに、言われるままについていっていた中学生。ある日、万引き計画を持ちかけられる。最初は誘いに乗りかけるが、親友に叱られて思いとどまり、悪友の誘いを断った。それからは、自分の意志で行動するようになる。 10、死に様が気持ち悪いので、ゴキブリを殺せない主婦がいた。ある時、楽しみにしていたケーキにゴキブリがたかっているのを目撃する。それで一念発起し、ゴキブリをたくさん殺し、数を減らすことにした。それからは、ゴキブリを見ても笑顔で叩き潰せるようになる。  なんか違う気もするが……。うーん。まぁ、とりあえず出してみます。(ちなみにいずれもフィクションですよ)  ではでは。 -------------------------------------------------------------------------------- 心に棚 No.3810 投稿日 2002年2月23日(土)22時50分 投稿者 羽矢野  休日出勤終了  平日みたいに電話かかってこないので、集中力が出るためにスピード上がります。 ●望月さん >どれが気が弱くて何が気が小さいか、今ひとつ分かりませんが、とりあえずやってみる事にします。  こんな事言っちゃダメだって。  というか、上の文と矛盾してますそれじゃあ。   >ROM時と参加時では、意見を読む緊張感が違いますな。  これは緊張して読んでいるというそのままの意味?  気弱とは何か。  それがわからないでやってどうするの?  私に言う資格はないけどさ。  他の人の意見を緊張感漂わせて読んだのなら、私が 「お前のは思考ではなくて夢想だ」  とか新木さんに言われたの見て気づかないと。  気弱が何かわかんないなら考えて、気弱であるとは何か? の仮説を立てて(仮説たてるの漢字はこれでいい?)、それを元にしないと。  思考する事がシンデレラを含めて企画の一番最初の部分だと、読めばハッキリ書いてあるんだから”とりあえず”は意味がない。  特に望月さんは私みたいに新規参加じゃないんだから、それは知っていて当然だとみんな思ってるはず。  こういう指摘は私がするものではないかとも思いましたが、新木さん日曜まで書き込めないらしいので、一日無駄にするのはどうかなっと。  そんだけ。  もし、十分思考した上で、それでもよくわからないという意味だったのなら、ごめんなさい。 ●指摘レベル。  やってみていいですか?  西鶴さんと比べられると恥ずかしい結果になりそうですが、これから本を読むときはそうしていくつもりだし(課題12個中、未消化一個ゲロではあまりに情けない)、こういう考え方でいいのかなっていうのを。 分析開始: >「お、今日は顔色がいいな」  いきなりの会話文。何故最初に会話文なのか、理由はわかりません。  ただ、この言葉を向けられた人物は、いつもは顔色が悪い。  おっと驚いているから、この言葉を発した人物は、それが意外であった。 >聞きなれた声の響きに目を開けると、見慣れた浩二の顔があった。例によってノックもしないで入って来たのだろう。  ここで取れる情報は、前の会話文の相手の視点で物語は語られるという事。  二人は顔見知りである事。  通常はノックをして入るべき場所をノックせずに入っている所で、二人の関係が親しい間がらである事、浩二の性格が親しい仲には礼儀は不要的な性格である事。  視点の人物は驚いていないから、いつもそうである事。  例によってという事は、何度も訪れておりいつもノックをしない。  それと目は瞑っていたが、寝てはいなかった。  ”だろう”と予想しているから、ドアを開ける音(ここがどんな場所かはまだ描かれていないが)、近づいている気配には全く気づいていなかった。  下の文書では浩二はパイプ椅子を持ち出しているからかなり長い間気づかなかった事になる。  だから寝ていなくても意識は完全に覚醒していなかったか、何かをずっと考えていたか。  一行の間で目を開け、視線の動作なしにいきなり顔があるので浩二は覗き込んでいる。でも、”あった”となっているから視点保持者は驚いたか何かですぐに顔を背けた。  響くと入れたのは、部屋が大きく何もないという意味を込めた。  ちなみに、この文は説明文。 >「よくこんな殺風景な部屋で寝られるな。鼠に引かれてしまいそうで俺にゃぁ無理だ」  会話。  部屋が殺風景だと一言で説明してしまっているから、作者は部屋など表す気はない。なんの重要性も感じていない。  または、浩二がこの部屋を殺風景だと思っている事を部屋を描写する前にどうしても出しておく必要があった。  鼠が出てきそうな汚らしい雰囲気がある。もしくは、浩二が嫌みをいうのが好きな性格である。  そして、浩二は寝ている人間を起こすと可哀想だとかそういった気遣いを持ち合わせていない。自己中心的な性格。 >和室にすれば二十畳を越える広い部屋だ。壁際のベッドと小さなロッカー、そして浩二が持ち出してきたパイプ椅子以外に家具らしきものは見当たらない。乳白色の壁には染み一つなく、床のリノリウムにも傷はない。清潔にして機能的。だが人が生活する部屋ではない。  ここでようやく場所の説明が入る。  んで、これはただの説明。  というか、視点はどうなったのとか思う。  この浩二に話しかけられた相手の視点じゃなかったの? どうしてこんな文なのか不明。  読みとれる情報は、そのまんま。  殺風景と描写の前にすでに決めつけられてしまった部屋の説明。  描写とは、これを書いて読者に殺風景だと感じさせる事。  ただ、前の鼠うんぬんは、浩二の嫌みであるとここで確定。そして同時に、かなり程度の低い人間として描こうとしていると推測。  そして、パイプ椅子なんて簡素な椅子が置かれているし、机とかないから、自分の部屋とかではないと予想。そして椅子一つしかないから使うのが彼女一人か、もしくは一人で訪れるであろうこうした他人が使うものである。訪れる人間は少ない感じ。  そして部屋は床がきれいに磨かれているのではなく、傷がないとい事から、新しい。  という事は壁に染みがないのも、こまめに掃除しているのではなく、新しいから。  後ろの清潔と機能的は説明の中にそれを示す部分がないから、部屋の状況からの推察ではなく、視点保持者が持っている別の知識によるもの。  ”だが”とあるから視点保持者はこのような部屋は人が暮らすのに向いていると普通の人は考えていると思っている。   >本とわけの分からないガラクタで埋め尽くされた四畳半で暮らしている浩二にしてみればここで寝る気にはなれないだろうし、自分だって好きでここにいるわけではない。その思いがつい口に出る。  これも説明。  しかも、これも視点としては変な気が……  この人物は浩二の状況など百も承知であるらしいのに、これは上の文もそうだが頭で一連の状況を考えた。  それが何故かは不明。  情報としては、浩二の性格が掃除や片づけをしない人である。  浩二の経済状況は貧乏である。(四畳半と書かれているだけで、それが家族との同居であるのか一人暮らしなのかはわからないが、おそらく一人暮らしだと作者は言いたいのだろうと汲み取る)  本をよく読み、ガラクタが好き。  そして、整頓された場所が苦痛に感じる。  おそらく変わり者という意味。  最後の方で、ようやく視点の人物の内面がある。  それによると、どうやら自分の意志とは別の理由でこの場所にいるらしい。  思わず反論する事から、それがかなり不満である。  ”だろうし、自分の”この間には接続詞を入れないといけない気がする。 >「これでも賑やかになる時もあるのよ」  >好きでここにいるわけではない。その思いが口をついて、なんで、この言葉?  殺風景な事を気にしてなら、わかるけど。  そしてようやくここで、この視点が女性のものであるかもしれないと感じる。 >美雪の返答は浩二には意外だったらしい。片方の眉が上がっている。気になる事を言われた時の癖だ。  ここで初めて視点保持者がほぼ間違いなく女性であるとわかる。  そしてこの話がこの美雪なる人物の視点から描かれる三人称である事がわかる。  そして浩二は彼女の事を知ってはいるが、友達ができたかどうかという事柄に意外を感じている所から、この場所に来てからの彼女の情報には疎い。    浩二は気になる事があると、片方の眉をあげる癖がある。  美雪はその癖を知っている。   >「なんだ。入院患者に友達でもできたのか? だったら長居はまずいかな」  ここでようやく彼女が入院している事が判明。  上の文章に戻ると、ここが新しい病院か病棟なのだとわかる。  友達ができたのかと驚いているから、美雪は友達を作るのが苦手な、内向的な人物ではないかと思われる。  何故彼女に友達ができると、長居をするのがまずいという結論に浩二が達したのかは不明。  そして普通は賑やかだと言われたら見舞客が多い事を考えるが、彼は即座に”友達”ができたのか訊いたから、彼女の見舞客が自分以外殆どいないと知っている。  そして友達ができると考えられる程かなり長い間入院している。 >「まぁね…」  こんな言葉を肯定しているから、二人はかなり気安い間柄であると予想。  遠慮したり、気を遣ったりする間柄ではない。  そして、言葉が短い所から、美雪があまり話題にはしたくないという感じが読みとれる。 >美雪は言葉を濁した。いけない。余分な事を言ってしまった。病院の個室が広いのは別に患者に贅沢をさせる為でも、見舞い客の為でもない。容体が急変した時に運び込まれる医療機器や、駆けつけた医師・看護婦達を収容する必要があるからだ。  上の文章と繋がっていない気もするが、もうそれはいいや。  まぁね…は、言葉を濁したにはなるのかな?  ●言葉を濁(にご)す 都合が悪いことなどを、あいまいに言う。(辞書より)  ちょっと微妙かも。  言葉を濁したと説明あってから、段落を開けずに内面に入り込んでいる。  そして、自分の心の中で何故か説明を延々と続けている。  これも説明なので、得られる情報はそのまま。  ここが病院の個室であるという事。  そして病院の個室がどいういう人間に与えられるのか知らない読者への説明。  ただ、患者に贅沢をさせる(お金持ちが個室を使う)イメージ持ってる人はいるけど、見舞客の為だと思っている人は少ないと思う。  そしてそれが彼女に与えられている事から美雪の命は風前の灯火なのだとわかる。 >だが、それをここで説明しても浩二には分からないだろう。いや、分かって貰っては困る。美雪は急いで話題を変えた。    浩二は上の事柄を説明されても分からない程、理解力がないらしい。つまり読者よりもかなり頭の悪い人間である。  というのは意地悪な読みとりかた?  理解力が乏しいのは二人の年齢を説明した場所もないから小学生?  でも、今までの文章からの推察だと20歳くらいの若者という印象を受けるから、浩二は本を読むのは好きだが、頭は悪いという事かな?  だから変わり者?  そしてどうやら美雪は自分が死にかけなのを彼に知られるのが嫌らしい。  心理が書かれて、同じ段落に急いで話題を変えたとかあるのは何故かは不明。  ”それをここで〜”のここはいらない気がする。  そして淡々とこんな事を考えているのは彼女はすでに死を受け入れている。  浩二がそれを知ると、何らかの美雪にとって望まない状況が起きると彼女自身が思っている。 >「ね、杉山さんの結果が出たんでしょ、どうだった?」  とここで全く繋がっていない会話を入れたのは、美雪が慌ててよく考えもせずに言葉を発したと読者に伝える為。  焦っているのを表したかった。  これは二人にとって共通の話題である。  そして、結果の出る前に一度話している。という事は、上ですでに何度か訪れている事が書かれているのを合わせると、見舞いは少し間があいたと感じてほしかった。  こんな所です。  蛇足文もやると、 >あ、杉山さんが何者かは聞かないで下さい(笑)。  (笑)の意味は不明。  少なくとも、私には一切笑う部分はみつからない。失笑ならした。  予想では、いなかった人物を創りだしたというのが作者にとっておかしいと感じた。  この文をこれ以上やると分析じゃないので、ここまで。  思ったのは、情報の開示の順番がよく分からない。  舞台がどこであるのかの説明がかなり後ろなので、病院という先入観を持っていないと、読者はかなり混乱すると思う。    会話も地文も全然つながっていない印象を受ける。  あれって会話のキャッチボールが成り立っていない。  視点がよく分からなかった。読者と視点を共有する人物がかなり後でしかわからないので、そこにいくまでかなり不安になった。  あと、描写とは視点の人物のフィルターを通すものであるらしいのに、これはそれがない。  どうしていきなり病院の説明を考えたり、浩二の部屋と比べだしたかわからない。  かなり親しいのなら、こんなプロセスを踏むはずがない。  すぐに反論なりなんなりするはず。  もう一つ。  視点が内面と外側をいったりきたりしているような感じがすごくする。酔った。 >美雪は言葉を濁した。いけない。余分な事を言ってしまった。  しかも同じ段落でやってるから、よけいに迷ってしまう。  描写とは?  という話で始まったのに、描写がない。  あれは、全部説明のような気がします。  私がやると、こんな感じでした。  おいおいお前がそれを言うかよ。と思った人はおそらく一杯いたでしょうが、私は心に棚を作るの得意です。  そうやって思われなくなる能力獲得すればいいだけだし。絶対にするし。  でも、ちょっと不安。  指摘能力0とかだったらどうしよう?  もう感想掲示板に書けなくなってしまう。  ただ辛いだけの感想なんて、意味がない。  それは嫌なので、これもレベル上げていこう。  では少し休憩してから、課題をします。 -------------------------------------------------------------------------------- これで三つ目 No.3811 投稿日 2002年2月23日(土)23時57分 投稿者 羽矢野 では、今日の課題、はりきっていきましょう。 次の日休みで、好きな事に存分に時間を使える。 こんなにうれしい事ないなあ。 羽矢野限定、新企画1時間12エピソード 9.「気弱でネズミに追いかけ回される猫が、ネズミを捕まえられるようになる話」 1.猫のくせにネズミが怖くて、逆にいつもネズミに追いかけ回されているという猫がいた。そんな彼がある時美人の猫に恋をする。彼女がネズミを沢山捕る強い猫が好きだとしった彼は意識奮闘し、どうにかこうにかネズミを捕まえる事ができた。 2.血を見るのが大嫌いなメス猫がいた。彼女はたとえネズミに追いかけ回されるという猫にとって恥ずべき状態になっても、どうしても血が見たくなくて逃げ続ける。しかしある時、調子にのったネズミが彼女の子供まで追いかけようとするのを見て、彼女はネズミを八つ裂きにする。 3.ある所に、ネズミを獲れない黒猫がいた。その猫は魔女の使い魔になる事を拒んだために、ネズミを捕ると想像を絶する程の激痛がはしるという呪いを受けていた。だがある時、黒猫の仲間が病気になり、どうしてもネズミの肝が必要になった黒猫は、激痛を恐れず、ネズミを捕る 4.信じられないくらい強いネズミがいた。猫たちは戦いを挑んだが破れ、以来ネズミの天下が続いている。猫達は諦めかけていたが、最強の猫として伝説となっていた猫の末裔が現れて彼に励まされ、一致団結して戦いを挑む。 5.ある所に臆病な猫がいた。彼は何に対しても恐れを抱いており、ネズミにすら逃げ出していた。そんな彼を他の猫はバカにしたが、一匹のメス猫だけはいつも庇ってくれていた。ある時、そのメス猫が彼の為にネズミを捕ろうとして怪我をしてしまう。それでも自分の事を心配してくれる彼女を見て変わる決心をし、手始めにネズミを取り始める。 6.ある猫が、街のリーダーの座をかけてある猫と勝負をする事になる。内容は、どちらが多くネズミを捕まえられるか。その猫は困る。彼は他の何に対しても勇敢で恐れを知らない猫だったが、ネズミだけは苦手だったのだ。しかし負けたら自分だけではなく、自分を慕ってくれている仲間をも困らせる事になると、苦手なネズミを克服する。 7.ある所にネズミを決して襲わないボス猫がいた。彼はなんとネズミに命を救われたという経験があり、その為にネズミに恩を感じてネズミを捕まえる事ができない。彼を慕う仲間も、同じようにネズミを捕るのをやめていた。  しかしある時、その事を知ったあるネズミが彼に執拗な嫌がらせをしてくる。最初は耐えるが、被害が仲間に及ぶのをみて彼はそのネズミを殺す。 8.ある所にネズミを捕まえない家猫がいた。彼はネズミを捕るのが仕事だったが、ネズミにも家族がいる事を知ってから、ネズミを捕ろうとする度にそれを考えてうまくいかない。その意志は強く、自分が追い出されると決まった時にも変わらなかったが、そのせいでネズミが増えすぎ、ネズミ自体すら影響が出ていると知った猫は再びネズミを捕まえ始める。 9.ネズミを恐れる猫がいた。彼は以前ネズミに負けるという猫にとって恥な経験をしてから、またネズミに負けるのが怖くてずっと逃げ回っていた。  しかし、ある捨てられた子猫がネズミを恐がりながらも必死に猫として生きる姿を見て、猫としての誇りを取り戻し、再びネズミを捕まえられるようになる。 10.ネズミから逃げ回る猫がいた。彼は猫又になるための儀式としてネズミを殺さないという誓いを立てた。これを100年守ると、彼は猫又になれるのだ。そしてあと数日を残すのみとなった時、 11.ネズミから逃げ回る猫がいた。彼は周りの猫の中でもっとも体が小さく、周りからバカにされていたため、どうせ自分はネズミすら捕る力はないのだとはなから諦めていた。しかしある時、自分よりさらに貧弱そうな猫が勇敢にネズミを捕っている姿を目の当たりにし、自分でもやれば出来るはずだと一念発起しネズミに立ち向かう。 12.ネズミが怖い臆病な猫がいた。そんな彼にも恋猫ができ、幸せな一時が訪れる。そして結婚を申し込む決意をしたその日、運悪くネズミに出くわしてしまう。彼は逃げ出したかったが、恋人の手前格好悪い所を見せてなるものかと、怖がりながらもネズミを追いかけ始める。  全部完全に書けた訳じゃない。  気弱じゃない奴とか、奇形も多い。  と問題が一杯だなあ。でも、今回は45分で終わりました。  進歩したのか、このお題はやりやすかったのか、勘違いが一杯あるだけなのか。  残りは後一つ、明日中には終わらせます。 -------------------------------------------------------------------------------- >羽矢野君 No.3812 投稿日 2002年2月24日(日)00時11分 投稿者 新木 伸 >羽矢野君  たわけ。  羽矢野気弱疑惑。  自分の出したものが正解であるはずがない――なんて前提から理論を導いているから、そういうことになる。気持ちが負けてるのは、お前だお前。  いまの君のその状態が、「気弱」というもの。  冗談はさておき。  なにやら羽矢野5−2の構図の検証のところ。間違えてるみたいだね。 >>・幼なじみが好きな女の子。男女として付き合いたいと"告白"という行動をおこそうとするが、現在の関係が壊れてしまう可能性がある。 >>彼女は今の関係の方を大切だと思い、告白はやめている。  この書き方だと、まるで告白しようと思えばできたみたいじゃないか。  まず、ここから間違い。  このあとの論理展開は、彼女が自分の意志で「告白しないこと」を選択したという前提でもって、動いてしまっている。  だからぜんぶ変な方向に行ってしまっている。  あと、「自分に負けている状態」が気弱だなどと定義しているが、それもまた気弱の一側面にすぎない。  自分に負けてしまうことの、そもそもの原因に、「気弱」があるの。  なんで自分に負けるのか? >>気弱になる"気"とは"何事かをしようとする心のはたらき。つもり。考え。意志"これだと思う。  ここで「気」を定義を試みているわけだ。  じゃあ、その「気」が弱い状態というのは、どういうことよ?  上の定義にもとづくなら、「気弱」というのは、つまり何事かを為そうとする心の働きが弱い状態ということになるが?  それならば、「自分に負けてしまうこと」の直接の原因に成りうるよね。  じゃあこの定義を、いままでたくさん出してきた気弱のパターンにあてはめてみて、検証してみよう。  とりあえず、最初に出した第一段階の10個で試してみよう。 -------------------------------------------------------------------------------- むむむ No.3813 投稿日 2002年2月24日(日)00時31分 投稿者 望月京路 >羽矢野さん  わざわざすいませんです。  自分の中では「気弱」と「気が小さい」のは分けているのですが、いかんせん分解能が足りない。それはまぁ、提出する以上、その時点で「気弱」だと思ったものを出しているわけですが、その判断した自分の能力が信用ならない。  だから一先ず提出して意見を仰ごうと思って「とりあえず」を使ったのですが、これは甘えですな。「とりあえず」の言葉も悪い。他にも「一応」とか、半ば口癖になってる傾向があるし、改めねば。  うーん、まだ認識が甘いようです。  と、今日はこれだけ。  それと、木曜日まで野暮用で山奥に行くので、ここには来れません。羽矢野さんに気遣ってもらったのに、すいません。  まぁ、明日の朝寝坊したら、行くことはなくなるのですが(笑)。 -------------------------------------------------------------------------------- お引越し準備 No.3814 投稿日 2002年2月24日(日)04時16分 投稿者 かねやん  成人してから3度目のお引越しになります。  とりあえず今日はお部屋の片づけと荷物を出してみたのですが、でるわでるわ。  時が経てば持ち物は増えていく、というのは一つの真理かもしれません。 しかし、いざ床に置いてみると全部部屋の中に入っていたことが信じられない量です。  どこか異次元の穴にでも繋がってしまったのかとも思いましたが、手にとってみるとどれも見覚えがあります。自業自得という言葉が頭に浮かびます。  しかし黙って見ていても片付きません。明日には友人が荷物を運びに来てくれます。どこに地雷があるかわかりませんから、やはり自分一人で荷物をまとめなければなりません。  この荷物の山に立ち向かうことに決めました。  荷物の詰まったダンボールが積まれていき、可燃不燃のゴミの山が形成され、いつのまにか部屋の中がガランとしていました。  四方に白い壁が出ている。それは入居当初以来のことでした。  入居以来、ずっとこの部屋を自分の色に染めていって、染めていって、そして今、この部屋は元に戻ろうとしています。  ああ、この部屋は自分のものでは無くなるのだなあ。その実感が沸いてきました。  僕の部屋であることは消えても部屋は存在する。  やがて入居者がやってきて、その人の色に染まっていき、また元の空白に戻る。  始まって、終わる、そしてまた始まる。建物がある限りこの部屋はそれを繰り返していく。  よくよく見ると白い壁も汚れていました。  残り僅かな日数、少しづつキレイにしていこうと思います。  新木さんが復活され、参加者も増え、新しい課題も出てきて、活発になってますねえ。 >羽矢野さんNo.3811 1.ネズミが怖くて、なので気弱よりも臆病であるように感じます。 2.血を見るのが嫌いだけでは、気弱にはならないと思います。何故嫌いなのかが必要になってくるでしょう。  例えば、血を汚らしく感じるから嫌いって言うのは気弱では無いと思います。  あと気弱だから嫌いだとして、ネズミを殺したのはせっぱ詰まったときですので、そのあと気弱でなくなる理由が欲しいなと感じました。  うーん。この1、2の向けられた対象と抱く感情の違いは面白いかもしれない。 3.激痛がはしるんだったら自分でもやらないなあ、という基準で気弱には感じませんでした。  例えば、ヘルニアになったので運動会を休んだ。これを気弱と言われたら多分怒るでしょう。 4.集団ですか。主人公の部分に引っかかる気もしますが面白いです。  うーん、気弱と弱気の位置づけが出来ていないのでなんとも言えませんが弱気の話かなって気がします。弱気だから気弱になる、としたら気弱な話だと思います。 5.ええと、羽矢野さんは臆病=気弱と解釈していたんでしたっけ? 形的には1と同じでしょうか。  ううん、でも変わる決心をするのか。  今まで雌猫に甘えていた→甘えるのを止めた(?)の変化になるのかな?  これ自体は気弱では無いですので、気弱だったらから甘え続けていたことの説明が必要になってくると思います。 6.苦手→苦手で無くなる。これ自体は気弱では無いですよね。  やりたくないと思う→仲間のためにやる気になる。これは気弱になってくるかな? 苦手で自信が無いからやりたくない、だと弱気になってくる気もするし。こんがらがってしまいました。 7.初期設定は義侠の人、いや猫ですね。嫌がらせがあっても耐える→とうとう立ち上がる。うーん、気弱にも堪忍袋の尾が切れただけにもできそうです。 8.気弱です。でも意志は強く、の部分はいらないと思います。頑として取らないと言いはるのは気弱ではなくて、信念のほうに近いと思います。 9.弱気です。4と同じ理由で気弱になるのかもしれません。 10.は途切れちゃってますね。 11.ネズミから逃げ回る、の一文で諦めているだけじゃ無いように見えてしまいますが、あとは弱気になっていたのが自分より弱そうな猫の成功を見て自信が沸いてくる形ですね。 12.1と形は一緒かな? 告白しようとしていたのにいきなりネズミを追い回してるところに1よりも違和感を感じました。 >>気弱じゃない奴とか  それは数に入らないですよ。それとも書かなかった部分でのことかな? -------------------------------------------------------------------------------- あ、すでに羽矢野さんがやってる。 No.3815 投稿日 2002年2月24日(日)16時10分 投稿者 西鶴翠(みどり) >>病室の指摘。  実は、土曜日に半分くらいまでやっていて、で、日曜日に続きをやるかと思っていたら、すでに羽矢野さんが一通り書いていたのですね。うーん、見たところ、目をつけたところは大体同じ。だけれども、書き方が全然違いました。  羽矢野さんは、指摘と書いておきながら、 >>分析開始  と、なっているのですが、あれは本当に「分析」なのですね。で、新木さんはどういう単語を使っていたかというと「叩く」とか「指摘」とか言っているのです。  「分析」と「叩く・指摘」には大きな違いがありまして、どこが違うかといいますと、「相手に伝えるつもりがあるかどうか」だったりします。相手に伝わらなかったら、「指摘」にはならないのですね。相手でなくても、掲示板を見ているほかの誰かに伝えるつもりがなかったら、「指摘」にはならない。羽矢野さんのは、悪く言ってしまえば、自分のためのメモ書きにあたるのではないかと思います。  ということで、私は「指摘」をやろう。  その前に、一言。 きょろちゃん>  ワードだと、西鶴号だろうが西鶴号でなかろうが、簡単にフリーズします。私の研究室の友人も、卒論にワードを使っていて、フリーズで苦労していました。高性能な研究室のパソコンでも固まるのですから、恐らくどんなパソコンでも止まります。  (注:望月京路は、自分のノートパソコンに「西鶴号」という名前をつけている。すぐに故障するかららしい。) >エディタ。  家で小説を書くために使っているエディタは、EmEditorというやつだったりします。  「落ちない」というのが最大の長所だったりするエディタです。セーブすると、ゴミ箱にバックアップを保存してくれるという可愛いやつだったりします。その代わり、始終ゴミ箱を整理しなければならないわけですが。  で、マクロは組むことができなくて、検索のときなんかにも改行コードとかを使えなかったりするわけですが(マクロとかを使いたいときのために、それ用のエディタを別に持っている)、キーカスタマイズはできます。私の場合、大学で「mule」という理系の人にはお馴染みのエディタを使っていたりするので、「Ctrl+f=→」「Ctrl+b=←」「Ctrl+p=↑」「Ctrl+n=↓」というふうに、「mule」の標準と同じに設定していたりします。  ただ、一つ問題なのは、コントロールキーを押すのが面倒(キーボードの左下隅にある)ということだったりします。どうにかして「Ctrl」と「Caps Lock」を入れ替えたいのですが、いい方法はありませんか。OSはWindows98なのですが。   (ここから先、土曜日に書いたものです。) >>>>一体、これを私にどうしろと(猫)。 >>いや、だから、指摘するのよ。  ふーむ。どこから指摘したものか。  (……考える……。) -------------------------------------------------------------------------------- 「お、今日は顔色がいいな」 聞きなれた声の響きに目を開けると、見慣れた浩二の顔があった。例によってノックもしないで入って来たのだろう。 「よくこんな殺風景な部屋で寝られるな。鼠に引かれてしまいそうで俺にゃぁ無理だ」  和室にすれば二十畳を越える広い部屋だ。壁際のベッドと小さなロッカー、そして浩二が持ち出してきたパイプ椅子以外に家具らしきものは見当たらない。乳白色の壁には染み一つなく、床のリノリウムにも傷はない。清潔にして機能的。だが人が生活する部屋ではない。  本とわけの分からないガラクタで埋め尽くされた四畳半で暮らしている浩二にしてみればここで寝る気にはなれないだろうし、自分だって好きでここにいるわけではない。その思いがつい口に出る。 「これでも賑やかになる時もあるのよ」  美雪の返答は浩二には意外だったらしい。片方の眉が上がっている。気になる事を言われた時の癖だ。 「なんだ。入院患者に友達でもできたのか? だったら長居はまずいかな」 「まぁね…」  美雪は言葉を濁した。いけない。余分な事を言ってしまった。病院の個室が広いのは別に患者に贅沢をさせる為でも、見舞い客の為でもない。容体が急変した時に運び込まれる医療機器や、駆けつけた医師・看護婦達を収容する必要があるからだ。  だが、それをここで説明しても浩二には分からないだろう。いや、分かって貰っては困る。美雪は急いで話題を変えた。 「ね、杉山さんの結果が出たんでしょ、どうだった?」 --------------------------------------------------------------------------------  とりあえずは、ここか。 >>「お、今日は顔色がいいな」  いや、この引用箇所がどうのとか、そういうことではなく、内容の選び方の話だったりします。「誰が、どうした」というやつ。温泉缶詰さん、新木さんに対抗してだか何なのか知りませんが、「浩二はいつも見舞いに来ている」ということにしていますよね(「今日は」という科白を使っていることから読みとれる)。実は、ここですでにやばかったりします。  そもそもの話の発端を思いかえしてみましょう。これは、本家鷹見師匠の「調書」の話題がもとになっていて、で、それを新木さんが「情景描写」でいかに料理するか見せてやるぞ、みたいな話だったわけです。つまり、キーポイントは「情景描写」であるわけですね。お題は、「情景描写でいかに『調書』を料理するか」みたいな。  温泉缶詰さんも、そのことは頭の片隅には入っていたらしく、いたるところで部屋の中のことを色々と書いています。それらしく見せようと、努力なさっています。けれども、すべっているんですね。  なぜ、すべっているのか。それは、「部屋の中をじろじろ見る必然性のない二人が登場人物だから」だったりします。  ここで、新木さんの例を見てみましょう。浩二は初めてこの病室に来たことになっています。人間、初めての場所はいろいろと観察することになっています。そういうものです。東京に来てきょろきょろしていると、おのぼりさんに見えるのと同じです。新木さんは意図的に「浩二は初めて来たのだ」という題材を使っているんです(ってなことを私が説明しているわけですが、新木さんは自分ではそれを説明していませんよね。私が見落としているだけでしょうか)。  無論、温泉缶詰さんの例のように「初めて訪れたわけではない人」という登場人物を使っても、部屋について色々と語ることはできないわけではないのですが、まあ、難しいです。  ということで、題材(設定?)選びの悪さ、というのが現れています。  (文中で「本家鷹見師匠」と書いておりますが、これは「元祖鷹見先生」と区別するためでして、西鶴と「鷹見師匠」の関係を示唆するものではありません。) >>聞きなれた声の響きに目を開けると、見慣れた浩二の顔があった。例によってノックもしないで入って来たのだろう。  美雪は眠っていたのですよね。目を開けたというのは、瞑想していたとか、瞬きをした直後だったとかいうことではなく、眠っていた(または、横になって目をつむって体を休めていた)ということですよね。しかも、美雪は入院患者ですよね。で、個室なのですよね。病状がいいか悪いかといったら、悪いわけですよね。  そういう人が寝ているときに、「お、今日は顔色がいいな」とか声をかけると思いますか。私だったら、かけません。相手が目を開けていれば声をかけるかも知れませんが、目をつむっている相手に向かって、無理やり起こすようなことは、「病院」とか「病気」とか知っている人だったら、しません。どうして浩二は美雪に声をかけたのでしょうか。浩二は結構ひどい奴だったりしますか。  「聞きなれた」とあって「見慣れた」とあるわけですが、片方の「なれた」がひらがなで、もう片方が漢字なのは、なぜですか。ひらくかどうかは個人の趣味ですが、統一されていないのは、これはもう、駄目でしょう。  また、「なれた」「慣れた」と続くと、くどいです。  「寝ていた」ということに関連するのですが、体を起こす描写が、文中のどこにもないのですよね。これは、横になったままで喋っているということなのでしょうか。それとも、体を起こす描写を省略したのでしょうか。それとも、最初から起きていたけれども、目をつむっていたのでしょうか。どうにも判別がつかないので、ここからの指摘は、「体を起こす描写を省略した(または、書き忘れた)」と判断することにします。いや、多分、書き忘れているだけなんですが。  ちなみに、新木さんは、最初から美雪の体を起こしています。主語を忘れても、こういうところは忘れていません(一言よけいだ>自分)。 >>聞きなれた声の響きに目を開けると、  人称の問題なのですが、この書き出しで始めると、一人称に見えます。限りなく視点がこの動作の主体に近くて、しかも三人称的な主語を出していないので、「ああ、この文章は、一人称なのだな」と思われてしまうのです。さらにまずいことに、「美雪」という名前が最初に出るのは、この文章の後半です。これはもう、一人称だと思われても仕方ないです。実は少し後ろの方になると、また人称がよく分からなくなるのですが、少なくとも、冒頭四行(1行を42文字としています)は、一人称です。 >>聞きなれた声の響きに目を開けると、見慣れた浩二の顔があった。  「聞きなれた声」ということは、その時点ですでに浩二が声をかけたのだということが分かっているわけです。そこにきて、「見慣れた浩二の顔があった」これを出しますか。ひとのことは言えないわけですが、「浩二」という固有名詞の出てくるのが遅すぎです。  (日曜日注:羽矢野さんのいうように、主人公の顔を浩二がのぞき込んでいたのなら、この表現も分からないことはないのだが、恐らく著者はそれを意図していない。)  ところで、この部分だけ改行後の空白がないのですが、なぜなのでしょうか。  (……実は、西鶴の集中力が、徐々に低下しています……。) >>例によってノックもしないで入って来たのだろう。  つまり、ノックがしたら聞こえる、という状況だったのですね。これで、美雪がさほど深くは寝ていない(または、目をつむっているだけ)ということが判明しました。美雪は音がすれば分かる、という状況だったと。  とすると浩二というのは、ノックをせずにそっとドアを開けて足音を立てずに美雪の病室に入ってきて、それで急に、「お、今日は顔色がいいな」と言ったわけですね。なるほど。浩二の性格が分かりました。つまり、驚かすのが好きなわけです。やっぱり、ひどい奴です。  で、美雪というのは、そういう浩二の性格が体に染みついているからこそ、驚かずに比較的冷静に浩二の顔を見たのですね。分かりました。 >>「よくこんな殺風景な部屋で寝られるな。  混乱してもよろしいでしょうか。眠りは浅かったのでしょうか。それとも、深かったのでしょうか。どっちでも私は構いませんが、どちらかにしてください。  浩二は美雪のことを眠っていると判断したわけですよね。「寝られるな」と言っているということは、つまり、はた目からは眠っているように見えたということですよね。睡眠不足にならない程度の眠りの深さで眠っていた、と。睡眠障害とかのない人が、夜眠るときくらいの眠りの深さだったと。そういうふうに読めるので、眠りが深いのか浅いのか、分かりません。  ここで「殺風景」という言葉をいきなり用いているわけで、「殺風景」を描写しなければならないこの命題としては、反則ではなかろうかという感想を抱きつつ、まあいいや、とか思ってしまう私です(よくない)。  (日曜日注:このあたり、羽矢野さんが詳しく書いていますな。)  ところで、浩二は一体、ここに何回来ているのですか。美雪が寝ているときに入ってきたことは、過去に一度もないのでしょうか。だとしたら、この科白もさほどおかしくないのですが、もしも過去に何回か美雪が寝ているときに入ってきたことがあるのだとしたら、どうしてこういうことを言うのでしょうか。美雪に対する単なる嫌みなのでしょうか。それとも、同じことを何回も言わなければ間がもたない恥ずかしがり屋なところがあるのでしょうか。 >>鼠に引かれてしまいそうで俺にゃぁ無理だ」  これは、私の無知なのかも知れませんが、「鼠に引かれる」というのはどういう状況なのでしょうか。本当に知りません。知らないので、国語辞典三冊と漢和辞典一冊と類語辞典一冊と、それから「日英仏比較ことわざ辞典」とかいうのを一冊ひいてみたのですが、分かりませんでした。うちには広辞苑はありません。  (日曜日注:羽矢野さんはどうやら、「鼠が出そうなくらい汚ない」と判断したらしい。そういう意味なのでしょうか。)  で、ここまでで、大きな問題が二つ出てくるわけですが、ここはどこですか。そして、主人公は何ものですか。四行ほど読んできたわけですが、私には分かりませんでした。少なくとも、どちらかは分かりたいです。読むのに支障がない程度に。  ちなみに、分かった情報で大きなものは以下のとおりです。 ・主人公は、普段は顔色が悪い。 ・主人公と浩二は顔見知りである。 ・主人公のところに行くには、ドアを開けなければならない。 ・どうやら、部屋が舞台のようである。 ・その部屋は、殺風景らしい。 ・主人公は、寝ていた。  とりあえず、私の考えたシチュエーションは以下のとおりです(妄想超臨界状態)。   「兄の公一が昼寝をしているところに、弟の浩二が入ってきた」  浩二が病弱なお兄さんの部屋にいつものごとく入っていって、「顔色がいいな」と言う。お兄さんの公一の部屋はひどく殺風景で、物がないと落ち着かない性質の浩二としては、「よく寝られるな」という感じなのである。  美雪の性別まで変わってしまいました。場所まで変わってしまいました。でも、冒頭四行と照らし合わせると、なんの違和感もないように思え……ませんか。  (……疲れてきたので、少し休憩……。)  さて、再開しましょう。とはいっても、ここから先、何をどう指摘すればいいのか、判断に苦しむのです。突っ込みどころがありすぎるからです。果たして、私の体力はもつのでしょうか。 >>和室にすれば二十畳を越える広い部屋だ。壁際のベッドと小さなロッカー、そして浩二が持ち出してきたパイプ椅子以外に家具らしきものは見当たらない。乳白色の壁には染み一つなく、床のリノリウムにも傷はない。清潔にして機能的。だが人が生活する部屋ではない。  最初読んだとき、誰が語っているのかと思いました。「二十畳を越える」って、どうして今さら語る必要があるのでしょうか。これは、主人公の一人称ではなかったのでしょうか。主人公の一人称だとしたら、この部屋を見なれているわけですから(ノックをしないことが日常茶飯事だと書かれているのだから、部屋にいるのもいつものことであるはずです)、今さら「二十畳を越える」なんて書く必要はないはずです。  ということは、ここまで「主人公の一人称だ」と思いこんでいた私は間違っていたのです。これは、神の視点の三人称なのです。仮面ライダーの途中で割り込んでくる「説明しよう」の解説のように、読者に説明してくれているのです。  (日曜日注:書き方がだんだん嫌味になってきている私。) >>和室にすれば二十畳を越える  この例え方なのですが、実感がわきません。恐らく、実感がわくのは「八畳」とか「百畳を越える」とかになるのだと思います。「二十畳」って、中途半端です。もっと畳の枚数にこだわらず、いい例え方はありませんか。どうせ例えるのならば、気の利いた例え方を。 >>壁際のベッドと小さなロッカー、そして浩二が持ち出してきたパイプ椅子以外に家具らしきものは見当たらない。  ところで、いくら神の視点とはいえ、どうして殺風景だということを言うのに、ここまで細々と書かなければならないのでしょうか。もう、浩二の科白で「殺風景」と書いてしまったのですから、この一文、必要ありませんよね。もっと効率のよい書き方があるはずです。  このあたり、冒頭に書きました「設定選びの悪さ」というのが感じられます。必要がないのに、無理やり語っているのですよね。  また、「家具」という言葉なのですが、ベッドは確かに家具かも知れませんが(病院のベッドなので、多少は異論があるのですが)、ロッカーとパイプ椅子は家具なのでしょうか。むしろ、ここに書かれていない「ポット」の方が家具のように思えます。  「家具」という言葉が出てきたら、ここは「家」なのだと判断されてしまいます。本当は病室なのですから、この言葉を出してはいけません。  「ドア」という単語が出てきたときに、大抵の人が「神社」を思い浮かべないのと同じです(私は「大抵の人」に含まれませんでしたが)。ものごとにはふさわしい言葉とふさわしくない言葉があるようです(弱気)。  「パイプ椅子」のことなのですが、そのパイプ椅子、現在どういう状況なのでしょう。浩二がすでに座っているのでしょうか。それとも、まだ座っていないのでしょうか。はたまた、たたまれたままなのでしょうか。  浩二は、座っているのでしょうか。立っているのでしょうか。浩二の状態をあえて書きたくないのなら、パイプ椅子などというものは、持ち出さない方がいいかも知れません。  ところで、パイプ椅子はどこにあったのでしょうか。  「見当たらない」とのことですが、これは、「見つけようとしている」という意志を含んでいますよね。「誰が」「なぜ」「見つけようとして」いるのでしょうか。これがなかなか難解です。この一文、どうして存在するのか、分からないのです。物語上の必然性がありません。  ちなみに、新木さんはどのように「部屋の描写」に必然性を持たせたかといいますと、「視線をそらす」という技術を使ったのですね。視線をそらしたら、ほかのものを見なければならない「必然性」が出てくるので。 >>乳白色の壁には染み一つなく、床のリノリウムにも傷はない。  これは、なにかの事件の現場検証でしょうか。床のリノリウムにも傷はない。ドアのノブには指紋のふきとられた形跡があり、犯人は普段この病室に出入りしていない人物だと思われる……。  なんだか、「調書」を料理しなければならないのに、「調書」そのもののようになっています。つまり、(新木語に限らず、どんな人に言わせようと)「描写」になっていないのです。これは、説明です。  ここで、「リノリウム」という言葉がようやく出てきました。やっと、自宅ではないことが判明しました。じゃあどこなのか、と推測します。簡単に考えつくのは、学校か病院か市役所かそのくらいでしょうか。ここでは、ロッカーやパイプ椅子が出てくることですし、学校であるということにしておきます。市役所かも知れませんが。 >>清潔にして機能的。  今までの流れを整理してみます。「部屋は広い」「家具はない」「きれいな部屋」そして、「清潔にして機能的」。まあ、清潔というのは分かります。広くて物が散乱していなければ、清潔と書いても読者を結構だませます。けれども、「機能的」というのは、いかがなものかと思います。どうして、「広くて」「なにもなくて」「きれい」だと「機能的」なのでしょうか。読者には理解できません。  これは、語調をそろえるために、なんとなく出してしまった言葉ですね。「機能的」。自分の中では(あとでその話題を出そうと思っているから)、「機能的」という言葉が正解(?)であると分かっていても、然るべきときまで使ってはいけません。読者は混乱するだけです。 >>だが人が生活する部屋ではない。  そりゃ、学校なのですから、人は生活しないでしょう。うちの研究室には、寝袋が用意されていますが、多分、人が生活する部屋ではありません。  ということを置いておきまして、この「だが」というのは何をうち消しているのでしょうか。逆接の言葉なのですから、必ず前に来ている何かをうち消しているはずです。ということで、「人が生活する部屋」であると言っている部分を探します。  「広い」「なにもない」「汚れていない」。これらは、人が生活していることとはあまり関係なさそうです。「汚れていない」というのは一見すると人が生活するのにいい環境であるように見えますが、リノリウムの床を持ち出して「人が生活する部屋だ」と言うのは、無理があります。ということで、「清潔にして機能的」という一文のみが『だが』の根拠であることが分かります(微妙なところですが)。けれども、前にも述べましたように、「清潔にして機能的」というのは、著者がぽろっと書いてしまった言葉でして、それをひっくり返して、「だが〜〜ではない」と言われても、説得力がありません。  「だが」という言葉は、もっと大事に使いましょう。  ここで、「人が生活する部屋ではない」と出したのは、 >>生活感にまるで乏しい無機質な印象の部屋だった。  このように新木さんが書いていたから、つい書いてしまったのですね(深読みしすぎでしょうか)。ちなみに、新木さんはこれを「罪悪感」をいうために使っています。では、温泉缶詰さんはなにに使っているのかといえば……なにに使っているのでしょうか。 >>和室にすれば二十畳を越える広い部屋だ。壁際のベッドと小さなロッカー、そして浩二が持ち出してきたパイプ椅子以外に家具らしきものは見当たらない。乳白色の壁には染み一つなく、床のリノリウムにも傷はない。清潔にして機能的。だが人が生活する部屋ではない。  要するに、殺風景であることを、描写したかったのだけれども、できなかったのだ。と、まとめてしまっていいでしょうか。  けれども、ここから先、著者の意図を汲みまして、「要するに、殺風景で、落ち着いて眠ることすらできないのだ。人が生活する部屋ではない」ととることにします。よく分かりませんが。  あ、ちなみに、「殺風景」ですが、どうしてこの部屋の印象を総括する言葉として、「殺風景」を選んだのでしょうか。見る人によっては、好印象を持つ人もいるでしょうに。  それにしても、ここの視点は誰だったのでしょうか。 >>本とわけの分からないガラクタで埋め尽くされた四畳半で暮らしている浩二にしてみればここで寝る気にはなれないだろうし、自分だって好きでここにいるわけではない。その思いがつい口に出る。  視点が分からなかった三行をとばしますと、ここの視点がどうやら、「主人公よりの三人称視点」であるということが分かります。  一見すると、一人称にも見えなくはないのですが、自分のことを「自分」と書いているということと、「つい口に出る」と条件反射を客観的に書いていることから、三人称なのだな、と分かります。というか、私にはそのように見えました。 >>本とわけの分からないガラクタで埋め尽くされた四畳半で暮らしている浩二  一応書いておきますが、浩二さんを「理系の一人暮らしの大学生で、ちょっとオタク」と、私はとりました。本当はそこまで限定できないのでしょうが、そんな感じにとりました(この部分は指摘ではありません)。  (日曜日注:羽矢野さんは「ガラクタ」を文字通り「ガラクタ」ととっているようだが、私は「わけの分からないガラクタ」ということで、秋葉原で売っていそうなものを想像した。) >>浩二にしてみればここで寝る気にはなれないだろうし、自分だって好きでここにいるわけではない。  とりあえず、流れを追いましょう。  「殺風景で落ち着いて眠れないという浩二の科白」→「人の生活する部屋ではない」→「一人暮らしの浩二」。  で、「浩二はここで寝る気にはなれないだろう」「主人公もここは好きではない」。  要するに、「浩二はここが嫌いだ」「主人公もここが嫌いだ」。大雑把ですが、方向性としてはこれです。  そして、 >>その思いがつい口に出る。  その思いがつい口に出ます。浩二も主人公もここが嫌いな状態です。 >>「これでも賑やかになる時もあるのよ」  (……少し、休憩しようと思います……。)  再開します。美雪は(次の行に「美雪の」とあるので、ようやく視点の人物名が分かりました。それから、性別もこの科白で分かりました)、美雪は好きでここにいるわけではないのですが、「賑やかになる時もある」と主張しています。この部分、理解に苦しみます。  科白の部分だけとりだしてみましょう。  浩二「よくこんな殺風景な部屋で寝られるな。鼠に引かれてしまいそうで俺にゃぁ無理だ」  美雪「これでも賑やかになる時もあるのよ」  もしも、ラジオドラマの脚本かなにかでこの科白を男が読み上げたとします。よくこんな殺風景な部屋で寝られるな。女は言います。これでも賑やかになる時もあるのよ。  女は、多分、こんな気持ちを込めて喋ったのだろうと、リスナーには理解されるはずです。「賑やかになるときもあるから、心配しなくても大丈夫。意外と居心地はいいのよ」。  そうです。この二人の科白は、美雪がこの部屋を気に入っているときの科白なのです。または、部屋を気に入っていると、偽っているときの科白だとも考えられます。なぜ偽るのかと言えば、浩二に心配させたくないからです。  これまでの部屋についての文からは、美雪がこの部屋を気に入っているとは思えませんから、「この部屋は嫌なのだが、浩二に心配はさせたくない」ととることにします。  もう一度、流れを追おうと思います。  「部屋が殺風景だ(科白)」→「人が生活する部屋ではない(神の視点?)」→「浩二も美雪もこの部屋に対して不満である(三人称美雪視点)」→「思いが口に出る」  どう考えても、「この部屋は嫌なのだが、浩二に心配はさせたくない」を語っている流れだとは思えません。また、こちらで勝手に、「部屋を気に入っていると偽っているときの科白」が出てくる理由として「心配させたくない」というものを考えてしまいましたが、この理由が間違っているとしても、ほかの理由が読みとれません。偽るための理由はなんなのでしょう。  やはり、  「思いが口に出る」→「そうね。この部屋で我慢できるのなんて、私くらいのものだわ」  とか、そんなのが来るんじゃないでしょうか。浩二の同情をひくという感じで。  というわけで、 >>「これでも賑やかになる時もあるのよ」  この科白と地の文がかみあっていない、という結論を出したのですが、いかがなものでしょう。  ちなみに、「のよ」とか「だわ」とかが女言葉として使われるのを嫌う読者もいますので、注意が必要です。絶対的にいけないとは言いませんが。  で、ここから先、どうやら別の話であると仮定した方が話がまとまりやすいので、別物として扱おうと思います。  危うく書き忘れそうになりましたが、ここまでの状況では、まだ、舞台は確定しておりません。美雪視点の三人称であることは、分かりましたが。 >>「これでも賑やかになる時もあるのよ」  ここから別の話が始まります。  また、疲れてきたので、大雑把になります。  (日曜日注:羽矢野さんがやっているから、いいや。私の体力がこの文章に負けてきました。) >>美雪の返答は浩二には意外だったらしい。片方の眉が上がっている。気になる事を言われた時の癖だ。  つまり、浩二には賑やかになるのが気にくわない、と。 >>「なんだ。入院患者に友達でもできたのか? だったら長居はまずいかな」  面倒なので、あとの文章から読みとってしまいますが、浩二は美雪にほかの友だちができたらしいことが気にくわない、と。  (日曜日注:違うか。この科白は、浩二が美雪の容態を気づかって言った科白なのだろうか。分からない。) >>「まぁね…」 >>美雪は言葉を濁した。いけない。余分な事を言ってしまった。  (「余分な事」→「余計な事」。)  よく分からないのですが、「余分な事」というのは、「〜賑やかに〜」の科白の方でいいのでしょうか。  「言葉を濁した(?)」のが「まぁね…」でしょうから、「余分な事」というのは「〜賑やかに〜」なのですよね。  というふうに、どうして私が読みとりに不安になっているかと言えば、 >>美雪は言葉を濁した。いけない。余分な事を言ってしまった。  ここで、段落がえもなしに、視点がずれているからです。  言葉を濁す、というのは無意識にやることです。無意識にやったことを書いているということは、つまり、動作主体から遠く離れた三人称なのです。美雪から離れた三人称です。ところが、「いけない」から後ろは、美雪の一人称の文になっています。これが、混乱する理由の一つです。  また、 >>いけない。余分な事を言ってしまった。  これを出すのが遅すぎる、というのも混乱する理由として挙げられます。この部分、本当は、「まあね…」よりも前に来るべきなのです。「いけない」というのは、まずいことをしたあと、すぐに来るべき言葉です。  美雪が「〜賑やかに〜」と言って、浩二の眉が上がって、そこですぐに「いけない」が入ります。遅くても、「友達でもできたのか」のあとに、「いけない」が入ります。 >>美雪は言葉を濁した。いけない。余分な事を言ってしまった。  言葉を濁すというのは、「緩」か「急」かで言えば、「緩」です。そのあとに「急」が来ると、違和感があります。この「いけない」という科白は、このシーンの中でも重要だと思われますから、本当は伏線を張って徐々に盛り上げていかなければならないのです。  (ここまでが、土曜日。ここから日曜日。) >>病院の個室が広いのは別に患者に贅沢をさせる為でも、見舞い客の為でもない。容体が急変した時に運び込まれる医療機器や、駆けつけた医師・看護婦達を収容する必要があるからだ。  とってつけたようなこの説明は、なんなのでしょうか。本来ならば指摘しなければならないのでしょうが、放棄。  とにかく、美雪の容態はひどい、と。 >>だが、それをここで説明しても浩二には分からないだろう。いや、分かって貰っては困る。美雪は急いで話題を変えた。  要するに、いろいろと分かってもらっては困るのですね。 >>「ね、杉山さんの結果が出たんでしょ、どうだった?」  で、話題を変えた、と。  ところで、羽矢野さんは著者の意図どおりに、「杉山さん」と「浩二」を別の人だと捉えていますが、私は最初、「杉山浩二」というひとだと思っていました。ここで浩二に関係のない話題を出したら、あまりにも不自然だと思ったので。  ここから無茶なことをしようと思います。このシーンのコンセプトを探ろうというものです。読みとり方が間違っていたとしても、私のせいではありません。もともとコンセプトが存在しないのですから(あったとしても、分からない)。  では、大局的に、このシーンの後半を眺めてみましょう。  「賑やかになるときもある」  「浩二の機嫌が悪くなる(?)」  「美雪、ごまかそうとする」  「容態が悪いことを隠そうとしていたのだ」  「別の話題を出す」  抽象的に上を言い換えましょう。  「(本当は美雪は病状を伝えたい)」  「つい、伝わるようなことを言ってしまう」  「でも美雪は心配をかけたくない」  一行コンセプト:「本当は病状を伝えたいのに、踏ん切れない美雪」  こんなところにしておこうと思います。恐らく、著者の意図はこうです。私には後半の意図が充分には読みとれなかったのですが、こういうことにしておきます。  ここで、前半に戻ります。  前半はこんな感じの話でした。  「浩二が来る」  「部屋は殺風景」  「人が生活する部屋ではない」  「視点保持者はこの部屋が好きではない」  一行コンセプト:「誰かさんは、この部屋が嫌いである」  前半と後半をつなげます。  「病室が嫌いな美雪は、本当は病状を伝えたいのだがどうにも踏み切れない」  どういう話ですか。これは。  本当は、総括とかしなければならないのかも知れませんが、体力的にやばくなってきたので、ここまで。 それでは。 http://homepage2.nifty.com/saikaku/ -------------------------------------------------------------------------------- ADSL開通 No.3816 投稿日 2002年2月24日(日)17時53分 投稿者 藤極堂 >鼠に引かれる 時代劇で使われそうな言い回しですね。 意味としては「鼠に食べ物を持ち去れてしまう」ですかね。 その場で盗み食いされるのではなく、ねぐらまで引きずって持っていってしまう。 といっても、私の祖母が使っていた言葉のからの推論ですが。 浩二は何歳ですか? (おばあちゃん子の小学生?) -------------------------------------------------------------------------------- お知らせ No.3817 投稿日 2002年2月24日(日)20時24分 投稿者 弟切 千隼 現在、我が家のネット環境が非常に劣悪になっていまして、ネットにつなぎにくくなっています。メールは何とか通じるものの、掲示板などの読み書きが困難な状態です。 おそらくあと二、三日で状態が改善されると予測されます。それまではネットを通じた連絡が取れにくいと思われますので、御了承下さい。 -------------------------------------------------------------------------------- うまくいかない No.3818 投稿日 2002年2月24日(日)21時13分 投稿者 羽矢野 ●望月さん  >それと、木曜日まで野暮用で山奥に行くので、ここには来れません。羽矢野さんに気遣ってもらったのに、すいません。  何故”すいません”なの????  逆に私はよかった間に合って。と思いました。  わざわざ他の参加者に偉そうに思われそうで嫌だなあという気弱な状態を克服して書き込んだ甲斐十分。  これを見ているのは山奥から帰ってきた望月さんですよね?  だったら、山奥にいた間中、ずっと考えたわけでしょ?(一秒たりとも暇がなかったとは言わせない)  メモも一杯になったでしょ?  足りない情報(辞書とか)は帰ってきてから補足して、もう一回頭で煮込めば、当ってるか間違ってるかは別として仮説が一個できますよ。  私が書かなかったら、帰ってくるまで5日も気弱を考えない事になってましたよ。  もしかして……  があるんで、また一つだけ偉そうな事。  まだ社会に出て十年も経ってないサラリーマンだけど、ちょっとだけ人生の先輩からのアドバイス。  社会に出た新入社員は、向かってくる壁から逃げる事は許されません。  逃げる=会社を辞める。です。  つねに後がないです。だからみんな一人前になれるの。  サラリーマンって決して”簡単に”なれるものではないの。学生さんは勘違いしてる人多いけど。私も楽勝だと思っていたし。5月病って本当になるのよ。  サラリーマンのプロと小説家のプロ。何にしても一人前になるには相応の努力がいり、生半可な気持ちでは”絶対”にプロにはなれません。  二つの違いはただ一つ。  小説家を目指す人は、壁があっても逃げ道が沢山あるのです。逃げても誰も何も言わない。(違う?)  この二つは人間が楽をしようとする性質を持っていますから決定的に違う。  嫌味に聞こえるかもしれないけど、何だかんだと理由をつける人間は大抵逃げてる。  本当にプロ目指すんだったら、時間なければ時間を作るくらいやって当たり前。  これは社会に出ればわかります。小さな壁でも乗り越えると、今までとは別の人間になる。私も学生の時はわからなかった。  でも、小説家を目指す人はプロにならないと逃げ道が無くならない。  逃げ道が一杯ある中を、壁から逃げずに立ち向かう。  それがどんなに難しい事なのか……  ちゃんと考えなければいけないよ。  簡単に言うと、夏休みの宿題を最後の日にやるような人間だといけないよ。  それだけ。  度々不快な思いさせてごめんね。 ●西鶴さん  >羽矢野さんのは、悪く言ってしまえば、自分のためのメモ書きにあたるのではないかと思います。  確かにそれはあります。やったのは当然自分の為だし。  西鶴さんの読むと、違いがわかります。この辺りが未熟です。  指摘しろで分析という言葉を使ったのは、指摘をするところまで自分の能力ではたどり着けないかもと思って、分析までで許してね。みたいな甘えの言葉です。  これも徐々にレベルを上げます。  一つ「鼠に引かれる」  これは、地文だとおかしいですが、会話なら通用すると思いました。  鼠が、布団の上を走る。という事では?  ただ、ベッドで寝ているという情報前にあれがあると、床に寝ている印象をあたえます。それはよくない。 ●かねやんさん  >それは数に入らないですよ。それとも書かなかった部分でのことかな?  私限定のルールは、5分刻みで1時間12個のエピソードを出すなのです。  どんなにダメダメでも提出なのです。  だから気弱でないやつとは、気弱を考えても筋に外れた(後から読み返すと気付いた)もので、未熟さ故に自分で定めたストライクソーンにすら投げられてない証拠品です。 ●新企画 >羽矢野君  たわけ.  ついに言われてしまった。  確かに、あっているか違っているかの検証より前にそういう気持ちになっていたのは自分でも気弱だとか思ってました。  でも、そうか。  たしかに、自分の意志で告白しないと決めたのならば、気弱ではない。  というか、最初はそう思っていたはずだ私。  気弱とは、行動を起こそうとする為の一歩が踏み出したくても踏み出せない。  そんな状態なので、意思で「恋人になりたいけど、今のままの関係の方が大切だ」と考えたのならば、気弱ではない。「恋人になりたい。でも、もし幼なじみとしてしか見られないって言われたら、今の関係もギクシャクしてしまうかもしれない」そう考えて悩んでいるのが気弱な状態。もしも気弱でなくなったら、彼女はすぐに告白する。  まず、気弱とは何か?  側面として上げられているもの 「悲観的な状態」(唯野) 「自分に負けている状態」(羽矢野) 「行動したい気持ちよりも、嫌な気分を味わいたくない気持ちの方が強い状態」(羽矢野)  これをすべて満たしている事が前提条件。  そしてこれは、この条件の場合絶対に気弱なわけじゃない。  これらすべての状態を作り出したそもそもの「原因」  これが気弱。  まず気弱の「気」は”何事かをしようとする心のはたらき。つもり。考え。意志"  これが弱い状態が気弱。  では、これを前提として自分の出した課題を検証してみる。  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  1.「気弱で試合だといつも負けてしまう空手少年が、自分の実力を発揮できるようになる話」  2.「気弱でいじめられっこの少年が、いじめっこに立ち向かえるようになる話」  3.「気弱で押しの弱い営業マンが、自信あふれた営業が出来るようになる話」  4.「気弱で血の吸えないヴァンパイヤが、人を襲えるようになる話」  5.「気弱な少女が、幼なじみの男の子に異性として好きだと告白する話」  6.「気弱な少女が、好きじゃない男の子に告白されて断る話」  7.「気弱で魔法を失敗してしまう魔法使い見習いが、試験に合格する話」  8.「気弱でいつも敵から逃げ出す正義の味方が、悪と戦えるようになる話」  9.「気弱でネズミに追いかけ回される猫が、ネズミを捕まえられるようになる話」 10.「気弱な貴族の跡取りが、使用人の娘を妻にすると両親に宣言する話」 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  気弱が原因となるものならOK。 1.これは、NG。  もしそうだと試合に勝とうとする心のはたらきが弱い。つまり試合に勝つつもりがないという事になってしまう。彼は初期状態では試合に勝ちたいとなっているので、これは違う。 2.これは、OK。  気弱が原因で虐められる。というか、気弱だから虐められる。これは何故かというと、虐められっこは反抗しないから。反抗しようという意思が弱いので、いいように虐められる。 3.これはNG。  これも営業を成功させようという心の働きが弱い事になってしまうので。そんな奴は営業じゃない。もしあり得るとしても、私が認めん。(おい) 4.これは……NG。  気が弱くて血が吸えないヴァンパイア……。食欲は本能だから、これが弱いというのはないだろう。 5.これはOK。  告白しようという意思が弱い。告白しない女子の大半は、気弱だからだろう、きっと。 6.これもOKだと思う。  好きじゃない男でも、断るのは勇気が必要だと思う。でも大半の場合はいかに気弱でも断ると思うのでNGかもしれない。 7.これはOK  ただ、設定として発音やジャスチャーがしっかりできないと魔法が失敗するというのが必要。見習いは、いつも魔法が成功するかどうか不安でそれが発音やジャスチャーに影響を与えてしまう。それは気弱な状態だと思う。 8.これはNG  悪に勝つ意思の弱い正義の味方。なんか矛盾してる。  しかし、魔法少女のように無理矢理正義の味方とかさせられたのなら、気弱が原因で悪と戦えないというのはあると思う。 9.これはOK  ネズミを捕ろうとする意思が弱い猫。原因があればそんな事もあるでしょう。  そもそも思いついたのは、トムとジェリーにこんな話があったから。ギャグみたいな話にしかならないけど。 10.これはOK  基本的には告白できない女の子と同じ。違うのは、対象が自分の両親であるという事。  だめだ。すでに自分の中に先入観がいろいろ入ってしまっている。  自分に自信がない証拠だ。  そもそも気弱の理由を考えれば、全部OKなような気もするし……  もう少し落ち着いて考えた方がいいのかな?  思考だ、思考なのだ。 -------------------------------------------------------------------------------- わかっているのにわかっていない No.3819 投稿日 2002年2月24日(日)22時18分 投稿者 羽矢野 課題の最後の一つを行きます。 新企画:羽矢野限定 1時間12エピソード 10.「気弱な貴族の跡取りが、使用人の娘を妻にすると両親に宣言する話」 1.ある所に使用人の娘を好きになった貴族の跡取りがいた。身分違いの恋など考えられない時代。しかも相手は使用人。彼はなかなか言い出せなかったが、ある時彼に結婚の話が持ち上がる。一緒になるなら本当に好きな人としたいと思った彼は、両親に結婚を宣言する 2.貴族の跡取りが、自分の屋敷の使用人と恋仲になる。しかし彼にはすでに親同士が決めた同じくらいの家柄の許嫁がいた。両親に逆らった事など一度もないかれはそれをなかなか言い出せなかったが、使用人が自分がいなくなればと屋敷を出ていってしまったのを知り、弱い自分を恥じて両親に結婚を宣言する。 3.貴族の跡取りが、自分の屋敷で働く使用人を好きになってしまう。しかし彼は養子で、育ててもらっているという思いから両親にそれをうち明ける事ができなかった。だが同じように養子になった兄がその先の貴族と喧嘩して追い出されても自分の信念を貫き通した事を知った彼は両親にそれをうち明ける。 4.貴族の跡取りが、恋で悩んでいた。彼が好きになった相手は自分の屋敷の執事の娘。だがそんな事許されるはずもない。しかしその娘もそろそろ結婚をという事になり、嫁ぎ先が決まると、黙って行かせる前に、せめて自分の気持ちは伝えておこうと、彼は両親に自分が結婚したいと申し出る。 5.ある貴族の屋敷に新しい使用人が来る。借金で売られてきた娘だった。その屋敷の跡取りは彼女の事が好きになる。しかし使用人と結婚したいとは言い出せない。ある時彼女は高価な花瓶を割ってしまい、怒った両親が彼女を再び売り飛ばそうとする。息子はそれを庇い、その場で結婚したい事を告げる。 6.貴族の跡取りは彼と同い年で、自分の屋敷の使用人の娘と恋仲になる。二人は幼い頃は身分など気にしなかったが、やがてそれを知ると、特に娘の方が男を避けるようになっていた。彼は両親に結婚を宣言したかったが、娘がやめてくれと強く懇願するので我慢していた。しかしある時屋敷を訪れた貴族がその娘を気に入り妾に欲しいと言い出す。そしてその話がまとまってしまったので、我慢できなくなった息子は結婚を宣言する。 7.ある時、貴族の屋敷に新しい使用人が来る。その娘は没落した貴族の娘で、没落させたのはその家の当主だった。彼は自分の自尊心を満足させるために没落させた家の娘を使用人として買ったのだった。その家の息子が、彼女の美しさを気に入る。しかしそんな事許されるはずもなく、彼は諦めかけるのだが、ある時娘の優しさに触れた彼は本気で彼女の事が好きになり、両親に結婚を宣言する。 8.ある貴族の次男が使用人の娘と恋仲になる。しかし両親に結婚の許しを貰おうとした直後、兄が不慮の事故で死ぬ。当然家は彼が継がなくてはいけない事になり、どこかの貴族の娘と結婚しなければならなくなる。家の存続と娘への恋心で悩むが、娘が自分がいなくなればと死を選びかけたのを受け、娘への恋心を捨てられないのを知った息子は娘を選ぶ。 9.ある貴族の息子が屋敷の使用人を好きになる。しかし身分を気にする両親になかなか言い出せなかった。しかしある時、同じように使用人の娘との結婚を宣言し、受け入れなくてすべてを捨てて娘と駆け落ちした貴族の話を訊き、彼も覚悟を決めて両親にその事を伝える。 10.ある貴族が見合いする。と言ってもそれは形ばかりのもので、すでに結婚は決まっていた。二人きりになった時、男は使用人の娘をつれてきて自分はこの娘と恋仲なのだと告白する。しかし両親に告げられないのだと。それを訊いた娘は男に本当に好きならすべてを捨てて逃げる覚悟をしろと男を怒り、それで覚悟を決めた男はその場から使用人と駆け落ちする。 11.ある没落した貴族がいた。彼等は平民と同じ暮らしを余儀なくされたが、誇りと特権階級意識という役にたたないものは持ったままだった。その息子は唯一残ってくれた使用人と恋仲になるが、まだ身分を気にする両親に告げられずに悩んでいた。しかしある時、自分たちを養う為にその娘がかなり無理をしているのだと知り、もう無意味なものに惑わされるのはよせと両親に告げ、娘との結婚を宣言する。 12.ある貴族の跡取りが、自分の屋敷の使用人を好きになる。だが  うう、おしくもパーフェクトならず。  いや、っていうか、また変なの一杯混じってるし。  難しいですね。  でも、最初よりはマシになった……かな?  後、私のこの筋に皆様指摘くださいまして、ありがとうございます。  本当ならいろいろ返答を書くべきなんですが、いかんせん自分がまだ未熟で、しっかりとした返答ができるまでになってません。  なので、頂くだけになってしまっています。  もう少しレベル上がったら、返答できるようになるかな?  気弱。簡単そうで、なんて難しい。  では。 -------------------------------------------------------------------------------- No.3820 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- >羽矢野さん No.3821 投稿日 2002年2月25日(月)00時26分 投稿者 かねやん No.3820 投稿日 2002年2月25日(月)00時22分 投稿者 かねやん 削除  了解です。だから、尻切れトンボも出てくるのですね。  どうも羽矢野さんの課題がどうなってるのかを読み飛ばしたらしいです。失礼しました。 >気弱と弱気  どういう判断で自分が使い分けていたのか判明しました。  気弱のほうは性質、弱気のほうは状態をそれぞれ表していると考えていたようです。  だから、○○に対しては気が弱くなるように特定の状態を指し示していたり、××によって気が弱くなるのように状態が変移したときには、弱気であると感じたのだと思います。  性質と考えると、気弱な主人公を考えることと無欲なシンデレラを考えることは近いです。ですから、どちらも読者がそう思ってくれるように書くことができれば成功したことになるでしょう。  うーん、王子になかなか声がかけられないシンデレラ、華やかさに圧倒されて舞踏会場の隅から動けないシンデレラ、なんてのは気弱に見えるでしょうか?  それにこの後、気弱なシンデレラに気づいた王子がダンスに誘ったりすると、王子の優しさを表すエピソードになっちゃいますね。 -------------------------------------------------------------------------------- 気弱(土曜編、日曜編) No.3822 投稿日 2002年2月25日(月)00時44分 投稿者 とんびの羽根 >気弱(土曜日の段階)  とにかく混乱が激しいので思い付くことを羅列することにします。  自分の求めている結果、あるいは自分に望まれていることを自覚している結果を手に入れるために必要な行動をとろうとしないさま  求められている結果を得るために必要な行動を、自分でも認識できないような心理的な理由から不安、恐怖をいだき、あれこれともっともらしい理由をつくって回避しようとする習慣的な態度  望ましい結果をだすためには後一歩のきっかけ(技術、勇気、勢い、思いきり、タイミング、努力)があればいいのに、そのきっかけをつかもうという意志が弱い。  望ましい結果を手に入れるために行動しようとする自分を、制止しようとする衝動に襲われやすい心理的な習慣。失敗することの不安、恐怖、結果を手に入れたとしてもそれが真によいことが自信がもてない、自分に扱いきれないという不安、恐怖、  最善の未来をイメージできない  望ましい結果を得るために、自分がするべきことを、自信を持って実行にうつせない、心理的状態のこと。だと弱気か。  行動を抑制させる心理規制がはたらく状態が気弱 かな  未来の結果に対する豊かすぎる想像力のために、不安恐怖を抱いて行動を抑制させる行動パターンのこと  自分のとるべき行動が結果を悪化させるような予測を習慣とし、その予測もしくは責任を回避しようと行動を抑制させる行動パターンのこと。心理的抑制のため、肉体的にも心理的にも行動するエネルギー=気が弱まっている。  のぞましい結果を得るためにとらなければならない自分の行動が結果を悪化させるような予測を習慣とし、その予測もしくは責任を回避しようと行動を抑制させる行動パターンのこと。  責任逃れの印象が強い解釈に傾いているけどこれでいいのか不安。  (日曜日につづく) >藤極堂さん  おひさしぶりです、やっと活況が戻ってきました。課題のレベルが一段上がってるように思えるのですが、藤極堂さんはむしろ手ぐすねひいてるのでは?少なくとも低レベルの指摘は必要の無い状況になってきてます。  おばあちゃんって不思議な言葉を結構知ってますよね。生活変化によって消えて行く言葉も大切にしたいものだと思います。 >かねやんさん  引っ越しのさなかの書き込みご苦労さま、数少ないROM仲間ですのでお待ちしてました。  ところで今回の課題は言葉と思考について精密な認識が基礎能力として必要とされるようで、私はかなり苦しんでます。  気と心の違い、弱いと小さいのちがいでも辞書をひくとわかったような気がするのに、いざ文例を見ると判断できないというていたらくです。望月さんのを評価しようとしてどれが気が小さくてどれが気が弱いなのかわからなくなって、恥ずかしい限りでした。 >気が小さい、気が弱い、弱気(日曜日)  「気が小さい」臆病、小心、他人より恐怖心が強く、そのために行動を抑制する  「気が弱い」自分で気が弱いという場合気が小さいことをごまかしている場合があり、これが混乱の原因になっている。「おれは気が弱いんだ」はいえても「おれは気が小さいんだ(小心、臆病なんだ)」は公言しにくい内容なのね。「わたし気が弱いからこういうところ(お化け屋敷)だめ」←気弱な娘とは言わない、気が弱いには気が小さいという別の意味があるとも言えるが、気弱ではそれは含まれない。  「気が弱い」正しいことを貫こうとする意志が弱い、より強く主張する相手が存在するとたとえ自分のほうが正しい、望ましい、ふさわしい、実力があると判断していても、習性的に譲ってしまう。また競争相手がいなくても自分や自分の大切な人、ものに重大なリスク、タイムリミットが迫るまでは自分の実力を過少評価して、行動と責任を回避しようとする。  気弱と弱気でさえも違うというは、かねやんさんや中里さんが指摘してる通りですね。  「弱気」「弱気だ」は一時的な状態です。特定の相手、特定の分野、ジンクスを仕損ったとき、いろいろの原因でいつもの実力が発揮できないで、周囲になにかあったのかと揶揄されたりする状態。「発表(プレゼン)になると弱気だな」  「気弱」「気弱だ」はそのひとの自由に変えられない性質、酒や勢いで一時的に強気にはなれても、気付くとまたもとの状態にもどってしまう。だから気弱を克服するというのは長年染み付いた性質そのものを変えることでなければならない。「会議ですぐ意見をひっこめると気弱に見えるぞ」  「弱気な」形容するときは相手や状況にかかわらず、常に実力を発揮できないというニュアンスがはいります。「弱気なプロレスラー」  「気弱な」形容するときは意志が弱く相手のいいなりになりがちなニュアンスがあります。「気弱なだんなさん」  気弱と弱気については、かねやんさんのいう、性質、状態という対照のしかたも納得が行く感じで、今回の分析に利用させていただきました。感謝です。  あとは逆を考えなければならんのですね、唯野さんが背理法とかいってましたっけ。論理的なことは苦手なのよ。いやなことはどうしても後回しになってしまいます。とほほ。  次にすべきこと>上の逆を考えること。  それではとりあえずここまでアップします。 -------------------------------------------------------------------------------- 気弱(仮定)の逆はなりたつか No.3823 投稿日 2002年2月25日(月)08時12分 投稿者 とんびの羽根 >逆  正の状態>気弱で、意志が弱い、そのため競争相手、別の選択肢、時間の余裕があるとき、自分の行動、決断を忌避する。  逆の状態1>気弱だが、競争相手がいても、別の選択肢があっても、時間の余裕があっても、自分の決断を優先する  こんなの気弱じゃねえ  逆の状態2>気弱で、競争相手がなく、別の選択肢も無く、時間の余裕が無くても自分の行動、決断を忌避する。  これがあり得るなら、制約の設定が甘いと言うことになるな。今のところこれがいかにもありそうに感じられるが思考がまとまらずクリアにイメージできない。故にもう少し考えます。 >次ににすべきこと  逆の状態2の制約条件「競争相手がなく、別の選択肢も無く、時間の余裕が無く」の検討  それでは、週末大変だったかたがたに敬意を表しつつ。別室とでもいうのでしょうか。 -------------------------------------------------------------------------------- 古語、もしくは死語 No.3824 投稿日 2002年2月25日(月)11時48分 投稿者 本家・鷹見一幸 「ネズミに引かれる」 これは「がらんとして人気の無い部屋」を意味する言葉です。 人気のいない部屋に置いてある餅などを、ネズミが巣まで持っていくように 人気の無い部屋に寝ていたらネズミに連れていかれてしまう。という意味で 「仏様の前にでも布団敷いて寝ていればええがな」 「寺の座敷か?あんなとこに寝てたらネズミに引かれてしまうがな」 などといった感じで古典落語などには、ちょくちょく出てくる言葉です。 「M−1」と一緒で「分かる人しか分からない言葉」に仲間入りしてしまったのですねえ  ああ、世代間ギャップを感じるのはこんな時(ちょっとショック) 古典落語で思い出したんだけど、あの「温泉缶詰」さんの文章は、目で読む文章のリズムじゃないな。  あれは話芸のリズムに近い。  落語は一人であらゆる視点を使い分ける。  人間が目の前で演じ分けるし瞬間に過ぎてゆくから、見ている人間が混乱しないが、文章はそうはいかない。繰り返し繰り返し見ることが出来る。  「視点」が大きな意味を持つのはそう言う理由がある。 (余談)  古典落語に興味があるなら、上方落語をお勧めします。  江戸落語よりえげつない仕掛けが満載で、もともと大道芸から発達した  落語の原型を残しているのは上方落語の方だと思います。  特にお勧めなのは桂米朝師匠の演ずる上方落語の「饅頭怖い」 (江戸落語のそれとはかなり仕掛けが違います) 「どんでん返し」の真髄が楽しめますよ。 -------------------------------------------------------------------------------- そうか… No.3825 投稿日 2002年2月25日(月)13時32分 投稿者 はせがわみやび  長屋の布団に横たわる病に倒れた女を見舞いにきた着流し姿の遊び人──なんてイメージが浮かんだのは、そのためか。 -------------------------------------------------------------------------------- おひさしぶりです。 No.3826 投稿日 2002年2月25日(月)17時49分 投稿者 にき おひさしぶりのにきです。テスト勉強の合間なので、早めに済ませます。 ●シンデレラ迷宮の反省。 にき5について。新木様のいうとおり、全く考えていませんでした。で、どんな風にすればシンデレラは一口しか食べない状況になるのか と考えると「一口分しか料理が残っていなかった」環境に追い込むのがべきか。 ・無踊会で、「まんじゅう」という東洋のお菓子がだされる。味の珍しさとおいしさで、皆そのお菓子に群がる。 ・シンデレラは皿に残った最後の一個をとることができる。早速一口食べるシンデレラ。 ・そのとき傍にいる少女が、シンデレラのまんじゅうを物欲しげに見つめている事に気づく。一口でおいしさを充分に味わえたシンデレラは、惜しげもなく残りを少女にあげる。 ・実はその少女は王子の妹だった。妹からその話しを聞いた王子は、シンデレラに好意を持ちダンスに誘う。 ……これで一口で満足した理由&王子がなぜ、そのことを知ることができたのか、を消去できたハズ。 次、にき6の反省。 >みんながダンスのために並んでいることをシンデレラが知っていたのか、はっきりと書いておくように。 にきの頭の中では、王子がダンスを踊っているところに、列ができている。もしくは王子の家来が警察官よろしく、整理をしているのを思い浮かべてました。あるいは、シンデレラ自身が並んでいる女性に聞くとか。…ちょっと待てよ。普通、無踊会で列とか作らないのでは?もし、王子と踊る為順番待ちということがあっても、それは整理券を発行するのでは。もしかして「並んでいる」という設定自体、間違っていた? >なぜ握手で充分になったか、にきさんが一度自分で説明してみるといいと思いますよ。 うーん、「人が並んでいるため」は遠慮になっちゃったもんなー、「人が並んでいる為」に「握手をするだけでも、じゅうぶん思い出になるから」をくっつけても「遠慮」になってしまうでしょうか。 ●シンデレラ迷宮 にき7(今週0、合計2) ・シンデレラのダンスが素晴らしかったため、シンデレラは褒美をもらう。それは、袋いっぱいの宝石だった。 ・シンデレラ、その宝石を女性達にねだられ、こころよく宝石を渡す。 ・王子はシンデレラの行動に注目していた。シンデレラが次から次へと宝石を渡しているのを見て、そんなに宝石をあげただろうかと不思議に思い、シンデレラに直接問い掛ける。 ・シンデレラは、まだこんなにありますよと袋の中を王子に見せる。そこには、2個しか宝石は入っていなかった。 ・王子、そんなシンデレラに好意を持つ。 にき8 ・王子と踊りたい人が多かったため、整理券が100枚配られる。シンデレラは100番目を手にする。 ・傍では整理券をもらえなかった娘が悲しそうにしている。王子を見れただけで満足と思ったシンデレラは 娘に整理券を渡す。 ・王子は家来から、豪華なドレスを着た娘が100番目の券を取ったところを見ていた。ところが、100番目の娘が別の娘だったので 王子はその娘にわけを聞き、シンデレラに好意を持つ。 ・100番目の娘と踊り終えたとき、まだ時間が余っていたため整理券が50枚ほど再発行される。王子は 一番最初の整理券をシンデレラに渡す。 にき9 ・シンデレラの踊りが素晴らしかったため、王子はシンデレラを誉め、褒美として宝石を何個かあげようとする。 ・シンデレラは礼を言うが、宝石を貰う事を辞退する。 ・理由を聞く王子。シンデレラは、王子の誉め言葉だけで十分だったのだ。 ・王子、シンデレラのことを好きになる。 新木さま> 新企画、シンデレラ迷宮と平行してやってはだめでしょうか? 皆様がやっているのを見ていると、やりたくなってきましたので。 にきのレベルでは、まだシンデレラ一筋で修行するべきでしょうか。 あんまり、早めに終わらなかった・・・(泣) -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.3827 投稿日 2002年2月25日(月)21時29分 投稿者 新木 伸  起きた。  24時間以上起きてると、やっぱ18時間ぐらいは寝るもんだなぁ。 >OFFとか  22時間OFF。  杉井君にとっては、あれは「耐久」だったらしい。今日びのワカモンは、ほんと、体力がないのだなぁ。思考のほうの体力ね。  ワンラウンド目は、まああんなもんでしょう。  ここらでちと休憩はさんで、つぎは2ラウンド目だね、とかいうニュアンスだったのだが……。こちらとしては。  トライアスロンでいうと、アレだな。  30キロ走ったから、つぎは20キロ遠泳だ。そのつぎは50キロ自転車でぇ〜。となる、その「30キロ走る」のところだけで「耐久マラソン」となってしまうらしい。  トライアスロンでは休憩さえもはさまない。走りながらバナナを食ったりはする。  このあいだ杉井光に見せたことは、「小説を書く」ということのほんの頭の部分。  杉井光がどうやって書いているのかなんて知ったこっちゃないが、プロはこう仕事をしているという、その実際。  一冊の小説を、商業レベルにまで仕上げようとしているわけだ。  そこに800時間なり1000時間なりかかるとする。頭を全力稼働させて、100パーセントの能率で働かせている状態で、まあ1000時間はかかるとしようか。  そのうちの、いちばん最初の22時間をやっただけ。  一冊の小説を仕上げるということは、1000時間ぶっ続けでやるということなのね。しかし途中で疲労して頭が最大効率で働かせられなくなるから、スタミナを戻すために、睡眠っていうインターバルが必要だっていうだけで。  ボクサーが15ラウンド戦うのって、あれ、3分×15回じゃないでしょ? 全力で45分でしょう?  ラウンド間にある30秒のインターバルというのは、スタミナを戻して再び全力で戦えるようにするための時間なわけね。そのほうが試合が面白いから。  もともとのルールだと、たしか、ラウンドなんていう概念もなくて、「二人の人間が素手でずうっと殴り合って倒れるまでやる」だったはずだ。 >羽矢野君  ばかたれ。  羽矢野9の1セット。  今日は45分で終わりました、だとう?  45分で終わって教室を出て行ってしまってOKなのは、そのテストで100点を取るやつだけだ。  45分で終わったのなら、あと15分使って、もう3個作ってこいっての。 >CAPSとCTRLの入れ替え  まあその種のことができるツールは色々あるけれど、フリーで単機能なのは、ALTIMEですな。 http://www.forest.impress.co.jp/library/altime.html  ちなみにうちのノートパソコンでは、シェアウエアのKEYLAYというものを使ってる。  これはCAPSとCTRLだけに限らず、すべてのキーを任意に配置変更してしまえるというもの。 http://www.forest.impress.co.jp/library/keylay.html  これでもって、DEL,ENDあたりと、ROLL−UP&DOWNを交換してみたり。右CTRLと「アプリケーションキー」あたりを、ROLL−UP,DOWNにしてみたりとか。  デスクトップマシンのほうなら、そもそも使っているキーボード自体が「キーカスタマイズ可能」なものなんで、そんなソフトも不要なのだが。 >キーカスタマイズ  あと、そうそう。  CTRLとの組み合わせのどこかにカーソルキーを割り当てるというのは、まあ誰でもやってることだと思う。  もうひとつ、HOME,ENDのキーの機能も、同じように割り当てておくと便利だよ。  行頭と行末に飛ぶ機能。  うちだと、CTRL+U,CTRL+Oにあてている。これで行頭と行末に一気に飛べる。ちなみに「CTRL+←」「CTRL+→」でも、同じように論理行頭/行末に飛べるようにしてある。カーソルキーに手を伸ばしているときには、ホームポジションまで戻るのが面倒だから、そっちでもできるようになっている。  あと「CTRL+↑」「CTRL+↓」だと、表示画面内の最上部と最下部にカーソル移動するようになっていたりする。 >西鶴君 >温泉缶詰さんのあれへの指摘  読む。  ………… (ほほえましく読んでいるのだと思いねぇ)  ………… >>新木さんは意図的に「浩二は初めて来たのだ」という題材を使っているんです(ってなことを私が説明しているわけですが、新木さんは自分ではそれを説明していませんよね。私が見落としているだけでしょうか  おお。そうか。  それは考えていなかった。  まずそのことを、皆に説明しなければならなかったのか。  たしかに僕は、主人公がはじめて病室を訪れるのであることを、どの部分でどうやって確定させているのかは、きちんと解説している。  だがそれ以前の問題として、「どうして主人公は、はじめて病室を訪れるのでなければならないのか」についても、説明しなくてはならなかったのね。  ふむ。なるほど。これは勉強になった。  いや、しかしね。  言い訳をするようだが、これは出ないって。出せないよ。  けどまあ、いま勉強させてもらったから、今後はそういうことも念頭に置くようにしてみるが。  しかしこんなの無意識にやっている部分だしなぁ。無意識の出してきた「病室にはじめて訪れるシチュエーション」というものを、表層意識の側で意識的に、「どうしてこれが出てきたのか理由を述べよ」と絞りあげてみないといかんわけだな。むう。  ここでの指摘をまとめてみると、つまり、こういうわけだね。 「病室内の描写をする目的で書くシーンなのに、視点保持者がその場所をはじめて訪れるのではないという設定は、そもそも失敗している」  一行目から、もうすでに失敗していることがはっきりしているわけだから、「一体、これを私にどうしろと」――という言葉が思わず口をついて出てきてしまうわけだね。僕も口にしたことが、「どうしよう、これ」だもの。  (ほほえましく読む) >>ちなみに、新木さんは、最初から美雪の体を起こしています。主語を忘れても、こういうところは忘れていません(一言よけいだ>自分)。  ああ、そうそう。  僕の書いたあれでもって、美雪がはじめから身を起こしていること。そこに書かずに込めてあった情報量について、解説するのを忘れていた。  その前に主人公はノックしているよね。そして「どうぞ」と声が聞こえて、そして部屋に入っている。そのあいだに、美雪は身を起こしているわけだよ。病人がずっと体を起きているはずもないもの。はじめは寝ていたに違いない。  わざわざ身を起こして、主人公を待っているわけだ。つまり美雪は主人公のことをすごく意識しているということだ。  そして、その先。  かなり読む力がないと確定できないことではあるけど、まだ確定してしまえる情報が込められている。  ノックひとつで、美雪にはそれが主人公であることを、確信しているわけだね。  ノックひとつでは、普通は相手が誰かなんてことまではわからない。ということは、そのノックには相手を確定できてしまえ情報量=「調子」がこめられていたということだ。  まず気弱そうなノックがあって、それで美雪は「あの人だ」と確信した。だからこそ、居ずまいを正して、身を起こして待っているわけだ。  ちなみにそのノックが「気弱そう」かどうかなんてことは、もちろん書いてある。「入るのをしばらくためらい」のあとで行った、「ひとつしてみたノック」なわけだから、もちろんこれは気弱そうなノックであるわけだ。  このへん、はっきりと「気弱そうなノックをした」と表現しないでいるのは、これは単なる僕の趣味的なものでしかない。「気弱そうなノックを気弱そうって書いたら、ダセぇだろ」という、それだけのこと。  でも気弱そうなノックであることが伝わらないよりは、はっきり書いてしまったほうが、まだマシといえる。気弱そうなノックが伝わらないとほうが、もっとダサい。  さらに言うならば、気弱そうなノックであるはずだと考えていなかった状態というのが、もっともっとダサい。  まあ、主語忘れよりか、「美雪の体を起こしておく」という肝心のことは忘れてないというほうが、まだダサくないよね。  ちなみにあそこのシーンでは、主人公の姿を認めてから身を起こそうとする美雪とか、いろいろな選択肢があるわけだが、それらすべての展開は、なんか考えるまでもなくだめっぽいので、はじめから「身を起こして待っている美雪」しか出てこなかった。  無意識的には、もちろん考えたうえで捨てている。  「主人公を見て身を起こそうとする美雪」じゃ、あのシーンの主題からずれて「二人の関係」なんてことを描くことになってしまう。「主人公を見ても身を起こさない美雪」じゃ「そんな重病人であること」を描くことになってしまう。  「主人公に気づいていないが、たまたま偶然に身を起こした美雪」じゃ、なにがなんだかわからん。狙いもないし、なんの描写にもならんし。 (ほほえましく読む) >>聞きなれた声の響きに目を開けると、見慣れた浩二の顔があった。  ここの「〜〜慣れた」の重複。  これはオッカムのカミソリ的解釈として、「作者が気弱だから」で済ませていいのでは。主人公が浩二に慣れているということを表現したいのだが、作者が気弱なんで、2回も「慣れた」と書いているだけ。  同様に――。 ・ノックがしたら聞こえる状況だったのかどうか。 ・主人公の眠りは深かったのか浅かったのか。 ・浩二はおどかすのが好きなヤツなのかどうか、ひどいヤツなのかどうか。 ・浩二はいままでここに何回来ているのか。同じようなことを毎回言っていたのかどうか。 ・「鼠に引かれる」というのがどういう状況なのか。首に縄を付けられて引きずり回されるという状況を示しているのだろうか? (正解は「鼠に轢かれる」の誤字)  このあたりも一切合切、「まるで考えていなかった」と取るべきだろう。  無駄な仮定を積み重ねてゆくと、無駄な「仮説」が出てきてしまうぞ。幻の怪獣の姿をそこに見ても、しかたなかろう。  僕は深層心理テストをしろといっているわけじゃないのだな。  指摘をしろと言ったわけだ。  この絵から何が見えますか――語ってください。じゃなくって、「これは○○の絵としてどうか」を評価しろということ。客観的に、ここの参加者にもROMの人にも、もちろん作者本人にも、誰にもわかるように指摘して叩けと、そう言ったわけね。  西鶴君の場合、分析と指摘の関係について、開始以前に自分ですこし書いているわけだが……。定義があいまいのままスタートしちゃっているなぁ。  (ほほえましく読む) >>和室にすれば二十畳を越える  ここも単に、鷹見さんの出してきた5×7メートルという面積を、1畳=90×180セントとして計算してみた数値を入れただけ。  面積を描写するということを、別の単位に換算することだと勘違いしているだけのこと。  ――と考えるのが、いちばん仮定が簡単だと思うが。 >>「パイプ椅子」のことなのですが、そのパイプ椅子、現在どういう状況なのでしょう。  パイプ椅子なんてものは、「調書」には記述されていないのだから、「そんな物はこの室内にはない」と書いて終わりにすべき部分だろ。ここは。  もし室内にパイプ椅子があったなら、調書にもそう書かれているって。  なぜこの部屋にはパイプ椅子がないのかってことも、考えよう。  つまり来客なんて想定していないからだね。壁の酸素コネクタなんかからもわかるとおり、面会謝絶がデフォルトになっているような病室なわけ。病室には二通りあって、一般病室とICU系とがあるのよ。  あと「ナースコールボタンがない」ってことも考えよう。  調書にはないだろ。つまりこれは、本当にないんだよ。患者が自分で看護婦を呼ぶなんてことは、想定されていない病室なのね。ここはつまり。  まあそう考えると、そもそも来客が行くことじたい、不自然なんだけどね。 >>ここで、「リノリウム」という言葉がようやく出てきました。  ここも、そんなものは調書にない、と突っ込むところでしょ。  まあ病院の床はリノリウムであるはずだから、ここは鷹見さんの「調書」に対して「不十分」と突っ込むべきところだろうけど。  ちなみに僕は、リノリウムかどうかはっきりしてないから、床のことは書かないようにしていたわけだ。  その後の部分。  ほほえましく読む。だがひとつひとつコメントするのは面倒なんで、省略。 >プロのこととか >羽矢野君 >>でも、小説家を目指す人はプロにならないと逃げ道が無くならない。  あれれ。  僕が前から書いてきていたけど、伝えきれていなかったってことか。  「小説でプロを目指すなら、まずプロになれ」――みたいなことを、僕は言ってきている気がするんだけど。どうだろうか?  「プロになるのが、まずスタートライン」――というようなことね。  小説大賞に応募して、入選してデビューすることが最終目標となってしまっていて、そのあとのビジョンがなにもできていない人に、そんなようなことを言っているはず。  いつも後ろは崖っぷちで、逃げたらあとがないよ――という状況でなければ、まず修練にもなりゃしない。スポンジの剣でいくら練習しても、真剣で斬り合うときの修練にはならない。 >羽矢野君 >気弱の自己検証  3818。  あらら?  まーた、へんな方向に行っちゃってるか。  新定義だと、「気とは、何事かをしようとする心の働き。それが弱い状態」となっているわけだね。  そうすると「気」については、定義できたのかもしれない。  ならこんどは、「弱い」というのは、どういうことなのか考えるところだろ。  なんだか自己判定の解説を眺めていると、「勝つ気が弱い」ことと「勝つ気がない」ことと、両者を混同しているところがあるぞ。  「弱い」と「ない」は、これは別物だろうが。  「弱い」「強い」「ある」「ない」「大きい」「小さい」――この6つの状態は、それぞれ、どう違うのよ?  それはそうと、羽矢野6、9、10の3セットに関する自己判定は、どうなっているの? >にきさん  にき5の直し。  シンデレラが一口しか食べなかった理由、そこの点については潰せてますが、こんどはべつな部分にまたべつのポケット(新木語。考えてなかった問題点の意)ができちゃってます。  まんじゅうが珍しいお菓子だったとして、その最後の一個をゲットしちゃってるシンデレラは、もうその時点で無欲ではないような……。  シンデレラは一口食べて、自分のすぐ隣に、もの欲しげな視線の女の子がいることに気づく。――ということは、シンデレラが最後の一個をゲットしたときから、その女の子はじっとシンデレラのことを見ていたことになります。  ここを潰すには、シンデレラがまんじゅうを自力ゲットしていちゃいけないわけですね。なんかの偶然で、自分のところにきたまんじゅうでないと。  そして「もの欲しそう光線」を出している女の子が、シンデレラのまんじゅうに気づくのも、もっと遅らせないと。シンデレラが一口食べたあとで、その女の子が気づいた――とかでないとだめですね。  にき6の直し。  「握手だけで充分だった」で無欲を描くのは、だいぶ難しそうですね。これで成功させるならば、まあこんな感じになるでしょうか。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  王子と踊れるということで女の子たちが列を作って待っているのだが、予想外の人気で時間が足りなくなることが判明する。  係員がやってきて、列のある点より後ろは王子と踊れないことを告げてゆく。女の子たちが不平を漏らしつつ列を離れてゆくなか、シンデレラひとりは気にせず並んだままでいる。  全員と踊り終わった王子は、まだひとり残っているシンデレラに、事情を説明して謝罪しようとする。もちろんそのことは了解済みだと答えるシンデレラ。  ただシンデレラは、女の子たちが踊ってもらう前に王子に手を握ってもらっていたことを見ていたので、自分も手だけ握ってもらおうと思って待っていたのだと、そう答える。  シンデレラの手を握りしめた王子。「離しませんよ」とばかり、王子権限で舞踏会の時間を延長させて、無理矢理シンデレラを踊りに付き合わせてしまう。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  うーん。ムズい。  これ絶対、係員がやってきて引っぱっていかれちゃうよな。  まあ係員も誤解してたのかな。数えた最後のひとりよりも、さらに後ろに一名くっついていることを見落としていたとかやらないと。  しかしこんなムズいことに挑戦して、ややこしい前提やら設定やらをいっぱいくっつけたりしなくても、無欲を書くだけなら、もっとシンプルに済んでしまうような……。  そう思いません? ・にき7  無欲かどうか考える前の疑問として、  なぜ2個だけ残ったのか。  女の子たちがたかってきてますね。その女の子たちは、どうなったのでしょう?  王子が声をかけた時点で、もう誰もいなくなっているのか、まだいるのか。どっちなのか。  そして2個残っているのなら、横から伸びてきた女の子の手が、それさえも持ってゆきそうな気が……。  ハゲタカのような女の子たちが去っていった理由としては、「すべて食らいつくしたから」しか思いつきませんが。  まあそれはそれとして。  ここでのにきさんがメインとして押し出したい無欲ポイントは、2個を「たくさん」と思っているシンデレラ――ではないかと思います。  その構図でやるならば、前のほうのハゲタカの女の子たちに快く与える――とか、そういう展開は余計です。  または、前のほうにある「ハゲタカに快く差し出すシンデレラ」のほうがメインであるなら、うしろの「2個をたくさん」のほうはなくしましょう。  つまり、これは2つに分解して、べつべつのネタとして出すべきってことですね。  いわゆる筋が2本ある状態ってやつです。 ・にき8  自分で書いてますよね。  「王子を見れただけで満足なシンデレラ」って。  このネタには、「王子を見れただけで満足なシンデレラ」と、「順番を譲ってあげたシンデレラ」の2つが入ってます。  これも分解して、ひとつひとつ個別なものにできますね。 ・にき9  これはOK。  ただ「褒美」を「宝石」と限定しないほうがいいでしょう。  「王子は褒美を取らせようとするが、シンデレラは褒めてくれた言葉だけで充分と、辞退する」――で、もう充分。  新企画。  やっていいですよ。  ただどうせやるなら、分析しつくされた感のある「気弱」じゃなくって、お題は変更しときましょう。 -------------------------------------------------------------------------------- 新課題参加者各位 No.3828 投稿日 2002年2月25日(月)21時30分 投稿者 新木 伸  いまだ名称未定の新課題。  タイムリミットが来たってことで、お題は変更。  つぎのお題は、これ。 「自分を嫌いな主人公が、そうでなくなる話」  まあよく使われる話のパターンだな。  各参加者は、「気弱」のことはもう忘れて、さっそくこのお題に取りかかること。  羽矢野は、残り3セットの自己判断をまず終えてからやること。  皆、第一段階をやったあとに、第二段階も引き続きやること。  また羽矢野は、第二段階のひとつを選んで、それの1時間12個出しもやること。  対象となるものの指示が遅れた場合は、とりあえず自主判断で、いちばんOKっぽいものからやること。 -------------------------------------------------------------------------------- ああ、そうそう No.3829 投稿日 2002年2月25日(月)21時50分 投稿者 新木 伸  「崖っぷち感」が大切なんだよな。  その演出を、もうちっとしておくか。  この新課題、このようにタイムリミットがあるのは当然ですが、参加してるやつらがぜんぜんやってなかったり、しばらく見てても上達が見受けられなかったりしたら、ソッコーで中止しますから。  企画自体が消滅することもあるし、参加者を個別にやめさせることもあります。  その場合、この課題は、もう二度と「実施しません/やらせません」。  先に、そのことをはっきりと言っておきます。  つまり仕事の現場であれば当然のように行われている、アレですな。  「何度かトライさせてだめそうなら、他の人に依頼する。あーんど、そいつはもう二度と使わない」――ってやつ。 -------------------------------------------------------------------------------- >にきさんの仮採点 No.3830 投稿日 2002年2月25日(月)21時58分 投稿者 とんびの羽根 >シンデレラ迷宮 >にき7 ボツ  宝石の価値がわからないシンデレラ  宝石を褒美に与えたほうはもうがっかりです。  「まだこんなにありますよ」残り二個では無理っぽい。しかもそのために筋が2つに。  シンデレラは宝石の価値を知っていなければならないのです。ものの価値がわからなければ無欲はなりたちません。 >にき8 ボツ  整理券がとりたてて欲しくなかったシンデレラ  100人以上並んでいても目立つドレスを着ているシンデレラ >にき9 OK  踊りを誉められて満足し、褒美を辞退するシンデレラ  「誉めていただけただけで十分ですわ」と本文で言わせるつもりならOKは取り消しますけど  すでに本採点がはいってたか、出遅れなり。亀なり。 -------------------------------------------------------------------------------- 課題復帰 No.3831 投稿日 2002年2月25日(月)22時16分 投稿者 巻島翔史  体調も戻ったので現場に復帰します。  さっそくあらすじ提出。  カントリーライフ(仮)あらすじ Ver5.0  とある日本海側の地方都市。  高3の高保圭吾は、以前から卒業したら自立しようと考えており、春に都会へ出ることを決めた。  秋。友達の市村貴子にその事を話すと、貴子は都会行きに反対し、口論になってしまう。  貴子のことが好きな圭吾は電話で仲直りを試みるが、都会行きを再度諭され、また口論に。  圭吾は関係の修復をあきらめたくなかったが、貴子に嫌われることを怖れ、それっきり話しかけられなくなってしまう。いつか貴子に告白しようとも考えていたが、お互いつらくなるからなどと理屈をつけて、言わないまま行こうと決める。  貴子と口も聞かない日が二ヶ月になろうかというころ、突然貴子が謝ってきて、逆に都会行きを励ます。その急な心変わりを圭吾は不思議に思い、貴子に問いただすと、ギスギスしたまま別れるのはいやだったから、と貴子は言う。  自分は怖がって話しかけられなかったのに、貴子がそれをやってのけたことで、圭吾はやる前からあきらめていた自分を情けなく思い、一念発起して貴子に自分の気持ちを言おうと決意する。  告白すると、貴子は、もうすぐ圭吾もいなくなるのに、と困惑して断る。だが圭吾は、別れるときに絶対つらい思いはさせないと主張。二人は付き合いだす。  出発の前日。感慨にふける二人。圭吾は自分のわがままを謝ろうとするが、寸前、貴子に謝るのを禁止にされる。  圭吾は、ここでも謝って欲しくない貴子の気持ちもわからず、自分は最後までいたらない男だったと思い、そんな自分と付き合ってくれた貴子に感謝の言葉を述べる。さばさばした表情を見せていた貴子は途端にうつむき、黙る。やがて涙声で、元気でな、とだけ言う。  やっぱり約束を守れずつらい思いをさせてしまったと思った圭吾は、そこで思わず謝ってしまい、貴子に笑われる。  翌日。見送りに来た貴子は、一晩たって吹っ切れたのか、笑顔を見せていた。圭吾は列車に乗り、町をあとにした。  一行コンセプトが、  「自立意識があって地元を去る少年が、怖がって告白できなかった好きな少女に告白し、別れるときにつらい思いをするも、最終的には爽やかに別れる話」  となります。  ええと、今までと大きく変わった点は、「都市コンプレックス」の要素をあらすじから取っ払ったことです。  以前俺は自分で、 >>――そもそも、「都市コンプレックス」と「青春時代の変化のあれこれ」という要素を両方つめこもうというのは、筋が2本あるのではないか? ということです。 >>ただ、「変化」の契機として、『都市と地方』というアイテムは欲しい。 >>どうすればいいのか。 >>結論としては、「都市コン」の要素をを薄める、ということで解決を図ろうかと思います。 (3527より)  と言っていたのですが、この考えそのものが、そもそもしみったれています。  薄めるというよりも、肉付けの段階までその要素(都市コン)を出さない、ということが必要だったのです。  この話を思いついた契機が「都市コン」だったために、そのあたり、見切れてなかった――だから「貴子が都会から引っ越してきた」とかの設定をあらすじに入れてしまっていたのでしょう。  大筋を「青春時代の〜」にもっていくことにしたのだから、「都市コン」はもうあらすじから入れてはならんのです。 >>>>2人の何かモヤモヤっとしたもの、みたいなものがやりたかった >>なんだよ、その「モヤモヤしたもの」っていうのは? (3745より)  好き同士である男女の別れの痛み、別れの切なさ、です。どっちかっていうと切なさかな? 新課題名>  与えられた材料、作るべきテーマは同じ。  しかし出来上がったものは個々で違う。  はて、こういうものが、何かなかったでしょうか?  ううん。デッサンとかそんなのか。  崖っぷちデッサンという名前は――アカンな、しっくりこない。 *どうでもいい雑談  しかし個人的には少しショックだったなぁ……M‐1の知名度の低さ。  あんなもんで盛り上がったのはこっち(関西)だけだったのか。たぶんそうなんだろう。  自分をものさしにしていると、こういう知名度の問題でハッとすることがままあります。気をつけねば。 (こっちのスポーツ紙とか関西ローカルの番組とかでは、結構予選の情報とか言ってたからなぁ。メディアに何回か載るとそれだけで「知名度がある」と思えてしまうあたりが恐ろしい)  優勝した中川家は俺と同じ大阪第四学区出身なので、頑張って欲しいものです。 -------------------------------------------------------------------------------- 気弱が終わった日。 No.3832 投稿日 2002年2月25日(月)22時25分 投稿者 羽矢野  あれ、気弱が終わってる。  これぐらいのペースか。  大体一週間ですね。  了解です。  では、今日一日の気弱を。  そして、終わってから「自分を嫌いな主人公が、そうでなくなる話」  をやります。  その前に、まずは自分を嫌いとはどういう状態かをしっかりと考えてから。 >45分で終わったのなら、あと15分使って、もう3個作ってこいっての。  了解。  一個できたら、次へと移っていったんで、5分以内にできた物が結構あり時間より早く終わっただけです。  では、次からは、一時間でどれだけできるかでいきます(一つに使えるのは5分で) ●新企画  ではやり残した課題をいきます。  決定していない三つ。  6.9.10を。  今日は、別のアプローチから気弱を考えます。  まず、最初は気弱と弱気の違いから。  これは私もいろいろ考えていて、一つの答えを出してました。  他の方もいろいろ考えているように、私もこの二つは違うものだと思います。  弱気な人とは「他人に強い態度にでれない人」です。  気弱な人とは「自身に対して踏ん切りがつかない人」です。  簡単に言うと、  自分に負けてるか、他人に負けてるかの違い。  これだと思います。  ただ、他人に対して強い態度にでられないその理由が気弱からくるものである場合。( 例えば、自分が偉そうだと他人に思われると自分が思う(ややこしい)のがどうしても嫌だとか)  こんな場合はありますね。  「気弱が原因で他人に文句を言えない弱気な人が、文句を言えるようになる話」  これだと気弱になるかな。  どうも、今一理解できてないですね。  昨日から自分の出した十個を繰り返し考えていますが、うまく掴めなくてもどかしい。 ちなみに辞書だと よわき【弱気】 1 (「よわぎ」とも)性格・考え方・気持などが弱いこと。気力に欠けること。    ここで、少しまとめてみましょう。  気弱な状態とは?  1.ある行動が起こしたくても起こせない状態。  2.なぜ起こせないのか? これは私と唯野さんで現在三つでている。    「悲観的な状態」(唯野)    「自分に負けている状態」(羽矢野)    「行動したい気持ちよりも、嫌な気分を味わいたくない気持ちの方が強い状態」(羽矢野)    これらはすべて一側面。    そして、このような心理状態に至った原因が気弱。  3.気弱の"気"とは何事かを為そうとする心の働き。(未確定)    つまり「気弱」というのは、「何事かを為そうとする心の働きが弱い状態」 よわい【弱い】 4 意思が堅固でない。心がぐらつきやすい。気持がしっかりしていない。 6 ある物事に耐えたり、積極的に立ち向かったりする能力が乏しい。不得手である。 8 抵抗しにくい。勇気がわかない。「そういわれると弱い」 つよい【強い】 2 技や能力がすぐれ、他に負けない。「囲碁が強い」「語学に強い」 4 頑丈で耐える力がある。忍耐力がある。丈夫である。「暑さ(寒さ)に強い」「強いからだをつくる」 5 意志がかたく、ゆるぎがない。他に屈しない。気丈夫である。「強い信念を持つ」*源氏‐夕霧「心ひとつにはつよく思せど」 ある【或・有】 物事を、はっきりそれと示さないで漠然とさす語。特定のものでなく、どれかの。 ない【無い・莫い・勿い・毋い・无い・亡い】 (1) 存在しない。 1 …が存在しない。所有しない。具備しない。 3 抽象的な事柄について、その実現の否定を表す。 @実現しない。事が起こらない。 おおきい(おほきい)【大きい】 3 規模が大である。盛んである。また、度量などが広い。「大きい事業」「大きい抵抗」「気が大きくなる」 4 程度がはなはだしい。たいへんである。「大きく負ける」「被害が大きい」 ちいさい(ちひさい)【小さい】 3 音量が比較的に小である。音、声などが低い。*虎寛本狂言・鐘の音「是は又ちいさい音で御座る」 4 抽象的なものごとについて、その程度、度合、価値などが比較的に小である。@事柄の価値や重要性が乏しい。些細である。*  なんとなくだけど、掴めてきた気がする。  では、残り三つを考えよう。  考えるのは、何事かを為そうとする心の働き。  その心がぐらついていたり、しっかりしていない状態と呼べるものが気弱。 6.「気弱な少女が、好きじゃない男の子に告白されて断る話」  この場合だと、断ろうとする心の働きが、ぐらついたりしっかりしていない状態となるものなのか。  これはなります。  断った時の相手の気持ちを考えたり、断る事によって相応のリスクが予想される場合が気弱と呼べるのではないかと思います。  なので、これはOK。 9.「気弱でネズミに追いかけ回される猫が、ネズミを捕まえられるようになる話」  この場合だと、ネズミを追いかけるという心の動きが、ぐらついたりしっかりしていない状態となるものなのか。  これもなります。  ネズミそのものが嫌いであっても、ネズミを殺したり、追いかける行為が嫌いであっても、そこに気弱な状態を持ってくる事は可能だと考えます。  なので、これもOK。 10.「気弱な貴族の跡取りが、使用人の娘を妻にすると両親に宣言する話」  これは両親が望まないであろう報告を自分がする。それに対する心の動きは、ぐらついたりしっかりしていない状態となるものなのか。  これもなる。両親の怒った顔や悲しむ顔を想像してしまう。それで心がぐらつくのは、気弱であるからです。  なので、これもOK。  というわけで、残った三つはすべて気弱な状態である。と思います。  では、これから自分が嫌いとはどういう状態かを思考します。  自分が嫌いの定義くらいは今日中に終わらせたい。   -------------------------------------------------------------------------------- 翠へ No.3833 投稿日 2002年2月25日(月)22時27分 投稿者 新木 伸  例の指摘文。  ご苦労さま。  いや、ホントにね。(笑)  まあネタ振ったのはわしなわけだから、いちおうぜんぶ目は通した。  読んでみて思ったことが、ひとつ。  「なんで――、その指摘を、自分の作品に対してやれないの?」  ということで、ひとつ、自分が課題部屋に対してあげた「あれ」に対して、それをやってみないか?  まあ温泉缶詰さんのあれには、暇だったこととか、言われたことだとか、できないだろうと挑発されたこととか、もともと偉そうにするのがすごく好き、とか、まあ色々と原因はあるのだろうが、とにもかくにも、「あんなもの」にたいして、あれだけの指摘文を書きあげるだけの「熱意」を生み出すことができたわけだ。  なら、自分の作品に対して、同等以上の熱意を向けられないはずがないわな。  ぼくからみると、温泉缶詰さんの「あんなもの」も、翠の出してきた「あんなもの」も、ほとんど等しく、ほとんどおんなじくらい「わけワカメ」で「話にならん」なわけだけど、本人的になにか言い分があるのなら、今回は書いていいぞ。  自分の作品への指摘という形で、それを書いてみる気はあるかい?  まあプロにとっては、作品以外のところでなにか言うなんて機会は、望んだって得られるものじゃないのだけれど、今回は特別だ。  うん。まあ、でも……。  やってもいいし、やらんでもいいぞ。  自分で好きに決めてくれ。  ま。こうやって見え見えの挑発なんてことをやってるわけだが、実際のとこ、これで乗ってくるのは50パーセントぐらいだろうとか見ている。  あと実際のところ、ホントにどうだっていいってこともある。話を始めたのはオマエなんだから最後まで付き合えや〜とかいう気持ちはないこともないが、まあそれだってべつにどうだっていい。  ただ温泉缶詰さんのあの指摘文は、見ている人には勉強になったろう。あれと同じアプローチで「桜の散らない冬の夜に」を指摘するとどういう形になるのか。それを見ることは、ここの参加者にとっては役に立つだろうね。  ある方法論を、異なる対象に向けたときのサンプルが、2つ以上あれば比較検討ができるようになるわけだ。  羽矢野君のアレに対して行った指摘文があることはあるんだが、あれはまるで役に立たんので、数には含めない。  あれは幻の怪獣を見れるようになるためのアプローチだし。  翠が自分でやらんのなら、僕が脳内に「仮想翠」を常駐させて、おなじようにやってもいいわけだ。  だけど、やはりまったくおなじとはいかんだろう。「初めて病室を訪れる」ことの必然性の説明とか、あのあたりを見ればわかるように、僕には「出来てしまう人の限界」ってのがあるわけだ。  やっぱ、この場合は翠がやってくれるのがいちばんなわけだな。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.3834 投稿日 2002年2月25日(月)23時43分 投稿者 新木 伸 >羽矢野君 >>9.「気弱でネズミに追いかけ回される猫が、ネズミを捕まえられるようになる話」  4つのなかでは、これがいちばん怪しい。  この場合、ネズミに追いかけ回される猫の心理が、「本当は自分が追いかけまわす側になりたいんだけど、でもやっぱりネズミ怖いしー」とかいうものであれば、OKにはなる。  つまりこの一行だけでは、いくらでも無数にNGパターンが出せちゃうわけだな。  他の3つに関しては、なにかを成そうという心の向きを持っているのに、そうできていない現状――というものが、一行の中で確定されている。 >気弱とはなにか  ようやく終わったので、正解を書くことにする。  気弱=気が弱い  「気」とはなにか。  「弱い」というのはどういうことか。  「気」とは、向きと大きさを備えた心のありようのこと。  何かを成そうという意志。その状態が「気」。  数学が得意な人への説明であれば、「ベクトル量」と説明するのが、いちばんピンとくるだろう。  「弱い」とは、これは比較が成立している状態で使われる言葉だ。  ある「充分な量」があるのに、そこに達していないということ。  このふたつをあわせると、「気弱」とは、こう定義できる。  「なにかを成そうという意志はあるのに、それが充分に足りていないために、できないでいる状態」  数学/物理的になら、「意志のベクトルが閾値に達していない状態」とかになる。  ――ということがわかると、どういうパターンだとNGになるかも、わかってしまう。  まず初期状態。「何かを成そうとする意志」が存在しないものはNG。  「困難」の設定がないものもNG。  「気持ち」と「困難」の向きが揃っていないものもNG。主人公が何か行動できないでいる理由が、その困難のためでないといけないってことね。  きっかけの部分。  「気持ち」がおなじ向きのまま増大することで、困難をクリアしていないとNG。  ここでボツになる例が、「困難自体が消失している」とかいうパターン。「自分がオタクであることを恥じるあまり告白できないでいる女の子が、相手もオタクだということがわかったので告白できた」とかいうのがボツなのは、その典型。  また「気持ち」が違う向きに走ってしまうものも、これもNG。多いよね。「先輩に告白できないでいる女の子が、他の娘がアタックするのを見て、その対抗意識から自分もアタックできるようになる」とかやってしまうと、文句なしにNGなわけだ。ここで盛り上がったのは「対抗意識」であって、「告白したい気持ち」のほうじゃない。  終了状態の部分。  ここでボツっていうのは、さすがにあまりないみたい。  展開としては、「告白した」しかないわけだ。  「そして主人公は、告白しないことを決めた」とかをNGにするぐらいか。こんなの出してたら、それこそ「たわけ」とかになるな。(たわけの例:「ニード気が狂う」)  ――と、このように「気弱とはなにか」を考え詰めてからスタートすることの効用としては、NGパターンがぜんぶわかるということ。  第一段階でネタを思いつき、それを第二段階で練りこんでゆき、第三段階でアイデア出しをしたりなんかするわけだ。  第一段階や第二段階ですでにNGかOKかわかるわけだ。なら第三段階は省いてしまえる。はなからムダなもののアイデア出しなんていうことは、しないで済ませられる。  「男の子が成長する話」を書いているのに、成長に関わらないエピソードをいじって時間を無駄にすることがなくなる。  無駄なものを思いついてしまうことは、これは避けられない。しかしそれに対してかける時間を、最小限に抑えられる。「成長とはなにか」を前もって考え抜いてさえいれば、「これは成長とは関係ない」と、すぐに捨ててしまえるから。  この手法の危険性を指摘する人もいるかもしれない。  たまに、沸いてきた発想から、まるで新機軸の展開なんかを思いつくこともある。新アイデアとは、たいていそうして生まれるもの。  そういう可能性を潰してしまうのではないか――とかね。  それも問題ない。  この手法は単に、「捨てるための効率化」であるわけだ。  思いついたものにたいして、「この条件に見合うなら、それは違うから捨ててしまおう」とやるだけのこと。  たとえば、「成長する話」のフィルターをかけていたとして、「成長する話のいままでになかった斬新なパターン」であるならば、やはり捨てられずに最後まで残る。  残ってから、考えればよい。「これって、ふだんあんまり見かけない展開だけど、アリなのかな? でもNGパターンのどれにもはまってないから、一応アリっぽいんだけど……」とか。  たとえば、「世界最強の男」の定義の話。  「一対一で戦い、あらゆる男に勝利すること」という選別基準だったとする。  これを基準に適用するならば、こんなものが残ったりする。 「すべての男に勝利できるが、女には負ける主人公」 「あまりに体臭がクサイために、常に不戦勝となる主人公」  どっちもアリだが、しかし本当にありか? いややっぱりアリだろう。  斬新な発想は、この手法でもしっかりと残る。心配はいらない。 >巻島君 >5.0  4.0の異常ともいえる理解しにくさとくらべると、すごくすっきりと頭に入る内容となっている。  「転」の部分までは、とくに問題ない。  いや、あるといえばあるか。  「巻島君なんだから、そこまでは指摘しないでおこう」とか侮るのはやめて、一応言っておくことにしよう。  まず口論2回は、これは意味がない。  あと、貴子のことを好きだと自覚している主人公が、「いつか貴子に告白しようとも考えていたが」のところ。  ここの2点。  なにが問題になるのか、自分なりに考えて、その結果を書くこと。  さて、大きな部分だ。  「転」以降。  どこがこの話の「転」となるのか、そこもまず答えさせてみたいところではある。  だがそれをやっていると、話がいつまでも進まん。  この話の「転」は、主人公が告白して、「後悔させないから」と言って付き合い始めるところなわけね。  ここは正直、「おお」と思った。  面白そうなのよ。  どうケリを付けるのかって、そう思った。  んで……、読む。  終わりの「結」まで読んで、「ダメじゃん」となる。  やっぱシロウトなわけだ。  せっかくの面白い展開を、まるで生かしていない。  ケリを付けられなかったもんで、適当にお茶を濁して、そのまんまほっぽりだしているだけ。  あー、こんなもんよね。やっぱりね。なんでシロウトに期待なんてするかね、馬鹿だね俺は。って感じか。  「結」以降、やり直し。リテイクだ。  こういう「転」を用意したのだから、貴子が後悔しなかったことをまず見せ、その理由に関しても読者を納得させられるように提示すること。  もしくは、それが不可能か、自分の力量に余るようであれば、この「転」の部分からのやり直しだ。  仲直りの部分からってことね。  主人公は「後悔させないから付き合おう」とは言わない。それ以外の展開にする。 -------------------------------------------------------------------------------- >巻島君 No.3835 投稿日 2002年2月26日(火)00時12分 投稿者 新木 伸 >巻島君  あ、いけね。  「あらすじ」しか読んでなくて、そのあとの「一行コンセプト」とか、コンプレックス要素を省くに至った経緯とか、そーゆーのは目を通していなかった。  うん。なにか吹っ切れたようだね。  その路線でよし。  視界が晴れ渡ったという、いまのその感覚は、錯覚じゃないよ。  それはそうと、一行コンセプトには、まだ修正が必要らしいな。  最終的には爽やかに別れる話だとして、そこへの持ってゆきかたとして、「別れるときに辛い思いをする」というのは、OKなのかどうか。  だいたいこのコンセプトだと、「付き合ってみることになる」という展開が入る余地なんてないじゃん。  ふつう、この一行コンセプトをもとに作られる話というのは、告白をするのは別れの当日だとか前日だとか、そんなパターンになるぞ。  もし一行コンセプトがこのままでいいのだとすると、「あの転はいらんね」ということになるが。 >>メディアに何回か載るとそれだけで「知名度がある」と思えてしまうあたりが恐ろしい  その認識は、間違っていない。  「知名度がある」ということは、メディアに何回か載っている(ことを自分が見かけた)という、まさにそこにかかってくる。  しかし知名度にも色々あるわけだ。  俺的知名度と、若者限定知名度と、関西ローカル知名度と、全国的知名度と、全世界的知名度と、知名度にも、いろいろある。  これがK−1なら、全国的知名度なんだな。でもきっと、他の国に行ったら、「なに、それ?」となるはずだ。  そしてマイク・タイソンなら、全世界的知名度なわけだ。  さて。この「知名度がある」と誰かが思いこむ状態。  この業界(出版界)でメシ食ってるものにとってはあたりまえのことであるわけだが。  宣伝の重要性っていうのは、まさに、そこにあるのね。  本屋の店頭で、ある本を見かけたとき。  そのタイトルやら著者名やらなんやら。なんでもいい。  一度でいいから、「他で見たことがある」と思われるかどうか。これが果てしなく重要。  一度でも他で見たものなら、「知名度がある」と思ってもらえる。  ちなみにこの場合の知名度っていうのは、「ライトノベルを買うかもしれない人的知名度」ね。  そうして「宣伝」によって他で一度でも目にしたタイトルであれば、手に取ってみようか、どうしようか――って選択に、ものすごく有利に働くわけだ。  新人賞を取った作品なら、発売前に色々な紙面で「今年の大賞」とかいうことで名前をみかけることもあるわけだ。そこで覚えたものが、いざ店頭で脳裏にでてくる。  だからタイトルやらシリーズ名やら、著者名やらは、「他と違っていて」「覚えやすくて」「目立つ」――ものにしろってことになるわけだ。  まあいずれプロになる者が、ここから何人出るかひとりも出ないか、知ったこっちゃないが、「読めない筆名」だとか、そういうのはやめとけよ。  意味のわからないタイトルもおなじ。理解できないものっていうのは、決して、覚えちゃもらえないのだ。 -------------------------------------------------------------------------------- 自分嫌いの始まり No.3836 投稿日 2002年2月26日(火)00時12分 投稿者 羽矢野 >「何度かトライさせてだめそうなら、他の人に依頼する。あーんど、そいつはもう二度と使わない」――ってやつ。  ヒイ。  恐ろしい状態になってきました。  お前なんかやるだけ無駄だから、もう来るな。  とか言われたらどうしよう。  でも、まあこれは確かに当たり前です。  やめさせられてたまるか。  もっとレベルをあげてやる。 >あれは幻の怪獣を見れるようになるためのアプローチだし  言われると、なる程そう。  比べれば書いたの自分だから、何を言わんやかは、大体感じ取れます。  完全理解じゃないから、明確にして、次があったら数に入れてもらおう。  では、まず課題の前に自分が嫌いとはどういう状態なのか。  これを定義しなければそもそも始まらないので、まずはこれをじっくりたっぷり考えます。   では、とりあえず辞書から。  じぶん【自分】  〔代名〕  1 (反射指示)その人自身。自己。自身。*政談‐一「衣類諸事、皆彼が自分にてすれば世話なし」  2 自称。わたくし。多く、男性が改まったとき用いる。また、旧軍隊で用いた。*咄・初音草噺大鑑‐二「自分はしらしぼり伽羅之進といふものなり」  きらい【嫌い】  1 〔好まないこと〕  すき【好き】  1 〔心が引きつけられる〕  あんまり役に立っていない……  とりあえず、最初の定義  自分が嫌いとは 「自分が思っている、自身の好まない部分(体・性格)に対して抱く感情」  まず、こう考えましょう。  この自分が嫌いという状態で気になるのは、その嫌いな理由がなんであってもいいのか。  つまり、顔が悪いから自分が嫌い。これは自分の顔に対して自身がない(自分の容姿は他人に比べて劣っているのではないかという思い)場合でも、例えば双子で片割れは出来が良くて、いつもくらべられてしまうからとかいう理由で嫌いでも、何でも構わないのか?  嫌いという感情に関しては、外へ向くのも内へ向くのも、そんなに変わらないと思う。  とにかく、嫌いならいい。自分が何かの理由でこれは「好まない」と思ったのなら、理由は何でもいい。  まあ自分が嫌いな場合とは、コンプレックス((ドイツKomplex英complex)1 精神分析の用語。心の中のしこり。要求阻止が原因となって抑圧され、無意識のうちに形成され情緒的に強く色づけられた観念の複合。複合体。錯綜(さくそう)体。観念団。)劣等感。)が原因の場合が多そうだけど。    そうだ、もう一つ重要な事がある。  キッカケ。  自分が嫌いじゃなくなる時。  これは、嫌いじゃなくなるのだ。別に顔が悪くて自分の嫌いな人が整形をしたら自分を好きになったとかじゃないのだ。  簡単に言うと、考え方が変わって、自分の顔が嫌いじゃなくなる。  顔は変わらない。  つまり今回は結果としては自分自身の心の中の変化しかない。  でも、例えば、性格が消極的なのが理由で自分が嫌いな少女の性格が積極的になって自分を好きになるとかはありなのかな?  消極的という性格を好きになるじゃないとダメなのかな?  自分の中では、嫌いとなっている原因そのものが消失するのはアウトとなってます。  お題を見る限りだと、自分が嫌いじゃなくなりさえすればいいような気もしますが。  その辺りをもっと考えないといけないかな。 ●新企画10個 「自分を嫌いな主人公が、そうでなくなる話」 羽矢野 1.「奇形の翼を持った有翼人が、自分の翼を好きになる話」 2.「臆病な兵士が、自分の臆病さを肯定する話」 3.「古いおもちゃが、自分の古さに自信を持つ話」 4.「双子の姉妹の出来の悪い方が、いつも比べられる自分の顔を気にしなくなる話」 5.「特殊能力者が、自分の能力を受け入れる話」 6.「自分にコンプレックスを抱いている大人しい少女が、少しだけ自分を好きになる話」 7.「自分の名前が嫌いな少年が、自分の名前を誇りに思う話」 8.「ハーフエルフが、自身の体を嫌わなくなる話」 9.「欲望を捨てきれない修行僧が、その欲望を捨てきれない自分を認める話」 10.「背の低い男が、それを気にしなくなる話」  ではこの十個を提出します。 -------------------------------------------------------------------------------- 新課題(自分が嫌い) No.3837 投稿日 2002年2月26日(火)00時37分 投稿者 とんびの羽根  多少は課題に参加してないと言葉の解像度の問題でついていけなくなる瀬戸際にきてます。キャッチアップのため、NGパターンを検討できる解像度にまで自分をひきあげるため一部参加してもよいでしょうか?  キーワードの検討→一行コンセプト→肉付け→NGパターンの検討までです。 >「自分を嫌いな主人公が、そうでなくなる話」  「自分を嫌い」を簡単に整理すると、自分を嫌い、自分で自分を見て愛せない、嫌な性格、体格、内面、外見。  [嫌う]いやに思う。好まない。にくむ。『新国語中辞典』  そうで無くなるための条件を考えると  他人から嫌われていないことを実感すること、  嫌われることをしても、馬鹿な自分を醒めてみつめなおすと、意外に愉快であることに気付くこと  嫌なことが、それほど悪いことでは無いことに気付くこと、など  嫌いな部分を自分で矯正する(一番まっとうなのが抜けてるではないか) 20:30 1。政治家が迷子の子供の面倒を見ているうちに、子供から安心してもらえる自分を好きになる話 20:35 2。客に愛想できなくて、自分が嫌いなお好み焼き屋が、自分の孫が自分のお好み焼きを欲しがって、何十年ぶりに仕事に誇りを取り戻し、自分嫌いでもなくなる話 20:40 3。自分が嫌いな音楽家が手すりにもたれ掛かって指でリズムをとっているうちに、犬小屋の犬が調子を合わせているのに気付き、音楽でつながった世界に気付く話 20:45 4。声が小さくて自分が嫌いな女の子が、いつも塀の上に寝る自分の飼猫と目があって、おどかさなくて良かったとおもい、声が小さい自分を好きになる話 20:49 5。嫌なことをいつまでも覚えている自分が嫌いな少年が、自分をいじめていた女の子の密かな善行に気付いてから、友達になって、優しい気持ちになる話 20:52 6。自分が嫌いな男が、バーのマダムの娘に手を出そうとして蹴られるが、手を牽いて起こされて改心するともう自分が嫌いでなくなっていた話 20:59 7。自分を嫌いな医者が、町で患者の子供から感謝の声をかけられて、人間的な気持ちを取り戻す話 21:02 8。自分を嫌いな王女様が下女の服を借りてこっそり町に出るが、不自由な年寄りの散歩や買い物を手伝って喜ばれて、自分が好きになる話 21:04 9。自分を嫌いな修行僧が、山中で坐禅しているうちに、たぬきとなかよくなり、じぶんが嫌いでもなくなる話 21:06 10。自分を嫌いなクラブのマネージャーの女子が、自分の気持ち次第で試合が白熱するのを知り、気持ちがみんなと合ったとき、 自分が嫌いでなくなってしまう話 21:11 11。自分を嫌いなイラストレーターが、嫌な表情のイラストが売れはじめ、自分を嫌だと思うことを楽しむ余裕ができる話 21:13 12。自分を嫌いな骨折入院患者がくる人くる人にギブスに落書きされてるうちに、他人のしたいようにさせても、自分が気ままにできる自分が好きになる話 21:16 13。自分のおたくっぽい弛んだ外見が嫌いな少年が、夏休みに肉体労働のバイトで体がひきしまり、自分に自信を持つ話 21:20 14。来客につい嫌みをいう自分が嫌いな受付嬢が、自分が受け損なって落としたコインをおいかけて廊下の端まで走っていく変わった客にも「最長不倒」、ところがいいコメントだと誉められて気にしなくなる話 21:28 -------------------------------------------------------------------------------- 追加 No.3838 投稿日 2002年2月26日(火)00時41分 投稿者 とんびの羽根 ラストが切れてしまったので追加です。  一行コンセプトにしては肉がつき過ぎかな  まず肉をとるべきなんだろうか?「自分を嫌いな入院患者が、見舞客と会ううちに、気にしなくなる」くらいに >次にすべきこと  肉付け とNGの検討(の前にパターンの検討だろうか、まだ感覚がつかめないので、ほかのひとの提出待ちにします) -------------------------------------------------------------------------------- No.3839 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- 前の投稿にへぐりました。 No.3840 投稿日 2002年2月26日(火)01時53分 投稿者 岩瀬きり 新木さんの「正解」などを参考に、「気弱」について考察してみました。 (最初は「正解」以前の考察) 以前、新木さんは「悲観も(弱気の)一つの側面に過ぎない」と言いました。 では気弱を「側面」ではなく「全体」として読み手に認識させるためにはどしたらいいのでしょう? まず、「包括的」に気弱をとらえてみることにします。 つまり、気弱「属」性を構成しうる要素の集合=気弱と考え、演繹法的ではなく帰納法的に「気弱」を定義します。 +――――[気弱]――――+ |           | |弱気、臆病、悲観   | |        ETC| +―――――――――――+ しかし、みなさんや、新木さんの例を見ていると、気弱を構成する要素は一定ではないようです。<要素は時と場に左右される可能性大。 しかし「要素は一定でなくとも、関係だけは一定」なのは間違いありません。 要素同士がどう働くと(関係すると)読み手に「気弱」ととってもらえるのでしょう? 読み手、もしくは作中の第三者が「気弱」を判断する図を作ってみました。 +「不可視領域」++―――――――――「可視領域」――――――――+ |       ||→なにかに失敗など(行為)→臆病(表層の事象)| |  気弱   ||→なにかに失敗など(行為)→弱気(表層の事象)| |(心理的   ||→なにかに失敗など(行為)→・・(表層の事象)| |   事象?)||→〜〜      (行為)→・・(表層の事象)| +‐‐‐‐‐‐‐++―――――――――――――――――――――――+                         ↑                         |                         |                    「こいつは気弱だ!」(第三者) しかしこうやって表してみても、「気弱」というのは、その人物を精神的な檻に入れてきた、実世界では形を持たない(不可視の)アイデンティティでしかないように思えてしまいます(明確な事象として(可視)の「気弱」ではなく、さまざまな「気(性質)」が弱いという意味で「気弱」=人間の性質、アイデンティティ)。 しかし「明確な気弱」が存在しなくとも、言葉が存在する以上、気弱と感じる「関係」は間違いなくある――。 では気弱とはどんな「関係」なのか? (ここまでは正解がでる以前の考察) >「なにかを成そうという意志はあるのに、それが充分に足りていないために、できないでいる状態」 という答えが出てきてはじめて気がつきました。 そうだ、この場合においては、要素;「臆病」にしろ「悲観」にしろ「弱気」にしろ、「なにかに失敗する」なり「なにかを達成できなかった」りするなりした様子が第三者(じゃない時もあるけど)に判断されたとき使われるものか! ただ縮こまって臆病になっているのと決定的に違う点、 ただ虚無主義的に悲観するのと決定的に違う点、 ただはじめから諦めて弱気になるのと決定的に違う点、 それが「成そうという意思があるが、十分に足りていないために」というくだりなのですね。 うーーーむ。 なるほど、そう言われてみれば……といった感じです(涙)。 『意志のベクトルが閾値に達していない状態』が、岩瀬の言葉でいえば『気弱という「関係」』に相当するわけですか。 ということは、小学校の国語で習った(故にあいまいな記憶)この話は、 「気弱な少年がそうじゃなくなる話」ということになるのかな。 『つりばしわたれ』:つり橋がわたれない(わたろうとは試みる)ことを馬鹿にされ、地元の子と仲良くなれないでいる気弱な少年が、不思議な「影」に導かれてつり橋をわたれるようになり、地元の子とも対等に付き合えるようになる話。 あすこそ新課題に挑戦……ねむ -------------------------------------------------------------------------------- みす No.3841 投稿日 2002年2月26日(火)01時56分 投稿者 岩瀬きり すみません。くずれちゃってますね・・・ (まぁ、あいかわらず自分にしか役立たない投稿のような) 時代の波が押し寄せてくる・・・。 -------------------------------------------------------------------------------- CAPSLOCKとCTRLを入れ替えた。 No.3842 投稿日 2002年2月26日(火)13時32分 投稿者 西鶴翠(みどり)  最初はALTIMEを使おうとしたのですが、うまくいかず(DOS/Vでしか使えないと言われた)、とりあえず、KEYLAYというのも試してみることに。そうしたら、うまくいきました。無事、CAPSとCTRLを入れ替えることに成功。ばんざい。  現在非常に快適な状態で、キーボードを打つことができています。問題は、シェアウェアだということですな。 >ほかのキー割り当て。  私は、大学で"mule"というエディタを使っているので、それに準拠しているわけですが、具体的にはこんな感じです。 ・ctrl+o=変換時、文節伸張 ・ctrl+i=変換時、文節収縮 ・ctrl+h=前一字削除 ・ctrl+d=カーソル部分一字削除 ・ctrl+e=行末へ ・ctrl+w=行頭へ(muleではctrl+aであるが、Winではすでに「全部選択」に割り当てられていた) ・Tab=変換時、次文節へ  うーん、快適。 >巻島さん。  快復おめでとうございます。私は、卒論で減った体重をとりもどさねばなりません。現在、自分的に軽すぎるのです。 新木さん> >>自分が課題部屋に対してあげた「あれ」に対して、それをやってみないか?  やりません。新木さんが指摘をする権利はすでに最初に与えてあるので、どうぞご自由に「仮想翠」を操ってくださいませ。ただし、経験値を得るのは私ではなく、観客ね。 それでは。 http://homepage2.nifty.com/saikaku/ -------------------------------------------------------------------------------- ギニャー! No.3843 投稿日 2002年2月26日(火)16時33分 投稿者 唯野教授  パソコンの第三次近代化改修は、のべ十数時間を費やし、一万円以上もの巨費を投じたにも関わらず失敗に終わりました。もはや新型機の導入以外に道がありませんが、これにより財政は逼迫の度をますます強めることに……。 >エディタ  とりあえず、定番と評判の秀丸エディタとタブが使えるというMKEditorを試してみました。私には、後者の方がわかりやすくていいですね。こっちの方がなんとなく直感的に操作できます。  では課題。  む、お題変更が思ったよりペースが早いですな。頑張りますか。 「自分を嫌いな主人公が、そうでなくなる話」    では「自分が嫌い」とはどういう状態か、考えてみますか。  まず「自分が嫌い」という状態が、ある程度の期間継続していることから、この「嫌い度」というのは致命的に激しいものではないことがわかります。つまり自殺に至るほど嫌いなわけではないのですね。  同じ理由で、「嫌いな要素」は、改善がまったくできないか、可能性としてはできるかもしれないがとても困難な種類であるはずです。  また、「自分が嫌い」ということは、「嫌いな要素」は「自分」を構成するかなり重要なパーツであるはず。「嫌いな要素」が消えてしまったら、それはもはや別人ということでしょうか。別人になったり、生まれ変わったりする話ではないので、このパターンでの結末はNGですね。    ではこの辺りで、定義をしてみますか。 「自分が嫌い=外見や性格において、その人をその人だと決定付ける重要なパーツが嫌いであること」  ということは「嫌いな要素」を核にキャラを作れば、それが初期状態になるのかな。  じゃあ十個出し行きます。 1、自分の臆病な性格が嫌いな主人公が、臆病なのも悪くないと思うようになる話。 2、自分の慎重過ぎる性格が嫌いな主人公が、そういう性格で良かったと思うようになる話。 3、後先考えずに行動してまわりに迷惑をかけてしまう主人公が、自分のそういう性格を嫌う必要はないのだと気づく話。 4、自分の凶暴さが嫌いな魔獣が、この凶暴さとは一生つきあっていくしかないんだと悟る話。 5、自分の体の模様が嫌いな猫が、この模様も悪くないと思うようになる話。 6、要領の悪い自分が嫌いな主人公が、要領が悪くてよかったと思う話。 7、  うむむむむ。分解能があがったせいか、自主ボツが連発されております。20分近くも経とうというのに6つしか出ないとは……。  すいません、出かける用事があるのでここまででアップして、残りは帰ってきて夜に書き込みます。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.3844 投稿日 2002年2月26日(火)20時07分 投稿者 新木 伸 >気弱とか >岩瀬さん >>しかしこうやって表してみても、「気弱」というのは、その人物を精神的な檻に入れてきた、実世界では形を持たない(不可視の)アイデンティティでしかないように思えてしまいます  実体がないと感じるのは、それは本質を掴んでいないから。  本質を掴むことは、訓練さえすれば誰でもできるようになることです。話の中に明確な「筋」が見えるようになったり、言葉の持つ意味の本質がわかるようになったり。  ここでやっているのは、そのための訓練法のレクチャー。  あと、学術論文ではないので、もうすこし平易な言葉でお願いします。  むずかしく言っても、簡単に言っても、内容に変わりなんてありませんから。  今回、「気弱」に関しては、岩瀬さんのなかでも「実体があるかどうかはっきりしない」→「実体は確かにある」という認識の変化があったと思います。  ただいまのこの岩瀬さんの状態は、いわゆる「わかった気になっている」というだけのものなんで、そのへんは勘違いしないように。  今回、本当にわかったのは、自力で正解近いところまでたどりついた羽矢野君ひとり。この最大の栄養は、エサを食べたひとりのものです。  たぶん羽矢野君は、今後一切、「気弱」というものに関して、間違うことも迷うこともないはずです。  あと羽矢野君以外でも、課題に取り組み、自分で「気弱」の定義を考えていた人なら、それなりに得るものはあったでしょう。こちらは時間が経ったら忘れちゃうかもしれませんが。  経験値を得られたのは、自分で手を動かした人だけ。  残りの、横から見ていた人たちが得ているのは、「わかった気がする」という錯覚だけ。なにか世界が開けたような爽やか気分ではありますが、実際の創作活動には、なんにも役に立たないもの。  ところで、岩瀬さんは志望は作家かジャーナリストなわけですよね?  岩瀬さんのとっているアプローチって、本来、評論家がやったりすることなんですが。  評論家は志望してるわけじゃないですよね? >小学校の話 >>『つりばしわたれ』:つり橋がわたれない(わたろうとは試みる)ことを馬鹿にされ、地元の子と仲良くなれないでいる気弱な少年が、不思議な「影」に導かれてつり橋をわたれるようになり、地元の子とも対等に付き合えるようになる話。  これは主人公の初期状態と、「影」がどのように主人公を導いたのかがポイントですね。  まず主人公自身が吊り橋を渡りたいと思っていること。渡りたくなんてないんだけど、そうしないと友達に入れてもらえないから……とかいうのだと、別の話。  また「影」の導きかたが、主人公の中の渡りたい気持ちを増幅させる路線であること。  たとえばここで「影」が、「吊り橋なんて怖くないよ」という誘導をしていたのなら、これは別の話です。吊り橋が怖くなくなってしまったなら、障害がなくなったので怖れる必要もなくなってしまうわけですね。  まあラストで「対等に付き合えるようになる話」となっているので、これは吊り橋の怖さはそのままで、主人公の「気」が強くなったことで渡れるようになった――という話だと思われます。  ――で、実際は、どんな話でした?  ちなみにこのへんが自分でわからないのが、つまり「身に付いていない=わかった気になっているだけ」である証拠。 >翠 >>やりません。新木さんが指摘をする権利はすでに最初に与えてあるので、どうぞご自由に「仮想翠」を操ってくださいませ。ただし、経験値を得るのは私ではなく、観客ね。  んー、それじゃ答えになっていないぞ。 >>「なんで――、その指摘を、自分の作品に対してやれないの?」  と、僕は聞いたわけだな。  「やるのか/やらないのか」って聞いたんじゃなくって、「やれるのか/やれないのか」ということだったわけだが。  「やらないの?」と「やれないの?」では、一文字しか違わないが、意味はまるで違うだろ。翠ならそのぐらい読みとれるはずだろ。それとも読みとっているのに、気づかないふりでもしているのかな?  とまあ――。  そんなこんなで、「やってみないか?」と聞いたわけよ。  チャレンジするのか、しないのか。また、「しないこと」に決めたなら、その理由ぐらいは聞いときたいところだな。僕としては。  それはそうと、西鶴君あたりのものが皆の指摘レベルを計るのにちょうど良さげなんで、なんか他にもあったら、この際だから課題部屋にあげてくれんか。  とりあえず1個2個でいい。  なんか語るべきテーマっぽいものが込められているのだが、よくよく見ればコケちゃっている――あたりのバランス感を備えたものがベターだ。 >巻島君  いま考えている最中だと思うが、現在の「転」の「後悔させないから付き合え」という展開をイキにするパターンだと、「後悔とはなにか?」ということを精密に考えないといかんぞ。  後悔って、なに? どんな状態?  後悔しないということは、どういうこと?  「気弱」を定義するのとおなじくらい考えこんで、人に対して「後悔とはなにか」と簡単に説明できてしまえるようでないとね。じゃないと読者を納得させるなんて無理な相談だ。  まあ「転」自体をやり直すパターンなら、「後悔」に関しては考えなくてもよくなるわけだが。 >とんびの羽根さん  リテイク。  「思いつき」でいいだけの第一段階なのに、なんでそんな細かいディテールまで思いついちゃうかな。それだと細かなところに目がとられて、本題を外してないかどうか、よくわからんでしょう。  まずそれを短くして再提出。  そうしたら、短くすることを心がけて、もう1セット第一段階の走り込みね。 >エディタとか  秀丸は、べつにお勧めしてるわけじゃないよ。  色々と不満もあったりする。特にマクロ言語の仕様とか。 (じつは「定番」とか雑誌とかでみかけると、苦い気分になったりとか(笑))  秀丸もそうだし、秀TERMもそうだし、秀シリーズは、なんか変なとこがあるんだよね。仕様の向いている方向性というか、ユーザーインターフェースの部分でもって。  まあ「キーカスタマイズ可能」「マクロが使える」「オートセーブ設定可能」という、必要最低限を満たしているエディタのひとつとして、挙げている。  もしエディタにとことんまでこだわるのなら、「理想のエディタ」を探し回ったりしないで、自分で作っちゃってるって(笑)。  しかし、たかだか仕事の道具でしかないものに、そこまで時間をかけるというのも、なんだしね。  キー配置変更ソフトは、OSがNT系(4.0以降)だったりすると、じつは必要なかったりする。NT4.0,WINDOWS2000,WINDOWS−XPなどね。  標準機能としてじゃないけど、レジストリの書き換えをするだけでキーマップ変更できるから、CTRLとCAPSの入れ替えぐらいなら簡単。  やりかたはここに。 http://www.jsdlab.co.jp/~kei/tips/swap.html  あと同様なことをするツールとして、MICROSOFTが配布しているKERNEL TOYSというキットの中に、KEYREMAPというツールがある。  これをインストールすると、KEYLAYのようにグラフィカルなユーザーインターフェースではないにしろ、あるキーを任意のキーと交換するという、だいたいおなじことができるようになる。  もともとはWIN95用だけど、WIN98でも動作する。  ただこれはAT互換機じゃなくって、NECのPC98シリーズだと、うまくいかないとの報告もあり。  KEYLAYもNEC98対応版じゃないと動かないはず。っーか、NECの98なんかでWINDOWSを動かしているなら、それも書いておきましょーね(笑)。  まあ、キースキャンコードを調べるソフトを使って自分でキーコードを調べて、キースキャンコードを入れ替えるだけの低機能のソフトなどを組み合わせると、なんとかなる気もするが……。  「時は金なり」という言葉もあるように、1500円のレジスト代をケチって何時間も格闘するのと、使えることがわかっているソフトにお金を払うのと、どっちがいいかの選 択だわな。  ちなみにKERNELTOYSは、こちら。 http://www.microsoft.com/windows95/downloads/contents/wutoys/w95kerneltoy/default.asp?site=95 >キー配置とか  なんかの参考になるかもしれないから、僕のキー配置を公開。 ●エディタ 「:」 ……BACKSPACE CTRL+IJKL ……カーソル移動 CTRL+U    ……行頭 CTRL+O    ……行末 CTRL+Y    ……一行削除 CTRL+H    ……カーソル以降一括削除 CTRL+N    ……削除文字列復帰 F01 ……範囲指定開始/コピー&範囲指定解除 F02 ……ペースト/カット  ※注:範囲未指定状態/範囲指定状態とで、おなじキーで動作が異なる。 F08 ……置換 F09 ……検索 F10 ……次のウインドウ(たいてい複数ファイルを開いているので、次のファイルに飛ぶ) F11 ……ウインドウ一覧 F12 ……上書きセーブ/バックアップコピー ※注:カットアンドペーストの操作は、おもに、CTRL+H,Yで一行単位で削ったものを、CTRL+Nで挿入することで行っている。  2行以上のブロックをカットアンドペーストで移動させるときのみ、F1+F2のコンビネーションを使う。このときのカーソル移動は、カーソルキーにて行う。 ●IME変換 変換 ……IMEのON/OFF CTRL+JK ……文節切り直し位置変更 CTRL+IL ……次文節/前文節 ●単語登録 「−−」→「……」 「−」→「――」 「/」→「!」「!!」「!?」 ※注:親指シフトなので「!」などがそのままでは出ない。そのかわり「?」は普通に出る。 ()→『』《》【】 ルビ→【:】 ぼうてん→【:傍点】 「まる」→「○●」 「しかく」→「□■」  ※注:プロットを書くときに多用する「●○□■」あたりの記号は「,」あたりに登録してしまいたいところなのだが、ATOKはオバカサンなので単語登録の見出しとして「,」が使えない。  もしこれよりも「手を動かす回数が減る」カスタマイズ法が世にあるというなら、ぜひ知りたいところ。 >パソコンパーツとか  一世代前のパーツ。  ソケット370のCPU(CELERON450MHz、P3−600)や対応マザー、VOODOO3あたりのビデオカード、10GB程度のHDD、PC100の128MBのDIMM。  そのへんのパーツでよかったら、ゴロゴロ転がって余っているが?  こんどのときにでも持っていって、杉井宅に置いておいてあげようか? -------------------------------------------------------------------------------- 自分が嫌いとは? No.3845 投稿日 2002年2月26日(火)20時41分 投稿者 羽矢野  今日も張り切っていきましょう。 ●自分を嫌いには、どうしてなるのか。  まずここから考えます。  まず絶対条件としては、自分を嫌いになるという状態は自分自身に原因があります。  つまり、自分を嫌いの”嫌い”な部分は、体と心のどちらかに必ず存在します。  外にはありません。 1.原因  まず、嫌いになる原因は何か? これはその部分が、自分の力ではどうにもならない身体的特徴(背が低い、音痴、容姿等)や、どうにかなるとしても難しいもの(性格等)である必要があります。  つまり、自分を嫌いになるのは、気弱と違って理由に重い軽いがなく、常に重い理由しか存在しません。 2.理由  そして嫌いになる理由は、その原因となるものを自分が好んでいない。つまり改善できるものなら改善したいと思っている事が必要です。  いかに自分に他の人間から見れば劣っている部分があったとしても、自分がそれを何とも思わなければ、自分を嫌いになどなりません。 3.補足  補足として、他人からの評価を考えます。他人が馬鹿にするから、自分が嫌い。  これは成り立つのでしょうか。  答えは、成り立たない。  自分を嫌いになるのは、他人からの評価は関係ありません。  キッカケとしてはあるかもしれません。  例えば友人からのちょっとした一言から自分を嫌いになってしまうという事はあるでしょう。  でもそれはあくまでキッカケにすぎず、嫌いになるのは自分自身で評価を下げてしまったからです。  だからその友人がその事を謝ったとしても、自分嫌いはなおりません。  他人がまったく気にしていないような事でも自分が嫌いになる部分はあるし、極端な話、ある美男子の歌手は、自分は歌で勝負したいのに顔のよさしか騒がれないので、自分の顔が大嫌いかもしれない。  この事から、自分を嫌いになるには他人からの評価は関係ないとなります。 4.まとめ  自分を嫌いになるとは、  まず自分の心や体に気に入らない部分があり、そしてそれを改善したいと思っている。しかし今の自分にはどうにもならない(どうしていいかわからない)。  こんな状態。  ではこれを課題にあてはめます。 ●課題へのあてはめ  初期状態。 1.まず主人公には自分の中に気に入らない部分が存在します。(これは欠点であるとは限らない) 2.そしてそれを改善できるものなら改善したいと思っています。 3.でも、今のところ自分にはそれはどうする事もできない(もしくはどうしていいかわからない)状態にあります。  この三つが含まれていればOK。  キッカケ。  これは二つあります。  自分の考え方が変わる場合と、嫌いな部分そのものが変わってしまう場合です。 1.自分の気に入らない部分が、気に入らなくなくなる。つまり部分自体はそのままで、考え方のみが変わってしまう場合。 2.自分の気に入らない部分が、無くなってしまう。成形手術や、性格改善で、嫌いな部分そのものが消失してしまう場合。  考えるのは、2の方。なんかこれでも良さそうな気がしてきてしまうけど、これはアウト。何故なら、これだと自分が嫌いという状態そのものが無くなってしまうから。  今回の自分が嫌いという状態は、気弱がベクトルの長さが足りないものだとするならば、ベクトルの方向が違うという感じ。  つまり、キッカケは嫌いというベクトル方向になっている矢印を、別の方向へ向けるものである事が必要。  それ以外はNG。  終了状態。  これはキッカケによって嫌いじゃなくなっていればOK。  嫌いにさえ向いていなければ、どこに向いていても構わない。  嫌いじゃなくならなかったり、ベクトル線自体がなくなっていた場合はNGとなる。 なんで、とんびの羽根さんの >1.他人から嫌われていないことを実感すること、 >2.嫌われることをしても、馬鹿な自分を醒めてみつめなおすと、意外に愉快であることに気付くこと >3.嫌なことが、それほど悪いことでは無いことに気付くこと、など >4.嫌いな部分を自分で矯正する(一番まっとうなのが抜けてるではないか)  3番目以外は、私はアウトだと思います。  1.は、上で他人の評価は関係ないという結果に達してます。  2.はこれは自己嫌悪した時の心の中での言い訳です。  4.は、自分が嫌いという状態が無くなってしまうだけで、自分が嫌いじゃなくなるとは別。(詳しくは上に)  これは私の考えが正しいとは限らないので正否は分かりませんが。  そう考えると、昨日の私の出した課題は、情報が足りていないのがある。  書き直していいのかな?    羽矢野 1.「美しい翼を持つほど羨望される有翼人の村で、奇形の翼を持った主人公が、自分の翼を恥と思わなくなる話」 2.「臆病で戦場ではいつも震えている兵士が、自分の臆病さを肯定する話」 3.「古くなり壊れて遊ばれなくなったおもちゃが、自分の古さや傷に誇りを持つ話」 4.「双子の姉妹の出来の悪い方が、いつも比べられる為に気に入らない自分の顔を気にしなくなる話」 5.「特殊能力を持つ故に他人から避けられる能力者が、自分の能力を受け入れる話」 6.「自分にコンプレックスを抱いている大人しい少女が、少しだけ自分を好きになる話」 7.「自分の名前が嫌いな少年が、自分の名前を誇りに思う話」 8.「人間、エルフ、どちらの種族からも敬遠されてるハーフエルフが、自身の体の事を気にしなくなる話」 9.「無欲を得るために修行しているが、どうしても欲望を捨てきれないある修行僧が、その欲望を捨てきれない自分を認める話」 10.「背が低い事でいろんな不利益を被ってきた男が、背の低さを気にしなくなる話」  これなら、初期状態を満たしている。(と思う)  そしてこれは全部自分が嫌いな話(のはず)だ。  というわけで、これを元にして第二段階へ。  今からご飯食べて、風呂入って……  10時からやります。  それまでに、これねってなければ、4.をやります。  6.にしようかと思いましたが、コンプレックスって範囲が広いので、こういう時だと簡単になりそう。「〜に劣等感を抱いている」とかに意味を狭めた方がよかったかも。 -------------------------------------------------------------------------------- >羽矢野君 No.3846 投稿日 2002年2月26日(火)22時38分 投稿者 新木 伸 >羽矢野君 >>4.まとめ >>自分を嫌いになるとは、 >>まず自分の心や体に気に入らない部分があり、そしてそれを改善したいと思っている。しかし今の自分にはどうにもならない(どうしていいかわからない)。 >>こんな状態。  まだ甘いな。  「嫌う」ということは、つまりどういうことなのか。  ここで「嫌い」ということは、「気に入らないこと」と出てきたわけだね。  これはつまり、「気」に絡んでいるものなわけだ。  「気」に関しては、もうそれがなんなのか、わかっているわけだろう?  だったら、「嫌い」=「気に入らない」ということがどういうことかも、説明できると思うのだが。  あと、改善したいと思っていることは、「嫌い」ということの定義に必須なのかどうか。  「自分を嫌いな主人公がそうでなくなる話」で、暗黙の前提として「プラス志向の話」という縛りを付け加えるのなら、そこではたしかに、改善される形の展開が待っているはずだ。  だけど、「嫌い」という概念の定義のときには、そのへんは切り離しておかないと。  発想を自分から狭めることになっちゃうよ。  たとえば論理としては、「自分を嫌いな主人公が、もっともっと自分を嫌いになり壮絶な罰を自身に与えていったのちに、ついに自分を許す話」なんてのもありなのだろう。読みたいと思う人はかなり限られると思うが。  不適切な縛りを課して考えていると、このへんのアイデアは、絶対に出なくなってしまう。  「嫌う」という言葉の定義をするときには、「縛り」の数は、なるべく減らしておくものね。  上に引用した3845のあれは、「プラス思考の話に結びつく“嫌い”とは、いかなるものか?」ということの考察になっている。  まあ、現状における実際問題としては、「プラス思考の話に結びつくもの」って縛りをつけるのは正解なので、そのまま進めても、とくに問題はないのだが。 -------------------------------------------------------------------------------- >羽矢野君 No.3847 投稿日 2002年2月26日(火)23時03分 投稿者 新木 伸 >羽矢野君 >>>「何度かトライさせてだめそうなら、他の人に依頼する。あーんど、そいつはもう二度と使わない」――ってやつ。 >>ヒイ。 >>恐ろしい状態になってきました。  うっかり読み落としていたけど。  ええっ!?  これって恐ろしい状態なのか?  もう十年以上、そういう現場でメシを食ってきているので、べつだん怖いこととも思わないのだが。  普通でしょ、フツー。  サラリーマンだって、そうじゃないの?  取引先と仕事をするとき、もし相手が要求クオリティをクリアしてこないことが何度も続いたら、そうなるでしょ? ならない?  あと社内の人間を使うときだって、そうじゃないの? 何度言って直させても帳簿の計算ミスが直ってこないとか、はっきりと悪い部分を改善プランまで示して指摘したのに、直してきやがらねーヤツとか。  できないからなのか、やろうとしていないからなのか、まあどっちだっておなじ事だけど、そういう手合いは何度目かで、フツー「切り捨てられる」もんでは?  いや実際にサラリーマンをやったことはないから、よくわからんのだけど。  羽矢野さんが「恐ろしい」とか書いていると、わし、びっくりしちゃうよ。ちがうと言ってくれ。  まあ学生の場合だと、この感覚はわからんかもなぁ。  仕事「あることをやってお金をもらっている」=「仕事をしてお金をもらう」  学生「あることをやるためにお金を払っている」=「学費を納めて勉強をしている」  ……という、本質的な違いがあるわけだから。 -------------------------------------------------------------------------------- ああ書き忘れ No.3848 投稿日 2002年2月26日(火)23時08分 投稿者 新木 伸 >羽矢野君  第二段階でやる課題は、どれでも好きなもの選んでよし。 -------------------------------------------------------------------------------- 1時間終了 No.3849 投稿日 2002年2月26日(火)23時14分 投稿者 羽矢野 >今回、本当にわかったのは、自力で正解近いところまでたどりついた羽矢野君ひとり  よし、どうやらエサをゲットできたみたいだ。  やったーー。  このまま連続ゲットを目指そう。  他の人にはあげません。  でも、気弱の説明はとてもわかりやすかったです。  読んだ瞬間に、くすんだ空が一気に晴れ渡った感じでした。  では、いきます。  羽矢野限定12エピソード。  よく考えたら、かなり狭いじゃないか、選んだお題。  しまった。 4.「双子の姉妹の出来の悪い方が、いつも比べられる為に気に入らない自分の顔を気にしなくなる話」 1.「ある所に双子の姉妹がいた。姉の方は成績優秀なのに、妹は平均以下。同じ顔を持つだけに、まわりの人間は何かにつけて顔は同じなのに……という言葉を漏らす。妹はそのせいで、自分の顔が嫌いだった。ある時、彼女は同じ男の子から告白される。よく間違われて告白される事があるので、今回もそうだと思い説明すると、彼は間違いなく自分に告白したのだといい、自分には同じ顔には見えないと語る。それを訊いた彼女は、ちゃんと見てくれる人もいるのだと悟り、自分の顔の事は気にしなくなる」 2.「ある所に双子の姉妹がいた。姉は国体に出られる程優秀な選手だったが、妹は補欠。いつも姉と比べられ、いつの間にか自分の顔が嫌いになっていた。競技会の日、姉は不慮の事故で怪我をしてしまう。 3.「双子の姉妹がいた。姉はおしとやかであるのに妹は男勝りな性格で、それを理由にクラスの男子からいつもからかわれ、妹は姉と同じ顔が嫌いになった。そんなある時、姉がストーカーに会う。喧嘩の強かった妹は姉を助けるために姉になりすまし、見事ストーカーを捕まえる。自分と姉の顔が同じだったからこそ姉を助ける事ができたのだと考え、姉と同じ顔である事を気にしなくなる」 4.「顔の同じ双子の姉妹がいた。姉はすべてにおいて優秀であるのに、妹は普通。それなのに優秀な姉といつも比べられ、顔だけ同じと言われ続けた為に、彼女は自分の顔も姉も嫌いだった。そんな姉がある時、癌を宣告される。見舞いに来た妹に姉は自分のせいで辛い思いをさせてきた事を詫びる。嫌っていた姉が自分の事を本当に心配してくれていた事を知った妹は、すばらしい姉と同じ顔を誇りに思う。 5.「同じ顔の為に、いつもからかわれる双子がいた。それに思い詰めた妹は、ある日自分の顔を斬りつけてしまう。それは衝動的な行為であったが、傷は消えずに残ってしまう。思い詰めて今度は手首を切ろうとする妹に、姉は自分も同じ位置に顔に傷を入れ、これでまた同じだと笑う。そこまで自分の為にしてくれた姉に妹は自分を恥じ、以来姉と同じである自分の顔を好きになる」 6.「顔だけでなく、性格や嗜好までがそっくりな双子がいた。あまりにそっくりで親以外は誰も見分けがつかない。姉はおもしろいと笑うが、妹は二人で一人のように見られているようで嫌だった。ある時二人は同じ男の子を好きになる。妹は選ばれる確立は半分だと思っていたが、同時に告白した彼は迷わず姉を選ぶ。理由を訊く妹に彼は姉の方がいつも笑っているからと答える。顔が同じでも、浮かべる表情で、人は左右される。そんな事にも気付かなかった妹は自分を恥じ、顔が同じなどと些細な事は気にしなくなる」 7.「顔がそっくりな双子の姉妹がいた。妹は明るく活動的なのに対して、姉は引っ込み思案で暗い性格。彼女はよく妹に間違われては、なんだよ、姉のほうか……とがっかりされる為に、自分の顔が嫌いだった。ある日、姉はとうとう我慢できなくて妹にその事を話す。すると妹も、よく同じように姉と間違われて迷惑していると言う。それを訊いて意外に思う姉。自分には声をかける人間などいないと思っていたが、思い返せば、そんな事はない。勝手に思いこんでいただけだったのだ。それに気付いた姉は、もう顔の事で悩む事はなくなった」 8.「ある所に、同じ顔を持つ姉妹がいた。髪型に違いがあるので間違う事はなかったが、あまりにそっくりな為に人は区別をしない。妹の方はそれが不満で、双子姉妹ではなく自分一人を見て欲しいと思っていた、ある時、髪型を変えて歩いていると、片思いの男子に声をかけられる。姉と付き合っていた事を知り、驚く妹。しかししばらく様子をうかがっているとそうではなくどうやら姉に妹との仲介を頼んでいるらしいとわかる。妹は顔が同じなのに何故妹の方なのかと姉に成りすましたままで訊くと、男子は顔が同じなだけだと答える。それを訊いた妹は、顔が同じという悩みから解消される」 9.「顔が同じ姉妹がいた。そんな二人はいつも二人で一人のように扱われ、何をするにも同じになる。まわりは気遣っているつもりだったが、当の本人達は顔が同じという理由で二人一緒に扱われて嫌だった。ある時とうとう我慢できなくなった二人は、一人が髪を切るという決断をする」 10.「双子で、それぞれに別の才能に恵まれた姉妹がいた。しかしある時、姉が絵画コンクールで入賞したが、妹は音楽発表会で賞が取れないという事がある。するとまわりは姉にばかり期待するようになり、妹は顔が同じなだけで才能は違うと言われているようで、自分の顔が嫌いになる。ある日、ついに妹は我慢できなくなり、整形して顔を変えたいと親に泣きつく。それを訊いた姉は妹に泣いて謝り、私が顔を変えると言い出す。自分が嫌っているのを知りながらそこまで言ってくれた姉に心動かされ、以来、顔の事は気にしなくなる」 11.「双子の姉妹がいた。姉は成績優秀でなのに対し、妹は素行が悪い。その為にいつも少しでも何かすると、姉は優秀なのに……と言われ、顔が同じなだけで比べられるので妹は自分の顔が嫌いだった。ある時妹はとうとう我慢できなくなり、姉に怒鳴る。すると、姉も妹に怒鳴ったのだ。いつも成績優秀でいなければいけないのは、何か問題をおこすあなたのせいで、まわりが過度の期待をかけてくるからだと。二人は同じように悩んでいた事を知り、お互いを認める。そして、顔が同じ事は気にしなくなる」 12.「顔がそっくりな姉妹がいた。姉はちゃんと名前で呼んでもらえたが、妹はいつも〜の妹としか呼んでもらえない。顔が同じという理由で自分の存在を認めてもらえないようで、妹は自分の顔が嫌いだった。しかしある時クラスに転校してきた男の子が初めて妹を名前で呼んでくれる。そして双子である事を純粋に羨ましがる。そんな経験を初めてした妹は、双子も悪くないかもしれないと思い、以来顔のことは気にしなくなる」  時間ぎりぎりで、尻切れトンボいくつか。  いかんかも。  まだまだ。 -------------------------------------------------------------------------------- あれはもちろん No.3850 投稿日 2002年2月26日(火)23時35分 投稿者 羽矢野 >羽矢野さんが「恐ろしい」とか書いていると、わし、びっくりしちゃうよ。ちがうと言ってくれ。  わあわあ。  すいません、誤解誤解。  もちろん、あの言葉は冗談です。  当然私も、未熟ながらもサラリーマンなので、あの言葉は別になんでもなく受け止めました。  日常茶飯事です。  当然何度も経験してます。危ない状態も、その先も確か……  そういや、居酒屋で泣いたなあなんて……  いや、それはどうでもいいや。若かりし(といっても、社会人になってからそんなに経ってない)思い出。  じゃなかったら"ヒイ"なんて使いません……  その後に、当たり前とかも書いてありますし。  普通、普通。  すいません、びっくりさせて。  まあ、サラリーマンだと、仕事来ないはないけど、もうその仕事しなくていいとか言われますね。  それで潰れる人間がやっぱり毎年かなりいます。本当に、立ち上がれないと思ったもんなあ、あの時。しみじみ。  はい上がらなきゃ一人前になれっこないのにね。  もちろん、ここでも同じ覚悟でやってますよ。  では。 -------------------------------------------------------------------------------- 帰ってきました No.3851 投稿日 2002年2月26日(火)23時59分 投稿者 唯野教授 7、尾びれが大き過ぎるのが嫌いな魚が、大きくてよかったと思うようになる話。 8、生まれつき魔法の力を持っていない少年が、そのことを嫌うのをやめる話。 9、自分の嫉妬深い性格が嫌いな主人公が、気にしなくなる話。 10、ずるをすることばかりに知恵が回る自分を嫌いな主人公が、その能力を受け入れる話。 眠い……。 -------------------------------------------------------------------------------- 気に入らないとは? No.3852 投稿日 2002年2月27日(水)00時07分 投稿者 羽矢野 >嫌い = 気に入らない  これってどういう事なのか。  気をベクトルに例えると、  自分の”理想+許容範囲”の中に、そのベクトルの方向が向いていない。  または、向いていてもその範囲に達していない。  これが、気に入らない状態。  そして嫌いとは、ただでさえ気に入らないそのベクトルの方向が、かなり自分にとって望まない方向へ向いている場合。  嫌いと認識される範囲に入っている。  たから、気に入らないの中に嫌いは含まれる。  という事は、気に入らないだと弱いかもしれない。  「ちょっと鼻が低いのが気に入らないのよねーー」  なんてぼやいてるぐらいでは、自分を嫌いにはならないだろう。 >改善したいと思っていることは、「嫌い」ということの定義に必須なのかどうか。  嫌いの定義には、必須じゃない。  好き嫌いは自分の心の中の判定基準に基づいて分けられている。  そこには改善したいから、これは嫌い。という判断はないと思われる。  改善したいとは、その後から来るもの。  逆に、どうせ俺なんて……  と底なし沼みたいに沈んでいく人間もいるだろう。  課題として考えた時、主人公が改善したいと思っていないと話が作れなかったのでそう思ってしまいました。  失敗。  今日はここまで。 -------------------------------------------------------------------------------- リテイク No.3853 投稿日 2002年2月27日(水)00時59分 投稿者 とんびの羽根  キーワードの検討をやりなおしなのですが、論理的な展開を示せないので、また思い付いたことの羅列から行きます。こうやって並べ上げても、時間がかかる上に、他人に対して説得的にまとめられないから、いつまでも中途半端で、どうもうまくいかないな。  自分を嫌うこと  自分が自分である逃れられない理由があり、縛られている。 (家系:医師の一族、政治家の息子、寺の住職の息子、暴力団組長の娘、不倫の子供) (生来の性格:引っ込み思案、無鉄砲、空気が読めない、気弱) (体格、体型、体質:やせぎす、ちび、巨尻、がにまた、近眼、アレルギー)  身に付けた習慣から抜け出せない。 (嗜好:煙草、ギャンブル、陰口、茶化し屋、遅刻魔)  嫌われやすい職業、地位、家業に家族や自分が就いていて、やめられない。 (政治家、私設秘書、人事部長、水商売、アンケート勧誘、マルチまがい、新興宗教)  自分の犯した罪、過ちによって自分が許せない (飼育していた動物を死なせた、友人を裏切った)   自分と向き合う態度(初期条件:これがきちんとできてなかった)  1.主人公は自分に対して違和感を抱いている  2.主人公は、自分の肉体、行動、感情の表現、過去の行動、現状に対して長期間、不満か敵意を持っている  3.主人公は改善したいと思うこともあったが、できなかったことで現在はコンプレックスを抱いている  4.主人公は不満で認めたくない部分を無くしたり、忘れたいと思っている(改善できないと思い込んでいる) >まずそれを短くして再提出。  初期条件を示すことと、何が結になるかを意識して、再トライすることにしました。 1.「自分を利権で動く政治屋だとみなしている政治家が、肩書のないふれあいをするようになる話」 2.「客に愛想もできないお好み焼き屋が、食べてもらう喜びと誇りを取り戻す話」 3.「仲間とうまくいかない音楽家が、音楽のみで他者とつながることを体験する話」 4.「声が小さくて役立たずだと思ってる女の子が、小声でいいこともあるのに気付く話」 5.「嫌なことをいつまでも引きずってる男の子が、小さなことを覚えていることの大切さに気付く話」 6.「酒を飲んでさえ他人に本心を見せられない男が、簡単にみすかされて、心を隠すことのばかばかしさに気付く話」 7.「家を継ぐためだけで医者になった男が、医者の意味に気付く話」 8.「期待される通りに微笑んでいるのに疲れた王女が、本当の微笑みができるようになる話」 9.「誰とでも喧嘩になってしまう男だった修行僧が、たぬきとなかよくなる話」 10.「いつも醒めている女子マネージャーが、チームと気持ちが一つになる体験をする話」 11.「嫌なことがすぐに絵に出るイラストレーターが、嫌なことを描くのを楽しむようになる話」 12.「人の相手をするのが下手な入院患者が、苦にならなくなる話」 13.「弛んだ肉体が自分で気持ち悪い少年が、体を鍛え、以前の体型を取り戻す話」 14.「嫌みな受付嬢が、コメント上手な受付嬢に変身する(変心する?)話」   嫌悪、憎悪の起きる原因、→ 典型的なネガティブな感情 →止めるための契機(妥協、克服、超越、無視)のパターンを思い付くままにならべてみます。  1.美意識から自分が嫌い→ 嫌悪→ 努力すれば改善可能なことに気付く  2.正義感にもとる行為をする/した自分→ 怒り→ 考え方、見方の変化で敵意や怒りが失せる  3.自分の性根に対する不快感→ 憎悪→ 距離をおいて自分を取りもどす  4.完璧主義で自分を判断してしまう→ 不必要に自分を貶めている→ 判断基準を見直す  5.自分や仲間の行動が倫理的に受容できない→ 罪悪感→ 赦すことを知る  6.自分が自分で気持ち悪い、相性の悪い自分が自分の内部にいる→ 好悪→ 感性が変化して受け入れる  まだ一般化できてないですね。  きょうはこれまでです、次はネタ出しの第2ラウンドにトライします. -------------------------------------------------------------------------------- 通信環境復活 No.3854 投稿日 2002年2月27日(水)01時33分 投稿者 弟切 千隼 ちょっと間が開いてしまいました。やっと環境がまともになって仕事もはかどる、と喜んでいる弟切です。 新木さんが出して下さったヒントを基に「凍れる心臓」(仮題)の一行コンセプトを考えていました。 >>「目を覚ました主人公が、鼻っ柱を折られて挫折して、そして自分の殻から出ることで社会との関わりを取り戻す話」 というのがヒントです。 先に書きますと、自分の中でまだ結論は出ていません。思考速度が遅いのは一朝一夕に改善できないので、開き直って鈍足でも少しづつ前進することにしました。 以前新木さんが書かれた通り、この話の中では「冷凍睡眠」というのが極めて重要な要素になっています。ということは、「冷凍睡眠」は物語のコンセプトに深く関わっているはずで、少なくともコンセプトの一部を体現しているはずです。それは何でしょう? 上記のヒントの中で冷凍睡眠と関わりがありそうな要素を探すと、「目を覚ます」と「自分の殻から出る」というのがありますね。 意識なく眠り続けて社会との一切の関わりを絶っているのが冷凍睡眠ですから、そこから「目を覚ます」のは「社会との関わりを開始する」ことを意味します。これは、上記のヒント中の「社会との関わりを取り戻す」ことと似ていますね。 しかし「開始する」と「取り戻す」では意味が違います。どちらがより主人公の実態を表わしているかといえば……どちらも少しづつ不正確ですね(^^; 全く社会と関わりを持たなければ科学者として大成できないでしょうから、「開始する」は変です。かといって、主人公は冷凍睡眠に入る前にまともに社会と向き合っていた様子もないので、「取り戻す」も変です。とすると、「前向きに社会と関わるようになる」といったところが正しいでしょう。 冷凍睡眠のカプセルは、むろん「自分の殻から出る」の「殻」の隠喩です。閉じこもって社会との関わりを絶っていることを、これほどはっきりと表わせる道具はそうそうないでしょう。 そのような自分を包む「殻」から出た人はどうなるかといえば、当然周囲の世界と関わることになります。「社会との関わり」テーマがここにも登場します。 と、ここまで来たところで体力の限界が来ました(;_;) 明日に備えて眠ります。 -------------------------------------------------------------------------------- >M−1という、いわば漫才の無差別級トーナメントがありまして……」なんて語るだけで、読み手に知識を提供できるわけだ。 No.3855 投稿日 2002年2月27日(水)01時44分 投稿者 魚住雅則 >うんちくって、そういうものなわけだが。 うーん。ただ知識を提供するだけというのはしっくりこないのですが。 小説内で雑談のように説明をしてしまうのでしょうか? 「M−1の説明を面白く読めるように書く」というコンセプトを立てて本文を書きました。課題部屋にアップロードしておきます。 -------------------------------------------------------------------------------- >魚住君 No.3856 投稿日 2002年2月27日(水)03時52分 投稿者 新木 伸 >魚住君  あのシーン。  どのへんが「面白ポイント」であるのか、その解説を試みること。  また、あのコンセプトで面白ポイントを追求するのならば、早苗の一人称視点がベストだと思われる。  っーことで、早苗一人称でもって書き直しね。  しかしあれって、長編ネタになるじゃんか。  友人に引っぱりこまれて、M−1をめざすことになる女子高校生の話。  そうなると随所に漫才シーンが出てくるわけだな。トーナメントを勝ちあがるにつれて、自分たち以外のコンビも登場してくるだろう。あらゆる毛色の漫才を一通りこなせる力量が作者に要求されるわけか。  こういうのは、たとえ思いついても普通は書けない話だな。漫才の素養がある作者でないと、そもそもチャレンジすることもできない題材。  コンビの相手との友情とか喧嘩とか、見つけた道へのやりがいだとか、トーナメントの中で知り合った人との友情とか恋だとか。まあ色々。青春ものの要素をたっぷり入れられる。  ただフィクションの中では固有名は使えないから、「M−1」のかわりに「MM−1」(メチャすごい漫才の略)とか、なにかそんな名前にしないといかんけど。  ちなみに、舞台が現代日本の話なら、メインのネタ以外の部分で、ちらりと「K−1」とかの固有名詞を出すぐらいならかまわない。 -------------------------------------------------------------------------------- 弟切さんへ No.3857 投稿日 2002年2月27日(水)07時15分 投稿者 とんびの羽根  難攻しているようですね、ちょっとだけアドバイス。  弟切さん、自分の知識を体系的に当てはめてみましょう、私も人のことはいえないのですが。  冷凍睡眠や殻によく似た現象、形態をとる動物ってたくさんありますよね、それらをチェックしてみてはどうでしょうか。  冬眠、卵、胎児、蛹、繭、貝類、甲殻類、海老、蝶類、蝉  「自分の殻から出る」だけしか出てこないのは、具体的事物での当てはめが十分でないから、のような気がします。  弟切さんの獲得しているさまざまな知識を抽出して、集中的に何かに応用すること、思考すること、最初の答えに飛びつかないことが重要です。また偉そうなこといってますが、お許し下さい。これが自分にできれば世話ないと、自分でも思いますね。 --------------------------------------------------------------------------------  塾の講師のバイトはじめました。 No.3858 投稿日 2002年2月27日(水)16時07分 投稿者 唯野教授  分室での経験が生かされるや否や。 >パソコンパーツとか  ご厚意どうもです。128MのDIMMはぜひ欲しいところですね。  では課題。  え〜と、また私へのレスが無いのですが、あの定義のままつっぱしっちゃっていいのだろーか。   いや、羽矢野さんへのレスで「嫌いを定義せよ」が出ていますな。横取り横取りっと。  羽矢野さんは「嫌い」の定義に改善したいと思うことは必須ではないと結論していますが、これには敢えて異論を唱えたいです。  むしろ、「嫌い=改善したい」ではないかと。  改善したいとか、他のものと取り替えたいという意思無しに、嫌いという状態があるとは想像できないのですよ。羽矢野さんは「どうせ俺なんて……」を反例として挙げていますが、この状態は「嫌い」ではなく「諦め」ではないでしょうか。  では次の段階。  「嫌い=改善したい」と書きましたが、これではゴールではありませんね。  なぜ改善したいのかを考えてみます。  実は羽矢野さんの意見になるほどと思いました。それを使いますと、 「なぜ改善したいのか=気に入らないから=”理想+許容範囲”の中に、そのベクトルの方向が向いていない。または、向いていてもその範囲に達していない」  となります。しかしこれでは『盗む』というより『怠ける』ですな。というわけで別の方向からのアプローチを考えてみます。    「改善」を訓読みにしてみますと、「改めて、善くする」ですね。ということは、 嫌い→嫌いじゃない は 善くない→善い となるはず。  では「善い」という状態はどんな状態か。たとえば満ち足りている状態というのはどうだろう。  いや、これは反例がありますな。 「大金持ちの息子で、金で買えるものはなんでも手に入る。しかし彼は、このような富の偏重は許されないと思っている」  ではこうしたらどうか。「本人が受け入れられる範囲内に収まっている状態」。おお、いい感じ。ではこれを逆にして、嫌いの定義。 「嫌い=それが、本人が受け入れられる範囲内に収まっていない状態」   あんまり羽矢野さんと変わらんかも……。  お、羽矢野さんが反例を挙げているか。 「ちょっと鼻が低いのが気に入らないのよねーー」は自分が嫌いに入らない。    いや、大丈夫。確かに「自分が嫌い」には入らないかもしれないけど、「嫌い」には入るはず。  だからこの点は、「自分とは何か」の定義でフォローできる。つまり、鼻というのはこの人にとって、この人をこの人だと決定付ける重要なパーツではないということ。  さて、初期状態の定義が終わったので次はきっかけ。  嫌い→嫌いでない=範囲の外→範囲の中 としましたが、これには二つのパターンがありますね。対象が移動するパターンと、範囲が移動するパターンです。  むう、しかしこれだと、最初に否定した「嫌いな要素が消えるパターン」もアリになってしまうな。これを否定した理由は「生まれ変わる話ではないから」だったけど、そういう縛りは存在するのかな?  「自分を嫌いじゃなくなる話」というフォルダの下の階層に、「生まれ変わった自分を気に入る話」フォルダがあるのかどうか。  私は、ある派です。  あ〜、二時間以上の連続思考は疲れる……。第二段階はちょっと時間を開けてからやります。   (今回、一番進んでいるっぽい羽矢野さんを踏み台にしてしまいました。求む反論) -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.3859 投稿日 2002年2月27日(水)22時17分 投稿者 新木 伸 >魚住君  ひとつ質問。  課題部屋の「M−1」のあの量を書くのに、しめて何分ぐらい?  原稿用紙7枚。文庫のページ数換算だと、5ページってとこだね。  まあ1時間ってとこか? >とんびの羽根さん >弟切さんへの指摘  おお、そうそう。それそれ。  弟切さんにはどう言ったもんかと思っていたんだけど。  それはいい誘導の仕方だよね。 >新課題  いいかげん名前決めよ。  しかし「積み木アソビ」とかじゃ芸がないしなぁ。  僕は、僕の出すべき指示を、もうすべて出し終えているよ。 「きょうはお城を作りましょうね〜」とか。 「きょうは気弱なひとがそうでなくなる話をやりましょうね〜」とか。 「きょうは自分を嫌いな人がそうでなくなる話をやりましょうね〜」とか。  センセイが言うことは、そんなもん。  そもそも、もう2週目なんだし。  要領はもうわかるだろ?  いちいちセンセイに聞かなくたっていいです。>唯野君  好きに遊べばいいです。  ただしお遊戯の時間は1時間(1週間)きりで、時間が来たら、このお題はおしまいになります。  みんなのあいだを歩き回っているセンセイは、たまに立ち止まって、「ここはこうしたほうがもっとよくなるんじゃないかしら」とか、言うかもしれん。  「お城」じゃなくて「ピラミッド」を作っちゃっている子のところでは、「お城ってどんなものだと思う?」とか質問して誘導することもあるかもしれん。 >唯野君 >>羽矢野さんは「嫌い」の定義に改善したいと思うことは必須ではないと結論していますが、これには敢えて異論を唱えたいです。 >>むしろ、「嫌い=改善したい」ではないかと。 >>改善したいとか、他のものと取り替えたいという意思無しに、嫌いという状態があるとは想像できないのですよ。  「嫌い」って概念自体には、「改善したい」は必須じゃないぞ。  例の1。  たとえばコギャルが「脂性のオヤジ」を嫌っているとする。電車のなかで見かけるどっかの脂性オヤジとかね。  それを嫌う気持ち。  これは改善したいということなのか?  ここには「排除したい」という気持ちはあるかもしれないが、「改善したい」とか「取り替えたい」じゃないだろ。  例の2。  そのコギャルの父親が、「脂性」だったとする。  そのときには、「取り替えたい」という気持ちが出てくるはずだ。○○ちゃんのパパは清潔でかっこよくて、いいなぁ。取り替えたいなぁ。――とか。  例の3。  では、そのコギャル自身が「脂性」だったとする。  この場合はもはや取り替えも利かない。自分自身は取り替えられない。  したがって、「改善したい」ってなるわけだ。 >「嫌う」とか。  さて。このあたりで参加者には質問なわけだが。  「嫌う」=「気に入らない」という構図は、これはOKなのか? -------------------------------------------------------------------------------- 誰がために目覚めの鐘は鳴る No.3860 投稿日 2002年2月27日(水)23時15分 投稿者 弟切 千隼 前回に続いてコンセプトを考え中の弟切です。 前回の書き込みの内容をまとめてみます。 「冷凍睡眠が何を象徴しているのか」を鍵として、「目を覚ます」と「自分の殻から出る」という概念を考察し、主人公は社会とまともに向き合っていなかった人であることが判明しました。社会に対して閉じていたのが、きっかけを得て社会とまともに関わるようになるのですね。 これを一言で表現すると、「社会に対してまともに関わろうとしなかった主人公が、関わるようになる話」でしょうか。 しかし、これがそのまま一行コンセプトになるとは思えません。以前新木さんが出して下さったヒントの中には他の要素も見えていて、それらも同じくらい重要な気がするからです。 ということで、それらを考察してみます。 まず、「鼻っ柱を折られる」というのがあります。それが主題であるかどうかはともかく、これまでの考察で主人公が高慢な人であることは確定しており、ゆえに「鼻っ柱を折られる」という表現が用いられます。「鼻っ柱を折られる」とは、通常「高慢な人が面目を失う」といったニュアンスで用いられる表現だからです。 つまりこれは、「高慢な主人公が面目を失う話」であることを表わしています。むろんこれが最終結論ではありません。 次に「挫折する」というのが出てきます。挫折するというからにはそれまでは順調だったはずです。現に冷凍睡眠に入る前までの主人公は、全て順風満帆とは行かぬまでも順調な人生を歩んでいて、挫折らしい挫折をした形跡は見えません。天才であろうとなかろうと、人間はある程度衝撃的なことが起こらなければ挫折しないでしょう。 今回は、その衝撃的なできごとというのが上に書いた「鼻っ柱を折られる」できごとだったようですね。とすると、主人公は高慢さゆえに鼻っ柱を折られ、それがきっかけとなって挫折したことになります。 上記二つの考察をまとめて一行コンセプトにしてみますと; 「高慢な主人公がそれゆえに挫折して、立ち直る話」 という感じですね。 睡眠不足が祟って体力が減っているので、今日はここまでで御勘弁を。 -------------------------------------------------------------------------------- 第二段階終了 No.3861 投稿日 2002年2月27日(水)23時30分 投稿者 羽矢野  今日は週に一度、運動をする日なのでした。  若い人へ。年取ってくると、筋肉痛は二日後にきます。  だから父親と子供が一緒にキャッチボールすると、子供は次の日腕がだるくなり、お父さんはその次の日に腕がだるくなります。  どうでもいいけど。  では最初に、第二段階。  (他のも12個ですか? もしそうなら、順次やっていきます) ●課題第二段階 1.「美しい翼を持つほど羨望される有翼人の村で、奇形の翼を持った主人公が、自分の翼を恥と思わなくなる話」  有翼人達の住む村があった。ここでは翼がその人物のシンボルとして捉えられ、美しい翼を持つものはそれだけで人々の羨望を集めていた。そんな中で主人公は、奇形の翼を持つ為に、どんなに実力を示してもみんなは認めてくれようとはしない。翼が普通だったらと、彼は自分の翼が嫌いだった。しかしある時仲間が病気になり、数人で薬草を取りに行く事になる。そこで彼は、自分の翼が他のどんな美しい翼よりも速く飛べる事を知る。そのおかげて仲間は助かり、彼は機能優れた自分の翼を誇りに思う。 2.「臆病で戦場ではいつも震えている兵士が、自分の臆病さを肯定する話」  臆病で、作戦中はいつも震えが止まらない兵士がいた。他の仲間達は怯えた姿すら見せず、勇敢に銃弾飛び交う戦場を走り抜けるというのに。その為、彼は臆病な自分が嫌いだった。ある時、彼らの国で英雄と呼ばれる歴戦の兵士がやってくる。その彼と作戦を共にした時、彼が自分と同じように震えているのを見る。兵士が意外そうに見ているのを知った英雄は、兵士にとって一番大切なのは、死を恐れない勇敢さではなく、生き残る為の臆病さだと説く。それを訊いた兵士は、臆病である自分を恥だと思わなくなる。 3.「古くなり壊れて遊ばれなくなったおもちゃが、自分の古さや傷に誇りを持つ話」  古くなり壊れて遊ばれなくなったおもちゃがあった。子供に遊ばれなくなった彼は自分が飽きられてしまったのはそのせいだと感じ、自分の古さが嫌いだった。ある時、彼は子供の母親が自分を捨てろというのを、子供が反対しているのを目の当たりにする。その理由が自分の古さや傷は思い出で大切なものだと知った彼は、おもちゃ箱の底で自分の古さと傷W誇りに思う。 4.「双子の姉妹の出来の悪い方が、いつも比べられる為に気に入らない自分の顔を気にしなくなる話」  ある所に双子の姉妹がいた。姉の方は成績優秀であるのに対して、妹はあまりぱっとしない。その為妹は何かにつけて姉と比べられ、その時他人が口にする顔だけ同じという言葉で彼女は自分の顔が嫌いだった。そんなある日、彼女は告白される。いつものように姉と間違えているのだと思ったら、彼は間違いなく自分に告白したのだった。自分だけを見てくれている人もいる事を知った彼女は自分の顔を気にしなくなる。 5.「特殊能力を持つ故に他人から避けられる能力者が、自分の能力を受け入れる話」  人の心の中を読める能力を持った少年がいた。その為に人から避けられ、彼は自分のその力を呪っていた。ある時彼は帽子をいじめっ子に隠されて泣いている女の子を見かける。彼が自分は心が読める事を説明し、いじめっ子の心を読み帽子を探し出すと、彼女はとても感謝してくれた。自分が異能力を持っていても心の底から感謝してくれる彼女を能力で感じて、彼は人の心を読める自分の力を受け入れる。 6.「自分にコンプレックスを抱いている大人しい少女が、少しだけ自分を好きになる話」  人にうまく話しかけられない内向的な少女がいた。彼女はそのせいで友達がなかなか出来ず、そんな自分が嫌いだった。ある日、彼女のクラスに転校生の少女がやってくる。当然休み時間は席を囲われて質問責めに会うが、うまく話せない様子。偶然図書室で会った時に、少し話すと彼女も同じ悩みを持っている事がわかる。そして二人は友達になり、少女はキッカケとなった自分の内向的な性格をなおしたいとは思いつつも少し好きになる。 7.「自分の名前が嫌いな少年が、自分の名前を誇りに思う話」  ある所に、八右衛門という名前の少年がいた。時代劇のような名前をいつもからかわれる為、彼は自分の名前が大嫌いだった。だがある日、ふとしたキッカケで入った家の倉の中で彼は、この地域で昔話になるくらい有名な仲間を護るため自分の命を捨てて最後まで勇敢に戦った侍が自分の先祖であり、その名が八右衛門と知る。自分の名前の意味に気付いた彼は以来自分の名前を誇りに思う。 8.「人間、エルフ、どちらの種族からも敬遠されてるハーフエルフが、自身の体の事を気にしなくなる話」  人間とエルフの間に生まれるハーフエルフは、男が生み出した欲望の固まりとして、両方の種族から忌み嫌われる存在だった。主人公もその為にどちらの世界にも住む事ができずに森で一人で暮らしていた。そんなある日、彼は自分を訪ねてきた母の友人だったというエルフから、自分は父と母が種族を越えて愛し合った結果に生まれたのだと知らされる。自分の体を嫌っていた主人公はそれからハーフエルフである事を気にしなくなった。 9.「無欲を得るために修行しているが、どうしても欲望を捨てきれないある修行僧が、その欲望を捨てきれない自分を認める話」  無欲を得るために修行している僧がいた。しかしどんなに修行しても自分の中の欲は消えさってはくれない。彼はそんな欲望の固まりのような自分を嫌っていた。だがそれでも諦めずに修行をするうちに、欲望を捨てきれない自分を認める事こそが大切なのだと気付き、彼は自分を受け入れる。 10.「背が低い事でいろんな不利益を被ってきた男が、背の低さを気にしなくなる話」 ある男は、背が低いためにいつも不利益な目を被ってきた。軽く見られたり、女性に振られたり。彼は他の部分では優秀だっただけに、背の低い自分が大嫌いだった。  しかしある時、出張先のビルで地震があり、彼は多くの人と共に下敷きになる。もう助からないかと思われたが僅かな隙間が見つかり、体の小さかった彼が外へ出て助けを呼んだ為に、奇跡的に全員助かる。背の低い事も役に立つと思い始めた彼は以来あまり背の低さを気にしなくなる。 ●唯野さん >「生まれ変わった自分を気に入る話」フォルダがあるのかどうか。  私はない派です。  というと、誤解かな。  実際にはあると思います。嫌いな部分を変えてしまうという話。  でも、今回のお題ではアウトです。  何故そう思うかというと、それは”自分嫌いな主人公が嫌いな部分を改善する話」になるからです。  今回は、嫌いじゃなくなるわけなので、嫌いの部分が残るのは終了条件に含まれます。 無くなったら、今回の趣旨にはずれる。  と私は思ってます。  奪わせません。連続奪取を狙います。 ●新木さん >「嫌う」=「気に入らない」という構図は、これはOKなのか?  私の中ではOKじゃないです。  嫌うとは、気に入らないよりもさらに上の状態であると思います。  気に入らないというのは”理想+許容範囲”にない場合。  嫌うとは、さらにその中でも”嫌い”という範囲に入る場合。  その嫌う範囲とは、我慢できるかどうかだと思います。  もう我慢がならない程に気に入らないのが嫌い。  とか思ってました……が。  自分が気に入らない主人公……と考えると……  何か、感じるものが違う……  もう少し考えます。 -------------------------------------------------------------------------------- リテイク もう1ラウンドのネタ出し No.3862 投稿日 2002年2月28日(木)00時34分 投稿者 とんびの羽根  とりあえず昨日のラストを意識しながらもう1ラウンドの提出を狙うことにしました。 1.「ダイエットマニアの女の子が、精神的な美しさの重要性に気付く話」 2.「思ったように描けない風景画家が、独特の画法を生み出して成功する話」 3.「通勤途中で事故った警察官が」 4.「遅刻しては迷惑をかけてる男が、」  と20分間、ぜんぜん出ない、ネタが枯渇したらしい、それとも嫌いの初期設定からのパターンをきめつけたのが妙で乗らないのか、やっぱり変なのかなあ。  ネタにバイアスをかけたくないので一旦リセットしたほうがいいのかもしれない。風呂でも入って気分転換してきます。  ――中断――  それでは残り40分で続きをしましょう 5.「自分が嫌いで化粧しない娘が、薄化粧を楽しむようになる話」 6.「いつも口答えばかりしているOLが、腰掛け仕事をしなくなる話」 7.「目上の人間がとおると固まってしまう主婦が、人間的につき合うようになる話」 8.「歌に自信がないのにカラオケについていく男が、歌わない人間の長所に気付く話」 9.「なかまはずれがこわくて、いじめに参加している男の子が、いじめをやめさせることを真剣に考える話」 10.「いつも突っ張ってしまう少年が、責任感をもって後輩をまもるようになる話」 11.「近眼を気にしている娘が、眼鏡をつけるようになる話」 12.「ゲーム狂の少年が、秀才の女の子に負けるが、他人とゲームを楽しめるようになる話」 13.「へやを完璧に片付けている少女が、片付けをさぼって平気になる話」 14.「あずかったペットを死なせた少年が、友達と仲直りする話」 15.「浮気性の少女が、遊びの交際をやめる話」 16.「親の死に目に合えなかった実業家が、ゆとりのある仕事場づくりをする話」 17.「自分の演技が嘘に見える俳優が、嘘っぽい演技をあえて演出するようになる話」 18.「ピアノ練習でかならず同じところで間違える女の子が、そのパターンを突然認識するようになる話」  数は快調にでるようになったのであるけれど、なんか(自分を)ごまかしてるような気もする、それでは明日は肉付けに進みます.初期設定、きっかけ、終了状態の検討も持ち越しです。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.3863 投稿日 2002年2月28日(木)06時10分 投稿者 新木 伸 >羽矢野君  ああん?  第二段階で、なに1本ずつ出してきてるのだか。  そんなことをやることで、なにか意味があるのか? 君の場合?  いや、いいけどね。  好きに遊んでいいのだ。  だが毎日1セットやって、前回は4つぶんしかやれなかったわけだろ。  仮に今回は全部やり遂げるとしたら、10セットあるわけだ。  残りは何日あるかわからないが……。月曜日スタートだとして、もう3日経っているわけだな。  残り4日ぐらいだとすると、いままでやっていたやりかたじゃ、君の作りたいお城はぜんぶ作れそうにないよね。これは明らかな事実だ。 ・1日に2〜3セットやることにして、全部やるのか。(2〜3時間集中時間を取る) ・1日1セットのままで、残り6セットは捨てるか。 ・1セットで作るパターンを4〜5本ぐらいに減らして、30分1セット。1日2〜3セット。4日で10セットまんべんなくやるのか。 ・1日に使える時間が1時間しかないのなら、1セット12本はそのままで、1本を考えるための時間を2〜3分にするか。  まあいろいろ遊び方はあるだろ。  僕の指示を待って時間を無駄にするという遊び方も、もちろんあるぞ。  ちなみに以前言ったように、プロだと10セット120本。  これは2時間で遊び終わっちゃう程度の量でしかないんだな。 >嫌い=気に入らない >羽矢野君  「嫌い」という状態は、かならず「気に入らない」を内包しているもの?  「気に入らない」をすっ飛ばして、いきなり「嫌い」っていうのはないの?  「彼、べつに気に入らないってわけじゃないんだけど、でも嫌いなのよね」っていう台詞とかは、あり得ないもの? >羽矢野君とか  いま現在、意識しないでも思考が自然に課題のほうに向いているようになっているのではないかと思う。まだそこまで行ってないかもしれないけど。  小説を書こうというなら、その状態になっていないと、まず話にならない。  気が付くとそのことを考えている――ってところに持ってゆくのが、最初のステップ。  いまの課題の狙いとしては、そういう状態に体を慣らすということもある。思考密度を上げるということが、もちろんメインの狙いだけどね。  練習するとき、自分がなにについて練習しているのか自覚しておくと、効果が上がるという報告があるので、練習目的を教えておく。 >弟切さん  まあ色々あるのだろう。  弟切さんの思考速度が、目に見えてノロくなっているのが、よくわかる。  それでも毎日取り組もうとしているのは、偉い偉い。  構文解析って、あるよね。  「足下の青い花がとてもきれいだったので僕は見とれてその場にとつぜん立ち止まった」  ――っていう一文があったとして、どの修飾語がどの言葉にかかっているのか。そういうのをやることで、修飾語がごてごてと盛られた文章の、いちばん大事な部分を抜き出すという手法。  中学校ぐらいで、たいてい習っているはずだ。  もし中学校の授業ですっ飛ばしていたなら、いまからやったって問題ない。僕も中学時代にはすっ飛ばしていたから、作家を目指すことを決めてから身につけた。  上の例文では、こうなっている。  「足下の」  「青い」  →「花」 (誰が) 「僕は」 (なぜ) 「(花に)見とれて」←(なぜ2)「とてもきれいだったので」 (どうした)「立ち止まった」 ←(どのように)「とつぜん」                ←(どこに)「その場に」  うーん。こういうの書くときには、エディタって向いてないな。  平面を利用して紙に書けると、わかりやすいんだけど。  まあ弟切さんなら、ここで僕の言わんとしていることはわかると思う。  この文の構造を分析すると、つまりこの文章の基本構文は、「僕は立ち止まった」にあることがわかる。  どんな文章だって、構造は一緒。まず主語がひとつ、述語がひとつ。体言か用言がひとつ。他に修飾語が色々くっついてきたとしても、かならず、主語か述語のどちらかに係ることになる。  「僕は歩いた」「これはペン」「チャウチャウは食べ物」――とか。  もし主語が2つ以上入っているような文章が見つかったら、それは変。2つの文章に分割しなければならない。 「彼女は鳥と戯れていて僕はそんな彼女に見とれていた。」  こんな文章とかね。  これは「彼女は鳥と戯れていた」と「僕はそんな彼女に見とれていた」と2つに分けるべき。  さて、ここまでは文章の構文解析の話。  ここは小説の話をする場所だ。  文章のことなど、ここにやってくる以前に修了している前提で話をしなけりゃならない。  これが、どう小説に生かせるのか。  この文章レベルの構文解析の手法って、そのまま、一冊の小説にも応用できることなのね。  一行と一冊。対象となる文章量の違いはあれど、基本はおなじだ。  っーか、一行と一冊って、単に長さが違うだけで、まったくおなじことだぞ?  なぜみんな、そのことがわからんのだ?  不思議不思議。 「高慢な主人公の話」 「主人公が殻から出る話」 「主人公が挫折から立ち直る話」 「主人公が鼻っ柱を折られる話」 「主人公が社会との関わりを取り戻す話」 「主人公が目を覚ます話」  この6つの要素。  どれがどれに係っているのか、その相関関係を明らかにせよ。  前の弟切さんの書き込みを見ると、「鼻っ柱を折られる」は「挫折」のきっかけとして使われていることがわかるね。つまり「鼻っ柱を折られる」は「挫折」に係っているわけだ。  その挫折は、どこに係る?  また他の要素は、それぞれ、どれとどれがどのように係っている? -------------------------------------------------------------------------------- 魚住赤入れ No.3864 投稿日 2002年2月28日(木)06時14分 投稿者 新木 伸 >赤入れとか  課題部屋のほうにあげようかと思ったら、あそこ、タグ有効にしてなかったもんで、こちらにアップ。  例の魚住君のアレ。  僕がリライトした部分に相当する元原稿に、単純に赤入れした状態のもの。  取消線の入っている部分は、いりません。不要です。ないほうがぜんぜんマシです。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  夜明けまで降り続いた雪がまだ街を覆っている早朝。誰にも踏まれていない新品の雪の上を早苗は歩いていた。  今日は特に寒いのでダッフルコートに身を包み、もこもこ毛糸の手袋をはめ、お気に入りのマフラーを首に巻いている。通学時の戦闘態勢は万全だ。 「こんにちわ早苗」  軽く肩を叩かれる。振り向くと、同級生の春名が今しがた通り過ぎた電柱の影に隠れて立っていた。彼女の頭と肩にはうっすらと雪が積もっていた。 「今日も寒いわね」 「おはよ春名」  級友が日直当番の自分と同じ時間に通学していることを不思議に思いつつ、片手をあげて挨拶を返す。  すると春名が唐突にひきつった笑みを浮かべた。小刻みに震える体からぱらぱらと雪がこぼれ落ちる。 「ふっふっふ……おはよーじゃねえわよ早苗。全然早くない。わたしは一時間も前からそこの電柱の影であんたを待ちぶせしてたのよ」  にじる寄るように近づいてきた春名に両肩をつかまれる。彼女はそのまま鼻と鼻がくっつきそうなほど顔を近づけてきて、 「今日こそは色よい返事を聞かせてもらうわよ」 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  これ。普通に読むときとまったく速度を変えずに、いらんとこに赤線引きつつ一読しただけ。プリントアウトに対して行ったことを、取消線のタグ指定という形でここに再現してみた。  なんていうか、感覚的には、文字の色が薄くなっている部分だけをチェックしてゆくとか、手間としてはそんな感じ。  じつはたいした手間でもない。  残すべき部分は、意味がはっきりしていて、ありありと目に映ってくる。削る部分はそうじゃなくて、いかにも「薄く」見えている。意味的に薄い。  その混在している文章の中から、薄く見えている部分に赤線を引いてゆくだけ。頭使わないでもできちゃえるようなこと。  よし、ちとやってみるか。  わしらの目には、こんな感じに見えているのだと思いねぇ。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  夜明けまで降り続いた雪がまだ街を覆っている早朝。誰にも踏まれていない新品の雪の上を早苗は歩いていた。  今日は特に寒いのでダッフルコートに身を包み、もこもこ毛糸の手袋をはめ、お気に入りのマフラーを首に巻いている。通学時の戦闘態勢は万全だ。 「こんにちわ早苗」  軽く肩を叩かれる。振り向くと、同級生の春名が今しがた通り過ぎた電柱の影に隠れて立っていた。彼女の頭と肩にはうっすらと雪が積もっていた。 「今日も寒いわね」 「おはよ春名」  級友が日直当番の自分と同じ時間に通学していることを不思議に思いつつ、片手をあげて挨拶を返す。  すると春名が唐突にひきつった笑みを浮かべた。小刻みに震える体からぱらぱらと雪がこぼれ落ちる。 「ふっふっふ……おはよーじゃねえわよ早苗。全然早くない。わたしは一時間も前からそこの電柱の影であんたを待ちぶせしてたのよ」  にじる寄るように近づいてきた春名に両肩をつかまれる。彼女はそのまま鼻と鼻がくっつきそうなほど顔を近づけてきて、 「今日こそは色よい返事を聞かせてもらうわよ」 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  灰色部分に赤線引くだけなんだから、楽なもんでしょ?  このあいだ杉井宅に行ったときに、みやびさんと二人で、こんどの電撃大賞に送るつもりだという書きかけの原稿(冒頭部分3〜4ページ)に、同じように赤入れしてザクザク削って半分以下にしてきたわけだ。まあ特別サービスだな。  そのときの杉井光の原稿のほうが、これよりはまだ少しはマシだったかな。  ひととおり削っただけで、いちおう、読めるものにはなっていた気がする。  魚住君のこれの場合は、削ったあとに大幅に足していかないとまともなものにはならない。  文章のレベルとしては、僕の知るかぎり、以下のようなランクがある。 0.削ると無くなってしまうもの。(温泉缶詰さんのあれとか) 1.削ったあとに、大幅に足さないとならないもの。(魚住君のこれとか。西鶴君のあれとか) 2.削っただけで、おおむね使えるもの。 3.削ることも足すこともできず、その形で完成しているもの。 4.とても自分ごときが手を出せるものではないもの。  0がもっとも低く、4が一番高い。  まあ「日本語にさえなっていない」とかいう、ゼロ以下のマイナスのレベルもあるかもしれない。  あと4より上のランクというものも存在しているもよう。見る人が見れば、5とか6とかのランクも明確に区別があるらしい。僕には区別が付かないが。  ライトノベルや大衆小説のジャンルで、プロとしてやってゆくには、3は必須。(実際には2と3の中間でも生き残っている人もいる)  またデビューするだけであれば、2でもOK。  ただしデビュー後の2〜3冊目までに、3のレベルまで早急に到達すること――という条件が付くが。  小説賞で出てくる新人のデビュー作なんて、そもそも直しを入れる前提で審査している。  実際に、直しが入らずに本になるケースは、ごく稀。だいたいは原稿が真っ赤になるぐらいの赤が入る。  プロの編集さんにも、もちろん「削るべき部分」は灰色に見えているわけだ。削るだけで直ってしまうような文章の余剰部分は、マイナス要素として見なされない。(話が充分に面白いのであれば、という条件付きね)  このところ見かけた、みんなの文章。  短編系は文体が変わるので、評価の対象とせず、あくまで中〜長編系のもののみに関して。  杉井君と魚住君と西鶴君。あと羽矢野君か。  サンプルは、魚住と西鶴は、課題部屋のアレ。羽矢野は「よみかく」の長編(クロスロードとか、そのへん)。  みんな1のレベルだった。  杉井光は冒頭部分だけ見たところ、2になっていたような気がする。まあ残りは見てないから、わからん。気のせいの可能性も大だな。アクニィの話のころは確実に1だったのだから、まあすこしは進歩しているということか。  唯野は、「永遠の孤独」第一稿を見るかぎりだと、限りなく0に近い。ほんのちょっとくらいは、削られずに残るか? 0.1ぐらい。  削られて10分の1になるのだから、はじめから10倍書いていれば、削ったあとでもなんか少しは残るだろ――っていうのが、以前やらせていた増量指示の狙いなのだが。 -------------------------------------------------------------------------------- >魚住増量 No.3865 投稿日 2002年2月28日(木)06時35分 投稿者 新木 伸 >魚住増量  削ってみて、残ったものはこれになる。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  もこもこ毛糸の手袋をはめ、お気に入りのマフラーを首に巻いている。通学時の戦闘態勢は万全だ。 「こんにちわ早苗」  同級生の春名が今しがた通り過ぎた電柱の影に隠れて立っていた。彼女の頭と肩にはうっすらと雪が積もっていた。 「今日も寒いわね」 「おはよ春名」  小刻みに震える体からぱらぱらと雪がこぼれ落ちる。 「おはよーじゃねえわよ早苗。全然早くない。わたしは一時間も前からそこの電柱の影であんたを待ちぶせしてたのよ」 「今日こそは色よい返事を聞かせてもらうわよ」 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  ここに増量してゆく。  課題部屋の「リライト」を見ればわかると思うが、具体的に増量した内容というのは――。 ・(削った部分にあった「説明」の書き直し分)「主人公が雪が降っているところを歩いている」という「描写」。 ・(原文に存在せず)「雪が降っている場所を歩いている早苗の心境」。 ・(原文になし)主人公が突然現れた「春名」を認識する課程。 ・(原文にわずかに存在)一時間も待ち伏せしていた春名の「外見描写」の大幅増強。(原文に存在せず)およびそれに対する早苗の「心境描写」。  以上。  なにを削って、なにを増やしたのか。理解するように。 P.S.  自分で確認しろとは言ったものの、このくらいまで小さく噛み砕いてやらないと飲み込めないのではないかと心配になったので、やってみた。  ここまでの解説が必要なのかどうか、例によって、各自教えてくれると助かる。  「リライトされたものを見たらわかった」とか。  「原文と照らし合わせて、削った部分と足した部分を見ろというヒントをもらえばOKだった」とか。  「ここまで解説してもらって、はじめてわかった」とか。  「解説付きで、なんとなくわかった気になった」とか。 -------------------------------------------------------------------------------- 削るものと足すもの。 No.3866 投稿日 2002年2月28日(木)09時14分 投稿者 本家・鷹見一幸  平日の朝、カゼで会社を休んでしまった罪悪感のハケ口で、こんなところに書き込んでます。  ああ、ダメな管理職  さて本題。  水墨画って見たことある?  墨だけを使って書かれた日本画で、よく掛け軸なんかになって床の間に下がってる、あれ。  あれって、一切の色彩を使ってないよね、全部墨の濃淡で描かれてる。  モノクロームの世界だ。  従って、絵を「情報」としてとらえたとき、絵を見た人に与える情報量は、彩色された他の水彩画や油絵よりも、はるかに少ない。  では、水墨画を見た人は、水彩画や油絵を見たときよりも、表現がうすっぺらで、リアリズムも無いと感じるのだろうか?  そんなことはないと思うんだ。  確かに使っている「色」という情報は「黒」一つしかない。  他の彩色画に比べれば、使える情報ははるかに少ない。  しかし、その少ない情報を「濃淡」という技法でおぎなって、彩色画に負けない、ときとして彩色画以上の世界を創り出している。  描写も同じだと思わないか?  エピソードのすべて。  日常も、事件も、アクションも、ほのぼのも、恋愛も、別れも  ぜーんぶ同じ密度の描写だとしたら、たとえストーリィが秀逸でも、間延びしちゃってとても読めたものじゃないと思うんだ。  話は突然変わる。  微熱があるから頭がぼーっとしてるので系統立てて書けなくてすまん。 「マンガ」を思い浮かべて欲しい。 「マンガ」は絵で見せる、それも基本的に見開き単位で見せる。  だからコマ割をするとき(コンテを切るとき)一番見せたいシーン、一番読ませたいセリフのあるコマを大きくして、そこに読者の目をひきつける。  そして、そのコマだけに集中線や、トーンを使って、強調する。  はっきり言ってそのコマ以外は手を抜いてもいい。  小説も同じだと思うんだよね。  一番書きたいシーン。  一番言わせたい言葉。  その世界を象徴する何かを見たとき。  そういったところで書く描写と、  何気ない日常や、シーンとシーンの繋ぎなどの描写を変えるだけでも違うような気がしてならない。  濃淡は、ときとして極彩色の絵に勝る。  俺はそう思うんだよな。   -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.3867 投稿日 2002年2月28日(木)18時28分 投稿者 新木 伸 >鷹見・本家さん >>濃淡は、ときとして極彩色の絵に勝る。  僕は、もう一歩攻めの思考で考えています。  極彩色の絵に勝ることができなければ、濃淡のみで絵を描く意味なんてない。  ――ってところでしょうか。  現実が極彩色の絵であったとします。文字のみで構成される小説という文字メディアが濃淡のみで描かれた絵であったとします。  ときに、ホンモノの現実を超える背筋を震わすほどのリアリティが、小説の中に感じられるようでなければ、ひとりの人間が一生の大半を傾けるようなものではない。  ――と、そう思ってます。  まあ、ほかにもいくつか、小説でやりたいことが僕にはあるわけで、そのうちのひとつということですが。  それにしたって、時間をすべて小説に使える専業作家にならないと、どれひとつモノにするのもなかなか難しそうです。とりあえずプロっていうスタートラインに立つ必要があったわけです。 >魚住リライト  追加の課題。  訂正線にて削った部分。そして増量部分。それぞれの、「不要な理由」「必要な理由」を書いて提出のこと。  例によって本人のみでなく、このエサを誰が食ってもよし。誰も食わないでもよし。 -------------------------------------------------------------------------------- >弟切さん No.3868 投稿日 2002年2月28日(木)18時44分 投稿者 新木 伸 >弟切さん  構文解析の手順で、いまの話が持つ各要素が、それぞれ他のどれに係っているのか考えることが、まずひとつ。  もうひとつ、やることがあった。  とんびの羽根さんの言っていた「類似現象」があるでしょ。 >>冬眠、卵、胎児、蛹、繭、貝類、甲殻類、海老、蝶類、蝉  これは生物界に見られる現象だね。  生物界以外でも、他にも類似のものはあるでしょう。  鉄の精錬。金属やプラスチックのリサイクル。  会社や学校や組織団体の変革(構成人員の一新)。  恒星の一生。超新星爆発を経て、また新しい恒星への変移。  考えようによっちゃ、バッテリーの充電なんかも、そうかもしれない。  壊れた電気機器の修理なんかも、類似かもしれない。  電池の切れた時計の電池交換なんかも、そうかもしれない。  僕が出すと、どうも科学よりになっちゃうなぁ。  まず山ほど類似と思われるものを出してみて、そのなかでもっとも「近い」のはどれかを考えるわけよ。  そして他のものと、そのものとの違いに着目する。  どうして「それ」がいちばん近いと思うのか。そこに真理が隠されている。  たとえば「蛹」と「繭」は非常に近い概念でしょ。これは見てくれが違うだけで、中で起きていることの実際は変わらない。繭っていうのは、絹糸による保護層が一層多いだけで、その中にちゃんとした「蛹」があるわけだ。  しかし「蛹」と「脱皮」は違うよね。「脱皮」というのは、皮を脱いで一回り大きくなること。これは「蛹」とはなにが違うのか。 -------------------------------------------------------------------------------- しごとちう No.3869 投稿日 2002年2月28日(木)20時57分 投稿者 新木 伸  完全にフトンに寝っ転がって、立て膝の上にノートパソコン置いて、楽な姿勢にてプロット練りこみ作業中。寝ながらやると、肩が凝らなくていいわな。  しかしまだ「錬る」ってとこまで行ってないのが問題。材料が足りん。  一冊の小説を仕上げる全課程のうちで、この時期が、いちばん楽しいところではある。  「あーしようかな〜、こーしようかな〜。おお、これなんていいじゃん」とか、いろいろ楽しめる。  でもいつまでもこね回していても、小説は形にならない。  無限の可能性のなかから、どこかで、ひとつの道筋に収束させないとね。 >文章の緩急の話  鷹見・本家さんの書いていたことの補足。 >>日常も、事件も、アクションも、ほのぼのも、恋愛も、別れも >>ぜーんぶ同じ密度の描写だとしたら、たとえストーリィが秀逸でも、間延びしちゃってとても読めたものじゃないと思うんだ。  ここで言っていること。  みんなの文章に通じる欠点なわけだ。  ある程度のレベルには達しているのに、でも、「読めない文章」というものが存在する。  ひらたく言うと、みんなの小説全部だ。  読めたもんがねーだろ、どれ一編取ってみても。  みんなはどうか知らないが、わしはそうだぞ。  それからわしの脳内に生息している「仮想読者」。都合10パターンぐらいも、みんな異口同音に、そう言っている。  日本語としておかしいところはない。  書かれていることに飛躍もない。読者の思考の流れを考慮した順番で、理解が追いつくように物事が語られている。  まあこのあたりはクリアしている。「飛躍がない」に関しては怪しい人もたくさんいるが、クリアしている人も、それなりにいる。  なのに、読めない。退屈でぜんぜんダメ。  それはつまり「緩急がない」ってことに、行き着くわけね。  淡々と出来事や思考や説明がされてゆく。常に同じペースで描写が続く。要所で止まって盛りあがることもない。つねに一定のペースとなっている。  これって、たとえるなら、「眠くなる授業」の典型なんだな。  眠くなる授業と、そうならない授業とで、話術の差っていうものがあるだろ?  小説における文章にもそういうものがあるわけ。普通、考えもなしにやっていると、だいたい「眠くなる小説」になってしまうものなのね。  みんなの小説ってのは、つまり、それなわけだ。  だから、読めない。  さて。眠くならない小説の条件というのは、つまり、緩急の付いている文章であることだ。  緩急の種類ってのは、まあいくつかあるわけだけど、おおきなところで2種類ある。  「量」と「質」だ。 (ほんとはもっとたくさんあるんだよ。いっぺんに5種類も6種類も出されたって消化できんだろう。理解しやすい/身につけやすいというところで、とりあえずこの2種類だけを話題にあげている)  たとえば、「量」の緩急というのは、こういうことだ。  「雪道を歩いている描写」に3行使い、「そのときの少女の心理描写」には7行使う。単純に行数や文字数で「量」のメリハリを付けるということ。  そして「質」のほうの緩急というのは、最近よく話題に出している文章の「情報密度」に関わることだ。  意識的に、情報密度の高い文章と、低い文章を織り交ぜるということね。  しかしだよ。  この2種類の緩急を使い分けるにしたって、まず文章力の基礎ができてないと話にならない。  前者の「量の緩急」はともかくとして、後者の「情報密度の緩急」のほうは、それなりの密度を持った文章が書ける必要がある。  君らの現在の文章というのは、「情報密度」を上げようと思っても、そうそう上がりゃしないわけだ。そもそも文章の情報密度なんて概念も、つい最近手に入れたばかりで、いままでろくに考えたこともないわけだろ。  いますぐにやろうとしたって、情報密度の上と下の差は、たかが知れてる。「密度」で緩急を付けられるほどには、違いが出せないわけだ。  情報密度で緩急をつけるには、それなりの幅がいる。  たとえば、「書かれたまんま」で、なんの含みも持たない平易な文章を、情報密度1とする。情報展開すると、元の文章の5倍の内容となる文章が、情報密度5だとする。  最低、5倍ぐらいの格差を付けられないと、ろくな緩急が付かない。  たとえば音楽の場合で、1オクターブぐらいの音階がないと、ろくなメロディーが作れないのと一緒だ。  しかしだな。  曲っていうのは、なにも音階だけで構成されるものでもない。テンポってものがある。ひとつ音が鳴って、次の音が鳴るまでの時間。一定時間のうちに音が刻まれる回数。そういったものでも、緩急はつけられるわけだ。  口笛なんて、音階は2つかそこらの広さしかないのに、ちゃんと曲になって聞こえるだろう。  そちらの方面で付ける緩急というのが、文章の「量」で付けるテンポなわけね。  しかしここで、もうひとつの問題が立ち塞がってくる。  君らの場合、コンセプトワークのほうも、ゼンゼンなっちゃいないということだ。  量のメリハリを付けるとして、どこを増量すればいいのか決めるためには、どこが「重要」なのか、あらかじめ知っておく必要がある。  あるシーンを緩急つけて演出するとする。  魚住君のアレであれば、雪道を歩いて登校中の女子高生が、待ち伏せされた友人に漫才コンビ結成の返事を迫られる――とかいうシーンなわけだ。  ここのどこが「面白ポイント」なのか。大事な部分なのか。  本人が、まるで掴んじゃいないわけよ。  だから、ああなる。  テンポが平坦で、退屈で寝たくなるような文章になってしまう。 -------------------------------------------------------------------------------- 80歳くらいのお婆さんが店番している本屋で見つけた張り紙。「万引きを発見した場合、それなりに処分します」天才発見。 No.3870 投稿日 2002年2月28日(木)21時34分 投稿者 魚住雅則 ここには一人称リライトが終わってから書き込もうと思っていたのですが、凄い速さで話題が流れていくので事前レスを。  新木さんのリライトを読みました。  凄い納得した部分と、指摘してもらった所以外でのミスと、本筋とは関係ないところでの新木さんのミスを見つけました。  明日の朝までにリライトを終えて詳しく書きます。 -------------------------------------------------------------------------------- 流動食から脱出中 No.3871 投稿日 2002年2月28日(木)22時26分 投稿者 弟切 千隼 相変わらず物を食べると胃が痛い弟切です。 新木さんから更なるヒントをいただいて、考えました。 >>「高慢な主人公の話」 「主人公が殻から出る話」 「主人公が挫折から立ち直る話」 「主人公が鼻っ柱を折られる話」 「主人公が社会との関わりを取り戻す話」 「主人公が目を覚ます話」 これらの相関関係を明らかにせよ、とのことですね。 前回までの私の書き込みで、以下の関係が明らかになっています。 高慢な主人公 → ゆえに鼻っ柱を折られる 鼻っ柱を折られる → 挫折するきっかけ 殻から出る ≒ 社会との関わりを取り戻す 目を覚ます ≒ 社会との関わりを取り戻す 上記以外に、すぐに出てくるものとして 挫折する → ゆえに立ち直る があります。 上記の流れを見るに、「鼻っ柱を折られる」は主人公が挫折するきっかけに過ぎず、最も重要な要素ではないようです。それに伴い、「鼻っ柱を折られる」ために必要な要素である「高慢な主人公」もそれほど重要視しなくてよさそうです。 これは主人公が高慢ではないという意味ではありません。この主人公は確かに高慢さという属性を持っています。しかし、物語の要素としてはそれは最重要なものではない、という意味です。 さて、ここで上記の要素がどのように関連しているかを知るために、正の印象を持つ言葉と負の印象を持つ言葉に分けてみました。 正: 殻から出る 社会との関わりを取り戻す 目を覚ます 立ち直る 負: 高慢 鼻っ柱を折られる 挫折する 負の印象を持つ言葉の方は、「高慢→鼻っ柱を折られる→挫折する」という流れが見えてきました。 しかし、正の印象を持つ言葉の方は「殻から出る≒社会との関わりを取り戻す≒目を覚ます」という曖昧な関係が見えているだけで、「立ち直る」との関係がわかっていません。 また、正と負の間をつなぐものとしては、「挫折する→立ち直る」がわかっているだけです。 「立ち直る」が「挫折する」を受けての行動であるように、「殻から出る」も「社会との関わりを取り戻す」も「目を覚ます」もその前段階に別の行動があることを想像させます。今まで直接書かれていなかった隠れた行動をあぶりだしてみます。 「殻から出る」は当然「殻に入る」が前段階としてなければなりません。「社会との関わりを取り戻す」は「社会との関わりを失う」が前段階としてあるはずです。「目を覚ます」はむろん「眠りに就く」を受けての行動ですね。 これらを一行にまとめて書くと、 「主人公が殻に入って出る話」 「主人公が社会との関わりを失って取り戻す話」 「主人公が眠りに就いて目を覚ます話」 となります。 流れが見えている負の印象を持つ言葉も、一行にまとめてみましょう。 「高慢な主人公が鼻っ柱を折られたことをきっかけに挫折する話」 これに「挫折する→立ち直る」を加えてまとめると、 「高慢な主人公が鼻っ柱を折られたことをきっかけに挫折して立ち直る話」 となります。 上記のうち「高慢」と「鼻っ柱を折られる」はさほど重要ではないことが判明しているので、これらを除くと、 「主人公が挫折して立ち直る話」 おお、最初の候補の一つに集約されました。 それでは、「主人公が挫折して立ち直る話」と、他の三つの話との関係はどうでしょう? 試しに並べて書いてみます。 「主人公が挫折して立ち直る話」 「主人公が殻に入って出る話」 「主人公が社会との関わりを失って取り戻す話」 「主人公が眠りに就いて目を覚ます話」 前に負の印象を持つ言葉が来て、後ろにそれを挽回する正の印象を持つ言葉があるという点で、この四つは似ています。 しかし、現在課題部屋に上げられている「凍れる心臓」(仮題)のあらすじを読むと、最初の一つと後ろの三つとでは決定的に違うことがわかります。 あらすじの中では、「主人公が挫折して立ち直る」部分が転とされていて、これが物語のクライマックスです。ところが、その他の三つの場合は、「主人公が殻に入る」・「主人公が社会との関わりを失う」・「主人公が眠りに就く」という前半部分は起で済まされてしまっており、後ろ半分の「殻から出る」・「社会との関わりを取り戻す」・「目を覚ます」部分だけが転に来ています。 私が書こうとしているのは一体どれでしょう? (我ながら大間抜けな質問ですね(^^;) ここでまた最初に立ち返ります。物語の中に「冷凍睡眠」が重要な道具立てとして登場するからには、「冷凍睡眠」が暗示するものがコンセプトに表われているはずです。 そうしますと「主人公が挫折して立ち直る話」が真っ先に落ちますね。ここには冷凍睡眠の必然性が全くありません。 「主人公が社会との関わりを失って取り戻す話」も落ちるでしょう。こちらは、「時間的・空間的に社会から切り離される」という点で冷凍睡眠の必然性が全くなくはありません。しかし、どうしても冷凍睡眠でなければならないほどの重要性は感じられません。 残るは二つ、「主人公が殻に入って出る話」と、「主人公が眠りに就いて目を覚ます話」です。この二つはかなり伯仲した感じですね。前者は冷凍睡眠の持つ切り離された感じをよく表わしていますし、後者はそのまんまの表現です。 ここまで絞られたところで、性急に結論を出そうとするとまた道を誤りそうな気がしてきましたので、いったん筆を置きます。少し時間を置いてまた考えてみます。 -------------------------------------------------------------------------------- 挑戦します。 No.3872 投稿日 2002年2月28日(木)23時36分 投稿者 岩瀬きり >わかった気になっているに過ぎない、 と言われたことは事実なだけに正直「痛い」です。 批評家の方法、という件も同じく。 経験とか、知識量とか、さらにそういうものを用いる能力も、ぼくは明らかに不足しているので、必ずどこかで「わかった気」になって書くところが出てきてしまう……。こうやって今ここに書いている内容でさえ、「わかった気」になって書いているだけではないか、といわれれば否定できないのが悲しいところです。 「おまえはわかったふりをしているに過ぎない」と自身に問うことのできる、「自分を戒める自分」もどこまで信用していいものか――。課題(自分嫌い)ではありませんが、考えていくと自分不信スパイラルです。 幼稚なことを言わせていただけば、「自分」と「自分への枷」がぶつかった場合どちらを優先させるべきか、ぼくには判断できないことがあります。 以上のようなことを考えている時、「自分が嫌い」という状況について思ったこと(以下)。 「自分が嫌い」とは自分の可能性をポジティブに捉えられない状態ではないでしょうか。 言い換えれば、存在するかもしれない前向きなベクトルを、あえて存在しないものにする、もしくは後ろ向きにねじ曲げてしまった状態とか。 つまりここでの「嫌い」とは「可能性の否定」。 「おれグリーンピース嫌いなんだよね〜」という人間はグリーンピースの「おいしさ」「栄養値」「食感」といった可能性を否定することになります。これなら「気に入らない」を通り越した直観的「嫌い」も定義の範疇に含めることができるでしょう。そして彼はそのグリーンピース嫌いを改善する余地はあっても、改善することは必然ではありません。 でもそうすると「やりたくてもできない自分が嫌い」というタイプの説明ができないのか。いや、「自分が嫌い」と言ってしまった時点で「自分の可能性」を否定してしまっていると考えればこれもあてはまる……「やりたくてもできない」とかいうのは単なる言い訳だと言ってしまえるでしょう(無理あるか)。 「自分が嫌いな主人公が、そうでなくなる話」= 「自分の可能性を否定している人間が、肯定に転じる話」 という方向で行ってみます。しかし、「縛り」は少ないかもしれないけど凡庸すぎるかも。定義が広すぎる? ……なんかあたりまえのことをぐだぐだ言ってるだけなのかもしれません。 そのときはずばっと言ってください。 「自分嫌い」について今度はより深く体験学習してきます(苦笑)。 ・新課題(自分が嫌い)岩瀬初挑戦! 1.英雄としての自分が嫌いなかつての勇者が、再び世界のために立ち上がる話。 2.嫌悪しながらも死体回収業につく青年が、その仕事の大切さを知る話。 3.吸血鬼であることを恥とする紳士が、その不死性・夜行性を生かして夜間警備員になる話。 4.大量虐殺兵器を開発してしまったことを後悔する科学者が、その知識と財力を平和のためにもちいる話。 5.人前で極端に堅くなってしまことで裏方に甘んじていた主人公が、その堅さを生かした政治部のキャスターに抜擢される話。 6.まともに体を動かせなくなっことに絶望していた老人が、自身の被介護経験を本にすることを決意する話。 7.ボーイッシュな性格ゆえに好きな男子に告白できずにいた少女が、その性格を認められた上で逆に告白される話。 8.何事にも熱くなることができない主人公が、その冷静な性格を生かして裁判官になる話。 9.どうでもいい理由で毎日のようにいじめられている少年が、ふとしたことからボランティア活動に参加して生きがいを見つける話。 -------------------------------------------------------------------------------- 今日は時間があまりない No.3873 投稿日 2002年3月1日(金)00時10分 投稿者 羽矢野  仕事が忙しいと、なかなか時間を作れないのが辛いところです。  とりあえず課題は、一時間12セットを続けます。  最初に必要なのは思考密度をあげる事なんで、それができるまで。 ●嫌いと気に入らない。  >「嫌い」という状態は、かならず「気に入らない」を内包しているもの?  >「気に入らない」をすっ飛ばして、いきなり「嫌い」っていうのはないの?  言われると確かにあります。  という事は、嫌い=気に入らない ではない。  でも、完全に別のものでもないと思います。  非常に近い部分。  でも、何かが違う。  というわけで、いろいろと”嫌い”か”気に入らないか””好きか””気に入ってるか”を選別してると、意外とちゃんと分けられてしまう事に気付きました。  一番わかり易かったのは買い物で、気に入ったものを買うのと、好きなものを買う。  これはあきらかに違うと感じます。  気に入ったもの……例えば、服とかを買いに行った場合。店で、自分が一番気に入った物を買う。  好きなもの……果物屋に行って、好物のパインアップルを買う。  この違いと考えていいのかな?  まず気に入らないとは”気”が入っている。  という事は、気の動きによるものです。 >「気」とは、向きと大きさを備えた心のありようのこと。 >何かを成そうという意志。その状態が「気」。  この場合は、服を買うというその行動を起こす心の動きが”気”で、数ある中で自分の欲しいものに近い服が気に入った服になります。  では、好きは?  これの場合は最初から決まっている。  この場合は、迷うことなくパインを買う。  なぜか……好きだから。その人間の頭の中では、すでに自分の嗜好にあっていると判断を下しているから。  例えば、このパインの形がいびつであったら?  「形は気に入らないけど、パインはパインだし」となる。  …………  とか考えても、泥沼だなあ。何も見えてこない。  これは困った。難しいや。  というわけで、アプローチを変えます。  好きと嫌いをもう一度、考えて。  好きと嫌いはすでに自分の中での判断が決着しているものに限られるのではないだろうか。  心の中に線が引かれている。  だから、そこに放り込むと、答えが出てくる。  それが、好きと嫌い。    気に入る入らないは、様々な自分の感覚から判断したもの。  総合判断で、決まる。  服だと、デザイン、色、大きさ、生地……そういった情報を総合して、決めている。  と考えると、何となくわかってくる。    好きと嫌いは、自分の中で明確に区別がついているもの。つまり単体での判断ができるもの。  気に入ると入らないは、そうした判断の基準を持っていないもの。つまり自分の中の様々なデータから総合判断をして決めたもの。  この違いではないだろうか。  …………  まだ納得できていない。  朝少し早いので、今日はここまで。  明日は何とか課題を一つこなしたい。  魚住さんのやつも、やりたいし。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.3874 投稿日 2002年3月1日(金)00時26分 投稿者 新木 伸 >弟切さん  発想が固着してるるるぅ。  その4つの中のどれかひとつが正解だと思いこむのは、おやめなさいって。  でも「正解の断片ぐらいは含んでいる」――ぐらいの自信は持たないといけない。  確信と懐疑のバランスを保つのが、柔軟な思考というものです。  最近、「気弱」の本質に迫るためのアプローチのなかで、各人が出してきたいくつもの現象は、本質が見せる一側面であり、本質というものはすべてを内包するものだった――みたいなことを、実例として見ることができたよね。  つまり何が言いたいのかというと……。 「主人公が殻から出る」 「主人公が立ち直る」 「主人公が社会との関わりを取り戻す」 「主人公が目を覚ます」(新たな認識に目覚めるという意味で、目を覚ます)  この4つの出来事って、この話の「転」の部分でもって、全部同時に起こっているものじゃないかと、そう思うのだな。  つまり、どれも本質じゃなくって、側面なわけ。  この4つの側面をすべて備えたものって、どんなもの?  ある角度から見れば、それは「殻から出る話」であり、また別な角度から見ると「立ち直る話」であり、同時に「関わりを取り戻す話」でもある。「目を覚ます話でもある」 >魚住君  リライト、まだ終わらんのかい。  実際のところ、どのくらい時間がかかるものなの?  正直なところ、本当に読めんのだ。  参考までに、その5ページ分のリライトに要する見込み時間を教えなさい。  自分ならせいぜい15〜30分てなとこだろう――ってことがわかるだけ。  魚住君が、それを1時間でできるのか、4時間かかるのか、8時間あればできるのか、毎日4時間ずつで一週間かかるのか。  そういや杉井光も、「ミンシアふたたび」「さわむーふたたび」とかのリライトで、えらく時間がかかってたなぁ。  新しく書き起こすのでなくて、すでに一度は書いているシーンのリライトでもって、なんでそんなに時間がかかるのだ? >岩瀬さん >>「おれグリーンピース嫌いなんだよね〜」という人間はグリーンピースの「おいしさ」「栄養値」「食感」といった可能性を否定することになります。  いや、ならんでしょ。  「おれグリーンピース嫌いなんだよ。あんなもの食うやつの気が知れないね。あんな毒々しい色をした食い物が体にいいはずがないよ」――とか言っちゃう人って、むしろ特殊例でしょ。  「おれグリーンピース嫌いなんだよね〜。栄養あるのはわかってるんだけどさ」――ってなるのが、普通の反応かと。 >>幼稚なことを言わせていただけば、「自分」と「自分への枷」がぶつかった場合どちらを優先させるべきか、ぼくには判断できないことがあります。  ここのところが、意味不明。  要解説のこと。  「自分と自分の枷がぶつかった場合」って、つまりどういうこと? -------------------------------------------------------------------------------- 肉付けなど No.3875 投稿日 2002年3月1日(金)00時59分 投稿者 とんびの羽根  まずは弟切さんへ >「殻から出る≒社会との関わりを取り戻す≒目を覚ます」という曖昧な関係が見えている  これって関係じゃないです。集中的に検討が必要な部分ですから、会社に企画書を出すときくらい気合をいれて、正しいキーワードを見つけだしてください。(でないと会議にもう呼ばないよ) >「主人公が殻に入って出る話」と、「主人公が眠りに就いて目を覚ます話」  というより「主人公が殻に入って出て、また入ろうとする話」と、「主人公が眠りに就いて目を覚まし、また眠ろうとする話」になってるよね(前半部分)。ユキマロがそれを阻止する話が後半。  きょうは肉付けの練習をしてみます。時間がかかる上に、きょうは非常に眠いので、レスなどはあと回しさせていただきます。  初期状態:自分の感情、性格、行動、身体などが自分で思い通りにならない、または思い通りでも違和感が強くて自分自身に納得がいかない状態である。  終了状態:変えられない、変えてはいけないと思っていたことが、変わってしまう、変えることをおそれなくなる。  きっかけ:行動すること、行動する人間と出会うこと 1.「体型が悪いと思い込んでいる女の子がいる、ダイエットのために昼食を抜いたりするのだが、お腹がすいて結局おやつを食べ過ぎたりしてすっかり自己嫌悪に陥っている。ひ弱そうな男の子が、貧血で倒れた女の子を保健室まで無理して運んでくれる。自分が美しくないのは体型では無く行動だと思った女の子は、行動なら改められることに気付いて、自分を変えることを決意する」 2.「風景専門の画家がいる。技術は確かにあるのだが、キャンバスに描かれたものは、画家の心が実際の光景から得た印象とはいつも異なっていた。絵も絵を描く自分も偽物だと感じながら毎日をすごしている。避暑がてらに別荘にやってきた学生達と肝試しをしているうちに物置きに懐中電灯を落としてしまった画家は必死で探しているうちに、自分に足りないのは光だったのだと思い込む。電灯がなくても自分の勝手を知った室内を苦もなく歩けることに気付いた画家は、あえて光を受けない風景をえがく独特の技法を開発して認められるようになる。」 5.「誰に対しても愛想のできない娘がいる、可愛げが無いといわれ、じぶんでもそう思っているが、可愛げがある自分というのが気持ち悪いのである。だからいつも変事もしなければ化粧もしない。ある日ゼミの男の子が化粧してくる。化粧品会社に勤めたいらしいのだがへたである。嫌みをいいながら化粧の補正をしてやるうちに、自分でも意外なことに化粧がおもしろくなり、ふたりで化粧法を研究するようになる。娘自身も化粧が下手だったのが、男の子にとっても挑戦しがいがあったのだ。やがて男の子は就職に成功し、娘は薄化粧を楽しむようになっていた。」 6.「良く考えずに仕事にかかるOLがいる。あとの連絡をわすれたり、ファイルを別の場所にいれたりして周囲はとばっちりで迷惑を受けるので、注意をされる。自分が悪いのは本当は分かっているのだが、口答えばかりする。そんな自分がいやでしょうがないが、攻撃されたと感じた瞬間に自分を護らずにはいられなくなるのだ。ある日自分のミスで叱責された上司がうまく繕ってくれるが、あとでその彼女(上司だ)がトイレで嗚咽をもらすのを聞く。OLはその日から自分を護ることをやめる。それと同時にOLは自分が嫌いだと感じる動機がなくなっているのに気付いた」 12.「友達付き合いが苦手でゲーム以外で友達のいない少年がいる。ゲームセンターで知り合った女の子とも対戦しながらでないと話もできない意気地なしである。女の子からさそわれてボードゲームをはじめるが、秀才で頭の回転が早い女の子の作戦がうまくて、裏技などもかけようがない。完璧に負けてしまう。負けて悔しいと叫んだあと。女の子が負けた理由を教えてくれる。表情で持ち札がばれていたのだ。人に表情があることをいまごろ気付いた少年は、人付き合いを楽しんで行こうと決意する」 13.「部屋が完璧にかたづいてないと気がすまない少女がいる。何をしていても、それを終わってすぐに片付けができないかと考え、気の休まることが無い。そのくせきれいに片付いてしまってなにもない部屋とそうしてしまう自分が嫌いだった。春休みに親戚の家族が訪れ、いとこの小学生の男の子とおなじ部屋で寝ることになる。男の子は来る途中石ころや虫や、花や拾ってきて、ほったらかしたまま寝てしまう。怒る少女であったが、周囲は笑って取り合ってくれない。次の日男の子は、石の名前、虫の名前、花の名前をおしえてくれる。たんぽぽも、白いたんぽぽをふくめて3種類、そしてメジロの巣、鷹に襲われたトラツグミの羽毛。それから少女は心を片付け過ぎていた自分を反省し、部屋の片付けをさぼっても自分を責めないようになる。片付いていないと言うことは自分のしらない素敵なことが世界にあることだと思ったのだ。」  ラストはまた超臨界いってしまったか、時間制限はやはり重要なようです。時間をかけたものほどだめになる。 -------------------------------------------------------------------------------- 時間を開けて書くと言っておきながら No.3876 投稿日 2002年3月1日(金)00時59分 投稿者 唯野教授  そのまま寝てしまいました。最近、睡眠欲に抗しがたくなってきて、なんだか寝てる時間が異常に増えております。 >新木さん >ここには「排除したい」という気持ちはあるかもしれないが、「改善したい」とか「取り替えたい」じゃないだろ。  しかし、「排除したい」というのは「まわりの状況を改善したい」ということではないでしょうか。  いやまてまて。新木さんが「電車の中でみかける」と書いたからそれに限定してしまったが、離れた場所にいたらどうだろう。  つまり、一生半径100km以内に近付かないとしても、コギャルは脂性のオヤジ嫌うはず。だとしたら、やはり改善したいは必須では無いか……。この辺り、「嫌い」=「気に入らない」の是非にもかかってきそうだなあ。 >羽矢野さん >今回は、嫌いじゃなくなるわけなので、嫌いの部分が残るのは終了条件に含まれます。  私にはここの部分が納得いかない。羽矢野さんは、前回の「気弱」にとらわれ過ぎているのではないかと思ってしまう。  新木さんは、前回、気弱を「意志のベクトルが閾値に達していない状態」と表現しましたよね。気弱とはベクトルだと。  しかし、「嫌い」はベクトルでしょうか。  3852での羽矢野さんの定義(私も3858で似たようなこと言ってますが)を見なおして下さい。「嫌い」は「範囲」です。「閾値」です。  となれば、注目すべきは「範囲」に何かが侵入しているか否かだけではないでしょうか。ベクトルが侵入しなくなった理由が、方向が変わったからか、量が少なくなったからか、消滅してしまったからか、というのは問う必要が無いと思います。  もっとも、この議論は、「嫌い」が範囲であるというのが前提ですが……。 >「嫌い」という状態は、かならず「気に入らない」を内包しているもの?  私はYESだと思うのですが……。  もし、「嫌い」が「気に入らない」を内包していないとすれば、「気に入っているけど嫌い」というのが成り立つはず。  時々、マイクロソフト製品を愛用しているけどマイクロソフトは嫌いという人を見かけますが、あれば別に製品が嫌いなんじゃなくてゲイツ氏が嫌いなだけだしなあ……。    では遅くなりましたが、第二段階へ移行(レンズマンみたいだ!)。 1、臆病な自分を鍛えようと、怪物退治のメンバーに志願する主人公。しかし、いざ怪物を目の前にすると、他のメンバーが怪物に挑む中、恐怖のあまり隠れてしまう。自己嫌悪に苛まれながらも、出て行くことができず、仲間が怪物に全滅させられる様子を見る主人公。しかしその時、彼は怪物の弱点を見つけ出し、罠を仕掛けることで怪物を倒す。英雄となった彼は、自分を救った臆病な性格も、悪くないと思う。 2、慎重過ぎる性格のせいで、仕事が遅い社員がいた。そのことで皆から馬鹿にされ、自分自身もかなり気にしている。しかしある時上司から、仕事は遅いものの正確さはダントツだと誉められる。それ以降、その社員はこれが自分のスタイルなのだと胸を張って言えるようになった。 3、後先考えずに行動してしまい、後になって迷惑をかけたことに気づいて自己嫌悪に陥る主人公がいた。ある冬の日、彼は子供が川で溺れる現場に出くわす。まわりの人々は、救急車や警察を呼ぼうとするものの、二次被害を恐れて助けにいかない。そんな中、主人公は躊躇せずに飛び込んで子供を助ける。後に、もし主人公の救助が遅れれば、子供は死んでしまっただろうと感謝され、主人公は自分のような性格の者も役に立つのだと自信を持つ。 4、凶暴な魔獣に属するにも関わらず、自分も人間のように理性的に生きたいと思う主人公。しかし、人間と話してみようと思ってもすぐに本能に負けて殺し、食ってしまう。これでは一生人間のようにはなれないと悲嘆する主人公だが、彼はある時人間同士の戦争を目撃する。そして人間にも凶暴な面があると知った彼は、自分の凶暴さとは一生つきあっていくしかないが、一部分だけは理性的に生きることができるかもしれないと思うようになる。 5、自分の体の模様が嫌いな猫がいた。しかしある時、その猫の模様を気にいった金持ちが、その猫を飼うことになった。なに不自由無い生活を保証された猫は、この模様も悪くないと思う。 6、要領の悪い自分が嫌いな男がいた。要領が悪いために、いつも損をしているのだ。そんな彼に、ある女性が求婚してきた。危なっかしくてとても目を話せないというのだ。彼は、要領が悪いからといって損ばかりではないと、自分の性格を嫌いになるのを止めた。 7、仲間に比べて、尾びれが異常に大きい魚がいた。そのことを馬鹿にされている彼は、自分の尾びれが大嫌いだった。ある時、巨大な鮫が群れを襲った。次々と食べられていく仲間たち。しかし彼はその大きな尾びれのお陰で素早く泳ぎ、逃げ出すことができた。それ以来、彼は自分の大きな尾びれを信頼するようになった。 8、生まれつき、極端に魔法の能力が低い自分が嫌いな主人公がいた。いくら魔法を鍛えても能力が上がらないので無気力になっていた主人公だが、ある時、体術の達人がまったく魔法を使わずに相手を倒すところを目撃する。主人公は、まず自分の能力を受け入れた上で、悪いところに捕らわれず良いところを伸ばしていくべきだと気づく。 9、気がつけば誰かに嫉妬している自分に気づいて、自己嫌悪に陥る主人公がいた。しかし尊敬する人もまた嫉妬をすることがあり、それを前進するエネルギーに変えていることを知る。それ以降、主人公は自分の嫉妬心を毛嫌いするのをやめた。 10、思いつく作戦が、ことごとくずるいとか卑怯などと評され、そのことを気に病んでいる指揮官がいた。ある時彼の国が、敵国の侵略を受けることになった。強大な敵国を相手に、正々堂々と勝負を挑んでは敗北していく他の部隊。主人公の指揮官は、国を守りたい一身で、卑劣な作戦で敵国を追い返す。卑怯者として更迭される主人公だが、平和を喜ぶ人々を見て、自分のような才能も非常時には必要なのだと思う。  面倒くさくなってくると文章量が減り、逆に骨としてはいい感じになる法則……。 -------------------------------------------------------------------------------- 熱が下がったが意識は雲の上 No.3877 投稿日 2002年3月1日(金)01時01分 投稿者 本家・鷹見一幸 うーむ、世界と自分との間にティッシュペーパーが挟まっているような感じだな。 この状態なら車に跳ねられても「紙一重」で助かりそうな気がする(違う) 描写に濃淡のない文章てのを書いてみたくて 試しに書いてみようと思ったら、こんな文章しか書けなかった ********************************  俺が、その立ち食いソバ屋に入った理由は、言うまでもなく空腹だったからだ。どれくらい空腹だったかと聞かれても上手い比喩が見つからない。考えてみれば空腹度を客観的に表現する単位などありはしない、せいぜいその時点で食える分量を表示して空腹度を表現するしかない……とすれば、俺はこのとき「天ぷらそば三杯」ほど空腹だったということになる。  その立ち食いソバ屋の外見は、ごく普通だった。  入り口には紺地に大きく「蕎麦」と筆文字で染め抜かれたのれんが掛かっており、その脇には食券の自動販売機が置かれ、のれんの隙間からは、カウンターと、その上に置かれたセルフサービスの冷水機が見える。  そこは、ひょっとしたら「全日本標準型立ち食い蕎麦店」というステッカーがどこかに貼られているのかもしれないくらい、ごく普通の立ち食いソバ屋だった。  味の方も「標準型」なんだろうな……。  俺は、そんなことを思い浮かべながら、ポケットから財布を取り出し食券の自動販売機に近づいた。  そのとき、財布の中から千円札を取り出した俺の手が止まった。 「なんだこりゃ……」  思わず言葉が出た。  その自動販売機に並んでいるボタンに書かれたメニューは……。 (続かない) *************************************  書いてわかったこと  普段は書かないような文章をあえて書くというのは、難しい(笑)  400字原稿用紙いっぱいに書かれた文章の中の「本当に伝えたいもの」  それはひょっとしたら。たった一行なのかもしれない。  などと書くと、その一行を読ませるために残りの19行を書くんだ。と返す人がいるかもしれないけど、それは間違いだと思う  以前、ここに小説とは「なにかを書く」のではなく「何かを書かない」ことによって成立すると書いたけど、正確には 「書かなくてもわかるように書くことが必要」なんだと思う。  以上、まとまりの無い文章でごめんなさい。 -------------------------------------------------------------------------------- 補足します No.3878 投稿日 2002年3月1日(金)01時30分 投稿者 岩瀬きり すみませんでした。 まだまだ説明不足ですね(努力はしたのです……)。 補足します。 >いや、 確かに。グリーンピースの栄養がもたらす可能性を知ってても、結局食べないんですよね。 ですが、ぼくは「(好きな人なら得られるはずの)メリットを得ることができない」という意味でこの「可能性を否定する」と使いました。 「栄養」「おいしさ」「食感」などといった要素は好きな人にとってのメリットですが、嫌いな人にとっても、それらはグリーンピースのメリットになりうるという事実(つまり可能性があること)は新木さんの言う通り理解してもらえると思います。それにもかかわらず食べない、ということは「可能性の否定」になるはずだと考えました。 人間に当てはめれば、例えば「身長が高いこと」は、バスケ選手やバレー選手になれば活躍できうる要素の一つですが、「身長の高い」自分が嫌いな人にとっては、「身長の高い」ということを自分のウィークポイント(他者にとっては長所になりうる)と思っているので、それを生かしてバスケやバレーをやろうとは思わないでしょう。彼がバスケやバレー選手として活躍するかもしれない「可能性」は否定されたことになります。このように「自分が嫌い」な人は自分が本来発揮できるかもしれない可能性を否定している、と考えたのです。 >要説明 「自分への枷」は「やりすぎ、いきすぎを自分でブレーキすること」、似たような言葉なら「自制心」の意味で使いました。つまりこのセンテンスは、ブレーキをかけるべきところと、ノンストップで突っ走るところの区別ができないって意味です。具体的には、傲慢になるところと遠慮するところ、主張すべきところと一歩引くべきところの優先順位が、小説(だけにとどまりませんが...)を書くときにわからなくなることがあるということです。 -------------------------------------------------------------------------------- リテイクアップしました。 No.3879 投稿日 2002年3月1日(金)02時04分 投稿者 魚住雅則  でも僕のほうもあっぷあっぷです。テンパってます。  残り、書くべきことは明日起きてから書きますので、とにかく寝ます。  一人称、難しいです。  そして女子高生の気持ちになって書くのは嬉し恥ずかしい。ああ、でも、何か新世界が。  「魚住増量」ってなんか太ったみたいでシュール。もしくはワゴンセール品みたいでせつない。   -------------------------------------------------------------------------------- と、その前に。 No.3880 投稿日 2002年3月1日(金)02時16分 投稿者 魚住雅則 いまレスしておかなきゃ。 >1稿目の時間 ネタ出し1時間含めて5時間くらいかかってます。 >リテイク時間 転にあたる部分をきちんと作ろうと考えて始めて1時間半、書くのに4時間半、計6時間です。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.3881 投稿日 2002年3月1日(金)06時23分 投稿者 新木 伸 >岩瀬さん  第一段階の出してきた10個に関して、それぞれ初期状態と、終了状態の自己検分をしておきましょう。  初期状態で、何がどう嫌いなのかを具体的に説明すること。  はっきりしていないものが多いです。要解説のこと。  べつにひと言でまとめないでもいいです。長く書いてOK。わかるように書くことが大事。  終了状態では、その嫌い要素がきっちり解消しているかどうか、その検分。  自分で判断。  NGなのと怪しげなのは自主ボツかけて、10個に足りなくなったら、数を揃えるためにまたいくつか第一段階のネタ出しを。 >>「自分への枷」  んー。ようするに頭でっかち状態ということ?  いっぺん衝動に任せて、ぶっ倒れるまで走ってみたらどうかなぁ。  嫌いっていうのはどういうことか、わざとブレーキかけずに暴走状態でとことんまで考え抜いてみるとか。  ここは大人の人が多いから、ヒートアップしてテンパった状態で書いた浮かれポンチな書き込みがあっても、ぜんぜん許容されます。  というか、意識的にそれをやってる人も多いです。 >魚住減量  まだ読んでない。  しかし、ざっと眺めただけで、灰色の文字が3分の1ほどは見えていた。  よって、全体量を現在の3分の2に削ってこないと、読んでやらん。  リライトその2だな。  削れ。  ひたすら削れ。  あと、これは関東人の個人的感想なのかもしれないけど、関西弁というのは、もっと歯切れがあって勢いのあるものだと思った。  文を細切れにしてみてはどうか。会話文だとかなり細切れになっているのに、地の文だと長い関西弁が多いよね。  魚住君は、一人称ってものを、いままで一度も書いたことがなかったみたいね。  女の子の一人称っていうのは、楽しいだろう?  キャラの視点に入り込んで周囲の物事を見回すことになるから、視野も新鮮になるし、発想も意外だし。まるで別人になったような気分だろうが?  いままでそこそこ小説を書いてきていたのに、その楽しみを知らないでいたのか。もったいないのう。  小説を書くというのは、つまり楽しいことなのだ。  あと自分がそういう種類の「汁」を出せることを、初めて知ったのではないか? ※注:「汁」(秋山語)。自分の「味」とか、そういうニュアンスの言葉。「自分汁」とか、そういった用法で用いる。 >唯野君 >>もし、「嫌い」が「気に入らない」を内包していないとすれば、「気に入っているけど嫌い」というのが成り立つはず。  FFUというアニメがある。わしはFFは大嫌いなので当然そのアニメであるFFUも嫌いなのであるが、でも主役のお姉さんの乳があまりにもデカいので、気に入って毎回録画して見ているのである。続けて見ていると話もけっこう面白いので、作品自体も気に入ってきたのだが、やはりあいかわらず大嫌いであったりする。  またわしは、しのぶちんは大好きなのであるが、育ち過ぎたしのぶちんは気に入らないのである。大好きなのに気に入らないので、「ちがぁぁぁぁう」と身悶えして地団駄踏んだりするのである。  なんか、変かな?  これ、成り立っていない?  あと唯野君は、第二段階をやるなら、1セット12本縛りで、1時間でやってみること。  羽矢野ルールね。  また第一段階のほうをさらに10個出しとかやってみて、選択のバリエーションを広げて、その中から第二段階のお題に使うものを選んでもいいよ。 >本家鷹見さん  無理です。  我々はもうそのような体になってしまっているのですから……。  いまさら濃淡のない文章を書こうなんて思ったところで、体が許してくれるはずがありません。  だいたいその文章にしたところで、「その立ち食いソバ屋の外見は、ごく普通だった」なんて見るからにもうキャッチの一文が出ちまっている以上、とても濃淡がないなんていえやしないわけです。  濃淡のない文章っていったら、かつての杉井光の得意分野でしたな。最近は不得意になってきたみたいだけど。 -------------------------------------------------------------------------------- No.3882 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- No.3883 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- 文章の濃淡 No.3884 投稿日 2002年3月1日(金)10時11分 投稿者 中里融司  前の二つの文章は、少し間違えましたので、一旦削りました。では改めて。  本家鷹見さんと、新木さんの文章を読んで、「ああ、そうだ」と膝を打ちました(慣用句を使った表現ですな)。  つい一昨日まで戦国ものを書いていましたので、それを例にあげてみますが、もちろん時代物でもSFでも、はたまた現代の日常を描くものでも同じだと思います。  以前も書いたことですが、私の場合、描写は視点を上空に置いて、そこから急激に近づけていく、という雰囲気で始めることが多いわけです。段々焦点を絞っていく感じですね。  けれど、文章の濃淡は、これとはいささか異なります。何というか、「時間の密度と流れ方が変わり始める」といった感じでしょうか。  斬り合いや軍団同士の激突といった場面を描写していると、それまで他の場面と同じ速度で流れていた時間が、急に遅くなる――と、そういった感覚を覚えます。  そのなかに盛り込める情報量が、ぐん、と増えるのです。  当然、肉眼では見えるはずのない部分まで、描写することになります。この間書いていた作品では、鉄砲足軽が自分に向かって撃たれた弾丸を、接近してきて命中するまで見ている、といった描写を行いました。  こういった描写をしていると、書き手たる私も、普段と違う時間を生きるといった感覚を覚えます。書き終わったあとぐんと疲れるのは、そのせいかも知れません。  どこで時間の流れが変わるかは、どうやら身に染み付いている感じで特に意識することはないのですが。どうやら、そういった場面になると、自然にモード変換が起こる――といった感覚です。  初めのうちは、どこで時間の密度を変えるべきか、意識してみると良いかも。 http://www.chaldea.ne.jp/nakazato/ -------------------------------------------------------------------------------- >唯野さん(No.3858) 改善する No.3885 投稿日 2002年3月1日(金)10時38分 投稿者 かねやん  改善するは、あるものに対して+の方向性へ働きかける行為ですね。ですから好きなものに対して、さらに好きになるように改善するようなこともあると思います。  例えば野球のストライク・ゾーンのルール変更。あれはゲームをより面白くするために改善したと言えるかもしれません。(まだ結果がでていないものですけどね)  今回のお題が「自分を嫌いな主人公が、そうでなくなる話」で、そうでなくなる方法の中に「嫌いな部分を改善することによってそうでなくなる」が含まれています。  そこから逆算していって初期条件に「改善したいと思っている」が含まれてしまったのではないでしょうか。  順番としては、○○が嫌い→○○を無くしたい→○○を改善して無くしたい、となって出てくるのが「改善したい」だと思います  あ、引越しのほうも無事終了いたしまして、現在は静岡県におります。 -------------------------------------------------------------------------------- 脳みそをこね回そう No.3886 投稿日 2002年3月1日(金)11時30分 投稿者 弟切 千隼 いつもよりは睡眠時間を長く取って、すっきりした頭で考える弟切です。その割に冴えた考えが出るとは限らないところが痛いです(;_;) 発想が固着していると指摘されたので、最終候補を絞り込む前の一行コンセプトを並べて見比べて、改めて考えてみました。 以下のどれもが、核となる概念の一断面を表わしているのですね。 >>「主人公が挫折して立ち直る話」  「主人公が殻に入って出る話」  「主人公が社会との関わりを失って取り戻す話」  「主人公が眠りに就いて目を覚ます話」 見ながら考えているうちにひらめきました。「これって、世界各地の神話や民話によくある『死と再生』テーマじゃないの?」 例えば、有名なところでは日本神話における天照大神の天岩戸隠れの故事が「死と再生」テーマですね。光り輝く女神である天照大神が、弟である素戔嗚[すさのお]の乱暴に怒って天岩戸に隠れてしまい、世の中は暗闇になります。しかし天の宇受売[あめのうずめ]の計略によって天照大神は天岩戸から引き出され、世界に再び光が戻ります。 高天原で最も偉いとされている天照大神は、実力はあるけれどわがままなベリルを思わせます。素戔嗚の乱暴を戦争の暴威に置き換え、天岩戸を冷凍睡眠のカプセルに置き換えると、話の骨組はそっくりですね。 かの童話の『眠り姫』も「死と再生」テーマですね。魔女の呪いにより、姫はお城の人々をも巻き込んで、百年間の眠りに就きます。城の回りは伸びた茨で覆われて、城の中の人々は眠り続けます。その茨を掻き分けてやってきた王子により、呪いは解かれて人々は目を覚まします。 冷凍睡眠している間は意識がなく、社会との関わりを持てないのですから、社会的には死んでいるも同然です。そこから肉体的に目覚めてきた主人公は、少し遅れて精神的にも目覚め、社会との関わりを取り戻して、社会的に再生します。 ということは、物語のテーマは「(社会的な)死と再生」でしょうか。 ぱっとひらめいたことをそのまま使うとろくなことにならないのを学んでいるので、今日はとりあえずここまでで置いておいて、また時間を置いて考えます。 -------------------------------------------------------------------------------- 好き嫌いのものさし No.3887 投稿日 2002年3月1日(金)15時48分 投稿者 かねやん  嫌い−―――――0―――――+好き  好きと嫌いは正反対の関係にある。好きと嫌いは大きさを持っている→スカラー量である。  それを図にすると、上のように0を挟んで右に行くほど好きが大きくなり、左に行くほど嫌いが大きくなるものさしの形になります。0はなんとも思っていない状態ですね。  好き嫌いには必ず対象があります。対象にものさしを当ててどの位置にあるのかを判断した結果が、どれくらい好きor嫌いになってくるわけです。  対象に向かう=方向がある、スカラー量がある、となるとベクトルで表せそうです。  好きと嫌いは正反対の性質を持っていて互いに打ち消しあうが、働く方向は一緒である、として置けばあとは力のベクトルと同じように扱って良いと思います。  ある対象が好きor嫌いは、複数の部分的好きor嫌いベクトルの合成によって決まってきます。ですから細かい部分で100個の小さな嫌い要素があったとしても、それを打ち消す大きな好き要素があれば、全体として好きになるわけです。  とりあえず思いついたことを書いてみましたが、なんか当たり前のことしか書けないですね(^^;; -------------------------------------------------------------------------------- メール欄が間違っていた…… No.3888 投稿日 2002年3月1日(金)15時51分 投稿者 かねやん  のでちょっと。  kanemoto@mx9.ttcn.ne.jp  現在使用しているのはこちらになります。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.3889 投稿日 2002年3月1日(金)21時48分 投稿者 新木 伸 >文中の濃淡、時間の密度など  この話、すでに身につけている人には、なんの意味もない話なわけですね。  プロはもう身につけているわけで、「どうやって身につけるか」という話には、なんの意味もない。  先天的にできてしまったか、修練で身につけたか、まあ、どっちだっていいんです。  ひとつだけ確実に言えることは、「身につけていないと、とてもプロの現場では使ってもらえない」ということなわけで。  身につけていない人が、身につけるためには、「どうやったら身につけられるか」というところが肝心なわけですね。  しかしなぁ……。  たぶん、僕自身は先天的にできていたわけでなく、どこかの段階で意識的な訓練を行って後天的に身につけたことは間違いがないわけですが……。それがあまりに現在から遠い出来事だったもんで、自分がどうやってそれを身につけたのか、もうすっかり忘れてしまっているわけです。  僕もいま、思い出そうとしているところです。  中里さんも、鷹見本家さんも、なにか思い出したことがあったら、書いてください。  杉井光が、いまちょうど身につけつつあるところみたいなので、何か言ってもらうのもいいかもしれない。 >>初めのうちは、どこで時間の密度を変えるべきか、意識してみると良いかも。  この「時間の密度を変える」――という感覚が、たぶん理解不能に違いありません。っーか、それが「分かる」ようなら、文章の濃淡なんて付けられるはずです。 >鷹見本家さん >濃淡をあえて出さない表現手法  僕が商業小説で「濃淡のない文章=時間密度一定の文章」を意識的に書いた覚えがあるのは、最近だと、星くず8巻のプロローグ部分とかでしょうか。  プロローグのラストの部分での情動の動きを鮮烈に見せるための演出として、それ以前の部分は徹底的に濃淡を消さなきゃいけなかったわけですが、しかし、やってみて自分には濃淡のない文章なんて書けないことが判明。  そこで仕方なく取ったのが、「情報密度を自分の限界まであげた文章だけを書く」なんてことでした。情報密度を上げられるだけ上げておけば、そこでもやはり、「濃淡がない」ということは達成できますし。  本当はハーフトーン(灰色)で濃淡のないシーンを書きたかったんですが、墨のいちばん濃い色で塗りつぶした「濃淡のない」シーンになってしまいました。  そういえば最近見た映画で「濃淡のない」を表現手法として取っていたものに、押井守監督の「アヴァロン」がありましたっけ。あれもずっとセピア調で描かれていた画面が、ラスト近くでは総天然色になったりします。 >魚住君 >書く時間  最初のが、文庫5ページで5時間か。  んで、リライト分が、文庫11ページで6時間ね。  まあ、そんなもんか。  考える時間に1時間以上も必要だっていうのが、どうにも理解できんところだが。(コーヒー淹れてくる時間もありゃ、直しの方針の考えなんて終了するだろ)  こちらの通常ペースと、たいして変わらないね。  1時間2ページっていうのが、僕の通常ペース。  また僕は、自分がどんなにノッていなくても、2時間で1ページは書けることを知っている。最悪のコンディションでも、10時間取れれば5ページは書ける。  またノッてるときのペースだと、1時間平均で6〜8ページ。6時間で30ページぐらい書くこともある。  ただし僕の場合は、書いたものはそのまんま直しを入れずに入稿できるものであることが前提。推敲は著者校でやるから、「あとは推敲を残すのみ」という段階で、そのまま本にできる状態のものを、上記のペースで書いている。  ちなみにここでいう「推敲」とは、皆が言っている「推敲」じゃなくって、本当の意味での「推敲」のほうね。このあいだ例としてみせた、読点「、」を入れるか入れないか。形容詞一個を省くか省かないか。その手の直し。赤入れレベルで直せるところ。  皆の言う「推敲」は、あれは「リライト」という言葉で呼んでいる。いま魚住君にさせているようなもの。  あんなのを入稿後にやってたら、もお大変。  ちなみに、これでもって、作家全体からすると「遅筆系」に分類されている。  まあ実際は、単位時間あたりの執筆量はそこそこなんだけど、一日のうちの執筆が持続できる時間が短いから、全体的に「遅筆」になっているわけだが。  最高の集中力を持続できる時間が、1日のうちに、せいぜい4時間ぐらいしか取れない。それも休憩をはさんで、「1時間半→(休憩3時間)→1時間半→(休憩4時間)→1時間→睡眠13時間」とかいう形になってしまう。  知的体力があまりに貧弱。全然足りていない。  そこが弱点であるという自覚はあるので、改善の努力をしている最中。 >弟切さん >>見ながら考えているうちにひらめきました。「これって、世界各地の神話や民話によくある『死と再生』テーマじゃないの?」 >>ということは、物語のテーマは「(社会的な)死と再生」でしょうか。  ようやく気づいたか、おまいは……。(^^;  ああ、長かった。長かったよう。(泣)  まあそれはそれとして。  「死と再生」を言い換えると、「再誕」とか、まあその手の言葉にもできるわけだね。  それじゃあ例の、「蛹」「脱皮」「リサイクル」などなど――と比べて、類似の現象のうち、どれがいちばん近いのだろうとか、考えてゆくように。 >>ぱっとひらめいたことをそのまま使うとろくなことにならないのを学んでいるので、今日はとりあえずここまでで置いておいて、また時間を置いて考えます。  弟切さんは、いまのその「ホンモノを掴んだときの感触」というのを、しっかりと覚えておくように。  いままで何度も「ニセモノをホンモノと早とちりして喜んだ」わけでしょ? それらの感触と、いまの感触が、どう違うのか?  微妙だけど決定的な違いというのが、かならずそこにあるものなのね。  ホンモノを掴んだときの感触というのは、誰が何と言おうが――新木伸がボツと言おうが――世界中の人が声を揃えてNOと言おうが――変化せずそこに在りつづけるものなのね。「化学変化しない/錆びることもない」――それが黄金なの。  酸をかけようが、どんな試験にかけようが、やっぱりそれは黄金なの。  だけどぱっと見は「金」に見えた「黄鉄鋼」あたりは、叩いたり酸をかけたり試験したりすりゃ、すぐに違うと分かるの。  玄人は、ホンモノは掴んだその瞬間に手応えでわかるから、試験なんて面倒臭い課程はすっ飛ばして、いきなり「使う」わけだ。  ただ同じことをシロウトがやっちゃ、まずいわけ。だからシロウトはひらめきをそのまま採用せず、「まず疑ってかかれ」と言っているわけだ。  これから何度もホンモノを掴むことがあるだろう。  毎回、そのときの感触というものを体に覚えさせてゆくように。  そのうちに、もはや「感触」のみでホンモノかどうか区別がつくようになる。その能力というのが、プロの現場で必要になってくるものだ。  ちなみに、いまのこのひらめき。弟切さんが検証を終えるまで待っていてもいいわけだ。検証を終えたって、「これで間違いがない」となるに決まっているから。  金はどんな薬品をぶっかけたって化学反応はしないのだ。あ……。王水かけたら溶けちゃうか。弟切さんだと、試薬の棚から王水まで持ち出してきて、「溶けてしまったので、やはりこれは金ではありませんでした」とかやっちゃいそうだなぁ(笑)。  ホンモノを掴んだ感触が手から消えないうちに、それを記憶させておきたいから、本来は必要となる「検証段階」を弟切さんから取りあげて、「それで正解」と伝えたわけね。  しっかり感触を覚えておくように。 >かねやん >>好きと嫌いは正反対の関係にある。  ホントか?  好きだけど、だいっきらい――っていうのなんて、よくあるパターンでないの?  ある女の子が、ある男の子のことを大好きなわけだ。  しかしその男の子は、別の女の子のことが好きで、その娘と付き合ったりしているわけだ。  好きだけど、だいっきらい。  そんな気持ちがこうじて、その女の子はついに、破滅的な行動に走ってしまうことになる。  「愛憎」のお話。  ――ほら、あるじゃん。 -------------------------------------------------------------------------------- 熱があったのだろうな No.3890 投稿日 2002年3月1日(金)21時58分 投稿者 本家・鷹見一幸  昨晩は発作的に妙な文を書き込みましてどうもすみません。  アレを書いた頃に同時進行していた原稿を今になって読み返すと、もうヘタレでどうしようもありません。締め切りは今月中で、今日は2月29日、明日は2月30日、あさっては2月31日。と三日しかないのに、困ったものです。  それにしてもあんなわけのわかんない書き込みにもちゃんとレスしてくれる新木さんは偉い人です。  (注)関西弁で言うところの「えらい人」ではありません、 -------------------------------------------------------------------------------- 庭に咲いた梅の花を愛でて一杯。 No.3891 投稿日 2002年3月1日(金)22時22分 投稿者 魚住雅則 >新木さん >あと、これは関東人の個人的感想なのかもしれないけど、関西弁というのは、もっと歯切れがあって勢いのあるものだと思った。 >文を細切れにしてみてはどうか。  一口に関西弁といっても、例えば大阪と京都では結構ちがっていて、早苗が使っているのは大阪弁です。  で、大阪の中でも京都の近くと河内なんかではかなり違います。もちろん他の地域でも違います。  さらに年齢によっても大きく変わります。若者は「おおきに」「〜でんな」みたいに典型的な方便は使いません。(おどけたり、冗談でいうときは別にして)  他にも細かくいうと鬱陶しいほど違いが出るので、今回は僕の住んでいる地域の大阪弁で統一してあります。  あと、早苗の性格はおっとりのんびりしていてお人好しというイメージなので、あまり濃い大阪弁は使いません。典型的な大阪のイメージから外れた普通の大阪の娘という感じです。(リテイク分で、一人称を「あたし」から「わたし」に変えたのはそのためです。「ウチ」でも違和感がありますし)  ということで、会話文の方がおかしいようなのでそちらを手直しします。  ただ、「単に地の文が長くて読みにくい」ということでしたら、もっと細切れにします。    新木さんのミスを発見したというのも方言に関係しています。  リライトにあった「あんた……、なにしてはんの?」  というセリフが凄く変です。かなり違和感があります。  京都方面ならこういう言い方をするかもしれませんが、大阪ではまず使いません。  「なにしてはんの?」は「なにしてるの?」というコトだと思いますが、実際には「なにしてらっしゃるんですか」という印象の方が強いんです。  「あんた」の後に敬語はおかしい。  日常では先輩にたいして、よく「なにしてはるんすか」と使ったりします。  漫才師でもツッコミで使っている人がいますが、目上の人に対しての意味をこめて使っています。  ちなみに大阪弁で柔らかく言う場合は、 「なにしてるん?」 「なにしてんの?」  になります。  リアル大阪の娘バージョン 「うわっ。あんたこんなとこでなんしてんっ? ちょおっそんなさぶいとこおったら風邪ひくで」 (そういえばむかし、兵庫の友達に関西弁=大阪弁という前提で喋っていたらえらい説教されたのを思い出した) >理解度 「解説付きで、なんとなくわかった気になった」でした。 面白ポイント解説挑戦は次書きます。 -------------------------------------------------------------------------------- 文章密度について No.3892 投稿日 2002年3月1日(金)22時25分 投稿者 本家・鷹見一幸  いいわけを書き込んでいたら、入れ違いで新木さんからの書き込みが……。  文章の密度かあ……。  これは私の場合あれですね、ライター仕事のキャプション付け。    ライター仕事(雑文書き)でいろんな仕事してましたけど、一番苦労したのが、そして一番勉強になったのが、このキャプション書きですね。  カタログムックなんかで、写真の脇に何行か解説が書いてあるでしょ、あれがキャプションというやつ。  カタログムックなんかの仕事の場合は写真が主で言葉が従になるから、まずページに載せる写真のレイアウトが決まって、それからキャプションの文字数が決定される。文字数には当然制限がつく。  たとえば「ウィリスMBジープ」の写真があったとする。  その脇に15字3行の文字スペースがある。  ライターは、この45文字で「ウィリスMBジープ」の解説を書かなくちゃいけないわけだ。  情報量はそれこそ単行本一冊くらいある。 「ジープの語源はポパイのマンガという説がある」 「先祖はバンタムBRCというクロスカントリー車」 「アメリカ軍が1939年に軍用小型四輪駆動車として採用」 「フォードが作ったのは同型だけどGPWと呼ばれている」 「三菱が作っていたのはライセンスを取った正統なる後継者」 その他モロモロ。  これを削って削って45文字にする。  何を残し何を捨てるのか、もう必死に考えるわけだ。  この取捨選択を間違えたら、読者に正しい情報が伝わらない。  カタログムックにとってそれは致命的なミスになる。  もしも、これが練習になるかも、と思ったら、自分が一番詳しいこと。  本や資料なんか見なくたって原稿用紙何十枚も書けるようなことについて 文字数と行数を決めて書いてみるといいかもしれない。  たとえば「M−1」について12文字3行で書け。なんてね。 (例に上げただけだから実際にやらなくてもいいよ)  それにしても「作家」になって戸惑ったことは  「ライターと作家では編集の扱いが違いすぎる」  ということかな。  考えてみれば「作家」はクリエイターで、ライターはスタッフだから当たり前なんだけどね。 -------------------------------------------------------------------------------- ただしちゅーはい。そりゃ梅の木も泣くよ。 No.3893 投稿日 2002年3月1日(金)22時43分 投稿者 魚住雅則 >時間密度  リテイクで密度調整にも挑戦します。  一回で成功するとは思ってませんが、「ここの密度を上げるつもりでこう書いた」という目的をはっきりさせた方が失敗したとき学ぶことが多いので。  具体的には、春名が病気をおしてコンビ結成の瞬間のことを語る場面です。 -------------------------------------------------------------------------------- 不規則な生活をしていたら No.3894 投稿日 2002年3月1日(金)23時09分 投稿者 唯野教授  風邪をひいてしまいました。頭が痛くて集中しづらいです。 >新木さん >作品自体も気に入ってきたのだが、やはりあいかわらず大嫌いであったりする。    後ろの「やはりあいかわらず大嫌いであったりする」というのはFFUにかかっているのでしょうか、それともFFにかかっているのでしょうか。  後者でしたら、FFとFFUは別物と捉えれば両立可能です。FFはFFUを含んでいますが、これは平均値の問題でしょう。  つまり、FFU単体で見れば「嫌い」範囲には達していないけれども、FF全体で見るとその他の要素が平均値を押し上げ、「嫌い」範囲に達してしまうということです。  前者の場合は、ちょっと僕の感覚ではかなり変で理解不能です。  うん? 似たようなことをかねやんさんが書いてるな。ということはやはり「嫌い」はベクトルなのか? いや、数直線を書いて、0を理論上最も好ましい状態とすしてみよう。そして絶対値が一定以上を越えれば「嫌い」になるとしよう。その上で、平均値の要素を取り入れれば「FFは嫌いだけどFFUはそうでもない」が説明できるか?  あ〜、考えがまとまらん。もっとうまい説明を考えてみます。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.3895 投稿日 2002年3月1日(金)23時48分 投稿者 新木 伸 >魚住君  なんだ。ミスっつーからナニかと思ったら、そんなことか。  キミはなにをネズミを取ってきたネコのような得意な顔をしているのかね。←(じつはちょっと悔しい)  僕は、自分がミスすることを知っているから、僕は自分の作品に関西弁を話す女の子は登場させないわけ。  しかし「あるある」なら別だろうな。  関東生まれの関西マニアで、エセ関西弁を話す女の子――とかいうことなら、出してもオッケーか。 >>「うわっ。あんたこんなとこでなんしてんっ? ちょおっそんなさぶいとこおったら風邪ひくで」  これだと、あきらかに読みにくい。  地の文と会話文に関わらず、こういう文章が出てきたら、一人称関西人小説は始める前から失敗だよ。  普通見かけないリズムの文章なんで、読者の目が慣れていない。違和感が消えない。  リアル関西人だって、この文章は読みにくく感じるはずだろ?  ちなみにこの文章を目で見るのではなく、朗読して耳で聞くのならば、違和感はないはず。耳ならこういうものは慣れているからね。  目で読むものと、耳で聞くものは別なのよ。  いかにその表記が関西弁として「音」としては正しくとも、文字メディアに落としたときには間違いになることもあるの。目で読むメディアには、目で読むメディアの正解があるの。  音と表記の忠実さにこだわらず、目で読むメディア向けの「関西弁」というものを、ここで創造しなきゃならないの。 「うわっ。あんたこんなとこでナニしてんっ? ちょおっ、そんなサブいとこおったら、カゼひくで」  細切れにしろとか、歯切れよくしろとかいうのは、つまりこういうことを言っている。  ところでここの「こんなとこでなんしてん」は、「こんなとこでなにしてん」のミス? それとも、「なんしてん」で正解なの?  あと自覚しているかどうかわからないので指摘しておくが、関東人にとって、「関西弁をしゃべる女の子」っていうのは、もうそれ単体で無条件で「華」になるの。カワイイの。すげぇイケてて超オッケーなの。  でも関西弁女の子一人称小説っていうのを、あんまり見かけない(もしくは存在しない)のは、それが難しい理由があるからなのね。  難しいっていうか、関東人にはまず不可能だな。試みるだけムダというもの。  奥さんが関西人だとか、関西に20年ぐらい住んでみるとか、そんなことでもしないかぎり不可能ね。  多くの人(作家)にとって不可能でも、自分にとっては充分に可能圏内にある――というものをもし見つけたら、それは武器となるのね。  以前、巻島君にも言ったろ。「君のそのコンプレックスは武器にもなる」とかさ。  なんにせよ、「他人の知らない世界」というものを知っているなら、それは作家の武器なわけ。  そういやいま新課題のお題は、「自分を嫌いな主人公がそうでなくなる話」なわけだが、唯野君が妙に調子いいよね。唯野君は自己嫌悪のオーソリティなのかもしれないね。 >鷹見本家さん >>もしも、これが練習になるかも、と思ったら、自分が一番詳しいこと。 >>本や資料なんか見なくたって原稿用紙何十枚も書けるようなことについて 文字数と行数を決めて書いてみるといいかもしれない。  ダメです。  それは練習法には、なりません。  まだステップを飛ばしすぎです。ひとつかふたつばかり。  僕とみやびさんはこの分室で、「皆の現状」というものの認識について、果てしなく限りなく下方修正を重ねてきていますが……。(記憶にあるかぎり、まあ5〜6回。「そこまで下げなきゃならんのかっ!?」×5〜6回)  その経験によれば、ここはまず、「ある物事について、本や資料なんか見なくても、原稿用紙何十枚も書けるようにならなければいけない」――と、言い渡すところから始めないといけない場合のようです。  「夜の公園について原稿用紙何十枚か書け」とか、「パリジェンヌについて何十枚か書け」とか、まあ実際に何度か言い渡していますが、誰一人クリアできていないことで、それは証明されちゃってます。  そらで何十枚ぽっち書けないようなことを主題(または副題)として扱って、よく小説を書けるなんて思えるもんだ。  まさに、不思議不思議――なのです。  「ジープについて思いつくかぎり書いてみよ」と言い渡したところで、その45字を埋めることさえできないというのが、僕がこの一年あまりで認識した、皆の正しい現状というものなのです。  しかしなにも問題はないわけです。  足下の状態と立ち位置――その現状を確認したうえで、足を止めずに歩き続けてさえいれば、いつかは目的地に着くわけです。 >魚住君 >>リテイクで密度調整にも挑戦します。 >>具体的には、春名が病気をおしてコンビ結成の瞬間のことを語る場面です  あるシーンの時間密度を上げるということは――だ。  他のシーンの時間密度を、意識的に下げるということにもなるわけだ。  「下げる」「標準」「上げる」という3つの分解能を持っている人なら、「標準」と「上げる」だけ使っても対応できる。  でも君の場合は、もともと「標準」しかないところに挑戦を試みるわけだ。  本来は「標準」でいいはずのところを、やりすぎの「下げる」ぐらいまで持っていっちゃって、ようやくメリハリが他人に見える形で付けられるのだと思いねぇ。  失敗覚悟で、他の部分は下げてみるように。  んー。言い方が悪いな。  これだとまだ、「できたら成功させよう」なんて欲が残るよな。  失敗しろ。  失敗してないもんをあげて来やがったら、蹴り飛ばす。  まず一回失敗してみろ。 >唯野君 >>後ろの「やはりあいかわらず大嫌いであったりする」というのはFFUにかかっているのでしょうか、それともFFにかかっているのでしょうか。 >>後者でしたら、FFとFFUは別物と捉えれば両立可能です。  いや、FFUにかかってるんだってば。  FFも嫌いだが、FFUも嫌いなの。だってあの作品は、やはり別物として考えることはできず、僕の大嫌いなFFテイストそのものなんだもの。  だけど気に入ってるのよ。 -------------------------------------------------------------------------------- うーむぅ、確かに No.3896 投稿日 2002年3月2日(土)00時30分 投稿者 中里融司  時間の密度、文章の濃淡。確かにこれ、私らにはすでに、体に染み付いていますね。「こういうシーンは通常の時間で過ごし、この場面で時間を変える」は、ごく当たり前にモードが切り替わるわけですが。これが身に付くまでには、何か努めてしたかどうか。  思いつくのは、以前やっていたマンガ原作でしょうか。自分が「長門の主砲が一斉に吼えた」と書いたシーンを、作画を担当してくださった近石さんは、見開き大ゴマを使って描いてくれたわけ。そこで、「その迫力を文章で出すには」と考えたのが最初かも知れません。よく考えると、誰にでも使える方法ではありませんな。  それから、最近読み込んでいる時代小説で、作者が切り取る一場面が、にわかに時間の流れが変わっているのです。物語にとってキーとなる場面。斬り合いのことあるし、活けた花の花びらが散るシーンだったりする。象徴、ということでしょうか。  言うまでもなく、小説は現実そのままではなく、作家のフィルターを通したいわば「現実界」を描いているものですから、そこでは無為に起こる現象はないわけです。みな、何らかの意味、暗喩をもつ。それも、自然にできているわけですが……その感覚を悟るしかないかなぁ。  弟切さんの、「死と再生」。ピースが填ったようですね。 http://www.chaldea.ne.jp/nakazato/ -------------------------------------------------------------------------------- >オリジナリティの話 No.3897 投稿日 2002年3月2日(土)00時33分 投稿者 新木 伸 >オリジナリティの話  たまたまオリジナリティの話なんかが、いま出てきた。  以前一回書いたことなんだけど、たぶん誰ひとり(プロ除く)伝わっていないだろうから、もういちど、ちがうアプローチによって語ってみることにする。  上の魚住君への書き込みで、書いたわけだ。  自分にとってあたりまえなのに、じつは他人にとってはあたりまえでなかったこと。  それがオリジナリティというもの。作家の武器となるもの。  さて。オリジナリティの話だ。  たとえば、こんな会話があったと思いねぇ。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− A子「ね。目玉焼きってさ、マヨネーズかけて食べるよね」 B子「えーっ!? うッそォ! しないしない! フツーしないよぉ!」 A子「そ、そうかな……じゃあB子、あんたなにかけて食べるわけ?」 B子「お砂糖」 A子「へ……へんっ! なにそれぇ……。なんなのよう……変だよぅ」←(怯えている) B子「えーっ? だってタマゴにお砂糖ってあうじゃん? タマゴ焼きとかにだって、お砂糖いれるでしょ?」 A子「それはそれ、これはこれ。あんた変」 B子「なによぅ、ヘンなのはおまいだおまい! このマヨラーめっ! なんでもかんでもマヨネーズかけりゃいいってもんじゃないでしょーがっ」 C子「これこれ――変なのは、あんたらふたりだってば。目くそが鼻くそを笑うって、そういうの、聞いたことない?」 A子「じゃあC子、あんたなにかけて食べるわけ? ――目玉焼きに?」 C子「醤油だびだび」 A子「だびだびって……あんた、さぁ」←(呆れている) C子「おかしい? 日本人なら、やっぱり醤油でしょ?」 B子「ヘンっ!」 A子「っーか、あんたそれどこが変なのか、わかってないでしょ?」 C子「醤油のどこがおかしいのよ? 普通でしょ?」 A子「だーかーらー!」 B子「ちーがーうー!」 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  この例では、三人ともオリジナリティがあるわけです。キャラ立ってるともいう。  真にオリジナリティを持っている状態というのは、自分のそれを「変」とは思っていない状態なわけ。  この「オリジナリティの本質」を掴むと、いろいろ応用が利きます。 ・自分の設定にオリジナリティがあるかどうか検証するとき。 ・あるストーリー展開にオリジナリティがあるかどうか検証するとき。 ・オリジナリティのあるキャラを作中に登場させるとき。自分の作品や人の作品において、キャラが「立ってる」かどうか、確認するとき。  アマチュアの場合、誰でも思いつくようなモンを振りかざして、オリジナリティがあると思いこんでいるケースが多いわけです。  「新鮮」と「オリジナリティ」を混同している状態。  「思いついたすごいアイデア」というのは、作者本人にとって「新鮮」なものなんですね。だからそれが良さそうに思えてしまう。  違うの。そこで間違っているわけ。  「読者にとって新鮮か否か」というのが、ここで、もっとも重要な点なのね。  作者にとって新鮮かどうかってことは、ぜんぜん関係ないわけ。どうだっていいのね。  それは切り離して考えるべき、別の事柄なの。  ここを混同しちゃっていると、「自分にとって新鮮」ばかり考えようとする。思考のリソースを無駄にしてしまう。そしてそっちの方面がら出てきたものは使えるはずもない。  この発想の袋小路に入り込まないようにするためには、「思いついたものにはオリジナリティは存在しない」――と頭から決めつけてかかるぐらいで、ちょうどいいわけだ。  新鮮なものを新しく思いつこうとするかわりに、すでに自分の中にある「あたりまえ」を探してみる。  自分の心の中に昔からあって、手垢がつきまくっていて、いちばんありがちな考え。「どうしてみんな、これを疑問に思わないのだろう?」とか、そのあたり。  そのあたりが、じつは怪しい。  引っぱりだしてみて、人に聞いてみてもらって、検証するわけだ。 「なぁ。なんか世に「ヒーローもの」って話があるじゃん。主人公がヒーローっぽい話とか、そーゆーのな……。あれ、なんかあたりまえのようにヒーローって存在しちゃってるんだけど、なんでみんな、あれヘンだって思わないのかな? じゃあさ――、『ヒーローがあたりまえのように“実在”しちゃってる世界』とか、そういう話をさ。いまさらやってみたら、どうなるかなぁ?」  ここでのポイントワードは、「いまさら」ですな。  俺的「いまさら」は、他人から見れば「オリジナル」。 -------------------------------------------------------------------------------- もひとつ No.3898 投稿日 2002年3月2日(土)00時33分 投稿者 中里融司  大阪弁でメインキャラクターが会話している小説が、明治を舞台にしている捕物帖でありました。地の文は関西弁ではないのに、全体のテンポが、大阪弁で進んでいく錯覚を覚えたものでした。キャラ全体が、大阪の空気を纏っている――とでも言いましょうか。これは技でした。 http://www.chaldea.ne.jp/nakazato/ -------------------------------------------------------------------------------- >大ゴマ小ゴマ No.3899 投稿日 2002年3月2日(土)00時46分 投稿者 新木 伸 >大ゴマ小ゴマ  そういえば、新人の漫画(新人賞で入選とって、週刊漫画か月刊漫画にお試し掲載されるレベル)なんかでよく見かける――っていうか、ほとんどぜんぶそうなっている「ある現象」がありますね。 ・大ゴマが使えない。 ・見開きが使えない。 ・小ゴマがごちゃごちゃとたくさん並ぶ。  こんな現象。  漫画というのは、ページ数が限られています。  大ゴマを入れるということは、そのぶんコマの数が減るということです。コマを小さくして数を稼ぐにしても、小さくするには限度がありますから、やはり数が減ってしまうわけです。  どのコマが必要で、どのコマが不要で――という見切りがつけられないと、減らすことができないわけです。  そんな理由で、新人の漫画では大ゴマが使えないでいるものが多い。  ましてや、見開き1枚の大ゴマなんてものを使ったひにゃ、たったの1コマで2ページも吹っ飛んでしまうわけです。したがって見開きなんて、もってのほかなわけです。  さて、小説の場合でも……。  まったく同じことが原因となって、やっぱり、同じような現象が見られているわけです。  小説でいうところの「濃淡のない文章」。  これは漫画にたとえるなら、「コマの大きさがすべて同じ漫画」ということになるわけですね。しかも見るのも苦労するような小さなコマが、ごちゃごちゃと無数に並んでいる状態。  アマチュアの小説が「見られたもんじゃない」といっているのが、まさにその状態。  虫眼鏡でも手にしなきゃ、読めたもんじゃないです。こんなん。おいちゃん最近目が弱くなってきてるんだから、勘弁してよもおってな感じです。 -------------------------------------------------------------------------------- 帰ってきたけど No.3900 投稿日 2002年3月2日(土)01時52分 投稿者 望月京路  結構話が進んでるし。 >羽矢野さん >何故にすいません?  そりゃまぁ、せっかく早く指摘してくれたのに、自分はしばらく書き込めないという申し訳なさ故にです。例えば、遭難で救助された人がレスキューの人に『申し訳ない』と感じるのと同じ質の「すいません」。規模は違いますが。  で、小生ができる事は、その指摘を無駄にしないこと、だと思います。 >逃げ道  そうなんですよね。ほんと、嫌になるほど逃げ道はたくさんあります。  たびたびそこに行きたくなる(または迷い込んでしまった)自分も、嫌になります。  分かっちゃいるけど、逃げ道になびいてしまう。  だから、常に叱咤せねばならないのですな。 >度々不快な思いさせてごめんね。  逆に、何故「不快な思い」だと羽矢野さんが思うのかが分かりません。  羽矢野さんの言う事は事実で、それを教えてくれている。  その事実を突きつけられて不快だと思ってるようでは、この分室で生き残ってはいけないでしょうね。  と、課題が終わってしまった……。  まあ、次に励みます。あと三日しかないけど。  それにしても―― >いつも後ろは崖っぷちで、逃げたらあとがないよ  うむむ……。 >嫌い  これが今回のキーワードなわけですな。  むーん。これが『自分』だから分からなくなるのかも。例えば、「人参が嫌いな主人公が、そうでなくなる話」だとどうだろ。人参の何が嫌いか……あ、小生は好きだ。  では「自分」の代わりに「ゴキブリ」としてみる。  ゴキブリが嫌いだとして、なぜ嫌いか。  汚らしくて嫌い、妙に素早くて嫌いと、いくつか上げられるけど、その嫌いな要素の全てを取っ払っても、それがゴキブリである限り、やはり小生は嫌いだと思う。  そうなると、嫌いな部分が消える結末というのは、ふさわしくはないか。別物になるのだから。  と、ここに来て、本当にゴキブリに対する嫌いと、自分に対する嫌いが同じか疑問が湧いてきた。うむむ。  ちょっと、自分に照らし合わせて考えてみるか。小生は、自分の事は好き。気に入らない部分もいくつかあるけど、でもこうして小説家志望をやっている自分が好き。  で、例えば小説家への道を諦めて、職にもつけないまま四十代になったとしたら……嫌いだろうなぁ、自分の事。でも、小説家志望という好き要因をなくしてしまっても、自分は自分である。  つまり、この逆――嫌いな要因をなくしても自分は自分であるから、OK。  なんか、ゴキブリに例えたときと結論が違う……。  好き、嫌いは全体的なもの。  気に入る気に入らないは、もっと部分的なもの。好き嫌いを構成する。  よって、嫌いと気に入らないは、別物。  これが果たして、自主ボツ出しに役に立つのだろうか? ま、やってみるか。 ○「自分の事が嫌いな主人公が、そうでなくなる話」 1、顔が不細工なため自分が嫌いだった女の子が、芸人を目指す事でそれが好きになる話。 2、背が小さいために自分が嫌いだった男が、それを長所と思えるようになる話。  なんか、違うな。これは自分が嫌いなのではなくて、気に入らないだけじゃないか?  不細工な顔が嫌い。身長が嫌い。決して自分が嫌いじゃない。というわけでボツ。  改めて。 1、すぐにあがってしまう自分が嫌いな人が、それを克服する話。 2、天才である自分が嫌いな人が、人を助ける事で自分の才能を生かす話。 3、友達作りの下手な子が、転校先でうまくやれるようになる話。 4、自分をみじめだと思ういじめられっ子が、武道を始めていじめっ子と蹴りをつける話。 5、成績の低い自分が嫌いな学生が、勉強して成績を上げる話。 6、素直になれない自分を、素直にする話。 7、戦場から一人で逃げた兵士が、卑怯な自分と決別するため、再び戦場に赴く話。 8、短気な自分を嫌い、トレーニングして克服する話。 9、暗い性格の自分を嫌いな人が、明るくなる話。 10、楽な道に逃げたがる自分を、厳しくする話。  ああ、なんかすごく疲れた。うーん、今まで怠けていた証拠か。 >西鶴さん  いや、西鶴号のワードは至極快適で、稼動中にフリーズした事は購入当初から数えるほどしかありませんが。本体はよく故障しますけど。  故障しやすい代わりに、ワードでは停止しにくい霊が憑いているのでしょうな。  そう言えば、新選組は「逃げる=死」だったんだよなぁ。うーん。 御免。 -------------------------------------------------------------------------------- よみかく分室(仮) -------------------------------------------------------------------------------- キーワードの検討 No.3901 投稿日 2002年3月2日(土)02時02分 投稿者 とんびの羽根  「嫌い」とは身を護るために毒になる対象を遠ざけたいという生理的な反応だと思います。遠ざければそれですむので、通常は不安とか恐怖をともなうことはあまりないのですが、ホラーものなどのエンターテインメントではむしろセットとして扱われているように思います。毒がなんなのかは、通常検討されることはありません。見たくないし、考えたくもないものですからね。それに合理的な理由があることはあまりありません。  ここで嫌いな対象が自分だとすると、遠ざけることが物理的にできないという制約がでてきます。遠ざけるかわりになんらかの手段を講じなければ、いつまでも嫌なものと向き合い続けるか、無視して精神的に逃避するしかなくなります。これが自分が嫌いな初期状態ということだということにしたいと思います。  向き合っている場合は、自分が毒であることを認識しているし、常に自分を分析対象として客観視する習慣をもつことになるのではないかと思います。しかし意識的であれ無意識的であれ、自分が嫌いなひとは現時点まで自分を嫌う原因である毒から逃れることには成功してないのですね。とすると終了状態は毒を絶つ、毒を解毒する、毒に対する耐性を獲得することです。  自分を冒している毒を確定し、その毒から逃れられない状態かどうかが初期状態のチェックポイントです。  次にその毒が無効化されているかどうかが終了状態のチェックポイントになります。  そしてきっかけはその毒に作用するもので無ければならないということでしょう。  以上のようにチェックポイント(仮説)をたてて前日の肉人形を解剖してみます。 1.「醜悪な自分」が毒、「ダイエット効果がない」が逃げられない状態、「他人を救う行動」がきっかけ、身体から行動へ焦点を移すことが終了状態。 2.「真実を捕らえられない自分」が毒、認識していてもいつまでも乗り越えることができないでいる状態、頼っていた光を失うことがきっかけ、「真実を捉える技法」で毒の解除。 5.「偽りのうわべ」が毒、しかし主人公は「うわべ」をもう捨てているので、初期状態がおかしくなっている。「愛想をしないこと」が毒になっていない。きっかけは化粧という「うわべ」の研究、内面を殺さない化粧で毒の解消。初期状態のみをなおせば良いことがわかる。「化粧はかたくなにしないけど、やたら愛想の良い娘、しかしそんな自分がきらい」と修正することにしよう。  NGチェックに使えそうな感触がつかめたので、ここで終了(時間も遅いし) >弟切さん  自分の奥で何かがつながった感触というのは、単なる思いつきとはちがう、揺さぶりが感じられませんか?  自分の内部が叫び声をあげませんか。 -------------------------------------------------------------------------------- おりじなりてぃ? No.3902 投稿日 2002年3月2日(土)05時19分 投稿者 はせがわみやび A子「ね。目玉焼きってさ、マヨネーズかけて食べるよね」  目玉焼きは、ソース!  ぜったい、ソースなの。  目玉焼きには〜、焼いたハムかソーセージがつきもので〜、キャベツの千切りが添えられているもので〜、それらすべてにソースをびたびたとかけて食べる。  そーやって食うものなの!  電話のこちら側でハゲシク主張したのだが、 新木「みやびさんの家はヘン!」  のひとことで返されてしまった。  あうあうあー。ソース派って、ほんとに少数なんですかあ?  ちなみに、納豆の食べ方も「ヘン!」と言われてしまった。  納豆は、醤油とネギと卵(鶏、うずらではない)を混ぜて食べる。卵の中にひたひたに浮かぶ納豆がいとしいのだ。  ふつう……だよね? -------------------------------------------------------------------------------- それはヘンです No.3903 投稿日 2002年3月2日(土)05時40分 投稿者 新木 伸  あとトーストには、マーガリンを塗ったうえに“砂糖”をまぶして食うとか、なにかそんなヘンなことも言っていた気がするが。>みやびさん  目玉焼きには、塩とコショウと醤油だびだびなのー!  ナットウは、醤油にネギ、カラシなのー。タマゴなんて入れないのー。  そしてキャベツの千切りには、ソースなのー。  トーストはバターとジャムだろ。もしくはマーガリン超山盛りなのー(パンの重量の半分ぐらいの重さのマーガリンを厚く厚く塗り重ねる)。  あと正月の雑煮は、鶏ガラベースに、モチに、鶏肉に、ゴボウの笹掻きに、ナルトに、コマツナに、ユズの皮1枚なのー。 -------------------------------------------------------------------------------- 奥さん奥さん No.3904 投稿日 2002年3月2日(土)10時02分 投稿者 とんびの羽根  おいしそうなはなしっていいですね、わたしも加わろうっと。  ゆで玉子は熱いうちに水の中でむくのが一番、みずみずしくて張りがあって、薄皮まできれいにむける。まだ熱々がいいの。これを白い平皿のうえで素手でふたつに割る、刃物いれたらだいなしだよね。で、黄身のところにキューピーマヨネーズをにゅっと出して、黄身を搦めるように軽くまぜて、最後に醤油をひと注し。完璧である。  目玉焼きは熱した平底のフライパンにスプーン1杯の食用油をぐるりとなじませて、じゅーっと音がする位の温度で玉子を割り入れる(のが夢なのだが片手割りできないので別の椀にとって流し込む)。火を弱めてふたを閉じ、火を止めて蒸しておく。これを白い平皿に慎重に移して塩をかるくまぶす。まずまわりの白いカリカリをいただいて、それから中央の半熟部分に箸を突き刺して黄身をとろけださせるのだ、これが目玉焼きの王道の食い方だ、塩あじが物足りないときはここで醤油を足すのだ。  パンはジャムとラーマです。でも朝のくそ忙しいときに両方つけてる余裕なんてないのです。お客さまにはラーマはパンが熱いうちにぬっておいて、ジャムはオプションとしてガラス小鉢で出すのがもてなしってもんです。砂糖はかけません。砂糖かけるなんて変です。  (変だと思いながら、あっためないでソフトマーガリンを分厚くもって砂糖をまぶして、さらに干しぶどうまで埋め込んでというの、たまに食いたくなるの、どうしよう)  納豆玉子って養老の滝で食ったことがありますな、あれはうまいです。でも家ではようやらんです。たれがついてなければ、鰹醤油と和からしがデフォルトなり。特に主張はないなり。  さて、オリジナリティってなんだろう(これが本題のはずなんだが)うーんごく普通だよね?みんなどっかできいたことがあるレベルだよな。 -------------------------------------------------------------------------------- 素人デース No.3905 投稿日 2002年3月2日(土)19時18分 投稿者 藤極堂 >とんびの羽根さん >「嫌い」とは身を護るために毒になる対象を遠ざけたいという生理的な反応だと思います。(略)毒がなんなのかは、通常検討されることはありません。見たくないし、考えたくもないものですからね。 「嫌い」と「怖い」を混同してるのはともかく、「嫌いなものを見たがり考えたがる人間」というのはあると思う。 殺人を「嫌う」刑事は必死になって事件と犯人のことを調べるだろうし、病を「嫌う」医者は病気のメカニズムを調べつくそうとすると思います。 >変@食生活 >正月の雑煮は、鶏ガラベースに、モチに、鶏肉に、ゴボウの笹掻きに、ナルトに、コマツナに、ユズの皮1枚なのー。 さぬきの雑煮は、白味噌じたてで、ダイコンとネギとニンジンにあんこの入った丸餅なのー。変なのはさんざんいろんなメディアでツッコまれてるよ! 現在、どこまで何を書いていいのかさっぱりわからないので、メモ書きだけして掲示板には投稿しないという方式を採用していまーす。 ヒントとして正解を出すのはダウトというのはわかってるはいるのですが、思いついたことが正答なのか誤答なのか自分ではサッパリわかりません。 うっかり弟切さんに「リセット」「リスタート」と書いてしまうところでしたー。 でも課題は今のところ全滅。 -------------------------------------------------------------------------------- ちょっとだけ帰省していました。 No.3906 投稿日 2002年3月3日(日)00時08分 投稿者 弟切 千隼 桃の節句のため帰省していた弟切です。 本番である明日まで実家にいたかったのですが、仕事が切羽詰まっているため早々に戻ってきました(^^; >>死と再生 どうやら正解を引き当てたようですね。 えーと、私の場合、「本物をつかんだ時の感じ」というのは、おそらく他の人とずいぶん違います。「ずーん」という重い手ごたえとか、「これだ!」という確信とか、「やった!」という達成感とかがまるでなく、疲労感と脱力感だけがあります。 山登りに例えますと、一歩一歩登っていって、それまでの一歩と全く同じように足を踏み出し、地面を踏みしめて、さあまた次に一歩登らなければと思った時に、周りの人から「そこ頂上だよ」と言われて目ぱちくり、といった感じですね。 そう言われて、見れば頭上には空しかなく、周囲を見回すと視界が360度開けているのに気づいて「ふうん、着いたみたいね? ああ疲れた」と感慨も何もなく坐り込むような人です、私は。 私にとって成功に至る一歩とは、大きく跳躍したり力を込めて地面を踏みしめたりするものではなく、ごく普通に踏み出して淡々と歩き続けるその一歩であるらしいです。 とりあえず正解が見えましたので、これに沿ってまたあらすじを考えます。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.3907 投稿日 2002年3月3日(日)02時15分 投稿者 新木 伸 >望月君 >>そりゃまぁ、せっかく早く指摘してくれたのに、自分はしばらく書き込めないという申し訳なさ故にです。例えば、遭難で救助された人がレスキューの人に『申し訳ない』と感じるのと同じ質の「すいません」。規模は違いますが。  「すいません」の気持ちの本質って?  同じ救助されたでも、春先の山に軽装(運動靴ほか)で挑んだ阿呆がレスキューの人のお世話になって救助されるのと、大地震で家が倒壊して助け出されるのとでは、意味合いがまったく違ってくると思うのだが。  前者なら、たしかに「すいません」だろう。  後者であれば、「すいません」って感じる人のほうが、むしろ少数派じゃない? この場合は、普通は「ありがとう」でしょう。  なんか引け目があると、「すいません」ってなっちゃうんだよね。  また「遭難で救助〜」でも、都会で生活していりゃいいところを、わざわざ山登りに行って遭難して救助されたら「すいません」だが、もともと山で生活している人が不可抗力で遭難した場合には、「ありがとう」になると思うのだが。  あと、書き方のこと。  上のような例を出すのなら、「自分のうかつさから山で遭難して、救助されることになった人がレスキューの人に〜」とか、そこまで書かないと、構図が成立しないので注意すること。  「例えば」とか、そうやって例を出して話すときには、自分がいま話そうとしている構図の成立条件を考えつつ、言葉を選ばなきゃいかんぞ。 >「嫌い」と「気に入らない」  みんなの書き込みを見ていると、考え方が、まるでなっちゃいないことが判明。  みんな、「嫌い」と「気に入らない」が、なんか近い概念のような予感はあるわけだよね。それの証明にやっきになっちゃってるって感じだなぁ。  両者がまったくのイコールではないことも、皆は、なんとなく確信しているわけだよね。  それだったら、この思考の行き着く先なんて、二通りしかないわけだろ。 1.「嫌い」と「気に入らない」は同種のもの。程度の違いで使い分けられしているものである。 2.「嫌い」と「気に入らない」は別種のもの。そもそも用法が異なる。  どちらか一方(自分の好きな考えかたのほう)しか考えないんじゃなくって、もう片方のほうも試してみるわけ。  「もし両者が同種なら〜」と、「もし両者が別種なら〜」と、仮定してみて、2パターンのそれぞれに同じぐらい思考を注ぐの。  片っぽしか考えないで、結論なんて出るわけがないだろ。  皆がすぐ思考の行き詰まりに行っちゃって、煮詰まっちゃうのは、それは当然のことなのね。  やりかたがまずいの。  思いこんだ方向に全力で駆け出しちゃうまえに、すこしは検討するクセをつけよう。  片方だけをとことん考えるのではなくて、まずいっぺん浅く探ってみたら、もう片方もおなじように探ってみるわけ。  深く頭を突っこんで考えぬくのは、それからでいい。  根拠もない確信と思いこみでもって、どうしてそこまで突っ走れてしまうのだろうか。それが若さ? 若さと青さを混同しちゃいかんよ。 >弟切さん >>えーと、私の場合、「本物をつかんだ時の感じ」というのは、おそらく他の人とずいぶん違います。「ずーん」という重い手ごたえとか、「これだ!」という確信とか、「やった!」という達成感とかがまるでなく、疲労感と脱力感だけがあります。  なら、それが弟切さんの成功の感触なわけでしょ。  「やった」「これだ」のときは、まず疑ってかかればいいわけだ。  しかしその手の感触を持っちゃうタイプっていうのは、こりゃ、難儀だなぁ。  自分の書こうとしている物の「骨」をこうして掴むというのは、頂上じゃなくって、せいぜい5合目に到達したかしないかってところなんだが。  いま現在で山の頂上に着いたという感触をもってしまっているのだとすると、作品を完成させるということは、雲に登るということになるのだが。  なんどもなんども山登りをしていると、いま自分が何合目にいるのか体感として正確に把握できるようになるわけだけど……。こればっかりは、何度も登ってみて身につけるしかない。  短編蟻地獄のメソッドは、そこにあるのね。「とにかく何本か話をちゃんと作りあげてみよう」っていうところ。  さて弟切さんが次にやることだけど、ベリルの話はいったん置いておこう。  休憩をはさんで、もちろん小説まで仕上げるわけだが(じゃないと意味がない)、そのまえにやっておくべきことがある。  しばらく新課題のほうをやる。  皆と違って、お題はこれ。  「死と再生」  あとルールも変更。  期限はとくに定めない。一日に集中できる1時間を確保してトライするとか、そういうことをしないでいい。練習するポイントが違うので、「思考密度を高める」のほうはこのさい考えない。  とにかく、発想の固着をいったん溶かさんとね。  とりあえず第一段階で、「思いつき」を2〜30個出してきなさい。神話パターンのあてはめとかでもいいから。 -------------------------------------------------------------------------------- 嫌いと恐い No.3908 投稿日 2002年3月3日(日)10時21分 投稿者 とんびの羽根  藤極堂さんにコメントをもらったので、考察をさらにすすめることにしました。時間的にも課題は今日までですしね。考える契機をありがとう。反論と言うよりもう少し深く考える部分に主眼をおいてます。 >「嫌い」とは身を護るために毒になる対象を遠ざけたいという生理的な反応だと思います。(略)毒がなんなのかは、通常検討されることはありません。見たくないし、考えたくもないものですからね。 >>「嫌い」と「怖い」を混同してるのはともかく、「嫌いなものを見たがり考えたがる人間」というのはあると思う。 >>殺人を「嫌う」刑事は必死になって事件と犯人のことを調べるだろうし、病を「嫌う」医者は病気のメカニズムを調べつくそうとすると思います。  ひとつめは、嫌いと恐いは防御反応なので混同が起きてるのではという指摘だと思うので、検討してみます。  まず身を護るためは共通の部分です。しかしどのようにその対象を知覚し、自分に対してどう意味を持つか判断し、どう反応するかに違いがみられます。一度対象の意味の判断がすんでしまうと、認識次第反射的に反応するようになるので、最初にどのように判断するのか考えてみる。  まず危険性の判断。自分が肉体的、または精神的に損なわれる危険を自覚した場合、これは恐いになります。  もうひとつは異質性の判断。自分が理解できないものは、危険かどうかはまだ分からないのですが、確認していては間に合わないので、まず恐いという感情によって対象に対し注意力をあげます。  あと実際に危害を加えられることがなくても、対象のもつ雰囲気や、場所の空気、温度など生理的に恐怖を引き起こす場合もありますね、憑き物とか霊的スポットと呼ばれるところなんかはこれに該当します。これは知識がなくても敏感なひとは自動的に反応が起きるのですね。臭気、イオン、帯電、遠赤外線、音の吸収といった物理的現象である可能性があると個人的に感じていますが、話がそれてますね。  恐いは、対象に近付くことを禁止するタイプの、抑制型の防衛機構ですね。 近付くことを禁止する感情なので遠ざけたいという相手に働きかけるような反応はありえません。身体がすくんだり、体温がさがったり、浮き足だったりして攻撃態勢がとれなくなるという特徴があります。  対して「嫌い」ですが、危険を直接認識できないものが対象になります。それを仮に「毒」と名付けておきます。まあきのこのようなもんです。実際食べてみないと毒があるかどうかわからない。人にうまいよと勧められて、自分が食べたら、寒気がして全部戻してしまったりするわけです。身体がアレルギー反応をおこすのも同じ、好きな食べ物でも身体の方が受け付けてくれない。非常に味覚に近い感覚としてとらえておきます。甘い辛いといった種類の味覚ではないのでうまく伝わっていないかもしれませんが。まあ明らかに神経系やホルモン分泌とか免疫系とかに異変が起きるのですが、身体の機構としては危険と判断しているのだけど、意識では危険と認識できないのですね。ただし、意識のうえではっきりと致死性毒物だと認識した場合は、危険性の判断ポイントをクリアするので「恐い」に移行します。  「毒」の説明が不十分かもしれませんが、嫌いの判断がどう起きるのかに移ります。  まず身体的なアレルギー類似の反応。不潔、汚い行為、汚い心、これは自分の心や自分の属する社会にとって害毒であるわけです。  そして美意識に抵触すること。これは強い不快感をひきおこします。美意識は個人、社会、時代によってことなるので難しい対象ですね。昔から蛇が美しいとか神々しいとかみえるひとは蛇を嫌いではない。美意識は嫌いという感情と強い相関関係があります。(美しくても嫌いなもんは嫌いだと言う反論がくるだろうな、でも人間としてだめでも美しければもてるのよ)  自分に苦痛や不利益を与える意図や行為。これ色事だと、キライ=スキが成立することがありますね、勘違いの場合もあるけど。  嫌いは、対象を自分の近くから排除しようとするタイプの、攻撃型の防衛機構のようです。物理的に排除できないときは一定の距離を確保するまで離れようとします。非常に行動的で活発になるのが特徴です。したがって排除もできなければ、離れることもできないとなると大きな精神的ストレスが発生するのですね。恐いの場合だと恐いの度合いが高まるだけなのですが。  ふたつめの指摘について考えてみます。  「嫌いなものを見たがり考えたがる人間」はたしかにいます。例にあがっていたのは職業だからと切ってしまってもいいのですが。仕事で無くても好奇心は止めがたいものです。好奇心は猫を殺すといいます。自分を護るために、自分を脅かすものを検討しようとする欲望が存在するのですね。ですから嫌いなものをみたがらないという感情は、検討済みと思い込んでいるか、深く思考する習慣がない場合ということになります。つまり職業倫理と好奇心という行動原理を設定すれば、嫌いという感情と反する行為をとっても矛盾はないと思います。 >弟切千隼さん >>「ふうん、着いたみたいね? ああ疲れた」と感慨も何もなく坐り込む  到着点を意識した課題の設定をしていなかったのではないのか、確認しておきたいのですが。  報酬を得ている仕事をしていて、意識していた課題、目標をクリアしたときもそんな感じなのですか? -------------------------------------------------------------------------------- 引け目だらけ人生 No.3909 投稿日 2002年3月3日(日)15時37分 投稿者 望月京路 >新木さん  確かに、あの書き方では不十分でした。うーん、つくづく未熟だ。 >嫌いと気に入らないは別種  なるほど。  嫌いは、否定。  気に入らないは、拒否か。  「嫌い」は、その対象を積極的に排斥しようとするけど、「気に入らない」は拒むだけ。って、これは程度の違いじゃないか。  そんな、困ったときの広辞苑様。というわけで、【気】を引く。  が、「気に入らない」がない。気に入る、はあるけど。でも、同義らしい「気に食わない」があったので、そちらを見てみる。ついでに、【嫌う】とも照らし合わせてみる。  気に食わない 自分の気持に合わず、不満である。気に入らない。  嫌う(切ると同源か) 1、除き去る。 2、区別して避ける。  うーん、どうやら「気に入らない」という事は、不満だということらしい。不満、つまり満足していないこと。人参の味が「気に入らない」なら、調理法を工夫したりして、おいしくするかもしれない。人参の味が「嫌い」なら、そもそも食べない。  不満は、『満足』というボーダーラインにベクトルが達していない状態。  嫌いは、そのベクトル自体を捨てよう、別のものに置き換えようとする動き。それで満足しようなんて、そもそも期待しちゃいない。  この差は、大きいぞ。  つまり、自分が嫌いな人は、自分で自分を改善しようとは思っていないわけか。捨てようとは思うけど。  ということは、きっかけは思わぬ形で訪れて、気が付いたら自分を嫌いでなくなっていた、という構図か。  じゃあ、『克服する』とか言う終わり方じゃ、ボツってことだ。それは「気に入らなかったから」であって、決して「嫌い」だったわけじゃない。  そうすると…… 1、すぐにあがってしまう自分が嫌いな人が、それを克服する話。 3、友達作りの下手な子が、転校先でうまくやれるようになる話。 4、自分をみじめだと思ういじめられっ子が、武道を始めていじめっ子と蹴りをつける話。 5、成績の低い自分が嫌いな学生が、勉強して成績を上げる話。 6、素直になれない自分を、素直にする話。 7、戦場から一人で逃げた兵士が、卑怯な自分と決別するため、再び戦場に赴く話。 8、短気な自分を嫌い、トレーニングして克服する話。 10、楽な道に逃げたがる自分を、厳しくする話。  上記のこれら、修正が必要になるなぁ。全部、「自分が気に入らない人」の話だ。  それに 2、天才である自分が嫌いな人が、人を助ける事で自分の才能を生かす話。 9、暗い性格の自分を嫌いな人が、明るくなる話。  これも、ちょっと書き方を工夫する必要がある。 1、自分が嫌いなあがり症の人が、あがり症が直った話。 3、友達作りが下手で登校拒否をしていた子が、転校して、そこで友人ができる話。 4、みじめな自分が嫌いないじめられっ子が、恋をして、みじめではいられないと思うようになる話。 5、成績の低い自分が嫌いな学生が、別の才能に目覚め、成績の事などどうでもよくなる話。 6、素直になれない自分が嫌いな人が、恋人の死に際にて、素直になる話。 7、戦場から一人で逃げ、のんだくれになった兵士が、立ち直る話。 8、短気な自分を嫌う人が、もっと短気な友人を見て、嫌いでなくなる話。 10、怠け者な自分が嫌いな人が、ここぞというときに頑張る話。  に、修正。 -------------------------------------------------------------------------------- 大いなる旅路 No.3910 投稿日 2002年3月3日(日)16時26分 投稿者 弟切 千隼 新木さんへ > 新課題、了承しました。 前回の書き込みで、課題をこなすことを山登りに例えたことが誤解を招いてしまったようです。私の感覚としては、山登りといっても富士山のような独立峰を登っているのではなく、南米のアンデス山脈のようなとてつもなく長大な山脈を縦走している感じです。 今回の課題をクリアした私は、この途方もない山脈の一番手前の、山とも呼べない丘の頂上に立ったくらいの位置にいるのだろうと感じています。一応、まだまだこの先があるというのは見えていて、これから何度も登り下りを繰り返さなければならないことも認識しています。 しかし、弟切はまだ鍛錬が足りなくて体力がないので、小さな丘一つ登っただけで息が切れてひいこら言っている訳です。目で先が見えてはいても脚が追いつかず、高い峰まではなかなか行き着けません(;_;)アンデス山脈を縦走しようなどと思い立ってしまった山登りの素人が目標を達成するためには、それでも足を止めず、鍛錬しながら歩き続けるしかありません。 あと二百年くらい寿命があれば、こんな私でも南米最南端のフエゴ島まで行き着けるのかも知れませんね。おそらく途中の山中で野垂れ死ぬだろうと予測しつつ、生きているうちに進めるだけ進みたいと思っています。 とんびの羽根さんへ > 弟切は、仕事の大きな区切り、例えばプロジェクトが一つ終わったというような場合においても、「やった!」という達成感はほとんどありません。疲労感と脱力感の方がずっと大きいです。 プロジェクトが一つ終わったところで仕事はなくなりません。ずっと続きます。「区切りはあくまで区切りであって、通過点に過ぎない」と考えるためにそう感じてしまうのではないか、と自分では思っています。 -------------------------------------------------------------------------------- やっと繋がった。 No.3911 投稿日 2002年3月3日(日)18時48分 投稿者 羽矢野  二日ぶりです。  金曜日に帰ってきたら、ネット繋がらなくて、そのまま土日出てました。  とりあえず、これは金曜日の分です。  でも、よかった。また自分嫌いは終わってない。  終わってたらどうしようかと思いました。 (金曜日の分) ●気に入らないと、嫌い  今日も時間があまりないので、いつものように思考プロセスを書くのは省いて、結果と理由のみを書きます。  嫌いと気に入らないの違い。  というか、これは全然別のものです。  なんとなく、わかった。  気に入らないとは”気”が入っている事でもわかるとおり、自分の心の中でいろいろと判断を下し、最終的に出た結果が気に入るの範囲に入らなければ気に入らないです。  では、嫌いは?  これは、すでに判断ができてしまっているのです。  つまり自分の中で好き嫌いとなるのは固有のもの。もしくはその類似品に限られます。  たとえばしのぶちん。  私も結構好きですが(私は育っていてもいい)  あれは今までのしのぶちんを見てきて”好き”という判断を自分が下したのです。  この場合は、気に入った要素がいろいろあったのが大きな理由と考えられます。  でも一概にそうとも限らず、気に入る要素が多いにもかかわらず嫌いという判断を下す場合もあるでしょう。  (その辺りも考える必要があるかもしれませんが、今日は違いのみ)  だから、気に入るから好きになるのも、絶対条件ではありません。  いろいろな要因で複雑に心が計算してそう判断したのです。  つまり好きとか嫌いはそう判断したというだけで、それに至る理由は様々。 「なんであたし、あんな男好きになったんだろ?」  こんな女の心境です。  好き嫌いの判断は、自分でも気づかない部分を使って判断しています。きっと。  そして、育ったしのぶちんを気に入らないのは、好きという判断を下した彼女にローリーな人には気に入らない要素が入った。  それだけ。  二つは似てはいるけど、別の物です。  私は今でも、気に入る気に入らないはベクトルの向きだと思ってますが(気の定義に当てはめると、どうしてもそうなる)好きと嫌いはそれとは関係ないです。(判断材料の一つにはなるでしょう)  じゃあ、結局嫌いってなんだ?  というと、  これは自分が”嫌い”と決めたもの。  理由はあるけど、様々で自分でもわからない場合も多いでしょう。  一日考えたけど、好き嫌いの判断は単純な思考によって決定されない(複雑な要因が一杯からんでる)としか行き着かなかったので、こう書きます。  では。 (ここから日曜日)  という所まで行き着いてました。  正解かどうかは不明ですが。  今日中に課題を一つやります。 -------------------------------------------------------------------------------- 時間ほしい…… No.3912 投稿日 2002年3月3日(日)22時24分 投稿者 羽矢野  では、数日間があいてしまいましたが、課題をいきます。  なかなか時間作れないのが辛い。今は”取る”というのはできないです。  ”作って”なんとか……  お仕事してればみんなそうだけど。  羽矢野限定課題 3.「古くなり壊れて遊ばれなくなったおもちゃが、自分の古さや傷に誇りを持つ話」 1.おもちゃ箱の底に古いアニメヒーローの人形が眠っていた。彼は買われた当初は毎日遊んでもらっていたが、そのアニメが終わってしまってからは見向きもされなくなっていた。彼はアニメの人形でなければ、もっと長く遊んでくれたかもしれないと、自分が嫌いだった。しかし数年後、大人になった持ち主が自分を引っ張り出し、そのアニメを懐かしむ。遊ばれなくなっても思い出として役に立っていると知った彼は自分に対する自信を取り戻す。 2.片腕の取れた人形があった。持ち主の男の子が遊んでいる時に壊してしまったもので、以来彼は遊んでもらえなくなった。自分の腕のつくりがしっかりしていればと、彼は自分を嫌う。しかし数日後、壊れた腕は新しい部品によって元通りではないがなおる。それで喜ぶ男の子を見て、彼は自信を取り戻す。 3.古い人形が物置に置かれていた。かなり古い人形で、汚く色褪せていて、彼女は古い自分が嫌いだった。しかしある時、自分が非常に希少価値の高い人形である事が判明する。自分の古さが認められる世界もある事を知った彼女は自分に自信を取り戻す。 4.持ち主が大人になった為に、遊ばれなくなったおもちゃが、押入で眠っていた。彼らは自分たちはすでに必要のないものになってしまった事を知り、そんな自分を嫌う。しかし数十年後、結婚した持ち主が自分の子供におもちゃを与え、再び自信を取り戻す。 5.捨てられてしまったおもちゃが、廃品回収の中に埋もれていた。飽きられて捨てられてしまったのだ。飽きて捨てられたのは自分に魅力がなかったせいだと思い、彼は自分を嫌う。しかしそこを通りかかった前の持ち主よりも貧しそうな身なりをした子供が彼を見つけて喜んでもって帰り、大切に扱ってくれる。それで彼は自信を取り戻す。 6.傷のついたおもちゃがあった。彼はその傷がついてから子供が自分に構ってくれる回数が明らかに減ったのを感じて、自分の傷が嫌いになる。しかしある時、母親に彼を捨てるように言われた時、大切だと反対したのを訊き、遊ぶ回数が減ったのは自分を気遣ってくれたからだと知る。以来、彼は自分の傷を誇りに思う。 7.脇役の人形がいた。彼はそのせいでいつもやられ役ばかりをやらされ、そんなキャラに生まれてしまった自分が嫌いだった。しかし彼はある時気付く。自分はいつもやられ役だが、遊んで貰っている回数は一番多いと。自分が気に入られている事を知った彼は、以来自分の境遇に不満を漏らさなくなる。 8.部屋に飾られるだけのプレミアのロボットがいた。遊んでもらえず、大人に眺められるしかない。そんな存在になってしまった自分を彼は嫌う。だが自分を飾っていたのは、単なる趣味だけでなく子供の頃を懐かしむ為だと知り、少し自分嫌いがなおる。 9.複雑なプラモデルがあった。あまりに部品数が多く、買った子供はうまく作れない。彼はそんな自分が嫌いだった。しかし子供は諦めずにつくり続け、ついに完成する。その時の子供の嬉しそうな顔を見て、達成感を与えられた自分の複雑さに自信を持つ。 10.穴の開いたサッカーボールは自分が嫌いだった。彼の持ち主は交通事故で死んだ。自分に穴が開かず、もっとクッションになれば助かったかもしれないと、自分が嫌いになるボール。しかし葬式が終わってから、母親が自分をずっと見つめ、子供の思い出を語るのを見て、思い出を呼び起こす手伝いは出来るかもしれないと、少し自分を納得させる。 11.店に飾られているプレミア人形があった。しかし誰しも自分の値段を見て、買っていかない。あまりに高い人形になってしまった自分を嫌いになる。しかしある時、ついに自分は売れる。その持ち主は毎日だらけた生活を送っていたが、自分を買うために一生懸命働き、そのおかげでまともな生活にも戻れたという事を訊いて、彼は自分の高さが嫌いではなくなる。 12.おもちゃの指輪は本物でない自分が嫌いだった。しかし夜店で買われた自分が本物と同じように好きな女の子に送られたのを体験して、本物も偽物も関係ないんだと気付き、自分が嫌いではないくなった。  来週も忙しいけど、頑張らないと。  この課題はエサをゲットできただろうか。 -------------------------------------------------------------------------------- ハードディスク大増量! No.3913 投稿日 2002年3月4日(月)00時36分 投稿者 唯野教授  一気に四倍に! これでいくらゲームをフルインストールしても当分困らないぞ! >新課題 >第二段階´(一つ選んで十個出し)  まだ「嫌い」の定義が固まりきってないうちにやっちゃっていいのかな? でもやっぱりまだ「これだ!」という手応えは無い……。新木さんもいろいろヒントをくれるのだが……。  5、自分の体の模様が嫌いな猫が、この模様も悪くないと思うようになる話。 1、自分の体の模様が嫌いな猫がいた。ある時、美しい雌猫が、彼に求婚してきた。理由を問うと、その模様が気に入ったとのこと。変わった雌猫だとは思いながらも、それ以来彼は自分の模様を毛嫌いしなくなった。 2、自分の真っ黒な毛並みが嫌いな黒猫がいた。ある時、この黒猫のいる街に凶暴な大型犬がやってきた。この犬は猫狩りが好きで、いつも猫を見つけては殺していた。結局この犬は保健所に連れていかれるが、それまでにほとんどの猫が殺されてしまった。しかし黒猫はその地味な毛色が保護色となって度々犬から逃げおおせ、ついに生き延びることができた。それ以来、黒猫は自分の黒い毛並みも悪くないと思うようになった。 3、変な模様の体をした猫がいた。その模様のせいで彼はいつも仲間から苛められており、その模様がとても嫌いだった。仲間が子作りをするころになっても、同じくらい変な模様の雌猫しか相手にしてくれなかった。しかし、生まれた子猫たちは二つの模様が合わさって素晴らしく美しい姿だった。子供たちを見て、彼は自分がこの模様でよかったと思った。 4、変な模様の猫がいた。その猫は模様があまりに変なので仲間からいじめられており、その模様が大嫌いだった。猫はついにいじめに耐えかねて、別の街へ移った。するとそこでは彼は住人に大評判で、いつも餌にありつくことができ、いじめられても住人が追っ払ってくれた。実は、その猫の模様はその街の地図そっくりだったのだ。そのことを知った猫は、自分のこの模様も悪くないと思うようになった。 5、自分の派手な模様が嫌いな子猫がいた。その模様のことでいじめられていた子猫はある時家出を決意するが、夜になって心細くなってしまう。母親を呼んで盛んに鳴いたせいで声が枯れ、とぼとぼと歩いているとそこへ母親がやってきた。派手な模様が夜の中に栄えたので探せたのだという。それ以来、子猫は自分の体の模様も悪くないと思うようになった。 6、自分の体の模様が嫌いな猫がいた。この猫はいつもそのことで愚痴を言ってばかりいたが、ある時、長老から猫の価値は模様では決まらないと諭される。それに感動した猫は、以後自分の模様を気にするの止めた。 7、自分のボロボロの毛並みが大嫌いな猫がいた。しかしある時、自分よりさらに酷い毛並みの猫が、そんなことを気にかけもせずに生を楽しんでいるのを見つける。それ以来、この猫は毛並みのことを気にしなくなった。 8、親譲りの体の模様が嫌いな猫がいた。この猫の親と言うのが、生前さんざん好き勝手やった暴れ者だったのだ。その親と同一視されるのが嫌で自分の模様が嫌いだったのだが、ある時、誰もそんなことは気にしていないことを知る。そうして、この猫は自分の模様を毛嫌いしなくなった。 9、父親譲りの体の模様が嫌いな猫がいた。この猫の父親と言うのが、生前さんざん好き勝手やった暴れ者だったのだ。その親と同一視されるのが嫌で自分の模様が嫌いだったのだが、ある時、父親が昔あった隣街との抗争で、命がけで戦って仲間を救ったことを知る。それ以来、この猫は逆に自分の模様を誇らしく思うようになった。 10、体の変な模様のせいで苛められ、それ故にその模様が嫌いな猫がいた。猫は迫害を逃れて新天地を目指す。どこへ行っても模様のせいで辛くされる猫だが、ある時、同じような模様の猫ばかりいる山を見つける。安住の地を得た猫は、自分の模様を嫌うのをやめた。 11、奇妙な模様の猫がいた。彼は自分の模様が嫌いで、ストレスを喧嘩で晴らすようになっていた。いつしか誰も彼に挑まなくなり、逆に喧嘩の達人として尊敬されるほどになった。そして彼の奇妙な模様は、強さの代名詞となった。その頃から、彼は自分の模様を誇りに思うようになった。 12、奇妙な模様のせいで、飼い主の子供にいつも落書きされている猫がいた。彼はそのせいで自分の模様が嫌いだった。ある時、一緒に飼われていた猫が突然いなくなった。どうやら、餌代がかさんできたので捨てられたらしい。彼が捨てられなかったのは、飼い主の子供の一番のお気に入りだからだ。彼は落書きされながら、この模様でよかったと思った。  なんだか最後の方は変ですね……。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.3914 投稿日 2002年3月4日(月)01時15分 投稿者 新木 伸 >望月君 >>そんな、困ったときの広辞苑様。  たわけ。  何度繰り返し言い聞かせたら、君の頭に詰まっているその灰色のトーフは理解するのかね。  困ってから引くのではなくて、「考え始める前」に引くようにと、いつも言っとるだろうが。  煙草吸いの方々が考えをまとめようとするときにまず一服したりするのと同じような反射的習慣的条件的行為として、いつも辞書に手が伸びるようにしとけってーの。 >>うーん、つくづく未熟だ。  ちがあう。  君は未熟なんじゃないの。未熟のままでいようとしているだけなの。  できないんじゃないの。やらないでいるだけなの。  自分の中から未熟を駆逐することは、なんかとっても大変そうに思えるもんだから、その手前で足踏みしているだけなの。「人は一歩一歩進むものだ」とか「進歩の速度には個人差があるものだ」とか、なんか自分にとって都合のいい理由をひねりだしているだけなの。  辞書を引くなんてことは、やればできるこったろ。  それが本当に「できない」のは、漢字が読めない小学校1年生未満だけだ。  また、「救助とすいません」の関係についてもそうだ。  必要な要素をきっちり書いておくってことは、言われた今となれば、意識的に注意してやることで充分可能なことだろ。  あの場合、「山で」と「遭難の原因がうかつさで」と、必要な要素は2個ほど欠けていた。それは今なら理解できるし、あのときだって充分に「やれた」ことなわけだろ。 >>引け目だらけ人生  君の人生が引け目だらけかどうか、僕の知ったこっちゃないが。  君は、自分自身でその「引け目を感じている状態」にいたいから、そこにいるだけなの。  全力でなにかをやった人間が、引け目なんて感じるものか。そして引け目を追い払う方法なんてのは、全力でやることしかないの。それがお天道様の下を堂々と歩けるということなの。  いいな、それ。  新課題の来週のお題。キーワードは「引け目」で行こうかな。 >辞書とか  現物の辞書引くのが面倒だったら、電子辞書をパソコンに入れとくといいよ。  わし、DDWINっていうフリーソフト使って、広辞苑、三省堂の現代国語辞典(大辞林から百科部分を省いたサブセット版)、角川類語辞典、漢字源、知恵蔵、現代用語の基礎知識、英和、和英、――この8つぐらいの辞書が同じ見出しで串刺し検索かかるようにしている。5秒もあれば、どんな単語だって出てくるぞ。  便利便利。  ちなみに、いまならこれだけ揃えても2万円かそこらだ。5つぐらいパックになってるCD−ROMとか売っているし。HDD容量だって、うちの場合、全部あわせて1GBぐらいしか使っていない。  買うならEPWING規格のがいいぞ。JUSTSYSTEMとかがHDDにインストールできる独自規格の辞書を売っていたりするが、あれは専用ビュアーが必要なので、他社のものと組み合わせて一緒に使うことができない。  EPWING規格なら、そのDDWINというフリーソフトでぜんぶ一括して一元管理できる。  ここでは、辞書を引いたその「結果」を得るのが重要なのであって、辞書を引くための方法が紙の辞書であろうが電子辞書であろうが、どっちだってかまわない。  辞書を引くのが面倒だっていうなら、辞書の内容を丸暗記しちまったっていいわけだな。  ちなみに、辞書は「広辞苑」と「大辞林」と、かならず両方の系統を見ること。  片方だけだと、嘘が載っていることもある。また単純に言い換えただけで、なんの説明にもなっていないような手抜きの記述もあったりする。  個人的感想だと、嘘も手抜きも、広辞苑のほうが多いかな。 >望月君  「ニンジンが嫌いな子供が、ニンジンを食べられるようになる話」――なんてのは、有り得るだろ。  初期状態では、本当に「嫌い」なんだけど、終了状態では「嫌いではない」になっている。「嫌い」→「大好き」になることだってあるわな。  いまやっている「自分を嫌いな主人公がそうでなくなる話」が難しそうなら、すこし難易度を落として、上記のような「○○が嫌いな人が、そうでなくなる話」というケースで考えてみるといいかも。  ちなみにここでニンジンが大好きになる「きっかけ」としては、「大好きなお婆ちゃんが、自分のために、どれだけ精魂込めて作ってくれているニンジンなのかを知ることで、食べられるようになる」とか、そんなエピソードがつくわけだ。  またこんなパターンもあるわな。「軽薄で野蛮な感じで大嫌いだった男子を、あるとき不意に大好きになってしまう話」とか。  この手の展開だと、「雨の中で子犬をかばってやっているという優しい一面を知って」なんて「きっかけ」が入る。  望月君(及び同様のレベルにいる人)は、すこしこの手の「○○が嫌いな人が、そうでなくなる話」でもって考えてみるように。  「自分が嫌いな話」では、その嫌いとなる対象が、どうにも回避不能な「自分」という存在であるという特殊ケースなわけね。  特殊ケースのまえに、一般ケースを考えてみるっていうのが、モノの考え方の基本なのだな。  うーん。  お題の難易度、ちと高めだったかなぁ。 >弟切さん >>あと二百年くらい寿命があれば、こんな私でも南米最南端のフエゴ島まで行き着けるのかも知れませんね。  いやあ、40年ぐらいで行き着けないところは、やっぱ200年あっても行きつけないでしょう。200年あったら、はじめの160年ぐらいは、きっとサボっているに違いないもの。  逆に、それよか悪いかも。  160年間さぼり続けていたことでさぼり癖がついちゃっていて、残り40年もあっというまに過ぎちゃってしまうかも。(笑)  危機がないときにはだらけているというのは、生物の基本生存戦略であって、これは遺伝子レベルで身に染みついてしまっているだろう。  必要のないときに無駄なエネルギーを使う生き物は、種として長生きできません。かつていたとしても、いまは絶滅しているはず。人間もまた進化の歴史で生存証明を立ててきた生物なんで、そのへんの仕組みは、やはりそうなっているはず。  ちなみに15〜20あたりから、人がちゃんと物を考えられるようになるとして、そこからだいたい40〜50年と見ています。人の知的寿命ね。  人は老いてゆくからこそ、危機感を感じてせっせとなにかを創ろうとするのでしょう。  SFなんかでも、その種のテーマはたくさんありますな。生物としての寿命を克服した人間が後退してゆく系の話。 >プロジェクト達成感とか  僕の場合。  作品を一冊仕上げて、最後に「了」とか書いたときの感慨。  デビューはじめの頃は、やはり「達成感」「充実感」だったなぁ。時間が経つと「脱力感」とかになって、気力の再チャージを必要としたりもした。  それが数冊もおなじことを経験してくると、だんだん変化してきた。  ここ最近は、わりと一定。  いまの気分は、「不安感」ですな。  一冊を書き終える頃っていうのは、もう小説を書いている状態があたりまえの日常になっているわけだ。しかしラストの一行を書いてしまうと、それが終わってしまう。  もう書かなくてもいい状態。  それがとっても不安。「あれ? あれあれっ?」って感じでうろたえてしまう。  まあ書き上げた当日は、とりあえず寝る。  不安だから考えるのは先送りにして、明日に備えて寝ておく。明日になればなんとかなっているかも〜とか考えつつ、「腹が減っては戦が出来ぬ」とも言うし、とりあえず鋭気はなにをするにも大切だから、そのために寝ておく。  翌日起きても、まだ信じられないでいる。  小説を書いている状態こそが「作家」であるのに、いまここにいる「何も書かないでいい」自分っていうのは、いったいなんなのだろうとか、漠然と考えつつ、とりあえずゲームとか、溜まっていた小説とか、取りだめしておいたビデオとか、そーゆーのを片づける。  そのうちに、まあ感覚が平常モードに戻ってくるのか、その「違和感」は薄らいでゆく。  「作家」であるときの状態と、それ以外の状態(新木語では「ダメ人間状態」)とで、切り替えがうまくいってないのですな。気持ちの切り替えに対して、不器用なのだろう。  作家さんによっては、一日のうち、「午前中の半分」と「午後の半分」だけ「作家」になって、それ以外は平常時に戻るとか、うまく切り替えている人もいるようです。  あとは常に「作家」でいて、それ以外の日常生活は切り捨てている人。(破滅型?)  僕の場合は、締め切り前の3週間ぐらいだけ、24時間フルタイムで連続的に「作家」になっています。  一冊書くのに2ヶ月かかるとして、そのうちのはじめの5週間は、1日のうちに、1〜2時間ほど、精神状態を「作家」にすることに成功している模様。 >羽矢野君  ネット繋がらないって、どういうこと?  まさか使っているプロパイダがリダイアルの嵐とか、そういう意味?  この時代、ADSL引いちゃったほうが、アナログモデム使ってプロパイダにかけるより、よっぽど早いし、料金だって安上がりになるぞ〜。  「回線が引かれるまでは地獄だが、引かれた後は天国」といわれるYAHOO−BBとか、あのへんだと、「通信料+プロバイダ量」込みで、使い放題月額2280円ぽっきり。  「フレッツADSL+大手プロバイダ」という無難な組み合わせでも、まあ5千円で、24時間繋ぎっぱなしで、使い放題月額定額制が実現できるよ。  みやびさんもそうだけど……。  いまだにアナログモデムにしがみついて、わざわざ数分の一しか速度の出ない遅い回線で、リダイアルに我慢しつつ、数倍もの高い金払っている人って、けっこう多いんだなぁ。 >羽矢野君 >>嫌いと気に入らないの違い。 >>というか、これは全然別のものです。 >>じゃあ、結局嫌いってなんだ? >>これは自分が”嫌い”と決めたもの。  はい。そうですね。  まあいまさら僕が肯定しようが否定しようが、自分の頭を使って結論に至った羽矢野君にはまるで意味をもたないことだけど。いちおう、肯定しておきます。  はい。正解〜。  エサの連続げっちゅ、おめでとう。  どんどん。ぱふぱふ〜。  ……では、もうすこし補足しておきましょう。  「嫌い」とか「好き」とかいう状態。  これはなにか。  これは過去のある時点において、自分のそのときの「気に入る」のベクトルががっぷりと噛み合って、「好き/嫌い」と決定されたことがある――ということです。  それ以上でも、以下でもありません。  感情における歴史なんですね。「昔そういうことがあった」という。  つまり、「嫌い」という感情の状態は、「現状において正当な理由を持たない」でもOKなんです。  「好き」もそう。  んでもって、今回の「嫌いがそうでなくなる話」の場合は、その過去の「決定事項」を覆すという話の構図なわけですね。  じゃあ、どうやって覆すのか。 1.「好きになる」に充分な勢いをつけて、まるで正反対の「好き」に持っていってしまう。 2.過去のその時点で「嫌い」と決定ときの理由を洗い出していって、それが根拠不十分であったことを証明してみせて、「一転無罪」にしたっていい。 3.嫌いである自分を、嫌いなまま認められるようになる。(ゴキブリは嫌いだけど、ゴキブリにだって生きる権利はあるとか、なんとか)  とりあえず、この3パターンはあるでしょう。  まあお題の言葉を厳密に解釈すると、「3」はNGなんですが。  僕はこの3つを見つけられれば事前準備は充分だと考えて、実作業である話の練り込みに入ります。  まあ判断の根拠は「これまでの経験」なわけですが。  「これだけ材料があれば、なんかちゃんとしたものが出来るような気がする」――という感覚。  ただ羽矢野君の場合。これは実戦じゃなくって練習なんだから、この他にもパターンがあるかどうか考えてみるのもいいかも。  そしてまた、たとえの話。  太平洋戦争で日本は「悪」とする歴史があったとします。  そこからはじまって、アメリカ人の認識が「日本は悪」のままだったとします。  この認識を覆す。  「嫌いな日本にホームステイに来たアメリカ人の女の子に、日本を好きになってもらう話」だとしましょう。  やりかたは3つ。 1.いまから別なことをしてみせて、日本を好きになってもらう。 2.当時の歴史を研究して、日本は悪くなかったことを証明して納得してもらう。「勘違いだった」を納得してもらう。 3.いいところと悪いところを、切り分けて別物として認識してもらう。  このぐらいのアプローチの数が揃えば、実用には足りそうです。  実際には、上の1つだけではなくて、2つもしくは3つすべてを駆使して、話を組み立ててゆくわけですね。  3→2→1の順で読者に呈示できるように、プロットの中に「説明」ではなくエピソードとして織り込んでゆく工夫とかを組み込みます。そしてそこでもって、「いや、ひょっとしたら1をまずやろうとして失敗させてみせてから、3をみせるほうがいいだろうか」とか、考えたりもするわけです。  それが「錬る」という作業。  まず豊富な材料を揃えてからでないと、「錬る」なんて有り得ません。  アマチュアがろくに考えもせず「プロット錬りました」とか言っているのが片腹痛いというのは、そのためね。 P.S.  ああしかしこのあたりの話とか。  文学系の大学行って、物語の「構造論」とかを修めた人にしてみれば、「なにをいまさらそんなことを……」とか呆れられてしまうようなことなんだよなぁ。  まあいいか。文系出身のプロ作家って、じつは意外と少ないもんだし、ここの参加者にはひとりもいないし。ROMしている人にはたくさんいるけど。 >羽矢野君  羽矢野3−2の「おもちゃ」のネタ。  1日使って、自己採点しておくように。  ボツか、上記1〜3のどれかのパターンにはまっていてOKか――。  それ以外のなんらかのパターンでOKそうなものが見つかるようなら、4つ目のパターンというものも発明すること。  例によって、12個すべて、1時間のうちに検証を終えるように。  次の段階。  それが終わったときにも、まだこのお題が終わっていなかったらの話だが。  こんどはネタ1個の時間のうちの半分(2〜3分)でネタを出し、残りの時間で検証を済ませる――ということを、5分ごとのサイクルでやってみるように。  もう今現在でも、5分まるまる使わなくたって、ネタ1個の終わりまでやるぐらいのことは、できるようになってるだろ?  検証のための時間を、上のように「取る」のではなくて、「ひねり出して」みろ。 -------------------------------------------------------------------------------- 合言葉は、できることはやる。できなくてもやる。 No.3915 投稿日 2002年3月4日(月)11時49分 投稿者 望月京路 >困ったときの広辞苑様  これは、言葉の綾のつもりでしたが――って、よく考えると違うな。辞書は「考え始める前」に引くものってことは、小生は「手ぶらで旅行に行って、現地で必要なものを買う」って言ってるようなものだし。だめじゃん。 >未熟のままでいようとしているだけ  これは、その通りかもしれないです。言われてから気が付きましたけど。  確かに、未熟なままの方が楽だし。もし失敗しても、それを未熟のせいにできる。  成長して、自信を持ってから間違えると、落差がある分痛いだろうし。なら、最初から低い位置にいた方が、楽だし安全だ。……みたいな心理があったのだろうと、自己分析。  でも、そんな甘い意識じゃ、作家志望を名乗る事は出来ない。  向上する事を目的としたこの場にいること自体、失礼だ。  というわけで、脱未熟者宣言。できる事だけやるんじゃない、やるからできるようになるのだ。もちろん、できることもやる。 >辞書の嘘  ああ、やっぱり辞書も絶対ではないのですね。まあ、人が作ったものに完全無欠なものなど、ないのだろうけど。  小生は広辞苑と、小学校の卒業記念に貰った小さい辞書を併せて使用してますが、心配になってきました。  電子辞書……便利そうだ。 >○○が嫌いな人が、そうでなくなる話  課題のリミットが近そうなので、一段階と二段階をまとめて出します。 1、正露丸が嫌いな人が、それで腹痛を和らげてくれて、好きになる話。  正露丸の独特な臭いが嫌いな人がいた。ある日、その人は海外旅行先で水に当たり、腹痛と下痢に苛まれる。そのとき友人が持ってきていた正露丸を半ば無理やり飲まされたところ、見事腹痛が治ってしまい、それからは正露丸を常に持ち歩くようになった。 2、携帯電話が嫌いな中年男性が、それが誤解だと気付く話。  マナーが悪い若者ばかりを見てきて、携帯電話が嫌いな中年の男がいた。ある時、上司に勧められるまましぶしぶ携帯電話を持たされるが、次第にその便利さに気付き、悪いのはそれを使う人間の方だと気がついた。 3、若者が嫌いな中年男性が、それは偏見だと気付く話。  やたらにちゃらちゃらした最近の若者を嫌う中年の男がいた。ある時彼は、突然の心臓発作を起こし道で倒れてしまう。気が付くと病院で、茶髪にピアスの若者が自分を助けてくれたことを教えられ、自分の若者に抱いていた印象は偏見であった事に気付く。 4、ヘビが嫌いな人が、それを好きになる話。  ヘビを生理的に嫌いな女性がいた。だがある時、怪しい料亭で出された料理を、彼女はいたく気に入る。それが実はヘビの肉だと知った彼女は、それからヘビを見るたびによだれが出るようになった。 5、親が嫌いな人が、それを好きになる話。  のんだくれの父親を嫌いな子供がいた。ある日彼は、学校の宿題で父親の仕事場を見てくるように言われた。しぶしぶ行くが、そこでは熱心に働く父の姿があった。それを見て、父親はただののんだくれでないことを知った。 6、学校が嫌いな人が、そうでなくなる話。  毎日行かなくてはならない学校に嫌気がさしてきた学生がいた。ある時給仕の人が代わり、給食が格段においしくなった。それをきっかけに、毎日給食を楽しみに、学校へ行く事になった。 7、本が嫌いな人が、そうでなくなる話。  文字ばかり見ていると眠くなるので、本が嫌いな人がいた。だがある時、国語の授業で面白い話に出会う。それをきっかけに、同じ作家の本を読み始め、次第に本の魅力に取り付かれていった。 8、すぐに挫折する自分が嫌いな人が、そうでなくなる話。  何事も途中で投げ出してしまう自分が嫌いな人がいた。だが、お蔭でそれなりに小器用になり、社会に出ても様々な事態にも臨機応変に対応する事ができるようになり、すぐ挫折するのも悪くないと思い始めるようになった。 9、病弱な自分が嫌いな人が、そうでなくなる話。  病弱で、昔からよく風邪を引く自分が嫌いな男がいた。だがある時、彼の国で戦争が起こり、若い男はみな徴兵されてしまう。だが彼は、病弱ゆえに徴兵を免れる事ができ、彼は自分の病弱ぶりに感謝する。 10、優柔不断な自分が嫌いな人が、そうでなくなる話。  すぐに即決できない自分が嫌いな人がいた。ある時、雑誌の広告にあった幸運の壷の購入に迷う。迷う日々が続いたある日、その業者が詐欺を摘発されたとニュースで知る。それで、優柔不断は用心深い事だと、思い直す事ができた。  うむむ、嫌い対象が自分になると、途端に難しくなるや。その他は、既に答えが出された後なのもあって、パターン的にすらすらできました。でも、あんまり経験値になった気がしないな……やはり、自分で解き明かしてナンボらしい。当然か。 -------------------------------------------------------------------------------- おもかげに花の姿を先立てて幾重越え来ぬ峰の白雲 No.3916 投稿日 2002年3月4日(月)11時51分 投稿者 弟切 千隼 などと、さらりと歌えるくらい峰々を越えてゆきたい弟切です。 新課題を提出します。とりあえず十個です。お題は弟切限定の「死と再生」ですね。 1.登校拒否になり、自宅に引きこもって誰とも会おうとしなかった中学生が、自宅から出て学校へも行けるようになる話 2.試合中に怪我をして再起不能と言われたプロスポーツ選手が、再起を果たす話 3.一度行ったら二度と人間界へ帰れないという噂の妖精の国へ行って、無事帰ってきた人の話 4.神の巫女に選ばれて神殿に閉じ込められていた少女が、神殿から出て俗世と交わるようになる話 5.難病におかされて長期入院していた人が、全快して退院できる話 6.容貌が醜くなったことを恥じて引退した元女優が、再び舞台に立つ話 7.罪を犯して服役していた人が、無事年季を務め上げ、真人間になって出所する話 8.地位を追われて下野していた王が、再び王位に就く話 9.かつての美しい声を失って引退した元歌手が、新たな声で再び歌うようになる話 10.隣国に侵略されて滅ぼされた国の民が、侵略者を撃退して国を再興する話 -------------------------------------------------------------------------------- ああうう No.3917 投稿日 2002年3月4日(月)20時36分 投稿者 かねやん  新木さんが、好きと嫌いについて書く前に出しておきたかった。ちょと哀しい。 //好きと気に入る  スイッチがポンッとONになることが「気に入る」であり、スイッチがONになっている状態のことが「好き」である。これが一番の違いでしょう。  気に入るはフラグが立つことで、好きはフラグが立ってからのこと、とも言い換えられるかな? //好きと嫌いは正反対の関係? >新木さん >>ホントか? >>好きだけど、だいっきらい――っていうのなんて、よくあるパターンでないの? >>ある女の子が、ある男の子のことを大好きなわけだ。 >>しかしその男の子は、別の女の子のことが好きで、その娘と付き合ったりしているわけだ。 >>好きだけど、だいっきらい。 >>そんな気持ちがこうじて、その女の子はついに、破滅的な行動に走ってしまうことになる。 >>「愛憎」のお話。  あるあるあるっ(ばんばんばん!!) じゃなくって(笑)  んー、このだいっきらいって、好きを止めるために同じ大きさで逆向きに働く静止まさつ力みたいなもんだと考えています。好きだってものを向けちゃいけないと思ってるからなっちゃう状態。  で、正反対のものを同時に抱えているから面白いパターンになっているのかと。  うう、どうしても「好きと嫌いは正反対」って前提で考えてしまう。  反論になるようにもう少し考えてみます。 -------------------------------------------------------------------------------- 読者で〜す No.3918 投稿日 2002年3月4日(月)21時47分 投稿者 藤極堂 今回の課題もダメでしたー。 ■使用辞書サイト <A HREF="http://www.sanseido.net/">Web Dictionary e辞林・ネットで百科・シソーラス辞書検索・Lycosディクショナリ ■使用検索ソフト WordLinker・Google ツールバー >新木さん >まあいいか。文系出身のプロ作家って、じつは意外と少ないもんだし、ここの参加者にはひとりもいないし。 >ROMしている人にはたくさんいるけど。 せんせー。 どうして文系出身のプロがたくさんROMっているとわかるのですかー? ICQで会話しているのですかー? >弟切 千隼さん だいじょうーぶ、パソコンの扱い方だって、自動車の運転だって、最初はみんなたどたどしいでしょ? でも慣れたら速くなる。 知識の多さはこの分室に参加してる作家志望者No1なんだから自信持って! あと、ちゃんと夜は眠る方が体にも脳にもいいよ。 体を痛めつけても、心を痛めつけても、疲れるだけだから、あきらめずにゆっくり登っていけばいいと思う。 家康になるつもりでね。 -------------------------------------------------------------------------------- リンク失敗 No.3919 投稿日 2002年3月4日(月)21時50分 投稿者 藤極堂 ■使用辞書サイト Web Dictionary e辞林・ネットで百科・シソーラス辞書検索・Lycosディクショナリ ■使用検索ソフト WordLinker・Google ツールバー -------------------------------------------------------------------------------- テストは終わったけど。 No.3920 投稿日 2002年3月4日(月)23時35分 投稿者 にき ただいま風邪ひき中……。だる〜〜。「嫌い→そうじゃなくなる」はもう終わっちゃったんですか? 次の課題でがんばろ……。今回はシンデレラ迷宮のにき5改良版だけ。 にき5(また改良) ・東洋の珍しいお菓子「まんじゅう」が参加者全員に配られた。 ・シンデレラは皿に残った最後の一個をとることができる。早速一口食べるシンデレラ。 ・そのとき傍にいる少女が、自分のまんじゅうを床に落っことしてしまう。一口でおいしさを充分に味わえたシンデレラは、惜しげもなく残りを少女にあげる。 これでポケット消えたかなあ。残りの反省とかはまた次にします。 早く風邪治すぞ!! -------------------------------------------------------------------------------- 3月はどこも忙しい No.3921 投稿日 2002年3月5日(火)01時06分 投稿者 羽矢野  死にそうに忙しい羽矢野です。  8時から夜中12時まで仕事って……  しかも、日曜まで続くって……    でも、それでも頑張ります。  私の場合は無理してるわけではなく、楽しいからですけど。  少しくらい好きな事しないと、逆に神経減っちゃう。 ●望月さん  若い内は悩むよね。  私も社会ではガキ同然だけど。  ただ、気合いの入れ方は人それぞれだから、もしもそれがわかんないんだったら、早めに見つけておく事を進めるよ。社会人になってそれを知ってないと、挫折しやすくなっちゃうから。  ちなみに私は、決めた瞬間を境に、気持ちを完全に切り替えるという方式です。  だんだんと時間を増やすとか、ゆっくり確実な一歩とかは私は挫折するので、もう最初から限界ぎりぎりまでやります。(といいつつまだ甘いけど)  そしてそれを持続させる。  これは持続がとぎれたときにその気合いが切れてしまう恐れがあるのが欠点ですが、完全を続ける限り高いレベルで維持できるので、私には向いてます。  こういう人それぞれの合った方法が必ずあるので、それを見つけて頑張って。 ●通信環境とか  これは私の住んでる環境が少々特殊なためです。  私は会社の独身寮に住んでいるのですが、そこはいわゆる寮向けの電話会社オンリーな状態で、自分で電話等を引くことは一切できません。  一ヶ月前からようやくその会社でもADSLサービスが始まり、アナログから繋ぎ放題になりました。8Mで、しかも寮全体共通なんで、あんまり速くないんですが。  問題は、何故か私の回線だけ、頻繁に繋がらなくなるのです。  管理人室に置いてあるハブの電源をON/OFFすれば直るんですが、管理人さんがいる時間帯以外に繋がらなくなった場合は打つ手なしです。  こういう事情で、たまにネットできなくなってしまうのでした。 ●課題  やった。連続ゲット。  >まあいまさら僕が肯定しようが否定しようが、自分の頭を使って結論に至った羽矢野君にはまるで意味をもたないことだけど。いちおう、肯定しておきます。  いえいえ。情けないですが肯定してもらわないと、自分では正否の判断がつかないです。  そして何より「ちゃんとお城が作れたねーー」と先生に言ってもらえるのは、園児としては嬉しいです。 ●検証 基本: 1.「好きになる」に充分な勢いをつけて、まるで正反対の「好き」に持っていってしまう。 2.過去のその時点で「嫌い」と決定ときの理由を洗い出していって、それが根拠不十分であったことを証明してみせて、「一転無罪」にしたっていい。 3.嫌いである自分を、嫌いなまま認められるようになる。(ゴキブリは嫌いだけど、ゴキブリにだって生きる権利はあるとか、なんとか) 羽矢野考え: 4.嫌いなものは、実はそれ程嫌う必要はないんじゃないかと思わせる。嫌いという状態を解除する。”2”と同じ? 5.”似たもの”をもっと嫌いにさせて、今嫌っているものをどうでもよくする。(話としては成り立ちにくいかな?)  例:日本は悪だったけど、あっちの国は極悪だと理解させると、日本がマシに見える……とか。いや、嫌いという状態が消えたり薄まったりしてないから、アウトか?   3.「古くなり壊れて遊ばれなくなったおもちゃが、自分の古さや傷に誇りを持つ話」 1.嫌いなのは、自分がアニメ人形である事。理由はアニメが終わってしまったら遊んでもらえないという運命を背負わせたから。  そしてそれが嫌いでなくなったのは、アニメ人形であるが故の利点を発見したから。  これは”1”に該当してOK。 2.嫌いなのは自分が壊れやすい事。それが嫌いでなくなったのは、自分が大切にされていると知ったから。繋がってない。  これは、アウト。 3.嫌いなのは自分が古い事。嫌いでなくなったのは古さにも”価値”がある事に気づいたから。  これも”1”に該当してOK。 4.嫌いなのは、必要とされなくなった事。嫌いでなくなったのは必要とされている状態になったから。  これも、アウト。 5.嫌いなのは魅力がない事。嫌いでなくなったのは、魅力がある事に気づいたから。   これは”2”に該当してOK。 6.嫌いなのは傷ついた自分の体。嫌いでなくなったのは、男の子の自分に対する優しさを知ったから。  微妙に悩みますが、アウト。 7.嫌いなのは脇役である事。嫌いでなくなったのはそんな自分が気に入られている事に気づいたから。  脇役だから気に入られていたという情報が入っていればセーフだ。  でも、入っていないからアウト。 8.嫌いなのはプレミアであるために遊んでもらえない事。嫌いでなくなるのは、自分がプレミアというだけで飾られているのではないと気づいたから。  嫌いの心境が変化したと考えていいのだろうか?  これも遊ばれなくても懐かしんでもらえるならと主人公が納得するような情報が入っていれば”3”になると思うけど。  これだと足りない気がするからアウト。 9.嫌いなのは自分が複雑であり、子供に負担をかける事。嫌いでなくなるのは自分の複雑さが達成感という感情を子供に与えたから。  ”1”に該当してOK。 10.嫌いなのは自分のもろさ。嫌いでなくなったのは、自分が役に立てると知ったから。スジがずれてる。穴が開いて、役に立たなくなったのが嫌いだったらOKかもしれない(それだとボールが嫌な奴になるけど)  これはアウト。 11.嫌いなのは自分の価値の高さ。嫌いじゃなくなったのは、その価値の高さが逆に一人の人間をまともにしたと知ったから。  これは”1”か”4”に該当。 12.嫌いなのは自分がおもちゃである事。嫌いじゃなくなるのは、本物も偽物も使われ方は同じだと気づいたから。  これは”4”になると思う。  こんな感じになりました。  なかなか難しい。悩みます。  でも、一つ”あたり前”を知った。  このパターン出しを最初にして、意識して作ればいいんだ。  いつも考えるけど、一つで正解だと思ってしまう傾向にあった。  これで次のお題はもっと早くできるかな。  次からの課題は、検証時間を”ひねり出す”。  よし、やるぞ。   -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.3922 投稿日 2002年3月5日(火)04時36分 投稿者 新木 伸 >かねやん  好きと嫌いは、「いまフラグが立っている」という状態を示すものでしかないから、併存可能なのね。べつに矛盾もしていない。好きフラグが立ったら、嫌いフラグが立たないなんていう理由は、じつはなにもない。  ということで、「好きフラグ=ON」で同時に「嫌いフラグ=ON」という状態はあるわけだ。  「好き」と「嫌い」を正反対のものだっていう固定観念にとらわれちゃっているから、納得できないだけでは?  これは、あれだな。  「あの人好きフラグ=ON」「この人好きフラグ=ON」が両立しちゃうのと同じようなことだな。  この手の「好きだけど嫌い」とか、「あの人もこの人もどちらも愛してる」というのが面白いパターンであるというのは、単にそれがめずらしい状態ってこと。  好き嫌いフラグは、片方が立ったらもう一方は普通立たないもんだし、「愛してるフラグ」は、普通一個しか立たないもんだし。 >藤極堂さん  参加者っていうのは、書きこんでいる人。  ROMっていうのは、書きこまないけど読んでいる人。  リアルの会話によって、ある人がROMしているということはわかります。  体を痛めつけることも、心を痛めつけることも、人生の一時期には必要なことだろうね。自分がその疲弊しきった中で何ができるのかということを知っておかないと、マンモーには立ち向かえない。  なにせヤツとの戦いは、いつも死闘となるに決まっているのだから。  疲弊しきっていても、自分がどれだけ動けるか。どれだけ判断力が残るか。そのあたりを実際に掴んでいないと。(自分はこのぐらいできる)という理想の姿じゃなくって、実態のほうね。  てなわけで、ここの参加者でもそのあたりの時期にあると思われる人は、精神的な負荷をかけてイジメたりはしています。ただ弟切さんにはもう必要ないことだろう。そのあたりの自分の限界はもう知っているはずだ。  弟切さんは無理せず、マイペースでいいです。  たまに休憩しても、歩き続けることさえやめないでいれば、いつかは目的地にたどり着きます。  僕も最近はあんまり無理するのやめました。33ちゃいにもなると、体がついてこなくなる。  まあ非常事態になればどこまで無理が利くのかは知っているけど、非常事態モードにいったん突入しちゃうと、それが終わったあとの反動がでかいからなぁ。平常状態への回復までの時間もえらい長くなるし。 >にきさん  僕が「終わり」って言うまで、終わってませんよ〜。  「嫌い」の定義について、僕の解釈を書いただけ。「いやそれはちがう」と異論はさんだっていいのよ。あれが正解ってわけでもないんだから。  あと、「いまのお題はそろそろ終わりそうだから、次のお題からやろう」なんていうのは、この場所では「弱々な態度」とみなされるので注意すること。  あと1日だろうが、1時間だろうが、まだ終わっていない以上、関係ないっす。  だいたい、「最後までやり遂げられなかったら、なんの意味もない」ということなら、いちばん進んでる羽矢野さんも含めて、誰ひとりこの課題を最後まで終わらせちゃいないんだから、皆のやっていることにも意味がないっていうことになる。  この課題の最終到達点は、いちおう、「タイムリミットまでに第一段階を無数に出す。第一段階で出したひとつずつにたいして、第二段階のものを12個セットで出す。すべてのなかから最も面白くて自分の書きたいパターンを選んで、「800字+400字+4分割+16分割+プロット」まで作る。そうして書き出す手前まで行く」――ってあたりです。  練習内容はシンデレラ迷宮と短編蟻地獄の複合になっています。  どの段階までであっても、それぞれ、違った種類の経験値が得られるはず。  あとこれ自体が、プロが短編依頼を受けたとして、執筆準備に1週間ぐらいかけたとして……。その実作業のシミュレートにもなっています。  プロの場合、まあノロノロやって1週間ってなところでしょうか。  ほんとは短編の構想なんて、3日ぐらいでやらないといけない。  ゼロからスタートして書き上げるまでが、普通は1週間ぐらいなものだから。この場合の日数配分は、構想3日、執筆4日ってところです。  仮に、40枚程度の短編だけ食っていこうとするならば、普通は週に一本。  遅い場合でも2週間で1本はあげられるようでないとなりませんから。 >にき5(また改良)  この情景、ちょっと頭の中に浮かべてみたわけですが。  いわゆる脳内劇場(新木語)というやつですね。  そうすると、「シンデレラって優しい女の子だな〜」っていう感想しか出てきませんでした。  だって、「一口でおいしさを充分に味わえたシンデレラは」って部分は、頭の中のシンデレラのどこにも現れてこないんだもの。  声の調子にも出てないし、仕草や行動にも出てこない。  これ、シンデレラの心の中にあるだけのことでしょう?  そのつぎの「惜しげもなく」っていうのは、迷うことなく自分のまんじゅうを「はいっ」とか、あげちゃっているシンデレラの行動とかで見えてくるんですけどね。  シンデレラの心の中にしかない「一口で充分」の気持ちを、どう表面に出して見せるのかってことを考えつつ、またもう一回改良ですな。 >羽矢野君  社会人なら、携帯ぐらい、持ってるっしょ?  USBのケーブルでパソコンに繋ぐという手は?  アナログモデムで9600ボーでめちゃ遅いけど、掲示板見るぐらいなら、なんてことないし。  読みに行くの1回。オフラインで書いて、アップしに行くの1回。  わしもサブの通信手段は、「携帯+ノートパソコン」のモバイル環境で確保してるよ。 >>そして何より「ちゃんとお城が作れたねーー」と先生に言ってもらえるのは、園児としては嬉しいです。  いや、まだゼンゼンそこまで行ってないだろ。  「お城ってどんなのだと思う?」「はい、正解〜」ってところだと思うぞ。つぎに「じゃあ作ってみようね〜」が続くわけだけど、今回もまたそろそろ時間だし。 >>1.「好きになる」に充分な勢いをつけて、まるで正反対の「好き」に持っていってしまう。 >>2.過去のその時点で「嫌い」と決定ときの理由を洗い出していって、それが根拠不十分であったことを証明してみせて、「一転無罪」にしたっていい。 >>3.嫌いである自分を、嫌いなまま認められるようになる。(ゴキブリは嫌いだけど、ゴキブリにだって生きる権利はあるとか、なんとか)  これを言い換えてみよう。  「嫌いフラグ」って概念が出てきたから、それを使う。  ようは、この「フラグ」の取り扱いなわけよ。 1.フラグを別種のものに化けさせる。 2.フラグを消滅させる。 3.フラグを覆い隠す。  ほかにフラグを無効化する方法は?  あと自己検証の結果。  まあ……「おいおい、いいのか?」とか思う判定もいくつかあったけど、いちいち正解不正解なんてみたりしません。やり方は教えたんだから、あとは自分でやるように。  ただ、こうして眺めてみると、ほとんど1のパターンしか出てないよね。3なんて1個も出てない。明らかにバランスを欠いている。3つある可能性のうち、わざわざ自分から2つを捨てている状態。検討もしないうちから。  へたれだよね。  羽矢野君の、いまのこの現状ってさ。  ちゃんと認識した? -------------------------------------------------------------------------------- 補足 No.3923 投稿日 2002年3月5日(火)07時24分 投稿者 新木 伸 >羽矢野君  補足。  「お城作りましょうね〜」の話。  プロのレベルというものが、どのへんにあるのかということ。 「きょうはお城を作りましょうね〜。○○くん、お城ってどんなのだと思う?」 「こんなのとか、こんなのとか、あとこんなの〜」 「はい、どれも正解〜。じゃあ○○くんは、そのなかのどんなお城をつくりたいの?」 「これ〜。これつくりたいのー。つくるのー」 「はい。じゃあ作ってみましょうね〜」 「はーい」 「センセー、できたよ〜」 「ちゃんとお城ができましたねー、おめでとー」  これです。  お城が何かを知っていて、自分がどんなお城を作るかがわかっていて、ちゃんと思った通りのお城が作れること。  じつはなんてことのない低いレベルです。やるべきことを、単にきっちりとやるだけのこと。  それがプロの「水準」というもの。  これを小説にあてはめてみると、「自分がどんな話を書きたいのかわかっていて、ちゃんとそれを形にできること」――となります。  とりあえず、プロとして定常的に食ってゆけるという条件を満たすだけなら、それだけで充分。  ちゃんとお城が作れるレベル――であれば、どこへ行っても通用します。  また自分の作りたい「お城」ばかりではなく、人から与えられたお題でもきっちりこなせるようであれば、それはそれで、また仕事の口はいくらでもあります。  「すげぇお城」とか、「カッコいいお城」とか、「目を見張るようなお城」とか、「誰も考えたことのないようなお城」とか、そういうレベルのことは、じつはプロには要求されていません。  これが「百万部売りたい」とかいうなら別だけどね。 -------------------------------------------------------------------------------- ぐはっ No.3924 投稿日 2002年3月5日(火)11時04分 投稿者 かねやん >新木さん >>「好き」と「嫌い」を正反対のものだっていう固定観念にとらわれちゃっているから、納得できないだけでは?    好きと嫌いのフラグは個別に立つ、までは気づいてるんだからわかりそうなものなんだけど。好きと嫌いの大きさを考えるときにリセットしちゃってるなあ。  スキとキライをいったりきたりする。これは昔のアニメの歌の一部分なんですが(元ねたわかるのは同年代か少し上の人だけだろうなあ)。  恋愛もので、多分一番多く使われてる揺れ動く天秤のイメージ。これが固定観念の大本になってるんでしょうね。 //失敗について  仕事で失敗したらそれを取り返すのは大変です。だから自分で責任を取れる範囲を常に考えとかないといけませんし、それ以上のことをやるときは、上の人に許可を貰う=責任を持ってもらうようにしなければできません。  いつでも失敗したときのことを考えて行動しなきゃいけない。  いま分室でやってることは、どんな失敗をしても他人に迷惑がかからないし自分が失うものも無い。リスク無しで経験値だけ丸儲け。だから失敗したときのことを考えなくてもいい。  そう考えてみると失敗が怖くなくなりません?  なんとなく思ったことですが。 -------------------------------------------------------------------------------- 山のあなたの空遠く 「幸」住むと人の言ふ No.3925 投稿日 2002年3月5日(火)21時45分 投稿者 弟切 千隼 『噫[ああ]、われ人と尋[と]めゆきて、涙さしぐみ帰り来』てしまってはいけない、と自分に言い聞かせている弟切です。 ところで、今やっている新課題の名前を思いつきました。そろそろ名前を付けないと不便ですよね。 「アイディア分岐増殖」というのはいかがでしょう? ひねりも何もなくそのまんま過ぎるでしょうか?(^^;  では、課題の提出に行きます。今日も十個提出します。 11.魔力を失って宮廷魔術師の地位を追われた元魔術師が、魔力を取り戻して再び高い地位の魔術師となる話 12.レース中に怪我をして薬殺されそうになった競走馬が救われて、カムバックを果たす話 13.王に先立たれ、嘆きのあまり離宮に閉じこもっていた王妃が、離宮から出て女王の地位に就き、政治の混乱を収拾する話 14.神の不興を買って地上に落とされた天使が、天界に戻る話 15.事業に失敗して会社をつぶしてしまい、零落した元社長が、新たな会社を作って業績を上げる話 16.才能の行き詰まりを感じて筆を投げた元画家が、再び絵筆を取る話 17.世の中は弱肉強食だと考えていた人が、病に倒れたことをきっかけに弱者に対する思いやりに目覚め、ボランティア活動に精を出すようになる話 18.人生を悲観して自殺を図った人が、垣間見た死後の世界の恐ろしさに驚いて蘇生する話 19.幼い頃に遊んだ場所の自然が破壊されたことに心を痛めた人が、その場所を整備して自然を取り戻す話 20.自分の失敗で患者を死なせたために医者を廃業した人が、再びメスを取る話 -------------------------------------------------------------------------------- 今日は少し No.3926 投稿日 2002年3月6日(水)01時05分 投稿者 羽矢野 >へたれだよね。 >羽矢野君の、いまのこの現状ってさ。 >ちゃんと認識した?  しました。  やってみて、パターンが偏っているのに気づいて、一つの可能性しか見つけられなかったんだなあと。  次の課題は、題目の考察と合わせて、フラグ変更パターンも思考しなければ。  早いとこスタートラインに立たないと。  せめて、自主没かけれるようにならないとなあ。  ”おいおい”って奴が一杯あったみたいだし。  まだ思考密度が足りていないんだな。きっと。 >いや、まだゼンゼンそこまで行ってないだろ。  失礼しました。  書き方がまずかったです。  ちゃんと、この辺りも認識してます。 ●携帯環境とか。  高そうなイメージあるんで、やった事ないです。  試してみます。 ●フラグ  これ今日の課題にして一日考えました。  日本嫌いの外国人が日本を好きになる話。これを例題にして、パターンをいくつか出して検証。  ……全部が、三つの内に入ってしまう。  日本の良いところを見せる。  誤解を解く。  今の日本人に罪があるわけじゃない……  だいたいこんな所におちつく。  一つあり得たのは、それよりも優先順位の高いフラグをONにする。  または、そのフラグ自体の優先順位を下げてしまう。  ようは、日本を好きか嫌いかなんてどうでもいいという状態に持っていけば、嫌いな状態は解除されるはず。  こんなのしか考えつかない。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.3927 投稿日 2002年3月6日(水)14時21分 投稿者 新木 伸 >かねやん >>いま分室でやってることは、どんな失敗をしても他人に迷惑がかからないし自分が失うものも無い。リスク無しで経験値だけ丸儲け。だから失敗したときのことを考えなくてもいい。  そりゃそうですって。  ここは遊び場兼練習場。  プロでここに参加してる人は、僕も含めて憩いの場としてここを利用してるはず。休憩のための場所ね。  だってここでなに書いたところで、斬られて死ぬようなことはないんだもん。ああ、気が安らぐ〜。 >弟切さん >>「アイディア分岐増殖」  うわっ。ダサっ。  ボツ。  すっとバッチリなネーミングが出てこないのは、この練習がいくつかのコンセプトの複合だからです。「シンデレラ迷宮+短編蟻地獄+α」。ネーミングをつけるには、このαの部分に着目しないと。  あと出してきている第一段階。  若干ズレてきているものがあるぞ。  「死と再生」――って言葉に引きずられて、「復活」なんてものが混じってきてるでしょ。  ここはあくまで、「再誕」なのね。  あんまり「死」のイメージは込めないように。  そろそろ弟切さんも、自分の扱っているものの本質を考えてみる時期かね。  「死と再生」と「復活」と「再誕」  まずこの3つを、定義してみよ。  どれも神話民話の分類上では、「死と再生」系にあることは違いがない。だがもうひとつ分解能はあげられるはずだ。 >羽矢野君  まずテーマの本質に迫って、そのテーマを語る話の論理構造が何パターンの形態を取りうるのか求めて……。  それからアイデア出しを試みるのでないと、出したアイデアが偏っていることに気づくことさえできない。  そんな、とほほでへたれなことになっちゃう。  以前、シンデレラ迷宮のときに、他のプロの人にためしにやってもらったっていう話があったでしょ。あのとき誰もがまず最初に試みるのが、「無欲のパターン数の把握」からなのね。 >>一つあり得たのは、それよりも優先順位の高いフラグをONにする。 >>または、そのフラグ自体の優先順位を下げてしまう。 >>ようは、日本を好きか嫌いかなんてどうでもいいという状態に持っていけば、嫌いな状態は解除されるはず。  これはすなわち、「マスクしてしまう」ってことだから、3のパターンだってば。  フラグ自体は立ったままだけど、それがどうでもいい状態にしちゃうという系統。  この3つ以外には、普通、ないと思うよ。  僕がまだほかにもあるような可能性をにおわせているのは、コロンブスの卵的発想によって、なにか未知の4つ目以降が出てくる可能性もなきにしもあらず――と思っているから。 >携帯とか  携帯は本体0円で、月々の基本料3000円ぐらい?  かなり高いんだよなぁ。本当は持ちたくないけど、まあ便利なんで持ってる。表に出たときに公衆電話探さなくていいのが便利(最近公衆電話の数も減ったし)。  以前はプリペイド式の携帯を使っていた。月々の基本料がこっちのが安い。いまだと毎月最低1000円相当で番号を維持できるかな。ただし通話料は1分100円。だいぶ高い。これでもケーブル繋いでモデムとして使えたはず。  コンビニで通話カード買って3ヶ月ごとに突っ込むのが面倒になったので、i−MODEに乗り換え。  あんまり使わない人には、プリペイド式のほうが安上がり。  そういやPHSのほうだと、データ通信使い放題で5000円ぐらいのもあったような気がする。プロバイダは解約して、インターネットへの接続はそれで統一しちゃうという手もある。  あと電話としては使えないデータ通信専用のCFカード型の端末もあったりする。 -------------------------------------------------------------------------------- No.3928 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- 36、9度って微妙…… No.3929 投稿日 2002年3月6日(水)18時47分 投稿者 にき うーんうーん。「好きと嫌いは両立する」ということがいまいちつかみきれていない。「気に入らない」と「嫌い」の違いはなんとなく分かったけど。とりあえず保留。ネタ出し行こう。 ●「自分を嫌いな主人公がそうじゃなくなる話」 1男の子になりたかった女の子が女の子としての人生も悪くないと思う話 2臆病なトラが、実はもっと臆病なライオンに気づき自分の臆病さがどうでもよくなる話 3平凡な自分を嫌いな人が平凡なりの良さを見つける話 4デブである自分が嫌いな人が、周りはそれほどと思っていないのに気づく話 5目立つ技ができないバレー選手がマイペースにやればいいことに気づく話 6パーティで足手まといになるばかりの弱い剣士が弱くてもできることがあると気づく話 7人に自分を合わせることができない人が、無理に合わせることもないと思う話 8人に愛情をそそげない人が、いつのまにか人を愛していたことに気づく話 9熱血漢になりがちの人が、その性格は悪いものじゃないと気づく話 10諦めてばかりの自分が嫌いな人が一個だけ諦めずにがんばれるものを見つける話 ふう。これ全部で一時間ってどんなもんだろ。 ●にき5 どうやって一口で満足を表すか。←まだ考え中です。満足というのを表すのは言葉でしかできないような。でもセリフ以外で表したいよなあ。 -------------------------------------------------------------------------------- 削りアップロード。 No.3930 投稿日 2002年3月6日(水)21時57分 投稿者 魚住雅則 一目で灰色に見えるどころか、どこを削ればいいのか判断すらできない状況。 ある一部を削ると、他の部分を増やしたくなってしまう始末。あああ。 とにかく前半部分の独り言を削って、相方の宣言前後を増量しました。 -------------------------------------------------------------------------------- 新課題 No.3931 投稿日 2002年3月6日(水)22時07分 投稿者 岩瀬きり 卒業式があったり、浪人が決まったり、徹夜でカラオケをして風邪をひいたり、ぼく的にはかなり忙しい一週間だったのですが、とにかく新課題(自分嫌い)が終了してなくてよかった……。 新木さんの解説が入ってるみたいですね。 経験値は低くなっちゃうかもしれませんが、遅れを取り戻すべくがんばります。 新課題、初期状態などに分解する前に一行コンセプト再検討。 ・新課題(自分が嫌い) ≪1≫ 「英雄」は抽象的すぎるので「歌手」に代えます。 1.歌手になったものの、マスコミやストーカーに追いまわされる毎日を送る羽目になり、歌手になったことを後悔していた主人公が、ファンからの手紙で自分の歌で癒されている人がいることを改めて知り、歌手として邁進していく話。 ボツ。自分嫌いではなく、マスコミ・ストーカーに追われる歌手生活が嫌い? 「歌手になった自分」を後悔ならOK? パターンとしては一応3に該当。 1(改).プロ歌手になったはいいが、初めてのコンサートには観客がほとんどやってこず、プロとしてやっていくことを諦めかけた主人公が、ファンからの激励の手紙で自分の歌でも喜んで聴いてくれる人がいることを知り、再び歌手としてがんばっていくことを決意する話。 客を集められなかった。 ↓ 歌手になる自分を否定=自分が嫌いフラグON 歌手になる自分を肯定=嫌いフラグOFF ↑ よろこんでくれる客は少数だがいる。 パターン2に該当。OK。 ≪2≫ 2.嫌悪しながらも死体回収業につく青年が、その仕事の大切さを知る話。 ボツ。 その職業が嫌いなだけ。 ≪3≫ 3.人の生き血を吸わなければ生きていけないという呪われた存在であることを思い悩みながら生きている吸血鬼が、その不死性・夜行性を生かして夜間警備員として活躍する話。 「吸血鬼であること」と「自分」は切り離せない関係。≪2≫の職業とは異なる。 吸血という属性を不死性・夜行性で覆い隠す。 (吸血鬼という自分を、夜間警備員としての自分で覆い隠す) パターン3に該当。OK。 ≪4≫ 4.大量虐殺兵器を開発してしまった自分の愚かさを後悔する科学者が、その知識と財力を平和のためにもちいる話。 ……アインシュタインですね。これ。 「大量虐殺兵器を開発した自分」を「知識と財力を平和のために用いる自分」で覆い隠せるだろうか? 後者の目的が、「自分嫌い」はそのままに、罪滅ぼしとしてならボツ。「開発した自分」を認めた上で、「知識や財力で平和に貢献できる自分」も認めたというならなんとかパターン3に該当。 この転換が兵器を開発した「知識や財力」を持つ自分を好きになってのことならパターン2に該当(しかしありえるだろうか……)。 4(改).大量虐殺兵器を開発してしまった自分の愚かさを後悔していた科学者が、その兵器で自分の国が救われたとして英雄に祭り上げられ、兵器を作った自分を認めさらなる開発にいそしむ話。 ……最低な人間だ。 一応、パターン1に該当。 ≪5≫ 5.まともに体を動かせなくなっことに絶望していた老人が、自身の被介護経験を本にして後の介護の役に立つことを決意する話。 「体を動かせない自分」を「被介護経験を本にする自分」で覆い隠せるか? ……微妙。パターン3で一応OK? ≪6≫ 6.ほんとうはキャスターになりたかったのだが、人前で極端に堅くなってしまことで裏方に甘んじていた主人公が、その堅さを生かしてお堅い政治部のキャスターに抜擢される話。 「堅くなってしまう自分」が好きに転じるのだからパターン1に該当。OK。 (「裏方に甘んじている自分」は嫌いでなくてはならない) ≪7≫ 7.男勝りな性格ゆえに、好きな男子に告白できずにいた少女が、その性格を認められた上で逆に告白され自分が好きになる話。 初期状態で「男勝りな自分」が嫌いならば、パターン1に該当。 ≪8≫ 8.何事にも熱くなることができない自分が嫌いな主人公が、その冷静な性格を生かして裁判官になる話。 パターン1に該当。OK。 ≪9≫ 9.どうでもいい理由で毎日のようにいじめられている少年が、ふとしたことからボランティア活動に参加して、人のために尽くす自分を好きになる話。 パターン3に該当。主人公がいじめられることが好きな人間でない限りOK。 (いじめられる自分が嫌いなことが必要条件) ≪10≫ 10.背の高いことがコンプレックスだった少女が、その背の高さを生かしたスーパーモデルになって活躍する話。 赤い鼻のトナカイさん型。パターン2に該当。 >>好きだけど、だいっきらい。 >>そんな気持ちがこうじて、その女の子はついに、破滅的な行動に走ってしまうことになる。 「好き」「嫌い」フラグ両立ちの状態が、理屈では理解できても、いまいち納得できないです。「好き」「嫌い」をいままで正反対に使ってたのでどうもすんなりいかない。 いわゆる「好きだけど、だいっきらい」の「あるあるある!!!」な彼・彼女たちの多くは、本心では好きだけど口や態度では嫌いな素振りをするってのが大半な気がするので。両立ちっていうよりかは、「偽嫌いフラグ」が立っているような……。 でも考えてみれば「納豆の味は好きだけど、臭いは嫌い。だから納豆は好きだけど嫌い」とかならありえるのか……。「彼のああいうところは好きだけど、こういうところは嫌い」もありえそうだ。結局「納豆」や「彼」全体では嫌いなのか好きなのかはわからないけど。 ってそうか。わかる必要は無いのか。 好き嫌いフラグは別にどちらが本物で、どちらが偽者とか気にする必要はないのか。別に対称的なものじゃないんだから(って何度も言われてますね……)。 ありゃ、納得できました、少なくとも納得したつもりになりました(爆)。 本物を決めるから、偽者が出てくる。 「偽嫌いフラグ」に見えてもそれは「嫌いフラグ」なのかぁ。 うーーん。 -------------------------------------------------------------------------------- 追記。 No.3932 投稿日 2002年3月6日(水)22時16分 投稿者 魚住雅則 >「うわっ。あんたこんなとこでなんしてんっ? ちょおっそんなさぶいとこおったら風邪ひくで」 >これだと、あきらかに読みにくい。 >ところでここの「こんなとこでなんしてん」は、「こんなとこでなにしてん」のミス? それとも、「なんしてん」で正解なの? 「なんしてん」で正解です。そのつもりで書きました。 本当は「ん」はあまり発音せずに「なーしてん」に近い音なんですが、小さい「ん」が出なかったのでそのままにしてあります。 でも「なにしてん」もよく聞きます。   文章上での大阪弁というのは難しい。 >密度を下げる 必要な情報を残したまま下げることができませんでした。 意識では「標準」と「標準よりちょっと上」の密度にしたつもりです。 -------------------------------------------------------------------------------- うわー、うずうずする。 No.3933 投稿日 2002年3月6日(水)22時44分 投稿者 本家・鷹見一幸  いやね、魚住くんの「リテイク2」を、ざっと読ませてもらったんだけど、赤ペンがあったら線を引きたくて引きたくて……(笑)  文章には「リズム」がある。  人間は、目で読むのと同時に脳の中でそれを一種の朗読として変換して読んでいる。  これは「会話文」だけではない。地の文も朗読のように変換して読んでいる部分がある。  だから、たとえ必要な描写だと思っても、リズムに合わない場合は容赦なく削除してしまう覚悟が必要になる。  特に物語の最初の部分にこれは重要だ。 「サクサク読ませる」というのは、別に描写を削ればいい、ということじゃない。「次が気になるからサクサク読んでしまう」状態に読者を持ってゆくということだと俺は思う。  だとしたら、物語の冒頭の部分が一番大事ではないかと思う。  ゆっくりと、じっくりと読ませるのか、軽妙に進むのか。  そこで文章のリズムが確立していれば、読者はそのリズムに乗ってくれる。    2ページ読ませたらこっちのものだよ。    魚住君のアレは、もっともっと面白く出来るはずだ。  鷹見流にアレンジするとどうなるか、その見本として魚住くんのアレを勝手に添削した(削っただけ)の数行をここに引用しようかと思ったけど、了解も得ていないし、「俺だったらこうする」というのと同じなので、やめました。  あー、赤ペン欲しい(笑) -------------------------------------------------------------------------------- 梅が香にのっと日の出る山路かな No.3934 投稿日 2002年3月6日(水)23時14分 投稿者 弟切 千隼 いつもながら、たった十七文字でこれだけの句を作る松尾芭蕉はすごい!と感嘆しきりの弟切です。 >>死と再生、復活、再誕 こうやって書くと、何だかミルチャ・エリアーデかジョーゼフ・キャンベルの論文か解説書の題名みたいな気がしますね。エリアーデは著名な宗教学者で、キャンベルは同じくらい著名な神話学者です。お二方とも惜しまれながら亡くなりました。弟切は大学の卒論を書く時に、このお二方の書かれたものにお世話になりました(^_^)  新木さんのおっしゃる通り、これらの言葉の定義をはっきりすべき時期ですね。 まず「死と再生」です。 「死」には、「物理的な死」と「心理的な死」と「社会的な死」があると考えます。 「物理的な死」は、生物の個体や集団が肉体的に死んでしまうことです。あるいは無生物が物理的に破壊されたことを「死」に譬えることもありますね。 これまでに私が挙げたアイディアですと、「5.難病におかされて長期入院していた人が(以下略)」というのが物理的な死をほのめかしていますね。 「心理的な死」は、ある生物の心が破壊されてしまうことです。こちらも個体に限らず集団での死というのもありですね。ただし、無生物に心はありませんから−擬人化した場合のことは、とりあえず置いておきましょう−、無生物の心理的な死というものは存在しませんね。 これまでに私が挙げたアイディアの中では、「13.王に先立たれ、嘆きのあまり離宮に閉じこもっていた王妃が(以下略)」というのが心理的な死を表しています。 「社会的な死」は、ある生物の個体や集団が、その個体や集団を受け入れている生物集団−ほとんどの場合は同種の生物同士の集まり−の中でまともに相手にされなくなる状態です。 私のアイディア中では、「8.地位を追われて下野していた王が(以下略)」というのが社会的な死を表しています。 当然、対になっている「再生」にも「物理的な再生」と「心理的な再生」と「社会的な再生」があります。しかし、例えば「物理的な死」には必ず「物理的な再生」が組み合わされるかというと、そうではありません。「物理的な死」の後に「心理的な再生」が来たり「社会的な再生」が来たりすることもあり得ます。 ということで、「死と再生」には、3種の死と3種の再生が組み合わされることにより、3×3=9種があることになります。 これらの組み合わせの例については、後ほど挙げます。 次に「復活」です。 「復活」の漢字を見れば「復[また]活きる」です。これは、読んで字の如く「死する前までの状態そのままで生きる」ことです。 「復活」の場合、死ぬ前と生き返った後とでは、物理的にも心理的にも社会的にも全く同じものです。 最後に「再誕」です。 「再誕」の漢字を訓読みすれば「再び誕生する」ですから、「再誕」とは新たに生まれることであり、決して死す前と全く同じ状態で「生き返って」くる訳ではありません。死す前と「再誕」した後とでは、何かしら質的な差があります。 中途半端ですが、今日は時間があまり取れませんのでここまでにします。続きは次回に。 -------------------------------------------------------------------------------- >「嫌い」と「気に入らない」 No.3935 投稿日 2002年3月6日(水)23時55分 投稿者 とんびの羽根  タイミング的に後れをとってますが、自分なりの結論を出しておきます。  昨夜は娘が熱を出したので一緒にさっさと寝ました、課題が終わってなかったので、中途だった書きかけの続きができてとてもうれしい。 >>1.「嫌い」と「気に入らない」は同種のもの。程度の違いで使い分けられしているものである。 >>2.「嫌い」と「気に入らない」は別種のもの。そもそも用法が異なる。  「気に入らない」は「嫌い」の手前の段階なのではないかという仮説から始めてみました。 (1寄りの見解)  気に入らないことがないのに嫌いってことはあるのだろうか?   どこが気に入らないというわけではないけど、同じ部屋にいるとむかつくということはある。どこが嫌いなんと聞かれても自分でもようわからん。  嫌いだけど、もはや気に入らないのがどこかわからないというのはどうか?(逆にすると微妙にニュアンスが変わるようだ。)   ある。食わず嫌いになってる演歌歌手とか、以前敵対していたチームの選手が移籍してきたときとか。   追加:嫌なことが同時にあったときに、関係が無くてもそれが嫌いというのがある。嫌なことがトラウマとなると、本体である嫌なことを思い出せなくなり、関係ないことを本当にいやなことと勘違いすることがある。(関係はないのだが、無意識は、同時に起きたこととか、時間、場所、キーワードなどを関係あるものとみなすのかもしれない)  気に入らないことがあって嫌いでない状態はあるだろうか?   これはある。  その状態で気に入らないことが増えたり、大きくなったりすると、嫌いに移行するのか。   嫌いと決定付けるような気に入らないことが無い限り、自然に移行することはない。ところがわずかなきっかけで突然大嫌いになることはある。よく最後の一押しというもの。 このあたりはよくドラマの急展開シーンでよくありますね。逆にきっかけをつかみ損ねたために、嫌いになったり別れたりするきっかけを失うということも、よくある(パターンの)ような。  結論: 「気に入らない」はどうも関係というより「嫌い」のきっかけにはなるようなのです。(答えとしては2です)新木伸さんのいうフラッグというほどの厳密な感覚ではないけど、近いと思う。 納得がいかない、チェックポイントがあって、ひっかかる、しかしきっかけであるからそれが過ぎ去ったり、誤解と分かって消えてしまっても、嫌いという感情は残る。あるいは嫌うという感情を判定する部分が、その原因については時間の流れや責任の範囲といった通常の確認をさぼろうとしている。その非論理性がフラッグとの違いかな。 -------------------------------------------------------------------------------- ま、まさか…… No.3936 投稿日 2002年3月7日(木)01時04分 投稿者 唯野教授  「不思議の海のナディア」って、「不思議の国のアリス」のもじりだったのかー! この事実に気づくのに十年もかかるなんて……。 >「嫌い」について  過去における決定事項か……。  ということは、はじめて出会う「気に入らない」に対しては、「嫌い」は存在しないということ?  しかし、たとえば三歳の幼児がはじめてにんじんを食べて、「あたしこれきらい」と言った場合はどうなるのだろう? にんじんを味わってから「あたしこれきらい」というまでの一瞬の間に、にんじんの味は過去のものになったと解釈するとか?  正直、新木さんの解説には、頭では納得しても感覚の方が納得してない。私の感覚が一番納得するのがやはり「同種だけど程度が違う」説。気に入らない<嫌い<憎い というのが一番しっくりくるのです。  何か反証をあげていただけるとありがたいのですが……。  あと、「愛憎」に関して。  私はあの手のシチュエーションを、実は好きと嫌いは同居していないと解釈していました。  愛しているのは(新木さんの例で言えば)浮気しない男の子という現実には存在しない幻想で、実在する男へは純粋に憎しみしかない。ただし女の子自身は、両者があまりにもそっくりなために幻想と現実の区別がついていない場合がある。というものです。 -------------------------------------------------------------------------------- やっと会社から帰ってこれました。 No.3937 投稿日 2002年3月7日(木)01時29分 投稿者 羽矢野 課題は出来ないけど、思考だけはいつもしている羽矢野です。 ●好きと嫌い  答えが示されたのに、意外と理解できない人が多くてちょっとびっくり。  私も完璧かと問われれば怪しいけど。  みんな、好きと嫌いは一つのメーターの両端と考えているみたいですね。  嫌い(−)−−−−−0−−−−−(+)好き  こんな感じ。  でも、違う。好きと嫌いは一つの対象に下した判断です。  これを何とかわかりやすくできないかな?  と考えてみます。  例:リンゴ  これで好き嫌いの判断をしてみましょう。  リンゴが嫌い  これは一つの好き嫌いです。自分がリンゴを見たり食べたりして、リンゴの情報を集めた結果、自分が”嫌い”と判断したという事です。  みんなが迷っているのはここからかな?  リンゴはそれ自体以外にも、多くの好き嫌い要素を含んでいます。  味・匂い・大きさ・色・形等々……  一つ一つに人間は好き嫌いがあります。  だから、リンゴは好きだけど酸っぱいのは嫌いとか、青リンゴは嫌いとかといった、好きだけど嫌いという状態が生まれてしまうわけです。  つまりはそれだけの事。  リンゴを構成する要素をすべて好きでないとリンゴが好きとならないわけではないという事ですね。  じゃあ、リンゴを好きになるには?  (新木さんの受け売りで)  一つは、好きの要素を目一杯まで引き上げる。  リンゴが嫌いという判断は、平均的なリンゴの構成要素の好き嫌いの数と強さから決定されています。(これも絶対にそうじゃないですが)  だから、好きという部分の力を引き上げれば、嫌いから好きに変化します。  究極のおいしいリンゴ料理とか食べると、味の好きが目一杯引き上げられて、嫌いから好きになってしまう。グルメ漫画でよくありますね。  二つ目は、嫌いな要素を消し去る。  リンゴが嫌いな理由の一番大きいものが過去にリンゴを食べて食中毒になったからという場合、例えば食中毒の原因がリンゴではなくて、一緒に食べたブドウだったと証明できれば、リンゴを嫌いな理由が無くなってしまうので、好きになります。  某漫画で「そのリンゴは偽物だ」という言葉で究極のリンゴを食べさせて、嫌いな要素は偽物しか食べた事ない自分の勘違いだったとさせる詐欺の手口はこれです。  三つ目は、嫌いなままで認めさせる。  リンゴがいかに栄養が高く、すばらしい果物か理解させれば、いかに嫌いでもリンゴを認めないわけにはいきません。  これだと確かに嫌いという要素は消えないですが、それ以上にリンゴのすばらしさを認めている状態になるので、嫌いではなくなるはずですね。  こいつもあのぐうたら新聞社員の常套手段ですね。(偏見もってるわけじゃないです)  と偉そうに言ってますが、自分の出した課題は判断できなかったりします(笑)  リンゴが嫌いとは 『リンゴ(嫌い)』…… 味(好き) 匂い(嫌い) 色(青は好き・赤は嫌い) 形(好き・虫食いはいや)  と連なっていて判断されているので、それを構成している要素をいじると、リンゴの嫌いは覆ります。  これで少しは分かってもらえるかな?  他人への説明。  これも練習。 >にんじん初めて食べて嫌い。  別におかしくないと思いますけど。  あまりに気に入らない部分が一杯あって、一瞬で嫌いにまで到達しただけの事では?  嫌いと決定した時間が早すぎて、気付かないだけ。  判断をするのはだんだんともあるし、一瞬もあります。  好き嫌いを決めたたけですから。  時間やプロセス。もっといえば理由だって問われないのです。好きと嫌い。  後、嫌いと憎いも全然別のものだと思いますが。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.3938 投稿日 2002年3月7日(木)02時28分 投稿者 新木 伸 >本家鷹見さん  まあまあ。  次のステップも考えてありますんで……。  以前ここで編み出して、有効であることが検証済みである方法が。  いやホント、赤ペン欲しいとこですが(笑)。  でも僕らがやっちゃ意味がない。自分でできるようになれなければなんにも意味がない。しかも「たまたま」じゃなくって、それを自分ひとりで定常的にあたりまえに、徹夜でハイになっていようがなんだろうが、やれるようにならないと意味がない。 >魚住君  んじゃ、次のステップ。  いま書いたこれを、まず全部捨てよう。  ファイルを物理的に削除するように。ゴミ箱からも消しておくように。  まあバックアップは、ここの課題部屋にあるから、いざとなりゃそこから戻せばいい。  あとプリントアウトなども、もしあったら捨てる。  そうやって、完全にこの現在のバージョンのものを見ることができない状態にしたら、もういっぺん、一から新しく書いてゆくこと。  べつに展開とか変える必要はない。べつに変えてもいいわけだけど。  今度は長さや文章量については、気にしないでいい。  作品自体(このシーン)が必要とする分量を、必要なだけ書けばいい。  結果的に増えることになるかもしれないし、減ることになるかもしれない。適正と思われる量で書く。  繰り返すが……。  ここでいちばん大事なポイントは、「前のものを一切見ないこと」だ。  わかったな? 見るなよ?  書き上げたら、また課題部屋にアップ。  あんまり待たんぞ。  あんまり待たせたら、アップしてきても、「なに? なんの話? ああ、あれ、まだやってたんだ。へー」とか言うぞ。ほんとだぞ。  さくっと実行してくるように。 >魚住君 >>「なんしてん」  んじゃ、ここ「なンしてん?」とか。  「なん【※注:「ん」は特殊文字促音の小さい「ん」で:】してん」とか、そういうのどうよ?  「なーしてん?」でもいいというなら、  「なぁしてん?」とかは?  もっといろいろ工夫しろよ。 >とんびの羽根さん >>以前敵対していたチームの選手が移籍してきたときとか。  あー、これ、わかるわかる。  いやべつにサッカーとか興味ないんだけど(笑)。  これがすなわち、「嫌いフラグが立っているだけ」という状態です。  嫌いフラグが立ったのは、昔の出来事。その選手が敵対チームでエースを張っていた時点。  気に入らない理由は、敵対チームの選手だということなのだから、味方チームにやってきた時点ですでに気に入らない理由は消失しているにも関わらず、なんか感情的に釈然としないものが残る。 >唯野君  どっちかっていうと、「天空の城ラピュタ」のもじりじゃないのか?  あと「嫌い」と「憎い」は、別モンだろ。  程度の違いで済むような概念じゃないぞ。  反証か。反証ねぇ。  そうやって容易に反証を求めちゃう態度って、思考停止の単なるサボりだろうが。  僕は、「反証を出して考えてみる」っていう検証方法を君に教えたわけだ。  なぜそれを使わん? 思考の道具が手元にあるのに?  てめえの頭を使えってーの、おいこら。  人に頭を使わせようとするな。  まあそれはそれとして、とりあえず。  こういうのは、どうかな。  すごく気に入らない=嫌い  大嫌い=憎い  この関係は、成り立っているもの? >岩瀬さん 1.フラグを別種のものに化けさせる。 2.フラグを消滅させる。 3.フラグを覆い隠す。 >>1(改).プロ歌手になったはいいが、初めてのコンサートには観客がほとんどやってこず、プロとしてやっていくことを諦めかけた主人公が、ファンからの激励の手紙で自分の歌でも喜んで聴いてくれる人がいることを知り、再び歌手としてがんばっていくことを決意する話。  これって、嫌いなのは歌手である自分じゃなくって、「売れない自分」じゃないの?  また「自分を嫌いな主人公が、そうでなくなる話」なわけだから、自分を嫌いになる部分まで話のなかに入れる必要はないですよ。  あんまりめまぐるしくフラグが変化すると説得力に欠けてしまうから、ここは、はじめから嫌いになっている状態にしておくこと。  変化させるのは、作品中で一回こっきりと心得ておくこと。  ちなみに、売れない自分が嫌いな主人公が、ほんのちょっとだけファンレターが来ても、やはり「自分は売れていない」ことには変わりがないですね。フラグ変化の理由に納得できない。 >>2.嫌悪しながらも死体回収業につく青年が、その仕事の大切さを知る話。  自分の仕事の大切さを知って、その仕事が好きになるなら、それはOKなんだろうけど。  このままの状態なら、ボツですな。 >>3.人の生き血を吸わなければ生きていけないという呪われた存在であることを思い悩みながら生きている吸血鬼が、その不死性・夜行性を生かして夜間警備員として活躍する話。  ボツでしょ。  嫌いなのは、「呪われた存在である自分」。  就職先が見つかったところで、「呪われた自分」の嫌いフラグは解除されません。  だいたい「生き血を飲まなければならないこと」と「夜間警備員」が、どう関係するのですか?  たとえば、ウイルスに汚された血をすべて飲み尽くすことで、死ぬはずだった人を「夜の眷属」として再生させることで救うという「仕事」についたとかで、自分の「生き血を飲まなければならない性質」を認めることができた――とかいうなら、まあ納得もできますが。 >>4.大量虐殺兵器を開発してしまった自分の愚かさを後悔する科学者が、その知識と財力を平和のためにもちいる話。  これは後悔と贖罪の話でしょ?  「自分を嫌い」と「後悔」って、別物でしょ。 >>5.まともに体を動かせなくなっことに絶望していた老人が、自身の被介護経験を本にして後の介護の役に立つことを決意する話。  第二段階のものを見ないといまひとつ判別つきませんが、この初期状態の「嫌いベクトル」が、「役立たずの自分が嫌い」であるならOKでしょうね。  その場合はパターン1。嫌いフラグを好きフラグに転換というパターン。だってその本が本当に役に立ったのなら、それは誇りになったりするのでは? >>6.ほんとうはキャスターになりたかったのだが、人前で極端に堅くなってしまことで裏方に甘んじていた主人公が、その堅さを生かしてお堅い政治部のキャスターに抜擢される話。  嫌いなのが、「裏方である自分」なのか「堅くなる自分」なのか、はっきりしなさい。  それによって、パターン1なのか2なのか、決まるから。 >>9.どうでもいい理由で毎日のようにいじめられている少年が、ふとしたことからボランティア活動に参加して、人のために尽くす自分を好きになる話。  構図が理解不能。  いじめられている自分が嫌いだったとして、ボランティア活動に参加すると、いじめられなくなるわけ? >>10.背の高いことがコンプレックスだった少女が、その背の高さを生かしたスーパーモデルになって活躍する話。  赤い鼻のトナカイさんパターンは、あれは1では?  赤い鼻が嫌いだったトナカイが、それがライト代わりになって夜の走行でサンタさんの役に立つことを知って、自分の鼻を好きになるパターンだよね。なら1でしょ。 >にきさん >>●にき5 >>どうやって一口で満足を表すか。←まだ考え中です。満足というのを表すのは言葉でしかできないような。でもセリフ以外で表したいよなあ。  じゃあ発想を変えてみよう。  「満足している人」っていうのは、どういう風に外から見えるものなの?  身近な例(満足している友人とか)とか、読んだことのあるマンガとか、観たことのある映画やTVドラマとか、そのへんから記憶を引っぱりだしてみましょう。  たとえば身近な例でいうと、学校の先生なんかが授業中に、生徒がいい答えをして満足そうな顔をしたりすることがあるでしょ。  ケーキ好きな女の子が、大好物のケーキを頬張った瞬間とかは?  それってどう見えるもの? -------------------------------------------------------------------------------- こんな時間まで起きてるのは久しぶり No.3939 投稿日 2002年3月7日(木)03時54分 投稿者 唯野教授  先ほど、空腹に耐えかねて夜食を買いに行ったのですが、その時にひらめきました。  しかし今回の私の一連の体験は、皆さんの参考になるかもしれないので、少し時間をさかのぼって思考開示したいと思います。  その前に、少し。「憎い」については勇み足でした。とりあえずこのレスでは「嫌い」と「気に入らない」の関係にのみ注力します。  さて、ここ二三日というもの、「嫌い」と「気に入らない」について私が陥っている問題がありました。  新木さんが、3907で 「もし両者が同種なら〜」と、「もし両者が別種なら〜」と、仮定してみて、2パターンのそれぞれに同じぐらい思考を注ぐの。  と書きこまれた時、私はそれを実際にやってみようとしたのです。    私はこう考えました。「『嫌い』と『気に入らない』の用法が異なるとしたら、両者を入れ替えた時、文意または文法が変化するはずである」  そういうわけで、様々な文章で「嫌い」と「気に入らない」を入れ替えてみたのですが、どれもこれも文意にさして変化は無いように思えました。  ただ、何かひっかかるものがあったのです。  たとえば次の二つの文章。 「私はりんごが嫌いです」 「私はりんごが気に入らないです」  両者に意味の違いは無いように思えました。また、文法的にも間違っていないはずです。  しかし、「私はりんごが気に入らないです」の方には、なんとなく違和感を覚えるのです。  いったいなぜ、違和感を覚えるのか。いくら考えてもわかりませんでした。3914での新木さんの解説を読んでも、解決されませんでした。(他ならぬ新木さん自身が何度も言っていることですが、自分の体験を伴わない状態では、他人の解説を真に理解することはできないのです)    そういうわけで、私は自分の違和感を解決してくれない新木説に異を唱えていたのですが、ついさっき、夜食の買い出しに行った時に突然わかりました。 「私はりんごが嫌いです」は単独で存在できますが、「私はりんごが気に入らないです」は単独では存在できないのです。 「私はりんごが気に入らないです」  この一文だけが出ていると、なんとも収まりが悪い。しかしこのようにしてみたらどうでしょう。 「このサラダが嫌いだそうですが、どこがいけないのでしょう?」 「私はりんごが気に入らないです」  ようやくわかりました。「気に入る・気に入らない」は「判断の要素」で、「好き・嫌い」は「判断そのもの」なのです。    たまには徹夜もしてみるもんですね -------------------------------------------------------------------------------- ただのはレベルがあがった No.3940 投稿日 2002年3月7日(木)05時48分 投稿者 新木 伸 >唯野君  うむ。  その理解で正しい。  ――って、前からそう言っているじゃんか(笑)。  それがいわゆる、「なーんだっ、そんなことなら、もっと早く言ってくれればいいのにぃ(肘でドン)」状態というものだ。  インスピレーションというものは、たいがいの場合、充分に考え詰めたあとでふっと気を抜いた瞬間に、どこからともなく降ってくるものなのだな。  はしゃいでこういった書き込みをしているということは、そうやって「降ってくる」感覚っていうのは初めての経験ということかな?  それってじつは、発想法のノウハウでもって、すでに先人たちによって確立されてるものなのだな。  「充分に検討を重ね、煮詰めたあとで、リラックスする環境に身を置く」っていう手法。なんかで読んだことない?  人によっては、それが風呂場だったり、トイレだったり、通勤途中の電車だったり、マッサージ器にかかっているときだったり、えっちの終わったあとだったりする。  ちなみにプロレベルでは、それ、日常的にやらなきゃならんこと。  まあ普通にプロット作る場合でも、その手のインスピレーションがひらめいて、あれよあれよという間に筋が通ってゆくという経験は、1本につき何回かは来ないと。インスピレーションなく作られた作品というのは、いくら完成度が高くとも、手堅すぎてつまらないものになってしまう。  唯野君がいままでその経験がなかったのだとすると、それは前段階にあたる「充分に考え詰めること」がなかったせいだろうね。考えてはいたのだろうけど、「充分」ではなかった。  どのぐらい頭を酷使すると、その「充分」なレベルに達するというのか、体で覚えておくように。そして今後は、いまのそのぐらいまで「考えていない」状態は、思考不足であると自分から認識するように。もっともっと考えるのだ。  しかし、それはそれとして……。  書き上げてきたその解説、浮かれポンチ状態で書いてるものだから、「すでに理解した人」なら読めばわかるけど、「まだわからない人」にはちんぷんかんぷんの暗号になっているぞ。  まあ「エウレカ!」――っていう、その温度は伝わってくるけどね。 -------------------------------------------------------------------------------- そうそう No.3941 投稿日 2002年3月7日(木)06時25分 投稿者 新木 伸  新木説が嫌いだった唯野君が、新木説を好きになったこのエピソード。  これはパターンいくつでしょうか?  そして「初期状態」=「嫌い」における、その理由は?  さらにその「嫌いフラグ」が立ったのは、いったい、どの時期でしょうか?  あと、違う種類の概念で混乱させることになるかもしれないけど……。  ついでだから、ひとつ解説。  この「嫌い」→「好き」に転ばせる手法っていうのは、人にカタルシス(感動)を与える確立されたノウハウのひとつです。  読者が自分のマイナス価値観を、プラス価値観に転がされたとする。  そうすると人は感動する。  たとえば、よく使われている手法としては、作中のある登場人物を「嫌なヤツ」と読者が思うように描いておくわけ。でも後ろのほうで、その「嫌なヤツ」という価値観を転がして、「いいヤツ」にする。それで読者は感動する。  たとえば主人公をしごいてくる鬼コーチがいたとする。  はじめはひどいヤツに思える。  しかしそのコーチが、急ぎすぎとも見える厳しい練習を課していることの裏には、主人公の秘められた素質への「愛」と、あと自分の死期を知った焦りとがあったわけだ。(じつはコーチは余命数か月しかなかったのだ)  コーチの鬼のしごきの理由がわかると、まず「嫌いフラグ」が消える。  そしてコーチの心境に感情移入できて同情できたなら、「好きフラグ」が立つ。  これはパターン1だな。  同じように、高ビーなライバルなのだが、じつはその高飛車な態度の裏には主人公への怯えが隠されていたのだっ――とか、いろいろやってゆくわけだ。読者に飽きられないようにするためには、2〜3話ごとに、なんかしら、そんなのを次々出してゆく必要がある。  まあどこででも使われている手法だわな。  いくらでも出てくるでしょう。この手の展開って。 -------------------------------------------------------------------------------- 自分嫌い第二段階 No.3942 投稿日 2002年3月7日(木)16時11分 投稿者 望月京路  ――を出してみるわけです。さりげなく、以前出した一段階に、多少修正を加えてみたり。 1、あがり症の自分が嫌いな人が、あがり症が治った話。  極度のあがり症の男がいた。彼はそれが気に入らなかったが、ある時友人に誘われ芸人になる。芸人となり、自分のあがり具合を芸風として使い、それがうけると、自分のあがり症も武器になることを知り、受け入れることができた。 2、天才である自分が嫌いな人が、人を助ける事で自分の才能を生かす話。  天才的科学者がいた。彼はその才能ゆえに、各国のエージェントから命を狙われつづけ、いつしか自分の才能を捨てたがるようになっていた。だが彼は、彼の開発した新薬が出回る事で、病気で苦しむ多くの人々が助かった事を知る。それで、自分の才能を好きになった。 3、友達作りが下手で登校拒否をしていた子が、転校して、そこで友人ができる話。  友達を作る事が出来ない自分を嫌い、学校へ行くことを拒んでいた子供がいた。見かねた親が転校させ、しぶしぶ彼は転校初日だけ行くことにする。だがそこで、積極的に話し掛けてくる子がおり、日を追うごとにその子と話すのが楽しくなっていく。気が付けば、その子の他にも友達がたくさん出来ていた。 4、みじめな自分が嫌いないじめられっ子が、恋をして、みじめではいられないと思うようになる話。  いつもいじめられっぱなしの、みじめな自分が嫌いな男の子がいた。彼はある日、いつも助けてくれる女の子に恋をする。その気持ちに気付いた時から、みじめな自分を変えようとする思いが生まれ、いじめっ子たちに反抗するようになる。そんな彼は、もうみじめではなかった。 5、成績の低い自分が嫌いな学生が、別の才能に目覚め、自分が好きになる話。  授業内容が頭に残らない自分を嫌悪していた高校生がいた。だがある時、彼は音楽に出会い、その魅力に取り付かれる。音楽の事ならばすぐに吸収できた彼は、自分の事が好きになっていった。 6、素直になれない自分が嫌いな人が、恋人の死に際にて、素直になれる話。  その男は、恋人の前に出ると、思わずひねくれてしまう自分が嫌いだった。だがある時、恋人が彼の目の前で事故に遭う。血まみれの彼女を前にして、男は初めて素直な言葉をかけることが出来た。運良く恋人は助かるが、男は人間の死は突然に訪れるかもしれないことを悟り、素直になるようになった。 7、戦場から一人で逃げ、のんだくれになった兵士が、立ち直る話。  かつて戦場で、仲間を見捨てて逃げてきた兵士がいた。彼は不甲斐ない自分を嫌い、酒に逃げる生活をしていた。彼に迷惑していた酒場のマスターが、半ばだまし討ち的に彼を戦場に戻す。だが彼は、窮地に陥った仲間を勇気を振り絞り助け出し、過去の自分に蹴りをつけることができた。 8、短気な自分を嫌う人が、もっと短気な友人を見て、嫌いでなくなる話。  短気な男がいた。彼はいつも短気がもとで失敗ばかりしていて、そんな自分が嫌いだった。だがある時、新しく出来た友人が、彼以上の短気である事を発見する。それで彼は、自分の短気なんてまだ許容範囲だ、と思い直す事が出来た。 9、暗い性格の自分を嫌いな人が、明るくなる話。  いつも教室の隅で一人、指遊びしている中学生の女の子がいた。彼女は、そんな暗い自分が嫌いだったが、他にできる事もなく指遊びを続けていた。ある時、道行く幼稚園児が指遊びをやっているのを見て、思わず仲間に加わってしまう。それを機に、次第に明るくなっていき、教室に指遊びブームを起こす火付け役となる。 10、怠け者な自分が嫌いな人が、ここぞというときに頑張る話。  思わず怠けてしまう自分が嫌いな人がいた。だがそのツケからか借金がかさみ、期限までに金を返さないとヤクザに保険金を掛けられて殺されることになる。彼は頑張って金を作り、借金を返済する。そのお蔭で、死ぬ気になればなんだってできる底力を悟り、怠け者であることも気にしなくなった。 >嫌いの本質  つまり好き嫌いは、主観的なものだったわけですな。  客観的視点では、好きだの嫌いだのは成立しない。  完全に自分の視点に依存した概念だから、自分の気持ち次第で好きも嫌いも一転してしまう。  だから、いかに気持ちを変えさせるか、きっかけが肝心なんですな。人の気持ちって、なかなか変わるもんじゃないですし。  余談ですが、小生の同輩に「あの先輩は基本的に嫌いだが、ときどき好き」と言うやつがいますが、都合がいいやっちゃなぁ(笑)。好きになるときは、食事をおごってくれたときだろうか。  人間の気持ちとは勝手なものです。 >「新木説嫌い→好き」のパターン  初期状態は「(別種説が)納得できないから嫌い」ということでしょう。  納得できないから嫌いになった、と言うことだとすれば、嫌いフラグが立ったのは、「別種説」の路線を答えとして確定した3914の新木さんの書き込みかな。  で、教授先生当人は3939にて、「別種説」を納得。  納得できないものが納得できた。嫌いな理由が消えたわけだから、パターン2ですな。 -------------------------------------------------------------------------------- 遺愛寺の鐘は 枕を欹[そばだ]てて聴き 香爐峰の雪は 簾[すだれ]を撥[かか]げて看る No.3943 投稿日 2002年3月7日(木)23時54分 投稿者 弟切 千隼 どうも今日は脳の働きが鈍いため(いつものことでしょうか?(^^;)、脳みそがちゃんと働くようにブドウ糖をドーピングして書き込みをする弟切です。 久しぶりに羊羹などという物を食べてしまいました。 前回No.3934の書き込みで、「死と再生」・「復活」・「再誕」の自分なりの定義ができました。 神話や民話で扱われる「死と再生」は、この三つの中では最も大雑把な定義で、様々な要素が入り混じっています。「死と再生」は、互いに意味合いが違う「復活」と「再誕」と両方の要素を含んでいます。 今回私が作る話の場合は、死する前と再生した後の状態がほとんど変わらない「復活」ではなくて、死する前と再生した後とでは質が違うものに変容する「再誕」でなければなりません。これまでに私が出した20個のアイディアがちゃんと「再誕」になっているかどうか検証してみます。 >>1.登校拒否になり、自宅に引きこもって誰とも会おうとしなかった中学生が、自宅から出て学校へも行けるようになる話 これは「社会的な死」から「社会的な再生」へという素直な組み合わせですね。それは良いとして、ここに書かれている情報だけですと、主人公は元通りに「復活」しただけのように見えます。よってこのままではボツですね。 この案に「復活」ではなく「再誕」の要素を入れてOKとするには、社会的な「死と再生」の裏に心理的な「死と再生」の要素を入れて、主人公に心理的な「生まれ変わり」をさせればよいでしょう。 ということで、上記の改定版を以下に示します。 1(改).人間不信から登校拒否になり、自宅に引きこもって誰とも会おうとしなかった中学生が、他人を信頼できるようになり、自宅から出て学校へも行けるようになる話 >>2.試合中に怪我をして再起不能と言われたプロスポーツ選手が、再起を果たす話 これは、「肉体的な死と再生」と「社会的な死と再生」の複合パターンですね。この案も1と同じで、このままでは「復活」しただけに見えてしまいます。これも改定してみましょう。 2(改).ここ一番という時に力がうまく発揮できないプロスポーツ選手が、試合中に怪我をして再起不能と宣告されるも、苦しいリハビリに耐えたおかげで精神力が培われ、現場に復帰して大事な試合で大活躍する話 >>3.一度行ったら二度と人間界へ帰れないという噂の妖精の国へ行って、無事帰ってきた人の話 これは、単に「異界へ行って帰ってきた人の話」ですね。全然「死と再生」になっていません(;_;)  ということでこれも改定します。 3(改).妖精をばかにして妖精の領分を侵した人が、罰として妖精国へとさらわれ、そこで暮らすうちに妖精たちを尊敬する気持が芽生えて、許されて人間界へと戻る話 >>4.神の巫女に選ばれて神殿に閉じ込められていた少女が、神殿から出て俗世と交わるようになる話 分類すれば、これも1と同じ「社会的な死」→「社会的な再生」パターンですね。おそらく幼い頃に強制的に巫女に選ばれていることが想像できるため、物心ついた頃にはなっていた巫女から俗に交わる人への主人公の変容が暗に示されていて、「再誕」のイメージが少しあります。 それでも、このままでは足りませんね。改定します。 4(改).神の巫女に選ばれて神殿に閉じ込められていることが当然だと思っていた少女が、神の意志に逆らい、神殿から出て俗世と交わるようになる話 >>5.難病におかされて長期入院していた人が、全快して退院できる話 これは、このままでは3と同じで「病院という異界へ行って帰ってきた話」です(^^; よって改定します。 5(改).難病におかされて自暴自棄になり、入院している病院で他人を困らせてばかりいた人が、自分のわがままさに気づいて反省し、医師の指示もきちんと守るようになったために、病気の方も全快して退院する話 改定ばかりですね。いかに自分が考えないで書いていたかわかります(;_;) 続きは次回に繰り越します。 -------------------------------------------------------------------------------- 毎日がぎりぎり No.3944 投稿日 2002年3月8日(金)01時20分 投稿者 羽矢野  毎日仕事目一杯やってるつもりなのに、予定より遅れてるのは何故?  でも”できません”というわけにはいかないのが仕事。  無理でもなんでもやりきらなければ、やらなかったと同じです。  と当たり前の事書いてみました。  だいぶ精神がまいってきている証拠かも……。 ●好きと気に入らない。 >リンゴが好き >リンゴが気に入らない。  私もこのような気に入らないだと違和感のある単語を思いついたのかキッカケで理解にいたりました。  思考プロセスはみんな似ているのかな?  まだ好きと気に入らないの違いに悩んでいる人は、このパターンをいくつか出して検証してみるといいかもしれません。 >新木説が嫌いだった唯野君が、新木説を好きになったこのエピソード。 > これはパターンいくつでしょうか? >そして「初期状態」=「嫌い」における、その理由は? >さらにその「嫌いフラグ」が立ったのは、いったい、どの時期でしょうか?  唯野さんの課題だが、私もやろう。  ちょっと失礼になってしまうかもしれないけど、許してね。  初期状態の理由。 これは自分が完全に納得できていないから。つまり頭では素人の自分よりもプロの意見の方が正解であるとわかっていても、心の奥底で自分が正しいんじゃないかと思っているから。  自分が正しいと思うためには、新木説は邪魔。だからフラグがたった。  時期は、答えが示された時。  パターンは2  唯野さんが新木説を好きになったのは、自分の考えが新木説と同じになったから。  つまり自分の意見=新木説となり、嫌う理由がなくなった。  私はこう考えました。  どお? ●課題  時間がうまく作れないので、今日はハーフで。  学生さんはお休みの時期だけど、サラリーマンは決算の時期だから、一年でも一番めちゃくちゃになるのが今です。  一日何してもいい日……もらえないかなあ(もらえません) 5.「特殊能力を持つ故に他人から避けられる能力者が、自分の能力を受け入れる話」 1.「ある所に、他人の心を読める能力者がいた。彼はその為に他人から拒絶される人生を送っていた。しかしある時その能力で犯罪を未然に防ぐことに成功する。能力が他人の役に立つ事を知った主人公は、能力を受け入れる」  能力の有用性を知り、認めた事になるので1に該当。 2.「他人の心を感じてそれに自分の感情が引きずられてしまうエンパスの能力を持った少女がいた。彼女はその為に普通の人のように生活できない為、能力を嫌う。しかしある時、その心を感じて病人のケアが出来る事を知り、能力を役立てられると知った彼女は能力を嫌わなくなる」  書いてみて気付いたけど、1.と同じだった。ので1に該当 3.「他人の死を感じ取ってしまう少年がいた。彼は自分では回避できない死を見る羽目になり、自分のこの力を嫌う。しかしある時自分の力は絶対ではない事を知る。自分の力を使えば、逆に人を助ける事も可能だと気付いた少年は自分の力を受け入れる」  回避できない死を見せられる嫌いの状態が解除された事になるので2に該当。 4.「感情が高ぶると、まわりのものが影響を受けて壊れてしまう。そんな力を持った少女がいた。彼女は一度その力で友人を傷つけてしまい、以来能力を嫌う。しかしある時、倒壊した建物に閉じこめられた人を救出するのに能力を使い、他人に感謝される。  友人を傷つけた罪は消えないが、自分の力は決して悪いばかりではないと悟った彼女は、能力を受け入れる」  これは3に該当するかな?  友人を怪我させた力は嫌いだが、力自体を認めた事になるから。 5.「触れただけで生物を殺してしまう力を持った男が居た。彼はあまりに恐ろしい自分の力を悪魔のようだと嫌う。しかしある時、聖職者からその力は神が汝に与えたのだと説く。自分の力は神からの贈り物だと考え直した彼は、自分の力を恐れなくなる」  説得というのが無いようとしてへぼですが、嫌う理由がなくなったので、2に該当します。 6.「未来の出来事が、すべてわかってしまう男が居た。彼はその為に自分の人生がつまらなくなったと感じ、自分の力を嫌う。しかしある時、貧しい子供を助ける為に賭け事をする事になる。当然彼は勝ち、子供は助かる。相変わらず人生はつまらないが、能力を嫌う気持ちは消える」  これは3を狙ってみました。状況が改善されないが、嫌いではなくなる話。  今日はここまで。   -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.3945 投稿日 2002年3月8日(金)05時32分 投稿者 新木 伸 >望月君 >>2、天才である自分が嫌いな人が、人を助ける事で自分の才能を生かす話。 >>天才的科学者がいた。彼はその才能ゆえに、各国のエージェントから命を狙われつづけ、いつしか自分の才能を捨てたがるようになっていた。だが彼は、彼の開発した新薬が出回る事で、病気で苦しむ多くの人々が助かった事を知る。それで、自分の才能を好きになった。  「天才的」――って、なに?  ここもしかして笑うところ? 悪いが大爆笑してしまったぞ。  いやいや、いいギャグをもらった。ひさしぶりにすっとするほど笑ってしまった。  100円ぐらい、おひねりをあげてもいいぞ。  天才「的」っていうのは、天才に比較しうるけどやはり一歩劣るっているということなのかなー? それともなんか、ほかに深く意味合いでもあるわけ?  あとこの手のパターンをやるときには、「天才」っていうものはどういう存在であるのか、自分なりの定義を固めておくこと。  ひとつの物事にものすごい情熱を傾けちゃうタイプの天才と、のんびりしながらひょいと出したものが凡人にとってはすごい理論だったりするタイプと(って実際にいるのか? こっちのタイプの天才って?)、まあおおまかにいっても、二通りいるわけだろ?  どっちなのかは、まず決めておかないとね。  どうしてここに「的」を付けたのか。  そのときの自分の思考を追跡して、思考開示しして、皆にもわかるように明確な説明を述べよ。 >弟切さん  うん。なんも言われんでも、自分から自分の出したアイデアの自己評価をしてみたりするのはいい傾向。  また、欠点を直すための具体案まで出してきたのは、感心感心。  その調子で全部やってみるように。  あと残りのものに関しては、改定プランもひとつではなく、3つぐらいずつ出してみるように。 >唯野嫌いフラグ事件  これの解答は、唯野君自身に出してもらおう。  みんなの出したものは、正解なのか否か。 >羽矢野君  一日何してもいい時間?  社会人やったことないんでよくわからないけど、日曜とかは?  あと週休二日制がいまの社会に定着しているというのなら、土曜だって休みのはすでは?  休みの日も休日出勤手当なしとか、寮に仕事持ち帰りだとか、そういうことになっているのかな?  あと普段の平日でも、仕事終わって家に帰ってくるのが夜の10時ぐらいだったとしても、まあがんばりゃ1時間ぐらいずつはひねり出せるよな。睡眠時間と風呂メシ洗濯ゴミ出しその他、いろいろ雑事を片づけたとしてもね。  ああ、日曜とかは洗濯とかしなきゃならないわけか。  まあ年度末の忙しさっていうの、わし実際のところどのぐらいのものかぜんぜん知らんからなぁ。  帰ってくるのが25時とかで、翌朝起きて出てゆくのが7時とかなら、まあそりゃ無理だろう。 >次のお題  そろそろ、つぎのお題にかかろうと思う。  ――が、考えるのも面倒なんで、今回はみんなから募集したいと思う。  「○○な主人公が、そうでなくなる話」といういつもの形式で、出してくること。  なんかいいのが出てこなかったら、しかたないので、わしが自分で考えることにする。  期限は日曜いっぱい。来週の月曜日から新しいお題でスタートだ。それまでは各自、いまの「自分を嫌いな〜」のお題をやっていること。 -------------------------------------------------------------------------------- たこ、第二段階 No.3946 投稿日 2002年3月8日(金)07時35分 投稿者 とんびの羽根  第二段階です、なんとか。 1.ダイエットマニアの女の子  1.2「 肉体的にも精神的にも、自分が醜いと思っている女子校の学生。ダイエットをすることで美しくなると信じている。しかしダイエットはいつも失敗するので、自分の醜さを確信し、ほとほと自分が嫌になってしまう。クラスメートの写真を撮る主人公は他人の中に美をみつけるようになる。自分の中に美は無いと思っていた主人公の撮った写真がコンテストで入賞し、評価されたのは被写体では無く、それを引き出した作者の感性だった。主人公は美があるのは自分の中なのだと知ると同時に、無理にダイエットすることをやめる。」(16分)  自分のすべてが醜い初期状態から美が存在することを確信した時点で嫌う条件を満たさなくなった。ただし自分の中に気に入らない部分が残っている。(4分)  1.3「自分の肉体が無駄な肉だらけだと思い、あらゆるダイエットを続けるOL。帰宅途中で倒れた彼女を介抱してくれたのはゲイバーのママは自分をいじめるだけで、美しくなりたいという気持ちの無いダイエットは不純だと非難する。主人公は自分が無駄肉がきらいなのではなく、ただ意味も無く自己嫌悪してるだけの空っぽな人間であることに気付く。人前で倒れた自分を恥ずかしく思ったOLは、必要な体力をつけるために食事と運動を積極的に行うようになる。」(23分)  自分の肉体が嫌いな初期状態、実際は自己嫌悪の真の原因が役立たずの自分であることに気付き、役に立つ自分を目指すことで嫌う条件を無くそうとする。その結果不要だと判断していた部分は逆に必要だと認識する。役立たずの自分はまだ解決していないが、肉体が嫌いと言う自分は消滅。ちょっと二重構造になっていてわかりにくいかも。(11分)  時間を計るようになって、思考速度の遅さがよくわかる。とくに課題が遅いわけでは無くて通常の思考速度が遅いのです。それにしても途中で寝てしまうのがへたれですね。肉付けで力尽きて検討の方は朝やってました。合計で一時間か。とほほ状態であることを認識しつつ、朝の用意に移ります。それでは。 >感情  自分の感情に対する感性の低さを改めて考える機会になりましたが、一条ゆかりの『天使のツラノカワ』を読む。好きや嫌い、気になる、気に入る、気に入らない、のいろいろな側面が描かれてます。嫌いと言うのは深いですね。とくに女性の感性に近付くだけでもひと苦労どころではないことがわかる。 -------------------------------------------------------------------------------- 山のあなたになほ遠く 「幸」住むと人の言ふ No.3947 投稿日 2002年3月8日(金)15時21分 投稿者 弟切 千隼 今日は良いお天気で、朝、ごみを出しに行く時に雪をかぶった富士山が見えました。しかし、子供の頃に「富士山がある方角が北だよ」と教わった静岡県人の弟切としましては、西に富士山が見えるこの状況は異次元空間に迷い込んだとしか思えません。 前回の続きで、自分の出したアイディアの検証をします。新木さんに「一つといわず三つくらい改定案を出すように」と指示されたので、以後は一つの案につき三つづつ改定案を付けることとします。 >>6.容貌が醜くなったことを恥じて引退した元女優が、再び舞台に立つ話 これも基本的には「社会的な死」→「社会的な再生」パターンですね。「恥じて」とありますから「心理的な死」の要素もあり、「容貌が醜くなる」という肉体的な条件も加わっているので、「物理的な死」の要素も入ります。 この案も言葉足らずで、このままでは「復活」なのか「再誕」なのかわかりませんね(^^; 主人公が再び舞台に立つに至った理由が明示されていないために、こういうことになるのですね。 改定案を以下に示します。 6(改).1 美人女優として著名だった主人公は、老いて自分の容貌が衰えたのを恥じて引退するも、演劇には老け役も必要であることに気づき、再び舞台に立つ話 この改定案では、「物理的な死」+「心理的な死」+「社会的な死」から「心理的な再生」を経て「社会的な再生」へと向かっています。 主人公は肉体的に若返った訳ではありませんから、物理的には再生を果たしてはいません。けれども彼女は「心理的な再生」を果たすことによって「物理的な死」を克服し、「社会的な再生」を果たします。 6(改).2 高飛車な態度に怒ったファンによって顔に傷を負った女優が、顔の傷は治ったものの、人前に姿をさらすことが恐ろしくなって引退する。しかし純粋に自分の復帰を待ちわびるファンの存在に気づき、かつての態度を改めてファン思いの女優として再起する話 この案では肉体的な損傷も回復していますから、「物理的な死」+「心理的な死」+「社会的な死」は、「物理的な再生」+「心理的な再生」+「社会的な再生」によって全て補われ、主人公は「再誕」します。 6(改).3 顔に傷を負ったアイドル女優がそれを理由に引退するも、自分の中にどうしても演じたい自分がいることに気づき、単に可愛いだけではない演技派女優として再起する話 この案では、主人公は「心理的な死」というほどの衝撃を感じてはいません。演技など二の次のアイドル女優で、仕事に情熱を持っていなかったため、「物理的な死」を口実にあっさり引退して「社会的な死」を自ら選び取ります。 ところが演じたいという情熱が湧きだしてきて、「物理的な死」を口実に逃げていたことに気づき、彼女は「再誕」して「社会的な再生」を果たします。 すみません、今日はとりあえず一個だけです。時間ができたらまた後で書き込みます。 -------------------------------------------------------------------------------- うわっ。 No.3948 投稿日 2002年3月8日(金)21時29分 投稿者 魚住雅則 >一から新しく書く 一日引越しの準備とかして、間隔を置いてから書こうとしたら、さっぱり感覚が抜け落ちてました。 つ、つかみの部分で引っかかった。 最初の1行ってこんなに重いものなのか。 本家鷹見さんの「魚住君のアレは、もっともっと面白く出来るはずだ」という言葉。 「全然ダメだからもっと何とかせいボケ」という意味だとわかってはいるんですが、どうにも嬉しくて何回か読み返し。 -------------------------------------------------------------------------------- //新企画の題名 No.3949 投稿日 2002年3月9日(土)01時14分 投稿者 かねやん 「○○が、そうでなくなる話」でやっていくのなら、旗を倒すイメージですかね?  気弱ってフラグが立っている人がそうでなくなる話。嫌いってフラグが立っている人がそうでなくなる話。  ちなみに気弱も気弱フラグが立っていると考えていいですよね。  ……ぐるぐるフラッグ。パクッちゃいかんでしょうに(苦笑)  でも、フラッグが倒れそうでなかなか倒せないって意味を持たせるのは、迷宮や蟻地獄に続くのでいいんだよなあ。  ……あ、弟切さんの課題は違うのか。むう。  単にシンデレラ迷宮と短編蟻地獄の複合ではなくて、+αのある課題か。  +αってなんだろう?  皆さんの作っている短編が完成したとして、その短編集はアンソロジーってことになるんだけど、そこからなんかできないかな。  迷走アンソロジー、脱輪アンソロジー。迷宮や蟻地獄に続くとしたらこんな複合になるかな?  もうちっと考えてみよう。 //次の課題 「頑固な主人公が、そうでなくなる話」ってのはどうでしょう? -------------------------------------------------------------------------------- 新しいエディタ、調子いいです No.3950 投稿日 2002年3月9日(土)01時26分 投稿者 唯野教授  オートセーブがこんなに便利とは知らなかった……。HDDの書き込み音がうるさいという話を聞いたこともあるけど、回転数少ないのか全然音がしませんし。もう停電もフリーズも怖くない!  >唯野嫌いフラグ事件    いつの間にか事件にされてる……。  望月さんと、羽矢野さんの言う通り、2ですね。ただ、心理の動きがちょっと違いますが。  嫌いフラグが立ったのは、新木さんの解説が私の違和感を解決してくれなかったから。それが後になって、「自分の体験を伴わずに他人の解説を理解することはできない」ということを実感し、嫌いフラグの成立は筋違いだとわかったわけです。  では一つ選んで十個出し。五分以内に思いついたら検証もしよう。あと、もともとの奴だと、パターン2に限られてしまうので、ちょっと変えます。 1、自分の臆病な性格が嫌いな主人公が、そうでなくなる話。 1、好きな男の子に直接告白できない臆病な自分が嫌いな女の子がいた。仕方なく、下駄箱にラブレターを入れておく。ラブレターを受け取った男の子は、こういう古風なことをする女の子が好きだと言ってくれた。女の子は、それから自分の性格もそう悪くないと思うようになる。 2、臆病な自分が嫌いな主人公がいた。ある時、万引きを度胸試しとしてやろうという話が持ち上がったが、主人公は臆病ゆえに参加できなかった。後日、集団万引きがばれ、参加者はこっぴどくしかられる。そのさまを見て、主人公は臆病でよかったと思う。 3、臆病な自分が嫌いな主人公が、徴兵されて遠征に駆り出された。敵の姿を見ればひたすら逃げまわっていた彼は、なんとか終戦まで生き残ることができた。故郷へ帰ってみると、同郷で戦争に行ったものはほとんど死んでいたらしく、両親は涙を流して迎えてくれた。彼は、こんなにも両親が喜んでくれたのだから、自分を生かしたこの臆病さもそう悪くはないと思った。 4、ひどく臆病で、そんな自分が嫌いな兵士がいた。彼は、ほんの少しの敵兵の兆候を見つけただけで震え上がってしまうのだ。しかしそれ故に誰よりもはやく敵を見つけて味方の危機を救い、そのことで勲章を貰う事になった。それ以来、彼は臆病な性格も役に立つと確信し、自分を好きになった。 5、異星人を探す任務を受けた、臆病な宇宙船パイロットがいた。彼はある時異星人のいる星を見つけたが、その恐ろしげな外見に震えあがってしまい、本星へ連絡するのをためらってしまう。そうしているうちに、別の星の宇宙船がその星と接触したのだが、その星の異星人は外見通りの凶暴な性格で、使節団が皆殺しにされてしまう。パイロットは、自分が臆病な性格でよかったと思う。 6、臆病で、いつもつまらないことに驚いてばかりいる主人公。ある時、友人とテレビの肝試し企画に一緒に行くことになるのだが、その時の驚き方がとても面白いと、その企画のレギュラーになってしまう。それ以来、主人公はタレントとして活躍するようになった。富と名声を与えてくれた臆病さに、主人公は感謝するようになる。 7、臆病で、動物園に行きたがらない女の子がいた。友人達はみんな動物園に行くのだが、彼女は一人、家の中で遊ぶことにするが、寂しくて自分の臆病な性格が嫌いになる。昼頃から、突然雨が振りだし、友人達はずぶぬれになってしまう。動物園も、面白そうな動物はみんな奥の方へひっこんでしまっており、つまらなかったらしい。女の子は、臆病な性格で得をしたと思う。   8、除霊が怖くて、人を脅かすことのできない幽霊がいた。そのせいで仲間外れにされる幽霊。ある時、偶然霊能力者に見つかってしまうが、自分は無害だと必死で主張する。その姿に興味を持った霊能力者は幽霊と親しくつきあうようになる。生身の人間と友達になることができた幽霊は、自分の臆病さも悪くないと思う。 9、臆病な自分が嫌いな主人公。ある時テレビで、人間の性格は遺伝子でかなり決まってしまうという番組を見る。それ以来、主人公は臆病なのも遺伝子のせいだから仕方ないと思うようになる。 10、ウサギの臆病さが嫌いなウサギがいた。しかしある時、長老から爪も牙も甲羅も翼も無いウサギは、その臆病さでもって生き延びているのだと教わる。それ以来、ウサギは臆病さを嫌うのをやめた。 時間切れ×2 修行が足りん……。 -------------------------------------------------------------------------------- 感動したこと No.3951 投稿日 2002年3月9日(土)01時45分 投稿者 望月京路  今週のファミ通の最後のページ……すげえ。広告スペースに、謎の島の背景とメーカー名だけで、肝心の「何というゲームか、どんなゲームか」は一切書かれてない……。  多分近日中に内容は発表するのだろうけど、それでも、あれはものすごく印象に残った。  この逆説的アプローチ、小説関係では使えないだろうかとふと思う。例えば、タイトルのない本とか。表紙・背表紙には著者名だけ。逆に目を引くかも。まぁ、賭けには違いないけど(注文する時、困るだろうなぁ)。 >天才「的」  いやはや、お粗末さまです。(って、違うっての)  ……えー、ここの第一段階が「天才である自分が嫌いな人が、人を助ける事で自分の才能を生かす話」。で、当時の小生は何を思ったのだろうか。  「天才」とは、どういうことだと判断したのだろう。  天才は、その分野のトップの能力を持っていて、なおかつ先天的なもの、つまり「すごい才能と能力を持った人」のことだと、当時の小生は判断。  すごい才能と能力を持った人が天才……のはずが、出来上がった第二段階の図式は「天才的科学者=すごい才能と能力を持った科学者」。いつの間に「的」が出てきたのだ? どうやら、この辺に問題があるようだ。  というか、原因は明らか。  「天才=天才的」と、小生は認識していた様子。ダメダメじゃん。  しかし、なぜ二つの言葉の意味が同じだと錯覚してしまったのだろうか。うーん。思い当たる可能性は……あれか。  テレビで、すごい技能を持った人を形容する時に、この言葉を聞いたことがある。「天才的プレイヤー」とか「天才的ピアニスト」とか、耳に覚えがある響きだ。なぜ「天才プレイヤー」や「天才ピアニスト」でないのだろうか。  うーん、「的」をつけなくても言葉としては通用するな。でも、「的」が付いているのと付いていないじゃ、意味が違う気がする。  「天才的ピアニスト」と「天才ピアニスト」、どっちがすごそうかって言ったら、もちろん後者。やはり、「的」がついている分だけ、ワンクッション入って、自信がなさげ。  なかなか、「天才」だなんて言えるもんじゃない。だからテレビだと、意味をぼかして「天才的」なんて使うのではないか。  と、いうのが小生が「天才的」と表記した思考開示、ついでに「天才的」なんて使ってしまった背景、でした。ちなみに、「天才−的」で辞書を引くと『天才らしく、並外れて優れているさま』らしいです。うむむ、少なくとも、人にそのまま使う言葉じゃないですね。  ……なんか、そうなるとテレビで聞いたって記憶も信用が置けなくなってきたなぁ。本格的に、小生の勘違いだったのかもしれない。 >次のお題  では「卑屈な主人公が、そうでなくなる話」とか。 -------------------------------------------------------------------------------- 明日から短期出張です。 No.3952 投稿日 2002年3月9日(土)02時47分 投稿者 はせがわみやび  行き先はホテル浦島──じゃなくてぇ、関西だったりする。  JGCウエストという名のコンベンションがあるのだ。  関西方面のみなさま、日曜日は、フォーチュン・クエストTRPGのゲームマスターをしておりますので、遊びにきてね(はあと)←気持ち悪いからやめなさいって。  それが終われば、ようやく少しは余裕ができるかなあ。 >魚住さんの「M−1の話」  やー、二人の女の子がかわいいや。  このリテイクは楽しみだなー。   みやび -------------------------------------------------------------------------------- 時間はほんとにないのです No.3953 投稿日 2002年3月9日(土)07時06分 投稿者 羽矢野 >帰ってくるのが25時とかで、翌朝起きて出てゆくのが7時とかなら、まあそりゃ無理だろう。  今はちょうどそんな感じです。  24時過ぎまで仕事して、帰ってくると25時くらい。  出社するのは7時。  私の会社は一応完全週休二日ですが、今週は土日ともこのサイクルで休日出勤です。  ただ、ありがたい事にちゃんと手当はもらえます。  先週はまだその日のうちに帰ってこれたのでよかったですが、今週はもう全然ダメですね。  でも、この不景気にこれだけ忙しいのは暇よりよほどいい。  ただずっとじゃないです。  あたりまえですけど。一年中これだと死んでしまう。(でも、このサイクル1年300日以上という人知ってる)  来週を過ぎると、徐々にその日のうちに帰ってこれる日が増えてきます。  差もありますけど、年に数回こういう時があるのでした。  ここ二週間くらいは帰ってきて”よみかく”に書き込む以外の事をした記憶がない……  実は今週課題が変わらなくてかなりほっとしてました。  そういや、テレビ見た記憶も最近全然ないぞ?  新聞も読んでないし……世の中どうなってるのだろう状態だ。  早く普通の状態に戻りたいものです。 -------------------------------------------------------------------------------- 腹に在る家動かして山笑ふ No.3954 投稿日 2002年3月9日(土)16時08分 投稿者 弟切 千隼 草木の萌えいづる季節ですね。今年は暖かくなるのが早くて、桜(染井吉野)もあっという間に咲いて散ってしまいそうです。友人に「四月になったら花見に行こう」と誘われているものの、この分では花見でなくて葉見になるでしょう(^^;  さて、前回の続きで自分が出したアイディアを検証します。 >>7.罪を犯して服役していた人が、無事年季を務め上げ、真人間になって出所する話 この案も「社会的な死」→「社会的な再生」パターンですね。「真人間になって」とありますから、犯罪者である主人公は「心理的な死」を経て「心理的な再生」を果たしていることも明示されています。今までの案のうちでは、これが一番まともな「死と再生」になっているかも知れませんね。 「死と再生」テーマをよりはっきりさせるために、以下に改定案を示します。 7(改).1 肉親に捨てられたことを恨んで犯罪者になった人が、服役中に面会に来た肉親によってそれが誤解だったことがわかり、更生して出所する話 7(改).2 暴力団員として出世するために犯罪を犯した人が、服役中に自分の組が解散して帰る場所がなくなったことを知り、更生して出所する話 7(改).3 世の中で一番大切なものは金だと信じて強盗をした人が、服役中にボランティアの人と接して人の心の温かさを知り、更生して出所する話 >>8.地位を追われて下野していた王が、再び王位に就く話 これも典型的な「社会的な死」→「社会的な再生」パターンです。こういう話は、世の中に一億編くらいありそうですね(^^;  この案については「死と再生」テーマがはっきりしているので、改定というよりも状況の違いに応じた変異型を出してみます。 8.1 クーデターが起こって王位を追われた元王が、親族としてつながりのある他国の王家に身を寄せて王位復帰の機会を狙い、再び王位に就く話 8.2 革命が起こって処刑されそうになった王が、危ういところで逃れて庶民の間に身を潜め、新政府に不満を持つ庶民の力を結集して再び王位に就く話 8.3 王位に就いたものの、自分の方が正当な王位継承者だと主張する王族によって退位させられた元王が、新王の嘘を暴いて王位に返り咲く話 -------------------------------------------------------------------------------- No.3955 削除ずみ -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.3956 投稿日 2002年3月10日(日)03時03分 投稿者 新木 伸 >唯野君 >>嫌いフラグが立ったのは、新木さんの解説が私の違和感を解決してくれなかったから。  なるほど。  つまり唯野君は、僕が「解答」なるものを出してきたときに、それによって自分の違和感と疑問とがすべてきれいに解決されて、すっきりと理が通って気分よくなる――ということを、期待していたわけだね?  自分の期待が満たされなかったので、その落胆が嫌いに繋がった原因ってことかな。  そう読むぞ。読んだからな。  へたれだと自覚しましょう。  すでに何度も言っているように、「自分の体験を伴わずに他人の解説を理解することはできない」わけなのね。人に言われて身に付く――なんてことは、絶対にないの。有り得ない。  ちなみに、ここではじめから、そんな都合いい期待(解答で俺の違和感はすべて解決っ)なんてしていなければ、べつに嫌いフラグが立つこともなかったわけだね。示された解答に「違うんじゃないの?」と首を傾げることはあっても、その違和感が嫌いに直結することはない。  もののついでに、いまの自分の心の動きの仕組みを研究しておくのだ。  そのうちぜったい小説に役立てられるから。  この手の心の動きは、「自分の思ったとおりにならない恋人に腹を立てる男の子(女の子)なんて形で話の中に出してゆき、「勝手な思いこみを相手に押しつけていた身勝手な主人公が成長する」パターンとかで使うことができます。  「身勝手な人がそうでなくなる話」――ってところね。さあ分類して、引き出しにしまっておくのだ。 >唯野君  臆病なパターン。  なんだ。1時間使って12個チャレンジするというときに、いきなり頭から初めちゃっているのか。  いま出てきた10個って、パターン分けして分析してみよう。  まず以下のように分けられるよね。 ・危機回避型。臆病なために危険を回避できたパターン。 ・それ以外。  たぶん「臆病」でいちばんありそうなのが、「危機回避型」なのだな。連想のいちばん最初にでてくるもの。  せっかく12個やっていいんだから、この手のありがちなものは、2個ぐらいに抑えておくんだよ。  他にはどんなパターンとか、ありそうなわけ?  残りの1個を、その他のパターンにそれぞれ振ってみる。5〜6パターンぐらい作るようにしてみそ。それぞれ2〜3個ってことで。  つぎの1時間。  はじめの12分ぐらい使って、そのパターン分析とかをやってみる。残り4分×12本で、それぞれ形にする。  そんな時間配分でやってみそ。  ん? これだと時間のキリが悪いな。時計の長針でチェックできないから面倒くさいか。  それじゃあ、15分+60分で12本とか、10分+50分で10本とか、そんなんでもいいぞ。  ネタはまた「臆病な自分が嫌い」でもいいし、次のやつでもいいし。  まあ好きなように。 >望月君  テレビで「天才的」というのは、それは推測したとおりの理由。  「天才」と自信をもって言い切れるほどじゃないけど、でも商業戦略的テレビの受け的に「天才」って言葉は使いたいので、「天才的」とする。  「天才的プレイヤー」は、「天才プレイヤー」に一歩劣るわけ。  確信犯的な気弱語の使い方なわけね。  また別な用法としては、「天才」の業績と同じぐらいの高みに修練と努力とで到達した人のことを、「天才的」と表現することもある。こちらは言葉本来の用法としての「的」の使い方に等しい。辞書にのっているのは、こっちのほうの用法だ。  ちなみに「才能」っていうのは、素質と訓練と両方で得られた能力のことを指すので、後天的訓練で身に付いたものも「才能」に含まれる。  先天的なものだけを指すときは、「素質」という言葉を使う。 >弟切さん >>7.罪を犯して服役していた人が、無事年季を務め上げ、真人間になって出所する話  日本だったか、どこかの国だったかの刑法で(アメリカかな?)死刑が執行されたあとで生きていたら、それは刑を受けたとみなされて解放される――なんてのが、なかったっけ?  それ使うと、このテーマをかなり明確にできるよね。 -------------------------------------------------------------------------------- リテイク3アップロード。 No.3957 投稿日 2002年3月10日(日)06時08分 投稿者 魚住雅則 アップしておきました。文字数が倍近くになってしまいました。 なんか今なら、車とぶつかっても勝てそうです。だんきち。 テンパリ具合も倍近いのでもう寝ます。 みやびさんの「やー、二人の女の子がかわいいや。このリテイクは楽しみだなー」という言葉を読み返す。嬉。 -------------------------------------------------------------------------------- サクサク……とは行かないものの。 No.3958 投稿日 2002年3月10日(日)10時11分 投稿者 本家・鷹見一幸  魚住くんのリテイク  ざぐざぐ。くらいは読めるものになっている。  うーむ最初の頃の文章と読み比べてみると如実にわかるな。  (特に冒頭の部分)  後半の「春名の説得」が始まったあたりで、ちょっとお話がもたつく感じがするが、前半のリズムが読むほうに残っているので最初は気にならない。  エピソードのチャプターの最後のところに、ちゃんと「オチ」(締め)をつけて、次のチャプターの最初の部分のリズムを大事にすれば、ダレずに引っ張っていけるっようになると思う。 さあ、次は「ざぐざぐ読める」お話から濁点を取るトレーニングだな -------------------------------------------------------------------------------- だめだ、言霊様が離れない! No.3959 投稿日 2002年3月10日(日)14時18分 投稿者 本家・鷹見一幸  雑談です、読み飛ばしてください   魚住君の『リテイク3』を読んだら、いろんなネタが浮かんできて消えてくれない。今俺が書かなきゃいけないのは「でたまか4」の艦隊決戦のシーンだというのに(笑)  こういうのを俺は「言霊様」と呼んでいるのだが、こういう状態になると、どこかに書き込んで成仏してもらうしかない。  というわけで書き込む。主に会話だけどね。 (注) 読まなくてもいいよ。 「死んでしまうがな!」 「安心せい、舞台の上での殺人は罪にならん」 「冗談キツイなあ」 「うん冗談やったらキツイね」 「かまへん!笑われるのが仕事や」 「物笑いとお笑いは似てるけど違うと思うけどなあ」 「イクとこまでイったらスゴイで!」 「スゴイとは思うけど目指したくない!」 「うちは、ファーストフードのバイトに応募したら『元気だから』という理由で採用されて『うるさい』と言う理由で三日でクビになった女や!」 「自慢になるか!」 ……うーん少し言霊様が離れてくれたかな?  では執筆に戻ります。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.3960 投稿日 2002年3月10日(日)14時47分 投稿者 新木 伸 >天才とか  望月君は、もうちっと「天才」っていうものはいったいなんなのか、考えておいたほうがいいかね。  このモチーフって、いろいろ使えるから。  思考して研究して、結果をアップするのこと。 >>天才は、その分野のトップの能力を持っていて、なおかつ先天的なもの、つまり「すごい才能と能力を持った人」のことだと、当時の小生は判断。  これが天才の定義だとすると、じゃあ、「努力と修練をもってその分野のトップの実力を持っている人」とかは、なんて呼べばいいのかな?  能力的には、天才となんら変わらない実力を有しているわけだ。  テニス物の作品。  「エースを狙え」(ちと古いか)なんかだと、「岡ひろみ」と「お蝶婦人」という対極的な二人のライバルを出しているよね。  片方は「磨かれざる天才」で、もう片方は「完成された努力の人」。  しかし作中における世間一般の認識では、努力型の「お蝶婦人」のほうが「天才」と呼ばれている。  「岡ひろみ」の初期状態は、ただの「どんくさい女。新入部員」。  ちなみにここでの岡ひろみの素質は、技術でもなく肉体的資質でもなく、「テニスに一番大事なもの」という精神的資質にあるとされている。  ところで。  努力と修練で天才の域まで到達した「天才的○○」な人に、「あなたは天才ですね」とか言っちゃうと、これはもう立派な侮辱になる。  また「なんかはじめっからできちゃった」系の天才に、「天才的○○」とかいうと、これも侮辱語になるのね。  そういや、アニメの「トップを狙え」(エースを狙えにあらず)でもって、こんな台詞があったなぁ。  「いくわよ、天才さん!」  いわゆる努力型の人に対して投げかけられているから、これは挑発の台詞なのね。 >羽矢野君 >>24時過ぎまで仕事して、帰ってくると25時くらい。 >>出社するのは7時。  はい。それならたしかに無理ですね。  でも本家鷹見さんは、その無理なところでもって年6冊書いているわけですね。  これはどうしたことでしょう?  無理だろうがなんだろうがやらなきゃいかんというときはあるわけで、それが「マンモーと戦う」ってなことなわけです。  ここでやってるのはそのための練習。単なる練習。  だからべつにあんまり無理しないでいいです。無理をするのは、本当に無理しなきゃならないときだけでいいです。  目の前に本物のマンモーがいて、1日の自由時間が睡眠時込みで6時間を切っていて、それでいてなおかつ、年6冊とか書かなきゃいかんような時――。  そういうときに、いちいち考えていたんじゃ間に合うはずもないから、頭なんて使わず、体が覚えた技をただ奮うだけでマンモーを倒していけるようになってないといけない。  文書を「ただ書く」だけで、視点移行が完璧で、テンポ良く読めて、生情報もどっさり裏に含まれていることを匂わせながら情報の圧縮率も高く、読みやすくわかりやすい文章。  金を取れる小説。そのまま入稿して本にできるレベル。  ――そういったものを、1時間につき原稿用紙4枚なり、6枚なり、8枚なり、10枚なり書きあげる。量産できるようにする。  このあたりが、「実戦レベル」です。  かならずしも実現できているとは言えないけども、プロの僕らが戦っているレベルです。  ちなみに僕のペースは、入稿レベルの原稿で時間3枚ぐらい。  へたれだなぁ。  この分室にアップしてるサンプル(課題部屋のやつとか、美雪ちゃんのお見舞いシーンだとか)あたりのクオリティでいいというなら、1時間につき原稿用紙8〜9枚ってところか。  お見舞いシーンが15分ぐらいで、課題部屋のほうが1時間半。  しかしあれだとまだ、僕の基準では、自分の「商業レベル」には達していない。  満足いくまで手直ししてると、やっぱりペースはだいぶ落ちてしまう。なんで手直しのいらん文章を、いきなり書けんかな。へたれだな、わしってまだ。 >マクロとか  ページ数表示モードにワンタッチで切り替え/復帰可能な秀丸のマクロ。 PAGE.MAC 画面サイズ1280×1024用。 ----------------------------------------- if (linenostate == 0) { config "w84 b- l+ p17 d5 s26 f(MS 明朝)"; setwindowpos 0,0,1280,1024; setwindowsize 255, 28; setwindowpos 0,0; } else { config "w80 b- l- p0 d5 s29 f(MS 明朝)"; setwindowpos 0,0,1280,1024; setwindowsize 255, 24; setwindowpos 0,0; } ----------------------------------------- 画面サイズ1024×768用 ----------------------------------------- if (linenostate == 0) { config "w84 b- l+ p17 d5 s20 f(MS 明朝)"; setwindowpos 0,0,1024,768; setwindowsize 255, 26; setwindowpos 0,0; } else { config "w80 b- l- p0 d5 s22 f(MS 明朝)"; setwindowpos 0,0,1024,768; setwindowsize 255, 23; setwindowpos 0,0; } -----------------------------------------  以下、カスタマイズ項目。  上段が「ページモード」、下段が「通常モード」の設定内容。  config行の中はそれぞれの画面設定。  wは横文字数(半角)。  pは1ページあたりの行数。  d5は行間の空白の量。「1行の1/3」の指定でd5になっている。  sはフォントサイズ(ただしポイントではなくドット数指定)。  fはフォント名。好きなフォントを指定のこと。 -------------------------------------------------------------------------------- >魚住添削 No.3961 投稿日 2002年3月10日(日)14時52分 投稿者 新木 伸 >魚住添削  んー、褒めるの? 褒めなきゃいかん? なんかみんなでアメやってるなぁ。  なら、ひとりくらい鞭オンリーでもいいかなぁ。  とりあえず読めた。まあ多少の義理はこみだったとしても、いつでも放り出そうと思って待ちかまえていたところに、最後まで読み通させるぐらいの力はあった。  目が離れかけて、すこし飛ばしぎみになったところは何カ所かあるが。  こちらの心づもりとしては、もう1〜2回くらい、「はい。いまの捨てて、もういっぺんぜんぶ頭から書き直してみそ」とか言い渡そうと思っていたわけだが、まあ、叩けばなんとかなりそうなもんがあがってきたので、こんどは、これを直すことにする。  笑った箇所については、素直に白状しておこうか。 >>「ちょっ! ちょっと落ちついて早苗――ごめんやりすぎたのは謝るから、大阪弁で凄まれるともうマジで怖いのっていうか肩が、肩が、ぐわ、骨が、骨がミシミシ悲鳴を――」 >>「だってあなたは聖地大阪からの転校生じゃないの。関西人すなわち漫才師、これって常識よ?」 >>「いやー、段取りがいいって美徳よね」 >>「早苗、甘いわよ。一家に一台タコヤキ機を備える大阪のポテンシャルを侮るわけにはいかないわ」  ひとつ気になった点。  文体に違和感がぬぐえない。  一人称であって、主人公の台詞も関西弁になっているのに、一人称「わたし」で綴られる地の文はバリバリの標準語。  そのせいで、はじめ地の文の「わたし」と、早苗の台詞とが剥離していて気持ち悪かった。そのキャラが喋った台詞に見えないという意味でね。  しばらくすると慣れるのだが、数ページ目までで離脱してゆく読者の割合(かなり多いかも)を考えると、もうすこしなんとかならないものか?  すくなくとも、「なんとかなるか」どうか、研究しておくべきだろう。  関西人の思考って、頭の中を流れる言語はどっちなの? 関西弁? 標準語? 関西人は関西弁で物を考えているのかどうかってコトね。  ちなみに関東人は、標準語で物を考えているぞ。  地の文を関西弁でやるというのは、これは、無理なものなのかどうか?  ためしにテストってことで、どっか一カ所のシーンを地の文まで関西弁で書いてみること。  ここから添削開始。ページ数にて書いているところは、電撃文庫フォーマットの42文字×17行で換算した上での計算。  エディタでマクロ組んで、SHIFT−F2あたりのキーにでも登録して、一発で切り替えられるようにしておくと便利かも。  まあはじめからページや原稿用紙枚数の分かるモードにして書いておくてもあるけど。  ちなみに僕の使ってるマクロを簡易版にして、べつにあげておく。秀丸を使っている人は、カットアンドペーストして、ファイル名を付けて保存するとマクロとして使えるようになる。  1P目。  6行削れ。「M−1の話」というタイトル部分は、タイトル取りで合計5行取られる。とすると文庫本の場合、片起こし(見開き起こし)が普通であるため、1P目に読者が目にすることができる行数は12行までになる。  その12行目までに、主人公が家を出発して、次のシーンに入っていなくてはならない。  シーン間の一行空きも含め、次のシーンの最初の行である「わたしは(ほぼ)完全装備でもって雪の上を歩いていた。まで含めるためには、  2〜3P。  次の見開きとなる2ページ分までに、相方となる「春名」の名前まで登場させること。  現状で1行溢れているから、あと1行削れ。 >>わたしは(ほぼ)完全装備でもって雪の上を歩いていた。   ・   ・ >>「は、春名……?」 >>確かにそこにいたのは同級生の春名だった。彼女の頭や肩にはうっすらと雪が積もっていた。  ……と、いいたいところだが、ぱっと眺めると若干灰色の部分が見えている。 ・若干削れ。上記の見開き2ページ内でここまでを収めるという条件は必須ではあるが、もっと短くたってべつにかまわない。 ・雪だるまの後ろに春名が隠れていて、正拳突きを繰り出してきて驚かせたのだという状況が、ようわからん。わかるように書け。 ・主人公の名前「早苗」。初出のときに、くどいぐらいの説明を。「わたし」=「早苗」であることを、はっきり明確に、どんな読者にもわかるようにちゃんと書いておく。その時点までの読者の意識では、「主人公」=「わたし」であって、ここで初めて「わたし」=「早苗」という構図が出てくるのであるが、説明をしておかないと、「はぁん? なにそれ?」となってしまう。 ・一人称で「正拳付き」という表現を使っている以上、「わたし」はその空手の動作が「正拳付き」であることをハッキリ知っていなければならないわけだが、その点はOKか?  4〜6。 >> 春名が青い顔をしてこちらに駆けよってくる。   ↓ >>「あんた……なにがしたいんよホンマに」  春名の意図を理解しようとして、混乱して、ようやく理解して雪だるまを壊したことに怒り出して、でもそれは春名がすり替えたものだった――とわかってオチがつくまでのプロセス。  ここ、ミニサイズの起承転結がちゃんと付けられているので、自分で再確認すること。  起承転結揃っているエピソードっていうのは、テンポよく読めるでしょ。  小説の基本としては、この手のミニサイズの起承転結が2〜3ページ単位ぐらいで、次々と繰り返されていかなければならない。  ちなみにここ、プロットでいうと、ポチ一個(新木語)という単位になる。  コンセプトはこうだ。 ・待ち伏せの意図を理解して、呆れる早苗。  ここを分解すると、こういう起承転結になっている。 (起)・春名の意図を理解しようとする。 (承)・知れば知るほど混乱する。 (転)・ようやく理解して、ついに怒り出す。 (結)・壊した雪だるまはニセモノだったと知って、呆れかえる。る。  このポチ1個で、いま3P使ったわけね。  ちなみに文庫というのは、通常210Pぐらいなわけだ。(イラストやらなんやらで+30Pすると、実際の本の厚みとなる)  210÷3=70。  つまりポチ1個3Pというサイズだと、一冊はポチ70個によって構成されることになる。  まあ実際は、5Pぐらいなものかなぁ。  つまり一冊にはポチ50個しか入れられない。  7〜8 >>「よくぞ訊いてくれましたッ!    ↓ >> とりあえず、言われた通りにその場で膝を折って、お尻を浮かせるようにうずくまる。春名から鞄を受け取り、胸の前で抱きしめた。  ここは、この異様な登場を果たした春名の目的が明かされるところ。そして早苗が逃げようとするが、断念するという流れなわけだ。  読者の興味は、もちろん「春名の目的」に向いているわけだから、ここは多少膨らんでもよい部分。だが2ページで収めているのが、締まっていてとても良い。  ここも「ミニ起承転結」がついているので、自分で書き出してくること。  9〜11 >> 春名が待ちくたびれたとばかりに一気に喋りだした。   ↓ >> 涙止まっちった。きれいさっぱり。  ここは、M−1の説明。  もともと、これを書いた狙いの部分。  ここもミニ起承転結が入っている。書き出してくること。  12〜14 >> わたしの落胆にお構いなく、チッチッチと人差し指を振って見せる春名。   ↓ >> 春名は、一瞬もわたしから目をそらさずに繰り返した。  このあたりのコンセプトは、「断らさせてくれない春名」――といったあたりか。  ここもミニ起承転結、書き出しのこと。  15〜17 >>わたしはもう腹が立ってきた。   ↓ >>「さっきのは全部、嘘?」  ここは、「OKするが、自分がだまされていたことを知る早苗」――といったあたりか。  ここも起承転結書くこと。  17P以降 >> それから、だんだんと春名の声が小さくなっていく。つられるように、彼女の眉尻も下がっていく。   ↓ >>――いつの間にわたしがボケ担当になったの?  この部分に関してはコンセプト不明。起承転結もないし、オチもみあたらない。  テンパった作者が、なにかの気の迷いによって、思い入れだけで書き散らかしたヤオイ的文章と思われる。※注:「ヤオイ」=「山なし意味なしオチなし」 >まとめ  魚住の次にやることを、まとめる。 ・全体のコンセプト抜き出し。若干、僕が書いてしまったものもあるが、書かなかったことも含めて、ブロックごとのコンセプトを抜き出して、ポチ仕立てて箇条書きにて並べてくる。 ・各ポチの内部に含まれる「ミニ起承転結」を、また箇条書きにてあげてくる。自己分析すること。 ・関西弁による地の文の研究。  ――んでもって、上記すべでが終了したら、直しの作業に入る。  指摘されたところと、そうでないところも自分で直す。  基本的には、まずブロックごとに2、3行から最大で1P分ぐらい、削ってみる。そしてそれと同じ分だけ増量する。量を変えずに情報密度を上げることを試みる。  指摘は、他の人からももらうように。分室でもらったものなんかも、直しの段階に反映させること。  あと身近に読んでもらえそうな人がいるようなら、打ちだした原稿を渡して実際に読んでもらうこと。その際には、自分の手元用と相手用で、2部用意すること。  相手がどの行をいま読んでいるか、それとなく観察して、同じ部分を自分も相手の立場に立って読んでみること。  相手がどの部分で笑うかとか、どの部分で目が退屈そうに変化したとか、そういうものすべてを観察すること。  どうせやるなら、4〜5人ぐらいに対してやってみること。  これは、いまこの現状の原稿でもってやっていいぞ。まあ相手の善意を多少期待すれば、途中で放り出されるようなこともないだろう。 -------------------------------------------------------------------------------- 天網恢恢疎にして漏らさず No.3962 投稿日 2002年3月10日(日)17時25分 投稿者 弟切 千隼 雑用が多くて本業が進まないことに危機感を抱いている弟切です。 新木さんへ > 現在の日本やその他の国の法体系に関しては、私は詳しくありません。近代以降の法体系はどこの国のものでも膨大になり過ぎて、素人が把握するには大変な時間と労力を要するものになってしまいました。 ただ、近代以前の慣習法の中には、洋の東西を問わず「死刑を執行する際に何らかの障害が起こって罪人を処刑できなかった場合は、その罪は神によって赦されたことになり、死刑囚は殺されることなく解放される」という項目を持つものが多かったようです。 例えば、首切り人が刀を振り下ろそうとしたその瞬間に刀に落雷した、とか、死刑囚に向けて放った矢がどうしても当たらない、とか、そういった作り話のような本当の話が伝えられています。こういう場合は、死刑囚は無罪放免されます。 では課題を提出します。 >>9.かつての美しい声を失って引退した元歌手が、新たな声で再び歌うようになる話 これは、声が出なくなる=「物理的な死」+歌手からの引退=「社会的な死」→新たな声の獲得=「物理的な再生」+歌手としての再デビュー=「社会的な再生」という複合パターンですね。 この案には「死と再生」テーマがはっきり表れているので、これを生かした変異型を出してみましょう。 9.1 ボーイソプラノの美しさで名を馳せていた少年が、声変わりのため少年合唱団を退団させられて歌う場所を失う。しかし、大人の男性の声にもそれなりの魅力があることに気づき、大人の男声合唱団に入って再び歌う話 9.2 尊敬する教師の期待に応えようと熱心に練習してきた歌手が、がんばり過ぎて喉をつぶしてしまい、教師に見捨てられて歌手も引退する。しかし別の教師に出遭ってその指導により新たな声で歌えるようになり、歌手として再デビューを果たす話 9.3 売れっ子の歌手が、本業以外のことで忙しくなって不摂生をし、練習もおろそかにしているうちに声が出なくなって引退する。しかし自分は本当に歌いたいのだということに気づき、摂生して練習にも励んで、前よりも深みのある良い声を獲得して再デビューする話 >>10.隣国に侵略されて滅ぼされた国の民が、侵略者を撃退して国を再興する話 これは、主人公が「一国の国民」という集団で、そもそも社会的な存在です。ゆえにこの案は当然「社会的な死」→「社会的な再生」パターンとなります。もしも侵略された側の国民がほぼ皆殺しにされるなら、「物理的な死」→「物理的な再生」の要素も入りますね。 この案についても、変異型を出してみましょう。 10.1 民族間の紛争が絶えないことに乗じて、ある国に隣国が攻め込み、支配政権を建てる。共通の敵を前にして初めて多くの民族が団結し、支配政権を打ち倒して国を建て直す話 10.2 領土拡大主義を取る国が隣国に攻め込み、戦争に負けて逆に支配される側になる。支配されてみて、国民は自分たちの選んだ政策が誤っていたことに気づき、領土拡大主義を捨てて隣国の支配下を離れ、新たな政府を作る話 10.3 ある独裁国家の政府抵抗勢力が、隣国の力を借りて独裁政権を倒す。ところが隣国の軍隊がそのまま居座って、その国は属国とされてしまう。国民はまた別の独裁政権を呼び込んだだけだとと気付き、蜂起して隣国の軍隊を追い出して新たに国を建て直す話 -------------------------------------------------------------------------------- 嫌なら削除してください。(嘘) No.3963 投稿日 2002年3月10日(日)23時07分 投稿者 藤極堂 引用開始(No.3961 新木 伸) *************************************************** 一人称であって、主人公の台詞も関西弁になっているのに、一人称「わたし」で綴られる地の文はバリバリの標準語。  そのせいで、はじめ地の文の「わたし」と、早苗の台詞とが剥離していて気持ち悪かった。そのキャラが喋った台詞に見えないという意味でね。  しばらくすると慣れるのだが、数ページ目までで離脱してゆく読者の割合(かなり多いかも)を考えると、もうすこしなんとかならないものか?  すくなくとも、「なんとかなるか」どうか、研究しておくべきだろう。  関西人の思考って、頭の中を流れる言語はどっちなの? 関西弁? 標準語? 関西人は関西弁で物を考えているのかどうかってコトね。 *************************************************** 私の場合は頭の中を流れる言語は標準語です。 話し言葉は標準語ではありませんが。 友人にアンケートを取ったことがありますが、結果はまちまちでした。 でも、高知弁丸出しの娘が「タクシーの運ちゃんにお客さん高知の人でしょうと当てられたことがあるけど何で? 私ふつうにしゃべってるよね?」と言ってたことから推測すると『脳内の言語』が本当に標準語なのかどうなのかは謎のままです。 (アクセントとかはどうなっているのだろう?) 地の文の「わたし」と、早苗の台詞とが剥離していて気持ち悪かったのは私も同じです。 >本家・鷹見一幸さん(No.3959) >(注) 読まなくてもいいよ。 (注) 本家・鷹見一幸さんは読まなくてもいいよ。 ……いえ、もういいです。 てゆーか、もう気持ち悪くて気持ち悪くて吐きそうなんですが。 これ個人のファンサイトに勝手に二次創作のキャラトークを投稿して「嫌なら読むな」と追記するのとほぼ同義じゃないですか。 この書き込みは本家・鷹見一幸さんにとっては「同人誌」では無いのですか? この掲示板に書き込む人間は「すべての書き込みを読むこと」と管理人である新木さんに厳命されているのだと思っていたのですが違うのですか? その上で読まなくてもいいよと書かれても私にはどうしたらいいかわかりません。 というか「掲示板に投稿する文章に、読まなくてもいいよと書く」のはふつうに考えてNGだと思うのですが。 新木さんどうしたらいいのか教えてください。 (注) 本家・鷹見一幸さんは読まなくてもいいよ。 ↑閲覧者にはこの注意書きはこんなカンジで見えます。本家・鷹見一幸さん。 ■「週刊ニューPCサクセス」今月書店で売っていた第4号の付録CDは ***************************************** ●『Super日本語大辞典』  国語大辞典をはじめ、学研の辞書6冊を1枚CD-ROMに詰め込んだ最強のマルチメディア辞書です。ワープロソフトとの連携を考えた設計で文章を書きながらさくさく検索できる使い安さが自慢です。 ***************************************** 定価1390円。 -------------------------------------------------------------------------------- そうかなあ。 No.3964 投稿日 2002年3月11日(月)01時13分 投稿者 はせがわみやび  大阪帰りのみやびです。 >リテイク2 >>一人称「わたし」で綴られる地の文はバリバリの標準語。  そりゃ、ちがう。 >>わたし油断すると二度寝してまうから。 ←してまう、が目立たない。 >>なんだかめっちゃ贅沢なことしてる気になった。 >>うわあ、たのしー。誰も見てへんからこそ出来る遊びやなあ。  これ、標準語じゃないよ?  んで、セリフのほう。 >>「じゃあ行ってきます」 >>「いったい、なにがどうなってんの?」  これ、標準語(だと言っても通じる)。  つまり、セリフが必ず関西弁になっているわけでも、地の文が必ず標準語になっているわけでもない。ってゆーか、地の文は標準語に見えるだけで、これ、イントネーションはぜんぶ関西なんだと思うよ。  この場合、冒頭の地の文に、無理をしてでもばりばりの関西弁の文を入れておくべきだった。 (書き言葉ではイントネーションまでわからないということを作者が意識してない)  そうやって、一人称の人間が関西人であることを冒頭のできれば一行目で「万人が絶対わかるようにしておくべき」──なのだと思う。  だから最初のセリフが標準語っぽいのもNGだ。最初のセリフもどうにかして「絶対に関西人だとわかる言葉をいれる」べき。  冒頭で印象に残るようにやっておけば、それにひきずられて、時々標準語が出てきても自動的に関西イントネーションに変換してくれる。  試してみよう。  冒頭をぜんぶカットする。 >>新品の雪の上を歩くのは気持ちいい。何気なく振り向くと、わたしの足跡がくっきりと残っていて、なんだかめっちゃ贅沢なことしてる気になった。  ここを一行目だと思って、ここから読んでみよう。頭をまっさらにしてだよ。  ここから読み始めると、たとえ標準語の地の文が出てきても、頭の中の早苗は関西イントネーションで話しているはずだ。  裏返すと、ここまではぜんぶだめ──っていうと思ったけどな、新木さんなら。  「二度寝してまうから」では、「二度寝してしまうから」ととっさに読んでしまったひとが多いはずだ。つまり、これでは万人にわからない。せっかく3行目で関西弁を入れたのに、たぶんほとんどのひとはここを見逃しただろう。  最初の地の文にどれだけ影響されるかというのは、地の文は標準語だと思ってしまった新木さんの書きこみが証明している。    あとは、  ・雪だるまの場面が、さっぱり絵が浮かばない。  ・転んでいた早苗が転んだままだったとは思わなかった(「腕をつかんで引き起こしてもらってから」って書いてあったら、起きたって思わないか?)。それに、転んだ人間の視界じゃないんだもん。  ・早苗の性格がはっきりせず、ふらついているように見える。  ・後半、読者をどこに引っ張っていこうとしているのかわからなくて、文から目が離れる。おもろい二人を見せたいのか、早苗が春名に感動するところを見せたいのか、それともなにか別のものなのか。なんだろう?  わたし的には、がちゃがちゃしたところが増えた結果、前回の切れ味が減ってしまった印象を受けた。リテイク3に期待しよう。 みやび -------------------------------------------------------------------------------- あ、間違えた。 No.3965 投稿日 2002年3月11日(月)03時00分 投稿者 はせがわみやび  次は、リテイク3じゃなくて、4だね。  ごめんなさい。 みやび -------------------------------------------------------------------------------- 雑談です No.3966 投稿日 2002年3月11日(月)07時21分 投稿者 本家・鷹見一幸 (注)読まなくてもいいよ  最初に「雑談です」と断って、さらに「読まなくてもいいよ」と付け加える意味は何か   理由 「この書き込みはノイズにすぎない」と知らせているだけ。  俺の個人的なことを書き込む場合にこういった警告をしている。  ここで一生懸命小説について何かを会得しようと思っている人にとって有益な情報ではないと思われることについては雑談。という形で書き込んでいる。 では、なぜ、そんな書き込みをするのか。 理由  このBBSをROMしているのは作家志望者だけではないと思うから。  ここに書き込む人だけが「よみかく分室」を見ているわけではない。  その人たちを面白がらせようと思っているだけ。  魚住君の「M−1」に誘発されたとして書き込んだ例の「ネタ」も、あれは  別に書かなくたっていいんだ。  でも。アレを呼んで「面白い」と感じたら「リテイク3」に関心を持ってくれる かもしれない。読んでくれるかもしれない。  まあ、単に俺が「M−1」の話が気に入っただけのことかもしれないがね。 書き込みはすべて読むことと厳命されていることについて。  そうか……そんなに正直な人間ばかりそろっているのか、ここは(笑) 俺にとっては同人誌であることについて  そのとおり、金のもらえない文章は全部「同人誌」だと思っております。  でも、同人誌イコール手抜きと思われるのはちょっと悔しいので、結構考えてネタを振っております。  以上・楽しんでいただけましたでしょうか? -------------------------------------------------------------------------------- コンドルは飛んでゆく No.3967 投稿日 2002年3月11日(月)12時12分 投稿者 弟切 千隼 アンデスの山中で行き倒れたら、やはり死体はコンドルが食べてくれるのかしら?などと考えている弟切です。 これが本当の鳥葬ですね。血肉をきちんとリサイクルする素晴らしい葬儀方法だと思います。日本では鳥葬が禁止されているのが残念です。 前回ここに書き込んだ時、古代の慣習法で「死刑を執行する際に何らかの障害が起こって罪人を処刑できなかった場合は、その罪は神によって赦されたことになり、死刑囚は殺されることなく解放される」という項目があることに言及しました。せっかくですからこれを使って、7のアイディアの変異版を作ってみます。 元アイディア: >>7.罪を犯して服役していた人が、無事年季を務め上げ、真人間になって出所する話 変異版アイディア: 7.4 些細な行き違いから養父母を殺害して死刑を宣告された人が、処刑されそうになった時、見物人の中から子供が飛び出して首切り役人を突き飛ばす。その子供は、以前その罪人がほんの出来心で食べ物を恵んでやった孤児だった。処刑時に障害があって処刑ができなかった場合は罪人を無罪放免するという規定により、赦された罪人は、純粋に恩返しをしてくれた孤児に感激し、孤児院を設立して孤児たちを救う運動に精を出すようになる。 この後は以前提出したアイディアの検討です。 >>11.魔力を失って宮廷魔術師の地位を追われた元魔術師が、魔力を取り戻して再び高い地位の魔術師となる話 魔力というものが、実際に物を動かしたり物の形を変えたりする物理的な力なのか、幻覚のような心理的な力なのかは、定義によって異なります。ここでは物理的な力であるとしてしまいましょう。 そうしますと、これは「物理的な死」+「社会的な死」→「物理的な再生」+「社会的な再生」という複合パターンとなりますね。 以下にこのアイディアの変異型を挙げます。 11.1 念願の宮廷魔術師になって慢心したため、王の前で行なう重要な魔術に失敗してしまった人が宮廷魔術師の地位を追われる。下野した彼(彼女)は再度魔術修行に励み、王の前で以前はできなかった高度な魔術を成功させて、宮廷魔術師に返り咲く話 11.2 宮廷内の権謀術数に巻き込まれて失脚した元宮廷魔術師が、辺境の村の魔術師として暮らすうちに庶民の心の温かさに触れ、失意が癒される。後に彼(彼女)を失脚させた勢力が宮廷から一掃されて、再び宮廷魔術師として仕えてくれないかという伝言が王より伝えられるも、体面を取り繕ってばかりの宮廷に魅力を感じなくなった魔術師はその申し出を断り、村の人々のために魔術を使う話 この案ですと、主人公は魔力を失ってはいませんから、「社会的な死」→「社会的な再生」ですね。 11.3 戦争時に相手国を倒すために宮廷に召し抱えられた黒魔術師が、敵国を倒した後に戦禍にあえぐ庶民を見て自分がいかにひどいことをしたのか知り、自ら黒魔術を封印して宮廷魔術師を辞する。それから彼(彼女)は白魔術の修行に励み、著名な白魔術師となる話 -------------------------------------------------------------------------------- 目指せ天才マスター No.3968 投稿日 2002年3月11日(月)14時56分 投稿者 望月京路  思考と研究ですか。はい、やってみます。  と、考える前に辞書を引く。  天才は「天性の才能」。  才能は「才知と能力」。  ついでに才知とは「才能と知恵」。(堂々巡りじゃん)  (うーん、「才知と能力」とは、「アタマとカラダ」の力のことを、分けて言っているのかな?)  どうやら、新木さんの言うとおり、才能とは生まれつきのもの(素質)限定でなく、訓練で得た能力も含まれるようです。これは発見。自分の中の定義を更新せねば。そういえば、エジソンさんも言ってたなぁ。天才を構成する99%は努力だ、みたいなことを。なるほど、そう言うことか。  しかし、天才とは「天性の才能」。天性とは、天から授かった生まれつきの性質と言うから、後天的に訓練でつけた能力は、天才の定義から除外されるのではないか? と、恐らくこの「天性」が、小生に「才能は生まれつきのものだ」と思わせた要因でしょう。  とにかく、ここではっきりさせねばならない事は「訓練で身に付けた才能を持つ人を、天才とすることができるか」。  「エースを狙え」(……名前しか知らないや)では、どうやら努力型の人の方を天才と呼んでいるらしい。むーん。作品を読んでいない以上ここから先は推測になるが、その「お蝶婦人」という人は、陰で努力して、表ではその苦労を見せない「優雅に水の上を行く白鳥型」の人なのではないだろうか? そうだとすれば、作中で天才と言われていても不思議ではない。  昔、ジャンプで「とってもラッキーマン」(マイナーかな?)というギャグマンガがあって、その中に「努力マン」と言うキャラが出てきました。彼はもともとひ弱だったのですが、努力を重ね、その結果すごい戦闘能力を手に入れたわけです。  しかし、彼が天才だとは思えない。それは、「努力マン」が努力している事をアピールしているから、だと思う。  ちなみに、作中には「天才マン」という人も出てきました。こっちは、なんだか知らないけど頭がよくて、かっこいいという設定(だった気がする)。もちろん強くて、まぁ、天性の才能を持っていたわけです。  彼がもし、陰で努力をしていたとしても……やっぱ天才なんだろうなぁ。  うーん、推測じゃ話が進まない。というわけで、手近な調査と称して、詳しそうな先輩に電話してみる。 (通話中……なんか忙しそうだ……まぁ、すいませんです)  どうやら、「お蝶婦人」は女王と呼ばれていて、タカビーな人らしい。もちろん、努力は陰でしていて、表にはおくびにも出さない。――どうやら、推測はあっていたようです。  ならば、作中における世間一般の認識で、「お蝶婦人」が天才と呼ばれている事は納得できる。その努力を表には出さないのだから、それを知らない人には「いきなりすごい人」に見える。いきなりすごい――天性の才能、と来れば「天才」である。  するってえと、「努力と修練をもってその分野のトップの実力を持っている人」はなんて呼べばいいんだろうか? 達人とか、名人かな? 秀才、偉才、鬼才って言葉もあるな。  しかし、いずれも世にあふれてる語だなぁ。「鬼才○○」とか、よくCMで聞くし。でも、「鬼才的」とは言わないのが、不思議な所。やはり、「天才」という言葉は、別格なのか。  うーん。あ、時間だ。ちょっと用事があるので、今日はここまで。  というわけで、ここまでの思考を提出です。はい。 然らば、御免。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.3969 投稿日 2002年3月11日(月)16時13分 投稿者 新木 伸 >「読まなくてもいいよ」発言とか  僕はこれは、字面そのまんまではなくって、「読んで読んで読んで〜。俺こんなの思いついちゃったぜい」という風に読んでいたけども?  だからべつに、気にもならんかったです。  榎野さんの正体は「照れ屋なオジサン」なんですから、文字に隠された本音を読みとってあげなければ。 >火葬とか  以前、親父の葬儀で火葬場まで行ったときのこと。  あれだけの有機物(肉)をただ燃やしちゃうだけなんて、もったいねぇなぁと、ふと感じた。火葬場の中でまわりを見まわしても、次々と焼かれてるし。  動物に食わせろとまでは言わないが、植物やら微生物やらに食わせてやって、バイオスフィア(生物圏)にちょっとでも貢献すりゃいいのに。  まあ燃やして二酸化炭素になったなら、植物が呼吸を通して「食う」ことにかわりはないのだから、それもありなのかもしれないけど……。  でもせっかく太陽の光から頂いて蓄えられて、生物ピラミッドの頂点まで持ってきた熱量(エネルギー)が、そのまんま火になってぼうぼう無駄に燃えてるだけなんてなぁ。  せめて発電するとかお湯を沸かすとか。  鳥さんのごはんになるのと、魚さんのごはんになるのは、もっとも正しいリサイクルの方法だと思います。 >天才とか  エジソンが言ったとされる、その格言の意味はね。  彼には「努力」という天賦の才があったという、そういうことね。  恐ろしく粘着質であり、物事に対して飽くなき探求心を抱かずにはいられない。いつでも頭が発明のことに向いちゃって、離れることもできない。  そういう意味の――天性の才能。  彼の発明王としての「能力」のうち99%は、その「努力の才」によって後天的に身につけたもの。  そういう意味なのね。 >>その努力を表には出さないのだから、それを知らない人には「いきなりすごい人」に見える。  このへんの望月君の考察とか、これって一般人が作家に対して抱いているイメージにも通用するよね。  なんつーか、みんな「作家」っていうのは、いきなりすごい作品を書けちゃえる人だとか、そう思っているでしょ?  またはひとつの作品を仕上げるとき、作家は気分でもって、さらさら〜っと楽に作品を仕上げちゃうものだとか、そう思っているでしょ。  あはははは。もう大笑い。  いるかっつーの、そんな人間。  そしてみんなはそういう存在に憧れて、自分もそうなりたいと希望する。  なんか自分の書いた作品が認められて、「期待の新星現る!」とかいう見出しで宣伝されつつ、デビューを飾ってヒットを飛ばすとか、なんかそんなようなことね。 -------------------------------------------------------------------------------- 10時よりも前に帰ってきたの、何日ぶりだろ No.3970 投稿日 2002年3月11日(月)22時07分 投稿者 羽矢野  今日は"春取り"があって早く帰ってこれました。  まあ、明日にしわ寄せがいくだけなんですが、今日はそれを考えない。  注)春取りを知らない人へ  "春の取り組み"とは、会社経営陣と労働組合が今年の賃金についての話し合いを行う事です。  トヨタとか大企業が決まるとテレビ報道されるので、学生さんでもご存じの方は多いでしょう。  ようは、平均いくら給料上げろ、夏冬で何ヶ月分の一時金(ボーナス)よこせ、と押し問答するわけですね。  今は(というか、ずっと)不景気なので、これが厳しいらしい。  私自身は直接何かをする訳ではないですが、自分の部署の職場委員長なんで、会議や集会に出席しなければなりません。  んで「絶対に満額獲得するぞーー」「おーーー」とか団結・必勝はちまきしてこぶしを振り上げたりするわけです。  これも、仕事。 ●課題:  まだ自分嫌いが終わっていないので、課題をやります。  時間があるってすばらしい。  いや、ホントに。 基本: 1.「好きになる」に充分な勢いをつけて、まるで正反対の「好き」に持っていってしまう。 2.過去のその時点で「嫌い」と決定ときの理由を洗い出していって、それが根拠不十分であったことを証明してみせて、「一転無罪」にしたっていい。 3.嫌いである自分を、嫌いなまま認められるようになる。(ゴキブリは嫌いだけど、ゴキブリにだって生きる権利はあるとか、なんとか) 「美しい翼を持つほど羨望される有翼人の村で、奇形の翼を持った主人公が、自分の翼を恥と思わなくなる話」 1.翼の美しさで地位が決まる有翼人の村があった。そこに住む少年は、奇形で醜い翼を持つゆえに他の才能すらも認められないので、自分の翼が嫌いだった。しかしある時、彼は自分の翼は美しくはないが速く飛べる事に気付く。自分の翼のすばらしさに気付いた少年は自分の翼を気に入る。  これは翼の形ではなくて、性能の部分での好きが引きあがった結果。  なので、1に該当。 2.醜い翼を持つ故に、他の有翼人からバカにされる少年がいた。その為に彼は自分の翼が嫌いだった。だが、河で溺れていた普通の少年を助けた所、感謝され翼を羨ましがられる。空が飛べる事自体がすばらしい事なのだと気付いた彼は、自分の翼を嫌わなくなる。  これは、翼があるという状態を好きになった。  1.に該当。 3.羽根が片方しかない有翼人がいた。その為に飛ぶことができず、邪魔にしかならない翼が嫌いだった。しかしある時、自分の翼が片方しかないのは幼い頃に友達を助けたからだと思いだし、その行動を取った自分を誇りに思う。  嫌っていた原因が取り覗かれたので2なんだけど、記憶を失っていたというのが不自然。もう少しうまく書かないと、情報不足で終わってしまう。 4.有翼人の村に、飛べない程小さな翼しかもたない身寄りのない少女がいた。その為にみんなから孤立し、彼女は自分の翼が嫌いになる。ある時、自分は有翼人と人間のハーフであると知り、その為に翼が未熟なのだと知る。同時に両親の愛の深さを知った彼女は、その証である小さな翼を誇りに思う。  3を考え直してみました。これも嫌う理由がなくなったので2です。  こっちなら、まだいけそうな感じがする。 5.有翼人の村の中に、一人だけ真っ黒な翼を持った少年がいた。彼はその為に悪魔の子としてまわりから避けられていた。しかしある時、この黒い翼は何百年かに一度現れる特別な力を持った翼である事がわかる。それを知った彼は、自分の翼に自信を持つ。  これも2ですね。自分の嫌いであった理由が、解決されます。 6.翼を持たない有翼人がいた。その為彼は人間を蔑視する仲間から嫌がらせをうけ、翼を持たない自分が嫌いだった。ある時彼は薬草を採りに入った洞窟で落盤に遭う。他の仲間は翼が邪魔ででられないが、彼だけは細い隙間から外に出ることができた。彼は翼がないことも役に立たない訳じゃないと思い直し、翼がない事を嫌わなくなる。  これは1に該当。  翼を持たない自分それ自体を嫌わなくなった。 7.片方の翼が異様に大きい奇形の翼を持った有翼人がいた。その為にうまく飛ぶ事ができずに、彼は自分の翼を嫌う。しかし怪我をして冬山で野宿をした時に自分の命を救ってくれたのは、暖かな自分の翼だった。その事があってから彼は自分の翼を嫌わなくなる。  3を作ろうと意識してみました。  けど、これは1ですね。  3って意外と難しい。 8.有翼人の村に有名な絵描きが訪れる。みんな自慢の翼を手入れして自分をモデルにして貰おうと意気込むが、彼が選んだのは村で一番醜いとされる翼を持った人物だった。その理由は絵を描くときは美しければいいとは限らないというものだった。選ばれた人物は意味は分からなかったが、自分嫌いがなおる。  3を考えていて失敗しました。  あれ? そしてこれはきっかけがただ単に他人の意見に影響されただけです。  失敗。 9.道に迷った有翼人が、人間に助けられる。その人物は空を飛びたいという願いを持っていて、有翼人の翼を羨ましがる。もはや当たり前になっていたために忘れてしまっていた空を飛べる事のすばらしさを人間から教えて貰った彼は醜い為に嫌っていた自分の翼を認める。  これなら3だと思ったけど、違う。  醜い事自体を認めている訳じゃないから、これも1にしか該当しない。 10.有翼人の村に有名な絵描きが訪れる。みんな自慢の翼を手入れして自分をモデルにして貰おうと意気込むが、彼が選んだのは村で一番醜いとされる翼を持った少年だった。その理由は一番翼が不格好だったから。少年は美しい翼だけが賞賛されるわけではないのだと知り、自分の翼の事を気にしなくなる。  8.を捻って3を作ってみた。  これなら、3に該当すると思う。 11.背中に三枚の翼を持った有翼人の少女がいた。奇形と気味悪がられ、避けられる日々が続いたため、彼女は自分の翼が嫌いになる。しかしある時、彼女は病気で一枚羽根を失ってしまう。しかし翼が三枚あった為に飛べなくなる事はなく、彼女は今まで余分だった三枚目の翼に感謝する。  これは嫌いの要素自体が消えてしまうから、アウトだ。  もしも一枚の羽根が明らかに余分な羽根で、切り落とした羽根の代わりになったとしっかり書けば、1に該当してセーフだったかな? 12.有翼人の村で、一人だけ蝙蝠の羽根を持った少女がいた。あまりに不気味なその羽根の為、彼女は村で孤立してしまい、その為に自分の翼が嫌いだった。ある時彼女は自分が有翼人ではなく、別の種族である事を知る。それで彼女は自分の翼を嫌うのをやめ、本当の仲間を捜すために村を出る。  2に該当。  嫌っていた理由がなくなってしまう。  でも、卑怯かもこの設定だと。  久しぶりでやると、やっぱりまごつく感じがあるなあ。  思考だけはやってたけど、実践しなきゃダメですね、やっぱり。  予定としては水曜日で忙しさから解除なんで、それまで我慢だ。 ●では、次のお題を考えてみる。  1.臆病な主人公がそうでなくなる話。  1.引っ込み思案な主人公がそうでなくなる話。  1.自分勝手な主人公がそうでなくなる話。  こんな感じでどうですか?  では。  久しぶりにやると、やっぱり楽しい。 -------------------------------------------------------------------------------- 同人誌 No.3971 投稿日 2002年3月11日(月)23時37分 投稿者 藤極堂 >本家・鷹見一幸さん >同人誌イコール手抜きと思われるのはちょっと悔しいので、結構考えてネタを振っております。 わからないのは、「同人誌」「同人誌」とお金の取れない小説を書いている人たちをひたすら貶めるような形容を多用していることです。 そりゃ、同人誌と商業誌をくらべれば同人誌の方が下手な人の数は圧倒的に多いですよ。 ついでにいうと、手を抜いている人の数もめちゃくちゃ多いです。 でも、筆が遅くて商業誌のペースについていけない人や、一般性の低いテーマを扱っている「読者のことを考えた小説」を書いている人もいます。 本家・鷹見一幸さんが「読者のことを考えていない小説」を「同人誌」と形容するたびに、なんだか自分の好きな同人作家さんの作品や同人作家出身の作家さんが書いた「まだ職業作家になっていない時代に書いた同人誌」までもが「読者のことを考えていない」とけなされているようで気持ちが悪いんです。 -------------------------------------------------------------------------------- >同人誌とか No.3972 投稿日 2002年3月12日(火)05時37分 投稿者 新木 伸 >同人誌とか  僕がここで同人誌をやっている人間の問題について発言するときは、「分室参加者」の個別ケースについてか、そうでなくても「プロ志望している人間」についての一般論として展開するようにしています。  不毛な論争に足を突っ込んでも得るものがない。  まあここ以外の場所でなら、ちょっとやってみたいとも思っているけどね……。たとえば僕は、二次小説や二次マンガ(たとえばエロパロ)に対して、「許容しない」を通り越えて「憎んで」さえいる。その自分の感情に正当性がちょっとでもあるのかどうか――その検証とか。まあ個人的な自分の心理に対する探求心だけど。  ちなみに、僕の上記の2ケースについて、同人活動にアマチュア作家が参加することへの意見。そのスタンスは、過去ログの1485、1642あたりを参照のこと。  んで、藤極堂さん。  まぁた火種を起こそうとしてるぅ。  ここで議論をするのは問題ないけど、争点のはっきりしないものはノーサンキューだよ。  藤極堂さんも一般論としては、「同人誌をやっている人」が褒められたもんじゃない――って、そう思っているわけでしょ?  けなされて当然の作家が多い――って。  「手を抜いている人の数もめちゃめちゃ多いですよ」――って、自分でも書いているわけだし。  このへん、OKかい?  「一般論としては、同人作家はけなされて当然の存在である」  ここについて反論あるなら、争点をここに絞って議論しましょう。  ちなみに本家鷹見さんが、一般論レベルの話をしているのは明白です。  あと、いくつか論拠のおかしいところ。  「一般性の低いテーマを扱っている」というのは、もうその時点で「読者のことを考えていない小説」に該当します。  この手の作家は、なぜ、多くのひとが興味を示すものをたくさん混ぜて、作品を食べやすいものにしないのでしょうね?  読者のことなんかよりも、自分の書きたい物のほうが優先されてしまうからです。  自分の書きたい物に同調できる読者だけが読んでくれればいいやぁ――などと思っているからです。  これすなわち、「不特定多数の一般的読者」のことを考えていない状態ですね。  小さく囲った自分の庭先にいる「読者」のことだけは、考えているのかもしれないけど。  プロ作家が「読者」と書くときには、たとえ明示されていなくても、「不特定多数の一般読者」のことを書いているのだと思ってください。  自分の庭先にいる「少数読者」が「読者」に該当するなんていう発想は、プロ作家は持っていません。  また現プロ作家による「まだ職業作家になっていない時代に書いた同人誌」は、同人作家にしては少々うまい出来だった――というだけのこと。  これも「読者のことを考えていない小説」に充分に該当します。  そのときすでに、読者のことを充分に考えていた小説が書けていたなら、その作家はその時点ですでにプロになれていたわけですね。  よって、「プロ志望なのにまだプロになれていない」=「読者のことを充分に考えられていない」という構図が成立しています。  藤極堂さんの言っているのは、その時点ではプロを目指していなかったけど、後にプロとなった作家さんのことなのかな?(とても考えられにくいケースだけど)  だいたい、限られた読者層しかない狭い市場に出して満足しちゃってる時点で、やはり「読者のことを考えていない」ということは証明されちゃってます。  自分の書いた「スゲぇ面白い作品」を、誰でも手に入る自由市場に流さないでいられる。同人業界だけで満足してしまえる。  この時点でもう、読者のことを考えていないですよね。  なんでその面白い作品を、大勢に読まさせないで平気でいられるのですか? 本当に読者のことを考えているというなら、みんなが手に入る商業出版に出さなきゃいかんでしょう?  また「筆が遅い」もやっぱり論拠にならない。  筆が遅くてもプロとして生き延びている作家さんもいる。具体名なんていくらでも上げられる。10年で単行本3冊しか出ないなんて人だっているわけだ。これは一般論でなく、特殊例への反論なので、やはり特殊例で返してもいいよね?  まあこのケースでは、たぶん藤極堂さんはマンガのほうを言っているのだと思うが……。  たとえばこれが小説なら、書き上がるたびに毎回どっかの賞に応募すればいいわけだな。賞を取れば必ず本になって出版される。「プロアマ問わず」なんて賞は、いくらでもあるわけだし。  まあ2年で一冊なんて作家はごろごろいるわけだし、プロはプロでも筆が遅いということを理由にして、専業にはならず、兼業でやっている人もいる。  まあマンガと小説、どちらにしても、なんとか筆の遅いのを向上させるなり、質のほうを引きあげるなりして、解決をはかっていない時点で、やっぱり読者のことを考えていないことになる。 -------------------------------------------------------------------------------- 「言霊様」のギャグ(#3959) No.3973 投稿日 2002年3月12日(火)07時56分 投稿者 とんびの羽根 >本家・鷹見一幸さん  わたしの場合は笑わせてもらいました。もう掛け合いをするふたりの声がはっきりと、聞こえてきますね。神戸っことして聞いてもまったく違和感のないギャグレベルでした。ああおかしかった。  やはり感想は情報としてきっちりあげとかないといけないですね。 >「電撃BBS」「よみかく」関連  最近電撃掲示板のリレー小説グループのサイトに出張中です。よみかくやよみかく分室に対する印象などいろいろと勉強になりました。厳しすぎる指摘に対してはかなりの恐怖感、嫌悪感があるようですが、適切な感想助言などはむしろ積極的に欲しがっているのですね。まあほっとしました。  よみかくの感想掲示板での指摘レベルについては、見直したほうがいいのかもしれません。「よみかく」は指摘レベルを調整することで小中学生からご隠居まで住めるような場所をねらってもよいと思うのです。現在LV3はプロ志望=辛口となってますが。以前話題に出たようにLV4あたりのレベルになってますから。まあ頭の整理ができたらよみかくの交流掲示板でなんらかの提案をしようかと考えてます。 -------------------------------------------------------------------------------- 誤解しないでくれ No.3974 投稿日 2002年3月12日(火)13時40分 投稿者 本家・鷹見一幸  俺は現役バリバリの同人誌作家だぞ。  現に「アウトニア王国物語」なんてのを現在進行形でウェブページに連載しているじゃないか(笑)  同人誌の面白さはよーくわかる。それは特定少数に向けて作られた世界で、なおかつ読み手がその世界に住んでいるからだ。  言葉は悪いが「楽屋落ち」に通じる部分が絶対にある。  同人誌のファン心理というのはこういうものが多い 「ああ、面白いなあ、でも、この面白さがわかるのは私だけなんだろうなあ」  この感覚ってのはスッゴクキモチイイんだよね。  だから俺はずっと考えていた。  読んだ人間全員に『ああ、面白いなあ、でも、この面白さがわかるのは私だけなんだろうなあ、他のヤツらはこの面白さがわかんないんだろうなあ』と思わせるお話は、書けないものだろうか?とね。  俺が「アウトニア」なんてものを書き出した理由の一つはそこにある。  あれは、見る人が見れば完全な楽屋落ち小説だ。  よくあるお話のテンプレートに仲間内の名前をもじったキャラを載せただけのシロモノにしか見えないと思う。  現実にそういった批評もよく聞く。  でも、あれが本当に世間一般的に言うところの「同人誌」  つまり仲間内だけにしか通用しない楽屋落ちの小説だったとしたら、果たして製本され単行本となって書店に並び第三刷がかかるほど売れただろうか?    俺は兼業で、心のどこかで作家であることを「遊び」であると見なしている。  実際に収入だっていまだに本業の方が多い。  そういった意味でも俺はあくまでセミプロであり、同人誌作家なんだと思う。  ただ、俺が書く同人誌の対象としている読者は一冊あたり約30000人いるってことなのかもしれないな(笑) -------------------------------------------------------------------------------- //同人誌? No.3975 投稿日 2002年3月12日(火)15時25分 投稿者 かねやん  むう? ちと話の方向がわからんので関連してるのを追ってみたです。 >本家・鷹見一幸さん(3966) >>(注)読まなくてもいいよ。  ここに気持ち悪いって反応したのが、藤極堂さん(3963)ですね。  ふむ。  おそらく藤極堂さんは、書いたことに対して責任を持ってないように見えるこの一文が、気持ち悪くて仕方ないのでしょう。 『「掲示板に投稿する文章に、読まなくてもいいよ」と書くのはNG』  これがこの記事の主題ですな。  同人誌ってのは、=読む人を選ぶもの。ってことで出てきたのかな?  これを受けて、本家・鷹見一幸さん(3966)が理由を書いていると。  むう、照れですな。  転んでケガした女の子に黙ってハンカチを差し出して、それを冷やかされたら「いらないから、あそこに捨てた」って言い返すようなもんですな。  理由を読んでも、ぜんぜん理由になってません。(太字)  特にここ。 >>このBBSをROMしているのは作家志望者だけではないと思うから。 >>ここに書き込む人だけが「よみかく分室」を見ているわけではない。 >>その人たちを面白がらせようと思っているだけ。  いくらなんでも無理ありすぎです(^^;;  で、無理があるレスを受けた藤極堂さん(3972)、混乱しちゃってますねえ。 >>わからないのは、「同人誌」「同人誌」とお金の取れない小説を書いている人たちをひたすら貶めるような形容を多用していることです。  まず、最初に「同人誌」と形容したのは藤極堂さんですよん。鷹見さんのはそれを受けただけですし、鷹見さんが「同人誌」と形容しているのは >>金のもらえない文章は全部「同人誌」  ってことだけですよん。これは貶めるようなことでは無いでそ?  どうも「同人誌」=悪いもの、作品を貶める呼び方ってイメージが生まれてるですね。  同人誌ってのは、同好の人達によって作られた同好の人むけのものってことですね(違うかな?)  これ自体は悪いもんじゃないと思うです。  ここ(よみかく、およびよみかく分室)で同人誌が駄目なのは、単に対象が同好の人だけでなく、読者全般である作品について語る場所だからです。  あ、終わった。  とりあえず、話は分かったです。  鷹見さんの「(注)読まなくてもいいよ。」は、やはり失言でしょう。でも、それを指摘する藤極堂さんの書き込みもかなり喧嘩腰だったでしょう。  傍から抱いた感想はこんなもんです。  鷹見さんは照れから書いてしまった。藤極堂さんは、感想を書いて「そう思うんなら読むな」って返されたことが多かったので過剰な反応をしてしまった。  勝手に推測してしまいますが。 //休日にあったこと。  友達の家に遊びにいって、「BLOOD」というアニメを見る。(リンクはその公式ページ)  50分足らずのアニメなんですが、100分くらい見ていたような気がしました。  情報密度が高い。無駄が無い。息をつく暇が無い。などによって起きた現象と思いますが、少し前の話題の描写に関連しそうなのでご紹介。  その後、ナイトライダーの曲を聴いていたときのこと。 僕「なあ、カーナビがキットのように話したら売れると思わん?」 友「あ、いいねえ。でも(美少女ゲームのキャラ)の声で道案内してくれたらもっと欲しいかも」 僕「ぐっはぁ、『次の信号を左折だおう』とか?(ここでゲーム名がわかっても触れないように)」 友「そそ。そうだ! キャラボイスをスキンのように取り込めるようにすれば、ゲームのオマケに入ってくるかも」 僕「うっはー、道のいたるところで妖しげな声がぁ」 友「交通事故、多発すんな(笑)」  みたいな馬鹿話をしてました(苦笑) でも売れると思うんですがどうでしょう?  ここらへんがひらめきにあてはまりますね。  ひらめきまでだったら、何かしら浮かぶもんだなあ、と思った出来事です。 -------------------------------------------------------------------------------- 「はてしない物語」を読み返してみました。  No.3976 投稿日 2002年3月12日(火)17時38分 投稿者 唯野教授  やっぱりこの作品、児童幻想文学の頂点だわ。久々に徹夜で本読みました。 >美少女ゲームのキャラの声で道案内  どこで聞いたネタだったか忘れたけど、空自のF15J戦闘機のミサイル接近アナウンスがロリロリなボイスだという噂が……。  空自は飛行機にベルダンディーやファティマを描いたりと、妙にオタク度が高いので、信憑性があるかも……。  では課題。 「後先考えずに行動してまわりに迷惑をかけてしまう自分が嫌いな主人公が、そうでなくなる話」  最初の十二分でパターン分析、その後4×12でやってみます。 1、後先考えずに行動してしまう自分の性格が嫌いな男がいた。ある時、彼は仲間と会社の不正を発見するが、仲間は保身を考えて見てみぬ振りをするが、男は不正に対する怒りでそれを暴露する。男は皆からその行動を誉められ、自分の性格が好きになる。 2、後先考えずに行動する男の子がいた。彼はその性格がまわりに迷惑をかけていると思い、自分が嫌いだった。しかしある時、先生からひねくれてない素直な性格が良いと誉められ、自分の性格が好きになる。 3、後先考えずに行動してしまうので、まわりに嫌われているのだと思いこんでいる主人公。友人にこの性格を改善しようと思うと話すが、友人は誰も嫌ってないどいないといくつかの証拠をあげて主人公を説得する。それ以来、主人公は自分の性格を嫌うのをやめた。 4、自分の後先考えない性格が嫌いなスポーツ選手がいた。もっと考えて行動すれば成績があがると思っているのだ。だが先輩から、頭で考えるのではなく、勘で瞬間的に行動することが重要だと教えられ、自分の性格を嫌うのをやめる。 5、後先考えずに行動して、まわりに迷惑をかけてしまう自分が嫌な主人公がいた。親にそのことで悩んでいるというと、人間にはそういう時期が必要なのだとさとされる。主人公は、それならば仕方がないと思う。 6、後先考えずに戦ってしまう将軍がいた。彼は自分の性格が部隊の被害を増大させているのではないかと悩み、軍師に相談する。軍師は、将軍のそういう性格を前提に作戦を立てているので、心配する必要はない、むしろ変えられると困ると話す。将軍は、それ以来自分の性格について悩むのをやめる。 7、後先考えない自分の性格が嫌いな男がいた。ある時、彼は性格改善のため、考えてから行動しようと決め、それを実践しようとする。しかしそのせいでストレスが増大し、重い病気にかかってしまう。まわりの人から無理をしてはいけないとさとされ、この性格とつきあっていくしかないのだと悟る。 8、後先考えずに、怒って喧嘩してしまう男がいた。彼はそういう自分の性格が嫌で、何事も深く考えてから行動しようと決意する。ところが、彼の無謀ともいえる暴れっぷりに萎縮していた不良たちが調子に乗りはじめ、事態はより悪化してしまう。昔のように戻ってくれと友人に懇願された彼は、後先考えない性格の方がよかったのだとわかり、自粛するのをやめた。 9、後先考えずに行動してしまう、自分の性格が嫌いな主人公がいた。そのことを友人に話すと、考えてからでなければ行動できないというのも、いろいろと欠点があると自分の体験を話し、主人公の性格がうらやましいと言う。主人公は、こういう性格にも長所があるのだと知り、それを嫌うのをやめた。 10、後先考えずに行動する自分の性格が嫌いで、それを直そうと思う主人公がいた。しかし、その行動はことごとく裏目に出てしまい、かえって迷惑をかけてしまう。主人公は知人に、慣れないことをせず、自分の性にあったことをして、長所を伸ばすのが大事だと諭される。それ以来、主人公は自分の性格と付き合うことを決意し、その長所を伸ばすべく努力をする。 11、後先考えずに行動してしまう、自分の性格が嫌いな女の子がいた。ある時、彼女は男の子に一目惚れをしてしまい、矢も盾もたまらず告白してしまう。男の子は、女の子の行動に感激してその告白を受け入れる。女の子は、自分の性格が告白を成功に導いたのだと信じるようになり、自分の性格が好きになる。 12、自分の後先考えない性格が嫌いな主人公がいた。しかしある時、自分そっくりな性格の男を題材にした映画を見る。その映画では、主人公のような性格がいかに貴重で優れたものかを主張していた。映画に感動した主人公は、自分の性格が好きになる。  おお、ちゃんと全部時間内にできた! -------------------------------------------------------------------------------- うーん、ちょっと理由付けに無理があったか。 No.3977 投稿日 2002年3月12日(火)19時58分 投稿者 本家・鷹見一幸  実を言うと新木さんの「こんなのできちゃった、読んで読んで」が正解。  結構出来のいい会話ギャグが思いついたので、捨てるのもモッタイナイし、ここなら書き込んでもいいかな、と思って書き込んだ。  その意思の中には多分に「ROMしている人へのサービス」があったことも事実。  でも後から考えてみると、あの文章を書き込んだときの俺の思考の中にはなんか別のものもあったような気がするので、ちょっと思考開示。 『読まなくてもいいよ』  これを書いた意味は、まあいくつかあるが、「照れ」というのも一つ。  それ以外にも二つくらいある。  そのひとつが、シチュエーションとのミスマッチだ。  こう言った言葉は普通「捨てゼリフ」に分類される。  この言葉の後には特定の個人やら団体やら、に対する攻撃、または誹謗中傷の言葉が続くのが「常識」だ。  誰もが、その言葉の次に「ネガティブ」なものを期待する。  そこにギャグを書く。  それも他人を笑いものにするようなネガティブなギャグではないギャグを書く。  そのミスマッチをどう取るかな?  次の理由が「キャッチコピー」  この言葉の持つ意味は『読まなくてもいいよ』と言う言葉を見た人は気になって、必ず読むだろうと言うことを期待して書かれている。  この言葉で書き出された物語は、結構インパクトがあると思わないか?  小説の第一行めが 「読まなくていいよ」  素直な読者はそこで怒って読むのをやめてしまうかもしれないが、俺の読者はきっと面白がるだろうな。  よし、試してみよう。 とまあ、こんな意図もちょっとはあったんじゃないかな。と思う。  こう見えても、言葉を書くときは、イロイロ考えているんだよ一応作家みたいなことやってるし(笑)  90%以上は照れだったんだけどさ。 -------------------------------------------------------------------------------- 海行かば水漬く屍[かばね] 陸行かば草むす屍 No.3978 投稿日 2002年3月12日(火)20時33分 投稿者 弟切 千隼 大君のために死ぬつもりはさらさらないものの、動植物に屍を拾ってもらえるなら幸せ、と考える弟切です。 >>『エースを狙え!』 に登場する「そのプレイは舞う蝶のごとし」と評される天才女性テニスプレイヤーは、「お蝶婦人」ではなく「お蝶夫人」と呼ばれています。このあだ名は、イタリアの音楽家プッチーニ作の歌劇の題名より取られているようです。 『エースを狙え!』の中では、具体的にお蝶夫人が泥臭い努力をするシーンはほとんど登場しません。しかし、彼女の勝利に対する飽くなき執念を描写しているシーンはいくつも登場します。あれは、「勝利に対する執念を決して捨てない」というお蝶夫人の天才ぶりを表現しているのでしょう。 では、課題を提出します。 >>12.レース中に怪我をして薬殺されそうになった競走馬が救われて、カムバックを果たす話 この話の主人公である馬は、肉体的に怪我をして殺されそうになっていますから、「物理的な死」の要素が入りますね。加えてもちろん「社会的な死」もあって、「物理的な死」+「社会的な死」→「物理的な再生」+「社会的な再生」のパターンとなります。 以下にこの案の変異型を示します。 12.1 レース中に骨折した競走馬が、薬殺されそうなところを調教師の嘆願によって救われ、手術されて骨折は治癒する。その後その馬は脚に負担をかけないように砂の深いダートコース(*注参照)で調教されたために、以前より馬力が付いて苦手だったダートが得意になり、ダートのレースに復帰して活躍する話 *注:ダートdirtとは英語で泥や土のことです。競馬でダートといいますと、芝が貼っていなくて土が剥き出しのコースのことを指します。芝コースの方が硬くて速度が出る分馬の脚に対する負担が大きく、ダートコースの方が足もとが軟らかいため速度は出ずとも馬の脚に対する負担は少ないと言われます。    ダートコースは土が深いほど当たりが軟らかくなって脚への負担が減る代わり、走るのにものすごく力が必要になります。砂浜を走った経験がある方ならおわかりでしょう。 12.2 レース中に骨折した競走馬が、命は助かったものの競走馬としては使い物にならないと判断されて引退させられる。しかしその馬の馬主は自分の馬の才能を諦めずに、競馬とは分野が違う馬術の調教を受けさせる。その馬は馬術馬としての才能を開花させて、オリンピックにまで出場する話 12.3 レース中に骨折した競走馬が、命は助かったものの競走馬としては使い物にならないと判断されて引退させられる。血統もあまり良くないために繁殖用にもできずに行き場所を失ったその馬を誘導馬(*注参照)にという人が現れ、誘導馬としての調教を受けて、その馬は大レースの時に他馬の先頭に立つ誘導馬として再起する話 *注:誘導馬とは、競馬において競走馬がパドックという「馬見せ場」からレースコースに向かう時、その先導を務める馬のことです。誘導馬は、立ち姿が美しいこと、他の馬が目の前で暴れたり走ったりしてもじっと落ち着いていられること、など、競走馬とは違う能力が求められます。 -------------------------------------------------------------------------------- ふう。 No.3979 投稿日 2002年3月13日(水)13時19分 投稿者 藤極堂 > かねやん さん > まず、最初に「同人誌」と形容したのは藤極堂さんですよん。鷹見さんのはそれを受けただけですし、鷹見さんが「同人誌」と形容しているのは > > >>金のもらえない文章は全部「同人誌」 > >  ってことだけですよん。これは貶めるようなことでは無いでそ? それ以前の書き込みで、このように言及しております。 > No.3779 投稿日 2002年2月20日(水)16時14分 投稿者 本家・鷹見一幸 > まあ、文章でメシを食うつもりがないのなら >  「美しい比喩と修飾語のちりばめられた、しかし読みにくい分かりにくい文章」 > を書くのが好きならそれもアリだろうな。 >  それは「同人誌」だからね。 もう、削除されて読むことができませんが、尾崎ネタを使った投稿文でも同人誌について少し言及されております。 なんか本家・鷹見一幸さんの言動は「著作権を主張している二次創作サイト」を見ているような不快感が起きることがしばしばあってなんか……なんか……。 自分は尾崎豊のネタでパロっておいて、自分は二次創作を書き込んでおいて、って感じで。 新木さんの考えは前回でわかっております。 二次創作が嫌いならそれはそれでいいでしょう。 同人誌が嫌いならそれはそれでいいでしょう。 (※狭い読者層をターゲットにする=読者をないがしろにするという説については異論がありますが) ですが、今 私が理解できないのは本家・鷹見一幸さんの考えなんです。 なんか、羽矢野さんが「心情だけで描写のない小説」を「詩」と形容していたみたいに、自分の属していない集団を意味もなく貶めているような感じがするんです。 自分は職業作家だから同じようなことをしても自費出版されている作品より上、みたいな選民意識を持っているような気がしてすごく気持ちが悪いんです。 -------------------------------------------------------------------------------- 訂正 No.3980 投稿日 2002年3月13日(水)13時24分 投稿者 藤極堂 ×自分は職業作家だから同じようなことをしても自費出版されている作品より上、みたいな選民意識を持っているような気がしてすごく気持ちが悪いんです。 ○自分は職業作家だから同じようなことをしても許される、みたいな選民意識を持っているような気がしてすごく気持ちが悪いんです。 -------------------------------------------------------------------------------- モンスター最終巻凄すぎ。 No.3981 投稿日 2002年3月13日(水)13時53分 投稿者 魚住雅則 どうやら風邪を引いたもようで。頭がイタタ。 >関西人は頭の中でも関西弁か リサーチしてみたところ、結構な割合で標準語とのことでした。 そして僕も標準語です。 リテイクでの地の文が標準語ではなく、大阪弁イントネーションの言葉なのはみやびさんの仰るとおりです。 地の文とセリフが合わない違和感を消すために、最初の段階で関西弁を印象付けてみます。 全文ベタな関西弁というのは、関西人には受け入れられないようです。 というか僕がダメでした。書いてて辛い辛い。 >可愛い声でカーナビ。 うわ、売れそう。欲しっ。 だがこのままでは、かねやんさんにカーナビのシェアを奪われてしまう(笑) うらやましい。これは何とかせねばなるまい。 ならば物凄い漢らしい声で指示してくれるカーナビなどはどうかと考えてみる。 たとえばラオウとか。 「そこの信号を右に曲れ」 「曲らなければウヌが死ぬことになる」 命令されたがりには最高です。売れませんか。 危険な運転をしている場合のオプション。 「死兆星が見える……」と呟かれる。 安全運転必至。 -------------------------------------------------------------------------------- 選民意識?ありますよ当然でしょう(笑) No.3982 投稿日 2002年3月13日(水)14時15分 投稿者 本家・鷹見一幸  作家論だとか作品論じゃなくて、社会における小説と作家の位置について考えたことあります?  俺は40過ぎて作家と呼ばれるようになった。  本業を抱えて、社会人として生きている。  仕事を持って金を稼いで家族を養い住宅ローンを払って生きている。  その価値観から言わせてもらうなら  道行く人に「作家です」と言ってごらん、なんて聞かれると思う? 「へえ、どんな本を書いているんですか?」 「どんな本を出版しているんですか?」  十中八九そう聞かれる。  そんな時「同人誌です」と答えるのと「これこれという本をこういった出版社から出版しています」と答えるのでは、どちらがステータスになると思う?  プロ作家は偉いのか?と聞かれれば胸を張って答えるよ「偉い」って。  それは当然のことじゃないか。  文章を書いてお金をもらって、そのお金で出版社を設けさせて、社員の給料を払って、そして税金まで払っているんだ。  これが偉くないというのなら、どんなことが偉いんだ?  自分だけの世界をごく少数の人間にわかるようにしか書かなくて、社会に貢献することもなく、自己の世界だけで完結している作品を書くことの方が偉いというのなら。俺は何も言うべきことは無いがね(笑) さて、選民意識の件だ。    俺は選民意識を持ってるよ、それは当然のことじゃないか。  だって俺のお話は俺にしか書けないんだもの。  別に親の地位を世襲で継いだわけじゃないし、金を積んだり他人を買収して作家になったわけじゃない。  俺は俺の力で作家になった。だとしたら誰に気兼ね遠慮する必要があるんだ? 小説に上下は無い。  それは芸術に上下は無いというのと同じだな。  しかし芸術にも小説にも、受け入れることのできる人間の数の差というのは存在する。    その差が力だ。  実力とは個人の力じゃない。  それは、それを支えてくれる他人の力を言う。  だとしたら、ごく少数に向けて作られて、ごく少数の支持しか得られないものと、多数に向けて作られ多数の支持を得るものと、どちらが社会的に力を持つと思う?    自分の世界にこもって、出てこない人間を見ると、馬鹿だなあと思う。  だからといって馬鹿に馬鹿と言っても自分が利口になるわけじゃない。  それはわかっているけど、やっぱり馬鹿を見ると馬鹿と口走ってしまうわけだ。  するとそれを聞いた人が怒るんだよね 「馬鹿にもいいところがある」って  それは認めるよ、でも馬鹿であることに変わりは無いでしょ。  同人作家を蔑視してるかって?  してます。  同人作家を嫌ってますか?  嫌ってます。  プロと同人を平行している作家をどう思いますか?  親近感を抱きます。  同人作家とプロ作家の差は「レベルの差」以外には無いと思っております。  たとえ作家が同人のつもりで書いていても、それがプロのレベルにあれば絶対にその作品は世に出るからです。   -------------------------------------------------------------------------------- 春間近 No.3983 投稿日 2002年3月13日(水)20時05分 投稿者 巻島翔史  ええと、リアクションが遅いのは100%こっちの勝手な事情によるものなので、言い訳はしないのですが、あえて自分の意見を書かせて頂きますと、  今、自分は長編を書いてるわけです。  今まで長編を書いたことがなかった俺にとって、この結果得られるものは「経験」です。  こういった、書き上げた経験というものが、少なくとも俺には足りてないんですね。  そういうものを積まなければいけない時期にもあると思います。  そして、分室の課題をこなすことで得られるものは「技術」です。  さて、「技術」の修練と、「経験」の積み上げは同時にできないものでしょうか?  俺はできると思います。  ただ、頭が不器用にできているのか、すぱっと切り替えができないので、これだけ遅いんですが……(しかも内容も薄いし)  そのあたりの切り替えの練習も、いっそのこと今できればいいんですけどね。  さて、前回の指摘された問題点を検証するために、ちょっと(雑ですが)分解してみました。 起 1、貴子に都会行きを話す。口論 承 2、仲直りを試みる。再口論。 ↓ 3、貴子と疎遠に。告白せず出発する決断。 ↓ 4、貴子の謝罪。 転 5、自己内省。告白を決断。 ↓ 6、告白。圭吾の姿勢に貴子折れる。 ↓ 7、出発前日。暗くなるが最後に明るく笑う。 結 8、別れ。爽やかに。  これを見ての結論。 >>口論2回は、これは意味がない。  「嫌われることを怖れて疎遠になる」という展開が後に来るのならば、実際、口論は一回でもいいのではないか、と思いました。  二重に補強しようとするのは、展開に対する説得力に自信がないからでしょう。悪い癖です。 >>貴子のことを好きだと自覚している主人公が、「いつか貴子に告白しようとも考えていたが」のところ。  取ってつけた感が非常にします。「口をきかない」理由の補強というか。告白うんぬんはもっと前にもって来るべきだったかと。 >「後悔とは何か」  手元の辞書2つから。 こうかい【後悔】 辞書1:自分のしたことをあとで悔やむこと。          辞書2:あとになって、自分のやったことを「しまったなぁ」と思うこと。 くやむ【悔やむ】 1:失敗や、済んでしまったことを、あとになって残念に思うこと。          2:失敗をしてから、あとになって残念に思う。 くいる【悔いる】 1:今までの自分のあやまちや、失敗などについて反省し、そうしなければよかったと残念に思うこと。          2:今までの自分の行いを悪かったと気づき、そうしたことを残念に思う。  どうやら、残念という感覚が必須らしい。 ざんねん【残念】 1:希望や期待が実現せず、心残りがする様子。          2:物足りない気持ちがあとまで残る様子。 こころのこり【心残り】 1:いつまでも気になって、思い切れないこと。気がかり。未練。             2:しておけばよかったと、残念に思うこと。もしくは、あきらめきれず、あとまで気持ちがさっぱりしないこと。  まとめると、  自分が過去にした行いに対しての感覚であること。これは確実。  それを失敗だと思っていること。これも確実。  そして、それが今でも心に引っかかっているということ。忘れたら後悔しないし。    後悔している状態とは、 「自身の過去の行動に対して、それを失敗だったと思い、それを今でも引きずっている」状態だと思われます。  ということは、本来の目的である「後悔していない状態」とはこれの逆、ということに……。  さて、感情発生の根本である「過去の行動」はいくらなんでもひっくり返せないので、逆にするとしたらば、 「失敗だったと思ってない」か 「今では引きずっていない」のはず。  ……あるいは両方ってこともあるのか?  失敗だと思っていて→引きずっている(後悔状態) 1 失敗だと思ってないから→引きずってない 2 失敗だと思ってないが→引きずっている。 3 失敗だと思っているが→引きずってない。    ぱっと見て一番納得できるのは1。  ということは、2と3の例を探さないと。  2は……選択肢が非常に限られていた場合、どうしてもそれを取らざるを得なかった。だから、その状況では「正しいこと」だったが、引きずっている。  例:父を人質に取る敵を殺すため、命令とはいえ敵の前に立つ父もろとも刺し殺した伊達政宗。  3は……時間が経って忘れるような、些細な失敗だったということか。  今回の話の都合を考えると、選択肢が限られているわけではないので2は消し。  3を取ると、圭吾が貴子にとって、「失敗したことを忘れられる対象」になってしまうので、二人の関係が軽くなってしまう。それではおかしいので、少々怪しいが消し。    つまり、貴子に「失敗だったと思わせない」ところからスタートすればいい。  失敗の反対は成功。成功と失敗は(一つの対象に関して)同時に成り立たない。  「貴子に成功だったと思わせる」でいいのか?  具体には次から踏み込みます。 その他> >>関西人の思考って、頭の中を流れる言語はどっちなの? 関西弁? 標準語? 関西人は関西弁で物を考えているのかどうかってコトね。  普段は関西弁です。小説を書いたあとは、しばらく標準語になります。  俺は頭の中の言語がそのまま喋りに出るので、友達の前で標準語で喋ることも。  ただそのとき、自分で標準語喋ってて気持ち悪いのは事実ですが。直そうとしてすぐに直らないのだからしょうがないんですけどね。 >>地の文を関西弁でやるというのは、これは、無理なものなのかどうか?  これ、個人的にかなりバクチだと思います。  関西アレルギーの人や、関西在住で微妙な言い回しの違いを正したくなる人などを、遠ざけてしまう。  つまり、初めから読者対象を狭めてしまうことになりかねないと思うんです。  ただ、バクチと書いたのは、もちろん賭けに勝てば大きな見返りがあると思うからなんですが……  -------------------------------------------------------------------------------- 愛はさだめ、さだめは死 No.3984 投稿日 2002年3月13日(水)22時27分 投稿者 弟切 千隼 迫る仕事の納期に追われている弟切です。このままではずぇったい間に合いません(;_;) それでもできるだけ課題は提出します。 >>13.王に先立たれ、嘆きのあまり離宮に閉じこもっていた王妃が、離宮から出て女王の地位に就き、政治の混乱を収拾する話 これは「心理的な死」+「社会的な死」→「心理的な再生」+「社会的な再生」パターンですね。 自分では意外なことに、今まであまり「心理的な死」→「心理的な再生」パターンの案を出していませんよね、私は。せっかくですから「なぜ主人公は心理的に再生したか」を主軸に三つの話を考えてみます。 13.1 王に先立たれた嘆きのあまり離宮に閉じこもり、自分も王の後を追おうかと思いつめていた王妃が、王の遺児を妊娠していることを知り、子供が成長して王位に就けるようになるまでは生きて王家を守らなければと思い直して、女王に即位する話 13.2 王に先立たれた嘆きのあまり離宮に閉じこもり、社会とのつながりを断っていた王妃が、王家の混乱に乗じて隣国が侵略してきたことを知り、自分が先頭に立って王が愛した国を守らなければと奮い立って女王に即位する話 13.3 王に先立たれた嘆きのあまり離宮に閉じこもり、社会とのつながりを断っていた王妃が、離宮の前に押し寄せて彼女の心痛をいたみ、彼女を慰めんとする民の大群衆を見て、自分を慕いまた頼っている者が大勢いることを知り、女王に即位する話 -------------------------------------------------------------------------------- ようやく、復活できそう No.3985 投稿日 2002年3月14日(木)00時03分 投稿者 羽矢野  ようやく仕事が完了しました。  といっても、まだいろいろフォローしなきゃいけないですが、その日のうちには帰れそう。  というわけで、ようやく毎日できそうです。  もう課題が変わっても、どんな宿題出されても大丈夫(笑)  ただ、今日は今までの寝不足で体調が崩れてきているため、睡眠をとります。  私の体はとにかく丈夫で、28年間で、病欠は一回もなし。  睡眠取れば、たいてい元に戻るという便利な体を持っています。  ちなみに、以前話題になっていた仕事を終えた時の気持ち。今がそうなので。  私はどっちかというと、小さな山をいくつも越えていく形の仕事が多いので、今回のような150時間以上かかる大きな仕事はまれです。だからかもしれないですが、やり遂げると、それなりに満足感が得られます。  当然仕事だから誰も誉めてくれないし、一人暮らしでおくさんもいないから、頭なでてももらえないけど。(こういう時は妻帯者が羨ましい)  だから、一人部屋で乾杯しました。(寂)  ちなみに気持ちを切り替えるのは、終わってから散らかった机を片づけ終わった時です。それで、気持ちはリセット。すぐに次が待ってます。 ●ちとびっくり >なんか、羽矢野さんが「心情だけで描写のない小説」を「詩」と形容していたみたいに、自分の属していない集団を意味もなく貶めているような感じがするんです。  ワオ。  何で私の名前が? 飛び火?  びっくりしちゃった。  ええと、私が「心情だけで描写のない小説」を「詩」と形容しているのは、小説よりも詩を下として扱っている。というわけですか?  自分の属していない集団を意味もなく眺めているっていう意味がわかんない。  詩がどんなものかも知らないくせに、詩のようだなんて形容する私は愚かである。という事かな?  そうか……  私としてはそんなつもりは微塵もありませんでした。  一番わかりやすい言い方が「小説というよりは詩」であったから使ってました。  確かに私は詩をしっかりと理解していません。  その違いを明確にしてから使用していないのは、認めます。  でも、そんなつもりはなかったです。  私は二つはまったく別のものだと認識してます。  確かに詩には興味ありませんが、だからといって詩を趣味としている人間を軽視したりは”まったく””一切””これっぽっちも”してません。  とは言っても、そう取られたのなら、責任は私にあります。  確かに書いた以上、自分の意図しないように読まれてもそれは意図を伝えられなかった私が未熟であるからです。  それぐらいはさすがに理解してます。  でも、差別しているととっている人もいる事は、勉強になりました。  それなら、先に言ってくれればいいのに……  これからは、表現にも気を付けます。  これより下は心情。  書くかどうしようか迷ったけど、ためとくと残りそうなんで、否定でも肯定でも自分の心に結論を出しておきたい。  自分に対して直接言われたならともかく、全然関係ない論争で、あんな事書かれたら、いい気はしない。  あれはつまり”本家・鷹見さん”のやってる事は、私と同じくらい程度の低い事だって使い方ですよね?  つまり藤極堂さんは、私を程度が低いと決めて、私と同レベルであるという事は、それだけで程度の低さを表せると考えた訳ですよね?  と言うわけで、あの文は、私にとってはまったく別の意味を持ちました。  それとも、私の知らない分室とは別のどこかで、私の発言についてそういう結論になってるのかな?  それとも、私の被害妄想?  いや、最近はいろいろと考えさせられる事が多くて、楽しい。(ちなみにこれは嫌みではなく) ついでに。  同人作家と商業作家については、私ははっきりってどうでもよかったりします。  自分にとっておもしろい話、読む価値のある話を提供してくれるのなら、相手がお金を稼いでいようが趣味だろうが、関係ない。  私が目指しているのは、お金を稼がないネットでのプロという変なものだし。  (ただ、同人誌でおもしろいと感じる話を読んだ事ないですけど。特に二次創作)  プロの人とかは、当然別の考えがあると思います。  私がどうでもいいと思ってるのは、出版業界に関わっていないから。  もしもプロになったら(予定はないですが)当然、考えは変わるでしょう。  逆に、同人誌なんてやり始めたら(こっちも予定なし)別の考えになるでしょう。  今はどっちでもないから中立ですね。  どっちかというと、差別的に考えてるのは藤極堂さんの方に見える。  自分で同人誌は商業誌より下だと思ってるから、そうとれる文章には過敏に反応するんじゃないでしょうか。  仮にも書いてる鷹見さんプロなんだから、文章に関する事は絶対に配慮しているに決まっている。  しかも、あれはわかりやすかったと思うけど。  「読まなくていいよ」って言葉は、私ですら裏の意味をとれましたよ。  それだけ。 -------------------------------------------------------------------------------- >魚住君 No.3986 投稿日 2002年3月14日(木)13時23分 投稿者 新木 伸 >魚住君  次のリテイク、とっとと上げてくるように。  まず3961で出した検討事項を全部やるのね。  そしたら次は直しの作業――と書いたわけだが、あれ、やっぱり撤回する。  例によって、もういっぺんぜんぶ捨てて書き直してくること。そっちのが早いだろう。検討事項を終えた後でなら、どう直そうかというプランとかも出てるだろう。  「ありもの」に手を入れるのと、一から書き直すと、たいして違わんだろう。むしろ後者のほうが早いかもしれない。このシーン、たかだか20Pぶんぐらいしかないわけだし。  あと苦言をひとつ。  例のリテイク3だっけか。あれはタイム聞かされていないからよくわからないが、たぶん4〜6時間ぐらいで書いたのではないかと思う。  そしておそらくは、どこか1日でそれをやっている。  つまり、4〜5日にいっぺん。4〜6時間ぽっちの集中しか出来ていないということだ。  キミはどうしてそんなに思考の体力がないのかね?  これは訓練なんだから、もうちょい気張れっての。  キミはたかだか冒頭20Pのワンシーンを仕上げるのに、いったい何日かけるつもりなのだ?  スタートは2/27だろ? もう軽く2週間だぞ?  「リテイク3」をあげてからだって、すでに5日も経っているわけだ。  それなのに、なーんも伸展しとらんじゃないか。  いつもは1日1回、4〜6時間の集中であれが書けているわけだ。ならリテイクだって1日あれば、上げることは可能なはずだろ?  あんまたるんだことやってると、この魚住特訓は終わりにするぞ。  単にキミの自主トレに僕らが付き合っているだけなんだから。キミがやめたきゃいつでもやめていいのよ。――OK? -------------------------------------------------------------------------------- コンセプトと起承転結。 No.3987 投稿日 2002年3月14日(木)18時03分 投稿者 魚住雅則 すみませんでした。 どうにも緊張感が欠けていたようで、本当にたるんでいました。 これからはペースを上げて修行します。 まずはコンセプトと起承転結から。 ・学校に行く準備を整える早苗。(家) (起)・起きる早苗。 (承)・学校に行く用意を整える。 (転)・点検中に手袋のほつれを見つける。 (結)・手袋は母親に任せることにして学校へ。 ・春名が登場する。(以後、通学路) (起)・道端で雪ダルマを発見する。 (承)・積もった雪を落としてあげようと近づく。 (転)・突然雪ダルマが破裂して吹っ飛ばされる。 (結)・そこに春名が立っていることを発見する。 ・待ち伏せの意図を理解して呆れる早苗。 (起)・春名の意図を理解しようとする。 (承)・知れば知るほど混乱する。 (転)・ようやく理解して、ついに怒り出す。 (結)・壊した雪ダルマはニセモノだったと知って呆れかえる。 ・春名の目的が勧誘だと知り、逃げ出そうとするが失敗する早苗。 (起)・春名が昨日断ったはずのM−1の勧誘に来たことを知る。 (承)・もう一度断ろうとする。 (転)・まったく取り合ってもらえず、更に勧誘される。 (結)・逃げようとするが、荷物を取られていたので諦める。 ・説明を受ける早苗。 (起)・説明を受けるうちに話に引き込まれる。 (承)・自信がないからと断る。 (転)・優しく勇気づけてくれる春名に心を動かされる。 (結)・春名がただの偏見で言っていたことを知って拍子抜けする。 ・断らせてくれない春名。 (起)・春名の強引さに流されそうな危機感を抱く。 (承)・はっきり断るために応募用紙を破ろうとする。 (転)・春名が風邪を引いていることに気づき、動揺する。 (結)・その場から連れ出そうとするが、返事を聞くまで動かないという春名。 ・OKするが、自分が騙されていたことを知る早苗。 (起)・無理矢理にでも保健室に連れて行こうと決意する。 (承)・春名が待っていた本当の理由を知る。 (転)・感動して、参加することを承諾する。 (結)・春名に騙されていたことを知り、呆然とする。 ・仲直りする二人。 (起)・あまりのことに黙り込む早苗。 (承)・怒らせたと勘違いした春名が言い訳する。 (転)・春名の情けない態度に思わず笑い出す。 (結)・コンビ結成を再確認する。 -------------------------------------------------------------------------------- 修正の方向。 No.3988 投稿日 2002年3月14日(木)18時26分 投稿者 魚住雅則 >早苗の性格がはっきりせず、ふらついているように見える。 自分でもそう感じました。 多分、早苗の性格と役割が一致していないからだと思います。 ・春名の行動に対して、ツッコミを入れるキャラクターがいないと会話の掛け合いが出来ない。 ・穏やかでのんびりした性格の早苗を強引に誘うからこそ面白い。 今思うと、この二つの考えが先にあり、本当はどちらか優先順位をつけないといけない場面で、どっちもやりたいという欲が出てしまったようです。 結果、「シバクわよ」とか絶対言わない性格なのに、会話ネタの為に強引に使ったり。 書いてる内にそれらが混ざってしまったので、どうも変になってしまいました。 この場面では穏やかな性格を引き立てる方が重要なのでリテイクでは修正します。 >後半、読者をどこに引っ張っていこうとしているのかわからなくて、文から目が離れる。 >おもろい二人を見せたいのか、早苗が春名に感動するところを見せたいのか、それともなにか別のものなのか。なんだろう? 「おもろい二人」は他の場面でも出来るので、ここも抑えて感動してしまう早苗をメインにしていきたいと思います。 この時点では関係ないけど、厳しいツッコミを入れるキャラクターがもう一人いるかも。 -------------------------------------------------------------------------------- 市場原理とプロ根性 No.3989 投稿日 2002年3月14日(木)18時33分 投稿者 本家・鷹見一幸  つらつら考えるに。  根本的な違いは「市場」ってヤツをどうとらえるか。ではないかと思う。  「なんでも鑑定団」ってTV番組があるよね。  あの中には「お宝」持っていろんな人が登場する。 「これは100万円」と思って出品すると「1万円」だったりして、なかなかシビアな番組だよね。  その中で、鑑定士が、ときどきこう言ったことを言うときがある。 『非常に出来の良い品物ですが残念なことに市場がありません』  そう言ったとき、大抵、鑑定額は低い。  品物の出来不出来ではないところで値がつく。  これが「市場」というヤツだ。  プロが戦う相手は読者なんかじゃない、この「市場」というヤツだ。  読者というのはこの市場と戦うときの武器であり援軍だ。  だから一人でも多くの「読者」を獲得しなければ市場に負ける。  負ければ一巻の終わり。  仕事が無くなって、食って行けなくなって、消えてしまう。  市場にはモノサシが一本しかない。  出来不出来なんか関係ない。  売れたか売れなかったか。  それだけ。  その一本のモノサシですべてが計られる。  作家の人間性だの作品の芸術性だのきめ細かさなど関係ない。  それが「市場」というもの。  プロ作家としての価値観は、それしかない。  それ以外の価値観を持てば市場に負ける。    相手にしているものも違うし、ものの見方も違う。   根本的に価値観が違うのだから、これはもうどこまで行っても平行線だよね。    「プロは傲慢だ」そう、それは誉め言葉だね。  「プロ以外の作家を蔑視している」そう、それもまた賞賛されるべき態度だね。   プロとしてそれは当然の姿だね。  真剣勝負に甘いことなんか言っていられないよ  傲慢で、他人を蔑視し選民意識に凝り固まった唾棄すべき人間でも売れる本を書けるならすべてが正しい。    俺はそうなりたいと願っている。  心の底から。  力いっぱい本気で。  覚悟とはそういうものだろ?  違うか? -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.3990 投稿日 2002年3月14日(木)19時33分 投稿者 新木 伸  明日は友人の入籍パーティ(式はあげず)に出席。  そして明日はADSL8Mへの切り替え日――なのだが、まだモデムが届いていないので、明日あたりは通信不能になる模様。  ひょっとしたらモデム届くの、もっと遅れるのかも。13日に届くって言ったのに言ったのにぃ〜。  まあモバイル環境があるから問題ないんだけどね。 >魚住君  いや、べつに謝らんでもいいんだって。  たるんでいるなら終わりにするっていうのは、べつに怒っているわけではなく、単に予測される事実を告げているに過ぎないわけだし。  ところで、コンセプトが全然ダメ。 ・学校に行く準備を整える早苗。(家) ・春名が登場する。(以後、通学路) ・待ち伏せの意図を理解して呆れる早苗。 ・春名の目的が勧誘だと知り、逃げ出そうとするが失敗する早苗。 ・説明を受ける早苗。 ・断らせてくれない春名。 ・OKするが、自分が騙されていたことを知る早苗。 ・仲直りする二人。  「春名登場」とか、「説明を受ける早苗」とか、それコンセプトっていわない。  それじゃ題名だ。章題とかそんな感じのものね。  「子供っぽく遊びながら通学する春名」とか、なにかそんなような、読者に読ませたい面白ポイントが、すなわち「コンセプト」というものなわけ。  「説明を受ける」にしたって、そのやりかたが色々あるわけでしょ?  「嫌がる早苗に無理矢理説明しようとする春名」とかさ。本編じゃ、どういうふうに説明しようとしていたんだっけ?  だいたい、ここ説明するシーンでいいのか? 早苗を説得しようとしているシーンじゃないのか?  あと「春名登場」のほうにしてもそうだ。  おなじ登場にしたって、どう登場させたいとか、なにを読者に見せて楽しませたいとか、そういうのがあるわけだろう?  あのシーンでは、なにをやりたいのよ? 作者的に? >リテイクとか  キャラ増やすのは禁止。  上のコンセプトの流れをみたところ、早苗が感動してしまう路線で、べつに破綻なく処理できるはず。  容易な手段に逃げるな。 >名前とか  まあこれは練習なんでべつにどうだっていいことなのだが……。  二人の名前、キャラのイメージに合ってないよね。  早苗のほうはいいとして、春名はもうすこし、活発でキレのいい印象の名前に変えるべき。「春名」っていうのは、これはおとなしい女の子の名前だよね。  あと「春名」と「早苗」で、明らかにイメージカブってる。  片方は「春」で、もう片方も早い苗でもって、どっちも春のイメージ。  イメージ分けるか、片方の名前を3文字にして字面で区別が付くようにするか――。なにかしら工夫が必要。僕なら「早苗」のほうを「夏実」とかにしとくけどね。 -------------------------------------------------------------------------------- もう、時間は大丈夫 No.3991 投稿日 2002年3月14日(木)21時24分 投稿者 羽矢野  ちゃんと帰ってこれました。  よかった。  では、少し隙間が開いていますが、課題をやります。  一日一個を目指そう。 基本: 1.「好きになる」に充分な勢いをつけて、まるで正反対の「好き」に持っていってしまう。 2.過去のその時点で「嫌い」と決定ときの理由を洗い出していって、それが根拠不十分であったことを証明してみせて、「一転無罪」にしたっていい。 3.嫌いである自分を、嫌いなまま認められるようになる。(ゴキブリは嫌いだけど、ゴキブリにだって生きる権利はあるとか、なんとか) 「臆病で戦場ではいつも震えている兵士が、自分の臆病さを肯定する話」 1.「あるところに、臆病な兵士がいた。彼は銃弾飛び交う戦場が怖くていつも震えていた。そしてそんな臆病な自分が嫌いだった。ある時、前の隊が全滅したため、新しく配属された隊の古参兵に臆病な事は生き残るためにもっとも必要な事だと諭される。実際に生き残っていた彼は臆病さで助かったのだと知り、自分嫌いではなくなる」  これは、1に該当。臆病という中の嫌いな要素を好きに持っていった。 2.「戦場でいつも震えている兵士がいた。そのために仲間からはいつもバカにされ、彼はそんな自分が嫌いだった。しかしある時、隊の作戦で河を渡ることになるのだが、彼は一人怖がって遅れてしまう。しかしそれが幸いし、彼は向こう側に待ち伏せしていた敵から逃れる事ができた。  臆病さで死なずにすんだ彼は、自分が嫌いではなくなる。 3.「いつも突撃前には震えが止まらなくなる兵士がいた。彼はそのせいでいつも突撃が遅れ、思ったように戦果が上げられない。彼は臆病な自分が嫌いだった。しかしある時、彼は自分の震えは臆病からくるのではなく、昔に受けたトラウマが原因だと知る。理由のわかった彼はそれをある程度押さえられるようになり、自分嫌いがなおる。  2を狙いましたが、失敗です。 4.「前線で、重要な偵察任務をする事になる。それに選ばれたのは、隊でももっとも臆病な兵士だった。全員が驚く中、隊長は臆病とは、周囲に気を配れる人間で、それは恥ずべき事ではないと説明する。それを訊いた兵士は、自分が嫌いだったが臆病な事を肯定する。 5.高所恐怖症の兵士がいた。彼は高い場所での任務にいつも失敗してしまい、そんな自分が嫌いだった。しかしある時、自分の高所恐怖症は幼い頃に……  時間切れ。 6.胸に銃弾を受けてから、震えて戦場に立てない兵士がいた。彼はその時の記憶をなくしており、背中に痕があった事から、自分は逃げ出す時に撃たれたのだと思い、そんな自分が嫌いだった。しかしその傷は仲間をかばって受けたものだと知り、彼は自分嫌いがなおる。  嫌いの理由を消したので2に該当。 7.潜水艦で事故がおき、その時に浸水する箇所を仲間が生きているにも関わらず閉めた兵士は命令だったとはいえ、自分が命が惜しかったのではないかと悩み、自分が嫌いだった。ある時、偶然に自分が結果的に殺してしまった兵士の兄と出会う。彼は罵られる事を覚悟したが、彼は逆に仲間を助けるために辛い命令を遂行した彼の勇気を褒める。それで救われた彼は、自分嫌いがなおる。  初期状態が、自分嫌いとは違うような気もする。  パターンとしては2 8.戦場で殺気を感じ取れる兵士がいた。彼はその力で多くの戦場を生き延びてきたが、何か自分一人ズルをしているように感じ、そんな事を思ってしまう自分が嫌いだった。ある時、彼は隊が全滅してしまう程の大きな殺気を感じる。そしてそれを使って無事に隊は奇襲を避ける事ができた。他人の命を救えた力を彼は嫌わなくなる。 9.代理戦争で人間の代わりに機械を戦わせる国があった。兵士はまるでゲームのように敵を倒し、誰も罪悪感を感じない。ある兵士は罪悪感がわかない事を罪と感じていたため、自分が嫌いだった。だが、それでも戦い続ける内に彼はいつの間にか  時間切れ 10.英雄と呼ばれる人間がいた、しかし本人は臆病だから結果として生き残り、英雄と呼ばれているだけだと自分が嫌いだった。しかしある時、多くの人間が自分に勇気づけられていると知り、生き残った自分を嫌いではなくなる。  臆病な自分は嫌いだが、それによって生き残った事は嫌いでなくなる。3に該当。 11.臆病で逃げ出した兵士がいた。彼はそんな自分が嫌いだったが、自分の気持ちはどうにも変えられない。しかし逃げる途中で敵の奇襲部隊を発見し、それを戻って伝えた彼は一躍英雄になる。臆病もまんざらではないと思った彼は、自分を嫌わなくなる。  1かな。 12.死体を恐れる兵士がいた。ある時偵察任務で訪れた廃墟になった村で、宝飾品のついた死体を発見する。仲間は喜んで駆け寄るが、彼は怖くて動けない。しかしその死体はトラップで、死体に触れた仲間は全員爆弾に吹っ飛ばされてしまう。臆病によって命を救われた彼は、自分の臆病さが嫌いではなくなる。  これも1です。  やっぱり偏った思考になっているなあ。  やる前に、嫌いとは何か? 嫌いを克服するパターンは何か?   これを考えてから始めているけど、まだ密度が全然足りていない。  明日は今日よりまともに。 -------------------------------------------------------------------------------- 「積木遊戯」とか No.3992 投稿日 2002年3月15日(金)15時07分 投稿者 新木 伸  そういやみんな、いつまで「嫌い」のお題をずるずるとやっているのかね?  嫌いの定義も完了してるし、そのお城をいまさら作ってても、たいした経験値は入らんだろうに?  それとも最近の子供というのは、先生に「作るもの」を決めてもらえないと、積み木遊びのひとつもできないのだろうか? -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.3993 投稿日 2002年3月15日(金)15時37分 投稿者 新木 伸 >モノサシとか >>プロと同人を平行している作家をどう思いますか? >>親近感を抱きます。  本家鷹見さんのこの言葉に、ちょっと補足。  たった一本のモノサシのために、他のすべてのモノサシを捨ててきたのが、プロ作家っていう存在なんですね。  だから、それ以外のモノサシを持っている人たち(同人作家)に対しては、なにかノスタルジーにも似た感情を感じます。  けっして、侮蔑とか見下ろしているとか、そういうことじゃなくて。  これはたとえるなら、年を取ってスレちゃって下品に笑うようなオバさんが、若い娘を見て、自分の純真だった娘時代を懐かしむような、そんな感覚でしょうか。  またはオッサンが「青さぷんぷん」の若者に対して感じるような。  このへん、たぶん逆の立場(同人作家の側から)では、誤った受け取り方をされてしまうんだろうなぁ――と思います。  これは口で説明したぐらいでわかってもらえるかどうか、わかりません。(たぶん無理でしょう)。  でもとりあえず、言うだけは言っておきます。  決して、侮っているわけでも、軽蔑しているわけでもないんです。  ああ本家鷹見さんは、「同人作家を蔑視している」って自分で書いちゃっているか(笑)。これは部分蔑視っていう意味ね。全面蔑視ではなく。  ちなみに僕は同人作家を2種類に区別しています。  「二次系エロパロ」と「創作系」ね。  前にも言ったように、「二次系エロパロ」に対しては憎んでいます。  「この寄生虫めが」とか感じていて、可能なら殺虫剤で駆除してやりたいとか思っています。  この「ノスタルジー的親近感」を感じるというのは、創作系のほうです。オリジナルを書いている人たち。  あとエロパロではない「健全系二次もの」に関しても、やはりこれに近い感情を持っています。「ファン心理」っていう、やっぱり僕がプロを目指したときに捨ててきてしまったものに対して。  しかしまあ、鷹見さんの場合。  「作家であること」に対して、ちょっと気張り過ぎのような気もします。  僕の場合、作家であることのプライドやら自尊心やら、そういうものはあんまり必要としていません。  「それのみをもって食っている」――という一点のみで、もう充分だから。  「だって俺、食ってるもん」って言えばいい。  なにがあろうと、決して揺るがない自信の源。  こういうことを書いてしまうと、また本家鷹見さんの兼業作家であることのコンプレックスをつついてしまうかもしれないけど……。  過剰反応の裏側にある「理由」を書いておくと、もしかしたら、理解の手助けになるかもしれないので。 >プロ作家は同人作家よりも社会的に偉いのか――問題  本家鷹見さんの、この観点。  僕には新鮮なものでした。  そっか。そうだよなぁ。たしかに偉いわ。  私、去年の所得税は25万円ほど納めました。源泉徴収は105万持って行かれたけど、経費やら控除やらを除くと、80万は還付金として返ってくるらしい。  ただし所得税以外に、稼いだ分に5パーセントを乗じたぶんは消費税として確実に持って行かれている。あと課税対象分の所得に3パーセントだったかな。うちの市の市民税は。  色々と合計すると、70万円ぐらい。  それだけ税金で国や市に収めているはずです。  そしてみんなのために、そのお金を使ってもらっている。貢献してます。70万円分。  その他に国民健康保険の保険料とかも、課税対象分の所得に応じて、増額されちゃうわけだけと……まあそのへんは割愛しておこう。(そっちも含めると、総額で100万ぐらいになるかも)  うん。たしかに偉いよな。  創作活動に関わる生産および所得がゼロであり、税金もゼロになっている多くの同人作家よか、もう断然、エラいに決まっている。  世の中の誰もが、そうだと認めてくれるでしょう。  (同人作家で儲けている人は、すごく稀な存在と仮定する) -------------------------------------------------------------------------------- これからお出かけ No.3994 投稿日 2002年3月15日(金)16時16分 投稿者 弟切 千隼 夕方から用があるので、その前に仕事を片付けなくては、とばたばたしている弟切です。 課題を提出します。 >>14.神の不興を買って地上に落とされた天使が、天界に戻る話 この案は、「社会的な死」→「社会的な再生」パターンですね。天使の肉体を失って地上に落とされたとするなら、「物理的な死」→「物理的な再生」との複合となります。 14.1 神のすぐそばに仕えていた天使が、自分は最も神に近い者だと慢心したために神によって天使の肉体を奪われ、人間として地上に落とされる。人間と生活の苦労を共にするうちに、人間にも高貴な心があり、神の前では天使も人間も変わらないと悟った天使は、神に赦されて天界へ戻る話 14.2 人間の悪行に怒った神が人間を滅ぼそうとしたのに対し、人間を弁護した天使が人間として地上に落とされる。元天使は人間の社会を改革して人間の良さを神に示し、感心した神によって天使として天界へ戻ることを赦される話 14.3 人間に福音を伝える役目の天使が、人間の醜さを目の当たりにしてやる気を失い、役目をさぼったために神の不興を買って地上に落とされる。元天使は人間を逆恨みして人間に害をなす悪魔となるが、どんなにひどい目に遭っても高貴な心を失わない人間に出遭い、自分の所業を反省したところで、神に赦されて天界へ戻る話 >>15.事業に失敗して会社をつぶしてしまい、零落した元社長が、新たな会社を作って業績を上げる話 これも典型的な「社会的な死」→「社会的な再生」パターンですね。 15.1 事業に失敗して会社をつぶしてしまった元社長が、仕事がなくなったために家族と一緒に過ごす時間が長くなり、それまで自分がいかに仕事にばかりかまけて家族をないがしろにしてきたかに気づく。そばにいて支え続けてくれる家族に励まされて、彼(彼女)は家族を社員にして会社を興し、家族と共に働き始める話 15.2 事業に失敗して会社をつぶしてしまった元社長が、債権者たちからの取り立てを受けて無一文になる。元社長は何とか会社を再興してやり直そうとするも、金がなくなった彼(彼女)を援助しようという人間は誰もおらず、彼(彼女)は今までの人間関係は全て金によってのみつながっていたと気づいて衝撃を受ける。そんな中でただ一人、かつて会社創業時に共に苦労した仲間が資金を提供してくれて、元社長は感激し、金より人を大切にしていた初心に返って会社を再興する話 15.3 事業に失敗して会社をつぶしてしまった元社長が、何もかも失ってかつては自分自身ばかにしていたホームレスにまで身を落とす。自暴自棄になっているところをホームレスを支援するボランティアの人々に接し、その温かさに感激してやり直そうと決心して、ホームレスの仲間を募って会社を興す話 -------------------------------------------------------------------------------- //蔑視 No.3995 投稿日 2002年3月15日(金)16時38分 投稿者 かねやん  この感情をどんな理由で向けているのか。ちと、聞いてみたい気がするですねえ。個人的に理由が思いつかないもんで。  新木さん(3993)から、一本のモノサシ以外を捨てようとしている最中だから、それ以外のモノサシを蔑視することで拒否している、くらいですかね?  個人的には、草野球を観るのとプロ野球を観るときでは、観戦の仕方が変わってきますので気にならないのですが。 -------------------------------------------------------------------------------- 言い訳。 No.3996 投稿日 2002年3月15日(金)21時50分 投稿者 魚住雅則 風邪が悪化してきて、現在、熱と頭痛で頭が働きません。 とにかく治してから書きます。 スピードアップすると宣言したばかりで、日を空けるのがどうしても気になりました。 言い訳でした。 -------------------------------------------------------------------------------- 新しい課題の提出 No.3997 投稿日 2002年3月15日(金)23時26分 投稿者 羽矢野  明日は三月に入って初めての休みです。 >それとも最近の子供というのは、先生に「作るもの」を決めてもらえないと、積み木遊びのひとつもできないのだろうか?  そういう傾向の子供でした、私。  大人になっても変わらない。  物書きやるにしては、ダメな性格かも。  では、自分ルールで一週間〜二週間毎に変更していきます。  考察ができてるのが前提として。  今回は「臆病な自分がそうでなくなる話」  これでいきます。  気弱と似ているかも知れないですが。  この違いを考えてみようと思いました。  では、今から思考に入ります。  明日中には、臆病の定義を決めて、第一段階を出します。  もしも臆病が適当でないようでしたら、一言お願いします。 では、思考スタート。 -------------------------------------------------------------------------------- いろいろ No.3998 投稿日 2002年3月16日(土)15時47分 投稿者 新木 伸 >かねやん  蔑視のこととか。  聞きたいっていうのは、プロの側がどういうふうに蔑視しているのかって、それのこと?  まあ本家鷹見さんのほうはわからないけど、僕のほうはこんなふうに思っている。  うん。じつは僕も、現在の同人作家を蔑視している。  ちなみに前の書き込みで「軽蔑していない」と書いたのは、「市場価値以外のモノサシを持っている」ということに関しての話ね。  これから書くのは、それとはまた別のこと。  同人作家を蔑視する別な理由。  しごく簡単なことなんだな。  同人誌って、「販売」っていう言葉が使われるでしょう?  「有料配布」でも、「実費徴収」でもなく、みんな「販売」と言っている。  「同人誌即売会」と言ったりもする。  また藤極堂さん自身も、ぽろりと、こんなことを書いていたりもする。 >>わからないのは、「同人誌」「同人誌」とお金の取れない小説を書いている人たちをひたすら貶めるような形容を多用していることです。  もしも、そもそもの意識が「配布」となっているなら、ここで「お金の取れない小説」なんて言うはずがないのね。だって、それならお金は「取れない」んじゃなくて、「取らない」んだもの。  つまり「取りたい」けど、「取れない」なわけだ。  初めから配布の意識であるなら、どう間違えたところで、「取れない」なんて言い回しを使うはずがない。  つまり藤極堂さんも、「同人誌は販売されるもの」という意識を持っている。  もし「配布」という意識でいるなら……。  プロという人種がそれでお金を取っていようが、それで食っていようが、なにも問題にならない。比べて悩んだり腹を立てたりする必要さえない。お金を取れるか取れないか、その力の差を気にして、ひがんでみせる必要もない。  向こうはそれを「売り物」にしている人種であって、自分たちとはべつなんだもの。自分たちは売ろうとしていないわけだから。  でも実際にはお金を取っている。意識も「販売」というものになっている。  その金額を払うだけの価値を相手が認めたということで、お金の授受を評価のバロメーターとして使っている。  小説の場合なら、その作品を発表するだけなら、べつに自分のhp上とかでもいいわけだよね。むしろそのほうが誰でも見ることができて、いいんじゃなかろうか?  なぜ即売会に出したがるのか。  なぜ対象読者を「即売会に来た人だけ」に限定してまで、そこで売ろうとするのか。  評価して欲しいわけよ。お金を払ってほしいわけよ。財布から取り出した千円札を自分に渡してほしいわけよ。  つまり、プロと同じじゃん。  やってることと。やりたいこと。どっちも同じ。評価をカネで計るという、プロのモノサシと同じことをやっている。自覚があるかないかは別にして。  そしてプロと違うのは、その市場規模と、競争相手たちのレベルの差。またプロでは基本的にオリジナルオンリーで勝負しなければならないところを、二次系でもエロ系でもやってしまってOKという選択肢の「広さ=ぬるさ」。  はじめ創作系でオリジナルをやっていても、エロパロに流れちゃう人っているよね。またはエロにまではいかなくとも、二次系に流れるとか。  その理由の多くは、「だってそっちのほうが売れるんだもん」――ってなるのではなかろうか?  本当に純粋な「好き」という気持ちだけで、邪念なくて、エロパロと二次パロをやっている人って、いったいどれだけいるのだろうか? 「俺はエロが好きなんじゃぁぁ」とかさ。  エロパロと二次系を除いたら、同人誌って、いったいどれだけの数が残るものなの?  あと、草野球とプロ野球の関係でたとえるのは、これは正しくないよ。  構図がまるっきり違う。  草野球じゃお金は取らないでしょう?  いまの同人業界っていうのは、いわば、見物人にお金を請求する草野球なわけ。  たとえそれが「原価とんとん」だったとしても、お金を取っていることにかわりはない。  草野球でさ、見物人の人たちに――言う?  「今日のグラウンド使用料と、ふだん練習に使っている僕らのユニフォームとバットとボールと、その他諸々の経費を分担金として払ってください」――とかさ?  言わないでしょ。  もし言っちゃったりしたら、それは健全じゃないでしょ?  わかるかな? 僕が蔑視する理由。  もし草野球でそういうやつらがいたら、蔑視しない? するだろ?  おなじことなのね。  前に、オリジナルと健全系ファン心理による二次物をやっている人には、好意を持っているとも書いた。  そして同時に、蔑視する気持ちも持っている。  最近の分室での研究によれば、好きと嫌いのフラグは、どちらも並立できるものとなっているよね。  つまり僕は、好意を持っているけど、同時に蔑視もしている。  「見物人から金取るぐらいなら、おまえらプロ目指せよな」っていう、それが蔑視の気持ちの正体。  ちなみに、「だって売れるんだもん」なんて理由だけでエロパロやってる連中に関しては、蔑視なんて軽く通り越して、「死ね」とか思う。  「他人様の知的所有物を無許可で使って金取ってんじゃねーよ、この寄生虫めが」――って感じ?  文化祭の模擬店だとか、そういう「ごっこ遊び」の楽しさっていうものは否定しない。しかし遊びにしちゃあ、ちいとばかり過ぎてないかなぁ。  ちなみに同人業界が「ごっこ遊び」である理由。  同人作家は「先生」と呼ばれているよね。  なぜ「先生」なの?  同人活動が趣味の活動であり、閉じられた世界だけの活動であることは、自他共に認めているはずなのに、「先生」って呼び方は、これはおかしくはないかな?  そもそも「先生」っていう言葉は、社会的に認められた立場の人間に使うべき言葉だよね。  社会的には、同人作家は「先生」としては認められない。これは明白。  閉じられている内部でいくら「偉く」とも、社会の中で「偉く」ないと、「先生」とは呼ばれない。  同人業界の外では通じない「偉さ」なのに、その内側だけで「先生」とお互いを呼び合う。これを「ごっこ遊び」と言わずして、いったいなんというのか? >巻島君  うん。  口論二回は、意味がない。  2回やるなら、そこに意味を持たせなくてはならない。  口論を1回にする路線も考えつつ、もし2回でやるなら、2回目の口論にはどういう意味と展開を持たせるのかを考えてみるといいかも。  後悔とか。  類義語辞典で引いてみると、「後悔」の類義語としては、「悔恨」「悔悟」「慚愧」「残念」などと出てくる。  「後悔」を題材にしようとするなら、これらの違いを識別できる分解能を持っておいたほうがいいんじゃない? どのように違うのか人に説明できるぐらい。  僕ぐらいになってくると、もうあまり類義語辞典は必要としないが、君らあたりのボキャブラリーが貧困な人たちは、類義語辞典の一冊も持っておいたほうがいいよ。そして常に引く習慣を持つこと。  角川類語辞典が、いちばん収録数が豊富でお勧め。昔は電子辞書として出ていたけど、いまでも出ているかどうか不明。  もしかしたら、最近はもっといい類語辞典が出ているかもしれない。  今現在、僕が類義語辞典をめったに引かなくなったのは、十数年もそれを習慣としてやりつづけたおかげで、たいていの語句は一度は引いたことがあって、だいたいは頭に入っているからなのね。 >>「自身の過去の行動に対して、それを失敗だったと思い、それを今でも引きずっている」状態だと思われます。  これは「残念」の説明だな。「後悔」とは微妙に違うぞ。  辞書を引くと、「後悔」と「悔やむ」は、ほぼ同じ意味として出てくるよね。  なのになぜ、言葉が違っているの?  意味が同じなら、ひとつの言葉になっていていいはずだよね。  言葉が違うことには、理由があるはずだ。 >>「貴子に成功だったと思わせる」でいいのか?  これなんだけど。  失敗と成功って、この場合、なにが決めるの? 客観的に決まるの? それとも誰かの主観として決まるものなの?  主観だったとしたら、それは圭吾の主観なのか。貴子の主観なのか。読者の主観という選択肢もあるよね。  そもそも、「成功」と「失敗」とは、この場合なんなの?  具体的には、なにが成功で何が失敗?  別れの悲しみを持つことが、それが失敗?  一緒にいた短い時間が充実していたなら、成功?  失敗と成功の判定の項目って、いくつあるの?  項目は1個だけなのか、それとも複数あるのか?  もし複数あるなら、それぞれの判定した結果がどう組み合わさって、総合的に成功か失敗かが決まるわけ?  なにが成功で、なにが失敗なの? 誰が決めるの? >>地の文を関西弁でやるというのは、これは、無理なものなのかどうか? >>これ、個人的にかなりバクチだと思います。 >>つまり、初めから読者対象を狭めてしまうことになりかねないと思うんです。  やりもしとらんやつが、バクチとか言うな。  それがバクチだったのかどうか、成功なのか失敗したのか。それはチャレンジしたやつが決めることだ。君じゃない。  あといい若いモンが、やりもしないうちから、やらんでいい理由をこね上げてるんじゃないよ。  やってみて玉砕してから、「やっぱり無理でした。てへっ」とか、そう言え。  君は成長っていうものを、なんと心得ているのか?  ほっといたら自分が自然と大きくなっている――なんてことは、絶対ないの。  常に「自分の限界」というものが存在するわけ。その先に、一歩でも踏み出したときに、はじめて人は「成長」するのね。  その「かつての限界の一歩外」が、今度からは、自分の能力の領土となるのだ。  常に「無理」を一歩超えたところに踏み出していかないといけないわけ。いつでも「無理」は立ちふさがっていて、いつでもその先に、あがいてもがいて、なんとしてでも辿り着こうとしてなきゃいかんわけ。  成長というのは、そういうもの。  それが自分の「殻」を外側に押し広げてゆく、ただひとつの方法なのね。  その「無理の先に行こうとするあがき」をやめてしまったときに、人は成長を止めるわけ。挑戦をやめたときに、成長は終わる。  やりもしないうちから、「それが難しい理由」なんてもんをこねくりだしている状態というのは、つまり成長をやめた状態なわけだが。  プロ目指す人間が、プロになるまえに成長やめてて、どうすんのよ? >魚住君  ああ、そういや風邪ひいたとか、書いていたっけ。  体調悪いときは、素直に寝ろ寝ろ。  ただリミット付っぽい課題を出されているときは、その旨書いておかんと、このように僕がせっつくことになる。ネットだとそちらの顔も声もわからないから、いまどんな状況にいるのかもわからんしね。 -------------------------------------------------------------------------------- 横浜ではもう染井吉野が開花したそうです。 No.3999 投稿日 2002年3月16日(土)19時44分 投稿者 弟切 千隼 春のお彼岸前に彼岸桜ではなくて染井吉野が咲くなんて異常気象だ、と思う弟切です。 百花繚乱の春は嬉しいものの、飛び交う杉花粉には悩まされます。三月は杉花粉の最盛期で、仕事の能率が明らかに落ちるのは困ったものです。 しかし花粉ごときに負けてはいられません。課題を提出します。 >>16.才能の行き詰まりを感じて筆を投げた元画家が、再び絵筆を取る話 この案は「心理的な死」+「社会的な死」→「心理的な再生」+「社会的な再生」という複合パターンですね。 これですと、「なぜ主人公が心理的な再生を果たしたか」という理由付けが重要になります。そこに注意してこの案の変異型を出してみます。 16.1 何のために画家を目指しているのかわからなくなり、描くことを止めようとした画学生が、アルバイトで絵を教えている教室の子供たちに接して純粋に絵を描きたいという初心を思い出し、再び絵筆を取る話 16.2 共に絵を学ぶ友人の絵の上手さに嫌気が差して描くのを止めようとした人が、その友人の方はその人の才能を羨ましがっていることを知り、互いに無いものねだりをしているだけだったと気づいて、再び絵筆を取る話 16.3 伝統的な日本画を学んでいた人が、何回賞に応募しても酷評されて受賞できないことに嫌気が差して、描くのを止めようとしていたところ、軽い気持で応募したポップアートの賞を受賞して激賞される。自分にはポップアートの方が向いていると気づいた彼(彼女)はそちらに転向して再び絵筆を取る話 -------------------------------------------------------------------------------- では、課題三回目に入ります。 No.4000 投稿日 2002年3月16日(土)21時21分 投稿者 羽矢野  では、臆病について考えます。  まず、辞書で確認。 【おくびょう】 (1)気が弱く、ささいな事をもこわがって、びくびく・すること(さま)。 「―な男」「―者」 (2)突然の出来事によって、すっかり慌て驚くこと。 「『…あやまちしてけり』と思けるに、よく―しにければ/今昔 28」  …………  マジ?  気弱な状態=臆病?  それだと、いきなり終わってしまう。  しまった。辞書で引いてから決めればよかった。  とか考えてもしょうがないし、ホントに”=”なのかどうか考えよう。  臆病な状態。  まずお化け屋敷に怖くて入れないのは臆病なのか?  好きな相手に告白できないのは、臆病なのか?  こういった状態を考え、それが同時に気弱も満たすか考えてみよう。  気弱な状態とは、気(行動しようとする心の動き)が実行に必要な分まで足りていない状態。  これは最初にやったので、間違いない。  まずお化け屋敷に入れないのは、何故か?  これはお化けが怖いからだ。  お化けが平気。もしくは作り物だと完全に割り切ってしまえる人間は、お化け屋敷に入るのにまったく躊躇いはない。  じゃあ、これは気弱なのか?  と考えると、確かに気弱。  入るという行動に必要な値まで、気の力が足りていないのだ。恐怖がある分、行動に多くの気が必要だと考えられる。  じゃあ、気弱じゃなくなるには?  例えば、恋人とのデート。彼女にお化け屋敷入ろうと言われたら……  これは入るしかない。(といいつつも、それでも断った奴知ってますが)  これはお化けへの恐怖と彼女に嫌われる事を天秤にかけた場合、嫌われる事のほうが嫌だと選択した為。  お化け怖いの為に多く必要だった気の力が、それを押さえる事で気の力を足さなくても入れるようになった。または、嫌われたくないという心が、気のベクトルを増やした。  じゃあ、それは臆病でなくなったのか?  というと、違うよな。  お化けが怖くなくなったわけじゃない。  我慢してるだけだ。外から見ると、涙ぐましい努力をしてるように見えるはず。(その努力をした奴も知ってます。しかも上の断った奴と一緒の時。端から見ると、悪いですが笑ってしまいそうでした)  臆病で好きな相手に告白できない。次のこれ。  これも、気弱と=になる。  告白するのに必要な気の力が足りていない。  ん? とひらめき。  ちょっと別の考え。  気の力が足りていない原因が”臆病”なのではないだろうか。  前回の嫌いと気に入らないの関係のように、似てはいるが別のもので、結果と要因のような関係に二つはあるのではないだろうか?   もう一回、最初に戻ろう。  (1)気が弱く、ささいな事をもこわがって、びくびく・すること(さま)  辞書での臆病。  これだと気が弱いが原因で、臆病になる。  こんなふうにとれる。  そして、感情としては恐怖に分類される。  気が弱い為に、些細な事も怖がる……  何か、おかしくないか?  気が弱い事が原因で、恐がりになる。気弱の定義から考えると、これは逆な気がする。 臆病だから、気が弱くなる。  どっちかっていったらこうだよな。  今は用事で実家にいるんで、辞書がないから数冊引いて精度上げられないけど。  つまり、恐怖によって行動に移すのに必要な気の量が沢山必要な場合。  これが臆病ではないだろうか。  というわけで、最初の定義。 「恐怖によって、ある行動がとれない状態」  これが臆病。  だから、臆病な状態とは。 1.ある行動をおこしたいと自分が考えている。 2.しかしそれには自分にとって恐怖がある。  この二つを満たしていればいいのではないだろうか?  次はキッカケ。 1.恐怖を取り除く。臆病になった原因を突き止めて、それを解消させれば、臆病な状態は消える。  お化けが嫌いな原因が、昔お化けを見たことがあるであった場合、それを勘違いだと気付かせれば、臆病はなおる。 2.行動に必要なベクトルを引き上げる。  お化け屋敷で彼女に格好悪い所を見せたくない場合、恐怖を乗り越えてベクトルが行動値に達する。厳密には臆病がなおったわけではないけど、これでもよさそう。 3.臆病な自分を肯定する。  特殊な例かもしない。彼女に素直にお化けが嫌いな臆病者だと告白する。隠して無理するより、スッキリを選ぶ。これでも、臆病という状態からは解放さえるのでないだろうか? デートの場合に限ってだと。  3.はどうかな? と思うけど、あとの二つなら問題なさそうな気がする。  では、これをふまえて第一段階を出します。 1.「お化け嫌いな臆病な少年が、それを克服する話」 2.「恋に対して臆病になっている少女が、好きな人に告白する話」 3.「恐怖を伴う成人の儀式を受けられない臆病な少年が、儀式を受ける話」 4.「いじめを見て見ぬ振りしていた委員長が、勇気を持ってやめるように言う話」 5.「夜にトイレに一人でいけない少年が、行けるようになる話」 6.「自分の思い描く芸術を異端視される事を恐れて発表できない芸術家が、展覧会にその絵を出す話」 7.「仮面をはずせない臆病な優等生が、本来の自分を他人に見せるようになる話」 8.「臆病な飼い犬が、立派な番犬になる話」 9.「嫌われる事を恐れて自分が超能力者だという事を隠していた少年が、その力を人前で使う話」 10.「実の妹と愛し合ってしまい、その結果に悩んでいた男が結論を出す話」  13分で完了。  よし、ちょっとずつ早くなってきたぞ。  では、少し休憩してから第二段階に入ります。  1.から順番にやっていきます。  問題があれば、一言お願いします。 ●弟切さんのレスでちょっと思う。  花粉症の人ってどのくらいいます?  私は岐阜の田舎で生まれ育ったためか、まったく花粉症になりません。  家族全員そうです。  寄生虫持ってるわけでもないだろうし。  ちょっと気になりました。 -------------------------------------------------------------------------------- よみかく分室(仮) よみかく分室(仮) --------------------------------------------------------------------------------